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≪第75号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 3/5〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像



3/7(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ARTE VERUM

ARV 012
\2500→\2290
バーバラ・ヘンドリックス/フォーレ、ラヴェル歌曲集
 フォーレ:歌曲
  月の光 op.46-2、憂うつ op.51-3、マンドリン op.58-1、
  ひめやかに op.58-2、緑 op.58-3、
  やるせない夢ごこち op.58-5、やさしき歌op.61(全9曲)
 ラヴェル:
  マラルメの3つの詩
   〔溜め息、むなしい願い、壺の腹から一飛びに躍り出た〕、
  マダガスカル先住民の歌
   〔ナアンドーヴ、おーい、休息—それは甘く〕
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ルーヴェ・デルヴィンイェル(ピアノ)
スウェーデン室内アンサンブル
 ヘンドリックスがあたため続けたフォーレ、ラヴェル歌曲集

 録音:2009 & 2013 年/65’56

 ヘンドリックスの最新盤は、フランス歌曲集。フランスものは偉大なメゾ・ソプラノのジェニー・トゥーレルに手ほどきを受けたヘンドリックス。
 フォーレの歌曲はヘンドリックスがジュリアード音楽院在籍中に学んだものですが、少し歌っただけで、フォーレの音楽に対して、シューベルトの歌曲に対して感じたのと似た、親しみやすさのような特別な感情を感じたといいます。
 フォーレ、そしてラヴェルの、彼女が長年あたためていた歌曲の数々を、あたたかみのある歌声で丁寧に紡いでいます。




BIS



BIS SA 2051
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
鈴木雅明・優人親子共演/バッハ:ドッペル・コンチェルト集
 J.S.バッハ:
  (1)2台のチェンバロのための協奏曲第3番 ハ短調 BWV1062
  (2)2台のチェンバロのための協奏曲第2番 ハ長調 BWV1061
  (4)管弦楽組曲第1番 ハ長調 BWV1066
   (鈴木優人による2台チェンバロ編曲版)
  (5)2台のチェンバロのための協奏曲第1番 ハ短調 BWV1060
鈴木雅明
 ((1)1st 、(2)2nd、(3)1st、
  (4)1st チェンバロ)
鈴木優人
 ((1)2nd、(2)1st、(3)2nd、
  (4)2nd チェンバロ)
(1)(2)(4)バッハ・コレギウム・ジャパン
 【若松夏美(1st ヴァイオリン)、
  荒木優子(2nd ヴァイオリン)、
  山口幸恵(ヴィオラ)、
  武澤秀平(チェロ)、
  西澤誠治(ヴィオローネ)】
 鈴木雅明・優人親子共演によるチェンバロによるバッハのドッペル・コンチェルト集!鈴木優人編曲による管組第1番の2 台チェンバロ版も大注目

 録音:2013 年1 月/彩の国さいたま芸術劇場、コンサートホール/DDD、5.0 Surround Sound、71’08”

 SACD ハイブリッド盤。バッハ・コレギウム・ジャパンの最新録音は鈴木雅明・優人の親子共演によるJ.S. バッハの2 台のチェンバロのための協奏曲集、そして鈴木優人編曲による管弦楽組曲第1 番 ハ長調 BWV1066 の2 台チェンバロ版です。当ディスクに収録された作品はすべて「ハ」調の楽曲で、全曲に統一感のあるアルバムとなっております。
 第1 番BWV1060 の原曲はオーボエとヴァイオリンのための協奏曲と見なされている作品で、整った楽節構成に愛嬌のあるエコーをまじえた魅力が際立った作品です。第2 番BWV1061 は他のチェンバロ協奏曲と異なり、全体がクラヴィーア的な発想によっていることから編曲ではなくオリジナル作品と考えられています。2 つのチェンバロの掛け合いが美しく協奏曲の彩りを与えられた作品です。第3 番BWV 1062 は、かの有名な2 つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 のチェンバロ編曲版です。2 つの楽器が互いに拮抗する関係に立ち、絶えず模倣し合いながら演奏を続けるこの名曲ですが、チェンバロでの演奏ではより装飾的な煌びやかさを呈します。
すが、チェンバロでの演奏ではより装飾的な煌びやかさを呈します。品ですが、2 台のチェンバロでの掛け合いによって見事に表現されております。

 鈴木優人(チェンバロ)
 鈴木優人は、1981 年オランダ生まれ。東京藝術大学作曲科卒業、同大学院古楽科修了後、2007 年オランダ・ハーグ王立音楽院修士課程オルガン専攻を首席で修了。同年9 月より同音楽院即興演奏科を栄誉賞付きで日本人として初めて修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学ぶ。現在、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、また室内楽やチェンバロやオルガンソロなど国内外で演奏活動を展開しております。



 


BIS SA 2087
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
トリオ・ツィンマーマン、待望のベートーヴェン第2弾
 ベートーヴェン:
  (1)弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.3
  (2)セレナード ニ長調 Op.8
トリオ・ツィンマーマン
 【フランク・ペーター・ツィンマーマン
  (ヴァイオリン;
   ストラディヴァリウス1711年
   ‘Lady Inchiquin’)、
 アントワーヌ・タムスティ
  (ヴィオラ;
   ストラディヴァリウス1672年
   ‘Mahler’)、
 クリスチャン・ポルテラ
  (チェロ;
   ストラディヴァリウス1711年
   ‘Mara’)
 最高のトリオで聴く名器ストラディヴァリウスの美しき調べトリオ・ツィンマーマン、待望のベートーヴェン第2弾!

 録音:2013 年6、7 月/旧ストックホルム音楽アカデミー、スウェーデ/DDD、5.0 Surround Sound、67’55”

 SACD ハイブリッド盤。トリオ・ツィンマーマン待望のベートーヴェン第2 弾は、弦楽三重奏曲第1 番 変ホ長調 Op.3 とセレナード ニ長調 Op.8 です。
 トリオ・ツィンマーマンは2007 年に結成。「トリオは自分にとってベストなアンサンブル」と語るツィンマーマン。長年ベストなアンサンブルができる演奏者を探していましたが、若き天才ヴィオラ奏者のアントワーヌ・タムスティの演奏に感銘を受けたツィンマーマンは直々にトリオ結成を懇願したそうです。
 そして、タムスティの友人であったチェロのポルテラとともに念願のトリオが結成されました。これまでに発売されているベートーヴェンの弦楽三重奏曲そして、タムスティの友人であったチェロのポルテラとともに念願のトリオが結成されました。
 これまでに発売されているベートーヴェンの弦楽三重奏曲第2-4 番(BIS SA 1857 / KKC 5222)及びモーツァルトのディヴェルティメント 変ホ長調&シューベルトの弦楽三重奏曲第1 番(BIS SA 1817 /KKC 5202)はレコード芸術特選盤をはじめ、各誌で絶賛されているアルバムです。
 見事なまでに完成されたトリオ・ツィンマーマンのアンサンブルをお楽しみください。なお、トリオ・ツィンマーマンはすべて名器ストラディヴァリウスを使用しており、特にツィンマーマンが使用している楽器はかつてクライスラーが所有していたものでエレガントの極みともいえるこの上なく美しい音色です。


旧譜
トリオ・ツィンマーマン/ ベートーヴェン第1弾
Beethoven: String Trios, Op. 9 Nos. 1-3
BIS SA 1857
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
トリオ・ツィンマーマン
 ベートーヴェン:弦楽三重奏曲

  (1)第2番ト長調Op.9の1
  (2)第3番ニ長調Op.9の2
  (3)第4番ハ短調Op.9の3
トリオ・ツィンマーマン
 【フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)、
  アントワーヌ・タムスティ(Va)、
  クリスチャン・ポルテラ(Vc)】
決定盤登場、トリオ・ツィンマーマンのベートーヴェン

[ 録音:2010 年7、8 月/旧ストックホルム音楽アカデミー、11 年8 月/ポツダマー・マイスターザール(ベルリン)]/73’50”

 SACD ハイブリッド盤。
 フランク・ペーター・ツィンマーマン率いるトリオ・ツィンマーマンの第2弾はベートーヴェンの弦楽三重奏曲。
 初期を代表する傑作ながら、弦楽四重奏に比べると録音の数はずっと少ないので大歓迎。それどころか、同曲の筆頭に挙げられる充実の名演です。それぞれがソロイスティックでありながらアンサンブルも完璧という理想的な形で、ベートーヴェン作品の素晴らしさを改めて納得させてくれます。

 
BIS SA 2042
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
イッサーリス/マルチヌー:チェロ・ソナタ集
 マルチヌー(1890-1959):チェロ・ソナタ
  (1)第1番 H.277(1939)/(2)第2番 H.286(1941)/
  (3)第3番 H.340(1952)
 (4)オリ・ムストネン(1967-):チェロ・ソナタ(2006)[世界初録音]
 (5)シベリウス(1865-1957):「憂鬱」 Op.20
スティーヴン・イッサーリス
 (チェロ;
  ストラディヴァリウス1726年
  ‘Marquis de Corberon’)
オリ・ムストネン(ピアノ;Steinway D)
 名手イッサーリスとムストネンによるマルチヌーのチェロ・ソナタ集、世界初録音のムストネンのチェロ・ソナタも注目!

 録音:2013 年7 月/ポットン・ホール、サフォーク州、イングランド/DDD、5.0 Surround Sound、78’15”

 SACD ハイブリッド盤。BIS レーベルからのイッサーリス最新盤はチェコ出身の作曲家マルチヌーの3 つのチェロ・ソナタ、ムストネンのチェロ・ソナタ、そして、シベリウスの「憂鬱」です。
 マルチヌーは400 作を残した大変に多作な作曲家で知られています。ここに収められたチェロ・ソナタですが、第1、2 番はいわゆるパリ時代1939 年に、第3 番はアメリカ時代最後の年1952 年にそれぞれ作曲されました。様々な実験的書法を試た1930 年代から創作活動の頂点にあたる1950 年代と世界各国を渡り歩いたマルチヌーの変化に富んだ多彩な作風を楽しむことができます。
 世界的チェリスト、ハインリヒ・シフに献呈されたオリ・ムストネンのチェロ・ソナタはダニエル・ミュラー=ショットとムストネン自身の演奏により2006 年に初演されました。超絶技巧を伴う変幻自在のメロディが魅力の作品で、イッサーリスならではの冴えたチェロが光ります。
 


BIS SA 2050
(SACD HYBRID)
\2600→\2390

ネシュリングによるレスピーギ第2弾
 レスピーギ:
  (1)ブラジルの印象
   [I.熱帯の夜/II.ブタンタン/III. 歌と踊り]
  (2)風変わりな店
   [I. 序曲/II.タランテラ/III.マズルカ/
    IV.コサックダンス/V.カン・カン/
    VI. ゆっくりなワルツ/VII.夜想曲/VIII.ギャロップ]

ジョン・ネシュリング(指揮)
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
 ブラジル魂炸裂!!ネシュリングによるレスピーギ第2弾は「ブラジルの印象」と「風変わりな店」!

 録音:2013 年4 月/フィルハーモニーホール、リエージュ、ベルギー/DDD、5.0 Surround Sound、68’55”

 SACD ハイブリッド盤。ローマ三部作(BIS SA 1720)に続く、ジョン・ネシュリングによるレスピーギ第2 弾は「ブラジルの印象」と「風変わりな店」です。シェーンベルクとボダンツキーの血をひくブラジルの指揮者ネシュリングが、華麗で豊かな色彩感に満ちているリエージュ・フィルハーモニー管を見事にコントロールしています。
 「ブラジルの印象」はレスピーギが1927 年にブラジルに旅行し、その際の印象を3 曲にまとめたもので、初演は翌1928 年サンパウロで行われました。いかにもブラジルらしい明るさに満ちた作品ですが、第2 曲のブタンタンでグレゴリオ聖歌の「怒りの日」のメロディが出てくるところが印象的です。
 一方、「風変わりな店」は1918 年に、バレエ・リュスを率いるセルゲイ・ディアギレフから作曲の依頼を受け、ロッシーニの小品集「老いのいたずら」より編曲されたバレエ音楽です。レスピーギらしい和声やオーケストレーションは原曲を上回るほどの作品で、全8 曲が物語を読んでいるかのように進行していきます。


旧譜
ネシュリングによるレスピーギ第1弾
Respighi: Roman Trilogy
BIS SA 1720
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
レスピーギ:
 (1)ローマの噴水 (2)ローマの松 (3)ローマの祭
ジョン・ネシュリング(指)
サンパウロ交響楽団
63’41”SACD ハイブリッド盤。

<S-0429さんのコメントから>
 SACDでローマ三部作を楽しみたい、というだけで購入したんですが...いや、良かった!
 サンパウロってどこ?オケを聴く醍醐味とも言えるローマ三部作なのに、大丈夫かいな?という不安を見事に払拭してくれました。
 まず、録音はやっぱり良い!凄い、色々な音が聞こえる。
 が、演奏も素晴らしい!ブラジルのオケ&指揮者とあっては、バティスのようなネアカな音楽かと思いきや、意外や意外、大変色彩感にあふれた演奏!素晴らしい好演!
 それでいて金管の迫力も十分。個人的に、ラテン系の明るく抜けの良いHrが好印象。ハイレベルですよ、ホンマに。良い意味で期待を裏切ってくれた1枚。

 


BIS SA 2080
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
英国の俊英ジェイムズ・ラザフォード(バリトン)
 ワーグナー:
  ・さまよえるオランダ人より
    (1)序曲 (2)「期限が来た(オランダ人)」
  ・タンホイザーより
    (3)「この貴きまどいを見渡せば(ヴォルフラム)」
    (4)「死の予感のごとく夕やみが地をおおい(ヴォルフラム)」
  ・ローエングリンより
    (5)「恐ろしい女だ(テルラムント)」
  ・ニュルンベルクのマイスタージンガーより
    (6)「リラの花の何とかぐわしく(ハンス・ザックス)」
    (7)第3幕への前奏曲 
    (8)「迷いだ!迷いだ!どこも迷いだ!(ハンス・ザックス)」
  ・パルジファルより
    (9)「そうだ!むごい!惨すぎる!我が身に災いあれ!(アンフォルタス)」
  ・ワルキューレより
    (10)「ウォータンの告別と魔の炎の音楽〜
     “さらば、勇敢で素晴らしい我が子よ”(ウォータン)」
(2)-(6)(8)-(10)
 ジェイムズ・ラザフォード(バリトン)
アンドルー・リットン(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
 英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが遂にワーグナーを録音!

 録音:2013 年4、5 月/グリーグ・ホール、ベルゲン、ノルウェー/DDD、5.0 Surround Sound、78’44”

 SACD ハイブリッド盤。近年、ワーグナー歌手として頭角を現してきた英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが満を持してワーグナーを録音しました!ラザフォードは2010 年のバイロイト音楽祭でニュルンベルクのマイスタージンガーのハンス・ザックスの配役で大成功するなど、注目著しいバリトン歌手です。
 リットン率いるベルゲン・フィルハーモニー管の好サポートのもと、のびやかで抜群の安定感を誇る歌声の持ち主ラザフォードの代表盤が遂に誕生したと言えましょう。







COL LEGNO


WWE 20416
\2400
ゲラルド・プラインファルク〜デュオの芸術
 (1)ウィリアム・オルブライト:アルトサクソフォン・ソナタ
 (2)アルフレッド・デザンクロ:前奏曲、カダンスとフィナーレ
 (3)デニソフ:アルトサクソフォン・ソナタ
 (4)ムースピール/プラインファルク:ミュージック・ビフォー・タイム
 (5)コッレア/プラインファルク:アレグレ
 (6)ツェヒ/プラインファルク:パーカッシヴ・モニュメント
 (7)マティセン/プラインファルク:私の知る「O」
 (8)ルッカー/プラインファルク:リーバー
 (9)ストイカ/プラインファルク:俺のスカラムーシュ
ゲラルド・プラインファルク
 (Sop-Sax, A-Sax, Cl, B-Cl)
クリストフ・ツェヒ(Pf)
アレグレ・コッレア(Guit)
ペール・マティセン(フレットレス・ベース)
ヴォルフガング・ムースピール
 (バリトン・ギター)
ファビアン・ルッカー(B-Sax)
ハッリ・ストイカ(Guit)
 オーストリアのサックスの名手プラインファルク、クラシックとジャズ両面で神業披露

 録音:2013 年7-9 月/ウェイヴガーデン・トーンスタジオ(ミッターレッスバッハ)/DDD、73’ 12”

 ゲラルド・プラインファルクは1971 年生まれのオーストリアのサクソフォン奏者。バークレーでジョージ・ガーゾンからジャズ・サックスを、パリ郊外のロマンヴィル音楽院でセルジュ・ベルトッキにクラシック・サックスを学んだエリート。ここではサクソフォン界の名作3 篇、アメリカのオルブライトのソナタ、フランスのデザングロのピアノ伴奏独奏曲、旧ソ連のデニソフのソナタに挑戦。安定した技巧と美しい音のうえ、ジャズで鍛えた聴かせ上手なノリの良さでたいへんな名演となっています。サックス関係者必聴と申せましょう。
 さらに興味深いのは、彼のジャズ仲間のオリジナルを聴かせてくれること。昨年東京のコットンクラブでライヴを行なって話題となったヴォルフガング・ムースピールの浮遊感あふれるギターにとりわけ注目。クラシック、ジャズ両面で大満足のアルバムです。
 

WWE 20409
\2400
美人作曲家が口だけで創り出す不思議世界
 エリン・ギー:
  (1)マウスピースIX(第1部)
  (2)マウスピースIX(第2部)
  (3)マウスピース「3つ目の文字を分ける」
  (4)マウスピースVII
  (5)マウスピースX
  (6)マウスピースI
(1)(2)エリン・ギー(声)
 マーティン・ブラビンス(指)
 ウィーン放送交響楽団
(3)シメオン・ピロンコフ(指)
 アンサンブル
(4)(5)ヨハネス・カリツケ(指)
 クラングフォルム・ウィーン
 何だこれは、美人作曲家が口だけで創り出す不思議世界

 録音:2006 年10 月8 日(1)(4)、2005 年2 月19 日(4)/ヘルムート=リスト・ハレ(グラーツ)、2007 年7 月/オーストリア放送スタジオ(ウィーン)(3)、2008 年4 月25 日/フェストザール・ヴィッテン(ドイツ)(5)、2006 年7 月2 日/秋吉台国際芸術村(6)/DDD、49’ 36”

 エリン・ギーは1974 年生まれのアメリカの女性作曲家。アイオワ大学でピアノと作曲を学んだ後、グラーツ音楽大学で博士号を修得しました。作品の数はまだそれほど多くはなく、大半が「マウスピース」と題されています。これはギーが開発したジャンルで、2 本のマイクを用い、彼女の口だけで不思議な音響を発します。ある時は宇宙的、ある時は海の底、ある時は森の中のような幻想的世界から、ほとんど喘ぎ声のようなものまで、高音質録音により耳元でリアルな息遣いとともに伝わってきます。
 いずれもギーの自作自演ですが、日本でもおなじみのブラビンス指揮の大オーケストラと共演したり、日本の秋吉台国際芸術村にて録音したりと興味津々。流行るかもしれない不思議世界です。




COVIELLO

COV 91403
(2SACD HYBRID)
\5200→\4790
シュテフェンス/ラインラント=プファルツ州立フィル
 シューマン:交響曲全集

 Disc1:
  交響曲第1番変ロ長調op.38「春」 、
  交響曲第2番ハ長調op.61
 Disc2:
  交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」 、
  交響曲第4番ニ短調op.120
カール= ハインツ・シュテフェンス(指)
ラインラント=プファルツ州立
 フィルハーモニー管弦楽団
 元ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者シュテフェンス、手兵ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管を率いてシューマンの交響曲全曲を録音!

 録音:2012 年8 月28-31 日、9 月28-29 日ルートヴィヒスハーフェン

 ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者を2007 年に辞職し、その後精力的に指揮活動を行っているカール= ハインツ・シュテフェンス。
 この度2009/2010 年シーズンから音楽監督に就任したラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団とシューマンの交響曲を全曲録音しました。Coviello レーベルらしい豊かな響きと緻密な録音で、シュテフェンスの端正な音楽作りを正確に捉えています。
 シュテフェンスのシューマンは、明瞭でしなやかさを兼ね備え、しかも堂々とした自然でしなやかな語り口で音楽を進めていくあたりは、さすが長年名門オケで活躍した腕の持ち主だと感じる指揮ぶりです。シューマンの音楽性である、明と暗とを実に見事に描き分け、作品に込められたエネルギーを存分に表した力演です。




クラリネットの演奏も聴いてみましょう
ハインツ・シュテフェンスのモーツァルト・アルバム
期間限定の超特価で

モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K. 581 /「魔笛」、「フィガロの結婚」からの抜粋(シュテフェンス/ミッテルバッハ/シャリス・アンサンブル)

TUDOR 7051
\2300→¥2090
モーツァルト:
 クラリネット五重奏曲/2本のクラリネットの為の〈魔笛〉/
 2本のクラリネットの為の〈フィガロの結婚〉/
 クラリネット五重奏曲変ロ長調(断片)
カール=ハインツ・シュテフェンス(Cl)
ヴェルナー・ミッテルバッハ(Cl)
シャリス・アンサンブル


 

COV 91401
\2500
アンドレアス・タルクマン(1956-):
 ジャックと豆の木(ドイツ語版)
マルト・アルコナ(ナレーター)
フランチェスコ・サルヴィジャーノ(指)
デュースブルク・フィルハーモニー管弦楽団
 タルクマンの色彩溢れる音楽で繰り広げられる誰もが知っている童話「ジャックと豆の木」ドイツの人気司会者マルト・アルコナがナレーション

 イギリスの童話「ジャックと豆の木」。母親と2 人暮らしの貧しいジャックが、飼っていた牝牛を市場に売りに行きます。途中出会った男の豆と牛を交換してしまいます。そしてその豆は芽を出し、一晩のうちに空高く伸びてしまう。豆の木を登ったジャックは、空の国にたどり着き、巨人が父親から奪った竪琴と金の卵を産むニワトリと金の袋を奪い返す。そして、巨人を退治する…というお話。
 ハノーファー出身の作曲家・編曲家であるアンドレアス・タルクマン(1956-)がこのお伽噺をもとに作曲。そして同じくハノーファー出身のドイツのテレビ司会者・俳優であるマルト・アルコナがナレーションを務めました。演奏は1877 年に設立されたデュースブルク・フィルハーモニー管。ブルックナーの交響曲第9 番のドイツ初演を行い、1930 年代にヨッフムが音楽監督を務めた歴史あるオーケストラ。
 親しみあるストーリーと色彩感溢れる音楽で、鮮やかに聴かせます。




FARAO

B 108082
\2400
サックス版「無言歌集」
メンデルスゾーンと仲間たち/サックス・アルマンド

 メンデルスゾーン:無言歌集(サックス編曲版)
  ・第1巻
   作品19〜第5番嬰ヘ短調「不安」、
   第3番イ長調「狩りの歌」、第2番イ短調「後悔」、
   第6番ト短調「ヴェネツィアの舟歌第1」
  ・第2巻
   作品30〜第4番ロ短調「さすらい人」、
   第6番嬰ヘ短調「ヴェネツィアの舟歌第2」、
   第3番ホ長調「慰め」
  ・第3巻
   作品38〜第3番ホ長調「詩人の竪琴」、
   第2番変ロ短調「安らぎもなく」
  ・第4巻 作品53〜第1番変イ長調「海辺で」
  ・第5巻
   作品62〜第1番ト長調「5月のそよ風」、
   第5番イ短調「ヴェネツィアの舟歌第3」、第6番イ長調「春の歌」
  ・第6巻
   作品67〜第2番嬰ヘ短調「失われた幻影」、
   第6番ホ長調「子守唄」、第4番ハ長調「紡ぎ歌」、
   第1番変ホ長調「瞑想」
  ・第7巻 作品85〜第3番変ホ長調「狂乱」、第2番イ短調「別れ」
  ・第8巻
   作品102〜第3番ハ長調「タランテラ」、
   第5番イ長調「子供の小品」
サックス・アルマンド
 【フランク・シュスラー(ソプラノ・サックス)、
  アーレント・ハシュテット(アルト・サックス)、
  マルクス・マイヤー(バリトン・サックス)】
キリル・トルソフ(Vn)
ウェン・シン・ヤン(Vc)
エリック・ターヴィリガー(Hrn)
アンドレア・M・シェンケル
 (ミステリー作家/ ドイツ語)
 言葉のない音楽と雄弁なミステリー小説の異色の無言歌集

 録音:2012 年6 月/48’58

 メンデルスゾーンの代表的なピアノ作品「無言歌集」。言葉のない歌曲という形式で表現豊かに風景・心理描写した美しい作品群です。
 そして今回は、サックス・アンサンブルとヴァイオリン、チェロ、ホルンを交えた異色の編曲版で登場です。演奏するのは、ゴルトベルク変奏曲(B108024) やオペラ座のサックス(B108016)などユニークなアルバムをリリースしてきたソプラノ、アルト、バリトン・サックスで構成されたアンサンブル、サックス・アルマンド。
 サックスは幅広い音質・音色・音域で、クラシックはもちろんジャズやポップスといった様々なジャンルで活躍する楽器。サックス・アルマンドは、サックスの美点を生かした特徴的なアンサンブルが魅力のグループです。このアルバムでは、ヴァイオリン、チェロ、ホルンを加えた、アンサンブルで表現の幅をさらに広げ、無言ではなくむしろ雄弁に言葉を語っているような演奏です。
 さらに特筆すべきは、「言葉のない…」という作品に対する想像力の挑戦として、「凍える森」などで有名なドイツのミステリー作家アンドレア・M・シェンケルの短編がブックレットに掲載されています。
 録音を聴いて感じた作曲した当時のメンデルスゾーンの心理などをもとに、シェンケル独特の極上のミステリーが展開されていきます。
 

B 108031
\2400
「ヴァイオリン小品集〜
 シューマンからガーシュウィンまで/ヤーノシュ・マーテー」

  ・フランツ・リース:気まぐれ女
  ・フォーレ:ドリーの子守歌op.56-1
  ・グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲
  ・ヴェラチーニ(マリオ・コルティ編):ラルゴ
  ・エンリーコ・トゼッリ:セレナードop.6
  ・クライスラー:美しきロスマリン
  ・ブロッホ:ニーグン
  ・ラフ(ヨハネス・パラシュコ編):カヴァティーナop. 85-3
  ・フバイ:ヘイレ・カティop.32
  ・滝廉太郎(矢代秋雄 編):荒城の月
  ・クライスラー:愛の悲しみ
  ・シューマン(ローター・レヒナー編):トロイメライ
  ・コダーイ:アダージョ
  ・ガーシュウィン(ハイフェッツ編):ベスよ、おまえは俺のもの
  ・ガーシュウィン(ハイフェッツ編):そんなことはどうでもいいさ
  ・ラヴェル(ジョルジュ・カテリーヌ編):ハバネラ形式の小品
  ・ポンセ(ハイフェッツ編):ちいさな星
  ・モンティ:チャールダーシュ
  ・マスネ(M.P.マルシック編):タイスの瞑想曲
ヤーノシュ・マーテー(ヴァイオリン)
ベンジャミン・ラヴィッツ=カステル(ピアノ)
 ガラミアン、イダ・ヘンデル、ジェルトレルの高弟、マーテーが弾くヴァイオリン小品集

 収録:2005 年/ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)/DDD、レオ

 ミュンヘン放送管弦楽団のリーダーで、名教師ガラミアンをはじめ、イダ・ヘンデルやアンドレ・ジェルトレルに師事した名手ヤーノシュ・マーテーが、おなじみのヴァイオリン名曲の数々を弾いた一枚。ピアノには、マーテーとは30 年来デュオを組むラヴィッツ=カステルを迎えています。親しみやすい内容と、優秀録音のファラオによるセッション録音ということで、ヴァイオリン好きからオーディオファイルまで広くおすすめのアルバムに仕上がっております。
 ヤーノシュ・マーテー…ブダペスト生まれのヴァイオリニスト。まず、フランツ・リスト音楽院でクラーラ・カーダールに師事したのち、ジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。モントリオールでイダ・ヘンデル、ブリュッセル王立音楽院でアンドレ・ジェルトレルのマスタークラスを受講し、優秀な成績で修了する。
 リスト音楽院でのハンガリー国際コンクールや、ベルギーのアンリ・ヴュータン国際コンクールといった数多くのコンクールで第1 位を獲得して、ヨーロッパ圏内のみならず、アメリカやアジアに及ぶ大規模なコンサート・ツアーの数々にその身を置きキャリアをスタート。ソロや室内楽の活動と並行して、1982 年よりミュンヘン放送管弦楽団のリーダーも務める。1995 年よりミュンヘン放送管弦楽団サロン・オーケストラの指揮者も務め、過去に来日公演も果たしている。
 
D 199003
\2400
ハイドン:
 「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」op.51b〜
  レヒナー大修道院による説教入り

   【導入部/ソナタ第1番「父よ、彼らをお赦し下さい」/
    ソナタ第2番「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」/
    ソナタ第3番「婦人よ御覧なさい。あなたの子です」/
    ソナタ第4番「わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」/
    ソナタ第5番「渇く」/
    ソナタ第6番「成し遂げられた」/
    ソナタ第7番「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」/
    「 地震」】
オディロ・レヒナー(修道士)
クレンツェ四重奏団、ミュンヘン
ミヒャエル・ドゥルナー(ヴァイオリン)
アドリアン・ラザール(ヴァイオリン)
ヨハネス・ツァールテン(ヴィオラ)
ルーペルト・ブッフナー(チェロ)
 ハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」ベネディクト会大修道院長レヒナーの説教入り2003 年聖ボニファティウス大聖堂「聖金曜日の黙想」ライヴ

 収録:2003 年4 月18 日「聖金曜日」/ミュンヘン、ベネディクト会大修道院聖ボニファティウス大聖堂(ライヴ)/DDD、ステレオ

 バイエルン国立管弦楽団のメンバーからなるクレンツェ四重奏団によるハイドンの「十字架上のキリストの最後の7 つの言葉」。2003 年の聖金曜日にあたる4 月18 日に、ミュンヘンのベネディクト会大修道院聖ボニファティウス大聖堂にておこなわれた演奏の模様をライヴ収録したものです。スペイン、カディスのサンタ・クエバ教会での聖金曜日の礼拝の際に「キリストの最後の7つの言葉」の一つ一つについて説教をする司教が、会衆を黙想させるための効果的な楽曲を希望したことに由来するハイドンのこの作品。じっさい、ここでは弦楽四重奏の演奏する7 つのソナタ楽章の前に、ベネディクト会大修道院長による説教が入ります。当夜のプログラムを含めて、12 年このかた、毎年の聖金曜日の夕べにこの場所では、クレンツェ四重奏団によってキリスト受難の音楽が演奏されるのが恒例でしたが、まさしく作曲時のエピソードをほうふつとさせるライヴ演奏は、大聖堂という残響ゆたかな雰囲気満点の収録環境もはたらいて、感銘の深さも際立つ内容となっています。説教をするオディロ・レヒナーは、1931 年ミュンヘンに生まれた高名なベネディクト会修道士で、1964 年から2003 年にかけて、ともに長い伝統のあるミュンヘンとアンデクスの修道院長を務めた人物。
 
W 109043
\2400
サハイ・マヌシュ(その場しのぎの男)〜マリンバ・デュオ
 (1)ピアソラ:「タンゴ組曲」〜デチーソ/アンダンテ
 (2)同(エリック・サミュ編):リベルタンゴ
 (3)アンディ・ペイプ:カ・ダンス42 (1989)
 (4)安倍圭子:遥かな海 (1986)
 (5)ラヴェル(クリマサラ&スピチカ編):「クープランの墓」〜前奏曲
 (6)スティーヴ・ライヒ:マリンバ・フェイズ (1980)
 (7)マルチン・ブワジェヴィチ:サハイ・マヌシュ(その場しのぎの男)
マルタ・クリマサラ、
ユルゲン・スピチカ(マリンバ・デュオ)
 音響効果抜群、不思議サウンドに酔わされるパーカッションの世界

 録音:2005 年/シュトゥットガルト音楽演劇大学/DDD、61’ 32”、ディジパック仕様

 マルタ・クリマサラは1975 年ポーランド出身のマリンバ奏者。1994 年以降ドイツに住み、1999 年に日本で行なわれた第2 回国際マリンバ・コンクールで優勝しました。国際的に活躍するかたわら、2004 年よりシュトゥットガルト音楽演劇大学教授も務めています。
 このアルバムでは、ドイツの打楽器奏者ユルゲン・スピチカとのデュオで、興味深い音響世界を創造。ふたりはマリンバのみならず、ヴィブラフォン、トムトム、ボンゴ、ゴング、タムタム、ブーバンなども採り入れています。
 ピアソラのタンゴも切れ味鋭く、またスティーヴ・ライヒの「ピアノ・フェーズ」のマリンバ版「マリンバ・フェイズ」もより色彩的になり、ひきつけられます。オーディオ効果も抜群で、チェック用にもオススメです。




LUDI MUSICI


LM 006
\2400
スコットランド歌曲集〜ハイドン、ジェミニアーニ
 1.アン・ボスウェル夫人の嘆きの歌/2.ピーティーズ・ミルの少女/
 3. 私の坊やタミーHob.XXXla:18/4.農夫Hob.XXXla:10/
 5.コーデンノウのエニシダ、ボニー・クリスティ/
 6.鍬の手をもつあの農夫Hob.XXXla:45/7. 若きデイモンHob.XXXla:70/
 8.彼女は立ちあがり、招き入れてくれたHob.XXXla:219bis/
 9.フォイボスの輝き/10.モラグHob.XXXla:143bis/
 11.眠れる人Hob.XXXla:44/12. その夜彼女は毛皮を身にまとい/
 13.この前に沼越えてやって来た時/
 14.マリーの夢Hob.XXXla:1/15.田舎娘/
 16.丘を越え彼方へHob.XXXla:149/
 17.ベッシ−・ベルとメアリー・グレイ/
 18.ジョン・アンダーソンHob.XXXla:2/
 19.トランケールの茂みで/20.マリーの夢Hob.XXXla:201/
 21.眠れる人/22.年をとったロブ・モリス
  ジェミニアーニ:
   1,2,5,9,12,13,15,17,19,21,22
  ハイドン:
   3,4,6,7,8,10,11,14,16,18,20

スーザン・ハミルトン(S)
レア・フルーツ・カウンシル
 マンフレート・クレーマ(Vn)
 素朴で優しい旋律が心を温かくするハイドン&ジェミニアーニのスコットランド歌曲集

 66’57

 素朴で美しいメロディーで、時代を超えて多くの音楽家に愛されているスコットランド民謡。このアルバムでは、ハイドンとジェミニアーニによるスコットランド民謡をもとにした歌曲を収録しています。ハイドンのスコットランド歌曲は、ハイドンの膨大な作品の中に埋もれてしまい、現在でも中々録音や演奏の機会に恵まれませんでしたが、郷愁を誘う物悲しいメロディー、純粋無垢な飾り気のない素朴なメロディーにハイドンの温もりのある優しい音楽が合わさった絶品揃いの歌曲集です。歌うのはスコットランド出身のスーザン・ハミルトン。愛らしくも切ない旋律と見事に合った透明感溢れる美声で聴かせてくれます。ブラームスの間奏曲でも使われていた「アン・ボスウェル夫人の嘆きの歌」は、悲しみの中に音楽の優しさが降り注ぐ忘れがたい1 曲。作為的な作曲技法が一切なく、どの作品も静かに心に染みいる良き音楽です。




MUSO


MU 007
\2500
J.S.バッハ:トッカータ全曲集
 (1)トッカータ ハ短調 BWV 911
 (2)トッカータ ト長調 BWV 916
 (3)トッカータ ト短調 BWV 915
 (4)トッカータ 嬰へ短調 BWV 910
 (5)トッカータ ホ短調 BWV 914
 (6)トッカータ ニ短調 BWV 913
 (7)トッカータ ニ長調 BWV 912
アマンディーヌ・サヴァリー(ピアノ)
 バッハのトッカータ全7 曲、フランスのピアニスト、アマンディーヌ・サヴァリーの直球勝負

 録音:2013 年4 月2-4 日

 バッハのトッカータ全7 曲を集めた1 枚。バッハのトッカータはいずれもバッハの若い頃から青年期にかけて書かれたもの。成立はブクステフーデを聴いて衝撃を受けた頃で、走句やアルペジオなど即興的な要素に満ちており、表現への欲求・衝動に満ちた力作ばかりです。
 アマンディーヌ・サヴァリーの、自由な音楽性と安定したテクニックはトッカータにぴったり。1 曲1 曲熱く集中した世界が広がっています。
 アマンディーヌ・サヴァリーは、1985 年生まれのフランスのピアニスト。ダリ・ピアノトリオのピアニストとしても活躍しており、室内楽ではアルテミス弦楽四重奏団やメナヘム・プレスラーの薫陶を受けています。大阪国際室内楽コンクールでグランプリを獲得するなど、広く評価されています。







NAIVE



V 5367
\2500→\2290
ピエモンテージ/モーツァルト・清廉に魅せるピアノ・ソナタ集
 モーツァルト:
  (1)幻想曲 ニ短調 K.397
  (2)ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調「デュルニツ」 K.284
  (3)ロンド ニ長調 K.485
  (4)ロンド イ短調 K.511
  (5)ピアノ・ソナタ 第15番 ヘ長調 K.533/494
フランチェスコ・ピエモンテージ(Pf)
 俊英ピエモンテージ、最新盤はモーツァルト!

 録音:2013 年9 月、ルガーノ(スイス)

 2013 年に来日し注目度急上昇中のフランスの俊英、フランチェスコ・ピエモンテージが、2012 年より専属契約を交わした「naive」レーベルから待望の2nd アルバムをリリースいたしました!
 ビエロフラーヴェク& BBC 響をバックに控え、万全の態勢で臨んだ1st アルバム(V 5327)に引き続き今回発売される運びとなったのは、モーツァルトのピアノ作品集。
 「Claves」レーベルのシューマン:ピアノ曲全集録音プロジェクトに参加するなど、独奏曲録音も果敢に取り組んできたピエモンテージですが、モーツァルトの作品のみを収録したアルバムをリリースするのは今回が初めて。2 つのピアノ・ソナタに3 つの小品をカップリングしたプログラムで、1 曲めに収録された「幻想曲 ニ短調」の瞑想的な冒頭から、ピエモンテージが奏でる深く繊細な音色にぐっと惹きこまれます。
 彼独特のふわりとした柔らかなタッチは今回も健在で、特に澄みきったピアニッシモの響きは絶品。明暗と強弱のコントラストも素晴らしく、清爽な演奏を聞かせてくれます。

 【フランチェスコ・ピエモンテージ】
 1983 年スイス生まれ。ハノーファーでA. ヴァルディに師事する傍ら、A. ブレンデル、内田光子、A. ワイセンベルクといったアーティストと親しい交流を育み、重要なインスピレーションを得る。エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞ほか、数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る。室内楽ではE. パユ、H. シフ、D. ミュラー=ショットらからの信頼も厚い。2012 年より「naive」レーベルと専属契約を交わし、リリース活動方面でも期待が集まっている。(キングインターナショナル)




フランチェスコ・ピエモンテージ
「naive」レーベル1st アルバム

冒頭の悠然たるテンポでこの男の非凡さを知る


V 5327
\2500→\2290

俊英ピエモンテージ、naiveレーベルから
 こんな王道選曲で登場!

 (1)シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調op.54
 (2)ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 ト短調op.33
フランチェスコ・ピエモンテージ(Pf)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
BBC 交響楽団
 来日公演で注目急上昇!俊英ピエモンテージ!オケは名匠ビエロフラーヴェク&BBC 響

 録音:(1)2012 年12 月1日、バービカン・センター(ロンドン、ライヴ録音) (2)2012 年11 月、ロンドン/74’00”

 2013 年4 月に来日し、日本でも注目度急上昇中の俊英ピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージが、2012 年より専属契約を交わしたnaive レーベルから待望の最新盤をリリースする運びとなりました!ピエモンテージは1983 年生まれという若手ではありますが、すでに世界各地に活躍の幅を広げ、メータ、ヤノフスキ、マンゼといった指揮者たちとも共演を重ねている実力派。Claves レーベルの下でシューマンのピアノ曲全集録音に取り組むなど、すでに積極的なリリース活動を行ってきたピエモンテージですが、ピアノ協奏曲を録音したのは今回が初めてになります。シューマンの「ピアノ協奏曲イ短調」とドヴォルザークの「ピアノ協奏曲ト短調」という大作2 つを収録しており、彼独特のふわりとした軽やかなタッチと繊細な音運びの魅力の真髄を味わうに十分なプログラムとなっています。今後の活躍にも更なる期待を持たせてくれる、注目の新譜といえましょう!
 来日公演で都響とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4 番を披露した際は、その流れるような運指から生まれる繊細な音運びで反響を呼んだピエモンテージ。シューマンは来日リサイタルでも好評を博したレパートリーなだけあり、その期待を裏切らぬ出来栄えといったところ。ピエモンテージの演奏は明暗と強弱のコントラストが絶妙で、切なくも美しい旋律をぐぐっと聴かせてくれます。オーケストラはビエロフラーヴェク率いる名門BBC 響。シューマンは2012 年末にロンドンで行われ好評を博したライヴ録音。チェコ随一の名匠が指揮をとるドヴォルザークも聴き所です。演奏は全体的に澱みのない清廉なテンポ感で進められており、冷静の中にも熱さを秘めた盤石のアンサンブルを組み上げています。







RCO LIVE



RCO 14001
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
同時代音楽シリーズ『ホライゾン』第5 弾
 「ホライゾン5」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 作者不詳/ジェームズ・マクミラン管弦楽編:
   今日嬰児(みどりご)が生まれた 世界初演 [6’ 14”]
   ウエルガス・アンサンブル
   パウル・ファン・ネーヴェル(合唱指揮)
   マーティン・ブラビンズ(指揮)
    収録時期:2012年4月13日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
 デトレフ・グラナート:インソムニウム [20’59”]
   マルクス・シュテンツ(指揮)
    収録時期:2011年11月15、16日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
 クラース・ド・フリース:プロビデンス [15’31”]
   デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
    収録時期:2012年1月26、27日/アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
 リシャルト・ラインフォス:南極(アンタルクティク) 世界初演 [13’08”]
 カイヤ・サーリアホ:サークル・マップ 世界初演 [26’24”]
   スザンナ・マルッキ(指揮)
    収録時期:2012年6月22、23日/ウェステルガスファブリーク(ライヴ)
 優秀録音。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による同時代音楽シリーズ『ホライゾン』第5 弾

 DSD5.0、マルチチャンネル、ステレオ

 名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管が同時代音楽に意欲的に取り組むシリーズ、ホライゾンも5 作目をかぞえます。
 今回選ばれた5 作品も、RCO のレジデンス・コンポーザーを務めるふたり、グラナートとラインフォスから、マクミランやサーリアホといった有名どころにいたる個性豊かな顔ぶれが揃い、このジャンルですでに目覚ましい業績を上げているシュテンツ、ロバートソン、ブラビンズ、マルッキが指揮する充実のラインナップとなっています。
 アルバム1 曲目は、自身敬虔なカトリックで宗教音楽を数多く作曲してきたマクミランがオーケストレーションを施したもので、副題は「14 世紀キプロス宮廷における作者不詳のアンティフォナにもとづく合唱とアンサンブルのためのモテット」。中世宗教音楽のスペシャリスト集団、パウル・ファン・ネーヴェル率いるウエルガス・アンサンブルの参加も注目です。
 大管弦楽のためのアダージョというサブタイトルを持つグラナートの曲は、映画監督アンドレイ・タルコフスキーやスティーヴン・ソダーバーグもインスパイアされた、有名なスタニスワフ・レムの小説にもとづく自作オペラ「ソラリス」のさきがけとなった作品。
 1944 年オランダ南西部のテルネーゼンに生まれたド・フリースの「プロビデンス」は、アラン・レネ監督の1977 年の同名映画にインスパイアされたという通り、映画同様に回想、予言、期待、実現についての錯綜とした内容となっています。
 スザンナ・マルッキが指揮した2 作品は共に、かつてガス工場であった、円形のコンサート・ホールのために委嘱されたもので、オランダ音楽祭における世界初演時のライヴ録音。いずれも建物の構造を念頭に置いた音響効果がユニークですが、ラインフォスの曲では、12 人以上からなるパーカッション・セクション奏者のそれぞれが“サラウンド効果” で時計の動きを形成するところが特徴的。
 ヨーロッパで注目を集めるリシャルト・ラインフォスは1964年オランダ北ブラバント州ティルブルフ出身。ハーグの王立音楽院でブライアン・ファーニホウとヤン・ファン・フライメンに師事したのち、モートン・フェルドマンとジョン・ケージと親交を結びおおきな影響を受け、権威あるマテイス・フェルメウレン賞を授与されています。




CHANDOS



CHAN 10813
\2300→\2090
ルイ・ロルティ・プレイズ・ショパン Vol.3
 ショパン:
  夜想曲第7番嬰ハ短調Op.27-1/
  幻想即興曲(即興曲第4番)嬰ハ短調 Op.66/
  夜想曲第10番変イ長調 Op.32-2/
  即興曲第1番変イ長調 Op.29/
  夜想曲第14番嬰ヘ短調 Op.48-2/
  即興曲第2番嬰ヘ長調 Op.36/
  夜想曲第8番変ニ長調Op.27-2/
  即興曲第3番変ト長調 Op.51/
  夜想曲第3番ロ長調 Op.9-3/
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
ルイ・ロルティ
 (ピアノ/ファツィオーリ)
 カナダのカリスマ、ロルティのショパン新録音!ピアノ・ソナタ第3番&即興曲集!

 ジャン=エフラム・バヴゼ、バリー・ダグラスと並び現在のChandosピアノ・レパートリーを支える一人、カナダが世界に誇るカリスマ・ピアニスト、ルイ・ロルティのショパン新録音!
 「ロルティ・プレイズ・ショパン」の第3弾は、大作ピアノ・ソナタ第3番に「幻想即興曲」を含む、4つの即興曲。「4つのスケルツォ+ピアノ・ソナタ第2番」のVol.1、「4つのバラード+舟歌&子守歌」のVol.2に続き、それぞれ夜想曲を絶妙に配置したプログラミングも、シリーズの醍醐味となっている。
 フランス系カナダ人ピアニストのルイ・ロルティは、1984年の第36回ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで1位に輝き、同年のリーズ国際ピアノ・コンクールで4位入賞。1986年に録音されたデビュー盤「ショパン:練習曲全集」(CHAN 8482)は、ロルティの原点でありながら最高傑作として現在でも高い評価を得ており、英BBCミュージック・マガジン誌では「比類なき名ピアニストたちによる50の名演の1つ」と激賞されている。イタリアの銘器ファツィオーリを操る正確無比な指さばきに輝かしい音色、深淵なるショパンの詩情。現代最高のショパン弾きの1人、ルイ・ロルティの新録音にご期待ください!

 ※録音:2013年6月7日−8日、ポットン・ホール(サフォーク)





復活ルイ・ロルティ
プレイズ・ショパンVol.1&2

ショパン:ピアノ作品集 1 (ロルティ)
CHAN 10588
\2300→\2090

ルイ・ロルティ・プレイズ・ショパンVol.1
 スケルツォ・・・すごいです・・・
 ショパン:
  夜想曲第19番ホ短調Op.72-1
  スケルツォ第1番ロ短調Op.20
  夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2
  スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
  夜想曲第18番ホ長調Op.62-2
  スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
  夜想曲第17番ロ長調Op.62-1
  スケルツォ第4番ホ長調Op.54
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35《葬送》
ルイ・ロルティ(ピアノ)

 シャンドスの30年の歴史の中でも特に秀でた演奏、重要な演奏とされる、ルイ・ロルティのショパンの「練習曲全集」(CHAN 8482)。そのシャンドス史上最大の名手ルイ・ロルティが遂に録音復帰!名盤ショパン・エチュードの感動が今ここに再び!
 復帰を飾るプログラムは、もちろん生誕200周年記念のショパン!!!
 1984年の第36回ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで1位に輝き、同年のリーズ国際ピアノ・コンクールで4位入賞を果たしたロルティは、1986年に20年以上が経過した現在でも名盤の誉れが高いショパンの「練習曲全集」でシャンドスからデビュー。(ちなみにこのショパンは、BBCミュージック・マガジンで「比類なき名ピアニストによる50の名演の1つ」として激賞されている。)
その後もショパン、ベートーヴェン、ラヴェル、リスト、モーツァルトなどシャンドスから30を超える名演を生み出してきたが、近年はレコーディングがリリースされず、その世界屈指と言われる実力の"現在"を知る機会に恵まれてこなかっただけに、久々のシャンドス復帰、しかもショパンの登場は、ロルティの名が再び世界へと轟く一大事件となることは間違いないだろう!
 ファツィオーリのプレーヤー・リストにも名を連ねるロルティとシャンドスがショパン・イヤーをさらに彩ります。

Louis Lortie plays Chopin Volume 2
CHAN 10714
\2300→\2090
ロルティ・プレイズ・ショパンVol.2
 ショパン:
  夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2/夜想曲第4番ヘ長調Op.15-1/
  夜想曲第5番嬰ヘ長調Op.15-2/夜想曲第6番ト短調Op.15-3/
  夜想曲第13番ハ短調Op.48-1/夜想曲第15番ヘ短調Op.55-1/
  バラード第1番ト短調Op.23/バラード第2番ヘ長調Op.38/
  バラード第3番変イ長調Op.47/バラード第4番ヘ短調Op.52/
  子守歌変ニ長調Op.57/舟歌嬰ヘ長調Op.60
ルイ・ロルティ(ピアノ/スタインウェイ)
ルイ・ロルティ・プレイズ・ショパン!Vol.2は"4つのバラード"&"夜想曲"!

 「4つのスケルツォ」、「ピアノ・ソナタ第2番」、「夜想曲第16番〜第19番」を組み合わせた『ロルティ・プレイズ・ショパンVol.1』(CHAN 10588)で専属アーティストとしてシャンドス復帰を果たしたカナダの名ピアニスト、ルイ・ロルティ。
 20年以上前に行われたシャンドスへの初録音、ショパンの「練習曲全集」(CHAN 8482)が、英BBCミュージック・マガジン誌で「比類なき名ピアニストたちによる50の名演の1つ」と激賞されるなど、世界が認める現代最高のショパン弾きの1人である。
 シャンドス復帰後2枚目となるロルティのショパンは、「4つのバラード」と"第2番"を含む6曲の「夜想曲」。
 ロルティのタッチから生まれるカラフルでブリリアントな美音、繊細な表情が、"ピアノの詩人"ショパンが作品に込めた想いと情熱を鮮やかに、華やかに、そして感動的に描き上げてゆく——。

※録音:2011年10月24日−25日、ポットン・ホール(サフォーク)/使用ピアノ:スタインウェイ(モデルD/587462)




そして何かと引き合いに出されるその「エチュード」
たしかに鮮烈

ショパン:エチュード集全曲(ロルティ)
CHAN 8482
\2300→\2090

ショパン:エチュード集全曲
 エチュード集 Op. 10
 エチュード集 Op. 25
 3つの新しいエチュード
ルイ・ロルティ(P)


 
CHAN 10809
(3CD/特別価格)
\4800→\4390
シベリウス:交響曲全集
 交響曲第1番ホ短調 Op.39/交響曲第4番イ短調 Op.63/
 3つのフラグメント(ティモ・ヴィルタネン校訂)/
 交響曲第2番ニ長調 Op.43/交響曲第5番変ホ長調 Op.82/
 交響曲第3番ハ長調 Op.52/交響曲第6番ニ短調 Op.104/
 交響曲第7番ハ長調 Op.105
ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
BBCフィルハーモニック
 ストゥールゴールズがシャンドス初登場!シベリウス全集は"3つのフラグメント"付き!

 シャンドス(Chandos)からセーゲルスタム以来となるシベリウスの新たな「交響曲全集」が満を持して登場!
 フィンランドのマエストロ、ヨン・ストゥールゴールズが、首席客演指揮者として共演を重ねるBBCフィルハーモニックとのコンビで堂々のシャンドス初登場!
 ヨン・ストゥールゴールズは、第1番から第7番までの7曲の交響曲に加えて、シベリウスの権威として高名なティモ・ヴィルタネンの校訂による「3つのフラグメント(断片)」(HUL 1325, HUL 1326/9, HUL 1327/2)を収録。
 1945年に作曲者自身の手により焼却されたため、謎に包まれたままとなっているシベリウス「交響曲第8番」。
 ヘルシンキ大学の図書館で発見され、「交響曲第8番」のためと考えられているスケッチから復元が行われた「3つのフラグメント」が、7曲の交響曲の先に存在していた"幻のシンフォニー"の姿を連想させてくれるに違いない。

 ※録音:2012年10月−2013年12月、メディアシティUK(イギリス)





旧譜
ヨン・ストゥールゴールズ&ヘルシンキ・フィル
クラミ管弦楽曲集
Ondine
ODE 1143
¥2200→\1990
ウーノ・クラミ(1900-1961):
 管弦楽のための幻想曲「北極光」作品38 (1946)
 チェレミス幻想曲 作品19 (1931) (チェロと管弦楽のための)
 カレヴァラ組曲 作品23 (1943)
  【大地の創造、春の芽吹き、テルヘンニエミ、
   レンミンカイネンの子守歌、サンポの鋳造】
サムリ・ペルトネン(Vc)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ヨン・ストゥールゴールズ (指)

 北欧のマイナー作曲家専門指揮者のような雰囲気だったストゥールゴールズ、シベリウス交響曲全集をいきなり出すとは恐れ入ったが、ONDINEからリリースされていたクラミの管弦楽曲集もなかなかの聴きもの。

録音:2009年1月30日、2月2日、9月11日 フィンランディアホール (ヘルシンキ、フィンランド) 、制作:セッポ・シーララ,録音:エンノ・マエメツ、65’25

 シベリウス後のフィンランドを代表する管弦楽曲作家といえばウーノ・クラミの名がまず挙げられます。そのクラミの作品を3曲、2008年に首席指揮 者に就任したヨン・ストゥールゴールズ がヘルシンキ・フィルハーモニックを指揮して録音しました。
 クラミが10年以上かけて作曲した「カレヴァラ組曲」 は、彼の代表作のひとつ。ナショナル・ロマンティシズムやシベリウスの「レンミンカイネン組曲」の "カレヴァラ様式" に別れを告げ、表現力の強い鮮 やかな色彩を施した新しいスタイルの音楽は高い評価を受け、コンサートのプログラムでもしばしば取り上げられてきました。
 ヴォルガ川流域に住むフィ ノ=ウゴル語族、チェレミスに素材を採った、独奏チェロと管弦楽のための「チェレミス幻想曲」と、ベルリオーズ、シャブリエ、リムスキー=コルサコフ、 ラヴェル、ストラヴィンスキーの遺産を継ぐ管弦楽法で書かれた「北極光」はともに、雰囲気ゆたかで詩的な音楽です。ヘルシンキ・フィルハーモニック の若いチェロ奏者、サムリ・ペルトネンが「チェレミス幻想曲」のソロを弾きました。
 フィンランディアホールで録音セッションが行われ、ダイナミックレンジの広い録音が、繊細で色彩的なクラミの管弦楽法を際立たせます。



 


CHAN 10814
(2CD/特別価格)
\2300→\2090
シャルヴェンカ:ピアノ協奏曲全集
 ピアノ協奏曲
  第1番変ロ短調 Op.32, Scharw.125
  第2番ハ短調 Op.56, Scharw.126
  第3番嬰ハ短調 Op.80, Scharw.127
  第4番ヘ短調 Op.82, Scharw.128
アレクサンデル・マルコヴィチ(ピアノ)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
エストニア国立交響楽団
 ネーメ・ヤルヴィが振る、知られざるピアノ協奏曲、シャルヴェンカのピアノ協奏曲全集!アレクサンデル・マルコヴィチ、エストニア国立交響楽団 Chandos初登場!

  19世紀後半から20世紀初頭において絶大な人気を誇ったポーランド系ドイツのコンポーザー=ピアニスト、フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1850−1924)のピアノ協奏曲全集が、なんとChandosから発売!
 シャルヴェンカのピアノ協奏曲といえば、Hyperionの名シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト(RPC)・シリーズ」が知られているが、第1番から第4番までのまとまった全集は極めて貴重。RPCシリーズでは、第1番がアムラン、第2番&第3番がタニエル、第4番がハフと、ソリストやオーケストラが違ったため、同一アーティストによる一貫した解釈も聴くことができる。

 Chandos初登場となるアレクサンデル・マルコヴィチは、1964年音楽一家に生まれ、6歳でグネーシン音楽学校に入学。13歳でプラハ・ユース・ラジオ・コンクールで優勝。モスクワ音楽院でピアノと指揮を学び、イスラエルに移住、アメリカ、カナダを皮切りに日本やヨーロッパ各国で演奏を行っている。録音では、セルゲイ・ナカリャコフやデイヴィッド・ギャレット、ヴァディム・レーピンらの伴奏パートナーとしても知られる。そして、同じくChandos初登場となるエストニア国立交響楽団にも注目。エストニア音楽一家の長老ネーメ・ヤルヴィは2010年よりエストニア国立交響楽団の音楽監督兼首席指揮者を務めているが、1960年代〜70年代にも首席指揮者として、更にタリン音楽院在学中にも打楽器奏者として関わっており、半世紀を超える関係を持つ。勇壮で情熱的なオーケストレーションも魅力の1つであるシャルヴェンカのピアノ協奏曲が、父ヤルヴィのタクトでどのように鳴り響くのかも非常に楽しみ! かつては絶大で熱狂的な人気を誇りながらも、現代では不当に忘れ去られた存在となってしまっているシャルヴェンカ。HyperionのRPCシリーズに続き、この全集が復権の大きなきっかけとなることは間違いないだろう。

 ※録音:2013年5月6日−8日&6月10日−11日、エストニア・コンサート・ホール(タリン)



 

CHAN 0801
\2300
〔CHACONNE〕
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集
 ソナタ第6番変ロ長調/ソナタ第4番イ短調/
 ソナタ第10番ロ短調/ソナタ第7番ト長調/
 ソナタ第6番ト短調/ソナタ第1番ニ短調/
 ソナタ第2番ホ短調/ソナタ第5番ニ長調
グウィン・ロバーツ
 (アルト・リコーダー、ヴォイス・フルート、
  フラウト・トラヴェルソ)
テンペスタ・ディ・マーレ・チェンバー・プレイヤーズ
 〔リチャード・ストーン
  (アーチリュート、テオルボ、ギター)、
  アダム・パール(チェンバロ、オルガン)、
  リサ・テリー(チェロ)〕
 18世紀ナポリでもっとも著名な音楽家となったフランチェスコ・マンチーニ(1672−1737)。作曲家、オルガン奏者、宮廷楽長として活動し多くの作品を残したが、現在ではリコーダー作品がよく知られている。
 アルト・リコーダー、ヴォイス・フルート(D管のテナー・リコーダー)、フラウト・トラヴェルソを操るのは、フィラデルフィアのバロック・オーケストラ「テンペスタ・ディ・マーレ」のリコーダー奏者、グウィン・ロバーツ。
 テンペスタ・ディ・マーレはChaconne(シャコンヌ)シリーズでは、ファッシュの管弦楽作品集やヴァイスのリュート協奏曲集で溌溂としたアンサンブルを聴かせてくれており、今作でもマンチーニの変幻自在で流麗なソナタを見事に支えている。

 ※録音:2013年6月18日−20日、ピーボディ音楽院グリスウォルド・ホール(メリーランド、アメリカ)


CHANDOS OPERA IN ENGLISH


CHAN 3180
(2CD)
\4000
ヴェルディ:歌劇 《マクベス》 エドワード・ガードナー(指揮)
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管&合唱団
サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
ブラインドリー・シェラット(バス)
ラトニア・ムーア(ソプラノ)
エリザベス・ルウェリン(ソプラノ)
グイン・ヒューズ・ジョーンズ(テノール)
ベン・ジョンソン(テノール)
 シャンドスとピーター・ムーア財団の共同制作による英語版オペラ・シリーズ、「シャンドス・オペラ・イン・イングリッシュ」。
 久々の発売となる新録音は、イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督エドワード・ガードナー!
 シェイクスピアの戯曲を題材とするヴェルディのオペラ 《マクベス》。通常演奏される1865年改訂版に加え、1847年の初稿版エンディングも収録。

 ※録音:2013年8月16日、17日、19日、20日、22日、23日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)




NIFC


ショパン協会 新シリーズ "デビュー(Debuts)"!



NIFCCD 700
\2400→\2190
ポーランドの新星 マレク・ブラハ登場!
 ショパン:
  3つのエコセーズ Op.72-3/
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》/
  4つのマズルカ Op.17/4つのマズルカ Op.68/
  バラード第1番ト短調 Op.23/3つのワルツ Op.34/
  ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44
マレク・ブラハ(ピアノ)
 ショパン協会 新シリーズ "デビュー(Debuts)"!

 ポーランド国立ショパン協会(ショパン研究所)の自主レーベル"NIFC(Narodowy Instytut Fryderyka Chopina )"から、有能な若いピアニストを紹介する新シリーズ「デビュー」がスタート!
 第1弾は、1986年ワルシャワ生まれ、ショパン音楽大学のスター、マレク・ブラハのデビュー・レコーディング。ブラハは、2010年8月チェコのマリアーンスケー・ラーズニェで行われたショパン国際ピアノ・コンクールでは最高位(1位なしの2位)に輝き、2010年10月の本場ポーランドで行われるショパン国際ピアノ・コンクールには、ポーランド中の期待を背負って参加。結果は惜しくも2次予選で敗退となったが、美しい音色と歌い方で聴衆を魅了している。
 収録曲目は、2011年の来日公演でも披露された、「ポロネーズ第5番」、「バラード第1番」に、「英雄ポロネーズ」など、ブラハの高貴な音色が映える選曲。ショパンの故国、ポーランドのピアノ界を背負って立つ逸材です!

 ※録音:2012年10月18日−19日&28日−31日、ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ)






<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PAN CLASSICS



PC10288
(輸入盤/12CD)
\6300→\5690
バイロイトのワーグナー歌手たち
 〜コジマ・ワーグナー総監督時代(1876-1906)の出演者
 歴史的録音1900-1930〜

《CD 1》さまよえるオランダ人
《CD 2》タンホイザー
《CD 3》ローエングリン
《CD 4》トリスタンとイゾルデ
《CD 5》ニュルンベルクのマイスタージンガー
《CD 6》ラインの黄金&ヴァルキューレ(第1〜2幕)
《CD 7》ヴァルキューレ(第3〜4幕)&ジークフリート(第1〜2幕)
《CD 8》ジークフリート(第3幕)&神々の黄昏
《CD 9》パルジファル
《CD 10》バイロイト音楽祭の出演歌手 1876〜1894 年
《CD 11》同1894〜1899 年
《CD 12》同 1901〜1906 年
マリアンネ・ブリント(Ms/1842-1921)
リリー・レーマン(S/1848-1929)
ヘルマン・ヴィンケルマン(T/1849-1912)
ヴィルヘルム・グリューニング(T/1858-1942)
エルネスティーネ・シューマン=ハインク(A/1861-1936)
エルンスト・クラウス(T/1863-1941)
エレン・グルブランソン(S/1863-1947)
パウル・クニュプファー(Bs/1865-1920)
マルタ・レフラー=ブルクハルト(S/1865-1954)
エリック・シュメーデス(T/1868-1931)
テオドール・ベルトラム(T/1869-1907)
アルフレート・フォン・バリー(T/1873-1926)
アドリエンヌ・オズボーン(T/1873-1951)
ヴァルター・ゾマー(T/1878-1955)
アロイス・ハートヴィガー(T/1879-1948)
カール・ブラウン(Bs/1886-1960)他、歌手93人
ジークフリート・ワーグナー、
リヒャルト・シュトラウス、
カール・ムック、
フェリクス・モットル、
ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー他指揮
 驚くべき特集BOX、Pan Classics レーベルより復活...おどろくべき「19世紀人たち」による録音を丹念に拾いあつめ、作曲家の妻コジマ・ワーグナーがまだバイロイト音楽祭にかかわっていた時代の「声」を総結集。93人の歌手には「パルジファル」初演時の主役たちも...瞠目すべきBOX、ここに。

 かつてGebhardt から出ていた音源ではありますが、プレスが切れて久しかったところ、ドイツPan Classics レーベルが美麗BOX 仕様にて再リリースした超・充実の歴史的録音集が、多少なりと確保できるようですので、ここにご案内させていただきます(在庫なくなりしだい生産終了の可能性あり)。

 バイロイト音楽祭を1876 年に立ち上げ、1882 年に最後の楽劇『パルジファル』をバイロイト祝祭劇場で上演したワーグナーの遺志を受け、妻コジマは1906年までこの音楽祭の総監督をつとめていたのですが、それは時おりしも、録音技術とレコード産業が輝かしい歴史を歩みはじめたばかりの頃——Victor、Pathe、Columbia、Odeon、Homocord、Grammophone...とさまざまなレーベルが創設され、コジマのもとで歌った偉大な歌手たちのワーグナー歌唱も次々と録音・レコード化されてゆきました。
 ここでは、それらの音源が丹念に拾いあつめられ、音源出自のマトリクス番号も逐一克明に記録、明快なブックレット(独・英語。)まで付した12 枚組BOX としてまとめられています。もちろん1 分78 回転のSP 盤時代ですし、収録技術にも限界がありましたから、オーケストラ部分は縮小編成でカットもあり、時にはピアノ伴奏、歌手によってはワーグナー以外の曲(これはこれで嬉しい点かも?シューマンやシューベルトの歌曲あり、ウェーバーやビゼーのオペラあり...)、といったこともあるにはありますが、この時代のオペラ音源に目がない方々ならそんなことは先刻御承知のはず。
 そして同時に、いかに収録状態が微妙であろうとも(古い音源は1900 年から!)、人の声こそは(弦楽器とともに)この時代の技術で最もニュアンスが伝わりやすい表現媒体だった...ということもよくご存知でしょう。今や失われてしまった、19世紀ドイツ以来の声の技芸—-1882 年の『パルジファル』初演時に主役を演じた1840 年代生まれの歌手ふたりを筆頭に、錚々たる歌手陣には目をみはるばかり!




PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350100
(SACD HYBRID)
\2800→\2590

フルトヴェングラー&VPO/EMI・R.シュトラウス録音
 リヒャルト・シュトラウス:
  (1)ドン・ファンOp.20
  (2)死と変容Op.24
  (3)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらOp.28
  (4)4つの最後の歌

(1)(3)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
 ウィーン・フィル
(4)エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sop)
 オットー・アッカーマン(指)
 フィルハーモニア管弦楽団
 人気のプラハSACD 復刻シリーズにフルトヴェングラー登場。明瞭な響きで蘇ったウィーン・フィルとのリヒャルト・シュトラウス

 (1)1954年3 月2-3日/ウィーン楽友協会大ホール (2)1950年3 月21, 23-24日/ウィーン楽友協会大ホール (3)1954年3 月3 日/ウィーン楽友協会大ホール (4)1953年9 月25日/ウォルドルフ・タウン・ホール /78’ 45”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。ついにフルトヴェングラーが登場、EMI の名盤が待望のSACD ハイブリッド化です。
 フルトヴェングラーとウィーン・フィルによるリヒャルト・シュトラウスの交響詩3 篇は、演奏の素晴らしさと録音の良さで知られてきました。
 2011 年にEMI が渾身のSACD リマスタリングを施し話題となりましたが、今回はチェコの名人カレル・ソウケニークがマスタリングを担当、いつものプラハ・レーベルならではの明瞭な音世界を創り上げています。
 「死と変容」のハープのデリケートなニュアンス、「ティル」の鮮烈な響きなど、フルトヴェングラーの神業をあらためて実感させてくれる凄さ。ファン必携の1 枚と申せましょう。
 うれしいカップリングはシュヴァルツコップとアッカーマンによる「4 つの最後の歌」。こちらもニュアンスの豊かさが増し、シュヴァルツコップ全盛期の凄さに圧倒される、超感動的なひとときをすごせます。



<国内盤>


ARCO DIVA



UP0153
(国内盤)
\2800+税
プシホダに捧ぐ 〜こまやかに、いとおしく、
 懐かしきヴァイオリン小品の世界〜

 イェネー・フバイ(1858〜1937):
  ①ヘイレ・カティ(やあ、カティ)〜『チャルダの情景』より 第4曲
 エルガー(1857〜1934):
  ②愛のあいさつ 作品12(プシホダ編)
 リヒャルト・シュトラウス(1864〜1949):
  ③ワルツ 〜楽劇『薔薇の騎士』より(プシホダ編)
 ラフマニノフ(1873〜1943):
  ④ヴォカリーズ
 サラサーテ(1844〜1908):
  ⑤アンダルシアのロマンス 作品22
 フランティシェク・ドルドラ(1868〜1944):
  ⑥思い出(クライスラー編)
 エデ・ポルディーニ(1869〜1957):
  ⑦踊る人形(ヴィルヘルミ編)
 ドヴォルザーク(1841〜1904):
  ⑧ユーモレスク 第7番 作品101-7
  ⑨ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 作品100
  ⑩遠き山に陽は落ちて 〜交響曲第9番「新世界より」より
   (プシホダ編)
トマーシュ・ヴィンクラート(ヴァイオリン)
マルティン・フィラ(ピアノ)
 古き良きヴァイオリンの美は、やはり小品に宿るもの。弦楽芸術の確かな伝統をもつチェコから長く愛されてきた名匠プシホダの「こころ」を21世紀に甦らせる名手が、ひたすら美しい弦の響きとともに紡ぎ出した、愛さずにはおれない名品集...玄人ファンにも、贈り物にも!
 今回、2ページ先ではオペラ歌手たちの歴史的録音を扱ったアルバムをご案内していますが、そもそも録音技術というものが最初に商業利用されはじめたとき、津々浦々の家庭で味わえる極上音楽を詰め込んだ盤として人気があったのは、何よりもまず「歌」—-しかしながら、当時の録音技術で収録された78 回転SP 盤でも、歌声と並んで鮮明な音を今なお味わえるもののひとつが、往年の巨匠たちによるヴァイオリン録音ではないでしょうか。
 この楽器の音色に、人の声に近い性質があるためなのかもしれませんが、長年クラシックを聴き続けて来られている方々にも、ティボー、ブッシュ、クーレンカンプ、シゲティ...と往年の巨匠たちの名を聞くだけで心もそぞろ...といった思いをなさる方も多いことでしょう。
 いまだ色褪せぬ魅力をたたえた、SP 時代の名録音—-その真の魅力はやはり、演奏時間5 分ほどの小品にこそ宿っているのかもしれません。
 LP やCD といった比較的長時間の再生ができるメディアがなく、短い時間ごとレコード盤を裏返し、載せ替えなくてはならなかった時代には、長大な協奏曲録音などもさることながら、SP 盤の片面だけで全曲が収まる小品の演奏で凝縮された感性をみごと発揮、多くの人の心を(いまだに)とらえてやまなかった名手も多く活躍しました。レオポルド・アウアー、ミッシャ・エルマン、モード・パウエル、あるいは若き日のメニューイン...しかしながら、そうした小品の彫琢をひときわ美しく再現し、かけがえのない音楽を紡いだ象徴的な人物として誰よりも忘れられてはならないのは、クライスラーやハイフェッツなどと同じく自ら編曲も手がけたチェコの名匠、ヴァーシャ・プシホダ(1900〜1960)ではないでしょうか?
 フバイ、バッツィーニ、エルガー...といった諸外国の音楽家たちもさることながら、ドヴォルザークやフィビフらチェコ19 世紀の名旋律をかけがえのない美音、まろやかな解釈で極上の響きに息づかせてみせるその至芸が、日本のみならず祖国でも根強く愛されていたことが、このたびチェコArco Diva の新譜で明らかになりました。弾き手はトマーシュ・ヴィンクラート——チェコ出身で長らくウィーン・フィルのメンバーとしても活躍をみせてきたこの俊才はいま、自分が生まれるより13 年も前に亡くなったプシホダに限りない敬愛を捧げるべく、かの名匠が愛奏してきた名曲をみずみずしい感性で、しかし確かにプシホダにも通じる滋味と慈しみにあふれた名演で次々と聴かせてくれるのです。
 チェコの「いま」の息吹に満ちていながら、何十年もの時間を何事もなかったかのように超えてみせる、伝統あればこそのヴァイオリン芸術...ヴィブラートの妙、さりげないポルタメント、誇示されないが筋の通った超絶技巧。
 ピアノのM.フィラとの音楽対話も絶妙、多くの人ののかけがえのない愛聴盤になってくれそうな1枚です。




GRAMOLA



GRML99000
(国内盤)
\2800+税
ヤヴォルカイ兄弟参加!
モーツァルト(1756〜1791):
 1. 弦楽四重奏曲第15 番 ニ短調 KV421
 2. 弦楽四重奏曲第21 番 ニ長調 KV575
  (プロイセン四重奏曲 第1 番)
モーツァルトハウス・ウィーン弦楽四重奏団
シャーンドル・ヤーヴォルカイ(vn1)
高橋和貴(vn2)
アレクサンダー・パーク(va)
アダム・ヤーヴォルカイ(vc)
 伝統を確かに受け継ぎながら、日々進化しつづける「音楽の都」ウィーンのモーツァルト演奏——1784年以降、作曲家が最も幸せだった時期に暮らしていた“フィガロハウス”での録音シリーズ
 来日公演も好評だったヤーヴォルカイ兄弟参加の最新作は、深みにも鮮烈さにも瞠目...!
 「音」を聴いたら俄然、彼らのことがもっと知りたくなる——そんなモーツァルト録音が、ウィーンの中心部に本拠を構えるGramola レーベルから届きました。
 20 世紀初頭に創設されたSP レコード店を母体とするこのレーベルは、オーストリア楽壇から確かな信頼を得ており、ここにお届けする録音はかつてモーツァルトが住んでいた家を博物館として改装した、ウィーン屈指の観光名所「モーツァルトハウス」との提携企画...すでに何タイトルかがこのシリーズでリリースされていますが(バセットホルン曲集(GRML98941)およびイェス四重奏団の『ハイドン・セット』全曲3 枚組(GRML98870)、日本語解説付にて発売中)、モーツァルトハウスでじかに録音されたこれらの演奏は、作曲家自身が曲の構想を練ってペンを走らせていた場所で鳴り響く、ある意味でモーツァルト自身に最も近いところで奏でられている音にほかなりません。
 そうした録音を許された演奏者たちには、クラシック音楽の本場オーストリアの歴史と伝統とを背負いながら、その最先端の「いま」を代表する名手たちが居揃っている——
 しかも、今回はこのモーツァルトハウスの名を堂々、団体名にまで冠した弦楽四重奏団が活躍をみせているのですぱ 4人の弾き手はみなソリストとしても注目を集める若き俊才たちで、日本の若き俊英・高橋和貴氏の参加も頼もく、さらに第1ヴァイオリンとチェロはなんと、昨年デュオで来日、痛快な名演で全会場を沸かせたヤーヴォルカイ兄弟がぱすでに相当に弾き込まれ、無数のとてつもない名盤があまた存在するモーツァルト中・後期の2曲をプログラムに掲げていながら、おそらくどちらの曲でも、聴きはじめたとたん過去のあらゆる名演の記憶が一瞬で吹き飛び、誰との比較でもなしに、ただひたすらに彼らのみずみずしい音楽に引き込まれずにはおれないのではないでしょうか...?
 晴れがましい明快な音楽が多いニ長調で書かれた“プロイセン第1”での、あふれんばかりの愉悦を絶妙にコントロールしながら音の彫琢をじっくりつくりあげてゆく解釈もひたすら痛快なら、『レクィエム』や『ドン・ジョヴァンニ』と同じデモーニッシュなニ短調で書かれた「第15番」での、身を切られるような深みと、その深みあればこその折々の爽快さとの、たとえようもなくエキサイティングな交錯にも手に汗握らされる——
 こういう録音を聴いていると、名曲とは本当にさまざまな演奏で確かめられてこそ、“聴く側”にとってもかけがえのない生きたものとなり、他の演奏から受ける感動もひときわ大きくなるのだ...!とあらためて思わずにはおれません! 














3/6(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ATMA


ACD2 2535
\2000
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80
 ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94bis
 ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディーOp.35bis
ジョナサン・クロウ(ヴァイオリン)
 ポール・スチュワート(ピアノ)
 ジョナサン・クロウの冴え渡る知性と透明感のある美音で聴かせるプロコフィエフ

 録音:2008 年4 月

 エルガー、R. シュトラウスとラヴェルのヴァイオリン・ソナタ集(ACD22534)でデビューしたジョナサン・クロウのセカンド・アルバムは、プロコフィエフ。ソナタ第2 番ニ長調Op.94bis は、フルート・ソナタOp.94 を改作した作品。この改作を勧めたのが大ヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフでありました。1944 年の初演はもちろんオイストラフによって行われましたが(ピアノはオボーリン)、作品はプロコフィエフ自身が大変尊敬していたシゲティに献呈されています。第1 番は1946 年に完成されましたが、作品の構想自体はこの作品が第2 番より先であったため、第1 番とされました。こちらも2 番同様オイストラフとオボーリンによって初演されています。そしてヴァイオリンとピアノのための5 つのメロディーは、元々はソプラノ歌手ニーナ・コシェッツのために作曲された作品で、第2 番と同じく作曲者自身によって編曲されています。
 3 作品ともヴァイオリンの特性が発揮された技術的にも難易度の高い曲。ジョナサン・クロウの高度な演奏技術が映え、勢いのある力強い演奏を聴かせてくれます。
ジョナサン・クロウは1977 年カナダのプリンスジョージに生まれ。6歳からスズキ・メソードを開始、プリンスジョージの音楽学校で学ぶ。その後ケベックのマギル大学でイェホナタン・ベリック氏のもと研鑽を積みます。19 歳でモントリオール交響楽団に入団、アソシエイト・コンサートマスターを経て、2002 年から2006 年まで最年少のコンサートマスターを務めていました。現在はマギル大学の助教授。
 

ACD2 2685
\2000
甘き思い出イタリア・イギリスの17世紀の名曲
 オルティス:リセルカーダ第1、4、8番
 バニスター:
  ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「グラウンド上によるディヴィジョン」
 プレイフォード:ノーフォーク公
 ラニエー:愛の不変
 ド・レヨル:デュオ「甘き思い出」
 オルティス:リセルカーダ第2番「甘き思い出」
 デ・セルマ:ソロ・ファゴットのための幻想曲
 作曲者不詳:ロジャー・ド・カヴァリー卿
 作曲者不詳:ジョン、いますぐキスしてに来て
 オルティス:リセルカーダ「幸せな我が目よ」、第5番
 バニスター:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「他のグラウンド」
 作曲者不詳:トレッツのグラウンド
 バッサーノ:リセルカータ第8番
 ロニョーノ:「別れの時には」によるディミニューション
 ボニッチ:「甘き思い出」
 作曲者不詳:ヴァイオリンのためのディヴィジョン集より「ファロネルのグラウンド」
マーガレット・リトル( ガンバ) 
シルヴァン・ベルジュロン(リュート)
 深い瞑想の世界へ誘うマーガレット・リトルによる「甘き思い出」

 録音:2013 年3 月ケベック

 16 世紀で最も有名なピエール・サンドランによるマドリガル「甘き思い出」をもとにした、オルティスらの作品を中心としたイタリア・イギリスの17世紀の名曲を収録。
 ガンバ演奏に関する即興と装飾技法の最初の教本とされる「装飾論ならびに変奏論」を著したスペインの作曲家、音楽学者ディエゴ・オルティス。即興的な装飾変奏の方法と譜例を示した第1 部と高度な即興を前提としたファンタジア、既存の楽曲に基づく変奏を挙げたリセルカーダによる2 部構成の教本でここでは、第2 部のリセルカーダから「甘き思い出」などが収録されています。
 また17 世紀後半のイギリスでは、グラウンド上のディヴィジョンという変奏曲が盛んに作られました。グラウンドは、イタリア語ではバッソ・オスティナートと呼ばれ、日本語には反復低音と訳されます。曲全体にわたってずっと繰り返される、数小節のバス定型で、ディヴィジョンは、そのバスの上で上声部の音符を変奏していくことです。ここではプレイフォードのヴァイオリンのためのディヴィジョンが収録されています。演奏はカナダ古楽界の中心にいるガンバ奏者のマーガレット・リトルとリュート奏者シルヴァン・ベルジュロン。2 人の感性が呼応する美しい1 枚となっています。
 

ACD2 2668
\2000
我が魂よ〜ドイツ教会カンタータ集
 J.S.バッハ:カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
 トゥーンダー:シンフォニア「平和を与えたまえ」、モテット・サルヴェ「我がイエス」
 エレルバッハ:序奏と組曲
 ローゼンミュラー:モテット「天に昇りたまえりキリスト」
 J.M.バッハ:アリア「いざ,我らに主を讃えん」
 C.ベルンハルト:協奏曲「なぜ悲しむのですか、我が魂よ」
 ムファット:調和の捧げもの「オルガンのためのパッサカリア 」ト短調
 シュッツ:協奏曲「私を憐れみたまえ、おお主なる神よ」
 ローゼンミュラー:学生の音楽「ダンス」パドゥアナ〜バロ
 エレルバッハ:調和の喜び、音楽の友第2 集よりカンターテ
マシュー・ホワイト(CT)
テンポ・ルバート
 アレクサンダー・ワイマン(指)
 マシュー・ホワイトが清らかに歌うドイツ宗教音楽集

 録音:2011 年11 月ケベック

 カナダのカウンターテナー、マシュー・ホワイトによるアルバム。J.S. バッハに先んじた17 世紀ドイツで活躍した作曲家トゥーンダー、エレルバッハ、ローゼンミュラー、ベルンハルト、ムファット、シュッツらの宗教作品を収録。ドイツ・バロックの盛期に活躍しコラール・カンタータの開祖でもあるフランツ・トゥーダー。宗教音楽の大家としてJ.S. バッハとシュッツの音楽を橋渡しする需要な作曲家エレルバッハ。ドイツの対位法とイタリアの豊かな表現力をもった美しい音楽を作り出したローゼンミュラー。J.S. バッハの義父で当時の楽器製作にも大きく貢献したヨハン・ミヒャエル・バッハ。ドレスデン宮廷楽長として作曲・指揮・研究者として活躍したクリストフ・ベルンハルト。ザルツブルクで宮廷オルガニストとして活躍したムファット。そして「ドイツ音楽の父」とも称される、バッハ以前で最も需要な作曲家シュッツ。マシュー・ホワイトの豊かな表現力と繊細な声質、巧みなブレスのコントロールで偉大なる作曲家たちの忘れられた名作を存分に聴かせてくれます。




C AVI MUSIC


4260085533008
\2600
フックス&ブラームスのクラリネット五重奏
 フックス:クラリネット五重奏曲Op.102
 ブラームス:クラリネット五重奏曲Op.115
セバスティアン・マンツ(Cl)
デンマーク四重奏団
 抜群の機能美と溢れる詩情で聴かせる、フックス&ブラームスのクラリネット五重奏際立つマンツの至芸!

 録音:2013 年4、5 月BR ミュンヘン・スタジオ

 2008 年ミュンヘン国際音楽コンクール・クラリネット部門で40 年ぶりとなる第一位に輝いたクラリネット奏者セバスティアン・マンツと2002 年デビュー、2004 年にはデンマークの室内楽コンクールで優勝するなど瞬く間に世界の音楽界に踊りでたデンマーク四重奏団によるフックスとブラームスによるクラリネット五重奏曲。
 抒情的なメロディーが印象的なフックスのクラリネット五重奏曲。ロベルト・フックスはウィーン音楽院でブルックナーとともにマーラー、R. シュトラウスらを育てたことでも知られています。フックスの音楽は非常に洗練された響きをもち、熟達した作曲技法で親交のあったブラームスにも称賛されています。情緒豊かで色彩感溢れるマンツのクラリネットが、作品に息吹を与え生き生きと表現されています。
 そしてブラームスの最高傑作の一つクラリネット五重奏曲。歌心に溢れた第1 楽章の主題が作品全体に充溢感をもたらし、心に染みいる名作。当時の名手ミュールフェルトに魅せられて創作し、クラリネットの美点を存分に生かした作品だけに、マンツの至芸が際立ちます。デンマーク四重奏団とのアンサンブルも、ロマンティックで美しく、しかも緻密に繰り広げられ、聴き手世界にぐっと引きこみます。
 新しい風を感じつつ、伝統的な響きに酔う1 枚です。




HAENSSLER



98 034
\2300→\2090
ミュンヘン・バロックゾリステン/
 ヴィヴァルディ:協奏曲集

  (1)フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと
     通奏低音の協奏曲 ヘ長調 RV.99
  (2)フルート協奏曲 ニ長調 RV.209
  (3)ファゴット協奏曲 変ロ長調 RV.504
  (4)チェロ協奏曲 ト短調 RV.417
  (5)フルート、ヴァイオリン、ファゴットと
     通奏低音の協奏曲 ト短調 RV.106
  (6)オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.450
  (7)フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと
     通奏低音の協奏曲 ト短調 RV.107
ミュンヘン・バロックゾリステン
 【ドロテア・ゼール
   (指揮/フルート/フラウト・トラヴェルソ)
  佐藤俊介、クリスティーネ・スティッカー、
   ヨハネス・ハイム(ヴァイオリン)
  パブロ・デ・ペドロ(ヴィオラ)
  ロビン・ミシェル、ベルナデッテ・ケベーレ
   (チェロ)
  アンフォレアス・ヘルム(オーボエ)
  カトリーン・ラザール(ファゴット)
  アンネ=マリー・ドラゴシツ(チェンバロ)】
 俊英、ヴァイオリンの佐藤俊介も全作品に参加!!名手が揃うミュンヘン・バロックゾリステンによるヴィヴァルディの様々なソロ楽器による協奏曲集

 セッション録音:2013 年11 月8&9 日、ドロテア・ポルシェ・ザール、オデオン・カルチャー・フォーラム、ザルツブルク/DDD、63’ 24”

 このアルバムは時代楽器の名手が揃うミュンヘン・バロックゾリステンによるヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエ、ファゴットと言った様々なソロ楽器による協奏曲集です。
 なんといっても注目は全曲に佐藤俊介が参加していることです。佐藤俊介はモダン、バロック双方の楽器を弾きこなすヴァイオリニストとして、多才な音楽家として賞賛を浴びており、バロック・ヴァイオリン奏者としては、コンチェルト・ケルンおよびオランダ・バッハ協会のコンサートマスターを務め、また鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカとの録音ではハイドンのヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIa:1(ADJ 030)を披露し、その演奏は激賞されております。
 当ディスクのフルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音の協奏曲 ヘ長調 RV.99 でソロ・ヴァイオリンをつとめ、輝かしい音色を奏でております。






NAIVE



V 5368
\2500→\2290
音色煌びやかなメンデルスゾーン&アダムズの協奏曲
 (1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調op.64
 (2)J.アダムズ:ヴァイオリン協奏曲
チャド・フープス(Vn)
クリスティアン・ヤルヴィ(指揮)
ライプツィヒMDR 交響楽団
 俊英フープス、鮮烈な1st アルバム!ストラドの音色煌びやかなメンデルスゾーン&アダムズの協奏曲、オケはC.ヤルヴィ& MDR 交響楽団

 録音:2013 年11 月、MDR スタジオ(ライプツィヒ)
 使用楽器:1713年製ストラディヴァリウス《Cooper Hakkert, ex Ceci》

 アメリカ出身のチャド・フープスは、新進気鋭のヴァイオリニスト。2008 年メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で堂々の優勝を飾り、一躍注目を集めた19 歳(2013 年録音時)の若き逸材が、naive レーベルから待望の1st アルバムをリリースいたします!記念すべき初録音に彼が選んだのは、お馴染み、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64」と、アダムズが1993 年に作曲した「ヴァイオリン協奏曲」。コアなファンをも唸らせる意欲的なカップリングで、王道的かつ挑戦的なデビューアルバムに仕上げてきています。フープスをバックで支えるのは、2012 年より新たにクリスティアン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進を遂げるMDR 交響楽団。いずれもヴァイオリン・ソロに負けず劣らずオーケストラ・パートが活躍する作品なだけに、フープスとの丁々発止の掛け合いが大きな聴きどころです。特にアダムズの3 楽章は息を呑む圧巻の仕上がり。フープスとオーケストラが一心となった熱演に、思わず呼吸も忘れるほど聴き入ります。
 その面影に未だあどけない雰囲気も残すフープスですが、その演奏は決して若さゆえの勢いに任せないもの。途切れることなく朗々とメロディを歌いこむフレーズ感は特に素晴らしく、1713 年製ストラディヴァリウス≪ Cooper Hakkert, ex Ceci ≫のまろやかな音色を、細かな一音にいたるまで丁寧に、煌びやかに聴かせています。メンデルスゾーンでは躍動感あふれる若々しい演奏を見せる一方、アダムズでは瞑想的な深みのある音楽を作り上げており、その表現の幅に驚かされます。その卓越した演奏技術に唸ると共に、今後の躍進に大きな期待を寄せさせてくれる、注目の1st アルバムです!







TYXART


TXA 13028
\2500
ドイツの若き天才ピアニスト、ヨーヨー第2弾!
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
 カスパース:幽霊
ヨーヨー・クリステン(P)
 録音:2013 年6 月

 ドイツの天才ピアニスト、ヨーヨー・クリステン。1996 年生まれの17 歳。4 歳からピアノをはじめ、6 歳から作曲を行い、8 歳でコンサートに出演するなど、その神童ぶりで話題となっています。2010 年に、日独交流150 周年の記念行事の一貫として行われた演奏会に出演するために来日しています。15 歳の時発売されたデビュー・アルバム(TXA 12001)では、モーツァルト、ベートーヴェンの作品とともに自作の曲も収録し、その豊かな才能をみせつけました。今回は難曲リストのピアノ・ソナタに挑戦。完璧なテクニックと無限の可能性を感じさせる音楽性で聴かせます。また建築家、造形芸術家として活動しているクラウス・カスパースが、ヨーヨーの才能に惚れ初演を委託したグラフィックメモ「幽霊」も収録されています。
 

TXA 13036
\2500
伝統のつながり〜バッハと20世紀の作曲家たち
 J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV911
 グバイドゥリーナ:トッカータ・トゥロンカータ
 ペルト:アリーナに
 J.S.バッハ:イギリス組曲BWV807
 チェン・シャオユン:ダイアリーⅢ
 テリー・ライリー:G-Song
 デュティユー:「バッハへのオマージュ」〜波のまにまにより
 J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ニ短調BWV851
 ショスタコーヴィチ:プレリュードとフーガ ニ短調Op.84
アレクサンドラ・ソストマン(P)
 録音:2013 年9 月、ハンブルク/65’23

 ドイツのピアニスト、アレクサンドラ・ソストマン。ハンブルク音楽大学でフォルカー・バンフィールドとエフゲニー・コロリオフに学び、ユディス・モシュと「デュオ・ヴィラルソー」として活動しています。
 今回はJ.S. バッハの鍵盤作品を軸にグバイドゥリーナ、ペルト、デュティユーなどの現代作曲家たちの曲を交互に配置した内容。バッハのフーガをモチーフとしたテリー・ライリーの「G -Song」は、クロノス・カルテットのためにはじめて書いた作品で、「Lifespan」という映画音楽に使われ、後にピアノ・ソロに編曲されました。デュティユーの「バッハへのオマージュ」はピアノ・ソロのための6 つの小品集「波のまにまに」の中の1 曲。「バッハの平均率クラヴィア曲集に倣って、一定の形象的内容を持つ小品の対位法様式による一大曲集にすることにした」とショスタコーヴィチ自身が語っているように、バッハと同じく「前奏曲&フーガ」というスタイルを踏襲したプレリュードとフーガ。それぞれの作曲家がバッハの音楽をモチーフに作曲した作品や、オマージュを捧げた作品を、バッハの作品とともに収録し、鍵盤楽器の歴史の多様性を追求しています。
 

TXA 13037
\2500
ニュルンベルクのピアノ音楽集
 ハンス・レーオ・ハスラー:
  Nun lasst uns Froehlich(4),Ach weh der schweren pein(4)
 ヨハン・エラスムス・キンダーマン:Fuga(2),Drifache Fuga super(2)
 ヨハン・シュターデン:Allamanda varirt(3),Balletto(4),Courante(4)
 ゲオルク・カスパー・ヴェッカー:aus : Partita in a(1)
 パウル・ハインライン:Capriccio (2)
 ヨハン・パッヘルベル:Choralpartita”Freu dich sehr o meine Seel”(1)
 ヨハン・フィリップ・クリーガー:Toccata und Fuga in a(2)
 ヨハン・クリーガー:Giacona in g(1)
 ベネディクト・シュルトハイス:Suite in G-Dur(3)
 ヨーハン・ヨーアキム・アグレル:Sonata VI in g (1)
ラルフ・ワルドナー
チェンバロ(1)
オルガン(2)
クラヴィコード(3)
レガール(4)
 17 世紀ニュルンベルクの洗練された音楽界を垣間見る1枚

 録音:2012 年8 月聖ミヒャエル教会、フュルト、ドイツ/76’05

 17 世紀ニュルンベルク出身の作曲家たちによる鍵盤作品集。ニュルンベルクは、ハンブルク、ライプツィヒ、ドレスデンとともにドイツ音楽の中心地でありました。当時はオルガニストが音楽界の主役であり、鍵盤楽器のための作品だけではなく、教会音楽、器楽曲なども多く作曲していました。このアルバムは、チェンバロ奏者のラルフ・ワルドナーの長年の構想により、1600 年から1750 年にニュルンベルクで生まれた鍵盤作品をチェンバロ、オルガン、クラヴィコード、レガールの4 つの楽器を弾き分けて録音したもの。中でも比較的珍しいレガール(リーガル)を使用しているのも注目。レガールは持ち運び可能な卓上のオルガン。現在のリードオルガンと同じ原理で、ふいごで空気を送り込みリードを鳴らします。

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2109
\2400→¥2190
クレンペラーの1955年灼熱のライヴ
 (1)モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
 (2)ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92
オットー・クレンペラー(指揮)
北ドイツ放送交響楽団
 晩年とは別人?クレンペラーの1955年灼熱のライヴ、本邦初登場!

 録音:1955 年9 月28 日、ハンブルク、ムジークハレ/モノラル、ライヴ
 使用音源:Private archive

 ■制作者より
 クレンペラーというと主にEMI のステレオ録音を通じて知る、あの遅いテンポと透明な響きが一般的な印象でしょう。このディスクの演奏は巨大なスケールと貫かれるイン・テンポは晩年と同じですが、激しい情熱をむき出しにしたようなスタイルは、晩年からは想像がつかないほどです。別人と言ってもいいでしょう。CD 化に際してはノイズ・カットを必要最小限にとどめ、原音の響きを尊重しました。同一の演奏はかつてアメリカ・ミュージック&アーツ(CD-1088、3 枚組/ 2001 年)でも出ていましたが、印象は大きく異なります。なお、曲の終わりがやや強引にフェイド・アウトされていますが(これはCD-1088 も同じ)、オリジナルがこのような状態なのでご了承下さい。また、解説にはクレンペラーのインタビュー「指揮することについて」を掲載しています。(平林 直哉)




HAENSSLER

=シュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ・シリーズ=

93 724
\2400→\2190
スーク、シュタルケル、ブッフビンダー ピアノ・トリオ!
 (1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
 (2)メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
 これぞトリオの極み!スーク、シュタルケル、ブッフビンダーによるベートーヴェン、メンデルスゾーンのピアノ・トリオ!

 ライヴ録音:1973 年5 月16 日、シュヴェツィンゲン城/ADD、ライヴ、52’ 28”

 これぞ宝のような貴重ライヴ!内容は1973 年5 月のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴからヴァイオリンのヨゼフ・スーク(1929-2011)、チェロのヤーノシュ・シュタルケル(1924-2013)、ピアノのルドルフ・ブッフビンダー(1946-)によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲第3 番 ハ短調 Op.1-3 とメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番が収録されたディスクです。
 当ライヴでは、全盛時のスーク、シュタルケルという2 大巨匠と当時27 歳だった若きブッフビンダーが共演しました。ベートーヴェンのトリオでは美しすぎるほど丁寧なアンサンブルを聴かせてくれます。
 ブッフビンダーは今日ではベートーヴェン弾きとして巨匠の道をたどっておりますが、この当時から既にその演奏は確立されていたことがわかります。
 一方、メンデルスゾーンでは彼らの硬派な演奏スタイルは決してくずすことなく、ライヴならではの迫力に満ちた演奏です。
 ピアニストのジュリアス・カッチェン生前の1960 年代後半まではスーク、シュタルケル、カッチェンでトリオを演奏し、ブラームスのピアノ三重奏曲全曲録音を残しておりますが、カッチェン没後は当ライヴでも共演しているブッフビンダーと演奏しました。シュタルケルとブッフビンダーは後の1978 年にベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲も録音していることから絶大なる信頼を得ていたと思われます。このような豪華なメンバーによる極上のトリオの名演が良質な状態で残っていたことに感謝したくなる、非常に貴重なライヴ録音と言えましょう。
 


93 722
\2400→\2190
鬼気迫るアルバン・ベルク四重奏団
 (1)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 Op.59-1
 (2)ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲(1964)
アルバン・ベルク四重奏団
 【ギュンター・ピヒラー(1st ヴァイオリン)、
 ゲルハルト・シュルツ(2nd ヴァイオリン)、
 ハット・バイエルレ(ヴィオラ)、
 ヴァレンティン・エルベン(チェロ)】
 これぞ完璧なアンサンブル!鬼気迫るアルバン・ベルク四重奏団、1978 年シュヴェツィンゲン、白熱のライヴ!

 ライヴ録音:1978 年4 月28 日、シュヴェツィンゲン城/ADD、ライヴ、52’ 28”

 このアルバムはアルバン・ベルク四重奏団の1978 年4 月のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴからベートーヴェンの弦楽四重奏曲第7 番 ヘ長調Op.59-1 とルトスワフスキの弦楽四重奏曲(1964)を収録したものです。
 当四重奏団結成時から演奏していたベートーヴェンはまさに絶品の一言に尽きます。きめ細やかな抜群のアンサンブルは速いパッセージでも一切乱れることがなく、ライヴとは思えないほどの完璧な演奏です。
 一方、後半のプログラムにはルトスワフスキでした。アルバン・ベルク四重奏団はウィーンの伝統や様式を守りつつ、コンサートで必ず20 世紀の曲も取り上げるポリシーを掲げていました。1964 年に作曲されたルトスワフスキ唯一の弦楽四重奏曲は十二音技法を駆使して、各パートが異なるテンポとリズムで交錯する立体的で独特の魅力を持った作品です。終楽章ではまるであちこちから亡霊が浮かび上がってくるようなおどろおどろしさを感じさせます。このような当時の現代作品をライヴにて積極的に取り上げてきた重要性を再認識されられるような素晴らしい演奏です。
 第1 ヴァイオリンのギュンター・ピヒラーとチェロのヴァレンティン・エルベンは1970 年の団結成時から解散した2008 年まで変わらず活躍しましたが、第2 ヴァイオリンとヴィオラはメンバー変更がありました。当ライヴ録音では1970 年結成以後はじめてのメンバー変更があった時期で、ちょうど第2 ヴァイオリンのクラウス・メッツルからゲルハルト・シュルツに代わった直後にあたります。しかし、シュルツの演奏はこの時すでにアルバン・ベルク四重奏団の音色を奏でており、ひと際熱のこもった演奏となっております。
 


93 725
\2400→\2190
晩年のボレット74歳の貴重な録音
 (1)メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ホ短調 Op.35-1
 (2)同:ロンド・カプリッチョーソ Op.14
 (3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」 Op.57
 (4)リスト:「ノルマ」の回想(ベッリーニ)
 以下、アンコール
 (5)ゴドフスキ:「エレジー」ロ短調(左手のための)
 (6)モシュコフスキ:女芸人 Op.52-4
 (7)ゴドフスキ:30日物語より「サロン」
ホルヘ・ボレット(ピアノ)
 まさに神業!晩年のボレット74歳の貴重な録音、1988 年驚異のシュヴェツィンゲン音楽祭ライヴ!

 ライヴ録音:1988 年5 月14 日、シュヴェツィンゲン城/ADD、ライヴ

 このアルバムはキューバのハバナ生まれの名ピアニスト、ホルヘ・ボレット(1914-1990)の1988 年のシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ録音です。この時、ボレットは74 歳で演奏活動の晩年にあたります。しかし、全盛期よりコクのある音色と超絶技巧、そしてダイナミックなピアニズムを誇ったボレットの演奏は決して色褪せることなく輝きに満ちていました。
 熱情ソナタでは雄弁に語りかけるような堂々たる演奏を披露しており、年齢を感じさせない正確な技術とタッチで大柄な演奏をしています。また、リスト弾きとして知られるボレットですが、ここに収められたリストの「ノルマ」の回想では、圧倒的な演奏を聴かせてくれます。
 そしてアンコールではボレット自身が師事をしたレオポルド・ゴドフスキの作品も取り上げており、作曲者本人直伝の音楽を自分のものとしていたことがわかります。70 歳を過ぎた当時でもこれらの難曲を一夜のライヴで演奏してしまうのはボレットでしかできない、まさに神業と申せましょう。




<メジャー・レーベル>

DG



479 2384
\2200→\1990
ポリーニ新録音!
 ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン
  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
シュターツカペレ・ドレスデン
指揮:クリスティアン・ティーレマン
繊細な息遣いから深々とした強奏まで、全てをとらえたライヴ。
望むべき最高の顔合わせによる至福のハーモニー!
 現代屈指のピアニストとしてトップを音楽界を牽引し続けるポリーニが巨匠ティーレマンとの黄金コンビで聴かせるブラームス第2弾。
 音響が良い事でも知られるゼンパーオーパーの舞台にピアノを据えてのコンサート・ライヴで、細やかな息づかいから深々としたハーモニーまで、すべてがとらえられています。
 ティーレマンがいぶし銀のシュターツカペレ・ドレスデンを振ったこの演奏は、オーケストラ・パートだけでもこの上ない聴きごたえです。
 同様の黄金コンビによるライヴ収録の協奏曲第1番(4779882)は権威あるエコー賞を受賞しました。
 ポリーニにとってブラームス第2番はドイツ・グラモフォンへの3度目の録音となります。(①1976年5月アバド指揮ウィーン・フィル、②1995年12月アバド指揮ベルリン・フィル<ライヴ>)。
  録音:2013年1月25日 ドレスデン、ゼンーパーオーパー(ライヴ)
 


479 2943
\2200→\1990
トーマス・ハンプソン/夜曲 Notturno
 1.献呈 Op.10-1/2.夜 Op.10-3/3.冬の夜 Op.15-2/
 4.私の心は沈黙し冷える Op.19-6/
 5.ああ悲しい、不幸なる者よ Op.21-4/
 6.憩え、わが心 Op.27-1/7.ひそやかな誘い Op.27-3/
 8.あした Op.27-4/9.たそがれの夢 Op.29-1/
 10.あこがれ Op.32-2/11.ばらの花環 Op.36-1/
 12.解き放たれて Op.39-4/13.夜曲 Op.44-1/
 14.懐かしの面影 Op.48-1/
 15.東方の聖なる三博士 Op.56-6/
 16.来たるべき時代のために Op.87-1/
 17.もはやこれ以上は Op.87-3/
 18.陽の光の中で Op.87-4
トーマス・ハンプソン(バリトン)
ヴォルフラム・リーガー(ピアノ)
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン:13)
R.シュトラウス生誕150年を記念するキー・リリース!
 現代を代表するバリトン、トーマス・ハンプソンがシュトラウス・イヤーに贈る新録音は、今年生誕150年を迎えるリヒャルト・ストラウスの歌曲集。
 13曲目の「夜曲」では今をときめくダニエル・ホープが参加し、艶やかなヴァイオリンを聴かせます。
 マーラーを筆頭にドイツ語歌曲の第一人者として知られるハンプソンは、シュトラウス・イヤーの今年、北米&ヨーロッパの主要ホールで数々のシュトラウス・コンサートを行い、ザルツブルクのイースター音楽祭では新演出による「アラベラ」に出演します。録音:2013年12月-2014年1月 ベルリン、テルデック・スタジオ
 


479 2688
(15CD)
\7500→\6890
ジュリーニ・イン・ウィーン
CD 1/2
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1, 3, 5番
  (ミケランジェリ/ウィーン響 -ライヴ 録音:1979)
CD 3
 ブラームス:交響曲第1番(VPO 録音:1991)
CD 4
 ブラームス:交響曲第2番(VPO 録音:1991)
CD 5
 ブラームス:交響曲第3番&ハイドン・ヴァリエーション(VPO 録音:1990)
CD 6
 ブラームス:交響曲第4番&悲劇的序曲(VPO 録音:1989)
CD 7
 ブラームス:ドイツ・レクイエム
  (B.ボニー、A.シュミット/ウィーン国立歌劇場合唱団、VPO 録音:1987)
CD 8
 ブルックナー:交響曲第7番(VPO 録音:1986)
CD 9/10
 ブルックナー:交響曲第8番(ノヴァーク版)(VPO 録音:1984)
CD 11
 ブルックナー:交響曲第9番(ノヴァーク版)(VPO 録音:1988)
CD 12
 リスト:ピアノ協奏曲第1&2番(ベルマン、VPO 録音:1976&1977)
CD 13/14
 ヴェルディ:歌劇「リゴレット」 
  (カプッチーッリ、ドミンゴ、コトルバス/ウィーン国立歌劇場合唱団、VPO 録音:1979)
CD 15
 アイネム: カンタータ「あとから生まれる人々に」
  (ハマリ、フィッシャー=ディースカウ/ウィーン響 録音:1975)
孤高の指揮者、ジュリーニのDGウィーン録音集大成
話題のアイネム:カンタータも収録!
 70代半ばを過ぎた円熟のジュリーニと往時の香りを残すウィーンフィルの組み合わせが生んだ唯一無二のブラームス・チクルス、ミケランジェリをソリストに迎え、極致の名演との誉れ高いベートーヴェンの協奏曲を収録。
 ウィーン・フィルから得も言われぬ美しい響きを導きだし、燦然と輝くクライマックスで聴衆を魅了するブルックナーも収め、昨年「巡礼の年」であらためて脚光をあびたベルマンによるリスト:協奏曲も聴き逃せません。
 そして、CD15には最近話題を呼んだフォン・アイネムのカンタータ「あとから生まれる人々に」を収録!




DECCA



478 6421
\2200→\1990
リシッツァ/ピアノ・レッスン〜マイケル・ナイマンピアノ作品集
 1.楽しみを希う心 2.ビッグ・マイ・シークレット
  (『ピアノ・レッスン』)
 3.キャンドルの灯 4.イフ(『アンネの日記』)
 5.シープ・アンド・タイズ(『数に溺れて』)
 6.さよならモルチェ(『アンネの日記』)
 7.フライ・ドライヴ(『キャリントン』)
 8.ダイアリー・オブ・ラヴ(『ことの終り』)
 9.時の流れ(『ZOO』)
 10.オデッサ・ビーチ(『カメラを持った男』)
 11.教室 12.ホワイ(『アンネの日記』)
 13.羊飼いにまかせとけ(『英国式庭園殺人事件』)
 14.ディープ・スリープ・プレイング(『ピアノ・レッスン』)
 15.変化(『クレーム』)
 16.ヒア・トゥ・ゼア(『ピアノ・レッスン』)
 17.ジャック
 18.ビル(『ワンダーランド』)
 19.ディパーチャー(『ガタカ』) 
 20.ロスト・アンド・ファウンド(『ピアノ・レッスン』)
 21.すべて不完全なるもの(『ピアノ・レッスン』)
 22.アトラクション・オブ・ザ・ペダリング・アンクル
 23.あのとき芽生えた気持ち
 24.抱擁
 25.シルバー・フィンガード・フリング(『ピアノ・レッスン』)
ヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)
 リシッツァが誘う浮遊感に満ちた音楽世界—。
 ウクライナ出身のヴァレンティーナ・リシッツァは、自らの演奏をYoutubeにアップし続け、いつのまにか公式チャンネル再生回数は5500万回を超え、2012年にはついにデッカからメジャー・デビューを果たした遅咲きのピアニスト。
 日本ではヒラリー・ハーンの伴奏者として知られていました。
 最新アルバムは、今年70歳を迎える映画音楽の巨匠マイケル・ナイマンの作品集。
 人気作『ピアノ・レッスン』や『ことの終り』『アンネの日記』など、11作品からの24曲をすべてピアノ・ソロで静かに奏でます。
 前作ラフマニノフの協奏曲のような情熱的でパワフルな演奏は影をひそめ、ひそやかに歌いかけるようにリシッツァのピアノが鳴り響く、美しいアルバムです!
  録音:2013年12月1日-2日 ニンバス、コンサート・ホール




<国内盤>


AEON



MAECD1333
(国内盤・2枚組)
\4000+(税
バッハ:フーガの技法(全曲)
 〜1901年製スタインウェイ・不均等調律で〜

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
  フーガの技法BWV1080(全曲)
セドリック・ペシア(ピアノ)
使用楽器:スタインウェイ1901年製オリジナル 不均等調律
 ケージ記念年には、プリペアード・ピアノのための名曲で心を奪った現代音楽系の異才ペシア
 今度はなんと1901年のヴィンテージ・スタインウェイ!こだわりの調律で、バッハの問題作を!
 しなやかで冷徹、深い響きは楽器の力か、あるいは解釈の妙か。21世紀のフーガは一味違う!

 ピアノ——この楽器がいかに多面的な様相をもっているか、あらためて教えてくれる惚れ惚れするようなフランス盤が、現代音楽に強いaeonレーベルから届きました!弾き手はセドリック・ペシア。2012年、生誕100周年を迎えたジョン・ケージのフェティッシュな傑作『プリペアード・ピアノのためのソナタとインターリュード』のえもいわれぬ美しい銘解釈(MAECD1227)であらためて注目を浴びたこの異才、P-L.エマール(!)やCh.ツァハリアス(!)らの異才たちの門下で学び、フランス語圏スイス付近に広がる現代音楽ハードコアエリアで着実にキャリアを築きながら、実は現代音楽ばかりではなく、ベートーヴェンやシューマンなど前衛性をひそませたロマン派ピアノ音楽でも適性を発揮、さらにひとかどのバッハ解釈者としても名をあげてきたところ、じっくり構想をあたためながらリリースしてくれたのが 『フーガの技法』全曲録音とは——しかも、その使用楽器にも調律にもこだわりあり、というのがまた、彼がプリペアード・ピアノ使いであるだけにいっそう心そそられるではありませんか!
 ご存知の通り、バッハ晩年の絶筆であるとともに、その多声音楽技法の極致が示されているこの曲集は、未完であるという点、使用楽器がいっさい指定されていない点など、謎めいた魅力で私たちを惹きつけてやまない宿命的名品。ペシアはピアニストたちの『フーガの技法』録音がそうであるように、ゆったりしたテンポ設定で冒頭のコントラプンクトゥス1を弾きはじめますが、それはじっくり、ひとつひとつ確かめるように...というよりもむしろ、これからどんな謎が解き明かされるのか、知りたくありませんか...?と問いかけるかのような、実にあざとくも魅力的な響きにみちていて。100年以上前のニューヨーク・スタインウェイが醸し出す独特の響きの彫琢もありながら、そこで生きているのが「不均等調律」。ペシアはこの楽器のサウンドを最大限に生かしながら、同時にバッハの音の綾をいかに明確に浮き彫りにするか、バッハが計算していた不協和音の音程差をいかに繊細に読み解くかに傾注し、この調律にたどりついたのだそうです。
 それはいわば、19 世紀末の晩期ロマン派におけるニューヨーク・スタインウェイというよりもむしろ、20世紀最初の年に作られた、ベルクやバルトークやストラヴィンスキーやヒンデミットや...といった近代の巨匠たちの同時代を生きた、前衛を肌で知るピアノの響きなのかもしれません!緻密な解説(訳付!)にも、このアルバムの魅力を解き明かす秘訣はいたるところに潜んでおり、じっくり時間をかけて味わい尽くしたい充実のレコーディングなのです。




GRAMOLA



GRML98918
(国内盤)
\2800+税
バルバラ・モーザー(ピアノ)/
 ピアノに息づくベル・カント 〜19世紀、オペラとピアノ

  ウンベルト・ジョルダーノ(1867〜1948):
   ①ラツィンスキーの夜想曲
  フランツ・リスト(1811〜1883):
   ②ドニゼッティの歌劇『ランメルモールのルチア』の追憶
   ③『愛の夢 三つの夜想曲』(全3曲)
   ④ベッリーニの歌劇『夢遊病の娘』の名旋律による幻想曲
  ジョルジュ・ビゼー(1838〜1875):
   ⑤帰郷〜『ラインの歌』より
  イニヤス・レバック(1818〜1891):
   ⑥ヴェルディの歌劇『椿姫』による幻想曲(モーザー編)
  カール・ツェルニー(1784〜1857):
   ⑦幻想曲「ウィーン新市街の焼け跡」作品345
  ジョアキーノ・ロッシーニ(1792〜1868):
   ⑧わが最後の旅への行進曲と回想〜『老年のいたずら』よ り
  ポリーヌ・ヴィアルド=ガルシア(1821〜1910):
   ⑨セレナーデ
  シャルル・グノー(1819〜1892):
   ⑩『三つのことばのないロマンス(無言歌)』(全3 曲)
    ※曲順は①②⑤③⑥⑦⑧⑨⑩④
バルバラ・モーザー(ピアノ)
 歴史ある楽都ウィーンだからこそ、こういう筋金入りのピアノ・アルバムが出てくるもの...!
 オペラの音は、「歌い手」がいなくともクラシック・ファンをここまで惹きつけてやまない——
 周到なプログラムでロマン派の意外な魅力をあぶり出す、ブッフビンダー門下の異才登場!
 19 世紀は、いま私たちがクラシック音楽と呼ぶジャンルの需要層が大きく増えた時代——市民オーケストラやアマチュア合唱団も続々結成され、モーツァルトやベートーヴェンやヘンデルや...といった「往年の巨匠」たちの音楽が広く受け入れられていった頃。
 けれどもそうした古典派以前の名品には、当時からやはりどこか高踏なイメージもつきまとっていたようで。何より多くの人々が「日常のなかの非日常」として歓迎していたのは、着飾って出かけるイベントの一環としてのオペラであり、客間で日常的に接していたピアノ曲であったわけです。
 このことに着目して素晴しいアルバムを制作してくれたのが、「音楽の都」ウィーン生粋の多芸な名手、バルバラ・モーザー!今なお新たな挑戦を続けファンの信頼も厚い巨匠ルドルフ・ブッフビンダーの門下で学んだほか、カナダやドイツでも研鑽を重ね、ウィーンとゆかりの深いロシアの大物オレグ・マイセンベルクの薫陶も受けているこの才人、さすが楽都ウィーンの只中で「歴史のつづき」としての楽壇を生きているだけあって、こうして「ピアニストから見据えたオペラ全盛期」を切り取ってみせるにしても、なんとセンス抜群の選曲をしてくれていることでしょう!
 19 世紀オペラの核ともいえるベル・カント、すなわちオペラ的な意味での美しい声の至芸をキィワードに、その全盛期を彩ったロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディらイタリアの巨匠たちの音楽はもちろん、『ファウスト』のグノー、『カルメン』 のビゼーら傑作の書き手にも目をくばり、彼らの思わぬピアノ名品にも光をあてつつ、ピアノ芸術の頂点をきわめたリストの、あるいは市井のピアノ演奏を支えた練習曲の書き手にして自ら超絶技巧の俊才でもあったツェルニーら、19 世紀ピアノ音楽の知られざる傑作やとてつもない有名曲(『愛の夢』全3曲!)も収録。さらには19 世紀欧州歌劇界に姉マリブランや父ガルシアらとともに名を馳せ、ツルゲーネフやジョルジュ・サンドら文人たちとも親しかった名歌手=作曲家=名教師ポリーヌ・ヴィアルド=ガルシアの逸品を偲ばせる周到さ...このような音の物語を綴るにあたって、20 世紀へと門戸を開いたジョルダーノの名旋律でアルバムをはじめてみせるあたりも心憎いかぎりです。
 解説も懇切丁寧(日本語訳付!)、読み解くうちに19 世紀という「クラシックの黄金時代」が見えてくるのも嬉しいところ。しかし何より、磨き抜かれた演奏の素晴しさと選曲の妙です!




ソニー・ミュージックダイレクト



MECO 1020
(SACD Hybrid)
\2857+税
横山幸雄 / プレイズ・シューマン2014
 シューマン:
  クライスレリアーナ作品16
  ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調作品11
横山 幸雄(ピアノ)
新たな金字塔、横山幸雄 初のシューマン・ピアノ・アルバム
 横山幸雄が問う自身初のシューマン・ピアノ・アルバム。ここで横山が選曲した曲は、シューマンのピアノ作品中、最高傑作とも言われるクライスレリアーナ、そして極めて高いレベルの技巧と音楽性を要求されるピアノ・ソナタ1番という、いかにも当代一流のヴィルトゥオーゾとして名を馳せる横山らしい大曲の選曲である。
 40歳を超えてまさにピアニストとして円熟の境地に達しつつあり、従来の完璧な技巧とともに、ダイナミックでスケール感溢れる「動」と、時にささやくような究極のソット・ヴォーチェ「静」のマリアージュは、聴き手を深い感動の境地に誘う。このアルバムは、成長著しい「今」の横山の非凡な才能を刻んだ金字塔として記憶される名盤であろう。
録音:2013年10月21日&22日 石橋メモリアルホール(セッションレコーディング)

■このアルバムについて(柴田龍一)
 横山幸雄が我が国のピアノ界における最もビッグな存在としての地位をゆるぎないものにしたのは、10年以上も前のことと考えてよいだろう。そして、現在の彼は、見事に脂の乗り切った状態にあり、まさに絶頂期にさしかかっているといっても過言ではないだろう。このアルバムは、まさにそれを如実に感じさせる内容になっている。
横山がシューマンのピアノ作品をレコーディングしたのは、今回が初めてであるが、彼自身の言葉によると、それは偶然の結果であり、シューマンは、以前から特意なレパートリーのひとつであったという。そして、この最新録音に接した筆者は、このピアニストがさらに大きな成長を示し、コンサート・ピアニストとして極めて高い境地を自己のものにしている事実をはっきりと認識することができたのである。
それを具体的に述べるならば、この演奏では、横山の表現力がさらに豊かさを増しており、その結果として表現のオーラやアピールの強さが圧倒的なレヴェルに達していることがうかがわれる。横山ならではの緻密で強靭なテクニックで綴られたこのシューマンでは、内蔵された音楽のエキスが非常に濃厚であり、細部の表情のコクが一層味わい深いものになっている様相をも感じ取ることができる。さらにここでは、時にクールな一面も感じさせた彼の演奏には意外なほどに、ダイナミックでスケールの大きい感情の起伏が開示され、デモーニッシュといえるほどに強烈な表出力が生まれているのである。ドラマティックな情熱のほとばしりが印象深いソナタの第1楽章などは、その典型的な一例であるが、独特の表現の彫りの深さや生々しい人間味もが目を引くこの新録音では、巨匠と呼ばれるにふさわしい横山の新しい姿が写し出されているように思われる。


■アーティスト・プロフィール
横山 幸雄(ピアノ) Yukio Yokoyama, Piano

1990年ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少で入賞し、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多の賞を受賞。以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップ・アーティストとして活躍している。

ショパン生誕200年を迎えた2010年に、ポーランド政府より、ショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った世界で100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」が授与される。2011年5月に行った「ショパン・ピアノ・ソロ全212曲コンサート」では、18時間におよぶ演奏の偉業を成し遂げ、大きな感動と反響を巻き起こすとともに、自身の持つギネス世界記録を更新。更に、デビュー20周年記念公演では、チャイコフスキー、ラヴェル、ラフマニノフの協奏曲を一晩で演奏し、満場の喝采を博す。2013年からベートーヴェン生誕250周年に向けてのシリーズ「ベートーヴェン・プラス」をスタートさせるなど、自ら企画する数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立している。今年5月には、ショパン全ピアノ独奏曲211曲と、協奏作品の独創ヴァージョン6曲の2日間連続演奏会(21時間)を東京オペラシティコンサートホールにおいて行う予定である。

リリースされたCDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等栄えある賞を受賞。2011年上野石橋メモリアルホールで行った「横山幸雄プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲全曲集」をホールとキングレコードとの共同事業(全12タイトル)でリリース、また、2012年デビュー20周年記念コンサートのライブ録音を、2013年には「プレイズ・リスト2013」をソニー・ミュージックダイレクトからリリースしている。

TOKYO FM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い」のパーソナリティをつとめ、東京と京都にレストランをオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐にわたる。 現在、上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授として、後進の指導にも意欲的にあたっている。

オフィシャルサイト http://yokoyamayukio.net/




<映像>


DECCA(映像)


74 3356
(Blu-ray)
\4400
フローレス/
 ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)
ナタリー・デセイ(ソプラノ)
ミケーレ・ペルトゥージ(バス)、他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:エヴェリーノ・ピド
 デセイ、フローレス、ペルトゥージら豪華キャストによる夢遊病!
 2010年にDVDリリースされた上記作品がブルーレイで再登場!
現代最高のベルカント・テノール、フアン・ディエゴ・フローレスが、名門METを舞台にエルヴィーノを歌った《夢遊病の女》の新演出盤。アミーナ役には、フランスの人気ソプラノ、ナタリー・デセイを起用しているのも大きな話題で、マリー・ツィンマーマンによる現代衣装を使った新演出とともに、官能の名舞台をたっぷりお楽しみください。
 収録:2009年3月 ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場(ライヴ)
 

74 3350
(Blu-ray)
\4400
フローレス/
 ベッリーニ:歌劇「清教徒」
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)
ニノ・マチャイゼ(ソプラノ)
イルデブランド・ダルカンジェロ(バス)
ウーゴ・グアリアルド (バス)、他
ボローニャ歌劇場管弦楽団&合唱団
ミケーレ・マリオッティ(指揮)
高音の魅力を余すところなく披露!
 2010年にDVDリリースされた上記作品がブルーレイで再登場!
ベッリーニの歴史的なベルカント・オペラの傑作『清教徒』は、ハイCよりも高い音が何度も出てきて、オペラ史上最高音をテノールに要求する難曲としても有名です。100年に1人のテノールと謳われるフローレスや、デッカDVD初登場となるマチャイゼら瑞々しいキャスト陣が、ベテランのダルカンジェロや、俊英マリオッティらの好サポートによって、華麗な活躍を繰り広げます。
 収録:2009年1月 ボローニャ市立劇場(ライヴ)














3/5(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HAENSSLER

Schumann: Complete Piano Works Volume 7
98 032
(2CD)
特別価格
\2800→\2590
シューマンと対位法 世界初録音含む
 シューマン:
  CD1
   (1)6つのフーガ、(2)3つのカノン、
   (3)4つのピアノ曲Op.32、(4)前奏曲とフガート ロ短調
  CD2
   (1)ペダル・ピアノのための6つの練習曲Op.56(ウーリヒ編ピアノ独奏版)
   (2)カノン ニ長調Op.124の20
   (3)ペダル・ピアノのためのスケッチOp.58(ウーリヒ編ピアノ独奏版)
   (4)4つのフーガOp.72
   (5)フゲッタ形式の7つのピアノ曲Op.126
フローリアン・ウーリヒ(Pf)
 シューマンにこんな作品があったとは!ウーリヒこだわりの集大成

 2013 年7 月31 日-8 月2 日/メニューイン・ホール(サリー、イギリス)/DDD、1h 33’ 34”

 ウーリヒによるシューマンのピアノ独奏曲完全全曲シリーズの第7 弾。今回はフーガやカノンなど、対位法的作品を集めています。
 興味深いのは、シューマンの学生時代1831-33 年頃に書かれた6 つのフーガと3 つのカノン。さらに「色とりどりの小品Op.99」の第10 曲「前奏曲」に続くフゲッタがあったというのも驚き。もちろん世界初録音で収録されています。
 さらにオルガンのような足鍵盤のついたペダル・ピアノのために書いた作品を演奏者ウーリヒ自身が独奏用に編曲して披露。しみじみとした叙情の世界を味わえます。シューマンに興味のある方々必携です。
 

93 306
\2400
アメリカ
 (1)コープランド:4つのモテット
 (2)ライヒ:プロヴァーブ
 (3)ケージ:ファイヴ
 (4)フェルドマン:ロスコ・チャペル
 (5)バーンスタイン:ミサ・ブレーヴィス
 (6)バーバー:ストップウォッチと軍用地図
マルクス・クリード(指)
シュトゥットガルト声楽アンサンブル
アンドラ・ダルジンス(Va)
ヘンミ・トモコ
ユルゲン・クルーゼ(シンセサイザー)
マルクス・シュタンゲ(チェレスタ)
フランツ・バッハ
モリス・ミュラー(打楽器)
 これは面白い、アメリカ大作曲家の合唱作品

 録音:2012 年11 月、2013 年3 月/シュトゥットガルト・キリスト教会/DDD、77’ 33”

 透明な響きが魅力のシュトゥットガルト声楽アンサンブル。彼らがアメリカ作品に挑戦しました。いずれも20 世紀アメリカを代表する大物の作品ですが、作風はバラエティに富んでいます。意外にも弱音による神秘的なものが多く、ちょっとペルトを思わすライヒの「プロヴァーブ」、やケージの「ファイヴ」は最高の美しさ。敬虔なバーンスタイン作品に、打楽器炸裂の戦場のオトコを描くバーバーの力強い作品も興味津々です。




PROFIL

Semperoper Edition Volume 8: Weinberger Schwanda the Bagpiper
PH 13039
(2CD)
\4800→\4390
オリジナルのチェコ語上演
 ワインベルガー:「バグパイプ吹きシュヴァンダ」
クリストフ・ポール(Br シュヴァンダ)
マージョリー・オーウェンズ(S ドロトカ)
 ラディスラフ・エルグル(T バビンスキー)
ティチナ・ヴォーン(Ms 女王)
ティルマン・レンネベック(Bs 魔術師)
ミヒャエル・エーダー(Bs 悪魔)
シメオン・エスパー(T 裁判官,第1 の傭兵,地獄の兵隊長)ほか
コンスタンンティン・トリンクス(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
ドレスデン国立歌劇場合唱団
 Profilのゼンパーオーパー・エディション、新刊はワインベルガーの傑作「バグパイプ吹きシュヴァンダ」オリジナルのチェコ語上演

 録音:2012 年3 月、ドレスデン/140' 27"

 Profil のゼンパーオーパー・エディション、今回は新しい音源を出してきました。2012 年3 月に新演出上演されたワインベルガーの愉快なオペラ「バグパイプ吹きシュヴァンダ」、しかもオリジナルのチェコ語上演です。ヤロミール・ワインベルガー(ヴァインベルガー,ヴァインベルゲルとも)は、 1896 年、プラハ生まれのチェコの作曲家。「バグパイプ吹きシュヴァンダ」は民話風のとても愉快な物語に、ボヘミア色豊かな旋律を近代的な響きで彩った音楽が付けられた非常に楽しいオペラ。1927 年にプラハで初演されるや大成功を収め、1920 年代末から1930 年代にかけて各地で盛んに上演され、1931年にはメトロポリタン歌劇場でも上演されたほどでした。しかしユダヤ系のワインベルガーは1939 年にナチ政権を逃れて米国へ亡命、1967 年に亡くなります。「シュヴァンダ」の上演も下火になるものの、ポルカとフーガは人気曲として度々取り上げられ、カラヤンも録音しているほど。またオペラそのものドイツ語圏でジワリジワリと人気を取り戻しています。ドレスデン国立歌劇場では1930 年に初演、さらに1950 年にも取り上げられていましたが、どちらもドイツ語訳上演。今回はオリジナルのチェコ語での初上演です。これは大きな評判となり、2014 年1 月にも再演されました。
 歌手はドレスデン国立歌劇場に所属する今伸び盛りの歌手が起用されています。タイトルロールのクリストフ・ポールは、1976 年、ハノーファー生まれのバリトン。2005 年からゼンパー・オーパーに所属し、非常に多くの役を歌ってバリバリに活躍しています。シュヴァンダの妻ドロトカのマジョリー・オーウェンズは米国、ヴァージニア州出身のソプラノ。彼女もゼンパー・オーパーに所属しており、近年はワーグナーやR.シュトラウスなどのドラマティックな役を手掛けて評判になっています。バビンスキーのラディスラフ・エルグルはチェコ出身の若いテノール。ドイツ語圏を中心に活躍しており、ことにウィーンで人気上昇中です。
 女王のティチナ・ヴォーンは米国出身のメッゾソプラノ。1998 年から2006 年までシュトゥットガルト国立歌劇場に所属した後、現在はドレスデン国立歌劇場でドラマティックなメッゾソプラノとして大活躍しています。指揮のコンスタンンティン・トリンクスは1975 年、ドイツ、カールスルーエ生まれの指揮者。2009 年から2012 年までダルムシュタット国立劇場の音楽総監督を務めた実力のある指揮者。2013 年1 月には新国立劇場でワーグナー《タンホイザー》を指揮、さらに同年7 月にはバイロイトで《恋愛禁制》を指揮しています。次世代のドイツのオペラ界を担うであろう逸材です。
 近代オペラとは言え物語も音楽も極めて分りやすいので、あらすじさえ押さえておけば楽に楽しめるオペラです。同じ1927 年に初演されたコルンゴルトの「ヘリアーネの奇跡」ともども、ナチが勢力を拡大する直前の時期の旧オーストリア=ハンガリー帝国の音楽の最後の輝きが実感できることでしょう。

 「バグパイプ吹きシュヴァンダ」 簡単なあらすじ
 新婚の農家の夫婦シュヴァンダとドロトカの家に大泥棒バビンスキーが逃げて来る。ドロトカに惚れた彼はシュヴァンダを唆して冒険の旅へと出かける。二人は魔術師のせいですっかり塞ぎこんでしまった女王の元へと向かう。シュヴァンダがバグパイプを吹いて陽気な音楽を奏でるや、魔法は解け、女王は晴れ晴れとした気持ちになる。喜んだ女王はシュヴァンダに結婚を申し込むが、そこにドロトカが現れて女王を非難するので、二人は捕らえられる。裁判で死刑を宣告されたものの、バビンスキーの助けでシュヴァンダが再びバグパイプを吹いて脱出に成功する。嫉妬の収まらないドロトカに対してシュヴァンダは、もし女王と少しでもキスしていたら地獄に落ちてもいいと慰めるが、実はキスしていたので即座に地獄に落ちてしまう。地獄では悪魔がシュヴァンダにバグパイプを吹くよう求めるが彼はそれを断る。地獄へ下りたバビンスキーは、悪魔を相手にいかさまでカード勝負に勝ち、シュヴァンダを解放する。シュヴァンダはバグパイプを吹き鳴らし、地獄中が陽気に踊り出す。地上に戻ったシュヴァンダをバビンスキーは騙してドロトカを諦めさせようとするが、シュヴァンダは妻と再会して二人は大喜び。彼女を盗めなかった大泥棒バビンスキーは残念がりながら去って行く。




REFERENCE RECORDINGS



RR 132
(HDCD)
\2100→\1890
スターン&カンザス・シティ響
 ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
 プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへの恋」
 バルトーク:「中国の不思議な役人」組曲
マイケル・スターン(指)
カンザス・シティ交響楽団
 カンザス・シティの新ホールで聴くヒンデミット、プロコフィエフ、バルトーク

 録音:2012 年2 月5-11 日ヘルツベルク・ホール、カウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ54’45
 プロデューサー:デイヴィット・フロスト エンジニア:キース・O・ジョンソン

 カンザス・シティのダウンタウン南の端、アートギャラリーが立ち並ぶ、この街でも最もアーティスティックと言われるクロスロード・アート・ディストリクトに隣接する小高い丘の上に2011 年9 月にオープンしたカウフマン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ。1800 席規模のプロセニアム形式のステージを持つ劇場と、1600 席規模のクラシック用コンサートホールの2つのホールを持った大型複合文化施設です。クラシック用のコンサートホール(ヘルツベルク・ホール)は音響にも大変こだわっており、オーケストラの豊かな響きを十分に堪能することができます。この新しいホールを本拠地とするのがマイケル・スターン率いるカンザス・シティ交響楽団。
 収録されているのは、ヒンデミットのウェーバーの主題による交響的変容。この作品は交響曲「画家マティス」と並んでヒン デミットの作品の中では最もよく演奏される曲。1943 年にアメリカで作曲され、ヒンデミット独自の和声理論に基づく 協和音と不協和音の交差が印象的な作品です。そしてプロコフィエフの組曲「3 つのオレンジへの恋」。この作品は1921 年にシカゴで上演されたオペラからの6 曲を抜粋した作曲者自身の編曲による組曲版。オペラはイタリアの劇作家カルロ・ゴッツィが書いた童話に基づく作品。魔女に呪いをかけられた王子が、3 つのオレンジを求めて砂漠に行き、オレンジの一つからあらわれた王女と結婚する、という話で、プロコフィエフらしい遊び心と叙情が感じられる個性的な音楽をマイケル・スターンの新鮮な表現で聴かせてくれます。
 最後にバルトークの「中国の不思議な役人」組曲。荒々しく不協和な響きが全体を支配する「一幕もののパントマイム」と題された合唱が入るバレエ音楽が全曲のため、20 分ほどに短縮された組曲版が比較的よく演奏されます。豊麗さと力強いダイナミズムみなぎる演奏で締めくくられています。




NAXOS


8.573155
\1100
福本茉莉/ オルガン・リサイタル
 1.ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):前奏曲 ホ短調
 2.ミヒャエル・ラドゥレスク(1943-):
  リチェルカーレ集 Op.28-第3番:エスタンピー
  ニコラ・ド・グリニ(1672-1703):オルガン曲集 第1巻より
   「来たれ、創造主たる聖霊よ」
 3. 5声のフーガ
 4. グラン・ジュでのディアログ
 J.S.バッハ(1685-1750):トリオ・ソナタ 第2番 ハ短調 BWV526
  5.第1楽章:ヴィヴァーチェ
  6.第2楽章:ラルゴ
  7.第3楽章:アレグロ
 8.ディートリッヒ・ブクステフーデ(1637頃-1707):
  讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ BuxWV188
 9.オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
  聖霊降誕祭のミサ-第4曲:
   聖体拝領唱 「鳥と泉」
 10-11.J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調 BMW548
福本茉莉
(オルガン…武蔵野市民文化会館,リサイタル・ホール)
録音 2012年10月1.2日 武蔵野市&武蔵野文化財団の協力による録音
 1987年東京生まれの若きオルガニスト、福本茉莉。彼女は2009年に東京藝術大学卒業後、同大学院で研鑽を重ね、更にハンブルク音楽演劇大学でも学びます。
 そんな彼女は、2012年、第7回武蔵野市国際オルガンコンクールで見事優勝に輝き、一層の飛躍を遂げることとなったのです。
 このアルバムは、その優勝記念のリサイタル録音であり、バロック期の作品から、メシアン、ラドゥレスクなどの現代作まで、彼女の素晴らしい才能の一端を知るには最適の1枚です。2013年にはドイツ・ニュルンベルク国際コンクールでも優勝、その勢いは留まるところを知りません。
 プライヴェートではユニークなキャラクターを持つことで知られる彼女ですが、巨大なオルガンの前に座るやいなや「音楽の神」と化し、全身で神の声を表現する姿が衝撃的でもあります。
 


8.573153
\1100
福田 進一/日本のギター作品集第1集 武 満 徹 : ギター独奏作品集他
 1.レオ・ブローウェル(1939-):
  HIKA:イン・メモリアム・トオル・タケミツ(1996)
 2-3.武満徹:フォリオス(1974)
 5-8.武満徹:すべては薄明のなかで(1987)
 9.武満徹:
  ギターのための小品
  「シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に」(1991)
 10.レオ・ブローウェル:ハープと影-武満徹の想い出に(2005)
 11.武満徹:エキノクス(1993)
 武満徹:森の中で(1995)
  12.ウェインスコット・ポンド−コーネリア・フォスの絵画から
  13.ローズデール
  14.ミュアー・ウッズ
 武満徹:ギターのための12の歌(1977)より
  15.ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア
   (ジョン・レノン&ポール・マッカートニー)
  16.イエスタデイ(ジョン・レノン&ポール・マッカートニー)
福田 進一(ギター)
録音 2012年10月18-21日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
 20世紀の最も重要な日本人作曲家、武満徹(1930-1996)。彼の作品はどれも偉大なものですが、中でも一連のギター曲は、また独自の表現力を誇るものとして知られています。
 1974年の「フォリオス」はギタリスト荘村清志のために書かれた作品で、フォリオとは「二つ折りの紙」の意。抽象的な音の断片は意識を遠くに運んでいきますが、一瞬聞き覚えのあるコラールが耳に残り、静かに消えていくという儚い音楽です。とても短い「ギターのための小品」。こちらも荘村に捧げられた「エキノクス」での揺れ動く優しさ。「すべては薄明のなかで」はパウル=クレーの絵画からインスピレーションを受けたという音楽。
 福田が日本初演しています。「森の中で」は武満が亡くなる前の最後の作品。こちらも幻想的であり、不思議な雰囲気を醸し出しています。これらの作品に、武満と福田の共通の親友であるブローウェルの作品を散りばめて作り上げたこの1枚は、全てのギターを愛する人と音楽を愛する人への贈り物です。




DUTTON


CDEA7161
\2600
リチャード・アーネル:
 交響曲第3番
 The New Age - Overture Op. 2
マーティン・イェーツ指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
Recorded at Henry Wood Hall Glasgow 4/5-Sep-2005
 

CDEA7184
\2600
リチャード・アーネル:
 ピアノ協奏曲 Op. 44 (1946)
 交響曲第2番 Op. 33 ‘Rufus’ (1942 rev. 1944)
David Owen Norris (piano)
マーティン・イェーツ指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
Recorded at Henry Wood Hall, Glasgow, 19?20 September 2006
 

CDEA7194
\2600
リチャード・アーネル:
 交響曲第4番 Op. 52 (1948)
 交響曲第5番 Op. 77 (1955-7)
マーティン・イェーツ指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
Recorded at Henry Wood Hall, Glasgow, 19-20 May 2007 
Recorded at RSNO Centre Henry Wood Hall Glasgow 15-16 August 2013
 

CDEA7308
\2600
バックス:交響曲 ヘ長調 マーティン・イェーツ指揮
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管




MODE


MODE 266
\1800
Tim Hodgkinson (1949-) / Onsets
Music from the co-founder of the legendary Henry Cow

 Ici-bas (2009) 18:06
  for ensemble & electronic sound
  Hyperion Ensemble with members of Talea
  and the Bergersen Quartet
  Tim Hodgkinson, conductor
 Ulaaraar (2005) 9:33
  for bass clarinet & strings
  Tim Hodgkinson, bass clarinet and conductor
  Ioan Marius Lacraru, Cornelia Petroiu, violas
  Theodor Iancu, Andrei Kivu, cellos
  Ion and Ciprian Ghita, basses
  anon, small gong
 Amhas/Nirriti (2001) 16:53
  for ensemble & electronic sound
  Hyperion Ensemble
  Tim Hodgkinson, conductor
 Jo-Ha-Kyu (2000-2010) 15:56
  for string quartet, harp, trombone, synthesizer & glass
  Ne(x)tworks
  Tim Hodgkinson, conductor
 Attaot (2009) 8:53
  for ensemble & electronic sound
  Gustavo Aguilar, Petru Teodorescu, Alexander Lipowski,  percussion
  Hyperion Ensemble with members of Talea
  Tim Hodgkinson, conductor, clarinet



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDITE


Julius Katchen: Berlin 1962, 1964
AU 21419
(2CD)
\2400→\2190
カッチェン貴重録音初出音源!
 〜1962&1964年ベルリンにおけるスタジオ録音集

 [CD1] 59’25”
  (1)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
  (2)ブラームス:幻想曲集 Op.116
  (I.奇想曲 二短調 II.間奏曲 イ短調 III.奇想曲 ト短調 IV.間奏曲 ホ長調
   V.間奏曲 ホ短調 VI.間奏曲 ホ長調 VII.奇想曲 二短調)
  (3)同:6つの小品よりOp.118(I.間奏曲 イ長調 II.ロマンス ヘ長調)
 [CD2] 49’41”
  (4)ブラームス:スケルツォ 変ホ短調 Op.4
  (5)ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
  (6)同:ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」ト長調 Op.129
  (7)シューマン:森の情景 Op.82より VII.「予言の鳥」
  (8)ショパン:夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2
  (9)同:バラード第3番 変イ長調 Op.47
  (10)同:夜想曲第8番 変ニ長調 Op.27-2
  (11)同:子守歌 変ニ長調 Op.57
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
 これはすごい!カッチェンの貴重録音初出音源!リストのピアノ・ソナタ、ショパンの夜想曲第2 番などカッチェンのディスコグラフィ初の作品も多数収録!

 セッション録音:(1)(3)(5)-(7)(9)1962 年2 月19 日、(2)(4)(8)(10)(11)1964 年5 月25 日、ランクヴィッツ・スタジオ、ベルリン(モノラル)
 リマスタリング:ルトガー・ベッケンホーフ(2014 年 リマスタリング)

 これはすごい!伝説のピアニスト、ジュリアス・カッチェンが1962 年、1964 年にベルリンのランクヴィッツ・スタジオにてセッション録音した非常に貴重な音源が、抜群の高音質復刻で評判を呼ぶaudite の「ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・エディション」から登場します。
 アメリカのニュージャージー州に生まれ、パリに留学して以降はヨーロッパを拠点に活動した名ピアニスト、ジュリアス・カッチェン(1926-1969)は肺癌のため42 歳の若さで亡くなりましたが、いまなお伝説として語り継がれております。その短い生涯ゆえに録音の絶対数の少ないカッチェンの初出音源というだけでも喜ばしいことですが、当レコーディングではカッチェンのディスコグラフィ初となる作品が多数収録(リスト:ピアノ・ソナタ、ベートーヴェン:「失くした小銭への怒り」、ショパン:バラード第3 番、夜想曲第2 番& 第8 番、子守歌の6 作品)されております。
 ベートーヴェン、ブラームスの作品に定評のあるカッチェンですが、大作リストのピアノ・ソナタも目が覚めるほどの熱演で、カッチェン・ファンならずとも注目の演奏と言えましょう。
 完璧と言っていいほどの驚異的なテクニックと雄々しいピアニズム、そしてきらめくタッチが魅力のカッチェンの演奏。
 当ディスクのレコーディングはモノラルながらAudite レーベルの社主ルトガー・ベッケンホーフ氏による非常に丁寧なリマスタリングにより、演奏の空気感・迫力が伝わる最上の復刻されたと言えましょう。




DUTTON



CDEA9739
\1400
グリラー弦楽四重奏団/ハイドン
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲 Op. 51「十字架上の七つの言葉」
  弦楽四重奏曲 ニ短調 Op. 103
グリラー弦楽四重奏団
 


CDEA9819
\1400

ハスキル&カルロ・ゼッキのベートーヴェン ほか


ベートーヴェン:  
「プロメテウスの創造物」序曲 Op. 43
   recorded on 29th November 1946
ロンドン・フィル
ベイヌム指揮
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op. 58
   recorded on 4th July 1947
クララ・ハスキル(piano)
ロンドン・フィル,
カルロ・ゼッキ指揮
「コリオラン」序曲 Op. 62
   recorded on 28th November 1945
ナショナル響
グッドオール指揮
交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
   recorded in February 1947
スイス・ロマンド管
シューリヒト指揮

    




MELODIYA



MELCD 1002210
(4CD/特別価格)
\6000→\5390
エミール・ギレリス・イン・アンサンブル
 CD1 〜
  モーツァルト(ブゾーニ編):歌劇《魔笛》K.620より 序曲、幻想曲ヘ短調 K.608、協奏的二重奏 K.459
  モーツァルト:フーガ ハ短調 K.426
  サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲 Op.35
  モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365/316a(録音:1948年〜1952年)
   〔エミール・ギレリス(ピアノ)、ヤコフ・ザーク(ピアノ)、
    キリル・コンドラシン(指揮)、ソヴィエエト国立交響楽団〕

 CD2 〜
  ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Hob.XV-32(録音:1951年)
  ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17(録音:1951年)
  ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56(録音:1946年)
  キュイ:2台ピアノのための3つの小品 Op.69(録音:1949年)
   〔エミール・ギレリス(ピアノ)、エリザベータ・ギレリス(ヴァイオリン)、
    ヤコフ・シャピロ(ホルン)、ヤコフ・フリエール(ピアノ)〕


 CD3 〜
  ラフマニノフ:2台ピアノのための組曲第2番ハ長調 Op.17(録音:1946年)
  ニコライエフ:2台ピアノのための組曲ロ短調 Op.13(録音:1951年)
  ショパン:2台ピアノのためのロンド ハ長調 Op.73(録音:1950年)
  リスト:悲劇的協奏曲ホ短調 S.258(録音:1949年)
   〔エミール・ギレリス(ピアノ)、ヤコフ・ザーク(ピアノ)〕


 CD4 〜
  ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25(録音:1959年1月3日)
  ババイェフ:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲嬰ハ短調(録音:1950年代)
   〔エミール・ギレリス(ピアノ)、ドミトリー・ツィガノフ(ヴァイオリン)、
    ヴァディム・ボリソフスキー(ヴィオラ)、セルゲイ・シリンスキー(チェロ)〕

 エミール・ギレリス・イン・アンサンブル!

 「鋼鉄のピアニスト」、「鋼鉄のタッチ」などと称された20世紀のロシア、旧ソ連を代表する世界的ピアニスト、エミール・ギレリス。
 メロディア(Melodiya)のオリジナル・マスター・テープからの復刻となるのは、1946年から1959年にかけて録音されたギレリスが活躍する"ピアノ連弾"や"室内楽"!
 ピアノ連弾ではギレリスと同じネイガウス門下のヤコフ・ザークや、イグムノフ門下のヤコフ・フリエールとデュオを組み、ブラームスの四重奏やババィエフの三重奏では、ベートーヴェン四重奏団のメンバーと共演。
 さらには妹のエリザベータ・ギレリスやモスクワ放送響の元首席ホルン、ヤコフ・シャピロとのソナタなど、ロシア、旧ソ連の歴史に名を残す強者たちが「鋼鉄のピアニズム」と渡り合う。
 


MELCD 1002202
\2100→\1890
スヴィリドフ:「吹雪」/「プーシキンの花輪」
 《吹雪》 〜 プーシキンの物語への音楽の挿絵(録音:1975年)
 《プーシキンの花輪》 〜 合唱のための協奏曲*(録音:1981年)
ウラディーミル・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
ウラディーミル・ミーニン(指揮)*
モスクワ室内合唱団*
モスクワ放送交響楽団チェンバー・
 アンサンブル*

 お問い合わせ急増中!スヴィリドフの《吹雪》!

 2013年で没後15年を迎えた旧ソ連時代の大作曲家の1人、ゲオルギー・スヴィリドフ(1915−1998)。
 スヴィリドフの音楽を振らせれば右に出る者はいないと言っても過言ではないフェドセーエフの「吹雪」(1975年録音)の復活も嬉しい。
 名匠ミーニンとモスクワ室内合唱団が歌う「プーシキンの花輪」もスヴィリドフ・ファン、近代ロシア音楽ファンならば聴き逃せない。演奏者、プログラムともに鉄板です。ディジパック仕様。

<店主のたわごと>
 今回のオリンピック開会式で「ソビエト時代」を代表する作曲家として登場したのがスヴィリドフ。
 今から20年前、スヴィリドフといっても日本でその名を知る人はあまりいなかった。
 ところがそのコテコテでイケイケのプロパガンダ音楽は、20代の店主のハートをぶち抜いた。曲のタイトルは「吹雪」。
 どういう事情で、どういう過程でその曲が生まれたか当時は知る由もなかったが、クラシック売り場で売るには恥ずかしいほどのドロドロ・ロマンティック音楽。部下が「これ映画音楽じゃないですかー」と言ってきたほど(実は元は映画音楽なのでそれは正しい)。
 しかし調べてみるとスヴィリドフの作品はソ連時代の体制派音楽ということで、新体制ロシアになってからはかえって疎まれ、聴かれることはほとんどないという(スヴィリドフは体制派の首領として「悪質な独裁者」だった)。
 しかしあれから時代が変わった。スヴィリドフの作品を純粋に「音楽」として聴いてもいい時代が来たのだ。
 ということでフェドセーエフの1回目の録音で聴きましょう。2回目の録音は廃盤なので。

 ゲオルギー・ワシリエヴィチ・スヴィリドフ。1915年ロシア生まれ。
 クールスの農村で育ち、やがてレニングラード音楽院で音楽を学ぶ。そしてそこで若き音楽教師ショスタコーヴィチと出会う。彼の人間離れした記憶力と卓越した作曲能力はショスタコーヴィチにも賞賛された。
 その後スヴィリドフは多くの作曲家が失脚する中、ソビエトの体制にしっかりと食い込み、1963年にロシア人民芸術家、1970年にはソビエト人民芸術家の称号を贈られている。まさしく体制側の象徴のような存在となったわけである。実際デニソフはロシア作曲家同盟を指導していた頃のスヴィリドフのことを、「悪質な独裁者で、利己的で、自分の宣伝だけしていた」、と語っている。そういうお国お抱え作曲家だったのである。そんな訳で彼の作品は、国威発揚的題材のため、国外ではほとんど知られなかった。
 しかしその音楽はロシア新ロマン派!
 国家のために、国民の労働のために作られたそれらの作品は、ロシアの民族的・愛国的旋律をもとにし、人々の心を発揚するためにのみ存在する。
 だから聴いていて恥ずかしいくらいに爽快。そして美しい。

 とくに「吹雪」のあまりの過剰なロマンにはびっくりする人も多いと思う。クラシック作品でここまでロマン丸出しの作品は本当に珍しい。頭を空っぽにして聴けば、こんなに爽快で美しく、悲しく切なく、元気になる作品はない。(大昔のコメントから)

 
MELCD 1002127
\2100→\1890
J.S.バッハ:協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041(録音:1959年)
 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043(録音:1968年)
 ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046(録音:1973年)
 ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048(録音:1976年)
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)
 ルドルフ・バルシャイ(指揮)
 モスクワ室内管弦楽団
 オイストラフ親子がバッハで共演!

 ダヴィッドとイーゴリ。オイストラフ親子の共演による「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043」を含む、オール・ロシア勢によるJ.S.バッハの協奏曲集。
 オイストラフ親子はもちろん、ルドルフ・バルシャイ&モスクワ室内管弦楽団による50年代末から70年代後半にかけてのバッハの解釈が楽しみ。
 ディジパック仕様。
 


MELCD 1002131
\2100→\1890
グラズノフ:協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲集イ短調 Op.82(録音:1985年5月27日)
 コンチェルト・バッラータ Op.108*(録音:1964年)
 サクソフォン協奏曲変ホ長調**(録音:1976年)
ヴィクトル・トレチャコフ(ヴァイオリン)
ウラディーミル・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)*
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)*
ソヴィエト国立交響楽団*
レフ・ミハイロフ(サクソフォン)**
アレクサンドル・コルネイエフ(指揮)**
モスクワ放送交響楽団ソロイスツ・アンサンブル**
 強力ソリスト陣によるグラズノフ!

 ロシア国民楽派と民族主義を1つとした作風により、未完を含め9曲の交響曲、バレエ音楽「ライモンダ」、数々の管弦楽作品など多くの傑作を遺したアレクサンドル・グラズノフ(1865−1936)。
 グラズノフのヴァイオリン、チェロ、サクソフォンのための3つの協奏曲は、それぞれの楽器における重要レパートリー。ソリストもトレチャコフ、ロストロポーヴィチ、ミハイロフと豪華。ディジパック仕様。
 


MELCD 1002130
(4CD/特別価格)
\6000→\5390
リスムキー=コルサコフ:管弦楽作品集
 交響曲第1番ホ短調 Op.1(録音:1983年)
 交響曲第2番 Op.9《アンタール》(録音:1977年3月31日)
 交響曲第3番ハ長調 Op.32(録音:1983年)
 シンフォニエッタ イ長調 Op.31
 交響詩《サトコ》 Op.5(録音:1984年)
 セルビア幻想曲 Op.6(録音:1984年)
 3つのロシアの主題による序曲 Op.28(録音:1984年)
 おとぎ話 Op.29(録音:1984年)
 スペイン奇想曲 Op.34(録音:1984年)
 交響組曲《シェエラザード》 Op.35(録音:1969年)
 序曲《ロシアの復活祭》 Op.36(録音:1984年)
 墓前に Op.61(録音:1984年)
 ドゥビヌシュカ Op.62(録音:1984年)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
 スヴェトラーノフのリムスキーBOX!

 エフゲニー・スヴェトラーノフが手兵ソヴィエト国立交響楽団とのコンビで、60年代後半から80年代前半までの長きに渡りレコーディングに取り組んだリムスキー=コルサコフの管弦楽作品集がボックス化!スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響の強烈なパワーが、「アンタール」を含む3つの交響曲、代表作「シェエラザード」、「スペイン奇想曲」など、リムスキー=コルサコフの交響曲、管弦楽曲を存分に楽しませてくれる。ディジパック仕様。
 

MELCD 1002126
\2100
ブツコ:歌劇《白夜》 ガリーナ・ピサレンコ(ソプラノ)
アナトーリ・ミシュチェフスキ(テノール)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
モスクワ放送交響楽団
 「白夜」はモスクワ音楽院で学んだ旧ソ連、ロシアの作曲家ユーリ・ブツコ(1938−)が、ドストエフスキーの同名の短編小説を題材として作曲を行った1幕のオペラ。ディジパック仕様。




NAIVE



V 5371
\2000→\1890
〔再発売〕
ジェラール・ドパルデューの怪優ぶり
 ストラヴィンスキー:兵士の物語
キャロル・ブーケ(語り手)
ジェラール・ドパルデュー(悪魔)
ギヨーム・ドパルデュー(兵士)
シュロモ・ミンツ(Vn と指)
パスカル・モラゲス(Cl)
セルジオ・アッツォリーニ(Fg)
マルク・バウアー(コルネット)
ダニエル・ブレシンスキ(Trb)
ヴァンサン・パスキエ(Cb)
ミシェル・セルッティ(打楽器)
 ジェラール・ドパルデューが怪優ぶり発揮、最高のメンバーによる「兵士の物語」再発売

 フランス語上演 
 録音:1996 年12 月/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)/DDD、54’ 00”

 かつてヴァロワから、その後ナイーヴからリリースされ、非常に評価の高かったミンツの「兵士の物語」。長年入手困難が続いておりましたが、今回番号も新たに再発売となります。語り手と俳優、7 人の器楽奏者で演じられますが、いずれも一級の腕でないと真価が発揮できない難しい作品。その点、この演奏は凄すぎます。語り手はブニュエルの映画「欲望のあいまいな対象」で知られるキャロル・ブーケ、悪魔役は名優ジェラール・ドパルデュー、兵士をその息子ギヨーム・ドパルデューが担っています。器楽はシュロモ・ミンツがヴァイオリンと指揮、クラリネットをパスカル・モラゲス、他はパリ音楽院の名手たちが担当という贅沢さ。
 もともとは1996 年12 月に行なわれた「エイズ撲滅」特別演奏会のライヴ。この作品のパリ初演の場であるシャンゼリゼ劇場で行われました。
 しかし、このアルバムの主役は何といってもジェラール・ドパルデュー。邪悪さに満ちた悪魔そのものの怪演で、過剰なまでの熱演を披露。フランス語がわからなくとも、完全にその世界へ引き込まれてしまいます。あっという間の54 分です。







PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350108
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
フリッチャイ、1952 年5月25日、
 シャンゼリゼ劇場に於けるフランス・デビュー・コンサートの疑似再現

  バルトーク
   (1)2つの肖像Op.5, Sz37
   (2)舞踊組曲Sz77
   (3)ピアノ協奏曲第2番Sz95
   (4)弦楽のためのディヴェルティメントSz113
(1)(4)ルドルフ・シュルツ(Vn)
(3)ゲザ・アンダ(Pf)
フェレンツ・フリッチャイ(指)
RIAS 放送交響楽団
 SACDリマスターで鮮やかに蘇るフリッチャイのバルトーク

 (1)録音:1951年9月11日/イエス・キリスト教会(ベルリン) (2)録音:1953年6月10日/イエス・キリスト教会(ベルリン) (3)録音:1953年9月9日/イエス・キリスト教会(ベルリン) (4)録音:1952年2月10日/イエス・キリスト教会(ベルリン)/79’ 18”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズ。今回はフリッチャイが1950 年代初頭にDG レーベルへ録音したバルトーク作品集。それを単にSACD リマスタリングするだけでなく、彼が1952 年5 月25 日にシャンゼリゼ劇場でフランス・デビューを果たした歴史的コンサートの曲目を演奏順に並べ、疑似再現しています。いずれもほぼ同時期の録音でオーケストラもピアノ協奏曲第2 番の独奏(ゲザ・アンダ)も同じゆえ、シャンゼリゼ劇場の聴衆の熱狂と感動を想像体験させてくれます。
 60 年前の録音ながら、クリアで物凄いエネルギーに満ちているのはまさに驚き。フリッチャイの演奏も凄まじく、切れ味最高のバルトークを満喫できます。



<LP>

 

REFERENCE RECORDINGS(LP)


RM 1509
(LP)
\3700
LPで登場!大植英次&ミネソタ管/レスピーギ:管弦楽作品集
 ・『シバの女王ベルキス』組曲
 ・地の精の踊り(バラード)
 ・交響詩『ローマの松』
  チャッド・シェルトン(T:『シバの女王ベルキス』組曲〜「狂気の踊り」)
ミネソタ管弦楽団
大植英次(指)
 大植英次のレスピーギがLPで登場

 録音:2001 年5 月28、29 日オーケストラ・ホール、ミネアポリス/200g 重量盤、33 1/3 回転

 リファレンス・レコーディングスの好評シリーズ「ザ・リファレンス・マスターカッツ・シリーズ」。もちろん今回も通常の半分のスピードでマスタリングとカッティテングをした「ハーフ・スピード・マスター方式」を採用。速度を落とすことによって、音質の劣化を防ぐことができ、結果として高い周波数やより良いステレオ・バランスを得ることができるということで好評を博しております。
 大植英次とミネソタ管は、音楽を徹底的に構築する演奏が特徴的。このレスピーギでも効果的に音楽の起伏を作り上げ、美しくまとめ上げています。「シバの女王ベルキス」は4 曲からなるバレエ組曲で、吹奏楽で演奏される機会が多い作品。精緻な指揮振りで見事なコントロールで聴かせる秀逸な演奏。メインプログラムの「ローマの松」でも、金管・木管が粗野にならない丁寧な音楽作り。臨場感あふれるホールトーンを生かした優秀録音も見事。また、このアルバムは美しいジャケットも特徴で、アナログ独特のジャケットを愛でるにも最適。


<メジャー・レーベル>

韓国SONYBMG



S70615C
\2400→\2190
ジノ・フランチェスカッティ/パガニーニ&サン=サーンス
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6
 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61
ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)
1950/01/15、フィラデルフィアでの録音 オリジナル・ジャケット仕様、ブックレット(英語表記)を封入。


<国内盤>


PASSACAILLE



PSC964
(国内盤・訳詞付)
\2800+税
フェーオ:ヨハネ受難曲(全曲)
 〜古典派前夜、ナポリ楽派の知られざる至芸〜

フランチェスコ・フェーオ(1691〜1761):
 『我らが主イエス・キリストの受難、
  ヨハネの福音書による(ヨハネ受難曲)
ドロン・シュライファー(C-T・福音書記者)
クリスティアン・アダム(T・イエス)
ミルコ・グヮダニーニ(T・総督ピラト)
バルバラ・シュミット=ガーデン(Ms)
ロレンツォ・ギエルミ指揮
ラ・ディヴィナ・アルモニア(古楽器使用)
ヴァレーゼ室内合唱団
 バロック末期の「受難音楽」は、ここまでスタイリッシュに洗練され、かくも激情に満ちていた...!
 バッハの受難曲もかくや...というのは、決して誇張ではないと思います。レチタティーヴォの雄弁さ、イタリア古楽勢の絶妙解釈。ペルゴレージの傍ら、ナポリに生まれた異形の名作、完全訳詞付!

 「受難曲などバッハで十分」と思っていたとしたら、それはとてももったいないこと——「バロックはバッハだけあればよい」というに等しい、本当にすばらしい音世界を切り捨ててしまう発想なのだ...と、本盤を少し聴いているうち切実に思われてきます。そもそも受難曲というのは、キリスト教の世界で言う「受難節(四旬節)」、つまり復活祭の前までの、派手なことは謹んで暮らさなくてはいけない時期に上演された音楽。この時期はオペラが上演できない...というので、では教会音楽なら...と、凄腕の作曲家たちが気合十分すばらしい音楽を書いていることが多いため、未知の作品でもびっくりするくらい充実した傑作に出くわすことが少なくありません。
 イタリアが古楽後進国だった20 世紀末、「オペラの本場・ヴィヴァルディやスカルラッティの故郷に古楽がないと思うなよ!」と斬新・鮮烈なバロック解釈で世界を瞠目させた革命的グループ、イル・ジャルディーノ・アルモニコで長く鍵盤奏者をつとめたロレンツォ・ギエルミが「ナポリですごい受難曲を見つけた!」と興奮交じりに教えてくれたのが、数年前——ぜひとも国内仕様でリリースせねばと思っていた名盤が、このフェーオなる18 世紀ナポリの作曲家による『ヨハネ受難曲』でした。

 フェーオは1735 年、病床についていた夭逝の天才作曲家ペルゴレージが『スターバト・マーテル』を作曲中に彼のもとを訪れ、病を押して仕事を進めようとする若者をいさめた...という逸話でも音楽史に名を残していますが、この『ヨハネ受難曲』もそのときのペルゴレージ作品と同じく、ナポリ楽派の大先輩A.スカルラッティの先駆作にならって作曲されたとのこと。
 しかしその音楽内容は明らかに斬新、イタリア、それもダ・カーポ・アリア全盛のオペラ世界が活況を呈していたナポリにいたにもかかわらず、フェーオの音作りはむしろバッハその他のドイツ人プロテスンタント作曲家たちさながら、全編レチタティーヴォ主体でほとんどアリアなし、しかし器楽を積極的に参入させ、まるで音による受難絵巻のごとく、かたずを飲んで物語展開を追うほかない、ひたすらエキサイティングな音作りを体現してみせているのです!
 ギエルミ率いるイタリア古楽界の俊才たちは、メンバーからして豪華そのもの——通奏低音には先日スヴェーリンクの作品集で好評をさらった渡邉孝氏、多忙をきわめるノリノリの異才マルコ・テストーリ(チェロ)や異才ハープ奏者マルグレート・ケルら、とんでもない大物たちが名を連ねています。この布陣で名演にならないわけがない...室内編成とは思えない迫真のドラマ、自然派録音で生々しく伝わる古楽器のサウンド、欧州最前線の俊才歌手たちの驚くべき演技派名唱——試聴機にも有効そうな、聴いているだけで南イタリアの濃厚な赤ワインが欲しくなる痛快盤なのです!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT343
(国内盤)
\2800+税
インマゼール/「展覧会の絵」
 ラヴェル(1875〜1937):
  ①マ・メール・ロワ 〜子供のための五つの小品
  (管弦楽による組曲)
 ムソルグスキー(1839〜1881)/ラヴェル編:
  ②展覧会の絵
ヨス・ファン・インマゼール指揮
アニマ・エテルナ・ブリュッヘ
ZZT343
(輸入盤)
\2400→\2190
(日本語解説なし)
 「古楽器演奏」が20世紀を探りつつあるのは、もはや当たり前...ならばなぜ、今までこの傑作を古楽器で世に問える鬼才がいなかったのか?!
 あらゆる刺激を込めて鬼才インマゼールの探求と挑戦は続く——春の話題をさらうこと間違いなし、超・注目盤!

 F−X.ロト指揮するレ・シエクルの『春の祭典』ピリオド解釈が話題を呼んだのは、この作品の初演100 周年記念年のことだったか——
 そう、時代は今や21 世紀。20 世紀は「前世紀」であり、あらためて問い返すべき未知の世界。世紀前半には録音物も残っているとはいえ、とくにオーケストラの音、ステージ上で演奏されていた響きを鮮明に収録できる時代ではなかったわけで、作曲家たちが思い描いていたであろう響きを徹底的に分析・検証し、古楽器演奏のノウハウを生かして当時の響きを探るということが、もっとなされてもよいはずなのです。
 こうしたことにいちはやく気づいていた異才のひとりが、古楽大国ベルギー屈指のピリオド楽器オーケストラ、アニマ・エテルナ・ブリュッヘを率いるヨス・ファン・インマゼール——フォルテピアノ奏者として頭角をあらわし、モーツァルトのピアノ協奏曲の古楽器録音もかなり早くから体系的に行っていたうえ、シューベルトの「冬の旅」やドビュッシーのピアノ曲など、“当時の楽器”での演奏があまりなされていなかった分野にどんどん切り込んでゆき、Zig-Zag Territoires レーベルに来てからもチャイコフスキー、リスト、プーランク...と、ロマン派後期以降のオーケストラ世界をどんどんピリオド楽器で検証・再提案しつづけてきたこの驚くべき古楽器系指揮者が、新たに問う新譜で手がけたのはなんと...ムソルグスキーの『展覧会の絵』、ラヴェル編曲版!
 ラヴェルがこの作品を編曲したのは1922 年、今とはいろいろな点でオーケストラの演奏習慣が違っていた頃でもありますが、インマゼールは常日頃から古楽器演奏で共演を続けているオーケストラの俊才たち(欧州古楽界きっての多忙な面々ばかり!)とじっくり作品解釈を突き詰めていったようで、使用楽器に関する銘記はないものの、冒頭のトランペットから明らかに何か古色蒼然、確かな知見に基づいて楽器選択がなされているであろうことを強く感じさせる響きが聴こえてくる... そして「只者ではない!」という確信は、だれしも「こびと」にさしかかったあたりで痛烈に感じると思います。
 のそっと独特のリズム感、不気味なまでのオーケストラの共感—-解釈が周知徹底されているであろう統一感で、驚くべきサウンドが次から次へとくりだされるさまは、まさにこの異才ならではの音作り!ヴィブラートの使い方、絶妙なパッションの盛り上げ方、聴きどころがいたるところにあり、この演奏そのものを早く検証していただきたいところ!
 併録の「マ・メール・ロワ」のえもいわれぬ不思議な優美さも一聴に値——指揮者自ら執筆にあたった解説の全訳付、この春いちばんの注目盤!!




キング・インターナショナル(国内仕様盤)


KKC 5351
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:カンタータ全曲シリーズ Vol.54
 「ライプツィヒ時代1730〜40 年代のカンタータ(3)」
  第100番「神がなし給うは恵みに満ちた御業」 BWV 100
  第14番「神がこの時我らと共におられなければ」 BWV 14
  第197番「神は我らの避け所」 BWV 197
  第197a番「いと高きところにいます神に栄光あれ」 BWV 197a(断片)
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
 BCJのJ.S. バッハ:カンタータ全曲シリーズVol.54、円熟期のバッハ、充実のカンタータ4 篇

 収録:2012 年9 月12-16 日/神戸松蔭女子学院大学チャペル/75’40”/[BIS] BIS SA 2021/輸入盤・日本語解説&対訳付

 バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ全集シリーズ、いよいよ大詰めの第54 集(SACD Hybrid 盤)。第52 集、第53 集に引き続き、バッハ創作の円熟期たるライプツィヒ時代、1730 〜 40 年代に作曲されたカンタータへ焦点を当てたプログラムとなっています。
 ティンパニとトランペットが活躍する非常に華やいだ冒頭、終曲にはさまれ、美しいアリアまたは二重唱の中間諸曲で構成された第100 番は、S. ローディガストのコラールによる3曲のカンタータ(他にBWV98、BWV99)の最後を飾る作品。祝祭的な響きが魅力の華やかな作品です。
 第14 番は、かの「クリスマス・オラトリオ」(BWV248)の数週間後に初演されたコラール・カンタータ。モテット風の構成からなる本作は厳格かつ瞑想的な曲調で、バッハ晩年の傑作「フーガの技法」(BWV1080)も予期させる名曲です。第197 番は全2 部、全10 曲からなる大規模な婚礼用カンタータ。本アルバムには、このカンタータに一部が転用されている第197a 番も収録されており、原曲とパロディ作品の2 つを聴き比べることができます。
 第197a 番は冒頭から第4 曲の始め数小節までが消失し、歌詞のみが伝承されている状態ですが、日本語対訳ではこの消失部分の歌詞も掲載。作品全体をより深く理解できるような仕様となっています。
















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