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≪第75号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2/25〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像





2/28(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

GLOSSA



GCD 923102
\2400→\2190

ラ・リティラータ
 アリアーガ:弦楽四重奏曲全集

  弦楽四重奏曲第2番イ長調
  弦楽四重奏曲第1番ニ短調
  弦楽四重奏曲第3番変ホ長調
  テマ・バリアード(四重奏のための主題と変奏) Op.17

ラ・リティラータ
 〔ヒロ・クロサキ(ヴァイオリン)、
  ミレン・ゼベリオ(ヴァイリン)、
  ダニエル・ロレンソ(ヴィオラ)、
  ホセチュ・オブレゴン(チェロ)〕

 ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータ第2弾!ヒロ・クロサキ参加! アリアーガの弦楽四重奏!
 「スペインのモーツァルト」!

 Glossaの誇るスペインの古楽系演奏家たちの系譜に新たに加わった、スペインのチェリスト、ホセチュ・オブレゴンとピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。Glossa第2弾は、「スペインのモーツァルト」と呼ばれた早逝の天才、ホアン・クリソストモ・アリアーガ(1806ー1826)の弦楽四重奏曲全集。
 アリアーガは幼少の頃からヴァイオリンを弾き、作曲もするという天才的な才能を持ち、15才でパリ音楽院に入学。ヴァイオリン、和声、対位法などを学び10代の頃から交響曲、室内楽などを中心に傑作を生み出している。今回は、アリアーガの生前に出版された唯一の作品でもある、1823年頃に作曲された3つの弦楽四重奏曲と、1920年頃に作曲された作品番号17の「テマ・バリアード(四重奏のための主題と変奏/Tema variado en cuarteto)」を合わせた弦楽四重奏のための作品全集。
 ボッケリーニの三重奏プロジェクトでもオブレゴンと共演しているバロック・ヴァイオリニスト、ヒロ・クロサキ(黒崎広嗣)の参加もポイント。スペインに在住し世界の第一線で活躍するヒロ・クロサキと共に、ホセチュ・オブレゴン、ミレン・ゼベリオ、ダニエル・ロレンソらスペイン古楽界の名手たちが創造するアリアーガ。20歳を前にしてこの世を去った天才の作品を、ピリオド楽器でリアルに再現した決定盤です。

 ※録音:2013年6月、マドリード




オススメなんです!
GCD 923101
\2400→\2190
ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータ!
 アンドレア・ファルコニエーリ:
  《イル・スピリティッロ・ブランド 〜 小悪魔の踊り》 〜
   1650年頃のスペインとイタリアの宮廷における舞曲集

   オルティス:レセルカダス・ソブレ・テノレス・イタリアノス
   ファルコニエーリ:
    コリエンテ・ディッチャ・ラ・モッタ、
    チャッコーナ、ラ・ベネデッタ
   ヴィターリ:トッカータ、ベルガマスカ
   カステッロ:ソナタ第2番
   ファルコニエーリ:
    甘美なる旋律、パサカー、アレマーナ・ディッチャ・ビジェガ
   ヤッキーニ:ソナタ第8番
   カバニーリェス:コレンテ・イタリアーナ
   オルティス:《甘き思い出》によるレセルカダス
   ファルコニエーリ:フォリアス・エチャ・パラ・ミ・セニョーラ
   バルトロメオ・デ・セルマ:ファンタシーア・バッソ・ソロ
   ガブリエリ:第7旋法と第8旋法によるリチェルカーレ
   ファルコニエーリ:
    コレンテ・デッタ・ラウエリーナ、
    コリエンテ・ディッチャ・ラ・クジェラ、
    イル・スピリティッロ・ブランド(小悪魔の踊り)
    ブランド・デーチョ・エル・メロ
   作曲者不詳:チャコーナ
   ガブリエリ:リチェルカーレ第5番
   バルトロメオ・デ・セルマ:3声のカンツォン第5番
   ファルコニエーリ:バッターリア・デ・バラバソ
ラ・リティラータ、
ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)
 ホセチュ・オブレゴン&ラ・リティラータ!スペイン古楽界の系譜に連なる俊英たちが初登場!

 ホセ・ミゲル・モレーノとエミリオ・モレーノのモレーノ兄弟から脈々と続くグロッサ(Glossa)におけるスペインの古楽系演奏家たちの系譜。
 この系譜に連なる若き才能たち、スペインのチェリスト、ホセチュ・オブレゴンと、同じくスペインのピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータが初登場!
 オブレゴンとラ・リティラータは、ナポリで生まれイタリア各地の宮廷、さらにはスペイン、フランスを渡り歩いた作曲家、アンドレーア・ファルコニエーリ(1585−1656)の音楽を中心に、1650年頃にスペインとイタリアの宮廷で演奏れた舞曲を再現。
 オブレゴン&ラ・リティラータの弦楽器、撥弦楽器、木管楽器、打楽器、鍵盤楽器の上質なアンサンブルが、17世紀の貴族たちが宮廷で愉しんだ「舞曲」を、優雅に、華麗に、そして躍動感豊かに繰り広げる。

 ※録音:2011年5月&2012年12月、サン・ロレンソ(エル・エスコリアル、スペイン)





 


GCD 921516
\2400→\2190
インヴェルニッツィとデ・リーソが歌う!
 ヘンデル:二重唱曲集(デュエット・ダ・カメラ)

 愛の絆は楽しく幸福 HWV.194
 あまりにも苛酷、あまりにも傲慢 HWV.198
 心配のない人は真に幸いなり HWV.181
 多くの矢を私の胸に放ち HWV.197
 鳩は悩み、悲しみ、嘆き HWV.188
 恋する心よ、熱情を貯え増やせ HWV.185
 もしもお前が愛を捨てないなら HWV.193
 あなたをじっと見つめていたい HWV.178
 盲目の愛の神、あなたを信じまい HWV.190
 軽く動く葉 HWV.186
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
マリーナ・デ・リーソ(メゾ・ソプラノ)
ラ・リゾナンサ
 〔カテリーナ・デラグネッロ(チェロ)、
  クレイグ・マルキテッリ(アーチリュート、テオルボ)、
  ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ)〕
 
 ヘンデルのイタリア滞在時代に作曲された「イタリアン・カンタータ集」が一大人気シリーズとなったファビオ・ボニッツォーニとラ・リゾナンサ。最新作は、イタリア古楽界の2人の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィとマリーナ・デ・リーソをソリストに迎えた、ヘンデルのソプラノとアルトのための二重唱曲集(デュエット・ダ・カメラ)。
 イタリア滞在時代を終えた1710年〜12年頃、ハノーファーで作曲された5曲。ロンドンへと移ったヘンデルが1720年頃に作曲した2曲。そして1740年代、「メサイア」を始め多くの英語オラトリオを産みだしていた頃の作品を3曲。イギリスへ帰化した後も、数々のイタリア・オペラとともに作曲されてきたイタリア語による二重唱曲を収録。
 ラ・リゾナンサのディレクター、ファビオ・ボニッツォーニ、インヴェルニッツィのソロ・アルバム「イタリア初期バロックの歌曲集(GCD 922902)でも伴奏を務めたクレイグ・マルキテッリ、「イタリアン・カンタータ集」の通奏低音を支えてきたカテリーナ・デラグネッロの3人の伴奏も秀演が期待できる。

 ※録音:2013年11月3日−6日、ミラノ


ロベルタ・インヴェルニッツィ
GLOSSAの旧譜から
Roberta Invernizzi: Handel in Italy
GCD P10002
(2CDs/特別価格)
\2500→¥2290
ロベルタ・インヴェルニッツィ 〜 イタリアのヘンデル
 カンタータ《炎の中で》HWV.170より アリア
 カンタータ《フィッリの夜の思い》HWV.134より アリア
 カンタータ《あの宿命の日から(愛の妄想)》HWV.99より アリア
 カンタータ《高貴な望みの子》HWV.113より アリア
 カンタータ《女猟師ディアナ》HWV.79より レチタティーヴォとアリア
 カンタータ《クローリ、ティルシとフィレーノ》HWV.96より
  アリア、二重唱と三重唱
 カンタータ《おお、何と澄んで美しく》HWV.143より アリア
 カンタータ《アポロとダフネ》HWV.122より アリアと二重唱
 カンタータ《死に瀕するアグリッピーナ》HWV.110より アリア
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
ファビオ・ボニッツォーニ(チェンバロ&指揮)
ラ・リゾナンサ
ボニッツォーニ&ラ・リゾナンサとの共演で聴かせてくれた優美で劇的な"イタリアのヘンデル"のアリアをじっくりと・・・。

※録音:2005年−2009年、フランス&イタリア
GCD 922606
\2400→\2190
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
 ファウスティーナの旅

 ポルポラ:歌劇《ポーロ》より Son prigioniera
 ヴィンチ:歌劇《カミッラの勝利》より Scendi da questo soglio
 マンチー:歌劇《トライアーノ》より Canta e di caro usignolo
 ポルポラ:歌劇《アグリッピーナ》より シンフォニア
 ヴィンチ:歌劇《ウティカのカトーネ》より Confusa, smarrita
 ヴィンチ:歌劇《カミッラの勝利》より Un guardo solo ancor
 ポルポラ:歌劇《ポーロ》より Raggio amico di speranza
 マンチーニ:歌劇《トライアーノ》より シンフォニア
 サッロ:歌劇《パルテノーペ》より Tortora che il suo bene
 ヴィンチ:《ウティカのカトーネ》より Non ti minaccio sdegno
 ヴィンチ:
  カンタータ《パルト・マ・コン・クアル・コーレ》より Ecco mi parto
 サッロ:フルートと弦楽のための協奏曲
 マンチーニ:歌劇《トライアーノ》より Spera si, mio caro bene
 A・M・ボノンチーニ:
  歌劇《ダニアのロジクレア》より Lasciami un sol momento
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
アントニオ・フローリオ(指揮)
イ・トゥルキーニ
 インヴェルニッツィが歌うイタリア・アリア集!18世紀の歌姫ファウスティーナ・ボルドーニの旅!

 イタリア古楽界の情熱の歌姫ロベルタ・インヴェルニッツィが歌うのは、スペインの古楽系レーベル「グロッサ(Glossa)」の新シリーズ、『17〜18世紀イタリアの名歌手の軌跡を音楽でたどる旅』の第1弾となる「ファウスティーナの旅」!
 神聖ローマ皇帝を魅了した歌声を持つ18世紀イタリアの輝けるディーヴァ、ファウスティーナ・ボルドーニ(1697−1781)。
 1730年にヨハン・アドルフ・ハッセと結婚し、オペラ歌手としてさらなる成功を収めることになるボルドーニの"ナポリへの旅"が、ニコラ・ポルポラ、レオナルド・ヴィンチ、フランチェスコ・マンチーニ、ドメニコ・サッロのアリアによって美しく、そして劇的に表現される。
 ロベルタ・インヴェルニッツィと共に「ファウスティーナの旅」を音楽で描くパートナーは、ナポリ・バロックの至宝、アントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニ。
 ヴィヴァルディのオペラ・アリア集で聴かせてくれたインヴェルニッツィの魅惑の歌声、当代随一のイタリア、ナポリ・バロックの理解者イ・トゥルキーニの共演が、「ファウスティーナの旅」の美を際立たせてくれることでしょう。

 ※録音:2012年5月&6月、サンタンナ・デイ・ロンバルディ教会(ナポリ、イタリア)


GCD 922902
\2400→\2190
ロベルタ・インヴェルニッツィ
 このうえなく美しい人 〜 イタリア初期バロックの歌曲集
 ロマーノ(17世紀初期):不思議な愛の調べ
 フェラーリ:丸腰にされ、情熱に満たされたわたし
 ピッチニーニ:トッカータ第5番
 カッチーニ:甘いため息、東方の門から、ああ帰り来れ
 カプスベルガー:チャコーナ
 ロッシ:このうえなく美しい人
 カリッシミ:泣きなさい、そよ風よ、泣きなさい
 カプスベルガー:トッカータ第6番
 ロッシ:その矢によって
 ストロッツィ:
  恋するヘラクレイトス(恋する人たちよ聞いておくれ)、
  希望の神を嘲笑う
 カスタルディ:柔和なるタステッジョ
 メールラ:そんな風に思うなんて
 ディンディア:無慈悲なアマリッリ、優しくしておくれ, 私の涙よ
 ピッチニーニ:アリア・ディ・サラバンダ
 カプスベルガー:ニンナ・ナンナ(子守歌)
 モンテヴェルディ:
  甘美な光に、あなたは全て私のものだった、死んでしまいたい
ロベルタ・インヴェルニッツィ
 (ソプラノ)
クレイグ・マルキテッリ
 (アーチリュート&テオルボ)
 イタリア古楽界の歌姫インヴェルニッツィ!"さらなる美"。イタリア初期バロックの歌曲集!

 イタリア古楽界の女王であり歌姫、現代最高の古楽系ソプラノの1人、ロベルタ・インヴェルニッツィが歌うイタリアの初期バロック時代に誕生した美しき「歌」の饗宴。
 ヴィヴァルディの「オペラ・アリア集」(PGCD 922901)や「ファウスティーナの旅」(PGCD 922606)での名唱が記憶に新しいインヴェルニッツィ。
 インヴェルニッツィは、2010年11月の来日公演で、イタリア初期バロックの歌曲を歌い大絶賛を受けており、当時と同じクレイグ・マルキテッリとの共演による新録音は、古楽ファン、関係者にとって、まさしく待望のリリースとなる。
 ロマーノ、フェラーリで幕を開け、モノディ様式の大家カッチーニ、ローマ楽派の代表的存在であるルイージ・ロッシ、初期バロックの巨匠カリッシミ、ストロッツィ、ディンディア、そしてイタリアの巨星モンテヴェルディへと続くプログラミングも秀逸。
 イタリア初期バロックの歌曲集で、ロベルタ・インヴェルニッツィの歌声の"さらなる美"を聴く ——。グロッサ(Glossa)が贈る自信作、ご期待下さい!

 ※録音:2012年2月、サンタ・クローチェ教会(モンドヴィ、イタリア)







 

CPO

777876
\2600
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ:
 歌劇「オルフェウスの冥府下り」/田園劇「花の冠」
アーロン・シーハン(テノール)/
テレサ・ワキム(ソプラノ)/
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)/
ジェシー・ブルムバーク(バリトン) 他/
ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァル管弦楽団&合唱団/
ポール・オデット&スティーブン・スタッブス(指揮)
 以前、リュリの歌劇「テゼ」「プシュケ」がグラミー賞にノミネートされるなど、リリースするアルバムのどれもが注目されているオデットとスタッブス。今作はシャルパンティエの2つの歌劇作品を取り上げました。
 シャルパンティエ(1643-1704)は現在、宗教曲の作曲家として論じられることが多いのですが、いくつかの歌劇、劇音楽も残しています。リュリと同時代でありながらも、その作風は違いがあり、時として野心的なアリアや象徴的なフレーズが現れるなど、なかなか面白いものとなっています。
 演奏は若い歌手たちによって行われており、活気ある素晴らしい音楽を楽しむことができるでしょう。
 

777857
\2600→\2390
ヨーゼフ・マルクス:室内楽と歌曲集
 1.ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「三重奏のためのファンタジー」/
 2.ソプラノ、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとフルートのための
  「A.ヴィルトガンスの詩による4つの歌曲」
ハイペリオン三重奏団/
シモーヌ・ノルド(ソプラノ…2)/
クリストフ・レンツ(フルート…2)/
フェリックス・シュヴァルツ(ヴィオラ…2)
 オーストリア世紀末の時代に活躍しながらも、その潮流にどっぷりと嵌ることはなく、フランス印象主義や新古典派の作風も取り入れながら、独自の作風を作り上げたヨーゼフ・マルクス(1882-1964)。生前の彼の作品はとても人気がありましたが、1964年に亡くなってからは、ほとんど忘れられてしまい、その人気が復興するのは、20世紀末の頃になってから。現在では多くの作品が演奏され、比較的容易に楽しめるようになりました。
 このアルバムには1913-14年に書かれた初期の作品「三重奏のためのファンタジー」と、いかにも頽廃的なヴィドガンズの詩(かなりエロティック)を用いた「4つの歌曲」を収録。グスタフ・クリムトの絵を思わせる熟した果実のような音楽です。
 

777737
\2600→\2390
テオドール・フォン・シャハト:シンフォニア集
 1.シンフォニア ハ長調/
 2.シンフォニア 変ホ長調/
 3.シンフォニア・コン・エコー
エヴァーグリーン交響楽団/
ゲルノート・シュマルフス(指揮)
 美麗なクラリネットの作品の一部が、現在かろうじて残っているドイツの作曲家シャハト(1748-1823)。彼はレーゲンスブルクの宮廷音楽家ヨーゼフ・リーペルから最初の音楽指導を受け、1766年にはシュトゥッツガルトのニコロ・ヨンメッリの弟子になります。その後はレーゲンスブルクに戻り、1773年から宮廷音楽監督に就任、イタリア・オペラの普及にも力を尽くしました。
 1796年には王室から特別の地位を得て、その後は自由な作曲家としてウィーンに旅行し、ベートーヴェンやルドルフ大公、ナポレオンなどにまつわる作品を書いたことでも知られています。
 このシンフォニア集は、ハイドンの躍動感にも似た快活な雰囲気を持つ作品。演奏はこの時代の作品を得意とする台湾のエヴァーグリーン管弦楽団とシュマルフスによるものです。
 

777606
(2CD)
\2600→\2390
イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル:協奏交響曲集
<CD1>
 1.フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 ヘ長調(B115)/
 2.オーボエ、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 変ロ長調(B112/1289)/
<CD2>
 1.フルート、オーボエ、ファゴット、2台のヴァイオリン、
  ヴィオラ、チェロ、コントラバスと管弦楽のたけの協奏交響曲 ヘ長調(B113)/
 2.ファゴット協奏曲 変ロ長調(B107)
ハンノ・デンナーベック(ファゴット)/
ギャビー・パス=ファン・リエット(フルート)/
アン・アンゲラー(オーボエ)/
ヴォルフガンク・ヴィフラー(ホルン)/
ミラ・ゲオルギエワ(ヴァイオリン)/
マイケル・サルム(ヴァイオリン)/
グンター・トイフェル(ヴィオラ)/
マヌエル・フィッシャー=ディースカウ(チェロ)/
コンスタンツェ・ブレンナー(コントラバス)/
シュトゥットガルト放送交響楽団/
ヨハネス・メースス(指揮)
 オーストリアに生まれ、若い頃はヨーゼフ・ハイドンに学び、その後フランスに移住。この地で結婚し音楽家として活躍したプレイエル(1757-1831)。しかし、1791年にフランス革命の余波を受け、教会での演奏会が廃止されたため、職探しのためにロンドンにわたります。そこで成功し財を成した彼は、再度パリに戻り、今度は音楽出版社の仕事を始めます。39年間出版業に就き、4000作品を出版した後、今度は何とピアノ制作会社を立ち上げたというのですから驚きです。
 そんなプレイエル。その作品は、企業家としてはアクティヴであった彼らしくなく、とても穏健なものでした。ここではファゴットを含む協奏交響曲と協奏曲を収録。彼のセンス良い楽器の用法と、モーツァルトにも似た典雅な音楽を楽しむことができます。
 

777782
\2600→\2390
ドレスデンの栄光
 1.ジュセッペ・ブレスキアネッロ(1690頃-1758):シンフォニア ニ長調/
 2.ヨハン・ゲオルク・ピセンデル(1687-1755):ソナタ ハ短調/
 3.ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):デモフォンテへのシンフォニア ニ長調/
 4ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):序曲組曲 ヘ長調/
 5.アントニオ・カルダーラ(1670頃-1736):シンフォニア ハ長調/
 6.ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(1700/01-1775):メメットへのシンフォニア イ長調/
 7.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):機会オラトリオのための序曲 ニ長調
ドレスデン・バロック管弦楽団
 1711年から1728年にこの地を統治したフリードリヒ・アウグスト1世のおかげで、ドレスデンは華々しく発展しました。町には宮殿を始め、多くの建物が建ち、人々が集まり文化の花が開いたのです。もちろん多くの音楽家たちもこの地に住み、数多くの作品が生まれたのです。
 ドレスデン・バロック管弦楽団は1991年、ドレスデンの音楽大学の卒業生によって結成された団体であり、ドレスデンの忘れられた作品の上演に力を尽くしています。
 このアルバムでもヘンデルを別として、各々の作曲家の名前は存分に知られているとは言い難いものばかり。しかし改めて聞いてみると、その新鮮な音楽には感服せざるを得ないのではないでしょうか。
 

777804
\2000→\1890
ミェチスワフ・ヴァインベルク:室内楽作品集
 1.ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.24/
 2.ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.46/
 3.独奏コントラバスのためのソナタ Op.108
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ&芸術監督)/
コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)/
エレツ・オファー(ヴァイオリン)/
ヨハネス・モーザー(チェロ)/
ネイビル・シャハタ(コントラバス)
 いくつかのレーベルで、その作品のリリースが進行しているポーランド生まれ、ロシアで活躍した作曲家ヴァインベルク(1919-1996)。
 このアルバムは、ロシア音楽を深く愛する研究者&ピアニスト、ブルーミナの素晴らしい解釈による3つの作品が収録されています。名手ブラッハーを始めとした彼女を取り巻く仲間たちの演奏からは、初期から中期にかけて書かれたこれらの作品の成熟の度合いと作風の変化をたやすく聞き取ることができるでしょう。
 先人や同時代の作曲家たちの影響をうまく取り入れながら、そこに民俗的な味付けを施し、独自の作風を作り上げたヴァインベルク。もっとたくさんの人に聴いていただきたい作曲家です。
 

777913
(6CD)
\8400→\7590
ミェチスワフ・ヴァインベルク:弦楽四重奏曲全集
CD1…777313-2
 弦楽四重奏曲 第4 番&第16 番/
CD2…777392-2
 弦楽四重奏曲 第7 番,第11 番,第13 番/CD3…
777393-2
 弦楽四重奏曲 第6 番,第8 番,第15 番/
CD4…777394-2
 弦楽四重奏曲 第5 番,第9 番,第14 番/
CD5…777566-2
 弦楽四重奏曲 第1 番,第3 番,第10 番 他/
CD6…777587-2
 弦楽四重奏曲 第2 番,第12 番,第17 番
ダネル弦楽四重奏団
 最近話題沸騰中。ヴァインベルク(1919-1996)の弦楽四重奏曲全集がお求めやすい価格での登場です。
 ショスタコーヴィチの弟子であり親友であったヴァインベルクは、自身も騒乱の人生を送りながら、多くの作品を世に生み出しました。その中でも弦楽四重奏曲は傑作が揃っており、どれもが、当時のロシアの不安定な雰囲気を湛えつつも、それを乗り越えるパワーも有した聴きごたえのある作品となっています。
ベルギーの実力派ダネル弦楽四重奏団の納得の演奏でお楽しみください。




NAXOS



8.573066
\1100
ベートーヴェンとクネヒトの関係は・・・
 そのクネヒト:自然の音楽的描写〜大シンフォニー

 1-5.クネヒト(1752-1817):自然の音楽的描写-大シンフォニー(1785)

  <第1楽章:
   美しい田舎、そこでは太陽は輝き、優しい東風はそよぎ、
   谷間に小川は流れ、鳥がさえずる。急流は音を立てて流れ落ち、
   羊飼いは笛を吹き、羊たちは跳びはね、羊飼いの女は美しい歌声を聴かせる。/
   第2楽章:
    突然空が暗くなり、あたりの自然は不安に息をのむ。
    黒い雲が集まり、風が吹き始め、遠くでは雷鳴がとどろき、
    嵐がゆっくりと近づいてくる。/
  第3楽章:
   ごうごうと音を立てる風を伴う嵐がやってくる。
   雨は叩きつけ、木々の先端はざわめき、
   激流の水は恐ろしい音をたてながら流れていく。/
 第4楽章:
   嵐は次第におさまり、雲は消え、空は晴れ渡る。/
 第5楽章:
  自然は喜びに満ち、天に向かって声を張り上げる。
  それは、創造主への心からの感謝を捧げる甘く心地よい歌だ。>

 《フィリドール(1726-1795):序曲集》
  6-8.歌劇「庭師と殿様」序曲(1761)/
  9.歌劇「魔法使い」序曲(1764)/
  10.歌劇「トム・ジョーンズ」序曲(1765)/
  11-13.歌劇「蹄鉄工」序曲(1761)
トリノ・フィルハーモニー管弦楽団…1-5/
セルジオ・ランベルト(ソロ・ヴァイオリン)…5/
プラハ・シンフォニア管弦楽団…6-13/
クリスティアン・ベンダ(指揮)
録音 2013年1月15日 イタリア トリノ,ジュゼッペ・ヴェルディ・コンセルバトーリオ・コンサート・ホール…1-5, 2012年3月17日 チェコ プラハ スタジオ・ドモヴィーナ…6-13
 1752年ビーベラッハで生まれ、最初はオルガンなどの鍵盤楽器とヴァイオリン、歌を学んだクネヒト。ワイマールやシュトゥツガルトで様々な活動をし、最終的には生まれ故郷に戻りオーケストラの監督として生涯を閉じました。彼はオルガニストとしても素晴らしい才能を有していて、同じ「自然」を題材にした曲を作っていますが、何より彼の名が現在残っているのは、この「田園交響曲」とも言える“自然の音楽的描写”に拠ってでしょう。
 この曲の存在自体は、ベートーヴェンの「田園」が語られる時に、おまけのように付け加えれらることがありますが、なかなか実際の曲を聴く機会がありません。そんなファンの方にお届けするのがこの1枚です。
 各楽章の標題は全くベートーヴェンそのもの。多少「嵐」の迫力が不足しているとはいえ、これはこれで興味深いものであることは間違いありません。
 さてベートーヴェンとクネヒトの関係はいかがなものであったのか…。これは想像にお任せいたしましょう。余白には同時代の作曲家フィリドールの序曲集が収録されています。
 


8.559760
\1100
ジェフスキ:ピアノ作品集
 1.幻想曲(1989-1999)/
 2-7.必要に応じ、最後は一人で(左手のための6つのノヴェレッテ)(2005)/
 8.朗読するピアニストのための「深き淵より」(1992)
ロバート・サットリー(ピアノ)
録音 2007年5月27-28日 USA カリフォルニア,クレールモント,メイベル・シャウ・ブリッジ・ホール・オブ・ミュージック
 あの「不屈の民」変奏曲(8.559360)での“これでもか”とばかりに押してくるピアノの響き。誰もが口ずさめる革命歌をテーマとし、あらゆる技巧を駆使して書かれた36の変奏曲は、まさに聴く者を圧倒させずにはおかない迫力があるものでした。そんな彼の他の作品も、どれもが不思議で奇妙な味わいを有するものばかりです。
 高橋アキから委嘱された「幻想曲」では、どこかで聴いたことのあるようなメロディに様々な要素を詰め込み、全てが曖昧で取り留めのない音楽へと変化させています。
 6つのノヴェレッテは右手を痛めていたジェフスキ(1938-)が、1週間左手のみで演奏できるために書いた曲。「深き淵より」はピアノを演奏しながら、オスカー・ワイルドのテキストを暗唱し、また口笛を吹き、ハミングをすることを要求されるという破天荒な作品。聴き手はピアノの音色だけでなく、ピアニストが発生させる「ノイズのような音」までをも楽しまなくてはいけません。
 これを楽しさと取るか、それとも苦痛ととるか……。ゲンダイオンガクの一つの形がここにあります。
 

8.573121
\1100
アメリカ海兵隊バンド〜はるかに超えて
 1.クレストン(1906-1985):祝典序曲 Op.61(1955)/
 2.コープランド(1900-1990):交響詩「エンブレム」(1965)/
 3.シュワルツ(1947-):はるかに超えて/
 4-9.グレインジャー(1882-1961):
  リンカンシャーの花束(F.フェネルによる吹奏楽編)(1937/87)/
 10.ランズ(1934-):セレモニアル(1993)/
 11.バーバー(1910-1981):
  メディアの瞑想と復讐の踊り Op.23a(F.ハドソンによる吹奏楽編)(1956/98)/
 12.バーバー:コマンド・マーチ(1943)/
 13.オッフェンバック(1819-1880):海兵隊賛歌
  (D.ハンスバーガーによる吹奏楽編)(1859/1955) ※世界初録音…3
アメリカ海兵隊バンド/
ジェラルド・シュワルツ(指揮)
録音 2012年3月12日 USA メリーランド,ストラスモア・ミュージック・センター・コンサート
 1798年に創設され、1801年にはホワイト・ハウスで演奏、その年の3月、トーマス・ジェファーソン大統領の就任式で演奏を行い「大統領直属=President's Own」の称号を与えられた由緒あるバンドが、このあ「アメリカ海兵隊バンド」です。
 1880年にはスーザが隊長を務め、レパートリーと技術の大改革を行い、同時に数多くのスーザの作品も演奏。一層力を付けました。NAXOSにもいくつかのユニークな作品の録音がありますが、このシュワルツが指揮したアルバムも素晴らしいの一言に尽きるでしょう。吹奏楽好きならたまらない「リンカンシャーの花束」を始め、コープランドやバーバーなどのお馴染みの曲から、シュワルツの自作「はるかに超えて-Above and Beyond」など、どれも安心して楽しめる極上の演奏です。
 

8.559399
\1100
フェスティンガー:旅の日記 他
 1.旅の日記(2003)/
 2-5.時代の到来(2003)<目覚める時/ここは乾いた、乾いた土地/詩/時代の到来>/
 6.運動の法則/7-8.予告された夢
ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル
<メンバー:
ジェームズ・ベーカー(パーカッション…1)/
クリストファー・フィンケル(チェロ…1-8)/
スティーブン・ゴスリング(ピアノ…1.6-8)/
ジーン・コッペルード(クラリネット…1-8)/
リンダ・クァン(ヴァイオリン…1)/
ジェイン・ローゼンフェルド(フルート…2-8)/
ジェフリー・ミラルスキー(指揮…1.6)>/
ヨー・エレン・ミラー(ソプラノ…2-5)/
リム・スンハエ・アンナ(ヴァイオリン…2-5)/
ルイ・マルタン(ヴィオラ…1-6)/
マーガレット・カンプマイアー(ピアノ…2-5)/
ハーヴェイ・ソルベルガー(指揮…2-5)
録音 2006年9月24-25日 NY アメリカン・アカデミー・アーツ・アンド・レターズ…6.1/2012年4月17-18日 NY アメリカン・アカデミー・アーツ・アンド・レターズ…2-5/2002年6月9日 NY SUNYパーチェス,スタジオC…7-8
 カリフォルニア北部パロアルトで育ち、カリフォルニア大学バークレー校音楽学部で作曲を学んだフェスティガー(1948-)。一時期はジャズにも傾倒し、ジャズ・ギタリスト、バンドリーダーとして活動したこともありました。彼の作品には直接的にジャズの語法は用いられていませんが、曲のルーツにはその要素も含まれているとされ、「それを聴いた時に感情が揺さぶられ、心に鮮やかに情景が浮かび上がる」と評されるほどに刺激的なものとなっています。
 各々の心の深層部を訪ねていくかのような「旅の日記」は、不確定であり周囲の見えない霧の中を旅するかの如くミステリアスです。デニス・ジョンソンの詩を用いた「時代の到来」、チェロを中心としたアンサンブルで描かれる「運動の法則」、ピアノの謎めいた和音が印象的な「予告された夢」。無限の可能性を探る音楽です。
 


8.559772
\1100
ダニエルプール:オラトリオ「平和の季節に向けて」
 1.受胎告知/2.幻影/3.儀式/
 4.贖罪/5.奉献/6.比喩/7.崇拝
ヒラ・プリットマン(ソプラノ)/
パシフィック・コラール/
パシフィック交響楽団/
カール・セント・クレア(指揮)
録音 2012年3月24日…ライブ, 2012年3月22.23.25日 USA カリフォルニア、ルネ・アンド・ヘンリー・セーゲルストローム・コンサート・ホール
 普段は温厚で抒情的な作品を造りだすダニエルプール(1956-)。しかし、この作品には激しい怒りの感情と哀しみ、そして希望が混然一体となって渦巻いています。彼はアメリカで生まれましたが、彼の両親はイラン生まれであり、彼自身も幼い頃の1年間をイランで過ごした思い出を持っています。この時の経験は決して楽しいものではなく、これに反発するかのように西洋文化と恋に落ちたと彼は語りますが、ようやく近年、もう一度イランの状況に目を向けることができるようになり、「なぜ戦争をするのか」という根本的な疑問も持つようになったというのです。
 このオラトリオはそんな彼の思考から生まれたもので、第1部では戦争と破壊、第2部では祈り、第3部では平和の約束を歌っています。様々な言語のテキストの中に点在する言葉“季節”はメタファーとして用いられ、それは変化と改革であったり、再生と和解の瞬間でもあります。
 

8.570610
\1100
ブライト・シェン:炎立つ蜃気楼 他
 1.歌と涙の踊り(2003/2013改編)/
 2.深紅の色(2004)/3.炎立つ蜃気楼(2012)
フイ・リー(琵琶…1)/
トン・ウー(笙…1)/
トレイ・リー(チェロ…1)/
サ・チェン(ピアノ…1)/
パイアス・チェン(マリンバ…2)/
香港フィルハーモニック/
ブライト・シェン(指揮)
録音 2013年5月7.8日…1, 2013年5月9日…2, 2013年5月9.10日…3 香港 Tsuen Wan タウン・ホール オーディトリアム
 上海出身のピアニスト、作曲家&指揮者ブライト・シェン(盛宗亮 1955-)。彼は現代アメリカで活躍する作曲家の中でも最も人気があり、その作品はどれも注目を浴びています。ここに収録された3つの作品も、それぞれ溢れるばかりの物語と強烈なサウンドに満たされた印象的なものであり、彼の音楽を聴く楽しみがたっぷり詰まっていると言えるでしょう。
 2000年の夏、民族音楽収集のため、2か月間をシルクロードで過ごしたシェン。この体験から生まれたのが「歌と涙の踊り」です。ここでは出会った情景や音を直接的に用いるのではなく、あくまでも自らのフィルターを通した音楽で表現したとのことでした。「深紅の色」はマリンバが奏でる愛の詩。チベット高原の空気が感じられます。「炎立つ蜃気楼」は敦煌に眠る膨大な宝物からインスパイアされて書かれたもの。中国と中央アジアの文化の象徴たる音楽です。
 


8.572408
\1100
マクスウェル・ディヴィス:組曲「ボーイフレンド」他
 1-7.組曲「ボーイフレンド」(1971)
  <ハネムーン幻想曲-/渚にて-/ブルームズベリーの部屋-/
   私は幸せになれた-/あなたは欲しくない-/
   かわいそうな小さなピアレッテ/ポリーの夢>/
 8-11.組曲「肉体の悪魔」(1971)
  <タイトル/シスター・ジャンヌの幻影/悪魔祓い/
   実行と終了の音楽//
 12-18. 7つのイン・ノミネ(1965)
  <タヴァナー:
   イン・ノミネ/イン・ノミネ(B.ブリテンの50歳の誕生日のために)/
   イン・ノミネ(M.ティペットの60歳の誕生日のために)/
   ブル:イン・ノミネ/イン・ノミネ(6部のカノン)/
   ブリゼマン:グローリア・ティビ・トリニタス/イン・ノミネ>/
 19-20.イエローケーキのレヴュー(1980)より:ピアノ・インターリュード
アクエリアス(アンサンブル…1-18)/
ニコラス・クレオバリー(指揮…1-18)/
ペーター・マクスウェル・ディヴィス(ピアノ…19-20)
録音 1989年10月 ロンドン アビーロード,EMIスタジオ…1-18, 19-20…不明 ※Collins Classicsからの移行盤
 あの一連の「ストラスクライド協奏曲」では難解で晦渋な作風を見せているマックスウェル・デイヴィス(1934-)ですが、このアルバムに収録されている劇音楽や映画音楽での彼の作風は180°違うものもあり、この作曲家の振れ幅の大きさには唖然とする他ないでしょう。
 最も初期の作品である「7つのイン・ノミネ」はルネサンス時代の作曲家ジョン・タヴァナーのミサ曲のメロディから派生したメロディが様々に形を変えて行くものです。組曲「ボーイフレンド」と「肉体の悪魔」はどちらも鬼才ケン・ラッセルの映画のためのものですが、ここにデイヴィスは、究極にパロディ化した音楽を充てているのが面白いところです。
 本編の映画を見たくなる人も多いかもしれませんが、もしかしたら現在は(あまりにも過激な映像のため?)入手は困難かもしれません。もちろんオークニー、メインランドの近くで発見された「イエローケーキ」も入手は不可能です。
 

8.573020
\1100
マシュー・ロック:ブロークン・コンソート 第1部 他
 1-8.トリプラ・コンコルディアより組曲 ト長調
  <プレリュード/ファンシィ/チコーナ/エア/ホーンパイプ/
   ガヴォット/クーラント/カントリー・ダンス>/
 《ブロークン・コンソート 第1部》
  9-12.組曲 第1番 ト短調/13-16.組曲 第2番 ト長調/
  17-20.組曲 第3番 ハ長調/21-24.組曲 第4番 ハ長調/
  25-28.組曲 第5番 ニ短調/29-32.組曲 第6番 ニ長調/
  30-40.トリプラ・コンコルディアより組曲 ホ短調
  <イントロダクション/サラバンド/エア/カントリー・ダンス/
   ガヴォット/サラバンド/ファンシィ/ジグ>
ウェイワード・シスターズ
<メンバー:
ベス・ウェンストローム(バロック・ヴァイオリン)/
アン・ティンバーレイク(リコーダー)/
アンナ・ステインホフ(バロック・チェロ)/
ジョン・レンティ(テオルボ)>
録音 2012年7月22-25日 カナダ オンタリオ、聖ジョン・クリソストム教会
 あのヘンリー・パーセルに強い影響を与えたと言われるイギリスの作曲家ロック(1621頃-1677)の作品集です。彼はイギリスで初めてオペラを作曲し、また劇音楽の分野でも素晴らしい作品を残しています。ここで聴ける室内楽作品は、リネサンス時代の作風を基調にしながらも、新しいものを取り入れた当時としては斬新な音楽。「ブロークン・コンソート」とは様々な楽器を含むグループで演奏する音楽の意であり、各々の楽器が野心的に活躍する表情豊かな組曲です。
 こんな優雅な作品を書き、イギリス王室からも重用されたロックですが、性格はかなり攻撃的で嫉妬深かったとか。時としてぐいぐい攻め込んでくるメロディはそんなところにも起因しているのでしょうか。演奏はNAXOSが主宰した、2011年アメリカ・古楽レコーディング・コンクールの優勝団体ウェイワード・シスターズによるものです。
 


8.573076
\1100
マイアベーア:オペラからのバレエ音楽集
 1.歌劇「ユグノー教徒」(1836)から第3幕「ジプシーの踊り」/
 2.歌劇「悪魔のロベール」(1831)から第2幕:5人の踊り/
 3-8.歌劇「悪魔のロベール」から第3幕:尼僧たちのバレエ
  <情景と死霊の召喚、尼僧達の行進/バッカナール/
   第1のバレエ:酒の誘惑/第2のバレエ:賭けごとの誘惑/
   第3のバレエ:愛の誘惑/終曲>/
 9-12.歌劇「北極星」(1854)からダンス組曲
  <第2幕:ワルツ/第2幕:騎士たちの歌/第1幕:祈り/第3幕への間奏曲>/
 13-16.歌劇「預言者」(1849)から 第3幕:スケートをする人々のバレエ
  <ワルツ/レドワ/スケーターたちのカドリーユ/ギャロップ>/
 17.歌劇「アフリカの女」(1865)から第4幕「インドの行進」
バルセロナ交響楽団/
ミハル・ネステロヴィチ(指揮)
録音 2012年7月3-6日 スペイン バルセロナ,アウディトリ・パウロ・カザルス・ホール
 マイアベーア(1791-1864)の名前には面白い逸話があるのですが、ここではそれは割愛して…。19世紀初頭のオペラ作曲家として彼はダントツの人気を誇っていました。彼の音楽は、ロッシーニに見られる「イタリア歌劇」の様式とモーツァルトを始めとした「ドイツ歌劇」の様式の良いところ取りであり、この豪華絢爛な形式が「グランド・オペラ」の元となり、フランス・オペラやワーグナーに強い影響を与えたことで知られています。
 1831年に初演された「悪魔のロベール」はパリのオペラ界に強い衝撃を与え、その中でも話題になったのが、この第3幕でのバレエでした。月に照らされた夜の修道院。この墓に眠る罪を犯した尼僧たちが亡霊となって踊る姿は確かに神秘的であり、この場面は、あの大画家ドガもキャンバスに描いていることでも知られています。またショパンもこのオペラに感銘を受け、曲の主題を用いてチェロとピアノための作品を書いています。そんなマイアベーアのバレエ曲。面白くないはずがありません。
 

8.573099
\1100
モンポウ:歌曲全集 第1集
 1-5.夢のたたかい(1942-1951)
  <あなたの上には花だけが/今夜は同じ風/
   私はあなたを海のように感じていた/わかりやすい私の生活/
   今、私はあなたを見ることができるかわからない>/
 6-7.2つの旋律(1945)<牧歌/河上の雨>/
 8.光るものを見よ(1966)/
 9-12. 4つの旋律(1925)
  <小道のばら/葉のカーテン/不確実性/雪>/13.祖母の歌(1915)/
 14.魂の歌(1943)/15.灰色の時刻/
 16-18.彼女の恋人は去ったとき
  <第3の設定(1919)/第2の設定(1915)/第1の設定(1914)>/
 19.詩篇(1936)/
 20-24.ポール・ヴァレリーの詩による5つの歌曲(1973)
  <死を佯る女/惑はすもの/消えた葡萄酒/風の精/歩み>
マルタ・マテウ(ソプラノ)/
ホルディ・マソ(ピアノ)
録音 2012年11月24-25日 スペイン サンタ・コロナ・ディ・グラメネト、アウディトリ‘Can Roig i Torres’
 カタロニアの作曲家、フェデリコ・モンポウ(1893-1987)。彼の静謐な音楽は多くの人に愛されています。しかし、ここで聴くことのできる歌曲の何と饒舌なこと。初期の「祖母の歌」を始めとしたいくつかの作品は、カタロニア語の歌詞を持つにも拘わらず、まるでフォーレやドビュッシーのような柔らかく繊細なイメージを伝え、彼の歌曲の中でもよく知られている「夢のたたかい」では、現世との境界線がぼやけて見えるかのような神秘的な美しさを醸し出しています。時として、親しみやすい曲調が楽しめるのは、カタロニア民謡からの引用でしょうか?これを美しく描き出しているのが、ソプラノのマテウとピアノのマソです。
 モンポウのスペシャリストであるマソのピアノと、マテウの凛とした透明で清冽な声は、モンポウの完成された小宇宙を見事に再現しています。
 

8.573198
\1100
ジャック・ボディ:パララン-愛と戦争の歌 他
 1-3.歌劇「アレイ」より3つのアリア<2つの目/作業中/夜>/
 4.私の名はモック・ボン(ソマラ・オウクの声を録音)/
 5.パララン-愛と戦争の歌/
 6-12.ミケランジェロによる瞑想曲
  <ソネット:第32番/ソネット:第57番/ソネット:第21番/
   ソネット:第54番/ソネット:第27番/ソネット:第26番/ソネット:第78番>/
 13.Poems of solitary delights-獨樂吟
デヴィッド・グレコ(バリトン&カウンターテナー…1-3)/
ブディ・スラサ・プルタ(ジャワ・ヴォーカリスト…5)/
アミタイ・パティ(テノール…13)/
マルティン・リセリー(ヴァイオリン…6-12)/
ロバート・イースティング(ナレーター…13)/
ニュージーランド交響楽団/
ケネス・ヤング(指揮)
録音 2011年4月28-30日 ニュージーランド ウェリントン,マイケル・フォウラー・センター
 ジャック・ボディ(1944)は現代ニュージーランドに於ける有数の作曲家の一人として高く評価されています。彼の作品は時事問題を扱ったものが多く、ここに収録されている歌劇「アレイ」も、ニュージーランドに実在した社会活動家レウィ・アレイの生涯を描いたものです。彼は劣悪な環境で働いていた中国の労働者の姿を見たことにより、それを改善すべく、体を張って生きてきた年老いたアレイが、自分の若い頃を思い起こして歌うアリアは、中国風の響きを纏いながら感動的に響きます。
 カンボジア虐殺からインスパイアされた「私の名前はモック・ボン」、ジャワのガムラン音楽から派生した「バララン」。日本の女性ヴァイオリニストに捧げられた「瞑想曲」そして日本の歌人、橘曙覧の「たのしみは」で始まる歌集「獨樂吟」を元にした「Poems of solitary delights」。どれも異国情緒溢れる神秘的で美しい作品です。
 

8.578269
(2CD)
\2200
海の音楽集
<CD1>
 1.バックス(1883-1953):交響詩「ティンタジェル城」/
 2.ブリッジ(1879-1941):交響組曲「海」より「海の情景」/
 3.ドビュッシー(1862-1918):交響詩「海」より第3楽章「風と海の対話」/
 4.ドビュッシー:小組曲より「小舟にて」(H.ビュッセルによる管弦楽版)/
 5.エルガー(1857-1934):海の絵 Op.37より「海上での安息日の朝」/
 6.アイアランド(1879-1962):海への情熱/
 7.メンデルスゾーン(1809-1847):序曲「フィンガルの洞窟」Op.26/
 8.ラヴェル(1875-1937):鏡より「海原の小舟」/
 9.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  皇帝サルタンの物語 Op.5より「海原を漂う妃と王子」/
 10.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):交響曲 第1番「海の交響曲」より第3楽章「波」/
 11.ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲 第5番「海の嵐」RV253 第1楽章/
 12.ヘンリー・ウッド(1869-1944):イギリスの海の歌による幻想曲より「小粋なアリシューザ」/
<CD2>
 1.ブロッホ(1880-1959):海の詩より第3楽章「海にて」/
 2-3.ブリテン(1913-1976):4つの海の間奏曲 Op.33aより「夜明け」「嵐」/
 4.ドビュッシー:前奏曲 第1集より「沈める寺」(P.ブレイナーによる管弦楽版)/
 5.メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」Op.27/
 6.リムスキー=コルサコフ:シェエラザード Op.35より
  「海とシンドバッドの船」/
 7.リムスキー=コルサコフ:シェエラザード Op.35より
  「バグダッドの祭り-海」/
 8.シベリウス(1865-1957):交響詩「海の精」Op.73/
 9.ヘンリー・ウッド):イギリスの海の歌による幻想曲より
  「トム・ボウリング」/
 10.ワーグナー(1813-1883):歌劇「さまよえるオランダ人」より序曲
<CD1>
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団…1/
ディヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)…1/
ニュージーランド交響楽団…2/
ジェイムズ・ジャッド(指揮)…2/
フランス国立リヨン管弦楽団…3.4/
準・メルクル(指揮)…3.4/
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)…5/
ボーンマス交響楽団…5.10/
サイモン・ライト(指揮)…5/
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)…6/
イアイン・バーンサイド(ピアノ)…6/
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団…7/
オリヴァー・ドホナーニ(指揮)…7.11/
フランソワ・ジョエル・ティオリエ(ピアノ)…8/
シアトル交響楽団…9/
ジェラード・シュワルツ(指揮)…9/
ポール・ダニエル(指揮)…10.12/
ベーラ・バーンファルディ(ヴァイオリン)…11/
ブダペスト・ストリングス…11/
リーズ音楽祭合唱団…12/
イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア…12/
<CD2>
イシュトヴァーン・カッシャイ(ピアノ)…1/
ニュージーランド交響楽団…2.3/
メイヤー・フレッドマン(指揮)…2.3/
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団…4/
準・メルクル(指揮)…4/
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団…5.10/
オリヴァー・ドホナーニ(指揮)…5/
シアトル交響楽団…6.7/
ジェラード・シュワルツ(指揮)…6.7/
アイスランド交響楽団…8/
ペトリ・サカリ(指揮)…8/
イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア…9/
ポール・ダニエル(指揮)…9/
ミヒャエル・ハラース(指揮)…10
時間、季節……その時々で様々に姿を変える海。それは大いなる母であり、厳しい父であり、と人々にたくさんのインスピレーションを与えます。この2枚組に収録されているのは、たくさんの海の姿。イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、北欧・・・。国によってもその色合いは変わります。美しく深淵、そして神秘。一人で静かに楽しみたい2枚組です。
 

8.660338
(2CD)
\2200
ダヴィッド:歌劇「ララ・ルーク」(1862)2幕 ララ・ルーク…マリアンネ・フィセ(ソプラノ)/
ノウレディン…エミリアーノ・ゴンザセル・トロ(テノール)/
ミルツァ…ナタリー・ポーリン(ソプラノ)/
バスキール…ベルナルド・デレトレ(バス・バリトン)/
バクバラ…デヴィッド・ニューマン(バリトン)/
カボウル…アンドリュー・アデルスバーガー(バス・バリトン)/
オペラ・ラファイエット/
リャン・ブラウン(指揮)
録音 2013年1月27-29日 USA クラリス・スミス・センター,デケルボウム・ホール
 19世紀フランスの作曲家フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876)。彼はもともと神学校で学びましたが卒業後に音楽家を志し、20歳になってパリ音楽院に入学します。しかし思想家サン=シモンに傾倒し、その教義「人間は兄弟として行動し、富者は貧者を救済すべきである」を広めるために中近東を旅行することになります。そのため、彼の作品には適度なオリエンタリズムが漂うこととなり、この歌劇「ララ・ルーク」にもその神秘的な雰囲気が宿っています。   物語の主人公は、ムガール皇帝の娘ララ・ルーク。彼女はサマルカンドの王との結婚が決められており、その結婚式のために腹心の部下ミルツァとパスキールを伴って、王の宮殿へとキャラバンを組んで出発したのですが、王女は途中のカシミールで出会った吟遊詩人ノウレディンに魅了されてしまいます。さて、この2人の愛は成就するのでしょうか?もちろん吟遊詩人の正体は…。あとは物語をお楽しみくださいね。
 


8.503268
(3CD)
\2200
アントニ・ヴィト指揮によるヘンリク・グレツキ:作品集
<CD1…8.550822>
 1-3.交響曲 第3番「悲歌のシンフォニー」Op.36/
 4-6.3つの古い様式の小品/
<CD2…8.555375>
 1.主を信ずる者は幸いなり Op.38/
 2-3.交響曲 第2番「コペルニクス党」Op.31/
<CD3…8.572872>
 1-4.サートゥン・ポルカのための小レクイエム Op.66/
 5-8.コンチェルト・カンタータ Op.65/
 9-10.ハープシコード協奏曲 Op.40(ピアノ版)/
 11-13.3つの舞曲 Op.34
<CD1>
ゾフィア・キラノヴィチ(ソプラノ)…1-3/
ポーランド国立放送交響楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)/
<CD2>
アンジェイ・ドッバー(バリトン)…1/
ゾフィア・キラノヴィチ(ソプラノ)…2-3/
ポーランド放送合唱団/
シレジア・フィルハーモニー合唱団/
ポーランド国立放送交響楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)/
<CD3>
アンナ・ゴレツカ(ピアノ)…1-4.9-10/
キャロル・ウィンセンス(フルート)…5-8/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
<CD1>録音 1993年12月 カトヴィツェ ポーランドラジオ・コンサート・ホール/<CD2>2000年11月18-19日 カトヴィツェ グルツェゴルツ・フィテルベルク・コンサート・ホール/<CD3>2011年4月29日…1-4, 2011年9月6-7日…5-8, 2011年4月28日…9-10, 2011年4月26日…11-13 ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール

 1933年、ポーランド南部の都市に生まれたヘンリク・グレツキ(1933-2010)。作曲家として活動を始めた初期の頃は、極めて前衛的な作品を書き、トーン・クラスター(一度に数多くの音を鳴らす技法)や、ノイズなどを積極的に用いた音楽……しかし、この当時には同じような作風を持つ作曲家が数多く存在していた……を書いていました。
 しかし、1970年代から突如、自らの音楽に深淵なる宗教性を取り入れ、その作風もシンプルになり、和声も全音階的なものにあっていきます。そして彼の名を決定的に高めたのが「悲歌のシンフォニー」と呼ばれる交響曲第3番です。
 この作品はシンプルであり、透明であり、そして浄化の光に溢れています。現代音楽とは何か?と議論が高まる今日この頃、このような音楽の存在に思いを馳せるのもよいのではないでしょうか。グレツキ音楽の最良の案内人、ヴィトの指揮で。



 

OEHMS


OC428
\2000
デヴィッド・イアンニ:静寂への祈り
 《第1 部-LISTEN》
  1.Obsculta op.97/2.De Profundis op.71/3-7.Holy Lake op.91/
 《第2 部-MOTHER OF GOD》
  8.Thanking Blessed Mary/9-11.Rosa Mystica op.84/
  12.Stella Maris op.63/13-14.Angelus op.88/
 《第3 部-EPILOGUE》
  15.Afterthought op.102
デヴィッド・イアンニ(ピアノ)
録音 2012 年8 月 オーストリア スティフト・ハイリゲンクロイツ
  21 世紀の祈りの音楽。全ての人に捧げます…
 1979 年、ルクセンブルク生まれのピアニスト&作曲家デヴィッド・イアンニ(1979-)。
 前作「夜に祈る人」(OC790)で独自の世界観を味わわせてくれましたが、今作もまた、インスピレーションに溢れた親密な音楽で、聞き手を別世界へといざなってくれます。静けさと祈り。このアルバムはマイケル・ナイマン,ジョヴァンニ・アレヴィ,ジョージ・ウィンストン,久石譲…などが好きな人にオススメです。
 

OC435
\2000
フランツ・シューベルト:ピアノ作品集
 1.ピアノのための小品(即興曲) 第2 番 変ホ長調 遺作/
 2.即興曲 変ホ長調 Op.90-2/
 3.ピアノのための小品(即興曲) 第1 番 変ホ短調 遺作/
 4.即興曲 変イ長調 Op.90-4/
 5.楽興の時 第2 番 変イ長調 Op.94-2/
 6.即興曲 ヘ短調 Op.142-4/7-9.幻想曲 ハ長調「さすらい人」Op.15
ユラ・マルグリス(ピアノ)
 アルゲリッチと度々公演を重ね、2013 年には日本にも来日。実に味わい深い演奏を聴かせたことで話題になった中堅ピアニスト、ユラ・マルグリス。彼の演奏は極めて個性的であり、滋味深いものです。
 今回彼が取り上げたのはシューベルト(1797-1828)の一連の作品ですが、マルグリスは、これらの曲を演奏する際に、最初は歴史的楽器を使用することを試みたのですが、それでは、独自の響きが得られなかったため、なんと現代の楽器に当時の楽器の特徴である「弱音器ペダル」を組み込むことを思いついたのです。
 このアルバムには、試行錯誤の結果生まれた「独自の響き」がたっぷりと詰まっています。
 


OC896
\2300→\2090
誰だ?イスカンダル!
 弾き振りによるJ.S.バッハ:ヴァイオリン作品集

 1-4.ソナタ 第3 番 ハ長調 BWV1005/
 5-7.コンチェルト ト短調 BWV1056R
     (チェンバロ協奏曲 第5 番 ヘ短調 BWV1056 からの再構築)/
 8-11.ソナタ 第2 番 イ短調BWV1003/
 12-14.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
イスカンダル・ヴィジャヤ(ヴァイオリン&指揮)/
ベルリン・カメラータ
録音 2012 年11 月&2013 年6 月 ベルリン=ダーレム イエス・キリスト教会
 1986 年ベルリン生まれの若きヴァイオリニスト、イスカンダル・ヴィジャヤのバッハ(1685-1750)作品集。前作(OC822)では、フレッシュな感性と技巧に裏打ちされた興味深い音楽を存分に披露していました。
 多くの名指揮者たちにも絶賛され(とりわけエッシェンバッハは彼を高く評価している)、世界中のオーケストラとも共演を果たし、その音楽性にますます磨きがかかっていることは間違いありません。
 そんな彼の新譜はバッハの作品集。この孤高の作曲家を彼は独自のやり方で手中に収めました。ある時はたった一人で向き合い、またある時はオーケストラを率いながら、作品を歌い上げます。指揮者としても素晴らしい才能を抱く彼。将来には明るい未来が開けています。
  


OC945
(2CD)
\3000→\2690
フランクフルト歌劇場
 プッチーニ:歌劇「西部の娘」
ミニー…エファ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)/
ディック・ジョンソン/
盗賊ラメレス…カルロ・ヴェントレ(テノール)
ジャック・ランス…アシュリー・ホランド(バリトン)/
ニック…ピーター・マーシュ(テノール)/
アシュビーアルフレード・ライトナー…(バス)/
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団/
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2013 年5/6 月 フランクフルト歌劇場 ライヴ収録
 2013 年、フランクフルト歌劇場に於いて上演された、クリストフ・ロイによる新演出の「西部の娘」。1907 年にメトロポリタン歌劇場の招きでニューヨークに渡ったプッチーニ(1858-1924)が、この歌劇場のために書き上げた作品です。途中、プライヴェートでのいざこざを抱えながらも1909 年に完成。その翌年に初演され、当時は高い人気を誇ったことでも知られています。しかし、プッチーニ作品の中では、少し異色な雰囲気を湛えているせいか、後世までその人気を保持することはできず、現在でもあまり上演される機会がありません。
 そんな作品ですが、この上演は丁寧にブロットを読み解き、シンプルながら説得力のある装置、衣装を用いて、作品の隠れた素晴らしさを存分に味わわせてくれたことが高く評価されたものです。主役を歌うエファ=マリア・ウェストブルックはオランダのソプラノ。容姿も歌唱も素晴らしく、この作品に新しい光を与えることに成功しています。ヴァイグレはいつものように、オーケストラからまるでワーグナーのような重厚な響きを紡ぎ出しています。
 


OC1804
\2300→\2090
フランツ&リヒャルト・シュトラウス:ロマンティック・ホルン作品集
 1.フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス(1822-1905):告別/
 2. F.J.シュトラウス:ホルンとピアノのためのノットゥルノ Op.7/
 3. F.J.シュトラウス:ホルンとピアノのための「主題と変奏」Op.13/
 4. F.J.シュトラウス:シューベルトの「あこがれのワルツ」による幻想曲/
 5.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):アルプホルン(J.ケルナーの詩による)/
 6.R.シュトラウス:ホルンとピアノのためのアンダンテ Op.86A/
 7. R.シュトラウス:序奏、主題と変奏 変ホ長調 /
 8.フランツ・ハーゼンネール(1885-1970):
  もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル Op.28
   (ヴァイオリン、クラリネット、ホルン、ファゴット、コントラバスのための)
ハン・シャオメイ(ホルン)/
ペーター・シュマルフス(ピアノ…1-7)/
カーチャ・ブースト(メゾ・ソプラノ…5)/
ドラ・ブラチコヴァ(ヴァイオリン…8)/
ライナー・ミューラー=ファン・レクム(クラリネット…8)/
マルク・エンゲルハールト(ファゴット…8)/
マルティン・ドブナー(コントラバス…8)
 リヒャルト・シュトラウスの父親、フランツ・ヨーゼフ・シュトラウスはミュンヘン宮廷歌劇場の首席ホルン奏者を務めていました。当時の歌劇場では、ワーグナーなどの当時としては先鋭的な作品が上演され、父ヨーゼフはそれらを演奏していたにも拘わらず、彼は全く評価することなく、「ジュピター交響曲は最も偉大な作品である」とモーツァルトを全力で賛美していたといいます。
 そんな父を持ったリヒャルト。20 歳頃までは父の教えに従い、かなり保守的な作品を書いていたのですが、その後の方向転換はご存知の通り。
 父親がどれほど眉をひそめたかは想像に難くありません。このアルバムでは、そんな父と子、そしてここから派生した「もうひとりのティル」を収録し、ホルンの妙技を通して、当時の音楽事情にも目を向けようという意図が感じられます。ちなみに「アルプホルン」はリヒャルトが14 歳の時の作品。すでに型にはまることのない息子の才能が溢れ出しているように思われます。
 ここでホルンを吹くハン・シャオメイもホルン奏者を父に持ち、10 歳からホルンを始めた人。共感溢れる歌心はそんな中から生まれたのでしょう。




PIANO CLASSICS



PCL0064
\1300
佐々木 宏子(pf)
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻、第2巻

 (1873年製 プレイエル使用)
佐々木 宏子(pf)
 ドビュッシーの前奏曲の録音は多数ありますが、このディスクは大変興味深い楽器で演奏されています。
 演奏者が偶然目にすることになったプレイエルピアノ。ドビュッシーの前奏曲を録音する計画をしていた彼女はその音色に魅了され今回の録音に至りました。
 聴きなれた作品が新鮮で魅力的な音で奏でます。ドビュッシーが「ピアノにハンマーが付いていることを忘れさせることが大切だ」と言ったとされてます。
 もちろん彼女の演奏は楽器と作品の魅力を引き出す高度で見事なテクニックを兼ね備えていることは言うまでもありません。



佐々木 宏子(ピアノ):
 1974年、津市の生まれ。3歳よりピアノを始め、13歳の時、世界的ピアニスト内田光子氏に才能を認められ、英国ユーディ・メニューインスクールに留学。セタ・タニエル、イリナ・ザリツカヤ各氏に師事、他に内田光子、ブラド・ペルルミューテル、ルイス・ケントナー、ニコライ・デミデンコ各氏にも学ぶ。17歳の時、フィルハーモニア管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第21番を共演、ヨーロッパデビューを飾る。
16歳でフィラデルフィア カーティス音楽院学士課程入学、同院卒業後、20歳でボルティモア ジョンズ・ホプキンズ大学ピーボディー音楽院大学院入学。同院終了後、カナダ トロント王立音楽院アーティスト・ディプロマ入学。その後、ニューヨーク州立ストーニーブルック大学大学院音楽学部博士課程入学。この間、レオン・フライシャーのもとで学び、クロード・フランク、ヨヘブド・カプリンスキー、ギルバート・ケーリッシュ各氏にも師事、他にミチェスラフ・ホルショフスキー、エマニュエル・アックス、ユージン・イーストミン、ソファイア?ロソフ各氏にも学ぶ。
 2003年5月ニューヨーク、カーネギー・ワイルホールに招待出演しニューヨークデビューを飾る。音楽評論家ハリス・ゴールドスミス氏はニューヨーク・コンサート・レビュー誌に掲載し絶賛する。
2004年10月ニューヨーク、シンフォニー・スペースにてベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会のオープニングピアニストに選ばれ出演し、ニューヨーク・タイムズ紙に演奏写真と共に掲載、賞賛される。
その他、2003年から7回にわたってニューヨーク、カーネギー・ワイルホールでのリサイタル、2005年、06年とブダペスト音楽祭出演やウィーンフィルとのモーツァルトのピアノ協奏曲第23番を共演するなど、観客を魅了し絶賛される。また2007年にアマデウス・トリオのピアニストに抜擢され、精力的に演奏活動を行う。
 2011年6月、2012年2 月に東日本大震災チャリティーコンサートをニューヨーク エム・リー コンサートホールで行い、全額を日本協会の地震基金に寄付する。
 これまでに世界各地に招かれ、ソロ及び室内楽リサイタルやテレビ出演を行う。また夏期には、世界各国の有名な国際音楽祭に招かれ、室内楽をロバート・マクドナルド、マイケル・トゥリー、(グァルネリ弦楽四重奏団)、ピーター・ゼルキン、ジュリアード弦楽四重奏団、ジュリアス・レヴィン各氏に学ぶ。
 現在、ニューヨーク在住。バード大学コンセルバトリーでピアノ、室内楽の指導を行っている。
 


PCLD0067
(2CD)
\2000→\1890
バラーシュ・ソコライ(pf)
 メンデルスゾーン:「無言歌集」全曲
バラーシュ・ソコライ(pf)
 ほとんど誰もその名を聞いたことがないであろう、バラーシュ・ソコライ。ずっと以前、黎明期のNAXOSで「ロマンティック・ピアノ曲集」というイロモノ的アルバム・シリーズを担当していた人である。しかし・・・それがなんとも味わいのあるアルバムぞろいだった。「名曲集」の名を借りた本格的なヴィルトゥオーゾ・アルバム。しかし彼の名はNAXOSの躍進とともに表から消えていった。今はNAXOSで手に入るCDもきわめて限定的である。コンサートでは名手ペレーニなどと共演しているからやはりかなりの人のはず。
 そのソコライのメンデルスゾーン。ひょっとして昔の音源の復刻かもしれないが、記憶にはない。まず購入して聴いてみます。久々の再会、嬉しいです。




<国内盤>


マイスター・ミュージック


MM-2177
\2816+税
福田進一(ギター)
 シンフォニア〜J.S.バッハ作品集Ⅳ

 組曲 ニ長調(無伴奏チェロ組曲第1番より)
 組曲 イ短調(無伴奏チェロ組曲第2番より)
 組曲 ホ短調(リュート組曲第1番より)
 アンナ・マグダレーナの音楽帳より
  メヌエット イ長調 BWV Anh.114
  メヌエット イ短調 BWV Anh.115
  行進曲 ト長調 BWV Anh.124
  メヌエット ホ短調 BWV Anh.132
  行進曲 ニ長調 BWV Anh.122
  ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
  シンフォニア ニ長調
   (原曲:カンタータ BWV156/
    チェンバロ協奏曲 BWV1056
福田進一(ギター)
大好評のバッハ・チクルス第4弾!
 今回のプログラムで無伴奏チェロ組曲(ギター編)がコンプリート!
 高いテクニックに裏打ちされ、深い解釈で緻密に練り上げられた、ギターによる優美なバッハの世界が堪能できる、圧巻のアルバムです。
 

MM-2178
\2816+税
N響トップメンバー
 ヴィルトゥオーゾ・カルテット

  ベートーヴェン:
   弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132
   大フーガ 変ロ長調 Op.133
ヴィルトゥオーゾ・カルテット
 齊藤真知亜(1stヴァイオリン)
 大宮臨太郎(2ndヴァイオリン)
 店村眞積(ヴィオラ)
 藤森亮一(チェロ)
 シューベルトをして、「この後でわれわれに何が書けるというのだ?」といわしめたと伝えられる、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲。その中の頂点といわれる「第15番」および難曲「大フーガ」を、N響トップメンバーで構成されたヴィルトゥオーゾ・クァルテットが挑む!高い構築性とモダンな解釈で聴き手を魅了する、イチオシの1枚です。
MM-2179
\2816+税
モーツァルト&ホフマイスター:ホルン五重奏曲
 W.A.モーツァルト:
  ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407(386c)
 F.A.ホフマイスター:ホルン五重奏曲 変ホ長調
 B.クロル:カンティコ(ホルンと弦楽四重奏のための)
 L.モーツァルト:シンフォニア・ダ・カメラ ニ長調
 W.A.モーツァルト/J.M.ハイドン編:
  ロマンス 変イ長調(ホルンと弦楽四重奏のための) 
水野信行(ホルン)
バンベルク交響楽団弦楽五重奏団
伊吹このみ(チェンバロ)
弦楽アンサンブルをバックにホルンが豊かに歌う・・「ホルンのための室内楽アンサンブル」に的を絞った、ありそうで少ないプログラム。名手、水野信行と、本人も所属していたバンベルク響のメンバーとの息の合ったアンサンブルが楽しめる。ファン待望の、リマスタリングによるリニューアル盤。




若林工房

WKCP 3001
\1800
イリーナ・メジューエワ
 ベートーヴェン (1770-1827):

  1. ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 《悲愴》
  2. 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
  3. エリーゼのためにWoO59
  4. ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 《月光》
  5. ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 《熱情》
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 古典的な美と調和に貫かれたベートーヴェン、三大ソナタの魅力を改めて味わう。ベートーヴェン:《悲愴》・《月光》・《熱情》イリーナ・メジューエワ

 録音: 2008〜2013 年、新川文化ホール、富山県魚津市、DSD 録音(1,2)/24-Bit & 96kHz PCM 録音(3-5)

 イリーナ・メジューエワによるベートーヴェンの三大ソナタ集の登場です。メジューエワのベートーヴェンといえば、2007 年から2009 年にかけてリリースされた「ピアノ・ソナタ全集」(全5 巻10CD)がすべて「レコード芸術特選盤」に輝くなど、高い評価を受けていますが、今回、その全集音源から《月光》と《熱情》の二曲をリマスタリング。
 また、《悲愴》は2013 年録音の新バージョンを収録したうえ、初出音源の《創作主題による32 の変奏曲》と《エリーゼのために》を併録するという嬉しい内容です。演奏クオリティの高さは折り紙つき。
 数多くの名演・名盤がひしめき合うベートーヴェン「三大ソナタ集」に、またひとつ魅力的なアルバムが加わりました。古典的な格調の高さとロマン性が見事に調和した秀演として、長く愛聴されることになるでしょう。

 ライナーノートより
 「…もし道がやさしい方と難しい方のふたつに分かれているときに、メジューエワはあえて難しい方を選ぶだろう。勇気を感じさせるタッチだ。そして「歌」。緩徐楽章に聞かれる彼女の節度ある深い歌を聴いてほしい…」(亀田正俊)












2/27(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
 

AUDITE

AU 92659
(SACD HYBRID)
\2500
マンデルリング四重奏団
 メンデルスゾーン:弦楽のための室内楽曲全集 vol.4

 (1)弦楽五重奏曲第1番 イ長調 Op.18
 (2)弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 Op.87
 (3)弦楽四重奏の4つの小品 Op.81よりカプリッチョ ホ短調、フーガ 変ホ長調
マンデルリング四重奏団
 【ゼバスティアン・シュミット(Vn)、
  ナネッテ・シュミット(Vn)、
  ローラント・グラッスル(Va)、
  ベルンハルト・シュミット(Vc)】
(1)(2)グンター・トイフェル(Vc)
 マンデルリングQによるメンデルスゾーン第4 弾は名手グンター・トイフェルを迎えた弦楽五重奏曲集!

録音:(1)(2)2011 年4 月11,12 日、(3)2012 年4 月23-25 日、クリンゲンミュンスター/69’28”

 SACD ハイブリッド盤。2013 年に結成30 周年を迎えますますの活躍を見せるドイツ屈指のアンサンブル団体、マンデルリング四重奏団。AUDITEレーベルよりショスタコーヴィチ、シューベルト、ブラームスと数々の名録音をリリースしており、それぞれの録音は高い評価を得ております。
 2011 年よりメンデルスゾーンの弦楽のための室内楽曲全集を開始し、今回はその第4 弾となるアルバムで、収録内容は、名手グンター・トイフェルを迎えた弦楽五重奏曲第1、2 番です。
 マンデルリング四重奏団のアンサンブルは今回も安定感抜群で激情の中にも決して冷静さを欠かない演奏で、円熟の域へと入りつつある名門の名にふさわしい堂々たる演奏を聴かせてくれます。
 


AU 97690
\2400→\2190
スイス・ピアノ・トリオ
 エドゥアルド・フランク(1817-1893):

 (1)ピアノ三重奏 ホ長調(1835)
 (2)ピアノ三重奏 変ホ長調 Op.22
 (3)ピアノ三重奏 ニ長調 Op.53
スイス・ピアノ・トリオ
 【アンジェラ・ゴルベワ(Vn)、
  セバスチャン・ジンガー(Vc)、
  マルティン・ルーカス・ストウブ(Pf)】
 audite によるエドゥアルド・フランク再発見シリーズ、最新盤はピアノ三重奏曲集!

 録音:2013 年4 月28 日~5 月1 日、ヌシャテール、スイス

 audite が誇る密かな人気シリーズ、「エドゥアルド・フランク(1817-1893)再評価シリーズ」! 好評の弦楽五重奏作品集(AU 92578)、オーケストラ作品集Vol.3(AU 97686)に続く最新アルバムは、ピアノ三重奏曲集です。生前はピアニストとして高い評価を受け、作曲家だけでなく教師としても広く活躍したE. フランク。偉大な作曲家たちの世代間を結ぶ橋渡し役としても活躍したE. フランクの音楽は、世代を超えた響きを併せ持っています。このピアノ三重奏曲でも師であるメンデルスゾーンの古典的な響きと、後のブラームスを思わせる輝かしくも深みのある響きが合わさったフランクならではの作品を堪能することができます。
 演奏は1998 年に結成され、数々コンクール受賞歴を誇る若手実力派スイス・ピアノ・トリオ。AUDITE レーベルにはチャイコフスキー:「偉大な芸術家の思い出」(AU 92673)、クララ・シューマン:ピアノ三重奏(AU 92549)をはじめ、質の高い素晴らしい録音をリリースしております。




AVIE


AV 2293
\2400
アンドレアス・ヘフリガー(ピアノ)
 パースペクティヴ6 〜 ベートーヴェン、ベリオ、シューマン

 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
 ベリオ:《6つのアンコール》より 地のピアノ、水のピアノ
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
 ベリオ:《6つのアンコール》より 大気のピアノ、火のピアノ
 シューマン:幻想曲ハ短調 Op.17
アンドレアス・ヘフリガー(ピアノ)
 アンドレアス・ヘフリガーのパースペクティヴ6!

 名匠へと着実にキャリアを重ねてゆくドイツ出身のスイスのピアニスト、アンドレアス・ヘフリガー。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタと他の作曲家の作品を組み合わせる独創的なプログラム「パースペクティヴ」シリーズの第6集では、人間性、自然、愛をテーマとしてプログラムを構成したヘフリガー。
 往年の大テノールである父親譲りの音楽性、磨き抜かれたピアニズムが、異なる時代を生きた3人の作曲家たち、ベートーヴェン、シューマン、そしてベリオの音楽を1つに繋ぐ。

 ※録音:2013年10月14日−16日、ラ・ショー=ド=フォン(スイス)
 

AV 2307
\2400
サイプレス弦楽四重奏団
 シューベルト:

  弦楽五重奏曲ハ長調 D.956,Op.163
  弦楽四重奏曲第12番ハ短調 D.703《四重奏断章》
サイプレス弦楽四重奏団
ゲイリー・ホフマン(チェロ)
 ドヴォルザークの「糸杉」をアンサンブル名として、アメリカ、サンフランシスコを拠点に活躍するサイプレス弦楽四重奏団。
 アンサンブルのルーツでもあるドヴォルザークの「糸杉」(AV2275)、ドヴォルザークと同世代のアメリカ人作曲家(AV2304)に続くアヴィー(Avie)からのリリース第3弾では、19世紀へと時計の針を戻し、王道シューベルトを取り上げる。
 「弦楽五重奏曲」ではカナダの名チェリスト、ゲイリー・ホフマンを迎えて シューベルト最晩年の深く壮大な世界を奏でてゆく。ドヴォルザーク、アメリカン・プログラムも高く評価されており、アメリカ西海岸の実力派アンサンブルが奏でるシューベルトも大いに期待出来そうだ。
 

AV 2310
\2400
カール・シュトッベ(ヴァイオリン)
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集 Op.27
カール・シュトッベ(ヴァイオリン)
 カール・シュトッベは、ウィニペグ交響楽団のアソシエイト・コンサートマスターであり、マニトバ室内管弦楽団やウィニペグ・チェンバー・ミュージック・ソサエティのメンバーとして活躍するカナダを代表するヴァイオリニストの1人。
 アヴィー(Avie)からのデビュー・レコーディングに選んだのは、20世紀前半のベルギーで生まれた名作であり難曲、ウジェーヌ・イザイ(1858−1931)の「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集」。
 ジェームズ・エーネスやマーク・オコーナーと共演を重ねてきたカナダの名ヴァイオリニストが、20世紀の名ヴァイオリニスト、イザイの無伴奏に挑みます。




DREYER−GAIDO



CD 21082
\2200→\1990
ガブリエル・フェルツ(指揮)&シュトゥットガルト・フィル
 マーラー:交響曲第1番「巨人」
ガブリエル・フェルツ(指揮)
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
 お待たせしました!フェルツのマーラー・チクルス第6弾登場!今回も指揮者自身による詳細な日本語解説付き!

 録音:録音:2012年2月24日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェン・ザール、ライヴ録音

 これまで第7、6、5、3、4 番の順でリリースされてきたフェルツのマーラーの交響曲。今回はついに「巨人」の登場です。もちろん、ここまでくれば全集を完成させる確固たる意思のあることは間違いないでしょうが、まず中期の純器楽交響曲を7、6、5 番の順で遡行し、前期交響曲の大作3 番を経て4 番まで取り上げた上での「巨人」。そこには一体どんな意図、思惑があるのでしょう。この後おそらく「復活」をやった後、満を持して頂上に万年雪を戴いた後期交響曲群の峰々に挑むのでしょうか。
 それはさておき今回の「巨人」、ライナー・ノートにはこれまで通り、フェルツ自身による微に入り細に入るアナリーゼと演奏についての持論が展開されています(日本語訳つき)。
 ライヴながら場の空気や勢いに流されることなく、まるで室内楽のように大変丁寧で細部にまでフェルツの意思が行き届いており、特に第2 楽章の中間部のレントラーや終楽章の第2 主題の優美さ、官能性は絶品、そしてその対比として終楽章の圧倒的なクライマックスには大いに満足させられます。
 ※ガブリエル・フェルツによる曲目解説付き(日本語訳付き)

旧譜
ガブリエル・フェルツ/マーラー・チクルス


CD 21052
\2200→¥1990
マーラー:交響曲第5番 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団

ガブリエル・フェルツのマーラー第3弾!マーラー・イヤーに一石を投じる第5交響曲

録音:2009年1月31日,ベートーヴェンザール・リーダーハレ,シュトゥットガルト,ライヴ・レコーディング※フェルツによる日本語解説付き

 主観的で思い入れたっぷりだった第7番、第6番に続いてマーラー中期の傑作第5番を今回もフェルツがこだわり抜いてのライヴで録音しました。
 フェルツはマーラーが初演・再演のさいに使用したスコアの(マーラー自身の)書き込みを仔細に検討しディナーミク、アクセントに細心の配慮をしたとのこと。第1楽章はやや遅めのテンポを取り、弦楽をたっぷりと歌わせて続く第2楽章とのコントラストを明確にします。重要な第3楽章スケルツォの複雑な対位法のオーケストラの処理は見事で、途中現れるレントラーのリズムは粘りきった、とてもいやらしいもので世紀末ウィーンの爛熟した空気はかくなるものかと思わせます。そしてアダージェットは、おそらくフェルツがもっともこだわったのではないかと思わせる、思い入れたっぷりの甘く、気だるい空気が充満しています。これほどデレデレ、ぐにゃぐにゃのアダージェットは近年珍しいでしょう。まるでマントヴァーニかヘンリー・マンシーニ楽団といった感じです。終楽章のいささかとってつけたようなフィナーレもフェルツのややあざとい芸風にぴったりで深みにかけますが、盛り上がります。


CD 21045
(2CD)
\3200→¥2790
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
 通の間では評判の鬼才指揮者ガブエル・フェルツのマーラー第2弾。第1弾の第7番(CD21041)も独特なテンポ感による怪演。ライナー・ノートではフェルツ自身の詳細な作品分析がなされ、並々ならぬ意欲です。第1楽章の提示部は慣例通り、繰り返します。アルマのテーマとして知られる第2主題の思い入れたっぷりのねちっこい歌いまわしに思わず惹き込まれます。第4楽章の有名なハンマー打ち下ろしに至る直前の期待とも不安ともいえる作為的なテンポの落とし加減の、いかにもあざとい感じが、逆に面白くてはまります。そして結尾、最後の一発の直前の沈黙と驚愕のこけおどし的対比も必聴です。
 録音:2008年2月15日リーダーハレ・ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト、ライヴ録音

CD21041
\2200→¥1990
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
 (timing: 21:47, 15:06, 11:09, 13:47, 17:38)
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトウットガルト・フィルハーモニー
 「60年代初頭からの一般的な”マーラー・ルネッサンス”は、バーンスタインの功績ではない」とライナーノートからして挑発的だが、演奏も当初予想された異常な遅さ、重苦しさによる演奏ではない。とはいうもの腰の重さは相当なもの。ぬかるみを荷車引くような感じもあったり、時としてリズム感抜群にぐいぐい引張ると言った具合で、解説では譜例を挙げてその裏づけを行っているものの、文章の最後では、「解釈と言うものは常に主観的」と開き直る大物振りにも脱帽。しかもマーラー全集をこのコンビで2,3年中に完成するという意気込み。大体「夜の歌」を第1弾にするという事実こそ只者ではない証ではないだろうか。
 2007年4月23,24日シュトウットガルト・リーダーハレ・におけるデジタル・ライヴ録音。

CD21065
(2CD)
¥3200→¥2790
マーラー:交響曲第3番ニ短調
 (タイミング 33:19/9:34/16:16/
  10:12/4:12/23:06)
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥトガルト・フィルハーモニー管弦楽団
アレクサンドラ・ペーターザマー(メゾ・ソプラノ)
ブルノ国立フィルハーモニー合唱団
カルヴ・アウレリウス少年合唱団
録音:2010年4月30日ライヴ・レコーディング ※日本語解説つき(フェルツ氏のインタビュー形式)
解説(日本語訳つき)では譜例を引用しつつフェルツ自身の分析を読むことが出来ます。
 今回はマーラーの交響曲中、もっとも長大で多様性に富み、マーラーの田園交響曲とも評される第3番。宇宙の誕生から命の誕生と発展、そして愛の光の中へと上昇してゆく過程は「交響曲は世界である」と語ったマーラーの音楽観が如実に反映されています。
 11才の頃からマーラーの音楽をこよなく愛してきたというフェルツはこの作品を演奏するにあたってこれまでの慣習に囚われず、スコアに表記されているテンポ、ディナーミクを徹底的に検証し直し、また初演前後の手紙、関係者の証言(R.シュトラウスを含む)までにも目を通しながら、マーラーが本当に望んだ演奏を再現しようとしています。実際演奏を聴いてみると、これまでのCDにはなかったテンポの設定と変化、声部がフォーカスされ新鮮です。

CD21072
\2200→\1990
ガブリエル・フェルツ&シュトゥットガルト・フィル
 マーラー交響曲全集シリーズ第5弾
  マーラー:交響曲第4番
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
ジャネット・ヴェルネッケ(S)
若き鬼才フェルツ待望のマーラー交響曲最新録音!

録音:2011年1月25日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェン・ザールにおけるライヴ

 巷では賛否両論ありながらもコアなファンの心を常に鷲づかみ(?)にしてきたガブリエル・フェルツによるマーラー交響曲全集シリーズ第5弾。ブックレットには例によってフェルツ自身が楽譜つきの詳細な楽曲解説(日本語訳つき)を執筆しており、特に第3楽章の変奏曲についての微に入り細に亘るアナリーゼは演奏に反映され、第3楽章終盤のフォルテシモから終楽章の天国的な音楽への推移はこのディスクの圧巻のひとつ。全体に繊細なテンポの変化、ディナーミクの変化による陰影のあるニュアンスにフェルツのこの曲へのこだわりが感じられる。
 独唱のヴェルネッケは2004年から2010年までクレーフェルド/メンヒェングラートバッハ歌劇場に所属し「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタ、「魔笛」の夜の女王で好評を博し、チェルハの歌劇「シュタインフェルドの巨人」のドイツ初演に参加するなど、古典から現代まで幅広いレパートリーを持つ歌唱力はこのディスクでも発揮されている。

 ガブリエル・フェルツ。
 1971年にベルリンで生まれ、さまざまな指揮者コンクールを経ながらエリート街道を歩み、2001年には29歳の若さでアルテンベルク・ゲラ劇場の音楽監督になる。その若さについて聞かれたときに、彼は、「フルトヴェングラーは僕より2つ若いときにすでに音楽監督をやっていた」と言ったというから、やはりそうとうの自信家&野心家なのだろう。しかしその音楽はギラギラしたものではない。作品のツボを徹底的に知り尽くし、ひとつひとつの楽器をあたかもひとりひとりの歌手であるかのようにイイ感じで歌わせる。それがなんともうまいことはまっているのである。盛り上げ方も、なんとも品がよくて、しかもこれまたうまい。・・・とにかく絶妙なのである。
 フェルツと一緒に仕事をしていた日本人歌手の小森 輝彦氏が、自分のホームページで彼のことをこう語っていた。
 「すごいと思うのはその新鮮さが彼の独りよがりの解釈から生まれたものでなく、楽譜に忠実に演奏するという志から生まれていて、しかも演奏として輝きがあることです。」
 その言葉はまさに彼にぴったり。


フェルツのDREYER-GAIDO 旧譜
愛聴盤。素敵です。入るといいのですが。

CD 21022
\2200→¥1990
レスピーギ:
 ローマの泉/ローマの祭
スーク:幻想的スケルツォ
ガブリエル・フェルツ指揮
アルテンブルク・ゲラ劇場管
 ローマ三部作といえば、華やかでダイナミックな彩りにあふれ、常に刺激的であるべき、と思っていた。トスカニーニにしてもムーティにしても伝説の3人指揮者による仙台フィル・ライヴにしても、バティスにしても、もちろんスヴェトラーノフにしても。
 ところが、このガブリエル・フェルツ指揮によるレスピーギは、どちらかといえば寡黙。まったく挑発的なところがない。なのだけれど、ほんのわずかな「間」というか「空気感」というのが、ちょっと今までの演奏と違う。それはほとんど感覚の世界で、衝撃的というほどのものではない。なのに、どうしてもこの感性がいとおしくてたまらない。
 ちなみに、レスピーギの後に入っていた「スーク:幻想的スケルツォ」が、超のつく名曲。タイトルどおりの幻想的で美しい主題が、聴くものの心をギュウーっと締めつける。こんな優雅で美しい名曲が、まだあった。
 結局今年(2006年)に入って聴いたアルバムの中で、1,2を争う愛聴盤になってしまった。
 ガブリエル・フェルツ、覚えておこう。(大昔のコメントより)


 
CD 21084
\2200→\1990
「バス・クラリネットのための作品集」
 (1)オーウェン・エルトン:バス・クラリネット・ソナタ(2010)
 (2)ウジェーヌ・ボザ(1905-91):バラード
 (3)キース・ラモン・コール(b.1938):
  パガニーニの主題による変奏曲「エクスカージョン(小旅行)」
 (4)デイヴィッド・ベネット(1892-1990):深い森
 (5)ヴェルナー・ハイダー(b.1930):想定外〜2001.9.11についての思考
 (6)エドウィン・ヨーク・ボウエン(1884-1961):
  幻想的五重奏曲〜バス・クラリネットと弦楽四重奏のための
バルタザール・ヘンス(バスCl)
(1)(2)(4)シャオ=イェン・チェン(Pf)
(6)シュトゥットガルト・フィル・
 リリエンクロン四重奏団
 低音の魅力!バス・クラリネットのための作品集!

 バルタザール・ヘンスは特にバス・クラリネットを専門としている若手のクラリネット奏者で。ザールブリュッケン劇場管弦楽団を皮切りに現在はシュトゥットガルト・フィルハーモニーに在籍し、同時にソロ、室内楽奏者としても活動している。このアルバムには20 世紀の作曲家から最新の現代音楽までがセレクトされているが、概ね聴きやすい作品ばかり。オーウェン・エルトンは最初ギャヴィン・ブライヤーズを思わせる重々しい出だしからやがてポップな曲調へと一転する。キース・ラモン・コールのエクスクルージョンはパガニーニの有名なカプリスを主題とする無伴奏による変奏曲。19 世紀末から20 世紀半ばまで活躍したイギリスの作曲家ボウエンの幻想的五重奏曲の持つ後期ロマン派と印象主義の香り高い名品も聴きもの。




DORON



DRC 3064
\2300→\2090
マリオ・ホッセン(Vn)&ヴァレリー・ヴァチェフ(指揮)
 ニコロ・パガニーニ(1782-1840):
 (1)ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調
  (第1楽章カデンツァ:マリオ・ホッセン)
 (2)ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調
  (第1楽章カデンツァ:フランソワ・ピエール・デカン)
マリオ・ホッセン(Vn)、
ヴァレリー・ヴァチェフ(指揮)
ブルガリア放送交響楽団
 ホッセンのパガニーニ:ヴァイオリン協奏曲集。「ラ・カンパネラ」が有名な第2番、第4番ではハチャメチャなカデンツァが聴きもの!

 録音: (1)2007 年9 月 (2)2008 年10 月、DDD、62:08

 朗々と歌われる熱いメロディ、情熱的なラテン的情緒に加え、サラサーテやジプシー音楽を思わせる奔放なパガニーニの協奏曲をブルガリア生まれの中堅ヴァイオリニスト、ホッセンが時に繊細に、時に豪快に弾きまくる。ホッセンは第4 番第1 楽章終わりではなんとバルトークかペンデツキか、はたまたクロノスQ が好んで弾きそうなエスニック現代音楽のようなハチャメチャな自作カデンツァを披露。第2 番の終楽章ではリストの編曲で有名なラ・カンパネラを豪華絢爛に弾き切る。ヴァチェフはブルガリアの指揮者でソフィア・フィルの首席指揮者を勤めた。
 
DRC 3066
\2300→\2090
ジル・コリアール&トゥルーズ室内管弦楽団
 フェリックス・メンデルスゾーン(1809-47):
  (1)ピアノ協奏曲イ短調MWV02(1822)
  (2)ヴァイオリン協奏曲ニ短調MWV04(1822)
(1)シルヴィアーヌ・ドゥフェルヌ(Pf)
ジル・コリアール((1)(2)指揮、(2)Vn)
トゥルーズ室内管弦楽団
 鬼才ジル・コリアールによる13歳のメンデルスゾーンの協奏曲集!

 録音:2009年10月、DDD、53:00

 天才メンデルスゾーンの何と13 歳の時に書かれた協奏曲集。
 なんといっても目玉はヴァイオリン協奏曲ニ短調(1822)。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲といえば古今の3 大ヴァイオリン協奏曲に数えられる、あのホ短調のOp.64(1844)だが、ここに収められたニ短調はホ短調に先立つことおよそ20 年前の作で、力強さにあふれる隠れた名品。その決然とした冒頭はベートーヴェンの何かの室内楽を思わせる。トゥルーズ室内管弦楽団のリーダーでヴァイオリン独奏を務めるジル・コリアールはスイス出身でティボール・ヴァルガに師事、同じ時期にピリオド楽器によるバロック音楽についても研鑽を積んだ。バロックからロマン派、近現代まで幅広いレパートリーを持ち、多くのオーケストラと共演している。


ジル・コリアール旧譜

INTEGRAL
INTEG 201103
\2300→\2090
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
 オケ・パートにバンドネオンやティンパノンが登場!

  (カデンツァ;第1楽章 ヨーゼフ・ヨアヒム)
 ロマンス第1番 ト長調Op.40
 ロマンス第2番 ヘ長調Op.50
ジル・コリアール(Vn)、トゥールーズ室内管弦楽団、
バルバロック四重奏団
 [ジル・レイモンド(ティンパノン)、
 アラン・テリート(バンドネオン)、
 パトリック・マティス(メカニック・オルガン)、
 ディディエ・カペイユ(コントラバス)]
これはおもしろい!なんとベートーヴェンのVn 協奏曲のオケ・パートにバンドネオンやティンパノンが登場!鬼才ジル・コリアールとバルバロック四重奏団の刺激的な共演!

録音:2011 年4 月25-29 日、ポンピニャン城の礼拝堂/DDD

 これはおもしろい!なんと、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のオケ・パートにバンドネオン、ティンパノンが加わった珍しい編成での演奏が登場!
 それは、鬼才ヴァイオリニスト、ジル・コリアール率いるトゥールーズ室内管弦楽団とティンパノン(2 本の撥で真鍮弦を叩く打弦楽器でツィンバロンに近い楽器)、バンドネオン、メカニック・オルガンそしてコントラバスから成るバルバロック四重奏団との演奏によるものです。ヴァイオリンのコリアールはジャンルにとらわれず、また演奏する曲の時代に合わせピリオド楽器もモダン楽器も弾きこなすマルチなヴァイオリニストです。バルバロック四重奏団とはたびたび共演しておりヴァヴァルディ「四季」では録音しそのユニークな編成と斬新なアンサンブルで話題をよびました。ベートーヴェンの音楽に民俗楽器が入ってくると、一見違和感がありそうにも思えますが、驚くほど自然に調和しオルガンやバンドネオンの音がバロック時代の響きを作り出し、さらにティンパノンがよいスパイスを与えてくれます。コリアールの独奏もこれらの楽器に合わせた奏法で演奏しており見事なまでにアンサンブルをコントロールしています。クラシック・ファンだけでなく、ワールドミュージック・ファンにも聴いていただきたい1 枚です!
 

INTEGRAL
INTEG 201102
\2300→\2090
鬼才ジル・コリアール&トゥールーズ室内管弦楽団
 絢爛豪華なイタリア・バロック弦楽コンチェルト尽くしの名盤!

(1)コレッリ:
 ヴァイオリン・ソナタ 第12番ニ短調
  「ラ・フォリア」の主題と変奏 op.5-12
(2)ロカテッリ:
 12の協奏曲 第6番変ホ長調 「アリアドネの嘆き」op.7-12
(3)ダッラーバコ:4声の教会協奏曲 第4番イ短調op.2-4
(4)コレッリ:合奏協奏曲 第3番ハ短調 op.6-3
(5)ヴィヴァルディ:
 協奏曲ト長調「 田舎風(アラ・ルスティカ)」RV.151
(6)スカルラッティ:シンフォニア 第3番
(7)ロカテッリ:
 12の合奏協奏曲と12のフーガ 第3番ヘ長調 op.1-3
ジル・コリアール
 (ソロ・ヴァイオリン
  【使用楽器:1732年製
   ストラディヴァリウス】)
トゥールーズ室内管弦楽団
録音:2009 年6 月29 日-7 月1 日、トゥールーズ

 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のオケパートにバンドネオン、ティンパノンを加えた珍しい編成による演奏(INTEG 201103)が話題となったジル・コリアール率いるトゥールーズ室内管弦楽団が待望の新譜をリリース!
 今回は18 世紀イタリア・バロックに焦点を当て、コレッリやヴィヴァルディら当時を代表する作曲家たちによる珠玉のヴァイオリン協奏曲を収録しています。いずれの作品も技巧的な旋律とふんだんに装飾が散りばめられた典雅な曲調が美しく、当時のイタリアで高い人気を誇ったというヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾたちの活躍が垣間見えるよう。
 コレッリの「ラ・フォリア」では、ヴァイオリン・ソロだけでなく他パートにも技巧的な旋律が散りばめられており、ラストの盛り上がりは圧巻です。ピリオド楽器からモダン楽器まで弾きこなす鬼才ジル・コリアールは、今回も1732 年製のストラディヴァリウスの輝かしい音色と共に、熱のこもった華やかなソロを魅せてくれます。トゥールーズ室内管弦楽団の演奏も溌溂としており、全体的にすっきりとしたテンポによる清々しいアンサンブルに聴き入る1 枚に仕上がっています。





K&K


KUK 111
(2CD)
\4600
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「イェフタ」
 (作曲当時の伝統に従った英語による演奏)
カーステン・ブレーズ(S)
アンネリー・ゾフィ・ミュラー(MS)
デイヴィッド・オルソップ(C-T)
ベンジャミン・ヒュレット(T)
サイモン・ベイリー(B)
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
マウルブロン室内合唱団
アンサンブル・イル・カプリッチョ
 マウルブロン修道院ライヴ最新録音、ヘンデルの「イェフタ」

 録音:2012年ユネスコ世界遺産マウルブロン修道院、ライヴ・レコーディング、DDD、173min

 ヘンデルのオラトリオ「イェフタ」(1752 年初演)はヘンデルが失明の危機に直面しながら書きあげた最後のオラトリオで、旧約聖書の士師記に題材を取っている。
 イスラエルの指導者であったイェフタはアンモン族との戦いを前にして、もし勝利すれば凱旋時に最初に会う人間を生け贄に捧げるという神への誓いを立てる。めでたく戦いに勝利しイェフタが帰国すると、彼を出迎えた最初の人物はなんと最愛の娘イフィスであった。悲しむ父や恋人に対してイフィスは運命を受け入れようとするが、最後に天使が現れて生涯処女として神に仕えることを条件に死を許される、という内容。
 これまでガーディナー、ビオンディなどいくつか名盤に恵まれてきたが、1948 年生まれのブッダイによる凛とした若々しい演奏はこの作品のディスコグラフィに新たな一ページを付け加える。ユネスコ世界遺産の修道院における残響豊かな音響も聴き所。




LYRINX


LYR 2288
(SACD HYBRID)
\2400
「ヤンボ!ハバナからナポリヘ、ニューヨークからソフィアへ」
 トスティ:理想、最後の歌、私は死にたい、もはや君を慕わず、マレキアーレ
 ドブリ・クリストフ:Loukovitski momi、Vino piya
 パラシュケフ・ハジエフ:Bre stoyan
 ザビエール・モンサルヴァージ:黒人の歌
 ガーシュイン:
  君を抱いて、オー・レディ・ビー・グッド、バット・ノット・フォー・ミー、
  私の彼氏、サマー・タイム、アイ・ゴット・リズム
ヤナ・ブーコフ(MS)
ダニエル・ウェイエンバーグ(Pf)
 セルビア出身のメゾ、ブーコフのトスティからガーシュインまで!

 録音:2013年9月マルセイユ

 メゾ・ソプラノのヤナ・ブーコフはセルビア共和国ベオグラード出身でピアニストのユーリ・ブーコフの一家に生まれた。2007 年、ブルガリア放送管弦楽団とオペラ・アリア集を録音し好評を博す。ドイツ歌曲からフランス歌曲、イタリア・オペラ、ワーグナー、R.シュトラウスまでをこなすマルチ・タレントで、このアルバムでもトスティからブルガリアの作曲家、果てはガーシュインのソングまで生き生きと歌い、柔軟な歌唱力と音楽性を聴かせている。




COLUMNA MUSICA


1CM 0308
(2CD)
\2600
〔案内済旧譜〕
ジュゼプ・スレ(ソレル)(1935-):
 オペラ「オイディプスとイオカステ」(全2幕;1974)
マルタ・メードル(ソプラノ:イオカステ[ヨカスタ])
イェジ・アルティシュ(バリトン:オイディプス[エディポ])
エンリク・セラ(バリトン:クレオンテ、他)
バルセロナ市立管弦楽団
アントニ・ロス=マルバ(指揮)
録音:1974年10月30日、ライヴ、第12回バルセロナ国際音楽祭、カタルーニャ音楽堂、バルセロナ、スペイン

古代ギリシャの詩人セネカの悲劇「オイディプス」および「フェニキアの女たち」(一部ソポクレスの「オイディプス王」)からテキストを採ったオペラ(オラトリオとして初演)。速報ご案内時に「エピド」と表記したのは誤りで、正しくは「エディポ」(オイディプスのスペイン語化)でした。また、2枚組であることが判明したため価格を改定いたします。

 

1CM 0110
\2400
【未案内旧譜】
グラナドス(1867-1916)/アペレス・メストレス(1854-1936)台本:
  オペラ「フォリェト」(初演版)
グルプ・イリカ
 セルジ・ジメネス(テノール:フォリェト)
 グリゼルダ・ラモン(ソプラノ:ナダラ)
 アレクス・サンマルティ(バリトン:ギリェム・イ・アルナウ伯爵)
 エルケ・サンジュゼ(ピアノ)
ヌリア・フェリウ(朗読)
録音:2003年5月20-21日、旧大聖堂、リェイダ、カタルーニャ州、スペイン
 聖霊(フォリェト)と王女のロマティックな叶わぬ恋を描いた未出版のオペラ。バルセロナのリセウ劇場でピアノ伴奏で初演され、後に管弦楽伴奏に書き直されました。
 

1CM 0152
\2400
【未案内旧譜】
ジュゼプ・タレンス・セバスティアへのオマージュ
 2つのクラリネットとピアノのための音楽

  アミルカーレ・ポンキエッリ(1834-1886):会議
  ベルンハルド・クルーセル(1775-1838):ロンド
  イアサント・クローゼ(1808-1880):協奏的小二重奏曲
  サルバドル・ナバロ・バレロ(1967-):ティベリオ(1996)
  フランシス・プーランク(1899-1963):2つのクラリネットのためのソナタ(*)
  フアン・ペレス・リベス(1931-):サブリミナル・イメージ(2004)
  アントニオ・ロメロ・イ・アンディア(1815-1886):
   2つのクラリネットのためのロンド(*)
  イヴァン・ミュラー(1796-1854):協奏交響曲変ホ長調 Op.23
ジュゼプ・タレンス三重奏団
 エンリケ・ペレス・ピケル、
 ホセプ・フステル(クラリネット)
 アンバル・バニャド・リラ(ピアノ(*以外))
録音:2005年9月、アルベルト・ムラレダ・スタジオ、リェロナ、バルセロナ県、スペイン
 スペインのクラリネット奏者で名教師でもあったジュゼプ・タレンス・セバスティア(1908-1988)に捧げられたアルバム。
  

1CM 0193
\2400
【未案内旧譜】
現代カタルーニャの3つの協奏作品
 レオナルド[リェオナルド]・バラダ(1933-):
  チェロと9つの楽器のための協奏曲(1962)(*)
 ジェズス・ルドリゲス・ピコ(1953-):
  バルセロナ再訪(クラリネットと器楽アンサンブルのための;2005)(+)
 ジュアン・ギンジュアン(1931-):ピアノと室内管弦楽のための協奏曲(1963)(#)
ユルヘン・ファン・ウィン(チェロ(*))
カルレス・ペルテガス(クラリネット(+))
セシリオ・ティエレス(ピアノ(#))
バルセロナ・モダーン・プロジェクト
マルク・ムンクジ(指揮)
録音:2006年12月2-3日、市立ブライ・スレ音楽学校、サン・ボイ・デ・リュブレガト、 カタルーニャ、スペイン
 世界初録音。




TANIDOS


SRD 428
\2400
珠玉のスペイン・チェロ音楽 Vol.2 ロマンティック・ナショナリズム
 エドゥアルド・デル・リオ(1974-):新しいスペイン古様式によるソナタ(2005)
 ファリャ(1876-1946)/モーリス・マレシャル(1892-1964)編曲:
  スペイン民謡組曲(7つのスペイン民謡 より)
   モーロの布地,子守歌,歌,ポロ,アストゥリアナ,ホタ
  メロディ/ロマンス  グラナドス(1867-1916):マドリガル イ短調(1915)
 グラナドス/M・カルボ編曲:スペイン舞曲集 Op.37 より アンダルサ(No.5)
 コンスエロ・ディエス(1958-):風(2008)/静寂(2010)/静寂の月
エドゥアルド・デル・リオ(チェロ)
アンヘル・ウイドブロ(ピアノ)

録音:2013年2月23日、マヌエル・デ・ファリャ・ホール、マドリード王立音楽院、マドリード、スペイン

エドゥアルド・デル・リオはスペインのマドリードに生まれ、1999年以来(2013年現在)モストレス(マドリード州)のロドルフォ・アルフテル専門音楽院室内楽科・チェロ科教授を務めているチェロ奏者。

  

SRD 429
\2400
アルベニス(1860-1909):
  ピアノ・ソナタ変ロ長調 Op.82/アングスティア(歌詞のないロマンス)
  2つのスペイン舞曲 Op.164/スペイン Op.165
ベレン・ゴンサレス=ドモンテ(ピアノ)
ベレン・ゴンサレス=ドモンテはマドリードに生まれ、マドリード王立音楽院、パリのスコラ・カントールムで学んだピアニスト。2002年以来(2013年現在)よりマドリード王立音楽院で室内楽の教授を務めています。




TREM AZUL


ポルトガルの首都リスボンに本拠を置くグルベンキアン管弦楽団のCDの発売元となっているレーベルです。


TA 008
\2400→\2190
グルベンキアン管弦楽団
 モーツァルト(1756-1791):

  ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216(*)
  ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495(+)
  オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと
   管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調 K.297B(#)
アナ・ベアトリス・マンサニリャ(ヴァイオリン(*))
ジョナサン・ラクストン(ホルン(+))
ネルソン・アルヴェス(オーボエ(#))
エスター・ジョージー(クラリネット(#))
ヴェラ・ディアス(ファゴット(#))
ケネス・ベスト(ホルン(#))
グルベンキアン管弦楽団
ジョアナ・カルネイロ(指揮)

録音:2011年
 アナ・ベアトリス・マンサニリャはベネズエラ、ジョナサン・ラクストンはイギリス、ネルソン・アルヴェスとヴェラ・ディアスはポルトガル、エスター・ジョージーとケネス・ベストはアメリカ合衆国の奏者。ジョアナ・カルネイロは2013年現在バークレー交響楽団(アメリカ合衆国)音楽監督およびグルベンキアン管弦楽団定期客演指揮者を務めるポルトガルの指揮者。

 

TA 009
\2400
グルベンキアン管弦楽団
 ボッテジーニ、ムーケ、ピアソラ

  ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):
   ヴァイオリン、コントラバスと管弦楽のための協奏的大二重奏曲(*)
  ジュール・ムーケ(1867-1946):パンの笛(フルートと管弦楽のための)Op.15(+)
  アストル・ピアソラ(1921-1992):ブエノスアイレスの四季
ビン・チャオ(ヴァイオリン(*))
マルク・ラミレス(コントラバス(*))
ソフィー・ペリエ(フルート(+))
グルベンキアン管弦楽団
ペドロ・ネヴェス(指揮)

録音:2012年
 ビン・チャオは中国、マルク・ラミレスはアメリカ合衆国、ソフィー・ペリエはフランスの奏者。ペドロ・ネヴェス(1975年生まれ)は2013年現在エスピニョ・クラシカ管弦楽団(ポルトガル)首席指揮者およびグルベンキアン管弦楽団定期客演指揮者を務めるポルトガルの指揮者。

 

TA 010
\2400
グルベンキアン管弦楽団
 
ヴェーバー(1786-1826):
  クラリネット協奏曲第2番変ホ長調 Op.74(*)
  ファゴット協奏曲ヘ長調 Op.75(+)
  ヴィオラと管弦楽のためのアンダンテとハンガリー風ロンド ハ短調 Op.35(#)
 R・シュトラウス(1864-1949):オーボエ協奏曲ニ長調(**)
エスター・ジョージー(クラリネット(*))
リカルド・ラモス(ファゴット(+))
サムエル・バルセジアン(ヴィオラ(#))
ペドロ・リベイロ(オーボエ(**))
グルベンキアン管弦楽団
ローレンス・フォスター(指揮)

録音:2012年
 エスター・ジョージーはアメリカ合衆国、リカルド・ラモスとペドロ・リベイロはポルトガル、サムエル・バルセジアンはアルメニアの奏者。アメリカ合衆国の名指揮者ローレンス・フォスター(1941年生まれ)は2002年以来グルベンキアン管弦楽団音楽監督を務めています。

 

TA 005
\2400
【在庫僅少】
グルベンキアン管弦楽団
 チャイコフスキー(1840-1893):
  幻想序曲「ロミオとジュリエット」
  バレエ「白鳥の湖」組曲 Op.20a
  バレエ「くるみ割り人形」組曲 Op.71a
グルベンキアン管弦楽団
ジョアナ・カルネイロ(指揮)
録音:2009年
 

TA 006
\2400
【在庫僅少】
グルベンキアン管弦楽団
 
ピーターと狼
  プロコフィエフ(1891-1953):交響的物語「ピーターと狼」Op.67
  サン=サーンス(1835-1921):組曲「動物の謝肉祭」(+)
  ブリテン(1913-1976):青少年のための管弦楽入門 Op.34
カタリナ・フルタド(ナレーション)
アントニオ・ロザド、
エウリコ・ロザド(ピアノ(+))
グルベンキアン管弦楽団
ジョアナ・カルネイロ(指揮)

録音:2010年
 ナレーションはポルトガル語。

 

TA 007
\2400
【在庫僅少】
グルベンキアン管弦楽団
 ポルトガルのクリスマスの歌

 マリオ・デ・サンパヨ・リベイロ(1898-1966):
  Natal de Alferrarede / O Menino esta dormindo
 フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):
  Pela noite de Natal / Nasceu, ja nasceu / Do varao nasceu a vara
  Esta noite, a meia-noite
 マリオ・デ・サンパヨ・リベイロ:Natal de Elvas
 クリストファー・ボックマン(1950-):Olhei para o ceu
 ジョルジェ・クロネル・デ・ヴァスコンセロス(1910-1974):
  Sou cigana / Eu hei-de dar ao Menino
 フェルナンド・ロペス=グラサ:Deus lhe de ca as Boas Noites
 マリオ・デ・サンパヨ・リベイロ:
  Natal de Linhares / Natal da Aldeia Nova de S. Bento
 フェルナンド・ロペス=グラサ:O Menino nas palhas
 マリオ・デ・サンパヨ・リベイロ:O Menino esta com frio
 フェルナンド・ロペス=グラサ:Jose e Maria
 マリオ・デ・サンパヨ・リベイロ:Natal cigano
 フェルナンド・ロペス=グラサ:Vinde, vinde ja, o Deus
 マリオ・デ・サンパヨ・リベイロ:
  Menino Jesus, que e da vossa camisinha? / Natal da India Portuguesa
 伝承ポリフォニー歌謡:Entrai pastores, entrai
 コンスタンサ・カプデヴィレ(1937-1992):Natal do Anjinho Dorminhoco
 エウリコ・カラパトゾ(1962-):Natal Profano
   O Bento Airoso - Jose embala o Menino - O meu Menino
グルベンキアン合唱団
ジョルジェ・マッタ(指揮)
録音:2011年


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AVIE



AV 2309
\2400→\2190
パロット&タヴァー・コンソートのパーセルが復活!
 パーセル:歌劇《ディドとエネアス》
アンドルー・パロット(指揮)
タヴァナー・クワイア&プレーヤーズ
エミリー・ヴァン・エヴェラ(ソプラノ)
ベン・パリー(バリトン)
 アンドルー・パロット&タヴァナー・コンソート!パーセルの代表作"ディドとエネアス"が復刻!


 アンドルー・パロットとタヴァナー・コンソート&プレイヤーズ(タヴァナー・クワイア&プレーヤーズ)の名盤、ヘンリー・パーセル(1659−1695)の傑作であり、イギリス・バロックを代表するオペラ「ディドとエネアス」がアヴィー(Avie)から復活!
 エマ・カークビーを擁した1981年録音のシャンドス盤(CHAN 0521)から十数年を経ての再録音となったパーセルの「ディドとエネアス」では、ソプラノのエミリー・ヴァン・エヴェラが歌うカルタゴの女王ディド、バリトンのベン・パリーが歌うトロイの英雄エネアスの美声、存在感への評価も高い。
 アンドルー・パロットにより1973年に創設され、20世紀後半の古楽復興で重要な役割を果たしてきたタヴァナー・コンソート&プレーヤーズが、17世紀イギリスの巨匠が遺したバロック・オペラの世界を鮮明に描いた名演奏。

 ※録音:1994年9月






 

DORON



DRC 4024
\2300→\2090
〜Legendary Artistsシリーズ〜
 マイケル・ポンティの復刻!

 (1)イグナツ・モシェレス(1794-1870):ピアノ協奏曲 ト短調Op.58
 (2)フェルディナンド・ヒラー(1811-85):ピアノ協奏曲嬰ヘ短調Op.69
 (3)ヘンリー・リトルフ(1818-91):交響的協奏曲第3番 変ホ長調Op.45
マイケル(ミハエル)・ポンティ(Pf)、
(1)オトマール・マーガ(指揮)
 フィルハーモニア・フンガリカ
(2)ルイ・ド・フロマン(指揮)
 ルクセンブルク放送管弦楽団
(3)フォルカー・シュミット=ゲルテンバッハ(指揮)
 ベルリン交響楽団
 VOXレーベルの看板アーティスト、マイケル・ポンティの復刻!

 録音:(1)1968年ドイツ (2)1974年ルクセンブルク (3)1978年ベルリンVox Turnabout音源よリ2013年リマスタリング

 マイケル(ミハエル)・ポンティの名前を聞いて懐かしいと思う人はかなりのピアノ・マニアか、さもなくば廉価レーベルのVox を愛好されていた方に違いない(Vox レーベルは有名楽曲から珍しい作品や現代曲までを安く、しかも全集、選集の形で出してくれたので大変ありがたかったものである)。
 さてポンティはドイツ出身のアメリカのピアニストでゴドフスキーの弟子ギルマー・マクドナルドらに師事し、19 世紀型のヴルトゥオーゾを身につける。そしてVox レコードが知られざるロマン派のピアノ曲を録音するプロジェクトに抜擢され広く知られるようになった。ここに収められたモシェレスは彼の得意のレパートリーのひとつであり、19 世紀の華麗なピアニズムを堪能できる。共演するマーガやフロマンやゲルテンバッハなどの絶妙のサポートも聴きどころ。


<国内盤>


GRAMOLA


GRML98992
(SACD Hybrid)
(国内盤)
\3000+税
イルンベルガー(vn)
 リヒャルト・シュトラウス:

 1. ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.6(1882)
 2. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ変ホ長調 op.18(1888)
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(vn)
マルティン・ジークハルト指揮
イスラエル室内管弦楽団
ミヒャエル・コルシュティック(p/シュトライヒャー1884年)
 生誕150周年!オーケストラ語法の達人R.シュトラウス、発掘されるべき傑作はたくさんある。

 『英雄の生涯』よりも早く、意欲たっぷり練り上げられていた充実の協奏曲を、ウィーンの異才が名匠ジークハルトとともに織り上げる。名作ソナタでの共演は、知る人ぞ知るコルシュティック!
 今年(2014 年)は“最後のドイツ・ロマン派”のひとり、R.シュトラウスの生誕150 周年——オペラと管弦楽の世界で大成功した人ですから、世界中の一流オーケストラや歌劇場が彼に捧げるプロジェクトを大いに盛り上げるであろうこと間違いなし...ではありますが、とにかく長い人生のあいだ精力的に作曲を続けた多作家でもありますから、続々と知られざる傑作が発掘されたり、重要ながら光があたりにくい名作の再評価が進んだり...といったことも出てくることでしょう。
 そういった動きは演奏会でもさることながら、やはり録音物制作のきっかけにもなるもので。
 楽都ウィーンの中心に本拠をおくGramola レーベルからも、さっそく充実度満点かつ演奏内容も惚れ惚れするほど痛快な1枚が届きました!R.シュトラウスはご存知の通りかなり早熟な芸術家で、今なお高く評価されている『ドン・ジュアン』『英雄の生涯』『ツァラトゥストラかく語りき』といった管弦楽曲のほとんどが30 代半ばまで(つまり「モーツァルトが生きた時間のあいだに」ということでしょうか)に書かれていることからもそれはよくわかりますが、仰天するのはそれ以前、10 代・20 代に書かれた作品のクオリティ!
 18 歳の頃作曲した管楽合奏曲が、時の大指揮者フォン・ビューローを驚かせ、そこから若き作曲家の快進撃が始まったそうですが、そこで見逃せないのが、24 歳の時に書かれ今なお偏愛を寄せるヴァイオリニストも少なくない名品「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」と、フォン・ビューローのもとで名をあげようとしていた時期に意欲満点で仕上げられた充実作「ヴァイオリン協奏曲」——後者はブラームスの傑作からわずか数年後、ばっちりロマン派全盛の時代に作曲が進められ、ピアノ伴奏版での初演から8年後には本盤に聴くオーケストラ伴奏版がケルンで初演されています。ヴァイオリンの重音を多用しながら、めくるめく濃厚な音楽展開を綴ってゆくその内容の豊かさは、まさに同時代の「ドン・ジュアン」、あるいは事実上のピアノ協奏曲「ブルレスケ」などにも通じる味わい——先日ウィーン・ロマン派の大家ゴールトマルクの協奏曲でめくるめく実績をあげたオーストリアの異才イルンベルガーは今回も絶好調、日本でもブルックナーの指揮をはじめとみに活躍がめだつ巨匠ジークハルトも的確なタクトで作品美をあざやかに伝えてやみません。
 さらにソナタではなんと、知る人ぞ知る新時代の異才コルシュティクが共演者...!そのうえピアノは(晩年のブラームスが愛した)シュトライヒャー1884 年製、まさに作品と同じ頃に作られた古雅なる銘器!記念年早々の、聴き深めがいある名盤の登場です!




INDESENS!



INDE049
(国内盤)
\ 2800+税
ヤン・ターリヒ2世
 バルトーク(1881〜1945):

  44 の二重奏曲(全曲/第36 曲変奏版付)
   〜2挺のヴァイオリンのための
ヤン・ターリヒ2世、
アニェス・ピカ(ヴァイオリン)
 バルトークの作曲様式が、おどろおどろしいと感じるなら...まずは何より、愛すべきこの曲集に!
 民俗音楽とクラシック近代音楽の語り口の接点であり、ヴァイオリンを芸術的に扱うか、親しみやすく鳴らすかの接点であり。「弦の国」チェコの名手とフランスの俊才、爽快な名演!

 エッジの効いたビート感、突き抜けたスピード感などが魅力で、意外にクラシックを聴かない音楽ファンにもひそかに愛されている大作曲家がいます。ストラヴィンスキーがその筆頭なら、意外やショスタコーヴィチ、ライヒ、バルトーク...といったラインの作曲家たちも。逆に彼らの音楽は、クラシック・ファンのほうが尻込みしてしまうというか、時に強烈すぎるほどパワフルなサウンドに圧倒されてしまったり...結果、どうしたものかシェーンベルク周辺の十二音系作曲家たちと同様、もう100 年も前の音楽がなぜか「現代音楽」よばわりで敬遠されすらしているというのは、なんとも不思議な現象ではありませんか(R.シュトラウスやホルスト、ブリテン、プロコフィエフ...と、その世代にも広く愛されている作曲家はいるというのに、ふしぎなものです)。
 ともあれ、『弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽』や『管弦楽のための協奏曲』など、歴史的名盤に事欠かない痛快なオーケストラ音楽であったり、あるいは迫真の表現で聴き手をグイグイ圧倒するヴァイオリンとピアノのためのソナタであったり、そうしたおそろしげな音楽ばかりがバルトークという作曲家を敬遠させているのだとすれば、何はともあれ、つとに知られたこの曲集に接してみるのがよいと思います。ピツィカートから重音からメロディアスな歌心から多声交錯するポリフォニーまで、ヴァイオリン2挺だけでできるありとあらゆるスタイルの音楽がひしめきあっていて、どの曲も1曲1分前後、飽きる前にすぐ次の曲へ...否、もっと聴きたいような余韻を残しつつ、どの曲も絶妙の満足感を与えて終わるという、ほんとうに磨き抜かれた小品集の至宝べもともとはヴァイオリン学習者のために書かれたのだそうですが、その音楽的価値から折々録音する演奏家も少なくはなく(かといって多いわけではないのですが)、まれに二人のヴァイオリニストがリサイタルを企画すれば、腕のたつ人ならまず間違いなく何曲かをプログラムに盛り込む作品ではありますが、そうなるのも当然、なにしろそこにはバルトーク随一の強いアクセントを旨とするハンガリー民俗音楽調のテイストがあふれていながら、同時に誰が聴いても心そそられずにはおれない、親しみやすさ抜群の優しい心が宿っているのです(←あいまいな表現ですが...まさにそんなかんじですよね?)。
 嬉しいことに、パリ管弦楽団のソリストたちをはじめ、フランスの俊才が集うIndesens!レーベルから、思わぬ新名盤が登場いたします——
 弦楽器演奏の伝統とアンサンブル能力の高い演奏家が多いことで知られるチェコの俊才ヤン・ターリヒ2世(ターリヒ四重奏団の創設者ヤン・ターリヒ1世の息子)と、フランス新世代の俊英アニェス・ピカの、隅々まで音楽愛と洗練に貫かれた1枚べ難局だらけのこの曲集を、悠々あざやか、それでいて細部まで徹底して磨き抜いた解釈でじっくり聴かせてくれるのです!




Imagine Best Collect



IMGN 3001
\2600
〔再プレス〕
トルヴェール・クヮルテット
 ホルスト(編曲:長生 淳):組曲「惑星」
トルヴェール・クヮルテット
Sop.須川展也 
Alt.彦坂眞一郎 
Ten.新井靖志 
Bar.田中靖人
Pf.小柳美奈子
録音:2004年7月1日〜2日(笠懸野文化ホールにて )




SONARE



SONARE 1022
\2400+税
名倉淑子〜ヴァイオリン・リサイタル 2013ライヴ
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454
 ウェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7(1910)
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
 ショーソン:詩曲
名倉淑子(ヴァイオリン)
橘高昌男(ピアノ)
 東京クヮルテットの創立メンバー名倉淑子、畢生のリサイタル・ライヴ!

 ライヴ録音:2013 年5 月31 日、浜離宮朝日ホール/DDD、ライヴ、54’54”

 東京クヮルテット創立メンバーでありバンベルグ交響楽団ゲストコンサートマスターを歴任したヴァイオリンの名倉淑子。本アルバムはその名手の2013年5 月31 日、浜離宮朝日ホールにおける畢生のリサイタル・ライヴ録音です。演目はモーツァルト、ウェーベルン、ドビュッシー、ショーソンという充実の内容です。
 「正統的な軸足を保ちつつ時に奔放に舞う名倉のヴァイオリンを、一音一音精緻に磨きぬいた橘高のピアノが受け止める。そのバランスが、絶妙だ。」中村ひろ子(ライナーノーツより)

 名倉淑子(ヴァイオリン)
 桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を共に首席で卒業。その間、故久保田良作、故ジャンヌ・イスナールズ、故斉藤秀雄、小林健次等に師事。
ジュリアード音楽院に留学、奨学金を得て、P. マカノヴイツキー、故I. ガラミアン、故F. ガリミアの各氏に師事。同音学院在学中、桐朋学園時代の仲間達と、東京クヮルテットを結成。1970 年、ミュンヘン国際コンクールおよびアメリカのコールマン・コンクールで共に第一位優勝、世界中の脚光を浴び、東京クヮルテットのメンバーとして世界各地を演奏旅行、数々の国際フェスティバルに出演、ドイツグラモフォンでのレコーディング等で活躍。1974 年、東京クヮルテットを退きベルギーに移る。1975 年、再びアメリカに戻り、ソリストとして本格的な活動を開始。リサイタル、オーケストラとの共演多数。室内楽においても、ニューヨークのリンカーンセンター・チェンバーミュージックソサエティの招きで度々出演。1981 年よりバンベルグ交響楽団のゲストコンサートマスターに就任。同時にバンベルグ弦楽五重奏団のメンバーとしても、活躍。1988 年帰国後、ヨーロッパで活躍する音楽家達で結成されたニッポン・オクテットのメンバーとして、又、 水戸室内管弦楽団、及びサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして活躍。 現在、フェリス女学院大学音楽学部教授、 桐朋学園大学講師。

<映像>

  

COLUMNA MUSICA(映像)

※PAL方式のため、一般的な日本製DVDプレーヤーでは再生できません。PAL対応のDVDプレーヤーが必要です。ご注意ください。

1CM 0211
(DVD PAL)
\2500
【未案内旧譜】
ジュアン・ギンジュアン(1931-)/
 ジュゼプ・マリア・カルナデイ(1934-2003)台本:オペラ「ガウディ」(1989-1992)
ロバート・ボーク(バリトン:ガウディ)
ビセンテ・オンブエナ(テノール:アレシャンドレ)
エリザベテ・マトス(ソプラノ:ロザ)
フランシスコ・バス(テノール:マテウ)
ステファノ・パラッチ(バス:ジュゼプ)
リセウ大劇場合唱団
ウィリアム・スポルディング(合唱指揮)
リセウ大劇場交響楽団
ジュゼプ・ポンス(指揮)
マヌエル・ウエルガ(演出)

収録:2004年11月10日、ライヴ、リセウ大劇場、バルセロナ、スペイン
 PAL方式のため、一般的な日本製DVDプレーヤーでは再生できません。PAL対応のDVDプレーヤーが必要です。ご注意ください。

 

1CM 0272
(DVD PAL)
\2500
【未案内旧譜】
ハイドン(1732-1809):十字架上のキリストの最後の七つの言葉(弦楽四重奏版)Hob.XX:1b アルムス弦楽四重奏団
 マヌエル・デ・フアン(第1ヴァイオリン)
 ビセンテ・アントン(第2ヴァイオリン)
 オクダビオ・デ・フアン(ヴィオラ)
 フランシスコ・パストル(チェロ)
ギリェルモ・ドミンゲス・レオンセギ神父(福音書朗読)

収録:2009年3月20日、ライヴ、下の(または受難の)礼拝室、サンタ・クエバ礼拝堂、カディス、スペイン
 PAL方式のため、一般的な日本製DVDプレーヤーでは再生できません。PAL対応のDVDプレーヤーが必要です。ご注意ください。













2/26(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AGORA MUSICA


AGR 004
\2500
風の俳句 フルートとギターのための音楽
 サルバド・ブルトンス(1959-):3つのディヴェルティメント Op.68(1994)
 レオ・ブローウェル(1939-):
  風景、肖像と女(フルート、ヴィオラとギターのための;1997)(*)
 マリオ・カロ(1979-):風の俳句(アルトフルートとギターのための;2012)
 ウィリアム・ボルコム(1938-):3つのかわいい小品(1994)
ビセント・ヘロス・テン(フルート)
セルヒオ・サンテス(ギター)
シルヴィー・ベルガー(ヴィオラ(*))
録音:2011年12月、トゥリア・スタジオ、アルファファル、バレンシア州、スペイン
    2013年3月、ミュージック・スタジオ、モンカダ、バレンシア州、スペイン




ANDANTE PRODUCCIONES CULTURALES


APC 4
\3000
ガリシアの歌 ロザリオ・デ・カストロの詩による歌曲集
 アントン・ガルシア・アブリル(1933-):Cando vos oio tocar / Has de cantar
 ヘスス・ガルシア・レオス(1904-1953):O meu corason che mando
 ホアキン・ロドリーゴ:Cantarte hei, Galicia / Adios rios adios fontes
 アンドレス・ガオス(1874-1959):Rosa de abril(1959)(*)
 ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):!Un home, San Antonio!(*)
 フアン・ドゥラン(1960-):Un repoludo gaiteiro
 トマス・マルコ(1942-):Cando a lunina aparece
 オクタビオ・バスケス(1972-):Como chove miudino
 ヘスス・レヒド(1943-):Anoranzas(1988)
   Alborada / Manancina / Atardecer / Noite / Soidades
ホアキン・ピハン(テノール(*以外))
テレザ・ノヴォア(ソプラノ(*))
アレハンドロ・サバラ(ピアノ)

録音:2013年5月14-17日、バリエ・デ・ラ・マサ財団ホール、ア・コルニャ、ガリシア州、スペイン

スペイン北西部ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステラに生まれた女性詩人・小説家ロザリオ・デ・カストロ(1837-1885)のガリシア語の詩による歌曲集。ハードカバーCDブック仕様。ブックは52ページ、ガリシア語とスペイン語のみの表記です。本体・外装とも規格番号表記がございません。





ARCO DIVA


UP 0159-2
\2500
アンダ=ルイーゼ・ボグザ
 グリンカ、ショパン、ドヴォルジャーク、チャイコフスキー、ラフマニノフ:歌曲集

 グリンカ(1804-1857):(*)
  むだに誘いをかけないで/憧れの炎は胸に燃え/貧しい歌手
  心が痛むと言わないで/ひばり/あなたと一緒とは何と甘美なことか
  ヴェネツィアの夜/私はここだよ、イネジーリャ
 ショパン(1810-1849):17のポーランドの歌 Op.74 から
  乙女の願い/悲しみの川/大好きなこと/メロディー/リトアニアの歌
  私の愛しい人/指輪
 ドヴォルジャーク(1841-1904):ジプシーの歌 Op.55(全7曲)
 チャイコフスキー(1840-1893):
  そんなに早く忘れて/私は野の草ではなかったのか Op.47 No.4
  なぜ Op.6 No.5/子守歌 Op.16 No.1/昼の輝きが満ちようと Op.47 No.6
 ラフマニノフ(1873-1943):(*)
  悲しいことに私は恋をした Op.8 No.6/リラの花 Op.21 No.5
  ここはすばらしい場所 Op.21 No.7/夢 Op.8 No.5/信じるな Op.14 No.7
アンダ=ルイーゼ・ボグザ(ソプラノ)
マルツェル・ヤヴォルチェク(ピアノ(*以外))
ガリーナ・アレシュケヴィチ(ピアノ(*))

録音:データ記載なし

国際的に活躍しているソプラノ、アンダ=ルイーゼ・ボグザは母国ルーマニアで学んだ後プラハ音楽アカデミーに進み、プラハ国立オペラおよび国民劇場で歌手としてのキャリアを開始しました。





ART DEL SO


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\2500
カルロス・パラシオ(1911-1997):ピアノ曲集「わが心のスペイン」
  第1巻
   昨日のソナタ/楽しい踊りと悲しい歌/眠れない子のための子守歌
   五月の夜(ホタ)/山で/松(夜想曲)/幸せな行進曲/農夫の歌
   春、1937年/兵士の歌、マドリード、1937年/…秋が来る
   アントニオ・マチャドの墓前で/グラナダ(ある詩人の悲歌)
  第2巻
   古きカスティリャ/森は夜明けに歌う/優しい別れ
   トレドのビサグラ門の前で/古い庭
   墓前での瞑想(ミゲル・エルナンデスに)
   ある墓に来た春(モーリス・ラヴェルの生誕百年に)
   星の夜(夜想曲)/朝の踊り/平原
マリサ・ブラネス(ピアノ)

録音:2007年12月4、26日、クレメンテ・ホール、バレンシア、スペイン

カルロス・パラシオはアルコイ(アリカンテ県、バレンシア州)に生まれたスペインの作曲家。スペイン内戦時代に共和国政府の要請で共和国軍兵士や国際旅団の賛歌を作曲。戦後はパリで亡命生活を送りました。マリサ・ブラネスは同じくアルコイに生まれ、バレンシア音楽院、ローベルト・シューマン音楽学校(現大学)、ケルン音楽大学で学んだピアニスト。1991年以来バレンシア音楽院教授を務めています(2013年現在)。





チェコ放送ラジオサービス


CR 0641-2
\2300
シュルホフ、コルンゴルト、ハース:弦楽四重奏曲集
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):弦楽四重奏曲第1番(1924)(*)
 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):
  弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.34(1944-1945)(+)
 パヴェル・ハース(1899-1944):弦楽四重奏曲第3番 Op.15(1938-1939)(#)
ヤナーチェク弦楽四重奏団
 ミロシュ・ヴァツェク(第1ヴァイオリン)
 ヴィーチェスラフ・サヴァドリーク(第2ヴァイオリン)
 ヤン・ジェズニーチェク(ヴィオラ)
 ブジェチスラフ・ヴィビーラル(チェロ)
録音:2010年4月8日(*)、2012年3月30日(+)、2012年6月11-12日(#)、チェコ放送ブルノ支局スタジオ、ブルノ、チェコ
ユダヤ系作曲家というコンセプトを持つアルバム。
 

CR 0673-2
\2300
コンポーザーズ・オブ・グループ 20世紀チェコの弦楽四重奏曲集
 ズデニェク・ポロラーニーク(1935-):弦楽四重奏曲(1958)
 ヨセフ・ベルク(1927-1971):弦楽四重奏曲(1968)
 ミロスラフ・イシュトヴァン(1928-1990):
  陰鬱な風景(弦楽四重奏のための)、1939年の犠牲者たちの記念に(1975)
 ヤン・ノヴァーク(1921-1984):弦楽四重奏曲(1977)
 アロイス・ピニョス(1925-2008):弦楽四重奏曲第3番(1993)
ミロスラフ・イシュトヴァン弦楽四重奏団
 ルーカシュ・ミク(第1ヴァイオリン)
 ヤン・ビェロフラーヴェク(第2ヴァイオリン)
 スタニスラフ・ヴァツェク(ヴィオラ)
 シュチェパーン・フィリーペク(チェロ)
録音:時期の記載なし、チェコ放送ブルノ支局スタジオ1、ブルノ、チェコ
 

CR 0676-2
\2300
ロベルト・ヘイナル(1969-):管弦楽&教会音楽作品選集
  合奏協奏曲へのオマージュ(チェロと室内弦楽合奏のための;1996)(*)
  3つの詩篇(アルトと管弦楽のための;1993)(+)
   詩篇130,詩篇23,詩篇70
  エリュシオン [Elysium] (ピアノと管弦楽のための;2010)(#)
  スターバト・マーテル
   (ソプラノ、アルト、児童合唱、オルガンと管弦楽のための;1997)(**)

ブレダル・ザイミ(チェロ(*))
ベルク室内管弦楽団(*)
ペチェル・ヴラーベル(指揮(*))
シルヴィア・チュムグロヴァー(アルト(+))
チェスケー・ブジェヨヴィツェ南ボヘミア室内フィルハーモニー管弦楽団(+)
マルケータ・ヤナーチコヴァー(ピアノ(#))
ズリーン・ボフスラフ・マルチヌー・フィルハーモニー管弦楽団(#)
スタニスラフ・ヴァヴジーネク(指揮(+/#))
ディタ・ブルリツォヴァー(ソプラノ(**))
ヤナ・テトウロヴァー(アルト(**))
キューン児童合唱団(**)
イジー・フヴァーラ(合唱指揮(**))
ガブリエラ・プラーシコヴァー(オルガン(**))
プラハ放送交響楽団(**)
オンドジェイ・クカル(指揮(**))

録音:1997年(*/**)/2005年(+)/2013年(#),場所の記載なし

ロベルト・ヘイナルはオロモウツに生まれプラハ音楽院、プラハ音楽アカデミーで学んだチェコの作曲家。2013年現在、オロモウツ教会音楽院楽理科教授を務めています。(+)は1994年チェコ音楽財団賞、(**)は1998年ヤナーチェク財団賞受賞作品。

 

CR 0682-2
(2CD)
\2300
ズデニェク・シェスターク(1925-):合唱作品集
  アポリネールへのオマージュ(1971)(*)
  プーシキンの通夜(1978)(+)
  コンスタンチン・ビーブルの肖像(1974)(#)
  わが心は神を待ち望む [In Deo speravit cor meum] (1976)(**)
  聖アダルベルトのカンティクム・ポエティクム
   (K・H・マーハとJ・イェレンのミサ典書の語句による;1996)(++)
  天も地も歓呼し [Laetentur coeli et exsultet terra] (1992)(##)

プラハ放送合唱団(*/+/#/**)
ミラン・マリー(指揮(*/+/#))
ルボミール・マートル(指揮(**))
ヴラディミール・ドレジャル(テノール(++))
ロマン・ヤナール(バリトン(++))
ラドヴァン・ルカフスキー(朗読(++))
ヨセフ・クシツァ(オルガン(++))
キューン混声合唱団(++/##)
パヴェル・キューン(指揮(++/##))

録音:1984年(*)、1983年(+)、1977年(#)、1993-1994年(**)、1996年(##)、チェコ放送、プラハ、チェコ(*/+/#/**/##)  1997年、マルチヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮、プラハ、チェコ(++)
2枚組で1枚分の価格です。





CLARTON



CQ 0087-2
\2300→\2090
群馬交響楽団の第一奏者パヴェル・フォルティーン
 愛のあいさつ フルートとピアノのための音楽

  エルガー(1857-1934):愛のあいさつ Op.12
  ドビュッシー(1862-1918):夢
  マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824):シシリエンヌ
  アルベニス(1860-1919):タンゴ Op.165 No.2
  ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
  ショパン(1810-1849):夜想曲嬰ハ短調
  不詳:日本古謡「さくらさくら」による変奏曲
  フォーレ(1845-1924):コンクール用小品
  パガニーニ(1872-1840):カンタービレ Op.17
  グルック(1714-1787):オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」より 精霊の踊り
  瀧廉太郎(1879-1903):荒城の月
  リムスキー=コルサコフ(1844-1908):オペラ「サトコ」より インドの歌
  グラナドス(1867-1916):アンダルサ Op.37 No.2
  アントン・ルビンシテイン(1829-1894):メロディー ヘ長調
  ドヴォルジャーク(1841-1904):
   ロマンス Op.75 No.3/わが母の教えたまいし歌 Op.55 No.4
  シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア D.839 No.6
パヴェル・フォルティーン(フルート)
三苫美智子(ピアノ)

録音:2012年3月8-10日、チェコ同胞団福音教会礼拝堂、プラハ、チェコ
使用楽器:三響、K24 ゴールド(フルート)

パヴェル・フォルティーン(フォルティン)はオストラヴァ・ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団(首席)の奏者を経て2014現在群馬交響楽団の第一奏者を務めているチェコのフルート奏者。1996年以来、三苫美智子とデュオを組んでいます。





ETNOS

スペインのマドリードを本拠にLP時代から1990年代まで活動していたレーベル。現地在庫分限りとなりますのでお早目のオーダーをお願いいたします。

CD 02-A-20
\2300
【在庫僅少】
アントニオ・ソレル(1729-1783):
  ミサ ヘ長調
  マニフィカト第1番
  汝らは肉を食べ(モテット)
ビリャ・デ・マドリード合唱団&室内合唱団
ホセ・マリア・バルキン(指揮)
録音:データ記載なし 発売:1988年
 

CD 09-A-52
\2300
【在庫僅少】
ジュアン・ギンジュアン(1931-):
  チェロと管弦楽のための音楽(1978/1980)(*)
  弦楽三重奏曲(1982)(+)
  カルメン・アマヤへのオマージュ(1986)(#)
リュイス・クラレ(チェロ(*))
ゴットヴァルドフ国立交響楽団(*)
ジュアン・ギンジュアン(指揮(*)) パリ弦楽三重奏団(+)
 シャルル・フレイ(ヴァイオリン)
 ミシェル・ミカラカコス(ヴィオラ)
 ジャン・グルー(チェロ)
バルセロナ・パーカッションズ(#)
シャビエ・ジュアキン(指揮(#))
録音:1981年11月20日、チェコ放送、プラハ、チェコADD(*)
    1990年2月21日(+),6月2日(#)、スタジオ・ジェマ、バルセロナ、スペイン(+/#)
 

CD 10-A-36
\2300
【在庫僅少】
シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):ピアノ作品集
  余談/3つのディヴェルティメント/スケッチ/リズム
  寓話/…手のための3つの小品/ソナティナ
ラモン・コイ(ピアノ)
録音:時期の記載なし、スタジオ・ジェマ、バルセロナ、スペイン 発売:1992年
 

CD 10-B-51
\2300
【在庫僅少】
ピアノのための夜想曲集
 マヌエル・ブランカフォルト(1897-1987):夜想曲第1番−第5番
 マヌエル・バリュス(1920-1984):夜想曲
 ナルシス・ボネト(1933-):夜想曲/夜想曲
 ジュゼプ・スレ(1935-):夜想曲第1番−第6番
アルベルト・ニエト(ピアノ)
録音:時期の記載なし、スタジオ・ジェマ、バルセロナ、スペイン




MULTISONIC



310870-2
\2400→\2190
イトカ・ホスプロヴァー
 トランスフォーメーション ヴィオラ&ギター

 シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア
 J・S・バッハ(1685-1750):主よ、人の望みの喜びよ(*)
 アンドルー・ロイド・ウェバー(1948-):ピエ・イエズ
 ヴィヴァルディ(1678-1741):アンダンテ
 ビゼー(1838-1875):アニュス・デイ
 ヴィヴァルディ:ラルゴ
 ベンヴェヌート・テルツィ(1892-1980):雪が降る
 J・S・バッハ/グノー(1818-1893):アヴェ・マリア
 トンマーゾ・ジョルダーニ(1730-1806):カーロ・ミオ・ベン
 J・S・バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり(#)
 ヘンデル(1685-1759):オンブラ・マイ・フ
 ヤン・ヤクプ・リバ(1765-1815):チェコのクリスマス・ミサ から コムニオ(+)
 フランク(1822-1890):天使の糧
イトカ・ホスプロヴァー(ヴィオラ)
ルボミール・ブラベツ(ギター)
コチアン弦楽四重奏団(*/#)
パヴェル・ネイテク(コントラバス(*/#))
パヴェル・ヴィトノフスキー(オーボエ(*))
ヴィーチェスラフ・ドラーパル(フルート(+))
ヨセフ・スヴェイコフスキー(トランペット(+))

録音:2013年3月、スタジオW=パブリッシング・カンパニー、プルーホニツェ、チェコ

 イトカ・ホスプロヴァーは1975年チェコのプルゼニュに生まれプルゼニュ音楽院、プラハ音楽アカデミーで学んだ現在のチェコを代表するヴィオラ奏者の一人。ソリストとして世界的に活躍し、すでに Arco Divaおよび SupraphoneからソロCDをリリースしています。
 ルボミール・ブラベツは1953年同じくプルゼニュに生まれ、プルゼニュ音楽院で学んだ後プラハでミラン・ゼンレンカに師事、さらに英国王立音楽アカデミーと古楽センターに留学したギター奏者。





TRITO



TD 0095
\2000→\1890
シャビエ・モンサルバジェ(1912-2002):
  滑稽な小組曲
   (ヴァイオリン、フルート、オーボエ、クラリネットとファゴットのための)
   前奏曲,牧歌,スペイン間奏曲,コラールと小フーガ
    サンティアゴ・フアン(ヴァイオイン)
    キアオ・ザング(フルート)
    ホセ・ルイス・ガルシア(オーボエ)
    ラウラ・ルイス(クラリネット)
    ダビド・トマス(ファゴット)
     録音:2012年3月、アウディトリオ、サラゴサ、スペイン
  冬の牧歌による3つの反映(ヴァイオリンと弦楽合奏のための)
   すみれ色のアンダンティーノ,白いアダージェット,深紅のスピリトーゾ
    ブラドリー・クレズウィック(ヴァイオリン)
    カダケス管弦楽団
    ハイメ・マルティン(指揮)
     録音:2012年8月20日、カルメ教会、ペララダ、ジロナ県、カタルーニャ州、スペイン
  ダリ風フォリア(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとピアノのための)
   ハイメ・マルティン(フルート)
   クリストファー・カウィー(オーボエ)
   ジュアン・エンリク・リュナ(クラリネット)
   レイチェル・ガウ(ファゴット)
   アルベルト・ギノバルト(ピアノ)
    録音:1999年2月、ビット・ア・ビート・スタジオ、バルセロナ、スペイン
  十字架に架けられたキリストへの5つの祈り
   (ソプラノと12人の器楽奏者のための)
   キリストの受難,聖母の涙,戴冠された聖母,哀歌,時の祈り
    ヌリア・ビラ(ソプラノ)
    カダケス管弦楽団アンサンブル
    ハイメ・マルティン(指揮)
     録音:2012年3月、アウディトリオ、サラゴサ、スペイン
 

TD 0099
\2000
喜ばしく快い様式 ジュアン・プラ、バゲル:フルート二重奏作品集
 ジュアン・プラ(1720頃-1775頃):2つのフルートのための6つのソナタ
  第6番ト長調/第3番ロ短調/第4番ハ長調
  第2番ト長調/第1番ニ長調/第5番ホ短調
 カルレス・バゲル(1768-1808):8つのフルート二重奏曲
  第2番ニ長調/第4番ニ長調/第1番ハ長調/第5番ト・ハ長調
  第6番ト長調/第3番ヘ長調/第8番ニ長調/第7番ト長調
マルコ・ブロッリ、ジュアン・ボスク(フラウト・トラヴェルソ)

録音:2012年10月6-7日、サン・ペレ・デル・カステイ教会、スビラツ、バルセロナ県、スペイン

ジュアン・プラ、カルレス・バゲルはカタルーニャ(スペイン)の作曲家。アルバム・タイトルの「喜ばしく快い様式」はプラの収録作品の出版譜の表紙に記された「Composed in a Pleasing agreeable Style」から採られたものです。

 

TD 0106/07
(2CD)
\3000
ミュージカルの伝説
 ジョン・カンダー(1927-):「キャバレー」(1966)
 アンドルー・ロイド・ウェバー(1948-)/フランセスク・カス編曲:
  「エビータ」(1976)/「ジーザス・クライスト・スーパースター」(1971)
  「キャッツ」(1981)より メモリー
 アンドルー・ロイド・ウェバー/アドリア・バルボザ編曲:
  「オペラ座の怪人」(1986)
 ジム・ジェイコブズ(1942-)&ウォーレン・ケイシー(1835-1988):
  「グリース」(1972)
 レナード・バーンスタイン(1918-1990)/フランセスク・カス編曲:
  「キャンディード」(1956)
 ハロルド・アーレン(1905-1986)/アドリア・バルボザ編曲:
  「オズの魔法使い」(1939)より 虹の彼方に
 フレデリック・ロー(1901-1988)/アドリア・バルボザ編曲:
  「マイ・フェア・レディ」(1956)
 アルベルト・ギノバルト(1962-):「夜の花(Flor de nit)」(1992)
 コール・ポーター(1891-1964)/アドリア・バルボザ編曲:
  ザ・ベスト・オブ・コール・ポーター
 クロード=ミシェル・シェーンベルグ(1944-)/アドリア・バルボザ編曲:
  「レ・ミゼラブル」(1980)
ラ・シンフォニカ・デ・コブラ・イ・コルダ・デ・カタルーニャ
 [カタルーニャ・コブラ&ストリングス・シンフォニー]
ベス&クリス・フアニコ(ゲスト・シンガー)
フランセスク・カス(指揮)

録音:2013年7月、ラウディトリ、ジロナ、カタルーニャ州、スペイン

カタルーニャ独特の管楽器を加えた吹奏楽と弦楽で構成されたオーケストラによる演奏です。





<メジャー・レーベル>

韓国WARNER



PWCD 0014
\2900→\2690
フルトヴェングラー、バイロイトの第9
 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エリーザベト・ヘンゲン(A)
ハンス・ホップ(T)
オットー・エーデルマン(Bs)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
録音1951/7/29(ライヴ)、バイロイト祝祭劇場 オリジナル・ジャケット仕様、ブックレット(英語表記)を封入。ARTリマスタリング仕様

 韓国のワーナーからバイロイトの第9が出ると言うのも思いっきり不思議な感じがあるが、これも時代の流れか。しかしこの値段は何だ?




<国内盤>


PAN CLASSICS



PC10296
(国内盤・訳詞付)
\2800+税
カルダーラ:幻の『レクィエム』
 〜ウィーンの皇室、そして…〜


アントニオ・カルダーラ(1670〜1736):
 1.レクィエム(「続唱」全編含む現存部分のみ)
 2.トリオ・ソナタ 第5番op.1-5
 3.チェロと通想低音のためのソナタ 第15 番
 4.『悲しみのミサ』(ミサ・ドロローザ)〜
  サンクトゥス・ベネディクトゥス・アニュス・デイ
ダニエラ・ドルチ(cmb, org)指揮
Ens.ムジカ・フィオリータ(古楽器使用&合唱)
ヨナタン・ペシェク(バロックvc)
 「レクイエム・ファン」必聴! 後期バロックの“幻の”傑作、バッハにも比しうる迫真の表情!
 ヴィヴァルディとほぼ同時代、ウィーンの皇帝を魅了した音楽史上の巨匠カルダーラが残した「続唱」全編を含む驚くべき逸品、陰鬱な響きと鮮烈な輝きの対比。室内楽曲も粒ぞろい!

 ご存知のとおり、クラシック音楽ファンのなかにはなぜか「レクィエム愛好家」という方が意外なまでに多いもの。ふだん教会音楽など滅多に聴かないにけれど、この“死者のためのミサ曲=レクィエム”というジャンルだけは例外...という方のあいだには、モーツァルトやヴェルディ、フォーレ、デュリュフレ、ドヴォルザーク...といった古典派・ロマン派以降の巨匠たちの大作群はもちろん、意外な作曲家や知られざる巨匠が残した『レクィエム』の録音物やライヴなどにも敏感に反応、それらの作曲者たちのすぐれた成果を深く聴き親しんでおられる方も少なくありません。
 そんなレクィエム偏愛傾向をお持ちの方々には絶好のニュースであり、そうでなくともバロック・ファンか王道クラシック・ファンかを問わず、これは必ずや「響く」であろうと思われる瞠目のレクィエムが、音楽史の闇からさらにまた1作浮びあがってきたのです。
 作曲者は、アントニオ・カルダーラ——そう、バロック後期のイタリア人作曲家たちのなかでも、ウィーンの神聖ローマ皇室で、ドイツ語話者である巨匠フックスのかたわら「本場イタリアの名匠」として大いに愛されていた作曲家ぱ世代的にはヴィヴァルディとほぼ同じ頃の人で、早くからチェロ奏者として活躍をみせ、晩年にみごとなチェロ・ソナタ集もまとめている人物ですが(本盤にもその素晴しい作例がひとつ収められています)、楽譜がレクィエム全編におよんでいないため謎に包まれたまま演奏されてこなかった『レクィエム』が本盤の中心プログラム。断片とはいえ、現存する楽譜はこの死者ミサの式次第全体のおよそ半分におよぶ部分はカヴァーしているうえ、あの「怒りの日」や「涙の日」など聴かせどころに事欠かない最も長大な部分、レクィエムの肝と言っても過言ではない「セクエンツィア(続唱)」の部分はきちんと残っていたという有難さ。ウィーンからもそう遠くないプラハで見つかったこの楽譜を、せんだって才人テレマンの思いがけぬ国際センスを浮き彫りにした名盤「音楽の世界地図」の録音(PC10291)で絶妙の名演を聴かせてくれた欧州最前線の古楽グループが、あまりにもあざやかに料理してくれましたぱ冒頭からヴァイオリンの高音側をほとんど使わない陰鬱な響きが胸を刺し、トランペットが高らかに響く「喇叭は不思議な音を...」の章をはじめ、抑揚あふれる音作りの驚くべきドラマチュルギーはまさしく、皇帝=覇者の音楽生活を支え続けた名匠だったのが決して世渡り能力ゆえのことではなかった、まごうことなき実力ゆえのことだったと強く認識させてくれる、求心力あふれる音楽を紡ぎ出しているのです!
 合間に室内楽曲がふたつ(闊達・優美なバロック・チェロが美しい…)、既存録音もる「悲しみのミサ」からの抜粋で他の録音と聴き比べてみたなら、耳の肥えたバロック・ファンもドルチ&ムジカ・フィオリータの音作りが間違いなく欧州第一線にあることを強く認識するに違いありません。
 訳詞・解説訳付、ご注目を!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT344
(国内盤・8 枚組)
\8800+税
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集BOX
 〜完全BOX 化・特別価格〜


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1685〜1750):
 1.弦楽四重奏曲(全16 曲)
 2.弦楽四重奏のための「大フーガ」
ベルチャ四重奏団
コリーナ・ベルチャ(vn1)
アクセル・シャヘル(vn2)
クシシュトフ・ホジェルスキ(va)
アントワーヌ・ルデルラン(vc)
「レコ芸」特選を連発、上下2分巻でリリースされ大好評を博した新時代の決定的録音、早くもBOX仕様でリリース決定!

 この種のアイテムはなくなると二度と入手付加になるのでどうぞお早目に確保のほどを...
 EMIからZig-Zag Territoiresへ移籍、冴えわたる至芸ぱこういうBOX が早々に出てくるというのは考え物な時代なのか、それとも純粋にありがたいことだと考えるべきか——ソナタに比して意外に全曲録音プロジェクトがめったに出てこない、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲をすべて収め、各4枚組の上下2分巻(ZZT315・ZZT321)でリリースされたベルチャ四重奏団の偉業は、昨2013 年、どちらの巻も相次いで『レコード芸術』誌で特選に輝いたばかり。
 とくに「下巻」(ZZT321)は特選をいただいたのがつい最近でもあり、いまだに軽快な勢いでオーダーが伸び続けている状態にあります。この勢いがおそらく一段落するかしないかのうちに到着してしまうであろうアイテムが、この上下セットのBOX仕様——もちろん全曲それぞれの解説を含むCD解説全訳も添付、BOX 仕様だけにプレス切れ次第「再生産なし」の状態になるであろうことも充分予想されるところ、この価格での国内仕様リリースとさせていただくことにいたしました。
 ベートーヴェンにとって、弦楽四重奏曲という分野は交響曲と同じく最初の作品を世に送り出すまでさんざん試行錯誤をくりかえし、最後の作品群はピアノ・ソナタよりも後まで(そしてもちろん、第9交響曲の後までも)作曲を続けていたという、まさに入魂のジャンル。初期作品(作品18の6曲)には磨き抜かれたセンスと堅固な形式感覚のみごとな調和があり、ドラマあふれる「傑作の森」時代に書かれた3曲の「ラズモフスキー四重奏曲」(第7〜9番)や「ハープ」「セリオーゾ」の異名をもつ第10番・第11番など充実至極の中期名品をへて、晩年に書かれた5曲はどれひとつとっても桁外れの深みと広がりをもつ小宇宙のごとき世界を体現している...これがピアノ・ソナタなら演奏者ひとりの探求の道で全曲録音へとむすびつきますし、交響曲であればオーケストラ単位のプロジェクトとして企画成立しやすいのでしょうが、弦楽四重奏団となるとやはり、個々の力量と解釈が高ければ高いほど、ベートーヴェン全曲録音には敷居が高くなるのか、この10〜20年でも驚くほどプロジェクトが少ないもの(アルテミス、ミケランジェロ、そしてこのベルチャ…)。しかし名曲であればあるほど「古の決定的録音」だけでなく、できるだけ多くの、新旧両世代の録音を聴き確かめ、その深みをさらに知りたくなるというもの——
 ルーマニアから来たベルチャSQ の4人が届けてくれた新録音は、鮮烈なみずみずしさと勢いがありながら同時に底知れぬ深みをもえぐり出してみせ、何度聴き確かめてもその深みを隅々までとても知り尽くせない、そういう侮りようのない魅力がひしひし伝わってくる「本物」だからこそ、世界一耳が肥えている部類に入る日本のクラシック・ファンの方々にも支持されているのだと思います。




FONTEC



FOCD9621
(SACD Hybrid)
¥2667+税
ドイツ歌曲集Ⅲ/藤村実穂子
シューベルト:
 湖で D746/水面で歌うD774/ゴンドラの船頭D808/
 湖上にてD543b/流れD693
マーラー:亡き子をしのぶ歌
ヴォルフ:ミニヨンの歌 
R.シュトラウス
 献呈Op.10-1/何もOp.10-2/夜Op.10-3
 もの言わぬものたちOp.10-6/イヌサフランOp.10-7 
 万霊節Op.10-8/幸せに満ちOp.37-1
 黒髪を広げておくれOp.19-2/ツェツィーリエOp.27-2
藤村実穂子:メゾ・ソプラノ
ヴォルフラム・リーガー:ピアノ 
2002年にバイロイト音楽祭に出演、その後9年連続で出演するという快挙を成し遂げ、名声をとどろかせた藤村実穂子。まさに世界を代表するメゾ・ソプラノの1人といえます。その後も各地でオペラ、コンサートと活躍をつづけ、日本では定期的にドイツ・リートのリサイタルを行ない、大変な好評を得ています。2013年にはその演奏活動が讃えられ第44回サントリー音楽賞を受賞しました。

 今作はFOCD9575に続く、待望のドイツ歌曲集の第3弾です。本作ではシューベルト、マーラー、ヴォルフ、R.シュトラウスとまさにドイツ・リートの王道とも呼べる名曲を集めました。その圧倒的な歌唱は聴くものを魅了してやみません。
 2012/11/17・22・24 フィリアホール、紀尾井ホール、所沢市民文化センターミューズ マーキーホールにてライヴ収録




ソニー・ミュージック・ダイレクト


MECO-1019
(SACD Hybrid)
\2857+税
古川展生/ジェントル・ソウルズ
 ①別れの曲(F.ショパン)
 ②アヴェ・マリア(G.カッチーニ)
 ③愛の夢(F.リスト)
 ④マイ・フェイバリット・シングス(R.ロジャース)
 ⑤ブルレスク(N.カプースチン)
 ⑥水のない河(塩入俊哉)
 ⑦愛の悲しみ(F.クライスラー)
 ⑧愛の言葉(G.カサド)
 ⑨ルーマニア民族舞曲(B.バルトーク)
 ⑩ソレダー(A.ピアソラ)
 ⑪荒城の月(瀧廉太郎)
 ⑫鳥の歌(P.カザルス)
 ⑬約束(塩入俊哉)
古川展生(チェロ)、
塩入俊哉(ピアノ・編曲)
 心が震える…魂が揺さぶられる…あまりも切なく、そして愛おしい…
 朗々と深く甘く歌う古川展生のチェロ、涙腺を直撃する真に感動的な塩入俊哉のアレンジとピアノ…
 才能溢れる二人の温かく優しい(Gentle)魂(Souls)に触れる者は、最上質な心のオアシスを獲得することでしょう。
 クラシックの小品を中心としながらも、ジャンルを超越した宝石のような13曲を心ゆくまでご堪能ください。そこできっと、純粋で優しい無垢な気持ちの自分自身を再発見することでしょう。

 録音:2013年4月27日?29日 クララザール眞鍋記念館(セッションレコーディング)

■古川展生(ふるかわのぶお)プロフィール
 桐朋学園大学卒業。チェロを故・井上頼豊、秋津智承、林峰男の各氏に師事。1995年第64回日本音楽コンクールチェロ部門第2位入賞。1996年安田クオリティオブライフ文化財団の奨学金を得て、ハンガリーのリスト音楽院に留学、チャバ・オンツァイ教授に師事。1997年第27回マルクノイキルヘン国際コンクール(ドイツ)チェロ部門にてディプロマ賞受賞。1998年帰国後、東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任、現在に至る。2003年第2回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。2011年第31回藤堂顕一郎音楽褒賞受賞。2013年第31回京都府文化賞奨励賞受賞。ソリストとしても、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を中心とした室内オーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」、レニングラード国立歌劇場管弦楽団との全国ツアーを含め、国内外のオーケストラ、著名指揮者との共演も多数。2010年6月には、ハンガリー/ソルノク市立交響楽団の定期演奏会に招かれ、ドヴォルザークとエルガーのチェロ協奏曲を熱演、ブタペスト市聖ミハーイ教会でもリサイタルを行い、いずれも絶賛を浴びた。
 全国各地においてソロリサイタル、室内楽の活動を展開するほか、サイトウ・キネン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭にも毎年出演するなど、精力的な活動を続けている。また、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行うなど、クラシックにとどまらずポップス、ジャズ、タンゴと幅広いフィールドで目覚ましい活躍を続け、映画「おくりびと」ではテーマ曲のソロ演奏を担当するなど、人気、実力ともに各方面から最も注目を集めているチェリストである。2010年より桐朋学園大学にて非常勤講師として勤務。
 2010年1月30日発売のライブ録音CD「FURUKAWA NOBUO@LIVE」をはじめ、これまでに7枚のソロアルバムと2枚のベストコレクションをリリース。
 また2007年には、藤原道山(尺八)、妹尾武(ピアノ)とユニット「KOBUDO−古武道−」を結成。日本の伝統と感性を大切にしながら様々な音楽のルーツを取り入れ、あらたな音楽の創造を目指し演奏/制作活動を展開中。TBS系「NEWS23」をはじめ、テレビ番組のテーマ曲、ドラマやCM音楽、舞台音楽制作なども手掛けている。古武道としては、2010年8月に初のDVDとなる「古武道音絵巻 其の一」をリリースしている。
 2013年8月21日にKOBUDO−古武道−5枚目のアルバム「O T O T A B I−音旅−」をリリース。2014年にデビュー15周年を迎えるにあたり、2014年春「GENTLE SOULS」(ソニー・ミュージックダイレクト)と、秋には「BACH無伴奏チェロ組曲2枚組アルバム」(ソニー・ミュージックダイレクト)をリリースする予定。
古川展生WEBサイト http://furukawanobuo.com

■Gentle Souls に寄せて  古川展生

「今までにない Cello の小品集を」、そんな想いを持って創り始めて出来上がったのが、今回のアルバム「Gentle Souls」です。
1999年に初めてのアルバムをリリースして以来、今までに様々な作品を創ってきました。デビュー作の小品集、ポップスの作品を集めたアルバム、ピアソラの作品から成るアルバム、コンサートのライブ録音盤等。

2014年は僕にとって、アルバムデビューから15年を迎える節目の年となります。そんな節目の年にこのアルバム「Gentle Souls 」を創る事ができ、心から嬉しく思っています。
共演は塩入俊哉氏。彼とは出会ってもう10年以上が経ちますが、最も尊敬し信頼するアーティストの一人です。
初めての出会いは、ライブをご一緒させていただく機会を得てのことだったのですが、前日のリハーサルの時に受けた衝撃は今でも鮮明に覚えています。

僕達クラシックのアーティストは、とにかく「譜面に忠実であれ」がモットーです。それは時として、枠の中に収まり過ぎた消極的な演奏になる危険をもはらんでいます。
彼の音楽は本当に自由だ!その時そう感じました。
自由といっても、ただ好き勝手に演奏しているわけではなく、様々な演奏技法や語法が確立されたその上に、必然性を感じる自由な音楽が存在していました。それ以来たびたび一緒に演奏する機会を得た事が、どれだけ僕自身の演奏に影響を与えてくれたことか!それはもうはかり知れません。

そんな彼と作り上げたこのアルバムはクラシックの小品が中心のアルバムですが、それぞれの作品に今僕達が感じる「新しい感覚」を織り込み、塩入マジックとも呼べる至極のアレンジにより、新たな小品の魅力を感じていただける一枚になったのではないかと思っています。
このアルバムが、皆様の新しい音の友達、そして心の処方箋として聴いていただけるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。












2/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
 

HMF


Tavener: Eternity's Sunrise
HMU 907231
(旧譜再発)
\2600→\2390
ジョン・タヴナー追悼、廃盤復活
 (1)タヴナー:永遠の曙
 (2)同:天使の歌
 (3)ペトラ:儀式の夢
 (4)サッフォー:叙情的断章
 (5)同:葬送の聖歌
アンドルー・マンゼ(Vn)
ポール・グッドウィン(指)
アカデミ・オブ・エンシェント・
 ミュージックO.& Cho.
パトリシア・ロザリオ(S)
ジュリア・グッディング(S)
ジョージ・モスリー(Br)
 
 2013 年11 月に亡くなった現代イギリスの作曲家ジョン・タヴナー追悼盤。ハルモニアムンディのカタログが追悼の意を込めて復活しました。彼の音楽は瞑想的・宗教的な静けさに満ちたヒーリング系といえるでしょう。
 この盤では、バロック・ヴァイオリン界のパガニーニともいえる存在、マンゼやエンシェント室内管など古楽メンバーによる演奏ということで大きな注目を集めました。「永遠の曙」は故ダイアナ妃の霊にささげられています。中世と現代が交差するような、タヴナーの不思議感覚に満ちた世界が広がります。




K617



K617 246
\2400→\2190
不遇の天才、グヴィ
 グヴィ:
  (1)ピアノ三重奏曲第2番Op.18
  (2)弦楽五重奏曲第6番イ短調
ドニ・クラヴィエ五重奏団
 美しいメロディに満ちあふれたグヴィの室内楽作品が日の目をみた

 録音:2013 年6 月14-16 日/ヴァレリスタル聖オーギュスタン礼拝堂/DDD、62’ 33”

 テオドル・グヴィ(1819-1898) はフランスの作曲家ながら、ドイツとの係争地帯だったザール地方の出身のため、両国の文化に引き裂かれ、正当な評価を受けずにきた不遇の天才。彼の作品復興に力を入れているK617 レーベルが、未知の室内楽作品を世に出しました。ピアノ三重奏曲第2 番は1855年頃、弦楽五重奏曲第6 番(チェロが2 本)は1880 年の作で、いずれもサン=サーンスを思わす均整のとれた古典派風書法が光り、さらに独特な美しいメロディにあふれています。
 マゲローヌ・レーベルからレイナルド・アーン作品集をリリースして話題となったドニ・クラヴィエ率いるドニ・クラヴィエ五重奏団は19 世紀フランスの室内楽作品の発掘・紹介に力を入れる団体。フランス伝統の音色が非常に魅力的。




LIGIA



LIDI 0101263
\2400→\2190
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
 C.P.E.バッハ:

 (1)幻想曲Wq.202「ハムレットの独白」
 (2)ソナタWq.63 / 6 (H75)
 (3)フルート・ソナタWq.83 (H505)
 (4)幻想曲Wq.202「ソクラテスの独白」
 (5)クラヴィコードとヴァイオリンのための幻想曲嬰ヘ短調Wq.80 (H536)
 (6)「コランとコレット」12の変奏付きロマンスWq.118 / 6 (H226)
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
アンヌ・マグエ(Sop)
アラン・ビュエ(Br)
ジャック=アントワーヌ・ブレッシュ(Fl)
ダニエル・キュイエール(Vn)
 ハムレットとソクラテスのファンタジー

 録音:2013 年4 月/ノディエール/DDD、56’ 36”

 BIS レーベルも全鍵盤作品の録音を完了したC.P.E. バッハ。Ligia レーベルでは、ジョスリーヌ・キュイエがクラヴィコードで興味深いシリーズを進めています。三島由紀夫をテーマにした第1 弾に続く新作は、ハムレット、ソクラテス、ルソーが題材。クラヴィコードのソロのみならず、フルート(トラヴェルソ)、ヴァイオリンのソナタのほか、歌曲があるのも興味津々。12 の変奏付きで、ソプラノのアンヌ・アグエとバリトンのアラン・ビュエの妙技も楽しめます。



三島由紀夫をテーマにした第1 弾

LIDI 0101236
\2400→¥2190
C.P.E.バッハ演奏家の代表者、キュイエによるチェンバロ・ソナタ集
「由紀夫のためのソナタ」
 C.P.E. バッハ:チェンバロ・ソナタ集
  (1)6 つのソナタ続編 第4番 ニ短調 Wq 51/4
  (2)ソナタ ハ短調 Wq 65/31 (3)ソナタ ト短調 Wq 65/17 
  (4)ソナタ ト長調 Wq 65/22 (5)ソナタ ニ短調 Wq 69
ジョスリーヌ・キュイエ(ハープシコード)
文学と音楽、日本とフランスを結ぶオリジナリティあふれる新盤!

録音:2011 年2 月、シャトー・デュ・ペ(フランス)

 2009 年のフォル・ジュルネに来日し、日本でも注目を集めているクラヴサン奏者ジョスリーヌ・キュイエ。これまでにバッハ一族、とりわけC.P.E. バッハの演奏・録音に積極的に取り組み、この作曲家の再興に尽力してきました。彼女が新盤の収録曲として選んだのはC.P.E.バッハのチェンバロ・ソナタ集。
 しかし、その曲目よりもまず気になるのは「由紀夫のためのソナタ」というユニークなタイトルでしょう。三島由紀夫とC.P.E. バッハ?という疑問はごもっとも。というのも、このCD はC.P.E. バッハの音楽と三島由紀夫の文学作品「春の雪」との間に共通点を見出したキュイエが、小説のストーリーにバックミュージックを当てるかのごとく構成したユニークなプログラムとなっているのです。リブレットには各曲目の下に小説の一場面の引用文が挿入されており、キュイエがどの場面を連想して演奏しているのかもわかります。キュイエがどういった部分に共通点を感じ、どのように表現したのか…クラシックファンとしてだけでなく、日本人としても聴き応えのある1 枚といえましょう!





ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
FUGA LIBERAの名盤
Johann Sebastian & Carl Philipp Emmanuel Bach - O Suser Clavichord!
MFUG508
(国内盤)
\2940
J.S.バッハ&C.P.E.バッハ 鍵盤作品集
 〜おお、甘美なるクラヴィコード〜

  ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)
  カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
                  (1714〜88)
 1. 組曲 ホ短調 Wq.62-12/H.66(C.P.E.バッハ)
 2. 変奏付きアリア BWV989(J.S.バッハ)
 3. ファンタジア 第2番 ハ長調 Wq.59-6/H.284
 (C.P.E.バッハ)
 4. ファンタジア イ短調 BWV922(J.S.バッハ)
 5. ラウテンヴェルクのための組曲イ短調 BWV996(J.S.バッハ)
 6. 「スペインのフォリア」による12の変奏(C.P.E.バッハ)
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
使用楽器A:エミール・ジョバン(フリーデリツィ1773年モデル)
使用楽器B:パトリック・シュヴァリエ(フーベルト1785年モデル)
MFUG508
(輸入盤)
\2600→\2290
“強烈なクラヴィコード”なんて、聴いたことない!!こんなに激しく、クラヴィコードで歌い狂えるのか?名曲と秘曲で綴る、通念を覆す至高のバッハ演奏!! 「フォル・ジュルネ」の本拠地として知られる中仏の古都ナントで活躍する古楽アンサンブル・ストラディヴァリアの通奏低音奏者、ジョスラン・キュイエのバッハものアルバム…と書くとまったく陳腐きわまりなく、担当も正直聴きもせずに見過ごしかかっていた1枚ながら、かけてみて全く印象が変わった。全編クラヴィコードで弾いているのだけれど、とにかく弾き方が絶妙にアグレッシヴ! 要所要所で爽快に激しいのである。…と、念のため楽器説明を少し。クラヴィコードはピアノの正当な前身楽器で、チェンバロが弦を「弾く」ところ、こちらは小片で「つっつく」ことで音を得るため音量は驚異的に小さい。しかし楽器のアナログな構造ゆえ、強くキィを押すと弦をゆがめ特殊な音響効果も得られる——ジョスリーヌ・キュイエはこれを最大限に生かして表情をみごとにつけ、かつ「フォルティシモ」的な打鍵をすばらしく絶妙のタイミングで織り交ぜながら、ただでさえ感情表現の強烈な“大バッハの次男”エマヌエルの作品の持ち味をユニークな方向に突き進ませ、「孤独と憂愁のロマン派の先駆け」的に鬱々とした美を追求するタイプの演奏とは一線を画した、「フランスの」「女性」ゆえにか?と思われる独特の境地を体現しているのだ!エマヌエル・バッハ作品がそんな感じゆえか、交互に現れる大バッハの作品もそうした感情表出的な側面が美しく強調されていて、なんとも聴き応えある、およそクラヴィコード゛らしからぬ…いや、しかしクラヴィコードであるがゆえ辿りつけた絶品解釈が打ち出されている。
C P E Bach - Reveries for Connoisseurs & Amateurs
MFUG536
(国内盤)
\2940
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜88):
 『音楽通・愛好家諸氏のためのソナタ集』より

  1. カンタービレ(ソナタ第3番Wq.55より)
  2. ロンド 第1番 Wq.58
  3. ファンタジア ヘ長調 Wq.59
  4. ファンタジア 変ロ長調 Wq.61
  5. ロンド 第1番 ハ長調 Wq.56
 6. ソナタ イ短調
 7. 自由なファンタジア 嬰ヘ短調 Wq.67
 8. ジルバーマン殿のピアノに別れを告げて Wq.66
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
C.G.フーベルト1785年製楽器のコピー/C.G.フリーデリツィ1773年製楽器のコピー
FUG536
(輸入盤)
\2600→\2290
 大好評!あざやかに『レコード芸術』特選をもぎとったばかりの「バッハとクラヴィコード」 (MFUG508)につづく、ジョスリーヌ・キュイエ待望のクラヴィコード・アルバム第2弾!
 ひたすら繊細、あまりに雄弁…たわむ弦、ゆれる楽想、これは“鍵盤上の静かな革命”。
 発売されたばかりの『レコード芸術』で特選となっている、あのとんでもないアルバム『バッハとクラヴィコード』でクラヴィコードの通念を軽やかに覆してみせたジョスリーヌ・キュイエが、またもやクラヴィコードで、大変な傑作アルバムを世に問う。
 何しろ彼女の演奏ときたら途方もなくエモーショナル&エキサイティングで、たとえどんな音量で聴いていようとも、「弦をつっついて音を出すため実音が信じがたいほど小さい」というクラヴィコードの根本的事実を、すぐに忘れさせてしまうほど。そのキュイエが愛してやまないC.P.E.バッハは、父の大バッハ同様この鍵盤楽器を愛していたことで有名な人。今回は意外と知られていない晩年の作品群を集め、この孤独な巨匠が最後にたどりついた、ひたすら深く内向的な美しさの領域へと踏み込んでゆく。
 解説にはルソーの『孤独な散歩者の夢想』からの引用がそこかしこ——偉大な芸術家の孤高のモノローグ、といったテーマに、クラヴィコードという楽器は、キュイエならではの稀有のタッチは、なんとあざやかに合致するのでしょう!
 そのすべてが美しいというわけでなくても、中にとてつもなく素晴らしい曲があると、それだけでそのアルバムを手放せなくということがある。
 このアルバムに収録されたのは、当時世界最高の鍵盤奏者だったカール・フィリップ・エマヌエルが残した作品。
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ご存知大バッハの息子。音楽家として最も成功した息子であり、生存中は父親よりも名声が高かった。
 だが、歴史は残酷なもので、いまや彼はバロック後期と古典派の居並ぶ大偉人たちの影に隠れ、「バロックと古典派を結ぶ貴重な作曲家」という名声にとどまる。
 しかしカール・フィリップ・エマヌエルの生きた時代、すでにバロックの全盛期を抜け、王侯貴族の寵愛は受けながらも、その作風は「疾風怒濤」で「多感様式」、つまり聴いてわくわくどきどきする新しいタイプの音楽になりつつあった。なので彼の作品にも、後に現れるモーツァルトやベートーヴェンを髣髴とさせる、時代を先駆けた傑作が多く現れる。
 とはいってもカール・フィリップ・エマヌエルの作品すべてが「どきどきわくわく」するほど美しく感動的な作品というわけではない。
 実際このアルバムに収録されている曲も、ほとんどはよくある「古典派への橋渡し」という哀しいあだ名を付けられそうなフツーの曲である。
 しかし、中に2曲、とんでもない名曲が入っている。
 最初にそれを言ってしまうと推理小説の犯人を先に言ってしまうようなもので恐縮だが、ソナタ第3番のカンタービレ、そしてこのアルバムの中核をなすソナタイ短調。
 哀愁漂う、美しくも気高い作品。
 モーツァルトやベートーヴェンにやがて訪れるあの「天からの才能」を、早くもこの時点でたっぷり味わうことができる。そして何よりこうした「激情的」でロマンティックな音楽はそれまでほとんど存在しなかった(とくにソナタイ短調は1759年の作曲。大バッハの死後まだ10年も経ってない)。まさに新しい時代の先駆であり、ある種革命的な作品といえるかもしれない。そんな痛切な曲をまた、クラヴィコードのキュイエが、抜群の繊細さで、まるで詩を語るかのような演奏で聴かせてくれる。
 この2曲が聴きたくて、何度このアルバムをかけたことか。フリードリヒ大王が彼を手放したくなかったのもわかる。(「まだまだクラシックは死なない!」より)





MIRARE

MIR 244
\2600
タイ・マレイ(Vn)
 アメリカン・ジャーニー

 (1)バーンスタイン:セレナード(プラトンの「饗宴」による)
 (2)バーバー:弦楽のためのアダージョ
 (3)バーナード・ハーマン:弦楽のための「サイコ」組曲
 (4)ガーシュウィン:3つの前奏曲(ピアノ独奏)
 (5)アイヴス:答えのない質問
タイ・マレイ(Vn)
ジャン=フランソワ・エッセール(Pfと指揮)
ポワトゥー=シャラント管弦楽団
 アメリカ音楽の楽しさを集めた好アルバム

 録音:2013 年10 月/ポワチエ・オードトリウム劇場/67’ 00”

 本年のナントのフォル・ジュルネ音楽祭のテーマはアメリカ。それを記念してのアメリカ音楽アルバム。アメリカ音楽というと良く知らないイメージがありますが、ここに収められた作曲家と作品は誰もが知るものばかり。それをジャン=フランソワ・エッセールのピアノと指揮で聴くことができる超注目盤。
 プラトンの「饗宴」によるバーンスタインの「セレナード」はヴァイオリン独奏、弦楽、ハープと打楽器から成り、ヴァイオリン独奏をアメリカの女流タイ・マレイが務めています。また、ヒッチコックの映画「サイコ」のあの不気味な音楽を最新録音で聴くことができるのも魅力。さらにエッセールは、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」情感たっぷりに、ガーシュウィンの「3 つの前奏曲」ではスウィングをきかせたジャズ風演奏でたっぷり楽しませてくれます。




PRAGA DIGITALS



PRDDSD 250302
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
プラジャークSQ を中心としたドビュッシーの室内楽曲集
 ドビュッシー:
  (1)牧神の午後への前奏曲(ザックス/シェーンベルク編による室内楽版)
  (2)チェロ・ソナタ
  (3)夢想(フルニエ編によるチェロとピアノ版)
  (4)ヴァイオリン・ソナタ
  (5)亜麻色の髪の乙女(ハイフェッツ編によるヴァイオリンとピアノ版)
  (6)ピアノ三重奏曲ト長調
(2)(3)プラジャークSQ
ヤロミール・クレパーチ(Pf)
(1)(4)-(6)
 スラーフカ・ヴェルネロヴァー=
  ピェホチョヴァー(Pf)
(6)キンスキー・ピアノ・トリオ ほか
 プラジャークSQとキンスキー・ピアノ・トリオによるフレッシュなドビュッシー

 録音:2013 年6 月12-14 日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/63’ 56”

 SACD ハイブリッド盤。プラジャークSQ を中心としたドビュッシーの室内楽曲集。注目はシェーンベルクの「私的音楽協会」のため1920 年に編曲された室内楽版の「牧神の午後への前奏曲」。フルート、オーボエ、クラリネット、ハルモニウム、ピアノ、サンバル・アンティーク、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの11 人奏者のためのもので、これまでシェーンベルクの編曲とされてきましたが、今日では弟子ベンノ・ザックスがシェーンベルクの指示のもと行なった仕事と判明しています。原曲にひけをとらぬ色彩感と表現力で興奮させられます。ヴァイオリン・ソナタはパヴェル・フーラ、チェロ・ソナタはミハル・カニュカといずれもプラジャークSQ の名手が独奏。若書きのピアノ三重奏曲はキンスキー・ピアノ・トリオによるのも期待できます。




TRANSART



TR 176
\2200→\1990
パウル・バドゥラ=スコダ
 モーツァルト:ピアノ協奏曲集

 第24番 ハ短調 K491
  〔録音:2012年12月17-23日、スタジオ録音〕
 第25番 ハ長調 K503
  〔録音:2003年6月9-15 日、スタジオ録音〕
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ、指揮)
※ カデンツァ:スコダ(24,25番とも)
プラハ室内管弦楽団
 スコダによるモーツァルトのピアノ協奏曲、最新盤

 2014 年6 月に最後の来日を控えたスコダの最新盤は、モーツァルトのピアノ協奏曲2 曲。もちろん弾き振り、カデンツァも自作です。24 番についてスコダは、「フィガロの結婚」完成直前の時期に書かれたこの協奏曲には、モーツァルトがフィガロでは表現できなかった痛みや悲しみといったものがすべて込められている、と語ります。24 番は、当TRANSART レーベルで2001 年録音もリリースされておりますが、いっそう力の抜け切った、純粋なモーツァルトの世界が広がっています。25 番は約10 年前のレコーディングですが、どこまでも自然な音楽はこびです。第3 楽章の清らかさは絶品です。


≪大御所、パウル・バドゥラ=スコダの弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲集≫


TR 126
\2200→\1990

モーツァルト:
 ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
 ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調 K.537「戴冠式」
パウル・バドゥラ=スコダ(P、ベーゼンドルファー)
プラハ室内管
本物中の本物—正統なモダン楽器演奏の“いま”を伝える最新録音!ウィーン古典派の解釈にすぐれ、現代ピアノとフォルテピアノどちらでも味わい深いユニークな演奏を聴かせてくれるウィーン出身の巨匠、バドゥラ=スコダ。“指揮者なし”を標榜しつつ、もう半世紀も活動をつづけているプラハ室内管。現代的な意味での指揮者がいなかった18世紀の音楽、なかんずくモーツァルトの協奏曲を「モダン楽器で」「オーセンティックに」演奏するにあたって、彼ら以上の組み合わせが考えられるだろうか? これはその洞察力に富む彼らが、長いキャリアで培った音楽性をいかんなく発揮して、21世紀の最初の年に制作した最新録音。録音:2001年6月9〜11日、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ録音技師:イジー・ゲムロト

TR 132
\2200→\1990
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453
 同 第19番 ヘ長調 K.459
パウル・バドゥラ=スコダ(P ベーゼンドルファー&指揮)
プラハ室内管
今回の2曲は『後宮』以降『フィガロ』以前、つまりモーツァルトがピアニスト=作曲家としてヴィーンで最も高い人気を誇っていた頃の充実作。すでに数多の名盤に恵まれた2傑作だが、ここでバドゥラ=スコダはややアップテンポな独特のテンポ設定で、流麗なタッチと円やかな音色で、細かい音符ひとつにいたるまで疎かにせずきわめてインテンスな音楽を彫り上げてゆく。彼につられてか、プラハ室内管のサウンドもひどく若々しく自発性にあふれ、老舗の傲慢や緩みなど微塵も感じさせず、素晴らしい音楽をつくりあげようという奏者ひとりひとりの気合が音に滲み出るかのよう。ピリオド楽器演奏全盛の21世紀にあって、「本当によい演奏とは何か」とあらためて思わされてしまう、聴いていて心が洗われるような真の名演。

TR 140
\2200→\1990
モーツァルト:
 1. ピアノ協奏曲 第14 番 K.449
 2. ピアノ協奏曲 第16 番 K.451
 3. ピアノ協奏曲 第27 番 ハ長調 K.595
パウル・バドゥラ=スコダ(P/ベーゼンドルファー&指揮)
プラハ室内管
“あえて”現代楽器による巨匠バドゥラ=スコダ会心の協奏曲全集、待望の新作!!ベーゼンドルファーと指揮者なし老舗現代楽器集団で、こんなに瑞々しいモーツァルト!アルバムセールス的にも大成功をおさめた5 月の来日公演、その感動ふたたび!ゴールデンウィーク直後の来日公演&マスタークラスは大成功、弊社扱の既発売モーツァルト協奏曲アルバム二作(TR126・TR132)も店頭セールスをぐぐっと伸ばし、今更ながらにバドゥラ=スコダここにあり・といった威光を見せつけられた感がありますが、そこへ待望のモーツァルト協奏曲集新譜が登場! ただでさえモーツァルト・イヤーな本年、全く嬉しい限りです。しかも今回は2曲ではなく3曲も収録! 例によってプラハ室内管は古参ならではの美音と引き締まったアンサンブルが少しも揺るがず、元気よく弾き進むバドゥラ=スコダのベーゼンドルファーと丁々発止のからみ具合で作品美を余すところなく堪能させてくれます——管楽器群のソロが映える第16 番、丁寧な解釈が印象的な第14 番、そして名残り惜しみじっくり味わい確かめるような、そんな落ち着いた演奏に、澄み切った枯淡の風情が浮かび上がる「最後のピアノ協奏曲」第27 番・・・ソナタ楽章も緩徐楽章もフィナーレも、どのトラックを取っても積年の経験と思い入れ、そして常に新しい何かを追求しつづける溌剌としたエネルギーが隅々まであふれかえる名演! ライナーノートはもちろん今回もバドゥラ=スコダ自身が手がけており、著書『モーツァルト 演奏と解釈』でみせた旺盛な学究精神の健在も伝わってきます。モーツァルト・イヤーに送る、真に忘れがたい傑作アルバムがまたひとつ——すべての音楽ファンに送る、最高にして理想的な現代楽器解釈がここに!

TR 154
\2200→\1990
モーツァルト(1756〜91)
 1. ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.459
 2. ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414
パウル・バドゥラ=スコダ
(ベーゼンドルファー・ピアノ独奏&指揮)
プラハ室内管
本年80歳を迎え、なお健勝——いまも日本ツアー真っ最中、さらに今年も新譜登場! 古楽器奏法を知りながらも、あえてベーゼンドルファーに戻ってきたウィーンの巨匠が “旧友”プラハ室内管と弾き振りで織り上げる、ひたすらに美しく、筋の通ったモーツァルト! ウィーンの巨匠バドゥラ=スコダは今年80歳を迎えながら、いまだ健勝もいいところで、ただいま日本ツアー真っ最中——そんな折、ようやく第4弾の登場、ピアノ協奏曲弾き振りシリーズ最新盤!ご存知のとおり、20世紀半ばのウィーンからデビューし、カラヤンやフルトヴェングラーら名匠たちにすぐ認められ、破竹の勢いで活躍を続けながらモダン・ピアノに飽き足らずフォルテピアノ奏法までみごと習得したバドゥラ=スコダが、21世紀のいま、あらためて“ウィーンの楽器”モダンのベーゼンドルファー・ピアノに立ち返り、現代楽器を使いながらも18世紀の演奏習慣にならって「指揮者なし」のスタイルで50年以上も理想的な18世紀音楽解釈をめざしてきたプラハ室内管弦楽団を「弾き振り」、Transartでモーツァルトの協奏曲シリーズを録音しつづけている。現存楽譜が不完全な「戴冠式」協奏曲をみずから再構築したヴァージョンを含む第1弾(TR126)以来すべてのリリースが好調な売れ行きをキープしているこのシリーズ、今回は中間楽章が映画音楽&ムードミュージックに転用されポピュラーになった「第21番」(バドゥラ=スコダ作曲のカデンツァの、艶やかな展開にご注目!)と、室内楽編成にも転用できることで知られる3連作協奏曲のひとつ「第12番」を収録! 弦楽セクションは当然のように両翼対向配置(小編成だけに、楽器一つ一つの音色の重なりが綺麗に感じられますよ)、オーケストラ総奏部分でバドゥラ=スコダが(モダン・ピアノなのに!)気持ちよさそうに通奏低音を弾いているのも“お約束”。このシリーズの美点である「滋味とみずみずしさの共存」は今回も健在、飛ばしすぎず緩まりすぎず、モーツァルトの音楽をいつくしむように、なんときれいな音楽が紡がれてゆくことか——曲の魅力と「音楽すること」の楽しさをひしひし伝えてやまない名盤が、ここにまたひとつ増えてくれた。

TR 166
\2200→\1990
モーツァルト(1756〜91):
 1.ピアノ協奏曲第 18 番変ロ長調 Kv.456
  カデンツァ:モーツァルト
 2.ピアノ協奏曲第 22 番変ホ長調 Kv.482
  カデンツァ:バドゥラ=スコダ(2008)
 3. ピアノ協奏曲第22 番の終楽章(別演奏)
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
巨匠、ますます深まりゆく——昨年、バドゥラ=スコダ 81 歳にして録音された「あえて現代楽器で」のモーツァルト協奏曲シリーズ、最新巻が登場!プラハ室内管も精妙・才気煥発。今回は、ボーナストラックで別演奏も収録した豪勢企画“ウィーンの三羽烏”というのは若い頃の異名、その“若い頃”とは、もう実に半世紀以上前のこと——巨匠バドゥラ=スコダ、今年で齢82 となるこの名匠は録音熱は桁外れ!できるうちに、少しでもモーツァルトの演奏を録音しておこう、後世人に示せるものはすべて出し尽くそう、という気迫さえ伝わってきます。何しろこのTransart レーベルでの協奏曲連続録音も含め、近年の録音では、ほぼ全面的に自分で長大なライナーノートを執筆しているほどなのですから!





 86歳、最後の来日
  6月5日(木) すみだトリフォニーホール
   第一部=リサイタル
    モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K397
    ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI-20
    シューベルト:4 つの即興曲 op.90 D899
   第二部=協奏曲の夕べ
    モーツァルト:ピアノ協奏曲第27 番 変ロ長調 K595
    (スコダの弾き振り、管弦楽:東京交響楽団)





WIGMORE HALL LIVE


Arise, my Muse
WHLIVE 0065
\1400
目覚めよ、我がムーサ
 イエスティン・デイヴィス,リチャード・エガーと仲間たち

  ヘンリー・パーセル:
   目覚めよ、我がムーサ/ヴィオールを奏でよ/
   ここに神々はよしとし給う/ 薄紫色のバラ
  ジョヴァンニ・ガブリエリ:ソナタ第21番
  ヘンリー・パーセル:
   それこそ自然界の声/ 祭壇を飾れ/
   音楽が愛の糧であるなら/
   3台のリコーダーとヴァイオリンのためのファンタジア
  ジェレマイア・クラーク:アルカディアの森の栄光
  ジョン・ブロウ:
   「アンフィオン・アングリクス」より「貧しきセラドン、虚しきため息」
  ウィリアム・クロフト:シンフォニーと歌曲
  ジョン・ブロウ:「ヴィーナスとアドニス」による組曲
  ヘンリー・パーセル:おお孤独よ、我が甘き選択
  (アンコール)パーセル:最も美しき島よ
イエスティン・デイヴィス(カウンターテナー)
リチャード・エガー(ハープシコード)
パメラ・トービー(リコーダー)
タベア・デブス(リコーダー)
ボヤン・チチッチ(ヴァイオリン)
スティーヴン・ペダー(ヴァイオリン)
ジュリア・クーン(ヴィオラ&ヴァイオリン)
マーク・レヴィ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ウィリアム・カーター(テオルボ、バロック・ギター)
 注目のカウンターテナー、イエスティン・デイヴィスの美声が冴え渡るイギリス黄金期の音楽〜パーセル、ブロウ

 録音:2013 年2 月27 日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ/59’23

 世界が注目する英国のカウンターテナー、イエスティン・デイヴィスが歌うパーセルを中心としたイギリス・バロック作品集。2013 年2 月27 日にウィグモア・ホールで行われた演奏会で、共演者もイギリスを代表する実力派が集まり、イギリス音楽を存分に堪能できる一夜となりました。
イエスティン・デイヴィスの声は、まさにクリスタル・ヴォイスで、息をのむ美しさ。イギリス音楽の黄金期を彩った作品を、イエスティン・デイヴィスの端正かつ高貴な歌声で聴かせ観客を魅了しました。
 このリサイタルでは、豪華共演者も聴きどころです。最近は指揮活動も行う鍵盤楽器の名手リチャード・エガー。古楽アンサンブル、「パラディアン・アンサンブル」のリーダーである名リコーダー奏者パメラ・トービー。ポッジャー率いる「ブレコン・バロック」の第1 ヴァイオリン、ボヤン・チチッチ、らが洗練された爽快な音楽、そして新鮮な解釈で見事なアンサンブルを聴かせてくれます。
 


WHLIVE 0066
\1400
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
ウィリアム・バード:
 解き明かしたまえ(I、II、II、単旋律聖歌)/
 ジョン、今すぐキスしに来て/第5パヴァーヌと第5パヴァー
ヌへのガリアルド/
 戦いへの行進曲/ 私のネヴェル夫人の曲集より第41番「ファンシー」/
 第1パヴァーヌと第1パヴァーヌ/へのガリアルド/
 カリーノ・カストゥラメ/ファンタジア/ウォルシンガム
J.S.バッハ:
 音楽の捧げものBWV1079より
  (3声のリチェルカーレ/6声のリチェルカーレ/
   2声のカノン:昇り行く調が如く王の栄光高まらんことを)
リゲティ:
 ハンガリー風パッサカリア(1978)/
 コンティヌウム(1968) ハンガリアン・ロック(1978)
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
 テヘラン出身の注目のチェンバロ奏者、マハン・エスファハニ

 録音:2013 年5 月3 日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ/74’58

 1984 年テヘラン出身のチェンバロ奏者マハン・エスファハニ。幼少の頃から父にピアノを習い、10 代の時にオルガンとチャンバロに興味を持ち転向。その後彼の名を広めたのが、チェンバロ奏者として初めてBBC ラジオ3 の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選出され、ボルレッティ・ブイトーニ・トラストのフェローシップ賞もチェンバロ奏者として初受賞するなど一気に注目を集めました。大統領奨学生としてスタンフォード大学で音楽学者のジョージ・ホールのもとで学び、さらにボストンでオーストラリアのチェンバリスト、ピーター・ワッチオーン、ミラノでイタリアのオルガニスト、ロレンツォ・ギエルミに師事。チェコの有名なチェンバロ奏者のズザナ・ルージチコヴァーにも手ほどきを受けています。2013 年には来日も果たし、その斬新な演奏に高い評価があつまりました。
 このプログラムは、バードの鍵盤作品に焦点を当て、バッハの名作である「音楽の捧げもの」を真ん中に配置し、リゲティのチェンバロのための作品で締めくくられています。バードは、エリザベス朝最大の作曲家として、英国バロック音楽を代表する一人。自身オルガニストとしても活躍したバードならではの膨大な鍵盤楽器作品の数々から選曲されています。リゲティの「ハンガリー風パッサカリア」は、スウェーデンのチェンバロ奏者オヴェ&エヴァ・ノルドヴァル夫妻に献呈された曲で中全音律における8 つの純正な長3 度と短6 度の音程が、パッサカリアとして反復されます。「ハンガリアン・ロック」はポーランドのエルジュビエタ・ホイナツカに、「コンティヌウム(連続体)」はスイスのアントワネッテ・M. フィッシャー夫人に捧げられています。
 時代を超えた作曲を見事に一つのプログラムとしてまとめあげた、革新的な演奏です。


マハン・エスファハニ(チェンバロ)
HYPERIONのデビュー・アルバム

HYPERION
CDA 67995
\2300→\2090
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
 C.P.E.バッハ:ヴュルテンベルク・ソナタ集

  ソナタ イ短調 H.30/ソナタ変イ長調 H.31/
  ソナタ ホ短調 H.33/ソナタ変ロ長調 H.32/
  ソナタ変ホ長調 H.34/ソナタ ロ短調 H.36
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
 新時代を代表するソロ・チェンバリスト!マハン・エスファハニがハイペリオン初登場!

 チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれた若手(1984年生まれ!)トップ・チェンバリスト、マハン・エスファハニ。今もっとも注目のアーティストとして全世界を飛び回り、2013年6月にはJ.S.バッハ、バード、リゲティのプログラムによる日本公演が熱烈に迎えられたばかり。
 新たにハイペリオン・ファミリーに加わる新しき才能が挑むのは、J.S.バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ヴュルテンベルク大公に献呈されたこの6つのソナタは、C.P.E.バッハの名声を確立する契機となった重要作。1744年、C.P.E.バッハが30歳の年に出版されており、奇しくも現在のマハン・エスファハニと殆ど同じ歳に書かれた作品集。およそ300年前に才気煥発な作曲家として名声を得た「ベルリンのバッハ」の代表作を、現代の溢れだす才能が弾きこなす——!

 ※録音:2013年1月2日−4日、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス)









COBRA RECORDS



COBRA 0038
\2500→\2390
バッハ・インスピレーションズ
 J.S.バッハ(リスト編):前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543
 J.S.バッハ(ブゾーニ編):
  コラール 《目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声》 BWV.645、
  コラール 《いざ来ませ、異邦人の救い主よ》 BWV.659、
  コラール 《いざ喜べ、尊きキリストのともがらよ》 BWV.734
 フランク:前奏曲, コラールとフーガ M.21
 J.S.バッハ(ラフマニノフ編):
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ短調 BWV.1006より
 J.S.バッハ(バウアー編):
  カンタータ第127番 《主イエス・キリスト、真の人にして神よ》 BWV.127
 J.S.バッハ(ヴォーン・ウィリアムズ編):
  コラール 《ああ、われらと共に留まりたまえ、主イエス・キリストよ》 BWV.253、
  コラール前奏曲 《ああ、われらと共に留まりたまえ、主イエス・キリストよ》 BWV.649
 リスト:BACHの主題による幻想曲とフーガ S.529(第2版)
 グレインジャー:陽気な鐘の音 after BWV.208
ハンネス・ミンナール(ピアノ)
 オランダの新星 ハンネス・ミンナールバッハのオマージュとトランスクリプション!

 2008年のジュネーヴ国際音楽コンクール第2位、そして2010年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門では、コジュヒン、ボジャノフに次ぐ第3位に輝き、ユトレヒト国際室内楽音楽祭ではジャニーヌ・ヤンセンやミッシャ・マイスキーと共演を果たすなど、オランダの次世代の名ピアニスト候補として期待されている逸材、ハンネス・ミンナール。
 前作の「ラフマニノフ&ラヴェル(KTC 1432)」では色彩感のある音色と美しく華麗なフレーズで好評を博し、「オランダのグラミー賞」とも呼ばれるエジソン賞を受賞。オランダのCobra Recordsから発売される待望のセカンド・アルバムは、ブゾーニ、リスト、ラフマニノフ、ヴォーン・ウィリアムズ、そしてハロルド・バウアーによるピアノ・トランスクリプション、そしてリスト、フランク、グレインジャーによるバッハ・オマージュ作品によって組み立てられた「バッハ・インスピレーションズ」。
 リストの「BACHの主題による幻想曲とフーガ」は言うまでもなく、フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」は主題や旋律にバッハの影響が見られ、グレインジャーの「陽気な鐘の音(Blithe Bells)」は誰も知っている名メロディー「羊は安らかに草をはみBWV.208」を元にした作品。1984年生まれの若きピアニストだが、華美なバッハ演奏に走ることなく、大バッハの優れたフーガや旋律をしっとりと陰影鮮やかに描いている。
 2013年12月には初来日も果たし、喝采を浴びている未来の巨匠候補ハンネス・ミンナール。今後の活躍も楽しみです。

 ※フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」、バッハ=ブゾーニのBWV.645、BWV.734は、来日公演曲目。
 ※録音:2013年6月25日−27日、Westvest90(スキーダム/オランダ)
 

COBRA 0039
\2500
ディアロゴ〜プロコフィエフ&ブリテン:チェロ・ソナタ集
 プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119
 ルトスワフスキ:グラーヴェ(チェロとピアノのための変容)
 ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65
ヨーリス・ヴァン・デン・ベルヒ(チェロ)
マルティン・ウィラーズ(ピアノ)
 2006年のオランダ国立・チェロ・コンクールで優勝したヨーリス・ヴァン・デン・ベルヒと、マルティン・ウィラーズの溌溂としたオランダの二人組。2008年のヨハネス・ブラームス国際コンクール室内楽部門で第3位を受賞している同コンビのデビュー・レコーディングは、「ディアロゴ(DIALOGO)」と題された、プロコフィエフとブリテンのチェロ・ソナタ集(タイトルはブリテンのソナタ第1楽章より)。この2つのソナタは、言わずと知れた偉大なるチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのために作曲されており、ロストロポーヴィチの誇った高い技術と無限の情熱を、ヨーリス・ヴァン・デン・ベルヒが雄弁に歌う。チェロは、オランダ国立楽器財団から貸与されたジョヴァンニ・グランチーノ1703。

 ※録音:2013年6月12日−14日、Westvest90(スキーダム/オランダ)
 
COBRA 0036
\2500
18世紀のトルヒーリョの歌と舞曲
 トナーダ・ラ・ブルヒータ/
 カチュア・アル・ナシミエント "ニーニョ・イル・ミホール"/
 トナーダ・ラ・ラータ/トナーダ・エル・コンゴ/
 カチュア・ラ・デスペジーダ/バイレ・デル・チーモ/
 バイレ・デ・ダンサンテス/トナーダ・ラ・セローサ/
 トナディーリャ・エル・パロモ/
 カチュア・アル・ナシミエント "デノス・レセシア"/他
アドリアン・ロドリゲス・ファン・デル・スプール(指揮)
ムジカ・テンプラーナ
 2008年に発売された前作「18世紀ラテン・アメリカのヴィリャンシーコ(KTC 1358)」がヨーロッパで話題沸騰となり、同年11月には来日公演も実現。「南米バロック!」と題した公演で日本でも大きな話題を呼んだアドリアン・ロドリゲス・ファン・デル・スプールの続編。スペインの司祭マルチネス・コンパニョンによって編纂された、18世紀ペルーの都市「トルヒーリョ」で歌われた歌と舞曲集。スペインの植民地としてヨーロッパから伝わったバロック音楽と先住民の音とリズムとの刺激的なブレンドが楽しめる。

 ※録音:2012年7月4日−6日、クーペル教会(レンスワウデ/オランダ)




HARP&COMPANY



CD 5050-31
\2400→\2190
ラウバー:ハープ作品集
 フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、
  チェロとハープのための五重奏曲 《ファンタジア》
 フルートとハープのための小組曲
 フルートとハープのための中世の舞曲
 ファゴットとハープのためのソナチネ
 ハープのための組曲《プランタニエール》 (全曲世界初録音)
ラシェル・タリトマン(ハープ)
マルコス・フレナーニ=マルティンス(フルート)
大野しほ(ヴァイオリン)
ピエール・マーテンス(ファゴット)、他
 19世紀スイスの作曲家ヨゼフ・ラウバー(1864−1952)による、全曲世界初録音となるハープ作品集。ハープ・ソロから、フルート、ファゴット、クインテットまで、マスネに師事し、ジュネーヴ音楽院の教授として活躍したラウバーの知られざる魅力を発掘。
 Harp & Companyレーベルでお馴染みのフルーティスト、フレナーニ=マルティンスの音色も見事。五重奏には日本人ヴァイオリニスト、大野しほも参加。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


HMF


HMA シリーズ最新10 タイトルのご案内

HMA 1951231
\1600→\1390
ヘレヴェッヘ(指)&シャペル・ロワイヤル
 バッハ:モテット集

 1. み霊はわれらの弱きを助けたもう BWV 226
 2. 恐るるなかれ、われ汝とともにあり BWV 228
 3. イエスよ、わが喜び BWV 227*
 4. 来ませ、イエスよ、来ませ BWV 229
 5. 主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ BWV 230
 6. 主に向かいて新しき歌をうたえ BWV 225
 7. おお、イエス・キリスト、わが生命の光 BWV 118
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
 *BWV227 は以下5名による演奏
アニェス・メロン、
 グレタ・デ・レイゲーレ(ソプラノ)
ヴァンサン・ダラス(カウンターテナー)
ハワード・クルック(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
 ヘレヴェッヘが紡ぐいとも優しく響くモテット集

 録音:1985 年11 月

 ヘレヴェッヘによるバッハのモテット集。各声部が非常にやわらかに絡み合う、極上の世界が広がります。BWV 227 は各パート一人による演奏で、妙技を堪能できます。BWV 118 の器楽による前奏も非常にやさしい仕上がり。美しさと優しさに満ちたモテット集です。
 
HMA 1951809
\1600→\1390
フライブルク・バロック・オーケストラ
 モーツァルト:

  (1)セレナード第6番ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
  (2)ディヴェルティメント ニ長調K.136
  (3)同 変ロ長調K.137
  (4)同 ヘ長調K.138
ペトラ・ミュレヤンス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 名人集団FBOが奏でる愉悦のモーツァルト

 録音:2002 年12 月ベルリン、テルデックス・スタジオ

 ミュレヤンスが指揮を務めたモーツァルト。美しさの中にも刺激的なアクセントなどが巧みに施されており、極上の愉悦のモーツァルトが広がります。
 
HMA 1951761
\1600→\1390
アラン・プラネス(Pf)
 ハイドン:ピアノ・ソナタ

  第11番変ロ長調Hob.XVI−2
  同第31番イ長調Hob.XVI−46
  同第38番ヘ長調Hob.XVI−23
  同第55番変ロ長調Hob.XVI−41
  幻想曲ハ長調Hob.XVII−4
アラン・プラネス(Pf)
 名手プラネスが奏でるハイドン

 録音:2001 年8 月

 プラネスの巧みな語り口によるハイドン。ハイドンのピアノ・ソナタは音がどちらかというと少なく、それでいて独特のリズム感覚や様々なパッセージがちりばめられていたりと、ピアニストのセンスが試されるもの。プラネスは、非常に丁寧に美しい音で、ひとつひとつのパッセージを慈しむように奏で、さらに、音が少ない中でも「交響曲の父」ハイドンを思わせるような、様々な楽器を思わせる音色を随所に響かせています。見事なハイドンです。
 
HMA 1951810
\1600→\1390
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
 ブロッホ:チェロ作品集

  無伴奏チェロ組曲第1番,ヘブライ狂詩曲「ソロモン(シェロモ)」,
  ユダヤ人の生活より(3つのスケッチ),無伴奏チェロ組曲第2番,
  ニルヴァーナ(涅槃),無伴奏チェロ組曲第3番,
  ニーグン(即興、朗吟)〜バール・シェムより
エマニュエル・ベルトラン(Vc)
パスカル・アモワイヤル(P)
 ブロッホの深遠なる世界

 録音:2002 年12 月

 ベルトランとアモワイヤルのカップルが作る音楽は、シナゴーグの中で厳かに鳴り響く聖歌のよう。ユダヤの人々の慟哭までもが聴こえてくるようなブロッホの世界を見事に再現しています。
 
HMA 1957223
\1600→\1390
ヒリアー&プロ・アルテ・シンガーズ
 バード:3、4、5声のためのミサ曲
ポール・ヒリアー(指)
プロ・アルテ・シンガーズ
 バードの代表的ミサ作品集

 録音:2000 年5 月

 ヒリヤード・アンサンブル時代によく録音していたルネサンス王道レパートリーの久々の録音ということで発売当時も歓迎された名盤。歌うのは、ビンクレーが設立し、ヒリアーが現在ディレクターを務めるインディアナ大学の古楽研究所に所属するプロ・アルテ・シンガーズです。バードの代表作であり、簡素で美しいこれらのミサ曲を、的確な技術とバランスの良い合唱で歌い上げています。
 
HMA 1951347
\1600→\1390
アンサンブル・オルガヌム
 エンマウスへの巡礼の物語〜12世紀の宗教劇
アンサンブル・オルガヌム
 中世の典礼劇の貴重な録音

 録音:1990 年6 月19-22 日

 中世の典礼劇の典型例のひとつ。劇といっても、聖歌のような単旋律によって物語がすすいでいくものでセリフ部分などはありません。この「エンマウスへの巡礼の物語」は、イースターの晩祷の最後、マニフィカトの音楽の後に上演されたもの。この録音では、晩祷やマニフィカトは含まれていませんが、より実際にちかいものを、ということで、晩祷で歌われた聖歌のひとつが最初に収録されています。中世の人々は、この劇の音楽がもつ超自然的な音世界に浸って、神秘の世界を感じ取っていたのかもしれません。
 
HMA 1951875
\1600→\1390
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
 旅へのいざない〜Invitation au voyage〜

  ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌(全9曲)
  マーラー:さすらう若人の歌(全4曲)
  ピッツェッティ:ペトラルカの3つのソネット(全3曲)
  デュパルク:旅への誘い/波と鐘/恍惚/フィディレ/ロズモーンドの館/溜め息
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フリッツ・シュヴィングハマー(Pf)
 ヘンシェルが紡ぐ、旅への誘い

 録音:2004 年10 月

 白眉はやはりタイトルにもなっているデュパルク。シュヴィングハンマーのピアノの前奏から心がぞわぞわとさせられ、時にテノールをも思わせるヘンシェルの伸びやかな声、低い部分の美声に、別世界へと連れて行かれそうになります。別世界とははたして異国なのか、それとも死後の世界なのか・・・いろいろな「旅」を味わうことができる、深い内容です。この表現の深さでまだ40 歳になるかならないか(1967 年生まれ)の年齢とは、ヘンシェルの今後に目が離せません。名リート・ピアニスト、シュヴィングハンマーを相手に迎え、文句なしの1枚です。
 
HMA 1951774
\1600→\1390
マリア・クリスティーナ・キール(S)
 マドリガルとカンツォネッタ集

 ディンディア:
  「我が愛しきシターン」、「やわらげ、わが涙」、「私の心が愛の虫によって」、
  「独りぼっちのある日」、「私の厚かましい口付け、その口づけをあなたは咎める」、
  「ああ、フィリ、お前に口づけしたいけど」、「さあ、シターンを取り上げ」、
  「私のアウローラ」、「お聞きなさい、小夜鳴き鳥が」(第1部)、
  「彼は少しつぶやくと、突然、歌い出した」(第2部)、
  「つれない僕のフィッリは」、「私をあざ笑え、残酷な方よ」、
  「おだやかな西風が還り」「、森の中で孤独の恐怖に」、
  「天よ止めよ」、「不幸せなディド(ディドの嘆き)」、
  「奥様は嘆くが、私は」、「徳」
 トラバーチ:
  ガリアルダ、「ルッジェーロ」の旋律によるパルティータ、
  「ルッジェーロ」の旋律による半音階的パルティータ第6番
 マイオーネ:半音階的奏法が可能な鍵盤楽器によるトッカータ第5番
 マック:ストラヴァガンツァ第2番
マリア・クリスティーナ・キール(S)
ジャン=マルク・エメ(指)
コンチェルト・ソアーヴェ
 「パレルモの貴族」ディンディア作品集、キールの天上の歌声

 録音:2001 年12 月スイス、シオン、スタジオ・ティボール・ヴァルガ

 この録音に収められた、ディンディア(c1582 − 1629)の各曲は、1609 年、1615 年、1618 年、1621 年、1623 年出版の、「音楽」と題された5 巻の曲集(1、3 巻はミラノ、2、4、5 巻はヴェネツィアで出版)から、名曲、秘曲を抜粋したものです。中でも「おだやかな西風が還り」と「不幸せなディド」は広く知られている曲です。
 ディンディアは、ジェズアルドの流れを汲む重唱マドリガーレでも有名でしたが、主としてモノディー作品によって記憶されてきました。独唱マドリガーレ、有節アリアなど、モノディーの初期レパートリーに見られる総ての曲種を作曲しており、大胆な旋律線を作り出すと同時に、和声進行において、楽曲構成を緻密に計算し、終止形を極力控えるというモンテヴェルディ流の書法を用いて、最初期のモノディーが陥りがちだった単調さを克服。モノディー様式の発展に寄与しました。ディンディアの声楽曲の間に収録されたのは、16 世紀末から17 世紀初頭にナポリの副王宮廷で活躍していたトラバーチ、マイオーネ、マックの非常に美しい器楽曲が、このディスクに花を添えています。
 
HMA 1951739
\1600→\1390
ウエルガス・アンサンブル
 「ウェルギリウスの歌〜ルネサンス音楽における古典の詩」

  ジョスカン・デプレ,チプリアーノ・デ・ローレ,
  オルランドゥス・ラッスス,デリック・ヘラルデ,
  ルートヴィヒ・ゼンフル,マルブリアヌス・デ・オルト,
  アドリアン・ヴィラールト,リシャール・ド・ランヴォワジ,
  ドミニク・フィノ,作曲者不明,他全15曲
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル
 古の偉大な詩人、ウェルギリウスの詩に基づく歌曲集

 録音:2000 年12 月

 ウェルギリウスなど古の偉大な詩人の詩に、ルネサンス時代の作曲家たちが作曲した作品集。神々しい世界から、愛の歌、妬みや様々な欲望まで、人間のあらゆる感情が歌われた古の詩の世界に浸りたい1 枚です。
 
HMA 1957079
\1600→\1390
シアター・オブ・ヴォイシズ
 魂のクリスマス〜旧世界と新世界のクリスマス・キャロル〜

  ダニエル・リード:羊飼いたちが
  アイヴス:クリスマス・キャロル
  インゲルス:りんごの木
  シベリウス:権力も富も求めません
  ほか、アメリカ伝承(この世に喜びを(諸人こぞりて))、バイエルン伝承、
  オーストリア伝承、イギリス伝承のキャロルなど 全24 曲
ポール・ヒリヤー(指)
シアター・オブ・ヴォイシズ
 伝統世界と新世界の胸にしみ入るキャロル集

 録音:1993 年12 月

 ヨーロッパの文化の中ではぐくまれたクリスマス・キャロルは移民たちの手によって新大陸会え理化にもたらされ、アメリカ的なものに発展していきました。合唱の神様ポール・ヒリヤーがアメリカで新しく創立したシアター・オブ・ヴォイシズを率いてヨーロッパとアメリカの美しいキャロル集をまとめました。「もろびとこぞりて」をはじめ、シベリウスやアイヴスのキャロルまでありますが、いずれも胸に沁み入るような逸品ばかりです。




PRAGA DIGITALS


PRDDSD 350086
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
コープランドとバーンスタインの共演
 コープランド:
  (1)ピアノ協奏曲
  (2)エル・サロン・メヒコ
  (3)バレエ組曲「アパラチアの春」
  (4)アメリカの古い歌(全10曲)
(1)アーロン・コープランド(Pf)
 レナード・バーンスタイン(指)
 ニューヨーク・フィル
(2)モーリス・アブラヴァネル(指)
 ユタ交響楽団
(3)アンタル・ドラティ(指)
 ロンドン交響楽団
(4)ウィリアム・ワーフィールド(Br)
 アーロン・コープランド(指)
 コロムビア交響楽団
 これは凄い。曲の魅力再認識。コープランドとバーンスタイン共演のピアノ協奏曲

 (1)録音:1964年1月13日/リンカーン・センター (2)録音:1959 年2月10日/アブラヴァネル・ホール(ソルトレイク・シティ (3)録音:1961年6月15-16日/ワトフォード・タウン・ウォール(ロンドン) (4)録音:1962年1月10-12日/マンハッタン・センター(ニューヨーク)/78’ 07”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズの新作はコープランド。コロムビア、ウェストミンスター、エンジェルの音源をオリジナル・オープンリールからDSD マスターされていますが、1960 年前後のアメリカの驚異的録音が再現されています。
 注目はピアノ協奏曲。ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」の2 年後、1926 年の作で、ニューヨーク風のジャズ色が魅力的。これまでいくつか録音はありますが、何とここではコープランド自身が独奏者を務め、洗練されたタッチと敏捷な指回りの名人芸を披露。さらに豪華なのはバックがバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルなこと。バーンスタイン節全開で、ゴージャスかつ刺激的、驚くほどの充実度。間違いなくこの作品の決定盤と申せましょう。
 さらにコープランドの代表作「エル・サロン・メヒコ」がアブラヴァネル、「アパラチアの春」がドラティの演奏で楽しめるのも注目。録音の良さもあいまって、古き良きアメリカのサウンドを満喫できます。



<映像>


IDEALEAUDIENCE(映像)



30 73984
(Blu-ray)
\5700→\4990
20世紀の名ピアニストたち
 〜クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション第2集
 【グレン・グールド(1932-1982)】(157’18)
  アルケミスト(錬金術師)/ブリューノ・モンサンジョン(1974)
  第1部:隠れ家
  第2部:錬金術師
  第3部:グレン・グールド1974
 (演目)
  ・シェーンベルク:組曲作品25よりインテルメッツォ
  ・ギボンズ:ソールズベリー候のパヴァーヌ
  ・バード:ガイヤルドNo.6
  ・ウェーベルン:ピアノのための変奏曲作品27
  ・ベルク:ピアノ・ソナタ(単一楽章)作品1
  J.S.バッハ:パルティータ第6 番ホ短調BWV830(全曲演奏)
    収録:1974年カナダ、トロント、監督:ブリューノ・モンサンジョン
    グレン・グールド(P)
  (ボーナス)The Piano Revealed on Film: Trials with Glenn Gould
   (1950年代モントリオール)

 【アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ(1920-1995)】(68’37)
  ・スカルラッティ:ソナタ ハ短調 K.11
  ・スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159
  ・ショパン:マズルカ ト短調 Op.33-1
  ・ショパン:マズルカ ロ短調 Op.33-4
  ・ドビュッシー:ラモーを讃えて(『映像』第1 巻より)
    収録:1965年1月5 日、パリ
  ・ドビュッシー:前奏曲集第1 巻(全12曲)
    収録:1978年10月22日、パリ
    アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ(P)

 【ジョルジュ・シフラ(1921-1994)】(77’32)
  ・ショパン:「英雄」ポロネーズ
  ・リスト:超絶技巧練習曲ヘ短調S.139 第10番/ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調S.244
    収録:1961年5月3日シャンゼリセ劇場、パリ
    ジョルジュ・シフラ(P)
  ・ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調Op.31/即興曲第3番変ト長調Op.51
  ・リスト:
   2つの演奏会用練習曲第2番「小人のい踊り」S.145/
   即興ワルツS.213/半音階的大ギャロップS.219
    収録:1963年9月25日ORTF、パリ
    ジョルジュ・シフラ(P)
  ・フランク:交響的変奏曲
    ジョルジュ・シフラ・ジュニア(指)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1965年11月20日ORTF、パリ
    ジョルジュ・シフラ(P)
  ・ワーグナー/リスト編:タンホイザー序曲
    収録:1954年11月3日BBCステジオ、ロンドン
    ベンノ・モイセイヴィチ(P)

 【ヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)】(101’00)
  ・シューマン:アラベスク ハ長調Op.18/ 蝶々Op.2
    収録:1961年2月3 日ORTF、パリ
  ・シューマン:ダヴィット同盟舞曲集Op.6
    収録:1963年3月4 日ブザンソン国際音楽祭
  ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
    収録:1968年9月24日ORTF、パリ
  ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」/第27番ホ短調Op.90
    収録:1970年1月19日ORTF、パリ
    ヴィルヘルム・ケンプ(P)

 【アルド・チッコリーニ(1925-)】(112’01)
  ・ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」
    ロベルト・ベンツィ(指)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1960 年2月14日パリ
  ・リッカルド・ピック=マンジャガッリ:オラフの踊りより「リュネール」p.33
  ・アルベニス:スペイン組曲第1 集より「カディス」
  ・メンデルスゾーン:
   無言歌集より第6 番ト短調Op.19-6/第30番イ長調Op.62-6/
   第21番ト長調Op.53-3/第34番ハ長調Op.67-4
  ・シューベルト:即興曲変ホ長調D899-2
    収録:1961 年10月26日RTF、パリ
  ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4 番ト長調Op.58
    ジョルジュ・セバスティアン(指)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1962 年7月15日RTF、パリ
  ・リスト:詩的で宗教的な調べより「祈り」S.173
  ・グラナドス:組曲ゴイェスカスより「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
    収録:1965 年2月16日ORTF、パリ
  ・グラナドス:演奏会用アレグロOp.46
  ・シャブリエ:
   10の絵画風小品より第1番「風景」/
   第6番「牧歌」/第10番「スケルツォ・ワルツ」
    収録:1967 年1月19 日サル・ガヴォー、パリ
    アルド・チッコリーニ(P)

 【サンソン・フランソワ(1924-1970)】(126’17)
  ・ショパン:ピアノ協奏曲第1 番ホ短調 Op.11
    収録:1962 年6月17日パリ
    スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指)フランス国立放送管弦楽団 
  ・ショパン:ワルツ第11 番変ト長調 Op.70-1
    収録: 1954年8 月19日、ドーヴィル
  ・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
    収録:1964 年12月22日 パリ、サル・プレイエル
    ジョン・プリッチャード(指)フランス国立放送管弦楽団
  ・ドビュッシー:ピアノのために「トッカータ」/レントより遅く/喜びの島
    収録:1962 年1月23日、パリ
  ・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
    収録:1964 年10月24日、パリ、サル・プレイエル
    ルイ・フレモー(指)モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
  ・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調
    ルイ・フレモー(指)フランス国立管弦楽団
    収録:1967 年6月27日、ORTF、パリ
    サンソン・フランソワ(P)

 【クラウディオ・アラウ(1903-1991)】(113’00)
  ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
    収録:1963年6月8日、ロンドン
    クラウディオ・アラウ(P)
    ジョージ・ハースト(指)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  ・シューマン: 謝肉祭Op.9
    収録:1961年6月19日、ロンドン
    クラウディオ・アラウ(P)
  ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
    収録:1970年、パリ
    クラウディオ・アラウ(P)
  ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「情熱」
    収録:1956年1月15日、ロンドン
    ソロモン(P)

 【エミール・ギレリス&アンドレ・クリュイタンス】(87’32)
  ・ラヴェル:
   「ダフニスとクロエ」第2組曲[日の出/パントマイム/全員の踊り]
  ・ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編曲)
    収録:1960年8月13日RTF、パリ
    アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送管弦楽団
  ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲変ロ短調Op.23
    エミール・ギレリス(P)
    収録:1959年6月19日シャンゼリゼ劇場
    アンドレ・クリュイタンス(指)フランス国立放送管弦楽団
  ・プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
    収録:1959年2月19日ロンドン
    エミール・ギレリス(P)

 【バイロン・ジャニス(1928-)】(51’30)
  ・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26
    収録:1963年12月28日ORTF、パリ
    ポール・パレー(指)フランス国立放送管弦楽団
  ・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
    収録:1968年1月2日ORTF、パリ
    ルイ・ド・フロマン(指)フランス国立放送管弦楽団
    バイロン・ジャニス(P)

 【アルフレート・ブレンデル(1931-)】(51’29)
  ・ベートーヴェン:
   ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
    収録:1970年2月27日、パリ
  ・6 つのバガテル Op.126より第2番ト短調/第3番変ホ長調
    収録:1970年2月28日、パリ
    アルフレート・ブレンデル(P)
 往年の巨匠たちの15 時間を超える名演の数々が1枚のブルーレイに!大好評企画クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション第2 弾!ピアニスト編〜グールド、ミケランジェリ、シフラ、ケンプ、フランソワ、他

 画面:4:3 NTS, カラー,BW、音声:PCM ステレオ・デュアルモノ、DD ステレオ・デュアルモノ

 「クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション」第2 弾はピアニスト編。第1 弾の弦楽器編と同様に「クラシック・アーカイヴ・シリーズ」として以前EMI からリリースされていた映像を中心に1 枚のブルーレイ・ディスクに収録した好企画。
 今回は、グールド、ミケランジェリ、シフラ、ケンプ、チッコリーニ、フランソワ、アラウ、ギレリス、バイロン・ジャニス、ブレンデルの20 世紀の名ピアニストたちの15 時間以上にも渡るコンサート、リサイタル、ドキュメンタリー映像を贅沢に収録し、往年の巨匠たちの個性溢れる音楽、動きや表情までを生き生きと映し出しています。
 冒頭に収録されているのは、グレン・グールドを追いかけていたフランスの映像作家ブリューノ・モンサンジョンが1974 年にカナダのトロントで制作した映像「アルケミスト」。コンサート活動から引退したグールドが久々にメディアの前に登場したことで話題となりました。それまで知られていなかった引退の真相、録音について、作曲家についてとグールドの真の姿が描かれた興味深い映像です。グールド独特のスタイルで弾く、バッハのパルティータ第6 番の全曲演奏も聴きどころです。
 聴き手を圧倒する技巧を持つジョルジュ・シフラ。この映像の見どころは何と言っても「半音階的大ギャロップ」。カメラが手の動きを映しているのですが、高速すぎる演奏で映像が追いつかないほど。ボーナス映像としてモイセヴィッチの「タンホイザー」序曲も収録されていますが、こちらも圧巻の演奏で難曲を弾き上げています。
 酒とタバコを愛し奔放な人生を送ったサンソン・フランソワ。個性的な音楽性と無限のイマジネーションで唯一無二の演奏を聴かせてくれます。
 スクロヴァチェフスキとのショパンのピアノ協奏曲第1 番は、フランソワ独特のルバートが絶妙な音楽を作り上げ、なんともエレガントに時には幻惑的に聴かせます。ホロヴィッツが認めた数少ない弟子のひとりであるアメリカ出身のバイロン・ジャニス。この映像はフランス国立放送のスタジオでの公開演奏会。幼少の頃事故で指の感覚を失った事があるとは思えない、長い指から繰り出される完璧なプロコフィエフのピアノ協奏曲第3 番は圧巻。
 2008 年に惜しまれつつ演奏活動を引退したアルフレート・ブレンデル。この映像は1970 年パリで収録されたベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」。磨き抜かれたピアノの音色、緻密な構成力、鮮やかな運指で、30 代の若き日のブレンデルの瑞々しい演奏を堪能できます。



















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