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≪第76号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 5/13〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




5/16(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
 

ICA CLASSICS



ICAB-5126
(3CD)
\2400→\2190
イングリット・ヤコビ/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
《CD1…ICAC-5107》
 1-3.ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15/
 4-6.ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
  録音 2013年4月7-9日/
《CD2…ICAC-5086》
 1-3.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19/
 4-6.ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
  録音 2011年7月30-31日/
《CD3…ICAC-5104》
 1-3.ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73
  録音 2012年11月20-21日/
 4-9.「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲 WoO79/
 10.アンダンテ ヘ長調 「アンダンテ・ファヴォリ」 WoO57/
 19-29.11のバガテル Op.119
  録音 1991年11月11-12日/1992年2月18日
イングリット・ヤコビ(ピアノ)/
シンフォニア・ヴァルソヴィア/
ヤチェク・カスプシク(指揮)
 「明確なアーティキュレーション、明確なフレージング、そして表現力・・・」ニューヨークタイム誌でも大絶賛された若きピアニスト、イングリット・ヤコビ(1770-1827)。
 ライザ・ゴロデッカ、ハインリヒ・ノイハウスにピアノを学び、ボールドウィン国際ピアノコンクールで優勝、スタインウェイ・ホール・アーティスト賞を受賞し、2011年からベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲録音を手がけ、現在はモーツァルトの協奏曲のツィクルスを行っています。
 この演奏、彼女のピアノのテクニック、表現力はもちろんのこと、バックのシンフォニア・ヴァルソヴィアの溌剌たる演奏にも惹かれます。例えば第4番でのピアノとオーケストラの掛け合いの見事さには、誰もが舌を巻くに違いありません。力強く清冽なベートーヴェン。彼女の若い頃の演奏も含まれています。


ヤコビ、前作のモーツァルト

ICAC-5125
\2000→\1890
イングリッド・ヤコビ モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 1-3.ピアノ協奏曲 第14 番 変ホ長調 K449/
 4-6.ピアノ協奏曲 第27 番 変ロ長調K595/
 7.コンサート・ロンド ニ長調 K382
イングリッド・ヤコビ(ピアノ)/
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・
ザ・フィールズ/ネヴィル・マリナー(指揮)
録音 2013 年6 月28-30 日 ロンドン アビー・ロード・スタジオ STEREO
 数多くのコンクール入賞歴と「スタインウェイ・ホール・アーティスト賞」を含む数多くの受賞歴を持つ彼女、イギリスでもその演奏は大絶賛されています。
 このアルバムは名指揮者ネヴィル・マリナーと共演したモーツァルトの協奏曲が収録されており、彼女の名声を確立したベートーヴェン演奏とはまた違う華やかさと流麗さに満ちたモーツァルトを楽しむことができます。





DISCMEDI


DM 5097-02
\2700
ベル・カント
 マリオラ・カンタレロ&シモン・オルフィラ オペラ・アリア&デュエット集

 モーツァルト(1756-1791):「ドン・ジョヴァンニ」から
   Crudele!... Non mi dir (*) / Madamina, il catalogo e questo (+)
   La ci darem la mano (*/+)
 ロッシーニ(1792-1868):
  「セミラーミデ」から Bel raggio lusinghier (*)
  「セビリャの理髪師」から La calunnia (+)
  「セミラーミデ」から Se la vita ancor... (*/+)
 ドニゼッティ(1797-1848):
  「ルクレツィア・ボルジア」から Vieni la mia vendetta (+)
  「アンア・ボレーナ」から Piangete voi... Al dolce guidami (*)
  「ルクレツィア・ボルジア」から Soli noi siamo (*/+)
  「愛の妙薬」から Quanto amore (*/+)
マリオラ・カンタレロ(ソプラノ(*))
シモン・オルフィラ(バスバリトン(+))
ガリシア王立フィルハーモニー管弦楽団
オルベル・ディアス(指揮)

録音:データ記載なし

 年齢も近いスペインの実力派歌手マリオラ・カンタレロ(1978年グラナダ生まれ)とシモン・オルフィラ(1976年メノルカ島生まれ)による熱気溢れるベルカント・アルバム。






DISCOS ABADIA DE MONTSERRAT


スペイン・カタルーニャ、バルセロナ近郊の聖地モンセラト修道院の自主レーベル。
オルガンとヴァイオリンによるキリストの「生誕」と「復活」をテーマとしたアルバム。
演奏しているのは実際の修道女と修道士。
まだ手元に届いていないのだが、人生を変えるとしたらこういうアルバムだと思う。
手に入りにくく、しかもいつまで入手できるか微妙なアイテムなので、どうかどうかお早めに。

.
ここで DAM 5019 の一部が聴けます・・・
.


DAM 5019
(DM 4894-02)
\3200→\2990
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.1)
 ジョー・アケプシマス(1940-):暁の光よ
 ルター派の賛美歌:
  われらすべてを救いに来たもう御身(エアフルト賛美歌集(1524)から)
 ルシアン・デス(1921-2007):もうすぐ夜が明ける
 伝承曲:来たれ、神聖なる救世主よ
 J・S・バッハ(1685-1750):主の栄光を称えよ
 ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):さあ来たれ、世の救い主よ
 ジョー・アケプシマス:救い主を求めるあなたがた
 グレゴリオ聖歌(タミエ修道院):待降節の賛歌
 グレゴリオ聖歌:クリスマスの賛歌
 ディディエ・リモー(1922-2003):今日、この世に
 ジュゼプ・マリア・ビンセン:天の喜び
 不詳(16世紀):声のかぎり神に歌わん
 ジョン・フランシス・ウェード(1710-1786):神の御子は今宵しも
 フランツ・グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
 ルシアン・デス:天の御子
 ジョー・アケプシマス:神よ、人の生の源よ
 ポール=ジャン=ジャック・ラコーム(1838-1920):貧者たちの夜
 アダン(1803-1856):オー・ホーリー・ナイト
 ジョー・アケプシマス:あなたはどなたか、謙遜なる王よ
 ヴェロニカ・ヨン:愛のシスター
ヴェロニカ・ヨン(ヴァイオリン)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(オルガン)

録音:2010年10月25-27日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン

 タイトルにはうたわれていませんが、キリストの生誕をテーマとしたアルバムです。時季外れのご案内になってしまい申し訳ありませんが、モンセラトの清澄な空気を感じさせるサウンドは季節を問いません。
 ヴェロニカ・ヨンは韓国のオーケストラで活躍後、1986年に修道女となったヴァイオリン奏者。
 ジョルディ・アウグスティ・ピケはモンセラト修道院修道士でオルガン奏者・音楽学者。1997年から2001年までエスコラニア(モンセラト修道院少年聖歌隊)の楽長を務め、その後数々の著作を発表しています。
 ディスクには配給元である DISCMEDIの規格品番「DM 4894-02」が表示され、両規格品番が併記されている外装でもそちらのほうが目立つのですが、弊社では「DAM 5019」として管理いたします。(代理店)

 


DAM 5021
\3200→\2990
オルガンとヴァイオリンが奏でるメロディー(Vol.2)
 プロヴァンスのクリスマス・キャロル/R・ジェフ編曲:ああ、眠っているあなた
 ジャック・ベルティエ(1923-1994):逃れるなかれ/御身の暁を輝かせよ
 ジョー・アケプシマス(1940-):イエスよ、御身はわが心を燃やした
 不詳:キリストはまことに復活せり
 オデット・ヴェルクリュイス(1925-2000):アレルヤ!
 ドイツ伝承曲/ルイ・リエバール(1908-2010):地上に夜明けが訪れれば
 ルシアン・デス(1921-2007):愛の精神
 ジョー・アケプシマス:彼が友らに言った時
 ルシアン・デス:神の御心
 J・エレラ/ジャン=ポール・レコ編曲:生けるキリスト
 ジャック・ベルティエ:われらは御身に歌う、復活せしキリストよ
 ジョゼフ・ジェリノー(1920-2008):汝の心を開け
 不詳:新たな一日が明ける(賛美歌集「ダヴィデの竪琴」(1708)から)
 ルシアン・デス:神は統べる
 グレゴリオ聖歌:過ぎ越しのいけにえを称えよ
 ルシアン・デス:アレルヤ、この日こそ
 グレゴリオ聖歌:サルヴェ・レジナ
ヴェロニカ・ヨン(ヴァイオリン)
ジョルディ・アウグスティ・ピケ(オルガン)

録音:2011年11月13-15日、モンセラト修道院バジリカ聖堂、モンセラト、スペイン

 こちらもタイトルにはうたわれていませんが、キリストの復活をテーマとしたアルバムです。





SOLSTICE


SOCD 300
\2000
チン・ウンスク:ピアノのための6つのエチュード、
P.ブーレーズ:アンシーズ (2001年改訂版)
G,リゲティ:ピアノのためのエチュード〜No15‐No18、
O.メシアン:4つのリズムの練習曲
ギル・イェジン(ピアノ)
録音:2013年9月1日‐5日 ベジエの教会(エロー県)

ギル・イェジン:
 ギル・イェジンはソウル大学を卒業後、ドイツ、エッセンのホルクバング芸術大学でディプロマを得て卒業。
 その間、韓国国際コンクール、ケラー・オスバル・コンクール(ドイツ)第1位、オルレアン国際コンクールで主要4賞(ナディア・ブーランジェ賞、アルベール・ルーセル賞等)を受賞した。早くから現代音楽に取組み、レパートリーを広げ続けている。
 「アンシーズ」に取り組んだとき、ブーレーズの音楽の意味とアイデアについて完璧に習得してブーレーズから賞賛された。
 最近ではジュネーヴ劇場等で、エッセン・フィル、デュイスベルガー・フィル、ストラスブール・パーカッション・アンサンブル等々と共演している。
 デジパック仕様


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

ICA CLASSICS



ICAB-5127
(5CD)
\4000→\3690
Great Choral Classics-偉大なる合唱作品集
《CD1…ICAC-5054》
 1-11.ベートーヴェン(1770-1827):ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123/
《CD2…ICAC-5075》
 1-10.ベルリオーズ(1803-1869):
  死者のための大ミサ曲(レクイエム)Op.5/
《CD3&4…ICAC-5068》
 <CD3:1-16&CD4:1-5>.
  ヴェルデイ(1813-1901):レクイエム/
<CD4:6-11>
 ロッシーニ(1792-1968):序曲集
 <セビリアの理髪師-序曲/絹のはしご-序曲/
  ウィリアム・テル-序曲/泥棒かささぎ-序曲/
  アルジェのイタリア女-序曲/チェネレントラ-序曲>/
《CD5…ICAC-5080》
 1-3.マーラー(1860-1911):嘆きの歌
  <第1部:森のメルヒェン/第2部:吟遊詩人/
   第3部:婚礼の出来事>/
 4.ヤナーチェク(1854-1928):
  ヴァイオリン弾きの子ども JW VⅠ/14
《CD1》
ヘザー・ハーパー(S)/
ユリア・ハマリ(C-A)/
スヴェン・オーロフ・エリアッソン(T)/
ペーター・メーフェン(B)/
ヴォルフラム・ゲーリンク(オルガン)/
ケルン放送交響楽団&合唱団/
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)/
《CD2》
ニコライ・ゲッダ(テノール)/
北ドイツ放送合唱団/
ケルン放送交響楽団&合唱団/
ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)/
《CD3&4:1-5》ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)/
ニナ・イサコヴァ(Ms)/
ウラディーミル・イワノフスキ(T)/
イヴァン・イヴァノヴィチ・ペトロフ(B)/
ロシア国立交響合唱団/
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団/
イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)/
《CD5:1-3》
テレサ・カーヒル(S)/
ジャネット・ベイカー(Ms)/
ロバート・ティアー(T)/
グウィン・ハウエル(B)/
BBCシンガーズ/
BBCシンフォニー・コーラス/
BBC交響楽団/
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)/
《CD5:4》
BBC交響楽団/
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
録音《CD1》1973年6月15日 ケルン放送 第1ホール/《CD2》1956年8月26日 ケルン放送 第1ホール/《CD3&4:1-5》1960年 モスクワ/《CD4:6-11》フランス国立管弦楽団/イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)/《CD4:6-11》1957年4月1-4日 パリ/《CD5:1-3》1981年7月20日 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール/《CD5:4》1979年5月9日 プラハ
 ICAクラシックスの数多い歴史的録音の中から、壮麗な4作の声楽作品を集めた5枚組です。
 晩年のベートーヴェンの最高傑作のひとつ、「荘厳ミサ曲」はウィリアム・スタインバーグによるもの。ケルン生まれのスタインバーグが、晩年に故郷に戻り、ケルン放送交響楽団を振り、ベートーヴェンの精神を見事に表現しています。
 ベルリオーズの「レクイエム」は、大作を好んで指揮したミトロプーロスによる演奏。桁外れの編成を用いるこの作品をどのように料理したかをお楽しみください。
 マルケヴィチのヴェルディは、ロシアでの凱旋公演。当時のロシアにおいて最高の声楽陣を配し、情熱的な演奏を繰り広げています。
 ロジェストヴェンスキーの「嘆きの歌」は、マーラーの初期の作品。グリム童話の「歌う骨」を元にマーラー自身が書いた台本が用いられた大作で、通常は第1部の「森のメルヒェン」を削除した改定稿で演奏されますが、ロジェストヴェンスキーは初稿を用いることで、この作品のストーリー性を高めています。



 

NEWTON CLASSICS


8802175
\2000
ベネデット・マルチェッロ:チェロと通奏低音のための6つのソナタ Op.1
 1.ソナタ 第1番 ヘ長調/2.ソナタ 第2番 ホ短調/
 3.ソナタ 第3番 イ短調/4.ソナタ 第4番 ト短調/
 5.ソナタ 第5番 ハ長調/6.ソナタ 第6番 ト長調
アントニオ・ポカテッラ(チェロ)/
ベニト・フェラリス(ヴィオローネ)/
マリア・イザベッラ・デ・カルリ(ハープシコード)
録音 1973年9月10-16日 イタリア ミラノ、ヴィラ・リッタ Arcophon-Rivoarte 原盤
 オーボエ協奏曲で知られるマルチェッロ(1686-1739)は、このベネデットの兄アレッサンドロ。イタリアの貴族であり、1711年には四十人議会に議員となり、1730年にはポーラの施政官に任命されるなど政治家としても素晴らしい活動をした人です。
 忙しい合間を縫って作曲も精力的に行い、生涯に700点ほどの作品を残しています。
 このチェロのためのソナタ、日本では第1番がチェロの教則本に収録されるなど、比較的よく知られている作品と言えるでしょう。
 実生活ではヴィヴァルディととても仲が悪かったといわれていますが、しかし、ここで聴けるソナにはしっかりヴィヴァルディの影響も受けているように思われます。上品な味わいを持つ美しいソナタ集です。
 


8802176
(2CD)
\2600→\2390
ヴェネツィアの香り・・・
 インテルプレティ・ヴェネツィアーニ
  ヴィヴァルディ:「四季」〜ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意への試み」Op.8

<CD1.第1集>
 1-3.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op.8「四季」 ホ長調「春」 RV269/
 4-6.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op.8「四季」 ト短調「夏」 RV315/
 7-9.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op.8「四季」 ヘ長調「秋」 RV293/
 10-12.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 Op.8「四季」 ヘ短調「冬」 RV297/
 13-15.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 変ホ長調「海の嵐」Op.8-5 RV253/
 16-18.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ハ長調「喜び」Op.8-6 RV180/
<CD2.第2集>
 1-3.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ短調 Op.8-7 RV242/
 4-6.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ト短調 Op.8-8 RV332/
 7-9.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ短調 Op.8-9 RV236/
 10-12.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 変ロ長調 「狩り」Op.8-10 RV362/
 13-15.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ長調 Op.8-11 RV210/
 16-18.ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ハ長調 Op.8-12 RV178
インテルプレティ・ヴェネツィアーニ
録音 1998年6月 ヴェネツィア キエサ・ディ・バルトロロメオ Rivo Arto原盤
 ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「和声と創意への試み」は2巻、12曲からなる曲集ですが、この最初の4曲は「四季」と呼ばれとりわけ親しまれています。もともとはヴィヴァルディが付けたタイトルではありませんが、それぞれの楽章に作者不明の14行詩=ソネットが添えられており、これがタイトルの由来となっていることはよく知られています。
 ここで演奏しているインテルプテティ・ヴェネツィアーニ(ヴェネツィア室内合奏団)は1987年に結成されたアンサンブル。若干のメンバー入れ替えを行いながら、息長く活動を続けています。
 このヴィヴァルディも、信じられないほど美しく情熱的な解釈で、聞きなれた名作に新たな光を与えるものとして、発売当時高く評価された演奏です。




REGIS


RRC 6011
(6CD)
\4000
アート・オブ・スヴャトスラフ・リヒテル
 ベートーヴェン:
  ピアノソナタ第8番「悲愴」、第17番「テンペスト」、
  第23番「熱情」、第3番、第9番、第12番、第22番
   1960年、61年録音/
 シューベルト:
  ピアノソナタ第16番D.845、楽興の時D.780-1、
  4つの即興曲D.899 1958年録音(一部ライヴ録音)/
 ベートーヴェン:
  バガテルOp.33、Op.119、Op.126 1961年録音/
 ハイドン:ピアノソナタ第44番/
 ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」/
 ショパン:バラード第3番/
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻より「帆」「野を渡る風」/
 プロコフィエフ:ピアノソナタ第8番/
 ムソルグスキー:展覧会の絵/
 プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番
   1960年録音
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番
  カレル・アンチェル指揮、プラハ交響楽団
   1957年録音
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
  カラヤン指揮、ウィーン交響楽団 1962年録音
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
  スタニスワフ・ヴィスウォツキ指揮、
  ワルシャワ国立フィルハーモニー交響楽団
   1959年録音
スヴャトスラフ・リヒテル(P)




SOLSTICE


SOCD 297/9
(3CD)
\6000
ラモー:クラヴィア作品集 
 クラブサン曲集第1集(第1組曲)、
 第2組曲、第3組曲、
 新クラヴサン組曲(第4組曲、第5組曲)
 優雅なインド(6つの組曲・全29曲)*、
 コンセール用クラヴサン曲集(全16曲)*(5曲のみラモー編)
 組曲「ダンス」(抜粋)*、
 「エベの祭り」より組曲「詩人}(抜粋)*、王太子妃
   *テレーズ・デュソー編曲
テレーズ・デュソー(ピアノ)
録音:1977年10月、1979年8月、1980年6月
テレーズ・デュソー:
 1939年フランス生まれ。早くからマルグリット・ロンに師事し、パリ国立音楽院でプルミエ・プリを獲得。その後ピエール・サンカンとシュトゥットガルト音楽大学でヴラディーミル・ホルボウスキーに師事しディプロマを得て卒業する。アメリカ、ロシア、ドイツ、ウクライナでマスタークラスを教え、15年間トゥールーズ音楽院でマスタークラスを主宰した。
 


SOCD 301
\2000→\1890
56年ぶりに復活!
 モーリス・エマニュエル:
  悲歌劇「サラミーヌ」全3幕(1929)

   「アイスキュロス:ペルシア人」より
   テオドール・ライナッハによる台本
Flore Wend(Sp, アトッサ女王)、
Bernard Demigny(Br-Bass, 使者)
Jean Giraudeau(Tn クセルクセス)、
Joseph Peyron(Tn, 裁判官)、
Andre Vessieres(Bs, ダリウス王の影武者)、
Lucien Lovano(Br, 合唱隊主席歌手)
ラジオ・フランス放送交響楽団、合唱団
指揮:トニー・オーバン
録音:1958年3月22日 パリ 世界初録音・CD化 DIAPASON D’OR 受賞
 1929年のパリ・オペラ座初演より30年後の放送録音が56年ぶりに復活!
 モーリス・エマニュエルはパリ高等音楽院作曲科に在籍しながら、ソルボンヌ大学にも籍を置き、古代ギリシア音楽を研究、博士号を取得し、後にパリ高等音楽院の音楽史教授に任命された。
 サラミーヌの発表で初めて一般に作曲家として認知されたといっても過言でなく、ソルボンヌ大学での研究が作曲家としての道を後押ししたともいえるでしょう。デジパック仕様
 

SOCD 302
\2000
変奏の芸術〜P.コシュロー/インプロヴィゼーション
 ‘Adeste fideles’による変奏曲
  (1970年12月24日、パリ,ノートル‐ダム)、
 2つのノエルによる変奏曲(1980年12月24日、同)、
 ’O Filii et Filia’によるパルティータ(1979年4月15日、同)、
 ノエルによるプレリュードとコラール変奏曲
  (1974年12月24日、同)、
 “ラ・マルセイエーズ”によるプレリュード、
 アダージョとコラール変奏曲(1968年11月10日、同)
ピエール・コシュロー(オルガン)
偉大な即興演奏家コシュローの膨大な録音より、彼が長らくオルガニストを務めたパリ、ノートル-ダム大聖堂のクリスマス・イヴでの演奏を中心に収録。デジパック仕様
 

SOCD 303
\2000
メンデルスゾーン:オルガンのための6つのソナタ Op.65 ピエール・ラブリック(オルガン)
録音:1974年10月12日 ルーアン、サントゥアン大修道院のカヴァイユ=コル・オルガン
 バッハ以降、バッハ、ヘンデルの影響を受けて作曲された最高のオルガン音楽。デジパック仕様


<メジャー・レーベル>

DG



479 2712
(2CD)
\4400→\3990
ネトレプコ&ドミンゴ
 ヴェルディ:歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』(全曲)
アンナ・ネトレプコ(Sp: ジョヴァンナ・ダルコ),
プラシド・ドミンゴ(T: ジャコモ),
フランチェスコ・メーリ(T: カルロ7世),
ロベルト・タリアヴィーニ(Bs: タルボット), 他
パウロ・カリニャーニ(指揮)
ミュンヘン放送管弦楽団,
ウィーン・フィルハーモニア合唱団
ヴェルディ初期の隠れた傑作オペラをネトレプコ&ドミンゴの歌で
 【録音】2013年8月, ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク音楽祭でのライヴ)
 『ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)』は、ヴェルディの最もポピュラーなオペラ「椿姫」と比肩しうる内容と構成のリリック・ドラマですが、ヴェルディ没後50年の1951年以来、何故か40年間陽の目を見ることがありませんでした。
 2013年にザルツブルク音楽祭で行われたこの舞台は、ネトレプコとドミンゴなど、贅沢なキャストを揃えてコンサート形式によって上演されたものです。ネトレプコが自然体で演ずるジョヴァンナの人間性と美声、そしてドミンゴの圧倒的なパワーが絶賛された演奏です。
 


479 2472
\2200→\1990
アンナ・プロハスカ/Behind The Lines 戦線の背後で
 トラディショナル:黒い雲がやってくる/
 ベートーヴェン:『エグモント』〜太鼓が鳴ると/
 アイスラー:子供の軍歌/
 ヴォルフ:鼓手/
 ヴォルフ:兵士II/
 ラフマニノフ:わたしは悲しい恋をした/
 トレイル:My Love's in Germany/
 アイヴズ:In Flanders Fields/
 アイヴズ:1,2,3/
 アイヴズ:トムが船出する/
 クィルター:もはや灼熱の太陽も怖 れるな/
 アイスラー:Panzerschlacht/
 アイスラー:最後の悲歌/
 アイスラー:帰還/
 カヴェンディッシュ:Wandring In This Place/
 シューベルト:戦士の予感/
 シューベルト:エレンの歌第1番/
 リーム:Untergang/
 リスト:火刑台の上のジャンヌ・ダルク/
 シューマン:二人の擲弾兵/
 プーランク:軍曹の帰郷/
 シューマン:兵士/
 マーラー:トランペットが美しく鳴り響くところ/
 ヴァイル:Beat! Beat! Drums/
 ヴァイル:Dirge For Two Veterans
アンナ・プロハスカ(Sp),
エリック・シュナイダー(P)
淡々と反戦歌に込められたメッセージを歌い上げる
 【録音】2014年2月, ミュンヘン、バイエルン放送
 2014年は、人類史上最初の世界大戦である「第一次世界大戦」が勃発して100年目にあたる年。この「Behind The Lines-戦線の背後で」と題されたアンナ・プロハスカとエリック・シュナイダーの新しいアルバムには、17世紀から1960年までの数々の反戦歌が収録されています。
 切々と直截的に戦争の悲しさを歌う曲もあれば、ワイルやアイスラーのように皮肉な歌もあり、戦いを描くやり方はさまざまですが、言うまでもなく、どの曲にも哀しさと空しさが漲っています。
 プロハスカは激情に任せて歌うのではなく、歌に込められたメッセージを淡々と描き出すことで、聞き手に深い思慮のひとときを届けます。
 


4810591
\2200→\1990
《チョン・ミョンフン&ソウル・フィル
 ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱付き》
ソウル・フィルハーモニー管弦楽団 
Kathleen Kim(S)/
Songmi Yang(MS)/
Yosep Kang(T)/
Samuel Youn(B)
韓国国立合唱団
指揮:チョン・ミョンフン
ホールを埋め尽くした聴衆を感動の坩堝へ誘った2012年ソウル公演ライヴ!
 チケットは完売、聴衆を興奮の坩堝へ誘った2012年12月のソウル公演ライヴ。
 チョン・ミョンフン&ソウル・フィルのベートーヴェン録音としては、2013年の第5番「運命」に続く第2弾となります。
 ソプラノのカスリーン・キムは2007年にMETデビューを飾り、欧米でキャリアを重ね、2012年にはBBCプロムスにも出演しています。
 ソングミ・ヤンは「ランメルモールのルチア」でウィーン国立歌劇場にデビューし、高い評価を得た現在注目のメッゾ・ソプラノ。
 ヨセフ・カンは2002年からベルリン・ドイツ・オペラのソリストとして活躍中のテノール。
 バリトンのサミュエル・ヨンは2012年のバイロイト音楽祭で「さまよえるオランダ人」のタイトル・ロールを歌って大絶賛を博し、今年もバイロイト出演が予定されています。
  録音:2012年12月28-29日 ソウル 芸術の殿堂(ソウル・アート・センター)(ライヴ録音)
 


4793387
(2CD)
\4400→\3990
ティーレマン(指揮)&シュターツカペレ・ドレスデン
 R・シュトラウス:歌劇『エレクトラ』(全曲)
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
エヴェリン・ヘルリツィウス (エレクトラ),
ルネ・パーペ (オレスト)
アンネ・シュヴァネヴィルムス (クリソテミス),
フランク・ファン・アーケン (エギスト)
ヴァルトラウト・マイアー (クリテムネストラ)
 作品の本質を描き出したティーレマンの圧倒的なライヴ!
 リヒャルト・シュトラウスが作曲した15のオペラのうち、9つの作品がドレスデン・シュターツカペレで初演されています。
 2012/2013シーズンよりドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者に就任し絶賛をあびるティーレマンが、シュトラウス・イヤーの幕開けに同歌劇場を指揮して行った公演がライヴ盤で登場しました。
 このオーケストラならではの色彩と暗黙の伝統表現が各所に滲み出る演奏で、ティーレマンは作品の本質を描き出しています。
 ベルリン、フィルハーモニーでの演奏会形式によるコンサート・ライヴ収録です。
【録音】2014年1月28日, ベルリン、フィルハーモニーでのライヴ収録
 


4792231
(8CD)
\3600→\3290
《ベルリン・フィル〜グレート・レコーディングズ》
【CD1】
 R・シュトラウス:アルプス交響曲Op.64〜
  ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)[録音:1980年]/
【CD2】
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61〜
  アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)
  ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) [録音:1979年]/
【CD3】
 マーラー:交響曲第9番ニ長調〜
  クラウディオ・アバド(指揮) [録音:1999年]/
【CD4】
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15〜
  クリスティアン・ツィマーマン(P) サイモン・ラトル(指揮) [録音:2003年]/
【CD5】
 シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」〜
  カール・ベーム(指揮) [録音:1966年],
 シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレート」〜
  カール・ベーム(指揮) [録音:1963年]/
【CD6】
 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125〜
  ユリア・ヴァラディ(Sp) ヤルト・ヴァン・ネス(Ms)
  キース・ルイス(T) サイモン・エステス(Bs) エルンスト・ゼンフ合唱団
  カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮) [録音:1989年]/
【CD7】
 シューマン:交響曲2番ハ長調Op.61&交響曲第4番ニ短調Op.120〜
  ラファエル・クーベリック(指揮) [録音:1964&1963年]/
【CD8】
 ワーグナー:
  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲,
  「タンホイザー」序曲, 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死, ジークフリートの葬送行進曲,
  聖金曜日の音楽〜
   ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) ) [録音:1949〜1954年]
 世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルのベスト演奏
 世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がドイツ・グラモフォンに録音を開始して昨年2013年で100年を迎えました。
 その膨大な録音の中から、カラヤン、アバド、ベーム、ラトル、ジュリーニ、クーベリック、フルトヴェングラーといった名指揮者の録音を厳選した8枚組。
 クラシック・ファン必聴の名盤BOXです。




ARCHIV


479 2610
\2200
《スペイン後期ルネッサンス宗教的合唱作品集》
 アロンソ・ロボ:モテット「わがハープは哀しみの調べに」/
 クリストバル・デ・モラーレス:モテット「されどカナの女は叫びて」/
 フランシスコ・ゲレーロ:モテット「Prudentes virgins」/
 アロンソ・ロボ:ミサ「Prudentes virgins」/
 クリストバル・デ・モラーレス:モテット「Quanti mercernarii」/
 アロンソ・デ・テハダ:モテット「ダヴィデ王は」/
 クリストバル・デ・モラーレス:ラメンテ「Expandit Sion manus suas」/
 アロンソ・デ・テハダ:モテット「ミゼレーレ・メイ・デウス」/
 アロンソ・ロボ:アンティフォン「幸いなるかな天の女王」
アンサンブル・プルス・ウルトラ
エル・グレコが滞在していたトレドで響いた宗教的作品集
 【録音】2014年1月, イギリス、アスコット・プライオリティー教会
 2014年はエル・グレコの没後400年。ここに収録されているのは、エル・グレコが滞在していた時代のトレドで響いた宗教的合唱作品です。
 エル・グレコが37年にわたって活動の拠点とし多くの傑作を遺したトレドの地で同時代に活躍したスペイン・ルネサンス期の作曲家達は多分にエル・グレコの絵に影響を受けています。
 また、この時代にスペインで流行していたホモフォニーを作品に取り入れ、多様な表情を見せるわかりやすい旋律が特徴的です。
 この時代のスペイン音楽を主に研究・演奏する声楽グループ「アンサンブル・プルス・ウルトラ」は、すでに「ビクトリア:宗教作品集」(2011年発売/品番:477 9747)でも高い評価を得ました。
 スペインの情熱と静謐の融合が感じられる演奏をご堪能ください。




DECCA



4786758
\2200→\1990
《ダニエル・ベーレ〜グルック:オペラ・アリア集》
グルック:
 歌劇『アンティゴネー』〜
  Quercia annosa sull’erte pendici*/
 歌劇『セミラミスの確認』〜
  Io veggo in lontananza/
 歌劇『イペルメストラ』〜
  Non hai cor per un’impresa*/
 歌劇『エツィオ』〜
  Se povero il ruscello/
 歌劇『セミラミスの確認』〜
  Bel piacer saria d’un core*/
 歌劇『神々の争い』〜
  Qual ira intempestiva/
 歌劇『神々の争い』〜
  Oggi per me non sudi/
 歌劇『中国の娘たち』〜
  Son lungi e non mi brami/
 歌劇『アウリスのイフィゲニア』〜
  Cruelle, non, jamais/
 歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』〜
  J’ai perdu mon Eurydice/
 歌劇『メッカの巡礼(思いがけないめぐり合い)」〜
  Je ch?rirai, jusqu’au tr?pas
ダニエル・ベーレ(T),
ジョルジュ・ペトルー(指揮)
アルモニア・アテネア(ピリオド楽器オーケストラ)
 表現力豊かなリリック歌手ベーレのグルック生誕300年記念録音
 現代最高の「モーツァルト・テナー」であり、また表現力豊かなリート歌手でもあるダニエル・ベーレ。リリカルな声と正確な音程、そして適度に引き締まった解釈は、ワーグナーなどを濃厚に歌い上げるよりも、バロック系のオペラやシューベルトなどの歌曲の方がふさわしいことは言うまでもありません。
 そんな彼が取り組んだのは、2014年に生誕300年を迎えたグルックのアリア集。名前だけは知られているものの、その作品はごく一部しか演奏されることのないグルック。
 ベーレはグルックの魅力をあますことなく、その美声で歌い上げています。
 【録音】2013年7月, アテネ、ディミトリ・ミトロプーロス・ホール
 


4786755
\2200→\1990
ベートーヴェン:バレエ音楽『プロメテウスの創造物』(全曲) ジョルジュ・ペトルー(指揮)
アルモニア・アテネア(ピリオド楽器オーケストラ)
 全曲をまとめあげ緊迫感に満ちたペトルー指揮による演奏
 ジョルジュ・ペトルーとアルモニア・アテネアによるベートーヴェン録音は、序曲ばかりが有名で全曲はあまり演奏されることのないバレエ音楽「プロメテウスの創造物」。
 1800年から1801年にかけて作曲され、すぐさまウィーンのホーフブルク劇場で初演されました。しかし、すぐに忘れられてしまい、現在では序曲が時折演奏されるのみです。
 この曲の名前が話題に上るのは、終曲のメロディがそのまま、交響曲第3番の終楽章と、ピアノのための変奏曲の主題に転用されていることでしょうか。
 ペトルーは全曲をきっちりと引き締め、緊迫感に満ちた素晴らしい音楽を聞かせています。
 ベートーヴェン自身は気に入っていたであろうこの作品を、ぜひ全曲盤でお楽しみください。
 【録音】2013年9月, アテネ、ディミトリ・ミトロプーロス・ホール
 


4785360
\2200→\1990
ウズベキスタン出身のベフゾド・アブドゥライモフ/
 チャイコフスキー&プロコフィエフ:ピアノ協奏曲

  1.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
  2.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26
ベフゾド・アブドゥライモフ(ピアノ)
RAI国立交響楽団/
指揮:ユライ・ヴァルチュハ
驚異のテクニックを擁するウズベキスタン出身のアブドゥライモフ!
 1990年9月ウズベキスタン生まれのベフゾド・アブドゥライモフは5歳からピアノをはじめ、なんと8歳でウズベキスタン国立交響楽団と共演しデビューを飾りました。2008年、アメリカで行われたレノックス・ヤング・アーティスト・コンペティションで優勝、2009年にはロンドン国際ピアノ・コンクールにも優勝し、イギリスをはじめ各国のメジャー・オーケストラから招待されるようになりました。デッカからの2枚目となる今作は、初の協奏曲集。チャイコフスキーとプロコフィエフという、ロシアの大作曲家の人気作を収録した自信作です。ダイナミックなチャイコフスキー、超絶技巧のプロコフィエフ。どちらも新世代のピアニストにふさわしい演奏と言えるでしょう。伴奏はユライ・ヴァルチュハ指揮イタリアRAI交響楽団。

■6月来日 アシュケナージ指揮NHK交響楽団定期演奏会に初登場!
6/8 彩の国さいたま芸術劇場(リサイタル)、6/13&14 N響定期(ラフマニノフ:第3番)
■7月来日 PMF
7/19 札幌PMF(チャイコフスキー:第1番)録音:2013年7月10-12日 トリノ、RAI"アルトゥール・トスカニーニ"アウディトリウム




SONY



8884307097-2
\2500→\2290
※Blu-ray&DVD同時発売
今年はエッシェンバッハ!
 ウィーン・フィルの『シェーンブルン夏の夜のコンサート』2014

  ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』,
  リスト:交響詩第6番『マゼッパ』,
  R・シュトラウス:『ブルレスケ』*,
  ベルリーズ:歌劇『ベンヴェヌート・チェッリーニ』序曲,
  R・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』Op.28
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ラン・ラン(P)*
 毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ! 
 ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2008年の開催以来以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会は、無料で10万人の音楽ファンに開放され、その模様は世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。
 このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、ドゥダメル、バレンボイム、ウェルザー=メスト、昨年2013年にはマゼールが登場など、錚々たる指揮者陣が起用されることでも知られていますが、今年は何と巨匠クリストフ・エッシェンバッハとピアノのラン・ランが登場。このコンビによる演奏は、2011年のウィーン・フィル来日時に披露されたリストのピアノ協奏曲第1番のパワフルで美しさが際立った演奏が記憶に新しいところ。
 エッシェンバッハのパリ管時代には、ベートーヴェンのピアノ協奏曲での共演録音もあります。
 エッシェンバッハ/ウィーン・フィルとラン・ランは、5月後半にチェコとドイツを巡るツアーのあと、シェーンブルン宮殿での演奏にのぞみます。
 今回予定されているプログラムは、オープンエア・コンサートに相応しく、オーケストラの華麗な名技を堪能することのできる色彩的な作品揃いです。今年生誕150年を迎えるR.シュトラウスの作品が2曲含まれていますが、トリに置かれた「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、言うまでもなく彼の人気作の一つ。冒頭のホルン・ソロからウィーン・フィルの色彩感豊かな管楽パートが大活躍します。
 ピアノとオーケストラのために書かれた協奏的作品である「ブルレスケ」は、ピアノに超絶技巧が要求されることで知られ、グレン・グールドの愛奏曲でもありました。ラン・ランにとっては今回が初録音となります。
 ウィーン・フィルによるベルリオーズ録音は比較的珍しく、「ローマの謝肉祭」は1958年のケンペ盤(EMI)以来久しぶりの録音であり、「ベンヴェヌート・チェッリーニ」は2007年のゲルギエフ指揮の全曲盤があるのみ。リストの「マゼッパ」も1996年のシノーポリ盤(DG)以来の録音となります。
 エッシェンバッハとウィーン・フィルの録音は過去にR.シュトラウス・アルバム(1998年録音、デッカ)があったくらいなので、細密画を描くがごときエッシェンバッハの緻密な指揮のもと、ウィーン・フィルがその最上の音色と究極のアンサンブルでヴィヴィッドに反応する様をご堪能ください。




DHM



8888379654-2
\2500→\2290
ピリオド楽器による
 ブラームス:
  『チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38』
  『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99』
ダフィト・メルコンヤン(クラシカル・チェロ),
ミカエル・バルヤン(フォルテピアノ)
 ピリオド楽器によるブラームスのチェロ・ソナタ2曲の新録音の登場です。
 アルメニア出身でピリオド楽器演奏で話題を呼んでいるダフィト・メルコニアンとミカエル・バルヤンのデュオによるドイツ・ハルモニア・ムンディへのレコーディング第2弾です。(第1弾となったロンベルクのチェロ・ソナタ集も今回同時にご案内しています。)
 ダフィト・メルコンヤンは、1986年にアルメニアに生まれ、12才から本格的にチェロを学びはじめ、ベルリン芸術大学で学び、アンナー・ビルスマやクリストフ・コワンにも学んでいます。2008年ライプツィヒ・バッハ国際コンクールで優勝し、現在若手のピリオド楽器プレイヤーの中でも話題となっているチェリストです。
 1981年生まれのミカエル・バルヤンはモスクワでピアノを学び、その後ブッフビンダーに師事し、バーゼル・スコラ・カントゥールムでも古典鍵盤楽器奏法を学んでいます。
 今回のブラームスの録音にあたって、二人はブラームスのチェロ・ソナタへ影響を与えたといわれている名チェリスト、ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)の教本やこの時代のチェロ奏法などを徹底的に研究し録音に臨んでいます。
 この演奏では音楽そのものの純粋さが最大限に表現されており、そのことによって今までとは全く違ったブラームス像が表されています。
 


8888372287-2
\2500→\2290
ベルンハルト・ロンベルク:
 『チェロ・ソナタ 変ホ長調Op.5-1』
 『チェロ・ソナタ ヘ長調Op.5-2』
 『チェロ・ソナタ 変ロ長調Op.5-3』
ダフィト・メルコンヤン
 (クラシカル・チェロ:ニコラス・リュポ1820年製),
ミカエル・バルヤン
 (フォルテピアノ:ラグラッサ1815年製)
 アルメニア出身でピリオド楽器演奏の分野で話題を呼んでいる、ダフィト・メルコニアンとミカエル・バルヤンのデュオによるドイツ・ハルモニア・ムンディへのレコーディング・デビューとなったアルバムです。
 ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)は、チェロという楽器の発展に大きく寄与したドイツの初期ロマン派の作曲家・チェリストです。父にチェロを学び、7才でコンサートを開き、ミュンスターの宮廷管弦楽団も参加。1790年からはボン・ケルン宮廷楽団の奏者を務め、ベートーヴェンと知り合い、ベートーヴェン(Va)、アントン・リース(Vn)、ベルンハルト・ロンベルク(Vc)の三人が参加した四重奏演奏の記録も残っています。パリでは「チェロのパガニーニ」とも呼ばれていました。
 またロンベルクはチェロの楽器としての改良にも取り組み、指板や駒の形状を変更することでヴィヴラートをかけやすくなるなど、技巧的かつロマンティックな表情付けができる演奏を容易にし、現代チェロの構造に続く改良の端緒となりました。そうした改革に対応する形でパリの名工ニコラス・リュポによって制作されたチェロは、「パリのストラディヴァリウス」とも呼ばれているほど、現代でも屈指の名器と言われています。
 この録音では、オリジナルのニコラス・リュポ1820年製のチェロと1800年頃の弓と裸のガット弦が使われています。さらにロンベルクが書いた奏法教本を研究しつくし、この録音に望んでいます。
 「作品5」は3曲のソナタで構成された若書きの作品で、高域の技巧的なパッセージはロンベルクならではで、優しく温かな歌に溢れたメロディも、シンプルさの中にロマンティシズムが満ち溢れています。またこれらの作品は、ブラームスのチェロ・ソナタ第1番に強い影響を与えたといわれています。
 ロンベルクの作品はチェロの教本などにも載っており、チェロの学習者には親しみのある作品ですが、この楽器と奏法だからこそ生かされた、これまでとは全く異なった素晴らしい演奏が再現されています。
 【録音】2012年9月, ケルン、ドイチュランド放送室内楽ホール
 


8884304275-2
\2500→\2290
カメラータ・ケルン/C.P.E.バッハ:ソナタ集
 C.P.E.バッハ:
  『四重奏曲ト長調Wq.95』『四重奏曲ニ長調Wq.94』
  『四重奏曲イ短調Wq.93』『三重奏曲ヘ調Wq.163』
  『ソナタ ト短調Wq.88』
カメラータ・ケルン
[カール・カイザー(Fl-tr),
ミヒャエル・シュナイダー(Bfl, Fl-tr),
ウラ・ブンディーズ(Va),
ライナー・ツィパーリング(Vc, Gamb),
ザビーネ・バウアー(Cemb, Fp)
 古楽を専門とする世界有数のアンサンブル『カメラータ・ケルン』の久々のDHMへの録音は、今年2014年生誕300年を迎えたC.P.E.バッハの室内楽作品集。
 ここに収録された「四重奏曲」は、1788年にハンブルクで作曲された作品で、フルート、ヴィオラ、ピアノ、通奏低音のための少し変わった編成のもの。
 「三重奏曲」は通常、フルート、ヴィオラ、ピアノによって演奏されることが多いのですが、ここではテナー・ブロックフレーテ、ヴィオラ、チェンバロ付通奏低音で演奏されており、絶妙な中音の魅力が発揮されています。
 それぞれの楽器が互いに緊密に連携しながら、生気のある演奏を繰り広げています。
 【録音】2013年9月, ケルン、ドイチュランド放送室内楽ホール


<国内盤>


ARCANA



Mer-A373
(国内盤)
\2800+税
エンリーコ・ガッティ/アンサンブル・アウローラ新譜!!
 パレストリーナから、モーツァルトへ
  〜弦楽四重奏でたどる対位法の源流、
     音楽史上の「巨人たちの肩に乗る」〜

 パレストリーナ(1525〜1594):
  ①キリエ・エレイソン
   (ミサ「見よ、この偉大なる祭司を」/1554 刊)
  ②曙に、やさしい春のそよ風が
   (ペトラルカの詩による/1555 刊)
 フレスコバルディ(1583〜1643):
  ③『音楽の花束』より2編
   〔日曜のミサの聖体奉挙にさいして弾く半音階的トッカータ、
   「使徒たちのミサ曲」のクリステ・エレイソンII/1635 刊〕
 ラッスス(1532〜1594):
  ④肌寒くも暗い夜(デュ・ベレの詩による/1576刊)
 ダーリオ・カステッロ(生歿年不詳、17 世紀前半に活躍):
  ⑤四つの弦楽器による第15 ソナタ(1629 刊)
 ヨハン・ローゼンミュラー(1617〜1684):
  ⑥4パートによる第7ソナタ(1682 刊)
 アルカンジェロ・コレッリ(1653〜1713):
  ⑦4声のフーガ Anh.15
  (コレッリの単一主題による真のフーガ/
   F.M.ヴェラチーニ(1690〜1768)『音楽実践の勝利』に掲載 )
 J.S.バッハ(1685〜1750):
  ⑧コントラプンクトゥス4
   (『フーガの技法』/1745〜49 頃作曲)
 モーツァルト(1756〜1791)
  ⑨アダージョとフーガ ハ短調KV.546(1788 作曲)
  ⑩弦楽四重奏曲第14 番 ト長調「春」KV387(1782 作曲)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリーコ・ガッティ(vn1)
ロセッラ・クローチェ(vn2)
セバスティアーノ・アイロルディ(va)
ユディト・マリア・ブロムスターベルク(vc)
 イタリア屈指のバロック弦奏者ガッティ、絶美の端正さのなかに、さりげなく挑発を潜ませて...

 モーツァルトの『春の四重奏曲』に流れ込む作曲法の源流を、ルネサンスにまで遡ってゆくのは欧州屈指のガット弦奏者たちによる弦楽四重奏団...
 通奏低音ぬきに、なんという豊かな世界!

 昨年のコレッリ記念年には、これまで知られていなかったコレッリの「アッシジのソナタ集」という驚くべきプログラムで古楽ファンを騒然とさせ、Glossa からの新譜や旧譜、Arcana 盤などにもいまだ熱いまなざしが注がれつづけるイタリアのバロック・ヴァイオリン奏者エンリーコ・ガッティ。
 その挑戦の背景にはいつも、精密な古楽演奏探求の精神が息づいています。今回の新たな企画はなんと、モーツァルトがハイドンに捧げた傑作弦楽四重奏曲のひとつ「春」をハイライトにしつつ、この古典派屈指の名曲がいかにルネサンス以来の「対位法」という芸術に根ざしていたか、あらためて辿ってゆこうとするもの——いや、企画の趣旨はことほどさように知的ながら、弾き手がエンリーコ・ガッティとその信頼する古楽仲間たちであるというだけで、音楽はなんとさりげなく美しく、心に沁み入ってくるのでしょう...!
 もはや「古楽器奏者の妙な気負い」などという色眼鏡で見る人もいようはずもないでしょうが、この自然な音作りがあればこそ、彼らの企図は明らかに「音」を通じてすんなり伝わってくるのかもしれません。そう、「対位法」とはすなわち、すべて独立したメロディの流れを、いかに響きに矛盾をきたさないようにしながら同時進行させてゆくか...の技芸。
 ルネサンスのミサ曲の根幹がそこにあったところ、17 世紀のバロック期にもその考え方はさまざまな音楽に息づいていて、トリオ・ソナタの大成者コレッリも、もちろんフーガの達人バッハも、この技法をそれぞれに極めていたのです。大のバッハ対位法マニアだったファン・スヴィーテン男爵からの影響で、この種の音楽の魅力に開眼したモーツァルトによって書かれたのが、まさしく「春」の四重奏曲。精緻な音の綾を織り上げてゆくガット弦の響きのしなやかさ——パレストリーナやラッススの声楽曲も、チェンバロなど通奏低音楽器ぬきのガット四重奏で聴くと、なんと弦楽器とは人の声に近いのだろう...と不思議な感慨をおぼえるオーガニック&静謐な絶美の響きに。
 前半でそうしたルネサンス曲を聴いてきた耳がモーツァルト「春」の終楽章にたどりつくとき、ある種の懐かしさとともに奏者たちの企図がよく伝わることでしょう。
 企画の趣旨を解き明かす日本語解説とともに、ガッティの冒険を肌で体感しながら、至芸の深さに浸るりたい注目の1枚です!


こんなアルバムもありました

SOLO MUSICA
SM 126
\2500→¥2290
弦楽四重奏曲の誕生
 A・スカルラッティ:4声のためのソナタ ニ短調
 サンマルティーニ:弦楽のためのシンフォニア ト長調
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第1番ト長調K.80
 ボッケリーニ:弦楽四重奏曲ハ短調Op.2-1
 ハイドン:弦楽四重奏曲第22番ニ短調Op.9-4
カザル弦楽四重奏団
〔ダリア・ザッパ(ヴァイオリン)、
 レイチェル・シュペート(ヴァイオリン)、
 マルクス・フレック(ヴィオラ)、
 アンドレアス・フレック(チェロ)〕
 カザル弦楽四重奏団は1995年にドイツ系スイス人の弦楽器奏者たちで結成されたスイスのアンサンブル。この録音では、1650年頃にオーストリアの名工ヤコブス・シュタイナーによって製作されたピリオド楽器を使用している。

 そのカザル四重奏団のニュー・アルバム。
 内容はA・スカルラッティやサンマルティーニまで歴史をさかのぼり、"弦楽四重奏曲の誕生"を探求するというコンセプト。
 前々から店主が言っているとおり、今、時代が変わろうとしている。
 ありきたりのつまらない繰り返し名曲演奏が飽きられ、そして一方で衝撃的だったはずの前衛音楽になんの刺激も感じない時代が来た。しかし逆にバロックから古典派にかけての「暗黒時代」の作品がさかんに掘り起こされ、そのなかに非常に衝撃的な音楽があったりする。
 バロック後期から古典派への過渡期、われわれがよく知るバッハやモーツァルトやハイドン以外に、どんなにも凄まじい才能が存在していたか・・・それを目の当たりする機会が最近異常に増えているのである。

 そんなときに、まさにそれを鋭敏に察知したアルバムが登場した。今回のカザルSQによるアルバム「弦楽四重奏曲の誕生」。
 ここでまず最初にカザルSQが取り上げたのはアレッサンドロ・スカルラッティの弦楽四重奏曲。実はこの曲、史上初めての弦楽四重奏曲として音楽史では極めて特別な席を与えられている作品。ご存知と思うがアレッサンドロは音楽史の教科書では必ずといっていいほど「バロック・オペラの大巨匠」として大きく登場する。しかしそのオペラが聴かれることは現在ほとんどない。というかまったくない。そんな、今は完全に忘れられたバロック・オペラの大巨匠の知る人ぞ知る傑作でもって、まずこのアルバムは開始されるのである。

 そして次に登場するのがサンマルティーニ。実はこのサンマルティーニも店主が虎視眈々とその復活を狙っている古典派最初期の大家。今では「バロックから古典派への橋渡しとしてとても重要な位置にありました」的な扱いしかされていないサンマルティーニ、正直これまであまりCDもなかった。・・・しかし絶対にもっとすごい音楽を書いていたはず。我々が思っているより絶対にもっと偉大な人だったはず。・・・話は飛ぶが、J・S・バッハの息子ヨハン・クリスティアン・バッハは、1760年から1762年までミラノ大聖堂でオルガニストを務めた。そしてその当時サンマルティーニはミラノ大聖堂の楽長だった。当然ながらヨハン・クリスティアン・バッハはサンマルティーニから教えを受けた。その後ヨハン・クリスティアン・バッハはロンドンで大活躍し、そこで少年モーツァルトに出会う。生涯深い尊敬と愛情で結ばれたヨハン・クリスティアン・バッハとモーツァルト。そこでヨハン・クリスティアン・バッハが、少年モーツァルトに先日までいたミラノの話、そしてサンマルティーニの話をしていないわけがない。実はその数年後の1770年にミラノを訪れたモーツァルトはサンマルティーニに強い影響を受け、後年に至るまでその研究を続けたというが、その話も、ヨハン・クリスティアン・バッハからすでにサンマルティーニの音楽の素晴らしさ、重要性を聞かされていたと思うと納得できる。いずれにせよモーツァルトにサンマルティーニが大きな影響を与えていることは間違いないし、なによりモーツァルトとサンマルティーニの両者がともに持つ豪奢で天国的な感覚がそれを裏付ける。同じ古典派でも、ハイドンやベートーヴェンには、サンマルティーニのこの育ちのよいきらびやかさはない。
 ・・・で、店主がいろいろ探し回ったサンマルティーニの作品の中でとても魅力的で素敵だったのが、弦楽のためのシンフォニア。そうしたらやっぱりカザルSQ、この曲をアルバムで取り上げてきたのである。
 もうこの時点でこのアルバムには十分満足。

 ・・・しかしこのアルバムまだまだあなたを解放させてくれない。そのあとに続くのがモーツァルト、ボッケリーニ、ハイドン。
 もうやめてくれ?いやいや、まだまだ。
 続くモーツァルトの弦楽四重奏曲は、栄えある「第1番」。当時のモーツァルトは今の日本ならさしづめ中学2年生。でもモーツァルトの生涯で最も栄光に彩られていた頃。アレグリのミゼレーレや大勲章やらの華々しいエピソードに彩られた輝かしい時期。この曲こそ、今お話したサンマルティーニの作品をミラノで聴いて強く影響されて書いたと言われている作品。そしてこの曲については、「1770年3月15日夜の7時にローディ(イタリアの田舎町)で書いた」という普通ではありえない記述まで残っていて、さらにモーツァルトの人生を変えた地獄のマンハイム・パリ旅行でマンハイムを経つときに、わざわざこの曲を知人に写譜させている。つまりこの第1番、若きモーツァルトにとってとってもお気に入りの作品だったのである!・・・さらに第4楽章だけは、おそらくローディではなくザルツブルグで追加で書かれたのではないかとされるのだが、ある人はこの第4楽章こそ、モーツァルトが自分自身のために書いた最初の作品だろうと言っている。この弦楽四重奏曲、あらゆる面で実は非常に重要な作品なのである。

 そしてボッケリーニ。これもまた何度もこれまでに話しているが、店主が復活を望む作曲家の中心的存在。我々が考える古典派のイメージを覆す超時空的作曲家。ボッケリーニはなぜか古典派の地味な作曲家扱いになってしまっているが、冗談じゃない。ドイツの初期のロマン派よりもはるかにロマンティックでユニークで洗練されている。マドリードの王宮で作曲を続けたこともあり、その個性は誰にも邪魔されることなくスクスクと育っていったのである。しかしあまりにもユニークすぎ、ドイツを中心に進んでいくことになる純音楽の世界からは「変なやつ」扱いで取り残されてしまった。・・・しかし、ここで聴く弦楽四重奏曲ハ短調の優美さ、華麗さ、洒脱さ。まさに古典派の主流から外れているからこそ味わえる粋な感性。この終楽章、王宮の隅っこの寝室での秘め事のようなこの作品を、ボッケリーニ以外の誰が書けるか?しかも驚くべきはこの作品はボッケリーニがまだ18歳、つまりまだスペインの王宮で働くずっとずっと前、まだ音楽家としてヨーロッパを楽旅していた頃の作品なのである。それがまたボッケリーニのたぐいまれな個性を物語る。それにしてもカザルSQがモーツァルトとハイドンの間にこの作品を持ってきたのもまったく「粋」としかいいようがない。

 さあ、最後が・・・ハイドン。前人未到の巨人。昨年のハイドン・イヤーはまったく盛り上がらず終わったが、しかし意欲的なファンはハイドンの膨大な作品の中にどれほど魅力的な鉱脈が眠っているか気づいたことだろう。このハイドンの弦楽四重奏曲第22番も実は隠れた傑作。この作品は後年モーツァルトに強い影響を与えた作品。ハイドンは晩成型の作曲家といわれるが、30代、まだ人生の序盤でこれだけの傑作を書いていたとは。作品9は6曲で構成されていて、中にはあまりおもしろくないものもあるのだが、この作品9-4はハイドンの前半生を代表する傑作といってもいい。第2楽章メヌエットも素敵だし、とくに終楽章の充実ぶりは「ベートーヴェンをもしのぐ」という声が上がるのも当然であろう。

 さあ、この充実の1枚を引っさげて登場したカザルSQ。彼らの演奏だからこそ、これまで埋もれそうになっていた作品が今の時代に一気に息を吹き返すことになるだろう。





CYPRES


MCYP1667
(国内盤)
\2800+税
shumann's fantasy
 ローベルト・シューマン(1810〜1856):
   ①アダージョとアレグロ op.70(va, p)
   ②幻想小品集 Op.73(cl, p)
   ③三つのロマンツェ Op.94(cl, p)
   ④おとぎの絵本 Op.113(va, p)
   ⑤おとぎの物語 Op.132(cl, va, p)
アンサンブル・コントラスト
アルノー・トレット(va)
ジャン=リュク・ヴォタノ(cl)
ジョアン・ファルジョ(p)
 ベルギー随一の現代音楽集団が、シューマンの世界をあざやかに呈示...それも、中音域で!
 ヴィオラとクラリネットのしなやかさ、あの意外なブルッフ盤で、えもいわれぬ静かな興奮を誘った3人は、やはりドイツ・ロマン派に抜群の適性があった...すっきり、じわり、深く堪能したい1枚。

 ひとつの国のなかにフランス語圏とオランダ語圏が隣りあい(ちょっとドイツ語圏もあり)、周囲をオランダやフランスや英国やドイツや...と大国に囲まれたヨーロッパの小国、ベルギー。
 この国のロマン派を代表する大家セザール・フランクが、隣国でフランス近代音楽の発展を支えつつも、若い頃にはドイツ語かぶれで、ドイツ語圏の最先端の音楽にばかり目を向けていた...など、この国の芸術家たちの一筋縄ではいかない多層的な文化感覚をよくあらわすエピソードだと思います。チョコレートや上面発酵ビールなど、美食とも深くかかわりがありつつ、アントウェルペンのデザイナーたちの活躍をはじめ、モードの発信地としても世界に知られているのは、手先の器用なレース職人や宝石職人が数多く暮らしてきた中世以来の伝統でもあり——そう、ベルギーの人々は独特の「中庸・慎ましさ」をもって綺麗に身づくろいをしながら、その心には確かな文化背景に裏打ちされた、またとない美への感覚を宿し、めいめいが自分だけの揺るぎない審美眼を養ってきたのです。そういう国だからこそ、すぐれたソリストたちが何ら臆することなく、同等以上の腕前をもつ音楽仲間たちとの室内楽に多大な時間を喜んで裂く、ということがしばしばおこりやすいようで…
 本盤に集うアンサンブル・コントラストもまさにそうした名手集団で、それぞれがソロ録音も作っていながら、アンサンブルでも現代音楽初演や数々のレコーディングなどで実績をあげている異才グループ。
 ブリュッセルのCypres レーベルからも、彼らは2010 年にリエージュ・フィルとの共演で素晴しいブルッフ作品集(MCYP7611)を制作、このアルバムは決して派手とはいえない選曲にもかかわらず、日本でも局地的にセールスが途絶えない(つまり、確かな耳をもったユーザー様からの支持が厚い)1枚となりましたし、Zig-Zag Territoires でのフォーレ四重奏曲&『よき唄(やさしき歌)』室内楽版(ZZT110302)は『レコード芸術』準特選に輝くなど確かな評価を得ています。
 そのようにフランスものにもドイツものにも適性を示してやまない彼らベルギーの才人たちが、シューマンの室内楽世界を心ゆくまで探求したら...?
 ブルッフ作品集で見せたドイツ・ロマン派音楽への限りない愛そのままに、フランス語圏の俊才たちがしばしばそうあるような、シューマンの音楽への独特な適性も随所に感じさせる、すっきりとしていながら味わい深い余韻を残す演奏解釈——シューマン自身がヴィオラを多用した後期の作品群もさることながら、本来的にはホルンかチェロのために書かれていた『アダージョとアレグロ』をしなやかに弾きこなすアルノー・トレットの芸達者ぶりにも惚れ惚れ、雄弁なコンチェルト演奏もできるJ-L.ヴォタノがほのかな郷愁をたたえた美音で綴るクラリネット曲も、何度も聴き確かめたくなる味わい。
 ジャケットも美しい、磨き抜かれた1枚なのです。




FUGA LIBERA



MFUG718
(国内盤)
\2800+税
ダウランド:
 ラクリメ、または七つの涙
  およびその他のヴィオール合奏作品集(1604・全)

 ジョン・ダウランド(1563〜1626):
  『ラクリメ、または七つの情熱あふふるパヴァーンで表された七つの涙』
 ①昔日の涙 ②昔日の涙、新たに
 ③ため息まじりの涙 ④悲しみの涙
 ⑤むりやりな涙 ⑥恋する者の涙 ⑦まことの涙
 ⑧ニコラス・グリフィス氏のガリアード
 ⑨ジョン・ソーチ卿のガリアード
 ⑩デンマーク王のガリアード(ロバート・ダウランド作曲)
 ⑪エマンド
 ⑬トーマス・カリアーのガリアードを、2部の高音域パートで
 ⑭ジョージ・ホワイトッド氏のアルマンド
 ⑮バクトン氏のガリアード ⑯ヘンリー・アンプトン卿の葬儀
 ⑰パイパー大尉のガリアード
 ⑱ヘンリー・ノエル氏のガリアード
 ⑲ジャイルズ・ハビー氏のガリアード
 ⑳ジョン・ラングトンのパヴァーン
 (21)ダウランドはつねに悲しむ者
ロミナ・リシュカ(ディスカント(高音域)・ガンバ&音楽監督)
ハトホル・コンソート(古楽器使用)
 古楽大国ベルギーの演奏家たちは、英国ものにも独特の適性あり——ダウランドが残した異色の弦楽合奏曲「ラクリメ」久々のうつくしき名演、ガンバ合奏の至芸にしっとり心が沁みいるひととき。
 これぞまさに“昔日の涙、新たに”。エリザベス朝時代の憂鬱の美質、しなやかに、深々と…!

 ルネサンス〜バロック期に愛された弦楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバ——イタリアで生まれながら英国やドイツ、フランスなどで大きく発展をとげ、とくに後年は「英国のヴィオラ」などと呼ばれたほど、この楽器は英国紳士たちに深く愛されていました。
 フランスにはこの楽器を独奏楽器に使った生楽器一本勝負系の名曲、ないし2面のヴィオラ・ダ・ガンバでの二重奏曲が数多く残されていますが、16 世紀のエリザベス朝時代、英国で特に愛されていたのが、高音・中音・低音と3種のガンバを集めて構成されたヴィオラ・ダ・ガンバ合奏。
 貴族たるもの楽器のひとつも弾きこなせるのが社交上のたしなみ、数人の紳士たちが集まって語らう折など、ふと楽器を手に卓を囲んで合奏などしながら、交流を深めるのが楽しみのひとつだったようです。そして当時の英国では、ただでさえ英国国教会とカトリックの対立、諸外国との軋轢など社会全体が落ち着かなかったところ、メランコリー(憂鬱)を気取るのが紳士たちのあいだでも流行していたとのこと——ものうげな悩みを美しい詩句に託し、リュートひとつの伴奏であざやかに歌いあげたジョン・ダウランドは、そうした時代の寵児でありながら、後年は隣国デンマークの宮廷に仕えて国を想うという、彼なりの切ない人生を過ごしていたのでした。
 ガンバ(英語では「ヴァイオル」)の合奏のために編まれた、冒頭に七つの同じ舞曲形式によるゆったりした曲を集めての曲集『ラクリメ、または(中略)七つの涙』は、そうした憂鬱の音楽家の至芸の頂点をもって、エリザベス1世の宮廷に返り咲こうとしたダウランド晩年の意欲作——結局その望みは果たせなかったのですが、仕上がった音楽は今なお傑作の誉れ高いガンバ合奏の名品のひとつとして愛されています。
 リュート伴奏歌曲やリュート独奏曲としても人気だった(…いまも人気ですね!)「流れよ、わが涙」に基づくしっとり遅い舞曲が、さまざまな「涙」もありようを織り上げていったあと、思い出したように一連のガリアード(テンポのやや速い舞曲)が続く構成を、ここでは古楽大国ベルギーの最前線で多忙な活躍を続ける名手たちが集うハトホル・コンソートがあでやかに演奏(「ハトホル」とはエジプトの女神で、死後の世界に魂を導く音楽と踊りの神…秘教的な雰囲気!)。
 20 世紀以来W.クイケンやPh.ピエルロなどのガンバの巨匠を生んできだこの国の俊才たちだけに、彼らと同じく「となりの」英国ものの解釈には独特の親和性を感じさせてやみません(日本の古楽愛好家の方々にも(私と同じく)こういう深みを感じさせながら親しみやすい響きが好きな方は多いのでは)。解説充実全訳付、久々の新録音で聴くルネサンスの傑作。




ALM/コジマ録音



ALCD-100/101
(2CD)
\1500+税
コジマ録音40周年記念CD
ザ・ベスト・レコーディング 1974-2014

 椎名雄一郎(オルガン)/
   メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第3番 op.65-3 第1楽章
 平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 金子浩(アーチリュート)/
   マレ:ロンドー「優美」
 渡邊順生(チェンバロ)/
   J. S. バッハ:フランス風序曲 ロ短調 BWV 831より I.序曲
 懸田貴嗣(チェロ)渡邊孝(チェンバロ)/
   ランゼッティ:チェロ・ソナタ第6番 変ロ長調 第1楽章
 桐山建志(バロック・ヴァイオリン)大塚直哉(チェンバロ)/
   ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV371 第4楽章
 山根弥生子(ピアノ)/
   ベートーヴェン:ジュスマイヤーの《ソリマン2世》より「たわむれ、ふざけて」による8つの変奏曲WoO76
 ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)上田晴子(ピアノ)/
   ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調《春》 op.24 第1楽章
 ジョン・エルウィス(テノール)渡邊順生(フォルテピアノ)/
   シューベルト:《白鳥の歌》 D965aより「鳩の使い」
 小林五月(ピアノ)/
    シューマン:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.14 第4楽章
 武久源造(指揮・チェンバロ)コンヴェルスム・ムジクム/
   ヘンデル:《メサイア》HWV56より 合唱「讃うべきかな、屠られたる子羊」
 鯉沼廣行(篠笛)/
  鯉沼廣行:千灯路
 東京クラリネット・アンサンブル/
  ブルース・スターク:タクミズ・ブギ
 小泉浩(フルート)山口恭範(マリンバ)高橋アキ(ピアノ)/
  近藤譲:STANDING
 高橋悠治/
  戸島美喜夫:間奏曲 —V.ハラへ—
 奈良ゆみ(ソプラノ)生島繁(クラリネット)/
  松平頼則:《朧月夜》より「木枯らしの」
 岡田知之打楽器合奏団/
  岡田知之:音
 エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)/
  ブラームス:3つの間奏曲 op.117 第1曲
 原善伸(ギター)/
  トゥリーナ:ソナタ ニ短調 op.61 第1楽章
 通崎睦美(木琴)京都フィルハーモニー室内合奏団/
  ショパン:ノクターン嬰ハ短調 遺作
 中井正子(ピアノ)/
  ドビュッシー:喜びの島
 張林(揚琴)/
  郭敏清:節日的天山(祭りの天山)
 6月4 日に創立40周年を迎えるコジマ録音の歴史の中からこれぞという名トラックが大集合
 古楽、現代音楽、クラシックは勿論、篠笛や中国の揚琴(ヤンチン)まで、常に良い音楽、良い音にこだわってきたコジマ録音の足あとがここにある!
 どの曲の元CD も全て現役盤。
 


ALCD-9139
\2800+税
山根弥生子 ブラームスを弾く Vol.2
 ブラームス:
  ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ op. 24.
  シューマンの主題による変奏曲 op. 9.
  創作主題による変奏曲 op. 21-1 .
  スケルツォ 変ホ短調 op. 4
山根弥生子(P)
 祝!ミュージックペンクラブ賞受賞 ベテランピアニストは更に深化する
 日本人初となるベートーヴェン全ピアノ独奏作品録音プロジェクトにおける作品の網羅性とに演奏の質の高さが評価され、第26回ミュージックペンクラブ賞を4 月9 日に受賞したばかりの山根弥生子の新録音
 山根2枚目のブラームスは変奏曲を中心とした濃厚な大作プログラム
 息づくヨーロッパの伝統的なピアニズム、50 年のキャリアを経てますます磨きのかかる芸術性
 これぞ演奏芸術の極みと言える味わい深い表情によるブラームス。


<映像>


SONY(映像)



8884307099-9
(Blu-ray)
\5200→\4790
※CD同時発売
ウィーン・フィルの『シェーンブルン夏の夜のコンサート』2014
 ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』,
 リスト:交響詩第6番『マゼッパ』,
 R・シュトラウス:『ブルレスケ』*,
 ベルリーズ:歌劇『ベンヴェヌート・チェッリーニ』序曲,
 R・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』Op.28
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ラン・ラン(P)*

8884307098-9
(DVD)
\4600→\4190
※CD同時発売
 毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ! 
 ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2008年の開催以来以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会は、無料で10万人の音楽ファンに開放され、その模様は世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。
 このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、ドゥダメル、バレンボイム、ウェルザー=メスト、昨年2013年にはマゼールが登場など、錚々たる指揮者陣が起用されることでも知られていますが、今年は何と巨匠クリストフ・エッシェンバッハとピアノのラン・ランが登場。このコンビによる演奏は、2011年のウィーン・フィル来日時に披露されたリストのピアノ協奏曲第1番のパワフルで美しさが際立った演奏が記憶に新しいところ。
 エッシェンバッハのパリ管時代には、ベートーヴェンのピアノ協奏曲での共演録音もあります。
 エッシェンバッハ/ウィーン・フィルとラン・ランは、5月後半にチェコとドイツを巡るツアーのあと、シェーンブルン宮殿での演奏にのぞみます。
 今回予定されているプログラムは、オープンエア・コンサートに相応しく、オーケストラの華麗な名技を堪能することのできる色彩的な作品揃いです。今年生誕150年を迎えるR.シュトラウスの作品が2曲含まれていますが、トリに置かれた「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、言うまでもなく彼の人気作の一つ。冒頭のホルン・ソロからウィーン・フィルの色彩感豊かな管楽パートが大活躍します。
 ピアノとオーケストラのために書かれた協奏的作品である「ブルレスケ」は、ピアノに超絶技巧が要求されることで知られ、グレン・グールドの愛奏曲でもありました。ラン・ランにとっては今回が初録音となります。
 ウィーン・フィルによるベルリオーズ録音は比較的珍しく、「ローマの謝肉祭」は1958年のケンペ盤(EMI)以来久しぶりの録音であり、「ベンヴェヌート・チェッリーニ」は2007年のゲルギエフ指揮の全曲盤があるのみ。リストの「マゼッパ」も1996年のシノーポリ盤(DG)以来の録音となります。
 エッシェンバッハとウィーン・フィルの録音は過去にR.シュトラウス・アルバム(1998年録音、デッカ)があったくらいなので、細密画を描くがごときエッシェンバッハの緻密な指揮のもと、ウィーン・フィルがその最上の音色と究極のアンサンブルでヴィヴィッドに反応する様をご堪能ください。












5/15(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


DYNAMIC

CDS-7684
\2000
MAGIC BOXES-オルゴール集
 1.ネプリング:オルゴール/2.テレンギ:鐘 Op.43-1/
 3.フリムル:音楽箱 Op.69-1/4.ソウスライン:音楽の箱/
 5.トゥリーナ:オルゴール Op.63-3/
 6.セヴラック:古いオルゴールが聴こえるとき/
 7.アンゲリス=ヴァレンティーニ:鐘/
 8.ミロ・ジョヴァンニ:マリー・アントネッテの音楽箱/
 9.プイシノフ:音楽箱/10.ゴドフスキー:音楽箱/
 11.ポルドフスキ:音楽箱/12.レクオーナ:オルゴール/
 13.ワイセンベルク:子どものアリア/
 14.リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32/15.タンスマン:オルゴール/
 16.ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲より第22変奏 ミュゼット/
 17.ミューラー=タラモナ:鐘/18.ピエルネ:小さなオルゴール/
 19.イシドール・フィリップ:オルゴール付きの煙草入れ Op.69/
 20.サンカン:オルゴール/21.マルゴラ:鐘/22.カゼッラ:鐘 Op.35/
 23.リエティ:忘れられたオルゴール/24.リエティ:壊れたオルゴール/
 25.プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22 第9番/
 26.ヴィラ=ロボス:壊れたオルゴール/
 27.ハイドン:笛時計のための小品 第4番/
 28.ハイドン:笛時計のための小品 第21番/
 29.ベートーヴェン:笛時計のための小品Wo033 第4番/
 30.ベートーヴェン:笛時計のための小品 Wo033 第5番/
 31.ヨハン・シュトラウス:オルゴールのポルカ(シュルホフ編)/
 32.ケテルビー:時計とドレスデン人形
ダリオ・ミューラー(ピアノ)
録音 2009年 ルガーノ
 オルゴール、ミュージック・ボックス・・・これらが奏でる魅力的な音と、そのメカニズムには多くの作曲家たちも魅了されてきました。このアルバムは、そんな「オルゴール」を模したピアノ曲を集めたもの。かわいらしい音色を忠実に模したものから、壊れたオルゴールや、オルゴールを通して心象風景を表した曲まで、様々な小品が並んでいます。
 また「笛時計」というのは、18世紀の中央ヨーロッパ、ビーダーマイヤーの時代に好んで制作された機械仕掛けの時計のこと。決められた時間になると木製のパイプとドラムなどが精妙な音を奏でるものですが、ハイドンやモーツァルトを始めとした作曲家たちがこれを模した音楽をいくつか作曲しています。
 残響をたっぷり取ったダリオ・ミューラーのピアノは、時を超えた無邪気な世界を丁寧に再現しています。
 

CDS-7696
\2000
スタニスラス・ヴェルー:オーボエとピアノのための作品集
 1-3.演奏会用独奏曲 第3番 Op.76/
 4-6.演奏会用独奏曲 第4番 Op.77/
 7-9.演奏会用独奏曲 第10番 Op.84/
 10-11.演奏会用独奏曲 第5番 Op.78/
 12-13.演奏会用独奏曲 第8番 Op.82/
 14-22.モンプーの歌劇「大農園主」による変奏曲 Op.12/
 23-25.演奏会用独奏曲 第6番 Op.79 ※世界初録音(4-6を除く)
エンリコ・カルカーニ(オーボエ)/
アルベルト・マガーニ(ピアノ)
録音 2013年 イタリア,クネオ
 フランスのオーボエ奏者&作曲家ヴェルー(1814-1863)はアールブルックで生まれ、オーボエとヴァイオリンの2つの楽器の名手として活躍します。パリ音楽院では1833年にギュスターヴ・フォークトのクラスで2等賞を獲得、その翌年には1等賞を獲得し、またヴァイオリニストしては、1831年にパレ・ロワイヤルのオーケストラで第2ヴァイオリン奏者に就任したという記録があります。その後はフォークトの後任として1853年から1860年までパリ音楽院のオーボエ科の教授となり後進の指導にあたりました。
 この演奏会用独奏曲は、彼の代表作であり、少なくとも80曲を超える作品番号が付けられており、どれもがオーボエの超絶技巧を駆使した演奏困難なものとして知られています。素晴らしい作品なのに、なぜか録音がほとんどないのも不思議なことです。
 オーボエを演奏しているのは1965年ラヴェンナ生まれのエンリコ・カルカーニ。彼はヴェローナ音楽院でディエゴ・ディーニ・チアッチに師事し、サルッツオのコンクールで優勝。数々のオーケストラで首席を務めながら、1992年からはソリストとしてだけでなく、室内アンサンブルにも積極的に参加し、活動範囲を広げてきた人です。
 ピアノを演奏しているマガーニは作曲家としても高名で、管楽器の構造にも詳しく、ここでも説得力高い演奏を聞かせます。
 

CDS-7697
\2000
ドビュッシー:ピアノ作品集
 1-4.ベルガマスク組曲
  <前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ>/
 5-7.映像 第1集<水に映る影/ラモーを讃えて/動き>/
 8-13.子どもの領分
  <グラドゥス・アド・パルナッスム博士/象の子守歌/
  人形のセレナード/雪は踊っている/小さな羊飼い/
  ゴリウォーグのケークウォーク>/
 14-15 2つのアラベスク
セルジオ・チオメイ(ピアノ)
録音 2001年 ジェノヴァ
 イタリアのピアニスト、セルジオ・チオメイは、フランコ・トラブッコにピアノを学び、アンドラーシュ・シフにも師事したことがある逸材。無論数多くのコンクールで入賞、1991年にはザルツブルク・モーツァルテウム主催のコンクールで第2位を獲得したことで国際的名声を得ました。
 ピアノと並行して、チェンバロをクリストフ・ルセ、フォルテピアノをアンドレアス・シュタイアーに学ぶなど、バロック音楽にも造詣の深い人です。
 そんなチオメイ。ここではドビュッシー(1862-1918)のピアノ作品で独特の解釈を聞かせます。たっぷりと歌う「水に映る影」、快速なテンポで歌い切る「パスピエ」など、これまでのドビュッシー演奏とは一線を画した自由な音楽的構築は、やはり一聴の価値あるものと言えるでしょう。



 

ORCHID CLASSICS



ORC100042
(2CD)
\2600→\2390
グリンゴルツ四重奏団/
 ブラームス:弦楽四重奏曲全集&ピアノ五重奏曲
<CD1>
 1-4.ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34/
 5-8.弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.51-1/
<CD2>
 1-4.弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.51-2/
 5-8.弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 Op.67
グリンゴルツ四重奏団
<メンバー:
イリヤ・グリンゴルツ(ヴァイオリン)/
アナヒト・クルティクヤン(ヴァイオリン)/
シルヴィア・シモネスク(ヴィオラ)/
クラウディウス・ヘルマン(チェロ)>/
ペーター・ラウル(ピアノ)
 ロシアの名ヴァイオリニスト、イリヤ・グリンゴルツが率いる弦楽四重奏団のデビュー・アルバム。彼の漲る自信の現れか、アンサンブルの名前には堂々と自分の名前を冠しているところが注目に値します。
 このブラームス(1833-1897)は、弦楽四重奏曲での、精緻かつ劇的な表情を持つ第1番と穏やかな第2番、そして活気に満ちた第3番との対比が見事であり、ピアノとの激しいやりとりが緊張感を呼ぶピアノ五重奏曲は、感情の昂りと若さの発露が存分に楽しめる名演となっています。
 彼らはすでにシューマンの弦楽四重奏曲集とピアノ五重奏曲も録音していて、こちらのリリースも期待したいところです。



  

RONDEAU


ROP-6084
\1200
※ミニ・アルバム Special Price
クリスマス・アット・ホーム
 1.クリューガー(1598-1662):我いかに汝を迎えん/
 2.メルクナー:Adventisgesang/
 3.ショップ(1590-1667):美しい朝の光よ、輝き出でよ/
 4.J.S.バッハ(1685-1750):
  おおいとしきみどり児、やさしきイエス BWV493/
 5.伝承曲:おお楽しく幸福で/
 6.コルネリウス(1824-1874):東方からの三博士のさすらい Op.8-3
ヤコプ・グラーベンホールスト(ボーイ・ソプラノ)…4.5/
マルティン・ペツォルト(テノール)/
マルティン・ヘプフナー(ギター)
 ドイツの厳格な神学者エルンスト・ペツォルトの息子として生まれたマルティンは、幼い頃から聖トーマス少年合唱団で活躍しました。高校卒業後、一度は神学校に入学したものの、やはり歌手になる夢を捨てることはできず、1979年から1985年までライプツィヒ大学でエヴァ・シューベルトに学び、1985年にはハレの国立劇場のメンバーとなります。
 1988年にはライプツィヒ歌劇場のメンバーとなり、数々のオペラを歌う傍ら、バッハ歌手としても高く評価され、古楽から現代作品まで幅広いレパートリーを有しています。このアルバムではギターの素朴な伴奏のもと、ドイツのクリスマスソングを歌っています。
 

ROP-6087
\2000
ロスト・イン・トランジション
 1.ジェズアルド(1566-1613):おお、全てのあなた/
 2.デマンティウス(1567-1643):目覚めよ、子どもたち/
 3.コルネリウス(1824-1874):私はあなたを愛したい、愛しい冠よ Op.18-2/
 4.キンツラー(1963-):時は神?/
 5.ブッヘンベルク(1962-):55人の天使たちに守られて/
 6-9.プーランク(1899-1963):雪の夜
  <巨大な雪のスプーンが/良い雪/傷ついた木々/夜、寒さ、孤独>/
 10.レーガー(1873-1916):春の眺め Op.39-3/
 11.ビッケムベルクス(1963-):霧の中/
 12.ブラームス(1833-1897):静かな夜に(ハウリー編)/
 13.フッティング(1970-):黒い雲がやってくる/
 14.マンティヤルヴィ(1963-):ああ、辛い冬/
 15.グリーグ(1843-1907):夢 Op.48-6(ゴットヴァルト編)/
 16.グリーグ:私は暗き夢の中で Op.2-3(ゴットヴァルト編)/
 17.グリーグ:ソルヴェイグの歌 Op.23-19(ゴットヴァルト編)/
 18-20.ムーディ(1964-):カンティクム・カンティコルム Ⅰ/
 21.グリュン(1960-):ロスト・イン・トランジション
ダールラー・ヴォーカル・コンソート
<メンバー:
イヴォンヌ・ジマー(ソプラノ)/
スザンヌ・ヴァーゲンマン(メゾ・ソプラノ)/
マリタ・グラスミュック(アルト)/
ヘルムート・ヴィンケル(テノール)/
ゲオルク・グリュン(バリトン)/
ステファン・パウル(バス)>
録音 2013年8月30日-9月1日 ザールブリュッケン、Funkhaus Halberg, Groser Sendesaal
 前作「天と地の間に」(ROP6034)で恍惚の音楽を聞かせたダールラー・ヴォーカル・コンソートの新作です。16世紀の音楽から20世紀の音楽まで、「死と生命、世界」を捉えた作品を集めたこの1枚。
 今作にもメンバーであるゲオルク・グリュンの作品も含まれています。彼は古いウィーンの橋に刻まれた・・・Alles ist nur Ubergang(全ては正しく過ぎていく)・・・などの幾つもの含蓄ある言葉に影響され、この作品を書いたと言います。
 時間は目に見えずとも常に過ぎ去ってしまうこと、そんな思いも込められた自身の作品を最後に置くことで、アルバムコンセプトを強調するという彼の思いに、アンサンブルのメンバーたちはしっかり応え、静謐な響きを聞かせます。
 

ROP-6088
\2000
オネゲル:ルネ・モラの詩による劇的詩編「ダヴィデ王」(ドイツ語歌唱・オリジナル版)
《第1章》
 1.序奏/2.羊飼いダヴィデの歌/3.詩編「主を讃えよ」/
 4.勝利の歌/5.行列/6.詩編「何も恐れるな」/
 7.詩編「ああ、私に鳩の翼があれば」/
 8.預言者たちの頌歌/9.詩編「神よ、我を憐れみたまえ」/
 10.サウルの陣営/11.詩編「王は私の無量の光」/
 12.魔女の召喚/13.ペリシテ人の行進/
 14.ギルボアの嘆き/
《第2章》
 15.祭りの頌歌/16.聖櫃の前の踊り/
《第3章》
 17.賛美の歌/18.はしための歌/19.懺悔の詩編/
 20.詩編「私は罪の内にはらまれ」/
 21.詩編「私は山の方へと目をあげる」/
 22.エフライムの歌/23.ヘブライ人たちの行進/
 24.詩編「主よ、優しい愛であなたを愛します」/
 25.詩編「あなたの怒りはわが神にあり」/
 26.ソロモンの戴冠式/27.ダヴィデの死
デヴィッド・ストリーソウ(語り手)/
イルム・ヘルマン(魔女)/
ナリーネ・イェギヤン(ソプラノ)/
ロウワン・ヘリアー(アルト)/
ヤン・レンメルス(テノール)/
ユンゲス・アンサンブル・ベルリン合唱団/
プロメテウス・アンサンブル・ベルリン/
フランク・マルコヴィッチ(指揮)
録音 2013年11月1-3日 ベルリン 聖十字架教会
 オネゲル(1892-1955)は「ダヴィデ王」の題材で、最初は劇付随音楽を書き、後にオラトリオとして改編、現在ではこのヴァージョンが多く演奏されますが、このアルバムは最初のヴァージョンで演奏されています。
 もともとフランス語のテキストが用いられていますが、このドイツ語版はまた違った迫力を持っています。
 このヴァージョンは、小編成のオケによって伴奏されるのが特徴で、金管、木管を中心としたアンサンブルに、ピアノ、チェレスタ、ハルモニウムを加え、打楽器群と、チェロ、コントラバスが一人ずつという変則的な編成ですが、これがまた色彩豊かな音色であり、オネゲルのオーケストレーションの巧みさに驚く他ありません。
 語り手、魔女ともどもドイツの名優を配し、ここでも素晴らしい効果をあげています。
 

ROP-7015
(2CD)
\2600
J.S.バッハ:マルコ受難曲 BWV247
 サイモン・ヘイズ(復元…1995)
<CD1>1-23.第1部/
<CD2>1-23.第2部
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ:はしため)/
アンネ・ビールヴィルス(アルト)/
アキム・クラインライン(テノール:福音史家)/
アルブレヒト・ペール(バス:キリスト)/
ミヒャエル・イェッケル(バス:ユダ,高位神官)/
ゲオルク・ドレイク(テノール:ピラト)/
ニルス・オーレ・ペーテルス(テノール:ペテロ、アルテルス)/
マティアス・ハーゲナー(バス:兵士,隊長)/
ハノーファー・ホーフカペレ/
ハノーファー少年合唱団/
イェルク・ブライディング(指揮)
録音 2013年3月23-25日 トヴィシュトリンゲン 聖アンナ教会
 バッハ(1685-1750)は、「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」以外にも、あと2、3曲は受難曲を作っていたと言われています。それらはもはや楽譜が失われているのですが、もしその一部でも残っていればぜひ聴いてみたいものです。この「マルコ受難曲」で、そんな思いをかなえましょう。
 ここでは、かろうじてアリアなどの歌詞だけは残っていましたし、曲は別のお葬式のためのカンタータから流用されたのではないか、とも考えられているので、ある程度の復元は出来ます。なにも残っていないレシタティーヴォは、バッハ自身も演奏したはずの同時代の別の作曲家の「マルコ受難曲」のものを使います。
 この録音は、そのようにしてサイモン・ヘイズが1995年に復元した楽譜を使って行われました。
 少年合唱による女声パートと、青少年による男声パートという、バッハの時代と同じ編成の合唱団は、その無垢な響きで飾らないバッハの姿を聴かせてくれますし、ソリストたちもそれぞれにピュアな声で敬虔な祈りを伝えてくれています。
 これは決して実存していなかった架空のバッハ作品ですが、そこに彼らはまさにバッハの命を吹き込んでくれました。



<歴史的録音>

 

LPO



LPO-77
\2400→\2190
ショルティ/
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス

  1.キリエ/2.グローリア/3.クレド/
  4.サンクトゥス/5.アニュス・デイ
ヘレン・ドナート(ソプラノ)/
ドリス・ゾッフェル(メゾ・ソプラノ)/
ジークフリート・イェルサレム(テノール)/
ハンス・ゾーティン(バス)/
エディンバラ祝祭合唱団/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ゲオルク・ショルティ(指揮)
録音 1982年9月10日 ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホール ライヴ録音
 ベートーヴェン晩年の傑作、ミサ・ソレムニス(1770-1827)は親交のあったルドルフ大公が大司教に就任する際、そのお祝いとして書き始められたのですが、書いているうちに構想が大きくなり、納得の行く作品として完成するまでに5年を要し、結局は就任式に間に合わなかったというものです。
 曲自体は、伝統的なカトリックの精神に、自身の信念を加えた壮大なものであるがため、却ってあまり演奏される機会を持たない「特異なミサ曲」として認知されています。この録音はショルティのLPOにおける最後のシーズン中、BBCプロムスのライヴであり、この緊張感に満ちた演奏は1950年代初頭にLPOと録音したベートーヴェン:交響曲第4番(DECCA)とも違う、壮大で情熱的な気迫に満ちています。
 荘厳ミサ曲については、シカゴ交響楽団(1978)とベルリン・フィル(1994)の録音が存在しますが、このLPOとの演奏は、最高の独唱陣と(特にキリエでのヘレン・ドナートの名唱が素晴らしい)素晴らしい合唱が一体となったテンションの高いもの。もう少しクリアな録音であったら・・・と悔やまれる部分もありますが、それを補って余りある悠然たる記録であることは間違いありません。




<映像>


ARTHAUS(映像)


101674
(DVD)
\3900→\3590
フリードリヒ・グルダとの一夜 パラダイス・トリオを迎えて
《フリードリヒ・グルダ、モーツァルトを弾く》
 1.ピアノ・ソナタ ヘ長調 K332-第2楽章 アダージョ/
 2.幻想曲 ニ短調 K397/
 3.ピアノ・ソナタ ニ長調 K576/
 4.ピアノ・ソナタ ニ長調 K284-第1楽章 アレグロ
  演奏:フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/
《フリードリヒ・グルダとパラダイス・トリオ》
 1.Drive Sam/2.Take Off/3.Give It Up
  演奏:フリードリヒ・グルダ(シンセサイザー)/
  バルバラ・デンナーライン(オルガン)/
  ハリー・ゾーカル(サクソフォン)/
  ジョジョ・メイヤー(ドラムス)/
《フリードリヒ・グルダ&パラダイス・ガールズ&DJヴァーティゴ》
 1.テクノミュージック
  演奏:ディーター・ハンス(ヴィデオ・ディレクター)
1995年 ミュンヘン ピアノの夏 ライヴ収録/収録時間:86分/音声:ステレオ2.0/字幕:なし/画面:4:3/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク
 …モーツァルト(1756-1791)の音楽ははなはだしく舞曲のようであるが、比喩的に言えばその感覚にはテクノにも関連性がある。これはどんな愚か者でも感じることができるだろうが、実際の繋がりを見るためには、あなたは本当に賢くならなくてはいけません。…
 そんなグルダの自説を裏付けるかのようなこの「モーツァルト」と「テクノ」が融合した一夜のコンサート。
 彼は前半に一人でモーツァルト作品を演奏、後半では自らシンセサイザーを演奏しながら、ノリノリの音楽を披露、果てにはDJも交えて熱狂的で独創的な世界を繰り広げています。
 クラシックだけでなく、ジャズ、テクノまで幅広いジャンルの音楽に傾倒した異才ならではの、伝説的なコンサートをぜひお楽しみください。
 


102187
(DVD)
\6300→\5690
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
 3幕 ジョン・ルーサー・ロング原作 ルイージ・イッリカ&ジュゼッペ・ジャコーザ 台本
蝶々さん(蝶々夫人)…アレクシア・ヴルガリドゥ(ソプラノ)/
スズキ…クリスティーナ・ダミアン(メゾソプラノ)/
ケイト・ピンカートン:ピンカートンのアメリカ本国での妻…イダ・アルドリアン(メゾソプラノ)/
ベンジャミン・フランクリン・ピンカートン…テオドール・イリンカイ(テノール)/
シャープレス:領事…ラウリ・ヴァサール(バリトン)/
ゴロー…ユルゲン・ザッハー(テノール)/
ヤマドリ公爵…ヴィクトール・ラド(バリトン)/
勅使…トーマス・フローリオ(バリトン) 他/
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団/
ハンブルク州立歌劇場合唱団/
アレクサンダー・ジョエル(指揮)/
ヴィンセント・ブッサール(演出)/
クリスティアン・ギュンター(合唱指揮)/
ヴァンサン・ルメール(装置)/
クリスティアン・ラクロワ(衣装)/
グィド・レヴィ(照明)
2012年 ハンブルク州立歌劇教 ライヴ収録/収録時間:137分/音声:イタリア語歌唱 ステレオ2.0/字幕:英・独・西・伊・韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク
 日本人なら一度は聴いておきたいプッチーニ(1858-1924)の「蝶々夫人」。“時代錯誤である”とか“正しい日本の姿を反映していない”とか、どんな演出でも何かしらの突っ込みどころのある作品ではありますが、ここで描かれている物語は普遍のストーリーを持つものであり、ひたすら愛しい人を待つ女性の心理を的確に描いた悲恋物語として永遠に語り継がれるものでしょう。
 この映像は2012年にハンブルクで行われた舞台を収録したものです。主役の蝶々さんは若手ソプラノ、アレクシア・ヴルガリドゥが演じ、この役にスタイリッシュで現代的な肉付けをしています。
 ピンカートン役はルーマニアのテノール、イリンカイが演じることで、本来冷徹な男であるはずのピンカートンに、苦悩の影が強く宿ったのでした。
 注目の演出家ブッサールの構築した世界観と、名デザイナー、クリスティアン・ラクロワが衣装を担当したことでも話題となったこの舞台、指揮者アレクサンダー・ジョエルの紡ぎ出す音楽も相俟って丁寧に纏められた美しい世界が広がっています。
 


102321
(DVD)
\3900→\3590
シュターツカペレ・ドレスデン 450周年記念演奏会
 1.ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ドレスデンの管弦楽のための協奏曲 ト短調 /
 2.ウェーバー(1786-1826):祝典序曲「歓呼」Op.59/
 3.ワーグナー(1813-1883):歌劇「リエンツィ」序曲/
 4.R.シュトラウス(1864-1949):アルプス交響曲 Op.64
ドレスデン・シュターツカペレ国立歌劇場管弦楽団/
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
1998年9月22日 ゼンパー・オーパー・ドレスデン ライヴ収録/収録時間:91分/音声:ステレオ2.0/DD 5.1/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク ※100029 再発売盤
 ドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場。人々は親しみを込めて「ゼンパー・オーパー」と呼びます。このゼンパーとはドイツの建築家ゴットフリート・ゼンパー(1803-1879)のことで、ドレスデンの宮廷劇場やウィーンのブルク劇場を建てた人です。しかしここの専属オーケストラであるシュターツカペレ・ドレスデンは更に歴史が古く、1548年にザクセン選帝侯の宮廷楽団として設立、現存するオーケストラとしては1448年に設立されたデンマーク王立管弦楽団に次ぐ長い歴史を有する楽団です。
 この映像は、そのオーケストラの創立450年を祝して行われたコンサートの模様です。選ばれた作品は全てこのオーケストラに関連するものであり、ヴィヴァルディの作品は、名前の通りこのオーケストラのためのもの。ウェーバーの「歓呼」はザクセン王国国王フリードリヒ・アウグスト1世の在位55周年を記念する祝典のための作品、ワーグナーの「リエンツィ」は1842年にこの劇場で初演され、ワーグナーの輝かしいキャリアを作る基盤となった作品、そして「アルプス交響曲」も1915年にこのオーケストラが初演をした作品…とどれもが密接な関わりを持つ曲なのです。
 指揮をしているのはイタリアの名指揮者ジュゼッペ・シノーポリ。2002年からザクセン州立歌劇場の音楽総監督に就任する予定でしたが、その直前の2001年4月20日、「アイーダ」の上演中に急逝、その約束は幻となってしまったことも知られています。
 


107243
(DVD)
\3900→\3590
ギュンター・ヴァント/
 ブルックナー:交響曲 第5番 変ロ長調(ハース版)
北ドイツ放送交響楽団/
ギュンター・ヴァント(指揮)
1998年 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭 ライヴ収録/収録時間:82分/音声:ステレオ2.0/画面:4:3/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク
 偉大なるブルックナー(1824-1896)の良き理解者として知られるギュンター・ヴァント(1912-2002)。彼がこの世を去って、すでに10年以上も経過していますが、その人気は全く衰えることがありません。この映像は北西ドイツの夏の風物詩「シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭」における記録です。
 晩年に至り、急速にその名声を高めた感のあるヴァント。確かに彼の至高のブルックナー解釈は、他の誰とも違う独自のものであり、ベルリン・フィルとの一連の録音や、北ドイツ放送交響楽団との録音、来日の素晴らしさから「神」とまで讃えられたのも納得できるのではないでしょうか?
 この映像にも、熱狂的でありながらも、諦念に彩られた神がかり的な世界が切り取られています。
 

107341
(2DVD)
\6300
ベッリーニ:歌劇「テンダのベアトリーチェ」
 2幕 フェリーチェ・ロマーニ 台本
ベアトリーチェ・ディ・テンダ…エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)/
ミラノ公フィリッポ・ヴィスコンティ…ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)/
アニェーゼ・デル・マイーノ:ステファニア・カルーザ(メゾ・ソプラノ)/
オロンベッロ:ラウル・エルナンデス(テノール)/
アニキーノ:ミロスラフ・クリストフ/
リッツァルド・デル・マイーノ:ボグスラフ・ビジンスキ/
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団/
マルチェッロ・ヴィオッティ(指揮)/
ダニエル・シュミット(演出)/
エルンスト・ラッフェルスベルガー(合唱指揮)/
フローレンス・フォン・ゲルカン(衣装)/
ユルゲン・ホフマン(照明)/
ベルンハルト・クレバー(装置9/
バーバラ・クリモ(コレオグラフィー)
2001年12月 チューリヒ歌劇場におけるライヴ収録/収録時間:144分+26分(ヴィオッティへのインタヴュー)/音声:イタリア語歌唱 ステレオ2.0/DD 5.1/DTS 5.1/字幕:英・独・仏・西・伊/画面:16:9/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク/片面単層ディスク

 テンダ領主の娘で、夫を失いフィリッポと再婚したベアトリーチェ。愛のない結婚を呪い、他の女アニェーゼに熱をあげるミラノ公フィリッポ。若い貴族オロンベッロを愛するアニェーゼ。そのオロンベッロはベアトリーチェを慕っている・・・。こうなれば、何かが起こることは間違いありません。まさに薄氷を踏むかのような4人の関係は民衆たち交え、次第に白熱していきます。たまたま2人でいるところを捕らえられたベアトリーチェとオロンベッロは、それぞれ拷問を受けながらも、結局はフィリッポの思うがまま。最初はフィリッポ側についていたアニェーゼも改心するのですが、それすらも聞き入れられることはありません。そんな思惑をよそに、当のベアトリーチェはこの試練を受け入れ、全てを許しながら死刑台へと向かうのです。
 不条理な物語であるがゆえに、主人公ベアトリーチェの毅然とした美しさが際立つこのオペラ。ベッリーニ(1801-1835)のため息の出るような美しい音楽が一層涙を誘います。
 比類なきコロラトゥーラ・ソプラノ、グルベローヴァによる納得の歌唱は、高潔なプライドと哀しみを余すことなく表現し、一歩間違えばドロドロになってしまいそうな愛憎物語を、美しい説話として表現することに成功しています。2005年に急逝した指揮者ヴィオッティの晩年(!)の姿にも涙を禁じ得ません。




EURO ARTS(映像)


20 72674
(Blu-ray)
\4700→\4290
アーノンクールの完全無欠のハイドン「四季」
 ハイドン:オラトリオ「四季」
 ドキュメンタリー:
  ニコラウス・アーノンクールのハイドン「四季」リハーサル
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
エルンスト・ラッフェルスベルガー
 (合唱指揮)
ドロテア・レシュマン(ソプラノ)
ミヒャエル・シャデー(テノール)
フローリアン・ベッシュ(バス)


20 72678
(DVD)
\2900→\2590
 2013年ザルツブルク音楽祭ライヴ、アーノンクールの完全無欠のハイドン「四季」

 収録:2013 年7 月ザルツブルク音楽祭(ライヴ)/監督:ミヒャエル・ベイヤー
 (Blu-ray)画面:1080i、Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、150mm(本編)+25mm(ボーナス)
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ DD5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、150mm(本編)+25mm(ボーナス)
 ドキュメンタリー監督:エリック・シュルツ

 2013 年はヴェルディ&ワーグナー生誕200 年という記念すべき年であり、ザルツブルク音楽祭のプログラムのヴェルディやワーグナーのオペラやコンサート中心でした。
そのようななかで、音楽祭のオープニング・コンサートを飾ったのは巨匠アーノンクールによるハイドンのオラトリオ「天地創造」でした。そしてアーノンクールは、このBlu-ray とDVD に収録されている、カトリックやプロテスタントの宗教音楽を特集するザルツブルク音楽祭でのコンサート・シリーズ「Ouverturespirituelle」で、ウィーン・フィルとハイドンのオラトリオ「四季」も演奏。
 ハイドンのオラトリオ「四季」は、前作「天地創造」と並び、ハイドンの最高傑作とされる声楽作品。アーノンクールの「四季」といえば、1987 年録音のウィーン交響楽団、2007 年録音のウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの盤があり、今回の演奏でもアーノンクールの長年の経験と研究から培われた深い解釈がもたらす充実の音楽を聴かせてくれます。
ソリストは、アーノンクール指揮「フィガロの結婚」スザンナ役でザルツブルク・デビューを果たした美声ソプラノ歌手ドロテア・レシュマン、アーノンクールからの信頼も厚いドイツ系カナダ人テノール、ミヒャエル・シャデー、そして2010 年のアーノンクール来日の際にも同行したバス、フローリアン・ベッシュとアーノンクール組の実力派歌手が顔を揃えています。




ICA(映像)



ICAB-5130
(DVD 5枚組)
\5500→\4990
シャルル・ミンシュ(1891-1968):ボストン交響楽団との演奏会1958-1962
《DVD1…ICAD-5016》
 1.ベートーヴェン(1770-1827):プロメテウスの創造物Op.43(抜粋)(1960)/
 2.ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60(1961)/
 3.ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67(1959)/
《DVD2…ICAD-5028》
 1.ハイドン(1732-1809):交響曲第98番変ロ長調Hob.I:98(1960)/
 2.ブルックナー(1824-1896):交響曲第7番変ホ長調(1958)/
《DVD3…ICAD-5039》
 1.メンデルスゾーン(1809-1847):交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」(1959)/
 2.メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」(1958)/
ボーナス映像:
 モーツァルト(1756-1791):フリーメーソンの葬送音楽(1959)/
《DVD4…ICAD-5052》
 シューマン(1810-1586):歌劇「ゲノフェーファ」序曲Op.81(1961)/
 シューマン:交響曲第2番ハ長調Op.61(1959)/
 シューベルト(1797-1828):交響曲第5番変ロ長調D485(1962)/
《DVD5…ICAD-5057》
 ヘンデル(1685-1859):水上の音楽(ハーティ編)(1960)/
 モーツァルト:交響曲第36番ハ長調「リンツ」K425(1958)/
 モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」K504(1959)
ボストン交響楽団/
シャルル・ミュンシュ(指揮)
 20世紀を代表する名指揮者シャルル・ミュンシュ。当時ドイツ領であったアルザス・ストラスブールに生まれ、後にフランスに帰化し、名前もフランス風に表記されますが、彼自身はドイツの作品も得意としていて、この映像に収録されているのも全てドイツの作曲家の作品となっています。
 長い指揮棒を自在に操り、時には楽員たちを震え上がらせながらも、完璧な音楽を作り上げたミュンシュ。この映像はボストン交響楽団のテレビ放送用のコンサートを収録したもので、彼の指揮する姿を存分に楽しむことができるものです。











5/14(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

THE CHOIR OF KING'S COLLEGE



KGS 0006
特別価格
\2300→\1990
名門キングス・カレッジ〜AFTER HOURS
 1. アイ・ゲット・アラウンド〔ビーチ・ボーイズ〕
 2. 黒人霊歌「Swing Low, Sweet Chariot」
 3. ワンダーウォール〔オアシス〕
 4. A Nightingale Sang in Berekly Square〔Maschwitz& Sherwin〕
 5. Forget You〔シーロー・グリーン〕
 6. ネバー・ハッド ・ア・ドリームCome True〔S CLUB 7〕
 7. セプテンバー〔アース・ウィンド&ファイヤ〕
 8. ティアーズ・イン・ヘヴン〔エリック・クラプトン〕
 9. アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ〔バックストリート・ボーイズ〕
 10. ミニー・ザ・ムーチャ〔キャブ・キャロウェイ〕
 11. コール・ミー・メイビー〔カーリー・レイ・ジェプセン〕
 12. オールド・マン・リバー〔TRAD〕
 13. エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッドバイ
 14. 帰ってほしいの〔ジャクソン5〕
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
 名門キングス・カレッジが歌う「帰ってほしいの(I want you back)」に「セプテンバー」大ヒットポップス曲をすべてアカペラで!

 録音:2013 年3 月18-20 日、6 月25-26 日/録音場所:St George's Church, Chesterton & West Road Studio

 名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジによる、ポップスのレパートリー録音の登場。フォークソングや黒人霊歌などの録音はありますが、これほどポップスの名曲ばかりをずらりとならべたアルバムは今までありませんでした。
 マイケル・ジャクソンもびっくりの澄んだ合唱で聴くジャクソン・ファイヴの「帰ってほしいの(I want you backI)」は衝撃!マイケル・ジャクソンの幼い日の圧倒的な歌唱力が印象に残っている方も多いことと思われますが、キングス・カレッジの歌唱は思わぬ楽しさに満ちています。ほかにも10 人で歌うアース・ウィンド&ファイヤの「セプテンバー」など、このキングス・カレッジの面々はすべてのパートを声で再現。シーロー・グリーンのForgetyou も、glee でも話題となった作品です。非常に楽しい仕上がりです!







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\2400→\2190
指揮はハーディング!
 ピリス/ONYXレーベル移籍 第1弾

  ベートーヴェン:
   ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
   ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
ダニエル・ハーディング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 マリア・ジョアン・ピリス登場!第1弾は、ハーディングとのベートーヴェン!ついにピリスがONYXレーベルへ電撃移籍!

 ヴィクトリア・ムローヴァ、パスカル・ロジェに始まり、クリスティーネ・シェーファー、シャルル・デュトワ、オーギュスタン・デュメイ、ミハイル・プレトニョフ、五嶋みどりなど、超メジャー級アーティスト達が続々と参加するイギリスのレーベル、ONYX(オニックス)。ポルトガル、リスボン生まれの世界的ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスが、ついにONYXへ登場!
 第1弾は、ダニエル・ハーディング&スウェーデン放送交響楽団との共演による、ベートーヴェンという超強力な組み合わせ!
 近年はピリスのコンサート・プログラムとしてしばしば演奏されているベートーヴェンの協奏曲。数多くの名盤を残すピリスだが、ベートーヴェンの協奏曲は初めての録音となる(ソナタ集はデュメイとのコンビで録音されている)。
 2013年10月にストックホルムでのコンサートの後、直接スタジオに向かい録音されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と第4番。ピリスの手により情熱と詩情が存分に込められた、劇的なベートーヴェンが完成した。

 ※ジャケット・デザインは変更となる可能性がございます。
 


ONYX 4124
\2400→\2190
ゲッツェル&ボルサン・イスタンブール・フィル
 《シェエラザード》とロシア&トルコ作品集!

  リムスキー=コルサコフ:交響組曲 《シェエラザード》 Op.35
  バラキレフ(リャプノフ編):東洋風幻想曲 《イスラメイ》
  イッポリトフ=イワノフ:組曲 《コーカサスの風景》 より
   第2曲「村にて」、第4曲「酋長の行列」
  エルキン:舞踏組曲 《キョチェケ》
サッシャ・ゲッツェル(指揮)
ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管
 サッシャ・ゲッツェル第3弾!
 神奈川フィルの首席客演指揮者!サッシャ・ゲッツェルとトルコのオーケストラが贈る強烈濃厚なプログラム!

 ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者から指揮者に転身したオーストリアの熱きマエストロ、サッシャ・ゲッツェル。イスタンブールを本拠地とするトルコの大企業ボルサン・ホールディングスのオーケストラ、ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団。
 ゲッツェル&ボルサン・イスタンブール・フィルの組み合わせによるアルバム第3弾は、リムスキー=コルサコフの名組曲 《シェエラザード》!
 《シェエラザード》とともに録音されたのは、ロシア五人組のリーダー、ミリィ・バラキレフ(1837−1910)作、リャプノフがオーケストレーションを施したオリエンタルな幻想曲 《イスラメイ》。ミハイル・イッポリトフ=イワノフ(1859−1935)の人気作 《コーカサスの風景》より、特に有名な「酋長の行列」を含む2曲。そして、近現代トルコを代表する作曲家ウルヴィ・ジェマル・エルキン(1906−1972)の、トルコの舞曲による組曲 《キョチェケ(Kocekce)》という濃厚なプログラム。
 サッシャ・ゲッツェルは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団とは2007年の初共演後2013年から首席客演指揮者となり、以降毎年の来日公演を果たし、日本での知名度と評価を確立している。
 レスピーギの《シバの女王》、バルトークの《中国の不思議な役人》に続く第3弾も、ゲッツェルの強烈な個性と才能が発揮されることでしょう。


強烈!怪演!
ゲッツェル&ボルサン・イスタンブール・フィル
ONYX 4048
\2400→¥2190
トルコの巨大企業の私設オケ
レスピーギ:バレエ組曲《シバの女王ベルキス》
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
フローラン・シュミット:サロメの悲劇
サッシャ・ゲッツェル(指揮)、
ボルサン・イスタンブール・
 フィルハーモニー管弦楽団
 やはり異国風味満載の「ベルキス」が聴きもの。演奏者がすっかり「その気」になって大暴れしている。坊主頭でムキムキのプロレスラーがダンスを踊っているような演奏。この難曲をこれだけ豪快にやってくれれば満足です。

 2010年の欧州文化首都に選ばれたイスタンブールを本拠地とするトルコの大企業ボルサン・ホールディングスのオーケストラ、ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団。
 一時期壊滅的な経済危機に陥りながらその後奇跡的に復興を遂げてきたトルコ。そのトルコを代表する巨大企業ボルサン・ホールディングス。そんなトルコの一大企業の私設オケが中途半端な技量のはずがない。おそらくはヨーロッパの名だたるオケと肩を並べる、いや、それらの存在をも脅かすようなオケにするために創設されたのではないか?
 そんな彼らのデビュー・アルバムがこれ。
 いきなり取り上げてきたのが、日本でも根強い人気を誇るレスピーギの「シバの女王ベルキス」、フローラン・シュミットの「サロメの悲劇」というエキゾチックな2作品に、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」。
 まさに泣く子も黙る大胆強烈なプログラム。
 そしてボルサン・イスタンブール・フィルの指揮台に立つのは、ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者から指揮者に転身したオーストリアの熱きマエストロ、サッシャ・ゲッツェル。そうとうな金を積んで引っ張ってきたのではないか。でもどういう状況であれ、PMFオーケストラ、東京交響楽団、神奈川フィルとの共演で聴衆を沸かせた激しくエネルギッシュなゲッツェルのタクト捌きはこのプログラムにピッタリ。

2009年5月24日−29日、イスタンブール・イスティンエ(トルコ)での録音。
 
Music From The Machine Age
ONYX 4086
\2400→¥2190
怪演再び!
 大企業ボルサン・ホールディングスの私設オーケストラ

  ゲッツェル&ボルサン・イスタンブール・フィル
マシーン・エイジからの音楽
 バルトーク:組曲《中国の不思議な役人》
 ホルスト:歌劇《どこまでも馬鹿な男》からのバレエ音楽
 ラヴェル:管弦楽のための舞踏詩《ラ・ヴァルス》
 プロコフィエフ:スキタイ組曲
 シュールホフ:バレエ音楽《オジェラーラ》より
サッシャ・ゲッツェル(指揮)
ボルサン・イスタンブール・
 フィルハーモニー管弦楽団
 ゲッツェルの大胆強烈プログラム第2弾!バルトーク!ラヴェル!プロコフィエフ!
 明治維新後急速な発展を遂げた日本を思わせるトルコの躍進ぶり。それは当然文化面でも現れる。今の日本の企業で私設オーケストラを立ち上げる気概のあるところはほとんどないが、トルコは違う。世界に自分たちを認めさせるために文化面でも急成長を遂げようとしているのだ。その一翼を担っているのがこの大企業ボルサン・ホールディングスの私設オーケストラボルサン・イスタンブール・フィル。金があれば何でもできるとはいわないが、ある程度の金をかけるという熱意があれば、それが演奏に現れるのも当然である。第1作(ONYX 4048)は、まさに「これがトルコか!」とその激しい勢いと怪演ぶりに驚嘆させられるすさまじいアルバムだったが、早くも第2弾が登場。取り上げた曲が曲だけに、これまたすごいことになりそう。

 レスピーギの「シバの女王ベルキス」、フローラン・シュミットの「サロメの悲劇」、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」というエキゾチックで大胆強烈なプログラムを炸裂させてくれたサッシャ・ゲッツェルとボルサン・イスタンブール・フィル。
 オニックス第2弾は前作以上にインパクト絶大!発展した機械を未来の象徴として掲げた両大戦間の時代"マシーン・エイジ(機械の時代)"のバレエ音楽集!
 ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者から指揮者へと転身し、熱すぎるバトンテクニックとハイレベルの音楽創りで聴衆を魅了してきたサッシャ・ゲッツェルが、トルコのオーケストラ、ボルサン・イスタンブール・フィルを率いてバルトークの「中国の不思議な役人」やラヴェルの「ラ・ヴァルス」など、国もスタイルも全く異なる5作品に総力を挙げて挑む!サッシャ・ゲッツェル、今回も完全燃焼!






 ECM



481 0957
\2400→\2190
ロベルト・シューマン&ホリガー:室内楽作品集
 ① シューマン:6つのカノン風小品 Op.56
 ② シューマン:3つのロマンス Op.94
 ③ ホリガー:ロマンセンドレス
 ④ シューマン:F.A.E.ソナタ〜間奏曲
 ⑤ シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.105
ハインツ・ホリガー(Oboe, Oboe d'amore)
アニタ・ルージンガー(Vc)
アントン・ケルニャック(P)
 ホリガーが愛情込めて編み上げたシューマンへのオマージュ。
 現代最も多彩な活動を繰り広げる音楽家、ハイツ・ホリガーが生涯にわたって深い愛情を注ぐ作曲家、ロベルト・シューマンの作品を主軸に自身の作品も1曲加えて贈るシューマンへのオマージュ。
 自作のロマンセンドレスは、クララ・シューマンとブラームスの恋愛を知ったロベルト・シューマンが「ロマンス」というタイトルで書いた作品にインスパイアされてホリガーが作曲したもの。ロベルト・シューマンの「ロマンス」はロベルトの死後クララが焼き捨てて幻の作品となりました。
 2012年にホリガーが来日した際にも息の合ったアンサンブルを聴かせてくれたルージンガーとケルニャックが当盤でも艶やかな演奏を繰り広げています。今年は9月にホリガーの来日公演が予定されています。ご期待ください。
【録音】2012年7月、2013年11月、チューリッヒ

アニタ・ルージンガー(チェロ):
 1982年チューリッヒ近郊に生まれ、ジェルジュ・クルターク、ミクローシュ・ペレーニ、スティーヴン・イサーリスなどに師事。2008年ニューヨークで開催されたナウムバーグ・コンクールに優勝し、2009年にカーネギーホールでデビュー。以降国際的な活動を開始し、デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレをはじめ、多くのオーケストラに招かれる他、ホリガーやケルニャックと定期的に共演を重ねています。

アントン・ケルニャック(ピアノ):
 1982年、スロヴェニア系オーストリア人の家庭に生まれ、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で学ぶ。その後バーゼル音楽院でルドルフ・ブッフビンダーに師事。ハンガリーの音楽家フェレンツ・ラドーシュとジェルジュ・クルタークからも多大な影響を受け、国際ブラームス・ピアノコンクールで優勝したほか多くの賞を受賞。以後、室内楽を中心にヨーロッパ各地、カナダ、アメリカで活躍。また、ルツェルン音楽祭をはじめとする多くの音楽祭に招かれています。アニタ・ルージンガーやハイツ・ホリガーとは定期的に室内楽で共演しています。




CORNETTO



COR 10040
\2300→\2090
王宮のリコーダー
 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):ソナタ Op.5 No.9
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(?-1631):
  ヴァイオリンまたは類似の楽器のためのソナタ集(1641)から 第2番
 ジャック=マルタン・オトテール(1684-1763):
  フラウト・トラヴェルソ、その他の楽器と通奏低音のための曲集第1巻 Op.2 から
   組曲第4番
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
  無伴奏フルートのための12の幻想曲 から 第7番
 ヨハン・ショップ(1590-1667):
  「t'Uitnemend Kabinett」(1646-1649)から 涙のパヴァーヌ
 ヤコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):
  「笛の楽園」(1644)から Prins Robberts Masco
 シャルル・デュパール(1667-1740):6つのクラヴサン組曲 から 第2番
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:
  「音楽の練習」(1739-1740)から ソナタ ニ短調 TWV41:d4
アストリッド・アンダーソン(リコーダー)
アン・レジェーン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
コーリー・ジェイマソン(チェンバロ)
リカルダ・ホルニヒ(テオルボ)

録音:2013年6月18-20日、7月12日、福音教会、シュトゥットガルト=メンヒフェルト、ドイツ
 アストリッド・アンダーソンはデンマークに生まれ1989年アメリカ合衆国に移住、インディアナ大学とジェイコブ音楽学校で学んだ後チューリヒ音楽大学(スイス)でマティアス・ヴァイレンマンに師事したリコーダー奏者。

 


COR 10041
\2300→\2090
アレクサンダー・マリア・シュナーベル(1889-1969):ピアノ五重奏曲ハ長調 Op.17
ハリンリヒ・リーチュ(1860-1927):ピアノ五重奏曲ニ長調
マリンコニア=アンサンブル・シュトゥットガルト
 ラミール・トルンペルマン(第1ヴァイオリン)
 ユリウス・カルヴェッリ=アドルノ(第2ヴァイオリン)
 マルクス・エルテル(ヴィオラ) ヘルムート・ショインヒェン(チェロ)
 ギュンター・シュミット(ピアノ)

録音:2013年、フィルハーモニー・グスタフ=ジーグレ=ハウス、シュトゥットガルト、ドイツ
 ピアノと弦楽のための珍しい作品を紹介するマリンコニア・シリーズ第4弾。
 アレクサンダー・マリア・シュナーベルはラトヴィアのリガに生まれた作曲家。音楽専業では生活できずポーランド、ドイツへと活動の場を移しましたが、1943年にブライトコプフ社のアーカイヴが戦災で焼失し彼の出版譜・手稿譜の多くが失われ、また5年をかけて作曲した交響曲の手稿譜を移動中に紛失したことで意欲を失い作曲と音楽著作をやめてしまった悲運の音楽家です。
 ハリンリヒ・リーチュはボヘミア北西部のソコロフ(ファルケナウ)に生まれた作曲家・音楽学者。ウィーンで法学を学んだ後エドゥアルト・ハンスリック(1825-1904)、グイード・アドラー(1855-1941)に音楽史を、ローベルト・フックス(1847-1927)らに音楽理論を師事。ハンスリック、アドラーの後継者としてウィーン大学教授を務めた後プラハ音楽大学教授に就任、またプラハ・ドイツ室内楽教会を創設しました。
 マリンコニア=アンサンブルは忘れ去られた楽曲の復興を目的としてチェロ奏者・音楽学者ヘルムート・ショインヒェンにより1980年代に創設されたアンサンブル。

 


COR 20015
\2300→\2090
ブラジウス&ヴィリー・ペル:ワルツ、ポルカ&行進曲集
 ブラジウス・ペル(1855-1919):
  パッサウへのあいさつ(行進曲)(*)
  パッサウの美しい山々で(ワルツ・パラフレーズ)(+)/パッサウ防衛行進曲
  愛の思い(ガヴォット)(*)/第16連隊行進曲
  バイエルンの森の音楽(ワルツ)(*)/パッサウへのあいさつ(行進曲)(**)
  パッサウ防衛隊(行進曲)(#)
 ヴィリー・ペル(1888-1971):
  ハッケンザック行進曲(1952)/ファンファーレ第1番変ホ長調
  アントレ=ファンファーレ第2番「カストラ・バターヴァ」
  パッサウ・コンサート協会行進曲(1922)(*)
シュタットカペレ・パッサウ(無印/+/**)
ゴットフリート・ヴェルフル(指揮(無印))
ゼップ・バルストルファー・ヴァルドラーカペレ(#)
ゼップ・バルストルファー(指揮(+/#/**))
パッサウ・コンサート協会管弦楽団(*)
マルクス・エーバーハルト(指揮(*))

録音:2013年9月12-14日、パッサウ市立音楽学校、パッサウ、ドイツ(無印)
    2013年6月8日、フロイデンハイン城、パッサウ、ドイツ(*)
    1966年(+)、1968年(#)、1969年(**)、バイエルン放送のアーカイヴから、モノラル(+/#/**)
 ドイツ、バイエルンの都市パッサウのローカル音楽家二代の作品集。ブラジウス・ペルは軍楽隊長からパッサウ市の音楽監督に出世した人物。
 息子ヴィリー(ヴィルヘルム)・ペルは父に倣って軍楽隊に所属した後パッサウ市立音楽学校教員に転職、1919年市のコンサート協会の創設者の一人となり、1945年まで代表を務めました。
 1929年には「パッサウ市カペルマイスター」の称号を贈られています。(*)をのぞき吹奏楽による演奏。アルバム・タイトルにある「ポルカ」が収録楽曲に見当たらないのが謎です。

  


COR 20016
\2300→\2090
ニコラウス・レーナウと音楽
 ニコラウス・レーナウ(1802-1850):愛の祭(抜粋)
 フリードリヒ・シュミット(1802-1873):葦の歌 第1(*)(#)
 レーナウのシュヴァーベンの詩人サークルへの参加について
 ニコラウス・レーナウ:ルムリンゲンの礼拝堂
 フリードリヒ・シュミット(1802-1873):葦の歌 第3(*)(#)
 シュヴァーベンの詩人サークルにおけるレーナウとレーナウの音楽活動について
 ヨゼフィーネ・ラング(1815-1880):遥かな人に(*)
 エミリー・ツムシュテーク(1796-1857):葦の歌 第2 Op.6 No.2(*)
 ハイデルベルクにおけるレーナウとメンデルスゾーンとの最初の出会いについて
 フリードリヒ・シュミット:静かな信頼(*)(#)
 ハイデルベルクにおけるレーナウの音楽活動とアメリカへの旅について
 ニコラウス・レーナウ(ベートーヴェンによる):アメリカ国民行進曲(+)(#)
 レーナウの「ファウスト」について
 リスト(1811-1886):メフィスト・ワルツ第1番(+)
 レーナウのピアノ演奏について
 ダニエル・シュレジンガー(1799-1839):アンダンテ・ヴァリエ Op.8(+)(#)
 レーナウのベートーヴェン崇拝について
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第12番 Op.26 から 葬送行進曲(+)
 レーナウのカール・エーファースとの交友について
 カール・エーファース(1819-1876):願い(*)
 レーナウのヨゼフ・デッサウアーとの交友について
 ヨゼフ・デッサウアー(1798-1876):森で(*)(#)
 レーナウのハンガリー崇拝とメンデルスゾーン、ヒラーとの出会いについて
 フェルディナント・ヒラー(1811-1885):三人のジプシー(*)
ミヒャエル・シュモール(バス(*))
マルグリット・エーム(ピアノ(*)、監修)
クリストフ・エーム=キューンレ(ピアノ(+))
ペーター・ベートゲ(朗読(無印))

録音:データ記載なし 制作:2013年
 ハンガリー生まれのオーストリアの詩人でベートーヴェン崇拝者であったニコラウス・レーナウ(1802-1850)の生涯と音楽の関わりを綴るドキュメンタリー。(#)は初録音曲。





PLECTRA MUSIC



PL 21401
(3CD)
\4800→¥4390
ルベーグ、アルデル:チェンバロ作品全集
 ニコラ・ルベーグ(1631頃-1702):
  クラヴサン曲集(1677)
   組曲ニ調/組曲ト調/組曲イ調/組曲ハ調/組曲ヘ調
  クラヴサン曲集第2巻(1687)
   組曲 en d la re(*)/組曲 en g re sol ♭/組曲 en a mi la re(*)
   組曲 en A mi la re #/組曲 en F ut fa(*)/組曲 en G re sol ?
 ジャック・アルデル(1643頃-1678):
  組曲ニ調
  ガヴォットとドゥブル(マルク=ロジェ・ノルマン・クープラン(1663-1734)作曲?)
  アルデルのクラント/クラント(デイヴィット・モロニー復元)
カレン・フリント(チェンバロ)

録音:データ記載なし
使用楽器:1627年(*以外)、1635年(*)、アントウェルペン、ヨハネス・ルッカース製

 フランス・クラヴサン楽派の創始者とされるジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/1602-1672)の次世代、ルイ・クープラン(1626-1661)とジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691)の同世代にあたる二人のクラヴサン作曲家を取り上げたアルバム。
 ニコラ・ルベーグは低い身分の出身ながらパリで成功を収めた作曲家・オルガンおよびチェンバロ奏者。サン=メリ教会のオルガン奏者を1664年から亡くなるまで38年にわたって務め、1678年からは国王ルイ14世付きオルガン奏者も兼務しました。
 ルベーグのチェンバロ(クラヴサン)音楽は師匠だった可能性もあるシャンボニエール、およびルイ・クープランの影響が見られ、たいへん高い水準にあるにもかかわらず、演奏・録音される機会に恵まれていたとは言えません。ジャック・アルデルは楽器製作の家系に生まれ、シャンボニエールに師事した作曲家・チェンバロ奏者。完全な形で残された作品が10曲に満たないこともあり知名度はいまひとつですが、忘れてはならない作曲家です。
 カレン・フリントはオバーリン音楽院およびミシガン大学で学んだ合衆国のチェンバロ奏者。ブランディワイン・バロック(古楽アンサンブル)のアーティスティック・ディレクターであり、当レーベルの中心的音楽家です。ルベーグとアルデルのチェンバロ独奏全作品がルッカースのオリジナル楽器で録音されたことの意義は大きいと言えるでしょう。

  


PL 21402
(3CD)
\4800→¥4390
フランソワ・クープラン(1668-1733):
  「クラヴサン奏法」(1716)に収められた8つの前奏曲とアルマンド
   クラヴサン曲集第2巻(1717)

    第6組曲/第7組曲/第8組曲/第9組曲/第10組曲/第11組曲
    第12組曲

デイヴィット・モロニー(チェンバロ)

録音:データ未詳
使用楽器:1627年および1635年、アントウェルペン、ヨハネス・ルッカース製

 グスタフ・レオンハルト亡き後の古楽界を代表する鍵盤楽器奏者の一人、デイヴィット・モロニーが満を持して取り組むフランソワ・クープランのクラヴサン独奏全作品録音プロジェクト第2作。
 デイヴィット・モロニー(1950年生まれ)はスージー・ジーンズ、ケネス・ギルバート、グスタフ・レオンハルトに師事した英国の鍵盤楽器奏者・音楽学者。20年以上本拠としていたパリから2001年アメリカ合衆国に移住し、カリフォルニア大学バークレー校教授兼オルガニストを務めています。
 ルッカースのオリジナル楽器2台を使用した演奏。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DOREMI



DHR 8029
\2300→\2090
マルタ・アルゲリッチ Vol.2
 (1)リスト:練習曲ヘ短調「軽やかさ」
   [1957年8月ブゾーニ国際コンクール・ライヴ]
 (2)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28
   [1960年3月16日NDR ハンブルク(放送用セッション)]
 (3)同:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
   [1960年3 月16 日NDRハンブルク(放送用セッション)]
 (4)同:トッカータOp.11 [1960年3月16日NDRハンブルク(放送用セッション)]
 (5)ラヴェル:夜のガスパール
   [1960年3月16日NDRハンブルク(放送用セッション)]
 (6)同:ソナチネ [1960年9月8日WDRケルン(放送用セッション)]
マルタ・アルゲリッチ(Pf)
 この指さばきと集中力はまさに神。アルゲリッチ19歳の貴重な放送用セッション、初めて日の目を見る

 MONO

 ファンを狂喜させたDoremi のアルゲリッチ・シリーズ、第2 弾の登場です。今回は彼女が1960 年3 月16 日にハンブルクのNDR で放送用に行ったセッション録音で、初CD 化。さらに同年9 月8 日にケルンのWDR で行った放送用セッション録音も含まれているのが嬉しい限り。いずれも初出音源。
 プロコフィエフとラヴェルは難曲として名高いですが、当時19 歳だったアルゲリッチの若さと才気ほとばしる演奏で完全に征服、ゾクゾクさせられる凄さ。技巧の冴えはもちろんながら、しっとりと潤いのある美音、圧倒的な集中力がまさに神業、アルゲリッチにしかできぬ至芸です。
 プロコフィエフの名作「ピアノ・ソナタ第7 番」も初めて聴くような新鮮さに満ちています。また「ピアノ・ソナタ第3 番」はアルゲリッチとしては他に録音のないレパートリーのため超貴重。これも予想以上のすさまじさ。
 ラヴェルも驚くべき名演。リズム感の良さ、輝く音色で釘づけにさせられます。ことに「夜のガスパール」のすさまじさは驚異的で、19 歳の少女の芸とは信じ難い成熟度。ますますアルゲリッチに魅かれてしまう、必携の一枚と申せましょう。


第1弾

DHR 8024
\2300→\2090
ひょっとして発売わずか2ヶ月ですでに
入りづらくなっているかも。。。
アルゲリッチのデビューの年のモーツァルト!
 マルタ・アルゲリッチVol.1

  モーツァルト:
   (1)ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
   (2)ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
   (3)ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K333
   (4)ピアノ・ソナタ第17番ニ長調K576
マルタ・アルゲリッチ(P)
(1)ペーター・マーグ(指)
 ケルン放送交響楽団
 アルゲリッチのデビューの年に収録されたモーツァルト、珍しいピアノ・ソナタも収録

 録音:(1)1960 年9 月5 日、ケルン (2)(3)1960 年4 月26 日、ミュンヘン (4)1960 年7 月23 日、ケルン

 歴史的に偉大な演奏家の貴重な録音をリリースしているカナダのDOREMI レーベルが、「生ける伝説」現代最高のピアニスト、マルタ・アルゲリッチのシリーズをスタートさせました。
 第1弾は1960年にケルンとミュンヘンの放送局スタジオで録音された音源。どの曲も正規盤ではリリースはなく、貴重な音源です。1960年といえばドイツ・グラモフォンからデビューレコードをリリースした年。アルゲリッチ19 歳、ショパン・コンクールで優勝する前の演奏で、若いアルゲリッチの瑞々しい感覚が発揮され、輝く才能に溢れた生き生きとした演奏を聴かせてくれます。
 モーツァルトのピアノ協奏曲第21 番。前作20 番とは対極的で、調性もハ長調という明るく伸びやかな歌心溢れた作品。美しい旋律で有名な第2 楽章では、アルゲリッチの感性に訴えかけてくる演奏に心を動かされます。
 またアルゲリッチのモーツァルトのピアノ・ソナタは、2 台ピアノや4 手のためのソナタの録音はありますが、通常のピアノ・ソナタの録音は正規盤ではありませんでしたし、アルゲリッチはモーツァルトの録音自体多くありません。それは師であったグルダが最も得意としていた作曲家でもあり、アルゲリッチは以前「彼の演奏がある限り私は弾かない」と語ったほど。ここに収録されている3 曲のソナタは、モーツァルトの純粋な音楽世界を、アルゲリッチのインスピレーションが赴くまま自由奔放な演奏で聴くことができます。





WERGO


〜 Studio Reihe Nerer Musik スタジオ・ライン・新音楽シリーズ〜

 2012 年に50 周年を迎えた、現代音楽の名門レーベルWERGO。
1960 年代から、豪華演奏陣による充実の演奏をリリースしており、現代音楽シーンの牽引役レーベルとして高く評価されています。
 レーベル初期はLP でのリリースで、現在はCD に移行していますが、LP で発売されたものの中には、CD 化されていないものもたくさんあります。
 20 世紀の音楽史のハイライトともいえるこれらの録音をリマスタリングしてCD 化したものがこの「スタジオ・ライン・新音楽シリーズ」。
 当時最先端の音楽を演奏したものの録音ですが、現在もなおその演奏の新鮮味とオーセンティックさは高く保たれているといえるでしょう。
 また、録音の質も驚くほどの良さ。丁寧なマスタリングとともに、20 世紀音楽の音楽史の貴重なページが、約40 年ぶりに、CD となって鮮やかによみがえります。
WER 6778
\2400→\2190
ブーレーズ指揮/
 シェーンベルク:月に憑かれたピエロ(全曲)
ヘルガ・ピラルツィク(声)
マリア・ベルクマン(ピアノ)
ジャック・カスタニエール(フルート&ピッコロ)
ギィ・デュプル(クラリネット)
ルイ・モンテーニュ(バス・クラリネット)
ルーベン・ヨルダノフ(ヴァイオリン)
セルジュ・コロー(ヴィオラ)
ジャン・フショ(チェロ)
ピエール・ブーレーズ(指揮)
 WERGO はここから始まったWERGO のリリース第1弾、ブーレーズ指揮による「月に憑かれたピエロ」!

 録音:1961 年(1963 年にLP 発売/ WER 60001;2012 年DSD リマスタリング)

 ドイツの現代音楽の名門レーベル、WERGO。その記念すべきリリース第1 弾は1963 年、このブーレーズ指揮による「月に憑かれたピエロ」のLP盤でした。レーベルの礎を築いたこの名録音が、このたびリマスタリングされてWERGO よりCD 化されるはこびとなりました。
 シェーンベルクの無調時代を代表する作品、『月に憑かれたピエロ』。話し言葉の伴奏のために書かれた器楽の音楽、「メロドラマ」のスタイルで書かれています。このメロドラマというジャンルは19 世紀に一世を風靡し、一度下火となったものの、1910 年頃再び人気が出てきたもので、シェーンベルクがこの作品を書いたのは最先端、というわけではありませんでしたが、メロドラマを代表する作品として歴史に輝いています。
 五人の奏者が八つの楽器を受け持つという編成による12 音技法の伴奏パートと、語る旋律シュプレヒシュティンメ(シュプレヒゲザングとも/音符の符尾に× 印がつけられた音をまず正確に音符どおりの高さで発声したのち、すぐに高く、あるいは低く変化させる)が織り成すミステリアスな世界は、一度聴いたら忘れられない鮮烈なもの。
 この作品を書くよう示唆したのは女優(正確には話し家、あるいは朗吟家)のアルベルティーネ・ツェーメで、この曲は彼女にささげられており、初演も彼女によって1912 年にベルリンで行われています。
 この録音は、初演から約50 年経ったころのもの。ブックレットには発売当時のブーレーズのコメントが掲載されていますが、1941 年にシェーンベルク自身が信頼していたエリカ・ワーグナー=シュティードリーを起用して行った録音を聴いて、「今日の我々の耳には絶望的に時代遅れ」とし、シェーンベルク自身が演じるシュプレヒシュティンメを聴いたことのあるレオナード・シュタイン(シェーンベルクのアシスタントでもあった)の助言を得るなど、様々な試行錯誤をしてこの演奏に至った経緯が語られており、こちらも興味津々です。
 
 ※ ブックレットが厚いため、1CD の商品ですが、2CD 用ジュエルケースに収納されています。


<国内盤>


東武レコーディングズ



TBRCD 0022
\2160
巨匠山田一雄、都響とのライヴ第2弾!
 (1)ブラームス:交響曲第1番
 (2)リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
山田一雄(指揮)
東京都交響楽団
 初出レパートリー!ブラームス第1番+ドン・ファン!

 録音:1989 年3 月28 日東京文化会館、都響第288 回定期演奏会、ライヴ・デジタル録音(サウンド・マスタリング:WEITBLICK)
 演奏タイミング:(1)[14:30][10:15][5:03][17:28]/(2)[19:38]

 待望の巨匠にして鬼才山田一雄の初出レパートリー!それも王道レパートリーである、ブラ1と「ドン・ファン」という垂涎のコンサートです。
 当日のコンサートは一曲目が「ドン・ファン」、2 曲目にアファナシエフ(!)をソリストに迎えたシューマンのピアノ協奏曲、そしてブラームスの交響曲第1 番でした。
 ドイツ・ロマン派音楽の歴史的変遷を辿るかのような見事なプログラミングで、当盤に収録されている演奏を聴けば、如何に山田一雄がロマン主義に傾倒し、そこを軸足に屹立した存在であったかが明らかです。「ドン・ファン」は20 分近くも掛けたねっとり濃厚な色気ある演奏で、官能的。
 ブラ1は冒頭こそ朝比奈隆と見紛うような気宇壮大な揺るがぬテンポで開始されますが、次第に凝りに凝った表現、驚きに満ちたスリリングな演奏へと変貌して参ります。フィナーレなど遅いテンポで点描の様に細部を開示していきます。
 都響もこの頃からコンディションは絶妙で既出の名演「ローマ三部作」の二日前のライヴというのも頷けます。



旧譜
この底力/やまかず・るねさんす


 山田一雄 が人気復活である。
 ・・・ただ、復活とはいえ、20年近くクラシックCDに携わっているが、この間、山田一雄に今ほど大きなスポットが当てられたことはなかった。ちょっぴり不憫な話だが、1991年に亡くなった時ですらCDショップが特集を組むことはなかったように思う。
 いい指揮者なのだろうけど、なんとなく卑近過ぎて近所のおじさんという雰囲気。ときどき山本直純と間違えられたりした。だからCD業界ではあまりクローズ・アップされなかった。
 その山田一雄が、没後20年、生誕100年という節目を迎える今になって、急激に人気を獲得しつつある。

 昔から山田一雄の演奏の悪口を聴いたことがなくて、逆に最近は「ヤマカズ、今聴いたらマジすごかった」という声を少しずつ耳にしていたが、それがここへきて一気に爆発したのだ。
 今朝はそんなヤマカズの管弦楽小品集のアルバムを。オケは読売日本交響楽団。
 どれも元気満々、やる気満々。指揮台から50センチくらい飛び上がりそうなパワフル演奏。最後の「1812年」なんて、バブル的にサービス精神旺盛な演奏だが、今聴いたら含蓄深い。

 この下町の地場産業的エネルギーが、今の日本人に強烈に受けたのだ。


NAXOS
NYCC-27270
\1600
HQCD (Hi Quality CD)
生誕100年記念盤
 山 田 一 雄 の 世 界

 1 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(ワーグナー) 10:21
 2 劇音楽「ロザムンデ」序曲(シューベルト) 9:51
 3 劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第2番(シューベルト) 6:22
 4 劇音楽「アルルの女」第1組曲より“前奏曲”(ビゼー) 6:48…*
 5 劇音楽「アルルの女」第1組曲より“メヌエット”(ビゼー) 3:02…*
 6 劇音楽「アルルの女」第1組曲より“カリヨン”(ビゼー) 4:29…*
 7 劇音楽「アルルの女」第2組曲より“ファランドール”(ビゼー) 3:02
 8 大序曲「1812年」(チャイコフスキー) 16:33
   *…初CD化
山田一雄 指揮
読売日本交響楽団
二期会合唱団...8
 生誕100年記念盤
 多くのファンの間で再発が待ち望まれていた「幻の爆演」ここに復活!
 1991年にCD化され、その凄すぎる演奏にファンが狂喜乱舞した「1812年」を始めとする山田一雄の、いわゆる「名曲アルバム」の復活です。
 悠然たる「マイスタージンガー」前奏曲、優美極まるシューベルトとビゼー、そして恐ろしいまでの迫力で迫る「1812年」。全身全霊で指揮棒を振りまわすヤマカズの姿が目に浮かぶことは間違いありません。
 マーラー、ベートーヴェン指揮者としてのヤマカズは人気が再燃していますが、、どんな曲にも渾身の力を尽くす「熱血指揮者ヤマカズ」の真の姿を知るためには、やはり、このような誰もが知っている曲を聴いてみるのが一番です。なお「アルルの女」組曲からの3曲は、初CD化となります。
 このCD化のために書き下ろされた岩野裕一氏の解説も読みごたえあり。戦後日本のクラシック音楽界を支えた指揮者山田一雄の知られざるエピソードがたっぷり盛り込まれています。
 細心のマスタリングで蘇った鮮明な音をHQCD盤に収録。録音時の興奮と熱気をそのままダイレクトに伝えます。
 録音データ:1971年5月9日 武蔵野音楽大学ベートーヴェン・ホール...1-3 1973年4月6日 杉並公会堂...4-7 1983年4月15、16日 荒川区民会館...8






<映像>


C−MAJOR(映像)


71 6604
(Blu-ray)
\5400→\4990
世界遺産ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿の中庭での上演!
 チョン・ミョンフン&フェニーチェ劇場/

  ヴェルディ:「オテッロ」
グレゴリー・クンデ(T オテッロ)
カルメラ・レミージョ(S デズデーモナ)
ルーチョ・ガッロ(Br ヤーゴ)
エリザベッタ・マルトラーナ(Ms エミーリア)
フランチェスコ・マルシーリア(T カッシオ)
アントネッロ・チェロン(T ロデリーゴ)
マッティア・デンティ(Bs ロドヴィーコ)
マッテオ・フェラーラ(Bs-Brモンターノ)
アントーニオ・カザグランデ(Br 伝令)
チョン・ミョンフン(指揮)
フェニーチェ劇場管弦楽団,合唱団


71 6508
(DVD)
\3400→\3090
 来日公演が好評だったフェニーチェ劇場の「オテッロ」、チョンとクンデによる新時代のヴェルディが映像に世界遺産ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿の中庭での上演!日本語字幕付き!

 フランチェスコ・ミケーリ(演出)、エドァルド・サンキ(装置)、シルヴィア・アイモニーノ(衣装)、ファビオ・バレッティン(照明)
 収録:2013 年7 月10 日、ヴェネツィア
 (Blu-ray)リージョン:All、HD、16:9、149分、DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0、字幕:伊英独仏西中韓日
 (DVD)リージョン:All、NTSC、16:9、149分、DTS 5.1 / PCM Stereo、字幕:伊英独仏西中韓日

 2013 年4 月に来日、大阪、名古屋、東京でヴェルディ「オテッロ」を上演したヴェネツィアのフェニーチェ劇場、その直後にヴェネツィアで行われた公演が映像になりました!
 このプロダクションは2012 年11 月の新制作で、フェニーチェ劇場で7 回、来日公演で4 回上演された後、ヴェネツィアに戻って7 月にドゥカーレ宮殿の中庭で野外公演が3回行われました。この映像はその初日の収録です。
 オテッロ役にはロッシーニ・テノールとして高名なグレゴリー・クンデが起用され、ヴェリズモ系のテノールとはだいぶ違ったヴェルディの旋律美を生かしたオテッロを歌って絶賛されました。ロッシーニ歌いといってもクンデは元々中音域が太い声で、50歳を超えてからヴェルディのテノール役を次々に手掛けて成功を収めています。
 ヤーゴのルーチョ・ガッロは、この来日公演でもまた2009 年の新国立劇場公演でもヤーゴを歌ってどちらも評判になっていました。緻密な性格表現を得意とするガッロらしい練りに練られたヤーゴです。デズデーモナは来日公演には参加しなかったカルメラ・レミージョ。モーツァルトを得意とするレミージョの歌うデズデーモナも楚々とした美しさが冴えるものです。
 チョンにとって「オテッロ」はお得意の演目。重厚なロマンティシズムよりも明快で細部の表現を大切にした丁寧な演奏で、歌手ともども作品の新たな魅力を掘り起こしています。
 フランチェスコ・ミケーリの演出は視覚的な美しさが抜群。星座を活用していて、これは劇場内より野外公演の方がずっと効果的です。また幕切れには一工夫あって驚かされます。これは見てのお楽しみ。
 嬉しい日本語字幕付きです。











5/13(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
 

BONGIOVANNI



GB 5180
\2400→\2190
誰だ、ペッツェ?いいらしい。
 ペッツェ(1913—1980):室内楽作品集

  レジア峡谷の舞曲集
  レジアのソナティーナ
  クラリネットとピアノのための即興曲とタランテッラ
  ピアノのためのプレルーディオ、サラバンダ、トッカータ
  ヴァイオリンとピアノのための2声の音楽
  ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための小三重奏曲
アンドレア・ルクリ(P)
ニコラ・ブルフォーネ(Cl)
フェルディナンド・ムッスット(P)
ルーチョ・デガーニ(Vn)
 去年が生誕100周年記念だったペッツェの室内楽作品集、世界初録音

 録音:2113 年9 月20-22 日、タヴァニャッコ/69' 57、DDD

 ピエロ・ペッツェ(1913—1980)は、ウーディネ出身の作曲家。400 曲以上を書き残したものの、あまり知られていません。このCD にはペッツェの様々な時期の室内楽曲が集められています。いずれも近代的技法を用いつつも、親しみやすい音楽です。レジア峡谷の舞曲集とレジアのソナティーナは共に1974 年の作。レジアはイタリア最北西部の町。そこにかつて東方から移り住んできたスラブ系民族の子孫が暮らしており、彼らの音楽を素材としています。
 即興曲とタランテッラは1951 年の作。プレルーディオ、サラバンダ、トッカータは1946 年の作で、最初に出版された作品。2 声の音楽は1978 年の作。1954 年の小三重奏曲はユーモラスな愛らしい音楽です。




AVIE/SFS−MEDIA



SFS 0059
(2SACD HYBRID)
\6800→\6290
マイケル・ティルソン・トーマス
 代表的録音になりそう
  バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー

    (コンプリート・ブロードウェイ・スコア版/世界初録音)
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
サンフランシスコ交響楽団
サンフランシスコ交響合唱団
シャイアン・ジャクソン(トニー)
アレクサンドラ・シルバー(マリア)
ジェシカ・ヴォスク(アニタ
ケヴィン・ヴォートマン(リフ)
ジュリアナ・ハンセン(ロザリア)
キャシー・シモーネ(フランチスカ)
ルイーズ・コーニレズ(コンスェーロ)
ジャスティン・キース(アクション)
ザック・フォード(ディーゼル)
クリス・マイスナー(ベイビー・ジョーン)
ルイス・パルド(A-ラブ)
デイヴィッド・マイケル・ラッフィー(ビッグ・ディール)
ケリー・マークグラフ(ベルナルド)
ジュリア・ブロック(少女)
 アメリカ西海岸の名門、サンフランシスコ交響楽団(SFS)とマイケル・ティルソン・トーマス(MTT)。最新録音は、MTTの師レナード・バーンスタインの名作ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」の、"コンプリート・ブロードウェイ・スコア版/世界初録音" !
 主役の2人に、アメリカの人気TVドラマ「グリー」で知られる俳優・歌手のシャイアン・ジャクソン(トニー役)、2011年にブロードウェイ・デビューを果たしたアレクサンドラ・シルバー(マリア役)を迎えた豪華キャスト。SACD2枚組みに100ページのブックレットを封入した豪華パッケージ。そして、幾度もグラミー賞に輝いたMTT&SFSのハイ・パフォーマンスと超高音質録音。バーンスタインの愛弟子ティルソン・トーマスが贈る、まさに21世紀の決定盤となる「ウェスト・サイド・ストーリー」です!

 ※録音(ライヴ):2013年6月27日−30日&7月2日、デイヴィス・シンフォニー・ホール(サンフランシスコ、アメリカ)

 ☆バーンスタインの愛弟子、マイケル・ティルソン・トーマス!
 ☆コンプリート・ブロードウェイ・スコア版 世界初録音!
 ☆シャイアン・ジャクソン&アレクサンドラ・シルバーの豪華キャスト!
 ☆高音質録音のSACD2枚組による「ウェスト・サイド・ストーリー」!
 ☆100ページのブックレット付きによる豪華パッケージ!







HYPERION



CDA 67514
\2300→\2090
イブラギモヴァ/
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ集

  ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80
  ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35bis
  ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94bis
アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
 ロシアの妖精イブラギモヴァのプロコフィエフ!ピアノはなんとオズボーン!

 ロシアに舞い降りたヴァイオリンの妖精アリーナ・イブラギモヴァ。「メンデルスゾーン(CDA 67795)」、「シューベルト(CDA 67911/2)」に続く最新作は、セルゲイ・プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ集。ピアノ・パートナーには、"ピアノ王国ハイペリオン"を牽引する名手、スティーヴン・オズボーンを起用。
 ダヴィッド・オイストラフが初演した、「ヴァイオリン・ソナタ第1番」。オイストラフの助言と協力によって、フルート・ソナタからヴァイオリン・ソナタへと生まれ変わった「ヴァイオリン・ソナタ第2番」。歌曲からヴァイオリンとピアノ版へと編曲された「5つのメロディー」。20世紀ロシアの偉大なヴァイオリニストのために作られた2つのソナタを、21世紀ロシアの新星が解き明かす。
 イブラギモヴァの使用楽器は、イタリアの名工アンセルモ・ベローシィオ(Anselmo Bellosio)による1775年頃製作のヴァイオリン。
 Hyperionのトップ・アーティスト2人が鮮烈に描く近現代ロシアの大家プロコフィエフの傑作たちが、この初夏の特大新譜に加わります!

 ※録音:2013年7月11日−13日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)







イブラギモヴァといえばやっぱりこれかなあ・・
Mendelssohn: Violin Concertos
CDA 67795
\2300→\2090
イブラギモヴァのメンデルスゾーン!ピリオド・アプローチでユロフスキと共演!
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲集
  ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
  序曲《フィンガルの洞窟》Op.26
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調
アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
ウラディミール・ユロフスキ(指揮)
エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団
 久しぶりに神経ビリビリ来るような演奏に出会った。
 このニ短調はすごい。
 終わった後天才二人が顔を見合わせてニヤリとしてる風が目に浮かぶ。
 やりやがった。


 とんがった二人の異端的天才が、このニ短調で演奏史を変えたかもしれない。なぜ二人が有名なホ短調ではなく、若書きの無名の作品ニ短調をわざわざ後半のメインに据えたのか。
 演奏している途中、この曲が好きで好きでたまらないという感情が、そしてこの曲のすごさ素敵さを世間に知らしめたくてうずうずしている様子が、もう、手に取るようにわかる・・・。
 正直ホ短調を聴いているときはイブラギモヴァのブログを読んでいるような感じで、「これが彼女の最近の気持ちね」という軽い思いしか湧かなかった(それでもすごいですが)。ユロフスキは終始おとなしめだし、その分「フィンガル」で爆発してくれてうれしかったが、まさかそのあとにこんなサプライズが待っているとは。

※録音:2011年9月2日−4日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)


 
CDA 68049
\2300→\2090
アンジェラ・ヒューイット/モーツァルト:ピアノ協奏曲集Vol.3
 ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
 ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
アンジェラ・ヒューイット
 (ピアノ/ファツィオーリ)
ハンヌ・リントゥ(指揮)
ナショナル・アーツ・センター管弦楽団
 鍵盤の女神、アンジェラ・ヒューイットモーツァルト第3弾は、第22番&第24番!

 鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットがファツィオーリの音色で贈る天才モーツァルトのピアノ協奏曲集。第3集には「第22番K.482」と「第24番K.491」の2曲、「フィガロの結婚」やピアノ協奏曲の第20番〜第25番などの傑作を生み出してきた1785年〜1786年の佳作を収録。
 モーツァルトの第2集やシューマンの協奏曲などで共演を続けてきたフィンランドの若手指揮者、ハンヌ・リントゥの指揮のもと、カナダの首都オタワのナショナル・アーツ・センター(国立芸術センター)を拠点とするオーケストラ、ナショナル・アーツ・センター管弦楽団がHyperionでは初登場。
 ヒューイットの打ち立てた金字塔、「J.S.バッハ:ピアノ作品集」と並ぶ一大シリーズとして注目を浴びるこのモーツァルト。ヒューイットの故郷でもあるオタワのオーケストラと銘器ファツィオーリの音色で、天才モーツァルトの音楽が輝きを増す。

 ※2013年7月18日−20日、ナショナル・アーツ・センター(オタワ/カナダ)



 


CDA 68043
\2300→\2090

ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.63 〜
 ゴダール:ピアノ協奏曲集

  ピアノ協奏曲第1番イ短調 Op.31
  ピアノ協奏曲第2番ト長調 Op.148
  序奏とアレグロ Op.49

ハワード・シェリー(ピアノ&指揮)
タスマニア交響楽団
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ!バンジャマン・ゴダールの協奏曲!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」。シリーズ第63集は、19世紀フランスの作曲家、バンジャマン・ゴダール(1849−1895)のピアノ協奏曲第1番&第2番。
 ライナーノーツを執筆するジェレミー・ニコラスによって、「サン=サーンスの構成技術とマスネのセンチメンタルな旋律の魅力を兼ね備えた作曲家」と評価されるゴダール。様々なジャンルの作品を書いたゴダールはピアノ作品も多く残しており、ピアノ協奏曲はリストやルビンシテインを連想させるような華麗で技巧的な場面も現れる。
 演奏は、RPCシリーズでは既に10タイトル超えるアルバムを録音している、ハワード・シェリーとタスマニア交響曲団の名コンビ。彼らが見事に蘇らせるピアノ協奏曲は、多くの作品を遺しながらも現代ではほとんどの作品が忘れられた存在となっているゴダールの魅力を再評価するまたとない機会となるだろう。

 ※録音:2013年4月23日−24日&26日−27日、フェデレーション・コンサート・ホール(タスマニア)



 

CDA 68059
\2300
メンデルスゾーン:ピアノ独奏作品全集Vol.2
 ロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14/
 《夏の名残りのばら》 による幻想曲ホ長調 Op.15/
 3つの幻想曲、またはカプリス Op.16/
 幻想曲嬰ヘ短調 《スコットランド風ソナタ》 Op.28/
 無言歌変ホ長調(1828)/無言歌イ長調(1830)/
 無言歌集第2集 Op.30/無言歌集第3集 Op.38
ハワード・シェリー(ピアノ)
 ラフマニノフの「ピアノ独奏作品全集」や、クレメンティの「ピアノ・ソナタ全集」を完成させ、膨大なコンチェルト・レパートリーを誇るイギリスの名匠、ハワード・シェリー。新たにスタートしたメンデルスゾーンのピアノ独奏作品全集の第2巻では、「無言歌集」の第2集&第3集に加え、フェリックスの姉ファニー・メンデルスゾーンのために書かれた未出版の2つの無言歌も収録。初期ロマン派のピアノ作品を得意とするハワード・シェリーならではの、華麗でロマン派の香り高き演奏を聴かせてくれる。

 ※録音:2013年6月24日−26日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)


HYPERION DYAD


CDD 22071
(2CD/特別価格)
【新装移行再発売】
\2400
ブリッジ:歌曲集
 Sonnet ‘When most I wink'/If I could choose/The primrose/A dirge/
 The Devon maid/Dawn and evening/Where'er my bitter teardrops fall/
 E''en as a lovely flower/Blow, blow, thou winter wind/Go not, happy day/
 Night lies on the silent highways/A dead violet/Cradle song/Lean close thy cheek/
 Fair daffodils/Adoration/So perverse/Tears, idle tears/The violets blue/
 Come to me in my dreams/My pent-up tears oppress my brain/
 Music, when soft voices die/Far, far from each other/Where is it that our soul doth go?/
 All things that we clasp and cherish/Love is a rose/
 Dear, when I look into thine eyes/Isobel/O that it were so!/
 Strew no more red roses/Where she lies asleep/Love went a-riding/Thy hand in mine/
 So early in the morning, O: -/Mantle of blue/The last invocation/When you are old and gray/
 Into her keeping/What shall I your true love tell?/'Tis but a week/Day after day/
 Speak to me, my love!/Dweller in my deathless dreams/Goldenhair/Journey's end
ジャニス・ワトソン(ソプラノ)
ルイス・ウィンター(メゾ・ソプラノ)
ジェイミー・マクダガル(テノール)
ジェラルド・フィンリー(バリトン)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 ベンジャミン・ブリテンの師として知られる、イギリスの作曲家フランク・ブリッジ(1879−1941)。Chandosからは全6巻に及ぶ管弦楽作品集(CHAN 10729)が発売されているが、Hyperionからは1996年&1997年に録音された全45曲に及ぶ歌曲集がdyadシリーズより新装再発売。プログラムは時系列に沿って並べられており、曲は20年間にわたって書かれているが、スタイルは一貫性が保たれている。
 ブリテンやアイヴス、バーバーなど英語圏の歌曲も得意とする名バリトン、ジェラルド・フィンリーを始め、ジャニス・ワトソン、ジェイミー・マクダガル、そして名伴奏者のロジャー・ヴィニョールズと、充実したメンバーで作り上げたブリッジです。

 ※録音:1996年6月17日−21日、11月18日−19日&1997年1月15日−16日/CDA 67181/2からの新装移行再発売


HELIOS


CDH 55464
【新装移行再発売】
\1500
コールス:ビハインド・ザ・ラインズからの音楽
 序曲 《コメディー・オブ・エラーズ》
 フラ・ジャコモ(バリトンと大オーケストラのための)
 スケルツォ イ短調
 4つのヴェルレーヌの歌(ソプラノとオーケストラのための)
 スコットランドの高地より
 ビハインド・ザ・ラインズ(小オーケストラのための組曲)
サラ・フォックス(ソプラノ)
ポール・ウェラン(バリトン)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコッティシュ交響楽団
 セシル・コールス(1888−1918)はスコットランド生まれの作曲家。エジンバラ大学、ロンドン・カレッジ・オヴ・ミュージック、モーリー・カレッジ(ここではホルストと親交を深めた)で音楽を学んだ。シュトゥットガルトでさらなる音楽の研鑚を積んだコールスは、シュトゥットガルト・ロイヤル・オペラ・ハウスのアシスタント・コンダクターに就任し、様々な楽曲のタクトを振り好評を博したが、第1次世界大戦が始まる寸前にイギリスに戻り、作曲家としての活動にいそしんだ。
 ビハインド・ザ・ラインズ(直訳すれば「境界線の後ろ」とでもなろうか)は、2楽章のみが現存。第1楽章は北フランスの田園風景を描写、第2楽章は軍隊での葬送行進における英雄を描いている(ちなみに第2楽章はマーティン・ブラビンズのオーケストレーションによる)。スコットランドの知られざる作曲家の注目作となったアルバムが、Heliosから待望の復刻となる。

 ※録音:2001年12月12日−13日、シティ・ホール(グラスゴー)/CDA 67293からの新装移行再発売
 

CDH 55459
【新装移行再発売】
\1500
スタンフォード:弦楽四重奏曲第1番&第2番
 弦楽四重奏曲第1番 Op.44
 弦楽四重奏曲第2番 Op.45
 ホルン五重奏のための 《幻想曲》 イ短調*
ヴァンブラ・クヮルテット
スティーヴン・スターリング(ホルン)*
 イギリス音楽の近代化へ多大な役割を果たしたチャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924)の弦楽四重奏曲集。2003年の録音当時、世界初録音となった音源がHeliosから復刻。ヴァンブラ・クヮルテット(RTE Vanbrugh Quartet)は1998年ロンドンで開かれた弦楽四重奏国際コンクールで優勝を果たしたヨーロッパでも有数の弦楽四重奏団。アイルランドの国営放送局(Raidio Teilifis Eireann)のレジデント・アンサンブルのため、頭にRTEと冠される。ホルンのスターリングはシティ・オブ・ロンドン・シンフォニアで首席奏者を務め、ソロや室内楽でも活躍中。

 ※録音:2003年9月22日−24日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)/CDA 67434からの新装移行再発売




MELODIYA



MELCD 1002207
\2100→\1890
プロコフィエフ:2台ピアノのための組曲集
 プロコフィエフ(アンセル編):組曲《ロメオとジュリエット》
 プロコフィエフ(プレトニョフ編):組曲《シンデレラ》
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ)
アルチュール・アンセル(ピアノ)
 ベルリンスカヤとアンセルのピアノ・デュオ!プロコフィエフの"2台ピアノ版"バレエ音楽!

 ボロディン・クヮルテットのオリジナル・メンバー、故ワレンチン・ベルリンスキーの娘でピアニスト、リュドミラ・ベルリンスカヤと、夫君で20世紀のピアノ作品、オーケストラ作品のピアノ・アレンジの名手として名高いフランスのピアニスト、アルチュール・アンセルのピアノ・デュオがメロディア(Melodiya)初登場!
 ベルリンスカヤとアンセルのデュオが贈るロシアン・プログラム「プロコフィエフ」は、「ロメオとジュリエット」はアルチュール・アンセル、「シンデレラ」はミハイル・プレトニョフによる2台ピアノ・ヴァージョン。
 プロコフィエフの傑作バレエ2作品が、ベルリンスキーのDNAを受け継ぐ才女とフランスの実力派のデュオで、色彩豊かに、そして劇的に繰り広げられる。

 2013年の録音。ディジパック仕様。
   


MELCD 1002234
(3CD/特別価格)
\4200→\3790
ワスゲン・ワルタニャン 〜 ショパン、シューマン、リスト
 ショパン:
  バラード第1番ト短調 Op.23、バラード第2番ヘ長調 Op.38、
  バラード第3番変イ長調 Op.47、バラード第4番ヘ短調 Op.52、
  スケルツォ第1番ロ短調 Op.20、スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31、
  スケルツォ第4番ホ長調 Op.54、スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
   (録音:2010年2月18日)
 シューマン:
  幻想小曲集 Op.111、花の曲 Op.19、交響的練習曲 Op.13、
  ロマンス第2番嬰ヘ長調 Op.28-2(録音:2010年4月10日)
 リスト:
  オーベルマンの谷、ペトラルカのソネット第104番、
  ソナタ風幻想曲《ダンテを読んで》、孤独な中の神の祝福、
  暗い雲、モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》の回想、
  コンソレーション第3番(録音:2011年10月28日)
ワスゲン・ヴァルタニアン(ピアノ)
 ワスゲン・ヴァルタニアンは、モスクワ音楽院とジュリアード音楽院でピアノを学び、レフ・ブラセンコ、ドミトリー・サハロフ、アンドレイ・ピサレフ、ジェローム・ローウェンタールに師事したモスクワ出身のエリート・ピアニスト。
 ショパン、シューマン、リストそれぞれの生誕200周年を記念してモスクワ音楽院の大ホール&小ホール、グネーシン音楽大学で演奏された3つのコンサート・プログラムを収録。ロシアの新世代ピアニストのセンスとピアニズム、要注目です。
 ディジパック仕様。
 


MELCD 1002230
\2100→\1890
18世紀と21世紀の「四季」
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Op.8《四季》
 アフノフ:四季
ユリア・イゴニーナ(ヴァイオリン)
アンサンブル・パルティータ
 2009年には宗次エンジェルヴァイオリンコンクールの審査員を務めたユリア・イゴニーナは、モスクワ音楽院教授のエドゥアルド・グラッチやシュロモ・ミンツに薫陶を受けたベラルーシの女流ヴァイオリニスト。
 赤毛の司祭ヴィヴァルディの「四季」と、ウクライナ、キエフ出身の作曲家セルゲイ・アフノフ(1967−)の「四季」をカップリング。18世紀と21世紀の「四季」が、ベラルーシのヴァイオリニストのヴァイオリンで、数世紀の時を超えてリンクする。

 2013年の録音。ディジパック仕様。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


APR



APR 6014
(2CD/特別価格)
\2800→\2590
トバイアス・マッセイとその弟子たち
 トバイアス・マッセイ 〜
  マッセイ:
   《組曲形式による練習曲》Op.16より 第1番、第8番、
   《サリー州の丘にて》Op.30より 第1番、第4番
    (録音:1932年11月16日)
 アイリーン・シャーラー 〜
  シューマン:
   ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.22より 第1楽章、第3楽章、第4楽章
    (録音:1924年3月4日)
  ショパン:前奏曲第23番ヘ長調 Op.28(録音:1925年10月28日)
  シューベルト:即興曲変イ長調 Op.90-4(録音:1930年5月12日)
 ライエ・ダ・コスタ 〜
  リスト:
   ヴェルディの《リゴレット》による演奏会用パラフレーズ S.434
    (録音:1930年6月13日)
  グリュンフェルト:ウィーンの夜会 Op.56(録音:1930年6月13日)
 エセル・バートレット 〜
  J.S.バッハ(ルンメル編):愛しきイエスよ、われらはここに BWV.731
    (録音:1929年12月23日)
 デニス・ラッシモンヌ 〜
  J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV.772-786
    (録音:1941年9月23日)
  モーツァルト:幻想曲とフーガ ハ長調 K.394(録音:1941年6月13日)
 アーネスト・ラッシュ 〜 グリーグ:ハリング(録音:1955年10月25日)
 アドルフ・ハリス 〜
  ドビュッシー:《12の練習曲》より 第9番、第10番
    (録音:1938年2月3日−5日)
 ハリエット・コーエン 〜 トゥリーナ:魅惑の踊り(録音:1945年7月16日)
 ユーニス・ノートン 〜オネゲル:コンチェルティーノ
   〔ユージン・オーマンディ(指揮)、ミネアポリス管弦楽団〕
    (録音:1935年1月15日)
 ニーナ・ミルキーナ 〜
  スカルラッティ:
   ソナタ ト長調 Kk.125、ソナタ イ長調 Kk.208、
   ソナタ ニ短調 Kk.396、ソナタ ニ長調 Kk.29(録音:1958年6月)
 ブルース・シモンズ 〜 シューベルト:即興曲変ロ長調 Op.142-3
    (録音:1950年代)
 レイ・レフ 〜 シューマン:ノヴェレッテ嬰へ短調 Op.21-8(録音:1952年)
 エガートン・ティドマーシュ 〜
  J.S.バッハ:《パルティータ第5番》より 前奏曲
  モシュレス:練習曲ホ長調 Op.70-4(録音:1923年7月&8月)
 デジレ・マキューアン 〜
  ブラームス:ワルツ変イ長調 Op.39-15
  J.S.バッハ:《イギリス組曲第3番》より ジーグ ト短調(録音:1923年3月)
 ラエ・ロバートソン 〜
  パーセル:前奏曲ハ長調、ハイドン:アレグロ・コン・ブリオ、
  イエンゼン:あこがれ(録音:1925年)
 ドロシー・ハウエル 〜
  ヘンデル:クーラント、バック:前奏曲ハ短調、
  ヘラー:前奏曲嬰ハ短調 Op.81-10(録音:1925年)
 マーガレット・ポーチ 〜
  ヘラー:練習曲ハ短調 Op.46-5、
  ブリューワー:ロンリー・ストレンジャー(録音:1923年7月&8月)
 ヒルダ・ディードリッヒ 〜
  モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397(録音:1925年)、
  ボロディン:尼僧院にて(録音:1923年7月&8月)
 シューマン:満足(録音:1925年)、
  スウィンステッド:優雅なワルツ(録音:1925年)
 トバイアス・マッセイ 〜
  マッセイ:前奏曲、《Six Monothemes》より 第5番、第6番
    (録音:1923年4月)
トバイアス・マッセイ(ピアノ)
アイリーン・シャーラー(ピアノ)
ライエ・ダ・コスタ(ピアノ)
ハリエット・コーエン(ピアノ)、他
 トバイアス・マッセイ・スクール・シリーズ!完結盤はトバイアス・マッセイとその弟子たち!

 19世紀後期〜20世紀前期の英国ピアノ界における名教師、トバイアス・マッセイ(1858−1945)の弟子たちの名演を復刻する「APR」の大好評シリーズ「トバイアス・マッセイ・スクール」。
 アイリーン・ジョイス、ハリエット・コーエン、アイリーン・シャーラー、マイラ・ヘス、モーラ・リンパニー、エセル・バートレット&レイ・ロバートソンのデュオと続いてきたシリーズの最終巻は、トバイアス・マッセイの自作自演などの希少音源を集めた「トバイアス・マッセイとその弟子たち」!
 AFMCレーベルの音源から復刻となる名教師トバイアス・マッセイのピアニズム、ハリエット・コーエンなどマッセイ門下の名ピアニストたちの貴重な演奏、そして最近発見されたアイリーン・シャーラーの未発売音源などが収録された「トバイアス・マッセイとその弟子たち」は、シリーズ最終巻に相応しい充実の内容。
 名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングによる音質向上にも要注目。APRの「トバイアス・マッセイ・スクール」シリーズ、ここに完結!



 

BONGIOVANNI


GB 1233
\2400
ペドロ・ラヴィルヘン/ライヴ録音集
 ヴェルディ:
  「トロヴァトーレ」,「仮面舞踏会」,「シチリアの晩鐘」,
  「運命の力」,「アイーダ」,「オテッロ」
 プッチーニ:「トスカ」,「外套」,「トゥーランドット」
 ビゼー:「カルメン」
 レオンカヴァッロ:「道化師」
 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」からのアリア、場面
 ララ:グラナダ
 フレイレ:アイ、アイ、アイ!
ペドロ・ラヴィルヘン(T)
 テノール・マニアなら聞き逃すことなかれ!知る人ぞ知るスペインの名テノール、ラヴィルヘン!貴重なライヴ録音がどっさり!!

 録音:1968-1979 年/78' 18

 ペドロ・ラヴィルヘンは、1930 年、スペインのコルドバ近郊のブハランセに生まれたテノール。アルフレード・クラウス(1927 年生まれ)とほぼ同世代。
 たいへん輝かしく立派な声の持ち主で、情熱的な歌い口と相まってヴェルディのヒロイックな役では素晴らしい歌を聞かせてくれます。1970 年代前後に活躍した多数の優れたテノールの中にあってもラヴィルヘンは間違いなくトップクラスの実力を誇る歌手ですが、片脚に障害があり活動が制限されたため実力に比してあまりにも低い知名度しか得られませんでした。ちなみにラヴィルヘンは1973 年に藤原歌劇団公演の「カルメン」でホセを歌って大成功を収め、年配のオペラファンの間では伝説的人物です。録音も極めて少ないので、ここでのライヴ録音は、音質こそあまりよくないものの、いずれも貴重です。




MELODIYA



MELCD 1002240
(2CD)
\4200→\3790
グリゴリー・ソコロフ 〜 ベートーヴェン、スクリャービン、アラポフ
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3(録音:1974年)
  ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90(録音:1987年5月6日)
  ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111(録音:1988年3月3日)
 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ第3番嬰へ短調 Op.23(録音:1972年)
 アラポフ:
  ピアノ・ソナタ第2番(録音:1985年)
  ヴァイオリン、ピアノ、打楽器と室内オーケストラのための協奏曲*
   (録音:1974年5月13日)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
ミハイル・ヴァイマン(ヴァイオリン)*
ニコライ・モスカレンコ(打楽器)*
アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮)
レニングラード室内管弦楽団*
 ロシアの生きる伝説グリゴリー・ソコロフ!ベートーヴェン!スクリャービン!アラポフ!

 ソコロフのベートーヴェンが復刻!スクリャービン&アラポフも要注目!
 レニングラード出身の生きる伝説的ピアニスト、グリゴリー・ソコロフ(1950−)。
 J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(MELCD 1002049)、「ソヴィエト・レコーディングス」(MELCD 1002078)に続き、メロディア(Melodiya)から復刻となる幻の名ピアニストの演奏は、1970年代前半から1980年代後半にかけて収録された、ベートーヴェン、スクリャービン、アラポフ!
 1966年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門を16歳という若さで制覇したソコロフのレニングラードとモスクワでのレコーディング。
 復刻が待たれていたベートーヴェンのソナタ、1972年録音のスクリャービンの「ソナタ第3番」、20世紀ロシアの作曲家ボリス・アラポフ(1905−1992)の音楽は、70〜80年代のソコロフのピアニズムとレパートリーに接することの出来る貴重な機会となること必至!
 ロシアの幻のピアニストによる幻の録音が、本家メロディアより堂々の復活です。ディジパック仕様。


ソコロフ、MELODIYAの第1,2弾

MELCD 1002049
(2CDs)
\4200→\3790
ソコロフの幻の名演「ゴルトベルク変奏曲」
 J.S.バッハ:
  ゴルトベルク変奏曲BWV.988
  パルティータ第2番ハ短調BWV.826
  イギリス組曲第2番イ短調BWV.807
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
 グリゴリー・ソコロフの幻の名演。バッハの"ゴルトベルク変奏曲"が復活!

 弱冠16歳という若さで第3回チャイコフスキー国際コンクールの第1位に輝き、満場一致で金メダルを授与されたレニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれの大ピアニスト、グリゴリー・ソコロフ(1950−)。
 1982年2月27日にレニングラード音楽院大ホールで演奏された幻の名演、J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」が本家メロディアから堂々のCD化!
 ソコロフのバッハでは「フーガの技法」が非常に有名だが、リリースが渇望され続けてきた「ゴルトベルク変奏曲」の登場、しかもメロディアからの復活が、絶大な反響を巻き起こすことだろう!

 ※録音(ライヴ):1982年2月27日、レニングラード音楽院大ホール(BWV.988)、1982年(BWV.826)、1988年(BWV.807)/ディジパック仕様

MELCD 1002078
(4CD/特別価格)
\6300→\5690
貴重音源がメロディアから復活!
 グリゴリー・ソコロフ 〜 ソヴィエト・レコーディングス

 ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
   (1985年6月13日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
 ショパン:12の練習曲Op.25
   (1985年6月13日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
 ブラームス:3つの間奏曲Op.117、2つのラプソディOp.79
   (1987年5月6日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
 シューマン:
  幻想曲ハ長調Op.17
   (1988年6月2日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
  ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
   (1984年3月15日、
    レニングラード・フィルハーモニー大ホールでの
     ライヴ録音)
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22*
  (1966年の録音)
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23*
  (1966年の録音)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)*
ソヴィエト国立交響楽団*
 生きる伝説グリゴリー・ソコロフの至芸。旧ソ連時代の貴重音源がメロディアから復活!

現在は活動範囲がヨーロッパに限られており、新たなレコーディングも行われていないため日本では幻の存在となりつつあるロシアの大ピアニスト、グリゴリー・ソコロフ。
 J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(MELCD 1002049)に続き、メロディア(Melodiya)から復刻となるソコロフの演奏は、1966年と1984年から1988年にかけて収録された旧ソ連でのレコーディング集!
 1966年には16歳という若さで果たしたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門の優勝記念として収録されたチャイコフスキーとサン=サーンスの「ピアノ協奏曲集」から、1980年代のベートーヴェン、ショパン、ブラームス、シューマンなど、ソコロフのピアニズムを存分に堪能することの出来る充実のプログラム。
 ソコロフが追い求めてきたピアノの至芸、ここにあり!





NAIVEからもひとつ・・・
グレゴリー・ソコロフ・プレイズ・ショパン
NAIVE OP 30456(2CD)
\2500→\1890

 完璧無比のテクニックと、聴くものの心をわしづかみにする驚異的な集中力で、根強いファンを持つソコロフのショパンの名演奏が2枚組1枚価格のお買い得セットになって登場。
 ソコロフは、1966年、16歳という若さでチャイコフスキーコンクールに優勝、世間にその名を轟かせた。輝かしい経歴を持つにも関わらず彼の録音は極めて少なく、コンサート活動もあまり積極的には行っていない。それでも今なお人々の胸と耳に深い印象を与え続けている。ショパンの練習曲op.25といえば、かの難曲「木枯らし」などピアニストにとってなかなかの難物だが、ソコロフの「木枯らし」は聴く者に息をつく間も与えないほどパワフルかつ完璧。ソナタ第2番でも、天使のような軽やかさから重々しい葬送行進曲まで、変幻自在にその姿を変えながら、底に流れるただならぬ緊張感を常に感じさせる稀有な演奏。あらためてソコロフの魅力を是非、ご堪能ください。

Chopin: 24 Preludes, Op. 28, etc.
OP 30456
(2CD)
\2500→¥1890
グレゴリー・ソコロフ・プレイズ・ショパン
 ショパン:24の前奏曲op.28
 ショパン:ソナタ第2番変ロ短調 op.35、練習曲op.25(全曲)
グリゴリー・ソコロフ(Pf)



 


MELCD 1002237
(2CD)
\4200→\3790
ヴラディーミル・ソフロニツキー
 ショパン:10のマズルカ、ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1、3つのワルツ
 シューベルト=リスト:万霊節のための連祷
 リスト:巡礼の年第2年《イタリア》より 婚礼
 スクリャービン:
  《幻想ソナタ》Op.19より アンダンテ、3つの小品 Op.2、
  《前奏曲》Op.17より 4つの前奏曲(第1番、第3番、第4番、第6番)、
  前奏曲嬰ト短調 Op.22-1、前奏曲ロ長調 Op.16-1、花飾り Op.73-1、
  暗い炎 Op.73-2、詩曲《焔に向かって》Op.72、
  前奏曲集
   (Op.13-1, Op.11-2, Op.13-3, Op.11-5, Op.15-1, Op.11-9,
    Op.22-2, Op.22-3, Op.16-2, Op.16-3, Op.16-4, Op.11-15,
    Op.11-16, Op.11-21, Op.11-22, Op.11-24)、
  詩曲 Op.52-1、詩曲 Op.59-1、翼のある詩 Op.51-3、
  物思いの詩曲 Op.52-3、悪魔的な詩 Op.36、
  ピアノ・ソナタ第9番 Op.68《黒ミサ》、はかなさ Op.51-1、
  アルバムのページ Op.45-1、マズルカ ホ短調 Op.25-3、
  練習曲嬰ハ短調 Op.42-5
ヴラディーミル・ソフロニツキー
 (ピアノ)
 スクリャービンのピアニズムの伝承者であり、20世紀前半から中期のロシアン・ピアニズムを代表する名ピアニスト、ヴラディーミル・ソフロニツキー。有名な1960年2月2日、モスクワ音楽院小ホールでのコンサートのライヴ録音も収録した、ショパン、シューベルト、リスト、そしてスクリャービンの作品集。

 1939年−1960年の録音。ディジパック仕様。
 


MELCD 1002241
\2100→\1890
J.S.バッハ&ベルク:ヴァイオリン協奏曲集
 J.S.バッハ:
  ヴァイオリン協奏曲ホ長調 BWV.1042
  2本のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043*
 ベルク:
  ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
パヴェル・コーガン(ヴァイオリン)*
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
モスクワ放送交響楽団
 20世紀ロシアの大ヴァイオリニスト、レオニード・コーガン(1924−1982)の生誕90周年を記念したJ.S.バッハとベルクのヴァイオリン協奏曲集。J.S.バッハの「BWV.1043」は、父レオニードと息子パヴェルの親子共演!

 1967年(ベルク)&1971年の録音。ディジパック仕様。
 


MELCD 1002243
(3CD/特別価格)
【新装移行再発売】
\4200→\3790
チャイコフスキー:バレエ音楽《眠りの森の美女》Op.66 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
 スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立交響楽団が圧倒的なスケールで魅せるチャイコフスキーの「眠りの森の美女」全曲録音がディジパック仕様で新装復刻。

 1980年の録音。MELCD 1000406からの新装移行再発売。ディジパック仕様。
 


MELCD 1002247
(2CD)
\4200→\3990
アレクサンドル・ラザレフ&ボリショイ劇場管
 モルチャノフ :歌劇《朝焼けは静かなれど》
アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団、他
 ボリショイ劇場でも活躍した20世紀ロシアの作曲家キリル・モルチャノフ(1922−1982)。
 その生涯で8曲のオペラを作曲したモルチャノフの「朝焼けは静かなれど」は、ボリス・ワシリーエフの短編小説を題材として作曲者自身の台本によるオペラ。ラザレフをはじめとしたボリショイ勢によるレコーディング。

 1976年の録音。ディジパック仕様。




PROFIL



PH 13054
(4CD)
特別価格
\5600→\4990
「カール・リヒター・エディション/J.S.バッハ:教会カンタータ篇」 カール・リヒター(指揮)
 [CD 1]62’43”
  ・「イエスよ、あなたはわが魂を」BWV 78
    ウルズラ・ブッケル(ソプラノ)、ヘルタ・テッパー(アルト)、ヨーン・ヴァン・ケステレン(テノール)、
    キート・エンゲン(バス)、アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団
    収録:1961年7月/ハイルスブロン・ミュンスター(セッション・ステレオ/アルヒーフ原盤)
  ・「イエス・キリストを脳裡にとどめよ」BWV 67
    アントニア・ファーベルク(ソプラノ)、リリアン・ベニングセン(アルト)、ピーター・ピアーズ(テノール)、
    キート・エンゲン(バス)、ゲオルク・ドンデラー(トランペット)、ヘドヴィヒ・ビルグラム(オルガン)
    ミュンヘン・バッハ合唱団、ミュンヘン国立歌劇場管弦楽団のメンバー
    収録:1959年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)
  ・「私が去り行くのは、あなたがたの益となる」BWV 108
    アントニア・ファーベルク(ソプラノ)、リリアン・ベニングセン(アルト)、ピーター・ピアーズ(テノール)、
    キート・エンゲン(バス)、ゲオルク・ドンデラー(トランペット)、ヘドヴィヒ・ビルグラム(オルガン)、
    エドガー・シャン(オーボエ・ダモーレ)、フリッツ・ゾンライトナー(ヴァイオリン)、
    ミュンヘン・バッハ合唱団、ミュンヘン国立歌劇場管弦楽団のメンバー
    収録:1959年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)

 [CD 2]68’23”
  ・「主イエス・キリスト、真の人にして神」BWV 127
    アントニア・ファーベルク(ソプラノ)、リリアン・ベニングセン(アルト)、ピーター・ピアーズ(テノール)、
    キート・エンゲン(バス)、ゲオルク・ドンデラー(トランペット)、ヘドヴィヒ・ビルグラム(オルガン)、
    エドガー・シャン(オーボエ・ダモーレ)、フリッツ・ゾンライトナー(ヴァイオリン)、
    ミュンヘン・バッハ合唱団、ミュンヘン国立歌劇場管弦楽団のメンバー
    収録:1959年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)
  ・「主なる神は太陽にして盾なり」BWV 79
    ベアトリス・クレープス(アルト)、キート・エンゲン(バス)、エドガー・シャン(オーボエ)、
    ヘルマン・ウール(チェロ)、フランツ・オルトナー(コントラバス)、へドヴィヒ・ビルグラム(チェンバロ&オルガン)、
    ミュンヘン・バッハ管弦楽団、ミュンヘン・バッハ合唱団
    収録:1959年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)
  ・「キリストは死の縄目につながれた」BWV 4
    キート・エンゲン(バス)、へドヴィヒ・ビルグラム(オルガン)、
    ミュンヘン国立歌劇場管弦楽団のメンバー、ミュンヘン・バッハ合唱団
    収録:1963年(セッション・ステレオ/テルデック原盤)

 [CD 3]77’59”
  ・「人よ、良きことの何たるかはすでに汝に告げられたり」BWV 45
    ヘルタ・テッパー(アルト)、エルンスト・ヘフリガー(テノール)、キート・エンゲン(バス)、
    オーレル・ニコレ(フルート)、ミュンヘン・バッハ合唱団、アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団
    収録:1959 年7 月、8 月/アンスバッハ、アウグスタナザール(セッション・ステレオ/アルヒーフ原盤)
  ・「すべての国よ、神を誉め讃えよ」BWV 51
    マリア・シュターダー(ソプラノ)、ヴィリー・バウアー(トランペット)、ミュンヘン・バッハ管弦楽団
    収録:1959 年8 月/ミュンヘン、ヘルクレスザール(セッション・ステレオ/アルヒーフ原盤)
  ・「愛する御神よ、いつ我は死なん」BWV 8
    ウルズラ・ブッケル(ソプラノ)、ヘルタ・テッパー(アルト)、エルンスト・ヘフリガー(テノール)、
    キート・エンゲン(バス)、オーレル・ニコレ(フルート)、ミュンヘン・バッハ合唱団
    アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団
    収録:1959 年7 月、8 月/アンスバッハ、アウグスタナザール(セッション・ステレオ/アルヒーフ原盤)
  ・「私は、哀れな人、罪のしもべ」BWV 55
    エルンスト・ヘフリガー(テノール)、オーレル・ニコレ(フルート)、エドガー・シャン(オーボエ)、
    ミュンヘン・バッハ合唱団、ミュンヘン・バッハ管弦楽団
    収録:1959 年2 月、3 月/ライプツィヒ、トーマス教会(セッション・ステレオ/アルヒーフ原盤)

 [CD 4]30’00”
  ・マニフィカト ニ長調BWV 243
    マリア・シュターダー(ソプラノ)、ヘルタ・テッパー(アルト)、エルンスト・ヘフリガー(テノール)、
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バス=バリトン)、ミュンヘン・バッハ合唱団、ミュンヘン・バッハ管弦楽団
    収録:1961年6 月/ミュンヘン(セッション・ステレオ/アルヒーフ原盤)
 大好評のシリーズ、名人ホルガー・ジードラーの新マスタリング「カール・リヒター・エディション」最新作、教会カンタータ集&マニフィカト

 リマスタリング& サウンド・デザイン:2014 年、ホルガー・ジードラー (THS-Studio)/ステレオ

 「過去最高のリマスタリング!」「かつてない自然な質感!」と、Profil のライヴ復刻でおなじみの名人ホルガー・ジードラーを起用した音づくりが評判を呼ぶ「カール・リヒター・エディション」の最新巻。
 このたびのCD4 枚組のセットには、シュターダー、テッパー、ヘフリガー、エンゲンら当時のベスト・メンバーを擁した、教会カンタータ10 曲とマニフィカトが収められています。使用音源はアルヒーフを中心に、カンタータのいくつかではテレフンケンに遺した旧録音が選ばれているため、アルヒーフ時代とは趣の異なるリヒターのアプローチや、レーベルのサウンド・カラーのちがいなども聴きどころといえそうです。
 シュターダーの張りのある美声。味わいゆたかなオーボエの音色。華やかなトランペットのひびき。透明感と深みを湛えたコーラス。シリーズ第1 弾「マタイ受難曲」(PH12008)以来、絶大なる支持をいただいているなか、当セットもまた期待を裏切らない仕上がりとなっております。
 なお、ブックレットは各曲のトラックリストおよび演奏家、リヒターの略歴と各曲の簡易解説(ドイツ語・英語)のみの記載となります。


<映像>


BONGIOVANNI(映像)


AB 20026
(DVD)
\5400
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」 ロレンツォ・レガッツォ(Bs ドン・パスクワーレ)
ガブリエーレ・ナーニ(Br マラテスタ)
エマヌエーレ・ダグアンノ(T エルネスト)
フェデリーカ・カルネヴァーレ(Ms ノリーナ)
ヤニス・ヴァシラキス(Br 公証人)
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指揮)
パドヴァ・エ・ヴェネト管弦楽団
ドデカントゥス合唱団
 ノリーナをメッゾソプラノが歌う珍しいヴァージョンによる「ドン・パスクワーレ」タイトルロールはレガッツォ!世界遺産ヴィチェンツァのオリンピコ劇場での上演

 フランチェスコ・ベッロット(演出)、マッシモ・ケッケット,セラーナ・ロッコ(舞台)、カルロス・ティエッポ(衣装)
 収録:2010 年6 月,ヴィチェンツァ/リージョン:ALL、NTSC、16:9、120'00、Stereo PCM、字幕:伊英

 御存知「ドン・パスクワーレ」は、ドニゼッティが1843 年にパリで初演したオペラブッファ。今でも人気がありますが、ここに収録されている「ドン・パスクワーレ」はちょっと変り種。というのも、通常ソプラノが歌うノリーナがここではメッゾソプラノなのです。1845 年秋、絶大な人気を誇ったメッゾソプラノ、ポリーヌ・ヴィアルド(1821—1910)がロシアのサンクトペテルブルグでノリーナを歌うことになり、彼女の声に合わせるための調整をドニゼッティが認めたものです。移調や旋律の改変は多々あり、第1 幕の有名なノリーナのアリアも低く移されています。またオーケストラにも微妙な違いがあり、たとえば序曲冒頭の印象的な旋律(第3 幕のエルネストの「なんて心地よいんだ」の旋律)はチェロでなくホルンによって奏でられています。そして最大の違いは幕切れ。ヴィアルドは本来のアリア・フィナーレを外し、彼女が得意とするマイケル・ウィリアム・バルフの代表作「ボヘミアの少女」のアリア「大理石の広間に居た夢を見た」を当てはめています。当時はこうした改変はごく一般的だったとはいうものの、それを今に再現することはほとんどないので、実におもしろい試みです。
 キャストはかなり充実しています。タイトルロールは、知性派バッソブッフォとして人気の高いロレンツォ・レガッツォ。歌はいつもながら達者、また老けメイクも決まっています。ノリーナは、ラクイラ出身の若いメッゾソプラノ、フェデリーカ・カルネヴァーレ。2006 年に若手歌手の登竜門として知られるスポレートのベッリ国際コンクールで優勝、スポレート実験劇場でのロッシーニ「セビリアの理髪師」のロジーナでデビュー。彼女は2007 年と2008 年の同劇場来日公演に同行して地方公演でロジーナやチェネレントラを歌っていました。立派に成長した歌声が聞けます。マラテスタのガブリエーレ・ナーニは、1979 年、ベルガモ生まれの若いバリトン。現在イタリアとフランスで活躍しており、達者な歌に加えなかなかのイケ面なので人気に火が点くのも時間の問題でしょう。エルネストのエマヌエーレ・ダグアンノは、1978 年、ローマ生まれのテノール。2007 年5 月、2009 年6 月と藤原歌劇団公演に出演して甘い声で人気を博しました。
 会場はなんと世界遺産ヴィチェンツァのオリンピコ劇場。とはいえ時代は現代に移して分かりやすい舞台作りにしています。




IDEALEAUDIENCE(映像)


30 75054
(Blu-ray)
\4700→\4290
クラシック・アーカイヴ・シリーズ
 セレブレイティング・R.シュトラウス〜歴代のスペシャリストたち

   リタ・シュトライヒ、エリーザベト・シュヴァルツコップ、ヘルタ・テッパー、イルムガルト・ゼーフリート
 収録内容
  ・リタ・シュトライヒ(ソプラノ)&ジャニーヌ・レイス(ピアノ)1965年
   R.シュトラウス:5つの小さな歌Op69より第5曲「ひどい天気」
  ・エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)&ジェラルド・ムーア(ピアノ)1970年
   R.シュトラウス:
    4つの歌Op.27より第4曲「明日の朝」、4つの歌Op.36より第3曲「私の父は言いました」
  ・エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)&ベリスラフ・クロブカール1967年
   R.シュトラウス:
    4つの歌Op.27より第1曲「憩え、わが心」、3つの歌Op.43から第2番「母親の自慢」、
    8つの歌Op.10より第1曲「献呈」、8つの歌Op.49より第1番「森の喜び」
  ・エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、ヘルタ・テッパー(アルト)&チャールズ・マッケラス(指揮)
   R.シュトラウス:オペラ「ばらの騎士」より「思い出すわ、わたしにも娘の時代があった」
  ・イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)&ピエロ・ベルージ(指揮)フランス国立管弦楽団1965年
   R.シュトラウス:
    4つの歌Op.27より第4曲「明日の朝」、5つの歌Op.41より「子守唄」、
    3つの歌Op.29より第1曲「たそがれの夢」、
    8つの歌Op.10より第1曲「献呈」、6つの歌Op.17より第2曲「セレナード」


30 75058
(DVD)
\2900→\2690
 リヒャルト・シュトラウス生誕150周年記念、名歌手たちで堪能するシュトラウスの歌曲

 (Blu-ray)画面:60i 16:9、音声:PCM ステレオ、字幕:英、独、仏、62 mm
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、字幕:英、独、仏、62 mm

 2014 年はリヒャルト・シュトラウス生誕150 周年。その記念を祝うように沢山のコンサートやディスクが企画されています。このDVD とBlu-ray は、伝説的なリヒャルト・シュトラウスの歌手たち、不世出のコロラトゥーラのリタ・シュトライヒ、20 世紀を代表する名ソプラノであるエリーザベト・シュヴァルツコップ、柔らかい美声の持ち主ヘルタ・テッパー、ウィーンで活躍したリリック・ソプラノのイルムガルト・ゼーフリートによる貴重な映像集。
 このクラシック・アーカイヴ・シリーズは、丁寧にリマスターされ、往年の名歌手たちの素晴らしい歌声が美しく蘇っています。



 

MELODIYA(映像)


MELDVD 7002259
(2DVD-Video/
PAL/特別価格)
\3700
ヒブラ・ゲルズマーワ 〜 オペラ・アリア集
 モーツァルト:歌劇《皇帝ティートの慈悲》序曲
 モーツァルト:証聖者の盛儀晩課 K.339より ラウダーテ・ドミヌム
 ヴェルディ:歌劇《海賊》より メドーラのアリア
 ヴェルディ:歌劇《オテロ》より 柳の歌
 ロッシーニ:歌劇《セビリャの理髪師》より 序曲
 ロッシーニ:
  歌劇《セビリャの理髪師》より フィガロのカヴァティーナ
 ドニゼッティ:
  歌劇《愛の妙薬》より アディーナとドゥルカマーラの二重唱
 ドニゼッティ:
  歌劇《ランメルモールのルチア》より ルチアのカヴァティーナ 〜 静かなる夜
 ベッリーニ:歌劇《ノルマ》より 序曲
 ベッリーニ:
  歌劇《ノルマ》より ノルマのカヴァティーナ、
  清らかな女神よ、ああ!あの愛の喜びに満ちた
 R・シュトラウス:明日! Op.27-4
ヒブラ・ゲルズマーワ(ソプラノ)
ウラディーミル・スピヴァコフ(指揮)
ロシア・ナショナル・
 フィルハーモニー交響楽団
 ヒブラ・ゲルズマーワは、1994年のモスクワ音楽院卒業後、1996年からスタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ・モスクワ・アカデミック音楽劇場のソリストを務め、ヨーロッパの主要なオペラハウス、アメリカのMETでも活躍中のロシア・オペラ界の若き才女である。

 ※録音:2013年10月14日、スヴェトラーノフ・ホール(モスクワ)
 ※当DVD-VideoはPAL方式です。PAL方式対応のプレーヤー、PCのみで試聴可能です。
















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