≪第73号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 12/9〜
マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル
国内盤
映像
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12/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ACCENT
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シェニア・レッフラー(Ob)
グラウン兄弟のオーボエ協奏曲集
J.C.F.フェルスター:オーボエ協奏曲ハ短調
J.B.G.ネルーダ:シンフォニア・フリデリコ ト長調
J.G.グラウン or C.H.グラウン:
オーボエ協奏曲ヘ長調、弦楽四重奏曲ハ短調、
オーボエ協奏曲ト短調、トリオ・ソナタ
ロ短調、
オーボエダモーレ協奏曲イ長調 |
シェニア・レッフラー(Ob)
バツドルファー・ホーフカペレ |
名手シェニア・レッフラーによるグラウン兄弟のオーボエ協奏曲集
録音:2012 年10 月ポルディッツ、ドイツ/71’32
兄ヨハン・ドットリープ・グラウンと弟カール・ハインリッヒ・グラウンは、共に1732
年にプロセイン皇太子フリードリヒの宮廷楽団に迎えられ、1740
年にフリードリヒ大王が即位すると兄ヨハンはヴァイオリンの名手として知られおり、王立ベルリン歌劇場のコンサートマスターに、弟カールは宮廷楽長に就任しました。グラウン兄弟は、初期古典派の主要な作曲家であり、2
人ともベルリンの宮廷楽団で活躍し、ギャラント様式による作品を残しており、兄ヨハンは交響曲、管弦楽曲、特に器楽曲ではその本領を発揮しています。そして弟カールはフリードリヒ大王の宮廷のために多くのオペラを作曲しており「モンテツーマ」、オラトリオ「イエスの死」は有名です。
このアルバムには、2 人が作曲したオーボエ協奏曲を中心に、同時代の作曲家J.C.F.
フェルスター、J.B.G. ネルーダの作品を収録しています。
演奏はベルリン古楽アカデミーのメンバーでバロック・オーボエの名手シェニア・レッフラー。前古典派の北ドイツ楽派の作曲家を専門的に演奏する音楽家として「ドレスデン宮廷の作品集(ACC.24202/24222)」でもその素晴らしい演奏聴かせてくれました。 |
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注目のメゾ・ソプアノ、フェルミューレンが歌うフェッランディーニ
ジョバンニ・バッティスタ・フェッランディーニ(1710-1791):
劇的カンタータ集
シンフォニア ニ長調「パストラーレ」、カンタータ
I、
カンタータ III、シンフォニア 変ロ長調、カンタータ
IV |
オリヴィア・フェルミューレン(Ms)
アルモニ・ ユニヴェルセル
フロリアン・ドイター(指) |
録音:2010 年ケルン/62’31
フェッランディーニは、ヴェネツィアに生まれ、1722
年に父親共にミュンヘンの宮廷楽団に入り、オーボエ奏者として地位を得ました。1732
年にはバイエルン選帝侯カール・ アルブレヒトの宮廷作曲家として任命され、1737
年には宮廷楽長に就任しています。彼はオペラ作曲家としても高く評価されミュンヘンのクヴィリエ劇場のこけら落としにオペラ・セリア「ウティカのカトー」が上演されました。そしてモーツァルトのイドメネオを最初に歌ったテノールのアントン・ラフを弟子に持ち、優れた声楽家を育てたことでも有名です。また器楽作品や数多くのアリアを作曲しています。
ここに収録されているのは、劇的(ドラマティック)カンタータ集で、ソロを務めるのは柔らかな声質が魅力のヨーロッパで注目されているメゾ・ソプラノ、オリヴィア・フェルミューレン。アンサンブルはフロリアン・ドイター率いる若手古楽団体アルモニ・
ユニヴェルセルです。 |
HMF
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ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
(1)アルバン・ベルク(1885-1935):抒情組曲(弦楽合奏版/全6楽章)
【 第2,3,4楽章:ベルクによる編曲/
第1,5,6楽章:テオ・ファーヴェイによる編曲(※世界初録音)】
(2)シェーンベルク(1874-1951):浄夜 op.4(弦楽合奏版)
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ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アンサンブル・レゾナンツ |
ケラス率いるアンサンブル・レゾナンツによるベルク&シェーンベルク!絶美の弦が織り成す熱い情熱と官能
録音:2013 年6,9 月/ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
近年日本での人気も急上昇中のチェリスト、ジャン=ギアン・ケラス。
エルガーで魅せた真摯で熱きソロ、アルカント・カルテットの活動も注目されますが、この度、若き音楽家によって結成されたアンサンブル・レゾナンツをリードしての弦楽合奏作品の録音に臨みました。
アンサンブル・レゾナンツは、2002年にハンブルクで結成され、古の時代の巨匠、そして現代の巨匠による音楽を組み合わせたプログラムで活動を展開し、特に最近は近代の弦楽作品の普及に取り組んでいます。2010
から3 年間にわたり、ケラスがアーティスト・イン・レジデンスを務めました(13
年からはヴィオラのタベア・ツィンマーマンが後任しています)。この録音は、3
年間に渡る彼らのコラボレーションの集大成といえるものとなっており、注目です!
「抒情組曲」は、ベルクが当時激しく恋をしていたハンナ・フックスへの思いが込められたもの(ハンナは人妻でしたが)。ベルクは彼女に「この思いを表現するためには歌が最適だと思うが、言葉は私を裏切りかねない、なので、歌詞‐
‐ ‐ この歌詞は、特定の人、あなただけにしかわからないもの‐
‐‐のない歌になるだろう。弦楽四重奏曲の形をとるだろう!」と述べています。
この作品は、Hanna Fuchs の頭文字H とF、Alban
Berg の頭文字A とB、といった要素が鍵となって構築されており、ベルクのハンナ・フックスに対する熱き思いに満ちた音楽となっています。この演奏も、火花が散るような情熱に満ちています。
抒情組曲はもともとは弦楽四重奏のための作品ですが、出版社からの「弦楽合奏のための編曲を」というリクエストにより、ベルクは2,3,4
楽章を弦楽合奏版に編曲しています。この弦楽オーケストラ版による第2,3,4
楽章は、1929 年1 月31 日にホーレンシュタインの指揮で初演され、好評を博しました。2006
年に、オランダの作曲家テオ・ファーヴェイ(b.1959)(ベルク:ピアノ・ソナタを管弦楽のために編曲、シャイー指揮コンセルトヘボウ管が演奏したことでも話題となりました)が、ベルクが編曲をしなかった第1,5,6
楽章を弦楽オーケストラ版に編曲、2010 年にケラス率いるアンサンブル・レゾナンツがフランス初演しました。全曲版としては世界初録音となります。
続く「浄夜」も、マティルデ・フォン・ツェムリンスキーに、オフィシャルにではありませんが献呈されたもの(ツェムリンスキーの妹で、後にシェーンベルクは彼女と結婚します)。ベルクの「抒情組曲」同様、作曲者の女性に対する「愛」を秘めていると言えるでしょう。デーメルの詩「浄夜」(月下での男女の語らいの詩)に基づいた、うねる旋律と半音階技法を多用した濃密な和声が織り成す官能性たっぷりの音楽です。
ケラス率いる弦楽合奏の演奏は、表現の振幅も感情の起伏も非常に豊か。名曲にまたひとつ名録音が生まれました。
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PREISER
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「ブルックナー・アンノウン〜
リカルド・ルナにより室内管弦楽用編曲および補筆完成された作品集」
ブルックナー:
交響曲変ロ長調(1869)
・第1楽章のスケッチ [2:19]*
交響曲第1番ハ短調(1865-66 年原典版)
・アダージョ(フラグメント)[15:33]*
・スケルツォ[6:47]*
交響曲第9番ニ短調
・スケルツォ(1894)[4:05]
・破棄されたトリオ第1番(1889)[3:55]*
・破棄されたトリオ第2番(1893)[2:12]
・トリオ第3番(1894年最終稿)[2:52]
・フィナーレ[フラグメント]
(1895-96/フィリップス校訂作業に基づく)[22:24]
・「キリストはおのれを低くして」WAB.10
(1873年原典版)※[4:29]* |
アンサンブル・ヴィエナイレス
グレープナー=トリスコ・ピアノ・デュオ
アンサンブル・ヴィーン=リンツ ※
リンツ・ハルト合唱団 ※
リカルド・ルナ(校訂編曲&指揮) |
ブルックナー・ファン大注目のユニークなアルバム!変ロ長調交響曲(1869)のスケッチ、交響曲第1
番(1866年版)のアダージョとスケルツォなど世界初録音を数多く含むマニアックな構成
*世界初録音/収録:2013 年/64’32”
交響曲作家として、マーラーと人気を二分するブルックナーは、半数近くのナンバーに度重なる改訂が施され、複数の異版が存在しているのがおおきな特徴で、いまなおあらたな研究成果が発表され続けていることでも知られています。そうした状況を反映してでしょうか、オーストリアのpreiser
recordsよりブルックナー・ファン注目のユニークなアルバムが登場します。
収録内容には、1869 年10 月末に書かれた「交響曲変ロ長調の第1
楽章のスケッチ」をはじめ、世界初録音が数多く含まれていますが、なかでも目を引くのが交響曲第1
番からのアダージョとスケルツォ。交響曲第1
番は、一般的に、1866 年リンツ版(1877 年と1884
年に改訂)と1891 年のウィーン版の2 つのスコアが知られていますが、このほかに、1868
年初演時に実際に用いられたスコア、いわゆる「未改訂のリンツ版」も存在します。
ここでは、キャラガンが1998 年に校訂した「未改訂のリンツ版」よりもさらに古い、1865
年下半期に作曲された中間2 楽章を、ブルックナーの意図を汲み、あえてオリジナルの未完のままで収めています。
アルバム全曲の指揮と補筆完成を手掛けたのは、ブエノスアイレスに生まれ、ウィーン国立音楽大学で指揮と作曲の大学院課程を修了して、2000
年以降、ウィーンを拠点に、指揮者・合唱指揮者・作曲家として精力的に活動を展開するリカルド・ルナ。ブックレットに詳細に掲載されている校訂作業や演奏活動といった、これまでのルナによるブルックナー関連の業績が示すように、演奏内容もまたブルックナーへのリスペクトが強く感じられるもの。
ブルックナーに関心のある方にとってはやはり見逃せない内容といえるでしょう。 |
DIALOGOS
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DI 00001-2
\2300
【在庫僅少】
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16&17世紀ポルトガルの鍵盤音楽
エリオドロ・デ・パイヴァ(1502?-1552):テント
ホ調 第3旋法
アントニオ・カレイラ(1520頃-1589頃):
4声のアヴェ・マリア/4声のテント第4番ト調/4声のファンタジア第1旋法
マヌエル・ロドリゲス・コエリョ(1555頃-1635):
De La Sol Reによるテント第1旋法/テント自然第8旋法
スザンナによる4声のグロザ第1番
ディエゴ・デ・アルヴァラド(1580頃-1643):Gessolreutによるテント第6旋法
アゴスティニョ・ダ・クルス(1590頃-1632):do-sol-reによるヴェルソ第8旋法
ペドロ・デ・アラウジョ(1610頃-1700頃):ファンタジア第4旋法
ジョゼ・ダ・マドレ・デ・デウス(18世紀):フーガ
ニ短調/フーガ イ短調 |
バーナード・ブラウチリ(クラヴィコード) |
録音:2000年6月1-2日、ムジカ・アンティカ・ア・マニャーノ、マニャーノ、イタリア
使用楽器:17世紀後半、不詳作者製(クリフォード・ボエマー修復)
イベリア半島製と推測されるオリジナル楽器をクラヴィコードの第一人者バーナード・ブラウチリ(1944年生まれ)が弾いた注目盤。
「テント」「グロザ」はそれぞれスペイン語の「ティエント」「グロサ」に相当するポルトガル語で、いずれも変奏曲を意味します。「ヴェルソ」は英語の「ヴァース(verse)」と同意。
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おお、聖なる処女
アイヴァン・ムーディ(1964-):
Santa Maria, strela do dia / Conditor
alme siderum
L・ルッキ:Regina sovrana
アイヴァン・ムーディ:Dostoyno est
アレグザンダー・リンガス:Kyrie cuctipotens
genitor
アイヴァン・ムーディ:Cuncti simus concanentes
モロサン:Dostoyno est
アイヴァン・ムーディ:Cantico de Isaias
/ Pange lingua / Ust tvoikh
L・ルッキ:Oi me lasso / O divina virgo
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):O
vos omnes
アイヴァン・ムーディ:Santa Maria, strela
do dia |
アンサンブル・アルファ
フェルナンド・マルケス・ゴメス(歌、リコーダー、打楽器)
ジョアン・ルイス・フェレイラ(歌、打楽器)
ルイ・ゴンサロ・フェルナンデス、
アイヴァン・ムーディ(歌)
ゲスト:
ジョゼ・マヌエル・ダヴィド(クルムホルン、打楽器)
シメオン・ディミトロフ(歌)
スザナ・ムーディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ) |
録音:2001年3月4-5日、英国国教会聖ジョルジェ教会、リスボン、ポルトガル
2003年6月4-6日、カルトゥジオ教会、オレイアス、ポルトガル
2003年12月21日、ライヴ、マトリス教会、サンティアゴ・ド・カセム、ポルトガル |
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エウリコ・カラパトゾ(1962-):
ターリャ・ドラダのマニフィカト
Op.17
(ソプラノ、混声合唱、2つのリコーダー、チェンバロ、2つのヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロとコントラバスのための;1998) |
アンジェリカ・ネト(ソプラノ)
グルポ・ヴォカル・オリジポ(合唱)
アントニオ・カリリョ、
ソフィア・ノルトン(リコーダー)
ジェニー・シルヴェストレ(チェンバロ)
弦楽五重奏団
ティアゴ・ネト、
アナ・マルガリダ・サンマルフル(ヴァイオリン)
テレザ・フェルナンデス(ヴィオラ)
テレザ・ロンボ(チェロ)
マルタ・ヴィセンテ(コントラバス) |
録音:2000年8月、ライヴ、フェスティヴァル・ドス・カプショス
「ターリャ・ドラダ」とはポルトガルの教会堂内等に見られる金泥木彫装飾のこと。
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DI 00005-2
\2300 →\2090
【在庫僅少】
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弦楽四重奏のためのポルトガル音楽
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):弦楽四重奏曲第2番ト長調(*)
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲(*)
フランシスコ・デ・ラセルダ(1869-1934):
楽器のソルフェージュ−トリオでのレッスン(+) |
ラセルダ弦楽四重奏団 |
録音:2003年6月18-20日(*)、2004年9月2-3日(+)
サンティアゴ教会、フォンテス、サンタ・マルタ・デ・ペナギアン、ポルトガル |
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アナベラ・ドゥアルテ マシーン・リリック
ボリス・ヴィアン(1920-1959):Valse carree
クルト・ヴァイル(1900-1950):Youkali
/ My ship / The Bilbao song
ボリス・ヴィアン:Je Bois / Rock and roll-mops
クルト・ヴァイル:J'attends un navire
ボリス・ヴィアン:J'suis snob / Fais-moi
mal, Johnny
クルト・ヴァイル:Speak low / Tschaikowsky
ボリス・ヴィアン:Le deserteur
クルト・ヴァイル:Surabaya Johnny
ボリス・ヴィアン:Blouse du dentiste
クルト・ヴァイル:September song
ボリス・ヴィアン:A Cannes cet ete / Oh!
c'est divin
クルト・ヴァイル:Sing me not a ballad
/ Complainte de la Seine
ボリス・ヴィアン:La danse du chat |
アナベラ・ドゥアルテ(歌)
イアン・ミキルトゥモフ(ピアノ) |
録音:データ未詳 |
モスクワ音楽院
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ルーカス・ゲニューシャス モスクワ音楽院大ホール・ライヴ!
ラフマニノフ(1873-1943):ピアノのための24の前奏曲
前奏曲嬰ハ短調 Op.3 No.2/
10の前奏曲 Op.23/13の前奏曲 Op.32 |
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ) |
録音:2013年3月25日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシ
2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第2位入賞者ルーカス・ゲニューシャス(1990年生まれ)がモスクワ音楽院を卒業する約3ヶ月前に同院大ホールで演奏したラフマニノフ。これは大いに期待できそうです。
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MUSICA ANTICA A MAGNANO
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アントニオ・デ・カベソンと同時代人たち
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)、ピエール・アテニャン、
アンドレア・ガブリエーリ、ヒュー・アストン、ウィリアム・バード、
ジローラモ・カヴァッツォーニ、アントニオ・ヴァレンテ、
ルイス・デ・ナルバエス、アントニオ・カレイラの作品 |
バーナード・ブラウチリ(クラヴィコード) |
録音:データ未詳
使用楽器:1970年、ペーター・クケルカ製、カルナブルン、オーストリア
17世紀、不詳作者製、ポルトガル(クリフォード・ボエマー修復) |
MODE
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MODE 262/5
(4CD)
\5400→\4990 |
アンタイルからザッパまで/1911〜1991
アメリカ・ピアノ音楽のパノラマ〜Panorama
of American Piano Music(1911 to 1991)
CD 1
Charles IVES. (1874-1954):
1. Piano Sonata No. 2, “Concord, Mass.,
1840-60” (1911-15):
. III.. The Alcotts. 7:08
Leo ORNSTEIN. (1893-2002):
2. Suicide in an Airplane (c. 1916). 4:42
Charles Tomlinson GRIFFES. (1884-1920)
3-5. Three Preludes (1919). 7:30
Percy GRAINGER. (1882-1961):
6. In a Nutshell . III. Pastorale (1916).
11:47
Aaron COPLAND.. (1900-90):
7-9. Three Sonnets (1918-19). 7:54
FIRST RECORDING of 1 & 3
Henry COWELL. (1897-1965):
10. Amiable Conversation (1917). 1:02
Igor STRAVINSKY. (1882-1971):
11. Valse pour les petits lecteurs du Figaro
(1917). 1:04
12-15. George ANTHEIL. (1900-59):
Sonata: Death of Machines. (1922). 2:03
Ernest BLOCH. (1880-1959):
16. Poems of the Sea . II. Chanty. (1922).
3:59
FIRST RECORDING
George GERSHWIN. (1898-1937):
17. Impromptu in Two Keys. (1924). 1:15
Edward Elzear “Zez” CONFREY. (1895-1971):
18. Nickel in the Slot. (1923). 2:36
Dane RUDHYAR. (1895-1985):
19. Third Pentagram (Release) . IV. Stars.
(1926). 3:56
Wallingford RIEGGER. (1885-1961):
20. Blue Voyage, Op. 6. (1927). 8:16
Henry BRANT. (1913-2008)
21. Music for a Five and Dime. (1932).
2:56
Ruth CRAWFORD SEEGER. (1901-53):
22. Nine Preludes . No. 6. (1924-28). 3:17
Paul BOWLES. (1910-99)
23. Sonatina Fragmentaria (1933). 4:52
FIRST RECORDING
Conlon NANCARROW. (1912-97):
24. Prelude & Blues . Blues (c. 1935).
2:32
John CAGE. (1912-92):
25. Quest (1935). 1:10 |
イヴァ・ミカショフ
Yvar Mikhashoff, (piano) |
CD 2
Ernst KRENEK (1900-91):
1. Twelve Short Piano Pieces, Op. 83 .
VI.. A Boat Slowly Sailing (1938). 2:43
Otto LUENING. (1900-96):
2. Six Preludes . Prelude No. 4 (1938-51).
2:15
Roger SESSIONS. (1896-1985):
3. From My Diary, No. 3 (1938). 2:06
Virgil THOMSON. (1896-1989):
4. Souvenir: Portrait of Paul Bowles (1935).
0:58
FIRST RECORDING
Aaron COPLAND. (1900-90)
5. The Resting Place on the Hill, from
Our Town (1940). 5:04
Leonard BERNSTEIN. (1918-90)
Seven Anniversaries (1943, rev. 1954).
2:30
6. I. For Aaron Copland 1:44
7. VII. For William Schuman 0:46
Carl RUGGLES. (1876-1971):
8-10. Evocations (1934-43, rev. 1954),
movements I, II, IV. 10:55
Roy HARRIS. (1898-1979):
11. American Ballads . I. Streets of Laredo
(1946). 2:26
Morton GOULD. (1913-96):
12. Prelude & Toccata . Prelude (1945).
2:26
John CAGE. (1912-92):
13. In a Landscape (1948). 9:06
George ANTHEIL. (1900-59):
14-16. Valentine Waltzes. (1949). 7:15
Virgil THOMSON. (1896-1989):
17. For a Happy Occasion (1951). 0:19
Earle BROWN. (1926-2002):
18. Three Pieces . No. 2 (1951). 1:45
Mel POWELL. (1923-1998):
19. Etude (1957). 2:21
La Monte YOUNG. (b. 1935):
20. Study No. 2 (1959). 0:46. FIRST RECORDING
21. Sarabande (1959, rev. 1980). 3:14.
FIRST RECORDING FOR PIANO
Peggy GLANVILLE-HICKS. (1912-90):
22. Prelude for a Pensive Pupil (1958).
3:02 |
CD 3
Morton FELDMAN. (1926-87):
1. Vertical Thoughts 4 (1963). 3:36
Alan HOVHANESS.. (1911-2000):
2-4. Five Visionary Landscapes Op. 214
(1965), movements I, II, III. 10:39
Frank ZAPPA. (1940-93):
5. Piano Introduction to “Little House
I Used to Live In” (1970). 3:15
Mario DAVIDOVSKY. (b. 1934):
6. Synchronisms No. 6 for piano & tape
(1970). 7:19
George CRUMB. (b. 1929):
7. Makrokosmos, Vol. 2 . VII. Tora! Tora!
Tora! (Cadenza Apocalittica)
(Scorpio) (1973). 2:23
Lou HARRISON. (1917-2003):
8. A Waltz for Evelyn Hinrichsen (1977).
2:28
Joan TOWER. (b. 1938):
9. Red Garnet Waltz (1977). 3:27
John CAGE. (1912-92):
10. 49 Waltzes for the Five Boroughs. (1977)
. 1st realization. 0:17
11. 49 Waltzes for the Five Boroughs. (1977)
. 2nd realization. 1:13
Tom CONSTANTEN. (b. 1944):
12. Dejavalse (1977). 2:57
Robert MORAN. (b. 1937):
13. Valse “In Memoriam Maurice Ravel”
(1976). 1:56
Philip GLASS. (b. 1937):
14. Modern Love Waltz (1977). 2:51
Frederic RZEWSKI. (b. 1938):
15. Four Piano Pieces . No. 4 (1977). 9:29
Christian WOLFF. (b. 1934):
16. Prelude No. 5 (1981). 4:15
James SELLARS. (b. 1943):
Nocturnes (1981). 10:18
17. I. Spanish Dreams. 4:17
18. II. French Dreams. 2:14
19. III. American Dreams. 3:47
Ross Lee FINNEY. (1906-97):
20. Youth’s Companion . V. Riddle Song
(1981). 2:55
FIRST RECORDING |
CD 4
Philip GLASS. (b. 1937):
1. Opening (1981). 5:21
Lukas FOSS. (1922-2009):
2. Solo (1981). 13:04
Alvin CURRAN. (b. 1938):
3. For Cornelius (1982). 13:47
John CAGE. (1912-92):
4. Souvenir (1983). 7:03
FIRST RECORDING FOR PIANO
Nils VIGELAND. (b. 1950):
5. Nocturne: The Sensualist, Dying, Recalls
His Protestant Youth (1987). 3:13
Stephen PAULUS. (b. 1949):
6. Dance (1987). 2:03
Kamran INCE .(b. 1960):
7. My Friend Mozart (1987). 4:11
Joseph SCHWANTNER. (b. 1943):
8. Veiled Autumn (Kindertodeslied) (1987).
4:20
Otto LUENING. (1900-96):
9. Song Without Words (1987). 2:58
Alvin SINGLETON. (b. 1940):
10. Changing Faces (1970/1987). 1:56
FIRST RECORDING
Lou HARRISON. (1917-2003):
11. A Summerfield Set . I. Sonata (1988).
5:18
Conlon NANCARROW. (1912-97):
12-14. Three Two-Part Studies (c. 1935,
premiered by
Yvar Mikhashoff in 1991). 3:29 |
Pianist Yvar Mikhashoff (1941.93) was a master
at presenting marathon concerts on a single
theme. The Panorama was one of them, exploring
the remarkable diversity of 20th century
American music, from
erialism to minimalism, populist to avant
garde experimentalism, short works for amateur
pianists to virtuoso pieces. Never before
has such a survey of piano music been represented. |
<メジャー・レーベル>
RCA
|
8884301170-2
\2400→\2190 |
オルガ・シェプス/ショパン:ピアノ協奏曲集
ショパン:
『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』
[弦楽合奏伴奏版/リヒャルト・ホフマン編曲による弦楽五重奏版に基づく]
『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21』
[弦楽合奏伴奏版/イラン・ロゴフ編曲によるピアノ五重奏版に基づく] |
オルガ・シェプス(P),
マティアス・フォレムニー(指揮),
シュトゥットガルト室内管弦楽団, |
1986年モスクワ生まれで、現在ドイツを拠点に活動しているオルガ・シェプスのソニークラシカルへの4枚目のアルバムです。
デビュー・アルバムでもシェプスと親和性の高さを証明したショパン作品の第2弾となりますが、今回は何と2曲のピアノ協奏曲の弦楽合奏版という変わり種が登場します。
第1番はリヒャルト・ホフマンが編曲した弦楽五重奏による伴奏版をもとに、また第2番はスペインのマヨルカ島を活動の拠点としているイスラエルのベテラン・ピアニスト、イラン・ロゴフによるピアノ五重奏版をもとにして、それぞれ室内オーケストラ規模の弦楽合奏による伴奏という形で演奏している点が聴きどころです。
シェプスは、特にロマン派や母国ロシアの作品には、「熱いエネルギーを注ぎこんだ燃焼度の高い極上のピアノ演奏」と評され、アリス=紗良・オットと2010年度エコー賞を二分したほどの実力を持ち、すでにヨーロッパでは人気のピアニスト。深い抒情だけでなく、広がりと開放感を合わせもった香り高いショパンを表現しています。
共演は、LP時代はミュンヒンガーの指揮で知られたドイツ室内オーケストラの古参・シュトゥットガルト室内管弦楽団。指揮は現在の首席指揮者のマティアス・フォレムニーという万全の布陣です。
《録音》2013年9月, SWR放送スタジオ
(デジタル:セッション)
旧譜
オルガ・シェプス(P) シューベルト:作品集 |
RCASONY
8869196318-2
\2400→\2190 |
オルガ・シェプス(P)
シューベルト:作品集
『ディアベリのワルツによる変奏曲ハ短調D.718』
『12のワルツD.145,Op.18より第2,10,6番』
『ハンガリー風のメロディ ロ短調D.817』
『コティヨン変ホ長調D.976』
『17のドイツ舞曲(レントラー)D.366より第1,3,4,5,12,17番』
『ギャロップとエコセーズD.735,Op.49』
『即興曲変イ長調D.935,Op.142より第2〜4番』
『オリジナル舞曲(最初のワルツ)D.365,Op.9より第1,2,14番』
『12のワルツ(高雅なワルツ)D.969,Op.77』
『クッペルヴィーザー・ワルツ』 |
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オルガ・シェプス(P) |
ジャケットだけ見ると健康的で清楚な映画女優という感じでしょうか。このアルバムも、手に取った瞬間ドキっとしてしまいました。
ホームページ(コチラ)を観るともっとどきっとするかもしれません。
でも映像を観ると、美人系というよりカワイイ系のところもありました。ちょっとエスニック系の雰囲気もあり。
このアルバムはシューベルトで、私はあまり聴いたことがない作品ばかりですが、店主の話では「とても豊かな・・・誤解を恐れずに言えば「豊満」な演奏をする人だね。温かくて心地いい。」・・・だそうです。(ドニャのコメント) |
紗良・オットとエコー賞を二分したオルガ・シェプスのシューベルト
オルガ・シェプスは、1986年モスクワ生まれ。父のイルヤ・シェプスよりピアノを学び、6歳の時にドイツに移住。ヴァシリー・ロバノフらに師事し、様々な国際コンクールで賞を受賞。ヨーロッパのオーケストラと共演、および多くの音楽祭に出演。またダニエル・ホープなどパートナーを務めるなど、室内楽の分野でも高い評価を得ています。特にロマン派やロシアの作品には、「熱いエネルギーを注ぎこんだ燃焼度の高い極上のピアノ演奏」と評されています。2010年度エコー賞若手ピアニスト部門で、アリス=紗良・オットと同位で受賞しています。
シューベルトの作品では、「ピアノ・ソナタ」「即興曲」などばかりが演奏される傾向にありますが、このアルバムでは非常に珍しい舞曲的作品ばかり選曲されています。これらはメロディックでピアニスティックあり、彼女は深い抒情感だけでなく、広がりと開放感を合わせもった香り高い歌を表現しています。(メーカー・コメント)
〔録音〕2012年4月11〜13日, ベルリン、イエス・キリスト教会
(デジタル:セッション)
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8884302890-2
\1900→\1790 |
ウート・ウーギ/ヴィヴァルディ:四季 再発売!
ヴィヴァルディ:
協奏曲集『四季』Op.8-1〜4,
ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.3-6 |
ウート・ウーギ(Vn&指揮),
イ・ヴィルトゥオージ・ディ・サンタ・チェチーリア |
イタリアの巨匠ヴァイオリニスト、ウート・ウーギの「四季」がRCA
Red Sealから再発売されます。
舌にしみこむような甘みのあのイタリアのスイーツを思わせるウーギならではの「四季」の演奏。ウーギのヴァイオリンの音色も、果実香が豊かで甘美。最近の熱々の情熱イタリア風味ではなく、ローマの休日のような良き時代が思い浮かぶ名演奏のひとつです。久々の再発売です。
《録音》1988年, ローマ(デジタル:セッション)
ウート・ウーギ旧譜 |
伊RCA
7432162789
¥1600 |
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン・ソナタ第1,2番 |
ウート・ウーギ(Vn)
サヴァリッシュ指揮
バイエルン放送響 |
1993年1,2月。
ほとんど知られていないウト・ウーギの伊RCA盤。
CDが少ないウト・ウーギの隠れた名盤といっていい90年代初頭のシューマン。いつかのレコ芸でも評論家の芳岡正樹氏が絶賛。
「第1楽章展開部の曲想の抉り、第2楽章での夢幻的な美しさ、終楽章でのゆったりしたテンポによる優雅な佇まいなど、ほかのどのCDよりすばらしい。」
もともと常人では演奏至難といっていいこのシューマンの曲。浮世離れ、現実離れしたウーギだからこそ表現できるのかもしれない。
こうしたローカル・メジャー盤、あるときはあるが、一度なくなると全然入ってこなくなることがよくある。お気をつけて。 |
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SONY
8888372516-2
\2400→\2190 |
ウート・ウーギ/新録音
ヴィオリーノ・ロマンティック(ロマンティック・ヴァイオリン小品集)
クライスラー:『プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ』,
サン=サーンス:『序奏とロンド・カプリチオーソ
イ短調Op. 28』,
ベートーヴェン:『ロマンス第2番 ヘ長調Op.50』,
サラサーテ:『カルメン幻想曲Op.25』,
ドヴォルザーク:『ユーモレスク』,
ヴィエニャフスキ:『華麗なるポロネーズ第1番ニ長調』,
チャイコフスキー:『瞑想曲 Op.42-1』,
ファリャ(クライスラー編):『スペイン舞曲』,
マスネ:『タイスの瞑想曲』,
ピアソラ:『オブリビオン(忘却)』 |
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ウート・ウーギ(Vn),
イ・フィラルモニチ・ディ・ローマ |
ウート・ウーギひさびさの新録音が登場。
シューマンのヴァイオリン協奏曲はイタリアRCAから出ていたので新作がSONYから出てもおかしくはないがジャケットの写真まで同じときのものっっぽい。
7歳でミラノ・スカラ座で初リサイタル。10歳の時に作曲家エネスクに師事。若い頃からヨーロッパの主要劇場で大演奏ツアーを始めて以来、ウート・ウーギのキャリアは休止することはありません。
現在においてもCD制作や演奏ツアーを数多くこなしていることからも、イタリアを代表する最高のヴァイオリニストのひとりとして活躍しています。
今回のアルバムでは、ヴァイオリンの美音が発揮される有名な作品によるプログラムが選ばれ、完全な芸術と自然な感覚が融合されたものと言えるでしょう。
充実感のある深くそして少し甘美な音色のウーギのヴァイオリン。
音の流れのなめらかさ、ニュアンスの豊かさは、まさに彼でしかなし得ないものと感じられます。
[録音]2013年2月, ローマ、サラ・アカデミカモ[デジタル:セッション]
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<国内盤>
12/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
WERGO
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シュトックハウゼン(1928-2007):
(1)「Amour (愛)」
(2)「ハルレキン(小さなハーレキン)」
(3) WOCHENKREIS(オペラ「光」(一週間の七つの日)より月曜日) |
ミケレ・マレッリ
(クラリネット(1)(2)、バセットホルン(3))
アントニオ・ペレス・アベリャン(シンセサイザー(3)) |
シュトックハウゼンも認めたクラリネット奏者、ミケレ・マレッリによる「愛」、「ハルレキン」大作オペラ「光」の月曜日も収録の注目盤!
録音:2013 年3 月
シュトックハウゼンが認めた名クラリネット奏者、ミケレ・マレッリによるシュトックハウゼン作品集!マレッリは、18
歳でシュトックハウゼンと出会い、以後10 年以上に渡ってアーティストとして関わりをもち、彼の作品のいくつかを、作曲者自身の指揮によって初演も手掛けた人物。シュトックハウゼンは、マレッリに、バセットホルンにも注力するよう強く勧めたといいますが、ここではバセットホルンによる「光」も収録。大いなる注目盤の登場といえるでしょう!
「AMOUR(愛)」は、シュトックハウゼンが、作曲当時関わりのあった女性に送った5
つの短い詩に基づいた5 曲からなる小品集。3
曲目の「蝶々が飛んでいる」は、2 匹の蝶が追いかけっこをしながら飛んでいる様子を、2
つのリズムと2 つのテンポの間を行ったり来たりすることで表現したもの。7分におよぶ難曲として知られますが、シュトックハウゼンにも認められたマレッリの演奏、注目です。
「ハルレキン(小さなハーレキン(=道化))」は、シュトックハウゼンの舞台作品として最もよく知られたもののひとつで、奏者は、衣装を身にまとい、かなり緻密に楽譜上に師事されているダンスの動きをし、聴衆を音響的にも視覚的にも楽しませながら、難曲を弾かなければなりません。本来は40
分以上もする大曲ですが、ここではパントマイムの部分を演奏。マレッリがどのような「道化」を演じるか、聴き逃せません(CD
なので映像はついていませんが、ダンスをしている足音はきちんと収録されています)。
バセットホルンとシンセサイザーのためのWOCHENKREIS
は、一週間の七つの日は、イエス・キリストの誕生から昇天までを描いた大作オペラ「光」(一週間の七つの日)の月曜日。大天使の役割を与えられたシンセサイザーを務めるのは、同じくシュトックハウゼンの信頼も厚かったアントニオ・ペレス・アベリャン。「エヴァ(イヴ)の歌」をバセットクラリネットが音楽的に奏で、シンセサイザーと絡む充実の世界です。
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ジョン・ケージ(1912-1992):
ピアノのためのソロ(Solo for Piano)(1957-58) |
ザビーネ・リープナー(ピアノ) |
ケージの静謐の世界ピアノのためのソロ
録音:2012 年5 月/69' 52
この「ピアノのためのソロ」は、ケージの「ピアノとオーケストラのための協奏曲」(1957-58
作曲)のピアノ・パートのこと。普通に鍵盤を押すことによって発せられる音、内部奏法の音色、ピアノの弦をこする音など様々な音が交錯しますリープナーは、ケージの「南のエチュード」(WER
6740)や、アール・ブラウンの「抽象的なサウンド・オブジェクト」(WER
6745)などを手掛けた現代音楽のスペシャリスト。ここでも、ケージの謎のような楽譜を見事に音楽化しています!
ケージが心がけていたのは、「非主体的な音」、音自体にいかなる方向性や意味、色や記憶や伝統などを持たせないことでした。50
年代は主に2 つの手法によってこの音を求めるようになります。まず、「偶然性」。中国の易経に基づいて算出された要素に基づいて音を構築していく、いわば作曲行為時に不確定要素が盛り込まれるように作曲しました。そして、50
年代後半になると、易経に基づいて決められたことを楽譜化するのではなく、むしろ楽譜自体に不確定性をもたせ、音符や楽譜上ではなく、「偶然性」(チャンス・オペレーション)が演奏時に初めて形になるように、演奏者に委ねられるようになりました。このスタイルで生み出された初期の作品のひとつが1957-58
年に書かれた「ピアノとオーケストラのための協奏曲」で、この協奏曲のピアノ・パートが「ピアノのためのソロ(Solo
for Piano)」として独立した作品となっています。63
ページ、84 の異なるタイプのグラフィック譜から成ります。この楽譜は、一見すると楽譜のようですが、実際の音の高さやリズムなどは指定されていないもので、いわば演奏者への「提案」のようなもの。リープナーは内部奏法も巧みに取り入れながら、ケージの音世界を展開しています。なお、本来、この作品は楽章分けされていませんが、聴き手が作品を味わいやすいようにと、7
つにトラック分けされています。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
MELODIYA
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MELCD 1002146
(5CD/特別価格)
\4200 →\3790
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アラム・ハチャトゥリアン・アニヴァーサリー・エディション
CD1 〜
バレエ音楽《ガイーヌ》より
〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、1954年録音〕
バレエ音楽《スパルタクス》より
〔アレクサンドル・ガウク(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1957年録音〕
CD2 〜
組曲《仮面舞踏会》 Op.48a
〔ヴェロニカ・ドゥダロワ(指揮)、モスクワ国立交響楽団、1987年録音〕
組曲《バレンシアの寡婦》
〔ヴェロニカ・ドゥダロワ(指揮)、モスクワ国立交響楽団、1987年録音〕、
映画音楽《オテロ》
〔グリゴリー・ガンブルグ(指揮)、ソビエト国立映画交響楽団、
ゲンナジー・カッツ(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1956年録音〕
CD3 〜
歓迎序曲 Op.91
〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1959年録音〕
祝典詩曲 Op.75
〔エミン・ハチャトゥリアン(指揮)、ソビエト国立文化省交響楽団、1985年録音〕
組曲《スターリングラードの戦い》Op.74a
〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1959年録音〕
CD4 〜
交響曲第2番ホ短調 Op.56《鐘》
〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、ソヴィエト国立交響楽団、1977年録音〕
ロシアの主題による幻想曲 Op.59
〔セルゲイ・ゴルチャコフ(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1946年録音〕
CD5 〜
コンチェルト・ラプソディ変ロ短調 Op.96
〔レオニード・コーガン(ヴァイオリン)、キリル・コンドラシン(指揮)、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、録音年月日不詳〕、
コンチェルト・ラプソディニ短調 Op.88
〔ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)、
ソヴィエト国立交響楽団、1964年録音〕
シャヒディ:アラム・ハチャトゥリアンの主題によるラプソディ=ダイアローグ
〔ワスゲン・ヴァルタニアン(ピアノ)、ジヴァン・ガスパリアン(ドゥドゥク)、
セルゲイ・スクリプカ(指揮)、ロシア国立映画交響楽団、2013年録音〕 |
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アラム・ハチャトゥリアン生誕110周年記念!Melodiyaが贈るアニヴァーサリー・エディション!
2013年で"生誕110周年"を迎えたアルメニア、ロシア、旧ソ連の大作曲家アラム・ハチャトゥリアン(1903−1978)。
メロディア(Melodiya)が送り出す「アニヴァーサリー・エディション」には、「ガイーヌ」や「スパルタクス」はもちろんのこと、「仮面舞踏会」や「バレンシアの寡婦」など、ロシアの名指揮者たちの指揮による名演が満載!
強烈なリズム感やアルメニアの民族的要素を特徴としたハチャトゥリアンの傑作群を、メロディア音源で!そして師であるハチャトゥリアンに献呈されたシャヒディの「ラプソディ=ダイアローグ」にも要注目。 |
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イリーナ・アルヒーポワの芸術
チャイコフスキー:
フランス語の歌詞による6つの歌 Op.65、6つのロマンス
Op.73
ラフマニノフ:
森の静けさに Op.4-3、私はあなたを待っている
Op.14-1、
露によみがえる花のように Op.8-2、ミュッセからの断片
Op.21-6、
リラの花 Op.21-5、夢 Op.8-5、歌うな美しい女よ私の前で
Op.4-4
ムソルグスキー:死の歌と踊り |
イリーナ・アルヒーポワ(メゾ・ソプラノ)
ジョン・ワストマン(ピアノ)
オレグ・グセルニコフ(ピアノ) |
2010年に85歳でこの世を去った旧ソ連、ロシアのメゾ、イリーナ・アルヒーポワが70年代に歌ったロシアン・プログラム。
アルヒーポワは、1973年にフランスのアカデミー・ドゥ・ディスク・リリックの"Orphee
d'Or"を獲得している。
1970年&1978年の録音。ディジパック仕様。 |
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MELCD 1002164
(5CD/特別価格)
\4200
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ボリショイ 〜 ベスト・オヴ・メロディア
グリンカ、ダルゴムイシスキー、
リムスキー=コルサコフ、グラズノフ、
アサフィエフ、ムソルグスキー、
ボロディン、チャイコフスキー、他 |
B.ルデンコ
B.モロゾフ
G.ボリソワ
A.ピロゴフ
T.シニャフスカヤ
A.ヴェデルニコフ
E.オブラスツォワ
Y.マズロク、他 |
長き歴史を誇り、数多くの名演の舞台となってきたロシアのボリショイ劇場。メロディアが保有するボリショイ劇場での演奏を集めた20世紀の名演集。ネステレンコやヴェデルニコフ、マズロク、オブラスツォワなど、歌手たちも錚々たる顔触れ。
1911年−1987年の録音。 |
<メジャー・レーベル>
DECCA
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478 6424
\1600 |
エッセンシャル・タヴナー
仔羊, 虎, アテネのための歌, 生神童貞女の嘆き,
聖母のヴェール,
生神童貞女への賛歌, 寺院のヴェイル, トゥデイ・ザ・ヴァージン,
葬送のイコス, クリスマスのラウンド, 恩寵に満ちたエリザベス,
他 全16トラック収録 |
スティーヴン・レイトン(指揮)
テンプル教会合唱団,
ホルスト・シンガーズ,
イギリス室内管弦楽団/
ナタリー・クライン(Vc)/
ニコラ・ベネデッティ(Vn)
アンドルー・リットン(指揮)
ロンドン・フィル |
タヴナーの最も重要なジャンルの合唱作品の輝き
【録音】2003 & 2007年 ロンドン
現代イギリスを代表する作曲家、ジョン・タヴナー氏が去る2013年11月12日、惜しくも他界しました。メシアンやシュトックハウゼンとならぶ神秘主義の作曲家で、神秘的かつ神聖な響きはクラシックの枠を超えて幅広い人気を博しました。彼にとって最も重要なジャンルは、瞑想的な曲調が印象的な合唱曲でした。イギリスの合唱名指揮者レイトンによる洗練させたポリフォニーとハーモニーの妙が堪能できるベスト盤です。 |
<映像>
C MAJOR(映像)
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71 5004
(Blu-ray)
\5400 →\4990
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ティーレマン&カウフマン
ワーグナー・イン・ドレスデン
ワーグナー:
・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(1860年版)
・「ファウスト」序曲ニ短調(1855年版)
・歌劇「リエンツィ」〜リエンツィの祈り「全能の父」、序曲
・歌劇「ローエングリン」
〜第1幕への前奏曲、
ローエングリンのグラール語り「遥かな国に」(
初稿)
ヘンツェ:管弦楽のための「フラテルニテ」(1999)
ワーグナー:
・歌劇「タンホイザー」
〜タンホイザーのローマ語り「心から熱烈に」(ドレスデン版)、
序曲(ドレスデン版) |
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ヨナス・カウフマン(T)
クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン |
71 4908
(DVD)
\3400 →\3090
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ティーレマン&カウフマン21世紀最高のワーグナー演奏者2
人によるガラ・コンサート映像、ワーグナー・イン・ドレスデン
収録:2013 年5月21日ゼンパーオーパー、ドレスデン/映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
(Blu-ray) 画面:16:9 HD、音声:DTS-HD
MA 5.1,PCM2.0、117mm、字幕:英仏西中韓(原語:ドイツ語)
(DVD) 画面:16:9 NTSC、音声:DTS 5.1,PCM
ステレオ、117mm、字幕:英仏西中韓(原語:ドイツ語)
2013 年ワーグナーの生誕200 年を祝う記念コンサートがゆかりの地ドレスデンで開催されました。
ドレスデンはワーグナーにとって重要な土地でありました。幼少期・青年期を過ごし、1842
年にドレスデン国立歌劇場ゼンパーオーパーで上演された彼の作品「リエンツィ」は大成功をおさめ、その成功によりワーグナーはたちまち評価されドレスデン国立歌劇場管弦楽団の首席指揮者に就任しました。
ワーグナーの誕生日前日の2013 年5 月21 日に行われた、ティーレマン率いるシュターツカペレ・ドレスデン、そして演技力歌唱力共に世界が認めるテノール歌手のヨナス・カウフマンによる豪華なコンサート映像がBlu-ray
& DVD でリリース。今や現代最高峰のワーグナー指揮者と歌手による注目のコンサートです。
重量感たっぷりの成熟した声質で歌い上げるカウフマンと縦横無尽のティーレマン節そして迫力のある指揮ぶりに圧倒されます。手兵シュターツカペレ・ドレスデンとのコンビネーションも抜群で、アニヴァーサリー・イヤーの記念コンサートに相応しい、ワーグナーの音楽の魅力が十分に披露されています。
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第73号
12/11(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALBA
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ABCD 359
(SACD HYBRID)
\2200
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ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-2008):
クラリネット、民俗楽器と小管弦楽のための協奏曲
Op.14 (1970) *
交響曲第1番 Op.20 (1974) |
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl)*
アンナ=カリン・コルホネン(カンテレ)*
イルッカ・ヘイノネン(弓形ハープ)*
マルック・レピスト(2列ボタン・アコーディオン)*
フィンランド放送交響楽団
ユハ・カンガス(指) |
ノルドグレンの世界初録音作品交響曲第1 番&クラリネット協奏曲
録音:2011 年4 月5-6 日 文化ホール(文化の家)(協奏曲)、12
月19-20 日 音楽ホール、ヘルシンキ・ミュージック・センター(ヘルシンキ)/5.0
multichannel/stereo、62’16
制作: ラウラ・ヘイキンヘイモ/録音: ヤリ・ランタカウリオ(フィンランド放送
YLE)
ノルドグレンは、フィンランド自治領のオーランド生まれ。20
世紀と21 世紀のフィンランド音楽にひとつの足跡を残した作曲家です。ヘルシンキ大学に学びながら、作曲家のコッコネンに私的に師事、1960
年代後半に音楽シーンに登場しました。シベリウス・アカデミー出身の作曲家が「本流」だった時代、コッコネンは一風変わった存在だったと言われています。ノルドグレンが活動の拠点としたカウスティネンの指揮者、友人のユハ・カンガス
(1945-)によるシリーズの新しいアルバム。《クラリネット、民俗楽器と小管弦楽のための協奏曲》と交響曲第1
番の2 曲が初めて録音で紹介されます。
クラリネットが主役の協奏曲は、日本にノルドグレンが留学する1970
年の作品です。グラーヴェ《霊》、アレグレット《セルミン・マイヤの短い歌》、エレジアーコ、インテルメッツォ《予感》、クオドリベット《姿をくらます踊り》の5
楽章。この作品では、民俗楽器と民俗音楽の要素が、クラリネットやオーケストラから分離して使われています。2005
年からフィンランド放送交響楽団の首席クラリネット奏者を務めるクリストフェル・スンドクヴィスト
(1978-) がソロを担当しています。第1 番の交響曲は、東京芸術大学に学び帰国した後、1974
年に完成された作品です。ノルドグレンのもっとも人気の高い作品《ペリマンニの肖像》(1976
年)にも使われるフィドルのメロディ《ペリマンニの十八番の調べ》など民俗音楽の素材は、存在を主張しながらもテクスチュアに深くはめ込まれ、民俗音楽と芸術音楽を真に融合させるノルドグレンの後のスタイルを予見することができます。行進曲、合奏協奏曲《カプリース》、エピローグの3
楽章構成です。 |
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ABCD 364
(SACD HYBRID)
\2200
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フィンランドの気鋭作曲家マトヴェイェフとリンコラ
ヴィッレ・マトヴェイェフ (1986-):
アド・アストラ (2008-09)、
チェロ協奏曲《交差点》(2009)〜ヘヴィスタイルのファンタジー
ユッカ・リンコラ(1955-):ピアノ協奏曲第1番《仮面舞踏会》(2011) |
トゥオマス・レヘト(Vc)
ヘンリ・ シーグフリードソン(P)
トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
ディーマ・スロボデニュク(指) |
録音:2011 年10 月10-11 日(ピアノ協奏曲)、2012
年5 月10-11 日/5.0 multichannel/stereo、70’13
制作・録音: マルック・ヴェイヨンスオ
ヴィッレ・マトヴェイェフとユッカ・リンコラ。フィンランドの今の音楽シーンでもっとも多彩な活動をするふたりの作品集。マトヴェイェフはシベリウス・アカデミーとエスポー音楽学校に学び、指揮者、作曲家、ピアニストとして活躍しています。「作曲家」マトヴェイェフの名を一躍高めた作品が《アド・アストラ(星へ)》です。フィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラの『アド・アストラ』の一作から受けた強い感情が、復活祭の真夜中のミサの「明るい光」のイメージと結びついた、「光と星へ向かう旅と復活」の音楽。ギリシア=ビザンティンの賛美歌《来たりて光を受けよ》に基づく主題が使われています。フィンランドの新聞「ヘルシンキ・サロマット」から「21
世紀フィンランド管弦楽のヒット作」と讃えられたという作品です。
チェロ協奏曲はフィンランド放送交響楽団とフィンランド室内管弦楽団の共同委嘱により作曲されました。「チェロと管弦楽のための協奏的作品」という考えは、フィンランド放送交響楽団の首席奏者、友人のトゥオマス・レヘトの提案です。
リンコラは、ジャズピアニストからキャリアをスタートさせ、管弦楽曲、合唱曲、オペラ、ジャズ作品と、広いジャンルに作品を発表してきました。
ピアノ協奏曲第1 番はトゥルク・フィルハーモニックの委嘱作です。協奏曲は、この仮面舞踏会をインスピレーションに作曲されました。〈城の夕べ〉〈ヴォードヴィルと悲しい道化〉〈河の鏡〉〈老船乗りと踊るマリオネット〉〈舞踏会〉の5
楽章。演奏時間42 分のこの協奏曲には、作品が完成するまでの5
年間にリンコラが手がけた4 つのオペラと2 つのミュージカルの音楽が、そのまま反映していると言います。ピアノソロを担当するヘンリ・
シーグフリードソン(1974-) は、フィランドの彼の世代を代表するピアニストのひとり。
そして、このディスクに収録された3 曲はすべて初録音です。トゥルク・フィルハーモニックを指揮するスロボデニュクはモスクワ生まれ。フィンランドに移りシベリウス・アカデミーでアトソ・アルミラ、セーゲルスタム、パヌラをはじめとする指揮者に学び、2005
年から2008 年までオウル交響楽団の芸術監督を務めました。 |
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ABCD 366
(SACD HYBRID)
\2200
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不思議な仲間がいて(夜の旅)(In Strange
Company (A Nocturnal Journey))
マルクス・ファーゲルド(1961-):In F (I Dream
of Bob Beamon) - Bluesoresque I (2013)
ジェルジュ・クルターグ (1926-):
A Kis Csava(ちょっとした苦境) Op.15b
(1978)
(ピッコロ、トロンボーンとギターのための)
【I.ムソルグスキー風のファンファーレ)、II.ストラヴィンスキー風の頌歌、
III.スケルツォ、IV.夜の小品】
マルクス・ファーゲルド (1961-):Slow and
Howl - Bluesoresque II (2013)
タピオ・トゥオメラ (1958-):Crisp (2011)
(カンテレとギターのための)
マルクス・ファーゲルド (1961-):G &
B ♭ - Bluesoresque III (2013)
ジョージ・クラム (1929-):
Que(st 探求) (1994)
(ギター、ソプラノサックス、ハープ、コントラバスと2人の打楽器奏者のための)
【反復1 / 暗い小道/ 束の間の音/
反復2 / 忘れられた哀歌/
束の間の音/ 反復3/ 夜の小品】 |
ペトリ・クメラ(クラシカルギター、スチール弦ギター)
ヘイッキ・ニクラ(バスクラリネット)
ヘルヤ・ラテュ(ピッコロ)
ヴァルッテリ・マルミヴィルタ(トロンボーン)
エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ、ダルシマー)
ヨーナタン・ラウティオラ(ソプラノサックス、ハーモニカ)
リリ=マルレーネ・プーセップ(ハープ)
エーロ・イグナティウス(コントラバス)
ヤニ・ニーニマキ(打楽器)
ティム・ファーチェン(打楽器) |
隠れたギター王国フィンランドの人気ギタリスト、ペトリ・クメラ
5.0 multichannel/stereo、52‘27
ペトリ・クメラは今日のフィンランドでもっとも多才で、もっとも人気の高いギタリストのひとりです。ヘルシンキ音楽院でファン・アントニオ・ムロ、ニュルンベルク=アウグスブルク音楽大学でフランツ・ハラースに学び、在学中にスカンディナヴィア・ギターフェスティヴァルとスタフォード・クラシカルギター・リサイタルのふたつのコンペティションに優勝しています。彼が
Alba Records に録音した『C・P・E・バッハ、ギターのためのトランスクリプション集』(ABCD244)、「変奏曲」をテーマにした『変化はやってくる』
(ABCD313)、オストロボスニア室内管弦楽団が共演したコルピヤーコの作品集
(ABCD345)などのアルバムは、「技巧」を聞かせるといったスタイルとは一線を画した、知的で誠実、遊び心をもった音楽が、音楽ファンと批評家の両方から高い評価を受けてきました。
クメラとアンサンブルによる新しいアルバム『不思議な仲間がいて』はギターのための「折衷的」室内音楽集です。「夜の旅」がサブタイトル。「この旅には3
つのステージがある。東洋の不条理主義と社会不安から旅が始まり、かなり歯切れのいいフィノ=ウゴルの楽器と音色の『どんちゃん騒ぎ』を経て、西洋の大草原と不思議な安らぎに至る。移動手段は、伝統的な趣のブルースのワゴン。熱狂的だった旅立ちは、しだいに深い満足に、そして、夜の平原をベランダから黙って眺めているような、静かな瞑想に変わる」(クメラ)。このプログラムによるコンサートがあり、つづいてCDのためのセッションが行われました。ファーゲルドとトゥオメラの曲は初録音です。 |
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ABCD 363
(CD+
Blu-ray Disc Audio)
\4000
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ペトリ・ニエミネン(作曲・編曲):
The Brightest Matter(もっとも明るいもの)
1.Wait until *
2.Prelude for Whales
3.Mermaid Song *
4.Well You Shouldn’t *
5.Pohjoinen *
6.Theme for June +
7.Time to Run +
8.New Year’s Night *
9.Trip of Lunatic * |
アヌ・コムシ(ソプラノ)*
ヨルマ・カレヴィ・ロウヒヴオリ(トランペット)+
ヴェリ=ペッカ・クルイェンニエミ
(トランペット、フリューゲルホルン)*
ペトリ・ニエミネン・アンサンブル
ペトリ・ニエミネン
(テナーサックス、バスクラリネット、
バリトンサックス、アルトフルート)
アルト・ピースパネン(ピアノ)
ヴィレ・ラウハラ(ベース)
シモ・ライホネン(ドラムズ)
ケパ・ケットゥネン(ドラムズ) |
ALBA から遂にBDオーディオ発売
録音:2012 年6 月4 日、18 日、2013 年6 月12
日 Studio JJ(タンペレ、フィンランド)/Jazz、61’67
制作: ペトリ・ニエミネン 録音: ユーソ・ノルドルンド
注目のハイレゾフォーマット、ブルーレイ・ディスク・オーディオが遂にALBA
からリリースされます。
ペトリ・ニエミネンはフィンランドのミュージシャン。とりわけ知られているのが、映画、テレビ、演劇の分野での作曲活動です。教育者としても評価が高く、タンペレ音楽院ではサクソフォーンとクラリネットのクラスを教えています。新しいアルバム『The
Brightest Matter(もっとも明るいもの)』では、ニエミネンのジャズ作品が、彼のアンサンブルにソプラノのアヌ・コムシと、トランペットのロウヒヴオリとクルイェンニエミを加えたメンバーで演奏されます。
ロックとクラシカル音楽の影も見えるプログレッシヴ・ジャズ。『アヌ・
コムシ、エイノ・レイノの詩を歌う』をはじめとする知的な企画のアルバムで知られるコムシが、ペトリ・ニエミネン・アンサンブルのミュージシャンたちと一緒に素敵にスウィングします。歌詞はすべて英語です。
このアルバムのパッケージには2 枚のディスクが収められています。1
枚は通常のCD、もう1 枚は、同じセッションの音楽をステレオと、5.1
と7.1 のマルチチャンネルの録音で収めた Blu-ray
Disc Audio のディスクです。
[Blu-ray Disc Audio ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CD
やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray
プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください] |
LSO
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LSO 0749
(2SACD HYBRID)
\4000 →\3690
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コリン・デイヴィス追悼公演
ブリテン:「ねじの回転」 |
アンドルー・ケネディ(T 前口上,ピーター・クイント)
サリー・マシューズ(S 家庭教師)
マイケル・クレイトン=ジョリ(Bs マイルズ)
ルーシー・ホール(S フローラ)
キャサリン・ウィン=ロジャース(Ms グロース夫人)
キャサリン・ブロデリック(S ジェスル嬢)
リチャード・ファーンズ(指)
ロンドン交響楽団 |
コリン・デイヴィス追悼公演
ブリテンの心理劇オペラの傑作「ねじの回転」次代の英国オペラ界を担う俊英、ファーンズの指揮!
録音:2013 年4 月16、18 日、ロンドン(ライヴ録音)/110分32秒
2013 年4 月16、18 日、ロンドンのバービカン・センターでブリテンの「ねじの回転」が演奏会形式で上演されました。本来、この上演はロンドン交響楽団の前首席指揮者コリン・デイヴィスが指揮する予定でしたが、数ヶ月の体調不良の末、公演直前の4
月14 日に亡くなってしまいました。この上演は図らずも追悼公演になってしまったのです。出演者たちの思いが一つになっていることは、録音を通しても実感できることでしょう。
代役指揮者はリチャード・ファーンズ。1964
年生まれの英国の中堅指揮者。日本ではまだ知名度は低いでしょうが、北イングランド、リーズのオペラ・ノースの音楽監督を2004
年から務め、意欲的な上演を立て続けに成功させて名声を高めつつある人物。遠からず国際的人気指揮者になることでしょう。その冴えた劇場感覚はこの演奏からも十分伝わってきます。「ねじの回転」は2010
年に演奏したことがあるそうです。
キャストは適材適所。家庭教師のサリー・マシューズは、LSO
シリーズではお馴染みの英国のソプラノ。透明感のある美声がこの役にピタリです。ピーター・クイントのアンドルー・ケネディは1977
年、英国生まれの若いテノール。バロック音楽やモーツァルトのテノールとして人気が高い美声のテノールですが、ミステリアスな雰囲気と声の張りにも不足はなく、クイントは当り役でしょう。重要な役であるグロース夫人には、英国のベテランのメッゾソプラノ、キャサリン・ウィン=ロジャースを起用。そしてマイルズ少年はマイケル・クレイトン=ジョリ君が天使の声で歌っています。
デイヴィス追悼で聞くにしても、次世代のオペラ界の担い手を耳で知るにも、新しい世代の歌手を目当てにするも、いずれにしても注目の録音です。 |
ORFEO D’OR
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ORFEOR 861132
(2CD)
\4600 →\4190
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小澤、ウィーン国立歌劇場音楽監督就任前の「エルナーニ」
ヴェルディ:「エルナーニ」 |
ニール・シコフ(T エルナーニ)
ミシェル・クライダー(S エルヴィーラ)
カルロス・アルヴァレス(Br ドン・カルロ)
ロベルト・スカンディウッツィ(Bs シルヴァ)
リリアーナ・チューカ(S ジョヴァンナ)
ベネディクト・コーベル(T ドン・リッカルド)
アイク・マルティロシャン(Bs ヤーゴ)
小澤征爾(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団 |
小澤征爾のヴェルディ!ウィーン国立歌劇場音楽監督就任前の「エルナーニ」
シコフ、クライダー、アルヴァレス、スカンディウッツィと豪華キャスト!
録音:1998 年12 月11 日/DDD、122 分25
秒
小澤征爾はご存知の通り2002 年から2010 年までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めましたが、その就任の少し前に同劇場に出演して好評を獲た「エルナーニ」のライヴ録音が登場しました。「エルナーニ」は1870
年代にはウィーン国立歌劇場の人気演目で、その後も1925
年まで散発的に上演がありましたが、それを最後に上演が途絶えてしまいました。73
年ぶりの上演とあってウィーン国立歌劇場は力を入れました。12
月という重要な時期に新演出(グレアム・ヴィック)でお披露目。タイトルロールには、情熱的で破滅的人物を歌わせたら天下一のニール・シコフ。難役エルヴィーラには、「ナブッコ」のアビガイッレでも楽々歌いこなせるミシェル・クライダーと二人の実力の高い米国人歌手を起用、国王ドン・カルロには、1990
年代半ばに急速に国際的評判を高めていたカルロス・アルヴァレスを、シルヴァにはこの役を得意とするロベルト・スカンディウッツィを起用、ツボを押さえた配役になっています。そして指揮者は、イタリア人マエストロでもウィーンの常連指揮者でもなく、小澤征爾を起用。小澤がウィーン国立歌劇場の新制作上演の指揮を任されるのはこれが初めてのことでした。小澤ならではの活気のある音楽によって若き日のヴェルディの傑作が新鮮味を取り戻し、上演の成功に大きく寄与しました。小澤はこの後、ウィーンに限らずヴェルディのオペラはあまり指揮していませんので、小澤のヴェルディというだけでも貴重です。
ORF によるデジタル収録で、音の状態も上々です。 |
MSR
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「ギターのためのコンテンポラリー音楽」
イルッカ・テュルタ(b.1987):エチュード集
I-X(2011)
レオ・ブローウェル(b.1939):黒いデカメロン(1981)
細川俊夫(b.1955):二つの日本の歌(さくら/子守唄)(2004) |
イルッカ・テュルタ(g) |
細川俊夫編の「さくら」「五木の子守唄」も収録!フィンランドのギタリスト、テュルタの現代ギター作品集
録音2012 年8 月フィンランド・ノウシアイネン教会
イルッカ・テュルタは1987年トゥルク生まれ、フィンランド期待の若手のギタリスト。
コンテンポラリーとタイトルにはあるものの、いわゆる前衛的ではなく、ギターの可能性を追求しつつも、耳馴染みのいい作品が集められている。自演となるエチュード集は、様々な技法を生かし、それぞれ異なる性格を持つ10曲からなる小品集。世界初録音となる細川作品は、古謡「さくら」と「五木の子守唄」のギター編曲版。「さくら」での邦楽器を摸した響きをテュルタは見事に再現している。 |
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「ベートーヴェン:ピアノ作品集」
ベートーヴェン:
ポロネーズ ハ長調op.89
15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 「エロイカ変奏曲」op.35
幻想曲ロ長調op.77
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111 |
インナ・ファリクス(Pf) |
録音:2013 年1 月ニューヨーク・ヤマハ・アーティスト・サーヴィス
1978 年ウクライナ生まれのアメリカ人ピアニスト、ファリクス。前回の文学に関連するパステルナーク、ラヴェル、ラフマニノフのピアノ曲を集めたアルバム「韻文の響き」(MS1333)から一転、今作はベートーヴェン作品ばかり集めた直球派プログラム。鋭いリズムによる変奏曲が見事だ。ポロネーズや幻想曲といった珍しい曲も収録されている。 |
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「グランド・キャニオン・プロジェクト」
張玉慧(b.1970):リオ・デル・ティソン(2011)
ジャン・スワフォード(b.1946):ユマ・ポイントの静寂(2011)
ジョン・ケネディ(b.1959):平たい石の呼吸(2011)
ラウラ・カミンスキー(b.1956):偉大なる不調和(2010)
マルティ・エプステイン(b.1959):これほど近く、これほど遠く(2011)
ディヴィッド・ラコフスキ(b.1958):煌めき
(2010)
ダリット・ハダス・ウォーショウ(b.1974):ネイッサンス(2011)
ハワード・フラヅィン(b.1962):祖母の灰(と風船)(2011)
ジェフリー・マンフォード(b.1955):さらに内側の焦点(2011)
アンディ・ヴォレス(b.1956):近く遠い(2011) |
ロンダ・ライダー(Vc) |
録音:2012 年ウェレスレー大学ホートン・チャペル
2010 年、グランド・キャニオン国立公園のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれたチェリスト、ロンダ・ライダーはアメリカ生まれのチェリスト。リディア四重奏団とトリプル・ヘリックス三重奏団のメンバーでもある。2010
年にグランド・キャニオン国立公園のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれた彼女が、この世界的に有名な景勝地のために作曲家たちに委嘱を行ってコンサートを開催、そして生まれたのがこのアルバムだ。チェロ独奏による様々な姿の「グランド・キャニオン」が堪能できる。 |
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「ベートーヴェン・オディッセイ第2集」
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」/ピアノ・ソナタ第14番「月光」/
ピアノ・ソナタ第19番/ピアノ・ソナタ第20番/
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 |
ジェームズ・ブローン(Pf) |
録音:2012 年4&12 月サフォーク・ポットン・ホール
英国生まれのブローンはアメリカやオセアニアなどで活躍しているピアニスト。第1集(ソナタ第1番、第3番、第23番「熱情」)に続く、第2弾となる彼のベートーヴェン・アルバムは、中期のドラマティックな作品を収録。ブローンのベートーヴェンは、丁寧な指遣いから生まれる柔らかい音色で、淡々としながらも巨大な造形を作り出している。 |
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「トッド・クロウBBC レコーディングス第2集」
ブラームス:創作主題による変奏曲op.21
ドヴォルザーク:主題と変奏op.36
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガop.24 |
トッド・クロウ(Pf) |
録音:1990〜1995 年BBC
カリフォルニア出身のピアニスト、トッド・クロウのBBC
放送録音集の第2弾。ミケランジェリあるいはグレゴリー・ソコロフを思わせるような品のいい上質なピアニズムを聴かせてくれる。このアルバムに収録された3
曲の変奏曲も、細心の注意を払った音色の変化が見事だ。そして、ブラームスのフーガの風通しの良さは驚きの一言。 |
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「トロンボーンと……」〜トロンボーンと様々な楽器のデュオ
(1)カール・クレーガー(b.1932):ダヴィデの3つの詩篇(1979)
(2)クラレンス・バーバー(b.1951):4つの衝動(2007)
(3)ブレッド・エドワーズ(b.1963):5つのアメリカ民謡の素描(2012)
(4)イネズ・マコーマス(b.1977):光の中への降下(2012)
(5)ゴードン・グッドウィン(b.1941):足跡(2012) |
ブレッド・エドワーズ(Trb)
(1)ティナ・ミルホーン・スタラード(S)
(2)スコット・ヘリング(マリンバ)
(3)マルタ・ミュンディンガー・エドワーズ(Hr)
(4)クリフォード・リーマン(アルトSax)
(5)ジェームズ・アクリー(Trp) |
録音:2012 年南カロライナ大学リサイタル・ホール
様々な楽器と組み合わせることによって、トロンボーンの多彩な魅力を気づかせてくれる一枚。ソプラノとのデュオのクレーガー作品では、トロンボーンの神聖なる響きがクローズアップされ、自作やでは、ホルンと華麗なブラスアンサンブルを繰り広げる。エドワーズの安定したテクニックから生み出される柔軟な音楽性にも注目したい。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
OPERA D’ORO
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OPD 1493
(2CD)
\2800
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ヴェルディ:「アイーダ」 |
メアリー・カーティス=ヴァーナ(ソプラノ
アイーダ)
フランコ・コレッリ(テノール ラダメス)
ミリアム・ピラッツィーニ(メッゾソプラノ
アムネリス)
ジャン・ジャコモ・グエルフィ(バリトン アモナズロ)
ジューリオ・ネーリ(バス ランフィス)
アントニオ・ゼルビーニ(バス エジプト王)
アトス・チェザリーニ(テノール 使者)
アンジェロ・クエスタ(指揮)
RAIトリノ交響楽団,合唱団 |
録音:1956 年12 月18 日、トリノ
名テノール、フランコ・コレッリの若き日のラダメスが聞ける録音。コレッリは後にラダメスを得意にし、メトで40
回以上も歌っているが、 ここではひたむきな歌が楽しめる。メアリー・カーティス=ヴァーナは米国人ソプラノ。イタリアではマリア・クルティス=ヴェルナと名乗って活躍し、またメトでも頻繁に出演した。 |
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OPD 1494
(2CD)
\2800
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ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 |
フェドーラ・バルビエーリ(メッゾソプラノ レオノーラ)
ジャンニ・ライモンディ(テノール フェルナンド)
カルロ・タリアブーエ(バリトン アルフォンソ)
ジューリオ・ネーリ(バス バルダッサーレ)
マリアーノ・カルーゾ(テノール ドン・ガスパーロ)
ロレッタ・ディ・レリオ(ソプラノ イネス)
アンジェロ・クエスタ(指揮)
RAIトリノ交響楽団,合唱団 |
録音:1955 年11 月23 日、トリノ
ジャンニ・ライモンディ(1923-2008)は、絶大な人気を誇ったテノールだったにもかかわらず録音が少なく、この30
代半ばのフェルナンドは貴重な録音。メトロポリタン歌劇場で大活躍したフェドーラ・バルビエーリ(1920—2003)も、改めて素晴らしいメッゾソプラノだったことが分かる。 |
OTAKEN RECORDS
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TKC-355
(2CD)
\4600 →\4390
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エネスコのバッハ無伴奏全曲、米コンチネンタル・オリジナル盤より復刻!
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(全曲)
CD1)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調
BWV.1001
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番
ロ短調 BWV.1002
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調
BWV.1003
CD2)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
ニ短調 BWV.1004
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調
BWV.1005
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番
ホ長調 BWV.1006 |
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン) |
原盤:米コンチネンタルCLP104-106(最初期赤ラベル厚盤)
このCDの音源となったレコードは、米コンチネンタル・オリジナル盤です。当盤は国内にせいぜい数セットしか存在しない超貴重盤です。針を落としてみると、この時代のレコード相応のプチプチ・ノイズはありますが、幸いなことに重針圧のSP針によって音溝が潰れておらず、しっかり音をゲット出来ました。
エネスコの無伴奏と言えばこれまで音程の狂い、演奏技術の劣化等が言われてきましたが、オリジナル盤の正確な復刻によって、全く狂いのない音程、晩年になっても衰えを知らぬエネスコの見事な演奏技術が明らかにされました。これは晩年のエネスコの評価を一変させる復刻と言っても過言ではないでしょう。
エネスコのヴァイオリンには官能性と精神性が奇跡的に共存しておりますが、今回それが見事に捉えられております。少し大げさですが、仮に人に苦しみや悲しみを乗り越えさせる力を持つ音楽があるとすれば、今回復刻したエネスコのバッハこそまさにそれにあたるのではないか?などと言うことを考えさせられた次第です。
尚、プチノイズ取りを含む一切のデジタルリマスタリングは当社の方針により行っていませんので、悪しからずご了承下さいませ。(オタケン・レコード太田憲志) |
<メジャー・レーベル>
12/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
AGOGIQUE
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エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
テレマン(1681-1767):
通奏低音を伴わない、フルートのための12のファンタジー
第7番 ニ長調、第3番 ニ短調、第12番
ト短調、
第9番 ト長調、第8番 ホ短調、第10番
イ短調、
第6番 ニ短調、第2番 ニ短調、第1番 イ長調、
第5番 ハ長調、第4番 変ロ長調、
第4番 変ホ長調、第11番 変ロ長調 |
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー) |
テレマンによる無伴奏フルート(リコーダー)のためのファンタジー集、豊かな装飾、あたたかみのあるサウンド
録音:2011 年8 月
魅惑のリコーダー奏者、エロイーズ・ガイヤール。類稀なる技巧と音楽性、そして美貌を兼ね備えた彼女は、アンサンブル・アマリリスを率いての録音も多いですが、待望のソロ録音の登場です!テレマンのこの曲集の正確な出版年は不明ですが、1721
から28 年の間に出版されたものとされています。
大バッハが残した無伴奏ヴァイオリンや無伴奏チェロ、無伴奏フルートのための作品群と同様、当時の単旋律の無伴奏作品としてバロック時代の様式・趣味が反映されています。即興的な要素、効果的なコントラスト、豊かな装飾が印象的です。テンポのゆったりとした楽章の冒頭などではテレマン自身による装飾記号が記されており、装飾技法の教則本的な一面もあったのでは、とガイヤールはライナーノートで語っています。ガイヤールの華やかな技巧と音楽をあまさず捉えた、木のぬくもりも存分に感じられるあたたかみのある録音も魅力です。
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BONGIOVANNI
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ガナッシ/フランスオペラ・アリア集
ビゼー:「カルメン」—鈴の音が響き
ドニゼッティ:「ファヴォリート」—ああ、私のフェルナン
トマ:「ミニョン」—あの国を知っていますか(君知るや南の国)
グノー:「サッフォー」—ああ、私の不滅の琴よ
マスネ:「ル・シド」—泣け私の瞳よ
オッフェンバック:「ホフマン物語」—見てごらん、わななく弓の下で
サン=サーンス:「サムソンとデリラ」−あなたの声に私の心は開き
ビゼー:「カルメン」—ハバネラ
グノー:「ミレイユ」序曲
ビゼー:「カルメン」組曲第1番 |
ソーニャ・ガナッシ(Ms)
カルラ・デルフラーテ(指)
マルケ・フィルハーモニー管弦楽団 |
名メッゾソプラノ、ガナッシのフランスオペラ・アリア集!
録音:2011 年5 月3 日、アンコーナ、66’
54”
ソーニャ・ガナッシといえばロッシーニ・メッゾソプラノとして高名ですが、近年はヴェルディにも積極的に取り組んでいますし、そしてフランスオペラも得意としています。このCD
にはトマ、グノー、オッフェンバック、ビゼー、サン=サーンス、マスネと、19
世紀のフランスオペラの有名作曲家の作品のアリアが並んでいます。もちろんドニゼッティの「ファヴォリート」はオリジナルのフランス語での歌唱。深みと情感のあるガナッシのメッゾの声はこれらフランスオペラにぴったりです。カルラ・デルフラーテはパルマ生まれの指揮者。イタリアの中堅の女性指揮者です。 |
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近現代のクラリネット、ファゴットのための作品集
プーランク:クラリネットとバソンのためのソナタ
ストラヴィンンスキー:
クラリネット独奏のための3つの小品,
二つのバスーンのための名前のない歌
ボザ:
バソンのための小二重奏曲,バソン独奏のための短い曲,
クラリネットとバスーンのためのコントラスト第3番
ジャンドメニコ:
クラリネットとファゴットのための2声のカデンツァ,
クラリネット独奏のための協奏練習曲,
アーノルド:バスーンのための幻想曲
ピアソラ:クラリネットとファゴットのための20年後 |
ジェンナーロ・スペッツァ(Cl)
マッシモ・マルトゥシェッロ(Fg) |
56’ 31”
近現代のクラリネット、ファゴットのための作品を収録。プーランクやストラヴィンスキーの作品は比較的有名。ウジェーヌ・ボザ(1905—1991)は、20
世紀のフランス室内楽では人気の高い作曲家。マルコム・アーノルド(1921—2006)は、映画「戦場にかける橋」の音楽で知られる英国の作曲家。
ルチアーノ・ディ・ジャンドメニコは、1966
年、アクイラ生まれのイタリアの作曲家。
ジェンナーロ・スペッツァは、1984 年から2004
年までアブルッツォ交響楽団の首席クラリネット奏者を務めた後、ソリストとして活動。マッシモ・マルトゥシェッロはローマ生まれのファゴット奏者。両者ともイタリア人らしく明るい響きと機敏な運動性が魅力である。 |
HAENSSLER
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ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
シューベルト:ピアノ作品集Vol.11
ピアノ・ソナタ ハ短調 D958
アダージョ 変ニ長調 D505
ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817
ギャロップと8つのエコセーズ D735 作品49
10の変奏曲 ヘ長調 D156 |
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ) |
ドイツ・ピアノの正統派のオピッツによるシューベルト第11弾、名作ピアノ・ソナタ
ハ短調 D958を含む充実の内容
録音:2009 年10 月5-9 日、ノイマルクト。DDD
オピッツによるシューベルトのピアノ作品全集の第11
弾は、ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 をメインとし、その他アダージョ
変ニ長調 D505、ハンガリー風のメロディ ロ短調
D817、ギャロップと8 つのエコセーズ D735 作品49、10
の変奏曲 ヘ長調 D156 が収録されております。
ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 は「シューベルト最後の作品。3
つの大ソナタ」と題し、出版社がシューマンに献呈した遺作の三連作の第1
曲です。ハ短調という調性は、もともとベートーヴェンのものであり、それを意識して書かれたこの作品はシューベルトのベートーヴェニアーナの総決算と言えましょう。
ゲルハルト・オピッツはドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家として名を馳せ、今ではシューベルト、ベートーヴェン弾きの巨匠として演奏活動を続けております。2010
年より4 年全8 回にわたる東京でのシューベルト連続演奏会もいよいよ今年で終わりとなりますが、当シリーズはシューベルトのピアノ作品の偉大さを再認識させてくれます。 |
LIGIA DIGITAL
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LIDI 0104261
(2CD)
\4800 →\4390
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ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、第2番(ピアノ連弾&オルガン連弾による演奏)
[CD1]
ピアノ協奏曲第1番 二短調 op.15
【テオドール・キルヒナー(1823-1903)による2台8手編曲版】
[CD2]
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
【パウル・フィオドロヴィチ・ユオン(1872-1940)による2台8手編曲版】 |
イザベル&フローレンス・ラフィット
(ピアノ連弾)
オリヴィエ・ヴェルネ&セドリック・メックラー
(オルガン連弾) |
大迫力!ブラームスのピアノ協奏曲の2 台ピアノ(8
手)編曲版をオルガンとピアノで演奏!
録音:2013 年6 月
編曲ものファン、そしてオルガン・ファンにとってはなんとも興味深い盤の登場。ブラームスのピアノ協奏曲の2
台8 手編曲版を、1 台4 手のピアノ連弾と、1
台4 手のオルガンで演奏しています!第1 番の編曲を手掛けたのは、テオドール・キルヒナー。彼はメンデルスゾーンにオルガンの腕前を認められた名手で、クララ・シューマンと交際したこともあるとされる人物で、まさにブラームスとも同時代を生きた音楽家。編曲に類稀なる才能を発揮した人物です。
彼が編曲した第1 番では、ピアノ・パートは第1
ピアノが、管弦楽パートは第2 ピアノが担当しますが、当盤では管弦楽パートをオルガンが担当。大迫力、圧巻です!一方、第2
番を編曲したのはロシアの作曲家、パウル・ユオン。ブラームスのハンガリー舞曲第4
番を編曲したことでも名を残しています。彼が編曲した協奏曲第2
番は、第1・第2 ピアノがピアノおよび管弦楽パートを担当する、というもの。この盤の演奏形態では、ピアノ・パートと管弦楽パートがより複雑に増幅されて迫力を増して聴き手に迫ります。ピアノ連弾のラフィット姉妹は、双子。二人ともリヨン音楽院で学び、同質の音色、ぴたりと息の合った音楽はさすが。オルガン連弾の2
人とも、非常にダイナミックな音楽を展開しています! |
TELOS
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アルノー・シュスマン(ヴァイオリン)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
(1)第1番ト長調「雨の歌」Op.78
(2)第2番イ長調Op.100
(3)第3番ニ短調 Op.108 |
アルノー・シュスマン(ヴァイオリン)
オリオン・ワイス(ピアノ) |
若手注目ヴァイオリニスト、シュスマンによる硬派なブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集!
DDD
アメリカを拠点に活躍するヴァイオリニスト、アルノー・シュスマンの最新録音はブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集です。シュスマンは10
代の頃からアメリカ国内外で注目され、カーネギーホール、エイヴリー・フィッシャー・ホール、ウィグモアホールなど名だたるホールにてリサイタルをし、成功をおさめてきました。シュスマンはヴァイオリニストにとって最も重要なこの作品を背伸びすることなく、安定した技術とゆとりのある解釈で演奏しています。
音色は明るく艶やかな張りのある音で、さらに非常に清潔で硬派な演奏が魅力です。 |
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チョ・ヨンチャン(チェロ)
(1)バーバー:チェロ・ソナタ ハ短調Op.6
(2)プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op.119
(3)ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34/14
(4)ピアソラ:グランタンゴ |
チョ・ヨンチャン(チェロ)
(1)-(3)ゾフィー・ラバンディバル(ピアノ)
(4)パヴェル・ギーロフ(ピアノ) |
Telosレーベルを代表する韓国人チェリスト、チョの白熱のライヴ!プロコフィエフ、バーバーのチェロ・ソナタ
DDD、ライヴ
Telos レーベルを代表する韓国人チェリスト、チョ・ヨンチャンの最新アルバムはプロコフィエフ、バーバーのチェロ・ソナタをメインとした白熱ライヴです。チョ・ヨンチャンは1958
年ソウルで生まれ。若くして才能を開花させ、わずか12
歳でソウル・フィルと共演を果たした逸材です。その後はカーティス音楽院とボストンのニュー・イングランド音楽院で学んだ後、あのロストロポーヴィチにも師事しました。コンクール歴は1985
年パブロ・カザルス・コンクールで第2 位、ロストロポーヴィチ国際コンクール入賞など、世界的なコンクールに入賞し、その後世界的チェリストとして活動しております。Telosレーベルからは姉弟ピアノ三重奏曲「チョ・トリオ」として、チャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」、アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1
番Op.32(TLS 009)の録音を、またベートーヴェン:ピアノとチェロのための作品集(TLS
051)、ハイドン:チェロ協奏曲第1&2 番(TLS003)の録音など、数多くリリースしております。 |
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ヴィラ=ロボス:ヴァイオリン作品集
ソナタ第1~3番/ブルレスケ/
カプリッチョ/エレジー/
インプロビゼーション第7番/黒鳥の歌 |
ローラン・アルブレヒト・ブロイニンガー
(ヴァイオリン)
アナ・フラビア・フラザォン(ピアノ) |
民俗的音楽要素満載!名手、ブロイニンガーによるヴィラ=ロボスのヴァイオリン作品集
DDD
名手、ブロイニンガーの最新アルバムはクラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られるエイトル・ヴィラ=ロボスのヴァイオリンとピアノのための作品集です。ヴィラ=ロボスは民俗的音楽の様式を用いた独特の音楽で知られ、作品には伝統的な形式による交響曲、協奏曲からショーロのような新しい形式概念も確立させました。このアルバムに収録されている曲は、いかにもヴィラ=ロボスらしいブラジルの魂がこもった室内楽作品です。
演奏のローラン・アルブレヒト・ブロイニンガーは1997
年開催のエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第2
位受賞など、華々しい経歴のヴァイオリニストです。Telos
レーベルからはこれまでにエネスコのヴァイオリン・ソナタ集(TLS
062)をリリースしております。 |
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ステファン・リトウィン・プログラムズVol.5「ソナタと滅亡」
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第1番
Op.12
リトウィン:「ソローの悪夢」
アイスラー:ピアノ・ソナタ第3番
ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」 |
ステファン・リトウィン(ピアノ) |
ヤナーチェク、ショスタコーヴィチからリトウィンの自作まで1900
年代初頭から2000 年に至るまでの世相を反映させたピアノ曲集
DDD
作曲者でピアニストのステファン・リトウィンによるシリーズ、プログラムズの第5
弾は1900 年代初頭から2000 年代に至るまでの戦争やテロなどそれぞれの時代に起こった出来事と強く関係する作品を集めました。ヤナーチェクのピアノ・ソナタ変ホ長調「1905
年10 月1 日、街頭にて」は、チェコ人のための大学創設を請願したデモに参加して殺された労働者を悼む曲で、哀しさに満ちた名曲です。この他、全体に重々しい曲が多いですが、これはこの100
年の歴史を辿る上でも非常に興味深いアルバムです。 |
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TLS 130
(2CD)
\4400
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シュトックハウゼン:
ピアノ独奏のための3時間目《自然の持続時間》
(音—1日の24 時間クラングより) |
ウド・ファルクナー(ピアノ) |
シュトックハウゼン、晩年の傑作クラングより3
時間目《自然の持続時間》名手、ファルクナーによる的確な解釈
DDD
現代音楽を積極的に演奏・録音をしているウド・ファルクナーによる最新アルバムはシュトックハウゼン晩年の傑作「クラング」から3
時間目《自然の持続時間》です。この《自然の持続時間》は全24
曲からなるピアノ曲集で題名は音の減衰時間や演奏者の呼吸などの自然現象を意味します。一部の楽曲には内部奏法や演奏者の発声、補助楽器が登場し、シュトックハウゼン独特の世界で表現されています。名手、ファルクナーによる的確な解釈での録音は嬉しい限りです。 |
<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
BONGIOVANNI
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HOC 079
(2CD)
\3200 →\2890
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アルド・プロッティ(Br ナブッコ)
ヴェルディ:「ナブッコ」 |
アルド・プロッティ(Br ナブッコ)
マルチェッラ・デ・オズマ(S アビガイッレ)
ラッファエーレ・アリエ(Bs ザッカリア)
フランコ・タリアヴィーニ(T イズマエーレ)
ジョヴァンナ・ヴィーギ(Ms フェネーナ)
ニコラ・レッシーニョ(指)
管弦楽団 |
おそらく初出音源。貴重なプロッティのナブッコ!
録音:1963 年9 月、オヴィエド、ADD、139’19”
おそらく初出と思われる、1963 年9 月、北スペイン、オビエドでの「ナブッコ」のライヴ録音が登場。なんといっても名バリトン、アルド・プロッティのタイトルロールが聞きもの。日本でも人気の高いプロッティは、幅広いレパートリーで活躍したものの、ナブッコ役の録音はなぜかライヴでもこれまで発掘されていませんでした。プロッティ・ファン待望の録音でしょう。アビガイッレのマルチェッラ・デ・オズマは、1960
年代を中心に活躍したドラマティックなソプラノで、近年は若いソプラノを育てる名教師としても知られています。ザッカリアにラッファエーレ・アリエ、イズマエーレにフランコ・タリアヴィーニ、さらに指揮がニコラ・レッシーニョとなかなか豪華です。1963
年のライヴ録音とあって音の状態は芳しくありませんが、声を主に捉えられた録音なので、歌だけ楽しむ分にはなんとかなるでしょう。
ボーナスには、1961 年、イタリア、フィデンツァでのヴェルディ「運命の力」から、デ・オズマの歌うレオノーラの3
つのアリアを収録。 |
<国内盤>
若林工房
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WAKA 4175-76
(2CD)
\2980
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イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
「舞踏への勧誘/ラ・カンパネッラ〜ピアノ名曲集」
スカルラッティ:3つのソナタ(ロ短調K.87,
ロ短調K.27, 変ホ長調K.193)
モーツァルト:トルコ行進曲(ソナタK.331
より)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番
嬰ハ短調op.27-2「月光」
ウェーバー:舞踏への勧誘op.65
ショパン:
華麗なる大円舞曲変ホ長調op.18,
軍隊ポロネーズop.40-1,3つのワルツop.64
リスト:コンソレーション第3番,ラ・カンパネッラ
ラフマニノフ:2つのプレリュード(ト長調op.32-5,
嬰ハ短調op.3-2)
ショパン:ワルツ ヘ短調op.70-2
シューマン:トロイメライ
メンデルスゾーン:「春の歌」op.62-6
[ボーナス・トラック]
メンデルスゾーン:
2つの無言歌(「甘い思い出」op.19-1,
「羊飼いの嘆き」op.67-5)
メトネル:プリマヴェラ(春)op.39-3 |
イリーナ・メジューエワ(ピアノ) |
若林工房10 周年記念コンサート・ライヴ〜ニューヨーク・スタインウェイの華麗なる響き「舞踏への勧誘/ラ・カンパネッラ〜ピアノ名曲集」イリーナ・メジューエワ
録音: 2013 年8 月30 日、新川文化ホール、富山県魚津市(※ボーナス・トラック以外はコンサート・ライヴ録音)/STEREO
/ 24-Bit Digital 録音、発売元:若林工房
まさに一期一会・・・奇跡のような演奏会の記録
2013 年8 月30 日に新川文化ホール(富山県魚津市)で行われた「若林工房10
周年記念コンサート」のライヴ録音。スカルラッティからラフマニノフまで名曲小品を並べたプログラムをメジューエワが見事な手腕で聴かせます。特筆すべきはこのコンサートのために神戸から運ばれた1925
年製のニューヨーク・スタインウェイの華麗な音色!
パデレフスキやホフマン、ラフマニノフといった巨匠たちが活躍したピアノ黄金時代を彷彿させるサウンドをお楽しみください。
ボーナス・トラックとして、セッション録音によるメンデルスゾーンの無言歌(2曲)とメトネルの「プリマヴェラ」が収録されているのも嬉しいところです。
ライナーノートより
「…大地の底から鳴り響いてくるかのような低音、密度の高い核とそれを包む豊潤な色彩感をもつ中高音、そしてなんといってもその濃過ぎるほどの表現力に心底驚きを禁じ得ない。」
(土田 哲) |
QUADRIGA(クアッドリーガ)
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クアッドリーガ・レーベルは音楽の楽しみのための新レーベルで、ピアニスト広瀬美紀子による新しいレーベルです。 |
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「ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集Vol.1」
(1)ワルツ・スケルツォ(1913)/(2)波に揺れて〜練習曲(1914)/
(3)ニューヨーク・スカイライン(1940)/
(4)-(7)ブラジル風バッハ第4番(1930-41)
(I.前奏曲/序奏、II.コラール/密林(奥地)の歌、
III.アリア/カンティガ(古謡),IV.舞曲/ミウジーニョ)/
(8)神秘的なワルツ(1918)/(9)真実の詩〜飾りのない詩(1942)/
(10)白いインディオの踊り(1936)/(11)悲嘆(1910)/
(12)ロマンティックなワルツ(1912)/(13)苦悩のワルツ(1932
or 1938) |
広瀬美紀子(ピアノ) |
録音:2009 年5 月27 日,6月9 日、51:15(録音:シャッツグレーバー)
VARIETE レーベル(TR)のVA-09001 で出ていたもののリニューアル再発売。
数多いヴィラ=ロボスのピアノ曲より選りすぐりの作品集となっています。多作家であらゆるジャンルで作曲を行っていたヴィラ=ロボスですが、特にピアノ作品には力を入れており、演奏される機会も多いジャンルです。ブラジル風バッハ第4
番はオーケストラ版が知られていますが、このピアノ独奏版がオリジナルとなっております。 |
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「デュオ・フィオーレ」〜壮大な二台ピアノの世界へ
(1)アルチュニアン&ババジャニアン:2台のピアノのためのアルメニア狂詩曲
(2)リスト:ラーコーツィ行進曲(2台4手)
(3)ピアソラ:オブリヴィオン〜忘却〜(山本京子編
2台4手)
(4)ラフマニノフ:ロシア狂詩曲(2台4手)
(5)チャイコフスキー:
「くるみ割り人形」より「花のワルツ」(コチシュ・ゾルターン編
2台4手)
(6)ピアソラ:リベルタンゴ(山本京子編 2台4手)
(7)リスト:
メンデルスゾーンの無言歌の主題による大コンツェルトシュトゥック
(山本京子編 2台4手)
(8)ドビュッシー:ベルガマスク組曲第3曲「月の光」(デュティユー編2台4手) |
デュオ・フィオーレ:
【横井玲子(ピアノ)、
石澤直子(ピアノ)】 |
録音:2013 年5 月29,30日、さいたま芸術劇場
音楽ホール,70:01(録音:シャッツグレーバー)
二人の熱情あふれるピアニズム、抒情性豊かな感性、音楽性が好もしい。自己発揮を要求される曲目が多く、このCD
は聴きごたえのあるものだ。(ピアニスト 岩崎
淑)
おそらく日本人初となる収録曲目が多く、実に素敵な、魅力的なピアノ・デュオである。この二人が紡ぎだした音楽の質感と音色の豊かさは、ピアノソロではめったに味わえない魅力だ(音楽評論家
百瀬 喬) |
<映像>
C MAJOR(映像)
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71 4804
(Blu-ray)
\5400 →\4990
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グスタボ・ドゥダメル(指揮)
ヴェルディ:レクイエム |
グスタボ・ドゥダメル(指揮)
ロサンゼルス・フィルハーモニック
ロサンジェルス・マスター合唱団
グラント・ガーション(合唱指揮)
ジュリアナ・ディ・ジャコモ(S)
ミシェル・デヤング(メゾ・ソプラノ)
ヴィットリオ・グリゴーロ(T)
イルデブランド・ダルカンジェロ(B) |
71 4708
(DVD)
\3400 →\3090
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ドゥダメルのヴェルレク!ヴェルディ・イヤーを飾る華やかなキャスティング。日本語字幕付
(Blu-ray) 画面:1080i 16:9 HD、音声:DTS-HD
MA 5.1, PCM2.0、字幕:英独仏西中韓、日本語、原語:ラテン語、本編:94mm、ボーナス:18mm、BD50(片面ニ層)
(DVD) 画面: 16:9 NTSC、音声:DTS5.1, PCM2.0、字幕:英独仏西中韓、日本語、原語:ラテン語、本編:94mm
ボーナス:18mm、DVD9(片面ニ層)
2013 年ヴェルディ・イヤーの最後を飾る新譜がDVD&Blu-rey
で発売されます。
2013 年8 月にロサンゼルスのハリウッド・ボウルで行われたばかりの新着映像です。
指揮は若きカリスマ指揮者グスタボ・ドゥダメルと手兵ロサンジェルス・フィルハーモニックによるヴェルディのレクイエムです。歌手が命の本作品ですが、今回はソリスト陣が大変豪華。マーラーの「千人の交響曲」でもドゥダメルと共演したソプラノのジュリアナ・ディ・ジャコモ、ヤンソンスなどの大物指揮者からの指名が絶えないメゾ・ソプラノのミシェル・デヤング。美声と甘いマスクで世界中のオペラ・ファンを魅了するテノール、ヴィットリオ・グリゴーロ、そして豊かな声量、演技力で現代随一の実力を誇るバス、イルデブランド・ダルカンジェロと華やかな面々が出演しています。
ロサンジェルスにある世界最大級の野外音楽堂ハリウッド・ボウル。環境的に撮影が難しい会場ですが、この度撮影が許可されパッケージとしても発売されることになりました。
ドゥダメルは2013 年9 月にミラノ・スカラ座と来日してヴェルディの「リゴレット」を上演し、ドラマティックでダイナミックな演奏を聴かせてくれました。
この「レクイエム」も、開放的な響きと壮麗さ、そしてシンプルかつ大胆な演奏で、地元LA
タイムズでは「ヴェルディのレクイエムに新たなる1
ページを刻んだ」と評され、まるでハリウッド・ボウルにいるかのような臨場感を味わえる映像で、まさに観せる演奏に魅せられる1
作となっています。
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EURO ARTS(映像)
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ヨーロッパ・コンサート2000・フロム・ベルリン
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
交響曲第9番「合唱」ニ短調 |
ミハイル・プレトニョフ(P)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド(指揮)
カリタ・マッティラ(ソプラノ)
ヴィオレタ・ウルマーナ(コントラルト)
トマス・モーザー(テノール)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン)
エリック・エリクソン室内合唱団
スウェーデン放送合唱団
トヌ・カリユステ(合唱指揮) |
アバド&ベルリン・フィルの白熱の第9
収録:2000 年5 月1 日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)/ボーナス:メイキング(ベルリン)
画面:60i 16:9(ボーナス:SD NTSC)、BD25(片面1層)、音声:PCM
ステレオ、DTS5.1、リージョン:All、字幕:英独仏西伊日、本編:97mm
ボーナス:18mm
ヨーロッパ・コンサートBlu-ray 化シリーズ。ベルリン・フィルの創立記念日5
月1 日に毎年行っているヨーロッパ・コンサート。
1991 年から開催され、ヨーロッパ各地の歴史的建造物などで行われるコンサートは世界中の音楽ファンから注目されています。
この映像は2000 年本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われた演奏会で、この度ブルーレイとしてリリースされます。アバド&ベルリン・フィル得意の演目オール・ベートーヴェン・プログラム。ピアノ協奏曲第2
番でソロを務めるのは、1978 年チャイコフスキー国際コンクールで優勝、現代を代表する実力派ピアニストでもあり、ロシア・ナショナル管弦楽団を設立し、指揮活動にも情熱を注いでいる、ミハイル・プレトニョフ。メインは英音楽学者ジョナサン・デル・マーが新しく校訂したベーレンライター版スコアを使用した交響曲第9
番「合唱」。
ソリストにはフィンランドの人気ソプラノ、カリタ・マッティラ、アメリカ出身のテノール、トマス・モーザーなど実力派歌手陣を揃え、スウェーデン放送合唱団とエリック・エリクソン室内合唱団の充実のコーラス陣とアバドとベルリン・フィルの迫力ある熱演で、祝祭的ムードを盛り上げています。 |
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ヨーロッパ・コンサート2001・フロム・イスタンブール
ハイドン:交響曲第94番ト長調Hob.I-94「驚愕」
ベルリオーズ:幻想交響曲作品14
モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調K314(285d) |
エマニュエル・パユ(Fl)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮) |
ヤンソンスの幻想、パユのモーツァルト、イスタンブールでのヨーロッパ・コンサートがブルーレイに!
収録:2001 年5 月1 日イスタンブール、聖イレーネ教会(ライヴ)/ボーナス:メイキング(イスタンブール)
画面:NTSC 16:9(ボーナス:SD NTSC)、BD25(片面1層)、音声:PCM
ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All
字幕(ボーナス):英独仏西伊、本編:105mm
ボーナス:27mm
ヨーロッパ・コンサートBlu-ray 化シリーズ。2001
年イスタンブールの聖イレーネ教会で行われたヨーロッパ・コンサートの映像がブルーレイで登場。演奏会が行われた聖イレーネ教会は、イスタンブール最古の教会。現在は多目的に使用できるように改装され博物館として運営されていますが、美しい内装とエキゾチックな雰囲気漂う会場で、今回ブルーレイ化となり、さらに細部まで美しく捉えられ、映像としても十分に楽しめます。メイン・プログラムは「幻想交響曲」。教会ならではの豊かな響きが織りなす立体的な音楽、ヤンソンスの熱い指揮振りと、オケから多彩な音色を引き出し、ダイナミックな中にも繊細さをまじえた自在な演奏に驚かされます。また、モーツァルトのフルート協奏曲では、ベルリン・フィルの首席でもあるエマニュエル・パユがソリストとして登場。
フルートの音が会場全体に美しく響き渡り、さらに抜群のカメラワークにより、演奏者たちの表情も的確捉えられ、画面に釘付けになります。画質・音質ともに良好な映像でしたので、ブルーレイ化でさらに向上し、一段と楽しめる内容となっております。 |
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20 53674
(Blu-ray)
\4700
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ラトルのカルミナ・ブラーナ
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」全曲
ヘンデル/グーセンス編:
オラトリオ「メサイア」〜「ハレルヤ・コーラス」 |
サリー・マシューズ(S)
ローレンス・ブラウンリー(T)
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ベルリン大聖堂国立合唱団少年合唱団員
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮) |
ラトルのカルミナ・ブラーナがブルーレイで登場!
収録:2004 年12 月31 日フィルハーモニー、ベルリン
画面:1080i 16:9、BD25(片面1層)、音声:PCM
ステレオ、リージョン:All、字幕:英独仏西日、89mm
毎年恒例のベルリン・フィルの「ジルヴェスター・コンサート」。話題を呼んだ2004
年ラトルの「カルミナ・ブラーナ」が遂にブルーレイ化。音響効果を抜群に得られる作品だけに、ブルーレイ化によって、高い解像度のクリアなサウンド、圧倒的な迫力でよりバランスのとれた音質を楽しむことができます。メインの「カルミナ・ブラーナ」の他に冒頭に演奏されたレオノーレ序曲第3
番とアンコールのハレルヤ・コーラスも収録され、大晦日のコンサートをまるまる楽しむことができます。「カルミナ・ブラーナ」はオルフの出世作で中世の生命の息吹を大胆に表現しています。ラトルの独自性と、躍動感あふれるリズム、鮮烈で色彩溢れ、ドラマティックかつエネルギッシュな演奏を聴かせてくれます。ベルリン・フィルの重厚な響きを生かし、細部に渡ってデュナーミクを付け、ラトルならではのひらめきが沢山盛り込まれた快演。パワフルな歌手陣の歌唱も印象的。音質も良く、オーケストラ、歌唱陣ともに鮮明で十分に堪能できます。 |
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