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≪第76号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 4/22〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




4/25(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACADEMIA DE MUSICA DE SANTA CECILIA DE LISBOA
(リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー)


AMSC 01
\2400
【旧譜 再入荷】
ルイ・パイヴァ前作 南欧のブクステフーデ ファロ大聖堂のオルガン
 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
  わが愛する神に BuxWV179/前奏曲ト短調 BuxWV163
  カンツォネッタ ト長調 BuxWV172/トッカータ ト長調 BuxWV165
  天におられるわれらの神 BuxWV207/トッカータ ト長調 BuxWV164
  カンツォーナ ハ長調 BuxWV166/前奏曲ト長調 BuxWV162
  フーガ ロ長調 BuxWV176/イエス・キリスト、われらの救い主 BuxWV198
  フーガ ハ長調 BuxWV174/暁の星の何と美しいことか BuxWV223
  今こそ主をたたえよ、わが魂よ BuxWV212
  今こそ主をたたえよ、わが魂よ(1,2,3)BuxWV213(ヘ長調に移調して演奏)

ルイ・パイヴァ(オルガン)

録音:2007年7月2-5日、ファロ大聖堂、ファロ、ポルトガル
使用楽器:1710-1720年、ハンス・ハインリヒ・クーレンカンプ製
        (2007年、ディナルテ・マシャド修復完了)
 ポルトガル南部の港湾都市ファロ。その大聖堂のオルガンの修復完了に合わせて制作されたCD。なぜ南欧ファロのオルガンでブクステフーデなのか?それは、オルガン製作者であるハンス・ハインリヒ・クーレンカンプが北ドイツの偉大なオルガン製作家アルプ・シュニトガー(1648-1719)の弟子であり、また、修復が完了した2007年が北ドイツのリューベックで活躍しシュニトガーのオルガンをたいへん気にっていたブクステフーデの没後300年に当たっていたからとのことです。
 外装に規格番号の表示がございません。





ALMAVIVA


DS 0156
\2400
現代スペイン女性作曲家たちのハープ作品集
 ラウラ・ベガ(1978-):
  私を覆う夜を超えて [Mas alla de la noche que me cubre...]
 マリア・ホセ・アレナス(1983-):マクトゥーブ II [Maktub II]
 メルセデス・サバラ(1963-):
  雪の上の雪 [Nieve sobre nieve]/降りしきる雪 [Incesante nieve]
 ロサ・マリア・ロドリゲス・エルナンデス:ルスエロ [Luzeulo]
 ディアナ・ペレス・クストディオ(1970-):オルフェオ・ジップ [L'Orfeo.zip]
 コンスエロ・ディエス(1958-):存在と時間 [Ser y Tiempo]
 ドロレス・セラノ・クエト(1967-):裂かれた道 [Caminos rasgados]
 マリサ・マンチャド(1956-):
  アンヘラのための7つの小品 [Siete piezas para Angela]
 マリア・ルイサ・オサイタ(1938-):幻想曲 [Fantasia]/思い出 [Recuerdos]
 イルミナダ・ペレス・フルトス(1972-):
  ハープのタペストリーの上で [Sobre el tapiz del arpa]
 カルメ・フェルナンデス・ビダル(1970-):灰色の霧 [Brume Grisatre]
クリスティナ・モンテス・マテオ(ハープ)

録音:データ記載なし

クリスティナ・モンテス・マテオは1984年スペインのセビリャに生まれ、セビリャのマヌエル・カスティリョ音楽院、ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、シュターツカペレ・ベルリン・オーケストラ・アカデミーのメンバーとしてダニエル・バレンボイムの指導を受けたハープ奏者。日本ハープコンクール他数々の国際コンクール入賞。2013年現在バレンシア州立管弦楽団(ロリン・マゼール音楽監督)のメンバー。

  


DS 0130
\2400→\2190
【未案内旧譜】
トゥリーナ(1882-1949):室内楽作品集
  弦楽四重奏曲ニ短調「ギター風」Op.4(1911)
  セレナード Op.87(1934)
  闘牛士の祈り Op.34(1925)
  ピアノ五重奏曲ト短調 Op.1(1907)(*)
ブレンノ・アンブロジーニ(ピアノ(*))
グリニッジ弦楽四重奏団
 マイケル・トマス、
 ブライアン・ブルックス(ヴァイオリン)
 ジェーン・アトキンズ(ヴィオラ)
 テュモシー・ヒューズ(チェロ)

録音:1999年6月、セント・ピーター・イン・チェインズ教会、ロンドン、イギリス
発売:2001年

前ディストリビューターからも未案内だった旧譜商品。ピアノ五重奏曲 Op.1はフランク流の循環形式による力作。弦楽四重奏曲 Op.4は先輩アルベニス(1860-1909)から「(フランク流を脱して)スペイン的な音楽を目指すべき」という助言を受けたトゥリーナが自己のスペイン的様式を確立した作品と言われています。





ALTHUM


ALTHUM 006
\2400
16&17世紀イベリア半島のオルガン音楽/アロウカ修道院のオルガン
 ディエゴ・デ・コンセイサン(17世紀;ポルトガル):バタリャ[戦争]第5旋法
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566;スペイン):パヴァーヌとそのグロサ
 アントニオ・カレイラ(1530頃-1594頃;ポルトガル):
  アヴェ・マリア(4声)/4声の歌とグロサ
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627;スペイン):
  作品第8旋法(アルト:エンサラダ)/ティエント・デ・ファルサス第6旋法
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):ティエント第1旋法−左手のガイティリャ
 マヌエル・ロドリゲス・コエリョ(1555-1635;ポルトガル):
  テント第2番第1旋法「デ・ラ・ソ・レ」
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1575-1654;スペイン):
  ソプラノ声部のメディオ・レヒストロによるティエント第8旋法
 ジュアン・カバニリェス(1644-1712;スペイン):
  パッサカリア第3番第3旋法/イタリア風クラント
 ペドロ・デ・アラウジョ(1610-1684;ポルトガル):
  2つのソプラノ声部のメイオ・レジストロによる(作品)第2旋法
  ファンタジア第4旋法
 不詳(18世紀初頭、アントニオ・マルティン・イ・コルの曲集から;ポルトガル)
  バタリャ・ファモザ[有名な戦争]
ルイ・パイヴァ(オルガン)

録音:2013年7月18-20日、アロウカ修道院、アロウカ、ポルトガル
使用楽器:1739年、ドン・マヌエル・ベント・ゴメス・フェレイラ製(2009年、ゲアハルト・グレツィング修復)
 「ラッパ奏法」(水平方向に突き出したラッパ管でトランペットやトロンボーンのような音を出す)や音栓分割(一段の鍵盤の高音部・低音部で異なる音色にする)の使用といった独特の発展を遂げたイベリア半島(スペインとポルトガル)のオルガン音楽と、その発展をもたらしたイベリア式バロック・オルガンの響きを堪能できる一枚。メディオ・レヒストロ(スペイン語)/メイオ・レジストロ(ポルトガル語)は音栓分割、ティエント(スペイン語)/テント(ポルトガル語)およびグロサは変奏曲の一形式。
 ポルトガル第二の都市ポルト近郊のアロウカにある修道院のオルガンは典型的なイベリア・バロック・タイプの楽器。様々な音栓から生み出される音色は極めて個性的で、小鳥のさえずりを模した効果音(ペダル機能)まで現れます。現代ポルトガルを代表するオルガン奏者の一人でありイベリアの歴史的オルガン演奏の第一人者であるルイ・パイヴァによる演奏はまさに文句なし。絶品です。「オルガンは地味で単調で…」という先入観は、これらの音楽、この楽器、そしてこの奏者にはまったく当てはまりません。
 収録時間約70分。スペイン・ポルトガル料理のフルコースを満喫した気分になれます。(株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也)
ルイ・パイヴァ(1961年生まれ)はリスボン高等技術学校電気工学を修了、リスボン国立音楽院でジョアキム・シモンイス・ダ・オラにオルガンを、クレミルデ・ロザド・フェルナンデスに通奏低音を師事、さらにバルセロナ(スペイン)でモンセラト・トゥレンに、サラゴサ(スペイン)でホセ・ルイス・ゴンサレル・ウリオルに教えを受けたポルトガルのオルガンおよびチェンバロ奏者。1989年から2011年までリスボン国立音楽院教授、2014年現在リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー学長を務めています。
■ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「A 006」となっておりますが、弊社では「ALTHUM 006」として管理いたします。(代理店)

 

ALTHUM 004
\2400
【旧譜 再入荷】
フェルナンド・デ・アルメイダ(1600頃-1660):
  聖木曜日のレスポンソリウム集

   オリーヴ山で/わが魂は悲しむ/そこでわれらは彼を見た/わが友が
   極悪の商人ユダは/弟子のうちの一人が/われは子羊のごとく
   民の長老らは
  平日のミサ; キリエ/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ
カペラ・パトリアルカル
 モニカ・サントス、
 モニカ・モンテイロ(ソプラノ)
 カロリナ・フィゲレド、
 カタリナ・サライヴァ(アルト)
 ジョアン・モレイラ、
 アンドレ・バレイロ(テノール)
 マヌエル・レベロ、
 ティアゴ・シルヴァ(バス)
 セルジオ・シルヴァ(オルガン)
ジョアン・ヴァス(指揮)

録音:2011年1月17-19、24日、聖ニコラウ教会、リスボン、ポルトガル
 フェルナンド・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・キリスト騎士団修道士。ドゥアルテ・ロボ(1565頃-1646)に師事しトマルのキリスト教修道院楽長を務めました。最近までほとんど顧みられることがなかったものの、その厳格な対位法や修辞的表現法は彼がポルトガル音楽史において重要な人物の一人であったことを裏付けています。
 カペラ・パトリアルカルは16世紀から19世紀のポルトガル音楽を演奏するために2006年に創設された声楽アンサンブル。指揮者のジョアン・ヴァスはポルトガルにおける歴史的オルガン演奏の第一人者です。
 ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「A 004」となっておりますが、弊社では「ALTHUM 004」として管理いたします。(代理店)

 

ALTHUM 007
\3600
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):子供のための歌
  あの雲、他 [Aquela nuvem e outras] (全22曲)
  ティアの歌集 [As Cancoezihnas da Tila] (全11曲)
  子供たちのためのクリスマス [Natal para as criancas] (全10曲)
リスボン・サンタ・セシリア音楽アカデミー児童合唱団(独唱、斉唱、合唱)
イネス・メスキタ、
ジョアナ・アルヴェス(ピアノ)
アナ・パウラ・ロドリゲス、
アントニオ・ゴンザルヴェス、
アルトゥル・カルネイロ(指揮)

録音:2005-2007年、スタジオ・ナモシェ、リスボン、ポルトガル
 ハードカヴァー・ブック仕様。本体・外装の規格番号表示は「A 007」となっておりますが、「ALTHUM 007」として管理いたします。(代理店)





LINDORO


NL 3016
\2400
Raclerie Universelle 17世紀フランスのギター音楽
 フランチェスコ・コルベッタ(1615-1681):組曲イ短調
   前奏曲,アルマンド,クラント,サラバンド,ジグ,パサカーユ
 アンリ・グルネラン(1625-1700):組曲ニ短調
   前奏曲,アルマンド,クラント,サラバンド,ジグ,パサカーユ
 フランソワ・ル・コック(確認できる活躍期:1685-1729):シャコンヌ
 不詳:ニ調の小品集
   Mariez Moy,La Vielle,La Bonita,L'Otonera,La Forlane
 ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1732頃):
  組曲ト長調; 前奏曲,アルマンド,クラント,サラバンド,ジグ
  アポロンの入場(アルマンド)/「ロラン」のロジスティーユ
  マスカラード/ヴィラネル/パサカーユ
 フランチェスコ・コルベッタ:ラ・ストゥアルダ(サラバンド)/アルマンド
イスラエル・ゴラーニ(バロックギター)

録音:2012年3月14-17日、プロテスタント教会、テルカプレ、オランダ
 17世紀後半のフランスで隆盛を極めたバロックギターのための音楽で構成されたアルバム。タイトルは「普遍的な掻き鳴らし」や「掻き鳴らされる音の世界」と訳せばよいのでしょうか。
 イスラエル・ゴラーニはテルアヴィヴ大学で音楽学を修めた後、フレッド・ヤーコプス(アムステルダムのスウェーリンク音楽院)とエリザベス・ケニー(ロンドンの王立音楽アカデミー)にリュートとテオルボを師事。数多くのアンサンブル、オーケストラ、プロジェクトに参加しながらバロックギターも習得し、2010年のユトレヒト古楽祭でバロックギター奏者としてソロ・デビューしました。

 

NL 3019
\2400
16世紀グラナダの楽師たち
  [I. 宗教的領域]
 フアン・デ・ウレデ(確認できる活躍期:1451-1482頃没):
  Pange lingua (5声), Quinta Boz (Baso). Morales (*)
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):O Maria (4声)
 クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553):Veni Domine (4声)
 フランシスコ・ゲレロ:Ave Maria (4声)
 クリストバル・デ・モラレス:Inter vestibulum (4声)
 フランシスコ・ゲレロ:Dixit Dominus Petro (5声) / Benedictus (4声)
 ロドリゴ・デ・セバリョス(1525/1530頃-1581):Agnus Dei (5声) (*)
  [II. 大学]
 フランシスコ・ゲレロ:Christe potens rerum (5声) (*)
 ペドロ・ゲレロ(1520頃-?):O beata Maria (4声)
 ジョスカン・デプレ(1450/55頃-1521):
  Lauda Sion [Je ne me puis tenir d'aimer] (5声)
 ペドロ・ゲレロ:Quinque prudentes virgines (4声)
 オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):O invidia, nemica di virtute (5声)
 ピエール・サンドラン(1490頃-1560以後):Doulce memoire (4声)
 トマ・クレキヨン(1505/1515頃-1557):Prenez pitie
 フランシスコ・ゲレロ:O quam super terram (5声) (*)
  [III. 家庭的な場]
 ニコラ・ゴンベール(1495頃-1560頃):J'ay conge prins (4声)
 フランシスコ・ゲレロ:Mi ofensa es grande (5声)
 ジャック・アルカデルト(1507頃-1565):Il ciel che rado (4声)
 フィリップ・ヴェルドロ(1480/1485頃-1530/1532頃、1552以前):
  Madonna no so dir tante parole (5声)
 不詳:S'io fusse certo di levar per morte (4声) (*)
 オルランドゥス・ラッスス:Susanne ung jour (5声)
 トマ・クレキヨン:Pane me ami duche
  [IV. 都市の道路や広場で]
 フランシスコ・ゲレロ:Todos aman (5声) / Si el mirar (5声)
 フィリップ・ド・マンシクール(1510頃-1564):Yo te quiere matare (4声) (*)
 トマ・クレキヨン:Pour ung plaisir (4声)
 クレメンス・ノン・パパ(1510/1515頃-1555/1556頃):
  Ne scauroit on trouver bon messaigier de France (4声) (*)
 フランシスコ・ゲレロ:No me podre quexar (5声)
 ループス・ヘリンク(1494頃-1541):Ung jeune moine (4声) (*)
 フランシスコ・ゲレロ:Subiendo amor (5声) / Adios mi amor (5声)

アンサンブル・ラ・ダンスリー
 フェルナンド・ペレス・バレラ(コルネット[ツィンク]、コルネタ・ムダ、サックバット、
   チリミア・テノル、クルムホルン、リコーダー)
 フアン・アルベルト・ペレス・バレラ(コルネット[ツィンク]、コルネタ・ムダ、チリミア、
   バホンシリョ、クルムホルン、リコーダー)
 ルイス・アルフォンソ・ペレス・バレラ(サックバット、クルムホルン、リコーダー)
 エドゥアルド・ペレス・バレラ
  (バホン[ドゥルツィアン]、バホンシリョ、チリミア、クルムホルン、リコーダー)
 マヌエル・ケサダ・ベニテス(サックバット) ホセ・メンデス・ガルバン(リコーダー)

録音:2012年12月16-20日、サクロモンテ修道院教会、グラナダ、スペイン
 グラナダのマヌエル・デ・ファリャ図書館の写本975番所収の楽曲(*)を中心に、16世紀のグラナダで活躍した楽師たち(管楽合奏団)のレパートリーを取り上げたアルバム。タイトルの「Yo Te Quiere Matare」(マンシクールの収録曲名)を直訳すると「私はあなたを殺してしまいたい」になりますが、殺伐とした音楽は一つもありませんのでご安心ください。
 ラ・ダンスリーは1998年に創設されたスペインのピリオド管楽器アンサンブル。

 


NL 3020
\2400→\2190
バロック音楽に反映されたラテンアメリカの音楽
 アントニオ・ベルターリ(1605-1669):シャコンヌ ハ長調
 ホセ・マリン(1618-1699):声とギターのための51のトノ から
   乙女よ、あなたの移り気に [Nina, como en tus mudanzas]
 不詳(17世紀):
  修道士グレゴリオ・デ・スオラの写本 から マリサパロス [Marizapalos]
 ヤコプ・ヘルマン・クライン(1688-1748):
  チェロと通奏低音のための6つのソナタ Op.4 から ソナタ イ短調
 不詳(17世紀):ペルーのトルヒリョの写本(マルティネス・コンパニョン写本)から
   ランチャス・パラ・バイラル [Lanchas para Baylar]
   ラ・セロサ [Tonada La Selosa] (ランバイエケの村のトナダ)
   エル・コンゴ [El Congo] (歌踊りのトナダ)
 アントニオ・ヴァレンテ(1530-1585)−不詳:
  ナポリのガイヤルド−トルベリーノ−いかれたハラベ [Jarabe Loco]
ロス・テンペラメントス
 スワンティー・タムス・フライアー(ソプラノ、リコーダー)
 アンニカ・フォーグルプ(リコーダー)
 ウゴ・ミゲル・デ・ロダス・サンチェス(バロックギター)
 ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソン(バロックチェロ)
 ナディーネ・レンメルト(チェンバロ)

録音:2013年11月20-23日、聖コスマス&ダミアン教会、ルンゼン、ドイツ
 スペイン、およびスペイン領だったことのあるオランダと南イタリアからヨーロッパに流入した中南米の音楽をテーマとするアルバム。ホセ・マリンはスペイン、アントニオ・ベルターリとアントニオ・ヴァレンテはイタリア、ヤコプ・ヘルマン・クラインはオランダの作曲家。
 中南米起源とされるシャコンヌに始まりメキシコの民俗舞曲ハラベで閉じられる絶妙なプログラムです。
 タイトルの「De la Conquista y otros Demonios」を直訳すると「征服の悪魔と他の悪魔」になりそうですが、あまり考えずに楽しむほうが良さそうです(最近の当レーベルはアルバム・タイトルに凝り過ぎ?)。
 ロス・テンペラメントスはドイツのブレーメン芸術大学古楽アカデミー卒業生により2009年に結成されたアンサンブル。

 


NL 3021
\2400→\2190
ガエターノ・ブルネッティ(1744-1798):
  弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 第4集(1784)

   第1番イ長調 (L.145)/第2番変ロ長調 (L.146)/第3番ハ短調 (L.147)
   第4番ハ長調 (L.148)/第5番変ホ長調 (L.149)
カルメン・ベネリス
 ラウル・オレリャナ(ヴァイオリン)
 パブロ・アルマサン(ヴィオラ)
 ギリェルモ・マルティン(チェロ)

録音:時期の記載なし、闘牛博物館図書室、ロンダ、マラガ県、スペイン

 ガエターノ・ブルネッティはイタリアのファーノに生まれ、ピエトロ・ナルディーニに師事した後1762年頃スペインのマドリードに移住。1770年に国王カルロス3世の王太子(アストゥリアス公)付き音楽教師に就任。1788年、王太子がカルロス4世として即位するとともに王の私設楽団のヴァイオリニストとなり、さらに1795年に王宮楽団が創設されるにあたってその指揮者に就任しました。450を超える作品を残したとされていますが、生前・没後とも出版された作品は少なく、演奏・録音される機会も多くありません。
 当盤は好評を博した「弦楽四重奏曲集」(NL 3011)に続くカルメン・ベネリスによるブルネッティ第2弾。
 カルメン・ベネリスは2005年に創設されたスペインのピリオド楽器アンサンブル。ヴィオラのパブロ・アルマサン(・ハエン)とチェロのギリェルモ・マルティン(・ガミス)を核として演奏曲目ごとにメンバーを補強する形をとっています。
 今回参加のラウル・オレリャナは南米チリ出身、ミラノ市立音楽院古楽科でエンリコ・ガッティに師事したヴァイオリン奏者。音楽、演奏ともにすばらしく、同時代のイタリア人で同様にマドリードで活躍したボッケリーニも真っ青といったところ。
 実際にブルネッティの再評価を進めてくれそうな一枚です。


その「弦楽四重奏曲集」

NL 3011
\2400
ガエターノ・ブルネッティ(1744-1798):弦楽四重奏曲集
  イ短調 Op.2 No.4 (L.153)/ト長調 Op.3 No.6 (L.161)
  変ロ長調 Serie 8 No.7 (L.196)/ニ長調 Serie 8 No.10 (L.199)
カルメン・ベネリス
 ミゲル・ロメロ・クレスポ、
 ラファエル・ムニョス=トレロ・サントス(ヴァイオリン)
 パブロ・アルマサン・ハエン(ヴィオラ)  ギリェルモ・マルティン・ガミス(チェロ)
録音:時期の記載なし、聖復活病院内行事サロン、ウトレラ、セビリャ県、スペイン

 


MPC 0709
\2400→\2190
【旧譜 再入荷】
キアラ・バンキーニ(ヴァイオリン)
 ジャン=フィリップ・ラモー(1685-1767):
  クラヴサン合奏曲集(クラヴサン・アン・コンセール)
キアラ・バンキーニ(ヴァイオリン)
マリアンネ・ミュラー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フランソワーズ・ランジュレ(チェンバロ)

録音:1999年11月、ヌーシャテル芸術歴史博物館、フランス
使用楽器:1632年、ヨハネス・ルッカース製(チェンバロ)
 女性ピリオド楽器奏者のトリオによる当レーベルのベストセラー盤が再生産されました。





MUSICAS FESTIVAS DE FERNANDO LOPES−GRACA



MFFLG 1-2
(2CD)
\3600→\3290
【旧譜 再入荷】
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):お祝いの音楽
   [CD 1]
  お祝いの音楽(1962-1994)
   第1番「テレザ・マルガリダの5歳の誕生日に」
   第2番「シルヴィアの3歳のお誕生日に」
   第3番「ジョゼ・ペドロの最初のクリスマスに」
   第4番「“カナリト”の誕生に」
   第5番「ネニタの結婚式に」
   第6番「“カザ・ドス・ガロス”の開館式に」
   第7番「テレジタ・マシャドの結婚式に」
   第8番「ロメオの結婚式に」
   第9番「マリア・アリナの20歳の誕生日に」
   第10番「ヌノ・バロゾの19歳の誕生日に」
   第11番「わが兄弟ジョゼの80歳の誕生日に」
   第12番「フランシネ・ベノイトの90歳の誕生日に」
   第13番「わが兄弟の最初の曾孫ルイス・ゴンサロの
          最初のクリスマスのおもちゃ」
   第14番「イヴォ・マシャドの結婚式に」
   [CD 2}
  お祝いの音楽
   第15番「カタリナの3歳の誕生日に」
   第16番「ジョアン・エスプリト・サントの15歳の誕生日に」
   第17番「若い友人たちの集いに」
   第18番「ミゲル・ボルジェス・コエリョの18歳の誕生日に」
   第19番「わが兄弟の曾孫ジョルジ・ミゲルの3歳の誕生日に」
   第20番「ヴァスコ・コンサルヴェスの70歳の誕生日に」
   第21番「ジョゼ・ペドロとパウラの結婚式のために」
   第22番「親愛なるジャシント・ジモンイス博士の66歳の誕生日に」
   第23番「わが同僚にして友人アルヴァロ・クニャルの80歳の誕生日に」
  9つの短い舞曲
アントニオ・ロザド(ピアノ)

録音:2012年11月23-26日(CD 1)、2013年4月5-8日(CD 2)、CGDホール、リスボン経済経営高等学校(ISEG)、リスボン、ポルトガル
 20世紀ポルトガルを代表する作曲家フェルナンド・ロペス=グラサがその長い生涯において親類や友人の誕生日や結婚式等を祝うために作曲したピアノ作品の出版に合わせて制作されたCD。アントニオ・ロザドはリスボン音楽院を卒業後、16歳でパリ音楽院に入りアルド・チッコリーニに師事、1980年にデビューしたポルトガルのピアニスト。彼はロペス=グラサのピアノ・ソナタ全集も録音しています(Numericaレーベル、NUM 1124 入手不能)。
 本体、外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。





OS MUSICOS DO TEJO


MT 001
\2400
ファドの種 ポルトガル歌曲とファドの遠い関係を探って
 不詳:私は、不運にも [Foi por mim, foi pela sorte](*)
 ラファエル・コエリョ・マシャド(1814-1887):
  甘美な希望はついえた [Fenece doce esperanca](*)
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ(1759-1833):メヌエット
 フランシスコ・シャヴィエ・バプティスタ(17??-1797):
  私の人生は常に悲しみと苦しみばかり
    [He somente a minha vida sempre penar e sofrer](*)
 ジョゼ・メスキタ(確認できる活躍期:1793-1795):
  優しい鳥たち [Ternas Aves](*)
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ:
  アンダンティーノ/フランシスコ・ジェラルド氏のトッカータ
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):愛しい夫が [Cosi dolce amante sposo](*)
 アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ:
  この世の栄光を軽んじ [Desprezar do mundo a gloria](*)
  愛が私に褒美をくれた [Amor concedeum'um premio] (デュエット)(*)
 マヌエル・ジョゼ・ヴィディガル(確認できる活躍期:1796-1826):
  メヌエット第6番/メヌエット第3番
 V・J・コエリョ(19世紀前半):小鳥 [Avezinha]
 アントニオ・ジョゼ・ド・レゴ(1783頃-1821):
  バレイロの涼しい海辺 [Frescas praias do Barreiro](*)
 D・ジョゼ・アクニャ(?-1828):オリュンポスの神々 [Deuses do Olimpo](*)
 ジョゼ・マウリシオ(1752-1815):
  私が自然に何をしたのか [Que fiz eu a natureza](*)
 カルロス・セイシャス(1704-1742):
  ソナタ ハ短調(PM No.16)から 第1楽章(チェンバロ独奏)
 D・ジョゼ・アクニャ:愛の絆 [Os lacos d'Amor](チェンバロ伴奏)(*)
オス・ムジコス・ド・テジョ
 アナ・キンタンス(ソプラノ(*))
 リカルド・ロシャ(ポルトガルギター)
 マルコス・マガリャンイス(チェンバロ、指揮)

録音:2006年7月23-26日、市立アウグスト・カブリタ・コンサートホール、バレイロ、ポルトガル
 ポルトガルの伝統歌謡ファドへの流れを作ったと考えられる、18世紀中盤から19世紀初頭にかけてポルトガルで書かれた「都会の中産階級向け歌曲」を選び出し、ポルトガルギターを交えて演奏するという興味深い企画。オス・ムジコス・ド・テジョはマルコス・マガリャンイスにより2003年に創設されたピリオド楽器アンサンブル。ポルトガル音楽ファンの方でしたら Naxosから発売されたフランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1702-1755)のオペラ「ラ・スピナルバ」ですでにご存じかもしれません。
 アナ・キンタンス(1975年生まれ)はリスボン国立音楽院で学んだソプラノ。ピリオド・モダーンを問わずすでに多くの名だたるオーケストラとの共演、オペラハウスへの出演を果たしています。
 リカルド・ロシャ(1974年リスボン生まれ)は現代を代表するポルトガルギター奏者の一人。
 マルコス・マガリャンイスは1972年リスボンに生まれ、リスボン高等音楽学校でクレミルデ・ロザド・フェルナンデス、シェティル・ハウグサンに、パリ音楽院でケネス・ギルバート、クリストフ・ルセ、ケネス・ワイスに師事したチェンバロ奏者・指揮者。 ブックレットにポルトガル語の解説と英語・フランス語訳、ポルトガル語歌詞と英語訳・フランス語訳を収録。
 本体・外装ともに規格品番表記がございませんが、弊社は「MT 001」として管理いたします。ご了承ください。(代理店)

  

MT 202
\2400
ルイザ・トーディのアリア集
 フローリアン・レオポルト・ガスマン(1729-1774):
  オペラ「職人の恋」 [L'Amore Artigiano] (1778)から 序曲(管弦楽)
 ベルナルディーノ・オッターニ(1736-1827):
  オペラ「アルミーニオ」 [Arminio] (1781)から ロスモンダのアリア
   「あなたが心に同情を覚えるなら」 [Se pieta tu senti al core]
 ニッコロ・ピッチンニ(1728-1800):
  オペラ「迫害された匿名の女」[L'Incognita Perseguitata] (1770)から
   ジャネッタのレチタティーヴォとアリア「羊飼いたちよ、私も一緒に」
     [Pastorelle, anch'o con voi]
 ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816):オペラ「アンドロマカ」(1797)から
   アンドロマカのレチタティーヴォとアリア「哀れな王子よ」 [Povero Prence]
 ニッコロ・ピッチンニ:オペラ「迫害された匿名の女」から ジャネッタのアリア
   「お父さん、ああ、どこにいるの?」 [Genitore, ah, dove siete?]
 アントニオ・サッキーニ(1731-1786):オペラ「オリンピーアデ」(1778)から
   メガークレのアリア「もしも君が探すなら、こう言うなら」 [Se cerca, se dice]
 ニッコロ・ピッチニーニ:オペラ「ディドーネ」 [Didone] (1791)から
   ディドーネのレチタティーヴォとカヴァティーナ
    「ああ、私が何を言った?不幸な人よ」 [Ah, che dissi, infeice?]
 ニッコロ・ピッチンニ:
  オペラ「インドのアレッサンドロ」 [Alessandro nell'Indie](1778)から
   クレオフィーデのレチタティーヴォとアリア
    「それでポーロは死んだのだ」 [Poro dunque mori]
 ダヴィド・ペレス(1711-1779):
  オペラ「デモーフォンテ」 [Demoofonte] (1772)から
   ディルチェアのアリア「私はあなたに期待する、愛する夫よ」
     [In te spero, o sposo amato]
 アントニオ・サッキーニ:オペラ「オリンピーアデ」から
   アルジェーネのアリア「もう何も見つからない」 [Piu non si trovano]

ジョアナ・セアラ(ソプラノ)
オス・ムジコス・ド・テジョ(管弦楽)
マルコス・マガリャンイス(指揮)

録音:2008年9月12-16日、カルトゥジオ教会、カシアス、ポルトガル
 18世紀終盤に活躍したポルトガル出身の名リリック・ソプラノ、ルイザ・トーディ。1753年ポルトガルのセトゥバルにルイサ・ロザ・デ・アギアルとして生まれ、14歳で舞台デビュー、16歳の時にナポリ出身のヴァイオリン奏者フランチェスコ・サヴェーリオ・トーディと結婚、17歳でオペラ・デビュー。1777年にポルトガルを出てから20年にわたってイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア等ヨーロッパ各地で大活躍。1799年、ナポレオン戦争を避けナポリを去り、13ヶ月をかけて1810年ポルトガルに帰国。1801年ポルトに居を構え歌手活動を再開しましたが、1803年に夫が死去、1809年のナポレオン軍のポルト侵攻の際に「Ponte das barcasの悲劇」に巻き込まれ貴重な宝石類を失い、さらに1813年頃から視力が弱まり10年後に完全には完全に失明する不幸に見舞われ、1833年リスボンで貧窮のうちに亡くなりました。
 当盤はルイザ・トーディがヨーロッパ各地で歌った数々のオペラからアリアを選び彼女のキャリアを回想しようという企画。
 「ルイザ役」を歌うのは、リスボンに生まれロンドンのギルドホール音楽学校で学び2004年にオペラ・デビューしたソプラノ、ジョアナ・セアラ。バロックから古典派にかけてのレパートリーを得意としています。ブックレットにポルトガル語の解説と英語・フランス語訳、イタリア語歌詞とポルトガル語・英語・フランス語訳を収録。





PRIMETIME



PMT 0613
(2CD)
\4200→\3790
「辺境のマイナー楽器」のイメージを吹き飛ばす
 「クラシカル・ポルトガルギターの名盤」と自信を持って申し上げます。(代理店)


ペドロ・カルデイラ・カブラル/ポルトガルギターの迷宮&アンソロジー


  [CD 1] ポルトガルギターの迷宮(*)
 不詳(16世紀):マタシンス
 ペドロ・デ・エスコバル(1465頃-1536):ヴィランセテ/カンティガ
 不詳(16世紀):ルッジェーロのグロザ
 ディエゴ・オルティス(1510-1570):レセルカダ I/レセルカダ II
 ジョン・ダウランド(1563-1626):憂鬱なガイヤルド
 アントニー・ホルボーン(1550頃-1602):パヴァーヌ第4番
 ジョン・ダウランド:蛙のガイヤルド
 ロバード・ジョンソン(1582頃-1633):アルマン
 ロベール・バラール(1575-1650):村のブランル
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ K.322
 カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ 37
 ジョアン・パウロ・ペレイラ(確認できる活躍期:1840-1860):
  ワルツ ヘ短調/ワルツ ト短調
 不詳(1850頃):マズルカ
 ペドロ・カルデイラ・カブラル(1950-):イチイのバラード/アストリアナ

  [CD 2] アンソロジー
 アロンソ・ムダラ(1520頃-1580):ファンタジア
 ジル・デュラン・デ・ラ・ベルジェリ(1554-1605):愛しの人よ、もしあなたの心が
 ガスパル・サンス(1640頃-1710):パヴァーヌ
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682頃-1740):前奏曲/カンシオン
 ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690頃-1758):ソナタ
 ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ K.11
 マテオ・アルベニス(1755-1831):ソナタ
 フェルナンド・ソル(1778-1839):練習曲 Op.6 No.23/練習曲 Op.35 No.10
 アントニオ・ラウロ(1917-1986):ベネズエラのワルツ
 ペドロ・カルデイラ・カブラル:
  アーモンドのバラード/玩具/岩山の迷宮/未完の円
ペドロ・カルデイラ・カブラル(ポルトガルギター)
ダンカン・フォックス(コントラバス(*))

録音:データ記載なし
 ポルトガルの伝統歌謡ファドの伴奏楽器と位置付けられていたポルトガルギターをクラシカルなソロ楽器にまで高めたペドロ・カルデイラ・カブラル。彼の2つのコンサート・プログラムを収めたCDが発売されました。
 ポルトガルギターはいわゆるギターではなくリュート系で、6コース・スチール複弦の撥弦楽器。どこか哀感を帯びた甘美な音色を特徴としています。ポルトガルでは単に「ギター(ギタラ)」と言えばこの楽器を指すそうです。
 ペドロ・カルデイラ・カブラルは1950年リスボンの音楽一家に生まれリスボン国立音楽院で学んだギター、ポルトガルギター、リュート、ヴィオル奏者。彼はポルトガルにおける古楽演奏の第一人者でもあり、ピリオド楽器と古楽唱法によるアンサンブル「ラ・バタッラ」および「コンセルト・アトランティコ」を主宰する他、ルネサンス・バロック音楽のポルトガルギター用編曲に長年取り組んでいます。
 録音したCDは十数枚あり、当盤同様に2つのコンサート・プログラムを収めたCD「ポルトガルギターの記憶&18世紀のギターに」(2003年、Tradisomレーベル、ポルトガル)もすばらしい内容だったのですが残念ながら廃盤のため入手できません。
 カルデイラ・カブラルの編曲・演奏による楽曲の数々はポルトガルギターのために書かれたオリジナル作品としか思えないほど違和感がなく、この楽器独特の魅力を備えた逸品に仕上がっています。なかでもすばらしいのはやはりセイシャス。カルデイラ・カブラルの自作曲もファド風あり、ピアソラ風あり、技巧を極めた現代音楽風ありでとことん楽しめます。

 「辺境のマイナー楽器」のイメージを吹き飛ばす「クラシカル・ポルトガルギターの名盤」と自信を持って申し上げます。(株式会社サラバンド代表取締役 金田敏也)
 Primetimeは配給元と表示されており、実質的には自主制作商品と思われますのでお早目の入手をお勧めいたします。なお、外装に規格品番表記がございませんのでご注意ください。(代理店)




<国内盤>


AEON



MAECD0977
(国内盤・2枚組)
\3700+税
モートン・フェルドマン チェロのための作品集
 〜偶然と反復の音世界〜

 モートン・フェルドマン(1926〜1987):
  ① 半音階平原の模様
    (Patterns in achromatic field/1981)
  ②プロジェクション1(Projection I/1950)
  ③コンポジション:八つの小品
    (Composition - 8 little pieces/1950)
  ④交叉点 IV(Interjection IV/1951)
  ⑤持続II(Duration II/1960)
アルヌ・ドフォルス(チェロ)
大宅裕(ピアノ)
 まるで一面に広がる草原に、風が模様をつくってゆくよう。じわり感じ入る、フェルドマンの音世界。
 ケージと並ぶニューヨーク楽派の大立者が残した後期の大作に、初期の出発点をしめす掌編をいくつか。画期的なクセナキス盤(MAECD1109)で注目されるドフォルス、堂々の2枚組!

 前衛芸術とひとくちに言っても本当にさまざまですが、このアルバムは極度に玄人好みな内容でありながら、まったく同時に何より素晴しい現代音楽へのイントロダクションにもなるであろう、周到なプログラム構成。
 さすがは現代系レーベルaeon、切り口が絶妙です。モートン・フェルドマンのチェロ作品集——フェルドマンといえば、前衛音楽畑ではケージ、ベリオ、ブーレーズ...といった名前と並ぶ超ビッグネームでありながら、コンサヴァティヴなクラシック演奏家が意外にとりあげない=音盤があるようでない作曲家。1950 年代にジョン・ケージと意気投合し、五線紙を全く使わない図形楽譜や、演奏してみるまでどんな音楽ができるかわからない“偶然性の音楽”といった、その後の前衛音楽の世界に浸透してゆくさまざまな作曲技法が彼の作品に端を喫しており、極度なまでに長い反復を伴う、とほうもなく演奏時間が長い作品が多いことでも有名ではありますが、本盤ではそうした長大系フェルドマンの名品「半音階平野の模様」がひとつと、彼がケージと出会って間もなく、フェルドマンがフェルドマンたりえてゆく最初の過程で残した小品がいくつか、チェロとピアノという多くのクラシック・ファンにとっても身近な(むしろ「多くの方が好きな」と言ってしまってもよいかもしれません)楽器で織り上げられてゆきます。
 2枚のCD のうち、「半音階平野の模様」は実にCD1枚にも収まりきらず、次のCD2まで浸食するほどの長さがある長大な作品(演奏時間90 分近く)で、さまざまな音型が一定期間つづく安定したリズムのなかで続いてゆくところが多く、現代畑で活躍するオランダ語圏ベルギーの天才奏者アルノ・ドフォルスが繰り出す音のテクスチュアの魅力、同じくベルギーを活躍の場にしている大宅裕のピアノの音色とあいまって、じっくり傾聴しつづけるだけでなく、音環境の演出素材として流しつづけても苦にならない、穏やかで心地よい音響体験の場にもなってくれる——そうした作品のあとに、フェルドマンが自己を確立しはじめた時期の小品(チェロの鳴らし方の工夫一覧のような演奏時間3 分あまりの「交叉点IV」なども、不思議体験の入口として絶妙かもしれません)がいくつかあるというあたりで、本盤は「聞き深めれば面白い、けれどなんとなく感じているだけでもOK」な、前衛音楽への糸口となってくれるアルバムに仕上がっているわけです。
 フェルドマンという大御所を知り、20 世紀の前衛音楽の基本的ルールを極上解釈でひとわたり味わえる企画。日本語解説とあわせ、ぜひご体感を。




FUGA LIBERA



MFUG713
(国内盤)
\2800+税
パウル・ヒンデミット(1895〜1963):チェロのための作品集
 ①かえるの求婚 〜英国民謡による変奏曲(1941)
 ②無伴奏チェロ・ソナタ op.25-3(1922)
 ③チェロとピアノのための三つの小品op.8(1917)
 ④チェロとピアノのためのソナタop.11-3(1918)
ユディト・エルメルト(チェロ)
ダーン・ファンドヴァール(ピアノ)
 欧州の縮図・文化大国ベルギーでは、多面的かつ豊かな音楽活動がくりひろげられている...!
 スタイリッシュに味わい深く、無伴奏とデュオ作品とでチェロの魅力を掘り下げたヒンデミットの名品群。
 ドイツ出身のエルメルト、現代音楽畑の超・実力派ピアニストと織り上げた充実名演!

 ドイツ、フランス、オランダ、英国など諸大国のあいだに位置する小国ベルギーは、ハプスブルク家支配下で「南ネーデルラント」と呼ばれていた時代から文化先進地として知られ、すぐれた工芸品や毛織物を産するだけでなく、周辺の大国からいろいろな事情のもと移り住んできた文化人たちが、さまざまな芸術分野を盛り上げてきた場所——それは、欧州連合の拠点がブリュッセルに置かれている現代においても変わりません。
 同国随一の気鋭小規模レーベルFuga Libera がいま新たに世に送り出そうとするユディト・エルメルトも、出身はベルギーではなくドイツ。そのデュオ・パートナーとして本盤で存在感をつよくアピールしているダーン・ファンドヴァールが、知る人ぞ知るアメリカ系現代音楽のスペシャリストであり、アイヴズ、ケージ、ジェフスキ...といった異才たちの名曲を弾きこなすかたわら、メシアン、ソラブジ、バーロウといった20 世紀最大級の巨匠たちが折々に世に問うてきた問題作(ソラブジの超難曲『アルス・クラヴィチェンバリスティクム』など)をレパートリーとするベルギー人奏者である...といったことを知るにつけ、つくづくこの国の文化人たちは視野が広い、と感嘆させられてしまいます(なにしろ公用語がオランダ語・フランス語・ドイツ語とあるうえ、知識人ならたいてい英語も流暢、仲の悪いオランダ語圏とフランス語圏の人同士が軋轢を避けるためにあえて英語で話すことも...などと聞くと、ある種のスケールの違いに驚いてしまいます)。自らヴィオラ奏者だったヒンデミットは早くから弟が弾くチェロにも興味を示し、レーガーやブリテンの傑作と並ぶ20 世紀屈指の無伴奏ソナタを含む名品を数多くこの楽器のために残していますが、ここで彼らはあえてプログラムを戦時の小品で始め、より古い時代の作品を後半におく聴きごたえあるプログラム(流して聴いていると、優美さから硬派な作風へ、そして再び若々しい創意の発露へ...とつながる流れがいかにも綺麗)で、その音楽の面白さをさまざまな角度から印象づけてやみません。

 チェロのエルメルトは26 歳でブラッセルズ・フィルハーモニック(ブリュッセル・フィルとは別団体、ブラッセルズ〜の方が勢いを感じさせます)のソロ奏者に就任、その後も現代音楽まで視野に入れた広範なプログラム感覚をもち、自らベルギーでの連続演奏会の芸術監督もつとめているほど。そうした躍進も、本人の演奏センスあればこそ——本盤解説(全訳付)にも南ドイツの大手新聞からの演奏会評が一部引用されていて「最初の1音から聴き手を虜にする」とあるとおり、いかようにもとっつきにくくできてしまうヒンデミットの音作りをいとも自然に、耳になじむ近代音楽の粋として聴かせてくれるのも、そうした技量あればこそ、のことなのでしょう。作曲家と同じドイツ人が弾く、しかし威力で圧倒するのではないヒンデミット。




PASSACAILLE



PSC993
(国内盤)
\2800+税
チェロは、どこから来たのか
 〜イタリア・バロック、最初期のチェロ独奏曲さまざま〜

 ◆ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632〜1729):
  ①パッサガッリ ②ベルガマスカ+
  ③八つの音符によるカプリッチョ*
 ◆ジュゼッペ・コロンビ(1635〜1694):
  ④喇叭の調べ*⑤チャコーナ
 ◆ドメーニコ・ガッリ(1649〜1697):ソナタ2編
  ⑥第1番 ⑦第5番
 ◆ドメーニコ・ガブリエッリ(1651〜1690):
  リチェルカール2編 ⑧第1番 ⑨第6番
 ◆フランチェスコ・パオロ・スプリアーニ
   (またはシプリアーノ 1678〜1753):
  トッカータ2編(各・無伴奏版と通奏低音付版**による演奏)
  ⑩第5番 ⑪第10 番
 ◆ジュゼッペ・マリア・ダッラーバコ(1710〜1805):
  カプリッチョ5編
   ⑫第1番 ⑬第4番 ⑭第5番 ⑮第6番 ⑯第10 番
 ◆ジューリオ・ルーヴォ(活躍期1703〜1707):
  ロマネッラとタランテッラ各2編
   ⑰第1番 ⑱第2番
 ◆作曲者不詳(アンジェロ・マリア・フィオレ?):
  ⑲ソナタ イ短調
エリナー・フライ(バロック・チェロ)
エステバン・ラ・ロッタ(テオルボ*、バロックギター +)
スージー・ナッパー(バロック・チェロ/通奏低音**)
 チェロを独奏楽器にしたのは、バッハではなく、イタリア人たちだった...!ヴァイオリン音楽の発展のかたわら、この楽器が少しずつ独自の存在感をあらわしていった頃の独奏曲をカナダ出身の多芸な才人が縦横無尽、あざやかなバロック・チェロさばきで解き明かします!

 協奏曲や独奏曲など、主役格の活躍をみせるのが当たり前...と思われているチェロ。しかしそのような存在感をあらわしたのは比較的最近のことで、19 世紀の演奏家たちでさえ「レパートリーが少ない」と、ヴァイオリンやピアノの演奏家たちをうらやんでいたとか。ましてや18 世紀以前となると、たたでさえ楽器だけで弾く「歌い手ぬき」の音楽(器楽曲)が珍しいものという扱いだったところ、イタリアの才人ボッケリーニが出てくるまではめったに独奏曲などないだろう...と思ったら、あにはからんや。古くは20 世紀後半にA.ビルスマが名盤を刻み、近年では日本が世界に誇る名手・懸田貴嗣氏もさかんに開拓・演奏を続けておられる通り、実はすでに17 世紀後半、若き日のコレッリがボローニャやモデナでヴァイオリンの腕前を磨いていた頃から、チェロを独奏楽器として使う名手が活躍をみせていたのです!
 また(今のようなチェロとは形状が違ったかもしれませんが)17 世紀初頭にも、たとえばフォンターナのソナタなど、ヴァイオリンと同等の立場で低音弦楽器を活躍させているものが見つかります。
 このアルバムではそうしたチェロの歴史をふまえ、17 世紀に遡る無伴奏チェロ独奏の名品をたんねんに拾い集め、あざやかな演奏でそこに込められていた音楽性を「いま」に解き放つ、えもいわれぬ名演の連続を堪能することができます。

 弾き手はエリナー・フライ、近年躍進めざましいカナダ古楽界出身の腕利き奏者...学生時代から無伴奏チェロ作品の研究にいそしむかたわら、古楽作品はもとより近現代の無伴奏曲でも素晴しい演奏結果を残してきた彼女だけに、単なる知識欲をみたすだけに終わらず、1曲1曲の演奏をたんねんに磨き上げ、明敏な感性で私たちの耳を喜ばせてやまない充実した解釈を聴かせてくれているのが嬉しいところです。
 ガブリエッリやG.B.ヴィターリ(「ヴィターリのシャコンヌ」の作者の父)といったコレッリの同時代人たちの音楽知(まさに低弦ひとつの小宇宙!といった精巧な音楽…)から、バッハの無伴奏組曲よりも新しい18 世紀中盤のダッラバーコ作品、あるいは通奏低音つきの楽章の数々など、多彩さの点でも申し分ない内容——充実した解説(日本語訳付)も含め、意外にも広く知られていないことが多かったチェロの歴史を体感的に辿るにとどまらない、1トラックごと傾聴に値する内容。大いにおすすめです!




オクタヴィア・レコード


OVCL-00534
\3000+税
ヤクブ・フルシャ指揮&都響
 R. シュトラウス:アルプス交響曲 作品64
ヤクブ・フルシャ(指揮)
東京都交響楽団
 フルシャとオーケストラが一体となり表現されたアルプスの一日。
 オーケストラと指揮者の双方にとって最難曲のひとつである「アルプス交響曲」。
若き巨匠、フルシャはこの難曲を「あらゆる曲を弾きこなす能力を持った演奏家集団」として都響を信頼し、オーケストラもフルシャから放たれるタクトを通じその信頼に応えてゆきました。
全体としてオーケストラを豊かに響かせることに重きを置きつつも、要所要所を際立たせ、非常に物語風な構成で懐深くスケールの大きい充実した演奏を展開してゆきます。特に頂上直前のオーボエソロの箇所をはじめ、フルシャは曲への構成、解釈を通じ、現在の都響の演奏レベルの高さを証明しました。
指揮者とオーケストラ双方の信頼が結実し、奇をてらわずも音楽の起伏を求め、そしてR.シュトラウスの音楽を正攻法に表現した充実した「アルプスの一日」をお聴きいただけることでしょう。

 2013年6月26日 東京・サントリーホール にて ライヴ収録
  

OVCL-00535
(3CD)
\5000+税
「炎のコバケン」ブラームス交響曲全集再発売!
 ブラームス:
  交響曲 第 1番 ハ短調 作品68
  交響曲 第 2番 ニ長調 作品73
  交響曲 第 3番 ヘ長調 作品90
  交響曲 第 4番 ホ短調 作品98
小林研一郎(指揮)
ハンガリー国立交響楽団
 正真正銘、「炎のコバケン」によるブラームス交響曲全集
 指揮者として飛ぶ鳥落とす勢いで楽団を席巻していった小林研一郎、50代前半のエネルギーに満ち溢れたブラームス交響曲全集が再発売となりました。
 ブタペストの指揮者コンクールで優勝をきっかけに、小林はとりわけハンガリーで絶大なる人気を博し、オーケストラとの信頼関係も頂点を極めていた頃の記録です。
 正攻法でブラームスに相対し、何よりも熱く、正真正銘「炎のコバケン」を実感できる名演奏です。

 1992年10月26-31日 ブダペスト、フランツ・リスト音楽院大ホール にて収録
  

OVCL-00531
\3000+税
沼尻&日本センチュリー響 幸田浩子/林美智子
 メンデルスゾーン:
  劇付随音楽「真夏の夜の夢」全曲 (台本:松本隆)
沼尻竜典(指揮) 
日本センチュリー交響楽団
幸田浩子(ソプラノ) 
林美智子(メゾ・ソプラノ)
檀ふみ(ナレーション) 
ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
 沼尻&日本センチュリー響によるメンデルスゾーン・シリーズ第3弾。
 幻想的で華麗なメンデルスゾーンの音楽劇。
 2013年よりリューベック歌劇場音楽総監督となり世界からもさらに注目を浴びる沼尻竜典の最新盤。日本センチュリー交響楽団と続けるメンデルスゾーン・シリーズ第3弾は、メンデルスゾーンの才気輝く傑作「真夏の夜の夢」です。
 前作交響曲第3番&第4番で高い評価を受けるこのコンビの充実ぶりは当アルバムでも発揮され、美しく繊細でありながら懐の深いサウンドが展開されています。
絶妙なアンサンブルのオーケストラのクオリティの高い技術には目を見張るものがあります。また、幸田浩子と林美智子といった豪華ソリストも注目です。松本隆による台本で、檀ふみがこの美しい音楽劇へ誘ってゆきます。
 最高のキャストによるメンデルスゾーンの世界をお楽しみ下さい。
 2013年5月15、16日 大阪・ザ・シンフォニーホール にてライヴ収録
 

OVCL-00533
(SACD Hybrid)
\3200+税
アルティ弦楽四重奏団
 豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子、上村昇!

  ベートーヴェン:
   弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
   弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135
アルティ弦楽四重奏団
 豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)
 矢部達哉(ヴァイオリン )
 川本嘉子(ヴィオラ)
 上村昇(チェロ)
 満を持してのCDデビュー!日本を代表する弦楽奏者が結集!
 威風堂々、荘厳なるベートーヴェン演奏の極地!
 日本のトップ弦楽四重奏団、アルティ弦楽四重奏団が待望のCDデビューです。

 豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子、上村昇という当代一流ソリストの4人によって1998年に結成されたアルティ弦楽四重奏団は、すでに日本随一の弦楽四重奏団として高い人気を誇っています。
 結成から16年、ファンには待望のCDリリースとなりました。
 今回収録したのは、弦楽四重奏曲の中の最高峰に位置するベートーヴェンの後期作品。
荘厳で、深い音楽性を要求される、最も高貴な作品群に対し、アルティ弦楽四重奏団は真摯に向き合い、瑞々しく輝かしい音色で新たなベートーヴェンの姿を映し出します。日本のトップ奏者として最前線で立ち続けた彼らの経験から裏打ちされた確固たる自信に漲るベートーヴェン。強く輝きを放ちます。
 現代最高峰の弦楽四重奏団体の威風堂々たるデビュー盤の登場です。

2013年9月2-4日 東京・稲城?プラザ にて収録
 
OVCL-00538
\3000+税
三瀬 和朗 作品集
 「トリグリフ」 ヴァイオリン、チェロとピアノのための
 「変光星」 ピアノ独奏のための (初演)
 「ラ・トゥレス」
  フルート、ヴァイオリンとピアノのための
  (ピアノヴァージョン・日本初演)
 「この秋の日々のなかに…」
  独奏フルートと弦楽オーケストラによる
 「滄海の詩 II」
  独奏ヴァイオリン、弦楽オーケストラと打楽器のための
   (初演)
 「子守唄」
  フルート、ヴァイオリン、
   弦楽オーケストラとヴィブラフォーンのための
山根 一仁 (ヴァイオリン) 
上野 通明 (チェロ)
ロー 磨秀 (ピアノ)
三瀬 俊吾 (ヴァイオリン)
中務 晴之 (フルート)
鷹羽 弘晃 (指揮)
弦楽オーケストラ
正富 明日香 (ヴィブラフォーン)
 三瀬和朗のリリシズムと若き奏者による情熱の結晶
  このCDは、さまざまな世代の教え子たちの演奏による三瀬和朗の個展の模様です。リハーサルで指揮をしていて、最初は迷いのあった音が、次第に、自然と同じ方向を向き、動き出していったことを思い出します。
 弾くもの、聴くものを導いてしまう、それが三瀬和朗の作品であり、リリシズム(抒情性)であり、人なのだと思います。 若い演奏者たちが受けた曲のイメージの表出が、ほとばしる情熱と共に記録されました。三瀬和朗の音の世界に身を委ねて欲しいと思います。     鷹羽弘晃(ライナーノートより抜粋)

2013年4月25日 東京・浜離宮朝日ホールにて ライヴ収録


三瀬和朗:
 1970年東京芸術大学作曲科卒業。同大学大学院作曲科修了。作曲を石桁眞礼生、末吉保雄、ピアノを伊達純、ソルフェージュ・声楽を瀬山詠子の各氏に師事。1986年パリ・エコール・ノルマル音楽院作曲科修了。最高位ディプロマ授与。作曲を平義久氏に師事。1986年ヴィオッティ(ヴェルチェッリ)国際作曲コンクール第一位受賞。
 デビュー作品に(1971年)ピアノと管弦楽のための「協奏的楽章」(Pf:本荘玲子、指揮:手塚幸紀、日本フィルハーモニー管弦楽団、日比谷公会堂にて)、またヴァイオリン協奏曲「滄海の詩」(第18回民音現代作曲音楽祭委嘱作品、Vn:ドゥヴィ・エルリ、Hp:篠崎史子、指揮:外山雄三、新日本フィルハーモニー交響楽団)、「ル・タン・プロフォン」ピアノのための(第二回浜松国際ピアノコンクール課題曲として委嘱作品)、「凍天の星」などがある。
 日本音楽コンクール作曲部門、ルーマニア国際音楽コンクール、横浜国際音楽コンクールなどの審査員を務める。日本現代音楽協会会員、"OTOの会"会員、東京芸術大学講師を経て、2007年まで桐朋学園大学音楽学部教授を務め、現在同大学客員教授。
 

OVCT-00106
(SACD Hybrid)
\3200+税
ペーテル・ヤブロンスキー (ピアノ)
 グリーグ:
  「抒情小曲集」より
    アリエッタ、民謡、ノルウェーの旋律、小鳥、
    愛の詩、ハリング、メランコリー、ノクターン、
    スケルツォ、鐘の音、小川、夢想、
    青春の日々から、おばあさんのメヌエット、
    あなたのそばに、山の夕べ、小妖精、余韻
  バラード ト短調 作品24
ペーテル・ヤブロンスキー (ピアノ)
 グリーグの美しい珠玉の小曲が導く郷愁漂う音楽への旅路。
 ヤブロンスキーとグリーグの心が描く、抒情溢れるピアニズム。
 日本でも高い人気を誇るピアニスト、ペーテル・ヤブロンスキーの最新アルバムです。

 ヤブロンスキーにとって、同じ北欧出身の作曲家として最も大事にしているグリーグのピアノ作品「抒情小品集」。グリーグの生涯に渡って描き続けた「魂」というべき美しい珠玉の小品集です。
 ヤブロンスキーがそれらの曲を愛おしく丁寧に紡いでゆきます。繊細で鮮烈なリズムを見せつつも、透明感溢れるピアノの響きが空間に広がってゆきます。
 幼きころの北欧の風景を回帰しながら、語りかけるかのような音楽。ひとつの旅をするかのように巡り、そして最後のバラードへと繋がります。この純度の高い詩情により、ヤブロンスキーの音楽家としてのさらなる高みへと登ってゆくことを確信出来ることでしょう。
 長年ヤブロンスキーが温めてきたグリーグ・アルバム。ぜひお聴き下さい。

 2013年11月12、13日 東京・稲城iプラザ にて収録 




カメラータ・トウキョウ


CMCD-28303
\2800+税
吉松 隆:優しき玩具/河村泰子
吉松 隆:
 優しき玩具 第1集(1972)
  グラドス・アド・ビブンセキブン博士の肖像/
  青い月の光のバルコニーで/
  鼻の曲がった行進曲/
  小さな人形のアリア/
  イースタン氏の恋の歌/ クウのワルツ/
  十円玉の唄/ クラムポンのダンス/
  九官鳥のロンド/ 道化師の夜の歌/
  小さな人形の子守歌/
  ゼンマイ仕掛けの終曲
 優しき玩具 第2集(1974)
  たんぽぽの花瓶/ R博士の肖像/
  ウェスタン氏の幌馬車/ 右折禁止ブギウギ/
  夜のオルゴール/ アーノルド博士のオルゴール/
  L嬢の肖像/ 祭りのあと/ 雪に沈んだ村の伝説/
  道化師の昼の歌/ すみれの花瓶/
  高価で感情的なワルツ
 優しき玩具 第3集(1983/85)
  木漏れ陽のロマンス/.古風なる樹の歌/
  ストリートダンサー/ ペンギン公園の午後/
  名前のない天使/リムセ/ G氏の肖像/
   古風なる樹の舞曲/ 淋しい魚の聖歌/
  少し暗めの夢のワルツ
 あごのはずれた小さなソナチネ(1973)
河村泰子(ピアノ)
最初期の作品を綴った吉松 隆ピアノ・ソロ作品集
録音:2013年11月/埼玉

 若き吉松 隆が作曲した最初期の作品をあつめたピアノ作品集。
 演奏は吉松作品の演奏をライフワークとする、まさに“吉松作品の伝道師”と呼ぶにふさわしい河村泰子。
 無調音楽からジャズ、そしてプログレッシヴロックまで、当時影響を受けたあらゆる音楽のエッセンスが反映されています。
 聴き手の、そして弾き手の童心に語りかける35曲の音楽のスケッチをお楽しみください。

●河村泰子(ピアノ)
 神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業。池田洋子氏に師事。同大学にてハンナ・ギューリック・スエヒロ奨学賞を受賞。
 ソロ、室内楽、伴奏などで音楽祭やコンサートに出演する他、村田厚生(tb)のソロ・アルバム『Just Sing』に参加するなど多くのアーティストと共演。
 吉松隆作品の演奏をライフワークとしており、2006年より「吉松隆作品シリーズ」をスタート、2008年には手塚治虫生誕80周年記念事業「河村泰子とアトム・ハーツの仲間たち」を開催、初のアルバム『アトム・ハーツ・クラブ』をリリース。
 2012年にはCD『ヴィネット』をリリースした。

<映像>

 

ALTHUM(映像)


ALTHUM 01-12
(DVD PAL)
\4200
【旧譜 再入荷】
ルイ・パイヴァ参加 マフラ国立宮殿教会堂の6台のパイプオルガン
 アントニオ・レアル・モレイラ(1758-1819):
  マフラ王宮教会堂のためのシンフォニア(6台のオルガンのための)(1-6/D)
 ディエゴ・デ・コンセイサン(17世紀):メイオ・レジストロ第2旋法(5)
 カルロス・セイシャス(1704-1742):ソナタ イ長調(4)
 ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):
  組曲第2旋法 から クラン・ジュによる奇想曲(6)
 イスフリート・カイザー(1712-1771):序曲(3)
 ジョアン・ヴァス(1963-):
  アヴェ・マリス・ステラ
   (グレゴリオ聖歌による合唱と6台のオルガンのための)(C/1-6/D)
 マルコス・ポルトゥガル(1762-1830):オルガンのためのソナタ(1)
 ジュゼッペ・アントニオ・パガネッリ(1710-1763):アリアII(2)
 ジョアン・ジョゼ・バルディ(1770-1816):
  退却行進曲(2)
  ミサ(独唱、合唱と6台のオルガンのための)から グローリア(T/B/C/1-6/D)
 [ボーナス・トラック]
 TVショー「Camara Clara」(2010年5月9日、RTP2チャンネルで放映)
  ディナルテ・マシャド(オルガン製作家、修復責任者)、
  ジョアン・ヴァス(オルガン奏者、修復アドバイザー)、
  ルイ・ヴィエイラ・ネリ(音楽学者、修復顧問委員長)へのインタビューを含む
フェルナンド・ギマランイス、
カルロス・モンテイロ(テノール(T))
ディエゴ・ディアス(バリトン(B))
リスボン・カンタート・シンフォニック合唱団(男声合唱(C))
ジョアン・ヴァス(福音書オルガン(1))
ルイ・パイヴァ(使徒書オルガン(2))
アントニオ・エステイレイロ(アルカンタラの聖ペドロ礼拝堂のオルガン(3))
アントニオ・ドゥアルテ(秘跡礼拝堂のオルガン(4))
セルジオ・シルヴァ(受胎礼拝堂のオルガン(5))
イザベル・アルヴェス(聖バルバラ礼拝堂のオルガン(6))
ジョルジ・アルヴェス(指揮(D))

収録:2010年5月15日、ライヴ、国立宮殿教会堂、マフラ、ポルトガル
使用楽器:
 (1)建造:1807年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    改修:1820年頃、同/修復:1999年、ディナルテ・マシャド
 (2)建造:1807年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス
    改修:1820年頃、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    修復:2000年、ディナルテ・マシャド
 (3)建造:1806年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス
    修復:2004年、ディナルテ・マシャド
 (4)建造:1806年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    改修:1820年頃、同/修復:2004年、ディナルテ・マシャド
 (5)建造:1807年、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    改修:1820年頃、同/修復:2010年、ディナルテ・マシャド
 (6)建造:1806年、ジョアキン・アントニオ・ペレス・フォンタネス
    改修:1820年頃、シャヴィエル・マシャド・エ・セルヴェイラ
    修復:2010年、ディナルテ・マシャド

 1711年、世継ぎに恵まれなかったポルトガル国王ジョアン5世(1689-1750、在位:1706-1750)と王妃マリア・アナが「子を授かったら修道院を建立する」と神に誓約したところ、間もなく王女バルバラが誕生。誓約通り国王は1717年、首都リスボンの北西約40kmの町マフラに巨大な王宮兼修道院の建築を開始し、13年後に完成しました。
 王宮兼修道院は王政消滅(1910年)の後国立宮殿として利用され、現在ではポルトガルの観光名所の一つにもなっています。宮殿の教会堂の6台のオルガンは1792年から1806-1807年にかけて建造され、1998年から2010年にかけて修復されました。
 当DVDはポルトガル国営放送(RTP)がその修復完成を祝う演奏会の模様を収録したテレビ番組を商品化したものです。オルガン6台が合奏する楽曲では、各オルガン奏者が指揮者を映し出すモニターを見ながら弾いています。PAL方式で価格も高めですが、オルガン、教会建築、ポルトガルに興味のある方には是非ともお勧めしたい、実に興味深い映像作品です。カラー写真を多数掲載したポルトガル語・英語併記の解説書を備えたハードカヴァー・ブック仕様。
■PAL方式のため、一般的な日本製DVDプレーヤーでは再生できません。PAL対応のDVDプレーヤーが必要です。ご注意ください。
■本体・外装の規格番号表示は「A 01-12-DVD」となっておりますが、「ALTHUM 01-12」として管理いたします。(代理店)













4/24(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AEOLUS



AE-10206
(SACD HYBRID)
\2700→\2490

J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調 BWV.1027
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調 BWV.1028
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番ト短調 BWV.1029
 ソナタ ト短調 BWV.1030b

ライナー・ツィパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ザビーネ・バウアー(チェンバロ、クラヴィオルガン)
 18世紀オーケストラの名チェロ&ガンバ奏者ライナー・ツィパーリングのバッハ!

 18世紀オーケストラのメンバー、カメラータ・ケルンの創設メンバーでもあるオランダの名ガンバ奏者、ライナー・ツィパーリング。Aeolusの「J.S.バッハ:ソナタ・シリーズ」第1弾として、ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集が登場!ツィパーリングは、通常の「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ」BWV.1027〜1029の3曲に加え、BWV.1030b(原曲はフルート・ソナタ ロ短調)の、ヴィオラ・ダ・ガンバ版を収録(ジョナサン・マンソンとトレヴァー・ピノックのコンビでも録音していた試みである)。
 チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として18世紀オーケストラ、カメラータ・ケルン、リチェルカール・コンソートなど、200以上のレコーディングに参加するベテラン、ライナー・ツィパーリングと、カメラータ・ケルンで共に活動し長年の室内楽パートナーでもあるザビーネ・バウアーによる格別なるバッハ。ちなみに、BWV.1028のニ長調ソナタではクラヴィオルガン(オルガンにチェンバロを組み込んだ楽器)を使用している。古楽ファン大注目のシリーズがスタートです!






旧譜/名盤!
ライナー・ツィパーリングの無伴奏チェロ

flora
0202
(2CD)
\3600→¥2990
バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012 ライナー・ツィパーリング(Vc)

録音:2002年8月、ブラ・シュ・リエンヌ
 アンナー・ビルスマにチェロを、ヴィーラント・クイケンにヴィオラ・ダ・ガンバを師事、18世紀オーケストラ、カメラータ・ケルン等 のメンバーを務めるツィパーリング。
 師匠ビルスマを思わせる大胆さもかいま見せる、みごとな演奏です。
 使用楽器は1786年ヴィンツェ ンツォ・トルシアーノ・パノルモ製/1750年ルドヴィクス・グェルサン製5弦ピッコロ・チェロ。






COBRA RECORDS



COBRA 0040
\2500→\2290
コンチェルト・パルランド
 ドヴァリョーナス:悲歌的小品 《湖畔にて》
 シチェドリン:
  ヴァイオリン、トランペットと弦楽のための 《コンチェルト・パルランド》*
 プロコフィエフ:5つのメロディー Op.35bis(管弦楽伴奏版)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.35(カデンツァ:イザイ)
フィリップ・グラファン(ヴァイオリン)
マーティン・ハレル(トランペット)*
ミハイル・アグレスト(指揮)*
BBC交響楽団*
ロベルタス・シャーヴェニカス(指揮)
リトアニア国立フィルハーモニー管弦楽団
 フィリップ・グラファンのチャイコフスキー!"イザイによるカデンツァ"世界初録音!

 16歳でパリ音楽院を卒業したフランスの天才ヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン! これまでも、Hyperion、Avie、Onyxなどで様々なレア・レパートリーを開拓・披露してきたグラファンがCobra Recordsで魅せてくれるのは、ロディオン・シチェドリンによるグラファン委嘱作「コンチェルト・パルランド」のイギリス初演ライヴ(世界初録音)。
 プロコフィエフの5つのメロディーはピアノ伴奏ではなく、管弦楽伴奏による世界初録音(オーケストレーションはプロコフィエフとシチェドリン)。そして注目は、名曲「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」のイザイによるカデンツァ世界初録音!
 ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストでもあったウジェーヌ・イザイのカデンツァは、元々が超絶技巧のオンパレードであるチャイコフスキーのカデンツァを更なる超絶カデンツァへと姿を変えている。
 Hyperionのロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズのスタートを飾った「サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲全集」や、Avieに録音し大きな話題となった「エルガー:ヴァイオリン協奏曲(初稿版)」など、グラファンの誇る偉大なコンチェルト・レパートリーに新たに加わるチャイコフスキーとシチェドリン。グラファンのレア・レパートリー探求に注ぐ止めどない情熱と、それを実現する驚異的なテクニックを体感する。

 ※録音:2008年2月22日、BBCメイダ・ヴェール・スタジオ1*、2012年4月2日、リトアニア国立フィルハーモニー・ホール







フィリップ・グラファンあれこれ

 気に入ったアルバムが何枚かあって、気づいたらそれらが同じ演奏家によるものだったというときのショックはでかい。もちろんいい意味で。
 フィリップ・グラファン。
 16歳という若さでパリ音楽院を首席で卒業してしまったという底知れぬ才能の持ち主。
 昔HYPERIONからワルターのヴァイオリン・ソナタが出ていてわりと気に入っていたが、同じHYPERIONから出てる結構お気に入りの超マイナー・ヴァイオリン曲アルバムもグラファンだと知って、こういうマイナー作品が好きな奇才なんだなあ、と思った覚えがある。
 その後AVIEから出て印象的だったエルガーの初稿版によるヴァイオリン協奏曲の世界初録音もグラファンだった。
 で、きわめつけはAVIEのモーツァルトのコンチェルト集。今井信子目当てで買ったはずなのに、ヴァイオリンが素敵でとても気に入ったのだが・・・それがまたグラファンだった。

 世界的知名度を得るようになるにはまだ数年かかるのだろうが、まあそんなものがなくてもすごい人はすごい。


Coleridge-Taylor: Violin Concerto in G minor Op. 80, etc.
AV 0044
¥2400→¥1990
フィリップ・グラファン/2つのコンチェルト
 サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875−1912):
  ヴァイオリン協奏曲ト短調Op.80(世界初録音)
 ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53
フィリップ・グラファン(Vn)
ミヒャエル・ハンキンソン指揮
ヨハネスブルク・フィル
 わずか13歳でパリ音楽院を卒業した、あの逸材フィリップ・グラファンのコンチェルト・アルバム。
 世界初録音となるサミュエル・コールリッジ=テイラーは、イングランドの作曲家だが1900年にアメリカを初訪問、アフロ=アメリカンやアメリカ=インディアンの音楽に触発されて書いた作品が多くあるという。つまりドヴォルザークとのカップリングはアメリカ繋がりという深いわけがあるのだ。

 で、グラファンの縦横無尽電光石火のヴァイオリンもほんとにすごいのだが、店主はヨハネスブルク・フィルという南アフリカのオケにどうしても耳が行ってしまった。
 そんなにうまいわけではないのだが、何か普通じゃない演奏が面白い。ヘタウマといってもいいかもしれないのだが、こういう味がいい。どうしてこのオケが突然出てきたのだろう・・・というのは、コールリッジ=テイラーが混血のイギリス人で、「黒いマーラー」と呼ばれた・・・というようなところに訳があるのだろう。

 ちなみに指揮者のミヒャエル・ハンキンソンもまったく聞いたことがない。
 コールリッジ=テイラーの出生とドヴォルザークのアメリカ生活に思いを寄せながら、オケの伴奏をちょっとハラハラしながら聴きつつ、グラファンの「トンでも演奏」に感激する・・・ある意味ぜいたくなアルバム。
In the shade of forests
AV 2059
¥2400→¥1990
森林の影で
 エネスコ:
  ヴァイオリンとピアノのための《幼き頃の印象》Op.28
 ラヴェル:ツィガーヌ、ヴァイオリン・ソナタ(遺作)
 ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
  夜想曲とスケルツォ、巷に雨の振るごとく、
  亜麻色の髪の乙女、ミンストレル、
  ヴァイオリン・ソナタ、美しき夕暮れ
フィリップ・グラファン(Vn)
クレア・デーゼル(P、Lutheal)
 Avieへの初録音となったドヴォルザーク&コールリッジ=テイラーのヴァイオリン協奏曲集(AV 0044)で見事な演奏を披露したフィリップ・グラファン。ハイペリオンでも多数の作品を発表し高い評価を得ている若手天才ヴァイオリニスト、グラファンのAvie第2弾となるルーマニアを代表する作曲家エネスコの作品からフランス印象派の大家であるラヴェル、ドビュッシーの作品へと繋がってゆくアルバム。
 16才でパリ音楽院の1等賞を獲得したという驚異的な経歴の持ち主であるグラファンの演奏はもちろんのこと、伴奏をつとめるクレア・デーゼルが使用するチェンバロに似た音を出すという特種ピアノLuthealもポイントの1つ。
Elgar: Violin Concerto
AV 2091
¥2400→¥1990
世界初録音の貴重な版
 エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調Op.61(初稿版/世界初録音)/
 ショーソン:詩曲(最終稿版/世界初録音)
フィリップ・グラファン(Vn)、
ヴァーノン・ハンドリー指揮、
ロイヤル・リヴァプール・フィル
 イギリスの詩人、哲学者でもあったコールリッジ=テイラー、リトアニアの作曲家バルカウスカスのヴァイオリン協奏曲など、世界的に貴重な録音に取り組んできた1964年フランス出身のヴァイオリニスト、フィリップ・グラファン。ヴィルトゥオーソとしての実力を存分に発揮し続けているグラファンの新作は、ヴァイオリン協奏曲としては稀に見る長大な演奏時間を持ち、超難曲として知られるエルガーのヴァイオリン協奏曲。しかも今回の録音は、未出版の初稿版の楽譜をによる世界初録音となる注目のヴァージョン。
 クライスラーに献呈され初演が行われたエルガーのヴァイオリン協奏曲の初稿版は、高度な超絶技巧を必要としあまりにも技術的に難しすぎたために初演者のクライスラーを筆頭に、数々の名ヴァイオリンたちからも敬遠され改訂を求められたという。このような逸話を持つ未出版の初稿版が遂にイギリスの図書館で発見され、グラファンの演奏による今回の録音が実現の運びとなった。初稿版の発見と録音は本国イギリスでも大きな話題となっており、The Gramophone、Classic fM Magazine、The Strad、The Independent、BBC Music Magazineなど様々な媒体で紹介が行われている。カップリングとして収録されているショーソンの詩曲も、世界初録音となる最終稿版という興味深い内容。
Mozart: Sinfonia Concertante K364
AV 2127
(2CD/特別価格)
¥3800→¥2990
フィリップ・グラファンと今井信子のモーツァルト
モーツァルト:
 ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調K.261/
 ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調K.373/
 ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364/
 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番ト長調K.423/
 同第2番変ロ長調K.424
フィリップ・グラファン(Vn&指揮)、
今井信子(Va)、
ブラバント管
 類稀な実力を誇り日本のみならず世界を代表するヴィオラ奏者として活躍を続ける今井信子。楽器の可能性を深く追求した演奏活動や教育活動は、ヴィオラの第1人者の称号に相応しいスケールで展開されている。そしてその音楽活動全体が2003年の紫綬褒章授章に代表されるように、音楽賞のみならず数々の栄誉を授与されるなど全世界から称賛を浴びている。ヴァイオリンのグラファンは、圧倒的なヴィルトゥオージティで聴衆に感動と驚嘆を与え続けるフランスのヴァイオリニスト。難曲として知られるエルガーのヴァイオリン協奏曲の初稿版の録音(AV 2091)で大きな話題を巻き起こしたことは記憶に新しい。ちなみにヴァイオリン協奏曲とアダージョ、ロンドではグラファンの自作による独創性に富んだカデンツァを用いている。アヴィー(Avie)からのリリースでは、リトアニアの作曲家バルカウスカスの作品集(AV 2073)で共演を果たしている今井信子とフィリップ・グラファン。共演に起用されたオランダのアイントホーフェンを本拠地とするオーケストラ、ブラバント管弦楽団の味わい深い演奏が今井信子とグラファンの音楽をさらなる高みへと昇華させている。今井信子にとって再録音となる協奏交響曲を含む今回のモーツァルト・アルバムは、日本とフランスが誇る世界的奏者が満を持して送り出す至高の芸術品なのである!


 


COBRA 0041
\2500→\2290
まだまだフィリップ・グラファン!
 マルッティネンの協奏曲集!

 マルッティネン:
  ヴァイオリン協奏曲 Op.13, MV.63
  ピアノ協奏曲第1番 Op.154, MV.65
  チェロと管弦楽のための幻想曲 Op.154, MV.84(世界初録音)
フィリップ・グラファン(ヴァイオリン)
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)
マルコ・ユロネン(チェロ)
アリ・ラシライネン(指揮)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団
 「チャイコフスキー&シチェドリン(COBRA 0040)」に続く、フィリップ・グラファンのレア・コンチェルトは、20世紀フィンランドの作曲家、タウノ・マルッティネン(1912−2008)のヴァイオリン、ピアノ、チェロの協奏的作品を収録。ピアノのラルフ・ファン・ラート、チェロのマルク・ユロネンも、それぞれ近現代の作品に造詣の深い名手で、フィンランドのリーディング・オーケストラ、トゥルク・フィル、タンペレ・フィルとともに、フィンランドの芸術を、見事に奏でている。

 ※録音:2012年9月13日−15日、タンペレ・ホール(チェロ幻想曲)、2013年5月27日−29日、コンサート・ホール・トゥルク(ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲)
 

COBRA 0037
\2500
レヴォリューションズ 〜
 シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルク:弦楽四重奏曲集

  シェーンベルク:弦楽四重奏曲ニ長調
  ヴェーベルン:弦楽四重奏のためのロンド
  ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
  ヴェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテル Op.9
  J.S.バッハ:マタイ受難曲より コラール 《汝の行くべき道と》
キロガ弦楽四重奏団
 スペインの新世代クヮルテット、新ウィーン楽派を弾く!

 ガリシア地方の大ヴァイオリニスト、マヌエル・キロガ(1892−1961)の名を冠するスペインのクヮルテット、キロガ弦楽四重奏団(Cuarteto Quiroga)。2007年にスペイン国営放送の文化賞を授与された新世代アンサンブルが弾く、シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクによる「新ウィーン楽派」の弦楽四重奏曲集が登場。前作「ステイトメンツ(COBRA 0035)」でも聴かせてくれたヴェーベルンから更に踏み込んだ、「革命(Revolution)」と「進化(Evolution)」の新ウィーン楽派作品集。
 18世紀製作のグランチーノ・ランドルフィ、1682年製作のニコラ・アマティのヴァイオリンの音色と存在感も健在。

 ※録音:2012年12月12日−14日、ウェストフェスト90教会(スキーダム、オランダ)




FRA BERNARDO



fb 1310322
\2400→\2190
再紹介
オリジナル楽器によるブルックナー交響曲第1番!
 ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 WAB.101(リンツ稿)
フィリップ・フォン・シュタインエッカー(指揮)
ムジカ・セクロルム

 国内代理店登場により再紹介。ちょっとだけ安くなった。

 2013年12月にベートーヴェンの「第九」で新日本フィルと共演を果たし、才気あふれる演奏で話題を呼んだ、ドイツの逸材フィリップ・フォン・シュタインエッカー。
 指揮者、チェリストとして急成長を見せているフィリップ・フォン・シュタインエッカーは、ヨーロッパのピリオド・アンサンブルやマーラー室内管のメンバーを集め、南チロル、ボルツァーノを活動の拠点とするピリオド・オーケストラ、ムジカ・セクロルムを創設。
 ムジカ・セクロルムとのオリジナル楽器によるブルックナーの「交響曲第1番」では、瑞々しくクリアなサウンド、弦楽器と管楽器の絶妙のバランス、丁寧なアナリーゼが印象的。モダン、ピリオドの枠を越えた好演奏を披露してくれている。
 ムジカ・セクロルムを率いるフィリップ・フォン・シュタインエッカーはドイツ出身。チェリストとしてマーラー室内管やルツェルン祝祭管で活躍し、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックでは首席チェロ奏者を務めるなど、モダンとピリオドの両面で豊富な経験を積み、近年では指揮者としても活発な活動を展開している。





 新日本フィルとの「第9」公演で個性的な演奏を披露し、賛否両論となったシュタインエッカー(シュタイネッカー)。
 ドイツ・ハンブルクに生まれ、第1回メリゴーOAE指揮者コンクール優勝。アバド、ラトル、ハーディングが称賛する注目の若手指揮者として知られていたが、ほかにもガーディナー、ユロフスキ、ノリントンなどのアシスタントを務めてきた。
 近年はモダン・オケとピリオド・オケ両方を操り、特に最近は自分で創設したオケ’ムジカ・セクロルム’で自在な演奏を繰り広げているという噂だった。

 そのシュタインエッカーがいよいよポピュラーな交響曲で我々にその真価を見せるときが来た。
 ブルックナーの1番。爽快さと個性を前面に押し出し、新たなブルックナー像を打ち立てる。

 おそらく2年後には多くのクラシック・ファンがその名を語るようになるだろう。店主のこういう勘は当たる。(初紹介時のコメント)




MELODIYA



MELCD 1002222
\2100→\1890
ミハイル・クーゲル&ボリス・ベレゾフスキー
 グリンカ:ヴィオラとピアノのためのソナタ ニ短調(未完)、アルバムの一葉
 ルビンシテイン(クーゲル校訂):ヴィオラとピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.49
 グラズノフ:ヴィオラとピアノのためのエレジー Op.44
 ストラヴィンスキー:無伴奏ヴィオラのためのエレジー
 エルンスト(クーゲル編):シューベルトの《魔王》による大奇想曲 Op.26
 エルンスト(クーゲル編):《夏の名残のバラ(庭の千草)》による序奏、主題と変奏
ミハイル・クーゲル(ヴィオラ)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
 クーゲルとベレゾフスキーのデュオ!Melodiyaの新録音はヴィオラとピアノ!

 1975年のブダペスト国際音楽コンクールで第1位に輝き(第2位はバシュメット)、モスクワ音楽院やエルサレムのルービン音楽アカデミーの教授を歴任した旧ソ連〜ロシアの伝説的ヴィオリスト、ミハイル・クーゲル(1946−)と、1990年チャイコフスキー国際コンクールの覇者にして当代屈指の名ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキーのデュオによる新録音がメロディア(Melodiya)から登場!
 
 ユーリ・バシュメットやユーリ・クラマロフと並び、旧ソ連、ロシアが輩出した世界的ヴィオリストの1人と称されるクーゲル。
 自らの校訂によるルビンシテインのソナタや、ヴィオラ版への編曲によるエルンストの2作品など、ソロ楽器としてのヴィオラの存在感を高めた功績は非常に大きい。
 そしてピアノはベレゾフスキー。クーゲルとのデュオによるロシアン・プログラムでの、際立つピアニズムを堪能したい。

 ※録音:2002年、2012年&2013年(ディジパック仕様)




SATIRINO



SR 141
(4CD/特別価格)
\5600→\5190
ケネス・ワイス、パリ音楽博物館のチェンバロで弾く
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻&第2巻 BWV.846-893
ケネス・ワイス(チェンバロ)
 レオンハルトに学んだ名手ケネス・ワイス、パリ音楽博物館のチェンバロで弾く《平均律》!

 ニューヨーク生まれ、スヴェーリンク音楽院でレオンハルトに学び、レザール・フロリサンでウィリアム・クリスティのアシスタントとして活動。現在はパリ音楽院、ジュリアード音楽院で手腕を発揮するアメリカの名チェンバリスト、ケネス・ワイス。
 「ゴルトベルク変奏曲」の録音やリサイタル(2011年には来日公演でも披露)が話題を呼んだケネス・ワイスのJ.S.バッハ新録音は、鍵盤音楽史に輝く聖典「平均律クラヴィーア曲集」の全曲。フランス各地やサンフランシスコ、ニューヨークなどでも「平均律」のコンサートを行い、2015年には日本ツアーも予定するなど、ケネス・ワイスが今もっとも重点を置いているプログラムである。
 使用楽器は、フレミッシュ・チェンバロの名工、アンドレアス・ルッカース1646年製、パスカル・タスカン1780年改作のヒストリカル・チェンバロ(パリ音楽博物館コレクション)。
 Richard Langham Smithによる解説やルッカーズ=タスカンのチェンバロについての詳細な情報を掲載したブックレット。ドイツの若き写真家Moritz Kerkmannによる美麗な写真をあしらったスリムBOX仕様。パッケージ商品としての完成度も一級品です。

 ※録音:2013年6月&12月、パリ音楽博物館


 


SR 132
\2500→\2290
ケネス・ワイスもう1枚
 天と地 〜
  フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックからの小品集 第2巻

  フランシス・トレガン(?):天と地/
  ファーナビー:ダフネ/
  ブル:イン・ノミネXXXVII/
  ティスダル:半音階的パヴァナ/
  モーリー:ファンタジア/
  ブル:イン・ノミネCXIX/
  バード:ウォルシンガム/
  ファーナビー:ヒズ・ユーモア/
  作曲者不詳:キャン・シー、コラント/
  ブル:ジグ/
  ファーナビー:トイ/
  ブル:ブランズウィック公のアルマン/
  ティスダル:アルマンド/
  フェルディナンド・リチャードソン:パヴァーヌ〜変奏曲、ガリアルダ〜変奏曲/
  タリス:御身はまことに幸いなる者
ケネス・ワイス
 (オルガン、チェンバロ、
  ヴァージナル)
 フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック第2弾!

 ケネス・ワイスによる「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」からの小品集、前作「晴れた日に(SR 111)」に続く、第2弾「天と地」が登場!
 サン・ピエール教会に設置された1696年製フレミッシュ・オルガン、マルコム・ローズが製作したローデヴィーク・ティーウェス1579年製モデル・レプリカのクラヴィオルガン(チェンバロ)、そしてアンドレアス&ヤコブ・キルストレムが製作したヨアンネス・ルッカース1623年製モデルの「母と子(Mother & Child)」と呼ばれるヴァージナル。3台の名器よって16世紀イギリスの大いなる遺産に生命が吹き込まれる。

 ※録音:2012年9月29日−30日、サン・ピエール教会(ニエル=レ=アルドル、パ=ド=カレ、フランス)




SATIRINO/ケネス・ワイス旧譜

 スヴェーリンク音楽院でレオンハルトに学び、1990 年〜 1993 年にはレザール・フロリサンでウィリアム・クリスティのアシスタントとして活動し、現在は祖国アメリカのジュリアード音楽院の重鎮としても活躍を広げるアメリカの名チェンバリスト、ケネス・ワイス。
Bach, J S: Goldberg Variations, BWV988
SR 091
\2500→¥2090
J・S・バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲BWV.988
ケネス・ワイス(チェンバロ)
ケネス・ワイスのゴルトベルク変奏曲のライヴ録音。2008年10月12日にフランス、ポー市のサン・ルイ劇場で演奏された。アリアから変奏へと進みながら自然に積み上げられ形成されていくバッハの音楽は、ワイスの才気を感じさせる見事なもの。演奏にはフィリップ・ユモーが1977年に製作した17世紀フランスのチェンバロのコピー・モデルを使用。
2008年10月12日のライヴ録音。

STRN 011
(2CD)
\5000→¥4180
J.S.バッハ:パルティータ(全曲)
 第1番変ロ長調BWV.825
 第2番ハ短調BWV.826
 第3番イ短調BWV.827
 第4番ニ長調BWV.828
 第5番ト長調BWV.829
 第6番ホ短調BWV.830
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1995年パリ、フレデリク・バル&アンソニー・サイデイ製作(18世紀中期ゴットフリート・ジルバーマン工房のジャーマンをベース)]
「イギリス組曲」「フランス組曲」と並び、大バッハが書いたクラヴィーア用3大組曲集のひとつであり、集大成的内容をもつパルティータ。演奏機会の多い第1番、第2番から、輝くしく大規模な第4番や第6番まで、よどみなく流れる名手ワイスの演奏は心のひだに沁み込むかのよう。録音もみごと。1942年イギリス生まれのアンソニー・サイデイは、オリジナルの楽器の木目にまで配慮するなど徹底した製作姿勢で高い信頼を獲得しているチェンバロ製作者。
使用楽器はアンソニー・サイデイの製作によるゴットフリート・ジルバーマン(18世紀中期)のレプリカ。
録音:1999年6月21-24日パリ、リュ・ブランシュ、ドイツ福音教会

STRN 021
\2500→¥2090
D.スカルラッティ:ソナタ集(27曲)
 ト長調K.124 / ト長調K.235 / ニ長調K.478 / ニ短調K.444 /
 ヘ短調K.466 / ヘ短調K.519 / ニ短調K.18 / ニ短調K.64 /
 ニ長調K.490 / ニ長調K.492 / ロ短調K.27 / ト短調K.450 /
 ト短調K.8 / ハ長調K.200 / ハ短調K.56 / 変ホ長調K.507 /
 ト長調K.477 / ハ長調K.460 / 変ロ長調K.545 / ニ短調K.213 /
 ニ短調K.396 / イ短調K.265 / イ長調K.181 / イ長調K.212 /
 ホ長調K.531 / イ短調K.175 / イ長調K.222
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1988年パリ、アンソニー・サイデイ&フレデリク・バル製作(1636-1763年製リュッケルス=エムシュ・クラヴサンのコピー)]
膨大な数のソナタを残し、チェンバロ奏者にとって神様ともいえるドメニコ・スカルラッティ。繰り返しの多くシンプルに思える内容から、ワイスは驚くべき程じつに多彩な音楽を引き出している。
使用楽器はアンソニー・サイデイの製作によるルッカース&ヘムシュ(1636/1763)のレプリカ。
録音:2001年12月20-22日フランス、ヴァル・ド・マルヌ県イヴリ=スュル=セール、情報技術図書館内アントナン・アルトー・オーディトリアム
Rameau: Opera and ballet transcriptions
STRN 092
\2500→¥2090
「ラモーのオペラ&バレエ・トランスクリプション集」
(1)「ダルダニュス」より
 序曲 / 第1メヌエット / リゴードン1&2 / 前奏曲-眠り /
 第2の優しいメヌエット /
 急速なリトルネッロ / タンブラン1&2 / シャコンヌ
(2)歌劇「カストールとポリュクス」より
 エベの入場 / エベのための第1エール /
 エベのための第2エール /
 第1 & 第2ガヴォット / パスピエ1 & 2-エール
(3)歌劇「ピグマリオン」より
 序曲 / 美の三女神… / ジーガ /
 パントマイム / コントルダンス
(4)「優雅なインドの国々」より
 ミュゼットとロンド / ポーランド風エール / 恋人たちのエール /
 ボスタンジのための第1&第2エール / ガヴォット /
 花々のためのエール / バラのための優しいエール /
 花々のためのガヴォット / 花々のための快活なガヴォット /
 北風とバラのためのエール / 西風のエール /
 西風とバラのための快活なエール /
 第1ガヴォット、第2ガヴォットとロンド / シャコンヌ
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;(1)(3)1749年以前パリ、ジャン=クロード・グジョン製作(1784年パリ、ジャック・ヨアヒム・シュヴァネン修復)
(2)(4)1761年パリ、ジャン=アンリ・エムシュ製作]
アルバム一曲目からオケ顔負けの豊かな表現力。数々の性格的な小品が並ぶなか、ひとつひとつの情景が目に浮かぶよう。このアルバムでワイスは2種の楽器を弾き分けている。録音:2003年7月7-9日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジク

STRN 061
\2500→¥2090
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調BWV.971
同:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903
同:フランス風序曲(パルティータ)ロ短調BWV.831
同:ソナタ イ短調BWV.965-ヤン・アダム・ラインケン“音楽の園”よりのソナタ編曲
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1761年パリ、ジャン=アンリ・エムシュ製作(パリ、音楽博物館のコレクション)]
フランス、ポー市のサン・ルイ劇場で演奏された「ゴルトベルク変奏曲」(SR 091)が話題となったアメリカの名チェンバリスト、ケネス・ワイス。スヴェーリンク音楽院でレオンハルトに学び、レザール・フロリサンではクリスティのアシスタントを務めるなど、演奏法、作品解釈に磨きをかけてきたワイスならではの奥深く、そして華やかでもある見事な「イタリア協奏曲」を聴くことができる。
録音:2005年12月21-23日シテ・ド・ラ・ミュジク、サル・ド・ランフィテアトル

STRN 072
(2CD)
\5000→¥4180
D.スカルラッティ:30のソナタ集〜
 クラヴィチェンバロ練習曲集(ロンドン1738年)
ケネス・ワイス(Cem)
[使用楽器;1989年スイス、ルージュモン、ブルース・ケネディ製作(リュッケルスにもとづく)]
名手ワイスの弾くスカルラッティ第2弾。任意にセレクトされた前作(STRN.021)とは使用楽器も変わり、K.1から「猫のフーガ」とあだ名のついたK.30までを順に収録している。スカルラッティが残した真に独創的で最大の業績といえるソナタには、かれがイベリア半島で過ごした経験、スペインのフォークミュージックやギター音楽や舞曲の影響がいろいろとみられる。フラメンコのギターを思わせるコード進行や、カスタネットにも似た同一鍵盤の連打。また、大胆な音程の跳躍やアルペッジョ、上昇ならびに下降音型など独自に編み出した当時最新の技法がふんだんに盛り込まれている。当時の衝撃をそのまま伝えるワイスのあざやかな演奏でたっぷりとお楽しみいただける。
ブルース・ケネディ、1989年製作のチェンバロを使用。
録音:2007年5月20-23日スペイン、ヴァレンシア、モンセラート、ラ・カーサ・ウズル DDD ステレオ
A Cleare Day: Pieces from the Fitzwilliam Virginal Book

SR 111
\2500→¥2090
ケネス・ワイス/晴れた日に 〜
 フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックからの小品集

  マンディ:ファンタジア#/
  ダウランド:パヴァーナ・ラクリメ+/
  バード:ガイヤルド+/
  フィリップス:ジュリオ・ロマーノのアマリッリ*/
  作曲者不詳:ホワイ・アスク・ユー*/
  ファーナビー:風見鶏+/ギボンズ:パヴァーナ*/
  バード:森はこんなに荒れて#/ピアソン:秋の葉*/
  トムキンズ:バラフォスタスの夢#/
  バード:女王のアルマン*/
  リチャードソン:
   パヴァーナによる変奏曲#、ガイヤルドによる変奏曲#/
  ブル:ウォルシンガム+
ケネス・ワイス
 (ヴァージナル*&
  フレミッシュ・ハープシコード#&
  イタリアン・ハープシコード+)
天才ケネス・ワイスのフランス・ライヴ!フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック!

レザール・フロリサンではウィリアム・クリスティのアシスタント(1990〜1993)、共同監督(2002年&2005年&2007年)を務め、現在はソリスト、名門ジュリアード音楽院の教授として活躍するグスタフ・レオンハルトの高弟ケネス・ワイス。
J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(SR 091)に続くライヴ・レコーディング・シリーズ第2弾となる新録音は、イギリス楽壇の大いなる遺産「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」からの小品集!
舞台は北フランス、ブローニュ・シュル・メール近郊のシャトー・ダルドロで行われたミッドサマー・フェスティヴァル。
ケネス・ワイスが弾く3台の楽器、ヴァージナル、フェレミッシュ・ハープシコード、イタリアン・ハープシコードによって生命を吹き込まれた16〜17世紀イギリスの小品たちが自然に、そして表情豊かに躍動する。
来る2011年11月には来日公演が予定されているケネス・ワイス。その無限の才能から目が離せない!

※録音(ライヴ):2010年6月19日−20日、シャトー・ダルドロ(フランス)
※使用楽器:ヴァージナル 〜 ジャン=リュク・ヴォルフ=ダシー2006年製(アレッサンドロ・ベルトロッティ、ヴェローナ1585のレプリカ)/フレミッシュ・ハープシコード 〜 マルク・デュコルネ2005年製(ヨハネス・リュッカース、アントワープ17世紀初期のレプリカ)/イタリアン・ハープシコード 〜 マルク・デュコルネ2007年製(C.グリマルディ、メッシーナ1697のレプリカ)




店主が愛するfloraレーベルのこの1枚
本日紹介したAEOLUS AE-10206のライナー・ツィパーリング(Vc)との共演盤
引き寄せ的アルバム

flora
0302
\2500→¥1990
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 ヴィオラ・ダ・ガンバと
  通奏低音のためのソナタ BWV.1023
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ・
  オブリガートのためのソナタ BWV.1028
 チェンバロと
  ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ BWV.1027
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ・
  オブリガートのためのソナタ BWV.1029
フィリップ・ピエルロ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ケネス・ワイス(Cemb)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ;通奏低音)

録音:2002年9月、ブラ・シュ・リエンヌ

 一見地味で素朴なつくりなのに、ついつい永く愛用してしまう質の高い家具。腕のいい職人によって作られたものは体になじみ、いつまでも部屋に留まり、いつしか部屋の一部、生活の一部となる。
 素敵な古楽器レーベル、ベルギーのリエージュに本拠地をおくFLORA。
 まさに、このレーベルのCDは、そんなふうに手元に長くおいておくことになってしまうアルバム。
 店主も0102と0302(当盤)は常に手の届くところにおいていて、個性の強い音楽を聴いた後や疲れが出たときは、ついついこれらを聴いてしまうのが習慣になってしまった。
 どうやら同じように感じる人が多いらしく、最近では新譜がベストセラーの仲間入りをするようになってきた。

 これはピエルロのバッハ。
 ヴィーラント・クイケンに師事、リチェルカール・アンサンブルのリーダーを務めるピエルロ。比較的穏やかな運びの中に旋律をしっか り歌わせた、優れた演奏。ワイスにツィパーリングも登場し、豪華な顔ぶれ。
 BWV1023はヴァイオリン・ソナタとして知られている曲。
 使用楽器は1718年バラク・ノーマン製。






<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


FRA BERNARDO



fb 1312522
(2CD)
\3600→\3290
クレメンス・クラウス&ウィーン・フィル
 ハイドン:オラトリオ《天地創造》
クレメンス・クラウス(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
トルーデ・アイッパーレ(ソプラノ)
ユリウス・パツァーク(テノール)
ゲオルク・ハン(バス・バリトン)
 1943年3月28日にウィーンで収録されたハイドンの「天地創造」の放送用録音、クレメンス・クラウスとウィーン・フィルの名演が「フラ・ベルナルド(fb/fra bernardo)」レーベルから登場。
 クラウス&ウィーン・フィルはもちろんのこと、アイッパーレ、パツァーク、ハンといった名歌手たちの共演による「天地創造」は、名演の誉れが高い。音質面にも要注目。




MELODIYA



MELCD 1002170
(6CD/特別価格)
\7800→\7290
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集
 海の交響曲(交響曲第1番)*/ロンドン交響曲(交響曲第2番)/
 田園交響曲(交響曲第3番)/交響曲第4番ヘ短調/
 交響曲第5番ニ長調/交響曲第6番ホ短調/南極交響曲(交響曲第7番)/
 交響曲第8番ニ短調/交響曲第9番ホ短調
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
ソヴィエト国立文化省交響楽団
エレーナ・ドフ=ドンスカヤ(ソプラノ)
ソヴィエト国立室内合唱団
タチアナ・スモリャコワ(ソプラノ)
ボリス・ヴァシリエフ(バリトン)
レニングラード音楽協会合唱団
リムスキー・コルサコフ音楽大学合唱団
 ロジェストヴェンスキーのヴォーン・ウィリアムズ!ソヴィエト国立文化省響との《交響曲全集》が登場!

 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーが、80年代から旧ソ連崩壊まで率いたソヴィエト国立文化省交響楽団とのヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集(!)がメロディア(Melodiya)から登場!
 改訂稿、異稿を網羅したブルックナーの交響曲全集や、ショスタコーヴィチ、グラズノフの交響曲全集など、多くの凄演を世に送り出したロジェストヴェンスキーとソヴィエト国立文化省響のコンビ。
 ロジェストヴェンスキー、旧ソ連のオーケストラ、イギリスのヴォーン・ウィリアムズ、しかも9つ全ての交響曲という異色の組み合わせへの興味は高まるばかり。
 旧ソ連崩壊の足音が聞こえてくる中、レニングラード音楽院大ホールに響いたヴォーン・ウィリアムズのシンフォニー。これは要注目!

 1988年−1989年の録音。
 
MELCD 1002179
\2100→\1890
本家から登場
 ベルマンが繰り広げる超絶のリスト

  リスト:超絶技巧練習曲集 S.139
ラザール・ベルマン(ピアノ)
 20世紀ロシアの巨星、ラザール・ベルマンのメロディア音源を代表する驚異の名演、1963年に録音されたフランツ・リストの「超絶技巧練習曲集S.139」が遂に本家メロディアから復刻!
 超絶技巧の化身となったベルマンが繰り広げる超絶のリストは、「超絶技巧練習曲集S.139」の最高峰に君臨し続ける名演です。メロディアからの復刻であり、音質面にも期待したいところ。

 1963年の録音。ディジパック仕様。




VENEZIA盤も紹介しておきましょう
リスト:超絶技巧練習曲
  1963年モスクワでのスタジオ録音
VENEZIA CDVE00020(3CD)\1800→\1690

 ふう。ようやくこの日が来た。
 ベルマンの新譜が出るたびにこの録音が入っていないか確認する習慣が、ようやくこれで終わる。
 あらゆるピアノ録音の中で、まちがいなく五本の指に入る、復刻要望の大きかった録音。
 「ベルマンの1963年の『超絶技巧』がすごい」と聞いて手元のCDを見ると「1959年」・・・「それじゃないんだよなあ、63年のがすごいんだよ」といわれて歯ぎしりをしながら近くのCDショップに駆け込んで「1963年のベルマンの『超絶技巧』をください!」と叫ぶも、「それ、今、廃盤です」と店員につれなく対応されてしまったあなた。
 もう大丈夫。
 その「ベルマンの1963年の『超絶技巧』」、出ます。
 店主もかれこれ30年前、そのLPを買い(正確には買ったのは兄だが)、何日も開いた口がふさがらなくてずーっと口を開けたまま聴いていた。こんな音楽があるのか、こんな演奏があるのか、こんなピアニストがいるのか。当時は「超絶技巧」の全曲盤はこれとアラウくらいしかなかったから、他に比較の仕様がなかったのだが、その後どんな演奏を聴いても結局この「ベルマンの1963年の『超絶技巧』」が刷り込みになってしまって、どうしても満足できなかった。多くの多くのピアノ・ファンがそう言うように、この演奏が絶対的な聖典となってしまったのである。
 しかしこの録音、ここ数年(20年前はまだあった)、MELODIYAの音源がらみのゴタゴタで廃盤になってから、ずっとずっとずっとお蔵入りのままだったのだ。
 その国宝的音源が、今回ようやくようやく、VENEZIAから発売になる。
 で、何度も言っているがVENEZIAは本当に初回限定プレスになることが多い。アリアCDでも何年分かの在庫は取るつもりだが、それでも入手するならどうかどうかお早めに。(発売当時のコメント)


VENEZIA
CDVE00020
(3CD)
\1800→¥1690
ラザール・ベルマン(ピアノ)の芸術
CD.1
 ①シューベルト(リスト編):「魔王」
 ②シューベルト(リスト編):「どこへ?」 美しき水車小屋の娘 から
 ③シューベルト(リスト編):「若き尼」 
 ④シューベルト(リスト編):「幻覚」 冬の旅 から
 ⑤シューベルト(リスト編):「辻音楽師」 冬の旅 から
  1965年モスクワでのスタジオ録音
 ⑥リスト:メフィスト・ワルツ第1番 ハ短調
  1975年モスクワでのスタジオ録音
 ⑦リスト:巡礼の年第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」
  1975年モスクワでのスタジオ録音
CD.2
 ⑧リスト:超絶技巧練習曲
   1963年モスクワでのスタジオ録音

CD.3
 ⑨ハンガリー狂詩曲第9番「ペシュトの謝肉祭」 変ホ長調
  1961年モスクワでのスタジオ録音
 ⑩ピアノ・ソナタ ロ短調
  1975年モスクワでのスタジオ録音
ラザール・ベルマン(ピアノ)


 


MELCD 1002180
\2100→\1890
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919−1996)
 ワインベルク:
  シンフォニエッタ第1番 Op.41
  シンフォニエッタ第2番 Op.74
  交響曲第7番 Op.81(弦楽とハープシコードのための)*
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
ルドルフ・バルシャイ(指揮)*
モスクワ室内管弦楽団*
 戦火を逃れるため、生まれ故郷のポーランドから、旧ソ連へと亡命したものの、反ユダヤ運動のため、演奏禁止、逮捕など苦難に遭ったミェチスワフ・ヴァインベルク(1919−1996)。
 亡命時からの理解者だったショスタコーヴィチ、近年の録音の増加などにより、再評価が進むヴァインベルクの管弦楽作品から、ユダヤの民族色が濃厚な「シンフォニエッタ第1番」、第1番と対極に位置するかのような「シンフォニエッタ第1番」、冒頭のハープシコードが印象的な「交響曲第7番」をスヴェトラーノフとバルシャイの指揮で。

 1966年(Op.41)、1962年(Op.74)、1967年(Op.81)の録音。ディジパック仕様。
 


MELCD 1002227
(2CD)
\4200→\3790
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集
 ピアノ協奏曲第1番変ニ長調
 ピアノ協奏曲第4番変ロ長調 op.53
 ピアノ協奏曲第5番ト長調 Op.55
 ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
 ピアノ協奏曲第3番ハ長調 Op.26
ウラディーミル・クライネフ(ピアノ)
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
 ロシアン・ピアノ・スクールの4大流派の1つ「ネイガウス・スクール」の名ピアニストであり、1970年の第4回チャイコフスキー国際ピアノ・コンクールでは第1位に輝いたウラディミール・クライネフ。
 チャイコフスキー国際コンクール優勝後の1976年から83年にかけて、キタエンコとモスクワ・フィルとのコンビで収録されたクライネフのプロコフィエフのピアノ協奏曲全集。
 クライネフは1991年から92年にかけてキタエンコ&フランクフルト放送響ともプロコフィエフのピアノ協奏曲全集を録音しており、音色や解釈の変化など、聴き比べも興味深い。

 1976年−1983年の録音。ディジパック仕様。


<メジャー・レーベル>

DG



479 2686
(11CD+Blu-rayオーディオ)
\15000→\13990
カラヤン×DG録音50年、没後25年/R.シュトラウス生誕150年記念
 カラヤン/R.シュトラウス デラックスBOX
 The Analogue Recordings

CD1
 英雄の生涯
  (Vn:ミシェル・シュヴァルベ/1959年録音)
CD2
  ドン・キホーテ
  (Vc:ピエール・フルニエ、Va:ジュスト・カッポーネ/
   1965年録音)
CD3
 オーボエ協奏曲(Ob:ローター・コッホ/1969年録音) 
 ホルン協奏曲
  (Hr:ノルベルト・ハウプトマン/1973年録音)
CD4
 ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(1972年録音)
 サロメ〜7つのヴェールの踊り、
 ドン・ファン(1972年&1973年録音)
 +サロメ〜7つのヴェールの踊り、
   ドン・ファン(1943年録音)
CD5
 死と変容、4つの最後の歌
  (S:グンドラ・ヤノヴィッツ/1972&1973年録音)
CD6
 ツァラトゥストラはかく語りき(1973年録音)、
 メタモルフォーゼン(1969年録音)
CD7
 アルプス交響曲(1980年 デジタル録音)
CD8
 ツァラトゥストラはかく語りき(1959年録音)、
 ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(1960年録音)
 サロメ〜7つのヴェールの踊り(1960年録音)
CD9-11
 歌劇「ばらの騎士」(全曲)
  (1960年ザルツブルク音楽祭ライヴ)
   リーザ・デラ・カーザ,ヒルデ・ギューデン(S)、
   セーナ・ユリナッチ(MS)、
   エーリヒ・クンツ(BR)、
   オットー・エーデルマン,ヨーゼフ・クナップ(BS)
ブルーレイ・オーディオ (CD1-CD6と同内容)
カラヤン指揮
ベルリン・フィル(CD1-7)
ウィーン・フィル(8-11)
完全限定盤 シリアル・ナンバー入り
 3つの記念年に豪華仕様で発売されるカラヤン/シュトラウス・デラックBOX!! カラヤンの華麗なバトンテクニックが最大限に発揮されたシュトラウスの作品を、磨き上げたリマスター音源で贈るクラシックファン必携のエディションです。
 全てこのボックスの為に24ビット・リマスターが施され、DG録音となるCD1-CD6までのリマスター音源が収録されたブルーレイ・オーディオも封入。
 全世界で3000セットのみの数量限定生産で シリアル番号入り。
LPサイズのハードカヴァーボックス入り。
LPサイズ80ページのブックレットには多数写真が掲載されています。(歌劇「ばらの騎士」の英語&独語歌詞入り)






DG


DG Virtuoso

 旧譜音源はなんでもかんでもボックスにぶちこんでしまうDGにあって、ひっそり地味ながら、実は貴重な「単売」シリーズとなるVIRTUOSO。



478 6970
\1200→¥890
シノーポリ&チェコ・フィル/
 ブラームス:ドイツ・レクイエム
シノーポリ指揮
チェコフィルハーモニー
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ソプラノ:ルチア・ポップ
バリトン:ヴォルフガング・ブレンデル
シノーポリの初期録音
録音:1982年8月25日-9月4日 プラハ
 シノーポリにとって珍しいレパートリの録音。明晰なスコアリーディングに基づくクリアな演奏展開をお楽しみ下さい。
 


478 6971
\1200→¥890
バーンスタイン&フランス国立管/
 フランク:交響曲 ニ短調
 ルーセル:交響曲第3番 ト短調 OP.42
フランス国立管弦楽団
指揮:レナード・バーンスタイン
輝かしい色彩感が印象的な名盤
 録音:1981年11月 パリ シャンゼリゼ劇場
フランクは厳格さのなかに官能的かつ宗教的な響きが内在し、静かな思索と哲学的な沈潜をも感じさせる作曲家唯一の交響曲。バーンスタインとフランス国立管弦楽団による演奏会ライヴ盤です。
  


478 6973
\1200→¥890
アバド&ウィーン・フィル/
 マーラー:交響曲第9番
ウィーン・フィル
指揮:クラウディオ・アバド
録音:1987年5月 ウィーン コンツェルトハウス
 アバド第1回目のマーラー・チクルスの中の第9番は、1987年5月、ウィーン、コンツェルトハウスでのライブ録音。ウィーン・フィルの豊潤な弦楽器の魅力を存分に引き出した艶やかな名演です。
  


478 6975
\1200→¥890
ブルンナー&ハーゲン四重奏団/
 モーツァルト&ウェーバー:クラリネット五重奏曲
エドゥアルド・ブルンナー(クラリネット)
ハーゲン弦楽四重奏団
しなやかなアンサンブルで聴くクラリネットの代表作
 録音:1987年6月 ケルン
 ブルンナーのふくよかな歌い口が光るクラリネットの名作2曲。ハーゲン四重奏団とのしなやかなアンサンブルが、爽やかな余韻を聴き手に贈り届けます。




<国内盤>


国内ソニー



SICC-30169
\2600+税
ようやく新譜登場!今度もすごそう!!
 トーマス・ヘンゲルブロック指揮&北ドイツ放送響
  マーラー:交響曲第1番「巨人」 (1893年ハンブルク稿(5楽章))


  国際マーラー協会新全集版による世界初録音!
   第1部「青春の日々より〜花・果実・茨」
    第1楽章:春、そして終わることなく
    第2楽章:花の章
    第3楽章:順風満帆
   第2部「人間喜劇」
    第4楽章:難破!〜カロ風の葬送行進曲
    第5楽章:地獄から
トーマス・ヘンゲルブロック指揮
北ドイツ放送響
 マーラー交響曲「巨人」の5楽章版を新全集版で世界初録音

■2011年秋から名門北ドイツ放送響首席指揮者に就任し、その充実した演奏でドイツ音楽界にセンセーションを巻き起こしている指揮者トーマス・ヘンゲルブロック。北ドイツ放送響との録音プロジェクトの国内発売第2弾として、同響の本拠地ハンブルクとも所縁の深いマーラーの交響曲第1番のハンブルク稿の最新録音をリリース。

■マーラーが1889年のブダペストでの初演の失敗後、1893年のハンブルクでの再演に際して改訂を施した形態を復元したもので、現行の4楽章制・4管編成に対し、「花の章」を第2楽章に加えた5楽章制・3管編成で、オーケストレーションの細部の異動も数多い。今回はヘンゲルブロック自身も編集に携わった新全集版による世界初録音となる。

■ヘンゲルブロックの指揮のもと、軽快で色彩感豊かな木管、対向配置で生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、そして立体感と透明感のあるオーケストラの響きが立ち上り、重厚な名門北ドイツ放送響が全く新しいスーパー・オーケストラに変貌しているさまはまさに驚愕の一言に尽きる。

2013年5月29-31日、2014年1月20-23日、リューベック、ムジーク・ウント・コングレスハレ















4/23(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

2L


2L 104SABD
(Blu-ray Audio +
SACD HYBRID)
\4000
われらこの国を愛す
 1. 国王の歌(Kongesangen)
  作者不詳(17世紀-18世紀の旋律)(スチャン・オーレスキョル(1974-)編曲)
 2. ボヤール(ルーマニア貴族) の入場行進曲(Bojarenes inntogsmarsj)
   ヨハン・ハルヴォシェン(1864-1935)
    (フランク・ウィンタボトム(1861-1930)編曲)
 3. 険しい山と丘の間を海に向けて(Mellom bakkar og berg)
   イーヴァル・オーセン(1813-1896)
    (スティーグ・ノルドハーゲン(1861-1930)編曲)
 4. ノルウェー・ラプソディ第1番(Norsk rapsodi nr.1)イ長調
   ヨハン・ハルヴォシェン(1864-1935)
    (スティーグ・ノルドハーゲン(1861-1930)編曲)
 5. われらはひとつの国(Vi ere en nasjon, vi med)
   ヘンリク・ヴェルゲラン(1808-1845)
    (スヴァイン・ヘンリク・ギスケ(1973-)編曲)
 6. ノルウェー芸術家の謝肉祭(Norsk kunstnerkarnaval)Op.14
   ヨハン・スヴェンセン(1840-1911)(ダン・ゴッドフレイ(1868-1939)編曲)
 7. 神に祝福されし、われらが素晴らしき祖国(Gud signe vart dyre fedreland)
   C・E・F・ヴァイセ(1774-1842)(オイヴィン・ヴェストビ(1947-)編曲)
 8. 忠誠行進曲(Hyldningsmarsj)Op.56-3
  (《十字軍の王シーグル(Sigurd Jorsalfar)》組曲から)
   グリーグ(1843-1907)(オイヴィン・ヴェストビ(1947-)編曲)
 9. ノルウェーの息子たちよ(Sonner av Norge)(Henrik Anker Bjerregaard)
   クリスチャン・ブルム(1782-1861 ノルウェー)(ライド・ギリエ(1965-)編曲)
 10. オラヴ皇太子栄誉行進曲(Kronprins Olavs Honnormarsch)
   オスカル・ボルグ(1851-1930)(ビョルン・メレンベルグ(1941-)編曲)
 11. ノルウェーの旗は赤と白と青に(Norge i rodt, hvitt og blatt)
   ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986)
    (スヴァイン・ヘンリク・ギスケ(1973-)編曲)
 12. 国王ホーコン七世栄誉行進曲(Kong Haakon den Vlldes Honnormarsch)
   オスカル・ボルグ(1851-1930)(ビョルン・メレンベルグ(1941-)編曲)
 13. 美しきかな祖国(Fagert er landet)
   メルヒオール・ヴルピウス(c.1570-1615)(ペッテル・ヴィンロート(1980-)編曲)
 14. ヴァルドレス行進曲(Valdresmarsj)
   ヨハネス・ハンセン(1874-1967)
 15. われらこの国を愛す(Ja, vi elsker dette landet)
   リカルド・ノルドローク(1842-1866)(オイヴィン・ヴェストビ(1947-)編曲)
インガル・ベルグビ(指揮)
ノルウェー軍音楽隊
スコラ・カントールム
トゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダール(合唱指揮)
 ノルウェー憲法制定200周年記念、ノルウェー軍音楽隊&スコラ・カントールムによる「われらこの国を愛す」これぞブルーレイ・オーディオ!響きの奥行き、自然な空気感がそのまま録音された2 Lの超優秀録音!

 録音:2013 年 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)、ウラニエンボルグ教会(オスロ)/制作&バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/エンジニア:ビアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音][Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Re-gion ABC][SACD DXD (5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]

 ノルウェーは、2014 年、憲法制定200 周年を迎えます。各市町村では一年を通じさまざまな祝祭行事が予定され、5 月17 日の憲法記念日、オスロの中央駅から王宮に向かうカール・ヨハン通りで行われる子供たちと青年たちが主役のパレードもいっそう華やかで活気にみちたものになりそうです。
 ノルウェーを代表するレコードレーベルのひとつ 2L も、この記念すべき年を祝い、アルバムを制作しました。『われらこの国を愛す』。アルバムのタイトルは、グリーグの親友、リカルド・ノルドロークの作曲した「ノルウェー国歌」からとられました。
 グリーグとならぶナショナル・ロマンティシズム期を代表する作曲家ハルヴォシェンが管弦楽のために作曲し、ウィンドオーケストラのための編曲がスタンダード・レパートリーになった《ボヤールの入場行進曲》と《ノルウェー・ラプソディ第1 番》。グリーグの親友、スヴェンセンの《ノルウェー芸術家の謝肉祭》。古くから伝わる『ノルウェー乾杯「勇者の国ノルウェーのために」』を作家ヘンリク・ヴェルゲランが「子供たちの国歌」に作った《われらはひとつの国》。ヨハネス・ハンセンの《ヴァルドレス行進曲》もノルウェー各地のバンドによって演奏されています。
 録音に参加したのは、ノルウェー王国軍の擁するプロフェッショナル・バンドのひとつ、フランスのウィンド作品集『凱旋路』(2L086SABD)が人気のノルウェー軍音楽隊と、オスロの混声合唱団、『聖母讃歌』(2L095SABD)をリリースしたスコラ・カントールムです。ウィンドバンドによる演奏、合唱とバンドの演奏。ノルウェー王国の音楽による歴史書とも呼べるアルバムを、ノルウェーを代表するアンサンブルが敬愛の心とともに美しく彩ります。

 5.1 DTS-HD MA と 2.0 LPCM の音声を収録した Blu-ray Disc Audio と SACD Hybrid 盤をセットにしたアルバムです。Blu-ray Disc Audio にはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD Hybrid 盤はSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Blu-ray Disc Audio はCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応の機器をお使いください。




AURORA


ACD 5079
\2500
瞑想 — シェル・モルク・カールセン(1947-):宗教作品集
 キリストの瞑想(Christus-Meditationen) Op.120
  (1997)(オルガンのための)
 ソナタ《エフタの娘(Daughter of Jephthah)》 Op.152B
  (チェロ独奏のための)
 黙示録の瞑想(Offenbarungs-Meditationen) Op.155
  (2006/07)(オルガンのための)
インゲル=リーセ・ウルスルード(オルガン)
 [ウラニエンボルグ教会のクーン・オルガン]
フリーダ・フレドリッケ・ヴォーレル・
 ヴェールヴォーゲン(チェロ)
 オルガニスト、カールセンによる「瞑想」

 録音:2013 年9 月2 日-4 日 ウラニエンボルグ教会(瞑想)、10 月28 日 ノルウェー・オペラハウス(ソナタ)(オスロ)/80’09

 ノルウェー作曲家協会のレーベル Aurora は、シェル・モルク・カールセンの作品集をこれまでに2 枚制作してきました。新しいアルバムでは、オルガニスト、教会音楽家として活躍するカールセンの『聖書』に題材を採った作品が紹介されます。イエス・キリストの生涯に題材を採った7 つの曲から構成される《キリストの瞑想》と『ヨハネの黙示録』に拠る、ロマンティシズムの伝統に則った《黙示録の瞑想》。オルガンのための《瞑想》は両曲ともベルゲン大聖堂の委嘱により作曲され、マグナル・マンゲシュネスが初演した作品です。新しいアルバムのオルガニストはインゲル=リーセ・ウルスルード(1963-)。彼はノルウェー音楽アカデミーの教授を務め、即興演奏のマスタークラスを定期的に開催。彼女が首席オルガニストを務めるオスロのウラニエンボルグ教会は響きの豊かさで知られ、Aurora、Simax、2L のアルバムの録音場所として使われています。
 この教会にオルガンが設置されたのは1884 年。数度の修復と追加が行われ、2009 年にクーン・オルガン工房の手で現在の姿に整備されました。《エフタの娘》はチェロ独奏のための作品です。
 「わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ物といたします」(『旧約聖書』「士師記」(11 節)新共同訳による)。
 イスラエルの指導者エフタの主への祈りと、主への誓いを果たすための犠牲となった娘への「悲歌」から出発し、「歴史を通じ、苦しまねばならなかった無実の者たちすべての永遠の嘆きの余韻」として完成しました。
 《ソナタ》は、2006 年のチェロと管弦楽のための協奏曲(Op.152)をチェロ独奏のために改訂した作品です。フリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲン(1988-)は、ノルウェー国立音楽アカデミーのオーゲ・クヴァルバインとトルルス・モルク、ケルン音楽大学のフランス・ヘルメション、ストックホルムの王立音楽大学のトゥールレイフ・テデーエンに師事、アンサンブル・アレグリアの首席チェロ奏者を務め、ノルウェー室内管弦楽団にも定期的に参加しています。デクストラ・ムジカから貸与された1823 制作のニコラ・デュポのチェロを弾いています。




HMF

HMU 907515
\2600→\2390
マイ・フェイヴァリット・ダウランド
 1. レディ・ハドソンのパフ[P 54] 2. 靴屋の女房[P 58]
 3. ミア・バルバラ[P 95] 4. サー・ジョン・スミスのアルマンド[P 47]
 5. ファンシー[P 6] 6. サー・ジョン・ラングトンのパヴァーヌ[P 14]
 7. デンマーク王のガイヤルド[P 40] 8. カエルのガイヤルド[P23a]
 9. ラクリメ[P 15] 10. ラクリメのためのガイヤルド[P 46]
 11. ファンタジー[P 1a] 12. 別れ[P 3] 13. Forlorne Hope Fancye[P 2]
 14. エセックスの伯爵、ロバート閣下のガイヤルド [P 42a]
 15. コイ・ジョイ [P 80] 16. ミセス・ヴォーのジグ[P 57]
 17. ミセス・ウィンターのジャンプ[P 55]
 18. クリフトン卿夫人閣下のスピリット[P45]
 19. ウォルシンガム[P 67] 20. ファンシー [P 5] 21. パヴァーヌ [P 18]
 22. The most sacred Queene Elizabeth, her Gaillard [P 41]
 23. Semper Dowland semper dolens [P 9]
ポール・オデット
 (リュート/
  8 コース、
  マルコルム・プリオール(2008年)、
  Sixtus Rauwolf モデル(1590頃))
 リュートの神様、ポール・オデット、珠玉のダウラウンド・アルバム

 録音:2012 年1 月/75’23

 リュート界の巨匠、ポール・オデット。オデットは、ダウランドについて、40 年以上前、初めてリュートを手にして、初めて作品を奏でた時からたちまち魅了された作曲家だ、と語ります。ちなみに、オデットは学生の頃ロックバンドでギターを弾いており、友人の勧めでクラシック・ギターも始め、そのレッスンでルネッサンス音楽(ギターに編曲されたもの)と出会い、リュートを手にとるようになったといいます。オデットは、ダウランドについて、「楽器に非常に適したスタイルで書かれており、しかも、奏者は、ただ作品を弾いているのではなく、偉大な芸術の中に取り込まれているような感覚になり、また、何百回と作品に触れてもなお汲めども尽きぬ深さと魅力に満ちている」、と語っています。リュートを手にした時からオデットがずっと敬愛しつづけている作曲家、ダウランドの魅力を、心行くまでゆったりと味わうことのできる1 枚です。
 ダウランドの楽譜は、自筆譜はほとんど残っておらず、写譜に頼らざるを得ませんが、それもどれが信頼できるものなのか、また、ダウランドはよく自作に手を入れており、どの段階が決定稿なのかわからない、などという問題がありますが、オデットは、ほぼすべてダウランドの息子ロバートが1610 年に出版した「Varietie of Lute Lessons」の楽譜に依拠しています。




SIMAX



PSC 1266
\2500→\2290
グーロ、初の協奏曲アルバム
 ブルッフ(1838-1920):ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
 プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(ヴァイオリン)
ビャッテ・エンゲセット(指揮)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
 ノルウェー注目の女性ヴァイオリニスト、グーロ、初の協奏曲アルバムはブルッフとプロコフィエフ

 録音: オスロ・コンサートホール/49’14

 グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(1994-)は、ノルウェーの新しい世代の楽家のひとり。プロフェッショナルの道を歩み始めたヴァイオリニストたちのアルバム『9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲』(Aurora ACD5067)にも起用され、グレン=エーリク・ハウグランの《自分が自分の味方をしないで、誰が味方をするだろう》を弾きました。ノルウェー民俗音楽の故郷として知られるハリングダールとグーブランスダールの間に位置するヴァルドレスに生まれ、2001 年にオスロのバラット・ドゥーエ音楽学校に入学、2012 年の秋からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学のアンティエ・ヴァイトハースの下で学んでいます。
 17歳の時、ユッカ=ペッカ・サラステの指揮するオスロ・フィルハーモニックの2010/2011 年のシーズンにチャイコフスキーの協奏曲を弾いてコンサート・デビュー。内省と直感の感じられる音楽作りと輝かしい音色がオスロのコンサートホールの聴衆を熱狂させ、翌シーズン、フィルハーモニックが行ったツアーに帯同しています。2010 年ノルウェー・ソリスト賞、2013 年スタトイル賞を受賞。彼女の弾くヴァイオリンは、デクストラ・ムジカから貸与された「ベルゴンツィ」ヴァイオリン。フリッツ・クライスラーの弾いた楽器です。
 この録音は、グーロの初めての協奏曲アルバム。ブルッフが1868 年に完成させ、彼の代表作とも言われる協奏曲第1 番。プロコフィエフの円熟したスタイルを反映した、抒情的、直截的な音楽の第2 番の協奏曲。彼女の「心」が一番親しみを感じるという2 曲が選ばれています。
 ビャッテ・エンゲセット(1958-)指揮オスロ・フィルハーモニックの公演。エンゲセットは、バラット・ドゥーエ音楽学校で教えるヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードが信頼を置く指揮者のひとりです。


旧譜
『9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲』


AURORA
ACD 5067
\2500→\2290
9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲
 (1)グレン=エーリク・ハウグラン:
  自分が自分の味方をしないで、誰が味方をするだろう (2007)
   グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(Vn)
 (2)シュンネ・スコウエン:アリスに別の入口を (2010)
   クリストフェル・トゥン・アンデシェン(Vn)
 (3)マルクス・パウス:橋の上の婦人たち
   ソノコ・ミリアム・シマノ・ヴェルデ(Vn)
 (4)ストーレ・クライベルグ:灰 (2010)
   ヴィクトリア・プッテルマン(Vn)
 (5)シェティル・ヴォスレフ:ヴァイオリン・ソロ II (2009)
   サラ・チェン(Vn)
 (6)ギスレ・クヴェルンドク:鏡の国のアリス (2008)
   ミリアム・ヘルムス・オーリエン(Vn)
 (7)ヤン・エーリク・ミカルセン:ヴァイオリンのための小品 (2011)
   メリンダ・チェンキ(Vn)
 (8)ダーグフィン・コック:彫像−ある魂がかつて歌った歌を再発見するため
  (アッラン・ペッテション) (2009)
   マデレーネ・ベルグ(Vn)
 (9)オラヴ・アントン・トンメセン:
  一枚の絵をめぐり『月明かりの海辺の接吻』(ムンク 1914 年)(2010)
   アン・ホウ・セーテル(Vn)
新時代ノルウェーのヴァイオリニストたちによる新時代のヴァイオリン音楽

74’09”

 今日のノルウェーでは新しい世代のヴァイオリニストたちが次々と音楽シーンに登場してきています。当アルバムに登場する9人のヴァイオリニストは、1990 年から1996 年の間に生まれ、オスロのバラット=デゥーエ音楽学校に学びました。
 9 人が演奏する曲を書いたのは、グレン=エーリク・ハウグラン(1961-)、シュンネ・スコウエン(1950-)、マルクス・パウス(1979-)、ストーレ・クライベルグ (1958-)、シェティル・ヴォスレフ(1939-)、ギスレ・クヴェルンドク(1967-)、ダーグフィン・コック(1964-)、オラヴ・アントン・トンメセン(1946-) らノルウェーのベテランと新進の作曲家。北欧の若い音楽家たちからの委嘱がひっきりなしというヤン・エーリク・ミカルセン(1979-) の曲も注目されます。
 これら9 曲は、ほとんどがこのディスクで演奏するヴァイオリニストのために書かれ、ベルゲン国際フェスティヴァルあるいはヴァルドレスで6 月に行われる室内楽フェスティヴァルで初演されました。

 

PSC 1325
\2500
ファッテイン・ヴァーレン — モダニズムへの道程
 ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):
  弦楽四重奏曲 Op.0
  ヴァイオリンソナタ Op.3
  ピアノ三重奏曲 Op.5
アイナル・ヘンニング・スメビ(ピアノ)
トール・ヨハン・ボーエン(ヴァイオリン)
ペール・クリスチャン・スカルスタード(ヴァイオリン)
ベネディクト・ロワイエ(ヴィオラ)
ヨハンネス・マッテンス(チェロ)
 録音:2012 年7 月4 日-6 日、10 月11 日-13 日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/制作: スティーヴン・フロスト, 録音: ジェフ・マイルズ/52’33

 ノルウェーのヴァーレンは、1900 年前期の音楽に新生面を開いた作曲家のひとり。謙虚、控えめでありながら、強い信念をもって独自の道を歩みました。新録音によるヴァーレン作品集『モダニズムへの道程』は、初期の室内楽作品が紹介されます。クラシカル=ロマンティックな作風から、一般に使われるのとは異なるヴァーレン独自の「実験的モダニズム」へと、「ゆったりと」移行する時代の3 曲です。クリスチャニア(現オスロ)でカタリヌス・エリングの下で作曲法を学んでいたころ作曲され、この作品がマックス・ブルッフの目に留まったことからベルリン音楽院への門戸が開かれたという、作品番号のない弦楽四重奏曲。そして、北欧音楽の研究家、イギリスのジョン・ホートンが「部分的には調的な語法から完全に解放された十二音技法へと推移する過程を記録する強烈な個性の作品」(ジョン・ホートン『北欧の音楽』大束省三・訳)と述べたヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1916 年)とピアノ三重奏曲(1917 年から1924 年)。三重奏曲は、作品集(PSC3116)にも含まれていた作品です。
 ピアニストのアイナル・ヘンニング・スメビ(1950-)はノルウェー国立音楽アカデミーの教授。古典と「今日」の音楽、グリーグとセーヴェルーの音楽を主なレパートリーにコンサート活動を行い、ヴァーレンの音楽はピアノ作品全曲を録音しています。ヴァイオリニストのトール・ヨハン・ボーエン(1971-)は国立音楽アカデミーで学んだ後、アメリカでカミラ・ウィックスとセルジウ・ルカに師事しています。ピリオド楽器とモダン楽器を演奏。手稿譜を調査、研究したイザイの『弦楽のための三重奏曲集』(PSC1295)が代表的録音です。ペール・クリスチャン・スカルスタード(1972-)はオスロ弦楽四重奏団の創設メンバー。ノルウェー室内管弦楽団でも演奏しています。ヴィオラのベネディクト・ロワイエは、パリ生まれ。パリ音楽院、オスロのアカデミー、ザルツブルクのモーツァルテウムに学び、フランス、ノルウェー、スウェーデンなど各地で活動。ボーエンの創設したアンサンブル、フラガリア・ヴェスカのトヴェイト作品集(PSC1222)にも参加しました。
 チェロのヨハンネス・マッテンス(1977-)はオスロ・フィルハーモニックの団員。室内楽奏者としても活躍しています。彼が主宰するアンサンブルのエリオット・カーター室内楽作品集(2L54SACD)は、欧米で高い評価を獲得した一枚です。




WAON RECORDS


WAONXA 236
(2DVD-ROM)
\4000
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
 クラヴサン曲集[クラヴサン曲集(1706)]

  1. プレリュード 2. アルマンド 3. 第2アルマンド
  4. クーラント 5. ジーグ 6. 第1サラバンド&第2サラバンド
  7. ヴェニシエンヌ 8. ガヴォット
  9. メヌエット[クラヴサン曲集(1724)]
  10. アルマンド 11. クーラント 12. ロンドー形式のジーグ
  13. ロンドー形式の第2ジーグ 14. 鳥のさえずり
  15. 第1リゴドン、第2リゴドンとドゥブル
  16. ロンドー形式のミュゼット 17. タンブーラン
   18. 村人たち19. 優しい嘆き 20. 女神たちの対話
  21. つむじ風[新クラヴサン曲集(1729-30)]
  22. トリオレ 23. 未開人 24. 異名同音
三和睦子(チェンバロ)

WAONXA 238
(DVD-ROM)
\3600
 ワオンレコードのハイ・レゾ音源ソフト、ハイレゾリューション・オーディオ・データ、パソコンで再生する新しいオーディオ。CDをはるかに凌駕するハイサンプリングと高ビット深度が、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。
 CD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。

 使用楽器:アンリ・エムシュ 1751年製(オリジナル/フレデリック・ハース氏所蔵) A=405Hz,録音:2012年7月1-3日、フランワレ教会(ベルギー、ナミュール市郊外)
 (2DVD-ROM) High Resolution Audio Data、176.4kHz/ 24bit WAVE、96kHz/ 24bit、ダウンコンバートデータ、同時収録、STEREO・WAVE、PC-AUDIO
 (DVD-ROM) High Resolution Audio Data、2.8224MHz DSDIFF、STEREO・DSDIFF、DSD-AUDIO

 ヨーロッパと日本で活躍する実力派、三和睦子の新譜。2010 年にリリースした日本では初めてとなるソロCD「J.S. バッハ:トランスクリプション集」はレコード芸術で特選盤および優秀録音に選ばれました。今回の作品は、フランス・バロックの粋、ラモーのクラヴサン曲集。各曲の性格を巧みに描き分けながら、情感たっぷりに奏でています。ラモーも弾いたのでは、といわれているアンリ・エムシュのオリジナルの名器を用いており、楽器の音色も注目ポイント。リッチで鮮烈な音色に圧倒されます。

 【再生上の注意】
 ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。




TIMPANI



1C1207
\2300→\2090
クロード・ドビュッシー/アンドレ・カプレ:弦楽四重奏曲と作品集
 1-4.ドビュッシー:弦楽四重奏曲/
 5-6.ドビュッシー:ハープと弦楽のための舞曲/
 7-9.カプレ:祈り
  <主の祈り/天使の挨拶/使徒の象徴>/10.カプレ:幻想的な物語
ドビュッシー弦楽四重奏団/
フランソワーズ・マセ(ソプラノ)/
マリエル・ノルドマン(ハープ)/
ヤン・デュボスト(コントラバス)
録音 2012 年12 月
 ドビュッシー(1862-1918)の弟子であり、友人としても知られるフランスの作曲家、指揮者アンドレ・カプレ(1878-1925)。彼はドビュッシー作品のオーケストレーションを大幅に補筆し、また元々はピアノ曲であった「月の光」や「子どもの領分」のオーケストラ用に編曲した人でもありました。
 彼自身も多数の作品を残したのですが、そのほとんどは忘れられてしまい、現在ではオラトリオ「イエスの鏡」などの声楽曲と、何曲かの室内楽曲が演奏されるに過ぎません。ここでは、以前ルクーの弦楽四重奏曲集(1C1182)で、とても精緻な演奏を披露していたドビュッシー四重奏団が、その名の通りの見事な演奏を聴かせます。色彩的で煌めきを持つドビュッシー、そして繊細で、浮遊感と先鋭的な響きを持つカプレの作品。比較しながら聴く楽しみは、まさにフランス音楽を知る喜びと言えるでしょう。
 

1C1210
\2300→\2090
ジャック・イベール:管楽のための作品集
 1.カプリッチョ/2-4.3つの小品/
 5-7.チェロのための協奏曲<パストラール/ロマンス/ジーグ>/
 8-9.2つの断章/10-11.2つの「東洋風に」/
 12-16.木管3重奏のための5つの小品/17-21.サモス島の庭師
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)/
カリーヌ・デエー(メゾ・ソプラノ)/
アンサンブル・イニシウム/
クレマン・マオ=タカーチ(指揮)
録音 2013年10月, 2014年1月
 “フランス6人組”の同時代の作曲家でありながらも、彼らとは活動を共にすることなく、独自の路線を切り開いたジャック・イベール(1890-1962)。第1次世界大戦中には海軍士官として従軍し、この時に得た体験を自身の音楽に生かしたことも知られています。
 初期の作品はドビュッシーから強い影響を受けていましたが、このアルバムに収録されているような、管楽のための作品は、まさに独自の世界観が表出されたもので、少々古典的であり、また溢れるほどの諧謔性を有した楽しいものばかりです。「チェロのための協奏曲」で伴奏を務めるのは、管弦楽ではなく10人の木管合奏というのも興味深いところですし(ソロを務めるのは、名手アンリ・ドゥマルケット)、比較的録音の少ない「サモス島の庭師」や歌曲「東洋風に」などが聴けるのも嬉しいところ。フランスのエスプリをじっくり味わいたい人にオススメの1枚です。




TOCCATA

TOCC-231
\2600
モーリス・エマニュエル:室内楽と歌曲集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.6(1902)/
 4-7.古代ギリシャ民謡のアリアによる組曲 Op.10(1907)/
 8-18.音楽 Op.17(1908)
  <前奏曲/震え/古い鳩時計/松の木の下で/共鳴/
   ワルツへのお誘い/過ぎ去りし日のビラネッラ/子守歌/
   幸せに向かって/ハンガリー風ワルツ/言葉よ、言葉よ/後奏曲>
     ※1-3…初録音
フレデリック・アングルロー(ヴァイオリン)/
エレーヌ・エブラー(ソプラノ)/
フランソワ・キリアン(ピアノ)
録音 2013年12月5-11日 スイス シャラ,Charratmuse
 フランスのバール=シュル=オーブで生まれ、パリ音楽院に入学。作曲をレオ・ドリーブに学んだモーリス・エマニュエル(1862-1938)。同窓生にはドビュッシーがいて、彼らは生涯を通じて交流を持ちました。彼は作曲家として名を馳せてからの関心は、主に民謡や異国の旋法にあったとされていますが、このアルバムに収録された3つの初期作品からは、先人であるセザール・フランクの影響が強く感じられます。とりわけ「ヴァイオリン・ソナタ」は野心的でありながらも、最愛の母を失った悲しみの感情も垣間見える作品で、若き音楽家の溢れるような才能が強く感じられるのではないでしょうか?「組曲」は、後の彼の嗜好が現れている作品であり、彼の民謡に寄せる深い知識を知ることができます。地質学者、歴史家で詩人でもあるルイ・ド・ロネのテキストを用いた歌曲集「音楽」も、知性とウィットを併せ持つ興味深い作品です。
 
TOCC-246
\2600
マルコルム・ウィリアムソン:オルガン作品集
 1.キリスト=不死鳥の幻影(1961/1978改)/
 2.愛の泉(1955-56)/3.サフォークのライオン(1977)/
 4.「神の民」のミサ-オフェルトリエ:対話の合唱(1980-81)/
 5.「おお、楽園」による幻想曲(1976)/
 6-11.オルガンのための交響曲(1960)
  <第1楽章:前奏曲/第2楽章:ソナタ/第3楽章:アリアⅠ/
  第4楽章:トッカータ/第5楽章:アリア Ⅱ-パッサカリア/
  第6楽章:勝利の歌> ※4.5…初録音
トム・ウィンペニー(オルガン)
録音 2013年4月8-10日 ブリストル,セント・マリー・ラドクリフ教会
 マルコム・ウィリアムソン(1931-2003)はシドニーで生まれ、11歳でシドニー音楽院に入学。最初はピアノとフレンチホルンを学びました。作曲は指揮者としても知られるユージン・グーセンスに学び、1944年に卒業、1950年にロンドンに移住します。
 ここで新ウィーン楽派の音楽や、メシアン、ブーレーズの音楽に接し、強く影響を受けました。作曲家として活動するために、改めて研鑚を積むのですが、そのためにはナイトクラブのピアニストや、教会でのオルガニストなど様々な仕事で生活を支えなくてはいけなかったウィリアムソン。それが却って自らの音楽語法の多様化を促進し、数多くの作品を生み出す原動力ともなったのです。
 彼は1975年、非英国出身者として初めて19人目の「英国王室楽長」に任命されたことでも知られ、その叙情的でありながらも前衛を踏まえた音楽は、数多くの人に愛されています。
  
TOCC-250
\2600
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ集 第1集
 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ Op.2/S.イェーツによる編曲)
  1-3.ソナタ ヘ長調 K376(1781)/
  4-6.ソナタ 変ロ長調 K378(1780)/
  7-9.ソナタ 変ホ長調 K380(1781)
ダニエル・ヘルソコヴィチ(ピアノ)/
フィリップス・ショフク(ピアノ)
録音 2013年2月13-14日 シドニー コンセルヴァトリウム・オブ・ミュージック,ヴァーブルゲン・ホール
 モーツァルト(1756-1791)は、いくつかの作品を「2台のピアノのためのソナタ」として書き上げようとしましたが、結局完成したのは、有名なK448の「ニ長調ソナタ」1曲だけでした。このアルバムは、モーツァルトが「ヴァイオリン・ソナタ」として作曲した3つのソナタを2台ピアノで演奏できるようにアレンジしたもので、アイデアを出したのはヴァイオリニストで指揮者であるアンドリュー・マンゼであり、実際に編曲したのは1957年生まれの作曲家スティーブン・イェーツです。
 作曲当時のモーツァルトは、バロック時代の作風から古典派の作風へと変遷を遂げた頃であり、これらの作品も優雅で流麗な楽想と、パリ風の優美でエレガントな表現が見事に融合していてオリジナル作品自体も美しさの極みを誇っていますが、この2台ピアノのアレンジは、更に喜びと輝かしさを増した聴きごたえのあるものとなっています。
 
TOCC-253
\2600
フェルナンド・ロペス=グラサ:弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲集 第1集
 1.ピアノ五重奏曲「愛と死の歌」(1961)/
 2-6.弦楽四重奏曲 第1番(1964)/
 7-11.素朴な組曲 第2番(1965)
オルガ・プラッツ(ピアノ)…1/
ロペス・グラサ四重奏団
録音 2013年3月25-30日.6月24-29日 ポルトガル,モンテ・エストリル,音楽博物館
 ポルトガルのクラシック音楽の歩みは、またヨーロッパとは違う時系列にあり、この国独自のユニークな作品が数多く生まれたことでも知られています。このロペス=グラサ(1906-1994)は20世紀を代表するポルトガルの作曲家で、若い頃はパリでシャルル・ケクランに作曲法と管弦楽法を学び、新古典派の影響を受けつつも、ポルトガル独自のメロディを取り入れた興味深い作品を書いています。
 共産党のメンバーであった彼は、1926年に発生したクーデターでサラザール独裁政権によって、公式の地位の剥奪、作品の出版禁止など様々な弾圧を受けました。
 しかし、党が再建されてからは、少しずつ活動の幅を広げ、この弦楽四重奏曲を始めとした見事な作品を作り上げていくのです。この第1集には1960年代の3つの作品が収録されています。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


OPUS蔵

OPK 2109
\2400→\2190
ジネット・ヌヴー〜ソナタと小品集
 ・グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」〜メロディ(ヴィルヘルミ編曲)
 ・パラディス:シチリア舞曲(ドゥシキン編曲)
   ブルーノ・ザイドラー・ヴィンクラー(ピアノ)/録音:1938 年、ベルリン
 ・R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 ・タルティーニ:コレルリの主題による変奏曲(クライスラー編曲)
   グスタフ・ベック(ピアノ)/録音:1939 年、ベルリン
 ・ラヴェル:ツィガーヌ
 ・ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)(ロディオノフ編曲)
 ・スーク:4つの小品Op.17
 ・ディニーク:ホラ・スタッカート(ハイフェッツ編曲)
 ・ファリャ:歌劇『はかなき人生』〜スペイン舞曲(クライスラー編曲)
   ジャン・ヌヴー(ピアノ)/録音:1946 年、ロンドン
ジャネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
 ヌヴーのスタジオ録音を集めた2 枚!彼女の戦前のベルリンでのR. シュトラウスのソナタと戦後の傑作ショーソンの「ポエム」など名演揃い!

 原盤:SP Electrora HMV

 これまでオーパス蔵のSP やLP の復刻は一部の例外を除いて安原暉善の手によるものでした。今回は初めての試みでCD 全部の復刻が広川陽一氏によるものです。
 実はまだオーパス蔵が誕生する前に安原氏が広川氏にSP の音をきちんと取り出す手順を指導しており、その後広川氏がさらに自分なりに技術を発展させております。言ってみれば師匠と弟子の関係にあるわけで、広川の音には安原のDNA が入り込んでいます。弟子の音をお楽しみいただければ幸いです。(復刻者:広川陽一)
 今回のCD には、彼女がまだ10 代だった貴重な戦前のSP 録音と、LP 時代から有名だった戦後のSP の名演奏を、広川氏のコレクションから御自身の復刻でまとめたものです。ヴァイオリンのオーパス蔵の評判に相応しいオーパス蔵のリアリスティックな音質で復刻されています。グルックの「メロディ」とパラディスの「シシリエンヌ」が1938 年4 月13 日、ベルリンにおけるヌヴーの記念すべき最初のセッション録音です。 翌年1939 年3 月、同じくベルリンでリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを録音しました。シュトラウスは今年(2014 年)生誕150 年を迎えましたが、1939 年は生誕75 年にあたり、おそらくはその記念録音だったのでしょう。ヌヴーの本格的な録音は戦後すぐにロンドンで始まりました。協奏曲はシベリウス、ブラームスが残されましたが(OPK 2064)、ここでは小品を集めております。(OPUS 蔵 相原了)
 
OPK 2110
\2400→\2190
ジネット・ヌヴー「ポエム」&ヨーゼフ・ハシッド全録音
 ・ショーソン:詩曲Op.25
   ジャネット・ヌヴー(ヴァイオリン) 
   イサイ・ドブロウェン(指揮) フィルハーモニア管弦楽団
 ・ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 ・スカルラテスク:バガテル
 ・ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調*
   ジャネット・ヌヴー(ヴァイオリン) ジャン ヌヴー(ピアノ)
   録音:*1948年、その他は1946 年、ロンドン
 ・ドヴォルジャーク:ユモレスク(クライスラー編曲)
 ・チャイコフスキー:メロディ~ 懐かしい土地の思い出より
 ・サラサーテ:プライェーラ(スペイン舞曲集第5番)
 ・サラサーテ:サパテアード(スペイン舞曲集第6番)
 ・マスネ:タイスの瞑想曲
 ・アクロン:ヘブライの旋律
 ・クライスラー:ウィーン奇想曲
 ・エルガー:気まぐれ女
   ヨーゼフ・ハシッド(ヴァイオリン) ジェラルド・ムーア(ピアノ)
   録音:1940 年、ロンドン
 原盤:SP HMV/仏 VSM-LP (ショーソン、ドビュッシー)

 ヌヴーの録音したショーソンの「ポエム(詩曲)」とドビュッシーのヴァイオリン・ソナタはSP では発売されませんでした。恐らく最終の承認が出る前にヌヴーの乗る飛行機が墜落したためでしょう。遺族の承認を得て発売されたのは1957 年ですが、このときは既にLP の時代になっておりSP 原盤から復刻されたLP として発売されました。
 ヌヴーの録音の中でも名演と評される「ポエム」を抜きにすることは許されません。そこでここでは「ポエム」とドビュッシーのソナタをフランス盤LP から復刻しました。ヌヴーと同時代の才能あるヴァイオリニストにハシッドがいます。ただ彼は今で言う統合失調症を発し、ロボトミー手術の後26 歳で亡くなったためほとんど知られていません。彼は16 歳のとき1940 年にロンドンで録音を行いましたが、これらは素晴らしい演奏です。
 ここでは前年の試し録音を除く発売された録音をまとめました。ヌヴー、ハシッドという若くして亡くなった2 人の演奏をお聴きください。(OPUS 蔵 相原了)




<国内盤>


フォンテック



FOCD9636
¥2400+税
小泉&九響/
 ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」
小泉和裕 指揮
九州交響楽団
釜洞祐子:ソプラノ
八木寿子:アルト
宮里直樹:テノール
成田博之:バリトン
九響合唱団・
福岡県合唱連盟福岡支部合同合唱団
横田 諭 合唱指揮
 新生 小泉/九響 CD第2弾。(前作はベルリオーズ 幻想交響曲FOCD9608)
 2013年4月より音楽監督に就任し、九響の新たな黄金期を率いる小泉和裕。
 全身全霊をもって音楽と対峙する---快速テンポで疾走するこの「第九」の演奏は、ベートーヴェンが夢見た何人の抑圧を受けない“精神の自由”を謳いあげています。(2013/12/23 福岡サンパレス ライヴ録音)

■小泉和裕 指揮 九州交響楽団のCD■
 FOCD9608 ベルリオーズ 幻想交響曲    定価¥2,400+税
 FOCD9289 1812年 ロシア名曲集      定価¥2,400+税
 

FOCD9627
\2700+税
江崎浩司(リコーダー&バロック・オーボエ&バロック・ファゴット)
テレマン:12のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.2
テレマン:12のメトーディッシェ・ゾナーテンから
 ソナタ 第6番 ハ長調(原曲:ト長調) TWV41 G4
   (アルト・リコーダー)
 ソナタ 第3番 ホ短調 TWV41 e3 (ソプラノ・リコーダー)
 ソナタ 第2番 イ長調 TWV41 A3
          (ヴォイス・フルート)
 ソナタ 第5番 イ短調 TWV41 a2 (バロック・オーボエ)
 ソナタ 第10番 変ロ長調 TWV41 B5 (ソプラノ・リコーダー)
 ソナタ 第8番 ホ短調(原曲:ハ短調) TWV41 c3
  (バロック・ファゴット)
  (2013/7/9-12、30-31 相模湖交流センター .REC)
江崎浩司:リコーダー&バロック・オーボエ
福沢宏:ヴィオラ・ダ・ガンバ
伊藤一人:チェンバロ
 確かな技術と自由な発想で聴くものを魅了してきた、江崎浩司のテレマン作品集第2弾です。
 前作FOCD9614「12のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.1」と合わせることによって、この曲集の全曲が揃います。
 様々な地域、あらゆるジャンルで人気を誇ったテレマンは、当時のヨーロッパを席捲する人気作曲家でした。
 この曲集は装飾音の学習の為という名目で編纂されたものですが、テレマンは自らの芸術的、技術的エッセンスを当曲集に集約し、その結果聴き手や演奏者を飽きさせないバラエティーに富んだ曲想になっています。
 江崎は本作でリコーダー各種とバロック・オーボエに加え、バロック・ファゴットまでも駆使!共演者の好演と合わせ、江崎ならではの多彩な表現で、本曲集の魅力を余すところなく聴き手に届けてくれます。
■江崎浩司のCD■
 FOCD9614 12のメトーディッシェ・ゾナーテンvol.1    定価¥2,700+税
 FOCD9578 ヘンデル オーボエソナタ     定価¥2,667+税
 FOCD9550 ヘンデル リコーダーソナタ     定価¥2,667+税
 


FOCD9638/9
(2CD)
¥3000+税
生誕100年/伊福部昭の管絃楽
Disc.1
 日本狂詩曲(1935)
 オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ(1979)※ 
  1990年1月13日 東京文化会館
   東京都交響楽団第302回定期演奏会
   〈都響日本の作曲家シリーズ7 伊福部 昭作品集〉
  ライヴ録音
岩城宏之 指揮
東京都交響楽団
※安倍圭子 マリンバ
Disc.2
 舞踊曲「サロメ」(1948)
 伊福部昭とアナ対談
 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲風狂詩曲(1948/51)
  1959年11月5日 NHKラジオ第2 放送音楽祭特集
   音源提供:NHK/NHKサービスセンター   
森正 指揮
ABC交響楽団
小林武史 ヴァイオリン
 日本作曲界の巨人、伊福部昭(1914-2006)。生誕100年を迎えた本年、誕生日である5月31日に初出音源のリリースです。
 1990年1月13日、東京文化会館での東京都交響楽団第302回定期演奏会は、日本人作曲家の作品の演奏に定評のある岩城宏之の指揮と、屈指の演奏技術によって長年にわたって第一人者として活躍するマリンバの安倍圭子を迎えた端正な演奏。
 1959年のNHKラジオ音源では、同年に改訂された「ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲」を、小林武史の独奏、森正指揮・ABC交響楽団の演奏で収録。同ラジオ音源での伊福部昭とアナウンサーの対談も収録しました。
伊福部ファンの間で語り継がれる歴史的名演です。
■伊福部昭のCD■
 FOCD9623 ギター・リュート作品集    定価¥1,500+税
 FOCD9531 伊福部昭 作品集      定価¥2,000+税
  
FOCD9628
¥2000+税
Influence/生田直基(ギター)
 ホアキン・トゥリーナ:タレガ讃歌/
 マヌエル・マリア・ポンセ:ソナタ第3番
 エミリオ・プジョール:熊ん蜂/
 ビセンテ・アセンシオ:ヴァレンシア組曲
 フェデリコ・モレノ=トローバ:哀歌/
 佐藤弘和:SHIHO(ボーナストラック)
 (2013/6/25-27  浜松市天竜壬生ホール .REC)
生田直基(ギター)
 名古屋を拠点に活躍する気鋭のギタリスト、生田直基のファーストアルバムの登場です。
 生田直基は愛知県生まれ。13歳よりギターを始め、早稲田大学在学中にクラシックギターに出会い、高田元太郎氏に師事。在学中にGLC学生ギターコンクール、名古屋ギターコンクールなど国内コンクールにおいて入賞を重ね、2008年に渡英。ロンドントリニティ音楽院にてグラハム・デヴァインに師事し、国際演奏家課程を修了しました。その後は日本国内のみならずイギリス、アイルランド、ギリシャ、ハンガリーなど世界各地でリサイタルを開催。2012年にはシンガポールにて多くの日本企業の協賛のもと、現地メディア主催によるソロリサイタルツアーを成功させました。
 本アルバムのテーマは“20世紀前半のパリ”。憧れを胸に異国の地へ辿り着き、限られた時間を惜しみなく費やし自身の作曲語法を磨いた若く才能豊かな音楽家たち。生田はその音楽性溢れる演奏で彼らのルーツを辿りながら、それぞれが受けた影響(Influence)に光をあてます。
 ギタリストとしても活躍している佐藤弘和によるボーナストラック「SHIHO」にも注目です。
 

FOCD9629
 ¥2400+税
嶺 貞子(ソプラノ)/アリアンナの嘆き
 C. モンテヴェルディ:かつて貴女は/
 S. ローザ:側にいることは/
 A. スカルラッティ:熱い血潮、菫/
 G. ロッシーニ:約束/
 G. ドニゼッティ:糸巻き/
 V. ベッリーニ:私のフィッリデの悲しげな姿よ/
 G. ヴェルディ:
  煙突掃除夫、
  歌劇《ロベルト・デヴェリュー》より
   〈生きなさい、彼女の側で〉/
 O. レスピーギ:諦め、戯れ/
 A. カセッラ:美しい鳥籠から/
 G. ペトラッシ:アリアンナの嘆き/
 E. ヴォルフ=フェルラーリ:
  道行く若い人よ、海辺に家を造りたい、
  ああ、私の溜め息よ、私の送る所に行きなさい、
  貴方が通りかかると、なんと腹が立つことでしょう/
 G. シベッラ:ジロメッタ/
 G. ヴェルディ:ストルネルロ
  (1973/12/2 ヤマハホール .REC)
嶺 貞子(ソプラノ)
ジョルジョ・ファヴァレット(ピアノ)
 イタリア歌曲の第一人者として活躍を続ける嶺 貞子。2013年にリリースした「舞踏への誘い」(FOCD9595 ピアノ:H・ピュイグ=ロジェ)「幻の城」(FOCD9607 ピアノ:E・カンポガッリアーニ)に続く名演の初CD化です。
本作の共演はイタリアの巨匠、ジョルジョ・ファヴァレットです。イタリア・スィエーナのキジアーナ音楽院にてファヴァレットに教えを受けた嶺との共演。嶺の歌唱は豊かな音楽性に溢れた、まさにベルカントと呼ぶにふさわしいものです。
 私はシエナのアカデミア・キジアーナにおいて私の特別講座にサダコ・ミネを受け入れ、この卓越した歌手の美しく気品ある芸術的な個性をより深く知ることの喜びを得ました。特に輝かしい高音の「ベルカント」において、最も感動的な表現と美しさを見い出します。又イタリアの偉大な作曲家達の選択や彼女の曲の把握と演奏は、彼女の教養、上品な趣向と感受性を示しています。彼女の演奏を特色づけるものは、人生の難しい問題の中で光り輝く行路を見つけたところの彼女の魂の高貴さと卓越性であり、そして音楽の偉大な天才達と生を受けた創造者との最も気品ある同一化であります。
ジョルジョ・ファヴァレット




りゅーとぴあ


RYUT 0002
\2381+税
グレンツィング・オルガンの魅力 〜J.S.バッハとスペイン音楽〜
 セバスチャン・アギュイレーラ・デ・エレディア(ca.1565-1627):エンサラータ
 パブロ・ブルーナ(1611-1679):第2 旋法の過ったティエント
 同:第6 旋法によるティエント“ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ”
 アントニオ・コレア・ブラーガ(17世紀頃):バッターリャ
 J.S.バッハ:幻想曲 ト長調 BWV572
 同:コラール“最愛なるイエスよ、我らここに集いて”BWV731
 同:コラール“目覚めよと呼ぶ声がして”BWV645
 同:前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
山本真希(オルガン)
 ホールの座席300席を撤去して行われたこだわりの超優秀録音!!各紙で絶賛された、りゅーとぴあのオルガン録音

 録音:2011 年10 月24-26 日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館、コンサートホール/DDD

 りゅーとぴあの自主制作盤。新潟市民芸術文化会館のコンサートホールに備え付けられたグレンツィング・オルガンを用いたオルガン名曲集!演奏は、2006 年より同ホールの専属オルガニストを務める山本真希で、スペイン製グレンツィング・オルガンの艶やかな音色を余すところなく引き出した選曲となっております。
 この録音で興味深いのは、最適な音響を得るためホールの座席300 席を撤去しておこなわれたことです。パイプの前後感やホールの空気感まで表現され、またオルガンの澄み切った音色を捉えた超優秀録音です。
 なお、当盤はCD のみのリリースとなります。絶賛されているサン=サーンスの交響曲第3 番(CD:RYUT 0001、SACD:RYUTSA 0001)とあわせてお楽しみください。

 山本真希(オルガン)
 大阪府出身。神戸女学院大学音楽学部、同大学専攻科で学んだ後、ドイツ国立フライブルグ音楽大学大学院修了。ドイツ国立シュトゥットガルト音楽・演劇大学ソリスト科に在籍し、最優等の成績でオルガンソロに合格。ドイツ国家演奏家資格を取得。あわせてフランス、ストラスブール音楽院で学ぶ。オルガンを井上圭子、サットマリー、ボッサート、ラウクヴィック、モントーの各氏に師事。第1 回、ドイツ・ランデスベルク国際オルガンコンクール第3 位。日本オルガニスト協会会員。2006 年4 月、りゅーとぴあ新潟市芸術文化会館専属オルガニストに就任。主催公演での演奏、オルガン事業の企画制作、オルガン講座のレッスンおよびオルガンの保守管理にかかわる業務などを担当し、オルガン音楽の普及と発展につとめている。


















4/22(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BR KLASSIK



900124
\2300→\2090
ヴェルザー=メスト&バイエルン放送響
 リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲

  1-22.アルプス交響曲 Op.64/
  23-26.歌劇「インテルメッツォ」から4つの交響的間奏曲 Op.72
  <出発前の騒動とワルツの情景/
   暖炉の前の夢/カードゲームのテーブルで/
   更に元気な決断>
バイエルン放送交響楽団/
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
録音 2010年4月29-30日…アルプス, 2013年2月12日…インテルメッツォ
 2014年はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の生誕150年の記念年にあたります。各社から様々なシュトラウス・アルバムがリリースされる中、BR KRASSIKが満を持してお届けするのは、ヴェルザー=メストが指揮した「アルプス交響曲」と「インテルメッツォの4つの交響的間奏曲」というものです。
 1915年に初演された「アルプス交響曲」はシュトラウスの最大の交響詩、交響曲であり、この曲の元になったのは彼が14歳、もしくは15歳の時にドイツ・アルプスのツークシュピッツェに向けて登山をした時の体験というのですから、35年ほどに渡る長き構想を経て完成した渾身の作品と言っても良いでしょう。
 全曲は切れ目なく演奏され、山の夜明けから、滝、牧場などの風景描写を経て、道に迷いながらも頂上に到達。そして襲いくる嵐に見舞われながら下山し、日没を迎えるというもの。もちろんシュトラウスの華麗で精緻なオーケストレーションは、全ての情景を余すことなく描きだしていますので、聴き手はご自宅にいながら「ヴァーチャル登山」を楽しめるという趣向になっています。
 かたや、「インテルメッツォ」は滅多に演奏されることのないシュトラウスの「個人的な物語」を描いたオペラですが、この「交響的間奏曲」は、全てのフレーズが雄弁な働きをする快活で素晴らしい音楽。こちらも耳を奪われること間違いありません。メストの指揮は、豪快に音楽を動かしていくというよりも、一つ一つのフレーズや情景を大切にした表現力を重視したものです。あきれるほど美しい響きをお楽しみください。




DACAPO



6.220574
(SACD-Hybrid)
\2200→\1990
サカリ・オラモ(指揮)&ウィーン・フィル!!
 ペア・ノアゴー:交響曲 第1番&第8番

  1-3.交響曲 第1番「sinfonia austera」
   (1953-1955/1956改編)/
  4-6.交響曲 第8番(2010-2011)
   ※4-6…世界初録音
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
サカリ・オラモ(指揮)
録音 2013年5月16-17日 ウィーン,コンチェルトハウス…1-3, 2013年5月25-26日 ウィーン,コンチェルトハウス,ライブ録音…4-6
 ノアゴー(1932-)は、現代デンマークで最も人気を誇る作曲家の一人。彼独自の手法である「無限セリー」や、多彩なパーカッションを用いた作品などで知られます。世界初録音を含むこのアルバム、演奏はなんと、サカリ・オラモが指揮するウィーン・フィルハーモニー。
 北欧における最も新しい交響曲がウィーン風の響きを纏って演奏されるその素晴らしさと不思議な感覚。これは得難い体験であり、またウィーン・フィルの新たな側面を知るためにも最適なアルバムと言えるでしょう。
 世界初録音となる交響曲第8番は、彼のこれまでの作品と比べても、かなり古典的で研ぎ澄まされた筆致を持つもので、彼が至った境地を垣間見ることができるはずです。
 


8.226114
\2000→\1890
ポール・ヒリアー(指揮)&ロンドン・シンフォニエッタ
 ペレ・グドムンセン=ホルムグレーン:Mixed Company

  1.Run(2012)/2.Turn Ⅱ(2012)/3.Song(2010)/
  4.Play(2010/2012改編)/5.Sound I(2011)/
  6.Sound Ⅱ(2012)/7.Company(2010)
   ※世界初録音
テアトル・オブ・ヴォイセス/
ロンドン・シンフォニエッタ/
ポール・ヒリアー(指揮)
録音 2012年10月6日 コペンハーゲン 王宮図書館,ブラック・ダイアモンド,クィーンズ・ホール ライブ収録
 先鋭的な作風で知られるグドムンセン=ホルムグレーン(1932-)。このアルバムは彼の作品集「Mixed Company」の世界初録音盤となります。演奏するのはロンドン・シンフォニエッタとテアトル・オブ・ヴォイセス、指揮はおなじみポール・ヒリアーです。
 作品は、4世紀前のダウランドの作品からインスパイアされたフレーズが様々に形を変えながら、新しい音楽を形作っていくというもので、息を飲むような複雑なハーモニーに彩られた旋律は、「過去へのオマージュ」と「新しい世界の発見」という相反する2つの喜びを聴き手にもたらすものです。
 

8.226561
\2000
ファジー-記憶の中のチャイム
 1-3.ノートル・ダム三部作(2002-2006)/
 4.B-ムーヴィーズ(1997)/
 5.記憶の中のチャイム(1987)/
 6-8.Tre tilbageblik(2004)/
 9.Stjerner over Kobenhavns Forbrandingsanstalt (1975)
グレーテ・クロフ(オルガン)/
ティーネ・レーリング(ハープ)/
ジャネッテ・バランド(サクソフォン)
録音 2008年 コペンハーゲン大聖堂,クラウス・ビリス…1-3, 2012年12月2日 フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…4, 1987年 フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…5, 2012年11月28-29日 ゲントフテ,CLスタジオ…6-8, 1975年 フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…9
 “ファジー”とは、現代デンマークのミュージシャン。彼は1939年に生まれ、若い頃は「イェンス・ヴィルヘルム・ペデルセン」の本名を名乗っていましたが、いつしかこちらのニックネームの方が有名になった人です。
 彼は荒々しい髪と髭を持ち、即興演奏に優れ、また電子音楽の分野でも素晴らしい作品を書いています。
 彼の造りだす音は、実験的であり、機知に富み、また幾許かの郷愁を帯びています。
 このアルバムでは、その「懐かしさ」が前面に押し出されており、オルガンやハープ、サクソフォンの響きが極めて幽玄な音を醸し出しています。
 

8.226572
\2000
デュオ・カポウ!-バースト
 1.ニルス・マルティンセン(1963-):バースト(1990)/
 2.シモン・ステーン=アナセン(1976-):
  アルトサックスとパーカッションのための「スタディ」(1998)/
 3.イェクスパー・ホルメン(1971-):
  アルトサックスとパーカッションのための「オイル」(2003)/
 4.モルテン・レイドホフ(1978-):
  Pyr, ami spy, ram isp yra mis(2003)/
 5.ニルス・レンスホールト(1978-):
  飲めば本当の私が出来上がる(2002)/
 6.カスパー・ジャルナム(1971-2011):
  Der Totenschlager und der Rattenfanger(2001)
クラウス・オーレセン(サクソフォン)/
ヘンリク・クナルボルク・ラーセン(パーカッション)
録音 2009年12月21-22日 オーフス王立音楽アカデミー
 デンマークの作曲家たちによる、サックスとパーカッションのための作品のコレクションです。標準的な形式の中に組み込まれた様々な感情の発露・・・絶望と憂鬱、鬱積した思い、もつれ、叫びなど、時には異様とも思える音のぶつかり合い。
 聴き手は、これらの錯綜した音の中から幾つもの可能性を見出す楽しみにふけることができるはずです。
 

8.226578
\2000
ルネ・グレロプ:dust encapsulated
 1.リコーダー,ヴァイオリン,とアコーディオンのための「オブジェクト」(2008)/
 2.パーカッションとエレクトロニクス・ライヴのための「dust encapsulated #1」(2008-2009)/
 3.フルート,クラリネット,ヴァイオリン,チェロとピアノのためのdust encapsulated #2(2009)/
 4-10.ピアノのための「7つの楽章のソナタ」(2011)/
 11.シンフォニエッタ・ディヴェルティメント(2010-2011)
ニール・ブラムスネス・テイルマン(ピアノ)/
マティアス・エリス=ハンセン(パーカッション)/
ギャマン(アンサンブル)/
アスラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン/
ピエール・アンドレ=ヴァラーデ(指揮)
録音 2012年12月 コペンハーゲン,ガルニソン教会…1, 2013年3月19日 コペンハーゲン王立音楽アカデミー…2.4-10, 2013年5月25日 コペンハーゲン歌劇場,オーケストラ・リハーサル室…3, 2013年4月3日 モンテカルロ.芸術の春音楽祭 エンパイア・ホール ライヴ録音…11
 「幼い頃から音楽を学び、自分が作曲家になることを確信していた」というルネ・グレロプ(1981-)。彼は常に新しい響きを求め、音楽に独自の世界を語らせようとします。
 ここでは5つの作品の世界初演録音を聴くことができます。強いエネルギーを帯びたこれらの音は、空気中に拡散されてこそ、新たな命を得るものと言えるでしょう。




ICA CLASSICS



ICAC-5125
\2000→\1890
イングリッド・ヤコビ モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 1-3.ピアノ協奏曲 第14 番 変ホ長調 K449/
 4-6.ピアノ協奏曲 第27 番 変ロ長調K595/
 7.コンサート・ロンド ニ長調 K382
イングリッド・ヤコビ(ピアノ)/
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・
ザ・フィールズ/ネヴィル・マリナー(指揮)
録音 2013 年6 月28-30 日 ロンドン アビー・ロード・スタジオ STEREO
 「明確なアーティクレーション、フレージング、表現力…。彼女は完全に自己を確立させている。」このようにニューヨーク・タイムズから称賛された若手ピアニスト、イングリッド・ヤコビ。
 数多くのコンクール入賞歴と「スタインウェイ・ホール・アーティスト賞」を含む数多くの受賞歴を持つ彼女、イギリスでもその演奏は大絶賛されています。
 このアルバムは名指揮者ネヴィル・マリナーと共演したモーツァルトの協奏曲が収録されており、彼女の名声を確立したベートーヴェン演奏とはまた違う華やかさと流麗さに満ちたモーツァルトを楽しむことができます。秋には第2 弾のリリースが予定されています。




NAIVE



V 5364
\2500→\2290
リーズ・ドゥ・ラ・サール最新盤
 シューマン(1810-1856):
  子供の情景 op.15
  アベッグ変奏曲 op.1
  幻想曲 ハ長調 op.17
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
 世界を翔ける麗しきピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール最新盤はシューマン!音楽への喜びが迸るアベッグ変奏曲

 録音:2013 年12 月

 世界を翔ける活躍ぶり、そして来日も重ね、人気・実力ともに急上昇のリーズ・ドゥ・ラ・サール。最新盤はシューマンの3 作品。アベッグ変奏曲は、シューマンの最初期の作品のひとつで、シューマンが法学の勉強をやめ、音楽に本格的に取り組み始めたころのもの。音楽を書くことへの純粋な喜びのようなものを感じるとリーズは語っており、彼女の演奏も非常に素直に華麗にこの作品を紡いでいます。「子供の情景」も、彼女の深くあたたかみのあるタッチで紡ぐ第1曲から、シューマンの世界に引き込まれます。ひとつひとつのメロディーを慈しみながら、リズムのセンスも非常に優れていて、推進力のあるシューマンを展開しています。幻想曲も、ほとばしるようなシューマンの情感たっぷり。ピアニストとして、女性として、ますます深みを増していることを感じさせる出来栄えです。







リーズ・ドゥ・ラ・サール旧譜

 ただのカワイ子ちゃんだと思っているとガブっと食いつかれる。
 1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。13才から国外コンサートに招かれているとか、既に数々のコンクールで一等を獲得しているとか、そんなことは二の次。とにかくこれらのCDで聞ける演奏にただただ驚くばかり。その鮮烈な感性、圧倒的な技巧、豊かな表現力・・・まさに才能の塊。「フランスの至宝」と呼ばれるのは分かるような気がする。


ショスタコーヴィチ、リスト、プロコフィエフ
重量級ピアノ協奏曲集
Shostakovich: Piano Concerto No. 1 in C minor for piano, trumpet & strings, Op. 35, etc.
V 5053
\2500→¥2290
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調op.10
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ローレンス・フォスター指揮
グルベンキアン管
ガボル・ボルドツキ(Tp)(1)
 シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演。華々しいピアノのパッセージのものすごい迫力には圧倒されるのみ。
 正統派でありながらここまでガッチリ聴かせ切るこの天才少女の腕には本当に脱帽。

ショパン:バラード&ピアノ協奏曲第 2 番
Chopin: Ballades & Piano Concerto No. 2
V 5215
¥2500→¥2290
ショパン:
 バラード(全 4 曲)、ピアノ協奏曲第 2 番

  バラード
   第1番 ト短調 op.23
   第2番 ヘ長調 op.38
   第3番 変イ長調 op.47
   第4番 ヘ短調 op.52
  ピアノ協奏曲 第 2 番 ヘ短調 op.21
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
ファビオ・ルイージ(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

ファビオ・ルイージも激賞。 表現に深みを増した美しきピアニスト リーズ・ドゥ・ラ・サールのショパン。熱くうねり轟くショパン。
録音:協奏曲 -2009 年 9 月( ライヴ )/バラード -2010 年 2 月( スタジオ録音 )








ONDINE



ODE-1251
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ピアノはアンジェラ・ヒューイット
 オリヴィエ・メシアン:トゥーランガリラ交響曲
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)/
ヴァレリー・アルトマン=クラヴェリエ(オンド・マルトノ)/
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
 フランスの現代作曲家、オリヴィエ・メシアンの最初の大規模な管弦楽曲であるこの「トゥーランガリラ交響曲」。メシアン作品のみならず、20 世紀に作曲されたあらゆる作品の中でも、ひときわ特異な姿を持ち、また、その大規模な編成をものともせず、頻繁に演奏されることでも知られています。
 もともとはボストン交響楽団の音楽監督を務めていたS.クーセヴィッキーの委嘱により書き始められ、1948 年にひとまず完成。その後にオーケストレーションが施されたものです。
 曲は10 楽章からなり、メシアンが終生、その作曲の根源に置いていた「愛、死、祈り、鳥」がモティーフとして使われ、またその響きも、20 世紀の音楽としてはわかりやすく、ほぼ半分の楽章は調性的であり、彼が愛した嬰ヘ長調(ピアノでいう黒鍵の響き)が多用されています。
  オンド・マルトノとピアノが大活躍しますが、ここでピアノを演奏するのは、あの吉田秀和氏も大絶賛していたアンジェラ・ヒューイット。彼女はバッハと同じくらいメシアンを愛していて、ここでも納得の演奏を聴かせてくれます。
 全体を手堅く纏めているのは、フィンランドが誇る名指揮者ハンヌ・リントゥ。リゲティを始めとする現代音楽を得意とするだけあって、ここでも巨大なオーケストラを完全に手中に収め引き締まった筋肉質なメシアン像を作り上げています。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ICA CLASSICS



ICAC-5120
\2000→\1890
オットー・クレンペラー
 1-5.J.S.バッハ(1685-1750):管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068/
 6-9.モーツァルト(1756-1791):交響曲 第29 番 イ長調 K201/
 10-13.ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第1 番 ハ長調 Op.21
ケルン放送交響楽団(現ケルンWDR 交響楽団)/
オットー・クレンペラー(指揮)
録音 1954 年2 月8 日…6-9, 1954 年2 月11 日…10-13, 1955 年10 月17 日…1-5 ケルン放送 第1 ホール MONO
 名指揮者オットー・クレンペラー(1885-1973)。彼は20 世紀を代表するドイツの指揮者であり、その偉大なる名前は現在でも全く色あせることはありません。幅広いレパートリーを持ち、晩年は彼自身の美学による「徹底的に遅く厳格なテンポ設定」を施し、過剰な感情移入を極力排除した演奏で、マーラーを始めとした厚みのあるスコアを隅々まで見通すことに注力した人として知られていますが、1950 年代の演奏は、もう少し即物的であったとも言われています。この演奏は、クレンペラーがケルン放送交響楽団にデビューした時の記録です。
 1920 年代からケルン歌劇場でのクレンペラーのアシスタントを務めていたケルン放送のプロデューサー、アイゲル・クルットゥゲは、彼の印象について「第1小節から、まるでライオンの爪で切り裂かれるようだった」と日記に記していますが、その表現こそが、クレンペラーの本質を表していると言っても過言ではないでしょう。
 1954年のバッハとモーツァルトのコンサートでの成功事例を元に、その翌年もケルン放送響に招聘されたクレンペラーは、ベートーヴェンの第1 番の交響曲でその真価を発揮したのです。
 とは言え、この演奏は、あの伝説的なロンドンでの客演後、英国EMI のプロデューサー、ウォルター・レッグと契約を交わし、フィルハーモニア管弦楽団とレコーディングを開始した頃のものだったため、EMI との契約もあり、このケルン放送との演奏はLP やCD 化されることもなく、大切に保存されていたのでした。
 巨匠として世界的名声を勝ち得たクレンペラーの自信に満ちた姿は、この演奏からもはっきりと見て取れるものです。
  


ICAC-5122
\2000→\1890
クラウディオ・アラウ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第31 番 変イ長調 Op.110/
 5-6.ピアノ・ソナタ 第32 番 ハ長調 Op.111/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第23 番 ヘ短調「熱情」 Op.57
クラウディオ・アラウ(ピアノ)
録音 1960 年4 月5 日 ストックホルム スウェーデン放送 スタジオ MONO
 「クラウディオ・アラウは、幅広い芸術と文学知識によって、思慮深く音楽を解釈し、その中心部に到達しようとしていました。」(ジョナサン・サマー)チリで生まれアメリカを中心に活躍したピアニスト、クラウディオ・アラウ(1903-1991)。彼は1921 年に初の録音を行ってから、1980 年代のデジタル時代までの長い経歴を、録音の進化とともに過ごして来たと言えるでしょう。
 彼が得意としたのはベートーヴェン、リスト、シューマンであり、またモーツァルトやブラームスでも独自の世界を切り開き、その演奏は非常に高く評価されています。1950 年代には最初のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集の録音を成し遂げ、1960 年代には同じくベートーヴェン(1770-1827)のソナタ全集も録音を完成させています。
 この演奏は、そんな頃にストックホルムで収録されたもので、レコーディング・スタジオで録音された音楽とはまた違う即興性溢れたライブ録音です。ここには自由な精神が横溢した、明晰で揺るぎないベートーヴェン像があります。




TAHRA



TAH 768
\2500→\2290
衝撃、ターラ最後のリリース!
 さよならTAHRA!
  「ターラ・ストーリー」

   (1)ラモー:6声のコンセール第6番 初出
   (2)シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759「未完成」
   (3)ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB.107〜第1楽章 初出
   (4)ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92〜第1楽章
   (5)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op.67〜第2楽章
(1)ヘルマン・シェルヘン(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団
(2)ヘルマン・シェルヘン(指揮)
 北西ドイツ・フィルハーモニー
(3)ヘルマン・アーベントロート(指揮)
 メクレンブルク・シュターツカペレ・シュヴェリーン
(4)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(5)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヒストリカルの雄ターラ最後のリリース「ターラ・ストーリー」シェルヘン、アーベントロート、フルトヴェングラー、スタートを飾ったのと同じ3巨匠の演奏で振り返るレーベルのあゆみ

 (1)収録:1964 年3 月6 日/パリ、ORTFスタジオ (2)収録:1960 年2 月11日 (3)収録:1951年 (4)収録:1943 年10 月31 日-11 月3 日 (5)収録:1954年2 月-3月/ADD、モノラル、76’56”

 フランスのTahra レーベルは、2014 年2 月13 日にレーベルの顔であるルネ・トレミヌ氏が亡くなられたのを機に、ヒストリカルの雄として22 年間に655 のタイトルを世に送り出したその活動に終止符を打つことになりました。
 「Tahra Story」と銘打たれた最後のアルバムには、1992 年の初心に立ち返り、当時と同じく3 人の巨匠シェルヘン、アーベントロート、そしてフルトヴェングラーのライヴ演奏が選ばれ、このうち、シェルヘンによるラモーと、アーベントロートによるブルックナーとが初出音源となります。
 ブックレットの構成は、レーベルの共同運営者で、トレミヌ氏の公私に亘るパートナーのミリアム・シェルヘン氏のレーベル終了のあいさつに始まり、レーベルのあゆみが綴られたあと、最後にトレミヌ氏自身によるエッセイ「ターラのすばらしいひととき」も掲載しています。また、フルトヴェングラー未亡人との2 ショットや、大切にしていた家族との写真の数々も収められています。



<映像>


ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 10282BD
(Blu-ray)
\4700→\4390
アバド最後のルツェルン音楽祭、2013年オープニング・コンサート
 ブラームス:悲劇的序曲Op.81
 シェーンベルク:グレの歌〜間奏曲&山鳩の歌
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
クラウディオ・アバド(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
藤村実穂子(アルト)

ACC 20282DVD
(DVD)
\2900→\2790
 収録:2013 年8月16、17日ルツェルン文化会議センター、ルツェルン・フェスティヴァル・ライヴ
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:DTS HD Mater Audio,PCM Streo、Region:All、100’ 12、原語:ドイツ語、字幕:英、韓、日本語
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1,DD5.1,PCM Streo、Region:All、100’ 12、原語:ドイツ語、字幕:英、韓、日本語

 2014 年1 月20 日80 歳で惜しくも亡くなった指揮者のクラウディオ・アバド。この度ACCENTUS MUSIC から発売されるDVD とBlu-ray には、2013年のルツェルン音楽祭のオープニング・コンサートの模様が収録されています。この映像に収録された生気に満ちた指揮姿を見る限り、約半年後に亡くなってしまうとは信じられません。
 1938 年トスカニーニ指揮によるルツェルン湖畔で行われたコンサートから始まったルツェルン音楽祭は、2013 年75 周年の記念年を迎えました。アバドは2003 年に正式に設立されたルツェルン祝祭管弦楽団の芸術監督に就任し、臨時編成ながらも一流の演奏家を集結させ、数々の名演を残してきました。
 アバド最後の出演となった2013 年ルツェルン音楽祭のオープンニングを飾ったこの演奏会のプログラムは、ブラームス「悲劇的序曲」(ノーノ「プロメテオ」から変更)、独唱を藤村実穂子が務めたシェーンベルク「グレの歌」、そしてベートーヴェン交響曲第3 番「英雄」です。
 冒頭のブラームスからアバドらしく、決して「重い」演奏ではなく、深みと歌心を込めた柔らかく暖かみのある演奏です。「グレの歌」はシェーンベルクの初期の大作で全曲2 時間を超える独唱者、語り、合唱を含んだ大規模な管弦作品。ここでは間奏曲と「山鳩の歌」を演奏しており、ソリストで藤村実穂子が登場します。アバドは若い頃から新ウィーン楽派の音楽を好んで指揮し続け、1992 年にウィーン・フィルと録音した「グレの歌」は完成度の高い名演として知られており、今回の演奏でも作品の持つ独特のスタイルを高いクオリティで表現しています。またR. シュトラウスやワーグナーのオペラに定評のある藤村実穂子の神秘的な歌声は、聴衆はもちろんオケも心を動かされたような感動に包まれます。そして後半のベートーヴェン「英雄」。丁寧で綿密なアバドの指示により、終始適度な緊張感が保たれ、オケをよく歌わせた流麗な大きな音楽が進行していきます。遅めのテンポでじっくりと演奏され、弦楽器、管楽器群ともに乱れることのない抜群の安定感は、さすがスーパー・オケと言われるルツェルン祝祭管。
 本コンサートは、アバドの音楽の豊かさを改めて感じ、これから21 世紀の大巨匠としてさらなる輝きを放つ事を予感させるものだっただけに、もうその指揮姿を見ることができないのが本当に悔やまれてなりません。







IDEALEAUDIENCE(映像)



30 73994
(Blu-ray)
\5700→\5290
20世紀の名ピアニストたち
 〜クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション第3集【室内楽編】
 【ロストロポーヴィチ&リヒテル】
  ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ
   第1番ヘ長調Op.5-1、第2番ト短調Op.5-2、第3番イ長調Op.69、第4番ハ長調Op.102-1、第5番ニ長調Op.102-2
     ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ) スヴィヤトラフ・リヒテル(ピアノ)
     収録:1964 年8月31日 アッシャー・ホール、エディンバラ・フェスティヴァル
  メンデルスゾーン:厳格な変奏曲ニ短調Op.54
     スヴィヤトラフ・リヒテル(ピアノ)
     収録:1966年モスクワ

 【イストミン=スターン=ローズ・トリオ】
  ブラームス:ピアノ三重奏曲
   第1番ロ長調 Op.8、第2番ハ長調 Op.87、第3番ハ短調 Op.101
     ユージン・イストミン(ピアノ) アイザック・スターン(ヴァイオリン) レナード・ローズ(チェロ)
     収録:1974年9月23日 ORTF、パリ
  ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲
   第1番変ホ長調Op.1-1、第2番ト長調Op.1-2、第3番ハ短調Op.1-3、第4番変ロ長調Op.11、
   第5番ニ長調「幽霊」Op.70-1、第6番変ホ長調Op.70-2、第7番変ロ長調「大公」Op.97
     収録:1970年パリ(放映:1970 年〜1975年)

 【アマデウス弦楽四重奏団】
  モーツァルト:
   弦楽四重奏曲第17番変ロ長調KV458(収録:1956年4月29日ORTF、パリ)
   弦楽五重奏曲第3番ト長調KV516(収録:1966年6月1日、ロンドン) 
     セシル・アロノヴィッツ(第2ヴィオラ)
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4、弦楽四重奏曲第6番変ロ長調Op.18-6
     収録:1969 年12月4日 ORTF、パリ
  ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115〜第3楽章
    ジャック・ランスロ(クラリネット)
     収録:1971年12月8日ORTF、パリ
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135〜第3 楽章
  シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810「死と乙女」〜第4楽章
  バルトーク:弦楽四重奏曲第4番Sz.91〜第4 楽章
     収録:1973年3月23日 リヴァリー・ホール、書籍出版業組合、ロンドン
     ノーバート・ブレイニン(ヴァイオリン) ジークムント・ニッセル(ヴァイオリン)
     ペーター・シドロフ(ヴィオラ) マーティン・ロヴェット(チェロ)

 【オイストラフ、メニューイン&ロストロポーヴィチ】
  J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
     ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
     ピエール・キャプドヴィエル(指揮)フランス放送室内管弦楽団
     収録:1958年10月24日 サル・プレイエル、パリ
  モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調KV364
     イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン) ダヴィッド・オイストラフ(ヴィオラ)
     ユーディ・メニューイン(指揮)モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
     収録:1963年9月28日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン
  ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102
     ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
     キリル・コンドラシン(指揮)モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
     収録:1965年10月9日 ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン

 【カサドシュ&フランチェスカッティ】
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
     ロベール・カサドシュ(ピアノ) ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
     収録:1970年10月28日ORTF、パリ
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
     ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン) エウジェニオ・バニョーリ(ピアノ)
     収録:1970年12月2日ORTF、パリ
  ベートーヴェン:ロマンス第1番ト長調Op.40、第2番ヘ長調Op.50
  サマズィーユ:哀歌と常動曲 
  バッツィーニ:妖精の踊り〜幻想的スケルツォOp.25
     ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン) エウジェニオ・バニョーリ(ピアノ)
     収録:1961年6月25日 ボルドー

 【ダヴィッド・オイストラフ】
  J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
     サー・コリン・ディヴィス(指揮)イギリス室内管弦楽団
     収録:1961 年ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
  シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調D574〜第3楽章
     レフ・オボーリン(ピアノ)
     収録:1962年6月27日 パリ
  ブラームス:スケルツォ ハ短調(F.A.E.ソナタより)
  ドビュッシー:月の光
  プロコフィエフ:5つの歌詞のない歌Op.35bis
     フリーダ・バウアー(ピアノ)
     収録:1962年3月29日 パリ
  プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調Op.56〜第2楽章
     イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン) 
     収録:1962 年 パリ
  ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77〜第3楽章
     ルドルフ・シュヴァルツ(指揮)BBC交響楽団
     収録:1958年5月11日、ロンドン
     ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) 
 【ユーディ・メニューイン&ヘプツィバ・メニューイン】
  フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
     収録:1960年1月5日BBCスタジオ、ロンドン
  シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D898
     モーリス・ジャンドロン(チェロ)
     収録:1964年6月7日 バース・フェスティヴァル
  バルトーク:コントラスツSz.111
     シア・キング(クラリネット) ジェレミー・メニューイン(ピアノ)
     収録:1972年ORTF、パリ
  バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz75〜第3楽章
  エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25「ルーマニアの民族様式で」〜第1楽章
     収録:1972年10月28日ORTF、パリ
  メンデルスゾーン:厳格な変奏曲ニ短調Op.54
     ヘプツィバ・メニューイン(ピアノ)
     収録:1968年ORTF、パリ
 伝説の演奏家たちの貴重な映像集、14時間が1枚のブルーレイに収録!
 大好評シリーズ「クラシック・アーカイヴコレクターズ・エディション」第3弾!アンサンブル編〜ロストロポーヴィチ、リヒテル、イストミン=スターン=ローズ・トリオ、アマデウスQ、オイストラフ、メニューイン、カサドシュ、フランチェスカッティ

 画面:SD NTSC 4:3、音声:PCM ステレオ・デュアルモノ、DD ステレオ・デュアルモノ、Region All、889mm(14h49’ )

 「クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション」第3 弾は、アンサンブル室内楽編。第1 弾弦楽器編、第2 弾ピアノ編と同様に「クラシック・アーカイヴ・シリーズ」として以前EMI からリリースされていた映像を中心に1 枚のブルーレイ・ディスクに収録した好企画。20 世紀を彩った巨匠たちの最高の演奏を映像で楽しむことのできる、音楽ファン大興奮の内容です。
 最初に収録されているのは、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチとスヴィヤトラフ・リヒテルによるベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲。1964 年8月31 日エディンバラ・フェスティヴァルで行われたコンサートで、円形のアッシャー・ホール独特の様子が、二人の情熱的でスリリングな演奏を強調しています。
 当時はまだ冷戦時代で東側からやってきた凄まじい演奏家に圧倒されている雰囲気が漂う映像です。
 次に登場するのは、スターン、ローズ、イストミンによる通称「スターン・トリオ」は、巨匠アイザック・スターン、室内楽の分野で高い地位を築いたユージン・イストミン、アメリカが誇るチェリスト、レナード・ローズの3 人で構成されるトリオ。彼らの伝説の名演ベートーヴェンの「大公」トリオが収録されています。
 その他にも偉大なる音楽家ユーディ・メニューインと息子でピアニストのジェレミー・メニューイン、妹のヘプツィバとの共演映像や名ヴァイオリニスト、ジノ・フランチェスカッティと20 世紀フランスを代表するロベール・カサドシュによるベートーヴェンのクロイツェルなど見応え抜群。
 往年の演奏家たちの後世に語り継ぎたい名演奏を十二分に堪能できる1 枚となっています。

















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