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第76号
マイナー・レーベル新譜(2)
2014.4.15〜2014.6.13


K617

K617 244
\2400→\2190
フォルテピアノで聴く
 モーツァルト:4手のための作品集

  1-3. ソナタ ハ長調 KV 521
  4. ロンド イ短調 KV 511
  5-7. ソナタ ヘ長調 KV 497
  8. アンダンテと変奏 ト長調 KV 501
アリーン・ジルベライヒ&
マルタン・ジェステル(フォルテピアノ)
 フォルテピアノで聴くモーツァルトの4 手のための作品集

 71’33

 名手ジルベライヒとマルタン・ジェステルによるモーツァルトの4 手のピアノのための作品集。のだめカンタービレでも広く親しまれることとなったハ長調KV521 のソナタも、フォルテピアノの響きで聴くとまた新しい魅力を感じ取ることができます。余裕のある息遣いのアンサンブルで、ゆったりとたのしめる1 枚となっています。
 ジルベライヒは、パリ国立高等音楽院をアナリーゼ、音楽史、そしてクラヴサンのクラスを首席で卒業後、トン・コープマンに薫陶を受けました。ミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・ドゥ・ルーヴル—グルノーブルなどとも共演を重ねているベテランです。

キング・インターナショナル



KKC 4029
\2600
ロマンス〜渡辺克也
 (1)シューマン:3つのロマンスOp.94
 (2)ブレヴィーユ:オーボエとピアノのためのソナチネ
 (3)ルフェーヴル:2つの小品Op.102
 (4)ヒンデミット:オーボエ・ソナタ
 (5)パラディール:ソロ
渡辺克也(Ob)
デヴィッド・ジョンソン(Pf)
 世界の渡辺克也、充実の第4 弾アルバム

 録音:2014 年1 月/イエス・キリスト教会(ベルリン)/DDD、57’ 31”、[Profil]、PH 14009、日本語解説書付

 ドイツを本拠に活躍する渡辺克也。待望のアルバム第4 弾の登場です。今回もオーボエの魅力を存分に味わえる5篇を厳選、至福の一時間を過ごさせてくれます。名作として名高いシューマンの「3 つのロマンス」を渡辺克也の美音でたっぷり楽しめるのがうれしい限り。また、オーボエのレパートリー中最重要作のひとつ、ヒンデミットのソナタも注目。渡辺の超絶技巧を満喫できます。さらに、パリ音楽院オーボエ科の試験曲として作られ、今日もコンクールの課題曲としてしばしば登場するブレヴィユ、ルフェーヴル、パラディールの作品も貴重。参考用としても最適で、鮮やかな技巧と歌心をたっぷりお楽しみ下さい。

 CD発売記念 渡辺克也 オーボエ・リサイタル2014 Romance
  2014年8月8日(金) 19:00開演(18:30開場)
  会場:渋谷区文化総合センター大和田 4F さくらホール
  出演:渡辺克也(オーボエ)、小林有沙(ピアノ)
  R.シューマン:3つのロマンス 作品94
  P.ブレヴィーユ:ソナチネ
  E.パラディール:演奏会用独奏曲
  Ch.ルフェーヴル:2つの小品 作品102
  P.ヒンデミット:オーボエ・ソナタ、他




LE CHANT DU MONDE


LDC 2781156
\1700
京都にも住んだアルゼンチン出身のストラスノイ、不思議世界
 オスカル・ストラスノイ:
  (1)エコー(全14曲)(2009)
  (2)不穏な旅人のための6つの歌 (2004)
  (3)トランプ (1995)
アン=ベート・ソルヴァング (Ms)
ピエール・ルーリエ(指揮)
アンサンブル2e2m
 録音:2011 年11 月 ラジオ・フランス/DDD、61’ 33”

 オスカル・ストラスノイは1970 年アルゼンチン生まれの作曲家。ブエノスアイレス、パリ、フランクフルトで学び、現在はパリを拠点に活躍しています。2003 年には関西日仏協会の招きにより、半年京都で暮らしました。作風は典型的な現代音楽。
 「エコー」は13 曲から成る小品集。オーボエ、ヴァイオリン、クラリネット、ヴィオラ、ハープ、ギター、アコーディオン、声、ピアノ、トロンボーン、トランペット、フルート、ファゴット、チェロの独奏で、演奏者は声を発しつつ俳句的世界を展開します。
 現代音楽の名人集団2e2m 久々の新譜。さすがの巧さをみせてくれます。

LIGIA DIGITAL

LIDI 0101269
\2400
For two to play
 1-2. J.C.バッハ(1735-1782):ソナタ第6番(*)
 3. L.E.ジャダン(1768-1853):アンダンテ・グラツィオーソ(*)
 4-6. W.A.モーツァルト(1756-1791):ソナタ KV 19d(*)
 7. T.トムキンス(1572-1656):A Fancy(#)
 8. ニコラ・カールストン(17世紀初頭): A Verse(#)
 9-11. D.G.テュルク(1750-1813):ソナチネ ハ長調(♭)
 12-14. D.G.テュルク:ソナチネ 変ホ長調(♭)
 15-23. J. ハイドン(1732-1809):
  先生と生徒Hob.XVIIa:1(15-22/主題と変奏、23/テンポ・ディ・メヌエット)(♭)
 24-29. W.A.モーツァルト:アンダンテと変奏曲 KV 501(♭)
マリー=アンヌ・ダシー&
 ジュリー・ウォルフス
(チェンバロ( * )
オルガン(#)
クラヴィコード( ♭))
 4 手のための様々な作品を様々な楽器で

 録音:2013 年8 月12-13 日

 モーツァルトのソナタ KV 19d は、1763 から1766 年にかけてのナンネルとのヨーロッパ・ツアーのために作曲されたもの。当時わずか7 歳の少年が書いたとは思えない、様々な表情に満ちた充実のソナタです。
 ハイドンの唯一の4 手のための作品「先生と生徒」は、先生が先に旋律を弾き、その後に生徒が同じように弾いて追いかけるような曲。作品ごとに注意深く、チェンバロ、オルガン、クラヴィコード、と楽器を選んだ趣向も魅力。ベルギーで学んだマリー=アンヌ・ダシーと、アムステルダムで学んだジュリアン・ウォルフス、2 人の名手が息の合ったアンサンブルで聴かせます。
 
LIDI 0202267
\2400
「惑星」だけではない!ホルストの美しき合唱作品集
 ホルスト(1874-1934):
  ・リグ・ヴェーダからの合唱賛歌(全4部)(1911)
  ・2つの東方の絵画(1910)
  ・葬送歌と祝婚歌詩(1915)
  ・7つのパート・ソング(1925- 26)
ニコラ・ジューヴ(ピアノ)
アナイ・ゴードゥマル(ハープ)
カリオプ女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ(指揮)
 録音:2013 年10 月29-11 月1 日

 ホルストというと、「惑星」ばかりが有名ですが、こんな美しい合唱作品も書いていました!ここに収められている作品は20 世紀の最後の10 年間で再発見されたばかりの作品ですが、1910 から26 年に書かれた充実の作品群。 ホルストは、ヒンドゥーに興味を持っており、その中でも特にリグ・ヴェーダに興味があったといいます。
 リグ・ヴェーダは、紀元前1500-900 ごろにサンスクリット語で書かれた、インドでも最古に分類されるヒンドゥー文学。
 英語訳はいくつか存在するものの、ホルストはどれにも満足せず、ホルスト自身、世界で一番難しい言語のひとつといわれるサンスクリット語を勉強し、自身で訳をほどこしました。音楽自体に、インド音楽のラーガの影響などを感じる部分は特にありませんが、非常に明るく、聴いた人の気持ちがすがすがしくなるような作品となっています。
 

LIDI 0101266
(2CD)
\3600
鬼才マルタン・ジェステルによるパルティータの登場!
 J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV 825-830(全6曲)
  (クラヴィーア練習曲集第1巻)
マルタン・ジェステル(チェンバロ)
 チェンバロ/マティアス・グリーヴィッシュ、1999 年(シャルロッテンブルク城、ベルリン、Michael Mietke による、二段鍵盤楽器のコピー))

 録音:2013 年7 月

 マルタン・ジェステルによるチェンバロ・ソロの登場。マルタン・ジェステルは、1990 年にル・パルルマン・ド・ムジークを設立したことをはじめ、1998 年からはポーランドのバロック・オーケストラ、アルテ・ディ・スォナトーリの音楽監督も務めています。さらに、歌手としてもアンサンブルで活動しています。そして、鍵盤楽器奏者としても、即興からソロまで幅広く活動を展開しています。このパルティータの演奏も、たっぷりとした息遣いと豊かかつ自然な装飾で、幅広い音楽体験が帰結した、非常に懐の深いバッハとなっています。
 バッハが、パルティータ(クラヴィーア練習曲集第1 巻)の作曲に着手したのは40 歳をむかえたころ。バッハが当時出版した楽譜の第1 弾(1726 年11 月に出版)という意味でも、バッハがいかにこの作品に力を入れたかがうかがわれます。各曲の充実した筆致や、各曲の様々な性格の描き分けなど、高度かつ多彩な技巧が要求される充実した6 曲です。
 
LIDI 0202264
(2CD)
\3600
パーセル:アーサー王(全5幕) バロックオペラ・アムステルダム
フレデリク・ショーヴェ(指揮)
ウェンディ・ローボル(S)
デレク・リー・レイギン(A)
マティス・ホーゲンディク(T)
ピーテル・ヘンドリクス(B) ほか
 録音:2012 年

 パーセルが残した5 幕から成るセミ・オペラ、アーサー王。半分神格化されている存在、アーサー王の物語で、オスワルド率いるサクソン人はアーサー王にとって異教徒すなわち悪であり、彼らに戦いを挑みますが、それは地上ではなく神の世界での戦い。神の世界ではオスワルドの不思議な魔力は氷のように固められてしまいます。王は彼らをひざまずかせ、最後は協力して大英帝国を築くようになる、といったストーリーとなっています。
 各場面の音楽付けが非常に活き活きとしており、歓迎すべき新録音の登場といえるでしょう。

LSO LIVE



LSO 0702
(2SACD HYBRID)
\4000→\3690
「ハイドン:交響曲集(5曲)/サー・コリン・デイヴィス」
 ハイドン:
  ・交響曲第92番ト長調Hob.I:9「2オックスフォード」
    録音:2011年10月2 & 4日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
  ・交響曲第93番ニ長調Hob.I:93
    録音:2011年12月11 & 13日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
  ・交響曲第97番ハ長調Hob.I:97
    録音:2010 年5月6 & 9日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
  ・交響曲第98番変ロ長調Hob.I:98
    録音:2011年12月4 & 6日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
  ・交響曲第99番変ホ長調Hob.I:99
    録音:2011年5月26日& 6月2日/ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
ロンドン交響楽団
 コリン・デイヴィス&LSO、活き活きとした表情、風格あふれる佇まい「オックスフォード」ほかハイドンの交響曲集

 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン/エンジニア:ジョナサン・ストークス& ニール・ハッチンソン/DSD マルチチャンネルステレオ、133’

 コリン・デイヴィスがロンドン響を指揮してハイドンの交響曲を演奏したセットがLSO Live より登場。もちろんすべて初出で、ベルリオーズ、シベリウス、ヴォーン・ウィリアムズの未発表音源が投入された愛蔵家版ボックス「サー・コリン・デイヴィス・アンソロジー」につづいて、こうして次々とかけがえのないドキュメントが日の目をみるのはなんともうれしい限りです。
 1970 年代半ばから80 年代初めにかけて、デイヴィスはコンセルトヘボウ管を指揮して、「ザロモン・セット」を含む、ハイドンの交響曲19 曲をオランダのPhilips にセッション録音していますが、その優美で格調高い演奏内容は、モダン楽器のオーケストラによる古典派演奏のひとつの頂点を築いたデイヴィスのベスト・フォームとして、いまなお多くのファンの根強い支持を得ています。
 以来、アルバム収録の5 曲すべてが、デイヴィスにとっておよそ30 年以上を経ての再録音となるハイドンの交響曲は、2010 年と2011 年に、最晩年にしてまだまだ意欲旺盛な巨匠がニールセンの交響曲全曲にあらたに挑むということでも話題を集めたコンサート・シリーズで、各回の前半に演奏されたプログラム。ガーディアン紙をはじめ、演奏会評もこぞってたいへん好意的であっただけに出来ばえにはおおいに期待が高まります。
 加えて、デイヴィスが同じくロンドン響を指揮してライヴ収録した2007 年10 月の「天地創造」(LSO0628)や2010 年6 月の「四季」(LSO0708)でも確かめられるように、前回からここに至るピリオド・アプローチの成果も適宜盛り込まれるなど、新旧の比較も聴きどころのひとつといえそうです。




MARIINSKY



MAR 0545
(2SACD HYBRID)
\3200→\2890
凄すぎるゲルギエフのショスタコ4〜6番再録音!
 ショスタコーヴィチ:
  (1)交響曲第4番ハ短調Op.43
  (2)交響曲第5番ニ短調Op.47
  (3)交響曲第6番ロ短調Op.54
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管
 レコード・アカデミー大賞の名盤から10 年、今年上半期最大の新譜。

 [4 番:2013 年6 月24 - 27 日、5 番:2012 年6 月5、9、14 日(ライヴ)、6 番:2013 年6 月21、23、26 日(ライヴ)/マリインスキー・コンサート・ホール]/135’ 00”

 ゲルギエフ&マリインスキー劇場管がショスタコーヴィチの交響曲第4、5、6 番を再録しました。旧録のフィリップス盤は4 番が2001 年11 月、5番が2002 年6 月、6 番が同年5 月に同じオーケストラと録音され、4 番は2004 年度レコード・アカデミー賞大賞を受賞しています。
 今回は約10 年を経ての再録音。ゲルギエフの円熟ぶりと、手兵マリインスキー劇場管を完全に手中に収めた神業の完成度を披露してくれます。
 各曲の演奏時間の変化は以下の通り。

 交響曲第4番
    新録音   旧録音  
  第1楽章
27’ 06”
28’ 58”
 
  第2楽章
7’ 40”
8’ 01”
 
  第3楽章
24’ 54”
27’ 10”
 
 
 交響曲第5番
  新録音(ライヴ)  旧録音(ライヴ)  ムラヴィンスキー(1973 東京ライヴ)
  第1楽章
15’04”
16’25”
  14’50”
  第2楽章
5’08”
5’14”
  5’04”
  第3楽章
13’49”
14’44”
  13’04”
  第4楽章
11’00”
11’37”
  11’07”
 
 交響曲第6番
  新録音(ライヴ)  旧録音(ライヴ)  
  第1楽章
18’38”
18’52”
 
  第2楽章
5’16”
6’46”
 
  第3楽章
6’31”
6’47”
 

 第4 番はセッション録音。いずれの楽章も速くなっていますが、ことに第3 楽章は2 分以上も短くなり、楽章後半のスピード感とノリの良さを増しています。
 さらに第2 楽章後半のフーガはゲルギエフならではの計算され尽くした緻密さで、人工美の極み。全体に高評価を受けた旧盤をはるかにしのぐ魔術的な出来となっています。
 第5 番は第1 楽章と第3 楽章が旧盤より1 分ほど速くなり、全体に最盛期のムラヴィンスキーのテンポ設定に近くなっているのが興味津々。ゲルギエフは来日公演も含め、この曲を頻繁に演奏しているため、解釈もこなれ説得力満点。急速楽章での巨大な盛り上がりはゲルギエフの独壇場ですが、ゆっくりとした楽章での緊張感の持続も凄いとしか言いようがありません。この作品の背景については諸説ありますが、21 世紀も10 年が過ぎた現在、ゲルギエフが再びムラヴィンスキーの解釈に立ち返ろうとしているのは象徴的なことと申せましょう。
 第6 番は、大編成の管弦楽ながら室内楽を思わせる透明さと、管楽器のソロ的な活躍の多い難曲。第1 楽章の透明感はゲルギエフならではのバランス感覚で、叙情美にひたれます。またショスタコーヴィチの職人芸が光る急速なフィナーレは、ムラヴィンスキー盤を思わすスピード感と漸進性に興奮させられます。ことにコーダの狂喜乱舞ぶりは、物凄いエネルギーを放出しつつも、空々しい不気味ささえ湛えていて印象的。録音の良さでマリインスキー劇場管の巧さも光ります。
 今年上半期最大の新譜登場と申せましょう。ご期待下さい。




MIRARE



MIR 238
\2600→\2390
こんな美しい音楽を知らなかったのは不覚
 ガブリエル・デュポン:
  (1)詩曲〜ピアノと弦楽四重奏
  (2)「療養の時」〜
   墓碑銘/陽をあびる庭/日曜日の午後/
   友が花を持って来る/思わせぶり/庭で遊ぶ子供たち/平穏
  (3)「砂丘の家」〜思い出の家/幸せの憂鬱
  (4)春の日〜ヴァイオリンとピアノ
マリー=カトリーヌ・ジロー(Pf)
プラジャークSQ
 録音:2013 年8 月/マルティネク・スタジオ(プラハ)/78’ 00”

 ガブリエル・デュポン(1878-1914) はラヴェルと同世代のフランスの作曲家。36 歳で夭折したため作品数は少ないものの、ラフマニノフのようなロマンとショーソンのようなエスプリに満ちた独特の世界を垣間見せ、最高の発見をしたような気分にさせられます。ピアノ組曲「療養の時」は、デュポンが肺炎でサナトリウム生活を送っていた25-7 歳の頃の作で、全14 曲の大作。内容は少しもネガティブでなく、堀辰雄の文学を思わせる清々しさとセヴラックのような陽光を感じさせます。ここでは7 篇が選ばれています。「詩曲」は30 分を超える大作ですが、ラフマニノフ調の出だしから釘づけにされます。
 今年のフォルジュルネ音楽祭での演奏が好評だったマリー=カトリーヌ・ジロー。知られざるフランス作品をエレガントで香り高く披露しています。チェコの名団体プラジャークQ も力演。



旧譜から特別な一枚
フランス近代ファン必聴!
色彩豊かなハーモニー、洗練された音色
デュポンのピアノ曲集

ATMA CLASSIQUE ACD2 2544 (2CD) \2790

 ガブリエル・デュポン。
 今や、およそほとんどのクラシック・ファンには馴染みがない人だが、生前はオペラを書けば必ず当たる、といっても過言ではないほどの超人気作曲家だった。
 生まれたのは1878 年。パリ音楽院での師匠はマスネ、それにオルガンの巨匠ヴィドール。そう、フランクの系譜をひく純粋芸術路線に、美しいものを求めてやまない世紀末の人々を魅了しつくすバランス感覚も身につけた、完璧な芸術家だったのである。
 そして、肺結核を病んで早世たというのも伝説的。プロヴァンスの片田舎で療養しながら、人を避けるようにして、独自の内面世界を見つめ続けたという。

 実際そのピアノ作品を聴いてみれば、これぞ世紀末といった薫り高い耽美的世界。
 「砂丘の家」は、しずかに気持ちを落ち着けてくれる音楽集。同時代のセヴラックあたりも想起させるような、4〜5分の充実した小品が居並ぶ。
 また世紀末情緒という点では、もうひとつの「病める時」のほうがいかにもそれらしい。大小あわせて14 ある小品群は、療養中のデュポンが身近な光景を題材に、やさしさ、恐怖、希望…とさまざまな心象風景を織り交ぜて綴った私小説的な内容だが、「庭に注ぐ陽光」「白夜〜幻覚」「風の歌」「死神がうろついている」といった示唆的なタイトルにもあらわれているとおり、謎めいた雰囲気に満ちた作品。


ACD2 2544
(2CD)
\3600→¥3290
ガブリエル・デュポン(1878-1914):ピアノ曲集
 CD1: 病めるとき
 【エピグラフ/ 夕暮れが部屋に/ 庭の太陽/ 雨の歌/
  日曜日の午後/ 医者/ 花を手に女友達がやって来た/
  風の歌/ 炉辺にて/ 女の色気/ 死神がうろついている/
  庭で遊ぶ子供たち/ 白夜- 幻覚/ 静けさ】
 CD2: 砂丘の家
  【澄み切った朝の砂丘/ 水面の帆/ 思い出の家/
   我が兄弟の風と姉妹の雨/ 幸せの憂鬱/
   陽光は波間に戯れる/ 松の木の夕暮れ/ 海の音、夜/
   星の煌めき/ 波のうねり】
ステファン・ルムラン(P)
録音:2007 年12 月

ピアニストのステファン・ルムランが取り組んでいるテオドール・デュボワなどフランスの知られざる作曲家の作品を積極的に録音していくシリーズ「フランス音楽発見( ムジーク・フランス・デクヴェルト)」。今回はラヴェルと同時代に活躍したガブリエル・デュポンのピアノ曲集。デュポンはオルガニストであった父から学んだ後、パリ音楽院でジェダルジュ、マスネ、ヴィドールに師事。ソンゾーニョ・コンクールでオペラ「ガブレラ」が第1 位となり成功を収めました。しかし肺を患い、結核を発症し36 歳の若さで夭折しています。
25 歳の時の作品「病めるとき」は全14 曲からなる曲集。デュポンの死に対する脅迫観念が反映された作品で、それぞれの標題に沿った巧みな描写が色彩豊かに浮かびあがります。31 歳で完成した「砂丘の家」はフランス近代の透明感漂う全10 曲からなる作品。南欧の薫り立つ作品を作曲したセヴラックを都会的かつ洗練させたような作風が、フランス近代好きには堪らない美しさと魅力を持っています。



 
MIR 192
\2600→\2390
美しいメロディに満ちたオンスロウのチェロ・ソナタを古楽器で
 オンスロウ:
  (1)チェロ・ソナタ第2番ハ短調Op16の2
  (2)同第1番ヘ長調Op.16の1
  (3)同第3番イ長調Op.16の3
エマニュエル・ジャック(Vc)
モード・グラットン(フォルテピアノ)
 録音:2012 年7 月/ヴィルファヴァール/63’ 00”

 ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853) はイギリス系フランス人作曲家。近年弦楽作品が若い世代にもとりあげられ、名が広まっています。美しいメロディと効果的なピアノ伴奏が魅力。バロック・チェロとフォルテピアノによる演奏でお届けします。チェロのエマニュエル・ジャックは1974 年生まれ。パリ音楽院でクリストフ・コワンに師事。現在、クリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリクの首席チェロ奏者を務めています。1726 年ジャック・ボケ製チェロの美しい響きを堪能できます。モード・グラットンは1983 年生まれ。ピエール・アンタイ門下で、チェンバロ奏者、オルガン奏者としても活躍しています。

MN RECORDS


MNRCD 131
\2400
マイケル・ナイマン/THE PIANO SINGS 2
 1. ビカミング・ジェローム(映画「ガタカ」より)
 2. ハウス・オン・ファイヤ(映画「The Actors」より)
 3. デジタル・トラジェディ(映画「カメラを持った男」より)
 4. Zinc Ba(r 映画「The Actors」より)
 5. The Mood That Passes Through You(あのとき芽生えた気持ち)
  (映画「ピアノ・レッスン」より)
 6. Silver-Fingered Fling(映画「ピアノ・レッスン」より)
 7. さよならモルチェ(映画「アンネ・フランクの日記」より)
 8. Through the Only Window
 9. Song for Sadir
 10. 光学理論の眼識(映画「英国式庭園殺人事件」より)
 11. Dolores(映画「The Actors」より)
 12. The 7th visi(t 映画「いとしきエブリデイ」より)
 13. ミストレス(映画「リバティーン」より)
 14. ハウス・オン・ファイヤ(映画「The Actors」より(2 回目))
 15. フランクリン(映画「ワンダーランド」より)
マイケル・ナイマン(ピアノ)
 マイケル・ナイマン最新盤、PIANO SINGS 待望の続編!

 録音:2013 年3 月25-26 日、5 月6 日

 ナイマンといえばピアノ。マイケル・ナイマン自身のピアノによる、ナイマンのピアノ作品集の登場です。2005 年にリリースされたTHE PIANO SINGSにつづく続編となります。映画音楽の作品に、映画音楽以外の2 曲も収録された注目盤。ナイマンのピアノの音色は非常に深く、色調も控えめで、どこかほの暗さも秘めた独特のもの。それでいて優しいまなざしにも満ちており、ここに収められた作品のひとつひとつを丹念に紡いでいます。

NAIVE


V 5365
\2500
ノラ・グビッシュ(メゾ・ソプラノ)
 フォーク・ソングス
 1-7. ファリャ:7つのスペイン民謡
  〔ムーア人の衣装、ムルシア地方のセギディーリャ、
   アストゥリアス地方の歌、ホタ、子守歌、歌、ポーロ〕
 フェルナンド・J.オブラドロス(1897-1945):
  8. Aquel sombrero de monte
 9. El bito
 10. グラナドス:トラ・ラ・ラとギターのつまびき
 11-21. L.ベリオ(1925-2003):
  フォーク・ソングス(メゾ・ソプラノと7 つの楽器のための)
 グラナドス:22-24. かなしみのマハ
 25. マハの流し目
 ブラームス:26-27. アルトのための2つの歌 op.91
  〔秘めたるあこがれ、聖なる子守歌〕
 28. 「子守歌」(5つのリートop.49より)
ノラ・グビッシュ(メゾ・ソプラノ)
アラン・アルティノグル(ピアノ)
ジェラール・コセ(ヴィオラ/ 26-27)
ベリオ作品の器楽:ジェラール・コセ(ヴィオラ)
ラファエル・ペロー(チェロ)
バスティアン・ペラ(フルート)、
ラファエル・セヴェール(クラリネット)
イリス・トロシアン(ハープ)
アドリアン・ペルション&カミーユ・バスレ
 (パーカッション)
 フランスで活躍のメゾ・ソプラノ、グビッシュによる充実のフォーク・ソング集

 録音:2013 年11 月

 フランスが誇るメッゾ、ノラ・グビッシュ。ラヴェル歌曲集(V 5304)につづく新譜は「フォーク・ソングス」と題し、ファリャの7 つのスペイン民謡をはじめ民族色豊かな作品を並べた1 枚。
 オブラドロスの歌はスペイン古典歌曲集の1 曲として声楽学習者の間でも広く歌われる作品です。ベリオの作品は妻キャシー・バーベリアンのために書かれたもの。とんがった現代作品ではなく、アメリカの霊歌から、シチリア、アルメニア、アゼルバイジャンなどのフォーク・ソングが集められた歌曲集で、7 人の器楽奏者とともに作り上げられる詩情たっぷりの世界が魅力です。
 近年指揮者としても活躍しているアラン・アルティノグルは、音楽院時代から彼女の伴奏を務めるピアニスト。ラヴェル作品集につづき、実に20 年越し、グビッシュの表情にぴたりとよりそったピアノを聴かせています。ベリオ作品での豪華器楽奏者にも注目。コセのヴィオラも聴きものです。
 


V 5395
\2500→\2290
クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト
 BALKAN FEVER バルカン・フィーバー

  1. ジョルジェ・エネスク(1881-1955):ルーマニア狂詩曲
  2. iovka kamarovka(バルカン伝統音楽)
  3. strange occation(バルカン伝統音楽)
  4. koljo(マケドニアの伝統的な歌とダンス)〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
  5-10. バルカン音楽〔say bob/ eleno/ kite/ yunus emre/ scherzo/ fire feast〕
  11. kalajdzisko oro〜3名のゲスト演奏家による即興演奏
  12. ジプシー・ダンス(バルカン伝統音楽)
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
MDR 交響楽団
テオドシー・スパソフ(カヴァル)
ミロスラフ・タヂチ&
 ヴラトコ・ステファノフスキ(ギター)
 クリスチャン・ヤルヴィ&MDR 交響楽団「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」始動!第1弾は怒濤のバルカン・フィーバー!

 録音:2013 年1 月(ゲヴァントハウス(ライプツィヒ))、ライヴ

 2012 年より新たにクリスチャン・ヤルヴィを常任指揮者に迎え、ますますの躍進をみせるMDR 交響楽団。この度、「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト」を始動、今後7 年間にわたって、クリスチャン・ヤルヴィのジャンルを越えた幅広い音楽活動を反映させた興味深いプログラムをお届けします。
 注目のシリーズ第1 弾は、「バルカン・フィーバー(バルカンの熱(熱狂)」。諸民族が集う文化のるつぼ、バルカン半島。かつて『ヨーロッパの火薬庫』と称されたこともあるこの地域は、古くはビザンツ帝国の時代より現代にいたるまで、大国の侵略と支配、そして民族同士の動乱を数多く経験してきました。
 ここではそんなバルカンの様々な民族音楽に影響を受けたエネスクやコダーイ作品、また、バルカンの伝統音楽を中心にプログラムが編まれています。ゲスト音楽家として、カヴァル(アゼルバイジャン地方で特に広く演奏される横笛)奏者のテオドシー・スパソフ、また、ギターの名手ミロスラフ・タヂチとヴラトコ・ステファノフスキが登場、クラシック—フォーク、そしてフュージョンがミックスされた即興演奏を展開し、コンサートを盛り上げます。
 クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・プロジェクト、今後はR. シュトラウスからクレズマー音楽、さらにはスティーヴ・ライヒらの作品も登場予定。クリスチャン・ヤルヴィの熱い音楽活動に、目が離せません!



 


V 5364
\2500→\2290
リーズ・ドゥ・ラ・サール最新盤
 シューマン(1810-1856):
  子供の情景 op.15
  アベッグ変奏曲 op.1
  幻想曲 ハ長調 op.17
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
 世界を翔ける麗しきピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール最新盤はシューマン!音楽への喜びが迸るアベッグ変奏曲

 録音:2013 年12 月

 世界を翔ける活躍ぶり、そして来日も重ね、人気・実力ともに急上昇のリーズ・ドゥ・ラ・サール。最新盤はシューマンの3 作品。アベッグ変奏曲は、シューマンの最初期の作品のひとつで、シューマンが法学の勉強をやめ、音楽に本格的に取り組み始めたころのもの。音楽を書くことへの純粋な喜びのようなものを感じるとリーズは語っており、彼女の演奏も非常に素直に華麗にこの作品を紡いでいます。「子供の情景」も、彼女の深くあたたかみのあるタッチで紡ぐ第1曲から、シューマンの世界に引き込まれます。ひとつひとつのメロディーを慈しみながら、リズムのセンスも非常に優れていて、推進力のあるシューマンを展開しています。幻想曲も、ほとばしるようなシューマンの情感たっぷり。ピアニストとして、女性として、ますます深みを増していることを感じさせる出来栄えです。







リーズ・ドゥ・ラ・サール旧譜

 ただのカワイ子ちゃんだと思っているとガブっと食いつかれる。
 1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。13才から国外コンサートに招かれているとか、既に数々のコンクールで一等を獲得しているとか、そんなことは二の次。とにかくこれらのCDで聞ける演奏にただただ驚くばかり。その鮮烈な感性、圧倒的な技巧、豊かな表現力・・・まさに才能の塊。「フランスの至宝」と呼ばれるのは分かるような気がする。


ショスタコーヴィチ、リスト、プロコフィエフ
重量級ピアノ協奏曲集
Shostakovich: Piano Concerto No. 1 in C minor for piano, trumpet & strings, Op. 35, etc.
V 5053
\2500→¥2290
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調op.10
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ローレンス・フォスター指揮
グルベンキアン管
ガボル・ボルドツキ(Tp)(1)
 シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演。華々しいピアノのパッセージのものすごい迫力には圧倒されるのみ。
 正統派でありながらここまでガッチリ聴かせ切るこの天才少女の腕には本当に脱帽。

ショパン:バラード&ピアノ協奏曲第 2 番
Chopin: Ballades & Piano Concerto No. 2
V 5215
¥2500→¥2290
ショパン:
 バラード(全 4 曲)、ピアノ協奏曲第 2 番

  バラード
   第1番 ト短調 op.23
   第2番 ヘ長調 op.38
   第3番 変イ長調 op.47
   第4番 ヘ短調 op.52
  ピアノ協奏曲 第 2 番 ヘ短調 op.21
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
ファビオ・ルイージ(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

ファビオ・ルイージも激賞。 表現に深みを増した美しきピアニスト リーズ・ドゥ・ラ・サールのショパン。熱くうねり轟くショパン。
録音:協奏曲 -2009 年 9 月( ライヴ )/バラード -2010 年 2 月( スタジオ録音 )





ORFEO

ORFEO 855141
\2600→\2390
ミュラー=ショット/
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲&チェロ作品集

 ドヴォルザーク:
  4つのロマンティックな小品op.75 *
  チェロ協奏曲ロ短調op.104

  森の静けさop.68-5
  ロンド ト短調op.94
  スラヴ舞曲第8番ト短調op.46-8 *
  わが母の教え給いし歌op.55-4 *
ダニエル・ミュラー=ショット
 (チェロ;1727年製
  マッテオ・ゴッフリラー)
ミヒャエル・ザンデルリング(指揮)
北ドイツ放送交響楽団
ロベルト・クーレック(ピアノ)*
 ついに登場!ミュラー=ショットの「ドヴォコン」!

 収録:2011 年6 月27 日-7 月1 日/ハンブルク、NDR、ロルフ・リーバーマン・スタジオ(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、78’55”

 度重なる来日で着実にファンを獲得し、ドイツ屈指の実力派チェリストとしての呼び声も高いミュラー=ショットが、ついに不滅の傑作ドヴォルザークの協奏曲をリリース。2011 年6 月末から7 月頭にかけて、ミヒャエル・ザンデルリング指揮北ドイツ放送交響楽団との顔合わせにより、ハンブルクのNDR スタジオで、じっくりセッションを組んでレコーディングされたものです。
 さきごろ2014 年1 月のベルリン・フィルの定期公演でも、急遽トルルス・モルクの代役を務めたミュラー=ショットは、アラン・ギルバート指揮でみごとに同曲を弾き切り、大成功を収めたことが伝えられています。本演奏でも、美しく伸びやかな音色にいっそうの磨きがかかり、研ぎ澄まされた技術としなやかな音楽運びで、ほかに例を見ないこの傑作にたっぷりと浸らせてくれます。さらに、ここではザンデルリングの指揮ぶりが的確で、指揮者転向以前にはすぐれたチェリストとして活動していた実績と、この作品に対する造詣の深さを感じさせる内容となっています。
 「わたしにとって、独奏チェロとオーケストラのための作品と同時に、室内楽曲をレコ−ディングすることはとくに重要で、どうやって声部間の絶妙なバランスによる室内楽の語法を、ドヴォルザークがオーケストラの形式に移すことが出来たのかをたどるのは魅力的です。」
 ブックレットのなかで、ミュラー=ショット自身もこのように述べているように、このアルバムには「チェロ協奏曲」「森の静けさ」「ロンド」とオーケストラ伴奏の楽曲のほかに、ピアノに名手クーレックを迎えて、ドヴォルザークによる室内楽曲が併せて収められています。
 しかも、親しみやすいメロディにピアノとの親密な対話で、ドヴォルザークの室内楽のエッセンスの詰まった「ロマンティックな小品」から開始され、あたたかくも切ない「わが母の教え給いし歌」でしんみりと閉じられるあたりに、アルバム構成にもミュラー=ショット独自のこだわりがうかがえます。

PRAGA DIGITALS



PRDDSD 250301
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
あの名盤から16年、新生プラジャークSQ がヤナーチェクを再録音
 ヤナーチェク:
  (1)弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
  (2)コンチェルティーノ
  (3)弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」
(2)プラジャークSQ
 スラーフカ・ヴェルネロヴァー=
  ピェホチョヴァー(Pf)
 ミラン・ポラーク(Cl)
 ルカーシュ・コジーネク(Fg)
 ヤン・ヴォボジル(Hrn)
 録音:2013 年3 月、10 月/ドモヴィナ・スタジオ(1)(3)、9 月/マルティヌー・コンサート・ホール(2)(プラハ)/59’ 48”

 SACD ハイブリッド盤。プラジャークSQ を中心としたヤナーチェクの室内楽曲集。ヤナーチェクの弦楽四重奏曲といえば、プラジャークの顔ともいえるレパートリーで、1997 年録音の旧盤もロングセラーを続けています。
 今回、16 年を経て再録。円熟の度合いを深め、説得力もますます増していますが、第1 ヴァイオリンがパヴェル・フーラに替り、フレッシュな魅力を放ちます。嬉しいのが、ピアノを独奏とする「コンチェルティーノ」が入っていること。ヴェルネロヴァー=ピェホチョヴァーの郷土色豊かな独奏に訊き惚れます。
 

PRDDSD 250305
(SACD HYBRID)
\2800
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲集Vol.8
 (1)弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.51
 (2)弦楽四重奏曲第11番ハ長調Op.61
ツェムリンスキーSQ
 ツェムリンスキーSQ が聴かせる豊麗なチェコの弦の響き

 録音:2014 年2 月15-16 日/マルティネク・スタジオ(プラハ)/72’ 31”

 SACD ハイブリッド盤。Praga レーベルが続けるドヴォルザークの室内楽シリーズの第8 弾。
 11 番は1881 年、歌劇「ディミトリー」作曲中に急遽依頼され、それを中断して書いたという作品。第3 楽章にチェロ曲「ポロネーズ」の主題が出てきます。第10 番は、ヒット曲「スラヴ舞曲」を思わす民族色ゆたかな作品で、ドヴォルザークの魅力全開の親しみやすさ。ツェムリンスキーSQ は、チェコの団体ならではのつややかな弦の響きとお国ものの巧さを存分に堪能できます。

 ※このディスクはジャケット及び側面、盤面には「第10 番と11 番」と表記、バックカバー及びブックレット表4には「第10 番と13 番」と記されていますが、実際に収録されているのは「第10 番と11 番」です。出荷時にシールで訂正する予定です。ご不便をおかけしますが、ご注意下さい。

PROFIL



PH 14020
\2400→\2190
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 フィルハーモニー・フェスティヴァ
ゲルト・シャラー(指揮)
 注目のシリーズ最新盤、シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ、ブルックナーの交響曲第5番

 録音:2013 年7 月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)/DDD、72’52”、ステレオ
 =シャラーによるブルックナー交響曲第5 番トラックタイム=
  I.19:41+II.16:27+III.13:01+IV.23:40= TT.72:52

 バンベルクに生まれたドイツの指揮者ゲルト・シャラーが進めるブルックナーの交響曲シリーズに第5 番が登場。2013 年7 月にエーブラハの大修道院附属教会で、手兵フィルハーモニー・フェスティヴァを指揮したコンサートの模様をライヴ収録したものです。
 ブルックナー中期の傑作第5 番は、ヴァントやチェリビダッケら名だたるブルックナー指揮者たちがよく取り上げたことでも知られ、効果的な対位法処理、崇高なコラール、圧倒的な感銘を与えるフィナーレという具合に、内容の充実ぶりと聞きごたえでは後期の作品に並ぶ人気作でもあります。
 アメリカの音楽学者でブルックナー研究の第一人者ウィリアム・キャラガン校訂譜に拠るすぐれた演奏内容で注目を集めてきた当シリーズはすでに第1 番、第2 番、第3 番、第4 番(フィナーレ異稿2 種)、第7 番、第8 番、第9 番がリリース済み。
 このたびの第5 番については、キャラガン校訂譜使用との記載はなく、原典版に拠る演奏とおもわれますが、これまでの演奏がみごとなものだっただけに、やはりブルックナー好きには聞き逃せない内容といえるでしょう。
 なお、2013 年9 月にライヴ収録された第6 番も近々リリースが予定されています。
 
PH 14005
\2400→\2190
ダーヴィッド・テオドーア・シュミット、ブゾーニ編曲集に挑戦
 (1)J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
 (2)同(ブゾーニ編):
  コラール前奏曲〜目覚めよと呼ぶ声ありBWV645
  いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV659
  今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちBWV734
  主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
  汝のうちに喜びありBWV615
 (3)ブラームス(ブゾーニ編):
  コラール前奏曲Op.122〜わが心の切なる願い
  おお愛する魂よ、汝を飾れ/わが心の切なる喜び
 (4)J.S.バッハ(ブゾーニ編):トッカータ、アダージョとフーガBWV564
 (5)J.S.バッハ(ペトリ編):狩のカンタータBWV207〜羊は安らかに草をはむ
ダーヴィッド・テオドーア・シュミット(Pf)
 正統派ドイツ・ピアニズムの継承者ダーヴィッド・テオドーア・シュミット、ブゾーニ編曲集に挑戦

 録音:2013 年12 月2-5 日/ブリッツ城(ベルリン)/DDD、59’ 37”

 1982 年生まれのダーヴィッド・テオドーア・シュミット。正統派ドイツ・ピアニズムの継承者として、SONY やProfil からバッハ、シューベルト、ブラームスらの作品集をリリース、注目されています。今回はバッハとブラームスの作品ながら、1 曲を除きすべてブゾーニの編曲というのが興味津々。
 「シャコンヌ」はブゾーニのバッハ編曲中もっとも名高いものですが、シュミットは奇を衒わず、正攻法で立ち向かい、深い感動へ導いてくれます。さらにコラール前奏曲の編曲から5 篇を選んでいますが、有名な「目覚めよと呼ぶ声あり」や「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」はもちろん、タルコフスキーが「惑星ソラリス」で使用したため人気の高い「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」が入っているのも嬉しい限り。ことに「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」は30 歳そこそこの若手とは思えぬ老成した深みに満ち、思わず聴き入ってしまいます。
 さらに興味深いのは、ブラームス最後の作品の「コラール前奏曲」編曲。こちらも最晩年のブラームスの諦観を驚くほど表現。ブゾーニの編曲はいずれも恐ろしく難しいですが、ダーヴィッド・テオドーア・シュミットは余裕の技巧で聴かせます。ダーヴィッド・テオドーア・シュミットのドイツ・ピアニズム、目が離せません。
 

PH 14014
\2400
スペインの印象
 (1)アルベニス(クライスラー編):タンゴ (Vn, Pf)
 (2)同(ストゥチェフスキー編):入江のざわめき (Vc, Pf)
 (3)シチェドリン(デシュパリ編):アルベニス風に (Vc, Pf)
 (4)サラサーテ:バスク奇想曲Op.24 (Vn,Pf)
 (5)グラナドス(カサド編):歌劇「ゴエスカス」間奏曲 (Vc,Pf)
 (6)ヒナステラ:パンペアーナ第1番Op.16 (Vn,Pf)
 (7)カサド:無伴奏チェロ組曲
 (8)同:愛の言葉 (Vc,Pf)
 (9)トゥリーナ:ナバーラを讃えて (Vn,Pf)
 (10)同:ピアノ三重奏曲第2番ロ短調Op.76
ニクラス・リーペ(Vn)
ニルス・リーペ(Pf)
ベネディクト・クレックナー(Vc)
ホセ・ガヤルド(Pf)
 ドイツの若き奏者たちによるスペインへの夢

 録音:2013 年1 月21-25 日/ SWR スタジオ(カイザースラウテルン)/DDD、70’ 48”

 1990 年生まれ、ザハール・ブロン門下のドイツのヴァイオリニスト、ニクラス・リーペと1989 年生まれのドイツのチェリスト、ベネディクト・クレックナーによるスペイン及びラテン・アメリカの香りに満ちたシェア・アルバム。ふたりともスペイン音楽好きで、有名なアルベニスのタンゴからトゥリーナの力作までノリの良い、ラテンの燃える情熱の演奏を繰り広げています。ことにサラサーテの「バスク奇想曲」とカサドの「愛の言葉」は彼らにとって思い出の曲とのことで、じっくり聴かせます。
 

PH 14011
\2400
「ジョン・ダウランド/シャドウズ」
 ジョン・ダウランド:
  ・行け、水晶の涙
  ・わが過ちを許してくれようか?(エセックス伯のガリアード)
  ・ダウランド氏の夜更け
  ・さあもういちど、愛が呼んでいる
  ・溢れよ、わが涙
  ・ダウランド・シャドウズ[ヨッヘン・フォイヒト曲]
  ・わが恋人が泣くのを見た
  ・ご婦人向きの素敵な小間物
  ・来たれ、深き眠り
  ・今こそ別れねばならぬ(蛙のガリアード)
  ・暗闇に住まわしておくれ〜
   ロバート・ダウランド編「音楽の饗宴」(1610) 第10曲
  ・メランコリー・ガリアード
  ・もう泣くな、悲しみの泉よ
サラ・マリア・スン(歌手)
ヨッヘン・フォイヒト(サクソフォン)
ヴェルナー・マツケ(バロック・チェロ)
フリーデマン・ヴットケ(ギター)
 ユダヤ教会での優秀録音、ヴォーカルとサクソフォンの刺激的な融合、新感覚アレンジのダウランド・アルバム

 録音:2013 年/フロイデンタール、旧シナゴーグ(セッション)/DDD、ステレオ、50’26”

 リュートと声楽のジャンルで、英国ルネッサンス期に活躍したダウランドの静謐な音楽世界を、大胆に踏み込んだアレンジで聴かせる注目のアルバム。
 ソプラノ、ギター、バロック・チェロ、そしてサクソフォンがさまざまな組み合わせで織りなすユニークな内容は、かつてグレゴリオ聖歌とサクソフォンのコラボレーションの異化効果で大ベストセラーを記録したヤン・ガルバレクとヒリアード・アンサンブルの衝撃をほうふつとさせるもの。
 1978 年ドイツに生まれたスンのクリスタル・ヴォイスと、なによりここでもサクソフォンが重要なアクセントとなっており、ダウランドのオリジナル・ナンバーから不思議な魅力を引き出し、さらに自由に想像の翼を羽ばたかせています。
 シュトゥットガルト近郊のユダヤ教会で、セッションを組んで行われた録音はきわめて優秀。オーディオファイルの方々にも広くおすすめです。
 

PH 14041
\2400
ハーゲル率いる古楽器アンサンブル
 ・フランツ・クリストフ・ノイバウアー(1760 頃-1795):
  カンタータ「主は素晴らしき方」
 ・ジョヴァンニ・プント(1746-1803):ホルン協奏曲 ホ長調
 ・ジュゼッペ・デマーキ(1732-1791以降):シンフォニア 変ホ長調
 ・ヨハン・パウル・ロートフィッシャー(1727 頃-1791以降):
  アリア「主よ立ち帰り」(詩篇第6 番第5-6 節)
 ・カール・ルートヴィヒ・ユンカー(1748-1797):
  フォルテピアノ協奏曲変ロ長調
クラウス・メルテンス(バリトン)
シュテファン・カッテ(ナチュラルホルン)
マルク・クロル(フォルテピアノ)
ヴァイルブルク・シュロス教会合唱団
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
ドリス・ハーゲル(指揮)
 アーノンクールの愛弟子ハーゲル率いる古楽器アンサンブル、カペラ・ヴァイルブルゲンシス御膝元ナッサウ宮廷の音楽、世界初録音

 収録:2013 年8 月30 日-9 月2 日/ラーン河畔ヴァイルブルク、シュロス教会(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、69’51”

 巨匠アーノンクールの下でピリオド奏法の実践を学んだドリス・ハーゲルは、ドイツ古楽界の中心的存在として知られます。このたびハーゲル率いるオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・ヴァイルブルゲンシスとヴァイルブルク・シュロス教会合唱団が取り上げるのは、ご当地ナッサウ=ヴァイルブルク家の宮廷音楽を集めたもので、世界初録音という注目の内容です。
 ナッサウ=ヴァイルブルク宮廷の栄華は、ここに作品の収録されたいずれ劣らぬ顔ぶれからも容易に想像ができます。
ボヘミア出身ですぐれたヴァイオリニストでもあったノイバウアー。同じくボヘミアの生まれで、モーツァルトとのエピソードでも有名な、当代一級のホルン奏者プント。そのモーツァルトによって、指揮者、コンサートマスターとしての才能を高く評価されていたといわれるロートフィッシャー。イタリアのヴァイオリニストで、ナッサウ宮廷の楽士長を務めたとの記述もあるデマーキ。司祭として、また美術の分野でも名を馳せたユンカー。
 これまでのアルバム同様、曲目の構成も絶妙で、時代考証に基づく演奏は雰囲気も満点で、宮廷演奏会のその場に居合わせたような感覚がたまりません。
 
PH 14015
\2400
ドイツの若き実力派ブーランジェ・トリオ
 ベートーヴェン:
  カカドゥ変奏曲 ト長調op.121a
  アレグレット 変ロ長調WoO.39(1812)
  ピアノ三重奏曲第7 番変ロ長調op.97「大公」
ブーランジェ・トリオ
 【カーラ・ハルテンヴァンガー(ピアノ)、
  ビルギト・エルツ(ヴァイオリン)、
  イローナ・キント(チェロ)】
 ドイツの若き実力派ブーランジェ・トリオ、「大公」ほかベートーヴェン・アルバム

 収録:2012 年7 月16-19 日/ SWR シュトゥットガルト、カンマームジークシュトゥーディオ(セッション)/DDD、ステレオ、61’36”

 ナディア&リリー・ブーランジェ姉妹の名を冠して2006 年にハンブルクで結成された、ブーランジェ・トリオの最新アルバムはベートーヴェン。
 前作「ショスタコーヴィチ&ヴァスクス」もすばらしい内容でしたが、ハイドンから、チェルハ、ラルヒャー、細川俊夫といった同時代作品まで幅広くカバーするブーランジェ・トリオは、2007 年ノルウェーの第4回トロンハイム国際室内楽コンクール優勝、2008 年にはラウヘ賞を授与されたキャリアを実力派アンサンブル。
 すでにベートーヴェンのピアノ三重奏のレパートリーをすべて網羅しているというだけあって、このジャンル屈指の名曲「大公」のほか、全集企画でもあまり聴く機会のない2 作品も万全の仕上がりで、有機的で熱っぽい演奏を繰り広げています。

SIMAX



PSC 1266
\2500→\2290
グーロ、初の協奏曲アルバム
 ブルッフ(1838-1920):ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op.26
 プロコフィエフ(1891-1953):ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.63
グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(ヴァイオリン)
ビャッテ・エンゲセット(指揮)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
 ノルウェー注目の女性ヴァイオリニスト、グーロ、初の協奏曲アルバムはブルッフとプロコフィエフ

 録音: オスロ・コンサートホール/49’14

 グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(1994-)は、ノルウェーの新しい世代の楽家のひとり。プロフェッショナルの道を歩み始めたヴァイオリニストたちのアルバム『9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲』(Aurora ACD5067)にも起用され、グレン=エーリク・ハウグランの《自分が自分の味方をしないで、誰が味方をするだろう》を弾きました。ノルウェー民俗音楽の故郷として知られるハリングダールとグーブランスダールの間に位置するヴァルドレスに生まれ、2001 年にオスロのバラット・ドゥーエ音楽学校に入学、2012 年の秋からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学のアンティエ・ヴァイトハースの下で学んでいます。
 17歳の時、ユッカ=ペッカ・サラステの指揮するオスロ・フィルハーモニックの2010/2011 年のシーズンにチャイコフスキーの協奏曲を弾いてコンサート・デビュー。内省と直感の感じられる音楽作りと輝かしい音色がオスロのコンサートホールの聴衆を熱狂させ、翌シーズン、フィルハーモニックが行ったツアーに帯同しています。2010 年ノルウェー・ソリスト賞、2013 年スタトイル賞を受賞。彼女の弾くヴァイオリンは、デクストラ・ムジカから貸与された「ベルゴンツィ」ヴァイオリン。フリッツ・クライスラーの弾いた楽器です。
 この録音は、グーロの初めての協奏曲アルバム。ブルッフが1868 年に完成させ、彼の代表作とも言われる協奏曲第1 番。プロコフィエフの円熟したスタイルを反映した、抒情的、直截的な音楽の第2 番の協奏曲。彼女の「心」が一番親しみを感じるという2 曲が選ばれています。
 ビャッテ・エンゲセット(1958-)指揮オスロ・フィルハーモニックの公演。エンゲセットは、バラット・ドゥーエ音楽学校で教えるヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードが信頼を置く指揮者のひとりです。


旧譜
『9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲』


AURORA
ACD 5067
\2500→\2290
9人のヴァイオリニストのための9つのソロ曲
 (1)グレン=エーリク・ハウグラン:
  自分が自分の味方をしないで、誰が味方をするだろう (2007)
   グーロ・クレーヴェン・ハーゲン(Vn)
 (2)シュンネ・スコウエン:アリスに別の入口を (2010)
   クリストフェル・トゥン・アンデシェン(Vn)
 (3)マルクス・パウス:橋の上の婦人たち
   ソノコ・ミリアム・シマノ・ヴェルデ(Vn)
 (4)ストーレ・クライベルグ:灰 (2010)
   ヴィクトリア・プッテルマン(Vn)
 (5)シェティル・ヴォスレフ:ヴァイオリン・ソロ II (2009)
   サラ・チェン(Vn)
 (6)ギスレ・クヴェルンドク:鏡の国のアリス (2008)
   ミリアム・ヘルムス・オーリエン(Vn)
 (7)ヤン・エーリク・ミカルセン:ヴァイオリンのための小品 (2011)
   メリンダ・チェンキ(Vn)
 (8)ダーグフィン・コック:彫像−ある魂がかつて歌った歌を再発見するため
  (アッラン・ペッテション) (2009)
   マデレーネ・ベルグ(Vn)
 (9)オラヴ・アントン・トンメセン:
  一枚の絵をめぐり『月明かりの海辺の接吻』(ムンク 1914 年)(2010)
   アン・ホウ・セーテル(Vn)
新時代ノルウェーのヴァイオリニストたちによる新時代のヴァイオリン音楽

74’09”

 今日のノルウェーでは新しい世代のヴァイオリニストたちが次々と音楽シーンに登場してきています。当アルバムに登場する9人のヴァイオリニストは、1990 年から1996 年の間に生まれ、オスロのバラット=デゥーエ音楽学校に学びました。
 9 人が演奏する曲を書いたのは、グレン=エーリク・ハウグラン(1961-)、シュンネ・スコウエン(1950-)、マルクス・パウス(1979-)、ストーレ・クライベルグ (1958-)、シェティル・ヴォスレフ(1939-)、ギスレ・クヴェルンドク(1967-)、ダーグフィン・コック(1964-)、オラヴ・アントン・トンメセン(1946-) らノルウェーのベテランと新進の作曲家。北欧の若い音楽家たちからの委嘱がひっきりなしというヤン・エーリク・ミカルセン(1979-) の曲も注目されます。
 これら9 曲は、ほとんどがこのディスクで演奏するヴァイオリニストのために書かれ、ベルゲン国際フェスティヴァルあるいはヴァルドレスで6 月に行われる室内楽フェスティヴァルで初演されました。

 

PSC 1325
\2500
ファッテイン・ヴァーレン — モダニズムへの道程
 ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):
  弦楽四重奏曲 Op.0
  ヴァイオリンソナタ Op.3
  ピアノ三重奏曲 Op.5
アイナル・ヘンニング・スメビ(ピアノ)
トール・ヨハン・ボーエン(ヴァイオリン)
ペール・クリスチャン・スカルスタード(ヴァイオリン)
ベネディクト・ロワイエ(ヴィオラ)
ヨハンネス・マッテンス(チェロ)
 録音:2012 年7 月4 日-6 日、10 月11 日-13 日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/制作: スティーヴン・フロスト, 録音: ジェフ・マイルズ/52’33

 ノルウェーのヴァーレンは、1900 年前期の音楽に新生面を開いた作曲家のひとり。謙虚、控えめでありながら、強い信念をもって独自の道を歩みました。新録音によるヴァーレン作品集『モダニズムへの道程』は、初期の室内楽作品が紹介されます。クラシカル=ロマンティックな作風から、一般に使われるのとは異なるヴァーレン独自の「実験的モダニズム」へと、「ゆったりと」移行する時代の3 曲です。クリスチャニア(現オスロ)でカタリヌス・エリングの下で作曲法を学んでいたころ作曲され、この作品がマックス・ブルッフの目に留まったことからベルリン音楽院への門戸が開かれたという、作品番号のない弦楽四重奏曲。そして、北欧音楽の研究家、イギリスのジョン・ホートンが「部分的には調的な語法から完全に解放された十二音技法へと推移する過程を記録する強烈な個性の作品」(ジョン・ホートン『北欧の音楽』大束省三・訳)と述べたヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1916 年)とピアノ三重奏曲(1917 年から1924 年)。三重奏曲は、作品集(PSC3116)にも含まれていた作品です。
 ピアニストのアイナル・ヘンニング・スメビ(1950-)はノルウェー国立音楽アカデミーの教授。古典と「今日」の音楽、グリーグとセーヴェルーの音楽を主なレパートリーにコンサート活動を行い、ヴァーレンの音楽はピアノ作品全曲を録音しています。ヴァイオリニストのトール・ヨハン・ボーエン(1971-)は国立音楽アカデミーで学んだ後、アメリカでカミラ・ウィックスとセルジウ・ルカに師事しています。ピリオド楽器とモダン楽器を演奏。手稿譜を調査、研究したイザイの『弦楽のための三重奏曲集』(PSC1295)が代表的録音です。ペール・クリスチャン・スカルスタード(1972-)はオスロ弦楽四重奏団の創設メンバー。ノルウェー室内管弦楽団でも演奏しています。ヴィオラのベネディクト・ロワイエは、パリ生まれ。パリ音楽院、オスロのアカデミー、ザルツブルクのモーツァルテウムに学び、フランス、ノルウェー、スウェーデンなど各地で活動。ボーエンの創設したアンサンブル、フラガリア・ヴェスカのトヴェイト作品集(PSC1222)にも参加しました。
 チェロのヨハンネス・マッテンス(1977-)はオスロ・フィルハーモニックの団員。室内楽奏者としても活躍しています。彼が主宰するアンサンブルのエリオット・カーター室内楽作品集(2L54SACD)は、欧米で高い評価を獲得した一枚です。

SUPRAPHON



SU 4147
\2000→\1890
ヒンデミット:ヴィオラのための作品集
 (1)ヴィオラ・ソナタOp.11の4(1919)
 (2)無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25の1(1922)
 (3)無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11の5(1919)
 (4)ヴィオラと弦楽合奏のための葬送音楽(1936)
(1)イトカ・ホプスロヴァー(Va)
 イトカ・チェホヴァー(Pf)
(4)プラハ室内管弦楽団
 チェコ若手有望株のホスプロヴァーの弾くヒンデミットのヴィオラ曲

 録音:2014 年1 月19、27、30 & 31 日/プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・デジタル)

 モデルとみまごう美人ヴィオラ奏者イトカ・ホプスロヴァー。20 世紀チェコのヴィオラ曲を集めた前作「モノローグ」に続き、ヴィオラ音楽史最重要なヒンデミット作品に挑戦しました。
 ヒンデミットのヴィオラ曲のうち、ピアノ伴奏のソナタを1 曲、無伴奏作品2を2 曲、協奏作品を1 つ披露と、バラエティに富んだ内容になっています。ホプスロヴァーは鮮やかな技巧を駆使し、独特の色香ただよう世界を繰り広げています。
 

SU 4159
\2200
「遺言詩〜ヤン・ノヴァーク:合唱作品集」
 ヤン・ノヴァーク(1921-1984):
  ・遺言詩〜
    独唱者、混声合唱と4本のフレンチホルンのための(1966) *
  ・ヴェルギリウスのフーガ〜
    無伴奏混声合唱のための(1974)
  ・羊飼いたちのいざない〜
    独唱者、混声合唱とフルートのための(1971) #
  ・神話的題材に拠る習作〜
    独唱者、無伴奏混声合唱のための(1968)
マルチヌー・ヴォイセズ
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
クララ・ノヴァーコヴァー(トラヴェルソ・フルート)#
ヤン・ヴォボジル、ペトル・ヘルニチ、
 カテジナ・ヤヴールコヴァー、
 ズデニェク・ヴァシナ(フレンチホルン)*
 歿後30周年記念、ヤン・ノヴァークの合唱作品集

 録音:2013 年2、3、6 & 12 月/プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、58’22”

 チェコの戦後世代を代表する作曲家のひとりでありながら、1968 年のチェコ事件を機に出国、デンマーク、イタリア、ドイツで亡命生活を送り、長らく母国では発禁処分扱いの作曲家であったヤン・ノヴァークの新録音が、作曲者歿後30 周年にあたり本国のSUPRAPHON より登場します。
 ノヴァークの音楽は、軽快で優雅、ユーモアのセンスと、わずかに挑発的でもあることで知られ、師マルチヌーの影響とジャズの要素に加えて、ほぼ例外なく作品に用いられ、ノヴァークが完璧にマスターして日常生活においても使っていた“ラテン語” にインスパイアされたもの。
 「ソロモンの雅歌」のラテン語歌詞に付曲した1947 年作の「シュラムの女の歌」でも、すでに声楽に対する並々ならぬ感性を示していたノヴァークですが、マルチヌーの顕著な影響を特徴とする時期を脱して、あらたな創作期に入ると、作品の大部分が声楽あるいは合唱曲となります。
 このアルバムではちょうどその時期、20 世紀後半のチェコの代表的な合唱曲に挙げられる「遺言詩」のほか、ヴェルギリウスの詩を題材とする4 つのフーガなど全4 作品を収録しています。なお、クリスマスを扱った小カンタータ「羊飼いたちのいざない」で特別ゲストに迎えられたのは、作曲者の娘クララ・ノヴァーコヴァー。この曲のフルートのパートは、ノヴァークが娘のために書いたものです。
 1980 年生まれのルカーシュ・ヴァシレクが率いるマルチヌー・ヴォイセズは、もっぱらマルチヌーの作品演奏およびその芸術的遺産に敬意を表することを主たる目的に2010 年に結成された11 人編成の室内合唱団。

THE CHOIR OF KING'S COLLEGE



KGS 0006
特別価格
\2300→\1990
名門キングス・カレッジ〜AFTER HOURS
 1. アイ・ゲット・アラウンド〔ビーチ・ボーイズ〕
 2. 黒人霊歌「Swing Low, Sweet Chariot」
 3. ワンダーウォール〔オアシス〕
 4. A Nightingale Sang in Berekly Square〔Maschwitz& Sherwin〕
 5. Forget You〔シーロー・グリーン〕
 6. ネバー・ハッド ・ア・ドリームCome True〔S CLUB 7〕
 7. セプテンバー〔アース・ウィンド&ファイヤ〕
 8. ティアーズ・イン・ヘヴン〔エリック・クラプトン〕
 9. アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ〔バックストリート・ボーイズ〕
 10. ミニー・ザ・ムーチャ〔キャブ・キャロウェイ〕
 11. コール・ミー・メイビー〔カーリー・レイ・ジェプセン〕
 12. オールド・マン・リバー〔TRAD〕
 13. エヴリ・タイム・ウィ・セイ・グッドバイ
 14. 帰ってほしいの〔ジャクソン5〕
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
 名門キングス・カレッジが歌う「帰ってほしいの(I want you back)」に「セプテンバー」大ヒットポップス曲をすべてアカペラで!

 録音:2013 年3 月18-20 日、6 月25-26 日/録音場所:St George's Church, Chesterton & West Road Studio

 名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジによる、ポップスのレパートリー録音の登場。フォークソングや黒人霊歌などの録音はありますが、これほどポップスの名曲ばかりをずらりとならべたアルバムは今までありませんでした。
 マイケル・ジャクソンもびっくりの澄んだ合唱で聴くジャクソン・ファイヴの「帰ってほしいの(I want you backI)」は衝撃!マイケル・ジャクソンの幼い日の圧倒的な歌唱力が印象に残っている方も多いことと思われますが、キングス・カレッジの歌唱は思わぬ楽しさに満ちています。ほかにも10 人で歌うアース・ウィンド&ファイヤの「セプテンバー」など、このキングス・カレッジの面々はすべてのパートを声で再現。シーロー・グリーンのForgetyou も、glee でも話題となった作品です。非常に楽しい仕上がりです!




TRANSART



TR 173
\2200→\1990
オシャレで艶やか。ファヴル=カーン待望のショパン
 ショパン:
  (1)ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
  (2)4つのマズルカOp.33
  (3)即興曲第1番変イ長調Op.29
  (4)即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
  (5)即興曲第3番変ト長調Op.51
  (6)幻想即興曲Op.66
ロール・ファヴル=カーン(Pf)
 録音:2010 年7 月/ランス大劇場(ライヴ)/DDD、60’ 09”

 2010 年7 月にランス大劇場で行われた「ランス夏の音楽祭」のライヴ。かつてProPiano レーベルからレイナルド・アーンのピアノ曲集をリリースして大評判となったロール・ファヴル=カーン。やはり彼女はアーンやショパンといったオシャレな音楽がピッタリで、真似のできぬ魅力的な演奏を聴かせてくれます。「ピアノ・ソナタ第2 番」は激しさを秘めた熱演で、聴衆の熱狂ぶりがリアルに伝わってきます。「幻想即興曲」もファッショナブルで、「オトナのショパン」を堪能できます。



ファヴル=カーン
チャイコフスキー & ショパン

TR 151
\2200→\1990
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
ロール・ファヴル=カーン(ピアノ)
グジェゴシュ・ノヴァク指揮
ブルターニュ管弦楽団
破天荒なる技量をそなえたロール・ファヴル=カーン、2008年の来日を前にど真ん中の協奏曲レパートリーで、あのとんでもない実力をいかんなく発揮する! 意気満々・気鋭奏者ぞろいのブルターニュ管とくりひろげる、熾烈にして華麗なる戦い!! 年末年始モードの頃、さりげなくすごいアイテムが! ショパンのワルツ集(TR123)、他にもProPianoのアーン作品集が大好評の、グリモーに勝るとも劣らぬ才色兼備のフレンチ・ヴィルトゥオーゾが、ついにど真ん中ストレートな協奏曲を出してくれた!2005年4月の来日時にステージで取材を受けたとき、やおらピアノの前に座るや一切試し弾きなしにショパンのワルツを完璧な演奏でバリバリ弾き始めたファヴル=カーン——その後のコンサートには満場が沸き、媒体露出とあいまって発売中アルバムのセールスがぐっと伸びたのは印象的でした。次の新譜は「ゴットシャルク独奏作品集」とえらくニッチなところを突いてきましたが、今度は独奏者のピアニズムが全面に押し出される超有名曲!どちらの曲も、激烈さと香気あふれる歌心を兼ね備えた彼女の音楽性にぴったり、期待度満点! キャッチーなジャケも良いですが、指揮者とオーケストラにもご注目あれ。精力あふれるポーランドの実力派ノヴァクは来日経験もあり、CD AccordやDUXなど祖国レーベルに無数の録音があるほかASVやHansslerなどでも活躍、音盤ファンには精緻な指揮に知らず知らず魅了されている方も多いのでは。ブルターニュ管はフランスで最も若い気鋭オケのひとつですが、とにかく名手ぞろいで意気揚々、スポンテニアスな演奏を聴かせる侮れない奴ら。これらの名曲をどう仕上げてくるか、楽しみなところ!


WAON RECORDS(DVD−ROM)

WAONXA 256
(2DVD-ROM)
\4000
High Resolution Audio Data
192kHz/ 24bit WAVE
(96kHz/ 24bit も同梱)
STEREO・WAVE
PC-AUDIO
イエスよ、わが喜び〜富山鹿島町教会 礼拝奏楽より「受難と復活」
 <罪の悔い改めと赦しへの希求>
  1. J.パッヘルベル:ああ主よ、哀れな罪びとなる我を
  2. J.S.バッハ:我を憐れみ給え、おお、主なる神よ BWV 721
 <闇から光へ、死から生へ>
  3. S.シャイト:光にして日なるキリストよ[第2節]
  4. J.S.バッハ:我らは感謝す、主イエス・キリストよ BWV 1096
 <インテルメッツォI>
  5. P.ブルーナ:第2旋法のティエント・デ・ファルサス
 <けがれなき子羊の受難>
  6. J.S.バッハ:おお汚れなき神の小羊 BWV 1095
  7. J.S.バッハ:心より愛するイエスよ、あなたはいかなる悪事を BWV 1093
 <復活の主>
  8. D.ブクステフーデ:我らの救い主、イエス・キリストは死に打ち克ち BuxWV 198
  9. G.ベーム:キリストは死の縄に縛められ
 <インテルメッツォII>
  10. G.フレスコバルディ:聖体奉挙のトッカータ
 <信仰告白>
  11. J.S.バッハ:我らはみな一なる神を信ず BWV 1098
 <受難と復活の主の栄光>
  12. J.S.バッハ:イエスよ、わが喜び BWV 1105
  13. J.S.バッハ:苦しみを受け給うキリストに栄光あれ BWV 1097
 <キリストにならいて ──天の御国へ──>
  14. J.ブラームス:おお、いかに幸いなるかな、汝ら信仰篤き者らよ
  15. J.S.バッハ:キリストは、わがいのち BWV 1112
  16. E.P.パーカー(松原葉子編曲):ナルドの香油
松原葉子
 (リードオルガン/
  ヤマハリードオルガンNo.5)
 日本楽器製造(株)
 1962年製造(No.1139574) 
WAONXA 258
(2DVD-ROM)
\4000
High Resolution Audio Data
5.6448MHz DSDIFF
(2.8224MHz も同梱)
STEREO・DSDIFF
DSD-AUDIO
 ワオンレコードのハイ・レゾ音源ソフト、ハイレゾリューション・オーディオ・データ、パソコンで再生する新しいオーディオ。CDをはるかに凌駕するハイサンプリングと高ビット深度が、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。
 CD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。

 録音:2012 年4 月16日、6 月5日、10 月16日、11 月20 日 日本基督教団富山鹿島町教会礼拝堂(富山市)

 「甘き喜びのうちに」(WAONCD-200 / WAONXA-206 / WAONXA-208)でも真摯な音楽が静かなヒットを呼んだ松原葉子の第2 弾のハイ・レゾ盤。
 今回は、彼女が礼拝で奏でているレパートリーから選曲・収録されたもの。両足で交互にペダルを踏み、空気を送り、金属製の自由振動リード(フリーリード)を振動させて音を出すリードオルガン。実に微妙な音のニュアンスの可能性を秘めたこの楽器から、松原は、真摯な祈りの音楽を引き出しています。どの曲も慈しむように演奏されており、心打たれる音色です。

 【再生上の注意】ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。
  

WAONXA 236
(2DVD-ROM)
\4000
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
 クラヴサン曲集[クラヴサン曲集(1706)]

  1. プレリュード 2. アルマンド 3. 第2アルマンド
  4. クーラント 5. ジーグ 6. 第1サラバンド&第2サラバンド
  7. ヴェニシエンヌ 8. ガヴォット
  9. メヌエット[クラヴサン曲集(1724)]
  10. アルマンド 11. クーラント 12. ロンドー形式のジーグ
  13. ロンドー形式の第2ジーグ 14. 鳥のさえずり
  15. 第1リゴドン、第2リゴドンとドゥブル
  16. ロンドー形式のミュゼット 17. タンブーラン
   18. 村人たち19. 優しい嘆き 20. 女神たちの対話
  21. つむじ風[新クラヴサン曲集(1729-30)]
  22. トリオレ 23. 未開人 24. 異名同音
三和睦子(チェンバロ)

WAONXA 238
(DVD-ROM)
\3600
 ワオンレコードのハイ・レゾ音源ソフト、ハイレゾリューション・オーディオ・データ、パソコンで再生する新しいオーディオ。CDをはるかに凌駕するハイサンプリングと高ビット深度が、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。
 CD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。

 使用楽器:アンリ・エムシュ 1751年製(オリジナル/フレデリック・ハース氏所蔵) A=405Hz,録音:2012年7月1-3日、フランワレ教会(ベルギー、ナミュール市郊外)
 (2DVD-ROM) High Resolution Audio Data、176.4kHz/ 24bit WAVE、96kHz/ 24bit、ダウンコンバートデータ、同時収録、STEREO・WAVE、PC-AUDIO
 (DVD-ROM) High Resolution Audio Data、2.8224MHz DSDIFF、STEREO・DSDIFF、DSD-AUDIO

 ヨーロッパと日本で活躍する実力派、三和睦子の新譜。2010 年にリリースした日本では初めてとなるソロCD「J.S. バッハ:トランスクリプション集」はレコード芸術で特選盤および優秀録音に選ばれました。今回の作品は、フランス・バロックの粋、ラモーのクラヴサン曲集。各曲の性格を巧みに描き分けながら、情感たっぷりに奏でています。ラモーも弾いたのでは、といわれているアンリ・エムシュのオリジナルの名器を用いており、楽器の音色も注目ポイント。リッチで鮮烈な音色に圧倒されます。

 【再生上の注意】
 ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこの高音質音源をお楽しみ頂くには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要があります。通常のCD、SACD、DVD プレーヤーでは再生できません。

WERGO



WER 6792
(2CD)
\3600→\3290
ラヴ・ソングス〜アンサンブル・ルシェルシュへの献呈作品集
 [CD1]
  1. ハンス・アブラハムセン(b.1952):愛の歌
  2. マーク・アンドレ(b.1964):iv 9
  3. カローラ・バウクホルト(b.1959):愛の歌
  4. セバスティアン・クラーレン(b.1965):M.B.R.M.M.P.P.
  5. ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):愛の歌
  6. クリストファー・フォックス(b.1955):欲望への線
  7. ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):愛の歌1,2,3
  8. ニコラウス・A.フーバー(b.1939):音楽に寄す。Poem - Liebesradierung
  9. ゲオルク・クレル(b.1934):mit innigster Empfindung
  10. ラモン・ラスカーノ(b.1968):無言歌
  11. エレーナ・メンドーザ(b.1973):ルシェルシュのための愛の歌
  12. W.A.モーツァルト/サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947)編:
   グラスハーモニカのためのアダージョKV 35(6 617a)
  13. ファビオ・ニーダー(b.1957):
   Dear SCHUH auf dem WEG zum SATURNIO
  14. エクトール・パッラ(b.1976):ルシェルシュのための愛
  15. エンノ・ポッペ(b.1969):Schweiss
  16. アンドレ・リシャール(b.1944):Y al volver la vista atras se ve…
 [CD2]
  1. ルチア・ロンケッティ(b.1963):
   Rosso pompeiano. Scherzo for ensemble
  2. ロルフ・リーム(b.1937):愛の歌
  3. フランソワ・サラン(b.1972):愛の情景
  4. ヨハネス・シェルホルン(b.1962):シャンソン(愛の歌)
  5. コルネリウス・シュヴェーア(b.1953):ノットゥルノ・アモローゾ
  6. マルティン・スモルカ(b.1959):AMarcORdOSO
  7. ヨハネス・マリア・シュタウト(b.1974):愛の歌
  8. ギュンター・シュタインケ(b.1956):お前に
  9. カスパール・ヨハネス・ヴァルター(b.1964):Angelorum Psalat
  10. イェルク・ヴィトマン(b.1973):愛の歌
  11. ゲルハルト・E・ヴィンクラー(b.1959):愛の歌(無言歌I)
  12. アラ・ザガイゲヴィチ(b.1966):愛しい人のまなざし
  13. ハンス・ツェンダー(b.1936):アルファベット(カーマスートラ)
アンサンブル・ルシェルシュ
 現代音楽の猛者アンサンブル、アンサンブル・ルシェルシュ、結成25周年に捧げられた作品集

 録音:2011 年

 アンサンブル・ルシェルシュは、1985 年の創立以来、じつに500 以上の作品の初演を手掛けてきた、現代音楽シーンの猛者アンサンブル。これまでに50 ほどのCD をリリースしており、それらはドイツ批評家賞に輝くなど、世界で非常に高く評価されています。
 2010 年の25 周年を迎えて、メンバーたちは、31 人の現代作曲家に、「愛の歌」を委嘱。出来あがってきた作品を録音したのがこの2 枚のCD です。それぞれの作品の編成は事なりますが、ここでは核となる9 人のメンバーが演奏しています。
 どれもアンサンブル・ルシェルシュのために書かれたものとあって、力の入ったもの。ヴィトマンやツェンダーの作品が収録されているのも魅力。また、モーツァルトの作品をサルヴァトーレ・シャリーノが室内楽編成に編曲したものは、楽器の扱いに長けたシャリーノの本領発揮、ピュアな美しさに満ちており、各メンバーの巧さも堪能できる内容で、注目です。
 

WER 7313
\2400
空想の世界的音響、デイヴィッド・ブリニャル・フランソン
 デイヴィッド・ブリニャル・フランソン(b.1978):
  The Negotiation of Context (2009-2011)
Yarn/ Wire(打楽器ピアノ四重奏団)
 「空想の世界を思わせる音響、どこかインスタレーション的であり、ムードに満ちている」と賞されるフランソンの作品集。ピアノ、アイスランドのパンプ・オルガン、バス・ドラムのために書かれたThe Negotiation of Context を、ここでは様々な組み合わせで演奏(ピアノとオルガン、あるいはピアノとドラム、など)。
 ヘッドフォンで聴くと耳のすぐそばで様々な音が鳴り響き、オーディオ的にも面白い1 枚です。
 

WER 6799
\2400
フランツ・マルティン・オルブリッシュ(b.1952):Craquele(ひびの入った)
 1. grain〜大オーケストラのための/
    シアン・エドワーズ指揮、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
 2. フルート、音&電子ライヴ〜フルートと電子ライヴのための/
    ヤマザキユリ(フルート)、マルティン・バウムゲルテル(電子ライヴ)
 3. Craque(l ひびの入った)/
    ローランド・クルッティッヒ指揮、hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)
 4. 時の停止/
   モスクワ新音楽スタジオアンサンブル、フランツ・マルティン・オルブリッシュ(電子音)、
   ウラディミール・ゴルリンスキ(指揮)
 自動販売機の音楽

 ドイツの作曲家、オルブリッシュの作品集。1 のgrain は、飲み物の自動販売機で、お金を入れて、商品が動いて取り出すまでの様々な音を増幅させたイメージの作品。
 4 の「時の停止」は、すべてのパートは同じテンポで演奏されていますが、リズムが異なるため、独特の時空が広がります。
 
WER 6410
\2400
レオポルト・ハート(b.1979):作品集
 1. 漂移性の塊/アンサンブル・モザイク
 2. 船位算定/アンサンブル・レゾナンツ
 3. アウグスト・フロンマーのもの/バーゼル・モンドリアン・アンサンブル
 4. seuring- スイッチ/ハンブルク・フィルハーモニー、シモーネ・ヤング指揮
 ツィターやレントラーで織り上げられた現代音楽

 アルプスの民謡や、レントラー、ツィターなど、どこか懐かしい音楽や音色を組み合わせて新しい音世界を作り上げるハートの作品集。自身ツィター奏者でもあり、ツィターの扱いは格別です。

WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0067
\1400→\1290
シューベルト:歌曲集/イアン・ボストリッジ
 1. 流れD565/2. ドナウ川の上でD553/
 3. 双子座に寄せる舟人の歌D360/
 4. 夜の曲D672/5. すみれD786/6. 夕べの星D806/
 7. ゴンドラの乗り手D808/8. 解消D807/9. 水鏡D949/
 10. アリンデD904/11.憩いなき愛D138/12.ひめごとD719/
 13.耽溺D715/14.冬の夕べD938/
 15.星D939/16. ギリシャの神々D677
 [アンコール]
  17.月に寄せてD259/
  18./19.曲紹介〜月に寄せてD296
イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
 シューベルト歌いイアン・ボストリッジ盟友ドレイクとの絶妙なバランスで歌いあげたウィグモア・ホール・ライヴ2013

 録音:2013 年9 月13 日ウィグモア・ホール(ライヴ)/73’26

 英国出身の名テノール、イアン・ボストリッジ。知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21 世紀を担うリート歌手です。
このアルバムは、2013 年9 月にロンドンのウィグモア・ホールで行われたシューベルトの歌曲リサイタル。伴奏は現代最高のリート伴奏者ジュリアス・ドレイクです。リサイタルは友人シュタードラーに献呈された「流れ」D565 から始まり、激しい川の流れを意識したような分散和音で弾かれるピアノ伴奏、そしてボストリッジの聴き手をのみ込むような内に秘めた激情で、いっきに聴衆を惹きつけます。そして、うっとりするような美しさで歌いあげる「星」D939 など多彩なプログラミングで、無限の音色のパレットを持つボストリッジの美声が、シューベルトの心理描写の巧みさを表現しています。
 ボストリッジの理知的な歌唱、澄み渡る高音域の響きと豊かにまろやかに響く低音域の声、そしてドレイクの色彩感溢れる美しいピアノの音色を印象付けながらも、決して前に出すぎない絶妙なバランスを保つ伴奏も魅力です。






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