クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ



≪第73号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 12/9〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




12/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ACCENT



ACC 24280
\2500→\2290
シェニア・レッフラー(Ob)
 グラウン兄弟のオーボエ協奏曲集

   J.C.F.フェルスター:オーボエ協奏曲ハ短調
  J.B.G.ネルーダ:シンフォニア・フリデリコ ト長調
  J.G.グラウン or C.H.グラウン:
   オーボエ協奏曲ヘ長調、弦楽四重奏曲ハ短調、
   オーボエ協奏曲ト短調、トリオ・ソナタ ロ短調、
   オーボエダモーレ協奏曲イ長調
シェニア・レッフラー(Ob)
バツドルファー・ホーフカペレ
 名手シェニア・レッフラーによるグラウン兄弟のオーボエ協奏曲集

 録音:2012 年10 月ポルディッツ、ドイツ/71’32

 兄ヨハン・ドットリープ・グラウンと弟カール・ハインリッヒ・グラウンは、共に1732 年にプロセイン皇太子フリードリヒの宮廷楽団に迎えられ、1740 年にフリードリヒ大王が即位すると兄ヨハンはヴァイオリンの名手として知られおり、王立ベルリン歌劇場のコンサートマスターに、弟カールは宮廷楽長に就任しました。グラウン兄弟は、初期古典派の主要な作曲家であり、2 人ともベルリンの宮廷楽団で活躍し、ギャラント様式による作品を残しており、兄ヨハンは交響曲、管弦楽曲、特に器楽曲ではその本領を発揮しています。そして弟カールはフリードリヒ大王の宮廷のために多くのオペラを作曲しており「モンテツーマ」、オラトリオ「イエスの死」は有名です。
 このアルバムには、2 人が作曲したオーボエ協奏曲を中心に、同時代の作曲家J.C.F. フェルスター、J.B.G. ネルーダの作品を収録しています。
 演奏はベルリン古楽アカデミーのメンバーでバロック・オーボエの名手シェニア・レッフラー。前古典派の北ドイツ楽派の作曲家を専門的に演奏する音楽家として「ドレスデン宮廷の作品集(ACC.24202/24222)」でもその素晴らしい演奏聴かせてくれました。
 
ACC 24277
\2500→\2290
注目のメゾ・ソプアノ、フェルミューレンが歌うフェッランディーニ
 ジョバンニ・バッティスタ・フェッランディーニ(1710-1791):
  劇的カンタータ集

   シンフォニア ニ長調「パストラーレ」、カンタータ I、
   カンタータ III、シンフォニア 変ロ長調、カンタータ IV
オリヴィア・フェルミューレン(Ms)
アルモニ・ ユニヴェルセル
フロリアン・ドイター(指)
 
 録音:2010 年ケルン/62’31

 フェッランディーニは、ヴェネツィアに生まれ、1722 年に父親共にミュンヘンの宮廷楽団に入り、オーボエ奏者として地位を得ました。1732 年にはバイエルン選帝侯カール・ アルブレヒトの宮廷作曲家として任命され、1737 年には宮廷楽長に就任しています。彼はオペラ作曲家としても高く評価されミュンヘンのクヴィリエ劇場のこけら落としにオペラ・セリア「ウティカのカトー」が上演されました。そしてモーツァルトのイドメネオを最初に歌ったテノールのアントン・ラフを弟子に持ち、優れた声楽家を育てたことでも有名です。また器楽作品や数多くのアリアを作曲しています。
 ここに収録されているのは、劇的(ドラマティック)カンタータ集で、ソロを務めるのは柔らかな声質が魅力のヨーロッパで注目されているメゾ・ソプラノ、オリヴィア・フェルミューレン。アンサンブルはフロリアン・ドイター率いる若手古楽団体アルモニ・ ユニヴェルセルです。





HMF

HMC 902150
\2600→\2390

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
(1)アルバン・ベルク(1885-1935):抒情組曲(弦楽合奏版/全6楽章)
 【 第2,3,4楽章:ベルクによる編曲/
   第1,5,6楽章:テオ・ファーヴェイによる編曲(※世界初録音)】
(2)シェーンベルク(1874-1951):浄夜 op.4(弦楽合奏版)

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アンサンブル・レゾナンツ
 ケラス率いるアンサンブル・レゾナンツによるベルク&シェーンベルク!絶美の弦が織り成す熱い情熱と官能

 録音:2013 年6,9 月/ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ

 近年日本での人気も急上昇中のチェリスト、ジャン=ギアン・ケラス。
 エルガーで魅せた真摯で熱きソロ、アルカント・カルテットの活動も注目されますが、この度、若き音楽家によって結成されたアンサンブル・レゾナンツをリードしての弦楽合奏作品の録音に臨みました。
 アンサンブル・レゾナンツは、2002年にハンブルクで結成され、古の時代の巨匠、そして現代の巨匠による音楽を組み合わせたプログラムで活動を展開し、特に最近は近代の弦楽作品の普及に取り組んでいます。2010 から3 年間にわたり、ケラスがアーティスト・イン・レジデンスを務めました(13 年からはヴィオラのタベア・ツィンマーマンが後任しています)。この録音は、3 年間に渡る彼らのコラボレーションの集大成といえるものとなっており、注目です!
 「抒情組曲」は、ベルクが当時激しく恋をしていたハンナ・フックスへの思いが込められたもの(ハンナは人妻でしたが)。ベルクは彼女に「この思いを表現するためには歌が最適だと思うが、言葉は私を裏切りかねない、なので、歌詞‐ ‐ ‐ この歌詞は、特定の人、あなただけにしかわからないもの‐ ‐‐のない歌になるだろう。弦楽四重奏曲の形をとるだろう!」と述べています。
 この作品は、Hanna Fuchs の頭文字H とF、Alban Berg の頭文字A とB、といった要素が鍵となって構築されており、ベルクのハンナ・フックスに対する熱き思いに満ちた音楽となっています。この演奏も、火花が散るような情熱に満ちています。
 抒情組曲はもともとは弦楽四重奏のための作品ですが、出版社からの「弦楽合奏のための編曲を」というリクエストにより、ベルクは2,3,4 楽章を弦楽合奏版に編曲しています。この弦楽オーケストラ版による第2,3,4 楽章は、1929 年1 月31 日にホーレンシュタインの指揮で初演され、好評を博しました。2006 年に、オランダの作曲家テオ・ファーヴェイ(b.1959)(ベルク:ピアノ・ソナタを管弦楽のために編曲、シャイー指揮コンセルトヘボウ管が演奏したことでも話題となりました)が、ベルクが編曲をしなかった第1,5,6 楽章を弦楽オーケストラ版に編曲、2010 年にケラス率いるアンサンブル・レゾナンツがフランス初演しました。全曲版としては世界初録音となります。
 続く「浄夜」も、マティルデ・フォン・ツェムリンスキーに、オフィシャルにではありませんが献呈されたもの(ツェムリンスキーの妹で、後にシェーンベルクは彼女と結婚します)。ベルクの「抒情組曲」同様、作曲者の女性に対する「愛」を秘めていると言えるでしょう。デーメルの詩「浄夜」(月下での男女の語らいの詩)に基づいた、うねる旋律と半音階技法を多用した濃密な和声が織り成す官能性たっぷりの音楽です。
 ケラス率いる弦楽合奏の演奏は、表現の振幅も感情の起伏も非常に豊か。名曲にまたひとつ名録音が生まれました。







PREISER



PRCD 91250
\2300→\2090
「ブルックナー・アンノウン〜
 リカルド・ルナにより室内管弦楽用編曲および補筆完成された作品集」

  ブルックナー:
   交響曲変ロ長調(1869)
    ・第1楽章のスケッチ [2:19]*
   交響曲第1番ハ短調(1865-66 年原典版)
    ・アダージョ(フラグメント)[15:33]*
    ・スケルツォ[6:47]*
   交響曲第9番ニ短調
    ・スケルツォ(1894)[4:05]
    ・破棄されたトリオ第1番(1889)[3:55]*
    ・破棄されたトリオ第2番(1893)[2:12]
    ・トリオ第3番(1894年最終稿)[2:52]
    ・フィナーレ[フラグメント]
     (1895-96/フィリップス校訂作業に基づく)[22:24]
    ・「キリストはおのれを低くして」WAB.10
     (1873年原典版)※[4:29]*
アンサンブル・ヴィエナイレス
グレープナー=トリスコ・ピアノ・デュオ
アンサンブル・ヴィーン=リンツ ※
リンツ・ハルト合唱団 ※
リカルド・ルナ(校訂編曲&指揮)
 ブルックナー・ファン大注目のユニークなアルバム!変ロ長調交響曲(1869)のスケッチ、交響曲第1 番(1866年版)のアダージョとスケルツォなど世界初録音を数多く含むマニアックな構成

 *世界初録音/収録:2013 年/64’32”

 交響曲作家として、マーラーと人気を二分するブルックナーは、半数近くのナンバーに度重なる改訂が施され、複数の異版が存在しているのがおおきな特徴で、いまなおあらたな研究成果が発表され続けていることでも知られています。そうした状況を反映してでしょうか、オーストリアのpreiser recordsよりブルックナー・ファン注目のユニークなアルバムが登場します。
 収録内容には、1869 年10 月末に書かれた「交響曲変ロ長調の第1 楽章のスケッチ」をはじめ、世界初録音が数多く含まれていますが、なかでも目を引くのが交響曲第1 番からのアダージョとスケルツォ。交響曲第1 番は、一般的に、1866 年リンツ版(1877 年と1884 年に改訂)と1891 年のウィーン版の2 つのスコアが知られていますが、このほかに、1868 年初演時に実際に用いられたスコア、いわゆる「未改訂のリンツ版」も存在します。
 ここでは、キャラガンが1998 年に校訂した「未改訂のリンツ版」よりもさらに古い、1865 年下半期に作曲された中間2 楽章を、ブルックナーの意図を汲み、あえてオリジナルの未完のままで収めています。
 アルバム全曲の指揮と補筆完成を手掛けたのは、ブエノスアイレスに生まれ、ウィーン国立音楽大学で指揮と作曲の大学院課程を修了して、2000 年以降、ウィーンを拠点に、指揮者・合唱指揮者・作曲家として精力的に活動を展開するリカルド・ルナ。ブックレットに詳細に掲載されている校訂作業や演奏活動といった、これまでのルナによるブルックナー関連の業績が示すように、演奏内容もまたブルックナーへのリスペクトが強く感じられるもの。
 ブルックナーに関心のある方にとってはやはり見逃せない内容といえるでしょう。





DIALOGOS


DI 00001-2
\2300
【在庫僅少】
16&17世紀ポルトガルの鍵盤音楽
 エリオドロ・デ・パイヴァ(1502?-1552):テント ホ調 第3旋法
 アントニオ・カレイラ(1520頃-1589頃):
  4声のアヴェ・マリア/4声のテント第4番ト調/4声のファンタジア第1旋法
 マヌエル・ロドリゲス・コエリョ(1555頃-1635):
  De La Sol Reによるテント第1旋法/テント自然第8旋法
  スザンナによる4声のグロザ第1番
 ディエゴ・デ・アルヴァラド(1580頃-1643):Gessolreutによるテント第6旋法
 アゴスティニョ・ダ・クルス(1590頃-1632):do-sol-reによるヴェルソ第8旋法
 ペドロ・デ・アラウジョ(1610頃-1700頃):ファンタジア第4旋法
 ジョゼ・ダ・マドレ・デ・デウス(18世紀):フーガ ニ短調/フーガ イ短調
バーナード・ブラウチリ(クラヴィコード)

録音:2000年6月1-2日、ムジカ・アンティカ・ア・マニャーノ、マニャーノ、イタリア
使用楽器:17世紀後半、不詳作者製(クリフォード・ボエマー修復) 
 イベリア半島製と推測されるオリジナル楽器をクラヴィコードの第一人者バーナード・ブラウチリ(1944年生まれ)が弾いた注目盤。
 「テント」「グロザ」はそれぞれスペイン語の「ティエント」「グロサ」に相当するポルトガル語で、いずれも変奏曲を意味します。「ヴェルソ」は英語の「ヴァース(verse)」と同意。

 

DI 00002-2
\2300
おお、聖なる処女
 アイヴァン・ムーディ(1964-):
  Santa Maria, strela do dia / Conditor alme siderum
 L・ルッキ:Regina sovrana
 アイヴァン・ムーディ:Dostoyno est
 アレグザンダー・リンガス:Kyrie cuctipotens genitor
 アイヴァン・ムーディ:Cuncti simus concanentes
 モロサン:Dostoyno est
 アイヴァン・ムーディ:Cantico de Isaias / Pange lingua / Ust tvoikh
 L・ルッキ:Oi me lasso / O divina virgo
 フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):O vos omnes
 アイヴァン・ムーディ:Santa Maria, strela do dia
アンサンブル・アルファ
 フェルナンド・マルケス・ゴメス(歌、リコーダー、打楽器)
 ジョアン・ルイス・フェレイラ(歌、打楽器)
 ルイ・ゴンサロ・フェルナンデス、
 アイヴァン・ムーディ(歌)
ゲスト:
 ジョゼ・マヌエル・ダヴィド(クルムホルン、打楽器)
 シメオン・ディミトロフ(歌)
 スザナ・ムーディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2001年3月4-5日、英国国教会聖ジョルジェ教会、リスボン、ポルトガル
    2003年6月4-6日、カルトゥジオ教会、オレイアス、ポルトガル
    2003年12月21日、ライヴ、マトリス教会、サンティアゴ・ド・カセム、ポルトガル
 

DI 00004-2
\2300
エウリコ・カラパトゾ(1962-):
  ターリャ・ドラダのマニフィカト Op.17

   (ソプラノ、混声合唱、2つのリコーダー、チェンバロ、2つのヴァイオリン、
   ヴィオラ、チェロとコントラバスのための;1998)
アンジェリカ・ネト(ソプラノ)
グルポ・ヴォカル・オリジポ(合唱)
アントニオ・カリリョ、
ソフィア・ノルトン(リコーダー)
ジェニー・シルヴェストレ(チェンバロ)
弦楽五重奏団
 ティアゴ・ネト、
 アナ・マルガリダ・サンマルフル(ヴァイオリン)
 テレザ・フェルナンデス(ヴィオラ)
 テレザ・ロンボ(チェロ)
 マルタ・ヴィセンテ(コントラバス)

録音:2000年8月、ライヴ、フェスティヴァル・ドス・カプショス

「ターリャ・ドラダ」とはポルトガルの教会堂内等に見られる金泥木彫装飾のこと。

 


DI 00005-2
\2300→\2090
【在庫僅少】
弦楽四重奏のためのポルトガル音楽
 ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):弦楽四重奏曲第2番ト長調(*)
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955):弦楽四重奏曲(*)
 フランシスコ・デ・ラセルダ(1869-1934):
  楽器のソルフェージュ−トリオでのレッスン(+)
ラセルダ弦楽四重奏団
録音:2003年6月18-20日(*)、2004年9月2-3日(+)
     サンティアゴ教会、フォンテス、サンタ・マルタ・デ・ペナギアン、ポルトガル
 

DI 00006-2
\2300
アナベラ・ドゥアルテ マシーン・リリック
 ボリス・ヴィアン(1920-1959):Valse carree
 クルト・ヴァイル(1900-1950):Youkali / My ship / The Bilbao song
 ボリス・ヴィアン:Je Bois / Rock and roll-mops
 クルト・ヴァイル:J'attends un navire
 ボリス・ヴィアン:J'suis snob / Fais-moi mal, Johnny
 クルト・ヴァイル:Speak low / Tschaikowsky
 ボリス・ヴィアン:Le deserteur
 クルト・ヴァイル:Surabaya Johnny
 ボリス・ヴィアン:Blouse du dentiste
 クルト・ヴァイル:September song
 ボリス・ヴィアン:A Cannes cet ete / Oh! c'est divin
 クルト・ヴァイル:Sing me not a ballad / Complainte de la Seine
 ボリス・ヴィアン:La danse du chat
アナベラ・ドゥアルテ(歌)
イアン・ミキルトゥモフ(ピアノ)
録音:データ未詳





モスクワ音楽院



SMCCD 0147
\2000→\1890
ルーカス・ゲニューシャス モスクワ音楽院大ホール・ライヴ!
 ラフマニノフ(1873-1943):ピアノのための24の前奏曲
  前奏曲嬰ハ短調 Op.3 No.2/
  10の前奏曲 Op.23/13の前奏曲 Op.32
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)

録音:2013年3月25日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシ
 2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第2位入賞者ルーカス・ゲニューシャス(1990年生まれ)がモスクワ音楽院を卒業する約3ヶ月前に同院大ホールで演奏したラフマニノフ。これは大いに期待できそうです。





MUSICA ANTICA A MAGNANO


MAMCD 3
\2300
アントニオ・デ・カベソンと同時代人たち
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)、ピエール・アテニャン、
 アンドレア・ガブリエーリ、ヒュー・アストン、ウィリアム・バード、
 ジローラモ・カヴァッツォーニ、アントニオ・ヴァレンテ、
 ルイス・デ・ナルバエス、アントニオ・カレイラの作品
バーナード・ブラウチリ(クラヴィコード)
録音:データ未詳
使用楽器:1970年、ペーター・クケルカ製、カルナブルン、オーストリア
       17世紀、不詳作者製、ポルトガル(クリフォード・ボエマー修復)





PNEUMA



PN 1450
\1500

セファルディムのばら、夢の宝 セファルディム歌曲集

  La rosa enflorese - Los bilbilicos cantan
  La rosa enflorese(器楽)/Mas presto ven palomba - La rosa enflorese
  Vayse meu corazon de mib
   (Jarcha de moaxaja;アブラハム・イブン・エルサ(1089-1167)作詩)
  Nani, nani, quere el hijo(セファルディムの子守歌)
  Nina erguideme los ojos(アロンソ作曲;王宮の歌集(15世紀)所収)
  Como la rosa en la huerta(北アフリカ伝承)
  Morena me llaman(オリエント伝承)
  Oy, que casas tan hermosas(ブルガリア伝承)
  Dame paras para el bano(ブルガリアのソフィア伝承)
  Las esuegras de agora(トルコのチャナッカレ伝承)
  Aspamia - Licor de Espana(モシェ・イブン・エルサ(1055頃-1135頃)作詩)
  Ajedrez(聖母マリアのカンティガ第47番;器楽)
  Istemen babacigim - No quero madre(トルコ伝承)
  Ioduj&aCute; raionai(安息日の歌;イスラエル・ナジャラ(15世紀)作詩)
エドゥアルド・パニアグア 
他、さまざまな演奏家
既発売の音源の編集盤。





VIVALDI COLLECTION

VIVALDI-CD 7
\2300
ヴィヴァルディ・コレクション CD 7
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調 RV33 Op.5 No.3(1716)(*)
  ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調 RV34(+)
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Op.5 No.4 RV35(1716)(+)
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 RV35a(1716)(#)
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 Op.2 No.5 RV36(1709)(*)
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 RV37(マイケル・タルボット補筆)(**)
バルティック・バロック
 マリア・クレスチンスカヤ(ヴァイオリン(*)
 アンドレイ・ペギューニン(ヴァイオリン(+)
 エフゲニー・スヴィリドフ(ヴァイオリン(#))
 マリーナ・カタルジノヴァ(ヴァイオリン(**))
 ソフィア・マルチゾヴァ(チェロ)
 インビ・タルム(チェンバロ)
 グリゴリー・マルチゾフ(ディレクター)

録音:データ未詳
 「世界初録音」と表示されていますが、これはおそらく「現存するヴィヴァルディの全器楽作品(RV番号付き)を録音する世界初のプロジェクト」を意味するもの、各曲の世界初録音という意味ではございません。なにとぞご了承ください。





MODE



MODE 262/5
(4CD)
\5400→\4990
アンタイルからザッパまで/1911〜1991
 アメリカ・ピアノ音楽のパノラマ〜Panorama of American Piano Music(1911 to 1991)



CD 1
Charles IVES. (1874-1954):
 1. Piano Sonata No. 2, “Concord, Mass., 1840-60” (1911-15):
. III.. The Alcotts. 7:08
Leo ORNSTEIN. (1893-2002):
 2. Suicide in an Airplane (c. 1916). 4:42
Charles Tomlinson GRIFFES. (1884-1920)
 3-5. Three Preludes (1919). 7:30
Percy GRAINGER. (1882-1961):
 6. In a Nutshell . III. Pastorale (1916). 11:47
Aaron COPLAND.. (1900-90):
 7-9. Three Sonnets (1918-19). 7:54
  FIRST RECORDING of 1 & 3
Henry COWELL. (1897-1965):
 10. Amiable Conversation (1917). 1:02
Igor STRAVINSKY. (1882-1971):
 11. Valse pour les petits lecteurs du Figaro (1917). 1:04
12-15. George ANTHEIL. (1900-59):
  Sonata: Death of Machines. (1922). 2:03
Ernest BLOCH. (1880-1959):
 16. Poems of the Sea . II. Chanty. (1922). 3:59
FIRST RECORDING
George GERSHWIN. (1898-1937):
 17. Impromptu in Two Keys. (1924). 1:15
Edward Elzear “Zez” CONFREY. (1895-1971):
 18. Nickel in the Slot. (1923). 2:36
Dane RUDHYAR. (1895-1985):
 19. Third Pentagram (Release) . IV. Stars. (1926). 3:56
Wallingford RIEGGER. (1885-1961):
 20. Blue Voyage, Op. 6. (1927). 8:16
Henry BRANT. (1913-2008)
 21. Music for a Five and Dime. (1932). 2:56
Ruth CRAWFORD SEEGER. (1901-53):
 22. Nine Preludes . No. 6. (1924-28). 3:17
Paul BOWLES. (1910-99)
 23. Sonatina Fragmentaria (1933). 4:52
 FIRST RECORDING
Conlon NANCARROW. (1912-97):
 24. Prelude & Blues . Blues (c. 1935). 2:32
John CAGE. (1912-92):
 25. Quest (1935). 1:10
イヴァ・ミカショフ
 Yvar Mikhashoff, (piano)
CD 2
Ernst KRENEK (1900-91):
 1. Twelve Short Piano Pieces, Op. 83 . VI.. A Boat Slowly Sailing (1938). 2:43
Otto LUENING. (1900-96):
 2. Six Preludes . Prelude No. 4 (1938-51). 2:15
Roger SESSIONS. (1896-1985):
 3. From My Diary, No. 3 (1938). 2:06
Virgil THOMSON. (1896-1989):
 4. Souvenir: Portrait of Paul Bowles (1935). 0:58
FIRST RECORDING
Aaron COPLAND. (1900-90)
 5. The Resting Place on the Hill, from Our Town (1940). 5:04
Leonard BERNSTEIN. (1918-90)
 Seven Anniversaries (1943, rev. 1954). 2:30
 6. I. For Aaron Copland 1:44
 7. VII. For William Schuman 0:46
Carl RUGGLES. (1876-1971):
 8-10. Evocations (1934-43, rev. 1954), movements I, II, IV. 10:55
Roy HARRIS. (1898-1979):
 11. American Ballads . I. Streets of Laredo (1946). 2:26
Morton GOULD. (1913-96):
 12. Prelude & Toccata . Prelude (1945). 2:26
John CAGE. (1912-92):
 13. In a Landscape (1948). 9:06
George ANTHEIL. (1900-59):
 14-16. Valentine Waltzes. (1949). 7:15
Virgil THOMSON. (1896-1989):
 17. For a Happy Occasion (1951). 0:19
Earle BROWN. (1926-2002):
 18. Three Pieces . No. 2 (1951). 1:45
Mel POWELL. (1923-1998):
 19. Etude (1957). 2:21
La Monte YOUNG. (b. 1935):
 20. Study No. 2 (1959). 0:46. FIRST RECORDING 
 21. Sarabande (1959, rev. 1980). 3:14.
  FIRST RECORDING FOR PIANO
Peggy GLANVILLE-HICKS. (1912-90):
 22. Prelude for a Pensive Pupil (1958). 3:02
CD 3
Morton FELDMAN. (1926-87):
 1. Vertical Thoughts 4 (1963). 3:36
Alan HOVHANESS.. (1911-2000):
 2-4. Five Visionary Landscapes Op. 214 (1965), movements I, II, III. 10:39
Frank ZAPPA. (1940-93):
 5. Piano Introduction to “Little House I Used to Live In” (1970). 3:15
Mario DAVIDOVSKY. (b. 1934):
 6. Synchronisms No. 6 for piano & tape (1970). 7:19
George CRUMB. (b. 1929):
 7. Makrokosmos, Vol. 2 . VII. Tora! Tora! Tora! (Cadenza Apocalittica)
(Scorpio) (1973). 2:23
Lou HARRISON. (1917-2003):
 8. A Waltz for Evelyn Hinrichsen (1977). 2:28
Joan TOWER. (b. 1938):
 9. Red Garnet Waltz (1977). 3:27
John CAGE. (1912-92):
 10. 49 Waltzes for the Five Boroughs. (1977) . 1st realization. 0:17
 11. 49 Waltzes for the Five Boroughs. (1977) . 2nd realization. 1:13
Tom CONSTANTEN. (b. 1944):
 12. Dejavalse (1977). 2:57
Robert MORAN. (b. 1937):
 13. Valse “In Memoriam Maurice Ravel” (1976). 1:56
Philip GLASS. (b. 1937):
 14. Modern Love Waltz (1977). 2:51
Frederic RZEWSKI. (b. 1938):
 15. Four Piano Pieces . No. 4 (1977). 9:29
Christian WOLFF. (b. 1934):
 16. Prelude No. 5 (1981). 4:15
James SELLARS. (b. 1943):
 Nocturnes (1981). 10:18
 17. I. Spanish Dreams. 4:17
 18. II. French Dreams. 2:14
 19. III. American Dreams. 3:47
Ross Lee FINNEY. (1906-97):
 20. Youth’s Companion . V. Riddle Song (1981). 2:55
  FIRST RECORDING
CD 4
Philip GLASS. (b. 1937):
 1. Opening (1981). 5:21
Lukas FOSS. (1922-2009):
 2. Solo (1981). 13:04
Alvin CURRAN. (b. 1938):
 3. For Cornelius (1982). 13:47
John CAGE. (1912-92):
 4. Souvenir (1983). 7:03
 FIRST RECORDING FOR PIANO
Nils VIGELAND. (b. 1950):
 5. Nocturne: The Sensualist, Dying, Recalls His Protestant Youth (1987). 3:13
Stephen PAULUS. (b. 1949):
 6. Dance (1987). 2:03
Kamran INCE .(b. 1960):
 7. My Friend Mozart (1987). 4:11
Joseph SCHWANTNER. (b. 1943):
 8. Veiled Autumn (Kindertodeslied) (1987). 4:20
Otto LUENING. (1900-96):
 9. Song Without Words (1987). 2:58
Alvin SINGLETON. (b. 1940):
 10. Changing Faces (1970/1987). 1:56
  FIRST RECORDING
Lou HARRISON. (1917-2003):
 11. A Summerfield Set . I. Sonata (1988). 5:18
Conlon NANCARROW. (1912-97):
 12-14. Three Two-Part Studies (c. 1935, premiered by
Yvar Mikhashoff in 1991). 3:29
Pianist Yvar Mikhashoff (1941.93) was a master at presenting marathon concerts on a single theme. The Panorama was one of them, exploring the remarkable diversity of 20th century American music, from
erialism to minimalism, populist to avant garde experimentalism, short works for amateur pianists to virtuoso pieces. Never before has such a survey of piano music been represented.




<メジャー・レーベル>


RCA


8884301170-2
\2400→\2190
オルガ・シェプス/ショパン:ピアノ協奏曲集
 ショパン:
  『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』
   [弦楽合奏伴奏版/リヒャルト・ホフマン編曲による弦楽五重奏版に基づく]
  『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21』
   [弦楽合奏伴奏版/イラン・ロゴフ編曲によるピアノ五重奏版に基づく]
オルガ・シェプス(P),
マティアス・フォレムニー(指揮),
シュトゥットガルト室内管弦楽団,
 1986年モスクワ生まれで、現在ドイツを拠点に活動しているオルガ・シェプスのソニークラシカルへの4枚目のアルバムです。
 デビュー・アルバムでもシェプスと親和性の高さを証明したショパン作品の第2弾となりますが、今回は何と2曲のピアノ協奏曲の弦楽合奏版という変わり種が登場します。
 第1番はリヒャルト・ホフマンが編曲した弦楽五重奏による伴奏版をもとに、また第2番はスペインのマヨルカ島を活動の拠点としているイスラエルのベテラン・ピアニスト、イラン・ロゴフによるピアノ五重奏版をもとにして、それぞれ室内オーケストラ規模の弦楽合奏による伴奏という形で演奏している点が聴きどころです。
 シェプスは、特にロマン派や母国ロシアの作品には、「熱いエネルギーを注ぎこんだ燃焼度の高い極上のピアノ演奏」と評され、アリス=紗良・オットと2010年度エコー賞を二分したほどの実力を持ち、すでにヨーロッパでは人気のピアニスト。深い抒情だけでなく、広がりと開放感を合わせもった香り高いショパンを表現しています。
 共演は、LP時代はミュンヒンガーの指揮で知られたドイツ室内オーケストラの古参・シュトゥットガルト室内管弦楽団。指揮は現在の首席指揮者のマティアス・フォレムニーという万全の布陣です。
 《録音》2013年9月, SWR放送スタジオ (デジタル:セッション)




旧譜
オルガ・シェプス(P) シューベルト:作品集

RCASONY
8869196318-2
\2400→\2190
オルガ・シェプス(P)
 シューベルト:作品集
 『ディアベリのワルツによる変奏曲ハ短調D.718』
 『12のワルツD.145,Op.18より第2,10,6番』
 『ハンガリー風のメロディ ロ短調D.817』
 『コティヨン変ホ長調D.976』
 『17のドイツ舞曲(レントラー)D.366より第1,3,4,5,12,17番』
 『ギャロップとエコセーズD.735,Op.49』
 『即興曲変イ長調D.935,Op.142より第2〜4番』
 『オリジナル舞曲(最初のワルツ)D.365,Op.9より第1,2,14番』
 『12のワルツ(高雅なワルツ)D.969,Op.77』
 『クッペルヴィーザー・ワルツ』
オルガ・シェプス(P)


 ジャケットだけ見ると健康的で清楚な映画女優という感じでしょうか。このアルバムも、手に取った瞬間ドキっとしてしまいました。
 ホームページ(コチラ)を観るともっとどきっとするかもしれません。 
 でも映像を観ると、美人系というよりカワイイ系のところもありました。ちょっとエスニック系の雰囲気もあり。
 このアルバムはシューベルトで、私はあまり聴いたことがない作品ばかりですが、店主の話では「とても豊かな・・・誤解を恐れずに言えば「豊満」な演奏をする人だね。温かくて心地いい。」・・・だそうです。(ドニャのコメント)


 紗良・オットとエコー賞を二分したオルガ・シェプスのシューベルト
 オルガ・シェプスは、1986年モスクワ生まれ。父のイルヤ・シェプスよりピアノを学び、6歳の時にドイツに移住。ヴァシリー・ロバノフらに師事し、様々な国際コンクールで賞を受賞。ヨーロッパのオーケストラと共演、および多くの音楽祭に出演。またダニエル・ホープなどパートナーを務めるなど、室内楽の分野でも高い評価を得ています。特にロマン派やロシアの作品には、「熱いエネルギーを注ぎこんだ燃焼度の高い極上のピアノ演奏」と評されています。2010年度エコー賞若手ピアニスト部門で、アリス=紗良・オットと同位で受賞しています。
 シューベルトの作品では、「ピアノ・ソナタ」「即興曲」などばかりが演奏される傾向にありますが、このアルバムでは非常に珍しい舞曲的作品ばかり選曲されています。これらはメロディックでピアニスティックあり、彼女は深い抒情感だけでなく、広がりと開放感を合わせもった香り高い歌を表現しています。(メーカー・コメント)
 〔録音〕2012年4月11〜13日, ベルリン、イエス・キリスト教会 (デジタル:セッション)


 

8884302890-2
\1900→\1790
ウート・ウーギ/ヴィヴァルディ:四季 再発売!
 ヴィヴァルディ:
  協奏曲集『四季』Op.8-1〜4,
  ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.3-6
ウート・ウーギ(Vn&指揮),
イ・ヴィルトゥオージ・ディ・サンタ・チェチーリア
 イタリアの巨匠ヴァイオリニスト、ウート・ウーギの「四季」がRCA Red Sealから再発売されます。
 舌にしみこむような甘みのあのイタリアのスイーツを思わせるウーギならではの「四季」の演奏。ウーギのヴァイオリンの音色も、果実香が豊かで甘美。最近の熱々の情熱イタリア風味ではなく、ローマの休日のような良き時代が思い浮かぶ名演奏のひとつです。久々の再発売です。
 《録音》1988年, ローマ(デジタル:セッション)


ウート・ウーギ旧譜

伊RCA
7432162789
¥1600
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
       ヴァイオリン・ソナタ第1,2番
ウート・ウーギ(Vn)
サヴァリッシュ指揮
バイエルン放送響
1993年1,2月。

 ほとんど知られていないウト・ウーギの伊RCA盤。
 CDが少ないウト・ウーギの隠れた名盤といっていい90年代初頭のシューマン。いつかのレコ芸でも評論家の芳岡正樹氏が絶賛。
 「第1楽章展開部の曲想の抉り、第2楽章での夢幻的な美しさ、終楽章でのゆったりしたテンポによる優雅な佇まいなど、ほかのどのCDよりすばらしい。」
 もともと常人では演奏至難といっていいこのシューマンの曲。浮世離れ、現実離れしたウーギだからこそ表現できるのかもしれない。
 こうしたローカル・メジャー盤、あるときはあるが、一度なくなると全然入ってこなくなることがよくある。お気をつけて。

SONY
8888372516-2
\2400→\2190
ウート・ウーギ/新録音
 ヴィオリーノ・ロマンティック(ロマンティック・ヴァイオリン小品集)

 クライスラー:『プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ』,
 サン=サーンス:『序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調Op. 28』,
 ベートーヴェン:『ロマンス第2番 ヘ長調Op.50』,
 サラサーテ:『カルメン幻想曲Op.25』,
 ドヴォルザーク:『ユーモレスク』,
 ヴィエニャフスキ:『華麗なるポロネーズ第1番ニ長調』,
 チャイコフスキー:『瞑想曲 Op.42-1』,
 ファリャ(クライスラー編):『スペイン舞曲』,
 マスネ:『タイスの瞑想曲』,
 ピアソラ:『オブリビオン(忘却)』
ウート・ウーギ(Vn),
イ・フィラルモニチ・ディ・ローマ
 ウート・ウーギひさびさの新録音が登場。
 シューマンのヴァイオリン協奏曲はイタリアRCAから出ていたので新作がSONYから出てもおかしくはないがジャケットの写真まで同じときのものっっぽい。

 7歳でミラノ・スカラ座で初リサイタル。10歳の時に作曲家エネスクに師事。若い頃からヨーロッパの主要劇場で大演奏ツアーを始めて以来、ウート・ウーギのキャリアは休止することはありません。
 現在においてもCD制作や演奏ツアーを数多くこなしていることからも、イタリアを代表する最高のヴァイオリニストのひとりとして活躍しています。
 今回のアルバムでは、ヴァイオリンの美音が発揮される有名な作品によるプログラムが選ばれ、完全な芸術と自然な感覚が融合されたものと言えるでしょう。
 充実感のある深くそして少し甘美な音色のウーギのヴァイオリン。 音の流れのなめらかさ、ニュアンスの豊かさは、まさに彼でしかなし得ないものと感じられます。
 [録音]2013年2月, ローマ、サラ・アカデミカモ[デジタル:セッション]



<国内盤>


オクタヴィア・レコード


OVCL-00525
(SACD Hybrid)
\3360
〔EXTON〕
インバル(指揮)&東京都交響楽団
 
ブルックナー:交響曲第9番(ノヴァーク版)
エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
<インバル&都響 ブルックナー・シリーズVol.6>
 強靭な音楽、神々しきブルックナーの極致!
 2014年4月よりプリンシパル・コンダクターから桂冠指揮者へ就任が決まったエリアフ・インバルと都響によるブルックナー・シリーズの登場です。
 「新マーラー・ツィクルス」が好評なこのコンビ。インバルは現代を代表するマーラー指揮者でありながら、同時にブルックナー指揮者としても高い人気を誇っております。美しい弦楽器の調べとスケールの大きなサウンド。現在のインバル&都響の好調ぶりを充分堪能できる素晴らしい演奏となりました。
 揺るぎなく構築された強靭さと、繊細な響きから広がりを見せる極美な世界。それらを同居させられるのは、巨匠インバルのなせる業です。
 これぞブルックナーの世界!ぜひお聴き下さい。

2013年5月9日 東京文化会館 にて収録


前作
インバル&東京都交響楽団
 ブルックナー:交響曲第7番

OVCL-00474
(SACD Hybrid)
\3000
インバル&東京都交響楽団
 ブルックナー:交響曲第7番
エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
 音楽ファンからの絶大な支持を受ける、名コンビ、インバル&東京都交響楽団によるブルックナー・シリーズ第5弾です。
 2012年4月に行われた演奏会のライヴ音源です。この日も、インバルの音楽を聴きに会場は満席となりました。
インバルのブルックナーは、全編にわたった強靭な音楽性が音楽を突き動かし、フィナーレまで熱が冷めることなく聴衆を導きます。
 ブルックナーの美しい響きとメロディを都響自慢の弦楽器群が歌い上げ、天上の音楽を創りあげてゆくのです。
 マーラーで現代最高峰指揮者であるインバルですが、ブルックナーも最大級の評価を受け続けています。
 世界最高の演奏が、東京から発信されています。ぜひお聞き下さい。収録:2012年4月12日 東京・サントリーホールにてライヴ収録
  

OVCL-00523
(SACD Hybrid)
\3360
〔EXTON〕
郷古 廉 
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 BWV1001
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 BWV1002
 バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタ Sz. 117
郷古 廉 [ごうこ すなお]
(ヴァイオリン)
2013年10月22-24日 プラハ、ストジェシュヴィッカー・エヴァンゲリカル教会 にて収録
 音楽に献身する姿がここに在る。
 日本といわず全世界において若く優秀なヴァイオリニストは毎年沢山輩出されている。郷古もそのうちの一人であり、このCDが収録されたのは彼が20歳を目前にした頃である。しかし技術的な完成度は当然なことながら、天分に恵まれた彼の音楽性はその群を明らかに超越している。
  リズムの正確さ、音程の跳躍も難なくこなし、重音もストレスなく、音楽を奏でるための基本的な技術は全て完璧に手の内に入っている。その上で楽譜に書かれていることを自然に読み込み、自分自身の中で消化し、ヴァイオリンという楽器を通して音で表現するという音楽家としてすべき当然の作業を、まるで生物が自然に呼吸をするように、音楽を自然と奏でてゆく。
  バッハとバルトークという200年に及ぶ作曲様式の隔たりを見事に表現し、しかも無伴奏というヴァイオリニストとして真価が問われる作品でデヴュー盤を作り上げた郷古。
  20歳の青年がただひたすら音楽に献身する姿がここに在る。



 郷古 廉:
 1993年12月宮城県出身。1999年桐朋学園子供のための音楽教室仙台分室に入室。岩井久雄奨学金を授与。2004年ユースクラシックコンクール第1位。第58回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位。
2006年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。ガラコンサートにおいて服部譲二指揮/フランス国立リール管弦楽団と共演。同年、初リサイタルを開く。
  2007年12月のデビュー以来、新日本フィル、東響、東京フィル、読響、日本フィル、日本センチュリー、大阪フィル、札響、仙台フィル、神奈川フィル、名古屋フィルハ、オーケストラ・アンサンブル金沢、神戸室内合奏団、九響と共演。指揮者はゲルハルト・ボッセ、秋山和慶、井上道義、小泉和裕、円光寺雅彦、大友直人、上岡敏之、山下一史、下野竜也、飯森範親、川瀬賢太郎の各氏。また、上田晴子、加藤洋之の両氏とリサイタルを行 う傍ら、プラハ、ドイツにてコンサートに出演。また、2011年につづき2012年も、サイトウ・キネン・フェスティバル松本でストラヴィンスキー作曲 「兵士の物語」に出演。
  2013年8月スイス、シオンで行われた、ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。現在、ウィーン私立音楽大学において研鑽に励んでいる。
  これまでに、勅使河原真実、ゲルハルト・ボッセ、辰巳明子、パヴェル・ヴェルニコフの各氏に師事。国内外の音楽祭でジャン・ジャック・カントロフ、アナ・チュマチェンコの各氏のマスタークラスを受ける。
  使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。
 

OVCL-00527
\3150
〔EXTON〕
尾尻雅弘
 ソロ・ギター・アドヴェンチャー

 ガーシュウィン:
  天国への階段、 ス・ワンダフル、
  ライザ、クラップ・ヨー・ハンズ
 ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビイ、エピローグ
 ジョー・ザヴィヌル:バードランド
 チック・コリア:ギターのための「ルーミネーションズ」、スペイン
 ラルフ・タウナー:
  ギターのための組曲、ジョイフル・ディパーチャー、
  イフ、オールウェイズ・バイ・ユア・サイド
尾尻雅弘 (ギター)
尾尻雅弘の描く情熱あふれるソロ・ギターワールド!
 ギタリストとして、また、編曲や指導者として多方面で活躍する尾尻雅弘。
バッハ:リュート作品集(OVCL-00191)から約10年の時を経て、ソロ・ギター・アルバムが登場です。
今回彼が選んだのは自身のギタリスト活動の原点とも言えるジャズ作品。
 「ワルツ・フォー・デビイ」、「バードランド」といった誰もが耳にしたことのある名曲たちが、尾尻の手によりソロ・ギター作品として新たな息吹を吹き込まれます。また、チック・コリアの「ルーミネーション」を日本初録音。日本でも人気の作品「スペイン」、またアメリカの名ギタリスト、ラルフ・タウナーの作品群とともに尾尻のギター演奏の真髄とも言える独奏で見事に描ききります。
古今東西、魅惑のスタンダード・ナンバーが詰まったギターファン必携の1枚です。
 2013年7月23-25日 神奈川県 相模湖交流センター にて収録
尾尻雅弘(クラシカル・ギター):
 東京生まれ。1981年ジャズギターを学ぶため米国バークリー音楽大学に入学。在学中700余名のギター生徒の中から最も優秀な一人に与えられるハリス・スタントン賞を受賞。卒業後、マンハッタン音楽学校にてマヌエル・バルエコ氏に師事。在学中、第28回パリ国際ギターコンクールにて第3位、1988年アンドレス・セゴビア賞を受賞し卒業。全米各地、メキシコ、イタリアにおいて演奏会を行ない好評を得る。1992年日本フィルハーモニー交響楽団との『アランフェス協奏曲』で日本デビュー、以後日本へ活動の拠点を移し、朝日新聞文化財団助成公演に選ばれ、津田ホールにて5回にわたる連続演奏会『尾尻雅弘ギターサイクル 1994〜1995』を開催。その後ソロ・室内楽・編曲そして楽譜の出版等幅広く活躍。これまでに読売交響楽団、東京フィル、東京シティ・フィル、日本フィル、新日本フィル、東京交響楽団、東京都交響楽団、神奈川フィル、山形交響楽団、俳優・林隆三、田村亮、ソプラノ・足立さつき、蒲原史子、塩田美奈子、ヴァイオリニスト・小林美恵、吉田恭子、チェリスト・長谷川陽子、ピアニスト・仲道祐子、ジャズ・フルート・小宅珠実らと共演。
 現代曲の演奏には定評があり、初演も多く手がける。1998年テレビの人気番組「ウリナリ!!」にて、キャイーンのウド鈴木のギターの先生として登場。また2001年8月よりFM軽井沢でクラシック番組のパーソナリティーを務め、NHK-FM『名曲リサイタル』、BS-2『クラシック倶楽部』、BS—i『i—style』などに出演。1997年より長野県軽井沢町に移り住み、多方面で活躍中。2003年11月には、メキシコで行われたアメリカ大陸最大級のギター・フェスティバル(Guitar Foundation of America)の客演として招かれた。また、2007年5月、軽井沢・大賀ホールにて20年ぶりの共演となるジャズ・ピアニスト小曽根真とのデュオ・コンサートを行なう。
 

OVCT-00103
(SACD Hybrid)
\3360
〔TRITON〕
江崎昌子(ピアノ)〜ショパン
 協奏曲伴奏は飯森&山響

  ショパン:
   ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
   舟歌、ボレロ、タランテラ、3つのエコセーズ、
    2つのブーレ、ギャロップ・マルキ、フーガ、
    コントルダンス、葬送行進曲(フォンタナ版)、
   葬送行進曲(オックスフォード版)
   カンタービレ、モデラート、春、ラルゴ
江崎昌子(ピアノ)
飯森範親(指揮)
山形交響楽団
 香り溢れるショパンの調べ。江崎昌子による迫真の演奏!
 これまで多くのショパンのアルバムをリリースし、高い評価を受け続けている江崎昌子の初となるコンチェルトアルバムの登場です。伴奏は今をときめく名コンビ飯森&山響です。
万全のオーケストラのもと、江崎昌子のピアニズムが輝きます。ポーランドの香りを運ぶかのようなリズムと力強さ、そして歌心。これぞショパンの音楽であり、真髄でもあります。
 小品集のほうも、珠玉の名曲ぞろい。一曲一曲にショパンの魂が宿り、輝いています。
 江崎昌子の華麗な演奏をお楽しみ下さい。
2013年5月11、12日山形テルサホール 8月1日東京・稲城iプラザホール にて収録


江崎昌子、前作のショパン・アルバム第5弾

EXCL-00095
(SACD Hybrid)
\3000
ショパン:バラード集&即興曲集/江崎昌子(ピアノ)  
 即興曲第1番〜第3番、幻想即興曲
江崎昌子(ピアノ)
 江崎昌子によるショパン・シリーズ第5弾。
 繊細に美しく詩情を紡ぐ江崎昌子によるショパンの真髄!
 ポーランド政府よりグロリア・アルティス文化勲章を授与されるなど、日本のみならず本国からもショパンの真髄を伝えるピアニストとして高い評価を受けている江崎昌子の最新ショパン集です。
 今回は、満を持して、ショパン作品の中で最も劇的で、ドラマを含む、まさにショパンの傑作の一つであるバラード集です。
 これまで多くの名手がこの曲と対峙してきましたが、江崎昌子が描くバラードは非常に詩的であり、表情豊かに極上の美しさを魅せます。
 また、各曲に刻まれている起承転結的な曲想を、きっちりと構築させ、一気に聴き手をショパンの世界へと導きます。江崎の奏でる光り輝くような肌理細やかな美しい音色をお楽しみ下さい。
 また即興曲では、同様に輝かしい音色が自由に流麗に広がってゆきます。まさに、ショパン演奏の極みといっても言い、江崎昌子渾身のアルバムの登場です。
  2012年12月4-6日 埼玉三芳町文化会館(コピスみよし)にて  

 

OVCT-00104
(SACD Hybrid)
\3360
〔TRITON〕
若林 顕 (ピアノ)
 ベートーヴェン:

  ピアノ・ソナタ 第8番「悲愴」
  同 第14番「月光」
  同 第23番「熱情」
  「エリーゼのために」
若林 顕 (ピアノ)
 今まで音楽活動の主要レパートリーとしてベートーヴェンを取り上げてきた若林顕。長きにわたる演奏活動の成果を問うべく、今回満を持してベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ、「悲愴」、「月光」、「熱情」、そして「エリーゼのために」を収録しました。
 迫力あふれるダイナミックな音楽と、際立つ繊細な響き。加えて卓越したその技術は、ベートーヴェンの音楽の細部に至るまで表現しきる挑戦を続けてゆきます。
豊かで奥行きのある音楽表現を実現するために研究と努力を重ねてきたと言う若林。重厚な和音はあくまでも力強く、そしてベートーヴェンの旋律を澄み渡る美しい音色で奏でる、若林顕の鮮やかな音楽表現が堪能できる1枚となりました。
 2013年9月18〜20日 東京・稲城?プラザ にて収録


若林 顕 、前作のラフマニノフ
ピアノ・ソナタ第2番(原典版)、前奏曲『鐘』、10の前奏曲 若林 顕
OVCT-00098
(SACD Hybrid)
\3360
若林 顕 (ピアノ) ラフマニノフ
 ピアノ・ソナタ第2番(原典版)
 10の前奏曲
 前奏曲「鐘」
若林 顕 (ピアノ)
 日本を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト若林顕による、ラフマニノフ・アルバムの登場です。
 長年、若林が主要レパートリーとして取り上げてきたピアノ・ソナタ第2番。深い洞察が、真摯で的確な演奏を可能にしています。
 ロシアの大地を想い起こさせる重厚な響きと卓越した技巧は大迫力。まさに、若林顕の独壇場です。
 また、カップリングとして収録された「前奏曲集」で際立つ豊かな音色表現、情感豊かな演奏も聞き逃せません!
 ロマンティックなラフマニノフの世界が若林顕の指から紡ぎ出されます!2013年6月18-20日 東京・稲城?プラザにて収録
 

AUCD-00028
\3150
〔AURORA〕
浦壁信二(ピアノ)
 クープランの墓〜ラヴェル:ピアノ作品全集 II

  ハイドンの名によるメヌエット
  高雅で感傷的なワルツ
  前奏曲
  古風なメヌエット
  夜のガスパール
  クープランの墓
浦壁信二(ピアノ)
 「レコード芸術」特選盤の第1集に続く第2弾!!
 フランス留学中から絶大な信頼を得ていたピアニスト、浦壁信二。
 彼の真骨頂はこの一枚に凝縮されています。
 作曲、アンサンブル…、音楽を知り尽くした彼ならではの感性と技巧が一台のピアノから響き渡ります。
 心の奥にしっとりと響きわたる…才気あふれる、浦壁信二会心のラヴェル

 録音:2013年9月26、27日/君津市民文化ホール


「レコード芸術」特選盤の第1集

AUCD-00025
\3000
浦壁信二
 水の戯れ〜ラヴェル:ピアノ作品全集 I
ラヴェル:
 水の戯れ
 グロテスクなセレナード
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 ソナチネ
 鏡
 ラ・ヴァルス水の戯れ
 ボロディン風に
 シャブリエ風に
浦壁信二(ピアノ)
 心の奥にしっとりと響きわたる…才気あふれる、浦壁信二会心のラヴェル。浦壁信二ファン待望のラヴェル!!
 フランス留学中から絶大な信頼を得ていたピアニスト、浦壁信二。彼の真骨頂はこの一枚に凝縮されています。
 作曲、アンサンブル…、音楽を知り尽くした彼ならではの感性と技巧が一台のピアノから響き渡ります。
 収録:2012年1月12-13日 君津市民文化ホールにて収録
★好評発売中
AUCD-3 <ストラヴィンスキー:ピアノ作品集>ペトルーシュカ/浦壁信二











12/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

WERGO

WER 6785
\2400
シュトックハウゼン(1928-2007):
 (1)「Amour (愛)」
 (2)「ハルレキン(小さなハーレキン)」
 (3) WOCHENKREIS(オペラ「光」(一週間の七つの日)より月曜日)
ミケレ・マレッリ
 (クラリネット(1)(2)、バセットホルン(3))
アントニオ・ペレス・アベリャン(シンセサイザー(3))
 シュトックハウゼンも認めたクラリネット奏者、ミケレ・マレッリによる「愛」、「ハルレキン」大作オペラ「光」の月曜日も収録の注目盤!

 録音:2013 年3 月

 シュトックハウゼンが認めた名クラリネット奏者、ミケレ・マレッリによるシュトックハウゼン作品集!マレッリは、18 歳でシュトックハウゼンと出会い、以後10 年以上に渡ってアーティストとして関わりをもち、彼の作品のいくつかを、作曲者自身の指揮によって初演も手掛けた人物。シュトックハウゼンは、マレッリに、バセットホルンにも注力するよう強く勧めたといいますが、ここではバセットホルンによる「光」も収録。大いなる注目盤の登場といえるでしょう!
 「AMOUR(愛)」は、シュトックハウゼンが、作曲当時関わりのあった女性に送った5 つの短い詩に基づいた5 曲からなる小品集。3 曲目の「蝶々が飛んでいる」は、2 匹の蝶が追いかけっこをしながら飛んでいる様子を、2 つのリズムと2 つのテンポの間を行ったり来たりすることで表現したもの。7分におよぶ難曲として知られますが、シュトックハウゼンにも認められたマレッリの演奏、注目です。
 「ハルレキン(小さなハーレキン(=道化))」は、シュトックハウゼンの舞台作品として最もよく知られたもののひとつで、奏者は、衣装を身にまとい、かなり緻密に楽譜上に師事されているダンスの動きをし、聴衆を音響的にも視覚的にも楽しませながら、難曲を弾かなければなりません。本来は40 分以上もする大曲ですが、ここではパントマイムの部分を演奏。マレッリがどのような「道化」を演じるか、聴き逃せません(CD なので映像はついていませんが、ダンスをしている足音はきちんと収録されています)。
 バセットホルンとシンセサイザーのためのWOCHENKREIS は、一週間の七つの日は、イエス・キリストの誕生から昇天までを描いた大作オペラ「光」(一週間の七つの日)の月曜日。大天使の役割を与えられたシンセサイザーを務めるのは、同じくシュトックハウゼンの信頼も厚かったアントニオ・ペレス・アベリャン。「エヴァ(イヴ)の歌」をバセットクラリネットが音楽的に奏で、シンセサイザーと絡む充実の世界です。


 
WER 6768
\2400
ジョン・ケージ(1912-1992):
 ピアノのためのソロ(Solo for Piano)(1957-58)
ザビーネ・リープナー(ピアノ)
 ケージの静謐の世界ピアノのためのソロ

録音:2012 年5 月/69' 52

 この「ピアノのためのソロ」は、ケージの「ピアノとオーケストラのための協奏曲」(1957-58 作曲)のピアノ・パートのこと。普通に鍵盤を押すことによって発せられる音、内部奏法の音色、ピアノの弦をこする音など様々な音が交錯しますリープナーは、ケージの「南のエチュード」(WER 6740)や、アール・ブラウンの「抽象的なサウンド・オブジェクト」(WER 6745)などを手掛けた現代音楽のスペシャリスト。ここでも、ケージの謎のような楽譜を見事に音楽化しています!
 ケージが心がけていたのは、「非主体的な音」、音自体にいかなる方向性や意味、色や記憶や伝統などを持たせないことでした。50 年代は主に2 つの手法によってこの音を求めるようになります。まず、「偶然性」。中国の易経に基づいて算出された要素に基づいて音を構築していく、いわば作曲行為時に不確定要素が盛り込まれるように作曲しました。そして、50 年代後半になると、易経に基づいて決められたことを楽譜化するのではなく、むしろ楽譜自体に不確定性をもたせ、音符や楽譜上ではなく、「偶然性」(チャンス・オペレーション)が演奏時に初めて形になるように、演奏者に委ねられるようになりました。このスタイルで生み出された初期の作品のひとつが1957-58 年に書かれた「ピアノとオーケストラのための協奏曲」で、この協奏曲のピアノ・パートが「ピアノのためのソロ(Solo for Piano)」として独立した作品となっています。63 ページ、84 の異なるタイプのグラフィック譜から成ります。この楽譜は、一見すると楽譜のようですが、実際の音の高さやリズムなどは指定されていないもので、いわば演奏者への「提案」のようなもの。リープナーは内部奏法も巧みに取り入れながら、ケージの音世界を展開しています。なお、本来、この作品は楽章分けされていませんが、聴き手が作品を味わいやすいようにと、7 つにトラック分けされています。




STEINWAY&SONS


STNS-30015
\2000
ラスカルとスパロー
 1.プーランク(1899-1963):愛の小径
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 2.プーランク:即興曲 第15番 ハ短調「エディット・ピアフへのオマージュ」/
 3.マグリット・モノ(1903-1961):愛の賛歌(R.ピアーナによるピアノ編)/
 4.プーランク:ローズモンド(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 5.モノ:愛の終わりに(R.ピアーナによるピアノ編)/
 6.プーランク:子守歌(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 7-8.プーランク:メタモルフォーシス 第1番-第2番
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 9.ルイ・ルイギ(1916-1991):バラ色の人生(R.ピアーナによるピアノ編)/
 10.モノ:いつかの二人(R.ピアーナによるピアノ編)/
 11.プーランク:ルイ・アラゴンの2つの詩より第1番
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 12.A.ベルンハイム:パリ(R.ピアーナによるピアノ編)/
 13.ショーヴィーニ/ブーケ:私はそのやり方を知っている
  (R.ピアーナによるピアノ編)/
 14.プーランク:G.アポリネールの詩による2つの詩より第1番 橋
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 15.モノ:私の兵隊さん(R.ピアーナによるピアノ編)/
 16.プーランク:君だけを愛したい(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 17.モノ:ハンブルクにて(R.ピアーナによるピアノ編)/
 18.プーランク:陽気な唄より第5番「酒の歌」(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 19.プーランク:思い出の歌(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 20.シャルル・デュモン(1929-):水に流して(R.ピアーナによるピアノ編)/
 21.デュモン:私の神様(R.ピアーナによるピアノ編)/
 22-23.プーランク:8つのポーランドの歌より第2番&第4番
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 24.プーランク:ロンサールの詩より第1番「属詞」
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 25.プーランク:メタモルフォーゼ(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 26.プーランク:ハイド・パーク(A.ポンパ=バルディによるピアノ編)/
 27.プーランク:パリの風物-第2番「あなたはもう書かないの?」
  (A.ポンパ=バルディによるピアノ編)
アントニオ・ポンパ・バルディ(ピアノ)
2013年は、フランスの2人の偉大なる芸術家、フランシス・プーランク(1899-1963)とエディット・ピアフ(1915-1963)の没後100年を記念する年でもありました。ご存知プーランクはフランス六人組を代表する作曲家であり、彼は詩人ジャン・コクトーを敬愛していました。そんなジャン・コクトーは歌手のエディット・ピアフと大の仲良しでした。コクトーを通してプーランクはピアフを知ったと言われており、活躍したジャンルは違えど、大きな影響を与え立ったことは間違いありません。プーランクはピアフ(パリジャンの俗語で雀=スパローの意)を尊敬し、彼の即興曲第15番はそのままピアフに捧げられています。そんな2人の音楽を並べて聴いてみると、驚くほどにしっくりとまとまることに気が付くでしょう。自由と孤独を愛した2人のパーソナリティが、今ここで美しく融合しました。
 

STNS-30027
\2000
クリスマス・タイム・イズ・ヒア
 1.V.ガラルディ(1928-1976):クリスマスがやってくる/
 2.ガラルディ:スケーティング/
 3.ガラルディ:おお、もみの木よ/
 4.伝承曲:グリーンスリーヴス/
 5.ガラルディ:マイ・リトル・ドラム/
 6.ガラルディ:クリスマス・タイム・イズ・ヒア/
 7.作者不詳:バッハの鐘/
 8.ガラルディ:スケーティング/
 9.ベートーヴェン(1770-1827):エリーゼのために/
 10.メンデルスゾーン(1809-1847):カンタータ「祝婚歌」-天には栄え/
 11.C.デドリック(1947-2000):天使の合唱とトランペット吹き/
 12.ネル・トーメ(1925-1999):クリスマスの歌「開いた火で焼けるクリ」/
 13.伝承曲:三艘の船を見た/
 14.J.マークス(1909-1985):赤鼻のトナカイ/
 15.R.ネルソン:フロスティ・ザ・スノーマン/
 16.A.ハーグ(1920-2001):ユーアー・ア・ミーン・ワン、ミスター・グリンチ/
 17.H.マーティン(1914-2011):あなたに楽しいクリスマスを/
 18.ガラルディ:クリスマスがやってくる
B.リデノアによる金管五重奏とパーカッション編…1-6.8-10.16.18/
C.コレッティによる金管五重奏とパーカッション編…7.11/
L.ヘンダーソンによる金管五重奏とパーカッション編…12-15.17/
カナディアン・ブラス/
ビル・カーン(パーカッション)
まさかとは思いますが、カナディアン・ブラスを聴いたことない人っていらっしゃいますか?それは大変。人生の半分を損していますよ”そんな売り文句をつけたくなるような、文句なしに楽しい1枚です。クリスマス・アルバムではありますが、実は一年通して楽しめること間違いなし。ノリのよいパーカッション。凄すぎるアンサンブル。オシャレ過ぎる編曲。「なぜエリーゼのために?」と謎めいた選曲も魅力的です。トラック16は楽しいヒット・メドレー。ここで聞こえてくるのは全くクリスマスにはふさわしくないメロディと彼らの歌!いやはや…。
 


STNS-30031
\2000→\1890
THE 5 BROWNS:春の祭典
 1-3.ホルスト(1874-1934):惑星から<火星/海王星/木星>/
 4.サン=サーンス(1835-1921):死の舞踏/
 ストラヴィンスキー(1882-1971):春の祭典
  <5-11.第1部 大地の礼賛/12-17.第2部 生贄の儀式>
THE 5 BROWNS(ピアノ・アンサンブル)
録音 2013年5月29-30日 NY ヘレン・フィレーン・ラッド・コンサート・ホール
 以前、一世を風靡した5人兄弟によるピアノ・アンサンブル「THE 5 BROWNS」がパワーアップしてやってきました。スタインウェイを5台並べての演奏はまさに目にも耳にも驚きの瞬間でした。卓越した技巧と一糸乱れぬアンサンブルによる彼らの迫力のパフォーマンスは、ピアノの可能性と限界を極限まで見せてくれたものです。今回彼らが選んだのは「春の祭典」。まさに音の洪水!めくるめく音の乱舞。カップリングとして収録されているのはホルストの「惑星」からの3曲と、サン=サーンスの「死の舞踏」というのですからこれまた凄い。とにかく聴いてみてください。
 

STNS-30018
\2000
民謡を駆け抜けて
 1-4.ヤナーチェク(1854-1928):霧の中で JW VIII/22/
 5-12.バルトーク(1881-1945):
  ハンガリー農民の歌による即興曲 Op.20/BB83/Sz74/
 13-18.バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Sz56/
 19-25.コダーイ(1882-1967):7つのピアノ小品 Op.11/
 26-28.バルトーク:ピアノ・ソナタ BB88
アンドリュー・ランジェル(ピアノ)
録音 2012年5月8-9日 US マサチューセッツ,ロックポート,シャリン・リウ・パフォーマンス・センター
 バルトーク、コダーイ、ヤナーチェク。この3人の名前からは連想されるのは「民謡」でしょう。彼らは古来より受け継がれてきた民族音楽を基に、芸術的な再構成を行い昇華させることで独自の音楽を創り上げました。これは聴き手の耳にも、極めて新鮮な驚きを残すものです。
 ここで演奏しているのはレーベルでおなじみのアンドリュー・ランジェル。彼はこれらの素朴さと荒々しさを備えた音楽に、バッハやベートーヴェンのような神々しさを与えることで、独自の解釈を施すことに成功しています。
 

STNS-30019
\2000
ジョン・ブル(1563-1628)とその周辺の作曲家による鍵盤作品集
 1.トムキンズ(1572-1656):心が乱れた時の悲しみのパヴァーヌ/
 2.ブル:セント・トマス・ウェイクのパヴァンとガイヤルド(ムジカ・ブリタニカ第19巻第126番)/
 3.バード(1540-1623):この道を通る人は/
 4.ブル:第2旋法によるパヴァーヌ(ムジカ・ブリタニカ第19巻第77番)/
 5.ブル:ガイヤルド(ムジカ・ブリタニカ第19巻第78番)/
 6.ビルゼマン(1525-1591):栄光は汝に、三位一体なる神よ 第1番/
 7.ブル:ファンタジア(ムジカ・ブリタニカ第14巻第5番)/
 8.ブル:イン・ノミネIX(ムジカ・ブリタニカ第14巻第28番)/
 9.ブル:2声のカノン(ムジカ・ブリタニカ第14巻第50番)/
 10.バード:パヴァーヌとガイヤルド 第3番 イ短調-ガイヤルド/
 11.ブル:イン・ノミネV(ムジカ・ブリタニカ第14巻第24番)/
 12.ブル:オランダ人の踊り(ムジカ・ブリタニカ第19巻第99番)/
 13.ギボンズ(1583-1625):ファンタジア 第4番 ニ短調/
 14.ギボンズ:パヴァーヌ 第16番 ト短調/
 15.レッドフォード(?-1547):永遠の王で最も気高い/
 16.ブル:ラムリー卿のパヴァーヌとガイヤルド-ガイヤルド(ムジカ・ブリタニカ第19巻第129番)/
 17.ブル:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ(ムジカ・ブリタニカ第14巻第17番)/
 18.ブル:すべての者の贖い主なるキリスト(ムジカ・ブリタニカ第14巻第33番)/
 19.ファンタジア(ムジカ・ブリタニカ第14巻第12番)/
 20.ブル:ブルのおやすみなさい(ムジカ・ブリタニカ第19巻第143番)
アラン・フェインバーグ(ピアノ)
グラミー賞にもノミネートされたピアニスト、アラン・フェインバーグは古典から現代までの幅広いレパートリーを持ち、これまでに300以上の作品を初演するなど意欲的な活動を行っています。このアルバムは彼のSteinway & Sonsレーベルへのデビューとなるものですが、こちらもまた独創的。通常よくあるレパートリーではなく、あえて16世紀から17世紀、エリザベス朝時代の英国音楽をモダンピアノで演奏するという挑戦的なアルバムとなっています。インスピレーションとパワー、情熱に満ちたこのアルバムには驚くほどの名人芸と共感が溢れており、大胆で冒険的な試みもなされているものです。
 
STNS-30024
(3CD)\3000
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 他
<CD1> 1-32.J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988/
 33.J.S.バッハ:トッカータ 嬰ヘ短調 BWV910/
 34.J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079-第3リチェルカーレ/
 35.J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079 第6リチェルカーレ

<CD2>1-7.パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825/
 8-13.パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826/
 14-20.パルティータ第4番 ニ長調 BWV 828/

<CD3>1-7.パルティータ第3番 イ短調 BWV 827/
 8-14.パルティータ第5番 ト長調 BWV 829/
 15-21.パルティータ第6番 ホ短調 BWV 830
アンドリュー・ランジェル(ピアノ)
Steinway & Sonsレーベルの看板ピアニスト、ランジェルが弾くバッハ(1685-1750)の超名曲。音色、技巧とともに本当に安心して聴くことのできる名演です。驚くほどレパートリーの広いランジェルですが、これまでにもバッハ作品をいくつか録音しており、このレーベルからも「フーガの技法」(STN30012)が出ていて、こちらも卓越した技巧と音楽性が高く評価されています。このゴルトベルク、とにかく安定した技巧が特徴。各々の変奏がこれほどまでに深く掘りこまれた演奏はなかなかありません。もちろんピアノの美しい響きも余すことなく捉えられていて、ため息のでるような美音は一聴の価値ありです。




TIMPANI

 代理店の交代などでバタバタしてここ最近新譜案内が滞っていたTIMPANI。どどっと新譜登場。うれしい。



1C1197
\2300→\2090
アンリ・ラボー:作品集
 1-4.交響曲第2番 ホ短調 Op.5/
 5.祭列の夜想曲 Op.6/6.エクローグ Op.7
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団/
ニコラス・コウトン(指揮)
録音 2012年5月4-6日 ソフィア ブルガリア・ホール
 チェロ教師の父を声楽家の母の元に生まれたアンリ・ラボー(1873-1949)。彼はパリ音楽院で楽理をアンドレ・ジェダルジュ、作曲をジュール・マスネに学び、1920年には勇退したフォーレの後を継ぎ、パリ音楽院の院長に就任します。
 指揮者としても活躍し、パリ・オペラ座やボストン交響楽団の指揮をしたことでも知られています。
 現在彼の名は、フォーレの組曲「ドリー」をオーケストレーションしたことでのみ知られていますが、このアルバムでは保守的でありながらも、夢想的かつ独自の道を追求したラボーの天性の資質を感じることができるでしょう。
 交響曲第2番は、作曲家の名を知らずに聴けばブラームス?とも思えるほどの壮大でドイツ風の重厚な響きを持っています。
 また、指揮者コウトンの初の「公式」アルバムであり、若き才能ある指揮者の天分が存分に発揮された素晴らしい演奏としても評価されるものです。
  


1C1198
\2300→\2090
モーリス・エマニュエル:歌曲集
 1-3.アナクレオン風のオデレット
  <春/セミ/ばら>/
 4-15.音楽
  <前奏曲/振動/古いカッコウ/松の木の下で/共鳴/
   ワルツへのお誘い/過去のヴィラネッラ/子守歌/
   幸福なマーチ/ハンガリーのワルツ/お話、お話!/ポストリュード/>/
 16.ヴォカリーゼ・エチュード/
 17-20.イン・メモリアム
  <お母さん、あなたが死を迎える…(息子の声)/
   チェロとピアノ/窓が閉じている(息子の声)/わが子よ…(母の声)>
フローレンス・カッツ(ソプラノ)/
マリー=カトリーヌ・ジロー(ピアノ)/
クロード・ルフェビュール(フルート)/
ライオネル・ペイントル(バリトン)/
ジャン=マルク・フィリップス(ヴァイオリン)/
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)
TIMPANIレーベルがずっとその業績を追い続けている作曲家モーリス・エマニュエル(1862-1938)。彼はブルゴーニュ地方のボーヌで育ち、パリ音楽院に入学してからはレオ・ドリーブに作曲を師事し、その時に知り合ったドビュッシーとは終生友情を結ぶことになります。彼の作品には民謡やオリエントの響き、そして異国の旋法がふんだんに取り入れられているだめ、フランス風の音楽を推進するドリーブの意に沿わず、結局ローマ大賞の参加申請すら受け付けてもらえませんでした。しかし、それは一層エマニュエルの作風と探究心を進化させ、ギリシャ音楽の研究家としても認められることになるのです。この歌曲集にも、そんなエマニュエルの美点が発揮されており、至るところに深刻さと陽気さが入り混じった味わいのあるメロディがちりばめられています。
 


1C1199
\2300→\2090
フィリップ・ゴーベール:歌曲集
 1-7.レ・スタンス
  <第1番:秋が戻ってくる/第2番:ばらのブレスレット/
   第3番:美しき銀の月/第4番:私が座ってきた時に/
   第5番:静かな新しき墓地に/第6番:4月は微笑む/
   第7番:ああ、時は逃げてゆく>/
 8-11. 4つのフランスのバラード
  <第1番:船乗りの出発/第2番:海の淡い光/
   第3番:彼らが戦いに勝利したら/第4番:空は明るく、五月は愛おしく>/
 12-13. 2つの歌
  <第1番:夏の晴れた日だから/第2番:純粋な沈黙の中で>/
 14-16. 3つの新しいバラード
  <第1番:あなた、あなた、あなた/第2番:2つの魂/
   第3番:あなたが私に言ったこと>/
 17-22. 6つの詩
  <エキゾチックな香り/私たちのショウミエールとイヴリーヌ/
   ここに甘い夜がある/アラリ/ラブリュボアのバリツィー/傷ついた心>/
 23-29.黄金の緑
  <私は旅行のほこりで覆われていたように/これは白い家/
   静かな小舟のバランス/街から離れたまま/
   庭では日の光が降り注ぎ/朝の霧と暗闇の中で/雪が解けて外へ出る>/
 30-34.幸せになるための歌
  <嘆きの兵士/嘆きの小さな馬/雪の玉/ロンド/別れの船>
メラニー・ポワヴェール(ソプラノ)…1-7.12-16.23-29/
ライオネル・ペイントル(バリトン)…8-11.17-22.30-34/
アラン・ジャコン(ピアノ)
録音 2012年9月 フランス パリ,サル・コロン
 フィリップ・ゴーベール(1879-1941)。彼の名はフルートを愛する人ならお馴染みでしょう。パリ音楽院フルート科の教授であり、またパリ音楽院管弦楽団の首席指揮者も務めています。彼の書いたフルート曲は超絶技巧に彩られながらも、エスプリに富み、12音全てを用いながらも、前衛的な響きを追求するのではなく、色彩感を求めるための音使いであることがわかります。
 TIMPANIレーベルでは彼のいくつかの作品の世界初演盤をリリースしていますが、今作は極めて珍しい歌曲集となります。あまり知られていませんが、ゴーベールはヴェルレーヌやボードレールらの詩による90曲ほどの歌曲を残しています。これらはフォーレとドビュッシーの中間のような淡い光を放ちますが、時としてメシアンをも思わせる先鋭的な響きもあったりと、何とも美しい曲なのです。
 


1C1200
\2300→\2090
ジャン・クラ:私の最愛の家族!
 1-3.子どもの魂(6手ピアノ版)/
 4.はじめてのおたんじょうび/5.変奏曲/6.ハバネラ/
 7.エヴォカシオン/8.田園詩/
 9-11. 3つのブルターニュの歌<会議/懺悔/死>/
 12-14.ピアノ協奏曲
アラン・ジャコン(ピアノ)…1-11/
フランソワ・ケルドンキュフ(ピアノ)…1-3/
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)…1-3/
フィリップ・グラファン(ヴァイオリン)…5-8/
メラニー・ポワヴェール(ソプラノ)…9-11/
ライオネル・ペイントル(バリトン)…9-11/
コレット・クラ=タンスマン(ピアノ)…12-14/
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団…12-14/
ウジェーヌ・ビゴー(指揮)…12-14
アンリ・デュパルクの友人として知られる作曲家。ジャン・クラ(クラーズとも)。彼はルーセルと同じく、海軍で活躍した「海を愛する作曲家」であり、また任務で訪れた異国の音楽を自作に取り入れた人としても知られています。発明家でもありこの分野でも高く評価されたマルチな才能の持ち主でしたが、このアルバムでは彼の家族や友人たちのために書かれた「個人的」な作品を集めています。彼の3人の娘たちの連弾用に書かれた「子どもの魂」を始め、ただ一人の息子のために書かれたヴァイオリン曲など、親しみと微笑みに満ちた作品が収録されています。ブックレットには何枚かの家族写真も掲載され、この知られざる作曲家を身近なものとして感じることができるはずです。
 


1C1202
\2300→\2090
アンドレ・カプレ:管楽アンサンブルのための作品集
 1-3.ペルシャ組曲/4-5.2つの小さな小品/6.伝説/
 7-10.フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとピアノのための五重奏曲
ローラン・ワグシャル(ピアノ)…4-5.7-10/
エドゥアルド・サボ(フルート)…4-5/
クァルトゥロ・アルデオ…6/
アンサンブル・イニシウム
録音 2012年11月 フランス ヴィンセンヌ,コードゥ・ヴィル
 アンドレ・カプレ(1878-1925)はドビュッシーの親しい友人であり、「おもちゃ箱」のオーケストレーションの補筆や、「子どもの領分」などの彼のピアノ曲のいくつかをオーケストラ用に編曲したことでも知られています。そんなカプレ、もちろん優れた作曲家でもありましたが、その作品は不当なまでに忘れられてしまい、今ではほとんど耳にすることができません。
 彼の作風は、比較的知られる「イエスの鏡」でもわかるように、印象主義というよりは、エキゾチックな味わいを持つものであり、どこか異国風で神秘的な音楽です。
 このアルバムでは管楽器のための室内楽を集めたもので、フルートとピアノによる「小さな小品」での静かな佇まいから、当時はまだあまりなじみのないサクソフォンを用いた「伝説」までと多彩な響きが追求されています。全てのフランス音楽を愛する人にお届けしたいステキな1枚です。
 


1C1204
\2300→\2090
ジョルジュ・ビゼー:喜歌劇「ミラクル博士」 マリー=ベネディクト・ソーゲ(ソプラノ)/
イサベル・ドゥルエ(メゾ・ソプラノ)/
ジェローム・ビリー(テノール)/
ピエール=イヴ・プリュヴォ(バリトン)/
アヴィニョン=プロヴァンス地方歌劇管弦楽団/
サミュエル・ジャン(指揮)
録音 2012年9月 フランス ドゥ・グラン=アヴィニョン ル・ポンテ Le Pontet, Auditorium du Grand-Avignon, France
 ビゼー(1838-1875)の歌劇と言えば、誰もがあの「カルメン」を思い出すことでしょうが、実はこんなに楽しい作品が存在していたのです。この「ミラクル博士」は彼が18歳の時の作品で、ジャック・オッフェンバックが企画したコンクールへの応募作。この機知に富んだ作品はもちろん第1位を獲得したのでした。
 この短い作品には、これまで歴史的な録音も存在していたのですが、なかなか耳にする機会がありません。こちらは台詞も全て含んだ完全版で、この作品の全貌を伝えるには格好の演奏となっています。
 


1C1205
\2300→\2090
アンリ・ルベル:ピアノ三重奏曲集
 1-3.ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 Op.16/
 4-6.ピアノ三重奏曲 第5番 ハ長調 Op.30/
 7-10.ピアノ三重奏曲 第7番 イ短調 Op.37
トリオ・エレジアーク
録音 2012年12月 ヴァンセンヌ コードゥ・ヴィル
 アルザスのミュルーズに生まれたルベル(1807-1880)。彼はボヘミアの名作曲家レイハに師事し、主に室内楽曲を作曲する傍ら、歌曲の作曲にも熱心でした。1851年にパリ音楽院の和声の教授となり、1862年には作曲の教授も兼任しています。
 そんな彼、現在では、ショパンの葬儀の際に奏された「葬送行進曲」のオーケストレーションを受け持った人として、わずかに名前が知られるのみですが、やはり実際の音楽を聴いてみると、何とも素晴らしい人であったことがわかるでしょう。
 確かにメンデルスゾーンやシューマン、ブラームスを思わせる部分もありますが、緻密に書き込まれた音の線から浮かび上がる柔らかく優雅な風景は、ドイツ音楽とはまた違った優しい風情を持っています。
 


1C1208
\2300→\2090
シャルル・ボルド:歌曲集 第2集
 1.パンセ・オリエンタル/
 2.3つのマドリガル・アメル Op.5-1「深き髪」/3.冬 Op.18/4.4月/
 5.私の髪は額の上で微睡む/
 6-8. 3つのメロディ Op.8
  <悲しい歌/メランコリックなセレナーデ/ペルシャ風幻想曲>/
 9.シャンソン/10.冬の夜/11.3つのマドリガル・アメル Op.5-3「海」/
 12-15. 4つの詩曲
  <ほこりは日の光の下で舞う/平和は森の静けさ/
   ああ、この子の香りは干し草のよう/
   勇気を出して、私の魂は張り裂けそうに痛む>/16.熟考/17.外海/
 18.3つのマドリガル・アメル Op.5-2「笑い」/
 19.小さな報酬、正直な妖精/20.気を失った愛/21.主要な風景
ニコラ・カヴァリエ(B)…1.11.15/
エリック・ウシェ(T)…2-4.14.16-17.19-20/
ソフィー・マラン=ドゥゴール(S)…3.5-8.10.12.18.21/
ジェラルディーヌ・ショヴェ(Ms)…9.13/
フランソワ・ルネ・デュシャーブル(P)
 第1集(1C1196)にはヴェルレーヌの詩を用いた歌曲が収録されており、その繊細なメロディと絶妙なリズムが印象的であったボルド(1863-1909)の歌曲。第2集ではモーリス・プーショール(マラルメの友人)やヴィクトル・ユーゴー、そしてほとんど無名の詩人の詩に曲を付けたものが収められています。
 こちらもその音楽の揺らめきは眩しいばかりであり、彼の言葉選びのセンスに舌を巻く他ありません。調性が滑らかに移ろっていく様子はフォーレの作品を思い起こさせる瞬間もありますが、ボルドの音楽は常に控えめであり、これを聴いてしまうと、フォーレさえも饒舌に思えてしまうほどに「静かに主張する」音楽です。エリック・ウシェの柔らかいテノールを始めとした歌手たちの絶妙な歌唱にも脱帽です。
 


1C1209
\2300→\2090
ガブリエル・ピエルネ:歌曲集
 1.3つの歌/2.あなたが良く知っている/3.小舟/
 4.あなたは私のツバメを知っていますか/5.三羽の小鳥/
 6.悲しみ/7.プロヴァンス/8.羊飼いの歌/9.愛の賛歌/
 10.リトゥルネル/11.至高の別れ/12.赤いカーネーション/
 13.ヴィラネレ/14.かわいい/15.2本のばら/
 16.散文での賑やかな物語/17.こんばんは/18.ミミ・パソン/
 19.水車/20.カディスの少女/
 21-26. 6つのフランス風バラード
  <生活/クジラ/ノアの方舟の嘆き/
   小さな年金受給者/最新の思考/世界のロンド>
サビーヌ・ルヴォ・ダロン(ソプラノ)…1-2.5-6.8-9.11-12.15-16.18-20/
トーマス・ドリー (バリトン)…3-4.7.10.13-14.17.21-26/
サミュエル・ジャン(ピアノ)
録音 2013年3月 フランス ヴィンセンヌ Auditorium Jean-Pierre Miquel (Coeur de Ville), 98 rue de Fontenay, 94300
 TIMPANIレーベルの中でも、とりわけ重要な位置を占めているのがピエルネ(1863-1937)の作品です。彼の音楽は世紀末の退廃的な雰囲気と、ロマン派の甘美さを併せ持ち、ものすごく難解な曲があるかと思えば、「小さなお友だち」向けのかわいらしい曲もあり、このギャップを味わうのもピエルネを聴く楽しみと言えるでしょう。
 この歌曲集にもそれは顕著に顕れており、初期の作品である「3つの歌」(1880年)での愛らしさと、後期の作品である「6つのフランス風バラード」(1921年)を比べることで、その作風の変遷を感じていただけるのではないでしょうか?
 バリトンのドリーは若干荒削りな声ですが、それが却って曲の魅力を引き立てているようです。
 


1C1211
\2300→\2090
ポール・デュカス:ピアノ作品集
 1-4.ピアノ・ソナタ 変ホ短調/5.牧神のはるかな嘆き/
 6-19.ラモーの主題による変奏曲,間奏曲および終曲/
 20.ハイドンの名による悲歌的前奏曲
ローラン・ワグシャル(ピアノ)
 あの魅惑的なオーケストラ作品「魔法使いの弟子」でおなじみのポール・デュカス(1865-1935)ですが、彼のピアノ作品は思った以上に演奏されており、残念なことに(!)このワグシャル盤が初めてというものではありません。
 しかし、フランス音楽の化身でもあるワグシャルの演奏は、他の追随を許すことなく、孤高の名演として刻まれるものです。
 無論、演奏技術はため息の出るほどに高く、全ての箇所に神経の行き届いたもの。ちなみにデュカスのピアノ曲はこの4曲が全てです。
 他にも多くのピアノ曲が書かれたと推測されますが、自己批判の厳しい人であり、ほとんどは破棄されてしまったようです。
 トラック5の「牧神のはるかな嘆き」はタイトルの通り、ドビュッシーの追憶として作曲されました。漂うようなメロディの中にドビュッシーのあの名曲の引用が現れます。
 


1C1212
\2300→\2090
フローラン・シュミット:バレエ音楽「小さな妖精は目を閉じる」
 小さな妖精は目を閉じる/
  1.前奏曲/2.ネズミの祝日/
  3.草臥れたコウノトリ/4.眠りの精の馬/5.お人形ペルタの結婚/
  6.石板の文字のロンド/7.絵のなかへの散歩/
  8.中国の雨傘/9.入祭唱、詠唱と休み
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)/
アリーヌ・マーティン(メゾ・ソプラノ)/
ロレーヌ国立管弦楽団/
ジャック・メルシエ
 2008年、初めてフローラン・シュミット(1870-1958)作品「アンソニーとクレオパトラ組曲」をリリースして以来、この作曲家の作品を重点的にリリースし、高い評価を受けてきたTIMPANIレーベルですが、今回も珍しい作品の発掘に成功しました。チェロとオーケストラのための「」はチェリストの素晴らしい技巧に支えられた見事な作品であり、極めて繊細な曲想を持っています。
 あまりにも独特な音楽であるためかこれまで顧みられることもなかったのですが、ここでもう一度広く聴いていただくことで、この作曲家の新たな魅力が伝わることと思います。
 「小さな妖精は目を閉じる」は、最近相次いでピアノ連弾版「小さな眠りの精の1週間 Op. 58」としてのアルバムがリリースされましたが(TIMPANI 1C1159)、こちらはシュミット自身が後にバレエ音楽へと改編した版で、曲順も微妙に変えられています。ピアノ版よりも更に色彩的で、パーカッションの炸裂や巧みな弦の使い方など、ラヴェルの作品を彷彿させるほどの鮮やかな音楽です。
 メルシエとロレーヌ国立管弦楽団の演奏は、この作品の魅力を余すことなく伝えるものであることは間違いありません。
 


1C1218
\2300→\2090
フローラン・シュミット:女声合唱のための作品集
 1-6. 6つの合唱曲 Op.81
  <ページとクイーン/マリオネット/バラ色の月/エザン/
   恋する女/自由なアヒル>/
 7-12.よい声で Op.91
  <On dist que.../Princes et Bergeres/Le Passant de Passy/
   Tournez s’il vous plait.../La Mort du rossignol/La Mode commode>/
 13-15. 3つのトリオ Op.99
  <タンブーラの響き/沼/ムカデの愛好家>/
 16-20.いきいきとした声で Op.131
  <ダイヤモンドの王と王妃/ベチバー/羊飼い/港に抱かれて/愛の塔>/
 21-25 .5つのリフレイン Op.132
  <行進の歌/みなしご/呪文/ジョンクドール/ジェヴル=コンティ>
カリオペ=レジーヌ・テオドレスコ(女声合唱)/
マリー=セシル・ミラン(ピアノ)/
レジーヌ・テオドレスコ(指揮)
 こちらはフローラン・シュミット(1870-1958)の女声のための合唱作品集です。ピアノ伴奏、もしくはアカベラの合唱曲は、時に敬虔な面持ちを湛えながらも、彼の初期の作品の「詩編第47番」のような荒々しさも有しているという聴きごたえのあるものです。
 こちらのアルバムは若きメンバーが集う合唱団の名前「Calliope」が示す通り、以前他のレーベルからリリースされていたものですが、今回TIMPANIレーベルに権利が移り、めでたくの再リリースとなりました。この機会にぜひどうぞ。
 


1C1219
\2300→\2090
フローラン・シュミット:ピアノ作品集
 1-4.黄昏
  <少し古い墓地/雪/シルフィード/孤独>/
 5-6.影
  <はるか遠くに聞こえる/ムーア風/この影は私の印象…>/
 8.そしてパンは月光を浴びた麦畑のなかに横たわる/
 9-16.子どもらしさ
  <コーラス/部隊/甘えんぼ/あばれんぼ/
   ドゥ/蚊/川から救われるモーセ/ひどい>
ローラン・ワグシャル(ピアノ)
2005年録音。他レーベルからリリースされていたアルバムの移行盤です。ローラン・ワグシャルの冴えた技巧と解釈が高く評価された名演です。




STRADIVARIUS



STR 33948
\2200→\1990
情熱、悪徳と美徳
 バルバラ・ストロッツィ(1619-1664):カンタータとアリエッタ集 Op.2(1651)から
  Amor dormiglione / L'Eraclito amoroso / Lilla Crudele ad onta d'amore
  Chiamata a nuovi Amori / Tra le speranze e'l timore / La vendetta
  Il Romeo / La sol f'agrave;, mi, re, do / La travagliata / Gite o giorni dolenti
  Begl'occhi, bel seno, bei crini, e bella bocca / La Fanciulletta semplice
  Costume de grandi / L'amante segreto / L'amante bugiardo
  L'amante consolato / Giusta negativa
 アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1639):Toccata XIII
コンソート・バロック・ラウレンティア
ペギー・ベランジェル(ソプラノ)
ミシェル・アンジェルス(テオルボ)
イタリア初期バロックの女性作曲家で歌手でもあったバルバラ・ストロッツィの独唱作品集。コンソート・バロック・ラウレンティアはカナダのケベックに本拠を置く古楽デュオ。
  

STR 33957
\2200
ジョルジョ・ガスリーニ(1929-):ピアノ作品集
  Sonata (2012) / Seven epiphanies for piano (2012) / Piano Felix (2009)
  Fiori musicali (2012) / Nella foresta degli alberi sonanti (2012)
アルフォンソ・アルベルティ(ピアノ)
映画音楽の分野でも名高いジャズピアニスト・指揮者・作曲家ジョルジョ・ガスリーニのクラシカル・ピアノ新作集。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MELODIYA



MELCD 1002146
(5CD/特別価格)
\4200→\3790
アラム・ハチャトゥリアン・アニヴァーサリー・エディション
 CD1 〜
  バレエ音楽《ガイーヌ》より
   〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、1954年録音〕
  バレエ音楽《スパルタクス》より
   〔アレクサンドル・ガウク(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1957年録音〕
 CD2 〜
  組曲《仮面舞踏会》 Op.48a
   〔ヴェロニカ・ドゥダロワ(指揮)、モスクワ国立交響楽団、1987年録音〕
  組曲《バレンシアの寡婦》
   〔ヴェロニカ・ドゥダロワ(指揮)、モスクワ国立交響楽団、1987年録音〕、
  映画音楽《オテロ》
   〔グリゴリー・ガンブルグ(指揮)、ソビエト国立映画交響楽団、
    ゲンナジー・カッツ(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1956年録音〕
 CD3 〜
  歓迎序曲 Op.91
   〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1959年録音〕
  祝典詩曲 Op.75
   〔エミン・ハチャトゥリアン(指揮)、ソビエト国立文化省交響楽団、1985年録音〕
  組曲《スターリングラードの戦い》Op.74a
   〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1959年録音〕
 CD4 〜
  交響曲第2番ホ短調 Op.56《鐘》
   〔アラム・ハチャトゥリアン(指揮)、ソヴィエト国立交響楽団、1977年録音〕
  ロシアの主題による幻想曲 Op.59
   〔セルゲイ・ゴルチャコフ(指揮)、モスクワ放送交響楽団、1946年録音〕
 CD5 〜
  コンチェルト・ラプソディ変ロ短調 Op.96
   〔レオニード・コーガン(ヴァイオリン)、キリル・コンドラシン(指揮)、
    モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、録音年月日不詳〕、
  コンチェルト・ラプソディニ短調 Op.88
   〔ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)、
    ソヴィエト国立交響楽団、1964年録音〕
  シャヒディ:アラム・ハチャトゥリアンの主題によるラプソディ=ダイアローグ
   〔ワスゲン・ヴァルタニアン(ピアノ)、ジヴァン・ガスパリアン(ドゥドゥク)、
    セルゲイ・スクリプカ(指揮)、ロシア国立映画交響楽団、2013年録音〕
 アラム・ハチャトゥリアン生誕110周年記念!Melodiyaが贈るアニヴァーサリー・エディション!

 2013年で"生誕110周年"を迎えたアルメニア、ロシア、旧ソ連の大作曲家アラム・ハチャトゥリアン(1903−1978)。
 メロディア(Melodiya)が送り出す「アニヴァーサリー・エディション」には、「ガイーヌ」や「スパルタクス」はもちろんのこと、「仮面舞踏会」や「バレンシアの寡婦」など、ロシアの名指揮者たちの指揮による名演が満載!
 強烈なリズム感やアルメニアの民族的要素を特徴としたハチャトゥリアンの傑作群を、メロディア音源で!そして師であるハチャトゥリアンに献呈されたシャヒディの「ラプソディ=ダイアローグ」にも要注目。
 
MELCD 1002123
\2100
イリーナ・アルヒーポワの芸術
 チャイコフスキー:
  フランス語の歌詞による6つの歌 Op.65、6つのロマンス Op.73
 ラフマニノフ:
  森の静けさに Op.4-3、私はあなたを待っている Op.14-1、
  露によみがえる花のように Op.8-2、ミュッセからの断片 Op.21-6、
  リラの花 Op.21-5、夢 Op.8-5、歌うな美しい女よ私の前で Op.4-4
 ムソルグスキー:死の歌と踊り
イリーナ・アルヒーポワ(メゾ・ソプラノ)
ジョン・ワストマン(ピアノ)
オレグ・グセルニコフ(ピアノ)
 2010年に85歳でこの世を去った旧ソ連、ロシアのメゾ、イリーナ・アルヒーポワが70年代に歌ったロシアン・プログラム。
 アルヒーポワは、1973年にフランスのアカデミー・ドゥ・ディスク・リリックの"Orphee d'Or"を獲得している。

 1970年&1978年の録音。ディジパック仕様。
 

MELCD 1002164
(5CD/特別価格)
\4200
ボリショイ 〜 ベスト・オヴ・メロディア
 グリンカ、ダルゴムイシスキー、
 リムスキー=コルサコフ、グラズノフ、
 アサフィエフ、ムソルグスキー、
 ボロディン、チャイコフスキー、他
B.ルデンコ
B.モロゾフ
G.ボリソワ
A.ピロゴフ
T.シニャフスカヤ
A.ヴェデルニコフ
E.オブラスツォワ
Y.マズロク、他
 長き歴史を誇り、数多くの名演の舞台となってきたロシアのボリショイ劇場。メロディアが保有するボリショイ劇場での演奏を集めた20世紀の名演集。ネステレンコやヴェデルニコフ、マズロク、オブラスツォワなど、歌手たちも錚々たる顔触れ。

 1911年−1987年の録音。



<メジャー・レーベル>


DECCA


478 6424
\1600
エッセンシャル・タヴナー
 仔羊, 虎, アテネのための歌, 生神童貞女の嘆き, 聖母のヴェール,
 生神童貞女への賛歌, 寺院のヴェイル, トゥデイ・ザ・ヴァージン,
 葬送のイコス, クリスマスのラウンド, 恩寵に満ちたエリザベス,
 他 全16トラック収録
スティーヴン・レイトン(指揮)
テンプル教会合唱団,
ホルスト・シンガーズ,
イギリス室内管弦楽団/
ナタリー・クライン(Vc)/
ニコラ・ベネデッティ(Vn)
アンドルー・リットン(指揮)
ロンドン・フィル
タヴナーの最も重要なジャンルの合唱作品の輝き
【録音】2003 & 2007年 ロンドン
現代イギリスを代表する作曲家、ジョン・タヴナー氏が去る2013年11月12日、惜しくも他界しました。メシアンやシュトックハウゼンとならぶ神秘主義の作曲家で、神秘的かつ神聖な響きはクラシックの枠を超えて幅広い人気を博しました。彼にとって最も重要なジャンルは、瞑想的な曲調が印象的な合唱曲でした。イギリスの合唱名指揮者レイトンによる洗練させたポリフォニーとハーモニーの妙が堪能できるベスト盤です。


<映像>


C MAJOR(映像)


71 5004
(Blu-ray)
\5400→\4990
ティーレマン&カウフマン
 ワーグナー・イン・ドレスデン

 ワーグナー:
  ・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲(1860年版)
  ・「ファウスト」序曲ニ短調(1855年版)
  ・歌劇「リエンツィ」〜リエンツィの祈り「全能の父」、序曲
  ・歌劇「ローエングリン」
   〜第1幕への前奏曲、
   ローエングリンのグラール語り「遥かな国に」( 初稿)
 ヘンツェ:管弦楽のための「フラテルニテ」(1999)
 ワーグナー:
  ・歌劇「タンホイザー」
   〜タンホイザーのローマ語り「心から熱烈に」(ドレスデン版)、
   序曲(ドレスデン版)
ヨナス・カウフマン(T)
クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
71 4908
(DVD)
\3400→\3090
 ティーレマン&カウフマン21世紀最高のワーグナー演奏者2 人によるガラ・コンサート映像、ワーグナー・イン・ドレスデン

 収録:2013 年5月21日ゼンパーオーパー、ドレスデン/映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
 (Blu-ray) 画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1,PCM2.0、117mm、字幕:英仏西中韓(原語:ドイツ語)
 (DVD) 画面:16:9 NTSC、音声:DTS 5.1,PCM ステレオ、117mm、字幕:英仏西中韓(原語:ドイツ語)

 2013 年ワーグナーの生誕200 年を祝う記念コンサートがゆかりの地ドレスデンで開催されました。
ドレスデンはワーグナーにとって重要な土地でありました。幼少期・青年期を過ごし、1842 年にドレスデン国立歌劇場ゼンパーオーパーで上演された彼の作品「リエンツィ」は大成功をおさめ、その成功によりワーグナーはたちまち評価されドレスデン国立歌劇場管弦楽団の首席指揮者に就任しました。
 ワーグナーの誕生日前日の2013 年5 月21 日に行われた、ティーレマン率いるシュターツカペレ・ドレスデン、そして演技力歌唱力共に世界が認めるテノール歌手のヨナス・カウフマンによる豪華なコンサート映像がBlu-ray & DVD でリリース。今や現代最高峰のワーグナー指揮者と歌手による注目のコンサートです。
 重量感たっぷりの成熟した声質で歌い上げるカウフマンと縦横無尽のティーレマン節そして迫力のある指揮ぶりに圧倒されます。手兵シュターツカペレ・ドレスデンとのコンビネーションも抜群で、アニヴァーサリー・イヤーの記念コンサートに相応しい、ワーグナーの音楽の魅力が十分に披露されています。












第73号
12/11(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALBA

Nordgren: Concerto for Clarinet & Symphony No. 1
ABCD 359
(SACD HYBRID)
\2200
ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-2008):
 クラリネット、民俗楽器と小管弦楽のための協奏曲 Op.14 (1970) *
 交響曲第1番 Op.20 (1974)
クリストフェル・スンドクヴィスト(Cl)* 
アンナ=カリン・コルホネン(カンテレ)*
イルッカ・ヘイノネン(弓形ハープ)* 
マルック・レピスト(2列ボタン・アコーディオン)*
フィンランド放送交響楽団
ユハ・カンガス(指)
 ノルドグレンの世界初録音作品交響曲第1 番&クラリネット協奏曲

 録音:2011 年4 月5-6 日 文化ホール(文化の家)(協奏曲)、12 月19-20 日 音楽ホール、ヘルシンキ・ミュージック・センター(ヘルシンキ)/5.0 multichannel/stereo、62’16
 制作: ラウラ・ヘイキンヘイモ/録音: ヤリ・ランタカウリオ(フィンランド放送 YLE)

 ノルドグレンは、フィンランド自治領のオーランド生まれ。20 世紀と21 世紀のフィンランド音楽にひとつの足跡を残した作曲家です。ヘルシンキ大学に学びながら、作曲家のコッコネンに私的に師事、1960 年代後半に音楽シーンに登場しました。シベリウス・アカデミー出身の作曲家が「本流」だった時代、コッコネンは一風変わった存在だったと言われています。ノルドグレンが活動の拠点としたカウスティネンの指揮者、友人のユハ・カンガス (1945-)によるシリーズの新しいアルバム。《クラリネット、民俗楽器と小管弦楽のための協奏曲》と交響曲第1 番の2 曲が初めて録音で紹介されます。
クラリネットが主役の協奏曲は、日本にノルドグレンが留学する1970 年の作品です。グラーヴェ《霊》、アレグレット《セルミン・マイヤの短い歌》、エレジアーコ、インテルメッツォ《予感》、クオドリベット《姿をくらます踊り》の5 楽章。この作品では、民俗楽器と民俗音楽の要素が、クラリネットやオーケストラから分離して使われています。2005 年からフィンランド放送交響楽団の首席クラリネット奏者を務めるクリストフェル・スンドクヴィスト (1978-) がソロを担当しています。第1 番の交響曲は、東京芸術大学に学び帰国した後、1974 年に完成された作品です。ノルドグレンのもっとも人気の高い作品《ペリマンニの肖像》(1976 年)にも使われるフィドルのメロディ《ペリマンニの十八番の調べ》など民俗音楽の素材は、存在を主張しながらもテクスチュアに深くはめ込まれ、民俗音楽と芸術音楽を真に融合させるノルドグレンの後のスタイルを予見することができます。行進曲、合奏協奏曲《カプリース》、エピローグの3 楽章構成です。
 

ABCD 364
(SACD HYBRID)
\2200
フィンランドの気鋭作曲家マトヴェイェフとリンコラ
 ヴィッレ・マトヴェイェフ (1986-):
  アド・アストラ (2008-09)、
  チェロ協奏曲《交差点》(2009)〜ヘヴィスタイルのファンタジー
 ユッカ・リンコラ(1955-):ピアノ協奏曲第1番《仮面舞踏会》(2011)
トゥオマス・レヘト(Vc)
ヘンリ・ シーグフリードソン(P)
トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
ディーマ・スロボデニュク(指)
  録音:2011 年10 月10-11 日(ピアノ協奏曲)、2012 年5 月10-11 日/5.0 multichannel/stereo、70’13
 制作・録音: マルック・ヴェイヨンスオ

 ヴィッレ・マトヴェイェフとユッカ・リンコラ。フィンランドの今の音楽シーンでもっとも多彩な活動をするふたりの作品集。マトヴェイェフはシベリウス・アカデミーとエスポー音楽学校に学び、指揮者、作曲家、ピアニストとして活躍しています。「作曲家」マトヴェイェフの名を一躍高めた作品が《アド・アストラ(星へ)》です。フィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラの『アド・アストラ』の一作から受けた強い感情が、復活祭の真夜中のミサの「明るい光」のイメージと結びついた、「光と星へ向かう旅と復活」の音楽。ギリシア=ビザンティンの賛美歌《来たりて光を受けよ》に基づく主題が使われています。フィンランドの新聞「ヘルシンキ・サロマット」から「21 世紀フィンランド管弦楽のヒット作」と讃えられたという作品です。
 チェロ協奏曲はフィンランド放送交響楽団とフィンランド室内管弦楽団の共同委嘱により作曲されました。「チェロと管弦楽のための協奏的作品」という考えは、フィンランド放送交響楽団の首席奏者、友人のトゥオマス・レヘトの提案です。
 リンコラは、ジャズピアニストからキャリアをスタートさせ、管弦楽曲、合唱曲、オペラ、ジャズ作品と、広いジャンルに作品を発表してきました。
ピアノ協奏曲第1 番はトゥルク・フィルハーモニックの委嘱作です。協奏曲は、この仮面舞踏会をインスピレーションに作曲されました。〈城の夕べ〉〈ヴォードヴィルと悲しい道化〉〈河の鏡〉〈老船乗りと踊るマリオネット〉〈舞踏会〉の5 楽章。演奏時間42 分のこの協奏曲には、作品が完成するまでの5 年間にリンコラが手がけた4 つのオペラと2 つのミュージカルの音楽が、そのまま反映していると言います。ピアノソロを担当するヘンリ・ シーグフリードソン(1974-) は、フィランドの彼の世代を代表するピアニストのひとり。
そして、このディスクに収録された3 曲はすべて初録音です。トゥルク・フィルハーモニックを指揮するスロボデニュクはモスクワ生まれ。フィンランドに移りシベリウス・アカデミーでアトソ・アルミラ、セーゲルスタム、パヌラをはじめとする指揮者に学び、2005 年から2008 年までオウル交響楽団の芸術監督を務めました。
 

ABCD 366
(SACD HYBRID)
\2200
不思議な仲間がいて(夜の旅)(In Strange Company (A Nocturnal Journey))
 マルクス・ファーゲルド(1961-):In F (I Dream of Bob Beamon) - Bluesoresque I (2013)
 ジェルジュ・クルターグ (1926-):
  A Kis Csava(ちょっとした苦境) Op.15b (1978)
   (ピッコロ、トロンボーンとギターのための)
    【I.ムソルグスキー風のファンファーレ)、II.ストラヴィンスキー風の頌歌、
     III.スケルツォ、IV.夜の小品】 
 マルクス・ファーゲルド (1961-):Slow and Howl - Bluesoresque II (2013)
 タピオ・トゥオメラ (1958-):Crisp (2011) (カンテレとギターのための)
 マルクス・ファーゲルド (1961-):G & B ♭ - Bluesoresque III (2013)
 ジョージ・クラム (1929-):
  Que(st 探求) (1994)
   (ギター、ソプラノサックス、ハープ、コントラバスと2人の打楽器奏者のための)
    【反復1 / 暗い小道/ 束の間の音/ 反復2 / 忘れられた哀歌/
     束の間の音/ 反復3/ 夜の小品】
ペトリ・クメラ(クラシカルギター、スチール弦ギター)
ヘイッキ・ニクラ(バスクラリネット)
ヘルヤ・ラテュ(ピッコロ)
ヴァルッテリ・マルミヴィルタ(トロンボーン)
エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ、ダルシマー)
ヨーナタン・ラウティオラ(ソプラノサックス、ハーモニカ)
リリ=マルレーネ・プーセップ(ハープ)
エーロ・イグナティウス(コントラバス)
ヤニ・ニーニマキ(打楽器)
ティム・ファーチェン(打楽器)
 隠れたギター王国フィンランドの人気ギタリスト、ペトリ・クメラ

 5.0 multichannel/stereo、52‘27

 ペトリ・クメラは今日のフィンランドでもっとも多才で、もっとも人気の高いギタリストのひとりです。ヘルシンキ音楽院でファン・アントニオ・ムロ、ニュルンベルク=アウグスブルク音楽大学でフランツ・ハラースに学び、在学中にスカンディナヴィア・ギターフェスティヴァルとスタフォード・クラシカルギター・リサイタルのふたつのコンペティションに優勝しています。彼が Alba Records に録音した『C・P・E・バッハ、ギターのためのトランスクリプション集』(ABCD244)、「変奏曲」をテーマにした『変化はやってくる』 (ABCD313)、オストロボスニア室内管弦楽団が共演したコルピヤーコの作品集 (ABCD345)などのアルバムは、「技巧」を聞かせるといったスタイルとは一線を画した、知的で誠実、遊び心をもった音楽が、音楽ファンと批評家の両方から高い評価を受けてきました。
クメラとアンサンブルによる新しいアルバム『不思議な仲間がいて』はギターのための「折衷的」室内音楽集です。「夜の旅」がサブタイトル。「この旅には3 つのステージがある。東洋の不条理主義と社会不安から旅が始まり、かなり歯切れのいいフィノ=ウゴルの楽器と音色の『どんちゃん騒ぎ』を経て、西洋の大草原と不思議な安らぎに至る。移動手段は、伝統的な趣のブルースのワゴン。熱狂的だった旅立ちは、しだいに深い満足に、そして、夜の平原をベランダから黙って眺めているような、静かな瞑想に変わる」(クメラ)。このプログラムによるコンサートがあり、つづいてCDのためのセッションが行われました。ファーゲルドとトゥオメラの曲は初録音です。
 

ABCD 363
(CD+
Blu-ray Disc Audio)
\4000
ペトリ・ニエミネン(作曲・編曲):
 The Brightest Matter(もっとも明るいもの)

  1.Wait until *
  2.Prelude for Whales
  3.Mermaid Song *
  4.Well You Shouldn’t *
  5.Pohjoinen *
  6.Theme for June +
  7.Time to Run +
  8.New Year’s Night *
  9.Trip of Lunatic *
アヌ・コムシ(ソプラノ)* 
ヨルマ・カレヴィ・ロウヒヴオリ(トランペット)+
ヴェリ=ペッカ・クルイェンニエミ
 (トランペット、フリューゲルホルン)*
ペトリ・ニエミネン・アンサンブル
ペトリ・ニエミネン
 (テナーサックス、バスクラリネット、
  バリトンサックス、アルトフルート)
アルト・ピースパネン(ピアノ)
ヴィレ・ラウハラ(ベース)
シモ・ライホネン(ドラムズ)
ケパ・ケットゥネン(ドラムズ)
 ALBA から遂にBDオーディオ発売

 録音:2012 年6 月4 日、18 日、2013 年6 月12 日 Studio JJ(タンペレ、フィンランド)/Jazz、61’67
 制作: ペトリ・ニエミネン 録音: ユーソ・ノルドルンド

 注目のハイレゾフォーマット、ブルーレイ・ディスク・オーディオが遂にALBA からリリースされます。
 ペトリ・ニエミネンはフィンランドのミュージシャン。とりわけ知られているのが、映画、テレビ、演劇の分野での作曲活動です。教育者としても評価が高く、タンペレ音楽院ではサクソフォーンとクラリネットのクラスを教えています。新しいアルバム『The Brightest Matter(もっとも明るいもの)』では、ニエミネンのジャズ作品が、彼のアンサンブルにソプラノのアヌ・コムシと、トランペットのロウヒヴオリとクルイェンニエミを加えたメンバーで演奏されます。
 ロックとクラシカル音楽の影も見えるプログレッシヴ・ジャズ。『アヌ・ コムシ、エイノ・レイノの詩を歌う』をはじめとする知的な企画のアルバムで知られるコムシが、ペトリ・ニエミネン・アンサンブルのミュージシャンたちと一緒に素敵にスウィングします。歌詞はすべて英語です。
 このアルバムのパッケージには2 枚のディスクが収められています。1 枚は通常のCD、もう1 枚は、同じセッションの音楽をステレオと、5.1 と7.1 のマルチチャンネルの録音で収めた Blu-ray Disc Audio のディスクです。

 [Blu-ray Disc Audio ディスクには、インデックスを除き、映像は収録されていません。CD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC で再生してください]




LSO


Britten: The Turn of the Screw
LSO 0749
(2SACD HYBRID)
\4000→\3690
コリン・デイヴィス追悼公演
 ブリテン:「ねじの回転」
アンドルー・ケネディ(T 前口上,ピーター・クイント)
サリー・マシューズ(S 家庭教師)
マイケル・クレイトン=ジョリ(Bs マイルズ)
ルーシー・ホール(S フローラ)
キャサリン・ウィン=ロジャース(Ms グロース夫人)
キャサリン・ブロデリック(S ジェスル嬢)
リチャード・ファーンズ(指)
ロンドン交響楽団
 コリン・デイヴィス追悼公演
 ブリテンの心理劇オペラの傑作「ねじの回転」次代の英国オペラ界を担う俊英、ファーンズの指揮!

 録音:2013 年4 月16、18 日、ロンドン(ライヴ録音)/110分32秒

 2013 年4 月16、18 日、ロンドンのバービカン・センターでブリテンの「ねじの回転」が演奏会形式で上演されました。本来、この上演はロンドン交響楽団の前首席指揮者コリン・デイヴィスが指揮する予定でしたが、数ヶ月の体調不良の末、公演直前の4 月14 日に亡くなってしまいました。この上演は図らずも追悼公演になってしまったのです。出演者たちの思いが一つになっていることは、録音を通しても実感できることでしょう。
 代役指揮者はリチャード・ファーンズ。1964 年生まれの英国の中堅指揮者。日本ではまだ知名度は低いでしょうが、北イングランド、リーズのオペラ・ノースの音楽監督を2004 年から務め、意欲的な上演を立て続けに成功させて名声を高めつつある人物。遠からず国際的人気指揮者になることでしょう。その冴えた劇場感覚はこの演奏からも十分伝わってきます。「ねじの回転」は2010 年に演奏したことがあるそうです。
 キャストは適材適所。家庭教師のサリー・マシューズは、LSO シリーズではお馴染みの英国のソプラノ。透明感のある美声がこの役にピタリです。ピーター・クイントのアンドルー・ケネディは1977 年、英国生まれの若いテノール。バロック音楽やモーツァルトのテノールとして人気が高い美声のテノールですが、ミステリアスな雰囲気と声の張りにも不足はなく、クイントは当り役でしょう。重要な役であるグロース夫人には、英国のベテランのメッゾソプラノ、キャサリン・ウィン=ロジャースを起用。そしてマイルズ少年はマイケル・クレイトン=ジョリ君が天使の声で歌っています。
 デイヴィス追悼で聞くにしても、次世代のオペラ界の担い手を耳で知るにも、新しい世代の歌手を目当てにするも、いずれにしても注目の録音です。




ORFEO D’OR


Verdi: Ernani
ORFEOR 861132
(2CD)
\4600→\4190
小澤、ウィーン国立歌劇場音楽監督就任前の「エルナーニ」
 ヴェルディ:「エルナーニ」
ニール・シコフ(T エルナーニ)
ミシェル・クライダー(S エルヴィーラ)
カルロス・アルヴァレス(Br ドン・カルロ)
ロベルト・スカンディウッツィ(Bs シルヴァ)
リリアーナ・チューカ(S ジョヴァンナ)
ベネディクト・コーベル(T ドン・リッカルド)
アイク・マルティロシャン(Bs ヤーゴ)
小澤征爾(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団
 小澤征爾のヴェルディ!ウィーン国立歌劇場音楽監督就任前の「エルナーニ」
 シコフ、クライダー、アルヴァレス、スカンディウッツィと豪華キャスト!

 録音:1998 年12 月11 日/DDD、122 分25 秒

 小澤征爾はご存知の通り2002 年から2010 年までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めましたが、その就任の少し前に同劇場に出演して好評を獲た「エルナーニ」のライヴ録音が登場しました。「エルナーニ」は1870 年代にはウィーン国立歌劇場の人気演目で、その後も1925 年まで散発的に上演がありましたが、それを最後に上演が途絶えてしまいました。73 年ぶりの上演とあってウィーン国立歌劇場は力を入れました。12 月という重要な時期に新演出(グレアム・ヴィック)でお披露目。タイトルロールには、情熱的で破滅的人物を歌わせたら天下一のニール・シコフ。難役エルヴィーラには、「ナブッコ」のアビガイッレでも楽々歌いこなせるミシェル・クライダーと二人の実力の高い米国人歌手を起用、国王ドン・カルロには、1990 年代半ばに急速に国際的評判を高めていたカルロス・アルヴァレスを、シルヴァにはこの役を得意とするロベルト・スカンディウッツィを起用、ツボを押さえた配役になっています。そして指揮者は、イタリア人マエストロでもウィーンの常連指揮者でもなく、小澤征爾を起用。小澤がウィーン国立歌劇場の新制作上演の指揮を任されるのはこれが初めてのことでした。小澤ならではの活気のある音楽によって若き日のヴェルディの傑作が新鮮味を取り戻し、上演の成功に大きく寄与しました。小澤はこの後、ウィーンに限らずヴェルディのオペラはあまり指揮していませんので、小澤のヴェルディというだけでも貴重です。
 ORF によるデジタル収録で、音の状態も上々です。




CAPRICCIO

C5167
(2CD)
\2600
フリードリヒ・ハイダー(指揮)&ケルン放送
 J.シュトラウス 2世:喜歌劇「こうもり」全曲
アイゼンシュタイン…パウス・アルミン・エーデルマン(バリトン)/
ロザリンデ…アガ・ミコライ(ソプラノ)/
アデーレ…チェン・ライス(ソプラノ)/
アルフレード…ライナー・トロスト(テノール)/
看守のフランク…セバスティアン・ホーレック(バス)/
ファルケ博士…ミルジェンコ・トルク(バリトン)/
ブリント…ユルゲン・ザッヒャー(バリトン)/
オルロフスキー公爵…ナターシャ・ペトリンスキー(メゾ・ソプラノ)/
イーダ…ザビーネ・カールハンマー(ソプラノ)/
ケルン放送合唱団/
ケルン放送管弦楽団/
フリードリヒ・ハイダー(指揮)
 1874年に初演されたこの「こうもり」は数あるウィンナ・オペレッタの中でも最高峰とされる作品です。
 親しみやすいメロディーとエスプリの効いた物語は、現在でも世界中の歌劇場で演奏されています。
 フリードリヒ・ハイダーは「オペラ指揮者」としてのキャリアを存分に発揮、この一夜の騒乱を見事に描き出すことに成功しています。要所要所に名手を配した豪華な歌手陣にも注目です。
 世界の誰もが褒めたたえるシャンパンのような香り高き演奏をどうぞ!



 

CD ACCORD

ACD-195
\2000
ピョートル・モス:弦楽のための「シャガール」
 1-5.弦楽四重奏曲 第4番「シャガール」(2007)/
 6-11.メゾ・ソプラノと弦楽四重奏のための「一日の絆」/
 12.弦楽四重奏のための「献呈」
オピウム弦楽四重奏団
<メンバー:
アグニェスカ・マルシャ(第1ヴァイオリン)/
アンナ・シャリンスカ(第2ヴァイオリン)/
マグダレーナ・マウェッカ=ウィピック(ヴィオラ)/
オルガ・ウォサキエヴィッツ=マルチニアク(チェロ)>/
ヤドヴィカ・ラッペ(アルト)
録音 2012年-2013年 ポーランド放送 ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ&第2スタジオ
 現代ポーランドの作曲家、ピョートル・モス(1949-)の意欲的な作品「シャガール」。彼はナディア・ブーランジェとピョートル・ペルコフスキに師事した作曲家で、21世紀の現在に新古典派の潮流を持ち込みながらも、常に新しいものを探究するという好奇心に満ち溢れた人です。
 このアルバムは「シャガール」と題されたものであり、これはシャガールの絵画をそのまま音にしたのではなく、絵画から連想される多くのもの…恋人たちの雰囲気やサーカス、戦争、イヴェントなどを思い起こさせるものです。またシャガールが生活した様々な国、ロシア、フランス、アメリカの風景も感じさせる音楽です。




GPR RECORDS


GPR10013
\2600
パトリシア・ラセット-Diva on Detour
 1.ガーシュウィン(1898-1937):Get Happy/
 2.ヒューゼン(1913-1990):Carnival in Flanders: Here's that Rainy Day /
 3.ジョン・ラトウシェ(1917-1957):Not a care in the world/
 4.マット・デニス(1914-2002):Angel Eyes/
 5.スティーヴン・ソンドハイム(1930-):I'm Calm /
 6.グランズベール(1910-2001):Milord/
 7.グランズベール:Padam-Padam/
 8.ルイギ(1916-1991):La Vie en rose/
 9.アーレン(1905-1986):A Star Is Born: The Man That Got Away/
 10.ロジャーズ(1902-1979):To Keep My Love Alive/
 11.アーレン:Come Rain or Come Shine/
 12.ロジャーズ:Where or When/
 13.フィッシャー(1876-1953):You've Changed/
 14.グランド(1919-2007):Guess Who I Saw Today/
 15.マンデル(1925-):Where Do You Start?/
 16.ポーター(1891-1964):Kiss Me, Kate: So In Love/
 17.デュモン(1929-):Mon Dieu/
 18.ソンドハイム:Not a day goes by
パトリシア・ラセット(ソプラノ)/
グレイグ・テリー(ピアノ)
メトロポリタン歌劇場で活躍するソプラノ、パトリシア・ラセット。彼女は以前カリタ・マッティラの代役としてトスカを歌い、その存在を強くアピール。最近ではその歌唱がライヴビューイングでも紹介されるなど人気急上昇中の人です。このアルバムではミュージカルやキャバレー・ソングを熱唱。驚異的な存在感と歌唱力を見せつけます。ステキな1枚です。
 

GPR11012
\2600
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ&マイケル・ダグラス:朗読集
 1.ランナウェイ・バニー(音楽:G.ローヴェン)/
 2.プーランク(1899-1963):小象ババールのお話(英語版)/
 3.グレン・ローヴェン:グッドナイト・ムーン(朗読とピアノ版)/
 4.インディアン・サマー/
 5.グレン・ローヴェン:グッドナイト・ムーン(合唱版)
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(朗読)…1.4/
マイケル・ダグラス(朗読)…2/
マーク・ストーン(バリトン)…3/
GPRフェスティヴァル合唱団…5/
TRIO21(アンサンブル)…1.4/
イアソン・ウィルス(ピアノ)…2/
グレン・ローヴェン(ピアノ)…3
オスカー賞受賞、キャサリン・ゼタ・ジョーンズとマイケル・ダグラスをフィーチャーした素晴らしい1枚です。小さなウサギの冒険物語「ランナウェイ・バニー」での躍動感あふれる音楽(こちらの方が分量が多い)と楽しい語り、そして有名な「象のババール」。ロマンティックな「グッドナイト・ムーン」など味わい深い朗読が耳に心地よく響きます。もちろん英語のリスニング練習にもぴったりです。
 
GPR12012
\2600
チャールズ・カストロノーヴォ:ナポリの歌曲集
 1.ファルヴォ(1874-1936):Guapparia/
 2.カニーオ(1875-1949):O surdato 'nnammurato/
 3.ヴィアン(1918-1966):Luna rossa/
 4.ディ・カプア(1864-1917):Maria, Mari/
 5.デスポジト:Anema e core/
 6.ガムバルデッラ(1873-1913):Comme facette mammeta?/
 7.A.デ・クルティス(1898-1967):Malafemmena/
 8.E.A.マリオ(1884-1961):Io,'na chitarra e 'a luna /
 9.E.A.マリオ:Canzone appassiunata/
 10.ナルデッラ(1879-1950):Chiove/
 11.ファルヴォ:Dicitencello vuie/
 12.マリオ・コスタ:Scetate! /
 13.カルディッロ(1874-1947):Core 'ngrato/
 14.コットラウ(1872-1879):Santa Lucia /
 15.ガムバルデッラ:Marenariello/
 16.G.デ・クルティス(1860-1926):Carmela/
 17.チオフィ(1907-1976):Na sera 'e maggio/
 18.マリオ・コスタ:Catari/
 19.エッリコ・ペンニーノ:Pecche?/
 20.伝承曲:U sciccareddu
チャールズ・カストロノーヴォ(テノール)/
Sweet Nectar
世界的知名度を誇るイタリアのテノール、カストロノーヴォが歌う「ナポリの歌」。熱き血潮が燃える素晴らしい声が魅力です。バックを務めるSweet Nectarが、これまた絶品。曲のいくつかは、グレン・ローヴェンによる新しい英語訳です。誰もが知っている「サンタ・ルチア」のシンプルな風情や、「カタリ・カタリ」の絶唱など泣かせてくれる場面満載です。
 
GPR5B013
\2600
CLASSICAL JAZZ 〜ゲーリー・ハーズとニューヨーク・アンサンブルによるアレンジと演奏
 1.Night Music-ショパン:夜想曲 Op.15-3/
 2.Pyotr's Piano Concerto-チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/
 3.A Bit of Brahms-ブラームス:交響曲 第3番 第3楽章/
 4.Maurice's Pavane-ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/
 5.Gabey's Pavane-フォーレ:パヴァーヌ/
 6.Freddie Goes To Church-ショパン:エチュード Op.10-3/
 7.Feelin'Pretty-バーンスタイン&ソンドハイム:“I Feel Pretty”/
 8.Seriously Pathetique-ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」第2楽章/
 9.Paradise is Strange-ボロディン:イーゴリ公より「だったん人の踊り」/
 10.Yes,It's Magic-ショパン:前奏曲 第20番 ハ短調/
 11.In the Beginning-ショパン:前奏曲 第4番 ホ短調/
 12.Basically Bach-J.S.バッハ:G線上のアリア
ゲーリー・ハーズ(ベース&アレンジ)/
ニューヨーク・アンサンブル
 「ありがちなアルバム」と見過ごすなかれ。確かにクラシック作品のジャズ・アレンジなんて数多く存在しますが、このアルバムは原曲のチョイスも最高。よくぞここまで美しいメロディを集めたものだ。と感心してしまうほどの選曲です。もちろんアレンジも上品でユニーク。クラシック好きにもジャズ好きにも満足いただける1枚です。




LPO


LPO-74
\2400
ジュリアン・アンダーソン:作品集
 1-5.ファンタジア/6.発狂した月/
 7-9.天国の発見
  <Part1.天国からのこだま/Part2.通りにて/Part3.讃歌>
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)…1-6/
ライアン・ウィグルスワース(指揮)…7-9
録音 2011年12月3日…1-5, 2011年3月19日…6, 2012年3月24日…7-9 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 マーク=アンソニー・ターネイジの後任としてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の「コンポーザー・イン・レジデンス」(20世紀後半から用いられるようになった音楽用語で、オーケストラが特定の作曲家に意見を求め、新作を委嘱するシステム)に就任した作曲家ジュリアン・アンダーソン(1967-)。
 このアルバムは彼の作品集の初リリースとなります。
 彼は現在イギリスのギルドホール・スクールで作曲の教授として活躍し、その作品は世界中で広く愛されています。
 先鋭的なタネージの作風とは若干異なる抒情性を持った作品も多く、これからのリリースが大変期待されています。
 


LPO-75
\2400→\2190
ユロフスキ&ロンドン・フィル
 ブラームス:交響曲 第3番&第4番

  1-4.交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90/
  5-8.交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
録音 2011年10月27日…1-4, 2011年5月28日…5-8 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 ユロフスキとLPOのブラームス(1833-1897)は、第1番と第2番の2008年の録音がすでにリリースされていて(LPO-0043)、この新鮮な解釈は「LPOにおける新しい時代」を告げるとともに、ブラームスの演奏についても新しい境地を開いたものとして高く評価されました。
 今回の第3番と第4番は更に深化した演奏であり、第3番の第1楽章中間部での凄みの効いた低音部や、第3楽章の哀愁に満ちた部分など耳を欹てる箇所満載のブラームスです。
 第4番がまた素晴らしいもので冒頭の1音から衝撃的!小技大技効きまくり!弦のうねり、色彩感、そして終楽章での低声部の処理のやり方。全く驚くばかりのブラームスです。



ユロフスキ&ロンドン・フィル
ブラームス:交響曲 第1番&第2番

LPO-0043
(2CD)
\2600→¥2390
ブラームス:
 CD1.交響曲第1 番ハ短調 Op.68/
 CD2.交響曲第2 番ニ長調 Op.73
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)/
ロンドン・フィル
今もなお、数多くの新録音が発売される偉大なるブラームスの交響曲。この激戦区にまた新たな名演を投入いたします。最近活躍が目覚ましい、ロンドン・フィルハーモニーの首席指揮者ユロフスキの斬新な解釈は全ての人をうならせるに違いありません。第1 番の冒頭は、目が覚めるほどの快速テンポでありながらも、ベートーヴェンの時代から連なる、重厚さと苦渋に満ちた表現はしっかり守るというスゴワザをやってのけます。終楽章でのカタルシスも期待通りです。第2 番は全編が流麗さに富み、至るところで様々な啓示が見てとれます。オーケストラの響きも暑苦しくなく、スマートに響かせながらも必要な部分はしっかり聞こえるという素晴らしさ。ドイツのオーケストラとはまた違う柔軟な音色が特色です。

録音 2008 年5 月25 日…第1 番、2008 年9 月27 日…第2 番 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール


ユロフスキ指揮LPO 好評発売中
 LPO-4 ラフマニノフ:交響詩「死の島」/交響的舞曲
 LPO-7 ターネジ:作品集
 LPO-9 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
 LPO-37 ブリテン:二重協奏曲/ブリッジの主題による変奏曲
 LPO-39 チャイコフスキー:交響曲第1番&第6番
 LPO-43 ブラームス:交響曲 第1番&第2番
 LPO-47 ホルスト:惑星
 LPO-50 バッハ,メンデルスゾーン 他クリスマス・アルバム
 LPO-51 ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉
 LPO-53 ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番&第2番
 LPO-54 マーラー:交響曲 第2番「復活」
 LPO-58 オネゲル:交響曲 第4番 他
 LPO-64 チャイコフスキー:交響曲第4番&第5番
 LPO-66 ターネジ:作品集
 LPO-70 マーラー:交響曲 第1番




OEHMS


OC879
\2300
アレクセイ・ゴルラッチ:ベートーヴェン・リサイタル
 ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827):
  1-3.ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」Op.8/
  4-6.ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2/
  7-9.ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 「テンペスト」Op.31-2
アレクセイ・ゴルラッチ(ピアノ)
録音 2013年7月4-6日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 若き逸材アレクセイ・ゴルラッチ。彼は1988年ウクライナに生まれ、12歳の時にベルリン芸術大学にてM.ヒュッヘに師事。19歳の時にはカーネギー・ホールで演奏し高い評価を受けています。様々なコンクールで上位入賞し、最近では2011年のミュンヘン国際コンクールで優勝。一躍注目を浴びています。
 それ以前に日本では2006年の浜松国際ピアノコンクールで優勝を飾っており、世界に先駆けて日本での人気を勝ち得ている人としても知られています。このアルバムは彼が最も得意としているベートーヴェン。収録されているのは「悲愴」を始めとする超人気曲3曲ですが、どれもがまるで初めてこの世に生まれてきたかのような瑞々しさと、厳粛さを纏った素晴らしい演奏で、例えば「悲愴」の第2楽章の天国的な美しさなどは、この若きピアニストの類い稀なる資質にほれぼれする他ありません。
 

OC846
(2CD)
\3000
ブリタニック・オルガン 第7集 〜ヴェルテを弾くスイスのオルガニストたち
<CD1>
 1.マルコ・エンリコ・ボッシ(1861-1925):祝祭行進曲 Op.118-8
   ヴェルテ・ロール1068(マスター)/
 2.ワーグナー(1813-1883):ローエングリン-エルザの婚礼参進
  ヴェルテ・ロール1077(マスター)/
 3.ウジェーヌ・ジグー(1844-1925):スケルツォ
  ヴェルテ・ロール1069(マスター)/
 4.カール・アドルフ・ロレンツ(1887-1923):
   「ホーム・スイート・ホーム」の主題による変奏曲 Op.72-4
    ヴェルテ・ロール1071(マスター)/
 5.A.J.E.マイリー(1833-1918):荘厳な行進曲
  ヴェルテ・ロール1072(マスター)/
 6.サン=サーンス(1835-1921):奇想曲 Op.2-7
  ヴェルテ・ロール1073(マスター)/
 7.フランク(1822-1890):英雄的小品
  ヴェルテ・ロール748(マスター)/
 8.サン=サーンス:婚礼祝福 Op.8
  ヴェルテ・ロール4016(マスター)/
 9.レーガー(1873-1916):アヴェ・マリア Op.80-5
  ヴェルテ・ロール742(コピー)/
 10.J.S.バッハ(1685-1750):トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
  ヴェルテ・ロール751(マスター)/
<CD2>
 1.J.S.バッハ:トッカータ ヘ長調 BWV540
  ヴェルテ・ロール2052(マスター)/
 2.スウェーリンク(1562-1621):「わが青春はすでに過ぎ去り」による変奏曲
  ヴェルテ・ロール2062(マスター)/
 3.スウェーリンク:緑の菩提樹の下で-アルマンド
  ヴェルテ・ロール2063(マスター)/
 4.シャイト(1587-1654):パッサメッツォ 12の変奏曲
  ヴェルテ・ロール2059(マスター)
 5.テオドール・デュヴォワ(1837-1924):光あれ
  ヴェルテ・ロール1059(マスター)/
 6.デュヴォワ:田園の歌 ハ短調
  ヴェルテ・ロール1278(コピー/マスター)/
 7.デュヴォワ:アレルヤ(子らよ、ほめまつれ)
  ヴェルテ・ロール1282(マスター)/
 8.アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):ノエル・エレヴェーション 第6番
  ヴェルテ・ロール1313(マスター)/
 9.ギルマン:ソナタ ハ短調 Op.80-5 第1楽章
  ヴェルテ・ロール1056(マスター)/
 10.ギルマン:ソナタ ハ短調 Op.80-5 第2楽章
  ヴェルテ・ロール1057(マスター)/
 11.ギルマン:ソナタ ハ短調 Op.80-5 第3楽章
  ヴェルテ・ロール1058(マスター)
<CD1>
フランツ・ヨーゼフ・ブライテンバッハ…1-6/
パウル・ヒンダーマン…7-10/
<CD2>
カール・マッティ…1-4/
ヨハン・ヤコブ・ネイター…5-11
録音 2013年4月 スイス ゼーヴェン、自動演奏楽器博物館
Musical Direction: David Rumsey, Technical Direction: Daniel Debrunner, Recording Supervision, Editing and Mastering: Andre Scheurer
 スイスは、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた内陸に位置する国であり、多くの国際機関の本部が置かれることでも知られる「多言語国家」です。当然、様々な国の文化の影響を受けていますし、永世中立国であるが故に多くの文化的な遺産や教会を有し、歴史的価値のあるオルガンも数多く存在しています。そんな楽器をスイスのオルガニストだちは演奏してきました。
 また時計などの精密機器の工場でも知られる国であり、ブリタニック・オルガンが所蔵される「児童演奏楽器博物館」もスイスにあるのです。そんなスイスのオルガニストたちが遺したヴェルテのロールを所縁の地で復元したのがこのアルバムです。時を超えて蘇る響きをお楽しみください。
 

OC880
\2300
ウィリアム・ヨン:モーツァルトを弾く
 ウォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  1-3.ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K282/
  4-6.ピアノ・ソナタ イ短調 K310/
  7-9.ピアノ・ソナタ ハ長調 K330/
  10-12.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K570
ウィリアム・ヨン(ピアノ)
録音 2013年3月1-3日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 若き韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのOEHMSデビュー・アルバムです。彼は他のレーベルからショパンのピアノ協奏曲やシューベルトの即興曲集、他、ロマン派のいくつかの作品をリリースしています。華麗なタッチはもちろんのこと、彼の特筆すべき点は、リリカルな音楽性と詩情溢れる解釈でしょうか。
 例えばショパンの2番の協奏曲での、美しい歌い回しは若干線の細さを感じさせるものの、穏やかで甘く、第2楽章の劇的な部分でも決して声を荒立てることのない上品さには驚くばかりでした。
 このモーツァルトでは、ロマン派の音楽のような甘さは影をひそめるものの、全体に漂う爽やかさと清冽さがたまりません。木立の中を駆け抜ける風のようなモーツァルト。いかがでしょうか?
 
OC430
\2000
ベルント・グレムザー(ピアノ)
 メンデルスゾーン:ピアノ作品集

 1-16.無言歌集(抜粋)
  <第1巻 Op.19-1 ホ長調/第1巻 Op.19-5 嬰ヘ短調/
   第2巻 Op.30-6 嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌 第2」/
   第3巻 Op.38-2 ハ短調/第6巻 Op.67-4 ハ長調/
   第5巻 Op.62-1 ト長調/第5巻 Op.62-3 ホ短調「葬送行進曲」/
   第1巻 Op.19-3 イ長調「狩人の歌」/第7巻 Op.85-4 ニ長調/
   第1巻 Op.19-6 ト短調「ヴェネツィアの舟歌 第1」/
   第4巻 Op.53-2 変ホ長調/第3巻 Op.38-6 変イ長調/
   第6巻 Op.67-2 嬰ヘ短調/第8巻 Op.102-5 イ長調/
   第6巻 Op.67-5 ロ短調/第5巻 Op.62-6 イ長調「春の歌」>/
 17-19.幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」Op.28/
 20.厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54/21-23.3つの練習曲 Op.104
ベルント・グレムザー(ピアノ)
録音 2012年6月16-18日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 2013年には名指揮者スクロヴァチェフスキとともに来日、心蕩けるショパンを演奏したグレムザー。彼の名前はすでにNAXOSを始めとした一連のアルバムでもおなじみです。幅広いレパートリーを持ち、ラフマニノフやプロコフィエフのエレガントで知的な解釈で知られる彼ですが、このアルバムでは一転、メンデルスゾーンの「無言歌」の抜粋を始めとした作品を演奏しています。
 お稽古にも使われる「無言歌」。譜読みは平易なものが多いのですが、実際に聴かせる演奏をするのはとても大変、ピアニストの資質がそのまま出てしまう恐ろしい曲集でもあるのです。もちろんグレムザーは1曲1曲を大切に、音の詩として表出しています。
 

OC862
(2CD)
\3000→\2690
ミリヤム・コンツェン(ヴァイオリン)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
<CD1>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 K207/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 K211/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 ト長調 K216/
<CD2>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 K218/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219/
 7-9.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 K271
   カデンツァ…ミリアム・コンツェン
ミリヤム・コンツェン(ヴァイオリン)/
バイエルン・カンマーフィルハーモニー/
ラインハルト・ゲーベル(指揮)
録音 2011年11月29日-12月3日 ミュンヘン バイエルン・音楽スタジオ
 前作「モーツァルト・イン・イタリー」(OC753)で素晴らしい演奏を聴かせたゲーベルとコンツェンが再び共演。今作ではモーツァルト(1756-1791)のヴァイオリン協奏曲を刺激的に、そしてじっくりと聴かせます。通常は5曲を数えるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲、彼らはあえてK271aのニ長調(現在では疑作とされることが多い)もカウントし、通し番号を付さずに演奏しています。この作品は自筆譜が紛失、現在では筆写譜のみが存在していて、「1777年7月16日、ザルツブルクで作曲」とイタリア語で書き込みがあるとされていますが、未だに彼の作品であるという確証は持たれておりません。演奏機会もごく稀ですが、ここでのコンツェンとゲーベルは、一つの作品としてこの曲をリスペクト。見事な音楽を創り上げています。コンツェンのヴァイオリンはいつものように美しさの極みであり、またゲーベルのアプローチも変わることなく、小編成のモダン楽器オーケストラを意のままに操り、小気味よい演奏を繰り広げています。
OC753…ミリアム・コンツェン&ゲーベル:モーツァルト・イン・イタリー 1770年、モーツァルト少年がイタリアを訪れた際に耳にした、あるいは影響を受けた作品を収録したものです。


企画の勝利
コンツェン&ゲーベル前作

OC-753
\2500→¥2290
モーツァルト・イン・パリ〜18世紀のイタリア音楽
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
 歌劇「ルッジェーロ」序曲
トーマス・リンリーJr(1756-1778):
 ヴァイオリン協奏曲へ長調
ヴェナンツィオ・ラウッツィーニ(1746-1810):
 シンフォニアニ長調
フランツ・ラモッテ(1751-1780):
 ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調
モーツァルト:交響曲ニ長調
 〔「アルバのアスカーニョJK.120(1 1 1 a)序曲〕
ミリヤム・コンツェン(vn)
ラインハルト・ゲーペル(指揮)
バイエルン・カンマーフィルハーモニー
 18世紀のイタリアは、大規模な芸術教育の国でした。北ヨーロッパの音楽の基本形式はイタリアの音楽形式であり、様々な国からイタリアヘ留学が行われていました。若干22歳で亡くなったモーツァルトと同じ歳のイギリス出身の卜−マス・リンリーJrは、モーツァルトとイタリアで出会い、モーツァルトでさえも彼を天才と認識していたらしい。当時最も人気の高かったハッセのこの作品は、モーツァルトの「アルバのアスカーニョ」に影響を与え、フラマン人のラモッテは、彼のスポンサーであったマリア・テレジーアによってイタリアに留学させられました。 元ムジカ・アンティクァ・ケルンのリーダー、ラインハルト・ゲーペルは、モーツァルトの音楽と彼らの音楽がつながっていたことを研究し、ここで演奏として証明するものです。ヴァイオリン・ソロには、ARTE NOVA時代からエームズ社長が育ててきたミリヤム・コンツェンが起用されています。
 【録音】2010年2月25〜28日バイエルン放送第1スタジオ[デジタル:セッション]

 
OC872
\2300
ヴルフィン・リースケ:ソルとジュリアーニを弾く
 1.フェルディナンド・ソル(1778-1839):練習曲 Op.35-第17番 /
 2.ソル:練習曲 Op.35-第22番/
 3.ソル:練習曲 Op.6-第11番/
 4.ソル:モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 Op.9/
 5-7.マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ソナタ ハ長調 Op.15/
 8.ソル:悲歌的幻想曲 Op.59/
 9.ソル:アンダンテ・モデラート/
 10.ジュリアーニ:前奏曲 Op.83-2/
 11.ジュリアーニ:前奏曲 第4番/
 12.ジュリアーニ:前奏曲 第5番/
 13.ジュリアーニ:変奏曲 Op.112
ヴルフィン・リースケ(ギター)
録音 2011年10月21-23日 ケルン WDR放送 第2ホール
 日本にも何度も来日経験のあるヴェテラン・ギタリスト、ヴルフィン・リースケによるソルとジュリアーニのギター作品集です。「ギターのベートーヴェン」の異名を取るスペイン・バルセロナ生まれのフェルナンド・ソル。そしてナポリでギターの魅力に取りつかれたマウロ・ジュリアーニ。この2人がいなければ、現在これほどまでにギター音楽が愛されることはなかったでしょう。ただこの2人の作風は若干違っており、当時としては先鋭的な音を使い、どちらかというとロマン派とみなされるソルの音楽に比べ、ジュリアーニは変奏曲形式を好み、美しいメロディに装飾を施していくというものが多く、またヴァイオリンとの二重奏にも素晴らしい作品を残しているのが特徴です。
 リースケの演奏は2人の個性を際立たせ、超絶技巧を織り込みながら各々の曲に強い主張を持たせています。
 

OC876
\2300
リュートの友たち
 1.シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス(1687-1750):幻想曲 変ロ長調/
 2-5.ヴァイス:リュートとマンドリンのためのコンセール
  (原曲:リュートとフルートのためのコンセール…
   フランク・レーアによるフルート=マンドリン・パート再構築)/
 6.ヴァイス:前奏曲 ニ短調/
 7-10.エルンスト・ゴットリープ・バロン(1696-1760):
  フラウトドルチェとリュートのためのコンチェルト(組曲)/
 11.ヴァイス:幻想曲 ハ長調/
 12-17.J.S.バッハ(1685-1750)/ヴァイス:
  リュートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1025/
 18.ヴァイス:チャコーナ イ長調
アクセル・ヴォルフ(リュート)/
アンナ・トルゲ(マンドリン…2-5)/
ドロテー・オベルリンガー(ブロックフレーテ…7-10)/
クリストフ・アンゼルム・ノル(チェンバロ)…12-17
録音 2012年5月30日-6月2日 ノイマルクト,ライトシュターデル
 現代最高のリュート、ギター奏者アクセル・ヴォルフ。彼はハンス・ミヒャエル。コッホに師事し、ナイジェル・ノース、ホプキンスン・スミスのマスター・コースを受講し、ロルフ・リスレヴァントにも師事し研鑽を重ねて来ました。
 OEHMSレーベルを始め、これまでにも何枚ものCDをリリース。演奏活動も活発に行っています。
 このアルバムは輝かしさと仄暗さが相俟った独特の静かな音楽で知られるヴァイスの作品を中心に収録した1枚です。彼のオリジナルの作品のいくつかを冒頭に置き、やはり素晴らしいリュート作曲家であるながら、あまり知られる事のなかったバロンのソナタを1曲。そしてヴァイスが編曲したバッハの「ヴァイオリンとチェンバロのための組曲」のリュート版、またヴァイスのオリジナル作品を最後に置くというプログラムで、曲の間に流れる親密な空気が、そのまま演奏家たちの間に流れているというもの。「FRIENDS」と言う言葉がぴったりの1枚です。
 

OC894
(2CD)
\3000
エレン・ティスマン:ショパンを弾く 第2集
フレデリック・ショパン(1810-1849):
<CD1>
 1.バラード 第1番 ト短調 Op.23/2.マズルカ ト短調 Op.24-1/
 3.マズルカ ハ長調 Op.24-2/4.マズルカ 変イ長調 Op.24-3/
 5.マズルカ 変ロ短調 Op.24-4/6.バラード 第2番 ヘ長調 Op.38/
 7.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/
<CD2>
 1.夜想曲 ロ長調 Op.9-3/2.バラード 第3番 変イ長調 Op.47/
 3.幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61/4.バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
エレン・ティスマン(ピアノ)
録音 2012年9月18-20日 スイス Arc en Scenes, Salle de musique, La Chaux-de-Fonds
 エレン・ティスマンは1982年生まれ。パリ音楽院で学び、ケルン音楽大学でローラン=エマールに20世紀音楽を、更にウィーンでオレグ・マイセンベルクに学びました。2006年ダルムシュタット・ショパン国際コンクールで優勝。もっぱら現代音楽を演奏するピアニストとして知られていましたが、2010年、ショパン国際ピアノ・コンクールのファイナリストとなりその存在が注目されました。
 彼女のショパンアルバムはこれが2枚目であり、コンクール参加前に収録された第1集の「ピアノ・ソナタと前奏曲集」は独特の乾いたタッチ(とりわけソナタ2番の終楽章が面白い)とユニークな解釈が評価されています。この第2集は2012年の録音で、彼女の成長もよくわかるもの。バラエティに富んだ選曲も聴きどころです。
第1集…OC752 ピアノ・ソナタ 第2番&24の前奏曲集




PALADINO


Clara Schumann’s Piano
PMR-28
\2000→\1890
クララ・シューマンのピアノ
 1.音楽の夜会 Op.6-1:トッカータ/
 2.音楽の夜会 Op.6-2:ノットゥルノ/
 3.即興曲 ト長調「ウィーンの思い出」Op.9/
 4-7.ピアノ・ソナタ ト短調/8-10.3つのロマンス Op.11/
 11-14.4つの束の間の小品 Op.15/15.3つのロマンス Op.21-1 イ短調
オイゲニーエ・ルッソ(ピアノ…Johann Baptist Streicher &
Sohn, Wien, 1868, inv.-Nr.SAM 634)
 現在、ウィーンの美術史美術館にコレクションされているこのピアノは、1870年1月19日にムジークフェラインの室内楽ホール「ブラームス・ザール」のオープニングで演奏したものです。非常に美しい装飾が施された小ぶりのピアノからは、想像通りの、上品で奥ゆかしく表情豊かな音色が紡ぎ出されます。
 もちろん選ばれている曲も全て彼女自身の作品。作曲家としても素晴らしい才能を有していた彼女だけあって、どの曲も濃密な情感に満ちた美しく優しい風情を見せてくれます。
 

Bach, J S: Goldberg Variations, BWV988
PMR-32
\2000→\1890
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 ミカエル・ツァルカ(クラヴィコード)
録音 2012年12月1.2日 ドイツ,ベルリン ロキシー・スタジオ
 現在、CDのカタログを検索すると、山のように出てくる「ゴルトベルク変奏曲」のアルバム。それだけ演奏したい人が数多く存在する永遠の名曲です。このツァルカの演奏は、まず楽器選びから念が入っています。まず様々な楽器を弾き比べること…ハープシコード、チャンバーオルガン、クラヴィコード、スクエアピアノ、フォルテピアノ、そしてモダンピアノ。最終的に彼が選んだのは2台の音色の違うクラヴィコードでした。抒情的な音色を持つ1796年製のChristoph Georg Schiedmayerモデル。そして18世紀後半のドイツ・スウェーデンモデル。これらを各々の変奏で弾き分け、その絶妙な音と表現力の違いを醸し出すことに成功しています。
 彼における「ゴルトベルク変奏曲」の解釈は自由で即興的なものであり、この試みもまた、バッハ演奏に新たな方向性をもたらすものと言えるでしょう。
 

Jakob Stainer’s Instruments
PMR-34
\2000→\1890
ヤコプ・シュタイナーの楽器
 1-3.ビーバー(1644-1704):技巧的で楽しい合奏-パルティータ 第6番 ニ長調/
 4-8.ウィリアム・ヤング(1610-1662):ヴィオラ・ダ・ガンバのための小品/
 9-13.ビーバー(1644-1704):バレット/
 14.D.ガブリエリ(1659-1690):
  無伴奏チェロのためのリチェルカーレ 第3番 ニ長調/
 15.D.ガブリエリ:無伴奏チェロのためのリチェルカーレ 第2番 イ短調/
 16.ビーバー:パッサカリア ト短調
マリア・バーダー=クビツェク(バロック・ヴァイオリン)…1-3.16/
アニタ・ミッテラー(バロック・ヴァイオリン)…1-3.9-13/
クリストフ・コワン(バロック・チェロ)…1-8.14.15./
ゴードン・マレイ(オルガン)…1-3
録音 2003年5月8-12日 ウィーン,ザムルンク・アルター・ムジークインストゥルメンテ

 2004年に4000円近い価格でウィーン美術史美術館から取り寄せていたあの幻の名盤が復活。

 ヴォルフルの弦楽四重奏曲集(pmr0023)に続くウィーン美術史美術館とのコラボレーションから生まれたアルバムです。ここでも、これらの楽器を演奏するのはコンンチェントゥス・ムジクスのメンバーからなるモザイク弦楽四重奏団。冒頭のビーバーから華麗でぬくもりのある響きがはじけます。
 トラック16のパッサカリアは、あの「ロザリオのソナタ」の最終部分であり、バッハのシャコンヌに匹敵する独奏ヴァイオリンのための名作です。何とも切なく響き渡るヴァイオリンの音色には、思わず背筋がぞくぞくするほどの興奮を感じることでしょう。200年以上の時を経て奏でられる美しい音色をお楽しみください


第1弾


ヴォルフル:弦楽四重奏曲集 Op. 4, No. 3, Op. 10, Nos. 1 and 4 (モザイク・クァルテット)
PM-R0023
\2000→\1890

ウィーン美術史美術館発〜モザイク弦楽四重奏団
 ヴェルフル:弦楽四重奏曲集
 1-4.弦楽四重奏曲ハ短調 Op.4 No.3/
 5-8.弦楽四重奏曲ト長調 Op.10 No.4/
 9-12.弦楽四重奏曲ハ長調 Op.10 No.1
モザイク弦楽四重奏団
 ウィーン美術史美術館とのコラボレーションから生まれた、歴史的にも価値あるアルバムです。ヴェルフル(1773-1812)はザルツブルクに生まれ、ミヒャエル・ハイドンとレオポルド・モーツァルトに音楽を学び、ピアニストとしても名声を馳せました。「ベートーヴェンのライバル」としても知られ、ピアノで決闘を挑み、引き分けたという逸話もあったりします。作品は、古典派の様式を守った整然としたものですが、時として突如迸る楽想がとても魅力的です。ここで使われているのは、「ウィーンのストラディヴァリ」の異名を持つ1753年生まれのフランツ・ガイセンホーフが制作した楽器で、塗料や楽器の形などに特徴があることで知られる銘器です。
 この楽器を演奏するのはコンンチェントゥス・ムジクスのメンバーからなるモザイク弦楽四重奏団。200年以上の時を経て奏でられる美しい音色をお楽しみください。詳細なブックレットも興味深いところです。

 

Leopold Mozart’s Violin
PMR-40
\2000→\1890
レオポルド・モーツァルトのヴァイオリン
 1-2.ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  ヴァイオリン・ソナタ 第22番 イ長調 K305/
 3-5.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第23番 ニ長調 K306/
 6-7.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第21番 ホ短調 K304/
 8-10.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第32番 変ロ長調 K454
マリア・バーダー=クビツェク(ヴァイオリン)/
リチャード・フラー(ピアノ)
録音 2013年1月13-18日 ウィーン,ザムルンク・アルター・ムジークインストゥルメンテ
 ウィーン美術史美術館とのコラボレーション・アルバム。こちらはモーツァルトの父、レオポルドが所有していたヴァイオリンと、1794年製のスタインのフォルテピアノの競演です。1778年に書かれた21番から23番の3つのソナタ、そして1784年に書かれた第40番(偽作を除くと32番もしくは33番ともカウントされる)の良く知られたソナタ。当時のヴァイオリン・ソナタは、どちらかというとヴァイオリン・パートはピアノの添え物的な扱いを受けていたのですが、これらのモーツァルトの作品は、どちらの楽器も同等に扱い、時には寄り添い、時には火花を散らしながら興奮に満ちた音世界を構築していくもので、ここでも素晴らしく、華麗な音の応酬が楽しめます。
 ヴァイオリンを演奏しているのはマリア・バーダー=クビツェク。モーツァルトをとりわけ愛してやまない意欲的なヴァイオリニストです。
 

The Romantic Violin
PMR-43
\2000→\1890
ロマンティック・ヴァイオリン
 1-3.メンデルスゾーン(1809-1847):ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調/
 4-6.ロベルト・シューマン(1810-1856):3つのロマンス Op.94/
 7-9.クララ・シューマン(1819-1896):3つのロマンス Op.22/
 10-13.シューマン/ブラームス(1833-1897)/A.ディートリッヒ(1829-1908):F.A.E.ソナタ
セルジウ・ルカ(ヴァイオリン)/
ブライアン・コネリー(フォルテピアノ)
録音 2004年5月17-20日 ウィーン,ザムルンク・アルター・ムジークインストゥルメンテ
 こちらも歴史的楽器による演奏。
 ここで演奏しているヴァイオリニスト、セルジウ・ルカはピリオド楽器演奏の先駆者です。彼は惜しくも2010年にこの世を去りましたが、この2004年の演奏は彼の音楽性をもれなく伝える貴重なものであり、選ばれた作品も、ドイツ・ロマン派を象徴するものばかり。とりわけ1853年に作曲されたF.A.E.ソナタは、ロベルト・シューマンと彼の友人ディートリッヒ、そしてブラームスの共作で、当時の気質を存分に映し出した作品として知られていますが、なかなか演奏の機会のない貴重なもので、この演奏は資料としても価値あるものです。
 フォルテピアノは1840年シュトライヒャー製を使用。時を超えた響きを楽しんでいただけます。
PMR-45
\2000
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-3.ソナタ ニ長調 D384/4-7.ソナタ イ短調 D385/
 8-11.ソナタ ト短調 D408/12-15.ソナタ(二重奏) イ長調 D574
ボリス・クチャルスキー(ヴァイオリン)/
エリザベス・ホプキンス(ピアノ)
 ヴァイオリニスト、クチャルスキーはメニューインの弟子であり、ソリスト、教育者としても名高いヴァイオリニストで、2002年からホプキンスとともに演奏活動を行い、高い評価を受けています。
 このシューベルト(1797-1828)は「まるでたった一人で演奏しているような完璧なアンサンブル」と新聞で評されたもの。確かに2人が奏でる音楽は柔軟でありながら、全く乱れのない素晴らしいものです。




MSR


MS 1491
\2200
「ギターのためのコンテンポラリー音楽」
 イルッカ・テュルタ(b.1987):エチュード集 I-X(2011)
 レオ・ブローウェル(b.1939):黒いデカメロン(1981)
 細川俊夫(b.1955):二つの日本の歌(さくら/子守唄)(2004)
イルッカ・テュルタ(g)
 細川俊夫編の「さくら」「五木の子守唄」も収録!フィンランドのギタリスト、テュルタの現代ギター作品集

 録音2012 年8 月フィンランド・ノウシアイネン教会

 イルッカ・テュルタは1987年トゥルク生まれ、フィンランド期待の若手のギタリスト。
 コンテンポラリーとタイトルにはあるものの、いわゆる前衛的ではなく、ギターの可能性を追求しつつも、耳馴染みのいい作品が集められている。自演となるエチュード集は、様々な技法を生かし、それぞれ異なる性格を持つ10曲からなる小品集。世界初録音となる細川作品は、古謡「さくら」と「五木の子守唄」のギター編曲版。「さくら」での邦楽器を摸した響きをテュルタは見事に再現している。
 

MS 1446
\2200
「ベートーヴェン:ピアノ作品集」
 ベートーヴェン:
  ポロネーズ ハ長調op.89
  15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 「エロイカ変奏曲」op.35
  幻想曲ロ長調op.77
  ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111
インナ・ファリクス(Pf)
 録音:2013 年1 月ニューヨーク・ヤマハ・アーティスト・サーヴィス

 1978 年ウクライナ生まれのアメリカ人ピアニスト、ファリクス。前回の文学に関連するパステルナーク、ラヴェル、ラフマニノフのピアノ曲を集めたアルバム「韻文の響き」(MS1333)から一転、今作はベートーヴェン作品ばかり集めた直球派プログラム。鋭いリズムによる変奏曲が見事だ。ポロネーズや幻想曲といった珍しい曲も収録されている。
 

MS 1462
\2200
「グランド・キャニオン・プロジェクト」
 張玉慧(b.1970):リオ・デル・ティソン(2011)
 ジャン・スワフォード(b.1946):ユマ・ポイントの静寂(2011)
 ジョン・ケネディ(b.1959):平たい石の呼吸(2011)
 ラウラ・カミンスキー(b.1956):偉大なる不調和(2010)
 マルティ・エプステイン(b.1959):これほど近く、これほど遠く(2011)
 ディヴィッド・ラコフスキ(b.1958):煌めき (2010)
 ダリット・ハダス・ウォーショウ(b.1974):ネイッサンス(2011)
 ハワード・フラヅィン(b.1962):祖母の灰(と風船)(2011)
 ジェフリー・マンフォード(b.1955):さらに内側の焦点(2011)
 アンディ・ヴォレス(b.1956):近く遠い(2011)
ロンダ・ライダー(Vc)
 録音:2012 年ウェレスレー大学ホートン・チャペル

 2010 年、グランド・キャニオン国立公園のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれたチェリスト、ロンダ・ライダーはアメリカ生まれのチェリスト。リディア四重奏団とトリプル・ヘリックス三重奏団のメンバーでもある。2010 年にグランド・キャニオン国立公園のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれた彼女が、この世界的に有名な景勝地のために作曲家たちに委嘱を行ってコンサートを開催、そして生まれたのがこのアルバムだ。チェロ独奏による様々な姿の「グランド・キャニオン」が堪能できる。
 
MS 1466
\2200
「ベートーヴェン・オディッセイ第2集」
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」/ピアノ・ソナタ第14番「月光」/
  ピアノ・ソナタ第19番/ピアノ・ソナタ第20番/
  ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
ジェームズ・ブローン(Pf)
 録音:2012 年4&12 月サフォーク・ポットン・ホール

 英国生まれのブローンはアメリカやオセアニアなどで活躍しているピアニスト。第1集(ソナタ第1番、第3番、第23番「熱情」)に続く、第2弾となる彼のベートーヴェン・アルバムは、中期のドラマティックな作品を収録。ブローンのベートーヴェンは、丁寧な指遣いから生まれる柔らかい音色で、淡々としながらも巨大な造形を作り出している。
 

MS 1487
\2200
「トッド・クロウBBC レコーディングス第2集」
 ブラームス:創作主題による変奏曲op.21
 ドヴォルザーク:主題と変奏op.36
 ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガop.24
トッド・クロウ(Pf)
 録音:1990〜1995 年BBC

 カリフォルニア出身のピアニスト、トッド・クロウのBBC 放送録音集の第2弾。ミケランジェリあるいはグレゴリー・ソコロフを思わせるような品のいい上質なピアニズムを聴かせてくれる。このアルバムに収録された3 曲の変奏曲も、細心の注意を払った音色の変化が見事だ。そして、ブラームスのフーガの風通しの良さは驚きの一言。
 

MS 1492
\2200
「トロンボーンと……」〜トロンボーンと様々な楽器のデュオ
 (1)カール・クレーガー(b.1932):ダヴィデの3つの詩篇(1979)
 (2)クラレンス・バーバー(b.1951):4つの衝動(2007)
 (3)ブレッド・エドワーズ(b.1963):5つのアメリカ民謡の素描(2012)
 (4)イネズ・マコーマス(b.1977):光の中への降下(2012)
 (5)ゴードン・グッドウィン(b.1941):足跡(2012)
ブレッド・エドワーズ(Trb)
(1)ティナ・ミルホーン・スタラード(S)
(2)スコット・ヘリング(マリンバ)
(3)マルタ・ミュンディンガー・エドワーズ(Hr)
(4)クリフォード・リーマン(アルトSax)
(5)ジェームズ・アクリー(Trp)
 録音:2012 年南カロライナ大学リサイタル・ホール

 様々な楽器と組み合わせることによって、トロンボーンの多彩な魅力を気づかせてくれる一枚。ソプラノとのデュオのクレーガー作品では、トロンボーンの神聖なる響きがクローズアップされ、自作やでは、ホルンと華麗なブラスアンサンブルを繰り広げる。エドワーズの安定したテクニックから生み出される柔軟な音楽性にも注目したい。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


OPERA D’ORO


OPD 1493
(2CD)
\2800
ヴェルディ:「アイーダ」 メアリー・カーティス=ヴァーナ(ソプラノ アイーダ)
フランコ・コレッリ(テノール ラダメス)
ミリアム・ピラッツィーニ(メッゾソプラノ アムネリス)
ジャン・ジャコモ・グエルフィ(バリトン アモナズロ)
ジューリオ・ネーリ(バス ランフィス)
アントニオ・ゼルビーニ(バス エジプト王)
アトス・チェザリーニ(テノール 使者)
アンジェロ・クエスタ(指揮)
RAIトリノ交響楽団,合唱団
 録音:1956 年12 月18 日、トリノ

 名テノール、フランコ・コレッリの若き日のラダメスが聞ける録音。コレッリは後にラダメスを得意にし、メトで40 回以上も歌っているが、 ここではひたむきな歌が楽しめる。メアリー・カーティス=ヴァーナは米国人ソプラノ。イタリアではマリア・クルティス=ヴェルナと名乗って活躍し、またメトでも頻繁に出演した。
 

OPD 1494
(2CD)
\2800
ドニゼッティ:「ファヴォリータ」 フェドーラ・バルビエーリ(メッゾソプラノ レオノーラ)
ジャンニ・ライモンディ(テノール フェルナンド)
カルロ・タリアブーエ(バリトン アルフォンソ)
ジューリオ・ネーリ(バス バルダッサーレ)
マリアーノ・カルーゾ(テノール ドン・ガスパーロ)
ロレッタ・ディ・レリオ(ソプラノ イネス)
アンジェロ・クエスタ(指揮)
RAIトリノ交響楽団,合唱団
 録音:1955 年11 月23 日、トリノ

 ジャンニ・ライモンディ(1923-2008)は、絶大な人気を誇ったテノールだったにもかかわらず録音が少なく、この30 代半ばのフェルナンドは貴重な録音。メトロポリタン歌劇場で大活躍したフェドーラ・バルビエーリ(1920—2003)も、改めて素晴らしいメッゾソプラノだったことが分かる。




OTAKEN RECORDS



TKC-355
(2CD)
\4600→\4390
エネスコのバッハ無伴奏全曲、米コンチネンタル・オリジナル盤より復刻!
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(全曲)
 CD1)
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
 CD2)
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
 
 原盤:米コンチネンタルCLP104-106(最初期赤ラベル厚盤)

 このCDの音源となったレコードは、米コンチネンタル・オリジナル盤です。当盤は国内にせいぜい数セットしか存在しない超貴重盤です。針を落としてみると、この時代のレコード相応のプチプチ・ノイズはありますが、幸いなことに重針圧のSP針によって音溝が潰れておらず、しっかり音をゲット出来ました。
 エネスコの無伴奏と言えばこれまで音程の狂い、演奏技術の劣化等が言われてきましたが、オリジナル盤の正確な復刻によって、全く狂いのない音程、晩年になっても衰えを知らぬエネスコの見事な演奏技術が明らかにされました。これは晩年のエネスコの評価を一変させる復刻と言っても過言ではないでしょう。
 エネスコのヴァイオリンには官能性と精神性が奇跡的に共存しておりますが、今回それが見事に捉えられております。少し大げさですが、仮に人に苦しみや悲しみを乗り越えさせる力を持つ音楽があるとすれば、今回復刻したエネスコのバッハこそまさにそれにあたるのではないか?などと言うことを考えさせられた次第です。
 尚、プチノイズ取りを含む一切のデジタルリマスタリングは当社の方針により行っていませんので、悪しからずご了承下さいませ。(オタケン・レコード太田憲志)

<メジャー・レーベル>

DECCA



4785950
\2200→\1990
ユリア・フィッシャー待望の新録音
 ツィゴイネルワイゼン〜ユリア・プレイズ・サラサーテ

サラサーテ:
 ①スペイン舞曲第7番作品26-1
 ②スペイン舞曲第8番作品26-2
 ③ホタ・アラゴネーサ作品27
 ④アンダルシアのセレナード作品28
 ⑤ナイチンゲールの歌作品29
 ⑥スペイン舞曲第1番〈マラゲーニャ〉作品21-1
 ⑦スペイン舞曲第2番〈ハバネラ〉作品21-2
 ⑧スペイン舞曲第3番〈アンダルシアのロマンス〉作品22-1
 ⑨スペイン舞曲第4番〈ホタ・ナバーラ〉作品22-2
 ⑩スペイン舞曲第5番〈祈り〉作品23-1
 ⑪スペイン舞曲第6番〈サパテアード〉作品23-2
 ⑫バスク奇想曲作品24
 ⑬ツィゴイネルワイゼン 作品20
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
ミラナ・チェルニャフスカ(ピアノ)
 ユリア・フィッシャー待望の新録音は、生誕170年を祝うサラサーテ作品集!
 情熱的なメロディと超絶技巧が印象的な名曲〈ツィゴイネルワイゼン〉。
 スペインの作曲家パブロ・デ・サラサーテの名前は、この曲のおかげで世界中で知られています。ヴァイオリン名曲集には必ず入るサラサーテの作品ですが、サラサーテ作品だけを集めたアルバムは意外に多くありません。
 10代の頃に参加した8つのコンクールにすべて優勝という輝かしい経歴を持つ人気ヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーが、2014年に生誕170年を迎えるサラサーテに焦点をあてて新録音に臨みました。ふだんあまり聴かれない作品も収録した注目のアルバムです。
 もちろん〈ツィゴイネルワイゼン〉も収録。超絶技巧だけでなく、スペイン民謡を主題にした作品での絶妙なフレージングもリスナーの心をとらえます。
 録音:2013年7月16-18日 グリュンヴァルト、アウグスト・エファーディングザール

 こちらで彼女の過去音源を少しずつ試聴できます。


アメリカDECCA



4785705
\2200→\1990
ワイラースタイン/ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
 ドヴォルザーク
  ①チェロ協奏曲 Op.104
  ②私にかまわないで Op.82-1 ③ロンド Op.94 
  ④家路 ⑤母の教え給いし歌 Op.55-4
  ⑥森の静けさ ⑦スラヴ曲第8番 Op.46-8 
アリサ・ワイラースタイン(チェロ)
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(①) 
アンナ・ポロンスキー(ピアノ)(②-⑦)
バレンボイムに見いだされたチェロ界の新星、DECCA録音第2弾!
◆来日記念盤 
巨匠バレンボイムに見いだされたワイラースタインのデッカ第2弾は、ドヴォルザークの協奏曲。
 指揮者バレンボイムに見いだされ、デッカ・デビュー盤にエルガーのチェロ協奏曲で挑んだワイラースタン。前作は、バレンボイムが手兵、シュターツカペレ・ベルリンでバックを務め、万全の態勢で録音が行われました。 今作はドヴォルザークのスペシャリストでもあるビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルを迎え、表情豊かな演奏を聴かせてくれます。
 カップリングには、ドヴォルザークの歌曲からの編曲などをピアノ伴奏で収録しています。
録音:2013年6月27-29日 プラハ、ドヴォルザーク・ホール(①)
4月6-7日 ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ 

◇"新世代のもっともエキサイティングなチェリスト"−NYタイムズ 
◇2014年2月来日!
 2/13 日本センチュリー交響楽団定期演奏会(エルガー:チェロ協奏曲)、
 2/15 紀尾井ホール(リサイタル)

 こちらでいろいろ映像が観られます。

B001976502から品番変更。


アリサ・ワイラースタイン
前作

4782735
\2200→\1990
大型新人、アリサ・ワイラースタイン、DECCAデビュー!
 エルガー&カーター:チェロ協奏曲集

  ①エルガー:チェロ協奏曲ホ短調作品85
  ②カーター:チェロ協奏曲
  ③ブルッフ:コル・ニドライ
アリサ・ワイラースタイン(チェロ)
シュターツカペレ・ベルリン
指揮:ダニエル・バレンボイム
 バレンボイムの秘蔵っ子、ワイラースタイン、デッカ・デビュー盤!
 1982年生まれのアメリカ人女流チェリスト、アリサ・ワイラースタインのDecca移籍第1弾。
 バレンボイム指揮ベルリン・シュターツカペレの伴奏でエルガーとカーターのチェロ協奏曲を収録。録音:2012年4月、8月 ベルリン、フィルハーモニー

 1982年生まれのアメリカ人女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。クリーヴランド弦楽四重奏団の創設者でヴァイオリン奏者のドナルド・ワイラースタインを父にもち、4歳からチェロをはじめ、13歳でクリーヴランド管弦楽団と共演し本格的にデビューしました。その後、数々のメジャー・オーケストラと共演。その活躍ぶりが指揮者ダニエル・バレンボイムの目にとまり、2010年5月にはベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートに出演。ダニエル・バレンボイムと共にエルガーのチェロ協奏曲を共演し大絶賛されました。かつて偉大なチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレと夫婦であったバレンボイムにとって、デュ・プレの十八番であったエルガーのチェロ協奏曲は特別な作品。バレンボイムがデュ・プレの死後この作品で初めて共演したチェリストがワイラースタインであり、バレンボイムがどれだけ彼女の才能に惚れ込んだかが伝わってきます。今回の録音はバレンボイムが手兵を従え、ベルリンで録音されたもの。ワイラースタインの豊かなチェロの音が、ホール全体に響き渡っています。


アリサ・ワイラースタイン
EUROARTSから出ていた映像旧譜
Europa Konzert 2010 from Oxford
2058064
(Blu-Ray)
\4700→¥4290
バレンボイム&ベルリン・フィル /
 ヨーロッパ・コンサート 2010・フロム・オックスフォート

  ワーグナー:
   楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第 3 幕への前奏曲
  エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
  ブラームス:交響曲第 1 番 ハ短調 Op.68
ダニエル・バレンボイム(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アリサ・ワイラースタイン(Vc)
20 58068
(DVD)
\3200→¥2890
 収録:2010 年 5 月 1 日オックスフォード大学シェルドニアン講堂/(Blu-Ray)画面:16:9 1080i Full HD、音声:PCM2.0、DTS HD マスター・オーディオ、リージョン:ALL、83mm/(DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.0、DTS5.0、リージョン:ALL、83mm

 2010 年のベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートの映像が DVD とブルーレイ・ディスクで発売されます。指揮はダニエル・バレンボイム、コンサートマスターは樫本大進が務めています。
 会場はオックスフォード大学のシェルドニアン講堂。ここは有名な建築家クリストファー・レンの設計により1688 年に建設された美しい会場。
 ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第 3 幕への前奏曲から始まり、響きの良いホールに豊かなサウンドが美しく鳴り響きます。
 2 曲目はエルガーのチェロ協奏曲。ソリストを務めるのは、1982 年アメリカ生まれの若き女流チェリスト、アリサ・ワイラースタイン。バレンボイムにとってエルガーのチェロ協奏曲はデュ・プレの名演がありますので、特別な演奏会のみと言われています。今回のワイラースタインの抜擢は、バレンボイムの彼女への高い評価の表れと言えるでしょう。力強い音で存在感たっぷりに聴かせるワイラースタインの今後に注目です。
後半のブラームスの交響曲第 1 番は対向配置を採用。ベルリン・フィルの重厚なサウンドが上手く会場に響き渡り、密度の濃い音楽を聴かせてくれます。












12/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AGOGIQUE



AGO 014
\2500→\2290
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
 テレマン(1681-1767):
  通奏低音を伴わない、フルートのための12のファンタジー

   第7番 ニ長調、第3番 ニ短調、第12番 ト短調、
   第9番 ト長調、第8番 ホ短調、第10番 イ短調、
   第6番 ニ短調、第2番 ニ短調、第1番 イ長調、
   第5番 ハ長調、第4番 変ロ長調、
   第4番 変ホ長調、第11番 変ロ長調
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー)
 テレマンによる無伴奏フルート(リコーダー)のためのファンタジー集、豊かな装飾、あたたかみのあるサウンド

 録音:2011 年8 月

 魅惑のリコーダー奏者、エロイーズ・ガイヤール。類稀なる技巧と音楽性、そして美貌を兼ね備えた彼女は、アンサンブル・アマリリスを率いての録音も多いですが、待望のソロ録音の登場です!テレマンのこの曲集の正確な出版年は不明ですが、1721 から28 年の間に出版されたものとされています。
 大バッハが残した無伴奏ヴァイオリンや無伴奏チェロ、無伴奏フルートのための作品群と同様、当時の単旋律の無伴奏作品としてバロック時代の様式・趣味が反映されています。即興的な要素、効果的なコントラスト、豊かな装飾が印象的です。テンポのゆったりとした楽章の冒頭などではテレマン自身による装飾記号が記されており、装飾技法の教則本的な一面もあったのでは、とガイヤールはライナーノートで語っています。ガイヤールの華やかな技巧と音楽をあまさず捉えた、木のぬくもりも存分に感じられるあたたかみのある録音も魅力です。







BONGIOVANNI



GB 2564
\2400→\2090
ガナッシ/フランスオペラ・アリア集
 ビゼー:「カルメン」—鈴の音が響き
 ドニゼッティ:「ファヴォリート」—ああ、私のフェルナン
 トマ:「ミニョン」—あの国を知っていますか(君知るや南の国)
 グノー:「サッフォー」—ああ、私の不滅の琴よ
 マスネ:「ル・シド」—泣け私の瞳よ
 オッフェンバック:「ホフマン物語」—見てごらん、わななく弓の下で
 サン=サーンス:「サムソンとデリラ」−あなたの声に私の心は開き
 ビゼー:「カルメン」—ハバネラ
 グノー:「ミレイユ」序曲
 ビゼー:「カルメン」組曲第1番
ソーニャ・ガナッシ(Ms)
カルラ・デルフラーテ(指)
マルケ・フィルハーモニー管弦楽団
 名メッゾソプラノ、ガナッシのフランスオペラ・アリア集!

 録音:2011 年5 月3 日、アンコーナ、66’ 54”

 ソーニャ・ガナッシといえばロッシーニ・メッゾソプラノとして高名ですが、近年はヴェルディにも積極的に取り組んでいますし、そしてフランスオペラも得意としています。このCD にはトマ、グノー、オッフェンバック、ビゼー、サン=サーンス、マスネと、19 世紀のフランスオペラの有名作曲家の作品のアリアが並んでいます。もちろんドニゼッティの「ファヴォリート」はオリジナルのフランス語での歌唱。深みと情感のあるガナッシのメッゾの声はこれらフランスオペラにぴったりです。カルラ・デルフラーテはパルマ生まれの指揮者。イタリアの中堅の女性指揮者です。
 
GB 5178
\2400
近現代のクラリネット、ファゴットのための作品集
 プーランク:クラリネットとバソンのためのソナタ
 ストラヴィンンスキー:
  クラリネット独奏のための3つの小品,
  二つのバスーンのための名前のない歌
 ボザ:
  バソンのための小二重奏曲,バソン独奏のための短い曲,
  クラリネットとバスーンのためのコントラスト第3番
 ジャンドメニコ:
  クラリネットとファゴットのための2声のカデンツァ,
  クラリネット独奏のための協奏練習曲,
 アーノルド:バスーンのための幻想曲
 ピアソラ:クラリネットとファゴットのための20年後
ジェンナーロ・スペッツァ(Cl)
マッシモ・マルトゥシェッロ(Fg)
 56’ 31”

 近現代のクラリネット、ファゴットのための作品を収録。プーランクやストラヴィンスキーの作品は比較的有名。ウジェーヌ・ボザ(1905—1991)は、20 世紀のフランス室内楽では人気の高い作曲家。マルコム・アーノルド(1921—2006)は、映画「戦場にかける橋」の音楽で知られる英国の作曲家。
 ルチアーノ・ディ・ジャンドメニコは、1966 年、アクイラ生まれのイタリアの作曲家。
 ジェンナーロ・スペッツァは、1984 年から2004 年までアブルッツォ交響楽団の首席クラリネット奏者を務めた後、ソリストとして活動。マッシモ・マルトゥシェッロはローマ生まれのファゴット奏者。両者ともイタリア人らしく明るい響きと機敏な運動性が魅力である。




HAENSSLER

98 617
\2300→\2090
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 シューベルト:ピアノ作品集Vol.11

  ピアノ・ソナタ ハ短調 D958
  アダージョ 変ニ長調 D505
  ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817
  ギャロップと8つのエコセーズ D735 作品49
  10の変奏曲 ヘ長調 D156
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
 ドイツ・ピアノの正統派のオピッツによるシューベルト第11弾、名作ピアノ・ソナタ ハ短調 D958を含む充実の内容

 録音:2009 年10 月5-9 日、ノイマルクト。DDD

 オピッツによるシューベルトのピアノ作品全集の第11 弾は、ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 をメインとし、その他アダージョ 変ニ長調 D505、ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817、ギャロップと8 つのエコセーズ D735 作品49、10 の変奏曲 ヘ長調 D156 が収録されております。
 ピアノ・ソナタ ハ短調 D958 は「シューベルト最後の作品。3 つの大ソナタ」と題し、出版社がシューマンに献呈した遺作の三連作の第1 曲です。ハ短調という調性は、もともとベートーヴェンのものであり、それを意識して書かれたこの作品はシューベルトのベートーヴェニアーナの総決算と言えましょう。
 ゲルハルト・オピッツはドイツ・ピアノの正統派を代表する演奏家として名を馳せ、今ではシューベルト、ベートーヴェン弾きの巨匠として演奏活動を続けております。2010 年より4 年全8 回にわたる東京でのシューベルト連続演奏会もいよいよ今年で終わりとなりますが、当シリーズはシューベルトのピアノ作品の偉大さを再認識させてくれます。




LIGIA DIGITAL



LIDI 0104261
(2CD)
\4800→\4390
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、第2番(ピアノ連弾&オルガン連弾による演奏)
 [CD1]
  ピアノ協奏曲第1番 二短調 op.15
   【テオドール・キルヒナー(1823-1903)による2台8手編曲版】
 [CD2]
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
  【パウル・フィオドロヴィチ・ユオン(1872-1940)による2台8手編曲版】
イザベル&フローレンス・ラフィット
 (ピアノ連弾)
オリヴィエ・ヴェルネ&セドリック・メックラー
 (オルガン連弾)
 大迫力!ブラームスのピアノ協奏曲の2 台ピアノ(8 手)編曲版をオルガンとピアノで演奏!

 録音:2013 年6 月

 編曲ものファン、そしてオルガン・ファンにとってはなんとも興味深い盤の登場。ブラームスのピアノ協奏曲の2 台8 手編曲版を、1 台4 手のピアノ連弾と、1 台4 手のオルガンで演奏しています!第1 番の編曲を手掛けたのは、テオドール・キルヒナー。彼はメンデルスゾーンにオルガンの腕前を認められた名手で、クララ・シューマンと交際したこともあるとされる人物で、まさにブラームスとも同時代を生きた音楽家。編曲に類稀なる才能を発揮した人物です。
 彼が編曲した第1 番では、ピアノ・パートは第1 ピアノが、管弦楽パートは第2 ピアノが担当しますが、当盤では管弦楽パートをオルガンが担当。大迫力、圧巻です!一方、第2 番を編曲したのはロシアの作曲家、パウル・ユオン。ブラームスのハンガリー舞曲第4 番を編曲したことでも名を残しています。彼が編曲した協奏曲第2 番は、第1・第2 ピアノがピアノおよび管弦楽パートを担当する、というもの。この盤の演奏形態では、ピアノ・パートと管弦楽パートがより複雑に増幅されて迫力を増して聴き手に迫ります。ピアノ連弾のラフィット姉妹は、双子。二人ともリヨン音楽院で学び、同質の音色、ぴたりと息の合った音楽はさすが。オルガン連弾の2 人とも、非常にダイナミックな音楽を展開しています!




TELOS


TLS 174
\2200
アルノー・シュスマン(ヴァイオリン)
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集

  (1)第1番ト長調「雨の歌」Op.78
  (2)第2番イ長調Op.100
  (3)第3番ニ短調 Op.108
アルノー・シュスマン(ヴァイオリン)
オリオン・ワイス(ピアノ)
 若手注目ヴァイオリニスト、シュスマンによる硬派なブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集!

 DDD

 アメリカを拠点に活躍するヴァイオリニスト、アルノー・シュスマンの最新録音はブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集です。シュスマンは10 代の頃からアメリカ国内外で注目され、カーネギーホール、エイヴリー・フィッシャー・ホール、ウィグモアホールなど名だたるホールにてリサイタルをし、成功をおさめてきました。シュスマンはヴァイオリニストにとって最も重要なこの作品を背伸びすることなく、安定した技術とゆとりのある解釈で演奏しています。
 音色は明るく艶やかな張りのある音で、さらに非常に清潔で硬派な演奏が魅力です。
 

TLS 136
\2200
チョ・ヨンチャン(チェロ)
 (1)バーバー:チェロ・ソナタ ハ短調Op.6
 (2)プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op.119
 (3)ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34/14
 (4)ピアソラ:グランタンゴ
チョ・ヨンチャン(チェロ)
(1)-(3)ゾフィー・ラバンディバル(ピアノ)
(4)パヴェル・ギーロフ(ピアノ)
 Telosレーベルを代表する韓国人チェリスト、チョの白熱のライヴ!プロコフィエフ、バーバーのチェロ・ソナタ

 DDD、ライヴ

 Telos レーベルを代表する韓国人チェリスト、チョ・ヨンチャンの最新アルバムはプロコフィエフ、バーバーのチェロ・ソナタをメインとした白熱ライヴです。チョ・ヨンチャンは1958 年ソウルで生まれ。若くして才能を開花させ、わずか12 歳でソウル・フィルと共演を果たした逸材です。その後はカーティス音楽院とボストンのニュー・イングランド音楽院で学んだ後、あのロストロポーヴィチにも師事しました。コンクール歴は1985 年パブロ・カザルス・コンクールで第2 位、ロストロポーヴィチ国際コンクール入賞など、世界的なコンクールに入賞し、その後世界的チェリストとして活動しております。Telosレーベルからは姉弟ピアノ三重奏曲「チョ・トリオ」として、チャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出」、アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1 番Op.32(TLS 009)の録音を、またベートーヴェン:ピアノとチェロのための作品集(TLS 051)、ハイドン:チェロ協奏曲第1&2 番(TLS003)の録音など、数多くリリースしております。
 


TLS 143
\2200→\1990
ヴィラ=ロボス:ヴァイオリン作品集
 ソナタ第1~3番/ブルレスケ/
 カプリッチョ/エレジー/
 インプロビゼーション第7番/黒鳥の歌
ローラン・アルブレヒト・ブロイニンガー
 (ヴァイオリン)
アナ・フラビア・フラザォン(ピアノ)
 民俗的音楽要素満載!名手、ブロイニンガーによるヴィラ=ロボスのヴァイオリン作品集

 DDD

 名手、ブロイニンガーの最新アルバムはクラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られるエイトル・ヴィラ=ロボスのヴァイオリンとピアノのための作品集です。ヴィラ=ロボスは民俗的音楽の様式を用いた独特の音楽で知られ、作品には伝統的な形式による交響曲、協奏曲からショーロのような新しい形式概念も確立させました。このアルバムに収録されている曲は、いかにもヴィラ=ロボスらしいブラジルの魂がこもった室内楽作品です。
 演奏のローラン・アルブレヒト・ブロイニンガーは1997 年開催のエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第2 位受賞など、華々しい経歴のヴァイオリニストです。Telos レーベルからはこれまでにエネスコのヴァイオリン・ソナタ集(TLS 062)をリリースしております。
 

TLS 173
\2200
ステファン・リトウィン・プログラムズVol.5「ソナタと滅亡」
 ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第1番 Op.12
 リトウィン:「ソローの悪夢」
 アイスラー:ピアノ・ソナタ第3番
 ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」
ステファン・リトウィン(ピアノ)
 ヤナーチェク、ショスタコーヴィチからリトウィンの自作まで1900 年代初頭から2000 年に至るまでの世相を反映させたピアノ曲集

 DDD

 作曲者でピアニストのステファン・リトウィンによるシリーズ、プログラムズの第5 弾は1900 年代初頭から2000 年代に至るまでの戦争やテロなどそれぞれの時代に起こった出来事と強く関係する作品を集めました。ヤナーチェクのピアノ・ソナタ変ホ長調「1905 年10 月1 日、街頭にて」は、チェコ人のための大学創設を請願したデモに参加して殺された労働者を悼む曲で、哀しさに満ちた名曲です。この他、全体に重々しい曲が多いですが、これはこの100 年の歴史を辿る上でも非常に興味深いアルバムです。
 

TLS 130
(2CD)
\4400
シュトックハウゼン:
 ピアノ独奏のための3時間目《自然の持続時間》

  (音—1日の24 時間クラングより)
ウド・ファルクナー(ピアノ)
 シュトックハウゼン、晩年の傑作クラングより3 時間目《自然の持続時間》名手、ファルクナーによる的確な解釈

 DDD

 現代音楽を積極的に演奏・録音をしているウド・ファルクナーによる最新アルバムはシュトックハウゼン晩年の傑作「クラング」から3 時間目《自然の持続時間》です。この《自然の持続時間》は全24 曲からなるピアノ曲集で題名は音の減衰時間や演奏者の呼吸などの自然現象を意味します。一部の楽曲には内部奏法や演奏者の発声、補助楽器が登場し、シュトックハウゼン独特の世界で表現されています。名手、ファルクナーによる的確な解釈での録音は嬉しい限りです。




ALBANY


TROY1427
\2200
「ピアノ・デュオのためのアメリカン・マスターピース」
 (1)ボルコム(b.1938):「思い出」〜3つの伝統的なラテン・アメリカの舞曲
 (2)コープランド(1900-1990):エル・サロン・メヒコ
 (3)デイヴ・ブルーベック(1920-2012):ポインツ・オン・ジャズ
  (前奏曲/スケルツォ/ブルース/フーガ/ラグ/コラール/
   ワルツ/アラ・トルコ&フィナーレ)
 (4)バーンスタイン(1918-1990):アリアと舟歌(全8曲)
ワン=ロジャーズ・ピアノ・デュオ(Pfデュオ)
(4)ジェニファー・ロビンソン(S)
 ブラッドリー・ロビンソン(Br)
 これは楽しいアメリカのピアノ・デュオ!デイヴ・ブルーベックからコープランド、バーンスタインまで!

 録音:2006年8月、10月オックスフォード・ミシシッピ大学

 ワン=ロジャーズ・ピアノ・デュオは夫妻であるダイアン・ワンとステイシー・ロジャーズによる1983年に結成されたベテラン・コンビ。前半は親しみやすいピアノ・デュオ作品を並べ、メインはバーンスタインの歌曲集「アリアと舟歌」で締めています。
 

TROY1428
\2200
「心のスレッド」〜デヴィッド・ウォルサー(b.1974)作品集
 (1)4つのポストカード(2008)
 (2)フィラデルフィア・パーク(2008)
 (3)エシェト・ハイル(2010)
 (4)アザー・ウェイ(2009)
(1)ドビュッシー・トリオ(Fl、Va、Hrp)
(2)(3)デヴィッド・ウォルサー(Va)
(2)ダンカン・カミング(Pf)
(4)キャピタル・トリオ(Vn、Vc、Pf)
 録音:2010-2012年

 作曲家でヴィオラ奏者でもあるデヴィッド・ウォルサーの作品集。ウォルサーはドビュッシー・トリオのメンバーでもあります。作曲は独学ですが、古典音楽の書法に、ロック、ポップ、ヒップホップ、ラップ、ジャズといった現代の様々な書法を巧みに取り入れている。
 

TROY1429
\2200
「ポーランドの祈り」〜ショパン:室内楽作品集
 (1)序奏とポロネーズOp.3(1829-30)
 (2)チェロ・ソナタ ト短調Op.65(1845-46)
 (3)ピアノ三重奏曲(1828-29)
ブレント・ウィシック(Vc)
アンドルー・ウィリス(Pf;1848 プレイエル製)
(3)リチャード・ルビー(Vn)
 録音:2010 年1 月2-5 日ノース・カロライナ大学

 ショパンがピアノの次に愛した楽器と言われるチェロを中心とした室内楽作品集。ウィシックはガンバも得意とするチェリストで古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち20世紀作品ではブリテンを得意としている。1982年からノース・カロライナ大学で教鞭をとっている。ピアノのウィリスはホルショフスキーやランバート・オーキスに学び、このCDではプレイエル製のピアノを使い鄙びた味わいを楽しめる。
 

TROY1430
\2200
「ジョージ・ウォーカー:偉大なるアメリカの管弦楽曲作品集Vol.4」
 ジョージ・ウォーカー(b.1922):
  (1)シンフォニア第4番「ストランズ」(2012)
  (2)アンティフォニス(1967)〜弦楽のための
  (3)ライラック(1996)
  (4)運動(2012)
イアン・ホブソン(指揮)
(1)(2)シンフォニア・ヴァルソヴィア
(3)(4)シンフォニア・ダ・カメラ
(3)アルバート・リー(T)
(4)ドミトリー・コウゾフ(Vc)
 アフリカ系アメリカ人として初めてピューリッツァー賞を受賞した偉大な作曲家ジョージ・ウォーカーの管弦楽作品集第4集(第1集はTROY1061、第2集はTROY1178、第3集はTROY1334で出ている)。
 シンフォニア第4番は11分弱の単一楽章の作品で、冷たく程よくモダンな作品。また「ライラック」はホイットマンの「前庭に最後のライラックが咲くとき」から歌詞がとられ、小沢征爾/ボストン響とフェイ・ロビンソンによって初演され、」1996年のピューリッツァー賞を受賞。「運動」は3つの楽章からなるチェロと管弦楽のための協奏的作品。
 
TROY1431
\2200
「あなたの心を開く」〜現代アメリカ歌曲集
 アントニオ・カルロス・デフェオ(b.1973):別離の歌(全3曲)
 ゲーリー・パウエル・ナッシュ(b.1964):
  ポール・ローレンス・ダンバーによる2つの歌曲
 トム・シプロ(b.1960):晩夏(全3曲)
 ジャクリーン・ヘアストン:意識の流れ(全3曲)
 アントニオ・カルロス・デフェオ:3つの素朴な歌
 トム・シプロ:人生の真ん中で(全5曲)
マルシア・ポーター(S)
ヴァレリー・M.トゥルージロ(Pf)
 録音:2012年6月

 アメリカで現在活躍する4人の作曲家の歌曲集を集めた。ソプラノのポーターはカーネギー・ホールでリサイタルを行った他、各地の歌劇場でも活躍している。ブラジルに留学した経歴もあり、アフリカ系アメリカやブラジルの歌曲を積極的に紹介している。
 

TROY1432
\2200
「この瞬間に」〜女性作曲家の歌曲集
 ジュリアナ・ホール:「エドナからの手紙」(8曲)(1993)
 ロリ・レイトマン:ホームレス(2002),エコー(1995)
 リビー・ラーセン:ラズベリー・アイランド・ドリーミング(3曲)(2002)
 ジュディス・クラウド:
  歌と魔法(2011) ,湖は空全体を飲み込んだ(2002),
  酔っ払いの歌(2002),笑いの形(1994),
  もしあなたが塩バラかトパーズだったら愛さない(2006),
  部屋は池だった(2002),死のタンゴ(2002), 私が若かった時(1994)
キャスリーン・エバーレ(MS)
クセニア・ニシコヴァ(Pf)
 録音:2012年12月

 現代アメリカの女性作曲家の歌曲集。
 

TROY1433
\2200
トム・シプロ:
 劇的室内歌劇「拒否された栄光」
タイソン・ディートン(指揮)
フォートワース・オペラ・フェスティヴァル
マイケル・メイズ(老いたトンプソン)
キャロライン・ワーラ(老いたアリス)
デヴィッド・ブラロック(若きトンプソン)
シドニー・マンカソラ(若きアリス)
 録音:2013年5月フォートワースオペラ・フェスティヴァル,ライヴ

 「拒否された栄光」はベトナム戦争時に捕虜となったジム・トンプソン大佐を題材にしたオペラ。戦争時における道徳と苦みのようなものがシプロによって見事に音化されている。
 
TROY1434
\2200

OPENING VEINS〜SLEE SINFONIETTA
 (1)アンドルー・リンドフライシュ:静脈が開く(2008)
 (2)デヴィッド・フェルダー:ディオニソス(2004)
 (3)アンドルー・リンドフライシュ:どんな感じ!(2000)
 (4)デヴィッド・フェルダー:内なる空(1994/98)

スリー・シンフォニエッタ
(1)(3)アンドルー・リンドフライシュ(指揮)
(2)ジェイムズ・エイヴリー(指揮)
(4)ブラッド・ラブマン(指揮)
(2)6人のフルート奏者
 デヴィッド・フェルダー(b.1953)、アンドルー・リンドフライシュ(b.1963)という二人のアメリカの中堅作曲家の作品集。ポップな雰囲気とモダンな雰囲気が入り混じる不思議な管弦楽作品集。
 

TROY1435
\2200
グレアム・ゴードン・ラムジー(b.1962):独奏楽器のための作品集
 (1)4つの秋のスケッチ(2005)
 (2)前奏と2つの情景(1984)
 (3)6つの前奏曲(2012)
 (4)「ヴァイオリンと4つの声のためのソナタ」〜アンダンテ(1985)
 (5)エレジー(2008)
 (6)ララバイ(2005)
(1)(6)ティモシー・マクリ(Fl)
(1)(3)-(6)スコット・ニコラス(Pf)
(2)トッド・シーバー(Cb)
(4)(5)ジョディ・ハーゲン(Vn)
 録音:2006〜2013年

 ラムジーは合唱や器楽を主とする作曲家。カリフォルニア生まれでタングルウッドやボストン大学で学び、フランスのフォンテーヌブロー音楽学校にも留学した。ロベルト・シロタ、ジョイス・マッキール、セオドア・アントニウ、デヴィッド・デル・トレディチ、ナルシス・ボネ、アンドルー・トーマス等に学んだ。古典的で親しみやすいものから厳しく孤高な雰囲気のものまで、作品によって作風が異なる。
 

TROY1436
\2200
「静寂の門」〜スーザン・ボッティ作品集
 (1)ラメント〜倒れた都市
 (2)彼女なしの旅行
 (3)ディドは話すことを拒否した
ブレークモア・ピアノ三重奏団
 【(1)-(3)キャロリン・フーベル(Vn) 、
  (2)(3)フェリックス・ワン(Vc)、
  (1)-(3)エイミー・ドーフマン(Pf)】
(3)スーザン・ボッティ(S)
 録音:2010年6月

 スーザン・ボッティはクリーヴランド出身の女性作曲家でバークレーで学んだ。クリーヴランド管弦楽団協賛のダニエル・R.ルイス・ヤング・コンポーザー・フェローに選ばれたこともあり、「エコーテンポ」という作品はクルト・マズアが指揮するニューヨーク・フィルによって初演された。ここに納められた室内楽と歌曲は静けさと激しさがメシアンを思わせる。
 

TROY1437
\2200
「マジック・フルート」
 (1)ランソム・ウィルソン(b.1951):カルメン幻想曲
 (2)ゲーリー・ショッカー(b.1959):エアボーン
 (3)クーラウ(1786-1832):無伴奏フルートのための幻想曲
 (4)クヴァンツ(1697-1773):フルート・ソナタ 変ロ長調
 (5)イアン・クラーク(b.1964):オレンジ色の夜明
 (6)テオバルト・ベーム(1794-1881):グランド・ポロネーズOp.16
 (7)マイク・マウアー(b.1958):
  オーパス・ディ・ジャズ(シャッフル/バラード/ブルーバップ)
ティア・ローパー(Fl)
ミッチェル・ヴァインズ(Pf)
 録音:2013年1月

 ティア・ローパーは日本でPMFオーケストラの首席フルートも勤めたことのある実力派。ニューヨーク・フルート・クラブ・コンクールでの優勝をはじめフランク・ボウエン・ヤング・アーティスト・コンクールやパプトゥサキス・コンクールでも入賞した実績を持つ。このCDはフルートの古典ともいうべきクーラウやクヴァンツ、ベームの作品に現代アメリカの作品をバランス良く配置したアルバムとなっています。
 
TROY1438
\2200
「ハープ・フォー・クリスマスVol.1」
 〜ゲーリー・ショッカー編曲の21+1のクリスマス・キャロル
エミリー・ミッチェル(Hrp)
 録音:2012年9月

 RCAへの録音で知られるベテラン・ハープ奏者エミリー・ミッチェルによるハープによるクリスマス・キャロル集です。鄙びた味わいがある一枚。
 

TROY1439
\2200
「シチズンズ・オヴ・ノーフェア」
 (1)グレゴリー・ワナメーカー(b.1968):デュオ・ソナタ(2002)
 (2)ニキタス・デモス(b.1962):シチズンズ・オヴ・ノーフェア(2011)
 (3)ランシング・マクロスキー(b.1964):ブラー(2011)
 (4)ペリー・ゴールドスタイン(b.1952):ミスチーフ(2011)
 (5)リー・ハイラ(b.1952):我々はエトルリア語を話す(1992)
ジャン・ベリー・ベーカー(Sax)
ケネス・ロング(Cl)
 録音:2011〜2013年

 ベーカーはカナダのアルバラータ出身の女性サキソフォン奏者。シカゴ・リリック・オペラやグラント・パーク管弦楽団のサックス奏者として出演している他、カナダやウクライナのオーケストラと協奏曲で共演している。ケネス・ロングはアトランタのジョージア州立大学で助教授を務めるアメリカのクラリネット奏者。このアルバムはサックスとクラリネットの新作を集めた作品集です。
 

TROY1440
\2200
「ドラゴン」〜ジェフスキ他のサックス・アンサンブル作品集
 ジェフスキ:スポット1、スポット7
 ジョーン・タワー:ファンタジー(…これらの港の灯)
 ジェフスキ:スポット6、スポット12
 アラン・ブランク:コントラスツ
 ジェフスキ:スポット8
 ヒラリー・タン:ウィンドホヴァー
 ジェフスキ:スポット9、シュティック、スポット3、スポット2
 ジョセフ・マーティン・ウォーターズ:ドラゴン
ウィリアム・パーコンティ(アルトsax)
アロイ・サクソフォン四重奏団
 ジェフスキの連作「スポット」を中心としてサクソフォン・アンサンブルのための作品集。分かりやすいような分かりにくいような作品がずらっと並んでいます。
 

TROY1441
\2200
(1)バーバラ・ホワイト:ウィークネス
(2)トム・コワン:マチャ
(1)サラ・デーヴィス(S)
 ダグラス・ガレスピー(語り)
 ライリー・リー(竹笛)
 バーバラ・ホワイト(Cl、バスCl)
 テイラー・レヴァイン(エレキG)
 ドミニク・ドナート(Perc)
 マイケル・プラット(指揮、語り)
 クラウド
  (石の打楽器アンサンブル、語り)、他
(2)ローズ・マリー・マクスウィーニー
  (ペニー・ホイッスル、竹笛、
   アイリッシュFl、Cl、バスCl)
 グレッグ・シルヴァー(フィドル)
 コンラッド・カツマレク
  (エレクトロニックス)、他
 録音:2012、2013年

 西洋の楽器や民族楽器、海の音など自然の音等をコンピューター処理した音響の上で歌ったり語ったりしています。
 

TROY1442
\2200
「聞こえない音楽」〜アメリカの吹奏楽のための新作集
 (1)ランシング・マクロスキー:私達がやっている事は秘密です(2011)
 (2)ニコ・マーリー:ソー・トゥ・スピーク(2004)
 (3)キース・カステラー:オヴ・パティナ(2013)
 (4)ジャスティン・バリッシュ:マシーン・ミュージック(2011)
 (5)ランシング・マクロスキー:狂気の群衆(2007)
(1)-(4)エリック・ヒューイット(指揮)
 ボストン音楽院ウインド・アンサンブル
(1)(5)トリトン・ブラス(金管五重奏)
 録音:2007-2012年ボストン

 アメリカの管楽のための新作集。ボストン音楽院ウインド・アンサンブルは2005年以降15曲以上の新作を初演している。このアルバムには打楽器も激しい大編成の作品が多く収録されている。(1)は金管五重奏をソリストにした4楽章構成の作品。(5)は金管五重奏のための作品。
 

TROY1443
\2200
「比重」〜ランシング・マクロスキー
 (b.1964):室内楽作品集
  (1)比重2.72(2012)
  (2)突然の音楽(2009)
  (3)レクイエム,v.2.001(2000)
  (4)涙の行列(パヴァーヌ)(2009)
  (5)クアルテットロペ(2008)
(1)スティーヴン・D.デーヴィス(指揮)
 ニュー・イヤー(新耳)アンサンブル
(2)レベッカ・ダレン(S)
 アラン・オスカー・ジョンソン(Pf)
(3)(5)エドゥアルド・リーンドロ(指揮)
 ストーニー・ブルック現代室内プレイヤーズ
(4)フィリップ・A.シュトイトリン(Sax)
 ゾヤ・ツヴェトコワ(Vn)
 スコット・ウールウィーヴァー(Va)
 ジョシュア・ゴードン(Vc)
 録音:2009年、2012年

 マクロスキーは変わった経歴の持ち主で、1980年代のサンフランシスコ・ベイ・エリアのパンク・バンドでギターを弾きつつソングライターをしていたのが始まりでした。彼にとっての3大Bはバッハ・ベートーヴェン・ブラームスではなくてビートルズ・バウハウス・ブラックフラッグだったとか。作風は無調ではないものの、点描的なもの、流麗なもの、激しいものと色々ですが、真摯な聴きごたえのある作品ばかりです。
 

TROY1445
\2200
「感情の浮き沈み」〜ラフマニノフ&吉仲淳作品集
 ラフマニノフ(1873-1943):
  前奏曲集
   (ト長調Op.32-5/ロ短調Op.32-10/嬰ト短調Op.32-12/
    ト短調Op.23-5/ニ長調Op.23-4/変ロ長調Op.23-2)
  「音の絵」より
   (ハ長調Op.33-2/変ホ長調Op33-7/ト短調Op.33-8/
    変ホ短調Op.39-5/イ短調Op.39-2/嬰ハ短調Op.33-9)
  吉仲淳(b.1963):瞑想、痛み
ヤロスラフ・セニシン(Pf)
 セニシンはカナダのピアニストで、ワシントン・ポスト紙から「巨大な力」をもつピアニストと絶賛されました。彼は演奏活動に加え、サイモン・フレイザー大学で美学と倫理学も教えています。このアルバムではラフマニノフの名作に加えて日本の吉仲淳(よしなか・あつし)の小品が2曲収録されている点も特徴となっています。
 


TROY1446
\2200→\1990
ポール・チハラ:「白木蓮」
 〜大連雑技団のアクロバット、ダンスと映像の祭典のための音楽
ポール・チハラ(指揮)
北京インターナショナル・チーフ・
 フィルハーモニー管弦楽団
 日系アメリカ人作曲家として確固たる地位を築いているポール・チハラ(b.1938)が、作曲・指揮をした舞台音楽。中国の大連雑技団の演目のための音楽です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BONGIOVANNI

HOC 079
(2CD)
\3200→\2890
アルド・プロッティ(Br ナブッコ)
 ヴェルディ:「ナブッコ」
アルド・プロッティ(Br ナブッコ)
マルチェッラ・デ・オズマ(S アビガイッレ)
ラッファエーレ・アリエ(Bs ザッカリア)
フランコ・タリアヴィーニ(T イズマエーレ)
ジョヴァンナ・ヴィーギ(Ms フェネーナ)
ニコラ・レッシーニョ(指)
管弦楽団
 おそらく初出音源。貴重なプロッティのナブッコ!

 録音:1963 年9 月、オヴィエド、ADD、139’19”

 おそらく初出と思われる、1963 年9 月、北スペイン、オビエドでの「ナブッコ」のライヴ録音が登場。なんといっても名バリトン、アルド・プロッティのタイトルロールが聞きもの。日本でも人気の高いプロッティは、幅広いレパートリーで活躍したものの、ナブッコ役の録音はなぜかライヴでもこれまで発掘されていませんでした。プロッティ・ファン待望の録音でしょう。アビガイッレのマルチェッラ・デ・オズマは、1960 年代を中心に活躍したドラマティックなソプラノで、近年は若いソプラノを育てる名教師としても知られています。ザッカリアにラッファエーレ・アリエ、イズマエーレにフランコ・タリアヴィーニ、さらに指揮がニコラ・レッシーニョとなかなか豪華です。1963 年のライヴ録音とあって音の状態は芳しくありませんが、声を主に捉えられた録音なので、歌だけ楽しむ分にはなんとかなるでしょう。
 ボーナスには、1961 年、イタリア、フィデンツァでのヴェルディ「運命の力」から、デ・オズマの歌うレオノーラの3 つのアリアを収録。


<国内盤>


若林工房



WAKA 4175-76
(2CD)
\2980
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 「舞踏への勧誘/ラ・カンパネッラ〜ピアノ名曲集」

  スカルラッティ:3つのソナタ(ロ短調K.87, ロ短調K.27, 変ホ長調K.193)
  モーツァルト:トルコ行進曲(ソナタK.331 より)
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調op.27-2「月光」
  ウェーバー:舞踏への勧誘op.65
  ショパン:
   華麗なる大円舞曲変ホ長調op.18,
   軍隊ポロネーズop.40-1,3つのワルツop.64
  リスト:コンソレーション第3番,ラ・カンパネッラ
  ラフマニノフ:2つのプレリュード(ト長調op.32-5, 嬰ハ短調op.3-2)
  ショパン:ワルツ ヘ短調op.70-2
  シューマン:トロイメライ
  メンデルスゾーン:「春の歌」op.62-6
 [ボーナス・トラック]
  メンデルスゾーン:
   2つの無言歌(「甘い思い出」op.19-1, 「羊飼いの嘆き」op.67-5)
  メトネル:プリマヴェラ(春)op.39-3
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 若林工房10 周年記念コンサート・ライヴ〜ニューヨーク・スタインウェイの華麗なる響き「舞踏への勧誘/ラ・カンパネッラ〜ピアノ名曲集」イリーナ・メジューエワ

 録音: 2013 年8 月30 日、新川文化ホール、富山県魚津市(※ボーナス・トラック以外はコンサート・ライヴ録音)/STEREO / 24-Bit Digital 録音、発売元:若林工房

 まさに一期一会・・・奇跡のような演奏会の記録
2013 年8 月30 日に新川文化ホール(富山県魚津市)で行われた「若林工房10 周年記念コンサート」のライヴ録音。スカルラッティからラフマニノフまで名曲小品を並べたプログラムをメジューエワが見事な手腕で聴かせます。特筆すべきはこのコンサートのために神戸から運ばれた1925 年製のニューヨーク・スタインウェイの華麗な音色! パデレフスキやホフマン、ラフマニノフといった巨匠たちが活躍したピアノ黄金時代を彷彿させるサウンドをお楽しみください。
 ボーナス・トラックとして、セッション録音によるメンデルスゾーンの無言歌(2曲)とメトネルの「プリマヴェラ」が収録されているのも嬉しいところです。

 ライナーノートより
 「…大地の底から鳴り響いてくるかのような低音、密度の高い核とそれを包む豊潤な色彩感をもつ中高音、そしてなんといってもその濃過ぎるほどの表現力に心底驚きを禁じ得ない。」 (土田 哲)




QUADRIGA(クアッドリーガ)


クアッドリーガ・レーベルは音楽の楽しみのための新レーベルで、ピアニスト広瀬美紀子による新しいレーベルです。

QR 09001
\2500
「ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集Vol.1」
 (1)ワルツ・スケルツォ(1913)/(2)波に揺れて〜練習曲(1914)/
 (3)ニューヨーク・スカイライン(1940)/
 (4)-(7)ブラジル風バッハ第4番(1930-41)
  (I.前奏曲/序奏、II.コラール/密林(奥地)の歌、
   III.アリア/カンティガ(古謡),IV.舞曲/ミウジーニョ)/
 (8)神秘的なワルツ(1918)/(9)真実の詩〜飾りのない詩(1942)/
 (10)白いインディオの踊り(1936)/(11)悲嘆(1910)/
 (12)ロマンティックなワルツ(1912)/(13)苦悩のワルツ(1932 or 1938)
広瀬美紀子(ピアノ)
 録音:2009 年5 月27 日,6月9 日、51:15(録音:シャッツグレーバー)

 VARIETE レーベル(TR)のVA-09001 で出ていたもののリニューアル再発売。
 数多いヴィラ=ロボスのピアノ曲より選りすぐりの作品集となっています。多作家であらゆるジャンルで作曲を行っていたヴィラ=ロボスですが、特にピアノ作品には力を入れており、演奏される機会も多いジャンルです。ブラジル風バッハ第4 番はオーケストラ版が知られていますが、このピアノ独奏版がオリジナルとなっております。
 

QR 09002
\2625
「デュオ・フィオーレ」〜壮大な二台ピアノの世界へ
 (1)アルチュニアン&ババジャニアン:2台のピアノのためのアルメニア狂詩曲
 (2)リスト:ラーコーツィ行進曲(2台4手)
 (3)ピアソラ:オブリヴィオン〜忘却〜(山本京子編 2台4手)
 (4)ラフマニノフ:ロシア狂詩曲(2台4手)
 (5)チャイコフスキー:
  「くるみ割り人形」より「花のワルツ」(コチシュ・ゾルターン編 2台4手)
 (6)ピアソラ:リベルタンゴ(山本京子編 2台4手)
 (7)リスト:
  メンデルスゾーンの無言歌の主題による大コンツェルトシュトゥック
   (山本京子編 2台4手)
 (8)ドビュッシー:ベルガマスク組曲第3曲「月の光」(デュティユー編2台4手)
デュオ・フィオーレ:
 【横井玲子(ピアノ)、
  石澤直子(ピアノ)】
 録音:2013 年5 月29,30日、さいたま芸術劇場 音楽ホール,70:01(録音:シャッツグレーバー)

 二人の熱情あふれるピアニズム、抒情性豊かな感性、音楽性が好もしい。自己発揮を要求される曲目が多く、このCD は聴きごたえのあるものだ。(ピアニスト 岩崎 淑)
 おそらく日本人初となる収録曲目が多く、実に素敵な、魅力的なピアノ・デュオである。この二人が紡ぎだした音楽の質感と音色の豊かさは、ピアノソロではめったに味わえない魅力だ(音楽評論家 百瀬 喬)




キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5345
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.48
 「ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ(1)」

  第34番「おお永遠の炎、おお愛の源よ」
  第117番「賛美と栄光が至高なる善にあれ」
  第98番「神のなし給うは恵みに満てる御業」
  第120番「神よ、シオンにて安らかにあなたを賛美し」
鈴木 雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
水越 啓(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
 BCJ、カンタータ全集Vol.48、祝祭を思わせる華やかな4つのカンタータ

 録音:2010 年6 月27 - 30 日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/72’13”、[BIS] BIS SA 1881、輸入盤・日本語解説&対訳付

 BCJ によるJ.S. バッハのカンタータ全集、SACD ハイブリッド盤。「ライプツィヒ時代のカンタータ」シリーズも、前回までの1726 年から時代を下り、1727 〜 29 年へと突入いたします。この時期の作品を中心にすえた最初のタイトルとなる今回は、祝祭を思わせる華やかな4 つのカンタータを収録しています。壮麗な合唱・管弦楽の響きに乗って、歌姫ブラシコヴァをはじめとする実力派ソリストたちの珠玉の歌声を美しいアリアの数々と共に堪能できます。 第34 番は、1727 年6 月1 日の聖霊降臨節に、ライプツィヒの聖ニコライ教会で初演されたカンタータ。結婚カンタータから一部を転用して作られた本作は冒頭から壮麗な合唱と管弦楽の響きに圧倒され、炎が燃え上がる様を思わせる濃やかで美しいコロラトゥーラの旋律が絶品です。室内楽的響きの色濃い第98 番は、活気のあるリズムとしなやかな旋律にあふれ、全体的に軽快な明るさをもったカンタータ。オブリガート・オーボエやヴァイオリン、フルートといった独奏楽器の美しい音色と絡むアリア群の美しさは格別です。
 最後に収録された第120 番は、祝祭礼拝用でありながら、冒頭歌詞の「安らか」を思わせるシチリアーノのリズムの叙情的な独唱楽章で始まるのが特徴で、オーボエ・ダモーレが安寧に歌い上げる美しいソロが際立ちます。
 
KKC 5346
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.49
 「ライプツィヒ時代1727〜29年のカンタータ (2)」

  第188番「我は堅き信頼を」
  第156番「我は片足を墓穴に入れて立つ」
  第159番「見よ、我らはエルサレムへと上り行く」
  第171番「神よ、あなたの御名のごとく、あなたの誉れも」
鈴木 雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
 BCJ、カンタータ全集Vol.49、ピカンダー年巻に基づく珠玉のカンタータ4 曲

 録音:2010 年9 月10、12 - 14 日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/72’07”、[BIS] BIS SA 1891、輸入盤・日本語解説&対訳付

 BCJ によるJ.S. バッハのカンタータ全集、SACD ハイブリッド盤。第48 集(KKC 5345)に引き続き、ライプツィヒ時代1727 〜 29 年に焦点を当てたプログラムです。今回収録された4 つのカンタータは、いずれも「ピカンダー年巻」から歌詞がとられたもの。マタイ受難曲やクリスマス・オラトリオなどを手掛けたピカンダーは、バッハの善きパートナーとして詩の作成や改作に活躍しました。ピカンダー年巻の中でバッハが作曲を手掛けたものはわずか9 作しか現存しておらず、そのうちの4 作が本アルバムに収録されています。
 最初に収録された第188 番のカンタータは、このピカンダー年巻をめぐる不遇な伝承の歴史を教えてくれる作品。オリジナル・パート譜は全消失し、自筆スコアも好事家達の手によって散り散りになってしまいました。
 今回収録されているのは、筆写譜やパロディ作品、C.P.E. バッハの手による異稿などから復元されたもの。全体的に細やかなオルガン・パートが際立つほか、ポロネーズの要素を取り入れたアリアも印象的です。後にチェンバロ協奏曲 ヘ短調(BWV 1056)にも用いられている瞑想的なオーボエ・ソロで幕を開ける第156 番では、病の人を癒すキリストの厚き心を描いたような優しい旋律が魅力的。1729 年の元日に初演された第171 番は、本アルバムを締めくくるにふさわしき煌びやかな祝祭カンタータで、新たな一年の神の加護と祝福を祈る温かなハーモニーが絶品です。



<映像>


C MAJOR(映像)


Verdi: Requiem
71 4804
(Blu-ray)
\5400→\4990
グスタボ・ドゥダメル(指揮)
 ヴェルディ:レクイエム
グスタボ・ドゥダメル(指揮)
ロサンゼルス・フィルハーモニック
ロサンジェルス・マスター合唱団
グラント・ガーション(合唱指揮)
ジュリアナ・ディ・ジャコモ(S)
ミシェル・デヤング(メゾ・ソプラノ)
ヴィットリオ・グリゴーロ(T)
イルデブランド・ダルカンジェロ(B)

71 4708
(DVD)
\3400→\3090
 ドゥダメルのヴェルレク!ヴェルディ・イヤーを飾る華やかなキャスティング。日本語字幕付

 (Blu-ray) 画面:1080i 16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1, PCM2.0、字幕:英独仏西中韓、日本語、原語:ラテン語、本編:94mm、ボーナス:18mm、BD50(片面ニ層)
 (DVD) 画面: 16:9 NTSC、音声:DTS5.1, PCM2.0、字幕:英独仏西中韓、日本語、原語:ラテン語、本編:94mm
ボーナス:18mm、DVD9(片面ニ層)

 2013 年ヴェルディ・イヤーの最後を飾る新譜がDVD&Blu-rey で発売されます。
 2013 年8 月にロサンゼルスのハリウッド・ボウルで行われたばかりの新着映像です。
指揮は若きカリスマ指揮者グスタボ・ドゥダメルと手兵ロサンジェルス・フィルハーモニックによるヴェルディのレクイエムです。歌手が命の本作品ですが、今回はソリスト陣が大変豪華。マーラーの「千人の交響曲」でもドゥダメルと共演したソプラノのジュリアナ・ディ・ジャコモ、ヤンソンスなどの大物指揮者からの指名が絶えないメゾ・ソプラノのミシェル・デヤング。美声と甘いマスクで世界中のオペラ・ファンを魅了するテノール、ヴィットリオ・グリゴーロ、そして豊かな声量、演技力で現代随一の実力を誇るバス、イルデブランド・ダルカンジェロと華やかな面々が出演しています。
 ロサンジェルスにある世界最大級の野外音楽堂ハリウッド・ボウル。環境的に撮影が難しい会場ですが、この度撮影が許可されパッケージとしても発売されることになりました。
ドゥダメルは2013 年9 月にミラノ・スカラ座と来日してヴェルディの「リゴレット」を上演し、ドラマティックでダイナミックな演奏を聴かせてくれました。
 この「レクイエム」も、開放的な響きと壮麗さ、そしてシンプルかつ大胆な演奏で、地元LA タイムズでは「ヴェルディのレクイエムに新たなる1 ページを刻んだ」と評され、まるでハリウッド・ボウルにいるかのような臨場感を味わえる映像で、まさに観せる演奏に魅せられる1 作となっています。







EURO ARTS(映像)

20 50504
(Blu-ray)
\4700
ヨーロッパ・コンサート2000・フロム・ベルリン
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
  交響曲第9番「合唱」ニ短調
ミハイル・プレトニョフ(P)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド(指揮)
カリタ・マッティラ(ソプラノ)
ヴィオレタ・ウルマーナ(コントラルト)
トマス・モーザー(テノール)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン)
エリック・エリクソン室内合唱団
スウェーデン放送合唱団
トヌ・カリユステ(合唱指揮)
 アバド&ベルリン・フィルの白熱の第9

 収録:2000 年5 月1 日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)/ボーナス:メイキング(ベルリン)
 画面:60i 16:9(ボーナス:SD NTSC)、BD25(片面1層)、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、リージョン:All、字幕:英独仏西伊日、本編:97mm ボーナス:18mm

 ヨーロッパ・コンサートBlu-ray 化シリーズ。ベルリン・フィルの創立記念日5 月1 日に毎年行っているヨーロッパ・コンサート。
 1991 年から開催され、ヨーロッパ各地の歴史的建造物などで行われるコンサートは世界中の音楽ファンから注目されています。
 この映像は2000 年本拠地ベルリンのフィルハーモニーで行われた演奏会で、この度ブルーレイとしてリリースされます。アバド&ベルリン・フィル得意の演目オール・ベートーヴェン・プログラム。ピアノ協奏曲第2 番でソロを務めるのは、1978 年チャイコフスキー国際コンクールで優勝、現代を代表する実力派ピアニストでもあり、ロシア・ナショナル管弦楽団を設立し、指揮活動にも情熱を注いでいる、ミハイル・プレトニョフ。メインは英音楽学者ジョナサン・デル・マーが新しく校訂したベーレンライター版スコアを使用した交響曲第9 番「合唱」。
 ソリストにはフィンランドの人気ソプラノ、カリタ・マッティラ、アメリカ出身のテノール、トマス・モーザーなど実力派歌手陣を揃え、スウェーデン放送合唱団とエリック・エリクソン室内合唱団の充実のコーラス陣とアバドとベルリン・フィルの迫力ある熱演で、祝祭的ムードを盛り上げています。
 
20 51444
(Blu-ray)
\4700
ヨーロッパ・コンサート2001・フロム・イスタンブール
 ハイドン:交響曲第94番ト長調Hob.I-94「驚愕」
 ベルリオーズ:幻想交響曲作品14
 モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調K314(285d)
エマニュエル・パユ(Fl)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
 ヤンソンスの幻想、パユのモーツァルト、イスタンブールでのヨーロッパ・コンサートがブルーレイに!

 収録:2001 年5 月1 日イスタンブール、聖イレーネ教会(ライヴ)/ボーナス:メイキング(イスタンブール)
 画面:NTSC 16:9(ボーナス:SD NTSC)、BD25(片面1層)、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All
字幕(ボーナス):英独仏西伊、本編:105mm ボーナス:27mm

 ヨーロッパ・コンサートBlu-ray 化シリーズ。2001 年イスタンブールの聖イレーネ教会で行われたヨーロッパ・コンサートの映像がブルーレイで登場。演奏会が行われた聖イレーネ教会は、イスタンブール最古の教会。現在は多目的に使用できるように改装され博物館として運営されていますが、美しい内装とエキゾチックな雰囲気漂う会場で、今回ブルーレイ化となり、さらに細部まで美しく捉えられ、映像としても十分に楽しめます。メイン・プログラムは「幻想交響曲」。教会ならではの豊かな響きが織りなす立体的な音楽、ヤンソンスの熱い指揮振りと、オケから多彩な音色を引き出し、ダイナミックな中にも繊細さをまじえた自在な演奏に驚かされます。また、モーツァルトのフルート協奏曲では、ベルリン・フィルの首席でもあるエマニュエル・パユがソリストとして登場。
 フルートの音が会場全体に美しく響き渡り、さらに抜群のカメラワークにより、演奏者たちの表情も的確捉えられ、画面に釘付けになります。画質・音質ともに良好な映像でしたので、ブルーレイ化でさらに向上し、一段と楽しめる内容となっております。
 

20 53674
(Blu-ray)
\4700
ラトルのカルミナ・ブラーナ
 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
 オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」全曲
 ヘンデル/グーセンス編:
  オラトリオ「メサイア」〜「ハレルヤ・コーラス」
サリー・マシューズ(S)
ローレンス・ブラウンリー(T)
クリスティアン・ゲルハーヘル(Br)
ベルリン大聖堂国立合唱団少年合唱団員
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
 ラトルのカルミナ・ブラーナがブルーレイで登場!

 収録:2004 年12 月31 日フィルハーモニー、ベルリン
 画面:1080i 16:9、BD25(片面1層)、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:英独仏西日、89mm

 毎年恒例のベルリン・フィルの「ジルヴェスター・コンサート」。話題を呼んだ2004 年ラトルの「カルミナ・ブラーナ」が遂にブルーレイ化。音響効果を抜群に得られる作品だけに、ブルーレイ化によって、高い解像度のクリアなサウンド、圧倒的な迫力でよりバランスのとれた音質を楽しむことができます。メインの「カルミナ・ブラーナ」の他に冒頭に演奏されたレオノーレ序曲第3 番とアンコールのハレルヤ・コーラスも収録され、大晦日のコンサートをまるまる楽しむことができます。「カルミナ・ブラーナ」はオルフの出世作で中世の生命の息吹を大胆に表現しています。ラトルの独自性と、躍動感あふれるリズム、鮮烈で色彩溢れ、ドラマティックかつエネルギッシュな演奏を聴かせてくれます。ベルリン・フィルの重厚な響きを生かし、細部に渡ってデュナーミクを付け、ラトルならではのひらめきが沢山盛り込まれた快演。パワフルな歌手陣の歌唱も印象的。音質も良く、オーケストラ、歌唱陣ともに鮮明で十分に堪能できます。







ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2013 ARIA−CD.All rights reserved.