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≪第74号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 12/24〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像







12/30(月)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALTUS



ALT 275
\2600
新作・世界初演
 福島—Fukushima—復興・復活オペラプロジェクト
  2012 年度 佐川吉男音楽賞 受賞作品

オペラ「白虎」全二幕
 作曲:加藤昌則
 台本:宮本益光
指揮・芸術監督:佐藤正浩
飯沼貞吉(テノール):経種廉彦
飯沼貞雄(貞吉)(バス):高橋啓三
西郷頼母(バリトン): 黒田博
西郷千重子(ソプラノ): 腰越満美
オペラ白虎合唱団
オペラ白虎特別編成オーケストラ
あらすじ
 第一幕
 〈第一場〉
  戊辰戦争。若き白虎隊士中二番隊が飯盛山で集団自決してから約60年が経過している。そこに一人生き残った飯沼貞雄(もとは飯沼貞吉。改名して貞雄に)。
  仲間の鎮魂を願いつつ子守歌【飯沼貞雄のソロ「会津の子守歌」】を歌う。
 〈第二場〉
  慶応四年八月二十二日の朝。西軍(新政府軍)の行軍歌が聞こえてくる【混声合唱「宮さん、宮さん」】。とうとう飯沼貞吉の属する白虎隊にも出撃命令が下る。
  貞吉は伯父である西郷頼母の屋敷に赴き、頼母の妻、千重子に暇乞いをする。
  武家の女として千重子は、貞吉に武士として立派に死ぬよう諭す。【西郷千重子のソロ  「貞吉、あなたは会津武士」】もとより貞吉もそのつもりである。
 〈第三場〉
  同日、同場所。千重子は貞吉に西郷頼母にも暇乞いをするよう促すが、貞吉はこれを拒む。頼母が恭順説を説き謹慎させられていることを、貞吉は恥ずべきことと考えていたからである。そこに西郷頼母が登場。会津武士としての誇りは、生き様は…。もともと尊敬していた伯父、頼母の言葉が貞吉の心に刺さる【西郷頼母のソロ「あの白雲を見よ」】。
 第二幕
 〈第一場〉
  慶応四年八月二十二日の午後。死を覚悟した会津の人々の慟哭の声がする【混声合唱「たとえ命が尽きるとも」】。そこに頼母の言葉を反芻し葛藤する貞吉。武士の道とは…【西郷頼母と飯沼貞吉の二重唱「命捨てることが真の勤めか」】。
  そしてとうとう西軍が会津城下に。
 〈第二場〉
  西郷頼母の屋敷では、残された女たちが「生きて敵から恥辱を受けるのも許しがたし」と、武家の女の生き方として自決を決意。子らと共に壮絶な自決を果たす【西郷千恵子の自決「なよ竹の風にまかする身ながらも…」】。
 〈第三場〉
  そして同じ頃、飯盛山には疲弊しきった白虎隊の面々。西軍に踏みにじられた会津城下を見て次々と自決する。貞吉も母からもらった歌を吟じた後、刃を喉につきたてるが…【飯沼貞吉の自決「梓弓向う矢先はしげくとも…」】。
 〈第四場〉
  会津藩降伏後の飯盛山。生き延びた貞吉。仲間の死を嘆き、生き延びたことを悔やんでいるが、仲間の死に様を前に再び武士の道について考える貞吉。
  思い出される頼母の言葉、千重子の思い。貞吉は白虎の魂を内に秘め、生きることを決意し、鎮魂の子守歌を歌う。
 
 明快なメロディ—躍動するリズム!驚きの新作オペラ入魂の会津人歌唱『ならぬものはならぬものです!』実に分かりやすい現代のスタンダードと早くも呼び声高い再演必至の名作誕生!

 エグゼクティブプロデューサー:池田卓夫、演出:岩田達宗、制作統括:石原貴之
 ライヴ録音:2012 年7 月29 日、會津風雅堂/ライヴ、DDD

 新作・世界初演。有名な史実である白虎隊の集団自決をあつかっております。生き残った飯沼貞吉にスポットをあて、恭順説を説いた筆頭家老・西郷頼母を伯父に持つ彼が、会津武士の生き様と頼母の生き様、その両者の葛藤の先に見出した答えとは。また白虎隊の集団自決と同様に有名な、西郷邸での女たちの集団自決の様子も描かれています。当時の会津武士の、什の掟に代表されるような教えは、貞吉ら白虎隊隊士にどのような影響を与えていたのか。
 キャストを最小化し、飯沼貞雄(もとは貞吉。後に貞雄と改名)の回想録として物語を展開。合唱(コロス)が、会津の人々、西軍、語り部などとして重要な役割を担っております。また日本語の発声が出演者全員見事でテキストなしに内容が理解できるのも嬉しい処です。

 作曲者 加藤昌則(かとう まさあき):
  1972 年神奈川生まれ。東京芸術大学作曲科を首席で卒業。海外オーケストラからの委嘱も多く、現在最も活躍する作曲家の一人。美しくわかりやすい作風が人気。




CPO


777597
(2SACD-Hybrid)
\6000
北ドイツのバロック・オルガン作品集 第11集
 デルフィン・シュトルンク(1601-1694),
 ニコラウス・アダム・シュトルンク(1640-1700),
 クリスティアン・フロール(1626-1697),
 ディートリッヒ・メイヤー(1653頃),
 ヨハン・デッカー(1598-1668),
 マルクス・オルター(1625-1684)
  上記6人の作曲家のオルガン作品全集
フリードヘルム・フランメ(オルガン)
ザルツギッター-リンゲルハイム
聖アブドン&ゼンネン教会:シュヴァイム・オルガン /
グラーフェンハイン トリニティ教会:ティーレマン・オルガン
 北ドイツのオルガンの伝統を辿る大好評シリーズの第11集。今回もSACDハイブリッド盤でフランメによる、ふくよかなオルガンの響きを心から満喫することができます。この盤に収録された作曲家の名前は、現代ではほとんど耳にすることがありません。なかでもかろうじて名前が知られているのはブランシュヴァイクで活躍したシュトルンク親子でしょうか。しかし彼らは、他の国からの影響を取り入れながらも、確かに次の世代へと「ドイツ音楽の伝統」を受け渡したことは間違いありません。当時活躍したブクステフーデらの影に隠れてしまったものの、素晴らしい音楽を書いていたのです。歴史の流れから零れ落ちてしまった作品を丹念に拾い集めたフランメの情熱にも拍手を送りたい1枚です。
 


777719
(SACD-Hybrid)
\3000→\2790
ロベルト・シューマン:交響的作品集
 1.序曲,スケルツォとフィナーレ Op.52/
 2.序曲「マンフレッド」Op.115/
 3.序曲「ジュリアス・シーザー」Op.128/
 4.序曲「ヘルマンとドロテーア」Op.136/
 5.交響曲 ト短調「ツヴィッカウ」
  (M.ヴェントによるクリティカル・エディション…初録音)
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー/
フランク・ベールマン(指揮)
 素晴らしい録音で聴くシューマン(1810-1856)のシリーズ第2弾です。以前交響曲全集(777365-2)できびきびとした演奏を聴かせたベールマン。今回は序曲集と、珍しい「ツヴィッカウ交響曲」の録音です。序曲は割合聴く機会もありますが、こちらの「ツヴィッカウ交響曲」は若きシューマンによる未完の作品で、1832年に着手され、ひとまず第1楽章を作曲初演、とは言え全く評判にならず、改訂を繰り返しながら第2楽章を書き終えるも、結局そのままお蔵入りになってしまったというもので、録音も数えるほかありません。
 このベールマンの演奏はマティアス・ヴェントによる校訂版を用いたもので、ゆったりとした序奏も削除することなくシューマンが構想した最初の形を見せてくれるものです。この作品の失敗後、シューマンはピアノ曲に力を注ぐことになるのです。
 
777686
\2600
アンジェイ・パヌフニク:交響的作品集 第7集
 1.交響曲 第5番「天球の交響曲」/
 2.ファゴット協奏曲/3.愛の歌/4.情景
ミヒャエル・フォン・ショーナーマルク(ファゴット…2)/
サラ・ファン・デル・ケンプ(メゾ・ソプラノ)/
ベルリン・コンチェルトハウス管弦楽団…1-3/
ポーランド国立放送交響楽団…4/
ルーカス・ボロヴィッツ(指揮)
 最近は娘であるロクサンナの作品の演奏機会も増え、ますます注目が高まるポーランド出身のアンジェイ・パヌフニク(1914-1991)の音楽。cpoレーベルは彼の作品を精力的にリリースしていて、どれもが高い評価を受けています。このアルバムは交響曲第5番を中心に、協奏曲、声楽曲とバランスの良い選曲が魅力。彼の最高傑作とも言われる交響曲第5番は「天球の交響曲(空間とも訳される)」と副題が付けられた作品で、常に挑戦的な不協和音が炸裂する強烈な部分と、暗黒を思わせる虚無の部分の対比が見事な音楽です。諧謔的とも思える「ファゴット協奏曲」、「なぜこんなに穏やかな?」と驚くような「愛の歌」、そして冬の草原を思わせる「情景」。この作曲家の多面性を強く感じさせる素晴らしい1枚です。
 
777790
\2000
ジャック=マルティン・オトテール:室内楽作品集 第1集
 フルートとその他の楽器、通奏低音のための小品集 Op.2(初版)
  組曲第1番-第5番
カメラータ・ケルン
 フランスでバロック音楽が最も栄えた時代、優れたフルーティストとして活躍したオトテール(1674-1763)。もともとパリの管楽器職人の家庭に生まれた彼、フルートの大家になるべくしてなったような人でもありました。ローマにも長く滞在したことから「ローマのオトテール」とも呼ばれています。これは彼の家系に音楽家が多かったため、区別するためでもありました。彼は当時のフルート演奏の可能性を押し広げ、楽器にもさまざまな改良を加えたことでも知られ、これらは現代にもしっかり受け継がれています。
 このOp.2の小品集は1708年にパリで出版されましたが、後の1715年に改訂され、リコーダーでも演奏できるようになっています。どの曲も美しく、また軽やかで当時の趣味を映し出すものばかりです。今後カメラータ・ケルンはオトテールの全作品の録音を計画、4枚のCDとなる予定です。
 
777605
 \2000
アントン・エーベルル:ピアノ作品集
 1.グランド・ソナタ ト短調 Op.27/
 2.アリエッタ「愛しの彼女の優しき心の動き」による12の変奏曲/
 3.「シュテフェンに夢の中で語る」の主題による10の変奏曲
マリー=ルイーズ・ヒンリクス(ピアノ)
 少年時代から天才ピアニストとして名を馳せ、9歳年上のモーツァルトからもその才能を高く評価されたというエーベルル(1765-1807)。そのまま彼らは友人となり、1791年にモーツァルトが亡くなった時は「モーツァルトの墓前にて」というカンタータを作曲したほど、親しい関係を保っていました。モーツァルトの死後も音楽教師、作曲家として活動を続け、ピアノ協奏曲や交響曲を数多く作曲、一時はベートーヴェンよりも聴衆の人気を得ていたといいます。そんな彼の作品、やはりモーツァルトとの親和性が高く、いくつかの曲は「モーツァルト作」として出回ったこともあるようです。とは言え、ここで聴ける彼の変奏曲やソナタは、その緻密な構成と粘り強さの面で、どちらかというとベートーヴェン風の力強さを備えています。魅力的な作品です。
 

777832
\2600→\2390
E.T.A.ホフマン:ミサ曲・ミゼレーレ
 1.ミサ曲 ニ短調(AV18)/
 2.ミゼレーレ 変ロ短調(AV42)
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)/
ユッタ・ベーネルト(ソプラノ)/
レベッカ・マルティン(アルト)/
トーマス・クーリー(テノール)/
ヨーク・フェリックス・スピール(バス・バリトン)/
ケルンWDR交響楽団&合唱団/
ルーペルト・フーバー(指揮)
 神秘的なイメージばかりが先行するドイツの偉大な芸術家E.T.A.ホフマン(1776-1822)。彼は作家として多くの著作を残しましたが、作曲家としても80を超える作品を残し、この分野にも輝ける才能を有していたことがわかります。
 このミサ曲は1803年から1805年の間に書かれました。その頃の彼はちょうど友人を通じてしりあった女性を妻に迎え、音楽クラブを設立し、多くの詩作や作曲を行うなど活発な活動をしていたのです。闘争心を喚起させるニ短調が用いられたこの作品は、ロマンティックな一面と、古風な面を併せ持つ重厚なもので、モーツァルトを思わせるキリエの美しさはため息ものです。ミゼレーレは詩編に基いた合唱曲で、アレグリのものが有名ですが、E.T.A.ホフマンは悲しみや喜びなどの感情を全面に出した感動的な作品として表出しています。
  
777878
(8CD)
\10800
J.S.バッハ:偽作宗教曲集
<CD1…999139>
 偽作カンタータ集 BWV217-219/
<CD2…999139>
 偽作カンタータ集 BWV220-222/
<CD3…999985>
 偽作カンタータ集 BWV12.141.142.160/
<CD4…999834>
 偽作ミサ曲&マニフィカト BWV Anh.25&26&21/
<CD5&6…999293>
 ルカ受難曲 BWV246 Anh.II,30/
<CD7…999235>
 偽作モテット集 BWV Anh.159,160,162-165/
<CD8…777261>
 偽作ミサ曲集&マニフィカト集 BWV Anh.167.30.24.240.239.237.150
アルスフェルト声楽アンサンブル/
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム/
ハノーヴァー宮廷管弦楽団/
ヴォルフガング・ヘルビッヒ(指揮) 他
 J.S.バッハ(1685-1750)の作品として語り継がれるも、最近の研究では「どうも違うだろう」と決定付けられた作品群。これらを的確な解釈で次々と演奏していた名指揮者ギュンター・ヘルヴィッヒ。残念なことに彼は志し半ばにて2013年4月8日にこの世を去ってしまいました。このBOXは彼の業績を記念するものとして長く伝えられていくことでしょう。




TOCCATA

Peteris Plakidis
TOCC-4
\2600
ペテリス・プラキディス:弦楽のための作品集
 1.ピアノ、弦楽とティンパニのため音楽(1969)/
 2-4.風と血の歌(1991)
  <誰もこの森には入らない/血が流れる暗い水/
   おお風よ、私を連れていって>/
 5.2台のオーボエと弦楽のための協奏曲(1982)/
 6.2台のヴァイオリン、ピアノと弦楽のためのコンチェルト・バラード(1984)
ペテリス・プラキディス(ピアノ)…1/
アントラ・ビガカ(メゾ・ソプラノ)…2-4/
ウルディス・ウルバンス(オーボエ)…5/
ヴィルニス・ペルネンス(オーボエ)…5/
アンドリス・ポールス(ヴァイオリン)…6/
ジンタルス・ベイタンス(ヴァイオリン)…6/
リガ・チャンバー・プレイヤーズ/
ノルムンヅ・スン(指揮)
録音 1999年2月12-16日 リガ リフォメーション教会 ※CD初録音
 1947年ラトビア生まれの作曲家プラキディス(1947-)。彼の作品に横溢する強さと美しさは、言うまでもなくラトビアの民俗音楽に端を発しているものです。ルネサンスとバロック時代のポリフォニーやフーガ、シャコンヌなどの形式と、独自の形式を融合した作品は、ある時は瞑想的であり、またある時は静かな興奮をもたらします。
 バルトークを思わせる初期の作品であるトラック1の「ピアノ、弦楽とティンパニのための音楽」での冒頭の息の長いピアノの旋律。これは確かに時間を忘れさせてくれるほどの強い陶酔を感じさせてくれるものと言えるでしょう。そして緩やかに弦楽と絡みつつ高潮していきます。一瞬だけ姿を現すティンパニの鮮烈な響きも印象的です。もちろんこの曲にもラトビアの民謡が使われています。以降の作品は更に瞑想的であり、時の移ろいの儚さを見事に伝えています。
 
John Joubert: Four Song-Cycles
TOCC-45
\2600
ジョン・ジューベル:連作歌曲と室内楽作品集
 1-5.時の針 Op.101
  <時の針/コックは時計の周りを/冬の太陽/干潮/水平梁>/
 6-8.シュロップシャーの丘 Op.155
  <シュロップシャーの丘/マルシェの早春/クランの森>/
 9.即興 Op.120/10.コンタキオン Op.69/
 11-14.ばらは風に揺れる
  <アロータウンの春の日/墓石の歌/庭師の歌/ばらは風に揺れる>/
 15-20.エミリー・ブロンテの6つの詩 Op.63
  <ハープ/眠り/神託/嵐/かごの中の鳥/不死>
レスリー=ジェーン・ロジャーズ(ソプラノ)/
ジョン・ターナー(リコーダー)…1-5,11-14/
ジョン・マッケイブ(ピアノ)…6-10,15-20
録音 2006年12月18-19日 マンチェスター大学,コスモ・ロードウォルド・コンサート・ホール ※全て初録音
 ケープタウンに生まれ、1940年代から1950年代にかけてロンドン王立音楽アカデミーで学んだ作曲家ジョン・ジューベル(1927-)。彼の作品は独特のメロディと刺激的な感性に彩られたもので、このアルバムに収録された4つの歌曲集のどれもが印象的な風合いを持っています。リコーダーとソプラノという不思議な組み合わせによる2つの歌曲集「時の針」と「ばらは風に揺れる」を聴いただけで、この作品に取りつかれることは間違いありません。2つの旋律が絡みあい風の中に溶けていく様は、まさに小さな宇宙であり無限の可能性さえ感じさせるものです。また「シュロップシャーの丘」と「エミリー・ブロンテの6つの詩」でピアノを担当しているジョン・マッケイブもイギリスを代表する大作曲家であり、この芸術的コラボも見逃せないものとなっています。
 
Rameau: Complete Keyboard Music Volume 3
TOCC-52
\2600
ジャン=フィリップ・ラモー:鍵盤作品全集 第3集
 1-13.組曲 第4番 イ短調/イ長調/14-22.組曲 第5番 ト長調/ト短調/
 23-25.コンセール第5番 ニ長調/ニ短調(S.グートマン編)
  <フォルクレ/キュピ/マレー>/26.王太子妃/27.レ・プチ・マルトー/
 28.歌劇「ピグマリオン」よりギガ(伝:C-B.バルナストロ編)
   ※初録音…23-25.27.28
スティーヴン・グートマン(ピアノ)
録音 2006年6月25-26日,9月22日 ハーストウッド・ファーム・ピアノ・スタジオ
 同時代の作曲家たち…バッハ、ヘンデル、スカルラッティの鍵盤作品は数多く録音、演奏されていますが、なぜかラモー(1683-1764)の鍵盤作品はあまり取り上げられることがありません。このTOCCATAレーベルではそんなラモーの鍵盤作品を全てCD3枚に録音することで、この知られざる作品に光を充てました。ピアニスト、スティーヴン・グートマンはフランス・バロック音楽の専門家であり、このラモーの作品集でも素晴らしい研究成果を見せてくれています。
 コンセール第5番は本来クラヴサンとヴィオール(またはフルート)、第2ヴィオールで奏される組曲ですが、ここではグートマン自身の編曲によるピアノ独奏版で楽しむことができます。
 
Ferenc Farkas: Orchestral Music, Vol. 1
TOCC-176
\2600
フェレンツ・ファルカシュ:管弦楽作品集 第1集 室内オーケストラのための音楽
 1-5.管弦楽のためのディヴェルティメント(1930)/
 6-8.チェロと弦楽オーケストラのための古風な協奏曲(1964)
  <パストラーレ/アリアと変奏/ギーガ>/
 9-16.室内オーケストラのためのラヴォッタ組曲(1951)
  <ハンガリー風に/メヌエット/パンノニアから行進曲/
   ハンガリー風に/居酒屋にて>/
 14-18.室内オーケストラのためのマスク(1983)
  <イル・カピターノ/パンタロン/コロンビーヌ/
   ポヴェロ・プルチネッラ/アルレッキーノ>/
 19-21.チェロと弦楽オーケストラのための三部作(1964)/
 22-24.室内オーケストラのためのマーチ組曲
  ※初録音…1-5.9-13.14-18.22-24
ミクロシュ・ペレーニ(チェロ)…6-8.19-21/
MAV交響楽団/
ペーテル・チャバ(指揮)
録音 2013年1月4-8日,9月8-21日 ブダペスト,ハンガリー放送
 ハンガリーに生まれ、プダペスト音楽アカデミーで学んだ後、ローマの聖チェチーリア音楽院でレスピーギに学び作曲の研鑚を積んだファルカシュ(1905-2000)。彼は映画音楽の作曲家としても名高く、またフランツ・リスト音楽院ではクルタークやリゲティらを指導、その名声は今でも色褪せることがありません。しかしその作品は長らく忘れられており、近年ようやく少しずつ見直され始め聴ける作品も増えてきたところです。
 TOCCATAレーベルでは2006年リリースの管楽五重奏曲集(TOCC0019)での諧謔的で色彩的な音楽が高く評価されましたが、今回は彼の真骨頂とも言える管弦楽作品の登場です。どれもが親しみやすい風情を持ち、また古典的な形式を踏襲したもので、なんとも楽しく心弾む音楽となっています。またチェロを用いた作品では、あの名手ミクロシュ・ペレーニを起用。こちらも大注目です。
 
Philip Spratley: Orchestral Music, Volume Two
TOCC-194
\2600
フィリップ・スプラトレー:管弦楽作品集 第2集
 1-3.管弦楽のための組曲「ジョン・メースフィールドの詩による積荷」(2010-2012)
  <Quinquereme/Stately Spanish Galleon/Dirty British Coaster>/
 4.ヘルプストンのファンタジア(2010)/
 5-7.交響曲 第3番「シンフォニア・パスカル」(2009)
  <第1楽章:アレグロ・テンペストーソ/
  第2楽章:夜想曲/第3楽章:シャコンニー>
アレクサンダー・ムラーレフ(ヴァイオリン)…4.6/
ヴァレンティナ・リュノーヴァ(ヴィオラ)…4/
ウラディーミル・セナティレフ(チェロ)…4/
ユーリ・シャバルキン(フルート)…6/
シベリア交響楽団/
ドミトリー・ヴァシリエフ(指揮)
録音 2013年5月28-29日 シベリア,オムスク・フィルハーモニック・ホール
 ノッティンガムシャー州で生まれたスプラトレー(1942-)の作品集です。第1集(TOCC-88)は比較的初期の作品を収録したものですが、今作はどれも近年の作品で、彼の作風の熟達を知ることができるでしょう。もともとは2010年に2台ピアノのための作品として構想された「積荷」は、有名なイギリス民謡を用いた実験的で興味深い音楽です。ヴァイオリンが活躍するファンタジアと、満を持して書いたという交響曲第3番も輝かしい音楽です。
 
Andre Tchaikowsky: Music for Piano, Volume One
TOCC-204
\2600
アンジェイ・チャイコフスキ:作品集 第1集 ピアノのための音楽集
 1-3.ピアノ協奏曲 Op.4(1966-1971)…初録音/
 4-14.インヴェンション Op.2(1961-1962)/
 15-17.ピアノのためのソナタ(1958)…初録音
マチェイ・グルジボフスキー(ピアノ)…1-3/
ウィーン交響楽団…1-3/
パウル・ダニエル(指揮)…1-3/
ヤコブ・フィケルト(ピアノ)…4-14/
ニコ・デ・ヴィリエルズ(ピアノ)…15-17
録音 2013年7月22日 ブレゲンツ 祝祭の家…1-3, 2013年10月5-6日 リーズ音楽大学 ヴェニュー…4-17
 もともとユダヤ系の家にロベルト・アンジェイ・クラウトハメル(1935-1982)として生まれるも、第二次世界大戦中に身分を隠すために潜伏、この時に使った偽名「チャイコフスキ」をそのまま芸名とし、音楽界に飛び込んだピアニスト、作曲家をご存知でしょうか?このアルバムはそんな「アンドレ・チャイコフスキ」の作品を収録したものです。
 もちろんあのピョートル・チャイコフスキーとは縁も所縁もありませんが、共通するのは溢れる音楽的才能であり、ここで聴ける作品にも鬼気迫るほどの素晴らしい熱気が満ち溢れています。彼は1955年にショパン国際ピアノ・コンクールで8位入賞し、ブリュッセルに留学、ステファン・アスケナーゼに師事します。やがてエリザベート王妃国際音楽コンクールで3位入賞、翌1957年にはパリでラヴェルのピアノ曲全曲演奏会も行う程でした。しかしながら47歳の若さで病を得て早世、その名声はほとんど忘れ去られてしまっています。
 そんな彼の作品はなかなか刺激的あり、新古典派の少し先を行く前衛的なもの。もちろんヴィルトゥオーゾ的な面も持つ見事な音楽です。これは一聴の価値ありです。
 
Paul Ben-Haim: Chamber Music for Strings
TOCC-214
\2600
パウル・ベン=ハイム:弦楽のための室内音楽集
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 Op.21(1937)/
 5-7.弦楽五重奏曲 ホ短調(1919)…初録音
シュリ・ウォーターマン(ヴィオラ)…5-7/
カルメル弦楽四重奏団
録音 2013年7月7-12日 テルアヴィヴ バー=イラン大学,アウディトリウム・オブ・ザ・デパートメント・オブ・ミュージック
 ミュンヘンに生まれ、若い頃はブルーノ・ワルターとハンス・クナッパーツブッシュの助手を務め、1924年から1931年まではアウクスブルクで指揮者を務めるなど将来を嘱望されていたベン=ハイム(1897-1974)。しかしその後は作曲と教育に専念、1933年にはパレスチナに移住し、1948年のイスラエル独立とともに帰化、ユダヤ民俗音楽の普及に尽力した人です。
 ここで聴ける2つの作品のうち、1919年に弦楽五重奏曲は初録音であり、ドイツ後期ロマン派(とりわけR.シュトラウス)の影響をたっぷりと受けた甘美なものです。対して、弦楽四重奏曲第1番は中東風の装飾を施されたメロディと民俗的なリズムに彩られた異国的な曲。彼の理想が色濃く反映されている作品と言えるでしょう。
 
Otto Malling: Organ Music
TOCC-224
\2600
オット・マリング:オルガン作品集
 1-7.オルガンのためのクリスマスの情景「3人の王」 Op.84(1907)
  <序曲:クリスマスの夜/ユダヤの王はどこに/高僧と律法学者/
   ベツレヘム/礼拝/ヘロデ王/帰省>/
 8-13.オルガンのための情景「聖処女マリア」Op.70(1897)
  <受胎告知/マリアはエリザベスを訪問し神を称賛する/
   聖なる夜/イエスは神殿を奉る/
   マリアは師の間でイエスを見つけた/十字架の御許に>/
 14-15.ダヴィド詩編よりエコー Op.89(1910)
  <詩編 第23番/詩編 第33番> ※初録音
スヴェルケル・ユーランデル(オルガン)
録音 イェテボリ ヴァーサ教会
 デンマークの偉大なオルガニスト、作曲家であるオット・マリング(1848-1915)。彼はデンマークで最初に管弦楽法の教則本を執筆したことでも知られています。ニルス・ゲーゼとJ.P.E.ハートマンに作曲を師事、いくつかの作品を作曲していますが、しかし、これらはほとんど演奏されることがありませんでした。
 20世紀になってようやく彼の作品が見直され始め、協奏曲やいくつかの声楽曲が録音されていますが、彼の本領であるオルガン作品はほとんど手掛けられることもなく歴史の中に眠っていたのです。このアルバムでは大作である2つの組曲と、詩編を収録。どれもが聖書から想起された美しく感動的な作品です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

NEWTON CLASSICS


8802103
\2000→\1890
ナタリー・シュトゥッツマン
 ブラームス:合唱曲集

  1.運命の歌 Op.54/2.アルト・ラプソディ Op.53/3.悲歌 Op.82/
  4.運命の女神の歌/5-11.マリアの歌 Op.22
   <天使のあいさつ/マリアの教会参り/マリアの巡礼/狩人/
    マリアを呼ぶ声/マグダレーナ/マリアをたたえて>
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)…2/
バイエルン放送交響楽団&合唱団/
ミヒャエル・グレーサー(合唱指揮)/
コリン・ディヴィス(指揮)
録音 1992年3月30日-4月4日, 1992年2月22-23日…5-11 BMG Music 原盤
 ブラームス(1833-1897)の合唱作品は、その音楽だけでなく、選ばれた詩が格調高いことでも知られています。代表作である「ドイツ・レクイエム」も、彼自身が入念に選択したテキストが用いられていますが、その他の合唱作品においてもその姿勢は変わることなく、聞き手は、音と言葉が見事に融合した深い世界に浸ることができるのです。
 どの作品も素晴らしいのですが、まずは名アルト、シュトゥッツマンをソリストに配した「アルト・ラプソディ」を聴いてみてください。本来は「ゲーテの「冬のハルツの旅」からの断章」というタイトルでしたが、あまりにもアルトの歌唱に重点が置かれているために、現在ではこのタイトルが使われることはほとんどありません。当時のブラームスの失恋の悲しい思いが反映されているとのことですが、もっともっと芸術性の高い音楽になっています。ドイツの古い民謡が用いられた「マリアの歌」の素朴な美しさも感動的です。
 
8802118
\2000
アントニオ・カルダーラ:チェロ・ソナタ集
 1-4.ソナタ 第10番 ホ短調/5-8.ソナタ 第7番ハ短調/
 9-12.ソナタ 第5番 ヘ長調/13-16.ソナタ 第11番 ト短調/
 17-20.ソナタ 第14番 イ短調/21-24.ソナタ 第16番 ト長調
マルコ・ダラス(チェロ)/
マニュエル・トマディン(チェンバロ,オルガン)/
シモーネ・オーリ(オルガン)/
ピエトロ・プロッサー(アーキリュート)/
パオロ・モネッティ(ヴァイオリン)/
マウロ・ツァヴァーニョ(ヴァイオリン)
録音 2007年5月19-23日 イタリア,トレヴィソ ヴィッラ・サ・ツェノービオ, サラ・デル・バッラトイオ Rivoalto 原盤
 ヴェネツィアの代々ヴァイオリニストを輩出した家庭に生まれたカルダーラ(1670-1736)。彼が音楽の道に進むのは生まれた時から決定付けられていたことは間違いありません。聖マルコ大寺院の聖歌隊員となり、いくつかの楽器の演奏法を習得した後、スペインからローマ、そしてウィーンの宮廷に仕え、数多くの歌劇やミサ曲を書き残しました。このアルバムではそんなカルダーラの珍しい器楽作品、チェロ・ソナタをお聞きいただけます。チェロの落ち着いた響きと、それを彩る楽器の音色は輝かしく、また美しいものであり、親密な空気を丁寧に映し出しているものです。
 

8802124
(3CD)
\3000→\2690
ペルゴレージ:器楽作品とミサ曲
<CD1.器楽曲集>
 1-3.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 変ロ長調/
 4.オルガンのためのアレグロ ヘ長調/
 5.オルガンのためのアレグロ ト長調/
 6.ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調/
 7.2台のヴァイオリンとチェロ、ハープシコードのためのトリオソナタ 変ロ長調/
 8.2台のヴァイオリンとチェロ、ハープシコードのためのトリオソナタ ロ短調/
 9.2台のヴァイオリンとチェロ、ハープシコードのためのトリオソナタ ハ長調/
 10-13.チェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調/
<CD2.ラ・コンタディーナ(2つのインテルメッツォ…J.ハッセによる)>
 1-3.インテルメッツォ 第1番/
 4-7.インテルメッツォ 第2番/
<CD3>
 1-7.ミサ曲 ヘ長調(1734)
<CD1>
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)/
<CD2>
イ・ソリスティ・デル・マッジォ・ムジカーレ・フィオレンティーノ/
イオランダ・メネグッツァー(ソプラノ)/
ウーゴ・トラーマ(バス)/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)/
<CD3>
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ/
コロ・ポリフォニア/
ベイシア・レチツカ(ソプラノ)/
マリア・グラツィア・フェラッツィーニ(ソプラノ)/
マリア・ミネット(コントラルト)/
ヴェレナ・ゴール(コントラルト)/
チャールズ・ジョークエール(テノール)/
ジェームズ・ルーミス(バス)/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)
録音 <CD1>1966年3月12-19日 ヴィッラ・リッタ/<CD2>1966年3月12-19日/ヴィッラ・リッタ/<CD3>1967年9月15-21日 ヴィッラ・リッタ
 1960年代にこんなにも優れたペルゴレージ(1710-1736)の作品集が録音されていたとは!驚くばかりのアルバムです。26歳の若さで早世したペルゴレージですが、最近はオペラやその他の作品の復興で、かなりその全貌は知られるようになりました。とはいえ、やはり彼の代表作は「スターバト・マーテル」であると認識されており、一連のミサ曲を除いた、その他の作品はまだまだ耳にする機会が少ないのが現状です。
 このエフリキアンの演奏はLPの時代から名演をされているもので、恐らくペルゴレージの真作とされている曲ばかりが収録された貴重なものです。CD化されたこともありますが、現在ではほとんど入手不可能となっていました。ファンならずとも嬉しい復刻です。
 

8802130
\2000→\1890
ジュリアン・ラクリン
 サン=サーンス&ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲

  1-3.サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61/
  4-6.ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.22
ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン)/
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/
ズービン・メータ(指揮)
録音 1991年5月11日 イスラエル テルアヴィヴ,フレデリク・マン・アウディトリウム
 ロマン派の時代を代表する2つのヴァイオリン協奏曲を、名手ジュリアン・ラクリンの演奏で。この録音当時、ラクリンは弱冠16歳。とはいえ、ヴィエニャエフスキ(1835-1880)の協奏曲は、彼が13歳の時「ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズ」でこの曲を演奏し、一躍名声を高めたといういわば十八番。瑞々しい感性と類い稀なる技巧が融合した素晴らしい演奏となっています。サン=サーンス(1835-1921)の感傷的な表現も美しく、まさに若き日の甘酸っぱい思い出のような音楽となっています。メータ&イスラエル・フィルの万全のサポートも聴きどころです。
 

8802143
(2CD)
\2600→\2390
メータ&イスラエル・フィル
 ブルックナー:交響曲 第8番&第0番

<CD1>
 1-3.交響曲 第8番 ハ短調<第1楽章/第2楽章/第3楽章>/
<CD2.>
 1.交響曲 第8番 ハ短調 第4楽章/
 2-5.交響曲 第0番 ニ短調
  <第1楽章/第2楽章/第3楽章/第4楽章>
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/
ズービン・メータ(指揮)
録音 1989年2月…第8番, 1989年7月…第0番 イスラエル テルアヴィヴ,フレデリク・マン・アウディトリウム
 発売当時、その独特な解釈で話題を呼んだメータ&イスラエル・フィルのブルックナー(1824-1896)。「0番はいいんだけど、8番がねぇ・・・」と感想を口にするのが流行ったのがとても懐かしい演奏です。あれから10年以上の年月を経て、ブルックナーを取り巻く環境も随分変化しました。今ならこの演奏、どのように聴かれるのでしょうか?まずは聴いてみてください!



<国内盤>


ALPHA



Alpha604
(国内盤)
\2940
樫本大進(ヴァイオリン)&エリック・ル・サージュ(ピアノ)
 フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
  〜ピアノを伴う室内楽全集5〜

ガブリエル・フォーレ(1845〜1924):
 ①ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 イ長調 作品13
 ②ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 ホ短調 作品108
 ③子守唄 作品16 ④初見視奏のための小品
 ⑤ロマンス 作品28 ⑥アンダンテ 作品75
樫本大進(ヴァイオリン)
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
 フランス最前線をゆくル・サージュが、シューマン全曲録音に続き敢行したフォーレ室内楽全集、大好評シリーズ最終巻を飾るは、ベルリン・フィル首席としてますます注目を集める樫本大進!
 初期の大傑作、晩期の第2ソナタ、そして4編の小品...解き明かされる粋の真髄、じっくりと。

 ピアニスト大国たるフランスでも、ソリストないし手練の室内楽奏者として、現役最前線屈指の活躍をみせている俊才エリック・ル・サージュ。大好評のうちにシューマンの室内楽&ピアノ曲全集11巻のシリーズ録音を終えたばかりの頃、Alpha のプロデューサーが「今度はフォーレ!もうすぐ録音開始!」と喜び勇んで連絡をしてきてから、はや2年——じっくり折をみながらリリースされてきた同シリーズも、ついに5巻目の最終巻となりました。そこでル・サージュと対等のパートナーシップをみせることとなったのが、今やベルリン・フィルの新たなコンサートマスターとして、確実に新時代の欧州、いや世界的クラシック・シーンで存在感を強めつつある樫本大進——2月にはベルリン・フィルの精鋭が集う室内楽団、ベルリン・フィル八重奏団のメンバーとして来日が決まっているところ、その活躍の場がドイツ語圏だけに限定されないことをあらためて印象づけるかのごとく、小規模資本レーベルの革新とうたわれたフランス随一の名門、Alpha レーベルでの録音盤がついにリリースされるというのは、きわめて見逃せない情報ではないでしょうか?
 フォーレがヴァイオリンとピアノのために書いたソナタ2曲といえば、かねてから無数のソリストたちが好んでとりあげ、録音もしてきた超重要ジャンル。しかしル・サージュの録音シリーズはすでにシューマンの頃から(『レコード芸術』誌や朝日新聞の「試聴室」などで絶賛をもって迎えられてきたこともあり)確実に地盤を固めてきた、つまり、耳をすませば必ず何かがある演奏しか出てこない!ということが日本のユーザーにも周知徹底しているところ。
 フォーレ盤も既存4盤が好調なうえ、つい先日日本リリースあいなった連弾やフルート作品を集めたシリーズ第4作が、まさにいま発売中の『レコード芸術』誌で特選に輝いていることもあり、このタイミングでの超・王道演目の登場は確実に売り場を賑わせてくれることでしょう。
 例によって充実解説は日本語訳付、とくにこのシリーズは必ずフォーレにかかわりのある詩がひとつ選ばれ、それを軸に解説が続いてゆく...という読み応えのある内容なのですが、今回もその部分まで含めしっかり訳出、フォーレという作曲家が初期の第1ソナタに、あるいは晩期の第2ソナタに、どんな気配を宿らせたのか、じっくり聴き深める手引きとなってくれるでしょう。4つの小品の併録も嬉しいところ。




ARS MUSICI


AMCD232-163
(国内盤)
\2940
シューベルト:ピアノ連弾のためのソナタと幻想曲
 フランツ・シューベルト(1797〜1828):
  1. ピアノ連弾のためのソナタ ハ長調「グラン・デュオ」D.812 / Op. posth.140
  2. ピアノ連弾のための幻想曲 ヘ短調D.940 / Op. posth.103
フォルカー・シュテンツル、
ハンス=ペーター・シュテンツル(ピアノ)
 現代ドイツ最前線の、ピアノ・デュオ——圧倒的な一体感と驚くべきコントラストの妙でおりなすシューベルトの...否、連弾レパートリー最重要の大小2傑作、いかんなき仕上がりの名演!
 解説も丁寧で読み応えあり(全訳付)、音楽愛あふれるArs Musici レーベルの面目躍如。

 プロで長く活躍しているピアノ・デュオ・ユニットは、いうまでもなく凄腕ぞろい——なにしろピアノで生きている人間、それもソロで弾いても桁外れの腕前をもっていながら、貴重な自己実現の時間のかなり多くをデュオ活動に捧げるわけですから、それに見合うだけのものがなければ続けてゆけるわけがないのです。
 ふだんは別々に活動しているソリスト同士がデュオをやるときの「差がきわだつ」演奏もかけがえなく良いのですが、ラベック姉妹やデュオ・クロムランクのように、世界的にもデュオとしての認知が高いユニットがこのジャンル屈指の傑作を弾くときの、驚くばかりの一体感、逆に両者のコントラストを打ち出す磨き抜かれたテクニックには実に息をのむものがあります。世界随一のクラシック大国ドイツの第一線で活躍を続け、日本でも数多くの門弟を育ててきたデュオ・シュテンツルも、そうした超一流のデュオ・ユニット——Deutsche Harmonia Mundi と同母体で発足したドイツの良心的小規模レーベルArs Musici には、彼らの至芸が光るデュオ作品(連弾曲も、2台もピアノのための作品も...)の銘録音が多々残されていて、生前のブラームスが弾いていた1880 年製シュトライヒャー・ピアノによる『ドイツ・レクィエム』のピアノ版(AMCD233-483)のように高い評価を博している例も少なくないのですが、ここに国内仕様初出となるのは、そんなデュオ・シュテンツルの良さがさまざまな意味で最上の音楽体験をもたらしてくれる逸品中の逸品! ピアニストが二人いるからこそつくりあげられるシンフォニックな壮大さも、ダイナミズムあふれる音のドラマも、シューベルトと同じドイツ語話者であるからこその深いロマンや慈しみあふれる悲哀の情も、すべてここに詰まっている…といっても過言ではないかもしれません。ピアノという楽器が日増しに市民生活にくいこんでいった19 世紀初頭、都市生活者たちの暮らしに密着した創作活動を続けていたシューベルトが、ピアノ独奏曲やピアノ伴奏の歌曲だけでなく連弾や2台ピアノ作品も多々書いていたことはご存知のとおりですが、本盤に選ばれているのは、彼の連弾作品のなかでも飛びぬけて大がかりな2作品——かたや「グラン・デュオ」の異名をもつハ長調の大ソナタ、かたや最晩年に書かれた、単一楽章だけで演奏時間20 分近くにもおよぶ壮大なハ短調の幻想曲D.940!前者は歿後出版されたさいシューマンが「これは交響曲の連弾版だったのでは?」などという説を提案したため、管弦楽版で演奏・録音されることもある大作。連弾系の超重要作品のひとつとして録音も多いところ、ドイツ楽壇で先陣を切ってデュオ・レパートリーの魅力を広めてきたシュテンツル兄弟の磨き抜かれた解釈は既存名盤群と並ぶ、避けては通れない堂々たる名演!繊細さがきわだつ幻想曲の美にも息をのみます。
 連弾というものの可能性、ドイツ楽壇最前線のクオリティ、知っておくべき傑作録音です!




PAN CLASSICS



PC10221
(国内盤・訳詞付)
\2940
イタリア、中世からルネサンスへ
 〜14〜15世紀イタリアのアルス・ノーヴァ芸術〜

 ①喜べフィレンツェ(PdF) ②きらめく星よ(Ro)
 ③おお美しき薔薇、天使の真珠*(B) ④おおやさしいエノキよ(GdF)
 ⑤おお、世界は何も見えておらず、へつらいに満ちている*(JdB)
 ⑥愛らしい天使の瞳が(PdB)
 ⑦恋するおとめ、憐れみを垂れてくれたら*(FL)
 ⑧しとやかな乙女よ(FL) ⑨おお美しい薔薇よ(B)
 ⑩新たなる帝国は、星々のあいだ*(BdP)
 ⑪力あふれる君主の御世にて(JdB) ⑫愛の神が私を歌わせる(Ro)
 ⑬傷つきやすい少女の年ごろに(AdF) ⑭あなたの穏やかな瞳の光が(JdB)
 ⑮緋色に輝く光の筋が/あなたがたは正義を愛したまえ(JdB)
 ⑯なんと心は痛む、叶わないなら*(FL) ⑰ご婦人よ、私がこころを(Re)
 ⑱フランスの貴族に(BF)
 ⑲天からもたらされたあらゆる苦難を越えて/パドヴァの偉大な子が(JC)作者不詳
  (ロッシ写本 Ro・ボローニャQ15写本 Bq15・レイナ写本 Re)
  パオロ・ダ・フィレンツェ(1355頃〜1436 PdF)
  ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ(生歿年不詳・14世紀 GdF)
  ヤコヤ・ダ・ボローニャ(生歿年不詳・14世紀 JdB)
  フランチェスコ・ランディーニ(1325〜1397 FL)
  アンドレア・ダ・フィレンツェ(生歿年不詳・14世紀 AdF)
  ベルトラム・フェラギュ(1385頃〜1450 BF)
  ヨハンネス・チコーニア(1370頃〜1412 JC)
  バルトリーノ・ダ・パドヴァ(生歿年不詳・14〜15世紀 BdP)
  プロヴォスト・ダ・ブレーシア(生歿年不詳・15世紀初頭 PdB)
アンサンブル・ペルラーロ(古楽器使用)
ジョヴァンニ・カンタリーニ、
アニエシカ・ブジィンスカ=ベネット(歌)
エリザベス・ラムジー、
マルク・レヴォン(ヴィエル、ピック式リュート)
ロレンツァ・ドナディーニ(歌・総指揮)
 ネーデルラントばかりがクローズアップされるルネサンスですが、実はすでに14世紀から活況は始まっていた。フランス語圏とのつながりも強かったイタリアのアルス・ノーヴァ芸術を古楽教育の拠点バーゼルで腕を磨いてきた異才たちがあざやかに料理。なんと美しい響き!
 14 世紀イタリア——まだオペラも存在していないどころか、新大陸発見以降の産物であるトマトも唐辛子もいまだ誰も知らなかった頃。ローマにも私たちが知るヴァティカンのサン・ピエトロ大聖堂は影も形もない、そんな時代の音楽が今に蘇るというのは、なんと驚くべきことでしょう!もっとも、中世音楽研究の現場からすれば、14 世紀はすでにかなり「近代寄り」。音楽理論書も含め、史料は少なからず発見されており、即興のセンスに長けた驚くほど腕のたつ音楽家たちが、この時代の音楽を続々と開拓しつづけているのです。
 本盤に集う演奏家たちもまた、古楽教育のメッカであるバーゼル・スコラ・カントルムで腕を磨いた俊才揃い!
 おそらく向こう数年のあいだに個々続々とソロで名前を売りはじめるであろう異才ばかりで(ヴィエル(中世のヴァイオリンの祖先)を弾くエリザベス・ラムジーはRicercar レーベルの『ヴァイオリンは、どこから来たのか』(MRIC333)でも活躍をみせています)、火薬というものが戦場に導入される前、美しくも無骨な金属鎧に身をかためた君主たちが戦場をかけまわり、勝ち取った平和の日々に心を安らがせていたであろう「王侯たちの音楽」を、精彩あざやかに綴ってゆく——この時代の音楽というのは、当意即妙の即興センスなしにはそもそも(プロが聴かせるくらいの)音楽としてなりたちにくいものも多いわけで、あえてその世界に踏み込んだ異才たちの「知」と「情」をかねそなえた演奏は、むしろクラシックというジャンルを超えて広く人を魅了してやまない響きに満ちているのです!
 羊腸弦をこする音とはじく音だけを伴奏に、玄妙な中世風の和声感のなか、低音楽器ぬきで綴られてゆく音楽の浮遊感、オーガニックな自然的美質...作品背景の解説も歌詞同様に全訳付、中世末期の異界に思いをはせながら、ゆったりと心の旅としゃれ込みたいもの。本格的な国内盤のない分野、見過ごせない1枚!
 


PC10236
(国内盤・訳詞付)
\2940
アレッサンドロ・デ・マルキ(cmb)指揮
 パスクィーニ:『カイーノとアーベレ』(1671)
  〜イタリア後期バロックの幕開け〜

 アレッサンドロ・ストラデッラ(1639〜1682):
  ①ソナタ 第6番
 ベルナルド・パスクィーニ(1637〜1717):
  ②オラトリオ『カイーノとアーベレ(カインとアベル)』
 アルカンジェロ・コレッリ(1653〜1713):③4声のソナタWoO.2
   ※①を序曲とし、
    ②の途中に③の楽章が場面の区切れ目ごとに挟まる曲順で収録。
アレッサンドロ・デ・マルキ(cmb)指揮
イル・テアトロ・アルモニコ(古楽器使用)
ナディア・ラーニ(S)
クラウディオ・カヴィーナ(C-T)
アンドレアーナ・ガランテ(S)
ジャンパオロ・ファゴット(T)
フリオ・ザナシ(Bs)
アッティリオ・クレモネージ(org)
 Symphonia レーベル幻の録音、Pan Classics より復活!
 モンテヴェルディと18世紀をつなぐ「はざま」のイタリア声楽曲は、ため息がでるほどドラマティックで美しい...!
 その後のイタリア古楽界の躍進を担う俊才ばかりが集う画期的名演、全編歌詞訳付です。

 近代クラシック音楽のルーツとも言えるオペラという芸術様式を生み出し、欧州に冠たる音楽の本場でありつづけてきたイタリア——楽譜その他の音楽遺産は膨大、とくに欧州全土がイタリア人の音楽を求めていた16〜18 世紀の楽譜は、イタリアのみならず諸外国にも数多く保管されており、古楽研究の進展とあいまって、当時の興奮をみごと甦らせてくれる名演・名盤がこの数十年のあいだに続々生み出されてきたのですが、現在すでに廃盤・入手困難となっているものも多々。とくに2010 年に活動停止したSymphonia レーベルは、Nuova Era、Stradivarius、Tactus などと同じく、古楽器演奏がようやくイタリアにも根付きはじめた1990 年前後から、その活況を担ってきた名手たちの重要な録音を数多く制作していたため、音楽史のうえでも見過ごせない、眠らせておくのはあまりに惜しい名盤もそこには多く含まれていました。幸いドイツのPan Classics から復活したこのパスクィーニのオラトリオ録音は、ご覧のとおり、のちに名匠リナルド・アレッサンドリーニやベルギーのルネ・ヤーコプスらのプロジェクトで世界的な活躍をみせたり、自らアンサンブルを結成して旺盛な活躍に乗り出したり(とくにラ・ヴェネジアーナのクラウディオ・カヴィーナ)...と、今では考えられないほど豪華な顔ぶれが揃っていることでも驚愕させられる1枚!
 指揮はアレッサンドロ・デ・マルキ、その後Naive ヴィヴァルディ・エディションなどで名盤を連発するアカデミア・モンティス・レガリスの音楽監督——そして作品も演奏も、これほどの面々が改めて現代に蘇らせようとしただけのことはある内容ぱアルバムの中軸はフレスコバルディ亡き後のローマ鍵盤楽派を代表する巨匠パスクィーニが、1671 年に作曲したオラトリオ。年代からして最も見過ごされてきた時期にある一編(1680〜90 年代以降の、ないし1640 年以前のイタリア音楽は意外な名盤が多いのに…)ですが、すでに1700 年前後の、たとえばA.スカルラッティや初期ヘンデルをさえ予感させる旋律美や整然とした音楽展開が、モンテヴェルディやカヴァッリら17 世紀前半のイタリアを盛り上げてきた巨匠たちの、さまざまな実験的語法を盛り込んだ初期オペラ的スタイルとあいまって、まさに「イタリア音楽ができてゆく過程」をつぶさに感じさせるエキサイティングな内容になっているのです!
 しかもデ・マルキはコレッリの未出版作品(全5楽章)を曲中にうまくばらして配し、当時のオラトリオ上演の常どおり、さながら幕間の間奏のように的確なタイミングで奏でるという、繊細なセンスを問われる演奏スタイルをとっています。旧約聖書の有名なエピソードも、詩人アポローニの手にかかると実にドラマティック、先がわかっていても登場人物たちの心情に強く引き寄せられてしまう——解説・歌詞とも全訳付、本場直送の魅力を、じっくりと!




PASSACAILLE



PSC985
(国内盤)
\2940
ヴェルディ、オルガン奏者としての素顔
 〜オペラと編曲 さまざまな小品を通じて〜

 ヴェルディ(1813〜1901):
  ①「アイーダ」凱旋行進曲
  ②「運命の力」祈りの場面(メノッツィ編)
  ③「椿姫」二重唱(メノッツィ編)
  ④「椿姫」によるハルモニウムのための幻想曲(ロマーノ編)
  ⑤「オベルト」四重唱(スペラーティ編)
  ⑥ フランチェスコ・フロリモに捧ぐアルバムの一葉
  ⑦「椿姫」ロマンツァ(トルッツィ編)
  ⑧「十字軍のロンバルディア人」合唱(ベルトッキ編)
  ⑨「ジョアンナ・ダルコ」大凱旋行進曲
  ⑩子守唄 ⑪「トロヴァトーレ」カヴァティ—ナ(スペラーティ編)
  ⑫「マクベス」合唱 ⑬「ファルスタッフ」終幕のフーガ(カリニャーニ編)
  ⑭「椿姫」第3幕への前奏曲(トルッツィ&ムーツィオ編)
  ⑮ピアノのためのロマンツァ ⑯チェンバロ(!)のためのワルツ
  ⑰「ナブッコ」葬送行進曲 ⑱「トロヴァトーレ」アリア(トルッツィ編)
  ⑲「四つの宗教的小品」〜アヴェ・マリア(ルポリーニ編)
  ⑳「オテロ」バッラービリ(サラディーノ編)
リューヴェ・タミンハ(オルガン、スピネット)
 これは愛らしいサウンド!
 イタリア19世紀には、意外に古風な伝統も生きていた——信心深いイタリア人たちをオルガンで愉しませ、オペラにも折々この巨大楽器を使う指示を入れてきたヴェルディの思わぬ音響世界を、作曲者にごく近しい楽器で——中にはチェンバロを使う曲も?!

 2013 年は、記念年としては何よりもまずヴェルディとワーグナーで盛り上がった年だったのですが、他にもコレッリその他の記念年作曲家たちを含め、毎年年末にはその年にからんだ作曲家の思わぬ企画が届き「なぜもっと早くリリースしてくれない!」とやきもきするのですが...この一風変わったヴェルディ作品集も、聴きはじめてすぐに強く思わずにはおれなかった1作。
 とはいえもちろん、こういうものは時を選んで売れなくなるというものではありません——なにしろ、企画がすごい!原題にいわく「オルガニストとしてのヴェルディ」。いったい誰が、あの「乾杯の歌」や『アイーダ』の凱旋行進曲の作曲者が、オルガンで何かを弾くなどというようすを想像したでしょう?
 しかし、これにはちゃんとわけがあるのです——ヴェルディが幼少の頃はまだ、イタリアは色々な意味で18 世紀を引きずっており、音楽養育もしばしば教会の聖歌隊に連なって...というパターンが多く(音楽院というものがイタリア各地にできてくるのは、ヴェルディが少し成長した頃のこと)、ピアノの普及率も実はドイツ語圏フランス語圏などとはやや違っていたため、若きヴェルディは折にふれオルガンやチェンバロ(!)のような、当時としてもそろそろ用がなくなりはじめていた津々浦々にはある、18 世紀来の「古楽器」でむしろ音楽に親しんでいたのでした。長じるに及んでも、いくつかのオペラの重要な場面にオルガンを使ってみたり...と、幼少の頃に教会のオルガンで刷り込まれた音響体験は、おもいのほかヴェルディの音楽性に影響を与えていたようです。そこで、そういったオルガン向けのヴェルディ作品の編曲などを集め、時には(オルガン奏者たちが18 世紀の末頃からそうしていたように)ピアノの曲まで動員しながら、またヴェルディの生家で父親が買い与えていたというスピネット(小型チェンバロ!)まで用い、意外にもオルガンの響きから素顔のヴェルディに迫ってみせたのが、このアルバム!
 演奏者名をみてさらに驚愕、なんと、中世末期に遡る歴史的オルガンとそのレパートリーの演奏で知られる超・実力派の古楽系オルガニスト、リューヴェ・タミンハ御大ではないですか!確かなタッチで抑揚豊かに、どこかオルゴールの癒し感さえ思い起こさせるヴェルディのオルガン音楽の世界を紡いでゆく解釈のあざやかさに、改めて脱帽...例によって解説翻訳付、この思わぬ「生のままのイタリア19 世紀」をぜひ発見してください!
 


PSC984
(国内盤)
\2940
ロレンツォ・ギエルミ(チェンバロ)
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):

  1. フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812
  2. フランス組曲 第1番 ハ短調 BWV813
  3. フランス組曲 第1番 ロ短調 BWV814
  4. イタリア様式によるアリアと変奏 BWV989
  5. イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
ロレンツォ・ギエルミ(チェンバロ)
使用楽器1:キース・ヒル2001年/18世紀ドイツ作者不詳モデル
使用楽器2:アンドレア・レステッリ2003年/ハノーファーの
クリスティアン・ファーター1738年モデル
 来日公演も大好評——バーゼル・スコラ・カントルムの俊才、じわり深まる音楽性。
 バッハと同時代のモデルによるドイツ型チェンバロを、しなやかに弾きこなし「音楽の父」が体感していたフランスの洗練、イタリアの明快、ドイツの滋味を、じっくりと。

 近年しばしば単独来日を重ねていた欧州屈指のオルガンの巨匠、ロレンツォ・ギエルミ——イル・ジャルディーノ・アルモニコ初期の快進撃を支えたこの異能の鍵盤奏者は2013 年末、主兵ラ・ディヴィナ・アルモニアと来日、イタリア古楽界の最先端をゆくプレイヤーたちがいかに伸縮自在、古楽の枠を大きく踏み越えたとてつもない音楽性を花開かせているかを、あらためて強烈に印象づけてくれました。拠点であるミラノの18 世紀の大家サンマルティーニや、ヴェネツィア派の巨匠ガルッピ...作曲家の知名度では音楽のすばらしさは測れない!とばかり、スウィングしたりロックだったり、エキサイティングなステージ作りは「いまさらまさか古楽器演奏=かたくるしい、と思ってないですよね?」といわんばかりに突き抜けた、痛快な鑑賞体験を与えてくれるものでした。
 その一方で、多くのすぐれたオルガニストたちがそうであるように、ギエルミもまた他のどんな作曲家よりもバッハに深く傾倒している名匠——若き日にも自ら正規奏者をつとめる聖シンプリチアーノ教会でバッハ作品の全曲演奏会シリーズを敢行したことで有名ですが、その才覚は(イル・ジャルディーノ・アルモニコでの活躍ぶりにみたとおり)オルガンのみならずチェンバロでもいかんなく発揮されてきたところ。こうして届いた最新のソロ・アルバムも選曲からして周到、ユーザーの心をくすぐる内容に!というのも本盤、バッハ屈指の鍵盤楽曲である『フランス組曲』全6編をセットで録音するのではなく、まずは前半3曲をまとめ、そこに(フランス風の音楽とともに当時のドイツ音楽に強く影響を与えていた)イタリア様式による2段鍵盤チェンバロ作品の至宝、あの「イタリア協奏曲」と「アリアと変奏」をぶつけてきてくれたのです。
 2枚組ではなかなか手を出しにくい分野も、こうして後続巻をイメージさせながら期待感をあおるプログラムで迫られると、つい心が動きます。しかもその演奏内容がまたすばらしい...曲によって使い分けられている二つの楽器はどちらも、バッハのすごした18 世紀ドイツのモデルを現代の名工たちが復元製作した銘器で、しなやかさと芯の強さを兼ね備えたその美音、二段鍵盤での音量の厚みの違いをギエルミはあざやかに使いこなし、泰然自若、才気と構築感とが絶妙なバランスをみせる解釈の妙で聴く者を魅了してやみません。ここ10 年で大きく塗り替わりつつある古楽界の地図…その道標として、聴いておきたいバッハ盤!




PHI(Φ)



LPH012
(国内盤・訳詞付)
\2940
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
 J.S.バッハ、聖歌隊監督として
  〜1723年から1724年へ、コラール・カンタータ形式の確立〜

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
 ①卑しき輩のわたしを、誰が選びましょうか BWV48
  (1723.10.3初演/A,T,Cho,tp,2ob,2vn,va,bc)
 ②主よ、お望みのままにわたしのもとへ BWV73
  (1724.1.23初演/S,T,B,Cho,hr,2ob,2vn,va,bc)
 ③彼らはあなたを追放するだろう BWV44
  (1724.5.21初演/S,A,T,B,Cho, 2ob,fg,2vn,va,bc)
 ④わたしは信じます、主よどうか不信からお救いください BWV109
  (1723.10.17初演/A,T,Cho,2ob,2vn,va,bc)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(古楽器使用)
ドロテー・ミールズ(S)
ダミアン・ギヨン(C-T)
トーマス・ホッブズ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
 こんなタイミングで「ヘレヴェッヘのバッハ」のさらなる新譜に出会えるとは、なんと嬉しいこと!
 めったに録音されない意外な秘曲カンタータも含め、暗中模索でカンタータを書きはじめた「音楽の父」、ライプツィヒ着任当初の多芸ぶりを、あまりにあざやかな演奏で聴ける喜び...!

 合唱畑から稀代の古楽指揮者へ、そして世界的なマエストロへ。快進撃はますます続くベルギーの名匠フィリップ・ヘレヴェッヘのプライベート・レーベルPhi は2013 年、ほんとうに豊作続きでした——2012 年末、迫力と崇高よりも人間的な連帯感がまるで生き物のような温もりを生む『ミサ・ソレムニス』がそのまま年明けまでセールスを記録しつづけ、初のヘレヴェッヘ不在によるバッハ無伴奏ヴァイオリン曲集(LPH008)、ベルギー王立フランダース・フィルとの驚くべきドヴォルザーク(LPH009)、来日と合わせての「ヘレヴェッヘ初の古典派交響曲」ことモーツァルト晩年の3大交響曲(LPH011)、そして最新の『レコード芸術』誌で特選に輝いたジェズアルド(LPH010)...否、ジェズアルドに限らずPhi レーベルの2013 年は、2012 年に続き、ほぼすべてのリリースが『レコ芸』特選という快進撃を破らず維持するかたちになったのです!
 そして、2014 年も——2012 年に「音楽の父」バッハがライプツィヒに着任した年のカンタータ4編をリリース(LPH006)、かねてから散発的に録音してきたこの大家のカンタータを、自分のレーベルでもあらためて連続録音してくれるのだ!という嬉しい先鞭を切ってくれたところ、今回はその翌年にかけての、バッハがコラール・カンタータの手法を確立してゆく過程での作品ばかりを集めた1枚に!
 オーボエ2本と弦楽合奏という「フランス流儀の」オーケストラ体制が定着していったのも、カンタータの最後をコラールで締めくくり、そのクライマックスへ向けてレチタティーヴォとアリアを交錯してゆく作法も、ここでは少しずつ確立されてゆくようすが窺えます。
 ギュンター・ラミンやカール・リヒターの名盤で知られるBWV44 やBWV73 もさることながら、なぜか全集以外では滅多に録音されないBWV109 まで、比較的小規模な編成の曲ばかりながら内容のヴァラエティは申し分ないところ——しかも研究めざましいコルノ・ダ・ティラルシ(スライドホルン)や無弁楽器の探求が進むトランペットなど、金管楽器を独奏で扱った作品が多いのも聴覚的に楽しいところ(アラン・ド・リュッデルの名演は乞うご期待)!オルガンやオーボエまで名手ぞろいで固められた、合唱と器楽が一体の生物のような団結をみせるアンサンブルの粋はもちろん今回も健在。
 またもや「特選」路線をひた走りそうな待望のバッハ新録音、お見逃しなく!


<映像>


EURO ARTS(映像)


20 59334
(Blu-ray)
\4700
シュトゥットガルトの「夢遊病の女」
 ベッリーニ:「夢遊病の女」
アナ・ドゥルロフスキ(S アミーナ)
ルシアノ・ボテリョ(T エルヴィーノ)
エンツォ・カプアーノ(Bs ロドルフォ伯爵)
ヘレン・シュナイダーマン(Ms テレーザ)
カトリオナ・スミス(Ms リーザ)
モッティ・カストン(Br アレッシオ)
フアン・パブロ・マリン(T 公証人)
ガブリエーレ・フェッロ(指)
シュトゥットガルト国立管弦楽団
シュトゥットガルト国立歌劇場合唱団
20 59338
(DVD)
\4100
 ドイツの批評家絶賛!オペルンヴェルト誌の年間賞で4 部門を受賞したプロダクション、ヴィーラー&モラビート演出、シュトゥットガルトの「夢遊病の女」、話題のプリマドンナ、ドゥルロフスキ登場!

 ヨッシ・ヴィーラー,セルジョ・モラビート(演出)、アンナ・ヴィーブロック(装置,衣装)、ラインハルト・トラウプ(照明)
 収録:2013 年6 月、シュトゥットガルト
 (Blu-ray) リージョン・コード:オール、HD 16:9 156分、PCM Stereo / DTS-HD Audio Master 5.1、字幕:伊英独仏
 (DVD) リージョン・コード:オール、NTSC 16:9 156分、PCM Stereo / Dolby Digital 5.1 / DTS 5.1、字幕:伊英独仏

 ベッリーニの傑作「夢遊病の女」に、注目の新映像が加わりました!2013 年6 月にシュトゥットガルト国立歌劇場で上演されたもの。これは2012 年1 月に新制作初演されて好評だったもので、ほとんど同じメンバーで再演された際の収録です。演出は、2011 年からシュトゥットガルト歌劇場の総裁を務める演出家ヨッシ・ヴィーラーと、長年に渡って彼の相棒を務めているセルジョ・モラビート(名前はイタリア系ですがドイツ人)。オペラの演出に関してはハンブルクと家ヨッシ・ヴィーラーと、長年に渡って彼の相棒を務めているセルジョ・モラビート(名前はイタリア系ですがドイツ人)。オペラの演出に関してはハンブルクと力そうな村人たちが集って、いかにも閉鎖的な地域社会の様子。一方アミーナはかなり内気で陰のある娘。そんな彼女が夢遊病から事件を起こすわけですが、演出家たちは夢遊病という「病」を患っているアミーナの背景を精神分析的に丁寧に描き、物語を深めることに成功しています。上演ではイタリア語歌唱にもかかわらずDie Nachtwandlerin とドイツ語の題名を掲げていることからも、演出家たちが夢遊病を都合のよい道具ではなく、作品の本質を成す重要な要素と考えていることが伺えます。このプロダクションはドイツの批評家から高く評価され、オペルンヴェルト誌の年間賞では、2012 年の最優秀プロダクション、最優秀若い歌手(アミーナ役のドゥルロフスキ)、最優秀演出家、最優秀オペラ合唱団を受賞しています。さらにドゥルロフスキはこのアミーナでドイツのファウスト劇場賞の歌唱演技賞も受賞しています。
 歌手はドイツ語圏で活躍する実力派が多々。ヒロイン、アミーナのアナ・ドゥルロフスキは、1978 年、旧ユーゴスラヴィアのシュティプ( 現在はマケドニア)に生まれたソプラノ。まだ30 代半ばですが、コロラトゥーラ・ソプラノとしてここ数年の活躍は目覚しいもの。2006 年にウィーン国立歌劇場にモーツァルト「魔笛」の夜の女王で初出演、大成功を収めて、2007 年の国立歌劇場舞踏会にも招かれたほど。夜の女王は当り役になり各地で歌い、最近ではバーデンバーデンでのラトル指揮ベルリン・フィルの公演に代役で出演して好評を得たことで話題になっています。ルシアノ・ボテリョは、ブラジル、リオデジャネイロの生まれ。ロッシーニやドニゼッティを得意とするテノールで、ドイツ、フランス、南米で活躍しています。2012 年11 月に新国立劇場でロッシーニ「セビリアの理髪師」の伯爵を歌って注目を浴びていました。ロドルフォ伯爵のエンツォ・カプアーノは、イタリアのベテランのバス。日本ではサントリーホールでのモーツァルトのオペラのシリーズで知られているでしょう。この上演では重要度が増しているテレーザは、米国のメッゾソプラノ、ヘレン・シュナイダーマン。もう30 年近くドイツを拠点に活躍しています。
 忘れてはいけない、指揮者はイタリアオペラの大御所ガブリエーレ・フェッロ。舞台がドイツ的に掘り下げられる中、音楽でベッリーニのイタリア的美感をしっかりつなぎとめています。
これまでにない「夢遊病の女」、鮮明映像でお楽しみください。




キング・インターナショナル(国内仕様盤)(映像)


KKC 9066
(Blu-ray)
\5238+税
※輸入盤発売済
エマニュエル・パユ(Fl)
 サンスーシ宮殿ライヴ

  フリードリヒ大王:フルート協奏曲第3番ハ長調
  クヴァンツ:無伴奏フルートのためのカプリッチョ ト長調
  クヴァンツ:無伴奏フルートのためのカプリッチョ ロ長調
  クヴァンツ:フルート協奏曲ト長調 QV5:174
  クヴァンツ:無伴奏フルートのためのプレリュード ニ長調
  フランツ・ベンダ:フルート協奏曲ホ短調
  C.P.E. バッハ:フルート・ソナタ イ短調
エマニュエル・パユ(Fl)
カンマーアカデミー・ポツダム
トレヴァー・ピノック(チェンバロ、指揮)
KKC 9067
(DVD)
\3810+税
※輸入盤発売済
 昔日の栄華を再現するサンスーシ宮殿でのライヴ「黄金のフルート」パユによる『フリードリヒ大王のコンサート』

 収録:2011 年6 月16 日ポツダム、サンスーシ宮殿(ライヴ)
 (Blu-ray) [C major] 71 1404、画面:16:9、1080i Full HD、音声:DTS HD Master Audio 5.0, PCMステレオ、Region All、78mm、輸入盤・日本語解説書付
 (DVD) [C major] 71 1308、画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.0、PCMステレオ、Region All、78mm、輸入盤・日本語解説書付

 ベルリン・フィルの首席奏者で、フルートの世界的名手としてソロ活動も目覚ましいエマニュエル・パユが、2012 年に生誕300 周年を迎えたフリードリヒ大王にちなみ、王とその縁の作曲家たちによる作品の数々を演奏した映像作品。
 「パユとフリードリヒ大王」といえば、同一のコンセプト、同じキャストによるCD もリリースされ、おおきな話題を集めましたが、ここでは協奏曲など主だった4曲が重なるほかは収録内容にも相違があり、CD 未収録の「フリードリヒ大王のフルートの師」クヴァンツのフルート独奏曲3 曲があらたにプログラムされています。
 さらに、CD がベルリン・ダーレムのイエス・キリスト教会におけるセッション録音であったのに対して、ここでの内容はCD 収録より3日後の2011 年6月16 日に、ポツダムのサンスーシ宮殿でおこなわれた演奏会をライヴ収録したものであり、昔日、じっさいに大王と宮廷作曲家たちがそうしたように、宮廷演奏会の再現ともいうべき模様が繰り広げられています。
 ユネスコの世界遺産にも登録されたサンスーシ宮殿の豪華な内装、座席数も少数限定の贅沢な空間で、パユが古楽の先駆者ピノックら超一級のメンバーと組んだ極上の演奏を映像で楽しむことができるのは、このうえない贅沢といえるでしょう。

 2014年来日情報
  2月25日(火)札幌コンサートホールKitara
  2月26日(水)サントリーホール
  2月27日(木)いずみホール
  2月28日(金)熊本県立芸術コンサートホール
   ベルリン・バロック・ゾリステン with エマニュエル・パユ

















12/27(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CONTINUO CLASSICS



CC777 706
\2300→\2090
世界初録音!
 ラロの幻のピアノ五重奏曲がついに日の目を見た。

ラロ:
 (1)ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.7
 (2)ピアノ五重奏曲
 (3)ギター Op.28
 (4)2つの小品Op.14(村人の歌/セレナード)
 (5)アルルカン
 (6)ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.12
ドリアン・ラモット、
 アニエス・ルヴェルディ(Vn)
マルク・デモン(Va)
フロラン・オディベール(Vc)
フランソワ・デュモン(Pf)
  録音:2013 年3 月/サル・コロンヌ(パリ)/DDD、66’32”

 エドゥアール・ラロの弦楽とピアノのための作品を集めた好アルバム。ラロは「スペイン交響曲」が有名ですが、自身がヴァイオリンを弾いたこともあり、この楽器のための効果的な作品を残しています。ピアノ三重奏曲第1 番やヴァイオリン・ソナタは録音も比較的録音もありますが、未出版のピアノ五重奏曲は世界初録音。2 楽章から成る16 分程の作品で、1862 年頃に作曲されたとされます。ベートーヴェン風なシンフォニックといえるほど充実した内容で、ことに第2 楽章の凝った対位法書法など、ラロの野心が感じられます。ピアノ五重奏ファンの胸躍らせる「隠れた逸品」と申せましょう。演奏はフランスの若手たち。フレッシュで若々しい音楽性が、生命感あふれるラロの音楽にピッタリ。希望を与えてくれるアルバムと申せましょう。




HMF

HMU 907503
\2600→\2390
ジョン・ナカマツ久々の新録音
 シューマン:
  (1)ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
  (2)蝶々Op.2
  (3)謝肉祭Op.9
ジョン・ナカマツ(Pf)
 ジョン・ナカマツ久々の新録音。濃厚なロマンあふれるシューマン登場。

 録音:2012 年12 月/アメリカ芸術文化アカデミー(ニューヨーク)/65’29”

 稀代のヴィルトゥオーゾ、ジョン・ナカマツ久々の新録音。前回が2008 年のブラームス・アルバムだったので、5 年ぶりの登場となります。ナカマツは日系人として1968 年にカリフォルニアで生まれ、音大で学ぶことなく高校で教師をしながら、1997 年の第10 回ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝して注目されました。今日では珍しい大柄で濃密なロマンあふれる演奏が特徴です。
 今回は初のシューマン・アルバム。技巧の冴えは以前のままで、何の曖昧さもない指さばきを披露してくれます。ピアノ・ソナタ第2 番の速く細かい動きが弾丸のようにはねまわります。ナカマツならではの濃密でロマンあふれる音楽性も独特。ロマン派ならではの情感をたっぷり堪能させてくれます。




NAXOS


8.572709
\1100
サラサーテ:ヴァイオリンとピアノの為の音楽集第4集〜トランスクリプションと編曲集
 1.モシュコフスキー(1854-1925):ギター Op.45-2/
 2.ショパン(1810-1849):ワルツ 第4番 ヘ長調 Op.34-3/
 3.ショパン:ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2/
 4.ショパン:ワルツ 第8番 変イ長調 Op.64-3/
 5.ショパン:夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2/
 6.ショパン:夜想曲 第8番 ニ長調 Op.27-2(原曲 変ニ長調)/
 7.サラサーテ(1844-1908):グノーのファウストの思い出/
 8.ジャン=ピエール・ギニョン(1702-1775):ヴァイオリン・ソナタ 第1番よりアレグロ/
 9.モンドンヴィル(1711-1772):ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.4より第3楽章「狩り」/
 10.ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン・ソナタ Op.9-3より第3楽章「サラバンド」/
 11.ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ Op.9-3より第4楽章「タンブーラン」/
 12.ヘンデル(1685-1759):歌劇「セルセ」よりラルゴ「オンブラ・マイ・フ」/
 13.ジャン=バティスト・スネイユ(1687-1730):ソナタ 第9番よりアレグロ/
 14.J.S.バッハ(1685-1750):管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068より
   エア「G線上のアリア」/
 15.ラフ(1822-1882):愛の妖精 Op.67
   ※全てP.D.サラサーテによるヴァイオリンとピアノ編
楊天堝(ヴァイオリン)/
マルクス・ハドッラ(ピアノ)
録音 2010年12月1-6日…1-11.13-15, 2012年11月20日…12 ドイツ ザントハウゼン クララ-ヴィーク-アウディトリウム
 現在NAXOSレーベルで、その将来を最も嘱望しているヴァイオリニストがこの楊天堝(読みはティアンワ・ヤン)。もちろんクラウス・ハイマンも彼女の才能には一目置いています。音楽性、技巧、どれを取っても文句なしですが、何より彼女の演奏には華があり、また音色も涙が出るほどに美しいのです。ここではサラサーテ(1844-1908)が他の作曲家の作品をヴァイオリン曲に編曲したものを集めています。いわば「リストのトランスプリクション集」のような曲集。しかし、彼女の手にかかると、まるではじめからヴァイオリンのために書かれたかのように美しく響きます。ショパンの夜想曲など、こちらが原曲?と思うほどの完成度の高さです。サラサーテの編曲の妙、そして彼女の美音。そしてピアノのハドッラ。これらが融合することで最強の調べが生まれました。
  

8.572589
\1100
リスト:ピアノ曲全集 第38集
 ヘンデル,グノー,シュポア,ラフ作品のトランスクリプションと編曲集
  1.ヘンデル:ジングシュピール「アルミーラ」によるサラバンドとシャコンヌ S181/R25/
  2.グノー:聖チェチーリアの讃歌 S491/R168/
  3.ラフ:歌劇「アルフレート王」によるアンダンテ・フィナーレと行進曲 S421/R233/
  4.ラフ:歌劇「アルフレート王」によるアンダンテ・フィナーレと行進曲 S421/R233/
  5.グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」 別れ、夢想 S409/R169/
  6.グノー:歌劇「シバの女王」 子守歌 S408/R167/
  7.グノー:歌劇「ファウスト」からのワルツ S407/R166/
  8.シュポア:歌劇「美女と野獣」からバラ(ロマンス) S571/R259
リ・ソヨン(ピアノ)
録音 2012年4月9-11日カナダ オンタリオ,トロント CBC・グレン・グールド・スタジオ
 ピアノの魔術師フランツ・リスト(1811-1886)による、さまざまな作曲家たちの作品のトランスクリプション集です。ヘンデル以外はリストの活躍した時代の音楽であり、恐らくリスト自身が聴いて気に入ったものを即座にピアノへと移し替えたのでしょう。
 ヘンデルの「サラバンド」はリストの晩年近くの作品で、若い頃を思わせる華美な装飾が魅力的な作品です。ラフの歌劇は現在では全く忘れられていますが、この断片的なメロディだけでも聴く価値はあるものです。グノーの一連の作品は現在でも聴く機会に恵まれており、とりわけ「ファウスト」は原作のオペラも、リストの編曲も良く演奏されますが、このソヨンの演奏は通常の演奏に一味違うスパイスが仕込まれています。シュポア作品もなかなかの名曲です。リスト好きなら外せない1枚です。2010年ナウムブルク国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したピアニスト、リ・ソヨン。彼女は韓国系のアメリカ人ピアニストで、その華やかな演奏はすでに高く評価されています。
  


8.573077
\1100
モンサルバーチェ:シンフォニア・デ・レクイエム 他
 1.マンフレッド(1945)/
 2-5.ブリック・ア・ブラック(1993)
   <Evocador-刺激的な/Sesgado-斜めから/Tenso-緊迫/Ludico-遊戯>/
 6-11.シンフォニア・デ・レクイエム(1985)
   <Ⅰ:イントロイトゥス/Ⅱ:キリエ/Ⅲ:ディエス・イレ/
    Ⅳ:アニュス・ディ/Ⅴ:ルクス・エテルナ/Ⅵ:リベラ・メ ドミネ>
マルタ・マテウ(ソプラノ)…11/
バルセロナ交響楽団/
ビクトル・パブロ・ペレス(指揮)
録音 2012年7月9-12日 スペイン バルセロナ,パブロ・カザルス・ホール
 20世紀初めに活躍したモンサルバーチェ(1912-2002)。彼はスペイン有数の作曲家であり、カタロニア文化の発展に大きく寄与した人でした。作曲家としてだけでなく、バルセロナ音楽院で数多くの生徒を教え、またスペイン内戦後には新聞の音楽評論を始めるなど、積極的に活動、また映画音楽の分野でも素晴らしい作品を残していいます。このアルバムでは彼の初期の作品と円熟期の作品の両方を聴くことで、彼がどのような音を求めていたかを伺い知ることができるのではないでしょうか?学生時代からダンスに興味を抱いていた彼は、22歳で最初のパレエ音楽を作曲、それ以降もいくつかの新しい作品を作っていました。
 この「マンフレッド」はバイロンの詩に触発されたもので、明らかにストラヴィンスキーの影響を受けています。「ブリック・ア・ブラック」は彼の最後のオーケストラ作品で、リズムと強烈な響きに満たされた音楽です。数多い彼の宗教作の中でもとりわけ素晴らしい「シンフォニア・デ・レクイエム」に横溢する精神性にも注目です。
 


8.573106
\1100
モーラン:交響詩「山国にて」他
 1.仮面劇のための序曲(1944)/2.交響詩「山国にて」(1921)/
 3.狂詩曲 第1番 ヘ長調(1922)/4.狂詩曲 第2番 ホ長調(1924/1941)/
 5.ピアノと管弦楽のための狂詩曲 嬰ヘ長調(1943)
ベンジャミン・フリス(p)…5/
アルスター管弦楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
録音 2012年9月17-18日 UK ベルファスト,アルスター・ホール
 イギリス近代の音楽はどれも牧歌的で淡い・・・そんな感想を抱いている人にぜひ聴いていただきたいモーラン(1894-1950)の音楽。彼の作品はどれも活気に満ち、確固たる意志を伝えています。彼の作曲家としてのスタートは遅く(初期にいくつかのピアノ曲はあるもののの)1930年代に発表したト短調の交響曲の成功までは、作品が評価されることもほとんどなかったと言います。そんな彼ですが、このアルバムに収録された2つの狂詩曲や、実質的に「初めての管弦楽作品」である「山国にて」は師であるアイアランドの影響を受けながらも、洗練された表情を持つ素晴らしい作品です。メロディはどこまでも幅広く優しく、そして優雅な雰囲気を持っています。時々現れる民謡風なメロディもとことん魅力的です。ピアノが静かに活躍する第3ラプソディの魅惑的なメロディ、そしてまるで映画音楽のような仮面劇のための序曲など、一度引き込まれたら離れがたい音楽です。
 


8.573157
\1100
フィビヒ:管弦楽作品集 第2集
 1-4.交響曲第2番 変ホ長調 Op.38
 5.管弦楽のための牧歌「夕暮れに」Op.39/
 6.クラリネットと管弦楽のための牧歌 変ロ長調 Op.16
アーヴィン・ヴェニシュ(クラリネット…6)/
チェコ・ナショナル交響楽団/
メレク・シュティレツ(指揮)
録音 2012年10月23日.2012年11月9日 チェコ共和国 プラハ,ONS0第1スタジオ「Gallery」
 19世紀後半のチェコで活躍した作曲家のなかでも、とりわけ重要な役割を担ったのがこのフィビヒ(1850-1900)です。ドヴォルザーク、スメタナと共に、チェコ国民楽派の草創期を築き、自作にチェコ民謡や舞踊のリズムを取り入れ、また民話に基づいたオペラを作曲、この精神はヤナーチェクへとしっかり引き継がれていくことになるのです。
 彼の第2番交響曲は1892年から93年にかけて作曲されたもので、フィビヒの音楽的思考と表現が決定付けられた作品とも言えるでしょう。もちろん当時のチェコ周辺作曲家たちと同じく、シューマンやブラームスの影響は否めませんし、冒頭の伸びやかなテーマや活発な終楽章からはドヴォルザークの存在の大きさも感じられます。しかし美しい第2楽章は、洗練された響きを持ち、第3楽章のスケルツォは確かな独自性を有しています。1893年の「夕暮れに」からは明らかにワーグナーの香りが感じられることでしょう。また、協奏曲を書かなかったフィビヒですが、変ロ長調の牧歌は実質的な協奏曲です。優しく波打つ弦の調べ、抒情的なクラリネットのメロディ。静かな美しさに満ちた佳品です。


旧譜
フィビヒ:管弦楽作品集 第1集

フィビヒ:交響曲第1番/交響詩「田舎の印象」(チェコ・ナショナル響/スティレック)
8.572985
フィビヒ:管弦楽作品集 第1集
 交響曲 第1番 ヘ長調 Op.17/
 管弦楽組曲「故郷の印象」Op.54
チェコ・ナショナル交響楽団/
マレク・スティレック(指揮)
録音 20112年2月6-7日 プラハ CNSO第1スタジオ「ギャラリー」
 チェコの作曲家、ズデニェク・フィビヒ(1850-1900)は、同胞であるスメタナやドヴォルザークと共に、チェコ国民楽派の創世期を築いた人として知られています。確かに、自作にチェコ民謡や民族舞曲のリズムを取り入れたり、チェコの伝説に基いたオペラ「シャールカ」を作曲するなど、その作風は極めてチェコ風味が漂うものですが、実際に彼が生きた時代のボヘミアはオーストリア帝国の支配下にあったことや、母親がドイツ人で、ライプツィヒ音楽院で学んだことなども重ね合わせると、彼の音楽からはどうしてもドイツ・ロマン派、それもシューマンの強い影響が感じられても仕方ありません。
 そんな彼が1877年から取り組んだ交響曲第1番は、まさにシューマンらしい重厚さを有した名作です。組曲「故郷の印象」は1897年から98年にかけて書かれた曲で、各々にタイトルが付された描写的な側面も持っていますが、交響曲としても成り立つ力作で、これは次代のチェコの作曲家たちに大きな影響を与えたことでも知られています。

 

8.573206
\1100
ヴァンデルロースト:シンフォニア・ハンガリカ/いにしえの時から
 1.いにしえの時から(2009)/
 2-4.シンフォニア・ハンガリカ(2001)
  <第1楽章:アッティラ!/第2楽章:アールパード/第3楽章:イシュトヴァーン>
フィルハーモニック・ウインズ 大阪(オオサカン)/
ヤン・ヴァンデルロースト(指揮)
録音 2012年9月23日 大阪 いずみホール…1, 2011年9月25日 大東市立総合文化センター サーティホール…2-4
 1999年、自主運営の吹奏楽団として結成、2006年正式に日本初のNPO法人のプロフェッショナル吹奏楽団として発足した「フィルハーモニック・ウィンズ大阪=オオサカン」。結成以来、吹奏楽の新たな可能性を追求し、レパートリーの拡充を図ってきた彼らたちの意気盛んな演奏をお届けいたします。
 このアルバムには、現在、首席客演指揮者を務めているオランダの作曲家&指揮者ヤン・ヴァンデルローストによる2つの作品を収録。15世紀から16世紀の芸術家たちへのオマージュである「いにしえの時から」と、ヴァンデルロースト(1956-)初のシンフォニーである「シンフォニカ・ハンガリカ」。どちらも演奏は至難を極めるものの、決まった時の清々しさと「やったぜ」感は言葉に尽くせないほどの名作です。ドラマティックでエキサイティング!ぜひお楽しみください!
 
8.559729
\1100
スーザ:吹奏楽のための音楽集 第13集
 1.行進曲「オクシデンタル」(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 2.行進曲「マザーグース」(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 3.喜歌劇「キャサリーン」序曲(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 4.喜歌劇「クリス・アンド・ザ・ワンダフル・ランプ」 -
   第2幕 ママとパパ (K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 5.ガーフィールド大統領就任式行進曲(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 6.ガーフィールド大統領の葬送行進曲(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 7.リザンプション・マーチ(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 8.ギャラガーとシーン-ユモレスク(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 9.愛の言葉-ワルツ(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 10.カメラ・スタディーズ-
    アンダルシアのフラッシュ・アイ(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 11.カメラ・スタディーズ-愛の島への漂流(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 12.カメラ・スタディーズ-子どもの舞踏会(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 13.ホワイト・ネイビー・シップス・アー・コーリング(K.ブライオンによる吹奏楽編)/
 14.白い羽飾り(L.シッセルによる吹奏楽編) ※世界初録音…3.4.8.9.13
英国王立空軍中央軍楽隊/
キース・ブライオン(指揮)
番号8.559727から変更。
録音 2012年2月24-29日 UK ロンドン,ノースホルト空軍基地
 NAXOSおなじみのスーザ(1854-1932)作品集も今作で第13集となりました。もちろん珍しい作品が目白押しです。例えば1879年に作曲されたかれの最初のオペレッタ「キャサリン」の序曲。もちろん全く知られていない作品ですが、この序曲だけは彼が率いていたスーザ・バンドで何度も演奏され好評を博したものです。
 1883年作曲の「マザーグース」は彼が幼い頃に親しんだ子守歌のパッチワーク。トラック5と6は、第20代アメリカ合衆国大統領のジェームズ・ガーフィールドのための行進曲です。彼が1881年3月4日に大統領に就任した際に記念の行進曲を書いたスーザ。まさかその数か月後に葬送行進曲を書くことになるとは想像もしていなかったに違いありません。そんな世相を反映した曲から、本当に楽しい曲まで、例の如くキース・ブライオンは納得の演奏を聴かせます。
  

8.572356
\1100
マクスウェル・ディヴィス:ストラスクライド協奏曲 第9番&第10番 他
 1.ストラスクライド協奏曲 第9番 Op.170(1994)/
 2-4.ストラスクライド協奏曲 第10番 Op.179(1996)/
 5.キャロリッシマ Op.168(1994)
デイヴィッド・ニコルソン(ピッコロ)…1/
エリザベス・ドゥーナー(アルト・フルート)…1/
モーリス・チェッカー(コールアングレ)…1/
ヨーゼフ・パチェビッツ(エス・クラリネット)…1/
ルート・エリス(バス・クラリネット)…1/
アリソン・グリーン(コントラファゴット)…1/
スコットランド室内管弦楽団/
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(指揮)
録音 1996年11月23-24日 スコットランド グラスゴー,シティ・ホール Collins Classicsより移行盤
 孤高の作曲家マクスウェル・デイヴィス(1934-)の「ストラスクライド協奏曲集」。今回は第9番と第10番です。スコットランド室内管弦楽団のメンバーたちのために書かれたこれらの協奏曲、第9番は“あまり注目を浴びることのない管楽器奏者”たちのための作品です。この曲を作った時、ディヴィスは彼の自宅のあるオークニーの海の景色を想定していたと言います。11月の垂れ込める雲、灰色の海・・・これらがぼんやりと反映される印象深い音楽です。第10番は“オーケストラのための”作品で、全てのメンバーが輝けるように周到に準備された精妙な協奏曲であり、戦い、勝利の意志が感じられる力強い音楽です。「キャロリッシマ」はオーケストラのためのセレナーデで、彼の友人であるイェンス・ヘーゲル(当時のデンマーク領事)の妻の50歳の誕生日を記念して書かれました。タイトルは彼女の名前「キャロル」から取られています。
  

8.572558
\1100
コルネリウス:歌曲全集 第3集
 1-3. 3つの歌(1848)<春に/夜明けの歌/朝の風>/
 4.羊飼いの夜の歌/5.月明かりの夜/
 6.頭痛を治すためのプレジオサの魅力/7.小さな蜂/
 8.夏の中の春/9.私は悲しさの腕の中にいるようだ/
 10.ヒルシュラインは森へ散歩に行った/
 11-13. 3つの二重唱曲 Op.6(1861-1862)
  <愛の試練/最も良い愛の手紙/愛の言葉>/
 14-17. 4つの二重唱曲 Op.16
  <家族の記憶/灼熱の恋/来たれ、去れ、死よ/別離>/
 18.来たれ、去れ、死よ/19.別離と忌避/20.星の夜に/
 21.裏切られた愛/22.君と僕/23.海で/
 24.2つの目は丘の上を見渡し/25.裏切り者の死
クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)…3.6.8-24./
マルクス・シェーファー(テノール)…2.7.18-21.25/
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)…1.4-5.11-17.22-25/
マティアス・ハウスマン(バリトン)…25/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010年1月,9月,2011年2月 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送第2スタジオ
 マインツで生まれ、その地で没したペーター・コルネリウス(1824-1874)。彼は作曲だけでなく詩作の才能にも恵まれており、数多く残された歌曲に用いられたのはほとんどが自作の詩であったことでも知られています。しかしながらこの第3集には、友人や同時代の詩人たちの詩を用いた、様々な面持ちの歌曲たちが収録されています。
 これまでほとんど顧みられたことのない二重唱も聴きものです。微笑とユーモアを持つエミール・クーの詩や、格調高いアイヒェンドルフの詩など、その響きにも耳を傾けたいところです。彼の作品の特徴は、どんなに深い悲しみに打ちひしがれていたとしても、またどんなに喜びに胸がときめいていたとしても、決して自分を見失うことのない、程よい節度が感じられるところにあるのではないでしょうか?これらの作品、どうぞじっくりと味わってみてください。
【既発売】コルネリウス:歌曲全集 第1集 8.572556 第2集 8.572557
 


8.572716
\1100
モニューシコ:序曲集
 1.歌劇「おとぎ話」-序曲(1848)/
 2.歌劇「パリア」-序曲(1859-1869)/
 3.歌劇「ハルカ」-序曲(1848)/
 4.歌劇「ヴェルブム・ノビレ」-序曲(1860)/
 5.歌劇「いかだ乗り」-序曲(1858)/
 6.歌劇「伯爵夫人」-序曲(1859)/
 7.歌劇「幽霊屋敷」-イントラーダ(1864)/
 8.歌劇「ヤウヌータ」-序曲(1860)/
 9.歌劇「新ドン・キホーテ、すなわち百の愚行」-序曲(1841)/
 10.歌劇「ヘトマンの愛人」-序曲(1854)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
録音 2011年1月10-12日…1-2, 2011年2月3-5.7.14日…3-6.8-10, 2011年9月1日…7 ポーランド ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール
 19世紀ポーランドの有数のオペラ作曲家であり、ショパンとシマノフスキの橋渡しをしたとも言われるモニューシコ(1819-1872)。彼はショパンとほとんど同時代に生まれるも、彼はポーランドに留まり自国の音楽水準の向上に尽力し、数多くの歌劇と宗教曲、そして歌曲を作曲しました。しかし、残念な事に現在ではほとんどその作品を聴くことはできません。そんな彼の作品はうっとりするほどに色彩的で説得力のあるものでした。恐らく、これらは当時一世を風靡していたリストの交響詩にも影響を受けていると思われます。とは言え、随所にポロネーズやマズルカのリズムが聴こえてくるのは、やはりポーランドの音楽なのだな。と思いを新たにすることでしょう。どの作品も全曲を聴いてみたいところです。
  

8.573003
\1100
ヴィヴァルディ:カンタータ集
 1-4.カンタータ「エルヴィーラの麗しい面影から遠く離れて」RV680/
 5-7.カンタータ「見つめた時に」RV650/
 8-11.カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV679/
 12-15.カンタータ「美しいぶなの木陰で」RV649/
 16-18.カンタータ「何ゆえかくもたおやかに」RV681
ディアドラ・モニハン(ソプラノ)/
アンサンブル・ノタ・ヴェラタ
<メンバー:
 クレール・ダフ&アニタ・ヴェドレス(ヴァイオリン)/
 マルヤ・ゲイナー(ヴィオラ)/
 イーファ・アスラオイチ(チェロ)/
 デイヴィッド・アダムス(ハープシコード)>
録音 2012年12月13-15日,2013年1月8日,2月5.7.11.13.15日 アイルランド ダブリン,ビーチパーク・スタジオ
 現在、カンタータというと主に合唱作品のことを指すことが多いのですが、17世紀後半から18世紀前半のイタリアでは、レチタティーヴィとアリアからなる独唱と通奏低音のための歌曲のことを指し、オペラのアリアのような自由度を持たせることをせず、人間の魂や肉体を擬人化して描くことで、独特の世界観を表す作品として知られていました。
 ヴィヴァルディ(1678-1741)はこのスタイルの作品を40曲ほど書いたとされ、そのどれもが表情豊かな声部と充実した器楽パートを持っています。声はまるでヴァイオリンのように自由に扱われ、ヴァイオリンも声のように歌い、これらは時にはスリリングに、また時には繊細に歌い交わすことで聴き手を強く魅了します。もちろん要求される技術は非常に高く、歌手にはベルカント時代のコロラトゥーラとはまた違ったテクニックが求められます。ここではモニハンの目の覚めるような歌唱をお聞きください。
  


8.573021
\1100
タンスマン:ピアノ作品集
 1-6.古風な様式による舞踏組曲(1929)
  <エントレ/サラバンド/ガヴォット/コラール・フーガ/
   アリア/トッカータ>/7.バラード 第1番(1941)/
 8.バラード 第2番(1941)/9.バラード 第3番(1941)/
 10-15.アラベスク(1930)
  <インテルメッツォ/マズルカ(ショパンへのオマージュ)/夜想曲/
   ファンファーレ/子守歌/ダンス>/
 16-20. 5つの印象(1934)
  <穏やか/ブルレスケ/悲しみ/運動/夜想曲>/
 21-28. 8つの歌「J.S.バッハへのオマージュ」(1949)
  <前奏曲/アリオーソ/インターリュード/コラール Ⅰ/
   インヴェンション/コラール Ⅱ/フーガ/ポストリュード>
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
録音 2013年1月.5月.7月 ベルギー,ティアンジュ リサイタル・スタジオB
 ポーランド、ウッチ出身のアレクサンドル・タンスマン(1897-1986)。しかし彼の活動の場はもっぱらフランスであり、パリで知り合った芸術家たちに大いなる影響を受け、一時は「六人組」に誘われるほどにこの地に溶け込んだ人でした。ただ、ユダヤの血をひいていたため、1941年にはアメリカに亡命せざるを得なく、戦後にパリに戻った時にはすでに時流に乗り遅れてしまい、またポーランド音楽の研究を始めたという興味深い変遷を辿ることになるのです。
 このアルバムにはそんな彼らしい、多くの影響や共鳴を感じさせる様々なスタイルを持つピアノ曲が並んでいます。ネオ・バロック様式で書かれた「組曲」は個人的な告白よりも当時の流行を追求したものでしょう。「アラベスク」は詩的な内容を持つ曲が並べられています。
 この夜想曲はショパンよりもスクリャービンよりの雰囲気を持っています。ロマン派よりも新古典派の作風に近い「5つの印象」、タンスマンの内なる声とも言える、悲劇的な様相を持つ「3つのバラード」。そしてルービンシュタインに捧げられた「8つの歌」はバッハヘのオマージュです。彼の心の祖国はどこだったのでしょうね。
 


8.573072
\1100
ラ・ヴェッキア(指揮)&ローマ交響楽団
 カタラーニ:交響詩「エーロとレアンドロ」他

 1.交響詩「エーロとレアンドロ」(1884)/
 2.スケルツォ イ長調(1878)/
 3.アンダンティーノ イ長調(1871頃)/
 4.コンテンプラツィオーネ(1878)/
 5.イル・マティーノ「シンフォニア・ロマンティカ」(1874)
   ※世界初録音…3.5
ローマ交響楽団/
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
録音 2011年4月16-17日 ローマ,OSRスタジオ…4, 2011年7月1-2日 ローマ,OSRスタジオ…3.5, 2011年7月11-13日 ローマ,OSRスタジオ…1, 2012年6月3-4日 ローマ,アウディトリウム・ディ・ヴィア・コンキリアツィオーネ…2
 カタラーニ(1854-1893)というと、悲恋オペラ「ワリー」の1曲のみで知られている作曲家と言っても過言ではありません。プッチーニやヴェルディと言った大御所の影に隠れてしまったとはいえ、その美しいメロディや劇的な管弦楽法は存分に人々の心を捉えるものであることは間違いありません。
 そんなカタラーニ、実はオペラ以外にもいくつかの作品を残していました。とりわけ、ギリシア神話を題材にした「エーロとレアンドロ」は1884年の夏に作曲された交響詩で、登場人物たちや情景の的確な描写と、音楽の構造の見事さが評価される作品です。塔に籠もり、愛する人レアンドロが海を泳いでくるのを待つエーロ。しかしある嵐の日、彼は波に呑まれてしまいます。彼らの逢瀬を描く音楽はまるでワーグナーを思わせる重厚なものです。これとは対照的なスケルツォ イ長調は簡素で古典的な音楽。
 そして彼の恐らく最初の作品の一つであるアンダンティーノには、若き作曲家の野心が満ち溢れています。フランス音楽の影響が感じられるコンテンプラツィオーネ、自由な楽想が魅力的な「シンフォニア・ロマンティカ」。どれも素晴らしい作品です。
 


8.573085
\1100
ヴァインベルク:交響曲 第12番「D.ショスタコーヴィチへの思い出に」 他
 1-4.交響曲 第12番「D.ショスタコーヴィチへの思い出に」Op.114(1976)/
 5-12.「黄金の鍵」からバレエ組曲 第4番 Op.55d(1954-1955)
  <ブラッティーノと鍵の踊り/エレジー/アルテモンの踊り/
   クリケットの踊り/ネコとキツネの踊り/
   洒落たネズミの踊り/レッスン/追求>
サンクトペテルブルク交響楽団
ウラディーミル・ランデ(指揮)
録音 2012年6月10-13日…1-4, 2012年7月6-7日…5-12 サンクトペテルブルク 聖カテリーナ・ルター派教会,ペテルブルク・レコーディング・スタジオ
 NAXOSの大好評シリーズ、ヴァインベルク(1919-1996)の作品集です。今作は「ショスタコーヴィチの思い出に」と題された交響曲第12番と、シニカルなバレエ組曲「黄金の鍵」の2つの作品を収録しています。すでに知られている通り、ヴァインベルクとショスタコーヴィチは親友であり、その作品にもショスタコーヴィチの影響は強く顕れています。
 この第12番を作曲した当時のヴァインベルクは、過去14年間にいくつかの交響曲を書いたものの、それらは合唱付きであったり、室内オーケストラのためであったりと、フルオーケストラのための曲は書いていませんでした。この作品で再び大編成の純管弦楽のための作品に着手したのは、やはり何といっても1975年のショスタコーヴィチの死が引き金になったことは間違いありません。曲想も先人の作品に良く似たもので、曲全体に重苦しい雰囲気が横溢し、全ての楽器が親友の死を悼むかのように鳴り響きます。かたや、楽しげなバレエ音楽ですが、こちらもショスタコーヴィチの潮流を汲む風刺的な作品。様々な作品のコラージュなど意味ありげな音楽です。
  

8.573128
\1100
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 第4集
 1-2.ピアノ三重奏曲 第8番 変ロ長調 Hob.XV:8/
 3-4.ピアノ三重奏曲 第9番 イ長調 Hob.XV:9/
 5-6.ピアノ三重奏曲 第10番 変ホ長調 Hob.XV:10/
 7-8.ピアノ三重奏曲 第11番 変ホ長調 Hob.XV:11/
 9-11.ピアノ三重奏曲 第12番 ホ短調 Hob.XV:12
バルトロッツィ三重奏団
<メンバー:
マシュー・トゥルスコット(ヴァイオリン)/
リチャード・レスター(チェロ)/
サイモン・クロウフォード=フォリップス(ピアノ)>
録音 2012年9月5-7日 UK ウィアストン・ホール
 1784年から1797年までの間に書かれたハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲は、偽作も含めて41曲、そして番号なしや補遺などが他に6曲あります。ほとんどの曲はピアノとヴァイオリンが中心で、チェロは低音を補強するために添えられていると言っても過言ではないでしょう。この頃の鍵盤楽器はチェンバロからクラヴィコード、フォルテピアノへと著しく変化、発展していたため、ハイドンもそれを鑑みつつ、楽器の特性を存分に生かすべく工夫した作品を次々と生み出していたのでした。モダンピアノで演奏する際は、それらも考慮しつつバランスや音色などを注意深く表現することが重要です。もちろんこのバルトロッツィ三重奏団の演奏は文句なし。技術的な課題や精密なアンサンブル、どれもが満足行くものです。




NICCOLO

 ※代理店および海外拠点の在庫のみの扱い
  2004年に活動を終了したニッコロ・レーベルの流通在庫です。

NIC 1018
\1700
スウィート・イン・ザ・ギター 20世紀のギター音楽
 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):ギターのための5つのバガテル
 アンドレア・テッリノーニ(1960-):森の色(*)
 アントニオ・ホセ(1902-1936):ソナタ
 パトリツィア・フランモリーニ(1961-):スウィート・イズ・ザ・ギター(*)
ゴラン・リステス(ギター)

録音:1998年9月、スペース・キー・スタジオ、スプリト、クロアチア

(*)世界初録音。

 

NIC 1020
\1700
コロンナ・プレイズ・マウリツィオ・コロンナ&バリオス
 マウリツィオ・コロンナ(1959-):
  シンクロニー(*)/8つの前奏曲 から 第1,3,4,7,8番(*)
  J・S・バッハの名による超絶技巧練習曲 から 第2番,第4番(*)/呪文
 アグスティン・バリオス(1885-1944):
  蜜蜂/前奏曲(ハ短調)/未完の練習曲ニ短調/クリスマスのビリャンシコ
  レガート練習曲/古いメダイヨン(いにしえのビウエラ奏者たちの手法による)
  アンデス組曲 から サンバの歌/フリア・フロリダ(舟歌)

マウリツィオ・コロンナ(ギター)

録音:1999年9月、ニッコロ・スタジオ、アヴェッリーノ、カンパニア州、イタリア

(*)世界初録音。

 

NIC 1022
\1700
J・S・バッハ(1685-1750):フランス組曲 Vol.1
  組曲イ短調 BWV818a/フランス組曲第1番ニ短調 BWV812
  フランス組曲第2番ハ短調 BWV813/フランス組曲第3番ロ短調 BWV814
  W・F・バッハのためのクラヴィア小曲集 から
   6つの小前奏曲 BWV924-930,3つのメヌエット BWV841-843
モニカ・レオーネ(ピアノ)
録音:2002年5月12-14日、テアトロ・デラクィーラ、フェルモ、マルケ州、イタリア
 

NIC 1027
\1700
カルッリ、ニコリーニ、クレシェンティーニ:
 メタスタージオのテキストによるギター伴奏歌曲集
 ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842):6つのアリエッタ
 フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):
  3つのアリエッタと3つのイタリアのロマンス Op.3
 ジローラモ・クレシェンティーニ(1762-1846):12のカンツォネッタ

アンドレア・マンケー(ソプラノ)
フランチェスコ・タラント(ギター)

録音:2001年、TVAスタジオ、アシェーア、サレルノ県、カンパニア州、イタリア
 

NIC 1031
\1700
ベッリーニ(1801-1835):テノールとピアノのための室内アリア集
  Guarda che bianca luna / Ero felice un di / Non t'accostare all'urna
  Zeffiro / Odio la pastorella / Souvenir / A palpitar d'affanno
  Rimprovero / Si cadro ma estinto ancora / A te o cara
  A tanto duol quest'anima (Bianca e Fernando)
  Ah! Per sempre io ti perdei (Puritani)
  Per chi mai per chi pugnasti (Zaira) / Ecco signor la sposa

サルヴォ・サンペリ(テノール)
フランチェスコ・ドラーゴ(ピアノ)

録音:2000年8月、メモリアル・ホール・シアター、バリー、ウェールズ、イギリス
 


NIC 1032
\1700→\1590
ビートルズ・フォー・トリオ
 ジョン・レノン(1940-1980)&ポール・マッカートニー(1942-)/
  ジェイムズ・ウィルソン編曲:
  ノルウェーの森/イエスタデイ/ア・ハード・デイズ・ナイト
 ジョージ・ハリスン(1943-2001)/ジェイムズ・ウィルソン編曲:
  ヒア・カムス・ザ・サン
 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/ミラン・テサール編曲:
  ビートルズ組曲
   バラッド・アンド・ダンス(ペニー・レイン),カンツォネッタ(ヘイ・ジュード)
   メモリー(ヒア・ゼア・アンド・エヴリホェア),
   ヴィーヴォ・アンド・スコティッシュ・ダンス(エリナー・リグビー)
 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/フランシス・クレイニャンス編曲:
  ガール/レディ・マドンナ/シーズ・リーヴィング・ホーム
  ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/セルジオ・キエレギン編曲:
  ノスタルジア
   (3つのビートルズ・メロディーによる、ギター・トリオと女声のための)(*)
   ア・デイ・イン・ザ・ライフ,ビコーズ,
   ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
ヴァレーゼ・ギター・トリオ
 アントニオ・セラフィーニ、
 アルベルト・クルニョーラ、
 マルチェッロ・セラフィーニ(ギター)
アニータ・カマレッラ(歌(*))
録音:1999年3月、聖マリア・アヌンチアータ教会、ブルネッロ、ヴァレーゼ県、ロンバルディア州、イタリア
 

NIC 1033
\1700
カニーノ&カニーノ 現代イタリアのピアノ音楽
 ブルーノ・カニーノ(1935-):ロンド(1995)/ロンド(1997)
 ルーカ・モスカ(1957-):8つの練習曲 Op.36
 マリオ・チェーザ(1940-):3つの銀板写真
 ジャンニ・ポッシオ(1953-)月の[Lunaire]
 ニコロ・カスティリョーニ(1932-1995):「夏の過ごし方」から5曲
 ダヴィデ・アンツァーギ(1936-):即興曲第2番
 ピッポ・モリーノ(1947-):旅程I
 ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):In Si(Matteo/yes)
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
録音:1997年10月、イルピーニア・ポポラーレ銀行ホール、アヴェッリーノ、
     カンパニア州、イタリア
 

NIC 1045
\1700
ナポリ民謡集
  Napule / Santa Lucia / La festa di Piedigrotta
  La stella Dell'Arenella / A Grotta Azzurra / La fata d'Amalfi
  Lu primm'ammore / 'A Palummella / Raziella / Lu Cardillo
  La monacella / Statte bona (Se tu, nenna, m'amave)
  Fenesta vascia / La scarpetta / Michelemma / Lo ciuccio de Cola
  La fiera di Mast'Andrea / Tiritomba / Antonia / La ra, la ra, la ra
  Lu tiramole / Il saltimbanco / Lu zoccolaro / Cicerenella
  La tarantella / Lu guarracino / L'arrivo de lu dittatore a Napule
アドリア・モルターリ(歌、打楽器)
ジャンルーカ・マリーノ
(クラシック・ギター、アコースティック・ギター)
レオナルド・マッサ
(チェロ、バロックチェロ、マンドロンチェロ、メッツォ・コラショーネ)
録音:2001年1月、スタジオ・ムジカルテ、ナポリ、イタリア
 


NIC 1046
\1700→\1590
全収録曲が世界初録音 バロック〜初期古典派
 ドゥランテ、プラーティ、ラガッツィ:協奏曲集
 フランチェスコ・ドゥランテ(1684-1755):
  ピアノと弦楽のための協奏曲変ロ長調(*)
 アレッショ・プラーティ(1750-1788):
  ピアノと弦楽のための協奏曲変ホ長調(*)
 アンジェロ・ラガッツィ(1680-1750):
  ヴァイオリン、弦楽合奏とチェンバロのための協奏曲変ロ長調(1728)(+)
  ヴァイオリン・ソロ、ヴァイオリンとヴィオラとチェロのコンチェルティーノ、
   弦楽合奏とチェンバロのための合奏協奏曲ハ長調(+)
  ヴァイオリン、弦楽合奏とチェンバロのための協奏曲イ長調(1729)(+)
アントネッラ・クリスティアーノ(ピアノ)(*)
マルコ・ロリアーノ(ヴァイオリン)(+)
イ・ソリスティ・パルテノペイ
イヴァーノ・カイアッツァ(指揮)

録音:2002年5月、ベルヴェデーレ王宮、サン・レウチョ、カゼルタ、カンパニア州、イタリア

全収録曲が世界初録音。

 

NIC 1051
\1700
ファルカシュ:ギター・トリオのための作品全集
 フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000):
  チタロエディア・ストリゴニエンシス
   (18世紀ハンガリー、エステルゴムのモチーフによる;1973)
  ショモジの思い出(ハンガリー民謡による;1977)
  チャンゴ・ソナティナ(民謡「チャンゴ」による;1977)
  ウグローチの音楽(18世紀の旋律を自由に使って;1987)
 アンジェロ・ジラルディーノ(1941):
  冬の詩(ギターとギター・デュオのための)

トリオ・チタロエディア
 アルベルト・デレ・ピアーネ、
 ダヴィデ・ヴィチェンティーニ、
 ジョルジョ・ヴォリオーロ(ギター)

録音:2001年4月、クオリティ・オーディオ、ヴェルチェッリ、ピエモンテ州、イタリア

全収録曲が世界初録音。

 

NIC 1053
\1700
J・S・バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988 モニカ・レオーネ(ピアノ)
録音:2000年11月9-11日、モンテヴァルキ、アレッツォ県、トスカーナ州、イタリア
 


NIC 1054
\1700→\1590
魅惑の音楽 フルートとギターのための作品集
 フォーレ(1845-1924)/M・カープ編曲:パヴァーヌ Op.50
 イベール(1890-1962):間奏曲
 サティ(1866-1925)/M・クリスウィク編曲:ジムノペディ第1番
 フォーレ/ロプレスティ編曲:シシリエンヌ
 プーランク(1899-1963)/A・レヴェリング編曲:無窮動
 フランシス・ポール・ドミラク:中世の小組曲
 ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):子守歌とセレナード/3つの小品
 サティ/M・クリスウィク編曲:ジムノペディ第3番
 アラン・ボナール:短いソナティネ
 フォーレ/K・ゲバウアー編曲:小品
 ミヨー(1892-1974)/モリナーロ、ロプレスティ編曲:ブラジレイラ
 フランシス・クレンジャンス(1951-):アリア第1番イ短調 Op.92b
 ラヴェル(1875-1937)/K・ラゴスニヒ編曲:亡き王女のためのパヴァーヌ
 ドビュッシー(1862-1918)/K・ゲバウアー編曲:小さな黒人の坊や
アレッサンドロ・モリナーロ(フルート)
ジャン・パオロ・ロプレスティ(ギター)
録音:2002年7月、ヴィラ・ブッサ礼拝堂、ヴァレ・チェッピ、トリノ県、ピエモンテ州、イタリア
 

NIC 1055
\1700
スペインの雰囲気 歌とギター二重奏のための作品集
 ファリャ(1876-1946):
  7つのスペイン民謡(*)/オペラ「はかなき人生」から
 グラナドス(1867-1916):
  アラゴン狂詩曲/
  昔風のスペイン歌曲(トナディリャ)集より(*); ゴヤのマハ,悲しむマハ(3曲)
  スペイン奇想曲 Op.39/愛の歌曲集 より(*); うぶな娘の私ゆえ,わが愛しの人
 アルベニス(1860-1909):スペインの歌 Op.232
 民謡(マドリード、1800頃)オブラドルス編曲:エル・ビト(*)
アニータ・ビルトゥー(歌(*))
カプート=ポンピーリオ・ギター・デュオ
 ジュゼッペ・カプート、
 ルチアーノ・ポンピーリオ(ギター)
録音:2002年12月、アングイッラーラ・サバーツィア、ローマ県、ラツィオ州、イタリア
 

NIC 1057
\1700
シューマン(1810-1856):
 6つの間奏曲 Op.4/クララ・シューマンの主題による即興曲集 Op.5
 6つの対位法練習曲(License Curci Edition)(*)
 フゲッタ形式の7つの小品 Op.126
アンドレア・バッジオーリ(ピアノ)

録音:2003年1月、ハウス・レコーディング・スタジオ、ローマ、イタリア

(*)はこの版による世界初録音。

 

NIC 1058
\1700
ラッファエーレ・ガッリ(1824-1889):フルートとピアノのための作品集
 ドニゼッティの「連隊の娘」による華麗な奇想曲 Op.60
 ヴェルディの「ナブッコ」による幻想曲 Op.72
 ヴェルディの「ロンバルディア人」の回想−室内コンチェルティーノ第1番 Op.58
 マイアベーアの「悪魔ロベール」による幻想曲 Op.85
 ヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」によるディヴェルティメント Op.57
 ヴェネツィアの謝肉祭−「おお、愛しのお母さん」によるスケルツォ Op.30

パオロ・ダルモーロ(フルート)
マウリツィオ・フォルネーロ(ピアノ)

録音:2003年8月23-24日、聖キアーラ教会、ブラ、クーネオ県、ピエモンテ州、イタリア

ラッファエーレ・ガッリはイタリア後期ロマン派のフルーティスト・作曲家。他の作曲家のオペラに基づく幻想曲やパラフレーズを中心とした400以上のフルート曲と演奏教本を残しました。全収録曲が世界初録音。

 

NIC 1059
\1700
高貴なる教え子たち カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ:室内声楽作品集
 クロティルデ・カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ(1808-1902):
  Cavatina di Giovanna la Pazza(1845)(*)
  Quali immagini soavi(二重唱による舟歌)(*/+)
  Non e ver che il tempo fugge(アリエッタ;1843)(#)
 パオリーナ・カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ(1803-1877):
  Solitario bosco ombroso(室内二重唱曲)(+/++)
 ジュゼッペ・バルドゥッチ(1796-1845):
  Bada o pastor non volgere(ロマンツァ;1839)(*)
 クロティルデ・カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ:La vache perdue(#)
 パオリーナ・カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ:
  So che un sogno e la speranza(*/+/++)
 クロティルデ・カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ:
  「テンペスト」から エアリエルの歌(1855)(+)/ロマンツァ形式の祈り(1856)(#)
 パオリーナ・カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ:
  Mi lagnero tacendo(室内四重唱曲;1838)(*/+/**/++)
 カルラ・コンティ:フォルテピアノと四重唱のための11の変奏曲(1865)(*/+/**/++)
ニーナ・モナコ(ソプラノ(*))
アントニエッタ・ベッローネ(アルト(+))
ロベルト・ビッフィ(テノール(#))
ルイージ・ファルチーニ(テノール(**))
ルイージ・トーマ(バス(++))
ヴァレーリア・サバト(朗読)
フランチェスコ・カラミエッロ(フォルテピアノ)
カルラ・コンティ(校訂、音楽監督)

録音:2003年12月15-19日、コンセツィオーネ教会(スオル・オルソラ・ベニンカーザ大学内)、ナポリ、イタリア

ナポリの貴族カペーチェ・ミヌートロ・デラ・ソノーラ家の姉妹が書いた声楽作品を取り上げたアルバム。冒頭、曲間と最後に書簡や日記の朗読が置かれています。全収録曲が世界初録音。

 

NIC 1060
\1700
ディソナンツェン、M・シュトックハウゼン(1957-)、T・ボウマン(1970-):
  ムジカ・ポローザ[多孔質の音楽]
マルクス・シュトックハウゼン
(トランペット、フリューゲルホルン、ピッコロトランペット)
タラ・ボウマン(クラリネット、バスクラリネット)
アンサンブル・ディソナンツェン
 トンマーゾ・ロッシ(フルート、リコーダー)
 クラウディオ・ルーゴ(カーヴド・ソプラノ・サクソフォン)
 アンドレア・ランツァ(エレクトリック・ギター、ライヴ・エレクトロニクス)
 チーロ・ロンゴバルディ(ピアノ、オブジェクト)
 フランチェスコ・デッリーコ(シンセサイザー、ライヴ・エレクトロニクス)

録音:2004年1月25日、シエナの聖カテリーナ教会、ナポリ、イタリア





REAL SOUND

 活動を終了したリアル・サウンド・レーベルのベストセラー商品、ダニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアートの「マノン・レスコー」の海外流通在庫。


RS 052-0114
(2CD)
\3400
〔旧譜・在庫限〕
ダニエラ・デッシーとファビオ・アルミリアートの「マノン・レスコー」
 プッチーニ(1858-1924):オペラ「マノン・レスコー」
ダニエラ・デッシー(ソプラノ:マノン・レスコー)
ファビオ・アルミリアート(テノール:レナート・デ・グリュー)
マルセル・ヴァノー(バリトン:レスコー)
エンツォ・カプアーノ(バス:ジェロント・ド・ラヴォワール) 他
マエストランサ劇場合唱団
ヴァレンティーノ・メッティ(合唱指揮)
セビリャ王立交響楽団
スティーヴン・メルクリオ(指揮)
録音:ライヴ、2003年5月19、22、24、26日、マエストランサ劇場、セビーリャ、スペイン
完売の際はご容赦ください。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>



ALTUS



ALT 282
\2600→\2390
チェリビダッケ&フランス国立放送管
 
ルーセル:交響曲第3番 ト短調 Op.42
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 チェリビダッケとフランス国立 首席客演指揮者・首席顧問時代の遺産、前進性のある心地よいテンポ!みがかれた美しい音!リアルな抜群の録音!フランス国立視聴覚研究所(INA)初蔵出し音源

 これほどまでに色彩的で巨大な造形として描いた演奏例をわたしは知らない。鈴木淳史

 ライヴ録音:1974 年10 月23 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ、32bit Digtally Remastered

 冒頭から音の美しさに釘づけとなる高音質な名演奏です。『チェリビダッケの音楽は不思議とリラックスさせてしまうアンサンブルが魅力なのだがフランス国立との演奏はそれに緊張感が加わっている。しかしなんと弾力的で表情豊かな音楽をするのだろう。』音楽評論家・鈴木淳史  
 


ALT 283/4
(2CD)
\3400→\2990
チェリビダッケ&フランス国立放送管
 
シェーンベルク:6つの管弦楽伴奏つき歌曲 Op.8*
 シューベルト:交響曲第8番 ロ短調『未完成』D.759
 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第1番
 ミヨー:ブラジルの郷愁〜第11曲『ラランジェイラス』
 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ(管弦楽版)
 ストラヴィンスキー:小管弦楽組曲第2番より『ギャロップ』
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
コレット・ヘルツォーク(ソプラノ)
 チェリビダッケの魅力爆発、極上に美的な「未完成」ベト7の2 楽章の美しさも無類で、これぞチェリビダッケ。

 ライヴ録音:1974 年9 月17 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ、32bit Digtally Remastered

 未完成やベートーヴェンのほか、ミヨーや調性音楽期の美しい作品のシェーンベルクまでも収録した盛りだくさんの内容。ストラヴィンスキーなどもアンコールならではの白熱ぶりがたのしめますが、さすがチェリ緻密な美しさに心打たれます。録音も大変良くたのしめます。
 


ALT 285
\2600→\2390
チェリビダッケ&フランス国立放送管
 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

 ブラームス:悲劇的序曲 Op.81
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調『皇帝』 Op.73*
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
 (ピアノ)*
 ミケランジェリの音色の光沢が飛びちる美しさ!驚異の生なましい音質。二大巨匠の想像以上の白熱ぶりが!

 ライヴ録音:1974 年10 月16 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ、32bit Digtally Remastered

 大巨匠2 人の相性の良さを発揮した驚くべき演奏で、美しさと迫力、それに緊張感の融合した真実掛け値なしの素晴らしい演奏です。これぞ皇帝!また録音の良さも特筆で、この年代のものでここまで良いものは滅多にありません。




MEMBRAN


600132
(10CD)
\2000
音楽の中のシェークスピア
Disc. 1
 ベルリオーズ:ベアトリスとベネディクト序曲、リア王序曲
  アレクサンダー・ギブソン指揮、
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1995年録音
 ニコライ:オベロン序曲、ウィンザーの陽気な女房たち序曲
  ルドルフ・ケンぺ指揮、
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1958年録音
 シベリウス:劇音楽「テンペスト」
  エイドリアン・ボールト指揮、
  ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1956年録音
Disc. 2
  チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」/
  プロコフィエフ:ロミオとジュリエット
   ユーリ・シモノフ指揮、
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1996年録音
Disc. 3
  メンデルスゾーン:真夏の夜の夢Op.21、Op.61
   フェレンツ・フリッチャイ指揮、
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、他 1950年録音
Disc. 4
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番Op.18-1
    ゲヴァントハウス四重奏団 2003年録音
  ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番Op.31-2「テンペスト」
    クララ・ハスキル(pf) 1955年録音
Disc. 5
 ベルリオーズ:ロミオとジュリエットより
  アンドレ・クリュイタス指揮、パリ国立歌劇場管弦楽団 1957年録音
 リスト:交響詩第10番「ハムレット」
  マルティン・ハーゼルベック指揮、ウィーン・アカデミー管弦楽団 2011年録音
Disc. 6、Disc. 7
  ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」
   ティート・ゴッビ(Br)
   エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sop)フェードラ・バルビエリ(MSop)
   ナン・メリマン(MSop)ローランド・パネライ(Br)アンナ・モッフォ(Sop)
   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団、他 1956年録音
Disc. 8、Disc. 9
  ヴェルディ:歌劇「マクベス」
   レナード・ウォーレン(Br)レオニー・リザネク(Sop)
   ジェローム・ハインズ(Bs)カルロ・ベルゴンツィ(Ten)
   エーリヒ・ラインスドルフ指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、他 1959年録音
Disc. 10
 パーセル:
  歌劇「妖精の女王」より
   「私たちは聖トマスを敬う」による前奏曲祝婚歌、
   もし音楽が恋の糧なら、シシリーの略奪者ね
  歌劇「妖精の女王」より「聴け いかに万物が」
 トマス・モーリー:若者と恋人、おお わが愛しの人よ
 ジョン・ウィルソン:持って行けその唇を
 ロバート・ジョンソン:蜂が蜜吸うところで、五尋の深みに
 不詳:Sing, willow, willow, willow、Peg-a-Ramsay、Caleno custure me、Greensleves
  アルフレッド・デラー(C-T)アウグスト・ヴェンツィンガー(Vln)
  デズモンド・デュプレ(Gitarre、Laute)ウォルター・バーグマン(Vc)、他
 ウォルトン:弦楽のための2つの小品
  ウィリアム・ウォルトン指揮、フィルハーモニア弦楽合奏団 
   1945年録音
 


600135
(10CD)
\2000→\1790
ベートーヴェン:交響曲全集 60年クレンペラー
ブラームス:交響曲全集 75年ケンペ


Disc. 1〜Disc. 6
 ベートーヴェン:
  「エグモント」序曲Op.84、「コリオラン」序曲Op.62、
  「プロメテウスの創造物」序曲Op.43、
  交響曲全曲
   1960年モノラル録音 ライヴ
ヴィルマ・リップ(Sop)
ウルズラ・ベーゼ(Alt)
フリッツ・ヴンダーリヒ(Ten)
フランツ・クラス(Bs)
オットー・クレンペラー指揮、
フィルハーモニア管弦楽団、他
Disc. 7〜Disc. 10
  ブラームス:
   交響曲全曲、ハイドンの主題による変奏曲Op.56A
    1975年ステレオ録音
ルドルフ・ケンぺ指揮、
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団




SPECTRUM SOUND



CDSMBA 002
(2CD)
\3600→\3290
SPECTRUM “Belle ame (ベルアーム)”第2弾
 スヴェトラーノフ&フランス国立放送管
  「悲愴」&スタニスラフ・ネイガウスとのラフマニノフ

(1)スヴィリドフ:「トリプティク」
(2)ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
(3)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 好評、スペクトラム・サウンドのコンサート・ライヴ・シリーズ、“Belle ame (ベルアーム)”第2弾!
 スヴェトラーノフ&フランス国立放送管との悲愴と大熱演、スタニスラフ・ネイガウスとのラフマニノフ!フランス国立視聴覚研究所音源提供、解説は平林直哉氏が担当!

 ライヴ録音:1973 年2 月7 日、シャンゼリゼ劇場 (パリ)/ライヴ、ステレオ、初CD 化、日本語解説付、24bit/192kHz、Digital Restoration&24bit Remastering

 スペクトラム・サウンド・レーベルの新シリーズ、国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ“Belle ame( ベルアーム)”。
 第1 弾のカール・ベーム指揮、フランス国立放送管弦楽団による1973 年5 月のパリ・ライヴ(CDSMBA 001)が好評の中、はやくも第2 弾が登場です。
 第2 弾はスヴェトラーノフ& フランス国立放送管による73 年パリ・ライヴで、収録内容は明快で親しみやすい曲想が魅力のスヴィリドフの「トリプティク」、スタニスラフ・ネイガウスをむかえたラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番(スタニスラフ・ネイガウスは父ゲンリヒにくらべて録音数が少なく非常に貴重なライヴ録音です)、そして、チャイコフスキーの「悲愴」です。今回も当ライヴ盤の魅力について、平林直哉氏による解説付きとなっております。

 『最初の「トリプティク」は明快で親しみやすく、変化に富んだ曲想を考えると、もっと頻繁に演奏されても良いと私は思う。その作品をスヴェトラーノフは実に見事にいきいきと描いている。(中略)ラフマニノフはロシア音楽通にはたまらない組み合わせである。ここでの指揮者、ピアニストは同じモスクワ音楽院の出身である。しかも、両者がピアニストの父、ゲンリヒ・ネイガウスに師事しているのだ。(中略)ここで繰り広げられている演奏はお涙ちょうだい式の、安っぽいメロドラマとは一線を画している。特筆されるのはネイガウスの透明感の溢れた、凜々しくも詩情豊かなソロである。(中略)最後の「悲愴」はいかにもスヴェトラーノフならではの名演である。とにかく、この「悲愴」に限らず、先行する2 曲もオーケストラの音が完全にロシアの団体そっくりの響きを出していることに感心させられる。』(ライナー・ノーツより平林直哉)


<メジャー・レーベル>


DG


479 2437
(2CD)
\3000→\2690
ヤニック・ネゼ=セガン/
 シューマン:交響曲全集

  交響曲第1番変ロ長調作品38《春》
  交響曲第4番ニ短調作品120
  交響曲第2番ハ長調作品61
  交響曲第3番変ホ長調作品97《ライン》
ヨーロッパ室内管弦楽団
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
 今最も旬な指揮者、セガンがみずみずしい生命感を吹き込んだ!

録音:2012年11月 パリ

 オペラとオーケストラの双方で才能を開花させ、現代的で柔軟な演奏で頭角を現しているネゼ=セガンによるシューマン交響曲全集です。
 ネゼ=セガンは2014年6月、フィラデルフィア管弦楽団を率いての来日公演が予定されています。

ヤニック・ネゼ=セガン:
 1975年カナダ生まれ。10歳で指揮者を目指し、14歳でモントリオール・ポリフォニー合唱団のリハーサル指揮者、19歳で同団体の監督に就任。現在は、ロンドン・フィルの首席客演指揮者、ロッテルダム・フィルの首席指揮者、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務め、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、メトロポリタン歌劇場などにも客演しています。
 ヨーロッパ室内管弦楽団はECユース管弦楽団出身者を中心としてアバドにより設立されました。音楽監督は置かず、アバド、アーノンクールら一流の指揮者を迎え、世界各地で数々の名演を繰り広げています。



すっかり大スターになってしまったネゼ=セガンだが、今から7年前のほとんど無名時代のATMAの録音は今聴いてもすごい。
ということで当時の記事をどうぞ。



誰だ!?ヤニク・ネゼ=セガン
ブルックナー:交響曲第7番 & マーラー:交響曲第4番


 数年前マーラーの4番をみずみずしい演奏で聴かせてくれていたヤニク・ネゼ=セガン。1975年、モントリオール生まれの若手指揮者である。
 すでに世界各国の有名オケを振ってきたが、その俊敏な指揮ぶりは高く評価されていて、2008年からはついにゲルギエフの後を継いでロッテルダム・フィルの音楽監督になることも決まった。いよいよヨーロッパ進出である。最近はマイナー・レーベルから若い異才や天才がぞくぞく登場してきているが、彼も間違いなくその一人。先ほども言ったが、マーラーではその流麗で洗練された音楽作りに驚かされた。とくに第3楽章のヴァイオリンの美しい響かせ方は特筆もの。そしてオケ歌曲伴奏で名を知られた人らしく、第4楽章での歌唱を前面に押し出しながらも個性豊かに全体を引き締める手腕もなかなかのもの。
 派手派手系ではないが、奥底に流れる熱くひそかな「芸術魂」を感じることができる。

 さてその注目のネゼ=セガンの新作。ブルックナー。しかし、これがなんのてらいもない、まったくさっきのマーラーの4番の続きのような演奏。美しく華麗で、少しももったいぶったところがない。天然の育ちのよい上品さを感じさせてくれる。ブルックナーはテンポはゆったりしているが、野暮ったさは皆無。40歳でこの美しいブルックナーというのはかなり脅威。
 うーん。堂々たる大家の風格と、若手らしい清新な感性を共に持ち合わせた、これぞ逸材。


SACD2 2512
(SACD Hybrid)
\2400→¥1990
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版) ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタン管
グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団は1981年に設立された若いオケだが、信頼を築き上げている芸術監督のヤニク・ネゼ=セガンとたっぷりとした響きの中で悠々と演奏している。ヤニク・ネゼ=セガンのブル7は、グラン・モントリオール・メトロポリタン管との2006-07シーズン・コンサートで堂に入った名人芸的な解釈と大絶賛されている!グラン・モントリオール・メトロポリタン管の歴史的なコンサートとして人々の耳に記憶された。2008年からロッテルダム・フィルの音楽監督に就任が決まり彼の動きに目が離せない。録音:2006年9月
Mahler: Symphony No. 4 in G major
ACD2 2306
¥2200→¥1790
マーラー:交響曲第4番 ヤニク・ネゼ=セガン指揮
モントリオール・メトロポリタン管
カリーナ・ゴヴァン(S)
録音:2003年10月 ネゼ=セガンは1975年生まれという若手。彼は神童としてモントリオールでは知られていた人で、2000年3月からモントリオール・メトロポリタン管弦楽団の音楽監督を務めています。荒っぽさのない丁寧な音楽づくりで逸材が伝わってくる。一方モントリオール・メトロポリタン管弦楽団(正式名称はL'Orchestre M師ropolitain du Grand Montr斬l)も1981年設立の若い団体。カリーナ・ゴヴァンはバロックから古典派のレパートリーで活躍するソプラノ。透明感のある美声の持ち主。



 


479 2483
\2200→\1990
※DVD同時発売
毎年恒例のドレスデン・シュターツカペレのジルヴェスター・コンサート
 フレミング、ティーレマン&ドレスデン〜トゥナイト(CD)

◆収録予定曲◆(下記は現状の演奏予定曲で、変更の可能性もあります)
 パウル・リンケ:「グリグリ」序曲/
 ハンス・メイ:「歌がひとつ、世界を巡る」/
 ロベルト・シュトルツ:「君こそは我が心と魂の君」/
 エドゥアルト・キュンネッケ:「どこかのいとこ〜間奏曲」「私はただの貧しい旅職人」/
 ロベルト・シュトルツ:「二人のハートはワルツを刻み」/
 レオ・ロイクス:「星々は瞬く」/
 パウル・アブラハム:「ハワイの花」/
 パウル・リンケ:「ベルリンの風」/
 ジョージ・ガーシュウィン:「ストライク・アップ・ザ・バンド」序曲,「ローレライ」/
 レナード・バーンスタイン:「マリア」/
 フレデリック・ロウ:「夜通し踊っていたかった」/
 ジョージ・ガーシュウィン:「ダンシング・イン・ザ・ストリート」/
 クルト・ヴァイル:「愚かな心」/
 レナード・バーンスタイン:「トゥナイト」/
 リヒャルト・タウバー:「あなたは私の世界」/
 ジョージ・ガーシュウィン:「魅惑のリズム」/
 アーヴィング・バーリン:「君ができることなら、僕だってもっとうまくできるさ」/
 ヨハン・シュトラウス2世:「ザクセン甲騎兵行進曲 Op.113」(以上予定)
ルネ・フレミング(Sp),
クラウス・フロリアン・フォークト(T),
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ドレスデン・シュターツカペレ

【録音】2013年12月31日 ゼンパーオーパー(ライヴ)
ニューイヤーを祝うのはウィーンのみならず、ここドレスデンでも同様。ベルリンのジルヴェスター・コンサートとならびドイツの人々が毎年の恒例行事として心待ちにする大晦日のコンサートは、ドイツの公共放送ZDFでライヴ放映され、様々な国々へも配信されています。指揮台に立つのは、昨年同様シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者、クリスティアン・ティーレマン。そして、ルネ・フレミングとクラウス・フロリアン・フォークトの人気歌手が登場。今年は特に独特なプログラムで構成されています。経済の混迷や、政治的な対立に苦しみ、誰もが明日への希望を持てなかった.20世紀の戦間期。そういう時代に生まれたオペレッタや歌曲の名作が、聴き手をベルリンからアメリカへ向かう音楽の旅へ導きます。新しい年明けを彩るにふさわしいコンサートの模様を、CDとDVDの2形態でお楽しみ下さい。




オーストラリアELOQUENCE



480 8813
(2CD)
\1800→\1690
ホグウッド(指揮)&アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
 ヘンデル:歌劇『オルランド』(全曲)
ジェームズ・ボウマン(C-T: オルランド),
アーリーン・オジェー(Sp: アンジェリカ)
キャサリン・ロビン(Ms:メードロ),
エマ・カークビー(Sp:ドリンダ)
デイヴィッド・トーマス(Bs: ゾロアストロ)
クリストファー・ホグウッド(指揮)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
ホグウッドによる充実のオペラ録音
【録音】1990年7月, アビー・ロード・スタジオ (デジタル:セッション) [原盤:オワゾリール]
 英国様式の音楽にも精通したヘンデル、ロンドン時代の長大なセリアの傑作。アリオストの神話「怒りのオルランド」は古今の作曲家の舞台音楽の題材として度々用いられたもので、恋と嫉妬と魔性を取り混ぜた作品です。録音当時世界初録音だった当盤ですがボウマン、カークビー、トーマス、名歌手オジェーらが起用され、今日においても決定盤の誉れ高い名演です。
 


480 7409
\1200
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
 ハーバート・ハウエルズ:
  テ・デウムとユビラーテ, 詩篇への前奏曲第1巻,
  ザカリアとシメオンのカンティクム, 地よ,慈しみもてこの人を収め給え,
  2つのキャロル・アンセム, 聖ポールのためのサーヴィス,
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  3つのシェイクスピアの歌, きじばと,
  5つのエリザベス朝の歌, クリスマス・キャロルによる幻想曲
デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団,
ロンドン交響楽団
イギリス屈指の合唱作品の名作、CD初登場!
 【録音】1966年7月(ハウエルズ), 1959年(V・ウィリアムズ), ケンブリッジ・キングズ・カレッジ礼拝堂(ステレオ:セッション) [原盤:Argo]
 コーンウォール生まれの名合唱指揮者ウィルコックス。彼はウェストミンスター寺院の聖歌隊員として音楽の道に入り、音楽全般、合唱、オルガンを学びました。第二次世界大戦に参戦した彼は一時音楽を中断しますが、戦後はケンブリッジに戻り、以降キングズ・カレッジを始めとした様々な合唱団を指揮していきます。このアルバムのハウエルズ作品は1966年にARGOからLPとして発売されたもので、初CD化となります。詩編への前奏曲はオルガンのソロであり、ここでのウィルコックスの見事な演奏も聴きものです。1959年録音のヴォーン・ウィリアムズはこれ以上のものはないであろう最高水準に達した演奏です。
 


481 0793
(2CD)
\1800→\1690
ジリアン・ウィーア(オルガン)
 メシアン:

  天上の宴, 栄光の御体,
  永遠の教会の出現, 献堂式のための唱句,
  キリストの昇天(抜粋)
ジリアン・ウィーア(オルガン)
メシアン弾きとして有名なジリアン・ウィーアの初CD化
【録音】1966年10月, ロイヤル・フェスティヴァル・ホール (ステレオ:セッション)
1941年ニュージーランド生まれの女性オルガニスト、ジリアン・ウィーア。彼女は19歳の時にオークランドのピアノ・コンクールで優勝しますが、その後ロンドンでピアノとオルガンを学び、1964年に聖アルバン国際オルガン・コンクールで優勝するという快挙を成し遂げます。とりわけメシアンの演奏で高い評価を受け、1998年にはウェストミンスター大聖堂で数回に渡り「メシアン・オルガン作品の全曲演奏会」を行うなど「メシアン弾き」として知られるようになりました。この録音はコンクールの優勝直後にあたる1966年に記録されたものですが、なぜかこれまでにリリースされたことがありません。作品についての詳細なメモや、録音時のエピソード(近くを通る電車の音が入らないように早朝に録音した)など興味深い事項が記されたブックレット(日本語なし)付き。
 


480 6576
(2CD)
\1800→\1690
ジャン・ロドルフォ・カールス(P)
 ドビュッシー:
  前奏曲集第1&2巻,
  ピアノと管弦楽のための幻想曲*
 メシアン:
  幼子イエスにそそぐ20の眼差し〜「喜びの精霊の眼差し」「沈黙の眼差し」、
  鳥のカタログ第1巻〜「いそひよどり」
ジャン・ロドルフォ・カールス(P)
アレクサンダー・ギブソン(指揮)
ロンドン交響楽団*
伝説のピアニスト、カールス、ここに復活
【録音】1968〜1970年, ロンドン (ステレオ:セッション)
カルカッタで生まれたオーストリア人のピアニスト、ジャン・ロドルフォ・カールスの伝説的な演奏の復刻です。彼は1947年に生まれ1977年にカトリックへ改宗、バプテスマを受けています。ピアニストとしてはドワイアンとカッチェンに学び、メシアン国際コンクールでも入賞するほど技巧的な演奏で知られましたが、1986年に聖職者となったことで、ピアニストとしてのキャリアに終止符を打ちました。このアルバムは彼のDeccaにおけるフランス・レパートリーを全て集めたもので、ドビュッシーの前奏曲を中心に、メシアンのいくつかの曲を収録。明晰なタッチのなかに、仄暗さが感じられる独特の音色が魅力です。
 


480 6575
\1200
ジャン・ロドルフォ・カールス(P)
 
シューベルト:
  幻想曲ハ長調「さすらい人幻想曲」
  3つのピアノ曲(即興曲)D.946〜第1&2番
ジャン・ロドルフォ・カールス(P)
伝説のピアニスト、カールスの純なさすらい人
【録音】1970年8月, ロンドン (ステレオ:セッション)
ジャン・ロドルフォ・カールスによるシューベルト作品集です。師のカッツェン譲りのバランスのとれた表現力豊かなフレージング、そして楽しげな演奏。こちらはドビュッシーやメシアンのような「神秘的」な音色ではなく、端正な響きを有しています。とりわけ「さすらい人」での確固たる構成と、時折見せる憂い、この感性は確かに賞賛されるべきものです。精悍さと柔軟さを併せ持つ見事なシューベルトと言えるでしょう。
 


480 8536
(2CD)
\1800→\1690
ケンペン(指揮)&アムステルダム・コンセルトヘボウ管
 チャイコフスキー:

  交響曲第5番ホ短調 Op.64
  交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74
  イタリア奇想曲Op.45, 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
  序曲「1812年」Op.49, スラヴ行進曲Op.31
パウル・ファン・ケンペン(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ファン・ケンペンの熱きチャイコフスキー
 【録音】1951年、アムステルダム・コンセルトヘボウ (モノラル:セッション)
1951年の1月から12月までの間に、オランダの名指揮者パウル・ファン・ケンペンはコンセルトヘボウ管とともにチャイコフスキーの主要な管弦楽作品集を集中して録音しました。これは長年、コレクターの間で重用されていた演奏です。公演は白熱し、ここに刻まれた音は燃え上がる炎のような熱を帯びています。もともとこのオーケストラの第2ヴァイオリニストとしてキャリアをスタートさせたケンペンだけあって、オーケストラのドライブはお手の物であり、チャイコフスキーを演奏するにあたっても、過去の解釈に捉われることなく、極めて主張の強い演奏が可能となったのでしょう。




<国内盤>


カメラータ・トウキョウ

CMCD-25040
\2500+税
コルネリア・ヘルマン(ピアノ)
 J.S.バッハ:フランス組曲 第2集

 J.S.バッハ:
  フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV 814
  フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815
  パルティータ ロ短調(フランス風序曲) BWV 831
コルネリア・ヘルマン(ピアノ)
好評をもって迎えられたフランス組曲の続編をリリース。名教師、フェレンツ・ラドシュの薫陶を受け、また、バッハ国際コンクールでも最高位に輝いた経歴をもつコルネリア・ヘルマン。今作でも自身が愛してやまないバッハ作品と真摯に向き合い、気品あふれる演奏を披露します。

●コルネリア・ヘルマン(ピアノ)
 1985年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でピアノを学ぶ。1996年、ドイツのライプツィヒで開催されたJ.S.バッハ国際コンクールで最年少19歳で最高位を獲得。また1999年ザルツブルクで開催されたモーツァルト国際コンクールでは特別賞を受賞。 これまでにボッフム交響楽団、中央ドイツ放送室内フィルハーモニー、イスラエル室内オーケストラ、カメラータ・ザルツブルク、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、リンツ・ブルックナー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、日本国内ではNHK交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団、九州交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、山形交響楽団、オーケストラアンサンブル金沢等と共演。これまでにG.ボッセ、M.ホーネック、U.ムント、R.ノリントン、Y.スダーン、C.アルミンク、N.マリナー、J.ジャッド等の指揮で演奏している。 オーストリアをはじめ世界各国でソロ、室内楽そしてオーケストラとの共演と活躍、ラジオ(ORF、NDR、MDR)録音も多数行っている。2006年には「N響アワー」にも出演。ビクターおよびカメラータから発売されたCDはいずれも高い評価を得ている。近年の活躍には目を見張るものがあり、ソロ活動の他、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとの室内楽、クリストフ・ゲンツ(テノール)とのコンサートなど、若手ピアニストのホープとして注目を浴びている。 2012年7月には札幌で毎年開催されているPMFに招待され、ファビオ・ルイジ指揮のオーケストラと「ペトルーシュカ」の演奏の他、リサイタル、室内楽公演に出演、絶賛を博した。




MUSIC MASTERS

BB 1305
\2500+税
日本フィル・ソロ・コンサートマスター江口有香
 「MEDITATION」

 グラズノフ:メディテイションop.32
 ブルッフ:スウェーデン舞曲集 op.63
  〔きわめて程よく/穏やかに、感動して/快活に、しかし速すぎないように/
   おそく、しかしひきずらないように/かなり速く/おそく、表情豊かに/活発に〕
 ブルッフ:コル・ニドライop.47
 アクロン:ヘブライの旋律 op.33
 アクロン:舞踏風即興曲 op.37
 グリーグ:抒情小曲集 第2巻 op.38より〔民謡のふし、メロディー、悲歌、ワルツ〕
 ブロッホ:バアル・シェム〔I懺悔 IIニグン IIIシムハト・トーラー〕
江口有香(ヴァイオリン)
藤田雅(ピアノ)
 日本フィル ソロ・コンサートマスター江口有香の集成。揺さぶられる音、揺さぶられる魂。江口有香が奏でる、現代の鎮魂歌。

 録音:2012 年2 月27-29 日(びわ湖ホール 小ホール)

 日本フィルのソロ・コンサートマスター、江口有香のソロ・アルバム。「MEDITATION」と題したアルバムの第1 曲目はグラズノフの「メディテイション(瞑想曲)」。ロシアで最も美しいヴァイオリン作品といわれる抒情たっぷりの旋律を、あたたかみに満ちた音色で美しく歌い上げています。ブルッフやアクロン、ブロッホの作品のユダヤの哀愁を帯びた旋律で聴かせる厚みのある音色、また、グリーク小品集で魅せる語り口など、江口の魅力を味わいつくせる1 枚です。
 ピアノの藤田も、江口の表情にぴたりと寄り添った演奏。極上のアンサンブルを展開しています。

 江口有香(ヴァイオリン)
 3 歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科に在学中、第55 回日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門にて第1位(1986 年)。その後渡米し、インディアナ州立大学音楽学部に入学、在学中にワシントン国際コンクール第4 位(1991 年)。同大学を卒業後、同年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第3 位(1993 年)。帰国後は、NHK FM リサイタル、新日鉄プロミッシング・アーティスト・シリーズ・リサイタルなどに出演。ソロ活動の他、アンサンブル活動や後進の指導にもあたるなど、幅広く活躍中。現在、日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター。国内オーケストラのゲスト・コンサートマスターも務める。2006-2011 年トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズ・コンサートマスターを務める。桐朋学園子供のための音楽教室非常勤講師。

 藤田雅(ピアノ)
 桐朋学園、インディアナ大学、ジュリアード音楽院にて研鑽を積む。ジュリアード音楽院スタッフ・ピアニスト、サンフランシスコ歌劇場オペラセンター全米ツアー副指揮者を経て帰国。これまでにP. シュミードル、G. ヘグナー、W. シュルツ、M. ヘフス、D. パイアット、時任和夫、横川晴児、豊嶋泰嗣等、著名な演奏家と国内外で数多く共演、アンサンブル・ピアニストとしての優れた音楽性とパートナーシップは高い評価を受けている。2003 年新日本フィルを指揮。平成18 年度文化庁芸術祭参加。洗足学園音楽大学非常勤講師(オーケストラ・室内楽担当)。







キング・インターナショナル(国内仕様盤)


KKC 5347
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.50
 「ライプツィヒ時代1726 〜29年のカンタータ」

  第149番「勝利と歓呼の歌が響く」 BWV 149
  第145番「我の生くるは、わが心よ、汝が喜びのため」 BWV 145
  第174番「我はいと高き神を心の限りに愛す」 BWV 174
  第49番「我は、狂おしく焦がれる思いを胸に出で行き、探し求む」 BWV 49
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
 BCJ カンタータ全集 Vol.50 「ピカンダー年巻」に基づくカンタータ集

 収録:2011 年2 月6-9 日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/74’57”、[BIS] BIS SA 1941、輸入盤・日本語解説&対訳付

 BCJ によるJ.S. バッハのカンタータ全集、SACD ハイブリッド盤。第49 集に続き、今回も「ピカンダー年巻」に基づく作品に焦点を当てたプログラムとなっています。生前は60 近くもあったとされる「ピカンダー年巻」のカンタータですが、現在までにその多くが消失し、J.S. バッハが手掛けたものの中で現存しているものは、断片も含めてわずか9 作品のみとなっています。本CD に収録された作品のうち、第149 番、第145 番、第174 番の3 曲がこの「ピカンダー年巻」に含まれているカンタータにあたります。この年巻のカンタータにはパロディーが多く用いられていることでも知られますが、特に第174 番では、かの「ブランデンブルク協奏曲第3 番」の第1 楽章が用いられており、充実した器楽隊の響きと、合唱のハーモニーが聞きものです。
 大天使ミカエルを記念するために作られた第149 番は、原曲が祝賀用音楽の「狩のカンタータ(BWV208)」であるという興味深い作品。原曲に比べて華やかさを増した金管楽器の輝かしい音色が美しく、ブラシコヴァをはじめとする歌手陣によるアリアも絶品です。


<映像>


DG(映像)



73 5112
(DVD)
\3700→\3390
※CD同時発売
毎年恒例のドレスデン・シュターツカペレのジルヴェスター・コンサート
 フレミング、ティーレマン&ドレスデン/トゥナイト(DVD)
◆収録予定曲◆(下記は現状の演奏予定曲で、変更の可能性もあります)
 パウル・リンケ:「グリグリ」序曲/
 ハンス・メイ:「歌がひとつ、世界を巡る」/
 ロベルト・シュトルツ:「君こそは我が心と魂の君」/
 エドゥアルト・キュンネッケ:「どこかのいとこ〜間奏曲」「私はただの貧しい旅職人」/
 ロベルト・シュトルツ:「二人のハートはワルツを刻み」/
 レオ・ロイクス:「星々は瞬く」/
 パウル・アブラハム:「ハワイの花」/
 パウル・リンケ:「ベルリンの風」/
 ジョージ・ガーシュウィン:「ストライク・アップ・ザ・バンド」序曲,「ローレライ」/
 レナード・バーンスタイン:「マリア」/
 フレデリック・ロウ:「夜通し踊っていたかった」/
 ジョージ・ガーシュウィン:「ダンシング・イン・ザ・ストリート」/
 クルト・ヴァイル:「愚かな心」/
 レナード・バーンスタイン:「トゥナイト」/
 リヒャルト・タウバー:「あなたは私の世界」/
 ジョージ・ガーシュウィン:「魅惑のリズム」/
 アーヴィング・バーリン:「君ができることなら、僕だってもっとうまくできるさ」/
 ヨハン・シュトラウス2世:「ザクセン甲騎兵行進曲 Op.113」(以上予定)
ルネ・フレミング(Sp),
クラウス・フロリアン・フォークト(T),
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
ドレスデン・シュターツカペレ
【録音】2013年12月31日 ゼンパーオーパー(ライヴ)
ニューイヤーを祝うのはウィーンのみならず、ここドレスデンでも同様。ベルリンのジルヴェスター・コンサートとならびドイツの人々が毎年の恒例行事として心待ちにする大晦日のコンサートは、ドイツの公共放送ZDFでライヴ放映され、様々な国々へも配信されています。指揮台に立つのは、昨年同様シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者、クリスティアン・ティーレマン。そして、ルネ・フレミングとクラウス・フロリアン・フォークトの人気歌手が登場。今年は特に独特なプログラムで構成されています。経済の混迷や、政治的な対立に苦しみ、誰もが明日への希望を持てなかった.20世紀の戦間期。そういう時代に生まれたオペレッタや歌曲の名作が、聴き手をベルリンからアメリカへ向かう音楽の旅へ導きます。新しい年明けを彩るにふさわしいコンサートの模様を、CDとDVDの2形態でお楽しみ下さい。
  

73 5114
(2DVD)
\7400→\6790
ネトレプコ、ベチャワ、ゲルギエフ&MET/
 チャイコフスキー:歌劇『エフゲニ・オネーギン』
アンナ・ネトレプコ(タチヤーナ)、
マリウシュ・クヴィエチェン(エフゲニー・オネーギン)、
ピョートル・ベチャワ(レンスキー)、
オクサナ・ヴォルコヴァ(オリガ)、
アレクセイ・タノヴィッツキー(グレーミン)
ワレリー・ゲルギエフ指揮
メトロポリタン歌劇場合唱団&管弦楽団


73 5115
(Blu-ray)
\4400→\3990
収録:2013年10月 ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場
 オネーギンを歌うのはポーランドが生んだスター・バリトン、クヴィエチェン。そしてネトレプコが遂にタチヤーナ役でMETに登場。オーケストラを率いるのはゲルギエフとくれば、これ以上の役者は願うべくもない最高のキャストでお届けするロシア・オペラの最高峰です。
 引っ込み思案な田舎娘タチヤーナを初々しく歌い上げるネトレプコの「手紙の場面」、すげなくタチヤーナを拒絶するクヴィエチェンのオネーギン、数年を経て立場が逆転した二人の万感の思いが交叉するラストシーンまで説得力溢れる歌唱と演奏で聴衆を物語のただなかに引き込んで離しません。



 

DECCA


74 3867
(DVD)
\3700
パヴァロッティ、DECCA録音50年のドキュメンタリー
 パヴァロッティ〜A Voice For The Ages

 ドキュメンタリー構成:ジョン・ウォーカー
[ボーナス・トラック]
 1989年バルセロナ・コンサート・ライヴ(フル・ヴァージョン)
  モーツァルト:「我らが恋人の優しい息吹きは」/
  ロッシーニ:「約束」「ダンス」/
  ベッリーニ:
   「私のフィリデの悲しげな幻よ」「マリンコニア、やさしいニンフ」
   「お行き、幸せなバラよ」「美しいニーチェよ」「喜ばせてあげて」/
  ヴェルディ:「十字軍のロンバルディア人〜私の喜びは呼び覚ます」/
  マスネ:「春風よ なぜ私を目覚めさせるのか」/
  レスピーギ:「雪」「雨」「霧」/
  フロトー:「夢のごとく」/
  マスカーニ:「セレナータ」/
  シベラ:「ジロメッタ」/
  デンツァ:「魅惑の鐘」/
  プッチーニ:「妙なる調和」/
  トスティ:「可愛い口元」「マルキアーレ」/
  プッチーニ:「見たこともない素晴らしい美人」/
  カプア:「オー・ソレ・ミオ」/
  ドニゼッティ:「人知れぬ涙」
 2007年9月に71歳で世を去った20世紀を代表するテノールのひとり、パヴァロッティ。
 パヴァロッティはカルーソのように、イタリア・オペラの枠を超えて活躍しました。
 彼のトレードマークだった豊かな声は計り知れぬ名声をもたらし、競技場やアリーナでのコンサートやポップ・コラボレーションによって、彼のリーチを拡大しました。このドキュメンタリーは、彼のDeccaへの録音50年を記念して制作されたもので、1965年のメトでのライヴや、リゴレットの映画版、ハイド・パークやセントラル・パークでのライヴ、クラプトンやスティングとの競演など様々な映像を織り込みながら、彼のテナー歌手としての人生を辿ったものです。ボーナス・トラックとして、1989年バルセロナ・コンサート・ライヴをフル・ヴァージョンで収録。50歳代中頃の絶頂期の声が収録されています。
 パヴァロッティ芸術の本領と彼の魅力の根源を存分に堪能できる映像作品です。
収録:1989年6月8日, リセウ大劇場 画像サイズ;4:3 音声LPCM Stereo 収録時間:89分  リージョン:0 NTSC、 字幕:独・仏・英" 画像サイズ;16:9 音声LPCM Stereo 収録時間:59分  リージョン:0 NTSC, 字幕:独・仏












12/26(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALTUS



ALT 281
\2600→\2390
黒岩悠(ピアノ)
 インスパイアー・トゥー/フロム・バッハ

 J.S.バッハ(1685-1750):
  (1)トッカータとフーガ BWV565 ニ短調(ブゾーニ編曲)
  (2)トッカータ BWV911 ハ短調
  (3)ラインケン作《音楽の園第1番》によるソナタ イ短調 BWV965
  (4)カンタータ第106番「 神の時こそ、いと善き時」より
    前奏曲 BWV106(ズヴェティスラフ・スタンチッチ編曲)
  (5)「主よ、人の望みの喜びよ」(マイラ・ヘス編曲)
  (6)管弦楽組曲第2 番 BWV1067 より ディネリエ ロ短調
黒岩悠(ピアノ)
 イタリア、ドイツで研鑽を積んだ黒岩悠のデビュー・アルバム、研ぎ澄まされた繊細なタッチ!独自の世界観をもった繊細且つ、鮮烈なバッハ!

 録音:2013 年5 月28-30 日、三鷹芸術文化センター 風のホール/DDD、ステレオ

 Altus green seris より期待のピアニスト黒岩悠がCD デビューです。黒岩悠は幼少の頃より音楽環境に恵まれ(父は指揮者の黒岩英臣)、その類まれな才能は多くの音楽家からも注目されておりました。この度、満を持てのデビュー・アルバムをリリースとなります。イタリア、ドイツで研鑽を積んだ黒岩のピアノは研ぎ澄まされた繊細なタッチで、当バッハの様々な鍵盤楽曲、編曲集で鮮烈な演奏を披露しております。今後の演奏活動も注目の演奏者です。
 「無条件に才能のあるこの若いピアニストに関して先ず初めに申し上げたいことは、演奏家として彼は極めて独創的な思考の持ち主である、という事です。現在の楽壇でいわゆる大家と呼ばれる音楽家たちがともすれば陥りがちな「規格化」された作品の解釈には彼は疑問を投げかけることを全面的に肯定しないまでも、その捉え方、考え方はとても興味深く、新鮮で、彼が持つ美意識の多様性を物語っております。悠が楽器を自由自在に操る高いテクニックを駆使できることを考慮して、CD がリリースされた時点で聴衆からの支持を得られることを期待しております。」(ライナーノーツより レオニード・マルガリウス教授)

 黒岩悠(くろいわ はるか)〜プロフィール
 東京都三鷹市出身。音楽家の一家に生まれ5歳より桐朋学園音楽教室にて吉田文子氏に師事しピアノを始める。東京音楽大学附属高校にて弘中孝、宮崎和子の両氏に師事。在学中特待生奨学金を受ける。その後渡欧しイタリアのイモラ国際ピアノアカデミーにて研鑽を積む。フランコ・スカラ、故ラザール・ベルマン、ボリス・ペトルシャンスキー、レオニード・マルガリウス、セルケイ・ババヤンに師事した他、イーヴォ・ポゴレリッチ氏より教えを受ける。A. ナポリターノ国際ピアノコンクール第3 位、アンドラ公国国際ピアノコンクールディプロマ賞、AMA カラブリア国際コンクールディプロマ賞、マルサラ国際コンクール第3 位、パドヴァ国際コンクール優勝、大曲新人音楽祭グランプリ他で入賞、優勝など受賞多数。これまでストレーザマッジョーレ湖音楽祭、ギスランディ国際音楽祭、イモラ音楽祭、MOZART-SCHUBERT 音楽祭、チヴィタ音楽祭、ミラノYAMAHA-ITALIA などでリサイタルを行う他ルーマニア国立バカウシンフォニーオーケストラ、モルダヴィア共和国ナショナルオーケストラ、ザグレブ弦楽四重奏団、ロヴェレート室内オーケストラ、ブランデンブルグ交響楽団他と共演。イタリア、ドイツ、イギリス、クロアチア、韓国、日本各地でリサイタル、室内楽、コンチェルトなどと演奏の形態は多岐に渡る。







HMF

HMU 807526
(SACD HYBRID)
\2600
ロシア正教のクリスマス礼拝
 早歌(朝歌)より
  (1)カスタリスキー:大頌歌第2番Op.57
 礼拝の言葉より
  (2)イッポリトフ=イワノフ:主に祝福あれOp.37の2/
  (3)グレチャニノフ:栄光は…生れし子にOp.29の2/
  (4)マルティノフ:山上の垂訓/(5)チェスノコフ:来て崇めよOp.8の2/
  (6)スヴィリドフ:クリスマスの讃詞/(7)カスタリスキー:今日、聖母がOp.7b/
  (8)同:洗礼を受けし者すべてがOp.18c
 信心の礼拝から
  (9)チェスノコフ:ヘルヴィム讃歌Op.7の1/(10)グレチャニノフ:信経Op.29 の8/
  (11)カスタリスキー:平和の恵みOp.6/
  (12)ズナメニー聖歌「神の母の出産への讃歌」/
  (13)グレチャニノフ:われらが父Op.29 の11/
  (14)チェスノコフ:天から主を讃えよOp.42の9
 宗教コンチェルト
  (15)スヴィリドフ:奇跡の誕生/(16)イリャシェンコ:沈黙の愛を選ぼう/
  (17)グレチャニノフ:今や天の力がOp.58 の6/
  (18)チェスノコフ:われら年寄りを蔑むなOp.40の5
 礼拝の終了
  (19)ラフマニノフ:われらの口を満たせOp.31の18/
  (20)同:主の名に祝福あれOp.31の19/
  (21)グレチャニノフ:おお主よ、ずっとお守り下さいOp.79/
  (22)ケドロフ(父):われらが父
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指)
コンスピラーレ
教会スラヴ語歌唱 
 まさにラフマニノフやスヴィリドフの音楽。ロシアのクリスマス・ミサを再現した感動アルバム

 録音:2013 年2 月/セント・マーチン・ルター派教会(オースチン、テキサス)/77’50”

 ロシアのクリスマスはユリウス暦で行なうため、1 月7 日となっています。ロシア正教のクリスマスのミサは、信者か親族にロシア人がいない限り経験は難しいですが、その音楽を1 枚にした好アルバムが登場。ロシアがキリスト教化したのは988 年にキエフ大公ウラジーミル一世が、東ローマ帝国皇帝の妹を妃にし、同国の国教である正教の洗礼を受けたことに始まり、今年2013 年はその1025 周年にあたります。それを記念してアメリカの有名な合唱指揮者クレイグ・ヘッラ・ジョンソンが、地元テキサス州オースチンの合唱団コンスピラーレと美しいアルバムを世に出しました。英語圏の人々が教会スラヴ語で歌うのも珍しく、不思議な魅力あふれる世界が現れました。
 ロシア聖歌とは言え、作者はラフマニノフやイッポリトフ=イワノフ、スヴィリドフといったクラシック界で有名な人が多く、彼らの個性あふれる曲を楽しめます。合唱団コンスピラーレは1991 年に結成されたグラミー賞受賞団体。ハルモニア・ムンディからはバーバーや「レクイエム」などの合唱曲集をリリース、注目されています。




AUDIOMAX


703 1732-2
\2500
ケルン・ギュルツェニヒ弦楽四重奏団
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5
 ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
ケルン・ギュルツェニヒ弦楽四重奏団
 〔トルステン・イェーニッケ(ヴァイオリン)、
  ローズ・カウフマン(ヴァイオリン)、
  メイヒルド・ゾマー(ヴィオラ)、
  ヨアヒム・グリースハイム(チェロ)〕
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と同じく長い歴史と伝統を誇る弦楽四重奏団。ドイツの伝統息付く音色で、ドイツ3大Bの弦楽四重奏曲を見事なアンサンブルで聴かせてくれる。

 2011年10月27−30日の録音。




BNL



BNL 112968
\2500→\2290
オルガン連弾版!ストラヴィンスキーの《ハルサイ》!
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》(オルガン連弾版)
 ハイラー:ダンス・トッカータ
 アラン:3つの踊り
オリヴィエ・ラトリー(オルガン)
シン=ヤン・リー(オルガン)
 2012年で生誕130周年を迎えたロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882−1971)の「春の祭典」は2013年で初演100周年のアニヴァーサリー・イヤー。このアルバムでは「春の祭典」のオルガン連弾版を収録。ノートルダム大聖堂で専属奏者を務める、オリヴィエ・ラトリーとソウル出身のシン=ヤン・リーの二人により演奏される、4手4足の大迫力のオルガン版「春の祭典」。アレンジ、ファン必聴です!

 2012年2月の録音。
 

BNL 112971
\2500
2つのチェロのための作品集
 D.ガブリエリ:カノン/
 ボッケリーニ:6つのフーガ/
 バリエール:ソナタ第4番ト長調/
 ブレヴァル:6つのデュオ Op.2よりアレグロ、ロンド,ポコ・プレスト/
 ベルトー:エクササイズ第6番ト長調/
 オッフェンバック:第3組曲《手紙》Op.55/
 セルヴェ:カプリス/
 トルトゥリエ:シアモワ/
 デュポール:エクササイズ第11番イ短調/
 ポッパー:マーチのテンポで/
 フェーヴル:アダージョ・ノクターン
フレデリク・オーディベール(チェロ)
フローラン・オーディベール(チェロ)
 オーディベール兄弟デュオによる2つのチェロのための作品集。D.ガブリエリやボッケリーに、オッフェンバックそしてトルトゥリエ等が2本のチェロのために書いた作品を、兄弟ならではの阿吽の呼吸によって美しいハーモニーを奏でる。

 2011年12月の録音。




PARATY



PARATY 412201
\2400→\2190
ラモー:チェンバロ協奏曲集
 協奏曲第1番−第5番
 新クラヴサン組曲
ブルーノ・プロコピオ(チェンバロ)
パトリック・ビスマス(ヴァイオリン)
フランソワ・ラザレヴィチ(ドイツ・フルート)
エマニュエル・ギグー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 2014年で没後250周年を迎えるフランス・バロックの巨星ジャン=フィリップ・ラモー(1683−1764)のチェンバロ協奏曲集。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ出身のブルーノ・プロコピオがラモーの美しい旋律を優雅に奏でる。




SALAMANDRE

SALAMANDRE 600
\2500
プロコフィエフ:3種類の《冬のかがり火》
 組曲《冬のかがり火》Op.122
 組曲《冬のかがり火》Op.122(英語版世界初録音)
 組曲《冬のかがり火》Op.122(オーケストラ版)
ヴァンサン・フィグリ(ナレーター)
アンドレイ・チスチャコフ(指揮)
セゾン・リュス管弦楽団&合唱団
 セルゲイ・プロコフィエフ(1891−1953)の組曲《冬のかがり火》のフランス語版、世界初録音となる英語版、オーケストラ版の3種類を収録した貴重なアルバム。二ヵ国語ともにヴィンセント・フィグリがナレーターをしている。子供たちが、かがり火に集まるほのぼのとしたジャケットも印象的。

 1995年(オーケストラ)&2011年5月の録音。




SIGNUM CLASSICS

SIGCD 367
(2CD/特別価格)
\3600→\3290
タヴナー:神殿の幕(ヴェール・オヴ・ザ・テンプル) スティーヴン・レイトン(指揮)
テンプル教会聖歌隊
ホルスト・シンガーズ
イギリス室内管弦楽団金管アンサンブル
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)
 ジョン・タヴナーの大作《神殿の幕》が復活!

 去る11月に急逝したイギリスの神秘主義の作曲家ジョン・タヴナー(1944−2013)。
 総演奏時間は7〜8時間に及ぶというタヴナーの大作であり最高傑作の1つ、「神殿の幕(神殿のヴェール)」のコンサート・ヴァージョンが、シグナム・クラシックス(Signum Classics)から復活!
 テンプル教会聖歌隊からの委嘱により作曲され、2003年6月に初演が行われた「神殿の幕」は、ヒンドゥーのリズムやスーフィーのリズムなど様々な要素を採り入れており、タヴナーが目指した宗教音楽の頂上に位置する作品である。
 指揮者は合唱王国イギリスの名匠スティーヴン・レイトン。テンプル教会聖歌隊とホルスト・シンガーズの歌声が、タヴナーの芸術の真髄を教えてくれる。

 ※録音:2003年6月27日−28日&7月1日、4日−5日、テンプル教会(ロンドン、イギリス)




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PROFIL



PH 13053
(6CD)
特別価格\6000→\5190
「カール・リヒター・エディション/J.S.バッハ:器楽曲篇」
[CD 1]56’34”
 ・ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
 ・ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
 ・ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
   カール・リヒター(指揮) カール・リヒター室内管弦楽団
   収録:1956、1957 年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)

[CD 2]64’26”
 ・ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
 ・ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
 ・ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
   カール・リヒター(指揮) カール・リヒター室内管弦楽団
   収録:1956、1957 年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)
 ・トッカータとフーガ ニ短調BWV538
   カール・リヒター(オルガン:オットーボイレン、バシリカ教会 Marienorgel)
   収録:1954 年(セッション・モノラル/テルデック原盤)

[CD 3]70’23”
 ・管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
 ・管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
 ・管弦楽組曲第4番ニ長調BWV1069
   オーレル・ニコレ(フルート) カール・リヒター(指揮) ミュンヘン・バッハ管弦楽団
   収録:1960 年6 月、1961 年6 月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/DGG原盤)

[CD 4]70’55”
 ・管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068 1961
   カール・リヒター(指揮) ミュンヘン・バッハ管弦楽団
   収録:1960 年6 月、1961 年6 月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/DGG原盤)
 ・音楽の捧げ物BWV1069
   オーレル・ニコレ(フルート) オットー・ビュヒナー、クルト・グントナー(ヴァイオリン)
   ジークフリート・マイネッケ(ヴィオラ) フリッツ・キスカルト(チェロ)
   ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ) カール・リヒター(指揮とチェンバロ)
   収録:1963年1月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/DGG原盤)

[CD 5]72’57”
 ・チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
 ・2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061
 ・3台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1064
 ・4台のチェンバロのための協奏曲イ短調BWV1065
   エドゥアルト・ミュラー、ゲルハルト・エッシュバッハー、ハインリヒ・グルトナー(チェンバロ)
   アンスバッハ・バッハ週間のソリストたち カール・リヒター(チェンバロと指揮)
   収録:1955年/アンスバッハ(セッション・モノラル/テルデック原盤)

[CD 6]70’10”
「オルガン・リサイタル」
 ・トッカータとフーガ ニ短調BWV565
 ・コラール前奏曲「主イエス・キリストよ,われ汝に呼ばわる」BWV639
 ・パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
 ・コラール前奏曲「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」BWV645
 ・幻想曲とフーガ ト短調BWV542
 ・コラール前奏曲「イエスよ、いまぞ汝御空より降り来たりて」BWV650
 ・コラール前奏曲「高き御空よりわれは来れり」BWV606
 ・前奏曲とフーガ ホ短調BWV548
   カール・リヒター(オルガン;ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール)
   収録:1954 年10 月、11 月/ジュネーヴ(セッション・ステレオ/Decca 原盤)
 大好評の新マスタリング・シリーズ最新作「カール・リヒター・エディション」名手ニコレを迎えた「管弦楽組曲」全曲、音楽の捧げ物、第1回目の「ブランデンブルク」全曲、オルガン・リサイタル

 リマスタリング& サウンド・デザイン:2013 年、ホルガー・ジードラー (THS-Studio)

 J.S.バッハの権威カール・リヒターがドイチェ・グラモフォンに遺した代表的録音「マタイ受難曲」(PH12008)、「ミサ曲ロ短調」(PH13034)に、Profil のライヴ復刻でおなじみの名人ホルガー・ジードラーが入念なリマスタリングを施して大好評のシリーズに、器楽曲篇があらたに加わります。
 「カール・リヒター・エディション」と題するCD6 枚組では、名手ニコレを迎えた「管弦楽組曲全曲」に「音楽の捧げ物」といった、前回までの宗教作品同様に同曲のベストにも挙げられる、もはや説明不要のスタンダードがしっかりと押さえてあるのは当然として、リヒター第1 回目の「ブランデンブルク協奏曲全曲」録音や、ミュラーら複数の奏者との共演も魅力の「チェンバロ協奏曲集」、さらにはジュネーヴとオットーボイレンにおける「オルガン・リサイタル」という具合に、テルデック(テレフンケン)とデッカの音源から広く選ばれており、この時期特有ともいえる強烈な表現意欲が漲る演奏スタイルや、それぞれのレーベルのサウンド・カラーのちがいも興味深いところです。
 「リマスタリングが大成功!」「過去最高の仕上がり!」と、絶大なる支持をいただいている前2 作とともに、当セットもまた、リヒターの高潔で折り目正しい音楽を愛してやまない方々にとって、かけがいのない宝物となりましょう。
 ブックレットは各曲のトラックリストおよび演奏家のみの記載となります。




SUPRAPHON


SU 4158
\1700
ヤルミラ・ノヴォトナー オペラ・リサイタル1930-1956
 (1)ロッシーニ:セビーリャの理髪師〜ロジーナのカヴァティーナ「今の歌声は」
 (2)モーツァルト:魔笛〜パミーナのアリア「ああ、愛の喜びは露と消え」
 (3)同:フィガロの結婚〜ケルビーノのアリア
  「自分で自分がわからない」/「恋とはどんなものかしら」
 (4)同:ドン・ジョヴァンニ〜ドンナ・エルヴィラのアリア
  「ああ、私に恥をかかせた」/「さあ、この裏切者から逃げて」
 (5)オッフェンバック:ホフマン物語〜オランピアのアリア
  「生垣には小鳥たち」/ジュリエッタのアリア「美しい夜、おお恋の夜」/
  アントニアのアリア「逃げてしまったの」/
  アントニアのアリア「奇妙な幻想を見て」「これが恋の歌」
 (6)ヴェルディ:椿姫〜ヴィオレッタのアリア
  「この世の命は」/「不思議だわ」/「ああ、あの方なのね」/
  「さようなら過ぎ去った日よ」/「アルフレードね、お会いしたの」/「パリを離れて」
 (7)プッチーニ:ラ・ボエーム〜ミミのアリア
  「私の名はミミ」/「ミミ、ここなら会えると思った」
 (8)同:トスカ〜トスカのアリア「歌に生き、恋に生き」
 (9)スメタナ:売られた花嫁〜マジェンカのアリア「ああ悲しいわ」/「この愛の夢」
 (10)同:くちづけ〜ヴェンドゥルカのアリア「私を愛してくれ」/「眠れ、私の天使」
 (11)ドヴォルザーク:ルサルカ〜ルサルカのアリア「白銀の月よ」
ヤルミラ・ノヴォトナー(Sop)
(2)アルトゥーロ・トスカニーニ(指)
(3)(4)ブルーノ・ワルター(指)
(5)トーマス・ビーチャム(指)
(6)エットーレ・パニッツァ(指)
メトロポリタン歌劇場管ほか
 チェコの生んだソプラノの大スター、ノヴォトナーのベスト・アルバム

 MONO、79’02”

 ヤルミラ・ノヴォトナー(1907-1994) は、チェコが生んだソプラノの大スター。1925 年にスメタナの「売られた花嫁」のマジェンカ役でデビュー。戦前はベルリン、ウィーンで活躍し、1937 年にはトスカニーニ指揮によるモーツァルトの「魔笛」のパミーナでザルツブルク音楽祭出演、1940 年にはプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミでメトロポリタン歌劇場デビューし、以後1956 年のさよなら公演まで、メトのスターとして208 回登場しました。映画女優としても活躍しています。
 当アルバムは彼女の全盛期である1930-1956 の録音を集めています。いずれも十八番なうえ、トスカニーニやワルターとの共演など、彼女がスターになるきっかけとなった作品も聴くことができる貴重な資料にもなっています。彼女の声は独特のクールさと不思議な暗さが特徴で、非常に美しく魅力的。
 レパートリーも名作揃いですが、ことにお国もののスメタナとドヴォルザークは見事のひとことに尽きます。


<メジャー・レーベル>

SONY



8884301417-2
(3CD+Blu-rayオーディオ)
\7500→\6990
ついに出てきた!
 奇才テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ/
  モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492(全曲)
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
8888370926-2
(3CD)
\5500→\4790
[ダ・ポンテ・オペラ三部作第1弾]ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィス、ついにその全貌を現わす〜
 モーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の究極の新録音がソニークラシカルから登場。第1作は「フィガロの結婚」。

■1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカ・エテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾「フィガロの結婚」の登場です。この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカ・エテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的な全曲盤です。■クルレンツィスとムジカ・エテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
■クルレンツィスは今回の録音についてこう語っています。「モーツァルトの本質を体現した録音はこれまでにたくさん発売されています。今私たちが敢えて新しい録音を世に問うのは、モーツァルトの音楽が持っている魔法をこれまでに一度もないやり方でお聴きいただけると思うからです。工場での大量生産を思わせる音楽づくりがはびこっている現今、そうした妥協を完璧に排した時に何が生み出せるかを聴いていただきたいからです。私のモットーは、一回一回の演奏は生みの苦しみと同じであるべきだ、ということです。相応しい音楽が生まれ出ることを夢想し、魔法が起こるその時を待たねばなりません。音楽は職業ではないのです。それはミッションなのです。」この妥協を決して許さない音楽づくりは、今回の録音のあらゆる細部にも反映されています。クルレンツィスはこの「フィガロ」の録音にあたって、これまで約10年間にわたる研究と準備を続け、歌劇場は録音に当たって10日以上も日々の公演を休演し、録音も深夜にわたって全員が満足いくまで何度もリテイクが行われました。
■ムジカ・エテルナのオーケストラは、ピリオド楽器もしくはそのコピーを使用していますが、いわゆるピリオド楽器演奏のドグマには全くとらわれていません。クルレンツィスいわく、「ガット弦、ナチュラル・ホルン、当時の木管楽器のレプリカ、通奏低音にはフォルテピアノを使っているのですが、それは歴史的な事実に近づきたいからではなく、作品のドラマを伝えるにあたって必要としている躍動感やスピードのある引き締まったサウンドがこれによって実現できるからなのです。」
■バロック・オペラ界を牽引するソプラノ、ジモーネ・ケルメスをはじめとする歌手陣は各パートに合う歌い手をクルレンツィス自らが厳選したもので、歌唱スタイルやフレージング、ヴィブラートの使い方、そして装飾に至るまで細かく徹底させた究極の歌唱とアンサンブルを実現させています。クルレンツィスが指向するのは自然なフレージングを重視した「最もオペラ歌手らしくない歌唱」(クルレンツィスの言葉)です。

■300ページの解説書にはトラックリスト、伊語/英語/独語/仏語の歌詞対訳に加え、クルレンツィスへのインタビュー、クルレンツィス、ペルミ国立歌劇場とムジカ・エテルナについてのエッセイ(英/独/仏)を掲載、読み物としてもこの録音の独自性を確認することができます。
■ブルーレイ・オーディオ付きデラックス・リミテッド・エディションには、ハイレゾ音源が収録されたブルーレイ・オーディオ(Stereo&5.1ch)が付属しています。

■今後の発売予定:2014年には「コジ・ファン・トゥッテ」、2015年には「ドン・ジョヴァンニ」の発売が予定されています。

■テオドール・クルレンツィスは1972年にアテネ生まれ。サンクトペテルブルクでイリア・ムーシンに指揮と音楽学を学び、作曲当時の楽器と慣習による演奏を目指すため、2004年には彼の仲間とオーケストラと合唱団「ムジカ・エテルナ」をノヴォシビルスクで結成。2010年にペルミ国立歌劇場のポストを打診された時にクルレンツィスが出した条件は、「ムジカ・エテルナ」のアンサンブルをそのままノヴォシビルスクからペルミに連れていくことでした。それ以来、クルレンツィスとペルミ国立歌劇場は、ロシアで最も熱いオペラハウスとして大きな話題となっています。これまでパーセル「ディドーとエネアス」、モーツァルトのレクイエム、ショスタコーヴィチの交響曲第14番をアルファ・レーベルに録音し、ショスタコーヴィチはその鮮烈な切れ味鋭い演奏で、音楽之友社の2010年度第48回「レコード・アカデミー賞」を受賞しています。他の歌劇場やオーケストラへの客演は極力控えているクルレンツィスですが、2013年にはザルツブルク・モーツァルト週間でウィーン・フィル・デビューを飾り、2014年にはマドリッドで「トリスタン」の新演出を任されています。これまでパリ・オペラ座での「マクベス」、マドリッドでのストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」、ブレゲンツでのヴァインベルク「パッセンジャー(パサジェルカ)」の復活上演などのオペラ上演の映像作品もリリースされているほか、メルニコフの伴奏でマーラー・チェンバー・オーケストラを指揮したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲2曲もリリースされています。




 ムジカ・エテルナで客演コンマスを務めているヴァイオリニストのアンドレイ・バラーノフに話を聞いたとき、テオドール・クルレンツィスはソニーに移籍して、そこでモーツァルトのオペラを録音する予定だ、と言っていた。おそらく「フィガロだろう」と。
 その「フィガロ」が、来た。



 テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ。
 聞いたことがある人も多いと思う。
 とくにそのショスタコーヴィチ交響曲第14番はお聴きになられた方も多いと思う。
 マイナー・レーベル「アルファ」からリリースされて、発売当時はまったく注目されていなかったものの、「すさまじい演奏」という噂が噂を呼び、気がつけばその年の「レコード芸術」交響曲部門のレコード・アカデミー賞をかっさらってしまった。
 レコ芸「レコード・アカデミー」の目玉である「交響曲部門賞」をこうしたマイナー・レーベルが受賞するのはきわめて異例。その演奏の「すさまじさ」がわかろうというもの。
 そしてこの受賞でクルレンツィス&ムジカ・エテルナの名は日本のクラシック・ファンの間に広く知れ渡ることとなった。
 その後彼らはさらにとんでもない演奏のモーツァルト「レクイエム」をリリース。これまた壮絶さと異様さでいけば間違いなく歴代トップ3に入る異常演奏だった。

 クルレンツィス&ムジカ・エテルナの名はさらに広まった。



Alpha159
(国内盤)
\2940
ショスタコーヴィチ:交響曲 第14 番 ト短調 作品135(1969) テオドール・クルレンツィス指揮
Ens.ムジカエテルナ(一部古楽器使用)
独唱: ユリア・コルパチェヴァ(ソプラノ)
ペトル・ミグノフ(バリトン)
Alpha159
(輸入盤)
\2400→\2190
 クルレンツィス&Ens.ムジカエテルナによるショスタコーヴィチの交響曲 第14 番。
 なんとレコード・アカデミー交響曲部門に選出された。
 ヤンソンスもジンマンもスクロヴァチェフスキも小澤もゲルギエフもパーヴォもさしおいて。言い換えれば、数多くのメジャー・レーベルをさしおいて。
 レーベル名はアルファ。国内でマーキュリーががんばってプロモートしているが、もちろん「超」の付くマイナー・レーベルである。実は優秀で魅力的なアルバムを多く出している知る人ぞ知る名レーベルだが、まさかレコード・アカデミーのしかも交響曲部門を取るとは。時代が変わったということか。
 「耳を傾けると、演奏が放つ強烈な磁石を前にもう逃げられなくなる、そんな前例のない第14番である。(諸石幸生氏)」、「現実を突き抜けた名演!(宇野功芳氏)」、「一部古楽器を使用して表現するアイデアと、その結果生み出される異様な音世界が圧巻だった。(中橋愛生氏)」、まさに評論家各氏大絶賛の歴史的名盤。

 驚くなかれ——ショスタコーヴィチ後期作品に「古楽器使用」。知と情のバランスを超えて、作曲家の思惑をえぐりだす問題録音の登場である!
 フランス随一のユニークな小規模レーベルとして充実企画を続々世に問うてきたAlphaが、なんとショスタコーヴィチの交響曲をリリース。・・・となれば、明敏なファンならずとも誰しも注目せずにはおれないはず! そしてさすがはAlpha、ありきたりの内容で攻めてくるわけがない。
 曲目はショスタコーヴィチ晩期の異色作のひとつ、弦楽合奏と打楽器、という異例のオーケストラ編成に独唱が続く、全12 楽章という型破りの楽章構成をとる交響曲第14 番。
 この選択からして「お!」と思わせてくれるが、さらに驚かされずにおれないのが、作曲年代が1969 年というこの作品を、なんと一部古楽器で演奏.....!!ブックレットには、録音現場でチェロのピンを使わず、両脚で挟んで演奏するプレイヤーの写真が!
 大阪万博直前、ビートルズ解散間近というバリバリの最近の作品であるショスタコーヴィチの交響曲 第14番に、なぜ古楽器を使う必要があるのか?
 本盤の指揮者テオドール・クルレンツィスはこう考えた。
 「ショスタコーヴィチがこの曲に込めたメッセージをじっくり読み解いた末、作曲家の意図どおりの弦楽編成で、適宜ガット弦を使用し、ひたすらヴィブラートを排した弦楽サウンドで弾くことこそが、憂鬱と無力感にさいなまれた作曲家が「死」を見すえて作曲した交響曲第14 番の本質を最もよく表現できる手段である」
 祖国ギリシャとロシアの世界的歌劇場や一流オーケストラで経歴を積んだのち、古楽バンド「ムジカエテルナ」を結成、自ら古楽器演奏にも通じてきた人だけに、体験型の現場主義的意識から、このような柔軟な考え方が導き出されたのかもしれない。
 いずれにせよ本盤でクルレンツィスはたたみかけるような力強さから底知れぬ静謐さまで自由自在、一体の生き物のような血肉通った解釈を聴かせてくれる。曲をよく知る人にも、知らない人にも痛烈なインパクトを感じさせてくれるはず。
  ジャケットのイコン画にも通じる静かな迫力を漂わせたロシア語歌唱、ガット弦ならではのオーガニックな美音、秀逸録音が光る打楽器の響き、圧巻の説得力、話題性満点の1枚である。
 


Alpha178
(国内盤・訳詞付)
\2940
モーツァルト(1756〜1791):
 レクィエム ニ短調 KV626
 (ジュスマイヤー版/校訂:T.クルレンツィス)
テオドール・クルレンツィス指揮
アンサンブル・ムジカエテルナ(古楽器使用)
ニュー・シベリアン・シンガーズ(ノヴォシビルスク歌劇場合唱団)
ジモーネ・ケルメス(S)
ステファニー・ウゼール(A)
マルクス・ブルッチャー(T)
アルノー・リシャール(B)
Alpha178
(輸入盤)
\2400→\2190
 クルレンツィス指揮&Ens.ムジカエテルナ。『レコード芸術』レコード・アカデミー賞の快挙のさなか、痛烈な新・名盤が登場
 一糸乱れぬ迫真のアンサンブル、いっさいブレずに突き進む音響体は、モーツァルトのペンの絶えたところ、ふっと炎を消す...もう誰も抗えない、誰にも凌駕しえない、傑作。

 昨年、ショスタコーヴィチの交響曲第14 番「死者の歌」を、一部古楽器まで動員、ノンヴィブラートの精巧にして鮮烈な解釈で録音し、日本でも大喝采を博したテオドール・クルレンツィス&アンサンブル・ムジカエテルナ。ヨーロッパのどこでもない、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクという思わぬ場所で、ギリシャ人の指揮者がこんな精鋭集団を育てていようとは、いったい誰が想像しえただろうか?
 ともあれ、おかげさまで当のショスタコーヴィチ盤(Alpha159)はAlphaからの供給も充分、順調な売れ行きがまったく途絶える気配もない早春のさなか、絶妙のタイミングで素晴しいニューリリースが登場。前盤と全く同じオーケストラ&合唱団に、近年バロック・ファンのあいだで急速に知名度を上げてきた異能の古楽歌手ジモーネ・ケルメスをはじめとするゲストを迎え、クルレンツィスとAlphaレーベルが次に世に問うたのは...なんと、モーツァルトの『レクィエム』!

 パーセル歌劇、ショスタコーヴィチ14 番、と並んだ後に異例の超・王道レパートリーの登場というわけで、サンプル到着前に大急ぎで告知を...と思った矢先、幸いにも音源が届きました。演奏の充実度、申し分ありません——否、そんな陳腐な言葉で片付けられるほど、さっぱりとした対応ができるような演奏ではありません。合唱は10・9・7・7、弦楽配置は6・4・4・4・2、管も含め全て古楽器なのはもはや当然ですが(あえてオルガン抜き・オーケストラの響きで勝負、というのは指揮者の意図)、そのアンサンブルは声・楽器ともまさに一つの意思で動く生き物のように一糸乱れず、ひたすら透明でありながら底知れぬほど生々しく、鮮烈なフォルティシモから静寂と聴き違えるほどのピアニシモまで自由自在、ちょっとした所作が痛烈な雄弁さで語りかけてくる、息をのむ瞬間の連続で...この『レクィエム』をいわば室内楽的な緊密さでまとめあげてみせたクルレンツィスの技量、やはり桁違いです。
 「息をのむ」といえば、最初の「讃美はあなたに...」と歌いはじめるジモーネ・ケルメスのまっすぐな独唱をはじめ、4人のソリストの声もひとつひとつ圧倒的。これほどまでに痛烈な表現力をもって鳴り続ける音響体が、モーツァルトの筆の途絶えたところでふっと鳴り止む、その、圧倒的な沈黙の存在感...!作曲家の弟子ジュスマイヤーによる拙い補筆くらいでは覆せない、驚異の祭壇画ともいうべき傑作録音です。


 さて、ちなみにそのムジカ・エテルナは、当時ロシアの地方都市ノヴォシヴィルスクにあった。

 一方、ところかわって、最近ロシアのペルミという街が油田を掘り起こし、一気に大金持ち都市となった。
 古代のころより、人間というのは裕福になると文化を欲するようになる。御多分に洩れずこの街は、ここへきて突然世界に誇りうる歌劇場とオーケストラを熱望するようになった。
 ・・・そこで・・・前代未聞の話だが、ノヴォシヴィルスクにあったムジカ・エテルナは、なんとごっそり、その大金持ち都市ペルミに移ることになった。
 金があるところに文化は栄えるのである。かつてのマンハイムのように。
 そしてそれまで古楽器を含む室内楽オーケストラだったムジカ・エテルナは、一気に80人を超える大オーケストラに拡大。金に物を言わせてか、各地から腕利きのアーティストを呼び寄せた。
 ちなみに指揮者クルレンツィスは、耳にピアスをしてサングラスをかけ、まるでファッション・モデルのようないでたちをした過去に類を見ない新世代指揮者。



 しかもわれわれクラシック・ファンを喜ばせる、超カリスマ&超スパルタ独裁指揮者。練習もそうとう厳しいらしいが、今回のオーケストラ拡大のための人選も相当厳しいものだったと思われる。



こんなライヴCD-Rも出ている。
DIRIGENT
DIR 1144
1CD-R\2400
モーツァルト:
 幻想曲 ハ短調 K.475(J.M.STAUD編)
 ピアノ協奏曲第24番
 交響曲第36番「リンツ」
テオドール・クルレンツィス指揮
ウィーン・フィル
エマール(P)
2013年1月30日、ウィーンでのライヴ ステレオ 音質レベル:S 初出



 


8872546226-2
\2400→\2190
アレクサンダー・クリッヒェル/春の夜〜メンデルスゾーン、シューベルト、リスト、シューマン
 シューマン〜リスト編:
  「春の夜」嬰ヘ長調S.568、「献呈(愛の歌)」変イ長調S.566
 クララ・シューマン:ロマンツェ イ短調
 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:
  「若き日の夢よ、黄金の星よ」嬰ヘ長調作品6の3、
  「ローマのサルタレッロ」イ短調作品6の4
 メンデルスゾーン:
  無言歌集より「ヴェネツィアの舟歌」作品19の6、
  「プレスト・アジタート」作品53の3、「春の歌」作品62の6、
  「羊飼いの嘆き」作品67の5、「エレジー」作品85の4、
  弦楽な変奏曲 ニ短調作品54
 メンデルスゾーン〜リスト編:「歌の翼に」変イ長調S.547の1
 シューベルト〜リスト編:
  「水の上で歌う」変イ長調S.558の2、「ます」変ニ長調S.564、
  「セレナード」ニ短調S.560、「魔王」ト短調S.558の4
 ウェーバー:華麗なるロンド 変ホ長調作品62/J252「ざれごと」
アレクサンダー・クリッヒェル(ピアノ)
■ベルリン・コンツェルトハウスでのデビュー公演はチケットが完売し、今やヨーロッパが大注目する新星ピアニスト、アレクサンダー・クリッヒェル(1989年生まれ、24歳)のソニークラシカルからのデビュー盤が登場します。

■6歳からピアノを学び、15歳でハンブルク音楽演劇大学に入学、ロシアの名ピアニストで河村尚子の師として知られる名教師、ウラディミール・クライネフに師事。ドイツ国内や国際的なピアノ・コンクールに続々と優勝して注目を浴び、メックレンブルク・フォアポメルンやキッシンゲンの夏などの音楽祭にも参加、2012年からはドイツ・バイエル社の芸術プログラムの支援を受け、2013年にはベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、デュッセルドルフなどドイツ国内の主要都市でソロ・リサイタルを開催し、絶賛を受けています。現在はロンドンの王立音楽学校でドミトリー・アレクセーエフに就いて研鑽を積んでいます。

■そのドイツ国内ツアーに合わせてドイツでは一足先に発売されたのが、ソニークラシカルとの専属契約での第1弾となる当アルバムです。シューマンの歌曲集「リーダークライス」作品39の最終曲であり、そのリストによるピアノ編曲版が冒頭に収録されている「春の夜」がアルバム・タイトルに選ばれていることからもわかるように、シューベルト、ウェーバー、ロバートとクララのシューマン夫妻、フェリックスとファニーのメンデルスゾーン姉弟、そしてリストと、18世紀前半のドイツ・ロマン派の作曲家を巡る作品が選ばれています。クリッヒェルの演奏は、これらの作品に必要な清冽なまでの抒情、美麗なピアニズム、そしてしなやかな音楽性を備えており、その演奏は作品の魅力をストレートに表出しています。

■ジョナサン・ノット指揮バンベルク響、M.ザンデルリンク指揮ドレルデン・フィルへのデビューも決定し、ルツェルン音楽祭やシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭など世界の著名な音楽祭からオファーが殺到するなど、スター・ピアニストへの階段を駆け上がる新星クリッヒェル。2014年1月には、武蔵野市民文化会館でのただ一回のリサイタルのために来日します。(完売・・・)

[録音]2012年8月27日〜29日、レーファークーゼン、バイエルAGクルトゥーアハウス(セッション)

  


8876546937-2
\2400→\2190
ジョヴァンニ・アントニーニ/
 ベートーヴェン:交響曲第7&8番
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
バーゼル室内管弦楽団
 ジョヴァンニ・アントニーニとバーゼル室内管弦楽団が作曲年代順にじっくりと進めている「ベートーヴェン:交響曲全集」の第4弾である交響曲第7番と第8番が登場します。
 リコーダー奏者で、イタリアの古楽オーケストラ、イル・ジャルディーノ・アルモニコの創設者でもあるアントニーニは、バロック演奏を中心に斬新な演奏を続けてきましたが、2000年代に入ってからは指揮者としての活動にも重点を置き、レパートリーをバロック以後の古典派にも拡大しています。
 客演指揮者を務めるバーゼル室内管とのベートーヴェンの交響曲全集の録音は、第1番・第2番がOehms Classics、そして第3番以降はソニークラシカルにレーベルを変えて継続しています。バーゼル室内管は基本的にモダン楽器の室内オーケストラですが、ベートーヴェンの演奏に当たっては、ヴァイオリンを左右に分ける古典的配置、ナチュラル・トランペット、ナチュラル・ホルン、ケトル・ドラムの採用や弦楽器にガット弦を張りクラシカル・ボウ(弓)を使用するなど、HIP様式を大胆に取り入れているのが特徴です。クラシカル・ピッチより若干高いモダン・ピッチと控えめなヴィブラートによるガット弦の音色の「輝き」と「粋」の極み。そして、金管楽器とティンパニの軍楽的で粗野的な荒々しさ。木管の美しい歌い回し、弦楽の切り込みなど、新発見の魅力が多数見出されます。
 緻密な仕掛けによって生まれる立体的でダイナミックなベートーヴェン像の再現に成功し、これまでの1〜6番までどれもが非常に高い評価を得ているこのシーリズ。終盤戦にさらに磨きのかかった演奏がお楽しみ頂けます。【録音】2010年7月, ルツェルン文化会議センター・コンサート・ホール[デジタル:セッション]


ジョヴァンニ・アントニーニ/ベートーヴェン
前作

8869764816-2
\2500→¥2290
ベートーヴェン:
 交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」、
 交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
バーゼル室内管弦楽団(KOB)
 大きな呼吸による新解釈、そこにベートーヴェンの源流が見えた!
 これまでバロック演奏を中心に爆発的斬新な演奏を続けてきた彼が、数年間もの研究と実演を繰り返し、納得の演奏を私たちに投げかける、アントニーニ&KOBによるベートーヴェンの3枚目のアルバム。既にこのオーケストラの客演指揮者を10年勤める彼は、第1番から順番に録音してきており、2年に1枚のスローペースで行ってきています。レコーディング自体も、じっくり時間をかけるといった完璧主義。そして録音場所も、音響の良いホールを使用するといった徹底ぶり。
 同じような手法による演奏は、パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルがありますが、アントニーニは、当時の古典的配置はもちろん、ナチュラル・トランペット、ケトル・ドラムを使用し、ナチュラル・ホルンや、弦楽器の全てにガット弦を張りクラシカル・ボウ(弓)を使用。特に低音楽器群のうねるようなダイナミックさとアクセント加えて演奏されるのが印象的。クラシカル・ピッチより若干高いモダン・ピッチと控えめなビブラートによるガット弦の音色の「輝き」と「粋」の極み。そして、金管楽器とティンパニの軍楽的で粗野的な荒々しさ。木管の美しい歌い回し、弦楽の切り込みなど、新発見箇所が多数見出されます。
 アントニーニは、当時のバロックから古典派、そしてロマン派に移行していくという大きな変革時代を現代に再現していきます。楽器も同様で当時を再現するのではなく、木管楽器のみがモダン楽器を使用し、現代人にベートーヴェン音楽の変革の体験を感じさせてくれるのです。
 それだけではありません。小さな刻みによるバロック奏法とは違い、大きなメロディーの流れと言う新しい改革に望んでいます。最初の第1&2番(OC605:Oehms Classics)とは違い、今回は更に大きな呼吸による立体的な流れを作り、ダイナミックなベートーヴェンの再現に成功しています。演奏時間:[第5番] 6:46, 8:21, 4:26, 10:42 [第6番] 10:55, 11:20, 5:01, 3:35, 8:21 【録音】2008年7月 ルツェルン大会議場 (DDD、セッション)

 

8884303097-2
\1900
再発売
 スーザン・グラハム(Ms)〜ベルリオーズ

 ベルリオーズ:
  『夏の夜 Op.7』
  『劇的物語「ファウストの劫罰」Op.54 第4部第15場より
   「激しい恋の炎が」』
  『歌劇「ベンヴェヌート・チェルリーニ」第4幕第1場より
   「私、どうしたのかしら?」』
  『歌劇「トロイ人」第5幕第2場より
   「ああ、私は死ぬ」「さようなら、誇り高き都市よ」』
  『歌劇「ベアトリスとベネディクト」第2幕第2場より
   「神よ!今、何と?」』
スーザン・グラハム(Ms),
ジョン・ネルソン(指揮)
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
 スーザン・グラハム/ベルリオーズ:夏の夜 スーザン・グラハムは、現在のオペラ界に新たな輝きをもたらしました。見事にまろやかでなめらかな声質と素晴らしい容姿に恵まれた彼女は、現在最も人気の高い歌手の一人です。
 最も難しいリリック・メゾ・ソプラノの役柄をこなし、リートやオーケストラつきの声楽作品で優れた解釈をおこない、世界各地のコンサートやリサイタルで活躍し、輝かしいディスコグラフィは、聴衆や批評家から絶賛を浴びています。
 このアルバムは、ソニークラシカルへのソロ・デビュー盤だったもので、本人が得意としているフランスものから、ベルリオーズの作品が収録されています。
 チャーミングな声でひとつひとつの言葉にこまやかな思いを込めて歌われています。しばらく輸入では入手できなかったものでしたが、待望の再発売です。
 【録音】1996年6〜7月, アビー・ロード・スタジオ[デジタル:セッション]【演奏時間】[7番]12:52/ 7:48/ 8:35/ 8:40.[8番]8:41/ 3:55/ 4:19/ 6:43,
 

8884303099-2
\1900
再発売
 パウル・ファン・ネーヴェル/ユートピア〜ルネサンスの勝利

 トーマス・タリス:『他の者には望みをかけじ』,
 コスタンツォ・ポルタ:『「ミサ・ドゥカリス」よりサンクトゥス、アニュス・デイ』,
 ジョスカン・デ・プレ:『至高のふところに住み給う者』
 ヨハネス・オケゲム:『主に感謝を』,
 ピエール・ド・マンシクール:『あらゆる者ら主を讃えよ』,
 ジョヴァンニ・ガブリエリ:『主よ、われに耳を貸し給え』,
 アレッサンドロ・ストリッジョ:『祝福されたる光がここに』
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
ウエルガス・アンサンブル
  ルネサンス初期の、ポリフォニー合唱曲の代表的傑作7曲を収めた、心洗われるような美しいアルバム。オランダの音楽学者でもあるネーヴェルの徹底した研究の上に再現されたもので、こうした音楽の専門声楽グループ、ウエルガス・アンサンブルは、指揮者を中心に円形状に並んで歌われています。
 プロデューサーであるヴォルフ・エリクソンが当時のソニーの最新録音技術方式を使用しており、見事な音響空間が再現されています。しばらく輸入では入手できなかったアルバムでしたが、待望の再発売です。
 【録音】1994年9月, ベルギー、ヘント聖バルバラ教会[デジタル:セッション]
  


8884302720-2
\2400→\2190
エイミー・ディクソン/キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
 〜現代サクソフォン協奏曲集

 ジョン・ウィリアムズ:『エスカペイズ』,
 マイケル・ケイメン:『サクソフォン協奏曲』,
 マーク・ノップラー(ジェシカ・ウェルス編):
  『ローカル・ヒーロー・サクソフォン協奏曲』,
エイミー・ディクソン(アルト・サクソフォン),
ベンジャミン・ノーシー(指揮)
メルボルン交響楽団
 シドニー生まれで現在はロンドンをベースに活躍中のサクソフォン奏者、エイミー・ディクソンのソニークラシカル第4弾はディックソンらしいコンチェルト・アルバムです。
 ハリウッド映画音楽の重鎮、ジョン・ウィリアムズの名作「エスカペイズ」。ロック・ミュージシャンとのコラボレーションなどでも有名なマイケル・ケイメンの大作「サクソフォン協奏曲」(ケイメンの遺族からディックソンに個人的にプレゼントされた作品)。
 ギタリスト、プロデューサーとしても有名なマーク・ノップラーがビル・フォーサイス監督の1983年制作の映画「ローカル・ヒーロー」のために書いた音楽をジェシカ・ウェルズが編曲した「ローカル・ヒーロー・サクソフォン協奏曲」という意欲的なプログラムを収録。どれも現代音楽というよりは映画音楽的でヒーリング・ミュージックのような美しい作品で、煌びやかで透明感のあるサクソフォンの音色が、さらに作品の優雅さと爽快感を引き出しています。
 【録音】2012年10月, シドニー、オーストラリア放送スタジオ, & メルボルン、岩城ホール[デジタル:セッション]




DHM


8888371767-2
\2400→\2190
ジ・エイジ・オブ・パッションズ/テレマン:パリ四重奏曲第4〜6番
 テレマン:
  『パリ四重奏曲第4番ロ短調TWV.43-h2』
  『パリ四重奏曲第5番イ長調TWV.43-A3』
  『パリ四重奏曲ホ短調TWV.43-e4』
ジ・エイジ・オブ・パッションズ
[ヒレ・パール(Gamb),
リー・サンタナ(リュート),
ペトラ・ミューレヤンス(Vn),
カール・カイザー(Fl-tr),
ユリス・タイヒマニス(Vc),
ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb)]
 前半の1〜3番(8869783964-2)の続編。眉目秀麗なガンビスト、ヒレ・パールらとフライブルク・バロックオーケストラのメンバーで結成されたバロック室内楽アンサンブル「ジ・エイジ・オブ・パッションズ」。ずば抜けた音楽性と技術で古楽の革新者として、新たなるバロック音楽に息吹を吹き込んでいます。このアルバムではフランス、ドイツ、イタリアの形式を融合させたテレマンの「パリ四重奏曲」から後半部分の3曲を収録。彼等の息の合ったイマジネーション溢れる演奏は、このテレマン曲集の魅力を余すところなく伝えてくれます。
 【録音】2010年11月, ドイツ、ハイルブロン・レフェクトリウム[デジタル:セッション]


ヒレ・パール&フライブルク・バロックオーケストラ
テレマン、前作
Telemann: Parisian Quartets Nos. 1 - 3
8869783964-2
\2400→\2190
ジ・エイジ・オブ・パッションズ
 テレマン:
  『パリ四重奏曲第1番ニ長調 TWV.43-D3』
  『パリ四重奏曲第2番イ短調 TWV.43-a2』
  『パリ四重奏曲第3番ト長調 TWV.43-G4』
ジ・エイジ・オブ・パッションズ
〔ヒレ・パール(Gamb),
 カール・カイザー(Fl-tr),
 ペトラ・ミュレヤンス(Vn),
 リー・サンタナ(リュート),
 ユリス・タイヒマニス(Vc),
 ミヒャエル・ベーリンガー(Cemb)〕
 目秀麗なガンビスト、ヒレ・パールらとフライブルク・バロックオーケストラのメンバーで結成されたバロック室内楽アンサンブル「ジ・エイジ・オブ・パッションズ」。ずば抜けた音楽性と技術で古楽の革新者として、新たなるバロック音楽に息吹を吹き込んでいます。
 このアルバムではフランス、ドイツ、イタリアの形式を融合させたテレマンの「パリ四重奏曲」から後半部分からの3曲。彼等の息の合ったイマジネーション溢れる演奏は、このテレマンの曲集の魅力を余すところなく伝えてくれるでしょう。
 【録音】2010年11月, ドイツ、ハイルブロン・レフェクトリウム (デジタル:セッション)

ヒレ・パール&フライブルク・バロックオーケストラ
オススメの一枚

8869782400-2
\2400→\2190
ヒレ・パール&フライブルク・バロックオーケストラ
① テレマン:『ヴィオラ・ダ・ガンバとブロック・フレーテのための協奏曲イ短調』/
② ヨハン・プファイファー:『ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための協奏曲イ長調』/
③ ヨハン・ゴットリープ・グラウン:『ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための協奏曲ト長調』/
④ カール・フリードリヒ・アーベル:
 『アダージョとアレグロ ニ短調』
 『インテルルディウム ニ長調』
 『アルペッジャータ=ファンタジー ニ短調』
ヒレ・パール(Gamb),
ハン・トル(Bfl:①),
フライブルク・バロックオーケストラ
 バロック、ヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲集バロック期に最も栄えた楽器の一つ、ヴィオラ・ダ・ガンバ。楽曲、録音とも最も多いのは、フランスのもの。また通奏低音としては当たり前の様に多く使用されています。もちろん大バッハは、有名なガンバ・ソナタ、ブランデンブルク協奏曲第6番やカンタータの多くに使用。多くのドイツの作曲家も多数作品を残しています。
 当時最も人気のあったテレマンも、ガンバを使用した作品を多数残したドイツ作曲家の一人で、この協奏曲は最も有名な作品のひとつ。その他の収録された作曲家の作品も、ガンバのすべてにおいてその性能が発揮された作品ばかりです。
 現在最も実力・人気のある女流ガンビスト、ヒレ・パール。そしてヨーロッパで最も人気のある古楽器グループ、フライブルク・バロックオーケストラのメンバーがサポートし、新しいガンバの解釈を聴かしてくれることでしょう。ヒレ・パールは、フライブルク・バロックオーケストラのガンバ奏者としても長年活躍しているので、息もぴったりです。〔録音〕2010年11月, フライブルク、パウルスザール (デジタル:セッション)



<国内盤>


マイスター・ミュージック

MM-2171
\2957
通崎睦美(木琴)〜「スパイと踊子」
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K305より第1楽章
 当摩泰久:アマリリス(世界初録音)
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K378より第3楽章
 西邑由記子:メンデルスゾーンコンチェルト
 野田雅巳:五〇年(委嘱作品/世界初録音)
 高橋悠治:飼いならされたアマリリス(世界初録音)
 伊左治 直:スパイと踊り子(委嘱作品/世界初録音)
 モンティ:チャルダーシュ
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K581より第2楽章
 江 文也:祭ばやしの主題による狂詩曲(世界初録音)
 M.M.ポンセ:エストレリータ
通崎睦美(木琴)
西脇千花(ピアノ)
木村睦幸(リコーダー)
木琴奏者、マリンバ奏者、随筆家として、ユニークな活動で高い人気を博している通崎睦美。今回のレコーディングでは、「世界一の木琴(Xylophone)奏者」と称される平岡養一から譲り受けた、幻の名器を使用。
 

MM-2172
\2957
工藤重典&ワルター・アウアー(フルート)
 大協奏幻想曲(フルート・デュオ作品集)

 J.C.F.バッハ:2本のフルートのためのソナタ ハ長調 HW.Ⅶ-7
 テレマン:ソナタ ヘ短調
 J.S.バッハ:トリオ・ソナタ ト短調 BWV1029
 L.アルカレイ:進みながら
 A.F.ドップラー:アデリーナ・パッティの思い出によるパラフレーズ 作品42
 L.ユグー:ヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」の 主題による大協奏幻想曲作品5
 モーツァルト:ドイツ風舞曲
工藤重典&
ワルター・アウアー(フルート)
成田有花(ピアノ&チェンバロ)
屈指の巨匠、工藤重典と、ウィーン・フィル首席奏者ワルター・アウアーが組んだ、ファン垂涎のデュオ。古典から近代までの豊かなプログラムを、丁々発止のアンサンブルで聴かせ、フルート・デュオの枠を超えた、最高峰の室内楽の醍醐味が味わえます。また、2本の楽器の音色や個性も見事にとらえられており、楽しめる1枚です!!




ALM/コジマ録音


ALCD-89
\2940
野平一郎(ピアノ)〜松平頼則 ピアノ作品選集
松平 頼則 (1907-2001):
 [1] 前奏曲 ニ調(1934)
 [2] 前奏曲 ト調(1940)
 [3]-[8] 6つの田園舞曲(ca.1939-45)
 [9] リードⅠ(呂旋法による)(作曲年代不明)
 [10] リードⅡ(律旋法による)(作曲年代不明)
 [11]-[13] ピアノ・ソナタ(1949)
 [14]-[19] 6つの前奏曲 主題と変奏の形式による(1975)
野平一郎(ピアノ)
〈録音〉富士見市民文化会館 キラリふじみ 2010年7月14-16日
〈解説〉沼野雄司
total playing time...74’25”

 厳しくも豊穣な響きを持つ作品を多く遺し、近年ますます評価の高まる孤高の作曲家・松平頼則(まつだいらよりつね)のピアノ作品集。自身ピアニストでもあった松平がフランス近代からストラヴィンスキー、メシアンまで西洋のあらゆるモダニズムの影響下に独自の音楽を追求した作曲した20代から40代はじめにかけての重要作品に加え、雅楽の旋律線とトータル・クロマティックの融合を実現した1975年の「6つの前奏曲 主題と変奏の形式による」を収録。演奏は、松平と同じく作曲家・ピアニストとして活躍し、晩年の松平から作品を託された野平一郎。日本の音楽界を牽引する才能が、世界から注目される作曲家の真価を明らかにする。

野平一郎

 1953 年、東京生まれ。作曲、ピアノ、指揮、プロデュース、教育などの多方面にわたる活動を行う。
東京芸術大学を経て、1978 年、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。この間作曲を間宮芳生、永冨正之、ベッツイー・ジョラス、セルジュ・ニッグ、ピアノ及びピアノ伴奏法を村井貞子、堀江孝子、高良芳枝、アンリエット・ピュイグ=ロジェ、ジャン・ケルネルの各氏に師事。卒業後は、ダルムシュタット、シエナ、エクサン・プロヴァンスの各講習会でリゲティ、ファーニホゥ、ドナトーニと、またイティネレールやIRCAM に於いて、電子音響音楽やコンピュータ音楽を学ぶ。
 80 曲以上に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、ベルリン・ドイツ交響楽団、国立劇場その他からの委嘱作品がある。ピアニストとしては、1982 年から1990 年まで、アンサンブル・イティネレールのピアノ奏者をつとめた。ソリストとしてもこれまで、フランス国営放送フィルハーモニック(現フランス国立フィルハーモニー管弦楽団)、バーゼル放送交響楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドン・シンフォニエッタをはじめとする内外のオーケストラと共演。ミシェル・デボスト、ジェラール・プーレ、ライナー・ホーネック、ヴェンツェル・フックス、ディートリッヒ・ヘンシェル、今井信子ほか国内外の名手と数多く共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までの幅広いレパートリーを得意としている。フィリップ・マヌリの「プルトン」、「東京のパッサカリア」、ジョージ・ベンジャミン「アンタラ」、間宮芳生「ピアノ協奏曲第4 番」をはじめとする多くの日本の作品を世界初演、またジョルジュ・リゲティ「ピアノ協奏曲」をはじめ、トリスタン・ミュライユ、フィリップ・マヌリ、マルコ・ストロッパ、ジョージ・ベンジャミンほかの多くのピアノ作品を日本初演する。東京シンフォニエッタの初代代表を務め、またさいたま芸術劇場のオリジナル・アンサンブルThe Ways のメンバーを務めた。なお、現在までに90 枚以上のCD をナミ・レコード、ミュージック・スケープなどからリリースし、その中には武満徹、湯浅譲二の全ピアノ作品集や、ベートーヴェンやモーツァルトのピアノ・ソナタ全集、ピアノ・チェンバロ・オルガンを使ったバッハの平均律クラヴィーア曲集などがある。
 サントリー音楽賞(2004)、芸術選奨文部大臣新人賞、および文部大臣賞(1996,2005) 、2 度の尾高賞(1996,2013)など数々の賞を受賞。また2012 年には紫綬褒章を受章する。現在東京藝術大学教授、静岡音楽館AOI 芸術監督。http://ichironodaira.com/j/
 

ALCD-7179
\2940
菅野潤(ピアノ)
 ドビュッシー 前奏曲集 第1巻&第2巻

クロード・ドビュッシー( 1 8 6 2 - 1 9 1 8 ) :
前奏曲集 第1巻
 [ 1 ] デルフォイの舞姫
 [ 2 ] 帆
 [ 3 ] 野を渡る風
 [ 4 ] 音と香りは夕暮れの大気に漂う
 [ 5 ] アナカプリの丘
 [ 6 ] 雪の上の足跡
 [ 7 ] 西風の見たもの
 [ 8 ] 亜麻色の髪の乙女
 [ 9 ] 遮られたセレナード
 [ 1 0 ] 沈める寺
 [ 1 1 ] パックの踊り
 [ 1 2 ] ミンストレル
前奏曲集 第2巻
 [ 1 3 ] 霧
 [ 1 4 ] 枯葉
 [ 1 5 ] ビーノの門
 [ 1 6 ] 妖精たちはあでやかな踊り子
 [ 1 7 ] ヒースの荒野
 [ 1 8 ] 風変わりなラヴィーヌ将軍
 [ 1 9 ] 月の光が降りそそぐテラス
 [ 2 0 ] 水の精
 [ 2 1 ] ピックウィック卿をたたえて
 [ 2 2 ] カノープ
 [ 2 3 ] 交代する三度
 [ 2 4 ] 花火
菅野潤(ピアノ)
〈録音〉彩の国さいたま芸術劇場 2013年4月2-4日
total playing time...79’59”

 豊かな色彩と煌めく音の輝きに満ちたドビュッシーの前奏曲集が登場。メシアンやイヴォンヌ・ロリオ夫人の薫陶を受け、パリを拠点に活躍するピアニスト菅野潤(かんのじゅん)は、様々な作曲技法が凝縮されたドビュッシーの音楽を、そのフランスの薫りに満ちた色彩的なタッチで染め上げ、卓抜したバランス感覚によって感性と知性の高度な結晶を創り出す。音楽の背後に隠された他芸術への広がりまでが聴こえる演奏が、完成から100 年を経た2つの前奏曲集の新時代を象徴する。

菅野潤(ピアノ)

 パリを拠点とし、国際的に活躍するピアニスト。
 桐朋学園大学音楽学部卒業。三浦浩、御木本澄子、高良芳枝、安川加壽子の各氏に師事。その後オリヴィエ・メシアン夫妻の招きにより、パリ国立高等音楽院に学び、ピアノ科、室内楽科にそれぞれ一等賞を得て卒業。イヴォンヌ・ロリオ、ヴラド・ペルルミュテール、ゲオルギー・シェベックらの各氏のもとで研鑚を積む。数々の国際コンクールに上位入賞後、演奏活動を始める。
 パリ・シャンゼリゼ劇場、及びサル・ガヴォー、東京・サントリーホール、及び紀尾井ホール、ロンドン・セントジョンズ、ローマ・テアトロギオーネ、ザルツブルク・ミラベル宮、その他ジュネーヴ、バルセロナなど各地の主要ホールでの演奏会のほか、ミュンヘン交響楽団、ポーランド国立クラクフ交響楽団、NHK 交響楽団、日本フィルハーモニー管弦楽団などと共演。
 室内楽の分野では著名な演奏家の信頼を広く集め、ウィーン弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツァルテウム四重奏団、またウェルナー・ヒンク、ピエール・アモワイヤル、ヴラディミール・メンデルスゾーン、ダニエル・グロギュラン、フランク・シュタートラーの各氏らと、欧州各国および日本で定期的に共演し、いずれも高い評価を得ている。ロンドン、ポルト、メシアンなどの国際コンクールの審査員として、またマスタークラスや夏期講習の講師としても世界各地に招聘されている。これまでに、バッハからメシアンまでのレパートリーを収めたCDがフランス、スイス、及び日本でリリースされている。

【好評発売中】
CD「メシアン:幼子イエズスに注ぐ2 0 のまなざし」菅野潤 A LCD- 7 1 6 1 , 7 1 6 2 ( 2 CD)













12/25(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CHANDOS

CHSA 5132
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
エドワード・ガードナーの新プロジェクト!
 メンデルスゾーン・イン・バーミンガムVol.1

  メンデルスゾーン:
   序曲《フィンガルの洞窟》 Op.26
   交響曲第5番ニ長調 Op.107《宗教改革》
   交響曲第4番イ長調 Op.90《イタリア》
エドワード・ガードナー(指揮)
バーミンガム市交響楽団
 メンデルスゾーン・イン・バーミンガム!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者(2015年からは首席指揮者!)として、さらにMETやスカラ座への定期的な客演など、世界各地のオペラハウスやコンサートホールで大活躍中のエドワード・ガードナー。
 目下絶好調のガードナーが首席客演指揮者を務めているバーミンガム市交響楽団とのニュー・プロジェクト「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」がスタート!
 メンデルスゾーンと縁の深いイギリスの都市「バーミンガム」、そしてバーミンガム・トリエンナーレ音楽祭の会場として使用され「エリヤ」や「ピアノ協奏曲第2番」の初演が行われた「タウン・ホール」。
 バーミンガム、タウン・ホールを舞台とするガードナー&バーミンガム市響のプロジェクト第1弾には、「フィンガルの洞窟」、「宗教改革と「イタリア」の傑作3作品を収録。
 近年ではラトル、オラモ、ネルソンスと共に快進撃を続けるバーミンガム市響。交響曲の全曲録音が予定されているエドワード・ガードナーとの「メンデルスゾーン・イン・バーミンガム」。ご期待下さい!

 ※録音:2013年10月20日−21日、タウン・ホール(バーミンガム、イギリス)



 


CHSA 5133
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ネーメ・ヤルヴィのアッテルベリ!
 アッテルベリ:管弦楽作品集Vol.2

  交響曲第2番ヘ長調 Op.6
  交響曲第8番ホ短調 Op.48
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ヨーテボリ交響楽団
 Vol.2は交響曲第2番&交響曲第8番!

 エストニアの音楽一族ヤルヴィ家の長老ネーメ・ヤルヴィ。
 ノルウェーのベルゲン・フィルとの「ハルヴォルセン」、「スヴェンセン」に続く『スカンジナヴィアン・プロジェクト』の新シリーズとして絶好のスタートを切ったスウェーデンの「クット・アッテルベリ(1887-1974)」。
 ナショナル・オーケストラ・オヴ・スウェーデン(The National Orchestra of Sweden)の称号を持つヨーテボリ交響楽団とネーメ・ヤルヴィのアッテルベリ第2集は、「交響曲第2番」と「交響曲第8番」!
 スウェーデンの王立工科大学で電気技術を学んでいる最中の1911年、24歳で作曲を始めた「交響曲第2番」。当初は2楽章形式の交響曲として書かれたものの、批評家から厳しい評価を受け、英雄的な第3楽章を追加。アッテルベリの英雄的シンフォニーは、ネーメ・ヤルヴィの推進力、豪快なサウンド、音楽作りとのコラボレーションが楽しみな作品。
 1944年に完成した「交響曲第8番」は、スウェーデン民謡の旋律をモチーフとした4楽章形式のシンフォニーであり、1945年の初演を聴いたシベリウスが絶賛したというエピソードも有名。
 20世紀に生まれたスウェーデン・ロマンティシズム、アッテルベリ。ネーメ・ヤルヴィとヨーテボリ交響楽団の名コンビによる斬新な解釈が楽しみ。第2集も期待大!

 ※録音:2013年1月14日−17日、コンサート・ホール(ヨーテボリ、スウェーデン)



 


CHAN 10802
(2CD)
\4600→\4190
ジャン=エフラム・バヴゼのプロコフィエフ!
 共演はジャナンドレア・ノセダ&BBCフィル!

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲第1番変ニ長調 Op.10
 ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
 ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
 ピアノ協奏曲第4番変ロ長調 Op.53
 ピアノ協奏曲第5番ハ長調 Op.55
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
BBCフィルハーモニック
 シャンドス専属アーティストであり現代のフレンチ・ピアニズムの巨星ジャン=エフラム・バヴゼが、灼熱のマエストロ、ジャナンドレア・ノセダとBBCフィルハーモニックの強力コンビとの共演で放つコンチェルト・レコーディングは、セルゲイ・プロコフィエフ(1891−1953)!
 イギリス、サフォークのメディアシティUKを舞台として、レコーディングの完成までに1年以上の歳月を費やした、バヴゼ、ノセダ、BBCフィルのプロコフィエフ。
 バヴゼは代名詞でもあるドビュッシーやラヴェルに代表されるフレンチ・レパートリーだけでなく、古典派のハイドン、楽聖ベートーヴェン、ピエルネやファリャなど、そのレパートリーは幅広い。
 ノセダ&BBCフィルとは、バルトークの「ピアノ協奏曲集」(CHAN 10610)で、新鮮かつ知的な演奏を聴かせてくれており、意外とも思えるロシアン・プログラム、プロコフィエフの完成度も楽しみ。
 バヴゼのプロコフィエフ。フレンチ・ピアニズムの継承者のディスコグラフィーに新しい名盤が加わります!

 ※録音:2012年6月29日&11月5日、2013年8月8日−9日&9月11日、メディアシティUK(サフォーク、イギリス)



 


CHAN 10804
\2300→\2090
マイケル・コリンズ(クラリネット)
 ヴィルトゥオーゾ・クラリネットVol.2

  ドビュッシー:第1狂詩曲/
  ウィドール:序奏とロンド Op.72/
  バーンスタイン:ソナタ/
  ミヨー:デュオ・コンチェルタント Op.351/
  ピエルネ:カンツォネッタ Op.19/
  マルティヌー:ソナチナ H.356/
  ムチンスキ:タイム・ピース Op.43/
  ラボー:ソロ・ド・コンクール Op.10
マイケル・コリンズ(クラリネット)
マイケル・マクヘイル(ピアノ)
 マイケル・コリンズが吹くドビュッシー!ヴィルトゥオーゾ・クラリネットVol.2!

 フィルハーモニア管弦楽団の首席クラリネット奏者として同オーケストラの木管セクションを牽引し、現在はソリストとして活躍する英国クラリネット界のレジェンド、マイケル・コリンズ。
 シャンドスの専属アーティストとして水を得た魚の如く、モーツァルトやウェーバーのクラリネット協奏曲、イギリスの協奏曲集、ソナタ集など、数多くのレコーディングを発表しているマイケル・コリンズの新録音は、「ヴィルトゥオーゾ・クラリネットVol.2」!
 「ヴィルトゥオーゾ・クラリネットVol.2」は、アルバム・タイトルの通り、クラリネットのための名曲であると同時に高度なテクニック、音楽性を求められる難曲揃いのプログラム。
 パリ音楽院の試験曲として作曲されたドビュッシー、ラボー、ウィドールの作品や、ジャズ・テイストを併せ持つバーンスタイン、マルティヌーなど、多彩なプログラムは魅力十分。
 マイケル・コリンズの卓越したテクニック、表現力はここでも健在。なかでもドビュッシーの「第1狂詩曲」のラストに登場するハイトーンは見事の一言!クラリネット関係者必聴&必携!

 ※録音:2013年5月6日−7日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)



 
CHAN 10805
\2300→\2090
ボーウェン:室内楽作品集
 クラリネット・ソナタ ヘ短調 Op.109
 ラプソディ・トリオ イ短調 Op.80
 ピアノ三重奏曲ニ短調(未完成)
 幻想的五重奏曲ニ短調 Op.93
 ピアノ三重奏曲ホ短調 Op.118
ロバート・プレーン
 (クラリネット&バス・クラリネット)
グールド・ピアノ・トリオ
ミア・クーパー(ヴァイオリン)
デイヴィッド・アダムズ(ヴィオラ)
 再評価が進む20世紀英国楽壇の至宝。ヨーク・ボーウェンの室内楽作品集!

 イギリスだけでなく、ここ日本でも近年再評価が進むヨーク・ボーウェン(ボウエン)。
 後期ロマン派を彷彿とさせる作風で、ピアノ協奏曲や交響曲の大規模な作品から、室内楽、器楽作品など幅広い作品を作曲し、王立音楽院では教授として後進の育成にも携わった20世紀前半のイギリスにおける重要な音楽家である。
 室内楽作品の代表作の1つである「ピアノ三重奏曲ホ短調」、バス・クラリネットと弦楽四重奏というユニークな編成の「幻想的五重奏曲」、1900年頃に作曲された1楽章のみで終わった未完成の「ピアノ三重奏曲ニ短調」。
 英国の小編成の室内楽団として、内外で知名度を高めているグールド・ピアノ・トリオの演奏と、5つの室内楽作品で、知られざるボーウェンの才能、アイディアを知る——。

 ※録音:2013年1月11日&4月29日−30日&5月1日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(ウェスト・サセックス、イギリス)








BOTTEGA DISCANTICA



DISCANTICA 273
\2400→\2190
ザンドナーイの室内楽!
 ヴィンチェンツォ・フェッローリ(1858-1934):
  ピアノ三重奏曲ニ長調 Op.54(初演:1906/出版:1921)
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.62(出版:1922)
 リッカルド・ザンドナーイ(1883-1954):
  トリオ・セレナータ(ヴァイオリン、チェロとピアノのための;1943)
ヴァンヌッチ三重奏団
 ルーカ・ヴェントゥーリ(ヴァイオリン) イーヴォ・スカルポーニ(チェロ)
 マルコ・ヴェントゥーリ(ピアノ)

録音:2012年11月20-22日、市立劇場、トーディ、ペルージャ県、ウンブリア州、イタリア

ヴィンチェンツォ・フェッローリはパリ音楽院でマスネに師事した作曲家。長年にわたりミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院教授(最終的には院長)を務め、ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ、イタロ・モンテメッツィ、リッカルド・ピック=マンジャガッリ、エットレ・ポッツォーリらを輩出しましたが、作品が演奏される機会は多くありません。リッカルド・ザンドナーイはオペラ「フランチェスカ・ダ・リミニ」で知られる作曲家。彼の器楽作品が演奏されるのはきわめて稀です。ヴァンヌッチ三重奏団はイタリアのペルージャで学んだ奏者たちにより結成されたアンサンブル。

 

DISCANTICA 281
\2400
ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909):ピアノ・トランスクリプション集
 ラモー、リュリ、グルック、マルティーニ、ヘンデル、グルック、
 モーツァルト、バッハ、ピッチンニ、サッキーキの原曲によるピアノ編曲作品
エットレ・ボッリ(ピアノ)
録音:未詳
 

DISCANTICA 276
\2400
イソップの寓話 管楽器ファミリー
 リチャード・ゴールドフェイデン:管楽器ファミリー
 クラーク・マカリスター(1946-):
  ライオンとねずみ(朗読と管楽五重奏のための音楽寓話)
 ロッシーニ(1792-1868)/J・リンケルマン編曲:オペラ「セビリャの理髪師」序曲(*)
 レベッカ・オズワルド(1958-):
  イソップの寓話(朗読と管楽五重奏のための音楽寓話)
   ありときりぎりす,町のねずみと田舎のねずみ,うさぎとかめ,
   北風と太陽,ライオンとねずみ
クラウディオ・モネータ(朗読(*以外))
アンデルセン管楽五重奏団
 エレーナ・パガネッシ(フルート) ジョヴァンニ・サンヴィート(オーボエ)
 アルベルト・ロンギ(クラリネット) クリスティーナ・ピーニ(ホルン)
 ミケーレ・コロンボ(ファゴット)

録音:データ記載なし 朗読はすべてイタリア語。





 DISKANT


DK 0151-2
\2300
※ジャケット写真は
仮のものです
ウムシュタット:フルート協奏曲集
 ヨゼフ・ウムシュタット(1711-1762):フルート協奏曲ト長調(*)
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  無伴奏フルートのための幻想曲第8番ホ短調
 ヨゼフ・ウムシュタット:フルート協奏曲ニ長調(*)
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:
  無伴奏フルートのための幻想曲第6番ニ短調/同第2番イ短調
 ヨゼフ・ウムシュタット:フルート協奏曲イ長調(*)
バルボラ・カーロヴァー(フルート)
パヴェル・ボガチ(第1ヴァイオリン(*))
ラドミール・ツィカトリツィス(第2ヴァイオリン(*))
カロリーナ・フラヨヴァー(チェロ(*))
マリアーン・ブイニャーク(コントラバス(*))
アグネサ・フェリエンチーコヴァー(チェンバロ(*))

録音:2013年8月、ルター派教会、セネツ、スロヴァキア

ヨゼフ・ウムシュタットはウィーンに生まれ、ブラチスラヴァ(スロヴァキア)、ドレスデン、バンベルク等で活躍した作曲家。モダーン楽器を使用した演奏。(*)世界初録音。バルボラ・ガーロヴァーはスロヴァキアの新進フルート奏者。

 

DK 0149-2
\2300
※ジャケット写真は
仮のものです
ハイドン、モーツァルト、ラヴェル:弦楽四重奏曲集
 ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲第61番ニ短調「五度」Op.76 No.2 Hob.III:76
 モーツァルト(1756-1791):弦楽四重奏曲第14番ト長調「春」K.387
 ラヴェル(1875-1937):弦楽四重奏曲ヘ長調
ムハ弦楽四重奏曲
 ユライ・トムカ(第1ヴァイオリン)
 アンドレイ・マチス(第2ヴァイオリン)
 ヴェロニカ・プロケショヴァー(ヴィオラ)
 パヴォル・ムハ(チェロ)

録音:2013年8月、ルター派教会、セネツ、スロヴァキア

ブラチスラヴァ音楽院のスタニスラフ・ムハ(モイゼス弦楽四重奏曲の第1ヴァイオリン奏者でパヴォル・ムハの父)門下生により2003年に結成されたムハ弦楽四重奏曲の初CD。





MAP


LRCD 130
\2500
ライト・シャドー・オブ・アイディアズ ギター・トリオのためのイタリアの音楽
 ジョルジョ・ミルト(1972-):3つのオープン・スペース [3 Open Spaces]
   When She Left / Light Shadows of ideas / Dark Shades in the Night
 マルコ・デ・ビアージ(1977-):エール [Eire]
 アンドレア・ノザーリ(1972-):ヴァルス・ロード・ドリーム [Valse Road Dream]
   The Wait / The Dreamm
 ジョルジョ・ミルト:風 [Su Bemtu] ; Maestrale / Tramontana / Scirocco
 フランコ・カヴァッローネ(1957-):
  メトロポリタン・ソナティナ [Metropolitan Sonatina]
   Frenetico / Moonlight in town / Finale
 アントニオ・ブレーナ(1951-):奇想曲 [Capriccio]
 ダリオ・カルーゾ(1964-):魂の声 [Le voci dell'anima]
ベルガモ・ギター・トリオ
 ルーカ・ベルトッキ、
 マルコ・モンツィオ・コンパニョーニ、
 マリオ・ロータ(ギター)

録音:2012年9月15日、2013年1月13日、7月7日、バルトーク・スタジオ、ベルナレッジョ、モンツァ・エ・ブリアンツァ県、ロンバルディア州、イタリア
 2008年に結成されたベルガモ・ギター・トリオの公式ファーストCD。

 

MAPCDG 0036
\1700
(CD-R)
スペインのフォリア
 フェデリコ・モレノ・トロバ(1891-1982):ソナティナ
 レオ・ブローウェル(1939-):舞踏礼讃
 イサーク・アルベニス(1860-1909)/
  アンドレス・セゴビア(1893-1987)編曲:アストゥリアス
アルド・ミネッラ(ギター)
録音:データ記載なし ※収録時間25分です。ご注意ください。




PHOENIX


PH 23170
\2300
クラリネットとピアノのための20世紀の音楽
 ドビュッシー(1862-1918):狂詩曲第1番
 ベンジャミン・アーサー(1893-1960):ラヴェルのトンボー
 ジャン・フランセ(1912-1999):主題と変奏曲
 ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):舞踊前奏曲
 レナード・バーンスタイン(1918-1990):ソナタ
 ユライ・フィラス(1955-):小スロヴァキア狂詩曲
 フランチェスコ・キアーリ(1958-):狂想的運動 から(*)
 ベーラ・コヴァーチ(1937-):デ・ファリャへのオマージュ(+)
パオロ・ベルトラミーニ(クラリネット)
ロベルト・アロージオ(ピアノ)

録音:2012年7月7-9日、アウディトリウム・フェニックス、モンテベッルーナ、トレヴィーゾ県、イタリア(無印)
    2008年、チーニ財団、ヴェネツィア、イタリア(+)/2009年、ライヴ、ルガーノ、スイス(+)
 パオロ・ベルトラミーニは2013年現在スイス・イタリアーナ管弦楽団首席ソリストを務めているイタリアのクラリネット奏者。














12/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE



AP 061
(2CD)
\3400→\3090
待望のルセ新録音!
 リュリ:「ファエトン」
エミリアーノ・ゴンザレス・トロ(T ファエトン)
イングリッド・ペリューシュ(S クリメーヌ)
イザベル・ドリュエ(Ms テオーヌ,アストレ)
ガエル・アルケス(Ms リビ)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Br エパフュス)
フレデリック・カトン(Bs メロプス,秋,ジュピテル)
ベノワ・アルヌ(Br プロテ,サテュルヌ)
シリル・オヴィティ(T トリトン,太陽,大地の女神)
ヴァジニー・トーマス(S 時,エジプト人の羊飼いの娘)
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク,
ナミュール室内合唱団
 
 録音:2012 年10 月25 日、パリ/2時間33分

 指揮者ルセ、新録音はリュリ全盛期の傑作「ファエトン」です!

 「ファエトン」はリュリが台本作家キノーとのコンビで発表した10 作目のオペラで、1683 年1 月6 日、ヴェルサイユ宮殿の特設劇場で初演、さらに4 月27 日にパリでも上演され、大成功を収めました。ファエトンとはオウィディウスの「変身物語」に登場するパエトンのこと。太陽神の息子であるファエトンは、嫉妬から出自を疑われたことに腹を立て、父である太陽神から無理やり太陽を引く二輪馬車を借り受ける。ファエトンは馬車で天を翔るも、制御できず暴走してしまい、ついにジュピテルの雷によって打ち落とされる、といった話。ファエトンには、1650 年代に大蔵卿として権勢をほしいままにしたもののあまりの傲慢さゆえルイ14 世に疎まれ1661 年に失脚、1680 年に獄死したニコラ・フーケが重ねられていると言われています。音楽的には極めて素晴らしい傑作にもかかわらず、ここ20 年でも上演は極めて少なく、全曲録音もこれが2つめ。

 ルセは2012 年7 月28 日にボーヌ、10 月25 日にパリのサル・プレイエル、10 月26 日にローザンヌで「ファエトン」を演奏会形式で上演しており、このCD にはパリでの上演のライヴ録音が収録されています。ルセの高貴にして力強い音楽はリュリには打ってつけで、非の打ち所のない出来栄えです。
 タイトルロールのエミリアーノ・ゴンザレス・トロは、ジュネーヴ生まれのチリ系スイス人テノール。ここ数年、目覚しく活躍している若い歌手で、甘い美声の持ち主。ファエトンに棄てられるテオーヌはイザベル・ドリュエ、彼女もここ数年活躍の目立つ若いメッゾソプラノ。APARTE からは「夜の庭」と題された近代フランス歌曲集(AP013)が発売されて好評を博しました。一方、ファエトンが権力目当てで結婚を狙うエジプト王女リビはガエル・アルケスもまだ近年台頭目覚しいメッゾソプラノ。2009 年にパリ高等音楽院の声楽コンクールで金賞を受賞。naive の発売したヴィヴァルディの「怒れるオルランド」1714 年版(OP30540) ではブラダマンテを歌っています。リビの恋人、エパフュスは、英国のバス=バリトン、アンドルー・フォスター=ウィリアムズ。既に欧米でかなりの活躍をしています。ルセが指揮したリュリ「ベレロフォン」(AP015)で主役を歌った二人、イングリッド・ペリューシュとシリル・オヴィティがここでは準主役に回っています。エジプト王ペロプスにはベテランのフレデリック・カトンと、隙の無い配役です。

 一日だけのライヴ録音にもかかわらず、ルセならでは完成度の高さには舌を巻きます。バロックオペラ好きならば逃せないセットです!




ARTE DELL’ARCO JAPAN

ADJ 011
\2600
鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカの名演がここに甦る!
 (1)ハイドン:交響曲第59番 イ長調「火事」Hob.I-59
 (2)モーツァルト:セレナード ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
 (3)ハイドン:交響曲第45番 嬰へ短調「告別」Hob.I-45
鈴木秀美(指揮)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 待ちに待った再発売!ハイドン交響曲シリーズ、第9 弾「火事」「告別」を含む充実のプログラム!!

 ライヴ録音:2004 年6 月18 日、浜離宮朝日ホール/DDD、ライヴ、60’54”

 オーケストラ・リベラ・クラシカによるハイドン交響曲シリーズの第9 弾は、にぎやかで楽しい第59 番「火事」、そして名曲「セレナータ、ノッツゥルナ」「告別」といううれしい3 曲。「告別」はハイドンがホームシックにかかった楽団員のために書いたという名曲。終楽章では楽団員が一人ずつステージから去っていくというもので、これを見た皇帝がオーケストラに休みをあたえたという逸品。ティンパニー奏者に、18 世紀オーケストラやコンセルトヘボウ、またヤーコプスの「四季」などでお馴染みの名手マールテン・ファン・デア・ファルクをむかえているのもまた聴きもの。(TDKAD-011 の再発売商品)

 〜演奏会情報〜
 鈴木秀美(指揮)&オーケストラ・リベラ・クラシカ
 2014年2月15日(土) 15:00〜 パルテノン多摩
  ハイドン: 交響曲第59番「火事」、第70番
  モーツァルト: セレナード「セレナータ・ノットゥルナ」
  ボッケリーニ: 交響曲「悪魔の家」







ARS PRODUKTION


ARS 38144
\2500
(SACD Hybrid)
マリー・フリーデリケ・シェーダー アモール
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):アモール Op.68 No.5
 モーツァルト(1756-1791):
  オペラ「後宮からの逃走」K.384 から 序曲(*)
  オペラ「ドン・ジョヴァンニ」K.527 から さあ、かわいい人(ツェルリーナのアリア)
 ヘンデル(1685-1759):
  オペラ「リナルド」HWV7a/7b から 私を泣かせてください(アルミレーナのアリア)
 パーセル(1659-1695):
  オペラ「ディドーとエネアス」から 私が地中に横たえられる時(ディドーのアリア)
 テレマン(1681-1767):
  オペラ「ゲルマニクス」から 残酷な記憶(アグリッピナのアリア)
 ヴェーバー(1786-1826):オペラ「魔弾の射手」Op.77 から
   死んだ私の従姉の見た夢よ(エンヒェンのアリア)
 グノー(1818-1893):
  オペラ「ロミオとジュリエット」から 私は夢に生きたい(ジュリエットのアリア)
 フロトー(1812-1883):オペラ「マルタ」から
   夏の名残りのばら,まことの恋人のもとへ行く(ハリエットのアリア)
 ドリーブ(1836-1891):
  オペラ「ラクメ」から 若いインドの娘はどこへ?(ラクメのアリア「鐘の歌)
マリー・フリーデリケ・シェーダー(ソプラノ)
フォクトラント・フィルハーモニー管弦楽団
シュテファン・フラース(指揮)

録音:2013年7月15-19日、フォクトラントハレ、グライツ、ドイツ

マリー・フリーデリケ・シェーダーはオペラ歌手を両親に持つドイツのコロラトゥーラ・ソプラノ。2008年のライプツィヒ・バッハ・コンクール第1位。2009年よりハレ・オペラに所属し活躍しています。

 

ARS 38523
\2000
J・S・バッハ(1685-1750):恐れるな!
 バスのためのアリアとシンフォニア集

  カンタータ BWV36 から Willkommen, werter Schatz
  クリスマス・オラトリオ BWV248 から Groser Herr
  カンタータ BWV153 から Furchte dich nicht
  カンタータ BWV21 から シンフォニア(*)
  カンタータ BWV73 から Herr, so du willt
  ヨハネ受難曲 BWV245 から Betrachte, meine Seel
  カンタータ BWV159 から Es ist vollbracht
  マタイ受難曲 BWV244 から Mache dich, mein Herze rein
  カンタータ BWV42 から シンフォニア(*)
  カンタータ BWV66 から Lasset dem Hochsten
  カンタータ BWV59 から Die Welt mit allen Konigreichen
  カンタータ BWV8 から Doch weichet...
  カンタータ BWV196 から シンフォニア(*)
  カンタータ BWV157 から Ja, ja, ich halte Jesum feste
  カンタータ BWV70a から Seligster Erquickungstag
  カンタータ BWV43 から Er ist's, der ganz allein
クリスティアン・ヒルツ(バリトン(*以外))
カペラ・ヒラリア(管弦楽)

録音:2012年4月24-26日、聖マング教会、ケンプテン、ドイツ

クリスティアン・ヒルツはエッセンのフォルクヴァング音楽大学でヤコプ・シュテンプフリの師事したドイツのバリトン。カペラ・ヒラリアはフライブルク・バロック管弦楽団、ウィーン・アカデミー、ミュンヘン・ホーフカペレといったピリオド楽器オーケストラのメンバーが小編成での演奏のために結集した新しいアンサンブル。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDIOPHILE


APCER-101102
\1200
トン・コープマン&アムステルダム・バロック・アンサンブル/
 オランダの音楽集

  W. de Fesch:
   Trio Sonata for Traverso, Violin and Basso Continuo Opus 7No. 4
  C.F. Ruppe:
   Sonata for Traverso and Harpsichord Opus 11 No. 2
  P. Hellendaal:
   Sonata for Violin and Basso Continuo Opus 4 No. 3
  B. Ruloffs:
   Sonata for Violin, Cello and Harpsichord Opus 1 No. 1
  H. Focking:
   Sonata for Traverso and Basso Continuo Opus 1 No. 5
Monica Huggett - Baroque Violin
Wilbert Hazelzet - Traverso
Tini Mathot - Harpsichord
トン・コープマン(ハープシコード)
Richte Van Der Meer - Baroque Cello




DOREMI



DHR 8000
\2300→\2090
エミール・ギレリス第10集
 (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品83
 (2)モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調. K382
 (3)モーツァルト:グルックの「メッカの巡礼」による10の変奏曲K455
エミール・ギレリス(P)
(1)モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
 キリル・コンドラシン(指)
(2)レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
 ネーメ・ヤルヴィ(指)
 ギレリス&コンドラシンによるブラームスのピアノ協奏曲第2 番、有名なベルリン・フィルとの録音直前の貴重なライヴ初出音源

 (1)録音:1972年2月6日モスクワ、ライヴ (2)録音:1968 年1月17日レニングラード、ライヴ (3)録音:1970 年1 月28日ザルツブルク、ライヴ

 ギレリス・ファンを毎回喜ばせてくれるシリーズ第10 弾は、初出&初CD化音源を含む貴重な内容です。
コンドラシンとのブラームスのピアノ協奏曲第2 番。ギレリスのブラームスの協奏曲といえば、ヨッフム&ベルリン・フィルとの録音がありますが、この録音はその録音の数か月前1972 年2 月にモスクワで行われたライヴ収録となっています。さらに1958 年にはフリッツ・ライナー&シカゴ響と録音しており、ブラームスの2 番は大得意としていた作品の一つです。ギレリスといえば、鋼鉄のような力強いタッチが大きな魅力と言われており、この演奏も彼の魅力が遺憾なく発揮されています。しかしテクニックだけではなくブラームスらしさが感じられる豊かな情緒にも溢れた演奏です。




IDIS



IDIS 6684
\1800→\1690
クナッパーツブッシュ
 (1)モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K622
 (2)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)ヴォルフガング・シュレーダー(Cl)
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ヘッセン放送交響楽団
 クナのモーツァルトのクラリネット協奏曲、デジタルリマスターされ音質向上

 録音:(1)1962年1月6日ライヴ (2)1962年3月20日ライヴ/71’10

 ハンス・クナッパーツブッシュが指揮した演奏会から、モーツァルトのクラリネット協奏曲とベートーヴェンの交響曲第5 番を収録。
 この録音は、これまで出ていた盤では音質上で問題がありましたが、この度慎重にデジタルリマスターされ、真の演奏 を聴くことができるようになったとのことです。





VAI


VAIA 1275
\2000
マリアン・アンダーソン〜貴重ライヴ放送音源集
 J.S.バッハ:
  カンタータ第68番「信仰厚きわが心よ」BWV68(ルシアン・シュミット、Vc),
  甘き死よ、来たれ,
  クリスマス・オラトリオより<Prepare Thyself, Zion>
 ヘンデル:
  歌劇「セルセ」より<オンブラ・マイ・フ>,
  歌劇「セルセ」より<あの人を奪うためだったら>,テ・デウム,
  歌劇「フロリダンテ」より<いらしてください、私の願いをお分かりください>
 ボノンチーニ:歌劇「カルフルニア」より<ラッパが呼んでいる>
 モーツァルト:「エクスルターテ・ユビラーテ」より<アレルヤ>
 ベッリーニ:羊飼いのオディオ
 ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より<呪わしき美貌>
 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より<あなたの声に私の心は開く」
 シューベルト:セレナーデ,全能なるお方
 ブラームス:永遠の愛
 フォーレ:夢のあとに
 フランク:「贖罪」より<Air de l’Archange>
 シベリウス:組曲「ベルシャザールの饗宴」より<孤独>        
 黒人霊歌:Deep River/My Way’s Cloudy/Burleigh: Hard Trials
マリアン・アンダーソン(A)
 黒人歌手の先駆者マリアン・アンダーソン

 72’00、MONO

 アメリカの生んだ歌手、マリアン・アンダーソン。人種差別と戦いながら、歌手への道を切り開いていった黒人歌手の先駆者で、あのトスカニーニに「100年一度の美声」と称された伝説的な名歌手です。
 この録音は、貴重な放送音源から、幅広いレパートリーを持った彼女ならではの曲目で、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、シューベルト、ヴェルディ、ブラームス、フォーレ、サン=サーンス、そしてシベリスの85 歳記念公演で歌った音源、もちろん得意の「深い川(Deep River)を含む黒人霊歌を収録しています。
 ブックレトには彼女の伝記を書いた、アラン・ケラー氏による文章が記載されています。


<国内盤>


国内ソニー(RCA)



SICC-1696/7
(2CD)
\1890
タワー・レコード “Sony Classical” スペシャル・セレクション第7期
ハチャトゥリアン:
 バレエ音楽「ガイーヌ」全曲
 バレエ音楽「スパルタクス」より
  情景とクロタルを持った踊り
  ガダィタネアの娘の踊りとスパルタクスの勝利
  スパルタクスとフリーギアのアダージョ
  エギナのヴァリアシオンとバッカナール
 バレエ音楽「仮面舞踏会」組曲
   ワルツ、夜想曲、マズルカ、ロマンス、ギャロップ
 ロシア幻想曲
チェクナヴォリアン指揮
ナショナル・フィル)
ロンドン響
 タワー・レコード “Sony Classical” スペシャル・セレクション第7期
 アルメニアの暴れん坊、熱血チャクナヴォリアンの名を世界に轟かせた野性的な「ガイーヌ」の決定盤。
 ハチャトゥリアンの代表作「ガイーヌ」は、原色をちりばめたような色彩美とコーカサスの民族特有の燃え立つようなリズム感溢れる音楽が、聴き手の心を踊らさずにはおかない。
 1976年にナショナル・フィルと録音された当アルバムは、1970年代に彗星のごとく出現したアルメニアの個性派指揮者・作曲家チャクナヴォリアンの代表盤で、カヒーゼ盤と並び「ガイーヌ」の極めつけの名盤とされる。1981年にロンドン響と録音したオーケストラ曲を併録した徳用盤。
録音:1976年 1981年



キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5369
\2857+税
モーツァルト:
 クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K421
イェルク・ヴィトマン(Cl)
アルカント・カルテット
 【アンティエ・ヴァイトハース(1Vn)、
  ダニエル・ゼペック(2Vn)、
  タベア・ツィンマーマン(Vla)、
  ジャン=ギアン・ケラス(Vc)】
 アルカント・カルテットのモーツァルト注目のクラリネット奏者、ヴィトマンを迎えてのこの上なく高貴なクラリネット五重奏曲&ただならぬ弦楽四重奏第15番

 録音:2013 年1 月テルデックス・スタジオ、ベルリン/[HMF] HMC 902168、58’45、輸入盤・日本語解説付
 ジャケット絵画:フラゴナール:馬乗り遊び(1870 年頃)

 スター奏者を揃え、2 年連続でアカデミー賞を受賞、演奏会シーンでも活躍と、常に注目の存在のアルカント・カルテット、待望の新譜はモーツァルト。
 ゲストに、注目のクラリネット奏者イェルク・ヴィトマンを迎えたクラリネット五重奏曲と、弦楽四重奏曲第15 番というプログラム。クラリネット五重奏曲の冒頭から鳥肌もの。つづいてヴィトマン奏でるクラリネットの上行和音から立ち上る香気で一気に別世界に引き込まれます。全体に甘さを抑えた表現なのが却って作品本来の素晴しさと高貴さを引き立てているようです。弦楽四重奏曲第15 番ニ短調は、ハイドン・セットの中の唯一の短調の曲で、この作品のもつ暗さが、アルカント・カルテットの無駄を一切排除した表現で浮き彫りになり、ただならぬモーツァルトとなっております。

 2014年来日情報
  9 月26 日(金)、27 日(土)王子ホール
 
KKC 5360
\2857+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:
 1.2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
 2. ヴァイオリン協奏曲ホ長調(第2番) BWV1042
 3. ヴァイオリン協奏曲イ短調(第1番) BWV1041
 4.3つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 BWV1064R
ぺトラ・ミュレヤンス(Vn)
アンネ・カタリーナ・シュライバー(Vn:4)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮、Vn:1,4)
 名手たちの鮮やかな技巧とバッハの音楽に真摯に向き合うFBO の演奏

 録音:2012 年4 月フライブルク、パウルス・ザール/[HMF] HMC 902145、61’35、輸入盤・日本語解説付

 フライブルク・バロック・オーケストラによるバッハのヴァイオリン協奏曲集。バッハはヴァイオリンによる協奏曲を3曲残しており、ここではそれに加えてチェンバロ協奏曲から編曲した合計4曲が収録されています。第1番の協奏曲は威厳に満ちた音楽で宗教曲のような崇高さを感じられる曲。第2番は対照的に明るい曲調で愉しさに溢れています。そして2つのヴァイオリンのための協奏曲は、対位法を駆使した2 つのヴァイオリンと合奏の3者の掛け合いが魅力的な作品です。フライブルク・バロック・オーケストラの演奏は、バッハの溌剌としたリズムや楽器間の精緻なアンサンブルが見事で、特に緩徐楽章は、伸び伸びと表現され軽やかに愉しげに演奏されています。フライブルク・バロック・オーケストラのヴァイオリンの名手たちの鮮やかな技巧が冴え、バッハの音楽と向き合った充実した演奏を聴かせてくれる1 枚です。

 2 月12 日(水)東京オペラシティコンサートホール J.S.バッハ「: ブランデンブルク協奏曲」全曲
  【演目ディスク:KKC5184/85(2CD) 好評発売中】
 

KKC 5357
(SACD HYBRID)
\2667+税
※輸入盤発売済
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
ヤンネ・メルタネン(P)
イェヴレ交響楽団
ハンヌ・コイヴラ(指)
 フィンランドのピアニスト、メルタネンによるピアノ協奏曲屈指の名作グリーグとシューマン豊かな感性と溢れる詩情で描き出す!

 録音:2012 年6 月11-15 日イェブレ・コンサート・ホール/[ALBA] ABCD 356、61’10、輸入盤・日本語解説付

 「Alba Records」の数々の録音で瑞々しい抒情のショパンを聴かせ、着実にファンを獲得してきたピアニスト、フィンランドのヤンネ・メルタネン[1967-]が、グリーグとシューマンの協奏曲を録音しました。共演したイェヴレ交響楽団は、2012 年に創設100 年を迎えたスウェーデン最古のオーケストラのひとつ。ショパンの協奏曲(ABCD247)など、さまざまな機会にメルタネンと共演を重ねるハンヌ・コイヴラが指揮しています。
 イギリスの音楽評論家ブライス・モリソン氏は「彼がグリーグとシューマンの音楽に見出したコントラストは実に鮮やかだ。よく知っているはずのページの数々が、スリリングなくらい「未知」の音楽に響く」と絶賛。繊細さと大胆さを併せ持つメルタネンの美点が十分に表現されたディスクです。

 2014年来日情報
 2 月22 日(土)東京芸術劇場コンサートホール
  グリーグ:ピアノ協奏曲、ブルックナー:交響曲第6 番  内藤彰(指揮)東京ニューシティ管弦楽団
 

KKC 5358
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
シベリウス:
 交響曲第2番ニ長調 Op.43
 交響曲第5番変ホ長調 Op.82
ミネソタ管弦楽団
オスモ・ヴァンスカ(指)
 音色・表現が一段と多彩となったヴァンスカのシベリウス再録音シリーズ第1弾

 録音:2011 年6 月ミネアポリス、オーケストラ・ホール/[BIS] BIS SA 1986、78’04、輸入盤・日本語解説付

 かつてラハティ交響楽団と記念碑的なシベリウスの交響曲全集を完成させたヴァンスカが、再録をスタートさせました。今回は手兵ミネソタ管弦楽団を率いての挑戦となります。同オーケストラとはベートーヴェンやシベリウスの名演を繰り広げており、さらに旧録音から約20 年を経て、ヴァンスカの円熟ぶりとさらなる深さを堪能できます。
 録音も素晴らしく弦楽器と金管楽器のバランスが良く、それを見事に捉えた優秀録音です。
 

KKC 5359
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
シベリウス:
 交響曲第1番ホ短調 Op.39
 交響曲第4番イ短調 Op.63
ミネソタ管弦楽団
オスモ・ヴァンスカ(指)
 ゴージャスな響きと痛快なスピード感、ヴァンスカの新シベリウス交響曲第2弾

 録音:2012 年5 月、6 月ミネアポリス、オーケストラ・ホール/[BIS] BIS SA 1996、74’10、輸入盤・日本語解説付

 第1 集(第2 番&第5 番 KKC5358)に続くヴァンスカの新シベリウス交響曲シリーズ第2 弾は、第1 番&第4 番。約20 年を経ての再録音ですが、SACD の高音質もあいまってヴァンスカの円熟ぶりに驚かされます。ミネソタ管の技術の高さとゴージャスな響きで、ラハティ響との旧録音とは別の作品のように聴こえます。ことに第1 番のスピード感と迫力はカッコ良く痛快の極み。そして第4 番は、濃厚な民族色が表現された作品で、ヴァンスカは旧盤のクールな演奏と様変わりした深い感情移入を見せています。21 世紀のシベリウス交響曲像の出現と言えるでしょう。




<映像>


C MAJOR(映像)



71 4604
(Blu-ray)
\5400→\4990
ミヒャエル・ハネケ演出
 モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」

 +ボーナス
  イアン・ホーレンダーとミヒャエル・ハネケの対談
アネット・フリッチュ(S フィオルディリージ)
パオラ・ガルディーナ(Ms ドラベッラ)
フアン・フランシスコ・ガテル(T フェランド)
アンドレアス・ヴォルフ(Br グリエルモ)
シャシュティン・アヴェモ(S デスピーナ)
ウィリアム・シメル(Br ドン・アルフォンソ)
シルヴァン・カンブルラン(指)
マドリード・レアル劇場管弦楽団
合唱団
 (マドリード交響楽団,
  インテルメッツォ合唱団)
71 4508
(2DVD)
\4800→\4390
 現代欧州映画界を代表する名映画監督、ハネケ演出の「コジ・ファン・トゥッテ」優秀な若手歌手多数。指揮はカンブルラン!

 ミヒャエル・ハネケ(演出)、クリストフ・カンター(装置)、モイデレ・ビッケル(衣装)、ウルス・シェーネバウム(照明)
 収録:2013 年3 月、マドリード
 (Blu-ray)リージョン・コード:オール、HD 16:9、216分(202分+14分)、DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0、字幕:伊英独仏西中韓
 (2DVD)リージョン・コード:オール、NTSC 16:9、216分(202分+14分)、DTS 5.1 / PCM Stereo、字幕:伊英独仏西中韓

 「ピアニスト」、「隠された記憶」、「白いリボン」、「愛 アムール」などで高名なオーストリアの映画監督、ミヒャエル・ハネケがモーツァルトの傑作「コジ・ファン・トゥッテ」の演出を手掛けました!2013 年3 月、マドリード・レアル劇場でのライヴで、モネ劇場との共同制作です。
 ハネケは、舞台を現代の裕福なドン・アルフォンソの館でのパーティに設定、若者たちは現代の衣装、しかしアルフォンソなどはモーツァルトの時代の貴族のいでたち。舞台下手側には18 世紀フランスの画家、アントワーヌ・ワトー風の巨大な書きかけの絵が飾られ、そしてデスピーナの真っ白な衣装はワトーのいつかの絵画に登場するジルという道化師のもの。こうしてハネケはモーツァルトの時代(ロココ)と現代を入り混ぜて、彼らしい手法で男女の愛を描いています。細かいことは抜きにしても美しい舞台ですので、深く読まずとも十分楽しめます。
 歌手は優秀な若手多数。フィオルディリージのアネット・フリッチュは、1986 年、ドイツ、ライプツィヒ生まれのまだ若いソプラノ。十代の頃から逸材として名を馳せ、20 歳からライプツィヒ歌劇場で活動。2009 年からデュッセルドルフ/デュイスブルクのライン・ドイツオペラに所属して様々な役を歌っているほか、2013 年秋には、ルネ・ヤーコプスが各地で指揮したモーツァルト「フィガロの結婚」でケルビーノを歌っています。しかも美女。ドラベッラのパオラ・ガルディーナは、1976 年、イタリア、ロヴィゴ生まれのメッゾソプラノ。2000 年代から活動していますが、ここ数年で実力をつけ、ことにモーツァルトのメッゾソプラノとして人気が上がっています。
 ショートカットのクールビューティ。2014 年4 月にはスカラ座でのベルリオーズ「トロイアの人々」でエネの息子アスカーニュを歌う予定。フェランドのフアン・フランシスコ・ガテルは、1978 年、アルゼンチン、ラ・プラタ生まれのテノール。デビューして数年で人気が上がり、ことにロッシーニのテノールとして高く評価されています。2011 年にはペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルで「絹のはしご」と演奏会形式の「セビリアの理髪師」に出演、後者ではアルベルト・ゼッダの指揮で伯爵のアリアを歌い大喝采をもらいました。ラテンの気さくなお兄ちゃん風。グリエルモのアンドレアス・ヴォルフは、ドイツ、クヴェードリンブルク生まれのバス=バリトン。2007 年にオペラデビューするとすぐにバロックから古典派のオペラ、声楽作品で引っ張りだこのバリトンになりました。
 愛嬌のある顔立ちで、グリエルモは当り役で各地で歌い演じています。デスピーナのシャシュティン・アヴェモはもうすっかり人気ソプラノでしょう。1973 年、スウェーデン生まれ。バロック音楽も得意としていますが、なにせベルク「ルル」のタイトルロールで大絶賛された人だけに、歌に演技に猛烈な存在感を放っています。なおこの演出でのデスピーナは小間使いという役回りではありません。
 唯一のベテラン、1952 年生まれの英国のバス=バリトン、ウィリアム・シメルがドン・アルフォンソ。かつてムーティがドン・ジョヴァンニに選んだシメル、さすがの気品で、この難しい設定の舞台の核になっています。
 指揮は日本でもおなじみのシルヴァン・カンブルラン。ハネケの演出にそった微妙な感情の入り混じる音楽を繰り広げています。
 21 世紀になってますます人気が高まる「コジ・ファン・トゥッテ」、既に様々な舞台の映像がありますが、名映画監督ハネケの演出が映像で見られるのは大いに興味深いものです。














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