クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

第74号インデックスへ
規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ



第74号
マイナー・レーベル新譜(2)
2013.12.17〜2014.2.14


LIGIA


LIDI 0202262
\2400
東と西のクリスマス
 (1)アンリ・マルタン(ラトヴォンドラエティ編):みどりごのクリスマス(フランス語)
 (2)マロン派典礼(ナジ・ハキム編):声の栄光(アラム語)
 (3)伝承歌(ジャン=フィリップ・ベック編):聖しこの夜(ドイツ語、ポルトガル語、アラム語)
 (4)マロン派典礼(ナジ・ハキム編):タルベ・マルニエ(アラビア語)
 (5)伝承歌(ラトヴォンドラエティ編):神のみ子は今宵しも(ラテン語、英語、アラビア語)
 (6)伝承歌(ラトヴォンドラエティ編):ベツレヘムに火事の知らせが(スペイン語)
 (7)伝承歌(ベック編):荒野の果てに(フランス語)
 (8)グノー(ベック編):天が地上を訪れたり(フランス語)
 (9)オーギュスタ・オルメス(ラトヴォンドラエティ編):三人の天使(フランス語)
 (10)伝承歌(ラトヴォンドラエティ編):エサイの根より(フランス語)
 (11)伝承歌(ベック編):もろ人こぞりて(英語)
 (12)伝承歌(ベック編):神の御子が生れた(フランス語)
 (13)メンデルスゾーン(ラトヴォンドラエティ編):天には栄え(英語、フランス語)
 (14)シューベルト(ロベ編):アヴェ・マリア(ラテン語)
 (15)アダン(ベック編):オー・ホーリー・ナイト(フランス語)
ナウム・クーリー神父(Ten)
ギイ・トゥヴロン(Trp)
ナジ・ハキム(Org)
パリシー・クヮルテット
 ナジ・ハキムの伴奏による、一風変わったクリスマス・キャロル集

 録音:2013 年9 月16-18 日/サントマ・ダカン教会(パリ)/DDD、52’47”

 これは面白いクリスマス・キャロル集。レバノン出身のナウム・クーリー神父が世界の名作を歌います。神父はアラム人でマロン派キリスト教徒。アラム人とは紀元前12 世紀から8 世紀頃、現在のシリアを中心に隆盛を極めた遊牧民で、独自の言語と文字、聖歌を持っていました。ここではアラム語の聖歌はもとより、「聖しこの夜」「神のみ子は今宵しも」「荒野の果てに」「もろ人こぞりて」など、おなじみのキャロルを弦楽四重奏とオルガンの伴奏で披露。
 「聖しこの夜」がまるでドビュッシー風だったり、「神のみ子は今宵しも」の冒頭にコーランの朗唱のようなものがあったりと興味津々。さらに魅力なのは、作曲家としても有名なナジ・ハキムが編曲とオルガン演奏に参加していること。現代音楽ファンも注目です。

LIMEN


Black Line

LimenレーベルのBlack LineはCDと同内容の映像DVD(NTSC)がついており、スタジオ録音ながらライヴを思わせる演奏をお楽しみいただけます。
 なお、映像は演奏中全てではありませんが、手元が見えるようなカメラワークとなっており、演奏スタイルや指使いが学べる好企画と言えましょう。

CDVD021 C021
(1CD+
1DVD[NTSC])
\3000
18世紀ファゴット名作集
CD
 (1)テレマン:ソナタ へ短調
 (2)ファッシュ:ファゴット・ソナタ ハ長調
 (2)ヴィヴァルディ:ファゴット・ソナタ第3番 イ短調
 (3)コレット:ソナタ第2番 ニ短調「孤独の快感」
 (4)マルチェロ:ソナタ イ短調
 (5)モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 KV292
DVD
 CDと同内容の映像
ガブリエル・スクレピス(ファゴット)
ルッジェーロ・ラジャーナ(チェンバロ)
アルフレッド・ペルシチーリ(チェロ)
フランチェスコ・シラグーザ(コントラバス)
 ミラノ・スカラ座管の首席ファゴット奏者、スクレピスよる18 世紀ファゴット名作集!

 録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ/58’42”

 ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者、ガブリエル・スクレピスによる18 世紀の作曲家(テレマン、ファッシュ、ヴィヴァルディ、コレット、マルチェロ、モーツァルト)による名曲の数々。ファゴットと通奏低音の掛け合いが美しい作品が揃いました。
 ニコロ・パガニーニ音楽大学を卒業したファゴット奏者スクレピスはイタリア、ゲノア生まれ。ソロ、またオーケストラの団員として、バーンスタイン、ジュリーニ、バレンボイム、ブーレーズ、ムーティ、メータ、シノーポリ、シャイー、パッパーノ、ゲルギエフといった名だたる世界的指揮者と共演。ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席ファゴット奏者をつとめながら世界的に活躍するファゴット奏者の一人です。
 

CDVD022 C022
(1CD+
1DVD[NTSC])
\3000
レティシア・ミキエロン(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1

 CD
  (1)ピアノ・ソナタ第1番 へ短調 Op.2-1
  (2)ピアノ・ソナタ第2番 イ長調 Op.2-2
  (3)ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2-
 DVD
  CDと同内容の映像+
   今回の作品についてレティシア・ミキエロンが語る映像付き
    (原語:イタリア語、字幕:英語)
レティシア・ミキエロン(ピアノ)
 ミキエロン、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音を開始!特典のDVDでは指使いが見えるカメラワーク、ピアノを学ぶ方々にもおすすめの内容

 録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ/71’02”

 イタリアを拠点に活躍する女流ピアニスト、レティシア・ミキエロンがベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音を開始しました。確かな解釈と繊細なタッチでベートーヴェンに挑みます。
 初期作品ということで演奏機会には恵まれていませんが、やはりベートーヴェンの存在を大きく示した作品と言えましょう。
 

CDVD029 C029
(1CD+
1DVD[NTSC])
\3000
トリオ・マグリット
CD
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 Op.67
DVD
 CDと同内容のブラームスが収録
  (ショスタコーヴィチは収録されておりません)
トリオ・マグリット
 [エマヌエラ・ピエモンティ(ピアノ)、
  ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)、
  レラ・ルキッチ(チェロ)]
 イタリア中堅のトリオ・マグリットがブラームス、ショスタコのトリオに挑む!

 録音:2013 年、リメン・ミュージック・スタジオ/63’02”

 エマヌエラ・ピエモンティ率いるイタリア中堅のトリオ・マルグリットがブラームスのピアノ三重奏曲第1 番、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番に挑みます。
 ピアノのエマヌエラ・ピエモンティは25 年間トリオ・マティスのメンバーとして活躍。在籍中にベートーヴェンのピアノ三重奏曲全曲録音をはじめとした録音経験も豊富な実力派。
 ヴァイオリンのユリア・ベリンスカヤはヴィクトル・トレチャコフに師事した実力者ヴァイオリニストでソロ・アルバムもリリースしています。

LSO LIVE



LSO 0751
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
ガーディナー/LSO&モンテヴェルディ合唱団によるストラヴィンスキー
 ストラヴィンスキー:
  バレエ「ミューズを司るアポロ」
  オペラ=オラトリオ「エディプス王」
ジェニファー・ジョンストン(メゾソプラノ イオカステ)
スチュアート・スケルトン(テノール エディプス王)
ギドン・サクス(バス クレオン)
ファニー・アルダン(語り)
モンテヴェルディ合唱団男声合唱
ロンドン交響楽団
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
 超優秀録音。ガーディナーによるストラヴィンスキー、モンテヴェルディ合唱団の驚異的表現力が圧巻の「エディプス王」LSO 弦楽セクション全開の「ミューズを司るアポロ」

 収録:2013年4月25 日& 5月1日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)/DSD5.0、マルチチャンネル、ステレオ
 プロデューサー:ニコラス・パーカー/レコーディグ・エンジニア、編集、ミキシング&マスタリング:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン

 【LSO によるガーディナー生誕70 年記念コンサート】
 2013 年4 月25 日、「サー・ジョン・エリオット・ガーディナー生誕70 年コンサート」と銘打たれたバービカン・ホールの公演で、ガーディナーはロンドン響(LSO)ならびに手兵モンテヴェルディ合唱団を指揮して、ストラヴィンスキーの「ミューズを司るアポロ」と「エディプス王」を取り上げました。
 なお、公演に先立ち4 月14 日には楽団の功労者でプレジデント、サー・コリン・デイヴィスが惜しまれつつ世を去っており、ガーディナー祝賀の舞台がはからずもデイヴィス追悼の式典ともなりました。
【ガーディナーとコリン・デイヴィス、そしてストラヴィンスキー】
ガーディナーは当日の公演プログラムのなかで、サー・コリン・デイヴィスについて、次のように追悼の辞を寄せています。

 「非常に多くのイギリス出身の音楽家たちと同様に、わたしはサー・コリン・デイヴィスの鼓舞と指導に負うところがたいへん大きい。わたしが、デイヴィスの指揮のもと、バードとトムキンズの作品を初めて歌ったのが14 歳のときだった。翌年、わたしは勇気を振り絞って、ホーランド・パークにあるデイヴィスの自宅のドアを叩き『指揮者になるにはどうすればよいですか』と尋ねた。デイヴィスの答えはこうだった。『まずは一旦帰って、それから《春の祭典》を勉強しなさい』と。わたしは、そうした。
 ストラヴィンスキーはもちろん、サー・コリンが特別な親しみを抱いていた作曲家のひとりであり、わたしは彼の指揮した《3 大バレエ》のすべて、協奏曲《ダンバートン・オークス》と2 つの交響曲といったすばらしい録音を大切に心に留め置いている。
 21 歳の誕生日プレゼントにわたしは《エディプス王》のスコアをもらった。それから49 年、残念なことにサー・コリンが世を去ってちょうど一週間が経つけれども、初めてこの作品を指揮する機会を得たことをとても感謝している。しかも、サー・コリンのすばらしきLSO とわたし自身のモンテヴェルディ合唱団との共演によって。
 けれども、わたしがもっともサー・コリンを連想するのは、《ミューズを司るアポロ》なのだ。アポロは太陽の神、音楽の神、医術の神として有名だが、サー・コリン自身はある種のアポロ神的な人物(Apollonian figure)だった。」

 【《エディプス王》と《ミューズを司るアポロ》】
 古代ギリシャ神話をテーマにした「ミューズを司るアポロ」と「エディプス王」は、ストラヴィンスキーの新古典主義時代を代表する作品。
1927 年に完成した「エディプス王」は、詩人ソフォクレスの原作に基づくジャン・コクトーの台本、声楽はラテン語、語り手はフランス語により、父殺し、実の母と通じたエディプス王の悲劇が描かれます。人の声を加えた大作を念頭に置いたというだけに、合唱の担う役割は大きく、さすがは精緻にして圧倒的な表現力をみせるモンテヴェルディ合唱団が凄絶な効果を上げています。さらに、語り手の名女優ファニー・アルダン(トリュフォー監督「日曜日が待ち遠しい!」、オゾン監督「8 人の女たち」、ゼフィレッリ監督「永遠のマリア・カラス」カラス役)のフランス語の味わいに、ヴェテランの存在感が光ります。
 弦楽オーケストラのためのバレエ音楽「ミューズを司るアポロ」は、「エディプス王」に次ぐ1928 年の作品。強烈な前作とは対照的に、ゆたかなハーモニーとテクスチュアが特徴的な内容で、そのスコアの古典的な美しさに心を奪われたディアギレフをして「この世のものではなく、どこか天上からの音楽」と言わしめたともいわれます。じっさい、このコメントを裏付けるように、LSO 弦楽セクションによる目の詰んだアンサンブルと澄み渡るひびきに思わず言葉を失うほど。
 【ガーディナー率いるLSO、モンテヴェルディ合唱団によるストラヴィンスキー】
 ここ毎シーズン、LSO の定期公演への客演を重ねて好評を博しているガーディナーは、2011 / 12 年のシーズンにはベートーヴェンの「合唱」&第1 番を指揮、このときもモンテヴェルディ合唱団を帯同して、ハンブルク、ハノーファー、ミュンヘンを巡るドイツ・ツアーを成功に導くなど、現在に至るLSO との結び付きにはかなりのものがあります。
 ちなみに、ガーディナー率いるLSO ならびにモンテヴェルディ合唱団は、ストラヴィンスキー・プログラムを4 月22 日にブリュッセル、23 日にパリ、25 日のバービカンを挟んで、28 日にケルンでも演奏しており、これらの成果を盛り込む形で、最終的に5 月1 日のバービカンでのパッチ・セッションを経て、このたびのアルバムは製作されました。
 ガーディナーとコリン・デイヴィス、そしてストラヴィンスキー。あらためて、なんともふしぎな巡り合わせを感じさせますが、ほかでもない自身の記念コンサートに臨むにあたり、指揮者の道を示してくれた師デイヴィス、ストラヴィンスキーの音楽へ思いを馳せていたガーディナーのこと、いつもの洗練された美観のなかにもテンションの高い演奏内容を期待できそうです。
 ガーディナーは、やはりLSO とモンテヴェルディ合唱団とを指揮して、1997 年にオペラ《放蕩児の遍歴》、1999 年に《詩篇交響曲》のセッション録音をおこなってもいましたが、これまでのところガーディナーによるストラヴィンスキーといえば、もっぱら新古典主義的作風の演目で、そのすべてにすぐれた演奏を聴かせていたというのも興味深いところです。



 

Sym, 9.: Haitink / Lso
LSO 0746
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
ハイティンク&LSO
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調WAB. 109(ノーヴァク版)
ロンドン交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
 超優秀録音。2013 年2月、来日公演直前のライヴ、巨匠ハイティンク&LSOによるブルックナーの交響曲第9 番

 収録:2013 年2 月17 & 21 日/ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)/DSD5.0、マルチチャンネルステレオ、67’10”
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 バランス・エンジニア:アンドルー・ハリファクス&ジョナサン・ストークス
 編集、ミキシング&マスタリング:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス

 2011 年にリリースされた交響曲第4 番「ロマンティック」が、近年の充実ぶりを示す演奏内容との高評価を得ていたハイティンク&ロンドン響(LSO)が、こんどはブルックナーの交響曲第9 番をレコーディング。
 はやくも40 代前半にコンセルトヘボウ管との交響曲全集録音を完成させ、今日に至る豊富なディスコグラフィからも、当代有数のブルックナー指揮者としてのハイティンクの業績にはやはり目を瞠るものがあります。そのなかでも近年のハイティンクが、良好な関係にある世界有数の楽団を指揮したライヴ演奏の数々は内容的にもひときわすぐれた出来栄えをみせているのは熱心なファンの間ではよく知られるところで、このたびのLSO の第9 番もまたこうした流れのなかに位置づけられるものと期待されます。

 ・第4番:ロンドン響(2011年)
 ・第5番:バイエルン放送響(2010年)
 ・第6番:シュターツカペレ・ドレスデン(2003年)
 ・第7番:シカゴ響(2007年)
 ・第8番:シュターツカペレ・ドレスデン(2002年)/コンセルトヘボウ管(2005年)
 ・第9番:コンセルトヘボウ管(2009年※ 映像作品)/ロンドン響(2013年)

 ハイティンクは交響曲第9 番をいずれもコンセルトヘボウ管との顔合わせで、これまでに1965 年と1981 年にセッション録音していたほか、2009 年にはライヴ収録の映像作品を発表していますが、そのすべてとの比較でLSO との最新録音は、ハイティンク自身によるものとしては過去最長の演奏時間を更新しています。このあたり前作「ロマンティック」のケースとも重なりますが、ここでも実演特有の有機的な音楽の流れに、持ち前のひたむきなアプローチでじっくりと神秘的で崇高なるブルックナーの世界を聴かせてくれるのではないかとおもわれます。
 なお、交響曲第9 番は、2013 年2 月にハイティンクがロンドン響を指揮して本拠バービカンホールで行ったコンサートの模様をライヴ収録したものですが、当コンビは同曲を翌3 月の来日公演でも7 日の東京サントリー、8 日の横浜みなとみらいでメイン・プログラムに取り上げており、全公演最終日にあたる8 日終演後は長いこと拍手が鳴り止まずに会場全体が深い感銘に包まれていたのが印象的でした。

 =ハイティンク指揮ブルックナー第9番のトラックタイム比較=
  ・ロンドン響(2013年)     I. 27’25 + II. 11’48 + III. 27’31= TT. 66’44(※ 実測値)
  ・コンセルトヘボウ管(2009年) I. 25’32 + II. 10’40 + III. 26’25= TT. 62’ 45
  ・コンセルトヘボウ管(1981年) I. 25’01 + II. 10’05 + II. 26’02= TT. 62’30
  ・コンセルトヘボウ管(1965年) I. 23’16 + II. 11’15 + III. 24’53= TT. 59’24

MARIINSKY


交響曲第5番、ピアノ協奏曲第3番 ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管、マツーエフ
MAR 0549
(SACD HYBRID)
\2000→\1890
マツーエフ&ゲルギエフ&マリインスキー劇場管
 プロコフィエフ:

  (1)ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
  (2)交響曲第5番変ロ長調Op.100
(1)デニス・マツーエフ(Pf)
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管
 若き日のギレリスを彷彿させる鋼鉄のピアニズム。ピアノ最高、指揮者も最高、オケも最高。三拍子揃った超充実の演奏

 録音:2012 年6 月、10 月/マリインスキー・コンサート・ホール(1)、4 月/モスクワ音楽院大ホール(2)/70’ 38”

 ゲルギエフは自身のレパートリーの中でも、とりわけプロコフィエフの作品に愛着と自信を持っているようで、どのジャンルのものでも素晴らしい出来を示しています。歌劇「賭博者」は2013 年度レコード・アカデミー賞特別部門賞を受賞しましたが、今回の新譜はピアノ協奏曲第3 番と交響曲第5 番。いずれも2 度目の録音(一度目はLSO とトラーゼの独奏)となりますが、手兵マリインスキー劇場管弦楽団とお気に入りの若手デニス・マツーエフとの共演で話題性満点。
 マツーエフとはこれまでもラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキーの協奏曲で決定盤を制作してきましたが、難曲で知られるプロコフィエフの3 番というのが興味津々。いつもの通り強靭なタッチと目の眩むような超絶技巧が爽快の極み。第1 楽章のトッカータ風の走駆は誰よりも速く、曲芸ばりの指さばきに興奮させられます。
 マツーエフ以上に印象的なのがゲルギエフの伴奏。LSO 盤よりもロシア色濃厚で、出だしから変幻自在な魔術で、初めて聴く作品であるかのごとく新鮮に描きます。どんなに複雑で速い部分でもマツーエフにピッタリと付け、それが全く自然なのが驚きです。
 さらに充実しているのが交響曲第5 番。LSO との旧盤は2006 年度レコード・アカデミー賞銀賞に輝きましたが、マリインスキー劇場管のボルテージの高さと相まって、旧盤を凌駕する充実度。基本的なテンポは変わりませんが、第3 楽章アダージョが1 分半ほど遅くなり、さらにたっぷり歌いこんでいるのも特色。重心は低いもののフィナーレのスピード感はゲルギエフならではで、最後まで息もつけぬほど心を鷲づかみにされます。綿密に計算されながらも、ノリの良さを前面に出すところなど、ゲルギエフの神業が光ります。
 ピアニスト最高、指揮者最高、オーケストラ最高で、人間業とは信じ難い世界が実現しました。なお、マツーエフはソチ・オリンピック開会式式典でピアノを弾く予定だそうです。




MIRARE

CD Trio avec piano Trio Les Esprits

MIR 241
\2600→\2390
トリオ・レ・ゼスプリ
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番変ホ長調作品70-2
 シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調作品110
トリオ・レ・ゼスプリ
 【アダム・ラルーム(P)
  梁 美沙(ヤン・ミサ)(Vn)
  ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(Vc)】
 衝撃のデビュー! トリオ・レ・ゼスプリ、梁 美沙の情熱のヴァイオリン、ラルームの研ぎ澄まされたピアノ、甘美なチェロ

 録音:2013 年4 月28-30 日サル・ガヴォー、パリ/60’00

 注目のピアノ・トリオが登場しました。クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールの覇者アダム・ラルーム。マルクノイキルヘン国際コンクールで第2 位を獲得しフランスを中心に高い評価を得ているチェリスト、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール。そして大阪出身でパリ国立音楽院に学んだヴァイオリニスト、梁 美沙(ヤン・ミサ)の3 人によるトリオ・レ・ゼスプリ。彼らは2009 年に初めて共にコンサートを行い、互いの音楽性に共感し、2012年正式にピアノ・トリオを結成。パリのシャンゼリゼ劇場にデビュー後、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭、ドヴィール・イースター音楽祭など数々の音楽祭に参加し、結成わずか2 年にも関わらず、世界の音楽関係者の注目を集めています。
 デビュー・アルバムとなる本作には、ベートーヴェンとシューマンの全く異なる性格の作品が選ばれました。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第6 番は、名作「幽霊」と「大公」に挟まれた比較的地味な曲ですが、豊かな楽想と穏やかな旋律が魅力。エネルギーに溢れた快活なフィナーレでは、親密なアンサンブル、充実した音楽性そして若い彼らの活気に満ちた演奏を聴かせてくれます。
 一方内省的でドラマティックなシューマンのピアノ三重奏曲第3 番では、濃厚な情念が込められた力演を披露してくれます。この曲は不安と激情を繰り返す独特の緊張感、そして思わずため息が出るような美しく甘美な旋律といったシューマンの美点が集約されており、シューマンが精神を病む晩年を飾る傑作の一つと言ってよいでしょう。
 この演奏で最も印象的なのが、ヴァイオリンの梁 美沙。彼女は感情を全面に押し出した演奏が特徴ですが、このシューマンは彼女の中にある情熱がいっきに表出したかのような、衝撃的な演奏。そしてピアノもチェロも彼女のパッションに吸い寄せられるように、力強く躍動的な音楽を聴かせてくれます。
 

CD 20 years, Les folles Journees Miscellaneous pianists

MIR 236
(3CD)
\4800→\4390
ラ・フォル・ジュルネ音楽祭20周年記念アルバム
 CD1
  1. J.S.バッハ:マニフィカト BWV243~マニフィカト
    フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2009年「シュッツからバッハまで」
  2. J.S.バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲~第1 楽章アレグロ
    パトリック・ボージロー(Ob) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2006年「国々のハーモニー」
  3. J.S.バッハ:カンタータ第106番「神の時こそ、いと良き時」BWV106
    フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2000年「ヨハン・ゼバスチャン・バッハ」
  4.ヴィヴァルディ:詩篇第126番「ニシ・ドミヌス」RV608
    カルロス・メーナ(CT) ハンス・イェルク・マンメル(T) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2009年「シュッツからバッハまで」
  5. J.S. バッハ:マニフィカト BWV243~「エト・ミゼリコルディア(その憐れみは世々に限りなく)」
    フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2009年「シュッツからバッハまで」
  6. ヘンデル:カンタータ「炎の中で」HWV170〜アリア「翼をもつ者は空を飛ぶがよい」
    ヌリア・リアル(S) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2006年「国々のハーモニー」
  7. D.スカルラッティ:ソナタ ト短調K.27
    ピエール・アンタイ(Cemb)
    *2003 年「モンテヴェルディとヴィヴァルディ」
  8. J.S.バッハ/ジロティ編:前奏曲 ト短調BWV855a
    アンヌ・ケフェレック(P)
  9. J.S.バッハ:前奏曲 ハ長調BWV846
    シュ・シャオ・メイ(P)
    *2000年「ヨハン・ゼバスチャン・バッハ」
  10.ソレル:ソナタ第129番ホ短調R.451
    ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
    *2006年「国々のハーモニー」
  11.ヘンデル:ハープ協奏曲第1番Op.4-6〜第1楽章アンダンテ・アレグロ
    ジョヴァンナ・ペッシ(バッロクHrp) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2006年「国々のハーモニー」
  12. パーセル:ディドとエネアスより
    ヌリア・リアル(S) セリーヌ・シェーン(S) リチェルカール・コンソート フィリップ・ピエルロ(指)
    *2006年「国々のハーモニー」
  13. パーセル:しばし楽の音に
    ジュリー・ヘスラー(S) ラ・レヴーズ ベンヤミン・ペロー&フローレンス・ボルトン(指)
    *2006年「国々のハーモニー」
  14.ペルゴレージ:スターバト・マーテルより「ドロローサ」
    ヌリア・リアル(S) カルロス・メーナ(CT) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2003年「モンテヴェルディとヴィヴァルディ」
  15. J.S. バッハ:ミサ・ブレヴィスBWV234より「クイ・トリス」
    キャサリン・ フーグ(S) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2009年「シュッツからバッハまで」
  16. J.S. バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232より「アニュス・デイ」
    ヴァレリー・ボナール(A) ローザンヌ器楽アンサンブル ミシェル・コルボ(指)
    *2009年「シュッツからバッハまで」
  17. J.S.バッハ:カンタータ150番「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150より「チャコーナ」
    キャサリン・ フーグ(S) カルロス・メーナ(CT) ヤン・コボウ(T) 
    ステファン・マクラウド(B) フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
    *2000年「ヨハン・ゼバスチャン・バッハ」
  18.ヴィヴァルディ:四季より「冬」
    ジル・コリャール(Vn) アンサンブル・バルバロック
    *2003年「モンテヴェルディとヴィヴァルディ」


 CD2
  1. ハイドン:チェロ協奏曲第1番より第2楽章
    タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc) オーギュスタン・デュメイ(指)ワロニー王立室内管弦楽団
    *2002 年「ハイドン&モーツァルト」
  2.モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622より第2 楽章
    ロマン・ギュイヨ(Cl) ヨーロッパ室内管弦楽団
    *1995年「モーツァルト」
  3.シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」より第4楽章
    トリオ・ショーソン ペネロペ・ポアンシュヴァル(コントラバス) 井上典子(Va)
    *2008 年「シューベルト、その生涯と境遇」
  4.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330より第1楽章
    シュ・シャオ・メイ(P)
    *1995年「モーツァルト」
  5.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」より第3楽章
    アンドレイ・コロベイニコフ(P)
    *2005年「ベートーヴェンと仲間たち」
  6.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19より第3楽章
    シャニ・ディリュカ(P) クワメ・ライアン(指)ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
    *1996年「ベートーヴェン」
  7.ベートーヴェン:エリーゼのためにWoO.59
    ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
    *2005年「ベートーヴェンと仲間たち」
  8.シューマン:予言の鳥
    ブリジット・エンゲラー(P)
    *2004年「1810 年ロマン派音楽時代」
  9.リスト:コンソレーション第3番
    ブリジット・エンゲラー(P)
    *2004年「1810年ロマン派音楽時代」
  10.ショパン:練習曲変ホ長調作品10-3
    フィリップ・ジュジアーノ(P)
    *2010年「ショパンの宇宙」
  11.メンデルスゾーン:無言歌集より第6巻作品67-2「失われた幻影」
    シャニ・ディリュカ(P)
    *2004年「1810 年ロマン派音楽時代」
  12.シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D 929より第2 楽章
    トリオ・ショーソン
    *1997年「シューベルト」
  13.ショパン:ピアノ協奏曲第2番より第2楽章
    ボリス・ベレゾフスキー(P) パリ管弦楽団 ジョン・ネルソン(指)
    *2010年「ショパンの宇宙」
  14.シューベルト:アヴェ・マリア
    レネゲイズ・スティール・バンド・オーケストラ
    *2008年「シューベルトその生涯と境遇」


 CD3
  1. R.シュトラウス:「ツァラトゥストラはかく語りき」より導入部
    ドミトリー・リス( 指)ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
    *2011 年後期ロマン主義タイタンたち
  2.ブラームス:ハンガリー舞曲第4番(ポール・ジュオン編)
    山田和樹(指)ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
    *2011年後期ロマン主義タイタンたち
  3.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2 番より第2 楽章
    ボリス・ベレゾフスキー(P)  ドミトリー・リス(指)ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 
    *2001年熱狂の日イヴァン・イリイチ
  4.ボロディン:だったん人の踊りより
    ドミトリー・リス(指)ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、合唱団
    *2007 年民族のハーモニー
  5. ガヴリーリン :交響古劇「鐘の鳴る音」より<夕べの調べ>
    カペラ・サンクトペテルブルク合唱団 ヴラディスラフ・チェルヌチェンコ(指)
    *2012 年サクル・リュス(ロシアの祭典)
  6.フォーレ:レクイエムよりサンクトゥス
    ミシェル・コルボ(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア ローザンヌ声楽アンサンブル
    *1999年ヘクトル・ガブリエル・マウリキウス
  7.アルベニス:アストゥリアス
    エマニュエル・ロスフェルダー(G)
    *2013年パリ、至福の時
  8.ラヴェル:クープランの墓よりトッカータ
    ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
    *1999年ヘクトル・ガブリエル・マウリキウス
  9.ドビュッシー:小さな黒人
    アンヌ・ケフェレック(P)
    *1999年ヘクトル・ガブリエル・マウリキウス
  10.サティ:ジムノペディ第1番
    アンヌ・ケフェレック(P)
    *2013年パリ、至福の時
  11. バーバー:パ・ドゥ・ドゥ
    シャニ・ディリュカ(P)
    *2014年峡谷から星たちへ
  12.ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調作品72-2
    クレール・デゼール(P) エマニュエル・シュトロッセ(P)
    *2008年「シューベルトその生涯と境遇」
  13.リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
    クレール= マリ・ルゲ(P)
    *2001年熱狂の日イヴァン・イリイチ
 祝 20周年LFJ!

 1995 年にフランス北西部の町ナントではじまった「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭。2014 年は記念すべき20 回目の開催。このアルバムには、第1回のモーツァルトから最新2014 年の「峡谷から星たちへ(アメリカ音楽)」まで、テーマとなった作品が45 曲収録されています。
 また今注目の若手指揮者山田和樹によるブラームスのハンガリー舞曲第4 番(ポール・ジュオン編)など、MIRARE レーベルからCD化されていない音源も収録。
 ブックレットには第1 回からのポスターも掲載されており、芸術監督であるルネ・マルタン氏の多彩なプログラミングの妙を再確認できます。
 
MIR 231
\2600
モディリアーニ弦楽四重奏団
 ハイドン:弦楽四重奏曲集

  弦楽四重奏曲第75番ト長調Op.76-1 Hob.III .75
  弦楽四重奏曲第44番 変ロ長調Op.50-1 Hob.III .44
  弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77-1 Hob.III .81
モディリアーニ弦楽四重奏団
 【フィリップ・ベルナール、
  ロイック・リョー(ヴァイオリン)
  ローラン・マルフェング(ヴィオラ)
  フランソワ・キエフェル(チェロ】
 モディリアーニ弦楽四重奏団のハイドン第2 弾!

 録音:2013 年4 月21-24 日ラ・グランジュ、エヴィアン=レ=バン/64’00

 「今日世界で最も優れたカルテット(南ドイツ新聞)」とも称されるモディリアーニ弦楽四重奏団。2013 年に結成10 年を迎え、今後さらに熟成されたアンサンブルを聴かせてくれるに違いない期待のカルテットです。ドビュッシー、サン=サーンス、ラヴェルを収録したフランス近代弦楽四重奏曲集(MIR188/KKC5305 では、瑞々しいアンサンブルと豊かな表現力でレコード芸術で特選盤に選ばれるなど高い評価を得ました。
 今回のアルバムはMIRARE レーベル第1 作(MIR065) でも取り上げたハイドンの弦楽四重奏曲集。エルデーディ四重奏曲集の中の第1 曲として親しまれているハイドンらしいユーモアを効かせた第75 番。フリードリヒ・ヴィルヘルム2 世に献呈されたプロシア四重奏曲集の第1 曲である第44 番は、快活で生命力に溢れた作品。そしてハイドン最後の弦楽四重奏曲集となったロプコヴィッツ四重奏曲集の第1 曲第81 番。気品漂う音楽的にも非常に充実した曲で、それぞれの楽器が美しく絡み合い、モディリアーニの堅密なアンサンブルが見事に弾き上げています。
 
MIR 239
\2600→\2390
ルート66〜アメリカ音楽ピアノ作品集 ナタリー・デセイも登場!
 ・ジョン・アダムズ:中国の門
 ・キース・ジャレット:マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ
 ・グレインジャー:子守唄
 ・バーバー:パ・ドゥ・ドゥ
 ・エイミー・ビーチ:ヤング・バーチズ
 ・ビル・エヴァンス:ワルツ・フォー・デビイ
 ・フィリップ・グラス:エチュード第9番
 ・バーンスタイン:フェリシア・モンテアレグレのために
 ・ジョン・ケージ:イン・ア・ランドスケープ
 ・ガーシュウィン(キース・ジャレット編):愛するポーギー
 ・バーンスタイン:間奏曲
 ・ヒャン−キ・ジュー:シャンデルアーズ
 ・ヒナステラ:優雅な乙女の踊り
 ・バーンスタイン:アーロン・コープランドのために
 ・コープランド:ピアノ・ブルース第1番「レオ・スミットのために」
 ・ビル・エヴァンス:ピース・ピース
 ・ガーシュウィン(グレインジャー編):愛が訪れた時
 ・コール・ポーター(ラファエル・メルラン編):恋とはなんでしょう*
シャニ・ディリュカ(P)
ナタリー・デセイ*
 ナタリー・デセイが歌う「恋とはなんでしょう」も収録!シャニ・ディリュカが選曲したアメリカ・ピアノ作品集

 録音:2013 年11 月/70’00

 モナコ出身のピアニスト、シャニ・ディリュカ。アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックの著書「路上(オン・ザ・ロード)」にインスパイアされて彼女自身が選曲したアメリカ・ピアノ音楽集。アルバムのタイトルにもなっている「ルート66」は、ケルアックの「路上」にも登場するシカゴとサンタモニカを結んでいた国道66 号線。今は廃線になっていますが、20 世紀中頃のポップ・カルチャーの中で度々題材とされ愛され、今なおその名が残っています。
 アルバムは、ミニマル音楽のジョン・アダムズ「中国の門」にはじまり、キース・ジャレットの名曲「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ」、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスの愛らしい作品「ワルツ・フォー・デビイ」、バーンスタインの奥さんフェリシア・モンテアレグレに捧げられたピアノ曲、ガーシュウィンの傑作<ポーギーとベス>からキース・ジャレット編曲の「愛するポーギー」など多彩な内容で、若い男女の青春と苦悩を描いた「路上」と同じく、喜びや切なさ、孤独感、渇望、さまざまな感情が入り混じったピアノ作品が収録されています。
 さらにアルバムの最後にはコール・ポーターがミュージカル「ウェイク・アップ・アンド・ドリーム」のために作曲した「恋とはなんでしょう」をフランスの歌姫ナタリー・デセイが歌っています。穏やかな美しいデセイの歌声で響く極上の一曲となっています。
 
MIR 214
\2600
ジョバンニ・バッティスタ・フォンタナ(1571-1630):ソナタ集
 ・ソナタ第11番(2Vn) ・ソナタ第4番(Vnソロ)
 ・ソナタ第1番(Flソロ) ・ソナタ第5番(Vnソロ)
 ・ソナタ第8番(2Vn)  ・ソナタ第2番(Vn)
 ・ソナタ第3番(Flソロ) ・ソナタ第6番(Vnソロ)
 ・ソナタ第7番(2Vn)
ダニエル・キュイエ(指、Vn)
アンサンブル・ストラディヴァリア
 【アンヌ・シュヴァレロー(Vn)
  マリー・ノエル・ヴィセ・シュヴェルツ(Fl)
  ベルトラン・キュイエ(Cemb)
  ジョスリーヌ・キュイエ(Cemb)】
ブノワ・ヴァンデン・ベムデン(Vn)
 名手ダニエル・キュイエ率いるアンサンブル・ストラディヴァリア、イタリア・バロックのフロンティア、フォンタナを弾く

 録音:2011 年11 月29 日、12 月2 日聖母教会、ナント/51’00

 ジョヴァンニ・バティスタ・フォンタナは、イタリア初期バロックの作曲家、ヴァイオリン奏者。フォンタナの生涯については、多くは知られていませんが彼の死後出版された、このソナタ集ではヴァイオリンの名手でヴァイオリン・ソナタの開拓者でもあったフォンタナならではの、技巧的で変化に富んだ豊かな音楽が展開されています。フランス古楽界の先駆者でもあるバロックヴァイオリン奏者のダニエル・キュイエ率いるアンサンブル・ストラディヴァリアの、引き締まった響きと求心的な雰囲気のアンサンブルが楽曲の愉しみを存分に表現しています。

NAIVE



OP 30558
(2CD)
\2800→\2590
ペルゴレージ、スカルラッティ、ヴィヴァルディの「スターバト・マーテル」を一度に
 [CD1] 【原盤:OP 30453】
  ヴィヴァルディ:
   (1)主が家を建てられるのでなければ(Nisi Dominnus)RV.608
   (2)十字架にはりつけられ(Crucifixus)〜
    クレド ト長調RV.592より
   (3)スターバト・マーテルRV.621
 [CD2] 【原盤:OP 30406(廃盤)】
  (1)ペルゴレージ:スターバト・マーテル
  (2)スカルラッティ:スターバト・マーテル
[CD1]マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)
 フィリップ・ジャルスキー(C-T)
 ジャン=クリストフ・スピノージ(指)
 アンサンブル・マテウス
[CD2]ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
 サラ・ミンガルド(コントラルト)
 リナルド・アレッサンドリーニ(指)
 コンチェルト・イタリアーノ
 アレッサンドリーニ& スピノージ、二人の奇才の「スターバト・マーテル」がひとつに!

 [CD1]録音:2007年7月 [CD2]録音:1998年1月

 古楽界に活躍する二人の奇才、リナルド・アレッサンドリーニとジャン=クリストフ・スピノージの「スターバト・マーテル」が、このたびお買い得価格のセットとなってリリースされる運びとなりました!
 それぞれ単品での再発はありましたが、こうしてひとつにまとめられた形での再発は今回がはじめて。
 ペルゴレージ、スカルラッティ、ヴィヴァルディという3 人の大家が残した「スターバト・マーテル」を一度に堪能出来るアルバムに仕上がっています。
 アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノの演奏は1999 年と10 年以上も前のものですが、今聞いても新鮮さのあせぬ痛快な音運びに魅せられます。
 スピノージ&アンサンブル・マテウスがバックをつとめたヴィヴァルディのスターバト・マーテルでは、当時は新進気鋭の若手だったジャルスキーの瑞々しい歌声を聴くことができます。
 


OP 30552
¥2500→\2290
アレッサンドリーニ(指)&コンチェルト・イタリアーノ
 カッチーニ:「エウリディーチェ」
フリオ・ザナージ(Br オルフェオ)
シルヴィア・フリガート(S エウリディーチェ,悲劇)
サラ・ミンガルド(CA ダフネ,プロセルピーナ)
アントーニオ・アベーテ(Bs プルトーネ)
ルカ・ドルドロ(T ティルシ,アミンタ)
ジャンパオロ・ファゴット(T アルチェトロ)
モニカ・ピッチニーニ(S ヴェーネレ,ニンファ)
マッテオ・ベッロット(Bs ラダマント)
マウロ・ボルジョーニ(Br カロンテ)
アンナ・シンボリ(S ニンファ) ほか
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
 アレッサンドリーニが最初期のオペラを蘇らせた!!カッチーニの「エウリディーチェ」、待望の新録音!

 録音:2013 年8 月、インスブルック/79' 00"

 最初期のオペラの一つとして音楽史に高名なカッチーニの「エウリディーチェ」をアレッサンドリーニが録音しました!
 史上最初のオペラは1590 年代中頃に作られてフィレンツェで上演されたヤコポ・ペーリ作曲の「ダフネ」と言われていますが、これは楽譜が消失してしまいました。1600 年、やはりペーリが「エウリディーチェ」を作曲、これが現存する最古のオペラです。この「エウリディーチェ」がアンリ4 世とマリア・デ・メディチ(マリー・ド・メディシス)の結婚祝賀で上演された際には、カッチーニの曲が数曲含まれていました。ジューリオ・カッチーニ(1545 頃− 1618 頃)は歌唱指導者でもあり、一門の歌手たちの出演と引き換えに自作を含めることを容認させたのです。その後カッチーニも自分で全曲を作曲、1600 年12 月に出版しています。こうした経緯からペーリの「エウリディーチェ」の方が「現存する最古のオペラ」の誉れを担い、カッチーニの「エウリディーチェ」は存在はよく知られているものの取り上げられることはあまりなく、CD もこれが2 種目。それだけにアレッサンドリーニによる新録音は貴重です。
 これら最初期のオペラは楽譜が極めてシンプルな上、まだアリアらしい歌が乏しいので、しばしば単調と評されてしまいますが、そこはアレッサンドリーニ、マッシミリアーノ・ポッリオと共に音楽を豊かに彩り、7 年後のモンテヴェルディの「オルフェオとエウリディーチェ」までそう遠くないことをしっかり示しています。ちなみに物語は、冥府下りまではモンテヴェルディの「オルフェオとエウリディーチェ」と大筋で同じ、その後はオルフェオがエウリディーチェを無事に地上に連れ帰って一同の喜びで幕となります。
 オルフェオは、バロックオペラではおなじみのフリオ・ザナージ。彼はモンテヴェルディの方のオルフェオでも有名で、アレッサンドリーニはそちらの録音でもザナージを起用していました。エウリディーチェのシルヴィア・フリガートは、透明で伸びのある美声で近年バロック・ソプラノとして台頭しているイタリアのソプラノ。エウリディーチェの死を告げるダフネにはサラ・ミンガルド、冥府の王プルトーネにはアントーニオ・アベーテ、牧人2 役にはルカ・ドルドロと、アレッサンドリーニの録音で常連の歌手が参加、いつも通りの素晴らしい歌を聞かせてくれます。
 贋作ですらない「カッチーニのアヴェ・マリア」なんて20 世紀の作品で不本意に知名度を得たカッチーニですが、このCD を聞けばいかに声楽表現に熟知した優れた音楽家だったか分ることでしょう。オペラが産声を上げたころの興奮と驚きを蘇らせた名盤です。
 
Vivaldi - Concerti per archi II
OP 30554
\2500→\2290
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
 ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲集Vol.2(全11曲)

  (1)ト長調RV.150 (2)ホ短調RV.134 (3)ト長調「田園風」RV.151
  (4)ハ短調RV.119 (5)ハ長調RV.110 (6)イ長調RV.160
  (7)ニ短調RV.128 (8)変ロ長調RV.164 (9)ニ短調RV.127
  (10)変ロ長調RV.166 (11)ト短調RV.175
リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb&指揮)
コンチェルト・イタリアーノ
 ヴィヴァルディ・エディション最新盤!アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノによる才気あふれる「弦楽のための協奏曲集Vol.2」

 録音:2013 年、ローマ

 naive レーベルの看板シリーズ、「ヴィヴァルディ・エディション」最新盤は、アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノによる「弦楽のための協奏曲集 Vol.2」!2004 年にリリースされたVol.1(OP30377)に引き続き、今回も活気あふれる溌剌とした音運びで、ヴィヴァルディの魅力を最大限に聴かせてくれます。
 ヴァイオリン協奏曲、オーボエ協奏曲、ファゴット協奏曲など、多くのソロ・コンチェルト作品が今なお人気を集めるヴィヴァルディですが、「弦楽のための協奏曲」はこれらの協奏曲とは少し趣を違えた、弦楽合奏のための作品。いずれも短い3 つの楽章からなり、オペラの序曲として演奏された「シンフォニア」も思わせます。「調和の霊感」や「四季」に比べるとやや知名度に劣りますが、ヴィヴァルディらしい明暗と緩急のコントラスト鮮やかな名作が多く含まれており、聴き応えも十分。長調作品では春風薫る爽やかな旋律が愉しく、短調作品では情緒あふれる哀切な響きに聴き入ります。本アルバムでは、ヴァイオリンが2 人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、テオルボ、チェンバロが各1 人という小編成で演奏。ソロ楽器が朗々と技巧を見せびらかすのではなく、繊細かつ密度の濃い音楽が展開されていくのは「弦楽のための協奏曲」ならではの魅力です!
 

The Contraltos
V 5359
\1800→\1690
コントラルトたち
 ミンガルド、シュトゥッツマン、ルミュー……naiveレーベルが誇るコントラルト歌手たちの歌声がひとつに!
 (1)ヴィヴァルディ:グローリア ニ長調RV 589より「アニュス・デイ」 【原盤:OP 30485】
 (2)ペルゴレージ:「スターバト・マーテル」より
    「聖母は悲しみ、苦しんでいた」 【原盤:OP 30441】
   サラ・ミンガルド(コントラルト)、
   リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
 (3)トマ:『ミニョン』(1866 年)より ミニョンのアリア「君よ知るや南の国」 【原盤:V 5201】
   マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)、
   ファビアン・ギャベル(指)、フランス国立管弦楽団 【録音:2010 年7月】
 (4)シューマン:「くるみの木」Op.25-3 【原盤:V 5159】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P) 【録音:2008 年11 月,ケベック】
 (5)J.S. バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV 232(10人の独唱者版)より「アニュス・デイ」 【原盤:V 5145】
   ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)、
   マルク・ミンコフスキ(指)、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル
    【録音:2008 年7月,スペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、サン・ドミンゴス・デ・ボナバル教会】
 (6)ハイドン:聖セシリアの祝日のための頌歌より
    「世の罪を除きたもう主よ」 【原盤:V 5183】
   ナタリー・シュトゥッツマン、
   マルク・ミンコフスキ(指)、
   レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル 【録音:2009 年1 月,グルノーブル】
 (7)ヴィヴァルディ:『離宮のオットーネ』RV 729より
    オットーネのアリア「波のように」 【原盤:OP 30493】
     ソニア・プリナ(コントラルト)、
     ジョヴァンニ・アントニーニ(指)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ
   【録音:2010 年5,6 月,バリャドリッド】
 (8)ビゼー:『カルメン』より カルメンのアリア「恋は野の鳥」 【原盤:V 5201】
   マリー=ニコル・ルミュー、ファビアン・ギャベル(指)、
   パリ少年少女合唱団、フランス国立管弦楽団 【録音:2010 年7月】
 (9)アーン:「恍惚のとき」 【原盤:V 5022】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P)
 (10)カリッシミ:カンタータ「ああ、思い出よ」 【原盤:OP 30395】
   サラ・ミンガルド、リナルド・アレッサンドリーニ(指)、コンチェルト・イタリアーノ
 (11)シューマン:リーダークライスより「異郷にて」 Op.39-8 【原盤:V 5159】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P) 【録音:2008 年11 月,ケベック】
 (12)ヴィヴァルディ:歌劇『テウッツォーネ』より ゼリンダのアリア「あなたを感じて」 【原盤:OP 30513】
   デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)、ジョルディ・サヴァール(指)、ル・コンセール・デ・ナシォン
   【録音:2011 年6 月、ヴェルサイユ宮殿内オペラパレス】
 (13)ヴィヴァルディ:『怒れるオルランド』(1714 年版)RV 819より
    メドーロのアリア「lo sembro appunto quell'augelletto」
    【原盤:OP 30540】
     デルフィーヌ・ガルー、フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)、
     モード・アンティクォ 【録音:2012 年7月、フィレンツェ】
 (14)バッハ(グノー編):アヴェ・マリア  【原盤:V 5216】
   ナタリー・シュトゥッツマン、ローレンス・エキルベイ(指)、コンチェルト・ケルン
 (15)アーン:「クローリスへ」 【原盤:V 5022】
   マリー=ニコル・ルミュー、ダニエル・ブルメンタール(P) 【録音:2008 年11 月,ケベック】
 
 ひとつの声域の歌手たちの名録を集めた注目のシリーズ、「ソプラノたち」(V 5351)、「カウンターテナーたち」(V 5328)に引き続き、ついに今回「コントラルトたち」が発売される運びとなりました!オペラ界の第一線で活動し、naive レーベルの看板歌手としても活躍する5 人のコントラルト(アルト)歌手——サラ・ミンガルド、マリー=ニコル・ルミュー、ナタリー・シュトゥッツマン、デルフィーヌ・ガルー、ソニア・プリナ——の珠玉の歌声がひとつに収録されています。バックの演奏陣も豪華。アレッサンドリーニ& コンチェルト・イタリアーノ、サヴァール& レ・コンセール・ナシォン、ミンコフスキ& ルーブル宮音楽隊など、万全の布陣が組まれています。宗教曲、世俗歌曲、オペラなどジャンルも様々で、バッハからシューマン、ビゼーまで幅広い時代の作品が収録されているのも魅力です。
 


V 5344
\2500→\2290
ローラン・コルシア:ミスター・パガニーニ
 (1)パガニーニ(クライスラー編):ヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章
 (2)アルベニス(クライスラー編):マラゲーニャ
 (3)クライスラー:ジプシー女
 (4)クライスラー:小ワルツ(オリジナルのピアノ曲)
 (5)パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネラ
 (6)イザイ:パガニーニ変奏曲
 (7)パガニーニ:
  ロッシーニの「タンクレディ」のアリア「こんなに胸騒ぎが」による変奏曲Op.13
ローラン・コルシア(Vn)
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
(1)(7)パリ室内管弦楽団
(2)-(6)上田晴子(Pf)
 パガニーニとコルシア。ミステリアスなふたりが、聴き手を最高に魅力的なヴァイオリンの世界に誘う至高のひととき

 録音:2013 年8 月/サル・コロンヌ② - ⑥、9 月/サンキャトル(パリ)①⑦/52’ 00”

 濃厚な情感と色気で人気のフェロモン系ヴァイオリニスト、ローラン・コルシアがパガニーニへのオマージュ盤をリリース。パガニーニを縦糸に、クライスラーとイザイという偉大なヴァイオリニストを横糸に、コルシアならではの凝ったコンセプトをとりつつも、ヴァイオリンの美感を最大限に活かした作品ばかりで、まさに彼の独壇場と申せましょう。
 パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1 番のパガニーニ自身による管弦楽パートは、よく鳴るものの単純すぎる感もあるため、クライスラーが第1 楽章のみ近代オーケストレーションを施し、独奏ヴァイオリンと絡んだり展開させた再創造版があり、クライスラー自身も録音を残しています。コルシアはあえてクライスラー版を用い、もとのロッシーニ風ベルカント・オペラ調にレハール風な世紀末風味をまとわせ、ゾクゾクするほど魅力的な世界を創り上げています。
 イザイの「パガニーニ変奏曲」。有名な「カプリス第24 番」に基づく15 の変奏が繰り広げられます。パガニーニの原曲も変奏曲ですが、ここではイザイ特有の近代味と屈折感に置き換えられ、コルシアのシブいオトナの音楽が光ります。
 ピアノを担当しているのは、パリ音楽院でも教鞭をとる上田晴子。注目はクライスラーのオリジナル・ピアノ作品「小ワルツ」。ピアノも巧かったクライスラーならではの洒落た小品。ピアノ音楽ファンはこの1 曲だけでもCD を持っていたくなる知られざる逸品です。
 ローラン・コルシアは「ピープル」誌が「最もセクシーな男」に選んだカッコ良さだけでなく、オークレール門下で1983 年の第30 回パガニーニ国際コンクール最高位入賞者という実力派でもあります。LVMH グループから貸与されている1719 年製ストラディヴァリウスの銘器「ザーン」を手に、むせび泣くような音色、扇情的な歌い回しと超絶技巧を誇る、最高に魅力的なヴァイオリニストと申せましょう。




ローラン・コルシア、特別2枚組限定盤
Naive 15th Anniversary Limited Editions: Laurent Korcia
NC 40040
(2CD)
特別価格\2200→\1790
ローラン・コルシア(Vn)

[CD1]Doubles Jeux(二人のたのしみ)
 (1)ラインハルト=グラッペリ:マイナー・スウィング
 (2)ミシェル・ポルタル:マイナー・ワルツ
 (3)ラヴェル:ブルース
 (4)ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
 (5)ヴィエニャフスキ:カプリース=エチュード第1番
 (6)ローラン・コルシア:マイナー・タンゴ
 (7)バルトーク:二つのヴァイオリンのためのデュオ(第35,18,28,44 番)
 (8)ギデオン・クライン:デュオ
 (9)ラインハルト=グラッペリ:ティアーズ
 (10)ミシェル・ルグラン:シェルブールの雨傘(テーマ)
 (11)マスネ:エレジー
 (12)ルイジ・デンツァ:もし分かってくれていたなら
  フロリン・ニクレスク(Vn /(1)(14)(15))
  ミカエル・ヴェンデベルク(Pf /(3)(4)(11)(12))
  ミシェル・ポルタル(バンドネオン/(2)(6))
  ネマニャ・ラドゥロヴィチ(Vn /(5)(7))
  タチアナ・ヴァシリーエヴァ(Vc /(8))
  クリストフ・ラルティユー(G /(1)(9)(10))
  ジャン=フィリップ・ヴィレ(Cb /(1)(9)(10))
  ピエール・ブサージュ(Cb /(2)(6))
  ジャン=ルイ・オーベール(声/(11)(12))

[CD2]
 コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
   ジャン=ジャック・カントロフ(指)
   リエージュ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

    いずれもローラン・コルシア(Vn)
 フランスの逸材、ローラン・コルシア、ジャジーな二重奏曲集&カントロフとのコンチェルト

 [CD1]オリジナル盤:V 5066 [CD2]録音:2011 年7 月2,4-7 日/リエージュ・フィルハーモニック・ホール、オリジナル盤:V 5280

  naive レーベル設立15 周年となる2013 年、フランスが誇るヴィルトゥオーゾ、ローラン・コルシアの2 つの話題盤がセットになって、お買い得価格で再登場いたします!「Doubles Jeux(二人のたのしみ)」は、そのアルバム・タイトルの通り、様々な楽器とのデュオを集めた小品アルバム。ネマニャ・ラドゥロヴィチとの共演でも大きく注目されました。
 ジャジーな雰囲気漂う選曲で、軽妙洒脱なコルシアのソロに聴き入る内容となっています。コルンゴルトとチャイコフスキーの協奏曲をカップリングしたCD は、naive レーベルから一時離れていたコルシアが、復帰後最初にリリースした意欲作。いずれもニ長調で書かれ、作品番号も同じ35 という共通点がある二大コンチェルトを、卓越した演奏技術と、持ち味の表現力でたっぷりと聞かせてくれます。ヴァイオリン奏者としても名を馳せたカントロフ率いるリエージュ王立フィルがバックを務め、過度な情感表現を控えた端正なアンサンブルでコルシアのソロを盛り立てています。

PRAGA DIGITALS


PRDDSD 250303
(SACD HYBRID)
\2800
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集

  (1)弦楽四重奏曲第8番ホ長調Op.80 B.75
  (2)ミニアチュアOp.75a B.149
  (3)糸杉B.152(全12曲)
ツェムリンスキー弦楽四重奏団
 ツェムリンスキーSQ が聴かせる豊麗なチェコの弦の響き

 録音:2013 年8 月24-25 日/マルティネク・スタジオ(プラハ)/75’ 08”

 SACD ハイブリッド盤。Praga レーベルが続けるドヴォルザークの室内楽シリーズの最新刊。今回はツェムリンスキーSQ の演奏による弦楽四重奏曲第8 番が注目。15 篇ある彼の弦楽四重奏曲のなかでも、1875 年作のこの作品で弦楽四重奏作家としての主体性を確立したとされる名作です。長調ながら憂いをおびた独特の世界にひたれます。また、ドヴォルザークの激しい恋心が反映された歌曲に基づく「糸杉」も非常な美しさ。チェコの団体ならではのつややかな弦の響きを存分に堪能できます。

PREISER RECORDS

PRCD 90818
\2300→\2090
コンチェルティーノ・ウィーン&カルロ・グランテ
 モーツァルト:
  交響曲第1番変ホ長調KV16
  ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV271
 ハイドン:交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」
カルロ・グランテ(P)
トマソ・プラチディ(指)
コンチェルティーノ・ウィーン
 ウィーン交響楽団の気鋭メンバーが結成、コンチェルティーノ・ウィーンによるモーツァルト&ハイドン

 2009 年に結成されたウィーン交響楽団のメンバーで構成されたコンチェルティーノ・ウィーン。ウィーン伝統の古典的な編成で、よりシンプルに純粋に音楽を突き詰めることを目的としています。
 ここではモーツァルトがわずか8 歳の時の作品交響曲第1 番。壮大に演奏される迫力満点の交響曲でモーツァルトの驚くべき才能を感じさせる曲を絶妙なアンサンブルで聴くことができます。
 イタリアの超絶技巧で知られるピアニスト、カルロ・グランテがソロを務めるピアノ協奏曲第9 番。モーツァルトらしい粒立ちの良い音で軽快に聴かせてくれます。
 楽曲の最後の楽章で演奏者が除々に少なくなっていく特徴的な作品ハイドンの交響曲第45 番「告別」。
 ウィーン音楽の伝統の真髄を追求する若き音楽家たちの情熱が感じられるアルバムです。
 
PRCD 90822
\2300→\2090
ウィーン響コンマス、アントン・ソロコフ
 ジェミニアーニ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ハ短調
 シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ作品162
 R.シュトラウス:ソナタ 変ホ長調 作品18
 ショスタコーヴィチ:
  前奏曲 作品34(第10,15,16,24番)、ロマンス〜映画音楽「馬あぶ」より
 ピアソラ:栗色と空色
アントン・ソロコフ(Vn)
ルカ・モンティ(P)
ウィーン、
 カジノ・バウムガルテン(ライヴ)
 ウィーン郊外にあるカジノ・バウムガルテンで行われたヴァイオリンとピアノによるリサイタルのライヴ録音。
 演奏は、ウィーン交響楽団のコンサートマスター、アントン・ソロコフ。1978 年モスクワの音楽一家に生まれ、モスクワの音楽学校で著名なヴァイオリン教師エフゲニア・チュガーエワに師事、1996 年にウィーンに渡り活躍しています。そして共演はベートーヴェン・ピアノ国際コンクールなど数々のコンクールで受賞歴のあるイタリア人ピアニスト、ルカ・モンティ。
アントン・ソロコフの名人芸が光る1 枚となっています。
 
STA 1005
\2300
ウィドール、ヴィエルヌ、サン=サーンスによる教会音楽集
 ウィドール:ミサ・ソレムニス、レジナ・コエリ、インテルメッツォ
 サン=サーンス:アヴェ・ヴェルム
 ヴィエルヌ:
  スケルツォ、ミサ・ソレムニス、タントゥム・エルゴ、
  オルガン交響曲第3番(終楽章)
ロベルト・リーダー(指)
聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団 
ウォルフガング・カペック(Org)
 3人のフランス人作曲家兼オルガニスト、ウィドール、ヴィエルヌ、サン=サーンスによる教会音楽集

 ウィーンの王宮近く、白い鐘塔が特徴的な聖アウグスティーナ教会は、ウィーンでも指折りの歴史ある教会のひとつ。マリア・テレジアやフランツ1 世の結婚式も執り行われるなど、宮廷との縁深い観光名所としても知られています。この由緒正しき教会で音楽を一手に引き受けているのが、ロベルト・リーダー率いる聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団。今回のアルバムは、ウィドール、サン=サーンス、ヴィエルヌの3 人のフランス人作曲家による荘厳ミサを含む教会音楽集。彼らは作曲家であると同時に優れたオルガニストであったことが共通しています。本CDでオルガンを担当するのは、聖アウグスティーナ教会でもオルガニストとして活躍するウォルフガング・カペック。
 

PRCD 90825
\2300
ネイチャー・オブ・フィーリングス
 (1)ストラヴィンスキー:タンゴ
 (2)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番/第8番
 (3)ユッカ・ティエンスー:ムッタ
 (4)ブラームス:愛の歌Op.52〜第4、5、7、13、15曲
 (5)リチャード・ガリアーノ:クロードのためのタンゴ
 (6)ピアソラ:ブエノスアイレスの冬
 (7)ライヒ:シックス・ピアノズ
 (8)ピアソラ:オブリビオン
アコーディオン・トリオ・フィデリオ
 【ユエミン・フー、
  ミロシュ・アヴラモヴィチ、
  アレン・ジャムヴィチ(Acc)】
 3 人なのに1 人で弾いているような超絶のアンサンブル「トリオ・フィデリオ」初登場!

 DDD

 トリオ・フィデリオは2011 年にウィーンで結成されたアコーディオン・トリオ。中国女性ユエミン・フー、セルビア人のミロシュ・アヴラモヴィチ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ人のアレン・ジャムヴィチという、政情不安や戦禍を経験した若者3 名による超絶グループ。ジャンルを越えたレパートリーの広さも特徴で、ブラームスからピアソラ、リチャード・ガリアーノ、スティーヴ・ライヒまでと多彩。ノリの良さもさることながら、3 人で弾いているのに1 台のアコーディオンに聞こえる息の合ったアンサンブルは驚異的です。今後人気の出そうなトリオ・フィデリオ、要注目です。
 
TL 813182
\2300
シャム・シャメイー
 ステファン・ペルツル:

  (1)3色の肖像画/(2)ミニュアチュール/(3)憂愁と太陽/
  (4)家/(5)タンゴカ/(6)スペインの空/(7)トゥギャザー/
  (8)シャム・シャメイー/(9)静寂の島/(10)瞑想的舞曲/
  (11)さようなら/(12)黒蛇/(13)婚礼の歌/(14)風車のワルツ/
  (15)アガンディ
ウィーン・カンマーシンフォニー
 アフリカのエコーが聞こえる弦楽作品

 DDD

 ステファン・ペルツルは1955 年ウィーン生まれのジャズ・ミュージシャン。サックス奏者として有名ですが、幼少時よりクラシック音楽教育を受け弦楽とピアノのための作品を作曲しました。ジャズとミニマル・ミュージックにインスパイアされながらも、モンテヴェルディ、バッハ、シューベルト、バルトーク、ドビュッシー、ラヴェル、サティの影響を受けています。「シャム・シャメイー」とは、ペルツル夫妻が南西ウガンダ滞在中に出会った美少女の名。

PROFIL



PH 13049
\2400→\2190
シリーズ最新盤
 ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
  (1878年版“村の祭り” フィナーレつき/キャラガン校訂)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
ゲルト・シャラー(指揮)
 話題必至のシリーズ最新盤、シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ、ブルックナーの交響曲第4 番、キャラガン校訂1878 年版“ 村の祭り”フィナーレつき

 録音:2013年1月/レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン、バイエルン放送—シュトゥーディオ・フランケン(ライヴ)/DDD、ステレオ、60’ 11”

 シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァによるブルックナーの交響曲シリーズは、アメリカの音楽学者でブルックナー研究の第一人者ウィリアム・キャラガン校訂譜に拠るすぐれた演奏内容で注目を集めており、第1 番、第2 番、第3 番、第4 番、第7 番、第8 番、第9 番がリリース済み。
 2013 年にあらたにライヴ収録された第4 番は、2007 年収録の「1878 / 80 年稿、ノーヴァク版」がすでにあるため、シリーズ初の“ナンバー重複”となりますが、ここでは「村の祭り」と名付けられた、“まぼろし” のフィナーレを採用している点が新機軸。
 ブルックナー自身が「Volksfest(村の祭り、あるいは民衆の祭りとも)」と呼んだフィナーレは、第1 稿の改訂作業中の1878 年8 月1 日から9 月30 日までのあいだに作曲されたもので、通常、ブルックナーの第4 番とされる形態、すなわち、1878 年に書かれた第1、2、3 楽章の第2 稿が活かされ、1879 年から1880 年にかけて書き上げられた第4 楽章の第3 稿とを合わせたことにより、取り外されました。
 このフィナーレは、ハースによって1936 年に旧全集の付録として出版され、わずかなミス・プリントを訂正した形で1980 年にノーヴァク版が再出版されていますが、演奏されることはまれ。ところどころで現行版と共通する音型があらわれるものの、全体ではずいぶんと趣きの異なる味わいで、楽章全体の長さが短い替わりに、そのぶんキャッチでユニークな内容ともなっています。
 録音もこれまでにティントナー盤やロジェストヴェンスキー盤などがあったのみという状況でしたので、ノーヴァク版を念頭にキャラガンが校訂した最新録音によるすぐれた演奏の登場は、広く歓迎されるところです。

 =シャラーによるブルックナー「ロマンティック」トラックタイム比較=
  [2013年録音「1878年・“村の祭り”フィナーレつき・キャラガン校訂版」]
    I. 19:10 + III. 14:30+ III. 10:48+ IV. 15:42= TT. 60:11
  [2007年録音「1878/80年・ノーヴァク版」]
    I. 17:41+ II. 14:08+ III. 11:02+ IV. 20:13= TT. 65:43

PRO MUSICA


PPC 9067
\2500
ホーヴラン、ニューステット、バーデン、ヌールハイムのオルガン作品
 エギル・ホーヴラン(1924-2012):
  『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ(1973)*
 ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』による
  コラールパルティータ第5番(1967)*
 クヌート・ニューステット(1915-):オルガン組曲 Op.84(1979)*
 コンラード・バーデン(1908-1989):
  『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲 **
 エギル・ホーヴラン(1924-2012): 海の歌 Op.114 *
 アルネ・ヌールハイム(1931-2010):
  レスポンス II(I 1984)(オルガンと4人または2人の打楽器奏者のための)+
ハーラル・ヘッレスタール(オルガン)
ピーター・ケイツ(打楽器)+
テリエ・ヴィーケン(打楽器)+
 ノルウェーの名オルガニスト、ヘッレスタール70 歳を記念アルバム

 [フィリプスタード教会のグローンルンド・オルガン*、オスロ・コンサートホールのパウル・オット・オルガン **/+]
 録音:1984 年7 月9 日-11 日 フィリプスタード教会(スウェーデン)*、年月日不明 オスロ・コンサートホール (ノルウェー)**/+
 制作:アルネ・エクセルベルグ*、アルネ=ペーテル・ルーグナン**、アーリル・エーリクスタ +
 録音:アルネ・エクセルベルグ*/**、ヤン・オルセン・スカーレ +

 ハーラル・ヘッレスタール(1944-)は、オルガニスト、音楽教師、批評家、作家。ノルウェー国立音楽アカデミーの教会音楽科教授とアルネ・ヌールハイム・センタの会長を務め、オーレ・ブルの生誕200 年にあたる2010 年にはブルに関する3 巻の著作を完成させました。ヘッレスタールの70 歳を記念するアルバム。20 世紀ノルウェーのオルガン音楽を代表する作品が6 曲、彼の数多くの録音から選ばれ収められています。エギル・ホーヴランは多作で知られ、協奏曲、室内楽曲、教会音楽とさまざまなジャンルに作品を残しました。ヴィルトゥオーゾ性が高く、祝祭の気分にみちた《『今、われら神に感謝せん』によるトッカータ》。イギリス、ウェストミッドランドのコヴェントリー大聖堂にノルウェーのトルシルセン兄弟のオルガンが建立された際に作曲された《ノルウェー伝承曲『主なる神よ、御名の讃えられんことを』によるコラールパルティータ第5 番》。《海の歌》はヘッレスタールのために書かれた作品です。
 ノルウェー・ソリスト合唱団を長年に渡り指揮し、合唱指揮者としても知られるクヌート・ニューステットは、さまざまのスタイルにより、管弦楽と室内楽のための音楽と教会のための音楽を作曲してきました。《オルガン組曲》は、フランスのオルガン音楽に触発されたと言われる作品です。〈マニフィカト〉〈デュオ〉〈トリオ〉〈バス・ド・トロンペット〉〈フルート〉〈きわめておそく〉〈カプリース〉。ベルゲンの聖マリア教会の献堂式に際して作曲され、ヘッレスタールに献呈されました。作曲家、オルガニスト、批評家、音楽教師として活躍したコンラード・バーデンの《『おお神の子羊よ、あなたが立っているのが見える』による変奏曲》は、ネオクラシカルなスタイルと自由調性による、主題と7 つの変奏からなる作品です。アルネ・ヌールハイムのオルガンに2 人の打楽器奏者を加えた《レスポンス III》は、シュトックハウゼンの《コンタクテ》からインスピレーションを受け2 人の打楽器奏者とテープのために作曲された《レスポンス I》の「ヴァリエーション」ともみなされる作品です。電気的に処理されたさまざまな楽器、合唱音楽、鐘の音を素材に含む音楽です。LP とCDでリリースされていた音源をアルバム化するにあたり、ベテランのエンジニア、アウドゥン・ストリーペによるマスタリングが行われました。(初出:Simax (LP) PN2013 *、Philips (LP) 6507 056 **、Aurora ACD4990 +)

RADIO FRANCE



TEM 316043
\2600→\2390
クープラン一族
 〜ルイ、フランソワ、アルマン=ルイ、ジェルヴェ=フランソワ

  (1)ルイ・クープラン(1626-1661):
   シャコンヌ(ト短調)、ファンタジー、ファンタジー(バス)、
   ファンタジー(4声)、 デュオ、ファンタジー(クルムホルンに基づく)
  (2)フランソワ・クープラン(1668-1773):修道院のためのミサ曲(1690)
  (3)アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):シャルモーとバソンの対話
  (4)ジェルヴェ=フランソワ・クープラン(1759-1826):
   ルイ18世、または幸福なるフランスの帰還 op.14(1814)
アンドレ・イゾワール
 (オルガン/ J. ボワザール(1714)-
  サン・ミシェル・アン・ティエラシュ)
 イゾワールが荘厳に響かせる!クープラン一族によるオルガン音楽集

 録音:1987 年

 クープラン一族のオルガン作品集。
 アルマン=ルイは、3 代目のオルガン奏者として活躍したものの、落馬して亡くなりました。「シャルモー(バグパイプの一種)とバソンの対話」は、名前の通り、バグパイプを思わせる音色とバソンを思わせる音色のストップを巧みに組み合わせた楽しい作品。
 そしてバッハの死後活躍した1759 年生まれのジェルヴェ=フランソワによる作品「ルイ18 世〜」は、王政復古を遂げたルイ18 世を讃える音楽で、音楽による歴史画の趣があり、ナポレオンの失墜、ルイ18 世の即位などといった場面が音楽で華々しく描かれていきます。

RFP(ロイヤル・フランダース・フィル自主制作盤)

=ロイヤル・フランダース・フィルの自主レーベル=
著名な指揮者たちの演奏でクラシック音楽の傑作をお届けする「A-List」、ベルギーの作曲家たちの秘宝に光をあてる「Belgian Boutique」、
クラシックの現代音楽の注目作を記録する「Cutting Edge」という、3 つのラインナップからなるシリーズ。


RFP 005
\2400→\2190
エド・デ・ワールトのドヴォルザークの8番!
 (1)ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調op.88
 (2)ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調op.96「アメリカ」
  (デイヴィッド・ワルター編曲による木管五重奏版)
(1)ロイヤル・フランダース・フィル
 エド・デ・ワールト(指揮)
(2)ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー木管五重奏団
 デ・ワールト&ロイヤル・フランダース・フィル、ドヴォルザークの第8 番、カップリングはオケのトップメンバーによる木管五重奏編曲版「アメリカ」

 (1)収録:2011 年11 月5− 11 日/ベルギー、ブリュッセル、フラジェ(セッション)、37’18 (2)収録:2012 年11 月26 & 27日/ベルギー、メヘレン、モートルミュジーク・ストゥディオ(セッション)、23’45/DDD、ステレオ62’27”

 オランダが生んだ名指揮者エド・デ・ワールトが手兵ロイヤル・フランダース・フィルを指揮して、ドヴォルザークの交響曲第8 番をレコーディング。2011 年の同楽団首席指揮者就任後の11 月にセッションを組んで録音されたもので、屈指のオーケストラ・ビルダーであるワールトの手堅い音楽づくりと、実力あるフレッシュなメンバーの意気込みとが巧い具合にブレンドされて、前作のマーラーに迫る聴きごたえのする演奏内容が期待されるところです。
 カップリングは、オケのセレクト・メンバーから編成された木管五重奏団による「アメリカ」四重奏曲。オーボエの世界的名手で、モラーゲス木管五重奏団の設立メンバーとして、アンサンブルを知り尽くしたデイヴィッド・ワルターの絶妙なアレンジにより、オリジナルの親密な雰囲気はそのままに、色彩感あふれる仕上がりがじつに新鮮です。
 
RFP 006
\2400→\2190
マーティン・ブラビンズ(指揮)
 ジョンゲンとサミュエルのオーケストラ曲

  アドルフ・サミュエル:交響曲第6番ニ短調op.44
   [34’25]
  ジョゼフ・ジョンゲン:3つの交響的楽章op.137
   [23’29]
ロイヤル・フランダース・
 フィルハーモニー管弦楽団
マーティン・ブラビンズ(指揮)
 首席客演指揮者ブラビンズが振るベルギーを代表する作曲家、ジョンゲンとサミュエルのオーケストラ曲

 収録:2012 年2 月29 日-3 月3 日/ベルギー、アントワープ、Kristus Koningkerk(セッション)/DDD、ステレオ、57’59”

 首席客演指揮者ブラビンズがロイヤル・フランダース・フィルを指揮して、ベルギーの作曲家たちの代表的なオーケストラ・レパートリーに光をあてる「ベルジアン・ブティーク」シリーズの最新作。
 ベルギー南部リエージュに生まれたジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)は、濃厚な味わいの和声を基調とする作風が、同じくオルガニストでもあった同郷のフランクや、どこかドビュッシーやラヴェルあたりの印象主義もおもわせたりと、器楽、室内楽作品を中心に近年日本でも人気の作曲家。1951 年作の「3 つの交響的楽章」はジョンゲン最後の作品。全曲は、ノクチュルヌ、舞曲集、トッカータの3 部から成り、ジョンゲンが辿り着いた境地ともいうべき、びっくりするほど現代的なひびきが顔をのぞかせているのも注目です。
 ジョンゲンと同じくリエージュ出身のアドルフ=アブラハム・サミュエル(1824-1898)は、メンデルスゾーンとマイアベーアに師事した作曲家であると同時に、指揮者、評論家、教育者としても活躍した人物。
 ユダヤ教徒であったサミュエルはのちにカトリックに改宗していますが、交響曲第6 番は「天地創造」の物語を題材にしたもので、4 つの楽章は順に、「創世記」「エデン」「カイン」「光を照らし給え!−賛美と歓喜」と題されています。全部で7 曲を数える交響曲は、いずれもサミュエルと親交のあったベルリオーズのはっきりとした影響が認められると云われ、ここでも管弦楽法を駆使した壮大な内容を聴くことが出来そうです。

SDG



SDG 719
\2400→\2190
ガーディナー(指)&モンテヴェルディ合唱団 復活祭オラトリオ
 ソプラノはハンナ・モリソンだった・・・

  J.S.バッハ:
   ・哀悼行事のカンタータ第106番「神の時こそいと良き時」BWV106
   ・復活祭オラトリオBWV249
ハンナ・モリソン(S)
メグ・ブレイグル(A)
ニコラス・ムルロイ(T)
ペーター・ハーヴェイ(B)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
 ガーディナーの「復活祭オラトリオ」遂に発売!

 録音:2013 年6 月ロンドン/60’15

 ガーディナーが遂に「復活祭オラトリオ」を録音しました!2013 年ガーディナーはこの作品をライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBC プロムスと度々演奏しており、いずれも高い評価を得ています。ガーディナーの手兵、現代世界最高の合唱団の一つモンテヴェルディ合唱団は2014 年に結成50 年を迎えます。
 キリストの復活を祝う明るく美しいバッハの傑作を、透明感溢れる美しいハーモニーと卓越した歌唱により存分に聴かせてくれます。カップリングには、華やかで喜びに満ちた「復活祭オラトリオ」と対比させるように、哀悼行事のためのカンタータ第106 番をアルバム冒頭に収録しています。
 ガーディナーは、特有の軽快なテンポとスッキリとした端正な響きで、求心力・推進力溢れる演奏を披露しています。そしてソリスト陣、オケ、そして合唱を見事に統率し感動的な祈りの世界を表現しています。
 「このCD の演奏は、非の打ち所のない完璧な演奏と音楽への強い熱意が合わさった珍しい例である。」サンフランシスコ・クラシカル・ヴォイス紙
 「期待通りの、透明感溢れ、美しく緻密な演奏である」クラシックFM
 「冒頭の華やかなシンフォニアは特に壮大で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの壮麗なトランペットが鳴り響き、モンテヴェルディ合唱団が織りなす気品漂う至福の歌唱が嬉々とした音楽を作り出している。」インデペンデント紙



 店主が前々からしつこくプッシュしているハンナ・モリソン・・・ガーディナーと共演しているとは聞いていたが、早くもCDで登場。
 こちらの案内は完売と同時にリンクが切れます。お早めに・・・


SKARBO

DSK 1143
\2300
アルメニアの響き厚き哀愁漂うギター作品集
 ブトロ:(1)アトムのためのワルツ (2)オリエント風ミロンガ
 ハチャトゥリャン(ブトロ編):(3)バレエ音楽『ガヤネ—』より「子守歌」
 ブトロ:(4)アメイジア (5)フレッドとカルド (6)序奏と舞曲
 ハチャトゥリャン(ブトロ編):(7)アンダンティーノ
 ブトロ:
  (8)メティス (9)アララト山 (10)レヴァント地方の端
  (11)アメイジア(トリオのための)
ローラン・ブトロ(ギター)
(2)(5)(6)(9)カロライン・ピアソール(Vn)
(10)(11)エミリー・ローレンス(Vn)
 ニコラス・フロイント(Cl)
 フランスの名手ブトロ、アルメニアの響き厚き哀愁漂うギター作品集

 録音:(1)-(9)2012 年3 月1、2 日(パリ) (10)(11)2008 年7 月23 日、モルトマール教会(フランス、ライヴ録音)

 2014 年2 月に来日公演も間近に控えたギタリスト、ローラン・ブトロが最新盤をリリースいたしました!1964 年パリ生まれのブトロは、アルゼンチンで研鑽を積み、現在は世界的に活躍の幅を広げているギタリスト。本アルバムには、彼が1998 年から2010 年までに作曲した9 つの小品に加え、ハチャトゥリャンの作品をブトロ自身が編曲した2 つの小品が収録されています。
 ラテン・アメリカの音楽に加え、アルメニアやコーカサス地方の民俗音楽に強いインスピレーションを受けているブトロの作品は、ピアソラを思わせる哀愁漂う旋律と、独特のリズム感が魅力的。今回のプログラムでも、彼がこだわるアルメニアの響きが深く感じられます。ギターソロだけでなくヴァイオリンやクラリネットとのアンサンブルもあり、ブトロ独特の音楽世界をたっぷりと堪能することができる1 枚です。

SUPRAPHON



SU 4145
\2200→\1990
スメタナ・トリオ
 (1)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.8
 (2)同:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67
 (3)ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
スメタナ・トリオ
 【イトカ・チェホヴァー(Pf)、
  イジー・ヴォディチカ(Vn)、
  ヤン・パーレニーチェク(Vc)】
 「新時代のスメタナ・トリオ」による切れ味抜群のショスタコーヴィチ

 録音:2013 年9 月19-22 日、12 月11-14 日/マルティーネク・スタジオ(プラハ)/68’ 11”

 スメタナ・トリオといえば往年の名人団体を思い出しますが、そのピアニストで創立者ヨゼフ・パーレニーチェクの息子のチェリスト、ヤン・パーレニーチェクが世襲して二代目スメタナ・トリオとして活動しています。「ボザール・トリオ、スーク・トリオを凌ぐ」とも激賞される彼らの演奏は切れ味抜群で颯爽としています。まさに「新時代のスメタナ・トリオ」と申せましょう。ピアノのチェホヴァーは難曲ばかりのスメタナのピアノ曲全集を刊行中の技巧派。ここでも主導権を握り、大きな演奏を聴かせてくれます。
 

SU 4170
\2200
ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
 (1)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」
 (2)同:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
 (3)ディートリヒ&シューマン&ブラームス:F.A.E. のソナタ
ヤナ・ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
イリーナ・コンドラチェンコ(Pf)
 チェコの若手ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァー、大歓迎の「F.A.E. のソナタ」全曲盤。

 録音:2013 年9 月、10 月/マルティーネク・スタジオ(プラハ)/74’ 41”

 ディートリヒ、シューマン、ブラームスの3 名がヨアヒムのために合作した「F.A.E. のソナタ」は、ブラームスの作ったスケルツォ楽章のみ愛好され、他はあまり聴く機会が多くありません。チェコの若手ヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァーによる最新録音で、全曲を聴くことのできる大歓迎アルバムの登場です。シューマン作のフィナーレのピアノ・パートが非常な難曲ですが、ラトヴィア出身、チェコで活躍するイリーナ・コンドラチェンコが見事な演奏を繰り広げます。ブラームスのソナタ2 篇もヴォナーシコヴァー=ノヴァーコヴァーのたっぷりとした音で、ヴァイオリンの魅力を堪能できます。
 

SU 4160
\2200
18世紀プラハの作品集
 (1)トゥーマ:スターバト・マーテル
 (2)オルシュラー:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
 (3)ゼレンカ:われらの御身の保護のもとに ト短調ZWV157/1
 (4)同:サンクトゥスとアニュス・デイ ニ短調ZWV36
 (5)同:われらの御身の保護のもとに ハ短調ZWV157/2
 (6)同:4声のサンクトゥスとアニュス・デイ ト短調ZWV34
 (7)同:われらの御身の保護のもとに ニ短調ZWV157/3
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704
コレギウム・ヴォカーレ1704
 チェコ風味あふれるバロック作品集

 録音:2013 年11 月8-10 日、12 月3 日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/56’ 01”

 美しい作風で人気の高いヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745) はチェコ人。その音楽にも明瞭に故郷の要素が盛り込まれています。ここでは彼より一世代後のトゥーマ(1704-1774)、その同時代でほとんど知られていないヨハン・ゲオルク・オルシュラーの「ボヘミア・バロック」作品を集めています。
 トゥーマの「スターバト・マーテル」は17 分程の作品ですが、純な美しさに満ちて感動的。チェコの古楽アンサンブルコレギウム1704 とコレギウム・ヴォカーレ1704 が驚くべき高水準の演奏を繰り広げます。

TALENT



DOM 291099
\2500→\2290
堀米ゆず子、最新録音!ブラームスの協奏曲!
 ブラームス:
  (1)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
  (2)ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
堀米ゆず子(ヴァイオリン)
(2)ヴィヴィアヌ・スパノゲ(チェロ)
ジョアン・ファレッタ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 艶やかで凛とした堀米ゆず子最新録音は満を持してのブラームスの協奏曲!指揮はファレッタ、チェロはスパノゲというミューズが競演!

 録音:2013 年8 月27&28 日/プラハ/DDD、70’24”、日本語解説・帯付

 現在ベルギーを拠点に活躍する国際的ヴァイオリニスト堀米ゆず子、2013 年8 月の最新録音はブラームスの協奏曲です。1980 年、日本人として初めてエリザベート王妃国際コンクールで優勝し世界的なヴァイオリニストに飛躍した堀米ゆず子。その後の長いキャリアの中で堀米にとってブラームスは最も重要な作曲家で、ヴァイオリン・ソナタはレコーディングも行っております。のびやかで艶やかな音色が魅力の堀米ですが、近年は凛とした輝かしい演奏にさらに磨きがかかっております。今回の共演、指揮はジョアン・ファレッタ、チェロはヴィヴィアヌ・スパノゲという豪華ミューズの競演というところも注目です。
 今回収録したブラームスの協奏曲はライヴでは何度も披露していますが、今回満を持してのレコーディングと言えましょう。ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲のいずれもブラームスらしい交響曲的な構成で独奏パートはいずれも高度な技術を要しますが、当演奏はゆとりも感じられる音楽的に豊かな表現を楽しめる好演です。




TYXART

TXA 13026
\2500
マラン・マレの世界
 マレ:フォリアによるクプレ(抜粋)
 ルイ・ド・ケ=デルヴロワ:組曲 ハ長調
 マレ:さすらい人のロンドー、人間の声
 ドマシー:組曲 ニ短調
 A.フォルクレ:ラ・トロンキン
 J=B.フォルクレ:ラ・デュ・ヴォーセル
 ド・ヴィゼー:シャコンヌ
 マレ:末っ子マレを偲んで
 L.クープラン:シャコンヌ
 F.クープラン:組曲 ハ長調
 サント=コロンブ:シャコンヌ、ガヴォット
 マレ:夢見る人
ヤコブ・ダーヴィッド・ラッティンガー
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロザリオ・コンテ(テオルボ)
ラルフ・ヴァルトナー(クラヴサン)
 若手実力派ガンバ奏者ラッティンガーのマレ

 録音:2008 年3-4 月(2013 年リマスタリング)/66’35

 17 & 18 世紀のヴィオラ・ダ・ガンバのソナタ集(TXA12016)で多彩な演奏を聴かせたオーストリアが誇る若手屈指の実力派、ヤコブ・ダーヴィッド・ラッティンガーによる、マラン・マレと同時代の作曲家を集めた作品集。
 ヴィオラ・ダ・ガンバは、ルネッサンス、バロック時代に全盛を極め、フランス・バロック期最大のガンバ奏者・作曲家マラン・マレは、太陽王ルイ14世の宮廷に仕え、ガンバのための優れた作品を数多く残しました。そのマレと彼と同時代の作曲家たち、ルイ・ド・ケ=デルヴロワ、ドマシー、フォルクレ、クープラン、そしてサント=コロンブらのヴィオラ・ダ・ガンバ作品を集めたアルバムです。フランス宮廷を彩った雅なる響きをラッティンガーの見事な演奏で堪能することができます。

WAON RECORDS



WAONCD 260
\2300→\2090
上尾直毅(クラヴィコード)
 静寂の語らい〜C.P.E.バッハ:作品集

 1. 幻想曲 イ長調(識者と愛好家のための曲集第4巻より)
 2. スペインのフォリア Wq.118-9(H.263)
 3.「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」より
  行進曲 ニ長調 BWV Anh.122/ポロネーズ ト短調 BWV Anh.123/
  行進曲 ト長調 BWV Anh.124/ポロネーズ ト短調 BWV Anh.125/
  チェンバロのための独奏曲 BWV Anh.125
 4. ソナタ 変ホ長調 Wq.65-7(H.16)
 5. ソナタ イ短調 Wq.49-1(H.30)
 6. ソナタ ト長調 Wq.62-19(H.119)
 7. 幻想曲 嬰ヘ短調 Wq.67(H.300)
上尾直毅(クラヴィコード)
 名手、上尾直毅が紡ぐクラヴィコードの魅惑の音色で聴くC.P.E.バッハ作品集

 使用楽器:3/ クラヴィコード 小渕晶男 2008 製作 音域:GG/BB-d3、共有弦式 ヨハン・ヤコブ・ドーナットがライプツィヒで1700 年に製作した楽器を元に音域を拡張したモデル 1,2,4,5,6,7 /クラヴィコード 小渕晶男 2009 年製作 音域:FF-f3、専有弦式 クリステァイン・ゴットヘルフ・ホフマンがロンネブルクで1784 年に製作した楽器のレプリカ
 調律:上尾直毅
 録音:2013 年3 月6-9 日、アートコートギャラリー
 使用マイク:改良型金田式無指向性DC マイク2013 年毛利忠晴製作

 クラヴィコードは、ヨーロッパの楽器の中で最も音量の小さな楽器ともいえる繊細な鍵盤楽器。というと、消え行ってしまいそうなかよわい音色かと思われるかもしれませんが、この録音を聴くとクラヴィコードの実に豊かな音色におどろかされることでしょう。上尾氏はC.P.E. バッハの若い頃の作品((3)の「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」)では鍵盤に対して弦の数が少ない共有弦式、それ以外のものは、すべての鍵盤に対しコースと呼ばれる2本一組の弦が張られた専有弦式の楽器を採用。フォルテピアノを思わせるような力強い表情をみせる瞬間もあれば、リュートのような穏やかな音色もあり、実に様々な表情です。
 作品自体も、親しみやすい旋律のものから、激しい和声変化を伴うものまで様様々。作曲家として、そして、「正しい鍵盤奏法への試論」の出版(これはツェルニーやベートーヴェンにも影響を与えた本)など理論家としても名を成したC.P.E. バッハ。生誕300 年という記念の年に、またひとつ魅力的な盤が登場しました。
 

WAONCD 250
\2300
イエスよ、わが喜び〜富山鹿島町教会 礼拝奏楽より「受難と復活」
 <罪の悔い改めと赦しへの希求>
  1. J.パッヘルベル:ああ主よ、哀れな罪びとなる我を
  2. J.S.バッハ:我を憐れみ給え、おお、主なる神よ BWV 721
 <闇から光へ、死から生へ>
  3. S.シャイト:光にして日なるキリストよ[ 第2 節]
  4. J.S.バッハ:我らは感謝す、主イエス・キリストよ BWV 1096
 <インテルメッツォI>
  5. P.ブルーナ:第2旋法のティエント・デ・ファルサス
 <けがれなき子羊の受難>
  6. J.S.バッハ:おお汚れなき神の小羊 BWV 1095
  7. J.S.バッハ:心より愛するイエスよ、あなたはいかなる悪事を BWV 1093
 <復活の主>
  8. D.ブクステフーデ:我らの救い主、イエス・キリストは死に打ち克ち BuxWV 198
  9. G.ベーム:キリストは死の縄に縛められ
 <インテルメッツォII>
  10. G.フレスコバルディ:聖体奉挙のトッカータ
 <信仰告白>
  11. J.S.バッハ:我らはみな一なる神を信ず BWV 1098
 <受難と復活の主の栄光>
  12. J.S.バッハ:イエスよ、わが喜び BWV 1105
  13. J.S.バッハ:苦しみを受け給うキリストに栄光あれBWV 1097
 <キリストにならいて ──天の御国へ──>
  14. J.ブラームス:おお、いかに幸いなるかな、汝ら信仰篤き者らよ
  15. J.S.バッハ:キリストは、わがいのち BWV 1112
  16. E.P.パーカー(松原葉子編曲):ナルドの香油
松原葉子
 (リードオルガン/
  ヤマハリードオルガンNo.5)
   日本楽器製造(株)
   1962年製造(No.1139574)
 松原葉子がリードオルガンで真摯に紡ぐ静かな祈りの音楽に心打たれる1枚

 録音:2012 年4 月16 日、6 月5 日、10 月16 日、11 月20 日、日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)

 前作「甘き喜びのうちに」(WAONCD-200)でも真摯な音楽が静かなヒットを呼んだ松原葉子の新作の登場。今回は、彼女が礼拝で奏でているレパートリーから選曲・収録されたもの。両足で交互にペダルを踏み、空気を送り、金属製の自由振動リード(フリーリード)を振動させて音を出すリードオルガン。実に微妙な音のニュアンスの可能性を秘めたこの楽器から、松原は、真摯な祈りの音楽を引き出しています。どの曲も慈しむように演奏されており、心打たれる1 枚です。

 WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0064
\1400
マーク・パドモア(T)
 ブリテン:カンティクル

  1. 第1番「愛する人は私のもの」Op.40
  2. 第2番「アブラハムとイサク」Op.51
  3. 第5番「聖ナルキッソスの死」Op.89
  4. 第4番「東方の博士の旅」Op.86
  5. 第3番「なおも雨は降る」(1940年の爆撃に)Op.55
マーク・パドモア(T)
イエスティン・デイヴィス(CT)
マーカス・ファーンズワース(B)
ジュリアス・ドレイク(P)
ルーシー・ウェイクフォード(Hrp)
リチャード・ ワトキンス(Hrn)
 ウィグモア・ホール・ブリテン生誕100 年記念コンサート、パドモアの貫録と説得力ある歌声が感動的に響き渡るカンティクル全曲演奏会

 録音:2012 年11 月30 日ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ/59’23

 イギリスが誇る作曲家の一人ベンジャミン・ブリテン。ブリテン自身も幾度も舞台に立ち、初演された作品も数多いイギリスの名門ウィグモア・ホールが、2013 年の生誕100 年に向けて力を入れて行ったコンサート・シーリーズ。本CDに収められている2012 年11 月30 日のコンサートは完売となり、公演後も大反響を呼んだ演奏です。プログラムはカンティクル全曲。27 年間の長きに渡って書かれた全5 曲からなるこの連作聖歌は、さまざまな詩人が聖書に由来する情景を描いた作品。ブリテンの公私にわたる理解者であったテノール歌手のピーター・ピアーズによって初演されています。当然テノールが重要な役割を果たす作品であり、ここでは実力派のマーク・パドモアがその役目を担っており、神秘的な中にもブリテンならではの鋭いセンスが現れた音楽を、ジュリアス・ドレイクのピアノと共に思慮深い説得力のある歌唱で聴かせてくれます。また注目のカウンターテナー、イエスティン・デイヴィスが、第2 曲の「アブラハムとイサク」で背筋がゾクッとするような純度の高い美声を披露しています。
 さらに第4 曲「東方の博士の旅」ではバリトンのマーカス・ファーンズワースも登場し、パドモアとデイヴィスと3 人の歌声が絶妙に絡み合い聴衆を酔わせています。演奏会の最後のプログラムに選ばれたのは、1955 年にウィグモア・ホールで初演された第3 曲「なおも雨は降る」。この作品は副題に「1940 年の爆撃に」とあるように、イギリスがドイツ軍の空襲にあった際にキリストの受難になぞらえて詩が書かれています。強い祈りの心が全体に溢れる感動的な演奏で、この記念コンサートを締めくくっています。



 


WHLIVE 0063
\1400
ウォルフガング・ホルツマイアー&イモージェン・クーパー
 シューマンとライマンを歌う
  シューマン:
   1. ぼくの馬車はゆっくりと転がってゆくOp.142 No. 4/
   2. 僕の愛は輝き照らすOp.127 No.3/3-5. 哀れなペーターOp.53 No.3/
   6. 浜辺の夕暮れOp.45 No.3/7. 二人の擲弾兵Op.49 No.1/
   8. 異郷にてOp.39 No.1/9. 静けさOp.39 No.4/10.月夜Op.39 No. 5/
  アリベルト・ラインマン:11.-15.夜曲 /
  シューマン:
   16.悲しみOp. 39 No. 9/17. 黄昏Op. 39 No. 10/
   18.美しい異郷でOp. 39 No. 6/19-30.12の詩Op. 35/
 【アンコール】
   31.曲紹介/32.歌の中にある慰めOp. 142 No. 1/
   33. 歌い手の慰めOp. 127 No. 1
ウォルフガング・ホルツマイアー(B)
イモージェン・クーパー(P)
 惜しまれつつ引退した名バリトン、ホルツマイアーのシューマン

 録音:2010 年12 月14 日ロンドン、ウィグモア・ホール、ライヴ/79’08

 2013 年11 月に惜しくもリサイタル活動から引退したオーストリアのバリトン歌手ウォルフガング・ホルツマイアーが歌うシューマン。伴奏は彼から厚い信頼を寄せられているイギリスのピアニスト、イモージェン・クーパーです。
 ホルツマイアーは1989 年にウィグモア・ホールにデビューして以来、世界的な名声を得てきた現代の名バリトンです。イモージェン・クーパーとは、数々のCD録音やリサイタルで共演し、その長年の芸術的最良の関係から生まれる卓越した音楽、ホルツマイアーの洗練された美声とクーパーの透明感あるピアノは他には比類ないもの。
 2013 年11 月16 日にウィグモア・ホールで行われた引退コンサートでも、もちろん伴奏はクーパーで曲目はシューベルトのマイアホーファーの詩による歌曲集でした。
 このディスクでは、シューマンの「リーダークライスOp.39」をはじめ、ハイネ、ケルナー歌曲集など「歌曲の年」に書かれた魅力的な作品郡とアリベルト・ライマンの夜曲というプログラム。ラインマンの夜曲は、ドイツの有名な詩人アイヒェンドルフの詩を用いた作品です。
 ホルツマイアーの引退に悲しい別れを告げるような感動的な1 枚となっています。

YSAYE RECORDS


NS 11
\2200
ロレンツォ・スーレ(ピアノ)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 KV 491
 ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 WoO 80
 ブラームス:3つの間奏曲 op.117
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」op.68
ロレンツォ・スーレ(ピアノ)
シモン・ゴーデン(指揮)
ジュネーヴ室内管弦楽団
 エマール、ラローチャらの薫陶を受けた俊英ロレンツォ・スーレ

 録音:モーツァルト/ 2013 年6 月16-17 日、モーツァルト以外/ 2013 年6 月29 日(スイス・ロマンド放送アンセルメスタジオ(セッション))

 スーレは、リヨンの音楽的家庭に生まれました。3 歳からピアノを始め、ケルンでエマールらに師事。さらに、並行してアリシア・デ・ラローチャのもとでイベリア全曲を学んでもいます。2012 年、20 歳で受けた初めての世界的コンクールがジュネーヴ国際音楽コンクールでした。ここで彼は選考会ごとに、霊感と輝かしさに満ちた演奏で聴衆と審査員を魅了し、第1 位および聴衆賞、ヤング・オーディエンス賞、エール・フランス・KLM 賞などすべての賞を獲得。世界の注目を一身に受けた逸材です。
 ここに収録されたモーツァルトの協奏曲の第2 楽章冒頭のソロの美しさは格別。モーツァルトやベートーヴェンなどの古典は非常にきっちりとした、しかし固すぎない好感のもてる演奏を聞かせ、ブラームスでは20 歳の若者とは思えないようないぶし銀のような渋い音で枯淡の境地ともいえるような抑えの効いた世界を聞かせ、そしてスクリャービンでもひとつひとつのハーモニーを噛んで含めるように奏でています。
 決して自己主張には陥らず、それでいてスーレにしか展開できない世界をもっていて、音楽作品の最良の代弁者としての才能を垣間見ることのできる1 枚です。

<LP>


PROFIL(LP)



PH 13040
(5LP)
\23000→\22000
全世界1000セット初回完全限定プレス
 ワーグナー:「ローエングリン」全曲
ヨハン・ボータ(T ローエングリン)
アドリアンヌ・ピエチョンカ(S エリーザベト)
ペトラ・ラング(Ms オルトルート)
ファルク・シュトゥルックマン
 (Br フリードリヒ・フォン・テルラムント)
クワンチュル・ユン(ハインリヒ王)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(Br 伝令)
ケルンWDR 放送合唱団、NDR 合唱団
プラハ室内合唱団
ケルンWDR 交響楽団
セミヨン・ビシュコフ(指揮)
 トーレンス社全面監修によりアナログ盤化第2弾!ビシュコフによる「ローエングリン」全曲。全世界1000セット初回完全限定プレス

 録音:2008 年5 月30 日-6 月14 日/ケルン、フィルハーモニー/ LP マスタリング:ホルガー・ジードラー(THS-Studio)/ステレオ、初LP化

 SACD ハイブリッド盤初出時に各方面から絶賛された、ビシュコフの「ローエングリン」全曲。当代最強といわれたキャストを得て、ビシュコフによる精妙の限りを尽くした絶美の表現が全開となった内容が、高級アナログ・プレーヤーの老舗、スイスのトーレンス社の全面監修を得て、180 g重量盤仕様のアナログ盤5 枚組でリリースされます。
 Profil アナログ盤リリース第1 弾「ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデンによるブルックナーの第8 交響曲」と同じく、DSD マスター使用により、高域から低域までアナログに近いなめらかな波形で十分なレンジが確保され、情感ゆたかな歌声、弦楽器のこまやかな質感、ふくよかなブラス、極上のホール・トーンなど、アナログ再生の醍醐味を約束してくれる期待度満点の内容となっております。歌詞はドイツ語と英訳詞を掲載。
 なお、当セットは全世界1,000 セットの初回限定生産品となります。追加プレスは行わないとのことですので、お届けできるのは初回輸入分のみとなる見込みです。お早めにお求めいただきますようお願い致します。



ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2014 ARIA−CD.All rights reserved.