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第76号
マイナー・レーベル新譜(1)
2014.4.15〜2014.6.13


2L


2L 104SABD
(Blu-ray Audio +
SACD HYBRID)
\4000
われらこの国を愛す
 1. 国王の歌(Kongesangen)
  作者不詳(17世紀-18世紀の旋律)(スチャン・オーレスキョル(1974-)編曲)
 2. ボヤール(ルーマニア貴族) の入場行進曲(Bojarenes inntogsmarsj)
   ヨハン・ハルヴォシェン(1864-1935)
    (フランク・ウィンタボトム(1861-1930)編曲)
 3. 険しい山と丘の間を海に向けて(Mellom bakkar og berg)
   イーヴァル・オーセン(1813-1896)
    (スティーグ・ノルドハーゲン(1861-1930)編曲)
 4. ノルウェー・ラプソディ第1番(Norsk rapsodi nr.1)イ長調
   ヨハン・ハルヴォシェン(1864-1935)
    (スティーグ・ノルドハーゲン(1861-1930)編曲)
 5. われらはひとつの国(Vi ere en nasjon, vi med)
   ヘンリク・ヴェルゲラン(1808-1845)
    (スヴァイン・ヘンリク・ギスケ(1973-)編曲)
 6. ノルウェー芸術家の謝肉祭(Norsk kunstnerkarnaval)Op.14
   ヨハン・スヴェンセン(1840-1911)(ダン・ゴッドフレイ(1868-1939)編曲)
 7. 神に祝福されし、われらが素晴らしき祖国(Gud signe vart dyre fedreland)
   C・E・F・ヴァイセ(1774-1842)(オイヴィン・ヴェストビ(1947-)編曲)
 8. 忠誠行進曲(Hyldningsmarsj)Op.56-3
  (《十字軍の王シーグル(Sigurd Jorsalfar)》組曲から)
   グリーグ(1843-1907)(オイヴィン・ヴェストビ(1947-)編曲)
 9. ノルウェーの息子たちよ(Sonner av Norge)(Henrik Anker Bjerregaard)
   クリスチャン・ブルム(1782-1861 ノルウェー)(ライド・ギリエ(1965-)編曲)
 10. オラヴ皇太子栄誉行進曲(Kronprins Olavs Honnormarsch)
   オスカル・ボルグ(1851-1930)(ビョルン・メレンベルグ(1941-)編曲)
 11. ノルウェーの旗は赤と白と青に(Norge i rodt, hvitt og blatt)
   ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986)
    (スヴァイン・ヘンリク・ギスケ(1973-)編曲)
 12. 国王ホーコン七世栄誉行進曲(Kong Haakon den Vlldes Honnormarsch)
   オスカル・ボルグ(1851-1930)(ビョルン・メレンベルグ(1941-)編曲)
 13. 美しきかな祖国(Fagert er landet)
   メルヒオール・ヴルピウス(c.1570-1615)(ペッテル・ヴィンロート(1980-)編曲)
 14. ヴァルドレス行進曲(Valdresmarsj)
   ヨハネス・ハンセン(1874-1967)
 15. われらこの国を愛す(Ja, vi elsker dette landet)
   リカルド・ノルドローク(1842-1866)(オイヴィン・ヴェストビ(1947-)編曲)
インガル・ベルグビ(指揮)
ノルウェー軍音楽隊
スコラ・カントールム
トゥーネ・ビアンカ・スパッレ・ダール(合唱指揮)
 ノルウェー憲法制定200周年記念、ノルウェー軍音楽隊&スコラ・カントールムによる「われらこの国を愛す」これぞブルーレイ・オーディオ!響きの奥行き、自然な空気感がそのまま録音された2 Lの超優秀録音!

 録音:2013 年 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)、ウラニエンボルグ教会(オスロ)/制作&バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/エンジニア:ビアトリス・ヨハンネセン
 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音][Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC, Re-gion ABC][SACD DXD (5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo (16 bit/44.1 kHz)]

 ノルウェーは、2014 年、憲法制定200 周年を迎えます。各市町村では一年を通じさまざまな祝祭行事が予定され、5 月17 日の憲法記念日、オスロの中央駅から王宮に向かうカール・ヨハン通りで行われる子供たちと青年たちが主役のパレードもいっそう華やかで活気にみちたものになりそうです。
 ノルウェーを代表するレコードレーベルのひとつ 2L も、この記念すべき年を祝い、アルバムを制作しました。『われらこの国を愛す』。アルバムのタイトルは、グリーグの親友、リカルド・ノルドロークの作曲した「ノルウェー国歌」からとられました。
 グリーグとならぶナショナル・ロマンティシズム期を代表する作曲家ハルヴォシェンが管弦楽のために作曲し、ウィンドオーケストラのための編曲がスタンダード・レパートリーになった《ボヤールの入場行進曲》と《ノルウェー・ラプソディ第1 番》。グリーグの親友、スヴェンセンの《ノルウェー芸術家の謝肉祭》。古くから伝わる『ノルウェー乾杯「勇者の国ノルウェーのために」』を作家ヘンリク・ヴェルゲランが「子供たちの国歌」に作った《われらはひとつの国》。ヨハネス・ハンセンの《ヴァルドレス行進曲》もノルウェー各地のバンドによって演奏されています。
 録音に参加したのは、ノルウェー王国軍の擁するプロフェッショナル・バンドのひとつ、フランスのウィンド作品集『凱旋路』(2L086SABD)が人気のノルウェー軍音楽隊と、オスロの混声合唱団、『聖母讃歌』(2L095SABD)をリリースしたスコラ・カントールムです。ウィンドバンドによる演奏、合唱とバンドの演奏。ノルウェー王国の音楽による歴史書とも呼べるアルバムを、ノルウェーを代表するアンサンブルが敬愛の心とともに美しく彩ります。

 5.1 DTS-HD MA と 2.0 LPCM の音声を収録した Blu-ray Disc Audio と SACD Hybrid 盤をセットにしたアルバムです。Blu-ray Disc Audio にはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD Hybrid 盤はSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できますが、Blu-ray Disc Audio はCD やDVD のプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応の機器をお使いください。

ACTES SUD

ASM 15
\2400→\2190
ついに出た!かつてない衝撃に耐えられますか。
 奇才ロトとレ・シエクルが時代楽器演奏で「春の祭典」初演時代の響きを再現!

 ストラヴィンスキー:
  (1)バレエ音楽「春の祭典」 (1913年初版)
  (2)バレエ音楽「ペトルーシュカ」 (1911年初版)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
 

 録音:2013 年5 月14 日/メス・アルセナル、5 月16 日/グルノーブルMC2、9 月29 日/フランクフルト旧オペラ座(1)、2013 年5 月14 日/メス・アルセナル、5 月16 日/グルノーブルMC2(2)(すべてライヴ)/DDD、68’ 54”

 これはとんでもない衝撃。「春の祭典」と「ペトルーシュカ」の時代楽器による録音が登場しました。時代考証に則した演奏による近代名曲を次々リリース、今最も注目される奇才指揮者のひとりフランソワ=グザヴィエ・ロト。誰が手掛けるかと思われた「春の祭典」、ロトがやってくれました。
 どちらも1900 年前後に作られた、主にフランス製の楽器と奏法を用いているのはもちろんながら、改訂魔だったストラヴィンスキーゆえに版の問題も、ここでは初版により、まさに初演時に響いた音を再現しています。
 「春の祭典」は1913 年5 月29 日、モントゥーの指揮によりシャンゼリゼ劇場で初演され、音楽史上最大のスキャンダルとなりました。今日では人気曲として、またオーケストラの性能を披露できる好個の楽曲として頻繁に演奏されますが、複雑な変拍子、無理な楽器法など、古楽器あるいは古楽指揮者には不可能な作品とされてきました。ここでは、まず冒頭のファゴット(1900 年ビュッフェ・クランポン製バソン)の音から未知のもので衝撃度満点。
 また小型のフレンチ・チューバ、小トロンボーンも新鮮で、ピストン・ホルン8 本の響きも独特。ロシア的な重量感あふれる音で奏されるのが常ですが、この明るいフランス的音色こそまさに初演時の音。目から鱗が落ちる衝撃度です。
 また「春の祭典」初演時1913 年版楽譜は自筆のままでパウル・ザッハー財団が所蔵していますが、ロトはこれと1922 年ロシア音楽出版社初版のスコア、モントゥー所蔵の1920 年代初頭の楽譜を検討、音の間違いとストラヴィンスキーが改訂した箇所をはっきりさせ、1913 年5 月29 日初演時の音の再現を試みました。
 「ペトルーシュカ」も初演時1911 年版。四管の大編成で、協奏曲風に活躍するはずのピアノがあまり目立ちません。ここでは日本人ジャン=ヒサノリ・スギタニが1892 年製エラールのピアノで美しい響きを醸し出しています。通常の交響楽団がこの版をとりあげると、もっさりと重くなりますが、ロト&レ・シエクルは大編成なことを意識させない透明さ。ことにグロッケンシュピールやチェレスタのキラキラした響きが効果的で、ロシア・バレエならではの夢のあふれる世界を創り出しています。
 今回もブックレットに弦楽器以外すべての使用楽器が明記されていて、貴重な資料となっています。ロトの演奏は相変わらず才気煥発。歴史的な意義はもちろんながら、切れの良いリズム感、推進力など驚くほど魅力的な演奏を繰り広げています。



AD VITAM


AV 080213
\2500
ホアン・ステファヌ・ランギアンニ:
 われらの時代のコルシカのミサ
Tavagna
 (タヴァーニャ/
  男声声楽アンサンブル)
 名門男声声楽アンサンブル、TAVAGNA が紡ぐコルシカ島の人々の信仰心に満ちた新ミサ曲

 録音:2007 年11 月26-29 日

 コルシカには独特の音楽伝統があり、現代の作曲家も伝統に基づいた作品を書いています。
 ここに収められたのはこのアンサンブルのメンバーでもある作曲家ランギアンニが、多声ミサの伝統に基づいて作曲した新曲ミサ。コルシカ島に根差す真摯な信仰心を感じる作品を、男声声楽アンサンブルが力強く、清冽に歌いあげています。

ALBA


ABCD 370
(SACD HYBRID)
\2200
ユルキ・リンヤマ(1962-):
 教会オペラ《洗礼者ヨハネの誕生》(2009)
ウルスラ・ラングマイル(ソプラノ、マリア)
 トゥーラ・パーヴォラ(アルト、エリサベト)
ナイオール・コレル(テノール、ガブリエル)
 エサ・ルートゥネン(バリトン、ザカリア)
ユハニ・ランミンマキ(指揮)
ソリ・デオ・グローリア室内管弦楽団
 フィンランドの現代作曲家ユルキ・リンヤマ最初の舞台作品「洗礼者ヨハネの誕生」

 5.0 multichannel/stereo、76’31

 1960 年代生まれのフィンランド作曲家、ユルキ・リンヤマの音楽は「感情に訴えかける感性をもったモダニズム」(キンモ・コルホネン)とも呼ばれます。
 室内楽曲、器楽曲、声楽曲、管弦楽曲と幅広く作曲し、近年は教会音楽にとりわけ強い関心を寄せています。《洗礼者ヨハネの誕生》は、リンヤマが手がけた最初の舞台作品。『新約聖書』の『ルカによる福音書』第1 章に基づくプロローグと3 幕の教会オペラです。ユダヤの王ヘロデの時代。祭司ザカリア、その妻エリサベト、天使ガブリエル、聖母マリアに独唱が与えられ、さまざまな音楽作品の題材に採られてきた〈マニフィカト(マリアの賛歌)「わたしの魂は主をあがめ」〉(第1 章 第46 節-第56 節)と〈ザカリアの預言「ほめたたえよ、イスラエルの神である主よ」〉(第1 章 第67 節-第80 節)はそれぞれ第2 幕と第3 幕で歌われます。テクストはドイツ語。2010 年、彼がコンポーザー・イン・レジデンスを務めていたオーストリアのカリンティシュ夏季音楽祭で初演されました。オリジナルの楽器編成は、ホルン、2 つのヴァイオリン、2 つのヴィオラ、チェロ、コントラバス、打楽器、チェンバロ。
 2011 年に弦楽器が追加されました。ランミンマキ指揮の録音では、この室内オーケストラ版が使われています。
 
ABCD 368
(SACD HYBRID)
\2200
Eliangelis ー クラリネットのための現代フィンランド音楽
 アンティ・アウヴィネン(1974-):
  Eliangelis(2005)(変ロ管(B ♭)クラリネット独奏のための)
 タウノ・マルッティネン(1912-2008): 幻影(Illusio)(断片)
 ハンヌ・ポホヤンノロ(1963-):
  島、果てしない(Saari, rannaton)(1994)
   (バスクラリネットとテープのための)
 タウノ・マルッティネン(1912−2008): 幻影(Illusio)(断片)
 アディナ・ドゥミトレスク(1964-):
  ネックレス(Necklace)(2011)(バスクラリネット独奏のための)
 タウノ・マルッティネン(1912-2008): 幻影(Illusio)(断片)
 ペルットゥ・ハーパネン(1972-):
  扁桃体(Amygdala)(2008/09)(クラリネット独奏のための)
 タウノ・マルッティネン(1912-2008): 幻影(Illusio)(断片)
 リーカ・タルヴィティエ(1970-):
  とぎれとぎれの子守歌(Broken Lullaby)(2009)
   (クラリネットとバスクラリネットのための)*
 タウノ・マルッティネン(1912-2008): 幻影(Illusio)(断片)
 オッリ・ヴィルタペルコ(1973-):
  ガラスの穴(Glass Orifice)(2010)
   (2つの変ロ管(B ♭)クラリネットのための)*
 タウノ・マルッティネン(1912-2008):
  幻影(Illusio) Op.214(1982)(クラリネット独奏のための)
ミッコ・ラーサッカ
 (クラリネット、バスクラリネット)
グレゴリー・バレット(クラリネット)*
 フィンランドのクラリネットの名手ミッコ・ラーサッカ

 5.0 multichannel/stereo、75’09

 ミッコ・ラーサッカはヘルシンキ在住のクラリネット奏者。ブザンソンの音楽院に学び、シベリウス・アカデミーで音楽博士号を取得しました。ユヴァスキュラのオーケストラ、シンフォニア・フィンランディアの首席クラリネット奏者を務めながら、現代音楽のソロ奏者、室内楽奏者として広く活動。オスモ・ヴァンスカ指揮のラハティ交響楽団をはじめとするフィンランド各地のオーケストラにソロ奏者として客演しています。ウィーンの音楽アカデミーとノーザンイリノイ大学に客員して教え、現代のクラリネット奏法を総合した著作を2005 年と2010 年に発表しています。アンティ・アウヴィネンがアスコ・ヘイスカネンのために作曲した《Eliangelis》をタイトルとする現代フィンランドの作品集。1982 年から2011 年にかけてクラリネットのソロ、あるいはデュオのために作曲された、「どんな音楽だろう?」と興味をひく曲名の作品が7 曲選ばれ、そのうちの1 曲、マルッティネンの《幻影》は、その「断片」が曲と曲のあいだに演奏され、アルバムの最後に作品「全体」(6 分35 秒)が演奏されます。デュオの作品、リーカ・タルヴィティエの《とぎれとぎれの子守歌》とオッリ・ヴィルタペルコの《ガラスの穴》では、ノーザンイリノイ大学の教授、「フィンランドのクラリネット」(ABCD126)を録音したアメリカのグレゴリー・バレットが共演しています。

ALIVA VOX


AVSA 9906
(SACD HYBRID)
\2800
IMPRO
 1. 「夢」(即興)(声とギター)
 2. 「ソ」(声とギター)
 3. 「Son of Abundance」(声とギター)
 4. 「旅で」(声とテオルボ)ペドロ・エステヴァン(マラカス)
 5. 「カルドナ・ブルース」(声、ギターとテオルボ)
 6. 「永遠のゲーム」(声とテオルボ)、ペドロ・エステヴァン(ダラブッカ)
 7. 「新しい地平」(声とギター)
 8. 「人間の声」(声とギター)
 9. 「Jaroslaw」(声とテオルボ)、
  ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ペドロ・エステヴァン(tambor ganga)
 10. 「ペドロとカナリスと」(声とテオルボ)、ペドロ・エステヴァン(ダラブッカ)
 11. 「ノイズレス」(声とギター)
 12. 「ワンダー」(声とギター)
 13. 「母への別れ」(声とギター)
 ボーナス:「虹の彼方に」(声とギター)
フェラン・サヴァール(ギター&歌)
ジョルディ・サヴァール
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ペドロ・エステヴァン(打楽器)
 フェラン・サヴァール 即興の貴重な瞬間をあつめた1枚、父ジョルディとの共演も注目

 録音:2003-2011 年

 サヴァールの息子、フェラン・サヴァール。ギターを操り、歌も歌う才能あふれる1979 年生まれの彼が、ALIA VOX から第2 弾をリリースします。今回は、2003 年から2011 年に行ってきた即興(IMPROVISATION)セッションの貴重な瞬間をとらえた録音。自身の歌とギター演奏や、父親ジョルディ・サヴァールやパーカッショニストのペドロ・エステヴァンを伴っての演奏を通じて、彼は彼自身の音楽体験を濃密なものにしながら、故郷カタロニアの伝統を探求しつづけています。このアルバムの白眉は「母への別れ < Comiat d’ una Mare > 」。2011 年11 月23 日に亡くなった母、モンセラート・フィゲーラスへの追悼の作品で、彼の母に対する思いに溢れています。アルバムの最後は、オズの魔法使いでおなじみの「虹の彼方に」を、シンプルでありながら深みをもった彼自身のアレンジで締めくくっています。




AMBRONAY



AMY 041
(2CD)
\4000→\3690
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り セリーヌ・シェーン(S)
ファビアン・ショフラン(CT)
フェルナンド・ギマランイス(T)
ツァハリ・ヴィルダー(T)
マッテオ・ベッロット(Br)
ヴィクトール・トレス(Br)
セルジョ・フォレスティ(Bs)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
カペラ・メディテラネア,
ナミュール室内合唱団
 アラルコンの新録音はモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」!ソリストと合唱の織り成す立体感と鮮やかな色彩美に息を呑む!!

 録音:2013 年9 月7-12 日、アンブロネ/87' 36

 絶好調のアラルコンとカペラ・メディテラネアがモンテヴェルディの宗教音楽の大傑作「聖母マリアの夕べの祈り」を録音!期待を遥かに超える素晴らしい出来栄えです!!
 様々なタイプの演奏のあるこの曲ですが、アラルコンはソリストたちと合唱を極めて巧みに使い分けて目を見張る効果を上げています。
 たとえば声楽パートが6 声あるディクシット・ドミヌスでは、ソリストたちだけ、合唱だけ、ソリストと合唱の混合と細かく切り替えて、編成の変容による立体的効果を上げています。こうした演奏はこれまでにもありましたが、ここまで徹底した例はなかったでしょう。優秀なソリストたちがナミュール室内合唱団と見事に融合し、アラルコンの入念な構想がズバリ決まっています。
 また「オルフェオ」のトッカータを用いた有名な冒頭のドミネも、曲を知っている人ならちょっとビックリするはず。
 そのソリストは、アラルコンの録音の常連が多々。何といってもセリーヌ・シェーンの透明極まりないソプラノの美しさが絶品。通常第2 ソプラノに振られるパートも多くシェーンが受け持っています。
 ファビアン・ショフランはアルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのカウンターテノール。「聖母マリアの夕べの祈り」は、既にウィリアム・クリスティとディエゴ・ファソリスの録音に参加しているというベテランです。またファルベッティの「大洪水」(AMY 026)や「ナブッコ」(AMY 036)で主役を務めたポルトガルのテノール、フェルナンド・ギマランイスのキリッとした美声はここでもとても魅力的。その他の歌手も全員高水準。
 ナミュール室内合唱団は、各パート5、6 人の編成で、スッキリした透明な響きを持ちつつ、素朴な温かさもあるという優れもの。もちろん、カペラ・メディテラネアはアラルコンの意図を受けて、鮮やかな色彩感に満ちた万全の演奏を繰り広げています。名盤あまたの聖母マリアの夕べの祈りですが、このアラルコンの新録音は新たにもう一つ加える価値のあるの内容です。
 なお、適宜アンティフォナを挿入、マニフィカトは7 声のものを採用、ラウダ・イェルサレムは全音下げていますが、マニフィカトは移調しないままで演奏しています。


ヴェネツィアつながりで
アラルコンのヴィヴァルディもどうぞ

AMY 029
(2CD)
\4000→¥3690
レオナルド・ガルシア・アラルコン
ヴェネツィア・サン・マルコ大聖堂ではヴィヴァルディはこのように歌われていた

 ヴィヴァルディ:“サン・マルコ聖堂でのヴェスプレ”
  主は言われた(ディキシト・ドミヌス) RV807
  主よ、私をお助けください RV593
  主よ、あなたに感謝します RV596
  主を畏れる者は幸いである RV795
  褒め称えよ、神のしもべたちよ(ラウダーテ・プエリ) RV600
  褒めよ、エルサレムよ RV609
  マニフィカト RV610
  私は喜んだ(詩篇122) RV607
マリア・ソレダード・デ・ラ・ロサ(S)
マリアナ・フロレス(S)
カロリーヌ・ウェイナンツ(S)
ジョエル・シャリエ(A)
エヴェリン・ラミレス(A)
ファビアン・ショフラン(CT)
ヴァレリオ・コンタルド(T)
フェルナンド・ギマランイス(T)
アレハンドロ・メーラプフェル(Bs)
リオネル・デミュール(交唱)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
レザグレマン,ナミュール室内合唱団
 アラルコン、待望のヴィヴァルディ!宗教曲が生き生きと蘇る!!

録音:2010 年10 月2 日、アンブロネイ

 Ambronay レーベルで立て続けに話題の録音をリリース、人気がうなぎのぼりのレオナルド・ガルシア・アラルコンのヴィヴァルディの宗教曲です。
 アラルコンはヴィヴァルディの8 つの宗教曲を独自に組み立て、サン・マルコ聖堂でこのように演奏されたかもしれない、という“ヴェスプレ” に仕立てています。
 8 曲はいずれも人気のあるものばかりで、録音もあれこれあるものの、アラルコンの軽さと活気のある演奏だと「こんな素敵な曲だったのか!」と驚くばかり。ことに2010 年1 月からアラルコンが芸術監督に就任したナミュール室内合唱団の巧さは実に見事。ソリストも文句なし。ヴィヴァルディアンだけでなく、広く声楽好き、バロック音楽マニアに聞いていただきたい内容です。


APARTE


AP 086
\2500
フェリシアン・ダヴィッド歌曲集
 (1)雲 (2)幸福の花 (3)夢想 (4)サルタレッロ
 (5)さらばシャランス (6)戻って来て!
 (7)眠れ、マリー (8)ベドウィン (9)台湾
 (10)わが道を進め (11)彼を愛してしまったかしら
 (12)大洋 (13)漁夫の歌 (14)漁夫が船へ
 (15)忘れた!(16)チブク (17)老人と薔薇 (18)友情
タシス・クリストヤンニス(Br)
ザナシス・アポストロプーロス(Pf)
 元祖ワールドミュージック、エキゾチックな世界

 録音:2013 年7 月/ミトロプーロス・ザール(アテネ)/72’ 00”

 フェリシアン・ダヴィッド(1810-1876) は音楽に東方的要素を持ち込み、国民主義さらには今日のワールドミュージックの礎を作った作曲家。ダヴィッドのオーケストラ曲や室内楽曲は近年録音が出ていますが、ついに歌曲も登場。ここでも中東的な音楽要素や詩に強い関心を示し、独特な世界を創り上げています。ギリシャ出身のバリトン、クリストヤンニスが絶妙な歌い回しで異国への憧れを表現しています。

ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 044
\2600→\2390
最新アルバムは久々のオール・ハイドン・プログラム!
 ハイドン:
  (1)交響曲第4番 ニ長調 Hob.I-4
  (2)チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VII-b.1
  (3)交響曲第87番 イ長調 Hob.I-87
鈴木秀美(指揮、(2)チェロ)
オーケストラ・リベラ・クラシカ
 OLC 第31回公演ライヴ録音。最新アルバムは久々のオール・ハイドン・プログラム!鈴木秀美3度目となるチェロ協奏曲第1番も収録
 VIVA,GIUSEPPE!OLC サウンドで蘇る、エスターハーズィとパリの興奮!

 ライヴ録音:2013 年6 月8 日、上野学園石橋メモリアルホール・DDD、ライヴ

 OLC 第31 回公演ライヴ録音。力強く、しかしエレガントなハイドンのチェロ協奏曲第1 番は鈴木秀美3 度目の録音。そして初期の交響曲第4 番と交響曲第87 番が加わり、パリの聴衆の大興奮がここに蘇ります。ハイドンを中心に演奏活動をしているOLC ならではの溌剌とした香り高きライヴ録音です。

 「ハイドンはパリに一度も行かなかったが、作品は1770 年代から既に段々知られはじめ、80 年代にはかなりの人気だったようだ。1725 年から90 年まで続いたコンセール・スピリチュエルという演奏会シリーズはパリの音楽界にとって重要なものだったが、81 年から90 年の間にあった335 回の演奏会のうち191 回にハイドン作品は取り上げられ、85 年以降は1 曲以上取り上げられることも少なくなかった。同時期に演奏されたモーツァルトの作品は、私の数えたところでは7 回であった(鈴木秀美〜ライナーノーツより)」

 演奏会情報
  オーケストラ・リベラ・クラシカ第33 回定期演奏会
  公演日:2014 年6月15日(日)、上野学園石橋メモリアルホール 15:00 開演
  演目:モーツァルト: 交響曲ニ長調K.196+121、ハイドン:チェロ協奏曲第2 番ニ長調 Hob.VIIb-2、
      ファン・マルデレ: 交響曲変ロ長調作品4-3、ハイドン: 交響曲第71 番変ロ長調Hob.I-71
  演奏:鈴木秀美(チェロ、指揮)、OLC




AUDITE



AU 97678
\2400→\2190
ホリガー&ケルンWDR 響によるシューマン第2弾
 ロベルト・シューマン(1810-56):
  (1)交響曲第2番ハ長調 Op.61 [36'10”]
  (2)交響曲第3番変ホ長調 Op.97「ライン」 [30'35”]
ハインツ・ホリガー(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 ホリガー&ケルンWDR 響によるシューマン第2弾は交響曲第2番と第3番「ライン」

 録音:(1)2012 年1 月23-27 日、(2)2012 年3 月19-23 日、ケルン・フィルハーモニー、ドイツ/DDD、66’50”、ディジパック仕様

 ハインツ・ホリガー指揮、ケルンWDR 交響楽団によるシューマンの交響曲管弦楽曲全曲集第2 弾は交響曲第2 番ハ長調 Op.61 と交響曲第3 番変ホ長調 Op.97「ライン」です。
 指揮のハインツ・ホリガーは言わずと知れた世界的オーボエ奏者として活躍し、新しく至難なオーボエ奏法を開拓し、バロックから現代の作品まで数々のメインを披露してきました。
 1980 年代に指揮活動に進出後、指揮活動がメインとなり、現在では指揮者としてレパートリーを問わず演奏しております。ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラである名門ケルンWDR 交響楽団と巨匠ホリガーが誠実なシューマンの演奏を聴かせてくれます。第1 弾の交響曲第1 番、第4 番(1841 年原典版)(AU 97677)とともにお楽しみ下さい。


ロマン派指揮者ホリガー
旧譜
シューマン第1弾&メンデルスゾーン

AU 97677
\2400→\2190
ホリガー&ケルンWDR 響
 シューマン交響曲管弦楽曲全録音第1弾!


ロベルト・シューマン(1810-56):
 (1)交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」[31’29]
 (2)序曲、スケルツォとフィナーレ[16’46]
 (3)交響曲4番ニ短調 Op.120(1841年原典版)[23’33]
ハインツ・ホリガー(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 ケルンWDR 交響楽団シューマン交響曲管弦楽曲全録音開始、第1弾は、交響曲第1番、第4 番[1841年原典版]指揮はハインツ・ホリガー!

 録音:(1)2012 年1 月23-27 日、(2)(3)2012 年3 月19-23 日、ケルン・フィルハーモニー、ドイツ/ディジパック仕様、72’09

 audite レーベルから発売されているケルンWDR 交響楽団の新シリーズはシューマンの交響曲管弦楽曲全曲集です。
 指揮は世界的オーボエ奏者のハインツ・ホリガーです。新しく至難なオーボエ奏法を開拓し、バロックから現代の作品まで数々のメインを披露してきましたが、1980 年代に指揮活動に進出後指揮活動がメインとなり、現在では指揮者としてレパートリーを問わず演奏しております。
 ドイツのケルンに本拠を置く放送局所属のオーケストラである名門ケルンWDR 交響楽団と巨匠ホリガーが誠実なシューマンの演奏を聴かせてくれます。
 交響曲ニ短調(1841 年原典版)は初め「交響的幻想曲」という標題をもち、交響曲としては2 番目の作品でしたが、評判が芳しくなかったために10 年後に金管部分を改訂し、交響曲第4 番 Op.120 として出版されました。当シリーズで高水準の演奏で原典版をaudite レーベルが誇る優秀録音で聴けるのも嬉しい限りです。



 

MD+G
901 16636
(SACD Hybrid)

\3,300→\2990
ホリガーのメンデスルゾーン交響曲録音!!
 メンデルスゾーン:交響曲第3&4番
  1.交響曲第3番イ短調Op.56《スコットランド》
  2.交響曲第4番イ長調Op.90《イタリア》〔第2稿〕
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
指揮:ハインツ・ホリガー

 30年以上に渡って蜜月関係を築いてきたホリガーとヴィンタートゥール・ムジークコレギウムの最新盤。メンデルスゾーンの交響曲の中で特に人気が高い2曲のカップリング。全部で第3稿まで残っている《イタリア》は、。 現在最も演奏される機会が多い第2稿によるものです。豊麗なホルンや、ティンパニが透明かつ鮮明かつに浮かび上がるSACDの高音質でお楽しみください。

録音:2010年4月6〜9日 ヴィンタートゥール


 


AU 97534
\2400→\2190
弦楽トリオの隠れた名作集
 ジャン・クラ(1879-1932):弦楽三重奏曲
 レーガー:弦楽三重奏曲 イ短調 Op.77b
 ドホナーニ:セレナード ハ長調 Op.10
 コダーイ:間奏曲
ジャック・ティボー・トリオ
 〔ブルクハルト・マイス(Vn)、
  ハンナ・ストライボス(Va)、
  ボグダン・(Vc)〕
 結成20周年!名手ジャック・ティボー・トリオによる最新録音は弦楽トリオの隠れた名作集

 録音:2014 年2 月18-20 日、ベルリン/DDD、73’17”、ディジパック仕様

 名手ジャック・ティボー・トリオ。当団体は1994 年に結成され、結成当時から弦楽トリオの作品で演奏機会に恵まれない、しかし素晴らしい作品も積極的に演奏してきました。
 結成20 周年となる2014 年の久々の新録音は、ジャン・クラ(1879-1932)のトリオ、レーガーの弦楽トリオ イ短調Op.77b、ドホナーニの弦楽トリオのためのセレナード ハ長調 Op.10、そしてコダーイの弦楽トリオのための間奏曲です。いずれも頻繁に演奏される作品ではありませんが各作曲家の特徴をとらえた魅力的な作品ばかりです。ジャック・ティボー・トリオの前作ベートーヴェンの弦楽三重奏曲集作品9(AU97508)とともにお楽しみください。

AURORA


ACD 5079
\2500
瞑想 — シェル・モルク・カールセン(1947-):宗教作品集
 キリストの瞑想(Christus-Meditationen) Op.120
  (1997)(オルガンのための)
 ソナタ《エフタの娘(Daughter of Jephthah)》 Op.152B
  (チェロ独奏のための)
 黙示録の瞑想(Offenbarungs-Meditationen) Op.155
  (2006/07)(オルガンのための)
インゲル=リーセ・ウルスルード(オルガン)
 [ウラニエンボルグ教会のクーン・オルガン]
フリーダ・フレドリッケ・ヴォーレル・
 ヴェールヴォーゲン(チェロ)
 オルガニスト、カールセンによる「瞑想」

 録音:2013 年9 月2 日-4 日 ウラニエンボルグ教会(瞑想)、10 月28 日 ノルウェー・オペラハウス(ソナタ)(オスロ)/80’09

 ノルウェー作曲家協会のレーベル Aurora は、シェル・モルク・カールセンの作品集をこれまでに2 枚制作してきました。新しいアルバムでは、オルガニスト、教会音楽家として活躍するカールセンの『聖書』に題材を採った作品が紹介されます。イエス・キリストの生涯に題材を採った7 つの曲から構成される《キリストの瞑想》と『ヨハネの黙示録』に拠る、ロマンティシズムの伝統に則った《黙示録の瞑想》。オルガンのための《瞑想》は両曲ともベルゲン大聖堂の委嘱により作曲され、マグナル・マンゲシュネスが初演した作品です。新しいアルバムのオルガニストはインゲル=リーセ・ウルスルード(1963-)。彼はノルウェー音楽アカデミーの教授を務め、即興演奏のマスタークラスを定期的に開催。彼女が首席オルガニストを務めるオスロのウラニエンボルグ教会は響きの豊かさで知られ、Aurora、Simax、2L のアルバムの録音場所として使われています。
 この教会にオルガンが設置されたのは1884 年。数度の修復と追加が行われ、2009 年にクーン・オルガン工房の手で現在の姿に整備されました。《エフタの娘》はチェロ独奏のための作品です。
 「わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ物といたします」(『旧約聖書』「士師記」(11 節)新共同訳による)。
 イスラエルの指導者エフタの主への祈りと、主への誓いを果たすための犠牲となった娘への「悲歌」から出発し、「歴史を通じ、苦しまねばならなかった無実の者たちすべての永遠の嘆きの余韻」として完成しました。
 《ソナタ》は、2006 年のチェロと管弦楽のための協奏曲(Op.152)をチェロ独奏のために改訂した作品です。フリーダ・フレードリケ・ヴォーレル・ヴェールヴォーゲン(1988-)は、ノルウェー国立音楽アカデミーのオーゲ・クヴァルバインとトルルス・モルク、ケルン音楽大学のフランス・ヘルメション、ストックホルムの王立音楽大学のトゥールレイフ・テデーエンに師事、アンサンブル・アレグリアの首席チェロ奏者を務め、ノルウェー室内管弦楽団にも定期的に参加しています。デクストラ・ムジカから貸与された1823 制作のニコラ・デュポのチェロを弾いています。

BIS



BIS SA 1939
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
オラモ&ストックホルム・フィルによるエルガー第2弾
 エルガー:
  (1)交響曲第1番 変イ長調 Op.55
  (2)演奏会用序曲「コケイン」Op.40
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・
 フィルハーモニー管弦楽団
 当録音も快演!オラモ&ストックホルム・フィルによるエルガー第2弾は交響曲第1番とコケイン序曲!

 録音:(1)2012 年5 月、(2)2013 年11 月/ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)/DDD、5.0 Surround Sound、67’17”

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008 年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモ。近年BISレーベルより精力的にリリースしておりますが、その最新盤はエルガーの第2 弾で、交響曲第1 番 変イ長調 Op.55 と演奏会用序曲「コケイン」Op.40 です。
 エルガーの交響曲第2 番(BIS SA 1879)では同フィルの首席指揮者としての自信と誇りに満ちた堂々たる演奏を披露してくれましたが、当録音も快演で、オラモらしい透き通ったなめらかな美しさを引き出した素晴らしい演奏となっております。
 演奏会用序曲「コケイン」Op.40 は、エドワード朝ロンドンの、活き活きとした精彩あふれるさまを音楽的描写した作品で、作品発表後すぐさま成功をおさめたエルガーの最も人気のある作品ですが、近年では演奏機会にそうは恵まれておりません。


旧譜 第1弾

BIS SA 1879
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
サカリ・オラモ(指)&ロイヤル・ストックホルム・フィル
 エルガー:
  (1)交響曲第2番変ホ長調Op.63
  (2)ため息Op.70
  (3)悲歌Op.58
サカリ・オラモ(指)
ロイヤル・ストックホルム・
 フィルハーモニー管弦楽団

 オラモ& ストックホルム・フィルによるエルガーの交響曲第2番と美しすぎる「ため息」&「悲歌」

 録音:(1)(2)2011年6月 (3)2012年8月/ストックホルム・コンサート・ホール、スウェーデン/63’54”

 SACD ハイブリッド盤。スウェーデンを代表するオーケストラ、ストックホルム・フィルと2008 年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモとの新録音はエルガーです。主軸は交響曲第2 番。この曲は1909-11 年に作曲され、初演は1911 年ロンドンでエドワード7 世の追悼に捧げられました。当録音は初演からちょうど100 年経った記念すべきアルバムです。この他に収録されたのは、ほぼ同時代に作曲された弦楽、ハープとオルガンのために書かれた「ため息」、そして「悲歌」でいずれも哀愁に満ちた美しい演奏です。
 オラモはフィンランド出身の指揮者ということからシベリウスをはじめとする北欧の作曲家作品を得意のレパートリーとしていますが、イギリスの音楽、とりわけエルガーのオーケストレーションに魅了され近年積極的に取り組んでおります。この録音でもオラモらしくオケを意欲的に駆使しながら見事にコントロールしております。
 2013 年BISレーベルとスウェーデンを代表するストックホルム・フィルとのコラボレーションは30 年目を迎え、その記念に相応しい新録音と申せましょう!

 

BIS SA 2056
(SACD HYBRID)
\2600
斬新な奏法が光るグバイドゥーリナの室内楽
 グバイドゥーリナ:
  (1)悔い改め (2008)〜チェロ、3本のギター、コントラバスのための
  (2)セレナード (1960)〜ギターのための
  (3)ピアノ・ソナタ (1965)
  (4)ソット・ヴォーチェ (2010/3)〜
   ヴィオラ、コントラバス、2本のギターのための
フランツ・ハラース、
 ヤコブ・ケレルマン、
 ルーカス・ブラル(Guit)
デボラ・ハラース(Pf)
フィリップ・シュトゥーベンラウフ(Cb)
ハリオルフ・シュリヒティヒ(Va)
 録音:2013 年6 月/バイエルン放送・スタジオ2/DDD、5.0 Surround Sound、70’ 07”

 SACD ハイブリッド盤。ソフィヤ・グバイドゥーリナの大規模なオーケストラ作品に比べ、器楽や室内楽はそれほど聴く機会がありません。ここでは彼女が30 歳頃の1960 年代の独奏曲と最近の室内楽が収められています。ギターのための「セレナード」はロシアのギター音楽の権威マターニャ・オフィーに捧げられた作品で、前衛的な所はなく、しっとりした情緒あふれる叙情曲。一方「ピアノ・ソナタ」はいきなり内部奏法で始まる十二音作品。ヴィルトゥオーゾ的なピアノ書法も注目です。新作の室内楽2 篇は、キテレツな奏法発想がグバイドゥーリナならでは。「悔い改め」では、ギターの弦にスーパーボールを落とすなど、遊んでいるようにしか見えない演奏が斬新です。
 

BIS SA 2005
(SACD HYBRID)
\2600
パンダにまでなりきるチューバの怪人ボーズヴィーク
 (1)オイステイン・ボーズヴィーク:チューバと室内管弦楽のための協奏曲 (2012)
 (2)ヨン・オイヴィン・ネス:チューバ協奏曲「悪魔収穫機」(2011)
 (3)クリスチャン・リンドベルイ:チューバ協奏曲「恋するパンダ」 (2007-11)
オイステイン・ボーズヴィーク(チューバ)
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
アークティック・フィル
 録音:2012 年1 月、2013 年2 月/ハーシュタ文化センター/5.0 Surround Sound、68’ 34”

 SACD ハイブリッド盤。「チューバの怪人」ボーズヴィーク待望の協奏曲第3 弾。
 今回は自作、「トロンボーンの超人」リンドベルイ、現代ノルウェーのネスなど「身内」作品を集めています。リンドベルイのAKB 風タイトルの作品は、「捜し物をするパンダ」「仔ライオン」「恋するパンダ」「抵抗するパンダ〜天安門広場へ行く」「パンダの演説」「丘を登るパンダ…自由の世界へ」という、多分に政治色を匂わせながらもフマジメに展開するリンドベルイらしい作品。一聴の価値ある奇作と申せましょう。
 


BIS 2116
(2CD)
\5000→\4590
ヴィクトル・ウルマン:ピアノ曲全集
 CD1
  (1)ピアノ・ソナタ第1番Op.10 (1936)
  (2)同第2番Op.19 (1938-9)
  (3)同第3番Op.26 (1940)
  (4)同第4番Op.38 (1941)
 CD2
  (5)同第5番「わが青年時代から」Op.45 (1943)
  (6)同第6番Op.49 (1943)
  (7)同第7番 (1944)
  (8)シェーンベルクの主題による変奏曲と二重フーガOp.3a (1933-4)
クリストフ・シロドー(ピアノ)
 アウシュヴィッツに散ったウルマンの生命力あふれるピアノ曲全集

 録音:2010 年2-3 月、2012 年9-10 月/サン・マルセル福音教会(パリ)/DDD、125’ 01”

 ヴィクトル・ウルマンはナチスから「頽廃音楽」のレッテルを貼られ、アウシュヴィッツ収容所のガス室で殺されたチェコ系ユダヤ人作曲家。46 歳の生涯に彼は7 篇のピアノ・ソナタを残しました。
 1 番から4 番までがプラハで、5 番から7 番が収容所で作曲されました。ウルマンはシェーンベルクに作曲を師事したため、作風は無調的で表現主義的。1936 年作の第1 番は、第2 楽章が「グスタフ・マーラー追悼」と題された葬送行進曲となっています。
 また1940 年の第3 番の第2 楽章は、モーツァルトが6 歳の時に作曲した「アレグロK.3」に基づく7 つの変奏曲とフーガなのが興味津々。悲惨な人生を歩みながらも、彼の音楽は生命力にあふれています。BIS レーベルでフェインベルクのピアノ・ソナタ全集をリリースして注目されたクリストフ・シロドーはウルマンの研究家でもあり、深い理解と解釈で曲を再現しています。
 


BIS 2098
\2500→\2290

名演復活!
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハ

 C.P.E.バッハ(1714-1788):
  (1)2台のフォルテピアノのための協奏曲 ヘ長調 Wq.46(H 408)
  (2)フルート協奏曲 イ短調 Wq.166(H 431)
  (3)ハンブルク交響曲第1番 ニ長調 Wq.183/(1 H 663)
  (4)ハンブルク交響曲第4番 ト長調 Wq.183/4(H 666)
  (5)J.C.バッハ(1735-1782):大序曲 変ホ長調 Op.18(-1 C26)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
(1)アレクセイ・リュビモフ、
 ユーリ・マルティノフ(フォルテピアノ)
(2)ラインハルト・クジャッシュ(フルート)
 BIS のリマスタリングにより蘇ったハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E.バッハの名演

 録音:(1)2006 年9 月、聖フローリアン教会/(2)(3)2005 年5 月、バード・ラートカルスブルク/(4)(5)2006 年2 月、ライヒェナウ いずれもオーストリア/DDD、78’43”

 かつてVMS / Zappel Music レーベルよりリリースされていたマンフレート・フス指揮、ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンによるC.P.E. バッハの名作・名演がBIS レーベルによるリマスタリングにより蘇りました。またカップリングのJ.C. バッハの大序曲 変ホ長調 Op. 18-1 も新たに追加されました。
 ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンは名プライヤーが集まった古楽アンサンブルでBIS レーベルをはじめ、数多くレコーディングしております。C.P.E. バッハ生誕300 周年の2014 年にまた嬉しい1 枚がリリースされたといえましょう。

BONGIOVANNI



GB 2464
(3CD)
\7200→\6690
カヴァッリ/ストラデッラ:「新ジャゾーネ」 ボルハ・キサ(Br ジャゾーネ)
アウローラ・ティロッタ(S メデア)
ロベルタ・マメリ(S イジーフィレ)
ミルコ・グァダニーニ(T エジェオ)
ルイージ・デ・ドナート(Bs ベッソ)
パオロ・ロペス(男声S デルファ)
ルカ・ティットト(Bs オレステ)
ガイア・ペトローネ(Ms アリンダ)
森雅史(Bs エルコレ)ほか
アントーニオ・グレーコ(指揮)
OIDI祝祭バロック・アンサンブル
 カヴァッリの大人気作「ジャゾーネ」をかのストラデッラが手直しした「新ジャゾーネ」
 ロベルタ・マメリも出演の復活上演、世界初録音!

 録音:2011 年7 月,マルティーナ・フランカ/DDD、168' 42

 17世紀にオペラ作曲家として絶大な人気を誇ったフランチェスコ・カヴァッリ。その「ジャゾーネ」は彼の代表作であるばかりか、17 世紀に作られた初期のオペラにおける最大の成功作と言われており、1649 年に初演された後、半世紀に渡って各地で上演されたというから人気の高さも分かります。ところで当時は再演においては時代や土地に合わせて適宜手直しされるのが普通でした。初演から22 年経った1671 年、ローマでの上演では、台本をジョヴァンニ・フィリッポ・アッポローニが、そして音楽をかのアレッサンドロ・ストラデッラが手直ししています。「新」というのはリノヴェイション済みなことを示しています。物語の大筋はオリジナルと変わりませんが、概ね全体の三分の一程度がオリジナルのまま、あとは詩はそのままで新しい音楽を与えたり、歌詞も音楽もまったく新しいものにしていたり、とあちこち直されています。

 この珍しい楽譜を、2011 年7 月、南イタリア、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭が取り上げて復活上演しました。
 オリジナルではカストラートが歌ったジャゾーネは、ストラデッラ版ではバリトン。ボルハ・キサは、1982 年、スペイン最北西部ガリシア州オルティゲイラ生まれの若いバリトン。スペインとイタリアを中心にモーツァルト、ロッシーニのバリトン役で活躍しています。ちなみにこのオペラではやたらモテまくるジャゾーネを演じるだけあって、かなりのイケ面です。メデアのアウローラ・ティロッタは、1985 年、イタリア半島の爪先に当たるレッジョ・カラブリアの生まれ、つまり録音当時まだ20 代半ば。スカラ座の研修所出身です。実はこのメデアは元々ダニエラ・デッシが歌う予定だったのですが、初日の二日前になって降板、ティロッタが代役を務めたのでした。しかしこれが見事に成功を収め、彼女の名声を広めることになりました。2014 年2 月には武蔵野市民文化会館でリサイタルを開いて評判になったばかりです。ジャゾーネの心を取り戻す健気なイジーフィレには、日本でも人気の高いバロック・ソプラノ、ロベルタ・マメリ。持ち前の透明な美声はこうしたオペラでは絶大で、最初の登場の場面の後、観客席からBravissima! の掛け声と共に盛大な喝采を浴びています。エジェオのミルコ・グァダニーニはミラノ生まれのテノール。バロックオペラ、宗教音楽を中心に、21 世紀の音楽でも活躍する多彩な歌手。エルコレ役として森雅史が参加しています。

 アントーニオ・グレーコはイタリアの中堅の指揮者。1993 年にコスタンツォ・ポルタ合唱団を創設、合唱指揮者として幅広く活躍。近年はオペラ指揮者として活躍しています。OIDI祝祭バロック・アンサンブルはもちろんピリオド楽器使用(OIDI とは、イトリアの谷音楽祭で演奏するオーケストラ、イタリア国際管弦楽団 l'Orchestra Internazionale d'Italia の略)。

 「新ジャゾーネ」 簡単なあらすじ
 初期のオペラではおなじみの神々が登場するプロローグは、ストラデッラ版ではパロディになっている。
 英雄ジャゾーネ(イヤソン)は、レムノスの女王イジーフィレ(ヒュプシピュレ)との間に双子を儲けるが、彼女を棄て、今はコルキスで正体を明かさぬ女と愛し合い、またも双子を儲けていた。実はその女こそコルキスの女王メデア(メディア)だった。メデアはアテネの王エジェオの求愛を撥ね付けている。
 ジャゾーネは正体を明かしたメデアと結婚を約束。メデアの魔法の力を借りたジャゾーネは金羊毛皮を獲得、二人はコリントへ向け船出する。ところが道中で嵐に遭い、着いた場所はレムノス。イジーフィレはメデアと結ばれたジャゾーネを罵る。ジャゾーネとの愛に喜ぶメデアは、イジーフィレを殺すようジャゾーネに求める。ジャゾーネは護衛兵長のベッソに、彼の元にやってきた者を海に突き落とすよう指示する。ところがイジーフィレより先に、様子を窺いに来たメデアがベッソに見つかり、彼女が海に突き落とされてしまう。溺れかけたメデアをエジェオが救い、メデアは彼に愛を感じる。メデアがジャゾーネから殺されかけたと誤解したエジェオは、寝ているジャゾーネを殺そうとするが、それをイジーフィレが妨げる。すべてが明らかになり、ジャゾーネとイジーフィレ、メデアとエジェオが結ばれ、喜びの幕となる。



 ストラデッラといえば、これ
 音楽史上最も淫蕩で狡猾な作曲家アレッサンドロ・ストラデッラのこんな卑猥なオラトリオ。どうぞ・・・。
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..
 

GB 5181
\2400
クラリネットとピアノのための作品4曲
 ウェーバー:大協奏的二重奏曲Op.48
 ゲーゼ(ガーデ):幻想的小品集 Op.43
 ドニゼッティ:クラリネット独奏のための練習曲第1番
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120
 マルチヌー:クラリネットとピアノのためのソナティーナ
ジャンルカ・カンパニョーロ(Cl)
フランチェスコ・スクロファーニ(P)
 ウェーバー、ゲーゼ、ドニゼッティ、マルチヌー、クラリネットとピアノのための作品4曲

 DDD、75' 52

 ウェーバーとブラームスの人気作2 作と、クラリネット奏者や愛好家ではよく知られた3 作を加えています。ジャンルカ・カンパニョーロはシチリアを中心にイタリア内外で活躍するクラリネット奏者。ドイツやフランスのクラリネット奏者の音色とはだいぶ異なった明るい音色が特徴です。
 


GB 5180
\2400→\2190
誰だ、ペッツェ?いいらしい。
 ペッツェ(1913—1980):室内楽作品集

  レジア峡谷の舞曲集
  レジアのソナティーナ
  クラリネットとピアノのための即興曲とタランテッラ
  ピアノのためのプレルーディオ、サラバンダ、トッカータ
  ヴァイオリンとピアノのための2声の音楽
  ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための小三重奏曲
アンドレア・ルクリ(P)
ニコラ・ブルフォーネ(Cl)
フェルディナンド・ムッスット(P)
ルーチョ・デガーニ(Vn)
 去年が生誕100周年記念だったペッツェの室内楽作品集、世界初録音

 録音:2113 年9 月20-22 日、タヴァニャッコ/69' 57、DDD

 ピエロ・ペッツェ(1913—1980)は、ウーディネ出身の作曲家。400 曲以上を書き残したものの、あまり知られていません。このCD にはペッツェの様々な時期の室内楽曲が集められています。いずれも近代的技法を用いつつも、親しみやすい音楽です。レジア峡谷の舞曲集とレジアのソナティーナは共に1974 年の作。レジアはイタリア最北西部の町。そこにかつて東方から移り住んできたスラブ系民族の子孫が暮らしており、彼らの音楽を素材としています。
 即興曲とタランテッラは1951 年の作。プレルーディオ、サラバンダ、トッカータは1946 年の作で、最初に出版された作品。2 声の音楽は1978 年の作。1954 年の小三重奏曲はユーモラスな愛らしい音楽です。

CARDELLINO RECORDS

 世界的バス、フェルッチョ・フルラネットのCD。
 世界の名バス、フェルッチョ・フルラネットのソロ・アルバムの登場。ウィーンではカラヤンの指揮の下、「ドン・ジョヴァンニ」のレポレッロ役や「ドン・カルロ」のフィリッポ2 世役などで一躍有名になり、その後もレヴァイン& MET の「ドン・カルロ」の録音でもその声で世界を魅了した巨匠。
 最近でも、MARIINSKYレーベルのマスネ「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」(MAR 0523) などでも演技力豊かな歌唱を聴かせています。
 2001 年のサントリーホール・オペラでのドン・カルロ役が現在でも語り草となっており、2013 年11 月にも、東日本大震災追悼公演(ヴェルディ:レクイエム)でもバスのソロで来日しており、日本でも人気のある大歌手です。
 ピアニストは、1980年ウクライナ生まれのイーゴリ・チェトゥーエフ。18 歳の時にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝したという天才です。2002 年、2003 年と来日、また、最近でも亡くなったエンゲラーの代役としてラ・フォル・ジュルネに登場しています。フルラネットの信頼も厚く、各地で共演を重ねています。


668 327
(2CD)
\2900→\2690
シューベルト:冬の旅(全曲) フェルッチョ・フルラネット(バス)
イーゴリ・チェトゥーエフ(ピアノ)
 録音:2011 年

 オペラでの活躍が著しいフルラネットによる、シューベルトの「冬の旅」の登場。第1 曲の出だしから、凍てつく大地を思わせる表情はさすが。「菩提樹」の優しさは圧倒的です。チェトゥーエフのピアノが、フルラネットが描く風景をより豊かなものにしています。
 


668 314
\2900→\2690
ロシア歌曲集
 ラフマニノフ:
  ・運命(ベートーヴェンの第5交響曲に寄せて)op.21-1
  ・夢op.8-5
  ・夜の静けさにop.4-3
  ・私は彼女の家に行ったop.14-4
  ・時は来たop.14-12
  ・いや、お願いだ、行かないでop.4-1
  ・春の洪水op.14-11
 ムソルグスキー:
  ・悲しげに木の葉はざわめく
  ・あなたにとって愛の言葉とは何だろう
  ・老人の歌
  ・夜
  ・風は激しく吹く
  ・死の歌と踊り(1. 子守歌 2. セレナード 3. トレパーク 4. 司令官)
フェルッチョ・フルラネット(バス)
イーゴリ・チェトゥーエフ(ピアノ)
 録音:2010 年1 月

 フルラネットが魅惑の低声で聴かせるロシア歌曲集。ラフマニノフの歌曲は、大ピアニストの手によるものだけあり、ピアノ・パートが雄弁かつ難しく書かれているため、単なる伴奏者では魅力が半減します。その点、「春の洪水」での、情感と情景感たっぷりのフルラネットの歌唱はもちろんのこと、チェトゥーエフの水のようの流れるきらびやかなピアニズムも実に見事。また、ベートーヴェンの「運命」冒頭のテーマを用いた「運命」は、ベートーヴェン嫌いだったトルストイを激怒させたといわれます。この曲を書いたのも嬉しい限り。
 ムソルグスキーの歌曲集「死の歌と踊り」は「死」を扱った作品ですが、病の幼児に「死」がやってきて、母親の抵抗もむなしく、幼児の命を奪うというの「子守歌」の重々しい表現や、月夜の戦場に死が現れ勝利の宣言をするという「司令官」での激しい表現も見事。フルラネットの美声に酔い、その力量にあらためてうならされる1枚です。

C AVI


4260085533145
\2600
フランス・チェロ・ソナタ集Vol.2
 フランク:チェロとピアノのためのソナタ イ長調
 フォーレ:ロマンスOp.69、子守唄Op.16、エレジー Op.24
 サン=サーンス:チェロとピアノのためのソナタ第2番 Op.123
 フォーレ:3つのロマンス Op.17
ユリアン・ステッケル(チェロ)
パウル・リヴィニウス(ピアノ)
 実力派ドイツ人チェリスト、ユリアン・ステッケル

 録音:2013 年4 月ケルン、ドイツ放送室内楽ザール

 1982 年生まれのドイツのチェロ奏者ユリアン・ステッケル。彼は2010 年のミュンヘン国際音楽コンクールの優勝者。力強く重量感ある音も、柔らかく透明感ある音も出せ、幅広い表現力をもった奏者です。
CAvi レーベルからは、メンデルスゾーン:チェロ作品全集(4260085531394)、20 世紀のチェロ協奏曲集(4260085532230)、フランス・チェロ・ソナタ集Vol.1(4260085532308)と3 枚のアルバムを発売して、いずれも高い評価を得ており、期待の若手として注目されています。
 今回はフランス・チェロ・ソナタ集の第2 弾。フランクのチェロ・ソナタは、広くヴァイオリン・ソナタとして親しまれている名曲のチェロ版で、チェロの貴重なレパートリーとしてコンサート、録音ともに取り上げられる機会の多い作品。抒情的かつ情熱的な美しく調和のとれた旋律を、チェロの伸びやかな響きが音楽の流れを一層引き立てています。
 そしてフォーレらしい透明感ある美しいチェロのための小品もいくつか収録。ロマンスOp.69 は、フォーレ特有の洗練されたメロディーが美しい作品。もともとチェロと管弦楽のために書かれたエレジーOp.24。チェロとピアノ版も演奏機会は多く、フォーレの内省的で甘美な世界へ誘われる1 曲です。サン=サーンスはチェロ・ソナタを2 つ作曲しており、本アルバムに収録されているのは、晩年に書かれた第2 番。技術的にも音楽的にも高いレベルを要求される傑作ですが、ステッケルの申し分ないテクニックと優れた音楽性で鮮やかに弾きこなしています。
 


4260085533169
\2600

ペルーのギター音楽集〜メヌエット、ロンド、ファンタンゴ、トッカータ
 ペドロ・ヒメネス(1780-1857):メヌエット第
  1,2,4,6,15,17,21,23,27,36,37,38,
   40,48,57,61,74,75,76,90,95,98番
 カデルノ・デ・マティアス・マエストロ(1766-1835):
  アンダンテ ホ短調、ロンド ト長調、ラルゴ ロ短調、
  メヌエット ト短調、ファンタンゴ ニ短調、
  メヌエット ト短調、メヌエット イ短調
 カデルノ(作者不詳1830):
  メヌエット イ短調、メヌエット ニ短調、メヌエット ト短調
 リブロ・デ・シフラ(作者不詳1805):
  メヌエット ホ短調、トッカータ イ短調、メヌエット ハ短調
アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス
 (ギター)
 ギターの名手セルゲイ・ラミレスによる故郷ペルーの音楽

 録音:2013 年3 月

 世界的に認められているギタリスト、アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス。ペルーのリマ市で芸術家のドイツ人の父、ペルー人の母のもとに生まれました。ドイツ・デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学ギター科、マニタ・ケアスティン教授の下で研鑽を積み、卒業後にスペインでホセ・ルイス・ゴンザレス、アメリカでぺぺ・ロメロに師事。1987 年のアルハンブラ国際ギターコンクールに優勝して一躍脚光を浴び、1993 年にDENON でCD デビューを果たし、その後はドイツグラモフォンからもCDをリリース。ソロコンサート、また室内楽をルノー・カプソン、ダニエル・ホッペ、アマティ、ロザムンデといった弦楽四重奏楽団等と共に世界各地で演奏活動を行い、ベルギー国立オーケストラ、キューバ国立シンフォニー交響楽団などとの共演をはじめ、国際的な活躍をしています。現在、ロベルト・シューマン音楽大学で教授として後進の指導にあたっています。
 このアルバムは、彼の母の、そして自身の生まれ故郷でもあるペルーを含むギター音楽を取り上げ、そのほとんどが世界発録音の作品。ペルーの19 世紀音楽を代表する重要な作曲家ペドロ・ヒメネスが、様々な楽器のために作曲した楽譜が8 年ほど前に発見されました。その中に129 のギター作品が含まれ、その中の120 曲がメヌエットでありました。このアルバムでも22 曲が収録されています。また18 世紀スペイン植民地時代に記された作者不詳の手書きギター譜集“リブロ・デ・シフラ” からもいくつか演奏しています。
 技巧はもちろんのこと、ラミレス独特の色彩感を放つ音色が輝く、美しい1 枚となっています。
 


4260085532650
\2600→\2390
テツラフ兄妹によるドゥムキー・トリオ
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番Op.90「ドゥムキー」
   ラルス・フォークト(ピアノ)、
   クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)、ターニャ・テツラフ(チェロ)
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏のための「糸杉」
  【1.あなたに寄せる私の愛は 2.死は多くの人々の胸に 3.やさしい瞳が注がれるとき
   11.自然はまどろみと夢の中に 12.お前は、なぜ私の歌が激しいのか尋ねる】
    アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)、ビョル・カン(ヴァイオリン)、
    タチアナ・マスレンコ(ヴィオラ)、グスタフ・リヴィニウス(チェロ)
 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1 番ハ短調Op.8
   アーロン・ピルサン(ピアノ)、
   アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)、マリー=エリザベート・へッカー(チェロ)
 シュパヌンゲン音楽祭2013フォークト、テツラフ兄妹によるドゥムキー・トリオ

 録音:2013 年6 月5 日(ショスタコーヴィチ)、6 月7 日(ドヴォルザーク)ドイツ、ハイムバッハ、RWE 水力発電プラント/60’04

 ピアニストのラルス・フォークトが主催するシュパヌンゲン音楽祭も2014 年に17 周年を迎え、毎年発売されるディスクの数も相当数揃ってきました。
 今回発売されるのは、2013 年に行われたシュパヌンゲン音楽祭のライヴからドヴォルザークの「ドゥムキー」そしてショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1 番。
 メロディーメーカーとして知られるドヴォルザークの才能が最も表現された作品の一つ、ピアノ三重奏曲第4 番「ドゥムキー」。ドヴォルザークと親しく、あのチェロ協奏曲を献呈したチェリスト、ハヌシュ・ヴィハーンに刺激を受けて作曲され、初演の際にもドヴォルザークと共にヴィハーンが演奏しています。
 冒頭のチェロとピアノではじまる抒情的な旋律は、名手ヴィハーンあってのこの作品一番の聴きどころといっても良い、美しくメランコリックなメロディーです。フォークト、テツラフ兄妹の手に汗握る迫真の演奏で聴かせてくれます。
 同じくドヴォルザークの歌曲集のなかの12 曲を弦楽四重奏用に編曲した弦楽四重奏のための「糸杉」から6 曲、そしてクリミアで病気療中に作曲され、当時恋をしていたタチヤーナ・グリヴェンコに捧げられたショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1 番。単一楽章でアンダンテとアレグロが交互に演奏され、若きショスタコーヴィチの情熱が感じられるロマンティックな作品です。
 演奏は、敏な演奏を聴かせる若手ヴァイオリン奏者アリッサ・マルグリス、ザルツブルク出身の韓国人ヴァイオリン奏者ビョル・カン、ロストロポーヴィチ・コンクールの優勝者マリー=エリザベート・へッカー、2014/2015 シーズンのライジングスターとしても注目されているピアニスト、アーロン・ピルサンなどの新時代の星と、フォークト、テツラフ、マスレンコ、リヴィニスといった中堅の実力派奏者たちが織りなす、絶妙なアンサンブルを楽しめるのも、この音楽祭の特徴の一つです。
 

4260085533022
\2600
シューベルト、ヴォルフ、シュトラウス歌曲集/フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ
 シューベルト:
  ドナウ川の上でD.553、死と乙女D531、死に寄せてD518、
  人間の限界D716、プロメテウスD674、勝利D 805、
  夕映えD627、ヘリオポリスD754、タルタルスの群れD583、
  さすらい人D493
 ヴォルフ:ミケランジェロの詩による3つの歌曲
  【1.しばしば私は思う2.生あるのもはすべて滅ぶ
   3.私の魂は待望の神の光を感ずる】
 R.シュトラウス:
  谷間Op.51-1、孤独な男Op.51-2、夜更けの小舟でOp.56-3
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
 包容力のある歌声でオペラ・ファンを魅了するフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒがソロ・デビュー

 録音:2012 年2 月、4 月/71’02

 世界の主要な歌劇場の舞台に立つバス歌手フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ初のソロ・アルバム。シューベルト、ヴォルフ、シュトラウスの歌曲を歌っています。
 伴奏はクリスティアン・ゲルハーヘルの伴奏などで歌曲伴奏の名手としてしられているゲロルト・フーバー。気品ある深い響きのフランツ=ヨゼフ・ゼーリヒの豊かな声で描かれるシューベルトは聴きごたえがあります。
 そしてヴォルフ最後の歌曲となった、イタリア・ルネサンスの偉大な芸術家、ミケランジェロの詩をテーマとした「ミケランジェロの詩による3 つの歌曲」。経験豊かなゼーリヒだからこその歌唱を聴かせてくれています。
 フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒは1962 年ドイツ生まれ。ケルン音楽大学でクラウディオ・ニコライの下で学ぶ。エッセンのアールト劇場でキャリアをスタートさせ、その後世界のオペラ・ハウスで活躍。2012 年夏には「さまよえるオランダ人」ダーラント役でバイロイト音楽祭デビュー、2013 年にも再びバイロイトに登場し「ワルキューレ」のフンディング役で登場し好評を博しました。

CLAVES



50 1304/13
(10CD BOX)
特別価格
\8200→\7490
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 メロディ・チャオ[趙梅笛] (ピアノ)
 Disc-1(64’28”)
  ピアノ・ソナタ
   第1番ヘ短調 Op.2-1/第2番イ長調 Op.2-2/第3番ハ長調 Op.2-3

 Disc-2(57’28’’)
  ピアノ・ソナタ
   第4番変ホ長調 Op.7/第5番ハ短調 Op.10-1/第6番ヘ長調 Op.10-2

 Disc-3(55’18’’)
  ピアノ・ソナタ
   第7番ニ長調 Op.10-3/第8番ハ短調 Op.13「悲愴」/第9番ホ長調 Op.14-1

 Disc-4(59’16’’)
  ピアノ・ソナタ
   第10番ト長調 Op.14-2/第11番変ロ長調 Op.22/第12番変イ長調 Op.26「葬送」

 Disc-5(54’05’’)
  ピアノ・ソナタ
   第13番変ホ長調 Op.27-1/第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」/第15番ニ長調 Op.28「田園」

 Disc-6(68’07’’)
  ピアノ・ソナタ
   第16番ト長調 Op.31-1/第17番ニ短調 Op.31-2「テンペスト」/第18番変ホ長調 Op.31-3

 Disc-7(51’00’’)
  ピアノ・ソナタ
   第19番ト短調 Op.49-1/第20番ト長調 Op.49-2/
   第21番ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」/第22番ヘ長調 Op.54

 Disc-8(72’22’’)
  ピアノ・ソナタ
   第23番ヘ短調 Op.57「熱情」/第24番嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」
   第25番ト長調 Op.79「かっこう」/第26番変ホ長調 Op.81a「告別」/第27番ホ短調 Op.90 

 Disc-9(61’39’’)
  ピアノ・ソナタ
   第28番イ長調 Op.101/第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィア」

 Disc-10(62’19’’)
  ピアノ・ソナタ
   第30番ホ長調 Op.109/第31番変イ長調 Op.110/第32番ハ短調 Op.111
 恐るべし才能!ヨーロッパで大絶賛の若手ピアニスト、メロディ・チャオ10 代にしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を録音!

 録音場所:エルンスト・アンセルメ・スタジオ、ジュネーヴ
 録音:2012 年7 月(第1 〜5、7 〜9 番)/ 2012 年12 月(第6、10、14、19、20、23 番)/2013 年1 月(第11、15、17、18、21 番)/ 2013 年4 月(第12、13、16、22、24 〜27、30 番)/2013 年12 月(第28、29、31、32 番)/DDD
 使用楽器:Bosendorfer (2012 年7 月録音)、Steinway & Sons(2012 年12 月、2013 年録音)

 1994 年生まれの中国系スイス人女性ピアニスト、メロディ・チャオ(趙梅笛)。幼いころから逸材として注目され、なんと、10 歳でバッハ、モーツァルト、シューベルトなどを収録したアルバムでCD デビュー。その後13 歳のときにはショパンの練習曲全27 曲を収めたセカンド・アルバムをリリースし、一躍スイス内外で話題となりました。Claves レーベルのデビュー盤となったリストの12 の超絶技巧練習曲集(50 1110)では、類いまれな才能をおしげもなく披露し、その圧倒的なテクニックと情感豊かな表現で聴き手を虜にしました。
 現在ヨーロッパを中心に人気が急上昇しているチャオ注目の最新アルバムはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32 曲です!
 当録音は2012 年7 月から2013 年12 月にかけて行われたもので、その音源は当初配信のみでリリースされておりましたが、全32 曲が録音されたことにより10 枚組BOX としてディスク化されました。これまでの偉業でもわかるように、技術的にはもちろんのこと、この若さにして音楽的に深みを感じられる演奏は信じられません。この大偉業を成し遂げてしまう実力、恐るべき才能です。
 今年2014年に20歳を迎えたチャオ。今後の活躍が一層楽しみな若手ピアニストの一人と言えましょう。







CONTINUO CLASSICS

CC777 709
【レーベル移行再発売】
\2300
ピドゥー、シュトロッセ ハンガリー・チェロの名作
 (1)ドホナーニ:チェロ・ソナタOp.8
 (2)コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 (3)同:チェロ・ソナタOp.4
ラファエル・ピドゥー(Vc)
エマニュエル・シュトロッセ(Pf)
 名手ピドゥー、シュトロッセがハンガリー・チェロの名作に挑戦!

 録音:2010 年9 月、フランス/DDD、78’56”

  INTEGRAL レーベルより発売されていたINTEG 221181 の再発売商品。
 トリオ・ヴァンダラーやロトの手兵オーケストラ「レ・シエクル」のチェロ奏者としても活躍するラファエル・ピドゥー。彼がフォル・ジュルネ音楽祭でもお馴染みの名ピアニスト、エマニュエル・シュトロッセと近代ハンガリーのチェロ・ソナタに取組みました。
 厳しい精神性にあふれたコダーイの無伴奏ソナタはさすがに名作。ピアノ伴奏付き2 篇は柔和で親しみやすく、両作曲家の旋律美を堪能できます。

COVIELLO



COV 91405
\2500→\2290
トルコ行進曲が八重奏曲に!
モーツァルト:ハルモニームジーク〜
 木管楽器のための室内音楽集(A.タルクマン編曲)

  交響曲第1番変ホ長調KV16
  セレナーデ第11番変ホ長調K375
  アレグロ ヘ長調K Anh.90(58b)
  トルコ行進曲(ロンド“アッラ・トゥルカ”)K311
アンサンブル・プリズマ
 トルコ行進曲が八重奏曲に!アンサンブル・プリズマが織りなす見事なアンサンブル

 51’07

 モーツァルトは、3 曲(K361,K375,K388)の優れたハルモニームジーク(管楽合奏)のためのセレナードを作曲しています。ハルモニームジークは当時ウィーンで流行していた八重奏の管楽合奏で、オリジナル作品やオペラなどの編曲が盛んに演奏されていました。モーツァルトのこれらの作品もそういった時代に書かれたもので、現在も管楽合奏の重要なレパートリーの一つとなっています。
 このアルバムでは、ドイツのオケや音楽大学から優秀な音楽家が集まって結成された八重奏団アンサンブル・プラズマが、一味違った切り口でモーツァルトのハルモニームジークを取り上げています。
 セレナーデ第11 番と編曲名人アンドレアス・タルクマンが八重奏のために編曲した他の3 曲を組み合わせて収録しています。モーツァルトが最初に作曲した交響曲第1 番、クラリネット五重奏曲の断片アレグロ ヘ長調K Anh.90(58b)、そしてピアノ・ソナタ第11 番の第3 楽章「トルコ行進曲(アッラ・トゥルカ)」は、どれも八重奏に適した作品で、それぞれの楽器の絶妙なバランスを備えた緻密な音楽が繰り広げられています。
 

COV 91406
(2SACD HYBRID)
\5200
初期ロマン派の大家シュポア最後のオラトリオ
 シュポア:オラトリオ「バビロン陥落」WoO 63
エカテリーナ・クドリャフツェヴァ(ソプラノ ユダヤ人の女)
アンネ・シュルト
 (メゾ・ソプラノ ニコトゥリス、もうひとりのユダヤの女)
マティアス・シュティーア(テノール ダニエル、ユダヤの男)
ディルク・シュミット(バス キュロス)
ロッセン・クラステフ
 (バス ベルシャザル、もうひとりのユダヤの男)
マティアス・ガイ(テノール 占い師、第1 の兵士)
ヤーコプ・エーベルライン(バス 第2 の兵士)
ブラウンシュヴァイク・コンツェルト合唱団
ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団
マティアス・シュタンツェ(指揮)
 初期ロマン派の大家シュポア最後のオラトリオ「バビロン陥落」生地ブラウンシュヴァイク勢による迫真のライヴ世界初録音

 収録:2013 年12 月3-6 日/ブラウンシュヴァイク、聖マグニ教会(ライヴ)/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、66’27”、48’18”

  SACD ハイブリッド盤。生前、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、指揮者として活躍したルイス・シュポア(ルイ・シュポーアとも)[1784-1859]は、ヴァイオリン協奏曲のほか、弦楽四重奏、五重奏、さらに管楽器を含む室内楽など、初期ロマン派の器楽ジャンルに重要な業績を残しています。
 同時にまた、当時、台頭しつつあった中産階級のあいだで、オラトリオへの関心が寄せられていたという背景もあって、シュポアは、和声と楽器法の独創性で、同時代人のオラトリオとは一線を画す、真にロマン派的なひびきを持つ最初のオラトリオを書いた人物として重要なポジションを占めてもいます。
 「バビロン陥落」は、聖書的なテーマのオラトリオをいくつか作曲してきたシュポアが1839 年から40 年にかけて手掛けた最後のオラトリオ。ドイツ語歌唱、2 部構成による全曲は、バビロンにおけるユダヤ人の捕囚とペルシャ人による占領後のバビロン滅亡の物語を描いています。ドラマティックかつ叙情的な合唱とアリアの数々が、大規模な場面に沿ってサスペンスの弧をもたらす趣向で、飽きさせることがありません。
 このアルバムは、ブラウンシュヴァイク・ルイス・シュポア協会総裁で指揮者のシュタンツェ以下、シュポアの生地ブラウンシュヴァイクの楽団と合唱によって、2013 年12 月におこなわれた、共感あふれる迫真のライヴ演奏を収めたもので、これが世界初録音となります。

DB PRODUCTIONS


DBCD 160
\2500
『夜の影』
 ファリャ:ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌(1902)
 クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-Morfos (I 2012)
 モーリス・オアナ(1914-1992):ティエント(1957)
 ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):セクエンツァ X(I 1988)
 ベント・セーアンセン(1958-):シャドウ・シチリアーノ(1997)
 ブリテン:(1913-1976):ジョン・ダウランドによる夜の曲Op.70
 クリストフェル・エルグ(1969-):Meta-Morfos I(I 2012)
 J.S.バッハ:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004 より)
 エヌモン・ゴーティエ(c.1575-1651):メサンジョーのトンボー
モッテン・ファルク(ギター)
 名手、モッテン・ファルク、ついにシャコンヌを録音!

 録音:2010 年3 月 キエン・クイェット・スタジオ(ハノイ、ベトナム)、マルメ音楽アカデミー(マルメ、スウェーデン)/DDD、64’01”

 モッテン・ファルク(1973-)。パリのアルベルト・ポンセ、スウェーデンのクリステル・ヘルクヴィストとグンナル・リフにギターを、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレムに作曲を学び、ソリストとして多彩な活動をつづけるスウェーデンのギタリストです。アルバム『夜の影』は、ファルクの良き理解者、独特のセンスをそなえたプロデューサー、録音エンジニアのエーリク・ニルソンが主宰する dB Productions のソロアルバム第7 作として制作されました。ファリャの《ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌》と、リュート奏者のルネ・メザンジョー(c.1567-1638)を追悼するゴーティエの《メサンジョーのトンボー》。
 亡き人を追悼する2 つの「トンボー(墓)」を「ブックエンド」とする構成。「フャリャの小品を、ホロコーストの時代を生き抜いたユダヤ人芸術家の過酷な体験で汚れた鏡に映す」オアナの《ティエント》。「クラシカルギターの技法を、フラメンコとヘビーメタルと新しい着想と併置させ、衝突させた」ベリオの《セクエンツァ XI》。デンマークのセーアンセンの「楽園は消滅し、廃墟だけが残った」メランコリックな小品《シャドウ・シチリアーノ》。「変奏曲」の形式をとったJ・S・バッハと《シャコンヌ》とブリテンの《ジョン・ダウランドによる夜の曲》。スウェーデンのクリストフェル・エルグの2 つの《Meta-Morfos》が、関連性をもったファリャとオアナ、バッハとブリテンの曲をつなぐ「ブリッジ」の役割を担います。さまざまなスタイルをもつファルクのアルバムの中でももっとも内省的な一枚は、作家、イラストレーター、ジャーナリストとして活躍したシェシュティン・トゥールヴァル(1925-2010)の思い出に捧げられました。
 

DBCD 159
\2500
ヌーディンの協奏的作品集
 イェスペル・ヌーディン(1971-):
  (1)二重協奏曲(2003)(ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための)
  (2)推移するフレーム(2012)
   (ヴァイオリン、打楽器、エレクトロニクスと管弦楽のための)
ダニエル・フランケル(ヴァイオリン)
オーサ・オーケルベリ(チェロ)
ニクラス・ブロンマーレ(打楽器)
イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス)
ヴェステロース・シンフォニエッタ
ユハンネス・グスタフソン(指揮)
 スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽のヌーディンの協奏的作品集

 録音:(1)2012 年9 月、(2)2013 年2 月、ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)/DDD、47’34”

 イェスペル・ヌーディンは、現代スウェーデンの作曲家のなかでも国際的に名を知られたひとりと言われます。「力強く、感情的なインパクトをもち、スウェーデンの伝承音楽とロックミュージックと即興音楽の痕跡のみられる」彼の音楽は、ケント・ナガノ、ダニエル・ハーディング、ピエール=アンドレ・ヴァラードといった指揮者、BBC スコットランド交響楽団、バーゼル交響楽団、スウェーデン放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などのオーケストラ、さまざまな現代音楽のアンサンブルにより演奏されてきました。
 スウェーデンの民俗音楽を基本素材に採り、スペクトラム・ミュージックからもインスピレーションを得たという、パリの IRCAM で学んでいた時代の《二重協奏曲》。ヌーディン、ニクラス・ブロンマーレ(1964-)、ダニエル・フランケル(1973-)のアンサンブル、トリオ・トレスパシング — “tresspass”(不法侵入) — の「音楽」が多彩に反映された《推移するフレーム》。二重協奏曲のソリスト、オーサ・オーケルベリ(1961-)は、室内アンサンブルN とストックホルム・バロック管弦楽団のメンバー、ヴェステロース・シンフォニエッタにも在籍したことのあるチェリストです。制作と録音をエーリク・ニルソンと、作曲家でもあるケント・オーロフソンが担当しました。
 

DBCD 156
\2500
ユルヴァ・スクーグ(1963-):管弦楽作品集
 (1)出力と入力(1996)
 (2)余白の恐怖(1999-2000)
 (3)生活様式(1996-97)
 (4)ピアノ協奏曲第1 番(2005 rev.2011-12)
インガル・ベルグビ(指揮)
マルメ交響楽団 
(4)アン=ソフィ・クリングベリ(ピアノ)
 「聴き手に優しい」ことを心がけるスクーグの管弦楽作品集

 録音:(4)2013 年2 月15 日、(1)-(3)8 月12-13 日、マルメ・コンサートホール(マルメ、スウェーデン)/DDD、44’23”

 ユルヴァ・スクーグはスウェーデンの作曲家。アンデシュ・ニルソンに個人的に教わったあと、ストックホルムの王立音楽大学でラーシュ・エークストレム、ラーシュ=エーリク・ロセル、ペール・リンドグレンに学び、修士号を取得しました。伝統的な音楽と現代の音楽を独特のやり方で調合し「聴き手に優しい」ことを心がけるというスタイルが彼女の音楽の特色とされます。
 マルメ交響楽団をノルウェーのインガル・ベルグビ(1964-)が指揮したスクーグの管弦楽作品集。軽快でリズミカルな《出力と入力》。木管楽器セクションをサクソフォーンで補強し、管弦楽のパレットをいっぱいに使った《余白の恐怖》。カブールに入るタリバンを撮った、スウェーデンの新聞「Dagens Nyheter」に載った写真からインスピレーションを受けたという、テューブラーベルの演奏する主題に始まる《生活様式》。セシル・シャミナードのピアノ三重奏曲を録音(DBCD133)したアン=ソフィ・クリングベリ(1957-)がソロを弾く、抒情性とヴィルトゥオジティをあわせもったピアノ協奏曲第1 番。2011 年から2012 年にかけてスクーグが再検討し「凝縮」した改訂稿による演奏です。《余白の恐怖》は、ヨアキム・ウナンデル指揮、王立音楽大学管弦楽団による演奏がライヴ録音でポートレートアルバム『Terra Firma』(DBCD126)に収録されていた作品です。

HAENSSLER



93 314
(2SACD HYBRID)
\4200→\3790
シルヴァン・カンブルラン(指)
 「モーゼとアロン」にSACD が登場、優秀録音!!

  シェーンベルク:「モーゼとアロン」
フランツ・グルントヘーバー(語り モーゼ)
アンドレアス・コンラート(T アロン)
ヨハンナ・ヴィンケル(S)
カタリーナ・ペルシッケ(S)
エルヴィラ・ビル(A)
ノラ・ペトロチェンコ(A)
ジャン=ノエル・ブリエン(T)
ジェイソン・ブリッジズ(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
フリーデマン・レーリヒ(Bs)
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR 交響楽団
ヨーロッパ合唱アカデミー
 透明で色彩美零れるカンブルランのシェーンベルクグルントヘーバーとコンラートの両主役も強力!

 録音:2012 年9 月2 日、ベルリン,9 月12 日、ルツェルン,9 月20 日、フライブルク,9 月21 日、ストラスブール/1h 41' 10、5.1 surround sound

 12 音技法による超難曲大作として知られるシェーンベルクの「モーゼとアロン」に素晴らしい新録音が登場しました!日本でも読売日本交響楽団の常任指揮者として非常に人気の高い指揮者シルヴァン・カンブルランが、2011 年まで首席指揮者を務めたバーデン=バーデン・フライブルクSWR 交響楽団を指揮して各地で行った演奏会形式上演の録音です。とかく鉛色で晦渋になりがちなシェーンベルクですが、カンブルランの手にかかると精緻で透明でありながら色彩と温もりのある美しい音楽になり、恐ろしく手の込んだ音楽から心地良い醍醐味が放たれて楽しめます。
 モーゼは、偉大なバリトン、フランツ・グルントヘーバー。近年モーゼを得意としており、ことに2006 年6 月にウィーン国立歌劇場で新演出上演された際には大きな話題になりました。アロンのアンドレアス・コンラートもこの役を得意とするテノール。彼は性格テノールでありながら美声かつ強い声も出せるという優れた人で、まさにアロンに打ってつけ。しかも至難な高音にも不安なし。その他の歌手やヨーロッパ合唱アカデミーも見事としか言いようがありません。
 こうした音楽ではSACD の効果は絶大。SACD プレイヤーを持っているなら一度はトレイに乗せてみるべき内容です。演奏、録音、両面でシェーンベルクの新たな時代を切り開くものでしょう。



 


98 035
(2CD)
\2800→\2590
エネスコ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 Disc 1
  ・少年時代の印象(全10曲)Op.28
  ・ヴァイオリン・ソナタ断章「トルソ」(1911) 
  ・ヴァイオリン・ソナタ第2番 ヘ短調 Op.6
 Disc 2
  ・ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.2
  ・ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25「ルーマニア民俗風に」 
  ・バラード (1895)
  ・協奏的即興曲 (1903)
  ・アンダンテ・マリンコニーコ (1951)
  ・タランテラ (1895)
  ・ホラ・ウニレイ (1917)
レムス・アゾイテイ(ヴァイオリン)
エドゥアルド・スタン(ピアノ)
 郷土色とフランス的洗練味の溶け合う魅力!エネスコのヴァイオリンとピアノのための作品全集を2 丁のストラディヴァリウスで!

 【使用楽器;ストラディヴァリウス“Maurin”1718 年(Disc 1)、ストラディヴァリウス“Kustendyke”1699 年(Disc 2)】
 【使用楽器;Steinway&Sons D ( ハンブルク)】
 録音:2005 年12 月6-9 日(Disc 1)、2006 年3 月14-17 日(Disc 2)、ラジオ・ブレーメン、ドイツ/DDD、2h 10'34

 エネスコのヴァイオリンとピアノのための作品全集が2 枚組で再登場。
 自身が大ヴァイオリニストだったエネスコは、この楽器のために効果的で美しい作品を残していますが、ヴァイオリン・ソナタ第3 番「ルーマニア民俗風に」以外は演奏機会には恵まれておらず、網羅的に収めたCD もあまりありません。
 当全集はエネスコと同郷のルーマニア人アゾイテイとスタンによる演奏です。
 ジュリアードでドロシー・デレイに学んだアゾイテイはルーマニアの民俗的要素の巧みな表現でエネスコの作品を演奏しております。当録音集のさらなる魅力としてDisc 1 と2 でそれぞれ違うストラディヴァリウスを使用。楽器の違いを楽しむこともできます。




HMF

HMU 907624
\2600→\2390
ヘンリー・マンシーニ(1924-1994):「ピーター・ガン」の音楽集
 1. ピーター・ガンのテーマ/2. ソータ・ブルー/
 3. The Brothers Go to Mother’s/4. ドリームスヴィル/
 5. セッション・アット・ピートズ・パッド/6. ソフト・サウンズ/
 7. フォールアウト/8. 放浪者/9. スロー・アンド・イージー/
 10. プロファウンド・ガス/11. ブリーフ・アンド・ブリージー/
 12. My Manne Shelly/13. ブルー・スチール/14. 母のためのブルース/
 15. Spook/16. ピーター・ガンのテーマ(繰り返し)
スティーヴン・リッチマン(指揮)
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
 ヘンリー・マンシーニが手掛けたアメリカの探偵ドラマ「ピーター・ガン」のための音楽集!

 マンシーニの中でも1,2位を争うかっこよさ。

 http://www.youtube.com/watch?v=89gTEUXKGfs

 この曲です。



 録音:2012 年6 月/51’06

 「ピーター・ガン」はアメリカで1958 年から61 年にかけて放映された私立探偵TV ドラマ。主人公であるピーター・ガンは、どんな難問題もクールに解決する名探偵。乱闘シーンの後でもスーツにシワひとつ寄らず髪の毛も乱れない、超ダンディという設定です。依頼人と会うのは「Mother’s」というジャズが流れる水辺のロードハウス。回によって様々なジャズが流れ、ストーリーと音楽の両方で、放映当時から爆発的な人気を誇り、いまでも欧米で幾度となく再放送されているそうです。
 この音楽を手掛けたのがヘンリー・マンシーニ。マンシーニといえば、「ムーン・リバー」(オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』(アカデミー賞の音楽賞受賞)や、『ピンク・パンサー』、『ひまわり』のテーマなどなど、誰もがどこかで耳にしたことのあるものばかり。この「ピーター・ガン」の音楽も、どれもピーター・ガンが愛したジャズ風の音楽で、どこか懐かしさがあり、それでいて今なお新鮮味をも併せ持った、非常にカッコよく魅力的なものとなっています。

 特に、「ピーター・ガンのテーマ」は現在放送されているコーヒーのTVCM でも最後の方でも使用されていて、聴けばすぐにわかる超有名曲!演奏しているのは「くるみ割り人形」のデューク・エリントンのアレンジ版(HMU 907493)などでも楽しませてくれたハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク。ジャズ好きの方、映画音楽ファンの方も必携の、楽しい1 枚の登場です!



 
HMC 902173
\2600→\2390
ベルナルダ・フィンク
 マーラー:歌曲集〜A LIFE IN SONGS

 1. 春に(1880)(詩:マーラー)
 2. 冬の歌(1880)(詩:マーラー)
 3. 夏に小鳥はかわり(1887-90)
  (「若き日の歌」第三集より
   (子供の不思議な角笛/詩:フォン・アルニム&ブレンターノ))
 4-7. さすらう若人の歌(1884-85)
  (シェーンベルクによる室内アンサンブル編曲版)(詩:マーラー)
 8. トランペットが美しく鳴り響くところ(1898)
  (子供の不思議な角笛/詩:フォン・アルニム&ブレンターノ)
 9. もう会えない!(1887-90)
  (「若き日の歌」第三集より
   (子供の不思議な角笛/詩:フォン・アルニム&ブレンターノ)
 10-14. 亡き子をしのぶ歌(1901-04)(詩:リュッケルト)
 15. 春の朝(「若き日の歌」第一集より)(詩:レアンダー)
 16. 私は仄かな香りを吸い込んだ(1901)(詩:リュッケルト)
 17. 美しさゆえに愛するのなら(1902)(詩:リュッケルト)
 18. 真夜中に(1901)(詩:リュッケルト)
 19. 私はこの世に捨てられて(1901)(詩:リュッケルト)
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
アントニー・シピリ
 (ピアノ(1-3, 9, 15, 17-18))
グスタフ・マーラー=アンサンブル(4-7)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管
  (8, 10-14, 16, 19)
 実力ナンバーワンのメゾ・ソプラノ、ベルナルダ・フィンクによるマーラー歌曲集

 録音:2013 年4, 5 月/77’53

 ヨーロッパで活躍のメゾ・ソプラノ、ベルナルダ・フィンク。ルネ・ヤーコプス指揮の「マタイ受難曲」(HMC 802156/ HMC 902156)でも素晴しい歌唱を聴かせていた彼女ですが、新譜はマーラー。名手シピリのスケール感の大きなピアノも見事なピアノ伴奏歌曲では細やかな表情づけが印象にのこります。
 さすらう若人の歌はシェーンベルクがウィーンでの演奏会のために室内楽編成に編曲したものというのもポイント。エストラーダ指揮による亡き子をしのぶ歌も、深みのある表情で聴かせます。美しいドイツ語の発音、充実のきわみにあるフィンクによる、聴きどころ満載のマーラー歌曲集の登場です。
 
HMU 807577
(SACD HYBRID)
\2600
アメリカのカンタータ集!
 ロバート・カイア(b.1952):
  1. THE SINGER’S ODE (2012)
  2. THE CLOUD OF UNKNOWING (2013)
  3. SONG OF THE SOUL (2011)
エステリ・ゴメス(ソプラノ)
デイヴィッド・ファーウィグ(バリトン)
ヴィクトリア・バッハ・
 フェスティヴァル・オーケストラ
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)
コンスピラーレ
 アメリカの人気合唱団コンスピラーレ、最新盤はアメリカのカンタータ集!

 録音:2013 年6 月

 ロバート・カイア(1952 年生まれ、アメリカ)は、12 の交響曲、3 つの室内交響曲、3 つのヴァイオリン協奏曲、そして様々な形態の声楽アンサンブルのための作品を数多く書いています。非常に輝かしい作風の持ち主。
 「THE SINGER’ S ODE」は無伴奏合唱作品。モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を思わせる穏やかな優しさと静けさに満ちていますが、ハーモニーは非常に凝っています。つづく2 作品へのプレリュード的な役割も果たす小品。
 「THE CLOUD OF UNKNOWING」は旧約聖書の詩篇や16 世紀スペインのアヴィラの聖テレサがのこしたテキスト、そして14 世紀に書かれた瞑想の入門書に付曲したもの。2 部構成(各4 曲から成る)で神と愛への賛歌の内容となっています。
 「SONG OF THE SOUL」は、バッハに倣って対位法を用いて書かれたカンタータ。絶望から喜びへとむかう魂を描いた作品です。初演時にウォール・ストリート・ジャーナルによって「絶望から喜びへの道を活き活きとたどることができる、アメリカ音楽の力強くも新しい達成」と絶賛されました。
 

HMC 972019
(2CD)
\3200
〔仕様変更〕
ショスタコーヴィチの難物にメルニコフが挑んだ名盤
 ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
 録音:2008 年5,12 月& 2009 年3 月

 レコード芸術誌でも特選、また、一晩での全曲公演(来日公演)でも非常に話題となった、メルニコフの「ショスタコーヴィチ:24 の前奏曲とフーガop.87」。
 発売当初はDVD が付属しておりましたが、この度、仕様変更となり、ジュエルケースに収納され、DVD は付属しないかたちでの発売となります。
 ※ これに伴い、HMC.902019 およびKKC.5105 は廃盤となります。
 ショスタコーヴィチ壮年期の「24 の前奏曲とフーガ」はその巨大さ、深さ、技術的難度ゆえ、ピアニストにとって最高峰のひとつとなっています。全曲の録音も多くはなく、いまだに初演者ニコラーエワのものが超えるものなき決定盤の地位を保っています。しかし、今回ロシアの俊英メルニコフがまさに命をかけてチャレンジした録音は驚くべき完成度で、この世のものとは思えぬ域に達しています。この音楽的深み、さらに時折見せる暗黒の情念など30代とは思えぬ成熟度、さらにニコラーエワにはない21 世紀的な新しさなど、どこをとっても非の打ちどころなし、ついにニコラーエワの盤を超える演奏の出現と思えます。
 
HMC 971630
(2CD)
【再発売】
\3200
ヤーコプス/
 J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248(全曲)
ドロテア・レッシュマン(A)
アンドレアス・ショル(C-T)
ヴェルナー・ギューラ(T)
クラウス・ヘーガー(Bs)
ルネ・ヤーコプス(指揮)
RIAS 室内合唱団
ベルリン古楽アカデミー
 ヤーコプスとベルリン古楽アカデミーが織り成す華麗なクリスマス・オラトリオ集

 録音:1997 年1 月
 

HMC 971644
【再発売】
\2600
J.S.バッハ:アルトのためのカンタータ集
 (1)カンタータ第54番「いざ、罪に抗すべし」BWV 54
 (2)カンタータ第170番「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」BWV 170
 (3)カンタータ第35番「心も魂も乱れはて」BWV 35
アンドレアス・ショル(C-T)
マルセル・ポンセール(Ob)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
コレギウム・ヴォカーレ
 ヘレヴェッヘ&ショル絶美のバッハ・ソロ・カンタータ集

 録音:1997 年7 月
 
HMU 907515
\2600→\2390
マイ・フェイヴァリット・ダウランド
 1. レディ・ハドソンのパフ[P 54] 2. 靴屋の女房[P 58]
 3. ミア・バルバラ[P 95] 4. サー・ジョン・スミスのアルマンド[P 47]
 5. ファンシー[P 6] 6. サー・ジョン・ラングトンのパヴァーヌ[P 14]
 7. デンマーク王のガイヤルド[P 40] 8. カエルのガイヤルド[P23a]
 9. ラクリメ[P 15] 10. ラクリメのためのガイヤルド[P 46]
 11. ファンタジー[P 1a] 12. 別れ[P 3] 13. Forlorne Hope Fancye[P 2]
 14. エセックスの伯爵、ロバート閣下のガイヤルド [P 42a]
 15. コイ・ジョイ [P 80] 16. ミセス・ヴォーのジグ[P 57]
 17. ミセス・ウィンターのジャンプ[P 55]
 18. クリフトン卿夫人閣下のスピリット[P45]
 19. ウォルシンガム[P 67] 20. ファンシー [P 5] 21. パヴァーヌ [P 18]
 22. The most sacred Queene Elizabeth, her Gaillard [P 41]
 23. Semper Dowland semper dolens [P 9]
ポール・オデット
 (リュート/
  8 コース、
  マルコルム・プリオール(2008年)、
  Sixtus Rauwolf モデル(1590頃))
 リュートの神様、ポール・オデット、珠玉のダウラウンド・アルバム

 録音:2012 年1 月/75’23

 リュート界の巨匠、ポール・オデット。オデットは、ダウランドについて、40 年以上前、初めてリュートを手にして、初めて作品を奏でた時からたちまち魅了された作曲家だ、と語ります。ちなみに、オデットは学生の頃ロックバンドでギターを弾いており、友人の勧めでクラシック・ギターも始め、そのレッスンでルネッサンス音楽(ギターに編曲されたもの)と出会い、リュートを手にとるようになったといいます。オデットは、ダウランドについて、「楽器に非常に適したスタイルで書かれており、しかも、奏者は、ただ作品を弾いているのではなく、偉大な芸術の中に取り込まれているような感覚になり、また、何百回と作品に触れてもなお汲めども尽きぬ深さと魅力に満ちている」、と語っています。リュートを手にした時からオデットがずっと敬愛しつづけている作曲家、ダウランドの魅力を、心行くまでゆったりと味わうことのできる1 枚です。
 ダウランドの楽譜は、自筆譜はほとんど残っておらず、写譜に頼らざるを得ませんが、それもどれが信頼できるものなのか、また、ダウランドはよく自作に手を入れており、どの段階が決定稿なのかわからない、などという問題がありますが、オデットは、ほぼすべてダウランドの息子ロバートが1610 年に出版した「Varietie of Lute Lessons」の楽譜に依拠しています。

   HUNGAROTON

新生フンガロトン・レーベル始動!
 ハンガリーの老舗レーベルのフンガロトンは、ゾルターン・コチシュ、ミクローシュ・ペレーニ、アンドラーシュ・シフなど自国出身のアーティストの名録音から、非常に珍しいレパートリーの録音などを数多くリリースしてきました。
 近年はハンガリーにおいてデジタル配信の流れが進み、新録音を含むCDリリースは消極的となっておりましたが、2014年に64周年を迎えたフンガロトン・レーベルは原点に戻り、定期的に新譜リリースをしていくことになりました。
 ロゴのデザインも一新。新たなるスタートを遂げたフンガロトン・レーベルにご期待ください!第1弾は5タイトル。7月ころの入荷を予定しております。


HCD 32731
\2300→\2090
ディッタ・ローマンによる優美なバッハ無伴奏第1弾
 J.S.バッハ(1685-1750):
  ・無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
  ・無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
  ・無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011
ディッタ・ローマン
 (チェロ;JB Salomon 1770年)
 
 すでに一部では話題になっているディッタ・ローマンによる優美なバッハ無伴奏第1弾

 ペレーニの秘蔵っ子!麗しきチェリスト、ディッタ・ローマンによる優美なバッハ無伴奏第1弾は第1、3、5 番

 録音:2013 年7 月、フンガロトン・スタジオ/DDD、67’18”

 麗しきチェリスト、ディッタ・ローマンによるバッハの無伴奏組曲第1 集(第1、3、5 番)がリリースされます。ディッタ・ローマンは7 歳よりチェロをはじめました。これまでにイヴァン・モニゲッティ、ミクローシュ・ペレーニなど世界的チェリストに師事。とりわけペレーニの秘蔵っ子として知られ、ヨーロッパ各地で演奏会を成功させています。2012 年にはライプツィヒで行われたバッハ国際コンクールのチェロ部門第2 位受賞し、一躍話題となりました。レパートリーは広く、バッハから現代まで様々な作品を演奏しています。
 ローマンのバッハは、優しく語りかけてくるような女性らしい可憐な演奏が魅力です。当演奏ではいわゆるバロック奏法を取り入れ、弓は無駄な力が抜けて柔らかな音色を奏でます。正統的で端正なスタイルの中にも内なる秘めた情熱が演奏に好印象を受けます。今後の活躍も非常に楽しみな演奏者と言えましょう。なお、第2 集(第2、4、6 番)も今秋リリース予定とのことです。



 

HCD 32735
\2300
J.S.バッハ:オルガン名曲集
 ・前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
 ・オルガン小曲集より「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV622
 ・前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
 ・トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調 BWV525
 ・パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
ミクローシュ・テレキ(オルガン)
 ブタペスト、聖ジョン教会のオルガンを使用したバッハのオルガン名曲集

 録音:2013 年11 月15&16 日、聖ジョン教会、ブタペスト、ジャンベーク

 このアルバムは、ブタペストの聖ジョン教会のオルガンを使用したバッハのオルガン傑作集で、後期の傑作である前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544、オルガン小曲集の中でもひと際美しい「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV622、華やかな前奏曲とフーガ ト長調 BWV541、ペダルが大活躍するトリオ・ソナタ第1 番 変ホ長調 BWV525、そして様々な技巧が散りばめられた難曲、パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 と充実の内容となっております。演奏に使用されたオルガンは1770 年に作られ、2 つのマニュアル、20 のストップ、そしてペダルの歴史的な楽器で、現在に至るまで幾度も修復され、今もなお当時の響きを誇ります。演奏のミクローシュ・テレキはリスト音楽院で学び、1993 年リスト記念国際音楽コンクールにおいて特別賞などコンクール歴受賞歴もあるオルガニストで、バッハから現代、そして母国ハンガリーの作曲者の委嘱作品など積極的に演奏しております。



 


HCD 32729
\2300→\2090
遂に登場!ソンバトヘイの古楽器アンサンブル
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」
   【(1)「春」RV269/(2)「夏」RV315/
    (3)「秋」RV293/(4)「冬」RV297】
  (5)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV222
  (6)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV237
ジョルト・カッロー(独奏ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a’=415Hz)
 遂に登場!ソンバトヘイの古楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリア、満を持して「四季」を録音、ジョルト・カッローのつややかな独奏!

 録音:2013 年5 月18-20 日、バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ、ハンガリー/DDD、59’06”

 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリアによる最新アルバムは「四季」を含む、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集です。
 カペラ・サヴァリアはハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981 年に設立されハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体です。これまでにフンガロトン・レーベルを中心に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、高水準の演奏には定評があります。
 独奏ヴァイオリンは1999 年より当団の指揮も務める名手ジョルト・カッローです。奇抜で過剰な演出は控え、アンサンブルと溶けあうような美しいソロを奏でます。当団体の代表盤がまた一枚誕生しました。
 


HCD 32733
\2300→\2090
ニコラス・マギーガン(指揮)
 ヨゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792):
  交響曲集&ヴァイオリン協奏曲

   ・交響曲 ハ長調「ヴァイオリン・オブリガート」 VB138
   ・ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 VB151
   ・交響曲 嬰ハ短調 VB140
ジョルト・カッロー(独奏ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a’=430Hz)
ニコラス・マギーガン(指揮)
 “スウェーデンのモーツァルト”クラウスによる交響曲とヴァイオリン協奏曲を時代楽器で!

 録音:2013 年9 月21-23 日、バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ、ハンガリー/DDD、58’25”

 このアルバムはスウェーデンで活躍したドイツの作曲家、ヨゼフ・マルティン・クラウスによる交響曲と協奏曲です。クラウスの特徴である豊かな和音は、マンハイム楽派からの影響によるもので、とりわけ交響曲では初期ロマン派の感覚を示しており「スウェーデンのモーツァルト」の異名をもちます。ウィーンにてハイドン、グルックに会っており、両者ともその才能を高く評価したと言われております。演奏はオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリアによるもので、当時のスタイルを再現したような美しい演奏です。
 

HCD 32726
\2300
ヤーノシュ・ヴェーグ(1845-1918):弦楽四重奏曲集
 ・弦楽四重奏曲 ヘ長調
 ・弦楽四重奏曲 ト短調
 ・弦楽四重奏曲 ニ長調
オーセンティック四重奏団
 【ジョルト・カッロー(1st Vn)、
  バラージュ・ボザイ(2nd Vn)、
  ガーボル・ラーツ(Va)、
  チッラ・ヴァーイ(Vc)】
  (オリジナル楽器使用 a’=430Hz)
 世界初録音!リストと親交の深かったヤーノシュ・ヴェーグによる弦楽四重奏

 録音:2013 年6 月7-10 日、フンガロトン・スタジオ/DDD、73’57”

 ハンガリーの作曲家、ヤーノシュ・ヴェーグによる弦楽四重奏曲の世界初録音です。ヴェーグはピアノを学び、指揮活動もした作曲家で、1881 年からブダペスト音楽院の学長もつとめた人物です。フランツ・リスト(1811-1886)とも親交が深く、リストの半音階的大ギャロップの4 手ピアノ版、ダンテ交響曲の2 台ピアノ版などを編曲しております。またリストはヴェーグのワルツを編曲しており、その作品についてリストは「ヴェーグのワルツは最も素晴らしく、またチャーミングな作品」と激賞したと言われております。世界初録音となったこの3 つの弦楽四重奏はロマン派らしい美しい作品です。
 演奏はオリジナル楽器を得意とするオーセンティック四重奏団で、第1 ヴァイオリンはカペラ・サヴァリアの指揮、コンサートマスターもつとめるジョルト・カッローです。これまでフンガロトン・レーベルには数多くの録音を残し、17 世紀〜 18 世紀にわたる定番の名曲はもちろん、歴史の影に埋もれてしまった作品を再発見することにも積極的に取り組んでいる演奏団体です。
 


HCD 32737
\2300→\2090
コヴァーチュ&ミシュコルツ・ハンガリー響による最新アルバム
 ラフマニノフ:
  (1)交響詩「死の島」 Op.29
  (2)交響的舞曲 Op.45
  (3)ヴォカリーズ Op.34-14
ラースロー・コヴァーチュ(指揮)
ミシュコルツ・ハンガリー交響楽団
 コヴァーチュ&ミシュコルツ・ハンガリー響による最新アルバムはラフマニノフの不気味な風景が広がる「死の島」名作「交響的舞曲」「ヴォカリーズ」

 録音:2013 年8 月30 日~9 月3 日、2014 年1 月10 日、ミシュコルツ/DDD、62’43”

 このアルバムはラフマニノフの交響詩「死の島」を含む管弦楽曲集です。「死の島」はスイスの画家アルノルト・ベックリンの同名の油彩画に基づく標題のついた音楽ですが、作曲した当時、ラフマニノフは原画を知らず、マックス・クリンガーの「死の島」というモノクロの銅版画からインスピレーションを得て作曲されました。極めて写実的に描かれているので、実際の光景であるかのように思われますが、現実離れした不気味な光景を表現しています。
 一方、ラフマニノフ最後の作品である、交響的舞曲 Op.45 は、ラフマニノフ自身、出来栄えに満足していたと言われております。最後は言わずと知れた名曲ヴォカリーズ。ラフマニノフの天才的なメロディを堪能することができます。
 


HCD 32728
\2300→\2090
エマニュエル・モールのチェロ協奏曲集
 エマニュエル・モール(1864-1931):
  (1)2つのチェロのための協奏曲 ニ長調 Op.69
  (2)チェロ協奏曲嬰ハ短調 Op.64
  (3)チェロとオーケストラのための前奏曲 ホ長調 Op.123
ペーテル・サボー(チェロ)
ジョルト・ハマル(指揮)
ミシュコルツ・ハンガリー交響楽団
(1)イルディコー・サボー(チェロ)

 パブロ・カザルス激賞!チェロの優美なメロディが魅力のエマニュエル・モールのチェロ協奏曲集

 録音:2013 年9 月16-19 日、2014 年1 月14-16 日、ミシュコルツ、ハンガリー/DDD、70’ 07”

 あのパブロ・カザルスが激賞したことで、その作品の素晴らしさが注目されたハンガリーのエマニュエル・モール(1863-1931)。ピアニスト、オルガニストとして活躍したモールでしたが、作曲にも力を入れ様々な作品を生み出しました。その中にはカザルスをはじめ、イザイ、クライスラー、カール・フレッシュといった名だたる演奏家からのオファーによる作品もあります。
 ここにおさめられたチェロのための協奏曲集は、モールらしい美しいメロディと雄大なオーケストレーションに富んでおり、とりわけ2 つのチェロのための協奏曲はチェロの高音と低音とが絡み合い、美しい旋律を奏でます。これぞ隠れた名曲と言えましょう。




エマヌエル・モール:チェロのための作品集
CELLO CLASSICS CC 1018 1CD\2400→¥2190


 1枚の写真がある。
 カザルスと誰かがチェスに興じていて、それをティボーとコルトーがそばから見ている。
 カザルスはやや恐縮そうに、しかし残り少なくなった自陣の駒を真剣に見つめている。
 ティボーは相変わらず洒落た感じでタバコをくゆらせながら、その戦況を興味深く眺めている。
 コルトーはちょっと身を引き気味に、感心した顔つきをしながら、カザルスの対戦相手の次の一手を見守っている。
 おそらく次がチェックメイトであろう。
 カザルスの対戦相手は、明らかに周りの3人の若者とは違った余裕の雰囲気をかもし出しながら、今、最後の一手を打とうとしている。

 もちろんその対戦がどうなったかは知らない。しかしそのたっぷりとした髭をたくわえたカザルスの対戦相手こそ、エマヌエル・モールだった。
 エマヌエル・モール(1863-1931)は、イザイやフレッシュ、コルトー、ティボー、そしてカザルスといった偉大なる演奏家たちから天才と絶賛され、多くの作品提供の依頼を受け続けたハンガリーの作曲家。だが残念ながら現在彼の名前を聞くことはまれである。
 しかし彼の「チェロ四重奏のための組曲」。これがまあ、とっても素敵な曲だった。
 この曲、カザルスやアレクサニアンによって1909年に初演が行われたという彼の代表作でもある。チェロ四重奏という形態自体が珍しいのだが、こちらの想像以上に彫りの深い内容で大満足。劇的で深刻な中に美しい抒情をたっぷり取り込んでくれる本格派作品。カザルスが気に入ったというのもわかる。
 しっとり系の弦作品が好みの人は間違いなくはまるでしょう。




CELLO CLASSICS
CC 1018
\2400→¥2190
エマヌエル・モール(1863−1931):チェロのための作品集
 チェロ・ソナタ ト長調Op.55/
    同 ハ短調Op.22/
 チェロ四重奏のための組曲Op.95
グレゴール・ホルシュ(Vc)、
キャロル・プレスランド(P)、
チェロクヮルテット・アムステルダム
 オランダのチェリストたちがムーアの作品の復権に大きな役割を果たす。


 


HCD 32727
\2300→\2090
イグナツ・ヨゼフ・プレイエル:フルート四重奏曲集
 (1)フルート四重奏曲 ハ長調 Ben319
 (2)フルート四重奏曲 ト長調 Ben320
 (3)フルート四重奏曲 ヘ長調 Ben321
 (4)フルート四重奏曲 イ長調 Ben322
 (5)フルート四重奏曲 変ロ長調 Ben323
 (6)フルート四重奏曲 ニ長調 Ben324
パル・ネーメト(フルート)
ピロシュカ・ヴィターリウシュ(ヴァイオリン)
ゲルゲイ・バラージュ(ヴィオラ)
デネーシュ・カラッソン(チェロ)
 あのプレイエル・ピアノの名を世界に広めたプレイエル作曲によるフルート四重奏曲集

 録音:2012 年4 月16-19 日、ブタペスト/DDD、77’11”

 イグナツ・ヨゼフ・プレイエルは、マルティン・プレイエルという名の教師の息子として生まれ、幼少の頃よりその音楽的な才能を開花させ、ヴァニュハルにピアノを学び、1772 年からアイゼンシュタットにてヨーゼフ・ハイドンに師事しました。以後、作曲者として成功しましたが、パリに定住後の1807年にピアノ製造会社を興し、あの“プレイエル・ピアノ” の名を世界に広めました。
 古典派の器楽曲を多数作曲したプレイエルですが、当時は人気・実力ともに第一線で活躍しましたが、今日では演奏機会に恵まれておりません。当アルバムでは6 つのフルート四重奏曲が収録されております。非常に親しみやすいメロディと古典派らしい美しい作品です。



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