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≪第76号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 5/27〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




5/30(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CHANDOS



CHAN 10825
\2300→\2090
ブラームス:クラリネット三重奏曲/
 チェロ・ソナタ第1番&第2番

  チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
  クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114*
  チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
マイケル・コリンズ(クラリネット)*
ポール・ワトキンス(チェロ)
イアン・ブラウン(ピアノ)
 Chandosの室内楽を牽引する名手が共演!コリンズとワトキンスによるブラームス!

 イギリスのスーパー・ヴィルトゥオーゾ集団"ナッシュ・アンサンブル"やフィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・シンフォニエッタなどで活躍してきた名クラリネット奏者マイケル・コリンズ。そして、ナッシュ・アンサンブルの現役メンバーでもあるポール・ワトキンスとイアン・ブラウン。現在のChandos室内楽レパート—リーを牽引する3人の名手が共演したブラームス。
 マイケル・コリンズのブラームスといえば、ブロドスキー弦楽四重奏団と共演したクラリネット五重奏が記憶に新しく、ポール・ワトキンスとイアン・ブラウンは、ONYXレーベルでのナッシュ・アンサンブルによるブラームス室内楽作品集に参加している。
 名作「クラリネット五重奏曲」の姉妹作として同時期に書かれた、ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲。チェリストにとって重要なレパートリーである2つのチェロ・ソナタ。これらの名曲は過去のChandosでも当然録音しており、Chandosにとっては、アーティストを変えての再録音となる。イギリスのヴィルトゥオーゾたちによって築かれる、Chandosの室内楽新時代を体感せよ。

 ※録音:2013年7月12日−14日、ポットン・ホール(サフォーク)



 


CHAN 10822
\2300→\2090
グレッグソン:ホルン協奏曲
 管弦楽のための 《ドリーム・ソング》(世界初録音)
 独奏ホルンと管弦楽のための 《ホルン協奏曲》(世界初録音)
 フルートとアンサンブルのための協奏曲 《アズテック・ダンス》(世界初録音)
 管弦楽のための協奏曲
リチャード・ワトキンス(ホルン)
ウィザム・ボスタニー(フルート)
ブラムウェル・トヴェイ(指揮)
BBCフィルハーモニック
 グレッグソンの協奏曲シリーズ最新作!

 日本では「剣と王冠」などの吹奏楽作品や「チューバ協奏曲」の作曲家として人気を誇るイギリスの作曲家エドワード・グレッグソン(b.1945)。クラリネット&ヴァイオリン(CHAN 10105)、サクソフォン、トランペット&ピアノ(CHAN 10478)、トロンボーン&チェロ(CHAN 10627)のそれぞれの協奏曲を収録した作品集第4弾は、ホルンとフルートの協奏曲。
 もともと独奏ホルンとブラス・バンドのために書かれていた「ホルン協奏曲」は、2013年にオーケストラ・バージョンに書き換えられたばかりの新版。リコーダーとピアノ用に構想され、フルートとピアノ用に加工されながら、最終的にフルートとアンサンブルのための作品として2013年に完成した「アズテック・ダンス(アステカの踊り)」。BBCフィルハーモニックによって、マーラーの交響曲第6番と合わせて演奏するために2010年に委嘱された「ドリーム・ソング」など、世界初録音となるグレッグソンの注目新作を収録。
 Chandosの超名盤「グリエールのホルン協奏曲(CHAN 9739)」でソリストを務めていた名手リチャード・ワトキンスや、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックの教授を勤めるレバノンのフルーティスト、ウィザム・ボスタニーなど、ソリスト陣も申し分ない布陣。

 ※録音:2013年12月17日−18日、メディア・シティUK(サルフォード)
 


CHANDOS 2FOR1


CHAN 241-47
(2CD/特別価格)
\2400
テン・イヤーズ・オヴ・ムジカ・イタリアーナ
 CD1
  カゼッラ:
   交響曲第2番 Op.12より 第2楽章、
   《蛇女》 Op.50による交響的断章より シンフォニアと前奏曲、
   管弦楽のための協奏曲 Op.61より シンフォニア
  ダラピッコラ:
   ヴァイオリンと管弦楽のためのディヴェルティメント
    《タルティーニアーナ》より、
   バレエ音楽 《マルシア》 による交響的断章より 2つの舞曲、
   管弦楽のための 《パルティータ》より
    レチタティーヴォとファンファーレ、
   《3つの問いと2つの答え》より 第4楽章/
  バレエ音楽 《風変わりな店》 P.120より
   夜想曲とギャロップ、ブルレスカ P.59/
  ラフマニノフ(レスピーギ編曲):練習曲集 《音の絵》より
 CD2
  ヴェルディ:《シチリア島の夕べの祈り》より
   シンフォニア、聖歌四篇より テ・デウム/
  ペトラッシ:
   マニフィカト(抜粋)、詩篇第9番(抜粋)、
   《パルティータ》より ガリアルダ/
  ヴォルフ=フェラーリ:歌劇 《愚かな女》より 序曲/
  プッチーニ:歌劇 《修道女アンジェリカ》より 間奏曲/
  ジョルダーノ:歌劇 《シベリア》より 第2幕への前奏曲/
  ポンキエルリ:歌劇 《ジョコンダ》より 時の踊り/
  マスカーニ:歌劇 《友人フリッツ》より 間奏曲
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
BBCフィルハーモニック
トリノ王立歌劇場管弦楽団、他
 "ムジカ・イタリアーナ" ベスト・セレクション!

 ジャナンドレア・ノセダによって知られざるイタリア音楽を発掘、復興させてきた「ムジカ・イタリアーナ」シリーズ。2003年のレスピーギ(CHAN 10081)から始まり、一大人気シリーズにまで発展した「ムジカ・イタリアーナ」の10周年を記念して、ベスト盤が登場。
 ディスク1には管弦楽作品、ディスク2には合唱を伴う管弦楽やオペラからの序曲や間奏曲等を収録。オペラだけではない、イタリアの管弦楽作品の魅力を存分に味わうことができる。
 

CHAN 241-52
(2CD/特別価格)
\2400
バルトーク:管弦楽作品集
 かかし王子 Op.13, BB.74
 ハンガリーの風景 BB.103
 中国の不思議な役人 Op.19, BB.82
 管弦楽のための協奏曲 BB.123*
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団*
 ヤルヴィのバルトークが2for1シリーズで復活!

 1990年に録音され、CHAN 9029、CHAN 8895、CHAN 8947の3枚に分かれて発売されていたネーメ・ヤルヴィのバルトーク。長らく廃盤となっていたこれらの管弦楽作品が、CD2枚に集約され「Chandos 2for1」シリーズより登場!
 「中国の不思議な役人」や「管弦楽のための協奏曲」、「かかし王子」などの名曲をヤルヴィのタクトで鮮やかに描いた名録音の、嬉しい復刻です。

 ※録音:1990年4月、9月、10月
 


CHANDOS CLASSICS


CHAN 10828X
\2000
シベリウス:組曲集
 組曲 《ペレアスとメリザンド》 Op.46
 組曲 《白鳥姫》 Op.54(抜粋)
 組曲 《クリスチャン2世》 Op.27
ペトリ・サカリ(指揮)
アイスランド交響楽団
 マデトーヤやアルヴェーン、スヴェンセン、グリーグ、シベリウスなど、1990年代のChandosにおいて北欧作品のレパートリー拡大に多大に貢献してきた、フィンランドの俊英ペトリ・サカリとアイスランド交響楽団のコンビ。1992年に録音された、シベリウスの劇付随音楽からの組曲集がChanods Classicsで復刻。
 《クリスチャン2世》の「Menuetto. Non troppo lento」は、この録音が世界初録音となったもの。

 ※録音:1992年10月6日−9日、Haskolabio(レイキャヴィーク/アイスランド)



 

CPO



777691
\2600→\2390
ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調(1890年版・第2稿) ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 常にセンセーショナルな解釈で、新しいブルックナー(1824-1896)像を提示するヴェンツァーゴのブルックナー・ツィクルス。今回は最も壮大で、かつ人気の高い第8番の登場です。ブルックナー晩年のこの大作は、現在5つの異なるヴァージョンが存在し、新しい演奏や録音が出現するたびに、「指揮者はどの版を選択するのだろう?」とまず興味が湧くというもので、何より選択する版によってかなり曲の印象も変化してしまうという難しい問題を孕んでいるからです。
 ヴェンツァーゴは最近の潮流に乗り、1890年版を採用し、いつものように念入りにオーケストラも選択した上で、全てのファンが納得する孤高の演奏を繰り広げています。ハープを3台用いるなど大編成でありながらも、奇をてらうことなくあくまでも保守的な管弦楽法に則った上で、高らかに神を賛美するこの作品。ヴェンツァーゴはブルックナーの意思を完全に具現化しています。


旧譜
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第1〜5弾

777615-2
(2CD)
\5200→¥4790
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第1弾
 オケは
バーゼル管弦楽団
 1.交響曲第 4 番変ホ長調(第 2 稿)/
 2.交響曲第 7 番ホ長調(1881-83 年)
バーゼル管弦楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
ブルックナー(1824-1896)の交響曲については、様々な異稿版が存在し、現在でも研究が進んでいることは周知の事実です。初稿、改訂、後の人たちに拠る改編・・・。そのどれもが独自の声を挙げ、「これこそがブルックナーの真実の声」と主張し合っています。そして、演奏を聴く時には、ここ指揮者の解釈、オーケストラの音色などが加わり奥深い世界を構築していくのです。こうして、聴き手も演奏家もブルックナーから抜けられなくなるのでしょう。こちらは2002 年から2009 年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務めた指揮者ヴェンツァーゴの渾身のブルックナーです。彼は以前にもバーゼル管弦楽団と「知られざるシューマン作品」の発掘を行ったことでも知られ、今回のブルックナー・ツィクルスでも何かをやってくれそうな期待が高まります。

777617-2
(2CD)
\5200→¥4790
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第2弾
 今回のオケはタピエラ・シンフォニエッタ
アントン・ブルックナー:交響曲全集第2集
 1.交響曲第0番ニ短調(1869年第2稿とされている版)/
 2.交響曲第1番ハ短調(1866年第1稿リンツ版)
タピエラ・シンフォニエッタ/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
第1集(777615-2)では、バーゼル交響楽団とともに第4番と第7番を演奏、無駄を削ぎ落としたさっぱりとした音色で聴かせたヴェンツァーゴですが、彼曰く、「ブルックナーの交響曲は全て違った音色で演奏しなくてはいけない」のだそうです。彼は第2作でそれをどのように実現したか・・・。なんとオーケストラを丸ごと交換(?)してしまいました。確かにオーケストラを変えれば、否応でも違った響きが得られます。
今回のツィクルスは初期の2つの交響曲であり、ヴェンツァーゴが求めたのは、比較的簡素ですっきりした音なのでしょう。モーツァルトなども得意とするこのオーケストラからは小回りの利く、古典的で静謐の響きが導きだされることは間違いありません。ブルックナー(1824-1896)の全集を完成させるための新たな試みとしても高く評価されるのではないでしょうか。今後、重量級の音に期待も膨らみます。
Bruckner: Complete Symphonies Volume 3
777735-2
\2600→\2390
マリオ・ヴェンツァーゴ
 ブルックナー:交響曲チクルス第3集

  今回はノーザン・シンフォニア
   交響曲 第2番ハ短調(1877)
ノーザン・シンフォニア/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 ヴェンツァーゴの魅力あふれる「ブルックナー(1824-1896)交響曲ツィクルス」の第3弾です。今作はあまり演奏機会の多くない第2番で、「曲のスケールに合わせてオーケストラを選択する」というコンセプトを踏襲するヴェンツァーゴは、比較的規模の小さいノーザン・シンフォニアを選びました。ノーザン・シンフォニアは1958年に創立されたイギリス・イングランド北部のニューカッスル・アポン・タイン近郊のゲイツゲッド市にある室内オーケストラで、I.フィッシャー、R.ヒコックス、H.シフらが歴代の指揮を務め、現在はヴァイオリニストのトーマス・ツェトマイアーが音楽監督を務めてます。このエキサイティングかつ革新的なオーケストラからヴェンツァーゴは極めて精緻な響きを引き出すことに成功しました。
Bruckner: Complete Symphonies Volume 4
777690
(2CD)
\5200→\4790
マリオ・ヴェンツァーゴ
 ブルックナー:交響曲チクルス第4集
  今回はベルリン交響楽団

  CD1.
   交響曲 第3番 ニ短調(第3稿 1889年版)/
  CD2.
   交響曲 第6番 イ長調(1881年)
ベルリン交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
これまでにも、ブルックナー(1824-1896)の交響曲にセンセーショナルな解釈を示してきた指揮者ヴェンツァーゴ。今回は第3番と第6番に新たな光を当てています。ここで彼が選んだオーケストラはベルリン交響楽団であり、その渋い響きは2つの作品に完全にマッチ、とりわけ「ワーグナー」の愛称を持つ第3番での鮮やかな表現力には驚くばかりで、もしブルックナーがこの曲の初演をウィーン・フィルでなく、このベルリン交響楽団で行っていたとしたら、ブルックナーの1年間自信喪失事件もなかったのではないか…と思えるほどツボにはまった演奏です。ブルックナーの全交響曲の中では比較的地味な存在である第6番も流麗さと強調されたリズムがくっきり表現されており、この曲の持つ魅力を再発見できそうな好演となっています。

777787
\2600→\2390
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・シリーズ最新巻
 ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 (3楽章:1894年版)
ベルリン交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 おなじみヴェンツァーゴのブルックナー・シリーズ。
 この第9番では極めて正統派のアプローチを試みることで、彼におけるブルックナー像を描き出してみせています。他の曲のように挑発的な解釈を試みることもせず、ベルリン交響楽団から素直な音楽を引き出しています。ブルックナー(1824-1896)における神の意志、そして宇宙観。これらに激しく共感しているであろうヴェンツァーゴの喜びさえもが伝わる素晴らしい演奏です。ブルックナーの第9番の演奏には誇張も装飾もないのかもしれません。

 

777674
\2600→\2390
アウゴスト・エナ(1859 - 1939):管弦楽作品集
 1.序曲「クレオパトラ」/
 2.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調/
 3.交響的幻想曲
カトリーン・ラブス(ヴァイオリン)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)

 デンマークの作曲家、アウゴスト・エナ。彼の名前はいくつかの歌劇作品で知られています。
 彼の祖父はシチリアで生まれたイタリア人で、ドイツ人の妻とともにデンマークに移住したのはナポレオン戦争の後で、その息子(エナの父)は優れた靴職人でした。あまり音楽的な環境に育ったわけでもなかった彼ですが、才能を認められ、最初はヴァイオリンを学び、1870年にはコペンハーゲンに移り、そこでヴァイオリニストとして活動を始めます。
 1883年にはデンマークに戻り、その翌年には最初のオペラ「agleia」といくつかのピアノ曲と器楽曲、交響曲ハ短調を作曲、そしてダグマーの劇場の指揮者になります。1892年にはオペラ「魔女」を初演、1894年にこの「クレオパトラ」、1897年には代表作である「マッチ売りの少女」など次々にオペラを発表し、高い人気を得ましたが、1939年に没したあとはその作品のほとんどは忘れられてしまっています。
 彼の作品はどれもロマンティックなスタイルで書かれ、重厚なオーケストラの響きをフルに生かした美しさが魅力です。ヴァイオリン協奏曲は1897年の作品、そして交響的幻想曲は1930年から1931年に書かれた作品で、後期ロマン派の香りを存分に残した壮麗な音楽です。




旧譜
アウゴスト・エナ:管弦楽作品集第1弾

777035-2
\2600→¥2390
エンナ(1859-1939):
 1.交響的絵画「おとぎ話」/
 2.序曲「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」/
 3.交響曲第 2 番 ホ長調
北ドイツ・ハノーヴァー放送フィルハーモニー管弦楽団/
ミヒャエル・ホフステッター(指揮)
 デンマークで最も愛されている作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。この作品に魅了された作曲家の一人が、このオーギュスト・エンナです。
 彼は1901 年に受けたインタビューで「私はアンデルセンのおとぎ話に魅了されていて、彼の作品を何度も何度も読み返し、多くの喜びを感じ取る」と語っています。もちろん作曲にあたって多くのインスピレーションを受けたのは間違いなく、歌劇「マッチ売りの少女」を始め、いくつかのアンデルセンの作品に基づいた曲を書いています。
 このアルバムの2 つの曲は間違いなくアンデルセン関連の曲ですが、交響曲第2 番も「煌めくような音の魔法に満ち溢れている」作品であり、一種のおとぎ話であると言えるかもしれません。

 

777755
(SACD-Hybrid 2枚組)
\6600→\5990
ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク:レクイエム 他
 1.レクイエム Op.72/
 2.葬礼 Op.80/
 3.埋葬の歌 Op.88
フランツィスカ・ボーデ(ソプラノ)/
バルバラ・ブレッケルマン(アルト)/
マキシミリアン・アルクマン(テノール)/
イェンス・ハーマン(バリトン)/
テューリンゲン交響楽団/
マティアス・ベッケルト(指揮)

 ブラームスの伝記にしばしば登場するオーストリアの作曲家ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)。彼の妻となったエリザベートはブラームスの弟子であり、才能あるピアニストでもあるなど、彼の作品にはブラームスの影響が強く感じられます。
 cpoレーベルでは継続的にヘルツォーゲンベルクの作品をリリースし、このブラームスの影に隠れてしまったユニークな作曲家の実像を映し出すのに多大なる貢献をしています。
 このアルバムには3つの異なるテキストを用いた「死」に寄せた音楽が収録されています。
 どの作品も彼の実体験に寄り添うもので、それは彼の友人の突然の死であったり、44歳の若さで亡くなってしまった愛する妻のために書かれたりと、その動機は様々です。しかしながらヘルツォーゲンベルクはその悲しみを個人的なものではなくすべての人類へ贈る作品として昇華し、透明な哀しみを纏わせながら、唯一無比の音楽へと移し替えているのです。




先日こんなアルバムもご紹介しました。

777789
(3CD)
\7800→\7290
ヘルツォーゲンベルク夫妻のピアノ作品全集
《ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)》
 1.5つの小品 Op.25/2.5つの小品 Op.37/3.4つの幻想小曲集 Op.4/
 4.ドン・ファンの主題による変奏曲 Op.8/5.幻想的舞曲 Op.9/
 6.ロマンス Op.6/7.6つの小さな性格的小品 Op.5/8.奇想曲 Op.107/
 9.アクロスティシャ Op.7/10.ほとんど幻想的なソナタ Wo0.13/
 11.12の小さな練習曲 Op.68/12.ピアノのための小品 Op.49/
 13.変奏曲 Op.3/
《エリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1847-1892)》
 14.8つの小さな小品
ナターシャ・ヴェリコヴィッチ(ピアノ)
 cpoレーベルが力を注いでいる作曲家の一人に、ブラームスの友人であったヘルツォーゲンベルクがいます。これまでも室内楽や管弦楽作品、または歌曲などのアルバムで、この作曲家の知られざる扉を開いて来たのですが、今回は彼のピアノ曲全曲と、やはり優れたピアニストであった彼の愛妻エリザベートが書いたピアノ曲を併せて収録するという、愛好家には嬉しい3枚組となっています。
 ヘルツォーゲンベルクの作品はブラームスに酷似していると言われていた時期もありますが、このピアノ曲を聴いて見ると、それは明らかな間違いであり、彼独自の語法がきちんと確立されていたことを知ることができるのではないでしょうか。
 これらの曲から類い稀なるロマンティシズムを抽出したヴェリコヴィッチの演奏にも称賛を送ります。


 ブラームスがその生涯に愛した女性のうちのひとりエリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルクの作品が聴ける。

 

777823
\2600→\2390
ドイツ初演!
 ジョルジュ・エネスク:作品集

  1.交響詩「イシス」管弦楽と女声合唱のための (1999年パスカル・ベントユによる編曲)/
  2.交響曲 第5番 ニ長調(テノール、女声合唱、オーケストラのための)
モーリス・ブラッド(テノール)/
北ドイツ放送合唱団/
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ペーター・ルジツカ(指揮)

 ここで指揮をしているルジツカは、作曲家としても(作曲の方が)有名で、もともとハンブルクでピアノとオーボエを学んだのち、作曲をヘンツェとオッテに学び、それから指揮と法律、音楽学も学んだという人。現代ドイツでは指揮と作曲の両面で高く評価されています。
 彼によるこのエネスク(1881-1955)の交響曲第5番と「イシス」の演奏は、ドイツ初演であり、どちらも未完に終わってしまった興味深い作品に納得の行く結末を与えたものです。やはりこちらも現代作曲家として知られるパスカル・ベントユが補筆完成したもので、エネスク作品の特徴でもある民謡風の色使いと、透明な管弦楽法、そして複雑な音楽語法の全てを研究し、不足している部分が補われたこれらの作品は、神秘的な女声合唱の響きを伴って、全ての聴き手の耳に強い印象を残すことでしょう。
 

777833
\2600→\2390
マックス・ブルッフ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 第1集
 1.ヴァイオリン協奏曲 第2番 Op.44/
 2.スコットランド幻想曲 Op.46/
 3.アダージョ・アパッショナート Op.57
サンチェ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)
 ブルッフ(1838-1920)と言えば、誰もがあの素晴らしい「ヴァイオリン協奏曲 第1番」を思い浮かべることでしょう。美しい旋律に溢れたあの協奏曲は、ロマン派のヴァイオリン協奏曲の中でも屈指の人気を誇っています。
 また、彼は生涯「歌と旋律」を愛し、その創造の源にも、ヨーロッパの様々な国に伝わる民族音楽があったことで知られています。
 たとえば、このアルバムに収録された「スコットランド幻想曲」や良く知られる「コル・ニドライ」にはそんな郷愁を誘うメロディがうまく引用されているのです。
 さてcpoレーベルでは、そんなブルッフのヴァイオリンのための作品全集のリリースを目論んでいます。名ヴァイオリニスト、ヴァイトハースを演奏者に迎え、「ヴァイオリン協奏曲 第1番」だけではない、ブルッフのヴァイオリン作品の隠された遺産を掘り起こすことで、この作曲家に新たな光を当てることになるでしょう。まずは、あまり耳にする機会のない第2番の協奏曲から聴いてみてください。
 
777873
(SACD-Hybrid 2枚組)
\6600
北ドイツのバロックオルガン 第12集 マティアス・ヴェックマン:オルガン作品集全集
 1.第1旋法による5声の前奏曲 ニ短調/
 2.第2旋法によるマニフィカト/
 3.イエス・キリストよ、汝はたたえられよ/4.我ら貧しき罪人を/
 5.救いはわれらに来れリ/6.ファンタジア ニ短調/
 7.第1旋法によるフーガ ニ短調/8.来たり給え聖霊、主なる神/
 9.神を賞賛し/10.喜べ、愛するキリスト者/
 11.おお祝福されし、光なる三位一体
フリードハイム・フランメ
(マリーエンミュエンスター・アブタイ教会,
ヨハン・パトロクルク・メーラー・オルガン)
 バロック時代の初期から最盛期にかけて活躍したドレスデンの作曲家ヴェックマン(1617頃-1674)。彼は、幼少期の頃にシュッツが率いるザクセン宮廷楽団で音楽教育を受け、その後、ヤーコプ・プレトリウスにオルガンを学びました。師であるシュッツがイタリアの様式に影響されたことを受け、彼も当時のイタリア様式を学び、それを自作のオルガン、チェンバロ作品に取り入れ、巧妙で精緻な音楽を書き上げました。
 ただしその功績は、彼の死とともに忘れられてしまい、バッハの作品と、その周辺の音楽家たちの作品が省みられる19世紀まですっかり埋もれてしまっていたのです。
 この2枚組には現存するヴェックマンの作品全てが(私家版も含めて)収録されています。今回フランメが演奏したオルガンは長い歴史を誇る教会にあるもので、素朴かつ力強い音色を持つ楽器です。この録音ではその巣晴らしい響きを余すことなく記録し、SACDハイブリッド盤としてお届けいたします。
 
777902
\2600
リヒャルト・シュトラウス:バレエ音楽「ヨーゼフ伝説」Op.63 ヴァイマール・シュターツカペレ/
ステファン・ショーヨム(指揮)
 20世紀初頭、ディアギレフ率いるロシア・バレエ団は多くの芸術家たちに影響を及ぼしました。ディアギレフが様々な作曲家たちに曲を委嘱したことは知られていますが、この「ヨーゼフ伝説」もそんな作品のひとつです(とは言え、最初は、ディアギレフのバレエを観たホフマンスタールが感銘を受け、「こんな作品はどうですか?」と売り込みをかけたことが発端だったのですが)。
 内容は聖書の「ヨゼフ物語」に基づくもので、ヨゼフが奴隷として働いていたポティファルの家で、その家の夫人が彼を誘惑するも、それを拒否するという物語。
 サロメにも似ていますが、もっと神秘的な佇まいを持っています。当初の計画ではニジンスキーがヨゼフを踊るという触れ込みでしたが、どうにも、ケスラー卿(ホフマンスタールの友人)による台本の出来がよくなく、シュトラウス(1864-1949)の音楽もいま一つ切れがないせいか、人気作になることはなく、最近まではほとんど演奏されることがありませんでした。
 しかし改めて聴いてみると、時には「サロメ」や「エレクトラ」のような激しく妖艶な響きが聴かれたり、後期の作品のような静謐さもあったりと、なかなか興味深い音楽に満たされていることに気が付くのではないでしょうか。



 

LPO


LPO-78
\2400→\2190
ユロフスキ&ロンドン・フィル
 ツェムリンスキー:歌劇「フィレンツェの悲劇」&メーテルランク歌曲集

  1-17.歌劇「フィレンツェの悲劇」Op.16 (1幕 オスカー・ワイルド原作)/
  6-23. 6つのメーテルランクの歌 Op.13
   <三人の姉妹/目隠しをされた娘たち/乙女の歌/
    彼女の恋人が去った時に/
    そしていつの日か彼が戻ってきたら/彼女は城にやってきた>
ブランカ…ハイケ・ヴェッセルス(メゾ・ソプラノ)…1-17/
グィード・バルディ…セルゲイ・スコロホドフ(テノール)…1-17/
シモーネ…アルベルト・ドーメン(バリトン)…1-17/
ペトラ・ラング(メゾ・ソプラノ)…18-23/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ウラディミール・ユロフスキ(指揮)
録音 2010年9月22日…18-23, 2012年9月26日…1-17 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ライヴ録音
 ツェムリンスキー(1871-1942)の歌劇「フィレンツェの悲劇」。原作をオスカー・ワイルドに拠っているためか、内容はまさに世紀末を象徴するようなドロドロした物語です。登場人物はフィレンツェの裕福な商人シモーネとその妻ビアンカ、そしてフィレンツェ公グィード・バルディの3人のみ。ビアンカに言い寄るグィード、嫉妬するシモーネ。「シモーネなんか死んじゃえばよいのに」と願うビアンカ。そして、その三角関係のもつれが高じて男同士が決闘を始め…生き残ったのは夫であるシモーネ。さぞやビアンカは落胆するかと思いきや、「あなたってこんなに強かったのね」とシモーネに擦り寄るビアンカ。2人は改めて愛の深さを確認して幕。
 自分の愛する女は、どんなに他の男によろめいても最後は自分のもとに戻ってくる。というツェムリンスキー自身の願望も透けて見えるようなこの歌劇。リヒャルト・シュトラウスを思わせる豪放なオーケストレーションと、調性崩壊ぎりぎりの和声、そして1時間足らずというテンポの良さも相俟って、最後まで緊張感を伴いながら楽しむことができるものです。それにはもちろん素晴らしい歌手とオーケストラが必要ですが、この演奏、その点でも全く申し分ありません。何よりベテラン、ドーメンの歌うシモーネには、「もう一生あなたについていきます」とつぶやきたくなるほどの説得力があるものです。
 ユロフスキーはこの絢爛豪華な音を、一つ残らず描き出しつつ、堅実に全体をまとめています。
 「6つのメーテルランク歌曲集」は歌劇より少し前に書かれたもので、シェーンベルクとマーラーの良さを併せ持つような不思議な響きを持つ作品。
 ペトラ・ラングは滴り落ちるような深い声で、この後期ロマン派の世界を表現しています。もちろんバックのオーケストラの雄弁な語り口も聴き所です。




NAXOS



8.573297
\1100
スラットキン(指揮)
 ベルリオーズ:イタリアのハロルド 他

 1-4.交響曲「イタリアのハロルド」Op.16 H68
  <第1楽章:山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面/
   第2楽章:夕べの祈祷を歌う巡礼の行列/
   第3楽章:アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード/
   第4楽章:山賊の饗宴、前後の追想>/
 5.序曲「ローマの謝肉祭」Op.9 H95/
 6.夢とカプリース Op.8 H88/
 7.序曲「ベンヴェヌート・チェッリーニ」Op.23 H76
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)…1-4/
ジョヴァンニ・ラディヴォ(ヴァイオリン)…6/
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2013年10月24-26日 フランス オーデォトリウム・デ・リヨン
 イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになりました。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないでしょうか。この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれましたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまいます。
 しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶものです。
 ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めています。残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲されたものです。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされています。
 


8.573008
\1100
エルネー・ドホナーニ:交響曲 第2番 他
 1-4.交響曲 第2番 ホ長調 Op.40(1945/1957改編)
  <第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ、力強く情熱的に/
   2.第2楽章:アレグロ・パストラーレ、ひどく感傷的に/
   3.第3楽章:ブルラ:アレグロ/
   4.第4楽章:序奏、フーガとJ.S.バッハのコラールによる変奏とコーダ>/
 5-6. 3つの歌 Op.22(1912)より「2つの歌」〜
  ウィリアム・コンラッド・ゴモル(1877-1951)のテキストによる
   <第1番:神/第2番:太陽への憧れ> ※世界初録音…5.6
エヴァン・トーマス・ジョーンズ(バリトン…5.6)/
フロリダ州立大学交響楽団/
アレクサンダー・ヒメネス(指揮)
録音 2013年3月1-3日 フロリダ州立大学,ルビー・ダイヤモンド・コンサート・ホール
 ハンガリー屈指の音楽家で、その孫に世界的指揮者として知られるクリストフ・フォン・ドホナーニを持つエルネー・ドホナーニ(1877-1960)。ダルベールに学び、ベルリンでピアニストとしてデビュー。その後はヨーロッパ全土で演奏旅行を行い高く評価された人です。教師としても優れていて、1905年から1915年まではベルリン高等音楽学校で教え、1919年には一時的にブダペスト音楽アカデミーの院長も務めています(政治的圧力でその年のうちに解任)それほどの人なのに、自作の演奏にはあまり積極的ではなかったようで、現在でもあまり彼の曲を聴く機会はありません。
 この交響曲第2番は、第二次世界大戦で荒廃を極めたハンガリーが復興していく時期に書かれたもので、激しい爆撃をかいくぐった都市の姿を彷彿させる堂々とした輝かしい楽想に満ちています。作風は後期ロマン派に属するものであり、この時期の作品に拘わらず調性も付されていますが、曲の要所要所には新古典派的な面持ちも垣間見えます。変奏曲形式を持つ第4楽章には、バッハのコラールのメロディが埋め込まれ、様々な形で「死と生」について語りかけます。最後には「生きること」が勝利し高らかに曲を閉じるというものです。
 2つの歌曲は神への賛歌と、闇を克服する夜明けが描かれており、ここでもドホナーニの世界観をつぶさに知ることができるはずです。
 

8.573290
\1100
ブロッホ:交響曲 変ホ長調 他
 1-2.歌劇「マクベス」の2つの交響的間奏曲(1939)
  <第1幕:間奏曲/第3幕:間奏曲>/
 3-6.交響曲 変ホ長調(1954-1955)/
 7.イン・メモリアム(1952)/
 8-10. 3つのユダヤの詩(1933)
    <第1番:舞曲/第2番:儀式/第3番:葬列>
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団/
ダリア・アトラス(指揮)
※ASVより移行盤
録音 1996年10月14-15日 UK ミッチャム サリー,聖バルナバス教会
 エルンスト・ブロッホはスイス出身のユダヤ人作曲家で、主にアメリカで活動したとされています。若い頃はジュネーヴで学び、イザイにヴァイオリンを学び、フランクフルトで研鑽を積み、更に一時はパリにも住み、その後は1916年からアメリカに渡り、様々な場所で活躍、1924年にはアメリカの市民権を獲得します。彼はオーケストラや室内楽団のために30ほどの作品を書き、その中にはとびきりの傑作も含まれています。
 歌劇「マクベス」の交響的間奏曲は、30年近く前に完成を見た歌劇を見直したブロッホが、プログラムノートに手を入れ、2つの幕間の間奏曲を付け加えたというもの。曲全体のライトモティーフが使われた色彩感豊かな作品です。
 1955年に完成された交響曲は、彼自身においても自信作であったようで、曲についての詳細な説明を友人であるA.チャップマンに送っています。そこには第1楽章から第4楽章までの楽想の移り変わりと感情推移が記され、演奏するためにも素晴らしい手引きとなっています。
 短い「イン・メモリアム」は彼の友人であったピアニスト、エイダ・クレメントに捧げられたもの。
 3つのユダヤの詩は彼の「ユダヤ・ツィクルス」の一つの作品で、ユダヤの伝統的な旋律を引用し、素晴らしいオーケストレーションを施した表現的な作品であり、ブロッホの面目躍如と言った感のあるものです。
 

8.573088
\1100
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲集 第2集
 1-4.弦楽四重奏曲第1番 イ長調 Op.4(1896)/
 5-9.弦楽四重奏曲第2番 Op.15(1913)
エッシャー弦楽四重奏団
<メンバー:
アダム・バーネット=ハート(第1ヴァイオリン)/
ウー・ジー(第2ヴァイオリン)/
ピエール・ラポワント(ヴィオラ)/
デーン・ヨハンセン(チェロ)>
録音 2012年5月9-12日 USA フロリダ,ポート・シャーロット・ユナイテッド・メソジスト教会
 25歳の若き才能溢れる作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)は、ブラームスの後押しを受けて「クラリネット三重奏曲」の出版を行い、また最初のオペラ「ザレマ」が賞を獲得するなど、順風満帆たる人生を歩み始めたところでした。その年に書かれた弦楽四重奏曲第1番は、若々しい活力と流麗なメロディが漲る、叙情的で輪郭のはっきりした音楽であり、若さゆえの冒険心や遊び心が感じられる瑞々しいものです。
 しかし、その17年後に書かれた第2番の弦楽四重奏曲は、まるで別人の作品?とも思えるほどにその表情が変化しています。確かにその間に彼の身の回りに起こった様々な出来事は、野心溢れる青年から幾多の希望を奪っていったに違いありません。曲は調性感を保ちながらも、第1楽章は無調とも思えるやるせなさが支配していたり、第2楽章も薄い美しさの中にのたうちまわるような苦しみが感じられます。第3楽章は特徴的なリズムが支配する忙しないもの、そして第4楽章には先の見えることのない薄暮が覆っています。最終楽章は一層混沌が激しくなり、取り留めのない不安感の中に取り残されるかのようです。とは言え、この時期の彼はまだ、指揮者としては名声を獲得しており、曲の中にも、若干の明るい光が宿っています。
 以降のツェムリンスキーの生涯は転落の一途を辿り、書かれる曲調も暗く変化していきます。彼の3番と4番の四重奏曲は8.572813で聴くことができます。
 

8.573116
\1100
ヴィラ=ロボス:ギターの写本 傑作集と失われた作品集 第2集
 1.理由を私に話して(A.ビッソーリによる復元版)(1901/2010)/
 2.ワルツ協奏曲 第2番(A.ビッソーリによる補筆完成版)(1904/2009)/
 3.神秘的な六重奏曲(1917)/
 4.ショーロへの序奏(1929)/
 5.ショーロ第1番/6.ショーロ第6番/
 7.アマゾンの森-愛の歌 ※世界初録音…1
アンドレア・ビッソーリ(ギター)…1-5.7/
ガブリエラ・パース(ソプラノ)…7/
アンサンブル・ムーサゲート
<メンバー:
アンドレア・ビッソーリ(ギター)/
ファビオ・プピッロ(フルート)/
レモ・ペロナート(オーボエ)/
マウロ・リビチーニ(アルト・サクソフォン)/
アンナ・ピッターロ(チェレスタ)/
フランチェスカ・ティラーレ(ハープ)>…3/
ミナス・ゲラリス・フィルハーモニック管弦楽団…4.6.7/
ファビオ・メケッティ(指揮)…4.6.7
録音 2013年3月24日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・クリストフォーロ…1.3, 2010年3月17日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…2.5, 2012年10月4日 ブラジル ミナス・ゲラリス,イビリテ テアトロ・ド・チェントロ・エドゥカシオナル…4, 2013年5月1日 ブラジル ミナス・ゲラリス,ベロ・ホリゾンテ,パラチオ・ダス・アルテス…6.7
 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス。熱狂的な音楽好きだった父のと彼の叔母の影響で、最初はピアノ、チェロ、クラリネットを学び、一度は医療系の技術を学ぶも、結局は音楽の道を選択、作曲を独学で勉強する傍ら、ブラジルの民謡の採集を行うなど活発な活動を行います。一時期はパリにも留学、そこでも先鋭的な音楽を吸収し、後の創作への糧としました。
 このアルバムには一般にはほとんど知られることのないいくつかの作品が収録されています。彼の最も初期に書かれた「Dime perche-理由を私に話して」は短いながらも充実した構成を持ち、めまぐるしくテンポが変わる面白い曲です。
 2014年に出版されたばかりの「ワルツ協奏曲 第2番」は未完成ではありますが、ビッソーリが補筆完成させており、タイトル通りショパンの面影を感じさせる名曲です。チェレスタやハープまでを用いたユニークな音色が特色の「六重奏曲」には確かに熱帯地方の空気が漂っています。民俗舞曲に基づく「ショーロ」の数々は有名な作品。これを聴かずにはヴィラ=ロボスは語れません。最後の「愛の歌」は、映画のサウンドトラック。と言っても、彼の曲が使われたのは映画の最後のカットのみ。しかし印象的な曲で、人々の心に強い印象を残したであろうことは間違いありません。
 

8.559730
\1100
スーザ:吹奏楽のための作品集 第14集
 1.ロイヤル・トランペットのマーチ(1892))/
 2.アメリカン・メイド-喜歌劇「ガラス吹き」序曲(1909)/
 3.トリトン・メドレー-行進曲(1892)/
 4.ユモレスク 「私の苦悩の物語を聞いてください」(1888)/
 5.子羊-マーチ(1914)/6.行進曲「団結心」(1888)/
 7-9.組曲「エル・カピタンと友人」
  <エル・カピタン(1896)/偽医者(1898)/花嫁探し(1897)>/
 10.行進曲「世界一周旅行クラブ」(1931)/
 11.行進曲「忠誠軍団」(1890)/
 12.3つの幻想曲 - 第1番 国際会議(1876)
   ※K.ブライオンによる吹奏楽編…1.2.3.5-12, J.P.スーザ、
     L.シッセルによる吹奏楽編…4, 世界初録音…2.4.6
英国王立空軍中央軍楽隊/
キース・ブライオン(指揮)
録音 2012年2月24-28日 UK ロンドン ノルトホルト 英国王立空軍
 スーザ(1854-1932)の行進曲は、当時から国を挙げての大人気を誇っていました。もちろん彼は行進曲だけを書いたのではなく、ここに収録されているような「エル・カピタン」などのオペレッタも書き、これも高く評価されていました。1892年には自らバンドを結成し、7年間で3500回ものコンサートをこなしたと言われます。そして電車や船でヨーロッパ中を移動し、それは40年で100万マイル(1マイルは約1.6km)を移動したというのですから、その活躍たるや推して知るべしといったところでしょう。
 ここに収録された12の作品はどれも楽しいものですが、注目は「国際会議」でしょうか。1876年に開催されたフィラデルフィア・センテニアル博覧会にて、結成された「オールスター・フェスティヴァル・オーケストラ」(結成にあたってはオッフェンバックが音頭をとった)のために書かれたもので、当時21歳のスーザはアメリカ、イギリス、フランス、アイルランド、ドイツをはじめとした欧州の主要国の国歌、民謡、クラシックなど様々なメロディをつなぎ合わせ、長大なマーチを作り上げました。そして、曲の終わりは、タンホイザー序曲のパロディと「星条旗」が融合。壮麗に曲を閉じます。これは聴きものです。例えるなら、スーザの「イッツ・ア・スモールワールド」?
 

8.559764
\1100
ジェイク・ヘギー:コネクション-3つの歌曲集
 1-5.ナチュラル・セレクション-自然淘汰(1997)
  <創造/動物の情熱/アラス!アラック!/
   インディアン・サマー-青/たった一人の喜び(コネクション)>/
 6-9.オフィーリアへの歌とソネット(1999)
  <オフィーリアの歌/女は以前から愛している/銀の棺には入っていない/春>/
 10-17.イヴの歌(1996)
  <私の名前/さらに/良く/聴く/蛇/男の災い/深い傷/農場>
   ※歌曲集としての初録音
レジーナ・ゾーナ(ソプラノ)/
カスリーン・タグ(ピアノ)
録音 2013年4月26日,6月4日 USA ニューヨーク,ヨンカーズ,オクタヴェン・オーディオ・LLC
 アメリカの現代作曲家、ジェイク・ヘギー(1961-)は常に物語やオペラに強い関心を抱いています。しかし何よりも得意としているのは歌曲であり、これまでに250作を超える歌を書き、またテキストも多方面から選ばれています。
 このソプラノとピアノのための3つの歌曲集は彼の初期の作品で、3人の女性(その中にはオフィーリアとイヴも含まれる)が象徴的に描かれています。
 最初の曲集「自然淘汰」では一人の若い女性が自らのアイデンティティを探索していく様子が描かれています。空想、妄想、そして性的成熟を経て、彼女にふさわしい夫を見つけるまでを音楽で綴ります。オフィーリアの歌は、誰もが知るシェークスピアの戯曲の登場人物。彼女もヘギーの手にかかると、一人の自立した女性として描かれるのです。そして最後に登場するのはイヴ。蛇=誘惑に唆されて禁断のリンゴに手を出してしまう彼女。ここにヘギーはクルト・ヴァイルのパロディまでをも用いて、多面的に表現していきます。蛇は甘い言葉を吐きながら、声に絡みつき、彼女にこれまで知ることのなかったリンゴの美味しさ(欲望)を体験させますが、彼女はそれを自らに取り入れることで、新たな世界を知るのです。なかなか意味深であり、豊かな世界を持つ音楽です。
 

8.559777
\1100
ドヴォルザークとアメリカ
 1-6.メロドラマ「ハイアワサ」 〜ドヴォルザークの作品からA.ギル=オルドニェスによる物語
  <プロローグ/ハイアワサの求愛/ハイアワサの結婚式の饗宴/
   ミンネハハの死/パウ=プク=キーウィスの狩り/エピローグ:ハイアワサの出発>/
 7.ウィリアム・アルムス・フィッシャー(1861-1948):ゴーイン・ホーム 〜
   ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 - 第2楽章 ラルゴによる/
 8.ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナチネ ト長調 Op.100-第2楽章/
 9.ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101 第4番 ヘ長調/
 10.ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101 第7番 変ト長調/
 11-15.ドヴォルザーク:組曲 イ長調「アメリカ」Op.98/
 16.アーサー・ファーウェル(1872-1952):ナバホ戦争の踊り 第2番/
 17.アーサー・ファーウェル:メサと平原から Op.20 - 第2番 ポーニー族の馬/
 18.アーサー・ファーウェル:メサと平原から Op.20 - 第2番 ポーニー族の馬(合唱版)
ケヴィン・デアス(ナレーター…1-6,バスバリトン…7)/
チェン・ジュウ(ヴァイオリン)…8/
エドゥムント・バッテルスビー(ピアノ)…8/
ベンジャミン・パステルナック(ピアノ)…9-17/
ユニヴァーシティ・オブ・テキサス・チャンバー・シンガース…18/
マイケル・ウォルフェ(メンバー・テノールソロ)…18/
ポスト・クラシカル・アンサンブル…1-7/
アンヘル・ジル=オルドニェス(指揮)…1-7
録音 2013年3月2日 USA メリーランド,クラリス・スミス・パフォーミング・アーツ・センター…1-7.9-15.17, 1998年9月2-3日 UK サフォーク,ポットン・ホール…8, 2003年8月20日 カナダ トロント・センター・フォー・ザ・アーツ…16, 2013年5月5日 USA テキサス、ベイツ・リサイタル・ホール…18
 1891年の春、ニューヨーク・ナショナル音楽院の創立者・理事長ジャネット・サーバーから音楽院院長職への就任依頼が届き、逡巡しながらもアメリカに旅立ったドヴォルザーク(1841-1904)。しかしアメリカの人々は彼の渡米を心から喜び、すぐさま彼自身もこの土地に馴染んだのでした。1893年には交響曲第9番「新世界から」を完成させていて、この曲には黒人霊歌の旋律などが使われていることは良く知られていますが、実はそれよりも、彼自身が長年構想を温めていたという歌劇「ハイアワサ」に使うための素材が数多く用いられていたのです。
 「ハイアワサ」というのはネイティヴ・アメリカ(昔でいえばインディアン)の英雄の名前であり、彼を主人公にした「ハイアワサの歌」という長編の詩をH.W.ロングフェローが書き、それに目をつけたドヴォルザークが歌劇の題材にしようと目論んだのでした。結局、音楽院の委員会の反対によって、歌劇「ハイアワサ」の構想は実現することなく、ドヴォルザークはいくつかの曲をそのまま「新世界より」に流用。有名な第2楽章が哀しさを帯びているのは、実はハイアワサの花嫁ミンネハハの死を描写した音楽だったのです。この史実を考えると、これまで言われていたような“「新世界より」はドヴォルザークが故郷を思って書いた作品である”と簡単に言ってしまうのは早計であるのかもしれません。
 このアルバムは、そんなドヴォルザークの構想を「メロドラマ(音楽と朗読の融合)」として再現したもの。良く知っているメロディが次から次へと現れる興味深い物語となっています。歌詞をつけて歌われる「ラルゴ」にも思わず涙するはずです。
 

8.571351
\1100
モーリス・ジェイコブソン:主題と変奏
 1.モザイク(1949)/2.セルシー・ローン(チェロとピアノ版)(1946)/
 3-7.組曲「音楽室」(1935)
 <素朴なバレエ/サラバンド/バガテル/茶色の研究/川の音楽>/
 8.主はわが羊飼い(1936)/
 9-15.ロマンティックな主題と変奏(主題…1910/変奏…1944)/
 16.雅歌(1946)/17.哀歌(チェロとピアノ版)(1941)/
 18.回転木馬(1946)/19.ユモレスク(チェロとピアノ版)(1948)/
 20-26.主題と変奏(ピアノ・デュオ版)(1943-1947)
ジュリアン・ジェイコブソン(ピアノ)/
ジェニファー・ジョンストン(メゾ・ソプラノ…8.16)/
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ…2.17.19)/
マリコ・ブラウン(ピアノ…1.20-32
録音 2013年1月11日…1-7.9-15.17.19, 2013年2月3日…8.16.18.20-32 UK ストーク・ダベルノン,メニューイン・ホール
 イギリスの音楽家モーリス・ジェイコブソン(1896-1976)は多くの面で非常に優れており、「突出した才能を持つ音楽家」と評されました。演奏家としては、幼い頃からバッハの平均律とベートーヴェンの32のピアノソナタを自在に弾きこなし、王立音楽大学では第一次世界大戦で中断されながらも、ホルストとスタンフォードの協力者であり、また偉大なるテノール、ジョン・コーツの伴奏者として注目され、キャスリーン・フェリアの才能にも着目したということです。
 第二次世界大戦後には、更に活動の幅を広げ、それはナショナル・ユース・オーケストラの創立や、様々な出版物の編集、ディレクターを行い、音楽祭での審査員を務め、英国だけでなく、カナダ、香港にも強い影響力を及ぼしていました。そんな多忙な彼ですが、生涯に450曲もの作品を残したのは、まさに驚異的なことだったに違いありません。
 このアルバムには1935年から1949年までに書かれた作品を収録。戦時中の困難な生活を乗り越えて書かれた、ちょっと風変わりな作品を彼の息子であるピアニスト&作曲家ジュリアンが中心となって演奏。この知られざる作曲家の魅力を丹念に描き出しています。
 

8.571352
\1100
イギリスのチェロ作品集
 1-4.ウィリアム・ブッシュ(1901-1945):チェロとピアノのための組曲(1943)/
 5-13.ケネス・レイトン(1929-1988):パルティータ Op.35(1959)/
 14-16.ウィリアム・ワーズワース(1908-1988):
  チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.66(1959)/
 17-20.アーノルド・クック(1906-2005):チェロ・ソナタ 第2番
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/
ラファエル・テッローニ(ピアノ)
BMSより移行盤
録音 2010年2月18日…1-4, 2009年4月3日…5-13, 2008年10月9日 UK ストーク・ダベルノン,メニューイン・ホール…14-16/2005年10月 UK ロンドン,ギルドホール音楽・演劇学校・ミュージック・ホール…17-20
 イギリスの近代音楽は、最近人気が出てきたとは言え、まだまだその全貌が知られているわけではありません。たとえばこのアルバムに収録されている4人の作曲家については、その名前すらご存知ない方も多いのではないでしょうか。これらの作品はイギリス国内でもほとんど演奏される機会を持たず、1960年代の始めに「前衛音楽」が省みられたときにも、古風すぎる作風ゆえ、その網から漏れ出してしまったという経歴を持ちます。その上、いくつかの作品は、作曲家自身によって「習作である」とみなされ公開もされなかったというもので、ここで録音され、多くの人に聴いてもらえる機会を持つことは、格別大きな意義を持つものではないでしょうか。
 曲ごとのコントラストが美しいブッシュの組曲、教会音楽の作曲家として知られるレイトンの陰鬱なパルティータ、平和主義者であったと言われるワーズワースのブラームス風のソナタ(ぎりぎり調性を保っている)、6つの交響曲で知られるクックの新古典派を思わせる快活なソナタ。どれもが独特な味わいを有しています。
 


8.572621
\1100
モンサルバーチェ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 1-3.パラフラシス・コンチェルタンテ(1975)/4.子守歌(1957)/
 5.スペインのスケッチ(1943)/
 6-8. 3つのプリクロミア(1994)
  <第1番:難解なファンファーレ-アンダンテ・コン・ブリオ/
   第2番:ひそやかなシチリア-落ち着いて優しく/
   第3番:アダージェット-ラファーガ・デ・タンゴ-アレグレット>/
 9-13.ファーナビー:「エスパニョレッタ」の主題による変奏曲(1945)/
 14-16.ピアノ三重奏曲(1986-1988)
  <第1楽章:ドゥルシネアのバラード/
   第2楽章:モンポウとの対話/第3楽章:リトルネッロ>
エヴァ・レオン(ヴァイオリン)/
ホセ・ラモス・サンタナ(ピアノ)/
シビル・ジョーナー(チェロ…14-16)
録音 2011年4月22日…4-8, 2011年5月25日…1-3.9-13, 2011年5月26日…14-16
 20世紀スペインで最も重要視されている作曲家、モンサルバーチェ(1912-2002)。彼はその生涯に渡って様々なジャンルの200以上の作品を書いています。中でもヴァイオリンとピアノのための作品は、彼の音楽生活のほぼ全ての時期に渡って書かれていて、この1枚を通して聴くだけで、その作風の変遷がわかるという優れものです。確かに彼の作風は時代によって変化しており、初期の頃は12音技法とワーグナー風の厚みのある音を好んでいましたが、その後はカタロニア民謡の影響を受け、最終的には前衛的でありながらも、どこか温かみのある響きを作り出すことに成功したと言えるでしょう。小規模ながらも見事な均整を誇るパラフラシス・コンチェルタンテ。ちょっと古風な子守歌、そして“いかにも”と言った「スペインのスケッチ」。彼の後期の代表作の一つ「3つのプリクロミア」では巧妙にダンスのリズムを取り入れながら音楽が進みます。
 変奏曲は、ルネサンス時代の作曲家ファーナビーの親しみやすいメロディを主題にしていますが、以降の変奏でのヴァラエティ豊かな音楽の作りが魅力的。聞き手は知らない間に300年の時を旅することとなります。
 ピアノ三重奏も後期の作品であり、エレガントな第1楽章の最初はヴァイオリンとチェロの対話で始まり、ピアノが彩りを加え、曲は少しずつ盛り上がりを見せます。第2楽章はモンポウに敬意を表した静かな音楽。第3楽章は激しく情熱的。印象的で明快な楽章です。
 

8.572907
\1100
レーガー:オルガン作品集 第14集
 1-4.5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56
  <前奏曲 第1番 ホ長調/フーガ 第1番 ホ長調/
   前奏曲 第2番 ニ短調/フーガ 第2番 ニ短調>/
 5-19. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67より
  <第1番:いと高きにある神にのみ栄光あれ/
   第2番:すべてのものは神の祝福により/
   第3番:深き苦しみの淵より、われ汝を呼ぶ/
   第4番:わが心の深みより/第5番:わが命なるキリスト/
   第6番:われらが神はかたき砦/第7番:汝エホヴァにわれ歌わん/
   第8番:栄光の日は来たりぬ/
   第9番:主イエス・キリスト、われらを顧たまえ/
   第10番:救いはわれらに来たれり/
   第11番:おおわが魂よ、大いに喜べ/第12番:天と地の神/
   第13番:主よ、汝の御心のままにわれはあらん/
   第14番:わが心の切なる祈り/
   第15番:地と天は喜びの声を高くあげよ>/
 20-25. 5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56
  <前奏曲 第3番 ト長調/フーガ 第3番 ト長調/
   前奏曲 第4番 ハ長調/フーガ 第4番 ハ長調/
   前奏曲 第5番 ロ短調/前奏曲 第5番 ロ短調>
ヨーゼフ・スティル(オルガン…
トリーア大聖堂、ヨハネス・クライス・オルガン)
録音 2013年6月4-5日 ドイツ トリーア大聖堂
 レーガー(1873-1916)のオルガン作品は、どれもバッハの伝統を引き継ぐものであり、後期ロマン派のオルガン作品の最高峰に位置するものとしても認知されています。彼自身はカトリックでしたが、ルター派の伝統にも長けており、このアルバムにもあるように「コラール前奏曲」や「コラール幻想曲」など音楽を重視するルター派の特徴とも言える作品(祈る前に一般会衆たちが歌ったり、歌う前にオルガンのみで華やかに演奏する)も数多く作曲したのです。もちろん歌うためのコラールは、単純なものですので、そこに様々な装飾をつけたり、対戦率を付けたりして、聴き応えのある作品に仕上げたのが、このアルバムにも収録されているコラール前奏曲というわけです。
 「前奏曲とフーガ」、「コラール前奏曲」のタイトルにそれぞれ「やさしい=Eazy」とありますが、お聴きいただいてわかるように、決してやさしくなどない(もちろん演奏も困難です)力強く光輝く、また若干難解な部分もある見事な曲ばかりです。一度聴けば必ずはまる不思議な味わいのオルガン曲。いかがですか?
 

8.573048
\1100
フェルディナント・ダヴィッド:20の技巧的練習曲・6つのカプリース
 1-20. 20の技巧的練習曲(モシュレスの「24の練習曲 Op.70」に基づく)/
 21-26.独奏ヴァイオリンのための6つのカプリース Op.9
レート・クッペル(ヴァイオリン)
録音 2012年7月13日…1-7, 2012年9月15日…8-14, 2012年9月16日…15-20, 2013年1月7日…21-23, 2013年1月8日…24-26 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送 第2スタジオ
 ドイツ系ユダヤのヴァイオリニスト、作曲家フェルディナント・ダヴィッド(1810-1873)。幼い頃から神童として知られ、13歳の時にはルイ・シュポーアとモーリッツ・ハウプトマンに師事、16歳でベルリン王立劇場のヴァイオリン奏者に就任しています。その後は優れたヴァイオリニストとして活躍し、ロシア方面にも演奏旅行に出かけ、25歳のときにはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターに就任、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演も彼が担うことで、メンデルスゾーンにヴァイオリンの技術やその他の助言を与えたことでも知られています。このアルバムにはそんな彼の自作を収録。
 ここでダヴィッドが練習曲のベースに用いたのは、彼の親しい友人であったイグナツ・モシェレス(1794-1870)の「ピアノのための24の練習曲」をヴァイオリン練習曲に置き換えるというある意味、困難な試みです。両手で鍵盤を自由に操るピアノのパッセージが、どのような形でヴァイオリンに移し変えられているか、それをつぶさに聞き比べるのも一考でしょう。
 「6つのカプリース」でのヴァイオリンのパッセージは、編曲という制限から逃れ、更に自由に飛翔しているかのようです。
 ドイツのヴァイオリニスト、クッペルは13歳でデビューし、ハンブルク、ミュンヘンのオーケストラでソリストを務め、1997年から2013年まではバイエルン放送交響楽団のアシスタント・コンサートマスターも務めていました。確かな技術と表現力で、この難曲をぐいぐい演奏しています。
 


8.573142
\1100
サンドロ・フーガ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1938-1939)/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1972)/
 7-9.ヴァイオリン・ソナタ 第3番(1989) ※世界初録音
マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン…1-3)/
アレッサンドロ・ミラーニ(ヴァイオリン…4-6)/
セルジオ・ランベルト(ヴァイオリン…7-10)/
ジャコモ・フーガ(ピアノ)
録音 2013年2月1-2日 イタリア ポリテクニコ・オブ・トゥリン,アウラ・マーナ。ジョヴァンニ・アネッリ
 NAXOSのCDを聴く喜びの一つに「これまで名前すら知らなかった作曲家の作品と出会える」ことがあります。このサンドラ・フーガ(1906-1994)のヴァイオリン・ソナタ集もそんな1枚。音楽辞書どころか、日本語のWIKIでもこの人の名前を検索することはできません。かろうじてイタリアのWIKIに簡単な解説があり、それによると「トリノ音楽院でアルファーノとゲティーニにピアノ、オルガン、作曲を学び、その作品は国際的に認められた」とあり、その最後には「1995年に家族によって彼の名前を関した組合が設立された」とも書いてありました。イタリア国内でもこの程度の知名度しかない作曲家ですが、彼の作品はなかなか聴き応えのあるものです。
 ヴァイオリン・ソナタ第1番は、当時世界を覆っていた戦争の暗い影を伴う悲哀に満ちたもの。
 そして彼の友人のために書かれた第2番は、一層穏やかで悲しさを帯びたエレジーで始まり、永久に続くかのような第2楽章を経て、激しい第3楽章へと続いていきます。第3番はバランスの取れたスタイルで書かれており、繊細さと流麗さはまるでドビュッシーやフォーレ作品を思い起こさせます。この3つの作品を「時代に即していない」と捉えるか、それとも「美しいメロディは永遠に滅ぶことない」と捉えるかは、聴き手の感性に委ねられるのかも知れません。
 


8.573177
\1100
W.F.バッハ:鍵盤音楽集 第5集
 1-3.ソナタ ト長調 F.7/BR A14/4-6.ソナタ ホ短調 BR A9/
 7-9.ソナタ ハ長調 BR A1/10-12.ソナタ ヘ長調 F.6a/BR A11c/
 13-15.ソナタ イ長調 F.8/BR A15/16-18.ソナタ 変ホ長調 BR A8
ジュリア・ブラウン(ハープシコード)
録音 2013年10月6-7日 USA オレゴン ユージェニー,AGRパフォーミング・アーツ・センター

 大バッハと最初の妻マリア・バルバラとの間の第二子、および長男として生まれたヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)。彼へかかる期待の大きさは想像を絶するものであったようで、父バッハは自らの持つ技術の全てを彼に注ぎ込みました。その甲斐あってか、23歳の時にはドレスデンの聖ソフィア教会、そして1746年にはハレの貴婦人教会のオルガニストに就任します。彼は、もともと才能に恵まれていたことは確かですが、あまりにも溺愛され、また期待されすぎた反動か、独立心に欠け、猜疑心が強いなど人間的魅力が乏しく、最終的にはあまり恵まれた人生を送ることはできなかったと伝えられます。
 そんなヴィルヘルム・フリーデマンの作品は、どれを聴いても、確かにこの時代の枠には入りきることのない、不思議な味わいをもっています。冒頭のソナタの第1楽章での自由な和声の進行は、まるでシューベルトを思わせるロマンティックなもの。明らかに時代を先取りしていますが、当時、これを受け入れるまでには時代は進歩していなかったと思われます。
 彼の作品は、その成立過程や成立年代がわかっていないものが多く(これも彼自身の怠惰な性格が災いしているのですが)実際に聞いてみて、初期の作品か後期の作品かを判断するほかなく歴史上の位置づけも困難だと言われています。しかし、ここに溢れる表現力豊かな音楽は、確かに天才の息遣いを感じさせるものばかりです。



旧譜

 第2集、第3集はそうでもないのだが、この第1集はすごい。
 これを聴けばこの作曲家があの「ゴールドベルク」を作った人の息子であることを理解する。
 そして同時にこのロバート・ヒルの演奏に驚嘆、人によっては狂喜し、「ゴールドベルク」のあの録音を残した人に匹敵する才能を直感するだろう。
 絶対、お奨め。

W.F. バッハ:鍵盤作品集 1 (ヒル)
8.557966

W.F.バッハ:鍵盤作品集 第1 集
 12 のポロネーズ F.12/
 鍵盤のためのソナタ ニ長調 F.3/幻想曲 イ短調 F.23
ロバート・ヒル(フォルテピアノ)
大バッハが唯一認めたと言われる長男フリーデマン(1710-1784)。あまりにも多くの天分とインスピレーションを受け継いだせいか、その音楽活動は当時の因習に受け入れられず最後は貧困と無理解の内に世を去ったといわれています。ここで聴ける「12 のポロネーズ」をはじめとした一連の作品にもその特色は強く現れており、半音階的な和声進行はしばしば聴き手を驚かせるものです。ロバート・ヒルの丁寧な演奏で。

 

8.573294
\1100
アルベニス:ピアノ作品集 第4集 古風な組曲 第3番 他
 1-2.古風な組曲 第3番 T.76(1886)<メヌエット/ガヴォット>/
 3-6.ピアノ・ソナタ第5番 変ト長調 Op.82 T.85(1887)/
 7.マズルカ「比類なき歌姫」T.63(1886)/
 8.ポルカ「バルビナ・バルベルデ」T.64(1886)/
 9.即興練習曲 Op.56 T.50(1885頃)/
 10-12.夢 Op.201 T.99(1890)<子守歌/スケルツィアーノ/愛の歌>/
 13.アラブのセレナーデ T.60(1885頃)/
 14.カディスのカディナータ T.93(1891頃)/
 15.グラダナのサンブラ T.97(1891頃)/
 16-18.3つのインプロビゼーション(1903)(A.ローファーによる復元版)
   ※7.8.14…世界初録音
ルベン・ラミーロ(ピアノ)
録音 2013年7月8-9日スペイン「ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス」コンセルヴァトーリオ・プロフェッショナル・デ・ムジカ
 アルベニス(1860-1909)の作品を録音する際、直面する問題の一つに、曲の配列と作曲年代の特定がある。と演奏しているラミーロは書いています。それはアルベニス自身が初期の作品の出版の際に、同じ作品を異なる曲集に入れたり、出版社もタイトルと番号が連動していなかったりと、若干の混乱をきたしているからでしょう。
 そのためこのNAXOSのシリーズでは、2001年に研究家ハシント・トレス氏による整理番号「T.」に基づいて体系的に曲を集めています。
 その分類によると、このアルバムに収録されている曲は全てアルベニスの初期の作品に属するもので、ロマンティックなスタイルと古典的な形式がうまく組み合わされた聴き応えのあるものばかり。当時のスペインの貴族やブルジョワ階級の人々が、このような「サロン風」の曲を求め、それに応えて書かれたと推測されます。彼自身がコンサートで演奏する際は、このような軽い曲と、ソナタなどの重厚な曲を交互にプログラムに載せて、表現力に幅を持たせたようです。復元されたインプロビゼーション(即興)では、アルベニスの技量やアイデアなど、様々なことを知ることができるでしょう。
 

8.573360
\1100
ドニゼッティ:カンタータ「アリステア」
 1.シンフォニア/2.序奏:2回目の投票/
 3.レチタティーヴォ:アマール、何か良いことがあるの?/
 4.二重唱:その胸にあなたは私の宝物を抱き/
 5.合唱:ここに痛みと信頼と友情が/
 6.レチタティーヴォ:だんな様、最後に再びお会いいたしましょう/
 7.カヴァティーナ:私たちは怒り、運命に苦しむ/
 8.レチタティーヴォ:みじめな王子よ/
 9.レチタティーヴォ:とんでもない、やめてください/
 10.四重唱:不公平だ。私はあなたの話を黙ってきくことはできません/
 11.四重唱:あなたの苦痛は続くだろう/12.四重唱:遠く、私の目から/
 13.レチタティーヴォ:慈しみのために、そして復讐の喜びに/
 14.終曲:とても愛しく大切なもの ※世界初録音
アリステア/クロエ:フィリントの秘密の妻…アンドレア・ローレン・ブラウン(S)/
フィリント:コモーネの息子…サラ・ヘルシュコヴィッツ(S)/
コリンナ:羊飼いの娘、フィリントと恋仲…キャロライン・アドラー(S)/
リチスコ:メッセニアの王子…コーネル・フライ(T)/
エラスト:羊飼い、アリステアの父とされる…ロバート・シリアー(T)/
コモーネ:メッセニアの貴族…アンドレアス・ブルクハルト(B)/
バイエルン国立歌劇場合唱団のメンバー&アンサンブル/
ジーモン・マイヤー合唱団&アンサンブル/
フランツ・ハウク(指揮)
録音 2012年9月3-6日 ドイツ ノイブルク・アン・デア・ドナウ,コングレゲーションザール
 19世紀前半の作曲家たちは、本格的な歌劇だけでなく「小さな歌劇」もしばしば作曲しました。これらは特定の人の誕生日や命名日を祝うためや、何か栄誉を受けたときのために演奏され、その題材は神話や寓話から取られることが多かったのです。
 「小さな歌劇」と言っても、素晴らしい歌手とフルオーケストラ、そして合唱が要求され、規模は小さいものの、通常の歌劇を上演するのとさして変わらない手間が掛かったのですが、何分にも目的が「個人的使用」だったため1回上演すれば用が終わり。その後はそのまま忘れられてしまうが、もしくは作曲家が別の歌劇に「転用」するかして、かろうじて曲の一部が残るという運命を辿るものが多かったのです。
 このドニゼッティ(1797-1848)のカンタータも、ブルボン君主フェルディナンド1世とシチリア王アルフレッド大王に敬意を表して書かれたもので、牧歌的風景の中に、父と娘の葛藤を盛り込み、最後は平和的解決を得るというもので、ドニゼッティの初期作品らしく、幾分ロッシーニの影響も感じられながらも、後の革新的な作風を予見させる見事な音絵巻となっています。




ACTE PREALABLE



AP 0327
\2000→\1890
ヴィトルト・マリシェフスキ(1873-1939):室内楽作品集 Vol.1
  弦楽五重奏曲ニ短調 Op.3(*)
  弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.6(+)
フォー・ストリングス四重奏団
 ルツィナ・フィエドゥキェヴィチ(第1ヴァイオリン)
 グジェゴシュ・ヴィテク(第2ヴァイオリン)
 ベアタ・ラシェフスカ(ヴィオラ)
 ウーカシュ・トゥジェルツ(チェロ)
ヴォイチェフ・フダラ(チェロ(*))

録音:2013年12月8日(*)、12月20-21日(+)、市立総合中等学校、ボイショヴィ、ポーランド

 前回新譜「ヴァイオリンとピアノのための作品集」(AP 0285)で好評を博したマリシェフスキの室内楽作品録音がシリーズ化されます。
 ヴィトルト・マリシェフスキはペテルブルク音楽院でリムスキー=コルサコフに師事したポーランド人作曲家。1913年オデッサ音楽院の創立者となり初代院長に就任、ダヴィド・オイストラフ、エミール・ギレリスらを輩出しました。1921年、ソヴィエト政権の迫害によりポーランドに出国。ロシアにおける彼の名誉・功績はすべて消し去られ、オデッサ音楽院創立者も他人にすり替えられてしまいました。
 ポーランドではワルシャワ音楽協会総裁、第1回ショパン国際ピアノ・コンクール委員長、ワルシャワ音楽院教授等の要職を歴任。作風は「古典的ネオ・ロマンティシズム」と称され、門下生である作曲家ヴィトルト・ルトスワフスキは後年、彼の講義を絶賛していました。
フォー・ストリングス四重奏団は2004年にルツィナ・フィエドゥキェヴィチによりカトヴィツェのポーランド放送交響楽団のメンバーを中心に創設されたアンサンブル。


旧譜
ヴィトルト・マリシェフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集


AP 0285
\2000→\1890
ヴィトルト・マリシェフスキ(1873-1939):ヴァイオリンとピアノのための作品集
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.1(1902)
  4つの小品 Op.20(1923)
レゼクスプロラテュール
 アンナ・オルリク(ヴァイオリン(*))
 ユゼフ・コリネク(ヴァイオリン(+))
 ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)

録音:2013年、ポーランド放送スタジオ、ポーランド

 ヴィトルト・マリシェフスキはペテルブルク音楽院でリムスキー=コルサコフに師事したポーランド人作曲家。1913年オデッサ音楽院の創立者となり初代院長に就任、ダヴィド・オイストラフ、エミール・ギレリスらを輩出しました。
 1921年、ソヴィエト政権の迫害によりポーランドに出国。ロシアにおける彼の名誉・功績はすべて消し去られ、オデッサ音楽院創立者も他人にすり替えられてしまいました。ポーランドではワルシャワ音楽協会総裁、第1回ショパン国際ピアノ・コンクール委員長、ワルシャワ音楽院教授等の要職を歴任。
 作風は「古典的ネオ・ロマンティシズム」と称され、門下生である作曲家ヴィトルト・ルトスワフスキは後年、彼の講義を絶賛していました。


 

AP 0329
\2000
ヨアンナ・ブルズドヴィチ(1943-):
  弦楽四重奏曲第1番「ラ・ヴィータ」(*)
  連作歌曲「高熱の世界」(+)
  連作歌曲「世界」(純真な詩集)(#)
ネオ弦楽四重奏団(*)
 カロリナ・ピョントコフスカ=ノヴィツカ(第1ヴァイオリン)
 パヴェウ・カピツァ(第2ヴァイオリン)
 ミハウ・マルキェヴィチ(ヴィオラ)
 クシシュトフ・パヴウォフスキ(チェロ)
リリアナ・グルスカ(メゾソプラノ(+/#))
トマシュ・ヨチ(ピアノ(+/#))

録音:2013年12月、ライヴ、マゾフシェ文化芸術センター、ワルシャワ、ポーランド(+)
    2014年3月、スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー・コンサートホール、グダンスク、ポーランド(*/#)

ヨアンナ・ブルズドヴィチはポーランドのワルシャワに生まれ、ショパン音楽アカデミーを卒業後フランス政府給費留学生としてパリでナディア・ブーランジェ、オリヴィエ・メシアン、ピエール・シェフェールに師事、その後ベルギーを本拠に活躍している作曲家。
 アニエス・ヴァルダ(1928-)監督作品をはじめとする映画音楽の分野でも知られています。







MAP



MAPCL 10004
\2500 →\2290
(CD-R)
ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン(1683-1729):未出版のドレスデン・ソナタ集
  2つのオーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ変ロ長調
  2つのオーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調
  2つのオーボエ、ファゴットと通奏低音のためのトリオ・ソナタ変ロ長調
  オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調(*)
  2つのオーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調
  ファゴットと通奏低音のためのソナタ ニ長調
  2つのオーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ短調
アンサンブル・サン・スーシ
 ジュゼッペ・ナリン(オーボエ、リーダー)
 ニコロ・ノッティ(オーボエ)
 パオロ・トニョン(ファゴット) 
 ファビアーノ・メルランテ(テオルボ、アートリュート、バロックギター)
 マッシミリアーノ・ヴァルージオ(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ミケーレ・ガッロ(コントラバス)
 マルコ・ヴィンチェンツィ(チェンバロ)

録音:2013年7月22-24日、ベルトルディ別邸、セッティモ、ペスカンティーナ、ヴェローナ県、イタリア

ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェンはドイツ、ザクセン地方ヴァイセンフェルス近郊に生まれた作曲家・音楽理論家。ライプツィヒのトーマス学校でヨハン・クーナウ(1660-1722)にチェンバロとオルガンを師事、後に師の助手となりました。
 ライプツィヒ大学では法学を修め卒業後ヴァイセンフェルスで弁護士として活躍しましたが、周囲に楽才を注目され音楽家の道を歩み始めました。1710年、イタリア・オペラを学ぶためヴェネツィアに渡り、ヴィヴァルディらと交友。1717年帰国しドレスデンのザクセン選帝侯宮廷楽長に就任し生涯務めました。
 当時の名声と活躍ぶりに反してなぜか後世では忘れられていましたが、近年教会声楽作品からリバイバル・ムードが高まり、その独創的で優れた音楽が再評価されつつあります。
 イタリアのピリオド管楽器と通奏低音の名手たちが取り上げた当盤収録曲は(*)を除き世界初録音。CD-Rであるのは残念ですが、古楽ファンなら見逃せない一枚と言えるでしょう。

 


MAPCL 10002
\2500 →\2290
(CD-R)
ああ、わが恋人たちよ 田舎者とヴィラネッラ−不躾なアモール
 ジローラモ・デル・モンテサルド(16-17世紀):
  Folia chiamata cosi da spagnuoli [フォリア「スペイン人」]
   〔タブラチュアによる新インヴェンション(1606、フィレンツェ)〕(*)
 ティベーリオ・ファブリアネーゼ(16世紀):La canzon della gallina [雌鶏の歌]
   〔ナポリ風の3声のカンツォーネ・ヴィッラネスカ集第1巻(1550、ヴェネツィア)〕
 ドメニコ・マリア・フェッラボスコ(1513-1574):Io mi son giovinetta [私は若い娘]
   〔優れた作者たちによる4声のマドリガーレ集第1巻(1542、ヴェネツィア〕
 レオナルド・プリマヴェーラ(1540頃-1585):
  Mamma nu grosso pollice / Dormendo mi sonniava
   〔3声のカンツォーネ・ナポリターナ集第1巻(1570、ヴェネツィア)〕
 不詳:パッサメッツォ・アンティコ(*)
 バルダッサーレ・ドナート(1530頃-1603):Chi la gagliarda
   〔ナポリ風の3声のカンツォーネ・ヴィッラネスカ集第1巻(1550、ヴェネツィア)〕
 レオナルド・プリマヴェーラ:
  Tre donne belle fanno gran battaglia [三人の美女が起こす大戦争]
   〔3声のカンツォーネ・ナポリターナ集第1巻(1570、ヴェネツィア)〕
 ジャコモ・ゴルザニス(1525頃-1578頃):
  Sta vecchia canaruta / Guerra non ho da far / Duca vi voglio dir
   〔リュートのためのナポリ風アリア集第1巻(1570、ヴェネツィア)〕
 ディエゴ・オルティス(1525頃-1570以後〕:レセルカダ第1番〔変奏論(1553、ローマ)〕
 ディンチェルト(16世紀):Bon cacciator gia mai
   〔冠−3声および4声のナポリターナ集(1572、ヴェネツィア)〕
 不詳:Cossi esstrema e la doglia 〔聖マルコ図書館の写本(16世紀)〕
 ベルンハルト・シュミット(1535-1592):
  Io mi son giovinetta [私は若い娘] (タブラチュアによる器楽版)
   〔Zwey Bucher einer neuen kunstlichen Tabulatur auff Orgel und Instrumenten
    (1577、ストラスブール〕
 ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
  Ballet des coqs [雄鶏] 〔テルプシコーレ(1612、ヴォルフェンビュッテル〕
 コージモ・ボッテガーリ(1554-1620):
  Sola soletta me ne vo [たった一人で私は行く]
   〔Arie e Canzoni in musica di C. B., ms(16世紀終盤)〕
 ジローラモ・コンヴェルシ(16世紀):
  Sola soletta [たった一人で] 〔5声のカンツォーネ集第1巻(1573、ヴェネツィア〕
 アントニオ・スカンデッロ(1517-1580):S'io canto e tu mi spacci per cicala
   〔カンツォーネ・ナポリターナ集第2巻(1577、モナコ)〕
 ディエゴ・オルティス:レセルカダ第2番 〔変奏論(1553、ローマ)〕
 不詳:4つのガリアルダ; Gonella / Fantina / Comadrina / Fornerina
   〔タブラチュアによる様々な種類のバッロ集(1551、ヴェネツヴィア)〕
 ジャン・ドメニコ・デル・ジョヴァーネ(1510頃-1592):Si ben voltasse
    〔3声のカンツォーネ・ナポリターナ集第2巻(1566、ヴェネツィア)〕
 ヤコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):
  Boffons [道化師] (パッサメッツォ・モデルノによる変奏曲)
   〔笛の楽園(1649-1655頃、アムステルダム〕
 ジャン・ドメニコ・デル・ジョヴァーネ:Fontana che dai acqua [川のほとりの泉]
   〔3声のカンツォーネ・ヴィッラネスカ集(1545、ヴェネツィア)〕
 ディンチェルト:ヴィラネッラ・ヴィラネッラ
   〔3声のカンツォーネ・ナポリターナ集第1巻(1566、ヴェネツィア)〕
 バルダッサーレ・ドナート:No pulice m'entrato
   〔ナポリ風の3声のカンツォーネ・ヴィッラネスカ集第1巻(1550、ヴェネツィア)〕
 ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545頃-1607):I mi son giovinetta [私は若い娘]
   〔優れた作者たちによる4声のマドリガーレ集第1巻(1542、ヴェネツィア〕
 アントニオ・スカンデッロ:
  Haveva na ga 〔カンツォーネ・ナポリターナ集第1巻(1564、ニュルンベルク)〕
 不詳:Ciaccona [シャコンヌ](*)
シャリヴァリ・アンサンブル
 クリスティーナ・クルティ、
 シルヴィア・テストーニ(ソプラノ)
 レオナルド・コルテラッツィ(テノール)
 エマヌエーラ・デ・クレティコ(リコーダー、サックバット)
 ダニエーレ・サルヴァトーレ(リコーダー、サックバット、打楽器、三穴笛&太鼓)
 ダンテ・ベルナルディ(ドゥルツィアン、サックバット、ボンバルダ、フリスカレットゥ)
 ローザ・ディ・イリオ(ボンバルダ)
 マルコ・デル・ビアンコ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ステファノ・ロッコ(リュート、ギター)
 エレーナ・ダラ・カーザ(チェンバロ)
ダニエーレ・サルヴァトーレ(指揮)

録音:2009年4月1-4日、ロンコフレッド、フォルリ=チェゼーナ県、エミリア=ロマーニャ州、イタリア

16世紀中盤から17世紀初めにかけての、主にイタリア音楽における粗野な面に光を当てた企画。無名作曲家たちの楽曲が次々に登場します。
 シャリヴァリ・アンサンブルは中世・ルネサンス・バロック器楽の研究と実演を目的として1984年に創設されたイタリアのピリオド楽器アンサンブル。〔カッコ内〕は収録曲の出典。(*)ではダニエーレ・サルヴァトーレによるリダクション版を使用。





MISTERIA PASCHALIA

ポーランドの古都クラクフにおいて毎年カトリックの聖週間〜復活祭の時期に開催される音楽祭「ミステリア・パスカリア」の自主レーベル。
ファビオ・ビオンディ指揮による2つの演目のライヴ録音が発売されています。
在庫限りです。


MPC 001
〔旧譜〕
\2500 →\2290
【在庫数:12】
ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨ(1732-1770):
  オラトリオ「重き十字架を背負いしイエス」(1764)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ:マリア)
ルチア・チリッロ(アルト:マグダレーナ)
カルロ・アッレマーノ(テノール:ヨハネ)
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ(指揮)

録音:ライヴ、2006年4月14日、カロル・シマノフスキ・ホール、クラクフ、ポーランド

ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨは作曲家ジュゼッペ・ディ・マーヨ(1697-1771)の息子としてナポリに生まれたイタリアの作曲家。38歳の若さで病死しましたが、20を超えるオペラ、多数のオラトリオ、カンタータ、ミサ曲等を残しました。「重き十字架を背負いしイエス」はキリストの受難を聖母マリア、マグダラのマリア、使徒(福音記者)ヨハネの視点で綴ったオラトリオ。解説書はポーランド語表記のみ。歌詞の記載はございません。

 


MPC 002
〔旧譜〕
\2500→\2290
【在庫数:8】
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
  聖なるお告げのためのオラトリオ

   (最も神聖なる受胎告知のためのオラトリオ)(1700-1703)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ:処女マリア)
エマヌエーラ・ガッリ(アルト:天使)
マルタ・アルマハノ(ソプラノ:無垢の心)
マリーナ・デ・リーゾ(アルト:謙遜の心)
マグヌス・スターヴェランド(テノール:不信の心)
エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ(指揮)

録音:ライヴ、2007年4月7日、カロル・シマノフスキ・ホール、クラクフ、ポーランド

解説書はポーランド語表記のみ。歌詞の記載はございません。





PICCOLO


PC 201402
\2400
プロノモス 21世紀のフルート
 日本尺八古典本曲:手向
 ドビュッシー(1862-1918)/フリアン・エルビラ編曲:シリンクス V.P. [Syrinx V.P.]
 フリアン・エルビラ(1973-):
  建築家の家 [La casa del arquitecto]/ターラ [Tala]/ラーガ [Raga]
 マラン・マレ(1656-1728)/フリアン・エルビラ編曲:
  スペインのフォリアによる変奏曲
 ヘスス・ナバロ(1980-):白鳥の預言 [Swan's Prophecy]
 日本古謡/フリアン・エルビラ編曲:さくらさくら
フリアン・エルビラ(プロノモス・フルート)

録音:データ記載なし
使用楽器:スティーヴン・ウェッセル製

 スペインのフルート奏者フリアン・エルビラ(1973年生まれ)が自ら10年以上をかけて開発した高機能フルート「プロノモス・フルート(Promonos Flute)」を演奏。
 詳しくはプロノモス・フルートのウェブサイト(スペイン語、一部英語)にて。





<国内盤>


マイスター・ミュージック

MH-2189
\2816+税
チャッコーナ/宮崎蓉子
 フォリア ト調(作曲者不詳)
 J.H.フィオッコ:協奏曲
 J.B.スネイユ:ソナタ第6番
 ヘンデル:ソナタ第3番 イ長調 作品1-3
 N.マッテイス:チャッコーナ
宮崎蓉子(バロック・ヴァイオリン)
大村千秋(チェンバロ)
懸田貴嗣(バロック・チェロ)
矢野薫(バロック・ハープ)
 バロック界きっての注目奏者、宮崎蓉子、待望のソロ・デビュー・アルバム。
 優雅な語り口、ピリオド楽器ならではの奥深い響きで、「フォリア」や「チャッコーナ」を快演。加えて、ヴァイオリンで良く弾かれるもののレコーディングが意外に少ないフィオッコの協奏曲(原曲はチェンバロ)なども含まれ、弦の醍醐味が存分に楽しめる1枚となっています。バックを支えるメンバーも若手の名手が集い、緻密なアンサンブルは秀逸。

宮崎蓉子:
 東京音楽大学器楽科を卒業後、渡英。ギルドホール音楽院にてディプロマ取得。渡英中、バロックトリオ・オウレリア、ロンドンフェスティバルオーケストラ、オーケストラ・エイジ・オブ・エンライトメント等で活躍。帰国後はソリストとしてまたバロック・アンサンブルのメンバーとして多方面で活躍中。
 
MM-2190
\2816+税
アダージョ/ グラスハーモニカ作品集
 モーツァルト:そりすべり
 サティ: グノシェンヌ 第1番
 ランナー:シュタイアー風舞曲 作品165
 レイフス:
  アイスランド舞曲 作品11 第2番
  アイスランド舞曲 作品11 第4番
 G.シェーンフェルディンガー:魂への門〜クリスマス・メディテーション〜
 グリーグ:小妖精(抒情小曲集第10集)
 シューベルト:アヴェ・マリア
 モーツァルト:グラスハーモニカのためのアダージョ K.617a
ウィーン・グラスハーモニカ・デュオ
 1761年に発明され、ヨーロッパにおいて一世を風靡した楽器、グラスハーモニカ。パガニーニはその響きを「天上的な声色」と例え、T.ジェファーソンは「今世紀の音楽界に現れた最も素晴らしい贈り物」と賞讃。「ハープが『天使の楽器』であるならグラスハーモニカは『天使の声』である」とB.フランクリンもその響きを絶賛しています。また、長らく製造が絶えていたため幻の楽器でもありました。
 ウィーン・グラスハーモニカ・デュオは数少ない同楽器の奏者で世界各国で活躍、現代作曲家も彼らのために多くの作品を献呈しています。
 

MM-2191/92
(2CD)
\3790+税
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
 フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
 フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV1031
 フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
 フルートとチェンバロのためのソナタ ト短調 BWV1020
 フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV1033
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035
 無伴奏フルート・ソナタ(パルティータ) イ短調 BWV1013
工藤重典(フルート)
リチャード・シーゲル(チェンバロ)
ジャン・バルト(チェロ)
 圧倒的な表現力、細部にまでコントロールの利いたニュアンス溢れる輝かしい響きで、”バッハ演奏の金字塔”と賞讃される名盤がリマスタリングによりリニューアル。今回、2枚セットでお求めやすくなりました。




<映像>


WILANOW PALACE MUSEUM(映像)

ポーランドの首都ワルシャワの南端にポーランド国王ヤン3世ソビェスキ(1629-1696、在位1674-1696)が建設したヴィラヌフ宮殿内に創設された博物館が制作するDVDをご案内いたします。

WPMDVD 1
(DVD PAL)
\2700
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):
 オラトリオ「倒されたゴーリア」(1685頃)
ユリタ・ミロスワフスカ(ソプラノ:メローブ)
ヴァンダ・ラッディ(ソプラノ:ダヴィド)
カロル・バルトシンスキ(男性アルト:サウル)
ピオトル・シェフチク(テノール:語り手)
ミロスワフ・ボルチンスキ(バス:ゴーリア)
クライネ・カンマー=ミュジク(ピリオド楽器アンサンブル)
イェジ・ジャク(指揮)

収録:2013年3月23-24日、ATMスタジオ、ワルシャワ、ポーランド

 大トルコ戦争(1683-1699)初期、ウィーンを包囲したオスマン帝国軍に対する神聖同盟(神聖ローマ帝国、ポーランド・リトアニア共和国、ヴェネツィア共和国)の勝利(1683)を祝うオラトリオ。時のポーランド国王ヤン3世のために書かれました。
 オスマン帝国が旧約聖書に登場する巨人ゴリアテ(ゴーリア)に、ヤン3世が彼を倒したダヴィデ(ダヴィド)に例えられています。
 アレッサンドロ・メラーニはイタリア、ピストイアの音楽一家に生まれた作曲家。ピストイア大聖堂楽長、ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂楽長、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会(カラヴァッジョの祭壇画で有名)楽長を務めた他、ポーランド国王ヤン3世にも仕えました。
解説(ポーランド語・英語)、歌詞(イタリア語)、歌詞訳(ポーランド語・英語)をブックレットに収録。
※PAL方式DVDの再生にはPAL対応プレーヤーが必要です。
本体・外装に規格品番表示がございませんのでご注意ください。

 

WPMDVD-CD 1
(DVD PAL + CD)
\3600
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):
  オラトリオ「倒されたゴーリア」(1685頃)(*)
 ※CD付版
ユリタ・ミロスワフスカ(ソプラノ:メローブ)
ヴァンダ・ラッディ(ソプラノ:ダヴィド)
カロル・バルトシンスキ(男性アルト:サウル)
ピオトル・シェフチク(テノール:語り手)
ミロスワフ・ボルチンスキ(バス:ゴーリア)
クライネ・カンマー=ミュジク(ピリオド楽器アンサンブル)
イェジ・ジャク(指揮)
 以上(*)
イェルドリン(トルコ式軍楽(+))
パヴェウ・イヴァシュキェヴィチ(指揮(+))

収録:2013年3月23-24日、ATMスタジオ、ワルシャワ、ポーランド
 WPMDVD 1とCDの組み合わせ。CDには(*)のサウンドトラックに加え、トルコ式軍楽の演奏とティンパニ独奏のトラック(+)が収められています。
※PAL方式DVDの再生にはPAL対応プレーヤーが必要です。
本体・外装に規格品番表示がございませんのでご注意ください。













5/29(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CLAVES



50 1304/13
(10CD BOX)
特別価格
\8200→\7490
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 メロディ・チャオ[趙梅笛] (ピアノ)
 Disc-1(64’28”)
  ピアノ・ソナタ
   第1番ヘ短調 Op.2-1/第2番イ長調 Op.2-2/第3番ハ長調 Op.2-3

 Disc-2(57’28’’)
  ピアノ・ソナタ
   第4番変ホ長調 Op.7/第5番ハ短調 Op.10-1/第6番ヘ長調 Op.10-2

 Disc-3(55’18’’)
  ピアノ・ソナタ
   第7番ニ長調 Op.10-3/第8番ハ短調 Op.13「悲愴」/第9番ホ長調 Op.14-1

 Disc-4(59’16’’)
  ピアノ・ソナタ
   第10番ト長調 Op.14-2/第11番変ロ長調 Op.22/第12番変イ長調 Op.26「葬送」

 Disc-5(54’05’’)
  ピアノ・ソナタ
   第13番変ホ長調 Op.27-1/第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」/第15番ニ長調 Op.28「田園」

 Disc-6(68’07’’)
  ピアノ・ソナタ
   第16番ト長調 Op.31-1/第17番ニ短調 Op.31-2「テンペスト」/第18番変ホ長調 Op.31-3

 Disc-7(51’00’’)
  ピアノ・ソナタ
   第19番ト短調 Op.49-1/第20番ト長調 Op.49-2/
   第21番ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」/第22番ヘ長調 Op.54

 Disc-8(72’22’’)
  ピアノ・ソナタ
   第23番ヘ短調 Op.57「熱情」/第24番嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」
   第25番ト長調 Op.79「かっこう」/第26番変ホ長調 Op.81a「告別」/第27番ホ短調 Op.90 

 Disc-9(61’39’’)
  ピアノ・ソナタ
   第28番イ長調 Op.101/第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィア」

 Disc-10(62’19’’)
  ピアノ・ソナタ
   第30番ホ長調 Op.109/第31番変イ長調 Op.110/第32番ハ短調 Op.111
 恐るべし才能!ヨーロッパで大絶賛の若手ピアニスト、メロディ・チャオ10 代にしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を録音!

 録音場所:エルンスト・アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ
 録音:2012 年7 月(第1 〜5、7 〜9 番)/ 2012 年12 月(第6、10、14、19、20、23 番)/2013 年1 月(第11、15、17、18、21 番)/ 2013 年4 月(第12、13、16、22、24 〜27、30 番)/2013 年12 月(第28、29、31、32 番)/DDD
 使用楽器:Bosendorfer (2012 年7 月録音)、Steinway & Sons(2012 年12 月、2013 年録音)

 1994 年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。幼いころから逸材として注目され、なんと、10 歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトなどを収録したアルバムでCD デビュー。その後13 歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍スイス内外で話題となりました。Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12 の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、類いまれな才能をおしげもなく披露し、その圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にしました。
 現在ヨーロッパを中心に人気が急上昇しているチャオ注目の最新アルバムはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32 曲です!
 当録音は2012 年7 月から2013 年12 月にかけて行われたもので、その音源は当初配信のみでリリースされておりましたが、全32 曲が録音されたことにより10 枚組BOX としてディスク化されました。これまでの偉業でもわかるように、技術的にはもちろんのこと、この若さにして音楽的に深みを感じられる演奏は信じられません。この大偉業を成し遂げてしまう実力、恐るべき才能です。
 今年2014年に20歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょう。










HAENSSLER



93 314
(2SACD HYBRID)
\4200→\3790
シルヴァン・カンブルラン(指)
 「モーゼとアロン」にSACD が登場、優秀録音!!

  シェーンベルク:「モーゼとアロン」
フランツ・グルントヘーバー(語り モーゼ)
アンドレアス・コンラート(T アロン)
ヨハンナ・ヴィンケル(S)
カタリーナ・ペルシッケ(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ノラ・ペトロチェンコ(A)
ジャン=ノエル・ブリエン(T)
ジェイソン・ブリッジズ(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
フリーデマン・レーリヒ(Bs)
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR 交響楽団
ヨーロッパ合唱アカデミー
 透明で色彩美零れるカンブルランのシェーンベルクグルントヘーバーとコンラートの両主役も強力!

 録音:2012 年9 月2 日、ベルリン,9 月12 日、ルツェルン,9 月20 日、フライブルク,9 月21 日、ストラスブール/1h 41' 10、5.1 surround sound

 12 音技法による超難曲大作として知られるシェーンベルクの「モーゼとアロン」に素晴らしい新録音が登場しました!日本でも読売日本交響楽団の常任指揮者として非常に人気の高い指揮者シルヴァン・カンブルランが、2011 年まで首席指揮者を務めたバーデン=バーデン・フライブルクSWR 交響楽団を指揮して各地で行った演奏会形式上演の録音です。とかく鉛色で晦渋になりがちなシェーンベルクですが、カンブルランの手にかかると精緻で透明でありながら色彩と温もりのある美しい音楽になり、恐ろしく手の込んだ音楽から心地良い醍醐味が放たれて楽しめます。
 モーゼは、偉大なバリトン、フランツ・グルントヘーバー。近年モーゼを得意としており、ことに2006 年6 月にウィーン国立歌劇場で新演出上演された際には大きな話題になりました。アロンのアンドレアス・コンラートもこの役を得意とするテノール。彼は性格テノールでありながら美声かつ強い声も出せるという優れた人で、まさにアロンに打ってつけ。しかも至難な高音にも不安なし。その他の歌手やヨーロッパ合唱アカデミーも見事としか言いようがありません。
 こうした音楽ではSACD の効果は絶大。SACD プレイヤーを持っているなら一度はトレイに乗せてみるべき内容です。演奏、録音、両面でシェーンベルクの新たな時代を切り開くものでしょう。



 


98 035
(2CD)
\2800→\2590
エネスコ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 Disc 1
  ・少年時代の印象(全10曲)Op.28
  ・ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」(1911) 
  ・ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6
 Disc 2
  ・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.2
  ・ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25「ルーマニア民俗風に」 
  ・バラード (1895)
  ・協奏的即興曲 (1903)
  ・アンダンテ・マリンコニーコ (1951)
  ・タランテラ (1895)
  ・ホラ・ウニレイ (1917)
レムス・アゾイテイ(ヴァイオリン)
エドゥアルド・スタン(ピアノ)
 郷土色とフランス的洗練味の溶け合う魅力!エネスコのヴァイオリンとピアノのための作品全集を2 丁のストラディヴァリウスで!

 【使用楽器;ストラディヴァリウス“Maurin”1718 年(Disc 1)、ストラディヴァリウス“Kustendyke”1699 年(Disc 2)】
 【使用楽器;Steinway&Sons D ( ハンブルク)】
 録音:2005 年12 月6-9 日(Disc 1)、2006 年3 月14-17 日(Disc 2)、ラジオ・ブレーメン、ドイツ/DDD、2h 10'34

 エネスコのヴァイオリンとピアノのための作品全集が2 枚組で再登場。
 自身が大ヴァイオリニストだったエネスコは、この楽器のために効果的で美しい作品を残していますが、ヴァイオリン・ソナタ第3 番「ルーマニア民俗風に」以外は演奏機会には恵まれておらず、網羅的に収めたCD もあまりありません。
 当全集はエネスコと同郷のルーマニア人アゾイテイとスタンによる演奏です。
 ジュリアードでドロシー・デレイに学んだアゾイテイはルーマニアの民俗的要素の巧みな表現でエネスコの作品を演奏しております。当録音集のさらなる魅力としてDisc 1 と2 でそれぞれ違うストラディヴァリウスを使用。楽器の違いを楽しむこともできます。







HMF

HMC 902173
\2600→\2390
ベルナルダ・フィンク
 マーラー:歌曲集〜A LIFE IN SONGS

 1. 春に(1880)(詩:マーラー)
 2. 冬の歌(1880)(詩:マーラー)
 3. 夏に小鳥はかわり(1887-90)
  (「若き日の歌」第三集より
   (子供の不思議な角笛/詩:フォン・アルニム&ブレンターノ))
 4-7. さすらう若人の歌(1884-85)
  (シェーンベルクによる室内アンサンブル編曲版)(詩:マーラー)
 8. トランペットが美しく鳴り響くところ(1898)
  (子供の不思議な角笛/詩:フォン・アルニム&ブレンターノ)
 9. もう会えない!(1887-90)
  (「若き日の歌」第三集より
   (子供の不思議な角笛/詩:フォン・アルニム&ブレンターノ)
 10-14. 亡き子をしのぶ歌(1901-04)(詩:リュッケルト)
 15. 春の朝(「若き日の歌」第一集より)(詩:レアンダー)
 16. 私は仄かな香りを吸い込んだ(1901)(詩:リュッケルト)
 17. 美しさゆえに愛するのなら(1902)(詩:リュッケルト)
 18. 真夜中に(1901)(詩:リュッケルト)
 19. 私はこの世に捨てられて(1901)(詩:リュッケルト)
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
アントニー・シピリ
 (ピアノ(1-3, 9, 15, 17-18))
グスタフ・マーラー=アンサンブル(4-7)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管
  (8, 10-14, 16, 19)
 実力ナンバーワンのメゾ・ソプラノ、ベルナルダ・フィンクによるマーラー歌曲集

 録音:2013 年4, 5 月/77’53

 ヨーロッパで活躍のメゾ・ソプラノ、ベルナルダ・フィンク。ルネ・ヤーコプス指揮の「マタイ受難曲」(HMC 802156/ HMC 902156)でも素晴しい歌唱を聴かせていた彼女ですが、新譜はマーラー。名手シピリのスケール感の大きなピアノも見事なピアノ伴奏歌曲では細やかな表情づけが印象にのこります。
 さすらう若人の歌はシェーンベルクがウィーンでの演奏会のために室内楽編成に編曲したものというのもポイント。エストラーダ指揮による亡き子をしのぶ歌も、深みのある表情で聴かせます。美しいドイツ語の発音、充実のきわみにあるフィンクによる、聴きどころ満載のマーラー歌曲集の登場です。




NAIVE


V 5365
\2500
ノラ・グビッシュ(メゾ・ソプラノ)
 フォーク・ソングス
 1-7. ファリャ:7つのスペイン民謡
  〔ムーア人の衣装、ムルシア地方のセギディーリャ、
   アストゥリアス地方の歌、ホタ、子守歌、歌、ポーロ〕
 フェルナンド・J.オブラドロス(1897-1945):
  8. Aquel sombrero de monte
 9. El bito
 10. グラナドス:トラ・ラ・ラとギターのつまびき
 11-21. L.ベリオ(1925-2003):
  フォーク・ソングス(メゾ・ソプラノと7 つの楽器のための)
 グラナドス:22-24. かなしみのマハ
 25. マハの流し目
 ブラームス:26-27. アルトのための2つの歌 op.91
  〔秘めたるあこがれ、聖なる子守歌〕
 28. 「子守歌」(5つのリートop.49より)
ノラ・グビッシュ(メゾ・ソプラノ)
アラン・アルティノグル(ピアノ)
ジェラール・コセ(ヴィオラ/ 26-27)
ベリオ作品の器楽:ジェラール・コセ(ヴィオラ)
ラファエル・ペロー(チェロ)
バスティアン・ペラ(フルート)、
ラファエル・セヴェール(クラリネット)
イリス・トロシアン(ハープ)
アドリアン・ペルション&カミーユ・バスレ
 (パーカッション)
 フランスで活躍のメゾ・ソプラノ、グビッシュによる充実のフォーク・ソング集

 録音:2013 年11 月

 フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュ。ラヴェル歌曲集(V 5304)につづく新譜は「フォーク・ソングス」と題し、ファリャの7 つのスペイン民謡をはじめ民族色豊かな作品を並べた1 枚。
 オブラドロスの歌はスペイン古典歌曲集の1 曲として声楽学習者の間でも広く歌われる作品です。ベリオの作品は妻キャシー・バーベリアンのために書かれたもの。とんがった現代作品ではなく、アメリカの霊歌から、シチリア、アルメニア、アゼルバイジャンなどのフォーク・ソングが集められた歌曲集で、7 人の器楽奏者とともに作り上げられる詩情たっぷりの世界が魅力です。
 近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。ラヴェル作品集につづき、実に20 年越し、グビッシュの表情にぴたりとよりそったピアノを聴かせています。ベリオ作品での豪華器楽奏者にも注目。コセのヴィオラも聴きものです。




AVIE

AV 2311
\2400→\2190
オズボーン夫妻のデュオ・アルバム!/
 ブラームス&ローザ:クラリネット・ソナタ集

  ブラームス:
   クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
   クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
  ローザ:
   無伴奏クラリネットのためのソナチナ Op.27
   無伴奏クラリネット・ソナタ Op.41
ジェーン・ジョンソン(クラリネット)
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
 オズボーン夫妻のデュオ・アルバム!ブラームス&ローザのクラリネット・ソナタ集!

 クラリネット奏者のジェーン・ジョンソンと、ハイペリオン(Hyperion)のメイン・ピアニストの1人、スティーヴン・オズボーンの夫婦デュオが贈る、ブラームスとローザのクラリネット・ソナタ集!
 ジェーン・ジョンソンは、シンガポール交響楽団のクラリネット奏者としてキャリアをスタート。現在は、ロイヤル・フィル、スコットランド室内管、BBCスコティッシュ響、カメラータ・アイルランド、ベルゲン・フィルなど、ヨーロッパのオーケストラの客演首席を務めるなど、イギリスを拠点に活躍中。
 夫でありスコットランドが輩出した名ピアニスト、スティーヴン・オズボーンとのブラームス&ローザでは、絶妙のデュオで、19世紀と20世紀のクラリネット・ソナタの魅力とコントラストを奏でてくれている。
 王道中の王道であるブラームスの解釈もさることながら、クラシックの作曲家としてローザが遺した2つの無伴奏クラリネット・ソナタも楽しみなプログラム。

 ※録音:2013年12月8日−10日、ワイアストン・コンソート・ホール(モンマス、イギリス)



 
AV 2292
(2CD/特別価格)
\3600
ヴァイオリン、チェロとナレーターによる《おとぎ話、民話と寓話》
 ヘルムからルービン/ブレーメンの音楽隊/
 2人の兄弟/みにくいアヒルの子/3つの願い/
 マッツォ・ボールの男/3つの寓話/お姫さまと男/
 ウォーリアー・ヴァイオリニスト/裸の王様
アウリコレ・ストーリーテリング・アンド・
 ミュージック・トゥループ
  〔デイヴィッド・ヤング
   (ディレクター、ナレーター&ヴィオラ)、
   ダイアン・パスカル(ヴァイオリン)、
   ケネス・ウッズ(チェロ)〕
 アウリコレは、アメリカのヴァイオリニスト、デイヴィッド・ヤングが主宰する、おとぎ話、民謡、寓話を、ナレーションと弦楽器で演奏するアンサンブル。
 アメリカのニューベリーポート・チェンバー・ミュージック・フェスティヴァルの音楽監督も務めるデイヴィッド・ヤングのナレーションは、説得力十分。ちなみにチェロは、オーケストラ・オヴ・ザ・スワンの指揮者ケネス・ウッズ。ナレーション、アンサンブルも本格派です!

 2013年1月の録音。




CHANNEL CLASSICS



CCSSA 35214
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
マグダレーナ・コンソート「OVPP」によるバッハのカンタータ
 J.S.バッハ:カンタータ集 〜 魂のための安息

  カンタータ第78番《イエスよ、わが魂を》 BWV.78
  カンタータ第150番《主よ、われ汝を求む》 BWV.150
  カンタータ第147番《心と口と行いと生きざまは》 BWV.147
マグダレーナ・コンソート、
ピーター・ハーヴェイ(ディレクター/バス)
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)
ダニエル・テイラー(アルト)
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)
 ソプラノはエリン・マナハン・トーマス!!

 2008年にピーター・ハーヴェイによって創設された器楽と声楽によるピリオド・アンサンブル、マグダレーナ・コンソートがチャンネル・クラシックス(Channel Classics)初登場。モンテヴェルディからバッハなどルネサンス音楽やバロック音楽をレパートリーとし、名手ぞろいならではの説得力のあるパフォーマンスを披露し各地で絶賛を博している。
 リーダーとしてアンサンブルを率いる名バリトン、ピーター・ハーヴェイをはじめ、古楽界の名ソプラノ、エリン・マナハン・トーマス、カウンターテナー界の新星、ダニエル・テイラー、モダン&ピリオドの両面で目覚ましい活躍を見せるイギリスのテノール、ジェイムス・ギルクリストなど古楽界を代表する名歌手たちの共演が実現。
 このJ.S.バッハのカンタータでは、ジョシュア・リフキンが提唱した「OVPP(One Voice One Part)」を採用しているところもポイント。
 注目のピリオド・アンサンブル、マグダレーナ・コンソートが「OVPP」によるバッハのカンタータで堂々の登場です!
 チャンネル・クラシックスの優秀録音による「OVPP」のバッハの響きも楽しみ。







CRYSTAL CLASSICS(Blu-rayオーディオ)

Crystal Classics Blu-ray Auido本格始動!


N 80001
(Blu-ray Audio)
\4500

ドイツの木管五重奏曲集
 クルークハルト:五重奏曲ハ長調 Op.95
 ヒンデミット:木管五重奏のための小室内楽曲 Op.24-2
 アイスラー:ディヴェルティメント Op.4
 シュトックハウゼン:アデュー*
 ボーナス(Blu-ray Audio盤のみ収録)〜ボヘミアの木管五重奏曲集
  フェルステル:木管五重奏曲ニ長調 Op.95
  ハース:木管五重奏曲 Op.10
  パウエル:木管五重奏曲
  フェルト:木管五重奏曲第2番

アキロン五重奏団
クレマン・マオ=タカーチ(指揮)*
N 67094
(Normal-CD)
\2300
  2006年ミュンヘン国際コンクールで優勝した、若き女流ヴィルトゥオーゾ5名によるフランスの木管五重奏団、アキロン五重奏団(キャンテット・アキロン)。
 19世紀後半〜20世紀のドイツの木管五重奏を収めた新録音は、CDとBlu-ray Audioで同時発売。
 Blu-ray Audio盤にはエコー賞受賞記念のボーナス・トラックとして、ドイツのエコー賞に輝いた前作「ボヘミアの木管五重奏曲集」の4曲も収録。

 録音:2012年8月13日−16日&2009年8月3日−6日(ボーナス)、ベルリン
 5.0 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。




TACTUS


TC 820002
\2400
モルラッキ&トッリアーニ:オペラティック・ファンタジーズ
 モルラッキ:
  ロッシーニの歌劇《エジプトのモーゼ》の主題による大幻想曲
   (フルート&ピアノ)
 トッリアーニ:
  ロッシーニの歌劇《ウィリアム・テル》の主題による二重奏曲
   (ファゴット&フルート)
 トッリアーニ:
  ドニゼッティの歌劇《ランメルモールのルチア》の主題によるディヴェルティメント
   (ファゴット&ピアノ)
 モルラッキ:
  ヴェルディの主題による協奏的二重奏曲(フルート、ファゴット&ピアノ)
トリオ・ホルムズ
 〔カルロ・タンポーニ(フルート)、
  フランチェスコ・ボッソーネ(ファゴット)、
  ステファーノ・ミケレッティ(ピアノ)〕
 優雅なる聖チェチーリア音楽院管のフルート&ファゴットの響き。

 オペラが隆盛を極めた19世紀のイタリアに生まれた木管楽器奏者、フルートのピエトロ・モルラッキ(1828−1868)と、ファゴットのアントニオ・トッリアーニ(1829−1911)。
 アカデミア・フィラルモニカ・ディ・ボローニャで発見された、ロッシーニの「ウィリアム・テル」の主題による二重奏曲など、イタリア・オペラの旋律から誕生した、19世紀イタリアの器楽による室内楽作品。
 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の首席奏者、カルロ・タンポーニとフランチェスコ・ボッソーネが奏でる優雅で華麗な演奏で。

 2011年6月の録音。
 


TC 800004
\2400→\2190
ベッリーニ&ショパン:声楽&ピアノ作品集
 ベッリーニ:
  マリンコーニア, やさしきニンフ、行け, 幸運の薔薇よ、銀行放つ美しき月、
  お願いだ, 我が美しき憧れの人、だがやはり満たしておくれ
 ショパン:《17のポーランドの歌》より
  望み、春、いとしき娘、闘士、スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
 ベッリーニ:暗雲の後に
 ショパン:
  夜想曲第4番ヘ長調 Op.15-1、
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 Op.2
 ベッリーニ:私は美しい乙女/
 ショパン:
  ベッリーニの歌劇《清教徒》の主題によるヘクサメロン変奏曲ホ長調の第6変奏
シルヴィア・マルティネッリ(ソプラノ)
アンドレア・トロヴァート(ピアノ)
 夭折の天才ベッリーニとショパン。イタリアとポーランドのロマン派を代表する巨匠たちの「歌曲」と「ピアノ作品」を組み合わせたプログラムが、両者の音楽の共通点や影響を解き明かしてゆく。
 ベッリーニとショパンを歌うシルヴィア・マルティネッリは、マルゲリータ・リナルディに師事し、レナータ・スコットやマリア・キアーラ、ユリア・ハマリからも声楽を学んだイタリアのソプラノ。
 堂々たるテンポと雰囲気の演奏が印象的なイタリアのピアニスト、アンドレア・トロヴァートは、イタリアのストレーザ国際コンクールのドビュッシー賞など多くの受賞歴を持つ。

 2013年5月の録音。
 

TC 751690
(2CD)
\4800
ピーオ:4声とオーケストラのためのオラトリオ《ジョナータ》 アンサンブル・イ・ルオーギ・デッロ・スピリート
マリア・ルイーザ・バルダッサーリ(指揮)
 アントニオ・ピーオ(1753−1795)は、イタリア、フェラーラで生まれ、ナポリの聖オノフリオ音楽院でパスクアーレ・アンフォッシから音楽を学んだ18世紀イタリアの音楽家。
 ラヴェンナの資料館にスコアが保管されていたピーオのオラトリオ「ジョナータ」(1779)は、イタリア古典派の知られざるオラトリオ。18世紀イタリアにおける最も有名なオペラ作曲家だった師匠譲りの作曲技法が、「ジョナータ」で明らかになる。

 2010年12月のライヴ録音。




K&K



KUK 112
\2300→\2090
フォアラーバーの引き振りでハイドン&メンデルスゾーン
 ハイドン:ピアノ協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:3
 メンデルスゾーン:ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調
フランツ・フォアラーバー(ピアノ,指揮)
弦楽オーケストラ
 録音:2011年6月4日 マウルブロン、54'06、DDD

 世界遺産、ドイツのマウルブロン修道院での演奏会のシリーズから、フランツ・フォアラーバーの指揮振りによるハイドンとメンデルスゾーンのピアノ協奏曲。
 フランツ・フォアラーバーはオーストリア、グラーツ生まれのピアニスト。独墺系の中堅ピアニストの中でも特に注目される存在で、既にシューマンのピアノ作品全集(THOROFON)を録音しているほど。
 ここでの協奏曲2 曲の演奏はフォアラーバーの魅力をよく伝えるものだ。ハイドンは軽めのタッチの自在な演奏から柔らかくも華やかな魅力が広がり、あまり知名度の高くないこの協奏曲を素敵な名曲に仕立てている。メンデルスゾーンのピアノと弦楽のための協奏曲は13 歳の時の作品。フォアラーバーは生命力溢れる演奏で、天才少年ならではの純で溌剌とした音楽を繰り広げている。彼自身が指揮する弦楽オーケストラはフォアラーバーの仲間たちによるもので、ヴィブラート控えめのスマートな演奏でピアノによく反応している。
 


KUK 114
\2300→\2090
マインツ室内管弦楽団のエルガー、ハイドン、モーツァルト
 (1)エルガー:弦楽セレナード ホ短調 Op.20
 (2)モーツァルト:ホルン協奏曲第2番 変ホ長調K.417
 (2)ハイドン:4つのホルンと弦楽合奏のためのカッサティオ ニ長調 Hob. deest
 (3)モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
(2)(3)シビル・マーニ(ホルン)
(3)ベネディクテ・エルネス(ホルン)
(3)モーリッツ・ハース(ホルン)
(3)ヤニク・ネス(ホルン)
ゲルノート・シュルツ(指揮)
マインツ室内管弦楽団
 録音:2013年4月7日 バート・ホンブルク・フォア・デア・ヘーエ、59'37、DDD

 マインツ室内管弦楽団は年配のクラシックファンには懐かしい名前だろう、1955 年、ギュンター・ケールによって設立されたこの室内オーケストラはケール時代に録音も多数残した名オーケストラだった。1989 年にケールが亡くなった後、フォルカー・ミュラーが音楽監督を務めている。
 このCD は2013 年4 月7 日に、フランクフルト近郊のバート・ホンブルク城での演奏会を収録したもの。
 ゲルノート・シュルツはシュトゥットガルト出身の指揮者。レナード・バーンスタインやゲオルク・ショルティのアシスタントを務めた経歴の持ち主。柔らかく穏やかな音楽作りでマインツ室内管弦楽団の持ち味を生かしている。モーツァルトの協奏曲のソリスト、シビル・マーニはスイスのルントに生まれ、ドイツのブラウンシュヴァイクで育ったホルン奏者。
 


KUK 113
\2300→\2090
ポーランドの若手ミクルスカのショパン&シマノフスキ
 ショパン:
  バラード ヘ短調 Op.52/マズルカ ロ短調 Op.33-4/
  マズルカ 変ロ短調 Op.24-4/スケルツォ 変ロ短調 Op.31/
  アンダンテ・スピアナート 変ホ長調 Op.22
 シマノフスキ:
  前奏曲 ニ短調 Op.1-2/前奏曲 ハ短調 Op.1-7/
  前奏曲 変ホ短調 Op.1-8
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
アレクサンドラ・ミクルスカ(ピアノ)
 録音:2012年7月5日、マウルブロン、83'51、DDD

 世界遺産、ドイツのマウルブロン修道院での演奏会のシリーズ。アレクサンドラ・ミクルスカは、1981 年、ポーランド、ワルシャワの生まれ。ワルシャワ、カールスルーエ、ハノーファーで学ぶ。2005 年のショパン・コンクールでは、ポーランドからの女性参加者が対象の特別賞を受賞。
 以来各地で活躍している。ことに祖国の偉大な作曲家ショパンに力を入れており、これまで発売されたCD3 枚のうち2 枚半がショパンである。このマウルブロン修道院での演奏会でもショパンが中心で、若いに似合わぬじっくりした味のある演奏を聞かせてくれる。
 

KUK 75
【再プレス】
\2300→\2090
プッチーニのグロリア・ミサ、ユルゲン・ブッダイ白熱のライヴ!
 プッチーニ:グロリア・ミサ(四声のミサ曲)
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
マウルブロン聖歌隊
SWRバーデンバーデン=
 フライブルク放送交響楽団メンバー
ヴィリー・シュタイン(T)
トーマス・プファイファー(Br)
 録音:2001年5月マウルブロン修道院,ライヴ、DDD、50m




ZKP RTV SLOVENIJA


ZKP 113260
\2300
「モーツァルト:フルート四重奏曲全集」
 フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285
 フルート四重奏曲第2番 ト長調 K.285a
 フルート四重奏曲第3番 ハ長調 K.Anh.171
 フルート四重奏曲第4番 イ長調 K.298
マテユ・グラヘク(フルート)
ミラン・コルブル(ヴァイオリン)
マヤ・ロメ(ヴィオラ)
イゴール・シュケリャネク(チェロ)
 スロヴェニア・フィル首席グラヘクのモーツァルト:フルート四重奏曲

 録音:2011 年10 月、リュブリャナ、53'14

 モーツァルトのフルート四重奏曲を4 曲集めたCD。マテユ・グラヘクは1974 年、スロヴェニア中部のトルボヴリェ生まれのフルート奏者。スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。しっとりとした柔らかい美音が魅力である。
 

ZKP 113383
\2300
「ヤンコ・シェティンクによるフランス作品集」
 (1)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 (2)ドビュッシー:水の反映
 (3)ラヴェル:ソナチネ
 (4)フォーレ:ピアノ四重奏曲第1 番 ハ短調 Op.15
(1)-(3)ヤンコ・シェティンク(ピアノ)
(4)スロヴェニア・ピアノ四重奏団:
 【ヤンコ・シェティンク(Pf)、
  ゴリャン・コシュタ(Vn)、
  チルト・シシュコヴィッチ(Va)、
  ミロシュ・ムレイニク(Vc)】
 録音:(1)1983 年9 月26 日、(2)(3)1979 年4 月17 日、(4)1980 年3-4 月、71'48

 シェティンクのピアノを中心としたCD。ヤンコ・シェティンクは1932 年、マーリボルの生まれ。スロヴェニアを代表するピアニストとして長年活躍している。
 
ZKP 113406
(2CD)
\4600
「1133」〜リュブリャナ・トネ・トムシッチ大学合唱団
 ガルス:荒野で叫ぶ者の声/シュッツ:涙とともに種蒔く者は/
 J.L.バッハ:私たちの苦難/ブラームス:だが私は惨めで/
 プーランク:サルヴェ・レジーナ/シュニトケ:主の祈り/
 フィッシンガー(1920-90):主に向けて喜ばしい声を上げよ/
 バルカウスカス(b.1931):スターバト・マーテル/
 ペルト:神の母にして処女/バルツァネッリ(b.1941):神の子羊/
 ストループ(b.1953):サウロ(パウロ)の回心/
 ヤンネフェルト(b.1954):おお、救いの犠牲よ/
 ズヴィライニス(b.1972):主を褒め称えよ/サンドストレム:世界を見ると/
 ティケリ(b.1958):地球の歌/ヴァスクス:母なる太陽/
 ルンケス(b.1917):死に向かって飛ぶがままにさせて/
 チルコット(b.1955):太鼓作り(5 曲)/
 ヴルク(b.1978):噴水,キップ/トルミス(b.1930):鉄への呪い
セバスティアン・ヴルホヴニク(指揮)
トネ・トムシッチ大学アカデミー合唱団
 録音: 2010-2013 年,100'35

 リュブリャナのトネ・トムシッチ大学の合唱団による合唱曲集。16 世紀の作品から現代作品まで多くの曲が取り上げられており、合唱団が好んで取り上げる人気曲がいくつも収録されている。
 トネ・トムシッチ大学アカデミー合唱団は、前身の男声合唱団が1926 年創立、第二次世界大戦の中断の後、混声合唱団として再出発したのが1953 年と、伝統のある合唱団。スロヴェニア屈指の合唱団として活躍している。
 指揮のセバスティアン・ヴルホヴニクは1978 年生まれ。スロヴェニアでは合唱指揮者として高名で、2009 年からトネ・トムシッチ大学アカデミー合唱団の指揮者を務めている。
 

ZKP 113413
\2300

「二人の友人」〜ギター・デュオ作品集
 ローズ(1602-45):二つのギターのための組曲/
 ソル(1778-1839):二人の友/イェルコ・ノヴァク(b.1957):アプロディテ/
 イベール(1890-1962):寓話集/ボグダノビッチ(b.1955):3 つの雲/
 ガンジ(1923-2010):イタリア組曲/グラナドス:スペイン舞曲 Op.37-2

イェルコ・ノヴァク(G)
ジャルコ・イグニャトヴィチ(G)
 録音:2013 年12 月,リュブリャナ

 ギター・デュオの曲集。ウィリアムズ・ローズの二つのギターのための組曲や、マリオ・ガンジ(Gangi,ガンギに非ず)のイタリア組曲といった定番曲から、今人気のデュージャン・ボグダノビッチの2004 年の作「3 つの雲」まで、興味深い選曲である。イェルコ・ノヴァクはスロヴェニアを代表するクラシック・ギタリスト。ジャルコ・イグニャトヴィチはクロアチアのプーラの出身。1984 年以降リュブリャナに在住している。二人は共にグラーツ音楽アカデミーで学んでおり、息の合ったデュオを聞かせてくれる。
 ※CD の収納が特別なのでご注意下さい。ポスターのような大判の解説紙に直接CD 留めがついており、それを折り畳んでスリップケースに入れる仕様。解説紙を広げる時にCD が落ちる危険があるので、取り扱いにご注意ください。





ARS PRODUKTION



ARS 38113
(SACD Hybrid)
\2500→\2290
リーツ、グロス:チェロ協奏曲集
 ユリウス・リーツ(1812-1877):チェロと管弦楽のための幻想曲 Op.2
 ヨハン・ベンヤミン・グロス(1809-1848):チェロ協奏曲ロ短調
 ユリウス・リーツ:チェロ協奏曲 Op.16
クラウス=ディーター・ブラント(チェロ)
ラルパ・フェスタンテ
リッカルド・ミナージ(指揮)

録音:2011年8月25-31日

 メンデルスゾーン、シューマンと同世代で彼らと交友のあった二人のドイツ人作曲家のチェロ協奏曲。世界初録音。
 ユリウス・リーツはベルリンに生まれた作曲家・指揮者・チェロ奏者。デュッセルドルフ、ライプツィヒ、ドレスデンで楽壇の要職を歴任。教育者として、またメンデルスゾーンの多くの作品とバッハの「マタイ受難曲」「ミサ ロ短調」の校訂者としても名を残しています。
 ヨハン・ベンヤミン・グロスはエルビング(現ポーランドのエルブロング)に生まれた作曲家・チェロ奏者。1835年より「皇帝付き室内楽士」の称号を得てサンクトペテルブルク(ロシア)の宮廷楽団員を務めながらチェロ音楽の作曲と教育活動を続けましたが、コレラのため38歳の若さで亡くなりました。
 クラウス=ディーター・ブラントはムジカ・アンティクァ・ケルン、ウィーン・アカデミー、ラルパ・フェスタンテ等のピリオド楽器オーケストラで首席を務めてきたドイツのチェロ奏者。当レーベルでは一貫して知られざる作品の録音に取り組み、「室内楽珍曲集シリーズ」(ARS 38067, 38071, 38096)、「アーベル、グラーフ:チェロ協奏曲集」(ARS 38068)をリリースしています。ラルパ・フェスタンテは1983年ミヒ・ガイクによりミュンヘンで創設されたピリオド楽器オーケストラ。


美しいんです
ヨハン・ベンヤミン・グロス:作品集(全曲世界初録音)

LABORIE
LC 09
\2500→\2290
「ロマンチックなバラード」
 ヨハン・ベンヤミン・グロス(1809〜1848):作品集(全曲世界初録音)

  (1)チェロ・ソナタ ロ短調 op.7
  (2)薬屋の主人は恋がたき(詩:グルッペ)op.35-3
  (3)フリードリッヒ・バルバロッサ(詩:リュッケルト)op.35-5
  (4)バラード op.26-4
  (5)愛のかなしみ(詩:ハイネ)op.35-4
  (6)ヘブライの歌より(詩:バイロン)op.35-6
  (7)チェロとピアノのためのセレナーデ ハ長調 op.32
  (8)第3 集より(詩:リュッケルト)op.35-1
  (9)弦楽四重奏曲 ヘ短調 op.37-3
金子陽子
 (ピアノ/ウィーン製1838年頃の
  フォルテピアノ”グロス”)
ミヒャエル・ダーメン(バリトン)
クリストフ・コワン
 (チェロ/ 1720 年頃製
  アレッサンドロ・ガリアーノ製のチェロ)
モザイク弦楽四重奏団
 (エーリヒ・ヘーバルト、
  アンドレア・ビショッフ、
  アニタ・ミッテラー、
  クリストフ・コワン)
 忘れ去られた作曲家、ヨハン・ベンヤミン・グロス世界初録音による作品集。コワンと金子陽子の魅力のデュオ充実の弦楽四重奏曲!

録音:2009 年9 月

 チェリスト、そして作曲家として19 世紀の重要な人物、ベンヤミン・グロスの作品集。音楽史や事典で彼のことが扱われることはほとんどありませんが、43 の主にチェロのための作品(4 つのチェロ協奏曲、ソナタ1 曲ほか)、4 つの弦楽四重奏曲や何曲かの歌曲をのこしています。ベルリン、そしてライプツィヒでチェロ奏者として活躍しながら、メンデルスゾーン、シューマン、クララ・シューマンらと一緒にロマン派の渦の中心点にいました。クララ・シューマンとは自作のソナタを共演したことがあるといいます。1848 年に教師・チェロ奏者として活躍したサンクト・ペテルブクルクの地でコレラにかかり客死しました。
 作品はどれもロマン派ならではの抒情と情熱に満ちたもの。チェロ・ソナタ ロ短調ではコワンが渋く滋味あふれる音色で旋律をうたい、金子のピアノが熱く華麗にコワンの奏でる旋律を彩ります。歌曲でも、詩の魅力が存分に活きた曲作りが見事。弦楽四重奏曲では濃厚メロディと熱を帯びた和声、ロマンの魅力に溢れています。モザイク・クヮルテットの熟練のアンサンブルが光ります。


  


ARS 38148
(SACD Hybrid)
\2500→\2290
ロシアの管弦楽曲をピアノで トランスクリプション&パラフレーズ集
 フロリアン・ノアック(1990-)編曲/
  チャイコフスキー(1840-1893):組曲「白鳥の湖」
   情景/ワルツ/モデラート/ロシアの踊り
  ラフマニノフ(1873-1943):オペラ「アレコ」からの組曲
   序奏/女たちの踊り/男たちの踊り
  リムスキー=コルサコフ(1844-1908):交響組曲「シェエラザード」Op.35
   海とシンドバッドの船/カランダール王子の物語/若い王子と王女
   バグダッドの祭り−海−船は青銅の騎士のある岩で難破−終曲
  リャードフ(1855-1914):魔法にかけられた湖 Op.62
  チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」
フロリアン・ノアック(ピアノ)

録音:2014年1月、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ

 録音時点で23歳、ベルギーの新星フロリアン・ノアックがその編曲の才をもあらわにした驚きのディスク。絢爛なオーケストレーションで知られる「シェエラザード」をも四手ではなく二手用に書き換え、弾ききってしまいます。
 フロリアン・ノアックは12歳でエリーザベト王妃シャペル・ミュジカルの天才児コース受講者に選ばれ、15歳でベルギー国内の8つのコンクール優勝。16歳でケルン音楽大学に入りロシアのピアニストで作曲家のヴァシーリー・ロバノフに師事、ここでロシア音楽への理解を深めたと思われます。
 ノアックのロシア管弦楽曲のピアノ編曲スコアは出版されており、ドミートリー・バシキーロフ、シプリアン・カツァリス、ボリス・ベレゾフスキーといった技巧派ピアニストたちにも採用されています。

  

ARS 38149
(SACD Hybrid)
\2500
プレヴィン、ショスタコーヴィチ、ベラウアー:チェロとピアノのための作品集
 アンドレ・プレヴィン(1929-):チェロ・ソナタ(1993)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
 ヨハネス・ベラウアー(1979-):パッサカリア(2012)

マティアス・バルトロメイ(チェロ)
クレメンス・ツァイリンガー(ピアノ)

録音:2014年2月10-13日

 マティアス・バルトロメイは1985年ウィーンに生まれたチェロ奏者で、父はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席チェロ奏者のフランツ・バルトロメイ。ウィーン音楽大学で学んだ後ザルツブルク・モーツァルテウム大学に進み2010年に卒業。2011年以来2014年現在ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとカメラータ・ザルツブルクのソリスト(首席奏者)を務めています。このCDがデビュー盤となります。
 プレヴィンのソナタは彼がモーツァルテウム大学卒業試験の際に演奏した曲。ヨハネス・ベラウアーはクラシックとジャズの両分野で活躍する作曲家。

  

ARS 38150
(SACD Hybrid)
\2500
ピアノのための幻想曲集
 シューベルト(1797-1828):幻想曲ハ長調「さすらい人」Op.15 D.760
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):幻想曲嬰ヘ短調
 シューマン(1810-1856):幻想曲ハ長調 Op.17
ダナエ・デルケン(ピアノ)

録音:2014年1月13-15日

 デビューCD「ヤナーチェク:ピアノ作品集」(ARS 38130)が弊社(代理店)にとって意外にも(ごめんなさい)好セールスだったダナエ・デルケンのセカンドCD。
 ダナエ・デルケンは1999年ドイツのヴッパータールに生まれたピアニスト。両親はドイツ人とギリシャ人で音楽一家ではありませんでしたが、4歳のときに友達の弾くピアノに興味を覚え、5歳になって Marina Kheifetzのもとでレッスンを開始、半年後にはコンクールで入賞するという神童ぶりを発揮しました。
 1999年3月、ユーディ・メニューインに才能を見出され援助の申し出を受けるもメニューインが数日後に急逝。2002年の終わり、11歳のときに参加したカール=ハインツ・ケンマーリングのマスタークラスにおいて彼に誘われ入門し2012年に彼が亡くなるまで師事。2014年現在ラルス・フォークトに師事しています。

  


ARS 38526
(2CD)
\2500→\2290
クララ&ローベルト・シューマン:ロマンス
 ヴァイオリン/ヴィオラとピアノのための作品集

 ローベルト・シューマン(1810-1856):
  オーボエ(ヴァイオリン)とピアノのための3つのロマンス Op.94
 クララ・シューマン(1819-1896):
  ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス Op.22
 ローベルト・シューマン:
  クラリネット(ヴァイオリン)とピアノのための幻想小曲集 Op.73
  ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
  おとぎの絵本(ヴィオラとピアノのための)Op.113(*)
  ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
  ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 WoO.2
ゲオルク・ハーマン(ヴァイオリン(*以外)、ヴィオラ(*))
ベアータ・ベック(ピアノ)

録音:2013年2月5-7日、4月12-28日、パウル・バドゥラ=スコダ・スタジオ

 ゲオルク・ハーマンは1960年ウィーンに生まれ、ウィーン音楽大学でアルバン・ベルク弦楽四重奏団のメンバーであるクラウス・メッツル(ヴァイオリン)、ハット・バイエルレ(ヴィオラ)に師事したヴァイオリンおよびヴィオラ奏者。長年にわたりウィーン室内管弦楽団首席ヴィオラ奏者を務めており、またアンサンブル・ウィーン東京のメンバーだったこともあってたびたび来日しており、その演奏、録音や教育活動を知る日本のファンは多いことでしょう。
 ベアータ・ベックは1986年ウィーン生まれのピアニスト。2007年以来ゲオルク・ハーマンとデュオを組んでいます。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


CRYSTAL CLASSICS(Blu-rayオーディオ)

Crystal Classics Blu-ray Auido本格始動!



N 80006
(2Blu-ray Audio/
特別価格)
\7000→\6290
ケーゲル/
 ベートーヴェン:交響曲全集

  交響曲第1番ハ長調Op.21/
  交響曲第3番変ホ長調Op.55《英雄》/
  交響曲第2番ニ長調Op.36/交響曲第4番変ロ長調Op.60/
  交響曲第6番ヘ長調Op.68《田園》/
  交響曲第5番ハ短調Op.67《運命》/
  交響曲第8番ヘ長調Op.93/交響曲第7番イ長調Op.92/
  交響曲第9番ニ短調Op.125《合唱付き》
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
アリソン・ハーガン(ソプラノ)
ウテ・ヴァルター(コントラルト)
エバーハルト・ビュヒナー(テノール)
コロシュ・カヴァトシュ(バス)
ベルリン放送合唱団
ライプツィヒ放送合唱団
 その前にCDで出してくれ!(店主)

 ケーゲルのベートーヴェン全集ついにBlu-ray Audioで登場!次世代高音質フォーマットDTS HD 24bit/96kHz で、伝説のベートーヴェンが蘇る!

 強烈な個性と繊細な音作りで驚異的な人気・カリスマを誇ったドイツの指揮者、ヘルベルト・ケーゲル。ケーゲルの遺した膨大な録音の中でも、特に代表盤として君臨するのが、首席指揮者としてドレスデン・フィルを振った1982年〜83年録音のベートーヴェン。CDとしても発売された交響曲全集だが、特に注目を浴びたのが、デジタル・リマスタリングを施し、サラウンド化されたSACDによる全集であり、ケーゲルの真骨頂である細部の表情の変化までがくっきりと刻印された録音として長く評価されていたが、現在は廃盤となってしまっている。
 そんな伝説的録音が、ついに次世代の超高音質フォーマット、Blu-ray Audio(Pure Audio Blu-ray)で登場。音声フォーマットは、5.1chとSACD盤と同じ4.0chの2種類のサラウンド(ともにDTS HD)と、ステレオ(PCM)の3種類を収録。かつてのSACD盤を上回るウルトラ・ハイ・クオリティ・サウンドで、伝説のベートーヴェンが蘇る。

 録音:1982年−1983年
 5.1 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/4.0 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。
 

N 80008
(Blu-ray Audio)
\4500
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV.248 ルート・ツィーザク(ソプラノ)
モニカ・グループ(アルト)
クリストフ・プレガルディエン(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
ラルフ・オットー(指揮)
フランクフルト・ヴォーカル・アンサンブル
コンチェルト・ケルン
 ドイツの名合唱指揮者、ラルフ・オットーと自身が創設した合唱団、フランクフルト・ヴォーカル・アンサンブルによる大バッハのクリスマス・オラトリオ。ドイツの荘厳な響きを新時代の超高音質ディスクで浮き彫りにする。

 録音:1991年1月9日−16日、フランクフルト
 5.0 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。
 

N 80007
(Blu-ray Audio)
\4500
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 BWV.1046〜1051(全曲) ヘルムート・ヴィンシャーマン(指揮)
ドイツ・バッハゾリステン
 ドイツの名指揮者ヘルムート・ヴィンシャーマンは、お得意のバッハから、ブランデンブルク協奏曲の全曲録音がBlu-ray Audioで登場。2010年にも来日公演を果たし、90歳ながら素晴らしいバッハを聞かせてくれたヴィンシャーマンは、宮本文昭なども師事した名オーボイストでもあり、このブランデンブルク協奏曲でも管楽器のコントロールは見事なもの。

 5.1 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。
 

N 80004
(Blu-ray Audio)
\4500

モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 《ジュノム》 K.271
 ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
 ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K. 415
 ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456
 ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
 ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488

リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)
ニコラス・クレーマー(指揮)
カペラ・コロニエンシス
 フォルテピアノの第一人者リンダ・ニコルソンは、ヒロ・クロサキと共演した「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集」がレコード・アカデミー賞を受賞し、日本でも馴染み深い存在となった鍵盤楽器奏者。1954年にドイツのケルンで結成されたピリオド・オーケストラ、カペラ・コロニエンシスとのコンビによるピリオド楽器でのモーツァルト。ニコルソンのフォルテピアノから生まれる軽やかな響きで聴くモーツァルトが、ピュア・オーディオで味わえる。

 録音:1989年、1990年
 5.0 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。
 

N 80005
(Blu-ray Audio)
\4500
フンパーディンク:歌劇 《王子と王女》

クラウス・フローリアン・フォークト(テノール)
ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)、他
インゴ・メッツマッハー(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ベルリン放送合唱団
ベルリン少女合唱団

 ワーグナーと深い親交をもち、「ヘンゼルとグレーテル」で知られるドイツの作曲家、エンゲルベルト・フンパーディンク(1854−1921)。1897年のメロドラマを題材とし1910年に作曲された「王子と王女」。メッツマッハー&ベルリン・ドイツ響に、フローリアン・フォークトやバンゼ、ルハーヘルなど世界屈指の名歌手たちが参加した録音もBlu-ray Auidoで登場。

 録音:2008年12月15日&17日
 5.1 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。
 

N 80003
(Blu-ray Audio)
\4500
ガーシュウィン作品集
 ガーシュウィン:
  ピアノ協奏曲ヘ長調*†
  パリのアメリカ人†
  キューバ序曲‡
  《アイ・ガット・リズム》 による変奏曲+‡
  《ポーギーとベス》 より メロディー†
  ラプソディ・イン・ブルー*†
セシル・ウーセ(ピアノ)*
ネヴィル・マリナー(指揮)†
シュトゥットガルト放送交響楽団†
アラン・マークス(ピアノ)+
ハンス=ディーター・バウム(指揮)‡
ベルリン放送交響楽団‡
 フランスのセシル・ウーセ、アメリカのアラン・マークスがソリストとしてドイツの2つのオーケストラと共演。フランスやドイツのテイストが加わったガーシュウィンもまた面白い。マリナーのタクトも見事に、「パリのアメリカ人」や「キューバ序曲」などのオーケストラ作品もしっかりと収録した、ガーシュウィン作品集です!

 録音:1991年11月、シュトゥットガルト†/1992年、ベルリン‡
 5.1 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。
  

N 80002
(Blu-ray Audio)
\4500
ウィーン宮廷礼拝堂の音楽
 アイブラー:シバの人々は来る、奉献唱
 モーツァルト:
  アヴェ・ヴェルム・コルプスKV618、われら御身の保護のもとに
 サリエリ:聖霊よ来り給え、深い淵からの叫び
 M.ハイドン:ハレルヤ、復活の日
 ヘルベック:子らよ、共に歌え
 フックス:しもべたちよ、主を褒め称えよ
 フンメル:グラドゥアーレ「Quod quod in orbe」Op.88
 ラントハルティンガー:手に向かいて歌え
 シューベルト:
  マニフィカトD.486、サルヴェ・レジナ ヘ長調Op.47 D223、
  いま天にいます者をあがめD488、心に悲しみを抱きてOp.46 D136
 ブルックナー:ミサ曲第1番ニ短調
レンネケ・ルッテン&
 アニカ・ソフィー・リトレウスキ(ソプラノ)
ウタ・クリスティーナ・ゲオルク(メゾ・ソプラノ)
フランツィスカ・ラブル(アルト)
ダニエル・ベーレ&
 ドミニク・ヴォルティグ(テノール)
ヨハネス・マルティン・クレンツル&
 カイ・シュティーフェルマン(バリトン)
WDR放送合唱団、ケルンWDR放送管弦楽団、
ヘルムート・フローシャウアー(指揮)
 神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の在位中、1498年に設立されたウィーン宮廷礼拝堂のための音楽集。
 モーツァルトやサリエリ、ミヒャエル・ハイドンたちが捧げた数々の音楽がウィーン宮廷の偉大なる存在感を示す。

 録音:2006年12月7日−14日&2010年12月6日−11日、ケルン
 5.1 DTS HD Master Audio 24bit/96kHz/2.0 PCM 24bit/96kHz
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。




GRAND SLAM

GS 2113
\2400→¥2190
怪物クナの面目躍如、メロディアLP 復刻登場!
 (1)ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
 ワーグナー:
  (2)歌劇「タンホイザー」より序曲とヴェヌスベルクの音楽
  (3)歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
 ボーナス・トラック:
  (4)ワーグナー:楽劇「パルジファル」第1幕前奏曲よりリハーサル風景
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
(1)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)(3)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(4)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 怪物クナの面目躍如、ブラームス第3、メロディアLP 復刻登場!貴重なリハーサル付き!

 録音:(1)1944 年9 月9 日、バーデン・バーデン (放送録音) (2)(3)1953 年5 月6、7 日、ウィーン、ムジークフェラインザール(セッション録音) (4)1962 年11 月、ミュンヘン、バヴァリア・スタジオ(放送録音)/モノラル
 使用音源:① Melodiya D-06429/30 ②③ London(U.S.A.) LL 800 ④ Private archive

 ■制作者より
 クナッパーツブッシュが指揮したブラームスの交響曲第3 番は今や複数の音源が知られていますが、その中でも戦時中の放送録音(ベルリン・フィル、1944 年)は最高と評価されているものです。今回はその演奏の初出LP(メロディア)から復刻、怪物クナの真骨頂を堪能出来ます。余白には当シリーズ未復刻のワーグナーの序曲2 曲のほか、ボーナス・トラックには貴重なリハーサルが付きます(邦訳付き)。リハーサルではクナの貫禄のある声がファンにはたまりませんが、あることに対して文句を言っているのも、いかにもクナらしいです。(平林直哉)



 

HAENSSLER


98 038
\2100
巨匠ヘルムート・リリングの名盤復活シリーズ!
 ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45
ドナ・ブラウン(ソプラノ)
ジル・カシュマイユ(バリトン)
ヘルムート・リリング(指揮)
 シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
 録音:1991 年/DDD、73’15”

 2014 年5 月に81 歳を迎えた巨匠ヘルムート・リリング。今もなお精力的に演奏活動を続けるリリングですが、当盤は往年の名演奏から、現在では入手が難しくなってしまった名盤の再発売です。
 1991 年に収録されたドイツ・レクイエムは、宗教曲の合唱指揮者としても名高いリリングならではの各パート、声部まできめ細かな解釈が魅力の演奏です。







HERITAGE



HTGCD261
\1600
ライオネル・ターティス(Vla)の芸術
 J.S.バッハ(ターティス編):シャコンヌBWV.1004
  1924年11月25日録音/
 ブラームス:ヴィオラソナタOp.120-1
  ハリエット・コーエン(pf)
   1933年2月17日録音/
 ディーリアス(ターティス編):ヴァイオリンソナタ第2番
  ジョージ・リーブス(pf)
   1929年10月7日録音/
 バックス:ヴィオラソナタ
  アーノルド・バックス(pf) 1929年5月27日録音
  

HTGCD262
\1600
シューマンと仲間たち
 シューマン:子供の情景Op.15/
 ゲーゼ:水彩画Op.19より、牧歌よりOp.34/
 ヘラー:夢の絵Op.79より/
 ブラームス:4つのバラードOp.10/
 キルヒナー:夜の絵Op.25より
  1991年11月録音
ディルク・イェレス(pf)
  

HTGCD263
\1600
音楽劇「イスカリオテのユダ」
 散文詩:トーマス・ブラックバーン
 音楽:ピーター・ディキンスン
  


HTGCD264
(2CD)
\3200
ヤナーチェク:ピアノ曲全集
 2003年12月録音
マルティーノ・ティリモ(pf)
  

HTGCD266
\1600
パヌフニク:
 交響曲第9番「希望の交響曲」
 ファゴット協奏曲

  1987年10月録音
ロバート・トンプソン(Fgt)
アンジェイ・パヌフニク指揮、
BBC交響楽団
  

HTGCD267
\1600
晩祷
 1960年録音
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
  


HTGCD268
\1600
クラリネット・クラシックス
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲K.581
  ブダペスト弦楽四重奏団 1938年4月録音/
 バルトーク:コントラスツ
  ベラ・バルトーク(pf)
  ヨゼフ・シゲティ(Vln)
   1940年5月録音/
 ドビュッシー:第1狂詩曲
  ジョン・バルビローリ指揮、
  ニューヨーク・フィルハーモニック
   1940年12月録音/
 ブラームス:クラリネットソナタ第2番
  ナディア・ライゼンバーグ(pf)
  1945年12月録音/
 ベートーヴェン(ベリソン編):
  モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による変奏曲
   ナディア・ライゼンバーグ(pf)
   1946年9月録音/
 ウェーバー:協奏的大二重奏曲Op.48より第3楽章
  ナディア・ライゼンバーグ(pf) 1946年7月録音
ベニー・グッドマン(Cla)
  


HTGCD269
\1600
ノエル・ミュートン=ウッド(pf)の芸術
 ウェーバー:ピアノソナタ第1番、第2番/
 ショパン:タランテラOp.43 1941年録音
 シューベルト:流れにて/
 ベートーヴェン:遥かな恋人に
   1953年録音
ピーター・ピアーズ(Ten)
デニス・ブレイン(Hrn)
  


HTGCD270
\1600
ハヴァーガル・ブライアン:歌劇「虎」より
シンフォニック・ダンス
ジョン・フォウルズ:パスクネィド・シンフォニー第1番
レオポルト・ハーガー指揮、
ルクセンブルグ放送交響楽団
 


HTGCD271
\1600
マルティーノ・ティリモ(pf)名演奏集
 リスト:ため息/
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女/
 アルベニス:カスティーリャ/
 シューマン:夕べに/
 ショパン:ショパン華麗なる大円舞曲/
 バルトーク:子供のためにより/
 ドビュッシー:ミンストレル、雪が踊っている/
 シューベルト:4つの舞曲D.145-6、D.145-2、D.365-2D、779-13/
 ショパン:幻想即興曲/
 ドビュッシー:月の光/
 ブラームス:ワルツOp.39-12/
 ラフマニノフ:前奏曲Op.32-12/
 ベートーヴェン:エリーゼのために/
 ショパン:ノクターン(遺作)/
 ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク、沈める寺/
 リスト:リゴレット・パラフレーズ
マルティーノ・ティリモ(pf)



<国内盤>


スリーシェルズ


3SCD-0016
\2778+税
「伊福部昭百年紀Vol.1」
 1-3. 「銀嶺の果て」より
 4-15. 「国鉄組曲」(国鉄、つばめを動かす人たち、雪にいどむ、より)
 16-26. 「ゴジラ組曲 」
 27-39. 「海底軍艦組曲」
 40-51. 「地球防衛軍組曲」
 52-54. 交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」 よりV〜VII
指揮:齊藤一郎/
オーケストラ・トリプティーク
女声合唱:
 伊福部昭百年紀合唱団(トラック26)
 ゴジラ、海底軍艦、地球防衛軍、国鉄で祝う生誕100年!NHKのニュースで特集され、東京新聞のトップ記事などで話題沸騰のコンサートがCD化!CD「伊福部昭百年紀Vol.1」

 録音: 2 月1 日すみだトリフォニーホールにて収録/コンサート主催 伊福部昭生誕百年紀/協力 伊福部家/東宝ミュージック株式会社
 録音/アオイスタジオ(武藤和雄、市川文武)/CD デザイン 山口翔悟/CD 発売元 スリーシェルズ(企画/西耕一)、75 分47 秒

 日本が世界に誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」。そのテーマ音楽を作ったのが作曲家 伊福部昭(いふくべ・あきら/1914-2006)です。「ゴジラ」は2014年に公開60年を迎え、さらにハリウッド版が全米公開されました。世界中で愛されるテーマ音楽の作曲者生誕100年を祝って、第1作「ゴジラ」(1954)や「地球防衛軍」(1957)や「海底軍艦」(1963)等から主要音楽をそれぞれ15分ほどの組曲に再構成。幻の国鉄映画の音楽による「国鉄」組曲も大きな話題となりました。オリジナル楽譜による大迫力のオーケストラサウンドは至福の喜びとなりましょう。
 演奏はプロ奏者精鋭によるオーケストラ・トリプティーク(伊福部昭生誕100年記念の約100人編成!)。指揮は国内外で活躍し、ダイナミックな音楽づくりに定評のある齊藤一郎(京都フィル音楽監督)。ゴジラだけでなく数々の特撮映画や黒澤映画の音楽も担当して日本映画の黄金期を支えた巨匠・伊福部昭による珠玉の音楽をフルオーケストラで堪能できる貴重なCD。くれぐれもお聴き逃しなく!
 ・なぜ伊福部音楽はこれほど我々の心を捕らえて離さないのか?(作曲家 和田薫)
 ・映画で聴いたそのままの音楽が、最新の演奏・録音で聴けるのは、最高の贅沢です
 ・ホールに轟くグランカッサの爆音に驚愕! まさにキングギドラの襲来だ!
 ・少年時代の記憶が鮮やかに甦る



<映像>


TONY PALMER’S FILM

TPDVD 170
(DVD-Video/NTSC)
\2800→\2490
イヴリー・ギトリス 〜 偉大な伝統 イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン)、他
  イギリスの映画監督である、トニー・パーマーが監修するドキュメンタリーDVDレーベル「Tony Palmer's Film」。
 名アーティストのコンサート、オペラ、リハーサル、舞台裏、普段では見られない様子をドキュメンタリー化!

 世界最高齢ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリスの半生を収録したドキュメンタリーDVD!

 今も尚現役として活躍している世界最高齢ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(1922−)の若き頃の貴重な映像や、ユネスコ親善大使として様々な国と地域へ赴きその地域の音楽と人達との交流、レッスンの模様やギトリスの音楽への思いなどインタビューを収録。
 クラシックだけにとどまらず、ディジー・ガレスピー、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、エリック・クラプトンなど数々の有名アーティストとのライヴやセッションの秘蔵映像なども多数収録。

 ※収録時間:118分/NTSC/16:9Widescreen
 
CPVP020 DVD
(DVD-Video/NTSC)
\2800
メンデルスゾーン 〜 ナチスと私 ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)、他
  フェリックス・メンデルスゾーン (1809−1847)の音楽とナチスとの関係、ユダヤ人家系であるために言われなき迫害を受けていた事を焦点としたドキュメンタリー。スティーヴン・イッサーリスやダニエル・ホープの演奏も収録。グリアソン・アウォード2010アート・ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
 ※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。

 ※収録時間:59分/NTSC
 

TPDVD 173
(DVD-Video/NTSC)
\2800
ホルスト 〜 木枯らしの風ほえたけり ヴァーシャーリ・タマーシュ(指揮)
スティーヴン・ジャクソン(指揮)、他
 イギリスを代表する作曲家の1人、グスターヴ・ホルスト(1874−1934)のドキュメンタリー。ホルストが生きた60年の自身に起きた事、時代背景や作品からホルストに迫る。

 ※本作品には、オリジナル・マスターに起因する映像及び音声に乱れが一部含まれております、あらかじめご了承ください。
 ※収録時間:137分/NTSC 16:9(ALL/Regions)
 

TPDVD 176
(DVD-Video/NTSC)
\2800
ブリテン:ヴェニスに死す スチュアート・ベッドフォード(指揮)
イギリス室内管弦楽団、他
 ベンジャミン・ブリテン(1913−1976)が最後に作曲した歌劇《ヴェニスに死す》のドキュメンタリー。作品の舞台となっている現地ヴェネツィアにて演技を含んだ内容で撮影され、ブリテン最後の歌劇の秘密に近づく。

 ※収録時間:133分/NTSC(ALL/Regions)
 

TPDVD 174
(DVD-Video/NTSC)
\2800
ベンジャミン・ブリテンと彼の音楽祭 ベンジャミン・ブリテン(指揮、ピアノ)
ピーター・ピアーズ(テノール)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、他
 1967年に撮影され、ベンジャミン・ブリテン(1912−1976)の生誕100周年を記念し製作されたドキュメンタリー。ブリテンとピアーズ、エリック・クロージャーによって開催が始められたオールドバラ音楽祭の様子や、ブリテンの指揮、そしてピアノの演奏なども収録された、ブリテンのファンには貴重なDVD。

 ※収録時間:53分/NTSC(ALL/Region)












5/28(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AMBRONAY



AMY 041
(2CD)
\4000→\3690
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り セリーヌ・シェーン(S)
ファビアン・ショフラン(CT)
フェルナンド・ギマランイス(T)
ツァハリ・ヴィルダー(T)
マッテオ・ベッロット(Br)
ヴィクトール・トレス(Br)
セルジョ・フォレスティ(Bs)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
カペラ・メディテラネア,
ナミュール室内合唱団
 アラルコンの新録音はモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」!ソリストと合唱の織り成す立体感と鮮やかな色彩美に息を呑む!!

 録音:2013 年9 月7-12 日、アンブロネ/87' 36

 絶好調のアラルコンとカペラ・メディテラネアがモンテヴェルディの宗教音楽の大傑作「聖母マリアの夕べの祈り」を録音!期待を遥かに超える素晴らしい出来栄えです!!
 様々なタイプの演奏のあるこの曲ですが、アラルコンはソリストたちと合唱を極めて巧みに使い分けて目を見張る効果を上げています。
 たとえば声楽パートが6 声あるディクシット・ドミヌスでは、ソリストたちだけ、合唱だけ、ソリストと合唱の混合と細かく切り替えて、編成の変容による立体的効果を上げています。こうした演奏はこれまでにもありましたが、ここまで徹底した例はなかったでしょう。優秀なソリストたちがナミュール室内合唱団と見事に融合し、アラルコンの入念な構想がズバリ決まっています。
 また「オルフェオ」のトッカータを用いた有名な冒頭のドミネも、曲を知っている人ならちょっとビックリするはず。
 そのソリストは、アラルコンの録音の常連が多々。何といってもセリーヌ・シェーンの透明極まりないソプラノの美しさが絶品。通常第2 ソプラノに振られるパートも多くシェーンが受け持っています。
 ファビアン・ショフランはアルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのカウンターテノール。「聖母マリアの夕べの祈り」は、既にウィリアム・クリスティとディエゴ・ファソリスの録音に参加しているというベテランです。またファルベッティの「大洪水」(AMY 026)や「ナブッコ」(AMY 036)で主役を務めたポルトガルのテノール、フェルナンド・ギマランイスのキリッとした美声はここでもとても魅力的。その他の歌手も全員高水準。
 ナミュール室内合唱団は、各パート5、6 人の編成で、スッキリした透明な響きを持ちつつ、素朴な温かさもあるという優れもの。もちろん、カペラ・メディテラネアはアラルコンの意図を受けて、鮮やかな色彩感に満ちた万全の演奏を繰り広げています。名盤あまたの聖母マリアの夕べの祈りですが、このアラルコンの新録音は新たにもう一つ加える価値のあるの内容です。
 なお、適宜アンティフォナを挿入、マニフィカトは7 声のものを採用、ラウダ・イェルサレムは全音下げていますが、マニフィカトは移調しないままで演奏しています。


ヴェネツィアつながりで
アラルコンのヴィヴァルディもどうぞ

AMY 029
(2CD)
\4000→¥3690
レオナルド・ガルシア・アラルコン
ヴェネツィア・サン・マルコ大聖堂ではヴィヴァルディはこのように歌われていた

 ヴィヴァルディ:“サン・マルコ聖堂でのヴェスプレ”
  主は言われた(ディキシト・ドミヌス) RV807
  主よ、私をお助けください RV593
  主よ、あなたに感謝します RV596
  主を畏れる者は幸いである RV795
  褒め称えよ、神のしもべたちよ(ラウダーテ・プエリ) RV600
  褒めよ、エルサレムよ RV609
  マニフィカト RV610
  私は喜んだ(詩篇122) RV607
マリア・ソレダード・デ・ラ・ロサ(S)
マリアナ・フロレス(S)
カロリーヌ・ウェイナンツ(S)
ジョエル・シャリエ(A)
エヴェリン・ラミレス(A)
ファビアン・ショフラン(CT)
ヴァレリオ・コンタルド(T)
フェルナンド・ギマランイス(T)
アレハンドロ・メーラプフェル(Bs)
リオネル・デミュール(交唱)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
レザグレマン,ナミュール室内合唱団
 アラルコン、待望のヴィヴァルディ!宗教曲が生き生きと蘇る!!

録音:2010 年10 月2 日、アンブロネイ

 Ambronay レーベルで立て続けに話題の録音をリリース、人気がうなぎのぼりのレオナルド・ガルシア・アラルコンのヴィヴァルディの宗教曲です。
 アラルコンはヴィヴァルディの8 つの宗教曲を独自に組み立て、サン・マルコ聖堂でこのように演奏されたかもしれない、という“ヴェスプレ” に仕立てています。
 8 曲はいずれも人気のあるものばかりで、録音もあれこれあるものの、アラルコンの軽さと活気のある演奏だと「こんな素敵な曲だったのか!」と驚くばかり。ことに2010 年1 月からアラルコンが芸術監督に就任したナミュール室内合唱団の巧さは実に見事。ソリストも文句なし。ヴィヴァルディアンだけでなく、広く声楽好き、バロック音楽マニアに聞いていただきたい内容です。





DISCOVERY

DMV 109
\2400
テューバ作品集 〜 ダイバーシティ
 ロブ・デイヴィス:テューバとバンドのための協奏曲*
 トム・ダヴリン:パッズ&リフズ
 ジョニー・ベイツ:独奏テューバのためのダイバーシティ*
 サイモン・ドブソン:デフィニット・ダメージ**
ニック・エスリッジ(テューバ)
ヴィルトゥオージGUSブラス・バンド*
バス・クラフト**
 全曲委嘱作品!テューバの可能性を最大限に提示!

 アテネ国立管弦楽団の首席テューバ奏者としてキャリアを積み、ソリストや室内楽メンバーとしても活動し、40ヵ国以上のでツアーを行うなど精力的に活動を行っているニック・エスリッジ。
 ヴィルトゥオージGUSブラス・バンドは2013年に結成80周年を迎えたイギリスの人気バンドで、2014年には、ベッドワースで行われたコンクールでミッドランド・エリア・チャンピオンを戴冠。世界的なユーフォニアムのソリスト、デヴィッド・ダウズを首席ユーフォニアム奏者に迎え名実ともに注目を集めるブラス・バンドとなっている。
 全曲委嘱作品となる今作「ダイバーシティ」では、チューバとエレクトリック、プログレをクロスオーヴァーさせるなど、テューバの可能性を最大限に示してくれている。




MUSIEPOCA


MEPCD 006
\2500
金管四重奏曲集 フォレスティーエからヴェルディ
 フォレスティーエ:四重奏曲
 ドニゼッティ(ピア編):歌劇《愛の妙薬》より人知れぬ涙
 ヴェルディ(ピア編):アダージョ
 ベルガモ(ピア編):Elevazione in re minore
 アーバン(ピア編):
  ヴェルディのナブッコによる幻想曲、ビゼーのカルメンによる幻想曲
 ベッリーニ(ピア編):歌劇《清教徒》より ラッパを吹き鳴らせ,勇ましく
 シューベルト(ピア編):音楽に寄せて Op.88 n.4 D.547
 クンマー(ピア編):オフィクレイド変奏曲
 ヴェルディ(ピア編):歌劇《椿姫》より プロヴァンスの海と陸

アンサンブル・オットーニ・ロマンティッチ
 〔ジョナサン・ピア(コルネット、トランペット)、
  ミシェル・サンティ(コルネット、トランペット)、
  マウロ・モッリーニ(トランペット、トロンボーン)、
  コラード・コリアード(トロンボーン、オフィクレイド)〕

 19世紀のオリジナル楽器を吹くアンサンブル・オットーニ・ロマンティッチの金管四重奏曲集。当時有名だった曲を編曲し、ピリオド楽器に相応しいレパートリーの発見へと繋ぐことに成功。19世紀のオリジナル楽器によるピリオド・アンサンブルは、歴史を感じさせる独特なまろやかな響きが特徴。中でも1836年にパリで作られたオフィクレイドによる「オフィクレイド変奏曲」は必聴です。




SMEKKLEYSA



SMC 9
\2400→\2190

ヤープ・シュレーダー
 17世紀イギリスの劇場音楽

 パーセル:
  歌劇《アテネのタイモン、または人間嫌い》より
   Curtain tune on a ground、パヴァン イ長調、
   4声のパヴァン ト短調、序曲ト短調
 ローズ:幻想曲
 アイヴズ:パヴァン、エアI,II、アルメーン、クーラント、空想、聖母
 ジョンソン:妥協、Witty Wanton
 ロック:暴風雨
ヤープ・シュレーダー(指揮)
スカールホルト・バッハ・コンソート
 オランダの指揮者、バロック・ヴァイオリンのスペシャリストとして知られるヤープ・シュレーダー。アイスランド南部に位置し、アイスランドの歴史の上で非常に重要とされるスカールホルトで結成されたスカールホルト・バッハ・コンソート。両者の共演が17世紀イギリスの劇音楽を見事に表現する。

 2002年8月5日−8日、アイスランドでの録音。
 

SMK 57
\2400
ビャルニ・ソルステインソンのコレクション 〜
 アイスランドの民謡遺産

  剣で荒削りされた
  2本のオークが共に立っているのを見た
  バビロンの水I,II,III/他
マルタ・グドルン・ホールドルスドッチル(ソプラノ)
エーン・マグナスン(ピアノ)
オーラヴル・キャータン・ジグルズゾン(バリトン)
トマス・グッドーニ・エッゲルトソン(ピアノ)
アンナ・グドニー・グズムンズドッチル(ピアノ)
 アイスランドの民謡収集家として知られるビャルニ・ソルステインソン。そのコレクションは、アイスランド民謡に関する情報の不可欠な情報源となっている。




STONE RECORDS


5060192780345
\2400
Stone Recordsのヴォルフ歌曲全集シリーズ最新巻!
 ヴォルフ:
  歌曲全集 Vol.7 〜 スペイン歌曲集第2巻(全曲)
ビルギット・シュタインベルガー(ソプラノ)
アンナ・ハントリー(メゾ・ソプラノ)
ベンジャミン・フレット(テノール)
マーカス・ファンズワース(バリトン)
ショルト・キノック(ピアノ)
 フーゴ・ヴォルフの歌曲集第7巻は「スペインの歌の本第2巻」の全曲録音。M.d.セルバンテスや作者不詳による詞から作曲されたスペイン歌曲集の第2巻。21世紀に輝く新全集として全世界より注目を浴びるStone Recordsのヴォルフ歌曲全集シリーズ。1891年に出版された世俗歌曲集を一流歌手たちによる歌声で。

 2012年10月13日&15日の録音。
 

5060192780369
\2400
コープ:ソング・オブ・エルダー・シスターズ
 前奏曲/失われた美/間奏曲/母の嘆き/他
サラ・キャッスル(メゾ・ソプラノ)
サミュエル・エヴァンス(バリトン)
ジル・カーター(アルト・フルート)
サラ・サーロー(クラリネット)
レイチェル・ボルト(ヴィオラ)
 ロナルド・コープ(b.1951)の前作、「ダンナパダ(5060192780055)」が世界中で絶賛。今作は2500年前に書かれた女性の現存する最古の宗教詩を基に作曲されている。西洋音楽で東洋の宗教の言葉を捉えるコープの音楽は精神的な美しさを湛えている。

 2012年、5日−6日の録音。




III millennio(テルツォ・ミレンニオ)


CDA 0291
\2300
聞け、天よ イタリア・ルネサンス&バロックの教会音楽
 クリストファノ・マルヴェッツィ(1547-1599):
  「ラ・ペッレグリーナ」(1589)から シンフォニア
 ジョヴァンニ・ジョヴェナーレ・アンチーナ(1545-1604):
  「聖母マリアの調和の神殿」(1599)から 神を称えよ [Laudate Dio]
 ディエゴ・オルティス(1510頃-1570頃):変奏論(1553)から 2つのレセルカダ
 セラフィーノ・ラッツィ(1531-1613):
  宗教的ラウダ集第1巻(1563)から 美しき処女 [Vergine bella]
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
  トッカータ集第2巻(1637)から トッカータ第1番
 セラフィーノ・ラッツィ:
  宗教的ラウダ集第1巻 から おお、マリア、暁の星よ [O Maria diana stella]
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(?-1630頃):
  ソナタ集(1641)から ソナタ第3番
 不詳:常に喜ぶ [Iudundare iugiter] (ピエ・カンツィオネス(1582)から)
 カルロ・カルヴィ(1610頃-1670):ギター曲集(1646)から フィレンツェのアリア
 ハインリヒ・プフェンダー(1590-1631):
  モテット集(1625)から 聞け、天よ [Audite coeli]
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  聖母マリアの夕べの祈り(1610)から あなたは美しい [Pulchra es]
 サロモーネ・ロッシ(1570頃-1630):
  シンフォニアとガリアルダ集第1巻(1607)から シンフォニア
 クラウディオ・モンテヴェルディ:
  「倫理的・宗教的な森」(1640)から 主をたたえよ [Laudate Dominum]
 ジローラモ・フレスコバルディ:
  トッカータ集第1巻(1616)から フォリアによるパルティータ
 アドリアーノ・バンキエーリ(1568-1634):新教会ペンシエーロ集(1634)から
   天から雷が [Intonuit de carlo] (二人の天使の対話によるコンチェルト)
 ジュリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540-1603):
  リュート曲集(1585)から モレスカ第4番「ラ・ベルガマスカ」
 オリヴィエロ・バリス(1540-1616):
  愛と魂のカンツォネッタ集(1607)から 聖なる処女 [Vergine sacra]
 フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
  「聖なる花輪」(1625)から 主に向かいて歌え [Cantate Domino]
 ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
  「シオンの音楽」(1605)から アーメン [Amen]
ラ・ロシニョル
 相川英美(ソプラノ) 
 ロベルト・クインタレッリ(男性アルト、リコーダー)
 マッテオ・パリアーリ(フラウト・トラヴェルソ、リコーダー)
 フランチェスコ・ズヴァデッリ(歌、オルガン、チェンバロ)
 ドメニコ・バローニオ(リュート、コラショーネ、バロックギター)

録音:2013年11月、サーラ・ムジカーレ・ジャルディーノ、クレーマ、クレモナ県、イタリア

 2010年以来停滞していたテルツォ・ミレンニオ・レーベルが活動を再開、看板アーティストであるラ・ロシニョルの新録音が登場しました。
 ラ・ロシニョルは1987年に創設された声楽とピリオド楽器のアンサンブル。イタリア在住の日本のソプラノ相川英美(あいかわえみ)が参加しています。

  

CDNCS 0290
\2300
ロベルト・カラヴェッラ(1959-):
  オラトリオ「天使が処女マリアに」

   (独唱、合唱、弦楽合奏、オルガンと朗読のための;2012)
メルセデス・ロビエド(ソプラノ:天使 I)
マリア・デ・ロス・アンヘレス・ノバウ(ソプラノ:天使 II)
ラウラ・レアル(アルト:天使 III)
ダニロ・バルド(テノール:天使 IV)
アントネラ・マガニ(メゾソプラノ:マリア)
マリオ・マルティネス(テノール:ガブリエル)
ピエーラ・デリ・エスポスティ(朗読:創造主)
シモンピエトロ・クッシーノ(チェロ)
アントニオ・ルチアーニ(ピアノ)
ロベルト・カラヴェッラ(サントゥール)
サンタフェ州ポリフォニー合唱団
サンタフェ州交響楽団
セルヒオ・シモノビチ(指揮)
録音:2012年12月21-23日、聖フランシスコ修道院教会、アメナバル、サンタフェ州、 アルゼンチン
  

CDS 0154
\2300
【未案内旧譜】
パオロ・ヴィヴァルディ(1964-):
 貴婦人、騎士、武具、愛 − オルランド・フリオーソの歌による

  Le donne, i cavallier, l'arme, gli amori / O degli uomini inferma e instabil mente!
  La battaglia / Quantunque il simular / Ove il sole cade
  Se l'ntricati rami e l'aer fosco, basato sul raag Bhairav
  Di voce in voce / Chi mette Il pie sull'amorosa pania
  Piccola suite della pazzia d'Orlando / Pensier che'l cor m'aggiaeci et ardi
  Verso le porte di Damasco / Il volo dell'Ippogrifo / Cerere
  Assai piu larga piaga e piu profonda / Marfisa / Ad ascoltar v'aspetto
アンサンブル・ブラダマンテ
パオロ・ヴィヴァルディ(ディレクター)
録音:2002年2月4-9日、ハウス・レコーディング・スタジオ、ローマ、イタリア




DIGRESSIONE


DCTT 33
\2300
アントニオ・ジャコメッティ(1957-)/
 ヴェロニカ・ヴィスマーラ(作詩):shakti, la grande madre

  Introduzione / Intuire la sua presenza / Percepirla pienamente
  Accettarne gli aspetti piu fisici / Viverla liberandosi dalle paure
  Sentirne il potere creativo / Rapportarsi con il maschile "interno"
  Rapportarsi con il maschile "esterno" / Gestire l'energia creatrice interiore
  Liberarsi e donare Luce / Trascendere ogni archetipo / Preprarsi al distacco
  Sperimentarne l'unita
ヴェロニカ・ヴィスマーラ(声、ヴォーカル・ハーモニー)
ダニエラ・ゴッツィ(フルート)
ステファノ・ボルギ(クラリネット)
サンドロ・トッリアーニ(ソプラノサクソフォン、テナーサクソフォン)
ジョヴァンニ・ファルツォーネ(トランペット)
フランチェスコ・コンティ(ピアノ、キーボード)
アントニオ・ジェコメッティ(打楽器)
フランチェスカ・ティラーレ(ハープ)
シモーネ・モール(エレクトリックギター、シタール)
エヴァ・フェウド・シュー(チェロ)
ロレンツォ・ピエロボン(ヴァオーカル・ハーモニー、ディジェリドゥー)
録音:2010年9月-2011年2月、フレクエンツェ・スタジオ、モンツァ、イタリア
 

DCTT 34
\2300
ユリシーズ−到着、横断、出発の地
 フランチェスコ・トラヴェルシ:
  Amor mi fa sovente(テューバ、声と管弦楽のための)(*)
 フランチェスコ・アントニオーニ:Soror(フルートと弦楽六重奏のための)(+)
 ヴィート・パルンボ:Hoquetus(トロンボーンのための)(#)
 ブルーノ・モレッティ:Kadir(テューバと管弦楽のための)(**)
ドメニコ・ジッジ(テューバ(*/**))
ミケーレ・ロムート(トロンボーン(#))
サルヴァトーレ・ヴェッラ(フルート(+))
パオラ・アルネザーノ(声(*))
アンサンブル'05(#以外)
録音:2011年9月1日、インターナショナル・サウンド・スタジオ、コンヴェルサーノ、バーリ県、イタリア(*/**)
    2011年8月8日(+)、29日(#)、P・グラッシ劇場、チステルニーノ、ブリンディジ県、イタリア(+/#)

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MOOCHIN’ABOUT


MOOCHIN 08
\2400
ウェールズの想いからの音楽
 ウェールズの国歌
 アヴェ・ヴェルム
 ラウダームス/他
ロース男声合唱団
 1891年に、イギリスのウェールズ、ロススランエルフリゴグ(ロース)で結成された聖歌隊、。当時男声合唱団で右に出るものはいないほどの実力があったロース男声合唱団の、1957年に録音された音源をデジタル・リマスタリングを行い復刻した貴重なアルバム。




SPECTRUM SOUND

定評あるスペクトラム・サウンドの驚くべき復刻!
人気のアナログ・コレクター・シリーズ最新5タイトルが登場


ローラ・ボベスコ全盛期1960 年代のアルファ・レコーディング集



CDSMAC 019
\2300→\2090
ローラ・ボベスコ〜The Alpha recordings Vol.1
 エッランド=ニン:無窮動
 エスペホ:古い様式の2 つの小品
 フォーレ:子守歌
 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
 ホアキン・ニン:古いスペインの様式による4つの回顧
 パラディス:シチリアーノ
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品
   録音:1961 年/使用音源: French Alpha CM 20 ED 2 LP
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、
シモーネ・ガットマン(ピアノ)
【ボーナストラック】
  〜クライスラーへのオマージュ〜
   クライスラー:
    中国の太鼓/プニャーニの形式による前奏曲とアレグロ/シシリエンヌとリゴードン/
    スペイン舞曲(ファリャ)/タンゴ(アルベニス)/愛の悲しみ/太鼓
      録音:1955 年10 月/
      使用音源:French Ducretet Thomson 255 C 052 ED 1 LP
デヴィー・エルリー(ヴァイオリン)、
マウリス・ビュロー(ピアノ)
  ローラ・ボベスコ全盛期1960 年代のアルファ・レコーディング集

 ボベスコ全盛期1961年のアルファ・レコーディング集、超絶技巧のペトルーシュカには脱帽!

 ADD、モノラル、DSD&24bit /192kHz Digital Remastering

 ローラ・ボベスコ、Alpha レコーディング集の第1 弾。当録音は音楽的・芸術的にはもちろん、技術的にも充実していた1961 年の録音で、珍しい作品を含むヴァイオリン小品集。フォーレの子守歌やパラディスのシチリアーノなど、ボベスコのイメージらしい温かな演奏から、ストラヴィンスキーのペトルーシュカでは驚くほどの熱演までボベスコの新たな一面をのぞかせる好演です。Spectrum の見事な復刻で、ボベスコのフレージング、息遣いが聴こえてくるようです。力強いG 線の低音から歌うようなE 線の高音部までたっぷりと堪能できます。ボーナストラックには、1955 年のロン=ティボー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝したデヴィー・エルリーによるクライスラー作曲・編曲の小品集が収録されております。
 


CDSMAC 020
\2300→\2090
ローラ・ボベスコ〜The Alpha recordings Vol.2
 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番 Op.1-4
 ルクレール:ソナタ ニ長調 Op.9-3
 ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
 タルティーニ:ソナタ「捨てられたディド」
   録音:1962年/
   使用音源:Alpha DB 177 ED 2 LP (U.K DECCA PRESSING)
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)、
ジャック・ジェンティ(ピアノ)
 【ボーナストラック】
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 ヘ長調 Op.24
    録音:1957 年、フランス/
    使用音源:French Musique & Culture MC 3003 ED 1 LP
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、
ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)
 涙をさそうヴェラチーニ、圧巻のタルティーニ・・・ボベスコ節が堪能できる古きよき時代のソナタ集、カップリング、オークレールによる『春』も絶品!

 ADD、モノラル、DSD&24bit /192kHz Digital Remastering

 The Alpha recordings の第2 集はボベスコの最大の魅力である美音を堪能できるヘンデル、ルクレール、ヴェラチーニ、タルティーニのソナタ集。
 近年では演奏機会に恵まれないこれらの作品ですが、当演奏を聴けば名作であることは言うまでもなく、ボベスコのようなヴァイオリニストの個性が生きた時代の演奏者の解釈で聴くと感動せずにはいられません。
 ボーナストラックとして収録されているオークレールによるスプリング・ソナタも絶品。女流ヴァイオリニストの個性を楽しむことができる充実のアルバムです。
 


CDSMAC017
(2CD)
2枚組1枚価格
\2300→\2090
ミシェル・オークレール
 J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全6曲

 (第1番 ロ短調 BWV1014,第2番 イ長調 BWV1015,第3番 ホ長調 BWV1016,
  第4番 ハ短調 BWV1017,第5番 ヘ短調 BWV1018,第6番 ト長調 BWV1019)
   録音:1956 年12 月、1957 年1 月、ドゥーヴィル
   使用音源:Japanese Lexington LEXC-1026/27 LP (Sonatas No. 2 〜5)、
     French Les Discophiles Francais DF 209 LP (Sonatas No.1 & 6)
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、
マリー=クレール・アラン(オルガン)
 【ボーナストラック】
  J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ
   (第1番ト長調BWV1027,第2番ニ長調BWV1028,第3番ト短調BWV1029)
     録音:1955 年/使用音源:U.S.A Westminster XWN 18869 Blue label LP
ポール・ドクター(ヴィオラ)、
フェルナンド・ヴァレンティ(チェンバロ)
 なんとオルガンによる伴奏!女王共演!オークレールとアランによるバッハのソナタ全集

 ADD、モノラル、DSD&24bit /192kHz Digital Remastering

 フランスが生んだ女流ヴァイオリニスト、ミシェル・オークレール。左手の故障のため30 歳代で現役を引退したために録音に恵まれなかったヴァイオリニストですが、当復刻盤はオークレールが現役バリバリで演奏活動をしていたころの演奏を聴くことができます。
 その演奏は年齢を感じさせない、実に落ち着いた堂々たるもので、とてもその若い女性が演奏したとは信じがたいほどの演奏です。温かさを感じさせるヴァイオリンの音色に思わずうっとりとしてしまいます。
 ここでのもう一つの注目はオルガン界の女王マリー・クレール・アランがオルガン伴奏していることです。オークレールとの息もぴったりでオルガンの的確なレジストレーションにも好印象を受けます。
 


CDSMAC 016
\2300→\2090
ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団/.
 伝説の東京録音'60白熱の「死と乙女」!

  シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D.810「死と乙女」
  ハイドン:弦楽四重奏曲第23番 ヘ短調 Op.20-5
ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団
 【アントン・カンパー(1st Vn)、
  ワルター・ヴェラー(2nd Vn)、
  エーリヒ・ヴァイス(Va)、
  ルートヴィヒ・バインル(Vc)】
 ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団、伝説の東京録音'60白熱の「死と乙女」!

 録音:1960 年11 月22 日、東京/使用音源:Japan Westminster Voix-d'Or VOS 3009 ED 1 LP/ADD、モノラル、DSD&24bit /192kHz Digital Remastering

 名手が揃ったウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団が1960 年に東京で収録した伝説の録音が、Spectrum Sound の丁寧な復刻によりCD 化されました。
 美しさが際立つ当団は1934 年に結成。数あるウィーン・フィルを母体とした室内アンサンブルの中でも、ウィーン弦楽派の正統的奏法を最も見事に体現した団体として知られております。甘美な演奏が特徴で、聴き手に心地よさを与える演奏です。
 


CDSMLE SIK004
\2300→\2090
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
  録音:1953 年9 月13-15 日、ウィーン/
   使用音源:Dutch Philips A 00687 R ED 1 LP
ティボール・デ・マヒュラ(チェロ)、
ルドルフ・モラルト(指揮)、
ウィーン交響楽団
【ボーナストラック】
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第41 番 変ホ長調 KV.481
   録音:1951 年7 月、アムステルダム/
    使用音源:Dutch Philips A 00691 R ED 1 LP
ナップ・デ・クリーン(ヴァイオリン)、
アリス・ヘクシュ(ピアノ)
 名手、マヒュラによる人間味あふれるドヴォコン!

 ADD、モノラル、DSD&24bit /192kHz Digital Remastering

 ハンガリーうまれのチェリスト、ティボール・デ・マヒュラによるドヴォルザークのチェロ協奏曲です。
 マヒュラはベルリン・フィル、コンセルトヘボウのチェリストとして活躍していた名手で、男性的な野太い演奏が印象的で人間味のある演奏は歌うように弾きます。
 Spectrum Sound の丁寧な復刻により当時の臨場感が再現されています。カップリングのナップ・デ・クリーンによるモーツァルトも絶品。共演のアリス・ヘクシュとともにアムステルダム・デュオ” と名乗り、ともにモーツァルト弾きとして活躍していました。正確な音程、リズムで真摯的な演奏は好印象を受けます。


<国内盤>


GRAMOLA



GRML99007
(国内盤)
¥2800+税
フランス近代の無伴奏チェロ
 〜オネゲル、ソーゲ、イベール、ジョリヴェ...〜

 アルテュール・オネゲル(1892〜1955):
  ①パドゥアーナ(パヴァーヌ)H.181 〜
   無伴奏チェロのための(1945)
 ジャック・イベール(1890〜1962):
  ②無伴奏チェロのための練習曲=奇想曲〜
   ショパンの墓標(1949)
  ③ギルラルツァーナ 〜無伴奏チェロのための(1950)
 アンリ・ソーゲ(1901〜1989):
  ④[無伴奏の]チェロのためのソナタ(1956)
 アンドレ・ジョリヴェ(1905〜1974):
  ⑤無伴奏チェロのための演奏会用組曲(1965)
 アンリ・デュティユー(1916 〜2013 ):
  ⑥SACHER の名による三つの詩節(1976〜82)
 ダヴィド・シャイユー(1971〜):
  ⑦ひとり 〜チェロのためのモノローグ(2011)
クリストフ・パンティヨン(チェロ)
 チェロ無伴奏と、フランス近代。この国から世界的なチェロ奏者が次から次へとあらわれた時代、センス抜群のフランスの作曲家たちは、その「生楽器ひとつ」の魅力にとりつかれはじめる——
 「無伴奏チェロ盤に駄盤なし」をあらためて印象づける、実力派パンティヨンの絶妙な1枚。

 これは個人的な自論なのですが、「無伴奏チェロ盤に駄盤なし」ではないでしょうか。
 バッハの、ブリテンの、レーガーの無伴奏全曲盤などを抜きに、あえて小品の数々などの無伴奏チェロ作品を、それぞれ何かしらのコンセプトのもとに集めてプログラムを編み、1枚のCD アルバムとして提案する...などということを大胆にやってのけるチェロ奏者というと、たんに伴奏ぬきでも勝負できるほどの腕前を持っているのは当然、そのうえで独自の確かな知見と経験にもとづいた、聴き手を惹きつけて離さないプログラム構成もできる...おのずとそういう稀有な芸術家肌の名手に絞られてくるからなのでしょう。
 ベルリン・フィルのルートヴィヒ・クヴァントがCampanellaMvsica で録音した逸品、タチヤーナ・ヴァシリェヴァの秀逸作、古くはマット・ハイモヴィッツの20 世紀作品集...ちょっと思い出すだけでも印象的な名盤がいくつも思い浮かびますし、チェコArco Diva から出ているヴラフSQ の名手ミカエル・エリクソン盤(『チェロ奏者、北欧から中欧へ』UP0138)もまさにその例にあたりますが(『レコード芸術』誌でも準特選に輝きました)、ここにご紹介するGramola レーベルからの新譜もまた、そうした無伴奏チェロ秀逸盤の歴史に新たなページをつけくわえる名演に仕上がっています。

 演奏はフランス語圏スイス出身の名手、クリストフ・パンティヨン——同じスイス出身のオネゲル作品を冒頭に、過剰な前衛主義を横目に見つつ、あくまで確かな音楽性を大切にしつつ瀟洒な、あるいは深々とした響きをチェロから引き出してきた、20世紀の「フランス六人組に続く路線のチェロ作品」が、この1枚にたっぷり詰め込まれているのです。
 おもにウィーンをベースに室内楽奏者として活躍(アーロンSQ チェロ)、ウィーン室内管弦楽団のソロ奏者でもある縁からか、ウィーンの老舗Gramola でしっかり制作された本盤、作曲年代から前衛ばかりかと恐れるのは筋違い——全て第二次大戦後の作品ながら、パンティヨン自身の解説(全訳付)にいわく「シンプルで控えめ、明快で客観的な音楽を書こうと志し」ていたフランス六人組と、その系譜に連なる作曲家たちの音楽ばかりが集中的にとりあげられていて、一聴して恐ろしげな前衛とは無縁の世界に仕上げられたプログラムはいかにも、彼ら名匠たちを刺激してやまなかったマレシャル、フルニエ、ジャンドロン...ら20 世紀フランス屈指のチェロ奏者たちのことさえ彷彿させる、高雅にして瀟洒、そして芯の通った音楽性をありありと感じさせてやまない響き。チェロという楽器の逞しさと艶やかさとを同時に、楽器ひとつの確かな存在感とともに味あわせてくれる、充実した内容になっているのです。
 イベールやジョリヴェのしなやかな詩情、フランス音楽ファン垂涎のソーゲ作品…同時代のフランスで活躍した抽象画家ド・スタールの絵画をあしらったジャケットも実にセンスよく、静かに音楽に耽溺する時間を美しく彩ってくれます。




ZIG ZAG TERRITOIRES


ZZT339
(国内盤・訳詞付)
\2800+税
フランスの小唄、時を越えて。
 〜いまのシャンソン、ルネサンスのシャンソン〜

 ①サン=ジャンの私の恋人(E.カララ)
 ②パヴァーヌ・レケルカード(N.デュ・シュマン)
 ③恋はあまりに悩ましく(P.ド・ヴュイルドル/T.スザート編)
 ④まだ3人とも小娘だったころ
  (作者不詳/C.ジェルヴェーズ編)
 ⑤シャンパーニュのブランル(ジェルヴェーズ)
 ⑥わたしはいつも、願いとは裏腹に(P.セルトン)
 ⑦ガヤルド(G.モルレ)
 ⑧この美しい珊瑚細工も(C.ジャヌカン)
 ⑨わが雌鶏(A.バルジェス)
 ⑩ある若い娘がいて(C.ジャヌカン)
 ⑪パヴァーヌ「陽気な小娘」/ガヤルド「すべて」(スザート)
 ⑫ニヴェルのジャンの歌(J.マンジャン)
 ⑬モンマルトルの丘(G.ヴァン・パリス)
 ⑭糸を紡ぐのは、神様から何か授かったとき/ホーブッケンの踊り
  (ド・ヴィルドル/スザート編)
 ⑮かわいい君、薔薇のようすを見に行こうよ
  (J.シャルダヴォワーヌ版&G.コストレ版)
 ⑯パヴァーヌ(E.デュ・テルトル)
 ⑰夫は裕福、でもただのろくでなし(作者不詳)
 ⑱わたしの炉辺を返しておくれ/ポワトゥーのブランル
  (N.デ・セリエ・デダン/ファレーズ編)
 ⑲さあ、楽しくやろう/ガヤルド(A.ヴィラールト/P.ボケ編)
 ⑳ある朝、美しい女が起き出して(セルトン)
ドゥニ・レザン・ダドル(音楽監督)
Ens.ドゥス・メモワール(古楽器使用)
ヴェロニク・ブーラン(S)
ユーグ・プリマール(T)
 フランス語圏の音楽家は、いつだってエスプリにあふれている——それは昔も今も、あるいはシャンソンの世界でも古楽の世界でも、おなじこと。音楽学に通じたドゥス・メモワールの本格ルネサンス解釈が、なんら違和感なく「古楽器での現代シャンソン」と隣りあう不思議!

 ヨーロッパの古楽の世界の最先端にふれるとなると、一番よいのは音楽祭シーズンを選んでライヴを聴きに直接、ヨーロッパまで行ってしまうこと——でもやっぱり、日常的に驚きたいですよね。
 そこで録音物の登場なのですが、ここまであざといくらい「いまの古楽のライヴ感」を前面に出してくれたアルバムも珍しいかもしれません。
 欧州ラテン系諸国、なかんずくフランス語圏の古楽奏者たちはよく、ライヴのアンコールなどで(ルネサンス〜バロック期の古楽器を手にしたまま)往年のシャンソンの名曲を歌ってみせたりするのですが、このアルバムではなんと、ルネサンス期以前の音楽のあり方を徹底した音楽史検証と稀有のイマジネーションで「いま」に甦らせる正統派の古楽演奏を続けてきた銘団体ドゥス・メモワールが、彼らの得意芸であるフランス語圏のルネサンス歌曲(まぎらわしいことに「シャンソン」と呼ばれます)や舞曲の数々のさなかに、さりげなく20 世紀シャンソンの名曲「サン=ジャンの私の恋人」や「モンマルトルの丘」など、むしろアコーディオンやクラリネットなどの響きのほうが似合いそうな歌を隣りあわせてみせ、フランス語で「小唄」を意味する「シャンソン」という単語で呼ばれうる歌が、実はルネサンス期のものであろうと現代のそれであろうと、なんら違和感なく共存できるものだったことを、センス抜群の古楽器演奏であざやかに知らしめてくれるのです。
 これぞまさに「カフェ古楽」系というか、京都や神戸、東京だと自由が丘や代官山などの小さなカフェや雑貨屋さんで聴こえてきそうな音。
 古楽器ならではのオーガニックな生音、ほんのり異国感を漂わせたフランス語の響き、そして何より、ラテン系の演奏家たちだからこその天性のリズム感、ふんわりした音作りをぼやけさせない職人芸...エスプリあふれるフランスならではの古楽盤、紙製DigiPack ジャケットの綺麗さとあいまって、ちょっとした音の贈り物にもなりそう。
 最前線の古楽アルバムであると同時に、つかのま心のフランス旅行を満喫させてくれる素敵な1枚です。
 


ZZT338
(国内盤)
\2800+税
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ集
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)
  ①ソナタ 変ロ長調 RV46(作品14-6)
  ②ソナタ イ短調 RV43(作品14-3)③ソナタ ト短調RV42
  ④ソナタ ヘ長調 RV41(作品14-2)⑤ソナタ 変ホ長調 RV39
  ⑥ソナタ ホ短調 RV40(作品14-5)
  ⑦プレリュード RV38
マルコ・チェッカート(チェロ)
アカデミア・オットボーニ(古楽器使用)
フランチェスコ・ロマーノ(バロックギター、リュート)
アンナ・フォンターナ(オルガン、チェンバロ)
レベッカ・フェルリ(バロック・チェロ/通奏低音)
マッテオ・コティコーニ(コントラバス)

 誰よりも早く、チェロという楽器をポピュラーな独奏楽器にした人物のひとりが、ヴィヴァルディだった!
 アマンディーヌ・ベイエールやキアラ・バンキーニらと活躍をみせてきた俊才チェッカートがいま信頼のおける凄腕通奏低音奏者たちとともに鮮やかに解き明かす「低音のヴィヴァルディ」の世界!
 音楽史をたどっていると、いま巨匠とみなされている作曲家たちが生前、意外に認められておらず、不運をかこっていたらしいと気づかされることがあります(シューベルト、サティ、ヤナーチェク…)が、逆にびっくりするくらい影響力が強かった人も。
 たとえばヴィヴァルディは『四季』が20 世紀に再発見されるまで全く無視されていたのかと思いきや、実はパリでは少年モーツァルトが来訪した年まで「春」だけが、毎年のようにコンセール・スピリチュエルの演奏会の人気曲目としてとりあげられていたとのこと。実に作曲者歿後20 年以上におよぶ快挙です。

 さらにヴィヴァルディはそうしたヴァイオリン音楽や地元ヴェネツィアでのオペラなどだけでなく、実はチェロのための音楽にも独自の貢献をなしとげていました。ボローニャの音楽学者たちや一部の凄腕奏者たちだけが(おそらく特例的な作例として)チェロのための独奏曲を書いていたに過ぎなかった頃から、ヴィヴァルディはより多くの人に向けて演奏されるチェロ協奏曲を次々と書いたり、チェロと通奏低音のためのソナタの楽譜を多々残していたりと、18 世紀初頭にはまだ伴奏楽器としての側面が強かったこの低音弦楽器がいかに独奏でも活躍しえたか、広く知らしめる一助をなしていたのです。
 作曲者が亡くなる前年の1740 年、パリで出版された全6曲からなるソナタ集(なぜか「作品14」とも呼ばれます)が、おそらくヴィヴァルディ自身の了承を得ずに刊行されたものと偽作まがいのように語られはすれど、実はこのソナタ集にはちゃんと手書きの原稿があり、ヴィアルディが原作者であることはどうやら確かとのこと。
 世紀中盤にボッケリーニらがチェロの高音域まで弾ける奏法をあみだす前だけに、より低い音域だけで音作りがなされるこれらのソナタには、くぐもった響きの陰鬱さとスリリングな超絶技巧とが相半ばする独特の魅力が宿っているのです。
 しかも、作曲年代はどうやら1720 年前後—-これはナポリ楽派のレーオやドイツ語圏の作曲家たちがチェロを独奏楽器に使ったソナタや協奏曲を続々と書きはじめるより、ずっと前のことでもあり、興趣はつきません。そんな作品内容についての周到な説明(アマンディーヌ・ベイエールのヴィヴァルディ録音にも解説を寄せているオリヴィエ・フレ氏による解説の日本語訳付)を傍らに、古楽の牙城バーゼル・スコラ・カントルムで腕を磨き、ガッティやベイエールら後代の凄腕たちを育てたキアラ・バンキーニ率いるアンサンブル415で周到な実践経験を積んだイタリアの名手マルコ・チェッカートが、自ら信頼のおける通奏低音仲間と結成したアカデミア・オットボーニとともに送る名演の数々を聴いていると、この作曲家がいかに歌心あふれるしなやかなメロディをこの楽器に託し、低音域の表現性を開拓していったのか、さまざまな発見に目を見開かされる思い——というより、なにしろ演奏が絶妙ぱなので、音楽学的なこといっさいぬきにも、このオーガニックな古楽器の響きに魅了されてしまうこと間違いありません。
 動きの速いパッセージでの細かな弓の返しも小気味よく、緩徐楽章でのしつこすぎない歌の味わいも格別...幾多の名盤に易々と比肩しうる新名演、Zig-Zag Territoires より登場です!
 


ZZT342
(国内盤・2枚組)
\3700+税
イザイ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、
 2挺のヴァイオリンのためのソナタ

 ウジェーヌ・イザイ(1714〜1788):
  ①〜⑥無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集 op.27
   ①ソナタ第1番ト短調〜ヨーゼフ・シゲティに
   ②ソナタ第2番イ短調〜ジャック・ティボーに
   ③ソナタ第3番ニ短調〜ジョルジュ・エネスコに
   ④ソナタ第4番ホ短調
    〜フリッツ・クライスラーに
   ⑤ソナタ第5番ト長調
    〜マチュー・クリックボーンに
   ⑥ソナタ第6番 ホ長調 〜マヌエル・キロガに
   ⑦2挺のヴァイオリンのためのソナタ イ短調
テディ・パパヴラミ (ヴァイオリン)
スヴェトリン・ルセフ(第2ヴァイオリン)

 フランス語圏のヴァイオリニスト(たち)の妙技でイザイの至芸を味わえる機会は、意外に貴重!
 いまフランスで最も熱い名手のひとり、無伴奏作品にこだわりありの異才パパヴラミが、満を持しておくるイザイ全曲録音の、泰然自若にして研ぎ澄まされた響き...二重奏ソナタの共演者も豪華!

 1923 年—-それはクラシック・ヴァイオリンの歴史のうえで、記念すべき年号。フランコ=ベルギー派のヴァイオリンの名匠イザイが、ヨーゼフ・シゲティの弾くバッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ』を聴いたあと、その興奮から一息に6曲の無伴奏ソナタを作曲し、同時代の名手6人にそれぞれのソナタを捧げたのです。
 第1番はもちろん、インスピレーションをくれたシゲティその人に。第2ソナタはフランスの巨匠ティボーに、第3ソナタは作曲家としても名高いルーマニアのエネスク(否、ここはフランス流に「エネスコ」と呼びましょうか)に...20 世紀初頭のヴァイオリン界の頂点を凝縮したような、6曲それぞれに驚くべき演奏効果をあげる技巧的ソナタ集。
 すでに数多くの天才的ヴァイオリニストたちがさまざまな全曲録音を世に問うてきたとはいえ、イザイと同じようにフランス語を話す名手が意外に録音しないのも、この作品集の不思議なところではあります。
 そうした不足を見越してか、現代フランスで最も華々しい活躍をみせている多芸な才人のひとりが、ついにその全曲録音を世に問うてくれました。
 テディ・パパヴラミ——フルートの名手アラン・マリオンに見出され、若くして祖国アルバニアからフランスにやってきて早数十年。ただでさえ無伴奏に一家言あり、すでにバッハ全曲はもちろん、パガニーニは全曲演奏のスタジオ版とライヴ版を2枚組でリリースするという周到さ、さらにはバッハやスカルラッティ(ぱ)の鍵盤作品までヴァイオリンひとつで弾いてしまうほど、彼は無伴奏という演奏形態に思い入れが強いのです。
 つまり今回のイザイ全曲録音は、まさに「満を持して」の充実企画——聴きはじめて直ちに心を捉えられる人も、きっと少なくないはずぱこの驚くべき才人の技量がいかに多元的な深みを持っているか、最初のソナタの冒頭からえもいわれぬ空気感をたたえた演奏で、すぐにわかるのではないでしょうか。
 聴き手に緊張を強いないリラックスした佇まいで自由自在、しかし本人は驚くべき集中力で、イザイが思い描いた作品像が少しずつ、浮彫のように見えてくる——音ひとつひとつの流れに自然と耳が、心が引っ張られてしまう、ナチュラルな魅力あふれる超絶技巧の音作りぱしかも本盤で嬉しいのは、演奏時間30分近くに及ぶ「2挺のヴァイオリンのためのソナタ」を、こちらもソリストとしての技量を日本でもいかんなく発揮してきた仙台コンクールの覇者、スヴェトリン・ルセフとのアンサンブルで聴けることぱ二人のヴァイオリニストそれぞれに確かな技量が要求される、演奏機会も少ないこの傑作を、かくも腕達者なフランス語圏の名手たちの極上演奏で味わえるとはぱ冴えわたる弦の響き、驚くべき高度な技巧の交錯…音楽史上の大立者イザイの素晴しさを多角的に知伝えてくれる、充実の2枚組なのです。




FONTEC


FOCD9624
¥2700+税
長瀬敏和(サクソフォン)/
 クローバーリーフ・スイート

 酒井 格:クローバーリーフ・スイート (B)(S)(T)(A) ※2
 J.S.バッハ:
  最愛のイエスよ、我らここに集いて BWV731 (S) ※1
 A.マルチェッロ(H.ヴォックスマン編):
  オーボエと弦楽合奏のための協奏曲 ニ短調 (S) ※1
 S.ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 (A) ※1
 C.フランク(M.ヴォルトマン編):
  前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18 (S) ※1
 E.ボザ:
  アルトサクソフォンとピアノのための アリア (A) ※1
 J.S.バッハ(Z.コダーイ編):
  3つのコラール前奏曲 BWV743, 762, 747 (T) ※1
 酒井 格:11月のアダージョ Op.139 (A) ※2
  (2013/11/27〜29 くらしき作陽大学聖徳殿 .REC)
長瀬敏和
 ソプラノ(S) アルト(A) テナー(T)&バリトン(B)・サクソフォン/
仲谷沙弥香 オルガン ※1
サクソフォンラボラトリー岡山 ※2
元・大阪市音楽団コンサートマスター 長瀬敏和 待望の1stアルバム!
 長瀬敏和は作陽音楽大学(現くらしき作陽大学)でサクソフォンを学び、数々のコンクールで入賞、1983年に大阪市音楽団に入団、2002年からはコンサートマスターに就任し、現在はくらしき作陽大学音楽学部で准教授を務めています。
 まさに日本の吹奏楽を牽引してきた一人と言えます。
 今作では「響き」をテーマに、長らく長瀬が望んでいたオルガンとの共演を実現。サクソフォンアンサンブルも参加し、豊かな響きを求めています。
 サクソフォンの為のオリジナル曲に、クラシックの名曲も交え、新たな魅力を引き出すことに挑戦した、大変意慾的な作品になりました。

 美しい音で空間を満たしたい。
 自分の声のように演奏したい。
 その瞬間の音楽を共有したい。
 ・・・私の信条である。
     長瀬敏和 ライナーノートより




オクタヴィア・レコード


OVCL-00541
(SACD Hybrid)
\3200+税
オイストラフ・ライヴ・イン・ジャパン1955!
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 作品12-1
 プロコフィエフ:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 へ短調 作品80
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調
 チャイコフスキー:瞑想曲
 チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ
 クライスラー:コレルリの主題による変奏曲(アンコール)
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ウラディーミル・ヤンポリスキー(ピアノ)
 幻の音源発掘!巨匠オイストラフ初来日時の歴史的記録。
 1955年2月23日、東京/日比谷公会堂 にてライヴ収録
 まだ日本とソヴィエト連邦(当時)の間に、平和条約が締結される以前の1955年、巨匠ダヴィッド・オイストラフは初めて日本の地に降りたちました。
 国交が回復される以前、今のようなも情報化時代でないのもかかわらず、このヴァイオリニストの名声はすでにわが国に轟いており、この来日は社会的な話題となりました。
 いままで、この来日時のライヴ音源が存在する、という噂はありましたが、陽の目を見ることはなく、このたびニッポン放送の倉庫からテープが発見され、60年の眠りから、遂に目を覚ますことになったのです。
 ここに収録されているのは1955年2月23日、コンサート・ツアーの初日を飾った、東京/日比谷公会堂でのもので、オイストラフは、この時円熟の47歳!。
 ファンの熱狂を誘った充実の演奏がここに刻まれています。
 

OVCL-00539
(SACD Hybrid)
\3200+税
シューベルティアーナ
 シューベルト:
  ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲イ長調 作品162
  華麗なるロンド ロ短調 作品70
  幻想曲 ハ長調 作品159
  アヴェ・マリア 作品52-6
鈴木理恵子(ヴァイオリン)
若林顕(ピアノ)
華麗に歌い上げるシューベルトの世界!
 鈴木理恵子と若林顕による最新アルバムがついにEXTONレーベルよりリリースされます。
 鈴木理恵子はこれまでにソロ、室内楽、オーケストラと幅広く活躍してきました。この度の録音では、新たなレパートリーとなるシューベルト作品に取り組み、奥深く真摯な解釈によって生み出される鮮やかな音色がお楽しみいただけます。
 また、近年数多くのデュオコンサートを中心に活動する二人のアンサンブルは、非常に息の合ったものとなっていて、丁寧に紡がれるヴァイオリンとピアノの音色により、幻想的な世界が広がります。
 シューベルトによるヴァイオリンとピアノのための珠玉の名作が集められた本アルバムは、クラシック・ファンの方だけでなく、多くの方々の耳に親しんでいただける1枚となりました。
 2014年4月7-9日、稲城?プラザ にて収録
 

EXCL-00099
(3CD)
\5000+税
プロコフィエフ: 交響曲全集
 交響曲 第1番 二長調 「古典交響曲」 作品25
 交響曲 第2番 二短調 作品4
 交響曲 第3番 ハ短調 作品44
 交響曲 第4番 ハ長調 作品112 (1947年改訂版)
 交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
 交響曲 第6番 変ホ短調 作品111
 交響曲 第7番 嬰ハ短調 作品131
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
シドニー交響楽団
「クラシック」と「モダン」、「運動」と「抒情」。
 アシュケナージとシドニー響よって描かれる、プロコフィエフの変遷。
2009年10月31日、11月2日、3日、6日-9日、12日-14日、21日-25日 シドニー、オペラハウス、コンサート・ホール にて収録
 2009年11月にオーストラリア、シドニーオペラハウスで1ヶ月に渡り行われた、「プロコフィエフ・フェスティヴァル」での交響曲全集録音です。
 同時期に収録され既に好評を博している、ピアノ協奏曲全曲(ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク)や、様々な管弦楽曲、そしてバレエ音楽「ロメオとジュリエット」全曲CDでシドニー交響楽団とアシュケナージによる一連の演奏は高い評価を得ました。
 更に本CDでは演奏機会の少ない交響曲第2〜4番もセッション録音にて収録しています。
 プロコフィエフ自身が彼の作品に内在すると認めた「クラシック」と「モダン」、「運動」と「抒情」は、シドニー響の驚くほどの演奏水準と、アシュケナージならではの歯切れの良いリズム感と、テンポ感、そして同じロシア人として、卓越したピアニスト同士として、奇しくも相似形を描いた音楽家人生を歩んだ者が共有する深い共感と相性の良さを、その演奏から伺い知ることが出来るでしょう。
 

OVCL-00545
(SACD Hybrid)
\3200+税
<小林研一郎&読響 ブラームス交響曲全集シリーズ Vol.1>
 ブラームス:
  交響曲第1番
  ハンガリー舞曲第1番、第2番、第4番、第5番、
  第6番、第10番
小林研一郎(指揮)
読売日本交響楽団
小林研一郎と読響による新シリーズ、スタート!悠然と響き渡るブラームスの魂!
 2014年4月22、23日 東京芸術劇場 にて収録


 特別客演指揮者として読売日本交響楽団と蜜月期を迎えている小林研一郎。その両者による新シリーズがスタートします。
 小林研一郎の主要レパートリーのひとつ、ブラームスの交響曲全集です。第1弾として交響曲第1番がリリース。
 小林のタクトのもと、熱い魂が漲る重厚な響きが展開されます。読響のクオリティの高いアンサンブル、重低音のエネルギーを感じる弦の響き。今のオーケストラの充実度が反映されている見事な演奏が収録されています。
 また今回は、高い完成度を求めセッションレコーディングを敢行。ライヴ感ある小林の音楽と、演奏、録音ともにセッション録音ならではのハイ・クオリティが両立するレコーディングとなりました。
 カップリングにハンガリー舞曲も収録。
 新たに躍進するコバケン&読響のブラームス全集。ぜひご期待下さい。
 
OVCT-00107
\3000+税
中野翔太/ラ・ヴァルス−ラヴェル&コリリャーノ・ピアノ作品集−
 ラヴェル:
  ラ・ヴァルス(ピアノ独奏版)、水の戯れ、
   亡き王女のためのパヴァーヌ,
  夜のガスパール
 コリリャーノ:エチュード・ファンタジー
 スティーヴィー・ワンダー/中野翔太編:I can't help it
中野翔太(ピアノ)
2014年3月4-6日 東京・稲城iプラザ にて収録
 煌く音色とピアニズム!
 才気溢れるピアニスト、中野翔太が描くラヴェルとコリリャーノの世界!
 若手実力派ピアニスト、中野翔太の最新アルバムの登場です。音色と響きに対する独特な感性と、知的で明晰なアプローチにより生み出される彼の演奏は、あらゆるジャンルの作品を彩り豊かに表現してゆきます。
 今回のアルバムでは、ラヴェルとコリリャーノという2つの作品を結びつけます。超絶技巧を要求するこれらの作品に対し、見事なタッチと研ぎ澄まされたピアニズムで、描ききります。まさに圧巻のテクニック!
 成熟度を増し続ける若きピアニストの才気が爆発。豊かな表現と洗練された音色、強いエネルギーが満ち溢れたアルバムとなりました。
 さらに最後に収録された自身編曲のスティーヴィー・ワンダーの作品にも彼のセンスが光ります。
 

OVCL-00544
\3000+税
ランカトーレ・ライヴ・イン・ジャパン2012
 ビゼー:歌劇「真珠とり」〜いつかのような暗い夜に
 グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」〜私は夢に生きたい
 グラナドス:悲しみにくれるマハ
 ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」〜
  狂乱の場“あの方の声のやさしい響きが”
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 ベッリーニ:歌劇「カプレッティ家とモンテッキ家」〜
  おお、幾たびかあなたのために
 ロッシーニ:バッカス祭
 ロッシーニ:約束
 トーマ:歌劇「ハムレット」〜
  狂乱の場“遊びの仲間にいれてください”
 越谷達之助:初恋
 まだお休みになっているあなた(シチリア民謡)
デジレ・ランカトーレ(ソプラノ)
アントニ—ナ・グリマウド(ピアノ)
2012年4月21日 横須賀芸術劇場 にてライヴ収録
 デジレ・ランカトーレは、いまイタリア音楽界を代表する名ソプラノです。
 すでにパリ・オペラ座、英国ロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場、ローマ歌劇場などヨーロッパ主要のオペラハウスを制覇しており、わが国にも2007年ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場来日公演以降、ほぼ毎年のように訪日、多くのファンを獲得しています。
 とくに、2008年の初リサイタルでの名唱や、2011年のボローニア歌劇場における<清教徒>での熱唱で一気にその人気はブレイクしました。
 これは2012年来日時のライヴで、この日ランカトーレは絶好調、「この記録を後に残しておきたい」という彼女の強い要望により実現したCD化です。














5/27(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BONGIOVANNI



GB 2464
(3CD)
\7200→\6690
カヴァッリ/ストラデッラ:「新ジャゾーネ」 ボルハ・キサ(Br ジャゾーネ)
アウローラ・ティロッタ(S メデア)
ロベルタ・マメリ(S イジーフィレ)
ミルコ・グァダニーニ(T エジェオ)
ルイージ・デ・ドナート(Bs ベッソ)
パオロ・ロペス(男声S デルファ)
ルカ・ティットト(Bs オレステ)
ガイア・ペトローネ(Ms アリンダ)
森雅史(Bs エルコレ)ほか
アントーニオ・グレーコ(指揮)
OIDI祝祭バロック・アンサンブル
 カヴァッリの大人気作「ジャゾーネ」をかのストラデッラが手直しした「新ジャゾーネ」
 ロベルタ・マメリも出演の復活上演、世界初録音!

 録音:2011 年7 月,マルティーナ・フランカ/DDD、168' 42

 17世紀にオペラ作曲家として絶大な人気を誇ったフランチェスコ・カヴァッリ。その「ジャゾーネ」は彼の代表作であるばかりか、17 世紀に作られた初期のオペラにおける最大の成功作と言われており、1649 年に初演された後、半世紀に渡って各地で上演されたというから人気の高さも分かります。ところで当時は再演においては時代や土地に合わせて適宜手直しされるのが普通でした。初演から22 年経った1671 年、ローマでの上演では、台本をジョヴァンニ・フィリッポ・アッポローニが、そして音楽をかのアレッサンドロ・ストラデッラが手直ししています。「新」というのはリノヴェイション済みなことを示しています。物語の大筋はオリジナルと変わりませんが、概ね全体の三分の一程度がオリジナルのまま、あとは詩はそのままで新しい音楽を与えたり、歌詞も音楽もまったく新しいものにしていたり、とあちこち直されています。

 この珍しい楽譜を、2011 年7 月、南イタリア、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭が取り上げて復活上演しました。
 オリジナルではカストラートが歌ったジャゾーネは、ストラデッラ版ではバリトン。ボルハ・キサは、1982 年、スペイン最北西部ガリシア州オルティゲイラ生まれの若いバリトン。スペインとイタリアを中心にモーツァルト、ロッシーニのバリトン役で活躍しています。ちなみにこのオペラではやたらモテまくるジャゾーネを演じるだけあって、かなりのイケ面です。メデアのアウローラ・ティロッタは、1985 年、イタリア半島の爪先に当たるレッジョ・カラブリアの生まれ、つまり録音当時まだ20 代半ば。スカラ座の研修所出身です。実はこのメデアは元々ダニエラ・デッシが歌う予定だったのですが、初日の二日前になって降板、ティロッタが代役を務めたのでした。しかしこれが見事に成功を収め、彼女の名声を広めることになりました。2014 年2 月には武蔵野市民文化会館でリサイタルを開いて評判になったばかりです。ジャゾーネの心を取り戻す健気なイジーフィレには、日本でも人気の高いバロック・ソプラノ、ロベルタ・マメリ。持ち前の透明な美声はこうしたオペラでは絶大で、最初の登場の場面の後、観客席からBravissima! の掛け声と共に盛大な喝采を浴びています。エジェオのミルコ・グァダニーニはミラノ生まれのテノール。バロックオペラ、宗教音楽を中心に、21 世紀の音楽でも活躍する多彩な歌手。エルコレ役として森雅史が参加しています。

 アントーニオ・グレーコはイタリアの中堅の指揮者。1993 年にコスタンツォ・ポルタ合唱団を創設、合唱指揮者として幅広く活躍。近年はオペラ指揮者として活躍しています。OIDI祝祭バロック・アンサンブルはもちろんピリオド楽器使用(OIDI とは、イトリアの谷音楽祭で演奏するオーケストラ、イタリア国際管弦楽団 l'Orchestra Internazionale d'Italia の略)。

 「新ジャゾーネ」 簡単なあらすじ
 初期のオペラではおなじみの神々が登場するプロローグは、ストラデッラ版ではパロディになっている。
 英雄ジャゾーネ(イヤソン)は、レムノスの女王イジーフィレ(ヒュプシピュレ)との間に双子を儲けるが、彼女を棄て、今はコルキスで正体を明かさぬ女と愛し合い、またも双子を儲けていた。実はその女こそコルキスの女王メデア(メディア)だった。メデアはアテネの王エジェオの求愛を撥ね付けている。
 ジャゾーネは正体を明かしたメデアと結婚を約束。メデアの魔法の力を借りたジャゾーネは金羊毛皮を獲得、二人はコリントへ向け船出する。ところが道中で嵐に遭い、着いた場所はレムノス。イジーフィレはメデアと結ばれたジャゾーネを罵る。ジャゾーネとの愛に喜ぶメデアは、イジーフィレを殺すようジャゾーネに求める。ジャゾーネは護衛兵長のベッソに、彼の元にやってきた者を海に突き落とすよう指示する。ところがイジーフィレより先に、様子を窺いに来たメデアがベッソに見つかり、彼女が海に突き落とされてしまう。溺れかけたメデアをエジェオが救い、メデアは彼に愛を感じる。メデアがジャゾーネから殺されかけたと誤解したエジェオは、寝ているジャゾーネを殺そうとするが、それをイジーフィレが妨げる。すべてが明らかになり、ジャゾーネとイジーフィレ、メデアとエジェオが結ばれ、喜びの幕となる。



 ストラデッラといえば、これ
 音楽史上最も淫蕩で狡猾な作曲家アレッサンドロ・ストラデッラのこんな卑猥なオラトリオ。どうぞ・・・。
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GB 5181
\2400
クラリネットとピアノのための作品4曲
 ウェーバー:大協奏的二重奏曲Op.48
 ゲーゼ(ガーデ):幻想的小品集 Op.43
 ドニゼッティ:クラリネット独奏のための練習曲第1番
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120
 マルチヌー:クラリネットとピアノのためのソナティーナ
ジャンルカ・カンパニョーロ(Cl)
フランチェスコ・スクロファーニ(P)
 ウェーバー、ゲーゼ、ドニゼッティ、マルチヌー、クラリネットとピアノのための作品4曲

 DDD、75' 52

 ウェーバーとブラームスの人気作2 作と、クラリネット奏者や愛好家ではよく知られた3 作を加えています。ジャンルカ・カンパニョーロはシチリアを中心にイタリア内外で活躍するクラリネット奏者。ドイツやフランスのクラリネット奏者の音色とはだいぶ異なった明るい音色が特徴です。




GUILD



GMCD 7409
\2400→\2190
ブルン:管弦楽作品集 Vol.5
 ピアノ協奏曲 イ長調
 創作主題による弦楽オーケストラとピアノのための変奏曲
 ピアノと弦楽のためのディヴェルティメント
トマシュ・ネメッツ(ピアノ)
アドリアーノ(指揮)
ブラチスラヴァ交響楽団
 20世紀スイスのシンフォニスト、フリッツ・ブルン!第5弾はピアノ協奏曲!!

 19世紀末から20世紀前半、オトマール・シェックやフォルクマール・アンドレーエと同じ時代を生きたスイスのコンポーザー=コンダクター、フリッツ・ブルン(1878−1959)。これまで交響曲を中心に録音されてきた管弦楽作品集の第5巻は、ピアノ協奏曲!
 スロバキアのピアニスト、トマシュ・ネメッツ(トマス・ネメック)をソリストに迎え、スロバキアの首都、ブラチスラヴァのシンフォニー・オーケストラで繰り広げるピアノと管弦楽のための作品集。近代ヨーロッパの秘曲ファンは要チェック。20世紀スイスのシンフォニスト、フリッツ・ブルンの遺産を現在に伝える重要なシリーズです。

 ※録音:2012年 7月15日−20日、8月23日−25日、スロバキア放送スタジオ1(ブラチスラヴァ)

 ブルンの特集、やってます!こちら
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GMCD 7378
\2400
ソンズ・バレエ
 ダンディ:三重奏曲変ロ長調 Op.29
 メンデルスゾーン:コンツェルトシュテュック第1番ヘ短調 Op.113
 ジョン・アラン・ローズ:ブソンズ・バレエ(蕪村の踊り)
トリオ・ディ・ブソン
 〔ジョン・アラン・ローズ(ピアノ)、
  チャンサン・キム(チェロ)、
  メアリアン・ラカイユ(クラリネット)〕
 トリオ・ディ・ブソンはアメリカの若きコンポーザー=ピアニスト、ジョン・アラン・ローズをリーダーとする、ピアノ、チェロ、クラリネットの三重奏団。ローズ自身の作品である「ブソンズ・バレエ(Buson's Ballet)」を演奏するために結成されており、曲名、アンサンブル名に使われているBusonとは、江戸時代の俳人・画家である与謝蕪村のこと。
 9つの楽章に分かれる「ブソンズ・バレエ」は、与謝蕪村の9つ俳句からそれぞれインスピレーションを得て作曲されている。当時のヨーロッパの芸術にも大きな影響を与えた与謝蕪村を、現代アメリカの若きコンポーザーが3つの楽器を駆使して描いてゆく。ダンディの三重奏曲、メンデルスゾーンのコンツェルトシュテュック、2つの知られざる佳作の併録も嬉しいところ。
 ちなみに、ジャケット・デザインに使われているのは、歌川広重の『六十余州名所図会』より「阿波 鳴門の風波」。

 ※録音:2010年3月22日−24日、Patrych Sound Studios(ニューヨーク)




NONCLASSICAL


NONCLSS 016
\2400
ラヴ・ソングス
 レヴィ:ネヴァー・アドーレ
 メレディス:ヒール・ユー
 ブライアーズ:イオ・アマイ・センプレ
 ウォーレン:インポッシブル・ラヴ
 伝承曲(マレー編):ジ・アンクワイエット・グレイヴ
 ペン(デイシー編):ユー・ドント・ラヴ・ミー(ノー,ノー,ノー)
 藤倉大&ロス:アウェイ・ウィー・プレイ
 イレイジャー(デイシー編):ア・リトル・リスペクト/
 レッドベター&ロマックス(アンドリュー編):グッドナイト・アイリーン
 マーティン:アハム・プレマ
 リアーナ feat.MaJiKer:オンリー・ガール・イン・ザ・ワールド
 インポッシブル・ラヴ(クレイ・ゴールド・リミックス)
 ネヴァー・エンド(ベン・シー・リミックス)
 アイ・ノウ・ユー・ラヴ・ミー・ナウ(デヴィル・ダンディ・リミックス)
 ネヴァー・アドーレ(THiMK リミックス)
 アウェイ・ウィー・プレイ(サミュエル・ホール・リミックス)
 インポッシブル・ラヴ(ブロークン・アワーズ・リミックス)
ジュース・ヴォーカル・アンサンブル
 エネルギッシュで刺激的なハーモニー!超絶女声ア・カペラ・トリオ!

 G.プロコフィエフがプロデュースする超絶女性ア・カペラ・トリオ、ジュース・ヴォーカル・アンサンブル。
 鮮烈な印象を与えたデビュー・アルバム「ソング・スピン(NONCLSS 012)」は、2012年のインターナショナル・インディペンデント・ミュージック・アウォード、ベスト・コンテンポラリー・クラシカル・アルバム(international Independent Music Award for Best Contemporary Classical Album in 2012)を受賞している。
 待望のセカンド・アルバムでは、ソプラノのサラ・デイシーが編曲したイギリスのエレクトロ・ポップ・バンド、イレイジャーの名曲「ア・リトル・リスペクト」、アルトのケリー・アンドリューが編曲したアメリカのフォークとブルースのミュージシャン、レッド・ベター(レッドベリー)の「グッドナイト・アイリーン」など、編曲の分野での才能も垣間見ることが出来る。
 他にも15歳で単身イギリスに渡り活躍する日本の現代音楽の作曲家、藤倉大が作曲した「アウェイ・ウィー・プレイ」、などプログラムの構成も見事!
 ソング・スピンよりもさらに磨きがかかった歌声とアンサンブル、プログラムの構成、アレンジ...etc。エネルギッシュで刺激的なハーモニーをお楽しみください!

 「ノンクラシカル(Nonclassical)」!
 ロンドンから発信される、新たな音楽シーン。作曲家、プロデューサー、DJとして活動する、ガブリエル・プロコフィエフ(セルゲイ・プロコフィエフの孫!)がプロデュースするNONCLASSICAL!
 クラシック、クラブ・ミュージック、ロック、エレクトロニクス、コンテンポラリー、etc... クラシックをルーツに数多の音楽イディオムを内包するNONCLASSICALが、新世紀を切り拓く!







OSJALIVE



OSJCD 01
\2400→\2190

オーケストラ・オヴ・セント・ジョンズ!フォーレ/レクイエム
 世界初録音となるフォーレのオーケストラ版の「8つの歌曲」

 フォーレ:パヴァーヌ Op.50
 フォーレ(ルボック編):8つの歌曲(オーケストラ伴奏版/世界初録音)
  〔リディア Op.4-2/夢のあとで Op.7-1/朝の歌 Op.6-1/
   捨てられた花 Op.39-2/蝶と花 Op.1-1/別れ Op.21-3/
   河のほとりで Op.8-1〕
  レクイエム Op.48

オーケストラ・オヴ・セント・ジョンズ
OSJヴォイセズ、ジョン・ラボック(指揮)
イローナ・ドムニチ(ソプラノ)
ジョニー・ハーフォード(バリトン)
 自主レーベル"OSjAlive"の第1弾はフォーレ!

 1967年にジョン・ラボックにより創設されたオーケストラ・オヴ・セント・ジョンズ(セント・ジョンズ・スミス・スクエア管弦楽団/OSJ)の自主レーベル「OSjAlive」。
 「レクイエム」と「パヴァーヌ」に、世界初録音となるオーケストラ版の「8つの歌曲」を組み合わせたガブリエル・フォーレの作品集が、「OSjAlive」レーベルの第1弾として登場!
 ウィンザー城のセント・ジョージ教会の聖歌隊員としてキャリアをスタートさせ、ロンドン交響合唱団の創設メンバー、スウィングル・シンガーズのメンバーとしても活躍してきたジョン・ラボックは、その経歴が示す通り、合唱、声楽のスペシャリスト。
 "ピアノ伴奏"から"オーケストラ伴奏"へと生まれ変わった「8つの歌曲」、そして傑作「パヴァーヌ」と「レクイエム」。ラボックとOSJの長きに渡る信頼関係から生まれたハーモニーが、セント・ジョンズ・スミス・スクエアに響く。

 ※録音(ライヴ録音):2013年4月24日、セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン、イギリス)







POLSKIE NAGRANIA(MUZA)


PNCD 1548
\2500
愛 フォーレ、ベートーヴェン、ラフマニノフ:ピアノ作品集
 フォーレ(1845-1924):バラード嬰ヘ長調 Op.19
 ベートーヴェン(1770-1827):ソナタ第31番変イ長調 Op.110
 ラフマニノフ(1873-1943):ソナタ第2番変ロ短調 Op.36

小林倫子(ピアノ)

録音:2013年4月26日、国立フィルハーモニー・ホール、ワルシャワ、ポーランド

 小林倫子は1977年よりポーランド在住の日本人ピアニスト。履歴等については公式サイト:http://rinkokobayashi.com/jp/をご覧ください。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BONGIOVANNI



GB 1234
\2400→\2190
ヴィルジニア・ゼアーニ ライヴ録音集 第4集
 ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」,「オテッロ」
 プッチーニ:
  「ボエーム」,「トスカ」,「蝶々夫人」,
  「ジャンニ・スキッキ」,「 つばめ」,「トゥーランドット」
 チャイコフスキー:「エフゲニ・オネーギン」(イタリア語)
 マスネ:「ウェルテル」(イタリア語)
  からのアリア、場面
ヴィルジニア・ゼアーニ(S)
 録音:1962-1975 年/DDD、78' 55

 第1 集(GB 1060)、第2 集(GB 1112)、第3 集(GB 1172)に続くヴィルジニア・ゼアーニのライヴ録音集の第4 集。ゼアーニは1925 年、ルーマニアのソロバストルの生まれ。1947 年にイタリアに移り、1950 年代から1970 年代まで、幅広く活躍しました。また夫でバスのニコラ・ロッシ=レメーニとのおしどり夫妻っぷりも話題でした。ジャケット写真でも分る通り、彼女はたいそうなルーマニア美人でもあります。
 この第4 集はプッチーニを中心に、チャイコフスキー:エフゲニ・オネーギン」からタチアーナの手紙の場面や、マスネの「ウェルテル」など、ゼアーニの卓越した劇的表現力を楽しめます。
 なお録音状態はあまりよくありませんので、ご承知おきくださいますようお願いいたします。




史上最高の美女ゼアーニ

 これまでアンナ・モッフォ、ライナ・カバイヴァンスカ、ヒルデ・ギューデン、アンジェラ・ゲオルギュウ、リーザ・デラ・カーザ、アンナ・ネトレプコ・・・、と絶世の美人歌手を多く見てきたが、このゼアーニを超える美貌の人には出会えない。歌手を容貌で語るな、とどんなにきつくお叱りを受けても、もうこればっかりは仕方がない。このゼアーニの録音ならなんでも集めてしまう。


GB 1195
(2CD)
¥4800→¥4390
ベッリーニ:「清教徒」 ヴィルジーニャ・ゼアーニ(S エルヴィーラ)
マリオ・フィリッペスキ(T アルトゥーロ)
アルド・プロッティ(Br リッカルド)
アンドレア・モンジェッリ(Bs ジョルジョ)ほか
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ指揮
トリエステ・ヴェルディ劇場管、合唱団
録音:1957年2月12日,トリエステ

 これは今回初めてCDになる、トリエステでのライヴ録音。ゼアーニ、29歳。「清教徒」。かなり白熱した演奏で、聞き応えがある。
 そしてゼアーニ以外の布陣もぜいたく。高音に滅法強いテノール、フィリッペスキ、そして日本でも良く知られている偉大なバリトン、プロッティと、役者が揃っている上に、名匠モリナーリ=プラデッリが大変に気合いの入った指揮。
 録音状態は、冒頭に若干の欠落があるがこの年代のイタリアのライヴとしては標準的。トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ劇場財団のクレジット付き。
 

GB 1212
(2CD)
¥4800→¥4390
プッチーニ:「マノン・レスコー」
+ボーナス
 ヴィルジニア・ゼアーニ、アリア集(1957年)
 フラヴィアーノ・ラボー、
 「西部の娘」からのアリア(1981年,ライヴ)
ヴィルジニア・ゼアーニ(S マノン)
フラヴィアーノ・ラボー(T デ・グリュー)
アルベルト・リナルディ(Br レスコー)
レオニダ・ベルガモンティ(Bs ジェロンテ)
アルベルト・カルージ(T エドモンド)
ほか
ウンベルト・カッティーニ(指)
管弦楽団,合唱団
1974年1月4日,ピアチェンツァ ADD

 貴重なライヴ録音がCD化されました。ヴィルジニア・ゼアーニ(1925−)とフラヴィアーノ・ラボー(1927−1991)は、どちらも1960年代を中心に高い人気を誇った歌手ですが、録音に恵まれなかったことから、日本では「知る人ぞ知る名歌手」といった存在になっています。この1974年のピアチェンツァでのライヴ録音を聞けば、二人がいかに素晴らしい歌手だったか、実感できることでしょう。音質は芳しくありませんが、マニアにはたまらない記録です。




DECCA MOST WANTED RECITALS
往年の歌手たちのDeccaリサイタル・アルバムからも堂々登場

480 8187
\1700→¥1590
《ヴィルジニア・ゼアーニ/オペラティック・リサイタル》
  ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』〜
   「あたりは静けさに包まれ」「狂乱の場」/
  ベッリーニ:歌劇『夢遊病の女』〜「ああ、信じられないわ」/
  ベッリーニ:歌劇『清教徒』〜「あなたの優しい声が」/
  ヴェルディ:歌劇『椿姫』〜「不思議だわ」「さようなら、過ぎ去った日々よ」/
  プッチーニ:歌劇『ボエーム』〜「私の名はミミ」「あなたの愛の呼ぶ声に」/
 【ボーナス・トラック】
  プッチーニ:
   歌劇『ジャンニ・スキッキ』〜「私のお父さん」/
   歌劇『トゥーランドット』〜
    「お聞きください、ご主人様」「氷のような姫君の心も」/
   歌劇『蝶々夫人』〜「ある晴れた日」「私の坊や」/
   歌劇『修道女アンジェリカ』〜「母もなく」/
   歌劇『マノン・レスコー』〜
    「この柔らかなレースの中に」「一人寂しく捨てられて」/
   歌劇『トスカ』〜「歌に生き愛に生き」/
   歌劇『つばめ』〜「ドレッタの夢の歌」
ヴィルジニア・ゼアーニ(Sp)/
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団/
フランコ・パターネ(指揮)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団(ボーナス・トラック)
20世紀の偉大なるドラマティック・コロラトゥーラ・ソプラノのひとり
 【録音】1956年/1958年(ボーナス・トラック)
 ヴィルジニア・ゼアーニ(1925-)は、ルーマニアに生まれ、幼い頃から合唱団で歌い、13歳から歌手としての道を進むようになります。
 21歳でトスカニーニから学び、22歳で椿姫のヴィオレッタ役でボローニャでデビュー。ヴィオレッタ役は彼女の当たり役で、世界中で生涯で約600回歌ったといわれています。
 このアルバムには彼女の得意としていたイタリア・オペラ・アリアの数々を収録。ボーナス・トラックとして、プッチーニのアリア集も収められています。





GUILD HISTORICAL



GHCD 2414
\1600→\1490
マルコム・サージェント 〜
 シベリウス・レコーディングス 1956〜1958

  シベリウス:交響曲第1番ホ短調 Op.39*
  交響幻想曲《ポホヨラの娘》Op.49
  交響曲第5番変ホ長調 Op.83
マルコム・サージェント(指揮)
BBC交響楽団
 英国の名指揮者マルコム・サージェントのシベリウス!

 ジョン・バルビローリ、トーマス・ビーチャム、エイドリアン・ボールトらと並び、戦後の英国指揮者界を代表する4人の名指揮者うちの1人、サー・マルコム・ジャージェントのシベリウス録音が、Guild Historicalから登場!
 ボールトから首席指揮者の任を引き継いだ1950年代の、交響曲第1番と交響曲第5番。BBCプロムスの名物指揮者として人気を誇ったサージェントの、名録音の1つが、レイノルズ・マスタリングでよみがえる!

 ※リマスター:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリング/マスター・ソース:シャールヴェヒター・コレクション/
 録音:1956年8月27日キングスウェイ・ホール(モノラル)*/1958年8月25日−26日、キングスウェイ・ホール(ステレオ)




GUILD LIGHT MUSIC

GLCD 5217
\1800
軽音楽の黄金時代 〜
 バイ・スペシャル・リクエスト:フェイス&ファーノン

  スタイン:ライド・スルー・ザ・ナイト/
  フェイス:ケアフリー/伝承曲:ツバメ/
  ララ:グラナダ/マルチェッティ:ファッシネイション/
  ロジャーズ:もうすぐ17歳/
  バーリン:ザ・ガール・オン・ザ・ポリス・ガゼット/
  ファーノン:セヴンス・ヘヴン/
  ノーブル:タッチ・オヴ・ユア・リップス/他
パーシー・フェイス(指揮)&
 ヒズ・オーケストラ
ロバート・ファーノン(指揮)&
 ヒズ・オーケストラ
デンマーク国立放送管弦楽団
クイーンズ・ホール・ライト・
 オーケストラ、他
 ライト・ミュージックの全盛期を回顧する名物シリーズの第117集は、北米の映画音楽やライト・ミュージックを牽引した2人のコンポーザー=コンダクター、パーシー・フェイスとロバート・ファーノンの演奏を集めたスペシャル・リクエスト。

 1948年−1962年の録音。アラン・バンティングのリマスタリング。
 
GLCD 5218
\1800
軽音楽の黄金時代 〜
 コントラスト:1960年代から1920年代への回帰 Vol.1

  ケイパー:オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
  モドゥーニョ:チャオ・チャオ・バンビーナ
  アンダーソン:サテンを着た少女
  ストット:フォーカス・オン・ファッション
  ミラー:ロマネスク・タンゴ
  ピーター:ムーンビーム
  リンデマン:そりの鈴/他
シリル・オーナデル(指揮)
スターライト・シンフォニー
パーシー・フェイス(指揮)&
 ヒズ・オーケストラ
リロイ・アンダーソン(指揮)&
 ヒズ・オーケストラ
ワルター・ストット(指揮)
テレキャスト・オーケストラ/
 ロバート・ファーノン(指揮)&
  ヒズ・オーケストラ、他
 ライト・ミュージックの全盛期を回顧する名物シリーズの第118集。
 多様なコレクションを擁するライト・ミュージックの名曲を、1960年代から1920年代へと年代ごとに遡って収録されるシリーズの第1弾。移り変わるライト・ミュージックの歴史、コントラストを感じることができるだろう。

 1929年−1962年の録音。アラン・バンティングのリマスタリング。




POLSKIE NAGRANIA(MUZA)


PNCD 1521
\2500
ヴオジミェシュ・コトンスキ(1925-):アヴァンギャルド作品集
  シンバルの一打による練習曲−ミュージック・コンクレート
    [Study on One Cymbal Stroke - Musique Conrete] (1959)
   制作・録音:1960年、ポーランド放送実験スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
  微細構造 [Microstructures] (テープによる;1963)
   制作・録音:1963年、ポーランド放送実験スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
  アエラ [Aela] (テープによる;1970)
   制作・録音:1977年、ポーランド放送実験スタジオ、ワルシャワ、ポーランド
  翼 [Les ailes] (テープによる;1975)
   制作・録音:1977年、実験音楽グループ・スタジオ、ブールジュ、フランス
  エオリアン・ハープ [Aeolian Harp] (ソプラノと4つの楽器のための;1974)
   ロスヴィータ・トレクスラー(ソプラノ) カールハインツ・ベットナー(ギター)
   フベルト・ルトコフスキ(打楽器) チェスワフ・パウコフスキ(リコーダー)
   ベルント・ディックホフ(エレクトリックオルガン)
   録音:1975年9月21日、ワルシャワの秋音楽祭、国立高等音楽学校
         (現ショパン音楽大学)コンサートホール、ワルシャワ、ポーランド
  浮き彫りの音楽 [Musique en relief] (6群の管弦楽のための;1959)
   ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
   スタニスワフ・ヴィスウォツキ(指揮)
   録音:1960年9月25日、ワルシャワの秋音楽祭、国立フィルハーモニー・ホール、
         ワルシャワ、ポーランド
  管楽とティンパニのための音楽 [Musica per fiati e timpani] (1964)
   ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 ヴィトルト・ロヴィツキ(指揮)
   録音:1966年
  16のシンバルと弦楽のための音楽
   [Music for 16 Cymbals and Strings] (1966)
   ポーランド国立放送交響楽団 イェジ・マクシミュク(指揮) 録音:1977年
 ヴオジミェシュ・コトンスキはワルシャワに生まれピオトル・リテル(1884-1970)、タデウシュ・シェリゴフスキ(1896-1963)に師事した作曲家で、ポーランドにおける電子音楽の創始者。
 ポーランド放送実験スタジオおよびケルン、ストックホルム、フライブルク、パリ、ブールジュの実験音楽スタジオで制作に携わり、国立高等音楽学校(現ショパン音楽大学)の電子音楽スタジオで指導に当たりました。
 同校教授としてスタニスワフ・クルポヴィチ、パヴェウ・シマンスキ、クシシュトフ・クニッテル、パヴェウ・ミキェティンら重要なポーランド現代音楽作曲家たちを輩出しています。



<メジャー・レーベル>

SONY



8884302366-2
\2500→\2290
ジモーネ・ケルメス & ヴィヴィカ・ジュノー/《ライヴァル・クイーンズ》
 ① ジュゼッペ・アレーナ(1713-1784):
   歌劇『皇帝ティトの慈悲』〜「Come potesti, oh dio」/
 ②ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670-1747):
   歌劇『アスティアナッテ』〜「Spera che questo cor」/
 ③ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
   歌劇『クレオフィーデ』〜「Se mai piu saro geloso」/
 ④ジェミニアーノ・ジャコメッリ(1692-1740):
   歌劇『カルタゴ・ノヴァのスキピオ』〜「Villanella nube estiva/
 ⑤ドメニコ・サッロ(1679-1744):
   歌劇『ルキウス・ウェルス』〜「Al valor di Borea armato」/
 ⑥ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
   歌劇『アルタセルセ』〜「Va' tra le selve ircane」/
 ⑦レオナルド・ヴィンチ(1690-1730):
   歌劇『トーリードのイフィジェニア』〜「L'onda chiara che dal fonte」/
 ⑧ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
   歌劇『エリザ』〜Nobil onda/
 ⑨アッティリオ・アリオスティ(1666-1729):
   歌劇『ルキウス・ウェルス』〜「Vorreste o mie pupille」/
 ⑩ニコラ・ポルポラ(1686-1768):
  歌劇『ナクソス島のアリアンナ』〜In amoroso petto/
 ⑪ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ(1670-1747):
  歌劇『アスティアナッテ』〜「Svenalo, traditor」/
 ⑫ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
  歌劇『イッシピーレ』〜「Impallidisce in campo」/
 ⑬レオナルド・レーオ(1694-1744):
  歌劇『認められたシロ』〜「Benchel'augel s'asconda」/
 ⑭アントニオ・ポッラローロ(1676-1746):
  歌劇『独裁者ルキウス・パピルス』〜「Padre amoroso」/
 ⑮ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
  歌劇『アルタセルセ』〜「Tu vuoi ch'io viva o cara」
ジモーネ・ケルメス(Sp:①③④⑥⑧⑩⑪⑬⑮),
ヴィヴィカ・ジュノー(Ms:②③⑤⑦⑨⑩⑫⑭⑮)、
アンドレアス・ガベッタ(Vn&指揮)
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器オーケストラ)
 ジモーネ・ケルメスとヴィヴィカ・ジュノー、古楽界で今最も熱い二人の歌手が共演したエキサイティングなアルバムの登場です。
 18世紀に活躍した名歌手にしてその歌の技をお互いに競い合った、フランチェスカ・クッツォーニとファウスティナ・ボルドーニのために書かれた華麗なアリアや二重唱が満載されたオペラ・ファン必聴のアルバムです。
 クッツォーニとボルドーニの2人はそれぞれ当時のオペラ界を席巻していた人気ソプラノで、“最高のライヴァル”とみなされていましたが、そのライヴァル関係は、ついに1727年6月、ロンドンのヘイマーケット劇場におけるボノンチーノの歌劇『アスティアナッテ』(このアルバムにもアリアを1曲収録)の上演の際、舞台上でつかみあいの喧嘩にまで発展し、大きなスキャンダルとして報じられました。
 この歴史に残る二人のライヴァルを21世紀の今、歌合戦形式で競わせようというのが今作のコンセプトです。クッツォーニをジモーネ・ケルメスが、そしてボルドーニをヴィヴィカ・ジュノーが演じ、さすがにヘッドドレスの掴み合いまではしませんが、2人のプリマドンナは、相手を牽制しあいながら、技術と表現力を駆使して、最高の歌唱を披露するのです。
 この時歌われたであろうこれらのオペラ、今ではほとんど聞く機会のないものですが、これらのアリアはベルカント物とは全く違う魅力を持つものばかり。歌合戦の内情を知らずとも、1巻のバロック・オペラ・アルバムとしても存分にお楽しみいただけます。
 ジモーネ・ケルメスは、ライプツィヒで学んだ後、様々な国際コンクールで賞を受賞。1996年からドイツの歌劇場を中心に活動を本格的に開始し、やがて古楽から前期ロマン派までのピリオド・アプローチによるレパートリーを中心に活躍、その歌声とドラマティックな表情表現で絶賛をあびています。
 またドイツ・ハルモニア・ムンディとソニークラシカルを中心に様々なレーベルで録音を行い多数の賞を受賞しており、最近ではドイツ・ハルモニア・ムンディの『Colorid'Amore:88697789202』で、2011年度エコー・クラシック最優秀賞女声歌手部門で受賞しています。また、サポートを務めるのはチェリストのソル・ガベッタの兄であるアンドレス・ガベッタ。アンドレスはスイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務めるバロック・ヴァイオリン奏者で、音楽への開放的なアプローチと驚くべき妙技など、非常に高い評価を得ている奏者です。
 彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」は、フレッシュな感性と情熱的な表現だけでなく、叙情性と歌心にもあふれた魅力的な仕上がりとなっています。
 ヴィヴィカ・ジュノーは、超絶テクニックと驚異の声域の広さで、カストラートの再現に成功したといわれるアラスカ出身のメゾ・ソプラノ。テクニックだけでなく上品で叙情豊かな深い表現は絶品です。
 録音場所は、リヒャルト・シュトラウスが最晩年を過ごした場所として知られるガルミッシュ・パルテンキルヘンのさらに奥の、オーストリア国境に近いエルマウ城のコンサートホールで行われました。美しい響きをお楽しみいただくことが出来ます。
 【録音】2014年1月, ドイツ、エルマウ城(デジタル)


SONY

■Sony Classical Operaシリーズ
[24ビット96kHzリマスター/ソニークラシカル・オペラ・シリーズ]


いずれもオリジナル・アナログ・マスターからの最新リマスター。

8884305838-2
(2CD)
\2400
レナード・バーンスタイン/
 ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』(全曲)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br:ファルスタッフ),
ロランド・パネライ(Br:フォード),
グラツィエッラ・シュッティ(Sp:ナンネッタ),
イルヴァ・リガブエ(Sp:フォード夫人),
ヒルデ・レッスル=マイダン(S:メグ),
レジーナ・レズニック(Ms:クイックリー夫人),
ファン・オンシーナ(T:フェントン)、
マーレイ・ディッキー(T:バルドルフォ),
ゲルハルト・シュトルツェ(T:カイウス医師),
エーリヒ・クンツ(Br:ピストーラ), 他
ウィーン国立歌劇場合唱団,
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
レナード・バーンスタイン(指揮)
 バーンスタインが、1966年に音楽の都ウィーンに乗り込んで録音した、「ファルスタッフ」録音史上に残る名盤が最新の24ビット96kHzリマスターで蘇ります。カラヤンが辞任した後、世界的なスター指揮者を探していたウィーン国立歌劇場にとって、バーンスタインはまさに理想的存在でした。彼はその期待に応え、1966年3月、ヴィスコンティによる新演出の「ファルスタッフ」で大成功を収めました。その上演と並行してキャストはそのままに、ゾフィエンザールに移した録音されたのが本作で、バーンスタインにとっても初のオペラ録音(そして結果として生涯唯一のヴェルディ・オペラ録音)となった記念的アルバムです。
 この後、バーンスタインはウィーンの寵児となり、亡くなるまでこの街と密接な関係を保ち、ウィーン・フィルと数多くの名演・名盤を生み出すことになりますが、その発端となったのがこの「ファルスタッフ」の成功だったのです。何といっても躍動感のあるフレッシュな演奏によって、圧倒的な生命力を作品にもたらしたバーンスタインの指揮が圧巻です。
 ウィーン・フィルも引き締まった響きを持ってその熱い指揮に応えています。題名役のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの緻密な歌唱は哲学的ともいえるユニークなファルスタッフ像を創造し、史上最高のフォードと称えられたパネライの名唱、メグ歌うシュッティの可憐さも耳に残ります。
 脇を固めるレズニック(クイックリー夫人)、シュトルツェ(カイウス)、クンツ(ピストーラ)の芸達者ぶりも見事です。本作は、バーンスタインがCBSの、ウィーン・フィルがデッカの専属契約アーティストであったため、録音自体は、プロデューサーのエリック・スミスが率いるデッカのスタッフによって行なわれました。
 ショルティの「指環」以来(数か月前には「神々の黄昏」の録音が行なわれ、「指環」録音が完結していました)、この名ホールの音響を知り尽くし、「ソニックステージ」としてオペラの収録にも長じたデッカの名エンジニアによって、歌手・オーケストラ・合唱団のバランスも完璧なまでに保たれ、バーンスタインのビビッドな解釈が余すところなく刻み込まれた名録音が誕生したのです。
 CD初期のリマスター以来、久しぶりのオリジナル・アナログ・マスターからの24ビット96kHzリマスターによって、アナログ全盛期の音の輝きを取り戻しています。
 【録音】 1966年3〜4月, ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ)
  

8884305866-2
(3CD)
\2700
レナード・バーンスタイン/
 R・シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』(全曲)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms:元帥夫人),
ギネス・ジョーンズ(Sp:オクタヴィアン),
ルチア・ポップ(Sp:ゾフィー),
ワルター・ベリー(Bs:オックス男爵),
エルンスト・グートシュタイン(Br:ファーニナル)、
エミー・ローゼ(S:マリアンネ)、
プラシド・ドミンゴ(T:テノール歌手), 他
ウィーン国立歌劇場合唱団,
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
レナード・バーンスタイン(指揮)【
 1971年、ウィーンで大成功を収めた直後にジョン・カルショウのプロデュースで録音された、バーンスタインの「ばらの騎士」名盤が最新の24ビット96kHzリマスターで蘇ります。
 バーンスタインは「ファルスタッフ」の2年後、1968年5月にオットー・シェンク演出の「ばらの騎士」の新演出上演をウィーン国立歌劇場で指揮し、48回のカーテンコールを受けるという大成功を収めました。その3年後、1971年3月の再演と並行してゾフィエンザールでセッション録音されたのが当アルバムです。
 骨の髄まで作品がしみ込んでいる練達のウィーン・フィルを尊重しつつ、明快で力感に満ちた鮮烈な演奏を引き出したバーンスタインの指揮が一番の聴きものです(国立歌劇場での上演では、第3幕の前奏曲では指揮せずに目配せだけで指示を出したとされています)。独墺系の名歌手をずらりとそろえた歌手陣も粒ぞろいで、元帥夫人を歌うクリスタ・ルートヴィヒの見事なキャラクタリゼーションと豊かな歌唱(カラヤンのEMI盤ではオクタヴィアンとして知られています)、ソプラノ歌手としては珍しくオクタヴィアン役に起用されたギネス・ジョーンズの凛々しさ、ゾフィーを歌うルチア・ポップの初々しさ、そして野卑になりすぎずウィーン風の味わいを醸し出すワルター・ベリーのオックス男爵など、適材適所の配役です。
 プラシド・ドミンゴがテノール役で出演しているのも聴きもの。本作も、「ファルスタッフ」同様、デッカのスタッフによって録音が行なわれました。
 プロデュースは、デッカの伝説的なプロデューサー、ジョン・カルショウ。カルショウはこの録音の時点ですでにデッカを退社していましたが、バーンスタインの強い希望でプロデューサーに起用されました。
 エンジニアは、ゴードン・パリー、ジェームズ・ロックと、黄金期のデッカ録音を支えた名手が担当しています。
 シュトラウスの豊麗極まる見事なオーケストレーションの醍醐味を味あわせてくれる名録音です。CD初期のリマスター以来、久しぶりのオリジナル・アナログ・マスターからの24ビット96kHzリマスターによって、アナログ全盛期の音の輝きを取り戻しています。
 録音】 1971年3〜4月, ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ)
 

8884304121-2
(3CD)
\2700
フリッツ・ライナー/
 ビゼー:歌劇『カルメン』(全曲)
リーゼ・スティーヴンス(Ms:カルメン),
ジャン・ピアース(T:ドン・ホセ),
ロバート・メリル(Br:エスカミーリョ),
リチア・アルバネーゼ(Sp:ミカエラ), 他
ロバート・ショウ合唱団,
RCAビクター管弦楽団,
フリッツ・ライナー(指揮)
 1948年から1953年まで、メトロポリタン歌劇場の指揮者としてメトに黄金時代をもたらしたフリッツ・ライナー指揮によるかけがえのない名盤、1951年の「カルメン」の復活です。
 1948年に「サロメ」でメトにデビューし、センセーショナルな成功を収めたライナーは、1953年にシカゴ交響楽団音楽監督に就任するまで、メトの指揮者陣の支柱的存在として、モーツァルト、ワーグナー、シュトラウスなどの独墺オペラを中心としたレパートリーに取り組み、メトの上演水準を飛躍的に高め一時代を画しました。
 ライナーのオペラ指揮者としての手腕を現在に伝えるのが1951年にRCAによって録音された「カルメン」で、上演のラジオ放送からのエアチェックを除き、ライナーがメト時代に残した唯一のオペラ全曲盤であり、またライナーにとって生涯唯一のセッション録音によるオペラ全曲盤ともなった貴重な録音です。
 オーケストラと合唱は、メトのアンサンブルではなく、録音用に編成されたRCAビクター管弦楽団とロバート・ショウ合唱団が起用されているものの、歌手陣は当時メトの舞台で歌っていた人気歌手が起用されています。
 カルメンは、1913年生まれのリーゼ・スティーヴンスの十八番で、アメリカ生まれの彼女は殊の外この役を得意としていて、メトではなんと124回も歌ったという記録が残っています。ドン・ホセのジャン・ピアース、エスカミーリョのロバート・メリルもメトの常連歌手で、その迫力あふれる歌唱は1950年代のメトの華やかなステージを彷彿とさせてくれます。CD初期のリマスター以来、久しぶりのオリジナル・アナログ・マスターからの24ビット96kHzリマスターによって、モノラルながらもクリアで豊かな音で名演を味わっていただけます。
 【録音】1951年5〜6月, ニューヨーク、マンハッタン・センター(モノラル)
 

8884305890-2
(2CD)
\2400
ジョン・プリッチャード/
 ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』(全曲)
プラシド・ドミンゴ(T、ネモリーノ),
イレアナ・コトルバス(Sp、アディーナ),
ジェレイント・エヴァンス(Bs、ドゥルカマーラ),
イングヴァー・ヴィクセル(Br、ベルコーレ),
リリアン・ワトソン(Sp、ジャンネッタ), 他,
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団,
ジョン・プリッチャード(指揮)
 ドミンゴとコトルバスが豪華共演を果たした1977年録音の「愛の妙薬」が24ビット96kHzリマスターで復活します。
 ドラマティックな役柄を得意とするドミンゴとしては珍しく、ネモリーノ役に挑戦し、それまでのダメ男的イメージとは異なる力強い意志を持った立派なネモリーノ像を描き出している点がユニーク。ラテン人としてのとぼけた味わいも感じさせる点がさすがドミンゴならでは。
 独特のしっとりとした声と可憐な容姿で1970年代から80年代のオペラ界を席巻した名花イレアナ・コトルバスも、落ち着きのある内省的な人物としてのアディーナを歌っています。ドゥルカマーラにエヴァンス、ベルコーレにヴィクセルと、ヴェテランのイギリス勢が脇を固め、グラインドボーンやコヴェント・ガーデンで活躍したイギリスの名匠プリッチャードが、これまた折り目正しい音楽づくりで歌手陣をサポートしているのも聴きものです。
 CD初期のリマスター以来、久しぶりのオリジナル・アナログ・マスターからの24ビット96kHzリマスターによって、アナログ全盛期の音の輝きを取り戻しています。
 【録音】1977年1月,5月,6月 (ステレオ)
 

8884305848-2
(2CD)
\2400
エーリヒ・ラインスドルフ/
 R・シュトラウス:歌劇『サロメ』(全曲)
モンセラート・カバリエ(Sp:サロメ),
シェリル・ミルンズ(Br:ヨカナーン),
リチャード・ルイス(T:ヘロデ),
レオニー・リザネク(Ms:ヘロディアス),
ジェームズ・キング(T:ナラボート),
ユリア・ハマリ(Sp:ヘロディアスの小姓)、他,
ロンドン交響楽団,
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
 1969年にロンドンで録音されたラインスドルフ指揮の「サロメ」の名盤のリマスターによる復活です。
 何と言ってもモンセラ・カバリエの歌うサロメの美しいこと。通常ならばドイツ系のドラマティック・ソプラノが手掛けるサロメ役ですが、ここでは最も美しい声を持つソプラノと称された全盛期のカバリエが、少女の様な純さと妖麗さの両方を持った不思議なサロメを描き出しています。
 ヘロディアスには、1970年代以降サロメ役を手掛け始める名歌手リザネクを、ヘロデにはヴェテランのカナダ人テノール、リチャード・ルイスが配されるという万全の布陣。ワーグナーやシュトラウスのオペラで人気を博していたアメリカ人のテノール、ジェームズ・キングがナラボート役にキャストされているのも豪華です。
 ラインスドルフの指揮は、シュトラウスの仕掛けたオーケストレーションの綾を解きほぐし、豊麗な響きと緻密さを兼ね備えた見事なもの。プレヴィンが首席指揮者を務め、黄金期を迎えていたロンドン響の機能美もさすがです。
 CD初期にGold Sealで発売されて以来、久しぶりのオリジナル・アナログ・マスターからの24ビット96kHzリマスターによって、アナログ全盛期の音の輝きを取り戻しています。【演奏】 【録音】1968年6月, ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール(ステレオ)




<国内盤>


日本コロムビア



COCQ-85061
\2800+税
吉松隆:
 交響曲 第6番≪鳥と天使たち≫ 作品113(2013)

   (いずみシンフォニエッタ大阪委嘱新作・初演) 
飯森範親 指揮
いずみシンフォニエッタ大阪
 マリンバ協奏曲≪バード・リズミクス≫ 作品109(2010)
   2011年1月23日、山形テルサホールにおける
   山形交響楽団第210回定期演奏会の
   記録用ライヴ録音
三村奈々恵(マリンバ)
   飯森範親 指揮 山形交響楽団
 NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽で広く一般にもその名が浸透した、当代随一の人気作曲家、吉松隆の12年振りの新作交響曲がついにCDに。
 作曲の委嘱を行った、いずみシンフォニエッタ大阪のコンサートのライヴ録音です。
 サブタイトルにある「鳥」と「天使」は、ともに吉松作品の曲想を支える重要なテーマで、作曲のイメージは、空を飛びひたすら歌を囀る自由な鳥と、人間を傍観しながら透明にただ浮遊する天使の絵が描かれた「音のおもちゃ箱」。
 室内オーケストラ編成による、鳥のように飛翔し、天使のように微笑む「Pastoral(田園)」的な「Toy(おもちゃ)」のシンフォニーといった趣の作品ですが、その演奏には極めて高度なアンサンブルの精度とテクニックが要求されます。
 選り抜きの名手を擁するいずみシンフォニエッタ大阪と、常任指揮者、飯森範親のシュアなバトンが、この精妙なスコアを見事に音化しました。
 フィルアップには、飯森が音楽監督を務める山形交響楽団の定期演奏会の記録用ライヴ録音から、三村奈々恵を迎えて演奏されたマリンバ協奏曲を収録。タイトルの「バード・リズミクス」とは、「鳥たちのリズム法」の意。
 吉松隆の最新のオーケストラ作品をカップリングしたファン待望の1枚です。
 2013年7月13日、いずみホールにおける いずみシンフォニエッタ大阪第31回定期演奏会のライヴ録音 [コロムビアによる96kHz/24bit録音]




日本伝統文化振興財団



SACG 30015/18
(4SACDシングルレイヤー)
\18000+税
■村治佳織コレクション II 村治佳織(ギター)
 Disc 1(SACG 30015) 「カヴァティーナ」
 「大輪の魅惑に近づいていく薔薇の花を眺めるように、
  村治佳織を見守ることは心の喜びであり、快い驚きでもある。」(濱田滋郎」
   ヨーク:サンバースト
   バリオス:森に夢みる
   サグレーラス:はちすずめ
   ラウロ〜A.ディアス編:ベネズエラ風ワルツ第3 番
   プホール:あるタンゴ弾きへの哀歌
   マイヤーズ〜J.ウィリアムス編:カヴァティーナ〜映画「ディア・ハンター」
   ラウロ〜A.ディアス編:ベネズエラ風ワルツ第2番
   ブローウェル:黒いデカメロン
   ヨーク:ララバイ
   ロジャース〜B.スターク、佐藤弘和編:
    マイ・フェイヴァリット・シングズ〜映画「サウンド・オブ・ミュージック」
   テルソン〜B.スターク、佐藤弘和編:コーリング・ユー〜映画「バグダッド・カフェ」
    セッション録音:1998 年6月、9月、パリ、草津国際コンサート・ホール
 Disc 2(SACG 30016)「アランフェス協奏曲」
 「天性と錬磨とにより達成されたこの濃やかさと、
  比類がないばかりの“生きた” 触感とは、掛値なし、
  本当に大切な宝ではなかろうか。」(濱田滋郎)
   ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
   カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番 ニ長調 Op.99
   ディアンス:タンゴ・アン・スカイ(ギターと弦楽合奏版)
   新日本フィルハーモニー交響楽団
   山下一史(指揮)
    セッション録音:1999 年12月28-30日、すみだトリフォニーホール
 Disc 3(SACG 30017)「レスプランドール」
 「ロドリーゴとの縁、そしてスペインへの愛着と同化を示す、
  あらたな名演譜」(濱田滋郎)
   ロドリーゴ:
    (1)ある貴紳のための幻想曲/
    (2)3つのスペイン風小品〜ファンダンゴ/
    (3)『スペインの野辺を通って』〜高原を下りながら/
    (4)ギター讃歌/
    (5)3つの小品
     (羊飼い達は行ってしまう/サンティアゴへの道/
      小さなセビリャーナス)
     ロドリーゴ室内管弦楽団(1)
      録音:(1)2001年6月21&23日、スペイン、ガンディア&クサヴィア(ライヴ)/
       (2)-(5)2002年2月23-25日、マドリード、プレクトラム・スタジオ(セッション)
 Disc 4(SACG 30018)「スペイン」
 当時、初出し音源を含むベストアルバム
  ファリャ:粉屋の踊り
   E. サインス・デ・ラ・マーサ:暁の鐘
   ロドリーゴ:古風なティエント
   ロドリーゴ:3つの小品〜III.小さなセビリャーナス
   ロドリーゴ:ギター讃歌〜III.アレグロ
   アグアド:序奏とロンド Op.2-2
   ロドリーゴ:3つのスペイン風小品
   ロドリーゴ:ヘネラリーフェのほとり
   ロドリーゴ:春の小鳥
   トゥリーナ:ファンダンギーリョ
   ファリャ:ドビュッシー讃歌
 初回イニシャル特典あり!ビクター録音全集完結
 清々しく、しかも力強い音が今、SACD で見事に甦る!!好評!村治佳織コレクション第2弾が早くも登場!
 ディジパック豪華仕様でオリジナル・ジャケットデザイン採用

 DDD、限定盤、4 枚組豪華ボックスセット

 非凡なる才能と抒情性豊かなギタリスト村治佳織のビクター時代全録音集の第2 弾4 枚組が早くも登場!今回は当時、村治自身初となる協奏曲録音など演奏・内容ともより充実した時期の録音です。
 日本伝統振興財団は前身がビクター伝統振興財団であったゆえの大企画です。今後ビクターエンターテインメントでの村治佳織のSACD での発売予定はないため、ビクター録音については当盤が唯一のSACD 盤となります。
 今回のSACD シングルレイヤー化に際し、彼女の才能をいち早く見出したビクターの野島友雄プロデューサーもマスタリングに参加し、「今まで実現できなかったことが、このSACD ではじめて達成することが出来た」と快心の出来に満足。ギターの紡ぎだす音がより柔らかく、ふくよかな響きを楽しむことができます。
 「今回のマスターテープの音に限りなく近づいたSACD シングルレイヤーの音を聴いて、真っ先に思ったことは、演奏者村治佳織さんにまず、一番にこの素晴らしい音を聴いて欲しいということでした。」(プロデューサー 野島友雄)



<映像>


ACCENTUS MUSIC(映像)


ACC 20304DVD
(DVD)
\2900
アンサンブル・アマルコルド/マドリガル集
 1. ジョン・ダウランド:さあおいで、かわいい恋人よ
 2. バルダッサーレ・ドナート:ガリアルドを習いませんか
 3. オラツィオ・ヴェッキ:
  マドリガル・コメディー「アンフィパルナーゾ」より
   “私と一緒に喜んで下さい”
 4. チプリアーノ・デ・ローレ:天が姿を見せ
 5. ジョヴァンニ・ガブリエーリ:Vagh’ amorosi
 6. フアン・デル・エンシーナ:
  「カッコウ、カッコウ、カッコウコウ!」(「王宮の歌曲集」第94番)
 7. 作曲者不詳:ガルガノのタランテラ
 8. オルランド・ディ・ラッソ:
  ダラスの市場で、毎夜私はあなたなしで床につき
 9. カルロ・ジェズアルド:lo tacero/In van dunque
 10. 作曲者不詳:ロゼでも赤でも
 11. ラッソ:神のごときルチアよ
 12. アロンソ・デ・アルバ:ラ・トリコテア
 13. ヴェッキ:
  マドリガル・コメディー「アンフィパルナーゾ」より“まあ、隊長だわ”
 14. ヴェッキ: “子を産むときは”(「別れの時はによるパロディー)
 15. ラッソ:僕の耳には蚤がいる、ああ
 16. ハインリヒ・シュッツ:Cosi morir debb'io SWV 5
 17. ダウランド:どうぞもう一度、私のもとへ帰ってきてください
 18. アドリアン・ヴィラールト:だらしない老婆たち
 19. ニコラ・ゴンベール:悲しみの旅立ち
 20. ルカ・マレンツィオ:Dura legge d’Amor/E so come in un puntor
 21. ラッソ:Im Mayen hort man die Hanen krayen
 22. ジョスカン・デ・プレ:スカラメッラは戦に行く
アマルコルド
 【ヴォルフラム・ラトケ(T)
  ロベルト・ポーラース(T)
  フランク・オジメク(B)
  ダニエル・ノーフト(Bs)
  ホルガー・クルーゼ(Bs)】
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リー・サンタナ(テオルボ&ギター)
ミヒャエル・メッツラー(パーカッション)
 男声5 人によるアカペラ・アンサンブル、アマルコルド、アンドレア・パッラーディオ最後の建築ゴディ・マリンヴェルニ邸の美しい映像と共に聴くルネサンス・マドリガル集

 収録:2013 年10 月16-19 日ゴディ・マリンヴェルニ邸、イタリア
 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.0,DTS5.0、字幕:独、英、仏、76’ 52 分

 男声5 人によるアカペラ・アンサンブル、アマルコルド。ライプツィヒの聖トーマス教会少年合唱団のかつてのメンバーによって1992 年に結成されました。アマルコルドは、ルネサンスの宗教曲を中心としたレパートリーで、このDVD にはダウランド、ラッソ、ヴェッキなどが作曲したマドリガルが収められています。演奏が行われたのは、イタリア、ヴェネツィア郊外のゴディ・マリンヴェルニ邸。ここはルネサンス期の高名な建築家アンドレア・パッラーディオ最後の建築で、世界遺産にも登録されている美しい場所。
 アマルコルドは聖トーマス教会少年合唱団で培った確かなテクニック、ビブラートを効かせないまっすぐな歌声、そして5 人の声がひとつとなった絶妙のハーモニーが魅力で、ダウランドをはじめとするルネサンス時代の響きが、時を越えて蘇ります。
 また、共演者も豪華で、数々の録音で名コンビとして共演しているガンバ奏者のヒレ・パールとリュート奏者のリー・サンタナ、そしてヴィルトゥオーゾの打楽器奏者ミヒャエル・メッツラーとがっちりと脇を固めています。
















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