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第76号
マイナー・レーベル新譜(5)
2014.4.15〜2014.6.13


AUDIO MAX



703 18442
\2300→\2090
ヨーゼフ・マルクス(1822-1964):
  トリオ・ファンタジー
  (ピアノ, ヴァイオリン, チェロのための)
  バラード (ピアノ四重奏のための)
トリオ・アルバ
[Livia Sellin(Vn),
Philipp Comploi(Vc),
Chengcheng Zhao(P)],
ウェン・シャオ・ツェン(Va:)
新ウィーン楽派と神秘主義の響きによる独自なイディオム
 今年没後50年の記念年を迎えるヨーゼフ・マルクス(1882-1964)はオーストリア、後期ロマン派の作曲家。一時期は忘れられていた存在でしたが、「世紀末音楽の復興」に伴い、少しずつその作品が蘇演されるようになってきています。
 彼の作風は新ウィーン楽派の影響を受けながらも、ドビュッシーなどの印象派やスクリャービンなどの神秘主義の響きを取り入れたことで知られ、その音楽は調性感を保ちながら、独特な音色のイディオムを持つものです。このアルバムで若々しく柔軟な感性を聞かせるトリオ・アルバは、同郷の作曲家であるマルクスに敬意を払い、彼の知られざる作品を魅力的に表出しています。

 ECM



481 0957
\2400→\2190
ロベルト・シューマン&ホリガー:室内楽作品集
  .轡紂璽泪鵝6つのカノン風小品 Op.56
 ◆.轡紂璽泪鵝3つのロマンス Op.94
  ホリガー:ロマンセンドレス
 ぁ.轡紂璽泪鵝F.A.E.ソナタ〜間奏曲
 ァ.轡紂璽泪鵝Д凜.ぅリン・ソナタ第1番 Op.105
ハインツ・ホリガー(Oboe, Oboe d'amore)
アニタ・ルージンガー(Vc)
アントン・ケルニャック(P)
 ホリガーが愛情込めて編み上げたシューマンへのオマージュ。
 現代最も多彩な活動を繰り広げる音楽家、ハイツ・ホリガーが生涯にわたって深い愛情を注ぐ作曲家、ロベルト・シューマンの作品を主軸に自身の作品も1曲加えて贈るシューマンへのオマージュ。
 自作のロマンセンドレスは、クララ・シューマンとブラームスの恋愛を知ったロベルト・シューマンが「ロマンス」というタイトルで書いた作品にインスパイアされてホリガーが作曲したもの。ロベルト・シューマンの「ロマンス」はロベルトの死後クララが焼き捨てて幻の作品となりました。
 2012年にホリガーが来日した際にも息の合ったアンサンブルを聴かせてくれたルージンガーとケルニャックが当盤でも艶やかな演奏を繰り広げています。今年は9月にホリガーの来日公演が予定されています。ご期待ください。
【録音】2012年7月、2013年11月、チューリッヒ

アニタ・ルージンガー(チェロ):
 1982年チューリッヒ近郊に生まれ、ジェルジュ・クルターク、ミクローシュ・ペレーニ、スティーヴン・イサーリスなどに師事。2008年ニューヨークで開催されたナウムバーグ・コンクールに優勝し、2009年にカーネギーホールでデビュー。以降国際的な活動を開始し、デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレをはじめ、多くのオーケストラに招かれる他、ホリガーやケルニャックと定期的に共演を重ねています。

アントン・ケルニャック(ピアノ):
 1982年、スロヴェニア系オーストリア人の家庭に生まれ、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で学ぶ。その後バーゼル音楽院でルドルフ・ブッフビンダーに師事。ハンガリーの音楽家フェレンツ・ラドーシュとジェルジュ・クルタークからも多大な影響を受け、国際ブラームス・ピアノコンクールで優勝したほか多くの賞を受賞。以後、室内楽を中心にヨーロッパ各地、カナダ、アメリカで活躍。また、ルツェルン音楽祭をはじめとする多くの音楽祭に招かれています。アニタ・ルージンガーやハイツ・ホリガーとは定期的に室内楽で共演しています。
 


476 5050
\2400→\2190
バティアシュヴィリ、ブレンデルjr.登場!
 バートウィッスル:室内楽と歌曲作品集

  .蹇璽螢鵝Ε法璽妊奪ーの3つの時
  ▲凜.ぅリン、チェロとピアノのための三重奏曲
  ボーゲンシュトリヒ (リルケの詩による)
  ぅ蹇璽螢鵝Ε法璽妊奪ーの9つの時
リサ・バティアシュヴィリ(Vn),
エイドリアン・ブレンデル(Vc),
ティル・フェルナー(P),
エイミー・フレストン(Sp),
ロデリック・ウィリアムズ(Br),
バートウィッスル80歳記念! 最新作も含む新録音
【録音】2011年8月、ミュンヘン、ヘルクレスザール
 現代イギリス音楽界を牽引する作曲家の一人、ハリソン・バートウィッスル。彼の80歳(7/15)を記念しての、室内楽と歌曲の録音です。
 「ローリン・ニーデッカーの3つの時」は、2006年の作曲で巨匠アルフレッド・ブレンデルへ捧げたソプラノとチェロのための作品。
 チェロはブレンデルの息子であるエイドリアン・ブレンデルが演奏しています。
 「ピアノ三重奏曲」は、2011年初演された最新作。精巧なパターニング、ジェスチャーと応答が繰り返される独特な響きを持つ作品で、リサ・バティアシュヴィリも参加しての録音です。
 どの曲も、集中力、精度、表情やタイミングなど、演奏家の最大限の能力が要求される作品で、それらが見事に結実した卓越した演奏をお楽しみ頂けます。
 

481 0894
\2400
デュオ・ガッツァーナ/シュニトケ、プーランク、ウォルトン、他
 .轡絅縫肇院Ц塗な組曲(1972)
 ▲廖璽薀鵐:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
 シルヴェストロフ:J.S.Bに捧ぐ(2009)
 ぅΕルトン:ヴァイオリンとチェロのためのトッカータ
 ゥ瀬奪薀團奪灰蕁Д凜.ぅリンと
    ピアノのためのタルティニアーナ第2
デュオ・ガッツァーナ
[ナターシャ・ガッツァーナ(Vn),
ラファエラ・ガッツァーナ(P)]
近現代音楽の表現形式を対比した演奏
 【録音】2013年6月, ルガノ、RSIオーディトリウム
  ローマ近郊生まれの姉妹ナターシャ&ラファエラ・ガッツァーナは、それぞれP・アモイヤル、B・カニーノに学びました。
 ロマン派の音楽も演奏していますが、彼女らは近現代音楽を深いヒューマニズムに満ちた独特な解釈で演奏し、高い評価を得ています。
 彼女らのECM録音2枚目となる当盤でも、近現代の作品が選ばれ、各作品から20世紀から21世紀へと受け継がれる音楽の時代や地理的な違いによる類似点と相違点を探り出していきます。
  

MD+G


924 18566
(SACD Hybrid)
\3000
ヨアヒム・ブリュッゲ(1958-):弦楽のための作品集
  弦楽のための小品(1987),
  弦楽のためのワルツ(1998),
  B-A-C-H ヴァリエーション(2012),
  スカボロー・フェア(弦楽への編曲版:1986),
  バート・バカラックの「遙かなる影」(弦楽への編曲版),
  ポール・デスモンドの「Take Five」(弦楽への編曲版),
  トリオのための組曲(2012),
  ブラームスについての前奏曲とフーガ(1988/1996)
ラヴァー・スコウ=ラーセン(指揮)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
モダンなハーモニーとドイツの伝統である音楽語法の融合
 作曲家ヨアヒム・ブリュッゲはリューベックの音楽大学で音楽理論を学び、ゲッティンゲンのゲオルク・アウグスト大学で歴史、音楽学、民俗音楽、人類学を学び、1993年に卒業しました。1994年からはザルツブルクのモーツァルテウム大学で教鞭をとり、数々の業績を上げています。
 モーツァルトの研究家として名高い人なのですが、このアルバムではサミュエル・バーバーを意識した「アメリカ魂」が横溢する、モダンなハーモニーと予想外の不協和音、意外なリズムに彩られた作品も収録しています。
 「これぞ現代音楽」と言った形の作品と、ドイツの伝統音楽語法を現代に置き換えた作品を弦楽アンサンブルの編曲版でお楽しみいただける一枚です。
 ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 


901 18466
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
イヴァン・ミュラー(1786-1854):
 クラリネット協奏曲第3〜6番,
 デュオ・コンチェルタンテ*
フリーデリケ・ロート(Cl),
ヨハネス・グマインダー(Cl*),
エヴァン・クリスト(指揮)
コトブス州立劇場フィルハーモニー管弦楽団
近代クラリネットの源流となったミュラー式クラリネットの発明者
 イワン・ミュラー(1786-1854)は、近代クラリネットの源流である「13キークラリネット」(1812年発表)の発明者として知られています。
 このキーの発明はまさに画期的な発明で、それまでの複雑なクロス・フィンガリングから開放され、それ以降は新たなる作品が作られるようになったのです。
 このキーをさらに改良したものが現代の「エーラー式」です。ミュラーはこの新しいキーを備えた楽器のために様々な作品を残しました。イタリア風ベルカントで、それまでなかったクラリネットの技法と音色が最大限に生かされた作品をお楽しみください。
 ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
  


603 18432
\2300→\2090
アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):フルート五重奏曲集Vol.1
 フルート五重奏曲イ短調Op.21-1
 フルート五重奏曲ホ短調Op.41-1
 フルート五重奏曲ヘ長調Op.41-3
アルディンゲロ・アンサンブル
〔カール・カイザー(Fl-tr)、
アンネッテ・レーベルガー(Vn)、
ボド・フリードリヒ(Va)、
ゼバスティアン・ヴォールファルト(Va),
ウルスラ・カイザー(Vc)〕
 クラシカル・フルートを使用した、エレガントさが際立った演奏
 ドイツの音楽一家出身で、ボンの選帝侯のオーケストラではベートーヴェンと一緒だった従兄弟のベルンハルト・ロンベルクとともに活躍したヴァイオリニスト、アンドレアス・ロンベルク。
 彼はオペラや交響曲と並んで室内楽作品にも力を注ぎました。
 ここに聴くフルート五重奏曲では、中音が重要視され、それにより、フルートの美音が更に際立つように仕上げられています。
 カメラータ・ケルンのトラヴェルソ奏者カール・カイザーはクラシカル・フルートを使用し、モダンからピリオド楽器両方を操る弦楽器奏者たちとのアンサンブルで、鮮やかな妙技を繰り広げています。
 


301 2672
\2300→\2090
ウェーバー:
 歌劇『魔弾の射手』
 (ハイライト:ハルモニームジーク版)
コンソルティウム・クラシクム
[Dieter Klocker(Cl),
Waldemar Wandel(Cl),
Gernot Schmalfus(Ob),
Christian Hartmann(Ob),
Klaus Wallendorf(Hr),
Rolf-Jurgen Eisermann(Hr),
Karl-Otto Hartmann(Fg),
Eberhard Buschmann(Fg),
Wolfgang Guttler(Cb)]
 ドイツのクラリネット奏者で音楽学者でもあるディーター・クレッカー(1936-2011)。北西ドイツ音楽アカデミーで学び、多くのオーケストラのソロ・クラリネット奏者を務めたのち、ラジオ放送やコンサート・ソリストとして活躍。1962年以降、ヨーロッパ各地の図書館、修道院、城館などに眠る知られざるレパートリーを調査しはじめ、1969年代に18-19世紀の様々な管楽器作品を復活させるため、一流オーケストラの首席奏者や音楽大学の教授たちによる「コンソルティウム・クラシクム」を設立しました。
 モーツァルトやハイドンなどだけでなく同時代の知られざる多くのハルモニームジークための作品や編曲の発掘、モーツァルトの偽作の調査と補筆などを行い、埋もれた傑作に新たなる命を吹き込みました。
 この『魔弾の射手』は、アルトブリュン・アウグスティン修道院のライブラリーからクレッカーが発見した、作者不詳のハルモニームジーク編曲版による演奏です。
 もともと「ハルモニームジーク」は、18世紀後半、ウィーンの宮廷にて小編成で楽しむためにつくられた演奏形態で、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、それぞれ2名の8名(低音増強として1コントラバス)を基本編成とした、管楽器アンサンブルによる音楽です。
 当時はやっていたモーツァルトやベートーヴェンのオペラや交響曲などの作品が編曲され演奏されました。各楽器の名人芸というだけでなく、独創的な管楽器の美しいハーモニーが響きます。
 


940 18546
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
ベルトラン・ド・ビリー/ベートーヴェン&ケルビーニ
ベートーヴェン:
 序曲「レオノーレ」第1番Op.138
 シェーナとアリア「ああ、不実なる者よ」Op.65
ケルビーニ:
 歌劇「メデア」よりアリア第6番「Vous voyez de vos fils」
 交響曲ニ長調(1815)
マリア・ベングトソン(Sp),
ローザンヌ室内管弦楽団
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
 ベルトラン・ド・ビリーが新風を吹き込んだ同時代の2人の作曲家 
 ベルトラン・ド・ビリー指揮による、ベートーヴェンとケテルビーの作品を収録したアルバム。
 当時最高のオペラ作曲家として讃えられ、ベートーヴェンからも尊敬されていたルイジ・ケルビーニ。マリア・カラスが歌った「メデア」、トスカニーニが指揮した「交響曲」などの1部を除いて、彼の作品が昨今演奏されることはめったにありません。
 最近ヨーロッパ中で高い評価を得ているスウェーデンのソプラノ、マリア・ベングトソンを起用し、スマートながら情熱的な歌唱を堪能する事ができます。
 ド・ビリーの指揮による引き締まったアンサンブル、磨き上げたディテールとフレッシュな演奏が魅力的な一枚です。 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 

906 18536
(SACD Hybrid)
\3000
メンデルスゾーン:オルガン作品集(編曲版も含む)
 アレグロ ニ短調/
 交響曲第5番「宗教改革」より(William Thomas Best編)/
 アンダンテと変奏曲 ニ長調/
 アレグロ 変ロ長調/アレグレット ニ短調/
 厳格な変奏曲(Reitze Smits&Leo van Doeselaar編)/
 フーガOp.37-1/フーガ ニ短調/
 「聖パウロ」より序曲(William Thomas Best編)/
 フーガ ハ長調/フーガ ヘ長調/フーガ ホ短調
レオ・ファン・ドゥセラール(トーマス・ヒル製オルガン)
メンデルスゾーンが弾いたであろうオルガンを使用しての録音
【録音】オランダ、ライデン、ピーテルス教会
 メンデルスゾーンが英国で最初にオルガン演奏をした際、その卓越したオルガン奏法で聴衆を驚かせました。それまでの英国オルガン奏法からは信じがたい彼のペダル技術が、革新的なものと絶賛されたのです。
 メンデルスゾーンは、ロンドンのセント・ジョ−ンズ教会のオルガンを弾いたという記録が残っていますが、そのオルガンは最近オランダ、ライデン、ピーテルス教会に移築され、その楽器を使用しての録音です。
 当盤にはメンデルスゾーン自身の作品だけでなく、英国のオルガニストウィリアム・トーマス・ベスト(1826-1897)が編曲した「宗教改革」「聖パウロ」や、「厳格な変奏曲」のオルガン編曲版も収録されています。
 アルベルト・デ・クレルク、ヤン・ウェイン、アンドレ・イゾワール、マルコム・ビルソン、ジョス・ファン・インマゼールらに師事したオランダのオルガニスト・ピアニスト・指揮者で、オルガニストとしては現在オランダで最も活躍している中堅レオ・ファン・ドゥセラールによる演奏です。
 


903 18556
(SACD Hybrid)
\3000→\2690
フランクのヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏版!
 フランク:
   ヴァイオリン・ソナタ
  (David Rinikerによるピアノ三重奏編曲版)
   オルガンのための3つのコラール
   (Karl-Andreas Kollyによるピアノ・ソロ編曲版)
カール=アンドレアス・コリー(P),
ジモーネ・リニカー(Vn),
ダーヴィット・リニカー(Vc)
 フランクのヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏版!
 フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」は、その構成、抒情性においてヴァイオリン奏者にとって重要な作品であるとともに、しばしばヴァイオリン以外の様々な楽器でも演奏されています。
 当盤は「12人のベルリン・フィルのチェリストたち」のアレンジャーでもあるダーヴィット・リニカーが、フランスの素晴らしいロマンチシズムを散りばめて編曲したピアノ三重奏版でお楽しみいただけます。(CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)
 

610 18522
\2300
《サクソフォン・シネマ》
 ゲオルギー・スヴィリードフ:「吹雪」より/
 エンニオ・モリコーネ:「ウエスタン」より/
 ジョン・バリー:「ダンス・ウィズ・ウルブズ」より/
 バーナード・ハーマン:「サイコ」より/
 マイケル・ナイマン:「Hotel de la Ville」より/
 ニーノ・ロータ:「ロータ組曲」/
 ハンス・アイスラー:組曲第5番「Dans les Rues」/
 ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」よりメインテーマ/
 ハンス・ジマー:「パイレーツ・オブ・カリビアン」より
  「彼こそが海賊」/
 ヘンリー・マンシーニ:「ピンクの豹」
セルマー・サクスハーモニック
ミラン・トゥルコヴィッチ(指揮)
12人のサックス・アンサンブルによる極上のシネマ・ワールド
 ドイツで活躍している12人のサックス奏者が集結して、2006年に結成した比類なきアンサンブル、セルマー・サクスハーモニック。メンバーそれぞれは、様々なアンサンブルやソリストとして活躍しており、豊富な経験から新しい次元のアンサンブルを聴かせてくれます。
 この最新録音では様々な映画音楽を編曲し、ゴージャスなサウンドで聴き手をドラマティックな世界に引き込みます。世界的なファゴット奏者でもあるミラン・トゥルコヴィチが、管楽アンサンブル演奏の豊富な経験を生かして指揮をとり、極上のひとときを過ごさせてくれる逸品です。  

BR KLASSIK



900124
\2300→\2090
ヴェルザー=メスト&バイエルン放送響
 リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲

  1-22.アルプス交響曲 Op.64/
  23-26.歌劇「インテルメッツォ」から4つの交響的間奏曲 Op.72
  <出発前の騒動とワルツの情景/
   暖炉の前の夢/カードゲームのテーブルで/
   更に元気な決断>
バイエルン放送交響楽団/
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
録音 2010年4月29-30日…アルプス, 2013年2月12日…インテルメッツォ
 2014年はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の生誕150年の記念年にあたります。各社から様々なシュトラウス・アルバムがリリースされる中、BR KRASSIKが満を持してお届けするのは、ヴェルザー=メストが指揮した「アルプス交響曲」と「インテルメッツォの4つの交響的間奏曲」というものです。
 1915年に初演された「アルプス交響曲」はシュトラウスの最大の交響詩、交響曲であり、この曲の元になったのは彼が14歳、もしくは15歳の時にドイツ・アルプスのツークシュピッツェに向けて登山をした時の体験というのですから、35年ほどに渡る長き構想を経て完成した渾身の作品と言っても良いでしょう。
 全曲は切れ目なく演奏され、山の夜明けから、滝、牧場などの風景描写を経て、道に迷いながらも頂上に到達。そして襲いくる嵐に見舞われながら下山し、日没を迎えるというもの。もちろんシュトラウスの華麗で精緻なオーケストレーションは、全ての情景を余すことなく描きだしていますので、聴き手はご自宅にいながら「ヴァーチャル登山」を楽しめるという趣向になっています。
 かたや、「インテルメッツォ」は滅多に演奏されることのないシュトラウスの「個人的な物語」を描いたオペラですが、この「交響的間奏曲」は、全てのフレーズが雄弁な働きをする快活で素晴らしい音楽。こちらも耳を奪われること間違いありません。メストの指揮は、豪快に音楽を動かしていくというよりも、一つ一つのフレーズや情景を大切にした表現力を重視したものです。あきれるほど美しい響きをお楽しみください。
 


900123
\2300→\2090
ショスタコーヴィチ&チャイコフスキー:交響曲 第6番
 1-3.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  交響曲 第6番 ロ短調 Op.54
 5-8.チャイコフスキー(1840-1893):
  交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」Op.74
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2013年3月18-21日 ミュンヘン,ヘラクレス・ザール ライヴ収録…1-3, 2013年6月4-7日 ミュンヘン,フィルハーモニー・イム・ガスタイク ライヴ収録…4-7

 奇しくも同じ「ロ短調」という調性が付された2つの「第6番」の交響曲。書かれた年代は、ショスタコーヴィチが1939年、チャイコフスキーが1893年と、46年もの開きがあるものの、どちらの作品もメロディは深淵であり、至る所にため息が聴かれる闇を纏ったものです。
 ショスタコーヴィチの6番には、標題は付けられていないものの、第1楽章は重く暗く、また曲の終結部のチェレスタは神秘的かつ不気味なもの。かのバーンスタインも、この曲とチャイコフスキーの悲愴との共通点に目を付けていたことが知られています。当時の不安な世界情勢を反映した楽章ですが、第2楽章と第3楽章のからっとした明るさには、当時のショスタコーヴィチの皮肉な感情が込められていると言えるでしょう。
 かたや、チャイコフスキーの交響曲における副題「悲愴」は作曲家自身によるもので、曲自体の雰囲気が良く捉えられています。
 ヤンソンスの指揮は、この2つの曲の関連性を見事に引き出しつつ、どちらも決して重苦しさを引き摺ることなく、バイエルン放送響の実力を極限まで使って、極めて壮快に、かつ推進力ある音楽を引きだしています。
 どちらの作品も第1楽章が聴きもので、これまでなかったかのような「鮮やかな暗さ」を堪能できる名演です。



CAPRICCIO


C5163
\2600
シグナム弦楽四重奏団/ベルク、バルトーク、シュニトケを弾く
 1-2.ベルク(1885-1935):弦楽四重奏曲 Op.3(1910)/
 3-6.バルトーク(1881-1945):弦楽四重奏曲 第3番 BB93(1927)/
 7-9.シュニトケ(1934-1998):弦楽四重奏曲 第3番(1983)
シグナム弦楽四重奏団
<メンバー:
ケルスティン・ディル(ヴァイオリン)/
アンネッテ・ヴァルザー(ヴァイオリン)/
ザンティ・ファン・ダイク(ヴィオラ)/
トーマス・シュミッツ(チェロ)>
録音 2012年12月3-6日 ベルリン デーレム,イエス・キリスト教会
 丁寧に描かれたスコアと、精緻に仕組まれた音の結びつきが「弦楽四重奏」の良し悪しを決めるとするならば、ベートーヴェンやシューベルト、もしくはブラームスあたりの時代で、その基準は頂点を迎えてしまったかもしれません。そのため20世紀の作曲家たちは“どのようにそれを超えるか”を模索し、新しい音を造りだすために様々な試みをしたのです。このアルバムに収録されているのは、20世紀になって書かれた3つの「3番」にまつわる弦楽四重奏曲。
 まだシュトラウスやマーラーが調性音楽を書いていた頃、25歳のベルクは、シェーンベルクの元でこんな音楽を書いていました。無調ではなく、そこはかとなく感じられる調性感は時に抒情的で妖艶。師シェーンベルクも絶賛した作品です。
 そしてバルトークの作品は、調性の探究ではなく「民俗音楽」の探究。激しいリズムの応酬と懐かしいメロディ。これらが発展し、交錯した上に生まれたシュニトケの作品は、一種の先祖帰り的な要素も持つ不思議な音楽。若きアンサンブル、シグナム弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお聞きください。
 


C5174
\2600→\2390
シュヴァネヴィルムス/ワーグナーを歌う 〜ワーグナー:作品集
 1-3.歌劇「タンホイザー」から
  <序曲/ヴェーヌスベルクの音楽/第2幕:崇高な殿堂よ“エリーザベトの挨拶”>/
 4-8.女声のための5つの詩「ヴェーゼンドンク歌曲集」
  <第1番:天使/第2曲:とまれ/第3曲:温室にて/第4番:悩み/第5曲:夢>/
 9-10.楽劇「トリスタンとイゾルデ」から
  <第1幕の前奏曲/
   第3幕:やさしく,かすかに,彼が微笑んでいるのを(イゾルデの愛の死)>
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)/
ウィーン放送交響楽団/
コルネリウス・マイスター(指揮)
録音 2013年3月7-10日,10月30-31日 ウィーン ORF放送
 1849年のドイツ三月革命運動に参加し、それが失敗したために指名手配されてしまったワーグナー(1813-1883)。彼はスイスに逃れ、1858年までの9年間、亡命生活を送りました。しかしそんな中でも彼の創作意欲は旺盛であり、「ニーベルングの指環」に着手し、また楽劇「トリスタンとイゾルデ」も平行して書いていたのでした。もちろん彼のこと、その旺盛な意欲は音楽だけに向けられていたのではなく、何人かの女性たちにも向けられていたことはご存知の通りです。
 中でも、当時のパトロンの夫人であったマティルデ・ヴェーゼンドンクとの許されぬ愛は、「トリスタン」の創作の源になり、彼女が贈った詩は「ヴェーゼンドンク歌曲集」として生み出され、このメロディは「トリスタン」の中でも効果的に使われているのです。
 このアルバムは、そんなワーグナーとマティルデの禁断の恋から派生した作品が中心に収録されています。歌うのは現代最高のワーグナー歌手であるアンネ・シュヴァネヴィルムス。まさに「震える心」を具現化した見事な歌唱です。
 

C5028
(2CD)
\2600
シューベルト:即興曲と楽興の時 他
<CD1>
 1-4即興曲 D899<第1番:ハ短調/第2番:変ホ長調/第3番:変ト長調/
 第4番:変イ長調>/
 5-7.楽興の時 D780<第1番:ハ長調/第2番:変イ長調/第3番:ヘ短調>/
<CD2>
 1-3.楽興の時 D780(続き)
  <第4番:嬰ハ短調/第5番:ヘ短調/第6番:変イ長調>/
 4-7.ピアノソナタ 第18番 D894 ト長調
  <第1楽章:Molto moderato e cantabile/第2楽章:Andante/
  第3楽章:Menuetto-Allegro moderato/第4楽章:Allegretto>
ツィモン・バルト(ピアノ)
録音 2007年11月29-30日…ソナタ、楽興の時, 2008年9月19日…即興曲 オランダ Concertboerderij Valthermond
 最近、その独特な演奏と解釈で俄然注目を浴びているピアニスト、ツィモン・バルト(1797-1828)。彼の演奏の一つの特徴として、極端な弱音とデリケートな感情表現が挙げられますが、このシューベルトでもそれが炸裂しています。
 冒頭の「即興曲 ハ短調 Op.90-1」から、これまで聴いたことのないような不思議な音楽となっています。有名な「楽興の時 第3番」や「ソナタ ト長調」でも新しい発見があるはずです。これはもしかしたら、かのアファナシエフを超える名演と呼ばれるようになるかもしれません。まずは、聴いてみて判断してみてください。
 

C5155
\2600
ゴッフレード・ペトラッシ:ピアノ協奏曲 他
 1-3.ピアノ協奏曲(1936/1939)/
 4-7.ピアノのためのパルティータ(1924)
  <プレリュード/アリア/ガヴォット/ジーグ>/
 8.トッカータ(1933)/
 9-16.ピアノのためのインベルツィオーニ(1942/1944)
ピエトロ・マッサ(ピアノ)/
ゲッティンゲン交響楽団…1-3/
クリストフ=マティアス・ミュラー(指揮)…1-3
録音 2011年11月1-2日 ゲッティンゲン スタッドハレ…1-3/2012年3月31日-4月1日 ベルリン,ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ…4-16
 最近注目を浴びている、イタリア近代派に属する作曲家たち。すでにダラピッコラやカゼッラ、マリピエロの音楽は耳にする機会も多くなっていますが、このペトラッシ(1904-2003)はその次の世代の作曲家であり、まだまだ存分に知られているとは言い難いところ。
 しかし、レスピーギなどの流れを汲む「旋法」の使い手であり、またストラヴィンスキーなどの影響を強く感じさせる「新古典派」の手法も取り入れた色彩的な作品は、聴けば聴くほどに面白いという異色の作曲家であることは間違いありません。彼は指揮者としても才能があり。1937年から1940年まではフェニーチェ劇場のディレクターを務め、また聖チェチーリア音楽院の教授としても活躍するなど、後進の指導も行っていました。
 この2枚組に収録された様々なピアノ作品は、彼の作品像を端的に表すものであり、とりわけ、エネルギッシュなピアノ協奏曲は何の予備知識なしに聴いても、実に面白いものです。この時代の音楽を得意とするピエトロ・マッサの申し分ない演奏で。
 

C5194
\2600
トーマス・ミヒャエル・アレン:遙か遠くに
 1.ベートーヴェン(1770-1827):遥かな恋人に Op.98/
 2-6.フォーレ(1845-1924):5つのヴェネツィアの歌 Op.58
  <マンドリン/ひそやかに/グリーン/クリメーヌに/恍惚>/
 7-12.ツェムリンスキー(1871-1942):トスカーナ地方の民謡によるワルツの歌 Op.6
  <愛しきつばめに/不満そうに月が昇ってきた/
   小さな窓よ、夜にはお前は閉じている/私は夜にそぞろ歩く/
   青い小さな星よ/手紙を書いたのは私>/
 13-19.ブリテン(1913-1976):ミケランジェロの7つのソネット
  <あたかもペンとインクで記したように/ああ、なぜ私は涙を流し/
   おまえの美しい目によって優しい光を見る/わたしが思うにおまえも/
   私の目に返して、おお流れのそばの泉よ/もし愛が純潔であるならば/美しい魂よ>/
 20-24.バーバー(1910-1981):過ぎゆきしものの歌 Op.27
  <全て過ぎ行くがゆえに/白鳥/公園の中の墓/鐘は鳴る/出発>/
 25-28.アイスラー(1898-1962):ハリウッド・エレジー集より
  <緑胡椒の木の中で/この都市は天使にちなんで命名された/
   ラットマン「悪夢」/ハイウッド・エレジー 第7番>/
 29.ヴァイル(1900-1950):歌劇「街の風景」より“ロンリー・ハウス”/
 30.ヴァイル:歌劇「間の女」より“マイ・シップ”/
 31.ヴァイル:歌劇「愛の生活」より“ここに私はいる”
トーマス・マイケル・アレン(テノール)/
チャールズ・スペンサー(ピアノ)
録音 2011年6月24-29日 オーストリア,ウィーン
 シカゴで生まれ、最初はピアニストとしての勉強を始めたトーマス。しかしニューヨークのマンハッタン音楽学校で学んでいた時に、声楽の才能を見出され、歌手としてデビュー。ウィリアム・クリスティやルネ・ヤーコプス、ガリ・ベルティーニ、シモーネ・ヤングなど錚々たる指揮者たちと共演、古楽系から現代曲までを歌いこなすテノールへと成長したのでした。
 そんな彼、このアルバムでは、アメリカ人である彼の「心の憧れの地」であるヨーロッパの作曲家たちによる歌曲を連綿と歌います。
 ただし、選ばれている作品はどれも、何かしらの「憧れ」を秘めているものばかり。
 フォーレやツェムリンスキー、ブリテンにおけるイタリア、バーバーの古きものに対する郷愁、ベートーヴェンは「恋する人への憧れ」など、様々な想いが交錯する珠玉の1枚です。
 

C5172
\2600
パウル・アルミン・エデルマン/シューマンを歌う
 1-12. 12の詩 Op.35
  <あらしの夜の楽しみ/愛と喜びよ、消え去れ/旅の歌/新緑/
   森へのあこがれ/亡き友の杯に/さすらい/ひそやかな愛/問い/
   ひそやかな涙/誰がお前をそんなに悩ますのだ/古いリュート>/
 13.5つのリートと歌 Op.127より第3番「私の恋は輝く」/
 14.4つの歌 Op.143より第4番「ぼくの馬車はゆっくりと行く」/
 15.ベルシャザール Op.57/
 16-22. 6つの詩とレクイエム Op.90
  <鍛冶屋の歌/私のばら/出会いと別れ/
   牛飼いのおとめ/孤独/重苦しい夕べ/レクイエム>
パウル・アルミン・エーデルマン(バリトン)/
チャールズ・スペンサー(ピアノ)
 父親が出版業を営んでいた事もあり、若い頃から音楽だけでなく、文学にも強い関心を抱いていたシューマン(1810-1856)でしたが、不思議なことに歌曲の作曲にはほとんど興味を示しませんでした。しかし、愛するクララと結婚が決まった時から、突然堰を切ったかのように歌曲を書き始めた彼、たった1年の間に「ミルテの花」や「詩人の恋」などを始めとした名作を次々と作曲するのです。
 歌曲の作曲に没頭していた彼はクララに手紙を書きました。「私はほとんど死にそうだよ。ああ、クララ。歌を書くことの至福を私は長い間逃していたようだ・・・。」そんなシューマンは、それ以降も事ある毎に美しい歌曲を書き続けました。
 そして、そんな珠玉の歌曲を歌うのは名歌手パウル・アルミン・エーデルマン(彼の父は偉大なるバス・バリトン歌手オットー・エーデルマンです)。シューマンのデリケートな感情を丁寧に紡ぎ出し、全てのフレーズに心が通った、きめ細やかな歌がここにあります。
 
C5196
\2600
フェルナンド・ロペス=グラサ:作品集
 1-9.9つの小さな舞曲(1938-1948)/
 10.ポルトガルの有名な主題による変奏曲(1927)/
 11-13.ピアノソナタ 第2番 Op.26(1939)/14-29.年と時間に沿って
アルトゥール・ピツァッロ(ピアノ)
録音 2012年6月11-15日 ベルリン ジーメンスヴィラ
 ルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)、ジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)、そしてこのフェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)。この3人が近代ポルトガル音楽の巨匠と呼ばれる人たちです。
 ただ3人の作風には違いがあり、ドイツとフランスで学んだブランコはドイツ後期ロマン派の?影響が感じられる作品を書き、サントスの作品は民族音楽からの影響を半音階的進行に閉じ込めたもの。そしてこのロペス=グラサは、パリでシャルル・ケクランに学び、ポルトガルのポピュラー音楽とバルトークやヒナステラなどの他の国の現代作品との融合を図った音楽を書いたのです。
 彼はポルトガル共産党に入党したことで、強い迫害を受けたことでも知られますが、それにもめげず強靭な音楽を残しています。このピアノ曲集は、彼の作風を端的に知ることができるでしょう。
 
C5197
\2600
エルヴィン・シュルホフ:協奏曲集
 1-3.ピアノと小管弦楽のための協奏曲 Op.43 WV66(1923)/
 4-6.フルートとピアノ、弦楽合奏、2台のホルンのための二重協奏曲/
 7-9.弦楽四重奏と管楽アンサンブルのための協奏曲 WV97(1930)/
 10.ベートーヴェン:失われた小銭への怒り(シュルホフ編)
フランク=インモ・ツィヒナー(ピアノ)…1-6/
ジャック・ズーン(フルート)…4-6/
ライプツィヒ弦楽四重奏団…7-9/
ドイツ交響楽団/
ローランド・クルティヒ(指揮)
録音 2007年11月21-22日 ベルリン,ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ…4-6.7-9/2007年11月28-29日 RPB センデザール…1-3.10
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)はプラハの裕福な商人の息子として1894年に誕生。音楽の大切さを良く知っていた彼の母は、幼い彼のためにヨーロッパ中から有名な教師を呼び寄せ、また、たくさんの演奏会に出かけ、その音楽的素養を育んだのでした。
 やがて、家族はライプツィヒに移り、14歳の彼はライプツィヒ音楽院に入学、レーガーに師事したことで彼は作曲にも興味を持つようになります。若きピアニスト、作曲家として活躍を始めた彼ですが、第1次世界大戦で従軍し、戦争への嫌悪感を募らせることになります。この頃からダダイズムに傾倒し、自身の音楽にも無力感や虚無感を漂わせることや、当時流行のジャズの形式を取り入れることで、その時代に対しての反感を示したのでした。
 ここで聞ける音楽も、その傾向は顕著であり、たとえばピアノ協奏曲は、印象派と後期ロマン派、そしてジャズ風のサウンドと激しいリズムが絶妙なバランスで同居している不思議な音楽として仕上がっています。
  
C5198
(2CD)
\2600
ブゾーニ:バッハによる編曲集
<CD1>
 1-2.前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532/
 3-4.トッカータとフーガ BWV565/
 5-9.オルガン前奏曲より第1集
  <来たれ、創り主にして聖霊なる神よ BWV667/
   目覚めよと呼ぶ声あり BWV645/
   7.いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659/今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよ BWV734/
   主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV639>/
 10-14.オルガン前奏曲より第2集
  <主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ BWV617/
   アダムの罪により全ては失われぬ BWV637/
   アダムの罪により全ては失われぬ BWV705/汝のうちに喜びあり BWV615/
   われらが救い主イエス・キリスト BWV665>/
 15-17.トッカータ BWV564/
<CD2>
 1.コラール前奏曲/
 2-7.カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV992/
 8-10.ファンタジア,アダージョとフーガ
  <ファンタジア BWV906/アダージョ BWV968/フーガ BWV906a>/
 11-20.音楽の捧げものよりカノン変奏曲とフーガ/
 21.「ノミのジャンプ」2声と通奏低音のためのカノン…初録音/
 22.Das Calvarium(断片)…初録音/
 23.バッハのコラール《幸なるかな》による即興曲(グロショップによるピアノ独奏編)…初録音/
 24.オルガンコラール「甘き喜びのうちに」BWV751/
 25.シチリアーノ BWV1031/
 26.狩のカンタータ「わが楽しみは元気な狩のみ」BWV208より“羊は安らかに草を食み”/
《ボーナス・トラック》
 27.アンナ・ヴァイス=ブゾーニ(1833-1909):サロン・ポルカ「フェルッチョ」…初録音
ホルガー・グロショップ(ピアノ)
録音 2011年5月17-20日 ベルリン,ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ
 すでにリリースされている、グロショップのブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集(C7015…4枚組)には、バッハを始めとした17人の作曲家たちの作品のトランスクリプションが収録されていますが、実はそこには、ブゾーニがバッハ作品を編曲したものの全てが含まれていたわけではありません。
 この2枚組はそんな不足分を補うものと言えるでしょう。この録音の中には、グロショップ自身のバッハ作品の編曲や、優れたピアニストであったブゾーニの母アンナ=ヴァイスの作品までをも収録。
 グロショップのブゾーニ:ピアノ作品への傾倒ぶりが感じられる納得の演奏でお楽しみください。
 
C5203
(2CD)
\2600
ブラームス:歌曲集「美しきマゲローネ」 他
<CD1>
 1.私の恋は緑にもえ Op.63-5/2.万歳 Op.6-4/
 3.たそがれは迫り Op.59-1/4.愛のまこと Op.3-1/
 5.鳩に寄せて Op.63-4/6.森に囲まれた丘から Op.57-1/
 7-21.ロマンス「美しきマゲローネ」 Op.33/
<CD2>
 1-30.ロマンス「美しきマゲローネ」Op.33 朗読付き
ダニエル・ベーレ(テノール)/
スヴァイヌング・ビェラン(ピアノ)/
ハンス・ユルゲン=シャッツ(ナレーター…CD2)
録音 2013年3月4-6日 チューリヒ
 ルートヴィヒ・ティークによる「美しいマゲローネ」は、主人公ペーター伯爵と、ナポリの美しい王女マゲローネが出会ってから、苦難を乗り越え結ばれるまでを描いた長編小説です。
 それにヒントを得たブラームス(1833-1897)が、小説の各章の末尾に挿入された詩に音楽をつけ、連作歌曲としたのが「美しきマゲローネの物語」です。
 詩=歌曲の部分を聴いただけでは、物語の全てを知ることはできませんが、ブラームスは音楽で丁寧に背景を描いているので、テキストがなくても独自の世界を味わうことは可能です。
 この2枚組は、最初はテキストなしで歌曲のみを味わい、次は、もう1枚のCDでテキストの朗読を聞きながら歌を聴くという趣向になっています。
 オペラを書くことなかったブラームスですが、この控え目でロマンティックな作品は、彼のオペラと呼ぶにふさわしい逸品と言えるでしょう。
 ダニエル・ベーレのセンシティヴな歌唱は、この淡い物語を的確に描き出し、ドイツで人気の俳優ユルゲン=シャッツの朗読は、たとえドイツ語がわからなくとも、2人の愛の世界を目に浮かべることができるでしょう。
 

CPO



777691
\2600→\2390
ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調(1890年版・第2稿) ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 常にセンセーショナルな解釈で、新しいブルックナー(1824-1896)像を提示するヴェンツァーゴのブルックナー・ツィクルス。今回は最も壮大で、かつ人気の高い第8番の登場です。ブルックナー晩年のこの大作は、現在5つの異なるヴァージョンが存在し、新しい演奏や録音が出現するたびに、「指揮者はどの版を選択するのだろう?」とまず興味が湧くというもので、何より選択する版によってかなり曲の印象も変化してしまうという難しい問題を孕んでいるからです。
 ヴェンツァーゴは最近の潮流に乗り、1890年版を採用し、いつものように念入りにオーケストラも選択した上で、全てのファンが納得する孤高の演奏を繰り広げています。ハープを3台用いるなど大編成でありながらも、奇をてらうことなくあくまでも保守的な管弦楽法に則った上で、高らかに神を賛美するこの作品。ヴェンツァーゴはブルックナーの意思を完全に具現化しています。


旧譜
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第1〜5弾

777615-2
(2CD)
\5200→¥4790
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第1弾
 オケは
バーゼル管弦楽団
 1.交響曲第 4 番変ホ長調(第 2 稿)/
 2.交響曲第 7 番ホ長調(1881-83 年)
バーゼル管弦楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
ブルックナー(1824-1896)の交響曲については、様々な異稿版が存在し、現在でも研究が進んでいることは周知の事実です。初稿、改訂、後の人たちに拠る改編・・・。そのどれもが独自の声を挙げ、「これこそがブルックナーの真実の声」と主張し合っています。そして、演奏を聴く時には、ここ指揮者の解釈、オーケストラの音色などが加わり奥深い世界を構築していくのです。こうして、聴き手も演奏家もブルックナーから抜けられなくなるのでしょう。こちらは2002 年から2009 年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督を務めた指揮者ヴェンツァーゴの渾身のブルックナーです。彼は以前にもバーゼル管弦楽団と「知られざるシューマン作品」の発掘を行ったことでも知られ、今回のブルックナー・ツィクルスでも何かをやってくれそうな期待が高まります。

777617-2
(2CD)
\5200→¥4790
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・チクルス第2弾
 今回のオケはタピエラ・シンフォニエッタ
アントン・ブルックナー:交響曲全集第2集
 1.交響曲第0番ニ短調(1869年第2稿とされている版)/
 2.交響曲第1番ハ短調(1866年第1稿リンツ版)
タピエラ・シンフォニエッタ/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
第1集(777615-2)では、バーゼル交響楽団とともに第4番と第7番を演奏、無駄を削ぎ落としたさっぱりとした音色で聴かせたヴェンツァーゴですが、彼曰く、「ブルックナーの交響曲は全て違った音色で演奏しなくてはいけない」のだそうです。彼は第2作でそれをどのように実現したか・・・。なんとオーケストラを丸ごと交換(?)してしまいました。確かにオーケストラを変えれば、否応でも違った響きが得られます。
今回のツィクルスは初期の2つの交響曲であり、ヴェンツァーゴが求めたのは、比較的簡素ですっきりした音なのでしょう。モーツァルトなども得意とするこのオーケストラからは小回りの利く、古典的で静謐の響きが導きだされることは間違いありません。ブルックナー(1824-1896)の全集を完成させるための新たな試みとしても高く評価されるのではないでしょうか。今後、重量級の音に期待も膨らみます。
Bruckner: Complete Symphonies Volume 3
777735-2
\2600→\2390
マリオ・ヴェンツァーゴ
 ブルックナー:交響曲チクルス第3集

  今回はノーザン・シンフォニア
   交響曲 第2番ハ短調(1877)
ノーザン・シンフォニア/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 ヴェンツァーゴの魅力あふれる「ブルックナー(1824-1896)交響曲ツィクルス」の第3弾です。今作はあまり演奏機会の多くない第2番で、「曲のスケールに合わせてオーケストラを選択する」というコンセプトを踏襲するヴェンツァーゴは、比較的規模の小さいノーザン・シンフォニアを選びました。ノーザン・シンフォニアは1958年に創立されたイギリス・イングランド北部のニューカッスル・アポン・タイン近郊のゲイツゲッド市にある室内オーケストラで、I.フィッシャー、R.ヒコックス、H.シフらが歴代の指揮を務め、現在はヴァイオリニストのトーマス・ツェトマイアーが音楽監督を務めてます。このエキサイティングかつ革新的なオーケストラからヴェンツァーゴは極めて精緻な響きを引き出すことに成功しました。
Bruckner: Complete Symphonies Volume 4
777690
(2CD)
\5200→\4790
マリオ・ヴェンツァーゴ
 ブルックナー:交響曲チクルス第4集
  今回はベルリン交響楽団

  CD1.
   交響曲 第3番 ニ短調(第3稿 1889年版)/
  CD2.
   交響曲 第6番 イ長調(1881年)
ベルリン交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
これまでにも、ブルックナー(1824-1896)の交響曲にセンセーショナルな解釈を示してきた指揮者ヴェンツァーゴ。今回は第3番と第6番に新たな光を当てています。ここで彼が選んだオーケストラはベルリン交響楽団であり、その渋い響きは2つの作品に完全にマッチ、とりわけ「ワーグナー」の愛称を持つ第3番での鮮やかな表現力には驚くばかりで、もしブルックナーがこの曲の初演をウィーン・フィルでなく、このベルリン交響楽団で行っていたとしたら、ブルックナーの1年間自信喪失事件もなかったのではないか…と思えるほどツボにはまった演奏です。ブルックナーの全交響曲の中では比較的地味な存在である第6番も流麗さと強調されたリズムがくっきり表現されており、この曲の持つ魅力を再発見できそうな好演となっています。

777787
\2600→\2390
ヴェンツァーゴ/ブルックナー・シリーズ最新巻
 ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 (3楽章:1894年版)
ベルリン交響楽団/
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 おなじみヴェンツァーゴのブルックナー・シリーズ。
 この第9番では極めて正統派のアプローチを試みることで、彼におけるブルックナー像を描き出してみせています。他の曲のように挑発的な解釈を試みることもせず、ベルリン交響楽団から素直な音楽を引き出しています。ブルックナー(1824-1896)における神の意志、そして宇宙観。これらに激しく共感しているであろうヴェンツァーゴの喜びさえもが伝わる素晴らしい演奏です。ブルックナーの第9番の演奏には誇張も装飾もないのかもしれません。

 

777674
\2600→\2390
アウゴスト・エナ(1859 - 1939):管弦楽作品集
 1.序曲「クレオパトラ」/
 2.ヴァイオリン協奏曲 ニ長調/
 3.交響的幻想曲
カトリーン・ラブス(ヴァイオリン)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)

 デンマークの作曲家、アウゴスト・エナ。彼の名前はいくつかの歌劇作品で知られています。
 彼の祖父はシチリアで生まれたイタリア人で、ドイツ人の妻とともにデンマークに移住したのはナポレオン戦争の後で、その息子(エナの父)は優れた靴職人でした。あまり音楽的な環境に育ったわけでもなかった彼ですが、才能を認められ、最初はヴァイオリンを学び、1870年にはコペンハーゲンに移り、そこでヴァイオリニストとして活動を始めます。
 1883年にはデンマークに戻り、その翌年には最初のオペラ「agleia」といくつかのピアノ曲と器楽曲、交響曲ハ短調を作曲、そしてダグマーの劇場の指揮者になります。1892年にはオペラ「魔女」を初演、1894年にこの「クレオパトラ」、1897年には代表作である「マッチ売りの少女」など次々にオペラを発表し、高い人気を得ましたが、1939年に没したあとはその作品のほとんどは忘れられてしまっています。
 彼の作品はどれもロマンティックなスタイルで書かれ、重厚なオーケストラの響きをフルに生かした美しさが魅力です。ヴァイオリン協奏曲は1897年の作品、そして交響的幻想曲は1930年から1931年に書かれた作品で、後期ロマン派の香りを存分に残した壮麗な音楽です。




旧譜
アウゴスト・エナ:管弦楽作品集第1弾

777035-2
\2600→¥2390
エンナ(1859-1939):
 1.交響的絵画「おとぎ話」/
 2.序曲「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」/
 3.交響曲第 2 番 ホ長調
北ドイツ・ハノーヴァー放送フィルハーモニー管弦楽団/
ミヒャエル・ホフステッター(指揮)
 デンマークで最も愛されている作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。この作品に魅了された作曲家の一人が、このオーギュスト・エンナです。
 彼は1901 年に受けたインタビューで「私はアンデルセンのおとぎ話に魅了されていて、彼の作品を何度も何度も読み返し、多くの喜びを感じ取る」と語っています。もちろん作曲にあたって多くのインスピレーションを受けたのは間違いなく、歌劇「マッチ売りの少女」を始め、いくつかのアンデルセンの作品に基づいた曲を書いています。
 このアルバムの2 つの曲は間違いなくアンデルセン関連の曲ですが、交響曲第2 番も「煌めくような音の魔法に満ち溢れている」作品であり、一種のおとぎ話であると言えるかもしれません。

 

777755
(SACD-Hybrid 2枚組)
\6600→\5990
ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク:レクイエム 他
 1.レクイエム Op.72/
 2.葬礼 Op.80/
 3.埋葬の歌 Op.88
フランツィスカ・ボーデ(ソプラノ)/
バルバラ・ブレッケルマン(アルト)/
マキシミリアン・アルクマン(テノール)/
イェンス・ハーマン(バリトン)/
テューリンゲン交響楽団/
マティアス・ベッケルト(指揮)

 ブラームスの伝記にしばしば登場するオーストリアの作曲家ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)。彼の妻となったエリザベートはブラームスの弟子であり、才能あるピアニストでもあるなど、彼の作品にはブラームスの影響が強く感じられます。
 cpoレーベルでは継続的にヘルツォーゲンベルクの作品をリリースし、このブラームスの影に隠れてしまったユニークな作曲家の実像を映し出すのに多大なる貢献をしています。
 このアルバムには3つの異なるテキストを用いた「死」に寄せた音楽が収録されています。
 どの作品も彼の実体験に寄り添うもので、それは彼の友人の突然の死であったり、44歳の若さで亡くなってしまった愛する妻のために書かれたりと、その動機は様々です。しかしながらヘルツォーゲンベルクはその悲しみを個人的なものではなくすべての人類へ贈る作品として昇華し、透明な哀しみを纏わせながら、唯一無比の音楽へと移し替えているのです。




先日こんなアルバムもご紹介しました。

777789
(3CD)
\7800→\7290
ヘルツォーゲンベルク夫妻のピアノ作品全集
《ハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)》
 1.5つの小品 Op.25/2.5つの小品 Op.37/3.4つの幻想小曲集 Op.4/
 4.ドン・ファンの主題による変奏曲 Op.8/5.幻想的舞曲 Op.9/
 6.ロマンス Op.6/7.6つの小さな性格的小品 Op.5/8.奇想曲 Op.107/
 9.アクロスティシャ Op.7/10.ほとんど幻想的なソナタ Wo0.13/
 11.12の小さな練習曲 Op.68/12.ピアノのための小品 Op.49/
 13.変奏曲 Op.3/
《エリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1847-1892)》
 14.8つの小さな小品
ナターシャ・ヴェリコヴィッチ(ピアノ)
 cpoレーベルが力を注いでいる作曲家の一人に、ブラームスの友人であったヘルツォーゲンベルクがいます。これまでも室内楽や管弦楽作品、または歌曲などのアルバムで、この作曲家の知られざる扉を開いて来たのですが、今回は彼のピアノ曲全曲と、やはり優れたピアニストであった彼の愛妻エリザベートが書いたピアノ曲を併せて収録するという、愛好家には嬉しい3枚組となっています。
 ヘルツォーゲンベルクの作品はブラームスに酷似していると言われていた時期もありますが、このピアノ曲を聴いて見ると、それは明らかな間違いであり、彼独自の語法がきちんと確立されていたことを知ることができるのではないでしょうか。
 これらの曲から類い稀なるロマンティシズムを抽出したヴェリコヴィッチの演奏にも称賛を送ります。


 ブラームスがその生涯に愛した女性のうちのひとりエリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルクの作品が聴ける。

 

777823
\2600→\2390
ドイツ初演!
 ジョルジュ・エネスク:作品集

  1.交響詩「イシス」管弦楽と女声合唱のための (1999年パスカル・ベントユによる編曲)/
  2.交響曲 第5番 ニ長調(テノール、女声合唱、オーケストラのための)
モーリス・ブラッド(テノール)/
北ドイツ放送合唱団/
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ペーター・ルジツカ(指揮)

 ここで指揮をしているルジツカは、作曲家としても(作曲の方が)有名で、もともとハンブルクでピアノとオーボエを学んだのち、作曲をヘンツェとオッテに学び、それから指揮と法律、音楽学も学んだという人。現代ドイツでは指揮と作曲の両面で高く評価されています。
 彼によるこのエネスク(1881-1955)の交響曲第5番と「イシス」の演奏は、ドイツ初演であり、どちらも未完に終わってしまった興味深い作品に納得の行く結末を与えたものです。やはりこちらも現代作曲家として知られるパスカル・ベントユが補筆完成したもので、エネスク作品の特徴でもある民謡風の色使いと、透明な管弦楽法、そして複雑な音楽語法の全てを研究し、不足している部分が補われたこれらの作品は、神秘的な女声合唱の響きを伴って、全ての聴き手の耳に強い印象を残すことでしょう。
 

777833
\2600→\2390
マックス・ブルッフ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 第1集
 1.ヴァイオリン協奏曲 第2番 Op.44/
 2.スコットランド幻想曲 Op.46/
 3.アダージョ・アパッショナート Op.57
サンチェ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)
 ブルッフ(1838-1920)と言えば、誰もがあの素晴らしい「ヴァイオリン協奏曲 第1番」を思い浮かべることでしょう。美しい旋律に溢れたあの協奏曲は、ロマン派のヴァイオリン協奏曲の中でも屈指の人気を誇っています。
 また、彼は生涯「歌と旋律」を愛し、その創造の源にも、ヨーロッパの様々な国に伝わる民族音楽があったことで知られています。
 たとえば、このアルバムに収録された「スコットランド幻想曲」や良く知られる「コル・ニドライ」にはそんな郷愁を誘うメロディがうまく引用されているのです。
 さてcpoレーベルでは、そんなブルッフのヴァイオリンのための作品全集のリリースを目論んでいます。名ヴァイオリニスト、ヴァイトハースを演奏者に迎え、「ヴァイオリン協奏曲 第1番」だけではない、ブルッフのヴァイオリン作品の隠された遺産を掘り起こすことで、この作曲家に新たな光を当てることになるでしょう。まずは、あまり耳にする機会のない第2番の協奏曲から聴いてみてください。
 
777873
(SACD-Hybrid 2枚組)
\6600
北ドイツのバロックオルガン 第12集 マティアス・ヴェックマン:オルガン作品集全集
 1.第1旋法による5声の前奏曲 ニ短調/
 2.第2旋法によるマニフィカト/
 3.イエス・キリストよ、汝はたたえられよ/4.我ら貧しき罪人を/
 5.救いはわれらに来れリ/6.ファンタジア ニ短調/
 7.第1旋法によるフーガ ニ短調/8.来たり給え聖霊、主なる神/
 9.神を賞賛し/10.喜べ、愛するキリスト者/
 11.おお祝福されし、光なる三位一体
フリードハイム・フランメ
(マリーエンミュエンスター・アブタイ教会,
ヨハン・パトロクルク・メーラー・オルガン)
 バロック時代の初期から最盛期にかけて活躍したドレスデンの作曲家ヴェックマン(1617頃-1674)。彼は、幼少期の頃にシュッツが率いるザクセン宮廷楽団で音楽教育を受け、その後、ヤーコプ・プレトリウスにオルガンを学びました。師であるシュッツがイタリアの様式に影響されたことを受け、彼も当時のイタリア様式を学び、それを自作のオルガン、チェンバロ作品に取り入れ、巧妙で精緻な音楽を書き上げました。
 ただしその功績は、彼の死とともに忘れられてしまい、バッハの作品と、その周辺の音楽家たちの作品が省みられる19世紀まですっかり埋もれてしまっていたのです。
 この2枚組には現存するヴェックマンの作品全てが(私家版も含めて)収録されています。今回フランメが演奏したオルガンは長い歴史を誇る教会にあるもので、素朴かつ力強い音色を持つ楽器です。この録音ではその巣晴らしい響きを余すことなく記録し、SACDハイブリッド盤としてお届けいたします。
 
777902
\2600
リヒャルト・シュトラウス:バレエ音楽「ヨーゼフ伝説」Op.63 ヴァイマール・シュターツカペレ/
ステファン・ショーヨム(指揮)
 20世紀初頭、ディアギレフ率いるロシア・バレエ団は多くの芸術家たちに影響を及ぼしました。ディアギレフが様々な作曲家たちに曲を委嘱したことは知られていますが、この「ヨーゼフ伝説」もそんな作品のひとつです(とは言え、最初は、ディアギレフのバレエを観たホフマンスタールが感銘を受け、「こんな作品はどうですか?」と売り込みをかけたことが発端だったのですが)。
 内容は聖書の「ヨゼフ物語」に基づくもので、ヨゼフが奴隷として働いていたポティファルの家で、その家の夫人が彼を誘惑するも、それを拒否するという物語。
 サロメにも似ていますが、もっと神秘的な佇まいを持っています。当初の計画ではニジンスキーがヨゼフを踊るという触れ込みでしたが、どうにも、ケスラー卿(ホフマンスタールの友人)による台本の出来がよくなく、シュトラウス(1864-1949)の音楽もいま一つ切れがないせいか、人気作になることはなく、最近まではほとんど演奏されることがありませんでした。
 しかし改めて聴いてみると、時には「サロメ」や「エレクトラ」のような激しく妖艶な響きが聴かれたり、後期の作品のような静謐さもあったりと、なかなか興味深い音楽に満たされていることに気が付くのではないでしょうか。
 


777671
(SACD-Hybrid)
\3000→\2690
マンゼ指揮!
 店主の愛するラーシュ=エリク・ラーション
  管弦楽作品集 第1集

  1.交響曲 第1番 ニ長調 Op.2/
  2.シェークスピアのための4つのヴィネット/3.組曲「冬物語」Op.18/
  4.管弦楽のための音楽 Op.40/
  5.小管弦楽のための牧歌/6.小管弦楽のための抒情幻想曲 Op.54
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)
 現代スウェーデンの代表的作曲家として知られるエリク=ラーション(1908-1986)。とは言え、彼の作品は決して前衛そのものではなく、時として十二音の様式を用いたものの、どちらかというと後期ロマン派色が強いものでした。特にここで聴ける初期の「交響曲第1番」はシベリウスを思わせる牧歌的で美しい音楽です。
 ニ長調という調性にもよるのか、大いなる自然を賛美しているかのような重厚かつ若々しい第1楽章から、その熱き心がひしひしと伝わってくるかのようです。
 彼は作品によって作風を使い分けていたようで、1966年に作曲された「抒情組曲」でも、描かれている風景は変わることなくひたすら悠然とした美しさを保っています。
 マンゼとヘルシンボリ交響楽団のチームワークの良さは、ブラームスで証明済。ここでも美しい弦の調べに重点を置いた見事なアンサンブルを聴くことができます。





ラーシュ=エリク・ラーションなら・・やはりこれ
北欧の抒情
スウェーデン管弦楽曲集 第1&2集

 これ以上「北欧の抒情」の名にふさわしいアルバムに出会ったことはありません。
 スウェーデン管弦楽曲集第2集。
 ロマンの洪水ともいうべき爽やかさに満ちあふれた、20世紀スウェーデン音楽の世界。弦楽オーケストラが生み出す、歌心と透明感溢れる響きの美しさは想像を絶するでしょう。
 フルメリーの田園組曲を初めとした華のある作品から、悲嘆に満ちたラーションのアダージョまで、まさに極限の抒情。

 まったくの個人的なことながら、仕事面でどん底に叩き落されてもう2度と立ち上がれないと挫折しかかっていたときに、この中のラーション「弦楽のための小セレナード」に出会って救われたことを思い出します。当時毎日のようにこの曲をかけて、潰えそうな自信と勇気と優しさを取り戻しました。
 あれから数年。今回久しぶりに聴いたのですが、やはり・・・泣けました・・・。


 ちなみに第1集は劇的なステンハンメルのカンタータ、透明で美しいラーションの作品の数々、陽気なP・ベルガーの作品、憂愁に閉ざされるアルヴェーンの小品など、実に多彩な音楽になっています。第2集ほど「抒情」を前面に出してはいませんが、バラエティは豊かです。


NAXOS
8.553115
¥1100
スウェーデン管弦楽曲集 第1集
 セダルマン:スウェーデン祝祭音楽
 ステンハンメル:カンタータ「歌」-間奏曲
 ラーション:田園組曲、「冬物語」-エピローグ
 ペッタション=ベリエル:「フレセンの花々」-4つの小品
 アルヴェーン:「ロスラーゲン」-ポルカ、夏の徹夜祭
         劇音楽「グスタフ=アドルフ2世」組曲-悲歌
 ヴィレーン:「弦楽のためのセレナード」-行進曲
オッコ・カム指揮
ヘルシンボリ交響楽団

NAXOS
8.553715
¥1100
スウェーデン管弦楽曲集 第2集
 ラーション:
  抒情的幻想曲 Op.54/
  弦楽のための小セレナード Op.12
  弦楽のためのアダージョ Op.48
 フルメリー:
  フルート、弦楽とハープのための田園組曲 Op.13B
 ブロムダール:「眠れぬ夜」より アダージョ
 アッテルベリ:
  ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽のための組曲 第3番 Op.19-1
 ラングストレム:弦楽のための悲歌的ディヴェルティメント
サラ・リンドロフ(fl)
サラ・トロベーク(vn)
ヨハンナ・ペーション(va)
ペッター・スンドクヴィスト指揮
スウェーデン室内管弦楽団



 


777828
(4CD)
\10400→\9590
ジャコモ・マイヤベーア:歌劇「バスコ・ダ・ガマ」
 (「アフリカの女」初稿版…初録音) 5幕 ウジェーヌ・スクリーブ:台本
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)/
クラウディア・ソロキナ(ソプラノ)/
ピエール=イヴ・プリュヴォ(バリトン)/
グィビー・ヤング(ソプラノ)/
コウタ・レセネン(バス)/
ロルフ・ブロマン(バス)/
ケムニッツ歌劇場合唱団/
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー/
フランク・ベールマン(指揮)
 マイヤベーア(1791-1864)は数多くの歌劇を作曲しましたが、その多くは現在忘れられてしまい、なかなか演奏される機会がありません。歌劇「アフリカの女」も、彼の存命中には人気があったものの、やはり忘れられてしまい、4幕で歌われる「おお、パラダイス」だけが時々歌われることがある程度です。
 この歌劇はバスコ・ダ・ガマを主人公としているのですが、史実に自由に手が入れられており、必ずしも実際のエピソードに忠実なものではないことが知られています。
 作品が生み出されるまでには、かなりの紆余曲折を経ており、この「バスコ・ダ・ガマ」として完成した直後、マイヤベーアは死去してしまい、音楽学者のジョセフ・ド・フェティスが幾つかの箇所を削除し(長すぎたため)、主人公を奴隷のセリカに変更、最終場面も書き直し、「アフリカの女」としてリニューアルしたものが現在知られているものだったのです。
 指揮者ベールマンは、オリジナルの形での上演を敢行。この歌劇に新たな光をあてることに成功しました。
 

777644
\2600
クリストフ・グラウプナー:バスのためのカンタータ集
 1.Frohlocke gantzes Rund der Erden GWV 1139/20/
 2.Ich bin zwar Asch und Koth, GWV 1135/13/
 3.Ach Herr mich armen Suender GWV 1152/46/
 4.Kommt, last uns mit Jesu gehen GWV 1119/22/
 5.Angenehmes WaA?er Bad GWV 1104/11b/
 6.Zaehle meine Flucht GWV 1154/12b
クラウス・メルテンス(バス・バリトン)/
アカデミア・ダニエル/
シャレフ・アド=エル(指揮)
 ザクセン公国キルヒベルク近郊、ハルトマンドルフに生まれたグラウプナー(1683-1760)。彼は法学と音楽を学び、最初はハンブルク歌劇場のチェンバロ奏者を務めながら(同じ時期にヘンデルがヴァイオリン奏者として在籍していた)、次々をオペラを作曲していました。
 その当時、彼の作品はバッハのものよりも人気が高かったとされていますが、当の彼はバッハを高く評価し、バッハがトーマス教会カントルの職を得た時も、グラウプナーは推薦の手紙をライプツィヒの市参事会へと送るなど、積極的に彼をサポートしたと伝えられます。
 そんなグラウプナーの「バスのためのカンタータ」は、充実した声部もさることながら、ヴィオラが重用されるなど独自の作風を誇っています。
 また彼のレチタティーヴォの流麗さも特筆もので、アリアの部分との美しい対比を見せています。クラウス・メルテンスの卓越した技巧は、これらの作品の美点を存分に表現しています。
 


777791
(2CD)
\2600→\2390
ロベルト・カーン:ピアノ三重奏曲全集
 1.ピアノ三重奏曲 第1番 ホ長調 Op.19/
 2.ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.33/
 3.ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 Op.35/
 4.ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 Op.72
ハイペリオン三重奏団
 1865年、マンハイム生まれの作曲家ロベルト・カーン(1865-1951)のピアノ三重奏曲です。現在では名前すらも残っていない人ですが、若い頃には、晩年のブラームスに高く評価されたこともあり、彼はその幸福な気持ちをずっと持ち続けていたと言います。
 しかし内向的な性格であったため、その事はずっと隠していて、自身を語る時には「ベルリンでフリードリヒ・カイルに学び、ミュンヘンでヨーゼフ・ラインベルガーに学び作曲家となった」と言っていたそうで、あまりにも幸福だったブラームスとの出会いについては、ついぞ語ることはなかったのだそうです。
 そんなカーン、1894年にベルリン・ロイヤルアカデミーの教授職に就き後進の指導にあたっていましたが、ナチスの台頭に伴い1934年にイギリスに亡命、そこで生涯を終えることになりました。
 彼の生徒にはヴィルヘルム・ケンプ、フェルディナンド・ライトナー、アルトゥール・ルービンシュタインなどがおり、どれほど優秀な教師であったかも理解できます。そんな彼のピアノ三重奏曲は、どれも1918年までに書かれており、わかりやすく簡潔な書式を保ったものです。
 

777860
\2600
ゴットルフ宮殿のための音楽 第2集
ヨハン・フィリップ・フェルチュ:カンタータと宗教的コンチェルト集

 1.今、サタンの力は弱くなっている/
 2.ああ、私はみじめな男だ/
 3.主よ、誰があなたの天幕に住むのでしょう/
 4.わが瞳は小川のような涙で溢れる/
 5.主はあなたの頭上を天使で満たす/
 6.イエスよ、あなたははぎとられ/
 7.地に棲む者は悲痛である/
 8.全ての紙の偉大な行いに感謝します
ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンス/
マンフレッド・コルデス(指揮)
 デンマーク国境に近い、ドイツ、シュレスヴィヒにあるゴットルフ宮殿は、その瀟洒な美しさと豊富な歴史的所蔵物で知られています。1500年頃には有名な「ゴットルフ蔵書」が収納され、1595年には美しいホールである「大鹿の間」も完成、同じ時期には礼拝堂やオルガンも建立されています。
 cpoの新シリーズはこの宮殿のために書かれた音楽に焦点をあて、これらをお馴染みのコルデスとブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスの完璧なアンサンブルで聴くというものです。
 ヨハン・フィリップ・フェルチュ(1652-1732)は、主にハンブルクでオペラ台本作家、作曲家として活躍していましたが、1680年から1684年までこの宮殿の教会で監督を務め、数多くのカンタータや宗教曲を書いています。聖書の言葉を大切にしながら、美しいハーモニーを載せていくという手法は、まさにオペラに精通していたフェルチュの腕の見せ所でもあり、また重要な場面でトランペットを活躍させる(神の声として)ことも、劇的な瞬間を一層鮮やかに見せてくれます。
 ゴットルフ宮殿のための音楽 第1集 フレガー(1635-1686):世俗、宗教的カンタータ集 777801
 


777843
\2000→\1890
シューマン/ティエリオ:ピアノ四重奏曲
 1-4.ロベルト・シューマン(1810-1856):ピアノ四重奏曲 ハ短調
  (1829.断片…ヨアヒム・ドラハイムによる新版、初録音)/
 5-8.フェルディナント・ティエリオ(1838-1919):
  ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.30(1875年出版,初録音)
ヴァレンティン・ピアノ四重奏団
 1829年に作曲された若きシューマンによるピアノ四重奏曲。こちらは一応、全曲の構想は出来たものの、ピアノパートを完成させることなく、そのまま出版もすることなかったという幻の作品です。
 この曲を完成させる試みは、何度か行われており、このドラハイム版よりも以前には、W.ベッティヒャーが補筆を試み、こちらは1979年にアンドレ・プレヴィンらが録音していたりもします。このドラハイム版は、オリジナルの自筆楽譜を綿密に調査した上で、左手パートを書き加え、彼なりに満足の行くものを作り上げたようです。
 このスコアは2010年のシューマン記念年に出版され、今回が初録音となります。もう一人の作曲家ティエリオはハンブルク生まれの作曲家で、シューマンよりもブラームスに影響を受けた人です。今ではほとんど忘れられてしまったこの作曲家の作品も、このアルバムでシューマンの四重奏と共に蘇ることでしょう。
 


777914
\2000→\1890
ルベル:組曲「四大元素」/ラモー:組曲「カストルとポリュックス」
 1-10.ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747):組曲「四大元素」/
 11-27.ジャン=フィリップ=ラモー(1683-1764):組曲「カストルとポリュックス」
オルフェオ・バロック管弦楽団/
ミヒ・ガイッグ(指揮)
 バロック期に書かれたのに、まるで「現代曲」を思わせることで知られるルベルの「四大元素」の冒頭部分。この曲を聴いて衝撃を受けない人はいないかも。ただ、曲が進むにつれて、優雅なバロック音楽になっていくところは、まだまだ17-18世紀の音楽そのものです。
 このオルフェオ・バロック管弦楽団とミヒ・ガイッグによる2つの作品の録音は、以前、PHOENIXレーベルからリリースされていたもの(PE110)ですが、現在入手不可能。
 今回cpoレーベルからの再発売は、一度は聴いてみたいと思っていた愛好家の心を小躍りさせるのではないでしょうか。


DACAPO



8.226081
\2000→\1890
Wood Works

1.Ye Honest Bridal Couple - Sonderho Bridal Trilogy Part I (Denmark)
2.Sekstur from Vendsyssel - The Peat Dance (Denmark)
3.Vigstamoin (Norway)
4.Waltz after Lasse in Lyby (Sweden)
5.Ribers No. 8 (Denmark)
6.Sonderho Bridal Trilogy Part II
7.Five Sheep, Four Goats (Denmark)
8.O Fredrik, O Fredrik (Norway)
9.Ack Varmeland, du skona (Sweden)
10.Easter Sunday - Polsk after Rasmus Storm (Denmark)
11.Jasspodspolska (Sweden)
12.Old Reinlender from Sonndala (Norway)
13.Sonderho Bridal Trilogy Part III (Denmark)

  (arr. F. Oland, A. Norgaard, F.S. Sjolin and R.T. Sorensen for string quartet)
デンマーク弦楽四重奏団
Mads la Cour (フリューゲル・ホルン)

 あまりにも穏やかであまりにも優しくてあまりにもポップ。しかも上品で渋い大人の味わい。
 ひょっとするとクラシックの範疇に入れるべきアルバムではないのかもしれない。しかし演奏するのがあの過激才能軍団「デンマーク弦楽四重奏団」。彼らなりの深く示唆に富んだ意味があるはず。
 もちろんその意図に関係なくいいものはいい。カントリー・ミュージック、あるいはフィドルを楽しむ感じで彼あの才能を、そして上質の音楽を楽しんでほしい。

録音 2013年9月4-7日 デンマーク Kirsten Kjaer Museum, John's Hall

 誰もが思い浮かべるであろうデンマークの懐かしい風景。もちろん、実際にその場所に行ったことがなくても、この音楽を聴けばイメージが広がることは間違いありません。それほどまでに鮮やかなこの世界。伝統的なメロディに彩られた愛の歌に程よくモダンな味付けを施して歌い上げるというコンセプトが、これほどまでに心地よいものだったとは。曲によってはミニマル風でもあり、癒し系にもカテゴライズされそうなこれらの音楽。
 Youtubeなどで2年間で50000回以上の再生数を誇るデンマーク弦楽四重奏団の演奏で。彼らの演奏はクロノスSQをも凌駕する…かも。

 http://www.youtube.com/watch?v=6Ey_tNIAmRU 


旧譜
 あらゆるニールセンのアルバムの中で店主が最もお薦めする
デンマーク弦楽四重奏団/ニールセン:弦楽四重奏曲第2 番


 ニールセンの弦楽四重奏曲第2番、とってもいい曲なのである。
 時期的には第1番の2年ほどあと。交響曲第1番の2年ほど前。
 実はこの曲、ニールセン最初の成功作といっていいかもしれない。ヨアヒムにも賞賛されたという。この曲の成功によって自信を深めて、交響曲第1番の筆が一気に進んだということは十分ありうる。
 劇的な冒頭から一気に引き込まれる第1楽章、ちょっとチェコを思わせるノスタルジックで幻想的な第2楽章、結構深遠なスケルツォ風第3楽章。

 そして圧巻が第4楽章。


 これが・・・なんともニールセンなのである。ひょっとするとニールセンの全ての作品でもっともニールセンらしいかもしれない。
 かっこいい。ムチャクチャかっこいい。
 地獄に落ちなかったメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番・・・とでもいおうか。あの激しさを「陽性」のまま現世によみがえらせたような奇跡的作品。
 こんなかっこいい主題を終楽章冒頭に用意するなんて、ニールセン男前過ぎる。ちょっとかっこよすぎて引いちゃうかもしれないが、おそらくニールセンってこの音楽のような、熱いまっすぐな男だったんだろう。
 間違いなくニールセンの「動」系音楽の中では一番好きな曲。


 ではCDはどれにするか。

 最高なのはこのデンマーク(青年)弦楽四重奏団の演奏。青年商工会議所みたいな名前だが、その演奏はまったく侮れない。というかすごい。才気煥発、縦横無尽。アルテミスSQなみの過激で刺激的な演奏を聴かせてくれる。
 襲い掛かってきそうな鋭いヴァイオリン、そのヴァイオリンを底から地響きを立てて追い立てるチェロ。終楽章は血が噴き出しそうな超高速スピード。その劇的な表現にはもう口アングリ。最初聴いたときはそのあまりに激しい自己主張に「そこまでやるか」と冷や汗ものだったが、考えてみれば第2番は若きニールセンの傑作。血気盛んで燃えるような情熱のたぎる作品。これくらい激しく熱い演奏で聴きたいではないか。すごい。すごいです。

 「ニールセンってどんな作曲家なの?」ともし聴かれたら、迷わずこのCDのトラック4をかけてこう答える。「こんな作曲家」。

 あらゆるニールセンのアルバムの中で、店主が最もお薦めするもの。

Nielsen - String Quartets Volume 2
DACAPO
6.220522
(SACD-Hybrid)
\2200→\1990
カール・ニールセン:弦楽四重奏曲集 第2 集
 1.弦楽四重奏曲 第2 番 へ短調 Op.5
 2.弦楽四重奏曲 第3 番 変ホ長調 Op.14
デンマーク(青年)弦楽四重奏団





旧譜、もう1枚!

CAVI
4260085532643
\2600→\2390
結成10周年!デンマーク弦楽四重奏団
(1)ハイドン:
 弦楽四重奏曲 第63番 ニ長調「ひばり」op.64-5 / Hob III:63
(2)ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調op.51-2
デンマーク弦楽四重奏団
 結成10周年!デンマーク弦楽四重奏団によるハイドンの「ひばり」&ブラームス弦楽四重奏曲第2番

 録音:2012 年3 月、スタジオ2(ミュンヘン)

 「デンマーク青年弦楽四重奏団」の名でも知られるデンマーク弦楽四重奏団は、2002 年夏のコペンハーゲン音楽祭にてデビューしたアンサンブル団体。
 今回収録したのは、ハイドンとブラームスの弦楽四重奏曲。ベートーヴェンからペルトまでいたる幅広いレパートリーを持つ当団ですが、意外にも古典派とロマン派の作品を収録するのは本アルバムが初めて。ハイドンでは軽やかかつ溌剌とした演奏で爽やかに聴かせる一方、後半のブラームスでは劇的かつ鮮烈な演奏で圧倒してくれます。ハイドンの「ひばり」では、1st ヴァイオリンを務めるオーランドの瑞々しいソロが聴き所。「ひばり」という愛称の由来ともなった第1 楽章冒頭の有名な旋律はもちろんのこと、第4 楽章で見せる怒涛の掛け合いも見事です。ブラームスの弦楽四重奏曲第2 番は、対位法的に書かれた堅固なアンサンブルと、シューベルトを思わせる流麗な旋律との兼ね合いが素晴らしい名曲。デンマーク弦楽四重奏団の演奏は厭なべたつきを控えた音運びで、アクセントの表現も鮮やか。エネルギッシュな勢いにあふれる瑞々しい演奏スタイルはそのままに、より円熟したアンサンブルで魅せてくれます。
 結成当時はデンマークの若手演奏家たちによる新進気鋭の団体として注目を集めていたデンマーク弦楽四重奏団も、今や室内楽界の中堅を担う実力派。今後のさらなる飛躍に期待したい、注目のアンサンブル団体です。

 

 


8.226082
\2000→\1890
フリードリヒ・クーラウ:ヴァイオリン・ソナタ集 第1集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.64/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.79-1/
 7-9.ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.79-2/
 10-12.ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.79-3
クリスティーナ・アストラン(ヴァイオリン)/
ペル・サロ(ピアノ)
録音 2013年6月24-28日 コペンハーゲン DRコンチェルフゼット 第4スタジオ
 もともとドイツで生まれるも、24歳の時にコペンハーゲンに亡命し、その生涯を閉じるまで22年間この地で創作活動を行ったため、現在ではデンマークでも大切な存在とされている作曲家クーラウ(1786-1832)。彼の生涯はとても波乱に富んだものであり、デンマークの音楽発展にも大きく寄与したのですが、現在ではその作品をほとんど聴くことはできません。例外的に、ピアノを学んでいる人には「ソナチネ」だけは知られているでしょう。ソナタを学ぶ前の段階で取り上げられることが多いものです。そのため、ベートーヴェンの同時代の「ピアノ曲作曲家」として認識されていますが、実は室内楽作品も数多く書いています。
 この一連のヴァイオリン・ソナタも壮大な楽想を有した感動的なもので、例えばOp.64はもともとフルートのための作品ですが、伸びやかなメロディが特に印象的であり、ヴァイオリンで演奏することでまた違った魅力を放っています。
 

8.226577
\2000
アナス・ノーエントフト:囚われた光
 1-3.囚われた光-チェロと小管弦楽のための(1996/1998)/
 4.ダンス・オブ・セパレーション-弦楽六重奏のための(1998)/
 5.大聖堂-独奏チェロのための(1986)/
 6-11.ポインテッド・アウト-クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための(2006)/
 12.アトラーニ-独奏ヴァイオリンのための(1991)/
 13.HillShapes-WindStillness-ヴィオラとピアノのための(2000)/
 14.その瞬間-クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための(1989)
   ※世界初録音(5.12を除く)
ヘンリク・ブレンドシュロルプ(チェロ)/
ヨハネス・セー・ハンセン(ヴァイオリン)/
クラウス・ミルプ(ヴィオラ)/
ジョン・クルーズ(クラリネット)/
クリスティーナ・ビェルケ(ピアノ)/
コペンハーゲン・クラシック・オーフス・シンフォニエッタ/
セアン.k.ハンセン(指揮)
録音 2008年6月14日 オーフス ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック,室内楽ホール…1-3/2011年11月26日 オーフス・ムジーク・フセット シンフォニック・ホール…5.14.6-11/2011年4月26日 コペンハーゲン国立デンマーク歌劇場,リハーサル・ホール…4/2011年9月23日 オーフス・ムジーク・フセット シンフォニック・ホール…12/2011年8月12日 オーフス・ムジーク・フセット シンフォニック・ホール…13
 作曲家のノーエントフト(1957-)は、コペンハーゲン王立音楽アカデミーでネアホルムとアブラハムセンに作曲を学び、活動の初期は、「相対する要素を併置することで生まれる響き」を追求していたと言います。
 しかし1990年代には自らの作風を省みて、「穏やかさをもったメロディ」を用いて多面的な表現する方向を模索しているといいます。
 このアルバムにはそんな彼の様々な年代の作品を収録。確かに「大聖堂」での茫洋たるメロディと、「囚われた光」でのメロディには大きな違いが感じられます。今世紀に入ってからの作風の変化もとても面白いもの。これは何も考えることなく、この音のシャワーに身を委ねるのがよいのかも知れません。
 


6.220574
(SACD-Hybrid)
\2200→\1990
サカリ・オラモ(指揮)&ウィーン・フィル!!
 ペア・ノアゴー:交響曲 第1番&第8番

  1-3.交響曲 第1番「sinfonia austera」
   (1953-1955/1956改編)/
  4-6.交響曲 第8番(2010-2011)
   ※4-6…世界初録音
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
サカリ・オラモ(指揮)
録音 2013年5月16-17日 ウィーン,コンチェルトハウス…1-3, 2013年5月25-26日 ウィーン,コンチェルトハウス,ライブ録音…4-6
 ノアゴー(1932-)は、現代デンマークで最も人気を誇る作曲家の一人。彼独自の手法である「無限セリー」や、多彩なパーカッションを用いた作品などで知られます。世界初録音を含むこのアルバム、演奏はなんと、サカリ・オラモが指揮するウィーン・フィルハーモニー。
 北欧における最も新しい交響曲がウィーン風の響きを纏って演奏されるその素晴らしさと不思議な感覚。これは得難い体験であり、またウィーン・フィルの新たな側面を知るためにも最適なアルバムと言えるでしょう。
 世界初録音となる交響曲第8番は、彼のこれまでの作品と比べても、かなり古典的で研ぎ澄まされた筆致を持つもので、彼が至った境地を垣間見ることができるはずです。
 


8.226114
\2000→\1890
ポール・ヒリアー(指揮)&ロンドン・シンフォニエッタ
 ペレ・グドムンセン=ホルムグレーン:Mixed Company

  1.Run(2012)/2.Turn (2012)/3.Song(2010)/
  4.Play(2010/2012改編)/5.Sound I(2011)/
  6.Sound (2012)/7.Company(2010)
   ※世界初録音
テアトル・オブ・ヴォイセス/
ロンドン・シンフォニエッタ/
ポール・ヒリアー(指揮)
録音 2012年10月6日 コペンハーゲン 王宮図書館,ブラック・ダイアモンド,クィーンズ・ホール ライブ収録
 先鋭的な作風で知られるグドムンセン=ホルムグレーン(1932-)。このアルバムは彼の作品集「Mixed Company」の世界初録音盤となります。演奏するのはロンドン・シンフォニエッタとテアトル・オブ・ヴォイセス、指揮はおなじみポール・ヒリアーです。
 作品は、4世紀前のダウランドの作品からインスパイアされたフレーズが様々に形を変えながら、新しい音楽を形作っていくというもので、息を飲むような複雑なハーモニーに彩られた旋律は、「過去へのオマージュ」と「新しい世界の発見」という相反する2つの喜びを聴き手にもたらすものです。
 

8.226561
\2000
ファジー-記憶の中のチャイム
 1-3.ノートル・ダム三部作(2002-2006)/
 4.B-ムーヴィーズ(1997)/
 5.記憶の中のチャイム(1987)/
 6-8.Tre tilbageblik(2004)/
 9.Stjerner over Kobenhavns Forbrandingsanstalt (1975)
グレーテ・クロフ(オルガン)/
ティーネ・レーリング(ハープ)/
ジャネッテ・バランド(サクソフォン)
録音 2008年 コペンハーゲン大聖堂,クラウス・ビリス…1-3, 2012年12月2日 フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…4, 1987年 フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…5, 2012年11月28-29日 ゲントフテ,CLスタジオ…6-8, 1975年 フレデンクベルク,ファジー・スタジオ…9
 “ファジー”とは、現代デンマークのミュージシャン。彼は1939年に生まれ、若い頃は「イェンス・ヴィルヘルム・ペデルセン」の本名を名乗っていましたが、いつしかこちらのニックネームの方が有名になった人です。
 彼は荒々しい髪と髭を持ち、即興演奏に優れ、また電子音楽の分野でも素晴らしい作品を書いています。
 彼の造りだす音は、実験的であり、機知に富み、また幾許かの郷愁を帯びています。
 このアルバムでは、その「懐かしさ」が前面に押し出されており、オルガンやハープ、サクソフォンの響きが極めて幽玄な音を醸し出しています。
 

8.226572
\2000
デュオ・カポウ!-バースト
 1.ニルス・マルティンセン(1963-):バースト(1990)/
 2.シモン・ステーン=アナセン(1976-):
  アルトサックスとパーカッションのための「スタディ」(1998)/
 3.イェクスパー・ホルメン(1971-):
  アルトサックスとパーカッションのための「オイル」(2003)/
 4.モルテン・レイドホフ(1978-):
  Pyr, ami spy, ram isp yra mis(2003)/
 5.ニルス・レンスホールト(1978-):
  飲めば本当の私が出来上がる(2002)/
 6.カスパー・ジャルナム(1971-2011):
  Der Totenschlager und der Rattenfanger(2001)
クラウス・オーレセン(サクソフォン)/
ヘンリク・クナルボルク・ラーセン(パーカッション)
録音 2009年12月21-22日 オーフス王立音楽アカデミー
 デンマークの作曲家たちによる、サックスとパーカッションのための作品のコレクションです。標準的な形式の中に組み込まれた様々な感情の発露・・・絶望と憂鬱、鬱積した思い、もつれ、叫びなど、時には異様とも思える音のぶつかり合い。
 聴き手は、これらの錯綜した音の中から幾つもの可能性を見出す楽しみにふけることができるはずです。
 

8.226578
\2000
ルネ・グレロプ:dust encapsulated
 1.リコーダー,ヴァイオリン,とアコーディオンのための「オブジェクト」(2008)/
 2.パーカッションとエレクトロニクス・ライヴのための「dust encapsulated #1」(2008-2009)/
 3.フルート,クラリネット,ヴァイオリン,チェロとピアノのためのdust encapsulated #2(2009)/
 4-10.ピアノのための「7つの楽章のソナタ」(2011)/
 11.シンフォニエッタ・ディヴェルティメント(2010-2011)
ニール・ブラムスネス・テイルマン(ピアノ)/
マティアス・エリス=ハンセン(パーカッション)/
ギャマン(アンサンブル)/
アスラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン/
ピエール・アンドレ=ヴァラーデ(指揮)
録音 2012年12月 コペンハーゲン,ガルニソン教会…1, 2013年3月19日 コペンハーゲン王立音楽アカデミー…2.4-10, 2013年5月25日 コペンハーゲン歌劇場,オーケストラ・リハーサル室…3, 2013年4月3日 モンテカルロ.芸術の春音楽祭 エンパイア・ホール ライヴ録音…11
 「幼い頃から音楽を学び、自分が作曲家になることを確信していた」というルネ・グレロプ(1981-)。彼は常に新しい響きを求め、音楽に独自の世界を語らせようとします。
 ここでは5つの作品の世界初演録音を聴くことができます。強いエネルギーを帯びたこれらの音は、空気中に拡散されてこそ、新たな命を得るものと言えるでしょう。

DYNAMIC

CDS-7684
\2000
MAGIC BOXES-オルゴール集
 1.ネプリング:オルゴール/2.テレンギ:鐘 Op.43-1/
 3.フリムル:音楽箱 Op.69-1/4.ソウスライン:音楽の箱/
 5.トゥリーナ:オルゴール Op.63-3/
 6.セヴラック:古いオルゴールが聴こえるとき/
 7.アンゲリス=ヴァレンティーニ:鐘/
 8.ミロ・ジョヴァンニ:マリー・アントネッテの音楽箱/
 9.プイシノフ:音楽箱/10.ゴドフスキー:音楽箱/
 11.ポルドフスキ:音楽箱/12.レクオーナ:オルゴール/
 13.ワイセンベルク:子どものアリア/
 14.リャードフ:音楽の玉手箱 Op.32/15.タンスマン:オルゴール/
 16.ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲より第22変奏 ミュゼット/
 17.ミューラー=タラモナ:鐘/18.ピエルネ:小さなオルゴール/
 19.イシドール・フィリップ:オルゴール付きの煙草入れ Op.69/
 20.サンカン:オルゴール/21.マルゴラ:鐘/22.カゼッラ:鐘 Op.35/
 23.リエティ:忘れられたオルゴール/24.リエティ:壊れたオルゴール/
 25.プロコフィエフ:束の間の幻影 Op.22 第9番/
 26.ヴィラ=ロボス:壊れたオルゴール/
 27.ハイドン:笛時計のための小品 第4番/
 28.ハイドン:笛時計のための小品 第21番/
 29.ベートーヴェン:笛時計のための小品Wo033 第4番/
 30.ベートーヴェン:笛時計のための小品 Wo033 第5番/
 31.ヨハン・シュトラウス:オルゴールのポルカ(シュルホフ編)/
 32.ケテルビー:時計とドレスデン人形
ダリオ・ミューラー(ピアノ)
録音 2009年 ルガーノ
 オルゴール、ミュージック・ボックス・・・これらが奏でる魅力的な音と、そのメカニズムには多くの作曲家たちも魅了されてきました。このアルバムは、そんな「オルゴール」を模したピアノ曲を集めたもの。かわいらしい音色を忠実に模したものから、壊れたオルゴールや、オルゴールを通して心象風景を表した曲まで、様々な小品が並んでいます。
 また「笛時計」というのは、18世紀の中央ヨーロッパ、ビーダーマイヤーの時代に好んで制作された機械仕掛けの時計のこと。決められた時間になると木製のパイプとドラムなどが精妙な音を奏でるものですが、ハイドンやモーツァルトを始めとした作曲家たちがこれを模した音楽をいくつか作曲しています。
 残響をたっぷり取ったダリオ・ミューラーのピアノは、時を超えた無邪気な世界を丁寧に再現しています。
 

CDS-7696
\2000
スタニスラス・ヴェルー:オーボエとピアノのための作品集
 1-3.演奏会用独奏曲 第3番 Op.76/
 4-6.演奏会用独奏曲 第4番 Op.77/
 7-9.演奏会用独奏曲 第10番 Op.84/
 10-11.演奏会用独奏曲 第5番 Op.78/
 12-13.演奏会用独奏曲 第8番 Op.82/
 14-22.モンプーの歌劇「大農園主」による変奏曲 Op.12/
 23-25.演奏会用独奏曲 第6番 Op.79 ※世界初録音(4-6を除く)
エンリコ・カルカーニ(オーボエ)/
アルベルト・マガーニ(ピアノ)
録音 2013年 イタリア,クネオ
 フランスのオーボエ奏者&作曲家ヴェルー(1814-1863)はアールブルックで生まれ、オーボエとヴァイオリンの2つの楽器の名手として活躍します。パリ音楽院では1833年にギュスターヴ・フォークトのクラスで2等賞を獲得、その翌年には1等賞を獲得し、またヴァイオリニストしては、1831年にパレ・ロワイヤルのオーケストラで第2ヴァイオリン奏者に就任したという記録があります。その後はフォークトの後任として1853年から1860年までパリ音楽院のオーボエ科の教授となり後進の指導にあたりました。
 この演奏会用独奏曲は、彼の代表作であり、少なくとも80曲を超える作品番号が付けられており、どれもがオーボエの超絶技巧を駆使した演奏困難なものとして知られています。素晴らしい作品なのに、なぜか録音がほとんどないのも不思議なことです。
 オーボエを演奏しているのは1965年ラヴェンナ生まれのエンリコ・カルカーニ。彼はヴェローナ音楽院でディエゴ・ディーニ・チアッチに師事し、サルッツオのコンクールで優勝。数々のオーケストラで首席を務めながら、1992年からはソリストとしてだけでなく、室内アンサンブルにも積極的に参加し、活動範囲を広げてきた人です。
 ピアノを演奏しているマガーニは作曲家としても高名で、管楽器の構造にも詳しく、ここでも説得力高い演奏を聞かせます。
 

CDS-7697
\2000
ドビュッシー:ピアノ作品集
 1-4.ベルガマスク組曲
  <前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ>/
 5-7.映像 第1集<水に映る影/ラモーを讃えて/動き>/
 8-13.子どもの領分
  <グラドゥス・アド・パルナッスム博士/象の子守歌/
  人形のセレナード/雪は踊っている/小さな羊飼い/
  ゴリウォーグのケークウォーク>/
 14-15 2つのアラベスク
セルジオ・チオメイ(ピアノ)
録音 2001年 ジェノヴァ
 イタリアのピアニスト、セルジオ・チオメイは、フランコ・トラブッコにピアノを学び、アンドラーシュ・シフにも師事したことがある逸材。無論数多くのコンクールで入賞、1991年にはザルツブルク・モーツァルテウム主催のコンクールで第2位を獲得したことで国際的名声を得ました。
 ピアノと並行して、チェンバロをクリストフ・ルセ、フォルテピアノをアンドレアス・シュタイアーに学ぶなど、バロック音楽にも造詣の深い人です。
 そんなチオメイ。ここではドビュッシー(1862-1918)のピアノ作品で独特の解釈を聞かせます。たっぷりと歌う「水に映る影」、快速なテンポで歌い切る「パスピエ」など、これまでのドビュッシー演奏とは一線を画した自由な音楽的構築は、やはり一聴の価値あるものと言えるでしょう。
 

GPR RECORDS



GPR10014
\2600→\2390
天才ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
 この高貴な「幻想即興曲」を聴け!これがビーゲルだ。
  ショパン:ピアノ作品集

  1.ワルツ 第6番 変ニ長調 「子犬のワルツ」Op.64-1/
  2.ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2/3.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/
  4.夜想曲 第8番 変ニ長調 Op.27-2/
  5.マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4/
  6.バラード 第1番 ト短調 Op.23/
  7-8.アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ Op.22/
  9.マズルカ 第62番 変イ長調 Op.posth/
  10.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/
  11.夜想曲 第20番 嬰ハ短調 Op.posth/
  12.スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
録音 パトリッチ・サウンド・スタジオ

 NAXOSレーベルやSteinway and Sonsレーベルへのいくつかの名録音で知られるジェフリー・ビーゲルによる渾身のショパン・アルバムです。
 彼は国際的に知られたピアニストであると同時に素晴らしいアレンジャーでもあり、例えばヴィヴァルディの「四季」のピアノ編曲ヴァージョンは、NAXOSスタンダード盤の中でもトップクラスの売り上げを誇っています。

 彼のこれまでの録音は、どちらかというと珍しい曲目が中心で(もちろんバッハもあるのですが)、このショパン(1810-1849)は彼にしては珍しいほど正統派のレパートリー。
 しかしここでもその天才性を発揮。
 「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」の華やかな洒脱さ。「夜想曲 第20番」の貴族的で落ち着いた美しさ。そして「幻想即興曲」での上品で感興豊かな即興性。・・これこそ彼の本領といっていいでしょう。



ジェフリー・ビーゲルって誰だ!?

 という方のためのミニ特集。



ヴィヴァルディ:四季
(J.ビーゲルによるピアノ独奏編曲版)

 最強の名曲、ヴィヴァルディ(1678-1741)の四季をピアノ独奏で全曲演奏してしまったというCD 。
 元々Ricordi 社(イタリアの大手出版社)よりピアノ版のスコアは出版されていたのですが、この録音にあたってピアニストのビーゲルは本来のスコアを研究し、より一層的確な装飾を付けくわえたというのですから、その思い入れは並大抵なものではありません。
 出来上がった音を聴いてみてください。鳥の囀り、雷鳴、人々の喜び、しんしん降り積もる雪などが、驚くほどに色鮮やかに描き出されていることに気がつくでしょう。
 さて、その編曲者ビーゲル、実はなかなかのくせもの。以前リリースされたキュイの作品集でもただのキワモノ作品という以上の何かを聴かせてくれていました。
 また映画でおなじみのマンドリン協奏曲も、ピアノで聴くと一味違います。


8.570031
\1100
ピアノ独奏編曲版「四季」 
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲 Op.8「四季」 (J.ビーゲルによるピアノ独奏編曲版)
  マンドリン協奏曲ハ長調 RV425 (A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲版)/
  リュート協奏曲ニ長調 RV 93 (A.ジェンティーレによるピアノ独奏編曲版)
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)





<ビーゲルの代表作/旧譜/キュイ>


NAXOS
8.555557
¥1100
キュイ:25の前奏曲集 Op.64 ジェフリー・ビーゲル(p)
 ロシア五人組の中で最後に名前が挙がる作曲家。ロシア五人組の1人として記憶されるが、その作品は聴いたことがない、といつも言われる作曲家。・・・セザール・キュイ。
 ただ、そんなキュイの作品が、当時から今まで、他の4人と比べてポピュラーになりえなかったのにはいくつかの理由がある。

 彼はロシア五人組創設者の1人とはいえ、ロシア人ではなくフランス人とリトアニア人の混血だった。父はナポレオン軍の軍人であり、ロシアとの戦争に負けて敗走中に母親となる女性と知り合ったらしい。そんなことからも、他の4人と比べるとロシアの民族色への関心が薄かった。
 ムソルグスキーやリムスキー・コルサコフのような有名な管弦楽作品を残さず、バラキレフやボロディンのような交響曲も残さず、歌曲、ピアノ曲、歌劇といったジャンルの作曲に終始した。
 本職は軍人であり、陸軍士官学校の教授、そして大将までのぼりつめた偉人でもあった。それゆえに作曲は本格的ではあったが余技とみなされた。
 彼はラフマニノフを再起不能に陥りかけさせるほどの辛らつな批評家としても知られ恐れられていた。逆にそれゆえに多くの人の反感を買い、いざ自作を発表しても好意的に受け入れてもらえなかった節がある。

 とはいうものの作曲家としての実績は長く、キュイはその人生でさまざまな名誉職、栄誉に輝いている。だがそれも、店主の邪推かもしれないが、まわりの人々はキュイを恐れて奉り、取り入ってチヤホヤするものの、いざ作品そのものの話になるとうまくお茶を濁して、本人から見えないところではその作品を中傷していたのではないか・・・。本人の死後はとくに、生前の憂さを晴らすかのようにその作品をあえて邪険に扱ったのではないか。
 ・・・もしそんな店主の想像が正しかったとすると、彼の音楽を聴くには、まず過去の評価をあえてすべて忘れて、まっさらな気持ちで接することが大事だと思う。

 そうやって虚心坦懐、何も考えずに聴いたキュイの代表的ピアノ作品「25の前奏曲集」。
 悪くない。礼服を着たショパン。軍靴を履いたリスト。
 思わず背筋をピンとさせてしまう高雅さ、香り豊かな詩情、ふくよかな和声に彩られた落ち着いた抒情。・・・意外なほど素敵な作品。ぜひ一度聴いてみてほしい。

 ちなみにピアノのジェフリー・ビーゲル。ANGELOK1 というレーベルでベートーヴェンやショパンのライヴ・アルバムをリリースしていたのだが、楽譜無視の一歩手前という好き放題やっていながら、それがムチャクチャかっこよかった。このキュイの演奏もただの「珍しもの紹介」に終わらない、親近感あふれる感情豊かな演奏を聴かせてくれている。





これもビーゲルだった


NAXOS
8.559313
\1100
L・アンダーソン:管弦楽作品集 第1 集
 ピアノ協奏曲

 トランペット吹きの休日/ブルー・タンゴ/春が来た/
 舞踏会の美女/ブラッドフォード知事マーチ/クラリネット・キャンディ/
 キャプテンたちと王様たち /ゴールデン・イヤーズ /
 チキン・リール/フィドル・ファドル/クラシカル・ジューク
 ボックス/チャイナ・ドール/小さなバラード/アリエッタ/
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
レナード・スラットッキン(指揮)
BBC コンサート・オーケストラ
 NAXOSのルロイ・アンダーソン・シリーズ第1巻。
 名匠スラトキンが指揮したベストセラー。「トランペット吹きの休日」、「フィドル・ファドル」などの元気いっぱいの名曲が入ってます。
 とくに最後に収められたピアノ協奏曲は、明るく健やかな気持ちにさせてくれる知られざる名作。私もだいっ好きな曲で、「一番好きなピアノ協奏曲は?」と聞かれて、「もちろんルロイ・アンダーソン」と答えていた時期もありました。しかもこのCD、ピアノは名手ジェフリー・ビーゲル。
 久しぶりに聴いたら、その青空のような無防備な爽やかさに、ちょっとうるっとしてしまいました。
 ルロイ・アンダーソンは「ぽっと出」の軽音楽作曲家と誤解されてますが、実はハーヴァード大学で楽理、対位法、和声、作曲をきっちり修得したバリバリの本格派。しかも第二次世界大戦中は言語学の専門家としてペンタゴンで働いたという超エリートだったりします。



 

ICA CLASSICS



ICAB-5126
(3CD)
\2400→\2190
イングリット・ヤコビ/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
《CD1…ICAC-5107》
 1-3.ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.15/
 4-6.ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
  録音 2013年4月7-9日/
《CD2…ICAC-5086》
 1-3.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19/
 4-6.ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
  録音 2011年7月30-31日/
《CD3…ICAC-5104》
 1-3.ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73
  録音 2012年11月20-21日/
 4-9.「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲 WoO79/
 10.アンダンテ ヘ長調 「アンダンテ・ファヴォリ」 WoO57/
 19-29.11のバガテル Op.119
  録音 1991年11月11-12日/1992年2月18日
イングリット・ヤコビ(ピアノ)/
シンフォニア・ヴァルソヴィア/
ヤチェク・カスプシク(指揮)
 「明確なアーティキュレーション、明確なフレージング、そして表現力・・・」ニューヨークタイム誌でも大絶賛された若きピアニスト、イングリット・ヤコビ(1770-1827)。
 ライザ・ゴロデッカ、ハインリヒ・ノイハウスにピアノを学び、ボールドウィン国際ピアノコンクールで優勝、スタインウェイ・ホール・アーティスト賞を受賞し、2011年からベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲録音を手がけ、現在はモーツァルトの協奏曲のツィクルスを行っています。
 この演奏、彼女のピアノのテクニック、表現力はもちろんのこと、バックのシンフォニア・ヴァルソヴィアの溌剌たる演奏にも惹かれます。例えば第4番でのピアノとオーケストラの掛け合いの見事さには、誰もが舌を巻くに違いありません。力強く清冽なベートーヴェン。彼女の若い頃の演奏も含まれています。


ヤコビ、前作のモーツァルト

ICAC-5125
\2000→\1890
イングリッド・ヤコビ モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 1-3.ピアノ協奏曲 第14 番 変ホ長調 K449/
 4-6.ピアノ協奏曲 第27 番 変ロ長調K595/
 7.コンサート・ロンド ニ長調 K382
イングリッド・ヤコビ(ピアノ)/
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・
ザ・フィールズ/ネヴィル・マリナー(指揮)
録音 2013 年6 月28-30 日 ロンドン アビー・ロード・スタジオ STEREO
 数多くのコンクール入賞歴と「スタインウェイ・ホール・アーティスト賞」を含む数多くの受賞歴を持つ彼女、イギリスでもその演奏は大絶賛されています。
 このアルバムは名指揮者ネヴィル・マリナーと共演したモーツァルトの協奏曲が収録されており、彼女の名声を確立したベートーヴェン演奏とはまた違う華やかさと流麗さに満ちたモーツァルトを楽しむことができます。

 


ICAC-5125
\2000→\1890
イングリッド・ヤコビ モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 1-3.ピアノ協奏曲 第14 番 変ホ長調 K449/
 4-6.ピアノ協奏曲 第27 番 変ロ長調K595/
 7.コンサート・ロンド ニ長調 K382
イングリッド・ヤコビ(ピアノ)/
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・
ザ・フィールズ/ネヴィル・マリナー(指揮)
録音 2013 年6 月28-30 日 ロンドン アビー・ロード・スタジオ STEREO
 「明確なアーティクレーション、フレージング、表現力…。彼女は完全に自己を確立させている。」このようにニューヨーク・タイムズから称賛された若手ピアニスト、イングリッド・ヤコビ。
 数多くのコンクール入賞歴と「スタインウェイ・ホール・アーティスト賞」を含む数多くの受賞歴を持つ彼女、イギリスでもその演奏は大絶賛されています。
 このアルバムは名指揮者ネヴィル・マリナーと共演したモーツァルトの協奏曲が収録されており、彼女の名声を確立したベートーヴェン演奏とはまた違う華やかさと流麗さに満ちたモーツァルトを楽しむことができます。秋には第2 弾のリリースが予定されています。

JCW RECORDINGS

JCW RECORDINGS
 世界的なギタリスト、ジョン・ウィリアムスが主宰するレーベル。
 彼はオーストラリア、メルボルンに生まれ、その後父の出身地イギリスに移住し、ロンドンの王立音楽学校や、アンドレアス・セゴビアにギターを学びました。
 デビュー後は現代最高のギタリストとして世界中で活躍。その活動はクラシックのみにとどまらず、ポップスやジャズなどの分野でも幅広く活動しています。
 2013 年には演奏活動を引退することを表明し、多くのファンを悲しませましたが、彼の音楽は永遠に不滅です。


JCW-1
\2300→\2090
FROM A BIRD-鳥から 〜ジョン・ウィリアムス:ギター作品集
 1.ハロー・フランシス/2.歌のための前奏曲/3.オープン・エンド/
 4.無言歌/5.スロー・チェンジ/6.欄外の注釈/7-10.鳥から/
 11.走る犬/12.一日の終わり/13.はじめの光/14.大潮/
 15.ターロック・キャロラン(1670-1738):コンチェルト(J.ウィリアムス編)/
 16.キャロラン:小さくて偉大な山脈(J.ウィリアム編)/
 17.伝承曲:パンチボールの底に-ツバメの尾-タリバーディン候(J.ウィリアムス編)/
 18.伝承曲:ジャクソンの朝の茂み(J.ウィリアムス編)/
 19.キャロラン:微笑みの力(J.ウィリアムス編)
ジョン・ウィリアムス(ギター)
録音 2008 年9 月17-21 日 ロンドン エア・スタジオ
 ジョン・ウィリアムス(1941-)を包括的に知るための1 枚がこれ。
 彼の代表作である「ハロー・フランシス」を始めとした自作自演、そしてアイルランド民謡の編曲など、まさにジョン・ウィリアムスならではの世界が見えてきます。
 


JCW-2
\2300→\2090
STEPPING STONES-跳ねる石
 1.横尾幸弘(1925-):さくら/
 2.ジョン・ウィリアムス(1941-):跳ねる石/
 3.ジョン・ウィリアムス:奇数/
 4.スティーブン・ゴス(1964-):メリールボーン/
 5.ピーター・スカルソープ(1929-):ジリル
   (S.ウィングフィールドによるギター編)/
 6.グレアム・クーネ(1956-):
  A Closed World of Fine Feelings and Grand Design/
 7.フィリップ・ホートン(1954-):キンカチョウ,アイ・ラヴ・ユー/
 8.スティーヴン・ダッジソン(1924-):生のさなかにも/
 9.フレデリック・ハンド(1947-):祈り
ジョン・ウィリアムズ(ギター)/
ティモシー・ケイン(ギター…9)
録音 2013 年3 月9 日,4 月2-4 日 ロンドン エア・スタジオ
 こちらはクロスオーヴァー的な雰囲気を持つ1 枚。ギターの持つ可能性をとことんまでに追求したというゴスやスカルソープの作品を始め、横尾幸弘の「さくら」での絢爛豪華な佇まいまで、現代のギター作品と一言で括ったとしても、これほどまでに多彩な表情を見せるのかと驚くばかりの楽しさです。
 

LPO


LPO-78
\2400→\2190
ユロフスキ&ロンドン・フィル
 ツェムリンスキー:歌劇「フィレンツェの悲劇」&メーテルランク歌曲集

  1-17.歌劇「フィレンツェの悲劇」Op.16 (1幕 オスカー・ワイルド原作)/
  6-23. 6つのメーテルランクの歌 Op.13
   <三人の姉妹/目隠しをされた娘たち/乙女の歌/
    彼女の恋人が去った時に/
    そしていつの日か彼が戻ってきたら/彼女は城にやってきた>
ブランカ…ハイケ・ヴェッセルス(メゾ・ソプラノ)…1-17/
グィード・バルディ…セルゲイ・スコロホドフ(テノール)…1-17/
シモーネ…アルベルト・ドーメン(バリトン)…1-17/
ペトラ・ラング(メゾ・ソプラノ)…18-23/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
ウラディミール・ユロフスキ(指揮)
録音 2010年9月22日…18-23, 2012年9月26日…1-17 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ライヴ録音
 ツェムリンスキー(1871-1942)の歌劇「フィレンツェの悲劇」。原作をオスカー・ワイルドに拠っているためか、内容はまさに世紀末を象徴するようなドロドロした物語です。登場人物はフィレンツェの裕福な商人シモーネとその妻ビアンカ、そしてフィレンツェ公グィード・バルディの3人のみ。ビアンカに言い寄るグィード、嫉妬するシモーネ。「シモーネなんか死んじゃえばよいのに」と願うビアンカ。そして、その三角関係のもつれが高じて男同士が決闘を始め…生き残ったのは夫であるシモーネ。さぞやビアンカは落胆するかと思いきや、「あなたってこんなに強かったのね」とシモーネに擦り寄るビアンカ。2人は改めて愛の深さを確認して幕。
 自分の愛する女は、どんなに他の男によろめいても最後は自分のもとに戻ってくる。というツェムリンスキー自身の願望も透けて見えるようなこの歌劇。リヒャルト・シュトラウスを思わせる豪放なオーケストレーションと、調性崩壊ぎりぎりの和声、そして1時間足らずというテンポの良さも相俟って、最後まで緊張感を伴いながら楽しむことができるものです。それにはもちろん素晴らしい歌手とオーケストラが必要ですが、この演奏、その点でも全く申し分ありません。何よりベテラン、ドーメンの歌うシモーネには、「もう一生あなたについていきます」とつぶやきたくなるほどの説得力があるものです。
 ユロフスキーはこの絢爛豪華な音を、一つ残らず描き出しつつ、堅実に全体をまとめています。
 「6つのメーテルランク歌曲集」は歌劇より少し前に書かれたもので、シェーンベルクとマーラーの良さを併せ持つような不思議な響きを持つ作品。
 ペトラ・ラングは滴り落ちるような深い声で、この後期ロマン派の世界を表現しています。もちろんバックのオーケストラの雄弁な語り口も聴き所です。
 

MARCO POLO


8.225983
\2000
シュポア:弦楽四重奏曲全集 第16集
 1-4.弦楽四重奏曲 第23番 ホ長調 Op.82-1/
 5-7.弦楽四重奏曲 第26番 変ホ長調「華麗なる四重奏曲」Op.83-5/
 8.変奏曲 イ長調 Op.8 ※1-7…世界初録音
モスクワ・フィルハーモニー・コンチェルティーノ弦楽四重奏団
<メンバー:
ヤロスワフ・クランスニコフ(第1ヴァイオリン)/
ソフィア・クラスニコワ(第2ヴァイオリン)/
オルガ・ジマエワ(ヴィオラ)/
ヴィクトル・コゾドフ(チェロ)>
 作曲家ルイ・シュポア(1784-1859)はその生涯のほとんどの時期に渡って弦楽四重奏曲を書き続けました。
 最初の作品は20歳の時のOp.4で、最後の作品はそのおよそ50年後に完成された第36番のOp.157。これらの作品は多彩な様式を持ち、19世紀前半の弦楽四重奏の発展にも大きく寄与しています。
 この第16集では1828から29年に完成された第23番と、1829年8月に書かれた第26番が収録されており、当時カッセルの宮廷楽長として活躍していたシュポアの自信が反映された「ヴァイオリンの名技を楽しみながらも」全体の緊密さも楽しむという、エレガントで素晴らしいアルバムとなっています。
 変奏曲イ長調は、シュポア21歳の作品。彼のキャリアを作っていく時に重要な役割を果たしたであろう、技巧的で聴き映えの良い変奏曲なのです。

MARSYAS



MAR-1808
\2600→\2390
スザンナ・レヴォネン(ソプラノ)
 クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)&北ドイツ放送フィル
リヒャルト・シュトラウス&ダニエル・シュニーダー:作品集

 1-3.ダニエル・シュニーダー(1961-):クライシス
 <暗黒と悲しみの時代/怒り、憤怒の日/祈りと変容>/
 4.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):メタモルフォーゼン/
 5.ダニエル・シュニーダー:詩篇(ソプラノと管弦楽版)
スザンナ・レヴォネン(ソプラノ)…5/
北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
録音 2004年4月22-26日 ドイツ ハノーファー,アルタナシウス教会
 リヒャルト・シュトラウスの晩年の名作「メタモルフォーゼン」は、第二次世界大戦の末期である1944年から1945年の初めに、ガルミッシュの山荘で作曲されました。大戦によって愛するドイツの町なみ、劇場、音楽ホールが次々を破壊され、ドイツの文化の伝統すらも崩壊していく様子を目の当たりにしたシュトラウスは、悲しみの中で、ベートーヴェンの交響曲第3番の第2楽章「葬送行進曲」のメロディを主題とし、自由で悲痛な変奏曲を書き上げたのでした。
 シュトラウスはこの曲を生前に発表するつもりはなかったのですが、パウル・ザッハーとチューリヒ・コレギウム・ムジクムによって1946年に初演され、そのままザッハーに献呈されたものです。
 このアルバムでは、この曲の持つ強い意思を尊重し、前後に現代作曲家ダニエル・シュニーダーによる「反戦の声」を内包した作品を配置して、戦うことの空しさを伝えています。
 クリスチャン・ヤルヴィの指揮は、冷徹な目を光らせながらも決して耽溺することなく、作品の持つ色合いや感情を切り取ってみせてくれるもの。はっとするような美しさが際立つ演奏です。
 

MAR-1809
\2600
原光-グスタフ・マーラー:歌曲集
 1-5.子供の不思議な角笛より
  <原光/天上の生活/浮世の生活/
   美しきトランペットが鳴り響くところ/起床合図>/
 6-9.さすらう若人の歌
  <恋人の婚礼の時/朝の野を歩けば/
   僕の胸の中には燃える剣が/恋人の青い瞳>/
 10-14.リュッケルト歌曲集より
  <私はほのかな香りを吸い込んだ/
   美しさゆえに愛するのなら/私の歌をのぞき見しないで/
   真夜中に/私はこの世に捨てられて>
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/
マルクス・ハドゥッラ(ピアノ)
録音 2012年9月17-21日 オーストリア,ライディング リスト・センター
 マーラーのいくつかの歌曲の中でも、最も美しくまた劇的な歌曲を集めた1枚。
 マーラーの歌曲については、良く知られているように、そのルーツが民謡詩集「子供の不思議な角笛」にあるものが多く、彼はこの詩を用いて多くの歌曲を書いた上、初期の交響曲、第2番から第4番にも歌詞を用いた楽章があるほどです。
 詩の多くは素朴な感情をそのまま表現していますが、中にはすばらしく芸術的なものや、小気味よい皮肉が利いたものなど様々で、マーラーもそれを踏まえ、絶妙な曲を付けているのです。
 歌曲集「さすらう若人の歌」の歌詞もも実際にはこの詩集に影響されています。
 リュッケルトは、もう少し後になってマーラーが傾倒した詩人です。ヤニナ・ベヒレの歌唱は、マーラーが描いた微妙な心の襞を丁寧になぞり、時には過剰とも思えるほどの強い表現を施します。その歌い口は饒舌であり、慣れ親しんだ曲調とは違って聞こえる部分もありますが、この仄暗く暖かい声には、全ての疑問や戸惑いすらも闇の中に溶かし込んでしまうに違いありません。
 
MAR-1810
\2600
ヘンデル・イン・ハーレム
 1.イントロダクション(ソナタ ヘ長調)/
 2.ラルゴ(ソナタ ヘ長調)/3.アレグロ(ソナタ ヘ長調)/
 4.アダージョ II(ソナタ ヘ長調)/5.アレグロ III(ソナタ ヘ長調)/
 6.アレグロ・モデラート(ソナタ ヘ長調)/
 7.ある時の話(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)/
 8.音の巨像(シュテファン・シュルツ/マーク・フェルドマン)/
 9.アンダンテ(ソナタ ホ短調)/10.アレグロ(ソナタ ホ短調)/
 11.サラバンド(ソナタ ホ短調)/
 12.アルマンド-アンダンテ・アレグロ(ソナタ ホ短調)/
 13.ロンド(ソナタ ホ短調)/14.ガヴォット(ソナタ ホ短調)/
 15.ヘンデル・イン・ハーレム(シュニーダー/シュルツ/フェルドマン)/
 16.Riffs(シュルツ)/
 17.ジョージとジョージの邂逅(サマータイム)/
 18.アダージョ(ソナタ ニ長調)/19.アレグロ I(ソナタ ニ長調)/
 20.ミュゼット-アレグロ II(ソナタ ニ長調)/
 21.行進曲-ガヴォット(ソナタ ニ長調)/
 22.アラディン(シュルツ/シュニーダー)
  ※特に記載のないものについての作曲者は全てヘンデル
ダニエル・シュニーダー(ソプラノ・サクソフォン)/
ステファン・シュルツ(バス・トロンボーン)/
マーク・フェルドマン(ヴァイオリン)
録音 2012年2月 NY ブルックリン,システム2スタジオ
 このアルバムは「もしヘンデルが現代のマンハッタンにやってきたら?」という想像の元に作られたもの。もちろん歴史上では、ヘンデルがアメリカを訪れたことはないのですが…。彼のリズミカルな音楽は、曲そのものがジャジーであり柔軟性を持っているので、現代のハーレムで演奏しても全く遜色なく溶け込んでしまうに違いありません。
 ここでプロットを書いているのは、作曲家でサクソフォン奏者であるダニエル・シュニーダー。彼はシリアスな作品も多く書いていますが、このようなクロスオーヴァー的な作品も大得意であり、ここでも魅力的な音楽を披露しています。もし、今ヘンデルが世界ツアーを行ったら、間違いなくスーパースターになることでしょう!
 

MYRIOS CLASSICS


MYR-12
(SACD-Hybrid)
\2600
ユリアン・プレガルディエン:遥かなる恋人に
 1.ベートーヴェン(1770-1827):遥かなる恋人に Op.98/
 2-5.ウェーバー(1786-1826):恋人を失った時の気分 Op.46
  <快活/重苦しく/恋に狂って/平静>/
 6-9.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):乙女の花 Op.22
  <矢車菊/けしの花/きづた/すいれん>/
 10-15.ヴォルフ(1860-1903):メリケ歌曲集
  <恋焦がれる男の歌/鼓手/狩人の歌/風の歌/望郷/恋人に>/
 16.ベートーヴェン:あきらめ WoO 149
ユリアン・プレガルディエン(テノール)/
クリストフ・シャナッケルツ(ピアノ)
録音 2013年7月.10月 ケルン,ドイツ放送,カンマームジークザール
 以前は「クリストフの息子」という肩書きがついて回っていた感のあるユリアン・プレガルディエン。しかし最近はすでに一人の素晴らしきテノールとしてリート界を背負って立つ人物になっています。このアルバムはそんな彼の最新録音であり、カンタータや受難曲の世界とは違う、極めて繊細で感じやすい心を描き出した「等身大の青年」の姿で歌い上げた、愛とロマンスに溢れる1枚。
 ベートーヴェンで「憧れ」を、ウェーバーで「失恋」を歌い、シュトラウスで「乙女の姿」を描き、ヴォルフで「散り散りになった心の痛み」を吐露し、最後はまたベートーヴェンで「諦観」を歌うという、大きなストーリーとなっています。美しい声と恐ろしいまでの表現力は、父クリストフの模索する世界ともまた違う、新しい境地を開拓していくであろうと確信させてくれるものです。
  
MYR-13
(SACD-Hybrid)
\2600
キリル・ゲルシュタイン:想像上の画集
 1.ムソルグスキー(1839-1881):展覧会の絵/
 2.シューマン(1810-1856):謝肉祭 Op.9
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
録音 2013年11月 ベルリン、ナレパシュトラッセ、放送会館
 ムソルグスキーとシューマンの2つの作品、これはどちらも物語性を帯びた鮮やかな映像を感じさせる曲集です。現実の絵画からインスピレーションを得て描かれた「展覧会の絵」。こちらは良く知られているように、ムソルグスキーの友人ハルトマンの書いた10枚の絵を音楽で描きながら、それらをプロムナードと呼ばれる小さな曲で繋いでいくというもので、聴き手も知らず知らずのうちに会場を一回りするという趣向になっています。
 一方シューマンの「謝肉祭」は絵画からの印象ではなく、シューマンの音による物語のようなもので、様々な登場人物・・・シューマンが創作したフロレスタン、オイゼビウスや、実在の人物であるショパンやパガニーニ、クララなど・・・も描かれ、これらは特定の音形で組み合わされ、作曲家特有の秘密のエピソードなども盛り込まれたファンタジーたっぷりの、夢想家であったシューマンらしい楽しい音楽です。
 ピアニスト、ゲルシュタインは演奏する際、ペダリングに至るまでの隅々に注目し、新しい物語を創造すべく、丁寧に音を紡いでいくことで、彼らしい世界を構築しています。

NAXOS



8.573297
\1100
スラットキン(指揮)
 ベルリオーズ:イタリアのハロルド 他

 1-4.交響曲「イタリアのハロルド」Op.16 H68
  <第1楽章:山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面/
   第2楽章:夕べの祈祷を歌う巡礼の行列/
   第3楽章:アブルッチの山人が、その愛人によせるセレナード/
   第4楽章:山賊の饗宴、前後の追想>/
 5.序曲「ローマの謝肉祭」Op.9 H95/
 6.夢とカプリース Op.8 H88/
 7.序曲「ベンヴェヌート・チェッリーニ」Op.23 H76
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)…1-4/
ジョヴァンニ・ラディヴォ(ヴァイオリン)…6/
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2013年10月24-26日 フランス オーデォトリウム・デ・リヨン
 イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになりました。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないでしょうか。この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれましたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまいます。
 しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶものです。
 ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めています。残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲されたものです。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされています。
 


8.573008
\1100
エルネー・ドホナーニ:交響曲 第2番 他
 1-4.交響曲 第2番 ホ長調 Op.40(1945/1957改編)
  <第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ、力強く情熱的に/
   2.第2楽章:アレグロ・パストラーレ、ひどく感傷的に/
   3.第3楽章:ブルラ:アレグロ/
   4.第4楽章:序奏、フーガとJ.S.バッハのコラールによる変奏とコーダ>/
 5-6. 3つの歌 Op.22(1912)より「2つの歌」〜
  ウィリアム・コンラッド・ゴモル(1877-1951)のテキストによる
   <第1番:神/第2番:太陽への憧れ> ※世界初録音…5.6
エヴァン・トーマス・ジョーンズ(バリトン…5.6)/
フロリダ州立大学交響楽団/
アレクサンダー・ヒメネス(指揮)
録音 2013年3月1-3日 フロリダ州立大学,ルビー・ダイヤモンド・コンサート・ホール
 ハンガリー屈指の音楽家で、その孫に世界的指揮者として知られるクリストフ・フォン・ドホナーニを持つエルネー・ドホナーニ(1877-1960)。ダルベールに学び、ベルリンでピアニストとしてデビュー。その後はヨーロッパ全土で演奏旅行を行い高く評価された人です。教師としても優れていて、1905年から1915年まではベルリン高等音楽学校で教え、1919年には一時的にブダペスト音楽アカデミーの院長も務めています(政治的圧力でその年のうちに解任)それほどの人なのに、自作の演奏にはあまり積極的ではなかったようで、現在でもあまり彼の曲を聴く機会はありません。
 この交響曲第2番は、第二次世界大戦で荒廃を極めたハンガリーが復興していく時期に書かれたもので、激しい爆撃をかいくぐった都市の姿を彷彿させる堂々とした輝かしい楽想に満ちています。作風は後期ロマン派に属するものであり、この時期の作品に拘わらず調性も付されていますが、曲の要所要所には新古典派的な面持ちも垣間見えます。変奏曲形式を持つ第4楽章には、バッハのコラールのメロディが埋め込まれ、様々な形で「死と生」について語りかけます。最後には「生きること」が勝利し高らかに曲を閉じるというものです。
 2つの歌曲は神への賛歌と、闇を克服する夜明けが描かれており、ここでもドホナーニの世界観をつぶさに知ることができるはずです。
 

8.573290
\1100
ブロッホ:交響曲 変ホ長調 他
 1-2.歌劇「マクベス」の2つの交響的間奏曲(1939)
  <第1幕:間奏曲/第3幕:間奏曲>/
 3-6.交響曲 変ホ長調(1954-1955)/
 7.イン・メモリアム(1952)/
 8-10. 3つのユダヤの詩(1933)
    <第1番:舞曲/第2番:儀式/第3番:葬列>
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団/
ダリア・アトラス(指揮)
※ASVより移行盤
録音 1996年10月14-15日 UK ミッチャム サリー,聖バルナバス教会
 エルンスト・ブロッホはスイス出身のユダヤ人作曲家で、主にアメリカで活動したとされています。若い頃はジュネーヴで学び、イザイにヴァイオリンを学び、フランクフルトで研鑽を積み、更に一時はパリにも住み、その後は1916年からアメリカに渡り、様々な場所で活躍、1924年にはアメリカの市民権を獲得します。彼はオーケストラや室内楽団のために30ほどの作品を書き、その中にはとびきりの傑作も含まれています。
 歌劇「マクベス」の交響的間奏曲は、30年近く前に完成を見た歌劇を見直したブロッホが、プログラムノートに手を入れ、2つの幕間の間奏曲を付け加えたというもの。曲全体のライトモティーフが使われた色彩感豊かな作品です。
 1955年に完成された交響曲は、彼自身においても自信作であったようで、曲についての詳細な説明を友人であるA.チャップマンに送っています。そこには第1楽章から第4楽章までの楽想の移り変わりと感情推移が記され、演奏するためにも素晴らしい手引きとなっています。
 短い「イン・メモリアム」は彼の友人であったピアニスト、エイダ・クレメントに捧げられたもの。
 3つのユダヤの詩は彼の「ユダヤ・ツィクルス」の一つの作品で、ユダヤの伝統的な旋律を引用し、素晴らしいオーケストレーションを施した表現的な作品であり、ブロッホの面目躍如と言った感のあるものです。
 

8.573088
\1100
ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲集 第2集
 1-4.弦楽四重奏曲第1番 イ長調 Op.4(1896)/
 5-9.弦楽四重奏曲第2番 Op.15(1913)
エッシャー弦楽四重奏団
<メンバー:
アダム・バーネット=ハート(第1ヴァイオリン)/
ウー・ジー(第2ヴァイオリン)/
ピエール・ラポワント(ヴィオラ)/
デーン・ヨハンセン(チェロ)>
録音 2012年5月9-12日 USA フロリダ,ポート・シャーロット・ユナイテッド・メソジスト教会
 25歳の若き才能溢れる作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)は、ブラームスの後押しを受けて「クラリネット三重奏曲」の出版を行い、また最初のオペラ「ザレマ」が賞を獲得するなど、順風満帆たる人生を歩み始めたところでした。その年に書かれた弦楽四重奏曲第1番は、若々しい活力と流麗なメロディが漲る、叙情的で輪郭のはっきりした音楽であり、若さゆえの冒険心や遊び心が感じられる瑞々しいものです。
 しかし、その17年後に書かれた第2番の弦楽四重奏曲は、まるで別人の作品?とも思えるほどにその表情が変化しています。確かにその間に彼の身の回りに起こった様々な出来事は、野心溢れる青年から幾多の希望を奪っていったに違いありません。曲は調性感を保ちながらも、第1楽章は無調とも思えるやるせなさが支配していたり、第2楽章も薄い美しさの中にのたうちまわるような苦しみが感じられます。第3楽章は特徴的なリズムが支配する忙しないもの、そして第4楽章には先の見えることのない薄暮が覆っています。最終楽章は一層混沌が激しくなり、取り留めのない不安感の中に取り残されるかのようです。とは言え、この時期の彼はまだ、指揮者としては名声を獲得しており、曲の中にも、若干の明るい光が宿っています。
 以降のツェムリンスキーの生涯は転落の一途を辿り、書かれる曲調も暗く変化していきます。彼の3番と4番の四重奏曲は8.572813で聴くことができます。
 

8.573116
\1100
ヴィラ=ロボス:ギターの写本 傑作集と失われた作品集 第2集
 1.理由を私に話して(A.ビッソーリによる復元版)(1901/2010)/
 2.ワルツ協奏曲 第2番(A.ビッソーリによる補筆完成版)(1904/2009)/
 3.神秘的な六重奏曲(1917)/
 4.ショーロへの序奏(1929)/
 5.ショーロ第1番/6.ショーロ第6番/
 7.アマゾンの森-愛の歌 ※世界初録音…1
アンドレア・ビッソーリ(ギター)…1-5.7/
ガブリエラ・パース(ソプラノ)…7/
アンサンブル・ムーサゲート
<メンバー:
アンドレア・ビッソーリ(ギター)/
ファビオ・プピッロ(フルート)/
レモ・ペロナート(オーボエ)/
マウロ・リビチーニ(アルト・サクソフォン)/
アンナ・ピッターロ(チェレスタ)/
フランチェスカ・ティラーレ(ハープ)>…3/
ミナス・ゲラリス・フィルハーモニック管弦楽団…4.6.7/
ファビオ・メケッティ(指揮)…4.6.7
録音 2013年3月24日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・クリストフォーロ…1.3, 2010年3月17日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…2.5, 2012年10月4日 ブラジル ミナス・ゲラリス,イビリテ テアトロ・ド・チェントロ・エドゥカシオナル…4, 2013年5月1日 ブラジル ミナス・ゲラリス,ベロ・ホリゾンテ,パラチオ・ダス・アルテス…6.7
 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス。熱狂的な音楽好きだった父のと彼の叔母の影響で、最初はピアノ、チェロ、クラリネットを学び、一度は医療系の技術を学ぶも、結局は音楽の道を選択、作曲を独学で勉強する傍ら、ブラジルの民謡の採集を行うなど活発な活動を行います。一時期はパリにも留学、そこでも先鋭的な音楽を吸収し、後の創作への糧としました。
 このアルバムには一般にはほとんど知られることのないいくつかの作品が収録されています。彼の最も初期に書かれた「Dime perche-理由を私に話して」は短いながらも充実した構成を持ち、めまぐるしくテンポが変わる面白い曲です。
 2014年に出版されたばかりの「ワルツ協奏曲 第2番」は未完成ではありますが、ビッソーリが補筆完成させており、タイトル通りショパンの面影を感じさせる名曲です。チェレスタやハープまでを用いたユニークな音色が特色の「六重奏曲」には確かに熱帯地方の空気が漂っています。民俗舞曲に基づく「ショーロ」の数々は有名な作品。これを聴かずにはヴィラ=ロボスは語れません。最後の「愛の歌」は、映画のサウンドトラック。と言っても、彼の曲が使われたのは映画の最後のカットのみ。しかし印象的な曲で、人々の心に強い印象を残したであろうことは間違いありません。
 

8.559730
\1100
スーザ:吹奏楽のための作品集 第14集
 1.ロイヤル・トランペットのマーチ(1892))/
 2.アメリカン・メイド-喜歌劇「ガラス吹き」序曲(1909)/
 3.トリトン・メドレー-行進曲(1892)/
 4.ユモレスク 「私の苦悩の物語を聞いてください」(1888)/
 5.子羊-マーチ(1914)/6.行進曲「団結心」(1888)/
 7-9.組曲「エル・カピタンと友人」
  <エル・カピタン(1896)/偽医者(1898)/花嫁探し(1897)>/
 10.行進曲「世界一周旅行クラブ」(1931)/
 11.行進曲「忠誠軍団」(1890)/
 12.3つの幻想曲 - 第1番 国際会議(1876)
   ※K.ブライオンによる吹奏楽編…1.2.3.5-12, J.P.スーザ、
     L.シッセルによる吹奏楽編…4, 世界初録音…2.4.6
英国王立空軍中央軍楽隊/
キース・ブライオン(指揮)
録音 2012年2月24-28日 UK ロンドン ノルトホルト 英国王立空軍
 スーザ(1854-1932)の行進曲は、当時から国を挙げての大人気を誇っていました。もちろん彼は行進曲だけを書いたのではなく、ここに収録されているような「エル・カピタン」などのオペレッタも書き、これも高く評価されていました。1892年には自らバンドを結成し、7年間で3500回ものコンサートをこなしたと言われます。そして電車や船でヨーロッパ中を移動し、それは40年で100万マイル(1マイルは約1.6km)を移動したというのですから、その活躍たるや推して知るべしといったところでしょう。
 ここに収録された12の作品はどれも楽しいものですが、注目は「国際会議」でしょうか。1876年に開催されたフィラデルフィア・センテニアル博覧会にて、結成された「オールスター・フェスティヴァル・オーケストラ」(結成にあたってはオッフェンバックが音頭をとった)のために書かれたもので、当時21歳のスーザはアメリカ、イギリス、フランス、アイルランド、ドイツをはじめとした欧州の主要国の国歌、民謡、クラシックなど様々なメロディをつなぎ合わせ、長大なマーチを作り上げました。そして、曲の終わりは、タンホイザー序曲のパロディと「星条旗」が融合。壮麗に曲を閉じます。これは聴きものです。例えるなら、スーザの「イッツ・ア・スモールワールド」?
 

8.559764
\1100
ジェイク・ヘギー:コネクション-3つの歌曲集
 1-5.ナチュラル・セレクション-自然淘汰(1997)
  <創造/動物の情熱/アラス!アラック!/
   インディアン・サマー-青/たった一人の喜び(コネクション)>/
 6-9.オフィーリアへの歌とソネット(1999)
  <オフィーリアの歌/女は以前から愛している/銀の棺には入っていない/春>/
 10-17.イヴの歌(1996)
  <私の名前/さらに/良く/聴く/蛇/男の災い/深い傷/農場>
   ※歌曲集としての初録音
レジーナ・ゾーナ(ソプラノ)/
カスリーン・タグ(ピアノ)
録音 2013年4月26日,6月4日 USA ニューヨーク,ヨンカーズ,オクタヴェン・オーディオ・LLC
 アメリカの現代作曲家、ジェイク・ヘギー(1961-)は常に物語やオペラに強い関心を抱いています。しかし何よりも得意としているのは歌曲であり、これまでに250作を超える歌を書き、またテキストも多方面から選ばれています。
 このソプラノとピアノのための3つの歌曲集は彼の初期の作品で、3人の女性(その中にはオフィーリアとイヴも含まれる)が象徴的に描かれています。
 最初の曲集「自然淘汰」では一人の若い女性が自らのアイデンティティを探索していく様子が描かれています。空想、妄想、そして性的成熟を経て、彼女にふさわしい夫を見つけるまでを音楽で綴ります。オフィーリアの歌は、誰もが知るシェークスピアの戯曲の登場人物。彼女もヘギーの手にかかると、一人の自立した女性として描かれるのです。そして最後に登場するのはイヴ。蛇=誘惑に唆されて禁断のリンゴに手を出してしまう彼女。ここにヘギーはクルト・ヴァイルのパロディまでをも用いて、多面的に表現していきます。蛇は甘い言葉を吐きながら、声に絡みつき、彼女にこれまで知ることのなかったリンゴの美味しさ(欲望)を体験させますが、彼女はそれを自らに取り入れることで、新たな世界を知るのです。なかなか意味深であり、豊かな世界を持つ音楽です。
 

8.559777
\1100
ドヴォルザークとアメリカ
 1-6.メロドラマ「ハイアワサ」 〜ドヴォルザークの作品からA.ギル=オルドニェスによる物語
  <プロローグ/ハイアワサの求愛/ハイアワサの結婚式の饗宴/
   ミンネハハの死/パウ=プク=キーウィスの狩り/エピローグ:ハイアワサの出発>/
 7.ウィリアム・アルムス・フィッシャー(1861-1948):ゴーイン・ホーム 〜
   ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 「新世界より」 - 第2楽章 ラルゴによる/
 8.ドヴォルザーク:ヴァイオリン・ソナチネ ト長調 Op.100-第2楽章/
 9.ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101 第4番 ヘ長調/
 10.ドヴォルザーク:ユモレスク Op.101 第7番 変ト長調/
 11-15.ドヴォルザーク:組曲 イ長調「アメリカ」Op.98/
 16.アーサー・ファーウェル(1872-1952):ナバホ戦争の踊り 第2番/
 17.アーサー・ファーウェル:メサと平原から Op.20 - 第2番 ポーニー族の馬/
 18.アーサー・ファーウェル:メサと平原から Op.20 - 第2番 ポーニー族の馬(合唱版)
ケヴィン・デアス(ナレーター…1-6,バスバリトン…7)/
チェン・ジュウ(ヴァイオリン)…8/
エドゥムント・バッテルスビー(ピアノ)…8/
ベンジャミン・パステルナック(ピアノ)…9-17/
ユニヴァーシティ・オブ・テキサス・チャンバー・シンガース…18/
マイケル・ウォルフェ(メンバー・テノールソロ)…18/
ポスト・クラシカル・アンサンブル…1-7/
アンヘル・ジル=オルドニェス(指揮)…1-7
録音 2013年3月2日 USA メリーランド,クラリス・スミス・パフォーミング・アーツ・センター…1-7.9-15.17, 1998年9月2-3日 UK サフォーク,ポットン・ホール…8, 2003年8月20日 カナダ トロント・センター・フォー・ザ・アーツ…16, 2013年5月5日 USA テキサス、ベイツ・リサイタル・ホール…18
 1891年の春、ニューヨーク・ナショナル音楽院の創立者・理事長ジャネット・サーバーから音楽院院長職への就任依頼が届き、逡巡しながらもアメリカに旅立ったドヴォルザーク(1841-1904)。しかしアメリカの人々は彼の渡米を心から喜び、すぐさま彼自身もこの土地に馴染んだのでした。1893年には交響曲第9番「新世界から」を完成させていて、この曲には黒人霊歌の旋律などが使われていることは良く知られていますが、実はそれよりも、彼自身が長年構想を温めていたという歌劇「ハイアワサ」に使うための素材が数多く用いられていたのです。
 「ハイアワサ」というのはネイティヴ・アメリカ(昔でいえばインディアン)の英雄の名前であり、彼を主人公にした「ハイアワサの歌」という長編の詩をH.W.ロングフェローが書き、それに目をつけたドヴォルザークが歌劇の題材にしようと目論んだのでした。結局、音楽院の委員会の反対によって、歌劇「ハイアワサ」の構想は実現することなく、ドヴォルザークはいくつかの曲をそのまま「新世界より」に流用。有名な第2楽章が哀しさを帯びているのは、実はハイアワサの花嫁ミンネハハの死を描写した音楽だったのです。この史実を考えると、これまで言われていたような“「新世界より」はドヴォルザークが故郷を思って書いた作品である”と簡単に言ってしまうのは早計であるのかもしれません。
 このアルバムは、そんなドヴォルザークの構想を「メロドラマ(音楽と朗読の融合)」として再現したもの。良く知っているメロディが次から次へと現れる興味深い物語となっています。歌詞をつけて歌われる「ラルゴ」にも思わず涙するはずです。
 

8.571351
\1100
モーリス・ジェイコブソン:主題と変奏
 1.モザイク(1949)/2.セルシー・ローン(チェロとピアノ版)(1946)/
 3-7.組曲「音楽室」(1935)
 <素朴なバレエ/サラバンド/バガテル/茶色の研究/川の音楽>/
 8.主はわが羊飼い(1936)/
 9-15.ロマンティックな主題と変奏(主題…1910/変奏…1944)/
 16.雅歌(1946)/17.哀歌(チェロとピアノ版)(1941)/
 18.回転木馬(1946)/19.ユモレスク(チェロとピアノ版)(1948)/
 20-26.主題と変奏(ピアノ・デュオ版)(1943-1947)
ジュリアン・ジェイコブソン(ピアノ)/
ジェニファー・ジョンストン(メゾ・ソプラノ…8.16)/
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ…2.17.19)/
マリコ・ブラウン(ピアノ…1.20-32
録音 2013年1月11日…1-7.9-15.17.19, 2013年2月3日…8.16.18.20-32 UK ストーク・ダベルノン,メニューイン・ホール
 イギリスの音楽家モーリス・ジェイコブソン(1896-1976)は多くの面で非常に優れており、「突出した才能を持つ音楽家」と評されました。演奏家としては、幼い頃からバッハの平均律とベートーヴェンの32のピアノソナタを自在に弾きこなし、王立音楽大学では第一次世界大戦で中断されながらも、ホルストとスタンフォードの協力者であり、また偉大なるテノール、ジョン・コーツの伴奏者として注目され、キャスリーン・フェリアの才能にも着目したということです。
 第二次世界大戦後には、更に活動の幅を広げ、それはナショナル・ユース・オーケストラの創立や、様々な出版物の編集、ディレクターを行い、音楽祭での審査員を務め、英国だけでなく、カナダ、香港にも強い影響力を及ぼしていました。そんな多忙な彼ですが、生涯に450曲もの作品を残したのは、まさに驚異的なことだったに違いありません。
 このアルバムには1935年から1949年までに書かれた作品を収録。戦時中の困難な生活を乗り越えて書かれた、ちょっと風変わりな作品を彼の息子であるピアニスト&作曲家ジュリアンが中心となって演奏。この知られざる作曲家の魅力を丹念に描き出しています。
 

8.571352
\1100
イギリスのチェロ作品集
 1-4.ウィリアム・ブッシュ(1901-1945):チェロとピアノのための組曲(1943)/
 5-13.ケネス・レイトン(1929-1988):パルティータ Op.35(1959)/
 14-16.ウィリアム・ワーズワース(1908-1988):
  チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.66(1959)/
 17-20.アーノルド・クック(1906-2005):チェロ・ソナタ 第2番
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/
ラファエル・テッローニ(ピアノ)
BMSより移行盤
録音 2010年2月18日…1-4, 2009年4月3日…5-13, 2008年10月9日 UK ストーク・ダベルノン,メニューイン・ホール…14-16/2005年10月 UK ロンドン,ギルドホール音楽・演劇学校・ミュージック・ホール…17-20
 イギリスの近代音楽は、最近人気が出てきたとは言え、まだまだその全貌が知られているわけではありません。たとえばこのアルバムに収録されている4人の作曲家については、その名前すらご存知ない方も多いのではないでしょうか。これらの作品はイギリス国内でもほとんど演奏される機会を持たず、1960年代の始めに「前衛音楽」が省みられたときにも、古風すぎる作風ゆえ、その網から漏れ出してしまったという経歴を持ちます。その上、いくつかの作品は、作曲家自身によって「習作である」とみなされ公開もされなかったというもので、ここで録音され、多くの人に聴いてもらえる機会を持つことは、格別大きな意義を持つものではないでしょうか。
 曲ごとのコントラストが美しいブッシュの組曲、教会音楽の作曲家として知られるレイトンの陰鬱なパルティータ、平和主義者であったと言われるワーズワースのブラームス風のソナタ(ぎりぎり調性を保っている)、6つの交響曲で知られるクックの新古典派を思わせる快活なソナタ。どれもが独特な味わいを有しています。
 


8.572621
\1100
モンサルバーチェ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 1-3.パラフラシス・コンチェルタンテ(1975)/4.子守歌(1957)/
 5.スペインのスケッチ(1943)/
 6-8. 3つのプリクロミア(1994)
  <第1番:難解なファンファーレ-アンダンテ・コン・ブリオ/
   第2番:ひそやかなシチリア-落ち着いて優しく/
   第3番:アダージェット-ラファーガ・デ・タンゴ-アレグレット>/
 9-13.ファーナビー:「エスパニョレッタ」の主題による変奏曲(1945)/
 14-16.ピアノ三重奏曲(1986-1988)
  <第1楽章:ドゥルシネアのバラード/
   第2楽章:モンポウとの対話/第3楽章:リトルネッロ>
エヴァ・レオン(ヴァイオリン)/
ホセ・ラモス・サンタナ(ピアノ)/
シビル・ジョーナー(チェロ…14-16)
録音 2011年4月22日…4-8, 2011年5月25日…1-3.9-13, 2011年5月26日…14-16
 20世紀スペインで最も重要視されている作曲家、モンサルバーチェ(1912-2002)。彼はその生涯に渡って様々なジャンルの200以上の作品を書いています。中でもヴァイオリンとピアノのための作品は、彼の音楽生活のほぼ全ての時期に渡って書かれていて、この1枚を通して聴くだけで、その作風の変遷がわかるという優れものです。確かに彼の作風は時代によって変化しており、初期の頃は12音技法とワーグナー風の厚みのある音を好んでいましたが、その後はカタロニア民謡の影響を受け、最終的には前衛的でありながらも、どこか温かみのある響きを作り出すことに成功したと言えるでしょう。小規模ながらも見事な均整を誇るパラフラシス・コンチェルタンテ。ちょっと古風な子守歌、そして“いかにも”と言った「スペインのスケッチ」。彼の後期の代表作の一つ「3つのプリクロミア」では巧妙にダンスのリズムを取り入れながら音楽が進みます。
 変奏曲は、ルネサンス時代の作曲家ファーナビーの親しみやすいメロディを主題にしていますが、以降の変奏でのヴァラエティ豊かな音楽の作りが魅力的。聞き手は知らない間に300年の時を旅することとなります。
 ピアノ三重奏も後期の作品であり、エレガントな第1楽章の最初はヴァイオリンとチェロの対話で始まり、ピアノが彩りを加え、曲は少しずつ盛り上がりを見せます。第2楽章はモンポウに敬意を表した静かな音楽。第3楽章は激しく情熱的。印象的で明快な楽章です。
 

8.572907
\1100
レーガー:オルガン作品集 第14集
 1-4.5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56
  <前奏曲 第1番 ホ長調/フーガ 第1番 ホ長調/
   前奏曲 第2番 ニ短調/フーガ 第2番 ニ短調>/
 5-19. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67より
  <第1番:いと高きにある神にのみ栄光あれ/
   第2番:すべてのものは神の祝福により/
   第3番:深き苦しみの淵より、われ汝を呼ぶ/
   第4番:わが心の深みより/第5番:わが命なるキリスト/
   第6番:われらが神はかたき砦/第7番:汝エホヴァにわれ歌わん/
   第8番:栄光の日は来たりぬ/
   第9番:主イエス・キリスト、われらを顧たまえ/
   第10番:救いはわれらに来たれり/
   第11番:おおわが魂よ、大いに喜べ/第12番:天と地の神/
   第13番:主よ、汝の御心のままにわれはあらん/
   第14番:わが心の切なる祈り/
   第15番:地と天は喜びの声を高くあげよ>/
 20-25. 5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56
  <前奏曲 第3番 ト長調/フーガ 第3番 ト長調/
   前奏曲 第4番 ハ長調/フーガ 第4番 ハ長調/
   前奏曲 第5番 ロ短調/前奏曲 第5番 ロ短調>
ヨーゼフ・スティル(オルガン…
トリーア大聖堂、ヨハネス・クライス・オルガン)
録音 2013年6月4-5日 ドイツ トリーア大聖堂
 レーガー(1873-1916)のオルガン作品は、どれもバッハの伝統を引き継ぐものであり、後期ロマン派のオルガン作品の最高峰に位置するものとしても認知されています。彼自身はカトリックでしたが、ルター派の伝統にも長けており、このアルバムにもあるように「コラール前奏曲」や「コラール幻想曲」など音楽を重視するルター派の特徴とも言える作品(祈る前に一般会衆たちが歌ったり、歌う前にオルガンのみで華やかに演奏する)も数多く作曲したのです。もちろん歌うためのコラールは、単純なものですので、そこに様々な装飾をつけたり、対戦率を付けたりして、聴き応えのある作品に仕上げたのが、このアルバムにも収録されているコラール前奏曲というわけです。
 「前奏曲とフーガ」、「コラール前奏曲」のタイトルにそれぞれ「やさしい=Eazy」とありますが、お聴きいただいてわかるように、決してやさしくなどない(もちろん演奏も困難です)力強く光輝く、また若干難解な部分もある見事な曲ばかりです。一度聴けば必ずはまる不思議な味わいのオルガン曲。いかがですか?
 

8.573048
\1100
フェルディナント・ダヴィッド:20の技巧的練習曲・6つのカプリース
 1-20. 20の技巧的練習曲(モシュレスの「24の練習曲 Op.70」に基づく)/
 21-26.独奏ヴァイオリンのための6つのカプリース Op.9
レート・クッペル(ヴァイオリン)
録音 2012年7月13日…1-7, 2012年9月15日…8-14, 2012年9月16日…15-20, 2013年1月7日…21-23, 2013年1月8日…24-26 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送 第2スタジオ
 ドイツ系ユダヤのヴァイオリニスト、作曲家フェルディナント・ダヴィッド(1810-1873)。幼い頃から神童として知られ、13歳の時にはルイ・シュポーアとモーリッツ・ハウプトマンに師事、16歳でベルリン王立劇場のヴァイオリン奏者に就任しています。その後は優れたヴァイオリニストとして活躍し、ロシア方面にも演奏旅行に出かけ、25歳のときにはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターに就任、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演も彼が担うことで、メンデルスゾーンにヴァイオリンの技術やその他の助言を与えたことでも知られています。このアルバムにはそんな彼の自作を収録。
 ここでダヴィッドが練習曲のベースに用いたのは、彼の親しい友人であったイグナツ・モシェレス(1794-1870)の「ピアノのための24の練習曲」をヴァイオリン練習曲に置き換えるというある意味、困難な試みです。両手で鍵盤を自由に操るピアノのパッセージが、どのような形でヴァイオリンに移し変えられているか、それをつぶさに聞き比べるのも一考でしょう。
 「6つのカプリース」でのヴァイオリンのパッセージは、編曲という制限から逃れ、更に自由に飛翔しているかのようです。
 ドイツのヴァイオリニスト、クッペルは13歳でデビューし、ハンブルク、ミュンヘンのオーケストラでソリストを務め、1997年から2013年まではバイエルン放送交響楽団のアシスタント・コンサートマスターも務めていました。確かな技術と表現力で、この難曲をぐいぐい演奏しています。
 


8.573142
\1100
サンドロ・フーガ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(1938-1939)/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1972)/
 7-9.ヴァイオリン・ソナタ 第3番(1989) ※世界初録音
マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン…1-3)/
アレッサンドロ・ミラーニ(ヴァイオリン…4-6)/
セルジオ・ランベルト(ヴァイオリン…7-10)/
ジャコモ・フーガ(ピアノ)
録音 2013年2月1-2日 イタリア ポリテクニコ・オブ・トゥリン,アウラ・マーナ。ジョヴァンニ・アネッリ
 NAXOSのCDを聴く喜びの一つに「これまで名前すら知らなかった作曲家の作品と出会える」ことがあります。このサンドラ・フーガ(1906-1994)のヴァイオリン・ソナタ集もそんな1枚。音楽辞書どころか、日本語のWIKIでもこの人の名前を検索することはできません。かろうじてイタリアのWIKIに簡単な解説があり、それによると「トリノ音楽院でアルファーノとゲティーニにピアノ、オルガン、作曲を学び、その作品は国際的に認められた」とあり、その最後には「1995年に家族によって彼の名前を関した組合が設立された」とも書いてありました。イタリア国内でもこの程度の知名度しかない作曲家ですが、彼の作品はなかなか聴き応えのあるものです。
 ヴァイオリン・ソナタ第1番は、当時世界を覆っていた戦争の暗い影を伴う悲哀に満ちたもの。
 そして彼の友人のために書かれた第2番は、一層穏やかで悲しさを帯びたエレジーで始まり、永久に続くかのような第2楽章を経て、激しい第3楽章へと続いていきます。第3番はバランスの取れたスタイルで書かれており、繊細さと流麗さはまるでドビュッシーやフォーレ作品を思い起こさせます。この3つの作品を「時代に即していない」と捉えるか、それとも「美しいメロディは永遠に滅ぶことない」と捉えるかは、聴き手の感性に委ねられるのかも知れません。
 


8.573177
\1100
W.F.バッハ:鍵盤音楽集 第5集
 1-3.ソナタ ト長調 F.7/BR A14/4-6.ソナタ ホ短調 BR A9/
 7-9.ソナタ ハ長調 BR A1/10-12.ソナタ ヘ長調 F.6a/BR A11c/
 13-15.ソナタ イ長調 F.8/BR A15/16-18.ソナタ 変ホ長調 BR A8
ジュリア・ブラウン(ハープシコード)
録音 2013年10月6-7日 USA オレゴン ユージェニー,AGRパフォーミング・アーツ・センター

 大バッハと最初の妻マリア・バルバラとの間の第二子、および長男として生まれたヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)。彼へかかる期待の大きさは想像を絶するものであったようで、父バッハは自らの持つ技術の全てを彼に注ぎ込みました。その甲斐あってか、23歳の時にはドレスデンの聖ソフィア教会、そして1746年にはハレの貴婦人教会のオルガニストに就任します。彼は、もともと才能に恵まれていたことは確かですが、あまりにも溺愛され、また期待されすぎた反動か、独立心に欠け、猜疑心が強いなど人間的魅力が乏しく、最終的にはあまり恵まれた人生を送ることはできなかったと伝えられます。
 そんなヴィルヘルム・フリーデマンの作品は、どれを聴いても、確かにこの時代の枠には入りきることのない、不思議な味わいをもっています。冒頭のソナタの第1楽章での自由な和声の進行は、まるでシューベルトを思わせるロマンティックなもの。明らかに時代を先取りしていますが、当時、これを受け入れるまでには時代は進歩していなかったと思われます。
 彼の作品は、その成立過程や成立年代がわかっていないものが多く(これも彼自身の怠惰な性格が災いしているのですが)実際に聞いてみて、初期の作品か後期の作品かを判断するほかなく歴史上の位置づけも困難だと言われています。しかし、ここに溢れる表現力豊かな音楽は、確かに天才の息遣いを感じさせるものばかりです。



旧譜

 第2集、第3集はそうでもないのだが、この第1集はすごい。
 これを聴けばこの作曲家があの「ゴールドベルク」を作った人の息子であることを理解する。
 そして同時にこのロバート・ヒルの演奏に驚嘆、人によっては狂喜し、「ゴールドベルク」のあの録音を残した人に匹敵する才能を直感するだろう。
 絶対、お奨め。

W.F. バッハ:鍵盤作品集 1 (ヒル)
8.557966

W.F.バッハ:鍵盤作品集 第1 集
 12 のポロネーズ F.12/
 鍵盤のためのソナタ ニ長調 F.3/幻想曲 イ短調 F.23
ロバート・ヒル(フォルテピアノ)
大バッハが唯一認めたと言われる長男フリーデマン(1710-1784)。あまりにも多くの天分とインスピレーションを受け継いだせいか、その音楽活動は当時の因習に受け入れられず最後は貧困と無理解の内に世を去ったといわれています。ここで聴ける「12 のポロネーズ」をはじめとした一連の作品にもその特色は強く現れており、半音階的な和声進行はしばしば聴き手を驚かせるものです。ロバート・ヒルの丁寧な演奏で。

 

8.573294
\1100
アルベニス:ピアノ作品集 第4集 古風な組曲 第3番 他
 1-2.古風な組曲 第3番 T.76(1886)<メヌエット/ガヴォット>/
 3-6.ピアノ・ソナタ第5番 変ト長調 Op.82 T.85(1887)/
 7.マズルカ「比類なき歌姫」T.63(1886)/
 8.ポルカ「バルビナ・バルベルデ」T.64(1886)/
 9.即興練習曲 Op.56 T.50(1885頃)/
 10-12.夢 Op.201 T.99(1890)<子守歌/スケルツィアーノ/愛の歌>/
 13.アラブのセレナーデ T.60(1885頃)/
 14.カディスのカディナータ T.93(1891頃)/
 15.グラダナのサンブラ T.97(1891頃)/
 16-18.3つのインプロビゼーション(1903)(A.ローファーによる復元版)
   ※7.8.14…世界初録音
ルベン・ラミーロ(ピアノ)
録音 2013年7月8-9日スペイン「ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス」コンセルヴァトーリオ・プロフェッショナル・デ・ムジカ
 アルベニス(1860-1909)の作品を録音する際、直面する問題の一つに、曲の配列と作曲年代の特定がある。と演奏しているラミーロは書いています。それはアルベニス自身が初期の作品の出版の際に、同じ作品を異なる曲集に入れたり、出版社もタイトルと番号が連動していなかったりと、若干の混乱をきたしているからでしょう。
 そのためこのNAXOSのシリーズでは、2001年に研究家ハシント・トレス氏による整理番号「T.」に基づいて体系的に曲を集めています。
 その分類によると、このアルバムに収録されている曲は全てアルベニスの初期の作品に属するもので、ロマンティックなスタイルと古典的な形式がうまく組み合わされた聴き応えのあるものばかり。当時のスペインの貴族やブルジョワ階級の人々が、このような「サロン風」の曲を求め、それに応えて書かれたと推測されます。彼自身がコンサートで演奏する際は、このような軽い曲と、ソナタなどの重厚な曲を交互にプログラムに載せて、表現力に幅を持たせたようです。復元されたインプロビゼーション(即興)では、アルベニスの技量やアイデアなど、様々なことを知ることができるでしょう。
 

8.573360
\1100
ドニゼッティ:カンタータ「アリステア」
 1.シンフォニア/2.序奏:2回目の投票/
 3.レチタティーヴォ:アマール、何か良いことがあるの?/
 4.二重唱:その胸にあなたは私の宝物を抱き/
 5.合唱:ここに痛みと信頼と友情が/
 6.レチタティーヴォ:だんな様、最後に再びお会いいたしましょう/
 7.カヴァティーナ:私たちは怒り、運命に苦しむ/
 8.レチタティーヴォ:みじめな王子よ/
 9.レチタティーヴォ:とんでもない、やめてください/
 10.四重唱:不公平だ。私はあなたの話を黙ってきくことはできません/
 11.四重唱:あなたの苦痛は続くだろう/12.四重唱:遠く、私の目から/
 13.レチタティーヴォ:慈しみのために、そして復讐の喜びに/
 14.終曲:とても愛しく大切なもの ※世界初録音
アリステア/クロエ:フィリントの秘密の妻…アンドレア・ローレン・ブラウン(S)/
フィリント:コモーネの息子…サラ・ヘルシュコヴィッツ(S)/
コリンナ:羊飼いの娘、フィリントと恋仲…キャロライン・アドラー(S)/
リチスコ:メッセニアの王子…コーネル・フライ(T)/
エラスト:羊飼い、アリステアの父とされる…ロバート・シリアー(T)/
コモーネ:メッセニアの貴族…アンドレアス・ブルクハルト(B)/
バイエルン国立歌劇場合唱団のメンバー&アンサンブル/
ジーモン・マイヤー合唱団&アンサンブル/
フランツ・ハウク(指揮)
録音 2012年9月3-6日 ドイツ ノイブルク・アン・デア・ドナウ,コングレゲーションザール
 19世紀前半の作曲家たちは、本格的な歌劇だけでなく「小さな歌劇」もしばしば作曲しました。これらは特定の人の誕生日や命名日を祝うためや、何か栄誉を受けたときのために演奏され、その題材は神話や寓話から取られることが多かったのです。
 「小さな歌劇」と言っても、素晴らしい歌手とフルオーケストラ、そして合唱が要求され、規模は小さいものの、通常の歌劇を上演するのとさして変わらない手間が掛かったのですが、何分にも目的が「個人的使用」だったため1回上演すれば用が終わり。その後はそのまま忘れられてしまうが、もしくは作曲家が別の歌劇に「転用」するかして、かろうじて曲の一部が残るという運命を辿るものが多かったのです。
 このドニゼッティ(1797-1848)のカンタータも、ブルボン君主フェルディナンド1世とシチリア王アルフレッド大王に敬意を表して書かれたもので、牧歌的風景の中に、父と娘の葛藤を盛り込み、最後は平和的解決を得るというもので、ドニゼッティの初期作品らしく、幾分ロッシーニの影響も感じられながらも、後の革新的な作風を予見させる見事な音絵巻となっています。
 


8.573168
\1100
レスピーギ:鳥/ボッティチェッリの三連画 他
 1.セレナータ P.54(S.ディ.ヴィットリオ編)/
 2-4.ボッティチェッリの三連画 P.151
  <第1曲:春/第2曲:東方三博士の礼拝/
  第3曲:ヴィーナスの誕生>/
 5-9.組曲「鳥」P.154
  <第1曲:前奏曲/第2曲:鳩/第3曲:雌鶏/
   第4曲:ナイチンゲール/第5曲:かっこう>/
 10-13.弦楽とオルガンのための組曲 ト長調 P.58
   (サルヴァトーレ・ディヴィットリオ編によるオリジナル版)
  <第1曲:前奏曲/第2曲:アリア/第3曲:後奏曲/
   第4曲:カンティコ>
    ※10-13…世界初録音
キラー・ブラウン(オルガン)/
ニューヨーク室内管幻樂団「オットリーノ・レスピーギ」/
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオ(指揮)
録音 2013年5月21日 ニューヨーク、ロングアイランド,聖ジーン・バプティスト教会…10-13, 2013年5月22-24日 ロングアイランド,アデルフィ大学・パフォーミング・アーツ・センター,コンサート・ホール…1-9
 レスピーギ(1879-1936)の「鳥」は、17世紀に書かれた鳥にまつわるクラヴサン曲に、レスピーギがオーケストレーションを施し、前奏曲を付けて組曲としたものです。何といってもレスピーギは、17世紀音楽の熱心な研究者であり、この当時の音楽を校訂することに喜びを見出していたのですから、この「鳥」もその副産物として生まれたとみても間違いないでしょう。もちろんオーケストラの響きは極彩色ですが、音楽そのものはバロック時代のまま。この不思議な肌触りが却って興味深いところです。
 転じて「ボッティチェッリの三連画」は冒頭のトリルの豊かな響きや、彼の特徴的な旋律が横溢するもので、こちらはオリジナル度が高い音楽と言えそうです。「組曲 ト長調」は古典的な様式を保った作品ですが、通常聴かれるのは短縮版で、ここでの録音が指揮者ヴィットリオ自身が編纂した「オリジナル版」です。こちらもフレスコバルディのマドリガルなどからインスピレーションを得たと言われるメロディが弦とオルガンで壮麗に歌われる感動的な音楽です。
 


8.573190
\1100
ヴァインベルク:交響曲 第18番&トランペット協奏曲
 1-3.トランペット協奏曲 Op.94(1966-1967)
  <第1楽章:エチュード/第2楽章:エピソード/
   第3楽章:ファンファーレ>/
 4-7.交響曲 第18番「戦争、これより残酷な言葉はない」Op.138(1982-1984)
  <第1楽章:Adagio. Allegro-/
   第2楽章:彼は大地に埋葬された/
   第3楽章:私の小さなベリー、あなたは私の心の痛みを知らない/
   第4楽章:戦争、これより残酷な言葉はない>
アンドリュー・バリオ(トランペット)…1-3/
サンクトペテルブルク室内合唱団…5-7/
タティアナ・ペレヴヤズキナ(ソプラノ)…5-7/
エカテリーナ・シクノヴァ(アルト)…5-7/
ウラディーミル・ドブロホウスキー(テノール)…5-7/
ザハール・シクノフ(バリトン)…5-7/
サンクトペテルブルク交響楽団/
ウラディーミル・ランデ(指揮)
録音 2010年1月9-11日…1-3, 2012年12月29-30日,2013年1月9-11日…4-7 ロシア サンクトペテルブルク,聖カタリナ・ルター派教会 レコーディング・スタジオ
 ヴァインベルク(1919-1996)の晩年の最も重要なプロジェクトの中に「第二次世界大戦を振り返る」というものがあります。これで生まれたのがは、交響曲第17番「記憶」と、この第18番、そして第19番「輝かしき五月」という3つの交響曲です。この第18番も、タイトル通りの反戦意識に彩られたもので、ソ連の詩人、セルゲイ・オルロフとアレクサンドル・トアルドフスキーの詩、そして民謡に由来するテキストが用いられた、声楽付きの一種のオラトリオとなっています。
 各々の詩は強い悲しみと怒りを孕み、全ての人に大いなる問題を突きつけます。ただ、いつものように、ここでも決してヴァインベルクは聴き手を冷たく突き放すことはなく、どこか希望が持てる音楽となっているところに救いがあるのかもしれません。トランペット協奏曲はもっと早い時期に書かれたもので、初演は名手ティモフェイ・ドクシチェルと、キリル・コンドラシンが指揮するモスクワ・フィルによって1968年1月6日に行われました。
 この当時心酔していたショスタコーヴィチの影響が強く感じられる冷笑やグロテスクなパッセージが至るところに散りばめられた興味深い作品で、ヴァインベルク入門としても、オススメできる逸品です。
 


8.572995
\1100
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27 (1924)
 1-4.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 Op.27-1(J.シゲティに献呈)
  <第1楽章:Grave/第2楽章:Fugato/
   第3楽章:Allegretto poco scherzoso/第4楽章:Finale con brio>/
 5-8.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 Op.27-2(J.ティボーに献呈)
  <第1楽章:妄執/第2楽章:憂鬱/第3楽章:影たちの踊り/
   第4楽章:復讐の女神たち>/
 9.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調「バラード」Op.27-3(G.エネスクに献呈)/
 10-12.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ホ短調 Op.27-4(F.クライスラーに献呈)
  <第1楽章:アルマンド/第2楽章:サラバンド/第3楽章:フィナーレ>/
 13-14.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ト長調 Op.27-5(M.クリックボームに献呈)
  <第1楽章:曙光/第2楽章:田舎の踊り>/
 15.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第6番 ホ長調 Op.27-6(M.キロガに献呈)
ティアンワ・ヤン(楊天堝(ヴァイオリン)
録音 2012年2月13-16日 ドイツ ベルリン,ベルリン-ランクヴィッツ,ジーメンスヴィラ
 ベルギーが誇るヴァイオリニスト、作曲家&指揮者ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)の代表作。作曲の動機となったのは、ヨーゼフ・シゲティが演奏するバッハの「無伴奏ソナタ」を聴いた時であり、全6曲のスケッチをたった一晩で書き上げたと言われるほどに、強い感銘を受けながら曲を完成させたのでした。
 各6曲は、彼と親交のあった6人のヴァイオリニストにそれぞれ献呈されていて、これらは、各人の雰囲気を見事に映し出したものとされています。
 対位法を駆使した第1番は、シゲティの特徴を描いていますが、同時にバッハ作品とも強い関連があります。
 第2番のモチーフとして使われているのは「怒りの日」。この20年後、ティボーの乗った飛行機がアルプスに衝突するという悲劇が起こるなんて、誰が想像したでしょう。
 短くとも印象的な第3番では民族音楽の香りが、古式ゆかしき舞曲をモティーフにした第4番はクライスラー、指導者としても名を馳せたベルギーの名奏者クリックボームには牧歌的な作品、そして「サラサーテの後継者」として目されたガリシアの名手キロガに献呈された第6番。
 この素晴らしい作品群をお馴染みティアンワ・ヤンのソロで。
 

8.559763
\1100
ブラウワー:打ち砕かれた 〜室内楽作品集
 1.打ち砕かれたガラス(2007)/
 2-5.クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲 イ調(2005)/
 6.あなたは、今、誰を天使と呼びますか?(2005)/
 7.孤独な湖(2011)/
 8-9.ブルー・ストリーク・アンサンブルのためのアレンジメント(2011)
  <ドビュッシー:月の光(ブロウワー編)/バッハ:2声のインヴェンション 第8番(ブロウワー編)>
サンドラ・シモン(ソプラノ)…6/
ダニエル・シルヴァー(クラリネット)…2-5/
マイア弦楽四重奏団…2-5/
ブルー・ストリーク・アンサンブル…1.7.8-9
録音 2012年10月24日 アメリカ オバーリン音楽学校,クロニック・ホール…1.6-9, 2007年9月27日 アメリカ アイオワ,聖ブリジスト教会…2-5
 現代のアメリカでとても高い評価を受けている作曲家マーガレット・ブロウワー(1940-)。彼女は現在クリーブランド音楽院の名誉教授を務め、数々の賞も受賞していますが、新作もコンスタントに発表しています。最近ではダラスやデトロイトのオーケストラを始め、クリーブランド室内管弦楽団などでその新作が演奏され、ますますその動向が注目されています。
 このアルバムには、そんな彼女の2000年代以降のいくつかの作品が収録されています。トラック1は、タイトルでわかる通りに「9.11」の事象が反映されたもので、複雑な音響と暴力的な打楽器とピアノ、フルートのパッセージの応酬が耳を打つ刺激的で悲劇的な音楽です。
 クラリネット五重奏曲にもその思いは繋がっており、とりわけ第2楽章では悲痛な哀しみが重苦しく漂っています。小さな歌曲であるトラック6も、やはり9.11の悲劇に触発された詩を用いたもの。それにひきかえ「孤独な湖」はもう少し気楽な雰囲気を持つ音楽。最後におかれた「アレンジメント」はおなじみの2つの作品をブルー・ストリーク・アンサンブルのために編曲したものです。
 


8.559767
\1100
ロイド&メニン:ピアノ作品集
 1-3.ノーマン・ロイド:記憶からの3つの情景/
 4-8.ロイド:ダンスのための5つの小品(1935-1938)/
 9-13.ロイド:ピアノのためのエピソード集/
 14-16.ロイド:ピアノ・ソナタ(1958)/
 17-21.ピーター・メニン:ピアノのための5つの小品(1949)/
 22-24.メニン:ピアノ・ソナタ(1963) ※1-16.22-24…世界初録音
マイロン・シルバースタイン(ピアノ)
録音 2012年8月20-22日 ニューヨーク,パトリック・サウンド・スタジオ
 ノーマン・ロイド(1909-1980)とピーター・メニン(1922-1983)。この2人の作曲家はどちらもペンシルバニア州で生まれ、2人とも、1947年から1958年までは、ジュリアード音楽院で教えるなど後進の指導に熱心にあたったことでも知られています。ロイドは、当時ジュリアード音楽院の校長であったウィリアム・シューマンとともに、アメリカの音楽教育に革命をもたらすほどのプログラムを開発したことでも知られますが、彼自身はモダンダンスに魅入られ、その分野を極めていくことになります。
 彼は「自分は作曲家である」とは考えていなかったようで、その作品のほとんどは未発表であり、演奏されることもあまりありません。
 小学生のピアノレッスンのために書かれた「記憶の中の3つの情景」を始めとした、ウィットに富んだ現代的な曲は、幅広い層に受け入れられるに違いありません。
 もう一人の作曲家メニンは、ウィリアム・シューマンの後を継いでそのままジュリアード音楽院の校長に就任。亡くなる直前までその職にありました。作風は若干晦渋ですが、決してわかりにくいものではありません。
 

8.559770
\1100
ジェイク・ヘギー:暗闇の中から 〜ジーン・シーアの詩による作品集
 1.他の日の出/
 2-9.さようなら、アウシュヴィッツ
  <プロローグ:マリアに/兵隊たち/ダイアモンド/カード/イレンカ/
  ジゥツカさん/太陽とひばり/さようなら、アウシュヴィッツ>/
 10-14.見る、もしくは触れるために
  <声/黄金の年月/百、千の星々/ユダヤの物語/沈黙> ※世界初録音
ケイトリン・リンチ(ソプラノ)…1.2-9/
サラ・ラーセン(メゾ・ソプラノ)…2-9/
モーガン・スミス(バリトン)…2-9.10-14/
ミュージック・オブ・リメンブランス/
ミナ・ミラー(芸術監督)
録音 2012年5月16-17日…1, 2013年5月16日…2-6, 2013年5月17日…10-14 USA シアトル リスレイ・ボール・ノルドストロム・リサイタル・ホール
 コンポーザー・イン・レジデンスを務めたサンフランシスコ・オペラなど、アメリカのオペラハウスを中心に活躍するコンポーザー=ピアニスト、ジャック・ヘギー(1961-)と、同じくアメリカのソングライター、台本作家のジーン・シーア(1958-)のコラボレーションによる歌曲集。先ごろ起こった「図書館の蔵書破損」の件も含め、あの第三帝国によるホロコーストの悲劇が終わって、ほぼ70年が経過しているというのに、私たちはまだその事実に正面から向き合うことすら出来ていないのかもしれません。どのような理由があったにせよ、犠牲となった人々は、ある日突然「通常の生活」をする権利を奪われ、想像を絶する地獄に放り込まれ、生殺与奪の権も無くしたというのに・・・。
 このアルバムに収録された3つの作品は、その時代に確かに生きていた人たちの言葉を元に作られたもの。「他の日の出」と「さようならアウシュヴィッツ」では、ホロコーストを生き抜いたポーランド=ユダヤ人女性クリスチナ・ジウルスカの詩、「見る、もしくは触れるために」で同性愛者(当時の社会では禁止されていた)マンフレッド・ルウィンの詩をテキストに用いることで、自由と迫害についての考察を迫ります。アンサンブル“ミュージック・オブ・リメンブランス”は「頽廃音楽」のオーソリティであり、溢れる悲劇性を客観的に捉え、人々に送り届ける役割を担っているのです。
 

8.572908
\1100
レーガー:オルガン作品集 第15集
 1-4.モノローグ Op.63より
  <第1番:前奏曲 ハ短調/第2番:フーガ ハ長調/
  第3番:カンツォーナ ト短調/第4番:カプリッチョ イ短調>/
 5-24. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67より
  <第16番:われ汝に感謝す、愛する主なる神よ/
   第17番:わが勇気をわれは愛さん/
   第18番:エルサレム、高くそびゆる都市/
   第19番:悩み悲しみ苦しむイエス/第20番:イエス、わが確信/
   第21番:イエス、わが喜び/第22番:来たれ、生命の霊よ/
   第23番:汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ/
   第24番:主をたたえよ/
   第25番:神よ、汝の善行にわれを向かわしめたまえ/
   第26番:われはわがイエスを捨てず/
   第27番:いざ、もろびとよ、神に感謝せよ/
   第28番:今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たち/
   第29番:いざ来たれ、異教徒の救い主よ/
   第30番:おお神よ、汝いつくしみ深き神よ/
   第31番:おおイエス・キリスト、わが命の光/
   第32番:おお汚れなき神の子羊/
   第33番:おおこの世よ、私は汝より去らねばならぬ/
   第34番:おお愛する魂よ、汝を飾れ/
   第35番:魂の花婿、イエス、神の子羊>/
 25.後奏曲 ニ短調 Wo04-12
ヴォルフガンク・リュプザム(E.M.スキナー=オルガン)
録音 2013年5月13日 USA シカゴ大学 ロックフェラー教会
 マックス・レーガー(1873-1916)の膨大なオルガン作品の中でも、とりわけ重要な位置を占めている「52のやさしいコラール前奏曲」。NAXOSではこれまで(他の演奏者で)、第1-15番までを8.552907、第39-52番までを8.570960で聴くことができます。
 この作品は、最も一般的なプロテスタントの賛美歌のメロディをベースに、レーガーらしい対位法を巡らせながら短いながらもドラマティックな前奏曲として構築されたもの。シンプルなメロディが持ち味のため、普段のレーガーに見られる半音階書法は、若干控えめですが、それでも後期ロマン派の濃厚な和声法は存分に楽しめるものです。
 もっとレーガーらしさを求めるのであれば、冒頭に置かれた「モノローグ」を。こちらは噎せ返るような半音階進行が散りばめられており、「こんなのを聴きたかった」と愛好家を満足させること間違いありません。
 


8.573044
\1100
ハリス:チェロ協奏曲・交響曲 第4番
 1.チェロ協奏曲(2011)/
 2-6.交響曲 第4番「マヒナランギ・トッカーの思い出に」(2011)
  <第1楽章:海の擬態者はカヌカに1000の拍手を送る/
   第2楽章:私は幸福だ。笑うために着飾る。今夜の月は乱暴に私の気分を沈ませる。/
   第3楽章:窓の霧を私の指はなぞる。霧の中で私の目は汚れ、美について質問する/
   第4楽章:私は世界の変化を止めるただ一人の人間だ/
   第5楽章:彼女の日には空はなく、彼女の足元を雲が覆う>
キン・リウェイ(チェロ)…1/
ロバート・アシュワース(ヴィオラ)…2-6/
オークランド・フィルハーモニー管弦楽団/
ゲイリー・ウォーカー(指揮)…1/
ブレット・ディーン(指揮)…2-6
録音 2011年4月6-7日…2-6, 2012年5月3日…1 ニュージーランド、オークランド・タウン・ホール
 ニュージーランド生まれの作曲家ロス・ハリス(1945-)は、数々のユニークな作品で注目を浴びながら、30年の長きにわたり、ヴィクトリア大学の音楽科で教鞭を執り、この国の音楽発展に貢献している人物です。このアルバムで強い存在感を放つ、彼の第4番の交響曲は、オークランド・フィルハーモニー管弦楽団の委嘱を受けて書かれたもので、ニュージーランドの名シンガーソングライターのマヒナランギ・トッカー(1955-2008)へのオマージュとなっています。
 彼女は25年間の活動期間において、600以上の曲を書き、そのどれもが感動的な表情を持っていて、ハリスは彼女の作品に高い関心を抱いていました。この曲が書かれる3年前に、喘息発作で世を去ってしまった彼女への友情の証だとハリスは語っています(彼女はユダヤとケルトの血をひき、またレズピアンであることもカミングアウトしていました)。
 もう一つのチェロ協奏曲は、チェリスト、キン・リウェイの演奏に触発され書かれた作品で、不確実なメロディを奏でるオーケストラに載って、チェロが妖艶で不可思議なメロディを歌います。全ての部分は途切れることなく奏でられ、連綿を歌うチェロの響きには陶然とするばかりです。
 

8.573107
\1100
ロッシーニ:ピアノ作品全集 第6集 老いのいたずら 第4巻:4つのオードブルと4つのデザート 他
 1-4.老いのいたずら 第4巻:4つのデザート
  <第1曲:干しイチジク(ただいま-こんにちは奥様)/
   第2曲:アーモンド(真夜中の音-こんにちは奥様)/
   第3曲干しブドウ(私の小さなインコへ)/
   第4曲:ヘーゼルナッツ(私の愛するニニへ)/
 5-8.老いのいたずら 第4巻:4つのオードブル
  <第1曲:ラディッシュ/第2曲:アンチョビ:主題と変奏/
   第3曲:ピクルス:序章/第4曲:バター:主題と変奏>/
 9-10.老いのいたずら 第10巻:ピアノの難曲(抜粋)
 <第4番:バガテル/第5番:イタリア風メロディ(バガテル)-イン・ノミネ・パトリス>/
 11.老いのいたずら 第6巻:すばしこい子どもたちのためのアルバムより
  第11番:ぜんそく患者の練習曲/
 12-16.老いのいたずら 第14巻:その他の老いのいたずら(抜粋)
  <第4番:パッシーからクールブヴォワへの小散歩/
   第8番:ゴシック風のリトルネッロ/第7番:半音階によるトゥルニケ、上行と下行/
   第6番:ちょっとした冗談を再び/第5番:歓喜>/
 17.ワルツ 変ホ長調(エレバ・バンディエラ・リッチ嬢に捧ぐ,1849年)
アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)
録音 2012年9月25-26日 イタリア イヴレア,スタジオSMCレコーズ,バロック・ホール
 ロッシーニと言えば、目もくらむような素晴らしいオペラの数々が思い浮かびますが、この曲集「老いのいたずら」は、若くして地位も名誉も確立したロッシーニが、44歳(!)で音楽界から引退した後、自ら高級レストランやサロンを経営しながら、あくまでも「自分や親しい人たちのために」書き溜めた曲集。出版もしなかったため、ほとんど知られていなかった作品たちです。
 どの曲もロッシーニらしく流麗なメロディと洒落たウィットに満ちています。
 この第6集では、まず4種類のオードブルとデザートからお楽しみください。この作品からすでに色々な仕掛けが施されているので、説明を書ききれないのが残念です。
 まずは第3曲の「干しブドウ」から聴いてみてください。とてもコミカルな「インコの声(?)」が聞こえてきます。インコは色々な事をしゃべっているのですが、何だか社会情勢についてまで語っているのだとか…。ま、鳥がしゃべることですのでお気になさらぬように。
 


8.573191
\1100
ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ五重奏曲 他
 1-4.ピアノ五重奏曲 ハ短調(1903/1904.1905改編)/
 4.ヴィオラとピアノのためのロマンス(1962 B.ショア&E.グリットン編曲)/
 5-8.クラリネット、ホルンとピアノ三重奏のための五重奏曲 ニ長調(1898)/
 9-14.イギリス民謡による6つの練習曲(クラリネットとピアノ版)(1926)
  <アダージョ(水の上の愛らしさ)/アンダンテ・ソステヌート(はねつけるポイント)/
   ラルゲット(ヴァン・ディーメンズ・ランド)/レント(彼女は彼女の母からいくらか借金した)/
   アンダンテ・トランクィロ(お嬢さんとドラゴン)/
   アレグロ・ヴィヴァーチェ(ロンドン橋を歩いたら)>
ロンドン・ソロイスツ・アンサンブル
<メンバー:ロレーヌ・マッカスラン(ヴァイオリン)…1-3.5-8/
サラ=ジェーン・ブラッドレイ(ヴィオラ)…1-3.4/
カリーン・ジョージアン(チェロ)…1-3.5-8/
ジョン・レネハン(ピアノ)…1-14/
アンソニー・パイク(クラリネット)…5-14>/
<共演>
クリス・ウェスト(コントラバス)…1-3/
ティム・ジャクソン(ホルン)…5-8
録音 2013年7月2-4日 UK 西サセックス,コールドウォルサム チャンプ・ヒル・ミュージック・ルーム
 9つの交響曲や、民謡を主題にした管弦楽曲、音による映像そのものの「揚げひばり(舞い上がるひばり)」など、牧歌的でのどかな作品が知られるイギリスの作曲家ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。彼は室内楽や独奏曲においても、生涯を通じて素晴らしい作品を生み出し続けました。
 ピアノ五重奏曲はシューベルトの「鱒」と同じ楽器編成が用いられた作品で、第2楽章の優美な主題は、ブラームス作品を思わせる深さを持っています。また最終楽章は見事な変奏曲となっていて、この萌芽は50年後のヴァイオリン・ソナタで見事に花開くこととなります。
 ロマンスは、彼の死後に発見された曲で、作曲された日はわかりませんが、恐らく偉大なヴィオラ奏者ターティスのために書かれたと推測されます。流麗なクラリネット三重奏曲は、まだ若き作曲家の奔放な創作意欲が反映されたもの。「イギリス民謡による練習曲」は、研究者としても功績を遺した彼らしい作品で、親しみあるメロディが丁寧に形作られています。
 


8.573195
\1100
マイアベーア:フランス・オペラからの序曲と間奏曲集
 1.歌劇「悪魔のロベール」(1831):序曲/
 2.歌劇「北極星」(1851):序曲/
 3-7.歌劇「ユグノー教徒」(1836)から
  <序曲/第1幕「酒の歌」/第2幕への間奏曲/
  第5幕への間奏曲/第5幕:バレエ音楽>/
 8-11.歌劇「アフリカの女」(1865)から
  <序曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲/
   第5幕:マンスニールの木の下での大情景>/
 13-15.歌劇「ディノーラ(プロエルメルの許し)」(1859)から
  <序曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲>
 16-17.歌劇「予言者」(1849)より
  <序曲/第4幕:戴冠行進曲>
ブリジェット・ダグラス(フルート)…5/
ニュージーランド交響楽団/
ダレル・アン(指揮)
録音 2013年6月6-8日 ニュージーランド ウェリントン、マイケル・フォウラー・センター
 バレエ音楽集(8.573076)で、その華麗な世界の一部を見せてくれたマイヤベーア(1791-1864)。彼はベルリンで生まれるも、主に活躍したのはパリであり、ロッシーニに代表されるイタリア歌劇の様式と、モーツァルトやウェーバーが確立したドイツ歌劇の様式を融合させたものを、パリへ持ち込み、豪華絢爛なグランドオペラを作り上げた人物として尊敬されたのでした。
 そんなマイアベーア、実は歌劇の作曲能力よりも、その重厚な管弦楽法の扱いの方が高く評価されたようで、彼が紡ぎ出したオーケストラの色彩的な響きは、当時まだ若かったワーグナーさえをも魅了したといわれています。
 このアルバムでは、そんな彼の歌劇における「歌のない部分」がたっぷり収録されています。確かに、歌がなくても存分に楽しめるものばかり。交響曲や協奏曲を書いても人気を博しただろうな。と想像してしまいます。
 

8.573269
(2CD)
\2200
カルク=エラート:フルート作品全集
<CD1>
 1-5.異国の印象 Op.134(1919)/
 6.フルート・ソロのためのソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 Op.140(1917)/
 7.フルートトピアノのための交響的カンツォーネ Op.114(1917)/
 8-11.点描派風組曲 Op.135(1919)/
<CD2>
 1-3.フルート・ソナタ 変ロ長調 Op.121(1918)/
 4-33.30のカプリース 「グラドゥス・アド・パルナッス」 Op.107(1918-1919)
ティエス・ロールダ(フルート)/
ナタ・ツヴェレリ(ピアノ)
録音 2009年6月15.17日…CD1:7, 2009年10月29.31日,2011年4月1日.9月23日.11月20日,2012年2月3日.6月22日…CD2:4-33, 2011年6月25日…CD1:6, 2012年3月23日…CD1:1-5, 2013年2月12日…CD2:1-3, 2013年4月27-28日…CD1:8-11 オランダ.フェーネンダール スタジオ・ファン・シュッペン
 ライプツィヒ音楽院でザロモン・ヤーダスゾーンとカール・ライネッケに師事、教師として後進の指導にあたりながら、その作品をグリーグに認められたことで、職業音楽家として活動することを決意したという作曲家カルク=エラート(1877-1933)。現在彼の名前は決して「良く知られている」わけではありませんが、この独自な作風、とりわけ半音階的な書法は、まさしく一聴の価値あるものです。
 彼はオルガンやハルモニウムの音を好み、これらの楽器のために書いた作品はメシアンにも影響を与えています。
 この2枚組は、そんなエラートの知られざる「フルートのための作品」を全て収録したもの。実はエラート、フルートのために、もっと多くの作品を書いたのですが、そのほとんどは失われてしまったとのことで、何とも残念な話です。どれも幻想的で魅惑的な音楽であり、とりわけ「30のカプリース」はフルートを愛する人ならば、ぜひ聴いてほしい重要な作品です。
 

8.573306
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/アントン・バラノフ(ギター) ギター・リサイタル
 1-3.マキシモ・ディエゴ・プホール(1957-):ギター・ソナチネ/
 4-6.ハビエル・ブラーボ(1972-):ブエノスアイレスのソナタ/
 7.エドゥアルド・アングロ(1954-):ソナタ 第2番/
 8-10.グィド・サントルソラ(1904-1994):ソナタ 第4番「イタリアーナ」
  ※4-6…世界初録音
アントン・バラノフ(ギター)
録音 2013年10月17-20日 カナダ オンタリオ ニューマーケット, 聖ジョン・クリソストム教会 2013年GFA(Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギターコンクールの優勝者である、1984年ロシア生まれのギタリスト、アントン・バラノフ。
 彼は同時期にフランシスコ・タルレガ国際コンクールでも優勝するなど、その才能を嘱望されている人で、現在はサンクトペテルブルク音楽院で後進の指導にもあたっています。そんな彼のリサイタル・アルバムは中南米の4人の作曲家の作品集で、それぞれ世代の異なる作曲家たちの曲を見事に弾きわけています。
 アルゼンチン生まれのプホールのソナチネは、ギタリスト、ホルヘ・ラバンカに捧げられた作品。リズミカルな第1楽章と表情豊かな第2楽章、そしてエキサイティングな終楽章が魅力的。もう少し後の世代に属するブラーボのソナタはタンゴとクラシックが融合されたもの。アングロのソナタは短いながらも印象的な音楽。そしてサントルソラのソナタは、現代的なメロディと超絶技巧を駆使した華やかなパッセージ、そして美し過ぎる第2楽章が印象的な作品です。
 

8.660354
\1100
マクスウェル・デイヴィス:室内オペラ「灯台」
 プロローグと1幕 作曲家自身の台本による 《第1部:プロローグ》
  1.裁判所への問い合わせ/
 《第2部:劇》
  2.怪物の叫び/3.ブレーズィズの歌/4.サンディの歌/5.アーサーの歌
サンディ:灯台守1…ニール・マッキー(テノール)/
ブレーズィズ灯台守:2…クリストファー・ケイト(バリトン)/
アーサー:灯台守3&カードの声…イアン・コンボイ(バス)/
BBCフィルのメンバー/
マクスウェル・デイヴィス(指揮)
録音 1994年2月22日 UK マンチェスター,ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック ライヴ収録 世界初録音(Collins Classicsからの移行盤)
 マクスウェル・デイヴィス(1934-)による悪夢のような室内オペラの初演録音盤の復活です。この歌劇は、1900年に起こった「フラナン諸島、アイリーン・モア島における3人の灯台守失踪事件」を元にして、デイヴィスが想像の限りを尽くして台本を書き上げたものです。
 もともとアイリーン・モア島には「侵入者を歓迎しない妖精がいる」という伝説があったのですが、この付近の海は難所であったため、船の安全を確保するために1899年に灯台が建造され、3人の男たちが灯台守として勤務していました。しかし、その翌年になって、近くを通った船が連絡を取ったところ、誰も応答せず、不審に思った別の船の船員が、この灯台を調べたところ3人の姿は跡形もなく消えていたというのです。
 この事件については様々な憶測がなされましたが、結局のところ満足の行く答えが出ることはなく、今も真相は謎のまま。さて、このデイヴィスが用意した結末は、真相を導き出しているのでしょうか?やはり、いろいろな物が消えてしまうのは、悪霊の仕業でしょうか?それとも・・・。

NAXOS(Blu-rayオーディオ)


NBD-42
(Blu-rayオーディオ)
\2300
ベルリオーズ:イタリアのハロルド 他
 1-4.交響曲「イタリアのハロルド」Op.16 H68
 5.序曲「ローマの謝肉祭」Op.9 H95/6.夢とカプリース Op.8 H88/
 7.序曲「ベンヴェヌート・チェッリーニ」Op.23 H76
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)・・・1-4/
ジョヴァンニ・ラディヴォ(ヴァイオリン)・・・6/
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2013年10月24-26日 フランス オーデォトリウム・デ・リヨン 8.573297と同内容 AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz n 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio n 2.0 Stereo - PCM DURATION
 イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになりました。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないでしょうか。
 この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれましたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまいます。
 しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶものです。
 ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めています。
 残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲されたものです。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされています。

OEHMS



OC1803
\2300→\2090
マーラーに至る道
 ハンス・ロット:WEGE ZU GUSTAV MAHLER-

  1-11.待ちたまえ、お前はすぐにまた休むだろう 〜
   バリトンと管弦楽のための歌の旅(エンジョット・シュニーダー翻案)
   <プロローグ/さすらい人の夜の歌/インテルメッツォ/すみれ/
    インテルメッツォ/2 つの願い/インテルメッツォ/わすれな草/
    インテルメッツォ/歌手/エピローグ>/
  12-15.交響曲 ホ長調
ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)…2.4.6.8.10/
ミュンヘン交響楽団/
ハンスイェルク・アルブレヒト(指揮)
 以前は「マーラーのエピゴーネン(亜流)」として認識されていたハンス・ロット(1858-1884)。しかし最近の研究により、実は彼は「マーラーの先駆者」であったことが明らかになり、それに連れて演奏の機会や録音も増えてきたようです。
 しかし現在でも、彼の名前を口にする時、なんとなく躊躇ってしまうのはなぜでしょう?それは彼が自身の運命を呪いながら悲劇的な死を迎えたからでしょうか?そんな彼の意思を現代に蘇らせようと試みたのが、このE.シュニーダーが再構築した歌曲集です。
 ロットが残したいくつかの歌曲の中から5 曲を選び出し、各々の曲間を現代的なイディオムを用いたフレーズで繋いでいくというものです。この方法は、かのハンス・ツェンダー「冬の旅」に行った再構築(reconstruction)にも似たものであり、元の曲に溢れかえる「音にならない狂気と叫び、感情の爆発」を丁寧にトレースして、改めて見せてくれるものと言えるでしょう。
 ただ、どのような方法を試みたとしても、ロットの深層心理を100%描き出すことは永遠に不可能なのですが・・・。
 最近大人気の「交響曲」も併せて、この現実と狂気の境界に漂う作曲家の音楽を、名手ハンスイェルク・アルブレヒトの的確なる指揮で心行くまでお楽しみください。
 


OC654
(SACD-Hybrid 2 枚組)
\3000→\2690
マーラー:交響曲 第9 番&第10 番(アダージョ)
<CD1>
 1-4.交響曲 第9 番 ニ長調
<CD2>
 1.交響曲 第10 番 嬰ヘ長調(1910.未完成)
   第1 楽章:Adagio アダージョ
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音 2011 年6 月…CD2, 2014 年1 月…CD1 ケルン シュトルベルガー・シュトラーセ・スタジオ Recording Producer, Editing, 5.0 Mix and Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer: Christian Feldgen /SACD Authoring: IngoSchmidt-Lucas,Cybele AV Studios

 シュテンツとケルン・ギュルツェニヒ管によるマーラー(1860-1911)・ツィクルスもこの1 枚で完了となります。最後に登場するのは感動的な第9 番と、第10 番のアダージョ。
 第9 番で素晴らしいドラマの構築を堪能したあと、1 枚のディスクに収録されたアダージョ楽章を聴くときには、大いなる満足感とともに一抹の寂しさを覚えずにはいられません。
 「大地の歌」と「第10 番全曲」(補筆は誰でもよい)もこの組み合わせで聞きたかった…と。
 すでにこのオーケストラの音楽監督の地位を離れたシュテンツ。次回は私たちの前に、どのような音楽を披露してくれるのでしょう?その期待も込めて、何回も繰り返して聞きたくなるアルバムです。
  


OC686
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ブルックナー:交響曲 ヘ短調(習作交響曲) ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
録音 2013年2月22-26日 ハンブルク ライスハレ Recording Producer, Editing, 5.0 Mix & Mastering: Jens Schunemann/Recording Engineer: Christian Feldgen /SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
 若い頃は、小さな村の補助教員とオルガニストとして生活していたブルックナー(1824-1896)ですが、1863年に、当時管弦楽法を学んでいたオットー・キラーの薦めにより「実習」として作曲したのが、この交響曲へ短調でした。
 自作には何度も改作を施したブルックナー、なぜかこの作品には愛着があったらしく、一度も改定されることもなく、また最晩年に自作の譜面を整理した際にも(不要と思った作品は破棄を試みた)この作品はそのまま保存されたといいます。
 師であるキッツラーはこの作品を高く評価することはなかったようですが、実際に聴いてみれば、後のブルックナーの精神の萌芽とも言える部分が多々あり、特にスケルツォ楽章などは「まさにブルックナーそのもの」と言える風情を持っています。ブルックナーの交響曲にしては演奏時間も短めであるこの曲。
 ブルックナー入門にはうってつけかも知れません。演奏はおなじみシモーネ・ヤング。0番で見せた柔軟な歌い口はここでも健在。終楽章の「ちょっとシューマン風?」(ここら辺がブルックナーらしくない?)と思える主題も丁寧に歌いこまれていきます。


なかなかの名曲、そして堂々たる名演なんです。
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 アントン・ブルックナー:交響曲 第0番


OC685
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル
 アントン・ブルックナー:交響曲 第0番 ニ短調 WAB100(1896)
ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)

録音 2012年5月20&21日 ライブ録音 ハンブルク ライスハレ Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering:Jens Schunemann/SACD Authoring:Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios/Sound Engineer: Christian Feldgen

 1869年に着手されその年に完成されたと言われる、ブルックナー(1824-1896)の「第0番」。実際の完成は第1番よりも後ですが、なぜかブルックナー自身がこの曲の総譜に「0(ゼロ)」と書き込んでいることからこの番号で呼ばれています。
 曲が完成した際、当時ウィーン・フィルを指揮していたオットー・デッソフに感想を求めたところ、「第1主題がわからない」と言われたため、発表を取りやめてしまったというブルックナー。
 総譜を破棄することはなかったものの、晩年になって「試作」「無効」などの書き込みを付すことで気持ちの整理をつけたのかもしれません。
 初演は彼の没後である1924年。確かに堂々たる主題はわかりにくいですが、音の使い方はいかにもブルックナーらしく、また要所に現れるゲネラルパウゼ(オーケストラの楽器全てが休みとなること)などが彼らしさを主張しています。
 もしブルックナーが、この溌剌としたヤングの演奏を聴いたなら発表を取りやめることはなかっただろうに…と思えてなりません。


 《シモーネ・ヤング ブルックナー 既発リリース》
  OC685 交響曲第0番 /OC633 交響曲第1番/OC624 交響曲第3番(1873年版)/
  OC629 交響曲第4番「ロマンティック」(1874年原典版)/OC638 交響曲第8番(1887年版)
  

OC883
\2300
暗き光 〜ブラームス:歌曲集
 1-9.ブラーテンとダウマーによる9つリートと歌 Op.32
 <夜に私は急に立ち上がり/もうおまえのところには行かない/
  私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く/流れは私のそばでざわめく/
  ああ、おまえはもう一度私を/おまえは私が思い違いをしたと言う/
  語るもつらいこと/私たちはこうしている/ご機嫌いかが、私の女王様>/
 10-13.バスのための4つの厳粛な歌 Op.121
 <世の人に起こることは獣にも起こる/
  ここにわれ身をめぐらして、すべてのしいたげを見たり/
  おお死よ、いかに汝は厳しいことか/たとえわれ人の言葉、天使の言葉もて語るとも>/
 14.帰郷 Op.7-6/15.おまえの青い瞳よ Op.59-8/
 16.郷愁 Op.63-8/17.五月の夜 Op.43-2/
 18.おお涼しい春よ Op.72-3/
 19.家もなく、故郷もなく Op.94-5/20.別れ Op.97-6
マルティン・ヘンゼル(バリトン)/
ヘダイェト・ヨナス・ジェッディカー(ピアノ)
録音 2011年6月11-12日.12月8日.2012年6月9日 チューリヒ,ラジオスタジオ
 ドレスデンで生まれ、数々の音楽アカデミーで学んだバリトン歌手マルティン・ヘンゼル。チューリヒの音楽アカデミーではヴェルナー・ギューラに師事しリートを研究。ハルトムート・ヘルの元で研鑽を積んでいたときにはフィッシャー・ディースカウとユリア・バラディにも強く影響を受けたといいます。
 チューリヒ歌劇場でデビューし、数々のオーケストラ(バロックも含む)と共演、多くの歌曲やオラトリオを歌っています。そんな彼による「暗き光」と題されたこのブラームス(1833-1897)の歌曲集に耳を傾けてみると「交響曲やピアノ曲でのブラームス」とはまた違った印象を受けるのではないしょうか?
 交響曲のようなベートーヴェン譲りの堅固さでもなく、晩年のピアノ曲のような内省的で晦渋さでもない、ブラームスの心の声のようなものが、余すことなく表出されているように思えます。
 もちろん「4つの厳粛な歌」のような、全ての世俗的なものから解脱したかのような精神的な作品も含めて、実直で愛すべき人間であったブラームスが透けて見えるような迫真の歌唱です。
  


OC1806
\2300→\2090
トプチャン&アルメニア・フィル
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第6番&第13番

  1-3.ピアノ協奏曲 第6番 変ロ長調 K238/
  4.歌劇「フィガロの結婚」序曲/
  5-7.ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K415/
  8.歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
アンドレアス・フレーリッヒ(ピアノ)/
アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団/
エドゥアルド・トプチャン(指揮)
 1927年にアルメニアの首都エレバンに設立されたアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団は、設立当時は作曲家アレクサンドル・スペンディアリアンが召集した18名の団員からなる小さなオーケストラでした。
 しかし、その試みは少しずつアルメニアの人々の間に浸透し、少しずつ知名度を得てきたのです。一時期は若きゲルギエフが首席指揮者を務めていたこともありますが、何といってもソ連崩壊後に就任したロリス・チェクナヴォリアンがこのオーケストラの性能を飛躍的に高めたと言えるでしょう。彼は1988年にアルメニアを襲った大地震のときにも、毎週オーケストラを振ることで国民の士気を高め、復興の足がかりを作ったことでも知られています。
 現在は、2000年に音楽監督兼主席指揮者の地位に就いたエドゥアルド・トプチャンによって、新たなパワーを与えられています。
 このアルバムはピアニストのアンドレアス・フレーリッヒをソリストに迎えたモーツァルト(1756-1791)の2曲のピアノ協奏曲と2曲の序曲を収録したもの。
 このオーケストラの持つ底知れぬパワーを生かしながら、上品な味わいも付け加えた好感の持てる溌剌としたモーツァルトとなっています。


こんなアルバムがありました。

MARQUIS
MAR 81339
\2200→¥1990
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
エドゥアルド・トプチャン指揮
アルメニア・フィル
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
 店主ごひいきのマヌーキアンの代表作、ハチャトゥリアンでバックを務めていたのがトプチャンとアルメニア・フィルでした。


 世界一の美人の国と言われるアルメニア。さまざまな人種が入り混じることで、史上最高且つ世界最高の美人大国になったという。
 そのアルメニアの血と日本の血が入り混じったら、さあ、果たしてどこまで超絶的な美人が生まれるか。
 いやいや、違う。ここはそんな話をする場ではない。
 ヴァイオリニスト、カテリーナ・マヌーキアン。彼女は1981年、カナダ/トロントの生まれ。両親(アルメニア人の父、日本人の母)ともにヴァイオリニストという恵まれた環境で、マヌーキアンは子供の頃から才能を発揮し、今日では国際的な活動を繰り広げている。しかし彼女は音楽学校では学んでおらず、普通高校を経てトロント大学を卒業後、同大学の大学院博士課程で哲学を専攻したという異色の経歴を持つ。おそらくほんものの天才なのだろう。

  


OC010
(CD 3枚組)
\2600→\2390
シュテファン・テミング
《CD1…OC598 アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
 ヴァイオリン・ソナタ集 Op.5 第7番-第12番(リコーダー編)》
  1-5.ソナタ ホ長調 Op.5 第11番/
  6-9.ソナタ ト短調 Op.5 第7番 (原調:ニ短調)/
  10-13.ソナタ ホ短調 Op.5 第8番/
  14-18.ソナタ ハ短調 Op.5 第10番(原調:ヘ長調)/
  19-22.ソナタ イ長調 Op.5 第9番/
  23-33.ソナタ ト短調 「ラ・フォリア」 Op.5 第12番(編曲:F.M.ヴェラチーニ)
《CD2…OC772 G.F.ヘンデル(1685-1759):紳士のフルート》
 1.歌劇「リナルド」HWV7-序曲/
 2.歌劇「アルチーナ」HWV34-また私を喜ばせにきて/
 3.歌劇「ジュリオ・カエサル」HWV17-恋の矢はなつ瞳よ、君を讃えん/
 4.歌劇「リナルド」HWV7-麗しい青春の五月を/
 5.歌劇「アルチーナ」HWV34-緑の牧場よ/
 6.歌劇「アルチーナ」HWV34-幸福な一瞬は/
 7.歌劇「アルチーナ」HWV34-ミュゼット/
 8.歌劇「アルチーナ」HWV34-私の苦しみを信じて/
 9.オラトリオ「サウル」HWV53-シンフォニア/
 10.歌劇「アルチーナ」HWV34-君は笑止千万だ/
 11.歌劇「リナルド」HWV7-私を泣かせてください/
 12.歌劇「リナルド」HWV7-幸運の車に乗って希望が巡る/
 13.歌劇「ゴールのアマディージ」HWV11-私の希望/
 14.歌劇「リナルド」HWV7-美しい愛と気高い喜び/
 15-18.リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1-2 HWV360/
 19.歌劇「リナルド」HWV7-声よ風よ/
 20.オラトリオ「アレクサンダー・バルス」HWV65-穏やかな海岸に私を
《CD3…OC795 J.S.バッハ(1685-1750):フランス&イギリス組曲》
 1.チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ 第4番 ハ短調 BWV1017-シチリアーノ/
 2.ペダル練習曲 BWV598/
 3-7.イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807より
  <アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレI./ジグ>/
 8.リュート組曲 ホ長調 BWV1006a-前奏曲/
 9-15.フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
  <アルマンド/クーラント/サラバンド/バヴォット/ブーレ/ルール/
  15.ジグ/
 16-21.フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814
 <アルマンド/クーラント/サラバンド/アングレーズ/メヌエット-トリオ/ジグ>/
 22.シュープラー・コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645/
 23.フーガ ト短調 BWV1000
《CD1》
シュテファン・テミング(リコーダー)/
オルガ・ワッツ(ハープシコード)/
《CD2》
シュテファン・テミング(フルート&リコーダー)/
<アンサンブル>
オルガ・ワッツ(ハープシコード)/
ドーメン・マリンチュチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
リンドン・ワッツ(バロック・ファゴット)/
アクセル・ヴィルフ(リュート&テオルボ)/
ローレダナ・ジントーリ(バロック・ハープ)/
オルガ・ミシュラ(プラルテリウム)/
《CD3》
シュテファン・テミング(リコーダー)/
ドーメン・マリンチュチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
アクセル・ヴィルフ(リュート)
録音 《CD1》2007年9月17-21日 スイス チューリヒ,ノイミュンスター教会/《CD2》2010年4月12-15日 ドイツ シュタルンベルク,Malteserstift St. Josef/《CD3》2011年1月17-20日 ドイツ シュタルンベルク,Malteserstift St. Josef
 シュテファン・テミング…1987年ケープタウン生まれ。ミュンヘンとフランクフルト大学でミヒャエル・シュナイダーにリコーダーを学ぶ。様々な音楽コンクールで優勝した後、リコーダー・アンサンブル、古楽アンサンブルに参加。様々な現代音楽作曲家も彼のために曲を書いているなど、すでに彼の演奏は「既に巨匠の域」と絶賛されています。
 このセットは、そんな彼のこれまでの3種類の演奏をBOXにしたものです。2007年に録音されたコレッリのソナタ集は、共演したオルガ・ワッツの見事な伴奏を得て、彼らのすばぬけたテクニックによる華麗なる装飾技法と解釈がは世界中で高く評価されたものです。
 第2作のヘンデルは、歌劇のメロディをリコーダーに置き換えることでまた違った世界を構築しました。
 第3作目のバッハでも、バッハ作品をリコーダーで演奏するために多くの趣向を凝らし、フランス組曲をはじめとしたチェンバロ作品などをリコーダーで吹いています。彼の自然な演奏は、まるでこれらの曲が「もともとリコーダーのために書かれていた」かのような錯覚を覚えるほど。自然で無理のないバッハがここにあります。信じられないような素晴らしいリコーダーの世界を味わってください。
  
OC429
\2000
ピアソラ&ヴィヴァルディ:8 シーズンズ
アストル・ピアソラ:ブエノスアイレスの四季/アントニオ・ヴィヴァルディ:四季
 1.ピアソラ:春/
 2-4.ヴィヴァルディ:夏/
 5.ピアソラ:秋/
 6-8.ヴィヴァルディ:冬/
 9-11.ヴィヴァルディ:春/
 12.ピアソラ:夏/
 13-15.ヴィヴァルディ:秋/
 16.ピアソラ:冬
シン・ヤン(ヴァイオリン)/
ハラルド・エーラー(アコーディオン)
録音 2013 年7 月15-17 日 T-3/Saal 3, RBB
 ヴァイオリニストのシン・ヤンとアコーディオンのハラルド・エーラー。2009 年のハイデルベルク・スプリング・フェスティバルの際に2 人で結成した「デュオ・ヴィア…DUOViA」によるピアソラ(1921-1992)&ヴィヴァルディ(1678-1741)です。
 この時の演奏のチケットは早々に完売。聴衆の期待の高さがうかがわれるものでした。
 同じ「四季」と言っても、全く性格も時代も違う2 つの作品、使われるテクニックも違えば、求められる音色も違います。しかし彼らはこれらを上手く手懐け、まるで最初からセッティングされていたかのような、親密な一つの組曲として聞かせてくれます。
 規律正しく流麗なヴィヴァルディ、美しさ、清明さだけでは表現できないピアソラ。この2つが融合したことで生まれた新しい世界をお楽しみください。
 


OC898
\2300→\2090
エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 メンデルスゾーン・チクルス、続編はOEHMSから

 メンデルスゾーン:交響曲 第1番&第3番

 1-4.交響曲 第1番 ハ短調 Op.11/
 5-8.交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」Op.56
ウィーン・トンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2011年10月2.5日…1-4, 2013年2月17.20日…5-8 ウィーン ムジクフェライン、Goldener Saal ライヴ収録 Recording Producer & Editing: Florian Rosensteiner
 1977年コロンビア生まれの指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2010年からクリスチャン・ヤルヴィの後任としてウィーン・トンキュンストラー管弦楽団を纏め上げ、その類い稀なる才能が話題となっています。前作のエベルリオーズのフレッシュな解釈や、オーケストラの自主制作盤であるマーラーの第1番での奔放な演奏で、じわじわと人気を集めている彼、2014/2015年のシーズンからhr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)の首席指揮者として、また2015年の9月からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者として、一層の活躍が期待されています。
 そんなエストラーダの新作はメンデルスゾーン(1809-1847)の第1番と第3番の交響曲集。はじける若々しさと野心的な演奏は、確かに聴き手の心をくすぐるものです。



前作と考えていいと思う
PREISERからの第2番

PREISER
PRCD 90796
(SACD HYBRID)
\2300→¥2090
エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 メンデルスゾーン:
  交響曲第2 番変ロ長調Op.52「讃歌」
クリスティアーネ・エルツェ(S)
シモーナ・シャトゥロヴァー(S)
イアン・ボストリッジ(T)
シネ・ノミネ合唱団(リーダー:ヨハネス・ヒーメツベルガー)
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
 (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音:2010 年10 月1 日、3 日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(ライヴ)/マルチチャンネル・ステレオ /2.0 ステレオ

 器楽のみで演奏される、3 楽章からなるシンフォニアのあと、3 人のソリストと合唱をともなう巨大な第2 部で締め括られる構造から、ベートーヴェンの第9 交響曲を想起させるともいわれる交響曲第2 番は、いみじくも作曲者自身による「讃歌−聖書の言葉による交響カンタータ」のタイトルが示すように、メンデルスゾーンが理想としていたJ.S. バッハの宗教曲へと連なるオマージュとしての性格が顕著な内容となっています。
 それだけに、声楽パートの比重も必然的に高まるところですが、ここではソプラノにエルツェ、シャトゥロヴァー、そしてテノールにはボストリッジと、人気実力ともたいへん魅力的な顔ぶれが起用されています。
1991 年に地元のウィーン音楽大学で設立されたシネ・ノミネ合唱団は、1997 年にもムジークフェラインザールで第2 交響曲の演奏経験を持つほか、2006 年にはクリスチャン・ヤルヴィの指揮で、バーンスタインのミサ曲のライヴ・レコーディングにも参加しており、トーンキュンストラー管との共演経験も豊富。
 会場のムジークフェラインザールは、極上の響きで知られる世界屈指のホールという点で録音条件が整えられているのもポイントといえるでしょう。
 2010 年秋のウィーン・フィルへのデビューも大成功を収め、ますます才気とカリスマぶりを爆発させているオロスコ=エストラーダ、おおいに期待したいところです。

アンドレス・オロスコ=エストラーダ…1977 年コロンビアのメデジン生まれの指揮者。少年時代はヴァイオリンを学ぶ。15 歳で指揮を学び始める。

1997 年にウィーンに移住。ウィーン国立音楽大学で、ウーロシュ・ラヨヴィチ( ブルーノ・マデルナとハンス・スワロフスキーに師事した指揮者) に師事する。
2001 年にウィーン工科大学のオーケストラで指揮者のポストを得る。
2003 年5 月に初めてウィーン・トーンキュンストラー管を指揮。その後2 年間、同オケのアシスタント・コンダクターを務める。
2005 年グラーツ大管弦楽団に初めて登場、2006 年から2009 年首席指揮者を務める。
2009/10 年のシーズンより、最初の契約期間として向こう3 年間、ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者と、また同じく、バスク・ナショナル・オーケストラの首席指揮者に就任。


オロスコ=エストラーダ
2枚のベストセラー・アルバム

PREISER
PRCD 90784
(SACD HYBRID)
\2300→¥2090
オロスコ=エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
 (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)

録音:2009年10月3日、4日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(ライヴ)。マルチチャンネル・ステレオ、2.0ステレオ、57’26”

2009 年10 月のトーンキュンストラー管音楽監督就任コンサートにおけるマーラーの「巨人」ライヴ

【トラックタイム】I.16’37”+II.08’20”+III.12’06”+IV.20’23”=TT.57’26”

 


OEHMS
OC869
\2300→\2090
オロスコ=エストラーダ&ウィーン・トーンキュンストラー管
 ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団/
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音 2012年10月07日 ライヴ録音 ウィーン ムジークフェライン,ゴルデナー・ザール Recording Producer & Editing:Florian Rosensteiner (ORF)/Sound Engineer: Andreas Karlberger (ORF)
 1977年、コロンビア、メデジン生まれの若手指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ。もともとはヴァイオリニストとして才能を伸ばしていましたが、彼はウィーン国立音楽大学でブルーノ・マデルナ、ハンス・スワロフスキーの弟子であるウーロシュ・ラヨヴィチに指揮を学び、指揮者としての能力を開花させ、各地の歌劇場指揮者として研鑽を積んだ後に、2009年からウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を務めることになりました。
 このアルバムはそんな彼とオーケストラの初のアルバムとなります。
 最近の若手指揮者の例にもれず、レパートリーは幅広いのですが、彼がとりわけ愛しているのはロマン派とウィーンの古典派であり、また現代音楽とスペイン音楽だそうです。
 このアルバムではそんな彼の伸びやかな才能を存分に感じることができるでしょう。


 
OC433
\2000
マリー=クロディーヌ&ディミトリー・パパドプーロス 〜
 シューベルト、ガーシュウィン、ディネスク、ラヴェル作品集

  1-4.シューベルト(1797-1828):
   ヴァイオリンとソナタのためのソナタ イ長調 Op-posth.162 D574/
  5-9.ガーシュウィン(1898-1937):ポーギーとベスからの5つの小品
   <サマータイム-女は一時の慰みものさ/テンポ・ディ・ブルース/
   なんでもそうとは限らない/ベス、お前は俺のもの/うちの人は逝ってしまった>/
  10.ヴィオレタ・ディネスク(1953-):ヴァイオリンのための雲の練習曲-自由に/
  11-13.ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
マリー=クロディーヌ・パパドプーロス(ヴァイオリン)/
ディミトリー・パパドプーロス(ピアノ)
録音 2012年12月5-7日 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 1987年生まれの若きヴァイオリニスト、マリー=クロディーヌ・パパドプーロスのデビュー・アルバムです。名前からわかる通り、シリアとギリシャの血を引く彼女ですが、生まれはフランス、ストラスブールで、この地の国立音楽院に学び、14歳で金メダルを獲得し卒業しています。
 2002年からはカールスルーエ音楽大学でウルフ・ヘルシャーの下で学び、2011年に修士号を取得し、ソリストとしての活動を始めています。
 このアルバムでは、シューベルトからラヴェル、ガーシュウイン、ディネスクという幅広い年代の作品を収録。一つ違いの兄ディミトリーと共に、瑞々しい感性と確かな技巧で、これらの作品を的確に表現しています。
 シューベルトで見せる端正な表情と、ガーシュウインでの妖艶さのギャップがステキです。
 
OC434
\2000
祥子・古畑=ケルスティング 〜ベートーヴェン&シューマンを弾く
 1-3.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノソナタ 第14番「月光」Op.27-2/
 4.ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 Wo080/
 5-17.シューマン(1810-1856):交響的変奏曲 Op.13/
 18-22.シューマン:交響的変奏曲への追加-5つの遺作
祥子・古畑=ケルスティング(ピアノ)
録音 2013年3月19-20日 カイザースラウテルン SWRスタジオ
 横須賀出身で、現在ドイツを中心に活躍しているピアニスト、祥子・古畑ケルスティングのOEHMSへの2枚目の録音です。ヨーロッパ各地で華々しい活動を行い、2012年にはサントリーホールに凱旋公演、またスタインウェイのアーティストとしても認定されるなど、注目を浴びている人です。
 2010年に録音された前作では、メンデルスゾーン、シューマン、リストの作品を演奏、堅実な技巧と豊かな情感を披露していましたが、今作ではベートーヴェンとシューマンの2人の作曲家に特化して、素晴らしい演奏を繰り広げています。
 変奏曲を中心としたこのプログラムにおいて、彼女の持つ多様性と表現力の幅を実感できるのではないでしょうか。
 


OC651
(2SACD-Hybrid)
\3000→\2690
マーラー:交響曲 第6番 イ短調
<CD1>
 1.第1楽章:Allegro energico, ma non troppo.Heftig, aber markig/
 2.第2楽章:Andante moderato/
<CD2>
 3.第3楽章:Scherzo: Wuchtig/
 4.第4楽章:Finale: Allegro moderato
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音 2013年11月10-12日 ケルン・フィルハーモニー Recording Engineer: Christian Feldgen, SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas,Cybele AV Studios
 丁寧で精緻な演奏を聴かせるマルクス・シュテンツの“マーラー・ツィクルス”もあとは第9番を残すのみとなりました。
 この第6番も、極めてオーソドックスで美しい演奏です。最近では、スコアを読み込み過ぎてか(!)若干過激に走りがちな第6番の演奏をよく耳にしますが、このシュテンツの演奏は、聴いていてとても安心できるもの。
 全ての楽器とパッセージはあるべきところに収まっているかのような安定したマーラー(1860-1911)です(楽章の順序は最近の傾向に従い、第2楽章にアンダンテが来ています)。
《シュテンツ:マーラー・ツィクルス》
 第1番…OC646
 第2番(2枚組)…OC647
 第3番(2枚組)…OC648
 第4番…OC649
 第5番…OC650
 第7番(2枚組)…OC652
 第8番…OC653
 子どもの不思議な角笛…OC657
 
OC852
(4CD)
\5000
マックス・レーガー:オルガン作品全集 第2集
《CD1》
 1-3.オルガンのためのソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.33/
 4-5.バッハの主題による幻想曲とフーガ/
 6-20. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第1巻
  <いと高きにある神にのみ栄光あれ/すべてのものは神の祝福により/
   深き苦しみの淵より、われ汝を呼ぶ/わが心の深みより/
   わが命なるキリスト/われらが神はかたき砦/
   汝エホヴァに、われ歌わん/栄光の日は来たりぬ/
   主イエス・キリスト、われらを顧みたまえ/救いはわれらに来たれり/
   おおわが魂よ、大いに喜べ/天と地の紙/主よ、汝の御心のままにわれはあらん/
   わが心の切なる願い/地と天は歓びの声を高くあげよ>/
《CD2》
 1.コラール幻想曲「暁の星のいと美しきかな」Op.40-1/
 2.コラール幻想曲「汝が怒りをもてわれを罰したもうな」Op.40-2/
 3-22. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第2巻
  <われ汝に感謝す、愛する主なる神よ/わが勇気をわれは愛さん/
  エルサレム、高くそびゆる都市/悩み悲しみ苦しむイエス/
  イエス、来たれ/8.イエス、わが喜び/イエス、わが確信/
  来たれ、生命の霊よ/主をたたえよ/
  汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ/われはわがイエスを捨てず/
  神よ、汝の善行にわれを向かわしめたまえ/
  いざ、もろびとよ、神に感謝せよ/いざ来たれ、異教徒の救い主よ/
  今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たち/おお神よ、汝いつくしみ深き神よ/
  おおイエス・キリスト、わが命の光/おお汚れなき神の子羊/
  おおこの世よ、私は汝より去らねばならぬ/
  おお、いかに喜びに満ちたるか、汝ら信仰深き者>/
《CD3》
 1-10.オルガンのための10の小品 Op.69
  <前奏曲 ホ短調/フーガ ホ短調/
   バッソ・オスティナート ホ短調/楽興の時 ニ長調/カプリッチョ ニ短調/
   トッカータ ニ長調/フーガ ニ長調/ロマンス ト短調/前奏曲 イ短調/フーガ イ短調>/
11-27.
 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第3巻
  <おお愛する魂よ、汝を飾れ/魂の花婿、イエス、神の子羊/
   われはわがが神を歌わずにいられようか/
   汝が怒りもてわれを罰したもうな/われ汝に別れを告げん/
   天にいますわれらの父よ/高き天より、われは来たり/
   目覚めよ、と呼ぶ声あり/われは神より離れず/
   何ゆえにわれは悩むや/神のみわざはよきかな/
   ただ愛する神の摂理にまかす者/ただ愛する神の摂理にまかす者/
   目覚めよ、わが心/わが終わりの近きをだれぞ知らん/
   暁の星のいと美しきかな/幸いなるかな、おお魂の友よ>/
《CD4》
 1-12. 12の小品 Op.65
  <狂詩曲 ハ短調/カプリッチョ ト長調/パストラール イ長調/慰め ホ長調/
   即興曲 イ短調/フーガ イ短調/前奏曲 ニ短調/フーガ ニ長調/
   カンツォーネ 変ホ長調/スケルツォ ニ短調/トッカータ ホ短調/フーガ ホ長調>
ベルンハルト・ビュットマン(オルガン)
録音 《CD1》2013年8月19-22日 ヴィッテン,聖マリーエン教会 シュミット=オルガン…1-5, 2013年9月23-25日 ケムニッツ,ルター教会 ザウアー=オルガン…6-20, 《CD2》2013年8月19-22日 ヴィッテン,聖マリーエン教会 シュミット=オルガン…1-2, 2013年9月19-22日 ケムニッツ,ルター教会 ザウアー=オルガン…3-22, 《CD3》2013年10月14-16日 マンハイム,キリスト教会 スタインマイヤー=オルガン, 《CD4》2013年4月8-11日 ヴィルスホーフェン,アブタイ・シュヴァイクルベルク クライス=オルガン
 2016年に没後100周年を迎えるマックス・レーガー(1873-1916)。これを記念して、OEHMSレーベルでは、バイエルン放送と協力の上、彼のオルガン作品全集のリリースを予定しています。
 第1巻(OC851)では様々な小品を中心に、バッハからの伝統を引き継いだレーガーの様々な作品が収録されていましたが、第2巻では、1902年に作曲された「52のやさしいコラール前奏曲」がメインとなっています。
 今回もドイツ各地の4つの教会での録音。響きの違いもお楽しみいただけます。
 
OC899
\2300
エフゲニー・グンスト:世界の間の放浪者
 1-2.ソナタ=幻想曲 ヘ短調 Op.8/
 3-5.3つの前奏曲 Op.13/
 6-8.ハイデルベルクのスケッチ集 Op.6/
 9.無言歌 ホ短調 Op.2-1/10-14.素晴らしきダンス Op.29/
 15.無言歌 嬰ハ短調 Op.2-2/
 16-27.12の小品 Op.28/
 28.ソナタ 第2番 嬰ハ短調 Op.10
スザンヌ・ラング(ピアノ)
録音 2013年6.8.9.11月 ザンドハウゼン クララ=ヴィーク・アウディトリウム
 2010年春、バーゼル大学の音楽学セミナー室の地下から、ロシアの作曲家エフゲニー・グンスト(1877-1950)の作品が発見されました。この作曲家、今ではほとんど忘れられてしまっていますが、彼が活躍していた時代はいくつかの点で高く評価されていた芸術家であり、革命前のロシア音楽界に大いなる影響を与えた人でもありました。
 スクリャービンの側近であり、革命が起きてからは、1920年にエストニアを経由してパリに亡命。そこで寂しく生涯を終えたのです。
 彼の自筆スコアは非常に几帳面に書かれていますが、そこから立ち上る音は、これまでに聞いた事のないような独自なものであり、先人であるメトネルやスクリャービンとも違う不思議な雰囲気を醸し出しています。
 
OC960
(3CD)
\5000
ジモン・マイール:スコットランドのジネヴラ
 2幕の音楽による英雄劇
  《CD1》1.シンフォニア/2-18.第1幕/
  《CD2》1.第1幕(続き)/2-6.第2幕/
  《CD3》1-9.第3幕
ジネヴラ:スコットランド王の娘…ミルト・パパタナシウ(ソプラノ)/
ダリンダ:貴族令嬢…マルガレーナ・ヒナタードプラー(ソプラノ)/
アリオダンテ:イタリアの騎士…アンナ・ボニタティブス(メゾ・ソプラノ)/
ルルカニオ:アリオダンテの兄弟…ステファニー・イラニー(メゾ・ソプラノ)/
ポリネッソ:帝国の最高司令官…マリオ・ゼッフィリ(テノール)/
ファフリーノ:アリオダンテの従者…マルコ・チリック(テノール)/
スコットランド王…ペーター・シェーン(バリトン)/
テンプル騎士団長…ヴァージル・ミショック(バリトン)/
マルクス・ヴォルフ(ソロ・ヴァイオリン)/
ハインリヒ・シュッツ・アンサンブル・フォルンバッハ男声合唱団(指導…マルティン・シュタイドラー)/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ジョージ・ペトロウ(ハンマーフリューゲル&指揮)
録音 2013年6月14日 インゴルシュタンット国立劇場 ライヴ収録
 スコットランドとアイルランドが戦っていた時代、戦いに加勢するイタリアの騎士アリオダンテと、彼を愛するスコットランド王の娘ジネヴラが主人公。ジネヴラを自分の物にしようとするポリネッソの策略で2人は一時期窮地に陥りますが、愛を信じる力で最後はハッピーエンドを迎えます。
 2013年に生誕250年を迎えた作曲家ジモン・マイール(1763-1845)。ヨーロッパでは彼の作品が挙って演奏され、数々の録音、映像も世に出されました。この演奏もその一環であり、知られざるマイールの素顔を知る事ができる、またドニゼッティやベルリーニへとつながるイタリア・オペラの源流と言える貴重な資料としても、喜ばれるものでしょう。

ONDINE



ODE-1251
(SACD-Hybrid)
\2300→\2090
ピアノはアンジェラ・ヒューイット
 オリヴィエ・メシアン:トゥーランガリラ交響曲
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)/
ヴァレリー・アルトマン=クラヴェリエ(オンド・マルトノ)/
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
 フランスの現代作曲家、オリヴィエ・メシアンの最初の大規模な管弦楽曲であるこの「トゥーランガリラ交響曲」。メシアン作品のみならず、20 世紀に作曲されたあらゆる作品の中でも、ひときわ特異な姿を持ち、また、その大規模な編成をものともせず、頻繁に演奏されることでも知られています。
 もともとはボストン交響楽団の音楽監督を務めていたS.クーセヴィッキーの委嘱により書き始められ、1948 年にひとまず完成。その後にオーケストレーションが施されたものです。
 曲は10 楽章からなり、メシアンが終生、その作曲の根源に置いていた「愛、死、祈り、鳥」がモティーフとして使われ、またその響きも、20 世紀の音楽としてはわかりやすく、ほぼ半分の楽章は調性的であり、彼が愛した嬰ヘ長調(ピアノでいう黒鍵の響き)が多用されています。
  オンド・マルトノとピアノが大活躍しますが、ここでピアノを演奏するのは、あの吉田秀和氏も大絶賛していたアンジェラ・ヒューイット。彼女はバッハと同じくらいメシアンを愛していて、ここでも納得の演奏を聴かせてくれます。
 全体を手堅く纏めているのは、フィンランドが誇る名指揮者ハンヌ・リントゥ。リゲティを始めとする現代音楽を得意とするだけあって、ここでも巨大なオーケストラを完全に手中に収め引き締まった筋肉質なメシアン像を作り上げています。
 

ORCHID CLASSICS



ORC100042
(2CD)
\2600→\2390
グリンゴルツ四重奏団/
 ブラームス:弦楽四重奏曲全集&ピアノ五重奏曲
<CD1>
 1-4.ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34/
 5-8.弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.51-1/
<CD2>
 1-4.弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.51-2/
 5-8.弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 Op.67
グリンゴルツ四重奏団
<メンバー:
イリヤ・グリンゴルツ(ヴァイオリン)/
アナヒト・クルティクヤン(ヴァイオリン)/
シルヴィア・シモネスク(ヴィオラ)/
クラウディウス・ヘルマン(チェロ)>/
ペーター・ラウル(ピアノ)
 ロシアの名ヴァイオリニスト、イリヤ・グリンゴルツが率いる弦楽四重奏団のデビュー・アルバム。彼の漲る自信の現れか、アンサンブルの名前には堂々と自分の名前を冠しているところが注目に値します。
 このブラームス(1833-1897)は、弦楽四重奏曲での、精緻かつ劇的な表情を持つ第1番と穏やかな第2番、そして活気に満ちた第3番との対比が見事であり、ピアノとの激しいやりとりが緊張感を呼ぶピアノ五重奏曲は、感情の昂りと若さの発露が存分に楽しめる名演となっています。
 彼らはすでにシューマンの弦楽四重奏曲集とピアノ五重奏曲も録音していて、こちらのリリースも期待したいところです。
  

RONDEAU


ROP-6084
\1200
※ミニ・アルバム Special Price
クリスマス・アット・ホーム
 1.クリューガー(1598-1662):我いかに汝を迎えん/
 2.メルクナー:Adventisgesang/
 3.ショップ(1590-1667):美しい朝の光よ、輝き出でよ/
 4.J.S.バッハ(1685-1750):
  おおいとしきみどり児、やさしきイエス BWV493/
 5.伝承曲:おお楽しく幸福で/
 6.コルネリウス(1824-1874):東方からの三博士のさすらい Op.8-3
ヤコプ・グラーベンホールスト(ボーイ・ソプラノ)…4.5/
マルティン・ペツォルト(テノール)/
マルティン・ヘプフナー(ギター)
 ドイツの厳格な神学者エルンスト・ペツォルトの息子として生まれたマルティンは、幼い頃から聖トーマス少年合唱団で活躍しました。高校卒業後、一度は神学校に入学したものの、やはり歌手になる夢を捨てることはできず、1979年から1985年までライプツィヒ大学でエヴァ・シューベルトに学び、1985年にはハレの国立劇場のメンバーとなります。
 1988年にはライプツィヒ歌劇場のメンバーとなり、数々のオペラを歌う傍ら、バッハ歌手としても高く評価され、古楽から現代作品まで幅広いレパートリーを有しています。このアルバムではギターの素朴な伴奏のもと、ドイツのクリスマスソングを歌っています。
 

ROP-6087
\2000
ロスト・イン・トランジション
 1.ジェズアルド(1566-1613):おお、全てのあなた/
 2.デマンティウス(1567-1643):目覚めよ、子どもたち/
 3.コルネリウス(1824-1874):私はあなたを愛したい、愛しい冠よ Op.18-2/
 4.キンツラー(1963-):時は神?/
 5.ブッヘンベルク(1962-):55人の天使たちに守られて/
 6-9.プーランク(1899-1963):雪の夜
  <巨大な雪のスプーンが/良い雪/傷ついた木々/夜、寒さ、孤独>/
 10.レーガー(1873-1916):春の眺め Op.39-3/
 11.ビッケムベルクス(1963-):霧の中/
 12.ブラームス(1833-1897):静かな夜に(ハウリー編)/
 13.フッティング(1970-):黒い雲がやってくる/
 14.マンティヤルヴィ(1963-):ああ、辛い冬/
 15.グリーグ(1843-1907):夢 Op.48-6(ゴットヴァルト編)/
 16.グリーグ:私は暗き夢の中で Op.2-3(ゴットヴァルト編)/
 17.グリーグ:ソルヴェイグの歌 Op.23-19(ゴットヴァルト編)/
 18-20.ムーディ(1964-):カンティクム・カンティコルム 機
 21.グリュン(1960-):ロスト・イン・トランジション
ダールラー・ヴォーカル・コンソート
<メンバー:
イヴォンヌ・ジマー(ソプラノ)/
スザンヌ・ヴァーゲンマン(メゾ・ソプラノ)/
マリタ・グラスミュック(アルト)/
ヘルムート・ヴィンケル(テノール)/
ゲオルク・グリュン(バリトン)/
ステファン・パウル(バス)>
録音 2013年8月30日-9月1日 ザールブリュッケン、Funkhaus Halberg, Groser Sendesaal
 前作「天と地の間に」(ROP6034)で恍惚の音楽を聞かせたダールラー・ヴォーカル・コンソートの新作です。16世紀の音楽から20世紀の音楽まで、「死と生命、世界」を捉えた作品を集めたこの1枚。
 今作にもメンバーであるゲオルク・グリュンの作品も含まれています。彼は古いウィーンの橋に刻まれた・・・Alles ist nur Ubergang(全ては正しく過ぎていく)・・・などの幾つもの含蓄ある言葉に影響され、この作品を書いたと言います。
 時間は目に見えずとも常に過ぎ去ってしまうこと、そんな思いも込められた自身の作品を最後に置くことで、アルバムコンセプトを強調するという彼の思いに、アンサンブルのメンバーたちはしっかり応え、静謐な響きを聞かせます。
 

ROP-6088
\2000
オネゲル:ルネ・モラの詩による劇的詩編「ダヴィデ王」(ドイツ語歌唱・オリジナル版)
《第1章》
 1.序奏/2.羊飼いダヴィデの歌/3.詩編「主を讃えよ」/
 4.勝利の歌/5.行列/6.詩編「何も恐れるな」/
 7.詩編「ああ、私に鳩の翼があれば」/
 8.預言者たちの頌歌/9.詩編「神よ、我を憐れみたまえ」/
 10.サウルの陣営/11.詩編「王は私の無量の光」/
 12.魔女の召喚/13.ペリシテ人の行進/
 14.ギルボアの嘆き/
《第2章》
 15.祭りの頌歌/16.聖櫃の前の踊り/
《第3章》
 17.賛美の歌/18.はしための歌/19.懺悔の詩編/
 20.詩編「私は罪の内にはらまれ」/
 21.詩編「私は山の方へと目をあげる」/
 22.エフライムの歌/23.ヘブライ人たちの行進/
 24.詩編「主よ、優しい愛であなたを愛します」/
 25.詩編「あなたの怒りはわが神にあり」/
 26.ソロモンの戴冠式/27.ダヴィデの死
デヴィッド・ストリーソウ(語り手)/
イルム・ヘルマン(魔女)/
ナリーネ・イェギヤン(ソプラノ)/
ロウワン・ヘリアー(アルト)/
ヤン・レンメルス(テノール)/
ユンゲス・アンサンブル・ベルリン合唱団/
プロメテウス・アンサンブル・ベルリン/
フランク・マルコヴィッチ(指揮)
録音 2013年11月1-3日 ベルリン 聖十字架教会
 オネゲル(1892-1955)は「ダヴィデ王」の題材で、最初は劇付随音楽を書き、後にオラトリオとして改編、現在ではこのヴァージョンが多く演奏されますが、このアルバムは最初のヴァージョンで演奏されています。
 もともとフランス語のテキストが用いられていますが、このドイツ語版はまた違った迫力を持っています。
 このヴァージョンは、小編成のオケによって伴奏されるのが特徴で、金管、木管を中心としたアンサンブルに、ピアノ、チェレスタ、ハルモニウムを加え、打楽器群と、チェロ、コントラバスが一人ずつという変則的な編成ですが、これがまた色彩豊かな音色であり、オネゲルのオーケストレーションの巧みさに驚く他ありません。
 語り手、魔女ともどもドイツの名優を配し、ここでも素晴らしい効果をあげています。
 

ROP-7015
(2CD)
\2600
J.S.バッハ:マルコ受難曲 BWV247
 サイモン・ヘイズ(復元…1995)
<CD1>1-23.第1部/
<CD2>1-23.第2部
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ:はしため)/
アンネ・ビールヴィルス(アルト)/
アキム・クラインライン(テノール:福音史家)/
アルブレヒト・ペール(バス:キリスト)/
ミヒャエル・イェッケル(バス:ユダ,高位神官)/
ゲオルク・ドレイク(テノール:ピラト)/
ニルス・オーレ・ペーテルス(テノール:ペテロ、アルテルス)/
マティアス・ハーゲナー(バス:兵士,隊長)/
ハノーファー・ホーフカペレ/
ハノーファー少年合唱団/
イェルク・ブライディング(指揮)
録音 2013年3月23-25日 トヴィシュトリンゲン 聖アンナ教会
 バッハ(1685-1750)は、「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」以外にも、あと2、3曲は受難曲を作っていたと言われています。それらはもはや楽譜が失われているのですが、もしその一部でも残っていればぜひ聴いてみたいものです。この「マルコ受難曲」で、そんな思いをかなえましょう。
 ここでは、かろうじてアリアなどの歌詞だけは残っていましたし、曲は別のお葬式のためのカンタータから流用されたのではないか、とも考えられているので、ある程度の復元は出来ます。なにも残っていないレシタティーヴォは、バッハ自身も演奏したはずの同時代の別の作曲家の「マルコ受難曲」のものを使います。
 この録音は、そのようにしてサイモン・ヘイズが1995年に復元した楽譜を使って行われました。
 少年合唱による女声パートと、青少年による男声パートという、バッハの時代と同じ編成の合唱団は、その無垢な響きで飾らないバッハの姿を聴かせてくれますし、ソリストたちもそれぞれにピュアな声で敬虔な祈りを伝えてくれています。
 これは決して実存していなかった架空のバッハ作品ですが、そこに彼らはまさにバッハの命を吹き込んでくれました。
 

Seattle Symphony Media
シアトル交響楽団・自主制作レーベル

シアトル交響楽団による自主制作レーベル“Seattle Symphony Media”登場!
 ワシントン州シアトルを拠点にするシアトル交響楽団は1903年に最初の演奏会を行い、以降、歴代の音楽監督としては、トーマス・ビーチャム、マニュエル・ロザンタール、ジェラード・シュワルツらがこの任を務めていました。
 2011年にシュワルツが退任した後は、フランスの指揮者ルドヴィーク・モルローが音楽監督に就任。更なるレパートリーの拡大を目指しています。
 同楽団には第一バイオリンの蒲生彩子、 ビオラの小久保さやか、 トロンボーンの山本浩一郎が在籍していることで知られ、日本でも人気の高いオーケストラです。
 楽団が拠点としているベナロヤ・ホールは1998年に開館。2500人のキャパシティを誇る大ホールは、内装、響きの素晴らしさに加え、壮大なパイプオルガンも設置されるなど、音響の面でも注目されるスポットです。


SSM-1001
\2300→\2090
アンリ・デュテュー:交響曲 第1番 他
 1-4.交響曲 第1番
 5-9.チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」
 10-15.時の影
  <時間/不吉な大気の精/影たちの記憶/間奏曲/
   光の波/蒼きドミナント>
グザヴィエ・フィリップ(チェロ)…5-9/
ベンジャミン・リチャードソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
ケプラー・スワンソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
アンドリュー・トーガソン(ボーイ・ソプラノ)…10-15/
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
録音 2012年11月14-18日 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
 現在シアトル交響楽団の音楽監督を務めているのは、フランス生まれの指揮者リュドヴィク・モルローです。彼は常にこの交響楽団と革新的な演奏会を試み、地域社会との連携にも力を尽くしています(彼はまた、モネ劇場交響楽団で首席指揮者を務めていて、こちらのオーケストラとも斬新かつ素晴らしいコンサートを実施しています)。
 そんな彼によるこのシアトル交響楽団との一連の演奏は、現在の音楽市場にとても意味深いものとして投入されることでしょう。
 最初のアルバムは、モルローとも個人的に関わりの深い作曲家、デュテュー(1916-2013)の交響曲第1番とチェロ協奏曲、そして「時の影」という意欲的で、かつ難易度の高い曲が選ばれています。
 古典的な形式を用いながらも、多くの試みがなされている「交響曲第1番」での色彩感溢れる躍動的な響き、冒頭のチェロの響きが悩ましさを誘う「チェロ協奏曲」、小澤征爾の委嘱によって書かれた神秘的な「時の影」。このオーケストラの力量と、モルローの好みを伺い知ることができる見事なアルバムとして仕上がっています。
 


SSM-1002
\2300→\2090
ラヴェル&サン=サーンス:作品集
 1.モーリス・ラヴェル(1875-1937):道化師の朝の歌/
 2.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)/
 3-6.ラヴェル:スペイン狂詩曲
  <夜への前奏曲/マラゲーニャ/ハバネラ/祭り>/
 7-10.カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  交響曲 第3番 ハ短調「オルガン付き」Op.78
ジョセフ・アダン(オルガン)…7-10/
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
録音 2013年9月19-21日…1-6, 2013年6月27-30日…7-10 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
 1998年にオープンしたベナロヤ・ホールは、シアトル交響楽団の本拠地であり、4489本のパイプを有する壮大なオルガンが備え付けられていることでも知られています。
 このフランス音楽集は、メインの曲にサン=サーンスの交響曲第3番を置くことで、その素晴らしいオルガンをフィーチャーした魅力的なサウンドを楽しむことができるというものです。
 もちろん、ラヴェルの数々の曲も実に色彩豊かであり、またどの曲も明快なリズムの切れが感じられるものであり、このフランス風ともスペイン風とも言える微妙な色合いを的確に塗り分けた演奏は、本当に高く評価されるものでありましょう。
 ライブ収録のため曲の終わりには拍手が入っていますが、これがまた親密で熱狂的なものです。
  


SSM-1003
\2300→\2090
アイヴズ/カーター/ガーシュウィン:作品集
 1-5.チャールズ・アイヴズ(1874-1954):交響曲第2番/
 6.エリオット・カーター(1908-2012):インスタンス/
 7.ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):パリのアメリカ人
シアトル交響楽団/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
録音 2012年6月14-17日…1-5, 2013年2月7-10日…6, 2011年9月17.29日,10月1日…7 ワシントン,S.マーク・テーパー財団オーディトリアム,ベナロヤ・ホール
 20世紀のアメリカ音楽集。こういう音楽では指揮者のバランス感覚とリズム感が問われるものですが、その点でもモルローは文句なしの素晴らしさを見せます。
 様々な曲のコラージュであり、下手すると「とりとめなく」曲が進んでしまうアイヴズの交響曲も全ての面をびしっと締めたスマートな演奏が楽しめます。
 到底一度聞いただけでは判別しにくいほどの対位法が張り巡らされているカーターの「インステンス」は1世紀を超えて生きた大家の最後の管弦楽作品であり、この演奏が世界初公演となったのでした。
 ガーシュウィンでの自然な息遣いも聞き所でありこのオーケストラの底力を見せてくれる名演です。
 


SSM-1004
\2300→\2090
ガブリエル・フォーレ:作品集
 1-4.組曲「マスクとベルガマスク」Op.112
 <序曲/メヌエット/ガヴォット/パストラール>/
 5.幻想曲 Op.7(Y.タルミによるフルートと管弦楽版)/
 6-9.組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
 <前奏曲/糸を紡ぐ女/シシリエンヌ/メリザンドの死>/
 10.子守歌 Op.16/11.エレジー Op.24(チェロと管弦楽版)/
 12-17.組曲「ドリー」Op.56(H.ラボーによる管弦楽版)
  <子守歌/ミ-ア-ウ/ドリーの庭/キティのワルツ/
  優しさ/スペインの踊り>/
 18.パヴァーヌ Op.50(合唱と管弦楽版)
イーフェ・バルタチグル(チェロ)…11/
ダマーレ・マクギル(フルート)…5/
シアトル交響楽団&合唱団(…18)/
リュドヴィク・モルロー(指揮)
 フォーレ(1845-1924)の優しく流麗な音楽は、ラヴェルやサン=サーンスとはまた違った肌触りを持っています。
 ここに収録された作品は、比較的珍しいものが多く、例えば本来ピアノ連弾版として書かれた組曲「ドリー」は、アンリ・ラボーがオーケストラ用に編曲した版を使い、もともとの精緻で愛らしい雰囲気を存分に生かした、躍動感溢れる音楽として描いています。
 パヴァーヌも、あまり聞くことのない合唱付きヴァージョンが選ばれています。
 ソロを担当しているのは、各々オーケストラの首席奏者であり、ここを聞くだけでもオーケストラの技術の高さを存分に味わうことができるでしょう。全てにおいて満足のいく素晴らしいフォーレです。

SOLO MUSICA



SOB05
\2000→\1890
オネゲル:
 交響曲 第2番&交響曲 第4番「バーゼルの喜び」

  1-3.交響曲 第2番(1941)
  4-6.交響曲 第4番「バーゼルの喜び」(1946)
バーゼル交響楽団/
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
録音 2013年8月26-29日 スイス バーゼル,スタット=カジノ・ムジクザール
 スイスの名門オーケストラと鬼才指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスによる待望のオネゲル(1892-1955)交響曲の続編が登場です。前作では第1番と第3番という少々地味ながらも、堅実な曲を用意したデイヴィス。今作では満を持しての第2番と第4番のお披露目です。
 オネゲルの交響曲の中でもとりわけ人気の高い第2番は、弦5部のために書かれた編成の小さい曲。もともとは1936年の旧バーゼル室内管弦楽団創立10周年の記念にと、創立者パウル・ザッハーがオネゲルに委嘱した曲でしたが、第二次世界大戦の勃発など世界的情勢の不安を受け、完成したのは1941年になってからでした。
 そんな時期に書かれた作品のせいか、全曲は暗いトーンに覆われていますが、最後に現れるトランペットのコラールがこの絶望的な雰囲気を振り払ってくれるかのように勇壮に響くのです。それに対し、第4番は明るく清明な響きを持ち、時にはスイスの民謡が聞こえてくるなど、幸福感に溢れた作品となっています。
 こちらもパウル・ザッハーの委嘱作で、こちらは同じく楽団の創立記念20周年のための作品です。
 デイヴィスの指揮の特徴である、見通しの良さはこれらの2曲にも存分に発揮されており、第2番でのメリハリと、第4番の透明感は、これらの曲の過去の演奏の中でも群を抜くものでしょう。

SONO LUMINUS


DSL-92175
(CD+Blu-ray Audio)
\2300
クロード・ドビュッシー:ピアノ作品集
 1.美しき夕暮れ(ピアノ編)/2.喜びの島/
 3.子供の領分-小さな羊飼い/
 4.スティリー風タランテッラ/5.エレジー/
 6.12の練習曲-第5番 オクターブのために/
 7.ロマンティックなワルツ/8.レントよりもおそく/
《前奏曲集 第2集》
 9.霧/10.枯れ葉/11.ヴィーノの門/
 12.妖精たちはあでやかな舞姫/13.ヒースの草むら/
 14.ラヴィーヌ将軍、風変わりな/
 15.月の光が降り注ぐテラス/16.オンディーヌ/
 17.ピックウィック氏をたたえて/18.エジプトの壷/
 19.交替する3度/20.花火
マイケル・レヴィン(ピアノ)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 現在、アメリカでカリスマ的人気を誇るピアニスト、マイケル・レヴィン。1984年にリンカーン・センターで行われたデビュー・コンサートにおいて、ニューヨーク・タイムズ誌が「はかり知れない才能と技術は、彼に際立った成功をもたらす」と絶賛したことでも知られています。
 彼は40曲以上のピアノ協奏曲のレパートリーを持ち、世界中のオーケストラと共演、着々と大家への道を歩んでいるのです。そんな彼の新作は「美しき夕暮れ」と題されたドビュッシー(1862-1918)の前奏曲第2巻をメインとした作品集です。
 メインとなる前奏曲第2集の完成度の高さはもちろんのこと、彼自身がセレクトしたという小品の表現力が半端なく素晴らしいのです。例えば、ついつい聞き流しがちな「レントよりもおそく」。
 ここでの不思議な旋律の、行間に張り巡らされた緻密な和声についてここまで丁寧に解きほぐした演奏があるでしょうか?もちろんこのレーベルが自慢する素晴らしい録音技術も手伝って、ピアノが放つ無限の響きの色がきちんと捉えられているからこその、この浮遊感ある美しさが実現したに違いありません。
 ドビュッシーの磨きこまれた音が聞きたい人にオススメしたい1枚です。
 

DSL-92176
(CD2枚組+Blu-ray Audio)
\3000
ジャン=マリー・ルクレール:2台のヴァイオリンのためのソナタ全集 Op.3&Op.12
<CD1>
 1-3.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト長調 Op.3-1/
 4-6.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.3-2/
 7-9.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 Op.3-3/
 10-12.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第4番 ヘ長調 Op.3-4/
 13-15.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番 ホ短調 Op.3-5/
 16-19.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第6番 ニ長調 Op.3-6/
<CD2>
 1-3.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ロ短調 Op.12-1/
 4-7.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第2番 ホ長調 Op.12-2/
 8-11.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ニ長調 Op.12-3/
 12-15.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第4番 イ長調 Op.12-4/
 16-18.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番 ト短調 Op.12-5/
 19-22.2つのヴァイオリンのためのソナタ 第6番 変ロ長調 Op.12-6
グレック・エヴェル(ヴァイオリン)/
アダム・ラモッテ(ヴァイオリン)
録音 2013年6月11-14日,7月17-20日 ヴァージニア,ボイス ソノ・ルミナス・スタジオ<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 現在、このフランスバロック音楽の大家であるジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)の音楽はどれ程の人々が愛しているのでしょうか?
 フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者であり、いくつもの素晴らしいヴァイオリン作品を残すも、私生活は謎が多く、その最期も悲惨なものであったとされる彼。そんな彼の作品は演奏される機会さえ増えれば、もっと広まって行くはずです。
 このアルバムはそんなルクレールを認知させる手がかりとなるものです。アメリカの2人の若手ヴァイオリニストによる親密、かつ緊張感溢れるこれらのソナタ。ヴァイオリンの音のみが静かな火花を散らすものですが、ここでは最新の技術により、この微妙で繊細な音がくっきりと捉えれらており、特にBlu-rayディスクには、ホールの空気感も含めた全てが余すことなく収録されています。
 一度聞いたら忘れられない美音。そんな言葉がぴったりのアルバムです。
  ※Blu-ray DISCには2枚分のCDが全て通し番号で収録されています。
  

DSL-92177
(CD+Blu-ray Audio)
\2300
モハメド・フェイルーズ:作品集
 1.タハリール/
 2-7.交響曲 第3番「詩と祈り」
  <第1楽章:カディッシュ/第2楽章:子守歌/ミニヤーン/
   第3楽章:夜の幻想/オセ・シャロム/
   第4楽章:戦死者のための記念日>
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)・・・1/
サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)・・・2-7/
デイヴィッド・クラヴィッツ(バリトン)・・・2-7/
カリフォルニア大学合唱団/
カリフォルニア大学フィルハーモニー/
ニール・スタルバーグ(指揮)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 現代アメリカの作曲家の中で、最も注目されている若手作曲家モハメド・フェイルーズ(1985-)。名前からわかる通り、彼のルーツは中東にあり、常に作品の中で「イスラエルとパレスチナの対立」を主題の一つに置き、「紛争から発する怒り、悲しみ」を音楽で表現することで、広く世界に問題提起を行っている人としても知られています。
 彼の作品は、既に何枚かリリースされていますが、今回のアルバムは彼の作風を端的に表すものであり、例えば最初の「タハリール」はアラビア語の解放の意味で、この名前がつけられたカイロの広場では、現在でも様々な抗議行動が行われることで知られています。
 フェイルーズはこの作品で、世界的なクラリネット奏者クラカウアーをフィーチャーし、異国的な味付けと、どこかコミカルな雰囲気を持たせることで、様々な事象を伝えようと試みています。
 大規模な「交響曲第3番」では、ドクター・アトミックでの素晴らしい演技が評価されたメゾ・ソプラノ、サーシャ・クックと現代音楽も得意とするバリトン歌手クラヴィッツを招き、彼らと合唱とオーケストラで壮大な物語を作り上げていくプロセスが興奮を呼ぶものです。
 Blu-ray AUDIOには合唱、オーケストラ、ソリスト、この大規模な響きが全て余すことなく捉えられているところも聴きものです。
 

DSL-92178
(CD+Blu-ray Audio)
\2300
ZOFORBIT-スペース・オデッセイ
 1-2.ウルマス・シサスク(1960-):
  4手ピアノのためのソナタ「ミルキー・ウェイ」Op.24/
 3-9.グスタフ・ホルスト(1874-1934):組曲「惑星」Op.32
  (4手ピアノ編)
 10-11.ジョージ・クラム(1929-):マクロコスモス IV「天界の力学」より
  <アルファ・ケンタウリ/ベータ・シグニ>/
 12.デイヴィッド・ラング(1957-):グラヴィティ
ZOFO(ピアノ・デュエット)
<BD> 7.1 24-bit/96kHz-MA,5.1 24-bit/192kHz-MA,2.0 24-bit/192kHz LPCM
 グラミー賞にもノミネートされたZOFOアンサンブル。卓越した技術を持つピアノ・デュオである彼らによる新しいアルバムは、「スペース・オデッセイ」と名付けられた心躍るもの。メインはホルストの「惑星」(ピアノ連弾版)ですが、それを彩る小惑星や恒星たちの姿も聞き逃せません。
 シサスクの「ミルキー・ウェイ(天の川)」は、キラキラと煌く最初のメロディが少しずつ増幅し、低音の不気味な響きがここにアクセントを付けていくという印象深い始まり方。基本的なメロディは変わらないのですが、曲が進むに従い、柔軟に変化するリズムが心地よくなっていきます。まるでマイナスイオンがでているかのような音の流れは快感としかいいようがありません。
 ジョージ・クラムの「天界の力学」では、既にピアノの音は超越してしまったかのよう。この不思議な響きは刺激的過ぎるものです。熱狂的なファンを持つデイヴィッド・ラングの作品は瞑想的であり、宇宙をさまよっているかのような不安感と、大いなるものに包まれているような安心感のどちらも感じさせる音楽です。
 Blu-ray DISCでは、ピアノの響きを余すことなくとらえた高音質がお楽しみいただけます。
 

Steinway & Sons



STNS-30022
\2000→\1890
アマデウスの事柄
 1.ブゾーニ(1866-1924):
  モーツァルトの
   「ピアノ協奏曲第19番 K459」のフィナーレによる協奏的小二重奏曲/
 2.モーツァルト(1756-1791):歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」から
  「風よ穏やかなれ」(アンダーソン&ロー編)/
 3-5.モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ K448/
 6-9.アンダーソン&ロー:モーツァルトの
  「コジ・ファン・トゥッテ」から第1幕のフィナーレによる“グランド・スケルツォ”/
 10.モーツァルト:歌劇「魔笛」から
  「苦難もてこの道を来る者」によるコラール・プレリュード(アンダーソン&ロー編)/
 11-13.リスト(1811-1886):ドン・ジョヴァンニの回想 S656/R379/
 14.アンダーソン&ロー:トルコ風ラグタイム
アンダーソン&ロー・ピアノ・デュオ
録音 2013年7月15-19日 ニューヨーク サニー・パーチェス,コンサート・ホール
 現在、世界のピアノ・デュオ界で最も注目されているのが、このアンダーソン&ロー・ピアノ・デュオです。
 Steinwayレーベルにおける前作「When words fade」(STNS-30006)で、華麗かつ斬新な世界を見せてくれた彼ら。今作では「麗しいモーツァルト」の世界を多面的に掘り下げます。
 彼らは連弾も得意ですが、今作は全て2台ピアノ用の曲。中でも有名なK448などは、極めてオーソドックスに演奏しており、却って意外な印象を受けたりします(もちろんツボはばっちり押さえてます)。
 しかしながら、他のブゾーニやリストの作品や、彼らのオリジナル曲では個性炸裂。とにかく面白い1枚です。





旧譜
ブームなんでしょうか。
本格派クラシック的編曲版ポップスorロック
Anderson & Roe: when words fade
STEINWAY & SONS
STNS-30006
\2000→\1890
アンダーソン&ロー(ピアノ連弾)
 ことばが消えるとき

 1.マイケル・ジャクソン(1958-2009):ビリー・ジーン/
 2.ヴィヴァルディ(1678-1741):
  歌劇「ジュスティーノ」-私の心に涙の雨が降っている/
 3.モーツァルト(1756-1791):歌劇「魔笛」-パパゲーノ、パパゲーナ/
 4.ビゼー(1838-1875):カルメン幻想曲-ハバネラ/
 5.シューベルト(1797-1828):魔王Op.1/
 6.ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ/
 7.ブレル&ジュアネスト:マチルド、マリークとマドレーヌ/
 8.シューマン(1810-1856):リーダークライスOp.39-5「月の夜」/
 9.ヴィラ=ロボス(1887-1959):
  ブラジル風バッハ第5番-アリア「カンティレーナ」/
 10.トム・ヨーク(1968):パラノイド・アンドロイド/
 11.トーマス・オーガスティン・アーン(1710-1778):朝-まばゆい太陽/
 12.コールドプレイ:ビバ・ラ・ビダ
  ※全てグレッグ・アンダーソン&エリザベス・ジョイ・ローによる編曲
アンダーソン&ロー(ピアノ連弾)
 スタッフの女の子たちは残念ながらあまりクラシックを聴かない。でもポップスは普通に聴くみたい。
 なのでそんな彼女たちを驚かそうと思ってかけたのに・・・、かけた自分がびっくりしてしまった1枚。
 グレッグ・アンダーソンとエリザベス・ジョイ・ローというカッコいい系の男女ピアノ・デュオ・アルバム。
 ご覧のとおりマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」、ロック・バンドのレディオ・ヘッド、コールドプレイの曲が、ヴィヴァルディやモーツァルト、シューベルトの音楽とともに流れてくる。しかも当たり前ながら超本格派クラシック作品となって。
 そのテクニックもすごいが編曲もすごい。それはポップスだけじゃなく、クラシックの名曲の編曲も。「魔王」や「カルメン」ではバカテク爆裂演奏を聴かせてくれたかと思ったら、「ヴォカリーズ」や「ブラジル風バッハ」ではこれでもかと切なく泣き節を聴かせてくれる。
 この「Steinway and Sons」というレーベル、その名のとおりスタインウェイがプロデュースしているんだけど、ここまでピアノを活かしきってくれたらさぞやレーベルとしても嬉しかったことだろう。


録音 2011年7月6-8日ニューヨーク,パーチェス大学コンサート・ホール・オブ・パフォーミング・アーツ・センター
 4本の手から繰り出される目も眩むようなピアノの音色。圧倒的なリズム感。マイケル・ジャクソンから特殊奏法のヴィヴァルディ、至るところで音がはじけるパパゲーノのアリア…。曲が進むにつれ驚きばかりが増していくスゴイ1枚です。アレンジが素晴らしいことは言うまでもないのだけど、テクも物凄い。「パラノイド・アンドロイド」ではなぜか真面目に弾いていて、まるでプロコフィエフかリゲティを思わせる曲になっていたり。とにかく面白いです。

 

STNS-30023
\2000
パノラマ・アルヘンティーノ
 1-2.レモ・ピニョーニ(1915-1988):ピアノのための古風な舞曲集より
  <第5番:ケーナはあなたを呼んでいる/2.第7番:デ・アンゴラ>/
 4-6.エンリケ・アルバーノ(1910-1992):
  セリエ・アルヘンティーナ「ラ・パンパと丘」/
 7.アニパル・トロイロ(1914-1975):悲しきミロンゲーロ/
 8-10.ピニョーニ:ピアノのための古風な舞曲集より
  <第11番:パル・ナト/第16番:エン・セプティマ/
   第18番:チュンベアオ>/
 11-13.カルロス・グァスタビーノ(1912-2000):ピアノのためのソナチネ ト短調/
 14.マリオ・ブローダー(1931-)缶詰とティリウンビラート「バー・アルヘンティーノ」/
 15.カエターノ・トロイアーニ(1873-1942):舞曲/
 16-18.トロイアーニ:山と平野のモティーボス/
 19-22.アンヘル・ラサラ(1914-2000):わが故郷の印象 第1巻/
 23-27.フリアン・アギーレ(1868-1924):アルゼンチンの歌 第1集/
 28.オラシオ・サルガン(1916-):彼女を口笛で呼ぼう/
 29.マリアーノ・モーレス(1918-):軍靴の響き/
 30.ピニョーニ:ピアノのための古風な舞曲集より-第7番 リルーチャのために
ミリアン・コンティ(ピアノ)
 第1集(STNS30010)でも、目を見張るほどに色彩的で楽しいアルゼンチン音楽を聞かせた、アルゼンチン生まれのピアニスト、ミリアン・コンティ。
 この第2集では更にパワーアップして、これまでほとんど日本では紹介されたことのない作曲家の作品を次々と紹介しています。
 例えば、耳に強く印象を残す、イタリア移民の父親を持つピニョーニの作品。これはまさにフォルクローレそのものであり、アルゼンチン音楽の飾らぬ姿を楽しみたければ、ここから始めるのをオススメします。
 グァスタビーノの名前は知られているはず。叙情的なメロディはここでも健在です。
 力強いアルバーノの音楽、そしてラサラの「わが故郷の印象」での郷愁溢れる音楽。など、こんなにステキな曲があるのか!と感激すること間違いなしのアルバムです。
 
STNS-30025
\2000
Some Other Time
 1.バーンスタイン(1918-1990):
  ピーターパン-ドリーム・ウィズ・ミー(チェロとピアノ編)/
 2.バーンスタイン:オン・ザ・タウン-サム・アザー・タイム(チェロとピアノ編)/
 3.バーンスタイン:イン・アウア・タイム(チェロとピアノ編)/
 4-6.バーバー(1910-1981):チェロ・ソナタ Op.6/
 7.バーバー:4つの歌 Op.13 第3番「この輝ける夜に」(チェロとピアノ編)/
 8.ルーカス・フォス(1922-2009):
   レニーのために-「ニューヨーク・ニューヨーク」による変奏曲/
 9.フォス:カプリッチョ/
 10.バーンスタイン:5つの記念-第2番 ルーカス・フォスのために/
 11-12.バーンスタイン:クラリネット・ソナタ(Z.ベイリーによるチェロとピアノ編)/
 13.バーンスタイン:7つの記念-第1番 アーロン・コープランドのために/
 14-15.コープランド(1900-1990):古いアメリカの歌 第1集より(チェロとピアノ編)
ズィル・ベイリー(チェロ)/
ララ・ダウンズ(ピアノ)
録音 2013年9月26-28日 ヴァージニア ソノ・ルミナス・スタジオ
 このアルバムに収録されているのは、どこか懐かしいアメリカ音楽の数々です。バーンスタインを始めとした、バーバーやルーカス・フォスが紡ぎ出す美しいメロディは、人間の根底にある何かをくすぐり、聴き手の遊び心や冒険心を引き出すことでしょう。
 ここでチェロを演奏しているズィル・ベイリーは、以前ピアニストのディナースタインとの共演でベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集で高い評価を受けた人。バッハの無伴奏を始め、サン=サーンスやドホナーニなどのロマン派の作品でも的確な解釈による演奏をする人ですが、このような、ちょっとゆるやかな音楽でも、抜群の冴えを見せています。
 

STNS-30028
\2000
ジェニー・リン ストラヴィンスキーを弾く
 1-3.ピアノ・ソナタ(1924)/
 4-7.4つの練習曲 Op.7/
 8.ラグタイム(ピアノソロ編)/
 9.組曲第2番-第3楽章 ポルカ
  (S.ストラヴィンスキーによるピアノ編)/
 10.タンゴ/11.組曲第2番-第2楽章 ワルツ
   (S.ストラヴィンスキーによるピアノ編)/
 12.ピアノ・ラグ/
 13.プロローグ
  (M.ムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」による)/
 14-17.セレナード イ長調/18.サーカス・ポルカ/
 19-20.ソナタのための2つのスケッチ/
 21-23.組曲「火の鳥」より
  (G.アゴスティによるピアノ編)<カスチェイ王の凶悪な踊り/子守歌/終曲>
ジェニー・リン(ピアノ)
録音 2013年6月20-22日 ヴァージニア ソノ・ルミナス・スタジオ
 Steinwayレーベルのみならず、最近様々な場所で活動範囲を広げているピアニスト、ジェニー・リン。アメリカでも俄然注目を集めているという、レーベル第3弾のアルバムはストラヴィンスキー(1882-1971)のピアノ作品集です。
 彼女によるストラヴィンスキーは、その作品の特徴を的確に捉えているものであり、ピアノの性能を極限まで生かしながらも、ある時は皮肉たっぷりであり(例えば「タンゴ」や「ピアノ・ラグ」)ある時はうっとりするほどの美しさを湛え(「セレナード-ロマンス」など)、まさにストラヴィンスキーを聴く楽しみを味わわせてくれるものに他なりません。
 美しい音を余すことなく表現する録音も素晴らしいもの。全てのピアノ好きにオススメの1枚です。
 

STNS-30029
\2000
ショーン・チェン ラヴェルとスクリャービンを弾く
 1.スクリャービン(1872-1915):ワルツ変イ長調/
 2.ラヴェル(1875-1937):古風なメヌエット/
 3-4.スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30/
 5-12.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ/
 13.ラヴェル:ハイドンの名によるメヌエット/
 14.ラヴェル:前奏曲/
 15.スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 嬰ヘ長調/
 16.ラヴェル:ラ・ヴァルス(シェーン・チェンによるピアノ編)
ショーン・チェン(ピアノ)
 「100万ボルトの笑顔にセットされた恐るべき指」とダラス・モーニングニュース紙で絶賛された若きピアニスト、ショーン・チェン。彼は1988年にアメリカ、フロリダ州で生まれ、幼い頃からピアノを始め、大学に入学する以前からすでに各地で高い評価を受けていました。
 ピアノの演奏能力だけでなく、並外れた知性を有している彼はジュリアード音楽院だけでなくMIT、ハーバード大学など並み居る名門校で勉強する機会を得たのですが、結局は音楽の道を選択、2012年、リーズ国際ピアノコンクールでセミファイナリストとなり、続く2013年の第14回ヴァン・クライバーン国際コンクールで入賞、他にも数多くのコンクールで素晴らしい成績を収めています。
 このアルバムは、彼のデビュー・アルバムであり、幅広いレパートリーを持つ彼のほんの一面を垣間見せてくれるものです。スクリャービンの神秘性とラヴェルの色彩感、これらをうまく引きだしつつ、現代的な味付けをしているところが何とも素晴らしいひとです。
 
STNS-30030
\2000
愛と憧れ
 1.グルック(1714-1787):オルフェオとエウリディーチェから(フリードマン編)/
 2.シューベルト(1797-1828)=リスト(1811-1886):どこへ/
 3.シューベルト=リスト:宿屋/
 4.シューベルト=リスト:おやすみ/
 5.アーン(1874-1947):偽りの無関心/
 6.プロコフィエフ(1891-1953):組曲「ロメオとジュリエット」から「別れの前」/
 7.グラナドス(1867-1916):愛と死/
 8.シューベルト=リスト:水車と小川/
 9.シューベルト=リスト:涙の賛美/
 10.シューベルト=リスト:君はわが憩い/
 11.アーン:愛と退屈の踊り/
 12.ウィプラド:エル・ハレオ/
 13.ワーグナー(1813-1883)=リスト:イゾルデの愛の死
ハン・ユーニー(ピアノ)
 「流れる音、詩的なフレージング、そして天上の美しさを感じさせるメロディの歌わせ方」シンシナティ・エンクァイア紙でその演奏を絶賛された北韓国のピアニスト、ハン・ユーニー。バッカナウアー国際ピアノ・コンクールを始めとした数々のコンクールで入賞を飾り、その将来を嘱望されている彼女のデビューアルバムは、そんな美質を存分に生かした選曲となっています。
 どの曲にも愛の喜びと憂鬱、そしてそこはかとなく「死の香り」が付き纏い、これらが相俟って、時には清々しく、また妖艶な表情を創りだすのです。
 トラック12の「エル・ハレオ」は彼女のために書かれた音楽で、この演奏が世界初録音となります。
 
STNS-30032
\2000
ファンタジー集
 1-3.シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17/
 4.ブルックナー:幻想曲 ト長調/
 5-8.ツェムリンスキー:リヒャルト・デーメルの詩による幻想曲 Op.9/
 9-15.ブラームス:幻想曲 Op.116
スタニスラフ・フリステンコ(ピアノ)
 ウクライナで生まれ、モスクワのチャイコフスキー音楽院で学んだピアニスト、スタニスラフ・フリステンコのデビュー・アルバムです。
 彼は11歳で初のソロ・リサイタルを開催、以降、数多くのコンサートで聴衆を魅了し続けています。
 とりわけ、カーネギー・ホールでのコンサートの模様は、ワシントン・ポスト紙で「広いダイナミックレンジと成熟した完成、そして力強い指」と評価されています。
 コンクールの受賞歴は25以上を数え、2013年のブリュッセルでのエリザベート王妃コンクールで4位、第59回マリア・カナルス国際コンクールで優勝など着々と経験を積み上げています。
 大きな体から繰り出されるパワフルな音楽と、意外なほどに繊細な抒情性。このミスマッチが心に残る逸材、これがSteinwayレーベル、デビュー・アルバムとなります。

TIMPANI



1C1207
\2300→\2090
クロード・ドビュッシー/アンドレ・カプレ:弦楽四重奏曲と作品集
 1-4.ドビュッシー:弦楽四重奏曲/
 5-6.ドビュッシー:ハープと弦楽のための舞曲/
 7-9.カプレ:祈り
  <主の祈り/天使の挨拶/使徒の象徴>/10.カプレ:幻想的な物語
ドビュッシー弦楽四重奏団/
フランソワーズ・マセ(ソプラノ)/
マリエル・ノルドマン(ハープ)/
ヤン・デュボスト(コントラバス)
録音 2012 年12 月
 ドビュッシー(1862-1918)の弟子であり、友人としても知られるフランスの作曲家、指揮者アンドレ・カプレ(1878-1925)。彼はドビュッシー作品のオーケストレーションを大幅に補筆し、また元々はピアノ曲であった「月の光」や「子どもの領分」のオーケストラ用に編曲した人でもありました。
 彼自身も多数の作品を残したのですが、そのほとんどは忘れられてしまい、現在ではオラトリオ「イエスの鏡」などの声楽曲と、何曲かの室内楽曲が演奏されるに過ぎません。ここでは、以前ルクーの弦楽四重奏曲集(1C1182)で、とても精緻な演奏を披露していたドビュッシー四重奏団が、その名の通りの見事な演奏を聴かせます。色彩的で煌めきを持つドビュッシー、そして繊細で、浮遊感と先鋭的な響きを持つカプレの作品。比較しながら聴く楽しみは、まさにフランス音楽を知る喜びと言えるでしょう。
 

1C1210
\2300→\2090
ジャック・イベール:管楽のための作品集
 1.カプリッチョ/2-4.3つの小品/
 5-7.チェロのための協奏曲<パストラール/ロマンス/ジーグ>/
 8-9.2つの断章/10-11.2つの「東洋風に」/
 12-16.木管3重奏のための5つの小品/17-21.サモス島の庭師
アンリ・ドゥマルケット(チェロ)/
カリーヌ・デエー(メゾ・ソプラノ)/
アンサンブル・イニシウム/
クレマン・マオ=タカーチ(指揮)
録音 2013年10月, 2014年1月
 “フランス6人組”の同時代の作曲家でありながらも、彼らとは活動を共にすることなく、独自の路線を切り開いたジャック・イベール(1890-1962)。第1次世界大戦中には海軍士官として従軍し、この時に得た体験を自身の音楽に生かしたことも知られています。
 初期の作品はドビュッシーから強い影響を受けていましたが、このアルバムに収録されているような、管楽のための作品は、まさに独自の世界観が表出されたもので、少々古典的であり、また溢れるほどの諧謔性を有した楽しいものばかりです。「チェロのための協奏曲」で伴奏を務めるのは、管弦楽ではなく10人の木管合奏というのも興味深いところですし(ソロを務めるのは、名手アンリ・ドゥマルケット)、比較的録音の少ない「サモス島の庭師」や歌曲「東洋風に」などが聴けるのも嬉しいところ。フランスのエスプリをじっくり味わいたい人にオススメの1枚です。

TOCCATA



TOCC-24
\2600→\2390
ユリウス・レントヘン:室内楽作品集 第1集 ヴァイオリンとピアノのための作品集 第1集
 1.ロマンス ト短調/2-5.ソナタ ホ長調 Op.40/
 6.独奏ヴァイオリンのための幻想曲/
 7-11.ヨトゥンヘイムから/12-14.三部作のソナタ
佐原敦子(ヴァイオリン)/
ジョン・レネハン(ピアノ)
録音 2008年3月26-28日 サセックス チャンプ・ヒル,ミュージック・ルーム
 オランダで活躍したドイツ人の作曲家、音楽教師ユリウス・レントヘン(1855-1932)。父はゲヴァントハウス管のヴァイオリニストであり、母はピアニストという音楽家の家庭で生まれ、幼い頃から父母に音楽を学び、当然のように神童として名を上げ、数多くの音楽家たちとも親交を持ち、25曲の交響曲、17曲の協奏曲、32曲の弦楽四重奏曲、14曲のピアノ三重奏曲など驚異的な数の作品を残しています。彼の作品からは同世代のシューマン、リスト、ブラームスの影響も感じられますが、基本的には穏健な作風を少しずつ発展させ、時代に即した音楽を書いた人です。この中の「ヨトゥンヘイムから」はグリーグの影響を受けた作品で、ノルウェイの民謡に基づく旋律が使われています。ヴァイオリニスト佐原敦子さんは芸大で学んだ後、ウィーンに留学し、ヨハネス・マイスル氏に師事した人。日本国内をはじめ、世界中で幅広く活躍している期待のヴァイオリニストです。東欧の音楽にも造詣が深く、その熱き情熱を秘めた歌心は高く評価されています。
 

TOCC-104
\2600
ニコライ・ペイコ:ピアノ作品全集 第1集
 1.バラード(1939)/2-5.ピアノ・ソナタ 第1番(1946-1954)/
 6.変奏曲(1957)/7-8.ソナチネ 第2番(1957)/9.ブィリーナ(1966)/
 10-12.ピアノ・ソナタ 第2番(1972-1975)/
 13-15.2台ピアノのための演奏会用三部作(1986) ※初録音
ドミトリー・コロステリョフ(ピアノ)/
マリア・ジェメシウク(ピアノ…13-15)
録音 2008年5月27日-7月7日 モスクワ グネーシン音楽大学・コンサートホール
 音楽的な家庭に生まれ、幼い頃からピアノの才能を発揮し、モスクワ音楽院でミヤスコフスキーに学び、9曲の交響曲と、多くの管弦楽曲、弦楽四重奏曲やピアノ曲などに優れた作品を残したニコライ・ペイコ。教師としても優秀で、グバイドゥーリナも彼から指導を受けたことが知られています。
 しかし、当時のソビエトの作曲家の例に漏れず、彼も政権によってその活動を制限され、その作品のほとんどは現在忘れられてしまっています。しかし彼の作品からは、当時のロシアの文化の香りが確かに感じられます。ピアノ作品はオーケストラのような厚みを持つ音で構成されていますが、それは、まるで交響曲を書く間の息抜きのように、シンプルなフォームを持っています。もちろん高い技術を要する高度な手法で書かれています。
 1979年生まれのピアニスト、コロステリョフは現代ロシアの作品を得意とするピアニスト。鋭い打鍵と高い表現力を持つ人です。
  


TOCC-193
\2600→\2390
ミェチスワフ・ヴァインベルク:交響曲 第21番 他
 1-4.交響詩「ポーランドの音」 Op.47-2/
 5-10.交響曲 第21番「カディッシュ」Op.152 ※初録音
ヴェロニカ・バルテニェワ(ソプラノ…トラック10)/
シベリア交響楽団/
ドミトリー・ヴァシリエフ(指揮)
録音 2013年4月2-3日 シベリア オムスク,オムスク・フィルハーモニック・ホール
 最近、NAXOSレーベルでも次々にその作品がリリースされ、世界的評価がぐんぐん高まっている作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)。彼はご存知の通り、1919年にワルシャワで生まれ、1939年にポーランドに侵攻したナチスを逃れモスクワに亡命、モスクワでショスタコーヴィチの親友になったことで知られます。
 ヴァインベルクはその生涯に26曲の交響曲、7作のオペラ、17曲の弦楽四重奏をはじめとした膨大な作品を残しましたが、その作風はショスタコーヴィチに強い影響を受けていて、ヴァインベルク作品に見られる対位法の用い方や、メロディに対する鋭い感覚、そして悲痛な旋律と劇的な展開は確かにショスタコ風と言えなくもありません。
 ここでは初期の作品である交響詩「ポーランドの音」と、最後から2番目の交響曲で、ワルシャワのゲットーで犠牲になったポーランドの人々に捧げた「カディッシュ」が収録されています。この交響曲でも声楽が用いられ、深い悲しみの中にも淡い希望を感じさせるヴァインベルクらしい音楽を聴くことができます。
 

TOCC-203
\2600
フランソワ・クープラン:2台のハープシコードのための作品集 第1集
 1-14.諸国の人々- 第4組曲「ピエモンテ人」/
 15.クラブサン組曲 第2巻 第6組曲-第5番「神秘的なバリケード」/
 16.王宮のコンセール 第1番-メヌエットとトリオ/
 17.クラブサン組曲 第3巻 第16組曲-第7番「陽気な町」/
 18-34.諸国の人々- 第2組曲「スペイン人」/
 35.クラブサン組曲 第3巻 第14組曲-第6番「ジュリエ」/
 36.王宮のコンセール 第3番-ミュゼット
ヨッヒェヴェド・シュヴァルツ(ハープシコード)/
エマー・バックリー(ハープシコード)
録音 2013年10月6-7.13-14.20-24日 パリ,ナーゼル・ハープシコード・ワークショップ
 多くの音楽家を輩出したフランスの「クープラン家」。この中でも一際才能があったのは、この「フランソワ・クープラン(1668-1733)」でした。彼の作品の中でも最も知られているのが、4巻からなるクラブサン曲集で、この中には230もの小さな曲がひしめきあい、小さな組曲を形成しています。
 当時の組曲は大抵、アルマンドやクーラント、ガボットなどというよくある名前がついていましたが、クープランの作品はもっと多彩な名前を持ち、このアルバムにも収録されているような人の名前や感情を示す言葉が使われた楽しいものとなっています。
 この2台のハープシコードのための作品集は、通常1台のハープシコードで演奏するクープラン作品のうちの何曲かについて、クープラン自身が「2台で演奏するのが望ましい」と書き記していたという言葉を忠実に守ったもので、実際に聞いてみると、その迫力に驚くと同時に、この色彩感に圧倒されることは間違いありません。第2集も楽しみです。
 

TOCC-211
\2600
ハロルド・シェイペロウ:ピアノ作品集
 1-3.ピアノ・ソナタ ヘ短調(1948)/4.変奏曲 ハ短調(1947)/
 5-7.4手のソナタ(1941) ※初録音・・・1-4
シャリー・ピンカス(ピアノ)/
イヴァン・ヒルシュ(ピアノ・・・5-7)
録音 2013年6月10-11日・・・1-3.5-7, 2013年9月30日・・・4 ボストン WGBHラジオ,フラスター・パフォーマンス・スタジオ
 昨年の夏にこの世を去った作曲家シェイペロウ(1920-2013)。彼は1940年代に頭角を現したアメリカの作曲家で、いわゆる「ボストン六人組」・・・アーサー・バーガー、レナード・バーンスタイン、アーロン・コープランド、ルーカス・フォス、アーヴィング・ファイン・・・に属する人でした。なかでもバーンスタインとはしばしばピアノ・デュオを組み活躍していましたが、しばらくして辞めてしまったことでも知られています。
 彼の作品はストラヴィンスキーのように新古典派主義の言語を用いており、同時代の作曲家たちがモダニズムの波に乗るのを見ても、自らの作風を変えることはしませんでした。この初期の3つのピアノ曲は、現代的な雰囲気の中にも。ベートーヴェンやシューベルトの面影が見えるような過去を包含するもの。アメリカの現代作品の幅広さを感じさせます。
 

TOCC-236
\2600
エイミー・ウッドフォルデ=フィンデン:東洋風の歌曲集
 1-4.4つのインド風愛の詩(1902)/5-10.ダマスカスの恋人(1904)/
 11-16.「ジェラム川の上で」より6つの歌曲(1906)/
 17-21.エジプトの夢(1910)/
 22-25.砂漠の星(1911)/26-30.ダマスカスのミルテ(1918)
マイケル・ハリウェル(バリトン)/
ディヴィッド・ミラー(ピアノ)
録音 2013年12月2-5日 シドニー音楽大学,リサイタル・ホール・ウェスト
 エイミー・ウッドフォルデ=フィンデン(1860-1919)は19世紀末から20世紀初頭のイギリスでひっそりと創作活動をしていた女性です。彼女はイギリス仕官の妻であり、夫に付随してインドからエジプト、シリア、日本にも来ていたといい、その異国の風情を美しい音楽に仕上げ、静かな人気を博したのでした。
 「4つのインド風愛の詩」は、当時流行したローレンス・ホープ(これは実はペンネームであり、本当はやはりイギリス仕官を夫に持つヴァイオレット・ニコルソンという女性)の詩を用いた曲で、インドの風景に熱い恋の思いを重ね合わせた情熱的な歌詞を持つものです。中でも第3曲目の「カシミールの歌」はその甘い雰囲気のためか、ベストセラーになり、今でも歌い継がれています。ここではそんな彼女の「他の作品」も聴いていただけます。瑞々しさと柔らかな感性は、ぎこちなさもあるものの、磨かれる前の原石のような美しさと震える胸のときめきを抱いています。
 


TOCC-237
\2600→\2390
シャルル=ヴァランタン・アルカン=ヴィアナ・ダ・モッタ:編曲全集
 1-8.ピアノ・ソロのための「8つの祈り」/
 9-17.4手ピアノのための「9つの前奏曲」/
 18.2台ピアノのための「ベネディクトゥス」Op.54
ヴィンチェンツォ・マルテンポ(ピアノ)/
エマニュエル・デルッチ(第2ピアノ)
録音 2013年12月3-5日 ジェノア,マルコ・バルレッタ・ピアノフォルティ
 ポルトガルのピアノの巨匠ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948)は、音楽愛好家の父のもとに生まれ、幼い頃からピアノ演奏に才能を示しました。リスボン国立音楽院で学び、ベルリンに留学、ここれはシャルヴェンカ兄弟に師事、その後はヴァイマールでフランツ・リストの最後の弟子になります。ピアニストとして名声を得て、またジュネーヴの音楽院では最上級クラスを受け持つなど大活躍をしました。
 そんなダ・モッタですが、当時名声を博していたアルカン(1813-1888)の重要性も強く理解していたようです。そのためか、アルカンのオルガンやペダルピアノのための作品を、ピアノソロと連弾、2台ピアノのために編曲することを試みました。もともと複雑に書かれたアルカンの作品ですが、これらがきちんと整理され、美しく鳴り響くのを聴くのは、アルカンマニアにとっても大いなる喜びと言えるでしょう。CDの容量の限界近い84分の音楽がぎっしり詰まった1枚です。
 
TOCC-238
\2600
マルコス・ポルトゥガル:作品集
 1-9.聖母の晩課 ハ長調 P02.31, P02.24/
 10-19.4声のミサ曲 ヘ長調 P01.13
アンサンブル・トゥリクム/
マティアス・ヴァイベル&
ルイス・アウベス・ダ・シルバ(指揮・監督)
録音 2013年9月27日 チューリヒ,聖ペーター教会
 ポルトガルの音楽と言えばファドなどの民俗音楽ばかりが頭に浮かびますが、モーツァルトやベートーヴェンの時代、南米ポルトガルではどのような音楽が聴かれていたのでしょうか?そんな疑問を解消してくれるのが、このアルバムです。ここで取り上げられている作曲家マルコス・ポルトゥガル(1762-1830)は当時最も有名なオペラ作曲家で、当時建設されたリスボンの最も先進的なオペラハウス「サン・カルルシュ国立劇場」の音楽監督を努め、自作を多く上演したのでした。
 彼は50作ほどのオペラ作品を160作以上の宗教合唱作品を書き、その多くは、音楽を学んだイタリアの様式を持っていて、この2つの作品も、保守的で荘厳な作風の中にもオペラの影響も感じさせるものです。ただ合唱の中に女声がないことと、オーケストラにヴァイオリンが用いられていないことが、作品に若干の暗さをもたらしているのはとても興味深い事象と言えそうです。
 
TOCC-231
\2600
モーリス・エマニュエル:室内楽と歌曲集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.6(1902)/
 4-7.古代ギリシャ民謡のアリアによる組曲 Op.10(1907)/
 8-18.音楽 Op.17(1908)
  <前奏曲/震え/古い鳩時計/松の木の下で/共鳴/
   ワルツへのお誘い/過ぎ去りし日のビラネッラ/子守歌/
   幸せに向かって/ハンガリー風ワルツ/言葉よ、言葉よ/後奏曲>
     ※1-3…初録音
フレデリック・アングルロー(ヴァイオリン)/
エレーヌ・エブラー(ソプラノ)/
フランソワ・キリアン(ピアノ)
録音 2013年12月5-11日 スイス シャラ,Charratmuse
 フランスのバール=シュル=オーブで生まれ、パリ音楽院に入学。作曲をレオ・ドリーブに学んだモーリス・エマニュエル(1862-1938)。同窓生にはドビュッシーがいて、彼らは生涯を通じて交流を持ちました。彼は作曲家として名を馳せてからの関心は、主に民謡や異国の旋法にあったとされていますが、このアルバムに収録された3つの初期作品からは、先人であるセザール・フランクの影響が強く感じられます。とりわけ「ヴァイオリン・ソナタ」は野心的でありながらも、最愛の母を失った悲しみの感情も垣間見える作品で、若き音楽家の溢れるような才能が強く感じられるのではないでしょうか?「組曲」は、後の彼の嗜好が現れている作品であり、彼の民謡に寄せる深い知識を知ることができます。地質学者、歴史家で詩人でもあるルイ・ド・ロネのテキストを用いた歌曲集「音楽」も、知性とウィットを併せ持つ興味深い作品です。
 
TOCC-246
\2600
マルコルム・ウィリアムソン:オルガン作品集
 1.キリスト=不死鳥の幻影(1961/1978改)/
 2.愛の泉(1955-56)/3.サフォークのライオン(1977)/
 4.「神の民」のミサ-オフェルトリエ:対話の合唱(1980-81)/
 5.「おお、楽園」による幻想曲(1976)/
 6-11.オルガンのための交響曲(1960)
  <第1楽章:前奏曲/第2楽章:ソナタ/第3楽章:アリア/
  第4楽章:トッカータ/第5楽章:アリア -パッサカリア/
  第6楽章:勝利の歌> ※4.5…初録音
トム・ウィンペニー(オルガン)
録音 2013年4月8-10日 ブリストル,セント・マリー・ラドクリフ教会
 マルコム・ウィリアムソン(1931-2003)はシドニーで生まれ、11歳でシドニー音楽院に入学。最初はピアノとフレンチホルンを学びました。作曲は指揮者としても知られるユージン・グーセンスに学び、1944年に卒業、1950年にロンドンに移住します。
 ここで新ウィーン楽派の音楽や、メシアン、ブーレーズの音楽に接し、強く影響を受けました。作曲家として活動するために、改めて研鑚を積むのですが、そのためにはナイトクラブのピアニストや、教会でのオルガニストなど様々な仕事で生活を支えなくてはいけなかったウィリアムソン。それが却って自らの音楽語法の多様化を促進し、数多くの作品を生み出す原動力ともなったのです。
 彼は1975年、非英国出身者として初めて19人目の「英国王室楽長」に任命されたことでも知られ、その叙情的でありながらも前衛を踏まえた音楽は、数多くの人に愛されています。
  
TOCC-250
\2600
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ集 第1集
 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ Op.2/S.イェーツによる編曲)
  1-3.ソナタ ヘ長調 K376(1781)/
  4-6.ソナタ 変ロ長調 K378(1780)/
  7-9.ソナタ 変ホ長調 K380(1781)
ダニエル・ヘルソコヴィチ(ピアノ)/
フィリップス・ショフク(ピアノ)
録音 2013年2月13-14日 シドニー コンセルヴァトリウム・オブ・ミュージック,ヴァーブルゲン・ホール
 モーツァルト(1756-1791)は、いくつかの作品を「2台のピアノのためのソナタ」として書き上げようとしましたが、結局完成したのは、有名なK448の「ニ長調ソナタ」1曲だけでした。このアルバムは、モーツァルトが「ヴァイオリン・ソナタ」として作曲した3つのソナタを2台ピアノで演奏できるようにアレンジしたもので、アイデアを出したのはヴァイオリニストで指揮者であるアンドリュー・マンゼであり、実際に編曲したのは1957年生まれの作曲家スティーブン・イェーツです。
 作曲当時のモーツァルトは、バロック時代の作風から古典派の作風へと変遷を遂げた頃であり、これらの作品も優雅で流麗な楽想と、パリ風の優美でエレガントな表現が見事に融合していてオリジナル作品自体も美しさの極みを誇っていますが、この2台ピアノのアレンジは、更に喜びと輝かしさを増した聴きごたえのあるものとなっています。
 
TOCC-253
\2600
フェルナンド・ロペス=グラサ:弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲集 第1集
 1.ピアノ五重奏曲「愛と死の歌」(1961)/
 2-6.弦楽四重奏曲 第1番(1964)/
 7-11.素朴な組曲 第2番(1965)
オルガ・プラッツ(ピアノ)…1/
ロペス・グラサ四重奏団
録音 2013年3月25-30日.6月24-29日 ポルトガル,モンテ・エストリル,音楽博物館
 ポルトガルのクラシック音楽の歩みは、またヨーロッパとは違う時系列にあり、この国独自のユニークな作品が数多く生まれたことでも知られています。このロペス=グラサ(1906-1994)は20世紀を代表するポルトガルの作曲家で、若い頃はパリでシャルル・ケクランに作曲法と管弦楽法を学び、新古典派の影響を受けつつも、ポルトガル独自のメロディを取り入れた興味深い作品を書いています。
 共産党のメンバーであった彼は、1926年に発生したクーデターでサラザール独裁政権によって、公式の地位の剥奪、作品の出版禁止など様々な弾圧を受けました。
 しかし、党が再建されてからは、少しずつ活動の幅を広げ、この弦楽四重奏曲を始めとした見事な作品を作り上げていくのです。この第1集には1960年代の3つの作品が収録されています。

TWO PIANISTS



TP1039312
(9CD)
\7000→\6490

リヒャルト・シュトラウス: 歌曲全集




<CD1>
 1.クリスマスの歌 TrV 2/2.宿屋 TrV 3/3.冬の旅 TrV 4/
 4.疲れた旅人 TrV 16/5.軽騎兵の歌 TrV 42/6.猟師 TrV 48/
 7.つぐみ TrV 49/8.死者よ、やすらかに眠れ TrV 50/
 9.歓喜と苦悩 TrV 51/10.役者とツィター TrV 58/
 11.子守歌 TrV 59/12.夕焼けと朝焼け TrV 60/
 13.森の中で TrV 62/14.アルペンホルン TrV 64/
 15.かすみ TrV 65/16.兵士の歌 TrV 66/
 17.庭で野ばらをつんできた TrV 67/18.森の歌 TrV 75/
 19.秋の夕暮れ TrV 226/20.子ども時代より/
 21.ひそかに父の庭でTrV 88/22.咲きかけのばらTrV 90/
 23.出会い TrV 98/24.ジョン・アンダーソン、わが愛しき人 TrV 101/
 25.赤いばら TrV 11/
ミケーレ・ブリート(メゾ・ソプラノ)…
 CD1:1, 2, 4, 7, 8, 14, 17, 19, 20, 22-24.
 CD3:12-13, CD5:10, 12, 18. CD6:17.
 CD7:3-5, 8-9, 13. CD8:13. CD9:15, 20/
マルコム・マルティノー(ピアノ)…
 CD1:10, 16. CD2:21-26. CD3:14-15, 18, 29.
 CD5:1, 3, 5-6, 8, 11-13. CD6:1, 6, 16.
 CD7:3-5, 8-11, 13. CD8:1-14.
 CD9:5, 12-13, 16-18, 20-21/
ブレンデン・グンネル(テノール)…
 CD1:10. CD2:21-26.
 CD3:14-15, 18, 29. CD5:1, 3, 5-6, 8, 11, 13.
 CD8:1-12, CD9:17/
クリストフ・エス(ホルン)…CD1:14/
アンドレアス・マッテルスベルガー(バス)…
 CD1:16 . CD7:10. CD9:5, 12-13, 16, 18/
ニナ・シューマン(ピアノ)…
 CD1:1-9, 11-15, 17-25. CD3:1-4, 10-13, 17, 22-28.
 CD5:2, 4, 7, 9-10, 15-19. CD6:2-3, 17-20.
 CD7:1-2, 12, 14-19. CD8:15-20. CD9:4, 14-15, 19/
マヌエル・ヴァルザー(バリトン)…
 CD1:3, 5, 9, 21. CD3:25-26.
 CD5:2, 15-16. CD8:16. CD9:14/
ルチアン・クラシュネク(テノール)…
 CD1:6. CD3:23-24, 27.
 CD5:19. CD6:2, 20. CD8:17/
マルクス・アイヒェ(バリトン)…CD2:10-14. CD3:16/
ヴォルフラム・リーガー(ピアノ)…
 CD2:10-20. CD3:5-9, 16, 19-21.
CD4. CD5:14. CD9:1-3, 6-11/
マルティン・ミッタールッツナー(テノール)…
 CD2:15-20. CD3:5-9, 20-21. CD9:1-3,/
アンケ・フォンドゥング(メゾ・ソプラノ)…
 CD2:1-9. CD3:30/
クリストフ・ベルナー(ピアノ)…
 CD2:1-9. CD3:30/
クリスティアーネ・リボール(ソプラノ)…
 CD3:10-11. CD5:4. CD6:3.
 CD7:1, 12. CD9:19/
アーニャ=ニーナ・バールマン(ソプラノ)…
 CD3:1-4, 17, 22, 28. CD5:1, 7, 9, 17.
 CD6:18-19. CD7:2, 14-19.
 CD8:15, 18-20. CD9:4. CD2:1-9/
ジェンコン・チョイ(テノール)…
 CD3:19. CD9:6-11/
ユ・ヤメイ(ヴァイオリン)…CD3:21/
ブリギッテ・ファスベンダー(朗読)…
 CD4. CD5:14/
ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)…
 CD6:1, 6, 16. CD7:11. CD8:14. CD9:21/
クリスティアン・エルスナー(テノール)…
 CD6:4-5, 7-15. CD7:6-7/
ブルクハルト・ケーリンク(ピアノ)…
 CD6:4-5, 7-15. CD7:6-7/
エドゥアルド・シェンナッハ(トランペット)
 …CD7:13
<CD2>
 1.夜 Op.10-3/2.献呈 Op.10-1/3.何もなく Op.10-2/
 4.ダリア Op.10-4/5.待ちわびて Op.10-5/6.万霊節 Op.10-8/
 7.黙して Op.10-6/8.サフラン Op.10-7/9.誰がしたの? TrV 142/
 10.マドリガル Op.15-1/11.冬の夜 Op.15-2/
 12.悲しみの賛歌 Op.15-3/13.その心に似て Op.15-4/
 14.帰郷 Op.15-5/15.あなたの瞳が私を見て Op.17-1/
 16.セレナード Op.17-2/17.秘密 Op.17-3/
 18.暗いヴェールにおおわれて Op.17-4/19.舟歌 Op.17-6/
 20.勇気を出してOp.17-5/21.二人の秘密をなぜ隠すのか Op.19-4/
 22.美しく、しかし冷たい空の星よ Op.19-3/
 23.私の心は沈黙し冷える Op.19-6/
 24.あなたの黒髪を私の頭に広げてください Op.19-2/
 25.おとめよ、それが何の役に立つというのか Op.19-1/
 26.希望と失望 Op.19-5/
<CD3>
 1.矢車草 OP.22-1/2.けしの花 OP.22-2/3.きづた OP.22-3/
 4.水蓮 OP.22-4/5.胸の想い OP.21-1/6.私の心の王冠 OP.21-2/
 7.ああ、不幸な私 OP.21-4/8.恋人よ、さようなら OP.21-3/
 9.女たちは時にはつつましく OP.21-5/10.春の声満ちて Op.26-1/
 11.あなたが私のものならば Op.26-2/12.わが心やすらかに Op.27-1/
 13.あした Op.27-4/14.ひそやかな誘い Op.27-3/
 15.ツェツィーリエ Op.27-2/16.たそがれの夢 Op.29-1/
 17.ときめく胸 Op.29-2/18.夜の散歩 Op.29-3/19.もしも Op.31-2/
 20.白いジャスミン Op.31-3/21.静かな散歩 Op.31-4/22.青い夏 Op.31-1/
 23.恋人のベッドへ天使の訪れ Op.32-5/24.憧れ Op.32-2/
 25.私の愛をだれに Op.32-1/26.愛の賛歌 Op.32-3/
 27.ああ、かぐわかしき五月 Op.32-4/28.さあ飛び出そう TrV 175/
 29.春のレンツさんOp.37-5/30.わが子に Op.37-3/
<CD4>
 1-2.イノック・アーデン Op.38<第1部/第2部>/
<CD5>
 1.15ペニヒで Op.36-2/2.ばらの花環 Op.36-1/3.君を愛す Op.37-2/
 4.満ちたりた幸福 Op.37-1/5.崇拝 Op.36-4/6.婚礼の歌 Op.37-6/
 7.お父さんが言いました Op.36-3/8.わが眼差し Op.37-4/
 9.若い魔女の歌 Op.39-2/10.解き放たれて Op.39-4/
 11.労働者 Op.39-3/12.ひそやかな歌 Op.39-1/
 13.わが息子への歌 Op.39-5/14.海辺の城 TrV 191/
 15.ひそやかな歌 Op.41a-5/16.君に捧ぐ Op.43-1/
 17.母親の自慢 Op.43-2/18.岸部にて Op.41a-3/19.放蕩者 Op.41a-4/
<CD6>
 1.子守歌 Op.41a-1/2.カンパーニャにて Op.41a-2/
 3.ヒルザウの楡の木 Op.43-3/4.7つの封印 Op.46-3/
 5.昨日私はアトラスだった Op.46-2/6.クリスマスの気分 TrV 198/
 7.嵐の宿 Op.46-1/8.朝焼け Op.46-4/9.鏡の中の私 Op.46-5/
 10.ある子どもに Op.47-1/11.詩人の夕べの散歩 Op.47-2/
 12.若者の誓い Op.49-6/13.ふりかえって Op.47-3/
 14.帰還 Op.47-4/15.7人の飲み仲間 Op.47-5/
 16.冬の誓約 Op.48-4/17.私の心は揺れ動く Op.48-2/
 18.響け Op.48-3/19.冬の愛 Op.48-5/20.なつかしい面影 Op.48-1/
<CD7>
 1.黄金色でいっぱいに Op.49-2/2.あなたはそれを知らず Op.49-5/
 3.子守歌 Op.49-3/4.森の喜び Op.49-1/5.愛する者は悩み Op.49-7/
 6.ああ、何と悲しくつらく悩ましいことか Op.49-8/7.石きり人の歌 Op.49-4/
 8.見出されたもの Op.56-1/9.あなたの青い目で Op.56-4/
 10.遅れたボートで Op.56-3/11.盲目の嘆き Op.56-2/
 12.春の祭り Op.56-5/13.東方の聖なる三博士 Op.56-6/
 14.あなたの歌が心に響く時 Op.68-4/15.花束を編みたかった Op.68-2/
 16.ささやけ、愛らしいミルテよ Op.68-3/17.夜に Op.68-1/
 18.愛の神アモール Op.68-5/19.女たちの歌 Op.68-6/
<CD8>
 1-12.歌曲集「商人の鑑」Op.66
  <昔、一匹のヤギがいた/あるときヤギが使いに来た/
   うさぎがあるとき恋をした/3つの仮面/おまえは交響詩を完成したか/
   おお、愛する芸術家よ/大いなる神よ、われらの敵は/
   芸術は商人たちにより脅かされる/昔、南京虫がいた/芸術家は創造者/
   商人と作る人/おお商人の群れよ、おお商人仲間よ>/
 13.ひどい天気 Op.69-5/14.星 Op.69-1/15.さかずき Op.69-2/
 16.単調さ Op.69-3/17.森を行く Op.69-4/
 18-20.オフィーリアの歌
  <どうしたらほんとの恋人を見分けられるだろう Op.67-1/
   おはよう、今日は聖ヴァレンタインの日 Op.67-2/
   彼女は布もかけずに棺台にのせられ Op.67-3>/
<CD9 西東詩集の不満の書より>
 1.世界を求める者は Op.67-4/2.あれほど忠告したのに Op.67-5/
 3.さすらい人の心の安らぎ Op.67-6/4.箴言 TrV 239/
 5.創造し 生命を吹き込むこと TrV 244/
 6.全ての音と響きで TrV.251/7.あなたの瞳 Op.77-1/
 8.愛の贈り物 Op.77-3/9.動揺 Op.77-2/10.全能の神 Op.77-4/
 11.あなたのために Op.77-5/12.もはやそれ以上は TrV 258/
 13.気たるべき時代のために TrV 260/14.何かが少しあったように TrV 261/
 15.小川 TrV 264/16.陽の光の中で TrV 268/17.リズムを測って TrV 269/
 18.聖ミハエル教会 TrV 280/19.ベルヴェデーレ宮殿の眺め TrV 281/
 20.風刺の歌-うつろうものは何もなく TrV 282/21.あおい TrV 297
 2014年、リヒャルト・シュトラウスの生誕150周年を祝して、入念に準備された「ピアノ伴奏による歌曲全集」の登場です。
 全てを監修したのは、往年の名メゾ・ソプラノ、ブリギッテ・ファスベンダー。彼女は舞台を退いてからも、後進の指導を積極的に行っていることで知られており、この全集でも現在最高のシュトラウス歌手13人を結集し、歌唱についてのアドヴァイスを与えることで、ここに最高の「全集」が完成したのです。
 これまで全集としてリリースされていたアルバムは(後に新発見の2つの歌曲…子ども時代より:CD1-20、秋の夕暮れ TrV 226:CD1-19が追加され、現在は全集とは銘打っていません)、2人の歌手が歌い分けていただけであり、今回のような細かいニュアンスの違いには対応していないこともあり、この全集における「歌唱法からドイツ語の発音、そして作曲年代によるスタイルの違い」までが丁寧に考慮され、もちろん各歌曲にふさわしい声質も選択されるというコンセプトは聞き手にとっても魅力的なものであることは間違いありません。
 各々の曲は、概ね作曲年代順に並べられ、母親の助けを借りて仕上げたであろう6歳の時の「クリスマスの歌」から、84歳の時に名歌手マリア・イェリッツァのために書かれた「あおい」(実質上、彼の最後の作品)まで、「歌曲」というものに彩られたリヒャルト・シュトラウスの生涯をじっくり辿ってみませんか。






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