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第77号
マイナー・レーベル新譜(5)
2014.6.17〜2014.8.15


MD+G



307 18602
\2400→\2190
《ライプツィヒ弦楽四重奏団〜ハイドン:弦楽四重奏曲集Vol.7》
  弦楽四重奏曲第81番ト長調Op.77-1 Hob III:81
  弦楽四重奏曲第82番ヘ長調Op.77-2 Hob. III:82
  弦楽四重奏曲第83番ニ短調Op.103 Hob. III:83
  弦楽四重奏曲第43番ニ短調Op.42 Hob. III.43
ライプツィヒ弦楽四重奏団
[シュテファン・アルツベルガー(Vn)
ティルマン・ビュニング(Vn)
イーヴォ・バウアー(Va)
マティアス・モースドルフ(Vc)]
クラシカルの弓を使用し、ハイドンの語法を見事に再現したハイドン後期の作品
 世界最古のシンフォニー・オーケストラである名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者たちが1988年に結成した当団。55人の作曲家による約200曲をレパートリーに持ち、録音も30枚以上残している名門中の名門です。
 そんな彼らが満を持してスタートさせたハイドン:弦楽四重奏曲録音も今回で第7弾を迎えました。81と82番は、1799年ウィーンで書かれたロプコヴィッツ伯爵に献呈されたもので、すでにシューベルトを想像させるロマン的な世界に深く入り込んだ作品。83番は、82番に続いて作曲が始められましたが、アンダンテとメヌエット楽章のみ完成され、未完となったものです。
 おそらく老齢のため完成をあきらめたものと言われています。
 通常ハイドンの弦楽四重奏曲はセットで書かれていますが、43番のみは唯一単独で書かれた、謎めいた作品でもあります。
 このシリーズの録音ではハイドン時代の弓の忠実なコピー弓を使用し、ハイドンの語法を見事に再現しているのが特長です。
 


901 18576
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
ベートーヴェンの第9に匹敵する感動的な作品
 メンデルスゾーン:
  交響曲第2番 変ロ長調『讃歌』Op.52
ダグラス・ボイド(指揮)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
リサ・ラーション(Sp)
マリン・ハルテリウス(Sp)
イェルク・デュールミュラー(T)
アンサンブル・コランド(合唱)
 メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」は1840年6月5日に初演されました。
 印刷技術を発明したヨハネス・グーテンベルクの生誕400年を記念する祝典がライプツィヒで開催され、このために作られたのが当作品。
 歌詞は、マルティン・ルターが旧約聖書をドイツ語に翻訳したものをメンデルスゾーンが改編したものを使っています。3楽章からなる長大なシンフォニアに、合唱と独唱が高らかに「神への讃歌」を歌い上げる第4楽章が続き、ベートーヴェンの第九に匹敵する感動的な作品です。
 第2番とされていますが、この曲の前に第4番「イタリア」と第5番「宗教改革」が完成されていたので、実際は彼の第4番目の交響曲ということになります。
 急成長中のソプラノ、マリン・ハリテリウスとヴェテラン、リサ・ラーション、そしてテノールのイェルク・デュールミュラーという万全の歌手陣を揃え、合唱、オーケストラの全てを纏めるのは、ヨーロッパ室内管弦楽団の創設メンバーの一人、名オーボエ奏者ダグラス・ボイドです。軽やかさと壮麗さを兼ね備えた名演をお楽しみください。

ハイブリッドSACD仕様 (CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND)




<ダグラス・ボイド&ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム旧譜>
 チューリヒ州の工業都市ヴィンタートゥールのオーケストラ、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム(ヴィンタートゥール交響楽団とも)は1629年創設というスイス最古の楽団。シェルヘンがその発展向上に大きく貢献し、フルトヴェングラー、フリッツ・ブッシュ、カイルベルトなどもかかわりを持った名門。名フルート奏者ペーター=ルーカス・グラーフは若いときにここのオーケストラの首席奏者を務めていたらしい。
 一時期はウェルザー=メストやハインリヒ・シフなどが首席指揮者を務めていたが、現在はダグラス・ボイドがその任に就いている。



Schubert: Symphonies Nos. 8 & 9
901 16366
(SACD)
\3100→\2790
ダグラス・ボイド/
 シューベルト:《未完成》&《ザ・グレイト》

  1.交響曲第8番ロ短調D.759《未完成》
  2. 同 第9番ハ長調D.944《ザ・グレイト》
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
指揮:ダグラス・ボイド
歯切れよく爽快な名演!

録音:2010年10月5〜8日 シュタットハウス、ヴィンタートゥール

イギリスのグラスゴー出身で、ヨーロッパ室内管の設立メンバーの一人として2002年まで首席オーボエ奏者を務め、現在は指揮者として活躍する若き名匠ダグラス・ボイド。2009−10シーズンより、スイスのヴィンタートゥール・ムジークコレギウムの首席指揮者を務める彼の最新盤は、好評を博した前作に続くシューベルト。《未完成》と《ザ・グレイト》という王道プログラムを、実に歯切れよく爽快に歌い上げています。
Schubert: Incidental music to Rosamunde, D797
901 16336
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
ダグラス・ボイド/
 シューベルト:劇付随音楽《ロザムンデ》D.797
セレーナ・マルフィ(アルト)
シュヴァイツァー室内合唱団
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
明快で活気に満ち溢れた音楽性を存分に活かした秀演

録音:2010年10月5〜8日 ヴィンタートゥーア

イギリスのグラスゴー出身で、ヨーロッパ室内管の設立メンバーの一人として2002年まで首席オーボエ奏者を務めていたが、現在は指揮者として活躍する若き名匠ダグラス・ボイド。マンチェスター・カメラータの音楽監督として、同団をイギリスで最も優良なオーケストラの一つに育て上げた手腕を評価され、2009-10シーズンより、スイスのヴィンタートゥーア・ムジークコレギウムの首席指揮者に就任しました。当盤に収録されたシューベルト《ロザムンデ》でも、その明快で活気に満ち溢れた音楽性を存分に活かし、強い金管の出だしも、叙情的な弦楽パートも、情感豊かに歌い上げています。
Rheinberger: Complete Organ Concertos
901 16436
(SACD)
\3100→\2790
ラインベルガー:オルガンと管弦楽のための協奏曲集
  1.協奏曲第2番ト短調Op.177
  2.チェロとオルガンのための3つの小品
  3.協奏曲第1番ヘ長調Op.137
シュテファン・ヨハネス・ブライヒャー(オルガン)
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
キャシリア・クメル(チェロ:2)
再評価が進むラインベルガーの注目の協奏曲集

録音:2010年2月 ヴィンタートゥーア

ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901)はリヒテンシュタインのファドゥーツに生まれ、ドイツのミュンヘンで没した作曲家&オルガン奏者。代表作のオルガン・ソナタ20曲をはじめ、オルガン作品に傑作が多いが、現在では再評価が進み、様々なCDリリースも好調になっています。古今のオルガン作品を精力的に録音し続けているブライヒャーの演奏で、彼の魅力あふれる2つのオルガン協奏曲をどうぞ!また、チェロとの美しい対話による3つの小品も聴きどころです。



  

613 18582
\2400
シュライエルマッハーが恩師, 友人、同僚たちに敬意を払って…
 フリードリッヒ・ゴールドマン(1941-2009):
  4つのピアノのための小品(1973)/
 ライナー・ブレデマイヤール(1929-1995):
  ピアノのための小品3(1969)/
 ジークフリート・ティーレ(1934-):
  夕べの幻想(1988/89)/
 トーマス・ミュラー(1939-):in memoriam f.g.(2009)/
 フリードリヒ・シェンカー(1942-2013):
  3つのピアノのための小品(1975),
  ピアノのための小品(シェーンベルクへのオマージュ)(1972)/
 ヘルマン・ケラー(1945-):
  カッツァー変奏曲(2004),
  ハンス・ペーター・ヤンノッホのために(2002),
  ライナー・ブレデマイヤールのために(2005),
  クルターグ・ジェルジュのために(2002)/
 クヌート・ミュラー(1963-):
  Tannit (2013),
 ヴォルフガング・ハイジヒ(1952-):
  Absence, Happy Birthday,
  Leuchtreklame,
  Schade, Kein Ort Nirgends,
  Sekundenweise bh/
 ニコラウス・リヒター・デ・ヴロエ(1955-):
  Peridotit - Steinstuck #2 (2007)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(P)
 シュライエルマッハーが恩師, 友人、同僚たちに敬意を払って…
 現代音楽を専門とするピアノのシュテッフェン・シュライエルマッハーは、旧東ドイツのハレ出身。元々はライプツィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学やベルリン芸術大学で、ジークフリート・ティーレやフリードリヒ・ゴルトマンに作曲を師事しており、表現主義的傾向の習作を書いていました。彼の師であるティール、ゴールドマン、シェンカーらは、友人として、また同僚としてお互いに、芸術的な個性に影響を与え合ったと語っています。その後も、フランス的、アバンギャルド的、またメカニカルに作曲をする友人達と出会い、彼の音楽に新風が吹き込まれていきました。そうしたシュライエルマッハーの師, 友人、同僚たちに敬意を払って、彼らの作品を演奏しているのが当盤です。
 


615 2332
\2400→\2190
22歳で世を去った天才作曲家シュテーレ
 フーゴ・シュテーレ(1826-1848):
  ピアノ四重奏曲第1番イ長調
 ドヴォルザーク(1841-1904):
  ピアノ四重奏曲第1番Op.23
モーツァルト・ピアノ四重奏団
[Klaus Schilde(P),
Karsten Heymann(Vn),
Jean Rieber(Va),
Ulrich Bode(Vc)]
 わずか22歳で世を去った天才的作曲家シュテーレの作品
 フーゴ・シュテーレは、ヴァイオリンとピアノを学んだ後、シュポアの弟子となりました。
 シュポアは彼を非常に高く評価し、ワーグナー、ロベルト・シューマン、クララ・シューマンらとも演奏を行い、カッセルの宮廷楽団のヴィオラ奏者も務めました。
 しかしわずか22歳で髄膜炎のため惜しくも命を落とします。現在はわずかの室内楽作品、交響曲、コンサート用序曲、オペラ、詩篇が残されている程度ですが、初期のロマンチックな旋律に満ちた若々しいエネルギーあふれる音楽は、大胆なアイデアで私たちを驚かせてくれます。
 シュテーレとドヴォルザークの同編成の曲をカップリングし、それぞれの相違を楽しめる興味深い企画盤です。
 


605 10372
\2400→\2190
〔再発売〕
待望の再発売!
ラインハルト・カイザー(1674-1739):
 _侶燹屮ラウディウスの誘惑」より
 ▲侫襦璽函▲凜オラ・ダモーレと通奏低音のための3声のソナタ第1番
 2侶燹屮丱咼蹈鵑硫Α廚茲
 じ抗擇里燭瓩龍奏曲
 ゥ▲螢◆嶌念Δ離▲疋縫后
 Σ侶燹嵌徳の力」より
エリザベート・ショル(Sp)
ラ・リコルダンツァ(ピリオド楽器アンサンブル)
 ドイツ・バロック歌劇の祖、カイザーによる美しいアリア
 ハンブルグで活躍したバロック時代中期の作曲家ラインハルト・カイザー。オペラ、アリア、デュエット、カンタータ、セレナーデ、教会音楽とオラトリオなど、幅広い作品ジャンルで、テレマン同等の人気を誇った作曲家といわれています。
 特にバッハやテレマンがあまり着手しなかったオペラのジャンルでは、「ドイツ・バロック歌劇の祖」とされています。そのカイザーのオペラからのロココ趣味を取り入れた歌にソナタや器楽合奏を組み合わせたバランスよいカップリング。
 そして名バロック歌手エリザベート・ショルの透明感ある歌声によって、美しさが際立ったアルバムです。
 長らく入手困難になっておりましたが、待望の再発売です!
  【録音】2000年5月録音



 バロック時代、音楽の中心はイタリアだった。一方ドイツは、芸術的にも文化的にも商業的にも他のヨーロッパ諸国と比べて格段に差をつけられていた。
 ところが港町ハンブルグだけは違っていた。もともと「ドイツ」というひとかたまりの国などなく、幾多もの自由国家やらなんやらで構成されていた当時の「ドイツ」地方。ハンブルグはそのなかで例外的に裕福で文化的にも進んだ都市だった。
 さて、オペラは基本的に貴族の宮廷のために存在していたが、ようやくヴェネツィアで一般庶民も見られる劇場が生まれた。そしてドイツでもようやくハンブルグでそうした劇場が生まれ、イタリアにも負けないようなドイツ独自のオペラが人気を博した。ご当地オペラである。そのハンブルグで一世を風靡したのが、ラインハルト・カイザー。後のハンブルク市立歌劇場の首席作曲家を
勤め、ドイツの国民オペラを隆盛に導いた。年代的にはヴィヴァルディとほぼ同時代。年下のテレマンも彼を慕ってハンブルグに来たらしい。その後いろいろ確執はあったらしいが、カイザーが繁栄させた土壌の上に、ドイツ最大の人気作曲家テレマンが生まれたことは間違いない。実際若きヘンデルもカイザーが発掘したと言われる。
 さて、そんなドイツの隠れた偉人カイザーのいろいろな作品を巧みに組み合わせた秀逸なアルバム、待望の再発売。

TELARC



TEL 34659
(2CD)
\3000→\2690
ブラームスが愛したクララ・シューマンへのオマージュ第2弾!

ブラームス:
 交響曲第1番ハ短調Op.68
 交響曲第3番ヘ長調Op.90
クララ・シューマン:
 民衆歌、彼らはたがいに愛し合っていた、
 なぜ他の人に尋ねるのか、我が星、
 おやすみと言う時に、すみれ、ローレライ、
 私はあなたの瞳に、別れのとき
ジョン・アクセルロッド(指揮&ピアノ)
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団,
ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br),
フェリシティ・ロット(Sp)
 
 ブラームスが生涯愛し続けたクララ・シューマン。彼の音楽には、クララへの愛情や感情が込められているとも言われています。
 ブラームスが20余年の歳月をかけてようやく完成させた交響曲第1番、そして彼の交響曲の中でもっとも短く明快な曲想の第3番を収録しています。
 夫シューマンと友人ブラームスから音楽上のパートナーとしても愛され信頼されたクララ・シューマン。音楽的才能に恵まれ書きあげた歌曲集は、ブラームスへの感謝の意をこめて書かれたものあり、女性ならではの繊細な心の内が素直に表現されています。
 幅広いレパートリー、革新的なプログラミング、そしてそのカリスマ性で世界各国のオーケストラから常に共演を望まれている指揮者のひとりであるジョン・アクセルロッドが首席指揮者を務めるミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮しての録音。今回は奇数番シンフォニー2曲に加え、歌曲の第一人者ホルツマイアーとフェリシティ・ロットによるクララ・シューマンの歌曲をカップリング。ブラームスとクララの間に交差した様々な感情がアルバムの中で美しく儚く揺れ動きます。
 録音:2013年10月&12月 ミラノ・オーディトリウム(交響曲)、2013年10月 ハノーヴァー、ベートーヴェン・ザール(歌曲)


旧譜/第1弾

TEL 34658
(2CD)
\3000→\2690
ジョン・アクセルロッド(指揮&ピアノ)
 ブラームスの交響曲とクララの歌曲集・・・

ブラームス:
 交響曲第2番ニ長調Op.73
 交響曲第4番ホ短調Op.73
クララ・シューマン:
 海辺にて, 私は暗い夢の中で立っていた, 宵の星,
 無言のはすの花, 彼はやってきた, 美しさゆえに愛するのなら,
 愛の魔法, 月は静かに昇った, ある明るい朝に, おお、歓喜よ,
ジョン・アクセルロッド(指揮&ピアノ)
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団,
インドラ・トーマス(Sp),
ニコル・キャベル(Sp)

 ブラームスが愛したクララ・シューマンへのオマージュ
 ブラームスが生涯愛し続けたクララ・シューマン。彼の音楽には、クララへの愛情や感情が込められているとも言われています。
 牧歌的で幸福な気分に満ちあふれた交響曲第2番。それとは対照的に老境における枯淡の味を見事に表出された第4番。それはまさに美しいクララに惹かれてゆき、そして関係の破綻が描き出されているのではないでしょうか。夫シューマンと友人ブラームスから音楽上のパートナーとしても愛され信頼されたクララ・シューマン。音楽的才能に恵まれ書きあげた歌曲集は、ブラームスへの感謝の意をこめて書かれたものあり、女性ならではの繊細な心の内が素直に表現されています。
 幅広いレパートリー、革新的なプログラミング、そしてそのカリスマ性で世界各国のオーケストラから常に共演を望まれている指揮者のひとりであるジョン・アクセルロッドが首席指揮者を務めるミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮しての録音。一見オーソドックスに感じられる演奏の中に鋭角と流線を交え、美しいハーモニーが印象的な演奏を展開しています。ヴェルディ歌いとして世界が注目する新星ソプラノ歌手インドラ・トーマス、そしてBBCカーディフ声楽コンクールで優勝し、賞賛と期待の声がよせられているニコル・キャベルがクララの歌曲を歌い上げています。



もひとつ
ジョン・アクセルロッドの「新世界」
Dvorak: Symphony No. 9 in E minor, Op. 95 'From the New World', etc.
GENUIN
GEN 87105
\2300→¥2090
ドヴォルザーク:
 交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
 チェコ組曲 ニ長調 Op.39
ジョン・アクセルロッド(指揮)
ヴュルテンベルク・フィル
※ドヴォルザークの名曲、新世界交響曲の新録音。ジョン・アクセルロッドはヒューストン生まれ。バーンスタイン、ムーシン、エッシェンバッハ等に学んだ。2004年からルツェルン交響楽団の音楽監督を務める他、シカゴ響、ロンドン・フィル、パリ管、ロサンゼルス・フィルなど世界の名門オーケストラへの客演も多数。今後の飛躍が期待できるホープである。
録音:2007年1月22−23日,4月27−28日、DDD、67:39


BR KLASSIK



900125
(2CD)
\3100→\2890
ハイティンク&バイエルン放送響
 ヨーゼフ・ハイドン:オラトリオ「天地創造」
カミラ・ティリング(ソプラノ)…ガブリエル,エヴァ/
マーク・パドモア(テノール)…ウリエル/
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バスバリトン)…ラファエル,アダム/
バイエルン放送合唱団(ペーター・ダイクストラ…合唱指揮)/
バイエルン放送交響楽団/
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
録音 2013年12月19-20日 ミュンヘン ヘルクレスザール ライブ収録

 1796年から1798年にかけて作曲されたこのオラトリオ「天地創造」。あの興行主ザロモンの依頼によって書かれた作品で、旧約聖書の「創世記」第1章とミルトンの「失楽園」を元にした台本にハイドンが魅力ある音楽をつけています。
 第1部は天地創造の第1日から第4日までが描かれ、混沌としたものの中から光が生まれ、天使たちが舞い、神の栄光が歌われます。第2部では第5日目と、第6日目。まず生き物たちが地と空を覆い、その後ようやく人間が造られます。そして第3部ではその造られた人間「アダムとエヴァ」が物語の主役となります。

 この演奏はハイティンクにとっては第3回目の録音となります。
 近作は、これまでの音楽的成果と経験を全て注ぎ込んだかのような熱演であり、この雄大な音楽つくりは、まさに「神の視点」というほかありません。
 84歳という年齢を感じさせないエネルギッシュな演奏となっていることにも注目です。
 3人のソリストも万全であり、最近注目のソプラノ、ティリングの涼やかで落ち着きのあるガブリエル、やわらかくふっくらとしたパドモアのウリエル、こちらも注目の若手バスバリトン、ミュラー=ブラッハマンの年齢を越えた深い声の響きなど聴くべきところの多いものです。
 エキサイティングな100分。天地が誕生する様子をぜひお楽しみください。
 

900905
(3CD)
\2400
リヒャルト・シュトラウス:時というのは不思議なもの〜
 アネッテ・アンガーによる
  「音で聴くリヒャルト・シュトラウスの伝記」

<CD1>
 1.第1章:芸術的な己れを求めて(1864-1894)/
 2.第2章:高き名声(1894-1924)/
 3.第3章:過去の理想を辿って(1925-1949)/
<CD2>
 1-20.シュトラウスが記した手紙と関係する音楽/
<CD3 900124の再収録>
 1-22.アルプス交響曲 Op.64/
 歌劇「インテルメッツォ」から4つの交響的間奏曲 Op.72/

  23.出発前の騒動とワルツの情景/
  24.暖炉の前の夢/
  25.カードゲームのテーブルで/
  26.更に元気な決断
《ドラマ部分(ドイツ語)》
<CD1>
ゲルト・ハイデンライヒ(朗読)/
アレクサンダー・ドゥーダ(リヒャルト・シュトラウス)/
マルティン・フォークト(フランツ・シュトラウス)/
フランク・マンホールド(国王ルートヴィヒ2世)/
フリードリヒ・シュロッファー
(ハンス・フォン・ビューロー,
シュテファン・ツヴァイク) /
カティア・シールト(パウリーネ・シュトラウス)他/
<CD2>
カーティア・ビュルクレ(手紙の朗読…ドイツ語)/
アレクサンダー・ドゥーダ(リヒャルト・シュトラウス)/
ファルク・ヘフナー(編集)/
<CD3>
バイエルン放送交響楽団/
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
録音 2010年4月29-30日…アルプス, 2013年2月12日…インテルメッツォ
 大好評、音と朗読による大作曲家シリーズ、近作は2014年に生誕150年を迎えたリヒャルト・シュトラウスの物語。
 ドイツ語の朗読とは言え、まだまだ真の姿が知られているとは言いがたい「この偉大なる俗物」作曲家の姿をとことん捉えた興味深い伝記です。
 毎回のお楽しみとなっている全曲収録は、なんと発売間もない、ヴェルザー=メストによる「アルプス交響曲」というのですから、こちらも太っ腹。美しいドイツ語の響きを聞くだけでもうれしい3枚組です。

CANARY CLASSICS



CC-13
\2700→\2490
ギル・シャハム
 MUSIC TO DRIVE AWAY LOITERERS

 1.サラサーテ(1844-1908):カルメン幻想曲 Op.25-第1楽章 序奏(アレグロ・モデラート)/
 2.フォーレ(1845-1924):シチリアーナ Op.78/
 3.フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80-第2楽章「糸を紡ぐ女」/
 4.メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20-第3楽章/
 5.モーツァルト(1756-1791):ヴァイオリン・ソナタ 第19番 変ホ長調 K302-第2楽章/
 6.プロコフィエフ(1891-1953):組曲「3つのオレンジへの恋」Op.33Bis-行進曲/
 7.プロコフィエフ:5つのメロディ Op.35Bis-第1番 アンダンテ/
 8.陳剛/何占豪:ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」-アダージョ・カンタービレ/
 9.サラサーテ:ナバーラ Op.33/
 10.エドワーズ(1943-):ヴァイオリン協奏曲「マニンニャス」-第2楽章 コラール/
 11.シベリウス(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47-第3楽章/
 12.ジョン・ウィリアムズ(1932-):シンドラーのリスト-追憶/
 13.ブロッホ(1880-1959):バール・シェム-ニーグン/
 14.ドーマン(1975-):ヴァイオリン・ソナタ 第3番「ニーグニム」 第2楽章/
 15.サラサーテ:スペイン舞曲集 Op.23-第2番 ザバテアード
ギル・シャハム(ヴァイオリン)…1-9.12-15/
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団…1.9/
アレハンドロ・ポサーダ(指揮)…1.9/
江口玲(ピアノ)…2.3.15/
セジョン(アンサンブル)…4/
オルリ・シャハム(ピアノ)…5-7.12-14/
シンガポール交響楽団…8/
ラン・シュイ(指揮)…8/
アデレ・アンソニー(ヴァイオリン)…9-11/
アデレード交響楽団…10/
アルヴォ・ヴォルメル(指揮)…10
 「現在最も傑出したアメリカのヴァイオリニスト」とされるギル・シャハム。
 このアルバムはCANARYクラシックにおける、彼のたくさんの演奏の中から「彼のお気に入り」を集めたベスト・アルバムです。
 彼自身、もっとクラシック音楽を若い人に聴いてもらいたいと考え、このアルバムを企画したそうです。
 タイトルの意味は「ふらつく人を追い払うための音楽」とでもいうのでしょうか?心の迷いを吹き飛ばすためにもよさそうな1枚です。


何回でも紹介します。
素敵です。シャハムのフォーレ
G. Faure-The Faur  Album
CC03
\2700→\2490
フォーレ:ヴァイオリン曲集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番、
 トスカナのセレナード、
 月の光、
 シチリアーノ、
 糸を紡ぐ女、
 子守歌、
 ロマンス、
 アンダンテ、
 夢のあとに、
 ピアノ三重奏曲
ギル・シャハム(Vn)
江口玲(P)
ブリントン・スミス(VC)
 美しいのである。
 もちろんフォーレの作品も美しいのだが、シャハムのヴァイオリンが。
 店主は商売柄、ヴァイオリン関係のアルバムを週に5,6枚は聴く。でも心の底からそのヴァイオリンの音色に酔いしれるというようなことはあまりない。
 その優しい解釈とか、そのぬくもりのある音楽性とか、そのほとばしる情熱とかそういったものに惹かれることはよくある・・・が、そのヴァイオリンの音色自体に目を見張る、ということは、ありそうであまりない。世界にあまたいる美音の持ち主のアルバムを散々聴いていても、「これは、すごい・・・」とまで思うことは、実はあまりない。
 でもここでのシャハムはすごい。
 こんな音色は聴いたことがない。ここまで透き通って、なおかつ張り詰めたようなヴァイオリン。まだ人が訪れたことのない山奥の冷たい泉のような。
 ちょっと人間離れしたこのアルバム。そこに自分を浸しつつ、自身を外から眺める・・・そんなことを可能にさせる音楽。
 シャハムは“この録音はHIP-HIPフォーレというべきもの”と語る。魅力的でありながら十分に知られているとはいえない音楽を紹介するために、彼自身が設立したCanary Classicsレーベルからの、Vanguard Classicsとの提携による初リリース。“ひねりのきいた、甘いメランコリーを感じさせる演奏。江口玲の的確な詩的ピアノ演奏”
 (ワシントン・ポスト コンサート評より)

 

CD ACCORD


ACD-210
\2100
ステファン・キシエレフスキ:ピアノ作品集
 1.ダンス・ヴァイヴ(1939)/2.前奏曲とフーガ(1942-1943)/
 3.トッカータ(1943)/4.カプリッチョ・ルスティーコ(1951)/
 5.モト・ペルペテュオ(1953)/6-8.ソナタ 第2番(1955)/
 9-14.ピアノのための組曲(1955)
 <前奏曲/前奏曲/メヌエット/ガヴォット/アリア/トッカータ>/
 15.子守歌/16-18.3つの嵐の情景
マグダレーナ・リサク(ピアノ)
録音 2013年6月 カトヴィツェ音楽アカデミー,コンサート・ホール
 恐ろしいまでに多くの才能を持っていた作曲家ステファン・キシエレフスキ(1911-1991)。彼はワルシャワ大学でポーランド文学と哲学を学んだ後、ワルシャワ音楽院でピアノと音楽理論を学び、ナディア・ブーランジェに師事しようとパリへ行き、1回だけレッスンを受けたと言います。
 戦時中から作曲家、評論家、作家として活動を始め、1932年には「エコー・ウィーク」に最初のレビューを発表、音楽だけでなく政治問題や様々を扱い注目されます。1939年にはパリから帰国、放送局「ワルシャワII」の音楽監督に任命されました。ワルシャワ蜂起の際にはラジオ局で働いていましたがその作品は戦いによってほとんど失われてしまったといいます(後に再構築された)。戦後はクラクフに定住し、雑誌の編集や政治活動に勤しみ、優れたジャーナリストとしても知られるようになります。その当時、共産主義政権の議会のメンバーでもあり、ワルシャワに移住してからは国会議員も務めました。
 このアルバムに収録されているのは、そんな彼の旺盛な創作意欲が漲る作品です。いくつかの曲は前述の通り、戦時中に燃えてしまったものですが、彼自身が書き直したり違う形で蘇らせたものもあり、これらも順を追って聞くことでこの特異な作曲家を知ることができるのではないでしょうか?
 作品自体は、フランス時代の味が仄かに感じられるドビュッシー的なものあり、彼が心酔していたプロコフィエフ的なものあり、と実にヴァラエティに富んだものです。知られざる作曲家を聞く喜びがここにあります。
 

CPO


777270
\2100→\1890
アッテルベリ/ラングストレム:弦楽四重奏曲集
 1-3.クット・アッテルベリ:弦楽四重奏曲 第2番 ロ短調 Op.11/
 4-7.アッテルベリ:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.39/
 8.トゥーレ・ラングストレム:弦楽四重奏曲
ステンハンメル弦楽四重奏団
録音 2009年11月9-14日 ストックホルム
 スウェーデンを代表する近代作曲家、アッテルベリ(1887-1974)とラングストレム(1884-1947)の弦楽四重奏曲集です。2人とも同じ世代に属しますが、その活動は全く違う様相を呈しています。
 アッテルベリは最初チェロを学ぶも、大学は王立工科大学に入学、電気技術者としての研鑽を積みながら、オーケストラに入団しチェロを弾いていました。決して音楽を職業にしていたわけではなく、本職はストックホルムの特許局の職員でしたが、それでも9曲の交響曲、5曲のオペラをはじめとした膨大な作品を書き上げたことで知られています。
 かたやラングストレムはストックホルムに生まれ、音楽を学ぶためにドイツに留学し、ハンス・プフィッツナーに師事しています。1922年から1935年まではエーテボリ交響楽団の首席指揮者も務めています。その後はスウェーデン作曲家協会を設立し、王立歌劇場の広報も努めていました。そんな2人の弦楽四重奏曲ですが、アッテルベリの2番は忙しないモティーフで始まり、夢幻的な第2楽章へと続きます。第3楽章は重々しいワルツです。第3番はニ長調という調性のせいか清々しさを感じさせます。終楽章はタランテラのような揺れるリズムが印象的。ラングストレムの曲は更にモダンです。 
   

777637
\2700→\2490
エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク:交響曲 第3番&第4番
 1-4.交響曲 第3番 ニ長調「古風な様式で」/
 5-8.交響曲 第4番 ヘ短調
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー管弦楽団/
フランク・ベールマン(指揮)
録音 2010年9月6-10日 ケムニッツ
 cpoレーベルの隠れた人気シリーズ、レズニチェク(1860-1945)の交響曲全集もこれで完結となります。レズニチェクはもともとチェコの貴族の血を引く良家の出身で、法学と音楽を学び、指揮者として活動し、1886年から1894年まではプラハの楽長も務めたほどの才人です。第三帝国の時代には高い名声を得て、またヒトラーからも擁護され、その作品は数多くの楽団、指揮者によって演奏されました。
 個人的にはリヒャルト・シュトラウスとも友人関係を築いていましたが、作品的にはシュトラウスを超えることはなかったようで、新古典派、ロマン派、表現主義など、その時代のあらゆる流派を取り入れ、なおかつそこに皮肉っぽさを加えた彼の作品は、結局のところほとんどが忘れ去られて現在に至っています。
 第3番の交響曲は、その前の第2番の完成から14年を経て作曲されましたが、第3番の表題に見られるように、若干時代を遡った感もあり、却って魅力的な音楽となっているところが面白いものです。



CPO レズニチェク 旧譜!!ご注目!

777223-2
\2700→\2490
狂気と崩壊を孕んだ
 レズニチェク(1860-1945):
  交響曲 第1 番「悲劇的」〜祈りと贖罪の歌
マリナ・プルデンスカヤ(メゾ・ソプラノ)/
フランクフルト・ブランデンブルク州立オーケス
トラ/フランク・ベールマン(指揮)
 チェコ系オーストリアの作曲家、レズニチェクは歌劇指揮者としてドイツを中心にヨーロッパ各地で活躍した人です。多くの作品を残していますが、現在知られているのは、歌劇「ドンナ・ディアナ」の序曲くらい。他の作品は戦争中に散逸してしまい、ここに収録された交響曲第1 番も90 年間行方がわからなかったものです。
 この交響曲第1 番は、絶えず繰り返される強迫観念のようなメロディを持つ、声楽と大編成(タムタムも使用)のオーケストラのための作品です。「悲劇的」というタイトルがなくともこの音楽の本質を理解することは容易いでしょう。狂気と崩壊を孕んだウィーン世紀末の特色を備えた作品です。

777056-2
\2700→\2490
典型的なロマン派の作風
 レズニチェク(1860-1945):
  交響曲第2番「皮肉」/
  交響曲第5番「ダンス・シンフォニー」
フランク・ベールマン指揮
ベルン響
 1 9 0 5年に作曲された第2番は「皮肉」と名づけられながらも典型的なロマン派の作風。
 1925年に書かれた第5番は、古き佳き時代の舞踏会を思わせる作品。

777047-2
\2700→\2490
ボーナス・トラックは自作自演「ドンナ・ディアナ」序曲
 レズニチェク:
  喜劇的序曲
  シャミッソーの詩による主題と変奏曲/
  “コル・ニドライ”交響変奏曲
ボーナス・トラック
  レズニチェク自作自演:
    喜劇的序曲/
    歌劇“ドンナ・ディアナ”序曲
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 CPO レーベルで系統的にリリースされているレズニチェクの作品集。底抜けに明るい歌劇“ドンナ・ディアナ”序曲のみで、かろうじてその存在が知られていたため「保守的な作風」の作曲家として認知されているレズニチェクですが、ここに収録された作品を改めて聴いてみれば、その評価はもしかしたら間違いであったのではないか?と考えさせられるほどシニカルで多様な音楽を書いていた人だったことがわかるでしょう。
 名指揮者ユロフスキの見事な演奏も注目。
 ボーナス・トラックには作曲家自身の演奏も収録されている。



歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲を楽しみたいならこのアルバムも!


BERLIN CLASSICS
0185772BC
\1600→\1490

名オペラ序曲集
 歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲は・・・ケーゲル!

オットー・ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 シュターツカペレ・ベルリン
ベルンハルト・クレー (指揮)
ベドジフ・スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
エンゲルベルト・フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとクレーテル」 序曲
シュターツカペレ・ドレスデン
オトマール・スイトナー(指揮)
リヒャルト・ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」 序曲 シュターツカペレ・ベルリン
フランツ・コンヴィチュニー (指揮)
ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇「椿姫」 - 第3幕 前奏曲 シュターツカペレ・ドレスデン
ジュゼッペ・パターネ (指揮)
エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
フランツ・フォン・スッペ:歌劇「詩人と農夫」 序曲
              喜歌劇「軽騎兵」 序曲
シュターツカペレ・ドレスデン
オトマール・スイトナー (指揮)
ヨハン・シュトラウスII世:歌劇「こうもり」 第1幕 序曲 バンベルク交響楽団
マンフレッド・ホーネック (指揮)
 これでもかとオペラの素敵な序曲や前奏曲を集めたアルバム。寄せ集めと言われたら寄せ集めなんだけど、こんな豪華な寄せ集めなら文句ない。
 冒頭のクレーの「ウィンザー」からもう幸福度100%全開。その後登場する指揮者もスイトナー、コンヴィチュニー、パターネ、ちょっと若いがホーネックと大家ぞろい。そして曲もごらんのとおりの娯楽度100%選曲。
 その中で唯一知名度が落ちるのがレズニチェクの歌劇「ドンナ・ディアナ」 序曲だが、これももちろん痛快極まりない名曲。そしてこの曲の指揮が・・・ケーゲルときたら、もうこれはグウの音も出ない。
 本気でお勧めします。



     
777815
(2CD)
\5400
カール・ミレッカー(1842-1899):喜歌劇「ガスパローネ」
 3幕 フリードリヒ・ツェル&リヒャルト・ジュネ 台本
ナゾーニ…ゲルハルト・エルンスト(ヴォーカル)/
市長の息子…ローマン・マルティン(ヴォーカル)/
カルロッタ…ミリアン・ポートマン(ソプラノ)/
エルミニオ…トーマス・ツィステラー(バリトン) 他/
ガードイシュル・レハール祝祭合唱団/
フランツ・レハール管弦楽団/
マリウス・ブルケルト(指揮)
録音 2013年8月19-21日 バートイシュル
 1920年代のシチリアのパレルモで繰り広げられる物語。お金持ちの未亡人カルロッタに目をつけたナゾーニ市長、自らの息子を彼女に紹介します。もちろんカルロッタには財産目当てであることなどお見通し。そこに現れた一人の異邦人。彼は「私は大盗賊ガスパローネ」として追われていると告白します。そこでカルロッタの財産は、そのガスパローネが盗んだことにしてしまおうと計画。一文無しになってしまった(ことになった)カルロッタ。当然ナゾーニ市長は結婚を取りやめますが、実はその異邦人は身分の高い伯爵であり「ガスパローネ」などという盗賊は存在しませんでした。カルロッタと伯爵は見事にゴールインするというお話です。
 よくある「未亡人の財産を狙う吝嗇家」ですが、よくこなれた上に、魅惑的なメロディが頻出する楽しく美しい作品です。姿すらみたことのない盗賊を巡って、人々の思いが交錯し、結局悪巧みが明るみに出るというこのストーリーには当時の聴衆も興奮したことでしょう。
 この演奏には軽妙さと楽しさに溢れたいかにもウィーン風の雰囲気が備わっています。
  

777821
\2700→\2490
ダーヴィト・ポッパー:チェロ協奏曲集
 1-3.チェロ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.8/
 4-6.チェロ協奏曲 第2番 ホ短調 Op.24/
 7.チェロ協奏曲 第3番 ト長調 Op.59
ウェン=シン・ヤン(チェロ)/
ケルンWDR交響楽団/
ニクラス・ヴィレン(指揮)
録音 2011年11月19-22日 ケルン
 プラハで生まれたユダヤ系の作曲家ダーヴィト・ポッパー(1776-1822)は、現在いくつかのチェロの曲を作った人として知られています。最も有名なのは「ハンガリー狂詩曲」でしょうか?ハンガリーの民謡を取り入れた感動的な作品は、チェロの超絶技巧を楽しむとともに、いかにも「ハンガリー」らしい哀愁と情熱に満ち溢れたショーピースとして広く愛好されています。しかし、彼の本領とも言えるチェロ協奏曲は、第2番が比較的有名であるほかは、ほとんど耳にする機会がないものです。縦横無尽に技巧を凝らし、ユダヤ民謡に由来する親しみやすいメロディがたっぷりのこれらの作品は、チェロ好きならずとも一度は聴く価値のあるものです。ハンス・フォン・ビューローの時代、ウィーン宮廷歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を務めていたポッパーの協奏曲を、名手ウェン=シン・ヤンの演奏でお楽しみください。
  
777859
\2700
ゲオルク・フォリップ・テレマン:様々な楽器のための大協奏曲集 第1集
 1-5.2台のトランペット、2本のオーボエと
   弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWVdeest/
 6-9.2本のフルート、オーボエ、ヴァイオリンと
    弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWV54:B1/
 10-12.チェロ、2本のオーボエダモーレと
    弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWV 54:B1/
 13-16.リコーダー、オーボエダモーレ、ヴィオラダモーレと
    弦楽、通奏低音のための協奏曲 TWV 53:E1/
 17-20.2本のリコーダー、2本のオーボエ、2台のヴァイオリンと
    通奏低音のための協奏曲 Concerto TWV 44:42/
 21-23.リコーダー、ヴィオラダモーレ、管弦楽と
    通奏低音のための協奏曲 TWV 50:3
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
 既に定評のある、ラ・スタジオーネ・フランクフルトとミヒャエル・シュナイダーのテレマン(1681-1767)、8CDからなる「管楽のための協奏曲」に続き今作から新しいシリーズが始まります。
 4枚で完結予定の合奏協奏曲で、ドイツの堅固な形式に明るいイタリアの音色と、フランス風のエレガントさを加えた当時の流行の最先端を行くこれらの協奏曲は、後にバッハが「ブランデンブルク協奏曲」で描いた世界の前段階におけるものとして、当時広く愛されていたのです。
 さざめく18世紀の雰囲気を見事に描き出した渾身の名演です。
  

777879
(2CD)
\4200→\3790
ヘルマン・ゲッツ:ピアノ作品全集
<CD1>
 1-6.6つの風俗画 Op.13/7.森のメルヒェン/
 8-10.ソナチネ Op.8-1/11-13.ソナチネ Op.8-2/
 14.アルヴィーネン=ポルカ/15.それは神の平安によって決められる/
<CD2>
 1.幻想曲 ニ短調/2.スケルツォ ヘ長調/
 3.一羽の鳥が飛んできて/4.じゃじゃ馬ならし/5.ソナタ 断章/
 6.ピアノ小品集「綴じてないページ」Op.7
  ※全集として世界初録音
クリストフ・ケイマー(ピアノ)
録音 2011年2月1-3日 ハノーファー
 ドイツに生まれ、ベルリンに学び、後にスイスに移り音楽評論、指揮者、ピアニスト、作曲家として活躍したヘルマン・ゲッツ(1840-1876)、彼がピアノを本格的に学び始めたのは17歳になってからでしたが、師事したハンス・フォン・ビューローの指導が良かったのか、ベルリンのシュテルン音楽院を無事卒業することができたとされています。
 彼は36歳という若さでこの世を去ってしまいましたが、交響曲、ヴァイオリン協奏曲、2つのピアノ協奏曲をはじめ、このアルバムで聴くことのできるピアノ曲、そして室内楽曲も残しています。
 マーラーが彼の作品を愛奏していたことでも知られ、更なるこの作曲家の再評価も待たれるところです。彼のピアノ曲のほとんどは作品番号を持たず、最近印刷されるまでは、その存在もあまり知られていませでんした。しかしピアニスト、ケイマーはゲッツの作品を丹念に調査し、作品によっては編集も行い、今回のリリースを完了させたのです。
 ブラームスを思わせる渋い作品も含まれるこの曲集を聴きながら、彼がもっと長生きしたらどんな曲を書いたのかを想像するのも良いものです。


旧譜
ヘルマン・ゲッツ:ピアノ協奏曲

HYPERION
CDA 67791
\2500→¥2290
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズVol.52
 ヘルマン・ゲッツ:ピアノ協奏曲変ロ長調Op.18
 J・ヴィエニャフスキ:ピアノ協奏曲ト短調Op.20
ヘイミッシュ・ミルン(ピアノ)
ミハウ・ドヴォジンスキ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団

 第52集はドイツの夭折の作曲家ヘルマン・ゲッツ(1840−1876)と、ヘンリクの弟ユゼフ・ヴィエニャフスキ(1837−1912)のピアノ協奏曲!

 ベルリンのシュテルン音楽院でシュテルンとビューローから指揮や作曲を学び、ヴィンタートゥールのオルガニスト、合唱監督を務めるなどスイスで活躍したゲッツ。
 身体を蝕み悪化する結核と闘いながら演奏活動を続けたゲッツ晩年の「ピアノ協奏曲Op.18」は、親交の厚かったブラームスと同じくウィーン古典派の影響を感じさせる夭折の天才の忘れ形見である。

 天才ヴァイオリニストとしてその名を轟かせた兄ヘンリクとは対照的に、パリ音楽院で学び作曲家、教育者としての優れた資質を開花させた弟ユゼフ・ヴィエニャフスキ。
 1860年にワルシャワで出版され、ベルギー国王レオポルド2世に献呈されたヴィエニャフスキの「ピアノ協奏曲Op.20」は、兄のヴァイオリンのように高度な技巧が要求されるソロパートや、ショパンやリストを彷彿とさせる作風やスタイルが特徴的。

※録音:2009年9月16日−17日、シティ・ホール(グラスゴー)

  

777938
(7SACD-Hybrid)
\10000→\9490
フェリックス・ヴァインガルトナー:交響曲全集&交響的作品集
<CD1…999981>
 1.交響詩「リア王」Op.20/2.交響曲 第1番 ト長調 op.23/
<CD2…777098>
 1.序曲「嵐」/2.組曲「嵐」/
 3.弦楽オーケストラのためのセレナーデ/
 4.交響曲 第4番 ヘ長調 Op.61/
<CD3…777099>
 1.交響詩「天国」Op.21/2.交響曲 第2番 変ホ長調 Op.29/
<CD4…777100>
 1.愉快な序曲 Op.53/2.交響曲 第3番 ホ長調 Op.49/
<CD5…777101>
 1.序曲「深刻な時より」Op.56/2.交響曲 第5番 ハ短調 Op.71 /
<CD6…777102>
 1.交響詩「春」Op.80/2.交響曲 第6番 ロ短調「悲劇的」 Op.74/
<CD7…77710>
 1.交響曲 第7番 ハ長調 Op.87
バーゼル交響楽団/
マルコ・レトーニャ(指揮)
 戦前を代表する名指揮者ヴァインガルトナー(1863-1942)は、フランツ・リストに弟子入りしたほどの大作曲家でもありました。
 作曲家として彼の功績は、いくつかのベートーヴェンの作品の改訂でも知られていますが、実は交響曲からオペラまで多方面に渡る多数のオリジナル作品も多数残されています。
 cpoレーベルは彼の作品を積極的に録音してきており、交響曲と管弦楽作品は、バーゼル交響楽団とマルコ・レトーニャの卓越した演奏で全集完成をなりました。
 全てがSACDハイブリッド盤という高音質も魅力的なこの全集、演奏の面でも価格の面でも、これはとにかくお手元に置いていただきたい偉業と言えるでしょう。
 

777717
(2 SACD-Hybrid)
\6200
マックス・レーガー:オルガン作品集 第1集
レーガー時代の歴史的オルガンによる演奏

<CD1>
 1.B-A-C-Hの名前による幻想曲とフーガ Op.46(1900)/
 2.組曲 ホ短調 Op.16(1894/1895)/
<CD2>
 1.オルガン・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.33(1899)/
 2.12の小品集 Op.80(1904) 抜粋/
 3.オルガン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.60(1901)
ゲルハルト・ヴァインベルガー
(オルガン
CD1…ヴィルヘルム・ザウアー・オルガン
(ライプツィヒ トーマス教会 1914年製,
CD2…P.フルトヴァンガー&ハンマー・オルガン
(ザルツヴェデル マリーエン教会 1908年製)
 2016年に没後100周年の記念年を迎えるマックス・レーガー(1873-1916)。いくつかのレーベルが彼のオルガン作品の全集録音を目論んでいますが、「オルガンと言えばcpo!」ということで、cpoではJ.S.バッハの全集でお馴染みの名手ヴァインベルガーをフィーチャーして、レーガー全集を始動しました。
 レーガー作品は、もちろんバッハの形式を厳格に継承した上で、ロマン派的な和声を、雄弁な表現力を上乗せしたもので、曲に用いられている対位法は想像を絶するほどに緻密であり、また音楽的にも(渋いとはいえ)極めて優れたものであることは間違いありません。
 そのうえ、この録音はSACDハイブリッド盤で発売というのも嬉しいところ。レーガーが活躍した時代に建立されたふくよかなオルガンの響きを、余すことなくとらえた素晴らしいアルバムの登場です。
 


777901
(2CD)
\5400→\4990
リヒャルト・シュトラウス:歌劇「インテルメッツォ」Op.72
 2幕(作曲家自身の台本による)
ジモーネ・シュナイダー(ソプラノ)/
マルクス・アイヒェ(バリトン)/
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ) 他/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ウルフ・シルマー(指揮)
 シュトラウス(1864-1949)の歌劇「インテルメッツォ」は、彼の他の作品に比べると上演機会も少なく、また録音もほとんどないことで知られるオペラです。この理由の一つは、歌劇の内容があまりにもシュトラウスのプライヴェート寄りのお話であり、「いったい誰が作曲家と妻の諍いの場面を劇場で見たいんだ」と思ってしまう人が多いから(笑)ではなく、内容に追従するために歌詞と台詞が膨大になってしまって、これを正確なドイツ語で歌に載せることがとても困難であるというのが、恐らく真の理由でしょう。そうは言うものの、この巧妙に仕組まれた楽しいお話と、よくできた形式(タイトルのインテルメッツォというのは間奏曲という意味で、これは「家庭内のちょっとした出来事」を表すのと、もう一つはオペラの情景の全てが小粋な「間奏曲」で繋がれているのです!)は、ぜひとも新しい演奏で味わってみたいと、全てのシュトラウス・ファンが願っていたことでした。
 この演奏は2011年のガルミッシュ=パルテンキルヘンで開催されたリヒャルト・シュトラウス音楽祭のハイライト(音楽監督:ブリギット・ファスベンダー)を飾るコンサートで、ウルフ・シルマーのタクトに載せて、その美しく軽妙な音楽が絶妙に演奏されています。クリスティーネを演じるのはジモーネ・シュナイダー。往年のルチア・ポップを凌ぐ名唱を聴かせています。
 


777687
\2700→\2490
アンジェイ・パヌフニク:交響的作品集 第8集
 1.ヴァイオリン協奏曲(1971)/
 2.チェロ協奏曲(1991)/
 3.ピアノ協奏曲(1961/1972/1983)
アレクサンダー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)/
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/
エヴァ・クピーク(ピアノ)/
ベルリン・コンチェルトハウス管弦楽団/
ルーカス・ボロヴィッツ(指揮)
 20世紀を代表する偉大なる作曲家アンジェイ・パヌフニク(1914-1991)。このアルバムは彼の「交響的作品集」の完結編となります。ワルシャワで生まれ、パリ、ウィーンで学び「西洋の現代音楽」や「新古典主義」にどっぷり漬かるも、彼自身は「私にとって音楽は常に最も深い人間の表現であり、本物の感情と精神的、指摘な内容を持つものです」と語るように、その作品はもっと個人的な悲しみや怒りの感情、そして未来への希望など様々なものを孕んでいます。
 このアルバムには3つの協奏曲が収録されています。3つの中では一番古い時代に書かれた「ピアノ協奏曲」での表現の触れ幅の大きさ(躍動的な第3楽章が素晴らしい)は感動ものですし、最晩年の「チェロ協奏曲」も鎮痛な第1楽章と、音楽があふれ出てくるような目覚しい第2楽章の対比が素晴らしく、これこそが、彼が生涯をかけて追求したものなのだろう。と納得させてくれる音楽です。それぞれの協奏曲でソロを担当している奏者たちも注目。これは一聴の価値ある1枚です。
 


777816
(2CD)
\5400→\4990
フランツ・レハール:喜歌劇「ひばりの歌うところ」
 3幕 A.M.ヴィルナー&H.ライヒェルト 台本
ゲルハルト・エルンスト(語り)/
ジークリンデ・フェルトホーファー(ソプラノ)/
ジェフゲンジ・タウンツォフ(テノール)/
ヴォルフガンク・ゲロルト(バリトン)/
ミリアム・ポルトマン(ソプラノ)/
フローリアン・レセタリツ/
シニャ・マシュケ/
バートイシュル・レハール祝祭合唱団/
フランツ・レハール管弦楽団/
マリウス・ブルケルト(指揮)
レハール(1870-1948)の数あるオペレッタの中では、比較的知名度が低いこの「ひばりの歌うところ」。行進曲とパロータシュや、その他のわずかな曲がメドレーの形で稀に演奏されますが、全曲で楽しむ機会はほとんどないのが実情です。
 しかし、1919年にこの歌劇を観たプッチーニは、あまりの素晴らしさにすぐさまレハールに賛辞の手紙を書いた(彼らはその6年前に遇っていた)というエピソードがあるほどに、人々を感動させた作品であり、内容はよくある三角関係を描いたものであるにせよ、メロディの美しさと、ヒロインが歌うコロラトゥーラを駆使した見事なアリアなどは、この作品を埋もれさせるには惜しい、強い魅力を放つものです。
 このバートイシュルで開催されたレハール音楽祭のライヴ収録は、多くのウィンナ・ワルツファンにとっての嬉しい贈り物となることでしょう。
 


777829
\2700→\2490
クロアチアの作曲家
 ボリス・パパンドプロ:作品集
  1.ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲 第2番/
  2.弦楽オーケストラのためのシンフォニエッタ Op.79/
  3.弦楽オーケストラのためのピンタリキアーナ
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/
ザグレブ・ソロイスツ/
スレテン・クルスティク(指揮)
 クロアチアの作曲家、指揮者ボリス・パパンドプロ(1906-1991)は、20世紀クロアチアの音楽界発展に非常に力を尽くした人です。
 450曲ほどの数多くの作品を残していますが、その作品のほとんどは現在忘れられています。
 彼の父はギリシアの血を引く貴族の家系の出で、彼の母マヤ・ストロッツィはクロアチアの有名なオペラ歌手。恵まれた環境で幼い彼は音楽的才能を存分に伸ばしたのです。キャリアの初期にはクロアチアの音楽協会が主催するアマチュア・オーケストラで指揮者として活躍し、合唱団の指導も行っていました。またザグレブのラジオ局の音楽監督も務めていました。第二次世界大戦後はサラエボやリエカでオペラを指揮するなど、幅広い活動をしています。
 彼の曲は新古典派風でありながら、その中にクロアチア民謡も取り入れたユニークなもので、この独自の個性は大変貴重なものです。ここで指揮をしているのは、ミュンヘン交響楽団で長らくコンサートマスターを勤めていたスレテン・クルスティク(ベオグラード生まれ)。この活気に満ちた音楽を理想的に演奏しています。
 

777854
(SACD-Hybrid)
\3100
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:
 ピアノ協奏曲集 第13番-第16番(原曲…オルガン協奏曲)

  1.ピアノ協奏曲 第13番 ヘ長調 HWV295/
  2.ピアノ協奏曲 第14番 イ長調 HWV296/
  3.ピアノ協奏曲 第15番 ニ短調 HWV304/
  4.ピアノ協奏曲 第16番 ヘ長調 HWV 305
マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/
ドイツ・カンマーアカデミー/
ラヴァー・スコウ・ラーセン(指揮)
 第1集(777837-2)に続くキルシュネライトによるヘンデル(1685-1759)の協奏曲集です。原曲はオルガンのための協奏曲ですが、ここではオルガン・パートを完璧に現代のピアノへと移し変えることで、輝かしい音色と壮麗な響きを獲得しています。これまで知っているこれらの曲とは全く違う側面を見せてくれるという画期的な試みがなされています。
 バッハの協奏曲などもそうですが、この時代の作品をモダンの楽器で演奏することについては、常に多かれ少なかれの賛否両論が付きまとうものですが、このシリーズは卓越した創造性が高く評価されるものと言えるでしょう。伴奏のドイツ・カンマーアカデミーは、全体的に軽やかであり、キルシュネライトの美しい音色と呼応する流麗な響きを聴かせます。
 

777928
\2700
テ・デウム・ラウダムス 1594年フライベルク大聖堂の天使たちの聖なる音楽
 1.フィリップ・デ・モンテ:Missa super Mon Ceur le recomande/
 2.フィリップ・デ・モンテ:Ad te levavi/
 3.ファブリシウス:Cantate dominum/
 4.ファブリシウス:O Sacrum convivium/
 5.レヒナー:Si bona suscepimus di manu Domini /
 6.ミヒャエル:Te Deum laudamus/
 7.フェラボスコ:O lux beata trinitas
コールデ・フライベルゲンシス/
アンサンブル・フライベルガー大聖堂/
アルブレヒト・コッホ(指揮)
 このアルバムは、フライベルクのラテン語学校図書館に所蔵されていた宗教音楽集の譜面を演奏したものです。
 フライベルクとはドイツ、ザクセン州ケムニッツ行政管区、ミッテルザクセン郡の都市で、12世紀に発見された銀鉱山を中心に栄えた?歴史ある地域。鉱物学、鉱山技術が特に発展しています。
 そんな地域に住む中産階級の人々は、とても知的探求心に満ち溢れていて、1515年にはザクセン州で最も古く、重要な学校が設立されました。
 この図書館には、数多くの楽譜を蔵書することで、この地域の文化を守ることと、地方色を保存し、他の地域にその力を見せつけるにも存分な機能を持たせることができたのです。
 もちろん当時の作曲家たちの作品が数多く収められましたが、保存することに重点が置かれたためか、これらが演奏されることはほとんどありませんでした。
 今回、ルネサンス時代の楽器で作品を忠実に演奏することで、本来の形を取り戻すこととなったのです。

DYNAMIC


CDS-7698
\2100
ハイドン:フルートとピアノのためのソナタ集
 1-3.ソナタ ハ長調 Op.87(1797)/
 4-6.ソナタ 変ホ長調 Op.90-1(1803)/
 7-9.ソナタ ト長調 Op.90-2(1803)
ニコラ・グィデッティ(フルート)/
マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)
録音 2012年6月 ジェノヴァ
 ハイドン(1732-1809)の後期弦楽四重奏曲は、当時の作曲家たちには書き得ない高度な技術と数多くのアイデアが盛り込まれており、発表されるやいなや素晴らしい成功を収めました。
 この評判に触発されたBreitkopf and Harter社は、Op.74-1(72番)とOp.76-6(80番)、そしてOp.77-1(81番)の3曲をフルート・ソナタに編曲することを思い立ち、フルート奏者としても名高いライプツィヒ・トーマス教会のカントール、アウグスト・エベルハルト・ミュラーに編曲を依頼したのです。(彼は編曲家としても知られ、この出版社と協力関係を持っていた)。
 ミュラーはそれぞれの弦楽四重奏曲からメヌエットを省いて、3楽章形式にし、フルートが軽やかに歌うように手を加え、Breitkopf and Harte社は、それぞれにハイドンの作品番号を付けて「あたかもハイドンの作品のように」出版したのでした。このミュラーという人は他にも色々なことをしたようで、例えばモーツァルトの「謎の」ピアノ・ソナタも、ミュラーが編曲したらしいとされていますが、教育者としては素晴らしい能力を持っており、フリードリヒ・フェスカをはじめとした音楽家たちが彼の元から巣立っています。
 ここで演奏しているフルーティスト、グィデッティの演奏スタイルはクレム、ガッツェローニ、マリオン、ランパルから賞賛を得ており、ソリストとして、また室内楽奏者として活躍しています。現在はアドリアとサチーレの音楽院でフルートを教えています。
 ピアノのダメリーニは、現代音楽も得意とする幅広いレパートリーを有する人で、こちらも多くのオーケストラと共演するなど、華々しい活躍をしているヴェテランです。
 

CDS-7699
(2CD)
\2100
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988(M.サルチートによるギター編)
<CD1>1.アリア/2-16.第1変奏-第15変奏/
<CD2>1-15.第16変奏-第30変奏/16.アリア
マルコ・サルチート(ギター)
録音 2014年3月 P.I.M.S.スタジオ・ディ・ヴァスト
 「二重録音でもなく、電気的なエフェクトも加えていない演奏」が歌い文句であるこの演奏。
 ギタリスト、マルコ・サルチートが自ら編曲した「ギターによるゴルトベルク変奏曲」の全曲盤の登場です。
 古今東西、様々な演奏家たちが思い思いの楽器やアンサンブルで演奏してきたこの孤高の名作ですが、このギターのみのゴルトベルクにはまさに驚きの声をあげる他ありません。
 アコーディオンでも驚きなのにギターです。この演奏のために、サルチートはキオッジャに住む名弦楽器製作者エンツォ・グィドに、新しい楽器の製作を依頼し、バッハ(1685-1750)の音楽を完璧に演奏するための素晴らしいギターを用意するほどの熱の入れようで、入念な編曲もあわせて、この精巧かつ雄弁な音楽を完璧に表現したサルチートの熱演は、間違いなく後世に語り継がれるべきものと成り得ることでしょう。
 ギタリスト、マルコ・サルチートは現在フォッジア近くのロディ・ガルガチーコ音楽院で、ギターの教授を務めています。彼は古典だけでなく、ジャズ、フラメンコまで幅広いレパートリーを有し、世界中でコンサートを開催し、また映画音楽をレコーディングするなど、注目を集めている人です。

ES−DUR


ES2049
\2700
A QUATTRO CORI
 1-10.カール・フリードリヒ・クリスティアン・ファッシュ(1736-1800):
 16声,4部合唱のミサ曲
  <主よ、憐れみたまえ/キリスト、憐れみたまえ/
   主よ、憐れみたまえ/栄光あれ/
   地に平和を/われらが主を/感謝せよ/
   神なる主/主のみが/聖霊とともに>/
 11-15.オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
  洪水の中でのミサ…世界初録音
   <主よ、憐れみたまえ/栄光あれ/
    信条告白/聖なるかな/神の子羊>/
 16.メンデルスゾーン(1809-1847):Hora est-時は今
クリストフ・ハレル(チェロ)/
バルバラ・メスマー(ヴィオローネ)/
デニス・ゲッテ(テオルボ)…1-10.16/
クラウス・アイヒホルン(オルガン)…1-10.16/
イェルク・ヤコビ(オルガン)…11-15/
NDR合唱団/
フィリップ・アーマン(指揮)
 録音 2013年4月24-26.28日(28日のみライブ)…11-16, 2013年9月10-12.15日(15日のみライブ)…1-10 ハンブルク
 1783年に当時の「華やかな音楽の発祥地」であるイタリアを訪れていた音楽家&作家ライヒャルトが、ベネヴォリの作品を持ち帰り、ファッシュやその他の同僚の音楽たちに見せました。
 それにインスピレーションを受けたファッシュが書いたのがこの16声のミサ曲です。
 そして、これらの曲はジンク・アカデミーの大切なレパートリーとなり、1820年にこの合唱団に入ったメンデルスゾーンも、これらの曲を歌い感銘を受けたのです。
 1828年、メンデルスゾーンは16声のHora estを作曲、姉ファニーの23歳の誕生日にプレゼントしたのでした。
 そんな歴史を受け継ぐ宗教曲をフィリップ・アーマンの指揮によるNDR合唱団が歌います。
 ベネヴォリの作品は世界初録音。
  

ES2051
\2700
Dunkle Lichter-暗き光
 1-6.シューベルト(1797-1828):
  クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽のための八重奏曲 D803/
 7.マリオ・ヴィーガント(1970-):
  クラリネット、ホルン、ファゴットと弦楽のための八重奏曲「暗き光」
イーストサイド八重奏団
<メンバー:
フィリップ・ベッケルト(ヴァイオリン)/
フランツィスカ・ドレヒゼル(ヴァイオリン)/
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)/
リー・ソンユ(チェロ)…1-6/
コンスタンツェ・フォン・グートツェルト(チェロ)…7/
イルス・アーレンス(コントラバス)/
オリヴァー・リンク(クラリネット)/
ウーヴェ・ホルィェヴィルケン(ホルン)/
ユ・ソンウォン(ファゴット)>
録音 2012年&2013年 ベルリン
 シューベルトの円熟期、1824年に書かれた八重奏曲は、当時の他の作品のような厳しい雰囲気に彩られることなく、あくまでも柔和で温かい曲想を持っています。
 この曲が初演されたとき、第1ヴァイオリンを担当していたのは、あのイグナーツ・シュパンツィヒで、彼の技巧にあわせてか、このパートはかなり難しく書かれています。
 もともとベートーヴェンの「七重奏曲」がモデルですが、第2ヴァイオリンのパートを付け加えることで、音に深みが増し、一層ロマンティックでシンフォニックな作品となっています。
 1970年にケムニッツで生まれたヴィーガントは、このシューベルトの作品にインスパイアされた「暗き光」の中で、様々な響きの色合いを創り上げます。演奏しているのは、ベルリン放送交響楽団のメンバーたちによって結成されたイーストサイド八重奏団。最高級のアンサンブルをお届けいたします。

GRAND PIANO



GP644
\2100→\1890
レオポルド・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第3集
 1-4.ピアノ・ソナタ 第9番 ハ長調 Op.8-1 XII:5(1784)/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第10番 ヘ長調 Op.8-2 XII:4(1784)/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第11番 変ホ長調 Op.10-1 XII:15(1784)
ケンプ・イングリッシュ(ピアノ)
録音 2011年4月25-29日 ニュージーランド ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション
 ボヘミア出身、ウィーンで活躍したモーツァルトと同時代の作曲家、レオポルド・コジェルフ(1747-1818)。当時のウィーンで高い名声を得ており、彼がウィーンの宮廷作曲家として雇われた際には、前任であったモーツァルトの2倍以上の報酬が支払われたとされるほどでした。
 そんな彼の作品ですが、現代ではすっかり忘れられてしまい、ようやくこのシリーズなどで片鱗に触れることができるようになってきました。
 彼の鍵盤のためのソナタは、生涯の40年ほどの長い期間に渡って書かれていて、その作風の変遷を辿るだけでも、この時代の音楽流行を感じることができるはずです。
 なぜならコジェルフの50曲ほどのソナタには、ハイドン、モーツァルトからシューベルトに至るスタイルの変化が刻まれているからで、当時は「勢いに乗って書き飛ばしている」と批判されたという作品とは言え、改めて聞いてみれば、実は多くの伏線が張られていることに気がつくのではないでしょうか。
 


GP658
\2100→\1890
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品集 第7集
 1-7.祈願 Op.39b(1926)
  <わが聖なるもののために/わが家族のために/感情に/
   ブルジョワの幸せのために/仕事のために/
   生活のために/中東の平和のために>/
 8.ポルカ(ピアノ版)(1944)/9.演奏会用練習曲(1920)/
 10.カンツォーナ Op.28(1924)/
 11.ジェットコースターに乗って(1937)/
 12.トッカータ 第2番 Op.20(1922)/
 13.牧歌(失われた笛 Op.89より作曲家自身によるピアノ版)(1955)/
 14.カノン Op.posth(ピアノ版)(1923-24)/
 15.対話(グルジア組曲 Op.57:2より作曲家自身によるピアノ版)(1952)/
 16.昔のサンクトペテルブルク(1917頃)/
 17.バラード(1917)/18.航海の思い出/
 19.冗談(1941)
   ※9.13-19…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2010年7月15日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院
 チェレプニン(1899-1977)のピアノ作品集もこれで第7巻となり、かなり多くの世界初録音作品が含まれています。なかでも1926年に書かれた「祈願」は謎めいた作品であり、また強いメッセージが込められているようです。短いながらも鮮烈な印象を残す第1曲は、不思議なコード進行とシンコペーションが独特なメロディに彩られています。
 第2曲目も「わが家族のために」と題されていますが、彼が表現したかったのはもっと広汎なものだったに違いありません。
 他の曲も意味深なタイトルが付けられていますが、真の意味に到達することは難しいように思います。
 またチェレプニンがパリに住んでいた頃、ドイツが都市を占領したのですが、この時期の彼は旺盛な創作意欲を示し(家族の生活を守るため)、ここに収録されているような「ポルカ」などの軽くて親しみやすい作品を多く生み出しました。これらは皆、鮮やかな色彩を持ち、ほんの一瞬耳にしただけでも忘れられないほどの印象を残すものです。
 


GP664
\2100→\1890
アルメニアの芸術功労者
 エドゥアルド・バグダサリアン:ピアノとヴァイオリンのための音楽集

  1-24.24の前奏曲(1958)/
  25.狂詩曲(ヴァイオリンとピアノ版)/
  26.夜想曲 イ長調
   ※1-24・・・世界初録音
ミカエル・ハイラペティアン(ピアノ)/
ウラディーミル・セルゲーエフ(ヴァイオリン・・・25.26)
録音 212年10月6-7日 ロシア,モスクワ国立文化芸術大学 コンサート・ホール
 アルメニアのエレバンで生まれ、エレバン音楽院でゲオルク・サライェフにピアノ、グレゴリー・エキアザリアンに作曲を学んだバグダサリアン(1922-1987)は、作曲家として、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)として認定されるなど、国家の重要人物でもありました。
 様々なジャンルの作品を書きましたが、この「24の前奏曲」は彼の作風を端的に表す、多様な表現を持った興味深い作品です。民俗音楽に由来すると思われる快活な舞曲、トッカータ風の技巧が炸裂した曲、叙情的な曲・・・。バッハやショパンの世界を継承し、新たな色を付け加えながら、時にはドビュッシーやスクリャビンの作品のように柔軟な音楽が流れていきます。
 熱のこもった「狂詩曲」ではヴァイオリンとピアノの対話が美しく、ハンガリーの音楽ともまた違う郷愁溢れるメロディに満ちています。「夜想曲」では幾分ロシア風の甘い旋律が心に残るでしょう。

LPO



LPO-79
\2500→\2290
リヒャルト・シュトラウス:
 交響詩「ドン・ファン」Op.20/
 交響詩「英雄の生涯」Op.40
ロンドン・フィル
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
録音 1992年12月3日 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール…1, 1986年8月29日 ロンドン BBC ロイヤル・アルバート・ホール

 リヒャルト・シュトラウスの面目躍如たる2つの交響詩。
 「ドン・ファン」は彼が23歳から24歳の頃の作品で、シンプルな作りとわかりやすいメロディで人気の高いもの。かたや「英雄の生涯」はそのほぼ10年後に書かれたもので、大規模なオーケストラを必要とし、曲の部分には思わせぶりなタイトルがつけられ、また数多くの自作、そのほかの作品からの引用も含まれる複雑な曲で、もちろん演奏も困難。タイトルの「英雄」というのはシュトラウス自身を指すのか、それとも他の人なのかも定かではないというものです。
 1967-1979年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を勤めていたベルナルト・ハイティンク。数々の名演の記録がありますが、この2つのリヒャルト・シュトラウス作品は彼がその任を辞してから数年を経て、客演した際の演奏です。
 堂々たる出来栄えであり、この頃の日本で取り沙汰されていた「穏健な指揮者」というイメージとは、かなり乖離した熱演が繰り広げらているのには驚くばかりです。
 また“ドン・ファン”はホールの響きを存分に生かした推進力たっぷりの録音、演奏であり、「英雄の生涯」は曲の最初のあたりは、オーケストラが若干意気込み過ぎてしまったのか、アンサンブルが乱れる場面もあったりしますが、曲が進むにつれ、どんどん熱を帯びて大きな渦のようなものが出来てくるのを体感することができる情熱的な演奏です。
 聴けば聴くほどこの雄大な表現のとりこになることは間違いありません。

MARCOPOLO


8.225352
\2100
ルイ・シュポーア:弦楽四重奏曲集 第17集
 1-4.弦楽四重奏曲 第10番 イ長調 Op.30/
 5.変奏曲 ニ長調 Op.6/
 6-8.弦楽四重奏曲 第18番 ロ短調 Op.61「華麗なる四重奏曲」第3番
  ※1-4…世界初録音
モスクワ・フィルハーモニー・コンチェルティーノ弦楽四重奏団
<メンバー:
ヤロスワフ・クランスニコフ(第1ヴァイオリン)/
ソフィア・クラスニコワ(第2ヴァイオリン)/
オルガ・ジマエワ(ヴィオラ)/ヴィクトル・コゾドフ(チェロ)>
録音 2013年6月13-20日 モスクワ テレビ&ラジオ・カンパニー KULTURA 第1スタジオ
 作曲家ルイ・シュポア(1784-1859)はその生涯のほとんどの時期に渡って弦楽四重奏曲を書き続けました。最初の作品は20歳の時のOp.4で、最後の作品はそのおよそ50年後に完成された第36番のOp.157。これらの作品は多彩な様式を持ち、19世紀前半の弦楽四重奏の発展にも大きく寄与しています。
 この第17集は、演奏団体を変えながら24年間に渡って続いたプロジェクトの完結編であり、この全集は古典派の弦楽四重奏作品の愛好家たちにとっても素晴らしい贈り物となることは間違いありません。
 1814年に作曲された第10番の四重奏曲は彼がウィーンのサロンで頻繁に演奏しながら、自らの実力を誇示するために書かれた作品です。第1ヴァイオリンにはかなり技術的に困難な部分が見られるも、目一杯華やかな効果がもたらされています。
 シュポアのキャリアの初期に書かれた「変奏曲」は若々しいインスピレーションが溢れています。
 第18番は1819年の作品で、彼がフランクフルトの歌劇場からロンドンへ活動の拠点を移すことを考慮したいた時期に書かれたもの。入念な主題の処理と情熱的な雰囲気は、これらが類い稀なる名作であることを存分に示しています。

NAXOS



8.573283
\1100
ブロッホ:イスラエル交響曲・ヴィオラと管弦楽のための組曲
 1-3.イスラエル交響曲(1912-1916)
  <第1楽章:砂漠の祈り Lent et solennel/
   第2楽章:贖罪の日 Allegro agitato/
   第3楽章:仮庵の祝祭 Moderato (andante grazioso)>/
 4-7.ヴィオラと管弦楽のための組曲(1917-1919)
  <第1楽章:Lento-Allegro-Moderato/
   第2楽章;Allegro ironico/第3楽章:Lento/
   第4楽章:Molto vivo>
アドリアーナ・コウトコヴァ(ソプラノ)…3/
カタリナ・クラモリショーヴァ(ソプラノ)…3/
テレジア・バヤコヴァ(メゾ・ソプラノ)…3/
デニサ・ハマロヴァ(コントラルト)…3/
ミハル・マチュハ(バリトン)…3/
ユーリ・ガンデルスマン(ヴィオラ)…4-7/
スロヴァキア放送交響楽団…1-3/
アトラス・カメラータ管弦楽団…4-7/
ダリア・アトラス(指揮)
録音 2000年10月18-22日 スロヴァキア,ブラティスラヴァ,スロヴァキア放送コンサート・スタジオ…1-3, 2001年5月10-11日…イスラエル,ハイファ,チャーチル・アウディトリアム…4-7
 スイス出身のユダヤ人作曲家エルネスト・ブロッホ。彼の円熟期の中でもとりわけ重要な意味を持つのが、この「イスラエル交響曲」を始めとしたユダヤの民俗音楽、典礼音楽を元にした一連の作品です。
 他にはチェロと管弦楽のための「シェロモ」や、ヴァイオリン曲「バール・シェム」、声楽のための「聖なる典礼」など多数の作品がユダヤの精神に由来してますが、この「イスラエル交響曲」はとりわけ編成も大きく、壮大な形式を持っています。
 雄大な導入部を含む3楽章形式で書かれ、本来は「ユダヤの祝宴」というタイトルが付けられていましたが、ロマン・ロランの助言により現在のタイトルに改名されました。
 また当初はもっと巨大な形を想定したいたのですが、完成時には整理されすっきりしたものとなっています。「組曲」はユダヤではなく、エキゾチックに憧れた彼の思いが結集した作品で、こちらも色彩豊かな管弦楽をバックにヴィオラが悠然と歌うという名作です。
 


8.573273
\1100
ラ・ヴェッキア(指揮)&ローマ響/ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
 クレメンティ:ピアノ協奏曲&2つの交響曲集 他

  1-3.ピアノ協奏曲 ハ長調 Op.33-3(1796)
  4.メヌエット・パストラーレ ニ長調 WoO 36/
  9-12.交響曲 ニ長調 Op.18-2(1787)
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)/
ローマ交響楽団/
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
録音 2012年10月28-29日 ローマ アウディトリウム・ディ・ヴィア・コンキリアツィオーネ…1-3, 2012年12月27-30日 ローマ OSRスタジオ
 交響曲第1番&第2番(8.573071),交響曲第3番&第4番(8.573112)に続く、クレメンティ(1752-1832)の初期管弦楽作品のシリーズです。1780年代にいくつかの交響曲を作曲したクレメンティですが、いざ出版しようとした頃にハイドン登場。音楽界の人気を全て持って行ってしまったため、その他の作曲家たちは自作を出版することが難しくなってしまったのでした。
 1796年に作曲されたピアノ協奏曲は、通常ソナタとして弾かれるOp.33-3の「原型」とされています。自筆譜はなく、1796年にヨハン・シェンクが書き写した譜面が残されていますが、本当のところ、ソナタが先で協奏曲が後なのかはわかっていません。
 クレメンティの伝記作家プランティンガは、オケ・パートはシェンクによるもので、クレメンティの手によるものではないとも主張しています。Op.18の2つの交響曲は極めて古典的な様式を持つ整った美しさに満ちた作品です。変ロ長調の第1番は若干控えめですが、ニ長調の第2番は野心的な和声を持つ快活な音楽。ハイドンへの対抗意識もあったでしょうが、これはこれで素晴らしい作品になっています。
 


8.571366
\1100
ボーエン:弦楽四重奏曲 第2番&第3番 他
 1-3.弦楽四重奏曲 第2番 ニ短調 Op.41(1918頃)/
 4-6.弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 Op.46(b)(1919)/
 7.バス・クラリネットと弦楽四重奏のための幻想的五重奏曲 Op.93(1932)
ティモシー・ラインズ(バス・クラリネット)…7/
アルカェウス弦楽四重奏団
<メンバー:
アン・フーリー(第1ヴァイオリン)/
ブリジェット・デイヴィー(第2ヴァイオリン)/
エリザベス・ターンブル(ヴィオラ)/
マーティン・トーマス(チェロ)>
録音 2001年12月16.18.20日 UK.ケント,トンブリッジ・スクール,リサイタル・ホール
 ヨーク・ボーエン(ボウエン 1884-1961)はロンドン生まれの作曲家。若い頃はサン=サーンスに「イギリスの若き作曲家の中で最も注目すべき存在」と絶賛され、第1次世界大戦の前までは、ピアニスト、作曲家として素晴らしい活躍をしました。しかし、大戦後は彼のような「後期ロマン派」風の音楽を書く人は排除されてしまい、結局は忘れられてしまったのです。
 最近になって再評価が進み、とりわけ「24の前奏曲」などのピアノ曲や、ヴィオラ・ソナタ(8.572580)などは、その独特の香り高い雰囲気が静かに愛されています。
 このアルバムに収録された2つの弦楽四重奏曲は、どちらも比較的初期の作品で(第1番の四重奏は恐らく破棄されてしまったようです)古典的な形式に則って書かれています。第2番は「カーネギー・トラスト賞」を受賞した作品で、あのユージン・グーセンスに献呈されています。第3番も作曲時期はそれほど変わらないのですが、更に深化した表情を聴くことができます。
 幻想的五重奏曲は、更に味わいのある音楽であり、バス・クラリネットを用いた点でも珍しく、輝かしいイギリス音楽の系譜に付け加えられるべき名曲と言えそうです。
 

8.573314
\1100
金管七重奏のための音楽集
 1-4.メンデルスゾーン(1809-1847):
   オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65-2(S.コックス編)/
 5-8.シューマン(1810-1856):4つの二重合唱曲 Op.141(S.コックス編)/
 9-13.ブラームス(1833-1897):5つのコラール前奏曲 Op.122より(S.コックス編)/
 14.宗教的歌曲 Op.30(M.ナイト編)/
 15-16.ブルックナー(1824-1896):2つのエクアーレ ハ短調/
 17.この場所は神が作り給う WAB23(M.ナイト編)/
 18.キリストはおのれを低くして WAB11(S.コックス編)/
 19.アヴェ・マリア WAB6(S.コックス編)/
 20.正しき者の唇は知恵を語る WAB30(S.ヒックス編)
セプトゥーラ
〈メンバー:
マシュー・ウィリアムス(B♭管トランペット)/
サイモン・コックス(B♭管トランペット)/
クリスティアン・バラクロウ(E♭管トランペット)/
ピーター・スミス(テューバ)/
マシュー・ギー(トロンボーン)/
マシュー・ナイト(トロンボーン)/
ダン・ウェスト(バス・トロンボーン)>
録音 2013年11月10-12日 ロンドン ニューサウスゲート、聖ポール教会
 バロック、もしくはそれ以前の時代には金管のためのアンサンブルは数多く存在していました。ガブリエリやモンテヴェルディ、バッハやヘンデル。彼らは神の声を楽器へと移し替える際に輝かしい金管楽器の音色を好んで用いたのです。しかし、ロマン派時代の作曲家たちは金管七重奏のための曲を書くことはほとんどありませんでした。
 そこでアンサンブル「セプトゥーラ」はブラームス、ブルックナー、メンデルスゾーン、シューマンの合唱曲とオルガン作品を金管アンサンブル用に編曲。あたかもオリジナル作品であるかのように、自然で素晴らしい作品へ造り替えているのです。
 「セプトゥーラ」のメンバーは、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、スコットランド歌劇場、オーロラ・オーケストラで活躍する若手金管奏者たちによって構成されています。この見事なアンサンブルには感嘆するほかありません。
 

8.573293
\1100
アルベニス:ピアノ作品集 第5集
 1-7.本位音を主音とする長調による7つの練習曲 T.67(1886)
  <ハ長調/ト長調/ニ長調/イ長調/ホ長調/ロ長調/ヘ長調>/
 8-11.四季 T.100(1892)<春/夏/秋/冬>/
 12.キューバ風狂詩曲 T.46(1881)/
 13-14.古風な組曲 第1番 T.62(1885頃)<ガボット/メヌエット>/
 15.ピアノ・ソナタ 第1番-スケルツォ T.57(1884)/
 16-17. 2つのサロン風マズルカ T.87(1888)<アマリア/リコルダーティ>/
 18.秋-ワルツ T.96(1890)
ホアン・ホセ・ムダーラ・ガミス(ピアノ)
録音 2013年7月6-7日 スペイン マドリッド,リアル・コンセルヴァトリオ・スペリオール・デ・ムジカ
 スペインの大作曲家、アルベニス(1860-1909)。彼の生涯はどうも謎が多く「数多くの冒険譚」などのエピソードはどうも存在しなかった模様で、最近新しい研究による伝記が出版されたとか…なかなか人騒がせな人物であったようです。
 しかし、驚くべき神童であったことは間違いなく、4歳で最初のコンサートを行い、9歳で作品を発表するなど熟練と経験を幅広く積んでいたのです。
 彼はスペインの民俗音楽を好んではいましたが、若干「時代遅れ」と感じていたようで、1889年にはロンドンに移住し、4年間生活することでこの地の文化を吸収したのです。
 その後はフランスに移住。ここでもダンディやドビュッシーをはじめとした幅広い交友関係を築くことで、また新たな経験を積むことになります。このアルバムには、そんな若い時代のアルベニスの作品を聞くことができます。この頃の彼の作品の多くは、サロン風であり、印象派への憧れを含んだものであり、民俗音楽との融合はまだあまり感じさせないものばかりです。
 まずは「キューバ風狂詩曲」あたりから聴いてみてください。とても活発で、気軽な音楽が、この時代のアルベニスを彷彿させます。
 


8.559751
\1100
天才・・・カーター・パン
 パン:ピアノの12のサイド 他
 1-12.ピアノの12のサイド(2011/2012)
  <シルエット/置き物/伝説/水の上の白い月/ル・ブランル/
  クラシック・ロック/彼女は私を盗む/夕べの死の舞踏/
  オリオン/子守歌/大幻想的練習曲/アイルランドの調べ>/
 13-14.ビルズ
  <ウィリアム・オルブライト-コンサート・ラグ/
   ウィリアム・ボルコム-凝ったファンシー>/
 15.チーズおろし器-2段階/
 16.ユア・タッチ(ピアノ協奏曲 第1番のためのカデンツァ)
   ※世界初録音…1-15
ジョエル・ヘイスティング(ピアノ)
録音 2013年8月17-20日 USA タッラハッセ,フロリダ州立大学 ルディ・ダイアモンド・コンサート・ホール
 1972年生まれの若き作曲家、ピアニスト、カーター・パン(1972-)は既に数々の作品で国際的に高い評価を受けています。このピアノ曲集「12のサイド」は、彼の友人であるカナダのピアニスト、ジョエル・ヘイスティングとのコラボレーションから生まれた作品で、おのおのの曲にはタイトルと、彼に影響を与えた名ピアニストの名前が記されているという興味深いものです。
 全ての曲は違った表情を持ち、ある曲は沈静し、ある曲はまるで埃のように、空気中を音符が漂います。ジャズ風な曲や大胆不敵な妙技の炸裂、そして不気味さ。捉えどころのない不思議な音楽ですが、妙に耳に残る強い存在感も有しています。
 遊び心たっぷりの「ビルズ」、チーズおろし器でうっかり指を切ってしまったというアクシデントから生まれた作品、そしてピアノ協奏曲(8.559043)へのカデンツァとして書かれた「ユア・タッチ」は、アンニュイなジャズ。うーん、なかなか面白い作曲家なのです。


カーター・パン、お勧めの旧譜
「このNAXOSを聴け!」より

8.559043
\1100
時代の枠組みを超越した男 カーター・パン
 カーター・パン:
    ピアノ協奏曲
    2つの滞在地
    ダンス・パルティータ
    バルセロナの2つの肖像
ホセ・セレブリエール指揮
チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管
バリー・スナイダー(P)

 バッハは自分がドイツ・バロックの中心にいると思いながら作曲活動をしていただろうか、モーツァルトは自分が古典派を完成させることを考えながらオペラを作っていただろうか、ショパンはロマン派を推進させようと思いながらサロンでピアノを弾いていただろうか。
 まったく陳腐な質問だが、彼らはただひたすら自分たちの欲求(ときに義務)によって作品を書き続けたに過ぎない。一部の例外除いて、ほとんどの作曲家は、自分たちが西洋音楽の歴史の中でどういう位置づけを担うかなど、考えたこともなかったに違いない。西洋音楽史におけるカテゴライズというのは、当たり前の話だが後世の人が自分たちの理解に都合がいいように適当に枠組みを作ったに過ぎない。
 たとえば、このアルバムの作曲者カーター・パン。多くの賞を受賞し、さまざまな商業音楽を作曲している若手の作曲家。すでに現在の西洋音楽史では彼の存在を規定しうるカテゴリーというのは存在しない。前衛的要素を意識することもなく、しかし過去の形式への回帰をみせるわけでもない。極端な話、何でもありなのである。チェンバロが出てきてバロック的な素朴なメロディーを奏でたかと思うと、ジャズがかっこよく流れ、続いて大オーケストラでロマン派顔負けの過剰な抒情を演出して見せ、一転理解不能な超・前衛様式で聴くものを圧倒したかと思うと、その直後には民族色爆裂のお祭り騒ぎが始まる。さらにチャイコフスキー、ベートーヴェン、モーツァルト、サティ、ラヴェルなどの有名作品のパロディも随所で出てくるにいたっては、この人にとって作曲行為というのが真剣なのか冗談なのかわからなくなってくる。
 だから初めのうちはそのまぶしいほど鮮烈な才能に幻惑されると思う。ひょっとすると強烈な抵抗感を感じるかもしれない。今は彼を規定できる西洋音楽史的枠組みがないため、この音楽に不安や恐怖を感じるだろう。
 しかしこの作曲家を享受しようという覚悟が一旦できれば、過去のクラシック作品からは味わえなかった非常に多くのものを体験できる。案外過去の大作曲家も当初はそのように大衆に受け取られていたのかもしれない。
 カーター・パン、こういう時代の枠組みを超越した男が、その後の新しい流れを作っていくのかもしれない。

 


8.559753
\1100
ケネス・フックス:落ち行く男
 1-9.バリトンと管弦楽のための「落ち行く男」(2009-2010)
  <序奏/アリア1/間奏曲 1/アリア 2/間奏曲 2/アリア 3/
   間奏曲 3/アリア 4/コーダ(アリア 5)>/
 10-16.バリトンと室内アンサンブルのための「ムーヴィー・ハウス」(2007)
  <電柱/スプルースの森のカエデ/カモメ/短日/ムーヴィー・ハウス/
   モディリアニのデスマスク/夏:ウエスト・サイド>/
 17-20.バリトンと室内アンサンブルのための「無垢と経験の歌」(1977)
  <羊/聖火曜日/春/トラ> ※世界初録音
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)/
ロンドン交響楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
録音 2013年8月30日 UK アビー・ロード第1スタジオ…1-9/2013年8月31日 UK アビー・ロード第2スタジオ…10-16/2013年9月1日 UK アビー・ロード第2スタジオ…17-20
 ここに収録された「落ち行く男」は、フックス(1956-)における重要なテーマであり、以前リリースしたピアノ曲「落ち行くカノン」や「落ち行く三重奏曲」(8.559733に収録)と密接な関連があります。
 これらのテーマ、もともとは2007年に発表されたドン・デリーロの小説「Falling Man」であり、9/11の事件の際、破壊されたワールド・トレード・センターの瓦礫に躓き、恐怖と混沌の感情に襲われた男を描いたものですが、この作品に強い感銘を受けたフックスが、この物語からこの歌を創り上げ、それを様々な作品に転用。そのどれもが衝撃的な風景を思い思いに映し出すのです。この悲しみは永遠に消えることはないでしょう。
 「ムーヴィー・ハウス」はジョン・アップダイクの小説「金持ちになったウサギ」に触発された作品で、アメリカ人の完成と欲求を象徴的に描いたものです。「無垢と経験の歌」はボルコムの作品と同じく、ウィリアム・ブレイクの詩に基づいたもの。人間の存在の厳しさと牧歌的な無邪気さを併せ持つこの詩は、多くの芸術家に刺激を与えましたが、このフックス作品は独特の視点でこの詩を自らのものにしています。
 


8.559759
\1100
ジェフスキ:4つの小品 他
 1-4.4つの小品(1977)/
 5-7.ハード・カッツ(2011) 〜ラルフ・ファン・ラートとルナパルクのために
  <.-/.-/.ハチのように>/
 8.主婦の嘆き(1980)
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)/
ルナパルク(アンサンブル)…5-7/
アーノルド・マリニッセン(指揮)…5-7
録音 2011年8月10-11日 オランダ アムステルダム,スウェーリンクザール…1-4,8/2013年2月29日 オランダ ユトレヒト,ヴレデンブルク・リウエベルフ教会…5-7
 最近、人気急上昇中の「不屈の民」変奏曲で知られる作曲家フレデリック・ジェフスキ(1938-)のまたもや刺激的なピアノ曲集の登場です。
 「4つの小品」も、第1曲目では、難解で不気味なトレモロ音形の中に、時折親しみ易い「不屈の民」のテーマのようなメロディが埋め込まれています。もちろん気をつけていないとすぐにどこかに紛れてしまうほどの儚いものですが。
 第2曲目は両手のユニゾンで始まるリズム重視の曲。彼の友人であったスティーヴ・レイシー(セロニアス・モンクの弟子であった人)の影響を受けているといます。
 第3曲目はゆったりとしたアンデスの舞曲に由来するというメロディは、どことなくショスタコーヴィチの作品を想起させます。曲の終わり、破壊的な和音連打による盛り上がりの後には完全な沈黙が訪れます。
 第4曲目も不可解な曲で、幾つもの層となった音が平和な耳を襲ってきます。匿名の女性作曲家の日記から題材を得たという「主婦の嘆き」はベートーヴェンの強い影響があるというものです。この曲も最初のわかり易すぎるメロディにだまされてはいけません。
 そしてアンサンブルをともなう「ハード・カッツ」は抽象的な音の化合物。巧妙に仕組まれた音の乱舞が楽しくも狂おしい作品です。第3曲「Like bees」などは、寝ている時に耳元で鳴らされたら気が変になるかも。
 


8.571362
\1100
クック:弦楽のためのソナタ集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第2番(1951)/
 4-6.ヴィオラ・ソナタ(1936-1937)/
 7-10.チェロ・ソナタ 第2番(1980)
  ※世界初録音
スザンヌ・スタンツェライト(ヴァイオリン)…1-3/
モーガン・ゴフ(ヴィオラ)…4-6/
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)…7−10/
ラファエル・テッローニ(ピアノ)
録音 2005年10月2.9.16日 UK ロンドン,グィルドホール音楽演劇学校,音楽ホール
 2005年に98歳でその生涯を閉じた作曲家、アーノルド・クック(1906-2005)。彼はイギリスのゴマーサルに生まれ、ケンブリッジ大学で歴史を学ぶも、音楽の道を志し、1929年からベルリン音楽アカデミーでヒンデミットに師事、ピアノと作曲を学んだという人です。
 1930年代には、その作品が高く評価され、数多くの演奏会が催され、いくつかの賞も獲得しましたが、それらは主に管弦楽作品の評価であって、ここで聞けるような室内楽作品はあまり重要視されることはなく、ほとんど忘れられてしまったのでした。
 この3つのソナタもそのような作品群で、1940年に出版された「ヴィオラ・ソナタ」の初々しい機動力と、その40年後の作品である「チェロ・ソナタ」の憂愁に溢れた渋さの違いを楽しむだけでも、このアルバムを聴く価値があると言えるでしょう。現代作品とは言え、聴いていてふっと安心できる音楽に満たされているところが素晴らしいの一言です。
  


8.572773
\1100
エル=コーリー:3つの協奏曲集
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 第1番「どこからともなく国境に」Op.62/
 4-6.ホルン協奏曲「暗い山」Op.74(2007-2008)/
 7-9.クラリネット協奏曲「秋の絵」Op.78(2009-2010)
サラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)…1-3/
デヴィッド・ゲリエ(ホルン)…4-6/
パトリック・メッシーナ(クラリネット)…7-9/
フランス国立管弦楽団…1-6/
パリ室内管弦楽団…7-9/
クルト・マズア(指揮)…1-3/
ジャン=クロード・カサドシュ…4-6/
オラリー・エルツ…7-9
録音 2006年5月25日 パリ シャンゼリゼ劇場…1-3, 2009年9月18日 パリ ラジオ・フランス サル・オリヴィエ・メシアン Festival ‘Presences…4-6 , 2010年11月10日 パリ シャトレ劇場 Festival ‘Les Paris de la Musique…7-9
 レバノンの作曲家、ビシャーラ・エル=コーリー(1957-)。このアルバムはNAXOSにおける第5作目の作品集です。彼は多くの場合、自然からインスピレーションを受け、その音楽の中には瞑想、回想、そして夢が含まれています。
 タイトルを持つ作品が多いのですが、これは特定の何かを暗示するのではなく、どちらかというと雰囲気重視であり、この3つの協奏曲もレバノンの自然風景などを想起させるものです。とは言え、ヴァイオリン協奏曲は2002年にレバノンで開催された「フランコフォニー国際機関」サミットからの委嘱作で、メシアンが提唱した「移調の限られた旋法」に基づくモティーフが使われ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。第2楽章はそのままカデンツァで、ソリストには超絶技巧が要求されます。
 ホルン協奏曲は、彼が子供時代に経験した山の中の風景の思い出が織り込まれています。山の陰鬱さと雄大さは、人間の脆弱さをも描き出します。「秋の絵」も彼の記憶の中にある風景描写で、高い空の雲や東の空の色などが反映されているといいます。
 

8.573080
\1100
イギリス歌曲シリーズ 第23集
ダブ:歌曲集「今宵眠る全ての人へ」他

 1-6.歌曲集「冬から」(2003)/
 7-9.歌曲集「わが影を棄てて」(2011)
  <驚き/ギター/乾いたオレンジの樹の歌>/
 10-14.歌曲集「アリエル」(1998)
  <黄砂のもとに/私は王の船に乗り込んだ/
  オー,オー,オー/全ての雹よ、偉大なる巨匠/
  より多くの苦労はあるの?>/
 15-27.歌曲集「今宵眠る全ての人へ」
  <状態/電話/横切る/食事の嘆き/解釈/誤り/神の愛/
  暗き道のり/ドア/夜の時計/声/間もなく/今宵眠る全ての人へ>
   ※15-27…世界初録音
クレール・ブース(ソプラノ)…10-14/
パトリシア・バルドン(メゾ・ソプラノ)…7-9,15-27/
ニッキー・スペンス(テノール)…1-6/
アンドリュー・マシューズ=オーウェン(ピアノ)…1-9,15-27
録音 2014年4月1-2日…1-9,15-27, 2014年5月5日…10-14 UK サリー コブハム,メニューイン・ホール
 NAXOSの好評シリーズ、イギリスの歌曲集第23集は、ジョナサン・ダヴ(1959-)の歌曲です。彼は現代の英国において、最も機知に富む多彩な音楽を創り出す作曲家の一人として評価されており、中でも歌曲、合唱曲については最高の賛辞が贈られています。
 このアルバムには4つの歌曲集が収録されていて、最初の「冬から」はロバート・ティアの詩によるもので、曲の雰囲気はどこかブリテンの一連の歌曲を思わせる、繊細な静けさを湛えています。
 「わが影を棄てて」はガルシア・ロルカの英語訳のテキストが用いられており、乾いたリアリズムが横溢する音楽です。「アリエル」はすばらしく神秘的な歌曲で、伴奏なしのソプラノのみで歌われます。歌手は黄砂を運ぶ風の音までをも歌わなくてはなりません。エキゾチックなヴォカリーズである第3曲目は、この世のものとは思えないほどの不思議な印象を残すでしょう。
 5つのセクションからなる「今宵眠る全ての人へ」はロマンティックな感情と、宗教性、心、場所、四行詩がモティーフ。歌曲はプーランクを思わせる聖と俗が入り混じった物語が描かれ、聴き疲れた人は深い眠りに誘われるのです。
 


8.573164
\1100
パヌフニク&ルトスワフスキ:弦楽四重奏曲集
 1.パヌフニク(1914-1991):弦楽四重奏曲 第1番(1976)/
 2.パヌフニク:弦楽四重奏曲 第2番「メッセージ」(1980)/
 3.パヌフニク:弦楽四重奏曲 第3番「ヴィチナンキ-切り絵」(1990)/
 4-5.ルトスワフキ(1913-1994):弦楽四重奏曲(1964)
ティペット四重奏団
<メンバー:
ジョン・ミルズ(第1ヴァイオリン)/
ジェレミー・アイザック(第2ヴァイオリン)/
リディア・ラウンドス=ノースコット(ヴィオラ)/
ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)>
録音 2013年2月4-5日…1-3, 2013年6月17日…4-5 UK ケンブリッジ大学 シドニー・サセックス・カレッジ
 2014年はポーランド出身の作曲家アンジェイ・パヌフニクの生誕100周年にあたります。もちろんポーランドだけでなくワールドワイドに活躍した人であり、ウィーンで学んでいた時代には、日本の音楽家の尾高尚忠と交流があったことでも知られている人です。
 彼が書いた10曲の交響曲は最近になって耳にする機会が増えていますが、この辛辣な弦楽四重奏曲も彼を知るためには外せないものです。
 各々の楽器が静かに呼応する印象的な始まりの第1番、北ウェールズ音楽祭のために書かれた第2番、最晩年の作品で、抽象的な美しさを秘めた第3番と、どれも単一楽章ながら、強い印象を残します。
 もう一人の偉大なるポーランドの作曲家、ルトスワフスキの弦楽四重奏曲は、彼がヨーロッパの最前線の音楽界に身を置いていた時期の作品で、強迫的なモティーフの積み重ねが興味深い音の世界を織り上げていきます。
 

8.573194
\1100
ヒンデミット:オルガン・ソナタ 第1番-第3番
 1-5.オルガン・ソナタ 第1番(1937)/
 6-8.オルガン・ソナタ 第2番(1937)/
 9-12.オルガン・ソナタ 第3番「古い民謡より」(1940)/
 13-14.オルガンのための2つの小品(1918)/
 15-25.ルードゥス・トナリスから11のインターリュード(1942)
  (J.ドルフミュラーによるオルガン編)
   <第1番:モデラートとエネルギー/
    第2番:パストラーレ、モデラート/
    第3番:スケルツァンド/第4番:はやく/
    第5番:モデラート/第6番:行進曲/
    第7番:とても幅広く/第8番:とてもはやく/
    第9番:とても静かに/
    第10番:快速に、重々しくに/第11番:ワルツ>
キルステン・シュトルム(オルガン)…ロッテンブルク大聖堂、フーベルト・ザントナー・オルガン(1978-79)
録音 2013年6月9日 ドイツ ネッカー,ロッテンブルク 聖マルティン大聖堂
 ヒンデミット(1895-1963)は優れたヴィオラ奏者でもあり、またほとんどの楽器を演奏したという才人でしたが、オルガン音楽については専門家ではありませんでした。しかしこの3つのソナタは、オルガニストたちのレパートリーとして現在でも大切にされています。
 バロック以前の時代から、オルガンという楽器は「神の声」を現すものとして、神聖化される傾向にありましたが、ヒンデミットはそんな楽器の側面に配慮することはなく、他の楽器のように、極めて実用的に鳴らすことを考えます。
 彼のオルガン・ソナタには馴染みのあるコラールのメロディはどこにも使われていません。そのためバッハやレーガーの作品は純粋な教会音楽として堪能できますが、ヒンデミットの作品はあくまでもコンサート用であり、楽器の響きや性能をそのまま楽しみたい現代の人にはぴったりなのです。
 「11のインターリュード」は彼がピアノのために書いた小品集。彼の理論をそのまま音にしたような多彩な表現力を必要とするもので、これをオルガンで演奏するというのは、色々な意味で面白いものです。
 


8.573333
\1100
泣きます・・・「メロディ」
 ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリク
  スコリク:カルパティア協奏曲 他

  1.グツールの三連祭壇画-第1番 幼年時代(1965)/
  2.二連祭壇画(1993)/
  3.24のカプリースから第19番(M.スコリクによる管弦楽編)(2003)/
  4.ヴァイオリン協奏曲 第7番(2009)/
  5.メロディ(管弦楽版)(1981)/
  6.チェロ協奏曲(1983)/
  7.「石の客」組曲-スペイン舞曲(1973)/
  8.管弦楽のための「カルパティア協奏曲」(1972)
   ※世界初録音…2.3.4.5.6.7
ナザリー・ピラチュク(ヴァイオリン)…4/
ヴァレリー・コザコフ(チェロ)…6/
オデッサ・フィルハーモニー管弦楽団/
ホーバート・アール(指揮)
録音 2013年11月6.8日 ウクライナ オデッサ・フィルハーモニー・ホール

 いつか取り上げますね。スコリクの「メロディ」。


 ウクライナの作曲家ミロスラフ・スコリク(1938-)は、リヴィウに生まれるも、第二次世界大戦後に家族がシベリアに追放され、1955年まで帰国を許されなかったためその地で多感な少年時代を送ります。この地で多くの「政治犯」とされる人から音楽を学び、教師として教えるまでになりますが、ウクライナに戻ってからは、モスクワ音楽院でカバレフスキーに学ぶなどその才能を順当に伸ばし、偉大な作曲家として現在もウクライナで生活しています。
 彼の音楽には聖書や哲学の精神、古典と前衛、民俗音楽とジャズのリズムなどが含まれていて、それはあまりにも多彩であるためジャンルを特定することは出来ません。
 このアルバムに収録された音楽も多種多様な味わいを持つものばかりで、良く知られる「グツールの三連祭壇画」での悲しげな表情と、それに続く「二連祭壇画」のパワフルでエネルギッシュな音楽は、彼の特性を端的に表すものと言えるでしょう。
 また、管弦楽のための「カルパティア協奏曲」はとても魅力的な作品で、多種多様な楽器が存分に活躍する興味深いもの。まずはここから聴いてみてはいかがでしょうか?
 


8.660359
(2CD)
\2200
マクスウェル・デイヴィス:歌劇「復活」Op.129(1987)
 プロローグと1幕
長女,フェブス・アポロ,アンチキリスト…
 デッラ・ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)/
母,ゼウス/ヘラ…
 クリストファー・ロブソン(カウンターテナー)/
校長,外科医1,白大修道院長,司教…
 マーティン・ヒル(テノール)/
狂句牧師,プルート,ホット・ゴスペラー…
 ネイル・ジェンキンス(テノール)/
父,外科医2,レヴの大臣,警官…
 ヘンリー・ハーフォード(バリトン)/
弟,外科医3,クロス・ライト卿,裁判官…
 ジェラルド・フィンリー(バリトン)/
医師,外科医4,同志セルブスキー,トレード・ユニオン・リーダー…
 ジョナサン・ベスト(バス)/
ロック・バンド…Blaze/
ロック・バンドのヴォーカル、
ネコ…メアリー・カレヴェ/
エレクトロニック・ヴォーカル・カルテット
<メンバー:
 レスリー・ロジャース(ソプラノ)/
 デボラ・マイルス=ジョンソン(アルト)/
 ジョン・ボウリー(テノール)/
 マーク・ロウリンソン(バス)>/
BBCフィルハーモニック/
マクスウェル・デイヴィス(指揮)
録音 1994年9月8日 UK マンチェスター,ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージック Collins Classicsからの移行盤
 この作品は、マクスウェル・ディヴィス(1934-)がプリンストン大学で学んでいた1960年代から着想されていたものです。しかしそれは結局1980年代まで実現することはなく、最終的に完成、上演されたのは1987年ドイツのダルムシュタットでした。
 作品はさすがに彼らしく、様々な要素が内包されていて、とても一言では言い尽くせません。まさに「暴力的な多様性」を秘めた作品です。
 登場人物だけを取り上げてみても異様です。何しろ、テレビ広告の声や、ロック・バンドまで登場するのですから。手術台に載せられ脳の手術を受けた英雄は、その痛みや不快感をナンセンスな歌で外科医に伝え、救世主の復活はテレビコマーシャルで伝えられます。
 英雄は等身大の人形で、家族の中の母の役割ははカウンターテナーが受け持ちます。随所に猫の歌が挿入され、様々な楽器は調子はずれの曲を流し続けます。
 雑多なものが詰め込まれている風を装いながら、実は社会への痛烈な批判が込められているあたりが、この作曲家のすごいところでしょう。
 

8.573362
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/エマヌエレ・ブオーノ
2013年 ミケーレ・ピッタールガ・ギターコンクール優勝記念

 1.ダ・ミラノ(1459-1543):モン・ペル・シ・マ・マリエ/
 2.ダ・ミラノ:ファンタジア第33番/
 3.ダ・ミラノ:リチェルカーレ第34番 「ラ・カンパーニャ」/
 4.ディオニシオ・アグアド(1784-1849):
  3つの華麗なロンド Op.2-第2番アンダンテ - ロンド・モデラート/
 5-8.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
  ギター・ソナタ ニ長調 「ボッケリーニへのオマージュ」 Op.77/
 9.ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り
  (マヌエル・デ・ファリャへのオマージュ)/
 10-13.アントニオ・ホセ(1904-1936):ソナタ(1933)
エマヌエレ・ブオーノ(ギター)
録音 2014年1月16-18日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
 1987年トリノ生まれの若手ギタリスト、エマヌエレ・ブオーノのリサイタル・アルバムです。幼い頃からギターを学び、18歳の時にはジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で優秀賞を獲得しています。
 ミラノ音楽院に進学し、2008年のアレッサンドリア国際ギターコンクールではヤングアーティスト賞(翌年、あのパク・キュヒも同賞を受賞)に輝き、その後も数多くのコンクールで優勝していますが、やはりこのミケーレ・ピッタールガ・ギターコンクールでの優勝は、彼のキャリアに大きな転機を齎すことは間違いありません。
 この受賞記念のアルバムは、彼の得意なレパートリーがふんだんに用意されていて、イタリア・ルネサンスの典雅な作品から20世紀のモダンな作品まで、その多彩な表現をたっぷり味わうことができるもの。ジャケ写の落ち着いた雰囲気そのままの「大人の演奏」をする逸材です。
 


8.573200
\1200
ジャック・ルーシェ:ヴァイオリン協奏曲 第1番&第2番/
パレデフスキー:ヴァイオリン・ソナタ

 1-4.ジャック・ルーシェ(1934-):
  ヴァイオリン協奏曲 第1番(1987-1988)
  <第1楽章:プラハ/第2楽章:裸の男/
 第3楽章:ブエノスアイレス・タンゴ/第4楽章:東京>/
 5-8.ルーシェ:ヴァイオリン協奏曲 第2番(2006)
  <第1楽章:-/第2楽章:-/カデンツァ/第3楽章:->/
 9-11.パデレフスキ(1860-1941):
  ヴァイオリン・ソナタ イ短調 Op.13(1882)
  <第1楽章:アレグロ・コン・ファンタジア/
  第2楽章:インテルメッツォ:アンダンティーノ/
  第3楽章:フィナーレ:アレグロ・モルト・クヮジ・プレスト>
アダム・コステツキ(ヴァイオリン…1-11&指揮…1-8)/
ピョートル・イヴィツキ(パーカッション…1-8)/
グンター・ハウアー(ピアノ…9-11)/
ポーランド・フィルハーモニック室内管弦楽団…1-8
録音 2011年7月24-27日 ポーランド ソポト,海の星教会…1-8/2004年9月22.23日 ドイツ ハノーファー音楽大学…9-11
 あのJ.S.バッハ作品をジャズ風に演奏することで知られるフランスの作曲家ジャック・ルーシェ。彼の革新的な演奏と創造は多くの人に衝撃を与え、またたくさんの継承者を生み出しました。このアルバムは、そんなルーシェのオリジナルである“珍しい”2曲の「ヴァイオリン協奏曲」が収録されています。
 どちらも雄弁な表現力を持ち、驚くほどパワフルなパーカッションが大活躍します。第1番の協奏曲は、楽章ごとにタイトルが付けられ、強く、時には物憂げなメロディが紡がれていきます。ジャズ風のメロディがあるかと思えば、タンゴもあり。終楽章の「東京」は、少し異国風な雰囲気もありますが、基本的にリズミカルで好戦的。パワフルな都市の姿が描かれています。
 第2番は2006年のメニューイン音楽祭の委嘱作品であり、インド音楽と即興性の融合が図られた音楽。途中には聴く者全てを唖然とさせるようなカデンツァが挿入され、喧騒のフィナーレを迎えます。アルバムの最後に「唐突に」置かれたパデレフスキーのソナタ。こちらはピアニストとして活躍しながらも政治の世界にも進出した作曲家パデレフスキの初期の作品で、ほとんどピアノのために作品を書いていたパデレフスキーの“珍しい”ヴァイオリンのためのソナタです。ポーランド生まれの名ヴァイオリニスト、コステツキのノリノリの演奏です。
 

8.572763
\1200
ヒンデミット:バレエ音楽「気高い幻想」全曲 他
 1-11.バレエ音楽「気高い幻想」全曲
  <序奏と吟遊詩人の歌/布商人と乞食/騎士/行進曲/
   3人の婦人の登場/祝祭の音楽/祝祭の終わり/瞑想曲/
   ヴァイオリンの演奏/オオカミ/貧しい結婚/創造始動を賛美する歌>/
 12-16.弦楽オーケストラのための5つの小品 Op.44-4
  <Langsam/Langsam/Lebhaft/Sehr langsam/Lebhaft>
山本浩一郎(トロンボーン)…1-11/
エンマ・マクグラス(ヴァイオリン)…12-16/
シアトル交響楽団/
ジェラード・シュワルツ(指揮)
録音 2011年5月4.5.11日 USA シアトル ベナロヤ・ホール
 1920年代、ドイツの音楽界で目覚しい活躍をしていたヒンデミット(1895-1963)。彼の創造性は多くの若い作曲家、芸術家を牽引し、戦後の音楽界に新風を齎していました。
 そんなヒンデミットですが、1936年10月にバレエ・リュスのダンサー、振り付け師として活躍していたレオニード・マシーンから作品を依頼されます。
 ヒンデミットはイタリアのサンタ・クローチェ教会を訪れ、そこにあった壮麗なフレスコ画に描かれた“アッシジの聖フランチェスコ”の姿に多大なる感銘を受け、この物語をバレエにすることをマシーンに提案します。元々は裕福な商人の息子であったフランチェスコが、様々な体験を経て宗教へ目覚めていく姿を描いた一連の音楽は、彼らしい管弦楽法による叙情とエレジー、そして荘厳な物語を紡いでいきます。
 ヒンデミットは後年、この全曲の中から5曲を選び出し、若干のオーケストレーションを変更した3曲からなる「組曲」を作りました。現在はこちらがしばしば演奏されていますが、やはり全曲を聴くことで、作品への理解が深まることは間違いありません。
 弦楽オーケストラのための5つの作品は、オーケストラのための「練習曲」であり教育用として作曲されましたが、曲の出来は素晴らしく、単独で聴いても、決して聴き劣りするものではありません。
 

8.573115
\1200
ヴィラ=ロボス:ギターの写本 傑作集と失われた作品集 第1集
 1-3.ギター協奏曲(1951頃/1955)/4.シンプレス(1911)/
 5.ワルツ・ショール(1920年代)/
 6-7.シランダス(E.プホールによる2台のギター編)より(1926/1957頃)
  <第1番:信心深い小さなテレーサ/第14番:カヌーはひっくり返る>/
 8.アマゾンの森-愛の歌(歌とギター編)(1958頃)/
 9.アマゾンの森-小舟(歌と2台のギター編)(1958頃)/
 10.詩人の歌 第18番(歌とギター編)(1948/1953)/
 11.セレスタス-第5番:モディーニャ(歌とギター編)(1926)/
 12.ワルツ(1936頃)/
 13.ギリシャのモティーフ
  (A.ビッソーリによるフルート、ギターと女声合唱編)(1937/2010)/
 14.ブラジル風バッハ 第5番-アリア(歌とギター編)(1938/1947頃) ※世界初録音…13
アンドレア・ビッソーリ(ギター)/
リサ・セラフィーニ(ソプラノ…8-11.14)/
フェデリカ・アルトゥオーソ(ギター…6.7.9)/
ステファノ・ブライト(フルート…13)/
スコラ・サン・ロッコ合唱団…13/
フランチェスコ・エルレ(指揮)…13/
ミナス・ゲラリス・フィルハーモニック管弦楽団…1-3/
ファビオ・メケッティ(指揮)…1-3
録音 2012年10月5日 ブラジル ミナス・ゲラリス,イビリテ テアトロ・ド・チェントロ・エドゥカシオナル…1-3/2009年12月11-14日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…4.5/2012年8月10-16日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…6-11.14/2010年3月17日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…12/2012年11月25日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サン・ロッコ…13
 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス(1887-1959)。ブラジルの民俗音楽と現代音楽が見事に融合した「ブラジル風バッハ」や、こちらも民俗音楽に由来したショーロスなどが広く愛されていますが、実は彼、生涯で1000曲近くに及ぶ膨大な作品を残しており、現在知られている「彼の顔」というのは、ほんの一部でしかないことはあまり意識されていないと言ってもよいでしょう。
 彼は作曲を独学で学びながらブラジルの民謡を積極的に採取し、数々の名作を作り上げていきました。
 この3巻からなるシリーズは、そんな「知られざる作品」を発掘、収録することでヴィラ=ロボスの新たな魅力を探って行くことができるでしょう。この第1集には、セゴビアのあために作曲した「ギター協奏曲」を始め、断片的な作品や、良く知られる「ブラジル風バッハ第5番」のアリアをギター伴奏にしたものなど興味深い作品が並んでいます。
 


8.573197
\1200
フィビヒ:管弦楽作品集 第3集
 1.交響詩「オテロ」Op.6/
 2.交響詩「ザーボイ、スラヴォイとルジェク」Op.37/
 3.交響詩「トマンと森の精」Op.49/
 4.交響詩「嵐」Op.46/5.交響詩「春」Op.13
チェコ・ナショナル交響楽団/
マレク・シュティレツ(指揮)
録音 2013年3月13日&4月3日 チェコ プラハ,ホスティバー CNSOスタジオ
 1850年にチェコで生まれたズデニェク・フィビヒ(1850-1900 フィビフとも)。林業関係者であった父の仕事の関係もあり、幼い頃から様々な樹木に囲まれて育った彼の心の中には、いつも深く美しい森があったことは間違いありません。
 この管弦楽作品集の第3集は5つの交響詩が収録されています。数多くの作品を書いたフィビヒでしたが、交響詩は彼の活動のほぼ全ての時期に渡って作曲されていて、フィビヒがこの分野の作品をどれほど愛していたかがわかるというものです。
 「オテロ」は言うまでもなくシェークスピアの戯曲に触発された作品で、オテロ、デスデモナとイアーゴの絡み合った運命を強調した迫力ある作品です。トランペットによる鋭いファンファーレは登場人物の悲劇を象徴し、フルートとハープは甘美な表情を映し出します。
 「ザーボイ、スラヴォイとルジェク」の豊かな物語は後にスメタナに影響を与え、このメロディは「わが祖国」の第1曲目にも引用されたほどです。ロマンティックで、超自然的な憧れの物語を描いた「トマンと森の精」はドヴォルザークを思わせます。
 見事な音による絵画である「嵐」と「春」も素晴らしく、これらがチェコの国民楽派の作曲家たちに大きな影響を与えたことは疑う余地もありません。
 


8.573389
\1200
ハチャトゥリアン:スターリングラードの戦い/オテロ
 1-5.「スターリングラードの戦い」組曲(1949)
  <ヴォルガの上にある都市-侵略/炎の中のスターリングラード/
   敵は運が尽きた/わが祖国のために:攻撃!-英雄たちへの永遠の栄光/
   勝利へ-ヴォルガ川の崖>/
 6-16.「オテロ」組曲(1956)
 <プロローグと序奏/デズデモーナのアリオーソ/ぶどう園/ヴェニス(夜想曲)/
  夜の殺人者(ロデリーゴの死)/オテロの絶望/嫉妬の発作/オテロの到着/
  デズデモーナを叩く者(平手打ち)/キャンプからのオテロの決別/終曲>
スロヴァキア放送交響楽団/
アドリアーノ(指揮)
録音 1989年7月6-8日…1-5, 1992年6月22-24日…6-16 ブラティスラヴァ スロヴァキア放送コンサート・ホール MARCOPOLO 8.223314 移行盤
 ハチャトゥリアン(1903-1978)が書いた映画音楽は、彼の他の管弦楽曲と同じく、常にエキサイティングで色彩的。ショスタコーヴィチを思わせる激しい戦闘シーンや、叙情的な部分もありなかなかの聴きものです。「スターリングラードの戦い」には、大編成によるオーケストラで奏される様々な民謡の引用が華々しい効果を挙げています。
 作曲家自身が1952年にソヴィエト放送交響楽団を指揮した記録が存在しますが、このアドリアーノによる演奏は、作曲家の意図を存分に生かした最高の演奏と言えるでしょう。
 「オテロ」は、シェークスピアにインスパイアされた3つのロシア映画の一つで、こちらもハチャトゥリアンの名声を世界的に高めるのに一役買ったものです。
 

8.572517
\1200
マリピエロ:ピアノ作品集(1909-1921)
 1-3.カルヴァルカーテ-乗り物(1921)
  <扱いにくい/揺れる/炎のように>/
 4-10.月に寄せる小詩集(1909-1910)
  <詠唱、重々しく/寂しげに、少しゆったりと/悲しく/早く/
  悲しげに(ほとんどリズムはなく)/非常に遅く/非常に興奮して>/
 10-14.秋の前奏曲(1914)/
 15-17. 3つの古風な舞曲(1909-1910頃)
  <シンフォニア・デル・シレンツィオからガヴォット/メヌエット/ジグ>/
 18-21.共鳴(1918)
  <穏やかに/流れるように/速すぎず/激しく、しかし速すぎず>
  ※1-3.15-17…世界初録音
リム・リラ(ピアノ)
録音 2012年2月9-10日 USA カリフォルニア,ルーカスフィルム Ltd,スカイウォーカー・サウンド
 最近、ようやく復興の兆しが見えてきたイタリアの作曲家ジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973)。このアルバムでは彼の青年期から壮年期にかけてのピアノ曲を聴くことができます。マリピエロ自身が記した友人への書き込みによると、彼はピアニストたちに対して、複雑な思いを抱いていたようで、彼らを「奇妙な敵」と呼びながらも、「何一つ悪意を抱いていない」など愛とも憎しみとも取れる言葉が書き連ねてあるのです。
 彼は作曲家としては珍しくピアノを正式に学んだことがなかったにもかかわらず(ヴァイオリンは6歳から演奏していた)、25歳のマリピエロによる最初の作品は「ピアノのための6つの小品」でした。以降も、彼は自身における「奇妙な敵」と戦い続け、驚くほどに華麗なテクニックを駆使し、時にはユニーク、あるいはシニカルな作品を書いていきます。
 1910年頃に書かれた「3つの古風な舞曲」はその親しみやすさから人気を獲得、また「秋の前奏曲」や「月に寄せる小詩集」は、イタリアの音楽雑誌の付録として出版され、この多彩で繊細な音楽はたくさんの聴衆から高く支持されたのです。
 しかしこの曲に見られる陰鬱さは、彼の後の作品をも覆う一種の暗さでもあるのかもしれません。1921年の「カルヴァルカーテ-乗り物」は「つかの間のアイデア」とされ、風変わりなユーモアに満たされています。まだまだ全容解明は難しそうなマリピエロのピアノ曲。少しずつでも楽しんでいただければと思います。
 

8.573223
\1200
フォーレ:ピアノ四重奏曲 第2番 他
 1-4.ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 Op.45/
 5.組曲「ドリー」より子守歌(ヴァイオリンとピアノ編)/
 6-8.3つの無言歌
  <第1番(ヴァイオリンとピアノ編)/第2番(チェロとピアノ編)/
  第3番(チェロとピアノ編)>/
 9-11.ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120(クラリネット、チェロとピアノ編)
クングスバッハ・ピアノ三重奏団
<メンバー:
 マリン・ブロマン(ヴァイオリン)…1-6/
 ジェスパー・スヴェドベルク(チェロ)…1-4.7-11/
 サイモン・クラウフォード=フィリップス(ピアノ)…1-11/
 フィリップ・デューク(ヴィオラ)…1-4/
 リチャード・ホスフォード(クラリネット)…9-11>
録音 2013年4月17-19日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 フォーレ(1845-1924)の音楽と言うと、あの美しいレクイエムを思い起こす人も多いのではないでしょうか?あくまでも清らかであり、一切の夾雑物を削ぎ落としたかのような柔和な優しさに溢れた響きは、永遠の名曲と呼ばれるにふさわしいものです。
 そんなフォーレは室内楽の分野にも数多くの名作を残しています。このピアノ四重奏曲第2番は1885年頃から1886年、レクイエムと同時期に書かれたものと推測されています。
 レクイエムの作曲への直接の動機は彼の父の死と言われていますが(フォーレ自身は否定している)この作品全体にも仄かな悲しさが漂っています。第1楽章、冒頭の激しく打ち付けるピアノの音は、まるで雨粒のような切なさを呼び起こします。
 クングスバッハ・ピアノ三重奏団によるこの演奏、カップリングされている他の曲も魅力的。元々はピアノ独奏曲である“ドリー”の子守歌、続く「3つの無言歌」のしっとりとした編曲版と、後期の作品であるピアノ三重奏曲のヴァイオリン・パートをクラリネットに置き換えた印象的な編曲。これは他では聴くことのできないユニークなものです。
 

8.573227
\1200
ピーター・ウォーロック:合唱作品集
 1.いっぱいの愛情(1921)/
 2.3つのベロックの歌-ハナッカーは崩れ落ち(1927)/
 3.3つのベロックの歌-夜(1927)/
 4.3つのベロックの歌-わが国(1927)/5.今年の春(1925)/
 6-8.ジョン・ウェブスターの3つの哀歌
  <春のすべての花(1923)/コマドリとミソサザイを求めて(1925)/
   マルフィの公爵夫人は白い布で覆われて(1925)>/
 9.As dew in Aprylle(四月の朝霧のように)(1918)/
 10.マリアの小さな5つの喜び(1929)/11.豊富な乗馬隊(1929)/
 12.鳥(1926)/13.聖なる御体(1919)/
 14.主をほめたたえよ(ベネディカムス・ドミノ)(1918頃)/
 15.囚われのアダムは横たわり(1922)/
 16-18. 3つのキャロル
  <ティルレイ・ティルロウ(1922)/バルラロウ(1919)/プラタナスの木(1923)>/
 19.私は正しき乙女を見た(1927)/20.カリヨン・カリッラ(1929)/
 21.クリスマスと新年のための祝福(1918)/22.永遠の富はどこ(1927)/
 23.ベツレヘム・ダウン(1927)/24.ご機嫌いかが?元気です!(1927)/
 25.コーンウォールのクリスマス・キャロル(1918)
<ソリスト>
アイスペス・ピゴット(S)…1/
エミリー・ホール(S)…6/
ライヴィ・ルイス(S)…16/
ロッティ・ボーデン(S)…17/
アンジェラ・ヒックス(S)…20/
ナターシャ・カットラー(A)…13/
トーマス・ドリュー(T)…13
レイチェル・ハワース(オルガン)…10.15-18.20.22.24/
カリス・シンガーズ/
ジョージ・パリス(指揮)
録音 2013年9月8-10日 UK ワーウィックシャー,ハンプトン・ルーシー,聖ピーター教会
 「ウォーロック=魔法使い」これでわかるとおり、この作曲家の本名はフィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(1894-1930)。ウォーロックはいわゆるペンネームになります。彼はロンドンに生まれ、主に古典文学を学んだ人です。作曲はほとんど独学であり、自身が好きだったディーリアスやクィルター、ディーレンの作品を研究し、音楽語法を手に入れたといいます。
 また、彼は幼い頃父を亡くしましたが、母が再婚したためモンゴメリーシャーに移り住んだことで、ウェールズ語を学び、それがきっかけとなりケルト語の知識が増えたと言い、これらはいくつかの作品「コーンウォールのクリスマス・キャロル」などに生かされました。
 そんな彼のこの合唱作品は、英国音楽の系譜にしっかりと根ざしたものであり、美しい歌詞とそれにマッチした旋律は、素朴でありながらも聴き手の心を揺さぶる大いなる力を有しています。36歳という短い生涯、そしてその早すぎる晩年には創作能力もほとんど衰えてしまったと言われるウォーロックですが、その瞬間の煌きはまさに魔法と言えるものです。
 


8.573240
\1200
アクロン:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.ヘブライの旋律 Op.33(1911)/2.ヘブライの舞曲 Op.35-1(1912)/
 3.ヘブライの子守歌 Op.35-2(1912)/4.前奏曲 Op.13(1904)/
 5.レ・シルフィード Op.18(1905)/6-7.2つの気分 Op.32(1910)/
 8-9.2つの気分 Op.36(1913)/
 10.ヘブライ民謡の主題によるダンス・インプロヴィゼーション Op.37(1914)/
 11-15.古風な様式による組曲 第1番 Op.21(1906)/16.ロマネスカ(1913)/
 17-19.ステンペーニュ組曲(1930)/20.子守歌 第2番 Op.20(1906)
マイケル・ルートヴィヒ(ヴァイオリン)/
アリソン・ダマート(ピアノ)
録音 2013年5月6-7日 USA ニューヨーク,バッファロー クレインハウス・ミュージック・ホール
 ユダヤ系ポーランド人のヴァイオリニスト、作曲家ジョゼフ・アクロン(1886-1943)。もともとはヴァイオリニストとして活躍し、高い名声も得ていたのですが、本人は作曲家としての成功を夢見ていました。作曲はリャードフに学び、自身は「ユダヤ民俗音楽協会」に所属し、ユダヤの音楽を広めるために活動を続け、1925年にはアメリカに移住し、そこでもユダヤ音楽を広めるために尽力しました。
 しかし、彼の作品はなかなか理解されることがなく、当時、唯一人気を得たのは、ハイフェッツが愛奏した「ヘブライの旋律 Op.33」だけだったのです。
 最近では彼の作品も復興の兆しが感じられ、NAXOSでもヴァイオリン協奏曲を中心としたアルバム(8.559408)がリリースされています。
 このアルバムには、その「ヘブライの旋律」を始めとした興味深い作品が並びます。例えば「レ・シルフィード」はグラズノフの同名作品を思い起こさせますが、実は密接に関係があるもので、これは初演前にバレエの一部を見たアクロンが、独自の「レ・シルフィード」を作曲した可能性があるとされます。
 他にも「古風な様式による組曲」をはじめとした多彩な作品を聴くと、どれも興味深く、この作曲家の音楽をもっと知りたいという好奇心にかられます。
 

8.573312
\1200
グエッラの写本集 第3集
 1.ファン・イダルゴ(1614-1685):羊飼いを装って/
 2.イダルゴ:海の上で灯が消える/3.作者不詳:空気とお世辞/
 4.G.G.カプスペルガー(1580頃-1651)/ホセ・マリン(1619-1699):
  パッサカリア-それは甘い声/
 5.作者不詳:最も美しいニンフ/
 6.イダルゴ:愛はむだなく/
 7.作者不詳:昨日、私が行ったリンゴ園で/
 8.マリン:氷のような軽蔑/
 9.マリン:フィリス、歌わないで/
 10.マリン:私の思いは行ったり来たり/
 11.作者不詳:泣かないで、私のセリア/
 12.作者不詳:わが瞳は涙にぬれる/
 13.作者不詳:戻っておいで、神アマリリスよ/
 14.ホアン・デル・バド(1625頃-1691):虫の息/
 15.作者不詳:少女は宣言した
イェツァベル・アリア・フェルナンデス(ソプラノ)/
アルス・アトランティカ(アンサンブル)
<メンバー:
サンティ・ミロン(ヴィオール)/
エリギオ・ルイス・クインテイロ(バロック・ギター&テオルボ)/
マヌエル・ビラス(スペイン・バロック・ハープ)>
録音 2010年5月5-7日 スペイン、ルーゴ,フェリシア・デ・パントン,チャーチ・オブ・サン・ビセンテ・デ・ポンベイロ
 最近発見された17世紀の後半にマドリッドで編纂されたグエッラの写本からの音楽、第3集の登場です。
 スペインの世俗歌曲のアンソロジーであるこの歌集は、17世紀にスペイン王宮の礼拝堂の書記を務めていたミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)によって編纂されたもので、2人の音楽学者トレントとアルバレスによって発見され1998年に公表され、実際の演奏が次々となされています。
 このアルバムには多くの作者不詳の歌曲に混じって、イダルゴ、マリンなど当時から高名な作曲家の作品も混在しています。
 各々の歌曲はとても「自由度」が高いため(とてもシンプルな楽譜が残っているのみ)、演奏家たちは、想像力を駆使して適切なテンポを設定し、装飾を加え、更に即興性を与えなくてはいけないのです。
 今回のアルバムでは、表情豊かなソプラノと、ヴィオールとテオルボ、スペイン固有のハープとヴィオールのアンサンブルが伴奏を担うことで、また新しい世界を構築しています。
 

8.573322
\1200
ギリシャのギター作品集
 1-4.キリアコス・ツォルツィナキス(1950-1989):4つのギリシャの映像(1975)/
 5.ディミトリス・ファンパス(1921-1996):ワルツ(1960)/
 6.ファンパス:3つのギリシャ舞曲-ソウタス(1958)/
 7.ミキス・テオドラキス(1925-):母と処女(D.ファンパスによるギター編)/
 8.テオドラキス:墓碑銘-5月の日(Y.イリオプーロスによるギター編)(1958)/
 9.テオドラキス:墓碑銘-あなたは良かった(Y.イリオプーロスによるギター編)(1958)/
 10-12.コスタス・ハジョプーロス(1955-):3つのギリシャのスケッチ(1977)/
 13.ジョルジ・マヴロエデス(1967-):旅(2001)/
 14.マヴロエデス:海の絵 第2番-居間にある難破船(2001)/
 15.ニコス・ハリツァノス(1969-):ポリドルコン Op.86(2008)/
 16-17.ハリツァノス:2つのバラードと踊り Op.112(2012)/
 18.ミナス・ボグリス(1970-):ワルツ(2005)/
 19-22.ファンパス:ギリシャ組曲(1968)/
 23.ニコス・アタナッサキス(1972-):タイゲトス山(2013)
  ※10-17.23…世界初録音
エヴァ・ファンパス(ギター)
録音 2013年3月12日…1-5.10-12.14.16.17, 2013年4月26日…6.7.13.15.19.20, 2013年6月18日…8.9.18.21-23 ギリシャ,アテネ セント・ディミトリス,PROスタジオ
 アンドレス・セゴビアの影響を受けて、ギリシャのギター音楽は1950年代に全盛期を迎えました。このアルバムで見事な演奏を披露しているギタリスト、エヴァ・パンパスの父であるディミトリス・ファンパスもセゴビアの教えを受け、その才能を認められたギタリスト、作曲家です。
 このアルバムにはその父ファンパスの自作、編曲を含めた多彩なギター音楽が収録されています。彼らの中でその名前がよく知られているのはテオドラキスでしょうか?しかし他の作曲家たちも、各々が自らの独自の世界を構築し、また新たな世代に強く影響を与えているのは間違いありません。
 39歳の若さでこの世を去ってしまったツォルツキナキスの創造的で型破りな作品、バンドのための作品も知られるハジョプーロスのギリシャらしさ満点の小品、父ファンパスの教えを受けたマヴロエデスのピアソラ風味も感じられる郷愁たっぷりの作品、不可思議な調弦を施されたギターの音色が印象的なハリツァノスの音楽、ファリャ風のボグリスの「ワルツ」、このアルバムの中で最も作曲年が新しいアタナッサキスのギリシャの伝統的なメロディを用いた「タイゲトス山」。さあ、どこからでもどうぞ!素晴らしい世界が待っています。
 


8.573384
\1200
レントヘン:後期弦楽三重奏曲集
 1-4.弦楽三重奏曲 第13番 イ長調(1925)/
 5-8.弦楽三重奏曲 第14番 ハ短調(1928)/
 9-12.弦楽三重奏曲 第15番 嬰ハ短調(1929)/
 13-16.弦楽三重奏曲 第16番 嬰ハ短調(1930) ※世界初録音
オッフェンブルク弦楽三重奏団
<メンバー:
フランク・シッリ(ヴァイオリン)/
ロルフ・シッリ(ヴィオラ)/
マルティン・メルケル(チェロ)>
録音 2013年11月25-28日 ドイツ リュクハイム,シュットバウ
 1855年、ライプツィヒで生まれたユリウス・レントヘン(1855-1932)。父エンゲルベルトはオランダ生まれで、ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリニストを務め、母パウリーネは才能あるピアニストでした。そんな音楽的な家庭で育ったユリウスは幼少の頃から徹底した音楽教育を受け、数多くの高名な師の元で学び、8歳の時には最初の作品「ヴァイオリン・デュオ」を書き上げるなど、その天分を遺憾なく発揮したのです。
 長じてからは数多くの友人と交流、中でもブラームス、グリーグ、グレインジャー、ニールセンからは多大なる影響を受け、自らの創作の糧とし、生涯に650曲ほどを書き上げました。
 この弦楽四重奏曲集は、どれも彼の晩年の作品であり、まだまだ穏健な第13番に比べると、第15番、第16番はかなりユニークな曲。特に第15番には彼が新車( Fiat 509A Torpedo, 990cc)を購入した時のエピソードが紐付けられており、曲自体は車の運転手エンゲルに捧げられたというもので、ドライブ自体は危険だったようですが、多忙な作曲家が休暇を楽しんでいる様子が伺える興味深い作品です。
 

8.660343
(2CD)
\2400
メルカダンテ:歌劇「群盗」
 3部のメロドラマ ヤコポ・クレッシーニ台本
<CD1>1-19.第1部/
<CD2>1-9.第2部/10-19.第3部
 ※世界初録音
マッシミリアーノ…ブルーノ・プラティコ(バス)/
エルマーノ…マキシム・ミロノフ(テノール)/
コッラード…ヴィットーリオ・プラート(バリトン)/
アメーリア…ペチャ・イヴァノヴァ(ソプラノ)/
テレサ…ロジータ・フィオッコ(メゾ・ソプラノ)/
バルトランド…アタナス・ミラデノフ(バリトン)/
ロッレロ…ヘスス・アイリョン(テノール)/
ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団(トーマシュ・ポトコフスキ…合唱指揮)/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス(カレル・ミタシュ…芸術監督)/
アントニオ・フォリアーニ(指揮)
録音 2012年7月14.18-21日 ドイツ バードヴィルドバード,トリンクハレ
 現在では、一部のフルート作品ばかりが知られているかに思える、ロッシーニと同時代のイタリアの作曲家サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870)。しかし彼が生きていた時代には、ロッシーニが早くにオペラ界から引退したことと、ベッリーニが早世したこともあって、一時期は「ヨーロッパ中で最も人気の高いオペラ作曲家」として名声を馳せていたこともあるほど、人気のあった人でもありました。
 しかし、すぐにヴェルディが登場し、メルカダンテのオペラ作品はほとんど忘れられてしまい、現在にいたっています。
 この「群盗」は、ベッリーニの名高い「清教徒」の前年に初演された作品ですが、ベッリーニ作品に見られるような甘美なアリアを多様することはしないという、自身における独自スタイルの確立を図ったものであり、当時のパリの聴衆に阿ることなく真摯で潔い音楽として仕上がっています。
 この上演に当たって新校訂版のスコアを作成するなど入念な準備のもと、この世界初演が実現、その結果“ニューヨーク・タイムズ誌”でも絶賛されました。

OEHMS


OC436
\2100→\1890
ボルトン(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ブルックナー:交響曲 第1番 ハ短調 WAB101
  (リンツ版 1865/66)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団/
アイヴォー・ボルトン(指揮)
録音 2013年10月11-13日 ザルツブルク祝祭大劇場 ライブ収録 Recording Producer & Balance Engineer: Holger Urbach
 清潔な響きと堅実な解釈で定評のあるボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管とのブルックナー(1824-1896)。
 今回は第1番の“リンツ稿”をお届けします。若きブルックナーによる意欲満々のこの交響曲、スダーンはいつものように決して重苦しい響きを要求することなく、清々しく、丁寧に仕上げています。第2楽章の中間部の決め細やかな動きや、第3楽章のスケルツォの特徴的な音形の造形など、まるでモーツァルトの音楽のような品の良い美しさを保っています。

【ボルトン&モーツァルテウム管:ブルックナー既リリース】
OC722…第3番 OC407…第4番 OC404…第6番 OC568…第7番 OC751…第8番 OC717…第9番
OC364…第5番(生産中止)
   
OC437
\2700
アナテフカ-屋根の上のヴァイオリン弾き
 ショーレム・アレイヘム「牛乳屋テヴィエ」…原作(アーノルド・パールによる舞台化)
 ジョセフ・スタイン…脚本
 ジェリー・ボック…作曲
 シェルダン・ハーニック…作詞
テヴィエ…ゲルハルト・エルンスト/
ゴールデ…ベーレ・クムベルガー/
ホーデル…エリザベート・エブナー/
チャバ…イリス・グラーフ/
イェンテ…マリア・マッレ/
ラザール・ウォルフ/ラビ…ルペルト・ベルクマン/
モーテル…エルヴィン・バラコヴィチュ/
パーチック…ゲオルク・レシュコヴィチ/
フェージャ…アンドレアス・ゾイアーザップ/
オーマ・ツァイテル…フランチスカ・スタンナー 他/
メルビッシュ祝祭管弦楽団&合唱団/
デヴィッド・レヴィ(指揮)
録音 2014年5月30日-6月1日 メルビッシュ湖上音楽祭 ライヴ収録
Seefestspiele Morbisch, Stage ・ Recording Producer & Editing: Thomas Hofstadter
 日本でもロングランを誇っているミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」。あるユダヤ人家族の5人の娘の恋物語などの日常の生活を描いた名作です。名前は良く知られていますが、この作品の持つ本当のテーマは、戦争によるユダヤ人差別と、それを克服するための道筋を描くこと。次第にエスカレートしていく排斥運動を乗り越え、村を追われた主人公テヴィエがニューヨークを目指すところで物語が終わります。
 このタイトルは、その昔ローマ皇帝がユダヤ人を迫害したときに、逃げまどう群集を尻目に、一人悠然と屋根の上でヴァイオリンを弾いていた男がいた。という故事があるそうで、これはシャガールの絵画でも知られています。
 メルビッシュ湖上音楽祭では、2014年に初めてこの作品を舞台にかけることとなり、この美しい音楽と物語が新たな装いでお目見えすることとなります。
  
OC438
\2100
ボルトン(指揮)&ザルツブルク・モーツァルテウム管
 ルイ・シュポア:オラトリオ「最後の審判」

 1.序曲/
《第1部》
 2.栄光と名誉を彼に/
 3.来たれ/4.聖なれ、聖なれ/
 5.傷ついた子羊を見よ/6.いけにえの子羊/
 7.そして全ての生き物よ/8.大群衆を見よ/
 9.栄光あれ、慈悲深き救い主よ/10.シンフォニア/
《第2部》
 11.主はこう言われる/
 12.あなたは急ぎのときも慌ててはいけない/
 13.心から私を求めよ/14.審判の時/
 15.バビロン崩壊/16.祝福の死/
 17.見よ、新しき天を/
 18.そして見よ、私はすぐに来たる/
 19.素晴らしき創造物はあなたの作品です
サリー・マシューズ(ソプラノ)/
カタリーネ・ゲルトナー(メゾ・ソプラノ)/
ジェレミー・オヴェンデン(テノール)/
アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ(バス)/
ザルツブルク・バッハ合唱団(アロイス・グラスナー…合唱指揮)/
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団/
アイヴァー・ボルトン(指揮)
録音 2013年6月6日 ザルツブルク祝祭大劇場 ライブ収録
 2014年に生誕260年を迎えた作曲家ルイ・シュポア(1784-1859)のオラトリオ「最後の審判」は、彼の活動の絶頂期である1825年から26年に書かれました。彼はヴァイオリニストとして高名でしたが、指揮者としても有能で1805年から12年まではゴータの宮廷楽長を務めた後、アン・デア・ウィーン劇場、フランクフルト歌劇場の指揮者、監督を務め、1822年から亡くなるまではカッセルの宮廷楽長を務めるほど、歌劇などにも精通していたのです。
 この作品はカッセル時代に書かれたもので、当時の「貧困層の利益のために」と催された、ルター派マルタン教会の聖金曜日のミサで初演されたものです。
 200人以上の演奏家と2000人以上の聴衆がこの記念碑的な演奏会を経験したといわれています。テキストはタイトルの通り、ヨハネの黙示録の“最後の審判”を元にしており、正義、責任と償還など人間の根本的な問題を扱っています。初演時の興奮が2013年に再度降臨した奇跡的な名演です。
  
OC443
\2100
炎の写真-ヤーノシュ・タマシュ:室内楽作品集
 1.クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲(1992)/
 2.クラリネット、ホルンとチェロのための幻想的三重奏曲(1983)/
 3.クラリネット、ヴィオラとピアノのための「炎の写真」(1986)/
 4.チェロとピアノのための「夢の泉」(1979)/
 5.クラリネットとピアノのための「ザーネンの庭で」(1984)/
 6.ホルンとピアノのための「詩」(1952/1961改作)/
 7.チェロとピアノのための「詩」(初稿版…1952)
トーマス・ドラトヴァ(ピアノ)/
ファビオ・ディ・チャソーラ(クラリネット)/
ミシャ・グロイル(ホルン)/
ディースター・ヒルペルト(チェロ)/
アレクサンダー・ベーサ(ヴィオラ)
録音 2013年4月27-30日 チューリヒ,ラジオスタジオ

 ハンガリーに生まれ、ブダペストで学んだ作曲家ヤーノシュ・タマシュ(1936-1995)。彼は1956年に勃発したハンガリー動乱を避けてスイスに亡命、チューリヒで音楽の勉強を続けました。
 1960年から音楽家として活動し、各地の劇場の指揮者をはじめ、教育者としても知られるようになります。1969年にはスイスの市民権を獲得し、1971年からは教師として活躍しました。
 作品は120作ほどありますが、それらは皆バーゼルのポール・ザッハー財団によって管理されています。
 このアルバムに収録されている室内楽は、彼の活動のほぼ全ての期間に渡って書かれたものであり、ある時は新古典派風、またある時は抽象的な音列を用いた様々な音楽を聴くことができます。
 OEHMSからは、他にもピアノ協奏曲などの作品集(OC750)もリリースされています。未知の作曲家に出会う楽しみがあります。
  
OC691
(SACD-Hybrid)
\2400
ヒエロニムス&ヤコプ・プレトリウス:オルガン作品集
 ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)
  1-4.賛歌:キリストの光/
  5-6.賛歌:一日の終わり/
  7.われらの主キリストはヨルダン川に来たり/
  8-9.賛歌:あなたは光/10-12.第5旋法によるマニフィカト
ヤーコプ・プレトリウス(1586-1651) 13.前奏曲 ニ短調/14-17.いかなる辛苦はわれらを襲えども/18-20.全ての人々から離れて/21-24.第3旋法によるマニフィカト
ヨーゼフ・ケレメン(オルガン…1624年製シェーラーオルガン)
録音 2013年8月5-7日 タンガーミュンデ,聖シュテファン教会 Producer & Editing: Michael Kempff

 16世紀に活躍した何人かの「プレトリウス」たちの中で最も有名なのは、ミヒャエル・プレトリウスでしょう。しかしこのアルバムに登場するのは他のプレトリウス。ヒエロニムス(父)とヤコプ(息子)の親子です。
 ヒエルニムスはハンブルクに生まれ、父からオルガンの訓練を受けます。その後エアフルトでオルガニストになりますが、すぐにハンブルクに戻り、その地のオルガニストとして活躍します。オルガン曲だけでなく、ミサ曲などの宗教曲で知られ、合唱音楽にも素晴らしい成果を残しています。
 一方、息子ヤコプはスウェーリンクに学び、J.S.バッハの前時代において、最も尊敬されたオルガニストとして名を残しています。マティアス・ヴェックマンが彼に師事し、ドイツのオルガン音楽の系譜を継承したことでも知られています。親子の作品のスタイルの違いは、そのまま当時のオルガン音楽の変化を表すものであり、対位法や様式などにも興味深い相違点を見ることができるはずです。ヴェテラン、ケレメンは彼らが活躍した時代のオルガンを用い、当時の音をそのまま再現しています。
  

OC847
(2CD)
\3100
ブリタニック号のオルガン 第8集 マックス・レーガー:作品集
《CD1.レーガー自作自演集》
 1.フーガ ト長調 Op.56-3 ヴェルテ・ロール1294(マスター)/
 2.ベネティクトゥス Op.59-9 ヴェルテ・ロール1295(マスター)/
 3.メロディ Op.59-11 ヴェルテ・ロール1296(マスター)/
 4.カンツォーネ 変ホ長調 Op.65-9 ヴェルテ・ロール1297(コピー)/
 5.イエス、わが確信 Op.67-20 ヴェルテ・ロール1298(マスター)/
 6.汝らキリスト者よ、こぞりて神をたたえよ Op.67-23 ヴェルテ・ロール1299(コピー)/
 7.神よ、汝の善行にわれを向かわしめたまえ Op.67-25 ヴェルテ・ロール1300(コピー)/
 8.おおこの世よ、私は汝より去らねばならぬ Op.67-33 ヴェルテ・ロール1301(コピー)/
 9.ただ愛する神の摂理にまかす物 Op.67-45 ヴェルテ・ロール1302(コピー)/
 10.幸いなるかな、おお魂の友よ Op.67-50 ヴェルテ・ロール1303(コピー)/
 11.おお、いかに喜びに満ちたるか、汝ら信仰深き者 Op.67-52
    ヴェルテ・ロール1304(コピー)/
 12.楽興の時 ニ長調 Op.69-4 ヴェルテ・ロール1305(マスター)/
 13.ロマンス イ短調 Op.80-8 ヴェルテ・ロール1306(マスター)/
 14.アヴェ・マリア 変ニ長調 Op.80-5 ヴェルテ・ロール1307(コピー)/
 15.前奏曲 ヘ長調 Op.85-3 ヴェルテ・ロール1308(コピー)/
 16.組曲 ト短調からバッソ・オスティナート Op.92-4
    ヴェルテ・ロール1309(マスター)/
《CD2.レーガーの時代のオルガニストによる作品集》
 1.トッカータとフーガ ニ短調 Op.129 ヴェルテ・ロール1991(コピー)/
 2.コラール幻想曲「目覚めよ、と呼ぶ声あり」Op.52-2 ヴェルテ・ロール1874(マスター)/
 3.キリエ・エレイソン Op.59-7 ヴェルテ・ロール1991(コピー)/
 4.グローリア Op.59-8 ヴェルテ・ロール1763(コピー)/
 5.ロマンツェ イ短調 ヴェルテ・ロール1892(コピー)/
 6.バッハの主題による幻想曲とフーガ Op.46 ヴェルテ・ロール1873(コピー)
<オルガニスト>
マックス・レーガー(オルガン)…CD1/
ギュンター・ラミン…CD2-1/
クルト・グロッセ…CD2-2.6/
ヴァルター・フィッシャー…CD2-3.4/
ジョゼフ・メッスナー…CD2-5
録音 2014年2月 スイス ゼーヴェン、自動演奏楽器博物館
 大好評シリーズ「ブリタニックのオルガン」第8集は、2016年に没後100周年を迎えるレーガー(1873-1916)に関する作品集です。CD1にはレーガー自身がロールに残した演奏を再現したもの、CD2には同時代の演奏家の記録を再現したものが収録されています。
 レーガー自身の演奏は、ロールとは言え、彼の意思がそのまま反映されたものであり、レーガーの音楽を理解するためにも役立つものなのではないでしょうか?
 また、CD2に収録された同時代の演奏家たちのうち、興味深いのは何といってもギュンター・ラミンの演奏でしょう。彼は1898年に生まれハンス・ヘニー・ヤーンとともに「ドイツ・オルガン運動」の提唱者として名をあげましたが、今の聴き手には指揮者としての一連のバッハ作品がおなじみであり、なかでも「マタイ」の壮絶な演奏は伝説と言ってもよいものです。
 バッハを演奏した録音は入手可能でしたが、レーガーの演奏が存在したとは…。ぜひ時を越えて再現された響きをお楽しみください。
 


OC889
\2400→\2190
ヴァイグレ&フランクフルト歌劇場管
 リヒャルト・シュトラウス:交響詩集 第2集

  1.ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28/
  2-6.家庭交響曲 Op.53
フランクフルト歌劇場管
(フランクフルト・ムゼウム管)/
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2012年1月15-16日…2-6, 2013年5月26-17日…1 フランクフルト歌劇場 ライブ収録
 「英雄の生涯」「マクベス」(OC888)に続く、ヴァイグレ&フランクフルト交響楽団によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)作品集の第2集です。
 今回はなかなか表現の難しい(気恥ずかしい)「家庭交響曲」と彼の交響詩中、最も人気の高い「ティル」のカップリング。ともすれば散漫になってしまいがちな「家庭交響曲」での集中力、「ティル」での活発で飄々とした表現。
 ヴァイグレの手腕をとことん堪能できる素晴らしい1枚となっています。
 
OC897
\2400
ル・アカデミア・ジョコーサ
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:協奏曲集

 1-5.2本のオーボエ、2台のヴァイオリン、2台のヴィオラ、ファゴットと
   通奏低音のためのフランス風協奏曲 ト短調 TWV53:g1/
 6-9.2台のヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ニ長調 TWV42:D13/
 10-13.リコーダー、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ ト短調 TWV42:g13/
 14-16.2台のヴァイオリンとヴィオラ、通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 TWV43:B1/
 17-20.リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 TWVAnh.51:D/
 21-25.2本のオーボエ、ファゴット、2台のヴァイオリン、2台のヴィオラと
   通奏低音のためのソナタ ホ短調 TWV50:4
    ※1-20…世界初録音
ル・アカデミア・ジョコーサ
<メンバー:シュテファン・シッリ(バロック・オーボエ)/
トビアス・フォーゲルマン(バロック・オーボエ)/
ヴァレリー・ジラール(バロック・ヴァイオリン)/
ダヴィッド・ファン・ダイク(バロック・ヴァイオリン)/
マリー・グレヴィンク(バロック・ヴァイオリン)/
佐藤俊介(バロック・ヴァイオリン)/
アニヤ・クレイナッケ(バロック・ヴィオラ)/
ロザール・ハース(バロック・ヴィオラ)/
ヨハネス・ベルガー(バロック・チェロ)/
くらばやしまきこ(ファゴット)/
アレクサンダー・スコット(ヴィオローネ)/
ペーター・コフラー(ハープシコード)>
録音 2012年10月24-25日,11月3日 ミュンヘン,バイエルン放送第1スタジオ
 テレマン(1681-1767)の作品は非常に広範囲に渡っていて、当時存在したほとんどのジャンルをカバーしていたといっても過言ではないほどです。彼はその作品中、様々な楽器を縦横無尽に用いていますが、その音楽の本質はカンタービレにあり、どの楽器もその特色を存分に披露しながら高らかにメロディを歌い上げています。当時流行の兆しを見せていたフランス風の形式も取り入れながら、ある時はポーランドの民俗的なものの影響も感じさせるこれらの豊かな音楽を、バイエルン放送響の首席オーボエ奏者シュテファン・シッリを中心としたアンサンブル、ル・アカデミア・ジョコーサが壮麗に、賑やかに演奏しています。現在、古楽奏法の最先端を行くオランダの奏者たちと2人の日本人演奏家も、アンサンブルに高く貢献しています。
  

OC946
(3CD)
\5300→\4890
フランクフルト歌劇場&ド・ビリー(指揮)
 リヒャルト・ワーグナー:歌劇「ローエングリン」

<CD1>1-12.第1幕/13-15.第2幕/
<CD2>1-14.第2幕(続き)/<CD3>1-15.第3幕
ローエングリン…ミヒャエル・ケーニヒ(テノール)/
エルザ・フォン・ブラバント…カミュラ・ニュルンド(ソプラノ)/
フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵…ロバート・ヘイウォード(バリトン)/
オルトルート…ミカエラ・シュースター(メゾ・ソプラノ)/
ハインリヒ・デア・フォーグラー…ファルク・シュトルックマン(バス)/
ハインリヒ王の伝令…ダニエル・シュムッツハルト(バス) 他/
フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団/
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
録音 2013年3月.4月 フランクフルト歌劇場
 2010年までウィーン放送交響楽団の音楽監督を務め(後任はコーネリアス・マイスター)、この楽団の士気を飛躍的に高め、かつ意欲的な演奏を数多く聴かせた指揮者ベルトラン・ド・ビリー。現在は世界中のコンサートホールと歌劇場で優れた演奏を披露しています。
 そんな彼の最新作はフランクフルト歌劇場とのワーグナー「ローエングリン」です。ワーグナー(1813-1883)の初期から中期における作品で、10世紀前半のアントウェルペンを舞台に英雄的なテノール“ローエングリン”と、純真なソプラノ“エルザ”、そして老獪なメゾ・ソプラノ“オルトルート”を中心に陰謀と愛が蠢くストーリー、いつの時代も聴く人の胸を打つものです。歌手たちの力量はもちろんのこと、オーケストラにも高い技術と表現力を要求するこの歌劇、ド・ビリーは透明感溢れる色彩で、見事にワーグナーが望んだであろう響きを表出しています。
 エルザ役のニュルンドやハインリヒ王役のシュトルックマンの安定した歌唱はもちろんのこと、タイトル役のケーニヒ(風貌は若干こわもて)の堂々たる歌唱にも注目です。
 
OC1811
\2400
ローマン・トレーケル(バリトン)
 Heimkehr-帰郷


リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
 1.ひそやかな誘い Op.27-3/2.私の頭上であなたの黒髪を Op.19-2/
 3.まちわびて Op.10-5/4.女たちは時にはつつましく Op.21-5/
 5.明日の朝 Op.27-4/6.懐かしき面影 Op.48-1/
 7.たそがれの夢 Op.29-1/8.夜 Op.10-3/9.献呈 Op.10-1/
 10.帰郷 Op.15-5/11.解き放たれて Op.39-4/12.憩え、わが魂 Op.27-1/
 13-16. 4つの最後の歌<春/9月/眠りにつく時/夕映えの中で>/
 17-21.リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):ヴェーゼンドンク歌曲集
  <天使/とまれ/温室にて/悩み/夢>
ローマン・トレーケル(バリトン)/
オリヴァー・ポール(ピアノ)
録音 2011年7月25-31日 ベルリン OPS
 OEHMSレーベルにおける名バリトン、ローマン・トレーケルの6枚目のアルバムは、リヒャルト・シュトラウスとワーグナーの歌曲集。とはいっても、その半分を占めるのは、基本的に「女声用」とされる「4つの最後の歌」と「ヴェーゼンドンク歌曲集」という幾分挑戦的なアルバムです。
 もちろんこれまでにも何人もの男性歌手がこの“花園”を探索し、薫り高い花束を創り上げてきましたが、今回のトレーケルは、クールな響きの中に暖かみのある表現を込めて、またとない美しい歌唱でこれらの歌を歌い上げています。
 シュトラウスの12の歌は、彼の愛唱曲であり、良く知られる「献呈」や「明日の朝」をはじめ、アルバムタイトルでもある「帰郷」などを真っ直ぐに、そして優しくデリケートに歌っています。
 

ONDINE


ODE-1226
\2400
聖なる愛
 1.ユーリ・ファリク(1936-2009):見知らぬ人/
 2.ファリク:あなたの寺院です、主よ/3.ファリク:ハバネラ/
 4.ファリク:秋/
 5.アルトゥルス・マスカツ(1937-):わが祈りをゆるしたまえ/
 6.マスカツ:春/7.ゲオルギー・スヴィリドフ(1915-1998):冬の朝/
 8.スヴィリドフ:失われた青春について/9.スヴィリドフ:クリスマス・キャロル/
 10.スヴィリドフ:聖なる愛/
 11.スヴィリドフ:ナターシャ/12.スヴィリドフ:イコン
アレクサンドル・アントニェンコ(テノール)…4.6.8/
イェヴァ・エゼリエーテ(ソプラノ)…2.10/
ラトビア放送合唱団/
シグバルド・クリャーヴァ(指揮)
録音 2011年10月7-13日 ラトビア,リガ 聖ジョン教会
 ラトビア放送合唱団の新しいアルバムは、「愛、自然、聖なるもの」をテーマにした3人の作曲家たちの作品集です。ヨーロッパの数ある合唱団の中でもトップクラスの実力を持つこのラトビア放送合唱団は、ルネサンスから現代まで幅広いレパートリーを持ち、とりわけヴァスクスなどのバルト三国ものやラウタヴァーラを得意としていますが、最近はラフマニノフの「晩祷」での演奏が高く評価され、2013年グラモフォン・アワードにもノミネートされています。ここでは、日本ではほとんど知られていないファリク、マスカツと、管弦楽曲「吹雪」が知られるスヴィリドフの合唱曲を取り上げ、ラトビアの2人の歌手アントニェンコとエゼリエーテをフィーチャーして、絶妙のハーモニーを聞かせています。合唱ファンの方、必聴の1枚です。

OPUS ARTE(CD)


OACD9023D
\2700
ブクステフーデ:《われらがイエスの御体》BuxWV.75
 1-5.Ad pedes(足について)/
 6-9.Ad genua(膝について)/
 10-13.Ad manus(手について)/
 14-17.Ad latus(脇腹について)/
 18-21.Ad pectus(胸について)/
 22-25.Ad cor(心について)/
 26-29.Ad faciem(顔について)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)/
ロビン・ブレイス(カウンター・テナー)/
ジャイルズ・アンダーウッド(バス)/
オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団/
ファンタズム(アンサンブル)/
ダニエル・ハイド(指揮)
録音 2013年7月&8月
 ブクステフーデ(1637-1707)の最高傑作のひとつ《われらがイエスの御体》は1680年に書かれた、7つの部分からなる連作カンタータです。
 ソロモンの雅歌などから引用された成句と、アルヌルフ・デ・ルーヴァンの『リトミカ・オラツィオ(Rythmica oratio)』の一節が用いられており、十字架に磔となったキリストの御体の各部分へ語りかけることで、キリストの痛みをわがものとして捉え、受難を受け入れるという深い内容と祈りの音楽です。
 この演奏は、OPUSARTEとオックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団との間の新しいパートナーシップ立ち上げの証しであり、指揮者ダニエル・ハイドの素晴らしい指揮による「男性のみ」の合唱(ソプラノパートは少年たちが担う)は、瞑想的で神秘的な響きを持ち、アンサンブル「ファンタズマ」も幽玄な音色で、この物語を丁寧に辿っていきます。
 

ORLANDO RECORDS


オーストリアのPaladino Media社が運営するレーベルです。扱う音楽のジャンルは多岐に渡りますが、どれもウィーンの香りが漂うものばかりです。


OR-8
\2100→\1890
ビアンカ・カリネスク:デビュー・レコーディング
 1-3.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109/
 4.エドゥアルド・シュット(1856-1933):
  ヨハン・シュトラウスの「オーストリアの村つばめ」によるパラフレーズ/
 5.エンリケ・グラナドス(1867-1916):演奏会用アレグロ/
 6.フランツ・リスト(1811-1886):巡礼の年 第2年イタリアより
  第7番ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
ビアンカ・カリネスク(ピアノ)
録音 2010年12月 ウィーン,カイザーザール
 ビアンカ・カリネスクは1985年ルーマニア生まれのピアニストです。5歳でピアノのレッスンをはじめ、ブカレストで学んだ後、ウィーン音楽院でドリス・アダムに師事します。彼女は歌曲やオペラのピアノ伴奏や室内楽の分野においてもスペシャリストであり、数々の歌手、演奏家たちと共演も果たしています。
 このアルバムは彼女のOrlando Recordsレーベルにおけるデビューとなりますが、最初のベートーヴェンから、その重々しい音色も含め、一種独特の雰囲気を醸し出しています。確かなテクニックと力強いタッチは、彼女の非凡なる才能を端的に表すものといえそうです。
 選曲も見事で、あまり聞く機会のないシュットのパラフレーズや、グラナドスのアレグロの演奏は、ピアノ・ファンにとっても楽しみなものです。


 

OR-9
\2100
mozart3 モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K333/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K330
スザンナ・アーツ(ピアノ)
録音 2013年4月20-21日 オーストリア,ウィーン
 ピアニスト、スザンナ・アーツはオーストリアの市民権を持っているものの、インド、クロアチア、フランスの血をひいているそうです。彼女はウィーンの三羽烏の一人、パウル・バドゥラ=スコダに師事し「ウィーンの音楽」をじっくり学ぶことで、自らの起源とモーツァルト(1756-1791)の美しい融合を図ることに成功しました。
 1783年頃に完成された3つの愛らしいソナタは、シンプルな筆致で書かれているものの、弾き手の実力が素で出てしまう実は難しいもの。彼女はじっくりとこれらの曲に向き合い、ウィーンのエキスを引き出しています。
 

OR-3
\2100
ワルター・ユルマン:シャンソン集
 1.ヴェロニカ、春はここにある/2.7つのスイートハート:あなたとワルツと私/
 3.皮肉なことに、今日は木曜日/
 4.レースの日:月から来た男のメッセージ/5.聖アントニオ/
 6.スペインのタンゴとあなたのような女の子/7.決して愛から逃げないで/
 8.ニノン/9.女性は常に家族の友人が必要/10.モスクワの夜/
 11.それはあなたの愛/12.神の子たちはみんなリズムを持っている/
 13.我が家からの歌/14.あなたが最初じゃない/15.私の美しいウィーン/
 16.ウィーンはいつもウィーン/17.コジ・コザ/18.より良い世界に住むこと/
 19.私のゴリラは動物園に別荘を持っている/20.私の忘れられないあなた/
 21.サンフランシスコ/22.Wag, Wag, Wagging on the Doorstep
エルウィン・ベラコヴィッチュ(テノール)/
マリア・メディナ・バレス(チェロ)/
リオール・クレッツァー(ピアノ)/
ガーフィールド・クライナー(パーカッション) 他
 オーストリアの作曲家、ヴァルター・ユルマン(1903-1971)。彼はドイツでは「コメディアン・ハーモニスツ」のために曲を提供し、後はハリウッドで「サンフランシスコ」「天使の花園」などの映画音楽を書きました。
 このアルバムでは彼の軽妙な音楽を存分に楽しむために、テノールのベラコヴィッチュが3ヶ国語を駆使して、22曲の人気メロディを歌い上げます。1920年代から1930年代に流行した「キャバレー音楽」の粋が詰っています。絶妙なパーカッションもステキです。楽しいひとときを。
 

OR-4
\2100
A Bouquet of Music
 アンサンブル・クラリネッティッシモ

 1.ドーラ・コジョカル(1963-):昆虫、虫、そしてそのほかの種目たち/
 2.ヨハン・フリードリヒ・フンメル:三重奏曲 変ロ短調-アレグロ/
 3-5.イェルク=マルティン・ヴィルハウアー:3つの小品/
 6.ルネ・シュタール(1951-):スイス風ディヴェルティメント Op.10-第1楽章/
 7.モーツァルト(1756-1791):
  5つのディヴェルティメント 変ロ長調 K439b 第5番-メヌエット/
 8.ヴィルヘルム・シュプーラー:スーパー・マリオ・ワールド・ツヴァンツィゲルフ/
 9.ジャック・ジュール・ブーフィル(1783-1868):アレグレット/
 10.ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):
   ディヴェルティメント 変ロ長調-メヌエット/
 11.J.S.バッハ(1685-1750):
   フーガの技法 BWV1080-3声のコントラプンクトゥス/
 12.ジェラルド・レシュ(1975-):テルツェルン/
 13.ヴォルフガンク・R・クビツェク:スムース・フィックス・ミックス/
 14.伝承曲:アルプス山脈のヨーデル/
 15.ズジスワフ・ヴィソツキ(1944-):エチュード Op.60-第53番/
 16.ゲオルク・ルケシュティシュ:レコルダーレ/
 17.モーツァルト(1756-1791):もう飛ぶまいぞ、この蝶々/
 18.スコット・ジョプリン(1867-1917):イージー・ウィナーズ/
 19.ウラディーミル・パントチェフ(1948-):宝くじ
アンサンブル・クラリネッティッシモ
録音 2011年6月20-21日,11月20-21日 オーストリア,ウォーン ホーフムジクカペレ
 アンサンブル・クラリネッティッシモはウィーン音楽大学の学生たち・ステファン・ノイバウアー、トーマス・オベルミュラー、ミヒャエル・ドマーニヒの3人によるクラリネット・アンサンブルです。彼らはバロックから現代までの様々な作品をクラリネットをはじめ、バス・クラリネット、バセット・ホルン、ソプラノ・クラリネットまでをも用いて演奏することで、クラリネットの可能性の極限を模索します。
 


OR-5
\2100→\1890
Evviva Verdi!-ヴェルディ万歳!
  ヴェルディをフルートで

 1.ヴィルヘルム・ポップ (1828-1903):リゴレット幻想曲 Op.335/
 2.ポール・アグリコール・ジュナン(1832-1903):仮面舞踏会による幻想曲/
 3.ジュリオ・ブリッチャルディ(1818-1881):
  ヴェルディの歌劇「椿姫」による自由なトランスクリプション/
 4.ヨアキム・アンデルセン(1847-1909):オペラ・トランスクリプション集
  Op.45-第6番 ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」/
 5.ジュゼッペ・ガリボルディ(1833-1905):
  ヴェルディ: 歌劇「オテロ」柳の歌-デスデモーナの祈り/
 6.ラファエッロ・ガッリ:ヴェルディの歌劇「イル・トロヴァトーレ」による幻想曲 Op.40/
 7.アンデルセン:オペラ・トランスクリプション集 Op.45-第2番 ベッリーニ「ノルマ」
フランチェスカ・カナーリ(フルート)/
ファウスト・キンターバ(ピアノ)
録音 2012年3月30日-4月1日 オーストリアヴェルス,LMS コンチェルトザール
 19世紀全般に渡って(それ以前からも)、オペラの名旋律を様々な楽器に移し変えて楽しむということが広く行われていたことはご存知の通りです。それはピアノであったり、ヴァイオリンであったり、このアルバムのようにフルートであったりと多岐にわたります。
 ここでフルーティスト、フランチェスカ・カナーリはこの時代の一連のヴェルディ作品からの「フルートのためのパラフレーズ」を披露します。
 作曲家の名前はほとんど耳慣れない人ばかりですが(もちろん、当時のフルートの名手アンデルセンや、ジュナンなどを除いては)どの作品も素晴らしい妙技を駆使した耳に楽しく、新鮮な曲ばかり。良く知っているメロディが素晴らしいコンサート・ピースへと変貌しています。
 

OR-6
\2100
SOLITARY CHANGES
 1.アレクサンダー・スタンコフフキ(生没年不詳):エッセイ/
 2.イェルク・ヴィトマン(1973-):幻想曲/
 3-6.ルネ・シュタール(1951-):4つのブルレスケ/
 7.ズジスワフ・ヴィソツキ(1944-):エチュード第23番 Op.56-11/
 8-10.イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
  クラリネット独奏のための3つの小品/
 11-13.スティーヴ・ライヒ(1936-):ニューヨーク・カウンターポイント/
 14.森本恭正(生没年不詳):シェスタ/
 15.ギュンター・カホヴェツ(生没年不詳):ヘルマフロディトス/
 16-18.ハンス・エーリヒ・アポステル(1901-1972):
   クラリネット・ソナチネ Op.19-2/
 19.ロバート・ホール・ルイ(1926-1996):モノフォニー III/
 20-22.ライナー・ビショプ(1947-):ソナチネ Op.1/
 23.ユージン・ハーツェル(1932-2000):モノローグ20「チェンジ」
ステファン・ノイバウアー(クラリネット)
録音 2002年,2012年,2013年 ウィーン、ホーフムジクカペレ
 「アンサンブル・クラリネッティッシモ」のメンバーとしても活躍中のステファン・ノイバウアーのソロ・アルバム。アルバム全てが無伴奏(ライヒはちょっと別格?)という、かなり挑戦的かつ衝撃的なものです。彼は同時代の作曲家たちの作品を数多く初演し、常に新しいレパートリーの拡充に努めています。
 ドラマ性ばっちりのシュタールの「4つのブルレスケ」や特殊奏法が用いられたヴィソツキの「エチュード」など耳新しい曲から、いかにも新古典派といったストラヴィンスキーの活発な「3つの小品」、録音テープを用いたライヒの「ニューヨーク・カウンターポイント」なども聴き所。日本人作曲家、森本氏の「シェスタ」も新鮮な音楽です。
 


OR-7
\2100→\1890
ジョン・ダウランド:イギリス男がニューヨークに 〜マンドリン・アレンジメンツ
 1.もどっておいで、甘い愛よ/2.ターレントのジグ P.81/
 3.ターレントの復活 P.59/4.靴屋の女房のなぐさみ P.58/
 5.憂鬱なガイヤルド P.25/6.ウィンター夫人のジャンプ P.55/
 7.いと高貴で偉大なるデンマーク王クリスチャン4世のガイヤルド P.40/
 8.ホワイト夫人の気がかり P.50/9.ホワイト夫人に事なし P.56/
 10.ア・コイ・ジョイ P.80/11.彼女は私の過ちを許すだろうか/
 12.失われし望み P.2/13.エリザベス女王のガイヤルド P.41/
 14.ストラング卿のマーチ P.65/15.ラウンド・バトル・ガイヤルド P.39/
 16.ラクリ/17.ヴォークス夫人のガイヤルド P.32/
 18.ヴォークス夫人のジグ P.57/19.ウィロボー卿ご帰還 P.66/
 20.蛙のガイヤルド P.23/21.ファンタジア ト長調 P.73/
 22.もしもある日 P.79
  ※すべてJ.ブレントとA.サリエルによるマンドリンとリュート編
ジョゼフ・ブレント(マンドリン)/
アロン・サリエル(マンドリン&リュート)
 ブレントとサリエル、2人のマンドリン奏者による新しいダウランド(1563-1626)の世界。この演奏のために新しい楽器を用意したというブレントの意気込みが伝わるような、親密かつ精緻な音楽です。歌で表現するのとはまた違った斬新さが来気持ちよい1枚と言えるでしょう。曲毎に微妙に変わる編成の違いを聞き取るのも楽しいものです。
 

PALADINO


PMR-51
\2100→\1890
ハープとピアノによるハンガリー舞曲!
 ヨハネス・ブラームス:ハンガリー舞曲集 WoO 001(ハープとピアノ編)

  1.第1番:ト短調/2.第2番:ニ短調/3.第3番:ヘ長調/
  4.第4番:ヘ短調/5.第5番:嬰へ短調/6.第6番:変ニ長調/
  7.第7番:イ長調/8.第8番:イ短調/9.第9番:ホ短調/10.第10番:ホ長調/
  11.第11番:ニ短調/12.第12番:ニ短調/13.第13番:ニ長調/
  14.第14番:ニ短調/15.第15番:変ロ長調/16.第16番:ヘ短調/
  17.第17番:嬰へ短調/18.第19番:ニ長調/19.第19番:ロ短調/
  20.第20番:ホ短調/21.第21番:ホ短調
デュオ・パラクセディス
録音 2013年8月 スイス,ビューラッハ,フリューゲルザール
 ハープとピアノの組み合わせで聴く斬新なブラームス(183-1897)の「ハンガリー舞曲」。どちらかというと土臭いイメージのあるこの作品をハープで!とは、またなかなか不思議な味わいを求めたものです。
 「デュオ・パラクセディス」は1996年に創立されたアンサンブルで、もともとバッハの協奏曲を演奏するために組まれたものでした。2009年以来、スイスを拠点に世界で定期的にコンサートを行い、ハープとピアノのためのオリジナル作品をはじめ、独自のアレンジを施した作品を演奏、好評を博しています。
 またこの楽器の組み合わせのために、現代作曲家たちにも作品を頻繁に委嘱することで、レパートリーの拡充を図っています。ロマンティックであり、時には辛辣な響きも発するこの魅力的なブラームス、とくと味わってみてください。
 

PMR-52
\2100
アーロン・コープランド:ピアノ作品集
 1-3.ピアノ・ソナタ/
 4-7. 4つのピアノ・ブルース
  <第1番:きままなポエム/第2番:甘さと物憂げ/
   第3曲:黙りと感覚/第4曲:はずみをつけて>/
 8.エル・サロン・メヒコ(L.バーンスタインによるピアノ編)/
 9-13.ロデオ-4つのダンス・エピソード(ピアノ編)
  <カウボーイの休日/畜舎の夜想曲/
  牧場主の家のパーティ/
  土曜の夜のワルツ/ホーダウン>
ユージェニー・ルッソ(ピアノ)
録音 1995年10月 ドイツ ノイマルクト,ヒストリシャー・ライトシュターデル
 アーロン・コープランド(1900-1990)は20世紀アメリカを代表する作曲家の一人です。彼は14歳からピアノを学び始め、21歳のときにはパリに行き、個人的にナディア・ブーランジェの弟子になります。
 この時代にはジャズ風の音楽に心酔していましたが、3年後に帰国。その後はアメリカの民謡を作品に取り入れながら、自国の音楽を模索していきます。多くの曲は平易な作風で書かれた親しみやすいものが多く、ここに収録されているピアノ曲も、どれもステキな味わいを有しています。
 中でも知られるのは「エル・サロン・メヒコ」で、これはもともとオーケストラ用の作品ですが、この曲を愛したレナード・バーンスタインがピアノのために編曲し、こちらも人気を博しています。
 ここでピアノを演奏しているユージェニー・ルッソは、以前クララ・シューマンのピアノ作品集(PMR-28)でつつましやか、かつ情熱に溢れた演奏をしていたピアニストですが、今回では一転、アメリカの風を感じさせる闊達な音楽を聞かせます。
 

RPO



RPOSP041
\2100→\1890
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番&ピアノ・ソナタ「月光」
 1-3.ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2
マリオ・ガレアーニ(ピアノ)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
グルツェゴルツ・ノヴァーク(指揮)
録音 2012年4月3-4日 ロンドン キャドガン・ホール
 イタリア、メッシーナ生まれのピアニスト、マリオ・ガレアーニはイタリア国内のみならず、世界中のオーケストラと共演する他、室内楽、リサイタルで活躍するヴェテランです。
 彼はすでにロイヤル・フィルとの共演で、ベートーヴェン(1770-1827)の協奏曲を4曲録音していますが(1.2番…RPOSP028,4.5番…RPOSP013)、このアルバムでは残った第3番を荘厳に演奏。
 ここでも安定感に満ちた演奏を聞かせます。同時収録の「月光ソナタ」がこれまた表情豊かな演奏で、このピアニストの懐の深さを存分に感じさせてくれるものです。


  


RPOSP045
\2100→\1890
ポーランドの3人の作曲家によるヴァイオリン協奏曲集
 1-3.パウル・クレツキ(1900-1973):
  ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op.19/
 4-7.カロル・シマノフスキ(1882-1937):
  ヴァイオリン協奏曲 第2番 Op.61/
 8-1.ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):
  ヴァイオリンと管弦楽のためのパルティータ
ロバート・ダヴィドヴィチ(ヴァイオリン)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
グルツェゴルツ・ノヴァーク(指揮)
録音 2013年1月10-11日 ロンドン キャドガン・ホール
 ポーランドの3人の作曲家による3曲のヴァイオリン協奏曲集。パウル・クレツキはどちらかというと指揮者として知られ、マーラーとベートーヴェンの一連の録音で高い評価を得ています。そんなクレツキ、実は作曲家としても素晴らしい才能を持っていて、交響曲「イン・メモリアム」を始めとした聞き応えのある作品を書いていたのですが、戦時中に作曲を続ける意思を失い、それ以降は指揮者として活躍したのでした。
 このヴァイオリン協奏曲は、どことなくコルンゴルトを思わせる甘さを持った美しい作品です。シマノフスキのヴァイオリン協奏曲は、作曲年代はクレツキのものよりも少しだけ後ですが、曲想はもっと神秘的であり、いかにもシマノフスキらしい幽玄な響きに満ちています。
 ルトスワフスキの作品は色彩的で流動的。とはいえ血も涙もない現代作品とは違った、なんともいえない面白さに溢れた曲です。
 ここでヴァイオリンを演奏しているロバート・ダヴィドヴィチ。彼は2004年から2006年までの2年間、大阪フィルのコンサートマスターを務めたことでも知られる人。卓越した技巧と幅広いレパートリーを持ち、どんな曲でも容易く演奏してしまいます。
 


RPOSP046
\2100→\1890
ハチャトゥリアン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
 1-3.ハチャトゥリアン(1903-1978):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調/
 4-6.チャイコフスキー(1840-1893):
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
キム・ユンヒ(ヴァイオリン)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
バリー・ワーズワース(指揮)
録音 2013年4月19-20日 ロンドン キャドガン・ホール
 韓国・済州島生まれの若き女性ヴァイオリニスト、キム・ユンヒ。彼女は3歳でヴァイオリンをはじめ、すぐに才能を発揮。数々の演奏会に出演し、なんと4歳でウィーン大学の最年少の音楽学生として認められたという経歴の持ち主です。
 5歳でハンガリーのオーケストラと共演、2011年には韓国の「最優秀ヤングアーティスト賞」を受賞。その実力は広く認められたのです。
 もちろん有名オーケストラとの共演も多く、また数々の国際コンクールにも優勝。将来を嘱望されている若手です。
 このアルバムにはハチャトゥリアンとチャイコフスキーという、キャラクターの違う2つの作品が収録されていますが、どちらの曲も、雄弁な表現力と、力強い音色に満たされた彼女ならではの音楽を聴くことが可能です。
 特にハチャトゥリアンでは技巧と表現が炸裂!これは名演です。


http://kimyoonhee.com/xe/300 ツィゴイネルワイゼン、どうぞ。


 

SOLO MUSICA



WS005
\2100→\1890
ウィーン交響楽団自主製作的アルバム
 マンフレート・ホーネック(指揮)

ヨハン・シュトラウス2世,ヨーゼフ・シュトラウス,エドゥアルト・シュトラウス:作品集
 1.J.シュトラウス2世(1825-1899):喜歌劇「こうもり」序曲/
 2.ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):
  ポルカ・マズルカ「とんぼ」/
 3.J.シュトラウス2世:
  ポルカ・ギャロップ「フリオーソ」Op.260/
 4.エドゥアルト・シュトラウス(1835-1916):
  フランス風ポルカ「みつばち」Op.54/
 5.ヨーゼフ・シュトラウス:
  ワルツ「オーストリアの村つばめ」Op.164/
 6.J.シュトラウス2世:
  フランス風ポルカ「クラップフェンの森で」 Op.336/
 7.J.シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「狩り」 Op.373/
 8.J.シュトラウス2世:ワルツ「南国のばら」Op.388/
 9.J.シュトラウス2世:
  ポルカ・シュネル「トリッチ・トラッチ」Op.214/
 10.ヨーゼフ・シュトラウス:
  フランス風ポルカ「鍛冶屋のポルカ」 Op.269/
 11.J.シュトラウス2世:ワルツ「春の声」Op.410/
 12.J.シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」Op.324
ウィーン交響楽団/
マンフレート・ホーネック(指揮)
録音 2014年1月15-17日 ザルツブルク祝祭大劇場 ライブ収録
 「ウィンナ・ワルツ」…この言葉を聞いただけで、なんとなく心躍るのはなぜでしょう。ドイツの舞曲「レントラー」を元にした3拍子の舞曲を、ヨーゼフ・ランナーとヨハン・シュトラウス1世が取り上げ演奏し流行したもので、これは19世紀のウィーンで流行し、ちょうどその時期に開催されたウィーン会議を通して、ヨーロッパ中に広まりました。
 そしてヨハン・シュトラウス2世が更にその様式を完成させ、数多くのワルツやポルカ、行進曲などを作曲、またヨハン・シュトラウス2世の弟である、ヨーゼフやエドゥアルドも挙ってワルツを作曲、ウィンナ・ワルツの「全盛期」を創り上げたのでした。このアルバムは、2014年の1月、ザルツブルクで行われたウィーン交響楽団のニューイヤー・コンサートのライブ収録盤です。
 指揮はオーストリアの名手マンフレート・ホーネック。もともとウィーン・フィルでヴィオラを演奏していただけあって、この手の作品はお手の物。独特の流動的なリズム感(3つの拍子が均一ではなく、2拍目が若干早め)が体の芯に染み付いているのではないでしょうか?
 


SM184
(2SACD-Hybrid)
\3100→\2890
カザル弦楽四重奏団
 フランツ・クサヴァー・リヒター:弦楽四重奏曲集 Op.5

<CD1>
 1-3.弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.5-1/
 4-7.弦楽四重奏曲 ト短調 Op5-5b/
 8-10.弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.5-6/
 11-13.弦楽四重奏曲 イ長調 Op.5-3/
<CD2>
 1-3.弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.5-4/
 4-6.弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.5-2/
 7-9.弦楽四重奏曲 ト長調 Op.5-5
カザル弦楽四重奏団
録音 2012年9月28日-10月3日 スイス,Ref.Kirche

 この作品にまつわるエピソード…。これらは1757年、ヒルトブルクハウゼン公爵の宮殿近くで起きた悲劇的な物語です。ヴァイオリニストで作曲家、カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフの回顧録によると、「その日、ある予感があり、その時に招待されていた馬そりへは乗らずに、宮廷で彼の兄弟たちと弦楽四重奏曲を弾くことを選択、そのそりは御者の無謀運転のせいで隣に座っていた青年が死んでしまった」というのです。
 最高級のタバコとコーヒーを楽しみながら、宮廷でディッタースドルフが演奏していたのが、このフランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789)のこの弦楽四重奏団であり、結果、彼らはリヒターを選んだことで、致命的な結末を回避できたのです。
 フランツ・クサヴァー・リヒターはマンハイムにおける対位法の大家であり、当時、最も優れた室内楽と交響曲の作曲家でありました。そんな奇跡すら起こすほどの魅力的な弦楽四重奏曲、これまで録音がなかったのが不思議なほどです。今回はSACDハイブリッドの高音質でお届けいたします。





カザル弦楽四重奏団
こんなアルバムもありました

SOLO MUSICA
SM 126
\2500→¥2290
弦楽四重奏曲の誕生
 A・スカルラッティ:4声のためのソナタ ニ短調
 サンマルティーニ:弦楽のためのシンフォニア ト長調
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第1番ト長調K.80
 ボッケリーニ:弦楽四重奏曲ハ短調Op.2-1
 ハイドン:弦楽四重奏曲第22番ニ短調Op.9-4
カザル弦楽四重奏団
〔ダリア・ザッパ(ヴァイオリン)、
 レイチェル・シュペート(ヴァイオリン)、
 マルクス・フレック(ヴィオラ)、
 アンドレアス・フレック(チェロ)〕
 カザル弦楽四重奏団は1995年にドイツ系スイス人の弦楽器奏者たちで結成されたスイスのアンサンブル。この録音では、1650年頃にオーストリアの名工ヤコブス・シュタイナーによって製作されたピリオド楽器を使用している。

 内容はA・スカルラッティやサンマルティーニまで歴史をさかのぼり、"弦楽四重奏曲の誕生"を探求するというコンセプト。
 前々から店主が言っているとおり、今、時代が変わろうとしている。
 ありきたりのつまらない繰り返し名曲演奏が飽きられ、そして一方で衝撃的だったはずの前衛音楽になんの刺激も感じない時代が来た。しかし逆にバロックから古典派にかけての「暗黒時代」の作品がさかんに掘り起こされ、そのなかに非常に衝撃的な音楽があったりする。
 バロック後期から古典派への過渡期、われわれがよく知るバッハやモーツァルトやハイドン以外に、どんなにも凄まじい才能が存在していたか・・・それを目の当たりする機会が最近異常に増えているのである。

 さあ、そんなときにこの充実の1枚を引っさげて登場したカザルSQ。彼らの演奏だからこそ、これまで埋もれそうになっていた作品が今の時代に一気に息を吹き返すことになるだろう。

 


SM208
\2100→\1890
エヴァ・リント〜Bijoux-宝石
 1.ジュール・マスネ(1842-1912):雨が降っていた/
 2.マスネ:愛してる/3.マスネ:結婚式の日/
 4.ガブリエル・フォーレ(1845-1924):ある僧院の廃墟で Op.2-1/
 5.フォーレ:蝶と花 Op.1-1/6.フォーレ:5月 Op.1-2/
 7.フォーレ:私たちの愛 Op.23-2/8.フォーレ:この世では Op.8-3/
 9.フォーレ:愛の夢 Op.5-2/10.フォーレ捨てられた花 Op.39-2/
 11.クロード・ドビュッシー(1862-1918):アリエルのロマンス/
 12.ドビュッシー:カプリース/
 13.ドビュッシー:ロマンス/14.ドビュッシー:スペインの歌/
 15.ドビュッシー:星の夜/
 16-20.エリック・サティ(1866-1925):歌曲集「潜水人形」
  <ねずみの歌/憂うつ/アメリカの蛙/詩人の歌/猫の歌>/
 21.サティ:伊達男/22.サティ:シャンソン/23.サティ:悲歌/
 24.サティ:花/25.サティ:帽子屋/26.サティ:ジュ・トゥ・ヴ/
 27.サティ:天使/28.サティ:エンパイヤ劇場の歌姫
エヴァ・リント(ソプラノ)/
ジャン・ルメール(ピアノ)
 久しぶりな気がする・・・エヴァ・リント。

 インスブルックで生まれ、ウィーン大学で哲学を学びながら声楽の道を志したエヴァ・リント。彼女は19歳のときにウィーン国立歌劇場で「夜の女王」を歌いセンセーショナルなデビューを果たしました。その後、バーゼルで「ランメルモールのルチア」のルチア役を歌い、この2つの上演の成功をもとに、世界中の歌劇場で活躍を始めます。彼女の透き通った声と優しい歌い口は多くの人に愛されており、これまでも「春の声」などのウィーン音楽などで高い人気を博しています。このアルバムで彼女が歌うのはフランス歌曲の数々。彼女はフォーレ、ドビュッシー、サティ、そしてマスネという4人の作品に漂う繊細な感情を見事に歌い分けています。何といってもその美しい声は、まさにジャケット写真で彼女が身につけている「宝石」そのものです。なおこのアルバムの収益金の一部はホセ・カレーラスが主催する「ホセ・カレーラス国際白血病財団」へ寄付されます。



前作はここまでさかのぼりますか・・・2008年のアルバム

Hanssler
98 233
\2400→\2190
オーストリアの名花、エヴァ・リント
べヒト&カーン=ニクラス:私は生きたい,宙に浮かぶことができたら
トレネ:海
ロウ:「マイ・フェア・レディ」〜一晩中でも踊れたのに
グローテ:「皇帝と踊れば」〜ウィーンの春
シュトルツ:「プラター公園の春」〜プラター公園は花ざかり
モーツァルト:証聖者の盛儀晩課 K.339〜主を称えよ
シューベルト:アヴェ・マリア Op. 56-6 D. 839
レハール:「メリー・ウィドウ」〜唇は語らずとも
シュトルツ:「白馬亭にて」〜私の愛の歌はワルツでなければ
カールマン:「チャールダーシュの女王」〜踊りたい
ショパン:別れの曲
ツェラー:「小鳥売り」〜僕のおじいちゃんが二十歳の時
メンデルスゾーン:おお遙かな谷間よ丘よ
ブラームス:子守歌 Op.49-4
エヴァ・リント(S)
ヨハネス・カルパース(T)
フォルカー・ベングル(T) ほか
 インスブルック生まれのオーストリアの名花、エヴァ・リントは、オペラ、オペレッタだけでなく、テレビ番組でも人気の高い国民的スター。これは彼女が歌った名曲を様々な音源から集めたCD。モーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームスはもちろん、さすがはウィーンで大人気のソプラノ、ツェラー、レハール、カールマン、シュトルツといったオペレッタものはお手の物。またミュージカルナンバーもお見事。
 

88843021572
\2100
ニュー・タンゴ・ソングブック
ピアソラ(1921-1992):
 1-2.「ブエノスアイレスのマリア」より
  <受胎告知のミロンガ/カリエーゴのミロンガ>/
 3.ハシント・チクラーナ/4.バラとツバメたち/
 5.誰かがタンゴに呼びかける/
 6.ポル・シエンプレ・グリス/7.操り人形/
 8.ラ・ビータ・ペケーナ/9.ワルツ風の詩/
 10.ア・ドン・ニカノール・パレーデス/
 11.ラ・ミスマ・ペーナ
マルセラ・アローヨ(ヴォーカル)/
フリオ・アスカーノ(ギター)/
マルセロ・ニシンマン(バンドネオン)/
クラウディオ・スピーラー(パーカッション)
録音 2012年6月 スイス,アイヒ,レークサイド・レコーディング・スタジオ
 いまや「アルゼンチンタンゴ」と「アストル・ピアソラ」はほとんど同義語になりつつあります。ピアソラの音楽は永遠に不滅であり、20世紀の真の芸術作品と言っても過言ではありません。このアルバムでは、アルゼンチンのヴォーカリスト、マルセラ・アーロヨとギターのフリオ・アスカーノの息詰まる対話を聞くことができます。
 有名な「ブエノスアイレスのマリア」の曲をはじめとした全11曲。タンゴのリズムがもたらす喜び、官能的で温かみのある音、郷愁…様々が入り乱れるこの曲たちに耳を傾けていると、思わず不思議な感動に囚われること間違いありません。胸がきゅんとなる瞬間をお届けします。
 

SM210
(2CD)
\2700
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
<CD1>
 1-3.チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.5-1/
 4-6.チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2/
<CD2>
 1-4.チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 Op.69/
 5-8.チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 Op.102-1/
 9-11.チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 Op.102-2
デュオ・レオノーレ
<メンバー:
マヤ・ウェーバー(チェロ)/
ペール・ルンドベリ(ピアノ)>
SMLP210
(2LP)
\4800
録音 2013年12月9-12日,2014年1月27-30日 スイス Ref.Kirche
 果たして、ベートーヴェン(1770-1827)はチェロという楽器にどれほどの愛着を注いでいたのか、今となってはそれを知る由はありません。しかし、彼の残したたった5曲のチェロ・ソナタは「チェロの新約聖書」と呼ばれるほどに、現代のチェロ奏者たちにとっても大切なレパートリーとなっていることは間違いありません。
 彼のチェロ・ソナタは初期のOp.5の2曲と、中期の傑作Op.69の第3番、そして後期のOp.102の2曲と、作曲年代は全生涯に渡っていて、ベートーヴェンの作曲技法と精神の全てを俯瞰できる名作なのです。
 この2枚組は、チェロのマヤ・ウェーバーとピアノのペール・ルンドベリがアンサンブル「デュオ・レオノーレ」を結成し、渾身の演奏を聴かせます。ここではベートーヴェンの情熱を丁寧に映し込み、ベートーヴェンが心血を注いだ音による建築物を見事に再現しています。味わうほどに深みが増す素晴らしい演奏です。
 

SM211
\2100
Through Time
 1.ヴィラ=ロボス(1887-1959):7つの音のシランダ舞曲/
 2-5.ジャン・フランセ(1912-1997):ファゴットと弦楽のためのディヴェルティスマン/
 6-8.モーツァルト(1756-1791):ファゴット協奏曲 変ロ長調 K191/
 9-11.ヴィヴァルディ(1678-1741):ファゴット協奏曲 ハ長調 RV472/
 12.エルガー(1857-1934):ロマンス Op.62
  (R.ロペスによるファゴットと弦楽オーケストラ版)
   ※2-5・・・弦楽オーケストラ版
    世界初録音、
   12・・・ ファゴットと弦楽オーケストラ版
    世界初録音
ルイ・ロペス(ファゴット)/
イングリッシュ室内管弦楽団
録音 2012年4月16-17日 LSO 聖ルカ・・・6-11, 2012年6月24-25日 ヘンリー・ウッド・ホール・・・1-5.12
 ファゴットで辿る音楽の旅。様々な時代の美しい曲を名手ルイ・ロペスが高らかに演奏します。ポルトガルで生まれたルイ・ロペスは18歳からファゴットを学び始めたという、比較的遅いスタートを切った人ですが、すぐさま才能を発揮し、権威あるエストリル国際コンクールで優勝したのを皮切りに、世界中のオーケストラと共演、またたくさんのミュージシャンとも共演するなど、注目を浴びています。
 このアルバムはイギリス室内管弦楽団との共演で、2つの世界初録音ヴァージョンを含むなど、この楽器の好きな人にとってはたまらない選曲となっています。彼のレパートリーはとても広く、ヴィヴァルディなどのバロック作品から現代曲まで、またアルゼンチン・タンゴなどは自身がアレンジを施すなど、アレンジャーとしても素晴らしい能力を有しています。
 冒頭のヴィラ=ロボスの「シランダ舞曲」はもともとファゴットのための作品で、ヴィラ=ロボスらしい大胆な和声と、濃厚な伴奏が魅力的な作品。これを聞いただけでこの人のすごさがわかるというものです。
 小粋なフランセでの遊び心、モーツァルト、ヴィヴァルディでの端正な雰囲気、そして甘い甘いエルガー。これは確かに素晴らしいです。
 

SM214
\2100→\1890
独奏チェロのための組曲集
 1-5.フーゴ・ベッカー(1864-1941):
  幻想小曲集「森の精の暮らしから」Op.14
  <森のささやき-Allegro moderato/山の巨人のそばで-Moderato/
   人魚と森の悪魔-Andante-Allegro grazioso-Andantino-Allegro grazioso/
   無駄な憧れ-Adagio/嵐の中で-Furioso>/
 6-11.ユリウス・クレンゲル(1859-1933):組曲 ニ短調 Op.56
  <前奏曲/シチリアーノ/ガヴォットI&/サラバンド/
  インテルメッツォ・スケルツァンド/フーガ>/
 12-17.ポール・トルトゥリエ(1914-1990):組曲 ニ短調(1945年版)
  <前奏曲/アルマンド/クーラント/サラバンド/ブーレ/ジグ>
マルクス・ワーグナー(チェロ)
録音 2012年10月11日,2013年4月15日,8月2日 ドイツ Apostel Petrus Kirche in Neuhaus/Schliersee
 古今東西の独奏チェロ作品の中でも、かなり珍しい3つの組曲が選ばれているこのアルバム。最初のフーゴ・ベッカーはストラスブールで生まれたチェリスト、音楽教師、作曲家ですが、彼については作品よりもチェリストとしての活動がより知られています。
 1914年から1921年まではアルトゥール・シュナーベルが率いるシュナーベル三重奏団のメンバーであったり、一時期はブゾーニ、イザイとともに三重奏団を結成していたこともありました。ユリウス・クレンゲルはライプツィヒ生まれのチェリスト。彼は長い間ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席チェリストを務めたことで知られています。
 ポール・トルトゥリエに関しては説明の必要もないほどに偉大なチェリストです。この3人が作曲したチェロのための作品は、やはり素晴らしく魅力的なもの。もちろん、時には20世紀的な音楽語法も聴かれますが、基本的にはロマンティックな音楽です。
 チェリスト、マルクス・ワーグナーはいくつかの国際コンクールを制覇、アウグスブルクのモーツァルト音楽院でチェロ科のクラスを持ち、現在はニュルンベルク音楽大学でも教えています。
 

88843018462
\2100
ギター・フリークス
 1.Bohemian Rhapsody/2.Day Tripper/3.Vivaldi Stormed/
 4.Come Together/5.Sweet Home Alabama/6.Mad World/
 7.Scarborough Guitars/9.Light My Fire/
 10.Meditation & Passacaglia/11.Butterfly
カトナ・ツインズ
 このアルバムからは、よく知られたポップス、ロック、民俗音楽、クラシックなど様々なジャンルの曲が入り乱れて聞こえてきます。
 どの曲もハンガリーの双子ギタリスト、ピーターとゾルタンのデュオ「カトナ・ツインズ」がアレンジしたもので、原曲をうまく生かしながらも、独自の味付けが施された面白さを味わえます。
 彼らはこれまでもJ.S.バッハやアルベニス、ピアソラなどの作品集をリリースしていますが、このアルバムでは更に進化したギターの饗宴が繰り広げられています。これは目の覚めるような素晴らしい1枚です。

Steinway & Sons



STNS-30035
\2100→\1890
チャイコフスキー&グリーグ:ピアノ協奏曲
 1-3.チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23/
 4-6.グリーグ(1843-1907):ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/
チェコ・ナショナル交響楽団/
スタニスラフ・ボグニア(指揮)
録音 2013年7月16-17日 プラハ CNSO第1スタジオ
 カナダ生まれのピアニスト、スチュワート・グッドイヤーの最新盤です。
 トロント音楽院で学んだ後、ジュリアード音楽院で学士号を修得。ソリストとして活躍しています。
 日本でも人気者の彼、2013年の来日の際にはN響の演奏会にて、バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」のピアノ・パートを演奏。こちらも大絶賛されました。
 明晰なピアニズムと卓越したリズム感が評価されていますが、その美点はここでも最大に発揮されていて、チャイコフスキーの冒頭の華やかな部分での決然とした演奏は、まさにクールの一言です。
 一転、グリーグでは驚くほどの叙情的な表情を見せます。やはり只者ではありません!

TOCCATA



TOCC-241
\2700→\2490
アルフレッド・ヒッチコックのための音楽
 1.ベルナルド・ハーマン:「知りすぎていた男」演奏会用序曲(1956:マウチェリ編)/
 2.フランツ・ワックスマン:「レベッカ」組曲(1940:マウチェリ編)/
 3-6.フランツ・ワックスマン:「裏窓」組曲(1954:マウチェリ編)
  <前奏曲/リサ-間奏曲/バレエ/リサ-終曲>/
 7.ディミトリー・ティオムキン:「見知らぬ乗客」組曲(1951:マウチェリ編)/
 8.ディミトリー・ティオムキン:「ダイヤルMを廻せ」組曲(1954:マウチェリ編)/
 9-10.ハーマン:めまい(1958)<前奏曲/愛の情景>/
 11.ハーマン:「北北西に進路を取れ」メイン・タイトル(1959)/
 12.ハーマン:「サイコ」弦楽オーケストラのための物語(1960/1968:マウチェリ復元版)/
 13.アルトゥール・ベンジャミン:「知りすぎていた男」嵐の雲-カンタータ(1934:ハーマン編,1956)/
 14.ダニー・エルフマン:ヒッチコック-エンド・クレジットからの音楽(2012)
  ※1.7.8.12・・・初録音
クラウディア・キドン(ソプラノ)・・・13/
デンマーク国立コンサート合唱団・・・13/
デンマーク国立交響楽団/
ジョン・マウチェリ(指揮)
録音 2012年11月23-24日 デンマーク コペンハーゲン,デンマーク放送コンサートホール
 イギリスの偉大なる映画監督、プロデューサー、アルフレッド・ヒッチコック。彼の作品を見ていない人はほとんどいないと言っても過言ではないでしょう。主としてスリラー映画の分野で活躍し、例えば「裏窓」や「サイコ」などでのゾクゾクするような怖さは、現代の映画とは全く異質のものなのではないでしょうか。
 しかし、この恐怖も音楽がなければ盛り上がりに欠けることは間違いありません。
 このアルバムではそんなヒッチコック作品に不可欠な音楽が集められています。演奏するのは映画音楽と現代音楽の専門家ともいえるジョン・マウチェリ指揮のデンマーク国立交響楽団。編曲家としても名高いマウチェリは、これらの素晴らしい「フィルムスコア」に更に手を加え、単なるサウンドトラックではない極上の管弦楽作品集として聴かせます(個人的にはグノーの「操り人形の葬送行進曲」も付け加えて欲しかったところですが・・・)
 


TOCC-184
\2700→\2490
フェレンツ・ファルカシュ:管弦楽作品集 第2集 弦楽のための音楽集
 1-5.弦楽オーケストラのための
   「17世紀のハンガリー舞曲による3つの曲集」 第2部:
    5つの舞曲・・・カーヨニ写本より(1961)/
 6-11.弦楽オーケストラのための
   「17世紀のハンガリー舞曲による3つの曲集」 第3部:
    6つの舞曲・・・レヴォチャのタブラチュア譜より(1961)/
 12.2台のヴァイオリンと弦楽オーケストラのための
   「ハンガリー風アリアとロンド」/
 13-15.弦楽オーケストラのための「五音階の音楽」(1945)/
 16-21.弦楽オーケストラとピアノのための組曲「アンドラーシュ・ジェルキー」(1973-1974)/
 22-24.トランペットと弦楽オーケストラのための協奏曲(1984)/
 25-31.弦楽オーケストラのための「フィンランド民俗舞曲集」(1935)/
 32-37.弦楽オーケストラのための
  「ハンガリー風パルティータ:16世紀のハンガリア舞曲と調べ」(1974)
    ※13-15.16-21.32-37・・・初録音
ギューラ・ストッラー(ヴァイオリン)・・・12/
ヤーノシュ・ロッラ(ヴァイオリン)・・・12/
ラーシュロ・トース(トランペット)・・・22-24/
フランツ・リスト室内管弦楽団
録音 2013年9月13-15日 ブダペスト イタリア文化会館
 ハンガリー、ナジカニジャ出身の作曲家ファルカシュ(1905-2000)。若い頃イタリアでレスピーギに学んだ事でも知られ、その作品は700曲以上にも渡り、また教育者としても名を成した現代ハンガリーが誇る音楽家です。既に多くのCDも発売されていて、知名度もなかなかのもの。
 この作品集はTOCCATAレーベルでの2枚目のアルバムにあたり(第1集は管楽五重奏のための音楽集 TOCC-19)、弦楽オーケストラを中心とした華々しい響きが楽しめる1枚です。
 お聞きいただければわかるとおり、どれも起源が16世紀や17世紀の音楽であるためか、どれも親しみやすい旋律を持ち、また魅惑的なリズムを持っています。これは師であったレスピーギの影響も強いのでしょう。
 まるであの名作「リュートのための古風な舞曲とアリア」にも似た佇まいが感じられます。また、トランペット協奏曲で目覚しいソロを吹いているラーシュロ・トースはフランツ・リスト室内管の若き天才です。
 

TOCC-210
\2700
リヒャルト・シュテール:室内楽作品集 第1集 チェロとピアノのための音楽集
 1-4.幻想小曲集 Op.17(1907)/
 5-7.チェロとピアノのためのソナタ Op.49(1915) ※初録音
シュテファン・コッホ(チェロ)/
ロバート・コンウェイ(ピアノ)
録音 2013年5月21.24日,6月6日 ミシガン プリマス,ブルックウッド・スタジオ
 生没年でもわかるとおり、リヒャルト・シュテール(1874-1967)は、コルンゴルト、シェーベルク、ツァイスル、ツェムリンスキーと同じく、ウィーン世紀末に活躍し、アメリカに亡命した作曲家、音楽理論家です。彼はウィーンで生まれ、ローベルト・フックスに作曲を学び、1900年からレペティトゥア(オペラの声楽コーチ)と合唱講師として働き始め、やがてウィーン音楽大学の対位法、音楽学の教授となり、カラヤン、ゼルキン、ラインスドルフや、マレーネ・ディートリッヒなど数多くの音楽家たちを指導しました。
 しかし1939年にアメリカに亡命、ここではカーティス音楽院でバーンスタインやボッサールを教えています。
 そんな彼の作品は、最近になってようやく再発見の兆しが見え始めていますが、まだまだ全容解明には程遠く、7曲の交響曲や2曲のオペラなどをはじめとした数多くの作品が聞ける日を待つほかありません。
 このアルバムではチェロとピアノのための作品を2曲収録。前衛的というよりもロマンティックな作風が魅力的な曲集です。
 

TOCC-270
\2700
ヤーン・ツィケル:ピアノ作品集
 1.子守歌(1942)/2-4.ソナティネ Op.12-1(1933)/
 5-6.若者のための2つのコンポジション(1948)
  <母さんの教え/小さな技巧派>/
 7-14. スロヴァキア民謡による変奏曲(1973)/
 15-18. 7つのフーガ(1932-34)より
  <第1番/第3番/第4番/第6番>/
 19-31.主題と変奏 Op.14-1(1935)/
 32-46.子供たちが私に語ること:ピアノのための水彩画(1962)/
 47-49.タトラ・ブルックス:ピアノのための3つの練習曲(1954)
ジョルダーナ・パウォヴィチョーワ(ピアノ)
2011年10月23.31日,11月1日 スロヴァキア,ジリナ ファトラ,芸術の家
 20世紀を代表するスロヴァキアの作曲家の一人ヤーン・ツィケル(1911-1989)のピアノ作品集。
 最初に母から音楽の手ほどきを受け、やがて作曲家フィグシュ=ビストリに師事します。プラハ音楽院ではヤロスラフ・クシーチカに作曲を学びながら、指揮をオルガンの勉強をし、大学院ではヴィーチェスラフ・ノヴァークの元で更に研鑽を積みました。1937年から1年間、ウィーンでフェリックス・ワインガルトナーに学び、その後はブラチスラバ音楽院で指導しながら、スロヴァキアの国立劇場でオペラのアドバイザーとして働きます。
 しかし、1948年の政変で職を失い、その後はブラチスラバの音楽演劇アカデミーで作曲を教えます。
 彼の作品は9つのオペラをはじめ、交響詩や管弦楽作品など多くが残されていますが、ピアノ曲もわずかながら存在していて、これらはスロヴァキア内では知られていますが、それ以外ではほとんど耳にする機会のないものです。
 これらの作品はシマノフスキやヤナーチェクのように民俗音楽から強い影響を受けていますが、時折、フランス印象派風の響きも感じられる、決然たる意思と不可思議な美しさを併せ持つ音楽です。



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