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≪第73号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その4 11/12〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




11/15(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HYPERION



CDA 67981/2
(輸入盤/2CD)
\4600→\4190
イッサーリスのベートーヴェン全集!
 共演のフォルテピアノは名手ロバート・レヴィン!

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
 チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
 チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
 チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
 チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
 チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
 ヘンデルの《ユダス・マカベウス〕の「見よ勇者は帰る」の
  主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45
 モーツァルトの《魔笛》の「娘か女か」の主題による
  12の変奏曲ヘ長調 Op.66
 モーツァルトの《魔笛》の「恋を知る男たちは」の主題による
  7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46
 ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(チェロ版)
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)

 イギリスのナショナル・トレジャー、スティーヴン・イッサーリスのドヴォルザークの「チェロ協奏曲ロ短調」(PCDA 67917)続く新譜は、2012年の日本を含むワールドツアーの集大成としてレコーディングが行われた楽聖ベートーヴェンの「チェロ・ソナタ全集」!
 フォルテピアノを弾くのは、大成功を収めたワールドツアーでもコンビを組んだピリオド、モダンの両方に精通する世界的名手ロバート・レヴィン!
 初期、中期(傑作の森)、後期にかけて作曲され、ベートーヴェンの生涯、創作活動の歴史そのものである5曲のチェロ・ソナタ。
 「チェロ伴奏付きピアノ・ソナタ」から「チェロとピアノのためのソナタ」へと進化する過程を、イッサーリスの1726年製のストラディヴァリウス"マルキ・ド・コルブロン(ネルソヴァ)"と"ガット弦"、レヴィンが弾く現代の名工ポール・マクナルティが製作したワルター&サン(1805年頃)の唯一無二の共演が雄弁に、そして美しく奥深く語る。
 チェリストのための"旧約聖書"バッハの「無伴奏チェロ組曲」(OCDA 67541/2)、そして"新約聖書"ベートーヴェンの「チェロ・ソナタ」。
 スティーヴン・イッサーリスが奏でるチェロのためのバイブルが遂に完成する ——!

 ※録音:2012年12月14日−18日、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス)
 


CDA 68025
\2300→\2090
ユリウス・イッサーリス:ピアノ作品集
 バラード ト短調 Op.3-1/バラード変ホ短調 Op.3-2/モメント・トリステ/
 10の前奏曲 Op.2より
  第1番ハ長調、第2番ハ短調、第4番ロ短調、第6番ヘ短調、
  第7番ヘ短調、第8番変ホ長調、第10番ト短調/
 エキゾチックな前奏曲 Op.10-2/トッカータ・イン・フォースズ Op.10-1/
 バラード イ短調(チェロとピアノのための)*/おとぎ話 Op.6/
 3つのピアノ小品 Op.8/ロシアの思い出 Op.9/奇想曲イ短調 Op.12/
 子供の頃の思い出 Op.11/どうして?/ロシアの踊り Op.7
サム・ヘイウッド(ピアノ)
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)*
 ユリウス・イッサーリスのピアノ作品集!イッサーリスの祖父が遺した知られざる秀作。

 1888年、モルドヴァの首都キシナウ出身の作曲家、ピアニスト、ユリウス・イッサーリス(イッセルリス)。
 イギリスの名チェリスト、スティーヴン・イッサーリスの祖父であり、タネーエフとウィドールに作曲を師事したロシアの音楽家、ユリウス・イッサーリスの「ピアノ作品集」が登場!
 ユダヤ系への迫害の影響により、モスクワを追われ、ウィーンを経てロンドンに定住の地を求めたユリウス・イッサーリス。
 その音楽は、ショパンの影響を感じさせながらも、スラヴ民謡や民族舞踊、哀愁漂う旋律、独特の和声進行を兼ね備えたロシアの知られざる秀作である。
 サム・ヘイウッドは2011年のイッサーリスの来日公演でもデュオを組んだオーストラリア、ブリスベン出身のイギリスのピアニスト。
 英ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティからは権威あるユリウス・イッサーリス・スカラシップを贈られるなど、さらなる飛躍が期待されている。
 そしてカザルスに献呈された「バラード イ短調」を弾くのは、もちろんユリウスの孫であるスティーヴン・イッサーリス!
 ユリウスの「ピアノ作品集」は、イッサーリス一族の音楽的才能のルーツをたどる貴重な機会となることだろう。

 ※録音:2013年1月2日−4日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)



 


CDA 67995
\2300→\2090
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
 C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ集

  ソナタ イ短調 H.30/ソナタ変イ長調 H.31/
  ソナタ ホ短調 H.33/ソナタ変ロ長調 H.32/
  ソナタ変ホ長調 H.34/ソナタ ロ短調 H.36
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
 新時代を代表するソロ・チェンバリスト!マハン・エスファハニがハイペリオン初登場!

 チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた若手(1984年生まれ!)トップ・チェンバリスト、マハン・エスファハニ。今もっとも注目のアーティストとして全世界を飛び回り、2013年6月にはJ.S.バッハ、バード、リゲティのプログラムによる日本公演が熱烈に迎えられたばかり。
 新たにハイペリオン・ファミリーに加わる新しき才能が挑むのは、J.S.バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ヴュルテンベルク大公に献呈されたこの6つのソナタは、C.P.E.バッハの名声を確立する契機となった重要作。1744年、C.P.E.バッハが30歳の年に出版されており、奇しくも現在のマハン・エスファハニと殆ど同じ歳に書かれた作品集。およそ300年前に才気煥発な作曲家として名声を得た「ベルリンのバッハ」の代表作を、現代の溢れだす才能が弾きこなす——!

 ※録音:2013年1月2日−4日、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス)



 

CDA 68013
\2300
喜べ、主を賛美せよ 〜 ウェストミンスター寺院の賛歌集
 ヴォーン・ウィリアムズ:よろずのくにびと/
 ゴス:
  わが魂よ、天なる王を賛美せよ/
  アーヴァイン、グラント、
 ロス:主は我が導師/
 ローランズ:天なる喜び/
 ヒューズ:我を導きたまえ/
 ヘンデル:喜べ、主は王であらせられる/
 パーセル:キリストは堅固な土台となり/
 ギボンズ:父なる愛/
 ギボンズ:涙はゆるやかに流れ/
 ヘンデル:よろこべやたたえよや/
 ハウエルズ:神への我が希望は揺るがず/
 スタンフォード:聖パトリックの胸当て/
 パリー:人々の父なる主よ/
 パリー:おお、主を賛美せよ!/
 ウェズリー:おお、天上より来たりしあなたよ/
 作曲者不詳:生けるものすべて/
 クロフト:天地の御神をば/
 ヴォーン・ウィリアムズ:イエスの声がかく語るのが聞こえた/
 ヴォーン・ウィリアムズ:降り来れ、おお神の愛よ/
 作曲者不詳:ちからの主を ほめたたえまつれ/
 モンク:日暮れて四方は暗く/
 パリー:エルサレム
ウェストミンスター寺院聖歌隊
ジェームズ・オドンネル(指揮)
ロバート・クィンニー(オルガン)
 世界遺産にも指定されている英国国教会の教会、ウェストミンスター寺院。

 かつてカトリックのウェストミンスター大聖堂聖歌隊の音楽監督として活躍した名合唱指揮者、ジェームズ・オドンネルとウェストミンスター寺院の新しいプログラムのテーマは「賛歌」。
 16世紀のギボンズからパーセル、ヘンデル、そしてパリー、ヴォーン・ウィリアムズに至る、ウェストミンスター寺院の「賛歌」の歴史を、英国有数の教会聖歌隊のハーモニーで。

 ※録音:2012年10月4日−5日&2013年1月17日−18日、ウェストミンスター寺院(ロンドン)


HELIOS



CDH 55461
\1500→\1390
マーティン・ブラビンズ&BBCスコティッシュ交響楽団
 ウォーレス:交響詩集

  ウォーレス:
   交響詩第5番《サー・ウィリアム・ウォレス》
   交響詩第6番《ヴィヨン》
   交響詩第1番《ベアトリーチェの死》
   交響詩第3番《シスター・ヘレン》
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 作曲家、音楽ライター、詩人、脚本家、古典学者、さらには眼科外科医という様々な才能を持ち合わせていたスコットランドの音楽家ジョン・ウォレス(1860−1940)。
 6曲の「交響詩」は、フランツ・リストから大きな影響を受けたウォレスの代表作。ダンテ、ゲーテ、ロセッティ、ヴィヨンをテーマとして書かれたウォレスの「交響詩」は、ブリテン諸島における先駆け的存在である。
 演奏が英国音楽を得意とするマーティン・ブラビンズとBBCスコティッシュ交響楽団というところも頼もしい。

 ※録音:1995年12月12日−13日/CDA 66848からの新装移行再発売
 

CDH 55467
\1500
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《結婚》
 ヴォロネジ州の5つの婚礼のための民謡/
 バレエ音楽《結婚》/
 4つのロシア農民の歌/4つのロシア農民の歌(1954年版)/
 主の祈り(スラヴ語版)/アヴェ・マリア(スラヴ語版)/
 クレド(スラヴ語版)/ジェズアルドの3つの聖歌/
 舞い降りる鳩が風を起こす/
 入祭唱(イントロイトゥス)〜 T.S.エリオットの追悼のための
ニュー・ロンドン室内合唱団&アンサンブル
ジェームズ・ウッド(指揮)
ヴォロネジ室内合唱団
オレグ・シェペル(指揮)
 ストラヴィンスキーがロシア民謡を題材として作曲したバレエ・カンタータ「結婚」と合唱作品集。
 4台のピアノ、打楽器、合唱、4声の独唱という個性的な編成の「結婚」は、バレエ・リュスのために作曲が行われ、パリで初演された3大バレエ後の代表作の1つ。
 ロシアの伝統的なサウンドを持つヴォロネジ室内合唱団の存在が、ストラヴィンスキーの合唱作品の作曲技法、スラヴ語の作品の魅力を巧みに引き出している。

 ※録音:1990年10月13日−14日/CDA66410からの新装移行再発売



 TELARC



TEL 34658
(2CD)
\3000→\2690
ジョン・アクセルロッド(指揮&ピアノ)
 ブラームスの交響曲とクララの歌曲集・・・

ブラームス:
 交響曲第2番ニ長調Op.73
 交響曲第4番ホ短調Op.73
クララ・シューマン:
 海辺にて, 私は暗い夢の中で立っていた, 宵の星,
 無言のはすの花, 彼はやってきた, 美しさゆえに愛するのなら,
 愛の魔法, 月は静かに昇った, ある明るい朝に, おお、歓喜よ,
ジョン・アクセルロッド(指揮&ピアノ)
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団,
インドラ・トーマス(Sp),
ニコル・キャベル(Sp)
 ブラームスが愛したクララ・シューマンへのオマージュ
 ブラームスが生涯愛し続けたクララ・シューマン。彼の音楽には、クララへの愛情や感情が込められているとも言われています。
 牧歌的で幸福な気分に満ちあふれた交響曲第2番。それとは対照的に老境における枯淡の味を見事に表出された第4番。それはまさに美しいクララに惹かれてゆき、そして関係の破綻が描き出されているのではないでしょうか。夫シューマンと友人ブラームスから音楽上のパートナーとしても愛され信頼されたクララ・シューマン。音楽的才能に恵まれ書きあげた歌曲集は、ブラームスへの感謝の意をこめて書かれたものあり、女性ならではの繊細な心の内が素直に表現されています。
 幅広いレパートリー、革新的なプログラミング、そしてそのカリスマ性で世界各国のオーケストラから常に共演を望まれている指揮者のひとりであるジョン・アクセルロッドが首席指揮者を務めるミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮しての録音。一見オーソドックスに感じられる演奏の中に鋭角と流線を交え、美しいハーモニーが印象的な演奏を展開しています。ヴェルディ歌いとして世界が注目する新星ソプラノ歌手インドラ・トーマス、そしてBBCカーディフ声楽コンクールで優勝し、賞賛と期待の声がよせられているニコル・キャベルがクララの歌曲を歌い上げています。



旧譜
ジョン・アクセルロッドの「新世界」
Dvorak: Symphony No. 9 in E minor, Op. 95 'From the New World', etc.
GEN 87105
\2200→¥1990
ドヴォルザーク:
 交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
 チェコ組曲 ニ長調 Op.39
ジョン・アクセルロッド(指揮)
ヴュルテンベルク・フィル
※ドヴォルザークの名曲、新世界交響曲の新録音。ジョン・アクセルロッドはヒューストン生まれ。バーンスタイン、ムーシン、エッシェンバッハ等に学んだ。2004年からルツェルン交響楽団の音楽監督を務める他、シカゴ響、ロンドン・フィル、パリ管、ロサンゼルス・フィルなど世界の名門オーケストラへの客演も多数。今後の飛躍が期待できるホープである。録音:2007年1月22−23日,4月27−28日、DDD、67:39




 

GRAND PIANO


GP624
\2000
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾のためのピアノ曲全集 第4集
 1-6.ユモレスク Op.43
 <軍隊行進曲/ロンド/ブコリーク/スケルツェット/
  感傷的なワルツ/グロテスクな踊り>/
 7.歌とスケルツォ Op.54/
 8-10. 3つの楽しい小品 Op.37
  <第1番:カドリーユ/第2番:ガボット/第3番:行進曲>/
 11-17.小さな眠りの精の1週間 Op.58
 <第1番:二十日ネズミの婚礼/第2番:疲れたコウノトリ/
  第3番:眠りの精の馬/第4番:お人形ベルタの結婚/
  第5番:石板に書かれた文字のロンド/
  第6番:絵の中へ散歩/第7番:中国の傘>
  ※7.8-10…世界初録音 連弾…1-6.8-17
  (7は本来連弾ですが、ここでは2台ピアノで演奏しています)
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&
オクサーナ・ルチシン)
録音 2010年7月8日…1-6, 2012年1月4日…7, 2011年1月17日…8-10, 2011年1月7日…11-17 アメリカ ヴァージニア,ノーフォーク オールド・ドミニオン大学,ウィルソン G.チャンドラー・リサイタル・ホール
 フローラン・シュミット(1870-1958)の「2台ピアノと連弾のためのシリーズ」の完結編です。4つの作品集にはどれもユーモアと知性が溢れる見事なもの。とはいえ、難しい曲は一つもありません(なぜこのような曲を書く人が難解な管弦楽作品を残したのか探ってみたくなるほどです)。
 「ユモレスク」はタイトル通り諧謔的な音楽。時として粘着系になるとはいえ、この心地良い音楽は聴いていて胸が躍ります。「歌とスケルツォ」はモダンな雰囲気。冒頭の旋律は不安を煽りますが、それを取り巻く音が気分を晴らしてくれます。
 「3つの楽しい小品」はその名の通り。後にバレエ音楽に改編された「小さな眠りの精の1週間」はこのアルバムの白眉であり、フォーレの「ドリー」とドビュッシーの「おもちゃ箱」を繋ぐような物語を帯びた曲集です。今回もインヴェンシア・ピアノ・デュオの共感に満ちた洒落た演奏で。
 

GP642
\2000
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第1集
 1-3.ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.1-1 P.XII:8/
 4-6.ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.1-2 P.XII:9/
 7-9.ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.1-3 P.XII:10/
 10-12.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.2-1 P.XII:11
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ
…1795年頃アントン・ヴァルター製によるトーマス&バルバラ・ヴォルフ復元モデル)
録音 2011年4月25-29日 ニュージーランド ゴールデン・ベイ,モッブス・アーリー・キーボード・コレクション
 ボヘミア出身、ウィーンで活躍した作曲家、音楽教師コジェルフ(1747-1818)のソナタ集です。彼はボヘミアで最初の音楽教育を受けた後、プラハに行き法学を学び、また音楽に戻ってきます。1771年に作曲家としてデビューし、プラハ国立劇場のために多くの舞台音楽を作曲し高く評価されました。
 当時はピアニストとしての名声は持っていなかったにも拘わらず、短期間に技術をマスターし、ヴァーゲンザイルの公認としてオーストリア帝室音楽教師に就任するという出世を遂げました。楽譜出版業も手掛け、一時はモーツァルトもコジェルフの出版社から作品を出版したほどでした。
 彼のソナタにはハイドンやモーツァルトほどの革新性はないものの、明らかに当時最高の人気を誇っていただけの優雅さがあり、また曲によっては驚くほど劇的な表現も含んでいるという興味深いものです。そんな作品、当時の音色でお楽しみください。
 

GP649
\2000
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品全集 第4集
 1-10.対話 Op.46(1930)/
 11-22.12の前奏曲 Op.85(1952-1953)/
 23-26.4つのロマンス Op.31(1924)/
 27-31. 5つの演奏会用練習曲「中国」Op.52(1936)
  <第1番:シャドウ・プレイ/第2番:リュート/
   第3番:中国へのオマージュ/第4番:パンチとジュディ/第5番:歌>
  ※23-26…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2012年8月28日 スイス ルガーノ,スイス・イタリア語放送・コンセルヴァトーリオ
 なんと鮮やかで多彩な音楽でしょうか?まずは最初に置かれた「対話」を聴いてみてください。どれもが1分前後の小さな曲ですが、人生の様々な部分を象徴するかのような音の連なりは、聴き手によって全く違う世界を喚起させることでしょう。その傾向は「12の前奏曲」でより強く表明されます。1曲ごとの分量が少し大きくなった分、問いかけてくるものは大きくなり、この混迷の世界に絡め取られていくことは間違いありません。甘さよりは苦味が強い「4つのロマンス」で少しだけ息抜きをして、最後の「組曲」をどうぞ。チェレプニン(1899-1977)が実際に中国を訪れて耳にしたメロディや楽器の音色が反映されています。もちろん作品は後に妻となったミン・リーシェンに捧げられています。

A.チェレプニン 既発アルバム
GP608…第1集:10のバガテル Op.5 他 GP632…第2集:ロマンティックなソナチネ Op.4 他 GP635…自由な綴り Op.10 他
 

GP652
\2000
ディタミール・ネノフ:ピアノ作品集
 1.主題と変奏 嬰ヘ長調(1932)/2.おとぎ話と踊り(1947)/
 3-7.小品集(1945)
  <第1番:前奏曲/第2番:歌/第3番:スタッカート/
   第4番:牧歌/第5番:バグパイプ>/
 8.舞曲(1941)/9.練習曲 第1番(1931)/10.練習曲 第2番(1932)/
 11.トッカータ(1939)/
 12-17.シネマ組曲(1924-1925)
  <急速に/無題/とても速く/ゆっくりと/全体にとてもゆっくりと/急速に>
ヴィクトル・ヴァルコフ(ピアノ)
録音 2012年12月4日…2.3-7.8, 2012年12月14日…1, 2012年12月15日…10-11, 2012年12月17日…9.12-17 USA テキサス ヒューストン,ライス大学,ダンカン・リサイタル・ホール
 20世紀のブルガリア音楽界を牽引した作曲家ネノフ(1902-1953)。とは言え、彼の作品を耳にすることはまずありません。そんな「忘れられた作曲家」の音楽をここで聴くことができます。繊細なピアノの音色を極限まで使いきったこれらの音楽は、後期ロマン派の噎せ返るような濃厚な味わいとも違う、絶妙な風合いを持っています。
 その持ち味はトラック1の「主題と変奏」に凝縮されていると言っても過言ではありません。ショパンやラフマニノフを思わせる美しいパッセージが、黒鍵を多用した柔らかい響きで歌われます。その輪郭は不鮮明であり、いつも優しく蕩けていますが、時に不安な表情が顔を出すのです。
 少しだけ時代に逆行した音楽は、物悲しさを伴って心に響きます。他の作品も強い印象を残すものです。
 

GP657
\2000
ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:愛好家のための6つのピアノ・ソナタ(1789)
 1-3.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第1番 イ短調…1/
 4-6.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第2番 変ホ長調…2/
 7-9.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調…3/
 10-12.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第4番 ト長調…3/
 13-15.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第5番 変ロ長調/
 16-18.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第6番 ハ長調 ※世界初録音
ミカエル・ツァルカ(ピアノ)
録音 2012年8月1-3日 USA ニューヨーク,メトロポリタン博物館,楽器コレクション
 北ドイツの作曲家、演奏家、そして教育者トゥルク(1750-1813)の作品集は、このGRAND PIANOレーベルのアルバムの中でも高い人気を誇っています。それは演奏に用いられる様々な楽器の音色を聴くことができるのも一つの理由でしょう。
 ここで演奏されているのは「愛好家のための6つのソナタ」です。トゥルクはこのソナタ集の次にもう一つの作品を出版した後は教育者としてのみ活動し、自作を出版することはありませんでした。恐らく作曲のために十分な時間が取れなかったことと、当時のウィーンでは彼の作品が若干古めかしく映ったことによるものと思われます。
 しかしC.P.E.バッハの伝統を受け継ぎ、ハイドンやモーツァルトに大きな影響を与えた彼の作品の価値が薄れることはありません。

使用楽器
 1.コンラッド・グラーフ製フォルテピアノ(ウィーン 1838年頃) a'= 406 Hz / Vallotti temperament/
 2.クリスティアン・キンツィング製クラヴィコード(ノイヴィード 1763年) a'= 415 Hz / Vallotti temperament/
 3.フェルディナンド・ホフマン製グランド・ピアノ(ウィーン 1790年頃) a'= 415 Hz / Vallotti temperament
 4.ヨハン・シュミット製?グランド・ピアノ(ザルツブルク 1790-95年) a'= 415 Hz / Vallotti temperament

トゥルク:既発アルバム
 GP627-28 ピアノ・ソナタ集 GP629-30 やさしいピアノ・ソナタ集
 

GP660
\2000
テレーサ・カレーニョ:夢想 〜ピアノ作品集
 1.故郷の思い出 Op.10/2.カプリース・エチュード 第1番 Op.4/
 3.祈り Op.12/4.夢想-即興 Op.3/5.葬送行進曲 Op.11/
 6.カプリース・エチュード 第2番 Op.6/7.悲歌 第2番「別れ」Op.18/
 8.悲歌 第6番「墓前での嘆き」Op.22/9.一粒の涙 Op.5/
 10.ゴットシャルクのワルツ Op.1
  ※世界初録音(トラック7を除く)
アレクサンドラ・エーラー(ピアノ)
録音 2013年4月13-15日 ドイツ ライプツィヒ,ゲヴァントハウス,メンデルスゾーン・ザール
 ベネズエラのピアニスト、テレサ・カレーニョ(1853-1917)は幼い頃から神童として名声を博し、その才能は、かのアントン・ルービンシテインやゴットシャルクからも称賛されました。彼女はアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア全域でコンサートを開催しましたが、そのどれもチケットは完売。エイブラハム・リンカーンの御前演奏をしたことでも知られています。
 また1876年には何とオペラ歌手としてもデビューするという離れ業をやってのけます。プライヴェートでも4回の結婚歴を持つ彼女、忙しい生活の合間にいくつかの作品を書きあげていて、このアルバムではその中の一部を楽しむことができます。
 作風自体は過去の作曲家の模倣に近いものもありますが、「悲歌」や「夢想」での儚げな感性に満ちた旋律はやはり独特で、どれもが彼女の心情を反映しているかのようです。




OEHMS



OC671
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管
 チャイコフスキー:

  交響曲 第4番 ヘ短調 Op.36/
  イタリア奇想曲 Op.45
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
録音 2010年11月&2011年12月ケルン シュトルベルガー・シュトラッセ・スタジオ
 1876年から1877年にかけて作曲されたこの交響曲第4番。この時期の彼は、メック夫人という素晴らしいパトロンを手に入れ、ようやく経済的な余裕が生まれ作曲に専念できるようになった、彼にとっては穏やかな日々がやってきたのです。しかしながら、身にまとわりついた「同性愛疑惑」を晴らすために1877年に彼の元弟子であった娘と結婚するのですが、これが失敗。精神的打撃を負った彼は自殺未遂を起こしてしまいます。そんな相反する生活の中でこのような素晴らしい作品が生まれたのはほとんど奇跡とでもいえるのではないでしょうか?
 そんなドラマティックな作品をキタエンコはいつものように冷静沈着に分析。決して感情に溺れることなく見事に音にしています。

キタエンコ:チャイコフスキー 既発盤(すべてSACDハイブリッド)
 OC668…交響曲 第1番 ト短調 Op.13 他 OC669…交響曲 第2番 他 OC670…交響曲 第3番 ニ長調 Op.29 他
 OC667…交響曲 第5番 他 OC666…交響曲 第6番 「悲愴」 OC665…マンフレッド交響曲 Op.58
 

OC859
\2300
… a Olivier Messiaen
メシアン:

 1.レオン・ミロ(1956-)パリの情景/
 2.メシアン(1908-1992):前奏曲 第7番「静かな嘆き」/
 3.ミロ:時のテクスチャー/
 4.メシアン:4つのリズムのエチュード「火の鳥 第1」/
 5.メシアン:前奏曲 第1番「鳩」/
 6.ミロ:声の情景/
 7.武満徹(1930-1996):雨の樹 素描Ⅱ?オリヴィエ・メシアンの追憶に/
 8.メシアン:歌つぐみ/
 9.ミロ:鳥の情景/
 10.メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし 第1曲「父なる神のまなざし」/
 11.メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし 第2曲「星のまなざし」/
 12.メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし 第7曲「十字架のまなざし」/
 13.ミロ:鐘の情景
スザンナ・カッセル(ピアノ)
録音 2012年1月27-29日 ドイツ放送 室内楽ホール
 20世紀、最も尊敬された作曲家の一人であるフランスの作曲家オリヴィエ・メシアン。彼の音楽からは鳥の声と神の声が聞こえてくるのです。このアルバムはそんなメシアンの世界を更に拡大するという試みがなされています。
 ピアニストのスザンナ・カッセルは以前から実験的な試みをその録音に導入する人ですが、今回はアメリカの作曲家レオン・ミロとコンビを組み、独特な「もの」を作り上げました。一種のオーディオ・ブックとも言えるこの作品。メシアンの目指した音楽はミロが作り上げた「Soundscapes-音の風景」の中に緩やかに組み込まれます。
 鳥の声も街の音も、そしてカッセルのピアノの音も全てが混然一体となって意識の底深くに沈んでいく快感。もちろん単なるヒーリング・アルバムとは一線を画した不可思議な世界です。

スザンナ・カッセル:既発盤
 OC855…ジョン・ケージ作品集 OC534…カリフォルニア・コンサート OC813…アイスランド
 

OC863
\2300
ヘルベルト・シュフ
 1-4.シューベルト(1797-1828):さすらい人幻想曲 ハ長調 D760 Op.15/
 5-6.ヤナーチェク(1854-1928)ピアノソナタ「1905年10月1日」(街頭より)/
 7-9.シューベルト:ピアノ・ソナタ イ長調 D664
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)
録音 2012年8月1-4日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 2013年にも来日し、その才能の片鱗をまざまざと見せつけたピアニスト、ヘルベルト・シュフ。このアルバムは彼が愛するシューベルトとヤナーチェクの作品集です。
 ここでの彼はただ2人の作曲家の作品を取り上げたのではなく、演奏するピアノも変えて、彼らの個性を描きだしています。
 彼にとってのシューベルトは放浪を繰り返す“自然主義的”な音楽であり、ヤナーチェクは禁欲的で重い“11月の空気”のような音楽なのだそうです。
 シューベルトの2つの作品も明らかに性格が違うと感じられたため、敢えてピアノを変え、その異なる音色を楽しめるように考えられています。華麗な「さすらい人」、悲痛な嘆きが範反映されたヤナーチェク、そして室内楽的な調和を保つ「ソナタ イ長調」。これらの違いをじっくり感じてみてください。

ヘルベルト・シュフ:既発盤
 OC593…シューベルト:ピアノ・ソナタ D537&D894 OC754(2枚組)…シューマン:作品集 OC783…夜の小品集
 OC541…ラヴェル:鏡&シューマン:クライスレリアーナ OC833…ウルマン&ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集
 OC596…ミリアム・コンツェン:ヴァイオリン作品集
  

OC877
\2300
Aufbruch-目覚めよ 〜ヘッセとゲーテによる歌曲集
 1-4.ロベルト・シューマン(810-1856):ミニョンのための歌曲集 Op.98(J.W.ゲーテ)
 <君よ知るや南の国/私に言わせないで/ただ憧れを知る者だけが/
  大人になるまでこのままに>/
 5-8.オトマール・シェック(1886-1957):J.W.ゲーテによる歌曲集 Op.19a
 <彩られたリボンもて/たそがれが上方から降り来て/秋の悲しみ/いらだち>/
 9-15.ユリエ・キルピネン(1892-1959)H.ヘッセの詩による連続歌曲集 Op97
 <愛の歌/どこに私の家があるのだろうか?/暗き瞳/
  私はあなたを訪ねた/ただひとり/幸せ/夢>/
 16-21.シェック:H.ヘッセの誌による歌曲集
 <記念日/ニノンのために/口笛吹き/
  あなたはそれを知っているの?/あなたは何を笑っているの?/休みなく>/
 22-25.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):4つの最後の歌
 <春(H.ヘッセ)/九月(H.ヘッセ)/眠りにつく時(H.ヘッセ)/
 夕映えの中で(J.V.アイヒェンドルフ)>
ゾフィア・ブロンマー(ソプラノ)/
アレクサンダー・シュマルツ(ピアノ)
録音 2013年8月19-21日 バイエルン放送 第1スタジオ
 1981年生まれのソプラノ、ゾフィア・グロンマーのデビュー・アルバムです。彼女は1998年と1999年にドイツ連邦の「青少年音楽コンクール」で賞を受賞、そして2008年には「バイエルン芸術賞」、2009年には「アウスプルク劇場賞」も獲得しています。
 2012年には超難関として知られるミュンヘン国際音楽コンクールで第3位に輝き、観客賞と特別賞も授与されています。
 ここでの彼女は、その若々しい持ち味を生かして、ヘッセとゲーテの詩による4人の作曲家のリートを歌っています。若干線の細く暗めの声(ユリアーネ・バンゼを思わせる)ですが、何とも深い味わいと青草さ、そして時に見え隠れする人懐っこさが魅力的。揺れ動く感情を巧みに表現する歌唱は、将来の大物を予見させるものです。
 

OC878
\2300
ジンクフォニカー:チャットルーム 〜エンヨット・シュナイダー(1950-):作品集
 1-7.明けの明星-歌曲集
 <第1番:マイヤーさん/第2番:膝/第3番:あなたは誰?/
  第4番:小さな虫の告白/第5番:ナゾベーム/第6番:祈り/第7番:大きなラウラ>/
 8-11.愛の変奏曲
 <第1番:アレグロ・バルバロ/第2番:夜のカンティレーナ/
  第3番:短縮されたタンゴ/第4番:スケルツィッシモ>/
 12-16.チャット・ルーム
 <第1番:Hiiiii, welcome, bussiiiii, thx../
  第2番:暗い部屋、または:孤独な心のバール/
  第3番:LOL & HDGDL, ?チャットの何でも屋/
  第4番:夜のマナーのバラード/
  第5番:ハイスピードのサイバー・デート>
ジンクフォニカー/
ドイツ・カンマームジークアカデミー・ノイス…1-7
録音 2012年5月30-31日,9月15-16日 ドイツ放送 室内楽ザール
 現代ドイツにおける映画音楽の第1人者であるエンヨット・シュナイダー。彼の作風はとても柔軟であり、ある時はマイケル・ナイマン風、ある時はニーノ・ロータ風の作品を易々書くかと思えば、新古典派の作品と見紛うばかりの激しいオルガン・トッカータを書くなど、本当に変幻自在な人と言えそうです。
 このアルバムに収録されている3つの作品も、当然の如くただものではありません。大真面目な風を装って書かれている「明けの明星」、なぜ愛なのか説明してほしい「愛の変奏曲」、そして少しだけ以前の世界を跋扈したインターネット・チャット(今ではLINEか?)。どれも真っ向から対峙しても理解するのは難しそうな曲たちです。
 しかし、これらをひたすら楽しく聴かせてくれるのが、ドイツで最も人気を博しているヴォーカル・グループ「ジンクフォニカー」の面々です。芸術とは何か、人生とは何か・・・うん。考えなくてもよいか。
  


OC887
\2300→\2090
トーマス.E.バウアー(バス)
 J.S.バッハ:バスのためのソロ・カンタータ集
  1-5.われは満ち足れり BWV82/
  6-9.平安、汝とともにあれ BWV158/
  10-14.われ喜びて十字架を担わん BWV56
トーマス.E.バウアー(バス)/
エリーザ・ラバヌス(ソプラノ)/
コルス・ムジクス・ケルン/
ダス・ノイエ・オルケスター(ピリオド楽器 使用…415')/
クリストフ・シュペリング(指揮)
録音 2013年2月14-17日 ケルン ゾルストック メランヒトン教会
 バリトン歌手トーマス.E.バウアー。彼が現在最も力を入れているバッハ(1685-1750)のバス・カンタータ集です。「冬の旅」を始め、数々のアルバムで名唱を聴かせるバウアーですが、近年ますます声に深みを加え、今回はバッハでも素晴らしいソロを歌っています。
 彼は1970年に生まれ、少年時代はレーゲンスブルク大聖堂聖歌隊に属していました。その後ミュンヘン音楽大学を卒業し、ヘレヴェッヘを始めとした大指揮者たちと共演。その実力を広く世界に知らしめています。
 このバッハのカンタータは、多くのバス・バリトン歌手たちに愛され、様々な解釈が施されていますが、ここでの彼らの演奏はどちらかというと厳しさよりも優しさを追求したものであり、バウアーの艶やかで甘さを含んだ声がその表現を後押ししているかのようです。BWV82のオーボエ・ソロの自由闊達さにも耳を奪われます。
 

OC959
(2CD)
\3000
ヴェルディ:歌劇「サン・ボニファーチョ伯爵オベルト」
<CD1>1-9.第1幕/
<CD2>1-7.第2幕
サン・ボニファーチョ伯爵オベルト…エイドリアン・ジャンス(バス)/
レオノーラ:オベルトの娘…フランチェスカ・ロンバルディ・マッツッリ(ソプラノ)/
サリングエルラ伯爵リッカルド…ノーマン・ラインハルト(テノール)/
クニーツァ:リッカルドの婚約者…マヌエラ・カスター(メゾ・ソプラノ)/
イメルダ:クニーツァの侍女…ナロア・インチャウスティ(メゾ・ソプラノ) 他/
ギーセン州立劇場合唱団/
ヤン・ホフマン(合唱指揮)/
ギーセン州立劇場フィルハーモニー管弦楽団/
ミヒャエル・ホフステッター(指揮)
録音 2012年12月 ギーセン州立劇場 ライヴ収録
 ヴェルディ(1813-1901)の最初のオペラである「オベルト」は1839年11月17日にミラノ・スカラ座で初演されました。初演は好評ですぐさま続演されたにも拘わらず、ヴェルディ自身はこの作品を自身の成功作とは認めることもなく、その50年後にこの歌劇を蘇演しようという動きがあった時にも、ヴェルディ本人が強硬に反対し、結局その話がなくなってしまったという問題作です。
 確かに若干物語が冗長で、また主役が4人必要であることなど、上演が困難な面もありますが、音楽は何といってもヴェルディそのもの。序曲を始め、冒頭のリッカルドのアリアから文句なく惹きこまれること間違いありません。




LYRINX


LYR 282
\2200
「ジョリヴェ(1905-74)&ルノ(b.1945):ピアノ作品集」
 (1)アンドレ・ジョリヴェ:マナ(1935)
 (2)アンドレ・ジョリヴェ:ピアノ・ソナタ第2番(1957)
 (3)ジャック・ルノ:忘却の棲むところ(2011)〜石井佑輔に捧ぐ
 (4)ジャック・ルノ:ピアノ・ソナタ第2番(1978)
石井佑輔(ピアノ)
 フランスで活躍する若手ピアニスト石井佑輔!ジョリヴェとルノのピアノ作品集!日本語オビ・解説付き

 録音:2012年10月1〜3日ミュゼ・ドゥ・テロワール・マルセイエ、マルセイユ、DSD録音ステレオ、133'04

 フランスを中心に活躍するピアニスト石井佑輔は、積極的に現代音楽を紹介している。中でもジョリヴェを得意としており、CD では先に「ジョリヴェ&ヴァレーズ:ピアノ作品集(コジマ録音)」が発売になっている。ジョリヴェの「マナ」は6つの小品からなる組曲で。ジョリヴェの作品の中でも傑作と言われている。6つの異なる神秘の力を、並列させながらも総括的な概念を打ち出した独特な作品。ピアノ・ソナタ第2番はジョリヴェの最後のピアノ作品。激烈、衝撃的な印象を与える作品であるが、ジョリヴェの昇華された魂の歌が聴かれる。ジャック・ルノ(b.1945)はフランスの作曲家。作曲は独学だが、ダルムシュタットでリゲティやシュトックハウゼンに、シエナでドナトーニにも学んだ。その作品はブーレーズやアルディッティ四重奏団などにも取り上げられている。ピアノ・ソナタ第2番は1978 年の作品だが、その初演後演奏されず2012 年にようやく石井佑輔により改訂版が再演された。曲は、第1 楽章「非常に急速に」、第2 楽章「非常にゆっくりと」、第3 楽章「幻想曲のように」から成っている。「忘却の棲むところ」のタイトルはスペインの詩人ルイス・チェルヌーダの詩集から取られた。石井佑輔に捧げられた作品。

 石井佑輔(ピアノ)
 国立音楽大学作曲学科卒業後、渡欧。フランス、パリ国立高等音楽院(CNSM)を得て修了。またブーローニュ音楽院(CRR)ピアノ科一等賞及び最高課程卒業後、ドイツ、フランクフルト音楽表現芸術大学大学院にてアンサンブル・モデルン国際アカデミー(IEMA)を奨学生として修了。第14 回ハビエル・モンサルヴァーチェ国際ピアノ現代音楽コンクール(ジローナ)2 位、オルレアン国際21 世紀ピアノコンクールにおいてナディア・ブーランジェ賞、アンドレ・ジョリヴェ賞を受賞。第6 回イヴァル・ミカショフ・トラスト・ピアニスト/作曲家委嘱プロジェクト優勝。多くの作曲家の初演、演奏にも関わっており、20 世紀の埋もれた作品の再演にも力を注ぐ。




NBB RECORDS


NBB 26
\2400
「コントレ・ジュール」〜フランスのコントラバス作品集
 V.セルヴェンティ(1907-2000):ラルゴとスケルツァンド/
 R.ドゥブニョン(b.1968):エクスキーズ/
 サン=サーンス:アレグロ・アッパッショナート(原曲:チェロ)/
 A.デサンクロ(1912-71):アリアとロンド/
 M.マレ(1656-1728):五つのフランスの舞曲(原曲:ガンバ)/
 フォーレ:夢のあとに/セルジュ・ランサン(1922-2005):クロキス/
 マスネ:タイースの瞑想曲
テオティム・ヴォアサン(コントラバス)
マテュー・アネ(ピアノ)
 NBB久しぶりの新譜は若きソリストによるフランス作品集!

 録音:2012年7月28-29日

 数年前に、テオティムはジュネーヴの音楽院に私を訪ねてきた。彼と会ったのはその時が初めてだった、非常に若く、とても痩せていた、青い目が笑っていた。私は彼に何か弾いてくれないかと頼んだ。彼が弾きはじめると、私はすぐに彼の奏者として、また音楽家としての桁外れた才能を明確に理解した。彼の奏法は非常に自然で、また同時に際立った個性を持っていた。はっきりとして素早い明確な演奏は目を見張らんばかりだった。(A.ボチーニによる紹介文から抜粋)
 テオティム・ヴァオサンは1992 年生まれ。ジャン・アネに師事した後、15 歳の時にパリ管の第一主席ソリストのベルナール・カゾーランのクラスに入学。卒業後ジュネーヴの音楽院でアルベルト・ボチーニに師事し、いくつかの賞と共に卒業。その後ロンドン響のR.イブラギモフに師事した。

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ARBITER



ARB 161
(2CD)
\4400→\3990
ホルショフスキ〜ショパン:未発表ライヴ録音
【Disc1】
 ①〜②:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11より第1&2楽章,
 ③:幻想曲ヘ短調Op.49,
 ④〜⑦:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送行進曲付き」Op.35,
 ⑧〜⑨:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22/
【Disc2】
 ①:24の前奏曲Op.28(全曲),
 ②:子守歌 変ニ長調Op.57,
 ③:練習曲第3番 ヘ長調Op.25-3,
 ④:ポロネーズ 変イ長調「幻想」Op.61,
 ⑤:前奏曲第15番 変ニ長調「雨だれ」,
 ⑥:ワルツ ホ短調Op. posth,
 ⑦:マズルカ第34番 ハ長調Op.56-2,
 ⑧:夜想曲第5番 嬰ヘ長調Op.15-2
ミエチスラフ・ホルショフスキ(P)
アレクサンダー・シュナイダー(指揮)
フェスティヴァル・オーケストラ(①〜②)
ショパン直系の弟子筋の名演
 1980年代の終わり、日本で爆発的なリバイバル・ブームを迎えたホルショフスキ。優れたピアニストであったにも拘わらず、来日経験が無く、60年代以降表舞台から姿を消していたということで、注目される機会がなかった人でした。1987年に95歳で「初来日」。以降はまるで大切な文化遺産のような扱いを受け、1993年に亡くなるまで巨匠として讃えられました。
 そんなホルショフスキの知られざる時代から晩年までのショパンの演奏を拾い集めた2枚組です。60年代に来日していれば・・・と悔しささえ覚える貴重なエッセンス。
 ホルショフスキはインタビューを敬遠しましたが、彼のショパンに対する考えや研究・解釈についての彼自身が書いたコメントを、初めてブックレットで公開しています。(英語のみ)

【録音】[Disc1]①〜②:1962年6〜7月、サン・ファン, ③:1980年12月14日、ピストイア, ④〜⑦:1958年1月28日、ローマ, ⑧〜⑨:1983年5月24日、ゴリツィア/[Disc2]①:1973年5月22日、ニューヨーク, ②:1980年12月14日、ピストイア, ③:1967年2月26日、ボルティモア, ④:1976年11月19日、ニューヨーク, ⑤:1980年12月14日、ピストイア, ⑥:1990年1月26日, カンサス・シティ, ⑦:1987年4月12日、ニューヨーク, ⑧:1967年2月26日、ボルティモア (全てライヴ録音)




APR



APR 6012
(2CD/特別価格)
\2800→\2590
トバイアス・マッセイ・スクールVol.6〜
 エセル・バートレット&レイ・ロバートソン

  セレクテッド・レコーディングス1927−1947

   バートレット編曲:エリザベス朝の組曲
   J.S.バッハ=メドニコフ:小フーガ ト短調
   J.S.バッハ=ホーン:主よ、人の望みの喜びよ
   J.S.バッハ=ハウ:羊は安らかに草をはみ
   J.S.バッハ:協奏曲ハ長調 BWV.1061*
   シューマン=ドビュッシー:練習曲 Op.56-4
   シューマン:アンダンテと変奏曲 Op.46
   サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲
   パガニーニ=リスト=テイラー:ラ・カンパネラ
   リスト=ロバートソン:愛の夢第3番
   アレンスキー:ワルツ
   シュトラウス=パヴィア:《こうもり》幻想曲
   グラナドス=バートレット&ロバートソン:マハと夜鳴きうぐいす
   インファンテ:エル・ヴィート
   ファリャ=カヴァコス:スペイン舞曲第1番
   レクオーナ=ナッシュ:マラゲーニャ
   ドビュッシー:白と黒で
   バックス:幸せな平野、2台ピアノのためのソナタ、ハルダンゲル
エセル・バートレット(ピアノ)
レイ・ロバートソン(ピアノ)
ジョン・バルビローリ(指揮)
 トバイアス・マッセイ・スクールVol.6!バートレット&ロバートソンの録音選集!

 19世紀後期〜20世紀前期の英国ピアノ界における名教師、トバイアス・マッセイ(1858−1945)の弟子たちの名演を復刻する「APR」の大好評シリーズ「トバイアス・マッセイ・スクール」。
 アイリーン・ジョイス、ハリエット・コーエン、アイリーン・シャーラー、マイラ・ヘス、モーラ・リンパニーと続いてきたシリーズ第6弾は、エセル・バートレット&レイ・ロバートソンのデュオ!
 1910年代に王立音楽院でトバイアス・マッセイにピアノを師事したエセル・バートレット(1896−1978)とレイ・ロバートソン(1893−1956)。
1921年の結婚後、1930年代には活動の拠点をアメリカに移し、プーランクやストラヴィンスキーなどの作品のアメリカ初演を手がけ、2台ピアノのレパートリーを発展、拡大させた先駆者たちである。
 かつてNGS, Homocord, HMV, English/American Columbiaからリリースされていた貴重な音源の復刻。マッセイ・スクールが育てたピアノ・デュオの偉大なる歩みが蘇ります。
 ※リマスタリング:Seth B. Winner Sound Studios, Inc



 

ICA CLASSICS



ICAC-5116
\2000→\1790
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
 1.チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64/
 2.ヤナーチェク(1854-1928):狂詩曲「タラス・ブーリバ」
BBC交響楽団/
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指揮)
録音 1978年9月29日 フランダース音楽祭,メッヘレン 聖ロンバウツ教会…1/1981年8月21日 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール…2 STEREO
 ロシア生まれの世界的名指揮者、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931-)。モスクワ音楽院で父に指揮を学び、ピアノは有名なレフ・オボーリンに学びました。20歳の時にボリショイ劇場で「くるみわり人形」を指揮、その素晴らしい演奏のおかげで1954年には劇場のアシスタント指揮者に任命されます。その2年後にはボリショイ・バレエ団とともに初のイギリス訪問を行い、更に人気を高めました。1961年からはモスクワ放送交響楽団の芸術監督に就任。1974年までこの地位を務め、64年からはボリショイ劇場の首席指揮者(最年少)としても活躍を始めます。
 彼は当時のロシアの音楽家としては異例の「大規模な外国ツアー」を行う権利を与えられており、イギリスを始め様々な国に演奏旅行に出かけ、またロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニーの首席指揮者を務めたりと八面六尾の活躍をするのです。
 そんな彼にとってチャイコフスキーの演奏は、まさに十八番であり、このフランダースでの音楽祭の記録も、例えようもないくらいの興奮度を持っています。ヤナーチェクの「タラス・ブーリバ」は1981年のプロムスで演奏されたもので、大規模なオーケストラを自由自在に操る彼の姿が目に浮かぶ熱演となっています。
 


ICAC-5117
\2000→\1790
ルドルフ・ケンペ
 1.マーラー(1860-1911):交響曲 第4番 ト長調/
 2.ワーグナー(:楽劇「パルジファル」第1幕への前奏曲/
 3.メンデルスゾーン(:歌劇「ルイ・ブラス」序曲
ジョアン・アレクサンダー(ソプラノ)…1/
BBC交響楽団
録音 1957年5月14日…1, 1965年5月26日…2, 1967年2月12日…3 ロンドン,BBC メイダ・ヴェイル・スタジオ…1.2, ロンドン,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…3 MONO
 ドイツの偉大な指揮者ルドルフ・ケンペ(1910-1976)。彼は1952年から1954年までバイエルン国立歌劇場の音楽監督を務め、1954年にはメトロポリタン歌劇場を振ります。バイロイト音楽祭でも1960年から1963年まで4回の「指環」ツィクルスを指揮するなど素晴らしい活躍を続けました。1961年にはビーチャムの後継者としてロイヤル・フィルハーモニー管の首席指揮者として任命され、一時中断するも、再任となってからは1975年までこの地位にあったのです。その翌年早すぎる死を迎えたケンペですが、この1957年のマーラーの4番の録音はとても珍しいものと言えるでしょう。これは当時体調不良を訴えていたブルーノ・ワルターが用意していたプログラムを、結局ケンペが引き継いだものであり、この演奏は高く評価されたのですが、今まで世にでることはありませんでした。
 ドイツ系のレパートリーに並々ならぬ意欲を持ち、とりわけリヒャルト・シュトラウスの作品に素晴らしい名演を残した彼ですが、どうもマーラーは意に添わなかったのか、録音も極めて少なく、他には1番、2番、5番と「子どもの不思議な角笛」がある程度でしょうか。
 この録音でケンペのマーラーを評価することは難しいでしょうが、何よりマーラーファンには、一つの素晴らしい録音が贈られたということを喜びたい1枚です。




MARSTON



54004-2
(4CD 3枚価格)
\7200→\6790
「フェルナンド・デ・ルチア
 Gramophone Company全録音集」
フェルナンド・デ・ルチア(テノール)
サルヴァトーレ・カットーネ(ピアノ)
カルロ・サヴァイーノ(ピアノ)
フランチェスコ・チレーア(ピアノ)
カルロ・サヴァイーノ(指揮)管弦楽団
サルヴァトーレ・サッサーノ(指揮)
管弦楽団、ほか
 トスティ:理想の女/マスネ:「ウェルテル」−私を目覚めさせないでくれ(イタリア語)/
 ヴェルディ:「リゴレット」−女心の歌/
 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」−もし私の名前を/
 ジョルダーノ:「フェドーラ」−愛はあなたに禁ずる/トスティ:マレキアーレ/コスタ:ナプリタナータ/
 プッチーニ:「トスカ」−妙なる調和/コットラウ:光差す窓/
 マスネ:「マノン」−目を閉じて
   1902年11月30日

 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」−ああ、ローラよ/バルデッリ:口づけの音に/
 ビゼー:「カルメン」−花の歌(イタリア語)/コスタ:君は僕の人生において死んだ/
 ワーグナー:「ローエングリン」−ありがとう、親切な白鳥よ(イタリア語)  1902年12月3日

 ジョルダーノ:「フェドーラ」−年老いた母が,ご覧ください、私は泣いています/ダンツァ:妖精の目/
 ヴェルディ:「トラヴィアータ」−ある幸せな日/ドニゼッティ:「ファヴォリータ」−神の乙女、天使が/
 トスティ:セレナータ/チレーア:遠く離れ/チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」−心は疲れ果て/
 グノー:「ファウスト」−もう遅いわ(イタリア語)/ロッシーニ:「セビリアの理髪師」−空は微笑み
  共演(グノーのみ):チェレスティーナ・ボニンセーニャ(ソプラノ)   1904年10月6日

 ワーグナー:「ローエングリン」−
  香りが感じられないのですか?,あの方は戻ってきますが(イタリア語)
 ビゼー:「真珠採り」−私の友の(イタリア語)
 トマ:「ミニョン」−
  さようなら、ミニョン!,彼女は信じなかった,ああ!あなたの心は(イタリア語)   1905年9−10月

 (1)グノー:「ファウスト」−この清らかな住まい(イタリア語)
 (2)ビゼー:「真珠採り」−まだ聞こえるように思われる,あなたの心は私の心を理解していない(イタリア語)
 (3)ロッシーニ:「セビリアの理髪師」−この金属を思うと,ああ、何という衝撃
 (4)ヴェルディ:「トラヴィアータ」−燃える心に,パリを離れて
 (5)ヴェルディ:「リゴレット」−愛は心の太陽
  共演:(2)-(5)ジョゼフィーナ・ウゲット(ソプラノ)、(3)アントーニオ・ピーニ=コルシ(バリトン)   1906年5月1日

 (1)フェティス(伝ストラデッラ):主よ、憐れみを/(2)ドニゼッティ:「愛の妙薬」−これが魔法の液体さ/
 (3)マスネ:「マノン」−目を閉じれば(イタリア語)
 (4)ワーグナー:「ローエングリン」−ありがとう、愛する白鳥よ,決して問うてはならない,甘美な歌も止み(イタリア語)
 (5)ビゼー:「カルメン」−母にまた会える,お前の投げたこの花は(イタリア語)
 (6グノー:「ファウスト−「遅すぎるわ」
  共演:(2)エルネスト・バディーニ(バリトン)、(4)-(6)共演:ジョゼフィーナ・ウゲット(ソプラノ)  1907年7−9月

 (1)モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」−彼女の安らぎは,私の宝のあの方を
 (2)ロッシーニ:「セビリアの理髪師」−空は微笑み,もし私の名前を,ああ!何という衝撃
 (3)グノー:「ロメオとジュリエット」−ああ、太陽よ、昇れ(イタリア語)
 (4)ベッリーニ:「夢遊病の女」−取っておくれ、君に贈るこの指環は,微風に嫉妬する,ああ、どうして君を憎めないのか,
 (5)ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」−穏やかな晩に
  共演:(2)マリア・ガルヴァニ(ソプラノ)(4マリア・ガルヴァニ(ソプラノ)   1908年5月

 バルテレミ:恋慕う口に,悲しい帰還,晴れ晴れと/コスタ:それは五月の,オイリ・オイラ/
 ディ・カプア:オ・ソーレ・ミオ/デ・クルティス:カルメラ/ガンバルデッラ:もう僕を見ないで/
 E.デ・クルティス:帰れソレントへ/リッチャルディ:ルーナ、ル!  1909年5月21日

 ドニゼッティ:「愛の妙薬」−人知れぬ涙  1917年6月24日

 ドニゼッティ:「愛の妙薬」−一言、ああ、アディーナ
  共演:アンヘラ・デ・アンヘリス(ソプラノ)   1919年11月23日

 ドニゼッティ:「ルチア」−祖先の墓/マイヤベーア:「ユグノ」−白テンより白く(イタリア語)/
 ヴェルディ:「エルナーニ」−ありがとう、愛する友たちよ  1917年9月2日

 ドニゼッティ:「ファヴォリータ」−やさしい魂よ/マスネ:「マノン」−ああ!消え去れ、甘美な面影よ  1917年8月5日

 ボーイト:「メフィストーフェレ」−野から、牧場から  1917年5月24日

 ボーイト:「メフィストーフェレ」−あなたの心を鼓動で満たしてください,純粋な理想的な姿  1920年4月18日

 ボーイト:「メフィストーフェレ」−地の果てに近づいた  1917年5月31日

 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」−母さん、この酒は強いね  1917年7月1日

 マスカーニ:「友人フリッツ」−スゼル、こんにちは(サクランボの二重唱)
  共演:アンヘラ・デ・アンヘリス(ソプラノ)   1919年10月5日

 マスカーニ:「友人フリッツ」−ベッペも恋をしている/
 レオンカヴァッロ:「道化師」−そのような冗談は  1917年11月11日

 レオンカヴァッロ:「道化師」−衣装を着けろ,ああ、コロンビーナ  1921年4月17日

 レオンカヴァッロ:「道化師」−いや!もうパリアッチョではない  1917年8月19日

 プッチーニ:
  「マノン・レスコー」−かつて見たことのない美女,あなたがた美女たちの中で/
  「ボエーム」−冷たい手
   1920年1月18日

 プッチーニ:「ボエーム」−こちらがミミ  1920年8月15日

 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」−ある日、青い空を眺めて  1921年2月6日

 マスカーニ:「イリス」−窓を開けてごらん  1920年11月7日

 プッチーニ:「トスカ」−星は光ぬ  1920年1月18日

 ジョルダーノ:「フェドーラ」−愛はあなたに禁ずる  1917年7月29日

 ジョルダーノ:「フェドーラ」−年老いた母が  1917年11月11日

 トスティ:マレキアーレ  1922年9月24日
 19世紀末〜20 世紀初頭に活躍した名テノール、デ・ルチア

 録音:1902-1909年(グラモフォン・カンパニー録音)、1917-22年(フォノタイプ録音)、ADD、316'50

 フェルナンド・デ・ルチア(1860−1925)は、19 世紀末から20 世紀初頭にかけて活躍した大テノール。マスカーニの「友人フリッツ」初演のタイトルロールとして知られる。デ・ルチアは19 世紀半ばの様式を色濃く残したテノールで、ことにソットヴォーチェで優美に陶酔的に歌う技は、野太い声のテノールが主流のこの時代にあって天下一品だった。しかも情熱と力強さにも不足はなく、歌い口の巧さは一世を風靡した大歌手だけのものがある。この4CD には、Gramophone Company への全録音と、Phonotype 社への録音の多くが収録されている。40 歳を超えたデ・ルチアは、まだまだ立派な声を誇っているにもかかわらず、アリアの多くで音を下げるなどして最高音を避けているが、その分、感情を音楽としっかりと絡めて歌っており、実に聞き応えがある。今日の耳にはかなり自由過ぎる歌い回しはなくもないが、100 年前の録音からもそのカリスマはしっかり伝わってくる。また「アドリアーナ・ルクヴルール」で知られるフランチェスコ・チレーアが自作「フェドーラ」のアリアの伴奏ピアノを受け持っているのも貴重だ。時系列で収録されていることで、1902 年11 月30 日の初録音では「最新技術」を前にして緊張が見られたデ・ルチアが、3 日後には固さが抜けて本領を発揮していることまで分かる。貴重な資料にして素晴らしい芸術の集大成である。



 

NEWTON CLASSICS


8802171
\2000
ヴァン・ダイクの音楽 〜16世紀から20世紀のシャンソンとマドリガル
 1.クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):ヒバリの歌/
 2-3.エンニオ・モリコーネ(1928-):フラッシュ Ⅰ,Ⅱ/
 4.ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521):私の愛よ、さようなら/
 5.オルランド・ディ・ラッソ(1532頃-1594):Gallans qui par terre (Villon)/
 6.マッテオ・ダミコ(1955-):アクロバータ(Sanguineti)/
 7.ピエール・デ・ラ・リュー(1460頃-1518):アヴェ・レジーナ・チェロールム/
 8.レーモン・シュロイェン(1933-):最後のもの(Aafjes)/
 9.オルランド・ディ・ラッソ:涙の瞳(Petrarca)/
 10.リッカルド・デペロ(1962-):ささやかな不具合(Sanguineti)/
 11.エイドリアン・ウィラールト(1490頃-1562):Madonn’io non lo so/
 12.ラオル・デ・スメト(1936-):マドリガル 第5番(Claes)/
 13.ギョーム・デュファイ(1400頃-1474):私の気高くも美しい人よ/
 14.フェデリコ・エルミリオ(1950-):Cosi mi ruoto e salto(Sanguineti)/
 15.クレマン・ジャヌカン:鳥の歌/
 16.アンドレア・バセヴィ・ガンバラーナ(1957-):歌を歌え(Sanguineti)
リング・アラウンド・クァルテット
<メンバー:
ヴェラ・マレンコ(ソプラノ)/
テレサ・ゲイ(コントラルト)/
ウンベルト・バルトリーニ(テノール)/
アルベルト・ロンギ(バス)>
録音 1997年3月10-16日 イタリア ジェノヴァ,アウテスゥオーノ・スタジオ Rivoalto 原盤
 フランダースで生まれたバロック時代の大芸術家アンソニー・ヴァン・ダイク。彼は上流階級の人物たちの肖像画で知られる他、数多くの歴史画や宗教画を描き、またその革新的な画法は後世に大きな影響を与えたことでも知られています。
 このアルバムはそんな彼に対するオマージュを中心に、彼が活躍した時代に流行したマドリガルやモテットを集めた1枚です。この中で最も知られているのがクレマン・ジャヌカンの「鳥の歌」でしょうが、他にも興味深い歌が多数含まれています。
 


8802204
\2000→\1890
「3台のストラディヴァリ」
 ストラディバリウスの音色 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集

  1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 Op.12-1/
  4-6.ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 Op.12-3/
  7-9.ヴァイオリン・ソナタ 第6番 イ長調 Op.30-1
ジュリアーノ・フォンタネッラ(ヴァイオリン)/
タニア・サーリナロ(ピアノ)
録音 1999年5月2-6日 イタリア トレヴィソ、イン・スタジオ Rivoalto 原盤
 ベートーヴェン(1770-1827)のヴァイオリン・ソナタと言えば、良く演奏されるのが第5番と第9番。この2つの作品に比べると他の番号は単独で演奏される機会がぐっと少なくなっているのはご存知の通りです。しかし、改めて聴いてみると、これらも素晴らしい作品であることに気がつくのではないでしょうか?
 このアルバムはそんな3つの作品を「3台のストラディヴァリ」で演奏するという企画盤です。使われた楽器は「“Silvestre”1666年製」「“Hembert-Milanollo” 1703年製」「“King of Prussia”1703年製」の3種類。時を超えて蘇る各々の楽器の音色の違いが明瞭に聞き取ることが可能です。
 

8802207
\2000
ゲーナ・ディミトローヴァ(ソプラノ)
 チャイコフスキー:アリア集

 1.歌劇「スペードの女王」-リーザのアリア「もうすぐ真夜中に」/
 2.歌劇「オルレアンの少女」-ジャンヌのアリア「さようなら、友たちよ」/
 3.歌劇「親衛隊員」-ナタリアのアリア「ナイチンゲールは樫の木で歌う」/
 4.歌劇「イオランタ」-イオランタのアリア「私たちの目は涙を流すの?」/
 5.歌劇「チャロデイカ」-カーマのアリア「偉大なるヴォルガを見に行こう」/
 6.歌劇「エフゲニー・オネーギン」-タチヤーナの手紙の場面/
 7.歌劇「マゼッパ」-マリアの子守歌「眠れ、私の小さい子」/
 8.歌劇「スペードの女王」-リーザのアリオーソ「なぜ涙が?」/
 9.歌劇「オルレアンの少女」-アグネスのアリア「もしあなたに力がないのなら」
ゲーナ・ディミトローヴァ(ソプラノ)/
ハンガリー国立管弦楽団/
ゾルターン・ペシュコ(指揮)
録音 1986年 ブダペスト イタリア文化研究所 Sony Music Entertainment Inc.原盤
 ブルガリア出身のソプラノ、ゲーナ・ディミトローヴァ(1941-2005)。彼女はその力強い声と表現力で、40年以上もオペラの舞台に君臨し、トゥーランドットを始めとするイタリア・オペラにおける「強い女」を歌い続けていました。そんな彼女のチャイコフスキーです。
 どうしてもチャイコフスキーのオペラ作品は地味な存在であり、一部の作品を除いては、彼の交響曲やピアノ協奏曲ほどの人気を誇っているとは言えない状況です。しかし、これらのオペラの底辺に流れる情熱と艶やかさを知ってしまえば、彼のオペラにもワーグナーやR.シュトラウス、あるいはマスネなどのような妖艶さが散りばめられていることに気がつくはずです。
 そんな側面を存分に引き出しているのがディミトローヴァの歌唱です。彼女の最盛期に録音された一連のアリア、見事と言うほかありません。
 

8802210
\2000
アンドレア・ベットレッティ(ギター)
 ギター・ソナタ集

 1-3.ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):3つのソナタ
  <ソナタ K322 イ長調/ソナタ K208 イ長調/ソナタ K380 ホ長調>/
 4-6.マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ソナタ Op.15/
 7-9.マニュエル・ポンセ(1882-1948):ソナタ 第3番
アンドレア・ベットレッティ(ギター)
録音 2000年4月9-14日 イタリア トレヴィソ、イン・スタジオ Rivoalto 原盤
 スカルラッティ、ジュリアーニ、ポンセの3人の作曲家の作品をギターで聴くというアルバム。スカルラッティの作品は本来ギターのためのものではありませんが、多くのギタリストが思い思いにギターへと移し替え、見事な演奏を披露することで知られています。
 ジュリアーニのソナタは古典派の端正さを備えた快活な曲。ポンセのギター作品の中で最も知られている「ソナタ第3番」はフランス風味が隠し味となったメキシコ音楽。ギターという楽器の奥深さを堪能できる1枚です。トラヴィソ生まれのギタリスト、ベットレッティの演奏で。
 


8802211
\2000→\1890
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)/
 ドビュッシー&ラヴェル:歌曲集

 1-6.ドビュッシー(1862-1918):
  忘れられた小歌<やるせない夢ごこち/巷に雨の降るごとく/
  木々の影は/木馬/グリーン/憂鬱>/
 7-11.ドビュッシー:ボードレールの5つの詩
  <バルコニー/夕べの調べ/噴水/黙想/恋人たちの死>/
 12-14.ドビュッシー:ビリティスの3つの歌<パンの笛/髪/ナイアスの墓>/
 15-19.ラヴェル(1875-1937):博物誌
  <くじゃく/こおろぎ/白鳥/かわせみ/ほろほろ鳥>
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)/
カトリーヌ・コラール(ピアノ)
録音 1991年9月9-14日 ドイツ ノイマルクト、ライツターデル BMG Music 原盤
 世界有数のコントラルト歌手ナタリー・シュトゥッツマン。オペラよりはリートの世界での活躍が多く、バッハの「マタイ受難曲」や一連の歌曲、歌付きの管弦楽作品で、深く艶やかな歌唱を聴かせます。最近では指揮者としても頭角を現し、2009年には自らのオーケストラ「Orfeo55」を創設。バロックからロマン派までを真摯な姿勢で演奏することで注目を浴びています。このフランス歌曲集は彼女の20代半ばの録音であり、この表現力豊かな歌で世界的名声を勝ち取ったという記念碑的なアルバムです。
 伴奏しているのは名手カトリーヌ・コラール。41歳という最盛期の演奏で、これからシュトゥッツマンと素晴らしい世界を構築していくだろう、と期待されていましたが、その2年後に病死し、その短い生涯に多くの人が涙したのです。
 


8802212
(2枚組)
\2600→\2390
ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)
 ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲&ピアノ五重奏曲集 他

<CD1>
 1-3.ドヴォルザーク(1841-1904):ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33/
 4-7.ヤナーチェク(1854-1928):
  ピアノと室内アンサンブルのためのコンチェルティーノ/
 8-11.ヤナーチェク:左手ピアノと室内アンサンブルのためのカプリッチョ/
<CD2>
 1-4.ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81/
 5-7.ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.5
ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)/
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団…CD1/
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)…CD1/
リッジ弦楽四重奏団…CD2
録音 1990年12月19-20日 プラハ スパニッシュ・ホール…CD1:1-3/1991年6月8-10日 プラハ スプラフォン、ドモヴィナ・スタジオ…CD1:4-11/1990年3月1-3.6-8日 ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・アンド・インスティチュート アーツ・アンド・レターズ…CD2 BMG Music 原盤
 チェコが生んだ名ピアニスト、ルドルフ・フィルクスニー(1912-1994)。彼はドヴォルザークやヤナーチェク、マルティヌーなどの「チェコ音楽」の第1人者として今でも高い評価を受けています。ここで演奏されているドヴォルザークのピアノ協奏曲は、彼が遺した3曲の協奏曲の中では、残念ながら最も人気が低い曲ではありますが、このフィルクスニーの手にかかると、素晴らしい名曲に聞こえてくるのは、彼が放つ共感力の強さによるものでしょうか?
 また2つのピアノ五重奏曲での伸びやかな音造りも聴きものです。とりわけあまり演奏されることのない第1番の美しさは特筆ものと言えるでしょう。
 

8802214
\2000
エレジー 〜コントラバスとピアノのための小品集
 1.マスネ(1842-1912):エレジー/
 2.フォーレ(1845-1924):エレジー/
 3.フォーレ:夢のあとに/
 4.フォーレ:ゆりかご/
 5.プーランク(1899-1963):愛の小径/
 6.ロッシーニ(1792-1868):コントラバスのための「涙」/
 7.オズワルド・シュヴァーベ(1846-1909):ロマンツァ/
 8.グラズノフ(1865-1936):エレジー/
 9.ブロッホ(1890-1959):哀願/
 10.ブロッホ:ユダヤの歌/
 11.ブロッホ:祈り/
 12.ドビュッシー(1862-1918):ロマンツァ/
 13.レーガー(1873-1916):ロマンツァ/
 14.ファリャ(1876-1946):ナナ
ステファノ・シャシャ(コントラバス)/
デヴィッド・ジョヴァンニ・レオナルディ(ピアノ)
録音 2000年9月20-24日 イタリア トレヴィソ、イン・スタジオ Rivoalto 原盤
 「エレジー=悲歌」も「ロマンス」も作曲家の心を反映した作品であり、曲の形式が自由になったロマン派以降に数多く生まれた心の歌です。古典派の時代のような整った形式よりも心情を優先し、どれもが美しく深い旋律を有しています。
 ここでは名コントラバス奏者シャシャがこれらの作品に心を込めて歌い上げています。通常チェロで演奏されるフォーレの作品などは、また違った味わいを持って迫ってくるかのようです。小回りが利かなそうなイメージのあるコントラバスですが、ここまで見事に演奏されるともう何もいうことがありません!
 

8802217
(4枚組)
\4000
ヴィヴァルディ:協奏曲集
<CD1.タイトル付きの協奏曲集>
 1-3.ヴァイオリンと弦楽、ハープシコードのための協奏曲「ムガール大帝」/
 4-6.ヴァイオリンと弦楽、ハープシコードのための協奏曲「恋人」/
 7-9.ヴァイオリンと弦楽、ハープシコードのための協奏曲「お気に入り」/
 10-12.ヴァイオリンと弦楽、ハープシコードのための協奏曲「喜び」/
 13-15.ヴァイオリンと弦楽、ハープシコードのための協奏曲「疑惑」/
 16-18.ヴァイオリンと弦楽、ハープシコードのための協奏曲「海の嵐」/
<CD2.弦楽のための協奏曲集>
 1-3.2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op.3-8/
 4-7.2つのヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 Op.3-4/
 8-10.ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 FIII-26/
 11-13.2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ長調 Op.3-5/
 14-16.4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 Op.3-10/
<CD3.速く、情熱的に>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調「パドヴァの聖アントニオの舌の祝日のために」RV212/
 4-6.2つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV531/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV230/
 10-12.ファゴット協奏曲 ホ短調 RV484/
 13-15.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV356/
 16-18.2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 RV523/
<CD4.6つの協奏曲集 Op.12>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op.12-1 RV317/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調 Op.12-2 RV244/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.12-3 RV124/
 10-12.ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Op.12-4 RV173/
 13-16.ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 Op.12-5 RV379/
 17-19.ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 Op.12-6 RV361
フランコ・ファンティーニ(ヴァイオリン・ソロ)/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)/
インテルプレティ・ヴェネツィアーニ…CD1-3/
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ…CD4
録音 1996年6月16-21日 イタリア ヴェネツィア アテネオ・サン・バッソ…CD1/1996年10月6-11日 イタリア ヴェネツィア アテネオ・サン・バッソ…CD2/2010年10月6-11日 イタリア ヴェネツィア ドン・オリオーネ・アルティギアネッリ…CD3/1971年6月16-21日…ミラノ Rivoalto 原盤
 作曲家としてだけではなく、巨匠ヴァイオリニスト、教育者、カトリックの司祭でもあったヴィヴァルディ(1678-1741)。彼はヴェネツィアのピエタ慈善院付属音楽学院で少女たちにヴァイオリンと音楽を教えるために、数多くの器楽曲や協奏曲、宗教曲を提供し、リハーサルも行いました。
 彼女たちの中には当然のようにヴァイオリンの演奏に秀でた者がいて、これらの協奏曲は次々と演奏され、この評判が広がっていくことで、ヴィヴァルディの名声も広まっていったのです。
 このアルバムにはそんなヴィヴァルディの数多い協奏曲の中から比較的有名な作品をチョイス。フランコ・ファンティーニの独奏で当時の雰囲気を再現しています。
 

8802218
\2000
ブリテン:キャロルの祭典
 1.祝祭カンタータ「キリストによりて喜べ」 Op.30/
 2.カンティクルII「アブラハムとイサク」Op.51/
 3-14.キャロルの祭典 Op.28
  <入堂/うれしい主の降誕よ!/そのようなバラはない/
   生まれたての赤ん坊が/子守歌/四月の朝露のように/
   この小さなみどり子は/間奏曲/凍てつく冬の夜に/
   春のキャロル/神に感謝/退堂>/
 15.聖母礼賛/16.婚礼のアンセム Op.46/
 17.アンティフォナ Op.56b
ティモシー・ディキンソン(ボーイソプラノ)…1/
リチャード・フランスワース(ボーイソプラノ)…16/
マイケル・チャンス(カウンターテナー)…1.2/
イアン・ボストリッジ(テノール)…1.2.16/
サイモン・バーチャル(バス)…1/
マーティン・ベーカー(オルガン)…1/
アーリン・ブローワー(ハープ)…3-14/
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)…2 他/
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊/
マルティン・ニアリー(指揮)
録音 1996年2月7-12日 ロンドン ウェストミンスター寺院/1996年5月9-10日 ロンドン トゥーティング 全聖人教会 Sony Music Entertainment Inc. 原盤
 20世紀最大のイギリスの作曲家ブリテン(1913-1976)。渋いオペラから管弦楽作品、室内楽作品と数多くの曲が知られていますが、その中でも異彩を放つのが一連の教会音楽でしょう。彼の作品は英国国教会のレパートリーを著しく発展させたことは間違いありません。
 この「キャロルの祭典」は1942年にウェストミンスター大聖堂少年合唱団のために作曲されたもので、ハープの伴奏に伴われた少年たちの清冽な合唱が耳に残ります。全てがキリストの誕生を祝うテキストであり、素朴な旋律と美しいハープの音色が喜ばしさを盛り上げます。
 


8802219
\2000→\1890
ハノーヴァー・バンド/ロイ・グッドマン
 ロッシーニ:序曲集

 1.歌劇「絹のはしご」序曲/2.歌劇「アルジェのイタリア人」序曲/
 3.歌劇「セヴィーリャの理髪師」序曲/4.歌劇「泥棒かささぎ」序曲/
 5.歌劇「セミラーミデ」序曲/
 6.歌劇「コリントの包囲」序曲/7.歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ハノーヴァー・バンド/
ロイ・グッドマン(指揮)
録音 1994年11月6-8日 ロンドン アビーロード・スタジオ BMG Music 原盤
 19世紀始めのイタリア・オペラ界で最も人気を博していたのがロッシーニ(1792-1868)であったのは間違いありません。彼が37歳の時「ウィリアム・テル」を発表してから、それ以降オペラの作曲をやめてしまった時はどれほど多くの人が困惑したことでしょう…。そんなロッシーニ。オペラ作曲家として活動していた時は本当に精力的に曲を書き、ある時はアリアや序曲の使い回しを行いつつも、数多くの傑作を物にしてきました。「泥棒かささぎ」などは3か月で全曲を完成させるも、序曲が間に合わず、困ったプロデューサーによって部屋に缶詰にされたロッシーニ、出来上がったスコアを外で待っていた写譜屋に投げつけ、ようやく完成させたのだとか。そんな壮絶さは微塵も感じさせないグッドマンの優雅な演奏がgoodです。


<メジャー・レーベル>

SONY



8888379227-2
(2CD)
\3000→\2690
ウィーン・フィル/ニュー・イヤー・コンサート2014
 ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
 ラデツキー行進曲作品228 ほか
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム

8888379228-9
(DVD)
\4500→\3990

8888379229-9
(Blu-ray)
\6000→\5590
ダニエル・バレンボイム&ウィーン・フィル新たな年を寿ぐ、ウィーン・フィルの華麗なワルツとポルカ世界70カ国4億人の心に届く世紀のクラシック・コンサート、ソニー・クラシカルから登場

■毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤー・コンサート。クラシック音楽の中でも最も有名なコンサートであり、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界70カ国以上に放送され、4億人が視聴するというビッグ・イベント。
■1939年に始まる70年以上の歴史を誇るこのコンサートは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏される華やかなイベントで、そのチケットは世界一入手困難と言われています(20万円以上)。その模様はCD/DVD/ブルーレイによってソフト化され、クラシック音楽のソフトとしては大きなセールスを上げています。
■2014年は、巨匠ダニエル・バレンボイムが登場。2009年以来5年ぶり2度目のニューイヤー・コンサート登場です。ウィ−ン・フィルにとって最も重要な指揮者の一人であり、現在ベルリン国立歌劇場とミラノ・スカラ座の音楽監督を牽引する名指揮者です。2009年の初登場に際しては、恒例のスピーチで世界平和を希求するなど、音楽界にとどまらない幅広い活動をするバレンボイムの姿勢がクローズアップされました。
■演奏曲目は、定番の「美しく青きドナウ」「ラコッツィ行進曲」などに加えて、ニューイヤー・コンサート史上初めて登場する作品が含まれています。
■鮮明な映像と音声は、たくさんの花で美しく彩られたウィーン・ムジークフェラインの黄金のホールでく広げられる音楽の饗宴を生々しく楽しむ贅沢を与えてくれます。

ダニエル・バレンボイムは、1942年アルゼンチン生まれの指揮者・ピアニスト。7歳で天才ピアニストとしてデビュー。1960年代からは指揮者としての比重を高め、世界各地のメジャー・オケに客演。パリ管やシカゴ響の音楽監督を経て、現在はベルリン国立歌劇場とミラノ・スカラ座の音楽監督。パレスチナとイスラエルの若手音楽家で「ウェスト・イースタン・ディヴァン管」結成。

[録音]2014年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでライヴ・レコーディング予定
 

8884301049-9
(Blu-rayオーディオ+2CD)
\2800
ブルーレイ・オーディオ化!
 アーノンクール/モーツァルト&ヴェルディ:レクイエム

 (1Blu-ray Audio + 2CD)
 ① モーツァルト:『レクイエム ニ短調K.626』[バイヤー版]
 ② ヴェルディ:『レクイエム』
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
① クリスティーネ・シェーファー(Sp),
ベルナルダ・フィンク(A),
クルト・シュトライト(T),
ジェラルド・フィンレイ(Bs),
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、
アルノルト・シェーンベルク合唱団
② エヴァ・メイ(Sp),
ベルナルダ・フィンク(A),
ミヒャエル・シャーデ(T),
イルデブランド・ダルカンジェロ(Br),
ウィーン・フィル、
アルノルト・シェーンベルク合唱団
 ソニークラシカルから、アーノンクール指揮による極め付きの名盤のブルーレイ・オーディオ化が実現!
 ①のモーツァルトのレクイエムは、アーノンクール自らが「これまでの自分の録音の中で最高の出来」とした2003年のライヴ録音。
 アーノンクールはモーツァルト最晩年の心情に深く共感して指揮を執り、自らの死を見据えて慟哭する作曲家の魂に寄り添っています。ピリオド楽器を使用してスコアの隅々まで明晰に描き出しながら、振幅の大きい感情表現で聴く者の肺腑を抉る表現が見事です。
 アーノンクールにとっては、1981年のテルデックへの録音以来2度目の録音となったもので、彼が歩んできた道の一つの頂点を築いた演奏として高く評価された名盤です。
 ②は、アーノンクール75歳の誕生日(2004年12月6日)の直後に行われたウィーン・フィルとの演奏会で取り上げた、ヴェルディの筆になる宗教音楽の最高傑作。単なるイタリアの熱血的爆演とは一線を画し、作品の知られざる魅力を明らかにするアーノンクールのもと、名歌手達の緻密な歌唱、そしてアーノンクールの音楽を知り尽くしたアルノルト・シェーンベルク合唱団の見事なハーモニーとウィーン・フィルが、この有名な作品においてこれまで聴くことの出来なかった解釈を成し遂げた、と評判を呼んだコンサートのライヴ・レコーディングです。

 3枚組の構成は下記の通りです。
 [Blu-ray Audio] ①②両曲を収録。 2.0 リニアPCM 48kHz/24bit / 5.1 DTS HD Master Audio48khz/24bit
 <ブルーレイ・オーディオについて>
  ※ブルーレイディスク対応のプレイヤーで再生下さい。CDプレイヤー、DVDプレイヤーでは再生できません。
  ※オーディオ・トラックのみ収録されており、映像は収録されておりません。
 [CD1]通常2チャンネル・ステレオCD音声による①を収録。
 [CD2]通常2チャンネル・ステレオCD音声による②を収録。
  録音は、テルデック時代からアーノンクールの録音を手がけてきたテルデックス・スタジオによるもので、いずれもウィーンのムジークフェラインザールの美しい音響と演奏の広大なダイナミックレンジを完璧に収録。
 またヴェルディ「レクイエム」のマルチ・チャンネルでは、この作品の中心的な楽章「怒りの日」に必要とされるトランペットのバンダ(別働隊)の距離感も絶妙に表出されています。
 【録音】①:2003年11月29&30日, ②:2004年12月8〜11日 両曲ともウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ【演奏】




RCA



8888379634-2
\2500→\2290
ジモーネ・ケルメス(Sp)
 ベートーヴェン:
  劇付随音楽『エグモント』Op.84(全曲)、
  シェーナとアリア『ああ、不実な者よ』Op.65
ジモーネ・ケルメス(Sp),
クリスチャン・クァドフリーク(語り:ドイツ語),
クリストフ=マティアス・ミュラー(指揮),
ゲッティンゲン交響楽団
 最近ではバロック・オペラだけでなくヴェルディまで取り組み、完璧なコロラトゥーラと女性的で表現豊かなドラマティック・ソプラノで知られ、DHMからもソロ・アルバムを発売しているジモーネ・ケルメスのすばらしい歌唱を聴くことができるベートーヴェン・アルバムが登場。
 劇付随音楽「エグモント」の語りを含む全曲盤とドラマティックなコンサート・アリア「ああ、不実な者よ」をカップリングしています。
 1967年ペルー生まれのスイスの指揮者クリストフ=マティアス・ミュラーは、小澤征爾、アシュケナージ、アバドらのアシスタントを務め、現在はゲッティンゲン交響楽団音楽監督の任にあります。
 今年DHMから発売されたケルメスのベルカント・アリア集でもコンチェルト・ケルンを指揮していました。
 ナレーションにはドイツの名俳優、声優であり、様々な歌劇場などでも名演技で高い評価を得ているクリスチャン・クァドフリークが起用されています。
  【録音】2009年9月, ハノーファー, アタナシウス教会(デジタル:セッション)




DHM



8876548275-2
\2500→\2290
ヌリア・リアル/J.S.バッハ:アリア集
 J.S.バッハ:
  1)『狩りのカンタータ』BWV.208より「羊は安からに草を食み」,
  2)『Die ausgesohnte Eifersucht oder Cephalus und Procris:
    Einsamkeit, duQual des Hertzen』(原曲:クリーガー),
  3)『レオポルト閣下』BWV.173aより「Guldner Sonnen frohe Stunden」,
  4) カンタータ『もろびとよ歓呼して神を迎えよ』BWV 51より「Jauchzet Gott in allen Landen」,
  5〜7)『ヴァイオリン協奏曲ト短調』BWV.1056,
  8〜11)『葬送音楽』BWV.244aより
   「Jedoch derschwache Mensch」「Mit Freuden」
   「Und du betrubtes Furstenhaus」「Hemme dein gequaltes Kranken」,
  12〜14)『ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調』BWV.1060、
  15)カンタータ『喜びがわき起こり』BWV.36bより「Mit zarten und vergnugten Trieben」,
  16)カンタータ『我は満ち足れリ』BWV.82より「われは満ちたれり」,
  17)『御身が共にいるならば』BWV 508(原曲:シュテルツェル),
  18)カンタータ『候妃よ、さらに一条の光を』BWV.198より
   「鳴るを止めよ、汝らやさしき琴糸よ」
ヌリア・リアル(Sp),
ユリア・シュレーダー(Vn&リーダー),
ブノワ・ローラン(Ob),
バーゼル室内管弦楽団(ピリオド楽器使用)
 エコー.クラシック受賞などを誇る素晴らしく美しいソプラノ、ヌリア.リアルの期待のバッハ・アルバム。
 ここに収録されたカンタータや歌曲は、ケーテンの宮廷歌手でもあったアンナ.マグダレーナ.バッハのために書かれたと思われる作品です。
 彼女の天真爛漫な純真さのようなものを感じさせてくれるその素晴らしい表現は、私たちを幸福な気持ちにさせてくれるはずです。
 途中には、バーゼル室内管弦楽団のコンサート・ミストレスのユリア・シュレーダーの表現力あふれるバロック・ヴァイオリン・ソロによる協奏曲を収録。透き通った風が舞うような美しい瞬間と躍動感が感じられるでしょう。
 【録音】2013年4月, スイス、ミュールハイム (デジタル:セッション)
 


8888376454-2
\2500→\2290
ヴェルナー・エールハルト&ラルテ・デル・モンド
 ヨーゼフ・マルティン・クラウス:

  ① グスタフ3世のための葬送カンタータ』,
  ②『交響曲 ハ短調 「葬送交響曲」』
ハンナ・フサール(Sp),
ロリアーナ・カステラーノ(Ms),
クリスチャン・アダム(T),
ヨハネス・シェンデル(Bs),
ラルテ・デル・モンド(ピリオド楽器オーケストラ),
RIAS室内合唱団
ヴェルナー・エールハルト(指揮)
 1792年、スウェーデン王グスタフ3世は、ストックホルムのオペラハウスでの仮面舞踏会の上演中に銃撃されました。
 元秘書手カール.グスタフ.レオポルド(1756-1829)が、スウェーデンのアカデミーより葬儀カンタータのテキストを書くことを依託され、その後グスタフ3世の宮廷作曲家であったヨーゼフ.マルティン.クラウスに葬送カンタータの作曲を依頼。葬送の式までは3週間という時間はあったものの、最初の霊安室の喪のための葬送交響曲を作曲しなければなりませんでした。
 ハ短調というもっとも悲しみが表現される調が使用され、当時このジャンルで書かれていた最も感動的な作品といわれたカンタータと交響曲です。
 彼もこの曲の作曲後まもなく肺結核でなくなりました。
 熱烈な崇拝者であったといわれるクラウスの天才的書法。それはロマン派音楽を先取りした個性的で革新的なものだったのです。
 クイケンに学び、コンチェルト・ケルンのリーダー、2004年に設立したラルテ・デル・モンドの芸術監督だけでなく様々なモダン・オーケストラの客演も務めるエールハルトが、この作品のダイナミックな感情たっぷりに指揮を振り、クラウスがこの作品にこめたメッセージに迫ります。
 【録音】2013年5月, ドイツ、レーバークーゼン、バイヤー=クルターハウス (デジタル:セッション)


旧譜
ヨーゼフ・マルティン・クラウス、これもすごい。
Kraus: Symphonies, Vol. 3
NAXOS
8.554777
\1100
ヨーゼフ・マルティン・クラウス:交響曲全集第3
 交響曲嬰ハ短調VB140
 交響曲ハ短調VB148 「葬送交響曲」
 序曲ニ短調VB147
 交響曲ホ短調VB141]
ペッテル・スンドクヴィスト指揮
スウェーデン室内管弦楽団
 古典派、超・疾風怒濤音楽。
 血湧き肉踊る、ある種ロマン派をも凌駕する激情的表現の大行進。ハイドンの荒れ狂った中期のシンフォニー、モーツァルトの交響曲第25番などを髣髴とさせ、ときにそれら以上の快感と興奮を味あわせてくれる。
 壮絶。
 ヨーゼフ・マルティン・クラウス!?普通の人じゃない。

 さてそのヨーゼフ・マルティン・クラウス。1756年ドイツ生まれ。そうモーツァルトと同い年である。だがモーツァルトとは反対に、クラウスはパトロンに恵まれた。
 彼はドイツ生まれだったが早くからスウェーデンで活動をしていた。だがそこで芽が出なかったので帰国の途に着こうとしたとき、国王にその才能を認められ、一気にストックホルムの宮廷副楽長となった。その任に就く前に国王からの指示で5年にわたりドイツ・オーストリア,イタリア,フランス,イギリスを旅して音楽的研鑽を積んだというから、どれだけ国王の信頼が厚かったかがわかる。サラリーマンでいえば、他社からヘッドハンテングされていきなり海外派遣。本社へ戻ってからすぐに部長就任、という感じである。しかも海外ではスウェーデン国王の使者として扱われるわけで、どっかの旅芸人ではない。ハイドンやグルックに会ったらしいが、当然超VIP待遇だったはずである。
 しかしここまでくるとクラウスの才能ももちろんだが、パトロンだったそのスウェーデン国王に人間としての魅力を感じる。・・・というか、2人はなんか変な関係だったんじゃないか。
 とんでもない。
 このスウェーデン国王グスタフ3世、北欧はもちろん、ヨーロッパの歴史を通じて最も優れた王様の一人だった。国王の地位に就くや、当時貴族が握っていた国政の権力をクーデターにより奪取、その後ロシアやデンマークと戦争して勝利を収めヨーロッパでの確固たる名声を手に入れた。同時に拷問の廃止、言論の自由、さらには社会福祉まで手がけたというからまさに国王の鏡。さらに芸術・文化への理解・愛情も深く、ヨーロッパ各国の芸術家・文化人をスウェーデンに集め、優れた文化の浸透に尽くした。その音楽分野での最高幹部がヨーゼフ・マルティン・クラウスだったわけである。
 そんな名君に仕え、自らの音楽的才能をのびのびと活かし育てることができたヨーゼフ・マルティン・クラウス。その音楽はそんなわけで当時の最先端の技術と気風を備えていた。そしてグスタフ3世の気質を反映させるかのように、その作風はエネルギッシュで大胆でヒロイックで高潔、しびれるようにかっこいい!ヨーゼフ・マルティン・クラウスは宮廷に仕えたのではない。グスタフ3世という男に仕えたのである。あのハイドン、モーツァルトを超えるかっこいい音楽は、グスタフ3世の男気にほれたヨーゼフ・マルティン・クラウスの仁義の歌だった。
 しかしヨーロッパの列強の仲間入りを果たす、というグスタフ3世の野望は残念ながら果たされることなく終わる。ヴェルディの「仮面舞踏会」のモデルとなった暗殺事件。・・・賢王グスタフ3世が、彼の愛する劇場で背後からの凶弾に倒れたのは1792年のことだった。わずか46歳。彼が後30年生きていれば、ヨーロッパの歴史は変わっていたのではないか。いずれにせよこれによりスウェーデンの大国入りの希望は潰え、同時に音楽大国への夢も消える。
 悲嘆にくれたヨーゼフ・マルティン・クラウスは、快速楽章が無いという特異な「葬送交響曲」をその死に捧げた。・・・そして自らもグスタフ3世を追うようにその数ヵ月後に結核でこの世を去る。36歳。モーツァルトが死んだ翌年だった。(「このNAXOSを聴け!」より)


<国内盤>


INDESENS!



INDE056
(国内盤)
\2940
イリーナ・ランコヴァ(ピアノ)
 シューベルト(1797〜1828):

  1.三つのピアノ小品 D 946
  2.ピアノ・ソナタ 第20 番 イ長調 D 959
  3.即興曲 第3番 D 899-3(op.90-3)
イリーナ・ランコヴァ(ピアノ)
 ロシア・ピアニズムは続く。レフ・ナウモフやV.トゥロップに学んだ俊才、絶美のシューベルトぱ晩期の、死の影を見据えていた作曲家の、加減ひとつでこわれてしまいそうな儚さをぎりぎりの、絶妙の美で奏でつないでみせる。さすがスクリャービン弾き、息をのむ名演新たに「ロシア・ピアニズム」という言葉には、今もなお魔力のような響きがあります——

 ネイガウス、ヴェデルニコフ、オボーリン、イグムノフ、ガヴリーロフ、リュビモフ...新旧の名だたる名匠、名教師たちの名前をあげてゆくだけでゾクゾクしてしまいますが、その系譜は今もなお連綿と続き、折々に現れる新星たちにも「ひょっとして、これは大成する頃には過去の名匠たちに並ぶ、いや凌駕する大物になるのでは…?」と思わされる才人は少なくありません。
 ふだんはエリック・オービエ(tp)やヴァンサン・リュカ(fl)、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団など、“管楽器の王国”フランス最前線をゆく管楽器プレイヤーたちの名演を多く世に届けてきたIndesens!のプロデューサーが「彼女はぜひ自分のレーベルで紹介したい」と管楽器いっさいぬきでもアルバム制作に乗り出したのも、そんなロシア・ピアニズムの系譜をひくロシアの俊才、イリーナ・ランコヴァ。ロシアでは巨匠ネイガウスの門下に連なるL.ナウモフやV.トゥロップといった名教師に師事、のちにV.アシュケナージにも私淑しながら培われてきた彼女のピアニズムは、完璧に磨き抜かれていながら絶妙に自然体、かそけき弱音から鮮烈なフォルテまで、よどみない音楽の流れにあざやかに文脈づけ...などと言葉で表現するのももどかしいくらい、ほんとうに一言で「美しい」と言い切れるような解釈をつくりあげてみせるのです。
 シューベルト最後の3大ソナタのうち「第20 番」を選んだのも、そのほか亡くなる前の作品から死の影がどこかちらつく曲を選んでいるのも、彼女の芸術性にはぴたりと合っているよう——なにしろ彼女はレコーディング・アーティストとしても必ずしも新人ではなく、すでに数年前リリースされた3 枚のCD では、スクリャービンの名演で批評家勢からも賞賛されている...、自分の作風を世に印象づけてゆくことを徹底して考え、そこで導き出された答え=成功実績が、あの1900 年前後の、革命前夜のロシア楽壇に新境地をきりひらいた異才の絶美の作品だった...ということを、本盤のシューベルト解釈に接すれば接するほど、あらためて思い起こさずにはおれません(IRINA LANKOVA でYoutube 検索すると、ラフマニノフやスクリャービンのオフィシャル映像が続々出てきますので、どうぞご参照を...)。
 モーツァルト最晩年の作品のひとつ、あのクラリネット協奏曲と同じイ長調で書かれた長大なD959 のソナタは、ほんとうに彼女が弾き終わってしまうのが惜しくなるほど—1 曲ごと“小品”というにはあまりに長いD946 の端正な、それでいてどこまでも深みを感じさせる解釈も、絶美の即興曲第3 番も...試聴したら必ずや欲しくなる、かけがえのない1枚です。




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT335
(国内盤・3枚組特価)
\4515
クリスティアン・アルミンク指揮&ベルギー王立リエージュ・フィル
 サン=サーンス:
 ヴァイオリンおよびチェロと管弦楽のための作品全集
 カミーユ・サン=サーンス(1835〜1921):
  ①ヴァイオリン協奏曲第1番 イ長調op.20 vn(LP)
  ②同 第2番ハ長調op.58 vn(JdM)
  ③同 第3番ロ短調op.61vn(TS)
  ④序奏とロンド・カプリチョーゾ イ短調op.28 vn(LP)
  ⑤ロマンス 変ニ長調op.37(フルートまたはヴァイオリン)vn(HL)
  ⑥オラトリオ『洪水』op.45:前奏曲vn(EB)
  ⑦ロマンス ハ長調op.48 (フルートまたはヴァイオリン)vn(HL)
  ⑧ワルツの形式による練習曲op.52-6(イザイ編)vn(MM)
  ⑨演奏会用小品 イ長調op.62 vn(EB)
  ⑩アヴァネーズ(ハバネラ)op.83vn(HL)
  ⑪アンダルシア奇想曲op.122 vn(EB)
  ⑫アレグロ・アパッショナート ロ短調op.43vc(NW)
  ⑬チェロ協奏曲 第1番イ短調op.33vc(AK)
  ⑭同 第2番 ニ短調op.119vc(DP)
  ⑮チェロと管弦楽のための組曲op.16bvc(PC)
  ⑯ロマンス ヘ長調op.36(ホルンまたはチェロ)vc(WF)
  ⑰ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための「ミューズと詩人」op.132vn,vc(MM,NW)
クリスティアン・アルミンク指揮
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
エリーナ・ブクシャ(EB)、
ヨレント・ド・マーイェル(JdM)、
ハリエット・ラングレー(HL)、
マリア・ミルシテイン(MM)、
リヤ・ペトロヴァ(LP)、
タチヤーナ・サムイル(TS)(ヴァイオリン)
パウ・コディーナ(PC)、
ヴォイチェフ・フダラ(WF)、
アダム・クシェショヴィエツ(AK)、
ペ・デボラ(DP)、
ノエル・ヴァイトマン(NW)(チェロ)
 新日本フィル→老舗リエージュ・フィルで、ますます躍進めざましいクリスティアン・アルミンク、充実新譜!
 サン=サーンスの協奏的作品を、今やソリストとしても欧州中を賑わす元モネ劇場コン・ミスのサムイル他
 デュメイ門下の俊才たちが腕によりをかけてアルミンクの充実解釈と対峙。解説付でも特価の3枚組!

 今年8月、新日本フィルでの延長任期に有終の美を飾る退任公演をあざやかに決めてみせたクリスティアン・アルミンク。
 近年ますます話題を呼んでいるこの名門楽団の盛り上げ役としても痛快な活躍をみせたこの若き名匠、次なる活躍地は一昨年から音楽監督の座にあるフランス語圏ベルギーの老舗楽団リエージュ・フィルぱすでにFuga Libera レーベルからもベルギー随一の“ロマン派”フランクの交響曲他作品集がリリースされていますが、なんと今回はいきなりZig-Zag Territoiresレーベルにぱクリヴィヌ、ホリガーなど、いよいよ大指揮者の域に入ってきた名匠がこのレーベルに続々集まる中、アルミンクの歩みもまた決してブレることがありません。

 芸術大国ベルギー随一の音楽院のひとつ、名匠オーギュスタン・デュメイが主幹をつとめるエリザベート王立音楽院との連携で制作が続くシリーズの最新作でもある今回の新譜は、なんとフランス近代屈指の巨匠サン=サーンスの、弦楽器のための協奏的作品全集。
 ヴァイオリン協奏曲の第1・2番やチェロ協奏曲第2番が(個々にすばらしい魅力があるにもかかわらずぱ)なかなか演奏されないことを憂えておられる方々にはとくに朗報——
 こうした19 世紀中〜後半作品、またフランス語圏の作品でのアルミンクのスコアリーディングの精緻な魅力を思えば、この3枚組は記念碑的録音となるに違いありません。
 この多作家が「序奏とロンド・カプリチョーゾ」他の有名曲以外にも小規模協奏的作品をこんなに書いていたのかぱと驚きつつ、解説(全訳付)を紐解きながら末永く愉しめること請け合いの充実企画。




Naxos Crescendo


NYCC-10001
\2625
「ラフマニノフ 楽興の時 作品16 ● 三善 晃 ピアノ・ソナタ、他」
 ①ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 作品10-2
 ②ラフマニノフ:楽興の時 作品16
 ③三善晃:ピアノ・ソナタ
藤田真央(ピアノ)
今年15歳を迎える若きピアニスト藤田真央のデビュー・アルバム!

 録音は2011年(愛知県碧南市芸術文化ホール)と2013年(ベルリン・イエスキリスト教会)で、録音エンジニアは共にエバーハルト・ヒンツが担当。
 2009年の第19回日本音楽コンクール全国大会グランプリ受賞を皮切りに、「世界クラシック2010」シニアの部第1位、2010年第64回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位、全国大会第1位、などを独占した。以降、現田茂夫指揮・神奈川フィルハーモニー管弦楽団、飯盛範親指揮・東京交響楽団、大友直人指揮・東京交響楽団などと共演、2012年8月には第13回エトリンゲン国際コンクール入賞を果たし(ドイツ)、2013年8月、ウィーンで開催された第5回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクールで栄えある第1位、併せてワーグナー・ヴェルディ賞を受賞した。
 このCDは、古典派から近代ロシア音楽、さらには邦人作品まで、藤田真央の多彩なアプローチが聴ける鮮烈なデビュー・アルバムである。

【藤田真央 プロフィール】
3歳よりピアノを始め、松山優香氏、松山元氏に師事。2009年、第19回日本クラシック音楽コンクール全国大会でグランプリを受賞。同年、台湾で開催された「世界クラシック2010」へ日本代表として出場、ジュニアの部で第1位を獲得する。
2010年、第64回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位、全国大会第1位。併せて、野村賞、井口愛子賞、音楽奨励賞、横浜市民賞(聴衆賞)を受賞。その後、神奈川フィルハーモニー、東京交響楽団などと共演。2012年、第13回エトリンゲン国際コンクール入賞(ドイツ・エトリンゲン)2013年、第5回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール第1位、併せてワーグナー・ヴェルディ賞を受賞(オーストリア・ウィーン)。現在、コロンビアインターナショナルスクール 中学課程3年在学中

録音エンジニア:エバーハルト・ヒンツ
録音日時:①2011年12月16日、②③2013年4月2日、3日
録音場所:①愛知県碧南(へきなん)市芸術文化ホール・エメラルド・ホール
②③ベルリン・イエスキリスト教会




<映像>

 

 DG(映像)


73 5102
(2Blu-ray)
\4800
様々な観点から「指環」を専門家が探究 ワーグナー:ニーベルングの指環の世界
  エリック・シュルツ(プロデューサー),
  ウド・ベルマッハ(政治学者),
  ディーター・ボルッフマイヤー(文学学者),
  ローレンス・ドレイフュス(音楽学者),
  シュテファン・メッシュ(音楽学者),
  エルケ?ハイデンライヒ(ジャーナリスト),
  フリードリヒ・ディークマン(作家),
  シュテファン・ミキシュ(ピアニスト), 他
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ウィーン国立歌劇場管 他
この映像は、様々な専門家が「指環」を分析、解説。ティーレマンが指揮したウィーン国立歌劇場でのライヴを織り込んだ、「指環」のガイドとドキュメンタリーを融合したものです。すでに発売済みの、ティーレマン指揮/ウィーン国立歌劇場ライヴCDボックスにこの映像作品の抜粋がボーナスDVDとして封入されていました。当盤では90分からなる4つのセッションを収録(トータル360分)、高画質のBDでお楽しみいただけます。
Picture format: 1080i / 60i / 16:9 / colour Audio Format: PCM Stereo (no surround) Region Code: All regions  Subtitles: English, German




DECCA(映像)


74 3861
(DVD)
\3700
ブリテン最後の10年間に切り込んだドキュメンタリー
 Britten’s Endgame
  〜A film by John Bridcut
   2013年BBC 制作
 イギリスの名作曲家ブリテン。晩年の1970年代には、創作の筆を落とすことなく最後のオペラ「ヴェニスに死す」や「弦楽四重奏曲第3番」など、この時期を代表する作品を生み出す一方で、健康の悪化にも悩まされていました。
 心臓を悪くしていた彼は1973年に手術をしており、以降は車椅子を使いながら生活を送るようになりました。
 この映像で監督をつとめるジョン・ブリッドカットは、彼の友人や協力者の証言を交えながら、最後の2つの傑作に挑みつつ病気に苦悩するブリテンの内面に焦点を当て、晩年の10年間を浮き彫りにしていきます。
 日本語字幕はないと思われます。
 

74 3860
(DVD)
\3700
ブリテンの知られざる関係を明らかにした名ドキュメンタリー作品
 Britten’s Children
  〜A film by John Bridcut
   2004年 BBC制作
 ベンジャミン・ブリテンは、特に子供たちのために数多くの作品を書いた20世紀の偉大な作曲家の一人でした。
 いろいろな意味で、最期まで少年の心を持ち続けたブリテン。生涯を通して、ブリテンは少年との友情を欠かす事がありませんでした。
 この映像の中では友人のインタビューを織り交ぜ、ブリテンが子供たちにインスピレーションを受けながら創造した音楽世界を探索していきます。
 後半は1954年の「ねじの回転」についての彼の最後の主要なインタビューを収録。映画監督デイヴィッド・ヘミングスとブリテンが過ごした時、そして、ブリテンの教え子であった24歳のドイツ人作曲家との恋についてなど、知られざる彼の側面を探究したドキュメンタリーです。
 この映像作品は、ロイヤル・フィルハーモニック協会など様々な賞を受賞しました。
 日本語字幕はないと思われます。




SONY(映像)



8888379228-9
(DVD)
\4500→\3990
ウィーン・フィル/ニュー・イヤー・コンサート2014
 ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
 ラデツキー行進曲作品228 ほか
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム

8888379229-9
(Blu-ray)
\6000→\5590

8888379227-2
(2CD)
\3000→\2690
ダニエル・バレンボイム&ウィーン・フィル新たな年を寿ぐ、ウィーン・フィルの華麗なワルツとポルカ世界70カ国4億人の心に届く世紀のクラシック・コンサート、ソニー・クラシカルから登場
■毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤー・コンサート。クラシック音楽の中でも最も有名なコンサートであり、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界70カ国以上に放送され、4億人が視聴するというビッグ・イベント。
■1939年に始まる70年以上の歴史を誇るこのコンサートは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏される華やかなイベントで、そのチケットは世界一入手困難と言われています(20万円以上)。その模様はCD/DVD/ブルーレイによってソフト化され、クラシック音楽のソフトとしては大きなセールスを上げています。
■2014年は、巨匠ダニエル・バレンボイムが登場。2009年以来5年ぶり2度目のニューイヤー・コンサート登場です。ウィ−ン・フィルにとって最も重要な指揮者の一人であり、現在ベルリン国立歌劇場とミラノ・スカラ座の音楽監督を牽引する名指揮者です。2009年の初登場に際しては、恒例のスピーチで世界平和を希求するなど、音楽界にとどまらない幅広い活動をするバレンボイムの姿勢がクローズアップされました。
■演奏曲目は、定番の「美しく青きドナウ」「ラコッツィ行進曲」などに加えて、ニューイヤー・コンサート史上初めて登場する作品が含まれています。
■鮮明な映像と音声は、たくさんの花で美しく彩られたウィーン・ムジークフェラインの黄金のホールでく広げられる音楽の饗宴を生々しく楽しむ贅沢を与えてくれます。

ダニエル・バレンボイムは、1942年アルゼンチン生まれの指揮者・ピアニスト。7歳で天才ピアニストとしてデビュー。1960年代からは指揮者としての比重を高め、世界各地のメジャー・オケに客演。パリ管やシカゴ響の音楽監督を経て、現在はベルリン国立歌劇場とミラノ・スカラ座の音楽監督。パレスチナとイスラエルの若手音楽家で「ウェスト・イースタン・ディヴァン管」結成。

[録音]2014年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでライヴ・レコーディング予定



 

DYNAMIC(映像)



DYNDVD33762
(DVD)
\3000→\2690
ディエゴ・マテウス(指揮)&フェニーチェ歌劇場管
 モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K622
 マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 他

  1-3.モーツァルト(1756-1791):クラリネット協奏曲 イ長調 K622/
  4.ガスパール・ティリンカンティ(U.トラバッキーニ):クラリネットロギア/
  5-8.マーラー(1860-1911):交響曲 第1番 ニ長調
ヴィンツェンツォ・パーチ(クラリネット)…1-4/
フェニーチェ歌劇場管弦楽団/
ディエゴ・マテウス(指揮)
収録 2011年4月 ヴェネツィア/収録時間:96分/音声:ステレオ2.0/字幕:なし/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク
 2011年にフェニーチェで行われたコンサートを収録。モーツァルトの晩年の作品「クラリネット協奏曲」と若きマーラーの交響曲第1番という組み合わせが斬新です。ここでまろやかなクラリネットを演奏しているパーチは、パレルモのベッリーニ音楽院で学び、その後ザビーネ・マイナーに師事しています。数多くのオーケストラと共演、1997年からはフェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者を務めています。ソリストとしても活躍し、マスタークラスでも熱心に後進の指導に当たっています。指揮のマテウスは現在最も注目される若手指揮者の一人。あのベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」の出身であり、2011年からフェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席指揮者に任命され、一層の活躍中。このモーツァルトとマーラーでは「静」と「動」の対比をくっきりさせた骨太の演奏を披露しています。


ディエゴ・マテウス
 フェニーチェ歌劇場ニューイヤーコンサート2012

ARTHAUS
101637
(DVD)
\3900→\3590
ディエゴ・マテウス
 フェニーチェ歌劇場ニューイヤーコンサート2012
 1.チャイコフスキー:交響曲第5番

 2.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「王国の一日」よりシンフォニア/
 3.ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」よりアンヴィル・コーラス/
 4.プッチーニ(1772-1815):歌劇「トスカ」より「星は光りぬ」/
 5.ベッリーニ(1801-1835):歌劇「夢遊病の女」より
  「ああ花よ、おまえに会えるとは思わなかった」/
 6.ニーノ・ロータ(1911-1979):「山猫」より「別れのワルツ」/
 7.モーツァルト(1756-1791):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より「カタログの歌」/
 8.マスカーニ(1863-1945):歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
  乾杯の歌「酒をたたえて」/
 9.ドニゼッティ(1797-1848):歌劇「シャモニーのリンダ」より
  「この心の光」/
 10.ポンキエッリ(1834-1886):歌劇「ジョコンダ」より
  「時の踊りのカンカン」/
 11.ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」より
  「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」/
 12.ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」
ジェシカ・プラット(ソプラノ)/
ワルター・フラッカーロ(テノール)/
アレックス・エスポジト(バス)/
フェニーチェ劇場管弦楽団&合唱団/
ディエゴ・マテウス(指揮)
ARTHAUS
108056
(Blu-ray)
\6300→\5290
 まさかの1984年生まれ。
 弱冠27歳のディエゴ・マテウス。ドゥダメルだってまだまだ若いのに、そのドゥダメルの後継者と言われている。
 マテウスはあのベネズエラの「エル・システマ」で学び、2008年10月にボローニャのオーケストラ・モーツァルトを指揮しデビュー、大注目を浴びた。2011年9月にいきなりフェニーチェ劇場の首席指揮者に任命された。ドゥダメルが「エル・システマ」のすばらしい卒業生の見本を示したが、今度はこの人が「ドゥダメルが奇跡ではない」ことを証明してくれる。

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 高名な歌劇場であるにもかかわらず、2012年のフェニーチェ劇場の新年を飾るのはチャイコフスキーの交響曲第5番。この壮麗かつ勇壮な作品は、まさに「不死鳥」を表すもの。もちろん“第2部”は歌の饗宴です!まず合唱団による「アンヴイル・コーラス」に始まり、3人のソリストによる名アリアの数々で夢のようなひとときを過ごしましょう。もちろん演奏会の最後を締めくくるのは、「乾杯の歌」。これ以上何を求めましょうか。
 
 2012年フェニーチェ劇場 ライブ収録/収録時間:105分/
 音声:<DVD>ステレオ2.0/DD 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/
 <DVD>片面2層ディスク<BD>単層25GB 1080i High Definition

 





ICA CLASSICS(映像) 



ICAD-5118
(DVD)
\2600→\2390
ティート・ゴッビ:生誕100周年を祝して 〜3大歌劇名場面集
 ヴェルディ(1813-1901):歌劇「リゴレット」/
 プッチーニ(1858-1924):歌劇「ジャンニ・スキッキ」/
 プッチーニ:歌劇「トスカ」
レナータ・スコット(ソプラノ)/
ネイル・ヒューレット(バリトン)/
マリー・コリアー(ソプラノ)他 共演者たち
音声:Enhanced Mono/字幕:英語/画面:4:3/REGION All(Code:0)/モノクロ ※初DVD化
 イタリアの名テノール、ティート・ゴッビ(1913-1984)。彼は蒸留酒の産地としてお馴染みのバッサーノ・デル・グラッパで生まれ、パドヴァ大学で法学を学んだ後、声楽家を志し、ジューリオ・クリーミの下で研鑽を積みます。
 オペラ歌手としてのデビューは1935年、22歳の時で、以降名声を高め、1942年には憧れのミラノ・スカラ座の舞台にも立つことができました。本格的に活動を始めたのは終戦後で、ローマからシカゴへと拠点を移し、数多くのオペラに出演。その美声を世界中に轟かせたのです。1979年に引退するも平行して進めていた演出や後進歌手の育成など、多くの貢献を果たし1984年にこの世を去りました。レパートリーは幅広かったのですが、とりわけ「トスカ」のスカルピアでの歌唱が知られ、プライヴェートでも親しい友人であったカラスとの共演は今でも名盤として誉れの高いものです。この映像はBBCのテレビシリーズとして制作された「オペラ・シリーズ」の抜粋で、考え抜かれたキャラ造りが反映された「リゴレット」と「ジャンニ・スキッキ」、当たり役の「スカルピア」というゴッビの三態が描かれています。
 2013年、彼の生誕100周年にリリースされたこの映像は、彼の偉業をもう一度思い起こすよい機会となることでしょう。
 


ICAD-5119
(DVD)
\2600→\2390
ルドルフ・ケンペ
 1.ブラームス:交響曲 第2番/

 2.ワーグナー:タンホイザー序曲
バンベルク交響楽団…1/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団…2
収録 1973年1月16日 ミュンヘン ドイツ博物館…1/1973年5月24日 ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…2/収録時間:56分/音声:Enhanced Mono/字幕:なし/画面:4:3/REGION All(Code:0)/カラー ※初DVD化
 名指揮者ルドルフ・ケンペ(1910-1976)の価値ある映像の登場です。ケンペのブラームスと言えば同じ頃のミュンヘン・フィルハーモニーとのいぶし銀のような輝きを帯びた演奏が知られています。このバンベルク・フィルハーモニーとの演奏も、重厚さと繊細さを兼ね備えた響き、伸び伸びとした歌い口、丁寧で細やかなアプローチと、ブラームスが求めるものを全て満たした素晴らしいものです。楽員たちの真剣な眼差しを受けつつも、柔和な微笑を浮かべるケンペの姿は神々しささえ漂わせています。彼の振り下ろす棒が紡ぎ出すブラームスの豊かなハーモニーは、ホールの隅々まで行きわたり聴衆たちの感動を呼び起こしています。同じ年、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの「タンホイザー序曲」では、興奮度120%、めりはりのあるワーグナーが奏されます。晩年のケンペによる魅惑的な映像です。











11/14(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

MARIINSKY



MAR 0548
(SACD HYBRID)
\2000→\1890
マツーエフ&ゲルギエフ
 チャイコフスキー:
  (1)ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
  (2)ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44(原典版)
デニス・マツーエフ(Pf)
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管
 若き日のギレリスを彷彿させる鋼鉄のピアニズム。ピアノ最高、指揮者も最高、オケも最高。三拍子揃った超充実の演奏

 2013 年4 月14、15 日(1)、3 月5、6 日(2)/マリインスキー・コンサート・ホール/78’32”

 今、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を最もエキサイティングに演奏するピアニストは、間違いなくマツーエフでしょう。実演はもとより、テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルグ・フィルとの2006 年のCD や、2007 年シャンゼリゼ劇場のライヴDVD も衝撃的な爆演でしたが、それをも凌駕するとてつもない最新録音が登場します。
 今回はゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団との共演。マツーエフはゲルギエフのお気に入りで、これまでもラフマニノフやショスタコーヴィチの協奏曲で決定盤を制作してきましたが、待望のチャイコフスキーは1番のみならず2 番も収録というのが嬉しい限り。最近ロシア系ピアニストの録音が増えてきている2 番は原典版のうえ、カットされることの多い第1 楽章中間部のオーケストラのみの長い総奏も完全に再現。まさにゲルギエフの独壇場で、交響曲第4 番や歌劇「エフゲニー・オネーギン」と共通するチャイコフスキーならではの世界をたっぷり堪能できます。
 マツーエフは鋼鉄のタッチと正確無比な技巧が、若き日のギレリスを彷彿させます。目の眩むような超絶技巧に加え、甘さや感傷性のみじんもない骨太で力強い音楽性が魅力。ゲルギエフの指揮ともども久々に男っぽいチャイコフスキー演奏の出現となりました。
 ゲルギエフの指揮は重心の低い堂々たるものながら、絶妙なバランス感覚で、強音の総奏部分でも独奏部が明瞭に聴こえ、それが全く自然なのが天才的。2 番の第2 楽章で延々と歌われるヴァイオリン・ソロの切ない美しさも絶品。ロシア色たっぷりの演奏で、この部分だけでも宝物にしたくなってしまうディスクです。
 曲最高、ピアニスト最高、指揮者最高、オーケストラ最高で、信じられないほど充実した世界が実現しました。新たな決定盤の登場と申せましょう。







NAIVE



V 5329
\2500→\2290
アントワーヌ・タムスティ
 ヒンデミット:
  (1)ヴィオラ・ソナタ ヘ調op.11-4
  (2)無伴奏ヴィオラ・ソナタop.25-1
  (3)白鳥を焼く男
  (4)葬送音楽
アントワーヌ・タムスティ(Va)
(1)マルクス・ハドゥラ(Pf)
(3)(4)パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
 hr 交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
 大家ヒンデミット没後50 周年、名手タムスティがおくる渾身のヴィオラ作品集、協奏曲では、バックにP.ヤルヴィ&フランクフルト放送響が登場!

 録音:2012 年12 月、2013 年4&9 月、ヘッセン放送協会(フランクフルト)

 20 世紀の大家パウル・ヒンデミットの没後50 周年となる2013 年、この記念すべき年を締めくくるべく、今をときめく世界的ヴィオラ奏者アントワーヌ・タムスティが注目必至のヒンデミット・タイトルをリリースいたしました!生前にヴィオラ奏者として活躍したヒンデミットは、ヴィオラ・レパートリーの中核を担う数多くの作品を残しておりますが、タムスティが今回収録したのは、2 つのソナタと2 つの協奏曲。ピアノ伴奏には、共演歴厚きドイツの名手マルクス・ハドゥラを迎えているほか、協奏曲では、パーヴォ・ヤルヴィ率いるhr 交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)をバックに配しています。タムスティは、ヤルヴィ&hr 交響楽団と2012 年末にフランクフルトで「白鳥を焼く男」と「葬送音楽」を演奏し、高い評価を集めたばかりなだけに、本アルバムでも盤石のアンサンブルを聴かせてくれます。
 本アルバムで、タムスティはヴィオラ・ソロ、ヴィオラとピアノ、ヴィオラとオーケストラという3 つの異なる編成の作品を選曲し、ヒンデミットが持つ響きの魅力を様々な視点から愉しませてくれます。ヒンデミットといえば調性の枠を超えた独特の響きを持った作風が印象的ですが、その随所に郷愁の念を誘う美しい旋律が散りばめられているのも大きな魅力の一つです。2 つのヴィオラ・ソナタは、タムスティの演奏技術の粋をたっぷりと堪能出来る仕上がり。
 ヴィオラ界の第一線で活躍する名手の面目躍如といったところです。「白鳥を焼く男」はヴィオラと小規模オーケストラのために書かれた作品。古い民謡を旋律に織り込んだ協奏曲で、チェロとコントラバス、木管、金管、ティンパニ、ハープを伴奏に、ヴィオラ・ソロが民謡の美しい旋律を朗々と歌いこんでいきます。技巧的なパッセージにおいても歌心を決して失わないタムスティのソロはまさに圧巻。弦楽アンサンブルを伴奏に伴う「葬送音楽」は、聴く人の心を凪ぐような瞑想的な旋律が美しい名曲。2011 年に新日フィルと共演した折には、予定のプログラムに先んじてこの曲を震災犠牲者への追悼として演奏し、讃嘆の喝采を集めました。10 分にも満たない短い作品ですが、清澄な旋律を情感深く歌い上げる卓越した表現力に聴き入ります。
 2013 年のヴィオラ・スペースと調布音楽祭で喝采を浴び、同年二度目となる11 月の来日公演も間近のタムスティ。注目必至の最新盤です!

 =アントワーヌ・タムスティ2013年来日公演=
 ●11月21日(木) ザ・シンフォニーホール(大阪府)19:00 開演 18:00 開場
 ≪日本センチュリー交響楽団 第186回定期演奏会≫
 シューマン:歌劇「ゲノヴェーヴァ」 序曲op.81、交響曲 第3 番 変ホ長調 op.97「ライン」/ヒンデミット:白鳥を焼く男
 ヘンリク・シェーファー(指揮)、日本センチュリー交響楽団
 ●2013/11/24(日) トッパンホール(東京) 15:00開演
 ●2013/11/26(火) 電気文化会館(名古屋) 19:00開演
  シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821、シューマン:おとぎの絵本 Op.113、
  ドビュッシー:亜麻色の髪のおとめ〜《前奏曲集第1 巻》より、武満 徹:鳥が道に降りてきた、
  ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ へ調 Op.11-4
   マルクス・ハドゥラ(Pf)







SUPRAPHON


SU 4142
\2000
シュテファン・マルギータ〜メランコリー
 (1)カテドラルの時代〜ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」より
 (2)何という美しさ【マルタ・クビショヴァーと二重唱】
 (3)われらの父〜ミュージカル「レミゼラブル」より
 (4)ラヴ・アゲイン【ハナ・ザゴロヴァーと二重唱】
 (5)ひとつの心〜「ウェストサイド物語」より
  【エヴァ・ウルバノヴァーと二重唱】
 (6)懐かしき恋人たちの歌
 (7)ルクス・エテルナ【ルツィエ・ビーラーと二重唱】
 (8)時の流れに
 (9)アヴェ・マリア【ハナ・ザゴロヴァーと二重唱】
 (10)美しい人〜ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」より
 (11)主の祈り【カテル・ゴットノ、ダニエル・ヒュルカと三重唱】
シュテファン・マルギータ(Ten)
ヤン・クチェラ(指)
エポック・オーケストラ
キューン混声合唱団
 あのマルギータがミュージカル・ナンバーに挑戦

 DDD、46’26”

 スロヴァキア出身の世界的テノール、シュテファン・マルギータのポピュラー・メロディ集。マルギータはメトやバイエルン、スカラ座、グラインドボーン等でのヤナーチェクやワーグナーのオペラの公演や録音で欠かせないベテラン。1956 年生まれ、当初写真家となるものの音楽に転向したという変わり種。
 このアルバムではミュージカルや名歌など、いわばマルギータの「かくし芸」を甘い歌声でたっぷり聴かせてくれます。全体に楽しい雰囲気に満ち、チェコ・ポップ界の歌姫エヴァ・ウルバノヴァー他がゲスト参加しているのも魅力。オーケストラの華やかなアレンジも冴え、美しいメロディと甘い歌声をたっぷり堪能できます。
 


SU 4151
\2000→\1890
18世紀プラハの音楽〜ボヘミアのヴァイオリン
  (1)フランティシェク・ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調
  (2)フランティシェク・イラーセク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調
  (3)フランティシェク・ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ ハ短調
  (4)フランティシェク・ベンダ&カール・ハインリヒ・グラウン:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  (5)ヨセフ・アントニーン・グレツキー:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
  (6)フランティシェク・イラーセク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ハ長調
レンカ・トルゲルセン(Vn)
ヴァーツラフ・ルクス(Cem)
リボル・マシェク(Vc)
 弦の国チェコ18世紀の宝が蘇った

 DDD、63’26”

 チェコは名だたるヴァイオリニストを輩出した国ですが、18 世紀にもイタリアにひけをとらぬヴァイオリニスト王国を成していました。なかでもフランティシェク(フランツ)・ベンダ(1709-1786) は、ヴィヴァルディの影響を受けながらも独自のヴァイオリン演奏様式を確立させました。ここではベンダ作品を中心に、プラハに残されている当時の写譜で録音されました。イラーセク、グレツキーは最近まで完全に忘れられていましたが、優雅かつ華やかな作品は非常に魅力的。
 レンカ・トルゲルセンは1975 年生まれの女流。プラハでスニティルに学んだ後、バーゼルでキアラ・バンキーニにバロック・ヴァイオリンを師事。バンキーニゆずりの引き締まった演奏で作品を生き生きと蘇らせています。




MUSIQUES SUISSES


MGBCD 6277
\2500
カルロ・ドナート・コッソーニ:
 アブラハムの犠牲〜アインジーデルン修道院図書館からの音楽

  アブラハムの犠牲/アウディテ島/なぜ私を制御する/
  幸いなるかな/サルヴェ・レジーナ・シルヴァルム/
  幸いなるかな/バビロンの流れのほとりにて
ケッセルベルク・アンサンブル
 アインジーデルンに眠る傑作!旧約聖書の名場面を描いた《アブラハムの犠牲》

 サン・ペトロニオ大聖堂のオルガニスト、ミラノ大聖堂の楽長として活躍した17世紀イタリアの作曲家カルロ・ドナート・コッソーニ(1623−1700)。旧約聖書の「アブラハムの犠牲(イサクの犠牲)」を描いた《アブラハムの犠牲(Il Sacrificio d’Abramo)》は、天使、アブラハム、そして息子イサクの対話を描いたミニオラトリオ。演奏は、ラトヴィア出身のバロック・チェリスト、イルゼ・グラドゥレが設立した声楽と器楽によるスイスのバロック・アンサンブル「ケッセルベルク・アンサンブル」。スイスのアインジーデルン修道院のライブラリーに残されていた、コッソーニの知られざる音楽が、300年の時を経て、現代に蘇る。

 ※録音:2012年10月11日−14日、コロリーナ(イタリア)
 

MGBCD 6278
\2500
スイスのピアノ三重奏曲集
 アンドレーエ:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調Op.14
 ヴェレシュ:ピアノ三重奏曲 《3つの絵画》
 ダレッサンドロ:ピアノ三重奏のための6つの小品
アブソリュート・トリオ
 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者、ウィーン・フィルの終身客演指揮者を務め、チューリッヒ音楽院院長、チューリッヒ大学音楽学部長、スイス音楽家協会会長などの要職を歴任した20世紀スイスの巨匠フォルクマール・アンドレーエ(1879−1962)。コダーイに作曲を学び、リゲティやクルターク、ハインツ・ホリガーらを育てた作曲家シャンドール・ヴェレシュ(1907−1992/ハンガリー出身、スイスに亡命)。そして、マルセル・デュプレやナディア・ブーランジェに師事したスイスのオルガニスト、作曲家ラファエレ・ダレッサンドロ(1911−1959)。
 アブソリュート・トリオは、パールマンから教えを受けたヴァイオリンのベティナ・ボラー、ペルガメンシコフ&シフの下で研鑽を積んだチェロ奏者イムケ・フランク、ブルガリアのピアノの名手ガネフ夫妻の門下生ステフカ・ペリファノワといった3人の女流奏者たちによって2003年に結成されたアンサンブル。
 孫のマルク・アンドレーエに取り上げられるアンドレーエや、弟子のハインツ・ホリガーによって取り上げられるヴェレシュと、再評価の高まりを見せている20世紀スイスのピアノ三重奏曲を味わえる。
 

MGB CTS-M 138
\2500
オスカル・ビアンキ:作品集
 管弦楽のための《アナハタ協奏曲》
 ペツォルト・コントラバス・リコーダーとエレクトロニクスのための
  《クレプスコーロ》
 ソプラノとアンサンブルのための《プリモルディア・リルム(原始)》
 バス・フルート、バリトン・サックス、ヴィオラとギターのための
  《ザッフィーロ)
 カンタータ《マルタ》第4部
 オペラ《サンクス・トゥ・マイ・アイズ》シーン18
 バス・フルートのための《Gr...》
様々なアーティスト
 1975年イタリアに生まれ、イタリアとスイスの国籍を持つオスカル・ビアンキは、2005年にガウデアムス国際現代音楽作曲賞で大賞を勝ち取った作曲家。コントラバス・リコーダー、バス・フルート、バリトン・サックス、バス・クラリネット、更にはバス・サックス、テューバックス(コントラバス・サックス)といった、低音の特殊楽器の使用が特徴。
 

MGB CTS-M 140
(2CD)
\5000
グラモン・セレクション6
 ゴーディベール:
  ピアノ・コンチェルタントとアンサンブルのための《ゴング》/
 ペルツェル:...vers le vent.../ヴァネッサ:ドルトレマーレ/
 ケスラー:Fluchtige Gesange/ジャレル:Nachlese Vb/
 スクリュプチャク:...e subito parlando/ジャッギ:ガーラ/
 マイヤー:管弦楽と2台のピアノのためのレクイエム
様々なアーティスト
 2012年に世界初演が行われた、スイスの現代音楽作曲家たちの作品集。野心的なスイスの若き作曲家からベテランによる自由な作品まで。



 

CHARADE


CHA-3033
\2000
不思議な国のエリーゼ
 1.中田喜直(1923-2000):練習曲/
 2.シューマン(1810-1856):子どもの情景 Op.15-1 見知らぬ国と人々について/
 3.メンデルスゾーン(1809-1847):無言歌 第6巻-第4番 紡ぎ歌/
 4.兼田敏(1935-2002):がちょうの行進曲/
 5.バダルジェフスカ(1834-1861):乙女の祈り/
 6.兼田敏:むかしむかし/
 7.シューマン:子どもの情景-トロイメライ/
 8-14. J.S.バッハ(1685-1750):アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖より
  <メヌエット ト長調 BWV Anh.114/
   メヌエット ト短調 BWV Anh.115/行進曲 ト長調 BWV Anh.124/
   ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125/
   メヌエット ト長調 BWV Anh.116/行進曲 ニ長調 BWV Anh.122/
   ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126>/
 15.J.S.バッハ:フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816 第4楽章 ガヴォット/
 16.J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1巻-第1番 前奏曲 BWV846/
 17.湯山昭(1932-):熱帯魚/
 18.ドビュッシー(1862-1918):2つのアラベスク 第1番 ホ長調/
 19.モシュコフスキ(1854-1925):花火 Op.36/
 20.湯山昭:金平糖/
 21.野田輝行(1940-):子どものための3つの小品-第1番 飛行機/
 22.カバレフスキー(1904-1987):30の子どもの小品 Op.27-第18番 ソナチネ/
 23.カバレフスキー:24のやさしい小品 Op.39-第23番 ゆっくりとしたワルツ/
 24.カバレフスキー:24のやさしい小品 Op.39-第24番 楽しき旅行/
 25.カバレフスキー:24のやさしい小品 Op.39-第20番 王冠/
 26.ベートーヴェン(1770-1827):エリーゼのために Wo059/
 27.モーツァルト(1756-1791):トルコ行進曲/
 28-32.湯山昭:お菓子の世界より
  <ホットケーキ/柿の種/鬼あられ/バースデー・ケーキ/くいしんぼう>/
 33.ヤロスラフ・イェジェク(1906-1942):ブガッティ・ステップ
黒江尚子(ピアノ)
録音 2006年 ハンブルク=ハールブルク フリードリヒ・エーベルトハーレ
 ドイツで活躍している日本人ピアニスト、黒江尚子さんによる「子どもの世界」を描いた楽しい1枚です。タイトルはもちろん「不思議の国のアリス」をもじったもので、実際に小品を練習する子どもたちだけでなく、これを見守る大人たちにも、小さい頃の記憶を呼び起こしてくれる印象深いプログラムとなっています。日本で生まれ11歳にハンブルクに移り、名教師エリザ・ハンセンに師事。日本とドイツのピアニズムの伝統を受け継ぐ彼女の演奏は、どんなに小さな曲にも隅々まで心が通った、とても素晴らしいものとなっています。とりわけ、子どもたちの大好きな「お菓子の世界」が秀逸です。
  

CHA-3035
\2000
メタモルフォセス 〜
 トゥルビョン・イヴァン・ルンドクヴィスト(1920-2000):アコーディオン作品集

  1-10.植物学の遊び HV63
   <ひまわり/ヒヨス/タンポポ/ビャクシン/サボテン/アザミ/
    しだれやなぎ/クイック・グラス/サンザシ/アメリカスズカケノキ>/
  11-19.9つの2声のインヴェンション HV47/
  20-22.小さなソナチネ/23-25.小さなパルティータ/
  26.ラプリ/27-33.可塑性/34.アソシエーション/35.メタモルフォセス
ヘルムート・C・ヤーコプス(アコーディオン)
録音 2007年 リューベック,コロッセウム
 20世紀のスウェーデンの知られざる作曲家ルンドクヴィストの作品集です。彼はストックホルムに生まれ、ウプラサ大学で作曲、ピアノ、音楽史などを学びました。その後70年代にザルツブルクとウィーンでオトマール・スウィトナーに指揮を学び、ドロットニングホルム宮廷劇場の指揮者などを務めながら、数多くの作品を書いています。映画音楽やラジオ用の劇音楽などを手掛け、その印象的な作品は多くの支持を得ました。このアコーディオン作品集はその中でも最も素晴らしく、また神秘的なもので、時にはジャズのリズムを用いながら、全体は北欧民謡とバロック的な語法が使われた耳になじみのよいものとなっています。
 

CHA-3036
\2000
夢の光
 1.ミヨー(1892-1974):詩編 第121番/
 2.プーランク(1899-1963):アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈りより
  第3番「主よ、願わくば」/
 3.デュリュフレ(1902-1986):天にまします我らが父よ Op.14/
 4.ミシュキニス(1954-):主にむかいて新しき歌をうたえ/
 5.ヴォルフ(1860-1903):6つの宗教的な歌-第2番「調和」/
 6.ヴォルフ:6つの宗教的な歌-第5番「従順」/
 7.ニューステット(1915-):私は平和をあなたがたに残し Op.43-2/
 8.タリス(1505-1585):おお主よ、汝を全てにまかせん/
 9.イサーク(1455-1517):インスブルックよ、さようなら/
 10.ファーマー(1570-1601):英語によるマドリガル 第1集より:美しきフィリス/
 11.ポース(1928-):偉大なる牛よ/
 12.エンゲルブレヒト(1963-):狩人は池へ行く/
 13.クビツェク(1918-):Teufels Ritt/
 14.コダーイ(1882-1967):夜の声/
 15.マンティヤルヴィ(1963-):偽ヨイク/
 16.伝承曲:Jeg Lagde Meg Sa Silde/
 17.伝承曲:Sheleg Al Iri/
 18.R.シュトラウス(1864-1949):3つの男声合唱曲より「夢の光」/
 19.伝承曲:The Little Green Lane/
 20.ギブ:愛はきらめきの中に/
 21.ガブリエリ・ドーシー(1899-1993):If We Ever Needed the Lord Before
ローズ・オブ・ザ・コーズ
録音 2008年 アウミューレ
 このアンサンブル名、日本語で表すると「和声の貴族」とでもなるのでしょうか?10名の男声による素晴らしいハーモニーで聴く様々な時代の無伴奏男声合唱曲です。彼らはキングズ・シンガーズの例に倣い、芸術監督を置かずに各々のメンバーの芸術性を持ち寄り、多彩な響きを紡ぎ出します。宗教的な曲を歌う時には、あくまでも清冽な響きを醸し出しますが、これがマンティヤルビヴィでは野卑な声になり、コダーイではささやくような声に変わります。ビー・ジーズではご想像の通り。TAKE6の「If We Ever Needed the Lord Before」のすっきりした味わいもステキです。
 

CHA-3037
(2CD)
\2000
エレオノーレ・ビューラー=ケストラー
 J.S.バッハ:パルティータ集

<CD1>
 1-6.パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825/
 7-12.パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826/
 13-19.パルティータ 第3番 イ短調 BWV827/
<CD2>
 1-7.パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828/
 8-14.パルティータ 第5番 ト長調 BWV829/
 15-21.パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
エレオノーレ・ビューラー=ケストラー(ハープシコード)
録音 2008年 バイロイト
 ドイツの女性ハープシコード奏者、エレオノーレ・ビューラー=ケストラーによるバッハ(1685-1750)のパルティータ集。彼女はニュルンベルク、ローレンツ教会のカントルであったヴァルター・ケルナーに師事し、1950年代に勉強を終えてからはソロ、室内楽などで演奏活動を行いながら、2009年までバイロイト大学で教鞭を執り、何人もの素晴らしい奏者を育て上げました。彼女の演奏は、聖トーマス教会の偉大なカントル「カール・シュトラウベ」の伝統を受け継ぐものであり、バッハの解釈における一つの指針とも言えるものです。
  

CHA-3038
\2000
チェンベルジー/ラヴェル/ドビュッシー:作品集
 1-3.カティア・チェンベルジー(1960-):3つの弓の踊り/
 4.チェンベルジー:アルフレッド・シュニトケの思い出によるアンダンテ/
 5-8.ラヴェル(1875-1937):ピアノ三重奏曲 イ短調/
 9.ドビュッシー(1862-1918):子どもの領分からゴリウォッグのケークウォーク
アルテニウス・トリオ
<メンバー:
米沢美佳(ヴァイオリン)/
クリフ・カルナリウス(チェロ)/
カティア・チェンベルジー(ピアノ)>
録音 2008年 ハンブルク=ハールブルク フリードリヒ・エーベルトハーレ
 1997年にベルリンで創立されたアルテニウス・トリオ。デビュー曲がヴィラ・ロボスとユン・イサンという、滅多に演奏されない20世紀の作品をとりわけ好んでいることで知られるアンサンブルです。2005年からピアノにロシアのチェンベルジーが加わったことで、より一層レパートリーが拡大されました。ここでも彼女の作品が2つ取り上げられており、アンサンブルとしての方向性がわかる造りになっています。もちろん古典派、ロマン派の作品も素晴らしく、それは、コノラヴェルの物憂げな音を聴いていただければ、即座に理解していただけると思います。
 

CHA3039
\2000
メンデルスゾーン・ユース交響楽団
 ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/
 メンデルスゾーン:交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」Op.56
ホサ・バンビッラ・シルヴェイラ・マリッヒ(ピアノ)…1/
メンデルスゾーン・ユース交響楽団
クレメンス・マリッヒ(指揮)
録音 2009年 ハンブルク=ハールブルク フリードリヒ・エーベルトハーレ
 チェリストとしての活動が知られるマリッヒですが、ここでは指揮者としての彼の才能をお楽しみいただけます。いやいや・・・このガーシュウィンからなんとも不思議な肌触り。テンポを極限まで落としで悠々と歌う主題から「並々ならぬ何か」を感じさせます。メンデルスゾーンもとにかく濃厚。爽快さやキレとは無縁の演奏であり、ゆったりと流れる大河を思わせる大きな世界です。最近はテンポ早めの演奏が多いのですが、時にはこのような異色の解釈も新鮮なのではないでしょうか?
 

CHA-3040
\2000
ディヴェルティスマン 〜ヴォルフガンク・ヤコビ(1894-1972):アコーディオン作品集
 1-5.アコーディオンのためのディヴェルティスマン/
 6-11.6つのワルツ・バガテル/
 12.アコーディオンのためのコンチェルトストック「カプリッチョ」/
 13-22.スペイン民謡による10のポリフォニックな小品/
 23.コンサート・ロンド/
 24-25.グラドゥス・アド・パルナッスムから2つの練習曲/
 26.フランス風序曲/27.サラバンドとアレグロ
ヘルムート・C・ヤーコプス(アコーディオン)
録音 2009年 リューベック,コロッセウム
 アコーディオンという楽器に無限の可能性を見出した現代の作曲家、ヴォルフガンク・ヤコビ。ベルゲンの音楽一家に生まれた彼は、第一次世界大戦に出征中、結核を発症し、フランスのサナトリウムで療養生活を送ります。その時に印象派の音楽に触れ深い感銘を受け、1919年に故郷に戻った後はベルリンで学び、1922年からはフリーランスの作曲家、教師として活躍を始めます。しかし、彼の父がユダヤ人であったため弾圧を受け、第二次世界大戦の時には、ベルリンで息子と作品の全てを失うという悲劇に見舞われます。しかし、その後は立ち直りミュンヘンで音楽生活を送り、1960年代にはアコーディオンの可能性を見出し、この分野での第1人者として称賛されることになります。このアルバムからも多彩な音楽が聞こえてきます。
 

CHA-3041
\2000
J.S.バッハ:トッカータ集
 1-4.トッカータ ニ短調 BWV913/5-8.トッカータ ホ短調 BWV914/
 9-10.トッカータ ト短調 BWV915/11-13.トッカータ ト長調 BWV916
エレオノーレ・ビューラー=ケストラー(ハープシコード)
録音 2011年 バイロイト シュタイングレーバー・ハウス 室内楽ホール
 ドイツの重鎮、エレオノーレ・ビューラー=ケストラーによるバッハ(1685-1750)の4つのトッカータ集です。これを演奏した時、彼女はすでに80歳を超えていましたが、ここから聞こえてくる若々しい活気と瑞々しい音楽は、とてもその年齢を感じさせるものではありません。ドイツの伝統に浸りながら、ゆったりとした味わい深いパッセージに耳を傾ける幸福がここにあります。 





 

DYNAMIC


CDS-651
(2枚組)
\3000
マルティン・イ・ソレール:歌劇「ディアーナの木」
 世界初録音 既発DVD…DYNDVD33651
ディアナ…ローラ・エイキン(ソプラノ)/
アモーレ…マイケル・マニアチ(カウンターテナー)/
ブリトマルテ…アイノア・ガルメンディア(ソプラノ)/
クリツィア…マリア・マルティネス(メゾ・ソプラノ)/
クロエ…ジョシー・ペレス(メゾ・ソプラノ)/
シルヴィオ…チャールズ・ワークマン(テノール)/
エンディミオーネ…スティーヴ・デイヴィスリム(テノール)/
ドリスト…マルコ・ヴィンコ(バス)/
バルセロナ・リセウ大劇場交響楽団/
ハリー・ピケット(指揮)
既に2010年に映像が発売され、そのモーツァルトを思わせる生き生きとした音楽と美しい舞台が評判となったマルティン・イ・ソレール(1754-1806)の歌劇「ディアーナの木」。ローラ・エイキンを始めとした歌手たちの活躍、および神話の世界をカラフルな色彩で描いた演出が話題となり、大きな評判を呼びました。
 今回はその映像と同じ音源がCDとして発売されます。映像がない分、一層の想像力を刺激する楽しい音楽が満載の魅力的なアルバムです。
 


CDS-7671
\2000→\1890
ニコロ・パガニーニ:未出版作品集
 1-12.ヴァイオリンとギターのための6つのソナチネ M.S.124/129
 <第1番 ソナチネ/第2番 ソナチネ/第3番 カンタービレとメヌエット/
  第4番 カンタービレとワルツ/第5番 カンタービレとワルツ/
  第6番 カンタービレとワルツ>/
 13-17.ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとギターのためのソナタと変奏曲 M.S.132/
 18-21.独奏ヴァイオリンのための4つの練習曲
ステファノ・デッレ・ドンネ(ヴァイオリン)/
マルコ・シシリー(ヴィオラ)/
アドリアーノ・セバスティアーニ(ギター)/
ダミアーノ・プリティ(チェロ)
録音 2013年 フローレンス
 1822年から1824年の間、パガニーニ(1782-1840)は頻繁にジェノヴァを訪れ、若きヴァイオリニスト、カミリオ・シヴォリ(1815-1894)にレッスンを行いました。パガニーニはシヴォリの才能を見抜き、彼のためにいくつかの教本を書いたのですが、この作品群が1996年になって再発見されたのは、パガニーニ・ファンにとっても嬉しいことではないでしょうか。
 どれもがパガニーニらしい個性的な作品で、例えば「6つのソナチネ」はタイトルにソナチネとあるものの、中の曲はまちまちのタイトルが付されていたりと気まぐれなものです。「4つの練習曲」は実際の彼の作品であるのか、正式に認定されているわけではありませんが、現在のところ様々な角度から検討して、その信憑性は信じるべきものとされています。
 まだまだ不確定で神秘的な作曲家パガニーニらしいアルバムと言えるでしょう。
 

CDS-7681
\2000
クリスマス・ストーリー
 1.きよしこの夜/2.天なる神にはみ栄えあれ/
 3.もろびとこぞりて/4.オー、ホーリーナイト/5.飼葉桶の中で/
 6.天には栄え/7.御使いうたいて/8.ああベツレヘムよ/
 9.山の上より告げよ/10.われらはきたりぬ/11.ジングル・ベル
ファン・ビン(ヴァイオリン)/
キム・ヒュンサン(ピアノ)
録音 2012年 ニューヨーク ロチェスター
 現在の中国で最も名高いヴァイオリニスト、ファン・ビン。彼女は14歳の時に「若い人のためのヴィエニアフスキー国際ヴァイオリン・コンクール」で1位を獲得、その後も「パガニーニ国際コンクール」や「ミュンヘン国際コンクール」などで入賞。着々と実力を伸ばしている期待の人です。
 既発であるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(CDS7656)でも美しい音色と、確かな構築力が発揮された素晴らしい演奏を聴かせました。
 ここでは彼女とよく共演するピアニスト、キム・ヒュンサンとの息のあったアンサンブルによる、煌めくばかりのクリスマス・キャロルを披露。期待に溢れた純粋な心と、敬虔な心が入り混じった美しいキャロルの数々がお楽しみいただけます。
 
CDS-7682
\2000
フランツ・リスト:オペラからの編曲集
 1.ドニゼッティ:「ランメルムーアのルチア」から「回想」/
 2.ドニゼッティ:「ランメルムーアのルチア」から「行進曲とカヴァティーナ」/
 3.ヴェルディ:「トロヴァトーレ」からミゼレーレ/
 4.ヴェルディ:「リゴレット」から演奏会用パラフレーズ/
 5.ヴェルディ:「第1回十字軍のロンバルディア人」から「めでたし、エルサレムのマリア」/
 6.ヴェルディ:「アイーダ」から「神前の踊りと終幕の二重唱」/
 7.ワーグナー:「タンホイザー」から「巡礼の合唱」/
 8.ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」
アンドレア・トロヴァート(ピアノ)
録音 2011年 アレッツォ
 2013年はヴェルディとワーグナーの生誕200年の記念の年で、これを記念するアルバムも数多く発売されましたが、これらと共に忘れてはならないのが、この2人の作品を「ピアノで演奏するために編曲した」リスト(1811-1866)の存在でしょう。
 ワーグナーやヴェルディがせっせとオペラを作曲し、上演しても、これらを観る(聴く)ためにはどうしても劇場に足を運ぶ必要があった当時、リストを始めとした数多くの作曲家が試みた「大規模な作品をピアノで演奏するための編曲」の需要が高かったことは間違いありません。
 リストの凄いところは、オリジナルの雰囲気をそのまま丁寧にピアノに写すだけではなく(トランスクリプション)、更に発展させたもの(パラフレーズ)を確立させたことにあるのかもしれません。もちろんピアニストに要求するテクニックは想像を絶するものではありますが、トロヴァートのような優れたピアニストの手にかかると、まるで魔法のように絶大なる効果を発揮するのです。
 

CDS-7686
(3枚組)
\3000
アントニオ・マリア・マッツォーニ:歌劇「アンティゴーノ」 アンティゴーノ…マイケル・スパイレス(テノール)/
デメートリオ…パメラ・ルッチャリーニ(ソプラノ)/
ベレニーチェ…ジェラルディン・マグリーヴィ(ソプラノ)/
アレッサンドーロ…マーティン・オーロ(カウンターテナー)/
クレアルコ…マリア・ヒノホサ・モンテネグロ(ソプラノ)/
イスメーネ…アナ・クィンタンス(ソプラノ)/
オルケストラ・ディヴィーノ・ソスピロ/
エンリコ・オノフリ(指揮)
2011年 リスボン…世界初録音
 ボローニャ生まれの作曲家マッツォーニ(1717-1785)。彼はルカ・アントニオ・プレディエリに音楽を学び、ボローニャのフィルハーモニー・アカデミーに参加、1746年に最初のオペラ「Siroe, re di Persia」を作曲し、これが成功を収めた後はモンテカルロの聖ジョヴァンニ大聖堂の合唱指揮者や、聖ペトロニオ大聖堂の聖歌隊指揮者を務めるなど大活躍を始めます。それと並行してオペラを次々と作曲、生涯に19曲のオペラを書きあげました。
1753年にはリスボンに行き、1755年にこの「アンティゴーノ」を完成させましたが、この年に起こった「リスボン大震災」の被害を蒙り、その翌年にイタリアに戻ったものの「アンティゴーネ」の存在はそのまま忘れ去られてしまったのです。
 そんな永遠に忘れられるところだったこのオペラの蘇演に取り組んだのがこのアルバムです。
 なんと、255年前に灰に帰したとされていたスコアがリオ・デ・ジャネイロの図書館で発見され、これを丁寧に復元(このプロジェクトはBBCでドキュメント化されたとのこと)、エンリコ・オノフリが率いるディヴィーノ・ソスピロと、気鋭の歌手たちによって21世紀の今、見事に蘇りました。
 
CDS-7690
\2000
マスター・オブ・ヴァイオリン 第1集:ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764)
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 Op.3 第1番/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 Op.3 第7番/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 Op.3 第8番/
 10-12.ヴァイオリン協奏曲 Op.3 第12番
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)/
レアーレ・コンチェルト(アンサンブル)
録音 2001年-2002年 パルマ
 イタリアの広汎な音楽遺産を形にするために1978年に設立されたDYNAMICレーベルは、これまでにタルティーニの協奏曲全集や、ヴィオッティの協奏曲全集などを始め、数々の作品をリリースすることで、レーベルの独自性を目指してきました。とりわけイタリアが誇る「ヴァイオリン音楽」にかけては、他のレーベルの追随を許すことなく、素晴らしコレクションを次々を完成させています。このシリーズはそんな中から、極め付けの逸品を選び出し、価格を抑え、広く普及を図るというものです。第1集に選ばれたのは後期バロックの大家ロカテッリの協奏曲集です。彼の協奏曲には、当時最先端の技巧が駆使された「カプリッチョ」楽章が挿入されており、この楽章だけを取り出して聴くのも楽しいのですが、ここはやはり全体を聴くことで、18世紀のイタリアのヴァイオリン音楽(パガニーニが出現する以前)の概要を捉えることができるというものです。
 
CDS-7691
\2000
マスター・オブ・ヴァイオリン 第2集:ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824)
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 第22番 イ短調 W22/G97/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 第25番 イ長調 G124/W25/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 第26番 変ロ長調 G121/W26
フランコ・メッツェーナ(ヴァイオリン)/
シンフォニア・ペルジーナ
録音 2002年 ペルージア
 イタリアの広汎な音楽遺産を形にするために1978年に設立されたDYNAMICレーベルは、これまでにタルティーニの協奏曲全集や、ヴィオッティの協奏曲全集などを始め、数々の作品をリリースすることで、レーベルの独自性を目指してきました。
 とりわけイタリアが誇る「ヴァイオリン音楽」にかけては、他のレーベルの追随を許すことなく、素晴らしコレクションを次々を完成させています。
 このシリーズはそんな中から、極め付けの逸品を選び出し、価格を抑え、広く普及を図るというものです。
 第2集はヴィオッティの協奏曲集。彼はパガニーニの少し前の世代に属しますが、主にパリで名声を博し、そのままフランスで活躍した人です。
 教師としても優秀で、ピエール・ロードやピエール・バイヨを輩出、フランス・ヴァイオリン楽派の創設者としても知られています。彼の弟子であったドゥラノフスキはパガニーニに影響を与えた人物でもあります。
 ヴァイオリン音楽の伝統がここにあります。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


キング・インターナショナル


NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ第3弾

 大好評の「NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ」、第3 弾はリヒテルとオボーリン。
 ともに同世代で旧ソ連を代表するピアニストながら、20 世紀後半を代表する大ピアニストとなったリヒテルと、教師として名声を得たオボーリンという、まったく対照的な後半生を送りました。
 その両者が東京で残した貴重な音源が日の目をみます。どちらも神業ですが、霊感あふれるリヒテルと、どこも曖昧なところのない完璧なオボーリン、ロシア・ピアニズムの粋をお楽しみください。

KKC 2083
\2400
リヒテル幻の東京リサイタル
 (1)ハイドン:ピアノ・ソナタ第24番ニ長調 Hob.XIV.52
 (2)同:ピアノ・ソナタ第32番ロ短調 Hob.XIV.32
 (3)ドビュッシー:「前奏曲集第1巻」〜
  デルフィの舞姫たち/帆/野を渡る風/
  音とかおりは夕暮れの大気に漂う/アナカプリの丘/
  雪の上の足跡/西風の見たもの/とだえたセレナード/
  沈める寺/パックの踊り
 (4)同:「映像第1集」〜水に映る影
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
 すべて初出! NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ第3 弾

 リヒテルが日本家屋で行なった幻のコンサートが日の目をみる

 1984 年3 月27 日/蕉雨園(東京都文京区)ライヴ/DDD、STEREO

 録音嫌いだったリヒテルの芸術は、ライヴで味わうしか術がありませんが、最高の演奏が高音質で残されていました。1984 年3 月27 日に、東京都文京区にある蕉雨園で行われた「幻の東京リサイタル」。当時69 歳のリヒテル円熟芸を味わえます。
 蕉雨園は明治30 年(1897) 建造の宮内大臣田中光顕伯の邸宅だった純日本家屋。ここを気に入ったリヒテルたっての希望でピアノが運ばれ、コンサートが催されました。このコンサートは一般公開ではなく、招待客のみのごく小さなものでしたが、NHK が収録してテレビ放映され、非常な話題となりました。
 ドビュッシーの前奏曲集第1 巻から10 曲も披露。全曲でないのが残念ではありますが、これだけまとめて、しかも高音質で聴くことができるのは、まさに奇跡と申せましょう。いずれも絶品なうえ、「西風の見たもの」などでは往年の凄まじいテクニックを披露してくれます。
 ハイドンの2 篇のソナタも神業。あまりの凄さに曲の終りまで身動きもとれないほど。リヒテル最良の魅力と凄さをあますところなく収めた、ピアノ音楽録音の宝の出現です。



 

KKC 2084
\2400
レフ・オボーリン1963年2月東京録音
 (1)J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV903
 (2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
 (3)ショパン:
  マズルカ第25番ロ短調Op.33の4/マズルカ第51番イ短調(遺作)
 (4)ラフマニノフ:
  前奏曲集Op.32〜第10番ロ短調/第5番ト長調/第12番嬰ト短調
 (5)ショスタコーヴィチ:
  24の前奏曲Op.34〜第10番嬰ハ短調/第22番ト短調/第12番嬰ト短調
 (6)ハチャトゥリヤン:トッカータ
レフ・オボーリン(ピアノ)
 オボーリンの凄さ再認識。ロシア・ピアニズム最良の記録がここに

 録音:1963 年2 月1 日/ NHK/ADD、MONO

 レフ・オボーリン(1907-1974) は旧ソ連を代表するピアニストのひとり。同世代のリヒテルとギレリスの強烈な個性に隠れてしまったものの、1927 に行なわれた記念すべき第1 回ショパン国際コンクールで優勝した超実力派。オイストラフとの共演や、モスクワ音楽院教授(アシュケナージの師)として有名で、ソロ演奏に接することが難しいためその凄さを正当に認識されていない感があります。
 そのオボーリンが1963 年2 月に作曲家ハチャトゥリヤンらと来日した際、NHK がセッション収録した貴重なソロ音源が残っていました。アシュケナージそっくりの美音と、バッハやベートーヴェンの大作で見せる曖昧さの全くない巨大な構成力と技巧、同世代のショスタコーヴィチやハチャトゥリヤン作品での驚くべき説得力など、ただただ唖然とする凄さ。真のロシア・ピアニズムを堪能できます。
 当時のプログラム、批評も収録。史料としても価値があります。




<LP>


SUPRAPHON(LP)


SU 4120
(LP)
\2900
ターリヒ&チェコ・フィル
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調op.104
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・ターリヒ(指揮)
 ロストロポーヴィチ、ターリヒ、チェコ・フィル、ドヴォルザークのチェロ協奏曲、ソリスト・指揮・オケ・作品のすべてが揃った名門スプラフォンの記念碑的録音が180g重量盤アナログ・リリース、オリジナル・アナログ・マスターテープよりダイレクト・カッティング!

 収録:1952 年6 月16-18 日/プラハ、ルドルフィヌム、スタジオ (セッション・モノラル)、2013年オリジナル・マスターテープからのダイレクト・カッティング/AAA、39’14”

 創立より80 年以上の歴史を数えるチェコを代表する世界的な名門レーベル、スプラフォンが、このたびオリジナル・アナログ・マスターテープよりダイレクト・カッティング、180g 重量盤仕様のアナログ盤を特別リリースします。
 数ある名録音の中から選ばれたのは、ロストロポーヴィチ独奏、ターリヒ指揮チェコ・フィルによるドヴォルザークのチェロ協奏曲。ソリスト・指揮者・オケ・作品のすべてが揃い、伝説の顔ぶれがまたあらたな伝説を呼んだ一枚は、名門スプラフォンのレーベルカラーにふさわしい記念碑的録音として知られるもので、ちなみに、交響詩「真昼の魔女」とのカップリングであった、オリジナルの10 インチ盤2 枚組はレアで、現在も中古相場では最低でも1 万円近くはする代物。新装リリースでは、巨匠ふたりによるアー写をあしらったジャケットも魅力のひとつといえるでしょう。
 レコーディングは1952 年。25 歳の若きロストロポーヴィチが「プラハの春音楽祭」でカレル・アンチェル指揮チェコ・フィルとの顔合わせで同曲を演奏した2 週間後におこなわれ、指揮は、当時まだ共産主義者によってボヘミア国内での公開演奏を禁止されていたものの、それでも録音活動は許されていたヴァーツラフ・ターリヒが務めました。
 自らも明かしているように、ここでのロストロポーヴィチの演奏は、ターリヒの作品解釈に強く影響を受けていて、つまり、ターリヒのそれと一体となって、「ドヴォルザーク直系の遺産」でもあり、さらに、ロストロポーヴィチはこの録音がどれほど特別なものであるかを、次のように指摘しています。
 「このレコードがリリースされてしばらくして、わたしのもとに友人のスヴャトスラフ・リヒテルから電話がかかってきた。リヒテルは、『ちょうど今、ターリヒとの録音を聴いたところで、まさにこれが天才の作品だと分かったよ!』と言った。リヒテルは熱狂していた。私は、このドヴォルザークのチェロ協奏曲の録音がわたしのベストだと思っている。たとえ後でほかに何度も録音したとしても、私にとっての最高を意味するのはひとつだということだ。生涯を通じて私はヴァーツラフ・ターリヒが教えてくれたことに対して忠実であり続けている。」


<メジャー・レーベル>

WARNER ERATO

 新生ERATOが着々と新時代を築きつつある。お見逃しなく。



9993191472
\2000→\1790
新録音!
ディエゴ・ファゾリ&ディエゴ・ファゾリ/フィリップ・ジャルスキー

 ペルゴレージ:
  スターバト・マーテル
  しもべらよ、主をたたえよ
  主よ、あなたに告白します
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテノール)
ユリア・レージネヴァ(ソプラノ)
スイス・イタリア語放送合唱団
イ・バロッキスティ(ピリオド楽器オーケストラ)
ディエゴ・ファゾリス(指揮)
 


9999341492
\2000→\1790
新録音!
レ・アンバサドゥール
 壮大なる愛の劇場〜ラモー:アリアとバレ集

  「優雅なインドの国々」、「ピグマリオン」
  「遍歴の騎士」、「イマンとアムールの祭典」
  「ナイス」、「ボレアド」、「イポリートとアリシー」
  「アナクレオン」、「ゾロアストル」、「ザイス」
  「ダルダニュス」「カストールとポリュックス」
  「エベの祭典」、「プラテー」 より 
サビーヌ・ドヴィエイル(ソプラノ)
サミュエル・ボーデン(テノール)
エメリ・ルフェーヴル(バリトン)
レ・アンバサドゥール(ピリオド楽器オーケストラ)
アレクシス・コセンコ(指揮)
 


9999341402
\2000→\1790
新録音!
フィリップ・ジョルダン&パリ国立オペラ座
 ヴェルディ:レクィエム
クリスティン・ルイス(ソプラノ)
ヴィオレータ・ウルマーナ(メゾ・ソプラノ)
ピョートル・ベチャワ(テノール)
イルダール・アブドラザコフ(バス)
パリ国立オペラ座管弦楽団&合唱団
フィリップ・ジョルダン(指揮)
 


9999341582
\2000→\1790
新録音!
カプソン&ブラレイ!〜アルペジョーネ
 シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
 シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
 ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
ゴーティエ・カプソン(チェロ)
フランク・ブラレイ(ピアノ)


<国内盤>


FONTEC


FOCD9605/6
(2CD)
\3500
ジャン・フルネ生誕100年 東京都交響楽団
Disc.1
 サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」
 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリダ」より“バッカナール”
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
Disc.2
 フランク:交響曲 ニ短調
 エネスコ:ルーマニア狂詩曲 第1番 Op.11-1
 (2002/4/20 東京芸術劇場 2003/4/15・19 サントリーホールでのライヴ録音)
ジャン・フルネ 指揮
東京都交響楽団
室住素子:オルガン(サン=サーンス交響曲第3番)
「フランス音楽の偉大な守護者」と呼ばれた世紀を代表する巨匠ジャン・フルネ(1913-2008)。
東京都交響楽団とは1978年の初共演以来、2005年の引退コンサートまで数々の名演を世におくりました。
都響は2009年に永久名誉指揮者の称号を授与し、途切れることなくその業績を讃えています。
引退直前の「晩年の全盛期」における演奏−悠々たる歩みから、オルガンが閃光を放つ圧倒的なサン=サーンス、峻厳とした響きに、作品の本質が明らかになるフランク。
フランス圏を代表する交響曲と佳品の演奏、ここにフルネ芸術のすべてがあると言えるでしょう。
 
FOCD9610
\2520
有森 博(ピアノ)
 メトネルの時間

 メトネル:
  忘れられた調べ 第3集 Op.40
  3つのおとぎ話 Op.42より 「ロシアのおとぎ話」
  4つのおとぎ話 Op.26より 変ホ長調
  6つのおとぎ話 Op.51より ニ短調、イ短調、イ長調
  4つのおとぎ話 Op.34より ニ短調
  主題と変奏 Op.55
   (2013/2/7-9 キラリふじみ .REC)
有森 博:ピアノ
ロシア音楽のエキスパートとして多くの支持を集める有森博が、満を持してメトネル作品集を収録しました。
20世紀前半は作曲上の新しい方法論が数多く生まれ、前衛的な音楽が注目を集めた時代でした。しかしあえて伝統的なスタイルを貫き、しっかりとした構造を持ちながらも詩情性あふれる作品を残したメトネルは、今あらためて再評価が進んでいる作曲家の1人です。有森はあくまで自然に、そして絶妙なバランスで独特な作品世界を表現しています。
正確なテクニックと、ロシア音楽への弛まぬ探究が結実した珠玉の作品集です。
 
FOCD3512
\3000
西江辰郎(ヴァイオリン) 岡田将(ピアノ)
 Atman
 シューマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番
 ヒンデミット:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.11 No.1
 ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第3番
 クライスラー:愛の喜び
 クライスラー:愛の悲しみ
 クライスラー:シンコペーション
 (2008/6/3-4 杉並公会堂大ホールでのライヴ録音)
西江辰郎:ヴァイオリン
岡田将:ピアノ
ソリスト、また新日本フィルコンサートマスターとして、多彩な活動を続ける西江辰郎。まさに時代が求めるヴァイオリニストです。
 「聴こえてくるのは、言葉の真の意味での「ソナタ」の名演奏で、親密な対話も激情の創出も、まさに比類がない。「二短調」という劇的緊張感に富んだ調性を仲立ちにしたシューマンとブラームスの相関、対比も浮き彫りになる。ヒンデミットがまた鮮やかで、西江と岡田の果敢な演奏は、創造の地平を切り拓こうとした若き作曲家の意欲と見事に呼応する。」        
奥田佳道 ライナーノートより 
 
FOCD9603
\2800
ヤン・ギュンス(バス・クラリネット)
 フランダースの風 −バス・クラリネットのための作品集−

  ヤン・ハーデルマン:スポットライト・オン・ザ・バス・クラリネット
  ディルク・ブロッセ:バス・クラリネットと吹奏楽のための組曲
  ヤン・ヴァンデルロースト:感傷的三章 −バス・クラリネットと吹奏楽のための3つのムード−
   (2012年春 ブニョール(スペイン).REC)
ヤン・ギュンス:バス・クラリネット
フランク・デ・ヴイスト 指揮
ラ・アルモニカ(吹奏楽)
ヤン・ギュンスは1972年にアントワープ王立歌劇場管弦楽団に入団し、1983年にはベルギー国営オランダ放送フィル(現フレミッシュ・ラジオ・オーケストラ)のソロ・バスクラリネット奏者となりました。現在では世界各国で演奏活動を続けながら、アントワープ王立音楽院で教鞭をとるなど、後進の指導にも力をいれています。
ソロ楽器としてのバス・クラリネットの歴史は短いですが、ヤン・ギュンスの果たした功績は大変大きく、多くの作曲家から新作が献呈されています。今作では同郷ベルギーの親交の厚い作曲家たちの曲を採りあげました。卓越した技術に加え、聞き手を惹きつけるあたたかな音色はまさにヤン・ギュンスならではのもの。バス・クラリネットの独奏曲としては欠かすことのできないハーデルマンの「スポットライト〜」の吹奏楽版など、収録曲も大変魅力的です。


第5回仙台国際音楽コンクール 優勝者CD

仙台国際音楽コンクールは、仙台市が開府400年を記念して2001年に創設し、3年毎に行うコンクールです。才能ある若い音楽家を輩出することにより、世界の音楽文化の振興及び国際的文化交流の推進に寄与することを目的としています。
コンチェルトを課題曲の中心に据えるという特色を持ち、予選を含めた全ての段階で、出場者はオーケストラと協演することになります。
第5回は2013年5〜6月に行われ、ヴァイオリン部門のリチャード・リン、ピアノ部門のソヌ・イェゴンが優勝しました。両名とも今後の活躍が非常に期待される実力派です。仙台から世界に発信する俊英の演奏をお聴きください。
FOCD9612
\2520
ヴァイオリン部門第1位 リチャード・リン
 ベートーヴェン:ロマンス ト長調 Op.40
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第1番 Sz36
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
リチャード・リン:ヴァイオリン パスカル・ヴェロ 指揮
仙台フィル
 
FOCD9613
\2520
ピアノ部門第1位 ソヌ・イェゴン
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 ハ長調 K467
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30
ソヌ・イェゴン:ピアノ
パスカル・ヴェロ 指揮
仙台フィル




キング・インターナショナル(BIS)


KKC 5344
(SACD HYBRID)
\3000
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.47
 「ライプツィヒ時代1726年のカンタータ(5)」

  第36番「嬉々として舞い上がれ、星々の高みにまで」 BWV36(決定稿)
  第47番「誰であれ高ぶる者は低くせられ」 BWV47
  第27番「誰ぞ知らん、わが最期の時がいかに迫り来るかを」 BWV27
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
水越 啓(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
三宮 正満(オーボエ・ダモーレ)
若松 夏美(ヴァイオリン)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
鈴木 雅明(指揮)
 BCJ カンタータ全曲シリーズ第47巻、輝かしい36番、壮重な47番、重厚な27 番…多彩な聴き所あふれる1枚

 収録:2010 年2 月21-24 日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/68’27”、[BIS] BIS SA 1861、輸入盤・日本語解説&対訳付

 SACD ハイブリッド盤。第42 集から続く「ライプツィヒ時代1726 年のカンタータ」シリーズ、5 枚目のタイトルとなります。今回収録される運びとなったのは、第36 番《嬉々として舞い上がれ、星々の高みにまで》、第47 番《誰であれ高ぶる者は低くせられ》、第27 番《誰ぞ知らん、わが最期の時がいかに迫り来るかを》の3 篇のカンタータ。世俗カンタータの響きも垣間見える輝かしく軽快な第36 番、「高められ」「低められる」という箴言を上下降の音楽で鮮やかに表現した荘重な第47 番、死との対峙を主題とし、葬送音楽を強く思わせる重厚な第27 番、とそれぞれに異なる聴き所があり、今回も聴き所十分なプログラムに仕上がっています。第36 番にはいくつかの稿がありますが、本アルバムに収録されているのは、1725 年に作曲された世俗カンタータ(BWV 36c)を転用し、1731 年の12 月2 日、待降節第1 日曜日のライプツィヒの礼拝で演奏されたものになります。世俗的な要素が強かったそれまでの稿に、バッハは古来の賛美歌『いざ来ませ、異邦の民の救い主 Nun komm, der Heiden Heiland』の一部を取り入れ、待降節に演奏するにふさわしいものに改作しました。最終節ではルターの賛美歌が高らかに謳い上げられ、明るくも荘厳な礼拝カンタータに仕上げられています。
 楽器編成に注目して聴いて頂きたいのが第27 番。第3 曲のアルトのアリア〈ようこそ!と我は進んで言いて迎えまつらん〉で、バッハはオーボエ・ダ・カッチャ(バッハの時代に用いられたテノール・オーボエ。コーラングレの原型ともされます)と鍵盤楽器という、当時他に例をみない楽器編成をあてがっています。
 この鍵盤楽器に関してはオルガンかチェンバロか明確に決定する資料が残されていないため、鈴木雅明はメインパートではチェンバロを用い、オルガン版をボーナス・トラックとして収録しています。



<映像>


ARTHAUS(映像)


101698
(DVD)
\3900→\3590
2013年1月1日 フェニーチェ歌劇場のニューイヤー・コンサート
 エリオット・ガーディナー(指揮)

 1.チャイコフスキー(1840-1893):交響曲 第2番 ハ短調 Op.17「小ロシア」/
 2.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「コリントの包囲」からギャロップ/
《ヴェルディ(1813-1901):作品集》
 4.歌劇「アイーダ」-序曲/
 5.歌劇「椿姫」-我らはマドリードの闘牛士/
 6.歌劇「シチリア島の夕べの祈り」-エレナのボレロ「ありがとう、みなさん」/
 7.歌劇「リゴレット」-あれかこれか/
 8.歌劇「アッティラ」-前奏曲/
 9.歌劇「十字軍のロンバルディア人」-ああ主よ,あなたは聖なる約束で/
 10.歌劇「椿姫」-第1幕の前奏曲/11.歌劇「椿姫」-花から花へ/
 12.歌劇「十字軍のロンバルディア人」-私の喜びは呼び覚ます/
 13.歌劇「ナブッコ」-行けわが思いよ、金色の翼に乗って/
 14.歌劇「椿姫」-乾杯の歌
デジレー・ランカトーレ(ソプラノ)/
サイミール・ピルグ(テノール)/
ロベルト・ボッレ(ダンス…特別出演)/
ミラノ・スカラザ劇場バレエのメンバーたち/
フェニーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団/
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)


108095
(Blu-ray)
\6300→\5690
2013年1月1日 フェニーチェ歌劇場 ライヴ収録/収録時間:100分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition

 ガーディナーとフェニーチェ歌劇場のニューイヤー・コンサートというと、2010年に行われたドヴォルザークを始めとする愉悦感に満ちた映像が知られていますが、この2013年の公演は、それを更に上回る興奮度。会場全てが一体となった蕩けるようなひと時をお届けいたします。
 今回のオープニングはチャイコフスキーの交響曲第2番。彼の交響曲の中では比較的演奏機会の多くないこの作品を、ガーディナーは丁寧に音にします。そしてロッシーニ。この曲も滅多に演奏されませんが、ここでもガーディナーは何とも楽しげな音楽を聴かせます。プログラムの中心に置かれているのは生誕200年を迎えたヴェルディの作品群。ソリストには、今をときめくコロラトゥーラ・ソプラノ、ランカトーレとリリック・テノール、ピルグを迎え、濃厚なドラマを繰り広げます。
 「花から花へ」での滑らかなランカトーレの歌唱を包み込むピルグの歌は、まさに涙もの。「乾杯の歌」ではイケメンダンサー、ボッレが端正なダンスを披露します。美しい劇場の装飾、そして何より幸せそうなガーディナーの表情。これこそ映像でみる芸術品です。
  
101688
(DVD)
\6300
ヴェルディ:歌劇「ルイザ・ミラー」
 3幕 サルヴァトーレ・カンマラーノ
 台本 F.V.シラーの戯曲「たくらみと恋」原作
ルイザ・ミラー:ロドルフォを愛する村娘…オレーシャ・ゴロフネワ(ソプラノ)/
ヴァルター伯爵:領主…タラス・ショトンダ(バス)/
ロドルフォ:伯爵の息子でカルロと名乗る男…ルク・ロベルト(テノール)/
ミラー:ルイザの父…ウラディスラフ・スリムスキ(バリトン)/
ヴルム:ヴァルター伯爵の秘書官…ラルス・アドヴィドソン(バス)/
フェデリカ:オストハイム公爵未亡人…イヴォンヌ・フックス(メゾ・ソプラノ)/
ラウラ…エンマ・リレーン(メゾ・ソプラノ)/
マルメ歌劇場管弦楽団&合唱団/
ミヒャエル・ギュトラー(指揮)/
ステファノ・ヴィゾーリ(演出)/
エリザベス・ボストレム(合唱指揮)/
クリステイァン・タラボレッリ(装置)/
アンナ・マリア・ハインライヒ(衣装)/
グィド・ペッツォルト(照明)/
ディルク・サイモン(映像ディレクター)

108088
(Blu-ray)
\6300
2012年 スウェーデン,マルメ歌劇場 ライヴ収録/収録時間:152分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:伊(オリジナル)独,英,仏,韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition

 村娘ルイザの誕生日。村人たちに誕生日を祝ってもらうも、彼女の恋人カルロが現れません。やきもきするルイザですが、彼女の父ミラーは、素性が怪しいカルロのことを信じることができません。そんな中、ルイザのことを思うヴルムが現れ、ミラーに彼女との結婚承諾を迫ります。そしてヴルムはカルロの正体をミラーに告げるのです。「カルロは領主ヴァルターの息子である」と…。カルロはヴァルターから他の娘との結婚を迫られ、ルイザは父から「カルロには他の女がいる」と告げられます。純愛を貫こうとする2人ですが…。
 1848年、この作品を作曲していた頃のヴェルディは仕事でも私生活でも様々な軋轢に耐えていました。立て続けにオペラを作曲し、健康状態が疲弊する中、二月革命が起き、ミラノではオーストリア軍との衝突が勃発します。当時彼の心を癒していたのは恋人ジュゼッピーナでしたが、あまり素行の良くない彼女は村人たちから冷たくされてしまい、さぞかし彼らは落ち着かない日々を送っていたかと思われます。そんな時期にできたこの「ルイザ・ミラー」は人間の内面を深く掘り下げた名作として評価されるものです。
 主役を歌うオレーシャ・ゴロフネワはロシアの新星。安定した歌唱と美しい容姿が魅力です。ロドルフォ役のロベルトはカナダの名手。輝かしい高音が聴きもの。
 世界中の歌劇場で絶賛されている指揮者ギュトラーの手堅い指揮もこのオペラの真実を引き出しています。
   
102179
(DVD)
\6300
ベンジャミン・ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」
 モンタギュー・スレイター脚本
ピーター・グライムズ:漁師…アラン・オーク(T)/
エレン・オーフォード:寡婦、町の女性教師…ジゼル・アレン(S)/
ボルストロード:デヴィッド・ケンプスター(Br)/
イノシシ荘のおばさん…ゲイナー・キーブル(声)/
第1の姪…アレクサンドラ・ハットン(S)/
第2の姪…シャーミアン・ベッドフォード(S)/
やぶ医者ボブ・ボウルズ…ロバート・マレイ(T)/
弁護士スワロー…ヘンリー・ウォディントン(B)/
セドリー夫人…キャサリン・ウィン=ロジャース(C-A)/
ホレス・アダム司祭…クリストファー・ジレット(T)/
ネッド・キーン…チャールズ・ライズ(Br)/
ホブソン…スティーヴン・リチャードソン(B)/
オペラ・ノース合唱団/ギルドホール音楽院合唱団/
ブリテン=ピアーズ・オーケストラ/
スチュアート・ベッドフォード(指揮)/
マーガレット・ウィリアムズ(スクリーン映像ディレクター)/
ティム・アルベリー(ライヴ・プロダクション・ディレクター)/
レスリー・トラベルズ(装置&衣装)/
ルーシー・カーター(照明)/
アン・ベレスフォード&デビー・グレイ(フィルム・プロデュース)

108101
(Blu-ray)
\6300
2013年6月 オールドバラ音楽祭 フィルム収録/収録時間:141分+20分(ジョナサン・リーキーによるセット組立中のキャストたちへのインタビュー)/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:英(オリジナル),ドイツ語,イタリア語,フランス語,スペイン語,日本語/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition

 2013年のオールドバラ音楽祭の会期中に撮影されたこの映像には、さまざまな思いを喚起する何かが宿っています。劇中で描かれているのは架空の街という設定ですが、実際はこのオールドバラが舞台であり、ここで繰り広げられるこの映像は、時空をやすやすと越えて、ブリテンが想起した物語をそのまま具現化していることは間違いありません。もともと、ジョージ・クラブの詩「町」の一節「ピーター・グライムズ」を読んだブリテンの盟友ピーター・ビアーズは大層感銘を受け、この短い詩をオペラにすることを思い立ちましたが、その過程で主人公の性格は変貌を遂げ、もともとは悪漢であったピーターも最終的には「犠牲者」になったのです。ムラ社会の残忍さ、集団の無言の圧力など、現代社会にも通じる社会問題を、ブリテンは茫洋とした音楽で描き出しました。
 確かに、このオペラを、単に「社会から隔離された同性愛者たちの心情吐露」と読むこともありましたが、今ではもっと広範囲に俯瞰する傾向があり、主人公たちよりも、それを取り巻く空気を表すオーケストラの部分にも目を向ける必要があるのかもしれません。
 


107538
(DVD6枚組)
\12000→\10990
ペルゴレージ:オペラ全集
《DISC1…101654(2枚組)》
 歌劇「誇り高い囚人」/
 幕間劇「奥様女中」/
《DISC2…101653(2枚組)》
 歌劇「フラミーニオ」/
《DISC3…101652(2枚組)》
 歌劇「サルスティア」/
《DISC4…101650(2枚組)》
 歌劇「オリンピアーデ」/
《DISC5…101652(2枚組)》
 歌劇「恋に陥った兄と妹」/
《DISC6…OA1065D(OPUS ARTE盤 2枚組)》
 歌劇「シリアのアドリアーノ」/
 幕間劇「リヴィエッタとトラコッロ」
《DISC1》
ソストラーレ(ノルウェーの王)…アントニオ・ロザーノ(T)/
ロスメーネ(ソストラーレの娘)…マリーナ・ロドリゲス・クシ(Ms)/
セルピーナ…アレッサンドラ・マリアネッリ(S)/
ウベルト…カルロ・レポーレ(B)/
アカデミア・バロッカ・デ・イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ/
コラド・ロヴァリス(指揮)/
ヘンニング・ブロックハウス(演出)/
《DISC2》
ポリドーロ…ホアン・フランシスコ・ガテル(T)/
フラミーニオ(ジューリオに変装)…ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)/
ジュスティーナ…マリーナ・デ・リーソ(アルト)/
アカデミア・ビザンティーナ/
オッターヴィオ・ダントーネ(指揮)/
ミハエル・ズナニェツキ(演出・照明)/
《DISC3》
サルスティア…セレナ・マルフィ(Ms)/
ジュリア…ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms)/
アカデミア・バロッカ・デ・イ・ムジチ・イタリアーニ/
コラド・ロヴァリス(指揮)/
ジュリエット・デシャン(演出)/
《DISC4》
クリステーネ…ラウル・ヒメネス(T)/
アリステア…リューボフ・ペトローヴァ(S)/
アルジェーネ…イェツァベル・アリアス・フェルナンデス(S)/
アカデミア・モンティス・レガリス(ピリオド楽器使用)/
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)/
イターロ・ヌンツィアータ(演出)/
《DISC5》
マルカニエッロ…ニコラ・アライモ(Br)/
ネーナ…パトリツィア・ビッキーレ(S)/
エウローパ・ガランテ(ピリオド楽器使用)/
ファビオ・ビオンディ(指揮)/
ウィリー・ランディン(演出)/
《DISC6》
アドリアーノ:マリーナ・コンパラート/
エミレーナ:ルチア・チリッロ/
ファルナスペ:アンナマリア・デッロステ/
アッカデミア・ビザンティーナ/
オッターヴィオ・ダントーネ(指揮)/
イグナシオ・ガルシア(演出)
ペルゴレージ劇場におけるライヴ収録/収録時間:1065分+12分(ボーナス…シリアのアドリアーノ、キャスト・ギャラリー)/音声:イタリア語/ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1/字幕:伊(オリジナル),英,独,仏,西,日,韓(DISC6を除く)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク×8,片面単層ディスク×4

 ペルゴレージ生誕300周年を記念して、彼の生地イェージで開催された「ペルゴレージ音楽祭」。たった26年の短い生涯を全速力で駆け抜けた彼が遺した6つのオペラの全てが、綿密な時代考証をもって現代に蘇りました。
 これまで親しまれてきた「奥様女中」も実は大規模なオペラ「誇り高き囚人」の幕間劇であったことや、時にはコミカルな作品も書いていたことなど、これまでのペルゴレージの人物像を覆すかのような発見をすることが可能です。
 DISC6の「シリアのアドリアーノ」はOPUS ARTEからの発売ですが、今回全集として成立させるために特別に組み込まれたもので、レーベルを超えた素晴らしい全集となっています。
 
100057
(DVD2枚組)
\7000
メータ&ミュンヘン国立劇場 ライブ
 ワーグナー:歌劇「トリスタンとイゾルデ」

  3幕 作曲家自身の台本
トリスタン:コーンウォールの騎士…ジョン・フレデリック・ウェスト(テノール)/
イゾルデ:アイルランドの王女…ヴァルトラウト・マイヤー(ソプラノ)/
マルケ王:コーンウォールの王…クルト・モル(バス)/
クルヴェナール:トリスタンの従僕…ベルント・ヴァイクル(バリトン)/
ブランゲーネ:イゾルデの侍女…マルヤーナ・リポフシェク(アルト)/
メーロト:マルケ王の家臣…クリス=ヘカン・アーンシェ(テノール)/
牧人…ケヴィン・コナーズ(テノール)/
舵手…ハンス・ヴィルブリンク(バリトン)/
若い水夫…ウルリッヒ・レス(テノール) 他/
バイエルン国立管弦楽団&合唱団/
ズービン・メータ(指揮)/
ペーター・コンヴィチュニー(演出)/
ウド・メールポール(合唱指揮)/
ヨハネス・ライアッカー(装置&衣装)/
ミヒャエル・ペーター(プロデューサー)/
ブライアン・ラージ(映像ディレクター)
1998年 ミュンヘン国立劇場 ライブ収録/収録時間:241分/音声:ステレオ2,0/DD 2,0/字幕:独(オリジナル),英,仏,蘭,韓,日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面単層ディスク×1,片面2層ディスク×1 PAL 100056の再発盤

 アイルランドの王女イゾルデは、コーンウォールのマルケ王のもとに嫁ぐべく、船に乗っています。船の舵をとるのはマルケ王の甥である若きトリスタン。この2人が出会ったことで悲劇が始まります。イゾルデにとっては、トリスタン(1813-1883)は憎き仇。婚約者を殺され、望まぬ結婚の契機を作ったのが彼だったからです。しかし、2人の間に生まれたのは、それよりも強い「愛」でした。彼らは周囲の目も気にすることなく愛の交歓にふけるのですが、もちろんそれは許されぬこと…。
 1857年当時「ジークフリート」を作曲していたワーグナーですが、様々な事情でそれを中断。まずは実用向きの軽い作品を書こうとした彼が手掛けたのが、この「トリスタンとイゾルデ」でした。ケルトに起源を持つトリスタン伝説を元にした愛の物語ですが、ワーグナーは当時恋愛関係にあったマティルデ・ヴェーゼンドンクへの思いも込めて、過去に例のないほどの濃厚な音楽劇を作り上げたのです。
 狂おしいばかりの愛情表現と、うねるようなオーケストラが奏でる夢のような“トリスタン和音”。これらは寄り添いながら最高潮に達し、聴衆たちの心にも興奮をもたらすのです。ウェストとマイヤーによる恋人たちを優しく激しく包み込むメータ指揮のバイエルン管の響きをお楽しみください。
  
102310
(DVD)
\3900
クーン&グラインドボーン音楽祭
 モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」K384

 3幕のジンクシュピール
 C.F.ブレッツナー:戯曲「ベルモンテとコンスタンツェ、または後宮からの誘拐」
 原作 J.G.ステファニー改作
ベルモンテ:スペインの貴族…レイランド・デイヴィス(テノール)/
コンスタンツェ:ベルモンテの婚約者…ヴァレリー・マスターソン(ソプラノ)/
ブロンデ:コンスタンツェの召使い…リリアン・ウェイストン(ソプラノ)/
オスミン:太守の監督官…ウィラード・ホワイト(バス)/
ペドリッド:ベルモンテの召使い…ジェームズ・ホーバック(テノール)/
太守セリム…ヨアヒム・ビスマイアー(台詞)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/グラインドボーン合唱団/
グスタフ・クーン(指揮)/
ピーター・ウッド(演出)/
ウィリアム・ダッドレイ(装置)/
ロバート・ブライアン(照明)
1980年 グラインドボーン音楽祭 ライヴ収録/収録時間:143分/音声:ステレオ2.0/字幕:独(オリジナル),英,仏,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク 101091 再発売盤

 グラインドボーン音楽祭とは、イギリスのイースト・サセックス州、ルイス近郊のカントリー・ハウス(農村において貴族およびジェントリの住居として建設された邸宅)であるグラインドボーンで開かれるオペラの祭典です。1934年に資産家のジョン・クリスティによって創設され、ほぼ毎年(改装工事が行われた1993年を除く)開催されるこの音楽祭は、クリスティ家の代表者が主催となり、現在ではジョンの孫であるガスがその任に当たっています。
1980年のグラインドボーンの公演では、指揮者グスタフ・クーンが大活躍を果たしました。彼はこのモーツァルト(1756-1791)の才気煥発な作品を自由自在に操り、巧みなアンサンブルを紡ぎ出し、聴衆を夢心地に誘います。彼は若手の育成が得意であり、また才能のある若者を見つけるのが非常にうまい「鼻の効く指揮者」。ここでコンスタンツェを歌うマスターソンも彼の御眼鏡に適った歌手の一人であり、卓越した歌唱を聴かせています。ベルモンテ役のディヴィスの気品ある歌唱、ブロンデ役のウェイストンの堂々たる歌唱、そしてオスミン役のホワイトの凄みのある声。彼らもこの舞台の成功に多大なる貢献を果たしています。
  
102314
(DVD)
\3900
ハイティンク&グラインドボーン音楽祭
 ストラヴィンスキー:歌劇「放蕩者のなりゆき」

  3幕 W.H.オーデン&チェスター・コールマン 台本
トム・レイクウェル:怠け者の青年…レオ・ゴーク(テノール)/
ニック・シャドウ:怪奇な男…サミュエル・レイミー(バリトン)/
トゥルーラヴ:アンの父親…リチャード・ヴァン・アラン(バス)/
アン:トムのかつての恋人…フェリシティ・ロット(ソプラノ)/
ババ:トルコの女…ロザリンダ・エリアス(メゾ・ソプラノ)/
ゼレム:競売人…ジョン・フライアット(バス)/
管理人…トーマス・ローラー(バス)/
マザー・グース…ヌアラ・ウィリス(メゾ・ソプラノ)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/グラインドボーン合唱団/
ベルナルド・ハイティンク(指揮)/
ジョン・コックス(演出)/
デヴィッド・ホックニー(装置)/
ロバート・ブライアン(照明)/
ポーリーヌ・グラント(コレオグラフィ)
1975年 グラインドボーン音楽祭 ライヴ収録/収録時間:146分/音声:ステレオ2.0/字幕:英(オリジナル),独,仏,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク

 グラインドボーン音楽祭とは、イギリスのイースト・サセックス州、ルイス近郊のカントリー・ハウス(農村において貴族およびジェントリの住居として建設された邸宅)であるグラインドボーンで開かれるオペラの祭典です。1934年に資産家のジョン・クリスティによって創設され、ほぼ毎年(改装工事が行われた1993年を除く)開催されるこの音楽祭は、クリスティ家の代表者が主催となり、現在ではジョンの孫であるガスがその任に当たっています。1975年に上演されたのはストラヴィンスキーの「放蕩者のなりゆき」でした。
 この作品はストラヴィンスキー(1882-1971)がイギリス人画家ホガースの連作銅版画(もともとは絵画)にインスピレーションを受け創作されたもので、1951年に作曲家自身の指揮で初演されました。個性豊かな登場人物と荒唐無稽な物語、そして新古典的な音楽。これらが一体となって何とも夢心地な世界を作り上げたこのオペラ、現代音楽が苦手な人でも存分に楽しむことが可能です。ハイティンクの透明感あふれる響きも、このオペラの非現実感を増長しています。フェリシティ・ロット扮するアンの歌う子守歌の美しさが、仄かに残る胸の傷を優しく包み込むことでしょう。
  
102319
(DVD)
\6300
ジェームズ・コンロン&ケルン・ギュルツェニヒ管
 モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

  ロレンツォ・ダ・ポンテ台本
ドン・ジョヴァンニ…トーマス・アレン(バリトン)/
ドンナ・アンナ…キャロリン・ジェームズ(ソプラノ)/
ドンナ・エルヴィーラ…キャロル・ヴァネス(ソプラノ)/
ドン・オッターヴィオ…ヒェル・マグヌス・サンドヴェ(テノール)/
レポレッロ…フェルッチオ・フルラネット(バス)/
騎士長…マティアス・ヘッレ(バス)/
ツェルリーナ…アンドレア・ロスト(ソプラノ)/
マゼット…ラインハルト・ドルン(バス)/
エリカ・デ・ヘール(ハープシコード)/
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
ケルン・オペラ合唱団/
ジェームズ・コンロン(指揮)/
ミヒャエル・ハンペ(演出)/
カルロ・ディアッピ&ウルリケ・ツィメルマン(衣装)/
ホセ・モンテス=バクア(映像ディレクター)
1991年 ケルン・オペラ ライヴ収録/収録時間:173分/音声:ステレオ2.0/字幕:独,英,仏,蘭,仏,日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク 100021 再発売盤

 稀代の女たらし、ドン・ジョヴァンニ。彼の頭の中には「オンナ」のことしかありません。すでに2000人もの女性を相手にした百戦錬磨の彼。その従者を務めるのは気のいいレポレッロです。
 今夜もドン・ジョヴァンニはお楽しみのために、騎士長ドンナ・アンナの部屋に忍び込みますが、彼女に抵抗され逃げようとします…。そこに父の騎士長が現れドン・ジョヴァンニに斬りかかりますが、逆に刺されてしまいます。父を亡くしたアンナは許嫁オッターヴィオに復讐を依頼します。さて、逃げおおせたドン・ジョヴァンニが次に狙うのは…。
 1991年、モーツァルト(1756-1791)没後200年記念の年に収録された映像です。この年にケルン国立歌劇場の音楽総監督に就任したコンロンによる、生き生きとしたモーツァルトが話題となったもので、ミヒャエル・ハンペの演出は、あの伝説的名演である1987年ザルツブルク音楽祭のカラヤン指揮の演奏とほとんど同じ。伝統を守った上で、ムダな部分をなくすといった、物語を的確に表現する演出として高く評価されるものです。またレポレッロ役も同じフルラネットが担うと言う、往年のファンも納得の演奏と言えるでしょう。トーマス・アレンのドン・ジョヴァンニは品が良すぎる部分もありますが、本当に悪いヤツというのは実はこのような紳士的な態度を取るのかもしれませんね。
 
107088
(DVD 2枚組)
\7000
ヴェルディ没後100周年記念公演
 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」

  4幕 アントニオ・ギスランツォーニ台本
アイーダ:エチオピア王女…エイドリアン・アーロン(S)/
アムネリス:ケイト・オールドリッチ(Ms)/
ラダメス:軍隊の指揮官…スコット・パイパー(T)/
エジプト国王…パオロ・ペッキオーリ(B)/
アモナズロ:エチオピア王…ジュセッペ・ガッラ(Br)/
ラムフィス:祭司長…エンリコ・ジュセッペ・ローリ(B)/
使者…ステファノ・ピサーミ(T) 他/
アルトゥーロ・トスカニーニ財団管弦楽団&合唱団/
マッシミリアーノ・ステファネッリ(指揮)/
フランコ・ゼッフェッリ(演出)/
カルロ・ベルゴンツィ(芸術監督)/
ルック・プオイ(コレオグラフィ)/
アンナ・アンニ(衣装)/
ヴィニチオ・チェリ(照明)
2001年 ブッセート,ジュセッペ・ヴェルディ劇場 ライヴ収録/収録時間:142分+46分(ルカ・ヴァルドーネによるメイキング・オブ・アイーダ)/音声:ステレオ2,0/DD 5,1/DTS5,1/字幕:伊(オリジナル),英,独,仏,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク×2 TDKからの移行盤

 ヴェルディ(1813-1901)没後100周年の記念公演。このブッセートはヴェルディの生まれた町であり、この年には盛大な行事が催されましたが、中でもこの「アイーダ」はその目玉ともなるべく力の入った公演でした。演出を担ったのは巨匠ゼッフィレッリで、歌手は全てオーディションで選ばれた20代の若者たち。彼らはまずワークショップを行い、カルロ・ベルゴンツィの指導を受けてから舞台に立ちました。小さな劇場であったことを考慮に入れても(その分声量を若干抑えることができる)彼らの表現力と歌唱力は特筆すべきものでした。
 もちろん演技も素晴らしく、とてもほとんど舞台経験のない新人たちとは思えない仕上がりとなっています。歴史に残したい一つの名演です。
 メイキング映像では、若者とベテランが一丸となってこの舞台を作り上げていく様子を見ることができます。
 
107255
(DVD)
\6300
ベーム&ウィーン・フィル
 R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

  プロローグと1幕 フーゴー・フォン・ホフマンスタール台本
音楽教師…パウル・シェフラー(Br)/
オペラの作曲家…セナ・ユリナッチ(S)/
プリマドンナ、アリアドネ…ヒルデガルト・ヒッレブレヒト(S)/
踊り子、ツェルビネッタ…レリ・グリスト(S)/
テノール歌手、バッカス…ジェス・トーマス(T)/
執事長…エリック・フライ(台詞)/
舞踏教師…ジョン・ファン・ケステレン(T)/
かつら師…ヴァルター・レイニンガー(B)/
ハルレキン…ゲルト・フェルドホフ(Br)/
スカラムッチョ…デヴィッド・タウ(T)/
トゥルファルディン…ゲオルク・シュテルン(B)/
ブリゲッラ…ゲルハルト・アンガー(T)/
ナヤーデ…ロッテ・シェードレ(S)/
ドリアーデ…クラウディア・ヘルマン(アルト)/
エコー…リーザ・オットー(S) 他/
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
カール・ベーム(指揮)/
ギュンター・レンネルト(演出)/
イタ・マクシモウナ(装置&衣装)
1965年 ザルツブルク音楽祭 ライヴ収録/収録時間:130分/音声:PCM モノラル/字幕:独(オリジナル),英,仏,伊,西/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク TDKからの移行盤

 演劇とオペラの融合を図ったホフマンスタールとR.シュトラウス(1864-1949)。数多くの対話と討論を経て(時には険悪にもなった)出来上がったのがオペラ「町人貴族」でした。しかし、これは上演時にかなり不評であったため、彼らは思い切ってこれを改作。劇の部分はそぎ落とし、プロローグと1幕のオペラに仕立てなおし、タイトルも「ナクソス島のアリアドネ」と変更。とは言え、一筋縄ではいかないのがこのオペラ。楽屋落ち、駆け引き、ご都合主義、歌のひけらかし(?)など様々な感情を秘めた物語が、最後は花火とともに大団円を迎えるというチャーミングなもの。
 ある意味ドタバタ。ある意味深すぎる人間模様。1965年のザルツブルク音楽祭で上演されたベーム指揮の「ナクソス島のアリアドネ」。シュトラウスが没してから6年後、まだ大作曲家の残り香が強かった頃の上演ですが、シュトラウスが全幅の信頼を寄せていたベームの演奏は、他の誰のものよりも高く評価されたのでした。
 この上演でのベームはセーナ・ユリナッチやレリ・グリストと言った当時最高の歌手たちを揃え、極上の演奏を披露。ウィーン・フィルの絹のような響きも見事に捉えられています。
 
107273
(DVD)
\3900
2003年 リッカルド・ムーティ 〜フェニーチェ劇場再開記念コンサート
 1.ベートーヴェン(1770-1827):献堂式 序曲 Op.124/
 2.ストラヴィンスキー(1882-1971):詩篇交響曲/
 3.アントニオ・カルダーラ(1670-1736):テ・デウム/
 4.リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):皇帝行進曲/
 5.ワーグナー:忠誠行進曲
パトリシア・チオフィ(S)/サラ・アレグレッタ(S)/
ソニア・ガナッシ(Ms)/サラ・ミンガルド(Ms)/
ローベルト・サッカ(T)/ミルコ・グァダニーニ(T)/
ミケーレ・ペルトゥージ(B)/ニコラス・リヴェンク(B)/
フェニーチェ劇場管弦楽団&合唱団/
リッカルド・ムーティ(指揮)/
ピエロ・モンティ(合唱指揮)/
ピエール・カヴァシラス(映像ディレクター)
2003年12月14日 フェニーチェ劇場 再開場コンサート ライヴ収録/収録時間:66分/音声:ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1/字幕:なし/画面:4:3/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク TDKからの移行盤

 イタリア、ヴェネツィアにある古い歴史を誇るフェニーチェ劇場。イタリア語で「不死鳥」を意味するこの名前は1773年に火災で焼失したヴェネツィアの他の歌劇場の名前を取って付けられたものですが、その後、この劇場自体が2度にわたる火災(1836年と1996年)で全焼するという事態に見舞われます。しかしその名のごとく見事に再建。まさに不死鳥そのものであることは誰しもご存知の通りです。こちらの映像は2度目の火災から復活した日のコンサートを収録したもの。
 選ばれた作品はカルダーラの「テ・デウム」などどれも祝典に関わりのあるもので、最初のベートーヴェンの「献堂式序曲」は本来ヨーゼフシュタット劇場のこけら落としのために作曲されたものであり、「詩編交響曲」はボストン交響楽団の創立50周年記念のためですが、実はストラヴィンスキー自身がヴェネツィアをこよなく愛しており、サンミケーレ島に埋葬されているということも含めて選ばれたようです。ワーグナー(彼もまたヴェネツィアに眠っています)の2つの作品もこのような式にふさわしい堂々たる曲で、ムーティの決然とした棒がこれらの作品の素晴らしさを引き立てています。
 この公演の後、若干の音響的な手直しを加えた上で、2004年から本格的に劇場が再開され、この不死鳥は今も変わらぬ姿でイタリアのオペラ界に君臨しています。









11/13(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


COVIELLO CLASSICS



COV 31316
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マルクス・ボッシュ&ニュルンベルク州立フィル
 ドヴォルザーク:
  交響詩「水の精」op.107, B195 (19’40”)
  交響曲第6番ニ長調op.60, B112 (44’37”)
ニュルンベルク州立フィルハーモニー
マルクス・ボッシュ(指揮)
 ボッシュによるドヴォルザーク・シリーズ、湧き上がる生命力と弾けるリズム、第2弾は交響曲第6番&交響詩「水の精」

 録音:2013 年5 月16-18 日/ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)/DDD、マルチチャンネルステレオ、64’21”

 SACD ハイブリッド盤。ブルックナーの交響曲シリーズで一躍注目を浴びたマルクス・ボッシュが、2011 年より音楽総監督を務めるニュルンベルク州立フィルハーモニーを指揮して取り組むドヴォルザーク・シリーズの第2 弾。
 ドヴォルザークの交響曲で最初に出版された第6 交響曲は、同じ調性で書かれたブラームスの第2 交響曲の影響が両端楽章に色濃いとされるいっぽうで、ボヘミア地方固有の民俗舞曲フリアントの形式による第3 楽章などの魅力的な場面にも事欠かないことから、9 つある交響曲のうち、近年では最後の3曲に次ぐ人気を獲得する傾向にあるようです。
 交響曲の前に置かれた交響詩「水の精」は、民間伝承や民話の研究で知られたチェコの国民詩人、カレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)のバラードに触発されて書き上げられた一篇で、ホラー映画顔負けの題材の尋常ならざる猟奇・残虐・凄惨ぶりでも有名。幻想的な美しさを湛えつつも、筋立てに沿ってスリリングかつ激しく起伏の富んだ内容となっています。
 これまでにもオーケストラのたしかな統率力、楽譜の読み込みの深さで実績を示してきたボッシュのアプローチは、作品の魅力をていねいに掘り起こそうとするもので、交響曲共々おおいに出来ばえには期待が持てそうです。
 1922 年に現在の形になったニュルンベルク州立フィルハーモニーは、その起源を1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで遡るといわれ、バイエルン州でバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られ、オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しています。



前作
Cover_Dvorak.jpg
COV 31212
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マルクス・ボッシュ&ニュルンベルク州立フィル
 ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調op.70
           交響曲第3番変ホ長調op.10
ニュルンベルク州立フィルハーモニー
マルクス・ボッシュ(指揮)
 第7 番は新ベーレンライター原典版による“アンダンテ”の世界初録音

  録音:2012 年2 月16-18 日ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ(ライヴ)/DDD、マルチチャンネルステレオ、73’35”

 2011 年よりボッシュが音楽総監督を務めるニュルンベルク州立フィルハーモニーを率いて取り組む第1 弾は、第9 番や第8 番とならんでドヴォルザーク好きのあいだで人気の高い「第7 番」と、ドイツ古典派とロマン派からの影響もまだ濃厚で、変則的な3 楽章形式も特徴的な「第3 番」の組み合わせ。ブルックナーの録音でボッシュは使用楽譜の選択に際して、初稿を採用した第1 番から第4 番、ベンヤミン=グンナー・コールスら校訂による復元稿のフィナーレを収めた4 楽章版による第9 番という具合に、最新の研究成果の導入に積極的な姿勢がうかがえました。
 ボッシュはドヴォルザークにも同様のスタンスで臨んでいるようで、第7 番ではジョナサン・デル・マー校訂による新ベーレンライター原典版のスコアを採用。
 第2 楽章が現行のポーコ・アダージョからアンダンテ・ソステヌートに変更されているのも注目されるところです。
 1922 年に現在の形になったニュルンベルク州立フィルハーモニーは、その起源を1377 年に存在記録がある、ニュルンベルク市の楽団にまで起源を遡るといわれ、バイエルン州でバイエルン州立歌劇場に次ぐ規模を誇る歌劇場専属のオーケストラ。オペラ上演と並行して、年8 回のオーケストラ・コンサートのほか、子供向けコンサートなど多くの企画を提供しており、1988 年にクリスティアン・ティーレマンがドイツ国内最年少で音楽総監督に就任したことでも知られます。

 


COV 31315
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マルクス・ボッシュ&アーヘン響
 ブルックナー:分売!

  交響曲ヘ短調WAB.99 (36:29)
  交響曲第0番ニ短調WAB.100 (41:23)
アーヘン交響楽団
マルクス・ボッシュ(指揮)
 ボッシュ& アーヘン響によるブルックナー、第0番&第00 番が分売リリース

 録音:2012 年5 月26 & 28 日/アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)/DDD、マルチチャンネルステレオ、77’52”

 マルクス・ボッシュがアーヘン交響楽団を指揮して完成させたブルックナーの交響曲全集は、1969 年生まれで既にヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター、ザールブリュッケンの歌劇場監督を歴任するという実力派指揮者と、18 世紀初頭に起源を遡る名門楽団の顔合わせに加え、メインの収録会場である古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会および聖ミヒャエル教会の包み込まれるような独特の豊かな音響が、ブルックナーのイメージにふさわしいと絶賛されました。
 このたび、先行リリースのボックス・セット(COV31215)より単売される「ヘ短調の習作」と「第0 番ニ短調」の2 曲は2012 年5 月にライヴ収録されています。いよいよシリーズ完結に向けて大詰めを迎えていた時期であり、同時に、ほぼ10 年に亘る歳月を重ねて共に結び付きを強めてきたボッシュとアーヘン響の総仕上げでもあったわけですが、そもそも「アーヘン交響楽団創立150 周年記念アルバム」として2003 年に収録された第8 番でスタートしたこのシリーズ。楽団はもちろん、2002 年より務めたアーヘン市の音楽総監督を2011 / 12 年のシーズンを最後に勇退したボッシュにとっても特別な意味合いを持つプロジェクトとなりました。





WERGO


WER 6787
(2CD)
\3600
レナート・デ・グランディス:48の前奏曲 アントニオ・タラッロ(Pf)
 レナート・デ・グランディス最晩年に再起した、奇跡の小品集

 録音:2013 年2-6 月/ミラベッロ・レコード・スタジオ(パヴィア)/DDD、76’ 15”、69’ 22”

 レナート・デ・グランディス(1927-2008) はイタリアの作曲家。マリピエロ門下で、マデルナ、ノーノ、ベリオと同世代。1960 年代から80 年代はドイツに住み、前衛派を代表するひとりでしたが、1987 年に作曲をやめてしまい、哲学に専念したり仏教系宗教の信者となりアジアにたびたび旅をしました。
 その後作曲意欲が再燃し、1998 年から2002 年にかけて「前奏曲」と題するピアノ曲を48 曲作りました。様々な作風によりますが、作曲者の心象日記のような趣の小品集。ピアニスティックな面白さもあり、グランディスの魅力をすべて味わえます。
 演奏はイタリアのベテラン、アントニオ・タラッロ。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ARCHIPEL


ARPCD0544
(2CD)
\1800
初出!
 ドヴォルザーク:歌劇「ジャコバン党員」(ドイツ語)
ヴァルター・ベリー(ボヘミアの伯爵ハラソフ)
レオ・ヘッペ(フィリップ)
ヴァルデマール・クメント(ハラソフの息子ボフシュ:Georg)
フリッツ・ウール(村の音楽学校長、ベンダ)
ギセラ・ラートハウシャー(テリンカ)
スザンネ・ナイディク(ロティンカ/ロッテ)
クルト・テンナー指揮 
ウィーン放送大管弦楽団
トーンキュンストラー合唱団
1952年2月19,21日ウィーンでのスタジオ録音(放送用音源)
※あらすじを語るアナウンスが途中途中に入ります。
※ドヴォルザークの音楽的な魅力がつまった作品。
郷愁を誘われるメロディと豊かなオーケストレーションが魅力的です。
クメント、ベリーなど、豪華な歌手陣です。
※尚、ドイツ語によるアナウンスも入る演奏(録音)のため、ブックレットの配役表記がチェコ語及びチェコ語=英語訳にもとづいておりません。
ドイツ国内で広く知られる表記となってます事ご注意下さい。
 

ARPCD0545
(2CD)
\1800
自作自演
 コルンゴルト:喜歌劇「沈黙のセレナード」
エゴン・ヨルダン 
クルト・プレーガー:バリトン 
ヒルデ・チェスカ:ソプラノ 
フレッド・リーヴェール:テノール
ロスル・シュヴァイガー:ソプラノ
リアーネ・ジーネク:ソプラノ
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト指揮
室内管弦楽団
ピアノ:カール・デ・グルーフ:, クルト・リヒター
ヴァイオリン:ヤロ・シュミート:, アントン・フィーツ
チェロ:ベアトリクス・ライヒェルト
フルート:Georg Wienhengst
クラリネット:アドルフ・ハンガー
シェラグヴェルク(打楽器):カール・プリホダ
1951年ウィーン、マインツでのスタジオ録音(放送用音源)
※アメリカのハリウッドから戻ったコルンゴルトが唯一書いた喜歌劇ですが初演時は残念ながら評価を得られず、アメリカに戻ってしまいます。
とても聴きやすく、楽しい気分に成るメロディー満載の歌劇です。
※待望の復刻です。





MYTO


331
(2CD)
\2000
初出!
 エゴン・ヴェレス:歌劇「バッカスの信女」

 (Egon Wellesz 1885-1974 オーストリア)
パウル・シェフラー:バリトン(ディオニソス)
ルートヴィヒ・ヴェルター:バス(テイレシアス)
クルト・ベーメ:バス(カドモス)
クリステル・ゴルツ:ソプラノ(アガベ) 
クリスティーネ・ゾレル:ソプラノ(イーノ)
ミルティアディス・カリディス指揮
ORF管弦楽団、合唱団
1960年6月15,21日ウィーンでのスタジオ録音
※現代音楽の大家シェーンベルクに学びながらも、聴き易い作品を書きそれらは名指揮者ゲルト・アルブレヒトに多く取り上げられ、注目されますが残念ながら現在では滅多に聴く事の出来ないヴァレスの歌劇です。
※推進力溢れるカリディスは明確な指揮で、名歌手達を引っ張り巨大な音楽を作り上げていきます。
 

332
(2CD)
\2000
初出!
 ユリウス・ビットナー:歌劇「楽士」

 (Julius Bittner 1874-1939 オーストリア)
カール・シュミット=ワルター:バリトン 
ギュンター・トレプトウ:テノール
フリーデル・リーグラー:メゾ・ソプラノ
エステル・レーティ:ソプラノ 
フランツ・ビールバッハ:バス 
ヨーゼフ・シュミディンガー:バス
フェリックス・プロハスカ指揮 
ウィーン大放送管弦楽団
ウィーン放送合唱団
1949年ウィーンでのスタジオ録音
※1909年ウィーン宮廷歌劇場でブルーノ・ワルターによって初演された作品。
※法務の世界から作曲家へ転進し、自然や山々に題材を求め、多くの人々に愛される作品を残したビットナーの現在では滅多に聴く事の出来ない歌劇です。
豪華な演奏人による豊かな音楽性に溢れる名演奏です。
 

333
\1200
初出!
 ロルツィング:歌劇「オペラのおけいこ」
レオ・ペッペ(伯爵) 
バルバラ・ウィス(伯爵夫人) 
エディス・ケルメール(ルイーゼ)
ドロテア・シーベルト(ヘンヒェン)
ルドルフ・クリスト(若き男爵) 
クルト・リヒター指揮 
ウィーン大放送管弦楽団
ウィーン放送合唱団
1953年10月8日ウィーンでのスタジオ録音
※ロルツィング最後のオペラ。喜歌劇的な要素満載の楽しい一幕の歌劇です。
最初は下手なオーケストラが徐々に上手になる過程に次々にあらわれる楽しいメロディと歌の数々は、聴く者を飽きさせません。
コケテッシュな雰囲気を醸し出すルイーゼとヘンヒェン役の2人のソプラノが華を添えています。





WALHALL


WLCD0379
(2CD)
\2000
初出!
 ヘルマン・ヴァルタースハウゼン:歌劇「シャベール大佐」

 (Heermann Wolfgang von Waltershausen 1882-1954 ドイツ)
オットー・ヴィーナー:バリトン 
ユリウス・パツァーク:テノール
ゲルトラウト・ホップフ:
フランツ・フックス:テノール 
フランツ・ビールバッハ:バス 
クルト・エクヴィルツ:テノール 
チャールズ・アドラー指揮 
ニーダーエースターライヒ州立トーンキュンストラー管弦楽団
(ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団)
1956年3月14日ウィーンでのスタジオ録音
※1912年にドイツで初演された3幕のオペラ
※マーラーの弟子の1人でドイツで活躍したアドラーの指揮のもと豪華な歌手陣が、丁寧に音楽を作り上げています。
現在では滅多に聴く事の出来ない歌劇です。
 

WLCD0380
(2CD)
\2000
初出!
 ヴェルディ:歌劇「マクベス」(ドイツ語)
ハンス・ブラウン(マクベス) 
ヴァルター・クレッペル(バンクォー) 
クリステル・ゴルツ(マクベス夫人) 
アントン・デルモータ(マクダフ)
エーリヒ・マイクート(マルコム)
アニー・フェルバーマイヤー(侍女)
フランツ・フックス(医師)
アルジェオ・クアドリ指揮 
ウィーン大放送管弦楽団
ウィーン放送合唱団
1960年ウィーンでのスタジオ録音
※イタリア・オペラで多くの名演奏を残すクアドリによる刺激的で強烈なマクベス。ドイツ語での上演は1920年代後半から続く歴史があり
音楽的にも違和感無く、素晴らしい演奏です。
 


WLCD0381
\1200
初CD化!
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ:歌劇「ポリフェーモ」

 (Giovanni Battista Bononcini 1670-1747 イタリア)
ヘルベルト・アルゼン:バス 
ジェティ・トピッツ=フェイラー:ソプラノ
アントン・デルモータ:テノール
アルフレート・ペル:バリトン 
エミー・フンク:ソプラノ 
マリア・キトカ 
マックス・シェーンヘル指揮 
ラヴァッジ管弦楽団 
1944年ウィーンでのスタジオ録音
※父も弟も音楽家であったボノンチーニ。出身地のイタリア各地のほかベルリン、ウィーン、ロンドンでも作品を上演しましたが、現在では滅多に聴く事の出来ないイタリア・バロック歌劇です。
※アントン・デルモータの美しい歌声が堪能できるアルバムです。



<メジャー・レーベル>


DG


4792311
(2CD)
\2400
ロシア赤軍合唱団/ザ・ソウル・オブ・ロシア
 カリンカ/黒い瞳/パルチザンの歌/コサックの歌/カチューシャ/トロイカ/
 わが祖国/ステンカ・ラージンン/赤軍に勝るものなし/
 魔弾の射手〜狩人の歌/
 J.S.バッハ:アヴェ・マリア/カルミナ・ブラーナ〜おお、フォルトナ/
 ラフマニノフ:聖ヨハネ・クリソストモスの典礼より/
 リトル・ドラマー・ボーイ/1492コロンブス/
 モスクワ郊外の夕べ/コロベイニキ/兵士の合唱/聖なる戦い、他
ヴィクトル・エリセフ(指揮)
ロシア赤軍MVD合唱団
ロシア政府公認合唱団がロシアの魂を熱唱!
 ロシア連邦の内務省公認アカデミック合唱団であるロシア赤軍MVD合唱団。ロシアの伝統的な音楽と宗教音楽だけでなく、オペラ・アリアやポピュラー音楽まで幅広いレパートリーで数多くの録音を行っています。
 様々な歌手達と共演もおこない、ヴァンサン・ニクロ、ジュリア・ミゲネス、セリーヌ・ディオンらとの共演で話題をよびました。
 今回の2枚組には魂をゆさぶる熱きロシアの歌からクラシックの名曲まで幅広く収録しています。広大なロシアの大地から湧き上がるようなハーモニーをお楽しみください。
【録音】2000〜2012年
 




オーストラリアELOQUENCE



480 8475
\1200
ショーン・コネリーが起用されたドラティの格調ある演奏

 プロコフィエフ:
  ① ピーターと狼 Op.67
  ② キージェ中尉 組曲
 ブリテン:
  ③ 青少年のための管弦楽入門
アンタル・ドラティ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(①③)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(②)
ショーン・コネリー(ナレーション:①③)
 【録音】1966年3月キングズウェイ・ホール(①③), 1973年6月ヒルフェルスム(②)
 各楽器に登場役を割り当て展開される物語の「ピーターと狼」。各楽器の音や表情を解説付きで演奏してくれる「青少年の管弦楽入門」。
 オーケストラ・ビルダーとしても有名だったドラティらしく基本を守り、堂々としながらも難解にならない正確な演奏。
 ショーン・コネリーのナレーションも、特別な表情付けはせず声優に徹した分り易い語りで、ドラティの演奏と見事にマッチしています。
 


480 7068
(4CD)
\2800→\2590
ベイヌム&アムステルダム・コンセルトヘボウ管
 ブルックナー:

  ① 交響曲第5番変ロ長調
  ② 交響曲第7番ホ長調
  ③ 交響曲第8番ハ短調
  ④ 交響曲第9番ニ短調
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
478 7068から品番変更。
ベイヌムの端正な演奏スタイルを守った剛毅な名演
 【録音】①:1959年3月12日(オランダ放送によるライヴ録音), ②: 1953年5月, ③:1955年6月, ④:1956年6月、アムステルダム
 弱冠30歳でコンセルトヘボウの第二指揮者に任命されたベイヌムがブルックナー作品の美しさを自然に引き出した名演。テンポはゆるがさず、メロディを歌い込ませる事によって、大きな表情を作り出していきます。第5番は、ベイヌム最後の録音と言われている放送用録音のもので、稀有壮大なスケール感やロマンティシズムとは対照的な、現代的で颯爽とした、見通しのよいブルックナー像を造り出しています。
 


480 6574
\1200
アバドとMT.トーマス若き日の才気ほとばしる快演
 ドビュッシー:
  ① 夜想曲
  ② 牧神の午後への前奏曲
  ③ 管弦楽のための映像
①:クラウディオ・アバド(指揮)
ボストン交響楽団
ニュー・イングランド音楽院合唱団、
②③:マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
ボストン交響楽団
 【録音】1970年
 アバドがボストン交響楽団を振った珍しい録音の「夜想曲」。鋭敏を極めた鮮やかな表情を求めた若きM.T.トーマスによる「牧神」「映像」。どちらの演奏も驚異的な集中力で各楽器のバランスを完璧に整え、ドビュッシーの独特の音色の美しさを見事に表現した名演です。
 


480 7089
\1200
ピエール・モントゥー(指揮)
 ①チャイコフスキー:
  バレエ音楽「眠れる森の美女」(抜粋)
 ②ストラヴィンスキー:
  バレエ音楽「火の鳥」組曲(1919版)
ピエール・モントゥー(指揮)
ロンドン交響楽団(①),
パリ音楽院管弦楽団(②)
ドラマティックでロマンティックなモントゥーの技
 【録音】1956年6月 キングズウェイ・ホール(①), 1956年10月 パリ(②)
 ドラマティックでロマンティック。その美しさを見事に融合するのが、モントゥーの音楽の技です。チャイコフスキーのバレエは優雅な仕上がり。
 ストラヴィンスキーの20世紀初頭の記念碑的名作を初演するなど活発な活動を展開し、ストラヴィンスキーをして「私の作品を完璧に演奏する指揮者」と言わしめたピエール・モントゥー。「火の鳥」も明快にして率直、整然としながらもニュアンスに富んだ構成を特色とした名演奏です。





ERATO



9999341422
\2000→¥1790
フィリップ・ジョルダン指揮&パリ国立オペラ座管弦楽団
 ワーグナー:
 「ラインの黄金」より
  「前奏曲とワルハラ城への神々の入場」
 「ワルキューレ」より
  「ワルキューレの騎行」、「魔の炎の音楽」
 「ジークフリート」より
  「森のささやき」
 「神々の黄昏」より
  「ジークフリートのラインへの旅」、「ジークフリートの葬送行進曲」、
  「ブリュンヒルデの自己犠牲」
ニーナ・ステンメ(S)
パリ国立オペラ座管弦楽団
フィリップ・ジョルダン指揮
1974年生まれの注目指揮者、フィリップ・ジョルダン、パリ国立オペラ座管弦楽団の音楽監督。新生ERATOからワーグナーをリリース。

旧譜
フィリップ・ジョルダン パリ国立オペラ座管弦楽団音楽監督就任 記念コンサートプログラム
「アルプス交響曲」

NAIVE
V 5233
\2500→¥2290
R.シュトラウス:アルプス交響曲op.64 パリ国立オペラ座管弦楽団
フィリップ・ジョルダン(指)

祝! フィリップ・ジョルダン パリ国立オペラ座管弦楽団音楽監督就任 記念コンサートプログラム 「アルプス交響曲」 情景たっぷり、色彩感たっぷりのライヴ!録音:2009年11月(ライヴ)

 輝かしい山の頂で高らかに鳴り響く管楽器の明るい音色、弦楽器の甘い調べ、木管の柔らかな音色・・・フィリップ・ジョルダンの指揮は実に明快。次々と現れる様々な風景を、鮮やかに描き、場面転換も実にスピーディで心地いい。しかし一転、聴かせ所や見せ場ではたっぷりとオーケストラを響かせてくれる。まさにオーケストラを身体で感じドライヴすることができる天性の指揮者。
 フィリップ・ジョルダンの言葉:「私の音楽監督就任記念コンサートプログラムにアルプス交響曲が含まれているのは、偶然ではない。山々の頂で過ごしたこの日の音楽的変遷は、旅の始まりを描いていると思う。これは私が最初にこの作品をリハーサルしたときに感じたことだ。この偉大なる作品は、西洋のオーケストラ音楽の最高結晶であると考えている。この作品を最高点とすることもできるが、しかし、これを出発点としたい、この私の思いに、オーケストラの面々が共感してくれたことに大きな喜びを感じている。この交響曲は、私たちの最初のオペラ・プロジェクトであるワーグナーのリング・サイクルへの理想的な導入にもなる。」
 なんだかさわやかで快活でスタイリッシュなアルペン。
 いいのである。
 あんまり爽やかで涼やかで、猛暑ということもあってなんと3回も続けて聴いてしまった。それほど好きでもない曲を3回も続けて聴きたくなるなんて、ちょっとありえない。
 で、4回目を聴き始めて、ようやくジャケットを見た。
 指揮はフィリップ・ジョルダン。
 最近、フレデリック・ギイのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集で伴奏を務めていた。その全集、爽やかだが、あまり印象には残らなくて、2回は聴かなかった。ジョルダンの指揮も爽快ではあるが、それほど強烈な魅力を感じたわけでもなかった。
 ただ、その爽快さが、このアルペンではまったくもっていい方向に出ているのである。
 なにせ、フィリップ、チューリヒ生まれなのだ。まさにアルプスのお膝元で育った。別にお国ものがいいというわけではない。しかしこのアルペンは、いままで聴いてきたずっしりと重く、リュックサック以外にもいろいろ背負っているような重量級のアルペンとは明らかに違う。
 くどいようだが爽快で軽いのである。なのにとてもスタイリッシュで生きがいい。ハイキングとはいわないまでも、最小限の装備で軽快に登っていく感じ。間違っても前人未到、命がけの登山ではない。血みどろ汗みどろの代わりに、さわやかな柑橘系のコロンの香りがする。
 仮にも交響曲、しかもリヒャルトが描きあげた壮大華麗な音楽絵巻。こぶしを握りしめて、汗を飛び散らして、最大パワーで踏破する、それがこれまでのこの曲へのアプローチだったかもしれない。しかしフィリップは、なんとなく違う。「いや、あの・・・、アルプスって、僕ふもとに住んでたんですけど、そんな壮絶なもんじゃないです。4000M付近までエレベーターで行けますし。」とでも言いたげなのである。
 ふむふむ・・・それならこの曲もわかるような気がする。リヒャルト、本気ではあったけど、わりと軽い感じだった・・・きっと。

 ちなみにフィリップ・ジョルダン。あのアルミン・ジョルダンの息子。くしくもアルミンが亡くなってから急に頭角を表し始めた。ヤルヴィ、ユロフスキ、そしてジョルダン。激しくも純粋な音楽の血を引くサラブレッドたちがこれから音楽界を引っ張っていくのか。このフィリップも親の七光りどころか、2009年からパリ国立オペラ座管弦楽団音楽監督に就任してしまったからホンモノである。



<映像>

 

WERGO(映像)

MV 0809
(DVD)
\3400
事物の中以外に観念なし〜作曲家アルヴィン・ルシエ
 アルファ波で自己崩壊する猟奇の世界。

 ヴィオラ・ルーシェ&ハウケ・ハーダー監督作品 (2012年)
 66’23”、リージョン 0、NTSC、片面2層、Stereo、約97分、言語:英語

 実験音楽を代表する大物で、何回か来日もしているアルヴィン・ルシエ(1931-)。彼の作品は前衛を通り越して、ほとんどノイズ。出世作となった「ソロ演奏家のための音楽」(1965) は、特別な電子回路が演奏者の脳波からアルファ波を検知、それを電気信号に変換して音響を発生させ、それで演奏者の中枢神経を刺激し、結果として演奏者の発する脳波に影響を与えるという拷問のような作品。この映像ではルシエ自身が実験台となっているのが注目です。
 このほか代表作「私は部屋の中に座っている」(1969) は、ある部屋の中で自分の声を再録に再録を重ねていくと、部屋にある特定の周波数が徐々に声を蝕み、ノイズと化していく…という奇怪な作品。
 どの作品も自己崩壊する猟奇の世界ですが、本人の生活を映した場面ではオーガニック野菜に香辛料を用いずに料理するなど、健康的な老人なのに驚かされる、非常に貴重な記録と申せましょう。










11/12(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ARS HARMONICA



AH 233
\2300→\2090
カタルーニャのフルート音楽
 リカルド・ラモテ・デ・グリグノン(1899-1962):
  3つのフルートのための小品集(*/+/#)
 ジュゼプ・マリア・ルエラ(1900-1988):
  瞑想(フルートとピアノのための)(+/++)
  気晴らし(フルートとピアノのための)(+/++)
  遊び(フルートとピアノのための)(+/++)
 エンリク・ムレラ(1865-1942):アモローザ(フルートとピアノのための)(*/+)
 ジュゼプ・マリア・ブルトンス(1931-):
  考え(フルートとピアノのための)(*/+)
  思い出す(フルートとピアノのための)(*/+)
  懐かしい道(フルートとピアノのための)(#/+)
 ジュアン・ピク・サンタスザナ(1911-1999):シルフォ(無伴奏)(+)
 ジュアキン・オムス(1906-2003):独り言(#)
 カルレス・ギノバルト(1941-):ディアフォニア(フルートとチェロのための)(+/**)
 サルバド・ブルトンス(1959-):
  ディアウロス(2つのフルートのための)(*/+)
  3つのフルートのための組曲 Op.16(*/+/#)
クリスティアン・サンマルティン(フルート(*))
マルク・ファレ(フルート(+))
マイテ・サントス(フルート(#))
サラ・グリ(チェロ(**))
ミケル・ファレ(ピアノ(++))
録音:2012年5-6月、アルベルト・ムラレダ・スタジオ、リェロナ、スペイン

 タイトルからしても、優しそうでちょっと異国風の曲ではないかと・・・
  

AH 234
\2300
カンタレス
 カタルーニャの作曲家によるギター伴奏歌曲集

 ロバート・ジェラード[ロベルト・ジェラルド](1896-1970):カンタレス(全8曲)
 ムイゼス・ベルトラン(1967-):3つの愛の詩(2007)
 クンセプシオ・ラミオ(1961-):三部作「3つの雪解けの詩」(2000-2012)
 フランセスク・グレゴリ(1974-):Perque les pedres(2012)
イングリド・ウストレイ(ソプラノ)
トニ・パリャレス(ギター)

録音:2012年5月5-6、11日、聖ミケル小聖堂、オルピ、バルセロナ県、スペイン





NUMERICA


NUM 1237
\2000
セイシャスのソナタをギターで
 カルロス・セイシャス(1704-1742):
  Sonata 1 / Sonata 7 / Sonata 21 / Sonata 23 / Sonata 22
  Sonata 27 / Sonata 5 / Sonata 6 / Sonata 10

ペドロ・リベイロ・ロドリゲス(ギター)

 カルロス・セイシャスはポルトガルのコインブラに生まれた作曲家。リスボンでドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)に師事したとされ、王宮礼拝堂オルガニスト兼作曲家を務めました。1755年のリスボン大地震により楽譜の多くが失われたため残された作品はわずかですが、それらはいずれもセイシャスならではの魅力に溢れ、熱意あるファンを獲得しています。
 ペドロ・リベイロ・ロドリゲスは1984年ポルトガルのミラ・デ・アイレに生まれたギター奏者。ジャイメ・シャヴィニャ音楽学校でジョゼ・カルロス・ファリニャ、デヤン・イヴァノヴィチに師事し2002年にコインブラ音楽院のディプロマを取得。2003年クロアチアのザグレブに渡りザグレブ・ギター・トリオのメンバーで名教師であるダルコ・ペトリニャクに師事し卒業後もその教えを受けました。現在もザグレブに拠点を持ち、ズラトコ・グルゴシェヴィチ音楽学校で教えながらクロアチア、スロヴェニア、コソヴォ、ポルトガル、スコットランド、オランダ、ルクセンブルク等で演奏しています。
 http://www.youtube.com/watch?v=scS1WyEWJVM
  

NUM 1250
(2CD)
\3000
木々の向こうへ 鏡に映った音楽とアート
 カンディド・リマ(1939-):室内楽作品集

  [CD 1]
  古い歌[Canto antigo](2002)
   ヌノ・ピント(クラリネット) カンディド・リマ(ピアノ)
  タピスリー I(スケッチ)[Tapisserie I (Croquis)](1992)
   オラヴォ・テグネル・バロス、ジョルジェ・サルガド・コレイラ(フルート)
   ドミンゴス・フレイタス(オーボエ) ヌノ・ピント、ウゴ・ケイロス(クラリネット)
   スザンナ・リデグラン(ヴァイオリン) ジェド・バラハル(チェロ)
   アントニオ・アウグスト・アギアル(コントラバス)
   マルガリダ・マガリャンエス(声) カンディド・リマ(ピアノ)
  カントリアン[Cantoriao](1997)
   フロリアン・ペルツボルン(コントラバス) ヴィトル・ピニョ(ピアノ)
  谷の歌い手−セレジナ[Le chanteur du val - serezina](2006)
   ペドロ・クート・ソアレス(リコーダー)
  ChOeuR(1995)
   アベル・ペレイラ(ホルン) ヴィトル・ピニョ(ピアノ)
  タピスリー II(マスク)[Tapisserie II (Masques)] (1993)
   オラヴォ・テグネル・バロス(フルート)
   ジョルジェ・サルガド・コレイラ(アルトフルート)
   ドミンゴス・フレイタス(オーボエ) ヌノ・ピント(クラリネット)
   ウゴ・ケイロス(バスクラリネット) スザンナ・リデグラン(ヴァイオリン)
   ジェド・バラハル(チェロ) アントニオ・アウグスト・アギアル(コントラバス)
   クラウディア・ペレイラ・ピント(声) カンディド・リマ(ピアノ、チェンバロ、指揮)
  MTA M BOR−コルバルの響き(2005/2010)
   ヌノ・アロンソ(マリンバ)
  [CD2]
  視覚の音楽−動画[Octic music - quadros cinetico](2010)
   カンディド・リマ(ピアノ) アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
  Ni(y)ni(y)anna - ecos ciberneticos(2011-2012)
   スザンナ・リデグラン(ヴァイオリン)
   マヌエル・カンポス(ヴィブラフォン)
   アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント
  ヴィライアナの情景−海と山の音楽
   「Cenas de Villaiana - Musicas do mar e da montanha](2008-2012)
   カンディド・リマ(ピアノ、その他の楽器)
   アンジェラ・ロペス(テクニカル・アシスタント)
グルポ・ムジカ・ノヴァ(メンバー上記)
 

NUM 1255
\2000
マルケス、フェレイラ=ロペス、パトリアルカ:
 弦楽四重奏曲のための作品集

  テルモ・マルケス(1963-):偽造民謡集[Contrafaccao Folclorica]
   マリャダスのカンティガ[Cantiga das Malhadas]
   女の子たちはビラに行く[Ninas vamos al Bira]
   シュラ−川の対岸[Chula - Naquele lado d'el rio]
  パウロ・フェレイラ=ロペス(1964-):
   忘却の書による7つの短い歌
    [Sete cancoes breves do livro do esquecimento]
  エドゥアルド・パトリアルカ(1970-):行列[Processione]
マトジニョス弦楽四重奏団
 ヴィトル・ヴィエイラ(第1ヴァイオリン)
 ジュアン・マッジョリーニ(第2ヴァイオリン)
 ジョルジェ・アルヴェス(ヴィオラ)
 マルコ・ペレイラ(チェロ)
録音:2012年6月20-22日、場所未詳




URLICHT



UAV 5997
\1600→\1490
元サッカー選手エリシャ・アバス、でもザルツマンの弟子
 ショパンを弾く

 ショパン(1810-1849):
  マズルカ変ロ長調 Op.7 No.1/マズルカ イ短調 Op.7 No.2
  マズルカ ヘ短調 Op.7 No.3/マズルカ イ短調 Op.17 No.4
  マズルカ ト短調 Op.24 No.1/マズルカ ロ短調 Op.33 No.4
  マズルカ イ短調 Op.67 No.4/マズルカ イ短調 Op.68 No.2
  ポロネーズ嬰ハ短調 Op.26
 ロン・イェディディア(1960-):
  ワルツ第1番ホ短調(*)/ワルツ第3番イ短調(*)
  ワルツ第21番イ短調「フレデリク・ショパンに捧げる」(*)
 ショパン:ワルツ ロ短調 Op.69 No.2

エリシャ・アバス(ピアノ)

録音:2011年2月5日、4月1日、クラヴィーアハウス、ニューヨーク・シティ、アメリカ合衆国
 エリシャ・アバスは1971年イスラエルのエルサレムに生まれたピアニスト。幼少時よりピアノの才能を発揮した彼は名教師プニーナ・ザルツマン(1922-2006)に師事、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)に認められ神童として注目されましたが、早くも燃え尽きてしまったのか14歳で神経症を患い演奏活動の休止を余儀なくされました。
 舞台から離れた彼はサッカーに興味を抱くようになり、訓練を重ね、何とプロのサッカー選手として再び大衆の前に姿を表しました。2001年にサッカー選手を引退したアバスはピアノに戻り、再びザルツマンに師事。恩師の逝去を看取った後アメリカ合衆国に移住し、ピアニストとしての活動を再開しました。
 ロン・イェディディアはイスラエルの作曲家。(*)は世界初録音と表示されています。外装には表示されていない「隠しトラック」として、アバスがピアノ独奏用に編曲したJ・S・バッハのチェンバロ協奏曲の一部が収録されているとのことです。

 


UAV 5999
\1600→\1490
聴いてみたい!キューバ国立交響楽団!
 ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
エリシャ・アバス(ピアノ)
キューバ国立交響楽団
ヨエル・ガムゾウ(指揮)

録音:2009年12月9日、場所未詳
 ヨエル・ガムゾウ(1987年生まれ)はイスラエル出身の指揮者。マーラーの未完の交響曲第10番の完成を手掛け、2010年に出版し話題を呼びました。





CARUS


2.135/99
\2500
ノエール・ヌ・ヴェル - 新しいクリスマス - Noel Nouvelet
 1. ジョン・ラター:「天使のキャロル」 Angels' Carol
 2. ユルゲン・エッスル:「羊たちのそばで目覚めると」 
   Als ich bei meinen Schafen wacht
 3. コリン・モービー:「お生まれだイエス様が 」Il est ne le divin enfant
 4. バッハ:「美しい朝の光よ輝き出でよ」 Brich an, du schones Morgenlicht
 5. レーガー:「マリアのこもりうた」 Maria Wiegenlied
 6. レオン・ロケ:「ノエール・ヌ・ヴェル」 Noel Nouvelet
 7. Beat Vogele:「真夜中」 Inmitten der Nacht
 8. クリストフ・ミュラー:「飼い葉の桶で」 Away in a manger
 9. Tilman Jager:「エサイの根より」 Es ist ein Ros entsprungen
 10. フランク:「飼い葉の桶での聖母マリア」 La Vierge a la Creche
 11. エラ・ミルヒ=シェリフ:「おお、大いなる神秘よ」 O magnum mysterium
 12. ボビー・フィッシャー:「マニフィカト」 Magnificat
 13.ゴットヴァルト:「おお救い主よ天を引き開けて」
   O Heiland, Reitt die Himmel auf
 14. ヨン・ホイビュ:「聖母マリア、夜明けの星よ」 Santa Maria Strela do dia 
 15. Veit Hubner:「静かに御子がお休み」 Still, Still, Still
 16. ブリテン:「この小さな赤ちゃんは」 This Little Babe
 17. ボブ・チルコット:「真冬」 Midwinter
 18. グレイストン・アイヴス:「ディンドン!空高く」 Ding dong! Merrily on high
 19. クネヒト:「静かに雪が降り」 Leise rieselt der Schnee
 20. York Sommer:「山を登りて告げよ」 Go, tell it on the mountain
ハンス・デ・ギルデ指揮 
Barbara Comes ピアノ・オルガン
ドイツ、ウルマー・シュパッツェン少女合唱団
ドイツ、ウルマー・シュパッツェン少女合唱団による。
※女声(少女)合唱によるクリスマス曲集です。2013年7月12.13日ドイツ、ウルムでの録音
 

83.013
\2500
クリスマスのメロディ - 年ごとに来る - ALLE JAHRE WIEDER
 1. 「マリアは茨の森を通り」 Maria durch ein Dornwald ging
 2. 「我が慈しみの女性の」 Und unser lieben Frauen
 3. 「年ごとに来る」 Alle Jahre wieder
 4. 「いざ来ませ異邦人の救い主よ」 Nun komm, der Heiden Heiland
 5. 「ベツレヘムの星」 Stern uber Bethlehem
 6. 「高く戸を上げよ」 Macht hoch die Tur
 7. Tauet, Himmel, den Gerechten
 8. 「いかに迎えん」 Wie soll ich dich empfangen
 9. 「闇は深まり」 Die Nacht ist vorgedrungen
 10. Tragt in die Welt nun ein Licht
 11. 「おお救い主よ天を引き開けて」 O Heiland, Reitt die Himmel auf
 12. 「天のかなたから」 Vom Himmel koch, da komm ich her
 13. 「さあ陽気に元気良く」 Lasst uns froh und munter sein
 14. 「きらきら星」 Morgen Kommt der Weihnachtsmann
 15. 「喜べ、喜べ」 O Freude uber Freude
 16. 「喜べ、大地と満天の星よ」 Freu dich, Erd und Sternenzelt
 17. 「子供たちよ、さあおいで」 Ihr Kinderlein, kommet
 18. Sind die Lichter angezundet
 19. Dicke rote Kerzen
 20. 「私の心は快く喜ぶ」 Frohlich soll mein Herze springen
 21. 「汝らキリスト者よ、こぞりて主をたたえよ」 
    Lobt Gott, ihr Christein alle gleich
 22. 「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」 Gelobet seist du, Jesu Christ
 23. 「甘き喜びのうちに」 In dulci jubilo
 24. 「静かに雪が降り」 Leise rieselt der Schnee
 25. 「きたり聞けよ、み告げを」 Kommet, ihr Hirten
 26. 「ベツレヘムに生まれたもう」 Zu Bethlehem geboren
 27. 「静かに御子がお休み」 Still, Still, Still
 28. 「シオンの娘」 Tochter Zion
 29. 「喜ばしきクリスマスに」 Frohliche Weihnacht uberall
 30. 「聖三王」 Die Heilgen drei Konig
 31. 「神の御子は」 Herbei, o ihr Glaub'gen
 32. 「良い力にかこまれ」アベル: Von guten Machten
 33. 「高き空から」 Vom Himmel hoch, o Engel, kommt
 34. 「良い力にかこまれ」フィーツ: Von guten Machten
 35. 「鐘がなりひびく」 Kling, Glockchen, klingelingeling
 36. 「クリスマスツリーに灯をともし」 Am weihnachtsbaum die Lichter brennen
 37. 「ズンバ、ズンバ」 Zumba zumba
 38. 「きよしこの夜」 Stille Nacht
 39. 「エサイの根より」 Es ist ein Ros entsprungen
 40. 「いざ歌え、いざ祝え」 O du frohliche
 41. 「クリスマスおめでとう」 We wish you a merry Christmas
 42. 「ジングルベル」 Jingle Bells
クリスティーネ・ブッシュ(バロック・ヴァイオリン) 
カイ・ヨハンセン(オルガン、ピアノ、チェンバロ) 
クリスティーネ・ブッシュ(バロック・ヴァイオリン)による
2012年4月12.13日シュトゥットガルトSWRでの録音
※名女流ヴァイオリニスト、クリスティーネ・ブッシュによる心温まるクリスマスの名曲集です。
※解説文はドイツ語のみです。お気をつけ下さい。
  

83.382
\2500
(ドイツ語による)降臨節の祈り(合唱と朗読)- Vigil im Advent
 はじめに:
 1. 「久しく待ちにし主よとく来たりて」 Veni, Veni, Emamanuel
 2. 「光あれ」 Let there be light
 イザヤ書に由来する伝承合唱曲:
 3. 「高く戸を上げよ」 Macht hoch die Tur
 4. - イザヤ書からの読み上げ
 5. 「おお救い主よ天を引き開けて」 O Heiland, Reitt die Himmel auf
 6. - イザヤ書からの読み上げ
 7. 「山の上にあって、なんと麗しい事だろう」 How beaytiful upon the mountains
 8. - イザヤ書からの読み上げ
 9. 「造り主なる主」 Conditor alme siderum
 10. - お祈りのことば
ヨハネ(マルコ)による福音書に由来する伝承合唱曲:
 11. - マルコによる福音書からの読み上げ  
 12. 「ヨハネの証はこうである」 This is record of John
 13. - ルカによる福音書からの読み上げ
 14. 「天使たちは降り来たる」 Descendit Angelus
 15. - ルカによる福音書からの読み上げ
 16. 「ベネディクトゥス」
 17. - お祈りのことば 
マリアに由来する伝承合唱曲:
 18. - イザヤ書からの読み上げ
 19. 「天使はマリアに言った」 Ingressus Angelus
 20. - ルカによる福音書からの読み上げ
 21. 「天使ガブリエル」 The Angel Gabriel
 22. - ルカによる福音書からの読み上げ
 23. 「マニフィカト」
 24. - お祈りのことば
おわりに:
 25. 「マリアは茨の森を通り」 Maria durch ein Dornwald ging
リヒャルト・マイランダー指揮
マルティナ・マイランダー(オルガン) 
フィギラルコール、ケルン
2012年2月3-5日ドイツ、Hennefでの録音
 ケルンにおいて、カトリック音楽の研究所も主催するマイランダーによる降臨節の祈りの合唱と読み上げを収めた、単なる宗教物としてでは無い高いレベルの芸術性(選曲と構成)と演奏において企画されたアルバムです。
 アルバムの最後に置かれた名曲「マリアは茨の森を通り」の純朴な歌声は心に染み入ります。また、音の独特な収録の仕方と録音の良さがこのアルバムの敬虔な雰囲気を醸し出しています。
 ※解説文はドイツ語のみです。お気をつけ下さい。
 

83.383
\2500
アルスフェルト声楽アンサンブル(混声合唱)によるクリスマス合唱曲集
 - 我らに御子のゆりかごを揺らさせ給え -

 コルネリウス・フロイント: Cornelius Freundt
  1. Geboren ist uns der heilige christ
  2. Ihr himmel, preist und lobet gott
  3. Vom Himmelsthron kommt Gottes Sohn
 ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー: Georg Joseph Vogler
  4. Freut euch, ihr Hirten all
  5. Morgenstern der finstren Nacht
 Hartwig Zisich:
  6. Lobsinget, seid frohlich und klinget
 ピーター・フィリップス: Peter Philips
  7. 「幸いなるかな、聖なる日よ」 O beatum et sacrosanctum diem
 ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス: Gottfried August Homilius
  8. 「マニフィカト ハ長調」
 ヨハン・ヴァレンティン・ラートゲーバー: Johann Valentin Rathgeber
  9. パストラーレ「諸人声上げ」 
 テオドール・クラウゼ: Thodor Krause
  10. 「門を開け」 Machet die Tore weit
 ハインリヒ・ヴァインライス: Heinrich Weinreis
  11. 「戸を高くあげよ」 Es kommt ein Schiff geladen
 エドゥアルド・カール・ネスラー: Eduard Karl Nossler
  12. 「我が民を慰めよ」 Trostet mein Volk
 フェリックス・ヴォイルシュ: Felix Woyrsch
  13. Auf dem Berge, da geht der Wind
  14. 「戸を叩くのは誰」 Wer klopfet an
 フリードリヒ・マルグナー: Friedrich Mergner
  15. 「我ら汝に向いて歌う、インマヌエルよ」 Wir singen dir, Immanuel
  16. 「まぶねのかたえに我は立ちて」 Ich stech an deiner Krippen hier
 マックス・レーガー: Max Reger
  17. 「我らに御子のゆりかごを揺らさせ給え」 Lasst uns das Kindlein wiegen
  18. 「我らのもとにひとりの御子がお生まれになった」
    Uns ist geboren ein Kindelein
 ヘルマン・シュレーダー: Hermann Schroeder
  19. Komm, Nachtigall, mein
  20. 「スーザンニ」 Susani
 ジュゼッペ・サルティ: Gieseppe Sarti
  21. Lob sei dem allerhochsten Gott
 オイゼビウス・マンディチェフスキ: Eusebius Mandyczewski
  22. 「きよしこの夜」 Stille Nacht
ヴォルフガング・ヘルビッヒ指揮 
アルスフェルト声楽アンサンブル
2013年1月2-5日 ラジオ・ブレーメン及びカールス・スタジオでの録音
※混声合唱によるクリスマス曲集です。




SPOT RECORDS



288699
\2200→\1990
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル新譜
 クリスマスのストラディバリ (英語/インターナショナル版)
  ※ストラディバリウス・バイオリンで奏でられたお気に入りのクリスマス・キャロル

 1. 松明を持っておいで、ジャネット、イザベル
 2. 牧人ひつじを
 3. 静かに雪が降り
 4. ザ・リトル・ドラマー・ボーイ
 5. 神の御子は今宵しも
 6. ガウデーテ
 7. ユアセルフ・メリーリトルクリスマスを持って
 8. エサイの根より
 9. きよしこの夜
 10. ホワイト・クリスマス
 11. 今、神の御子キリストが生まれた
 12. アヴェ・マリア
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)
("Ex Leslie Tate" ストラディバリウス1710年ヴァイオリン)
ダリオ・スポット(ギター、ベース、パーカッション 他)
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)が贈るクリスマスのストラディバリ (英語/インターナショナル版)
2013年7月20日-8月10日クロアチア・ザグレブでの録音

 


スザンナ・ヨーコの魅力をたっぷりどうぞ。

http://www.susanna-yoko-henkel.com/D-videos.html


そしてもっとアルバムが見たくなったらこちらをどうぞ。


今回のアルバムは、日本語盤も出るみたいなので、この下のアルバムも見てくださいませ。
 


2886910
\2200→\1990
上記アルバムの日本語盤
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル新譜
 クリスマスのストラディバリ(日本の皆様にお届けする特別日本語版)
  ※ストラディバリウス・バイオリンで奏でられたお気に入りのクリスマス・キャロル

 1. 松明を持っておいで、ジャネット、イザベル
 2. 牧人ひつじを
 3. 静かに雪が降り
 4. ザ・リトル・ドラマー・ボーイ
 5. 神の御子は今宵しも
 6. ガウデーテ
 7. ユアセルフメリーリトルクリスマスを持って
 8. エサイの根より
 9. きよしこの夜 
 10. ホワイト・クリスマス
 11. 今、神の御子キリストが生まれた
 12. アヴェ・マリア
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)
("Ex Leslie Tate" ストラディバリウス1710年ヴァイオリン)
ダリオ・スポット(ギター、ベース、パーカッション 他)
 スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)が贈るクリスマスのストラディバリ (日本の皆様にお届けする特別日本語版)
2013年7月20日-8月10日クロアチア・ザグレブでの録音

翻訳:和仁りか
※音楽文化の違いから専門用語において通常日本人が使う言葉と違いが解説文中に見受けられますこと、ご了承下さい。
※解説、ジャケット共に、日本語表記と成っております。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BEL AIR MUSIC



BAM 2048 (1CD+1DVD)
\1800→\1690
ソビエト芸術ファンは泣いて喜ぶ
 ロシアの映画音楽 Vol.3

 【CD】 From Original Sound Tracks

  [1] Alexander Zhurbin: "Overture" from "The Moscow Saga" (1984)
  [2] Edward Artemiev: "Love Theme" from "Slave of Love" (1975)
  [3] Issak Schwartz: "Ouverture" from "Star of Captivating Happiness" (1975)
  [4] Mikhael Tariverdiev: "Boy and the Sea" from "Goodbye Boys" (1964)
  [5] Issak Schwartz:
     "Theme of Decembers" from "Star of Captivating Happiness" (1975)
  [6] Mikhael Tariverdiev: "Morning in Moscow" from "Olga Sergeevna" (1975)
  [7] Issak Schwartz: "The Swing" from "Star of Captivating Happiness" (1975)
  [8] Mikhael Tariverdiev: "Love Theme" from "Lost Expedition" (1979)
  [9] Issak Schwartz:
     "Theme of Annenkov" from "Star of Captivating Happiness" (1975)
 [10] Mikhael Tariverdiev: "Improvisation" from "Olga Sergeevna" (1975)
 [11] Dmitry Shostakovich "Song about Oncoming" from "Oncoming" (1932)
 [12] Edward Artemiev: "Listen to Bach (The Earth)" from Solaris (1972)
 [13] Dmitry Shostakovich: "Morning" from "Year as Life" (1966)
 [14] Gennady Gladkov:
     "Walking on the Praire" from "The Man from Capucin Boulevard" (1978)
 [15] Dmitry Shostakovich: "Winter Garden" from "Michurin" (1948)
 [16] Georgy Sviridov: "Finale" from "The Red Bells" (1982)
 [17] Gennady Gladkov:
    "Battle with the Indians" from "The Man from Capucin Boulevard" (1978)
 [18] Anatoly Kroll: "Anxious" from "The Cavalier announced Dead" (2004)
 [19] Evgeny Krylatov:
    "The Appearance of Alice" from "The Guest from the Future" (1984)
 [20] Evgeny Krytalov:
    "Alice return to the Future" from "The Guest from the Future" (1984)
 [21] Edward Artemiev: "Theme" from "Stalker" (1979)
 [22] Evgeny Krylatov: "The Forest Sheep" from "Oh, Anastasia" (1971)
 [23] Andrey Petrov: "Waltz" from "Speaking for the poor Huzzar" (1980)
 [24] Evgeny Krylatov: "Promise Me Love" from "The Aquanaut" (1979)
 [25] Evgeny Doga:
    "The River" from "Gipsy Tabor (Camp) lives in the Sky" (1976)
 [26] Anatoly Kroll: “Smile in old Moscow” from "We come from Jazz" (1983)
 【DVD】 Selection of 24 Film Clips
  [1] Love Themes from "Slave of Love" Director Nikita Mikhalkov
  [2] Overture from "Star of Captivating Happiness" Director Vladimir Motyl
  [3] Theme of December from
    "Star of Captivating Happiness" Director Vladimir Motyl
  [4] The Swing from "Star of Captivating Happiness" Director Vladimir Motyl
  [5] Theme of Annenkov from
    "Star of Captivating Happiness" Director Vladimir Motyl
  [6] Anxious from
    "The Cavalier announced Dead” Director Karen Shahnazarov
  [7] Waltz from "Speaking for the poor Huzzar" Director Eldar Ryazanov
  [8] Finale from "The Red Bells" Director Sergei Bondarchuk
  [9] Winter Garden from "Michurin” Director Alexander Dovzshenko
 [10] Song about Oncoming from
    "Oncoming" Directors F. Ermler & S. Utkevuch
 [11] Boys and the Sea from "Goodbye Boys" Director Mikhail Kalik
 [12] Morning in Moscow from "Olga Sergeevna" Director Alexander Proshkin
 [13] Improvisation from "Olga Sergeevna" Director Alexander Proshkin
 [14] Love Theme from "Lost Expedition" Director Veniamin Dorman
 [15] Listen to Bach (The Earth) from "Solaris" Director Andrey Tarkovsky
 [16] The Theme from "Stalker" Director Andrey Tarkovsky
 [17] Overture from "The Moscow Saga" Director Dmitry Barschevsky
 [18] Smile in old Moscow from
    "We are from Jazz" Director Karen Shahnazarov
 [19] Promise me Love from "The Aquanaut" Director Igor Voznesenski
 [20] Walking on the Prairie from
    "The Man from Capucin Boulevard" Director Alla Surikova
 [21] Battle with the Indians from
    "The Man from Capucin Boulevard" Director Alla Surikova
 [22] The River from "Gipsy Tabor lives in the Sky" Director Emil Lotianu
 [23] The appearance of Alice from
    "The Guest from the Future" Director Pavel Arsenov
 [24] Alice return to the Future from
    "The Guest from the Future" Director Pavel Arsenov
大ベストセラーとなったBEL AIRのロシア映画音楽集の、まさかの第3弾。10年近い間をおいての続編である。
今回はさらに映像クリップのDVD付きというファン感涙の装丁。


大ベストセラーの第1,2弾
まだ取れるといいけれど。

BAM 2000
¥1500→¥1290
ロシア・映画音楽集Ⅰ
 ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、スヴィリドフ、ドゥナエフスキ、ガヴリリン
 フレンニコフ、ドガ、ペトロフ、タリヴェルディエフ の作品より
コンスタンティン・クリメッツ指揮
ロシア・フィル

BAM 2003
¥1500→¥1290
ロシア・映画音楽集Ⅱ
 ペトロフ、ハチャトゥリアン、ショスタコーヴィチ、
 プロコフィエフ、カバレフスキー、レベデフ、フレンケル、グラトコフ、
 ズブコフ、ババジャニアン の作品より
セルゲイ・スクリプカ指揮
ロシア・フィル
 映画音楽集ということで掲載しようかどうしようか迷ったが、聴いてみたらバリバリのロシア、いやソビエト近代管弦楽曲集がいっぱい含まれている(ピアノ・ソロ、室内楽風作品もあります)。もちろんいかにも「映画音楽」というムード音楽っぽいものもあるが、ソビエトの匂いぷんぷんの作品はちょっと聞き逃せない。個人的にはカバレフスキーの隠れた名曲「ペテルブルグの夜」が初めて聴けたり(管弦楽曲じゃないけど美しい!)、大好きなスヴィリドフの「吹雪」の2曲がフェドセーエフ以外の人の演奏で聴けたのが嬉しかったが、それも含めて結構貴重な録音が山積み。知らなかった作品でもぞくぞくするような美しい曲や凄まじい曲が次々出てくる。たとえば「Ⅰ」の冒頭のスヴィリドフの作品などいきなりの超ぶっ飛び作品でモソロフの「鉄工場」並みの迫力(いやそれ以上か?大音量で聴くとスピ−カーぶっ壊れるので気をつけてね)。多少の風邪ならこれを聴けば治る。・・・とにかくこれでもかこれでもかのソビエト・ロマン!ロシア・フィルも、どんな陳腐な甘いメロディーもどんな時代遅れ風の行進曲もまったく恥ずかしがらず力いっぱい一生懸命演奏してくれていて、それがまた 嬉しい。有名なハチャトゥリアンやショスタコーヴィチの作品までも違ったアプローチで派手に打ち鳴らされていて爽快極まりない。・・・このあたりの音楽がお好きな方には、いえ、そうでない方にも絶対絶対お薦め。絶対元気出ます。(どちらかというと2のほうがムード音楽要素が強いみたいですので、あんまりクラシックから逸脱する音楽はいやだ、という方はご注意ください)
それにしてもBEL AIRのロシアへのこだわり(関わり)というのはきっと何か大きな理由があるのに違いない。




JAN KUBELIK SOCIETY

SJK 009
(1CD)
\3500→\3190
ヤン・クベリーク 稀少録音集
 ヤン・クベリーク(1880-1940):ヴァイオリン協奏曲第4番変ロ長調 から 第1楽章
  オット・ハシャ(ピアノ) 録音:1929年 ※初出音源
 ヤン・クベリーク:
  ヴァイオリン協奏曲第4番変ロ長調 から 第2楽章「バラード」の一部
  エミル・ハーイェク(ピアノ) 録音:1926年 原盤:GC-Bb 8175
 エミール・ソーレ(1852-1920):
  パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6のためのカデンツァ
  録音:1903年 原盤:G and T London 4604 ※初出音源
 ヤン・クベリーク:
  パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6のためのカデンツァ
  録音:1911年 原盤:Phonotipia XXPh 4556
 パガニーニ(1782-1840):
  パイジェッロの「もはや私の心には感じない」による序奏と変奏曲
  録音:1903年 原盤:G and T London 4605
 パガニーニ:イギリス国家「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲
  録音:1905年 原盤:Phonotipia XXPh 275
 パガニーニ:奇想曲ト短調 Op.1 No.6
  録音:1911年 原盤:Phonotipia XXPh 4558
 パガニーニ:無窮動 Op.11 録音:1905年 原盤:Phonotipia XPh 276/2
ヤン・クベリーク(ヴァイオリン)
ヤン・クベリークの作品の新録音
 ヤン・クベリーク:ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調
 パガニーニ/ヤン・クベリーク編曲:奇想曲変長調 Op.1 No.17
 ヤン・クベリーク:夕べの歌
  録音:2010年、ライヴ、ルドルフィヌム、プラハ、チェコ
ミロスラフ・ヴィリーメツ(ヴァイオリン)
ヴラディスラフ・ヴィリーメツ(ピアノ)
ヤン・クベリーク(クーベリック)の偉業を後世に伝えるヤン・クベリーク協会から発売された最新CD。
ヴァイオリンの魔術師、ヤン・クベリーク 伝説のヴァイオリニストにして作曲家。

////////////////////////////////////

 ヤン・クーベリック。
 1880年プラハ近くのミヒレで生まれた大ヴァイオリニスト。
 ただ、現在、彼の栄光は息子ラファエルの父親ということに負っているところが大きい。ヤンが大ヴァイオリニストであったことは、現在の音楽ファンには「知識」としては認識されているが、実体験として認識されるには至っていない。実際彼と同世代のクライスラー(1875)、ティボー(1880)、エネスコ(1881)、フーベルマン(1882)と比べても、現在における彼の名声はかなり低い。
 しかしそんなふうに彼の人気・評価が現在凋落してしまったのには大きな原因がある。
 ・・・彼の演奏生命はかなり短かったのである。
 1920年代が彼の全盛期だという説もあるが、それは彼の人気の絶頂期であって、彼の音楽的全盛期は1900年代であったという。であれば、先ほどの4人のヴァイオリニストの絶頂期が1920年代から40年代であったことを考えると、彼らがヤンの比較の対象でないことに気づく。つまり彼は、もう一つ前の世代の、ブルメスターやフレッシュ、イザイ、アウアーといった伝説的ヴァイオリニストと同世代の芸術家であったわけである。だからCDもほとんどなかった。あったとしても最近の人が気軽に聴けるような音質ではなかった。

 だがこの人、全盛期の頃の人気は普通ではなかった。その人気は我々が考えているような「大ヴァイオリニスト」の域を超えていた。
 先日観たヤンのドキュメンタリーによると、彼のヨーロッパでの人気はパガニーニ以来最高のものであったという。彼の持つ特殊なオーラが客席のすべての人々を魅了し、その伝説は瞬く間にヨーロッパ中を駆け巡った。そして迎えた最初のアメリカ公演。彼の船が港に着くや、300人以上の人々が「ばんざい!」と言いながら海に飛び込んで彼の乗っている船に泳ぎ出したという。そして彼のサンフランシスコの広場での公演にはなんと10万人の人が駆けつけた。
 ・・・普通ではない。
 おそらくヨアヒムやサラサーテなどの時代が終わり、間違いなく彼は当時の最高の実力と人気をもったヴァイオリニストだったのである。アメリカ公演だけでも莫大な資産を手にし、彼が持つヴァイオリン、ストラディヴァリウス「皇帝」、と同様に彼もまた音楽界の「皇帝」となった。
 
 しかし1920年代に入って彼の妻がお城を購入したことをきっかけに、彼はとんでもない負債を抱え莫大な資産はすべて借金へと変貌した。1930年代に入り経済恐慌でさらに実入りも少なくなり、ヤンとは別の道を歩み始めたラファエルのほうがだんだん収入がよくなってきた。
 1939年には自身の集大成とも言える引退公演を行い、その翌年人生からも引退した。・・・潔すぎる散り際であった。





VOCACION

放送音源以外は初期LP盤からの「板起こし」と推測され、スクラッチ・ノイズや強音部の歪みなどがございます。
ブックレットは付いておりません。また、少量生産品につき、お早目にどうぞ。


VMZ 57038
(2CD)
\2000→\1890
ルペルト・チャピ(1851-1909):サルスエラ「魔女」 テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ:ブランカ、魔女)
ドロレス・カバ(ソプラノ:ロサリア)
アルフレド・クラウス(テノール:レオナルド)
カルロス・ムングイア(テノール:トミリョ)
ホセ・マリア・マイサ(バス:異端審問官、司祭)
マリア・デル・カルメン・ロペス・パラル(マグダレナ、女子修道院長)
オルフェオン・ドノスティアラ室内合唱団&ロンディリャ
フアン・ゴロスティディ(合唱指揮)
交響楽団
フリアン・ペレラ(コンサートマスター)
ベニト・ラウレト(指揮)
録音:1960年頃、ステレオ、ADD 原盤:Alhambra (Columbia Spain)

//////////////////////////

店主より

 誰がなんと言おうとチャピが好きなのである。


チャピ:サルスエラ「クラシック音楽」
1幕のハチャメチャ音楽劇

UNIVERSAL SPAIN
0028947632580
\4800→¥4390
絵本付き
ハードカバー・ブック仕様
あらすじ漫画絵本つき!!
 ルペルト・チャピ(1851-1909):サルスエラ「クラシック音楽」(1880)
クリスティナ・ファウス(メゾソプラノ:パカ)
フランシスコ・サンチェス(テノール:ククファテ)
アウグスト・バル(バリトン:タデオ)
マドリード自治州立管弦楽団
クリストバル・ソレル(指揮)
録音:2008年11月4日、マドリード自治州立管弦楽団本部 

 サルスエラなんてあんまり聴かないけど、この人は好き。サルスエラの大家チャピ。そのサービス満点の精神がいい。
 さて今回スペイン・ユニバーサルから登場したのは、チャピのサルスエラ、その名も「クラシック音楽」!しかも「1幕のハチャメチャ音楽劇(Disparate comico-lirico)」という副題が付けられてる・・・。おそらくパロディたっぷりの愉快な作品と思われる。
 おまけに劇のあらすじを漫画風に描いた絵本付きハードカバー・ブック仕様で、サイズは217mm×217mm。

 限定盤だと思うので入らなかったらごめん!!

チャピ:交響曲
NAXOS 8.572195 1CD¥1100
NAXOS
8.572195
\1100
チャピ(1851-1909):
 ファンタジア・モリスカ
 交響曲 ニ短調
マドリッド・コミュニティ管弦楽団/
ホセ・ラモン・エンシナール(指揮)
 ルペルト・チャピ(1851-1909)と言えばサルスエラの作曲家だと思っていたが、まさかこのような素晴らしい管弦楽曲を書いていたとは驚き。ファンタジア・モリスカ(ムーア風幻想曲)は彼が率いていた軍楽隊のために作曲されたが、6 年後に管弦楽ヴァージョンに改訂されたもので、とことん明るい曲調が魅力。ウィ−ン古典派の香りも漂う交響曲も聴きもの。豊かなメロディと極彩色の音が踊る素晴らしい作品。

 サルスエラの大家チャピの交響曲。
 ・・・と言われて、ヨハン・シュトラウスの交響曲、と言われたのと同じくらい驚いた。実は交響曲はちょっと前にCOLUMNA MUSICAからも出たが手を出さないでいると、今回晴れてNAXOSからも出たのでゲット。
 ルペルト・チャピはスペインの地場オペラ「サルスエラ」の大家で、その生涯に155曲のサルスエラを作曲したというからとんでもない人気作家。また軍楽隊長も務めていたというから当時はかなりの名誉にも浴していただろう。今はそれほど名前を聞く機会はないが、「スペインのなんとかかんとか」とか、「サルスエラのなんとかかんとか」というアルバムが出ると、たいていこの人の曲がちょこんと入っている。
 さて、そんなチャピの管弦楽曲集。・・・店主好みのちょっとお馬鹿系の本格クラシック。
 曲はまず「ファンタジア・モリスカ」。軍楽隊のために作曲されたと言うのがうなずける、よく言えばハリウッド的(もちろん能天気アクション・コメディー)、悪く言えばチンドン屋か田舎の見世物小屋的な、実に頭の悪そうな音楽。何のこだわりも偏見も知性も捨てて楽しみましょう。
 そんでもって続くのが本命のシンフォニー。これは面白い。
 スペイン・クラシックは戦後になっても前衛に走らない作曲家が多いお国柄。だからチャピが活躍した19世紀後半なんてスペイン・クラシックにとっては古典派のようなもの。実際彼はハイドンやモーツァルトやベートーヴェンをお手本に作曲を学んだというから、当然、その作品は超・超・保守的。笑っちゃうくらい保守的。しかしチャピ、一生懸命本格派の伝統的クラシック作品を書こうとするのに、そうすればするほど生来のサービス精神が顔を覗かせて、いかに面白くするか、という方向へ行ってしまう。で、結局全編ヴェルディのオペラ序曲になってしまう。まあ、さすがにそこまでは言わないとしても、そうやって出来上がった曲はなかなか楽しませてくれる。
 店主はパロディ系の音楽はあまり好きではないが、過去の作曲家・作品を愛するあまりそれらの作品に似てしまったのは許せる。この作品も明らかにベートーヴェン意識しまくり。終楽章に至っては「運命」交響曲の異形的分身。正直またまた笑えてくるが、おそらく本人は大真面目で書いたのだろうから受け容れてあげたい。
 稀代のエンターテイナーが全精力を注いで作り上げた本格派シンフォニー。笑いあり聴きごたえあり。(店主試聴記より)

 

VMZ 57039
(2CD)
\2000
エミリオ・アリエタ(1821-1894):サルスエラ「マリナ」

メルセデス・カプシル(ソプラノ:マリナ)
イポリト・ラサロ(テノール:ホルヘ)
ホセ・マルドネス(バス:パスクアル)
マルコス・レドンド(バリトン:ロケ)
合唱団&交響楽団
ダニエル・モントリオ(指揮)

録音:1930年、モノラル、ADD 原盤:Columbia Spain(SP盤)
 

VMZ 57040
(2CD)
\2000
マヌエル・パネリャ(1890-1939):オペラ「ドン・ヒル・デ・アルカラ」 リナ・ウアルテ(ソプラノ:ニニャ・エストレリャ)
テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ:マヤ)
ヒネス・トラノ(テノール:ドン・ヒル・デ・アルカラ)
マヌエル・アウセンシ(バリトン:ドン・ディエゴ)
アントニオ・カンポ(バス:カラスキリャ)
カルロス・ムングイーア(テノール:チャマコ)
カルロス・S・ルケ(バリトン:主人)
ラファエル・カンポス(知事)
アナ・マリア・フェルナンデス(女子修道院長)
アルトゥロ・ディアス・マルトス(総督)
マドリード・カントレス合唱団
交響楽団
フリアン・ペレラ(コンサートマスター)
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)
録音:1956年、ステレオ、ADD 原盤:Alhambra (Columbia Spain)
 

VMZ 57041
\1400
アナ・マリア・イリアルテ サルスエラ・アリア集
 トマス・ブレトン(1850-1923):「ラ・ドロレス」から コプラ(*)
 フェデリコ・チュエカ(1846-1908)&ホアキン・バルベルデ(1846-1910):
  「大通り」から Pobre chica la que tiene
 ルペルト・チャピ(1851-1909):サルスエラ「田舎娘」から Te quiero
 パブロ・ルナ(1880-1942):「ユダヤの子」から De Espana vengo
 マヌエル・フェルナンデス・カバリェロ(1835-1906):
  「老婦人」から 老婦人のカンシオン/「巨人と大頭の小人」から Echegaray
 ルペルト・チャピ:「クラシック音楽」から Yo no quiero
 ファリャ(1876-1946):バレエ「恋は魔術師」から 鬼火の歌, 愛の戯れの踊り
 ビセンテ・リェオ(1870-1920):「ファラオの宮廷」から Ay ba; ay ba
 ルペルト・チャピ:「小娘」から ジプシー女の歌(*)
 フランシスコ・アセンホ・バルビエリ(1823-1894):
  「パンと闘牛」から Este santo escapulario(*)
 ホセ・セラノ(1873-1941):「大隊の喜び」から A una gitana preciosa(*)
 フェデリコ・チュエカ&ホアキン・バルベルデ:
  「その年は水のごとく去り」から ハバネラ
 ホセ・セラノ:「カーネーション:から Que te importa que no venga?(+)

アナ・マリア・イリアルテ(ソプラノ)
交響楽団
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮(無印))
ニカシオ・デハダ(指揮(*))
インダレシオ・シスネロス(指揮(+))

録音:モノラル、ADD
 

VMZ 57042
(2CD)
\2000
パブロ・ソロサバル(1897-1988):サルスエラ「港の酒場女」 レダ・バルクライ(ソプラノ:マリオラ)
エンリケタ・セラノ(メゾソプラノ:アベル)
ルイサ・エスピノサ(アンティグア)
アルフレド・クラウス(テノール:レアンドロ)
レナート・チェーザリ(バリトン:フアン・デ・エギア)
ホルヘ・アルゴルタ(バス:シンプソン)
エンリケ・フエンテス(テノール:リパルダ)
ホセ・ラモン・エンチェ(バリトン:ベルディエル)
マドリード・コンサート合唱団&管弦楽団
パブロ・ソロサバル(指揮)
録音:モノラル、ADD 原盤:Hispavox
 

VMZ 57043
(2CD)
\2000
モンセラト・カバリエ
 ヴェルディ:オペラ・アリア集

 ヴェルディ(1813-1901):
  「運命の力」第4幕 から Pace, pace, mio Dio
  「運命の力」第2幕 から La Vergine degli angeli(#)
  「アロルド」第2幕 から Oh, cielo! dove son io - Ah! dagli scanni etere!
  「海賊」第1幕 から Egli non riede ancora - Non so ler tetre immagini
  「ドン・カルロ」第5幕 から E dessa(情景と二重唱)(*)
  「二人のフォスカリ」第1幕 から
   No, mi lasciate - Tu al qui sguardo onniposente
  「アイーダ」第1幕 から Ritorna vincitor
  「アルツィラ」第1幕 から
   Riposa tutte, in suo dolor vegliante da gusmano, su fragil barca
  「ロンバルディア人」第4幕 から Qual prodigio! Non fu sogno!
  「アイーダ」第3幕 から Qui Radame:s verra.. O patria mia
  「マクベス」第4幕 から
   Vegliammi invan.. Una macchia e qui tutt'ora(夢遊病の場面)(+)
  「アッティラ」第1幕 から Liberamente or piangi - Oh! nel fuggente nuvolo
  「王国の一日」第1幕 から Ah! non m'hanno ingannatal
  「オテロ」第4幕 から Era piu calma(柳の歌とアヴェ・マリア)
モンセラト・カバリエ(ソプラノ)
ベルナベ・マルティ(テノール(*))
エリザベス・ベインブリッジ(メゾソプラノ(+))
トマス・アレン(バリトン(+))
アンブロジアン・オペラ合唱団
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
アントン・グアダーニョ(指揮)
録音:ステレオ、ADD 原盤:RCA
 

VMZ 57044
(2CD)
\2000
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス
 オペラ・アリア集&スペイン・ルネサンス歌曲集

オペラ・アリア集
 モーツァルト(1756-1791):「フィガロの結婚」第3幕 から Porgi amor
 ワーグナー(1813-1883):「タンホイザー」第2幕 から Dich, treue Halle
 ワーグナー:「ローエングリン」第1幕 から Einsam in truben Tagen
 ヴェルディ(1813-1901):「エルナーニ」第1幕 から Surta e la notte.. Ernami!
 ヴェルディ:「オテロ」第4幕 から
   Era piu calmo / Piangea cantando / Ave Maria piena di grazia
 マスネ(1842-1912):「マノン」第2幕 から Allons, il le faut
 グノー(1818-1893):「ファウスト」第3幕 から O Dieu! Que de bijoux
 プッチーニ(1858-1924):「ラ・ボエーム」第1幕 から Si, mi chiamano Mimi
 プッチーニ:「ラ・ボエーム」第3幕 から Donde lieta usci
 ボーイト(1842-1918):
  「メフィストフェーレ」第3幕 から L'arta notte in fondo al mare
 カタラーニ(1854-1893):「ラ・ワリー」第1幕 から Ebben? Ne andro lontana
 ロッシーニ(1792-1868):「ラ・チェネレントラ」第2幕 から Nacqui all'affano
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」から Voi lp sapete o mamma

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ローマ・オペラ管弦楽団
ジュゼッペ・モレッリ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
ヴァルター・ジュスキント(指揮)
パリ国立オペラ管弦楽団
ピエール・モントゥー(指揮)

録音:モノラル、ADD 原盤:EMI


スペイン・ルネサンス歌曲集
 ルイス・デ・ミラン(1500以前-1561以後):Angel, caballero, madre
 ミゲル・デ・フエンリャナ(1500頃-1579):
  Duelte de mi, Senora / De antequera salio el moro
  De los alamos vengo, madre
 エステバン・ダサ(1537頃-1591/1596):
  Enfermo estaba antioco / Dame acogida en tu hato
 フアン・バスケス(1500頃-1560頃):Morenica, dame un bezo
 エンリケス・デ・バルデラバノ(1500頃-1557以後):
  Senora, si te olvidare / De donde venis, amore
 フアン・コルナゴ(1400頃-1475以後):Gentil dama, non se gana
 不詳:
  Mi querer tanto vos quiere / Una hija tiene el rey / Una matica de ruda
  Si la noche se hace oscura / Pastorcico non te adueramas
  Ay triste que vengo / No soy yo quien la descubra / Pase el aqua, Julieta

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
アルス・ムジケ
ホセ・マリア・ラマニャ(指揮)

録音:モノラル、ADD 原盤:Hispavox? EMI?

 

VMZ 57045
(2CD)
\2000
モンセラト・カバリエ
 オペラ・アリア&デュエット集

オペラ・アリア集
 ドニゼッティ(1797-1848):
  「ルクレツィア・ボルジア」序幕 から Come bello! Quale incanto
  「ロベルト・デヴリュー」第3幕 から Vivi, ingrato, a lei d'accanto
  「マリア・ディ・ロアン」第3幕 から Havvi un Dio
  「パリジーナ」第3幕 から Ciel, sei tu in tal momento
 ベッリーニ(1801-1835):
  「海賊」第2幕 から Col sorriso d'innocenza(狂乱の場)

モンセラト・カバリエ(ソプラノ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・フェリーチェ・チッラーリオ(指揮)

録音:ステレオ、ADD 原盤:RCA


オペラ・デュエット集
 ジョルダーノ(1867-1948):
   「アンドレア・シェニエ」第4幕 から Vicino a te(フィナーレのデュエット)
 プッチーニ(1858-1924):「ラ・ボエーム」第1幕 から フィナーレのデュエット
 プッチーニ:「マノン・レスコー」第2幕 から デュエット
 プッチーニ:「蝶々夫人:第1幕 から フィナーレのデュエット
 ドニゼッティ:「ベリサリオ」第1幕 から Sin la tomba e a me negata!

モンセラト・カバリエ(ソプラノ)
ベルナベ・マルティ(テノール)
交響楽団
マンノ・ヴォルフ・フェッラーリ(指揮)

録音:ステレオ、ADD 原盤:RCA

 

VMZ 57046
(2CD)
\2000
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス&ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
 歌曲&二重唱曲集

 ドヴォルジャーク(1841-1904):わが母の教えたまいし歌 Op.55 No.4(+)
 パーセル(1659-1695):歩き回ろう
 ベートーヴェン(1770-1827):
  12のアイルランドの歌 WoO.154 から 別れるとき彼は約束した(No.12)(*)
 パーセル:わが安らぎは失われ
 ドヴォルジャーク:モラヴィア二重唱曲集 Op.38 から 可能性(No.1)
 サン=サーンス(1935-1921):牧歌
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):ああ、嘆く、おお、美しいイレーネ
 アーン(1874-1947):恋する乙女(+)
 メンデルスゾーン(1809-1847):歌の翼に(+)
 ベートーヴェン:
  25のアイルランドの歌 WoO.152 から
   ダーモットなんか相手の相手にするなと皆は言う(No.18)(*)
  26のウェールズの歌 WoO.155 から 夢(No.14)(*)
 ドヴォルジャーク:モラヴィア二重唱曲集 Op.38 から りんごの実(No.2)
 フォーレ(1845-1924):金の涙 Op.72
 ハイドン(1732-1809):スコットランド民謡集 から
 ベートーヴェン:12のアイルランドの歌 WoO.154 から
   おお、私があの優しいむねあかひわ(胸赤鶸)だったら(No.9)(*)
 シューベルト(1797-1828):ミニョンと竪琴弾き D.877
 チャイコフスキー(1840-1893):スコットランドのバラード Op.46 No.2
 グリーグ(1843-1907):君を愛す Op.5 No.3(+)
 ベルリオーズ(1803-1869):ランド地方の花 Op.13 から 罠(No.3)
 アイルランド民謡:アイルランドの子守歌(+)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ジェラルド・ムーア(ピアノ(+以外))
エドゥアルト・ドロルツ(ヴァイオリン(*))
イルムガルト・ポッペン(チェロ(*))
ロンドン交響楽団(+)
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮(+))
録音:ステレオ、ADD 原盤:EMI
 

VMZ 57047
(2CD)
\2000
アルベニス(1860-1909):
  オペラ「ペピタ・ヒメネス」(1896/パブロ・ソロサバル校訂版;1964)

テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ:ペピタ)
イネス・リバデネリア(メゾソプラノ:アントニョナ)
フリアン・モリナ(テノール:ルイス)
アントニオ・ブランカス(:ドン・ペドロ)
ビクトル・デ・ナルケ(バリトン:ビカリオ)
ルベン・ガルシマルティン(バリトン:ヘネサアル伯爵)
ラモン・レヒドル(テノール:第1の役人)
ルイス・フルトス(第2の役人)
マドリード・カントレス合唱団
交響楽団
フリアン・ペレラ(コンサートマスター)
パブロ・ソロサバル(指揮)

録音:1967年、ステレオ、ADD 原盤:Alhambra (Columbia Spain)
 

VMZ 57048
(2CD)
\2000
ドニゼッティ(1797-1848):オペラ「ルクレツィア・ボルジア」 モンセラト・カバリエ(ソプラノ:ルクレツィア・ボルジア)
アルフレド・クラウス(テノール:ジェンナロ)
エツィオ・フラジェッロ(バス:ドン・アルフォンソ)
フランコ・ロマーノ(バス:ドン・アポストロ・カゼッラ)
フェルナンド・イアコプッチ(テノール:オロフェルノ・ヴィテッロッツォ)
フェルッチョ・マッツォーリ(バス:アスカニオ・ペトルッチ)
ヴィート・マリア・ブルネッティ(バス・グベッタ)
シャーリー・ヴァーレット(メゾソプラノ:マッフィオ・オルシーニ)
フランコ・リッチャルディ(テノール:ジェッポ・リヴェロット)
ジュゼッペ・バラッティ(テノール:ルスティゲッロ)
ロバート・アミス・エル・ハーゲ(バス:アストルフォ)
イタリア・オペラ管弦楽団
イオネル・ペルレア(指揮)
録音:1966年、ステレオ、ADD 原盤:RCA
 

VMZ 57049
(2CD)
\2000
テレサ・ベルガンサ
 アラゴンの7つの鍵、8つのバスクの歌、オペラ・アリア集

アラゴンの7つの鍵、8つのバスクの歌
 ヘラルド・ゴンバウ(1906-1971):連作歌曲「アラゴンの7つの鍵」
 ヘスス・アランバリ(1902-1960):8つのバスクの歌

テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
交響楽団
ヘラルド・ゴンバウ(指揮)

録音:ステレオ、ADD 原盤:Alhambra (Columbia Spain)


オペラ・アリア集
 グルック(1714-1787):
  「パリーデとエレーナ」から O del mio dolce amor
  「オルフェオとエウリディーチェ」から Che faro senza Euridice?
  「アルチェステ」から Divintes du Styx
  「オルフェオとエウリディーチェ」から Che puro ciel!
 ケルビーニ(1760-1842):「メデア」から Medea! o Medea!
 ペルゴレージ(1710-1736):「奥様女中」から Stizosso, mio stizosso
 パイジェッロ(1740-1816):
  「ニーナ、または 恋に狂った娘」から Il mio ben quando verra
 ヘンデル(1685-1759):「ジュリオ・チェーザレ」から Piangero la sorte mia
 ロッシーニ(1792-1868):
  「セビリャの理髪師」から Una voce poco fa
  「セミラーミデ」から Bel raggio lusinghier
  「チェネレントラ」から Nacqui all'affano.. non piu mesta
  スターバト・マーテル から Fac ut portem
  「アルジェのイタリア女」から Cruda sorte! amor tiranno!
  「セビリャの理髪師」から Contro un cor
  「アルジェのイタリア女」から Per lui che adoro

テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
コヴェント・ガーデン王立オペラ管弦楽団
アレグザンダー・ギブソン(指揮)

録音:1960年、ステレオ、ADD 原盤:Decca

 

VMZ 57050
\1400
パブロ・ソロサバル(1897-1988):サルスエラ「カイン家の姉妹」 テレサ・トウルネ(ソプラノ:ロサリア)
アナ・イゲラス(ソプラノ:マルチャ)
カリダッド・カサオ(アマリア)
アリシア・デ・ラ・ビクトリア(ソプラノ:エストレリャ)
レナート・チェーザリ(バリトン:アルフレド)
フリオ・カタニア(バス:ティオ・カイェタノ)
マドリード・コンサート管弦楽団
パブロ・ソロサバル(指揮)
録音:1965年、ステレオ、ADD 原盤:Hispavox
 

VMZ 57051
(2CD)
\2000
ルチアーノ・パヴァロッティ オペラ・アリア集
 ベッリーニ(1801-1835):「清教徒」から A te, o cara
 ヴェルディ(1813-1901):「トロヴァトーレ」から
   Ah si, ben mio.. L'onda de' suoni mistici.. Di quella pira
 ドニゼッティ(1797-1848):「愛の妙薬」から Una furtiva lacrima
 ヴェルディ:「リゴレット」から Questa o quella per mi pari sono
 ヴェルディ:「ロンバルディア人」から La mia letizia infondere come poteva
 プッチーニ(1858-1924):「トゥーランドット」から Nessun dorma
 プッチーニ:「ラ・ボエーム」から O soave fanciulla
 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」から Tombe, desgli avi miet
 ドニゼッティ:「ドン・パスクアーレ」から Tu che a Dio spargesti l'ali
 ポンキエッリ:「ラ・ジョコンダ」から Com'e gentik
 モーツァルト(1756-1791):「イドメネオ」から Padre mio cara padre
 ベッリーニ:「清教徒」から Crediasi misera / E serbata a questo acciado
 ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」から La mia canzon d'amor
 ヴェルディ:「椿姫」から
  Libiamo, libiamo ne liete calici / Lunge da lei.. De miei bollenti
 ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」から Lucia perdona
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)
不詳(管弦楽、指揮)
録音:ステレオ、ADD 詳細記載なし
 

VMZ 57052
(2CD)
\2000
ヴェルディ(1813-1901):オペラ「椿姫」 ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ:ヴィオレッタ・ヴァレリー)
サンタ・キッサリ(メゾソプラノ:フローラ・ベルヴォワ)
アルヴィア・ベルトーラ(ソプラノ:アンニーナ)
カルロ・デル・モンテ(テノール:アルフレード・ジェルモン)
マリオ・セレーニ(バリトン:ジョルジョ・ジェルモン)
セルジオ・テデスコ(テノール:ガストーネ)
ヴィーコ・ポロット(バリトン:ドゥフォール男爵)
シルヴィオ・マイオニカ(バス:ドビニー侯爵)
ロナルド・ジャイオッティ(バス:グランヴィル医師)
レナート・エルコラーニ(バリトン:ジュゼッペ)
ローマ・オペラ合唱団&管弦楽団
トゥッリオ・セラフィン(指揮)

録音:1959年、ステレオ、ADD 原盤:EMI

 

VMZ 57053
(2CD)
\2000
サルスエラ合唱曲集
  「はすっぱ娘」、「ドニャ・フランシスキタ」、「その年は水のごとく去り」、
  「ルイサ・フェルナンダ」、「巨人と大頭の小人」、「葡萄畑の女」、
  「ばか騒ぎ」、「水、カラメルと焼酎」、「ラ・カレセラ」、「ラ・テンプラニカ」、
  「ラス・レアンドラス」、「田舎者の聖者」、「ラ・モンテリア」、「サフランの花」、
  「御者の評判」、「いちごのバスケット」、「ポンテベドラのいかした女」、
  「黒玉」から
合唱団 管弦楽団
アタウルフォ・アルヘンタ、他(指揮)
録音:モノラル&ステレオ、ADD










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