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≪第73号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 11/26〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




11/29(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CLAVES

50 1314
\2400
小糸恵のバッハのオルガン作品傑作集最新盤第4 集
J.S.バッハ(1685-1750): オルガン作品傑作集 Vol.4
 (1)パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
 (2)コラール「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」 BWV709
 (3)コラール「我いずこに逃れ行かん」BWV694
 (4)前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549
 (5)コラール「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV1100
 (6)「おお、汝正しくして善なる神よ」によるパルティータ BWV767
 (7)コラール「いと高きところには神にのみ栄光あれ」BWV663
 (8)コラール「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」 BWV1103
 (9)ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番
  ハ短調 BWV1017よりアダージョ(小糸恵編曲)
 (10)前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調 BWV537
 (11)幻想曲 ト長調 BWV571
 (12)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547
小糸恵
 (オルガン;
  シュニットガー・オルガン)
 2013 年3月の来日公演でも絶賛の嵐!世界的オルガニスト小糸恵のバッハのオルガン作品傑作集最新盤第4 集はパッサカリアとフーガも収録!使用楽器はオランダの古都フローニンゲンマルティン教会のシュニットガー・オルガン

 録音:2013 年6 月17-19 日、フローニンゲン、マルティン教会(オランダ)/DDD

 小糸恵によるバッハ、オルガン傑作集の最新アルバム登場。小糸恵は京都出身の世界的オルガニスト。スイスをはじめとしたヨーロッパで非常に高い評価を得ており、現在ではスイス・ローザンヌで音楽大学の教授として後進の育成にも力を入れております。2013 年3 月には10 年ぶりの帰国リサイタルを大阪のいずみホール、東京の武蔵野市民文化会館で行い、各公演絶賛され話題となりました。
 大好評のバッハのオルガン作品傑作集の第4 弾は、第1 集(50 2908)と同様のオランダのフローニンゲンにあるマルティン教会のアルプ・シュニットガー制作の名器を使用しております。
 収録内容は「ハ調」の作品を主軸にしております。先の帰国リサイタルでも披露され絶賛の嵐だったパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 では、技術はもちろんのこと長年ヨーロッパで研鑽を積んできた小糸ならではのレジストレーションのセンスの良さと、徹底された楽曲解析が伺える絶品の演奏です。これほどまでに的確な表現力を持った日本人演奏家は稀有な存在と言えましょう。その他、前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549 ではバッハ初期の自由な形式の作品を見事に表現し、また前奏曲とフーガ ハ短調 BWV537 では幻想的な世界観を小糸の演奏で堪能することができます。そして、当第4 集でも小糸編曲のバッハの作品が収録されており、今回はヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4 番 ハ短調BWV1017 からアダージョです。今後の小糸恵の演奏活動、またレコーディングにも大注目と言えましょう。




COVIELLO


COV 31314
(SACD HYBRID)
\2500
ダグラス・ボストック(指揮)
 アールガウの管弦楽作品集1945-1970

  ヴァルター・ガイザー(1897-1993):幻想曲II作品34(1945)
  ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1955):幻想行進曲(1950)
  ペーター・ミーク(1906-1990):室内協奏曲(1952)
  ヤーノシュ・タマシュ(1936-1995):セレナーデ(1958)
  エルンスト・ヴィトマー(1927-1990):クエーサー(1970)
アールガウ交響楽団
ダグラス・ボストック(指揮)
 時代の波にのまれ忘れられた偉大なるスイス人作曲家たち

 録音:2013 年4 月28 日ライヴ/69’35

 このアルバムは、スイスの北部アールガウで活躍した作曲家の管弦楽作品を収録しています。しかし彼らは現在コンサートホールで演奏される機会はほとんどなく、今日の音楽シーンから忘れられた作曲家たちと言えるでしょう。それは、スイス人作曲家の多くは第二次世界大戦後、前衛音楽によって否定された新古典主義に傾倒していたことが大きく関係しているからでしょう。
 この演奏は、アールガウ交響楽団創立50 周年記念コンサートのライヴで、2001 年から首席指揮者に就任したダグラス・ボストックが指揮台に上がり、スイス人作曲家の本質に迫った演奏を聴かせてくれています。




HAENSSLER

98 637
\2300→\2090
生誕300周年記念
 C.P.E.バッハ(1714-1788):6つのシンフォニア「ハンブルク交響曲」Wq182

  [(1)第1番 ト長調/(2)第2番 変ロ長調/(3)第3番 ハ長調/
  (4)第4番 イ長調/(5)第5番 ロ短調/(6)第6番 ホ長調]
ヴォルフラム・クリスト(指揮)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
 2014 年C.P.E.バッハ生誕300周年記念。奇想天外でアイディア満載のC.P.E.バッハのハンブルク交響曲、演奏はシュトゥットガルト室内管弦楽団、指揮は元BPO の首席ヴィオラ奏者、ヴォルフラム・クリスト!

 録音:2013 年2 月5-7 日、シュトゥットガルト、リーダーハレ/DDD、65’29”

 2014 年のC.P.E. バッハ生誕300 周年記念して、ヘンスラー・レーベルより新録音が続々と発売されますが、このアルバムはシュトゥットガルト室内管弦楽団による演奏で6 つのシンフォニア「ハンブルク交響曲」が収録されております。
 6つのシンフォニアは弦楽オーケストラのために書かれ、どちらかといえば室内楽的な求心性をしめした作品です。1768 年ベルリンからハンブルクに移った後の1773 年にオーストリア公使としてベルリンに滞在していたゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵の依頼で書かれました。委嘱にあたって「演奏にあたっての技術的困難を一切顧みずに作曲するよう」求められたため、当時としては大胆で奇抜な楽想になっております。この全6 曲を一括して「ハンブルク交響曲」と言われており、奇想天外でアイディア満載のC.P.E. バッハらしさがあらわれた作品集です。
 シュトゥットガルト室内管弦楽団は1945 年にカール・ミュンヒンガーにより設立されました。バロック音楽の演奏を目的とし、以後レパートリーを広げつつも、やはりバロックのレパートリーを最も得意とした室内管弦楽団です。当録音の指揮はかつてベルリン・フィルのヴィオラ奏者として活躍したヴォルフラム・クリストです。クリストは2009 年以来、当室内管弦楽団の首席客演指揮者を務めており、以後勢力的に演奏活動を続けております。2012 年には同室内オケとともにルツェルン音楽祭およびシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭などでも演奏し好評を博しております。



 


93 312
\2400→\2190
生誕300周年記念
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ集

  (1)ソナタ ハ短調 Wq78(H514)
  (2)ソナタ 変ロ長調 Wq77(H513)
  (3)アリオーソと変奏曲 イ長調 Wq79(H535)
  (4)ソナタ ロ短調 Wq76(H512)
アルブレヒト・ブロイニンガー(ヴァイオリン)
ピート・クイケン(フォルテピアノ)
 2014 年C.P.E.バッハ生誕300周年記念。ヴァイオリン・ソナタ発達の歴史を聴く上でも興味深い、C.P.E.バッハの作品集

 録音:2006 年1 月9-11 日、SWR スタジオ、シュトゥットガルト/DDD、67’20”

 2014 年に生誕300 周年を迎えるC.P.E. バッハ。今後ヘンスラー・レーベルより注目の演奏、録音がリリースされていく予定ですが、当アルバムはヴァイオリンとピアノのための作品集からソナタ ハ短調 Wq78(H514)、ソナタ 変ロ長調 Wq77(H513)、アリオーソ イ長調 Wq79(H535)、ソナタ イ短調Wq76(H512) を収録しました。
 ヨハン・セバスティアンの次男として誕生したカール・フィリップ・エマニュエルは1740 年よりプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷音楽家兼チェンバリスト奏者として活躍しました。その後も作曲・演奏を勢力的に行い、多くの室内楽作品を残しました。ここに収録されたフォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタは、ヴァイオリン・ソナタ発達の歴史を聴く上でも興味深いレパートリーで、鍵盤楽器が通奏低音としての役割だけでなく、ヴァイオリンと対等な存在で作曲されている点や華やかな旋律が織り込まれている点など、改めてその魅力に気付かれる作品です。ヴァイオリンのアルブレヒト・ブロイニンガーは1997 年に開催のエリザベート王妃国際音楽コンクールにてニコライ・ズナイダーにつぐ第2 位受賞など、華々しい経歴の持ち主です。




LES ARTS FLORISSANTS
レザール・フロリサンの自主レーベル



AF 001
(3CD)
\5400→\4990
ウィリアム・クリスティ(指)&レザール・フロリサン
 ヘンデル:「ベルシャザル」
アラン・クレイトン(ベルシャザル)
ローズマリー・ジョシュア(S ニトクリス)
ケイトリン・ハルカップ(サイラス)
イェスティン・デイヴィス(ダニエル)
ジョナサン・レマル(Br ゴブリアス)
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン
 レザール・フロリサンの自主レーベル登場!第1 弾はヘンデルの「ベルシャザル」もちろん指揮はクリスティ!!!

 録音:2012 年12 月19-21 日、ルヴァロワ=ペレ/DDD、2時間45分

 ウィリアム・クリスティ率いる名門レザール・フロリサンが自主CD を発売。第1 弾はヘンデルの英語の劇的オラトリオの傑作「ベルシャザル」です。オラトリオといってもほとんど英語のオペラといってよいほどの内容。バビロニアの王ベルシャザルが不思議な手が書いた予言をダニエルに解読させるも、予言通りペルシャの王キュロスに滅ぼされる、という旧約聖書のダニエル書第5 章の有名なエピソードを基にしています。ヘンデルのオペラ、オラトリオを多数録音してきたクリスティとレザール・フロリサンですが、「ベルシャザル」は初録音です。
 タイトルロールのアラン・クレイトンは若い英国の美声テノール。ヘンデル、モーツァルトとブリテンを得意とする、これからの活躍がますます楽しみな逸材です。対するサイラスのケイトリン・ハルカップはオーストラリア生まれのメッゾソプラノ。ヘンデルとモーツァルトを得意とする他、R.シュトラウス「薔薇の騎士」のオクターヴィアンが当り役。ダニエルのイェスティン・デイヴィスは、バロック声楽作品好きにはすっかりおなじみの英国のカウンターテノール。
 メトロポリタン歌劇場にも20 回以上出演している最先端のカウンターテノールです。脇役のニトクリスにバロックオペラの人気ソプラノ、ローズマリー・ジョシュア、ゴブリアスには広いレパートリーを誇るベテラン、ジョナサン・レマルと贅沢な配役です。
 しっかりしたカートンに、解説と英仏対訳の冊子、ジャン・エクノーズ(エシュノーズ)の「バビロンで」というエッセイ、そして蛇腹状の紙ケースに入ったユニークなCD3 枚が収納されています。




TYX ART


TXA 13032
\2500
ピアノ・デュオのための現代音楽作品集〜ゆらぎーヴァリエーション
 フレデリック・ボリ(1953-):ソナタ ロ長調、12カ月(I dodici mesi)
 ホルマー・ベッカー(1955-):幻想曲、ディヴェルティメント
 ハンス・クラウス・ヒューブナー(1941-):
  アートゥス I-III、変奏曲(Schwankungen)
カーチャ&イネス・リュンケンハイマー
 (ピアノ・デュオ)
 録音:2011 年6 月、2012 年6 月

 ドイツの現代作曲家によるピアノ・デュオ作品集。それぞれの個性を持ちながらも、共通の音楽認識を持つ現代作曲家による刺激的なアルバムが完成しました。
 ここに収録されている3 人の作曲家は、難解な現代音楽ではなく、音楽の構成や伝統的な響きに準じた作品を世に出すという同じ信念のもと、作曲家として活動しているグループです。
 演奏しているピアノ・デュオ、カーチャ&イネス・リュンケンハイマーのスリリングな妙技も注目できます。卓越した想像力とピアノから色鮮やかな音色を引き出し、繊細に時には大胆に演奏しています。
 特にアルバム・タイトルにもなっているハンス・クラウス・ヒューブナーの変奏曲(Schwankungen)は、ソロ、デュオ、楽器1 台、2 台へと編成の変化、そして1 つの音律から異なる音律へ、1 つのタクトから新たなタクトへと多種多様に変化する変奏曲となっており、まさに今2 人のピアニストの手から音楽が生み出されているような感覚になる輝かしく新鮮な演奏を聴かせてくれます。
 

TXA 13031
\2500
夕暮れが今/イブニング・ムード〜ピアノ即興演奏集
 1.Abend wird es wieder (Johann Christian Heinrich Rinck)
 2.Nun ruhen alle Walder (Heinrich Isaak)
 3.Ich hab mein Kindchen schlafen gelegt (Volksweise/Mahren)
 4.Schlaf, Kindchen, also wohl (Volksweise)
 5.Wiegenlied der Hirten (Heinrich Reimann)
 6.Abendlied (Johann Abraham Peter Schulz)
 7.Du lieblicher Stern (Gustav Heinrich Graben-Hoffmann)
 8.Abendstimmung (Uli Johannes Kieckbusch)
 9.Lied vom Monde (Johann Friedrich Reichardt)
 10.Verstohlen geht der Mond auf (Volksweise vom Niederrhein)
 11.Guter Mond du gehst so stille (Volksweise)
 12.Wer hat die schonsten Schafchen (Johann Friedrich Reichardt)
ウリ・ヨハネス・キックブッシュ
 (ピアノ:ベーゼンドルファー・インペリアル)
 録音:2013 年2 月

 ウリ・ヨハネス・キックブッシュは、即興演奏のキャリアを30 年以上持ち、ジャズや現代音楽、伝統的音楽を題材とした作品を送り出してきました。
 これまでに、「暗い雲へ入る」というテーマの「dark clouds」、月に関する曲の断片をインプロヴィゼーションした「Blaumond-Nachtmusik fur vierKlaviere」、クリスマスソングを題材とした「weit und still」など、独自のスタイルで斬新な作品を生み出してきました。このアルバムでは、イブニングソングをテーマに、彼自身の鋭い感性が光る即興演奏を披露しています。




SOLO MUSICA



SOB03
\2000→\1890
デニス・ラッセル・デイヴィス&バーゼル交響楽団
 シューベルト:交響曲 第8(9)番 ハ長調「ザ・グレート」D944
バーゼル交響楽団/
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音 2013年6月3-5日 カジノ・ベーゼル・ムジクザール ライブ収録
 現在、最も先鋭的な表現を持つ指揮者デニス・ラッセル・デイヴィス。彼は2009年以来バーゼル交響楽団の首席指揮者として、このオーケストラの更なる発展に寄与しています。今盤はシューベルト(1797-1828)の「ザ・グレート」で、この悠然たる作品をねっとりと歌い上げます。全曲は1時間超え。最近ではジョナサン・ノットもゆっくりとしたテンポ設定で演奏していましたが、こちらに匹敵する濃厚な演奏と言えるでしょうか。もちろん一瞬たりとも音楽は弛緩することなく、常に緊張感を孕んだ見事な造形美が光ります。


旧譜

デニス・ラッセル・デイヴィス&バーゼル交響楽団
 シューベルト:交響曲第3番& 第5番

SOB01
\2000→\1890
デニス・ラッセル・デイヴィス&バーゼル交響楽団
 シューベルト:交響曲第3番& 第5番

 1-4.交響曲第3番ニ長調 D200
 5-8.交響曲第5番変ロ長調 D485
バーゼル交響楽団
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音 2011年9月21日…1-4, 2012年1月11-12日…5-8 シュタット・カジノ・ベーゼル・ムジクザール ライブ録音
 鬼才指揮者、デニス・ラッセル・デイヴィス登場!
バーゼル交響楽団は、スイスのバーゼル市にあるオーケストラで、バーゼル劇場の座付きオーケストラでもあります。
 1997年に旧バーゼル交響楽団と、バーゼル放送交響楽団が合併し発足。2009年からはデニス・ラッセル・デイヴィスを首席指揮者に迎え、一層のレパートリーの拡充を図るとともに、完全なるアンサンブルとスタイリッシュな妙技を追求しています。1876年に設立された旧バーゼル交響楽団は、1927年から1935年にはワインガルトナーが首席指揮者を務め、他にもホルスト・シュタイン、モーシェ・アツモン、アルミン・ジョルダンなど錚々たる顔ぶれの名指揮者たちによって育て上げられたオーケストラです。
 客演指揮者は数知れず、古くはブラームスやマーラー、フルトヴェングラー、最近ではブーレーズ、デュトワ、ゲルギエフなどが、この独自の味わいを持つオーケストラを演奏しています。最近では、ヴェンツァーゴによる斬新なブルックナーの録音もありますが、デニス・ラッセル・デイヴィスは、このオーケストラから更なる新しい響きを紡ぎだすことに成功したようです。
 まずは、シューベルト(1797-1828)の交響曲。最近まで、リンツ・ブルックナー管弦楽団とブルックナーの録音に勤しんでいたデニス・ラッセル・デイヴィス。すっきりとしたサウンドと、キレのよい解釈に一層磨きがかかっています。
 

SM188
\2300
ヴィヴィアーナ・アライザ・スタッフィーニ:アリアを歌う
 1.ベッリーニ(1801-1835):歌劇「ノルマ」第1幕「清らかな女神よ」/
 2.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「タンクレディ」第1幕「この胸の高鳴りに」/
 3.ロッシーニ:歌劇「タンクレディ」第1幕「愛の甘い言葉」/
 4.ロッシーニ:歌劇「オテッロ」第3幕「柳の下に腰をおろして-ああ、神様、眠りのうちに」/
 5.ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」第1幕「麗しい光が」/
 6.ドニゼッティ(1797-1848):
  歌劇「マリア・ストゥアルダ」第1幕「ああ、天の清らかな愛が私を…-天から一筋の光が降りて」/
 7.スポンティーニ(1774-1851):歌劇「ヴェスタの巫女」第2幕「無慈悲な女神よ」
ヴィヴィアーナ・アライザ・スタッフィーニ(メゾ・ソプラノ)/
プロヴディフ交響楽団/
ステラリオ・ファゴーネ(指揮)
録音 2012年9月1-4日 ブルガリア ルース,ハウス・オブ・カルチャー
 19世紀の初頭、作曲家たちが新しいオペラを書く時は、大抵興行主からの依頼であり、歌う歌手たちもあらかじめ決められていることが多かったのでした。そのため作曲家は歌い手の技量にあわせてアリアを書き、素晴らしい歌手を有していた劇場では、レベルの高い公演が行われていたのです。
 このアルバムに収録されているのは、そんな名歌手の一人イザベラ・コルブランのために書かれたもので、彼女は後にロッシーニと結婚します。
 コルブランはソプラノではなくメゾ・ソプラノでしたが、その表現力と声域の広さは驚くばかりのもので、これらのアリアを難なく歌いこなしたと言われています。そんなアリアを歌うのは、ミュンヘン生まれのメゾ・ソプラノ、スタッフィーニ。彼女の声は力強く表情豊か。1990年には来日経験もあるヴェテランです。
  


SM190
(6CD)
\4000→\3690
ウィーン交響楽団のバロックアンサンブル
 〜フィオーリ・ムジカーリ・トリベルク Vols.1-6

<CD1>
 1-3.ヴィヴァルディ(1678-1741):弦楽のための協奏曲 ト長調「アラ・ルスティカ」 RV151/
 4-7.テレマン(1681-1767):ヴィオラ協奏曲 ト長調 TWV51:G9/
 8-16.ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル RV621/
 17-20.サンマルティーニ(1695-1750):ハープシコード協奏曲 イ長調/
 21-27.ビーバー(1644-1704):6声のソナタ「Die Pauernkirchfahrt」/
 28-30.J.S.バッハ(1685-1750):2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043/
<CD2>
 1-7.テレマン:序曲 ヘ長調「牧歌風」TWV55:F7/
 8-12.J.S.バッハ:カンタータ「悲しみを知らぬ者」BWV209/
 13-15.ヴィヴァルディ:フルート協奏曲 ヘ長調「海の嵐」Op.10-1 RV433/
 16-18.ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 ホ短調 RV484/
 19-22.テレマン:リコーダーとファゴットのための協奏曲 ヘ長調 TWV52:F1/
<CD3>
 1.ヘンデル(1685-1759):メサイア HWV56 第3部「ラッパは鳴り響き」/
 2-4.トレッリ(1658-1709):トランペット協奏曲 ニ長調 G.28/
 5-9.J.S.バッハ:カンタータ「われは満ち足れり」BWV82/
 10-12.アルビノーニ(1671-1751):4声の弦楽のためのシンフォニア/
 13-18.テレマン:ターフェルムジーク 第2部 序曲(組曲) ニ長調 TWV55:D1/
<CD4>
 1-7.ブクステフーデ(1637-1707):「イエス、わが喜び」BuxWV 60/
 8-11.ヘンデル:カンタータ「アルプスの山よ」HWV81/
 12-14.J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ホ長調 BWV1053/
 15-17.ヘンデル:「いつも栄光を担いながら」HWV 87/
 18-23.テレマン:序曲(組曲) ハ長調「茶番劇」TWV55:C5/
<CD5>
 1-4.ヴァーゲンザイル(1715-1777):交響曲 ニ長調/
 5-7.ヴァーゲンザイル:チェロ協奏曲 イ長調/
 8-10.シュターミッツ(1717-1757):フルート協奏曲 ニ長調/
 11-12.ゼレンカ(1679-1745):われ主に感謝せん/
 13.ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):アヴェ・レジーナ・チェロールム/
 14-17.シュターミッツ:管弦楽のためのトリオ ハ長調 Op.1-1/
<CD6>
 1-7.テレマン:序曲(組曲) ニ長調 TWV55:D6/
 8-10.J.S.バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV1055/
 11-13.フェルスター(1693-1745):ホルン協奏曲 変ホ長調 /
 14-16.アルブレヒツベルガー(1736-1809):トロンボーン協奏曲 変ロ長調/
 17-19.F.X.リヒター(1709-1789):交響曲 ト長調
ヨハネス・フリーダー(ヴィオラ)…CD1:4-7/
ロレーナ・エスピーナ(メゾ・ソプラノ)…CD1:8-16.CD4:1-7.15-17/
ヨハンネス・ヘーメルレ(ハープシコード)…CD1:17-20.CD4:12-14/
ウィリー・ブックラー(ヴァイオリン)…CD1:28-30/
アンドレアス・グロスバウアー(ヴァイオリン)…CD1:28-30/
コルネリア・ホーラク(ソプラノ)…CD2:8-12.CD4:1-11/
アレクサンドラ・ウーリヒ(フルート)…CD2:8-15.19-22.CD5:8-10/
ロベルト・ブシュネク(ファゴット)…CD2:16-22/
クレメンス・サンダー(バリトン)…CD3:1.5-9/
ヴォルフガンク・ツィンメル(オーボエ)…CD3:5-9.13-18.CD6:8-10/
ハインリヒ・ブルックナー(トランペット)…CD3:2-4.13-18/
シュテファン・ロスラー(バス)…CD4:1-7/
アンドレアス・ポコルニー(チェロ)…CD5:5-7/
クロスティアン・シスト(バス)…CD5:11-13/
クリスティアン・ラドゥルナー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)…CD6:1-7/
ゲルゲリー・シュガー(ホルン)…CD6:11-13/
オットマン・ガイスヴィンカー(トロンボーン)…CD6:14-16/
ウィーン交響楽団バロック・アンサンブル/
クリスティアン・ビルンバウム(指揮)
ウィーン交響楽団の13人のメンバーによる洗練されたバロック音楽集。これらは1989年のブレゲンツ音楽祭で行われたコンサートのライブで、様々な独奏者を交えながら楽器の持つ可能性とサウンドを追求したユニークなものです。
 

SM192
\2300
聖なる戦争 X-ロドリーグ・アンサンブル
 1.ドビュッシー(1862-1918):シランクス(フルート、チェロとピアノ編)/
 2.ドビュッシー:前奏曲集 第2集-第12番 花火/
 3-5.ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調/
 6-8.マルティヌー(1890-1959):フルート、チェロとピアノのための三重奏曲 H.300/
 9.ローセンスレイガー(1920-1971):エヴォカシオン Op.25/
 10-12.マーク・ロドリーグ:聖なる戦争 X
ナヤット(ヴォーカル)/
ヒラタマキコ(ヴォーカル)/
ジアンナ・バレンティナ(ヴォーカル)/
マーク・ロドリーグ(電子楽器)/
J-P.アルノー(ターンテーブル)/
エヴァ・デミアニク(パーカッション)/
アンサンブル・アンテルコンタンポラン/
ロドリーグ・アンサンブル
<メンバー:マヤ・ボグダノヴィチ(チェロ)/
ジュリエン・ゲルナイ(ピアノ)/
マーク・ロドリーグ(フルート)>
録音 フランス パリ,Sofreson Studios
 クラシック音楽と現代音楽。その狭間に位置するロドリーグ・アンサンブルの生み出す音楽。
 まずはドビュッシーやマルティヌーと言ったお馴染みの作品が演奏されますが、これらは絶妙にアレンジされ、聞いたこともないような不思議な味付けがなされていて、もうここだけ聴いても眩惑されてしまうこと間違いありません。輪郭のぼやけた音楽は、最後のロドリーグ自身の作品である「聖なる戦争 X」でクライマックスを迎えます。
 冒頭の曲は「ドビュッシーのシランクスのようなもの」で始まりますが、これは引き延ばされ変形され、全く違う形に変容してしまいます。そのあとは…何でもありの世界。悪夢、それともエクスタシーでしょうか?
 

SM193
\2300
チェロ・パッショナート:4 for Peace
 1.ジョヴァンニ・ボナート(1961-):4 for Peace/
 2.アリ=サデ(1947-):変容「シューシュタル」(8台のチェロ編)/
 3.グバイドゥーリナ(1931-):ファタ・モルガーナ:踊る太陽)/
 4.ケレール(1980-):ドルチェ・マリンコニーア/
 5.ケレール:フリデュスカル(J.S. バッハの「イエス=キリストを記憶にとどめよ」 BWV67による)/
 6.ボナート:墓碑銘
エライネ・オルティス=アランデス(ソプラノ…6)/
ヒョンジョン・ベルガー(チェロ)/
ユリウス・ベルガー(チェロ)/
アンサンブル・チェロパッショナート
録音 ドイツ
 常に作曲家と親密な関係を築いているアンサンブル「チェロ・パッショナート」。このアルバムに収録された作品も全て彼らのために書かれたもので、曲の持つメッセージがぐいぐいと伝わってくる様は見事としか言いようがありません。未知の生き物が蠢いているかのようなボナートの「4 for Peace」、哀しみと光を湛えたケレールの「フリデュスカル」など難解さの中に色々が込められた音楽です。 
 

SM194
\2300
フランシスコ・アライサ(テノール):オペラ・アリア集
 1.モーツァルト(1756-1791):歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K527 第1幕「彼女の幸せこそ、私の願いです」
  〈録音 1987年 ミュンヘン放送管弦楽団/ラルフ・ヴァイケルト(指揮)〉/
 2.モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」第2幕「私の大切な人を」
  〈録音 1994年 ヘンデル祝祭管弦楽団/ユーハン・アルネル(指揮)〉/
 3.ロッシーニ(1792-1868):歌劇「セヴィリャの理髪師」第1幕「空はほほえみ」
  〈録音 1987年 ミュンヘン放送交響楽団/ハインツ・ワルベルク(指揮)〉/
 4.ビゼー(1838-1875):歌劇「真珠採り」第1幕「耳に残るは君の歌声」
  〈録音 1987年 ミュンヘン放送管弦楽団/ラルフ・ヴァイケルト(指揮)〉/
 5.グノー(1818-1893):歌劇「ファウスト」第2幕「この清らかな住まい」
  〈録音 1987年 ミュンヘン放送管弦楽団/ラルフ・ヴァイケルト(指揮)〉/
 6.マスネ(1842-1912):歌劇「ル・シッド」第3幕「ああ、全ては終わった-おお裁きの主、父なる神よ」
  〈録音 1997年 ミュンヘン放送管弦楽団/マーク・エルダー(指揮)〉/
 7.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「リゴレット」第3幕「風の中の羽のように」
 〈録音 1988年 ミュンヘン放送管弦楽団/リッコ・サッカーニ(指揮)〉/
 8.プッチーニ(1858-1924):歌劇「ラ・ボエーム」第1幕「冷たい手を」
 〈録音 1987年 ミュンヘン放送管弦楽団/ラルフ・ヴァイケルト(指揮)〉/
 9.ジョルダーノ(1867-1948):歌劇「アンドレア・シェニエ」第1幕「ある日青空を眺めて」
 〈録音 1993年 ヨーロピアン・コミュニティ・ユース管弦楽団/グスタフ・クーン(指揮)〉/
 10.チャイコフスキー(1840-1893):歌劇「エフゲニー・オネーギン」Op.24 第2幕「青春は遠く過ぎ去り」
 〈録音 1987年 ミュンヘン放送管弦楽団/ラルフ・ヴァイケルト(指揮)〉/
 11.ワーグナー(1813-1883):歌劇「ローエングリン」第3幕「はるかな国に何たりとも近づけ得ぬ場所が」
 〈録音 1990年 フェニーチェ フェニーチェ劇場管弦楽団/クリスティアン・ティーレマン(指揮)〉/
 12.ワーグナー:歌劇「ワルキューレ」第1幕「父上は私に刀を約束してくださった」
 〈録音 2007年 チロル祝祭管弦楽団/グスタフ・クーン(指揮)〉
 1950年、メキシコ生まれの名テノール、フランシスコ・アライサの名唱集です。彼は1977年にチューリッヒの歌劇場のレギュラーメンバーを皮切りに、1988年にはウィーン国立歌劇場の「宮廷歌手」になり、同時に世界の歌劇場で大活躍してきました。またモーツァルトとロッシーニの名解釈者として知られ、その明るく輝かしい声は多くのファンに愛されています。ここでは違った年代の歌唱が収められており、脂の乗り切った80年代後半の歌から、ヘビーなレパートリーとして選んだという2007年の「ワルキューレ」まで声の変遷を聴くことができます。例えば同じワーグナーでも1990年の「ローエングリン」と2007年の「ワルキューレ」での声質の違いや表現力の細やかさの違いを聞き分けるのも一興でしょう。
 

SM195
\2300
未来・ニシモト=ノイベルト:J.S.バッハ&ブラームスを弾く
 1-6.J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826/
 7-8.J.S.バッハ:半音階幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903/
 9-14.ブラームス(1833-1897):6つの小品 Op.118
  <第1番:間奏曲 イ短調/第2番:間奏曲 イ長調/
   第3番:バラード ト短調/第4番:間奏曲 ヘ短調/
   第5番:ロマンス ヘ長調/第6番:間奏曲 変ホ短調>/
15-18.ブラームス:4つの小品 Op.119
 <第1番:間奏曲 変ロ短調/第2番:間奏曲 ホ短調/
  第3番:間奏曲 ハ長調/第4番:狂詩曲 変ホ長調>
未来・ニシモト=ノイベルト(ピアノ)
録音 2011年&2012年 ドイツ ミュンヘン,音楽演劇大学 大コンサート・ホール
 バッハとブラームス。ドイツ音楽の神髄とも言える2人の作曲家の作品集です。バッハの極めて創造的な音楽。そしてブラームスの後期の内省的な音楽。どちらもピアノ曲でありながら、シンフォニックであり素晴らしく充実した音で書かれたものです。ピアニストの未来・ニシモト=ノイベルトはドイツで活躍する実力派。既発のJ.S.バッハ作品集(SM154)でも味のある演奏を聴かせましたが、今回はそこにブラームスを付け加えたことで、また新しい世界を開拓しています。




SOSPIRO

 イギリスのみならず、世界最高のサクソフォン・プレイヤー&音楽家ジョン・ハールがプロデュースする「Sospiro」レーベルをご紹介します。
 レーベル名のSospiroとはイタリア語で「ため息」の意味。レーベルでは最先端の作曲家、ソングライター、ミュージシャンによるジャンルを超えた“ため息のでるような”音楽をリリースしていきます。


SOSJH100213
\2000→\1890
ジョン・ハール:アート・ミュージック
 1-4. A Painted Life-描かれた命
  <ベルリン・タンゴ/夢判断/記憶と想像/描かれた命>/
 5-7. The Arrival of Spring-春の到来
  <第1番:森の中/第2番:天使の目/第3番:春の到来>/
 8.Innocent-イノセント/9.In Nomineイン・ノミネ/
 10-14. Arcadia-アルカディア<祈り/行進/瞑想/進化/献呈>
サラ・レオナード(ソプラノ)…1-7/
パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリン)…10-14/
スティーヴ・ロッダー(ピアノ)…1-7.10-14 他/
ジョン・ハール(ソプラノ・サクソフォン&ベース&電子楽器 他)
レーベルからの紹介文に堂々と記されたこの文章。「an unashamedly old-fashioned concept album-いまさら臆面もなく、古いスタイルのコンセプトに基いた音楽」確かにこのアルバムから聞こえてくるのは、若干懐かしさを孕む音かもしれません。とは言え、内容は明らかに90年代のものから進化しています。
 ディヴィッド・ホックニーやルシアン・フロイドの絵画からインスパイアされた楽曲たちは、ソプラノのレオナードとヴァイオリンのシュポルツル、ピアノのロッダーとジョン・ハールの手によって、見事な音世界を構築しています。ハール(1956-)が得意とする瞑想的な雰囲気も丁寧にかもし出されています。
 

SOSJO100212
\2000
ジャック・オマー:ジョアンナの音楽
 1.Something Wicked this Way Comes-邪悪な何かがやってくる
 2.Strange Are the Ways-奇妙な方法
 3.Priests and Professors-司祭と公言者
 4.That Old and Familiar Bed-古くて馴染んだベッド
 5.The Golden Shore-金色の海辺
 6.Ferryville-フェリーの街
 7.There Is a Light-光がある
 8.Poor Little Son of Mine-私の貧しい小さな息子
 9.The Odalisque-オダリスク
 10.Song for My Brother-私の兄弟のための歌
 11.The Music of Joanna-ジョアンナの音楽
ジャック・オマー(ヴォーカル&アコースティック・ギター)
ナイル・マッコール(ヴォーカル&アコースティック・ギター&エレキ・ギター)
サラ・アレン(フルート&アルト・フルート)
サイモン・エドワーズ(コントラバス)
ネイル・コウリー(オルガン&ピアノ)
マーティン・バーカー(ドラム&パーカッション) 他
録音: Yellow Fish, The Church and Cave
 Sospiroレーベルの第2弾リリース。こちらはエキサイティングなシンガーソングライター、ジャック・オマーのデビュー・アルバムとなります。
 スモーキーなヴォーカルを持ち、共感溢れるギター、ピアノを操るオマーの作り出す歌は、聴き手の心の底に秘めた思い出を拾い上げます。また各々の曲に付されたタイトルも意味深であり、小さな棘のように心に小さな痕跡を残していくのです。
  

SOSRB100112
\2000
ゲーム・ショー
 1.マイケル・ボール(1946-):サクソフォン協奏曲/
 2.アンディ・スコット(1966-):2台のサクソフォンとウィンド・オーケストラのための協奏曲「黒い雨」/
 3.グラハム・フィトキン(1963-):ゲーム・ショー/
 4-5.ヤコプ・デル・フェルトハウス(1951-):タラハッチー協奏曲
  (M.ロジャースによるアルト・サクソフォンとウィンド・オーケストラ編)
ロブ・バックランド(サクソフォン)/
ジョン・ハール(サクソフォン…2)/
王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラ/
マーク・ヘロン(指揮…1.2)/
クラーク・ランデル(指揮…3.4-5)
録音 2011円11月14-15日,2012年2月20-22日 UK ドルセット 王立ノーザン音楽大学・オペラ劇場
 最新鋭のイギリスの作曲家たちのクールなサックス音楽集。
 アンティ・スコットの作品にはジョン・ハール自身も参加。壮麗かつ神秘的な音が広がります。これはサックスの可能性を極限まで追求したアルバムです。



 

TOCCATA CLASSICS



TOCC-22
\2600→\2390
アントン・ライヒャ:弦楽四重奏曲全集 第1集
 1-4.弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.48-1/
 5-8.弦楽四重奏曲 ト長調 Op.48-2
クロイツェル弦楽四重奏団
録音 2013年2月6&25日 エルドバリー 聖ジョン・バプティスト ※初録音
 チェコ出身、フランスとドイツで活躍したため、その呼び名が様々になってしまったライヒャ(1770-1836) こちらはドイツ読み、チェコ名はレイハ、フランス名はライシャ&レイシャとなります)の弦楽四重奏曲です。彼は教育者としても名高く、パリ音楽院の作曲家教授としてベルリオーズを始め、グノー、フランクらを育てましたが、何より彼の名前が知れ渡っているのは「ベートーヴェンの友人」ということでしょうか。とはいうものの、知名度の高さほどには、その作品は知られておらず、現在では室内楽曲のいくつかが聴かれる(それも管楽のための曲が多い)のみです。
 TOCCATAレーベルでは、そんなライヒャの弦楽四重奏曲全曲をリリース。彼がいかに偉大な作曲家であったかを実証して行きます。
 


TOCC-163
\2600→\2390
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第3集
 1-9.序奏と華麗な変奏曲 Op.6/
 10-11.ルイ・シュポアの「最愛のオブジェトの死」による序奏とエレジー Op.10/
 12-18.シュトラウスのワルツによる序奏と変奏曲 Op.26/
 19-26.束の間の思考(抜粋)/
 27-28.オペラ「ラ・ジュイヴ」の思い出/
 29-36.ハンガリー民謡による変奏曲 Op.22
シェルパン・ルプー(ヴァイオリン)/
イアン・ホブソン(ピアノ)
 生前はパガニーニを凌ぐほどの人気を誇っていたにも拘わらず、現在では、ごく一部の曲のみが知られるヴァイオリンの大家エルンスト(1814-1865)。TOCCATAレーベルでは彼の作品の全てを紹介すべくシリーズが進行しています。
 こちらは第3集であり、オペラから素材を取ったアンコールピースが中心に収録されています。とりわけ変奏曲の形式はその特質を存分に発揮するものであり、ここでもヴァイオリンの目くるめく技巧を存分に堪能することができます。ヴァイオリニストのルプーは、繊細な表現と落ち着いた音色を持つヴァイオリニストで、エルンストの隠れた魅力を引き出すのに一役買っています。
 

TOCC-165
\2600
ルイス・カルロス・フィゲーロア:作品集
 1-4.管弦楽のための組曲/5-7.ピアノ協奏曲 イ短調/
 8-10.フルート、弦楽オーケストラとティンパニのためのコンチェルティーノ/
 11-14.弦楽四重奏曲 ハ長調 ※11-14…初録音
ウィルソン・カサリャス(ピアノ)…5-7/
ブライアン・ムニョス(フルート)…8-10/
コロンビア・ナショナル・コンセルヴァトリー交響楽団…1-10/
グエラシム・ヴォロンコフ(指揮)…1-10/
Q-Arte四重奏団…11-14
録音 2012年8月18-19日 ボゴタ コロンピア州立大学 レオン・デ・グリーフ・オーディトリウム
 1923年生まれのフィゲーロア(1923-)はコロンビアを代表する音楽家の一人です。彼の作品はコロンビア国内では広く知られていますが、まだ世界的な認知を得るまでに至っておりません。このリリース、彼の単独の作品集としては初めてのものであり、この魅力的な作曲家の全容を知るにはぴったりの1枚と言えるでしょう。
 ヴィラ=ロボスの流れを汲む躍動的な作風は、活気に満ちた南米音楽の影響をまるまる受けたもの。ピアノ協奏曲でのはじけるような音の粒と、炸裂するリズム。これらが端的に物語っていると言えそうです。熱い音楽が詰まっています。
  

TOCC-174
\2600
エルンスト・ミエルク:作品集
 1.序曲「マクベス」ヘ短調 Op.2/
 2.古いボヘミアのクリスマスの歌 Op.5/
 3.劇的序曲 ニ短調 Op.6/
 4.古いゲルマンの冬の祭り Op.7/
 5.フィンランド組曲 ニ短調 Op.10
ユハ・コティライネン(バリトン)…4/
ヘルシンキ・アカデミー男声合唱団…2.4/
カンピン・ラウル室内合唱団…2/
ヘルシンキ大学交響楽団/
ミック・ムルドヴェー(指揮)
録音 2013年10月27-28日…1.3.5, 2013年2月23-24日…2.4 フィンランド Uusi Paviljonki Hall
 エルンスト・ミエルク(1877-1899)はフィンランドの作曲家、ピアニストです。彼は生まれつき虚弱体質でしたが、それでも14歳の時にはベルリンに留学、シュテルン音楽院で学んだ後はブルッフに個人指導を受け、更なる研鑚を積みました。ピアニストとしても才能に恵まれ、また20歳の時には自作の「交響曲ヘ短調」がヘルシンキで初演されるなど、順風満帆な人生が約束されたのです。
 しかし、それもつかの間、22歳の誕生日の2日前に持病が悪化、その生涯に幕を下ろしたのでした。このアルバムに収録された作品はわずか3年間という短い期間に書かれたものですが、その才能の伸張には驚くものがあります。「フィンランド組曲」での独創的な音楽を聴くにつけ、この人があと50年生きていたらと思わざるを得ないでしょう。
 

TOCC-186
\2600
アナトーリ・アレクサンドロフ:ピアノ作品集 第1集
 1.バラード Op.49(1939/1958改編)/
 2-5.4つの語り Op.48(1939)/
 6-8.ピアノ・ソナタ 第8番 変ロ長調 Op.50(1939-1944)/
 9-14.エコー・オブ・ザ・シアター Op.60(1940年代半ば)/
 15-24.ロマンティックなエピソード Op.88(1962)
  ※1-5.9-14…初録音、6-8…CD初録音
ノ・キョンア(ピアノ)
録音 2013年5月21-23日 北テキサス マーチソン・パフォーミング・アーツ・センター
 モスクワに生まれ、母親からピアノの手ほどきを受けたアレクサンドロフ(1888-1982)。最初はタネーエフに作曲を習い、その後はモスクワ音楽院でセルゲイ・ワシレンコに師事しています。管弦楽作品もありますが、その作品のほとんどはピアノ曲と、ピアノ伴奏付きの歌曲であり、スクリャービンとメトネルの良いところどりのような後期ロマン派のスタイルを汲む独自の作風が魅力的です。ピアノ・ソナタは全14曲。ここでは中期の第8番を中心に、様々な年代の小品を収録。ロシア・ピアニズムにおける忘れられた作品をお楽しみいただけます。
 

TOCC-191
\2600
アンリ・アルドゥアン:四部のカペラ・ミサ全集 第1集
 1-8.ミサ 第1番 Incipite Domino in tympanis/
 9-16.ミサ 第3番 Jucundum sit eloquium meum/
 17-24.ミサ 第4番 Exaltate et invocate nomen ejus
セント・マーティン室内合唱団/
ティモシー J.クルーガー(指揮)
録音 2012年4月21日…9-13, 2013年5月6-17日…1-8.17-24 コロラド デンヴァー,聖エリザベス・ハンガリー・ローマン・カトリック教会
 フランス後期バロックの作曲家アルドゥアン(1727-1808)。彼は質素な家庭に生まれ8歳の時にランスの大聖堂聖歌隊員となります。
 そこで音楽教育を受けました。その後は神学校に入り、1751年には正式な聖職禄を受け、合唱団の音楽監督も引き受けます。市街地で毎週行われるコンサートのために世俗曲も多く書きましたが、これが反感を買ってしまったため、1773年頃には世俗音楽の作曲はやめてしまったようです。1789年のフランス革命による教会の施設が解散の憂き目に合い、彼の立場も微妙になってしまったため、1801年に引退。そしてその存在は忘れられてしまいました。ここではそんな彼の作品を復刻しています。




BRIDGE


BCD 9378
(3CD 2枚価格)
\4400
「ヴォルフ:歌曲集」
 (1)ヴォルフ:スペイン歌曲集(全44曲)
 (2)ヴォルフ:イタリア歌曲集(全47曲)
ミヒャエラ・ゼリンガー(Ms)
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)
(1)ブリジット・シュタインベルガー(S)
 ラッセル・ライアン(pf)
(2)ゲオルグ・ベックマン(Pf)
 名バリトン、ホルツマイアーを中心としたヴォルフ歌曲集

 録音:2010年3月ウィーン・ラディオ・クルトゥーア・ハウス、DDD、3:02:40

 バリトン歌手のホルツマイアーの監修の下、ドイツとオーストリアを中心とした歌手とピアニストによるヴォルフの二つの歌曲集をディスク3枚に渡ってコンプリート。明るく張りのある歌声を聴かせるホルツマイアー、明暗の切り替えが絶妙なゼリンガーによるイタリア歌曲集では、爽やかさ湛えたドラマが展開される。スペイン歌曲集では、アメリカ人ピアニスト、ライアンの表現力豊かな伴奏にも注目したい。
 
BCD 9403
\2200
「モーツァルト:ピアノ協奏曲集(室内楽版)」
 (1)ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
 (2)ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415
 (3)ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449
アン=マリー・マクダーモット(Pf)
カルダー四重奏団
(3)デイヴッド・J・グロスマン(Cb)
 アン=マリー・マクダーモットの室内楽版モーツァルトのピアノ協奏曲第12〜14 番

 録音:2012年12月ニューヨーク・芸術文学アカデミー、DDD、75:54

 弦楽四重奏を伴奏としたモーツァルトのピアノ協奏曲集。第14 番のみ、それにコントラバスが加わることで、通常の室内楽版にはない厚みのある演奏になっている。1963 年クイーンズ生まれのマクダーモットは、アメリカの様々な音楽祭の監督を務める、プロコフィエフ演奏に定評のあるアメリカのピアニスト。ナージャ・サレルノ・ソネンバーグの共演者としてもしられている。あでやかで、アダルトなピアニズムが特徴だ。
 

BCD 9398
\2200
「ジョージ・パール(1995-2009):弦楽四重奏曲集」
 弦楽四重奏曲第2番ニ短調op.14(1942)
 弦楽四重奏曲第5番(1960)
 秩序の窓(弦楽四重奏曲第8番)(1988)
 モルト・アダージョ(1938)
ダイダロス四重奏団
 録音:2012年6&9月ニューヨーク・ディメンナ・クラシック音楽センター、DDD、68:16

 渡米したクルシェネクの弟子として、セリー音楽の理論家でもあった作曲家ジョージ・パール。ストラヴィンスキーとアルバン・ベルク協会を設立した彼の四重奏曲第2番は、ベルクのようなしっとり感のあるウィーン楽派風。第5番は微分音を用い、第8番はさらに晦渋な装いを見せるものの、そこには独特なリリカルさを潜ませる。
 

BCD 9399
\2200
「ジョン・マスト(b.1954):ピアノ協奏曲集」
 (1)ピアノ協奏曲第1番(19882005)
 (2)2つのコンサート用断片〜2曲(1996/1990)
 (3)ピアノ協奏曲第2番(2006)
ジョン・マスト(Pf)
(1)スコット・ユー(指揮)
 オーゼンセ交響楽団
(3)グレン・コルテーゼ(指揮)
 グリーリー・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:(1)(2)2012年5月、(3)2010年3月、DDD、68:27

 ジョン・マストは、近年アメリカで評価が高まりつつある作曲家。日本では、辻井伸行が優勝したヴァン・クライバーンコンクールで現代曲の課題曲を担当したことでも知られるようになった。自身がピアニストだけに、ピアニズムの粋を尽くした作品が並ぶ。憂いの気配の強い協奏曲第1 番、ユーモラスなオーケストレーションが魅力なネオ・ロマン風第2 番。そして、気の効いたアンコール・ピース作品も。
 

BCD 9401
\2200
「ギター四重奏のためのイタリアの現代作品」
 カルメロ・ニコトラ:アブシンチウム
 マウロ・スキアボーネ(b.1975):四重奏曲第5番
 ニコラ・ジャッペッリ(b.1975):カタストロフ・ポルカ
 ジョヴァンニ・ソッリマ(b.1962):レオナルドの寓話
 パオロ・アルカ(b.1953):4人のためのワルツ
 ブルーノ・マデルナ (1920-1973):衛星のためのセレナータ
ギタリアン四重奏団
 録音:2011年1月ローマ・市民芸術学校、DDD、51:25

 四台のギターによるイタリア現代作品集。ギターのアンサンブルならではの特殊な音響を追求した「レオナルドの寓話」、諧謔を極めた「カタストロフ・ポルカ」や、フレキシブルな編成と演奏様式で知られる「衛星のためのセレナータ」(このギター四重奏で聴くと、ここまで軽やかな作品だったのかと驚かされる)など多彩なスタイルな作品を収録している。最後のマデルナ作品以外はギタリアン四重奏団のために書かれ、世界初録音。
 
BCD 9402
\2200
「エアリー」
 〜ジョン・マクドナルド:ヴァイオリンとピアノのための音楽

  リリカル・スタディop.10-2(1985)/ポエムop.12B (1985)/
  シェーンベルクの主題による短いパスティーシュop.15(1985)/
  4つのひたむきな細密画op.27(1987)/
  ユリの花イベント(7つの小さな習作のための組曲)op.97(1989)/
  ヴァイオリン独奏のためのソナタop.219(1994)/
  6つの簡潔な小品による組曲op.326(1999-2000)/
  ラインズ・アフター・キーツop.326(2000)/エアリーop.436(2007-2008)
ジョアンナ・クルコウィッツ(Vn)
ジョン・マクドナルド(Pf)
 録音:2010年3月マサチューセッツ・タフツ大学ディストラー・パフォーマンス・ホール、DDD、65:06

 ジョン・マクドナルドは、中堅といっていい世代に属するアメリカの作曲家。作品番号からもわかるように多作で、当盤の収録作品にはベケットやキーツの詩にインスパイアされた曲もあるが、作曲家本人はより純音楽的な作品を志向しているらしい。作曲者のピアノとクルコウィッツのヴァイオリンのデュオからは、透明感のある抒情が香り立つ。
 

BCD 9404
\2200
「ギターのための新しい音楽第8集」
 (1)デイヴィッド・スタロビン(b.1951):
  カール・ニールセンの主題による変奏曲(2010)
 (2)ポール・ランスキー(b.1944):パルティータ(2010)
 (3)ポール・ルーザス(b.1949):6つのページ(2008)
 (4)ジョージ・クラム(b.1929):アルハンブラの幽霊(2009)
デイヴィッド・スタロビン(G)
(2)吉永真梨(Perc)
(4)パトリック・メイソン(Br)
 ダニエル・ドラックマン(Perc)
 録音:2012年6月フィラデルフィア・グールド・リハーサル・ホール、DDD、55:36

 「20 世紀で最も影響力のあるアメリカのクラシック・ギタリスト」(サウンドボード誌)と呼ばれたスタロビンによる21 世紀のギター作品集。BRIDGE レーベルの看板作曲家でもあるルーザスとクラムの作品を始めとして、明確な個性を持った作品が並ぶ。ガルシア・ロルカの詩に基づくクラム作品は、この作曲家の最近の傾向としてより抒情性を増している。ランスキー作品で打楽器を担当する吉永真梨は、鹿児島出身でカーティス音楽院へと進み、現在はアークス・デュオのメンバーとしても活躍中。
 

BCD 9418
\2200
「マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):作品集第2集」
 (1)サヴォワの主題による大変奏曲WoO(posth)G-1/
 (2)アレグレットop.98, no.4/(3)アンダンティーノop.98, no.7/
 (4)前奏曲op.83,no.1/(5)変奏曲op.24a/(6)2つのロンドop.68/
 (7)前奏曲op. 83,no.4/(8)アレグレットop. 98,no.8/
 (9)ケルビーニの行進曲による変奏曲op.110
デイヴィッド・スタロビン(g)
(5)アマリア・ホール(Vn)
(6)イノン・バルナタン(Pf)
 録音:2010-2012年ニューヨーク、DDD、58:16

 幅広いレパートリーを持つスタロビン(このレーベルにはソルやカーターなど20 枚以上の録音がある)が最近特に関心を持っている作曲家は、ジュリアーニだという(第1集はBCD9029)。19 世紀初頭のウィーンでギターのヴィルティオーゾとして知られ、多くのギター曲を残したジュリアーニの初期ロマン風の抒情性が、スタロビンの完璧なテクニックによって紡ぎ出されている。「変奏曲」はヴァイオリン、「ロンド」はピアノとの二重奏だが、いずれもその風通しのいいアンサンブルが実に爽やか。




TUDOR


TUDOR 7166
\2300
カプリッチョ・バロック・オーケストラ
 (1)ペルゴレージ:スターバト・マーテル(35:17)
 (2)グレゴリ:合奏協奏曲Op.2-9(3:38)
 (3)グレゴリ:合奏協奏曲Op.2-10(5:05)
カプリッチョ・バロック・オーケストラ
 (リーダー:ドミニク・キーファー)
(1)チューリヒ少年合唱団
 (アルフォンス・フォン・アールブルグ:合唱指揮)
ヨナ・シェンケル(ボーイ・ソプラノ)
アレックス・ポッター(カウンター・テナー)
 カプリッチョ&チューリヒ少年合唱団のペルゴレージ

 録音:2013年1月24-27日チューリヒ・ノイミュンスター教会

 スイスのピリオド楽器アンサンブル「カプリッチョ」のTUDOR レーベルへの5 枚目のアルバム。今回は小編成のアンサンブルにチューリヒ少年合唱団を迎えてペルゴレージ(1710-36)の遺作で代表作のスターバト・マーテル(悲しみの聖母)を録音。清楚で美しい児童合唱とフランス風の柔らかいアンサンブルが夭逝の天才ペルゴレージの名作に気高く演奏しています。カップリングは「カプリッチョ」の選抜メンバーが、ジョヴァンニ・ロレンツォ・グレゴリ(1663-1745)の悲しげな合奏協奏曲を収録。




EIGENART



10460
(2CD)
\4000→\3690
クラウス・カンギーサー(チェロ)
 バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 BWV.1007-1012

CD. 1
 1. 第1番 ト長調 BWV.1007
 2. 第2番 二短調 BWV.1008
 3. 第6番 ニ長調 BSV.1012
CD. 2
 1. 第3番 ハ長調 BWV.1009
 2. 第4番 変ホ長調 BWV.1010
 3. 第5番 ハ短調 BWV.1011
クラウス・カンギーサー(チェロ)
 愛知県立芸術大学とケルン音楽大学の交流事業として数多く日本に訪れ、公開レッスンや演奏会を行い日本でもなじみの深い、ドイツ出身でケルン音楽大学教授で前副学長のクラウス・カンギーサーによるバッハです。
 彼のチェロは、巨匠エマヌエル・フォイヤマンも愛したサルツブルク生まれのダビット・テヒラー David Tecchler が1724年にイタリアで製作したものです。
 力強い音質が魅力的なこの楽器を通して伝統を重んじながら思慮深く音楽に対して真摯に向き合う姿勢が音となり、聴き手に迫ります。2012年6月ドイツ、ホンラート Honrathでの録音




TACET(Blu-rayオーディオ)


B 184
(Blu-rayオーディオ)
\2500
アウリン弦楽四重奏団 ハイドン:弦楽作品集
ハイドン:
 1. 弦楽四重奏曲 op.55 No.1 Hob. III: 60 イ長調
 2. 弦楽四重奏曲 op.55 No.2 Hob. III: 61 ヘ短調「かみそり」
 3. 弦楽四重奏曲 op.55 No.3 Hob. III: 62 変ロ長調
アウリン弦楽四重奏団 
マティアス・リンゲンフェルダー(ヴァイオリン) 
イエンス・オッパーマン(ヴァイオリン) 
スチュアート・イートン(ヴィオラ) 
アンドレアス・アーント(チェロ)
2010年 ドイツ、ホンラート教会 Kirche Honrathでの録音
※5.1 マルチ・チャンネル 24bit/96khz TACET Real Surround Sound (初期設定)
ステレオ 2チャンネル 24bit/96khz (画面上で切り換え)
※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。
※収納ケースは通常のCD(縦:125mm 横:140mm 幅:10mm)のサイズです。

※1981年にケルンで結成されたアウリン弦楽四重奏団。
ケルン音楽大学でアマデウス弦楽四重奏団に学び、ガルネリ弦楽四重奏団にアメリカで学んだ後、数々の国際コンクールで賞を受け、現在に至るまで多くの演奏会を行い、且つレパートリーを広げています。
※明快な表現力で緊張感溢れる音楽を作り出す実力派の演奏家達です。
  

B 188
(Blu-rayオーディオ)
\2500
アウリン弦楽四重奏団 ハイドン:弦楽作品集
ハイドン:
 1. 弦楽四重奏曲 op.2 No.1 Hob. III: 7 イ長調
 2. 弦楽四重奏曲 op.2 No.2 Hob. III: 8 ホ長調
 3. 弦楽四重奏曲 op.2 No.4 Hob. III: 10 ヘ長調
 4. 弦楽四重奏曲 op.2 No.6 Hob. III: 12 変ロ長調
アウリン弦楽四重奏団
2010年 ドイツ、ホンラート教会 Kirche Honrathでの録音
※5.1 マルチ・チャンネル 24bit/96khz TACET Real Surround Sound (初期設定)
ステレオ 2チャンネル 24bit/96khz (画面上で切り換え)
※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。
※収納ケースは通常のCD(縦:125mm 横:140mm 幅:10mm)のサイズです。
 

B 191
(Blu-rayオーディオ)
\2500
アウリン弦楽四重奏団 ハイドン:弦楽作品集
ハイドン:
 1. 弦楽四重奏曲 op.77 No.1 Hob. III: 81 ト長調
 2. 弦楽四重奏曲 op.77 No.2 Hob. III: 82 ヘ長調「雲がゆくまで待とう」
 3. 弦楽四重奏曲 op.103 Hob. III: 83 二短調 (未完の作品)
 4. 弦楽四重奏曲 op.42 Hob. III: 43 二短調
アウリン弦楽四重奏団
2010年 ドイツ、ホンラート教会 Kirche Honrathでの録音
※5.1 マルチ・チャンネル 24bit/96khz TACET Real Surround Sound (初期設定)
ステレオ 2チャンネル 24bit/96khz (画面上で切り換え)
※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。
※収納ケースは通常のCD(縦:125mm 横:140mm 幅:10mm)のサイズです。
 

B 198
(Blu-rayオーディオ)
\2500
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト (1897-1957):
 1. 弦楽六重奏曲 op.10
 2. ピアノ五重奏曲 op.15
トーマス・ヘル(ピアノ) 
カメラータ・フリーデン
 エードリアン・エイドラム(ヴァイオリン) 
 エドワード・ダニエル(ヴァイオリン) 
 グレース・リー(ヴィオラ) 
 テツウミ・ナガタ(ヴィオラ) 
 ライオネル・ハンディ(チェロ) 
 バソロミュー・ラフォレ(チェロ) 
2011年録音
※5.1 マルチ・チャンネル 24bit/96khz TACET Real Surround Sound (初期設定)
ステレオ 2チャンネル 24bit/96khz (画面上で切り換え)
※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。
※収納ケースは通常のCD(縦:125mm 横:140mm 幅:10mm)のサイズです。

※カメラーダ・フリーデンは、1963年イギリスに生まれイギリス、ベルギードイツの各音楽大学で学んだヴァイオリニストであり指揮者であるエードリアン・エイドラム(ヴァイオリン)を中心とするアンサンブル。
エイドラムは、ドイツのフリーデンで毎年行われる音楽祭 International Freden Music Festival のディレクターとして、そのプログラムに深く関わり若き作曲家達に新曲を依頼する等、現代音楽への取り組みを行い且つ演奏家として初演に携わるなどさまざまな音楽活動で広く活躍しています。
※トーマス・ヘル(ピアノ) Thomas Hell
1970年ドイツに生まれハノーバー国立音楽大学で学んだ後、ソリスト、室内楽後進への指導、また、自ら作曲を行うなど、その音楽活動は多彩です。
リゲティのエチュードの演奏でリゲティと親交の深かった作曲家クルダークやピアニスト、ブレンデルからの絶賛を受けています。
※若く実力のあるアーティスト達によって結成されたカメラータ・フリーデンが優れたピアニストであるトーマス・ヘルと組み、美しいメロディが特徴的なコルンゴルトの2曲をみずみずしい感性且つ、情感豊かに歌い上げます。
 

B 207
(Blu-rayオーディオ)
\2500
ラヴェル:
 1. ラ・ヴァルス 2. マ・メール・ロワ 3. ツィガーヌ
 4. ボレロ 5. 亡き王女のためのパヴァーヌ
カルロ・リッツィ指揮 
ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団、
アムステルダム
2012年3、4月 オランダ、アムステルダム、ブルース・ファン・ベルラーヘ
:Beurs van Berlage でのセッション録音
※5.1 マルチ・チャンネル 24bit/96khz TACET Real Surround Sound (初期設定)
ステレオ 2チャンネル 24bit/96khz (画面上で切り換え)
※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。
※収納ケースは通常のCD(縦:125mm 横:140mm 幅:10mm)のサイズです。

※イタリア生まれでオペラ指揮者として世界の歌劇場で優れた実績を築くカルロ・リッチによるラヴェル。リッチは、ネーデルランド・フィルから色彩感に富んだ美しく繊細な音を引き出し、極上のラヴェルを聴かせます。※TACET社は、得意とする真空管マイクロフォンで繊細な音を漏らさずパッケージしており、驚くべくクオリティで聴く者を実演の現場にさらに近づけ、彼らの奏でる音楽へといざないます。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BRIDGE



BCD 9397
\2200→\1990
「ストイフェサント四重奏団とアルフレッド・ガロドロ」
 (1)ブラームス:クラリネット五重奏曲op.115
 (2)モーツァルト:弦楽四重奏曲第20番ニ長調K.499
 (3)モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番ニ長調K.575
ストイフェサント四重奏団
(1)アルフレッド・ガロドロ(cl)
 往年の名ジャズ・プレイヤー、アル・ガロドロとストイフェサントSQの歴史的録音!

 録音:(1)1947年ニューヨーク・マジェスティック劇場、(2)(3)1951年ニューヨーク・ヴィレッジ・ルター教会、ADD(モノラル)、79:51

 ジャズ・プレイヤーのガロドロはトスカニーニ指揮NBC 交響楽団と共演するなど、ジャンルを超えた活躍をしたクラリネット・サックス奏者で、そのヴィルティオーゾぶりはブラームスでも発揮されている(最終楽章・変奏曲での枠に囚われない表現がいい)。ストイフェサント四重奏団は、NBC交響楽団メンバーであったシルヴァンとアランのシュルマン兄弟によって設立されたカルテット。
 古雅な響きのアンサンブルながら、屹立するかのようにスピーディーでシャープな表現も存分に交えてくる、この時代の合衆国ならではの四重奏団だ。




GRAND SLAM



GS 2104
\2400→¥2190
ミュンシュのオープンリール・テープ復刻第2弾!
 (1)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67
 (2)フランク:交響曲 ニ短調
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
 ベートーヴェンの「運命」とフランクの交響曲

 録音:(1)1955 年5 月2 日、(2)1957 年3 月11 日、以上、ボストン、シンフォニー・ホール/ステレオ、セッション
 使用音源:(1)RCA(U.S.A.) ESC-7 ( オープンリール・テープ、2トラック、19 センチ) (2)RCA(U.S.A.) ESC-58 ( オープンリール・テープ、2トラック、19 センチ)

 ■制作者より
 シューベルトの「未完成」+ブラームスの交響曲第2 番(GS 2098) に続く、オープンリール・テープ復刻第2 弾です。前回同様、今回もセミ・プロ仕様の2 トラック、19 センチのテープを使用しています。当復刻盤で聴くと、この当時でもこれだけの情報量があったのだと驚かされます。
 ■解説書の内容
 アメリカ『タイムTIME』誌、1949 年12 月19 日号から、ミュンシュのプライヴェートについて記した部分を訳して掲載しています。ミュンシュは大のインタビュー嫌いとしても知られており、指揮台を離れた彼について書かれたり、語られたりしている文献はほとんどなく、たいへんに貴重です。リハーサルのこと、本番でのハプニング、好きな食べ物、夫人と愛犬についてなど、楽しい内容です。(以上、平林 直哉)


<メジャー・レーベル>

SONY



8888379597-2
\2500→\2290
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
  インヴェンションとシンフォニア BWV772-801

 インヴェンション
  BWV 772-786第1番ハ長調 BWV 772第2番 ハ短調
  BWV 773第3番 ニ長調 BWV 774第4番 ニ短調 BWV 775第5番 変ホ長調
  BWV 776第6番 ホ長調 BWV 777第7番 ホ短調 BWV 778第8番 ヘ長調
  BWV 779第9番 ヘ短調 BWV 780第10番 ト長調 BWV 781第11番 ト短調
  BWV 782第12番 イ長調 BWV 783第13番 イ短調 BWV 784第14番 変ロ長調
  BWV 785第15番 ロ短調 BWV 786シンフォニア BWV 787-801第1番 ハ長調
  BWV 787第2番 ハ短調 BWV 788第3番 ニ長調 BWV 789第4番 ニ短調
  BWV 790第5番 変ホ長調 BWV 791第6番 ホ長調 BWV 792第7番 ホ短調
  BWV 793第8番 ヘ長調 BWV 794第9番 ヘ短調 BWV 795第10番 ト長調
  BWV 796第11番 ト短調 BWV 797第12番 イ長調 BWV 798第13番 イ短調
  BWV 799第14番 変ロ長調 BWV 800第15番 ロ短調 BWV 801
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
 シモーヌ・ディナースタイン、ソニー・クラシカルへのバッハ第2弾登場!
 2007年、自主制作したデビュー盤「ゴールドベルク変奏曲」がいきなりビルボード・クラシカル・チャートのトップになりセンセーショナルな注目を浴び、アメリカ屈指のバッハ・ピアニストとしての素晴らしさがクローズアップされたシモーヌ・ディナースタインの新たなバッハ・アルバムが登場します。2010年にソニー・クラシカルに移籍し、デビュー盤のバッハ・アルバム以降これまで4枚のアルバムを発表していますが、第2弾は、ピアノ学習者ならば必ず勉強する「インヴェンション(2声)とシンフォニア(3声)」(全曲)の新録音です。
 これら15曲は、バッハが鍵盤楽器の習熟のために書いた練習曲とされていますが、無味乾燥さとは無縁の、創意と工夫に満ちた作品群です。これらの驚くほど豊かな表情と美しい音色を引き出す手腕は、まさに「ディナースタイン・マジック」。グールドやP.ゼルキン、シフなど、ピアノによるこの曲集の過去の名盤は多々ありますが、このディナースタイン盤もそれらに伍して作品の多彩な魅力を伝える名盤群の一翼を担うアルバムとして聴き継がれていく充実の演奏です。
 [録音]2012年6月6日〜7日、ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ(インヴェンション)、2013年7月24日&25日、ニューヨーク、パーチャス・カレッジ、パフォーミング・アーツ・センター(シンフォニア)[1903年製ハンブルク・スタインウェイを使用]
 


8876544775-2
\2500→\2290
レイ・チェンのニュー・アルバム
 ①W.A.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K216 (カデンツァ:レイ・チェン)
 ②W.A.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218 (カデンツァ:レイ・チェン)
 ③W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第15番 イ長調 K305
レイ・チェン(ヴァイオリン)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮・ピアノ)
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭管弦楽団
 世界を席巻中!今、最も勢いのある若武者。今、最も目が離せない天才。
 レイ・チェンのニュー・アルバム 2009年エリザベート王妃国際音楽コンクールで最年少出場ながら圧倒的な優勝を果たして以来、破竹の勢いで活躍を続ける若きヴァイオリンの俊英、レイ・チェンのニュー・アルバムです。
 2012年のノーベル賞コンサートで共演し共鳴した巨匠クリストフ・エッッシェンバッハを指揮とピアノに迎え、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭管弦楽団との綿密なリハーサルを重ねた録音で、清冽極まる素晴らしい演奏を披露しています。レイ・チェン本人のカデンツァも注目です。
 【録音】2013年7月21〜23日 キリスト教会(レンズブルク − ノイヴェルク)

 

8884300425-2
\2500→\2290
《カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ、生誕300年記念アルバム》
 ベルリン・バロック・ゾリステン/C.P.E.バッハ:協奏曲とシンフォニア集
 C.P.E.バッハ:
  『フルート協奏曲ニ短調Wq.22』『シンフォニア ロ短調Wq.182-5』
  『オーボエ協奏曲変ロ長調Wq.164』『シンフォニア イ長調Wq.182-4』
ジャック・ズーン(Fl),
ジョナサン・ケリー(Ob),
ベルリン・バロック・ゾリステン,
ゴットフリート・ファン・デル・ゴルツ(Vn:コンサートマスター)
 C.P.E.バッハは、ヨハン・セバスチャン・バッハの第5子で、ライプツィヒの大学で法律と哲学を学んだ後、プロイセン王国の王子フリードリヒの音楽教師になりました。1740年、フリードリヒが国王に即位すると、26歳のエマヌエルは即位した国王フリードリヒ大王の音楽教師兼チェンバリストとなり、28年間その地位にありました。
 「疾風怒涛」「多感様式」を体現した独特な作風は、後のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらに多大な影響を与えました。
 ベルリン・バロック・ゾリステンは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者たちを中心にして1995年に結成されたアンサンブル。彼らはまた、ベルリンの「古楽演奏界」をリードする気鋭のミュージシャン達として広くその名を知られています。ベルリン・フィル奏者としての経験により培われた17・18世紀の音楽に対する情熱が、ベルリン・バロック・ゾリステン結成の原動力となったといっても過言ではありません。
 プログラムに応じて、ベルリン・バロック・ゾリステンは11人から16人のレギュラー・メンバーにより構成されます。様式美と真正さを備えた解釈を追及することへの真摯なこだわりから、ベルリン・バロック・ゾリステンはモダン楽器を使用し、さらに様々な調律、ガット弦、そして様々な時代の弓を駆使して、それぞれの時代に実践されていた演奏の再現を試みています。
 このアルバムでは、リーダーとしてフライブルク・バロックオーケストラのゴットフリート・フォン・デア・ゴルツを迎え、斬新・新鮮な演奏によって、さらに新しいC.P.E.バッハの音楽像を現代に蘇らせています。さらに協奏曲では木製フルートの名手のジャック・ズーンが登場。ベルリン・フィル首席オーボエ奏者ジョナサン・ケリーが起用されているのも見逃せません。ベルリン・バロック・ゾリステンは、2014年2月来日予定。
 【録音】2013年4月, ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル:セッション)


<国内盤>


FUGA LIBERA



MFUG513
(国内盤)
\2940
ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲、
 ラフマニノフ編曲による大作曲家たちの名曲さまざま
  〜バッハ、クライスラー、ムソルグスキー、メンデルスゾーン...〜

セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943):
 ①コレッリの主題による変奏曲 作品42
ラフマニノフ編曲によるピアノ独奏版
 ②バッハ:前奏曲・ガヴォット・ジグ〜
  「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番」BWV1006 より
 ③シューベルト「どこへ」〜『美しき水車小屋の娘』D795より
 ④ビゼー「メヌエット」〜『アルルの女』第1組曲より
 ⑤ラフマニノフ「ひなぎく」〜『六つのロマンス(歌曲)』作品38 より
 ⑥メンデルスゾーンのスケルツォによるパラフレーズ 〜『真夏の世の夢』より
 ⑦ムソルグスキー「ゴパック」〜『ソロチンツィの定期市』より
 ⑧チャイコフスキー「子守唄」〜『六つのロマンス(歌曲)』作品16 より
 ⑨リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」〜『スルタン皇帝の物語』より
 ⑩クライスラー「愛の悲しみ」⑪クライスラー「愛の喜び」
◆パヴェル・ラム(1882〜1951)&コンスタンティン・イグムノフ(1873〜1948)
 編曲によるラフマニノフの歌曲のピアノ独奏版
  ⑫リラの花〜『12 のロマンス(歌曲)』作品21 より
エカテリーナ・メチェティナ(ピアノ)
 「コンクール破り」のキャリアは、伊達じゃない!磨き抜かれたテクニックあればこそ、の引き出しの多さがこのような多元的なヴィルトゥオーゾ・プログラムを可能にした——ロシアの思わぬ名手メチェティナ、.息をのむほどの超絶技巧と、めくるめく深みあふれるピアニズム。
 ロマン派の残り香、むせかえるように...

 駆け出しの頃、華やかにコンクール破りを続けてきた凄腕ピアニストは、その後どうなってゆくのか——コンクールが全てというわけでは当然なく、世の中にはコンクール受賞経験はさほどなくとも瞠目すべき活躍を続けている異才ピアニストがごろごろしているから恐ろしいのですが、かといってコンクールでの成功はそのまま誰もがヴァン・クライバーン的な結末を迎えるのかというと、まったくそういうことはなく。スタニスラフ・ブーニンと同時期に恐るべきコンクール破りの快進撃を続けていたイーゴリ・カメンツやゼーフェリン・フォン・エッカルトシュタインのように、その後欧州で確実なキャリアを積みながら折々痛快なレコーディングを放ってくる、そういう名手たちの「いま」は確実に進歩を続けているうえ、なにぶんコンクールで満場を沸かせるだけのパフォーマー的芸達者さ、完膚なきまでに磨き抜かれたテクニックといったものを早くから持っていたわけですから、当然弾ける曲も多く引き出しも多い...といった実に喜ばしいコンディションを保っている人も少なくはないようです。
 Fuga Libera レーベル創設から間もなく、エリザベート王妃国際コンクールやシンシナティ国際コンクールでの成功もまだ話題として新しかった頃に、ロシアの思わぬ異才エカテリーナ・メチェティナが録音していた本盤も、まさにそうした“コンクール破りの名手・その後”の面白さを如実に印象づける内容!ラフマニノフに焦点をしぼり、20 世紀初頭、まだロマン派以来のヴィルトゥオーゾ志向・超絶技巧偏愛が脈々と息づいていた時代ならではの、ラフマニノフによる艶やかなピアノ編曲作品の数々を「ただの派手系」で終わらせない芸達者ぶり、すでにして深みたっぷりの音楽性が、息をのむほど美しく磨き抜かれたピアニズムとともに、馥郁たるロシア音楽の、超絶技巧派のピアノ芸術の粋を味あわせてくれます!
 選曲の妙(上記!)もあってか、「コレッリの〜」さえラフマニノフがコレッリの楽譜を即興的に編曲・展開して弾いているのかと錯覚するほど...侮れない1枚、お見逃しなく!




GRAMOLA



GRML99015
(国内盤)
\2940
北ドイツ——弦楽四重奏450年の歴史
 〜メクレンブルク地方の伝統と、いま〜
   弦楽四重奏で聴くドイツ音楽の歴史

 トーマス・メンケン(1550〜1612):
  ①第2ファンタジア 〜4パートのための(1588)
 アントニオ・ロゼッティ(1750〜1792):
  ②弦楽四重奏曲 イ長調 作品2-1(1775)
 リヒャルト・ワーグナー(1813〜1883)/ラインハルト・リッペルト編:
  ③温室にて(弦楽四重奏版)〜『ヴェーゼンドンクの五つの歌』(1857〜58)より
 フリードリヒ・フォン・フロトー(1812〜1883):
  ④弦楽四重奏曲 ハ長調
 イェルク・ウルリヒ・クラー(1976〜):
  ⑤弦楽四重奏のためのファンタジア(2006〜07)
デムラー四重奏団
 ディートリヒ・ヘンペル(vn1)
 トーマス・プロープスト(vn2)
 マリア・シェーネ(va)
 イェルク・ウルリヒ・クラー(vc)
 ロゼッティ初期の名品、ルネサンス作品のほか、近年の大発見!フロトーの弦楽四重奏曲も。
 室内楽ファン垂涎のめくるめくプログラム、さすがドイツ!な、筋金入りの企画力。

 音楽にかけては長らく後進国コンプレックスのあったドイツが、いま世界屈指のクラシック大国になっているのには、いくつか理由があるのだと思います。とくに、19 世紀まで群雄割拠の小国分立状態だったところ、フランスや英国やロシアなどの周辺強国と張り合ってゆくためには「ドイツ人がひとつになれる何か」が必要で、ドイツ語話者たちが大事にはぐくんできた文化を徹底的に見据えた結果、ドイツの歴史とふかくむすびついた「歴史あるドイツ文化」が研究され、確かめられ、愛され続ける...という素地ができあがったのが19 世紀末。音楽、とくに古典派以降の交響曲やソナタなど、ドイツ語圏が牽引してきた曲種が、自分たちのバックボーンを再確認しつづけるためのレクリエーションとして、おのずと大事にせずにはいられない存在となっていったとしても、まず不思議はなかったわけです。
 そのようなかたちで、弾く曲への深い愛があると、聴く側が彼らとバックボーンを共有していなかったとしても(つまり、ドイツ人でもドイツ語話者でもなかったとしても)、おのずと深く魅了されてしまう求心力の強い演奏ができあがるもの——自分たちのルーツを徹底的に見つめ直し、弦楽四重奏というまさに古典派以来の演奏編成によって、周到なプログラム構成でわかりやすく「ドイツの音楽の歴史」を(古典派以前の「前史」にまでさかのぼって)じっくり味あわせてくれるこのアルバムは、気軽な聴き手にも快く、かつ深く聴き込もうとする人間にはいわば「求めたぶん与えてくれる」味わい豊かな1枚に仕上がっています。
 原題にいわく「メクレンブルク地方の音楽450年」——北海のむこうに英国や北欧諸国、ロシアやポーランドなどを臨むドイツ北部のメクレンブルク地方に焦点をあてているのは、この地域の中心都市シュヴェーリンに、なんと450 年にわたって継続的に(←ここが重要!)演奏活動を続けてきた、ドイツ最古の部類に属するオーケストラが存在するから。このメクレンブルク州立シュヴェーリン管弦楽団に名を連ねる若き名手4人が提案してくれたのは、この地にゆかりのある音楽家がルネサンス(!)以来どのような音楽をはぐくんできたか、ルネサンス、古典派、初期&盛期ロマン派、現代...と、5人の作曲家の名品を通じてたどってゆく企画。これが実に耳になじむ、ただかけているだけでも、1曲ずつ聴き込んでも面白い内容になっているのです!とくに嬉しいのは、近年再発見されて間もないフロトーの四重奏曲がとびきりの名演で収録されているところ——「庭の千草」のアリアが有名な歌劇『マルタ』で知られるフロトーはオペラばかりが目立つところ、同曲の初期ロマン派然とした魅力を、日本語解説とともにじっくり味わえるのは嬉しいところ!
 古典派愛好家垂涎の作曲家ロゼッティの思わぬ初期作品、ワーグナーの充実編曲などでの名演もさることながら、弦楽四重奏と相性のよいルネサンス曲、耳にやさしい新作楽曲の味わいも格別!




キング・インターナショナル(国内仕様盤)

ブルーレイ・ディスクTM・オーディオ3タイトル国内仕様化
  BDオーディオの第一人者、麻倉怜士氏による解説付き


KKC 5356
(Blu-ray Disc Audio)
\4500
※輸入盤発売済
ブルックナー:
 (1)交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』
  (1874年第1稿)
 (2)交響曲第7番ホ長調 WAB107
 (3)交響曲第8番ハ短調 WAB108(1887年第1稿)
バイエルン国立管弦楽団
ケント・ナガノ(指揮)
 BD オーディオで登場!ケント・ナガノ手兵バイエルン国立管との集大成!

 録音:(1)2007 年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ (2)2010 年ベルギー、ゲント・カテドラル (3)2009 年ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
 [FARAO] A.108076、音声:5.0 DTS-HD Master Audio、2.0 LPCM、輸入盤・日本語解説付
 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ/編集:アンドレアス・ツェンメラー

 2006 年からバイエルン国立歌劇場音楽監督に就任し、2013 年7 月に7 年間務めた地位を退任するケント・ナガノの集大成ともいえるアルバムがFARAO CLASSICS から発売。
 これまでに意欲的なオペラ上演や斬新なコンサート・プログラムでめざましい成果を上げてきたケント・ナガノ。今回発売されるのは、FARAOCLASSICS のプロデューサー、フェリクス・ガーゲルレ氏によって録音された初リリースとなる第8 番の単売と、同じくFARAO CLASSICS が録音したSONY CLASSICAL から発売された第4 番と第7 番、そして第8 番が収録され、今話題のブルーレイ・ディスク・オーディオで発売されます。高音質で定評のあるFARAO が録音を手掛け、細部までこだわった充実のセッション録音と、ベルギーのゲントのカテドラルで行われた7 番の録音は、教会ならではの美しい残響と、自然な空気感は絶品。
 2ch ステレオ& 5.0 チャンネル対応のブルーレイ・ディスク・オーディオで、充実した中低音域の濃密さを堪能できます。
※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。



<映像>


C MAJOR(映像)

 ドイツの映像レーベル「C-major」から発売された大企画「トゥット・ヴェルディ」。
 ヴェルディゆかりの地、パルマにあるテアトロ・レッジョでの高品位な舞台映像を高画質&高音質で収録し、2012年10月、初期作品から発売を開始、ヴェルディ生誕200 年を迎えた今年全てのオペラをリリースしました。
 プレミアム・ボックスと分売で発売され、ヴェルディのアニバーサリー・イヤーを大いに盛り上げました。
 ヴェルディのオペラ作品は大きく前期・中期・後期の3 つの時期にわかれており、この度、「トゥット・ヴェルディ」より時代別ボックス・セットとして再登場。
 1839 年から1846 年に作曲された前期の9 つのオペラ作品をまとめたVol.1。前期の作品は「ナブッコ」に代表されるような愛国心を鼓舞する作品が主体となっています。
 1847年から1853年に作曲された中期にあたるオペラ作品9つを収録したVol.2。中期三大傑作と言われる「リゴレット」、「イル・トロヴァトーレ」、「椿姫」から見られるように、人間の心理描写と感情表現を見事と音楽と一致させた充実した作品を送り出した時期と言えるでしょう。
 そして後期三大傑作の「アイーダ」、「オテロ」、「ファルスタッフ」などを含んだ1855 年から1893 年の8 作品を収めたVol.3。
 ヴェルディ・イヤーを締めくくるに相応しい、ハードカバーのスリープケースに収められた時代別ボックス・セットです。

72 5904
(9Blu-ray)
\21000→\19990

トゥット・ヴェルディ〜ヴェルディ:オペラ全集 BOX VOL.1 【1839-1846】

・歌劇『オベルト』全曲
  ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs オベルト) フランチェスカ・サッス(S レオノーラ)
  マリアーナ・ペンチェヴァ(Ms クニーツァ) ファビオ・サルトーリ(T リッカルド)
  ジョルジャ・ベルターニ(Ms イメルダ) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  アントネッロ・アッレマンディ(指揮) ピエーラッリ(演出、舞台、衣装、照明)
  収録:2007 年10月16,23日、パルマ

・歌劇『一日だけの王様』全曲
  アンナ・カテリーナ・アントナッチ(Ms ポッジョ侯爵夫人) アレッサンドラ・マリアネッリ(S ジュリエッタ)
  イヴァン・マグリ(T エドアルド) グイド・ロコンソーロ(Br 騎士ベルフィオーレ)
  アンドレア・ポルタ(Br ケルバー男爵) パオロ・ボルドーニャ(Br ロッカ氏)
  リカルド・ミラベッリ(T イブレア伯爵) ペク・スンファ(Br デルモンテ)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ドナート・レンゼッティ(指揮)
  ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出,舞台,衣装) ヴィンチェンツォ・ランポーニ(照明)
  ルカ・ヴェジェッティ(振付) 収録:2010 年1月30日、パルマ

・歌劇『ナブッコ』全曲
  レオ・ヌッチ(Br ナブッコ) ディミトラ・テオドッシュウ(S アビガイッレ)
  ジョルジョ・スリアン(Bs ザッカリア) ブルーノ・リベイロ(T イズマエーレ)
  アンナ・マリア・キウーリ(S フェネーナ) アレッサンドロ・スピーナ(Bs バール神の大祭司)
  マウーロ・ブッフォリ(T アブダッロ) クリスティーナ・ジャンネッリ(Ms アンナ)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ミケーレ・マリオッティ(指揮)
  ダニエレ・アッバード(演出) ルイージ・ペレーゴ(舞台、衣装)
  ヴァレリオ・アルフィエーリ(照明) 収録:2009 年10月12,14日、パルマ

・歌劇『第一回十字軍のロンバルディア人たち』全曲
  ディミトラ・テオドッシュウ(S ジゼルダ) フランチェスコ・メーリ(T オロンテ)
  ミケーレ・ペルトゥージ(Bs パガーノ) ロベルト・デ・ビアージョ(T アルヴィーノ)
  クリスティーナ・ジャンネッリ(S ヴィクリンダ) ロベルト・タリアヴィーニ(Bs ピッロ)
  グレゴリー・ボンファッティ(T ミラノ市長) ヴァルディス・ヤンソンス(Br アッチャーノ)
  ダニエラ・ピーニ(Ms ソフィア) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  ダニエレ・カッレガーリ(指揮) ランベルト・プッジェッリ(演出)
  パオロ・ブレーニ(舞台) サントゥッツァ・カリ(衣装)
  アンドレア・ボレッリ(照明) 収録:2009 年1月15,21日、パルマ

・歌劇『エルナーニ』全曲
  マルコ・ベルティ(T エルナーニ) カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
  ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ) スーザン・ネヴィス(S エルヴィーラ)
  ニコレッタ・ザニーニ(S ジョヴァンナ) サムエレ・シモンチーニ(T ドン・リッカルド)
  アレッサンドロ・スヴァブ(Bs ヤーゴ) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  アントネッロ・アッレマンディ(指揮) ピエラッリ(演出、衣装、照明)
  収録:2005 年5月3,6,8,11,19日、パルマ

・歌劇『二人のフォスカリ』全曲
  レオ・ヌッチ(Br フランチェスコ・フォスカリ) ロベルト・デ・ビアージョ(T ヤコポ・フォスカリ)
  タチアナ・セルジャン(S ルクレツィア・コンタリーニ) ロベルト・タリアヴィーニ(Bs ヤコポ・ロレダーノ)
  グレゴリー・ボンファッティ(T バルバリーゴ) マルチェッラ・ポリドーリ(S ピザーナ)
  マウーロ・ブッフォリ(T 十人委員会の使用人) アレッサンドロ・ビアンキーニ(Bs 総督の従僕)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ドナート・レンゼッティ(指揮)
  ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出) ウィリアム・オルランディ(舞台,衣装)
  ヴァレリオ・アルフィエーリ(照明) マルタ・フェリ(振付) 収録:2009 年10月8,16日、パルマ

・歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』全曲
  スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S ジョヴァンナ) レナート・ブルゾン(Br ジャコモ)
  エヴァン・ボウラーズ(T カルロ7 世) ルイージ・ペトローニ(T デリル)
  マウリツィオ・ロ・ピッコロ(Bs タルボット) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  ブルーノ・バルトレッティ(指揮) ガブリエーレ・ラヴィア(演出) アレッサンドロ・カメラ(舞台)
  アンドレア・ヴィオッティ(衣装) アンドレア・ボレッリ(照明) 収録:2008 年10月7,17日、パルマ

・歌劇『アルツィーラ』全曲(演奏会形式)
  フランチェスコ・ファチーニ(Bs アルヴァーロ) トーマス・ガゼリ(Br グスマーノ)
  ジョシュア・リンゼイ(T オヴァンド) フェルディナント・フォン・ボトマー(T ザモロ)
  平野 和(ひらの やすし)(Bs アタリバ) 齊藤純子(さいとう じゅんこ)(S アルツィーラ)
  アンナ・ルチア・ナルディ(Ms ズーマ) 土崎 譲(つちざき りょう)(T オトゥンボ)
  ドッビアーコ専修管弦楽団&合唱団 ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団
  グスタフ・クーン(指揮) 収録:2012 年9月、ドッビアーコ

・歌劇『アッティラ』全曲
  ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs アッティラ) スザンナ・ブランキーニ(S オダベッラ)
  セバスティアン・カターナ(Br エツィオ) ロベルト・デ・ビアージョ(T フォレスト)
  クリスティアーノ・クレモニーニ(T ウルディーノ) ジアン・アトフェ(Bs レオーネ)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 アンドレア・バッティストーニ(指揮)
  ピエルフランチェスコ・マエストリーニ(演出) カルロ・サーヴィ(舞台,衣装)
  ブルーノ・チュッリ(照明) 収録:2010 年10月、ブッセート


72 5808
(9DVD)
\21000→\19990
 (9Blu-ray) 本編:18hrs 33mm、ボーナス:90mm、画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1、PCM2.0、字幕:伊(原語), 英, 独, 仏, 中, 韓, 日本語(ボーナス:英, 伊)
 (9DVD) 本編:18hrs 33mm、ボーナス:90mm、画面:16:9 HD、音声:DTS 5.1、PCM2.0、字幕:伊(原語), 英, 独, 仏, 中, 韓, 日本語(ボーナス:英, 伊)
 

72 6104
(9Blu-ray)
\21000→\19990

トゥット・ヴェルディ〜ヴェルディ:オペラ全集 BOX VOL.2 【1847-1853】

・歌劇『マクベス』全曲
  レオ・ヌッチ(Br マクベス) シルヴィー・ヴァレル(S マクベス夫人) エンリーコ・イオーリ(Bs バンコ)
  ロベルト・イウリアーノ(T マクドゥフ) ニコラ・パスコーリ(T マルコム) エンリーコ・テュルコ(Bs 医師)
  ティツィアーナ・トラモンティ(Ms マクベス夫人の侍女)、ほか
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ブルーノ・バルトレッティ(指揮)
  リリアーナ・カヴァーニ(演出) ダンテ・フェレッティ(舞台) アルベルト・ヴェルソ(衣装)
  セルジョ・ロッシ(照明) アメーデオ・アモーディオ(振付)  収録:2006 年6月、パルマ

・歌劇『群盗』全曲
  ジャコモ・プレスティア(Bs マッシミリアーノ) アキレス・マチャード(T カルロ)
  アルトゥール・ルチンスキ(Br フランチェスコ) ルクレシア・ガルシア(S アマーリア)
  ワルテル・オマッジョ(T アルミーニョ) ダリオ・ルッソ(Bs モーゼル)
  マッシミリアーノ・キアロッラ(T ロッラ)、ほか
  サン・カルロ歌劇場管弦楽団&合唱団 ニコラ・ルイゾッティ(指揮)
  ガブリエーレ・ラヴィア(演出) アレッサンドロ・カメラ(舞台) アンドレア・ヴィオッティ(衣装)
  カルロ・ネッティ(照明) 収録:2012 年3月、ナポリ

・歌劇『海賊』全曲
  ブルーノ・リベイロ(T コッラード) イリーナ・ルング(S メドーラ) ルカ・サルシ(Br セイド)
  シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(S グルナーラ) グレゴリー・ボンファッティ(T セリモ)
  アンドレア・パピ(Bs ジョヴァンニ)、ほか
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 カルロ・モンタナーロ(指揮)
  ランベルト・プッジェッリ(演出) マルコ・カプアーナ(舞台) ヴェラ・マルゾート(衣装)
  アンドレア・ボレッリ(照明) 収録:2008 年10月、ブッセート

・歌劇『レニャーノの戦い』全曲
  ディミトラ・テオドッシュウ(S リーダ) アンドルー・リチャーズ(T アリーゴ)
  レオナルド・ロペス・リナレス(Br ロランド) エンリーコ・ジュゼッペ・イオーリ(Bs フェデリーコ・バルバロッサ)
  ジョヴァンニ・グァリアルド(Br マルコヴァルド) シャロン・ピエルフェデリーチ(Ms イメルダ)
  フランチェスコ・ムジーヌ(Bs ミラノの第一執政官) フェデリーコ・ベネッティ(Bs 第二のミラノ執政官)
  ガブリエーレ・サゴーナ(Bs コモの市長)、ほか
  トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団&合唱団 ボリス・ブロット(指揮)
  ルッジェーロ・カップッチョ(演出) カルロ・サーヴィ(舞台,衣装)
  ニーノ・ナポレターノ(照明) 収録:2012 年2月、3月

・歌劇『ルイーザ・ミラー』全曲
  フィオレンツァ・チェドリンス(S ルイーザ) マルセロ・アルバレス(T ロドルフォ) レオ・ヌッチ(Br ミラー)
  ジョルジョ・スルヤン(Bs ワルテル伯爵) フランチェスカ・フランチ(Ms フェデリーカ)
  ラファル・シヴェク(Bs ヴルム) カテリーナ・ニコリック(Ms ラウラ) アンジェロ・ヴィッラーリ(T 農夫)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ドナート・レンゼッティ(指揮)
  デニス・クリーフ(演出,舞台,衣装,照明) 収録:2007 年10月、パルマ

・歌劇『スティッフェリオ』全曲
  ロベルト・アロニカ(T スティッフェリオ) 于冠群(ユ・ガンクン)(S リーナ)
  ロベルト・フロンターリ(Br スタンカー) ガブリエーレ・マンジョーネ(T ラッファエーレ)
  ゲオルギー・アンドグラーゼ(Bs ヨルグ) コジモ・ヴァッサッロ(T フェデリーコ)
  ロレライ・ソリス(S ドロテア) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  アンドレア・バッティストーニ(指揮) ギー・モンタヴォン(演出,照明)
  フランチェスコ・カルカニーニ(舞台,衣装) 収録:2012 年4月、パルマ

・歌劇『リゴレット』全曲
  レオ・ヌッチ(Br リゴレット) ニーノ・マチャイーゼ(S ジルダ) フランチェスコ・デムーロ(T マントヴァ公爵)
  ステファニー・イラーニ(Ms マッダレーナ) マルコ・スポッティ(Bs スパラフチーレ)
  カタリーナ・ニコリッチ(Ms ジョヴァンナ) ロベルト・タリアヴィーニ(Br モンテローネ伯爵)
  オラーツィオ・モーリ(Br マルッロ) マウーロ・ブッフォリ(T マッテオ・ボルサ)
  エツィオ・マリア・ティージ(Bs チェプラーノ伯爵) シッラ・クリスティアーノ(Ms チェプラーノ伯爵夫人)、ほか
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 マッシモ・ザネッティ(指揮) ステファノ・ヴィジオーリ(演出)
  ピエルルイージ・サマリターニ(舞台,衣装) フランコ・マッリ(照明) 収録:2008 年10月、パルマ

・歌劇『トロヴァトーレ』全曲
  マルセロ・アルバレス(T マンリーコ) テレーザ・ロマーノ(S レオノーラ)
  クラウディオ・スグーラ(Br ルーナ伯爵) ムジア・ニオラージェ(Ms アズチェーナ)
  デヤン・ヴァチュコフ(Bs フェランド) クリスティーナ・ジャンネッリ(S イネス)
  ロベルト・ヤキーニ・ヴィルジーリ(T ルイス)、ほか
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ユーリ・テミルカーノフ(指揮)
  ロレンツォ・マリアーニ(演出) ウィリアム・オルランディ(舞台,衣装)
  クリスチャン・ピノ(照明) 収録:2010 年10月、パルマ

・歌劇『椿姫』全曲
  スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S ヴィオレッタ) マッシモ・ジョルダーノ(T アルフレード・ジェルモン)
  ウラディーミル・ストヤノフ(Br ジョルジョ・ジェルモン) ダニエラ・ピーニ(Ms フローラ)
  アントネッラ・トレヴィサン(Ms アンニーナ) ジャンルカ・フロリス(T ガストーネ)
  アルマンド・ガッバ(Br ドゥフォール男爵) フィリッポ・ポリネッリ(Bs オビニー侯爵)
  ロベルト・タリアヴィーニ(Br 医師グランヴィル) イオリオ・ゼンナーロ(T ジュゼッペ)
  ロベルト・スカンドゥーラ(Bs フローラの召使) マッテオ・マッゾーリ(Bs 手紙を取り次ぐ男)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ユーリ・テミルカーノフ(指揮)
  カール=エルンスト・ヘルマン(演出,舞台,衣装、照明) ウルゼル・ヘルマン(演出)
  収録:2007 年10月、パルマ


72 6008
(9DVD)
\21000→\19990
 (9Blu-ray) 本編:20hrs 36mm、ボーナス:95mm、画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1、PCM2.0、字幕:伊(原語), 英, 独, 仏, 中, 韓, 日本語(ボーナス:英, 伊)
 (9DVD) 本編:20hrs 36mm、ボーナス:95mm、画面:16:9 HD、音声:DTS 5.1、PCM2.0、字幕:伊(原語), 英, 独, 仏, 中, 韓, 日本語(ボーナス:英, 伊)
 

72 6304
(8Blu-ray)
\21000→\19990

トゥット・ヴェルディ〜ヴェルディ:オペラ全集 BOX VOL.3 【1855-1893】

・歌劇『シチリア島の夕べの祈り』全曲
  レオ・ヌッチ(Br モンフォルテ) ダニエラ・デッシ(S エレナ) ファビオ・アルミリアート(T アリーゴ)
  ジャコモ・プレスティア(Bs ジョヴァンニ・ダ・プロチダ) ダーリオ・ルッソ(Bs ベテューヌ卿)
  アンドレア・マストローニ(Bs ヴォドモン伯爵) アドリアーナ・ディ・パオラ(Ms ニネッタ)
  ラオウル・デラーモ(T ダニエーリ) ロベルト・ヤキーニ・ヴィルジーリ(T テバルド)
  アレッサンドロ・バッティアート(Br ロベルト) カミッロ・ファッキーノ(T マンフレード)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 マッシモ・ザネッティ(指揮)
  ピエール・ルイージ・ピッツィ(演出,舞台,衣装) ロベルト・マリア・ピッツート(振付)
  ヴィンチェンツォ・ラポーニ(照明) 収録:2010 年10月、パルマ

・歌劇『シモン・ボッカネグラ』全曲
  レオ・ヌッチ(Br シモン・ボッカネグラ) タマール・イヴェーリ(S アメーリア)
  フランチェスコ・メーリ(T ガブリエーレ) ロベルト・スカンディウッツィ(Bs フィエスコ)
 シモーネ・ピアッツォラ(Br パオロ) パオロ・ペッキオーリ(Bs ピエトロ) ルカ・カサリン(T 弓隊長)
  オレナ・ハラチコ(S アメーリアの侍女) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  ダニエレ・カッレガーリ(指揮) ジョルジョ・ガッリョーネ(演出)
  グイード・フィオラート(舞台,衣装) ブルーノ・チュッリ(照明) 収録:2010 年3月、パルマ

・歌劇『仮面舞踏会』全曲
  フランチェスコ・メーリ(T リッカルド) クリスティン・ルイス(S アメーリア)
  ウラディーミル・ストヤノフ(Br レナート) エリザベッタ・フィオリッロ(Ms ウルリカ)
  セレーナ・ガンベローニ(S オスカル) フィリッポ・ポリネッリ(Br シルヴァーノ)
  アントーニオ・バルバガッロ(Br サムエル) エンリーコ・リナルド(Bs トム)
  コジモ・ヴァッサッロ(T 判事) エンリーコ・パオリッロ(T アメーリアの召使)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
  マッシモ・ガスパロン(演出、ピエルルイージ・サマリターニの原案による)
  ピエルルイージ・サマリターニ(舞台,衣装) アンドレア・ボレッリ(照明)
  ロベルト・マリア・ピッツート(振付) 収録:2011 年10月、パルマ

・歌劇『運命の力』全曲
  ディミトラ・テオドッシュウ(S レオノーラ) アキレス・マチャド(T ドン・アルヴァーロ)
  ウラディーミル・ストヤノフ(Br ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス)
  ロベルト・スカンディウッツィ(Bs 修道院長) マリアーナ・ペンチェヴァ(Ms プレツィオジッラ)
  カルロ・レポーレ(Br メリトーネ神父) キム・ミョンホ(T トラブーコ)
  ジヤン・アトフェー(Bs カラトラーヴァ侯爵) アドリアーナ・ディ・パオラ(Ms クルラ)
  アレッサンドロ・ビアンキーニ(Bs 市長) ガブリエーレ・ボッレッタ(Bs 外科医)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 ジャンルイージ・ジェルメッティ(指揮)
  ステーファノ・ポーダ(演出,舞台,衣装,振付,照明) 収録:2011 年1月、2月、パルマ

・歌劇『ドン・カルロ』全曲(1886 年モデナ版 5 幕)
  マリオ・マラニーニ(T ドン・カルロ) チェリア・コステア(S エリザベッタ)
  シモーネ・ピアッツォラ(Br ロドリーゴ) ジャコモ・プレスティア(Bs フィリッポ2 世)
  ルチアーノ・モンタナーロ(Bs 大審問官) アラ・ポズニアク(Ms エボリ公女)
  パオロ・ブットル(Bs 修道士) イレーヌ・カンデリエ(S テバルド)
  アントーニオ・フェルトラッコ(T レルマ伯爵,国王の布告者)
  モデナ市立劇場財団アマデウス・オペラ合唱団 エミリア・ロマーニャ州立管弦楽団
  ファブリツィオ・ヴェントゥーラ(指揮) ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出)
  アレッサンドロ・チャンマルーギ(舞台,衣装) ネヴィオ・カヴィーナ(照明) 収録:2012 年10月、モデナ

・歌劇『アイーダ』全曲
  スザンナ・ブランキーニ(S アイーダ) ワルテル・フラッカーロ(T ラダメス)
  マリアーナ・ペンチェヴァ(Ms アムネリス) アルベルト・ガザーレ(Br アモナズロ)
  ゲオルギー・アンドグラーゼ(Bs ランフィス) カルロ・マリンヴェルノ(Bs エジプト王)
  于冠群(ユ・ガンクン)(S 巫女) コジモ・ヴァッサッロ(T 伝令)
  パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団 アントーニオ・フォリアーニ(指揮)
  ジョゼフ・フランコーニ・リー(演出) マウーロ・カロージ(舞台,衣装)
  マルタ・フェリ(振付) グイード・レーヴィ(照明) 収録:2012 年2月

・歌劇『オテロ』全曲
  アレクサンドルス・アントネンコ(T オテロ)  マリーナ・ポプラフスカヤ(S デズデーモナ)
  カルロス・アルバレス(Br イヤーゴ) バルバラ・ディ・カストリ(Ms エミーリア)
  スティーヴン・コステロ(T カッシオ) アントネッロ・チェロン(T ロデリーゴ)
  ミハイル・ペトレンコ(Bs ロドヴィーコ) シモーネ・デル・サヴィオ(Br モンターノ)
  アンドレア・ポルタ(Bs 伝令) ウィーン国立歌劇場合唱団 ザルツブルク音楽祭児童合唱団
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 リッカルド・ムーティ(指揮)
  スティーブン・ラングリッジ(演出) ジョージ・ソーグライズ(舞台)
  エンマ・ライオット(衣装) ジュゼッペ・ディ・イオリオ(照明) 収録:2008 年8月、ザルツブルク

・歌劇『ファルスタッフ』全曲
  アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ) ルカ・サルシ(Br フォード)
  スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S アリーチェ) ロミーナ・トマゾーニ(Ms クイックリー夫人)
  ダニエラ・ピーニ(Ms メグ) バルバラ・バルニェージ(S ナンネッタ) アントーニオ・ガンディア(T フェントン)
  パトリツィオ・サウデッリ(Bs バルドルフォ) マッティア・デンティ(T ピストーラ)
  ルカ・カザリン(T 医師カイウス) パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
  アンドレア・バッティストーニ(指揮) スティーヴン・メドカルフ(演出)
  ジェイミー・ヴァルタン(舞台,衣装) サイモン・コーダー(照明) 収録:2011 年10月


72 6208
(11DVD)
\21000→\19990
 (8Blu-ray) 本編:20hrs 55mm、ボーナス:87mm、画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1、PCM2.0、字幕:伊(原語), 英, 独, 仏, 中, 韓, 日本語(ボーナス:英, 伊)
 (11DVD) 本編:20hrs 55mm、ボーナス:87mm、画面:16:9 HD、音声:DTS 5.1、PCM2.0、字幕:伊(原語), 英, 独, 仏, 中, 韓, 日本語(ボーナス:英, 伊)










11/28(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CORO



COR 16119
\2400→\2190
ザ・シックスティーン
 キジバトの声

 シェパード:喜べ、喜べ、喜べマリアよ
 マンディ:われは若く
 デイヴィー:おお、天地の創造者なる主よ
 シェパード:我らを救い給えI&II、あなたの御手に委ねますI&III
 デイヴィー:ああ、我が心よ、汝を思い出す
 マンディ:天の父の声は
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 ザ・シックスティーンが歌うイギリス・ルネサンス!デイヴィー、シェパード、マンディのポリフォニー。

 ザ・シックスティーンとハリー・クリストファーズが、「イギリスにおけるルネサンス・ポリフォニーの黄金時代」の音楽でその原点に回帰!
 イギリス・ルネサンスの至宝である写本、イートン・クワイアブックにその作品が収められている15世紀後期イングランドの大作曲家リチャード・デイヴィー。
 その生涯、音楽ともにベールに包まれている部分が多いものの、その流麗な作風による作品は、当時の傑作として評価されている。
 15世紀末から16世紀末にかけてのイギリス・ルネサンスのポリフォニーの歴史が、リチャード・デイヴィとその次世代の音楽家たち、激動の宗教改革の時代を生きたジョン・シェパード、16世紀後半にチャペル・ロイヤルの音楽家として活躍したウィリアム・マンディの宗教合唱作品、そしてザ・シックスティーンの至上のハーモニーによって、説得力豊かに描かれてゆく。
 ザ・シックスティーンは、この「キジバトの声(The Voice of the Turtle Dove)」プログラムを、2014年のイギリスのナショナル・ツアー「合唱巡礼(The Choral Pilgrimage)」で取り上げる予定となっている。
 英国はもちろんのこと、この新録音の登場により世界各地でザ・シックスティーンが歌うイギリス・ルネサンスのポリフォニーが再び脚光を浴びることだろう。







GLOSSA

GCD 922902
\2400→\2190
ロベルタ・インヴェルニッツィ
 このうえなく美しい人 〜 イタリア初期バロックの歌曲集
 ロマーノ(17世紀初期):不思議な愛の調べ
 フェラーリ:丸腰にされ、情熱に満たされたわたし
 ピッチニーニ:トッカータ第5番
 カッチーニ:甘いため息、東方の門から、ああ帰り来れ
 カプスベルガー:チャコーナ
 ロッシ:このうえなく美しい人
 カリッシミ:泣きなさい、そよ風よ、泣きなさい
 カプスベルガー:トッカータ第6番
 ロッシ:その矢によって
 ストロッツィ:
  恋するヘラクレイトス(恋する人たちよ聞いておくれ)、
  希望の神を嘲笑う
 カスタルディ:柔和なるタステッジョ
 メールラ:そんな風に思うなんて
 ディンディア:無慈悲なアマリッリ、優しくしておくれ, 私の涙よ
 ピッチニーニ:アリア・ディ・サラバンダ
 カプスベルガー:ニンナ・ナンナ(子守歌)
 モンテヴェルディ:
  甘美な光に、あなたは全て私のものだった、死んでしまいたい
ロベルタ・インヴェルニッツィ
 (ソプラノ)
クレイグ・マルキテッリ
 (アーチリュート&テオルボ)
 イタリア古楽界の歌姫インヴェルニッツィ!"さらなる美"。イタリア初期バロックの歌曲集!

 イタリア古楽界の女王であり歌姫、現代最高の古楽系ソプラノの1人、ロベルタ・インヴェルニッツィが歌うイタリアの初期バロック時代に誕生した美しき「歌」の饗宴。
 ヴィヴァルディの「オペラ・アリア集」(PGCD 922901)や「ファウスティーナの旅」(PGCD 922606)での名唱が記憶に新しいインヴェルニッツィ。
 インヴェルニッツィは、2010年11月の来日公演で、イタリア初期バロックの歌曲を歌い大絶賛を受けており、当時と同じクレイグ・マルキテッリとの共演による新録音は、古楽ファン、関係者にとって、まさしく待望のリリースとなる。
 ロマーノ、フェラーリで幕を開け、モノディ様式の大家カッチーニ、ローマ楽派の代表的存在であるルイージ・ロッシ、初期バロックの巨匠カリッシミ、ストロッツィ、ディンディア、そしてイタリアの巨星モンテヴェルディへと続くプログラミングも秀逸。
 イタリア初期バロックの歌曲集で、ロベルタ・インヴェルニッツィの歌声の"さらなる美"を聴く ——。グロッサ(Glossa)が贈る自信作、ご期待下さい!

 ※録音:2012年2月、サンタ・クローチェ教会(モンドヴィ、イタリア)




ロベルタ・インヴェルニッツィ
GLOSSAの旧譜から
Roberta Invernizzi: Handel in Italy
GCD P10002
(2CDs/特別価格)
\2500→¥2290
ロベルタ・インヴェルニッツィ 〜 イタリアのヘンデル
 カンタータ《炎の中で》HWV.170より アリア
 カンタータ《フィッリの夜の思い》HWV.134より アリア
 カンタータ《あの宿命の日から(愛の妄想)》HWV.99より アリア
 カンタータ《高貴な望みの子》HWV.113より アリア
 カンタータ《女猟師ディアナ》HWV.79より レチタティーヴォとアリア
 カンタータ《クローリ、ティルシとフィレーノ》HWV.96より
  アリア、二重唱と三重唱
 カンタータ《おお、何と澄んで美しく》HWV.143より アリア
 カンタータ《アポロとダフネ》HWV.122より アリアと二重唱
 カンタータ《死に瀕するアグリッピーナ》HWV.110より アリア
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ&指揮)
ラ・リゾナンサ
ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサとの共演で聴かせてくれた優美で劇的な"イタリアのヘンデル"のアリアをじっくりと・・・。

※録音:2005年−2009年、フランス&イタリア
GCD 922606
\2400→\2190
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
 ファウスティーナの旅

 ポルポラ:歌劇《ポーロ》より Son prigioniera
 ヴィンチ:歌劇《カミッラの勝利》より Scendi da questo soglio
 マンチー:歌劇《トライアーノ》より Canta e di caro usignolo
 ポルポラ:歌劇《アグリッピーナ》より シンフォニア
 ヴィンチ:歌劇《ウティカのカトーネ》より Confusa, smarrita
 ヴィンチ:歌劇《カミッラの勝利》より Un guardo solo ancor
 ポルポラ:歌劇《ポーロ》より Raggio amico di speranza
 マンチーニ:歌劇《トライアーノ》より シンフォニア
 サッロ:歌劇《パルテノーペ》より Tortora che il suo bene
 ヴィンチ:《ウティカのカトーネ》より Non ti minaccio sdegno
 ヴィンチ:
  カンタータ《パルト・マ・コン・クアル・コーレ》より Ecco mi parto
 サッロ:フルートと弦楽のための協奏曲
 マンチーニ:歌劇《トライアーノ》より Spera si, mio caro bene
 A・M・ボノンチーニ:
  歌劇《ダニアのロジクレア》より Lasciami un sol momento
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
アントニオ・フローリオ(指揮)
イ・トゥルキーニ
 インヴェルニッツィが歌うイタリア・アリア集!18世紀の歌姫ファウスティーナ・ボルドーニの旅!

 イタリア古楽界の情熱の歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィが歌うのは、スペインの古楽系レーベル「グロッサ(Glossa)」の新シリーズ、『17〜18世紀イタリアの名歌手の軌跡を音楽でたどる旅』の第1弾となる「ファウスティーナの旅」!
 神聖ローマ皇帝を魅了した歌声を持つ18世紀イタリアの輝けるディーヴァ、ファウスティーナ・ボルドーニ(1697−1781)。
 1730年にヨハン・アドルフ・ハッセと結婚し、オペラ歌手としてさらなる成功を収めることになるボルドーニの"ナポリへの旅"が、ニコラ・ポルポラ、レオナルド・ヴィンチ、フランチェスコ・マンチーニ、ドメニコ・サッロのアリアによって美しく、そして劇的に表現される。
 ロベルタ・インヴェルニッツィと共に「ファウスティーナの旅」を音楽で描くパートナーは、ナポリ・バロックの至宝、アントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニ。
 ヴィヴァルディのオペラ・アリア集で聴かせてくれたインヴェルニッツィの魅惑の歌声、当代随一のイタリア、ナポリ・バロックの理解者イ・トゥルキーニの共演が、「ファウスティーナの旅」の美を際立たせてくれることでしょう。

 ※録音:2012年5月&6月、サンタンナ・デイ・ロンバルディ教会(ナポリ、イタリア)








CPO


777679
\2600→\2390
パウル・グレーナー:管弦楽作品集 第2集
 1.交響曲 ニ短調「鍛冶屋シュメルツ」Op.39/
 2.組曲「牧羊神の王国から」Op.22/
 3.「騎士オイゲン公」による変奏曲 Op.108
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)
 ドイツの作曲家グレーナー(1872-1944)。彼は苦難の生涯を送り、また数多くの作品を残したにも拘わらず現在ではほとんど忘れられてしまっています。その理由の一つに、彼がナチスへ加担したことが挙げられるでしょう。作品のいくつかはナチスのプロパガンダのために使われ、また自身もナチス体制から数々の名誉を受けたこと。これらが終戦後に彼の名誉を却って貶めてしまったことは間違いありません。とはいうものの、音楽自体の価値が変わるはずもなく、最近ようやくその全貌が見え始めたと言っても間違いありません。
 このアルバムに収録されている曲のうち、交響曲ニ短調は、8歳で亡くなった彼の長男の思い出のために書かれた作品で、悲劇的な激しさを有した堂々たる音楽です。ドビュッシーを思わせる「牧羊神の王国から」も注目作です。
 
777753
\2600
ゲオルク・フィリップ・テレマン:ルター派のカンタータ集
 1.「主よ、私たちの祈りはあなたのためのものです」教会音楽 第6集より TVWV 1:781/
 2.「願わくは神、われらを恵みて」教会音楽 第14集より TVWV 1:544/
 3.「愚かなる者らの口」教会音楽 第8集より TVWV 1:533a/
 4.「神に選ばれた者」教会音楽 第6集より TVWV 1:1390/
 5.「シオンの民よ雄々しくあれ」教会音楽 第23集 TVWV 1:1606
シーリ・カロリーネ・トルンヒル(ソプラノ)/
スザンネ・クルムビーゲル(アルト)/
トビアス・フンガー(テノール)/
ゴッドホルト・シュヴァルツ(バス)/
ザクセン・バロックオーケストラ/
バッハ・コンソート・ライプツィヒ/
ゴッドホルト・シュヴァルツ(指揮)
マクデブルク生まれのテレマン(1681-1767)。父ハインリヒは伝道師であり、母マリアの先祖はルター派の牧師の家系であったこともあり、彼自身も洗礼を受けた忠実なルター派プロテスタントでした。そんな彼はカンタータを作曲する際に、丁寧にテキストを選び、古典的なメロディーと讃美歌を盛り込むことで、自らの信仰心を表現していました。
 現在、これらはバッハの作品程には演奏される機会もありませんが、素朴さと壮麗さを併せ持つこれらの曲、もっと知られてもよいかもしれません。
 
777781
\2600
ヨハン・ミヒャエル・ハイドン:管楽のための協奏曲全集 第1集
 1.クラリネット協奏曲 イ長調(セレナード MH68から)/
 2.ホルン協奏曲 ニ長調(セレナード MH134から)/
 3.トロンボーン協奏曲(セレナード MH68から)/
 4.フルート協奏曲 ニ長調(MH105)/
 5.トランペット協奏曲 ニ長調(セレナード MH104から)
リンデ・ブリュマイル=ルッツ(フルート)/
エルンスト・シュレーダー(クラリネット)/
ヨハネス・ヒンターホルツァー(ホルン)/
フランツ・ランドリンガー(トランペット)/
ノルベルト・ザルベンモーザー(トロンボーン)/
ザルツブルガー・ホフムジーク/
ヴォルフガンク・ブルンナー(指揮)
ヨーゼフ・ハイドンの5歳年下の弟であるミヒャエル・ハイドン(1737-1806)の作品集です。ザルツブルクの大司教の宮廷楽団の楽長を務め、また聖三位一体教会や大聖堂のオルガニストを務めるなど、素晴らしい功績を残したにも拘わらず、偉大な兄の影に隠れてしまい忘れられてしまった残念な人でもあります。
 典型的な古典派の作曲家であり、またモーツァルト父子と親しい間柄でもあったミヒャエルの作品は、確かに兄のような精緻さや、モーツァルトのような天才的な閃きには乏しいものの、至るところに喜びが横溢する集中力に持ちた素晴らしいものなのです。最近になっていくつかの作品は復興を遂げていますが、このcpoのシリーズはまた違ったM.ハイドンの魅了を開発するもの。古典派の解釈にかけては一流であるブルンナーの確固たる演奏は、忘れられた作曲家の魂を現世に呼び戻してくれそうです。
 

777787
\2600→\2390
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・シリーズ最新巻
 ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 (3楽章:1894年版)
ベルリン交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 おなじみヴェンツァーゴのブルックナー・シリーズ。
 この第9番では極めて正統派のアプローチを試みることで、彼におけるブルックナー像を描き出してみせています。他の曲のように挑発的な解釈を試みることもせず、ベルリン交響楽団から素直な音楽を引き出しています。ブルックナー(1824-1896)における神の意志、そして宇宙観。これらに激しく共感しているであろうヴェンツァーゴの喜びさえもが伝わる素晴らしい演奏です。ブルックナーの第9番の演奏には誇張も装飾もないのかもしれません。


旧譜
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第1〜4弾

777615-2
(2CD)
\5200→¥4790
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第1弾
 オケは
バーゼル管弦楽団
 1.交響曲第 4 番変ホ長調(第 2 稿)/
 2.交響曲第 7 番ホ長調(1881-83 年)
バーゼル管弦楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
ブルックナー(1824-1896)の交響曲については、様々な異稿版が存在し、現在でも研究が進んでいることは周知の事実です。初稿、改訂、後の人たちに拠る改編・・・。そのどれもが独自の声を挙げ、「これこそがブルックナーの真実の声」と主張し合っています。そして、演奏を聴く時には、ここ指揮者の解釈、オーケストラの音色などが加わり奥深い世界を構築していくのです。こうして、聴き手も演奏家もブルックナーから抜けられなくなるのでしょう。こちらは2002 年から2009 年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務めた指揮者ヴェンツァーゴの渾身のブルックナーです。彼は以前にもバーゼル管弦楽団と「知られざるシューマン作品」の発掘を行ったことでも知られ、今回のブルックナー・ツィクルスでも何かをやってくれそうな期待が高まります。

777617-2
(2CD)
\5200→¥4790
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第2弾
 今回のオケはタピエラ・シンフォニエッタ
アントン・ブルックナー:交響曲全集第2集
 1.交響曲第0番ニ短調(1869年第2稿とされている版)/
 2.交響曲第1番ハ短調(1866年第1稿リンツ版)
タピエラ・シンフォニエッタ/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
第1集(777615-2)では、バーゼル交響楽団とともに第4番と第7番を演奏、無駄を削ぎ落としたさっぱりとした音色で聴かせたヴェンツァーゴですが、彼曰く、「ブルックナーの交響曲は全て違った音色で演奏しなくてはいけない」のだそうです。彼は第2作でそれをどのように実現したか・・・。なんとオーケストラを丸ごと交換(?)してしまいました。確かにオーケストラを変えれば、否応でも違った響きが得られます。
今回のツィクルスは初期の2つの交響曲であり、ヴェンツァーゴが求めたのは、比較的簡素ですっきりした音なのでしょう。モーツァルトなども得意とするこのオーケストラからは小回りの利く、古典的で静謐の響きが導きだされることは間違いありません。ブルックナー(1824-1896)の全集を完成させるための新たな試みとしても高く評価されるのではないでしょうか。今後、重量級の音に期待も膨らみます。
Bruckner: Complete Symphonies Volume 3
777735-2
\2600→\2390
マリオ・ヴェンツァーゴ
 ブルックナー:交響曲チクルス第3集

  今回はノーザン・シンフォニア
   交響曲 第2番ハ短調(1877)
ノーザン・シンフォニア/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 ヴェンツァーゴの魅力あふれる「ブルックナー(1824-1896)交響曲ツィクルス」の第3弾です。今作はあまり演奏機会の多くない第2番で、「曲のスケールに合わせてオーケストラを選択する」というコンセプトを踏襲するヴェンツァーゴは、比較的規模の小さいノーザン・シンフォニアを選びました。ノーザン・シンフォニアは1958年に創立されたイギリス・イングランド北部のニューカッスル・アポン・タイン近郊のゲイツゲッド市にある室内オーケストラで、I.フィッシャー、R.ヒコックス、H.シフらが歴代の指揮を務め、現在はヴァイオリニストのトーマス・ツェトマイアーが音楽監督を務めてます。このエキサイティングかつ革新的なオーケストラからヴェンツァーゴは極めて精緻な響きを引き出すことに成功しました。
Bruckner: Complete Symphonies Volume 4
777690
(2CD)
\5200→\4790
マリオ・ヴェンツァーゴ
 ブルックナー:交響曲チクルス第4集
  今回はベルリン交響楽団

  CD1.
   交響曲 第3番 ニ短調(第3稿 1889年版)/
  CD2.
   交響曲 第6番 イ長調(1881年)
ベルリン交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
これまでにも、ブルックナー(1824-1896)の交響曲にセンセーショナルな解釈を示してきた指揮者ヴェンツァーゴ。今回は第3番と第6番に新たな光を当てています。ここで彼が選んだオーケストラはベルリン交響楽団であり、その渋い響きは2つの作品に完全にマッチ、とりわけ「ワーグナー」の愛称を持つ第3番での鮮やかな表現力には驚くばかりで、もしブルックナーがこの曲の初演をウィーン・フィルでなく、このベルリン交響楽団で行っていたとしたら、ブルックナーの1年間自信喪失事件もなかったのではないか…と思えるほどツボにはまった演奏です。ブルックナーの全交響曲の中では比較的地味な存在である第6番も流麗さと強調されたリズムがくっきり表現されており、この曲の持つ魅力を再発見できそうな好演となっています。


 
777811
\2000
Tambalagumba 〜ラテン・アメリカのアーリー・ワールド・ミュージック
 パティッラ、フローレス、リエナス、フェルナンデス他作者不詳の音楽/
 メキシコ、ボリビア、ペルー、チリ、ブラジル、グアテマラとコロンピアの作曲家たち
アンサンブル・ビジャンシーコ/
ペーター・ポントヴィク(指揮)
スウェーデンのアンサンブルによる、珍しい「ラテン・アメリカ」のバロック音楽集です。無論フランスやドイツのように厳格な潮流があるのではなく、あくまでも現在でいう「ワールドミュージック」との境界線にある音楽ですが、基本はキリストの到来と舞曲、そして歌。大陸を巡りながら変遷していく音楽の流れが想起できる魅惑的なアルバムです。ヨーロッパとアフリカ伝統の融合の結果は想像するだけでも楽しいではありませんか。
 

777835
\2600→\2390
エルンスト・アイヒナー&ジャン・テオフィール・アイヒナー:ハープ協奏曲集
 1.E.アイヒナー:ハープ協奏曲 ハ長調 Op.6-1/
 2.J.T.アイヒナー:ハープ協奏曲 ト長調 Op.5-1/
 3.J.T.アイヒナー:ハープ協奏曲 ニ長調 Op.5-2/
 4.E.アイヒナー:ハープ協奏曲 ニ長調 Op.9
ジルケ・アイヒホルン(ハープ)/
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団/
シュテファン・フラース(指揮)
 いくつかの交響曲作品で知られる、モーツァルトより16歳年上の作曲家エルンスト・アイヒナー(1740-1777)。彼はドイツの宮廷音楽家の家庭に生まれ、まずは父親から音楽を学びます。ファゴット、ヴァイオリンの名手であり、ツヴァイブリュッケンの宮廷楽団員も務めました。彼はロンドン、パリ。フランクフルトなどに演奏旅行に出かけましたが、恐らくその時にハープ協奏曲を書く必要に迫られたようです。これらの作品の素晴らしさについては、1784年のアイヒナーの死後、詩人C.F.D.シューバルトが曲を絶賛した言葉が残るほどでした。演奏の際には、技術的に困難な個所を持ち合わせていますが、ハープ奏者のジルケ・アイヒホルンは難なく演奏し、素晴らしい音楽として聞かせています。
 ジャン・テオフィール・アイヒナー(生没年不詳)については詳細は分かっておりませんが、恐らく兄弟かと思われます。
 

777872
\2000→\1890
カール・ニルセン:管楽のための室内楽曲全集
 1.劇付随音楽「母」Op.41より「霧が晴れていく」(1920)/
 2.かいなきセレナード(1914)/
 3.2つの幻想的小品 Op.2(1889)/
 4.劇付随音楽「母」Op.41より「子どもたちの遊び」(1920)/
 5.クラリネットのための幻想的小品/
 6.劇付随音楽「母」Op.41より「信仰と希望の遊び」(1920)/
 7.厳粛な歌(1913)/
 8.木管五重奏曲 Op.43(1922)
アンサンブル・ミッドヴェスト
デンマークの名手たちによって結成された「アンサンブル・ミッドヴェスト」。cpoレーベルからはプーランクの作品集(777711-2)を始め、ホルンボーなど自国の作品やモーツァルト、ブラームスなどの彫りの深い演奏が高く評価されています。
 彼らの最新作はやはり自国ものであるニールセン(1865-1931)の管楽のための室内楽曲全集です。ニールセンは当時のコペンハーゲン木管五重奏団と親交があり、彼らのためにいくつかの作品を書きました。「木管五重奏曲」もその一つで、民俗音楽に由来するキャッチーなメロディと、色彩豊かな響きに彩られたこの作品は、同時期の交響曲第5番に漲る厳しさとは違う風合いを持つものです。2つの幻想的小品はシューマンの作品を思わせる素朴さがあり、劇音楽「母」への短く親密な音楽も聞きものです。

ニールセンの室内楽作品についてはこちらもどうぞご覧ください。



 

DACAPO


6.220640
(SACD-Hybrid)
\2200
Early & Late 〜デンマーク、グリーンランド、フェロー諸島の音楽
 1.デンマーク伝承曲:Two Svabo Polonaises/
 2.ルネ・グレラップ(1981-):objets/decalages (2008)/
 3.グリーンランド伝承曲:Tornge's Song/
 4.グズモンセン=ホルムグレーン(1932-):Together or Not(2012)/
 5.グリーンランド伝承曲:Qivittoq Song after Jakob Dorph/
 6.ファロー諸島伝承曲:Ormurin langi + Regin Smidur/
 7.デンマーク伝承曲:Three Bridal Pieces from Sonderho/
 8.サンライフ・ラスムッセン(1961-):Accvire(2008)/
 9.ファロー諸島伝承曲:Brestiskvadi/
 10.グリーンランド伝承曲:Traditional Song/
 11.ファロー諸島伝承曲:Goodnight and farewell
Gaman(アンサンブル)
<メンバー:
ボレット・ロード(リコーダー&ティンホイッスル)/
ルネ・トンスゴー・セアンセン(ヴァイオリン・ピアノ・カーヴィングボード)/
アンドレアス・ボレゴー(アコーディオン・メロデオン・カーヴィングボード)>/
ポール・ビェアエーヤ・クリスティアンセン(ヴァイオリン)
録音 2012年12月3-5日,2013年4月18-19日 コペンハーゲン,ガルニソン教会
Recorded by Timbre Music, www.timbremusic.dk / Recording producer, sound engineer, editing and mastering: Preben Iwan
 涙を流すことで、自身の心を浄化させる「涙活」がひそかなブームになっている今日この頃。こんな静かで心に染み入る音楽はいかがでしょうか?
 中世にルーツを持つ伝統的な北欧の民謡に、3つの最新の作品を組み合わせたこのアルバム。リコーダーやアコーディオンの郷愁溢れる響きと、胸を焦がすヴァイオリンの音色、その他の楽器たちが、時には賑やかに、時には柔らかく心を包んでくれるのです。もちろん最近の作品のモダンさにも注目です。
 

8.226579
\2000
Through the Looking Glass-鏡の国のアリス
 1-2.ポール・ルーダーズ(1949-):星の前奏曲と愛のフーガ(1990)/
 3.ペア・ノアゴー(1932-):ハイディの夜(1981/1982改作)/
 4.ハンス・アブラハムセン(1952-):花の歌(1973)/
 5.アブラハムセン:雪,カノン2a:楽しく、しかし楽しくなく,ほんの少しメランコリックに(2008)/
 6.ベント・セアンセン(1958-):闇をみつめて(2000)/
 7.ルーダーズ:謝肉祭(1980)/8.ノアゴー:イステルニア(1979)
AJPHA(アンサンブル)
<メンバー:
ボレット・ロード(リコーダー)/
ペーター・ナヴァロ=アロンソ(サクソフォン)/
デヴィッド・ヒルデブラント(パーカッション)>
録音 2009年12月,2010年5月,2011年10月,2012年3月 ヘルスホルム教会
 例えば冒頭に置かれた、まるで天空の星が降り注いでくるかのようなルーダーズの「星の前奏曲と愛のフーガ」。メシアンを超える(?)色彩感で瞬時に聴き手を魅了します。各々の楽器の音は微妙に変調を施すことで夢幻的な響きが与えられ、予想もつかない世界が見えてきます。アリスも見たかもしれない屈折した光がもたらす奇妙な世界。この1枚に詰まっています。




QUINTONE



Q13002
\2300→\2090
アリアーガ:弦楽四重奏曲 第1番-第3番
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調/
 5-8.弦楽四重奏曲 第2番 イ長調/
 9-12.弦楽四重奏曲 第3番 変ホ長調
イスラエル弦楽四重奏団
 「夭逝の天才」という呼び名が最もふさわしいアリアーガ(1806-1826)。彼はモーツァルトの生誕年のちょうど50年後に生まれたこともあり「スペインのモーツァルト」とも呼ばれます。
 1806年、スペインに生まれ、幼い頃から神童として活躍、パリ音楽院に留学してからも才能が認められ、早いうちから講義助手として活躍を始めました。しかし、20歳の誕生日の目前に急逝。今でも亡くなった原因はわかっておりません。そんな彼ですが、いくつかの作品が現存しており、この弦楽四重奏曲はパリで学んでいた1822年から書き始められたもので、全編に漲る瑞々しい感受性と豊かな音楽性は聴く者の心を捉えて離しません。もし彼があと50年長く生きていたら・・・と考えずにはいられない名作です。
 
Q13003
\2300
シメオン・テン・ホルト:カント・オスティナート
 1.Deel 1a/2.Deel 1b/3.Deel 2/
 4.Deel 3a/5.Deel 3b/6.Deel 4
トゥーン・ハーゲン(オルガン)
ミニマル音楽。そのいつ果てるとも知れぬ悠久の音の流れに身を委ねる幸福…。このアルバムはオルガンで奏でるミニマル音楽の見本市のような1枚です。
 小さなパーツが組み合わされた6つの部分でできていますが、全体を通して一つの巨大な絵画であり、通して聴くことで自然な色調やハーモニーが体験できるようになっています。変化していくオルガンの音色も美しく、ミニマル嫌いの人にも安心して(?)オススメできる優れものです。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


HERITAGE


HTGCD 260
\1600
マイラ・ヘス(pf)名演奏集
 J.S.バッハ:
  フランス組曲第5番より「ジーグ」、
  前奏曲とフーガ 嬰ハ長調、トッカータ ト長調、主よ人の望みの喜びよ/
 D.スカルラッティ:ソナタL.33、L.387/
 ベートーヴェン:バガテルOp.119-11/
 メンデルスゾーン:無言歌集よりOp.38-6/
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集よりOp.46-1/
 ブラームス:間奏曲Op.119-3/
 ショパン:夜想曲Op.48-1/
 マクダウェル:海の小品Op.55より「西暦1620年」/
 グリフェス:4つのローマのスケッチOp.7より「白い孔雀」/
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻より
  第8番 「亜麻色の髪の乙女」、第12番「ミンストレル」/
 シューマン:チェロ協奏曲 
マイラ・ヘス(pf)名演奏集
1928年〜1948年録音


<国内盤>


Studio N.A.T


NAT13211
\2800
Quintet H(クインテット・アッシュ)/ユーモレスク
 イベール:3つの小品
 ヒンデミット:小室内楽曲
 フランセ:木管五重奏曲第1番
 ツェムリンスキー:ユーモレスク
Quintet H(クインテット・アッシュ)
今話題の木管五重奏団、待望のデビューアルバム!!
それぞれの楽曲の持ち味を余すところなく描くとともに愉悦感がみなぎり聴き手を惹きつける。
これこそが彼らクインテット・アッシュのもつ魅力といってよいだろう。(解説 高山直也)



■ プロフィール
Quintet H(クインテット・アッシュ)
2006年結成。活動を呼びかけたクラリネット奏者濱崎、調和を意味するハーモニー、家や故郷を意味するホーム、それぞれの頭文字【H】をフランス語読みにし命名。これまで、地域創造アウトリーチ・フォーラムアーティスト、地域創造音活登録アーティストとして、日本各地で多数のアウトリーチ活動、公演を行う。2012年には東京文化会館にて第1回リサイタルを開催。現在、地域創造おんかつ支援登録アーティスト。日本を代表する木管五重奏団の1つとして日本各地で演奏活動を続けている。
公式Facebook http://www.facebook.com/Quintet.H/

宮崎由美香(みやざき・ゆみか/フルート)
 東京藝術大学を首席で卒業。同大学大学院修了。2001年、アカンサス音楽賞受賞、NTT DoCoMo より奨学金を授与。2004年第15回日本木管コンクール第2位。
2005年第12回日本フルート・コンベンション・コンクール第2位。2006年第23回日本管打楽器コンクール第2位。宮崎国際音楽祭、軽井沢国際音楽祭等に出演。2007年までの2年間NHK交響楽団アカデミー生として研鑽。フルートをパウル・マイゼン、中野富雄、金昌国、村上成美の各氏に師事。現在、尚美ミュージック&カレッジ非常勤講師。

最上峰行(もがみ・たかゆき/オーボエ)
 仙台第一高等学校中退。桐朋学園大学音楽学部中退。第69回日本音楽コンクール・オーボエ部門第3位入賞。小澤征爾音楽塾、サイトウキネンオーケストラ、宮崎国際音楽祭、ヤングプラハ国際音楽祭等に参加。ソリストとして、プラハ国立劇場管弦楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演。またレコーディングアーティストとし多数のドラマ、映画作品に参加。これまでにオーボエを鈴木繁、似鳥健彦、蠣崎耕三、宮本文昭各氏等に師事。現在、東京交響楽団オーボエ奏者。桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。エロイカ木管五重奏団、ARCUS、各メンバー。公式Facebook http://www.facebook.com/mogami.oboe

濱崎由紀(はまさき・ゆき/クラリネット)
 東京藝術大学付属高等学校を経て、東京藝術大学を首席で卒業。同大学院修了。在学中、安宅賞、アカンサス音楽賞を受賞。NTT DoCoMoより奨学金を授与。小澤征爾音楽塾、PMF、水戸室内管弦楽団、宮崎国際音楽祭、東京オペラの森、サイトウキネンフェスティバル等に出演。2002年第71回日本音楽コンクール・クラリネット部門第3位。クラリネットを日比野裕幸、山本正治、村井祐児、三界秀実の各氏に師事。現在、芸大フィルハーモニアクラリネット奏者。

石川晃(いしかわ・あきら/ファゴット) 
 東京藝術大学卒業。1998年第15回日本管打楽器コンクール第3位。2006年より1年間、文化庁海外派遣研修員としてドイツのリューベック音楽大学に留学し研鑽。宮崎国際音楽祭、サイトウキネンフェスティバル等に出演。ファゴットを霧生吉秀、V・テスマン、P・マーテンスの各氏に、コントラファゴットをB・グロート氏に師事。現在、新日本フィルハーモニー交響楽団ファゴット奏者。ARCUSメンバー。洗足学園大学音楽学部非常勤講師。

猪俣和也(いのまた・かずや/ホルン)
 国立音楽大学卒業後、桐朋学園大学管楽器部会嘱託演奏員を2003年まで務める。1999年コンセール・マロニエ21審査委員賞、宮日音楽コンクール優秀賞受賞。 小澤征爾音楽塾、東京オペラの森等に出演。国内各地のオーケストラへの客演、後進の指導等、幅広く活動している。ホルンを安原正幸、山岸博、笠松長久の各氏に師事。現在、東京ニューシティー管弦楽団ホルン奏者。




国内ユニバーサル(EMI)

TYGE-60101/11
(11SACD Hybrid)
\20000
ベルティーニ/マーラー:交響曲全集
 第1番ニ長調「巨人」、第2番ハ短調「復活」
 第3番ニ短調、第4番ト長調、第5番嬰ハ短調
 第6番イ短調「悲劇的」、第7番ホ短調「夜の歌」
 第8番変ホ長調「千人の交響曲」、第9番ニ長調
 第10番〜第1楽章アダージョ、
 「大地の歌」
ガリー・ベルティーニ(指揮)
ケルン放送交響楽団
クリスティナ・ラキ
フローレンス・クイヴァー
グヴェンドリン・キルブルー
ルチア・ポップ
ユリア・ヴァラディ
マリー=アン・ヘッガンダー
マリア・ヴェヌーティ
アン・ハウェルズ
マルヤーナ・リポヴシェク
ベン・ヘプナー
東京少年少女合唱隊
ボン・コレギウム・ヨゼフィヌム少年合唱団
プラハ・フィルハーモニー合唱団
シュトゥットガルト放送合唱団
バイエルン放送合唱団
ケルン放送合唱団 他









11/27(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ATMA CLASSIQUE



ACD2 2687
\2000→\1890
管楽五重奏版の「春の祭典」&「展覧会の絵」
 ストラヴィンスキー:春の祭典
  (マイケル・バイアリー編/ 管楽五重奏版)
 ムソルグスキー:展覧会の絵
  (シュテファン・モーザー編/ 管楽五重奏版)
ペンタドル(管楽五重奏団)
ダニエル・ブルジェ(Fl)
マルタン・カルペンティエ(Cl)
ノルマン・フォルジェ(Ob)
ルイ=フィリップ・マルソレ(Hrn)
マティウ・リュシエ(Fg)
 管楽五重奏版の「春の祭典」&「展覧会の絵」カナダの異才管楽アンサンブル、ペンタドル!

 録音:2012 年12 月、モントリオール(96kHz/24bit recording)

 カナダのユニークな管楽アンサンブルのペンタドルは、オリジナルから編曲ものまで幅広く管楽アンサンブルのための作品を積極的に演奏しています。
 1985 年に設立され、2005 年からはホルン奏者で音楽監督であるルイ=フィリップ・マルソレの下活動を行っています。
 ATMA レーベルではこれまで5 枚のアルバムをリリースしており、テノールのプレガルディエンが参加した「冬の旅」の室内楽版(ACD2 2546)では大きな話題となりました。
 このアルバムは、パリ、シャンゼリゼ劇場でのセンセーショナルな初演から100 周年を迎えた「ストラヴィンスキーの春の祭典」と「ムソルグスキーの展覧会の絵」という組み合わせ。管楽五重奏版の編曲は、春の祭典をアメリカのクラリネット奏者マイケル・バイアリー、展覧会の絵をスイス人ホルン奏者のシュテファン・モーザーが担当しています。
 2 つの作品とも様々な楽器による編曲版で演奏されており、どれも音楽的にも技巧的にも難しい演奏者泣かせの作品。ペンタドルの5 人のメンバーの卓越した演奏技術と優れた音楽性で、難なく聴かせてくれています。管楽五重奏の軽妙で飄々とした響きが、意外にも作品の生々しさを上手く表現しています。



 

ACD2 2690
\2000
ロシア歌曲集〜チャイコフスキー&ラフマニノフ
 ラフマニノフ:
  ・12の歌 作品21〜第4番「彼女たちは答えた」、
   第12番「何という苦しさ」
  ・6つの歌 作品4〜第4番「美しい人よ、私のために歌わないで」、
   第6番「そんな昔だろうか、友よ」
  ・14の歌曲 作品34〜第4番「そよぐ風」、
   第7番「そんなことはない」
  ・15の歌 作品26〜第5番「捨てよう、かわいい女よ」、
   第9番「私はふたたびひとり」、第12番「夜は悲しい」、
  ・12の歌 作品14〜第7番「私を信じるな、我が友よ」、
   第11番「春の洪水」
  ・6つの歌曲 作品38〜第3番「ひな菊」、第4番「ねずみ捕りの男」
  ・6つの歌 作品8〜第2番「わが子よ、おまえは花のように美しい」
 チャイコフスキー:
  ・12の歌 作品60〜第4番「ナイチンゲール」、
   第10番「木陰の窓の向こうにちらりと」
  ・6つの歌 作品38〜第1番「ドン・ファンのセレナード」、
   第3番「騒がしい舞踏会のなかで」、
   第6番「ピンピネッラ、フィレンツェの歌」
  ・フランス語の歌詞による6つの歌 作品65〜第6「ロンデルス」
  ・ラトガウスの歌詞による6つの歌 
   作品73〜第1番「私はおまえと一緒に座っていた」
  ・6つの歌 作品28〜第2番「みそさざい」
  ・7つの歌 作品47〜第6番「昼の輝きが満ち、夜の静けさが広がっても」
ユーリ・ゴロデツキ(T)
タチアナ・ロイシャ(P)
 ベラルーシの新星ゴロデツキ、デビュー

 録音:2013 年4 月、ドメーヌ フォルジェ・ホール、モントリオール(96kHz/24bit recording)

 ユーリ・ゴロデツキはベラルーシのマヒリョウで生まれる。2012 年6 月に行われたモントリオール国際音楽コンクールでATMA CD 賞を獲得。この度めでたくCDデビューすることになりました。アルバムの内容は、ATMAのプロデューサーとゴロデツキがラフマニノフとチャイコフスキーの歌曲から選び、同じくベラルーシ出身のピアニスト、タチアナ・ロイシャと共に2013 年4 月にケベックのドメーヌ フォルジェ・ホールで録音されました。憂いを帯びた甘い歌声が印象的で、これからの活躍に期待したいテーノルの登場です。







BIS



BIS SA 2052
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
「指環」管弦楽編曲版
 ワーグナー(ヘンク・デ・フリーハー):「ニーベルングの指環」より

 ・ラインの黄金[(1)前奏曲/(2)ラインの黄金/(3)ニーベルハイム/(4)ヴァルハラ]
 ・ワルキューレ[(5)ワルキューレ/(6)魔の炎の音楽]
 ・ジークフリート[(7)森のささやき/(8)ジークフリート牧歌/(9)ブリュンヒルデ]
 ・神々のたそがれ
  [(10)ジークフリートとブリュンヒルデ/(11)ジークフリートのラインへの旅/
   (12)ジークフリートの死/(13)葬送行進曲/(14)ブリュンヒルデ自己犠牲]
ローレンス・レネス(指揮)
王立スウェーデン管弦楽団
 ワグネリアン必見!ヘンク・デ・フリーハー編曲による「指環」管弦楽編曲版ダイナミックなオーケストラ・アレンジに注目!

 録音:2013 年2 月、ストックホルム・コンサートホール、スウェーデン/DDD、65’35”、5.0 Surround sound

 SACD ハイブリッド盤。このディスクはワーグナーの「指環」の中からの抜粋をオランダ人作曲家ヘンク・デ・フリーハー(1953-)が編曲した管弦楽編曲版です。曲順はラインの黄金[ 前夜劇]、ワルキューレ[ 第1 日]、ジークフリート[ 第2 日]、神々のたそがれ[ 第3 日] と順を追ってそれぞれの重要な作品をまとめており、まるで「指環」を1 枚のディスクに凝縮したような形で構成されております。フリーハーによるオーケストラ・アレンジは非常に的確です。ダイナミックなオーケストレーションは音響効果抜群でオーディオ的にも聴きごたえ十分です。指揮は1970 年生まれのオランダ人ローレンス・レネスで、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団でエド・デ・ワールトのアシスタントをつとめ、現在は王立スウェーデン・オペラ管の常任指揮者を務めており、ワーグナーはもちろんのこと、プッチーニ、ヴェルディの各オペラ作品を得意としております。BIS の優秀録音によるワーグナーイヤーに相応しいディスクがまた1 枚加わりました。
 

BIS SA 1866
(SACD HYBRID)
\2600
カレヴィ・アホ:
 (1)ミネア(管弦楽のための協奏曲)(2008)
 (2)コントラバス協奏曲 (2005)
 (3)交響曲第15番 (2009-10)
(2)エーロ・ムンテル(Db)
(1)オスモ・ヴァンスカ
(2)ヤーッコ・クーシスト
(3)ディーマ・スロボデニュク(指)
ラハティ交響楽団
 日本の尺八音楽からも影響されたアホの新作

 録音:2011 年2 月(1)、2010 年5 月(2)、2011 年5 月(3)/シベリウス・ホール(ラハティ)/DDD、78’ 19”、5.0 Surround sound

 SACD ハイブリッド盤。「ミネア」は、ヴァンスカが音楽監督を務めるミネソタ管弦楽団の委嘱で2008 年に作曲された、オーケストラの名人芸を披露する作品。インドのラーガ、日本の尺八音楽の要素を採り入れているだけでなく、アラビアのリズム、東洋の音階を多用していて、まるでワールド・ミュージック。新作の交響曲第15 番は霧のかかったようなオーケストラから、チェレスタがまたたく印象的な曲。まさに北欧ならではのひんやりとした幻想性に満ちています。
 


BIS SA 2055
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)最新盤
ジョン・ダウランド(1563-1626):
 ファンシー、バトル・ガリアード、ジョン・ダウランドのパヴァーヌ
トーマス・ロビンソン(c1560-1610):
 うれしい憂鬱、ガリヤード、田舎を歩く、ジーグ、スペインのパヴァン、
 おもちゃ、Row Well,you Mariners
ロバート・ジョンソン(c1583-1633):パヴァン、幻想曲
アノニマス:
 スコティッシュ・ダンス、「私の方に近づいて、私を愛して」、
 スコットランド伝承曲、スコットランドを求め、
 前奏曲、「ジョンは今私にキスをする」
ダニエル・バチェラー(1572-1610):
 ムッシューのアルメイン、前奏曲、伝承曲、クーラント、パヴァン
ヘリー・カスバート(1620-48):幻想曲、サラバンド
ジャック・ゴーディエ(fl.1617-1652):クーラント、鐘
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
 ヤコブ・リンドベルイの最新盤!ダウランドなどの珠玉のリュート作品集

 録音:2012 年11 月、スウェーデン/DDD、81’12”、5.0 Surround sound

 SACD ハイブリッド盤。リュートの名手、ヤコブ・リンドベルイの最新盤はエリザベス朝からチャールズ1 世朝にかけてのイギリスを代表するリュート奏者であったジョン・ダウランドの作品を筆頭にトーマス・ロビンソン(c1560-1610)、ロバート・ジョンソン(c1583-1633)、ダニエル・バチェラー(1572-1610)、ヘリー・カスバート(1620-48)、ジャック・ゴーディエ(fl.1617-1652)などリュートの隠れた名作を集めたアルバムです。名手、ヤコブ・リンドベルイならではの素晴らしい演奏とBIS が誇る録音により幅広い音楽愛好家に親しまれる1 枚に仕上がりました。
 

BIS 1779
\2500
中国最初の前衛作曲家
 葛甘孺(ゲ・ガンリュ):

 (1)美女・孟姜女 (2008)〜フルートと管弦楽のための
 (2)組曲「悩める恋人たち 」(2009)
(1)シャロン・ベザリー(Fl)
エンリケ・ディエメッケ(指)
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団
 中国史上ふたりの賢女の伝説を音楽で味わう興味津々の作品集

 録音:2009 年3 月/ミゲル・デリベス文化センター/DDD、64’ 00”

 1954 年上海生まれ、アメリカのコロムビア大学で博士号を修得した葛甘孺(ゲ・ガンリュ)。中国最初の前衛作曲家で、近年作品を聴く機会の多くなっている注目株です。
 「美女・孟姜女」は秦の始皇帝時代の伝説上の賢女。イケメンの夫が万里の長城建設の人夫として徴用されたものの、人柱にされ殺されてしまいます。悲嘆にくれた孟姜女が慟哭すると長城が崩壊。そこを訪れた始皇帝は、彼女を咎めるどころか一目惚れしてプロポーズします。彼女は夫の埋葬など要求をつきつけ、すべて達成されたところで始皇帝を批判する捨て台詞を残して姿を消す、というカッコ良さの極みのヒロイン。その話をゲ・ガンリュはフルートと管弦楽のための協奏曲に仕立て、4 つの楽章で描写します。シャロン・ベザリーがフルートでヒロインを演じ、中国色豊かな世界を描いています。
 「悩める恋人たち 」は、それに続く時代の項羽と虞美人の悲劇を題材としています。武勲の誉れ高かった項羽が追い詰められた際、夫の足手まといにならぬよう自害した虞美人を3 つの楽章で描きます。スペインのオーケストラ、カスティーリャ・イ・レオン交響楽団が原色的に情熱を描いています。




FARAO

B 108072
\2400→\2190
ミュンヘン・オペラ・ホルン〜Fan Faire
 バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たち

 カール・シュティーグラー:ローエングリン・ファンタジー
 J.S.バッハ:カンタータ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV61
  (フランツ・カネフツキー編)
 ジョヴァンニ・ガブリエリ:第2 旋法による8 声のカンツォーナ
  (ヴァーン・レイノルズ編)
 J.S.バッハ:カンタータ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV140
  (フランツ・カネフツキー編)
 ミロスラフ・スルンカ:Fan Faire
 J.S.バッハ:カンタータ「装いせよ、わが魂よ」BWV180
  (フランツ・カネフツキー編)
 ヴェルディ:歌劇「アイーダ」よる凱旋行進曲とバレエ音楽
  (フランツ・カネフツキー編)
 ピアソラ:忘却(セバスティアン・サジェ編)
ミュンヘン・オペラ・ホルン
 (バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たち)
ヨハネス・デングラー
フランツ・ドラクシンガー
ライナー・シュミッツ
ミレーナ・ヴィオッティ
ウルフラム・ジロテック
マクシリミアン・ホッシュヴィマー
クリスチャン・ロファラー
ステファン・ベーニング
ケイシー・リッポン
 ホルンの魅力が詰まった1枚、バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たちによるアンサンブル

 録音:2012 年4 月、ミュンヘン、クンストラーハウス/54’40

 バイエルン州立管弦楽団のホルン奏者たちによるアンサンブル、ミュンヘン・オペラ・ホルンによるアルバム。やわらかな音色、ホルンらしい勇ましい音色、多彩な表現が可能なホルンは、作曲家にとっても大変魅力的で、オーケストラでも登場回数の多い楽器の一つ。このアルバムではバラエティに富んだ曲目でホルンの多様性を大いに楽しめる内容となっています。
 名ホルン奏者カール・シュティーグラーによる「ローエングリン・ファンタジー」は、ワーグナーのオペラ「ローエングリン」の美しい旋律をすべての調性を登場させたメドレー方式で、ホルンの魅力を最も楽しめる作品です。ピアソラの有名曲「忘却」では、バンドネオン風の音色で哀愁たっぷりに聴かせます。フランツ・カネフツキーが編曲したバッハのカンタータは3 曲収録されており、ホルンのやわらかい音色に焦点を当てた編曲で、作品の神聖さを表しています。そしてホルンの最も華やかな音色を生かしたヴェルディの「アイーダ」、チェコの現代作曲家ミロスラフ・スルンカの「Fan Faire」では、“華麗なるホルン吹き” と呼ばれるように、クォータートーンを用いた、あらゆる特殊な演奏技法を取り入れた、技巧的な作品となっています。
 シューマンはホルンという楽器について「オーケストラの魂である」と評し、ミロスラフ・スルンカは、「ホルンはオーケストラの金管楽器の中でも特殊な存在で特段魅力的である」とい言っており、このミュンヘン・オペラ・ホルンの演奏を聴くと彼らの言葉に賛同したくなることでしょう。



 
B 108081
\2400
アンドリアス・ライナー(Vn)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ集

  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1820)
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 作品4
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1838)
アンドリアス・ライナー(Vn)
デサル・スレイマニ(P)
 格調高いヴァイオリンの音で描くメンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタ

 61’55

 メンデルスゾーンのヴァイオリンの為の作品といえば晩年に作曲したヴァイオリン協奏曲ホ短調ですが、ヴァイオリン・ソナタを生涯3 曲(ヴァイオリン・ソナタへ短調を1820 年に、ヘ長調を1825 年と 1838 年に)しか残しませんでした。メンデルスゾーンは幼い頃から才能を発揮し、ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調とヘ短調は10 代の頃に作曲されました。1938 年に作曲したソナタは、セシルとの結婚後の作品で、10 代の頃の作品も充実した構成力でしたが、こちらはさらに感情表現が豊かになり、明るく幸福感に満ちた作品です。
 ヴァイオリンのアンドリアス・ライナーは、ハイドンゆかりの街アイゼンシュタット生まれで、イツァーク・パールマンらに師事。現在ロザムンデ四重奏団のメンバーとして活躍しており、エッセン芸術大学で教鞭を執っています。ピアニストのデサル・スレイマニは、アルバニア出身で指揮者としても活躍する若き音楽家。
 細部までくっきりと描かれた鮮やかなコントラスト、伸びやかなヴァイオリンの音、瑞々しいメンデルスゾーン作品を美しく描いています。




REFERENCE RECORDINGS



FR 707SACD
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
マンフレート・ホーネック&ピッツバーグ響
 R.シュトラウス:
  交響詩「ドン・ファン」op.20 (18’33”)
  交響詩「死と浄化(変容)」op.24 (26’18”)
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op. 28 (14’35”)
マンフレート・ホーネック(指揮)
ピッツバーグ交響楽団
 超優秀録音。マンフレート・ホーネック&ピッツバーグ響、フルオケを豪快に鳴らし切った注目演奏、シュトラウスの交響詩集

  録音:2012 年6 月8-10 日/ピッツバーグ、ハインツ・ホール(ライヴ・デジタル)/5.1チャンネルステレオ、59’26”
 プロデューサー&編集:ディルク・ソボトカ(sound mirror)/バランス・エンジニア&マスタリング:マーク・ドナヒュー(sound mirror)
 レコーディング・エンジニア:レイ・クローバー(ピッツバーグ響)、ジョン・ニュートン(sound mirror)

 SACD ハイブリッド盤。エネルギッシュで活きの良い音楽づくりで実演での満足度の高いことから、近年、欧米を中心に熱烈な支持を集めている指揮者マンフレート・ホーネックが、高品位な優秀録音でオーディオファイルからの信頼も厚いリファレンス・レコーディングスに登場。2008 年以来音楽監督を務める手兵ピッツバーグ響を率いて、あらたにシュトラウスの管弦楽作品のシリーズをスタートします。
 オーストリアに生まれたホーネックは、指揮者への転向以前、ウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルのヴィオラ奏者で培った経験もあり、もともと独墺系のレパートリー、なかでもシュトラウスにたしかな適性を備えていたようで、過去にも1995 年にバンベルク響を指揮して「ドン・ファン」、「ばらの騎士」の2 つのワルツ、「インテルメッツォ」の交響的間奏曲をセッション録音していたほか、ピッツバーグ響とは2008 年5 月に「英雄の生涯」をレコーディングしていました。
 当コンビでは、マーラー・シリーズが高い評価を得ていたことも記憶にあたらしいところですが、やはり後期ロマン派に位置づけられ、シュトラウスがオーケストラの機能美を極限まで追求した交響詩の代表作3 篇に取り組んだアルバムにもおおいに期待が高まります。
 レコーディングを担当したのは「サウンド・ミラー」のチーム。1972 年にボストンで設立された老舗で、過去40 年以上に亘りメジャー、マイナーを問わず、クラシックやジャズのさまざまなアルバムを製作して、グラミー賞獲得ならびにノミネートも80 作品を超える実績があります。ディルク・ソボトカとマーク・ドナヒューはRCA のLiving Stereo series のSACD マスタリングを手掛けたメンバー。







AVIE/SFS Media



SFS 0067
\2400→\2190
〔再案内新譜〕
サンフランシスコ交響楽団ユースオーケストラ
 ライヴ・アット・ベルリン・フィルハーモニー
  マーラー:交響曲第1番「巨人」
サンフランシスコ交響楽団ユースオーケストラ
ドナート・カブレラ指揮
 第70号で期間限定でお知らせしたサンフランシスコ交響楽団ユース・オーケストラのアルバム。このたび代理店が登場して普通に扱えることに。

 教育活動にも熱心なことで有名なサンフランシスコ交響楽団。
 30年を超える歴史を誇る「サンフランシスコ交響楽団ユース・オーケストラ(SFSYO)」の録音が登場!
 指揮は、このユース・オーケストラの音楽監督でもあり、サンフランシスコ歌劇場での活躍など、サンフランシスコの音楽シーンに欠かせない指揮者、ドナート・カブレラ。
 世界でももっとも成功しているユース・オケの一つでもあるこのSFSYOが、SFSの代名詞でもあるマーラーを、名門ベルリン・フィルハーモニー・ホールで熱演する!
※録音:2012年7月3日、ベルリン・フィルハーモニー(ドイツ)

 サンフランシスコ交響楽団ユースオーケストラ。
 1981年創設だからもう30年以上の歴史を誇る。サンフランシスコ・ベイエリアの前途有望な若者(13歳〜21歳)たち約100名がメンバー。
 優秀な専属指揮者、サンフランシスコ交響楽団のメンバーが将来プロとなるための熱心な指導を行っている。
 またティルソン・トーマスはもちろん、サンフランシスコ交響楽団の客演指揮者もときに指導に当たるというから豪華極まりない。



http://www.youtube.com/watch?v=byZiNaeY6QA&feature=player_embedded

 このユース・オケの紹介映像ではラトルも登場、このオケの素晴らしさを語っている。



 さて彼らは年間3回のコンサートに加え、何年に1回は大胆にもヨーロッパでのツアーも行っていて、各地で高い評価を得ている。
 今回のアルバムは、なんとベルリン・フィルハーモニーでのライヴ。
 指揮はサンフランシスコ歌劇場で副指揮者を務め、このユース・オケにも様々な形で関わってきたドナート・カブレラ。



 披露したのはマーラーの交響曲第1番。バリバリのプロでもなかなか大変な難曲だが、このユース・オケ、一歩も引いてない。ユース・オケの性としてどうしても管楽器は苦しいところがあるのだが、弦楽器の美しさ、盛り上がるときのエネルギーはプロ顔負け。
 カブレラの高い表現力もあって、第1楽章終盤の追い込みの苛烈さは圧巻だし、第4楽章冒頭の歌舞伎役者が見得を切るような勇ましくかっこいい表現も見事。
 まるでハリウッド映画を見ているような、ダイナミックで壮大で明快なマーラー。
 彼らが世界のユース・オケでも最高の評価を受けているのもわかる。こういう人材が集まり育っているのだから、本家のサンフランシスコ交響楽団がどんどんアメリカ音楽界の中で存在感を高めていくのも頷けるわけである。






CHANNEL CLASSICS



CCSSA 33213
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
フロリレジウム
 F.クープラン:
  諸国の人々 第1組曲 《フランス人》
  諸国の人々 第2組曲 《スペイン人》
 ルベル:舞踏さまざま
フロリレジウム
 イギリスが誇る古楽アンサンブルスタイリッシュでエキサイティングなクープラン!

 イギリスが誇る世界有数の古楽アンサンブル、フロリレジウムの最新盤は、フランス・バロックの大作曲家、「大クープラン」ことフランソワ・クープランと、ジャン=フェリ・ルベルの組み合わせによる、フランス・バロック作品!
 「フランス人」、「スペイン人」、「神聖ローマ帝国の人々」、「ピエモンテの人々」と4つの国の人々を描いたのクープランの名組曲 《諸国の人々》 からは、第1組曲「フランス人」と第2組曲「スペイン人」を。
 リュリに師事し、バレエ音楽 《四大元素》で有名なルベルの「舞踏さまざま」は、その名の通り様々な舞曲が登場し、活き活きとした魅力溢れる曲。
 フロリレジウムといえば、初期メンバーにはレイチェル・ポッジャーが在籍していたことでも知られるハイクオリティなアンサンブル。現在はポッジャーの弟子でもあり、ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」のメンバーでもあるボヤン・チチッチが第1ヴァイオリンをつとめ、イギリスの様々な古楽シーンで活躍する日本人ガンビスト市瀬礼子や、創始者でもありディレクター兼フルートのアシュリー・ソロモンなど名手が集い、スタイリッシュでエキサイティングな演奏を聴かせてくれる。



 

MARCO POLO


8.225345
\2000
J.シュトラウス 1世:作品集 第25集
 1.ワルツ「平和の使い」Op.241/2.ワルツ「兵士の歌」Op.242 /
 3.オルマックのカドリーユ Op.243/4.イェラチッチ行進曲 Op.244/
 5.ウィーン祝賀行進曲 Op.245/6.ウィーン市兵行進曲 Op.246/
 7.ワルツ「ドイツの歓喜」Op.247/8.カドリーユ 「タイトルなし」Op.248/
 9.エクゼター・ポルカ Op.249/
 10.ラデツキー・バンケット行進曲(断章)
スロヴァキア・シンフォニエッタ/
クリスティアン・ポラック(指揮)
録音 2012年11月24-26日 スロヴァキア,ツィリナ Fatra House of Arts
 J.シュトラウス1世(1804-1849)の作品集は、この第25集が最終巻となります。1848年にウィーンで吹き荒れた革命の嵐は、全国民の士気を恐ろしく下げたものの、民間のダンスバンドは「資金繰りのために」サービスを継続、そのためヨハン・シュトラウスもいくつかの新しいワルツを提供し、士気向上に一役買ったのです。そんな中で書かれたワルツは確かに若干元気がないようにも思えますが、そこはシュトラウス。どれも水準以上のものを提供していたことは間違いありません。
 トラック8のカドリーユは死後に出版されたもので、タイトルが付けられなかったことがそのまま「タイトル」になっています。
 トラック10はあの「ラテツキー行進曲」とは別物であり、この曲の作曲中に猩紅熱に罹患したシュトラウスは、その3日後にこの世を去ってしまったため、未完となってしまったのでした。




NAXOS 1CD¥1100


8.573022
\1100
エボニー・アンド・アイヴォリー 〜クラリネットとピアノのための作品集
 1-2.セルバン・ニチフォア(1954-):
  アンドリュー・サイモンのための2つの舞曲(2003)/
 3-4.ヨゼフ・ホロヴィッツ(1926-):2つのマジョルカの小品(1956)/
 5-7.ホロヴィッツ:クラリネットとピアノのためのソナチネ(1981)/
 8.ホロヴィッツ:馴染みのある主題によるディヴァージョンズ(1997)/
 9-13.ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):
  舞踏前奏曲(第3稿:クラリネットとピアノ版)(1955)/
 14-17.アーノルド・クック(1906-2005):クラリネット・ソナタ 変ロ長調(1959)/
 18-20.マルコム・アーノルド(1921-2006):
  クラリネットとピアノのためのソナチネ ト短調(1951)
アンドリュー・サイモン(クラリネット)/
ウオーレン・リー(ピアノ…3-20)
録音 2012年11月21-23日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 20世紀から21世紀、新しい時代に書かれたクラリネット作品集です。ベルギーの作曲家ニチフォーによる冒頭の「2つの舞曲」からとんでもなく魅力的。ジャズ?民謡?ジャンル分けは不可能。まるで音符一つ一つが躍り出すかのような楽しい音楽です。
 ウィーン生まれのホロヴィッツは、多くの作品を生み出した作曲家であり、映画音楽の分野でも名高い人です。「ソナチネ」はすでにクラリネットの標準的なレパートリーとして定着していますが、他の2つの作品も息を呑むほどに美しいものです。ルトスワフスキの作品はもう少し前衛的でユニークなものです。ポーランド民謡を元にしながらも、各所に細密な音がはめ込まれています。「極めてヒンデミット風」なクックの曲、陽気で活発なアーノルドの曲と、様々なスタイルが楽しめるクラリネット好きなら外せない1枚です。
 


8.573047
\1100
バラダ:シンフォニア・エン・ネグロ 他
 1-4.シンフォニア・エン・ネグロ:
  マーティン・ルーサー・キングへのオマージュ(交響曲 第1番)(1968)
   <第1楽章:弾圧/第2楽章:連鎖/第3楽章:先見/第4楽章:勝利>/
 5.オーボエ、クラリネットと管弦楽のための二重協奏曲(2010)/
 6-9.コロンブス:管弦楽のための映像(1991)
  <パロスの港/提督!提督!/神の意志はどこにある?/
   インディアの夜明け> ※5…世界初録音
エマニュエル・アビュール(オーボエ)…5/
ホアン・エンリク・リュナ(クラリネット)…5/
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団/
エドモン・コロマー(指揮)
録音 2012年11月21-23日 スペイン マラガ.オーディトリオ・デ・ラ・ディクタシオン
 アメリカの偉大な人物「マーティン・ルーサー・キング」。キング牧師の名で知られるアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者であり、1964年にはノーベル平和賞を受賞した人です。作曲家バラダ(1933-)は友人の紹介で1967年にキング牧師に会い、その思想と行動に強烈な印象を受けました。
 しかしその1年後、牧師が暗殺されるというニュースを知ったバラダはすぐに「黒人たちの解放」をモティーフにした作品を書き、偉人への思い出に捧げたのです。曲は民俗的であり前衛的で、バラダ自身の「平和への祈り」も内包された音楽です。
 メキシコ民謡を使った「二重協奏曲」はバラダの作品にしては、のどかな音楽。オペラ「コロンブス」からの抜粋である「管弦楽のための映像」は、これだけでも楽しめますが、機会があったら全曲(8.660237-38)にも耳を傾けてみてください。


バラダ、衝撃の旧譜

8.557342
\1100
バラダ:
 ゲルニカ(1966

 サラサーテをたたえて(1975
 カザルスをたたえて(1975
 交響曲 第4番「ローザンヌ」(1992
 サパタ: 管弦楽のための映像(1988
サルバドール・マス・コンデ指揮
バルセロナ交響楽団&カタロニア国立管弦楽団
 幼少の頃スペイン内乱を体験し、ファシストの爆撃から逃れるためにバルセロナの駅を家族とともに逃げまどい、その後30年間そのトラウマに苦しめられ続けたバラダ。
 その作品は、間違いなく暗く重く深刻である。情熱的でわかりやすい作品を残したスペイン系の作曲家が多い中で、バラダは別の道を歩んだ。戦後アメリカに渡り、コープランドやパーシケッティに学ぶも、60年代からは激しいアヴァンギャルドの作風を取るようになる。その後民族音楽要素を積極的に取り込むようになり、いつしか人は彼のことをこう呼ぶようになった。「エスニック・アヴァン・ギャルド」。
 それは幼少の頃に受けた衝撃を、平和への叫びに昇華させるために彼が獲得した手法。戦争の生み出す悲惨さを苛烈な音楽で表現しながら、今を生きる人間の命を民族的旋律で織り込んでいく。ピカソの反戦的作品の音楽的引用「ゲルニカ」、「鳥の歌」を鎮痛に奏でる「カザルスをたたえて」など、決してとっつきやすい作品ではないが、作者が命をしぼりながらこちらに訴えようとする叫びが聞こえてくる。
 一方、1981年代に入って、バラダはさらに新しい作風に転換し始めた。「サパタ  管弦楽のための映像」は、1960年代にいっしょに活動していたダリに影響を受けたオペラ「ザパタ」によるオーケストラ作品。最後の「サバタ」の中の珍しい能天気音楽「結婚式の踊り」は、彼の心の中に未来への強い希望を思わせるものが誕生した証しであろう。
 最近は9・1 1事件を題材に、黒人霊歌や民謡の要素を取り入れた交響曲第5番を発表して話題を呼ぶなど、バラダの影響力はまだまだ広がりを見せている。ALBANYで多くの有名演奏家が彼の作品を取り上げていた理由がようやくわかった。

 

8.573093
\1100
ルーセル:ピアノ作品集 第1集
 1-2.ピアノ・ソナチネ Op.16(1912)/
 3-6.劇音楽「眠りの精」Op.13(1908)/
 7-9.3つの小品 Op.49(1933)/
 10-11.前奏曲とフーガ Op.46(1934&1932)/
 12.疑い(1919)/13.永続する小カノン(1912)/
 14.ミューズたちのもてなし 「ドビュッシーの思い出に」/
 15.セゴビア Op.29(1925)/16.人形のお話(1904)
  ※3-6…ピアノ版世界初録音
ジャン・ピエール・アーメンガード(ピアノ)
録音 2012年10月11-12日 ピエール・マルボス スタジオ「4'33"」…1-2, 2012年9月6-7日 ピエール・マルボス スタジオ「4'33"」…3-6, 2006年4月 サン・マルセル寺院…7-16
 管弦楽作品でお馴染みのフランスの近代作曲家、ルーセルのピアノ作品集のシリーズ第1集です。海軍時代の経験をもとに、自作に異国の雰囲気を盛り込み、印象主義の影響を受けながらも、独自の様式を開拓していくルーセル。フォーレのような淡い陰影でもなく、ドビュッシーのような神秘的な音楽でもなく、ラヴェルのような妙なノリもない・・・彼のピアノ曲の捉えどころのなさについての表現は難しいところです。しいて言うなら熱いジンジャーエールのような味わい。弾ける炭酸、ピリピリする生姜の刺激。そして全体は熱く甘く・・・。美味しいのか美味しくないのか評価不能。でもくせになる。そんな印象でしょうか。例えばトラック10-11「前奏曲とフーガ」を聴いてみてください。バッハの名前に基く音型を用いた複雑で奇怪なフーガは一聴の価値ありです。
 


8.573122
\1100
カラーエフ:バレエ組曲「7人の美女」他
 1-3.バレエ組曲「7人の美女」(1953)
  <第1曲:ワルツ/第2曲:アダージョ/第3曲;王冠の踊り>/
 4-11.第4曲:7人の絵姿
  <序曲/インディアンの美女/ビザンチンの美女/
   ホレズムの美女/スラヴの美女/マグレブの美女/
   中国の美女/最も美しい美女>/
 12.第5曲:行進/
 13-19.雷の道-バレエ組曲 第2番(1958)
  <第1番:全員の踊り/第2番:ギター伴奏による少女たちの踊り/
   第3番:黒人集落の踊り/第4番:スティルフェルトの夜/
   第5番:情景とデュエット/第6番:子守歌/第7番:雷の道(終曲)>
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団/
ミトリー・ヤブロンスキー(指揮)
録音 2012年9月29-30日 ロンドン ブラックヒース・コンサート・ホール
 アゼルバイジャン、バクーで生まれたカラーエフ(1918-1982)。モスクワ音楽院でショスタコーヴィチに師事したという彼、既発の交響曲第3番(8.570720)でも、そのカラフルな管弦楽法が話題となりました。このアルバムには彼の2つのバレエ音楽を収録。一層楽しく妖しい音楽を楽しむことができます。
 「7人の美女」は12世紀に活躍した詩人ニザミの詩を元にしたもの。7人の妻を持っていたという伝説の王の物語です。美女たちが登場するまでのワクワクした気持ちと彼女たちの紹介に続いて、様々な美女たちが現れます。どの曲もエキゾチックで情熱的。音によるポートレイトです。「雷の道」はプロコフィエフの思い出に捧げられた作品で、こちらは南アフリカの作家P.エイブラハムズの小説に触発されたもの。人種間の争いと愛をモティーフにした作品で、アフリカの特徴的なロズムも効果的に用いられています。悲劇的でありながらも活気に満ちた音楽です。


カラーエフ旧譜
カラーエフ:交響曲第3番/交響詩「レイリとメジヌン」/交響的エッチング「ドン・キホーテ」(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)
8.570720
\1100
カラ−エフ(1918-1982):交響曲 第3 番 他
 1-4.交響曲 第3 番(1964)/
 5.交響詩「レイリとメジヌン」(1947)/
 6-13.交響的エッチング「ドン・キホーテ」
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/
ドミトリ・ヤブロンスキ(指揮)

 

8.573101
\1100
モンサルバーチェ:鳥の歌の主題によるマドリガル 他
 1.フォリア・ダリニアーナ(1995)/
 2.民謡「鳥の歌」の主題によるマドリガル(1991)/
 3-5.コンチェルティーノ 1+13(1975)/
 6.カダケスのリディアによせるセレナータ(1970)/
 7-11.十字架への5つの祈り(1969)
  <キリストの受難/聖母の涙/聖処女の冠/嘆き/礼拝の時>
サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)…2.7-11/
ティム・ファイン(ヴァイオリン)…3-5/
パースペクティヴ・アンサンブル/
アンヘル・ギル=オルドネス(指揮)…1-5.7-11
録音 2012年9月7.17.18.26日 ニューヨーク,スカーズデール グリーンヴィル・コミュニティ・チャーチ
 20世紀スペインを代表する音楽家の一人、ハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002)。彼はスペイン内戦後の1942年から新聞で音楽評論を始める傍ら、数々の作品を世に送り出しました。その作風は時代によって違い、このアルバムでも多彩な音を聴くことができます。
 Track2の「民謡の主題」で使われているのは、カザルスの演奏でもお馴染みの「鳥の歌」。強烈な個性と絹のような滑らかな声を持つ歌手サーシャ・クックの歌うこのメロディは聴き手の心を優しく溶かしていきます。舞曲のエッセンスを新古典派の様式にはめ込んだ「フォリア・ダリニアーナ」は楽しさ満点。やはり新古典派のスタイルで書かれた「コンチェルティーノ」と名フルーティスト、ランパルのたえめの「セレナータ」そしてこのアルバムの白眉でもある「十字架への5つの祈り」。ここでもクックの名唱が冴えています。スペインの歴史に刻まれた悲劇と揺るぎない信仰心。これらが昇華した名作です。
 


8.555394
\1100
ルビンシテイン最後の交響曲
 アントン・ルビンシテイン:交響曲 第6番 イ短調 他

  1-4.交響曲 第6番 イ短調 Op.111/
  5.オーケストラのためのフモレスケ「ドン・キホーテ」Op.87
フィルハーモニア・フンガリア…1-4/
ギルバート・ヴェルガ(指揮)…1-4/
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団…5/
ミヒャエル・ハラーシュ(指揮)…5
録音 1986年7月16-18日…1-4, 1985年7月…5 ドイツ スタットハレ・エール=エルケンシュヴィック 原盤 Marco Polo 8.220489&8.220359
 第1楽章の冒頭を聴いた瞬間は「この曲は難しい?」と思うかもしれませんが、序奏部が終わった途端炸裂するのは紛れもないロシアのリズム。これは1886年に作曲されたルビンシテイン(1829-1894)最後の交響曲です。溌剌とした第1主題の次に来るのは抒情的な第2主題。チャイコフスキーよりは、ブラームスやシューマンを思い起こさせる重厚なハーモニーに彩られた力強い楽章、次の第2楽章は控え目に咲く花を思わせる優美な音楽。快活な中間部も聴き映えのするものです。第3楽章は明るくさっぱりとした茶目っ気たっぷりの音楽。そしてどっしりとした最終楽章にもロシアの風味が満載です。
 「ドン・キホーテ」は1870年の作品。数多くの作曲家たちがモティーフとした破天荒な騎士の物語を、ルビンシテインは丁寧に音で追って行きます。広く聴かれることを願いたい「隠れた名作」です。
 

8.571301
\1100
イディル・ビレット/ソロ・エディション 第7集 シューマン:作品集
 1.蝶々 Op.2/2-22.謝肉祭 Op.9/23.アラベスク Op.18/
 24-32.森の情景 Op.82
  <入口/待ち伏せる狩人/寂しい花/気味の悪い場所/
   なつかしい風景/宿/予言の鳥/狩の歌/別れ>
イディル・ビレット(ピアノ)
録音 2013年5月
 ますます精力的な活動を続けるトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。このシューマン(1810-1856)は彼女の最新録音となります。機知に富んだ「蝶々」の冒頭部を聴いただけで彼女の円熟度が理解できるのではないでしょうか?
 そしてピアニストの持つ表現力が試される「謝肉祭」。彼女の演奏はこの曲集から極めて夢幻的なイメージを引き出しています。シューマンの思い描いた「フロレスタンとオイゼビウス」の二面性も余すことなく描かれているようです。音が絡みつく「アラベスク」の美しさ、そして一見易しい音楽に見えるも実は更に深い内容を持つ「森の情景」での神秘的な表現もたまりません。
 

8.572731
\1100
メルカダンテ:フルート協奏曲 第1.2.4番
 1-3.フルート協奏曲 第2番 ホ短調 Op.57/
 4-6.フルート協奏曲 第4番 ト長調/
 7-9.フルート協奏曲 第1番 ホ長調 Op.49
パトリック・ガロワ(フルート&指揮)/
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ
録音 2011年12月18-22日 フィンランド ユヴァスキュラ,スオラハティ・ホール
 19世紀のイタリアオペラ発展に大きく寄与したメルカダンテ(1795-1870)。彼はロッシーニに勧められてオペラの作曲を始め、処女作「ヘラクレスの神格化」の成功を受け、以降次々と大作をものにします。1823年にはサンカルロ劇場の音楽監督に就任、生涯に60作以上のオペラを残しました。
 そんなメルカダンテですが、1814年から1820年の約6年間は音楽院の仲間と師匠に触発されフルート曲を中心とした数多くの器楽曲を書いています。
 彼のほとんどのオペラが忘れられてしまった現在では、これらの器楽曲の方が演奏される機会が多いのは残念ではありますが、確かにこのアルバムに収録された3つの協奏曲も、技巧が際立つソロと管弦楽の掛け合いが素晴らしく、また流麗なメロディには思わず惹きつけられること間違いありません。
 ガロワのソロは文句なしであり、完璧なオケのコントロールもさすがの一言。安心して楽しめます。
 

8.573172
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/セバスティアン・ユールト(チェロ)
 チェロ・リサイタル:ヒンデミット:作品集
  1-3.3つの小品 Op.8(1914-1916)/
  4.古いイギリスの乳母の歌「求婚に出かけた蛙」による変奏曲(1941)/
  5-9.無伴奏チェロ・ソナタ Op.25-3(1922)/
  10-12.チェロ・ソナタ(1948)
セバスティアン・ユルト(チェロ)/
パメラ・ユルタド(ピアノ)…1-4.10-12
録音 2013年1月11-12日 UK モンマス ウィアストン・コンサート・ホール
 1979年パリで生まれ、国立コンセルヴァトワールを首席で卒業したチェリスト、セバスチャン・ユールト。彼は12歳の時にデビューし、ヨーロッパを始め、韓国やニュージーランドでリサイタルを行う新鋭です。2007年のアルド・パリゾ国際コンクール入賞を皮切りに、2008年ナウムブルク財団コンクール入賞、そして2009年にはアダム国際チェロ・コンクールに入賞しています。
 このアルバムでは2013年に没後50年を迎えたヒンデミットの一連のチェロ作品を演奏。初期の「3つの小品」ではシューマンを思わせる抒情性を感じさせながらも、至るところに見え隠れする皮肉っぽさもきっちり押さえています。ユニークなタイトルで知られる変奏曲とチェロ・ソナタはまさにヒンデミット(1895-1963)らしさ爆発。強烈な音楽です。
 こんな変幻自在の音楽を見事に手中に収めたユールトの演奏には、感嘆させられるばかりです。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


OTAKEN RECORDS



TKC-342
\2400→\2190
フルトヴェングラー
 ワーグナー:神々の黄昏(ハイライト)

 (1)夜明け〜ジークフリートのラインへの旅
 (2)ホイホー!ホイヘー!〜ジークフリートの死
 (3)ジークフリートの葬送行進曲
 (4)ブリュンヒルデの自己犠牲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ミラノ・スカラ座管弦楽団および合唱団
キルステン・フラグスタート(ブリュンヒルデ)
マックス・ロレンツ(ジーククリート)
ルートヴィヒ・ウェーバー(ハーゲン)
ヨーゼフ・ヘルマン(グンター)
 「神々の黄昏」ハイライト ’50スカラ座 極上音質盤より復刻!フラグスタート&フルトヴェングラー

 録音:1950 年4 月2 .4. 6 日, ミラノ・スカラ座、原盤:ミラノ放送局テストプレス盤

 この演奏は、ドイツより持ち込まれたテレフンケンのレコーダーとBASF のテープを用い、ミラノ 放送局によって収録されたことが判明しております。かつてワルター協会から出たものは、テープから音盤に転写されたものからの復刻で、ノイズの多さには辟易したものでした。その後、チェトラ から元テープ起こしと銘打ったレコードが出ましたが、確かにノイズは少ないが、テープの劣化は覆うべくもありませんでした。
 その後CD 時代になって、このテープ音源から様々なCD が製作されましたが、 強烈なデジタルリマスタリングによって、音が改変されたものがほとんどでした。この度、在阪某所より当社に持ち込まれたテスト盤は、テープより転写された音盤を復刻したものですが、この音盤の保存状態が余程良かったらしく、声もオケも極めて明瞭に鳴っております。又、周波数レンジ、ダイナミックレンジとも広く、元盤に起因する僅かなノイズを忍べば、通常の鑑賞 に十分耐え得るものと存じます。勿論今回もノイズ取りを含めた一切のデジタルリマスタリングは排し ておりますので、よりオリジナルに近い音でのご鑑賞が可能かと思われます。演奏につきましては、もう皆様よくご存知の通りのものでございますが、今回の復刻で特に思い至ったことは、フラグスタート を当代随一のブリュンヒルデ歌いにしたのは、指揮者はあまたおれどフルトヴェングラーをおいて他にはいないのではないか?ということです。(オタケン・レコード太田憲志)
 


TKC-352
\2400→\2190
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
 (1)シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「グレート」
 (2)ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラーのグレート(1953.9.15)独協会ステレオ盤より復刻!

 録音:(1)1953 年 9 月15 日、(2)1952 年 12 月8 日原盤:F670.027〜8M(疑似ステレオ)

 今回53/9/15 の「ザ・グレート」のレコードは、未通針と思われる蔵出し独協会盤です。
 レコードに起因するプチノイズはごくわずかで、音も、きわめてしっかり入っております。しかし、このたび驚いたのは、復刻しようと当レコードの封を開け、レーベルをチェックする と、そこに小さくSTの2文字が。もしかしてと思い、ステレオ・カートリッジで再生すると、予想した 通り、ステレオで再生されるではありませんか!もちろんオリジナルがステレオであるとは考えにくく、 疑似ステレオには違いありませんが、しかしそれにしてもしっかり分離し、細部がほぐれて聞こえるのには驚かされます。当盤は独エレクトローラ社のプレスで、おそらくエンジニアが独協会の指示か その了承のもとに、ブライトクランクの技術を使ったものと推測されます。
 さて、当演奏の既出CDは、リマスターが強烈で、小生には音も冷たく演奏も死んだように聞こえておりましたが、当盤で聴くと、音、演奏の総合点で同曲中、51 年のグラモフォン盤をわずかに凌駕するか、少なくともベストを競うものになったのではないかと思われ、長く座右に置いていただけるものと、存じ上げる次第です。(オタケン・レコード太田憲志)




TAHRA



TAH 752
\2500→\2290
初出!
 伝説のクーベリック1959年コペンハーゲン第九

クーベリック&デンマーク放送響
 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
エルシー・モリソン(Sop)
エルゼ・ブレムス(A)
エルンスト・ヘフリガー(Ten)
フォーブス・ロビンソン(Bs)
ラファエル・クーベリック(指)
デンマーク放送交響楽団、同合唱団
 録音:1959 年2 月26 日(ライヴ)/DDD、MONO、62’29”

 これまでウワサにはのぼっていたものの、聴く機会のなかったクーベリックとデンマーク放響1959 年の第9 がついに正規発売となりました。
 クーベリックは1958 年のイスラエル・フィルとのライヴを皮切りに、59 年のロイヤル・フィルとのセッション、70、75、82 年のバイエルン放響、74年のニュー・フィルハーモニア(いずれもライヴ)と、今日6 種の第9 録音が世に出ていますが、このデンマーク放響とのライヴはクーベリック45 歳の若さ漲る熱演で、トスカニーニを思わす推進力にぐいぐい引き込まれます。もともとクーベリックはライヴで燃えるタイプですが、まさにエネルギー炸裂、彼のどの録音より演奏時間が早いのも注目ですが、音楽が走らないのがさすがと申せましょう。
 クーベリックといえば、マーラー、ブルックナー指揮者として名高いですが、このベートーヴェンも、時にブラームスやブルックナーのように響き興味津々。ことに聴きどころは終楽章で、「歓喜の歌」のメロディが最初に弦楽器で提示されるところの絶妙なテンポと歌い回しはクーベリックならでは。歌手陣も素晴らしく、ことに若き日のヘフリガーの美声に酔わされます。CD には合唱団の表記がありませんが、デンマーク放送合唱団で、北欧合唱団ならではの透明な響きも魅力です。
 経年による音の古さはあるものの、素晴らしい音とダイナミックスが再現されていて、この伝説の演奏の凄さを満喫できます。



<映像>


BELAIR(映像)



BAC 097
(2DVD)
\4800→\4390
これを見ずして「パルジファル」の今は語れず!
 ワーグナー:「パルジファル」
アンドルー・リチャーズ(T パルジファル)
ヤン=ヘンドリク・ロータリング(Bs グルネマンツ)
アンナ・ラーション(Ms クンドリー,天上からの声)
トーマス・ヨハネス・マイヤー(Br アンフォルタス)
トーマス・トーマソン(Br クリングゾル)
ヴィクター・フォン・ハーレム(Br ティトゥレル)
ウィレム・ファン・デア・ヘイデン(T 聖杯騎士)
フリーデマン・レーリヒ(Br 聖杯騎士)
イルゼ・エーレンス(S 小姓)
アンジェリク・ノルデュス(Ms 小姓)
ハイス・ヴァン・デア・リンデン(T 小姓)
ギヨーム・アントワーヌ(Br 小姓) ほか
ハルトムート・ヘンヒェン(指)
モネ交響楽団,モネ合唱団
 現代演劇界の話題の演出家カステッルッチによる美しくも強烈な「パルジファル」!!

 ロメオ・カステルッチ(演出、舞台装置、衣装、照明)/シンディ・ファン・アッカー(振付)
 収録:2011 年2 月20 日、ブリュッセル/リージョン・コード:0(フリー)、NTSC、16:9、239 分、PCM stereo /5.1 Dolby Digital、字幕:独英仏蘭

 2011 年1、2 月にモネ劇場で上演されて大変な話題となったワーグナー「パルジファル」が映像になりました。斬新で説得力の強い舞台作りで演劇舞台に独自の境地を切り開いたイタリア人演出家、ロメオ・カステルッチが初めて本格的なオペラの演出に乗り出したもの。間違いなく、これまで見たことのないような「パルジファル」です。ネタバレは避けますが、ジャケット写真にあるように第1 幕が深く暗い森の中であるのに対し、第2 幕は真っ白な舞台の中での不思議な世界で、これは非常に強烈なもの、しかもそれが「パルジファル」の音楽に深く絡みついている様に、カステッルッチの才能と手腕をまざと感じさせられます。とにかくワグネリアン、斬新な演出を求めるオペラファンには必見の上演映像です。
 歌手は近年の「パルジファル」上演ではおなじみの人が中心。クンドリーは、既にワーグナー・アルトとして高名なスウェーデンのアルト。クンドリーはエルダ、フリッカと並んでラーションの当り役です。グルネマンツは大ベテラン、ヤン=ヘンドリク・ロータリング。グルネマンツは、新国立劇場でのベルク「ヴォツェック」のタイトルロールで強烈な印象を残したバリトン。クリングゾルは、アイスランドのバスバリトン、トーマス・トーマソン。バレンボイムが指揮したスカラ座の2012/2013 年シーズン開幕公演での「ローエングリーン」でハインリヒ・フォン・テルラムントを歌ってたいへん好評だった人です。パルジファルのアンドルー・リチャーズだけはワーグナーには新顔。米国、アリゾナ州フェニックスの生まれで、2005 年からベルリンを拠点にし、欧米の多くの劇場で活躍している実力派です。すっかり巨匠の風格が漂うようになったハルトムート・ヘンヒェンの指揮は、さすが劇場経験豊富な指揮者だけにグッと迫るものがあります。











11/26(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

LIGIA


LIDI 0202260
\2400
わが聖なる微風〜
 ペトラルカのカンツォニエーレに霊感を得た
  ヴィーラルト、ローレ、マルケアスの作品集
フレデリク・ベトゥ(指)
ラ・マン・アルモニーク
 ペトラルカの恋愛詩を450 年の時を経て連作に

 録音:2012 年10 月/マルソラン教会/DDD、96kHz 24bit 録音、65’13”

 イタリア中世の大詩人ペトラルカの抒情詩集「カンツォニエーレ」は、ラウラという女性への想いが基調を成していて、ルネサンス期のマドリガーレ作曲家たちにより盛んに附曲されました。中でもアドリアン・ヴィーラルト(1490-1562)、チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565) のは名作とされています。ここでは両者の作に加え、1965 年生まれのギリシャの作曲家アレクサンドロス・マルケアスの「ラウラって別人という話だぞ」全5 曲をちりばめています。
 ルネサンス音楽の中に現代的な響きがスパイスとなっています。
 ラ・マン・アルモニークはカウンター・テナー歌手で指揮者のフレデリク・ベトゥにより2008 年に結成された声楽アンサンブル。「グィドの手」に名を冠し、ノンヴィブラートで現代作品まで披露する注目株。




LSO LIVE



LSO 0744
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
ハーデンベルガー(Trp)
 ハーディング&ロンドン交響楽団

ターネイジ:
 (1)残骸から
 (2)スペランツァ
ホーカン・ハーデンベルガー(Trp)
ダニエル・ハーディング (指)
ロンドン交響楽団
 ハーデンベルガーの妙技光るターネイジの世界

 録音:2013 年2 月5、7 日/バービカン・ホール(ライヴ)/Multi-channel 5.1、24bit 96kHz PCM、55’40”

 SACD ハイブリッド盤。ハーディングとロンドン交響楽団がターネイジ作品に挑戦しました。マーク=アンソニー・ターネイジは1960 年生まれの英国作曲家。ストラヴィンスキー、ブリテン、ヘンツェに私淑しながらマイルス・デイヴィスに傾倒、本物のモダンジャズを作曲できる数少ないクラシック作曲家とみなされています。また、ホルストの「惑星」の続編として準惑星「ケレス(セレス)」を作曲しており、天体オタクからも注目されています。
 「残骸から」は、2005 年に名手ホーカン・ハーデンベルガーのために作曲されたトランペット協奏曲。通常のトランペットのほか、フリューゲルホルン、ピッコロ・トランペット持ちかえ、暗闇から光明への葛藤を描いています。ジャズの要素も濃く、マイルス・デイヴィスが現代作品を吹くかのような趣となっていますが、ハーデンベルガーが驚愕の巧さで、鮮やかなテクニックと歌い回しが光ります。
 2012 の最新作「スペランツァ」は4 楽章から成る40 分の大作。タイトルは「希望」を意味するイタリア語ですが、内容はセーヌ川で自殺したルーマニア系ユダヤ人作家パウル・ツェラン(1920-1970) の文学を背景にしています。第1 曲にはパレスチナの聖歌、第2 曲にはイスラエルのわらべ歌、4 曲にはユダヤ民謡が引用されていますが、全体は映画音楽風で色彩的。
 ハーディングもジャズ的なノリの良さ全開。いともカッコいい現代音楽となっています。




TALENT


DOM 2911118
\2500
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:ピアノ作品集
 1 年(12ヶ月)/エピローグ/
 青春の夢/練習曲/夜想曲
葛西寛俊(ピアノ)
 あのメンデルスゾーンの姉ファニーによる煌めくように美しいピアノ作品「1 年」、他ピアノ作品集

 録音:2011 年5 月9&10 日、ベルギー、IPS ビルディング・ホール/DDD

 このアルバムは、あのメンデルスゾーンの姉ファニーによる煌めくように美しいピアノ作品集です。1805 年11 月14 日にハンブルグに生まれたファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルは、弟フェリックスの陰で目立たなかったものの実際は、作曲家としての素晴らしい才能を開花させていきました。
 1841 年に作曲された「1 年」は、ヴィルヘルム・ヘンゼルの手によるオリジナルの挿絵により美しく飾られ、冒頭に題辞が添えられているこの原稿はそのジャンルの一般的な作品をはるかに超えて、ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの円熟期の傑作となりました。この選集は、バッハやベートーヴェンの伝統を確かに受け継ぎながらも、シューマン、ショパン、リストと同様に、彼女が生きた時代の新ロマン派に位置していることを証明するような作品です。
 また、1838 年作の情熱的な《夜想曲》、1846 年の《青春の夢》、さらに2 つの教育的作品の例となる、練習曲、エピローグも収録されているのも嬉しい限りです。

 葛西寛俊プロフィール
 葛西寛俊は北日本の弘前生まれ。16 歳の時に全東北ピアノコンクールにおいて第一位、文部大臣奨励賞を受賞する。1976 年桐朋学園大学を卒業後、ヨーロッパで勉強を続けるためベルリン芸術大学に留学、クラウス・シルデに学ぶ。3 年後にミュンヘン音楽大学に入学、修士号を得る。さらにフランクフルト音楽大学でレオナルド・ホカンソン、そしてルセット・デカーフ、ガビィ・カサドシュ、ギド・アゴスティに指導を受ける。1979 年のヘルベルト・フォン・カラヤン国際指揮者コンクールでブラームスのピアノ協奏曲第1 番のソリストを務める。1981 年にはミュンヘンのヘラクレスザールにおいてベートーヴェンのピアノ協奏曲第3 番を翌年は同じ作曲家の合唱幻想曲をニュルンベルクのマイスタージンガーハレにおいてソリストとして演奏した。2001年にはケルン交響楽団のギュルツェニッヒ定期室内楽音楽祭に招かれ近現代作品を演奏する。
 葛西寛俊は多くの声楽の伴奏にも定評がありプラシド・ドミンゴ、イロナ・トコディ、ホアン・ポンス、ブリギッテ・ファスベンダー、フランチスコ・アライザ等との共演歴をもつ。




THE CHOIR OF KING’S COLLEGE


KGS 0003
(1CD+1SACD(2層))
\1800
祝・生誕百年! 
 ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団

  ブリテン:
  (1)カンタータ「聖ニコラス」Op.42
  (2)聖チェチリア賛歌Op.27
  (3)神の子羊を喜べOp.30
アンドルー・ケネディ(Ten)
スティーヴン・クレオベリー (指)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
ブリテン・シンフォニア
ソーストン・ビレッジ大学合唱団
クムズ合唱団
 今年のクリスマスはこれを聴きましょう

 録音:2012 年6 月、2013 年1、5 月/ケンブリッジ・キングズ・カレッジ・チャペル
 CD (44.1kHz 16bit ステレオ)、SACD (2 層/2.0 ステレオ&マルチチャンネル5.1 サラウンド)、24bit 96kHz PCM、76’32”

 今年が生誕百年だったブリテンの素晴らしい録音が彼の生地イギリスからリリースされました。1948 年作のカンタータ「聖ニコラス」は演奏時間50分に及ぶ大作で、ピアーズと作曲者自身による1955 年録音が決定盤とされていますが、パイプ・オルガンの壮麗な響きと分厚い合唱が録音の良さで、真価を発揮しました。
 ディスクは2 枚入っていますが、1 枚は44.1kHz 16bit ステレオの通常CD。もう1 枚は2 層/2.0 ステレオ&マルチチャンネル5.1 サラウンドのSACD。ケンブリッジ・キングズ・カレッジのチャペルの音響も素晴らしく、合唱の醍醐味を満喫できます。
 「聖ニコラス」とはサンタクロースのことで、その生涯を描いた感動作。クリスマスにもピッタリの内容と申せましょう。ブリテンの宗教合唱作品はいずれも讃美歌調で美しいですが、「神の子羊を喜べ」ではブリテンならではのおどろおどろしい闇を垣間見せてくれます。男声合唱の魅力をたっぷり味あわせてくれるケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団。名門ならではの品と誇りに満ち、絶品です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS



ALT 276/80
(5CD)
特別価格
\7000→\5990
オットー・クレンペラー&フィルハーモニア管
 ウィーン芸術週間 1960 ベートーヴェン:交響曲全曲演奏会

 ・交響曲第1番ハ長調 op.21(1960年6月7日)
 ・交響曲第2番ニ長調 op.36(1960年5月29日)
 ・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』(1960年5月29日)
 ・交響曲第4番変ロ長調 op.60(1960年5月31日)
 ・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』(1960 年5月31日)
 ・交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』(1960 年6月2日)
 ・交響曲第7番イ長調 op.92(1960年6月2日)
 ・交響曲第8番ヘ長調 op.93(1960年6月4日)
 ・交響曲第9番二短調 op.125『合唱』(1960年6月7日)
 ・《エグモント》序曲 作品84 (1960年5月31日)
 ・《プロメテウスの創造物》序曲 作品43 (1960年6月2日)
 ・《コリオラン》序曲 作品62 (1960年6月4日)
オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 クレンペラーの偉大さの証明!1960 年ウィーン芸術週間ベートーヴェン・ツィクルス・ライヴ、チェトラ盤以来最高の音質で登場。

 「第九についてもこれに匹敵する演奏はない」(ハインリッヒ・クラリーク)
 「しかしなんという緊張と迫力。なんという剛健さ、なんという構造の明快さ、そして賛歌のごときエクスタシー」(エクスプレス紙)と絶賛された伝説のツィクルスです。

 32bit Digitally、Remasterd

 クレンペラーはベートーヴェンの交響曲全曲をツィクルスで演奏することにこだわりがあり、フィルハーモニアとも3 回目のそして海外で初めての挙行となったのがこの1960 年ウィーン芸術週間でありました。この圧倒的大成功をおさめたこの演奏会を当時聴いていた外山雄三氏は「指揮はクレンペラーですばらしかった。フィルハーモニアというのも我々がレコードで聴くのと全く同じ音ですよ。非常に艶がある。ツヤツヤしている。あんな艶のあるオーケストラは聴いたことがない。それにアンサンブルが完璧です。クレンペラーは非常に偉大な人格だから、かれの人間でもっても非常にすばらしい演奏になるのです」(レコード芸術S35 年8 月)と激賞されておりました。実際今きいても異常な緊張感と迫力にあらためてクレンペラーの偉大さを思い知らされました。
 肝心の音質も過去に出たものと比べてみましたが、そうとう優れております。演奏の凄さが音質の良さも手伝い感銘度のかなり高いディスクにしあがっております。(キング・インターナショナル)
 

ALTUS(SACDシングルレイヤー)


ALTSA 258
(SACDシングルレイヤー)
\4200
ベルリオーズ:「ローマの謝肉祭」序曲
シューマン:交響曲第4番 ニ短調
ギュンター・ヴァント(指)
NHK 交響楽団
 アルトゥス ベスト・セラー盤がついにSACD 化! SACD 化の希望が多く寄せられたヴァントのシューマン交響曲第4 番

 録音:1979 年11 月21 日、NHK ホール、NHK による実況録音、ステレオ

 SACD シングルレイヤー盤。白熱的なベルリオーズも聴きものですが、シューマン4 番の堂々あたりを払うたたずまいは当時のヴァントとN 響ならではのものです。冒頭の深々とした響きから一気に引きこまれ、第3 楽章からの熱気が大変で金管の壮絶な見せ場もあり、とてつもない大演奏に仕上がっております。実に一聴の価値ありで御座います。
 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。
 

ALTSA 229
(SACDシングルレイヤー)
\4200
(1)ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
(2)ストラヴィンスキー:レクイエム・ティクルス
(3)ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描『海』
シャルル・ミュンシュ(指)
パリ管弦楽団
(2)エリザベート・ブラッスール合唱団
 ドゥニーズ・シャーリィ(コントラルト)
 ピエール・トー(バス)
 ミュンシュ、パリ管完全版!なんと、あの空前絶後の大演奏「幻想」は前プロだった。当時の新曲ストラヴィンスキーを加え、パリ管お披露目演奏会が完全再現!

 録音:1967 年11 月14 日、シャンゼリゼ劇場、ライヴ録音(ステレオ)

 SACD シングルレイヤー盤。ミュンシュが「幻想」をとりあげる時は幻想をトップに、中に最新の現代曲、しめに海かダフクロと云うのがミュンシュ独特のプログラミングの妙でございました。SACD 化で爆発的大演奏にますます磨きがかかっており、ミュンシュの実演でのダイナミックスをよりリアルに再現する広レンジ感が魅力です。レコ芸読者投票第1 位の名演をお楽しみください。
 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。
 

ALTSA 234
(SACDシングルレイヤー)
\4200
(1)シューマン:マンフレッド序曲
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調※
(3)ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55
カール・シューリヒト(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン) ※
 高名なステレオ・ライヴ「英雄」が待望の復活!初出!グリュミオーとのメンデルスゾーンを含むサルプレイエルでの全演目収録。「ステレオゆえに指揮者の解釈が鮮明に捉えられそれが何よりうれしい。オーケストラとの相性も抜群である」( 平成の盤鬼〜平林直哉)

 録音:1963 年5 月14 日、サルプレイエルでの公開収( ステレオ)

 SACD シングルレイヤー盤。『このディスクには1963 年5 月14 日、シャンゼリゼ劇場で行われた全演目が収録されている。この中の交響曲第3 番「英雄」は1988 年、仏ディスク・モンテーニュから発売され、シューリヒト・ファンの間で話題になったものである。とにかく、1963 年の放送録音が鮮明なステレオ録音で収録されていたのが一番の驚きだったが、このレーベルはまもなく消滅、買い逃したファンは泣く泣く高額にはね上がった中古盤を手に入れるしかなかった。だが、このたび全演目という形で復活したのは慶賀の至りである。』( 平林直哉)
 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。
 

ALTSA 239
(SACDシングルレイヤー)
\4200
ベートーヴェン:
 交響曲第1番ハ長調 Op.21
 第9番ニ短調「合唱付き」Op.125
カール・シューリヒト(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
アグネス・ギーベル(ソプラノ)
マルガ・ヘフゲン(アルト)
ラグナー・ウルフング(テノール)
エドゥアルト・ヴォリッツ(バス)
フランス国立放送合唱団
ルネ・アリックス(合唱指揮)
 シューリヒトのライヴ「第9」はステレオ初出!「オリジナル・マスターから復刻されたのは今回が初めてである。この2 曲ともに正規のスタジオ録音並みの鮮明なステレオというのが何よりも嬉しい。個人的にはシューリヒトの第9 番のベスト・パフォーマンスにしたい。」( 平林直哉)

 録音:1965 年6 月15 日実況録音 シャンゼリゼ劇場( パリ)、ステレオ

 SACD シングルレイヤー盤。当シリーズの目玉でライヴの第9 のステレオは初めてとなります。シューリヒトのライヴにおけるステレオ録音は大変少なく(FM のステレオ放送は概ね1965 年から)大変うれしい発掘です。平成の盤鬼平林直哉氏は「鮮明なステレオ録音ゆえに生き生きとした音は如実の伝わり、情熱に溢れかえった響きに陶然とするのみである。ライヴゆえの豊かな雰囲気はシューリヒトの第9 のベストパフォーマンスにしたい。」と絶賛です。
 ※通常のCDプレーヤーでは再生できません。




DOREMI



DHR 8020/1
(2CD)
\4600→\4190
ダヴィッド・オイストラフ・コレクションVol.14
 ライヴ・パフォーマンス・イン・スウェーデン 1970-74
  J.S.バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調BWV1060
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3 番ト長調K216
  ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 作品84Hob.I/105
  トール・アウリン:子守歌 第3番
  ブラームス:ヴァイオリンとチェロのためのニ重協奏曲 イ短調 作品102
  プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調作品19
  ステンハンマル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調 作品19
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
スウェーデン放送交響楽団
スティグ・ヴェステルベリ(指)
グレータ・エーリクソン(P)
トルレイフ・レンネルホルム(Ob)
オーケ・オーロフソン(Vc)
 初CD 化!晩年に行ったスウェーデンでのライヴ音源、オイストラフ・コレクション第14 集

 ロシアの大ヴァイオリニスト、オイストラフのDOREMI 第14 集は、1970 〜 74 年にかけてスウェーデンで行われた演奏の模様を収めています。すべて初CD化のプログラムとなっており、これまでディスコグラフィになかった、ハイドンの協奏交響曲、ステンハンマルとトール・アウリンが聴けるのもファンにとっては嬉しい内容となっています。
 スウェーデンの名オーボエ奏者レンネルホルムと共演したバッハの協奏曲。モーツァルトの第3 番は、同時期である1971 年のベルリン・フィルとの弾き振りによるセッション録音など7 種ほどの録音が存在するオイストラフにとって重要なプログラムの一つ。そしてプロコフィエフはオイストラフ自身も親交があり、1954 年のLSO& マタチッチ盤など切れ味抜群の鮮烈な演奏に代表されるように得意のレパートリーでもあり、ここでも晩年の風格を備えた名演で、弱音から太く逞しいフォルテまで自在に楽器を駆使するオイストラフの名技が堪能できます。
 


DHR 8022/3
(2CD)
\4600→\4190
スヴィヤトスラフ・リヒテル Vol.22 スヴィヤトスラフ・リヒテル(P)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1 番ハ長調作品15
   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 クルト・ザンデルリング(指)
   録音:1963 年11 月30 日ライヴ
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 作品37
   モスクワ室内管弦楽団 ルドルフ・バルシャイ(指)
   録音:1973 年5 月27 日モスクワ、ライヴ
 ベートーヴェン:
  ディアベッリの主題による33の変奏曲 作品120、
  ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 作品101、
  ロンド ハ長調 作品51-1、ロンド ト長調 作品51-2
   録音:1986 年7 月3 日ドイツ、ハイデ、ライヴ
 リヒテルのアーカイヴ・シリーズ第22 弾!ザンデルリング、バルシャイと共演、リヒテル50 代頃の脂の乗り切った名演!

 20 世紀を代表する巨匠であり、膨大なレパートリーを有したリヒテル。その中でもベートーヴェンは特別な作曲家でありました。DOREMI のリヒテル・シリーズ第22 弾は、オール・ベートーヴェン。ザンデルリンク&ゲヴァントハウス管とのベートーヴェンの第1 番は、リヒテル48 歳ザンデルリング50歳の頃の演奏。リヒテル壮年期の熱気とザンデルリングの壮烈な指揮はライヴの生々しさが伝わってきます。第3 番は、バルシャイとのモスクワでのライヴ。
 リヒテルは第3 番をザンデルリング、コンドラシン、ムーティなどと録音されていますが、この演奏も2 人の巨匠の強烈なエネルギーがぶつかり合う衝撃的な凄さ。そして、1986 年ドイツでのベートーヴェン・リサイタルを収録。1986 年の「ディアベッリ変奏曲」といえばリヒテルの代表盤のひとつとなっているプラハの春でのライヴ録音。このリサイタルは、プラハでのライヴと同年、同内容のプログラムで行われました。
 


DHR 8017/9
(3CD)
\4600→\4190
レジェンダリー・トレジャーズ・シリーズ〜レナード・シュア レナード・シュア(P)
※ カール・ウルリッヒ・シュナーベル(P)
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15
   ニューヨーク・フィルハーモニック レナード・バーンスタイン( 指)
   録音:1960 年3 月26 日カネーギーホール、ライヴ
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
   アスペン祝祭管弦楽団 アイズラー・ソロモン(指)
   録音:1960 年8 月21 日アスペン音楽祭、ライヴ
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 作品73
   ボストン交響楽団 リチャード・バーギン(指)
   録音:1936 年2 月29 日シンフォニー・ホール、ボストン、ライヴ

 [カーネギー・ホール・リサイタル1956 年2月24日]
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
  シューベルト:ピアノ・ソナタ ハ短調 D.958
  ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変 ロ短調作品35「葬送行進曲」
 《アンコール》
  ブラームス:奇想曲 ニ短調 作品116-1
  シューベルト:楽興の時 ヘ短調 作品94-3 D.780
  ショパン:前奏曲 ト短調 作品28-22
 《ボーナス》
  レナード・シュア 初期レコーディング1931 年
   ショパン:ロンド ハ長調 作品73(2台ピアノのための)※
 シュナーベルの高弟レナード・シュア録音集

 アメリカのピアニストでシュナーベルの高弟レナード・シュア(1910-1995)。1927 年にベルリンの音楽大学を卒業後ドイツでデビュー。1933 年まで往年の巨匠シュナーベルの唯一のアシスタントを務めました。その後アメリカに戻り、ボストン交響楽団とクーセヴィツキー指揮でニューヨーク・デビューを果たします。ジョージ・セル率いるクリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ピッツバーグ交響楽団などアメリカの主要なオケと共演し、高い評価を得ていました。1941 年にタングルウッド音楽祭に出演、1946 年にはヴァイオリニストのアンリ・ティミアンカとワシントンD.C. の国会図書館でベートーヴェンの全曲演奏会を行い、これはDOREMI レーベルより全集としてリリースされています(DHR-8011)。スタインバーグ、ミトロプーロス、バーンスタインなどの著名な指揮者との度々共演し、1979 年にはソ連でのコンサート・ツアーを成功させています。教師としての才覚も持っており、クリーヴランド音楽院、テキサス大学などで教鞭を執り、晩年はニューイングランド音楽院で後進の指導にあたっていました。
 演奏のレパートリーは、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス。シューマンとドイツ物が中心となっており、このアルバムでも師シュナーベル同様に、生気に満ちた音楽と充実した解釈でじっくりと聴かせてくれます。また、シュナーベルの息子カール・ウルリッヒ・シュナーベルとショパンのロンドで共演しています。




GRAND SLAM



GS 2103
\2400→¥2190
トスカニーニのオープンリール・テープ復刻第3 弾
 (1)ビゼー:「カルメン」組曲(トスカニーニ編)
 (2)フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
 (3)トーマ:歌劇「ミニョン」序曲
 (4)ポンキエルリ:時の踊り
 (5)シベリウス:「フィンランディア」
 (6)エロール:歌劇「ザンパ」序曲
 (7)ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC 交響楽団
 トスカニーニのオープンリール・テープ復刻第3 弾、鮮烈に極み、これぞトスカニーニ!

 録音: (1)(2)(5)(6)1952 年8 月5 日、(3)(4)1952 年7 月29 日、(7)1953 年1 月19 日(以上、ニューヨーク、カーネギー・ホール)
 使用音源: (1)-(3)RCA(U.S.A.) AC-26 (オープンリール・テープ、2トラック、19 センチ) (4)-(7)RCA(U.S.A.) BC-38 (オープンリール・テープ、2トラック、19 センチ)/モノラル/ セッション

 ■制作者より
 トスカニーニのオリジナル・モノラルのオープンリール・テープは中古市場でも極めて稀少です。しかし、最近やっと入手し(3 本入手、うち1 本は劣化のため使用不能)、CD 化にこぎつけました。トスカニーニのディスクの音質は薄い、固いと言われますが、当復刻盤で聴くとその先入観は見事に覆されるでしょう。
 ■解説書の内容
 月刊『ディスク』、1954 年2 月号に掲載された「トスカニーニの素顔〜チャールズ・オコネルの『レコード楽屋噺』による」を掲載します。これは、トスカニーニと一緒に仕事をした人物が、トスカニーニのわがままに振り回され、たいへんな目にあったと記したものです。トスカニーニの人間性をうかがわせるたいへんに面白く、興味深い読み物です。(以上、平林 直哉)




OPUS蔵

OPK 7069
\2400→\2190
デニス・ブレイン(ホルン)
 モーツァルト:
 (1)ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417(1946年録音)
 (2)セレナード第11番変ホ長調 K.375(1952年録音)
 (3)ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287(1952年録音)
デニス・ブレイン(ホルン)
(1)ワルター・ジュスキント(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
(2)カール・ハース(指揮)
 ロンドン・バロック・アンサンブル
(3)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
 ブレインの吹く美しきモーツァルト!!〜ソリストとして、アンサンブルのメンバーとして、オーケストラの一員として〜

 原盤:US-Columbia, UK-Parlophon, UK-Columbia LP

 オーケストラのコンサートで弦楽器以外のお気に入りの楽器に耳がついていく人は案外多いのではと思います。中でもホルンは前面に出ることはフルート、オーボエ、クラリネットに比べれば少ないのですが、コンサートの印象を左右するほど耳に残ります。このディスクはホルンが曲をしっかり締めているモーツァルトの曲を集めました。ブレインのホルンによるスパイスの味をお楽しみください。もちろんブレインが前面で活躍するホルン協奏曲も含んでおります。ホルン・ファン、ホルニストに捧げます。(相原了)
 「《デニス・ブレイン(1921. 5.17 〜 1957. 9. 1)は、ホルンという楽器を、ヴァイオリンやピアノと同様の「独奏楽器」としての位置づけをした、おそらく最初の人と言ってよいだろう》。ところが、そんなカラヤン共演盤よりも7 年前の1946 年、ブレインはモーツァルトの「ホルン協奏曲第2 番」をEMI(旧コロムビア)との専属契約第1号作品として録音していたのである。しかも1946 年録音ということは、熱心なブレイン・ファンならハッと気が付くにちがいない、ブレインが「柔らかな音色と滑らかなレガートの美しさ」で終生の愛器として「ねんごろに扱っていた」伝説のフレンチ・ホルン「ラウー」の銘器での演奏なのである。」(小林利之〜ライナーノーツより)
 
OPK 7070
\2400→\2190
ドラティ(指揮)&ミネアポリス交響
 チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団
 バレエ指揮者であったドラティの本領を示す最初の「くるみ割り人形」!

 録音:1953 年/原盤:US-Mercury LP

 2013 年はじめに最高の演奏といわれるドラティとミネアポリス響の「眠りの森の美女」をオーパス蔵で出しましたが(OPK7067/8)、それに続くタイトルとして「くるみ割り人形」をリリースすることになりました。マーキュリーのモノラル盤LP は米マーキュリー盤とライセンスによる英PYE 盤があり、まさにCD と同じ黄色の背景に線画でクリスマスパーティの様子が描かれています。クーベリックや「美女」(ドラティ)のアルバムでは米盤より落着いた音の英盤(EMI)を使ったのですが、PYE 盤は音が落ちます。そこで今回は米マーキュリー盤を採用しました。(相原了)
 「ドラティはバレエ・リュス時代の1937 年にロンドン・フィルを指揮して《白鳥の湖》組曲やリムスキー=コルサコフの《シェエラザード》などをHMV に録音、アメリカでは戦後のSP からLP への移行期にビクターへダラス響などと録音した経歴を持っているが、レコードでの本格的な活動は、1952 年からミネアポリス響と録音を開始したこのマーキュリー時代からである。ドラティによるチャイコフスキーの三大バレエの第1 作で、翌年に《白鳥の湖》、翌々年に《眠りの森の美女》が録音されている。この演奏には、バレエならではの肉体の躍動と、音楽性とのきわどい両立があると感じられる。
 後年のステレオ録音では、よりシンフォニックになったぶん、失われてしまうバレエの弾力が、ここにはまだあるのだ。モノラル録音ということで忘れられがちだが、ドラティの前半生の活動を記念する録音のひとつである。」(山崎孝太郎〜ライナーノーツより)




SPECTRUM SOUND



CDSMBA 001
\2600→\2390
スペクトラム・サウンドより新シリーズ開始!!
 ''Belle ame (ベルアーム) ''第1 弾
   フランス国立視聴覚研究所音源提供

 モーツァルト:交響曲第29番イ長調K.201
 R. シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』Op.20
 ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
カール・ベーム(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 大注目!!スペクトラム・サウンドより新シリーズ開始!!
 コンサート・ライヴ・シリーズ、''Belle ame (ベルアーム) ''第1 弾はカール・ベーム&フランス国立放送管弦楽団の73 年パリ・ライヴ。フランス国立視聴覚研究所音源提供。解説は平林直哉氏が担当!

 録音:1973 年5 月25 日、サル・プレイエル(パリ)、ライヴ/ステレオ、日本語解説付、24bit/192kHz、Digital Restoration & 24bit Remastering

 丁寧な復刻で定評のあるスペクトラム・サウンド・レーベルより新シリーズ開始!!それはフランス国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ''Belle ame ( ベルアーム) '' で、その第1 弾はカール・ベーム指揮、フランス国立放送管弦楽団1973 年5 月のライヴでモーツァルトの交響曲第29 番、R. シュトラウスの交響詩『ドン・ファン』、そしてブラームスの交響曲第2 番という充実のプログラムです!今後も続々とリリースとのことですので非常に注目のシリーズと言えましょう!

 「ベーム人気に火が付いたのは1975 年3 月、ウィーン・フィルとの来日公演だった。このディスクに収められた演奏は、日本中にベーム騒動が沸き上がった直後のものである。演奏は日本公演の熱狂がそのまま伝染したような、ベーム絶好調の姿がうかがえる。まず、モーツァルト。きりりと引き締まった構成と、細部にまで徹底して磨きをかけた美しさはベームならではである。(中略)「ドン・ファン」は言うならば作曲者直伝であろう。R. シュトラウスと直接の親交を持ったベームにとっては、まさにお家芸と言える。(中略)ブラームスも素晴らしい。(中略)ベームはワルターの魂をも復活させたのだ。」(ライナー・ノーツより平林直哉)


<国内盤>


日本伝統文化振興財団



XRCG 30048/54
(7XRCD)
\25725
NHK 交響楽団による
  ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」1980年代編

 Disc1
  1980年、R.ワイケルト(指揮)、曽我榮子(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、小林一男(テノール)、
  宮原昭吾(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1980/12/22
 Disc2
  1981年、Z.コシュラー(指揮)、曽我榮子(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、小林一男(テノール)、
  木村俊光(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1981/12/21
 Disc 3
  1982年、オットマール・スウィトナー(指揮)、曽我榮子(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、
  小林一男(テノール)、木村俊光(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1982/12/22
 Disc 4
  1986年、オットマール・スウィトナー(指揮)、片岡啓子(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、
  小林一男(テノール)、池田直樹(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1986/12/22
 Disc 5
  1987年、B.クロブチャール(指揮)、佐藤しのぶ(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、小林一男(テノール)、
  木村俊光(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1987/12/21
 Disc 6
  1988年、F.ライトナー(指揮)、佐藤しのぶ(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、小林一男(テノール)、
  木村俊光(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1988/12/22
 Disc 7
  1989年、若杉弘(指揮)、佐藤しのぶ(ソプラノ)、伊原直子(アルト)、小林一男(テノール)、
  多田羅迪夫(バリトン)、国立音大(コーラス)、NHK ホール/録音日:1989/12/22
 NHK交響楽団、第九大集成 第二弾! 80 年代編、全てオリジナルアナログマスターからXRCD 化

 70 年代編に続く80 年代編がついに発売されます。80 年代は楽譜の面でも原典版の波が到来、ティンパニーにドレスデン・シュターツカペレの伝説的名人ゾンダーマンが登場するなどN 響の演奏史としても盛りだくさんの10 年間でした。今振り返ると日本経済の一つの絶頂期でもあり、実に熱気のある時代でありました。またNHK のアナログ録音最後期でもあって予想以上音の良さも大変魅力的です。なお83、84、85 年の録音はオリジナルアナログマスターテープが残念ながら存在せず発売が見送られました。
ラルフ・ワイケルト(1940〜) Ralf Weikert

 オーストリアのザンクト・フロリアン生まれ。リンツのブルックナー音楽院で学んだあと、ウィーン音楽院でハンス・スワロフスキーに師事した。65 年にコペンハーゲンのニコライ・マルコ国際コンクール第1位、66 年にオーストリア文化省の「モーツァルト演奏賞」受賞。75 年にはカール・ベーム賞を、ベーム自身から贈られている。
 1963 年からザルツブルク州立劇場の副指揮者を務め、66 年からボン歌劇場の指揮者、後に同歌劇場音楽監督となり、77 年まで在任した。さらに、77 年から81 年までフランクフルト歌劇場の音楽監督代理、81 年からザルツブルクでモーツァルテウム管弦楽団常任指揮者および州立劇場音楽監督、83 年から92 年までチューリヒ歌劇場の音楽監督を務めた。この間、1971 年にザルツブルク音楽祭、74 年にウィーン国立歌劇場、75 年にハンブルク州立歌劇場、77 年にエクサンプロヴァンス音楽祭、81 年にバイエルン州立歌劇場にデビューし、以降定期的に客演。ブレゲンツ音楽祭、ヴェローナ音楽祭(1987-)にも登場している。その他、ドレスデン州立歌劇場、ベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ、メトロポリタン歌劇場、コペンハーゲンのロイヤル・オペラ、チェコ・フィルなど、世界各地のオーケストラ・歌劇場に客演している。初来日は、1980年のNHK交響楽団定期公演および《第九》公演。2008 年からは、ルツェルン音大の修士課程で指揮を教えている。
 レパートリーは地域・時代ともに幅広い。イタリア作品では、フェニーチェ歌劇場のロッシーニ《タンクレディ》(1986)、グルベローヴァ、フローレスらをソリストに迎えたミュンヘン放響との《セビリアの理髪師》(2004)などの録音がある。ドイツ作品では、2006年から音楽監督を務めている、ヴェルスのリヒャルト・ワーグナー音楽祭で彼の7作品を指揮しているほか、日本でも二期会《ナクソス島のアリアドネ》(2008)、新国立劇場《サロメ》(2011、代役として登場)、《魔笛》(2013)で高い評価を得た。ドレスデン・フィルとのダルベール《死んだ眼》の録音など、近代作品の指揮でも実績を残している。(井上征剛)

 27 歳の若さでボン歌劇場音楽監督に就任した若手注目株だったワイケルト。快活なテンポと力強さが特徴であり、とりわけ両端楽章における金管楽器の豪快な鳴らしっぷりは聴きものだ。(岩野裕一)
ズデニェク・コシュラー(1928〜1995) Zdenek Kosler

 チェコのプラハ生まれ。プラハのカレル大学で音楽美学と哲学を専攻。その後、アンチェルに指揮を学び、さらにプラハ音楽院でピアノ、作曲、指揮を学んだ。 1951 年にプラハ国立歌劇場とプラハ交響楽団でデビューを果たし、56 年にブザンソン指揮者コンクールで第1位となって注目を集めた。その後、58 年から62 年までオロモウツ歌劇場、62 年から66 年までオストラヴァ歌劇場で指揮者を務めている。63年にはミトロプーロス指揮者コンクールで第1位となり、63年から64年にかけて、ニューヨーク・フィルのバーンスタインのもとでアシスタントとして活動した。その後、65年にウィーン国立歌劇場で《サロメ》を指揮し、66年から67年にはプラハ交響楽団首席指揮者を、66 年から2 年間、フェルゼンシュタインに招かれてベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽監督を務めるなど、コンサートとオペラの両面でヨーロッパを代表する指揮者としての地位を築いた。
 1971 年から76 年までブラティスラヴァ国立歌劇場の音楽監督、80 年から85 年、また89 年以降の二度、プラハ国民劇場の音楽監督、さらにチェコ・フィルの常任指揮者としても活動し、93 年にはチェコ・ナショナル交響楽団創設時に初代常任指揮者に就任するなど、チェコ音楽界の顔として知られた。したがって、ベニャチコヴァー、ドヴォルスキーらを擁しチェコ・フィルを指揮した、スメタナ《売られた花嫁》の代表盤ともいうべき録画(1981)、「プラハの春」音楽祭でのスメタナの8 つのオペラの連続公演(1984)、スロヴァキア・フィルとのドヴォルジャーク交響曲・交響詩全集の録音(1991)など、チェコ音楽演奏での実績が目立つが、レパートリーは20 世紀の作品も含めて非常に多彩である。
 コシュラーは、1968 年に東京交響楽団の招きで初来日して以来、日本で非常に愛された指揮者である。日本のオーケストラにたびたび客演し、東京交響楽団と東京都交響楽団からは名誉指揮者の称号を贈られている。85 年のプラハ国民劇場初来日公演では《ドン・ジョヴァンニ》と《売られた花嫁》を指揮するなど、チェコの音楽団体の日本公演でも、しばしば指揮を担当している。
NHK 交響楽団の定期公演には1981 年に初登場。ドヴォルジャーク、ストラヴィンスキー、チェコの現代作品など、幅広いレパートリーを披露した。(井上征剛)

 もし西側に生まれていたら世界の指揮者勢力図を書き替えたに違いないほどの才能の持ち主であった。その表現はまったく神経質ではなく、作品の真価を再発見させてくれるものであり、名演のひとつに数えられよう。(岩野裕一)
オトマール・スウィトナー(1922〜2010) Otmar Suitner

 オーストリア、インスブルック出身。インスブルック音楽院を経てザルツブルク・モーツァルテウムでピアノを学び、クレメンス・クラウスに指揮を師事。インスブルック劇場のカペルマイスターとしてキャリアをスタートし、レムシャイト、ルートヴィクスハーフェン、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団など各地の歌劇場やオーケストラを経て、60-64 年ドレスデン・シュターツカペレ首席指揮者、64-71年、73-90年ベルリン国立歌劇場総音楽監督、69年よりサンフランシスコ歌劇場客演指揮者。
 オペラではモーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス作品を得意とし、1964〜67 年バイロイト祝祭歌劇場で「タンホイザー」、「さまよえるオランダ人」、「ニーベルングの指環」を指揮。伝統的なレパートリーのみならず近代作品も幅広く取り上げ、とりわけデッサウ作品を意欲的に演奏し、数々の歌劇を初演。病を理由に1990 年代に指揮活動から退いたが、1980 年代初期に登場したデジタル録音のパイオニアのひとりとして、その後も録音を通じて国内外で高い人気を誇った。NHK交響楽団名誉指揮者。(広瀬大介)

 スゥイトナーがN響で年末の〈第9〉を受け持ったのは74 年、78 年、82 年、86 年の計4回だが、当シリーズによってそのすべての年の演奏がCD化されたことになる。ぶっきらぼうなのに味わい深いその音楽の持ち味は、〈第9〉においてもいかんなく発揮されている。(岩野裕一)
ベリスラフ・クロブチャール(1924〜) Berislav Klobucar

 現クロアチアのザグレブ生まれ。マタチッチのもとで指揮を学んだのち、ザルツブルクのモーツァルト音楽院でクラウスに師事した。1943年にザグレブ歌劇場の副指揮者として指揮活動を始めたが、51年にウィーンに亡命し、オーストリア国籍を取得。この頃、ベルリン市立歌劇場(現ベルリン・ドイツ・オペラ)に客演。1953 年にウィーン国立歌劇場にデビューし、以来93 年まで、50 演目・1100回以上にわたって同歌劇場の公演を指揮した。80年には同歌劇場の来日公演で初来日し、R・シュトラウスの《エレクトラ》(日本初演)と《ナクソス島のアリアドネ》を指揮している。60-71 年にグラーツ歌劇場、72-81 年にストックホルム王立歌劇場の音楽監督、83-88 年にニース歌劇場の首席指揮者を務めるなど、ヨーロッパ全域を舞台に活躍。68 年には、メトロポリタン歌劇場にデビューし、ワーグナー指揮で賞賛を集めた。 クロブチャールは、落ち着いたテンポ設定と、声とオーケストラをまとめる技量で高く評価されたほか、ドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、ロシアの有名作品をはじめとして、多岐に渡るレパートリーを誇り、いわゆる職人的なオペラ指揮者のイメージが強い。とくに注目を集めたのはドイツ作品の演奏で、ボンのベートーヴェン・ホール開場記念演奏会での《フィデリオ》(1958)、バイロイト音楽祭での《ニーベルングの指輪》全曲上演(1964)、ニース・オペラの《指輪》プロダクションのパリ(シャンゼリゼ)上演(1988)、ストックホルムでの《パルジファル》上演(1995)などの実績を残している。89 年にはパレルモでモンテメッツィの《三人の王の恋》を指揮するなど、知名度の低いオペラ作品の紹介にも積極的に取り組んだ。録音では、ウィーン国立歌劇場でのスメタナ《売られた花嫁》(1960)、プッチーニ《蝶々夫人》(1961)、メトロポリタン歌劇場でのワーグナー《ワルキューレ》(1968、「メトロポリタン・オペラ・ライヴ・シリーズ」)などがある。 NHK交響楽団との共演では、マーラー《大地の歌》、R・シュトラウス《ツァラトゥストラはかく語りき》、リスト《ファウスト交響曲》など、ドイツおよびオーストリアの大曲を中心としたプログラムを指揮している。(井上征剛) 

 そして〈第9〉は、このクロニクルのなかではもっとも演奏時間が長く、ゆったりとした足取りでスケールの大きな演奏を聴かせている。しかしその表現は、決して大味ではなくむしろ繊細といってよいもので、この年がN響〈第9〉に初登場となったソプラノの佐藤しのぶをはじめとする声楽陣も、充実した歌声を聴かせている。(岩野裕一)
フェルディナント・ライトナー(1912〜1996) Ferdinand Leitner

 ドイツ出身。ピアニストから指揮者へ転向し、1943〜45 年ベルリン・ノレンドルフプラッツ劇場、45〜46 年ハンブルク州立歌劇場、46〜47年バイエルン州立歌劇場を経て、50〜69年ヴュルテンベルク州立歌劇場(シュトゥットガルト歌劇場)の首席指揮者・音楽総監督を務め、オルフ「僭主オイディプス」(1959)、「プロメテウス」(1968)、ベルク「ルル」(1966)などを世界初演。47〜51年バッハ週間(アンスバッハ)上級音楽監督。オペラ指揮者として人気を博し、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、モーツァルトのほか、オルフなど20 世紀作曲家の作品も得意とした。51 年ベニスでストラヴィンスキー「放蕩者のなりゆき」世界初演のリハーサルを指揮(初演本番は作曲家自身が指揮)。56 年、E.クライバーの後任としてブエノスアイレス・コロン劇場の指揮者に就任。69〜83年チューリヒ歌劇場音楽監督、76〜80年ハーグ・レジデンティ管弦楽団首席指揮者を兼任。88〜90年RAI国立交響楽団(トリノ)首席客演指揮者。シエナ・チギアーナ音楽院で教鞭も執る。客演も多く、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ドイツ各地の放送交響楽団などのオーケストラや、シカゴ、ミュンヘン、ハンブルクの歌劇場等で指揮。第二次世界大戦後、ドイツ・グラモフォンで精力的に録音をおこない、名盤とされるブゾーニ「ファウスト博士」など300 以上の録音を残した。76〜90 年NHK交響楽団客演指揮者。(広瀬大介)

 このときライトナーは76 歳。スゥイトナー同様に力みのない、このうえなく格調高い〈第9〉の世界を創り出したのは、見事というほかない。76年の演奏が強い意志をみなぎらせたものであったことを考えあわせると、老境に至ったマエストロが到達した、オーソドックスでありながら滋味にあふれる音楽表現は、現在の音楽シーンではめったに出会うことのできないものであり、それだけに貴重な記録となっている。(岩野裕一)
若杉 弘(1935〜2009) Hiroshi Wakasugi

 東京生まれ。慶応大学経済学部を中退後、東京芸大音楽学部声楽科に入学し、畑中良輔に師事した。1959 年、芸大在学中に二期会公演《フィガロの結婚》で指揮デビュー。同年4 月に指揮科に移り、卒業後は指揮専攻科で伊藤栄一と金子登に、また学外で斎藤秀雄に学んだ。同専攻科修了後にNHK 交響楽団の指揮研究員となり、1965 年からは読売日本交響楽団の指揮者を務め、シェーンベルク《グレの歌》やペンデレツキ《ルカ受難曲》を日本初演するなど、活発な活動を展開した。 69 年から東京室内歌劇場音楽監督、72 年から75 年まで読売日本交響楽団常任指揮者、86 年から95 年まで東京都交響楽団音楽監督(87 年からは首席指揮者兼任)を務める。一方で、ヨーロッパでも高く評価され、77 年から83 年までケルン放送交響楽団の首席指揮者、81年から86 年までデュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラの音楽総監督、82 年からドレスデン国立歌劇場とシュターツカペレ・ドレスデンの常任指揮者、87 年から91年までチューリヒ・トーンハレの芸術総監督と同管弦楽団の首席指揮者として活動した。 若杉は、音楽史上の重要な作品を多数紹介し、それらの真価を伝えるとともに、新たなレパートリーを開発し続ける意義を知らしめた点で、日本音楽界において最も重要な役割を果たしたひとりと位置づけられる。彼が日本初演した作品は、モンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》(1966)、ワーグナー《パルジファル》(1967)、《ラインの黄金》(1969)、R・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》(1971)、ブリテン《ヴェニスに死す》(1998)など、広範な時代と地域にわたっている。晩年は、日本にオペラ上演文化を定着させることに情熱を注いだ。1998 年から2007 年まで、滋賀県立芸術劇場(びわ湖ホール)の芸術監督としてヴェルディ未上演作品の日本初演に取り組み、2007年からは新国立劇場オペラ部門の芸術監督を務め、B・A・ツィンマーマンの《軍人たち》(2008)の日本初演などを主導した。 都響とのマーラー交響曲全集、シュターツカペレ・ドレスデンとのワーグナー、ベートーヴェン、マーラーなど、録音も多数残している。NHK 交響楽団の定期公演には、1986 年から登場し、95 年に正指揮者に就任。オネゲル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》の原語版初演(1989)など、意欲的なプログラムで演奏を繰り広げた。(井上征剛) 

 名人ゾンダーマンがティンパニーを叩き話題になりました。ゾンダーマン自身「私の演奏家としての生涯のクライマックス」と語る記念碑的演奏会。着実なテンポで演奏されますが終楽章などはそのテンポ感ゆえ独特の高揚感が生じ実に圧巻です。後に団員からも大名演たたえられた演奏です。






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