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第75号
マイナー・レーベル新譜(6)
2014.2.18〜2014.4.11


BRIDGE



BCD 9400
(3CD 2枚価格)
\4400→\3990
ジェイムズ・コンロン&ロサンゼルス歌劇場
 シュレーカー:歌劇「烙印を押された者たち」
アニャ・カンペ(S,カルロッタ・ナルディ)
ロバート・ブルベイカー(T,アルヴィアーノ・サルヴァーゴ)
マルティン・ガントナー
 (Br,アンドレア・ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵)
ジェイムズ・ジョンソン(Br,アントニオット・アドルノ公爵)
ヴォルフガング・シェーネ(B,ロドヴィーコ・ナルディ)
ボー・ギブソン(T,メナルド・ネグローニ)
ジョエル・ソレンセン(T,グィドマルド・ウーゾディマーレ)
ヒョン・ユン(Br,ミケロット・チーボ)
エウジェネ・ブランコヴェアヌ(Br,ゴンサルヴォ・フィエスキ)
マシュー・バーンズ(B-Br,パオロ・カルヴィ)
ベン・ワグナー(B,ユリアン・ピネッリ)
キース・ジェイムソン(T,ピエトロ)
ロニタ・ニコル・ミラー(S,マルトゥッチャ)
コリー・ビックス(T,第1の元老院議員)
ホゼ・アダンン・ペレス(Br,第2の元老院議員)
クレイグ・コルクラフ(B,第3の元老院議員)
ヴァレリー・ヴィンザント(S,ジネヴラ・スコッティ)
ダニエル・ウォーカー(S,侍女)/他
ジェイムズ・コンロン(指揮)
ロサンゼルス歌劇場管弦楽団
ロサンゼルス歌劇場合唱団
 ジェイムズ・コンロン渾身の新録音!シュレーカーの代表作「烙印を押された者たち」

 録音:2010年4月、ロサンゼルス、DDD、170'21

 フランツ・シュレーカー(1878-1934)の代表作「烙印を押された者たち」の新録音。2010 年3 月、ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンにおける上演のライヴ録音である。
 
 16 世紀のジェノヴァ。容姿の醜いアルヴィアーノは島を所有していたが、自らの容姿ゆえ近づかず、それを良いことに貴族たちが娘を浚って悦楽に耽っていた。アルヴィアーノの市長の娘の画家カルロッタの愛を打ち明けられる、彼は自信がなく受け止められない。カルロッタは貴族の一人に島へと浚われ、アルヴィアーノは相手を殺すが、官能に耽ったカルロッタは相手の名を求めながら息絶える。あまりのことにアルヴィアーノは狂ったように立ち去る。「烙印を押された者たち」は1918 年4 月にフランクフルトで初演され、大きな成功を収めた。美と毒が混じったような物語と音楽には効し難い魅力があり、規模が大きく上演困難な作品にも関わらずしばしば取り上げられている。
 このロサンゼルス歌劇場での上演では、2006 年から音楽監督を務めているジェイムズ・コンロンが極めて力の入った演奏をしており、さらにアニャ・カンペ、ロバート・ブルベイカー、ヴォルフガング・シェーネ(ブルベイカーとシェーネは2005 年のザルツブルク音楽祭での上演でも同じ役を歌った)、マルティン・ガントナーとヨーロッパで活躍する名歌手を招き、さらに座付きの優秀な歌手たちを総動員して、たいへんに力の入った演奏を繰り広げている。英文解説冊子に歌詞の独英対訳付き。
 
BCD 9409
\2200→\1990
ギャリック・オールソン(Pf)
 「リスト:ピアノ作品集Vol.2」

  ベートーヴェン(リスト編):アデライデ
  バッハ(リスト編):幻想曲とフーガ
  リスト:
   エステ荘の噴水
   詩的で宗教的な調べ〜孤独な中の神の祝福,葬送
   灰色の雲
   4つの小品〜第2番 変イ長調 モデラート
   メフィスト・ワルツ第1番
ギャリック・オールソン(Pf)
 ギャリック・オールソンのリスト第2弾!

 録音:2012年7月23-25日、ニューヨーク、パーチェイス,DDD、76'27

 第1 集(BCD9337)に続くギャリック・オールソンのリスト作品集。1970 年のショパン・コンクールの覇者であるオールソンは極めて明快で曇りがなく、透明な美しさがたいへん魅力である。有名なメフィスト・ワルツ第1 番にしても誤魔化しのないクリアな演奏でとても新鮮に感じられる。
 

BCD 9419
\2200
「中世の歌」
 チコーニア:泉へと見下ろして/
 作者不詳:ああ美しいばらよ/
 ダンスタブル:ああ美しいばらよ/
 トレボール:美しいサクラソウ/
 作者不詳:私が新しい花を見つめる時/
 アルフォンソ10 世:ばらの中のバラ/
 マショーに基づくファエンツァ手稿:すべての花の/
 作者不詳:ゼフィルスを見つけたのは昔のことではない/
 作者不詳:愛は私に/
 作者不詳:雪も氷もバラを/
 デュファイ:花の中の花/
 ラインバウト・デ・ヴァケイラス:五月の始め/
 作者不詳:王のエスタンピ第3番/
 バンショワ:価値ある花マーガレット,愛の果樹園で
トレフォイル:
 【ドルー・ミンター(C-T,Hrp,Perc)、
  マーク・リンプル(C-T,Lute,中世G,シトル)、
  マーシャ・ヤング(S,Hrp)】
 3人の優秀な古楽歌手による美しい中世音楽の世界

 録音:2013 年3 月19−21 日、ニュージャージー、マディソン、DDD、64'21

 米国の3 人の優れた古楽歌手によるアンサンブル、トレフォイルによる中世歌曲集。ヨハンネス・チコーニア、ジョン・ダンスタブル、トレボール、ラインバウト・デ・ヴァケイラス、ジル・バンショワといった作曲家、賢王として知られるカスティーリャ王アルフォンソ10 世 (1221−1284)、さらに名もない作者の曲が集められている。
 男声(カウンターテノール)に透明な美声のソプラノが加わることでキリリとした美しさが引き立っている。
 


BCD 9421
\2200→\1990
「テレマン:管楽器と弦楽器のための二重協奏曲集」
 (1)フルート、ヴァイオリン、弦楽のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
 (2)2つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ト長調 TWV 52:G1
 (3)トランペット、ヴァイオリン、弦楽のための協奏曲 ニ長調 TWV 53:D5
 (4)2つのフルート、ファゴット、弦楽のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e2
 (5)2つのヴァイオリンと弦楽のための6 声の協奏曲 ト長調 TWV 52:G2
 (6)リコーダー、フルート、弦楽のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1
ルベル(バロック・アンサンブル):
 【マティアス・マウテ(リコーダー,Fl)、
  ソフィー・ラリヴィエール(リコーダー)、
  アンドルー・シュワルツ(Fg)、
  イェルク=ミヒャエル・シュヴァルツ(Vn 独奏)、
  カレン・マリー・マーマー(Vn 独奏)、
  ドンソク・シン(Cemb)、ほか】
 バロックの協奏曲好きにはお勧め!ガツンと来るテレマンの協奏曲集

 録音:2013 年1 月21−25 日、コネチカット、スタンフォード、DDD、64'40

 バロックの協奏曲がお好きなら強くお勧めの1 枚。
 テレマンの複数楽器のための協奏曲を、ニューヨークを拠点とするバロック・アンサンブルのルベルが演奏している。6 つの協奏曲はいずれも多彩で楽しめる曲ばかりだし、ルベルの演奏も鮮やかだ。米国のバロック音楽は穏健というイメージがあるが、ドイツ生まれのリーダーのイェルク=ミヒャエル・シュヴァルツの趣味だろう、総じて骨太の演奏でガツンと来る手応えがたまらない。何種類目かのブランデンブルク協奏曲を買うのもいいけれど、たまには膨大な数のテレマンの傑作協奏曲群に足を踏み入れるのもよいだろう。
 

BCD 9405
\2200
「自己へのノート」〜ポール・ランスキー(b.1944)作品集
 (1)アーチ
 (2)地平線
 (3)自己へのノート
 (4)パルティータ
 (5)線と影
(1)(5)ジャスティン・ブラウン(指揮)
 オーデンセ交響楽団
(2)リアル・クワイエット:
 【アンドルー・ルッソ(Pf)、
  フェリックス・ファン(Vc)、
  デイヴィド・コシン(Perc)】
(3)ミヘ・リー(Pf)
(4)D.スタロビン(G)、吉永まり(Perc)
 録音:2009/2012 年

 ポール・ランスキーはニューヨーク出身でジョージ・パール、ミルトン・バビットらに師事。繊細な調性感やジャズのリズムを現代音楽の語法と融合した洗練された作風。様々なジャンルの音楽の要素をほどよくモダンにミックスするところにこの作曲家の技術の確かさが感じられる。
 BRIDGE レーベルからは10 枚のアルバムが発売されている。弦楽オーケストラのための「アーチ」はバーバーやコープランドとの親近性も感じさせつつスパイスの効いた都会的なリリシズムを感じさせる。「地平線」ではジャズとウェーベルンが融合し、管弦楽曲「線と影」はジェリー・ゴールドスミスを思わせるダイナミックな作品。
 

BCD 9415
\2200
「バーナード・ランズ(b.1934)のピアノ音楽(1960-2010)」
 (1)3 つの表現(1960)
 (2)表現IV〜2 台ピアノのための(1964)
 (3)メモ5(1975)
 (4)前奏曲(2007)
 (5)即興曲(2010)
(1)(2)(3)アーシュラ・オッペンス(Pf)
(2)(4)(5)ロバート・レヴィン(Pf)
 録音:2013 年

 バーナード・ランズはイギリス出身でダルムシュタットでブーレーズ、マデルナに指導を受けた後、イタリアでダラピッコラ、ベリオに師事した。このため、1960 年代の作品はトータル・セリエリズムの点描的な厳しい作風となっている。2000 年代の作品では印象主義や様々な音楽の影響を受けたより柔軟な作風へと変貌している。いずれも寡黙で沈黙と測りあうような静かな音楽で、生前、武満が彼を高く評価していたのも頷ける。かつてサントリー・ホール国際作曲委嘱シリーズにも招かれた。
 
BCD 9416
\2200
ウェーバー:クラリネット協奏曲集
 クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 Op.73
 クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 Op.74
 クラリネット小協奏曲 変ホ長調
アレクサンダー・フィタースタイン(Cl)
マーティン・ウェスト(指揮)
サンフランシスコ・バレエ管弦楽団
 録音:2011 年3 月、カリフォルニア、サン・ラファエル,DDD、54'14

 ウェーバーのクラリネットを独奏に用いた協奏曲を3 つ収録。アレクサンダー・フィタースタインは米国のクラリネット奏者。近年、独奏者として、また室内楽演奏でのクラリネット奏者として幅広く活躍している。
 

BCD 9420
\2200
「ウェーベルン、ウォルペとフェルドマンのピアノ作品」
 ステファン・ウォルペ(1902-1972):フォーム(1959)
 モートン・フェルドマン(1926-1987):ピアノ(1977)
 ステファン・ウォルペ:フォームIV:壊れたシークエンス(1969)
 アントン・ウェーベルン(1883-1945):変奏曲Op.27
 モートン・フェルドマン:廃墟の静寂(1986)
アレック・カリス(Pf)
 録音:2013 年、DDD、59:28

 ウェーベルンと彼の音楽に強い影響を受けた二人の作曲家のピアノ曲を収録。ウォルペの1959 年の「フォーム」はウェーベルンの音楽と見分けがつかないほどよく似ているが、1969 年の「フォームIV」では独自の個性が感じられる。フェルドマンの1977 年の大作「ピアノ」は演奏時間(23 分)といい、その内容といい、強烈な個性が迸っている。フェルドマン晩年の大作「廃墟の静寂」では22 分の間、終始,ピアニッシモと沈黙が作り出す瞑想的な時空間が拡がる。

DORON



DRC 3064
\2300→\2090
マリオ・ホッセン(Vn)&ヴァレリー・ヴァチェフ(指揮)
 ニコロ・パガニーニ(1782-1840):
 (1)ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調
  (第1楽章カデンツァ:マリオ・ホッセン)
 (2)ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調
  (第1楽章カデンツァ:フランソワ・ピエール・デカン)
マリオ・ホッセン(Vn)、
ヴァレリー・ヴァチェフ(指揮)
ブルガリア放送交響楽団
 ホッセンのパガニーニ:ヴァイオリン協奏曲集。「ラ・カンパネラ」が有名な第2番、第4番ではハチャメチャなカデンツァが聴きもの!

 録音: (1)2007 年9 月 (2)2008 年10 月、DDD、62:08

 朗々と歌われる熱いメロディ、情熱的なラテン的情緒に加え、サラサーテやジプシー音楽を思わせる奔放なパガニーニの協奏曲をブルガリア生まれの中堅ヴァイオリニスト、ホッセンが時に繊細に、時に豪快に弾きまくる。ホッセンは第4 番第1 楽章終わりではなんとバルトークかペンデツキか、はたまたクロノスQ が好んで弾きそうなエスニック現代音楽のようなハチャメチャな自作カデンツァを披露。第2 番の終楽章ではリストの編曲で有名なラ・カンパネラを豪華絢爛に弾き切る。ヴァチェフはブルガリアの指揮者でソフィア・フィルの首席指揮者を勤めた。
 
DRC 3066
\2300→\2090
ジル・コリアール&トゥルーズ室内管弦楽団
 フェリックス・メンデルスゾーン(1809-47):
  (1)ピアノ協奏曲イ短調MWV02(1822)
  (2)ヴァイオリン協奏曲ニ短調MWV04(1822)
(1)シルヴィアーヌ・ドゥフェルヌ(Pf)
ジル・コリアール((1)(2)指揮、(2)Vn)
トゥルーズ室内管弦楽団
 鬼才ジル・コリアールによる13歳のメンデルスゾーンの協奏曲集!

 録音:2009年10月、DDD、53:00

 天才メンデルスゾーンの何と13 歳の時に書かれた協奏曲集。
 なんといっても目玉はヴァイオリン協奏曲ニ短調(1822)。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲といえば古今の3 大ヴァイオリン協奏曲に数えられる、あのホ短調のOp.64(1844)だが、ここに収められたニ短調はホ短調に先立つことおよそ20 年前の作で、力強さにあふれる隠れた名品。その決然とした冒頭はベートーヴェンの何かの室内楽を思わせる。トゥルーズ室内管弦楽団のリーダーでヴァイオリン独奏を務めるジル・コリアールはスイス出身でティボール・ヴァルガに師事、同じ時期にピリオド楽器によるバロック音楽についても研鑽を積んだ。バロックからロマン派、近現代まで幅広いレパートリーを持ち、多くのオーケストラと共演している。


ジル・コリアール旧譜

INTEGRAL
INTEG 201103
\2300→\2090
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
 オケ・パートにバンドネオンやティンパノンが登場!

  (カデンツァ;第1楽章 ヨーゼフ・ヨアヒム)
 ロマンス第1番 ト長調Op.40
 ロマンス第2番 ヘ長調Op.50
ジル・コリアール(Vn)、トゥールーズ室内管弦楽団、
バルバロック四重奏団
 [ジル・レイモンド(ティンパノン)、
 アラン・テリート(バンドネオン)、
 パトリック・マティス(メカニック・オルガン)、
 ディディエ・カペイユ(コントラバス)]
これはおもしろい!なんとベートーヴェンのVn 協奏曲のオケ・パートにバンドネオンやティンパノンが登場!鬼才ジル・コリアールとバルバロック四重奏団の刺激的な共演!

録音:2011 年4 月25-29 日、ポンピニャン城の礼拝堂/DDD

 これはおもしろい!なんと、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のオケ・パートにバンドネオン、ティンパノンが加わった珍しい編成での演奏が登場!
 それは、鬼才ヴァイオリニスト、ジル・コリアール率いるトゥールーズ室内管弦楽団とティンパノン(2 本の撥で真鍮弦を叩く打弦楽器でツィンバロンに近い楽器)、バンドネオン、メカニック・オルガンそしてコントラバスから成るバルバロック四重奏団との演奏によるものです。ヴァイオリンのコリアールはジャンルにとらわれず、また演奏する曲の時代に合わせピリオド楽器もモダン楽器も弾きこなすマルチなヴァイオリニストです。バルバロック四重奏団とはたびたび共演しておりヴァヴァルディ「四季」では録音しそのユニークな編成と斬新なアンサンブルで話題をよびました。ベートーヴェンの音楽に民俗楽器が入ってくると、一見違和感がありそうにも思えますが、驚くほど自然に調和しオルガンやバンドネオンの音がバロック時代の響きを作り出し、さらにティンパノンがよいスパイスを与えてくれます。コリアールの独奏もこれらの楽器に合わせた奏法で演奏しており見事なまでにアンサンブルをコントロールしています。クラシック・ファンだけでなく、ワールドミュージック・ファンにも聴いていただきたい1 枚です!
 

INTEGRAL
INTEG 201102
\2300→\2090
鬼才ジル・コリアール&トゥールーズ室内管弦楽団
 絢爛豪華なイタリア・バロック弦楽コンチェルト尽くしの名盤!

(1)コレッリ:
 ヴァイオリン・ソナタ 第12番ニ短調
  「ラ・フォリア」の主題と変奏 op.5-12
(2)ロカテッリ:
 12の協奏曲 第6番変ホ長調 「アリアドネの嘆き」op.7-12
(3)ダッラーバコ:4声の教会協奏曲 第4番イ短調op.2-4
(4)コレッリ:合奏協奏曲 第3番ハ短調 op.6-3
(5)ヴィヴァルディ:
 協奏曲ト長調「 田舎風(アラ・ルスティカ)」RV.151
(6)スカルラッティ:シンフォニア 第3番
(7)ロカテッリ:
 12の合奏協奏曲と12のフーガ 第3番ヘ長調 op.1-3
ジル・コリアール
 (ソロ・ヴァイオリン
  【使用楽器:1732年製
   ストラディヴァリウス】)
トゥールーズ室内管弦楽団
録音:2009 年6 月29 日-7 月1 日、トゥールーズ

 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のオケパートにバンドネオン、ティンパノンを加えた珍しい編成による演奏(INTEG 201103)が話題となったジル・コリアール率いるトゥールーズ室内管弦楽団が待望の新譜をリリース!
 今回は18 世紀イタリア・バロックに焦点を当て、コレッリやヴィヴァルディら当時を代表する作曲家たちによる珠玉のヴァイオリン協奏曲を収録しています。いずれの作品も技巧的な旋律とふんだんに装飾が散りばめられた典雅な曲調が美しく、当時のイタリアで高い人気を誇ったというヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾたちの活躍が垣間見えるよう。
 コレッリの「ラ・フォリア」では、ヴァイオリン・ソロだけでなく他パートにも技巧的な旋律が散りばめられており、ラストの盛り上がりは圧巻です。ピリオド楽器からモダン楽器まで弾きこなす鬼才ジル・コリアールは、今回も1732 年製のストラディヴァリウスの輝かしい音色と共に、熱のこもった華やかなソロを魅せてくれます。トゥールーズ室内管弦楽団の演奏も溌溂としており、全体的にすっきりとしたテンポによる清々しいアンサンブルに聴き入る1 枚に仕上がっています。


DREYER−GAIDO



CD 21082
\2200→\1990
ガブリエル・フェルツ(指揮)&シュトゥットガルト・フィル
 マーラー:交響曲第1番「巨人」
ガブリエル・フェルツ(指揮)
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
 お待たせしました!フェルツのマーラー・チクルス第6弾登場!今回も指揮者自身による詳細な日本語解説付き!

 録音:録音:2012年2月24日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェン・ザール、ライヴ録音

 これまで第7、6、5、3、4 番の順でリリースされてきたフェルツのマーラーの交響曲。今回はついに「巨人」の登場です。もちろん、ここまでくれば全集を完成させる確固たる意思のあることは間違いないでしょうが、まず中期の純器楽交響曲を7、6、5 番の順で遡行し、前期交響曲の大作3 番を経て4 番まで取り上げた上での「巨人」。そこには一体どんな意図、思惑があるのでしょう。この後おそらく「復活」をやった後、満を持して頂上に万年雪を戴いた後期交響曲群の峰々に挑むのでしょうか。
 それはさておき今回の「巨人」、ライナー・ノートにはこれまで通り、フェルツ自身による微に入り細に入るアナリーゼと演奏についての持論が展開されています(日本語訳つき)。
 ライヴながら場の空気や勢いに流されることなく、まるで室内楽のように大変丁寧で細部にまでフェルツの意思が行き届いており、特に第2 楽章の中間部のレントラーや終楽章の第2 主題の優美さ、官能性は絶品、そしてその対比として終楽章の圧倒的なクライマックスには大いに満足させられます。
 ※ガブリエル・フェルツによる曲目解説付き(日本語訳付き)

旧譜
ガブリエル・フェルツ/マーラー・チクルス


CD 21052
\2200→¥1990
マーラー:交響曲第5番 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団

ガブリエル・フェルツのマーラー第3弾!マーラー・イヤーに一石を投じる第5交響曲

録音:2009年1月31日,ベートーヴェンザール・リーダーハレ,シュトゥットガルト,ライヴ・レコーディング※フェルツによる日本語解説付き

 主観的で思い入れたっぷりだった第7番、第6番に続いてマーラー中期の傑作第5番を今回もフェルツがこだわり抜いてのライヴで録音しました。
 フェルツはマーラーが初演・再演のさいに使用したスコアの(マーラー自身の)書き込みを仔細に検討しディナーミク、アクセントに細心の配慮をしたとのこと。第1楽章はやや遅めのテンポを取り、弦楽をたっぷりと歌わせて続く第2楽章とのコントラストを明確にします。重要な第3楽章スケルツォの複雑な対位法のオーケストラの処理は見事で、途中現れるレントラーのリズムは粘りきった、とてもいやらしいもので世紀末ウィーンの爛熟した空気はかくなるものかと思わせます。そしてアダージェットは、おそらくフェルツがもっともこだわったのではないかと思わせる、思い入れたっぷりの甘く、気だるい空気が充満しています。これほどデレデレ、ぐにゃぐにゃのアダージェットは近年珍しいでしょう。まるでマントヴァーニかヘンリー・マンシーニ楽団といった感じです。終楽章のいささかとってつけたようなフィナーレもフェルツのややあざとい芸風にぴったりで深みにかけますが、盛り上がります。


CD 21045
(2CD)
\3200→¥2790
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
 通の間では評判の鬼才指揮者ガブエル・フェルツのマーラー第2弾。第1弾の第7番(CD21041)も独特なテンポ感による怪演。ライナー・ノートではフェルツ自身の詳細な作品分析がなされ、並々ならぬ意欲です。第1楽章の提示部は慣例通り、繰り返します。アルマのテーマとして知られる第2主題の思い入れたっぷりのねちっこい歌いまわしに思わず惹き込まれます。第4楽章の有名なハンマー打ち下ろしに至る直前の期待とも不安ともいえる作為的なテンポの落とし加減の、いかにもあざとい感じが、逆に面白くてはまります。そして結尾、最後の一発の直前の沈黙と驚愕のこけおどし的対比も必聴です。
 録音:2008年2月15日リーダーハレ・ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト、ライヴ録音

CD21041
\2200→¥1990
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
 (timing: 21:47, 15:06, 11:09, 13:47, 17:38)
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトウットガルト・フィルハーモニー
 「60年代初頭からの一般的な”マーラー・ルネッサンス”は、バーンスタインの功績ではない」とライナーノートからして挑発的だが、演奏も当初予想された異常な遅さ、重苦しさによる演奏ではない。とはいうもの腰の重さは相当なもの。ぬかるみを荷車引くような感じもあったり、時としてリズム感抜群にぐいぐい引張ると言った具合で、解説では譜例を挙げてその裏づけを行っているものの、文章の最後では、「解釈と言うものは常に主観的」と開き直る大物振りにも脱帽。しかもマーラー全集をこのコンビで2,3年中に完成するという意気込み。大体「夜の歌」を第1弾にするという事実こそ只者ではない証ではないだろうか。
 2007年4月23,24日シュトウットガルト・リーダーハレ・におけるデジタル・ライヴ録音。

CD21065
(2CD)
¥3200→¥2790
マーラー:交響曲第3番ニ短調
 (タイミング 33:19/9:34/16:16/
  10:12/4:12/23:06)
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥトガルト・フィルハーモニー管弦楽団
アレクサンドラ・ペーターザマー(メゾ・ソプラノ)
ブルノ国立フィルハーモニー合唱団
カルヴ・アウレリウス少年合唱団
録音:2010年4月30日ライヴ・レコーディング ※日本語解説つき(フェルツ氏のインタビュー形式)
解説(日本語訳つき)では譜例を引用しつつフェルツ自身の分析を読むことが出来ます。
 今回はマーラーの交響曲中、もっとも長大で多様性に富み、マーラーの田園交響曲とも評される第3番。宇宙の誕生から命の誕生と発展、そして愛の光の中へと上昇してゆく過程は「交響曲は世界である」と語ったマーラーの音楽観が如実に反映されています。
 11才の頃からマーラーの音楽をこよなく愛してきたというフェルツはこの作品を演奏するにあたってこれまでの慣習に囚われず、スコアに表記されているテンポ、ディナーミクを徹底的に検証し直し、また初演前後の手紙、関係者の証言(R.シュトラウスを含む)までにも目を通しながら、マーラーが本当に望んだ演奏を再現しようとしています。実際演奏を聴いてみると、これまでのCDにはなかったテンポの設定と変化、声部がフォーカスされ新鮮です。

CD21072
\2200→\1990
ガブリエル・フェルツ&シュトゥットガルト・フィル
 マーラー交響曲全集シリーズ第5弾
  マーラー:交響曲第4番
ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
ジャネット・ヴェルネッケ(S)
若き鬼才フェルツ待望のマーラー交響曲最新録音!

録音:2011年1月25日シュトゥットガルト・リーダーハレ・ベートーヴェン・ザールにおけるライヴ

 巷では賛否両論ありながらもコアなファンの心を常に鷲づかみ(?)にしてきたガブリエル・フェルツによるマーラー交響曲全集シリーズ第5弾。ブックレットには例によってフェルツ自身が楽譜つきの詳細な楽曲解説(日本語訳つき)を執筆しており、特に第3楽章の変奏曲についての微に入り細に亘るアナリーゼは演奏に反映され、第3楽章終盤のフォルテシモから終楽章の天国的な音楽への推移はこのディスクの圧巻のひとつ。全体に繊細なテンポの変化、ディナーミクの変化による陰影のあるニュアンスにフェルツのこの曲へのこだわりが感じられる。
 独唱のヴェルネッケは2004年から2010年までクレーフェルド/メンヒェングラートバッハ歌劇場に所属し「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタ、「魔笛」の夜の女王で好評を博し、チェルハの歌劇「シュタインフェルドの巨人」のドイツ初演に参加するなど、古典から現代まで幅広いレパートリーを持つ歌唱力はこのディスクでも発揮されている。

 ガブリエル・フェルツ。
 1971年にベルリンで生まれ、さまざまな指揮者コンクールを経ながらエリート街道を歩み、2001年には29歳の若さでアルテンベルク・ゲラ劇場の音楽監督になる。その若さについて聞かれたときに、彼は、「フルトヴェングラーは僕より2つ若いときにすでに音楽監督をやっていた」と言ったというから、やはりそうとうの自信家&野心家なのだろう。しかしその音楽はギラギラしたものではない。作品のツボを徹底的に知り尽くし、ひとつひとつの楽器をあたかもひとりひとりの歌手であるかのようにイイ感じで歌わせる。それがなんともうまいことはまっているのである。盛り上げ方も、なんとも品がよくて、しかもこれまたうまい。・・・とにかく絶妙なのである。
 フェルツと一緒に仕事をしていた日本人歌手の小森 輝彦氏が、自分のホームページで彼のことをこう語っていた。
 「すごいと思うのはその新鮮さが彼の独りよがりの解釈から生まれたものでなく、楽譜に忠実に演奏するという志から生まれていて、しかも演奏として輝きがあることです。」
 その言葉はまさに彼にぴったり。


フェルツのDREYER-GAIDO 旧譜
愛聴盤。素敵です。入るといいのですが。

CD 21022
\2200→¥1990
レスピーギ:
 ローマの泉/ローマの祭
スーク:幻想的スケルツォ
ガブリエル・フェルツ指揮
アルテンブルク・ゲラ劇場管
 ローマ三部作といえば、華やかでダイナミックな彩りにあふれ、常に刺激的であるべき、と思っていた。トスカニーニにしてもムーティにしても伝説の3人指揮者による仙台フィル・ライヴにしても、バティスにしても、もちろんスヴェトラーノフにしても。
 ところが、このガブリエル・フェルツ指揮によるレスピーギは、どちらかといえば寡黙。まったく挑発的なところがない。なのだけれど、ほんのわずかな「間」というか「空気感」というのが、ちょっと今までの演奏と違う。それはほとんど感覚の世界で、衝撃的というほどのものではない。なのに、どうしてもこの感性がいとおしくてたまらない。
 ちなみに、レスピーギの後に入っていた「スーク:幻想的スケルツォ」が、超のつく名曲。タイトルどおりの幻想的で美しい主題が、聴くものの心をギュウーっと締めつける。こんな優雅で美しい名曲が、まだあった。
 結局今年(2006年)に入って聴いたアルバムの中で、1,2を争う愛聴盤になってしまった。
 ガブリエル・フェルツ、覚えておこう。(大昔のコメントより)


 
CD 21084
\2200→\1990
「バス・クラリネットのための作品集」
 (1)オーウェン・エルトン:バス・クラリネット・ソナタ(2010)
 (2)ウジェーヌ・ボザ(1905-91):バラード
 (3)キース・ラモン・コール(b.1938):
  パガニーニの主題による変奏曲「エクスカージョン(小旅行)」
 (4)デイヴィッド・ベネット(1892-1990):深い森
 (5)ヴェルナー・ハイダー(b.1930):想定外〜2001.9.11についての思考
 (6)エドウィン・ヨーク・ボウエン(1884-1961):
  幻想的五重奏曲〜バス・クラリネットと弦楽四重奏のための
バルタザール・ヘンス(バスCl)
(1)(2)(4)シャオ=イェン・チェン(Pf)
(6)シュトゥットガルト・フィル・
 リリエンクロン四重奏団
 低音の魅力!バス・クラリネットのための作品集!

 バルタザール・ヘンスは特にバス・クラリネットを専門としている若手のクラリネット奏者で。ザールブリュッケン劇場管弦楽団を皮切りに現在はシュトゥットガルト・フィルハーモニーに在籍し、同時にソロ、室内楽奏者としても活動している。このアルバムには20 世紀の作曲家から最新の現代音楽までがセレクトされているが、概ね聴きやすい作品ばかり。オーウェン・エルトンは最初ギャヴィン・ブライヤーズを思わせる重々しい出だしからやがてポップな曲調へと一転する。キース・ラモン・コールのエクスクルージョンはパガニーニの有名なカプリスを主題とする無伴奏による変奏曲。19 世紀末から20 世紀半ばまで活躍したイギリスの作曲家ボウエンの幻想的五重奏曲の持つ後期ロマン派と印象主義の香り高い名品も聴きもの。

GENUIN

GEN 14298
\2200
「マルマライ」〜オリエンタル・コンテンポラリー
 アタツ・セゼル(b.1979):「サブジェクト」〜弦楽四重奏のための
 マティアス・ピンチャー(b.1971):「ヴェールのための考察」への習作IV
 アフメト・アドナン・サイグン(1907-91):弦楽四重奏曲第1番
 アタツ・セゼル:「フロウ」〜弦楽三重奏のための
アサセッロ四重奏団:
 【ロスティスラフ・コジェフニコフ(Vn)、
  バーバラ・クスター(Vn)、
  ユスティナ・シュリワ(Va)、
  ヴォルフガング・ツァマスティル(Vc)】
 トルコの作曲家を中心としたどこかエキゾチックな弦楽四重奏曲集

 録音:2011 年11 月

 オリエンタル・コンテンポラリーという副題の通り、どこかエキゾチックな雰囲気を持つ現代の弦楽四重奏曲および三重奏曲を収録。オリエンタルといっても安易なエキゾチシズムとは無縁でオリエンタルな要素は完全に消化され、抽象化されている。セゼルはトルコ・イスタンブール出身の若手でトルコの民族音楽の要素は全て一度解体され、再構成されている。
 サイグンは20 世紀トルコ音楽の父を言われる重鎮で、弦楽四重奏曲第1 番はさながらトルコのバルトークといった趣き。セゼル、サイグンともにクロノスQ が喜んで演奏しそうな作品。ピンチャーはドイツの若手でマンフレート・トロヤーンに師事しラッヘンマンやブーレーズの影響を受け一見、オリエンタリズムとは無縁の作曲家だが、サイグンらと並べて聴くとまるで中東の砂漠で呪術師の呪文と笛を聴いているような気分に陥るから不思議。
 
GEN 14305
\2200→\1990
「歌にインスパイアされて」〜
 ヴォーン=ウィリアムズとシューベルトのピアノ五重奏曲

  ヴォーン=ウィリアムズ:ピアノ五重奏曲ハ短調(1903)
  シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」(1820)
ミュンヘン・ピアノ三重奏団:
 【ドナルド・ズルツェン(Pf)、
  ミヒャエル・アールト(Vn)、
  ゲルハルト・ツァンク(Vc)】
ティロ・ヴィデンマイヤー(Va)
アレクサンダー・リリング(CB)
 ミュンヘン・ピアノ・トリオのシューベルト「鱒」とヴォーン=ウィリアムズ

 録音:2013 年7 月ミュンヘン

 ヴォーン=ウィリアムズのピアノ五重奏曲は既にCHANDOS 盤が出ており、数年前、日本でも読響のメンバーによって演奏されたこともあって、マイナーな曲ながら一部のファンに愛されている。重厚な弦楽の響きときらめくピアノの繊細な響きはヴォーン=ウィリアムズの室内楽版交響曲といってもよく、イギリス民謡風の旋律、フォーレを思わせる華麗な室内楽書法など、イギリス、フランス音楽ファンならきっと気に入るはず。ミュンヘン・ピアノ三重奏団ほかによるシューベルトの「ます」五重奏曲のシンフォニックともいえる弦楽パート、それに対して協奏曲風に対峙するドナルド・ズルツェンのピアノも聴きもの。
 
GEN 14310
\2200
シューベルトの傑作と隠れ名曲R.シュトラウス
 シューベルト(1797-1828):幻想曲ハ長調D.934
 R.シュトラウス(1864-1949):ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18
ニーナ・カーモン(Vn)
マリア・ソフィアンスカ(Pf)
 シューベルトの傑作と隠れ名曲R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ

 録音:2013 年1-3 月

 シューベルトの最晩年の傑作とR.シュトラウスの若書きのヴァイオリン・ソナタを収録。
 シューベルトの幻想曲は作曲者の晩年の心情を反映した傑作に対してR.シュトラウスはシューベルトやシューマンの影響を受けつつまだ作曲家の個性は発見されていないものの若々しい力を放っている佳作。
 ドイツのヴァイオリン奏者ニーナ・カーモンはこれまでピンカス・ズッカーマン、ズービン・メータ、ヘルムート・リリングらと共演し、2008 年からはドイツ・シュタインハイムにあるシャウベック城においてミュージカル・サロン室内楽音楽祭を主宰する女流ヴァイオリニスト。
 
GEN 14295
\2200
「仮面劇〜劇場の記憶」
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3章
 ラヴェル:道化師の朝の歌、ラ・ヴァルス
 ラフマニノフ:ロマンス
 リスト:リゴレットの主題による演奏会用パラフレーズ
 アブラム・チェイシンズ(1903-87):カルメン幻想曲、こうもり幻想曲
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
 ルトスワフスキ:パガニーニ変奏曲
ピアノ・デュオ・チパク=クシュニル:
 【オルハ・チパク&
  オレクシイ・クシュニル(Pf)】
 オーケストラでお馴染の名曲を四手ピアノで楽しむ!

 録音:2013年8月ゲヴァントハウス・メンデルスゾーン・ザール,ライプツィヒ

 ピアノ・ソロ曲、管弦楽曲のピアノ・デュオへの編曲およびピアノ・デュオのために書かれたオリジナル作品でまとめたアルバム。
 当デュオはこれまでにブラームスのピアノ・デュオのための作品集(GEN11197)をリリースしている。二人はウクライナのリヴィウ音楽院に在学中にコンビを組み、数々のコンクールに上位入賞を果たしている。
 ストラヴィンスキーのペトルーシュカからの3 章やラヴェルの道化師の朝の歌は既にピアノ独奏曲として完成された作品だがデュオ版はさらに音が増やされ複雑な音楽になっている。
 チェイシンズのカルメン幻想曲はサラサーテに勝るとも劣らずの名編曲。ルトスワフスキのパガニーニ変奏曲は現代のピアノ・デュオの名曲でパガニーニのおなじみのカプリスの主題による自由奔放なヴァリエーション。
 
GEN 14302
\2200→\1990
「ダンス、詩、おとぎ話」
 リスト:愛の夢
 シューベルト(リスト編):糸を紡ぐグレートヒェン
 ラフマニノフ:V.R のポルカ/ファリャ:火祭りの踊り
 ショパン:ワルツ イ短調「遺作」、小犬のワルツ
 リスト:タランテラ、アッシジの聖フランチェスコ、ローレライ
 メットネル:4 つのおとぎ話Op.26 より第1、2、3 番
 リスト:ハンガリー狂詩曲
アンナ・シェップス(Pf)
 ロシア出身気鋭の新進女流ピアニスト、アンナ・シェップス登場

 録音:2013 年6 月

 アンナ・シェップスはロシア出身の若手女流ピアニストで6 歳でチャイコフスキー音楽院に入学を許され、その後、1992 年に一家でベルリンに移住、西側で教育を受け、2013 年、すべての教育課程を終えてこのたび、デビューを果たした。
 得意のロシア物、リスト、ショパンを瑞々しい感性で旋律もたっぷりと歌いこみ、タッチも澄み切って美しい。今後の活躍が期待される新星の登場である。


 
GEN 14542
\2200→\1990
「ベートーヴェンと彼の師匠による弦楽三重奏曲集」
 ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809):
  弦楽三重奏曲ハ長調Op.9-1
 ハイドン(1732-1809):弦楽三重奏曲ト長調Op.53
 ベートーヴェン(1770-1827):
  弦楽三重奏のためのセレナーデ ニ長調Op.8
ドレスデン・フィルハーモニック弦楽三重奏団:
 【ハイケ・ヤニッケ(Vn)、
  アンドレアス・クールマン(Va)、
  ウルフ・プレーレ(Vc)】
 ベートーヴェンのルーツを探る好企画!

 録音:2013 年4 月

 ベートーヴェンと彼の師匠の作品をなんと弦楽三重奏曲でたどる一風変わった企画。生徒と師匠の作品を並べ、ベートーヴェンが師匠から何を学び、何を切り捨てたかを作品から類推する内容。
 ハイドンは説明不要だが、ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガーは当時の楽壇の大立者で作曲家、教育者として大きな影響力を持ち、ウィーンのシュテファン大聖堂の楽長であったこともある。対位法の大家でもあり、ベートーヴェンのほか、フンメル、モシュレスらがいる。
 演奏のドレスデン・フィルハーモニック弦楽三重奏団はドレスデン・フィルのコンマスであるヤニッケ、ヴィオラのアンドレアス・クールマン、チェロの首席ウルフ・プレーレから構成され、オーケストラ活動の傍ら、精力的に活動している。
 
GEN 14300
\2200
「谷間の嵐」
 〜ブリテン、ヘッド、アイアランドの歌曲と二重唱

  アイアランド:夏の森で、彼女の顔の中に森があった/
  ヘッド:月の縁の上に、アヴェ・マリア/
  ブリテン:福で希少、真夜中に、夏の名残りのバラ/
  アイアランド:オーバード、エコーイング・グリーン/
  ブリテン:サリー・ガーデン/
  ブリテン:グリーン・スリーヴス、谷間の嵐/ほか全28 曲
アリソン・ブラウナー(MS)
シャロン・カーティ(MS)
アンドレアス・フレーゼ(Pf)
クラウディア・スティルマーク(Vc)
 録音:2013 年6 月

 近代イギリスの比較的珍しい歌曲を収録。この中でマイケル・ヘッド(1900-76)は日本ではあまり知られていないが、イギリスではポピュラーな作曲家でピアノ協奏曲や交響詩がよく知られている。ここでは繊細な和声の乗せられたアイルランド風の素朴な旋律を楽しむことができる。
 ジョン・アイアランド(1879-1962)はモーランやブリテンの師匠でもあり、印象派の和声と親しみやすい旋律が魅力的。ブリテン(1913-76)は「イギリス民謡の編曲集」からのセレクション収められており、おなじみのメロディがブリテン独自の感性により全く新しい歌曲に生まれ変わっている。
 
GEN 14308
(2CD 1枚価格)
\2200→\1990
J.S.バッハ(1685-1750):
 平均律クラヴィーア曲集第2巻

  CD1) 第1番-第12番
  CD2) 第13番-第24番
ゲルリンデ・オットー(Pf)
 録音:2013 年3 月ライプツィヒ

 ゲルリンデ・オットーは現在ヴァイマールのフランツ・リスト音楽大学の教授を務めるベテラン女流ピアニスト。旧東ドイツ・ザーレ川沿いのハレ出身でルドルフ・ノイマン、ハインツ・フォルガーらに師事。現在、ヨーロッパ、アジア、北米と広く活動している中堅。
 それぞれの声部を生き生きと歌わせつつ、全体のフォルムは凛とした雰囲気を漂わせている。音色も大変美しく、久々のドイツのピアノを聴いたという気持ちにさせる。

K&K


KUK 111
(2CD)
\4600
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「イェフタ」
 (作曲当時の伝統に従った英語による演奏)
カーステン・ブレーズ(S)
アンネリー・ゾフィ・ミュラー(MS)
デイヴィッド・オルソップ(C-T)
ベンジャミン・ヒュレット(T)
サイモン・ベイリー(B)
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
マウルブロン室内合唱団
アンサンブル・イル・カプリッチョ
 マウルブロン修道院ライヴ最新録音、ヘンデルの「イェフタ」

 録音:2012年ユネスコ世界遺産マウルブロン修道院、ライヴ・レコーディング、DDD、173min

 ヘンデルのオラトリオ「イェフタ」(1752 年初演)はヘンデルが失明の危機に直面しながら書きあげた最後のオラトリオで、旧約聖書の士師記に題材を取っている。
 イスラエルの指導者であったイェフタはアンモン族との戦いを前にして、もし勝利すれば凱旋時に最初に会う人間を生け贄に捧げるという神への誓いを立てる。めでたく戦いに勝利しイェフタが帰国すると、彼を出迎えた最初の人物はなんと最愛の娘イフィスであった。悲しむ父や恋人に対してイフィスは運命を受け入れようとするが、最後に天使が現れて生涯処女として神に仕えることを条件に死を許される、という内容。
 これまでガーディナー、ビオンディなどいくつか名盤に恵まれてきたが、1948 年生まれのブッダイによる凛とした若々しい演奏はこの作品のディスコグラフィに新たな一ページを付け加える。ユネスコ世界遺産の修道院における残響豊かな音響も聴き所。

KONTRAPUNKT



32345
\2500→\2290
「フルートとハープのためのフランス音楽」
 サン=サーンス(1835-1921):幻想曲(原曲:ヴァイオリンとハープのための)
 ラヴェル(1875-1937):ハバネラ(原曲:声楽とピアノのための)
 ドビュッシー(1862-1918):
  シランクスOp.129(フルート独奏)、小組曲Op.65から「小舟にて」、
  アラベスク第1番Op.66(ハープ独奏)
 イベール(1890-1962):間奏曲(フルートとハープのための)
 フォーレ(1845-1924):シシリエンヌ、コンクール用小品、夢のあとに、子守唄
 プーランク(1899-1963):永続的な3つの小品
ウラ・ミールマン(Fl)
ティネ・レーリンク(Hrp)
 デンマーク放送響首席フルート奏者ウラ・ミールマンのフルートとハープのための洒落たフランス音楽集

 録音:2011年3月ホースホルム教会,デンマーク

 バッハのソナタ集(32343)に続くミールマンのKONTRAPUNKT へのソロ・アルバム第2 弾。他にクーラウの三重奏曲集(32252/53)にも参加している。昨年没後50 年を迎えたプーランクをトリに配置、近代フランスのフルート名曲を集めた。
 サン=サーンスの幻想曲は元はヴァイオリンとハープという珍しい編成だが、ここではフルートに楽器を換え、より光沢のある鮮やかな作品となっている。
 フォーレはいずれも編曲物ではあるが、フルートの定番レパートリーでもあり、フルート学習者はもちろん、フルートの好きな人は必聴。ウラ・ミールマンはデンマーク放送響の首席でソロ、室内楽でも活躍している。甘く柔らかな音色が魅力のフルーティストである。

LYRINX


LYR 2288
(SACD HYBRID)
\2400
「ヤンボ!ハバナからナポリヘ、ニューヨークからソフィアへ」
 トスティ:理想、最後の歌、私は死にたい、もはや君を慕わず、マレキアーレ
 ドブリ・クリストフ:Loukovitski momi、Vino piya
 パラシュケフ・ハジエフ:Bre stoyan
 ザビエール・モンサルヴァージ:黒人の歌
 ガーシュイン:
  君を抱いて、オー・レディ・ビー・グッド、バット・ノット・フォー・ミー、
  私の彼氏、サマー・タイム、アイ・ゴット・リズム
ヤナ・ブーコフ(MS)
ダニエル・ウェイエンバーグ(Pf)
 セルビア出身のメゾ、ブーコフのトスティからガーシュインまで!

 録音:2013年9月マルセイユ

 メゾ・ソプラノのヤナ・ブーコフはセルビア共和国ベオグラード出身でピアニストのユーリ・ブーコフの一家に生まれた。2007 年、ブルガリア放送管弦楽団とオペラ・アリア集を録音し好評を博す。ドイツ歌曲からフランス歌曲、イタリア・オペラ、ワーグナー、R.シュトラウスまでをこなすマルチ・タレントで、このアルバムでもトスティからブルガリアの作曲家、果てはガーシュインのソングまで生き生きと歌い、柔軟な歌唱力と音楽性を聴かせている。

MSR


MS 1457
\2200
「光のゲーム」〜珠玉のフルート独奏作品集
 シャルル・ケクラン(1867-1950):甘美な歌Op.198より(15曲)
 ウィリアム・オルウィン(1905-85):無伴奏フルートのためのディヴェルティメント
 ミクロス・ローザ(1907-95):無伴奏フルート・ソナタOp.39
 アルトゥール・ウィルナー(1881-1959):無伴奏フルート・ソナタOp.34
フランチェスカ・アルノーネ(Fl)
 ケクラン、オルウィン、ローザ!珠玉の無伴奏フルート作品集

 録音: 2012 年5 月、12月、2014年1月

 20 世紀のフルート独奏のための作品を収録しているが、いずれも珍しいものばかり。ケクランは同時代のドビュッシーの影に隠れたマイナーな存在だが、収録作はドビュッシーの有名な「シランクス」を思わせる繊細な曲。20 世紀前半に活躍したオルウィンは自らもフルート奏者でもあり、フルートの機能を熟知した新古典主義的作品。映画「ベン・ハー」他の音楽で知られるローザのソナタは無調とモードのぎりぎり境目の微妙な調域をフルートがミステリアスに歌う秀作。バルトークのルーマニア民族舞曲の吹奏楽版の編曲者としても知られるウィルナーはチェコの作曲家で、収録のソナタは民族的でロマンティックな佳品。
 


MS 1475
\2200→\1990
「ムツィオ・クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集」
 ピアノ・ソナタ ト短調Op.7-3
 ピアノ・ソナタ ヘ短調Op.13-6
 協奏曲風ソナタ ハ長調Op.33-3
 ピアノ・ソナタ ト短調Op.8-1
 ピアノ・ソナタ ト長調Op.37-2
イアン・ホミニク(Pf)
 クレメンティのソナタは実はこんなに素晴らしかった!

 録音:2012年3月

 モーツァルトと同時代人のイタリアの作曲家クレメンティは日本ではピアノ教則本「ソナチネ・アルバム」の中に収められたソナチネOp.36-No1〜No.6 ばかりがよく知られているが、このアルバムはそのOp.36 を除いたクレメンティの主要なソナタを収めている。ベートーヴェンは生前、ピアノ曲に関してはモーツァルトよりもクレメンティを高く評価していたと言われ、イタリア人らしい伸びやかなメロディと、特に短調のソナタに感じられる品格のある憂愁はクレメンティ独自の愛すべき世界である。ピアノを弾いているイアン・ホミニクはカナダ出身でピアノをアール・ワイルドに師事、現在、北米を中心に活動している。
 


MS 1479
\2200→\1990
タカーチ四重奏団のウォルサーが弾くブラームスのソナタ!
 ブラームス(1833-1897):
  (1)三重奏曲イ短調Op.114(クラリネット・パートをヴィオラで演奏した版)
  (2)ヴィオラ・ソナタ第1番Op.120-1
  (3)ヴィオラ・ソナタ第2番Op.120-2
ジェラルディン・ウォルサー(Va)
デイヴィッド・コレヴァー(Pf)
(1)アンドラーシュ・フェイエール(Vc)
 録音:2012年8月ワイアストーン、イギリス

 ブラームス晩年の傑作室内楽を3 曲。Op.114 はクラリネット三重奏曲として有名だが、ここではクラリネット・パートをヴィオラで演奏。ヴィオリストのジェラルディン・ウォルサーは長年サン・フランシスコ響の首席奏者を勤めた後、2005 年よりタカーチ弦楽四重奏団のメンバーとなり室内楽に精力的に取り組む他、協奏曲のソリストとしてテレマンからシュニトケまで幅広いレパートリーを持つ音楽家として注目されている。チェロのフェイエールもタカーチ四重奏団のメンバー。
 

MS 1482
\2200
「地平線の上で」〜トランペットとピアノのための新しい音楽
 (1)ケヴィン・マッキー(b.1980):百年の地平線(2011)
 (2)アントニオ・ゲレーロ(b.1949):3つの小品(2011)
 (3)ジェームズ・スティーヴンソン(b.1969):コール(2003)
 (4)ジョン・スティーヴンス(b.1951):トランペット・ソナタ(2008)
 (5)エリック・モラーレス(b.1966):2つのトランペットのための協奏曲(2013)
 (6)ホセ・パスカル・ヴィラプラーナ(b.1971):マンヤの夜(2005)
ジェーソン・バーグマン(Trp)
エレン・エルダー(Pf)
(5)ウィリアム・キャンベル(Trp)
 録音:2013年7月

 2000 年代に書かれたトランペットとピアノのための作品集。いずれも新古典主義、新ロマン主義、というより時にジャズ、ロックの要素を兼ね備えた、現代音楽とは無縁のフュージョンを思わせる楽しい作品ばかり。トランペットのジェーソン・バーグマンはモバイル響、モバイル歌劇場管弦楽団の首席奏者でソリストとしてはカナディアン・ブラスと共演したこともある。確かなテクニックで今後が期待される若手。
 

MS 1485
\2200
「ようこそクリスマス!」
 〜クリスマスのためのお気に入りの合唱曲

  M.-A.シャルパンティエ:
   クリスマスのための真夜中のミサ
   他、ようこそクリスマス!(スペンサー)
   エサイの若枝は芽を出し(ブルックナー)
   サイレント・ナイト(グルーバー)
   ジングル・ベル(ピアポント)、全19曲
レスター・シーゲル(指揮)
スルスム・コルダ(混声合唱)
 録音:2010年、2013年

 混声合唱団スースム・コルダは2006 年に12 人の歌手によって結成されキリスト教、ユダヤ教の宗教曲を主なレパートリーとしている。米南部アラバマ州を中心に活動を行っている。当アルバムでは大作のM.-A.シャルパンティエの真夜中のミサを中核としながら、親しみやすい小品も収録。
 

MS 1489
\2200
ハンプトン・シスラー(b.1932):オラトリオ「再臨」
 (I.プロローグ/II.7つの封印/III.怒りの鉢)
マーロン・ダニエル(指揮)
ソフィア・シンフォニエッタ
ソフィア室内合唱団
 録音:2013年ブルガリア国立「パンチョ・ヴラディゲロフ」音楽アカデミー

 ハンプトン・シスラーはニューヨーク出身で「再臨」は新約聖書に基づく宗教曲。全3 部からなる本作はダイナミックな映画音楽を思わせる親しみやすい内容で部分的ではあるが、ジョン・アダムズの音楽を思わせる。ハンプトン・シスラーは多作な作曲家でこれまでに当MSR では6 枚の作品集のCDをリリースしている。いずれも調性を基調としたロマンティックな音楽である。
 

MS 1498
\2200
「銀のファラオ」〜
 古代エジプトへのトリビュート/パメラ・スクラーの音楽

  パメラ・スクラー:
   サハラ・トランス/ハッシェプスット/
   あなたの記憶/生命の踊り/異界からの笛/
   スティクス/黄泉への旅/呪文166
パメラ・スクラー(作曲, Fl, バスFl)
ジョン・アルッチ(Perc)
アリッサ・レイト(エジプトのハープ)
キャシー・ハルヴァーソン(Ob)
トマス・セフコヴィク(コントラFg)
ダグラス・コストナー(Org)、ほか
 録音:2012-2013年

 古代エジプトに思いをはせて作られたニューエイジ風の現代音楽。エジプトの民族音楽の要素を取り入れながらジャンルに囚われないエキゾチックなファンタジーが展開する。パメラ・スクラーはフルート奏者兼作曲家で、音楽は時に中東の民族音楽風、喜多郎風、キース・ジャレット風とヴァラエティに富んでいる。
 

MS 1501
\2200
「ジェームズ・ブローン・イン・リサイタル」
 J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌBWV.1004
 リスト:
  メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」S.514
  コンソラシヨン第3番変ニ長調S.172
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
 ラフマニノフ:前奏曲ロ短調Op.32-10
 J.S.バッハ:前奏曲ハ長調〜平均律クラヴィーア曲集第1集よりBWV846
ジェームズ・ブローン(Pf)
 録音:2012年8月6-8日ポットン・ホール、サフォーク、イギリス

 古代エジプトに思いをはせて作られたニューエイジ風の現代音楽。エジプトの民族音楽の要素を取り入れながらジャンルに囚われないエキゾチックなファンタジーが展開する。パメラ・スクラーはフルート奏者兼作曲家で、音楽は時に中東の民族音楽風、喜多郎風、キース・ジャレット風とヴァラエティに富んでいる。

MUSIC&ARTS


M&ACD 1280
\2200
「フローベルガー:チェンバロ作品集」
 フローベルガー(1616-67):ウィーン写本第2巻より
  (組曲第1番 イ短調/ファンタジア第5番/
   組曲第2番 ニ短調/トッカータ第3番/
   組曲第3番 ト長調/カンツォン第2番/トッカータ第4番/
   組曲第4番 ヘ長調/ファンタジア第2番/
   組曲第5番 ハ長調/組曲第6番 ト長調)/
  ウィーン写本第2巻より
   「ローマ王フェルディナンド4世の悲しき死に捧げる哀歌」
コリン・ティルニー(チェンバロ)
 大ベテラン、コリン・ティルニーのフローベルガー新録音!

 録音: 2010 年6 月15-18日、カナダ、ブリティッシュコロンビア、68'45

 ARCHIVやL’Oiseaux Lyre 始め様々なレーベルに録音をしている大ベテランのバロック鍵盤楽器奏者、コリン・ティルニー(b.1933)によるフローベルガー集。ティルニーらしい派手さを廃したじっくりした味わいの音楽が素晴らしい。1976 年、ユベール・ベダール製作のリュッカースのコピー楽器を使用。
 

M&ACD 1271
\2200
「亡命者(EXIL/EXILE)」〜2大陸で活躍した作曲家達の音楽
 (1)コルンゴルド:4つのワルツ/
 (2)ツァイスル:8つのピアノ小品「11月」/
 (3)トッホ:
  スケルツォ ロ短調Op.11/プロファイル第3番Op.68/
  ブルレスケ「ジョングルール」/
 (4)シェーンベルク:6つの小品Op.19/
 (5)カステルヌオーヴォ=テデスコ:
  9月の空Op.1/航行者Op.13/ファンダンゴ
エリック・ル・ヴァン(ピアノ)
 録音:2009年2月2-4日、バイエルン放送、ミュンヘン、DDD、68:18

 コルンゴルト、ツァイスル、トッホ、シェーンベルク、カステルヌオーヴォ=テデスコ。戦争などの理由により、ヨーロッパからアメリカに亡命せざるを得なかったユダヤ系作曲家達によるアメリカ時代に作曲されたレアなピアノ作品集。どの曲も総じて聴きやすく、特にコルンゴルトやカステルヌオーヴォ=テデスコの曲には爛熟した魅力がたっぷりと感じられる。シェーンベルクの曲は世界初録音である。ル・ヴァンの演奏は、切れ味のよい技巧と豊かな情感を兼ね備えており、見事。
 

M&ACD 1273
(6CD 4枚価格)
\8800
「D.スカルラッティ:ソナタ全集第3巻」
 パルマ写本第6巻(30曲)
 パルマ写本第7巻(31曲)
 パルマ写本第8巻(30曲)
カルロ・グランテ
 (ピアノ/ベーゼンドルファー・インペリアル)
 録音:2012年、ウィーン、DDD、6:03:08

 1990 年代の半ばにDANTE レーベルにかなりの量のスカルラッティのソナタを録音していたイタリアの名匠カルロ・グランテ。MUSIC&ARTS に新たにスカルラッティの全集を録音という壮大な計画、今回はその第3 弾(第1巻は練習曲集・パルマ写本1、2巻M&ACD1236、第2 巻はパルマ写本3〜5巻M&ACD1242)ティルニーをコンサルタントに迎え、使用楽器はバドゥラ=スコダ所有のベーゼンドルファー・インペリアル。一聴、どの曲も歯切れの良いアーティキュレーションとリズム感が大変心地よい。現代ピアノを用いてのスカルラッティの規範たりうる演奏。

ORF

CD 3173
(3CD)
\6900→\6290
サヴァール、コープマン等、今年も豪華メンバー集結!
 レゾナンツェン古楽音楽祭2013 「夢の旅」
 リュリ:
  「カドミュスとエルミオーヌ」序曲/「町人貴族」〜
   フランス人のアントレ,なんと魅力的な光景,スイス人のアントレ,トルコ人の儀式/
  バレエ「フロール」〜世界を成す4つの部分
 テシエ:スイスの歌
    クレール・ルフィリアトル(S)、マルセル・ベックマン(T)、セルジュ・グビウ(T)、アンドレ・モルシュ(B-Br)、
    ヴァンサン・デュメストル(指揮)ル・ポエム・アルモニク(録音:2013年1月19日)
 L.クープラン:シャコンヌ ハ長調/
 フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ ニ短調/
 ヴァレンテ:ナポリのガリアルダ ト長調
    トン・コープマン(Cemb)(録音:2013年1月23日)

 カリッシミ:オラトリオ「ヨナス」
    リア・セラフィーニ(S)、ソーニャ・テドラ(S)、カルラ・ナアディ・バベレゴト(MS)、
    アンドレス・モンティーリャ・アクレーロ(A)、ルカ・チェルヴォーニ(T)、
    リッカルド・ピサーニ(T)、マウーロ・ボルジョーニ(Br)、ジャコモ・ファリオーリ(B)
    アレッサンドロ・クワルタ(指揮)コンチェルト・ロマーノ (録音:2013年1月21日)

 作者不詳:エスタンピー「3つの噴水」/
 ニッコロ・ダ・ペルージャ:「あなたの僕から苦しめられたあのダフネは」/
 ヤコポ・ダ・ボローニャ:「ディアナは彼女の最愛の人にもう愛情を感じていない」,私はかつて不死鳥だった/
 作者不詳、ザカラ・ダ・テラーモ:「優しい花」/マッテオ・ダ・ペルージャ:既に愛の網から/
 フランチェスコ・ランディーニ・ダ・フィレンツェ:オルフェオの竪琴でさえこれほど甘い調べを奏でたことはない
  ラ・フォンテ・ムジカ:
   【アレナ・ダンチェヴァ(S)、フランチェスカ・カッシナーリ(S)、ジャンルカ・フェラリーニ(T)、
    テオドーロ・バウ(フィデル)、エフィクス・プレオ(フィデル)、マルコ・ドメニケッティ(Fl)、
    マッタ・グラツィオリーノ(Hrp)、ミケーレ・パゾッティ(Lute,指揮)】(録音:2013年1月27日)

 伝承曲:カマリ・アング・ラハリヨ/トゥテ・バジュ・バンダリ・ローム/ニンブラ/バンジャーラの踊り
    ジプシー・バンジャラス(インド民俗音楽楽団) (録音:2013年1月26日)

 作者不詳(13世紀、「サンタ・マリアのカンティガ」より):
  海に渡る大きな力/聖マリアが奇跡を起こす限り/あなたはいくつもの方法で/海の底へ
 アンサンブル・ミクロログス(録音:2013年1月22日)
 伝承曲:ラ・ホタ「マリア・チュチェーナ」/2声と4声のカチュア「偉大な子供、彼を私は見つけた」/
 サンツ:ヤカラス/
 伝承曲、ガルシア・デ・ゼスペデス:グアラチャ「ああ、なんと私は燃え上がっているのか」/
 サンチャゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ/ソン・ハロチョ
    ジョルディ・サヴァール(指揮)ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、
    アドリアーナ・フェルナンデス(S)、ダヴィド・サガストゥルメ(C-T)、
    ルイス・ヴィラマホ(T)、ダニエレ・カルノヴィチ(B)、イヴァーン・ガルシア(B)
    エスペリオンXXI、テンベンベ・アンサンブル・コンティヌオ(録音:2013年1月20日)

 フランシスコ・デ・ヴィダレス:立ち上がれ、若者たち/
 グティエレス・デ・パディリャ:ある子の涙/ア・ラ・ハカラ、ハカリリャ/
    コンフント・デ・ムシカ・アンティグア・アルス・ロンガ、テレーザ・パス・ロマーン(S,指揮)(録音:2013年1月25日)

 ラモー:「優雅なインドの国々」から(6曲)
    ヴァレリー・ガバイル(S ジマ)、レイヌ・ヴァン・メシェレン(C-T ダモン)、
    シドニー・フィエロ(B アルヴァル)、エメリー・ルフェーヴル(B-Br アダリオ)
    ユーゴ・レイヌ(指揮)ラ・サンフォニー・デュ・マレ,ル・ケール・デュ・マレ(録音:2013年1月27日)
 サヴァール、コープマン等、今年も豪華メンバー集結!レゾナンツェン古楽音楽祭2013!

 録音:2013年1月ライヴ、DDD、206m

 恒例のレゾナンツェン2013年のテーマは「夢の旅」。旅ということで異国趣味が一層濃い内容になっている。ヴァンサン・デュメストルの指揮するル・ポエム・アルモニクのリュリ「町人貴族」、ユーゴ・レイヌ指揮ラ・サンフォニー・デュ・マレのラモー「優雅なインドの国々」、ジョルディ・サヴァール率いるラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャによるスペインの伝承曲などの有名演奏家によるものはもちろん、日本ではあまり知られていない団体の音楽もとても楽しい。中でもインドの民俗音楽を演奏するジプシー・バンジャラスは西洋音楽とはまったく異なった面白さを繰り広げている。
 
CD 3169
\2300
ルカーシュ・ヴォンドラーチェク/ブラームス
 ブラームス:
  ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
  6つの小品 Op.118
   (間奏曲 イ短調,間奏曲 イ長調,バラード ト短調,
    間奏曲 ヘ短調,ロマンツェ ヘ長調,間奏曲 変ホ短調)
ルカーシュ・ヴォンドラーチェク(ピアノ)
 録音:2012年4月29日,2013年5月3日、62'36

 ルカーシュ・ヴォンドラーチェクは、1986 年、チェコ(当時はまだチェコスロヴァキア)のオパヴァに生まれたピアニスト。両親ともピアニストという恵まれた環境に育ち、若くしてピアノ活動を開始。2009 年に米国に移住してから国際的に活動を始めている。ガチッと固い音からじんわりとした柔らかい音まで駆使して思いっきりよくピアノを弾いている。
 スウェーデン、ジェイクボックス社の紙ジャケ立体式CD収納を採用。
 
CD 3170
\2300
ヴァルヴァラ・ネポムニャシチャヤ/ベートーヴェン&シューマン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番Op.109、幻想曲Op.77
 シューマン:クライスレリアーナ Op.16
(以下、ボーナス・トラック)
 モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
 シューマン:ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op.22〜第3楽章
ヴァルヴァラ
 (ヴァルヴァラ・ネポムニャシチャヤ)
  (ピアノ)
 録音:2013年5月9日 ロートシルト城、74'30

 若い音楽家を紹介するシリーズ。ヴァルヴァラ・ネポムニャシチャヤ(このアルバムではヴァルヴァラとだけ記載されている)は1983 年、モスクワ生まれのピアニスト。モスクワのチャイコフスキー音楽院で学んだ後、ドイツに出てきてエフゲニー・コロリオフに学んだ。2006 年、ライプツィヒのバッハ・コンクールで第2 位、2012 年、チューリヒのゲザ・アンダ・コンクールで第1 位。ここ数年、ソリストや室内楽で活躍が目覚しい。しばしば渋く演奏されがちなベートーヴェン晩年の傑作、ピアノ・ソナタ第30 番が非常に瑞々しく演奏されている。一方のシューマンは情熱的な演奏。
 スウェーデン、ジェイクボックス社の紙ジャケ立体式CD収納を採用。
 


CD 3174
\2300→\2090
「ブルックナーミサ曲ホ短調(第2番)」
 ブルックナー:
  ミサ曲 ホ短調(1882年稿)
  正しい者の口は知恵を語り
  キリストはおのれを低くして/アヴェ・マリア
 メンデルスゾーン:
  詩篇第43「神よ、私を裁いてください」 Op.78-2
  「主よ、今こそあなたはこの僕を」 Op.69-1
オットー・カーグル(指揮)
カペラ・ノヴァ・グラーツ
聖ペルテン大聖堂聖歌隊(ドムカントライ)
 録音:2013年9月6、7日,DDD、66'48

 ブルックナーとメンデルスゾーンの宗教合唱曲を集めている。ミサ曲(第2番) ホ短調は合唱と管楽アンサンブルのための作品で、交響曲とは異なったブルックナーの魅力が発揮された傑作として近年人気が高まっている。オットー・カーグルはオーストリアのガール出身の指揮者。1992 年から聖ペルテンのカテドラルの楽長を務め、聖ペルテン・ドムカントライ(大聖堂聖歌隊)を設立、様々な宗教音楽を演奏している。
 


CD 3031
\2300→\2090
ハイドン:
 十字架上のキリストの最後の七つの言葉(管弦楽版)
ロジャー・ノリントン(指揮)
カメラータ・ザルツブルク
ハンネス・アイヒマン(語り)
 ノリントンのハイドン「キリストの最後の7つの言葉」

 録音:2005年1月15、16日,ウィーン・コンツェルトハウス(ライヴ録音)、46'45

 ロジャー・ノリントンの指揮するハイドンの大作「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」の録音が登場。当時首席指揮者を務めていたカメラータ・ザルツブルクと2005 年1 月にウィーン・コンツェルトハウスで行った演奏会のライヴ録音。ノリントンは多くのハイドンの録音を残しているが、「七つの言葉」は初録音。ノリントンならではのヴィブラートを廃した清らかかつ温かみのある音色と見通しの良い構成感はこの作品に見事に合っており、充実した演奏になっている。

 以前「カメラータ・ザルツブルク」特集で現地から取り寄せたことがあったが、今回代理店からの正式案内が。
 
CD 374
\2300
「モーツァルト、シューベルト、ドヴォルザーク、シュトラウス:歌曲集」
 モーツァルト:
  「私は行く、しかしどこへ」K.583/
  「穏やかに微笑みながら」K.152/「寂しく暗い森で」K.308/
  「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」K.520/「夕べの想い」K.523
 シューベルト:
  糸を紡ぐグレートヒェン D.118/秘めごと D.719/
  水の上で歌う D.774/若い尼 D.828
  ドヴォルザーク:「ジプシーの歌」 Op.55(全7曲)
 R.シュトラウス:
  わたしは花束を編むつもりだった Op.68-2/夜 Op.10-3/
  荒天 Op.69-5/愛を携えて Op.32-1/
  ツェツィーリエ Op.27-2/あした Op.27-4
ド ヴォルザーク:おやすみ Op.73-1
ゲニア・キューマイアー(ソプラノ)
ツィタ・チルク(ピアノ)
 現在オペラで活躍中!キューマイアーの若き日のソロ・アルバム

 録音: 2004 年8 月9-14日、9月28日,62'49

 ゲニア・キューマイアーはオーストリア、ザルツブルク生まれのソプラノ。ここ5 年ほどは、ウィーン国立歌劇場を中心に、バイエルン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭などで主に娘役を歌って活躍しているソプラノ。この録音は今から10 年前の2004 年のもの。スカラ座、ウィーン国立歌劇場に初出演を果たし、メキメキと頭角を現していく若き逸材の瑞々しさが楽しめる。
 
CD 3015
\2300
「ストラヴィンスキー:兵士の物語(ドイツ語)」 アウグスト・シュメルツァー(語り、ドイツ語)
クリスティアン・アルテンブルガー(Vn)
ヘルベルト・マイヤー(Cb)
ゲラルト・パヒンガー(Cl)
リヒャルト・ガラー(Fg)
ペーター・フリーヒャー(コルネット)
ルドルフ・ヨーゼル(Trb)
レオンハルト・シュミディンガー(打楽器)
 (P)&(C)2007年,53'13

 1957 年ウィーン生まれのヴァイオリニスト、クリスティアン・アルテンブルガーを中心としたアンサンブルによるストラヴィンスキーの兵士の物語。語りはドイツ語。アウグスト・シュメルツァーはオーストリアの高名な俳優で、一人で各役を演じ分けているが、そうは思えないほど極めて雄弁。

OTAKEN RECORDS


TKC-201
\2600
「風の伝説」〜ホルン五重奏作品集
 カモネッティ:ホルン五重奏曲 第1番 変ホ長調Op.4
 グラズノフ:牧歌Op.14-1
 ボーエン:ホルン五重奏曲 ハ短調Op.85
 サン=サーンス:ロマンス ヘ長調Op.36(カモネッティ編)
池田 重一 (ホルン)
カモネット(弦楽四重奏):
 【辻井 淳(第1Vn)
  小林真奈美(第2Vn)
  土井茉莉(Va)
  大西泰徳(Vc)】
 「風の伝説」元大阪フィルの池田重一、ホルンで語るメールヒェン

 録音:2013 年8 月 滋賀県高島市ガリバーホール、プロデューサー:太田憲志(オタケンレコード)

 朝比奈&大植時代の大フィルのホルン・トップ奏者 池田重一のニュー・アルバム!
 朝比奈晩年のブルックナー等の名演の多くの1番ホルンで、ビロードのようなホルンの音色を聴かせていた池田の3作目アルバム。今回は、弦楽四重奏とのコラボで、珍しいホルン五重奏曲集。カモネッティの新作にも注目!
 辻井淳が率いる若手クァルテット「カモネット」はこの作曲家カモネッティにちなんだ名前。
 

TKC-101
\2600
辻井 淳/ヴァイオリン小品集「愛のよろこび」
 ヴュータン:「サロン風小品」より第1番「華麗なるサロン風小品」Op.22-1
 ヴュータン:「サロン風小品」より第2番「エア・ヴァリエ」Op.22-2
 フバイ:「5つの性格的な小品」より「ボレロ」Op.51-3
 アウリン:「4つの水彩画」より第2曲「ユーモレスク」
 ヴァイル:ユーカリ・タンゴ
 ドルドラ:セレナーデ第1番イ長調
 メトネル:おとぎばなしOp.20-1
 ランデッカー:サルタレッロ奇想曲Op.17-2
 マルティーニ:愛のよろこび
 ハルフター:バレエ「ソナティナ」より「ジプシーの踊り」
 トセリ:セレナーデOp.6-1
 ジット:「モザイク」12の小品より第12番「ボレロ」Op.95-12
 サマズィユ:スペインの歌
 ディニーク:ひばり
 ヴィエニアフスキ:クヤヴィアク
 コープランド:「ロデオ」より「ホーダウン」
辻井 淳(Vn)
藤井由美(Pf)
 Eテレ「クインテット」で実はお馴染!辻井淳のオタケンレコード第1弾!

 2013 年8 月 滋賀県高島市ガリバーホール、プロデューサー:太田憲志( オタケンレコード)

 NHK E テレ「クインテット」のアリアさんのヴァイオリンでお茶の間にお馴染みとなった辻井淳のオタケンレコード移籍第一弾のヴァイオリン小品集!今回も聞き覚えのある名曲からSP レコードより楽譜を起こしたという秘曲まで網羅したヴァイオリン・ファン必携の1枚となっております。

PIERRE VERANY



PV 713111
\2400→\2190
テューダー朝時代のイギリスの作曲家ラドフォード
 ニコラス・ラドフォード(c.1485-1557):
  ミサ・ドミニカ
   (ヘンリー3世のための聖処女マリアのミサ)
ジェレミー・クーロー&
ジャン=ルイ・コモレット(指揮)
アンサンブル・スカンディクス(男声合唱)
 テューダー朝時代のイギリスの作曲家ラドフォード

 録音:2012年

 ニコラス・ラドフォードはイギリスのテューダー朝時代の作曲家で同時代のトマス・タリスと双璧と認識され多くの祝祭ミサで知られている。ユニゾンからいくつもの声部が分かれ対位法の綾を作ったかと思えばコラール風の豊かな和声が重厚に響き、また次の瞬間には再び別々のパートに分かれ拡散してゆく様はさながら雲の間からのぞく光のようでこの上なく美しい。
 アンサンブル・スカンディクスは2001 年に設立されたルネサンスを専門とするフランスのヴォーカル・アンサンブルで、これまでに出した「フェスタのエレミアの哀歌」(PV711062)、「フィノのミサ&モテット集」(PV711031)は古楽ファンの間で隠れた人気がある。

ROMEO RECORDS


RON 7302
\2200
「慈悲のない美しいご婦人」
 〜ロザリンド・プロウライトが歌う歌曲集

  ストラデッラ:主よ、憐れみを
  ブラームス:動かぬ生ぬるい風,便り,あなたの青い瞳は,永遠の愛について
  ファリャ:
   7つのスペイン民謡
    (ムーア人の織物,ムルシア地方のセギディーリャ,
     アストゥーリアス地方の歌,ホタ,ナナ,カンシオン,ポロ)
  チャイコフスキー:
   ああ、友よ、
   言葉ではなく,なぜ,ただ憧れを知る者だけが,昼の光が満ちようと
  ワイル:別れの手紙,私はあなたを愛していない,スラバヤ・ジョニー
  ブリテン:高く伸びた木,サリー・ガーデンズ,おお悲しい
  アーネスト・ケイ(1922-2012):トレスコ
  クィルター:愛の哲学
  スタンフォード:慈悲のない美しいご婦人
  ブリッジ:愛はペガサスに乗って行った
ロザリンド・プラウライト
 (メッゾソプラノ)
フィリップ・マウントフォード
 (ピアノ)
 英国の名メッゾソプラノ、プラウライト初のソロ・アルバム!

 録音:2013年,サリー、コブハム、76'00(デジパック仕様)

 シノーポリのマーラー録音や数々のオペラ出演で知られる英国の名メッゾソプラノ、ロザリンド・プラウライトの歌う歌曲集。長年に渡って活躍し、オペラを中心に録音も多いプラウライトだが、意外なことにこれが初のリサイタル・アルバムだという(彼女の夫が録音を勧めたそうだ)。満を持してという言葉が相応しい充実した内容に仕上がっている。様々な言語の曲が歌われているが、やはり後半の近代英国歌曲が味わい深い。
 


RON 7299-7300
(2CD)
\4400→\3990
「ドビュッシー:版画/映像/12の練習曲」
 ドビュッシー:
  版画(全3曲)
  映像第1集(全3曲)
  映像第2集(全3曲)
  12の練習曲
  ハイドンを讃えて(アンコール)
クレイグ・シェパード(ピアノ)
 好評のクレイグ・シェパードのドビュッシー第2弾!

 録音:2013年4月15、16日、シアトル、ミーニー劇場(ライヴ)、91'35

 前奏曲集(RON 7297)が大きな評判となったクレイグ・シェパードのドビュッシー、第2 弾が登場。二つの演奏会のライヴ録音をまとめたである。クレイグ・シェパードは1947 年、米国、フィラデルフィア生まれのピアニスト。しかし1973 年から20 年も英国を拠点に活動し、落ち着いた風格のある音楽はかなりそこで育まれたものだろう。ここでのドビュッシーもしっとりとした情感と幻想味が素晴らしい。


旧譜
クレイグ・シェパード(ピアノ)
 「ドビュッシー:24の前奏曲」

RON 7297
¥2200→\1990
クレイグ・シェパード(ピアノ)
 「ドビュッシー:24の前奏曲」

  (アンコール)燃える炭火に照らされた夕べ
クレイグ・シェパード(ピアノ)
 ベテラン、クレイグ・シェパードのドビュッシー:前奏曲全曲

 録音:2012年10月22、23日シアトル・ミーニー・シアター、ライヴ

 1947年アメリカ生まれのベテラン・ピアニスト、クレイグ・シェパードの新録音です。現在はロンドンを本拠としていますが、この演奏は継続して行われているシアトルでのライヴ録音に」なります。
 当レーベルへはバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、リストとドイツものの録音が続いておりましたが、初のフランス物です。ベテランらしい緊張と寛ぎがうまくバランスのとれた名演奏です。

 

RON 7301
\2200
「デュオス・デュエット・デュオス」
 シュポア:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲Op.13
 モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調KV.423
 モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ロ長調KV.424
 ペンデレツキ:
  ヴァイオリンとヴィオラのためのシャコンヌ「ヨハネ・パウロII世の追憶に」
 マルティヌー:ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガル
エフゲニア=マリア・ポポヴァ(Vn)
ディミタール・ペンコフ(Va)
 今までありそうでなかった?ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲集!ブルガリアの名手ポポヴァ&ペンコフ登場!

 録音:2013年1月、NDRハノーファー、78‘47

 ヴァイオリンとヴィオラという組み合わせのために純粋に書かれた作品は少なく、その意味で貴重なアルバム。どちらか一方が旋律専門、伴奏専門というパターンに陥ることもなく対位法的にも和声的にも巧妙に二つの楽器が対話を繰り広げる。20 世紀の作品としてはマルティヌーとペンデレツキが作品が残しており、特にペンデレツキの新ロマン主義的なシャコンヌは短いながらもショスタコーヴィチばりの張り詰めた密度の高い作品。ポポヴァ(Vn)はブルガリア出身でレオニード・コーガンの最後の弟子。ペンコフ(Va)もブルガリア出身でペンデレツキの代表作ヴィオラ協奏曲の初演、また初演でないものの、シュニトケの傑作ヴィオラ協奏曲の演奏も高く評価され現代音楽に造詣が深い。

TUDOR


TUDOR 7184
(SACD HYBRID)
\2300
「アリオーソ & ブリランテ」
 (1)ジェレマイア・クラーク:
  デンマーク行進曲の王子(トランペット・ヴォランタリー)
 (2)アルビノーニ:トランペット協奏曲ニ長調
 (3)J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番よりメヌエットとバディネリ
 (4)G.P.テレマン:協奏曲へ短調
 (5)J.S.バッハ:カンタータBWV156よりアリオーソ
 (6)ヴィヴァルディ:協奏曲へ長調RV.455
 (7)ヘンデル:オンブラ・マイフ
 (8)ジャン=バティスト・ルイエ:ソナタ ハ長調Op.3
 (9)J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
 (10)G.B.ヴィヴィアーニ:ソナタ第1番ハ長調Op.4
 (11)ジェレマイア・クラーク:トランペット・チューン
ガボール・タルコヴィ(Trp)
ペーター・コフラー(Org)
 ベルリン・フィル首席トランペッター、ガボール・タルコヴィ第3弾!オルガンをバックにバロックを吹きまくる!

 録音:2012年10月8/11日ヨーゼフ・カイルベルト・ザール(バンベルク)

 好評の「イタリアのトランペット協奏曲」(TUDOR7161) 、「古典派トランペット協奏曲集」(TUDOR7169)に続くガボール・タルコヴィの最新アルバムはオルガンを伴奏にバロックの定番ソナタからヘンデルのオンブラ・マイフ、バッハ/グノーのアヴェ・マリアまで親しみやすい名曲ばかりをセレクション。
 タルコヴィはハンガリー出身で2005 年以来、ベルリン・フィルに在籍し金管セクションをリードしている。オルガン伴奏のコフラーはイタリア出身で2008 年よりミュンヘンの聖ミカエル・キリスト協会の専属オルガニストを務めている。トランペットとオルガンによるきらびやかな世界をどうぞご堪能下さい。
 


TUDOR 7174
\2300→\2090
二人のウィーン・フィルの奏者によるドップラー作品集
 「コン・ブラヴーラ(心を込めて大胆に)」
  〜フランツ & カール・ドップラー作品集

  (1)フランツ・ドップラー:アンダンテとロンドOp.25
  (2)フランツ & カール・ドップラー:華麗なるワルツOp.33
  (3)フランツ・ドップラー:ハンガリーの主題による小さな二重奏曲Op.36
  (4)フランツ・ドップラー:
   夢遊病の女(アデリーナ・パッティの思い出によるパラフレーズ)Op.42
  (5)フランツ & カール・ドップラー共作:プラハの思い出Op.24
  (6)フランツ & カール・ドップラー共作:リゴレット幻想曲Op.38
  (7)フランツ・ドップラー:小さな二重奏曲Op.37
ヴァルター・アウアー(Fl)
カール=ハインツ・シュッツ(Fl)
クリストフ・トラクスラー(Pf)
 フルート・ファン必聴!二人のウィーン・フィルの奏者によるドップラー作品集

 録音:2012年10月

 フルート音楽の定番、フランツ(1821-83)とカール(1825-1900)のドップラー兄弟の2本のフルートのための作品を収録。ヴァルター・アウアーとカール=ハインツ・シュッツの二人はともにオーストリア出身でウィーン・フィルのメンバー。
 シュッツはオーレル・ニコレに師事、1998 年カール・ニールセン・コンクール優勝、ウィーン響に在籍した後、現在はウィーン・フィルに在籍している。アウアーはNDR フィル、ドレスデン・フィルの首席を経て現在、ウィーン・フィルに在籍。室内楽、ソロ活動も旺盛に行っている。



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