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第74号
マイナー・レーベル歴史的録音新譜(2)
2013.12.17〜2014.2.14


ICA CLASSICS



ICAC-5121
(CD)
\2000→\1890
レオン・フライシャー
 1-3.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15/
 4-6.モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K414
レオン・フライシャー(ピアノ)/
ケルン放送交響楽団(現ケルンWDR交響楽団)/
アンドレ・クリュイタンス(指揮…1-3)/
ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(指揮…4-6)
録音 1960年3月7日…1-3, 1957年3月25.29日…4-6 ケルン放送 第1スタジオ MONO ※初CD化
 レオン・フライシャー(1928-)はアメリカ生まれのピアニスト・指揮者です。彼はサンフランシスコに生まれ、4歳でピアノを始め、8歳でデビュー。アルトゥール・シュナーベルからも教えを受けその才能を飛躍的に伸ばしていきます。
 彼の名を一躍高めたのは16歳の時。ピエール・モントゥーが振るニューヨーク・フィルハーモニーとの共演でした。数多くのオーケストラと共演し、またカーネギー・ホールでリサイタルを行うなど華々しい活動を始めます。1950年から1958年にはヨーロッパに住み、1952年にはエリザベート王妃コンクールで「歴代初のアメリカ人」として優勝。数多くのコンサートや録音を行います。しかし、1965年に彼を襲った突然の病魔(局所性ジストニア)・・・右手の2本の指が動かなくなってしまった彼は、様々な治療を試みるも結局は引退を決意。その後40年近くは指揮者、指導者、そして「左手のピアニスト」として音楽の道を究めていきます。
 しかし、最近の治療法の進歩のおかげで、彼はまた右手の自由を取り戻し、2004年には再び「両手のピアニスト」としての録音をリリース。その不屈の魂が高く評価されたことを知る人も多いでしょう。
 この初CD化の録音は、彼のキャリアの絶頂期である1957年と1960年のもの。堂々たるベートーヴェン、そして愛らしいモーツァルト。ベートーヴェンではバックを務めるクリュイタンスの熱い演奏にも注目です。
 


ICAC-5123
(CD)
\2000→\1890
エフゲニー・スヴェトラーノフ
 1-4.ブラームス(1833-1897):交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90/
 5-7.ドビュッシー(1862-1916):3つの交響的スケッチ「海」/
《ボーナス・トラック》
 8.ショーソン(1855-1899):愛と海の詩 Op.19より「愛の死」
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)…8/
ロンドン交響楽団/
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音 1975年4月17日 ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホール STEREO ※初CD化
 ロシアを代表する「爆演」指揮者スヴェトラーノフ。とは言え、彼の重要なレパートリーの一つがドビュッシー。とりわけ「海」はいくつかの録音が存在し、そのどれもが興味深いものであることは間違いありません。どの時期にも共通して囁かれているのが、「スヴェトラーノフの海はフランス風ではなく、ロシア風である」というもの。
 確かにこの1975年の演奏からもフランス風の繊細さよりも、力強さが感じられ、とりわけ第3部の「風と海の対話」ではどっしりとした低弦と錚々たる金管、そして最後のティンパニの乱打などからは、全くフランスの香りなどは感じられません。
 これがスヴェトラーノフ。ブラームスは比較的穏健な第3番が選ばれていますが、こちらも強力にぐいぐい押す演奏であり、どこもかしこも緊張感に溢れています。ボーナスとして収録された、ジャネット・ベイカーが歌うショーソンの洗練された美しさは口直しとでも表現しましょうか…。比較的良好なステレオ録音も嬉しいところです。

IDIS


ロカテッリ:合奏協奏曲集、ヴィヴァルディ:『ラ・ストラヴァガンツァ』より アーヨ、イ・ムジチ合奏団
IDIS 6675
\1800→\1690
アーヨ率いるイ・ムジチ合奏団
 ロカテッリ:
  合奏協奏曲ヘ短調作品1-8、合奏協奏曲ハ短調作品1-11、
  合奏協奏曲ト短調作品1-12
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」より
   変ロ長調作品4-1、ホ短調作品4-2、ト長調作品4-3
イ・ムジチ合奏団
フェリックス・アーヨ(Vn)
アンナ・マリア・コトーニ(Vn)
ワルター・ ガロッツィ(Vn)
ブルーノ・ジュランナ(Va)
エンゾ・アルトベッリ(Vc)
 イ・ムジチによる愉悦感あふれる名演、ヴィヴァルディ&ロカテッリ

 録音:1959 年(ロカテッリ)1963 年(ヴィヴァルディ) スタジオ・レコーディング/リマスタリング:2013 年11 月Philip & Cyril Studio

 フィリックス・アーヨ率いるイ・ムジチ合奏団。イ・ムジチは、彼らの代名詞となっている「四季」のように、イタリア・バロック音楽を中心に数々の名録音を残してきました。
 このアルバムは、彼らの得意とするヴィヴァルディ、ロカテッリのヴァイオリン協奏曲を、フィリックス・アーヨが独奏を担当して演奏しています。
 ロカテッリは、バロック時代、作曲家としてはもちろんヴァイオリニストとしても活躍していました。そんな彼が作曲したコンチェルト・グロッソには、弦楽器の変幻自在な魅力が詰まっています。イ・ムジチとアーヨの妙技が冴え渡る名演となっています。
 そしてヴィヴァルディの傑作のひとつヴァイオリン協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」。ソロ・ヴァイオリンに高度な技巧が必要とされ、アーヨの完成度の高い演奏と、緻密なアンサンブルで聴かせます。
 

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番『大公』、シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番 トリエステ三重奏団
IDIS 6678
\1800→\1690
トリエステ三重奏団
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲 第7番 作品97「大公」
 シューベルト:
  ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 作品99 D.898
トリエステ三重奏団
レナート・ザネットヴィチ(Vn)
リベロ・ラナ(Vc)
ダリオ・デ・ローザ(P)
 伝説のトリオ、トリエステ三重奏団の名演「大公」

 録音:1959 年9 月23 日ケルン(ベートーヴェン)、1958 年3 月12 日ケルン(シューベルト)、ラジオ・レコーディング/リマスタリング:2013 年11 月Philip & Cyril Studio

 イタリアの伝説的常設トリオ、トリエステ三重奏団。故郷の町、アドリア海を望むイタリア北東部のトリエステの名を冠したピアノ三重奏団を1933 年に結成。初期メンバーはヴァイオリンのレナート・ザネットヴィチ、ピアノのダリオ・デ・ローザ、チェロのリベロ・ラナで、当時3 人は12 歳の若さでありました。チェロのリベロ・ラナは1962 年に30 年間の活動に終止符を打ち、その後アメデオ・バルドヴィーノが加入しました。1995 年にシエナで最後のコンサートを行うまで、彼らは世界中でコンサートを行い、ドイツ・グラモフォンに名録音を残し、イタリアだけではなく、世界的なトリオとして世界中の音楽ファンに愛されていました。その後故郷トリエステで音楽学校、国際室内楽コンクールを設立し後進の指導に力を注ぎ、1998 年5 月にアメデオ・バルドヴィーノが、2013 年4 月16 日にダリオ・デ・ローザがこの世を去りました。
 このアルバム、そんな彼らに敬意を表しリマスタリングされ発売されます。1958 & 59 年の録音でまだリベロ・ラナが演奏していたので、初期メンバーでの録音。曲目は名演・名盤として誉れ高いベートーヴェンの「大公」とシューベルトの第1 番。常設トリオならではのバランスの取れたアンサンブルと、豊かな音楽性で聴かせてくれます。
 


IDIS 6684
\1800→\1690
クナッパーツブッシュ
 (1)モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K622
 (2)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)
(1)ヴォルフガング・シュレーダー(Cl)
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ヘッセン放送交響楽団
 クナのモーツァルトのクラリネット協奏曲、デジタルリマスターされ音質向上

 録音:(1)1962年1月6日ライヴ (2)1962年3月20日ライヴ/71’10

 ハンス・クナッパーツブッシュが指揮した演奏会から、モーツァルトのクラリネット協奏曲とベートーヴェンの交響曲第5 番を収録。
 この録音は、これまで出ていた盤では音質上で問題がありましたが、この度慎重にデジタルリマスターされ、真の演奏 を聴くことができるようになったとのことです。

キング・インターナショナル

「ギュンター・ヴァント&ミュンヘン・フィルの芸術」
 新マスタリングによるSACD シングルレイヤー全5 タイトル、ハイドンの交響曲第76 番を初SACD 化!
ディスクは海外プレス、日本語オビ&解説つき美麗紙製デジパックの愛蔵版仕様!初回完全限定生産
 2014 年10 月に創立10 周年を迎える独Profil が、レーベルの看板シリーズとして力を注いできた「ギュンター・ヴァント・エディション」より、ミュンヘン・フィルとのブルックナーの交響曲5 タイトルを、新マスタリング・SACD シングレイヤー仕様で、装いもあらたにリリース致します。
 すべてホルガー・ジードラーによる2013 年の最新リマスタリング。ブルックナーの交響曲第9 番には、1999 年6 月にブルックナーの第6 交響曲と同日に演奏されたハイドンの交響曲第76 番をカップリング。世界初SACD 化。
 このたびは記念リリースにふさわしく、海外にてプレスしたディスクを直輸入、国内で日本語オビと解説を製作し、美麗紙製デジパック・パッケージに収めた愛蔵版仕様となっております。初回各500 セット完全限定生産品となります。
 ※ これらのディスクはSACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。


KKC 4014
(SACD シングルレイヤー)
\4200→\3790
ブルックナー:
 交響曲第4番変ホ長調 WAB.104《ロマンティック》
  (1878-80年原典版)
ギュンター・ヴァント(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 レコーディング:2001 年9 月13、14&15 日/ミュンヘン、ガスタイクにおけるライヴ
 リマスタリング:2013 年/ドルマーゲン、THS Studio
 リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー
 日本語オビ&解説付、ステレオ
 

KKC 4015
(SACD シングルレイヤー)
\4200→\3790
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB. 105(1875-78年原典版) ギュンター・ヴァント(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 レコーディング:1995 年11 月29 日 & 12 月1 日/ミュンヘン、ガスタイクにおけるライヴ
 リマスタリング:2013 年/ドルマーゲン、THS Studio
 リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー
 日本語オビ&解説付、ステレオ
 

KKC 4016
(SACD シングルレイヤー)
\4200→\3790
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 WAB.106(原典版) ギュンター・ヴァント(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 レコーディング:1999 年6 月24 日/ミュンヘン、ガスタイクにおけるライヴ
 リマスタリング:2013 年/ドルマーゲン、THS Studio
 リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー
 日本語オビ&解説付、ステレオ
 

KKC 4017
(SACD シングルレイヤー)
\4200→\3790
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108
 (1884-90年,ハース版)
ギュンター・ヴァント(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 レコーディング:2000 年9 月15 日/ミュンヘン、ガスタイクにおけるライヴ
 リマスタリング:2013 年/ドルマーゲン、THS Studio
 リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー
 日本語オビ&解説付、ステレオ
 

KKC 4018
(SACD シングルレイヤー)
\4200→\3790
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB.109(原典版)
ハイドン:交響曲第76番変ホ長調 Hob. I:76
ギュンター・ヴァント(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 レコーディング:1998 年4 月21 日(ブルックナー)、1999 年6 月24 日(ハイドン)/ミュンヘン、ガスタイクにおけるライヴ
 リマスタリング:2013 年/ドルマーゲン、THS Studio
 リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー
 日本語オビ&解説付、ステレオ

キング・インターナショナル


NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ第4 弾


 NHK が収録した世界的な大ピアニストたちの来日公演シリーズ、いずれも高い評価を頂いておりますが、今回はNHK 交響楽団との共演を中心としたラインナップ。
 注目はウィルヘルム・ケンプが1965年に来日した際のモーツァルトの「ピアノ協奏曲第24番」。鮮明なステレオ録音で、しかもライヴ。最盛期ケンプの脂ののりきった至芸を堪能できます。
 また「元祖超絶技巧」シフラの初来日時の衝撃演奏、オトナの芸風で人気のボレット最後の輝きなど、演奏も素晴らしいうえ歴史的価値も高く、絶対に持っていたくなるラインナップばかり。
 来日時のインタビューも含む解説書も充実。ご期待下さい。

KKC 2085
\2400
ケンプ、65 年のモーツァルト、67年の「皇帝」
 (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
 (2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」Op.73
ウィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
(1)アレクサンダー・ルンプフ
(2)外山雄三(指)
NHK 交響楽団
 
 

 何とステレオ。ケンプ1965 年のモーツァルト、驚異的名演が日の目をみた

 (1) 1965年6月8日/東京文化会館(ライヴ) (2)1967年11月3日/東京文化会館(ライヴ)/ADD、STEREO

 ウィルヘルム・ケンプ3 度目の1965 年の来日公演で、アレクサンダー・ルンプフ指揮NHK 交響楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第24 番を演奏しました。それが当時のNHK ラジオ番組「立体音楽堂」用にステレオ収録された音源が残されていました。これがケンプの息遣いまで生々しく伝わってくるような鮮明さ。緊迫感と激しさに満ちた短調のモーツァルトの世界を描くケンプの音色が見事の一言に尽きる至芸。技術、音楽性ともに当時絶頂にあったケンプの神業を真に味わえます。1967 年、4 度目の来日の際に、外山雄三指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏を行ないましたが、「皇帝」の音源が残っていました。これも堂々とした名演で、全曲を一気に聴かせてしまう魔力に満ちています。



 

KKC 2086
\2400
最晩年のボレットのラフマニノフ
 (1)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
 (2)ショパン:ノクターン第5番嬰ヘ長調Op.15の2
ホルヘ・ボレット(ピアノ)
デーヴィッド・アサートン指揮
NHK 交響楽団
 最晩年のボレットがNHK 交響楽団を圧倒したラフマニノフ

 録音:1988 年11 月9 日/ NHK ホール(ライヴ)/DDD、STEREO

 超絶技巧に裏付けられた大柄な演奏、コクのある音色と表現でオトナのピアノ芸術を味あわせてくれた名人ホルヘ・ボレット。彼が体調不良で演奏活動から離れる直前、最後の輝きを放つ貴重な音源がNHK に所蔵されていました。ボレットによる同曲録音には、イヴァン・フィッシャー&LSO のセッション録音、1969 年のインディアナ大学管弦楽団とのライヴが存在しますが、このN 響との演奏は音の良さとライヴならではの高潮感がどちらにも優るとも劣らぬ水準。悠然たるテンポ、味わい深い響の落着いた演奏でこの大作を制服。圧倒的存在感を示しています。



 

KKC 2087
\2400
シフラ初来日時の貴重な記録
 ショパン:
  幻想曲ヘ短調Op.49/スケルツォ第2番変ロ短調Op.31/
  華麗な大ワルツOp.18/華麗なワルツOp.34の3/
  バラード第4番Op.52/ポロネーズ第6番「英雄」Op.53
 リスト:
  スペイン狂詩曲/愛の夢第3番/ポロネーズ第2番/
  ハンガリー狂詩曲第6番/半音階的大ギャロップ
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
 人間業を超えた超絶技巧。シフラ初来日時の貴重な記録

 録音:1964 年4 月23 日/東京文化会館(ライヴ)/ADD、MONO

 元祖超絶技巧系ピアニスト、ジョルジュ・シフラ。その曲芸まがいの技巧誇示とアクの強い演奏で、当時賛否両論を巻き起こしましたが、今日の目からみても技術は驚異的で、得難い魅力に満ちた演奏家だったと申せましょう。彼が初来日したのは1964 年で、その際に東京文化会館で行なったリサイタルをNHK が収録していました。彼としては意外に珍しいショパン名作集と、得意のリスト作品から成りますが、いずれも驚くべきオーラに満ちた世界を創り上げています。そのなかでも「ハンガリー狂詩曲第6 番」と「半音階的大ギャロップ」は人間業とは思えぬ凄さで、これほどまでに興奮させられるピアノ芸術は稀と申せましょう。



 

KKC 2088/89
(2CD)
\2400
アニー・フィッシャーの協奏曲
 CD1
  (1)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
  (2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
 CD2
  (3)モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
アニー・フィッシャー(ピアノ)
クリストフ・ペリック(指)(1)
ミルディアス・カリーディス(指)(2)
フェルディナント・ライトナー(指)(3)
NHK 交響楽団
 祝生誕百年、アニー・フィッシャーの協奏曲

 (1)1985年10月18日/NHKホール(ライヴ)、(2)1987年10月16日/NHKホール(ライヴ)、(3)1983年6月22日/NHKホール(ライヴ)/DDD、STEREO

 今年2014 年に生誕百年を迎えるハンガリー出身の名女流アニー・フィッシャー。彼女は1980 年以来、亡くなる前年の1994 年まで数回日本を訪れています。ここではNHK 交響楽団と共演した協奏曲4 篇を初リリース。いずれも70 歳頃の演奏ですが、エネルギーと気迫に満ちた演奏ぶりに感動させられます。クレンペラーとの名盤で知られるシューマン、フリッチャイとの名盤で知られるベートーヴェンの第3 番も違いを味わえます。かのリヒテルも尊敬したというアニー・フィッシャーの芸術を存分に味わえます。




MELODIYA



MELCD 1002108
\2100→\1890
若き日のアシュケナージのショパン・エチュード!
 ショパン:練習曲集 Op.10&Op.25
  12の練習曲 Op.10
  12の練習曲 Op.25
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
  20代前半の若かりし日の ウラディーミル・アシュケナージが、エリザベート王妃国際音楽コンクール優勝後の1959年と1960年にレコーディングを行ったショパンの「練習曲集」。
 モスクワ音楽院在学中にピアニストとしての名声を確立したアシュケナージのロシア時代のショパン。アシュケナージが弾くショパンの中でも屈指の名演、名盤との誉れ高い1959年&1960年の「練習曲集」がメロディアから堂々の復活です!

 1959年&1960年の録音。
 


MELCD 1002119
(2CD)
\4200→\3390
ムラヴィンスキーのサルマノフ全集が復刻リリース!
サルマノフ:交響曲全集

 交響曲第1番ニ短調(1957年3月30日録音)
 交響曲第2番ト長調(1960年9月30日録音)
 交響曲第3番イ短調(1964年5月24日)
 交響曲第4番ロ短調(1977年1月28日録音)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
 
 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによる旧ソ連の作品の代表的録音の1つ、ワディム・サルマノフ(1912−1978)の交響曲全集!
 主にレニングラードで活躍したサルマノフの4つの交響曲は、全てムラヴィンスキーによって初演が行われており、このメロディア盤に収録れている演奏も、第1番を除く3曲が初演時のライヴ録音。
 ちなみに第1番はムラヴィンスキーに、第4番は初演者(ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル)に献呈されている。
 
MELCD 1002098
\2100
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集
 協奏曲ト短調 RV.496/協奏曲ハ長調 RV.475/
 協奏曲イ短調 RV.500/協奏曲ヘ長調 RV.486/
 協奏曲ホ短調 RV.484
ワレーリー・ポポフ(ファゴット)
ワレーリー・ポリャンスキー(指揮)
ミンスク室内管弦楽団
 ロシア・ファゴットのレジェンド、ポポフのヴィヴァルディ!

 1962年から1988年までの22年間にわたりロシア国立交響楽団で活躍し、数多くの作曲家たちから作品の献呈を受けてきた旧ソ連、ロシアにおけるダブルリードのレジェンド、ワレーリー・ポポフ。
 ヴィヴァルディの5つの協奏曲集は、1989年にベラルーシ、ポラツクで行われた音楽祭でのミンスク室内管との共演による録音。旧ソ連、ロシアのダブルリード界の先駆者として一時代を築いた名手の妙技を存分に。

 1989年3月6日の録音、聖ソフィア大聖堂(デジタル)。
 


MELCD 1002099
\2100→\1890
木管楽器のためのロシアの室内楽作品集Vol.1
 ルビンシテイン:ピアノ五重奏曲ヘ長調 Op.55
 リムスキー=コルサコフ:ピアノ五重奏曲変ロ長調*
ワレンチン・ズヴェレフ(フルート)
ウラディーミル・ソコロフ(クラリネット)
アナトーリ・デミン(ホルン)
セルゲイ・クラサヴィン(ファゴット)
アレクセイ・ナセトキン(ピアノ)
アレクサンドル・コルネイエフ(フルート)*
ウラディーミル・ズヴェレフ(クラリネット)*
ボリス・アファナシエフ(ホルン)*
ウラディーミル・ヴラセンコ(ファゴット)*
アレクサンドル・バフチエフ(ピアノ)*
 圧巻!ロシアを代表する管楽器の猛者たちの共演!

 メロディアから"木管楽器"のためのロシアの室内楽作品集がスタート。第1集は、ルビンシテインとリムスキー=コルサコフの「ピアノ五重奏曲集」!
 19世紀ロシアの「ピアノ五重奏曲」の傑作2作品では、プラハの春国際音楽コンクールの覇者ワレンチン・ズヴェレフや、ソヴィエト国立響の首席を務めたウラディーミル・ソコロフ、アナトーリ・デミン(デョーミン)、モスクワ放送響の元首席ホルンのボリス・アファナシエフなど、旧ソ連時代を代表する管楽器の猛者たちがひしめき合う!旧ソ連、ロシアの管楽器の醍醐味ここにあり。

 1977年&1965年*の録音。
 


MELCD 1002102
(2CD)
\4200→\3390
ルビンシテイン:歌劇《悪魔》 アレクサンドル・ポリャコフ(バス・バリトン)
ニーナ・レベデワ(ソプラノ)
エフゲニー・ウラジミロフ(バス)
アレクセイ・ウスマノフ(テノール)
ニーナ・グリゴリエワ(アルト)
ニーナ・デルビナ(メゾ・ソプラノ)
ユーリー・エルニコフ(テノール)
ボリス・モロゾフ(バス)
ボリス・ハイキン(指揮)
モスクワ放送交響楽団&合唱団
 サンクトペテルブルク音楽院の創設者であり、ロシアン・ピアノ・スクールの始祖、アントン・ルビンシテイン(1829−1894)の歌劇「悪魔(デーモン)」。
 ミハイル・レールモントフの叙事詩を題材として1871年に完成したルビンシテインのオペラの貴重な録音。ハイキンの指揮、ボリショイのソリストたちが起用された1974年の録音は今回が初CD化。

 1974年の録音。
 


MELCD 1002120
(3CD/特別価格)
\4500→\3990
プロコフィエフ:歌劇《セミョーン・カトコ》 Op.81 ニコライ・グレス(テノール)
タマーラ・ヤンコ(メゾ・ソプラノ)
タマーラ・アンティポーワ(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・パンチェヒン(バス)
アントニーナ・クレシュチョワ(メゾ・ソプラノ)
リュドミラ・ゲロワニ(ソプラノ)
ミハイル・ジューコフ(指揮)
ソヴィエト全人民ラジオ・オペラ交響楽団&合唱団、他
 ヴァレンティン・カターエフの「私は勤労人民の息子」を原作とするプロコフィエフのオペラ「セミョーン・カトコ」。1940年6月23日の初演を振ったミハイル・ジューコフの指揮による貴重な録音としても有名。
 2003年にシャンドス・ヒストリカルから復刻された際には大きな反響を呼んだ。

 1960年の録音。

MEMBRAN


600132
(10CD)
\2000
音楽の中のシェークスピア
Disc. 1
 ベルリオーズ:ベアトリスとベネディクト序曲、リア王序曲
  アレクサンダー・ギブソン指揮、
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1995年録音
 ニコライ:オベロン序曲、ウィンザーの陽気な女房たち序曲
  ルドルフ・ケンぺ指揮、
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1958年録音
 シベリウス:劇音楽「テンペスト」
  エイドリアン・ボールト指揮、
  ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1956年録音
Disc. 2
  チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」/
  プロコフィエフ:ロミオとジュリエット
   ユーリ・シモノフ指揮、
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1996年録音
Disc. 3
  メンデルスゾーン:真夏の夜の夢Op.21、Op.61
   フェレンツ・フリッチャイ指揮、
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、他 1950年録音
Disc. 4
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番Op.18-1
    ゲヴァントハウス四重奏団 2003年録音
  ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番Op.31-2「テンペスト」
    クララ・ハスキル(pf) 1955年録音
Disc. 5
 ベルリオーズ:ロミオとジュリエットより
  アンドレ・クリュイタス指揮、パリ国立歌劇場管弦楽団 1957年録音
 リスト:交響詩第10番「ハムレット」
  マルティン・ハーゼルベック指揮、ウィーン・アカデミー管弦楽団 2011年録音
Disc. 6、Disc. 7
  ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」
   ティート・ゴッビ(Br)
   エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sop)フェードラ・バルビエリ(MSop)
   ナン・メリマン(MSop)ローランド・パネライ(Br)アンナ・モッフォ(Sop)
   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団、他 1956年録音
Disc. 8、Disc. 9
  ヴェルディ:歌劇「マクベス」
   レナード・ウォーレン(Br)レオニー・リザネク(Sop)
   ジェローム・ハインズ(Bs)カルロ・ベルゴンツィ(Ten)
   エーリヒ・ラインスドルフ指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、他 1959年録音
Disc. 10
 パーセル:
  歌劇「妖精の女王」より
   「私たちは聖トマスを敬う」による前奏曲祝婚歌、
   もし音楽が恋の糧なら、シシリーの略奪者ね
  歌劇「妖精の女王」より「聴け いかに万物が」
 トマス・モーリー:若者と恋人、おお わが愛しの人よ
 ジョン・ウィルソン:持って行けその唇を
 ロバート・ジョンソン:蜂が蜜吸うところで、五尋の深みに
 不詳:Sing, willow, willow, willow、Peg-a-Ramsay、Caleno custure me、Greensleves
  アルフレッド・デラー(C-T)アウグスト・ヴェンツィンガー(Vln)
  デズモンド・デュプレ(Gitarre、Laute)ウォルター・バーグマン(Vc)、他
 ウォルトン:弦楽のための2つの小品
  ウィリアム・ウォルトン指揮、フィルハーモニア弦楽合奏団 
   1945年録音
 


600135
(10CD)
\2000→\1790
ベートーヴェン:交響曲全集 60年クレンペラー
ブラームス:交響曲全集 75年ケンペ


Disc. 1〜Disc. 6
 ベートーヴェン:
  「エグモント」序曲Op.84、「コリオラン」序曲Op.62、
  「プロメテウスの創造物」序曲Op.43、
  交響曲全曲
   1960年モノラル録音 ライヴ
ヴィルマ・リップ(Sop)
ウルズラ・ベーゼ(Alt)
フリッツ・ヴンダーリヒ(Ten)
フランツ・クラス(Bs)
オットー・クレンペラー指揮、
フィルハーモニア管弦楽団、他
Disc. 7〜Disc. 10
  ブラームス:
   交響曲全曲、ハイドンの主題による変奏曲Op.56A
    1975年ステレオ録音
ルドルフ・ケンぺ指揮、
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 

NEWTON CLASSICS


8802103
\2000→\1890
ナタリー・シュトゥッツマン
 ブラームス:合唱曲集

  1.運命の歌 Op.54/2.アルト・ラプソディ Op.53/3.悲歌 Op.82/
  4.運命の女神の歌/5-11.マリアの歌 Op.22
   <天使のあいさつ/マリアの教会参り/マリアの巡礼/狩人/
    マリアを呼ぶ声/マグダレーナ/マリアをたたえて>
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)…2/
バイエルン放送交響楽団&合唱団/
ミヒャエル・グレーサー(合唱指揮)/
コリン・ディヴィス(指揮)
録音 1992年3月30日-4月4日, 1992年2月22-23日…5-11 BMG Music 原盤
 ブラームス(1833-1897)の合唱作品は、その音楽だけでなく、選ばれた詩が格調高いことでも知られています。代表作である「ドイツ・レクイエム」も、彼自身が入念に選択したテキストが用いられていますが、その他の合唱作品においてもその姿勢は変わることなく、聞き手は、音と言葉が見事に融合した深い世界に浸ることができるのです。
 どの作品も素晴らしいのですが、まずは名アルト、シュトゥッツマンをソリストに配した「アルト・ラプソディ」を聴いてみてください。本来は「ゲーテの「冬のハルツの旅」からの断章」というタイトルでしたが、あまりにもアルトの歌唱に重点が置かれているために、現在ではこのタイトルが使われることはほとんどありません。当時のブラームスの失恋の悲しい思いが反映されているとのことですが、もっともっと芸術性の高い音楽になっています。ドイツの古い民謡が用いられた「マリアの歌」の素朴な美しさも感動的です。
 
8802118
\2000
アントニオ・カルダーラ:チェロ・ソナタ集
 1-4.ソナタ 第10番 ホ短調/5-8.ソナタ 第7番ハ短調/
 9-12.ソナタ 第5番 ヘ長調/13-16.ソナタ 第11番 ト短調/
 17-20.ソナタ 第14番 イ短調/21-24.ソナタ 第16番 ト長調
マルコ・ダラス(チェロ)/
マニュエル・トマディン(チェンバロ,オルガン)/
シモーネ・オーリ(オルガン)/
ピエトロ・プロッサー(アーキリュート)/
パオロ・モネッティ(ヴァイオリン)/
マウロ・ツァヴァーニョ(ヴァイオリン)
録音 2007年5月19-23日 イタリア,トレヴィソ ヴィッラ・サ・ツェノービオ, サラ・デル・バッラトイオ Rivoalto 原盤
 ヴェネツィアの代々ヴァイオリニストを輩出した家庭に生まれたカルダーラ(1670-1736)。彼が音楽の道に進むのは生まれた時から決定付けられていたことは間違いありません。聖マルコ大寺院の聖歌隊員となり、いくつかの楽器の演奏法を習得した後、スペインからローマ、そしてウィーンの宮廷に仕え、数多くの歌劇やミサ曲を書き残しました。このアルバムではそんなカルダーラの珍しい器楽作品、チェロ・ソナタをお聞きいただけます。チェロの落ち着いた響きと、それを彩る楽器の音色は輝かしく、また美しいものであり、親密な空気を丁寧に映し出しているものです。
 

8802124
(3CD)
\3000→\2690
ペルゴレージ:器楽作品とミサ曲
<CD1.器楽曲集>
 1-3.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 変ロ長調/
 4.オルガンのためのアレグロ ヘ長調/
 5.オルガンのためのアレグロ ト長調/
 6.ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調/
 7.2台のヴァイオリンとチェロ、ハープシコードのためのトリオソナタ 変ロ長調/
 8.2台のヴァイオリンとチェロ、ハープシコードのためのトリオソナタ ロ短調/
 9.2台のヴァイオリンとチェロ、ハープシコードのためのトリオソナタ ハ長調/
 10-13.チェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調/
<CD2.ラ・コンタディーナ(2つのインテルメッツォ…J.ハッセによる)>
 1-3.インテルメッツォ 第1番/
 4-7.インテルメッツォ 第2番/
<CD3>
 1-7.ミサ曲 ヘ長調(1734)
<CD1>
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)/
<CD2>
イ・ソリスティ・デル・マッジォ・ムジカーレ・フィオレンティーノ/
イオランダ・メネグッツァー(ソプラノ)/
ウーゴ・トラーマ(バス)/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)/
<CD3>
イ・ソリスティ・ディ・ミラノ/
コロ・ポリフォニア/
ベイシア・レチツカ(ソプラノ)/
マリア・グラツィア・フェラッツィーニ(ソプラノ)/
マリア・ミネット(コントラルト)/
ヴェレナ・ゴール(コントラルト)/
チャールズ・ジョークエール(テノール)/
ジェームズ・ルーミス(バス)/
アンジェロ・エフリキアン(指揮)
録音 <CD1>1966年3月12-19日 ヴィッラ・リッタ/<CD2>1966年3月12-19日/ヴィッラ・リッタ/<CD3>1967年9月15-21日 ヴィッラ・リッタ
 1960年代にこんなにも優れたペルゴレージ(1710-1736)の作品集が録音されていたとは!驚くばかりのアルバムです。26歳の若さで早世したペルゴレージですが、最近はオペラやその他の作品の復興で、かなりその全貌は知られるようになりました。とはいえ、やはり彼の代表作は「スターバト・マーテル」であると認識されており、一連のミサ曲を除いた、その他の作品はまだまだ耳にする機会が少ないのが現状です。
 このエフリキアンの演奏はLPの時代から名演をされているもので、恐らくペルゴレージの真作とされている曲ばかりが収録された貴重なものです。CD化されたこともありますが、現在ではほとんど入手不可能となっていました。ファンならずとも嬉しい復刻です。
 

8802130
\2000→\1890
ジュリアン・ラクリン
 サン=サーンス&ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲

  1-3.サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61/
  4-6.ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.22
ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン)/
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/
ズービン・メータ(指揮)
録音 1991年5月11日 イスラエル テルアヴィヴ,フレデリク・マン・アウディトリウム
 ロマン派の時代を代表する2つのヴァイオリン協奏曲を、名手ジュリアン・ラクリンの演奏で。この録音当時、ラクリンは弱冠16歳。とはいえ、ヴィエニャエフスキ(1835-1880)の協奏曲は、彼が13歳の時「ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズ」でこの曲を演奏し、一躍名声を高めたといういわば十八番。瑞々しい感性と類い稀なる技巧が融合した素晴らしい演奏となっています。サン=サーンス(1835-1921)の感傷的な表現も美しく、まさに若き日の甘酸っぱい思い出のような音楽となっています。メータ&イスラエル・フィルの万全のサポートも聴きどころです。
 

8802143
(2CD)
\2600→\2390
メータ&イスラエル・フィル
 ブルックナー:交響曲 第8番&第0番

<CD1>
 1-3.交響曲 第8番 ハ短調<第1楽章/第2楽章/第3楽章>/
<CD2.>
 1.交響曲 第8番 ハ短調 第4楽章/
 2-5.交響曲 第0番 ニ短調
  <第1楽章/第2楽章/第3楽章/第4楽章>
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/
ズービン・メータ(指揮)
録音 1989年2月…第8番, 1989年7月…第0番 イスラエル テルアヴィヴ,フレデリク・マン・アウディトリウム
 発売当時、その独特な解釈で話題を呼んだメータ&イスラエル・フィルのブルックナー(1824-1896)。「0番はいいんだけど、8番がねぇ・・・」と感想を口にするのが流行ったのがとても懐かしい演奏です。あれから10年以上の年月を経て、ブルックナーを取り巻く環境も随分変化しました。今ならこの演奏、どのように聴かれるのでしょうか?まずは聴いてみてください!
 

NIMBUS



NI 7093/4
(2CD-R/特別価格)
\2700→\2490
ハノーヴァー・バンドのモーツァルト名作集
 モーツァルト:
  交響曲第41番ハ長調 K.551《ジュピター》
  ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
  セレナータ・ノットゥルナ ニ長調 K.239
  交響曲第40番ト短調 K.550
  バセット・クラリネット協奏曲イ長調 K.622
  アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525
ハノーヴァー・バンド
ロイ・グッドマン(指揮)
クリストファー・カイト(フォルテピアノ)
コリン・ローソン(バセット・クラリネット)
 ハノーヴァー朝時代の音楽(1714−1830)の演奏を目的として、1980年に結成された英国を代表するピリオド・オーケストラの1つ、ハノーヴァー・バンドのモーツァルト名作集。
 バセット・クラリネットによる「クラリネット協奏曲」や、フォルテピアノによる「ピアノ協奏曲」は、ピリオド奏法の先駆者たちが取り組んだ古楽復興の重要な1ページである。

 1989年&1990年の録音。

NORTHERN FLOWERS



NF/PMA 99111
\2200→\1990
ティシチェンコの交響曲第5番
 ティシチェンコ:
  (1)交響曲第5番Op.67(1976)
  (2)フルート、ピアノと弦楽のための協奏曲Op.54(1972)
(1)マキシム・ショスタコーヴィチ(指揮)
 モスクワ放送管弦楽団
(2)ヴァレンティン・ズヴェーレフ(フルート)
 アレクセイ・ナセドキン(ピアノ)
 エドワルド・セーロフ(指揮)
 ソヴィエト国立管弦楽団ソロイスツ
 ショスタコーヴィチの引用があるティシチェンコの交響曲第5番

 録音:(1)1978年3月18日、モスクワ、(2)1978年6月、レニングラード、77:48、STEREO

 NORTHERN FLOWER レーベルのティシチェンコ交響曲シリーズ、今回は第5 番。(既発売は第3 番( NF/PMA9931-32 ) 、第1 番( NF/PMA9942 ) 、第6 番( NF/PMA9947 ) 、第7 番(NF/PMA99100)、第2番(NF/PMA99105)、他にダンテ交響曲全5曲が発売になっている)。
 ショスタコーヴィチとウストヴォルスカヤに学んだティシチェンコ、元々師ショスタコーヴィチの影響が濃厚な楽曲が多いが、この第5 交響曲、そのショスタコーヴィチの交響曲第8 番や第10番のあからさまな引用に満ちており、何とも不思議で魅力的な作品。ショスタコ好きは見逃せない。ちなみに第5 交響曲で作品番号が67、ベートーヴェンと同じである。カップリングの協奏曲は気の利いた佳品。


ティシチェンコ:交響曲集

NF/PMA 9942
\2200→\1890
ボリス・ティシチェンコ:
 (1)交響曲第1番Op.20(1961)
 (2)封鎖の記録交響曲Op.92(The Blockade Chronicle Symphony)
(1)エドゥアルト・セロフ、
(2)アンドレイ・チスチャコフ指揮
(1)(2)レニングラード・フィル録音:
(1)1970年4月、(2)1985年4月

NF/PMA 9931/2
(2CD)
\4400→\3780
ボリス・ティシチェンコ(1939-):
 バレエ「ヤロスラヴナ」Op.58(1974)
 交響曲第3番 Op.36(1967)
アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮(*))
レニングラード・マールイ(ムソルグスキー)劇場交響楽団&合唱団(*)
イーゴリ・ブラシコフ(指揮(+))
キーロフ(マリーンスキー)劇場室内管弦楽団(+)
録音:1976年(*)、1972年(+)、ペテルブルク・レコーディング・スタジオ
ティシチェンコはレニングラート音楽院でショスタコヴィチなどに学び、ロシア・ソビエト音楽にセリー、偶然性などの前衛的手法を導入。ソビエト当局からも承認された。
セリーを採用しポスト・ヴェーベルン的作品と言われた代表作「交響曲第3番」、初演当時賛否両論を巻き起こしたがヨーロッパでは熱烈に絶賛されたというバレエ「ヤロスラヴナ」を収録。指揮はドミトリエフ。

NF/PMA 9947
\2200→\1890
ボリス・ティシチェンコ:交響曲第6番
 (ムラヴィンスキーの思い出に〜
  ソプラノ、アルトと管弦楽のための)Op.105(1988)
ロジェストヴェンスキー指揮
ソヴィエト文化省響、
ヴァレンティナ・ユズヴェンコ(S)、
エレナ・ルビン(A)、

NF/PMA99105
\2200→\1890
ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):交響曲第2番「マリーナ」
 〜マリーナ・ツヴェターエワの詩による
  混声合唱と大管弦楽のためのOp.28(1964)
エドヴァルド・チフゼル指揮
カレリア国立フィルハーモニー管弦楽団
ペトロザヴォーツク音楽院合唱団
 近年再評価の著しいティシチェンコ・チクルス第12・13弾!

 録音:1973年12月16日ペトロザヴォーツク、ADD,49'39

 Northern Flowersが紹介に特に力を入れているボリス・ティシチェンコはウストヴォルスカヤとショスタコーヴィチに師事し、特にショスタコーヴィチの影響は大きい作曲家。交響曲第2番は全5楽章からなり、冒頭から混声合唱が入る事実上のカンタータ作品。合唱はロシア・ソヴィエトの詩人マリーナ・ツヴェターエワ(1892-1941)の詩からいくつかを選び出しテキストとしている。ツヴェターエワは象徴主義や実験的な詩を発表し、ロシア革命時はベルリン、プラハ、パリと亡命生活を送ったが、後にソヴィエトに帰国している。ティシチェンコの音楽はオルフの「カルミナ・ブラーナ」ばりの異常なテンションで始まり、やがてショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」を思わせる合唱とオーケストラによるダイナミックな展開が続く、ティスチェンコの創作史におけるマイルストーンとなった大作。
 ※当CDの音源保存状態は芳しくなく、若干の歪み、高音部の音ワレがあります。ご了承下さい。

NF/PMA99100
\2200→\1890
怪作!ティシチェンコ:交響曲第7番
 ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):交響曲第7番(1994)
  (ソナタ/フォックストロット/変奏曲/ワルツ/ロンド)
エドワルド・セロフ指揮
サンクト・ペテルブルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
 一昨年他界したボリス・イワノヴィッチ・ティシチェンコはレニングラード音楽院でウストヴォルスカヤとショスタコーヴィチに師事し、特にショスタコーヴィチの影響を色濃く受けている。
 交響曲第7番は後期ショスタコーヴィチの哲学的、内省的、沈思黙考の楽章があるかと思えばシュニトケも真っ青のポリスタイリズム(ぐちゃぐちゃに歪んだ狂気のジャズ等)ありとハジケきった怪作。これほどの名曲がなぜもっと日本で演奏されないのか不思議なほどの傑作。
※このCDは1997年録音ながら、ヒス・ノイズやワウ・フラッターが激しく録音状態がよくありません。


NF/PMA 9961
\2200→\1890
ボリス・イヴァノヴィッチ・ティシチェンコ(b.1939):
 (1)ダンテ交響曲第1番「生きているなかで」
 (2)ダンテ交響曲第2番「望みを捨てよ、ここに入る者たちよ」
(1)ユーリ・コチネフ指揮
(2)ニコライ・アレクセーエフ指揮
サンクト・ペテルスブルク・フィル
ショスタコーヴィチ、ウストヴォルスカヤの弟子ティシチェンコは多数の管弦楽曲、室内楽を作曲している。今年ダンテ交響曲第3番(FUGA LIBERAレーベル)が発売になった。師のショスタコーヴィチに映画音楽的な派手さを加えたようなこの作品は、哲学的な構想を持つものの、オーケストラの効果を存分に発揮した極上のエンターテイメントに仕上がっている。録音:(1)1998年、(2)2001年

NF/PMA9974
\2200→\1890
ボリス・ティシチェンコ(1939-):
 ダンテ交響曲第3番《地獄》(2001)
 ダンテ交響曲第5番《楽園》(2005)
ニコライ・アレクセーエフ指揮
サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
待望のティシチェンコ:ダンテ交響曲の完結編。既発売は第1番「生きているなかで」&第2番「望みを捨てよ、ここに入る者たちよ」(以上NF/PMA9961)、第4番「煉獄」(NF/PMA9969)。すでにレコード芸術誌やネット上で話題となっているティシチェンコ。これらは21世紀に入ってからの作品ながらその骨太の音楽はロシアそのもの。ポスト・ショスタコーヴィチどころか、ショスタコーヴィチが長生きしたら、こんな作品を書いたのではなかろうか?というほどショスタコ・ファン必聴の傑作。大オーケストラの機能を存分に使い、天国と地獄の間を縦横無尽に往き来するティシチェンコはシュニトケ亡き後、最も注目されるロシアの作曲家でしょう。弦楽の悠々とした響き、ブラス・セクションの大時代的なバリバリとした派手なオーケストレーションなどたまりません!録音:2009年2月21日ライヴ、DDD

NF/PMA9969
\2200→\1890
ティシチェンコ:
 ダンテ交響曲第4番「煉獄」(2003)
ヴラディーミル・ヴェルビツキー指揮
サンクト・ペテルブルク・フィル、
サンクト・ペテルブルク・ユースコ内合唱団
ダンテの神曲に関わりのある2003年に書かれたばかりの新作。今回一緒に紹介した第2チェロ・ソナタ、第7ソナタと比べると著しい作風の変化が見られる。調性的な美しい作品で後期ロマン派からショスタコーヴィチの後期交響曲の雰囲気を持つ傑作。唸り喚くブラス、波のように押し寄せる弦楽の響き、ドッカンドッカンと打ち鳴らされる打楽器群。いまどき演奏條ヤ50分からなる合唱つきの大作交響曲を書く作曲家がいたとは!シュニトケ亡き後、もっとも重要なシンフォニストがティシチェンコである。録音:2004年3・7日初演ライヴ、DDD


OPUS蔵

OPK 2108
\2400→\2190
モントゥー最初の「幻想交響曲」
 唯一のフランス・オーケストラとのセッション録音

(1)ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.15
(2)ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9
(1)ピエール・モントゥー(指揮)
パリ交響楽団
(2)ガブリエル・ピエルネ(指揮)
コンセール・コロンヌ管弦楽団
 「今50 数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。」宇野功芳
 
 (1)録音:1930 年 (2)原盤:SP、録音1930 年頃

 幻想交響曲といえばモントゥーが愛した曲であり、正規の録音も5 種類残されています(下記)。ところがフランスのオーケストラとの録音は最初のもの、1930 年のSP 録音だけです。ユダヤ人であり、兄弟の一人をナチに殺されたこともあって、ヨーロッパから逃れ、アメリカの市民権を得たモントゥーとしてはフランスに対しわだかまりがあったのかも知れません。その意味でもモントゥーが組織したパリ交響楽団との録音は貴重なものです。

 (1)パリ交響楽団(1930年)
 (2)サンフランシスコ交響楽団(1945年)
 (3)サンフランシスコ交響楽団(1950年)
 (4)ウィーン・フィル(1959年)
 (5)北ドイツ放送交響楽団(1964年)

 (ブックレットより)−録音の番号は上と共通−
 (1)(2)(3)はいずれもモントゥーの本領を発揮したものである。①のパリ交響楽団はコンセール・ベルリオーズに次いで彼が組織したオーケストラで、29年に創立、38年まで活動した。ただ技術的にはサンフランシスコに劣る。モントゥーは36年から52年まで、第2 次大戦をまたいでサンフランシスコ響の常任をつとめたが、45 年に「幻想」をSP 録音、LP が発明されるや、早速50 年に再録音している。この50 年盤は67 年にミュンシュ/パリ管弦楽団のステレオ盤が登場するまで長く王座を占め、ミュンシュ盤発売以後も格調の高いモントゥー盤を第1 位に推す人も多かった。
 今50 数年ぶりに耳にするパリ交響楽団との「幻想」。まずおどろくのは音の鮮明さだ。もちろんオーパス蔵の復刻技術の高さゆえであるが、さすがのオーパス蔵も29 年のワルターの「40 番」には限界を感じさせる。ということは、この「幻想」はもともと音が良かったのであろう。30 年頃の他のSP を思い出すと奇跡に近いが、そうとしか思えないのである。
 第1 楽章の出の木管はこれこそパリの音、それに対してヴァイオリンは愁いに満ち、これだけの情感が古い録音から聴こえてくるのだ。かなりのオン・マイクで録っているようであり、分離が良い。第1、第2 両ヴァイオリンの高音でのからみの美しいこと。すべての音型が生きて歌う。とくにモントゥーが重視しているのはピッチカートとアクセントで、全楽章を通じて強く、意味を感じさせる。
 ピエルネの「ローマの謝肉祭」は貴重である。モントゥー盤同様、オケの音がパリッと華やかなのにびっくりする。意味深いところ、歌の美しいところもたくさんあるが、ヴィオラのテーマより木管の伴奏の方が強かったり、オーケストラのアンサンブルがパリ交響楽団より、さらに弱かったり、当時はイギリスのオケでもずいぶん乱れているので、フランスではこのくらいが普通だったのかも知れない。コロンヌやラムルーはつい最近まで個人プレイに走るのが常であり、むしろそこに魅力があったのである。 (宇野功芳)

ORFEO



ORFEOR 877134
(4CD)
\9200→\8390
初出音源を含む
 イルムガルト・ゼーフリート録音集 1944-67年
[CD1]1944年、ウィーン
 (1)J.ハイドン:アリア「情け深い人は」Hob.XXIVb-13
  ( F.ビアンキの『インドのアレクサンドロス大王』への挿入曲/
   ウィーン交響楽団、レオポルト・ルートヴィヒ指揮〔1944年10月、ムジークフェライン〕
 W.A.モーツァルト:『魔笛』より
  (2)「ああ、私にはわかる」(第2幕パミーナのアリア) 
  (3)「あなたも私の花婿」(フィナーレより)
   カール・ベーム指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ウィーン児童合唱
   〔1944年11月14-16日、ムジークフェライン〕((2)(3)とも)
 ベートーヴェン:『フィデリオ』より
  (4)「ねえ、俺たちだけだ」(第1幕、ヤキーノ、アガーテ)
  (5)「かわいそうなヤキーノ!」(第1幕、マルツェリーネ)
   ウィーン交響楽団、レオポルト・ルートヴィヒ指揮、
   ヤキーノ:ペーター・クライン〔1944年10月、ムジークフェライン〕
 (6)ウェーバー:『魔弾の射手』より「まどろみが近寄るように・・・静かに、清らかな」(第2幕、アガーテの祈り)/
   ウィーン交響楽団、レポルト・ルートヴィヒ指揮〔1944年10月、ムジークフェライン〕
 ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
  (7)「親方、こんばんは!」(第2 幕、エヴァ、ザックス)
  (8)「ああ、ザックス!」(第3 幕、ザックス、エヴァ)
   ザックス役:パウル・シェーファー、マグダレーネ:エルゼ・シュールホフ、
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団、カール・ベーム指揮
    〔1944年12月2-5日、ムジークフェライン〕
 (9)プッチーニ:修道女アンジェリカより「母もなしに」(アンジェリカ)/
   ウィーン国立歌劇場合唱団、同管弦楽団、レオポルト・ルートヴィヒ指揮〔1944年、ムジークフェライン〕【ドイツ語歌唱】
 R.シュトラウス:『ナクソス島のアリアドネ』より
  (10)プロローグ  (11)「先生、おゆるしください、音楽は神聖な芸術です」
   ウィーン国立歌劇場管弦団、カール・ベーム指揮〔1944年6月11日〕

[CD2]モーツァルトのプリマドンナ
 モーツァルト:
  『フィガロの結婚』より
   (1)「恋とはどんなものかしら」(2)「恋人よ、早くここへ」/
    カラヤン指揮、ウィーン・フィル〔1947年12月11月、ムジークフェライン〕
   (3)『魔笛』より「ああ、私にはわかる」/
    フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィル〔1951 年8月6日、ザルツブルク、フェルゼンライトシュピーレ〕
   (4)『羊飼いの王様』より「あの人を僕は愛そう、心変わりはすまい」/
    ライトナー指揮、ウィーン交響楽団〔1952 年9月15日、ムジークフェライン〕
   (5)『ツァイーデ』より「おやすみ、いとしい人よ、やすらかに」/
    ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、ハリー・ブレック指揮〔1953年9月2日、ロンドン〕
   (6)『エクスルターテ・ユビラーテ』(全曲)/
    ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック管弦楽団〔1953年12月27日、ニューヨーク〕
   (7)『フィガロの結婚』より「とうとうその時がきたわ」/
    フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィル〔1953 年8月11日、ザルツブルク祝祭歌劇場〕【ドイツ語歌唱】
  『コジ・ファン・トゥッテ』より
   (8)岩のように動かずに
   (9)あの人は行ってしまう
    カール・ベーム指揮、ウィーン・フィル〔1956年8月8日、レジデンツホーフ(ザルツブルク)〕
  コンサート・アリア集
   (10)「私はあなた様に明かしたい、おお、神よ」KV 583  (11)「どうしてあなたを忘れられようか」KV 505
    アンネマリー・ボーネ(ピアノ)、ケルン放響、アンセルメ指揮〔1956年4月9日〕
   (12)「もういいの、すべてを聞いてしまったわ〜心配しなくてもよいのです、いとしいひとよ」KV 490
    ライトナー指揮、ウィーン交響楽団〔1952年9月15日、ムジークフェライン〕

[CD3] リート歌手
 ハイドン:彼女は決して恋について話さないHob.XXVIa:34;するどい目つきHob.XXVIa:35;亡霊の歌Hob.XXVIa:41
 モーツァルト:春へのあこがれ KV 596
   〔1956 年1月、モーツァルテウム〕
 シューベルト:
  漁夫の歌D881;春にD882;水の上で歌うD773;至福;D443;ガニュメートD544;
  アヴェ・マリアD839-3;糸を紡ぐグレートヒェンD118
   〔1957年9月、ミュンヘン〕
 シューマン:哀れなペーターop.53-3;くるみの木op.25-2;献呈op.25-1
 ブラームス:湖上でop.59-2;おまえの青い瞳よop.59-8;憩え、いとしい恋人op.33-9;動かぬなまぬるい空気op.59-8
   〔1954年3月20日、ハンブルク〕
 ブラームス:かわいい恋人よ、素足で来ないでWoO33/12;お姉さん、私たちはいつ家に帰るのWoO33/15;静かな夜にWoO33/42
   〔1951年4月28日、ミュンヘン〕
    ピアノ:エリック・ウェルバ(すべて)

[CD4]‘彼女はいつも何かを語っている’
 ムソルグスキー:子供部屋より
  「ばあや、お話して」「部屋の片隅に」「かぶと虫」「お人形を持って」「おやすみの前の祈り」「木馬に乗って」
    エリック・ウェルバ(ピアノ)〔1958年8月7日〕【ドイツ語歌唱】
 作曲者不詳:「月の光の中のピエロ」「Trimouzet」
 アントワーヌ・ルナール:さくらんぼの実る頃【ドイツ語歌唱】
 ダリウス・ミヨー:りんごとカタツムリ【ドイツ語歌唱】
 コスマ:「冬の子供たちの歌」「鳥さしの歌」「二匹のカタツムリ」「美しい季節」「庭で」「寓話」【ドイツ語歌唱】
    器楽アンサンブル、ハインツ・ゲーゼ指揮〔1967 年4月〕
 
 MONO

 ウィーンで活躍したリリック・ソプラノ、イルムガルト・ゼーフリート(1919-1988)の貴重な音源集。ゼーフリートは1919 年ドイツに生まれ、1943年にウィーンに渡り、同年ベーム指揮のマイスタージンガー(エヴァ役)でウィーン国立歌劇場デビュー。親しみやすく愛らしい歌声で活躍しました。
 このボックスにはデビュー翌年44 年のエヴァ役が収録されているのをはじめ、彼女の十八番であったモーツァルトのオペラの数々のアリアも収録されており、ゼーフリートの魅力がたっぷり味わえる内容となっています。[CD3][CD4] は初出音源ということで、注目です。ムソルグスキーでの慈愛に満ちた声から、「さくらんぼの実る頃」の優しい表情、コスマの珠玉の曲まで、様々な魅力がつまった貴重なボックスセットです。リートでピアニストを務めているエリック・ウェルバは、シュライアー、クリスタ・ルートヴィヒ、ニコライ・ゲッダなど錚々たる歌手陣とも共演を重ねた、名ピアニストです。


ORFEO D’OR



ORFEOR 876133
(3CD)
\6900→\6290
カラヤン、ウィーン国立歌劇場での「ドン・カルロ」ライヴ!
 カレーラス、フレーニ、カップッチッリ、ライモンディ、バルツァ、グルベローヴァ
  蔵出音源 完全初出!!!


ヴェルディ:「ドン・カルロ」
 (改訂4幕版)
ホセ・カレーラス(T ドン・カルロ)
ミレッラ・フレーニ(S エリザベッタ)
ルッジェーロ・ライモンディ(Bs フィリッポ2 世)
ピエロ・カップッチッリ(Br ロドリーゴ)
アグネス・バルツァ(Ms エボリ公女)
マッティ・サルミネン(Bs 大審問官)
ルイージ・ローニ(Bs 修道士)
マリョン・ランブリクス(S テバルド)
エヴァルト・アイヒベルガー(T レルマ伯爵)
トーマス・モーザー(T 国王の布告者)
エディタ・グルベローヴァ(S 天の声)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
 
 録音:1979 年5 月6 日、ウィーン/ADD、171' 48"、STEREO

 ヴェルディ・イヤーの最後にORFEO が凄い音源を出してきました!カラヤン指揮の「ドン・カルロ」、しかもウィーン国立歌劇場でのライヴです!
 カラヤンは1977 年5 月にウィーン国立歌劇場に復帰すると、1980 年までの4 年間、5 月に同劇場に出演、ザルツブルク音楽祭のプロダクションを歌手ごと持ってくる形で豪華な上演を行っていました。ヴェルディの「ドン・カルロ」は、カラヤン自身の演出で、ザルツブルク音楽祭で1975—1978 年毎夏上演されたプロダクションで、全盛期のカラヤンの極めて完成度の高い上演として知られるもの。ウィーン国立歌劇場では1979、1980 年と上演され、これは1979 年5 月6 日初日のライヴです。
 カラヤンは1978 年9 月に「ドン・カルロ」をEMI に録音しており、ホセ・カレーラスのカルロ、ミレッラ・フレーニのエリザベッタ、ピエロ・カップッチッリのロドリーゴ、アグネス・バルツァのエボリ公女は共通。しかしさすがライヴ、歌手はずっと伸び伸び歌っており、ことにカレーラスのひたむきで情熱的な歌はこちらの方がずっと胸に迫ってきます。また録音では真面目にまとめがちなカップッチッリも、あり余る声を劇場中に満たして圧倒的。一方、フィリッポはルッジェーロ・ライモンディ。ライモンディの同役は、若い頃の録音(EMI、ジュリーニ指揮)とフランス語歌唱の録音(DG、アバド指揮)しかありませんでした。当時37 歳のライモンディ、この上なく美しく魅惑的なフィリッポを歌っています。対するマッティ・サルミネンが北方的巨声で冷酷な大審問官を歌い、両者の激突はかなり壮絶なもの。さらに端役にはエディタ・グルベローヴァやトーマス・モーザーが出演しているという贅沢。
 特筆すべきはウィーンのオーケストラ。実はザルツブルク音楽祭での上演では常にウィーン・フィルが起用されていたのに、EMI 録音と1986 年3 月のザルツブルク復活祭音楽祭での上演ではベルリン・フィルに替わり、響きが著しくドイツ風に傾いてしまいました。ここでのウィーン国立歌劇場管弦楽団は、さすがウィーン・フィルの母体、カラヤンの重厚な音楽作りを受けても決してシンフォニックにならず、劇場感覚豊かな演奏で「ドン・カルロ」を大いに盛り上げてくれます。
 ORF 音源を使用、上々のステレオ録音で、劇場の興奮ごとお楽しみください!

PIANO21

P21 047-A
\2400→\2190
シプリアン・カツァリス・アーカイヴスVol.14 〜
 エリザベート王妃国際音楽コンクール・ライヴ1972

  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
  ショパン:ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44
  ルデュック:ピアノ協奏曲 Op.31
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
ルネ・デフォセ(指揮)
ベルギー国立管弦楽団
 シプリアン・カツァリスの秘蔵音源が復活!1972年エリザベート王妃国際音楽コンクールのライヴ!

 ショパン、リスト、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲」を「ピアノ・ソロ」で演奏してしまうなど、近年さらにテクニック、アイディアに磨きがかかり、驚異的な演奏を繰り広げ続けている超絶技巧の化身、シプリアン・カツァリス。
 秘蔵音源の発掘、復刻を行ってきた「シプリアン・カツァリス・アーカイヴス」シリーズの最新盤となる「Vol.14」は、かつてアナログ盤でリリースされていた入手困難音源、1972年エリザベート王妃国際音楽コンクールのライヴ・レコーディング!
 アメリカ、旧ソ連勢が大半を占める12人のファイナリストの中で唯一の西ヨーロッパ出身だった若き日のカツァリスが弾いているのは、ショパンの「ポロネーズ第5番」、わずか8日間の練習で本番に臨んだというルデュックの「ピアノ協奏曲」、そしてラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」。
 ギレリスやフライシャー、フィッシャー、ブライロフスキーが名を連ねた審査員たちが出した最終結果は第9位入賞ではあったものの、当時のベルギー国王ボードゥアン1世が絶賛したとも伝えられ、聴衆を熱狂させたカツァリスのコンクールでの演奏は圧倒的だったという。
 カツァリスの自主レーベル「Piano 21」から、約40年前の若きカツァリスの熱演が蘇ります!

 ※録音(ライヴ):1972年5月31日、パレ・デ・ボザール・コンサート・ホール(ブリュッセル、ベルギー)


旧譜
カツァリス・アーカイヴス第1弾
ラフマニノフ第3番&チャイコフスキー第1番

P 21020-A
(2CD/1枚分価格)
¥2400→¥2190
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第3番
  前奏曲嬰ハ短調Op.3-2《鐘》、
  前奏曲ニ長調Op.23-4、
  前奏曲ト短調Op.23-5/
 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番、
  秋の歌/
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第7番第3楽章、
  前奏曲ハ長調、
  トッカータハ長調Op.11/
 シチェドリン:ユーモレスク/
 スクリャービン:練習曲嬰ト短調Op.8-9/
 リムスキー・コルサコフ(シフラ編):熊蜂の飛行
シプリアン・カツァリス(P)、
ホルスト・ニューマン指揮、
ライプツィヒ放送管、
モーリス・スーザン指揮、
リール放送響
 1970年代。

 な、な、なんだ・・・。カツァリス、やりやがった。
 先日カツァリスのモーツァルトを取り上げたので、「そう頻繁に同じアーティストを取り上げるのもなあ」と言いながらも、せっかく入ってきたのでなんとなく聴いて・・・ぶっとんだ。

 カツァリス史上最強。

 このレーベルはカツァリスの自主レーベルであり、とくにこの「アーカイヴズ・シリーズ」は彼が過去の演奏会録音から自分で選んだ名演で構成されているわけだから、彼にとってみても最高と思える演奏をもってきているわけである。だから当然と言えば当然だが、・・・すごい。
 奇才とか言われているが、これを聴かされたらそんな甘っちょろい表現じゃどう考えても追いつかない。

 まずは目玉となるコンチェルト2題。いや、もちろんカツァリスなんだからすごい超絶技巧バリバリの演奏とは思いますよね、誰でも。でもそのはるか上を行く超本格派演奏、そして且つ、ヴィルトゥオーゾ・マニアを熱狂し沈黙させる大サーカス演奏。
 まずはラフマニノフ。作曲家本人、ホロヴィッツ、ワイセンベルク、アルゲリッチ、並み居るつわものたちの演奏と並ぶ圧倒的なピアノ。いや、第3楽章のすさまじさはじけ具合はそれら国宝級演奏を凌ぐ瞬間が何度も訪れる。普通この曲を聴いたら、「あ、やっぱり、そこ難しいんだろうなあ」という箇所が何回かあるじゃないですか?でもカツァリスはそこを何の苦もなくドレミを弾くようにさっと弾いて、オケを置いてけぼりにしてさっさと行ってしまう。「あ、あの、そこ難しいんじゃなかったでしたっけ・・・??」とおそるおそる突っ込みを入れようとしたら、そのときはもう次の難所を超えていた。
 そして大団円というか断末魔というかラストのあまりのすごさには、ただあっけにとられるばかり。拍手がほしかったなあ!

 続く「前奏曲」。選曲がポピュラーなものばかりで、カツァリス、相変わらずサービス精神は旺盛。そしてここでも難曲23-5を大スケールでバリバリバリバリと雷神のように弾きこなし、聴いてるこっちはまたもや開いた口がさらに大きく広がる。

 そしてチャイコフスキー。できればCD1と続けて聴くと体にこたえるので、次の日にしたほうがいいでしょう。
 先に言ってしまえば、この終楽章を超えるのはあのホロヴィッツの1953年のカーネギー・ホール・コンサートしかない。あの狂気に満ちた悪魔のような演奏。自我丸出しで回りの聞く耳持たない、自己陶酔型サーカス演奏の代表。そしてここでカツァリスもあの御仁に負けないくらいの芸当を、冒頭からやってくれてます。
 ただこの人はホロヴィッツとは違う。どんなに鬼気迫る超絶技巧を披露しても、どんな強靭な打鍵を響かせても、この人には何かユーモアがある。ホロヴィッツの場合は剣を持った鬼神が背後に立っているような壮絶さを感じさせるが、この人の場合は、後ろにピエロが立っているのである。バリバリガリガリ弾いているカツァリスの後ろで彼の守護神ピエロは玉を4つほど持ってジャグリングしているのである。だから彼の演奏が終わったあとは、ホロヴィッツのように魂の抜け殻になって放心状態になるのではなく、「いやっほー!すごいー!」といっしょに飛び上がりたくなる。

 そして実はもっとすごいのはチャイコフスキーのあとの小品。直後は「四季」からの1曲をしっとりと聴かせてくれるが、そのあとはサービス過剰のアンコールの嵐(もちろん収録は別の日ですけど)。おそらくカツァリス、自信のある過去の超名演を選びに選んで入れてきたのだろう。「これは落とせないよなあ、あ、このときのもすごかったからこれも入れよう」みたいな感じで。ほとんどがプライベート録音から持ってきているみたいで、きっとプロデューサーか誰かに「いひひ、今日はこんなの家から持ってきましたよ」とか言いながら、レコーディング・ルームで嬉しそうにかけていたに違いない。
 プロコフィエフの3曲がいきなりどれも息が止まるような壮絶な曲ばかりで、第7番第3楽章のド迫力、前奏曲の鋭利な美しさ、ご存知超絶技巧演奏家の十八番トッカータでは楽しみながら弾く余裕すら感じさせる。
 そしてシチェドリンとスクリャービンを過ぎたところで、彼がこの壮絶なアルバムの最後に持ってきたのが・・・シフラ編曲の「熊蜂」。サーカス芸人ピアニストの先駆者が創り上げた世紀の珍品。これをここまで楽しそうに弾けるのはやはり彼しかいない。
 いやっほー、すごい!!(「やっぱりクラシックは死なない!」より)


PIANO CLASSICS



PCLD0065
(2CD)
\2000→\1890
セルジオ・フィオレンティーノ(pf)名演奏集第3集
 ラフマニノフ:
  前奏曲集Op.23、Op.32、
  ピアノソナタ第1番、第2番、
  ひなぎくOp.38-3、ライラックOp.21-5、
  クライスラーの愛の悲しみ、
  メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」より
   スケルツォ
セルジオ・フィオレンティーノ(pf)
1927-1998年。ナポリ生まれ。ブゾーニの孫弟子として超高度な演奏技術と、スケール大きい個性的な表現を身につけた。イタリア人ピアニストの中でもとくに際立つ個性をもったひと。しかし’50年代から演奏活動を行なわなくなり教育活動や放送関係の仕事に従事し始める。その後’90年代になってようやく演奏活動に復帰、「フィオレンティーノ・エディション」として10枚のアルバムを出す予定だった。
 これから世界で認められるというときの死が惜しまれる。

PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350103
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
長く入手困難だった名演再登場!!
 世にも貴きリヒテルとムラヴィンスキーの神業がSACDで蘇る

ブラームス:
 (1)ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
 (2)交響曲第3番ヘ長調 Op.90
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指)
レニングラード・フィル
 
 (1)録音:1961年12月27日/レニングラード・フィルハーモニー大ホール、(2)録音:1972年1月26日/モスクワ音楽院大ホール/MONO、B-channel Stereo、78’ 36”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。長く入手困難となっていたムラヴィンスキーの名演が、放送用オリジナル・マスターからSACD 化され、高音質で蘇りました。
 リヒテルとムラヴィンスキーの共演によるブラームスの「ピアノ協奏曲第2 番」は1993 年にロシアン・ディスク社からCD リリースされ話題となりました。
リヒテルはムラヴィンスキーと同曲を1 度しか演奏しておらず、まさに奇跡の録音が残っていました。ロシアン・ディスク盤は貧弱な音質で、両巨匠の凄さを今ひとつ実感できませんでしたが、今回はマスター音源に起因する経年劣化はあるものの、エネルギーとオーラが50 年の時を経て見事に蘇りました。
 ピアノ協奏曲の冒頭4 小節目のホルン(おそらく名手ブヤノフスキー)がひっくり返っているのが、ライヴとはいえ完全無欠のレニングラード・フィルとしては超お宝。しかしその後のオーケストラのみの経過句は、ムラヴィンスキーならではの筋肉質な音楽作りと大きさで、協奏曲であることを忘れさせられます。当時40 代半ばだったリヒテルの豪快なピアニズムも強烈で、ただただ圧倒されます。第2 楽章のただならぬ緊張感とスケールの大きさ、第3 楽章での首席奏者ニキーチンによる美しいチェロ独奏など、いずれもムラヴィンスキー色満載。
 交響曲第3 番は1993 年にメモリア盤が出た際、それまで録音が世に出ていなかったムラヴィンスキーのブラームスの3 番ということで話題となり大ヒットしました。
 当CD では1972 年1 月27 日ライヴと記されていますが、その日には同曲を演奏していません。こちらはピアノ協奏曲第2 番以上にムラヴィンスキー節全開。というより、数あるブラームスの交響曲第3 番のディスクの中でも最高の演奏ひとつと申せましょう。全体に張り詰める緊張感と完璧なアンサンブルながら、人間味あふれるムラヴィンスキーならではの音楽、震えるほどの感動で、まさに音楽史上の至宝と申せましょう。
 
PRDDSD 350105
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ナタン・ミルシテイン(Vn)
 (1)ゴルトマルク:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.28
 (2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
 (3)J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004〜シャコンヌ(冒頭)
ナタン・ミルシテイン(Vn)
(1)ハリー・ブレック
(2)アナトーリ・フィストラーリ(指)
フィルハーモニア管
 ミルシテインの凄さ再認識。超名盤が目の覚めるようなリマスタリングで蘇った

 録音:1956 年8 月6 日/ザルツブルク音楽祭(ライヴ)/(1)録音:1957年7月4、7日/ニューヨーク、(2)録音:1960年6月23-24日/B-channel Stereo、MONO、74’ 53”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズの新作はミルシテイン。
  EMI からリリースされ、決定盤とされてきたゴルトマルクとブラームスの協奏曲。いずれも50 年以上前の録音とは信じ難い生々しさと分離の良さ。ミルシテインの清潔な美音もますます冴えわたります。ゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲第1 番はハイフェッツやパールマンなどの録音もありますが、この作品の普及に多大な貢献をしたのはミルシテインと申せましょう。当演奏も絶品中の絶品で、ミルシテインのしなやかな美音が冴えわたります。ことに第2 楽章の陶酔的な美しさはミルシテインの全録音のなかでも白眉、まさに奇跡の一瞬と申せましょう。切れ味鋭い技巧も爽快で、同曲のベスト演奏として不動の地位はゆるぎません。
 フィストラーリとのブラームスも、ミルシテイン最高の演奏のひとつで、全体を貫く緊張感を推進力、澄み渡る美音と超絶技巧で、他の演奏者とは格の違いを示しています。カデンツァもミルシテイン自身の作で圧倒的。フィストラーリの堂々とした伴奏ぶりも見事。この演奏を聴かねば本当に損をしていると思える、神業的記録です。

PROFIL



PH 13059
\2400→\2190
ロシア・ソヴィエトのユダヤ系作曲家
 クレイン一族の音楽

 (1)アレクサンドル・クレイン:
  小詩集Op.30 (1920/22)/ユダヤの主題による2 つの小品 (1925) /
  トルコの主題による2 つの小品Op.46 (1930) /
  甘美な詩Op.18の2 (1915) /
  若者のスケッチOp.2より(プロローグ/夜想曲/感傷的な時/ワルツ)(1902/11)
 (2)グリゴーリ・クレイン:
  ピアノ・ソナタ第2 番Op.27 (1924) /幻影Op.17の1 (1912)
 (3)ユリアン・クレイン:
  スロヴァキアの主題による小品 (1956) /
  ポール・デュカス追悼の小品 (1936) /ピアノ・ソナタOp.7 (1924)
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
 濃厚なユダヤ色。クレイン一族のピアノ音楽が日の目を見た

 録音:2012 年6 月/ SWR 室内楽スタジオ(シュトゥットガルト)/DDD、78’ 01”

 クレイン一族は、20 世紀前半のロシア・ソヴィエトのユダヤ系作曲家。ロシア音楽史では名のみ知られながら、作品を聴く機会はほとんどありませんでしたが、グリゴーリ (1879-1957) とアレクサンドル (1883-1951) 兄弟と、グリゴーリの息子ユリアン (1913-1996) のピアノ曲をロシア系ユダヤ音楽のエキスパート、ヤーシャ・ネムツォフが世界初録音。
 グリゴーリとアレクサンドルの作風は、当時のロシア音楽界で流行していたアヴァンギャルドなもの。スクリャービンの影響下にありながらも、ユダヤ素材を多用しているため、独特な東方的エキゾチシズムに満ちています。革命後、アレクサンドルは社界主義リアリズムに沿った作風に転向し、それなりのポストに就きますが、孤高のグリゴーリは完全なアウトサイダーとして貧困生活を余儀なくされます。彼のピアノ・ソナタ第2 番は非常に高度な作曲技法を示す傑作で、ユダヤ色も濃厚、彼の個性がすべて盛り込まれています。グリゴーリの息子ユリアンは2 歳からピアノを弾くなど神童ぶりを示しますが、両親の経済状況ゆえ養護施設にも預けられるなど苦労し、1928 年から32 年までパリに留学、エコール・ノルマルでポール・デュカスに師事しました。
彼のピアノ・ソナタOp.7 は11 歳の作で、わずか12 日間で作曲されたという驚くべきもの。いずれも隠れたロシア・ピアノ音楽の宝と申せましょう。
 


PH 14004
\2400→\2190
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)
 バラカウスカス:

 (1)ベーツァフタ2 (2009)
 (2)レトロスペクティヴⅡ (1994)
 (3)ルードゥス・モドルム (1972 / 2002)
 (4)ダル・ヴェント (1999)
 (5)ボップ・アート (1972 / 1995)
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)
(1)(2)ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
(3)(4)ピャトラス・ゲニューシャス(Pf)
(1)フォーグラーSQ
(3)ロベルタス・シャルヴャニカス(指)
 ガイダ・アンサンブル
(5)ウラジーミル・タラソフ(ドラムス)
 ゲリンガスがヤマハのサイレント・チェロを使用。親友バラカウスカス作品集

 録音:2002、2009、2010、2013 年/DDD、62’ 08”

 現代リトアニア作曲界の重鎮オスヴァルダス・バラカウスカス (1937-)。ソ連時代から前衛手法で色彩的な音楽を発表してきましたが、リトアニア独立時1992-4 年、駐仏大使を務めるなど政治家としても活躍しました。バラカウスカスは同郷の大チェロ奏者ダヴィド・ゲリンガスと親しく、数々のチェロ作品を産み出しています。ここではゲリンガスに捧げられた5 作品が収められています。リトアニアは知る人ぞ知るジャズの盛んな国ですが、バラカウスカスも1972 年に「ボップ・アート」というチェロ、ピアノ、ドラムスの作品を書いています。
 当アルバムの注目点は、かなりの部分でゲリンガスがヤマハの「サイレント・チェロ」を用いていること。この楽器を世界で普及させるための果敢な挑戦と申せましょう。④⑤で伴奏を務めるピャトラス・ゲニューシャスは、前回の第16 回ショパン国際コンクール第2 位のルーカス・ゲニューシャスの実父。
 

PH 13020
\2400
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(Vc)
 チェロ変奏曲

 (1)マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲H290
 (2)メンデルスゾーン:協奏的変奏曲Op.17
 (3)ベートーヴェン:
  モーツァルトの「魔笛」の「娘か女か」の主題による12の変奏曲Op.66
 (4)マルティヌー:スロヴァキアの主題による変奏曲H378
 (5)ポッパー:小ロシアの歌による幻想曲Op.43
 (6)ロッシーニ:涙
 (7)パガニーニ:ロッシーニの「モーゼ」による幻想曲Op.24
イシュトヴァーン・ヴァールダイ(Vc)
ワルター・デラハント(Pf)
 ハンガリー・チェロ界のホープ、ヴァールダイ入魂の変奏曲集

 録音:2012 年9 月29 日- 10 月2 日、2013 年9 月30 日/DDD、64’ 25”

 1985 年生まれのハンガリー・チェロ界のホープ、イシュトヴァーン・ヴァールダイ。ブダペストのリスト音楽学校でラースロ・メゼに師事した後、ウィーン国立音楽大学でラインハルト・ラツコに師事。ブダペストで行なわれたダヴィド・ポッパー国際コンクールに3 度入賞、2007 年のチャイコフスキー国際コンクールで3 位入賞を果たしています。正確な技巧、おおらかで男性的な演奏が魅力。変奏曲ばかり集めた当アルバム、主題の「歌」にこだわった美しい演奏を堪能できます。
 


PH 14006
(6CD)
特別価格
¥7800→\6990

「カルロ・マリア・ジュリーニ/ライヴ録音集成」

カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
 [CD 1] 53’28(PH06010)
  ・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op. 64
  ・ドビュッシー:「海」〜3つの交響的スケッチ
    ピンカス・ズッカーマン(ヴァイオリン) ケルンWDR 交響楽団
    収録:1971 年1 月15 日/ケルン、ヴァルラフプラッツ・フンクハウス、
     クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ライヴ・ステレオ)

 ふらっと吸い寄せられるような甘美な音色。パールマンと同門でジュリアードのガラミアン仕込みのズッカーマン。メンデルスゾーンはキャリア最初期の69年にバーンスタイン&ニューヨーク・フィルとの共演で華々しい成功を収めた曲。同年に同じ顔合わせでスタジオ盤も録音している。ここではジュリーニのサポートのもと、伸び伸びと時に官能的でさえあるメンデルスゾーンを聴かせている。
 一方、ドビュッシーの「海」はもはや説明不要のジュリーニの十八番。フィルハーモニア(62年)、ロス・フィル(79年)、コンセルトヘボウ(94年ライヴ)ときて、じつに4種目。こちらもライヴという条件によるためか振幅の大きな表現が印象に残る。


 [CD 2] 49’16(PH05021)
  ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調op. 68
   バイエルン放送交響楽団
   収録:1979年1 月26日/ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ・ステレオ)

 ブラームス1番はフィルハーモニア(62年/EMI)、ロス・フィル(81年/DG)そしてウィーン・フィル(91年/DG)に次いで4種目、ライヴとしては初めて。しかもオケはバイエルン放送響。79年といえばジュリーニがロス・フィル音楽監督(1978−84)に就任して、欧米双方の楽壇でもっとも精力的に活動をしていた頃。これは巨匠の風格を加え、遅めのテンポを特徴とする個性的なスタイルへの傾斜を深めていくのと時期も重なる。悠然たる構えが巨匠の芸というほかないウィーン・フィル、緻密なアンサンブルを聴かせるロス・フィルと、オケと時期の違いもありそれぞれが独特の魅力を放つジュリーニのブラームス。このバイエルン放送響とのライヴもまた、いかにも「カンタービレの巨匠」の面目躍如たる内容といえる。


 [CD 3] 43’23(PH05037)
  ・ハイドン:交響曲第94番ト長調Hob. I:94「驚愕」
  ・ラヴェル:バレエ「マ・メール・ロワ」組曲
    バイエルン放送交響楽団
    収録:1979年1 月26日/ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ・ステレオ)

 先のブラームス1番(PH.05021)と同日のライヴで、前半のプログラムであったハイドンとラヴェル。いずれもジュリーニお気に入りの作品だが、こちらも屈指の高機能オケ、バイエルン放送響との相性の良さを物語る素晴らしい内容となっている。
 ゆったりとたっぷりと鳴らされたハイドンは、今では失われつつある古き良き伝統を思い起こさせる。まさに次元を超えた美。バイエルン放送による録音も見事。


 [CD 4] 62’45(PH06011)
  ・ブゾーニ:「ファウスト博士」のための2つの習作op. 51 −サラバンドとコルテージュ
    収録:1971年1 月11 日/ケルン(ライヴ・ステレオ)
  ・フランク:交響詩「プシシェとエロス」
    収録:1971 年1 月15 日/ケルン、ヴァルラフプラッツ・フンクハウス、
     クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ライヴ・ステレオ)
  ・ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調op. 88
    収録:1958年11 月3 日/ケルン(ライヴ・モノラル)
    ケルンWDR 交響楽団

 ジュリーニのドヴォルザーク。晩年のSONYに残された美しいコンセルトヘボウとの演奏が耳に焼きついている人間にとって、その30年も前の演奏はどう映るか・・・。当時のジュリーニといえばEMI録音で聴かれるように美しく精緻な演奏が印象的。さあ、どんな演奏だろう。
 ・・・おやおや!このライヴ、爆裂してるゾ。なんだ??何があった、ジュリーニ。
 1958年のジュリーニ。その完璧主義からかスカラ座音楽監督を辞任、ブラブラしていた頃。スカラ座ではまだまだセラフィンががんばっていたりして、もうひとつ自由にならなかったのだろう。その代わりカラヤンが去った後のフィルハーモニアとの録音セッションが増えていく。とはいえ、フィルハーモニアといえばもちろんクレンペラーが筆頭顔役で、ジュリーニはスーパー・サブ。今でも同曲の最高傑作のひとつとして君臨するジュリーニの「フィガロ」と「ドン・ジョヴァンニ」が録音されたのは59年・・・でも注目されたのはジュリーニというより豪華極まりない歌手陣だった。
 もともと地位や名誉にはこだわらない人なのでフリーでいることにはそれほど居心地の悪さはなかったと思う。が、なんというか・・・ちょっと突き抜けられない時代だったのは間違いない。当時から徹底して練習に時間をかけ完璧な音楽を追求していたにもかかわらず、時代がついてこないもどかしさ。
 そんなやるせないジュリーニの思いをぶちまけたのか?この第8番のラスト30秒、同曲史上最高のお下劣爆裂演奏。よほどたまってたんだろう。


 [CD 5 & CD 6] 72’58/67’43(PH08015)
  ・ロッシーニ:歌劇「セヴィリャの理髪師」(全曲)
    マリア・カラス(S ロジーナ) ルイージ・アルヴァ(T アルマヴィーヴァ伯爵)
    ティト・ゴッビ(Br フィガロ) メルキオッレ・ルイーゼ(Bs バルトロ)
    ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs バジーリオ)ほか ミラノ・スカラ座管弦楽団,合唱団
    収録:1956年2 月16 日/ミラノ、スカラ座(ライヴ・モノラル)

 1956年、マリア・カラスはスカラ座で、舞台では唯一の機会となったロジーナを5公演歌っている。これはその初日の記録。指揮は当時スカラ座の音楽監督だった若きジュリーニ。スカラ座のオーケストラから生き生きしたイタリアの歌を引き出している。さらにアルヴァ、ゴッビと、非常に豪華な顔ぶれ。

 2014 年ジュリーニ生誕100 周年記念1970 年代最充実期の極上ライヴ演奏の数々がお求め易いセットになって登場

 2014 年に生誕100 年を迎える、イタリアの名指揮者カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)を記念して、Profil よりリリースされたアルバム5点をまとめたお得なセットが登場。
 ジュリーニがケルンWDR 響、バイエルン放送響を指揮したライヴ演奏の数々は、シカゴ交響楽団首席客演指揮者のポストを得て、巨匠が欧米双方でもっとも精力的に活動していた1970 年代におこなわれたものです。ブラームスの第1 交響曲、ドビュッシーの「海」、フランクの「プシシェとエロス」、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」といったプログラムは、折に触れてレコーディングを重ねてもいるように、ジュリーニがたいへん得意としていたレパートリーとして知られますが、なるほど、ここでの演奏内容の充実ぶりには、ジュリーニ自身の異演盤との比較でも見逃せないものがあります。また、そのすべてが放送局の正規アーカイヴ音源使用により、すぐれた音質で収録されているのもありがたいところです。
 ほかにも、ジュリーニがまだ40 代だった頃の、たいへんエネルギッシュなドヴォルザークも、歌心と推進力にあふれる音楽運びでおおいに楽しめます。
 


=エディション・シュターツカペレ・ドレスデン=



PH 12018
(2CD)
\4200→\3890
スイトナー/シュトラウスの舞台作品からの音楽

 [CD 1]71’06
  R.シュトラウス:
   ・組曲「町人貴族」op.60
     収録:1963 年9 月24 日/DDR ラジオ放送による放送用セッション・ステレオ
   ・「サロメ」op. 54 〜7つのヴェールの踊り
   ・「ばらの騎士」op.59 〜ワルツ第2番
   ・「インテルメッツォ」op.72 〜4つの交響的間奏曲
   ・「アラベラ」op.79 〜第3幕への前奏曲
   ・「カプリッチョ」op.85 〜月の光の音楽(間奏曲)
     収録:1963 年11 月21 日/DDR ラジオ放送による放送用セッション・ステレオ
     オトマール・スイトナー(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン

 [CD 2]37’23
  「オトマール・スイトナーを迎えて」
   〜ドイツ民主共和国国営放送によるインタビュー・プログラム(案内役:ヴォルフガング・ヒラー)
     収録:1964 年11 月9 日/ライプツィヒ・ラジオ放送局
 きわめてレア!そのうえ極上!スイトナー&ドレスデンによるシュトラウスの舞台作品からの音楽

 ステレオ

 NHK 交響楽団の名誉指揮者として客演を重ね、日本のファンにもなじみ深い名指揮者オトマール・スイトナー(1922-2010)は、1960 年から1964 年にかけてゼンパーオーパーの音楽監督を務めています。
 スイトナーはモーツァルトやベートーヴェン、シューベルト、ブラームスをはじめ、独墺系のレパートリーに定評がありましたが、その流れを汲むリヒャルト・シュトラウスの演奏にも素晴らしいものがありました。じっさい、スイトナーがゼンパーオーパーの音楽監督在任中の1963 年にセッション録音された「サロメ」全曲は、この作品の代表的なレコーディングとしてたいへん有名です。
 この「サロメ」のすぐれた内容からも、スイトナーとドレスデンよるシュトラウス演奏の凄さの一端をうかがい知ることができますが、どういうわけか、唯一無二ともいうべき「サロメ」のほかには、この顔合わせによるシュトラウスの演奏としてはセッション録音はもとより、ライヴ音源の存在も知られておりませんでした。
 このたびエディション・シュターツカペレ・ドレスデンに登場する、スイトナー指揮による楽劇からの一連の音楽は、その「サロメ」の名演が遺されたのと同じ1963 年に放送用にセッション・レコーディングされたものです。こうして聴くと、スイトナーのみごとな音楽運びもそうですが、なにより表現力ゆたかな楽団のひびきがシュトラウスとは分かち難いものであることがよく分かります。
 いずれにせよ、こうしてあらたにスイトナーの指揮、作曲者ゆかりのドレスデンの演奏でシュトラウス作品が味わえるのは朗報といえるでしょう。
 なお、ディスク2 には、スイトナーのインタビューを収録。翌1964 年に、DDR 製作の番組にゲストとして招かれた際に収録されたもので、こちらも資料的価値の高い内容です。
 


PH 12068
(2CD)
\2400→\2190

「ゼンパーオーパー・ガラコンサート」
シュターツカペレ・ドレスデン
 [CD 1]69’42”
  ・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調KV 504「プラハ」〜第1楽章
    ベルナルド・ハイティンク(指揮)/収録:2002年
  ・レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガop. 132〜主題、第1変奏、第2変奏
    ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)/収録:1990年
  ・シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調D759「未完成」〜第2楽章
    サー・コリン・デイヴィス(指揮)/収録:1992年
  ・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」〜第4楽章
    ドレスデン国立歌劇場合唱団 ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)/収録:1985年

 [CD 2]76’12”
  ・メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調op. 56「スコットランド」〜第2 楽章
    サー・コリン・デイヴィス(指揮)/収録:1997年
  ・ベルリオーズ:序曲「リア王」op.4
    サー・コリン・デイヴィス(指揮)/収録:1997年
  ・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op. 35〜第2楽章
    ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) フランツ・コンヴィチュニー(指揮)/収録:1954年
  ・シューベルト:交響曲第8(9)番ハ長調D944「ザ・グレイト」〜第3楽章
    サー・コリン・デイヴィス(指揮)/収録:1996年
  ・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op. 77〜第3楽章
    ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) フランツ・コンヴィチュニー(指揮)/収録:1954年
  ・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB. 108〜第2楽章
    クリスティアン・ティーレマン(指揮)/収録:2009年
  ・マーラー:交響曲第9番ニ長調〜第3楽章
    ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)/収録:1997年
 名演奏のハイライトをギュッと詰め込んだ「エディション・シュターツカペレ・ドレスデン」の入門篇

 Profil の人気シリーズ「エディション・シュターツカペレ・ドレスデン」より編まれたコンピレーション・アルバム。「ゼンパーオーパー・ガラコンサート」と銘打たれた2 枚組では、コンヴィチュニーからティーレマンに至る歴代のカペルマイスターのほか、楽団初の名誉指揮者コリン・デイヴィスといった、さまざまな名指揮者たちが得意のレパートリーで腕を揮うなか、世界屈指の伝統を誇る名門楽団が培う独特の深いひびきをたっぷりと味わえるつくりで、入門篇としても最適な内容となっています。
 ブックレットは各曲のトラックリストおよび演奏家のみの記載となります。
 


PH 13053
(6CD)
特別価格\6000→\5190
「カール・リヒター・エディション/J.S.バッハ:器楽曲篇」
[CD 1]56’34”
 ・ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
 ・ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
 ・ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
   カール・リヒター(指揮) カール・リヒター室内管弦楽団
   収録:1956、1957 年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)

[CD 2]64’26”
 ・ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
 ・ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
 ・ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
   カール・リヒター(指揮) カール・リヒター室内管弦楽団
   収録:1956、1957 年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)
 ・トッカータとフーガ ニ短調BWV538
   カール・リヒター(オルガン:オットーボイレン、バシリカ教会 Marienorgel)
   収録:1954 年(セッション・モノラル/テルデック原盤)

[CD 3]70’23”
 ・管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
 ・管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
 ・管弦楽組曲第4番ニ長調BWV1069
   オーレル・ニコレ(フルート) カール・リヒター(指揮) ミュンヘン・バッハ管弦楽団
   収録:1960 年6 月、1961 年6 月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/DGG原盤)

[CD 4]70’55”
 ・管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068 1961
   カール・リヒター(指揮) ミュンヘン・バッハ管弦楽団
   収録:1960 年6 月、1961 年6 月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/DGG原盤)
 ・音楽の捧げ物BWV1069
   オーレル・ニコレ(フルート) オットー・ビュヒナー、クルト・グントナー(ヴァイオリン)
   ジークフリート・マイネッケ(ヴィオラ) フリッツ・キスカルト(チェロ)
   ヘトヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ) カール・リヒター(指揮とチェンバロ)
   収録:1963年1月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/DGG原盤)

[CD 5]72’57”
 ・チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
 ・2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061
 ・3台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1064
 ・4台のチェンバロのための協奏曲イ短調BWV1065
   エドゥアルト・ミュラー、ゲルハルト・エッシュバッハー、ハインリヒ・グルトナー(チェンバロ)
   アンスバッハ・バッハ週間のソリストたち カール・リヒター(チェンバロと指揮)
   収録:1955年/アンスバッハ(セッション・モノラル/テルデック原盤)

[CD 6]70’10”
「オルガン・リサイタル」
 ・トッカータとフーガ ニ短調BWV565
 ・コラール前奏曲「主イエス・キリストよ,われ汝に呼ばわる」BWV639
 ・パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582
 ・コラール前奏曲「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」BWV645
 ・幻想曲とフーガ ト短調BWV542
 ・コラール前奏曲「イエスよ、いまぞ汝御空より降り来たりて」BWV650
 ・コラール前奏曲「高き御空よりわれは来れり」BWV606
 ・前奏曲とフーガ ホ短調BWV548
   カール・リヒター(オルガン;ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール)
   収録:1954 年10 月、11 月/ジュネーヴ(セッション・ステレオ/Decca 原盤)
 大好評の新マスタリング・シリーズ最新作「カール・リヒター・エディション」名手ニコレを迎えた「管弦楽組曲」全曲、音楽の捧げ物、第1回目の「ブランデンブルク」全曲、オルガン・リサイタル

 リマスタリング& サウンド・デザイン:2013 年、ホルガー・ジードラー (THS-Studio)

 J.S.バッハの権威カール・リヒターがドイチェ・グラモフォンに遺した代表的録音「マタイ受難曲」(PH12008)、「ミサ曲ロ短調」(PH13034)に、Profil のライヴ復刻でおなじみの名人ホルガー・ジードラーが入念なリマスタリングを施して大好評のシリーズに、器楽曲篇があらたに加わります。
 「カール・リヒター・エディション」と題するCD6 枚組では、名手ニコレを迎えた「管弦楽組曲全曲」に「音楽の捧げ物」といった、前回までの宗教作品同様に同曲のベストにも挙げられる、もはや説明不要のスタンダードがしっかりと押さえてあるのは当然として、リヒター第1 回目の「ブランデンブルク協奏曲全曲」録音や、ミュラーら複数の奏者との共演も魅力の「チェンバロ協奏曲集」、さらにはジュネーヴとオットーボイレンにおける「オルガン・リサイタル」という具合に、テルデック(テレフンケン)とデッカの音源から広く選ばれており、この時期特有ともいえる強烈な表現意欲が漲る演奏スタイルや、それぞれのレーベルのサウンド・カラーのちがいも興味深いところです。
 「リマスタリングが大成功!」「過去最高の仕上がり!」と、絶大なる支持をいただいている前2 作とともに、当セットもまた、リヒターの高潔で折り目正しい音楽を愛してやまない方々にとって、かけがいのない宝物となりましょう。
 ブックレットは各曲のトラックリストおよび演奏家のみの記載となります。

SPECTRUM SOUND



CDSMBA 003
(2CD)
\3600→\3290
(1)ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
  (カデンツァ;ヴィルヘルム・ケンプ)
(2)ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調( 原典版)
オイゲン・ヨッフム( 指揮)
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
フランス国立放送管弦楽団
 好評、スペクトラム・サウンドのコンサート・ライヴ・シリーズ、“Belle ame (ベルアーム)”第3弾!ヨッフムのブル5とケンプを迎えたベートーヴェン4 番
 フランス国立視聴覚研究所音源提供、解説は平林直哉氏が担当!

 録音:1969 年10 月22 日、シャンゼリゼ劇場、パリ、ライヴ/ステレオ、日本語解説付、24bit/192kHz、Digital Restoration&24bit Remastering

 スペクトラム・サウンド・レーベルの好企画、国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ“Belle ame( ベルアーム)”の第3 弾が早くも登場。今回はオイゲン・ヨッフム指揮による1969 年10 月のライヴからヴィルヘルム・ケンプがソリストをつとめたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4 番ト長調 Op.58そして、ブルックナーの交響曲第5 番変ロ長調です。ケンプはベートーヴェンの、ヨッフムはブルックナーのそれぞれスペシャリスト。巨匠ならではの名演を聴かせてくれます。今回も当ライヴ盤の魅力について、平林直哉氏による解説付きとなっております。
 『今回登場するライヴは音質が非常に鮮明であり、ケンプのタッチが克明に捉えられていて、ファンにはたまらないものである。とにかく、この人肌のように柔らかい音色、聴き手を慰撫するようなやさしさはケンプならではである。(中略)ケンプはこの演奏でも、いつものように自作のカデンツァを弾いている。ヨッフムの伴奏も素晴らしい。古典的な均整美に溢れ、明るく朗らかな雰囲気に満ちており、理想的と言える。(中略)一方、ブルックナーの第5 番は第1 楽章から気力は充実しており、オーケストラの機敏な反応も手に取るようにわかる。第2 楽章の木管楽器のソロも素晴らしいし、第3 楽章の生き生きとしたリズムの刻みと流麗な変化は鮮やかだ。ヨッフムは特にライヴにおいて、時に感情の抑制がうまくいかないようなこともあるが、ここではそうしたことが全くない。音楽の勢いは無駄なくエネルギー化されている。第4 楽章の前半部分は最も聴きごたえがあるかもしれない。ここはいかにも理屈っぽく響いたり、雑然と並べられた音符を浴びせられたりすることもあるが、この演奏は恐ろしく色彩が豊かであり、それこそ万華鏡のようだ。(中略)』(ライナー・ノーツより平林直哉)
 


CDSMBA 002
(2CD)
\3600→\3290
SPECTRUM “Belle ame (ベルアーム)”第2弾
 スヴェトラーノフ&フランス国立放送管
  「悲愴」&スタニスラフ・ネイガウスとのラフマニノフ

(1)スヴィリドフ:「トリプティク」
(2)ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
(3)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 好評、スペクトラム・サウンドのコンサート・ライヴ・シリーズ、“Belle ame (ベルアーム)”第2弾!
 スヴェトラーノフ&フランス国立放送管との悲愴と大熱演、スタニスラフ・ネイガウスとのラフマニノフ!フランス国立視聴覚研究所音源提供、解説は平林直哉氏が担当!

 ライヴ録音:1973 年2 月7 日、シャンゼリゼ劇場 (パリ)/ライヴ、ステレオ、初CD 化、日本語解説付、24bit/192kHz、Digital Restoration&24bit Remastering

 スペクトラム・サウンド・レーベルの新シリーズ、国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ“Belle ame( ベルアーム)”。
 第1 弾のカール・ベーム指揮、フランス国立放送管弦楽団による1973 年5 月のパリ・ライヴ(CDSMBA 001)が好評の中、はやくも第2 弾が登場です。
 第2 弾はスヴェトラーノフ& フランス国立放送管による73 年パリ・ライヴで、収録内容は明快で親しみやすい曲想が魅力のスヴィリドフの「トリプティク」、スタニスラフ・ネイガウスをむかえたラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番(スタニスラフ・ネイガウスは父ゲンリヒにくらべて録音数が少なく非常に貴重なライヴ録音です)、そして、チャイコフスキーの「悲愴」です。今回も当ライヴ盤の魅力について、平林直哉氏による解説付きとなっております。

 『最初の「トリプティク」は明快で親しみやすく、変化に富んだ曲想を考えると、もっと頻繁に演奏されても良いと私は思う。その作品をスヴェトラーノフは実に見事にいきいきと描いている。(中略)ラフマニノフはロシア音楽通にはたまらない組み合わせである。ここでの指揮者、ピアニストは同じモスクワ音楽院の出身である。しかも、両者がピアニストの父、ゲンリヒ・ネイガウスに師事しているのだ。(中略)ここで繰り広げられている演奏はお涙ちょうだい式の、安っぽいメロドラマとは一線を画している。特筆されるのはネイガウスの透明感の溢れた、凜々しくも詩情豊かなソロである。(中略)最後の「悲愴」はいかにもスヴェトラーノフならではの名演である。とにかく、この「悲愴」に限らず、先行する2 曲もオーケストラの音が完全にロシアの団体そっくりの響きを出していることに感心させられる。』(ライナー・ノーツより平林直哉)

St-Laurent Studio(サン=ローラン・ストゥディオ)


YS782402-2
(2CD)
\4400→\3990
ロジンスキの未発表ライヴ
 ブラームス:交響曲第1番

  (ニューヨークフィル、1945年8月2日から22日
   カーネギーホール・セッション モノラル)、
 1944年1月2日CBS放送でのスピーチ、
 ロジンスキー先生お誕生日おめでとう、
 ベートーヴェン:交響曲第7番練習風景
  (1946年1月2日カーネギーホール モノラル)、
 ブルックナー:交響曲第7番
  (クリーヴランド管、1938年3月16日
   セヴェランスホール・ライヴ モノラル)
アルトゥール・ロジンスキ指揮
 カナダのSt-Laurent Studioは、2010年に創設されたレーベルで主催者はYves St-Laurent氏で高名なデザイナーと同姓同名です。
 既に多数の優れたアイテムをリリースしておりますがいずれもCDRによる出版で、中には不安を感じる御客様も多くおられたことと思います。
 この度、その膨大なバック・カタログから、重要なものを厳選しライセンス契約でCDリリースすることとなりました(日本プレス、トゥリー・ポッター氏筆ライナーノート、英文、日本語解説付)。プロコフィエフ自作自演は大変な反響を頂戴しました。

 第2弾は、ポーランド出身のアメリカの巨匠アルトゥール・ロジンスキの未発表ライヴ録音です。ロジンスキーはエキセントリックな性格で楽団、楽員と衝突を繰り返したなどと妙な伝説が独り歩きしておりますが、群雄割拠の20年代から50年代のアメリカ楽壇で重要なポジションを占めて譲らなかったことはその実力の証でありましょう。クリーヴランド管を指揮したブルックナー第7番の1938年ライヴが注目です。1924年のフリートによる機械録音、1928年のホーレンシュタインによる電気録音、1935年のトスカニーニのライヴ、オーマンディのスタジオ録音に次ぐ記録で、アメリカでなぜかブル7が受容されていたかも興味深く、そのストレートなアプローチも爽快そのものです。
 1945年8月のブラ1は、コロンビアのテスト・プレスからの復刻です。日本にとっては正に原爆投下、ポツダム宣言受諾という激動の時期に当たります。さらにスピーチ、リハーサルも含まれたファン垂涎のリリースです。御子息のリチャード氏のコレクションからの復刻です。
 St-Laurent Studioのポリシーは、細心の注意を払い、SPを正確な回転数での再生し、一切のフィルタリングをせず、生々しい音色を蘇らせるもので既に世界中で高い評価を得ておりますが、日本では初紹介となります。
 詳しくはSt-Laurent StudioのWEBをご覧ください。http://78experience.com/welcome.php?mod=comment_commander
 
 カナダのSt-Laurent Studioは、2010年に創設されたレーベルで主催者はYves St-Laurent氏で高名なデザイナーと同姓同名です。
 既に多数の優れたアイテムをリリースしておりますがいずれもCDRによる出版でした。
 この度その膨大なバック・カタログから、重要なものを厳選しライセンス契約でCDリリースすることとなりました(日本プレス、トゥリー・ポッター氏筆ライナーノート、英文、日本語解説付)。
 第1弾は何と全世界初出となるプロコフィエフが1937年の1月にニューヨークで行ったコンサート・ライヴ。しかもプロコフィエフが英語で解説を付けるという驚天動地の大発見アセテート・ディスクからの復刻、1938年にモスクワ国立フィル(ロシア国立響)を自ら指揮した「ロメ・ジュリ」第2組曲を含む「プロコフィエフ自作自演集(2枚組)」です。
 St-Laurent Studioのポリシーは、細心の注意を払い、SPを正確な回転数での再生し、一切のフィルタリングをせず、生々しい音色を蘇らせるもので既に世界中で高い評価を得ておりますが、日本では一部アリアCDで紹介されていましたが、一般的には初紹介となります。
 第2弾はバーンスタイン若き日の自作自演などを予定しております。詳しくはSt-Laurent StudioのWEBをご覧ください。http://78experience.com/welcome.php?mod=comment_commander(以上 代理店)


YS782401-2
(2CD)
\4400→\3990
全世界初出!
 プロコフィエフ、1937年1月、ニューヨーク・コンサート・ライヴ

プロコフィエフ(ピアノ、指揮)
 CD1
  束の間の幻影より(第9,3,17,18、11,10,16,6,5番)、
  田園風ソナチネ、御婆さんの話、
  古典交響曲のガヴォット
   以上1935年2月12日パリ、ディスク・グラモフォン録音
  練習曲作品52−3、風景作品59−2、悪魔的暗示作品4−4、
  御婆さんの話作品31−2
   以上1935年2月26日パリ、ディスク・グラモフォン録音
 ピアノ・ソナタ第4番アンダンテ、ガヴォット作品32−3
  以上、1935年3月3日パリ、ディスク・グラモフォン録音
 ピアノ協奏曲第3番
  (ピエロ・コッポラ指揮ロンドンフィル、1932年6月ロンドン、HMV録音)
CD2
 ピアノ・ソナタ第4番「アンダンテ」、
 束の間の幻影より(第3,5,6,7,11,10,18,9番)、

 プロコフィエフ、子供の音楽作品65を語る、
 子供の音楽より(第10,11,12番)、
 練習曲作品52−3、悪魔的暗示
  以上、1937年1月16日ニューヨーク、コロンビアコンサートホールライヴ放送録音
 ロメオとジュリエット
  「ロメオとジュリエット」第2組曲
  以上:1938年

SUPRAPHON


SU 4158
\1700
ヤルミラ・ノヴォトナー オペラ・リサイタル1930-1956
 (1)ロッシーニ:セビーリャの理髪師〜ロジーナのカヴァティーナ「今の歌声は」
 (2)モーツァルト:魔笛〜パミーナのアリア「ああ、愛の喜びは露と消え」
 (3)同:フィガロの結婚〜ケルビーノのアリア
  「自分で自分がわからない」/「恋とはどんなものかしら」
 (4)同:ドン・ジョヴァンニ〜ドンナ・エルヴィラのアリア
  「ああ、私に恥をかかせた」/「さあ、この裏切者から逃げて」
 (5)オッフェンバック:ホフマン物語〜オランピアのアリア
  「生垣には小鳥たち」/ジュリエッタのアリア「美しい夜、おお恋の夜」/
  アントニアのアリア「逃げてしまったの」/
  アントニアのアリア「奇妙な幻想を見て」「これが恋の歌」
 (6)ヴェルディ:椿姫〜ヴィオレッタのアリア
  「この世の命は」/「不思議だわ」/「ああ、あの方なのね」/
  「さようなら過ぎ去った日よ」/「アルフレードね、お会いしたの」/「パリを離れて」
 (7)プッチーニ:ラ・ボエーム〜ミミのアリア
  「私の名はミミ」/「ミミ、ここなら会えると思った」
 (8)同:トスカ〜トスカのアリア「歌に生き、恋に生き」
 (9)スメタナ:売られた花嫁〜マジェンカのアリア「ああ悲しいわ」/「この愛の夢」
 (10)同:くちづけ〜ヴェンドゥルカのアリア「私を愛してくれ」/「眠れ、私の天使」
 (11)ドヴォルザーク:ルサルカ〜ルサルカのアリア「白銀の月よ」
ヤルミラ・ノヴォトナー(Sop)
(2)アルトゥーロ・トスカニーニ(指)
(3)(4)ブルーノ・ワルター(指)
(5)トーマス・ビーチャム(指)
(6)エットーレ・パニッツァ(指)
メトロポリタン歌劇場管ほか
 チェコの生んだソプラノの大スター、ノヴォトナーのベスト・アルバム

 MONO、79’02”

 ヤルミラ・ノヴォトナー(1907-1994) は、チェコが生んだソプラノの大スター。1925 年にスメタナの「売られた花嫁」のマジェンカ役でデビュー。戦前はベルリン、ウィーンで活躍し、1937 年にはトスカニーニ指揮によるモーツァルトの「魔笛」のパミーナでザルツブルク音楽祭出演、1940 年にはプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミでメトロポリタン歌劇場デビューし、以後1956 年のさよなら公演まで、メトのスターとして208 回登場しました。映画女優としても活躍しています。
 当アルバムは彼女の全盛期である1930-1956 の録音を集めています。いずれも十八番なうえ、トスカニーニやワルターとの共演など、彼女がスターになるきっかけとなった作品も聴くことができる貴重な資料にもなっています。彼女の声は独特のクールさと不思議な暗さが特徴で、非常に美しく魅力的。
 レパートリーも名作揃いですが、ことにお国もののスメタナとドヴォルザークは見事のひとことに尽きます。

TAHRA



TAH 766/767
(2CD)
\5000→\4590
アムステルダムのピエール・モントゥー ピエール・モントゥー(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 [CD 1]68’06”
  ・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」〜葬送行進曲
  ・ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」op.16
  ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調op. 68−第1 楽章
 [CD 2]70’31”
  ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調op. 68−第2楽章〜第4楽章
    クラース・ボーン(ヴィオラ)
    収録:1963年11月24日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ・モノラル)
  ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調op.104
    ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
    収録:1960年11月3日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ・モノラル)
 モントゥー指揮、コンセルトヘボウ管ライヴ。JFK 追悼演奏の「エロイカ」葬送行進曲ロストロポーヴィチ独奏、ドヴォルザークのチェロ協奏曲

 以前にtahra よりリリースされた、モントゥー指揮コンセルトヘボウ管による一連のライヴ録音集は、ブラームスの交響曲やヴァイオリン協奏曲などがセッション録音と重なるレパートリーでしたが、実演でのモントゥーのすばらしさを知るうえでたいへん価値あるものでした。
 このたびtahra があらたにCD 復刻する2 枚組のアルバムは、1963 年11 月24 日に、アムステルダムのコンセルトヘボウでおこなわれたコンサートの模様をAVRO がライヴを完全収録したもので、モントゥーがコンセルトヘボウ管を指揮して、オランダでおこなった最後から2 番目のコンサートのドキュメントになります(最終日は翌25 日)。
 プログラムのうち、ベルリオーズはほかのレーベルから出ていたことがありますが、ブラームスとベートーヴェンの2 曲がおそらく初出とおもわれます。なかでも注目なのが、メインの前に置かれた「エロイカ」の葬送行進曲。
 この公演の2 日前、1963 年11 月22 日にJ. F. ケネディ大統領がダラスで暗殺されるという衝撃的なニュースが全世界を駆け巡ります。この大事件を受けての追悼演奏は、その存在自体は知られていましたが、ようやくここに聴くことが可能となりました。
 カップリングは、ロストロポーヴィチ独奏ドヴォルザークのチェロ協奏曲。さまざまな名指揮者と同曲の録音を重ねているロストロポーヴィチに対して、この曲のセッション・レコーディングを残さなかったモントゥーとの顔合わせはおおいに気になるところです。
 (おことわり)ドヴォルザークのチェロ協奏曲第1 楽章に、マスターテープに起因する音飛びがございます。御了解の上、お求めいただきますようお願い致します。

UNITED CLASSICS


T2CD2013023
(2CD)
\2400
ヴィヴァルディ:
 四季
 ヴァイオリン協奏曲集Op.8「和声と創意への試み」、
 ヴァイオリン協奏曲集Op.9「ラ・チェトラ」第1集、
 フルート協奏曲集Op.10
フェリックス・アーヨ(Vln)
イ・ムジチ合奏団
 

T2CD2013024
(2CD)
\2400
ショパン:ノクターン全曲 ニキタ・マガロフ(pf)
 

T2CD2013025
\1600
モーツァルト:ホルン協奏曲全集 ヘルマン・バウマン(Hrn)
ピンカス・ズーカーマン指揮、
セント・ポール室内管弦楽団
 

T2CD2013026
(2CD)
\2400
J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 カール・ミュンヒンガー指揮、
シュトゥットガルト室内管弦楽団、
エリー・アーメリング(Sop)
イヴォンヌ・ミントン(MSop)
ヘレン・ワッツ(Alt)
ヴェルナー・クレン(Ten)
トム・クラウセ(Br)、他

URANIA


WS121.211
(2CD)
\2000
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」 Riccardo: カルロ・ベルゴンツィ
Renato: Cornell MacNeil
Amelia: ビルギット・ニルソン
Ulrica: ジュリエッタ・シミオナート
Oscar: Sylvia Stahlmann
Silvano:トム・クラウゼ
Samuel: フェルナンド・コレナ
Tom: リベロ・アルバーチェ
Un giudice: Piero De Palma
Un servo d'Amelia: Vittorio Pandano
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮
聖チェチーリア音楽院管&合唱団
1962
 

WS121.245
(3CD)
\2600
チャイコフスキー:
 交響曲第4番 Op. 36
  1960/2-3
 交響曲第5番 Op. 64
  1952/5-7,1953/6
 交響曲第6番「悲愴」 Op. 74
  1955/5,1956/7
 1812年序曲 Op. 49
  1958/1-2
 組曲「白鳥の湖」 Op. 20
  1959/1
 組曲「眠れる森の美女」 Op. 66
  1959/1
  以上 フィルハーモニア管
 ピアノ協奏曲第1番 Op. 23
  リヒテル
  ウィーン・フィル
  1962/9
カラヤン指揮
 

WS121.201
(2CD)
\2000
ポンキエッリ:歌劇「ラ・ジョコンダ」 La Gioconda : Anita Cerquetti
La Cieca : Franca Sacchi
Alvise Badoero : Cesare Siepi
Laura Adorno : Giulietta Simionato
Enzo Grimaldo : Mario Del Monaco
Barnaba : Ettore Bastianini
Zuane : Giorgio Giorgetti
Isepo : Athos Cesarini
Un pilota : Guido Pasella
Un cantore : Ezio Peruzzi
ORCHESTRA E CORO DEL MAGGIO MUSICALE FIORENTINO
GIANANDREA GAVEZZENI
1958年
 

WS121.270
(2CD)
\2000
リヒテル/グレート・ライヴ・コンサート
 ブラームス:
  ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 83
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op. 15
  ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op. 109
  同第31番 変イ長調 Op. 110
  同第32番 ハ短調 Op. 111
リヒテル(P)
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストン響
1960-1963
 


WS121.278
(5CD)
\3500→\3190
レイボヴィッツ
 ベートーヴェン:交響曲全集&序曲集

  交響曲第1番〜第9番「合唱」
  「エグモント」序曲 Op. 84
  レオノーレ第3番I Op. 72a
ルネ・レイボヴィッツ(指揮)
インゲ・ボルク(S)
ルート・ジーヴェルト(A)
リチャード・ルイス(T)
ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs)
ビーチャム・コーラル・ソサエティ
ロイヤル・フィル
Rec.: London, April-June 1961(交響曲) Rec.: London, 1962(序曲)

 賛否両論。いつの世も交響曲ファンを騒がせ喜ばせてきたレイボヴィッツのベートーヴェン交響曲全集。SCRIBENDUM盤が廃盤になって久しいが、URANIAから発売。

 「 ルネ・レイボヴィッツ。1913生まれ。「12音音楽の使徒」。シェーンベルクとウィエーベルンに師事、新ウィーン楽派の音楽を世に広めるとともに、自らも12音音楽による多数の作品を発表、それらに関する理論書も残している。
 同時に指揮者としても活躍。もちろん現代音楽を精力的に取り上げ、「月に憑かれたピエロ」を初録音するなどレコーディング活動も盛んだった。
 そんな彼が録音した中に異色のベートーヴェン交響曲全集があった。そのベートーヴェンは60年代に録音されていながら、最高の録音状態だったもあり、その後長く「未来的演奏」の聖典と言われつづけた。妙なロマン的表現を排しストイックなまでにその快速テンポを貫く、作品本来の楽器編成・構成を恥ずかしいほどに露出させた演奏。無菌室のベートーヴェンとでも言おうか。
 しかしそれが面白い。
 だから大きな書籍では絶対に出てこないが、マニアックな人たちの会話では必ず登場してきた異色の全集である。」SCRIBENDUM盤発売のときのコメントから。

VAI


VAIA 1275
\2000
マリアン・アンダーソン〜貴重ライヴ放送音源集
 J.S.バッハ:
  カンタータ第68番「信仰厚きわが心よ」BWV68(ルシアン・シュミット、Vc),
  甘き死よ、来たれ,
  クリスマス・オラトリオより<Prepare Thyself, Zion>
 ヘンデル:
  歌劇「セルセ」より<オンブラ・マイ・フ>,
  歌劇「セルセ」より<あの人を奪うためだったら>,テ・デウム,
  歌劇「フロリダンテ」より<いらしてください、私の願いをお分かりください>
 ボノンチーニ:歌劇「カルフルニア」より<ラッパが呼んでいる>
 モーツァルト:「エクスルターテ・ユビラーテ」より<アレルヤ>
 ベッリーニ:羊飼いのオディオ
 ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より<呪わしき美貌>
 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」より<あなたの声に私の心は開く」
 シューベルト:セレナーデ,全能なるお方
 ブラームス:永遠の愛
 フォーレ:夢のあとに
 フランク:「贖罪」より<Air de l’Archange>
 シベリウス:組曲「ベルシャザールの饗宴」より<孤独>        
 黒人霊歌:Deep River/My Way’s Cloudy/Burleigh: Hard Trials
マリアン・アンダーソン(A)
 黒人歌手の先駆者マリアン・アンダーソン

 72’00、MONO

 アメリカの生んだ歌手、マリアン・アンダーソン。人種差別と戦いながら、歌手への道を切り開いていった黒人歌手の先駆者で、あのトスカニーニに「100年一度の美声」と称された伝説的な名歌手です。
 この録音は、貴重な放送音源から、幅広いレパートリーを持った彼女ならではの曲目で、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、シューベルト、ヴェルディ、ブラームス、フォーレ、サン=サーンス、そしてシベリスの85 歳記念公演で歌った音源、もちろん得意の「深い川(Deep River)を含む黒人霊歌を収録しています。
 ブックレトには彼女の伝記を書いた、アラン・ケラー氏による文章が記載されています。

VENEZIA



CDVE00512
(13CD)
\6300→\5790
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮 名演奏集

CD. 1
 1. ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 ホ短調 op.95
  モスクワ放送交響楽団
  1973年録音
 2. R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 op.30
  モスクワ・フィルハーモニー
  1978年録音
CD. 2
 リスト:ファウスト交響曲(リスト自身による最終章で声楽の無い版-約60分)
  レニングラード・フィルハーモニー
  1959年11月30日レニングラードでのライヴ録音 (モノラル)
CD. 3
 ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
  ソビエト文化省交響楽団
   1988年2月1日ライヴ録音
CD. 4
 ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」
  モスクワ放送交響楽団
   1962年12月モスクワでの録音
CD. 5
 ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第1番「海の交響曲」
  レニングラード・ソサエティ合唱団、リムスキー・コルサコフ音楽学校合唱団
  ソビエト文化省交響楽団
   1988年4月30日レニングラードでのライヴ録音
CD. 6
 1, タネーエフ:歌劇「オレステイア」序曲 op.6
  モスクワ放送交響楽団
   1973年5月15日録音
 2. タネーエフ:交響曲第4番 ハ短調 op.12
  モスクワ放送交響楽団
   1962年モスクワでの録音
CD. 7
 1. イッポリトフ=イヴァノフ:組曲「コーカサスの風景」 op.10
  モスクワ・フィルハーモニー
   1961年録音
 2. ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」 (ストコフスキー版)
  ソビエト文化省交響楽団
   1983年ライヴ録音
CD. 8
 1. ラフマニノフ:幻想曲「岩」 op.7
  ソビエト国立交響楽団
   1991年3月12日ライヴ録音
 2. ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」 op.35
  ナタリア・ミハイロワ(ソプラノ)
  イゴール・スルツコフスキー(テノール)
  ミハイル・ランスコイ(バリトン)
  ソビエト文化省交響楽団
   1991年2月24日ライヴ録音
CD. 9
 ストラヴィンスキー:演奏会用組曲「火の鳥」(1919年版)
  モスクワ放送交響楽団
   1966年3月20日ライヴ録音 (モノラル)
 ストラヴィンスキー:「兵士の物語」
  ソビエト国立交響楽団ソリスト・アンサンブル
   1963年9月12日録音
CD. 10,11
 チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」
  モスクワ放送交響楽団
   1969年モスクワでの録音
CD. 12,13
 1. チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」
  ボリショイ劇場管弦楽団、子供合唱団
   1960年モスクワでの録音
 2. チャイコフスキー:祝典序曲「1812年」 op.49
  モスクワ音楽院管弦楽団
   1990年12月25日モスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音

   以上、指揮は全てゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
 同レーベルで発売されていたロジェストヴェンスキーの演奏をまとめたお買い得なBOX(限定)です。

※CD.2のリストは初CD化かと思われます。またCD.8の兵士の物語は同レーベルで以前発売された際に初CD化でした。
※尚、CDVE04337 (#2700000 043370) 、CDVE04311 (#2700000 043110) CDVE04246 (#2700000 142462)が廃盤と成ります事、ご案内申し上げます。
※現在の鑑賞に堪えうる音質の良いものを選んだとの事ですが、音源はマスター・テープ、オリジナルLP、放送用音源など多岐に及び非常に古い音源も含まれています。つきましては、マスターに起因する聴き苦しい箇所が聴かれます事ご了承ください。
尚、録音年代などの表記は、一般的に良く知られたものである事ご了承下さい。
※装丁は紙ジャケットです。

WEITBLICK



SSS 0150
\2200→\1990
アルヴィド・ヤンソンス&ドレスデン・フィル
 (1)ベルリオーズ:幻想交響曲

 (2)ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
アルヴィド・ヤンソンス(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー
 アルヴィド・ヤンソンスが偏愛した幻想!ドレスデン・フィルとの80年ライヴ!

 録音:1980年2月28日ドレスデン・クルトゥア・パラスト、ステレオ・ライヴ
 演奏タイミング:(1)[15:24][6:46][16:20][4:56][10:44]、(2)[9:00]

 日本とも並々ならぬ深い絆で結ばれた巨匠アルヴィド・ヤンソンス。最近の発掘によりドイツでの活動も明らかになりつつあります。今回のリリースは毎年のように客演した渋い音色で知られるドレスデン・フィルとの「幻想」です。レニングラード・フィルとのメロディア録音は良く知られるところですが、ドイツのオーケストラとも度々上演を繰り返した自信のレパートリー。複数存在する放送録音から最も新しい演奏が採用されました。一聴してフランス系指揮者の解釈とは真逆の視点で見つめていることがわかります。極端なことを言えばまるでドイツ音楽のようなベルリオーズ。じっくりとしたテンポで歌い上げられ、「田園の風景」は16 分以上かけて丹念に、おどろおどろしい世界を描き尽します。「コリオラン」も重厚極まる名演です。
 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付




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