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≪第77号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 8/12〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像

 




8/15(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

IBS CLASSICAL


IBS-52013
\2500
ガルシア:無限の現在 〜 合唱作品集
 マチャド:Canciones del Aito Duero、Siete Proverbios
 ヒメネス:
  Senor, me cansa la vida、Lo que Vos querais, Senor、3つの抒情詩
 E・M・ヴィヴァルディ:アマリージョ
 ロルカ:6つのカプリース、Cien jinetes enlutados
 カルバハル:Cada vez que una mano se me ofrece、Oda la musica
ヌーメン・アンサンブル
 スイスの古楽総本山バーゼル・スコラ・カントルムで学んだヘクトール・E・マルケスが2011年に創設したスペインのヴォーカル・アンサンブル、ヌーメン・アンサンブルによるフアン=アルフォンソ・ガルシアの合唱作品集。アンダルシアの作家、アントニオ・マチャド、フェデリオ・ガルシア・ロルカ、E・M・ヴィヴァルディなど20世紀の現代作家の詩を、ヌーメン・アンサンブルの美しい歌声で。




LIR CLASSICS


LIR 027
\2100
バッハ・リサイタル 〜 J.S.バッハ:鍵盤作品、トランスクリプション集
 幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542(リスト編)
 6つの小前奏曲
 イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
 カンタータ第147番〜コラール《主よ人の望みの喜びよ》 BWV.147(ヘス編)
 カンタータ第4番《イエス・キリスト、神の御子》 BWV.4(ルンメル編)
 コラール《主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる》BWV.639(ブゾーニ編)
 カンタータ第22番《汝の善行により我らを浄めたまえ》 BWV.22(ルンメル編)
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(リスト編)
ペネロペ・スウェイツ(ピアノ)
 シャンドス(Chandos)で「ピアノ独奏作品集Vol.3〜フォスターに捧ぐ子守歌(CHAN 10205)」や「グレインジャー・エディション第17巻ピアノ独奏作品集2(CHAN 9919)」でなど多くの作品を録音している女流ベテラン・ピアニスト、ペネロペ・スウェイツによるJ.S.バッハの鍵盤作品集。1991年に国際パーシー・グレインジャー協会のメダリオンに輝くなどグレインジャーのスペシャリストとしても知られるペネロペ・スウェイツ。柔軟かつ繊細なタッチでJ.S.バッハの作品も見事に表現する。

 2013年2月4日−6日の録音。




STONE RECORDS



5060192780383
\2500→\2290
メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品全集
 協奏的変奏曲ニ長調 Op.17
 チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 Op.45
 無言歌ニ長調 Op.109
 アッサイ・トランクィッロ
 チェロ・ソナタ第2番ニ長調 Op.58
マリー・マクラウド(チェロ)
マッティン・ステュルフェルト(ピアノ)
 ロイヤル・ストックホルム・フィル首席によるメンデルスゾーン!伴奏はマッティン・ステュルフェルト!

 2013年からスウェーデンの名門、ロイヤル・ストックホルム・フィルの首席奏者を務める女性チェリスト、マリー・マクラウドのメンデルスゾーンの「チェロとピアノのための作品全集」。
 伴奏はスウェーデンの俊傑、マッティン・ステュルフェルト。11歳で定期的にリサイタルを開きキャリアをスタート。その後はソロや室内楽で活躍。2012年にはピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)からヴィークルンドの協奏曲をリリース(CDA 67828)。
 両者は2003年からデュオでの活動を始め、長きに渡り、数多くの共演を果たしている。今勢いがある名手たちによるメンデルスゾーンは、柔和な音色で味わい深い音楽を聴かせてくれる。

 2009年9月9日−10日の録音。
 
5060192780390
\2500
赤い女の心 〜 オーストラリアン・アート・ソングス
 サザーランド:
  4つのブレイク・ソング、6つの歌曲、
  ジュディス・ライトの詩による6つの歌曲
 アレン:覚えていた恋 Op.62z
 グランヴィル=ヒックス:
  プロフィールズ・フロム・テャイナ、
  ブラックバードの13通りの見かた
 ハンソン:2つの歌曲 Op.7、これは私の喜び Op.14
 フィリップス:2つのヘブライ語歌曲
リサ・ハーパー=ブラウン(ソプラノ)
デイヴィッド・ウィッカム(ピアノ)
 オーストラリア有数のソプラノ、リサ・ハーバー=ブラウンと、名伴奏としても知られるデイヴィッド・ウィッカムによるオーストラリアン・プログラム。知られざる作曲家の作品を聴くことが出来る貴重なアルバム。デイヴィッド・ウィッカムの解説もポイント。

 2013年2月18日−19日の録音。
 

5060192780413
\2500
コープ:失われた魂のための子守歌
 流れよ、涙/魂の連鎖/
 パッサカリア/他
マギッド・エル=ブシュラ(カウンターテナー)
ジル・カーター(フルート)
マシュー・ターナー(ヴィブラフォン)
ジュリア・デスブルスライス(チェロ)
 ジョン・ダウランド(1563−1626)のリュート作品を、ロナルド・コープ(b.1951)による独自のアレンジや、フランシス・ブースの詩によって大胆にアレンジされた「失われた魂のための子守歌」。独自の解釈で、17世紀のリュート作品に新たな響きを加え、現代曲に生まれ変わったコープの作品を、フルートやカウンターテナーの叙情的なフレージングで聴くことが出来る。

 2012年9月12日−13日の録音。




DORON



DRC 5042
\2400→\2190
世界初録音あり ヴェルディ、ベッリーニ、ドニゼッティ歌曲集
 「ヴィヴァ・ヴェルディ!」〜歌曲・ピアノ作品集

 ヴェルディ:
  亡命者,墓に近づくな,孤独な部屋で,言葉のないロマンツァ(ピアノ独奏),
  私は平安を失った,どうか哀れみを、おお、悲しみの聖母様,
  ワルツ ヘ長調(ピアノ独奏),煙突掃除夫,乾杯
 ベッリーニ:
  激しい希求,フィッリデの悲しげな姿よ,優雅な月よ,
  ラルゴ ヘ短調(ピアノ独奏),墓に近づくな(ピアノ独奏)
 ドニゼッティ:西風の翼に乗って,糸巻き棒,愛と死,私は家を建てたい
グラツィエラ・ヴァルチェヴァ・フィエロ
 (メッゾソプラノ)
ヴェネツィエラ・ナイデノヴァ(ピアノ)
 録音:2013 年4 月30 日、5月6 日,ローザンヌ、DDD、56'18

 ガエターノ・ドニゼッティ、ヴィンチェンツォ・ベッリーニ、ジュゼッペ・ヴェルディの歌曲およびピアノ独奏曲。数曲は世界初録音とされる。グラツィエラ・ヴァルチェヴァ・フィエロはブルガリアのメッゾソプラノ。ソフィアで学びデビューした後、スイスのローザンヌに移り、オペラ、オラトリオ、歌曲と幅広く活躍している。




QUERSTAND


VKJK 1324
\2000
「バッハからブロードウェイへII」
 「我が魂は主をあがめ」 SWV426(シュッツ)
 「主をたたえよ、すべての異教徒よ」 BWV230(J.S.バッハ)
 「アレキサンダーのラグタイム・バンド」(アーヴィン・バーリン)*
 「ウェスト・サイド・ストーリー」メドレー(バーンスタイン/サットン)*
 「剣の舞」(ハチャトリアン)*
 「ピンク・パンサー」(ヘンリー・マンシーニ)*
 「パリのアメリカ人」(ガーシュイン/サットン)*
 「ミスター・サンドマン」(パット・バラード)*
 「プレス」(ジョゼ・ジトニク)*
オーパス4(トロンボーン四重奏団)
コニー・ゾマー(Perc)*印
 トロンボーン四重奏による「バッハからブロードウェイへ」第2弾!

 録音:2013 年7 月

 オーパス4のQUERSTAND へのアルバム第5 弾で好評の「バッハからブロードウェイへ(VKJK0420)」の第2集です。
オーパス4 はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーであったイェルク・リヒター、ディルク・レーマン、シュテファン・マイナー、ヴォルフラム・クーントの4 名からなるトロンボーン四重奏団で1994 年に結成、今年が結成20 周年の記念アルバムとしてバロックからブロードウェイのヒット・ナンバーをトロンボーンでオシャレに聴かせる。トロンボーン関係者は必携。
 

VKJK 1413
\2000
「キューピッドと小夜啼鳥(さよなきどり)」
 〜様々な楽器の伴奏によるバロック・カンタータとアリア

  A.スカルラッティ:ソプラノとクラリネットと通奏低音のための2つのアリア
  ヘンデル:カンタータ「ヴィーナスとアドニス」 HWV 85
  テレマン:希望は私を慰める
  パーセル:このように悲観的な世界が輝き始め
  コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタOp.5-8
  ほか全12 曲26 トラック
フリードリケ・ホルツハウゼン(Sop)
ズザンネ・エールハルト
 (バロック Cl, リコーダー,シャルマイ)
ザビーネ・エルドマン(Cemb, Org)
 録音:2013 年3 月

 軽やかでさわやかなバロック歌曲集。ソプラノのフリードリケ・ホルツハウゼンはライプツィヒ出身でゲバントハウス管弦楽団と多く共演、ベルリン・フィルでも多くの宗教曲のソリストを務めている。通奏低音の他にクラリネットやリコーダーが入って色彩豊かで典雅な世界が広がる。
 

VKJK 1414
\2000
「小象のババール」と「動物の謝肉祭」はドイツ語による語りつき
 (1)プーランク:小象のババールのお話
 (2)フォーレ:ドリー〜4手連弾のための
 (3)サン=サーンス:動物の謝肉祭〜4手連弾版
デュオ・トゥーシュ:
 【アナーノ・ゴキエッリ(Pf)&
  フランク=インモ・ジックナー(Pf)】
(1)(3)ミハエル・ゼンス(語り・ドイツ語)
 録音:2013 年9 月

 「小象のババール」と「動物の謝肉祭」はドイツ語による語りつき。語りのミハエル・ゼンスはナレーターが必ずしも本業ではなく、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリン、ピアノと歌を学び、その後、フリーランスのキャバレー・アーティストとして活動、作家としても活躍するマルチ・タレント。




ROMEO RECORDS



RON 7304
\2300→\2090
「イタリアの1880年世代とその弟子たち」
 ダラピッコラ:タルティーニアーナ第2番
 レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
 ゲディーニ:ビッザーリア
 ロータ:即興曲 ニ長調 「感傷的な悪魔」
 ピッツェッティ:ヴァイオリンとピアノのための3つの歌
 マリピエロ:遠くからの歌,無限の歌
カレイドス・デュオ:
 【ミロスラフ・フリストフ(Vn)
  ウラディーミル・ヴァリャレヴィッチ(Pf)】
 ダラピッコラ、レスピーギ、ロータ他、20世紀イタリアのヴァイオリン作品集

 録音:2013 年5 月20-23 日、ルイジアナ

 「イタリアの1880 年世代とその弟子たち」と題された興味深い内容のCD。オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)、イルデブランド・ピッツェティ(1880-1968)、ジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973)の三人は、20 世紀のイタリア音楽に近代の新風を送り込んだ人たちで、ジョルジョ・ゲディーニ( 1892-1965 ) 、ルイージ・ダラピッコラ( 1904-1975 ) 、ニーノ・ロータ(1911-1979)はその後の世代になる。印象主義、新古典主義、モダニズム、多様な作風が見られ、非常に面白い。ミロスラフ・フリストフはブルガリア出身のヴァイオリニスト。
 

RON 7303
\2300
「情熱と幻想」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番へ短調「熱情」Op.57
 ショパン:幻想曲へ短調Op.49
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
ソフィア・アグラノヴィッチ(Pf)
 録音:2013 年8 月

 ソフィア・アグラノヴィッチはウクライナ出身のピアニストで10 歳で全ウクライナ・ヤング・アーティスト・コンペティションに入賞、その後、モスクワ音楽院、ジュリアード音楽院と異なる校風の中で研鑽を積み、ソロ、室内楽を中心に活動している他、教育者、音楽祭のオーガナイザーにも近年力を入れている。女性とは思えない強い打鍵による骨太なベートーヴェンとショパン。




ZKP RTV SLOVENIJA(スロヴェニア放送)


ZKP 113192
\2400
「イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ集 Op.27」
 ソナタ第1番 ト短調 「ヨゼフ・シゲティに」
 ソナタ第2番 イ短調 「ジャック・ティボーに」
 ソナタ第3番 ニ短調 「ジョルジュ・エネスコに」
 ソナタ第4番 ホ短調 「フリッツ・クライスラーに」
 ソナタ第5番 ト長調 「マチュー・クリックボームに」
 ソナタ第6番 ホ長調 「マヌエル・デ・キローガに」
ジガ・ブランク(ヴァイオリン)
 ジガ・ブランクの素朴で味わい深いイザイ

 録音:2009 年5 月8-9 日,2011 年6 月15 日,2012 年1 月31 日,2 月28 日,11月6 日,12 月4 日、70'31

 ジガ・ブランクはスロヴェニアで活発に活動するヴァイオリニスト。スロヴェニア国立劇場交響楽団のコンサートマスターを務めた後、現在はリュブヤーナ音楽・バレエ学院の教授。緊張感の高い演奏の中に、じわりと素朴な味わいが広がる演奏である。
 

ZKP 113529
\2400
「フアン・ヴァスレ アリア集」
 ベッリーニ:「夢遊病の女」—お前を覚えているぞ、心地よい地よ
 チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」—誰でも一度は恋をして
 グリンカ:「皇帝に捧げた命」—真実が気づかれそうだ
 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」—中傷はそよ風
 モーツァルト:「フィガロの結婚」—もう愛の蝶も飛べない
 マスネ:「ドン・キショット」—笑え、そら、笑え、哀れな理想家を
 オッフェンバック:「ホフマン物語」—輝け、ダイヤモンド
 ソロサーバル:「港の酒場女」—目を覚ませ、黒い奴よ
 シュヴァラ:「クレオパトラ」—ああ、果てしない力と可能性の素晴らしさ
 ヴェルディ:「ドン・カルロ」—彼女は私を愛していなかった
 ヴェルディ:「ナブッコ」—来なさい、ああ、レビ人よ
 ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」—ああ、そなた、パレルモよ
 ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」—引き裂かれた心
フアン・ヴァスレ(バス=バリトン)
ロレンツォ・カステリオータ・
 スカンデベルク(指揮)
ジガ・スタニチ(指揮)
ミリボイ・シュルベク(指揮)
ダヴィド・デ・ヴィラース(指揮)
ニコライ・ジュリチャル(指揮)
スロヴェニア放送交響楽団
 アルゼンチン出身スロヴェニアで活躍するヴァスレのアリア集

 録音:1992年1月14日,1996年1月23日,9月10日,2003年4月1-3日,2004年2月27日,2011年5月11日、62'55

 フアン・ヴァスレは、1954 年、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのバス=バリトン。1990 年からリュブヤーナのスロヴェニア国立オペラ・バレエ劇場の筆頭バスとして活躍、長年に渡ってリュブヤーナを拠点としているため国際的な知名度は低いが、実力の高い歌手である。20 年近くの幅のある様々な機会の録音を集めたものである。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


WEITBLICK



SSS 0162
\2300→\2090
スヴェトラーノフ 巨大で深淵なモーツァルト!!
 (1)モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
 (2)モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 交響曲第40番、第41番「ジュピター」ライヴ

 録音:(1)1988 年9 月10 日ライヴ・ステレオ (2)1993 年9 月18 日ライヴ・デジタル *ベルワルド・ホール
 演奏タイミング:(1)[9:19][12:11][5:06][10:36] (2)[11:24][9:03][4:12][9:26]

 巨匠スヴェトラーノフのモーツァルト!演奏スタイルがミニマムなことがトレンドの昨今、それに真っ向から逆らうような演奏と言えます。芸術家、音楽家としてモーツァルトを嫌いという人はいないでしょうが、スヴェトラーノフもまた類希なモーツァルティアンであったことは、NHK交響楽団との共演でも第34 番を大編成で演奏し、聴衆の度肝を抜いたことからも明らかでしょう。
 しかし録音には恵まれておらず、第40 番の貧弱なモノラル録音が聴けるだけでした。そこに登場するのが美しい音色、高い技術で知られるスウェーデン放送響とのライヴです。
 この豊饒な歌と恰幅の良さは巨匠の古典レパートリーに共通するものですが、モーツァルトの奥の院ともいえる後期交響曲ともなると、その思想や内容も広大無比であり、ロマンチスト、スヴェトラーノフにピッタリな作品と申せましょう。

 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付


<メジャー・レーベル>

DG



479 3922
\2300→\2090
アルゲリッチ&バレンボイム/デュオ
 モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
 シューベルト:創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 D813
 ストラヴィンスキー:《春の祭典》[2台のピアノ版]
マルタ・アルゲリッチ、
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

 クラシック音楽の歴史に残る豪華共演!!
 現代ピアノ界の重鎮2人、アルゲリッチ&バレンボイムの約15年ぶりの共演によるピアノ・デュオ。ベルリンのフィルハーモニーにおけるライヴ録音。
 1941年生まれのアルゲリッチと1942年生まれのバレンボイムは二人ともブエノスアイレス出身。ともに幼少より才能を発揮し、瞬く間に世界的スターとなり、現在まで常に第一線を走ってきた真のヴィルトゥオーゾです。この二人の超大物の火花散るデュオは必聴!
 折しも今秋、アルゲリッチの三女が監督を務めた映画「アルゲリッチ 私こそ音楽」が9月27日より日本でもいよいよ公開されます。
 知られざるアルゲリッチの真の姿が、娘の視点から描き出される…。こちらも合わせてお楽しみください。

 録音:2014年4月1日 ベルリン (ライヴ)



これも紹介しておきましょう。
バルドッチと

DYNAMIC
CDS-7663
\2000→\1890
アルゲリッチ&バルドッチ
 2台ピアノのための作品集

 1-3.モーツァルト(1756-1791):ソナタ ニ長調 K448/
 4.ショスタコーヴィチ(1906-1975):コンチェルティーノ イ短調 Op.94/
 5-8.ラフマニノフ(1873-1943):組曲 第1番「幻想的絵画」
  <バルカロール/夜と愛と/涙/復活祭>/
 9-11.ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ Op.165b/
 12.ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス(作曲家自身による2台ピアノ版)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)/
ガブリエレ・バルドッチ(ピアノ)
 若き才能を見出すことにかけて他の追従を許さないマルタ・アルゲリッチ。そんな彼女が最近重用している注目アーティストが、このガブリエル・バルドッチ!
 とは言え、彼はすでに33歳にして、ピアニスト、指揮者、教育者として一連の評価を受けた名手であり、アルゲリッチの強烈なオーラをがっちり受け止めてはねかえすだけのパワーの持ち主でもあります。すでに何枚かのCDもリリースしていて、DYNAMICからはベートーヴェン=リストの交響曲全集が予定されていたり、またARTSレーベルからはニーノ・ロータの作品集が出ています。
 そんな彼は6歳からピアノのレッスンを始めましたが、マルタ・アルゲリッチの演奏を聴いた瞬間に「恋に落ちた」というほど、彼女の演奏に衝撃を得たといいます。彼自身の憧れの対象であったアルゲリッチにショパンのバラードを聴いてもらった時には、まさに天にも昇る思いだったに違いありません。彼の才能に魅力を感じたアルゲリッチは自身のプロジェクトに招待し、アルゼンチンとルガーノで初の4手作品の演奏を果たすことになります。そんなアルゲリッチとバルドッチがここで選んだのは、モーツァルト、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、ミヨー、ラヴェルの5人の作曲家の作品です。モーツァルトは、アニメで有名になった、根強いファンを持つ名作「K448」です。アニメでもキャラの立った2人が仲良く演奏していましたが、こちらは更に熱いモーツァルトが堪能できます。
 激しいバトルが展開されるショスタコーヴイチはまさに手に汗を握るかの如く。
 ラフマニノフとラヴェルは、いかにもアルゲリッチが得意とするレパートリー。うねる感情と気合、そして飛び散る汗が視覚化されるような演奏です。
 ミヨーのスカラミューシュの軽妙なやりとりもさすが。これは確かに素晴らしい演奏です。

 録音 2008年 リヴォルノ ライブ収録



こちらも紹介しておきましょうね。
昨年最も驚いたアルバム
アルゲリッチとピリスのモーツァルト K.381 が聴ける!

CMSW-7211192
(3CD)
\2300→\1990

ライヴ・フロム・ザ・ルガーノ・フェスティヴァル ライヴ2012
 アルゲリッチ、ピリス、カピュソン、マイスキー、アンゲリッシュ、ジルベルシュテイン、グリンゴルツ、ほか

  

CD1
 1-3 モーツアルト:4手のためのピアノ・ソナタニ長調K381
  マリア・ジョアン・ピリス、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)


 4−8  シューマン:民謡風の5つの小品作品102 
  ゴーティエ・カピュソン(チェロ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 9  マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調
  リリー・マイスキー(ピアノ)、
  サーシャ・マイスキー(ヴァイオリン)
  リダ・チェン(ヴィオラ)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)

 10−12 モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調K503 
  マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、
  ヤチェク・カスプシク指揮/スイス・イタリア管
CD2
 1 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲作品56b
  マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)

 2−5  ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲変イ長調作品87
  ポリーナ・レスチェンコ(ピアノ)、イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)
  ナタン・ブロード(ピアノ)、トルレイフ・テデーン(チェロ)

 6 マルトゥッチ:ピアノのための主題と変奏作品58
    ネルソン・ゲルナー、ルスダンAlavidze(ピアノ)

 7 スメタナ:2台ピアノ8手のためのソナタホ短調
 8 スメタナ:2台ピアノ8手のためのロンドハ長調
  マルタ・アルゲリッチ、リーリャ・ジルベルシュテイン
  アントン&ダニエル・ハーツェンバーグ(ピアノ)
CD3
 1−4 プロコフィエフ:ヴァオリン・ソナタ第2番ニ長調作品94bis
  ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)、
  マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

 5−7 ドビュッシー:海 (3台のピアノのための)
  ジョルジア・トマッシ、
  カルロ・マリア・リグオーリ、アレッサンドロ・ステッラ(ピアノ)

 8−10 メトネル:ピアノ五重奏曲ハ長調Op.Posth
  リーリャ・ジルベルシュタイン(ピアノ)、
  ドーラ・シュヴァルツベルク(ヴァイオリン)
  ルシア・ホール(チェロ)、
  ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク(ヴィオラ)
  チョウ・チン(チェロ)

 11 モレス:軍靴の響き
  マルタ・アルゲリッチ、アレ・ペトラッソ(ピアノ)

 毎年恒例のルガーノ・フェスティヴァルのライヴ。いつもすごいが今回はとくにすごい。
 アルゲリッチのモーツァルト:ピアノ協奏曲第25番や、マイスキー一族のマーラー、「そんなものがあるのか」という3台のピアノのための「ドビュッシー『海』」、そしてアルゲリッチとアンゲリッシュのブラームス、アルゲリッチとジルベルシュテインのスメタナ、・・・そして・・・ピリスとアルゲリッチのモーツァルト K.381!
 水と油、淑女と猛女、静と動、そんな二人が最近共演していたという話は聞いていたが、レーベルの違いからCDで聴くことはできないと思っていたが、EMIという会社が良くも悪くもフワフワしているせいか(ではないと思うが)、今回まさかの音源登場。

 録音:2012年 Recorded at the 2012 Lugano Festival.

 


479 1700
\2300→\2090
ドゥダメル&シモン・ボリバル/
 マーラー交響曲第7番 ホ短調 《夜の歌》
シモン・ボリバル交響楽団
指揮:グスターボ・ドゥダメル

 どこまで美しき狂気に迫れるか。
 技術とスケールと音楽性だけではこの曲は指揮できない。その先に行けるかドゥダメル?


 新生代のカリスマ指揮者が手兵と奏でる熱狂のマーラー。
 エル・システマが生んだ新世代のカリスマ指揮者、ドゥダメルの最新ディスク登場。
 2004年、グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝したことにより、国際的なスターダムに駆け上ったドゥダメルにとって、マーラーの交響曲演奏は彼のレパートリーの中心のみならず、音楽的な根幹にあるものです。
 マーラー第5弾となる本作では、ドゥダメルと共に成長してきたシモン・ボリバル交響楽団が驚異的な合奏力で、重層的なマーラーの世界観を見事に表現しています。

録音:2012年3月1日 カラカス
 


479 3356
(2CD)
\4600→\4190
発掘・編集アンドレア・マルコン
 初演から300年ぶりに復活上演
  カルダーラ:
   歌劇『La concordia de' pianeti(惑星の調和)』(全曲)
アンドレア・マルコン(指揮)
ラ・チェトラ・バロックオーケストラと声楽アンサンブル
ヴェロニカ・カンヘミ(Sp:ディアナ),
ダニエル・ベーレ(T:メルキュリオ),
フランコ・ファジョーリ(C-T:アポロ),
デルフィーヌ・ガルー(A:ヴェネーレ),
カルロス・メーナ(C-T:マルテ),
ルクサンドラ・ドノーセ(Ms:ジオーヴェ),
ルカ・ティットート(Bs: サトゥルノ)

 こういうのがメジャーから出る時代になってきた。メジャー・レーベルも捨てたもんじゃない。


 1723年11月19日、ハプスブルク家の神聖ローマ帝国皇帝カール6世の皇后エリザベートの命名日にボヘミアで上演された歌劇。
 発掘と編集はアンドレア・マルコンが行い、初演から300年ぶりにコンサート形式で復活上演されました。この演奏のために今最も古楽界を熱くさせる歌手陣、ヴェロニカ・カンヘミ、ダニエル・ベーレ、フランコ・ファジョーリらが集められ、難関なコロラトゥーラや表情を表現。至難なアンサンブルを見事に統率して豊かな音楽表現を聴かせるマルコンの指揮も特筆に値します。
 この録音では、コンサートのライヴとスタジオ録音を組み合わせ、ライヴのみでは成しえない完璧な仕上がりとなっています。

 【録音】2014年1月13〜19日、ドルトムント、コンツェルトハウス(ライヴ&スタジオ)
  

479 3926
\1800
カラヤン/クリスマス・アルバム
 サイレント・ナイト
 マニフィカト(J.S.バッハ)    
 くるみ割り人形〜行進曲(チャイコフスキー)
 パストラーレ(ロカテッリ)
 オ・ホーリ・ナイト(アダム)
 アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)
 シチリアーナ(レスピーギ)
 冬〜ラルゴ(ヴィヴァルディ)
 アヴェ・マリア(J.S.バッハ/グノー) 他
カラヤン指揮
ベルリン・フィル
カラヤンの馥郁たる名演で過ごすクリスマス!カラヤン没後25年企画。カラヤンBPOによる最強のクリスマス名曲集!




DECCA



478 6767
〔デラックス盤〕
\3000 →\2690
ハードカヴァー・ブックレット
◆初回限定盤
バルトリ/ 
 サンクトペテルブルク〜女帝へ捧げられたアリア
  バルトリ自ら発掘、すべて世界初録音

 ①歌劇《La forza del amore e dell'odio》から
  "Vado a morir"(アライア)、
  歌劇《アルチェステ》から
  ②"Razverzi pyos gortani, laja"、
 ③"Idu na smert"(ラウパッハ)、
 ④歌劇《Siroe, re di Persia》から"O placido il mare"、
 ⑤ハッセの歌劇《ティート帝の慈悲》へのプロローグ−
  "De'miei figli"(ダッロリオ &マンドニス)、
 ⑥歌劇《カルロ・マーニョ》から"Fra lacci tu mi credi"、
 ⑦歌劇《Seleuco》から"Pastore che a notte ombrosa"(アライア)、
 ⑧歌劇《アルチェステ》から行進曲(ラウパッハ)、
 ⑨歌劇《カルロ・マーニョ》から
  "Non turbar que' vaghi rai"(マンフレディーニ)、
 ⑩歌劇《太陽の乙女》から
  "多くの、苦しみのうちに心揺れ"(チマローザ)、
 ⑪歌劇《カルロ・マーニョ》から
  "A noi vivi, donna eccelsa"(マンフレディーニ)
チェチーリア・バルトリ(メッゾ・ソプラノ)
スイス・イタリアーナ合唱団、
イ・バロッキスティ
指揮:ディエゴ・ファソリス
478 7695
〔通常盤〕
\2300→\2090

 バルトリって面白いなあ・・・。


 現代最高のメッゾ、バルトリ最新録音は、18世紀のロシアの女帝のためにドイツやイタリアの作曲家たちが書いたオペラ・アリアを集めたもの。長い間マリインスキー劇場に埋もれていた作品をバルトリ自ら発掘。

 進化し続ける驚異のメッゾ・ソプラノが歌う、女帝たちに捧げられたアリアたち!
 毎回自らの研究成果をアルバム制作に反映し、長い間埋もれていた多くのオペラ・アリアを発掘してきた現代最高のメッゾ・ソプラノ、チェチーリア・バルトリ。最新録音はロシアの女帝たちのために書かれたオペラ・アリアを集めたものです。18世紀後半、ロシア帝国全盛時代に権力を握ったアンナ、エリザヴェータ、エカチェリーナ2世大帝という3人の女帝。彼女たちは芸術振興と称して遠くイタリアやドイツのオペラ作曲家たちを雇い、自らのために多くのオペラを書かせました。200年近くマリインスキー劇場の図書館に眠っていたこれらの作品たちをバルトリは根気よく探して見つけ出し、今回のアルバムに収録しました。すべて世界初録音となる貴重な作品ばかりで、学術的にもたいへん重要なアルバムと言えるでしょう。しっとりと歌い上げるものから、バルトリお得意のコロラトゥーラ唱法を駆使した超絶技巧の曲まで、人類史上最高のメッゾ・ソプラノといっても過言ではないバルトリの魅力がたっぷり詰まった1枚です。デラックス盤はイラストや写真がふんだんに掲載された美麗ハードカバーブックレット仕様です。

録音:2013年12月-2014年4月 ルガーノ
  


478 6773
\2300→\2090
アシュケナージ4年ぶりのバッハ録音!
 イタリア協奏曲、フランス風序曲

 J.S.バッハ:
  ①フランス風序曲BWV831
  ②イタリア風アリアと変奏BWV989 
  ③協奏曲ニ短調BWV974
  ④イタリア協奏曲BWV971
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)

 最近のアシュケナージはいい。
 とくにバッハ。
 そうおもっていたがもう前作から4年も経っていたか。


 アシュケナージ4年ぶりのバッハ録音!
 パルティータ全曲から4年、巨匠アシュケナージによるバッハ録音第3弾はイタリア協奏曲とフランス風序曲をカップリング。
 今年3月に映画『スノーマン』のテーマ曲を収録したアルバムをリリースして、意外な一面を見せてくれたマエストロ・アシュケナージ。長男ヴォフカとのピアノ・デュオ・ツアーでも、ピアニストとしての健在ぶりを披露してくれました。
 ラフマニノフのソロ・ピアノ曲全曲録音を成し遂げたアシュケナージが次に選んだのが、久々のバッハ。
 前作パルティータ全曲からは実に4年の歳月が流れ、さらに円熟味を増したピアニズムが、バッハの音楽に寄り添います。誰もが待ち望んだアシュケナージのバッハ。名盤として長く語り継がれるアルバムになるでしょう。

 録音:2013年10月 サフォーク、ポットンホール
 
4786770
\2300
フレミング/クリスマス・イン・ニューヨーク
 Have Yourself a Merry Littele Christmas
  (with グレゴリー・ポーター)
 Silver Bells (with アリソン・クラウス) 
 In a Bleak Midwinter
  (with ルーファス・ウェインライト)
 Sleigh Ride (with ウィントン・マルサリス)
 Winter Wonderland (with ウィントン・マルサリス)
  Merry Christmas Darling (with クリス・ボッティ) 他
ルネ・フレミング(S)
アリソン・クラウス、
ウィントン・マルサリス、
グレゴリー・ポーター
 ジャンルの垣根を超えた大スターの饗宴!
 アメリカの国民的歌姫として愛されるソプラノ歌手フレミングのクリスマス・アルバムにアリソン・クラウス、ウィントン・マルサリス、グレゴリー・ポーターがゲストで参加。ルーファス・ウェインライトなどとのコラボでクリスマスの有名曲を多数収録しています。
 メトロポリタン・オペラを中心に活躍するソプラノ、ルネ・フレミング。世界トップレベルの歌唱力はもちろんのこと、謙虚で優しい人柄でアメリカでは国民的歌姫として親しまれ、2014年2月には第48回スーパーボウルの試合開始前の式典に出演し、オペラ歌手として初めてアメリカ国歌を斉唱しました。
 そんなフレミングの最新アルバムは、ジャズ界の重鎮グレゴリー・ポーター、ブルーグラス界の至宝アリソン・クラウスなど様々なジャンルで活躍するホットなアーティスト達を迎えてのクリスマス・アルバム。聴き馴染みのあるクリスマス名曲が収録され、きらびやかなニューヨークのクリスマスの雰囲気が伝わる極上の一枚です。
 


478 7490
(2CD)
\4600→\4190
ドミンゴ(指揮)
 マリア・マルティネス&アンドレア・ボチェッリ
   プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』(全曲)
プラシド・ドミンゴ(指揮)
バレンシア州立管弦楽団,
バレンシア自治州合唱団, 他
アナ・マリア・マルティネス(Sp: マノン・レスコー)
アンドレア・ボチェッリ(T: 騎士デ・グリュー)、他
 ボチェッリ・ファン必聴! ドミンゴ指揮による夢の競演
 最近、何かと共演の多いマルティネスとボチェッリ。この2人による待望のオペラ全曲録音は、プッチーニの名作「マノン・レスコー」です。
 プエルトリコ出身のソプラノ歌手マリア・マルティネスは、情熱的で表情豊かな歌唱が持ち味で、この主人公マノンは彼女にぴったりの役柄と言えるでしょう。
 そしてそんな彼女に翻弄されるデ・グリュー役を歌うボチェッリ。彼の声は相変わらずの軽やかさですが、最近はその中にも深い陰影が見えるようになり、着々と大家への道のりをあゆんでいるようです。そんな2人を優しく見守るドミンゴの指揮も万全。
 ボチェッリ・ファンの方はもちろんのこと、この夢のようなオペラで涙したいと考える全ての方におすすめします。

 【録音】2014年1〜2月、スペイン、バレンシア県、ソフィア王妃芸術館劇場(デジタル:スタジオ)





<映像>


DG(映像)



73 4991
(Blu-ray)
\4600→\4190
ミア・パーソン&ローランド・ビリャソン
 ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』(全曲)
パブロ・ヘラス=カサド(指揮)/
バルタザール・ノイマン・アンサンブル(ピリオド楽器使用)、
バルタザール・ノイマン合唱団
ミア・パーソン(Sp:アディーナ),
ローランド・ビリャソン(T: ネモリーノ),
ローマン・トレーケル(Br: ベルコーレ),
レグラ・ミューレマン(Sp: ジャンネッタ)
イルデブランド・ダルカンジェロ(Bs-Br: ドゥルカマーラ), 他

73 4933
(DVD)
\3900→\3590
 ビリャソンの当たり役による新機軸の「愛の妙薬」
 「愛の妙薬」のネモリーノと言えばビリャソンの当たり役であり、これまでもいくつかの録音がありましたが、今回は、そんな彼自身が演出も担当したことで話題になったプロジェクトです。
 ビリャソンは、このドニゼッティのオペラを極めて単純な恋物語=西部劇として捉え、複雑にならないように表現したと語っています。
 アディーナを始めとする登場人物たちは映画の撮影という設定で動き、説得力ある舞台を作り上げていく様には感服するほかありません。
 ダルカンジェロ演ずるいかさま薬売りのドゥルカマーラはネイティブ・インディアン、真面目腐った軍曹はトレーケルと周囲を固める歌手陣も強力。そしてビリャソンの「顔芸」もいつもながら健在。
 今回、オーケストラはピリオド楽器使用のバルタザール・ノイマン・アンサンブルという新機軸で、新しい「愛の妙薬」をたっぷりとお楽しみいただけます。

【収録】2012年5〜6月、バーデン・バーデン祝祭劇場でのライヴ




DECCA



74 3882
(Blu-ray)
\4600→\4190
2008年、チューリヒ歌劇場
 カサロヴァ&カウフマン
  ビゼー:歌劇『カルメン』(全曲)
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Ms:カルメン),
ヨナス・カウスマン(T:ドン・ホセ),
イサベル・レイ(Sp:ミカエラ),
ミケーレ・ペルトゥージ(Br:エスカミーリョ),他
演出:マティアス・ハルトマン
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮),
チューリヒ歌劇場管弦楽団
 (フィルハーモニア・チューリヒ)&合唱団

74 3881
(DVD)
\3900→\3590
 カサロヴァ&カウフマンの競演による独特な現代的世界観を引き出した「カルメン」
 着々とレパートリーを増やしている感のある現代最高のテノール、カウフマンが貫録のメゾ・ソプラノ、カサロヴァと共演した注目の「カルメン」の映像が登場です。
 最近流行のシンプルな舞台装置(何もないところに無造作に机と椅子が置かれていたり、牛のホネらしきものがころがっていたり)、そして彼らが身に着けているのは現代風の衣装。
 しかし、そんな奇異な演出が全く気にならないほどの世界観と、巧みな歌唱。何より2人の目力の強いこと!例えばホセの歌う「花の歌」を聴いている時のカルメンの表情の素晴らしさなど、一瞬たりとも目を離せない凝縮された映像です。イザベル・レイの清らかなミカエラも見事。もちろんメストが振るチューリヒ歌劇場管弦楽団も最高の演奏を披露しています。

【収録】2008年、チューリヒ歌劇場でのライヴ
Picture Format: 16:9 Anamorphic Widescreen, Region Code: 0 (worldwide)
Sound: LPCM Stereo ? DTS Digital 5.1 Surround
Subtitles: French (sung language), English, German















8/14(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BIS



BIS SA 2077
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ウォルトンとヒンデミットの協奏曲を録音!
 ウォルトン:
  (1)チェロ協奏曲(1955-56)
  (2)パッサカリア〜チェロ独奏のための(1979-80)
 ヒンデミット:
  (3)チェロ協奏曲(1940)
  (4)無伴奏チェロ・ソナタOp.25-3(1922-23)
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
(1)(3)フランク・シップウェイ(指揮)
 サン・パウロ交響楽団
 トリオ・ツィンマーマンのチェリスト、ポルテラ、ピアティゴルスキーに捧げられたウォルトンとヒンデミットの協奏曲を録音!

 録音:(1)(3)2013 年7 月/サラ・サン・パウロ、(2)(4)2013 年8 月/ストックホルム音楽アカデミー(スウェーデン)/DDD、5.0 Surround Sound、69’44”

 SACD ハイブリッド盤。トリオ・ツィンマーマンのチェリストとして近年目覚ましい活躍のクリスチャン・ポルテラ。BIS レーベルでの前作、バーバーのチェロ協奏曲(BIS SA 1827)では圧倒的な技術と豊かな表現力で作品の魅力を再発見させてくれました。期待の新録音はウォルトンとヒンデミットです。
 ウォルトンとヒンデミットは親交が深く、1929 年10 月にヒンデミットがウォルトンのヴィオラ協奏曲の世界初演を行って以来良好な友人関係が続き、音楽家としてお互いに尊敬し合っていました。ここに収められたチェロ協奏曲はともにピアティゴルスキーに捧げられました。ウォルトンのチェロ協奏曲は、シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団の定期で行われ、その後もピアティゴルスキーによって知名度を高めた作品です。一方、ヒンデミットのチェロ協奏曲(1940)は大戦を避けてアメリカに移住した年の作品で、初演は翌1941 年2 月にセルゲイ・クーセヴィツキーの指揮で行われました。これら20 世紀を代表するチェロ協奏曲をポルテラの安定した技術と抜群の表現でお楽しみいただけます。
 このアルバムには両者の無伴奏チェロ作品も収録されております。ヒンデミットのソナタはバロック時代の形式に現代音楽の響きを融和させた作品です。一方、瞑想的なウォルトンのパッサカリアは、晩年の作品の一つです。
 
BIS SA 2117
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ジョナサン・プロウライト、ブラームスの第2弾登場!
 ブラームス:
  (1)ピアノ・ソナタ第2番 嬰ヘ短調 Op.2
  (2)創作主題による変奏曲 Op.21-1
  (3)3つの間奏曲 Op.117
  (4)スケルツォ 変ホ短調 Op.4
ジョナサン・プロウライト
 (ピアノ/ Steinway D)
 イギリスの名手ジョナサン・プロウライト、ブラームスの第2弾登場!

 録音:2014 年1 月/ポットン・ホール(サクスンダム)/DDD、5.0 Surround Sound、76’24”

 SACD ハイブリッド盤。「優しさと力強さを兼ね備えたピアニスト」と称されるイギリスの名手、ジョナサン・プロウライト。近年は、イギリスのレーベルより珍しい編曲モノを積極的にレコーディングしておりますが、BIS レーベルからはブラームスのピアノ独奏曲をリリースしております。プロウライトがブラームスというと意外な感じもしますが、30 歳の頃にブラームスのアルバムをリリースし、またリサイタルでも定期的にとりあげていることからブラームスは重要なレパートリーであることがわかります。第2 弾となる当アルバムにはピアノ・ソナタ第2 番、創作主題による変奏曲、3 つの間奏曲、そしてスケルツォが収録されました。1959 年生まれのプロウライトは今日稀少になりつつあるこの渋く味わい深い独特な芸風を受け継ぐ名手として貴重な存在と言え、50 代中ごろとなった今、最も充実した演奏を聴かせてくれます。とりわけブラームスの晩年の傑作3 つの間奏曲Op.117 では、プロウライトの渋みと味わいを堪能できます。好評の第1 弾(ブラームス:ピアノ・ソナタ第3 番、ヘンデルの主題による変奏曲 (BIS SA 2047))と合わせてお楽しみ下さい。
 

BIS SA 2108
(SACD HYBRID)
\2700

トリオ・タンゴフォリア
 ピアソラ:
  (1)「ブエノス・アイレスの四季」 (2)「天使のミロンガ」
  (3)「リベルタンゴ」(4)「デカリシモ」/
  (5)「忘却」 (6)「さよなら、父さん」
 (7)ファン・カルロス・コビアン:「私の隠れ家」
 アニバル・トロイロ:(8)「最後の酔い」 (9)「スーロ」
 (10)ルシオ・デマーレ:「マレーナ」
 (11)ガルデル:「帰郷」
 (12)クリスチャン・リンドベルイ:「冬至祭」
  (編曲:トリオ・タンゴフォリア)

トリオ・タンゴフォリア
 【クリスチャン・リンドベルイ(トロンボーン)、
  イェンス・リンドベルイ(バンドネオン)、
  ローランド・ペンティネン(ピアノ)】
 リンドベルイ率いるトリオ・タンゴフォリアによるバンドネオンの最高傑作集!

 録音:2013 年12 月/ストックホルム音楽アカデミー/DDD、5.0 Surround Sound、72’26”

 SACD ハイブリッド盤。BIS レーベルを代表するクリスチャン・リンドルイが、バンドネンオンのイェンス・リンドベルイそしてピアノのローランド・ペンティネンと組んだ“トリオ・タンゴフォリア” で録音!収録内容はその名の通りのタンゴ尽くしで、バンドネオンの神、ピアソラの「リベルタンゴ」、「ブエノス・アイレスの四季」「忘却」をはじめ、ガルデルの「帰郷」、コビアンの「私の隠れ家」など充実の選曲です。またリンドベルイ作の「冬至祭」はピアソラへのオマージュで、このトリオでの演奏のために書かれた力作です。熱い熱いタンゴの世界をご堪能ください!なお、ここに収録された作品はトリオ・タンゴフォリアによって編曲されております。
 


BIS SA 1837
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ラン・シュイによるきらめくドビュッシー
 ドビュッシー:
  (1)管弦楽のための映像(映像第3集)
  (2)牧神の午後への前奏曲
  (3)海-3つの交響的スケッチ
ラン・シュイ(指揮)
シンガポール交響楽団
 録音:(3)2004 年8 月、(1)2009 年7 月、(2)2013 年7 月/エスパラネード・ホール(シンガポール)/DDD、5.0 Surround Sound、76’48”

 SACD ハイブリッド盤。今やBIS レーベルを代表する演奏者となったラン・シュイ(水藍)とシンガポール交響楽団の最新アルバムはドビュッシーの管弦楽曲集です。2004 年にレコーディングされた「海」は既発アルバムに収録されておりますが、2009 年録音の「映像」と2013 年録音「牧神の午後への前奏曲」は初出音源で、ともにラン・シュイの明るくきらめくようなオーケストレーションはドビュッシーの作品にもマッチしており好印象を受けます。
 シンガポールを代表する国立オーケストラである当団は、1997 年、アメリカでの活動にも実績があった中国人指揮者、ラン・シュイを音楽監督に迎え、世界的に活躍するオーケストラに成長しました。レコーディングにも積極的で、チェレプニンの交響曲全集の世界初録音は特に高い評価を得ました。今後も活躍にも注目です。
 


BIS 2070
\2600→\2390
近年再評価されているレイフスの室内楽的作品集
 ヨウン・レイフス(1899-1968):
  (1)スケルツォ協奏曲 Op.58(1964)
  (2)五重奏曲 Op.50(1960)
  (3)「田園」の主題による変奏曲 Op.8(1920-30、1937)
  (4)エレジー Op.35(1947)
マルシャル・ナルドー(フルート&ピッコロ)
エイナル・ヨウハンネソン(クラリネット)
ルーナル.H.ヴィルベルグソン(バスーン)
インガ・ロウス・インゴウルスドウッティル(チェロ)
ソウルン・グヴズムンスドウッティル(メゾ・ソプラノ)
シーグルレイグ・エズヴァルスドウッティル(ヴァイオリン)
ルート・インゴウルスドウッティル(ヴァイオリン)
ソウルン・オウスク・マーリノウスドウッティル(ヴィオラ)
ベルンハルズル・ヴィルキンソン(指揮)
レイキャヴィーク室内管弦楽団、男性合唱団
 録音:2002 年5 月、2004 年11 月、2005 年5 月/ヴィージスターザ教会、ハブナルフィヨルド、ラングホルト教会、レイキャヴィーク(アイスランド)/DDD、55’18”

 BIS レーベルが力を入れているアイスランドの作曲家ヨウン・レイフスの最新盤はSmekkleysa レーベルからのライセンス盤で、室内楽作品を中心にレイフスの中期、後期の作品が収録されました。レイフスの音楽の特徴である独特な楽器選択、強烈な音響、そして母国の伝統音楽に基づく不思議な世界がこれら室内楽作品にも表れております。
 1920 年から作曲にとりかかった「田園」の主題による変奏曲 はベートーヴェンの交響曲第6 番「田園」をモティーフにしたレイフス、ライプツィヒ時代の作品です。また「エレジー」は1947 年に娘を水難事故で亡くした悲しみから作曲された作品でメゾ・ソプラノとヴァイオリンとのかけあいが非情な悲しみを表現した作品です。アイスランドの民俗音楽を取込んで作曲を行ったはじめての作曲家として言われているレイフスの独自の世界をお楽しみください。なお、当盤はBIS レーベルによりリマスタリングされております。

 


CLAVES

50 1409
\2500
バドゥラ=スコダの秘蔵っ子キオヴェッタによるハイドン
 ハイドン:
  (1)アンダンテと変奏曲 ヘ短調 Hob.XVII:6
  (2)ピアノ・ソナタ 変イ長調 Hob.XVI:46
  (3)ピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI:20
  (4)ピアノ・ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34
  (5)変奏曲 変ホ長調 Hob.XVII:3
ファブリツィオ・キオヴェッタ
 (ピアノ/ Steinway & Sons,D)
 録音:2013 年2 月9 & 10 日/サラ・マーラー(イタリア)/DDD、68’56”

 1976 年ジュネーヴ生まれのファブリツィオ・キオヴェッタの新譜はハイドンです。キオヴェッタはパウル・バドゥラ=スコダ、ジョン・ペリー、ドミニク・ヴェーバーなど、世界の名だたる名教師・ピアニストに師事し、ソロはもちろんのこと室内楽、声楽の伴奏、そして即興演奏など様々な演奏形態の作品を積極的に学んできました。師のバドゥラ=スコダは「繊細にして熱い感情が伝わる演奏」と激賞し、演奏者として尊敬の念をもっています。Claves レーベル初登場となったシューベルト(50 1213)では一音一音の粒立ちの良さと美しく光り輝くタッチ、そして絶妙なペダリングと、実に見事なまでの演奏を聴かせてくれました。新録音となるハイドンでも、キオヴェッタならではの繊細なタッチを披露しております。

  


CONTINUO CLASSICS



FM 1401
\2400→\2190
1914 年生まれの女流ピアニスト
 コルトーに師事をしたコレット・マーズによるドビュッシー

  ドビュッシー:
   (1)月の光
   (2)版画
   (3)子供の領分
   (4)レントより遅く
コレット・マーズ(ピアノ)
 録音:2003 年、パリ/DDD、日本語訳付

 1914 年生まれの女流ピアニスト、コレット・マーズ。1935 年から40 年までパリ・エコール・ノルマル音楽院で、アルフレッド・コルトーに師事したマーズは、コルトーの演奏法を実践する最後の愛弟子です。マーズの演奏は珠を転がすような美しいタッチで、コルトーを思わせる独創的かつ感受性とイメージに富んだアプローチが特徴で、それぞれの声部に与えるべき色合いや響きを探求し、空気感や雰囲気抜群の演奏を聴かせてくれます。
 2003 年に録音されたこのアルバムの4 曲はどれもマーズが子供時代に魅了され好んで演奏してきたもので、これら作品について「官能と感傷をひとつに混ぜ合わせ、情緒を超越して黙想に向かう」と語っております。



   


LORELEY PRODUCTION



LY 054
\2400→\2190
チェンバロにリュートの弦を張った楽器ラウテンヴェルクで聴くバッハ
 オリヴィエ・ボーモン

  J.S.バッハ:
   ・プレリュード ハ短調 BWV 999
   ・リュート組曲(パルティータ) ハ短調 BWV 997
   ・リュート組曲 ホ短調 BWV 996
   ・プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
   ・半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903
   ・ポロネーズ(管弦楽組曲第2番 BWV 1067「ポロネーズ」より)(J.C.バッハ編)
オリヴィエ・ボーモン
 (ラウテンヴェルク/ Willard Martin
  (1991, ペンシルヴェニア))
 ラウテンヴェルクとは、外見はチェンバロですが、通常の金属の弦ではなく、リュートに用いられるガット弦が張られた楽器のこと。リュートのようなやわらかな音色が特徴です。18 世紀中頃のヨーロッパ、とくにドイツでは、このガット弦を張ったチェンバロは比較的多く存在していたようで、バッハもこの楽器の音色を好んでいたといいます。BWV 996 の筆写譜には、「ラウテンヴェルクのために」という記述もあります。「半音階的幻想曲とフーガ」をリュートのような音色で聴けるのも興味津々。フランスの中堅実力派、ボーモンの独白のような演奏に静かに耳を傾けたくなる1 枚です。



 


LY 053
\2400→\2190
フレデリック・ラロック率いる四季
 ヴィヴァルディ:四季
 クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 パッヘルベル:カノン
フレデリック・ラロック(Vn ソロ、指揮)
ドリアーヌ・ギャーブル(Vn)
セドリック・ラロック(Vn)
ダニエル・ヴァグナー(Vla)
ジャン・フェリ(Vc)
アクセル・サル(Cb)
ジル・ハーレ(Cem)
 パリ・オペラ座で活躍のヴァイオリン奏者フレデリック・ラロック率いる四季

 録音:2013 年5 月4,6 日(ライヴ)/サント・シャペル(パリ)

 パリ・オペラ座の特別ソロヴァイオリン奏者、フレデリック・ラロック率いるアンサンブルによる、四季。ラロックは、パリ・オペラ座でのバレエ公演でヴァイオリン、指揮で活躍しています。美しいステンドグラスで有名な、世界遺産にも登録されているパリのサント・シャペルでのライヴ録音です。



   


MIRARE

MIR 250
\2700
ブラームス:クラリネットのための作品集
 クラリネット三重奏曲イ短調作品114
 クラリネット・ソナタ ヘ短調作品120-1
 クラリネット・ソナタ 変ロ長調作品120-2
ラファエル・セヴェール(クラリネット)
アダム・ラルーム(ピアノ)
ヴィクトル・ジュリアン= ラファリエール(チェロ)
 20歳の若手クラリネット奏者ラファエル・セヴェール、ブラームスの晩年の珠玉のクラリネットの名作に挑む!

 録音:2014 年1 月6-8 日パリ、サル・ガヴォー/71’00

 名作クラリネット五重奏をはじめとした晩年のブラームスのクラリネット作品の陰には当時の名手ミュールフェルトの存在があったことは周知のこと。作曲家として引退を決意していたブラームスに再び創作への意欲を駆り立てたのがマイニンゲン宮廷管弦楽団のクラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトでした。その後ブラームスは立て続けにクラリネット三重奏曲、クラリネット五重奏曲を書き上げ、その後2 つのクラリネット・ソナタを作曲しています。中でもクラリネット三重奏曲は、ブラームス自身のお気に入りの作品。冒頭から哀愁漂わせる旋律をチェロ、そしてクラリネットと奏でられ、静かに作品の世界にいざないます。2 つのクラリネット・ソナタはブラームスが残した最後の室内楽作品。クラリネットの特性を生かし、晩年のブラームスの円熟した技法で生み出された見事な表現力を発揮させた曲。また、ここに収録されている3 作品はヴィオラのレパートリーとしても親しまれています。
 クラリネットを演奏するのは、1994 年生まれのラファエル・セヴェール。2010 年にフランスのヴィクトワール・ド・ラ・ミュージックに選出された注目の若手。14 歳でパリ国立音楽院に入学。これまでジェラール・コセ、アンリ・ドマルケット、エベーヌ四重奏団、チェコ・フィル、シンフォニア・ヴァルソヴィアなどと共演しています。ふくよかで美しい音を持ち、豊かな音楽性、安定したテクニックで将来が楽しみな奏者です。ピアノを担当するのは、2009 年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールの優勝者アダム・ラルーム。彼の寄り添うようなピアノも光っています。チェロは、アダム・ラルームと梁美沙と共にトリオ・レゼスプリで活動しているヴィクトル・ジュリアン= ラファリエールが務めています。
 
MIR 259
\2200
ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァル2014 公式CD
 〜プラタナスの木の下に佇むピアノ

  1.ソレル:ソナタ ホ短調第129番R.451/ルイ・フェルナンド・ペレス
  2.J.S. バッハ:前奏曲 変ロ短調BWV853/シュ・シャオメイ
  3.クープラン:神秘のバリケード/イド・バル=シャイ
  4.モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ短調K.457/アンヌ・ケフェレック
  5. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調作品31-2「テンペスト」〜第3楽章/アブデル・ラーマン・エル=バシャ
  6.シューマン:予言の鳥/ マタン・ポラト
  7.リスト:巡礼の年第1年〜泉のほとりで/ ニコラ・アンゲリッシュ
  8.シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調作品11/アダム・ラルーム
  9.ショパン:前奏曲 変ニ長調「雨だれ」作品28-15/フィリップ・ジュジアーノ
  10.ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調作品32-12/ボリス・ベレゾフスキー
  11.チャイコフスキー:中程度の12 の小品 作品40-8/ボリス・ベレゾフスキー
  12.ラフマニノフ:ひなぎく 作品40-8/クレール=マリ・ルゲ
  13.ビゼー:子供の遊び作品22「小さい旦那様、小さい奥様」/クレール・デゼール&エマニュエル・シュトロッセ
  14.ドビュッシー:月の光/アンヌ・ケフェレック
  15.ラヴェル:夜のガスパール〜オンディーヌ/ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
  16.ヒナステラ:優雅な乙女の踊り/シャニ・デュリカ
  17.ガーシュイン:3つの前奏曲/ジャン=フランソワ・エッセール
  18.アーン:冬/アンヌ・ケフェレック
 MIRAREを代表するピアニストが集結したラ・ロック・ダンテロン公式アルバム

 76’00

 南仏プロヴァンス地方のラ・ロック・ダンテロンで、1981 年より開催されている国際ピアノ・フェスティヴァル。地元の村長ポール・オノラティニと、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭のプロデューサーとしても知られるルネ・マルタンによって創設されました。2014 年に34 回目を迎え、世界中から集まった音楽家たちが、プラタナスの木が茂る野外ホールでコンサートを行います。このアルバムは、フェスティヴァルの常連のMIRARE アーティストによるコンピレーションCDです。

 


SDG



SDG 721
\2500→\2290
ベートーヴェン交響曲再録シリーズ2013年
 ベートーヴェン:
  交響曲第2番ニ長調作品36
  交響曲第8番ヘ長調作品93
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネル・
 エ・ロマンティーク
 ガーディナーとORRによるベートーヴェン交響曲再録シリーズ2013年ライヴ第2番&第8番

 録音:2013 年11 月30 日カドガン・ホール、ロンドン(ライヴ)/55’58

 ガーディナーとORR によるベートーヴェン交響曲の再録音シリーズ。交響曲第2 番と第8 番。2013 年11 月にロンドンのカドガン・ホールで行われたライヴ収録です。1991 年から1994 年にかけて録音された前作(DG Archiv)から約20 年。2011 年カーネギーホールでのライヴ収録された交響曲第7 番、第5 番(SDG717) でも聴かれたように高い完成度と綿密に構築されたスタイルを丹念に磨き続けた成果を聴く事ができます。楽団員はリハーサルを研究室のようだと表現しています。多くのアイデアが顕微鏡の台に置かれ、次々と実験されていく。妥協を許さないガーディナーの音楽作りの様子が感じられます。この交響曲第2 番と8 番は、ベートーヴェンの交響曲の中でもガーディナーが特に気に入っている作品。交響曲第2 番は、ベートーヴェンの交響曲にたびたび見られる重い陰鬱さはなく、人生を肯定的に捉えているような明るさがあり、モーツァルトのような軽やかさが感じられる。続く第8 番は、作品の構成も大変優れておりベートーヴェンの芸術家としての冒険心に満ちた作品であると評しています。






旧譜
これはロックか!踊り狂え!ベートーヴェン

SDG 717
\2500→\2290
ガーディナー、待望のベートーヴェン再登場!
 ベートーヴェン:
  交響曲第7番 イ長調 op.92
      第5番 ハ短調 op.67
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
 2011年11月カーネギーホール・ライヴ

 録音:2011 年11 月16 日/ニューヨーク・カーネギーホール[ ライヴ]

 ガーディナー、待望のベートーヴェン再録音! カーネギー・ホールを興奮に巻き込んだガーディナーの約20 年ぶりのベートーヴェン!

 ユニバーサルでベートーヴェンの交響曲を録音してから20 年近くの時を経て、ガーディナーによるベートーヴェン交響曲。しかもいきなり第7 番と第5 番。
 第7 番第2 楽章での整然とした哀しみはバッハを思わせ、ガーディナーの進化を思い知らされる。

 しかし圧巻は終楽章。ウェーバーはこの曲を聴いて「精神病院行きだ」と言ったが、ウェーバーはちょっと場所を間違えている。ベートーヴェンが行くべきはディスコかクラブ。こんな異常に盛り上がる終楽章は久しぶり。もうガーディナー、完全になりふり構わぬ様相。
 これはロックか!?いや、ロックに違いない。






 


WERGO



WER 6786
\2500→\2290
原田敬子(b.1968):作品集
 F-fragments(アコーディオンとピアノのための)
  1. Twin Leaves/2. Speedy/3. Noise/4. Fall Time Blues/
  5. Pray for 18537? +2654?/6. Vertical/7. Points/
  8. Alert/9. BONE/10. Try to Fly/11. (no title)/
 Book I(アコーディオンのための)
  12. Detour/13. Aprinkled Efforts/14.Anticipation/
  15.Hen-pu/
 Nach Bach(ピアノ・ソロのための)
 Nach Bach(ピアノ・ソロのための)
  16. XV: 廻由美子へのオマージュ/17. VI: ル・コルビジェへのオマージュ/
  18. IX: 間宮芳生へのオマージュ/19. X: 美加理(ミカリ)へのオマージュ/
  20. XVIII: 三善晃へのオマージュ/
  21. XXI: ブライアン・ファーニホウへのオマージュ/
  22. XII: ステファン・フッソングへのオマージュ〕
廻由美子(ピアノ)
シュテファン・フッソング(アコーディオン)
 廻、フッソング2 人の名手が奏でる原田敬子作品集

 録音:2013 年1 月10-12 日/相模湖ホール(録音:桜井卓)

 日本人作曲家、原田敬子の作品集。福島が強く意識された作品が並びます。演奏するのはアコーディオンの世界的名手、フッソングに、ピアニストの廻。原田作品ならではの時間軸や緊迫感を感じさせる世界を見事に響かせています。
 F.フラグメンツは、2012 年11 月3 日に世界初演された作品。原田自身「直接の面識がない人々、行ったことのない土地、そこで流れた時間を、覚醒して意識的に、この11 の断片的楽章に記憶しようと試みた」と述べていますが、福島をめぐる様々な事象や人物が刻み込まれた音を、ピアノとアコーディオンが極度の集中の中響き合わせていきます。
 BOOK I(アコーディオンのための)は2010 年8 月28 日、サントリーサマーフェスティヴァルの一環の、芥川作曲賞創設20 周年記念ガラ・コンサートで委嘱世界初演されたもの。アコーディオンにはどちらかというと難しく、上手く効果が出ないと言われている表現、すなわち、囁くような音色で素早くレガートで動き回ること、垂直的で鋭い音色による多重音の速い複雑な音の連なり、気の遠くなるほどの長音を弱音で、極限の蛇腹技術でコントロールすること、そして複雑な手の動きと同時に複雑なリズムで「口」(無声音)も使うなど、名手フッソングをしても「不可能」と言わしめた非常に難しい作品。原田はこのCD のフッソングの演奏には意にそぐわないところはない、と述べています。
 Nach Bach は、田崎悦子ピアノリサイタルシリーズ〜 NACH BACH 〜のために書かれたもので、2004 年の9,11 月に初演されました。田崎が2004 年に平均律でリサイタルのプログラムを構想していた折、「平均律」に関係する作品を作ってほしい、と原田にリクエストしました。平均律の各曲のプレリュードかフーガのいずれかを任意で選び、各主題の音組織を全く自由に並び替えることで、各曲に対応する全24 曲を作曲。それぞれは、主に芸術関係者へのオマージュとなっています。本CD には、原田の3 名の恩師、美加理(俳優)、ル・コルビジェ(建築)、そして廻とフッソングへのオマージュの7 作品が収録されています。
 原田敬子は、幼少のころからピアノで即興演奏をするなどして作曲を開始。桐朋学園大学で作曲を川井學、三善晃、ブライアン・ファーニホウに、ピアノを間宮芳生、室内楽(クルターク作品)をジョルジ・クルタークに師事しました。大学では作曲を専攻すると同時に、ピアノ・室内楽・指揮法を学び、1993 年に研究科課程を修了しています。’ 90 年代半ばから「演奏家の、実際の演奏における内的状況を作曲する」というコンセプトで、演奏家の身体と脳の可能性を拡げることで実現される、独自のテンションや字管構造を特色とした作品を多く書いています。これまでに第62 回日本音楽コンクール第1 位(室内楽)をはじめ、芥川作曲賞(2001、管弦楽)、尾高賞(2008、管弦楽)ほか受賞多数。現在、東京音楽大学(芸術作曲)准教授。
 

WER 5110
\2500
エンヨット・シュナイダー(b.1950):METAMORPHOSEN
 1. 時の淵で〜モーツァルトのレクイエム K.626についての考察
 2. 「私は、私自身にとっても他人にとっても、永遠に謎でありつづけたい」
  (ルートヴィヒ2 世の墓碑)
   〜イングリッシュ・ホルン、弦とファゴットのための協奏曲
 3. 神はわがやぐら(オーケストラのための交響詩)
 4. フロレスタンとオイゼビウス
  (オーケストラのためのロベルト・シューマン計画)
シンシャオ・リ(指揮)
クリストフ・ハルトマン
 (イングリッシュ・ホルン/ 2)
ヨハンエス・シュトラッスル
 (イングリッシュ・ホルン/ 1)
ゴットフリート・ポコーニー(ファゴット/ 2)
ニーダーエステライヒ・
 トンキュンストラー管弦楽団
 ドイツの巨匠、エンヨット・シュナイダー現代風に増幅・変容されたモーツァルト、メンデルスゾーン、シューマン

 録音:2013 年10 月

 エンヨット・シュナイダーは、1950 年ドイツ生まれの作曲家。哲学の博士号も取得しています。8 夜にわたるオペラ「Das Salome-Prinzip,Bahnwaerter Thiel, Fuerst Pueckler」をはじめ、非常に多作。宗教作品も彼の作品の中で重要な地位を占め、オラトリオ、オルガン協奏曲などを作曲しています。音楽書も出版しています。また、現代ドイツにおける映画音楽の第1 人者として活躍。これまでに手掛けた映画作品は600 ほど、1993年のドイツ映画「スターリングラード」などがあります。このCD「メタモルフォーゼン」は今後WERGO からリリースされる10 のエンヨット・シュナイダー・シリーズの第1 弾となります。
 シュナイダー作品の多くは、音楽史上よく知られた作品や、作曲家の作曲スタイルの傾向を引用し、それらを「変容」させることによって、伝統に対する新しい創造的な答えを示しています。文化的に積み重ねられたものとの対話であり、現存する形式やモデルに対しての主観的な注釈です。このCD の4つの作品も、歴史上のモデルに関連しています。1 曲目はモーツァルトのレクイエム。有名な旋律の断片がいくつも聴かれる中、レクイエムの大きな主題である「死」を思わせる作品。ルートヴィヒ2 世の没後125 年に作曲された第2 曲目は、ルートヴィヒ2 世と非常に深い関わりのあるワーグナー作品のパロディ的作品。 3 曲目の「神はわがやぐら」はメンデルスゾーンの交響曲「宗教改革」にも登場する、ルターが書いたコラール旋律ですが、それを増幅させることにより、非常に力強い作品に仕上がっています。最後の作品はシューマンの『ダヴィッド同盟』でもおなじみの、物静かなオイゼビウスと活発なフロレスタンからの。2 人のキャラクターが、シューマン作品の様々な断片を取り入れながら描かれていきます。
 

WER 8052
\2500
THINKING OF…
 セバスティアン・グラムス:
  A Catena/ Macchina Basso/ Fioritura/ Spirale/
  Un Vento Silenzioso/ Moto Perpetuo/ PezziDifettosi/
  Sul Viaggio/ In Altre Parole/ Soffermiamoci
 マーク・ドレッサー:Sostevoli Su/
 ジョン・エックハルト:La Coda del Nebbio/
 セバスティアン・グラムス:Voyager/
 バリー・ガイ:Outside- Inside/
 クリスティーヌ・フック:Rock! Nella Nebbia/
 ジョエル・レアンドル:For Stefano/
 ディーター・マンデルシャイト:Subito Sera/
 バール・フィリップス:Tocarme/
 ダニエレ・ロッカート:Breaking Glasses/
 齋藤徹:Casino/ ハコン・テリン:h-Moll
 ボーナス・トラック/スコダニッビオ&グラムス:Virtu
集結したコントラバス奏者
マーク・ドレッサー(アヴァン・ギャルド・ジャズ)
ジョン・エックハルト
(クセナキスの作品の演奏を中心に活動を展開)
セバスティアン・グラムス(即興、ジャズ、現代音楽)
バリー・ガイ(即興ジャズ、オーケストラ、室内楽等)
クリスティーヌ・フック(オーケストラなど)
ジョエル・レアンドル(即興、作曲)
ディーター・マンデルシャイト(ジャズ)
バール・フィリップス(ベース・インプロヴァイザー)
ダニエレ・ロッカート(ソリスト、作曲家)
齋藤徹(コントラバス演奏、作曲)
ハコン・テリン(コントラバス演奏、作曲)
 天才コントラバス奏者、ステファノ・スコダニッビオに捧げる1枚

 このアルバムは、2012 年に亡くなった天才コントラバス奏者、ステファノ・スコダニッビオへのオマージュ。世界のトップレベルのコントラバス奏者が集結しています。セバスティアン・グラムスは、プロデューサー、作曲家、そして奏者の一人としてプロジェクトに参加。自身の作品および、スコダニッビオの作品を増幅させたような作品、また、このプロジェクトのために集まった奏者たちによる作品が並ぶ、コントラバスの祭典のような1枚となっています。

 














8/13(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

HMF

HMC 902193
\2700→\2490
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
 F.クープラン(1668-1733):讃歌集

  トリオ・ソナタ「壮大なもの」(1690年頃)
  リュリ讃(1725)
  コレッリ讃(1724)
  4声のソナタ「スルタン妃」(1695 年頃)
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
リ・インコーニティ
 魅惑のヴァイオリニスト、アマンディーヌ・ベイエ新譜はクープラン!

 録音:2014 年1 月4-7 日/グラディニャン、四季劇場(ジロンド)

 フランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエ。2014 年11 月にはアンサンブル・リ・インコーニティを率いての来日が予定されています。
 この度、久々にハルモニアムンディからの登場となる当盤のプログラムは、F. クープランの「リュリ讃」と「コレッリ讃」というなんとも嬉しい組み合わせ。ベイエの魅力である喜びに溢れたようなリズム、愛に満ちた明るい音色があますところなくとらえられています。
 CD のプログラムは、「壮大なもの」で幕を開けます。「少しクセのある、色鮮やかな不協和音に満ちたハーモニーのキラキラとしたつむじ風にたちまち耳を奪われる」とベイエ自身述べている作品を、非常にチャーミングに響かせています。
  F. クープランの「コレッリ讃」と「リュリ讃」は、両作品とも各楽章に表題が付けられており、「コレッリ讃」では音楽の神が住まうパルナッソス山にコレッリが導かれる様子が描かれ、「リュリ讃」では、コレッリに続いてパルナッソス山へ登ったリュリが、そこで出会ったコレッリと共に演奏を行う、という物語になっています。フランスでは、「トンボー」というジャンルで、先人の肖像画的な音楽を作るという伝統がありましたが、このクープランの「リュリ讃」「コレッリ讃」は、それぞれの作曲家のスタイルに厳密に従っているわけではなく、また、その規模などから、音楽史上でも特殊な作品として輝きを放っています。ベイエとアンサンブルの面々が、活き活きとしたリズムでひとつひとつのハーモニーまでも逃さず味わいつくすように演奏しています。
 最後に収録されているスルタン妃は比較的初期の作品ですが、繊細なテクスチュア、柔軟な舞曲のリズム、抒情性、モティーフのキャラクターづけの巧さなどが光る秀作です。


旧譜
21世紀の鮮烈なる「四季」
「古楽にうるさい」フランスの批評誌も大絶賛
ベイエール率いる名人集団、リ・インコニーティによるヴィヴァルディ!

zigzag
ZZT080803
(国内盤)
\2940
ヴィヴァルディ(1678〜1741):
 1. 協奏曲 ト短調 RV578a〜2挺のヴァイオリン、
  チェロ、弦楽合奏と通奏低音のための(op.3-2初期稿)
 2.ヴァイオリン協奏曲変ロ長調RV372「キアラ夫人に」
 3. ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV390
 4. 四つのヴァイオリン協奏曲op.8-1〜8-4『四季』
リ・インコニーティ
アマンディーヌ・ベイエ
 (バロック・ヴァイオリン)
ZZT080803
(輸入盤)
\2600

 これはなかなか素敵な盤。優美で高雅な緊張感・・・


 リーダーは「カフェ・ツィマーマン出身」でもある南仏のスーパープレイヤー、その他のメンバーは大半がイタリア人…!“これぞ本場の響き”なんて甘い言葉では済まされない「古楽にうるさい」フランスの批評誌も大絶賛した、リ・インコニーティの超・傑作ここに!


 気に入らない盤は口をきわめてののしることさえ珍しくない批評地獄のフランスで、熾烈な古楽系アイテムの生き馬の目を抜くような競争をみごと勝ち抜き絶賛を博したうえ、あの『ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク』誌などは「2008年最優秀ディスク」とまで推した、『四季』の新時代決定盤のひとつ。

 さてその超・名演を体現してしまったのは、長らく気鋭集団カフェ・ツィマーマンの第2 首席だった南仏出身の情熱あふれる名手アマンディーヌ・ベイエが結成した血気盛んな名人集団、リ・インコニーティ!
 名門バーゼル・スコラ・カントルムのヴァイオリン科で重要なポジションを占めているベイエールはフランス人ですが、他のメンバーはほとんどイタリア人。そしてグループ名はヴェネツィア・バロック期の知識人サークルの名称をとってつけられたというだけあって、演奏テイストは基本的に「情熱型」。
 イギリスやオランダ、ドイツなどの古楽集団とは一味違い、歌うところは艶やかに歌い、飛ばすところは大いに飛ばす(でも乱れない!)、陶酔をさそうような緩急自在の音作りはまさに「ラテン系」というほかない天才的センスに貫かれ、およそ他の追従を許さないヴィヴァルディ解釈に仕上げてくるのです。

 「春」での犬の遠吠えをあらわす繊細な弦音、秋の躍動感あふれる狩のシーン、たたきつけるような夏の嵐と雷光、心から切なくなる冬の終楽章...歌も言葉もない音楽なのに、なんと饒舌に、なんと説得力ゆたかに四季折々の情景を描き上げてしまうのでしょう!ただ圧倒すればいい、というのではない、作品の本質をあざやかに伝える手腕あればこそ、辛口で知られるフランスの批評誌もこれほど絶賛することになったに違いありません。

 さらに嬉しいのは、『四季』のほかにヴィヴァルディの魅力満載!なヴァイオリン協奏曲が2曲も併録されているうえ、録音セッション数日前に楽譜が発見されたという「作品3−2」の初期稿(終楽章などは全然違った感じの音楽)まで聴けること。テオルボ独奏と聞き違えるほど音の揃ったピツィカートで始まるその不思議なサウンドがアルバム冒頭を飾るあたりも、実に効果的な演出になっています。いや語りだしたらキリがない盤です。



 ベイエ&アンサンブル・リ・インコーニティ2014 年来日日程
  11月24日( 月・祝) 15:00 姫路 パルナソスホール【Aプロ】8/21(木) 発売予定
  11月25日(火) 19:00 東京 津田ホール【Bプロ】 発売中
  11月26日(水) 19:00 東京 王子ホール【Aプロ】 完売
 【Aプロ】“季節の劇場~ヴィヴァルディの四季とその他の協奏曲”
  ヴィヴァルディ: 歌劇「オリンピアーデ」より シンフォニア ハ長調 RV725、チェロ協奏曲 イ短調 RV420、ヴァイオリンと鍵盤楽器のための協奏曲 ハ長調 RV808、「四季」
 【Bプロ】“A.ヴィヴァルディ & J.S. バッハ~様々な楽器による魅惑の協奏曲集”
  ヴィヴァルディ: シンフォニアハ長調 RV112、チェロ協奏曲ニ長調 RV403ほか
  J.S. バッハ: ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041、チェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052







NAIVE

V 5399
\2600→\2390
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集
 (1)ニ長調 K96 (2)ホ長調 K.381 (3)ニ長調 K.119
 (4)ロ短調 K.197 (5)ホ長調 K.135  (6)イ長調 K.322  
 (7)イ短調 K.109 (8)ニ短調 K.141 (9)ニ長調 K.492
 (10)ト長調 K.146 (11)ハ短調 K.11 (12)ヘ長調 K.17 
 (13)ロ短調 K.27 (14)ロ短調 K.87 (15)ホ長調 K.380
 (16)イ長調 K.209 (17)イ長調 K.101 (18)ニ長調 K.29
イーゴリ・カメンツ(P/スタインウェイ)
 チェリビダッケの教えを受けた超人ピアニスト、イーゴリ・カメンツ、スカルラッティを弾く!

 録音:2013 年10 月

 超人ピアニスト、カメンツがナイーブより登場します。カメンツのプロフィールは、映画にできるのではと言う人もあるくらいに超人的なもの。1968 年、ロシア東部のアムール川流域、中国との国境が近い地域に生まれました。1975 年にはノヴォシビルスク・フィルハーモニーを指揮。10 歳に満たない1977 年、ボリショイ・オーケストラを指揮して演奏会で指揮者デビューを果たします。伝説のピアニスト、ヴィタリー・マルグリス、そしてチェリビダッケに長い間師事しました。1978 年にドイツに移住してからはピアニストとして演奏活動を展開。国際的な18 のコンクールで優勝、クープランからケージまで広いレパートリーを持ちます。2014 年、モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァルでニューヨークでリサイタル・デビューするなど、世界が注目する存在となっています。これまでにもリスト作品などのCD をリリースしていますが、naive からは初登場となります。
 カメンツは、ドメニコ・スカルラッティが遺した555 ほどもあるソナタから、18 曲を選択し、調性や曲のキャラクター、全体の流れを考えて配曲しています。完璧無比な技巧とカラリとした音色で、ユーモアや哀愁など様々な表情に富むスカルラッティの作品を一気呵成に聴かせます。


イーゴリ・カメンツ、ARS MUSICIからの衝撃の1枚

ARS MUSICI
AMCD232-297
(国内盤)
\2940
リストと、後期ロマン派の超絶技巧ピアノ
〜リスト、タウジヒ、ラフマニノフ〜

 フランツ・リスト(1811〜1886):
  ①スペイン狂詩曲S.254〜「スペインのフォリア」と「アラゴンのホタ」による
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943):
  ②ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 op.36(1931年版)
 カール・タウジヒ(1841〜1871)編曲:
  ③ヴェーバー「舞踏へのお誘い op.65/J,260」
  ④J.シュトラウス2世「ワルツ:どうか生き返って」
 フランツ・リスト:
  ⑤ウィーンの夜会〜シューベルト作品によるワルツ・カプリースS.427-6
  ⑥超絶技巧練習曲 第10番 S.139-10
イーゴリ・カメンツ(ピアノ)
232297
(輸入盤)
\2200
 指揮者でもあり、ヴァイオリンも弾く。ピアニストとして征したコンクールは、数知れず——20世紀末に輝かしくもユニークなキャリアを駆け上ったドイツのロシア人カメンツは、こんなに忘れがたい録音を残していた!

 Ars Musiciでの傑作録音。まだインターネットなどなく、LP レコードの全盛期からCD がメジャーになってきた頃——1980 年代後半、日本人ピアニストたちの活躍を介して「世界のピアノ・コンクール」というものに興味を持たれた方は少なくないと思われますが、そんな「昭和末期」頃のコンクール世界でいたるところに名前が出、あまつさえ国際的に有名なコンクールでいくつも優勝を続けてきた異能のピアニストが2人います。どちらもまだ「鉄のカーテン」の向こうにあった国、ロシアの出身者。
 ひとりは日本でも非常に有名な異才、スタニスラフ・ブーニン——そしてもうひとりが本盤の主人公、イーゴリ・カメンツ。
 なにしろこのピアニスト、1978年(まだ10 歳の頃!)にハンブルク・スタインウェイ・コンクールで優勝して以来、イタリアのセニガリア国際で2度、さらにシンシナティ、エンナ、ヴィオッティ...と17もの世界的コンクールで優勝しただけでなく、超難関として知られるブゾーニ国際で2度、ポルトガルのヴィアンナ・ダ・モッタやポルト国際などのコンクール、ブダペストのリスト国際コンクールなどで延べ15もの2位入賞も果たしているという破格のコンサート荒らしだったのです。その後レコード会社との契約などせず、ドイツを拠点に着実にキャリアを築いてきた、いわば「現場肌」の大物なのですが、やはりドイツでの評判はきわめて高かったようで、折々の重要なアーティストを見抜くセンスのあるArs Musici レーベルもさっそく 1998 年、このような充実アルバムを録音しているのでした。
 同レーベルの経営体制変更後、こうして国内仕様でお送りできるようになった本盤は、Ars Musici ならではの周到なプログラムが注目どころ。
 本年生誕200 周年を迎えるフランツ・リストの作品を軸にして、リストも非常に高く評価していたという才能豊かな門弟タウジヒ(!)と、世界の音楽シーンにおける存在感の強さと演奏技量で事実上リストの衣鉢を継いだにも等しいピアニスト作曲家ラフマニノフ、このふたりの「桁外れの技巧派」たちの作品をカップリングしてみせ、ロマン派音楽と超絶技巧というものがいかに分かちがたく結びついていたかを強く印象づける、そんなプログラムになっているのです!

 凡百のピアノ・アルバムと違うのは、そうしたプログラムの周到さのみならず、コンクール参加期以降も生まず弛まず磨かれ続けてきた、その研ぎ澄まされた技巧的ピアニズムの妙...冒頭のスペイン狂詩曲の颯爽と軽やかな弾き終わりは「リスト自身もそうだったのでは」と思わされるくらい軽やかで小憎らしく、ラフマニノフは激烈・熾烈なフォルティシモの瞬間でさえ声部間の分離が神がかり的に明瞭、曲全体を見据えた展開のうまさは何度でも聴き確かめたくなるほど!他にもタウジヒ版シュトラウス・ワルツや「舞踏へのお誘い」に聴くサロン的洒脱さ満載の超絶技巧(これは本当に指が回って音楽性もないと無理ですよね…)、そして最後は王道に戻ってリスト「超絶技巧」第10 番の息をのむような超絶技巧の応酬、嵐とドラマ、磨き抜かれた艶やかすぎるピアニズム...圧巻のクオリティと「発見」の喜びが相半ばするそのアルバム内容は、埋もれさせておくのがもったいない充実度なのです。





REFERENCE RECORDINGS


FR 709
\2200
アンドレス・セゴビア・アーカイヴ〜フランスの作曲家たちの作品集
 レイモン・プティ:シシリエンヌ
 アンリ・マルテッリ:4 つの小品
 ピエール・ド・ブレヴィル:ギターのための幻想曲
 アンリ・コレ:ギターのための詩曲「ブリビエスカ」Op.67
 レイモン・ムラエルト:組曲
 ラウル・ラパラ:
  クアドロス(スペインの風景)〜カスティーリャの村/アラゴンにて/ 魔術
 ピエール=オクターヴ・フェルー:スピリチュアル
 イダ・プレスティ:セゴビア
イダ・プレスティ:セゴビア
ロベルト・モロン・ペレス( ギター)
 セゴビア・アーカイヴ第2 弾!

 アンジェロ・ジラルディーノ氏が校訂し、イタリアのベルベン社から出版されている「アンドレス・セゴビア・アーカイヴ」。セゴビアに献呈された作品を、作曲家の自筆譜を添えて未刊(一部既刊)の作品を出版したシリーズ第2 弾。本アルバムは、この楽譜の出版の際にも協力したスペイン出身のギタリスト、ロベルト・モロン・ペレスが、この価値ある出版物に沿った内容で収録したシリーズです。
 作曲家、評論家として活躍していたレイモン・プティの美しい「シシリエンヌ」。フランスの放送局に勤務しながら作曲活動を続けていたアンリ・マルテッリの「4 つの小品」。フランク最後の弟子と言われるピエール・ド・ブレヴィルの「幻想曲」。<フランス6 人組>の名付け親としてもしられているアンリ・コレ。スペインへ留学しファリャらに学びグラナドス、アルベニスとも親交があったとされています。このギターのための詩曲「ブリビエスカ」は、ピアノ曲からのギター編曲で、スペイン風の魅力的な作品です。
 ベルギーの作曲家レイモン・ムラエルトの組曲は、セゴビアには演奏されていませんが、セゴビア自身による運指が書かれた楽譜が見つかっています。パリ音楽院でフォーレやマスネに学んだラウル・ラパラの「スペインの風景」。ラパラはカンタータ「オデュッセウス」でローマ大賞を受賞。スペインの民謡などに影響を受け、スペインの語法を用いた歌劇などを多く残しています。
 ピエール=オクターヴ・フェルーは、同時代の作曲家を普及させるための音楽集団「ル・トリトン」を結成し、知られざる音楽家たちの作品を紹介していました。この「スピリチュアル」は、当時の最先端の音楽を模索した革新的な音楽です。そして伝説のプレスティ=ラゴヤ・ギター二重奏団のイダ・プレスティの「セゴビア」。ギタリストならではの、ギターの特性を生かした粋な作品です。
 

FR 708
\2200
オースティン・ウィントリー
 オフィシャル・サウンド・トラック「バナー・サーガ」

  1. We Will Not Be Forgotten/2. How did it come to This?/
  3. No Tree Grows to the Sky/4.Only the Sun has Stopped/
  5.Cut with a Keen-Edged Sword/6. Huddled in the Shadows/
  7. There is no Bad Weather/8. Teach us Luck/
  9. No Life Goes Forever Unbroken/10. Little Did They Sleep/
  11. An Unblinking Eye/12. Thunder before Lightning/
  13. Embers in the Wind/14. A Long Walk Stills Our Hearts/
  15. The Egg Cracks/16. Three Days to Cross/
  17. Walls no Man has Seen/18. Strewn Across a Bridge/
  19. Weary the Weight of the Sun/20. An Uncertain Path/
  21. Into Dust/22. On the Hides of Wild Beasts/
  23. From the Table to the Axe/24. A Sunken City/
  25. Our Heels Bleed from the Bites of Wolves/
  26. Long Past that Last Sigh/27. Of Our Bones, The Hills/
  28. We are all Guests upon the Land/29. Onward.
ダラス・ウィンド・シンフォニー
 オースティン・ウィントリーとキース・O・ジョンソンのグラミー・コンビが創り出す壮大なRPG の世界

 壮大なファンタジーが描かれたロール・プレイング・ゲーム「バナー・サーガ(The Banner Saga)」のオリジナル・サウンドトラック。作曲を担当したのは、あの「Journey( 風ノ旅ビト)」で第55 回グラミー賞「Best Score Soundtrack For Visual Media」にノミネートされ、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA) で作曲賞を受賞したオースティン・ウィントリーが手掛けています。
 そしてもちろん録音を担当するのが、同じくグラミー賞受賞エンジニアであるリファレンス・レコーディングスのキース・O・ジョンソン。演奏はアメリカ最初のウィンド・オーケストラであるダラス・ウィンド・シンフォニーが壮大なゲームの世界観を存分に表現しています。




CANARY CLASSICS



CC-13
\2700→\2490
ギル・シャハム
 MUSIC TO DRIVE AWAY LOITERERS

 1.サラサーテ(1844-1908):カルメン幻想曲 Op.25-第1楽章 序奏(アレグロ・モデラート)/
 2.フォーレ(1845-1924):シチリアーナ Op.78/
 3.フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80-第2楽章「糸を紡ぐ女」/
 4.メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20-第3楽章/
 5.モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン・ソナタ 第19番 変ホ長調 K302-第2楽章/
 6.プロコフィエフ(1891-1953):組曲「3つのオレンジへの恋」Op.33Bis-行進曲/
 7.プロコフィエフ:5つのメロディ Op.35Bis-第1番 アンダンテ/
 8.陳剛/何占豪:ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」-アダージョ・カンタービレ/
 9.サラサーテ:ナバーラ Op.33/
 10.エドワーズ(1943-):ヴァイオリン協奏曲「マニンニャス」-第2楽章 コラール/
 11.シベリウス(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47-第3楽章/
 12.ジョン・ウィリアムズ(1932-):シンドラーのリスト-追憶/
 13.ブロッホ(1880-1959):バール・シェム-ニーグン/
 14.ドーマン(1975-):ヴァイオリン・ソナタ 第3番「ニーグニム」 第2楽章/
 15.サラサーテ:スペイン舞曲集 Op.23-第2番 ザバテアード
ギル・シャハム(ヴァイオリン)…1-9.12-15/
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団…1.9/
アレハンドロ・ポサーダ(指揮)…1.9/
江口玲(ピアノ)…2.3.15/
セジョン(アンサンブル)…4/
オルリ・シャハム(ピアノ)…5-7.12-14/
シンガポール交響楽団…8/
ラン・シュイ(指揮)…8/
アデレ・アンソニー(ヴァイオリン)…9-11/
アデレード交響楽団…10/
アルヴォ・ヴォルメル(指揮)…10
 「現在最も傑出したアメリカのヴァイオリニスト」とされるギル・シャハム。
 このアルバムはCANARYクラシックにおける、彼のたくさんの演奏の中から「彼のお気に入り」を集めたベスト・アルバムです。
 彼自身、もっとクラシック音楽を若い人に聴いてもらいたいと考え、このアルバムを企画したそうです。
 タイトルの意味は「ふらつく人を追い払うための音楽」とでもいうのでしょうか?心の迷いを吹き飛ばすためにもよさそうな1枚です。


何回でも紹介します。
素敵です。シャハムのフォーレ
G. Faure-The Faur  Album
CC03
\2700→\2490
フォーレ:ヴァイオリン曲集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番、
 トスカナのセレナード、
 月の光、
 シチリアーノ、
 糸を紡ぐ女、
 子守歌、
 ロマンス、
 アンダンテ、
 夢のあとに、
 ピアノ三重奏曲
ギル・シャハム(Vn)
江口玲(P)
ブリントン・スミス(VC)
 美しいのである。
 もちろんフォーレの作品も美しいのだが、シャハムのヴァイオリンが。
 店主は商売柄、ヴァイオリン関係のアルバムを週に5,6枚は聴く。でも心の底からそのヴァイオリンの音色に酔いしれるというようなことはあまりない。
 その優しい解釈とか、そのぬくもりのある音楽性とか、そのほとばしる情熱とかそういったものに惹かれることはよくある・・・が、そのヴァイオリンの音色自体に目を見張る、ということは、ありそうであまりない。世界にあまたいる美音の持ち主のアルバムを散々聴いていても、「これは、すごい・・・」とまで思うことは、実はあまりない。
 でもここでのシャハムはすごい。
 こんな音色は聴いたことがない。ここまで透き通って、なおかつ張り詰めたようなヴァイオリン。まだ人が訪れたことのない山奥の冷たい泉のような。
 ちょっと人間離れしたこのアルバム。そこに自分を浸しつつ、自身を外から眺める・・・そんなことを可能にさせる音楽。
 シャハムは“この録音はHIP-HIPフォーレというべきもの”と語る。魅力的でありながら十分に知られているとはいえない音楽を紹介するために、彼自身が設立したCanary Classicsレーベルからの、Vanguard Classicsとの提携による初リリース。“ひねりのきいた、甘いメランコリーを感じさせる演奏。江口玲の的確な詩的ピアノ演奏”
 (ワシントン・ポスト コンサート評より)





ES−DUR


ES2049
\2700
A QUATTRO CORI
 1-10.カール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュ(1736-1800):
 16声,4部合唱のミサ曲
  <主よ、憐れみたまえ/キリスト、憐れみたまえ/
   主よ、憐れみたまえ/栄光あれ/
   地に平和を/われらが主を/感謝せよ/
   神なる主/主のみが/聖霊とともに>/
 11-15.オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
  洪水の中でのミサ…世界初録音
   <主よ、憐れみたまえ/栄光あれ/
    信条告白/聖なるかな/神の子羊>/
 16.メンデルスゾーン(1809-1847):Hora est-時は今
クリストフ・ハレル(チェロ)/
バルバラ・メスマー(ヴィオローネ)/
デニス・ゲッテ(テオルボ)…1-10.16/
クラウス・アイヒホルン(オルガン)…1-10.16/
イェルク・ヤコビ(オルガン)…11-15/
NDR合唱団/
フィリップ・アーマン(指揮)
 録音 2013年4月24-26.28日(28日のみライブ)…11-16, 2013年9月10-12.15日(15日のみライブ)…1-10 ハンブルク
 1783年に当時の「華やかな音楽の発祥地」であるイタリアを訪れていた音楽家&作家ライヒャルトが、ベネヴォリの作品を持ち帰り、ファッシュやその他の同僚の音楽たちに見せました。
 それにインスピレーションを受けたファッシュが書いたのがこの16声のミサ曲です。
 そして、これらの曲はジンク・アカデミーの大切なレパートリーとなり、1820年にこの合唱団に入ったメンデルスゾーンも、これらの曲を歌い感銘を受けたのです。
 1828年、メンデルスゾーンは16声のHora estを作曲、姉ファニーの23歳の誕生日にプレゼントしたのでした。
 そんな歴史を受け継ぐ宗教曲をフィリップ・アーマンの指揮によるNDR合唱団が歌います。
 ベネヴォリの作品は世界初録音。
  

ES2051
\2700
Dunkle Lichter-暗き光
 1-6.シューベルト(1797-1828):
  クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽のための八重奏曲 D803/
 7.マリオ・ヴィーガント(1970-):
  クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽のための八重奏曲「暗き光」
イーストサイド八重奏団
<メンバー:
フィリップ・ベッケルト(ヴァイオリン)/
フランツィスカ・ドレヒゼル(ヴァイオリン)/
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)/
リー・ソンユ(チェロ)…1-6/
コンスタンツェ・フォン・グートツェルト(チェロ)…7/
イルス・アーレンス(コントラバス)/
オリヴァー・リンク(クラリネット)/
ウーヴェ・ホルィェヴィルケン(ホルン)/
ユ・ソンウォン(ファゴット)>
録音 2012年&2013年 ベルリン
 シューベルトの円熟期、1824年に書かれた八重奏曲は、当時の他の作品のような厳しい雰囲気に彩られることなく、あくまでも柔和で温かい曲想を持っています。
 この曲が初演されたとき、第1ヴァイオリンを担当していたのは、あのイグナーツ・シュパンツィヒで、彼の技巧にあわせてか、このパートはかなり難しく書かれています。
 もともとベートーヴェンの「七重奏曲」がモデルですが、第2ヴァイオリンのパートを付け加えることで、音に深みが増し、一層ロマンティックでシンフォニックな作品となっています。
 1970年にケムニッツで生まれたヴィーガントは、このシューベルトの作品にインスパイアされた「暗き光」の中で、様々な響きの色合いを創り上げます。演奏しているのは、ベルリン放送交響楽団のメンバーたちによって結成されたイーストサイド八重奏団。最高級のアンサンブルをお届けいたします。




Steinway & Sons



STNS-30035
\2100→\1890
チャイコフスキー&グリーグ:ピアノ協奏曲
 1-3.チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23/
 4-6.グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/
チェコ・ナショナル交響楽団/
スタニスラフ・ボグニア(指揮)
録音 2013年7月16-17日 プラハ CNSO第1スタジオ
 カナダ生まれのピアニスト、スチュワート・グッドイヤーの最新盤です。
 トロント音楽院で学んだ後、ジュリアード音楽院で学士号を修得。ソリストとして活躍しています。
 日本でも人気者の彼、2013年の来日の際にはN響の演奏会にて、バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」のピアノ・パートを演奏。こちらも大絶賛されました。
 明晰なピアニズムと卓越したリズム感が評価されていますが、その美点はここでも最大に発揮されていて、チャイコフスキーの冒頭の華やかな部分での決然とした演奏は、まさにクールの一言です。
 一転、グリーグでは驚くほどの叙情的な表情を見せます。やはり只者ではありません!



<国内盤>


INDESENS!


INDE063
(国内盤)
\2800+税
パリのサクソフォン 〜クラシックか、それとも...?〜
 ギヨーム・コヌソン(1970〜):
  ①テクノ・パラード(2s-sx, p)
 グレアム・フィットキン(1963〜):
  ②ハード・フェアリー(s-sx, 録音トラック)
 マウリシオ・カーゲル(1931〜2008):
  ③リード〜『Rrrrr…五つの小品』より(a-sx)
 長生 淳(1964〜):
  ④パガニーニ・ロスト(2a-sx, p)
 フィリップ・ガイス(1961〜):
  ⑤サックス・ヒーロー(a-sx)
 ジョゼフ・ホロヴィッツ(1926〜):
  ⑥コン・ブリオ〜『ソナチネ』より(s-sx, p)
 クロード・ボリング(1930〜):
  ⑦よどみなく〜『ジャズ組曲』より(s-sx, p)
 ティアリー・エスケシュ(1965〜):
  ⑧朝闇の歌(s-sx, sx-orc)
 ドィミトリ・チェスノコフ(1982〜):
  ⑨トッカータ〜『ソナタ』より(s-sx, p)
 吉松 隆(1953〜):
  ⑩ラン・バード〜『ファジイバード・ソナタ』より
  (a-sx, p)
 ジャン・フランセ(1912〜1997):
  ⑪パンビッシュとメレンゲ〜
   『五つのエキゾチックな舞曲』より(a-sx, p)
 クロード・ドビュッシー(1862〜1918);
  ⑫狂詩曲(a-sx, p)
 チャーリー・パーカー(1920〜1955):
  ⑬マイ・リトル・スウェード・シューズ(a-sx, p)
ニコラ・プロスト(ソプラノ&アルト・サクソフォン)
①アンヌ・ルカプラン(s-sx2)
④ジャン=イヴ・フルモー(a-sx2)
①④⑥⑦⑨馬場みさき(p)
⑩−⑬ローラン・ワグシャル(p)
⑧エリック・オービエ指揮
パリ・サクソフォン・アンサンブル
 「管楽器の国」フランス最前線!スーパープレイヤーが奏でるソプラノ&アルトの流麗さ。
 いわゆる現代音楽さえ何ら怖くない、ひたすらスタイリッシュに、センスあふれる洒脱なブロウ。
 アートでもあり、そして何より「音楽」であり。
 ドビュッシーに吉松 隆に...まずはご一聴を♪

 フランスが世界に冠たる管楽器王国なのは今に始まったことではありませんが、こういうアルバムがひょいっと出てくるとなるとやはり「そもそも基本的なレベルが違う!」と舌を巻かずにはおれません。
 そもそもこの国、どのジャンルの管楽器奏者でも世界的な名手が続々とあらわれるうえ、隣国ドイツや英国、アメリカに渡って活躍した人々も多々。フルートのランパル、ラリュー、パユ、ガロワ、リュカ、オーボエのピエルロ、ブールグ、ガテ、バソンのアラール、ファゴットでさえトレーネル...そうした活況は「アメリカの」「ジャズの」楽器としても世界で愛されているサクソフォンにおいても、まったく変わることがありません。
 佐渡裕指揮コンセール・ラムルー管のサクソフォン奏者で、トゥルーズ・カピトゥール管などでも活躍するニコラ・プロストはここで、意外にもソプラノとアルトばかりを使い、ドビュッシーの傑作「狂詩曲」に始まり、フランセをへてコヌソン、エスケシュら存命中の作曲家たちにいたる、聴き手を絶対に排除しない、確実に耳になじむクラシカルな作風を忘れないフランス近代系の作曲家たちの系譜をあざやかにたどりながら、あるときはウクライナ系の作曲家チェスノコフ、あるいはアルゼンチンの名匠マウリシオ・カーゲルら注目すべき作風の異才たちの作品もさわりつつ、J.ホロヴィッツ、フィットキンなど英語圏の作曲家たちの名品、世界クラスのセンスの良さをみせる長生 淳や吉松 隆のすでに定番になりつつある名曲、そして〆には偉大なジャズのレジェンダリー、チャーリー・パーカーの素敵なメロディでアルバムを閉じる...と、実にハイセンスなフランス管楽器サウンドのひとときを演出するプログラムを提案してくれています。
 ところどころ2本サックス曲があったり、無伴奏曲があったり、はたまたトランペットの巨匠エリック・オービエが振る凄腕サクソフォン・アンサンブルが登場したり…超絶技巧なパッセージをまるでこともなげに吹きこなしてしまう、そのうえでどこまで芸達者に、深みある音を「歌い」「語れる」か?!
 


INDE062
(国内盤)
\2800+税
フランス近代の傑作フルート作品集
 〜ボーナストラック付・増補版〜

 ガブリエル・フォーレ(1845〜1924):
  ①フルートとピアノのための幻想曲 作品79
 クロード・ドビュッシー(1862〜1918):
  ②シランクス(無伴奏フルートのための)
  ③「牧神の午後」への前奏曲
   (フルートとピアノ/ギュスターヴ・サマズイユ編)
 シャルル=マリー・ヴィドール(1844〜1937):
  ④フルートとピアノのための組曲 作品34
 フランシス・プーランク(1899〜1963):
  ⑤フルートとピアノのためのソナタ
 フィリップ・ゴベール(1879〜1941):
  ⑥幻想曲 〜フルートとピアノのための
 オリヴィエ・メシアン(1908〜1992):⑦黒つぐみ
 アンドレ・ジョリヴェ(1905〜74):⑧リノスの歌
 ジェオルジェ・エネスク(1881〜1955):
  ⑨フルートとピアノのためのカンタービレとプレスト*
ヴァンサン・リュカ(fl)
エマニュエル・シュトロッセ(p)
クラウディア・バーラ(p)*
 無伴奏作品集でますます評価を高めつつあるパリ管の名手、ヴァンサン・リュカ——ピアノに稀代の俊才シュトロッセを迎えての室内楽集、無念のプレス切れから増補&新装丁で再登場!あざやかなピアニズム、玄妙かつ濃密な「管の国」最前線の妙技...
 エスプリを感じる1枚です。

 「管楽器の国」フランスの名門パリ管弦楽団でソロ・フルート奏者をつとめ、数々の協奏曲はもちろん、名指揮者たちが振る「『牧神の午後』 への前奏曲」の冒頭などで艶やかなソロを受け持つ俊才ヴァンサン・リュカは、おなじみIndesens!レーベルから昨今すばらしい無伴奏曲集(INDE057)をリリース、『レコード芸術』特選に輝いたのをはじめ、日本でもあらためて大好評をもって迎えられているところ。
 来日経験も少なくないところ、フランス派最前線の名手ますます存在感を強めつつあります。
 そんな折、残念ながらIndesens!で制作していたフランス近代作品集が、少し前にあえなくプレス切れ...これはもったいない話!と思っておりましたところ、この名盤をレーベル主宰者がいつまでも入手不可にしておくはずもなく。このたびジャケットも一新・Digipack 仕様になり(再版以降はジュエルケースになる可能性もありつつ)、さらに新たに1曲、当初収録されていなかったエネスクの充実作(エネスク作品集(INDE036)からの再録)も末尾に収録しての、より充実したヴァージョンになって戻ってきました(品番・バーコードが変更になり内容にも若干の変更があるため「新譜」としてご紹介しております)!このアルバムの素晴しいところは、それなりに録音物が出回っているようでいて、意外にフランス人の名手の演奏が見つかりにくい曲も含め、フランス近代の、巨匠たちがフルートという楽器の可能性に最も心奪われていた時代の傑作を、非常に的確に集めてくれていること——
 自らフルートの巨匠だったゴベールの名曲「幻想曲」やサン=サーンス、フォーレらの同時代人ヴィドールの組曲、プーランクのソナタやメシアンの「黒つぐみ」など現代のスタンダード系、そしてきわめつけはドビュッシーの「シランクス」と、20 世紀初頭の名匠ギュスターヴ・サマズイユによってピアノ+フルート独奏(!)に編み替えられた「『牧神の午後』への前奏曲」...フランス近代音楽の新境地の幕開けを飾る象徴的なこの曲が、冒頭のあの玄妙なフルート独奏にどれほど大きく依拠した作品だったのか、この名録音を聴けばよくわかることでしょう。
 解説は増補されたエネスク作品(これもかなりの充実作...オーケストレーションの達人は、たいていこのとおり管楽器の扱いに長けているものなのですね!)の部分もきちんと補い訳出。
 フランスのフルート楽派というものの活躍を知るうえで、この1枚は今やまず外せない名盤といってよいと思います。




PASSACAILLE



PSC986
(国内盤・訳詞付)
\2800+税
バロック時代のクラリネット
 〜神聖ローマ皇帝の作曲家たち、シャリュモーからクラリネットへ〜

 皇帝ヨーゼフ1世(1678〜1711)
  ①アリア「涙にぬれて、心は乱れ」
   (ズィアーニの歌劇『キロンディア』への挿入歌)
 皇帝レーオポルト1世(1640〜1705)
  ②アリア「恋の神よ、もっと鎖を!」
 アッティリオ・アリオスティ(1666〜1729)
  ③アリア「この玉座に座し」と
  ④ジーガ(歌劇『プラチディア』より)
 ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660〜1741)
  ⑤アリア「見捨てないでください」
   (歌劇『軍神マルスに捧げられた三月』より)
  ⑥シンフォニア ハ長調(歌劇『ヤニチャラ』より)
  ⑦アリア「この心に感じます」
  (歌劇『エルコーレ(ヘラクレス)の第10の偉業』より)
 ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670〜1747):
  ⑧アリア「ああ、だめ、戦いに行かないで!」
  (歌劇『アブドロミーノ』より)
 アントニオ・カルダーラ(1670〜1736)
  ⑨レチタィーヴォ「去れ、イーリオで勝ち誇るのは」/
  アリア「勝利が待っている、ああカルロ」
  (歌劇『アウリーデのイフィゲニア』より)
 ゲオルク・ムファット(1653〜1704)
  ⑩クラントとサラバンド
 フランチェスコ・バルトローメオ・コンティ(1682〜1732):
  ⑪アリア「やさしき愛が」
  (カンタータ『麗しの鳥たち』より)
 作曲者不詳:
  ⑫前奏曲
   (アマリア・ヴィルヘルミーナの楽譜帳より)
  ⑬2本のクラリネットのための
  エール1と⑭エール2
   〔※曲順は①⑬③⑤⑥⑧⑨⑦⑫②⑩④⑪⑭〕
エルンスト・シュラーダー、
マルクス・シュプリンガー
(バロック・クラリネット、ソプラノ・シャリュモー、バソン・ド・シャリュモー)
ミヒャエラ・リーナー(ソプラノ)
カラムス・コンソート(古楽器使用)
 「クラリネットは古典派から」と思いきや、歴史をひもとけば「1700年頃に発明」。
 では、最初の頃はいったい誰がどんな音楽を書き、それらはどんな響きがしたのでしょう?
 欧州古楽シーン最前線、経験ゆたかな気鋭奏者があざやかに伝える、皇帝たちを喜ばせた「ウィーンのクラリネット事始め」。

 クラリネットの音楽というと、古楽器を使う演奏でもモーツァルト、ないし前古典派のヨハン・シュターミッツやモルターの協奏曲あたりが最古の例で、基本的には「古典派以降の楽器」というイメージがあるかもしれません。しかしものの本をひもとくと、多くの著書で「ドイツのデンナーという楽器職人が1690 年頃発案」などと書かれています。
 最近の研究で、さすがに17 世紀末までクラリネットの歴史をさかのぼるのは無理なようだと判ってきたものの、少なくとも最古のクラリネットの作例が、やはりこのデンナー一族によって1710 年頃に完成されていたことは事実なよう。
 そして音楽史をよく調べてゆくと、クラリネット以前にシャリュモーという同種の先行楽器があって、この楽器のためにグラウプナーやヴィヴァルディら、バロックの作曲家たちも曲をつけていたことに気づかされるのです。デンナー一族はシャリュモーを改造するかたちでクラリネットを発案したようですが、それではいったい、どんな音楽がこれら「最初期のクラリネット」で奏でられていたのでしょう?
 その謎を解く鍵は、神聖ローマ皇帝の楽団に...フックスやカルダーラなどの巨匠が活躍したウィーンの宮廷では、ちょうど1700 年頃からなぜかシャリュモーのためのパートを伴う声楽曲がとみに増えていたばかりか、ご存知の通り、ウィーンはその後モーツァルトの時代までにクラリネット先進地にもなっているのです。発明されて間もない初期の「バロック・クラリネット」を適宜シャリュモーと使い分け、時にはバス・クラリネットの祖先ともいうべき「バソン・ド・シャリュモー」なる銘器でも美音をくゆらせながら、アルノンクールやレツボールらの活躍で知られるオーストリア古楽界の俊才、Gramola レーベルでもソロ録音のあるE.シュラーダーらが結成した欧州最前線の室内楽ユニット「カラムス・コンソート」が、そうした最初期のクラリネット芸術をあざやかに「いま」に甦らせてくれました。
 ちょうどバッハのカンタータにある「オブリガート楽器つきアリア」のようなかたちで、繊細な歌手の歌声と艶やかな交錯をみせたり、2本の楽器でデュオを聴かせたり...解説充実全訳付、耳にやさしい発見の連続です!




ALM/コジマ録音



ALCD-3102/3103
(2CD)
\3400+税
A・ウール:クラリネットのための48の練習曲(エチュード)
Disc 1
 [1]-[24] ウール:クラリネットのための48の練習曲 第1巻
Disc 2
 [1]-[24] ウール:クラリネットのための48の練習曲 第2巻
小谷口直子(クラリネット)
 クラリネットの喜び、ここに極まる!
 完成された技術力に加えて高い音楽性が求められ、クラリネットの最難関エチュードとして上級者の前に立ちはだかるウールの48の練習曲。
 ウィーン・フィルと親交が深く、その首席奏者達との協働によって創作された偉大なる作曲家の遺産の録音に挑んだのは、日本を代表するクラリネット奏者・小谷口直子。
 作曲家と同じ街に学び、ウィーンの風をすみずみまで吸収した小谷口が、作品とクラリネットを通じてあらゆる表現の可能性をパレットいっぱいに繰り広げる。待望の世界初録音にして小谷口のデビュー盤、堂々の登場。

〈録音〉 三鷹市芸術文化センター 2014年1月16-17日 きらりふじみ 2014年5月26-27日

小谷口直子(こたにぐちなおこ):
 兵庫県神戸市出身。東京藝術大学音楽学部卒業。同大学大学院修士課程修了。
 2000年、東京文化会館新進演奏家オーディション合格、新進演奏家デビューコンサート出演。東京ニューシティ管弦楽団と協演。2001年、第12回日本木管コンクール・クラリネット部門第2位。2002年、第14回宝塚ベガ音楽コンクール・木管楽器部門第1位。『小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト2002』参加。第71回日本音楽コンクール・クラリネット部門第1位、併せて増沢賞(管楽器奏者としてはコンクール史上初)、E. ナカミチ賞 受賞。新日本フィルハーモニー交響楽団と協演。2004年、『イデアル クラリネット アーベント(名古屋・大阪・東京)』に出演。2005年、『2005国際クラリネットフェストin東京』に出演、多くの海外プレーヤーから賛辞を受けた。2006年、『イデアル クラリネット アーベント Vol.2』に出演。2007年、『平成20〜21年度 公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト』 に選出され、演奏会に加え各地の学校・施設などでアウトリーチ活動を行う。2009年、第25回〈東京の夏〉音楽祭「2009 日本の若き実力」にソリスト出演。東京オペラシティリサイタルシリーズ『B→C バッハからコンテンポラリーへ』 出演。2010年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーン国立音楽大学に留学。ウィーン楽友協会ホールにてホール主催演奏会に出演。ブレゲンツ(オーストリア)にてウィーン交響楽団によるマスタークラスに参加。
 2011年「京都市芸術新人賞」、2012年「神戸市文化奨励賞」受賞。
 これまで、全国主要オーケストラ・吹奏楽団体からの招きにより多数のソリスト協演がある他、日本音楽コンクールをはじめ各種コンクールの審査員や、NHK-TV、NHK-FM への出演、協演CDリリース、音楽専門誌での対談などメディアへの露出も多い。これまでに、クラリネットを藤井一男、村井祐児、山本正治、川畑真一、J. Hindler、G. Pachingerの各氏に、室内楽をG. Pokorny、A. Kouyoumdjianの各氏に師事。
 現在、大阪音楽大学、同志社女子大学 非常勤講師。京都市交響楽団首席クラリネット奏者。オーケストラ活動の他、ソロリサイタルや室内楽公演、各地でのアウトリーチ活動等、全国で幅広い活動をしており、日本を代表する若手クラリネット奏者である。その完璧なまでの高い技巧と美しい音色、豊かな音楽性は多くのファンを魅了している。
 

ALCD-7185
\2800+税
シューベルト ピアノ・ソナタ第18番 ト長調「幻想」
シューベルト:
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第18番 ト長調「幻想」D894 op.78
 [5] アレグレット ハ短調 D915
 [6]-[8] 3つのピアノ曲 D946
今川映美子(ピアノ)
 2006年よりシューベルトのピアノ・ソナタ全曲演奏を主軸としたシリーズコンサートを行うなど、シューベルトのスペシャリストとして着実に歩みを進めてきた今川映美子。傑作「幻想ソナタ」をはじめ、作品ひとつひとつの色彩、陰翳を浮き彫りにしてゆく洗練されたピアニズムは、まさにウィーンに学んだ正統派ならでは。
 そのアプローチは、常に作曲家への深い共感と作品への真摯な姿勢に貫かれている。

 〈録音〉 彩の国さいたま芸術劇場 2013年11月25-26日[ライヴ録音]

今川映美子(ピアノ):
 桐朋学園大学音楽部在学中、ウィーン国立音楽大学に留学し、同大学を首席で卒業後、同大学院にて研鑽を積む。サレルノ国際コンクール最高位受賞他、カプリ国際、ストレーサ国際、エンナ国際等、ヨーロッパ各地のコンクールで次々に入賞を果たし、国際的に高い評価を得る。
 帰国後も欧米より招聘され演奏活動を行い、国内においてもリサイタルや室内楽をはじめ、スーク室内管弦楽団、ノルディック管弦楽団の他、東響、東京フィル、ロイヤルメトロポリタン管、東京シティ・フィル、新日本フィル、読響、アンサンブル金沢、神奈川フィル、仙台フィル、群響、名古屋フィル、関西フィル等の国内外のオーケストラと共演。ジャン=ピエール・ヴァレーズ、十束尚宏、飯守泰次郎、堤俊作、故・榊原栄、秋山和慶、本名徹次、クリスチャン・リンドバーグ、飯森範親、小泉和裕、梅田俊明、現田茂夫等国内外の多くの著名な指揮者と共演。
 2006年より開始したシューベルトのピアノ・ソナタ全曲演奏を主軸としたシリーズコンサート「今川映美子〜シューベルティアーデ」は各方面から高い評価を受けている。
 これまでに、ピアノを有賀和子、クラシミーラ・ヨルダン、ディアンコ・イリエフ、ハインツ・メディモレック、ローラント・ケラー、故・ゲオルク・ヴァシャヘーリ、セルゲイ・エーデルマンの各氏に師事。
 テレビ朝日「新・題名のない音楽会」、NHK-FM、NHK-BS「ぴあのピア」等出演する他、2008年にはルーセル国際コンクール(ブルガリア)にて審査員を務めるなど多方面で活躍している。
 現在、武蔵野音楽大学非常勤講師。
★今川映美子 公式ホームページ  http://emiko-imagawa.com
 

ALCD-99
¥2500+税
山内雅弘 オーケストラ作品集
山内雅弘(1966-)
[1] 風の糸 ヴァイオリンとオーケストラのための(1998)
 十束尚宏(指揮)
 松原勝也(ヴァイオリン)
 東京交響楽団
[2] 宙の形象 ピアノとオーケストラのための(2010)
 十束尚宏(指揮)
 石橋史生(ピアノ)
 前田勝則(オーケストラピアノ)
 東京交響楽団
[3] 管弦楽のための協奏曲(2012)
 大井剛史(指揮)
 東京交響楽団
[4] 宙(そら)の記憶(2013)
 大井剛史(指揮)
 新日本フィルハーモニー交響楽団
十束尚宏(指揮)
大井剛史(指揮)
松原勝也(ヴァイオリン)
石橋史生(ピアノ)
前田勝則(ピアノ)
東京交響楽団
新日本フィル
 芥川作曲賞(2010年)をはじめ名だたる作曲コンクールに数々の受賞歴をもち、幅広いジャンルの新作を精力的に世に送り続ける作曲家・山内雅弘による近年の管弦楽作品コレクション。経験に裏付けられた多彩なオーケストレーションのパレットを身にまとった鋭敏な感性が、独自の世界をかたちづくる。二人の現代音楽のスペシャリスト・十束尚宏と大井剛史のタクトに導かれ、オーケストラとしての機能性の高さを発揮する東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、そしてソリストたちの渾身の演奏にも瞠目せよ!
〈録音〉 [1] 東京芸術劇場 1998年11月10日[ライヴ録音] [2] 東京芸術劇場 2010年10月20日[ライヴ録音] [3] 東京オペラシティ 2012年10月16日[ライヴ録音] [4] サントリーホール 2013年9月1日[ライヴ録音]

山内雅弘(作曲):
1960年仙台市生まれ。1986年東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。
1991年 シルクロード管弦楽作曲コンクール入賞
1995年 日本交響楽振興財団作曲賞入選(第17回)
2000年 文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞(合唱曲)
2001年 日本交響楽振興財団作曲賞入選(第23回)
2005年 第16回朝日作曲賞受賞(吹奏楽・合唱組曲の同時受賞)
2008年 第2回東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクール第1位
2010年 第21回芥川作曲賞受賞

 作曲を本間雅夫、北村昭、八村義夫、南弘明、松村禎三、黛敏郎の各氏に師事。現在、東京学芸大学教授。日本現代音楽協会、日本作曲家協議会会員。

主要作品:
 中棹三絃と管弦楽のための相響(1981)
 陽炎たちの祭礼Ⅱ—4本のフルートのための(1983)
 架空の伝説のための前奏曲(2005)
 風の詩—オーケストラのための(2007)
 アリア—ヴァイオリンとピアノのための(2008)
 宙の時—吹奏楽のための(2009)
 女声合唱組曲「天使のいろいろ」(2009)
 宙の形象—ピアノとオーケストラのための(2010)
 宙の記憶—オーケストラのための(2013)
 
 公式サイト: http://www5e.biglobe.ne.jp/~com-my/




PIANO CLASSICS(国内仕様盤)


JPCL 0064
\2000+税
※輸入盤発売済
佐々木 宏子(pf)
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻、第2巻
佐々木 宏子(pf)
1873年製 プレイエル使用
 19世紀のプレイエルで奏でる、親密なるドビュッシーの世界
 作曲家自身が生きた時代のプレイエル(1873年製)によって収録されたドビュッシーの前奏曲集。ニューヨーク在住のピアニスト、佐々木宏子が奏でます。
 時に淡く、時に鮮烈なドビュッシーらしい色彩感覚が見事に再現された緻密な描写と豊かな情感をもつ音楽が収められています。
 既発売の輸入盤は発売直後より大きな反響があり、更に多くの方にこの素敵な演奏を聴いていただきたく国内盤仕様を制作いたしました。
 彼女の演奏は楽器と作品の魅力を引き出す高度で見事なテクニックを兼ね備えていることは言うまでもありません。
【日本語解説付】


<映像>


EUROARTS(映像)


20 59744
(Blu-ray)
\5000
「POPPEA//POPPEA」
 ※モンテヴェルディの傑作オペラ「ポッペアの戴冠」に触発されたプログラム
振付:クリスチャン・シュプック
パフォーマンス:ゴーティエ・ダンス//
ダンス・カンパニー・シアターハウス・シュトゥットガルト
監督:ニコライ・ヴィアルコヴィッチ

20 59748
(DVD)
\3000
 クリスチャン・シュプックの画期的な振付による「ポッペア」エリック・ゴーティエの自由で独創的なダンスも必見!3D 収録で官能の世界がよりリアルに!

 (Blu-ray)画面:1080i Full HD,16:9// 3D &2D、音声:PCM ステレオ、DTS HD Master Audio5.1、リージョン:All、原語(語り部分):独・仏、字幕:英・独・仏、78分+5分(ボーナス)
 (DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS 5.1、DD5.1、リージョン:All、原語(語り部分):独・仏、字幕:英・独・仏、78分+5分(ボーナス)

 シュトゥットガルト・バレエ団の振付家を経て現在チューリッヒ・バレエの芸術監督を務めているクリスチャン・シュプックと、エリック・ゴーティエが主宰するダンス・カンパニー、ゴーティエ・ダンスによる舞台「POPPEA//POPPEA」。2011 年ドイツ演劇賞「ザ・ファウスト」を受賞したプログラムです。この映像は2013 年7 月にシアターハウス・シュトゥットガルトで行われた公演で、650 人の観客が総立ちになって「ブラボー!」という歓声と、拍手が鳴りやまなかったそうです。
 内容はモンテヴェルディの傑作オペラ「ポッペアの戴冠」に触発されたプログラム。皇帝ネロと愛人ポッペアをめぐり繰り広げられる「愛がすべてを許し超越する」という物語で、最後には悪が勝利するという愛憎劇。
 本舞台は「こんばんは。皆様。ポッペアとネロの物語を話すことは私にとって大変名誉なことである」というフランス語の導入から開始されます。
 シュプックはこの強烈なストーリーから、実験的な振付に映像と語りを組み込んだ刺激的な舞台を創り上げています。音楽は、原作というべきモンテヴェルディを主軸に、ロベルト・シューマン、イタリア・バロックの作曲家ジェミニアーニ、ドイツ・バロックの作曲家ヴェストホフ、そしてアイスランドの歌手エミリアナ・トリーニ、アメリカの歌手キャット・パワー、マーティン・ドナーらの楽曲も使用しています。
 さらにブルーレイでは、3D と2D の収録になっており、暗闇に浮き上がるダンサーたちの肢体が、リアルに官能性を描き出しています。
















8/12(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

DELPHIAN



DCD 34127
(3CD/特別価格)
\5100→\4690
英グラモフォン賞2014Solo Vocal部門賞ノミネート・タイトル!
 若き7人の逸材たちが歌うラフマニノフ!
ラフマニノフ:歌曲集

 6つの歌曲 Op.4/6つの歌曲 Op.8/
 12の歌曲 Op.14/しゃっくりをしたかね、ナターシャよ/
 12の歌曲 Op.21/15の歌曲 Op.26/
 S.ラフマニノフからK.S.スタニスラフスキーへの手紙/
 14の歌曲 Op.34/6つの歌曲 Op.38
エヴェリーナ・ドブラチェヴァ(ソプラノ)
エカテリーナ・シウリナ(ソプラノ)
ジュスティーナ・グリンガイト(メゾ・ソプラノ)
ダニール・シュトーダ(テノール)
アンドレイ・ボンダレンコ(バリトン)
ロディオン・ポゴソフ(バリトン)
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(バス)
イアン・バーンサイド(ピアノ)
 名手イアン・バーンサイドのピアノも光る! 

 デルフィアン(Delphian)のラフマニノフ歌曲集は、1890年から1916年の約25年間に出版された、若き日の傑作集。
 若かりし日のラフマニノフが紡いだ優美なる旋律を歌うのは、2014年にウィグモア・ホール・デビューを果たし、ミハイル・ユロフスキやズヴェーデンとのレコーディングも高評価を得ているロシアのソプラノ、エヴェリーナ・ドブラチェヴァをはじめとする若き7人の逸材たち。
 歌曲伴奏のスペシャリストとして高名なイアン・バーンサイドのピアノが、若き7人の歌い手たちのラフマニノフに華を添えている。

 ※録音:2012年9月、11月&2013年1月、クイーンズ・ホール(エジンバラ、スコットランド)



 

DCD 34123
\2400
シェパード:宗教合唱作品集
 我らを救い給えI/タルシスの王らは/喜べ、聖母マリアよ/
 サクリス・ソレムニス/キリエ、光にしてその源/
 カンタータ・ミサ/とどまれ三位一体よII/
 今日、われらの下に天の王が生まれ/言葉は肉となりて
エジンバラ・セント・
 メアリー大聖堂聖歌隊
ダンカン・ファーガソン(指揮)
 スコットランドの名門聖歌隊のハーモニー。イギリス・ルネサンス、シェパードの芸術。

 スコットランドの名門、エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊が歌うイギリス・ルネサンス、ジョン・シェパード(c.1515−1558)の宗教合唱作品集。
 シェパードとも縁の深いモードリン・カレッジでも学んだ経歴を持つ合唱指揮者、オルガニスト、ダンカン・ファーガソンが、セント・メアリー大聖堂の壮大な空間に、シェパードの、そしてイギリス・ルネサンスのポリフォニーを荘厳に響かせる。
 このシェパードの宗教合唱作品集は、英グラモフォン誌でエディターズ・チョイスに選出されるなど、イギリスを中心に評価急上昇中。

 ※録音:2013年1月29日−31日&9月18日−20日、セント・メアリー大聖堂(エジンバラ、スコットランド)



 

DCD 34131
(2CD/特別価格)
\4000
シュニトケ:ピアノ作品全集
 ピアノ・ソナタ第1番/ピアノ・ソナタ第2番/
 ピアノ・ソナタ第3番/変奏曲/前奏曲とフーガ/
 即興とフーガ/1つの和音による変奏曲/小さなピアノ小品集/
 ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチへのオマージュ*/**/
 5つのアフォリズム/ピアノのためのソナチナ(4手のための)*/
 モーツァルトのピアノ協奏曲のためのカデンツァ
  (K.39/K.467/K.491/K.503)
サイモン・スミス(ピアノ)
リチャード・ビーチャム(ピアノ)*
ジョン・キャメロン(ピアノ)**
 イングランドの最北、ノーサンバーランドで1983年に生まれたサイモン・スミスは、スティーヴン・オズボーンの師匠でもある名教師リチャード・ビーチャムからピアノを学び、2002年にレコーディング・デビューを飾った才能豊かな若手ピアニスト。
 特に20世紀以降の近現代作品を得意としているサイモン・スミスが完成させたシュニトケのピアノ作品全集は、死の淵から生還を果たした1980年代後半以降に作曲された3曲のピアノ・ソナタや、60〜70年代の作品、さらにはモーツァルトのピアノ協奏曲の"シュニトケ版カデンツァ"を収録したファン必携の好企画盤!
 「オマージュ」、「ソナチナ」での師弟共演も聴きどころ。

 ※録音:2012年1月23日&12月4日−5日&2013年4月18日−19日、レイド・コンサート・ホール、エジンバラ大学(スコットランド)
 

DCD 34137
\2400
聖コルンバを褒め讃え 〜 ケルト教会の音世界 ケンブリッジ・ゴンヴィル&
 カイウス・カレッジ合唱団
ジェフリー・ウェッバー(指揮)
バーナビー・ブラウン(トリプルパイプ、リラ)
サイモン・オドワイアー(アイリッシュホルン)
マラキー・フレーム(アイリッシュホルン)
 ヘブリディーズ諸島のアイオナ島からの7世紀の賛歌、10世紀スイスのケルト文化からの聖歌、インチコルム島に伝わる14世紀のアンティフォン。
 ジェフリー・ウェッバーとケンブリッジ・ゴンヴィル&カイウス・カレッジ合唱団が、イングランドの合唱音楽の伝統と、ケルト文化のコラボレーションによる3つの音世界を表現。バグパイプ奏者バーナビー・ブラウンと合唱の組み合わせも興味深い。

 2013年7月16日−18日の録音。
 

DCD 34088
\2400
弦楽四重奏曲集は3作品が世界初録音
 マクミラン:
  11月の春の風景
  いくぶん控えめに(世界初録音)
  坊やのために(世界初録音)
  弦楽四重奏曲第3番(世界初録音)
エジンバラ弦楽四重奏団
 〔トリスタン・ガーニー(ヴァイオリン)、
  ゴードン・ブラッグ(ヴァイオリン)、
  ジェシカ・ビーストン(ヴィオラ)、
  マーク・ベイリー(チェロ)〕
 2010年で結成50周年を迎えたスコットランドのアンサンブル、エジンバラ弦楽四重奏団。
 このアンサンブルのパトロンでもあるスコットランドのリーディング・コンポーザー、ジェームズ・マクミラン(1959−)の弦楽四重奏曲集は3作品が世界初録音。アンサンブルと作曲家の結び付きの強さを証明するプログラムです。

 2013年7月25日−27日&2014年1月29日−30日の録音。
 

DCD 34081
\2400
ナリチクからのポストカード
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲第38番変ホ長調 Op.33-2《冗談》
   (ロシア四重奏曲第2番)
 プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調
 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調
エジンバラ弦楽四重奏団
 〔トリスタン・ガーニー(ヴァイオリン)、
  ゴードン・ブラッグ(ヴァイオリン)、
  ジェシカ・ビーストン(ヴィオラ)、
  マーク・ベイリー(チェロ)〕
 「ナリチクからのポストカード」は、20〜21世紀の弦楽四重奏曲のスペシャリスト、エジンバラ弦楽四重奏団のロシアにまつわるプログラム。
 ハイドンの「ロシア四重奏曲第2番」からプロコフィエフの「第2番」へと続く際の響きが斬新。プロコフィエフ、ショスタコーヴィチとハイドンを1つの線で結んだアイディアとアンサンブル能力の高さは見事。

 2013年6月19日−21日の録音。




LINDORO


NL 3014J
\2500
エン・エル・ムンド 〜
 世界からのクラシカル&ポピュラー・アンコール集

  ムニュス/ロレンソ:エン・エル・ムンド/ラミレス:ハチドリ/
  作曲者不詳(ヴェッケルラン編):ママ, 教えて/フランク:行進曲/
  プーランク:村人たち第2曲 スタッカート/
  ジョビン:メディテーション、ワン・ノート・サンバ/
  ピアソラ:ブエノスアイレスの秋/グレイ:真珠の首飾り/
  アメリカ民謡:ロンサム・ロード・ブルース/
  ラウタヴァーラ:ザ・ブルー・ドリーム/
  スコットランド民謡:カワガラス/
  アイルランド民謡:キング・ウィリアムズ・ランブルズ/
  デルシュミット:ボアリッシュ/ルール:ザイデルゼー・バラード/
  アーニー:アムステルダムのチューリップ/
  ハイドン:音楽時計のための小品第30番Hob.XIX-30/
  ヴェルディ:歌劇《椿姫》より 「私たちはジプシー娘」/
  ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》より 「リモージュの市場」/
  中国民謡:紅豆詞(小豆の詩)/本居長世:七つの子/
  滝廉太郎:荒城の月/ギリシャ民謡:ハサポセルヴィコ/
  オランダ、フランドル民謡:雪のように白い鳥がいた/
  ハンガリー民謡:ゲメルの男たちの踊り/
  バルトーク:
   《子供のために》より 「連れ合いをなくした」、
   ルーマニア民俗舞曲〜第1曲「棒踊り」、
   第2曲「腰帯踊り」、第3曲「足踏み踊り」、
   第4曲「ブチュム人の踊り」、第5曲「ルーマニア風」、
   第6曲「急速な踊り」、第7曲「急速な踊り」
ロイヤル・ウィンド・ミュージック
パウル・レーンフーツ(指揮)
 ルネサンス・リコーダーでめぐる世界の旅

 アムステルダム・ルッキ・スターダスト・クヮルテットの元メンバー、パウル・レーンフーツが創設したリコーダー・アンサンブル、ロイヤル・ウィンド・ミュージックによる、魅惑のアンコール集! アムステルダム音楽院で学んだ13人の奏者が、サブコントラバス・リコーダーからトイ・リコーダー(ソプラニーノの半分にも満たないサイズ!)まで、約50種のリコーダーを駆使して繰り広げるのは、アメリカ、スペイン、フランス、ブラジル、アルゼンチン、スコットランド、ロシア、ハンガリー、日本、中国など、まさに世界中をめぐるアンコール・ピース。編曲はすべてパウル・レーンフーツ。

 ※録音:2010年11月30日−12月4日、デ・ダウフ(アムステルダム)



  

NL 3016
\2500
17世紀フランスのギター音楽
 コルベッタ:組曲イ短調/グルヌラン:組曲ニ短調/
 ル・コック:シャコンヌ/作曲者不詳:小品集ニ長調/
 ド・ヴィゼー:組曲ト長調/
 コルベッタ:サラバンド・ラ・ストゥアルダ、アルマンド
イスラエル・ゴラーニ(バロックギター)
 イスラエル・ゴラーニは、イスラエルのテルアビブ大学を卒業し、ナイジェル・ノースとホプキンソン・スミスにルネサンス・リュートのマスタークラスを受け、フレッド・ヤコブスとエリザベス・ケニーに師事しテオルボのスキルを獲得。リュートとテオルボの名手として数々の古楽オーケストラやアンサンブルと共演、音楽祭などに参加しながら、2010年のユトレヒト古楽音楽祭ではバロック・ギターのソリストとしてデビューしている。
 これまで、ロイヤル・ウィンド・ミュージックやオランダ・バッハ協会の録音に参加してきたゴラーニの、ソロ・デビューとなるこのアルバムは、ロベール・ド・ヴィゼー(c.1650−c.1732)を中心に、フランチェスコ・コルベッタ(1615−1681)、アンリ・グルヌラン(c.1625−1700)、フランソワ・ル・コック(fl.1685−1729)ら、17世紀フランスのバロック・ギターのための作品集。
 現在は現代音楽のアンサンブルやヒップホップ・グループとのコラボレーションなど多彩な才能も発揮するイスラエル・ゴラーニ。ルイ14世を魅了したバロック・ギターの音楽を、美しく躍動的に再現する。

 ※録音:2012年3月14ー17日、プロテスタント教会(テルカプレ/オランダ)
 


NL 3021
\2500→\2290
ブルネッティ:弦楽三重奏のためのディヴェルティメント第4集
 ディヴェルティメント第1番イ長調 L.145
 ディヴェルティメント第2番変ロ長調 L.146
 ディヴェルティメント第3番ハ短調 L.147
 ディヴェルティメント第4番ハ長調 L.148
 ディヴェルティメント第5番変ホ長調 L.149
カルメン・ベネリス
 〔ラウル・オレリャナ(ヴァイオリン)、
  パブロ・アルマサン(ヴィオラ)、
  ギジェルモ・マルティン(チェロ)〕
 前作「弦楽四重奏曲集(NL 3011)」に続く、カルメン・ベネリスによるブルネッティの作品集第2弾は、弦楽三重奏のためのディヴェルティメント。
 ガエターノ・ブルネッティ(1744−1798)はイタリアに生まれ、(スカルラッティやボッケリーニなど、当時の多くのイタリア人作曲家と同じように)スペインで活躍した18世紀の作曲家。

 スペインのピリオド・アンサンブル"カルメン・ベネリス"は、ヴァイオリンにチリ出身でエンリコ・ガッティに師事したヴァイオリニスト、ラウル・オレリャナ(オレジャナ)を迎え、中核メンバーであるパブロ・アルマサン、ギジェルモ・マルティンとともに、ブルネッティの知られざる音楽を聞かせてくれる。


カルメン・ベネリス/ブルネッティの第1弾

NL 3011
\2500→\2290
ガエターノ・ブルネッティ(1744-1798):弦楽四重奏曲集
  イ短調 Op.2 No.4 (L.153)/ト長調 Op.3 No.6 (L.161)
  変ロ長調 Serie 8 No.7 (L.196)/ニ長調 Serie 8 No.10 (L.199)
カルメン・ベネリス
 ミゲル・ロメロ・クレスポ、
 ラファエル・ムニョス=トレロ・サントス(ヴァイオリン)
 パブロ・アルマサン・ハエン(ヴィオラ) 
 ギリェルモ・マルティン・ガミス(チェロ)
 ガエターノ・ブルネッティはイタリアのファーノに生まれ、ピエトロ・ナルディーニに師事した後1762年頃スペインのマドリードに移住。1770年に国王カルロス3世の王太子(アストゥリアス公)付き音楽教師に就任。1788年、王太子がカルロス4世として即位するとともに王の私設楽団のヴァイオリニストとなり、さらに1795年に王宮楽団が創設されるにあたってその指揮者に就任しました。
 450を超える作品を残したとされていますが、生前・没後とも出版された作品は少なく、演奏・録音される機会も多くありません。当盤は貴重なものと言えるでしょう。カルメン・ベネリスは2005年に創設されたスペインのピリオド楽器アンサンブル。

 

NL 3019
\2500
16世紀グラナダの管楽アンサンブル
 F.ゲレーロ、モラレス、P.ゲレーロ、セバリョス、
 ウレデ、ラッスス、クレキヨン、ゴンベール、サンドラン、
 ジョスカン・デ・プレ、マンシクール、アルカデルト、
 ヴェルドロ、クレメンス・ノン・パパ、
 へリンクと作曲者不詳の作品
アンサンブル・ラ・ダンスリー
 マヌエル・デ・ファリャ図書館所蔵の写本を中心に、スペイン、グラナダ地方の管楽器によるアンサンブル(minstrel ensemble)を再現。リコーダー、ツィンク(コルネット)、サックバットに、ダブルリードのチリミア、バホンシリョ、バホン、オルロ(クルムホルン)など、大小様々な古楽器を駆使した6人のアンサンブルで、宗教、大学、家庭、広場など様々な場面の音楽を奏でていく。
 

NL 3020
\2500
デ・ラ・コンキスタ・イ・オトロス・デモニオス
 ベルターリ:チャコーナ ハ長調
 マリン:乙女よ、あなたの移り気に
 作曲者不詳(17世紀):マリサパロス
 クライン:
  チェロ・ソナタ第5番イ短調 Op.4-5
   (チェロと通奏低音のための6つのソナタOp.4より)
 作曲者不詳(17世紀):ペルーのトルヒリョの写本より
 ヴァレンテ:ナポリのガリアルダ/トルベリーノ/ハラベ・ロコ
ロス・テンペラメントス
 〔スワンティー・タムス・フライアー
   (ソプラノ、リコーダー)、
  アンニカ・フォーグルプ(リコーダー)、
  ウゴ・ミゲル・デ・ロダス・サンチェス
   (バロックギター)、
  ネストル・ファビアン・コルテス・ガルソン
   (バロックチェロ)、
  ナディーネ・レンメルト(チェンバロ)〕
 イタリアのアントニオ・ベルターリ(1605−1669)とアントニオ・ヴァレンテ(1530−1585)、スペインのホセ・マリン(1618−1699)、オランダのヤコプ・ヘルマン・クライン(1688−1748)。ヨーロッパの国々に侵略された中南米の音楽・文化とヨーロッパ文化の発展と融合を、歌、リコーダー、チェロ、ギターで表現。

 ※録音:2013年11月20日−23日、ルンセン聖コスマス&聖ダミアヌス教会(ドイツ)




NIMBUS(CD−R)



NI 2583
(CD-R)
\2100→\1890
ギター&ハープシコード版!バッハの6つのトリオ・ソナタ!
 J・S・バッハ:6つのトリオ・ソナタBWV.525 〜 530
エリオット・フィスク(ギター)
アルバート・フラー(ハープシコード)
 自身のアレンジによるギター版パガニーニの「24のカプリース」(NI 2505)がルッジェーロ・リッチからも絶賛されたセゴビア最後の弟子エリオット・フィスク。
 ハープシコードはアメリカの古楽界の巨匠アルバート・フラー(1926−2007)。ギターとハープシコード版の6つのトリオ・ソナタは、耳に心地良い音色、撥弦楽器の相性の良さが際立つ。

 ※Nimbus、Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


エリオット・フィスクの代表的名盤

NI 2505
(CD-R)
\2100→\1890
パガニーニ(フィスク編):24のカプリースOp.1 エリオット・フィスク(ギター)

 このギター版「パガニーニ:24のカプリース」は、アンドレス・セゴビアの愛弟子であり現代を代表するギタリスト、エリオット・フィスクがその超絶テクニックを徹底的に楽しませてくれるギター関係者必聴の大名盤。
 エリオット・フィスク自身の手によってアレンジされた「24のカプリース」は、この作品を知り尽くしている名ヴァイオリン奏者ルッジェーロ・リッチからも大絶賛のコメントが寄せられたほど。

 いままでエリオット・フィスクと聞いてそれほどピンと来なかった人もこの映像を見れば「どうもこの人すごいらしい・・・」と思っていただけると思う。ギターを弾く人ほどそのすごさにびっくり仰天するらしい。
 http://www.youtube.com/watch?v=WbeAbllBpGo

 小指が異常に長いという噂もこれを見れば確認できる。
 http://www.youtube.com/watch?v=fUUFiIpTvvo


 ※Nimbus、Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


 


NI 5913
(CD-R)
\2400→\2190
実力者ラファエル・ウォルフィッシュ、親子共演もポイントの一つ
 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲 《シェロモ》、荒野の叫び
 カプレ:エピファニ
 ラヴェル:2つのヘブライの歌より第1曲 《カディッシュ》
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ベンジャミン・ウォルフィッシュ(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 ハイペリオン(Hyperion)、シャンドス(Chandos)、ニンバス(Nimbus)などイギリスのレーベルに数多くの録音を行ってきた実力者ラファエル・ウォルフィッシュ。
 今作はラファエル自身も好きだと言う、ブロッホの「シェロモ」をメインに、輝きのある演奏を聴かせてくれる。指揮はラファエルの息子であるベンジャミン、親子共演もポイントの一つ。

 2013年1月2日−4日の録音。


NIMBUS ALLIANCE(CD−R)



NI 6245/6
(2CD-R/特別価格)
\4000→\3690
ベートーヴェン:ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ集
 ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
 ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
 ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
 ソナタ第4番イ短調 Op.23
 ソナタ第5番ヘ長調Op.24 《春》
エリザベス・ウォルフィッシュ(ヴァイオリン)
デヴィッド・ブライトマン(フォルテピアノ)
 ハイペリオン(Hyperion)で多くの録音を残してきた、イギリスの古楽器復興時代において大きな役割を担った女流ヴァイオリニスト、エリザベス・ウォルフィッシュのベートヴェンのソナタ集。アルビノーニやコレッリ、タルティーニなど、ハイペリオンに録音を行ったイタリアン・レパートリーはいずれも名演と評されている。

 2012年1月9日−14日の録音。
 

NI 6253
(CD-R)
\2400
ヴィオラのための音楽 《リフレクションズ》
 ブリテン:
  リフレクション、2つの肖像’EBB’(アウトラム編)、
  ラクリメ Op.48、エレジー
 ブリッジ:
  小川の枝垂れ柳(ブリテン編)、沈思せる人、
  アレグロ・アパショナート
マーティン・アウトラム(ヴィオラ)
ジュリアン・ロルトン(ピアノ)
 ベンジャミン・ブリテン(1913−1976)、フランク・ブリッジ(1879−1941)、2人のイギリス作曲家のヴィオラ作品集。
 演奏は「スコティッシュ・ヴィオラ」(NI 6180)で共演しているマーティン・アウトラムとジュリアン・ロルトンのコンビ。

 11月16日−18日の録音。




MD+G



307 18602
\2400→\2190
《ライプツィヒ弦楽四重奏団〜ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.7》
  弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77-1 Hob III:81
  弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Op.77-2 Hob. III:82
  弦楽四重奏曲第83番ニ短調Op.103 Hob. III:83
  弦楽四重奏曲第43番ニ短調Op.42 Hob. III.43
ライプツィヒ弦楽四重奏団
[シュテファン・アルツベルガー(Vn)
ティルマン・ビュニング(Vn)
イーヴォ・バウアー(Va)
マティアス・モースドルフ(Vc)]
クラシカルの弓を使用し、ハイドンの語法を見事に再現したハイドン後期の作品
 世界最古のシンフォニー・オーケストラである名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者たちが1988年に結成した当団。55人の作曲家による約200曲をレパートリーに持ち、録音も30枚以上残している名門中の名門です。
 そんな彼らが満を持してスタートさせたハイドン:弦楽四重奏曲録音も今回で第7弾を迎えました。81と82番は、1799年ウィーンで書かれたロプコヴィッツ伯爵に献呈されたもので、すでにシューベルトを想像させるロマン的な世界に深く入り込んだ作品。83番は、82番に続いて作曲が始められましたが、アンダンテとメヌエット楽章のみ完成され、未完となったものです。
 おそらく老齢のため完成をあきらめたものと言われています。
 通常ハイドンの弦楽四重奏曲はセットで書かれていますが、43番のみは唯一単独で書かれた、謎めいた作品でもあります。
 このシリーズの録音ではハイドン時代の弓の忠実なコピー弓を使用し、ハイドンの語法を見事に再現しているのが特長です。
 


901 18576
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
ベートーヴェンの第9に匹敵する感動的な作品
 メンデルスゾーン:
  交響曲第2番 変ロ長調『讃歌』Op.52
ダグラス・ボイド(指揮)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
リサ・ラーション(Sp)
マリン・ハルテリウス(Sp)
イェルク・デュールミュラー(T)
アンサンブル・コランド(合唱)
 メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」は1840年6月5日に初演されました。
 印刷技術を発明したヨハネス・グーテンベルクの生誕400年を記念する祝典がライプツィヒで開催され、このために作られたのが当作品。
 歌詞は、マルティン・ルターが旧約聖書をドイツ語に翻訳したものをメンデルスゾーンが改編したものを使っています。3楽章からなる長大なシンフォニアに、合唱と独唱が高らかに「神への讃歌」を歌い上げる第4楽章が続き、ベートーヴェンの第九に匹敵する感動的な作品です。
 第2番とされていますが、この曲の前に第4番「イタリア」と第5番「宗教改革」が完成されていたので、実際は彼の第4番目の交響曲ということになります。
 急成長中のソプラノ、マリン・ハリテリウスとヴェテラン、リサ・ラーション、そしてテノールのイェルク・デュールミュラーという万全の歌手陣を揃え、合唱、オーケストラの全てを纏めるのは、ヨーロッパ室内管弦楽団の創設メンバーの一人、名オーボエ奏者ダグラス・ボイドです。軽やかさと壮麗さを兼ね備えた名演をお楽しみください。

ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)




<ダグラス・ボイド&ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム旧譜>
 チューリヒ州の工業都市ヴィンタートゥールのオーケストラ、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム(ヴィンタートゥール交響楽団とも)は1629年創設というスイス最古の楽団。シェルヘンがその発展向上に大きく貢献し、フルトヴェングラー、フリッツ・ブッシュ、カイルベルトなどもかかわりを持った名門。名フルート奏者ペーター=ルーカス・グラーフは若いときにここのオーケストラの首席奏者を務めていたらしい。
 一時期はウェルザー=メストやハインリヒ・シフなどが首席指揮者を務めていたが、現在はダグラス・ボイドがその任に就いている。



Schubert: Symphonies Nos. 8 & 9
901 16366
(SACD)
\3100→\2790
ダグラス・ボイド/
 シューベルト:《未完成》&《ザ・グレイト》

  1.交響曲第8番ロ短調D.759《未完成》
  2. 同 第9番ハ長調D.944《ザ・グレイト》
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
指揮:ダグラス・ボイド
歯切れよく爽快な名演!

録音:2010年10月5〜8日 シュタットハウス、ヴィンタートゥール

イギリスのグラスゴー出身で、ヨーロッパ室内管の設立メンバーの一人として2002年まで首席オーボエ奏者を務め、現在は指揮者として活躍する若き名匠ダグラス・ボイド。2009−10シーズンより、スイスのヴィンタートゥール・ムジークコレギウムの首席指揮者を務める彼の最新盤は、好評を博した前作に続くシューベルト。《未完成》と《ザ・グレイト》という王道プログラムを、実に歯切れよく爽快に歌い上げています。
Schubert: Incidental music to Rosamunde, D797
901 16336
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
ダグラス・ボイド/
 シューベルト:劇付随音楽《ロザムンデ》D.797
セレーナ・マルフィ(アルト)
シュヴァイツァー室内合唱団
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
明快で活気に満ち溢れた音楽性を存分に活かした秀演

録音:2010年10月5〜8日 ヴィンタートゥーア

イギリスのグラスゴー出身で、ヨーロッパ室内管の設立メンバーの一人として2002年まで首席オーボエ奏者を務めていたが、現在は指揮者として活躍する若き名匠ダグラス・ボイド。マンチェスター・カメラータの音楽監督として、同団をイギリスで最も優良なオーケストラの一つに育て上げた手腕を評価され、2009-10シーズンより、スイスのヴィンタートゥーア・ムジークコレギウムの首席指揮者に就任しました。当盤に収録されたシューベルト《ロザムンデ》でも、その明快で活気に満ち溢れた音楽性を存分に活かし、強い金管の出だしも、叙情的な弦楽パートも、情感豊かに歌い上げています。
Rheinberger: Complete Organ Concertos
901 16436
(SACD)
\3100→\2790
ラインベルガー:オルガンと管弦楽のための協奏曲集
  1.協奏曲第2番ト短調Op.177
  2.チェロとオルガンのための3つの小品
  3.協奏曲第1番ヘ長調Op.137
シュテファン・ヨハネス・ブライヒャー(オルガン)
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
キャシリア・クメル(チェロ:2)
再評価が進むラインベルガーの注目の協奏曲集

録音:2010年2月 ヴィンタートゥーア

ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901)はリヒテンシュタインのファドゥーツに生まれ、ドイツのミュンヘンで没した作曲家&オルガン奏者。代表作のオルガン・ソナタ20曲をはじめ、オルガン作品に傑作が多いが、現在では再評価が進み、様々なCDリリースも好調になっています。古今のオルガン作品を精力的に録音し続けているブライヒャーの演奏で、彼の魅力あふれる2つのオルガン協奏曲をどうぞ!また、チェロとの美しい対話による3つの小品も聴きどころです。



  

613 18582
\2400
シュライエルマッハーが恩師, 友人、同僚たちに敬意を払って…
 フリードリッヒ・ゴールドマン(1941-2009):
  4つのピアノのための小品(1973)/
 ライナー・ブレデマイヤール(1929-1995):
  ピアノのための小品3(1969)/
 ジークフリート・ティーレ(1934-):
  夕べの幻想(1988/89)/
 トーマス・ミュラー(1939-):in memoriam f.g.(2009)/
 フリードリヒ・シェンカー(1942-2013):
  3つのピアノのための小品(1975),
  ピアノのための小品(シェーンベルクへのオマージュ)(1972)/
 ヘルマン・ケラー(1945-):
  カッツァー変奏曲(2004),
  ハンス・ペーター・ヤンノッホのために(2002),
  ライナー・ブレデマイヤールのために(2005),
  クルターグ・ジェルジュのために(2002)/
 クヌート・ミュラー(1963-):
  Tannit (2013),
 ヴォルフガング・ハイジヒ(1952-):
  Absence, Happy Birthday,
  Leuchtreklame,
  Schade, Kein Ort Nirgends,
  Sekundenweise bh/
 ニコラウス・リヒター・デ・ヴロエ(1955-):
  Peridotit - Steinstuck #2 (2007)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(P)
 シュライエルマッハーが恩師, 友人、同僚たちに敬意を払って…
 現代音楽を専門とするピアノのシュテッフェン・シュライエルマッハーは、旧東ドイツのハレ出身。元々はライプツィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学やベルリン芸術大学で、ジークフリート・ティーレやフリードリヒ・ゴルトマンに作曲を師事しており、表現主義的傾向の習作を書いていました。彼の師であるティール、ゴールドマン、シェンカーらは、友人として、また同僚としてお互いに、芸術的な個性に影響を与え合ったと語っています。その後も、フランス的、アバンギャルド的、またメカニカルに作曲をする友人達と出会い、彼の音楽に新風が吹き込まれていきました。そうしたシュライエルマッハーの師, 友人、同僚たちに敬意を払って、彼らの作品を演奏しているのが当盤です。
 


615 2332
\2400→\2190
22歳で世を去った天才作曲家シュテーレ
 フーゴ・シュテーレ(1826-1848):
  ピアノ四重奏曲第1番イ長調
 ドヴォルザーク(1841-1904):
  ピアノ四重奏曲第1番Op.23
モーツァルト・ピアノ四重奏団
[Klaus Schilde(P),
Karsten Heymann(Vn),
Jean Rieber(Va),
Ulrich Bode(Vc)]
 わずか22歳で世を去った天才的作曲家シュテーレの作品
 フーゴ・シュテーレは、ヴァイオリンとピアノを学んだ後、シュポアの弟子となりました。
 シュポアは彼を非常に高く評価し、ワーグナー、ロベルト・シューマン、クララ・シューマンらとも演奏を行い、カッセルの宮廷楽団のヴィオラ奏者も務めました。
 しかしわずか22歳で髄膜炎のため惜しくも命を落とします。現在はわずかの室内楽作品、交響曲、コンサート用序曲、オペラ、詩篇が残されている程度ですが、初期のロマンチックな旋律に満ちた若々しいエネルギーあふれる音楽は、大胆なアイデアで私たちを驚かせてくれます。
 シュテーレとドヴォルザークの同編成の曲をカップリングし、それぞれの相違を楽しめる興味深い企画盤です。
 


605 10372
\2400→\2190
〔再発売〕
待望の再発売!
ラインハルト・カイザー(1674-1739):
 ①歌劇「クラウディウスの誘惑」より
 ②フルート、ヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための3声のソナタ第1番
 ③歌劇「バビロンの王」より
 ④弦楽のための協奏曲
 ⑤アリア「最愛のアドニス」
 ⑥歌劇「美徳の力」より
エリザベート・ショル(Sp)
ラ・リコルダンツァ(ピリオド楽器アンサンブル)
 ドイツ・バロック歌劇の祖、カイザーによる美しいアリア
 ハンブルグで活躍したバロック時代中期の作曲家ラインハルト・カイザー。オペラ、アリア、デュエット、カンタータ、セレナーデ、教会音楽とオラトリオなど、幅広い作品ジャンルで、テレマン同等の人気を誇った作曲家といわれています。
 特にバッハやテレマンがあまり着手しなかったオペラのジャンルでは、「ドイツ・バロック歌劇の祖」とされています。そのカイザーのオペラからのロココ趣味を取り入れた歌にソナタや器楽合奏を組み合わせたバランスよいカップリング。
 そして名バロック歌手エリザベート・ショルの透明感ある歌声によって、美しさが際立ったアルバムです。
 長らく入手困難になっておりましたが、待望の再発売です!
  【録音】2000年5月録音



 バロック時代、音楽の中心はイタリアだった。一方ドイツは、芸術的にも文化的にも商業的にも他のヨーロッパ諸国と比べて格段に差をつけられていた。
 ところが港町ハンブルグだけは違っていた。もともと「ドイツ」というひとかたまりの国などなく、幾多もの自由国家やらなんやらで構成されていた当時の「ドイツ」地方。ハンブルグはそのなかで例外的に裕福で文化的にも進んだ都市だった。
 さて、オペラは基本的に貴族の宮廷のために存在していたが、ようやくヴェネツィアで一般庶民も見られる劇場が生まれた。そしてドイツでもようやくハンブルグでそうした劇場が生まれ、イタリアにも負けないようなドイツ独自のオペラが人気を博した。ご当地オペラである。そのハンブルグで一世を風靡したのが、ラインハルト・カイザー。後のハンブルク市立歌劇場の首席作曲家を
勤め、ドイツの国民オペラを隆盛に導いた。年代的にはヴィヴァルディとほぼ同時代。年下のテレマンも彼を慕ってハンブルグに来たらしい。その後いろいろ確執はあったらしいが、カイザーが繁栄させた土壌の上に、ドイツ最大の人気作曲家テレマンが生まれたことは間違いない。実際若きヘンデルもカイザーが発掘したと言われる。
 さて、そんなドイツの隠れた偉人カイザーのいろいろな作品を巧みに組み合わせた秀逸なアルバム、待望の再発売。




OPUS ARTE(CD)


OACD9023D
\2700
ブクステフーデ:《われらがイエスの御体》BuxWV.75
 1-5.Ad pedes(足について)/
 6-9.Ad genua(膝について)/
 10-13.Ad manus(手について)/
 14-17.Ad latus(脇腹について)/
 18-21.Ad pectus(胸について)/
 22-25.Ad cor(心について)/
 26-29.Ad faciem(顔について)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)/
ロビン・ブレイス(カウンター・テナー)/
ジャイルズ・アンダーウッド(バス)/
オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団/
ファンタズム(アンサンブル)/
ダニエル・ハイド(指揮)
録音 2013年7月&8月
 ブクステフーデ(1637-1707)の最高傑作のひとつ《われらがイエスの御体》は1680年に書かれた、7つの部分からなる連作カンタータです。
 ソロモンの雅歌などから引用された成句と、アルヌルフ・デ・ルーヴァンの『リトミカ・オラツィオ(Rythmica oratio)』の一節が用いられており、十字架に磔となったキリストの御体の各部分へ語りかけることで、キリストの痛みをわがものとして捉え、受難を受け入れるという深い内容と祈りの音楽です。
 この演奏は、OPUSARTEとオックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団との間の新しいパートナーシップ立ち上げの証しであり、指揮者ダニエル・ハイドの素晴らしい指揮による「男性のみ」の合唱(ソプラノパートは少年たちが担う)は、瞑想的で神秘的な響きを持ち、アンサンブル「ファンタズマ」も幽玄な音色で、この物語を丁寧に辿っていきます。




BELLA GRERIT


アンサンブル・ベッラ・ジェリトの自主レーベル。
レア盤!

BG 0106
\2700→\2490
甘美な光景 フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの宮廷の音楽
 ウルビーノ公の図書館の写本1411号所収のロンドーとバラード集(15世紀)
 不詳:Bella gerit(*)
 ジル・バンショワ(1400頃-1460):
  Mon doulx espoir / Seulle egaree / Margarite, fleur de valeur
  Adieu, adieu
 ヨハンネス・チコーニア(1373頃-1412):La dolce vista
 ギヨーム・デュファイ(1400頃-1474):Mon cuer chant
 ジル・バンショワ:Files a marier / Esclave puist yl devenir
 ギヨーム・デュファイ:Trop lonc temp
 ジル・バンショワ:
  Pour prison ne pour maladie / En sera il mieux / Je ne fai tous jours
  Vostre tres doulx regart
 不詳:Faites de moy / Con dollia me ne vo
 ギヨーム・デュファイ:Se la face ay pale
 ジル・バンショワ:Deul angoisseux
 ジョン・ダンスタブル(1390頃-1453)/
  ジョン・ベディンガム(1422頃-1459/1460):O rosa bella
 不詳:J'ay pris amour
アンサンブル・ベッラ・ジェリト、
アンサンブル・ラウス・ヴェリス、
フィッファロ・コンソート
 イラリア・セヴェーロ(歌)
 シモーネ・ソリーニ(歌、リュート)
 ダヴィド・モナッキ(歌、リュート、ビウエラ)
 エネア・ソリーニ(歌、プサルテリウム、ナッカーラ、太鼓、タンバリン)
 ジョルダーノ・チェッコッティ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リベカ、リベコーネ)
 ダニエーレ・ベルナルディーニ(笛太鼓、ダブル・リコーダー、アルトバッソ、
  リコーダー、ボンバルダ、クルムホルン)
 アンゲリカ・モス(ポジティヴ・オルガン)
 クリスティーナ・テルノヴェク(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リベコーネ)
 ニコラス・サンサルラト(リラ・ダ・ブラッチョ)
 マウロ・モリーニ、ルイージ・ジェルミーニ(トロンボーン)
 クリスティーナ・ベルナルディーニ(クルムホルン、リコーダー)
 ジョヴァンニ・ブルニャーミ(クルムホルン、リコーダー、笛太鼓)
 カッペッラ・ムジカーレ・サンティッシモ・サクラメント合唱団(*)
 ピエルカルロ・フォンテマージ(合唱指揮(*))
録音:2005年10月10日、ドゥカーレ宮殿サーラ・カステッラーレ,2005年10月9、11、22日、聖ベルナルディーノ教会の公爵霊廟,2005年10月23-24日、ドゥカーレ宮殿宴会場,2005年11月24日、12月11日、カッペッラ・ムジカーレ・サンティッシモ・サクラメント,以上ウルビーノ、イタリア
 イタリアの典型的なルネサンス君主の一人であるウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ(フェデリーコ3世;1422-1482)の宮廷音楽を3団体合同で再現する試み。
 ベッラ・ジェリトは主としてウルビーノ公国のルネサンス音楽レパートリーを演奏するために2005年イタリアのウルビーノで創設された声楽&ピリオド楽器アンサンブル。
 ラウス・ヴェリスは中世・ルネサンス音楽を専門とする1999年イタリアのアッシジで創設された声楽&ピリオド楽器アンサンブル。
 フィッファロ・コンソートは2002年に創設されたイタリアのルネサンス管楽器合奏団。
 
レア盤!

BG 0207
\2700→\2490
カナの婚礼 ラファエロの時代のウルビーノの音楽
 アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):栄光の処女 [Virgo gloriosa]
 アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1512/1513):
  茨の中の百合のごとく [Sicut lilium inter spinas]
 ヨハンネス・ド・ラ・ファージュ(確認できる活躍期:1520頃):
  ザカリアの妻エリザベト [Elisabeth Zachariae]
 ジャン・ムトン(1459?-1522):
  聖母は男を知らずして [Nesciens Mater Virgo virum]
 アンドレアス・デ・シルヴァ(1475/1480頃-1540頃):
  イエスが語られていたその時 [In illo tempore loquente Jesu]
 ジョスカン・デ・プレ(1450/55頃-1521):森のニンフらよ [Nymphes des bois]
 アンドレアス・デ・シルヴァ:あなたは完璧に美しい [Tota pulchra es]
 ジャン・リシャフォール(1480頃-1547):
  来たれ、キリストの花嫁 [Veni sponsa Christi]
 ジャン・ムトン:
  称えよ、ガリアの女王を [Exalta Regina Galliae] /心と魂 [Corde et animo]
 ルプス・ヘリンク(1493/1494-1541頃):
  主よ、われらのために力の塔となりたまえ
    [Esto nobis Domine, turris fortitudinis]
 コンスタンツォ・フェスタ(1485/1490頃-1545):
  バビロンの川のほとりで [Super flumina Babilonis]
 ジャン・ムトン:主よ、王を救いたまえ [Domine, salvum fac regem
 ピエール・ムリュ(1484?-1550頃):
  あなたは私の心を奪った [Vulnerasti cor meum]
 ジャコタン(1440/1450-1529):
  御身に請い願う、処女マリアよ [Rogamus te Virgo Maria]
 アドリアン・ヴィラールト:祝福されし使徒ヨハネは [Beatus Johannes apostolus]
 エリモ:カナで婚礼が行われた [Nuptiae factae sunt]
 ブリュネ:全世界に赴き [Ite in orbem universum]
 ピエール・ムリュ:冷酷な死 [Fiere atropos]
アンサンブル・ベッラ・ジェリト
 シモーネ・ソリーニ(歌、リュート)
 ダヴィド・モナッキ(歌、ビウエラ)
 エネア・ソリーニ(歌、タンバリン)
 アンゲリカ・モス(オルガン、ポジティヴ・オルガン)
 アレッサンドロ・チョフィーニ、
 マウロ・ボルジョーニ(歌)
 ジョルダーノ・チェッコッティ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ダニエーレ・ベルナルディーニ(ボンバルダ)
 マッシモ・チャルフィ、
 マウロ・モリーニ(トロンボーン)
録音:2006年11月13-19日、ベネディクト会大天使聖ミカエル修道院、ラモーリ、ペルージャ県、イタリア
 イタリア・ルネサンスを代表する画家ラファエロ(ラッファエッロ・サンティ;1483-1520)はウルビーノに生まれ、父も画家・詩人として仕えていたウルビーノ公の宮廷で画家としての活動を開始し、文人・芸術家たちと交流を深めました。
 当盤は当時のウルビーノ公の宮廷での音楽を再現を試みたもので、古楽ファンのみならずルネサンス絵画ファンにもお勧めできます。




<メジャー・レーベル>

韓国WARNER

限定盤
PWC15D 0012
(15CD)
\13000→\11990
レオニード・コーガンの芸術
CD 01
 ラロ: スペイン交響曲 ニ短調 op.21 (1955 Mono recording)
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  シャルル・ブリュック(指揮), パリ音楽院管弦楽団
CD 02
 J.S.バッハ: 2台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043
 J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV 1042
 J.S.バッハ: サラバンデ (パルティータ第1番から)
  レオニード・コーガン& エリザベータ・ギレリス(ヴァイオリン),
  オットー・アッカーマン(指揮),フィルハーモニア管弦楽団
CD 03
 ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ Nos.1 & 2
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン), アンドレ・ムイトニク(ピアノ)
CD 04
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216 (1955 Mono recording)
 プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 op.63
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
  オットー・アッカーマン(指揮),フィルハーモニア管弦楽団 (Mozart)
  バージル・キャメロン(指揮),ロンドン交響楽団(Prokofiev)
CD 05
 ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77 (1955 Mono recording)
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  シャルル・ブリュック(指揮), パリ音楽院管弦楽団
CD 06
 チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35 (1956 Mono recording),
 ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 RV317
 ロカテッリ:12の室内ソナタ op.6-7
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン), アンドレ・ムイトニク(ピアノ)
  アンドレ・ヴァンデルノート(指揮), パリ音楽院管弦楽団
CD 07
 パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 op.6
 パガニーニ:カンタービレ op.17
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  シャルル・ブリュック(指揮), パリ音楽院管弦楽団アンドレ・ムイトニク(ピアノ)
CD 08
 ラロ: スペイン交響曲 ニ短調 op.21 (1959 Stereo recording)
 チャイコフスキー: 憂鬱なセレナード op.26
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  キリル・コンドラシン(指揮),フィルハーモニア管弦楽団
CD 09
 ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77 (1959 Stereo recording)
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  キリル・コンドラシン(指揮),フィルハーモニア管弦楽団
CD 10
 チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35 (1959 Stereo recording)
 チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 op.42 ニ短調〜瞑想曲
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮), パリ音楽院管弦楽団
CD 11
 ベートーヴェン: チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.61 (1959 Stereo recording)
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮), パリ音楽院管弦楽団
CD 12
 モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216 (1959 Stereo recording)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮), パリ音楽院管弦楽団
CD 13
 ルクレール: ソナタ 第3番 ハ長調 op.30-3, 第1番 ト長調 op.3-1
 テレマン: 2台のヴァイオリンのための6つのカノン風ソナタ 第1番 ト長調
 イザイ:2台のヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ハ長調
  レオニード・コーガン & エリザベート・ギレリス(ヴァイオリン)
CD 14
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216 (1955 Mono recording)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 'トルコ風'
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
  オットー・アッカーマン(指揮),フィルハーモニア管弦楽団(No.3)
  アンドレ・ヴァンデルノート(指揮), パリ音楽院管弦楽団(No.5)
CD 15
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61 (1957 Mono recording)
  レオニード・コーガン(ヴァイオリン),
  アンドレ・ヴァンデルノート(指揮), パリ音楽院管弦楽団
オリジナル・ジャケット仕様、ブックレット(英語表記)を封入。







<国内盤>


COO−RECORDS



COO-038
(国内盤)
\2800+税
悠久のペテル 〜ホルンのための小品集
 ロシアの音楽を中心に〜

  ミハイル・グリンカ(1804〜1857):①北方の星(A.ウーソフ編)
  ボリス・アニシモフ(1907〜1997):②詩曲
  アレクサンドル・スクリャービン(1872〜1915):③ロマンス
  ピョトル・チャイコフスキー(1840〜1893):
    ④ユモレスク(E.カルプーヒン編)
  ゲオルギー・サルニコフ(1923〜):⑤詩曲
  セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943):⑥エレジー(A.ウーソフ編)
  アレクサンドル・ボロディン(1833〜1887):⑦セレナード
  ヴィタリー・ブヤノフスキー(1928〜1993):⑧狩風スケルツォ
  ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906〜1975)
   ⑨ポルカ(バレエ組曲「黄金時代」作品22より/古野淳編)
  セルゲイ・プロコフィエフ(1891〜1953)
   ⑩ロメオとジュリエットの別れ
    (バレエ組曲「ロメオとジュリエット」
     (ピアノのための10 の小品)Op.75 より/古野淳編)
  成田為三(1893〜1945):⑪浜辺の歌(外山雄三編)
  外山雄三(1931〜):⑫ホルンとピアノのためのファンタジー(2013 年委嘱作品)
  ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844〜1908)
   ⑬4本のホルンのための夜想曲
  アレクサンドル・グラズノフ(1865〜1936)
   ⑭夢想 作品24
古野 淳(ホルン)
②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑫⑭奥谷恭代(ピアノ)
①⑪奥田恭子(ハープ)
⑨⑩黒尾文恵(クラリネット)
⑬JAMS ホルン四重奏団
(古野 淳、大東 周、阿部 麿、木村 淳)
 ホルンとロシア、思わぬ相性。サンクトペテルブルクで研鑽を重ねた東京フィルの名手・古野がムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの名匠ブヤノフスキーへの憧れをこめて綴るホルン近代名品のたおやかな魅力。ハープやピアノなど、アンサンブルも絶妙の多彩さべオーケストラの響きの支え役として美しい和音を響かせるホルンですが、単独で活躍するのは大管弦楽中のソロだけではありません。

 ナチュラルホルンの時代からサロン向けの歌曲などでもホルン独奏が加わる曲は意外に多かったのですが、室内楽の分野で大きな躍進をみせたのは19 世紀後半、ヴァルヴ機構付きの楽器が広く用いられるようになってからかもしれません。よく知られたサン=サーンスやシャブリエ、デュカスなどの小品をはじめフランス系の作品も数多くありますが、ホルン演奏に関して独自の伝統をもつロシアにも、ホルンのための逸品、あるいはホルン独奏用に編曲されて定着した名品などが数多くあったことを、東京フィルの名手・古野淳氏がしなやかな吹奏でじっくり教えてくれるのが、この最新録音——
 早くからムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルで数々の名演を披露してきた名手ブヤノフスキーに憧れ、民主化直後に自らサンクトペテルブルクへ飛び、かの地の演奏伝統に学びながら数々の名曲を演奏、その味わいを肌身に沁みこませてきた氏がここで披露するのは、チャイコフスキーやグリンカなどロシア屈指の大家たちの小品、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチらの傑作バレエを彩る名旋律、あるいはグラズノフ、リムスキー=コルサコフ(ホルン四重奏のための夜想曲)、スクリャービン(管弦楽曲のほか、ピアノ以外の楽器を主役にした作品はおそらくこの「ロマンス」が唯一べ)の貴重なオリジナル・ホルン作品...とロシア屈指の大家たちの曲はもちろん、ブヤノフスキーが作曲家として残した逸品やアニシモフ、サルニコフらソ連時代の作曲家たちの名曲など、この楽器とロシアの結びつきを感じる傑作や美しい秘曲ぞろいべ「浜辺の歌」と外山雄三書下ろし新作など、かの地での故郷への郷愁を思い起こしての邦人作品の美しさも格別です。
 その味わいを絶妙に引き出すピアノ伴奏だけでなく、ロマン派初期を思わせるグリンカの名品はハープとの共演、バレエ作品の編曲ではクラリネットが登場、ホルン四重奏もあり...と、ホルンの魅力をきわだたせる多彩な演奏編成も魅力のひとつ。演奏楽器は名工房Ed.クルスペで20世紀半ばに作られたセミダブル(およびエンゲルベルト・シュミットのセミトリプルも一部使用)で、時代の息吹の引き立つ美音は優美な吹奏を得てふくよかに、心に沁みいる美しさ。室内楽的魅力あふれる1枚なのです。




GRAMOLA


GRML98977
(国内盤)
\2800+税
ヨハンネス・ブラームス(1833〜1897):
 1. ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調op.87(1883)
クララ・シューマン(1819〜1896)
 2. ピアノ三重奏曲 ト短調op.17(1846)
エックナー・トリオ ゲオルク・エックナー(vn)
フローリアン・エックナー(vc)
クリストフ・エックナー(p)
 同時代人との交流など本人の人物像もさることながら、一人の作曲家としてのクララ・シューマンと仮借なく向き合わせてくれるのは、こうした性差を越えての本格録音なのかもしれません。
 ブラームス後期の充実作の演奏もみごとなもの——ウィーン最先端のトリオの至芸、要注目!
 自ら稀代のピアニストとして活躍するかたわら、時代に先駆けた作風をみせる夫ローベルト・シューマンのよき理解者として、その多くの作品を演奏・披露してきただけでなく、自身も作曲家として作品を残し、同時代の音楽家たちとの交流も深かった——
 クララ・シューマンをめぐる物語は、夫ローベルトとの心の通じあいだけでなく、夫がその才能をいちはやく見抜いた若きブラームスとの長年にわたる交流もあり、何かと彼女自身に光があたる機会が多いようです。最近でも2009 年にヘルマ・サンダース監督映画『クララ・シューマン 愛の協奏曲』が日本公開されたほか、今年初頭には宝塚歌劇団の『翼ある人びと——ブラームスとクララ・シューマン』でもとりあげられるなど、そうした傾向はなお続いているようですが、やはり彼女自身がどんな音楽を綴る人だったのか、その点がもっと知られても良いように思うのです。
 それも、できれば女性か男性かという性差をぬきにして、可能なかぎり公平な舞台で...その意味で、男性の演奏家たちが深い作品解釈のもと録音までしてみせるクララ・シューマン作品の演奏には、それだけで耳を傾ける価値があるのではないでしょうか。それもとくに、その演奏結果が比類なく充実しているとなれば...!
 現在はcpo レーベルで再発売されているオランダの俊才ヨゼフ・ド・ベーンハウヴェルのCD3枚にわたるピアノ曲録音は、その意味で大いに重要な名録音だと思うのですが、シューマン夫妻にとっても独特の重要性をもつ音楽都市ウィーン出身のエックナー兄弟によるこのピアノ三重奏曲の最新録音は(やはりウィーンの作曲家である)ブラームスの壮大な第2三重奏曲をあえて併録することで、この後代の大家の感性にクララがどれほど影響を与えたか、についても改めて深く考えるきっかけを与えてくれるだけでなく、作曲家の人物像に左右されることなく、作品そのものの魅力とじっくり対峙できる、その確かな演奏が嬉しいところ。
 両者にまつわる話題も含め、作品について詳述されている解説(全訳付)も読みごたえがあるので、作品成立の背景(つまり、これはクララ・シューマンとの関係において、ブラームスの第2三重奏曲についても意味のあることなのですが)にもより理解を深められそうです。
 ブラームス作品の長大さをあざやかにさばき、各パートの音の流れが明確に浮かび上がる音運びで、兄弟ならではの阿吽の呼吸あればこそ、と思われる一体感をもって、交響曲第3番や第4番、やはりヴァイオリンとチェロが活躍する二重協奏曲などと同時期に書かれたこの後期の大作をじっくり聴かせてくれる演奏もまた、傾聴に値する充実度!
 ウィーン市街の只中に拠点をおくGramola レーベルは、数ある新譜群のなかにこういう逸品が混じっているので全く目が離せません。どうぞ、お見逃しなく!




PASSACAILLE


PSC953
(国内盤)
\2800+税
ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
 1.オルガン協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:2
 2.ヴァイオリン協奏曲第4 番ト長調 Hob.IIIa:4
 3.ヴァイオリン、オルガンと弦楽合奏のための二重協奏曲 ヘ長調Hob.XVIII:6
 4.オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:10
ロレンツォ・ギエルミ(org・指揮)
ラ・ディヴィナ・アルモニア(古楽器使用)
ステーファノ・バルネスキ(vn)
 音楽院がない時代は、教会の聖歌隊こそが音楽家を育てる場だった——ハイドンの「心のふるさと」、小規模編成によるオルガン協奏曲こそ、この作曲家のたまらなく面白い音運びの原点。
 18世紀の演奏習慣と楽器を使う精鋭集団ならではの、めくるめく作品美探求の旅...巨匠ギエルミ、大活躍!

 オルガンという楽器は、ひとつであまりにも多くのことが出来てしまうため、オルガン独自の世界を突き進み濃密な世界を探求している名手も多いところですが(聴くべき孤高の名匠だけも枚挙に暇がないほど)、通奏低音奏者として好んで他の演奏家たちとアンサンブルを組み、多角的な演奏活動に乗り出している名手も少なくありません。とくに古楽の世界では、そうした名手が時として自ら主役に立つ「オルガン協奏曲」を披露することも——
 かつてイタリアの伝説的古楽集団イル・ジャルディーノ・アルモニコで通奏低音奏者をつとめ、年の離れた弟ヴィットリオ(ガンバ奏者)とのデュオ活動も広範に行ってきたオルガン&チェンバロ奏者ロレンツォ・ギエルミは、ミラノのサン・シンプリチアーノ教会にあるアーレント・オルガンの正規奏者であり、かつ古楽教育の拠点バーゼル・スコラ・カントルムのオルガン科教授をつとめるかたわら、同じイタリアの俊英たちを中心にアンサンブル「ラ・ディヴィナ・アルモニア」を主宰、時には合唱団まで動員する大規模な作品も含め、自ら指揮者=ソリストとして多角的な演奏活動を展開している多芸派の名手。その活動の面白さが端的にあらわれているのが、Passaaille レーベルでのオルガン協奏曲録音なのだと思います。
 ヘンデルのシリーズもすでに大好評を博しているところ、ここで彼が弾いているのは古典派の巨匠、ハイドンの作品群——オルガンを独奏にした協奏曲というのは(ヘンデルの名曲群を除いてしまうと)作例があまりないのかと思いきや、実はまったくそうではなく、チェンバロも初期ピアノもオルガンもおおむね分け隔てなく愛奏されていた18世紀半ばの英国ないしオーストリア(なかんずく、余暇に教会音楽に限らずさまざまな音楽を楽しむ機会に事欠かなかった修道院の世界など)では、ヴァーゲンザイル、ロイター、ツェヒナー...といった地元の名匠たちをはじめ、多くの作曲家たちがオルガンを主役に据えた協奏曲を書いていたのです。
 そうした伝統をひくハイドンもまた、オーストリア人音楽家たちの常として、若い頃には教会の聖歌隊で音楽の手ほどきを受けた人。オルガンはいわば彼にとってひとつの「心のふるさと」でもあり、初期にはこの楽器を独奏に据えた協奏曲を数多く書いていたのです。
 ここでは各パート少人数に絞り込んだ(ヴァイオリン各3のほかは各楽器ひとりずつ...まさに18 世紀の教会奏楽隊のよう!)アンサンブルで、小回りの利く編成によく合うハイドン初期〜中期の魅力ある音作りを精彩あざやかに伝えてくれる、イタリア古楽界はらではの溌剌とした名演をたっぷり味わえるのがうれしいところ!しかもイル・ジャルディーノ・アルモニコでも大活躍をみせてきた俊才バロック・ヴァイオリン奏者バルネスキとのヴァイオリン協奏曲や二重協奏曲まで聴けるプログラムの多彩さも大きな魅力のひとつ。大音量で圧倒するのではない、機敏で愛らしいオルガンの響きこそハイドン作品の粋…見過ごせない1枚です。
 

PSC966
(国内盤)
\2800+税
フレスコバルディ『リチェルカーレ集』(全10曲)
およびその他の鍵盤作品

 ジローラモ・フレスコバルディ(1583〜1643):
  『リチェルカーレ集、およびさまざまな固執音型にもとづく
  フランス風カンツォーナ』(1615年ローマ刊) 他 より
  ①第6トッカータ ②第1リチェルカーレ
  ③第2リチェルカーレ
  ④第1カンツォーナ
  ⑤第3リチェルカーレ
  ⑥第4リチェルカーレ 〜
   ミ・レ・ファ・ミによる
  ⑦第2カンツォーナ
  ⑧第5リチェルカーレ
  ⑨第6リチェルカーレ 〜
   ファ・ファ・ソ・ラ・ファによる
  ⑩ルッジェーロの調べにもとづく主題によるカプリッチョ(1624)
  ⑪第3カンツォーナ
  ⑫第7リチェルカーレ 〜
   ソ・ミ・ファ・ラ・ソによる
  ⑬第8リチェルカーレ 〜
   オクターヴによる
  ⑭ラ・パストラーレの調べによるカプリッチョ(1637)
  ⑮第9リチェルカーレ 〜四つの主題による
  ⑯第10 リチェルカーレ 〜ラ・ファ・ソ・ラ・レによる
  ⑰アリア「バレット」
  ⑱(サン・ペトロニオ大聖堂の鐘の音)
リウヴェ・タミンハ(オルガン)
使用楽器:ボローニャ サン・ペトロニオ教会
ロレンツォ・プラート1475年建造&
バルダサーレ・マラミーニ1596年建造
 イタリア中の巨匠たちが、この大家を手本にした——そして北方のバッハやヘンデルさえ...!
 バロック鍵盤芸術の「原点」、綾なすメロディの交錯があまりにも美しい整然たる傑作曲集の美質をボローニャの歴史的銘器であざやかに「いま」に伝える巨匠タミンハ、満を持しての金字塔的録音!
 オルガン芸術の大家バッハにいたる、17 世紀以前の鍵盤音楽の歴史を振り返ってみたとき、ルネサンスとバロックのはざまで誰よりも重要な貢献をはたしたのはやはり、バロックはなやかなりし17世紀初頭の“永遠の都”ローマにあって、ローマ教皇のもとサン・ピエトロ大聖堂のオルガニストをしていたフレスコバルディではないでしょうか——
 バッハにしても、また彼のオルガン音楽に大きな影響を与えたブクステフーデ、パッヘルベル、ケルル...といったドイツ語圏の巨匠たちにしても、“本場イタリアの音楽”として手本にしていたのは、いつもローマの巨匠フレスコバルディとその系譜に連なる音楽家たちの技芸にほかなりませんでした(もちろんバッハもこの名匠の作品をさまざまに勉強していたようです)。チェンバロ奏者たちにとっても、この作曲家のトッカータはひとつの原点——
 そして、それはオルガン奏者たちにとっても同じこと。とくに、幾筋かのメロディラインを同時進行させながら心地よい響きをくずさず曲を織り上げてゆく技芸=対位法の粋をおいもとめてゆく「リチェルカーレ」という作曲形式の音楽は、メロディの流れが追いやすいという意味でも、音がすぐに消えてしまうチェンバロより、鍵盤を押しているあいだ音が出つづけるオルガンのほうが、その造形美がわかりやすいものです。
 音楽学と歴史的オルガンに通暁し、さまざまなアンサンブルとも共演をつづけてきたイタリア屈指の巨匠リウヴェ・タミンハは、有名・無名にかかわらずイタリア音楽史上のありとあらゆる名匠たちの名品群を録音してきた末に、いま満を持してこの大家の作品を録音しつづけていますが、これはそのシリーズの輝かしいスタートを飾る、1615年に楽譜出版された『リチェルカーレ集』を軸とする傑作盤!Passacaille レーベルが弊社取扱になる僅か前にリリースされ、仏Diapason 誌も金賞(ディアパゾンドール)を惜しみなく捧げた名盤です。
 堂々たるタッチは構えすぎず泰然自若、それでいて古色蒼然とした威厳がおのずと漂い、耳に心地よいボローニャの歴史的銘器の美音がしずかに心になじむなか、多声の綾が静かな交錯をみせてゆく...これぞ「超一流」とため息さえ出てくるような名演中の名演なのです!
 当該曲集からのリチェルカーレ全10曲だけでなく、パルティータやカプリッチョなど「聴き比べ」のできる曲種の作品も併録されているのがまた憎いところ。充実した日本語解説とともに、フレスコバルディという大家の至芸に改めて浸りたい...




カメラータ・トウキョウ


CMCD-28310
\2800+税
ジェンマ・ベルタニョッリ─ポートレート
 モーツァルト:
  おいで、いとしいツィターよ K.351(367b)
  歌劇『フィガロの結婚』より
   「突然の喜びが私の心に湧きあがり」 K.579
  ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K.520
  すみれ K.476
  魔術師 K.472
  夕べの想い K.523
  小さな糸紡ぎ娘 K.531
  春へのあこがれ K.596
  モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」 K.165(158a)
 ヴィヴァルディ:
  モテット「まことの安らぎはこの世にはなく」 RV630
 H.シュテルツェル(伝J.S.バッハ):
  『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻』より
   「御身が共におられるならば」 BWV508
 G.F.ヘンデル:
  歌劇『エジプトのジューリオ・チェザーレ』 HWV17より
   なんてことなの? ああ神よ!
    (レチタティーヴォ・アッコンパニャート)−
     もし私を哀れと思ってくださらないのなら、正義の天よ(アリア)
  歌劇『クレタのアリアンナ』 HWV32 より
   つれないあの人は私を捨てたの?(レチタティーヴォ)−
    怒りと愛(アリア)
 C.モンテヴェルディ:
  苦しみはかくも甘き SV332
 ヘンリー・パーセル:
  歌劇 『ディドとエネアス』 より 「ディドの嘆き」
ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)
クラウディオ・ブリツィ
(クラヴィオルガン/
ハーモニウム=チェレスタ/
芸術ハーモニウム/
指揮)
ジャン・ルカ・ラストライオリ(テオルボ/リュート/バロック・ギター)
オルケストラ・ダ・カメラ・ディ・ペルージャ
ジェンマ・ベルタニョッリは、魅力的な芸術家であり、芯のある演奏家だ。だからこそ、クラウディオ・ブリツィの信頼も特別に厚い。[オットー・ビーバ/曲目解説より]
 ヨーロッパの主要オペラハウスで活躍する一方、古楽の名歌手としても名高いイタリア人コロラトゥーラ・ソプラノのジェンマ・ベルタニョッリが、奇才クラウディオ・ブリツィとともに魅惑の音楽の世界へと導きます。モーツァルトの歌曲や名曲「エクスルターテ・ユビラーテ」、ヴィヴァルディ、ヘンデル、モンテヴェルディ他を収録。ベルタニョッリの魅力がつまった必聴盤です。



●ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)
 イタリア・ボルツァーノに生れる。AsLiCoコンクール、フランシスコ・ヴィニャス国際コンクールで優勝。ミラノ・スカラ座、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、パリ・シャンゼリゼ劇場、ローマ・オペラ座、フィレンツェ五月音楽祭、チューリッヒ歌劇場、ローマ・聖チェチーリア音楽院、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ポツダム・サンスーシ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、ウェクスフォード音楽祭等、主要オペラハウスや劇場、音楽祭に多数出演している。オペラのレパートリーは、『夢遊病の女』リーザ、『裏切られた誠実』ヴェスピーナ、『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、『フィガロの結婚』スザンナ、『牧人の王』エリーザ、『魔笛』パミーナ、『ばらの騎士』ゾフィー、『仮面舞踏会』オスカル、『ファルスタッフ』ナンネッタ等幅ひろい。
 コンサート・レパートリーは、バッハ、ヘンデル、ペルゴレージ、ヴェルディ、モーツァルト、ベートーヴェン第九、マーラー交響曲第4番、8番等。R.アバド、B.バルトレッリ、S.ビシュコフ、G.ガヴァッツェーニ、F.ルイジ、L.マゼール、Z.メータ、R.ムーティ、W.サヴァリッシュ、S.ヤング等、著名な指揮者との共演も多数。とりわけバロック音楽の演奏に長けており、ヘンデルのオラトリオ『時と悟りの勝利』(ピアチェーレ)をR.アレッサンドリーニやM.ミンコフスキと、ベルリン国立歌劇場でのハッセ『ソリマーノ』(エミーラ)ではR.ヤーコプスと、バイエルン国立歌劇場でのモンテヴェルディ『ポッペーアの戴冠』(ドゥルジッラ)ではI.ボルトンと、ペルゴレージの『オリンピア−デ』(アリステア)ではO.ダントーネと、ヘンデル『アグリッピーナ』(ネローネ)ではG.アントニーニやF.ビオンディと共演した。ナイーヴのヴィヴァルディ・エディションやデッカ、ストラディヴァリウスなどに録音も多数ある。
 
CMCD-28311
\2800+税
ドヴォルジャーク:
 弦楽四重奏曲 第8番 ホ長調 作品80 B.57
 弦楽四重奏曲 第9番 ニ短調 作品34 B.75
パノハ弦楽四重奏団
 イルジー・パノハ(第1ヴァイオリン)
 パヴェル・ゼイファルト(第2ヴァイオリン)
 ミロスラフ・セフノウトカ(ヴィオラ)
 ヤロスラフ・クールハン(チェロ)
ボヘミア人独特の哀愁を帯びた歌いまわしはもちろんのことだが、いつも心を奪われる音楽の瞬間は、彼らの演奏の、空間に軽やかに流れて空を飛んでいるような自由さである[井阪 紘/プロデューサー・ノートより]
 生涯に14曲の弦楽四重奏曲を残したドヴォルジャークが、自身のスタイルの模索を経て、個性を確立した第8番以降の弦楽四重奏曲7曲。2002年より取り組んできた、この7曲のパノハ弦楽四重奏団による録音が、ついに完結。

●パノハ弦楽四重奏団
 パノハ弦楽四重奏団は弦楽器王国ともいうべきチェコの誇る、代表的な弦楽四重奏団である。往年のスメタナ弦楽四重奏団の育ての親、ヨゼフ・ミツカ教授の弟子達によって結成され、1971年に正式に活動を開始した。以後1975年のプラハでの国際弦楽四重奏コンクールにおいての優勝を皮切りに、ヨーロッパ全土、またアメリカ、カナダ、日本、イスラエルほかにおいても定期的に演奏会を行い、エジンバラ、ザルツブルク、プラハ等の国際フェスティヴァルに参加している。
 録音にも積極的で、そのレコードは多くの賞を受賞。特に1983年にはマルティヌーの弦楽四重奏曲第4番、第6番の録音に対してパリでアカデミーシャルル十字勲章を受賞している。ドヴォルジャーク、スメタナ、マルティヌー、ヤナーチェクなどのチェコの音楽に重点をおいて活動しているが、広範囲にわたる彼らのレパートリーにはハイドン、モーツァルト等のウィーン古典派やロマン派の作品、そしてバルトーク、ショスタコーヴィチといった近・現代の作曲家までも含まれる。
 パノハ弦楽四重奏団は現代の世界の有力カルテットの多くと同様、切れ味のよいアンサンブルの呼吸の持ち主であるが、その響きには現代風の冷たいタッチとは一線を画し、ボヘミア独特の練り絹の手触りとでも言える、曰く言い難いしなやかな感触があるのが大きな特徴である。
 1980年に初来日し、その後も来日を続け、近年では草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルに毎年出演。舞台に上るたび、完璧な技巧と温かみ溢れる音色で聴衆を魅了している。




オクタヴィア・レコード


AUCD-00029
\3000+税
<松本和将ライヴシリーズ5>
 松本和将/熱情
  ワーグナー(リスト演奏会用パラフレーズ):
  歌劇「タンホイザー」序曲
 ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 へ短調 Op.57「熱情」
松本和将(ピアノ)
 松本和将  人生の転機になった曲
  熱情ソナタを初めて弾いたのは中学2年生の時。出会いはもはや覚えていないけれど、小さい頃からルービンシュタインだかリヒテルだかの録音をしょっちゅう聴いていた気がする。松本少年が恐れも知らずこのソナタに挑み始めたのも自然な流れなのかもしれない。
 その時は当然、自分の人生にこの曲が大切な役割を果たすになるとは知るよしもないのだが、その後芸大やベルリン芸大の受験でも弾き、エリーザベトコンクールでも弾きーーー松本和将(CDライナーノーツより)
 2014年1月18日 浜離宮朝日ホール にてライヴ収録

 松本和将:
  日本音楽コンクール第1位(98年)、ブゾーニ国際ピアノコンクール第4位(イタリア、01年)、エリーザベト王妃国際コンクール5位(ベルギー、03年)。国内外でのコンサート、著名なオーケストラとの共演、ビクターエンタテインメント他より多くのCDをリリース、「後期ロマン派名曲集」はレコード芸術で特選盤に選ばれる。国際的に活躍している倉敷出身の若手ピアニスト。

<映像>


KULTUR(映像)



D4974
(DVD)
\3700→\3390
Voice of Firestone Collection/ Great Sopranos,
Great Tenors, Firestone Dances

 TV番組 The Voice of Firestoneよりの映像
  ルドルフ・ヌレエフのアメリカ・TV ソロ・デビュー
  ジャック・ダンボワーズとメリッサ・ヘイデンとの伝説のバレエ
  マリア・トールチーフとカーラ・フラッキとの華麗なるバレエ
ルドルフ・ヌレエフ(バレエ)
ユッシ・ビョルリンク(テノール)
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
レオンタイン・プライス(ソプラノ)
ラウリッツ・メルヒオール(テノール)
マリア・トールチーフ(バレエ)
Great Sopranoでは
 エレノア・スティーバー、ジョン・サザーランド、レオンティン・プライス、
 ビルギット・ニルソン、アンナ・モッフオ、ビドゥ・サヤン、
 レナ−タ・テバルディ、リチア・アルバネーゼ、
 ヘレン・トローベル、ロバート・ピータース、
 パトリス・マンセル、ジャネット・マクドナルド、らの映像
The Great Tenorsでは
 1950-63年のユッシ・ビョルリング、
 フェルッチョ・タリアヴィーニ、ジャン・ピアース、
 ラウリッツ・メルヒオール、ジェス・トーマス、ニコライ・ゲッダ
 リチャード・タッカー、ジェームス・マックラケン、
 フランコ・コレッリらの映像




OPUS ARTE(映像)

限定盤

OA1131BD
(13DVD)
\13990

モーツァルト(1756-1791):オペラBOX


 
1.歌劇《イドメネオ》 K366(ザルツブルク音楽祭) イドメネオ…ラモン・ヴァルガス(T)/
イダマンテ…マグダレーナ・コジェナー(Ms)/
イリア…エカテリーナ・シウリナ(S)/
エレットラ…アニヤ・ハルテロス(S) 他/
サルツブルク・バッハ合唱団/
カメラータ・ザルツブルク/
ロジャー・ノリントン(指揮)/
ウルゼル&カール=エルンスト・ヘルマン(演出)
2006年8月 ザルツブルク、モーツァルト・ハウス ライブ収録
 モーツァルト生誕250年を記念したこの年のザルツブルク音楽祭は、様々な演出が施されたモーツァルト歌劇が上演され話題となりました。
 このイドメネオもその1つで、ヴァルガス、コジェナー、ハルテロスなど当時新進気鋭の歌手を配し、ノリントンの手堅い指揮と、ヘルマン夫妻の演出という理想的なメンバーで実現した伝説の舞台です。
 2.歌劇《後宮からの逃走》 K384(ネーデルラント・オペラ) コンスタンツェ…ローラ・エイキン(S)/
ベルモンテ…エドガラス・モントヴィダス(T)/
オスミン…クルト・リドル(B)/
ブロンデ…モイカ・エルトマン(S) 他/
ネーデルラント・オペラ合唱団/
ネーデルラント室内管弦楽団/
コンスタンティノス・カリーディス(指揮)/
ヨハン・サイモンズ(演出)
2008年2月、ネーデルラント・オペラ - アムステルダム音楽劇場 ライヴ収録
 シモンズによるこの新演出は、登場人物の心理に迫った大胆な解釈が見どころ。
 同時に、西洋人の幻想として存在するオリエンタリズムを巧妙に描き出しています。コンスタンツェを歌うエイキン、オスミン役のリドゥルをはじめ、明瞭なキャラクターの実力派歌手を揃え、注目株の指揮者の一人であるカリーディスが、物語内容に深く踏み込んだ鮮烈にして繊細な音楽を引き出しています。
 3.歌劇《フィガロの結婚》 K492(パリ・オペラ座) フィガロ…ロレンツォ・レガッツォ(B)/
スザンナ…ハイディ・グラント・マーフィー(S)/
伯爵夫人…クリスティアーネ・エルツェ(S)/
アルマヴィーヴァ伯爵…ペーター・マッテイ(Br)/
ケルビーノ…クリスティーネ・シェーファー(S)/
パリ国立オペラ合唱団(合唱指揮…ピーター・ブリアン)/
パリ国立オペラ管弦楽団/
シルヴァン・カンブルラン(指揮)/
クリストフ・マルターラー(演出)
2006年 パリ・オペラ座(ガルニエ宮)ライヴ収録
 人口に膾炙した名作に、オペラの現代化を訴えるパリ・オペラ座監督ジェラール・モルティエが果敢に挑みます。
 彼の良き理解者である指揮者シルヴァン・カンブルランと演劇畑の演出家クリストフ・マルターラーを擁し、レガッツォ、マーフィ、マッテイ、エルツェといった芸達者が演出のコンセプトを完璧に把握したアンサンブルを見せ、特にケルビーノを普通の男の子として演じるシェーファーの上手さには脱帽です。
 4.歌劇《ドン・ジョヴァンニ》 K527(テアトロ・リアル) ドン・ジョヴァンニ…カルロス・アルバレス(Br)/
レポレッロ…ロレンツォ・レガッツォ(B)/
ドンナ・アンナ…マリア・バーヨ(S)/
ドン・オッターヴィオ…ホセ・ブロス(T)/
ドンナ・エルヴィーラ…ソニア・ガナッシ(S) 他/
マドリッド合唱団(合唱指揮…ホルディ・カサス・イ・バイェル)/
マドリッド管弦楽団/
ビクトル・パブロ・ペレス(指揮)/
ルイス・パスクワル(演出)
2005年10月 スペイン、マドリッド王立劇場 ライヴ収録
 好色な貴族ドン・ジョヴァンニが数々の女性を誘惑したあげくに地獄に堕ちる物語は、様々な解釈が施されてきました。
 このルイス・パスクワルによる演出は、舞台を1940年代のスペインの暗黒社会に設定し、光と闇のドラマを作り出します。タイトル・ロールのカルロス・アルバレスをはじめ、マリア・バーヨ、ソニア・ガナッシ、ロレンツォ・レガッツォ、ホセ・ブロス等が、迫真のドラマティックな舞台を繰り広げます。
 5.歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 K588(グラインドボーン) フィオルディリージ…ミア・パーション(S)/
ドラベッラ…アンケ・ヴォンドゥング(Ms)/
フェルランド…トピ・レーティプー(T)/
グリエルモ…ルカ・ピサローニ(B) 他/
グラインドボーン合唱団(合唱指揮…トーマス・ブラント)/
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団(ピリオド楽器使用)/
イヴァン・フィッシャー(指揮)/
ニコラス・ハイトナー(演出)
2006年6月 グラインドボーン劇場 ライヴ収録
 2006年のモーツァルト生誕250周年を記念した、グラインドボーン音楽祭の《コジ》。北欧出身の新進気鋭、パーションやレティプーをはじめとした実力派キャストによるエネルギーに満ち溢れた歌唱は、鮮烈な印象を与えてくれます。
 また、古楽演奏のプロ集団エイジ・オブ・エンライトゥンメント管を率いるイヴァン・フィッシャーの、ピリオド楽器演奏スタイルを完全に我が物とした指揮ぶりにも注目です。
 6.歌劇《皇帝ティートの慈悲》 K621(パリ・オペラ座) ティート…クリストフ・プレガルディエン(T)/
セスト…スーザン・グラハム(Ms)/
ヴィテッリア…キャスリーン・ネイグルスタード(S) 他/
パリ国立オペラ合唱団(合唱指揮…ピーター・ブリアン)/
パリ国立オペラ管弦楽団/
シルヴァン・カンブルラン(指揮)/
ウルズラ&カール=エルンスト・ヘルマン(演出)
2005年5月.6月 パリ・オペラ座(ガルニエ宮) ライヴ収録
 古代ローマの皇帝ティトウス(ティート)を取り巻く史実をもとに、高名なメタスタージオが書いたオペラ台本《皇帝ティートの慈悲》。40名以上もの作曲家がこのリブレットに曲をつけた中で、最晩年のモーツァルトの手になるこの一作は、18世紀オペラ・セリアの頂点として不滅の輝きを放っています。
 本盤ではパリのオーケストラならではの流麗な演奏と、メゾのグレアムを始めとする強力なキャスティングが魅力です。
 7.歌劇《魔笛》 K620(スカラ座) タミーノ…サイミール・ピルグ(T)/
パミーナ…ゲニア・キューマイヤー(S)/
パパゲーノ…アレックス・エスポージト(Br)/
夜の女王…アルビナ・シャギムラトヴァ(S)/
ザラストロ…ギュンター・グロイスベック(B) 他/
ミラノ・スカラ座合唱団&管弦楽団/
ローラント・ベーア(指揮)/
ウィリアム・ケントリッジ(演出)
2011年3月 ミラノ・スカラ座 ライヴ収録
 国際的な賞賛を獲得してきた、芸術性と知性にあふれるケントリッジ版《魔笛》の舞台がミラノ・スカラ座に登場。
 《魔笛》の世界を、人間性の光と影をめぐる物語として描写する、その生き生きとしたモノクロームの映像は、歌手たちも観客も、アンティーク・カメラのブラック・ボックスの中に捕えられているかのような、幻想的な舞台を生み出しています。
 《イドメネオ》における神話時代の物語や、モーツァルトと同時代の社会風刺がたっぷり詰まった《フィガロの結婚》、幻想的かつフリーメーソンの香りがぷんぷん漂う《魔笛》、全男性の憧れを具現化した《ドン・ジョヴァンニ》など多種多様な表情を持つモーツァルトのオペラ。そのどの作品もが、溢れるように豊かな表現と、比類なき霊感に支えられた美しいメロディ(そしてちょっぴり含まれたウィット)に支えられた、まさに“全ての芸術の粋”とも言える人類の至宝です。このBOXは最高の演出と歌手、演奏家を揃えた素晴らしいものであり、愛好家と入門者全ての人々に胸を張ってオススメできる最高のセットです。
 《イドメネオ》はDecca Mozart 22(品番0743169)と同内容です。
 収録時間:約23時間50分(1…165分, 2…214分, 3…260分, 4…208分, 5…210分, 6…212分, 7…160分)/音声:ステレオ2.0/DD 5.1/DTS5.1/字幕:英、仏、独、西、伊、中(イドメネオのみ)、蘭(後宮のみ)/画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク 13枚組
 

OA1132D
(DVD)
\4000→\3690
プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》(F.アルファーノ補筆版)
 ロイヤル・オペラ・ハウス

  ジュゼッペ・アダーミおよびレナート・シモーニ 台本
トゥーランドット…リセ・リンドストローム(S)/
カラフ…マルコ・ベルティ(T)/
リュー…中村恵理(S)/
ピン…ディオニュシオス・ソルビス(Br)/
ポン…ダグラス・ジョーンズ(T)/
パン…デヴィッド・バット・フィリップ(T)/
皇帝アルトゥーム…アラスディア・エリオット(T)/
ティムール…レイモンド・アセト(B) 他/
ロイヤル・オペラ合唱団(合唱指揮…レナート・バルサドンナ)/
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/
ヘンリク・ナナシ(指揮)/
アンドレイ・セルバン(演出)/
アンドリュー・シンクレア(リバイバル演出)/
サリー・ジェイコブス(装置・デザイン)/
F.ミッチェル・ダーナ(照明デザイン)/
ケイト・フラット(コレオグラフィ)/
タティアナ・ノバエス=コエロー(コレオロジスト)


OABD7142D
(BD)
\4800→\4390
2014年9月 ロイヤル・オペラ・ハウス ライヴ収録/収録時間:125分+12分(トゥーランドットへのイントロダクション、キャスト・ギャラリー)/音声:イタリア語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DTS 5.1/<BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:英、仏、独、西、伊、韓/画面:16:9/REGION All(Code:0) <DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition
 プッチーニ(1856-1924)の最後の作品となった《トゥーランドット》は時代を超越した愛の形を追求するものであり、普遍的なテーマ「愛、死、恐怖と力」を主題として、これを美しい旋律で彩った最高の名作です。当時流行の東洋趣味を多分に盛り込み、圧倒的権力を誇るトゥーランドットと可憐なリューの2人のヒロインの対比と、謎解きに翻弄される王子カラフ。この3人と、彼らを取り巻くたくさんの人々。全てが渾然一体となって壮大なクライマックスを築き上げます。
 プッチーニは完成直前にこの世を去ってしまいましたが、彼の意思は作曲家フランコ・アルファーノに受け継がれ、見事な終景が作り上げられたことでも知られています。歌手陣にも注目。アメリカのスター・ソプラノ、リセ・リンドストローム(この舞台がロイヤル・オペラ・ハウスへのデビュー)の決然たる題名役のほか、優れたテノール歌手マルコ・ベルティの見事なカラフ、ドイツを中心に活躍している日本人、中村恵理の可憐なリューなど、現代最高のキャストを揃えた素晴らしい配役です。
 今作での豪華絢爛なるアンドレイ・セルバンの演出は、1984年に製作されたプロダクションであり、ロイヤル・オペラ・ハウスでは既におなじみであり、80年代にBBCテレビによって収録されたものが長らく愛されています。
 今回の収録は15回目のリバイバルというのですから、まさに驚くべき人気を誇っていると言えましょう。年代を追うことに高画質、高音質の収録が可能となったため、今回はBlu-ray盤も同時に発売が可能となりました。 
  

OA1134D
(DVD)
\4000→\3690
ダニエル・ドゥ・ニース
 ロイヤル・オペラ・ハウス
  ガエターノ・ドニゼッティ:歌劇《ドン・パスクワーレ》

   3幕 ジャコモ・ルッフィーニ 台本(一部は作曲家自身)
ドン・パスクワーレ…アレッサンドロ・コルベッリ(B)/
ノリーナ…ダニエル・ドゥ・ニース(S)/
マラテスタ…ニコライ・ボルチェフ(B)/
エルネスト…アレク・シュレーダー(T) 他/
グラインドボーン合唱団(合唱指揮…ジェレミー・バインズ)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
エンリケ・マッツォーラ(指揮)/
マリアム・クレマン(演出)/
ジュリア・ハンセン(デザイナー)/
ベルント・プルクラベック(照明)/
ミリアム・ホイヤー(映像ディレクター)/
ジョージ・ブルエル(総合プロデューサー)


OABD7144D
(BD)
\4800→\4390
2013年10月 ロイヤル・オペラ・ハウス ライヴ収録/収録時間:128分+23分(カーテンの後ろから…ドキュメンタリー&ダニエル・ドゥ・ニースの紹介・キャスト・ギャラリー)/音声:英語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DTS 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:英、仏、独、韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>二層 50GB 1080p High Definition
 裕福な独身老人ドン・パスクワーレは秘かに花嫁募集中。しかし吝嗇家の彼のもとにくる女性などは存在せず、それならばこの財産は甥エルネストに継がせようと考えます。ただし自分が薦めた女性と結婚するならば。しかしエルネストは未亡人ノリーナと目下恋愛進行中。とてもじゃないけど、そんな話に乗る気にはなりません。そこでパスクワーレは自分が結婚しようと、友人の医者マラテスタに花嫁候補を探させます。マラテスタとノリーナは旧知の仲であり、その話は彼女につつぬけ。そこで「ノリーナをマラテスタの“清楚な妹”としてパスクワーレに紹介し、パスクワーレと一旦結婚させ、その財産を全部手に入れよう。」という一計を案じます。奔放なノリーナですが、最初は清楚に振る舞い・・・結婚が決まったところで本性を発揮。あきれ果てたパスクワーレが離婚を承諾したところで種明かし。物語は幕となります。
 伝統的な喜劇であるこの作品。登場人物も最小限に抑えられ、あらすじもわかりやすいものです。その分歌手たちの演技力と演出が舞台の成功を左右することは間違いありません。
 しかしながら、当代きっての「演技派ソプラノ」ダニエル・ドゥ・ニースをヒロインに迎えたこの《ドン・パスクワーレ》。面白くないわけがありません。彼女ならどんな策略を仕掛けられても笑って許せそうな気がします。ちょっぴり情けないドン・パスクワーレを完璧に歌うコルベッリもさすがです。センスのよいクレマンの演出、魅力的なベルカントを支えるマッツォーラの指揮。これらが渾然一体となって、この素晴らしい舞台が実現したのです。




ダニエル・ドゥ・ニース
DECCAの旧譜CD

 3番目のジャケットの左上にあるのはギリシャの彫刻である。しかもそれでも何の違和感もない。妖艶なる小悪魔。おそるべき美貌と才能を持ち合わせたソプラノ、ダニエル・ドゥ・ニース。
 


475 8746
\2200→¥1990
ヘンデル/オペラ&オラトリオ・アリア集
ヘンデル:
 歌劇《エジプトのジューリオ・チェーザレ》  〜〈嵐の海で難破した小舟は〉
 歌劇《リナルド》  〜〈涙の流れるままに(私を泣かせて下さい)〉
 歌劇《アルチーナ》  〜〈前のように私を見つめて (どうか私を喜ばせに来て)〉
 カンタータ《アポロとダフネ》
 歌劇《リナルド》  〜〈私は戦いを望む〉
 歌劇《ゴールのアマディージ》  〜〈ああ、無慈悲な人!〉
 歌劇《エジプトのジューリオ・チェーザレ》  〜〈辛い運命に涙は溢れ〉
 オラトリオ《セメレ》  〜〈極みなき喜び〉 他
ダニエル・ドゥ・ニース(S)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ指揮
2005年のグラインドボーン音楽祭で上演されたヘンデルの歌劇《エジプトのジューリオ・チェーザレ》で、クレオパトラ役に抜擢され一躍世界の寵児となったダニエル・ドゥ・ニース。スリランカとオランダの血を引き、オーストラリアで生まれたソプラノ。彼女は、19歳でメトロポリタン歌劇場のヤング・アーティスト・プログラムの最年少メンバーとなり、バルトリやフレミング、ターフェルらとの歌劇《フィガロの結婚》で、バルバリーナ役としてデビューしている。このアルバムは、彼女のデッカでのソロ・デビュー盤。有名な作品から、ほとんど知られていない作品まで、すぐれたセンスでアリアをセレクト。声域の広さや表現力の多彩さを見事にアピールし、彼女のショウケースとして見事なアルバムに仕上がっている。昨年のラモー《レ・パラダン》の名演も懐かしいオリジナル演奏の重鎮、ウィリアム・クリスティ/レザール・フロリサンが伴奏に起用されているのも注目。録音:2007年5月 パリ

478 1511
\2200→¥1990
ザ・モーツァルト・アルバム                       
 1.モテット《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》K.165
 2.シェーナとアリア《美しい恋人よ、さようなら…とどまれ、最愛の人よ》K.528
 3.《フィガロの結婚》K.492〜とうとうその時が来た…あなたを愛するこの胸に
 4.《コジ・ファン・トゥッテ》K.588〜女も15になれば
 5.《イドメネオ》K.366〜いつ果てるのでしょう
 6.《ドン・ジョヴァンニ》K.527〜ああ、去っておしまい、裏切りものめ  
 7.レチタティーヴォとアリア《おお無分別なアルバーチェよ…父上のこの抱擁にかけて》K.79
 8.《牧人の王(羊飼いの王様)》K.208〜彼女を愛そう、ともに生きよう 
 9.《ドン・ジョヴァンニ》K.527〜たがいに手をとりあって、あちらへ(お手をどうぞ) 
 10.ヴェスペレ(荘厳晩課)ハ長調K.339  
ダニエル・ドゥ・ニース(ソプラノ)
ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
指揮:サー・チャールズ・マッケラス
 ヘンデルのオペラ《ジュリアス・シーザー》のクレオパトラの代役で衝撃的な大成功を収め、一夜にして世界のディーヴァとなったアメリカ人ソプラノのダニエル・ドゥ・ニース。
 サントリーホール・オペラで来日し、コケティッシュなスザンナ役で日本の聴衆の心を掴んだのも記憶に新しいところです。
 さて今回は大好評を博した「ヘンデル・アリア集」に続くDECCA録音第2弾。モーツァルト。
 美貌と魅惑的な演技力を兼ね備えた彼女が、今回も完璧な技術に支えられた美しい声で、現代の理想的なモーツァルト像を描いた1枚。

 ラストであのK.339の「ラウダーテ・ドミヌム」が聴けるというのも興味深々。よほど自信があるとみた。
 バックがマッケラスとジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメントというのも豪華、且つ的確な選択。

478 2260
\2200→¥1990
アンドレアス・ショルもゲスト参加したドゥ・ニース待望の第3弾
ダニエル・ドゥ・ニース/ビューティー・オブ・ザ・バロック

 1.ダウランド:カム・アゲイン、スウィート・ラヴ・ドス・ナウ・インヴァイト/
 2.同:ホアット・イフ・アイ・ネヴァー・スピード?/
 ヘンデル:オンブラ・マイ・フ/
 4.同:輝けるセラフたち/
 5.パーセル:なが手を、ベリンダ…私が地に伏すとき/
 6.ヘンデル:心よ、ほのかな喜びの住まい/
 7.モンテヴェルディ:ただあなたを見つめ/
 8.同:あの軽蔑した眼差し/
 9.ヘンデル:私はあなたを抱きしめる/
 10.同:守護天使達よ/
 11.ペルゴレージ:悲しみに沈めるみ母は涙にくれて/
 12.J.S.バッハ:愛の修練もて/
 13.同:羊らは安らかに草を食み
ダニエル・ドゥ・ニース(ソプラノ) 
イングリッシュ・コンサート
指揮:ハリー・ビケット
名花ダニエル・ドゥ・ニースの待望の第3弾は、イギリス、ドイツ、イタリアの伝統的なバロック作品を集めた1枚。欧州のバロック世界を牽引するハリー・ビケットとイングリッシュ・コンサートの清冽な伴奏でお届けします。ヘンデルの《オンブラ・マイ・フ》をはじめとした13曲は、彼女がキャリアの初期から歌い親しんできた得意曲ばかりです。また、モンテヴェルディの《ただあなたを見つめ》では、現代最高のカウンターテナーの一人であるアンドレアス・ショルとのデュエットもお楽しみいただけます。録音:2010年8月16日 聖ジュード・オン・ザ・ヒル、ロンドン



 
OA1133D
(DVD)
\4000
2013年 ロイヤル・オペラ・ハウス
 レオン・ミンクス:バレエ《ドン・キホーテ》

  プロローグと2幕
キトリ…マリアネラ・ヌニェス/
バシリオ…カルロス・アコスタ/
ドン・キホーテ…クリストファー・サンダース/
サンチョ・パンサ…フィリップ・モスレイ/
ロレンツォ…ギャリー・エイヴィス/
ガマーシュ…ベネット・ガートサイド/
エスパーダ…平野亮一/
メルセデス…ローラ・モレラ/
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/
マーティン・イェーツ(指揮)/
カルロス・アコスタ(マリウス・プティパによる)(振付)/
カルロス・アコスタ(ディレクター)/
ティム・ハトリー(デザイン)/
ロス・マッギボン(映像ディレクター)

OABD7143D
(BD)
\4800
 2013年 ロイヤル・オペラ・ハウス ライヴ収録/収録時間:125分+12分(キャストと仲間たちへのインタヴュー)/音声:英語(インタビュー) <DVD>ステレオ2.0/DTS 5.1/<BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 このバレエ《ドン・キホーテ》はセルバンテスの長大な原作の中から、その一部「バジルとキトリの結婚物語」のエピソードを取り出してバレエに仕立てたものです。当然主役は若い恋人たちであり、彼らの美しい踊りが中心となります(もちろんドン・キホーテの有名な“風車のエピソード”も上手く盛り込まれているのでご安心ください)。ここで引き締まった肉体を存分に使ってバシリオ(バジル)を踊るのが若きキューバのダンサー、カルロス・アコスタです。彼は黒人系として始めてこのバレエ団のプリンシパル・ダンサーとなった逸材であり、そのアグレッシヴなダンスは全世界のファンを完全に魅了しています。彼はこの上演で全ての振り付けと演出を担い、思うがままの素晴らしい舞台を作り上げることに成功しました。キトリを演ずるのは、アルゼンチン出身、ロイヤル・バレエ団のプリンパル・ダンサーであるマリアネラ・ヌニェス。ティム・ハトリーによるヴィヴィッドで美しい舞台デザインをバックに輝かしい肢体が舞い踊ります。またエスパーダ役には日本の注目ダンサー、平野亮一を起用。恵まれた長身をフルに生かしたダイナミックな舞いは、他の出演者とは一線を画すものです。
 
OA1130D
(DVD)
\4000
ベンジャミン・ブリテン:歌劇《ヴェニスに死す》 グスタフ・フォン・アッシェンバッハ…ジョン・グラハム=ハール(T)/
旅人/老いた伊達男/ゴンドラこぎ/床屋/ホテル支配人/
旅芸人/ディオニュソスの声…アンドリュー・ショア(Br)/
アポロの声…ティム・ミード(C-T)/
タジオ…サム・ツァルドヴァー(ダンサー)/
ポーランド人の母親…ローラ・キャルドウ(ダンサー)/
2人の娘たち…マイア・アンジェリーナ・マザー/シュリアーナ・シェフ(ダンサー)/
ヤシュー…マルチオ・テイシェリア(ダンサー) 他/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ合唱団(合唱指揮…ポール・ブロウ)/
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団/
エドワード・ガーディナー(指揮)/
デボラ・ワーナー(演出)/
トム・パイ(装置・デザイン)/
クロエ・オボレンスキー(衣装)/
ジーン・カルマン(照明)/
キム・ブランドストラップ(振付)/
ロス・マッギボン(映像ディレクター)

OABD7141D
(BD)
\4800
2013年6月 ロンドン・コロシアム ライヴ収録/収録時間:153分/音声:英語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DTS 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:英、仏、独、韓/ 画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 ドイツの作家トーマス・マンが自身の体験を元に書き上げた「ヴェニスに死す」。年老いた主人公がヴェニスに旅行した際、見かけた美少年に一目ぼれしてしまい、その美の呪縛から逃れることができずその地で最期を迎えるという極めて耽美的な作品です。ヴィスコンティが監督した映画では、あのマーラーの「アダージェット」が効果的に用いられたために一層の印象を残し、現在でも伝説的な人気を誇っています。
 このブリテン(1913-1976)のオペラは同じ作品を題材にしていますが、ヴィスコンティの解釈とはまた違った面を表出することで、ブリテンなりの世界を創り上げています。使われている響きはもっと冷徹で、ヴィスコンティ映像の持つ爛熟した美しさとは一線を画した視線が印象的で、「美の象徴」であるタジオは声を発することないダンサーが演じることで、その無邪気さが引き立ちます。舞台が幻想的であればあるほどに、人間の持つ「美への憧れ」と、それに比例した「現実の醜い部分」が際立つというこの物語。
 演出を担当したデボラ・ワーナーは、装置も衣装もシンプルな物を用い、儚い夢にのたうつ芸術家の苦悩を突き放すことを試みるかのようです。主人公を歌うジョン・グラハム=ハールはケンブリッジ王立音楽大学で学び、2012年にはイタリアの権威ある「フランコ・アッヴィアーティ賞」を受賞するなど注目のテノール歌手。力強く、リリカルな声は将来を期待させる才能です。様々な役を歌い分けるアンドリュー・ショアはイギリスのベテラン。イングリッシュ・ナショナル・オペラの顔とも言える存在です。
デボラ・ワーナー(演出) 1959年イングランドのオックスフォードシャー生まれ。もともとはシェークスピアやブレヒトなどの演劇の演出を手がけていましたが、グラインドボーンの《ドン・ジョヴァンニ》、オペラ・ノースの《ヴォツェック》、レザール・フロリサンとのパーセル《ディドとエネアス》などのオペラ演出の好評を受け、この分野でも躍進を果たしています。2006年、大英帝国勲章受勲。
 
OA1127D
(DVD)
\3100
《栄光のグラインドボーン》
— 第1幕(含まれている歌劇の抜粋) —
 モーツァルト:《フィガロの結婚》/
 ヤナーチェク:《利口な女狐の物語》/
 プッチーニ :《ジャンニ・スキッキ》/
 モーツァルト:《コジ・ファン・トゥッテ》/
 ブリテン :《ビリー・バッド》/
 ヴェルディ :《ファルスタッフ》
— ディナー休憩 —
 第2幕(含まれている歌劇の抜粋) —
  ビゼー:《カルメン》
  ヘンデル:《ジュリオ・チェザーレ》/
  ワーグナー ;《トリスタンとイゾルデ》/
  ストラヴィンスキー:《放蕩息子の遍歴》/
  ロッシーニ :《チェネレントラ》/
  ワーグナー ;《ニュルンベルクのマイスタージンガー》

OABD7138D
(BD)
\4000
 収録時間:146分+5分(ボーナス)/音声:英語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DTS5.0 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:英、独、仏/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層 25GB 1080i High Definition
 イギリスのイースト・サセックス州ルイス近郊のカントリー・ハウス(ブリテン島の農村にある貴族たちの邸宅)であるグラインドボーンで開かれる「グラインドボーン音楽祭」。これは1934年に資産家ジョン・クリスティが創設した音楽祭で、クリスティ家が主催し、委員長の職はジョンから子のジョージ、孫のガスへと受け継がれています。
 初回の演目はフリッツ・ブッシュの指揮によるモーツァルトの《フィガロの結婚》で、その後もモーツァルトの数々のオペラを中心に演目が組まれましたが、この映像に収録されているように、ヘンデルやヤナーチェクなどのオペラも重要なレパートリーになっています。
 オペラ上演については、他のヨーロッパの地域に比べると若干後進国であったイギリスですが、この音楽祭のためには当時最高の歌手と指揮者を集結させ、ついにはコヴェント・ガーデン歌劇場と並ぶ、イギリスにおける「オペラの拠点」となったのです。この映像には、12のレパートリーからの華やかなシーンが収録されており、アンネ・ゾフィー=オッターやダニエル・ドゥ・ニース、ジョン・マーク・エインズリーなどの歌い手や、ウィリアム・クリスティ、マーク・エルダ−などの指揮者の姿を見ることができます。

















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