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≪第76号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 4/15〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




4/18(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BR KLASSIK



900123
\2300→\2090
ショスタコーヴィチ&チャイコフスキー:交響曲 第6番
 1-3.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  交響曲 第6番 ロ短調 Op.54
 5-8.チャイコフスキー(1840-1893):
  交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」Op.74
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2013年3月18-21日 ミュンヘン,ヘラクレス・ザール ライヴ収録…1-3, 2013年6月4-7日 ミュンヘン,フィルハーモニー・イム・ガスタイク ライヴ収録…4-7

 奇しくも同じ「ロ短調」という調性が付された2つの「第6番」の交響曲。書かれた年代は、ショスタコーヴィチが1939年、チャイコフスキーが1893年と、46年もの開きがあるものの、どちらの作品もメロディは深淵であり、至る所にため息が聴かれる闇を纏ったものです。
 ショスタコーヴィチの6番には、標題は付けられていないものの、第1楽章は重く暗く、また曲の終結部のチェレスタは神秘的かつ不気味なもの。かのバーンスタインも、この曲とチャイコフスキーの悲愴との共通点に目を付けていたことが知られています。当時の不安な世界情勢を反映した楽章ですが、第2楽章と第3楽章のからっとした明るさには、当時のショスタコーヴィチの皮肉な感情が込められていると言えるでしょう。
 かたや、チャイコフスキーの交響曲における副題「悲愴」は作曲家自身によるもので、曲自体の雰囲気が良く捉えられています。
 ヤンソンスの指揮は、この2つの曲の関連性を見事に引き出しつつ、どちらも決して重苦しさを引き摺ることなく、バイエルン放送響の実力を極限まで使って、極めて壮快に、かつ推進力ある音楽を引きだしています。
 どちらの作品も第1楽章が聴きもので、これまでなかったかのような「鮮やかな暗さ」を堪能できる名演です。






SOLO MUSICA



SOB05
\2000→\1890
オネゲル:
 交響曲 第2番&交響曲 第4番「バーゼルの喜び」

  1-3.交響曲 第2番(1941)
  4-6.交響曲 第4番「バーゼルの喜び」(1946)
バーゼル交響楽団/
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音 2013年8月26-29日 スイス バーゼル,スタット=カジノ・ムジクザール
 スイスの名門オーケストラと鬼才指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスによる待望のオネゲル(1892-1955)交響曲の続編が登場です。前作では第1番と第3番という少々地味ながらも、堅実な曲を用意したデイヴィス。今作では満を持しての第2番と第4番のお披露目です。
 オネゲルの交響曲の中でもとりわけ人気の高い第2番は、弦5部のために書かれた編成の小さい曲。もともとは1936年の旧バーゼル室内管弦楽団創立10周年の記念にと、創立者パウル・ザッハーがオネゲルに委嘱した曲でしたが、第二次世界大戦の勃発など世界的情勢の不安を受け、完成したのは1941年になってからでした。
 そんな時期に書かれた作品のせいか、全曲は暗いトーンに覆われていますが、最後に現れるトランペットのコラールがこの絶望的な雰囲気を振り払ってくれるかのように勇壮に響くのです。それに対し、第4番は明るく清明な響きを持ち、時にはスイスの民謡が聞こえてくるなど、幸福感に溢れた作品となっています。
 こちらもパウル・ザッハーの委嘱作で、こちらは同じく楽団の創立記念20周年のための作品です。
 デイヴィスの指揮の特徴である、見通しの良さはこれらの2曲にも存分に発揮されており、第2番でのメリハリと、第4番の透明感は、これらの曲の過去の演奏の中でも群を抜くものでしょう。




NMC



NMC D194
\2200→\1990
イギリスの怒れるパンク世代の寵児タネジの管弦楽作品集!
 マーク=アンソニー・タネジ(b.1960):
  (1)アンダンス(2011)
  (2)クライング・アウト・ラウド(2002-3)
  (3)ノー・レットアップ(2003)
(1)ティム・マレイ(指揮)
 アンダンス・バンド
(2)(3)ポール・ホスキンズ(指揮)
 ランバート管弦楽団
 録音:(1)2013年4月18日、(2)(3)2013年10月27日

 多様なイギリス現代音楽界にあってもなお異彩を放つ存在のマーク=アンソニー・タネジはマイルス・デイヴィスらモダン・ジャズの影響を受け、強いリズムやジャズ和声の他、ストラヴィンスキー、パンク・ロックの要素を取り入れた独自の折衷様式で1990 年代に一躍時代の最先端に躍り出た。
 またサイモン・ラトルに高く評価されバーミンガム市響のコンポーザー・レジデンスを務めその際書かれた管弦楽曲「3 人の叫ぶ教皇 」は彼の代表作となった。
 このアルバムでは21 世紀に入ってからのバレエのために書かれた作品が集められており、タネジの相変らず反骨精神あふれるパンクな世界を楽しむことができる。
 意図的に書かれたストリート・バンドのような薄っぺらな響きのヒステリックな叫び、デフォルメされたラグタイムのリズム、破滅を予感させるクラスター、そして吹き荒れる音の嵐のほんの合間にかすかに聴こえるリリカルなメロディ。これぞまさにタネジ・ワールドである。
 


NMC D189
\2200→\1990
ジョン・カスケン(b.1949):管弦楽作品集
 (1)ヴァイオリン協奏曲(1995)
 (2)管弦楽のための協奏曲(2007)
 (3)ファーネを越えるオリオン(1984)
マルクス・シュテンツ(指揮)
ハレ管弦楽団
(1)ゾフィア・ヤッフェ(Vn)
 ドラマティックなジョン・カスケン作品集!指揮はマルクス・シュテンツ!

 録音:2013年3月、11月、マンチェスター

 ジョン・カスケンはヨークシャー出身のイギリスの作曲家でバーミンガム大学で学んだ後、ポーランドに渡り、ルトスワフスキに数年、師事した。オペラから管弦楽、協奏曲とあらゆるタイプの作品を発表しており、無調、セリー技法を基本としながらもところどころに調性やモード的な語法を用いたドラマティックな作風が特徴。1990 年に来日し武満が主催する音楽祭「今日の音楽」で個展を催したこともある。
 ヴァイオリン協奏曲はセリー技法が根底にあるようだが、急緩急の伝統的な3 楽章からなり、第2 楽章のブリテンやバックスら20 世紀イギリスの作曲家を思わせるメランコリックな抒情性格別。「ファーネを越えるオリオン」は神話に基づいた交響詩で大管弦楽の機能と色彩を最大限に生かした大作。近現代イギリス音楽の好きな人は必携。
 指揮はOehms レーベルのマーラー・シリーズやN 響への客演でお馴染のマルクス・シュテンツ。
 

NMC D192
\2200
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
 「リチャード・コーストン(b.1971)作品集」

  (1)ミレニアム・シーンズ
  (2)ノットゥルノ
  (3)カワセミは火を捕える
  (4)記憶の固執
  (5)室内交響曲
(1)ニコラス・コロン(指揮)
 ハレ管弦楽団
(2)(3)(4)ゲーリー・コーネリウス(指揮)
(5)ライアン・ウィッグルスワース(指揮)
(2)-(5)バーミンガム現代音楽グループ
 デビュー・ディスク・シリーズ最新盤、期待の若手リチャード・コーストン

 録音:(1)2013年10月、マンチェスター、(2)-(4)2013年9月バーミンガム、(5)2013年2月バーミンガム

 リチャード・コーストン(Richard Causton)はロンドン出身の若手でエドウィン・ロクスバラ、ハワード・スケンプトンらに師事、作品はBBC響、ロンドン・シンフォニエッタなどによって演奏されている。
 「ミレニアム・シーンズ」はホイッスルや自動車のサイレンのような金管のファンファーレがさながらストリートの喧騒を思い起こさせる。作曲者本人によればブーレーズ、シュトックハウゼン、リゲティほか多くの現代の大作曲家の影響を受けているとのことだが、むしろブリティッシュ・ロックとの関係を推測させる独自の世界を築いている。藤倉大がブレークした「デビュー・ディスク・シリーズ」での発売。
 

NMCレーベル25周年記念オムニバス
「ニュー・ミュージック・コレクション」4タイトル!
イギリスの20世紀・21世紀を俯瞰する壮大なカタログ

 NMC レーベル25 周年を記念して、壮大な音のカタログともいうべき4つのオムニバスのタイトルが発売になります。
 「合唱編」「電子音楽編」「管弦楽編」「ピアノ編」に分けられていて、NMC レーベルから発売になっている音源を用い、ブリテン以降のイギリスの20 世紀・21 世紀音楽を俯瞰する壮大なライン・ナップとなっています。

NMC D204
\1600
「ニュー・ミュージック・コレクション:合唱編」
 (1)ジュリアン・アンダーソン:4つのアメリカの合唱〜エデンの美しい谷
 (2)ジャイルズ・スウェイン:クライ〜スカイ
 (3)ロバート・サクストン:私は夜明に目ざめるだろう〜第4曲
 (4)マイケル・フィニシー:ロンドンのわかりやすい雑草
 (5)R.R.ベネット:呪文〜睡眠の呪文
 (6)ブリテン:辺境で〜壁の時計
 (7)アンソニー・ペイン:フェニックス・ミサ〜グローリア
 (8)クリストファー・フォックス:門を開けろ
 (9)アレクサンダー・ゲール:モーゼの死〜光を放つ男に
 (10)バートウィッスル:子午線〜Ⅰ
 (11)ハワード・スケンプトン:炎の橋
 (12)エリザベス・ラッチェンス:マニフィカト
 (13)ブリテン:石炭の表情〜シフトが終わった
(1)ハルシー(指揮)バーミンガム市Cho
(2)(3)プール(指揮)BBC シンガーズ
(4)(8)(11)(12)ウィークス(指揮)
 エグザウディ
(5)ウィルコックス(指揮)
 フィルハーモニア管、バッハCho、
(6)スキッドモア(指揮)Ex カテドラ
(7)プール(指揮)
 BBC シンガーズ、
 フィリップ・ジョーンズ・ブラスEns
(9)クレオバリー(指揮)
 ケンブリッジ大学音楽協会合唱団&器楽Ens
(10)ナッセン(指揮)
 ロンドン・シンフォニエッタ&Cho
(13)ブラビンズ(指揮)
 バーミンガム市Cho&現代音楽グループ
 NMCレーベル25周年記念オムニバス「ニュー・ミュージック・コレクション」4タイトル!イギリスの20世紀・21世紀を俯瞰する壮大なカタログ

  
 

NMC D205
\1600
「ニュー・ミュージック・コレクション:電子音楽編」
 (1)ロジャー・スモーリー:パルス〜モメント16
 (2)リチャード・バレット:トランスミッションII
 (3)アナ・メレディス:アックスマン
 (4)ラジミル・フィッシュマン:ドリーム・オブ・ビーイング
 (5)クローディア・モリター:私の好きな音
 (6)ドンチャ・デネヒー:pAt
 (7)サラ・コリンズ:フォレスト・ピース
 (8)バートウィッスル:オルフェウスの仮面〜最初の流れ雲
 (9)ポール・ホイッティ:セヴン・ページズ2
 (10)イヴリン・フィカラ:島(リミックス)
 (11)ジョナサン・ハーヴェイ:バクティ〜II
 (12)デヴィッド・ラムズデイン:大きな出会い〜鉱夫の賛歌
 (13)デーヴ・プライス:リーのゲム
電子音楽、エレクトロニクス
(1)バーナス(指揮)
 BBC 響
(2)エッゲン(指揮)
 エリシオン&チカダEns
(3)ジョン・オーフォード(Fg)
(5)マイケル・チャンス(C-T)
 ジョージ・モスレー(Br)
(6)ジョアンナ・マクグレガー(Pf)
(8)バリー・アンダーソン&
 イアン・ディアデン
(9)ジェーン・チャップマン(Cemb)
(13)ノスフェラトゥ
 


NMC D206
\1600→\1490
「ニュー・ミュージック・コレクション:管弦楽編」
 (1)リチャード・コーストン:ミレニアム・シーンズ〜Part1
 (2)ドミニク・マルダウニー:オーボエ協奏曲〜I
 (3)ニコラス・モー:ライフ・スタディーズ〜III
 (4)リチャード・アイレス:No.36 ホルン・ノンチェルト〜
 (5)セア・マスグレイヴ:乱流の風景〜海の怪物との夜明
 (6)パヌフニク:チェロ協奏曲〜第2楽章
 (7)バリー・ガイ:雨後〜IX・X
 (8)ジュディス・ウィア:森
 (9)エリザベス・ラッチェンス:髑髏〜タイトル
 (10)ロビン・ハロウェイ:管弦楽のための協奏曲第2番〜II
 (11)グレース・ウィリアムズ:7つの橋変奏曲〜IV
 (12)ヒュー・ウッド:交響曲第1番〜第1楽章
 (13)ジョー・カトラー:チェロと弦楽のための音楽〜止められない
 (14)バートウィッスル:ガウェインの旅〜旅
 (15)R.R.ベネット:戦士の帰還〜VIII
(1)コロン(指揮)ハレ管
(2)ロイ・カーター(Ob)
 ティルソン・トーマス(指揮)ロンドン響
(3)マリナー(指揮)ASMF
(4)ウィム・ティンマーマンス(Hr)
 クルティヒ(指揮)ASKO
(5)ヴァンスカ(指揮)BBC 響
(6)ロストロポーヴィチ(Vc)
 ウルフ(指揮)ロンドン響
(7)ヒコックス(指揮)
 シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
(8)ブラビンズ(指揮)BBC 響
(9)(11)(15)
 ヴァン・ステーン(指揮)BBC 響
(10)ナッセン(指揮)BBC 響
(12)A.デーヴィス(指揮)BBC 響
(13)ロビン・マイケル(Vc)
 ハーゼルウッド(指揮)BBC コンサート管
(14)ハワース(指揮)フィルハーモニア管
 

NMC D207
\1600
「ニュー・ミュージック・コレクション:ピアノ編」
 (1)ヒュー・ワトキンス:4つのスペンサー小品〜クライドによる造船
 (2)サイモン・ホルト:黒いランタン
 (3)ジュリアン・アンダーソン:クルジュの近くのどこか
 (4)セイディ・ハリソン:インプレーサ・アモローザ〜ラビリンス
 (5)マイケル・ゼヴ・ゴードン:思い出に〜かつてあったタンゴ
 (6)ダイアナ・バレル:小熊
 (7)ジョナサン・ハーヴェイ:俳句
 (8)アンソニー・ペイン:賛歌〜トッカータ
 (9)R.R.ベネット:散歩道
 (10)リチャード・バレット:管Ⅱ〜光輝く
 (11)ジョン・ホワイト:ピアノ・ソナタ第76 番
 (12)モーガン・ヘイズ:
  3つのディストレスド・サーフェイス〜黄色い漆喰を剥がす
 (13)ジェラルド・バリー:トリオーチック・ブルース
 (14)タンシー・デーヴィス:抜け穴とリンチピン〜抜け穴
 (15)ベンジャミン・ブリテン:変奏曲〜Ⅳ速く
 (16)ジェームズ・ディロン:元素の本〜第3 巻の5
 (17)ジュディス・ウィア:マイケルのストラススペー
 (18)スティーヴン・モンタギュー:頭の無い騎手
 (19)ピーター・マックスウェル・デーヴィス:
  私と一緒に、それとも・・・?
 (20)ティペット:幻想ソナタ〜プレスト
 (21)マイケル・フィニシー:貨物列車ブルーズ
 (22)ナッセン:オフェーリアのラスト・ダンス
(1)(14)(22)ヒュー・ワトキンス(Pf)
(2)(15)ロルフ・ハインド(Pf)
(3)(6)(7)(9)サリア・マイヤーズ(Pf)
(4)ニッキー・ロセフ(Pf)
(5)アンドルー・ゾリンスキー(Pf)
(8)スーザン・ブラッドショー(Pf)
(10)イアン・ペイス(Pf)
(11)ロジャー・スモーリー(Pf)
(12)ジョナサン・パウエル(Pf)
(13)(16)河合祝子(Pf)
(17)(21)マイケル・フィニシー(Pf)
(18)フィリップ・ミード&
 スティーヴン・モンタギュー(Pf)
(19)メルヴィン・タン(Pf)
(20)フィリス・セリック(Pf)




STRADIVARIUS


STR 33933
(2CD)
\3600
ルイ・シュポーア(1784-1859):旅のソナタ ヴァイオリンとピアノのための作品集
  協奏的二重奏曲ト短調 Op.95
  協奏的二重奏曲ヘ長調「旅のソナタ」Op.96
  協奏的大二重奏曲ホ長調 Op.112
  6つの小二重奏曲「悲哀にして滑稽な」Op.127
フランチェスコ・パッリーノ(ヴァイオリン)
ミケーレ・フェドリゴッティ(ピアノ)
 

STR 33968
\2200
リュック・フェラーリ(1929-2005):
  即興の練習(ピアノのための;1977)
  失われたリズムを求めて(ピアノとテープのための;1978)
チーロ・ロンゴバルディ(ピアノ)
 

STR 33979
\2200
ヘンデル(1685-1759):愛の音 リコーダー・ソナタ集
  リコーダーとチェンバロのためのソナタ ハ長調
  アリア「La cervetta nei lacci avvolta」ニ短調
   (オペラ「アレッサンドロ」HWV21 より、リコーダーと通奏低音のための)
  チェンバロのための組曲 HWV426(1720)から 前奏曲ヘ長調
  リコーダーとチェンバロのためのソナタ ヘ長調
  2つのリコーダーと通奏低音のための協奏曲ニ短調
   (マルコ・スコルティカーリ編曲)
  リコーダーとチェンバロのためのソナタ ト短調
  アリア「Lascia ch'io pianga」(オペラ「リナルド」HWV7 より、
   ウィリアム・バベル(1689-1723)編曲、チェンバロのための)
  リコーダーとチェンバロのためのソナタ イ短調
  デュエット「Son d'Amore」ハ長調
   (オペラ「アレッサンドロ」HWV21 より、リコーダーと通奏低音のための)
  リコーダーとチェンバロのためのソナタ ニ短調
マルコ・スコルティカーリ(リコーダー)
ダヴィデ・ポッツィ(チェンバロ)
エストロ・クロマティコ




THYMALLUS
在庫限り


1990年代後半の短期間のみ活動したレーベル。流通在庫のみの供給となります。


THY 101
\1700
ロマンティシズム
 シューベルト(1797-1828):ノットゥルノ変ホ長調 Op.148 D.897(*)
 シューマン(1810-1856):おとぎ話 Op.132(+)
 メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20(#)
スカラ座ソロイスツ
 ファブリツィオ・メローニ(クラリネット(+))
 ステファノ・パリアーリ(ヴァイオリン(*/#))
 アレッサンドロ・フェラーリ、
 アンドレア・ペコロ、
 ロドルフォ・チビン(ヴァイオリン(#))
 ダニーロ・ロッシ(ヴィオラ(+/#))
 シモニーデ・ブラコーニ(ヴィオラ(#))
 エンリコ・ディンド(チェロ(*/#))
 ヤコプ・ルートヴィヒ(チェロ(#))
 アンナ・マリア・チゴリ(ピアノ(*/+))
発売:1997年
 


THY 103
\1700
ナポリ フルートとギターのための音楽
 フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):
  二重奏曲 Op.104 Nos.1-6/二重奏曲 Op.109
 マウロ・ジュリアーニ(1781-1841):グラン・ポプリ Op.126
 セルジオ・レンディーネ(1954-):われらは歓喜す [Exultamus]
マッシモ・スカッピーニ(フルート)
マッシモ・ラウラ(ギター)
発売:1997年
 


THY 104
\1700
モーツァルト・イタリアーノ
 モーツァルト(1756-1791):
  ディヴェルティメント第11番ニ長調
   (オーボエ、2つのホルンと弦楽のための)K.251
  ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207(*)
  交響曲第25番ト短調 K.183
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン(*))
マントヴァ室内管弦楽団
ウンベルト・ベネデッティ=ミケランジェリ(指揮)
発売:1997年
 


THY 105
\1700
ベートーヴェンが26歳の時に書いた2作品
 ベートーヴェン(1770-1827):
  フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナード ニ長調 Op.25
   (1796/1801)(*)
  ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 Op.16(1796)(+)
スカラ座ソロイスツ
 ブルーノ・カヴァッロ(フルート(*))
 ステファノ・パリアーリ(ヴァイオリン(*))
 ダニーロ・ロッシ(ヴィオラ(*))
 オーボエ(フランチェスコ・デ・ローザ(+))
 ファブリツィオ・メローニ(クラリネット(+))
 アレッシオ・アッレグリーニ(ホルン(+))
 ヴァレンティーノ・ズッキアッティ(ファゴット(+))
 マウリツィオ・ザニーニ(ピアノ(+))
発売:1997年
 


THY 106
\1700
J・S・バッハの迷宮 トリオ・ソナタ集
 J・S・バッハ(1685-1750):
  トリオ・ソナタ ニ短調 BWV1036
  ヴィオラ・ダ・ガンバ(チェロ)とチェンバロのためのソナタ ト短調 BWV1029
  トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039
  音楽の捧げ物 BWV1079 から トリオ・ソナタ ハ短調
高橋眞知子(フルート)
ヘンク・ルビング(ヴァイオリン)
ウィム・ストラッセル(チェロ)
パトリック・アイルトン(チェンバロ)
発売:1997年



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


SOLO MUICA



WS004
\2100→\1890
ジュリーニ/
 ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調(1877年ヴァージョン)
ウィーン交響楽団/
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音 1974年12月8-10日 ウィーン・ムジークフェライン
 1974年12月、ムジークフェラインザールでのこのブルックナー(1824-1896)です。
 この録音はすでに他のレーベルからも発売されてますが、実はこの録音、最良の音を得るために、EMIの録音チームは数分の音出しの後、すみやかに山台を撤去し、オーケストラ全体を移動させながら、短いリハーサルを含む、都合4回のセッションが組まれたのです。
 この演奏自体は、非常に高く評価されているもので、美しいメロディラインをたっぷり歌わせるジュリーニによる極限まで拡大されたカンタービレと、ホールの特性を存分に生かした壮麗な響きが多くの人の心を捉えてきたものですが、この盤は、更に感動的に人々の心に焼付くものとして位置づけられるに違いありません。


<メジャー・レーベル>

DHM



8884305102-2
\2400→\2190
ジュリオ・プランディ&ギスリエリ合唱団&コンソート/
 ダヴィデ・ペレス:死者の朝の祈り
ジュリオ・プランディ(指揮)
ギスリエリ合唱団&コンソート
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)、
サルヴォ・ヴィターレ(バリトン)
   ガルッピ、ヨンメッリの宗教声楽作品集に続く、ジュリオ・プランディとギスリエリ合唱団&コンサートによるドイツ・ハルモニア・ムンディへの3枚目のアルバムは、18世紀ナポリ楽派の作曲家ダヴィデ・ペレスの『死者の朝の祈り』の世界初録音です。
 ダヴィデ・ペレス(1711-1778)はナポリに生まれ、11才から22才までの間ナポリ音楽院で学び研究を行っていました。その後、シチリア、パレルモ、ローマなどの宮廷作曲家、そしてオペラ作曲家として活躍し44ものオペラ作品を書き上げました。
 1740年代、それらの作品は当時人気だったペルゴレージをしのぐ作品として人気を得、作品はウィーンでも上演されるほどでした。1749年ヴァチカン礼拝堂のカペルマイスターの選挙の際には、ニコロ・ヨンメッリに敗れてしまいました。1752年にポルトガルの王宮音楽家に就任しましたが、1755年リスボン大地震で歌劇場が破壊されたため、その後は、教会音楽作曲家として活躍しました。ヨンメッリと同様、ナポリ・バロックの壮大さ、CPE・バッハの疾風怒濤的感覚、グルックのウィーン・ロココ風様式などが感じられ、バロック作風から抜け出し古典主義へと新しい様式が取り入られながら、対位法の厳格さが維持されています。
 『死者の朝の祈り』は、1770年にリスボンで作曲されたペレスの最も重要な作品のひとつ。亡くなった同僚音楽家への追悼を目的に、5人の歌手、合唱、オーケストラのために書かれた『死者の朝の祈り』は、当初はヨンメッリの『レクイエム』、後にはモーツァルトの『レクイエム』と組み合わせて、19世紀にいたるまで毎年リスボンの王宮で演奏されるようになりました。
 バロック音楽の伝統を引き継ぎ、さらに古典派の作風をも予感させるイタリア宗教音楽の傑作で、2013年にリスボン大聖堂の古文書庫に保管されていた19世紀後半の楽譜を校訂して復活蘇演、その直後に世界初録音されたのが当アルバムです。
 指揮者のジュリオ・プランディは1977年生まれ。ミラノのG・ヴェルディ音楽院で合唱音楽、指揮、作曲を学びながら、パヴィーア大学の数学科でも学び卒業。パヴィーア大学の音楽仲間らと様々な時代の合唱作品を研究する合唱団と器楽アンサンブル「ギスリエリ合唱団&コンソート」を設立し、知られざる作品に光を当てた再演を行っています。
 【録音】2012年6月, イタリア
 

8884306246-2
\2400→\2190
アンサンブル・ラ・セスティーナ/
 ジョスカンの伝説
  (ジョスカン・デ・プレと同時代の宗教的作品集)
アドリアーノ・ジャルディーナ(指揮)
アンサンブル・ラ・セスティーナ
 ゲレーロの宗教声楽曲集に続く、ルネサンスやバロック時代の声楽曲を得意とするアカペラ・アンサンブル「アンサンブル・ラ・セスティーナ」のドイツ・ハルモニア・ムンディへの2枚目のアルバムで、ジョスカン・デ・プレと同時代の作曲家による宗教声楽曲を収めたアルバムです。
 ジョスカン・デ・プレの作品の特長は、構造の明確さ、ポリフォニック、より短く単純明快な音楽フレーズであり、生命力、エネルギー、魅力的な表現力にあり、その音楽言語の新しさは同時代や次世代の作曲家に大きな影響を与えました。
 当アルバムは、ジョスカンの作品を中心に据えつつ、影響を受けたラッソ、パレストリーナ、モラーレスなどの美しい声楽作品を収録しています。
 「アンサンブル・ラ・セスティーナ」は、指揮者のアドリアーノ・ジャルディーナを円形に囲んだ形で演奏することで知られ、15~16世紀の声楽曲が、彫り深く陰影のある表現と考え抜かれたバランスで歌われています。
 【録音】2012年11月, スイス、ゼーヴェン、カトリック教会




<国内盤>


ACOUSTICA



ACST2010-03
(国内盤)
\2800+税
ソレール 鍵盤のためのソナタ集vol.2
〜スペイン・ピアノ音楽のルーツ〜

 アントニオ・ソレール(1729〜1783):
  ①ソナタ 第39 番 ニ短調 R.39、②ソナタ第100 番 ハ短調 R.100
  ③ソナタ 第6 番ヘ長調 R.6、④ソナタ 第5 番 ヘ長調 R.5
  ⑤ソナタ 第15 番 ニ短調 R.15、⑥ソナタ第3 番 変ロ長調 R.3
  ⑦ソナタ 第38 番ハ長調 R.38、⑧ソナタ 第1 番 イ長調 R.1
  ⑨ソナタ 第9 番 ハ長調 R.9、⑩ソナタ 第90 番 嬰へ長調 R.90
  ⑪ソナタ 第8 番 ハ長調 R.8
イシドロ・バリオ(ピアノ)
 スカルラッティの衣鉢を継いだスペイン鍵盤芸術の巨匠ソレール、意外にピアノ録音がないところ来日公演で絶大な成功をおさめつづけるスペイン最前線の孤高の名匠が、長年にわたる愛奏の至芸を録音!
 息をのむ美しさは「ピアノによるチェンバロ音楽」の通念を覆す出来...!
 第1弾が早くも「レコード芸術」4月号で特選に輝いた、イシドロ・バリオのソレール新録音!嬉々として第2弾をご紹介させていただける運びとなりました。

 ソレールという名の音楽家はスパニッシュポップまで含めて数多く、18 世紀だけでもふたり有名人がいますが(もうひとりは『ドン・ジョヴァンニ』の終幕でちょっと引用される人気オペラ作曲家マルティン・イ・ソレール)、こちらはより広く知られているほう、ドメーニコ・スカルラッティの後を受けて鍵盤音楽のためのソナタを数多く残したアントニオ・ソレール神父...時おりしも古典派前夜、というより「古典派」というのはあくまでドイツ語圏とその周辺ベースで流行した合奏音楽のスタイルの話ではありますから、オペラや宗教音楽なども含めて「古典派ありき」で音楽史を語るのも妙な話ではあるのですが、ともあれソレールは18 世紀半ば、ピアノという楽器がしだいに欧州全体に流行しはじめる少し前の、チェンバロのための音楽が極限まで発達した時代を生きていた人ではありました。
 そのためチェンバロ奏者たちのなかには、有名な『ファンダンゴ』をはじめ、スカルラッティ作品の発展形のひとつとしてソレールの曲を好んでとりあげる人も少なくはないのですが、意外にいないのが、現代ピアノでこの作曲家と向き合ってきた演奏家...スカルラッティもモーツァルトもハイドンも、少なくとも若い頃の作品はみんなチェンバロ前提の曲だったはずなのに、今では多くのピアニストたちが(バッハの傑作と同じく)現代ピアノで独特の演奏成果をあげている——
 ではどうして、とくにスペインのピアニストたちが、このソレールの名作群を現代ピアノで積極的に演奏しないのか?理由はいろいろあるのかもしれませんが、少なくともひとつだけ言えるのは、名匠カルロ・ゼッキやエリーザベト・ハンゼンらに師事したスペインの異才イシドロ・バリオがCD3枚も使って連続録音してきたこのソレール解釈を聴いていると、そのあまりに美しい詩情、驚くべきなめらかさ、そして現代ピアノならではのニュアンスの妙が、ソレールの(本来きわめてチェンバロ向きであったはずの!)音使いのうまみを圧倒的なまでにみごとに「いま」に伝えるものとなっている...という事実!
 「ピアノから印象的な響きを作る発想が面白く、不協和音の強調の仕方も含めてとても聴かせる」(上掲誌・那須田務氏の評)とはまさに言い得て妙、現代ピアノという楽器で古い音楽に向き合うありかたのひとつの驚くべき事例として、この3枚(後続巻も近日ご案内予定)は玄人ファンもじっくり傾聴に値する内容だと思います(「現代ピアノは18 世紀音楽には不要」とお考えのフォルテピアノ・ファンの方にもぜひ聴いていただきたい...)。解説も充実、「ただの輸入盤」で終らせたくない、様々な話題を秘めた録音なのです!




ARCO DIVA



UP0117
(国内盤・訳詞付)
\2800+税
フィビヒ、スーク、フェルステル
 チェコ近代、美しきミサ曲3編

 ヨセフ・スーク(1874〜1935):
  ①ミサ曲 変ロ長調「クシェチョヴィツェのミサ」(1888)
 ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859〜1951):
  ②グラゴル・ミサ 作品123(1923)*
 ズデニェク・フィビフ(1850〜1900):
  ③ミサ・ブレヴィス 作品21(1885)*
ヤクプ・ズィハ、
イジー・ペトルドリーク*指揮
プラハ・カレル大学合唱団
プラハ青少年器楽合奏団
マルタ・ファドリェヴィチョヴァー(S)
ヤナ・トゥコヴァー(A)
オンジェイ・ソハ(T)
ヤン・モラーヴェク(B)
ヴラディミール・イェリーネク、
ペトル・チェフ*(org)
 ドヴォルザークやヤナーチェクだけじゃなかった——馥郁たるロマン派情緒もあれば神秘的な近代ならではの魅力もあり、オーケストラ伴奏の美しさもあれば、しなやかなオルガン伴奏の素朴さもまた魅力。チェコ近代随一の巨匠作曲家3人、これは聴き逃せない。

 冷戦時代にSupraphon というチェコスロヴァキア随一の充実レコード・レーベルがあったおかげで、ドヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェク、マルティヌーら4巨頭以外でも、チェコのすぐれた作曲家たちの名は思いのほか広く認知されているように思われます。
 偉大なヴァイオリン奏者の祖先にしてドヴォルザークの娘婿でもあった巨匠スーク、ワーグナー熱の高まりのさなか19 世紀後半のチェコ楽壇を支えたフィビフ、そして新世紀にかけ、ヤナーチェクと同時代を生きながら彼よりもはるかに穏当な、しかし確実に個性のある作風をはぐくんでいった多作家フェルステル...とはいえ、東西冷戦時代の“東側”では宗教というものがそれほど大事にされなかったこともあり、オルガン音楽や教会合唱曲などは録音があるようでない、という状態。
 しかし今ではチェコも豊かな音楽遺産の見直しは進んでおり、古楽演奏までさかんになってきたくらい「知られざる遺産」に対するまなざしがひときわ熱くなっているところ、プラハに拠点をおくArco Diva レーベルがきわめて貴重かつ注目度の高い録音を世に送り出してくれました。
 いま名をあげた3人の「4巨頭の影に隠れがちな」名匠たちが残した、さまざまなミサ曲の数々...べ合唱音楽の歴史の上でいえば、ちょうどリスト晩年からラインベルガー後期あたりと重なってくるフィビフの「ミサ・ブレヴィス」、これとほぼ同時期ながら活躍期全体はずっと遅く、最初期の作例として注目に値するスークの意欲作もさることながら、あのヤナーチェクの傑作『グラゴル・ミサ』より4年も早く仕上がり、オルガン伴奏だけのシンプルな演奏編成で、旋法的な音使いも含め神秘的で清らかな、えもいわれぬ響きがたまらない傑作を残していたフェルステルには、あらためて驚かされずにおれませんべ解説全訳添付、訳詞付でのお届けになるのはもちろん、プラスチックケースで保守的なデザインではありつつ美麗なパッケージも好感度が大きいところ。
 チェコ音楽もまたドヴォルザークの作品を中心に日本では根強いファンの多い分野でありつつ、オーケストラ伴奏のしっかりした作品(スーク)から清らかなオルガン伴奏(フェルステル、フィビフ)まで、さまざまな響きのありようを深々と味あわせてくれるチェコの実力派たちにも感服です。




GRAMOLA



GRML98997
(国内盤・訳詞付)
\2800+税
ブルックナー 男声合唱のための作品集Vol.2
 〜管楽伴奏、ピアノ伴奏、ア・カペラ...〜

ブルックナー(1824〜1896):
 ①セレナーデ WAB 84 ②祭りのときに WAB 59
 ③教師という仕事 WAB 77
 ④私たちみな、老いも若きもWAB 148-2
 ⑤夢と目覚め WAB 87
 ⑥祖国の酒の歌 WAB 91
 ⑦深夜に(第2の作例)WAB 90
 ⑧自由な心、喜ばしき勇気 WAB 147
 ⑨感謝の言葉を、わたしが口にできますよう WAB 62
 ⑩民の歌 WAB94 ⑪君の結婚に寄せて WAB 54
 ⑫歓喜の声が轟きわたり WAB 76
 ⑬比類なき恵み、父なるかたの国の安らぎ WAB 95-2
 ⑭ドイツ祖国の歌 WAB 78
 ⑮ドイツの歌 WAB 63
 ⑯偉大なる聖職者フリードリヒ・マイヤーのための
   第1カンタータ WAB 60
トーマス・ケルプル指揮
男声合唱団「ブルックナー12」
アンサンブル・リンツ
フィリップ・ゾンターク(オルガン)
 第1弾の驚くべきロングセラーを受け、ブルックナーの祖国から新たなる名盤が登場!
 ア・カペラもあればピアノ伴奏もあり、ルネサンス=バロック風金管伴奏や管楽合奏付もあり...聴くほどに多元的。一言ではくくれない、ドイツ=オーストリアのロマン派の広大無辺な音楽を!

 日本の音盤シーン、とくに合唱関係のCD で意外なまでに注目を集める傾向にあるのが、ブルックナーまわりの思わぬ秘曲もの——交響曲がつとに有名なこのオーストリアの大作曲家、交響曲をちゃんと書きはじめたのは齢40 頃からのことにすぎず、若い頃には敬虔なカトリックの教会音楽作曲家として活躍したうえ、合唱指揮者として数々の団体と仕事をしてきた経験をもつ、生粋の合唱人だったということは、この種のアルバムを手に取るユーザー様の方がずっとよくご存知のことと思います。
 一連の大作ミサや『テ・デウム』などオーケストラ伴奏の作品が世界的な巨匠指揮者たちのタクトによる名演を生んできた一方、バロック以前の古い教会音楽の伝統に連なる金管合奏付の合唱曲などはなかなか演奏機会が少なく、ましてや男声合唱(ブルックナー自身もこの演奏形態には深く通暁していました)のための小品をたっぷり集めたアルバムとなるとなかなか見つからないもの…そうしたわけで、本盤に先立つケルプル指揮ブルックナー12 の先行盤(GRML98869)は、発売から3年近くが過ぎたにもかかわらず、なお売れ行きが途切れない定盤となっています。
 そこへ新たに登場した、彼らオーストリアの実力派集団によるこの男声合唱曲集第2弾では、前作よりもさらに充実した演奏編成で、1850 年代(まだ交響曲を書きはじめるよりずっと前)の、シュッツその他の17 世紀作曲家さえ思わせる金管合奏付きの教会音楽(WAB60 のカンタータ)や歓待合唱曲もあれば、交響曲第9番を作曲中、トロンボーンやチューバが入る編成で書きとばしたら大ヒット曲になってしまった晩期の「ドイツの歌」など、充実した伴奏がつく曲も数多く含まれていて興趣がつきません。
 もちろん、あのオーストリアののどかな田園風景を思わせる、ロマン派情緒たっぷりの非・教会音楽も数多く収録されていて、各作品についての充実した解説(全訳付)や訳詞とあわせ、あの一連の交響曲を生ましめたブルックナーの“心のありか”をじっくり探れる、極上の演奏が詰まった充実盤に仕上がっています。お見逃しなく!


旧譜
ブルックナー :男声合唱傑作集第1巻

GRML98869
(国内盤)
\2940
ブルックナー :男声合唱傑作集
 アントン・ブルックナー(1824〜1896):
  ①夕暮れの空IWAB55 ②真夜中に WAB89
  ③夕暮れの空II WAB56
  ④「結婚式の合唱」の主題によるオルガン即興演奏
  ⑤結婚式の合唱 WAB49
  ⑥「音楽は慰め」の主題によるオルガン即興演奏
  ⑦音楽は慰め WAB88 ⑧秋の歌 WAB73
  ⑨墓場にて WAB2 ⑩真夜中 WAB80
  ⑪3本のトロンボーンのためのエークヴァーレ WAB114
  ⑫修道院長アルネートの墓の前で WAB53
  ⑬3本のトロンボーンのためのエークヴァーレ WAB149
  ⑭わたしは下僕のダヴィデに目をかけWAB19
  ⑮祝典カンタータ「主をほめたたえ」WAB16
トーマス・ケルブル指揮
男声合唱団「ブルックナー08」
アンサンブル・リンツ
※邦訳解説&訳詞付

 9曲プラスアルファの交響曲群が何より有名なブルックナー。ドイツ・オーストリア系の音楽こそ至高・という意識が根強く息づいている日本のクラシック・ファンのあいだで、この作曲家ほどカルト的人気を誇る作曲家がいるでしょうか?ことによると、バッハとモーツァルトに次いで単独作曲家で深く愛されているのが、このブルックナーかもしれません。
 ただ、ニコラウス・アルノンクール御大が「音楽史上に突然、宇宙から落ちてきた隕石」と呼んだほどの、19 世紀という時代をはるかに超越した音楽性のありようは、晩年になってから作曲するようになった交響曲の数々においての話。ところが実のところこの作曲家の全作品のなかでは、作品数としてみた場合、圧倒的に多いのは合唱作品なのです。
 40 歳くらいまでのブルックナーは、教会音楽や世俗の合唱曲ばかりを作曲していた朴訥な作曲家でした。そしてその時代の集積が、この大家の交響曲に息づく「詩情」の側面をかたちづくっていったわけです。
 アマチュア合唱団員の方々も、ブルックナーの合唱作品に目がない、という方は思いのほか多いはず。しかしながら、かの有名な3曲の大作ミサ曲をはじめとする宗教曲は何とか録音にも恵まれているものの、彼の世俗合唱曲ばかりを収録したアルバムというのは、そう数多く登場するわけではありません。ブルックナーは若い頃から男声四重唱団を自ら結成して歌を続けたり、アマチュア合唱団の指揮者として活躍したりで、俗世間向けの詩情豊かなロマン派的合唱曲を相当数残しているにもかかわらず、です。
 そんな渇を癒すかのごとく、ブルックナーの故郷でもある音楽大国オーストリアのGramola レーベルから登場してくれたのが、この傑作新譜!
 なんと収録作品の大半が世俗合唱曲で、ア・カペラ作品の滋味ぶかい味わいもさることながら、ブルックナー芸術の隠れた本質を解き明かす楽器でもあるオルガンも随所で大活躍。さらに、これもやはり耳の肥えたブルックナー・ファンには忘れがたい小品である「3本のトロンボーンのためのエークヴァーレ」2曲もしっかり収録。
 こうした企画をドイツの合唱団がやると、かなり引き締まった硬派な美質が打ち出されることも少なくないでしょうが、ここで歌唱にあたるのは、ほかでもないブルックナーの故郷オーストリアを拠点に活躍している合唱団。気張らず泰然自若、にもかかわらず一糸乱れぬ繊細な音の重なりを描き出してみせ、えもいわれぬ郷愁をたたえたブルックナー作品の美質を、おのずと浮かび上がらしめるセンスは、まさに脱帽。バロックとの意外な親和性、ロマン派ならではのハーモニー感——合唱の響きの濃やかさとは、オーケストラ以上に雄弁なもの。それを改めて教えてくれるという意味で、交響曲一辺倒のブルックナー・ファンや、この作曲家を誤解している方々にも強く推したい1枚なのです。





PAN



PC10305
(国内盤)
\2800+税
C.P.E.バッハ、ヴァイオリンと鍵盤で
 〜ソナタ、変奏曲、幻想曲...〜

 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  1. ヴァイオリンと鍵盤のためのソナタロ短調 Wq.76/H512
  2. チェンバロとヴァイオリンのためのアリオーソ イ長調 Wq.79/H.535
  3. 幻想曲 嬰へ短調〜ヴァイオリン助奏付きの鍵盤のための Wq.80/H.536
  4. ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 Wq.71/H.502
  5. ヴァイオリンと鍵盤のためのソナタハ短調 Wq.78/H.514
ライラ・シャイエーク(バロック・ヴァイオリン)
イェルク・ハルーベク(タンジェント・ピアノ、チェンバロ)
 生誕300周年、じわじわ火のついてきた感もあるC.P.E.バッハの新譜、またしても登場!
 バンキーニ率いるアンサンブル415で確かな活躍をみせてきた俊英シャイエークの冒険は初期フォルテピアノ(タンジェント・ピアノ)との確かなパートナーシップで耳を、心を魅了する…


 2014 年は、大バッハの次男C.P.E.バッハの生誕300 周年!
 昨今では総合的な大型BOX セットも相次いでリリースされるなど、あらためて録音シーンで賑わいをみせてきた作曲家だったことが実感されるところではありますが(裏を返せば、音盤コレクターにとっても宝の山であり、売れ行きを見越して発売された意欲盤も少なからずあった…ということ)、そうした状況はもちろんこの記念年にさいしても言えること。昨年後半から意欲的な演奏家たちが進行させてきたプロジェクトが徐々に音盤として結実をみせるかたちで、注目に値する新録音も出てまいりました。
 古楽の牙城バーゼル・スコラ・カントルムで腕をみがき、かつてはエンリーコ・ガッティやエミリオ・モレーノといった世界的異才を続々輩出してきた名手集団アンサンブル415(最近ではZig-Zag Territoires レーベルで活躍中のアマンディーヌ・ベイエールも、このアンサンブル出身者として見逃せません)で長くソリストのひとりとしてやってきたライラ・シャイエークが、確かな室内楽パートナーのイェルク・ハルーベクとともに世に問うのは、父である大バッハも愛奏した楽器ヴァイオリンが首座をつとめる5名品——ソナタばかり、というわけではなく、ソナタ3曲と“大がかりな小品”を2曲、長調短調とりまぜ、中期から後期にかけての名品を幅広く…という曲目構成もうまいなあと思うのですが、つねに新鮮な意識で古楽器演奏を考え続けてきたアンサンブル415 の出身者らしく、運弓や演奏編成、アゴーギグなどにも隅々までこだわりの感じられる演奏解釈は、ただ耳に心地よく心になじむ、というのでは終らない、音楽内容のいろいろなところに意識をむけさせてくれる充実した内容を誇るものとなっているのが頼もしいところ。
 アルノンクールやブリュッヘンが、モーツァルトの交響曲を録音しはじめた頃に受けた衝撃と、どこか似たようなカリスマ的魅力を感じられる方も少なくないような気がします(「アリオーソ」など特に…)。
 この「衝撃」のありかたこそ、人の心の機微や移り変わりを音楽を通じて表現しようとしてきたC.P.E.バッハの「多感様式」の真髄なのでは...とも思えるところ。解説は多感様式についてのことはもちろん、ブラームスの楽譜収集などにもふれつつ、その後のC.P.E.バッハ受容にも言及した読み応えある内容(全訳付)。
 共演の鍵盤奏者ハルーベクも、レーゲンスブルク型タンジェント・ピアノ(先週ご案内したA.リュビモフも弾いていた、ウィーンのヴァルター型よりも前からある初期ピアノのひとつのスタンダード)とチェンバロをうまく使い分け、エマヌエル・バッハの機微を良く伝えるアンサンブルの呼吸をつくっているのが小気味よくてたまりません。愛さずにはおれない新録音、お見逃しなく!



旧譜
ようやくカール・フィリップの時代が来た。
もう「バッハの息子」とは言わせない。
C P E Bach - Reveries for Connoisseurs & Amateurs
MFUG536
(国内盤)
\2940
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜88):
 『音楽通・愛好家諸氏のためのソナタ集』より

  1. カンタービレ(ソナタ第3番Wq.55より)
  2. ロンド 第1番 Wq.58
  3. ファンタジア ヘ長調 Wq.59
  4. ファンタジア 変ロ長調 Wq.61
  5. ロンド 第1番 ハ長調 Wq.56
 6. ソナタ イ短調
 7. 自由なファンタジア 嬰ヘ短調 Wq.67
 8. ジルバーマン殿のピアノに別れを告げて Wq.66
ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)
C.G.フーベルト1785年製楽器のコピー/C.G.フリーデリツィ1773年製楽器のコピー
FUG536
(輸入盤)
\2600→\2290
 そのすべてが美しいというわけでなくても、中にとてつもなく素晴らしい曲があると、それだけでそのアルバムを手放せなくということがある。
 このアルバムに収録されたのは、当時世界最高の鍵盤奏者だったカール・フィリップ・エマヌエルが残した作品。
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ。ご存知大バッハの息子。音楽家として最も成功した息子であり、生存中は父親よりも名声が高かった。
 だが、歴史は残酷なもので、いまや彼はバロック後期と古典派の居並ぶ大偉人たちの影に隠れ、「バロックと古典派を結ぶ貴重な作曲家」という名声にとどまる。
 しかしカール・フィリップ・エマヌエルの生きた時代、すでにバロックの全盛期を抜け、王侯貴族の寵愛は受けながらも、その作風は「疾風怒濤」で「多感様式」、つまり聴いてわくわくどきどきする新しいタイプの音楽になりつつあった。なので彼の作品にも、後に現れるモーツァルトやベートーヴェンを髣髴とさせる、時代を先駆けた傑作が多く現れる。
 とはいってもカール・フィリップ・エマヌエルの作品すべてが「どきどきわくわく」するほど美しく感動的な作品というわけではない。
 実際このアルバムに収録されている曲も、ほとんどはよくある「古典派への橋渡し」という哀しいあだ名を付けられそうなフツーの曲である。
 しかし、中に2曲、とんでもない名曲が入っている。
 最初にそれを言ってしまうと推理小説の犯人を先に言ってしまうようなもので恐縮だが、ソナタ第3番のカンタービレ、そしてこのアルバムの中核をなすソナタイ短調。
 哀愁漂う、美しくも気高い作品。
 モーツァルトやベートーヴェンにやがて訪れるあの「天からの才能」を、早くもこの時点でたっぷり味わうことができる。そして何よりこうした「激情的」でロマンティックな音楽はそれまでほとんど存在しなかった(とくにソナタイ短調は1759年の作曲。大バッハの死後まだ10年も経ってない)。まさに新しい時代の先駆であり、ある種革命的な作品といえるかもしれない。そんな痛切な曲をまた、クラヴィコードのキュイエが、抜群の繊細さで、まるで詩を語るかのような演奏で聴かせてくれる。
 この2曲が聴きたくて、何度このアルバムをかけたことか。フリードリヒ大王が彼を手放したくなかったのもわかる。(「まだまだクラシックは死なない!」より)





PASSACAILLE



PSC972
(国内盤)
\2800+税
ヴィオラ・ダ・ガンバで協奏曲を
 〜野趣と洗練、バロックからロココへ〜

 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767):
  ①協奏曲 イ短調 TWV52:a1 〜
   リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽合奏と
    通奏低音のための
 ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1702〜1771):
  ②ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲 ニ長調
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741):
  ③協奏曲 イ長調 RV546 〜
   ヴァイオリン、英国式チェロ、弦楽合奏と
    通奏低音のための
 ジュゼッペ・タルティーニ(1692〜1770):
   ④協奏曲 イ長調 〜ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏と弦楽合奏のための
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ドロテー・オーバーリンガー(リコーダー)
平崎真弓(バロックvn)
マルセル・コマンダン(ツィンバロム)
Ens.イル・スオナール・パルランテ(古楽器使用)
Passacaille 972
\2500→¥2290

輸入盤紹介済み
 桁外れの技量。凄腕ガンバ奏者ヴィットリオ・ギエルミの腕前は、いっそ協奏曲で聴きたい——
 バロック末期、ヴァイオリンをさえ脅かしかかっていたガンバ芸術最後の強烈な残照のありようを欧州きっての名手たちが少数精鋭、めくるめくスリリングな演奏で...ゲスト・ソリストの豪華さにも瞠目!

 Passacaille レーベルは、クイケン兄弟やインマゼール、ヘレヴェッヘといった巨匠たちを続々生んできた古楽大国ベルギーで、多忙な活躍をみせるトラヴェルソ(=古楽フルート)奏者ヤン・ド・ヴィンヌが主宰者だけあって、欧州古楽界の熾烈な競争社会を生き抜いている名手たちを妥協なく選び出し、その至芸をすばらしい音盤に結実させてきた実績は大きく、過去のカタログも目移りせずにはおれない宝の山…
 まずは注目盤だけでも順次、国内仕様でしっかり紹介させていただきます(今後も思わぬ凄腕奏者・有名奏者たちの強力盤が徐々に登場予定)。
 日本と違い声楽こそが売れ筋となるヨーロッパの古楽界にあって、Passacaille のよいところはなんといっても、歌ぬき器楽系の本格名盤に事欠かないところ——ここに紹介するのは、同レーベルでも数多くの名盤を刻んでいるオルガン奏
 ロレンツォ・ギエルミの年の離れた弟で、しなやかなカンタービレから桁外れの超絶技巧まで易々とこなしてしまうヴィルトゥオーゾぶりには欧州批評家勢も大興奮、いつしか「ガンバのハイフェッツ」などと、およそこの優雅な宮廷楽器から想像もつかないような異名まで博しつつある俊才ヴィットリオ・ギエルミの決定的名盤。しかし実際の演奏を耳にしてみれば、なるほどこれはハイフェッツだ...とあらためて実感するに違いありません。
 本盤はその最良の紹介盤ともいえる“ガンバ協奏曲集”——オーケストラの大音響にはかないようもない繊細な音色を誇り、もっぱら室内楽や教会音楽に活躍の場を見出していたガンバという楽器は、ヴィヴァルディその他のイタリア人作曲家たちによって協奏曲というものが流行りはじめた18 世紀初頭にもなお辛うじて使われていたところ、ヴァイオリンなどという新参者には負けないぱとばかり、この楽器の超絶技巧を最大限に発揮してみせるような協奏曲を披露してみせる選ばれた名手もいて、本盤ではそうした名手たちのために書かれた室内編成の協奏曲や、ヴァイオリンにできることをガンバにできないはずがないぱといわんばかりに、ヴァイオリンの名人芸が詰め込まれた協奏曲をガンバで弾いてみせた往年の名手を彷彿させるトラックなど、4編の思いがけない協奏曲を通じ、ヴィオラ・ダ・ガンバ芸術の通念を微調整せずにはおれなくなるスリリングな演奏を味わえるのです。
 「悪魔のトリル」で知られるタルティーニ作品にひそむ歌心や超絶技巧との思わぬ親和性、ヴィヴァルディがヴァイオリンとガンバを対比させてみせた異色作、プロイセン王の宮廷で最後の流行をみせたロココ的ガンバ世界の徒花、あまりに美しいグラウンの協奏曲...テレマン作品では思わぬ豪華ソリストも参加、少しだけ宮廷でも使われた民俗楽器ツィンバロムの導入も絶妙の采配ぱまさに野趣と洗練のあいだをゆく瞠目古楽盤なのです...!



ヴィットリオ・ギエルミ
美しき旧譜・・・

Passacaille 957
\2500→¥2290

輸入盤
強さと優しさ
 マレ:ヴィオール曲集より/
 ガロ:前奏曲とシャコンヌ、アポロン、ジグ/
 マレ:サント=コロンブ氏を悼むトンボー、
  ビスカイヤン、ロンドー・モワティエ・ピンス/
 ガロ:ソメイユ・デ・デュフォー、
  メヌエット・ラ・シガル、グロワーヌ・アティス/
 マレ:グルジアの女、鍛冶屋たち 、からかい、
  ペルシア人の行進、アルマンド・アスマティク、
  ラ・マリエ、ガヴォット・ラ・シンコペ、
  スペイン風サラバンド/
 ガロ:モナコ王妃を悼むトンボー
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ルカ・ピアンカ(リュート&テオルボ)
 ギエルミ&ピアンカのマラン・マレ!ギエルミ兄弟の弟でヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のヴィットリオ・ギエルミ、ル・ジャルディーノ・アルモニコのリュート奏者ルカ・ピアンカの強力デュオ!
 ギエルミとピアンカのデュオが取り上げたのは、ルイ14世の宮廷に仕えた天才ヴィオール奏者としての名声、ヴィオールのための傑作の数々を後世に遺したフランス・ヴィオール楽派最大の大物マラン・マレ。名手同士のアンサンブルでパレットに絵を描いていくかのようにマレとガロの音楽を奏でるギエルミとピアンカ。演奏、選曲とも抜群です。
 レーベルの特色でもあるパッケージも秀逸。





ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT341
(国内盤)
\2800+税
ハイドン:十字架上の七つの言葉
 〜作曲者公認によるピアノ独奏版〜

ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
 十字架の上の七つの言葉 Hob.III-50〜56
  〜序奏、七つのソナタと地震の音楽(1787)
   (作曲者公認によるピアノ版)
アレクセイ・リュビモフ(タンジェント・ピアノ)
使用楽器:
 レーゲンスブルクのシュペート&
 シュマール1796 年モデル
 ロシア・ピアニズムの異端児にして、古楽ピアノの世界的名手でもあるアレクセイ・リュビモフ、思わぬハイペースで提案してきた新譜はなんと、ハイドンきっての異色作「七つの言葉」...フォルテピアノの最初期形=タンジェント・ピアノの魅力炸裂、これは彼にしかできない偉業!
 ネイガウスやレフ・ナウモフらロシア・ピアニズムの巨匠たちに師事し、1970 年代以降のソ連における現代音楽シーンの先端をひた走りながら、同時に着実に古楽にたいする見識を深め、偉大な師匠たちの「作品そのものと向きあう」という姿勢から古楽器演奏に造詣を深めてきた、新時代型ロシア・ピアニズムの申し子アレクセイ・リュビモフ——Erato やWarner での録音をへて、今ではZig-Zag Territoires レーベルのみならずAlpha レーベルでも名盤を提案しつづけているこの巨匠は、自分が本当に納得のゆく楽器での作品解釈にあくまでこだわる芸術家肌で、シューベルトの『即興曲集』にいたっては、理想の古楽器を見つけるまで実にプロジェクト開始から8年もレーベルを待たせていたとか...そんなこだわりを妥協なく貫いているからこそ、彼の録音するアルバムはどれもが桁外れに充実した内容を誇る、傑作の魅力を十二分に伝えてやまない存在感あふれる演奏内容をキープし続けているのでしょう。そのリュビモフが前回のベートーヴェン盤(Alpha194)からさほど間をおかず、やおら新譜をリリースしてきたと思ったら...なんとその演奏曲目はハイドン異形の傑作「七つの言葉」とは!
 1787 年、名声あらたかなハイドンのもとに「聖週間の峻厳な祈りの時間のあいだ、ゆっくり奏でられ続ける合奏曲を」と、敬虔なスペインの聖職者から依頼を受けて書かれたこの作品は、なんと全9楽章のうち8楽章までが緩徐楽章でできている驚くべき音楽。
 ジョルディ・サヴァールの名盤などで知られる管弦楽版、ないし名盤あまたの弦楽四重奏版が有名である一方、それらと同時に1787 年頃のうちに楽譜出版された鍵盤独奏ヴァージョン(楽譜には当時の鍵盤楽曲らしく「チェンバロまたはピアノで」と指定がなされています)は、他の2ヴァージョンの特徴あるレガートやカンタービレを思うにつけ、 このゆったりした音楽展開を奏でるにはもっとも不向きでは...?と思わせられてしまう異色版ではあるのですが、あにはからんや。
 リュビモフは18 世紀半ばにいちはやく完成度の高いピアノとして提案されたタンジェント・ピアノというタイプの楽器を用い、作品とほぼ同時期の18 世紀末に作られた作例をもとにして精巧に再現複製された名器で、この緩徐楽章の数々をきわめてコントラストあざやかに、まったく聴き飽きることのない興奮の瞬間の連続として演奏再現してみせているのです...!
 タンジェント・ピアノはハンマー部分の部品の材質ゆえか、音栓を操作することによってチェンバロさながらの煌びやかな音も出せる一方、初期ピアノらしいまろやかな音色も奏でられる、使いこなせば音色美の多彩さで聴き手を魅了できる独特の楽器ではあるのですが、この「使いこなせば」がどうやら容易ではないもよう——
 しかしリュビモフの手にかかれば、それはいとも易々と自然な表現で最大のスペックを発揮、私たちの耳を魅了してやまない驚くべき演奏解釈を体現してくれるのです!
 演奏者自身のコメントも含め、解説全訳付。「これがあの“七つの言葉”?」と耳を疑うことうけあいの興奮の名演。リュビモフの注目度も高まりつつあるところ、お見逃しなく...!





先日ご紹介のリュビモフ/ベートーヴェン

Alpha194
(国内盤)
\2940
アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
 ベートーヴェン:三つのピアノ・ソナタ
  〜月光、ヴァルトシュタイン、テンペスト〜

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770〜1827):
 1.ピアノ・ソナタ第14 番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
 2.ピアノ・ソナタ第21 番 変ホ長調op.53「ヴァルトシュタイン」
 3.ピアノ・ソナタ第17 番 ニ短調op.31-2「テンペスト」
アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
使用楽器:パリのエラール1802年製作モデル
(再現製作:クリストファー・クラーク、2011年)
Alpha194
(輸入盤/日本語解説なし)
\2500→\2190
 20世紀ロシア・ピアニズムの行き着いた先に、最先端の古楽器研究があった——現代最高峰の異才アレクセイ・リュビモフが、Alphaの「知」と「洗練」にたどりついた瞬間。充実解説、比類ない自然派録音を背景に、選び抜かれた「“月光”の年のエラール」で紡ぎ出される、至高の銘解釈。

 東西冷戦終結後からErato やWarner といった“西側”のレーベルで入念なアルバム作りを続けてきた末、数年前からフランスの小規模レーベルZig-Zag Territoires で丹念に新録音を世に送り出し続けてきたロシアの異才、アレクセイ・リュビモフ。リヒテルやギレリス、ルプーらと同じく往年の名匠ゲンリヒ・ネイガウスに師事、その後はソ連時代からシュニトケ、シルヴェストロフ、グバイドゥーリナ...といった前衛作曲家たちと相次いで仕事をしながら、モスクワ・バロック・カルテットの鍵盤奏者として早くからチェンバロも演奏しつづけてきた彼が、冷戦終結後まっさきに手がけるようになったのが、旧東側では演奏可能な残存例などまず望むべくもなかった「本物の古楽器」、「モーツァルトやベートーヴェンが知っていた18〜19 世紀当時のピアノ(フォルテピアノ)」の探索でした。時には理想の楽器を求めるあまり、録音契約から何年ものあいだプロジェクトに着手できない...ということさえあったほど、リュビモフの演奏楽器にたいする執着は強く、ただでさえどんな楽器でも(そう——現代ピアノも含め!)とてつもない求心力を誇る演奏解釈を聴かせる彼が、そのようなこだわりを貫いた末に磨きあげていった古楽器演奏の素晴しさが、Zig-Zag Territoires レーベルからリリースされた何枚かのアルバムでたっぷり味わえるようになったのはまさに、演奏史上に残る記念碑的出来事と言えるかもしれません(Erato やWarner など大資本レーベルで録音していた時代には、こうした「納得がゆくまで待つ」ということが完全にはできなかったはず)。

 そのリュビモフの新譜が、ほかでもない、フランス小規模レーベルの至宝ともいうべきAlpha から新譜を出すとは、なんという素晴しい時代が来たのでしょう——録音技師はZig-Zag Territores 時代から彼のフォルテピアノ録音を一貫して手がけてきた信頼できるパートナー、フランク・ジャフレ。解説には音楽学者、哲学者、音楽博物館シテ・ド・ラ・ミュジークのキュレーター、復元楽器製作者クリストファー・クラーク...といった錚々たる面々が文章を寄せており、まるで洋書画集のような極上Digipack ジャケットの美しさ、テーマに合わせて選ばれた同時代のジャケット絵画の美質など、演奏の良さを引き立てるあらゆる仕掛けがなされている点はまさに、Alpha レーベルならではのこだわり。

 軸になるのは「月光」——このソナタが1802 年に書かれたさい、ウィーン型とは違うフランス最先端のエラール・ピアノがすでに世に現れていたことをふまえ、まさに同じ年に製作され現存している楽器をもとに作られた精巧な復元楽器(復元楽器は必ずしも「オリジナルに勝ちえない模造」ではなく、「ベートーヴェンがふれた時と同じく“出来たての楽器”」でもあるわけです)で奏でられる三つの傑作ソナタ...『月光』と 『ヴァルトシュタイン』は15 年ほど前にErato でも録音していたということは、当時果たし切れなかった何かが今回の録音に示されている...ということと考えてよさそうです。













4/17(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0067
\1400→\1290
シューベルト:歌曲集/イアン・ボストリッジ
 1. 流れD565/2. ドナウ川の上でD553/
 3. 双子座に寄せる舟人の歌D360/
 4. 夜の曲D672/5. すみれD786/6. 夕べの星D806/
 7. ゴンドラの乗り手D808/8. 解消D807/9. 水鏡D949/
 10. アリンデD904/11.憩いなき愛D138/12.ひめごとD719/
 13.耽溺D715/14.冬の夕べD938/
 15.星D939/16. ギリシャの神々D677
 [アンコール]
  17.月に寄せてD259/
  18./19.曲紹介〜月に寄せてD296
イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
 シューベルト歌いイアン・ボストリッジ盟友ドレイクとの絶妙なバランスで歌いあげたウィグモア・ホール・ライヴ2013

 録音:2013 年9 月13 日ウィグモア・ホール(ライヴ)/73’26

 英国出身の名テノール、イアン・ボストリッジ。知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21 世紀を担うリート歌手です。
このアルバムは、2013 年9 月にロンドンのウィグモア・ホールで行われたシューベルトの歌曲リサイタル。伴奏は現代最高のリート伴奏者ジュリアス・ドレイクです。リサイタルは友人シュタードラーに献呈された「流れ」D565 から始まり、激しい川の流れを意識したような分散和音で弾かれるピアノ伴奏、そしてボストリッジの聴き手をのみ込むような内に秘めた激情で、いっきに聴衆を惹きつけます。そして、うっとりするような美しさで歌いあげる「星」D939 など多彩なプログラミングで、無限の音色のパレットを持つボストリッジの美声が、シューベルトの心理描写の巧みさを表現しています。
 ボストリッジの理知的な歌唱、澄み渡る高音域の響きと豊かにまろやかに響く低音域の声、そしてドレイクの色彩感溢れる美しいピアノの音色を印象付けながらも、決して前に出すぎない絶妙なバランスを保つ伴奏も魅力です。








CKD 464
(SACD HYBRID)
\2500

ハイドン:ロンドン・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第60番ハ長調 Hob.XVI-50
 ピアノ・ソナタ第61番ニ長調 Hob.XVI-51
 ピアノ・ソナタ第62番変ホ長調 Hob.XVI-52
 アンダンテと変奏曲ヘ短調 Hob.XVII-6
 ピアノ・ソナタ第59番変ホ長調 Hob.XVI-49

ゴットリーブ・ヴァリッシュ(ピアノ)
 ウィーンの正統派ピアニスト、ヴァリッシュ!第4弾はハイドンのピアノ・ソナタ!

 オーストリアの名門ウィーン国立音楽大学に、弱冠6歳で入学という快挙を成し遂げた1978年ウィーン生まれの現代の神童ゴットリーブ・ヴァリッシュ。「ウィーンのモーツァルト」(CKD 352)、「モーツァルト、パリとウィーン」(CKD 407)、「室内楽伴奏版ピアノ協奏曲集(CKD 424)」と続いた一連のモーツァルト録音ではウィーン正統派の優雅な演奏を披露してくれたヴァリッシュ。次なるステージは、ハイドンが「ロンドン交響曲」など数々の傑作を生み出したロンドン訪問時代に作曲した4つのピアノ・ソナタ「ロンドン・ソナタ集」。
 ヴァリッシュはキャリアのスタートとなった1995年ストラヴィンスキー国際ピアノ・コンクール(ストラヴィンスキー賞)では、第1位と合わせて「ハイドン賞」も受賞。2009年のハイドン没後200年記念の年にはウィーン楽友協会でコンサートシリーズを行うなど、ハイドンの演奏経験・実績ともに申し分のないアーティストである。
 2012年には「スタインウェイ・アーティスト」に加わり、ますます活躍を拡げるゴットリーブ・ヴァリッシュ。ウィーンの伝統に根ざしたピアニズムとLinn Recordsの超高音質録音で、ハイドン晩年のピアノ・ソナタを聴かせてくれる。
 

CKD 453
(SACD HYBRID)
\2500
アルマ&グスタフ・マーラー:歌曲集
 アルマ・マーラー:
  静かな街、私の父の花園にて、なま暖かい夏の夜、
  あなたの傍では心おきなく、私は花の下をさすらう
 グスタフ・マーラー:
  リュッケルトの詩による5つの歌、さすらう若人の歌、
  交響曲第2番「復活」より 第4楽章 《原光》
カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)
サイモン・レッパー(ピアノ)
 スコットランドのメゾ、カレン・カーギルが歌うマーラー夫妻の歌曲集

 19世紀ウィーンの偉大なる作曲家グスタフ・マーラーとその妻、アルマ・マリア・マーラーの歌曲を組み合わせた、マーラー夫妻の歌曲集。アルマ・マーラーはツェムリンスキーに作曲を学び、現在は10数曲の歌曲が残されている。そのうち、映画「マーラー 君に捧げるアダージョ」でも使用された「私は花の下をさすらう」を含む5曲を収録。そしてグスタフ・マーラーの膨大な歌曲からは、「リュッケルト歌曲集」、「さすらう若人の歌」、そして交響曲第2番 《復活》の第4楽章で歌われる「原光」を組み合わせている。
 このアルバムでソロ・リサイタル録音のデビューを果たすのは、2002年キャスリーン・フェリアー賞を受賞し、BBCプロムスやエジンバラ国際音楽祭に定期的に出演するスコットランドのメゾ・ソプラノ、カレン・カーギル。2013年にはスコットランド室内管弦楽団のアソシエイト・アーティストに任命され、ロビン・ティチアーティの振る「ベルリオーズ:歌曲集 《夏の夜》」のソリストも務めている。サイモン・レッパーはカーギルのリサイタル・パートナーであり、これまでC.W.オールやロナルド・コープ(Stone Records)、ドビュッシー(Deux-Elles)、R・シュトラウス(Champs Hill Records)など、数々の歌曲録音の伴奏実績を誇る。







SIGNUM


SIGCD 382
\2300
ダウランド氏の真夜中 〜 ギターによるダウランドの音楽
 ダウンランド(デノート編):
  ウィンター夫人のジャンプ/リッチ夫人のガリアード/
  ストラング卿のマーチ/ファンシー/エリザベス女王のガリアード/
  プレルディウム/涙のパヴァン/蛙のガリアード/
  ウィロビー卿ご帰館/コイ・ジョイ/憂鬱なガリアード/
  タールトンの復活/1日でもあるとすれば/運命よ/
  ハンソン夫人のパフ/艦長ディゴリー・パイパーのガリアード/
  デンマーク王のガリアード/オーランド卿は眠る/
  華やかな戦いのガリアード/ジョン・スミス卿のアルメイン/
  靴屋の女房/ニコルス夫人のアルメイン/ホワイト夫人に事なし/
  目覚めよ愛/ダウランド氏の真夜中
クリストフ・デノート(ギター)
 クリストフ・デノートは、1993年の第35回パリ国際ギター・コンクールなど数々の受賞歴を誇り、2012年にはウィグモア・ホール、2013年にはBBCプロムスへのデビューを果たした現在のスイスを代表するギタリスト。
 自身のアレンジによりギターで奏でるジョン・ダウランドの詩的で美しい旋律。作曲者の手稿譜から"ギター版"へと編曲が行われたダウランドの音楽を、スイスの名ギタリストの妙技で聴く。
 

SIGCD 378
\2300
ピュー:管弦楽作品集
 ...私がドアを開けない限り...
 オーボエ協奏曲
 リザーバー
 ホログラム
 序曲《ブレイク・ザ・ストーン》
ヤク・ファン・ステーン(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 2006年から2010年までBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団のレジデント・コンポーザーを務めた北ウェールズ出身の作曲家グート・プリデリ・ピュー(1971−)。
 その管弦楽作品は、ウェールズの風景や物語からインスパイアされた作風が特徴。

 2011年5月の録音。
 
SIGCD 379
\2300
壮大な「オルガン・ソナタ」
 ウィットロック:オルガン・ソナタ ハ短調
 アラン:連祷
 デュプレ:行列と連祷
 フランク:コラール第3番イ短調 Op.40
グレッグ・モリス(オルガン)
 復元されたロンドンのテンプル教会のオルガンを奏でるのは、同教会のアソシエイト・オルガニスト、コレギウム・ムジクム・オヴ・ロンドンの音楽監督グレッグ・モリス。
 ヴォーン・ウィリアムズに作曲を師事し、将来を期待されながらも、43歳の誕生日を目前にしたこの世を去ったパーシー・ウィットロック(1903−1946)の壮大な「オルガン・ソナタ」は、近年再評価の機運が高まりを見せている。

 2014年1月の録音




VIVAT

VIVAT 106
\2300→\2090
パーセル:4声のソナタ集
 4声のソナタ
  第3番イ短調 Z.804/第4番ニ短調 Z.805/
  第5番ト短調 Z.806/第7番ハ長調 Z.808/
  第9番ヘ長調 Z.810/第10番ニ長調 Z.811/
  第1番ロ短調 Z.802/第8番ト短調 Z.809/
  第2番変ホ長調 Z.803/第6番ト短調 Z.807
キングズ・コンソート
 〔チェチーリア・ベルナルディーニ(ヴァイオリン)、
  ズザンネ・ハインリヒ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ヒュー・ダニエル(ヴァイオリン)、
  ロバート・キング(オルガン)、
  リンダ・セイス(テオルボ)〕
 キングズ・コンソートのパーセル新録音!通算25枚目は傑作《4声のソナタ集》!

 自主レーベル「ヴィヴァット(VIVAT)」から世界へと「パリー&スタンフォード」(VIVAT 101)、「クープラン」(VIVAT 102)、「モンテヴェルディ」(VIVAT 104)、そして「ヘンデル」(VIVAT 105)を送り出し、完全復活を遂げたキングズ・コンソートとロバート・キング。
 キングズ・コンソートの「ヴィヴァット」第5弾となるのは、イギリス・バロックの巨星ヘンリー・パーセル(1659−1695)の器楽作品の傑作「4声のソナタ集」!
 パーセルの演奏、研究の第1人者であるロバート・キング、1980年の創設から現在まで、パーセルのスペシャリストとして絶大な評価を得てきたキングズ・コンソートにとって通算25枚目(!)となるパーセルのレコーディング「4声のソナタ集」。
 通奏低音(オルガン)のロバート・キングを筆頭に、ヴァイオリンのチェチーリア・ベルナルディーニ、ヴィオラ・ダ・ガンバのズザンネ・ハインリヒなど、欧州屈指の古楽演奏家たちが結集。
 名盤の誉れが高いハイペリオン(Hyperion)時代の宗教作品集、世俗作品集、オード集、アンセム&サーヴィス集などから続く、キングズ・コンソートのパーセルの演奏史に、また1つ素晴らしき名演が加わります!

 ※録音:2013年10月、メニューイン・ホール(サリー、イギリス)







ECM



476 5050
\2400→\2190
バティアシュヴィリ、ブレンデルjr.登場!
 バートウィッスル:室内楽と歌曲作品集

  ①ローリン・ニーデッカーの3つの時
  ②ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
  ③ボーゲンシュトリヒ (リルケの詩による)
  ④ローリン・ニーデッカーの9つの時
リサ・バティアシュヴィリ(Vn),
エイドリアン・ブレンデル(Vc),
ティル・フェルナー(P),
エイミー・フレストン(Sp),
ロデリック・ウィリアムズ(Br),
バートウィッスル80歳記念! 最新作も含む新録音
【録音】2011年8月、ミュンヘン、ヘルクレスザール
 現代イギリス音楽界を牽引する作曲家の一人、ハリソン・バートウィッスル。彼の80歳(7/15)を記念しての、室内楽と歌曲の録音です。
 「ローリン・ニーデッカーの3つの時」は、2006年の作曲で巨匠アルフレッド・ブレンデルへ捧げたソプラノとチェロのための作品。
 チェロはブレンデルの息子であるエイドリアン・ブレンデルが演奏しています。
 「ピアノ三重奏曲」は、2011年初演された最新作。精巧なパターニング、ジェスチャーと応答が繰り返される独特な響きを持つ作品で、リサ・バティアシュヴィリも参加しての録音です。
 どの曲も、集中力、精度、表情やタイミングなど、演奏家の最大限の能力が要求される作品で、それらが見事に結実した卓越した演奏をお楽しみ頂けます。
 

481 0894
\2400
デュオ・ガッツァーナ/シュニトケ、プーランク、ウォルトン、他
 ①シュニトケ:古風な組曲(1972)
 ②プーランク:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
 ③シルヴェストロフ:J.S.Bに捧ぐ(2009)
 ④ウォルトン:ヴァイオリンとチェロのためのトッカータ
 ⑤ダッラピッコラ:ヴァイオリンと
    ピアノのためのタルティニアーナ第2
デュオ・ガッツァーナ
[ナターシャ・ガッツァーナ(Vn),
ラファエラ・ガッツァーナ(P)]
近現代音楽の表現形式を対比した演奏
 【録音】2013年6月, ルガノ、RSIオーディトリウム
  ローマ近郊生まれの姉妹ナターシャ&ラファエラ・ガッツァーナは、それぞれP・アモイヤル、B・カニーノに学びました。
 ロマン派の音楽も演奏していますが、彼女らは近現代音楽を深いヒューマニズムに満ちた独特な解釈で演奏し、高い評価を得ています。
 彼女らのECM録音2枚目となる当盤でも、近現代の作品が選ばれ、各作品から20世紀から21世紀へと受け継がれる音楽の時代や地理的な違いによる類似点と相違点を探り出していきます。




ACTE PREALABLE



AP 0285
\2000→\1890
ヴィトルト・マリシェフスキ(1873-1939):ヴァイオリンとピアノのための作品集
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.1(1902)
  4つの小品 Op.20(1923)
レゼクスプロラテュール
 アンナ・オルリク(ヴァイオリン(*))
 ユゼフ・コリネク(ヴァイオリン(+))
 ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)

録音:2013年、ポーランド放送スタジオ、ポーランド

 ヴィトルト・マリシェフスキはペテルブルク音楽院でリムスキー=コルサコフに師事したポーランド人作曲家。1913年オデッサ音楽院の創立者となり初代院長に就任、ダヴィド・オイストラフ、エミール・ギレリスらを輩出しました。
 1921年、ソヴィエト政権の迫害によりポーランドに出国。ロシアにおける彼の名誉・功績はすべて消し去られ、オデッサ音楽院創立者も他人にすり替えられてしまいました。ポーランドではワルシャワ音楽協会総裁、第1回ショパン国際ピアノ・コンクール委員長、ワルシャワ音楽院教授等の要職を歴任。
 作風は「古典的ネオ・ロマンティシズム」と称され、門下生である作曲家ヴィトルト・ルトスワフスキは後年、彼の講義を絶賛していました。

 


AP 0291
\2000→\1890
ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837-1912):ピアノ作品集 Vol.1
  2台のピアノのための幻想曲 Op.42(*/+)/タランテッラ Op.4(*)
  サロン用ワルツ Op.7(+)/幻想曲とフーガ Op.25(*)
  タランテッラ第2番 Op.35(+)/夜想曲 Op.37(*)/奇想ワルツ Op.46(+)
  夢 Op.45 No.1(*)/演奏会用ワルツ第3番(四手連弾のための)Op.3(*/+)
ヴァ・イ・ヴェ・ピアノ・デュオ
 ヴァレンティーナ・セフェリノヴァ(ピアノ(*))
 ヴェネーラ・ボイコヴァ(ピアノ(+))

録音:2013年7月19-20日、ポーランド放送スタジオS2、ワルシャワ、ポーランド

 パリ音楽院で学んだユゼフ・ヴィエニャフスキは兄ヘンリク(ヴァイオリン奏者・作曲家)のピアノ伴奏者を10年近く務めた後独立した道を歩み始め、ドイツのヴァイマールでリストにピアノを、ベルリンでアドルフ・マルクス(1795-1866)に作曲を学び、パリ、モスクワ、ブリュッセルでヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、作曲家およびピアノ教授として活躍しました。
 作品は兄ほどには認められませんでしたが、近年ポーランドにおいて録音が増えてきており国際的にも再評価されそうな勢いです。Vol.1:AP 0184。

 


AP 0319
\2000→\1890
ヨハン・クリストフ・ケスラー(1800-1872):ピアノ作品集
  24の前奏曲 Op.31
  24の練習曲 Op.20(1827)から Vol.1(Nos.1-12)
マグダレナ・ブジョゾフスカ(ピアノ)

録音:2013年5月19日、7月18日、11月24日、ラドム、ポーランド

 ヨハン・クリストフ・ケスラーはリヴィウ(ウクライナ)、ワルシャワ、ウィーンで活躍したドイツのピアニスト・作曲家。ウィーン時代に出版された「24の練習曲 Op.20」はリストに愛奏され高く評価されました。1829年にワルシャワに赴いたケスラーは青年ショパンと親交を結び「24の前奏曲 Op.31」を献呈。10年後、ショパンは同じ調性パターン(5度ずつ上昇)で書いた「24の前奏曲 Op.28」をケスラーに献呈しています。
 ケスラーは終生ポーランドの作曲家・演奏家を支援したポーランド音楽の恩人とも言える人物です。

 

AP 0322
\2000
ナジ・ハキム(1955-):ヴァイオリン作品集
  ヴァイオリンとオルガンのための奇想曲(2005)(*)
  サルヴェ・レジナ(ヴァイオリンとオルガンのための;2004)(*)
  エドヴァルド・ムンクの「海辺の若者たち」による
   無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲(2010)(+)
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(2000)(#)
  ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲(2002)(**)
アグニェシュカ・マルハ(ヴァイオリン)
ナジ・ハキム(オルガン(*)、ピアノ(#))
ゼノン・ブジェフスキ・ワルシャワ弦楽合奏団(**)
アンジェイ・ゲンプスキ(指揮(**))

録音:2012年7月、主の復活教区教会、グダンスク、ポーランド(*)
    2012年2月、フリデリク・ショパン音楽大学コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド(+)
    2009年10月、舞踏会ホール、フルサング宮、デンマーク(#)
    2011年2、6月、ポーランド放送スタジオS2、ワルシャワ、ポーランド(**)

 レバノンのベイルートに生まれたフランスの作曲家・オルガン奏者ナジ・ハキム。1975年パリに移住し国立電気通信大学で学ぶかたわらジャン・ラングレ(1907-1991)にオルガン演奏と即興法を師事、さらにパリ音楽院で学び抜群の成績で卒業。1985年パリのサクレ・クール教会のオルガン奏者に就任。1993年にはオリヴィエ・メシアンの後継としてサント・トリニテ教会のオルガン奏者となり2008年まで務めました。
 彼はオルガン以外の楽器のための作品も数多く書いていますが、ヴァイオリン作品をまとめて聴ける機会はほとんどないのでこの録音は貴重と言えるでしょう。

  

AP 0323
\2000
フェリクス・フルドラン(1880-1923):歌曲集
  小さな聖体拝領者たち [Les petites communiantes]
  夜のアルジェ [Alger le soir]/蝶 [Le papillon]
  柳並木で [Le long des saules]/雪のように降る花 [Il neige des fleurs]
  蜂 [Les abeilles]/謝肉祭 [Carnaval]/屏風の花 [Fleurs de paravent]
  古い風車 [Le vieux moulin]/オアシス [L'oasis]/エーデルワイス [Edelweiss]
  アイスランドの船乗り [Marins d'Islande]/そこで [La-bas]
  恋する瞳の美女 [La belle aux yeux d'amour]
  バイユーのレース編みの女 [La dentelliere de Bayeux]
  かもめ [Les mouettes]/聖ドロテア [Sainte Dorothee]
  コサックの騎手 [Chevauchee Cosaque]
  ノルウェーの歌 [Chanson Norvegienne]/別れの手紙 [Lettre d'adieu]
  雪のクリスマス [Noel de neige] Op.60
リリアナ・グスカ(ソプラノ)
ピオトル・エイスモント(ピアノ)

録音:2013年、録音スタジオ、スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー大学、グダンスク、ポーランド

 フェリクス・フルドランはフランスのニースに生まれ、パリのエコール・ニーダーマイヤーで学んだ後、パリ音楽院でアレクサンドル・ギルマンとシャルル=マリー・ヴィドールにオルガンを師事。作曲家になることを決意しマスネの弟子となり、43歳で亡くなるまでに20を超える舞台作品や約100曲の管弦楽作品等を書き上げました。

  

AP 0325
\2000
ツィプリアン・バジリク(1535頃-1600以後):作品全集 ポーランド・ルネサンスの歌
  Nabozna piosnka [Pius Song)
  Panie Boze wszechmocny [O God, the heathen are come into thine /
   Deus venerut gentes (Psalm LXXIX)]
  Piesn o niebezpieczenstwie zywoya [Song about dangers oh human life]
  W Tobie, Panie, nadzieje mam
   [In thee, O Lord, do I put my trust / In Te Domine speravi (Psalm LXX)]
  Piesn z Ewanjelijej wyjeta [Song of the Gospel removed]
  Wszytcy sa blogoslawieni [Blessed is every one / Beati omnes (Psalm CXXVII)]
  Dobrotliwosc Panska [Lord's Goodless]
  Oratio Dominica [Our Father]
  Piesn nowa, w ktorej jest dziekowanie
   [The New Song, in which we thank Almighty]
  Piesn nowa krzescijanska [The Christian Song]
  Z glebokosci, grzechow moich
   [Out of the depths / De profundis (Psalm CXXIX)]
  Zaniechaj towarzystwa z ludzmi zlosciwemi
   [Abstain from the company of malevolent people]
  Piesn ranna, gdy slonce wschodzi [Song of the morning, when the sun rises]
  Pozegnanie krzescijanskie na kazdy dzien [Farewell Christian every day]
  Benedicto Mense
シェラツ・カンティレーナ合唱団
スブティリオル・アンサンブル
アンサンブル・アルス・ノヴァ
ヤツェク・ウルバニャク(指揮)

録音:2012年9月、ウルスラ会修道院教会、シェラツ、ポーランド

 ツィプリアン・バジリクはポーランドの作曲家・詩人・著作家・翻訳家・宗教改革者。シェラツの中産階級の家に生まれ、1550年頃クラクフのヤグエウォ大学に入学し神学を学びました。1557年に貴族に列せられバジリク姓を賜り、国王ジグムント2世アウグストの書記官を務めた後、1558年にヴィリニュス(リトアニア)の宗教改革派の大貴族である「黒髪の」ミコワイ・ラジヴィウの宮廷に仕え、音楽家、後に翻訳家として活躍。翻訳家として高く評価された彼は宗教改革派の著作のポーランド語訳にも取り組み、またカルヴァン派の印刷所の経営も行いました。
 彼の音楽作品としてはルネサンス期のクラクフで印刷された譜面によって15曲の聖歌が現在に伝わっており、当盤にはそれらすべてが収められています。ポーランドにおける古楽のパイオニア、ヤツェク・ウルバニャク(1949年生まれ)が3つの団体を仕切った演奏です。

  

AP 0326
\2000
アレクサンデル・タンスマン(1897-1986):ピアノ作品集
  5つの即興曲(1922-1926)
  6つのアラベスク(1930)
  8つのノヴェレッテ(1936)
エルジビェタ・ティシェツカ(ピアノ)
 タンスマンが子供や10代のピアノ学習者のために書いた親しみやすいピアノ曲集シリーズ4作(「ピアノを弾く子供たち」(AP 0205)、「幸せな時間」(AP 0246)、「子供たちのために」(AP 0255)、「ピアノ演奏の上達」(AP 0270))で好評を得たエルジビェタ・ティシェツカがタンスマンの本格的ピアノ作品を弾いた一枚。
  

AP 0328
\2000
ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシー:ピアノ作品集
 ベートーヴェン(1770-1827):ソナタ第8番ハ短調「熱情」Op.13
 ショパン(1810-1849):
  練習曲ホ長調 Op.10 No.3/練習曲ハ短調 Op.10 No.12
  子守歌 変ニ長調 Op.57/スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
 ドビュッシー(1862-1918):
  前奏曲集第2巻 から ヒースの荒野/版画 から 塔,雨の庭
カタジナ・ピェトロン(ピアノ)

録音:2013年9月14日、スタジオ・フルスト、スレユヴェク、ポーランド

 カタジナ・ピェトロンはワルシャワ音楽大学でピアノ(エルジビェタ・タルナフスカに師事)、楽理、合唱指揮を修め、2014年現在ポーランド科学カデミー技術研究所博士課程に在籍中の女性。著作「自己表現と声の働き」を出版、また音楽雑誌のCDレビューも担当しています。
 ピアニストとしてはヴロツワフの国際ピアノ・マスターコースでアンジェイ・ヤシンスキの指導を受け勉強を終え、ワルシャワを本拠に演奏活動を展開しています。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


VISTA VERA



VVCD 00253
\1700→\1590
ダヴィド・オイストラフ
 ベートーヴェン(1770-1827):ロマンス第2番ヘ長調 Op.50(*)
 ロカテッリ(1698-1764)/イザイ(1858-1931)編曲:
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.7 No.7
 タルティーニ(1692-1770)/クライスラー(1875-1962)編曲:
   コレッリの主題による変奏曲
 ワーグナー(1813-1883)/ヴィルヘルミ(1845-1908)編曲:アルバムの綴り
 ファリャ(1876-1946)/コハンスキ(1887-1934)編曲:
  7つのスペイン民謡 より ホタ
 ドビュッシー(1862-1918)/レーレン編曲:ベルガマスク組曲 より 月の光
 ショーソン(1855-1899):詩曲変ホ長調 Op.25(+)
 サン=サーンス(1835-1921):序奏とロンド・カプリチョーソ Op.28(*)
 ラヴェル(1875-1937):ツィガーヌ(演奏会用狂詩曲)(+)

ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ヴラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ(*/+以外))
ソヴィエト国立交響楽団(*/+)
キリル・コンドラシン(指揮(*/+))

録音:1947年(*)/1948年(+)/1955(1950?-1956?)年(無印),ADD
原盤:Melodiya リマスター:2012年

中小規模の楽曲も得意としていたオイストラフ(1908-1974)の30代終わりから40代後半にかけての録音を集めたアルバム。




<メジャー・レーベル>

DG


479 2949
(2CD)
\2400
アンネ=ゾフィー・ムター/シルヴァー・アルバム
■CD1■ 
 ①ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調
 ②ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調
 ③ペンデレツキ:ヴァイオリン・ソロのための《ラ・フォリア》 (世界初録音)*
 ④⑤⑥クライスラー:美しきロスマリン/ウィーン奇想曲/愛の悲しみ
 ⑦⑧⑨ブラームス:ハンガリー舞曲第1番/第2番/第5番
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、
ランバート・オーキス(ピアノ)
■CD2■
 ①モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第41番(第34番) 変ホ長調 K.481
 ②フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調
 ③プレヴィン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番(世界初録音)* 
 ④マスネ:タイスの瞑想曲*
 ⑤ラヴェル:ハバネラ形式の小品* 
 ⑥ドビュッシー:美しき夕暮れ
     *=新録音
ムター&オーキス25年の軌跡
 録音:1995年-2014年 
 ヴァイオリンの女王アンネ=ゾフィー・ムターとその永年に亙る伴奏者ランバート・オーキスのコラボ—レーション25周年を記念した2枚組ベスト盤。
世界初録音2曲を含む4曲は新録音になります。
 ペンデレツキがムターに捧げ、2013年12月14日にカーネギー・ホールで世界初演された「ヴァイオリン・ソロのためのラ・フォリア」の世界初録音と、ムターの元夫、指揮者・ピアニスト・作曲家のプレヴィンがムターに捧げた「ヴァイオリン・ソナタ第2番(2012)」の世界初録音、そして、マスネの「タイスの瞑想曲」とラヴェルの「ハバネラ形式の小品」を新録音で収録しています。
 

479 3036
(2CD)
\2400
《クラシック・カラヤン 〜 ザ・エッセンシャル・コレクション》
【CD1】
 R・シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき〜冒頭部分/
 マーラー:交響曲第5番〜アダージェット/
 ベートーヴェン:交響曲第5番〜第1楽章/
 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」〜ハミング・コーラス/
 チャイコフスキー:弦楽セレナーデ〜ワルツ/
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク〜第1楽章/
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番〜アリア/
 プロコフィエフ:古典交響曲〜第1楽章/
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲〜第3楽章/
 ムソルグスキー:展覧会の絵〜プロムナード/
 フランツ・シュミット:歌劇「ノートルダム」〜間奏曲/
 ヴェルディ:レクイエム〜我は嘆く/
 パッヘルベル:カノン/
 ワーグナー:ワルキューレの騎行/
 ホルスト:惑星〜木星/
【CD2】
 ビゼー:歌劇「カルメン」〜前奏曲/
 チャイコフスキー:白鳥の湖〜情景/
 スメタナ:モルダウ/
 マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」〜間奏曲/
 ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」〜「春」第1楽章/
 モーツァルト:歌劇「魔笛」〜序曲/
 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」〜誰も寝てはならぬ/
 ジャゾット:アルビノーニのアダージョ/
 オッフェンバック:「パリの喜び」〜舟歌/
 ベートーヴェン:交響曲第7番〜第4楽章/
 マスネ:タイスの瞑想曲/
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番/
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」〜前奏曲/
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番〜バディネリ/
 モーツァルト:レクイエム〜涙の日/
 グリーグ:ペール・ギュント〜朝/
 J.シュトラウス:ラデツキー行進曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル,
ウィーン・フィル,
アンネ=ゾフィー・ムター(Vn),
ホセ・カレーラス(T),
ミシェル・シュヴァルベ(Vn),他
比類無いカラヤンのしなやかな旋律美
 “カラヤン美学”とうたわれたカラヤンの確固たる審美眼によって紡がれた名曲名演で構成された極上の2枚組。
 万人に親しまれる贅沢きわまりない名曲ばかりで、極上の演奏が展開されています。いずれもカラヤンが得意な作品が集められ、帝王カラヤンならではのしなやかな呼吸感が結晶した珠玉のベスト盤です。
 【録音】1964〜1986年
 

479 1070
\2200
ベルリン・コメディアン・ハーモニスツ
 ワルター・ユールマン:ヴェロニカ、春が来た
 ブラームス:子守歌
 グルック:淋しき谷間に
 ドヴォルザーク:ユーモレスク
 クライスラー:愛の悲しみ
 ハロルド・アーレン:Ohne dich
 ボブ・ディラン:メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ、他 全19曲
ベルリン・コメディアン・ハーモニスツ
これぞエンターテイナー!
 1930年代、ドイツで活躍したア・カペラ・グループ「コメディアン・ハーモニスツ」が現代によみがえりました!
男声アカペラ・グループ「コメディアン・ハーモニスツ」は、1927年に結成され、両大戦の狭間の時期、ベルリンで絶大な人気を博しました。
 極上のエンターテイメントでドイツの人々を熱狂させた『コメディアン・ハーモニスツ』が数十年の時を経て、装いもあらたにドイツ・グラモフォンよりインターナショナル・デビューを飾ります。再結成から約15年、各地でツアーを重ねドイツ、オーストリア、イタリア、スイス、スペインで大プレイク中。民謡からクラシック、ポップまで様々なジャンル、さまざまなアレンジでお届けする楽しさいっぱいのアルバムです。
 

479 3232
\2200
カール・ジェンキンスの素晴らしき合唱の世界
カール・ジェンキンス:《モテット》

 I’ll make music(Gloria) /
 Cantate domino(Adiemus - Songs Of Sanctuary) /
 Laudamus te(Gloria) /
 Benedictus(The Armed Man - A Mass For Peace) /
 The Shepherd(The Healer - A Cantata For St Luke's) /
 Ave Maria(Adiemus - Songs Of Sanctuary) /
 Ave verum corpus(Stabat mater) /
 Agnus Dei(The Armed Man - A Mass For Peace) /
 Healing light(The Peacemakers) / Locus iste /
 Pie Jesu(Requiem) / Exsultate, jubilate /
 God shall wipe away all tears(The Armed Man - A Mass For Peace) /
 And the Mother did weep(Stabat mater) /
 Lullay(Stella natalis) /
 Peace, peace!(The Peacemakers) /
 In paradisum(Requiem) /
 Dona nobis pacem(The Peacemakers) /
 Nunc dimittis(The Healer - A Cantata For St Luke)
ポリフォニー
スティーヴン・レイトン(指揮)
【録音】2014年1月、ロンドン、オールハローズ教会
 1995年にデルタ航空のCM音楽アディエマスが瞬く間に世界的なヒットとなった作曲家カール・ジェンキンス.。世界中で150万枚を売上げたファースト・アルバム、アディエマス・シリーズで大きな成功を収め、合唱とオーケストラのための作品群によってクラシックのジャンルにおいても確固たる地位を確立しています。
 2013年、ドイツ・グラモフォンと録音契約を結び、その第1弾となるアルバム『アディエマス・コローレス』でも鮮やかなヒットを記録しました。
 第2弾となる当盤「モテット」は彼の70歳、そしてキャリア50年を記念して制作されたもの。彼の数々の合唱作品から新たに再編成し、イギリスの合唱名指揮者レイトンと合唱団ポリフォニーによって歌われています。
 洗練させたポリフォニーとハーモニーの妙が堪能できる一枚です。



 

ARCHIV



479 2199
(2CD)
\3400→\3090
ルネ・ヤーコプス&ベジュン・メータの最新録音がアルヒーフから!?
 ヘンデル:歌劇「オルランド」(全曲)
ルネ・ヤーコプス(指揮)
ベジュン・メータ(C-T),
ゾフィー・カルトホイザー(Sp)
レネケ・ルイテン(Sp),
クリスティナ・ハマルストレム(Ms)
スンハエ・イム(Sp),
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs-Br)
ベルギー・バロック・オーケストラ

【録音】2013年8月, ブルッヘ・コンセルトヘボウ(ブルージュ・コンサートホール)
 現代超人気&実力派カウンターテナーのベジュン・メータ&ルネ・ヤーコプスによる、ヘンデルのオペラ録音が、アルヒーフから登場です。
 ズービン・メータのはとことして1968年にアメリカに生まれたベジュンは、12才にして天才ボーイ・ソプラノとしてDelosレーベルからデビュー。変声期後はカウンターテナー歌手として活躍。ヤーコプスから認められ、彼の下で研鑽を積みました。比類ない劇的な表現は別格で、様々なバロック・オペラなどで絶賛を浴びています。当盤は、ヘンデルが1733年に書いた恋に狂った英雄オルランドの物語。バロック・オペラで活躍する実力派女性歌手陣を配置し、このオペラの面白さ、素晴らしさを存分に堪能いただける新録音です。
 


479 2050
\2200→\1990
パブロ・エラス=カサド(指揮)
 《エル・マエストロ・ファリネッリ》

 ニコラ・コンフォルト(1718-1793):
  歌劇「中国の祭り」序曲/
 ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
  歌劇「禿げのカルロ」序曲/
 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
  シンフォニアOp.5-6/
 ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):
  サルスエラ「Vendado amor es, no ciego」〜
   ファンダンゴ「激しい嵐」*/
 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  シンフォニア ホ短調Wq.178「ファンダンゴ」/
 フランチェスコ・コッラディーニ(1690/92-1788):
  マスクの踊り/
 フアン・マルコリーニ(1730’s-1760’s):
  歌劇「La dicha en la desgracia y vida campestre」序曲/
 ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
  歌劇「ポリフェーモス」〜Alto Giove*/
 ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):
  Seguidillas and Cancion/
 ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774):Periodical序曲/
 トンマーゾ・トラエッタ(1727-1779):
  歌劇「アルミーダ」序曲
パブロ・エラス=カサド(指揮)
コンチェルト・ケルン,
ベジュン・メータ(C-T)*
世界が注目する新進気鋭の指揮者、パブロ・エラス=カサドのバロック
 【録音】2013年8月, ケルン、プロベンスタジオ
 スペイン出身のパブロ・エラス=カサド指揮による、ファリネッリが好んで歌ったオペラからの管弦楽作品を中心としたアルバムがアルヒーフから登場しました。エラス=カサドは、ベルリン・フィルやメトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルなどを指揮し、世界中で高い評価を得ています。バロック音楽にも関心を示す一方、現代音楽の擁護者としても知られ、ブリュッセルでは細川俊夫のオペラ「松風」の初演も指揮しています。このアルバムは、ファリネッリが好んで歌ったというオペラなどから管弦楽曲を中心として選曲しています。柔軟で的確な彼の指揮の、情感あふれる音作り、歯切れのよいリズム、各楽器の最良なバランスを取った見通しのよい音楽構成など、活き活きとした演奏が聴き手を引きつけます。超人気&実力派カウンターテナーのベジュン・メータが、2曲のアリアを歌っているのも見逃せません。



 

DECCA



481 0778
\2200→\1990
シャイー&ゲヴァントハウス管/
 メンデルスゾーン:真夏の世の夢抜粋&ピアノ協奏曲

  劇音楽《真夏の夜の夢》抜粋、ピアノ協奏曲第1番・第2番 他
 1) 《ルイ・ブラス》序曲(ホグウッド校訂版世界初録音)
 2-6)劇音楽《真夏の夜の夢》作品21〜
   序曲/スケルツォ/間奏曲/夜想曲/結婚行進曲
 7-9)ピアノ協奏曲第1番ト短調作品25
 10-12)ピアノ協奏曲第2番ニ短調作品40
サリーム・アブード・アシュカール(ピアノ)(7-12)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団/
指揮:リッカルド・シャイー
かつて作曲家自身が自らの指揮で自作を披露した縁のオケで!
 録音:2013年6月24-29日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス
 巨匠シャイーによるメンデルスゾーン第3弾!《ルイ・ブラス》序曲は珍しい初稿版(ホグウッド校訂版)、《真夏の夜の夢》から結婚行進曲などの4曲、そして2曲のピアノ協奏曲を収録しています。
 ベートーヴェン、ブラームスと立て続けにコア・レパートリーの全集をリリースし、いま最も勢いのあるコンビ、シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団。
 3月の来日でも見事な演奏で日本のファンを圧倒しました。
 最新録音はメンデルスゾーン作品集。同コンビによるメンデルスゾーンは2009年以来の3作目となります。
 今回も資料的価値の高い作品を収録しており、《ルイ・ブラス》序曲はクリストファー・ホグウッド校訂版による世界初録音となります。
 協奏曲でソロを務めるのは、イスラエル出身の若手実力派アシュカール。5月27日には都響と、このメンデルスゾーンの第1番を演奏する予定です。
  


478 6677
\2200→\1990
バレンボイム/エルガー:交響曲第2番 シュターツカペレ・ベルリン/
指揮:ダニエル・バレンボイム
積年の想いが込められたエルガー録音! 
 録音:2013年10月28日 ベルリン フィルハーモニー
 バレンボイムにとってエルガーは特別な作曲家です。昨年はデュプレの死後はじめての同作品録音となったワイラースタインとの録音で、比類ない演奏を聴かせてくれました。
 このチェロ協奏曲録音について ガーディアン紙のアンドリュー・クレメンツは「中欧を代表するオーケストラから、かくも壮大で後期ロマン派の香りをたたえた演奏が聴けるということがレコード芸術の歓びのひとつである」と語っています。
 そして今回、バレンボイムが向かったのはシンフォニー。1970年代にLPOを指揮して初めてエルガーの交響曲録音を残して以来約40年のキャリアの後に、今回はシュターツカペレ・ベルリンを指揮して、第2番の交響曲から録音に取り組みました。第1番は来年録音予定。
 バレンボイムは熱狂的なエルガー愛好家で、キャリアのはじめの頃の若き時代、エルガーの第一人者として知られるバルビローリと多くの仕事でかかわりを持ってきました。
 バレンボイムが最も好きな作品のひとつとして「ゲロンティアスの夢」を挙げていることでも、そのエルガリアンぶりが窺えます。
  


478 6493
(5CD)
\4400→\3990
《クレメンス・クラウス/R.シュトラウス・デッカ録音全集》
【CD1】
 ドン・ファン(1950年録音), 英雄の生涯(1952年録音)
【CD2】
 ツァラトゥストラはかく語りき(1950年録音), ドン・キホーテ(1953年録音)*
【CD3】
 家庭交響曲(1951年録音), ナクソス島のアリアドネ〜管弦楽組曲(1952年録音)
【CD4〜5】
 楽劇「サロメ」(全曲:1954年録音), イタリアより(1953年録音)
 ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら(1950年録音)
クレメンス・クラウス(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ピエール・フルニエ(Vc*),
クリステル・ゴルツ(Sp),
ハンス・ブラウン(Br),
マルガレータ・ケニー(Ms),
ユリウス・パツァーク(T)
古き良きウィーン・フィルの響きによる極上の演奏
 【録音】1950〜1954年(モノラル)
 クラウスがDeccaに残したR.シュトラウスの管弦楽作品集。どの演奏も傑出した出来栄えと表される名盤です。古き良きウィーン・フィルの独特な響きによる極上の美によって、優美で官能的な瞬間に包みこまれる感覚は、現代では感じられないものでしょう。
 典雅な趣を漂はせた語り口によるフルニエの独奏による「ドン・キホーテ」など、どれもに極上の瞬間が訪れます。クラウスが亡くなる2ヶ月前録音の「サロメ」も全曲収録。サロメ歌いとして有名なゴルツによる妖しい官能を湛えた名唱と、クラウス&ウィーン・フィルの気品に満ちたサウンドとのコントラストが印象的な名盤です。
 初回のみの限定生産盤となります。
    

377 8858
\2200
愛と狂気のヴァイオリニスト
 デイヴィッド・ギャレット/カプリース

  1. シューベルト:魔王  Erlkonig
  2. あなたを思い続けて featuring アンドレア・ボチェッリ   
  3. パガニーニ:カプリース第24番  
  4. あなたを愛して featuring ニコール・シャージンガー  
  5. タルティーニ<<悪魔のトリル>>から第1楽章
  6. パガニーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番 ホ短調 Op.3  
  7. <<白鳥の湖>>のテーマ  
  8. パガニーニ:ラ・カンパネラ 
  9. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番  
  10. パガニーニ:カプリース第5番  
  11. モーツァルト:トルコ行進曲  
  12. スカルラッティ:ソナタ ヘ短調k466 featuring スティーヴ・モーズ  
  13. ジプシー・ダンス  
  14. パガニーニ:ヴェニスの謝肉祭  
  15. ヴィエニャフスキ(ギャレット編):カプリッチョ・タランテラ
デイヴィッド・ギャレット
 クラシックとロックをクロスオーヴァーさせた衝撃的なサウンドで、ロック界でも人気沸騰中の鬼才デイヴィッド・ギャレット。
 待望のニュー・アルバム『愛と狂気のヴァイオリニスト』。超絶技巧で人々の度肝を抜き、“悪魔のヴァイオリニスト”とも呼ばれた伝説のヴァイオリン奏者にして不世出の作曲家、ニコロ・パガニーニの破天荒な人生を描いた初主演映画 「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」にインスパイアされて生まれた企画盤です。アンドレア・ボチェッリ、ニコール・シャージンガー(プッシーキャット・ドールズ)、スティーヴ・モーズ(ディープ・パープル)というジャンルを超えた豪華ゲストの参加も魅力的。 

●2012年からテレビで流れている渡辺謙出演の“スズキ ワゴンR”のテレビCM (現在も放映中)に使われているのが、デイヴィッド・ギャレットの「子供の凱歌」(TOTOのカヴァー)です。
●6月の来日公演、さらに7月の初主演映画の公開に合わせて、映画のイメージ・アルバムを兼ねたデイヴィッド・ギャレットのニュー・アルバム『愛と狂気のヴァイオリニスト』の日本発売も決定しています。
●デイヴィッドの初主演映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』は、7月にTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他で全国ロードショー決定!"


Decca Virtuoso



478 6962
\1200→¥890
美しきベートーヴェン
ボザール・トリオ&マズア/
 ベートーヴェン:三重協奏曲、合唱幻想曲、他

  ① ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調Op.56
  ② 合唱幻想曲ハ短調Op.80 (フィナーレのオリジナル・ヴァージョン付)
  ③ コリオラン序曲Op.62
  ④ エグモント序曲Op.84
ボザール・トリオ(①),
メナヘム・プレスラー(P:②),
中部ドイツ放送合唱団(②),
クルト・マズア(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
【録音】①:1992年, ②:1993年, ③:1973年, ④:1972年 (音源:Philips)
 ボザール・トリオに新しく女流ヴァイオリニスト、アイダ・カヴァフィアンが加入してから初めての録音だった1992年録音のもの。
 ボザール・トリオの端正なソロと、マズア=ゲヴァントハウス管の精気溢れる美しいベートーヴェンを聴かせてくれます。
 


478 6964
\1200→¥890
ケンペ/ヤナーチェク:グラゴル・ミサ、コダーイ:ミサ・ブレヴィス
 ① ヤナーチェク:グラゴル・ミサ
  テレサ・クビアク(Sp), アンヌ・コリンズ(A), ロバート・ティアー(T),
  ヴォルフガング・シェーネ(Br),ジョン・バーチ(Org),
  ブライトン音楽祭合唱団
  ルドルフ・ケンペ(指揮)
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ② コダーイ:ミサ・ブレヴィス
  ラースロー・ヘルタイ(指揮)
  ブライトン音楽祭合唱団
①ルドルフ・ケンペ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管,
②ラースロー・ヘルタイ(指揮)
ブライトン音楽祭合唱団
明快な解釈と緻密なアンサンブル
 1926年に作曲された「グラゴル・ミサ」は、ソプラノ、アルト、テノール、バスの独唱と合唱、管弦楽とオルガンのためのスケールの大きい作品。歌詞は、ミサで使われるラテン語の通常文を古代スラヴ語に訳したものです。スラヴ主義的な部分が強く出ており、美しさと荒々しさ、そしてヤナーチェクらしい独創的な音楽の世界が展開されています。
 ケンペ指揮によるこの録音は、「グラゴル・ミサ」の名盤のひとつで、彼独特の巨大なダイナミックレンジをとった壮大な名演が堪能できます。【録音】①:1973年, ②:1976年
  


478 6966
\1200→¥890
ラローチャ/ラヴェル:ピアノ協奏曲
 ラヴェル:
  ① ピアノ協奏曲ト長調
  ② 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調
 ファリャ:
  ③ スペインの庭の夜
アリシア・デ・ラローチャ(P)/
ローレンス・フォスター(指揮:①②),
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮:③),
ロンドン・フィルハーモニア管弦楽団
ノーブルな音と力強い打鍵そして艶が漂う名演
 【録音】1973年(①②), 1983年(③)
 ラローチャは、1991年にRCAにも録音していますが、こちらは1973年のDecca録音。ピアノは豊かな生命力を保ち、瑞々しく、ノーブルな音と力強い打鍵そして艶が漂っています。その覇気は、聴き手の心に深く訴えかけます。Deccaによる各楽器の最適バランスの録音によって、ラヴェルの素晴らしいオーケストレーションの妙が一層引き立っています。
  


478 6968
\1200→¥890
ブレンデル/楽興の時、ソナタ第21番
 シューベルト:
  ① 楽興の時Op.94 D.780
  ② ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960
アルフレート・ブレンデル(P)
静寂の中に確固たる深み
 【録音】1972年(①), 1973年(②) (音源:Philips)
 シューベルト演奏で定評あるブレンデルが、最初にまとめてシューベルトを録音した時期の演奏。この完成度の高い録音によって、シューベルトのソナタへの評価が高まったとも言われています。ブレンデルの造形力の高さが伺える一品です。



<LP>

 

DG(LP)


479 3337
(2LP)
\3700
リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター
 〜ヴィヴァルディ:「四季」  LP
 「四季」+""Shadows""5トラック+リミックス4トラック

  Remixes 4トラック詳細
  Spring 1 (Remix by Max Richter)
  Summer 3 (Robot Koch Remix)
  Autumn 3 (Fear of Tigers Remix)
  Winter 3 (NYPC Remix)
マックス・リヒター(キーボード) 
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)
ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団 
指揮:アンドレ・デ・リッダー
<リコンポーズド・シリーズ>ヴィヴァルディがLPで!
 録音:2012年3月 ベルリン、b-sharp
「ポスト・クラシカル」のマックス・リヒターが贈るヴィヴァルディ:四季。クラシック界の若き巨匠、ダニエル・ホープがヴァイオリンで参加し世界で大ヒットを記録している同作品ですが、発売から約2年を経て、さらなる魅力的な新素材がプラスされ、今回はLPで登場!


<国内盤>


日本コロムビア



COCQ-85066
\2800+税
モルゴーア・クァルテット/原子心母の危機
 キング・クリムゾン:レッド
 ピンク・フロイド:原子心母(エレジー)
 キング・クリムゾン:平和〜フォーリン・エンジェル
 ジェネシス:ザ・シネマ・ショウ〜アイスル・オブ・プレンティ
 エマーソン、レイク&パーマー:トリロジー
 イエス:危機
 キース・エマーソン:ザ・ランド・オブ・ライジング・サン
   編曲&翻案:荒井英治
モルゴーア・クァルテット
 荒井英治(東京フィル団ソロ・コンサートマスター)
 戸澤哲夫(東京シティ・フィルコンサートマスター)
 小野富士(N響次席ヴィオラ奏者)
 藤森亮−(N響首席チェロ奏者)
2013年9月30日、2014年1月27日、2月7日 クレッセント・スタジオ 

 1作目は完全無視したのだが、2作目も登場するとなるとその本気度は高い。というかバリバリ本気だろう。
 店主の好きな藤森亮−が参入するモルゴーア・クァルテットの新作。
 プレグレ・ファンなら誰もが気になる。

 前作


COCQ-84964
\2800+税
モルゴーア・クァルテット/21世紀の精神正常者たち
 21世紀のスキッツォイド・マン
  King Crimson
 月影の騎士 (Dancing With The Moonlit Knight) Genesis
 悪の教典#9 第一印象・パ−ト1
  (Karn Evil #9: 1st Impression-Part 1)
   Emerson, Lake & Palmer
 太陽讃歌
  (Set The Controls For The Heart Of The Sun)
   Pink Floyd
 マネー (Money) Pink Floyd
 メタルマスター (Master Of Puppets) Metallica
 アフタ−グロウ (Afterglow) Genesis
 クリムゾン・キングの宮殿
  (The Court of the Crimson King) King Crimson
 同志〜人生の絆、失墜
  (And You And I 〜Cord Of Life, Eclipse) YES
 暗黒 (Starless) King Crimson
モルゴーア・クァルテット
 荒井英治(東京フィル団ソロ・コンサートマスター)
 戸澤哲夫(東京シティ・フィルコンサートマスター)
 小野富士(N響次席ヴィオラ奏者)
 藤森亮−(N響首席チェロ奏者)
 ジャケットは、プログレの歴史的名盤、あの「クリムゾン・キングの宮殿」を、クァルテットのメンバー4人の実写顔写真(パーツ)をもとに、パロディー構成。
 実写ならではの不気味さも得て、一度見たら忘れられない衝撃のデザイン。
 編曲はプログレの大ファンを公言して憚らない第1ヴァイオリンの荒井英治。東京フィル「タルカス」でもコンマスを務め、演奏の充実に大いなる貢献をしている。 




<映像>


SIGNUM VISION(映像)


SIGDVD 010
(DVD-Video/NTSC)
\3700
ジェームズ・ローズ 〜 ピアノ・マン
 エピソード1 〜 ベートーヴェン:ワルトシュタイン
 エピソード2 〜 ショパン
 エピソード3 〜 バッハ=ブゾーニ
 エピソード4 〜 アッパーズとダウナーズ
 エピソード5 〜 マッド、バッド&サッド
 エピソード6 〜 J.S.バッハ
 エピソード7 〜 ベートーヴェン
ジェームズ・ローズ(ピアノ)
 英国の異色のコンサート・ピアニスト。ジェームズ・ローズの"ピアノ・マン"!

 幼少時に受けた虐待、精神面へのダメージ、自殺未遂、奨学金の打ち切り。幾多もの困難に遭いながらも、ステージへの復帰を果たし、異色のコンサート・ピアニストとして活躍するジェームズ・ローズ。
 バッハやベートーヴェン、ショパンなど、ジェームズ・ローズのお気に入りの作曲家たちの音楽による7つのエピソードで構成される「ピアノ・マン」は、ピアニストとしてだけでなく、その人生を描いた音楽によるドキュメンタリー。
 エキサイティングでラジカル。「ピアノ・マン」は、異色の才能ジェームズ・ローズが繰り出すクラシック音楽への新しいアプローチである。














4/16(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

LE CHANT DU MONDE


LDC 2781156
\1700
京都にも住んだアルゼンチン出身のストラスノイ、不思議世界
 オスカル・ストラスノイ:
  (1)エコー(全14曲)(2009)
  (2)不穏な旅人のための6つの歌 (2004)
  (3)トランプ (1995)
アン=ベート・ソルヴァング (Ms)
ピエール・ルーリエ(指揮)
アンサンブル2e2m
 録音:2011 年11 月 ラジオ・フランス/DDD、61’ 33”

 オスカル・ストラスノイは1970 年アルゼンチン生まれの作曲家。ブエノスアイレス、パリ、フランクフルトで学び、現在はパリを拠点に活躍しています。2003 年には関西日仏協会の招きにより、半年京都で暮らしました。作風は典型的な現代音楽。
 「エコー」は13 曲から成る小品集。オーボエ、ヴァイオリン、クラリネット、ヴィオラ、ハープ、ギター、アコーディオン、声、ピアノ、トロンボーン、トランペット、フルート、ファゴット、チェロの独奏で、演奏者は声を発しつつ俳句的世界を展開します。
 現代音楽の名人集団2e2m 久々の新譜。さすがの巧さをみせてくれます。




SUPRAPHON


SU 4159
\2200
「遺言詩〜ヤン・ノヴァーク:合唱作品集」
 ヤン・ノヴァーク(1921-1984):
  ・遺言詩〜
    独唱者、混声合唱と4本のフレンチホルンのための(1966) *
  ・ヴェルギリウスのフーガ〜
    無伴奏混声合唱のための(1974)
  ・羊飼いたちのいざない〜
    独唱者、混声合唱とフルートのための(1971) #
  ・神話的題材に拠る習作〜
    独唱者、無伴奏混声合唱のための(1968)
マルチヌー・ヴォイセズ
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
クララ・ノヴァーコヴァー(トラヴェルソ・フルート)#
ヤン・ヴォボジル、ペトル・ヘルニチ、
 カテジナ・ヤヴールコヴァー、
 ズデニェク・ヴァシナ(フレンチホルン)*
 歿後30周年記念、ヤン・ノヴァークの合唱作品集

 録音:2013 年2、3、6 & 12 月/プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、58’22”

 チェコの戦後世代を代表する作曲家のひとりでありながら、1968 年のチェコ事件を機に出国、デンマーク、イタリア、ドイツで亡命生活を送り、長らく母国では発禁処分扱いの作曲家であったヤン・ノヴァークの新録音が、作曲者歿後30 周年にあたり本国のSUPRAPHON より登場します。
 ノヴァークの音楽は、軽快で優雅、ユーモアのセンスと、わずかに挑発的でもあることで知られ、師マルチヌーの影響とジャズの要素に加えて、ほぼ例外なく作品に用いられ、ノヴァークが完璧にマスターして日常生活においても使っていた“ラテン語” にインスパイアされたもの。
 「ソロモンの雅歌」のラテン語歌詞に付曲した1947 年作の「シュラムの女の歌」でも、すでに声楽に対する並々ならぬ感性を示していたノヴァークですが、マルチヌーの顕著な影響を特徴とする時期を脱して、あらたな創作期に入ると、作品の大部分が声楽あるいは合唱曲となります。
 このアルバムではちょうどその時期、20 世紀後半のチェコの代表的な合唱曲に挙げられる「遺言詩」のほか、ヴェルギリウスの詩を題材とする4 つのフーガなど全4 作品を収録しています。なお、クリスマスを扱った小カンタータ「羊飼いたちのいざない」で特別ゲストに迎えられたのは、作曲者の娘クララ・ノヴァーコヴァー。この曲のフルートのパートは、ノヴァークが娘のために書いたものです。
 1980 年生まれのルカーシュ・ヴァシレクが率いるマルチヌー・ヴォイセズは、もっぱらマルチヌーの作品演奏およびその芸術的遺産に敬意を表することを主たる目的に2010 年に結成された11 人編成の室内合唱団。




CLASSICAL RECORDS


CR 155
\1800
ラフマニノフ:悲歌 ピアノ作品集
 ラフマニノフ(1873-1943):
  悲歌 Op.3 No.2/前奏曲嬰ハ短調 Op.3 No.2
  前奏曲変ロ長調 Op.23 No.2/前奏曲ト短調 Op.23 No.5
  前奏曲ト長調 Op.32 No.5/前奏曲ロ短調 Op.32 No.10
 チャイコフスキー(1840-1893)/ラフマニノフ編曲:子守歌
 ラフマノノフ:
  楽興の時 ロ短調 Op.16 No.3/絵画的練習曲変ホ短調 Op.39 No.5
  ソナタ第2番ロ短調 Op.36(第2版)
ユーリー・ディジェンコ(ピアノ)
ユーリー・ディジェンコは1966年ウクライナに生まれモスクワ音楽院でヴィクトル・メルジャーノフに師事したピアニスト。
 

CR 156
\1800
シューベルト、シューマン、リスト:ピアノ作品集
 シューベルト(1797-1828):4つの即興曲 Op.90 D.899
   第1番ハ短調,第2番変ホ長調,第3番変ト長調,第4番変イ長調
 シューマン(1810-1856):
  3つの幻想的小品 Op.111/ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
 リスト(1811-1886):スペイン狂詩曲
カテリーナ・ザイツェヴァ(ピアノ)
カテリーナ・ザイツェヴァはロシに生まれアメリカ合衆国ノース・テキサス大学でホアキン・アチュカロに師事したピアニスト。
 


CR 157
\1800→\1690
ナジェージダ・ピサーレヴァ・プレイズ・シューマン ピアノ作品集
 シューマン(1810-1856):
  ソナタ嬰ヘ短調 Op.11/4つの小品 Op.32/3つの幻想的小品 Op.111
ナジェージダ・ピサーレヴァ(ピアノ)
 まあ、このルックスならとりあえず「注目」にしておかないとね。

 ナジェージダ・ピサーレヴァ(ナージャ・ピサレヴァ)はモスクワに生まれ、モスクワ音楽院でセルゲイ・ドレンスキーに師事し2010年に卒業、さらにベルリン芸術大学でクラウス・ヘルヴィヒに師事したピアニスト。
 父はピアニストのアンドレイ・ピサーレフ(1962年生まれ)。
 2013年に来日。







モスクワ音楽院


SMCCD 0145
\2000
アリーサ・ギツバ(ソプラノ)/チャイコフスキー、ラフマニノフ:歌曲集
 チャイコフスキー(1840-1893):
  待て! Op.16 No.2
  フランスの詩による6つの歌 Op.65
   セレナード「あなたはどこへ行くのか」,失望,
   セレナード「曙の明るい光の中で」,冬が来ても,涙,魅惑の女
  セレナード Op.63 No.6
 ラフマニノフ(1873-1943):
  6つの歌 Op.38
   夜ふけに私の庭で,彼女に,ひなぎく,ねずみ捕り,夢,おーい!
  夕暮れ Op.21 No.3/立ち去ろう、愛しい人よ Op.26 No.5
  そよぐ風 Op.34 No.4/彼女たちは答えた Op.21 No.4
アリーサ・ギツバ(ソプラノ)
スヴェトラーナ・ボンダレンコ(ピアノ)

録音:2013年2-3月、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア
 アリーサ・ギツバはグルジアのスフミに生まれモスクワのグネーシン音楽大学で学んだソプラノ。2014年現在モスクワのヘリコーン・オペラ劇場およびモスクワ・フィルハーモニー所属の古楽アンサンブル「マドリガル」のメンバー。

 

SMCCD 0155
\2000
アンドレイ・ヤロシンスキー(ピアノ)/
 ラフマニノフ(1873-1943):ピアノのための24の前奏曲
アンドレイ・ヤロシンスキー(ピアノ)

録音:2013年6月、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア
 アンドレイ・ヤロシンスキー(1986年生まれ)はヴェーラ・ゴルノスターエヴァ(モスクワ音楽院)、アレクサンドル・ソコロフ(同ポストグラデュエイト・コース)に師事し2013年に修了した新進ピアニスト。
 すでに NaxosレーベルからCDデビューしていますが、当盤の発売は彼に対するモスクワ音楽院の期待の大きさを示すものと言えるでしょう。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AQUARIUS


AQVR 372-2
(2CD)
\2500
アレクサンドル・セローフ(1820-1871):オペラ「悪魔の力」(1871)から 抜粋 アレクセイ・イヴァーノフ(バリトン:ピョートル)
ナターリア・ソコロヴァ(ソプラノ:ダーシャ)
エリザヴェータ・アントノヴァ(アルト:スピリドノヴナ)
ヴェロニカ・ボリセンコ(メゾソプラノ:グルーニャ)
ニコライ・シェゴリコフ(バス:エリョームカ)
アレクサンドル・ホッソン(テノール:ヴァーシャ)
ヴェニアミン・シェフツォフ(テノール:アガフォン)
マリア・クズネツォヴァ(ソプラノ:ステパニーダ)
ボリショイ劇場の歌手たち
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
キリル・コンドラシン(指揮)

録音:1952年

ルビンシテインら西欧派とバラキレフら国民楽派の両方を痛烈に批判しワーグナーを擁護したロシアの音楽評論家兼作曲家セローフ。
 オペラ「悪魔の力」は未完で遺されましたが未亡人らの手により完成され彼の代表作の一つとなりました。
 初出音源と表示されています。
 ボーナス・トラックとしてコンドラシン指揮による同オペラから3トラック(録音:1947、1948年)とオペラ「ユディト」(1863)から3トラック(録音:1947年)が収録されています。

 

AQVR 373-2
\1700
アレクサンドル・セローフ(1820-1871):オペラ「ログネーダ」(1865)から 抜粋 ダニール・デミャーノフ(バリトン:ヴラディーミル)
ソフィア・キセリョヴァ(メゾソプラノ:ログネーダ)
ニーナ・クラーギナ(メゾソプラノ:イジャスラフ)
アントン・トカチェンコ(テノール:ルアリト)
フセーヴォロト・チュチュニク(バス:ドブリーニャ・ニキチッチ)
アレクセイ・コロリョフ(バス:さすらいの老人)
パーヴェル・ポントリャーギン(テノール:スコモロフ)
レヴォン・ハチャトゥロフ(バリトン:司祭)
コンスタンチン・ポリャーエフ(バス:狩人)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
アレクサンドル・オルロフ(指揮)
録音:1945年
 


AQVR 374-2
(2CD)
\2500→\2290
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  オペラ「見えざる都市キテジと聖女フェブローニャの物語」

アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス:ユーリー・フセーヴォロドヴィチ公)
ヴラディーミル・イヴァノフスキー(テノール:フセーヴォロド・ユーリエヴィチ公子)
ナターリア・ロジェストヴェンスカヤ(ソプラノ:フェヴローニャ)
ドミートリー・タルホフ(テノール:グリーシュカ・クテリマ)
イリヤ・ボグダーノフ(バリトン:フョードル・ポヤーロク)
リディア・メリニコヴァ(メゾソプラノ:少年)
ボリス・ドブリン(バス:グースリ弾き)
パーヴェル・ポントリャーギン(テノール:熊使い)
レオニード・クチトロフ(バス:ベジャイ)
セルゲイ・クラソフスキー(バス:ブルンダイ)
ニーナ・クラーギナ(メゾソプラノ:アルコノスト)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
サムイル・サモスード(指揮)

録音:1955年1月19日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト

初出音源と表示されています。

   

AQVR 375-2
\1700
ヴィターリー・キリチェフスキー オペラ・アリア&歌曲集
 チャイコフスキー(1840-1893):
  オペラ「チェレヴィチキ」第3幕 から ヴァクーラの歌(*)
  オペラ「イオランタ」から ヴォデモンのロマンス(*)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  オペラ「五月の夜」第1幕 から レフコの歌(#)
  オペラ「五月の夜」第3幕 から レフコの歌(#)
  オペラ「皇帝の花嫁」第3幕 から ルイコフのアリア(+)
 イッポリトフ=イヴァーノフ(1859-1935):
  オペラ「裏切り」から イラークリのアリア(+)
  オペラ「ノルランドのオーレ」から オーレのアリア(+)
 プッチーニ(1858-1924):
  オペラ「ラ・ボエーム」第1幕 から ロドルフォのアリア「冷たい手を」(*)
 ベートーヴェン(1770-1828):遥かなる恋人に(**)
 モーツァルト(1756-1791):クローエに(++)
 ヴァルラーモフ(1801-1848):ああ、口づけしないで
 キュイ(1835-1918):燃やされた手紙/ツァールスコエ・セローの彫像/貴方と君
 ダルゴムイシスキー(1813-1869):オペラ「ルサルカ」第3幕 から 王子のアリア
 マイアベーア(1791-1864):おいで、美しい漁師の娘よ
 ドリーブ(1836-1891):こんにちは、シュゾン
 グノー(1818-1893):舟歌
 ブラーホフ(1822-1885):いいえ、私はあなたを愛していない
 リッカルド・バルテルミ(1869-1937):船乗りの歌

ヴィターリー・キリチェフスキー(テノール)
ボリショイ劇場管弦楽団(*/+/#)
ヴァシーリー・ネボリシン(指揮(*/+/#))
ナウム・ヴァリテル(ピアノ(**))
ゲオルギー・オリントリヘル(ピアノ(++))
セミョーン・ストゥチェフスキー(ピアノ(無印))

録音:1947年(*/**)/1948年(+)/1950年(#/++)
    1949年3月22日、ライヴ、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト(無印)

ヴィターリー・キリチェフスキー(1899-1986)はレニングラードのミハイロフスキー劇場およびマリーンスキー劇場、モスクワのボリショイ劇場で活躍したソヴィエト・ロシアのテノール。ロシア作曲家以外の歌曲もロシア語訳で歌われています。

 

AQVR 376-2
\1700
エレーナ・クルグリコヴァ ロシア歌曲集
 ロシア伝承曲:
  永遠の菩提樹/丸顔の娘/タタールの虜/私は石の上に座り
  ヴァーニャはソファーに腰掛けていた/プロチャージナヤ/子守歌
  ああ、愛しい人よ
 バフメチエフ(1807-1901):指輪
 ロシア伝承曲:
  言っておくれ、美しい人よ/そうだ、時ごとに
  あなたに教えていいかしら、ヴァーニャ/別れ/渡し場のドゥーニャ
  ほこりっぽい場所で/叫び/私は庭にいた
 チャイコフスキー(1840-1893):子守歌
 ヴァルラーモフ(1801-1848):ああ、口づけしないで/私は生きて悲しみ
 [ボーナス・トラック]
 チャイコフスキー:それが何だと?(*)/なぜ?(*)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):心の優しさの表れで(+)
エレーナ・クルグリコヴァ(ソプラノ)
ボリス・アブラモヴィチ(ピアノ(無印))
E・スミルノヴァ(ピアノ(*))
アブラム・マカーロフ(ピアノ(+))

録音:1950年4月2日、ライヴ、科学者の家、モスクワ、ロシア、ソヴィエト(無印)
    1953年(*)/1947年(+)

エレーナ・クルグリコヴァ(1907-1982)はボリショイ劇場で活躍したソヴィエト・ロシアのソプラノ。

 

AQVR 377-2
\1700→\1590
レオニード・ピアティゴルスキー ロシアの管弦楽作品集
 イッポリトフ=イヴァーノフ(1859-1935):
  トルコ行進曲 Op.55/組曲第3番「トルコの断章」Op.62
  組曲第4番「トルクメニスタンの草原で」Op.65
  組曲第5番「ウズベキスタンの音画」Op.69
 イリア・サーツ(1875-1912):
  メーテルリンクの戯曲「青い鳥」への付随音楽からの組曲(*)
モスクワ放送合唱団女声パート(*)
リュドミラ・エルマコヴァ(合唱指揮(*))
モスクワ放送交響楽団
レオニード・ピアティゴルスキー(指揮)

録音:1949年(*以外)/1962年(*)

レオニード・ピアティゴルスキー(1900-1973)はウクライナ出身のユダヤ系ソヴィエト・ロシアの指揮者。イッポリトフ=イヴァーノフの管弦楽組曲は第1番「コーカサスの風景」の好評に合わせて連作されましたが、第3〜5番が演奏されることは稀です。
 イリア・サーツはタネーエフに師事したウクライナ出身ユダヤ系ロシアの作曲家。初出音源と表示されています。

 


AQVR 378-2
(2CD)
\2500→\2290
スヴェトラーノフ初出音源
 ボロディン(1833-1887):オペラ「イーゴリ公」
アレクセイ・イヴァーノフ(バリトン:イーゴリ公)
ニーナ・ポクロフスカヤ(ソプラノ:ヤロスラーヴナ)
ヴィターリー・オルレーニン(テノール:ヴラディーミル・イーゴリェヴィチ)
ニコライ・シェゴリコフ(バス:ヴラディーミル・ヤロスラーヴィチ)
アレクセイ・クリフチェニア(バス:コンチャーク)
ヴェロニカ・ボリセンコ(アルト:コンチャーコヴナ)
チホン・チェルニャーコフ(テノール:オヴルール)
セルゲイ・コルティピン(バス:スクラー)
ニコライ・ザハロフ(テノール:イェローシカ)
ラリーサ・ニキーチナ(ソプラノ:ヤロスラーヴナの乳母)
ヴァレンティーナ・クレパツカヤ(ソプラノ:ポロヴェツ人の娘)
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1958年11月8日、ライヴ、ボリショイ劇場、モスクワ、ソヴィエト

2013年に発売された Russian Disc盤(RDCD 00922-923)のちょうど2ヶ月後に同じボリショイ劇場で録られた音源で、ヤロスラーヴナ以外のキャストは同一。初出音源と表示されています。

 

AQVR 379-2
(2CD)
\2500
チャイコフスキー(1840-1893):オペラ「スペードの女王」

ディミテル・ウズノフ(テノール:ゲルマン)
ナターリア・ソコロヴァ(ソプラノ:リーザ)
アレクセイ・イヴァーノフ(バリトン:トムスキー伯爵、ズラトゴル)
ピョートル・セリヴァーノフ(バリトン:エレツキー侯爵)
エフゲーニャ・ヴェルビツカヤ(メゾソプラノ:伯爵夫人)
エレーナ・グリボヴァ(メゾソプラノ:ポーリーナ、ミロヴゾル)
ヴェーラ・フィルソヴァ(ソプラノ:プリレーパ)
チホン・チェルニャーコフ(テノール:チェカリンスキー)
フィリップ・フォーキン(バス・スーリン)
イヴァン・イオノフ(テノール:チャプリツキー)
ニコライ・チムチェンコ(バス:ナルーモフ)
エレーナ・コルネーエヴァ(メゾソプラノ:家庭教師)
ナジェジダ・コシツィナ(ソプラノ:マーシャ)
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
ボリス・ハイキン(指揮)

録音:1957年1月20日、ライヴ、ボリショイ劇場、モスクワ、ロシア、ソヴィエト

ブルガリアのテノール、ディミテル・ウズノフ(1922-1985)がボリショイ劇場に客演した際のライヴ録音。彼だけブルガリア語で歌っています。初出音源と表示されています。

 

AQVR 380-2
(2CD)
\2500
チャイコフスキー(1840-1893):オペラ「エフゲニー・オネーギン」 セルゲイ・シャポシンスキー(バリトン:オネーギン)
セルゲイ・レメシェフ(テノール:レンスキー)
オリガ・ゴロヴィナ(メゾソプラノ:ラーリナ)
ヴェーラ・クドリャフツェヴァ(ソプラノ:タチアーナ)
アレクサンドラ・メシチェリャコヴァ(アルト:オリガ)
クセニア・コミッサロヴァ(メゾソプラノ:乳母)
イリヤ・ザハレヴィチ(バス・グリョーミン)
ヴァレーリー・ライコフ(バス:中隊長)
ドミートリー・シリヴェストロフ(バス:ザレツキー)
ヴラディーミル・ヨルチェンコ(テノール:トリケ)
レニングラード・マールイ・オペラ劇場合唱団&管弦楽団
グリゴリー・ドニアフ(指揮)

録音:1954年10月28日、ライヴ、マールイ・オペラ劇場、レニングラード(サンクトペテルブルク)、ロシア、ソヴィエト

初出音源と表示されています。

 

AQVR 381-2
\1700
ヴラディーミル・ブンチコフ オペラ&オペレッタ・アリア&デュエット集
 ドニゼッティ(1797-1848):
  「ラ・ファヴォリータ」第3幕 から アリフォンゾのアリア(*)
 ヴェルディ(1813-1901):「仮面舞踏会」第1幕 から レナートのアリオーソ(*)
 ヴェルディ:「仮面舞踏会」第3幕 から レナートのアリア(*)
 レオンカヴァッロ(1857-1919):
  「道化師」から シルヴィオとネッダのデュエット(O/*)
 カールマーン(1882-1953):
  「伯爵夫人マリーツァ」第1幕 から タッシロのチャルダーシュ(+)
 プランケット(1848-1903):「コルヌヴィルの鐘」第1幕 から 侯爵のアリア
 プランケット:「シュルクーフ」
   第1幕 から シュルクーフのアリア(#),
   第3幕 から イヴォンヌとシュルクーフのデュエット(L/**)
 レハール(1870-1948):「メリー・ウィドー」第3幕 から Song of the swing(++)
 J・シュトラウスII(1825-1899):
  「ジプシー男爵」第1幕 から バリンカイのクプレ(++)
 レハール:「青いマズルカ」第1幕 から アドラールの歌(##)
 レハール:「微笑みの国」第2幕 から 殿下のアリア
 ジャン・ジルベール(1879-1942):「踊り子カーチャ」から デュエット(V)
 カールマーン:「悪魔の騎手」第1幕 から シャードルのチャルダーシュ
 カールマーン:「サーカスの女王」
   第1幕 から フェドーラとミスターXのデュエット(V)
   第?幕 から ウィーンの歌
ヴラディーミル・ヴンチコフ(バリトン)
オルガ・ピョートロフスカヤ(ソプラノ(O))
リディア・カザンスカヤ(ソプラノ(L))
ヴェーラ・クラソヴィツカヤ(ソプラノ(V))
モスクワ放送交響楽団
オニシム・ブロン(指揮(*))
アレクサンドル・コヴァーレフ(指揮(+))
ゲンナジー・カーツ(指揮(#))
エフゲニー・アクロフ(指揮(**))
アレクサンドル・オルロフ(指揮(++))
グリゴリー・ストリャーロフ(指揮(##))
レオニード・ピアティゴルスキー(指揮(V/無印))

録音:1946-1948、1950-1953年

ヴラディーミル・ブンチコフ(1902-1995)はスタニスラフスキー&ネミローヴィチ=ダンチェンコ記念音楽劇場やモスクワ放送専属歌手として活躍したソヴィエト・ロシアのバリトン。すべてロシア語訳による歌唱。

 

AQVR 383-2
\1700
ニコライ(1810-1849):オペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」から 抜粋 ゲオルギー・アブラーモフ(バス:サー・ジョン・ファルスタッフ)
ヴラディーミル・ザハロフ(バリトン:フルート氏)
ゾーヤ・ムラトヴァ(ソプラノ:フルート夫人)
ニコライ・オゼロフ(バス:ライヒ氏)
ニーナ・アレクサンドリースカヤ(メゾソプラノ:ライヒ夫人)
オリガ・アマートヴァ(ソプラノ:ライヒ嬢)
セルゲイ・フォミチョフ(テノール:フェントン)
モスクワ放送合唱団&管弦楽団
アレクサンドル・オルロフ(指揮)

録音:1937年

役名はドイツ語版に拠っていますがロシア語訳での歌唱です。





GRAND SLAM



GS 2111
\2400→¥2190
記念すべき世界初出LP より復刻!
 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ハース版)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラーのブルックナー交響曲第8番(VPO、1944)

 録音:1944 年10 月17 日、ウィーン、ムジークフェラインザール/モノラル
 使用音源: Unicorn (U.K.) UNIC-109/10/放送用録音/マグネトフォン・コンサート)

 ■制作者より
 拙著『フルトヴェングラーを追って』(青弓社)でも触れている通り、1968 年にイギリス・ユニコーン・レーベルが設立された際、フルトヴェングラー夫人からユニコーンの関係者に2 つのテープが手渡されました。それらは、ブルックナーの交響曲第8 番とベートーヴェンの同第3 番「英雄」(ともに1944 年、ウィーン・フィル)で、これをもとにのちにLP が作成されました。
 「英雄」は1953 年に発売されたウラニア盤と同一演奏ですが、ブルックナーの方はこのユニコーン盤が世界初発売です。その記念すべきLP の中でも最初期にプレスされ、最も音質が安定していると言われるもの(深緑色のレーベル)を復刻の素材としました。
 解説書には1947 年にウィーンの文筆家F. ヴィルトガンスによって書かれた「フルトヴェングラーおよびその他の人々」の邦訳を掲載しています。第二次大戦後、フルトヴェングラーをはじめ、ナチスとの関係を取りざたされた音楽家は裁判にかけられました。その後、彼らの多くは1947 年前後に無罪が確定し、間もなくウィーンの楽壇にも復帰を果たします。ところが、ヴィルトガンスの論評によると、当時のウィーンにはこうした復帰を必ずしも歓迎しない意見も根強かったと伝えています。戦後の余韻が色濃く残っていた頃の、貴重な文献のひとつと言えるでしょう。
 なお、本演奏では第3 楽章の一部にカットはあるものの、全曲にわたって「ハース版」に準拠していますので、他の多くのディスクと同じく「ハース版」と表記しています。(平林 直哉)



<国内盤>


DISC CLASSICA


DCJA 21023
\2800+税
ストルネッロを歌う女/松岡万希(Sop)
 もし貴方が私を愛してくれて (ペルゴレージ)、
 ジプシーの女 (ドニゼッティ)、
 フィレンツェの花売り娘、踊り (以上ロッシーニ)
 捨てられたわが身 (ベッリーニ)、
 ストルネッロを歌う女、
 雌鶏たちは麦打ち場で引掻く、
 さあ、クリスマスだよ (以上レスピーギ)
 かあさん、王子さまが (アルファーノ)、
 「慰め」−
  8 つのメロディ (トスティ)
 岩のように−
  歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 (モーツァルト)*、
 私の生まれたあのお城−
  歌劇「アンナ・ボレーナ」(ドニゼッティ)*
 麗しい光が−歌劇「セミラミデ」 (ロッシーニ)*、
 ありがとう愛する友よ−
  歌劇「シチリア島の夕べの祈り」 (ヴェルディ)*
 ある晴れた日に−
  歌劇「蝶々夫人」 (プッチーニ)*
松岡万希(Sop)
松岡万希(ソプラノ)
野山 真希、神保 道子*(ピアノ)
99 年「第53 回全国学生音楽コンクール」、04 年「第2 回東京音楽コンクール」「第9 回コンセール・マロニエ21」、09 年「第28 回飯塚新人音楽コンクール」…すべて1 位に輝いたソプラノの新星。渡欧しての研鑽を重ね、満を持し初CD リリース!
録音:2013 年 収録:79 分




Studio N.A.T


NAT 13351
\2700+税
ブリチアルディ:フルート四重奏曲/アンサンブル・リュネット
 ジュリオ・ブリチアルディ:
  フルート四重奏曲 イ長調
 ヘンデル/江戸聖一郎編:
  合奏協奏曲 ヘ長調 作品3-4 HWV315
 ジョゼフ・ジョンゲン:
  ワロン地方のクリスマス・キャロルによる2つのパラフレーズ 作品114
 フリードリッヒ・クーラウ:
  4本のフルートのための大四重奏曲 作品103
 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン/森本英希編:
  音楽時計のための小品第19番〜第22番 Hob.XIX13-16
アンサンブル・リュネット
オリジナリティ全開の活動を展開しているアンサンブル・リュネットのアルバム第二弾は待望のフルート四重奏曲集。
世界的に希少な録音となるブリチアルディ《フルート四重奏曲 イ長調》をはじめとする、フルート・アンサンブルの真価に迫るプログラムでの直球勝負!

■ プロフィール
アンサンブル・リュネット
 2008年に結成された4名の男性フルート奏者によるパフォーマンス・グループ。「リュネット」はフランス語で「メガネ」を意味し、メンバー全員がメガネを着用している。けっしてイケメン4人組とは言えないが、インパクトのある見た目を重視しているという点ではある意味ビジュアル系である。一般に「カタい」というイメージがあるクラシック音楽を「身近に、気楽に、笑いとともに」というコンセプトを掲げ、毎年4月1日(エイプリル・フール)に定期公演を行っている。2013年、第16回日本フルートコンヴェンション in 高松 コンクール・アンサンブルアワード部門において第1位を受賞。

森本英希 Hideki Morimoto
 和歌山県橋本市出身。京都市立芸術大学大学院修士課程修了。現在、「テレマン室内オーケストラ」フルート奏者、「ムラマツフルートレッスンセンター」講師、「京都バロック楽器アンサンブル」代表。テレマン室内オーケストラのソリストとしてバッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルトなどの、数多くの協奏曲を共演。また、ピリオド楽器奏者のソリストとしても、CD録音(日本コロムビア、ナミレコード)、ライプツィヒ・バッハ・フェスティバル2003、韓国国際音楽祭2012をはじめ多数の演奏に参加している。また、自ら主宰する京都バロック楽器アンサンブルでは数多くの演奏会をプロデュースしている。現代音楽の分野でも、2012年にパブロ・エスカンデのフルート協奏曲を日本初演するなど、数々の新作初演を行っている。2014年より現代音楽のアンサンブル、「ネクスト・マッシュルーム・プロモーション」に参加。

谷風佳孝 Yoshitaka Tanikaze
 奈良県奈良市出身。3歳からピアノを始める。京都市立芸術大学音楽学部をフルートで卒業後、ウィーンに渡りプライナー音楽院で声楽を学ぶ。帰国後、桐朋オーケストラ・アカデミーの研修課程を修了。第5回KOBE国際学生音楽コンクールの管楽器部門を鍵盤ハーモニカにて審査委員長賞を受賞。同コンクールを室内楽で奨励賞を受賞。第10回日本フルートコンベンション・コンクール・ソロ部門第3位。第8回びわ湖国際フルートコンクール入選。ミュージカル『星の王子様』にて[うぬぼれや]役を熱演。バレエ『ジゼル』にて[街の貴族C]として、存在感を消した脇役を好演。これまでにフルートを大江浩志、伊藤公一、大嶋義実、ヴェルナー・トリップの各氏に、声楽を北村敏則、マルティン・フュアの各氏に、舞台演芸を森本英希氏にそれぞれ師事。天理楽器フルート講師。

江戸聖一郎 Seiichiro Edo
 兵庫県伊丹市出身。京都市立芸術大学音楽学部卒業。大学卒業後に渡仏。フランス国立オールネイ・スー・ボワ音楽学校において、パトリック・ガロワ氏に師事し、同校を審査員満場一致の一等賞を得て卒業する。帰国後に京都市立芸術大学大学院に入学し、18世紀のフルート奏法研究に取り組む。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団フルート奏者。パールフルートギャラリー〈大阪〉教室講師。タンスマン国際コンクールファイナリスト(ポーランド)、ピカルディー音楽コンクール(フランス)1等賞、ル・パルナス・フルートコンクール第1位(パリ)、UFAM国際音楽コンクール1等賞(パリ)など、数多くのコンクールで優秀な成績をおさめる。これまでに、フルートを赤穂由美子、待永望、大嶋義実、瀬尾和紀、パトリック・ガロワの各氏に、リコーダーを秋山滋氏に師事。

小山真之輔 Shin’nosuke Koyama
 沖縄県沖縄市出身。京都市立芸術大学卒業。大学在学中に指揮に興味を持ち指揮活動を始める。オーケストラアンサンブル京都、長岡市民管弦楽団、奈良交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、オペラプラザ京都を指揮。フルートを山田はじめ、大嶋義実、瀬尾和紀、室内楽を朝比奈千足、渡辺潤也、村上哲の各氏に師事。またジュゼッペ・ノヴァのマスタークラスを受講。全日本学生音楽コンクール高校生の部入選、シュガーホール新人演奏会入選。ドルチェ音楽教室講師。現在は指揮者、フルート奏者の両方で活動を行っている。















4/15(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

COVIELLO



COV 91405
\2500→\2290
トルコ行進曲が八重奏曲に!
モーツァルト:ハルモニームジーク〜
 木管楽器のための室内音楽集(A.タルクマン編曲)

  交響曲第1番変ホ長調KV16
  セレナーデ第11番変ホ長調K375
  アレグロ ヘ長調K Anh.90(58b)
  トルコ行進曲(ロンド“アッラ・トゥルカ”)K311
アンサンブル・プリズマ
 トルコ行進曲が八重奏曲に!アンサンブル・プリズマが織りなす見事なアンサンブル

 51’07

 モーツァルトは、3 曲(K361,K375,K388)の優れたハルモニームジーク(管楽合奏)のためのセレナードを作曲しています。ハルモニームジークは当時ウィーンで流行していた八重奏の管楽合奏で、オリジナル作品やオペラなどの編曲が盛んに演奏されていました。モーツァルトのこれらの作品もそういった時代に書かれたもので、現在も管楽合奏の重要なレパートリーの一つとなっています。
 このアルバムでは、ドイツのオケや音楽大学から優秀な音楽家が集まって結成された八重奏団アンサンブル・プラズマが、一味違った切り口でモーツァルトのハルモニームジークを取り上げています。
 セレナーデ第11 番と編曲名人アンドレアス・タルクマンが八重奏のために編曲した他の3 曲を組み合わせて収録しています。モーツァルトが最初に作曲した交響曲第1 番、クラリネット五重奏曲の断片アレグロ ヘ長調K Anh.90(58b)、そしてピアノ・ソナタ第11 番の第3 楽章「トルコ行進曲(アッラ・トゥルカ)」は、どれも八重奏に適した作品で、それぞれの楽器の絶妙なバランスを備えた緻密な音楽が繰り広げられています。
 

COV 91406
(2SACD HYBRID)
\5200
初期ロマン派の大家シュポア最後のオラトリオ
 シュポア:オラトリオ「バビロン陥落」WoO 63
エカテリーナ・クドリャフツェヴァ(ソプラノ ユダヤ人の女)
アンネ・シュルト
 (メゾ・ソプラノ ニコトゥリス、もうひとりのユダヤの女)
マティアス・シュティーア(テノール ダニエル、ユダヤの男)
ディルク・シュミット(バス キュロス)
ロッセン・クラステフ
 (バス ベルシャザル、もうひとりのユダヤの男)
マティアス・ガイ(テノール 占い師、第1 の兵士)
ヤーコプ・エーベルライン(バス 第2 の兵士)
ブラウンシュヴァイク・コンツェルト合唱団
ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団
マティアス・シュタンツェ(指揮)
 初期ロマン派の大家シュポア最後のオラトリオ「バビロン陥落」生地ブラウンシュヴァイク勢による迫真のライヴ世界初録音

 収録:2013 年12 月3-6 日/ブラウンシュヴァイク、聖マグニ教会(ライヴ)/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、66’27”、48’18”

  SACD ハイブリッド盤。生前、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、指揮者として活躍したルイス・シュポア(ルイ・シュポーアとも)[1784-1859]は、ヴァイオリン協奏曲のほか、弦楽四重奏、五重奏、さらに管楽器を含む室内楽など、初期ロマン派の器楽ジャンルに重要な業績を残しています。
 同時にまた、当時、台頭しつつあった中産階級のあいだで、オラトリオへの関心が寄せられていたという背景もあって、シュポアは、和声と楽器法の独創性で、同時代人のオラトリオとは一線を画す、真にロマン派的なひびきを持つ最初のオラトリオを書いた人物として重要なポジションを占めてもいます。
 「バビロン陥落」は、聖書的なテーマのオラトリオをいくつか作曲してきたシュポアが1839 年から40 年にかけて手掛けた最後のオラトリオ。ドイツ語歌唱、2 部構成による全曲は、バビロンにおけるユダヤ人の捕囚とペルシャ人による占領後のバビロン滅亡の物語を描いています。ドラマティックかつ叙情的な合唱とアリアの数々が、大規模な場面に沿ってサスペンスの弧をもたらす趣向で、飽きさせることがありません。
 このアルバムは、ブラウンシュヴァイク・ルイス・シュポア協会総裁で指揮者のシュタンツェ以下、シュポアの生地ブラウンシュヴァイクの楽団と合唱によって、2013 年12 月におこなわれた、共感あふれる迫真のライヴ演奏を収めたもので、これが世界初録音となります。




CORO



COR 16123
\2400→\2190
ザ・シックスティーンが歌うポーランドの音楽 第2弾
ポーランドのイタリアの巨匠たち

 パチェッリ:来れ、キリストの花嫁/
 アネリオ:ようこそ天の女王/
 パチェッリ:祝福された乙女マリア/
 ベルトルージ:天の女王/
 アネリオ:聖母マリアのためのリタニア/
 アネリオ:ミサ・プルクラ・エス/
 ベルトルージ:どうか、あなたの口の口づけをもって/
 ベルトルージ:私は野の花/
 パチェッリ:王が宴におられる間に
ザ・シックスティーン
イーモン・ドゥーガン(指揮)
 ザ・シックスティーンが歌うポーランドの音楽。第2弾はポーランドに招かれたイタリアの巨匠たち!

 ザ・シックスティーンとアソシエイト・コンダクターのイーモン・ドゥーガンのコンビによる「ポーランドの合唱作品シリーズ」。
 17世紀ポーランドの知られざる作曲家、バルトウォミェイ・ペンキエル(fl.1633−1670)の「ミサ曲《ロンバルデスカ》」(COR 16110)に続くシリーズの第2弾は、東欧ポーランドの宮廷で活躍した3人のイタリアの音楽家たち。
 国王ジグムント3世が治めるポーランドの王室礼拝堂に招かれた3人のイタリアの巨匠、アスプリリオ・パチェッリ(1570−1623)、ヴィンチェンツォ・ベルトルージ(c.1550−1608)、ジョヴァンニ・フランチェスコ・アネリオ(c.1567−1630)。
 ジグムント3世、ヴワディスワフ4世時代のポーランドの王室礼拝堂は、当時のヨーロッパで屈指の栄華を誇っており、その地で中心的役割を担ったイタリア人音楽家たちの知られざる宗教合唱作品が、ザ・シックスティーンの高貴なるハーモニーで明らかとなる ——。
 イタリアの巨匠たちの到着が告げた、ポーランドの宗教音楽の新たな夜明け。ザ・シックスティーンがポーランドの音楽史を丁寧に紐解いてゆく。

 ※録音:2013年11月、聖オルバン教会(ホルボーン、ロンドン)







HYPERION



CDA 68035
\2300→\2090
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
 フランス・バロックの歌姫 〜マリー・フェルのためのアリア集
 ラコスト:
  ああ! いつになったら幸せな日々が帰ってくるのだろう?(《ピロメラ》 より)
 ラランド:
  地のもろもろの国よ(《神よ立ち上がって》 S71 より)、
  《テ・デウム・ラウダムス》 S32 より
 ルソー:サルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)
 ラモー:
  優しい興味があなたを呼び寄せる — 悲しい飾り付け
   (《カストルとポリュクス》 より)、
  恋愛の神よ, おまえの投げ矢を投げよ(《プラテ》 より)
 モンドンヴィル:さえずる小鳥よ(《ダフニスとアルシマデュール》 より)
 フィオッコ:《ラウダーテ・プエリ》 より
 モンドンヴィル:さあ, われらは拝み (《来たれ、喜びの声をあげよう》 より)
 ラモー:魅惑のリラ(《アムールの驚き》 よりのディヴェルティスマン)
 ラランド:地のもろもろの果ては見た(《カンターテ・ドミノ》 S72 より)
 モンドンヴィル:
  どうか, あなたがたは, きょう, そのみ声を聞くように
   (《来たれ、喜びの声をあげよう》 より)
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
ジェフリー・スキッドモア(指揮)
エクス・カシドラ
 古楽系ソプラノの最高峰、サンプソンが歌うフレンチ・アリア!

 キングズ・コンソートとの数々の名唱を残してきた古楽系ソプラノの最高峰、キャロリン・サンプソンが歌う、フランス・バロック・アリア集! 伴奏は、英国古楽界の名指揮者ジェフリー・スキッドモアが率いるバーミンガムのピリオド・オーケストラ&合唱団、エクス・カシドラ。ラモーの愛の歌を歌った「愛の支配(CDA67447)」でも見事な共演を実現させているサンプソンとエクス・カシドラの組み合わせで臨むのは、18世紀フランスで人気を誇ったオペラ歌手、マリー・フェル(1713−1794)のために書かれたアリア集。1734〜1769年にかけてパリ・オペラ座やルイ15世の宮廷、コンセール・スピリテュエルなどで歌われ人々を魅了したアリア。"フランス・バロックの歌姫"マリー・フェルが巻き起こした感動を、"現代の歌姫"キャロリン・サンプソンが再現する。

 ※録音:2013年6月3日−5日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)




愛すべき旧譜!
Victorious Love - Songs by Henry Purcell
BIS SA 1536
(SACD Hybrid)
\2600→\2390
キャロリン・サンプソン
 パーセル歌曲集

 薔薇より甘く/運命の時が/アミンタスが初めて唇を求めてきた時
 悲嘆/彼らはあなたの偉大な力を語ってくれた
 男は女のために作られ/静寂な闇より/束の間の音楽
 今や闇は払われ/音楽が愛の糧であるならば
 この上なく幸せな恋人たち/内気なテムズ河
 恋の病から自由になろうと/おお、美しいチェダリアよ
 こよなく美しい島/おお孤独よ
 もし恋が甘い情熱なら/聖処女の戒め/夕べの賛歌
キャロリン・サンプソン(Sop)、
ローレンス・カミングス (Cem, Spinet)、
エリザベス・ケニー (アーチリュート、テオルボ)、
アンヌ=マリー・ラスラ(バスヴィオール)、
サラ・セクストン、アンドレア・モリス (Vn)、
ジェーン・ロジャース (Va)

 店主がサンプソンを愛するようになったきっかけのアルバム。今聴いてもやっぱり素敵です。

 パーセルの歌曲集なんて珍しいな、と思って聴き始めたこのアルバム・・・。そうしたらソプラノのキャロリン・サンプソンにハートを射抜かれた。
 もともと店主はバトルやコトルバシュといった「小鳥系(勝手に名づけてる)」ソプラノが好き。いつもは爽やかな青空を健やかに朗らかに飛びまわっているんだけど、雨雲や大きい鳥が出てきたらすぐに木の葉の間に隠れてしまうような。
 このキャロリン・サンプソン。その二人とはちょっと違うかもしれないが、その声の美しさは二人に勝る。
 鈴木雅明&BCJのシリーズでおなじみの人だったのだが、これまで情けない話だがあまり注目していなかった。それがここでこんなパーセルを聴かせてくれるとは・・・。
 歌になんというか、優しさとか真心とか、そういったものを感じるのである。しかも朗らかで素直で優雅な透明感!・・・安心してずっとその世界に浸りたくなる。
 またまわりをかためる古楽器演奏陣もうまい。でしゃばりすぎてサンプソンの歌を殺すようなことをせず、しかしところどころで自由に歌って場を盛り上げる。
 心温まる素敵なアルバムだった。



 


CDA 68030
\2300→\2090
超人アムランの新譜はヤナーチェク&シューマン!!!
 ヤナーチェク:草かげの小径にて 第1集 JW.VIII/17
 シューマン:森の情景 Op.82、
        子供の情景 Op.15
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
 "ピアノ王国ハイペリオン"を支えるカナダのスーパー・ヴィルトゥオーゾ、マルク・アンドレ=アムラン! 幼くして亡くなった娘に捧げられたレオシュ・ヤナーチェクの曲集「草かげの小径にて」。
 アムランは、ピアノ・レア・レパートリーの祭典「フーズム城音楽祭」の2000年ライヴ(DACOCD 559)に「草かげの小径にて」の抜粋(4曲)を録音しているため、今回の第1集全10曲の新録音は、アムラン・ファン、ヤナーチェク・ファン、稀少ピアノ作品ファンにとっても、待望の録音となるだろう。
 そして、「蝶々&幻想小曲集(CDA 67120)」、「ピアノ・ソナタ第2番&交響的練習曲(CDA 67166)」、タカーチ弦楽四重奏団と共演した「ピアノ五重奏曲(CDA 67631)」などの録音で高い評価を受けてきた、ロベルト・シューマンの新録音。
 「子供の情景」は、Hyperionからは2010年にアンジェラ・ヒューイットも録音を出しているだけに、Hyperionの2大ピアニスト、アムランとヒューイットの聴き比べも楽しめる。
 複雑なリズムやスラヴの旋律を感傷的に綴ったヤナーチェクの「草かげの小径にて」。子ども生活を詩情豊かに描いたシューマンの傑作「子供の情景」、文学的・詩的な表現をロマンティックに掘り下げた「森の情景」。ますます幅を拡げるアムラン・ワールドに乞うご期待!

 ※録音:2013年3月30日−31日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)



 

CDA 68028
\2300
2012年ホーネンス賞に輝いたロシアの逸材!
 チャイコフスキー:四季 Op.37b、6つの小品 Op.19
パヴェル・コレスニコフ(ピアノ)
 パヴェル・コレスニコフ 初登場!

 1989年ロシアのノヴォシビルスクに生まれ、2012年には世界最高クラスの賞金と音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」で優勝。現在はイギリスを拠点に活動し、世界が注目する次世代のピアニスト、パヴェル・コレスニコフが"ピアノ王国Hyperion"に登場!
 日本には2013年4月のオーギュスタン・デュメイ&関西フィルの公演において、急病により来日中止となったエレーヌ・メルシエの代役としてデュメイからの強い推薦を受け急遽来日。急な公演にも関わらず堂々たる演奏を見せ、その美麗なピアニズムと甘いマスクで多くの来場者を魅了した。
 1月から12月まで、ロシアのそれぞれの季節を描写した「四季 Op.37b」、愉快なスケルツォや夜想曲、カプリチオーソ、変奏曲などで構成される「6つの小品 Op.19」。繊細な感情や優美なメロディーを湛え、コンサート・ピースとしても親しまれるチャイコフスキーの名曲たち。ユージン・ウゴルスキーやジャック・リーベック、フローリアン・ベッシュ、セドリック・ティベルギアンなど、優秀な若手アーティストが続々と参加し、充実期を迎えるHyperionに、またも心ときめく逸材が加わった。

 ※録音:2013年8月16日−18日ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)



 

CDA 67969
\2300
現代最高峰のヴィオリスト、ローレンス・パワー
 アーサー・ベンジャミン:
  ヴァイオリン・ソナチナ
  ヴィオラ・ソナタ
  ヴァイオリンとピアノのための3つの小品
  小人のためのチューンと変奏
  ラヴェルの墓(ヴァルス・カプリース)
  サン・ドミンゴより
  ジャマイカン・ルンバ(ウィリアム・プリムローズ編)
ローレンス・パワー(ヴァイオリン、ヴィオラ)
サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)
 ナッシュ・アンサンブルやレオポルド弦楽三重奏団のメンバーやソリストとして30を超えるアルバムを残す現代最高峰のヴィオリスト、ローレンス・パワー。アーサー・ベンジャミン(1893−1960)は、スタンフォードの高弟として共にブラームスに心酔し、ベンジャミン・ブリテンの師となったオーストラリア出身のイギリスの作曲家。ベンジャミン最大のヒット作「ジャマイカン・ルンバ」のヴィオラ版を含む、ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタと小品を、ブラームスやショスタコーヴィチ、ヒンデミットなどでパートナーシップを築いてきたサイモン・クロフォード・フィリップスと弾く。

 ※録音:2012年12月7日−9日、オール・セインツ教会(ロンドン)
 

CDA 68053
\2300
愛の想い 〜 ハプスブルク宮廷のための歌
 フィリップ・デ・モンテ:
  愛の想い、Ombra son io、かぐわしき唇よ、痛ましい心よ、
  Que me servent mes vers、ある日シュザンヌが、Sortez regretz
 ジャン・ギヨー:
  En lieux d’esbatz m’assault melancolie、少女に恋をしている、
  あなたはとても甘く優しい、愛の木と悲しみの果実、
  Vous perdez temps de me dire mal d’elle、
  Tel en mesdict qui pour soy la desire
 ヤコブス・ファート:
  不動の愛、Sans vous ne puis、En l’ombre d’ung buissonet
 ヤコブ・ルニャール:
  Ach weh der Zeit, die ich verzert、愛はわたしの心にない、
  ヴィーナス, あなたとあなたの子は、Du hast mich sollen nemen、
  誰がわたしを慰める、わたしは愛さなければならない、
  Vola vola pensier、Alarm’, alarm’ o fidi miei pensieri
チンクエチェント
 チンクエチェントは、5ヶ国から集まった6人のプロフェッショナルたちで2004年10月に結成されて以来、瞬く間に頭角を表し"ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブル"の最高峰へと上り詰めたエリートたち。Hyperionではリシャフォールやシェーンドルフなどのアルバムで人気を博したチンクエチェントが歌うのは、巨匠フィリップ・デ・モンテを始めとして、ジャン・ギヨー、ヤコブス・ファート、ヤコブ・ルニャールらによる、16世紀のハプスブルク家のために歌われた歌。
 ポリフォニックでメランコリー、美しく官能的な愛の歌を歌ったアルバムで、音楽史的な価値と芸術的価値、双方の魅力を備えている。

 ※録音:2010年9月1日−3日、ドイツ放送局ホール(ケルン)

HELIOS


CDH 55470
【新装移行再発売】
\1500
ヴィラ=ロボス:聖セバスティアンのミサ
 知識に祝福あれ/プレセペ/コル・ドゥルス、コル・アマービレ/
 天使の糧/われら御身の保護のもとに/5声のアヴェ・マリア/
 6声のアヴェ・マリア/我らの父/マニフィカト・アレルヤ*
マシュー・ベスト(指揮)
コリドン・シンガーズ
コリドン・オーケストラ*
 ハイペリオン録音の初期を支えた合唱団、マシュー・ベストが指揮するコリンドン・シンガーズが歌う、南米の宗教合唱。20世紀ブラジルを代表する作曲家、エイトル・ヴィラ=ロボスの「聖セバスティアンのミサ」を中心とした宗教的な合唱作品集。
 代表作である、「独唱、混声合唱と管弦楽のための《マニフィカト・アレルヤ》」では、エリザベス・マコーマックのソロと、オーケストラ&合唱が神聖に響く。

 ※録音:1992年11月13日ー15日、1993年1月9日/CDA 66638からの新装移行再発売
 

CDH 55442
【新装移行再発売】
\1500
ウォーロック:歌曲集
 西からの風/偉大な歌手の思い出に/
 さあ持って行け、この唇をどこへでも/アズ・エヴァー・アイ・ソウ/
 ザ・ベイリー・ベリス・ザ・ベル・アウェイ/甘く優しい女性/
 子守歌/スウィート・コンテント/レイト・サマー/歌手/
 レスト、スウィート・ニンフ/眠り/悲歌/
 イン・アン・アーバー・グリーン/秋の夕暮れ/
 アイ・ヘルド・ラヴズ・ヘッド/
 ソウ・ガヴスト・ミー・リーヴ・トゥ・キス/ヤーマス・ウェア/
 プリティ・リング・タイム/パドゥアの聖アントニオへの祈り/
 病んだ心/ロビン・グッドフェロー/ジリアン・オヴ・ベリー/
 公正と真実/ハナッカー・ミル/夜/私の国/最初の慈悲/
 恋人の迷路/ゆりかごの歌/溜息なさるな、淑女たち/
 パッシング・バイ/コンテンテッド・ラヴァー/狐
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 20世紀前半のイギリスで活躍し、歌曲や合唱作品やエリザベス朝時代の作品の編集・編曲で知られるピーター・ウォーロック(ワーロック/1894−1930)。イギリスのリリック・テノール、ジョン・マーク・エインズリーが、ウォーロックの美しく感動的な歌でその美声を披露する。

 ※録音:1994年4月26日−28日、9月6日/CDA 66736からの新装移行再発売




SIGNUM



SIGCD 361
(4CD/特別価格)
\5400→\4990
マゼール&フィルハーモニア管弦楽団!マーラー・サイクル第2弾
 マーラー:
  交響曲第4番ト長調*
  交響曲第5番嬰ハ短調
  交響曲第6番イ短調《悲劇的》
ロリン・マゼール(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
サラ・フォックス(ソプラノ)*
 ロリン・マゼール&フィルハーモニア管弦楽団!マーラー・サイクル第2弾は交響曲第4番〜第6番!
 ボストン交響楽団との来日が目前に迫ってきた御年84歳の巨匠ロリン・マゼール。

 破竹の快進撃を続けるイギリス、ロンドンの名門フィルハーモニア管弦楽団との「マーラー・サイクル」第2弾は、「交響曲第4番」、「交響曲第5番」、そして「交響曲第6番《悲劇的》」の3作品!
 1980年代後半のウィーン・フィルとの全集録音完成から約20年。
 フィルハーモニア管弦楽団の本拠地である、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールを中心として、2011年4月から10月にかけてイギリス、フランス、ルクセンブルク、ドイツの各都市で行われた「マーラー・サイクル」。
 現代有数のマーラー指揮者であるマゼールと、クレンペラーやシノーポリ、サロネン、ザンダーなど、多くの指揮者たちとマーラーの名演を繰り広げてきたフィルハーモニア管弦楽団とのコンビが成功させた「マーラー・サイクル」への注目度の高さは計り知れない。
 2011年、ロンドンを熱狂させたマゼールの「マーラー」の第2弾が堂々の登場です!

 ※録音(ライヴ):2011年4月−5月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン、イギリス)







BRIDGE



BCD 9410
\2200→\1990
名匠アレクサンドル・ラザレフ最新録音!
 チャイコフスキー:
  (1)交響的幻想曲「テンペスト」Op.18
  (2)ピアノ協奏曲第1番Op.23
アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
オーゼンセ交響楽団
(1)ジョイス・ヤン(Pf)
 日本でもお馴染みの名匠アレクサンドル・ラザレフ最新録音!

 録音:(1)2013年11月ライヴ (2)2011年12月ライヴ

 指揮者アレクサンドル・ラザレフ(b.1945)はムラヴィンスキーの弟子で、70 歳を前にしていよいよ巨匠の域に入りつつあります(ちなみにタモリと同い年)。1972 年カラヤン指揮者コンクールで優勝後、ボリショイ劇場の音楽監督(1995 年まで)に就任する一方、西側でもさかんに活動し、日本ではN 響、読響、とも共演して好評を博し、現在は日フィルの首席指揮者を務めている。
 このディスクではデンマークのオーゼンセ響を指揮して得意のチャイコフスキーを披露。
 アルトゥール・ルビンシュタイン賞を受賞、在米の主要オーケストラとの共演も数多く行っている期待の若手。
 
BCD 9414
\2200
「消耗ゲーム」
 〜アーリーン・シエラ(b.1970)の音楽Vol.2

  (1)モウラー(2012)
  (2)ピアノ協奏曲「アート・オブ・ウォー」(2010)
  (3)消耗戦(Game of Attrition)(2009)
  (4)アクィロ(2001)
ヤク・ヴァン・ステーン(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
(2)ヒュー・ワトキンス(Pf)
 2001年度武満徹作曲賞受賞作「アクィロ」も収録!

 録音:2013年

 アーリーン・シエラはロンドンを拠点に活動するアメリカの作曲家でオバーリン大学、イエール大学大学院を経て、1999 年ミシガン大学博士課程修了。これまで数々の賞や奨学金を獲得。作品はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツをはじめ、アスペン音楽祭などで演奏されている。
 2001 年には東京オペラ・シティ文化財団主催の武満徹作曲賞で優勝(審査委員:オリヴァー・ナッセン)、また日本文化への造詣も深い。BRIDGE レーベルではこれが2 枚目(1 枚目はBCD9343)となる本ディスクではオーケストラ作品が集められており、管弦楽の機能を最大限に生かした圧倒的な効果と新鮮なアイデアであふれている。
 

BCD 9423
\2200
「コンポージング・アメリカ」
 (1)ジョン・アダムズ(b.1947):「舞曲についてのジョンの書」より5つの頁
 (2)ウィリアム・ボルコム(b.1938):ビリー・イン・ザ・ダービーズ
 (3)コープランド(1900-90):2つの小品
 (4)ポール・モラヴェック(b.1957):ピアノ五重奏曲
ラーク弦楽四重奏団
(1) ユーシフ・シェロニック(Perc)
(2)ステファン・ソルタース(Br)
(4)ジェレミー・デンク(Pf)
 コープランド、ジョン・アダムズ、ボルコム!アメリカの室内楽作品集

 録音:2012-2013年

 ポスト・ミニマリズムの旗手と言われたジョン・アダムズの「舞曲についてのジョンの書」はクロノス・カルテットのために作られた作品。ここでは抜粋しての演奏だが、打楽器パートの軽快なリズムに乗せられてジャズや多様なエスニック・ダンスが展開する。他にコープランドのリリカルな「2 つの小品」、バリトン独唱を伴うボルコムの「ビリー・イン・ザ・ダーク」、ピアノと弦楽がコンチェルトなみの緊張感をもってぶつかりあう密度の高いモラヴェックのピアノ五重奏曲など、弦楽四重奏を中心とした近現代アメリカ音楽を俯瞰するかのような内容。
 ラーク四重奏団は古典から現代まで幅広いレパートリーを柔軟にこなすカルテットとして定評があり、これまでにアーロン・J.カーニス、エイミー・ビーチなどのアメリカの作曲家から、シューマン、ボロディン、シェーンベルク、ツェムリンスキー、シュニトケなど独特の選曲センスでCD をリリースし注目されている。
 

BCD 9406
\2200
「愛の時」〜ラヴェル、サン=サーンス、ワイナー、アーン、ブリテンの歌曲
 ラヴェル:ステファヌ・マラルメの3つの詩
 サン=サーンス:私たちは愛と眠り、注意深く、てんとう虫、めまい、死の舞踏
 ユーディ・ワイナー:マドリガル第2番「女の声」
 レイナルド・アーン:春、ライラックの夜鶯、夜に、絶妙な時間
 ベンジャミン・ブリテン:キャバレー・ソングより(4曲)
ドミニク・ラベル(S)
ユーディ・ワイナー(Pf)
 ラヴェルの「マラルメの3 つの詩」(原曲は室内アンサンブルによる伴奏)を始め、美しいハーモニーと洒落た歌詞による20 世紀名歌曲選。ソプラノのドミニク・ラベルはアメリカの中堅歌手でバロックから現代曲まで幅広いレパートリーを持ち、近年ではイヴァン・フィッシャーの指揮によりブダペストで行われた「フィガロの結婚」が好評を博した。ピアノ伴奏のワイナーはピューリッツァー賞受賞作曲家でもあり、このアルバムでは近代フランス音楽の影響を受けた抒情的な自作を披露している。
 

BCD 9422
\2200
「神聖な歌」
 〜ジェームズ・プライモッシュ(b.1956):作品集

  (1)「時の書」より(2001/06)
  (2)4つの神聖な歌(1989/90)
  (3)ダーク・ザ・スター(2008)
  (4)聖なる星(1999/2000)
クリストファー・ケンドール(指揮)
21世紀コンソート
(1)(2)(4)スーザン・ナルッキ(S)
(3)ウィリアム・シャープ(Br)
 ジェームズ・プライモッシュはジョージ・クラム、ジョン・ハービソンらに学び、作品はロサンジェルス・フィル、シカゴ響などでさかんに演奏されている。
 本CD に収められた曲はいずれも信仰をテーマとしているが、実験的なものから表現主義的なもの、コープランドやバーバーを思わせる抒情的なものまで多様。21 世紀コンソートはフルート、クラリネット、ハープ、打楽器、ヴァイオリン、チェロからなるアンサンブルでアメリカ・スミソニアン・アート・ミュージアムで定期的に活動しており、現代音楽の初演と普及に力を入れている。




TACTUS


TC 800003
\2400
ファゴットとピアノのためのオペラティック・ファンタジー
 オルセッリ:ヴェルディの《椿姫》による回想
 タンプリーニ: ドニゼッティの歌劇《ドン・パスクアーレ》による幻想曲
 サヴィネッリ:
  ヴェルディの《イル・トロヴァトーレ》によるエストラッティ(ハイライト)
 ガスペリーニ:ベッリーニの《夢遊病の娘》によるポプリ
 フマガッリ:ヴェルディの《亡命者》
 トリアーニ:
  ベッリーニの歌劇《海賊》の主題による幻想曲、
  ドニゼッティの歌劇《ランメルモールのルチア》によるディヴェルティメント
 オルセッリ:ヴェルディの歌劇《仮面舞踏会》による幻想曲
ロベルト・ジャッカーリャ(ファゴット)
チョン・フン・ヨー(ピアノ)
 フェニーチェ劇場管の首席ファゴット奏者の歌心!ファゴットのためのオペラティック・ファンタジー!

 イタリア、ヴェネツィアが誇る名門オペラハウス、フェニーチェ劇場のオーケストラで首席ファゴット奏者として活躍する名手ロベルト・ジャッカーリャ。
 19世紀の作曲家たちによる、イタリア・オペラの巨匠たち、ヴェルディ、ベッリーニ、ドニゼッティの音楽のパラフレーズは、まさに"声楽とファゴットの結婚"と呼べる傑作揃い。
 イタリアで隆盛を誇った「オペラ」とダブルリード楽器である「ファゴット」のコラボレーション。フェにーチェ劇場で多くのオペラに参加してきたジャッカーリャのファゴットには、豊かな歌心が息づいている。

 ※録音:2013年3月、カステッロ・ディ・スピリンベルゴ(ポルデノーネ、イタリア)
 


TC 871901
\2400→\2190
スカレロ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 ソナタ ニ短調 Op.12
 3つのワルツ=カプリース Op.16
 無伴奏ヴァイオリンのための3つのカプリッチョ Op.2
 パガニーニによる変奏曲 Op.15
マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン)
アンジェラ・メルーソ(ピアノ)
 母国を離れアメリカで名教師としてその名を馳せたイタリアの音楽家、ロサリオ・スカレロ(1870−1954)の作曲家としての功績にスポットライトをあてた好企画。
 イタリアからイギリス、オーストリアを経てアメリカへと渡り、同地でバーバーやロータ、メノッティ、フォスなど、次の世代の大作曲家たちを育成したスカレロ。後期ロマン派の流れを汲むヴァイオリンのための室内楽作品集は、近代イタリアに遺されていた知られざる秀作である。
 ちなみにアンジェラ・メルーソが弾いているピアノは、ボルガートのコンサート・グランド・ピアノL282。その音色とスカレロの音楽の相性も楽しみ。

 2012年11月の録音。
 


TC 670003
\2400→\2190
ラ・プリマ・ディーヴァ 〜
 ファウスティーナ・ボルドーニのためのアリア集

  サッロ:歌劇《捨てられたディドーネ》より シンフォニア
  トッリ:歌劇《グリゼルダ》より Se amori ascoltero
  カルダーラ:歌劇《ヴェンツェスラオ》より Egra e languente
  サッロ:
   歌劇《アスティアナッテ》より シンフォニア、
   歌劇《パルテノーペ》より Per abbattere il mio core、Begli occhi del mio ben
  ボノンチーニ:歌劇《グリセルダ》より シンフォニア
  ヘンデル:歌劇《アレッサンドロ》より Alla sua gabbia d'oro
  ハッセ:歌劇《ヴィリアーテ》より Si quei ferri、Non sdegnarti
アガタ・ビエンコウスカ(メゾ・ソプラノ)
バロックヴェルク・ハンブルク
イラ・ホックマン(チェンバロ&指揮)
 後期バロック時代のイタリアが生んだプリマ・ディーヴァ、ファウスティーナ・ボルドーニ(1697−1781)にまつわるオペラ・アリアとオペラからのシンフォニア集。
 世紀の美声とも称えられたファウスティーナのレパートリーを歌うメゾは、ポーランドのアガタ・ビエンコウスカ。フレスコバルディとモンテヴェルディ、バロック、ベルカント、近現代など、様々な時代や作風の作品を歌う東欧ポーランドの歌姫である。
 

TC 920002
\2400
クラリネットのための近現代作品集
 デ・ロッシ・レ:カチューチャ/ゴッタルド:アルルカンの歌と踊り/
 アザロヴァ:アウトヴォイス、アウトステップ&アウトウォーク/
 テスティ:ジュビラスI/ルッピ:マーニ第1番/
 デ・ロッシ・レ:クロスグリ(カシス)/レノスト:チーロチーロ/
 O・スミス:礼拝式/ベリオ:セクエンツァ第9番/
 ティリンカンティ:クラリネットロジア
ホセ・ダニエル・シリグリアーノ
 (クラリネット)
 ベリオの「セクエンツァ第9番」や、ジャズにインスパイアされて生まれたティリンカンティの「クラリネットロジア」など、様々な種類のクラリネットのための作品集。
 近現代作品のスペシャリスト、ホセ・ダニエル・シリグリアーノが、圧巻のテクニックで次々と20〜21世紀の無伴奏クラリネット作品を吹きこなす。

 2013年7月の録音。




KAIROS


13272 KAI
\2400
ベルンハルト・ガンダー(b.1969):作品集
 (1)ダーティ・エンジェル(2010)
 (2)クフル(2010)
 (3)球体の声(2007)
 (4)ヴェクダ!(2011)
 (5)ホリッピーレ・ディクトゥ(恐ろしい)(2007)
 (6)ラヴリー・モンスター(2009)
(1)クラシミール・ステレフ(アコーディオン)
 アンデルス・ニクヴィスト(フリューゲルHr)
 スザンナ・マルッキ(指揮)
 ベルリン・ドイツ響
(2)アルディッティ四重奏団
(3)シン=ウェイ・ファン(Pf)
 アーヴィン・アルディッティ(Vn)
 ラルフ・エーラース(Va)、
 ルーカス・フェルス(Vc)
(4)ルート・ローゼンフェルト(S)
 ティトゥス・エンゲル(指揮)
 オーストリア現代音楽アンサンブル
(5)ティトゥス・エンゲル(指揮)
 ノイエ・ヴォーカル・ゾリステン・シュトゥットガルト
 アンサンブル・レゾナンツ
 コンポーザー・スライド・クァルテット
(6)ペーター・エトヴェシュ(指揮)
 オーストリア放送響
 名匠エトヴェシュ、マルッキも参加、新世代ベルンハルト・ガンダーの奇妙な世界!

 録音:2007-2011年ライヴ・レコーディング

 ベルンハルト・ガンダーは1969 年オーストリア出身でグラーツにてベアト・フラーに師事後、パリのUPIC スタジオでフリオ・エストラーダ、カーティス・ローズに師事した。
 2006 年にはチューリヒのコンピュータ・ミュージック・スイス・センターでその方面の研鑽を積んでいる。
 当KAIROSではこれが二枚目のアルバムで前回のCD(12682KAI)におけるアメコミのヒーロー「スパイダーマン」の変身前の主人公の名前をタイトルにした「ピーター・パーカー」やゲーム・ミュージック風の音楽に様々な騒音、爆音が入りテレビ・ゲームの音響をそのまま室内アンサンブルに移し変えた感のある「バーニー・ゲーム」など、ポップ・カルチャーと現代音楽を融合した独自のハイパー・パンク路線はここでも健在。ストラヴィンスキーをチープにしたような音楽の上に終始ノイズの嵐が吹きまくる「ダーティ・エンジェル」、大作曲家・名指揮者エトヴェシュの熱演で巨大な音響が渦を巻く「ラヴリー・モンスター」は大都会のウォール・グラフィティをそのまま大管弦楽に移し替えたような怪作が聴き物。
 

13362 KAI
\2400
「NOT I」〜アガタ・ズベル(b.1978)作品集
 (1)ラビリンス(2011)〜声と4楽器のための
 (2)ミロスの格言(2011)〜声とアンサンブルのための
 (3)氷の影(2011)〜クラリネット、チェロとエレクトロニクスのための
 (4)NOT I (2010)〜声、アンサンブルとエレクトロニクスのための
アガタ・ズベル(Vo)
クレメント・パワー(指揮)
クラングフォルム・ウィーン
 ポーランドの女流作曲家兼ヴォーカリスト、アガタ・ズベル作品集

 録音:2011-2012年ポーラン放送

 アガタ・ズベルはワルシャワ出身で一流のヴォーカリストとしても活動しており、このアルバムでもほとんどの作品で声楽パートを担当している。自らがプレーヤーであるためか、机上の書式に傾きがちな前衛派とは一線を画した、時に先鋭的なジャズを思わせる肉体性のある作風が特徴。近年はコンピュータを使った作品も手掛けており、「氷の影」と「NOT I」ではミステリアスな音空間を作り上げる事に成功している。シマノフスキ・フィルハーモニー管弦楽団レジデンス・コンポーザー。


<映像>


VAI


VAIDVD 4568
(DVD)
\4400
クルト・ワイルのブロードウェイ大ヒット作
 ミュージカル:ヴィーナスの接吻(生き返ったヴィーナス)
出演者:
 ジャネット・ブレア
 ラッセル・ナイプ
 ジョージ・ゲインズ
 クルト・ワイルのブロードウェイ大ヒット作「ヴィーナスの接吻」「スピーク・ロウ」をはじめとした傑作ミュージカル・ナンバーを収録

 音楽:クルト・ワイル
 脚本:S.J.ペレルマン&オグデン・ナッシュ(原作:エフ・アンスティ「The Tinted Venus」)
 映像監督:ジョージ・シェーファー
 収録:1955年(テレビ放送用ライヴ)/画面:4:3 NTSC BW、音声:MONO、79’ 00(+ ボーナス9mm)

 ミュージカル「ヴィーナスの接吻」はクルト・ワイルがブロードウェイのために書いた中で最も成功した作品。伝説的な詩人オグデン・ナッシュが歌詞を担当し、素晴らしいミュージカル・ナンバーが収録されています。
 同題材で1948 年にはハリウッドで映画化されましたが、これらの歌はすべては使われませんでした。
 このDVD に収録された映像は1955 年テレビ放送用に撮ったもので、この映像には「スピーク・ロウ」、「私自分が他人みたい」はもちろん、ほぼすべての歌を組み込んだ内容となっています。キャストもジャネット・ブレア、ラッセル・ナイプ、ジョージ・ゲインズと豪華。
 [あらすじ]美術コレクターのサーボリが、長い間行方不明になっていたヴィーナス像「アナトリアのヴィーナス」を発見。そこにサーボリの散髪をした若い床屋ロドニーが、ちょっとした悪戯でそのヴィーナスに命を吹き込んでしまう。生身の美女となったヴィーナスは自分に命を吹き込んだロドニーに一目ぼれ。しかしロドニーは驚きニューヨークの街に逃げ出してしまい、ヴィーナスは彼を追いかけ、そこから奇想天外なドタバタ劇が幕を開ける。
 

VAIDVD 4571
(DVD)
\5000
ジョージ・バランシン「ニューヨーク・シティ・バレエ・イン・モントリオール」Vol.1
 【セレナーデ】
   音楽:チャイコフスキー:弦楽のためのセレナーデOp.48
   振付:ジョージ・バランシン
   出演:ジャック・ダンボワーズ、ダイアナ・アダムス、パトリシア・ワイルド、
    イヴォンヌ・モンジー、ヘルベルト・ブリス
    ヒューゴ・フィオラート(指揮)
    カナダ放送管弦楽団、ニューヨーク・シティ・バレエ
   収録:1957年11 月5日
 【オルフェウス】 
  音楽:ストラヴィンスキー
   振付:ジョージ・バランシン
   出演:ヴィオレット・ヴェルディ、ニコラス・マガリャネス、フランシスコ・モンシオン、
    ロイ・トビアス、ジュディス・グリーン
    ロベルト・アーヴィング(指揮)
    カナダ放送管弦楽団、ニューヨーク・シティ・バレエ
   画面:4:3 NTSC BW、音声:MONO、59’ 00

VAIDVD 4572
(DVD)
\5000
ジョージ・バランシン「ニューヨーク・シティ・バレエ・イン・モントリオール」Vol.2
 【コンチェルト・バロッコ】
   音楽:J.S. バッハ:2 本のためのヴァイオリン協奏曲BWV1043
   振付:ジョージ・バランシン
   出演:ダイアナ・アダムス、タナキル・ル・クラーク、ジャック・ダンボワーズ、他
    ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン) ノエル・ブリュネ(ヴァイオリン)
    アルトゥール・ダヴィソン(指揮)カナダ放送管弦楽団
   収録:1956 年1月19日
 【パ・ドゥ・ディス】
   音楽:グラズノフ:ライモンダ
   振付:ジョージ・バランシン
   出演:マリア・トールチーフ、アンドレ・エグレフスキー、他
      ジャン・デラウライヤー(指揮)カナダ放送管弦楽団
   収録:1957年11 月5日
 【アゴン】
   音楽:ストラヴィンスキー
   振付:ジョージ・バランシン
   出演:ダイアナ・アダムス、ヴィオレット・ヴェルディ、フランシア・ラッセル、他
   ロベルト・アーヴィング(指揮)カナダ放送管弦楽団
   収録:1960 年3月10日
 【グランド・パ・ド・ドゥ】
   音楽:チャイコフスキー:くるみ割り人形より
   振付:ジョージ・バランシン
   出演:ダイアナ・アダムス、ニコラス・マガリャネス
    画面:4:3 NTSC BW、音声:MONO、69’ 00
 20 世紀最大の振付師ジョージ・バランシン、彼のバレエ団NYCBとカナダ放送との共作映像がリリース

 20 世紀最大の振付師ジョージ・バランシン。彼が育て上げた世界最高峰のバレエ団、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)。1954 年以降バランシンはモントリオールのカナダ放送局のために何度かテレビ用に上演しました。
 この度それらの映像を集めジョージ・バランシン「ニューヨーク・シティ・バレエ・イン・モントリオール」として2 タイトル発売されることになりました。
 NYCB の伝説のダンサー、ジャック・ダンボワーズ、ダイアナ・アダムス、パトリシア・ワイルド、そしてバランシン自身が出演し語っている映像も収録されています。













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