クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ


≪第78号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 9/16〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像

 




9/19(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

PROFIL



PH 14045
\2500→\2290
2013年ライヴ、サラステ&SWR響、マーラーの第5交響曲
 マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 録音:2013 年6 月14 & 15 日/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、70’ 12
 プロデューサー:シュテファン・ハーン/エンジニア:マルク・ホーン/アシスタント・エンジニア:ヴァルター・プラッテ

 ユッカ=ペッカ・サラステがケルンWDR 響を指揮して、マーラーの交響曲第5 番をレコーディング。2013 年6 月にケルン・フィルハーモニーで行われた定期公演の模様をライヴ収録したものです。
 サラステはマーラーの交響曲第5 番を、首席指揮者時代(1987-2001)のフィンランド放送響を指揮して、1990 年5 月にセッション録音していたので、23 年ぶりの再録音ということになります。
 ケルンWDR 響といえば、マーラーの直弟子クレンペラーをはじめ、ミトロプーロス、ロスバウト、ショルティら豪華客演陣、さらには全集録音を完成させたベルティーニといったエキスパートらの薫陶のもと、独自のマーラー演奏の伝統が脈々と受け継がれてきたことで知られています。
 サラステ指揮ケルンWDR 響によるマーラー録音は、2009 年12 月収録の第9 番につづいて2 作目にあたり、当コンビによるライヴ・シリーズもこのたびで5 作を数えます。
 2013 年1 月にライヴ収録された前作、ブラームスの交響曲第1 番& 第3 番は、2010 年のサラステ首席指揮者就任より3 シーズン目を迎えて、両者のいっそうの良好な関係をうかがわせるものでした。
 5 か月後にあたるここでの内容にも、同様のすぐれた出来ばえを期待したいところです。

 [トラックタイム]
 《ケルンWDR 響 / 2013年》    I.12’09 +II.14’01+III.18’45+IV.9’44 +V.15’33= 70’12
 《フィンランド放送響 / 1990年》 I.11’41+II.13’44+III.18’43+IV.9’21+V.14’36= 68’05



サラステ、復活ののろしをあげた
PROFILでのマーラー第9番

PH 10035
\2500→\2290
サラステ&SWR響
 マーラー:交響曲第 9 番ニ長調
ケルン WDR 交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
2009 年ライヴ、サラステ&SWR響、マーラーの第9交響曲

録音:2009年12月6 & 7日ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ
プロデューサー:シュテファン・ハーン/エンジニア:マルク・ホーン

 ユッカ=ペッカ・サラステ。
 今から20年ほど前はシベリウスの交響曲全集を出してヒットするなど、フィンランドの新星指揮者としてサロネンと肩を並べていた。いっしょに酒を飲んだことがあるが、ジーパン履いて実はロックが好きというファンキーできさくな兄ちゃんだった。
 ・・・が、その後CD業界からフっと消えてしまった。
 もちろん2008 年から手兵ケルン WDR 響で首席指揮者を務めているくらいだから、世界各地でコンサート活動はしていたのだろうけど、CDのほうはとんとご無沙汰だった。先日BISからようやくシリヴェストロフの交響曲をリリースしてくれたときは喜んだが、さすがにまだまだ本格的なCD業界への復帰へとはならなかった。誰かの陰謀でCDリリースを邪魔されているのかとも思っていた。
 が、今回ようやくその鬱憤も晴れそう。
 なんと、PROFILからいきなりマーラーの9番が登場。
 サラステはマーラーをコンサートで頻繁に取り上げていて、なかなか評判もよかったらしいので、PROFILの判断は決して意外なものではなかったのだろう。
 さあ、これでサラステの第2期黄金時代が始まるか。

********************



 Profil より、2010 年のマーラー・アニヴァーサリーを盛り上げる注目のライヴ録音が登場します。
 1956 年フィンランドに生まれ、着実にキャリアを積み上げているサラステが、2008 年より首席指揮者を務める手兵ケルン WDR 響を振った第 9 交響曲は、生誕 150 年のアニヴァーサリーを目前に控えた2009 年 12 月 6 日と 7 日に本拠地フィルハーモニーで行われたものです。
 ケルン放送響は、マーラー指揮者として名高いベルティーニが薫陶を授けたことで知られる名門で、全集録音などでもその高い実力は広く知られるところです。
 名指揮者で名教師であったヨルマ・パヌラに指揮法を学び、堅実な指揮が持ち味のサラステと、マーラー演奏に定評あるオーケストラとの顔合わせということで、たいへん楽しみな内容といえるでしょう。





ABC CLASSICS



ABC 481 1122
\2500→\2290
アンドルー・デイヴィス&メルボルン響
 R・シュトラウス・サイクルVol.1

  R・シュトラウス:
   交響詩 《ドン・ファン》 Op.20
   4つの最後の歌
   交響詩 《ツァラトゥストラはかく語りき》 Op.30
エリン・ウォール(ソプラノ)
アンドルー・デイヴィス(指揮)
メルボルン交響楽団
 アンドルー・デイヴィスとメルボルン響のプロジェクト始動!

 トロント交響楽団の音楽監督、BBC交響楽団の首席指揮者を歴任し、リリック・オペラ・オブ・シカゴの音楽監督、グラインドボーン音楽祭の音楽監督を担う傍ら、Chandosレーベルではイギリス音楽を中心とした数々のレコーディングを行い、英国音楽の名匠として活躍するアンドルー・デイヴィス。デイヴィスが2013年から首席指揮者を務めるメルボルン交響楽団(MSO)とのレコーディング・プロジェクトがスタート!
 オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation)のレーベル "ABC Classics" から発売される、アンドルー・デイヴィスとMSOのR・シュトラウス・サイクル。第1弾は、カナダ生まれの名ソプラノ、エリン・ウォールをソリストに迎えた「4つの最後の歌」と、R・シュトラウスの人気楽曲、「ツァラトゥストラはかく語りき」、「ドン・ファン」の組み合わせ。
 メトロポリタン・オペラで刺激的な活躍を続けるエリン・ウォールの豊かな声、名匠アンドルー・デイヴィスの闊達な指揮で彩るリヒャルト・シュトラウスの管弦楽。期待のシリーズの始まりです! ※録音:ハマー・ホール(メルボルン芸術センター)



 
ABC 481 0847
(2CD/特別価格)
\4000→\3790
ABC Classicsにズービン・メータ登場!
 しかも《春の祭典》 & 《巨人》!

  ストラヴィンスキー:バレエ音楽 《春の祭典》
  マーラー:交響曲第1番ニ長調 《巨人》
ズービン・メータ(指揮)
オーストラリア・ワールド・オーケストラ
 ズービン・メータと精鋭オーケストラ!

 オーストラリア、シドニーを拠点に2012年に設立された「オーストラリア・ワールド・オーケストラ(AWO)」は、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、フィラデルフィア管、ゲヴァントハウス管、シンガポール響、SWR響など、世界各国のオーケストラで活躍する精鋭達が集った、まさにワールドワイドでビッグなオーケストラ。
 世界的巨匠ズービン・メータが2013年にAWOを振った、ストラヴィンスキーの「春の祭典」&マーラーの交響曲第1番「巨人」がABC Classicsから発売!
 「巨人」は、いわゆる「花の章付き」となる、オリジナル5楽章版。得意のレパートリーで貫禄のタクト裁きを見せるメータと、世界の精鋭オーケストラが描くストラヴィンスキー&マーラー。オーケストラ・ファン注目の新譜登場です!




ANALEKTA


AN 29143
\2500

苦悩と慰め 〜 17世紀ルター派のカンタータ集
 ブクステフーデ:イエスよ、わが命の命よ BuxWV.62
 J.C.バッハ:わが命、今やつきぬ
 シュメルツァー:5声のハルモニア変ロ長調
 クーナウ:神よ、その慈しみをもって我を憐れみ給え
 ブルーンス:我は臥して眠る

ダニエル・テイラー(芸術監督&指揮)
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック
スコラ・カントルム
アグネス・シゴヴィチス(ソプラノ)
レベッカ・クラボーン(メゾ・ソプラノ)
カイル・ギルフォイル(カウンターテナー)
イザイア・ベル(テノール)
アレクサンダー・ドブソン(バス)
 ダニエル・テイラー&TEMのドイツ・バロック!17世紀ドイツ、三十年戦争時代の祈りの音楽。

 カナダが輩出したカウンターテナーのスーパースター、ダニエル・テイラーが、2001年に自らが創設したピリオド・アンサンブル、シアター・オヴ・アーリー・ミュージック(TEM)と共に奏でる、17世紀、三十年戦争の時代の音楽。
 ダニエル・テイラー&TEM、5人のソリストたちが、5人のドイツ・バロックの大作曲家たち、ブクステフーデ、ヨハン・クリストフ・バッハ、シュメルツァー、クーナウ、ブルーンスの音楽を通じて、荒廃したドイツの人々が捧げた神への祈りを表現する。

 ※録音:2013年4月、ハンバークレスト・ユナイテッド教会(トロント、カナダ)



 


AN 29841
\2500→\2290
ダニエル・テイラー(カウンターテナー)
 アヴェ・マリア

  カッチーニ:アヴェ・マリア/
  シューベルト:アヴェ・マリア/
  バード:アヴェ・ヴェルム/
  ジョスカン・デ・プレ:アヴェ・マリア/
  ヒルデガルド・フォン・ビンゲン:
   アヴェ・ジェネロサ(めでたし、気高いお方)/
  モンテヴェルディ:マニフィカト/
  アルカデルト:アヴェ・マリア/
  ブルックナー:アヴェ・マリア/
  ペルト:マニフィカト/グノー:アヴェ・マリア
ダニエル・テイラー(カウンターテナー)
アラン・ルフェーヴル(ピアノ)
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック合唱団
ル・プチ・シャンテール・
 ドゥ・モン・ロワイヤル合唱団
 ダニエル・テイラーのベスト・セラー。ルネサンスから現代のアヴェ・マリア集!

 カナダの誇る世界的カウンターテナーであり、古楽分野での活躍も目覚ましいダニエル・テイラーのベスト・セラー・アルバムである「アヴェ・マリア集」。
 ジョスカン、バード、グノー、カッチーニ、そしてペルト。ルネサンスから現代へと続く聖母マリアへの賛歌を、ダニエル・テイラーの情感豊かな美しき歌声で。

 ※録音:2012年5月15日−16日、2012年6月2日、2012年8月31日、当社初紹介



 

ARTHAUS(CD)


101792
(2CD)
\2100→\1890
ズービン・メータ/ギュヘル&ジュヘル・ペキネル:イン・コンサート
<CD1>
 1.バルトーク(1881-1945):2台のピアノと打楽器のための協奏曲/
 2.シューベルト(1797-1828):幻想曲 ヘ短調 Op.103/
 3.ドビュッシー(1862-1918):白と黒で/
 4.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第5番 嬰へ短調/
<CD2>
 1.モーツァルト(1756-1791):2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448/
 2.マニュエル・インファン(1883-1958):アンダルシア舞曲-センティメント/
 3.ルトスワフスキ(1913-1994):パガニーニ変奏曲/
 4.フランシス・プーランク(1899-1963):2台のピアノのためのエレジー/
 5.ダリウス・ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ-ブラジルの女
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団/
ズービン・メータ(指揮)…1/
ギュヘル&ジュヘル・ペキネル
2012年 フィレンツェ五月音楽祭 ライヴ収録…CD1:1/2010年 ルートヴィヒスブルク国際音楽祭 ライヴ収録…CD1:2-4,CD
 ※こちらはDVD(102191)と同内容の2枚組CDです。
  トルコの双子デュオ、ギュヘル&ジュヘル・ペキネルと名指揮者ズービン・メータが共演したエキサイティングなバルトークの「2台のピアノと打楽器のための協奏曲」は2012年のライヴで、その他の演奏は2010年のルートヴィヒスブルク国際音楽祭のライヴ。彼女たちのスタイルと音楽性を知るためには、最良のプログラムと言ってよいでしょう。
 2人は時に協力し、またはぶつかり合って素晴らしい音楽を創り上げていきますが、ここには「常人には計り知れない不思議なテレバシー」が存在すると彼女たちは語ります。これはまさに奇跡です。



 

Steinway & Sons


STNS-30037
\2100
おべっか使い 〜セシル・シャミナード:ピアノ作品集
 1.おべっか使い Op.50/2.旋律的な練習曲 Op.118/
 3.ロマンティックな練習曲 Op.132/4-6.ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.21/
 7.悲愴練習曲 Op.124/8.交響的練習曲 Op.28/
 9-12. 6つの演奏会用練習曲 Op.35より
  <第1番:スケルツォ/第2番:秋/第3番:紡ぎ車/第5番:即興曲>/
 13.森の精 Op.60/14.和声的な小品 Op.87より第4番:過ぎし日
ジョアン・ポルク(ピアノ)
 19世紀後半にフランスで活躍したセシル・シャミナード(1857-1944)。彼女は「初めて経済的に自立した女性作曲家」と呼ばれ、過去に存在した「作曲を手がける女性たち」とは一線を画した扱いを受けていることでも知られています。
 彼女の作品はベルリオーズ、マイアベーア、グノー、ビゼー、フランクなどから影響を受けており、初期の作品にはオペラやバレエ、ピアノ協奏曲など大規模なものも見受けられますが、長じてからは、このアルバムに収録されているようなサロン風の小品を中心に書き(女性らしさを強調した?)これらは当時大きな人気を博したのです。
 しかし、ここで聴ける練習曲などのいくつかの作品は、彼女の真の才能を感じさせる素晴らしい風格を持っています。これらの作品を演奏しているジョアン・ポルクは、以前アメリカの女性作曲家エイミー・ビーチのピアノ作品全集や、歌曲集の伴奏を録音し、ビーチの真価を世に問うたピアニストです。
 彼女はこのような知られざる女性作曲家たちの作品を伝播することに力を注いでおり、このシャミナードの録音もその一つと言えるでしょう。これを機会にもっとシャミナードの音楽を楽しんでみませんか?



 

YARLUNG RECORDS



YR-41014
\2400→\2190
爽やかな鮮烈!
 マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調
コルバーン管弦楽団/
ジェラード・シュワルツ(指揮)
録音 2011年12月3日 アンバサダー・オーディトリウム
 NAXOSの一連のアルバムでもおなじみの名指揮者ジェラード・シュワルツがYarlung Recordsレーベルに登場。
 彼はロサンゼルス室内管弦楽団、シアトル交響楽団の音楽監督を長らく務め、それぞれのオーケストラの能力を飛躍的に高め、また数多くの録音を成し遂げました。
 今回のマーラー(1860-1911)の第5番の録音は、コルバーン管弦楽団との共演です。
 コルバーン管弦楽団は2012年-2013年に10周年のシーズンを迎えた「コルバーン音楽院」のオーケストラ。音楽監督はイェフダ・ギラッドが務め、アメリカ各地でコンサートを開催しています。
 様々な指揮者やソリストと共演し、その素晴らしい演奏が高く評価されています。共演後、シュワルツも「迷うことなく、世界でも有数のオーケストラである」と評価しています。熱いマーラーをどうぞ。


 

 コルバーン管弦楽団は「コルバーン音楽院」のオケ。でもその若々しく鮮烈なマーラーは結構印象的。なんだか美人ぞろい。
 
YR-15195
\2400
VANISH-消える
 1.アヴナー・ドーマン(1975-):Udacrep Akubrad/
 2.ディエゴ・スキッシ(1969-):時計のゲーム/
 3.エルネスト・トッホ(1987-1964):地理のフーガ(打楽器編)/
 4.デレク・ティウォニウク:サイコを通して-第5番:私は消える、私が見えますか?/
 5.ラフマニノフ(1873-1943):晩祷 Op.37-招詞(打楽器編)/
 6.マーク・アップルバウム(1967-):キャットフィッシュ/
 7.ラフマニノフ:晩祷 Op.37-「わが霊や主をほめあげよ」(打楽器編)/
 8.アレハンドロ・ビニャオ(1951-):溝の書より「溝の色」/
 9.ビニャオ:溝の書より「溝の漂流の踊り」/
 10.武満徹(1930-1996):フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム/
 11.ラフマニノフ:晩祷 Op.37-「アヴェ・マリア」(打楽器編)
スモーク&ミラーズ・パーカッション・アンサンブル
 若きミニマリスト・アーティストたちのアンサンブル「スモーク&ミラーズ・パーカッション・アンサンブル」の注目のアルバムです。
 真空管マイクから直接2つのトラックにレコーディングするという拘りの録音は、彼らの素晴らしいサウンドを全て捉え、色彩的な音と鋭いリズムを余すことなく再現しています。
 パーカッションの楽しさを体感させてくれる魅力的な1枚です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ORFEO


ORFEOR 891141
\2400→\2190
凄すぎます!ポリーニとベーム、幻の共演ライヴ
 モーツァルト:
  (1)交響曲第29番イ長調K.201
  (2)ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
  (3)交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
マウリツィオ・ポリーニ(Pf) ②、
カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル
 凄すぎます!ポリーニとベーム、幻の共演ライヴがついに日の目を見た!

 録音:1980 年8 月30 日ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク祝祭小劇場(ライヴ)/ADD、79’ 07”、STEREO

 またまた驚きの音源が残っていました。ポリーニが1980 年のザルツブルク音楽祭でベーム& ウィーン・フィルと共演したモーツァルトの19 番。同じ組み合わせによる1976 年4 月のセッション録音は名盤の誉れ高いですが、こちらはその4 年後のライヴ。
 ポリーニは当時34 歳、生気あふれる若々しさと輝くような音色が最高。急速楽章でのモーツァルト特有なテンションの高さ、緩徐楽章での透明な味わいと、観客の興奮にあわせて音楽に没入していくのがライヴならでは。ポリーニの絹のようなつやのある美音にも魅了されます。
 当時86 歳のベーム、孫ほど年の離れたポリーニの生命力に触発され、驚くほど若々しい音楽を聴かせてくれます。
 2 篇の交響曲は同年6 月のセッション録音もありますが、こちらはライヴ特有の熱気と推進力が強く、いにしえのウィーン・フィルにしかできない魅力を満喫させてくれます。
 


ORFEOR 893141
\2400→\2190
旧ソ連演奏家の凄さ全開。1961年のボロディンSQ
 (1)ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51の2
 (2)ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調Op.110
 (3)ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
ボロディンSQ
 録音:1961 年8 月7 日ザルツブルク音楽祭、モーツァルテウム7(ライヴ)/ADD、75’ 17”、MONO

 旧ソ連の音楽家が鉄のカーテンの奥にいた1960 年代初頭に、ボロディンSQ がザルツブルク音楽祭へデビューした貴重な記録。この回はボロディンSQ のほか、ヴェーグSQ、アルバン・ベルクSQ、ハンガリーSQ も出演するなど「弦楽四重奏サミット」の様相を呈していました。注目はショスタコーヴィチの8 番。今日では彼の弦楽四重奏曲を代表する名作ですが、この前年にあたる1960 年の作で、おそらく国外初演と思われます。物凄い緊張感と完璧なアンサンブル、人間業とは思えぬ演奏が録音に残されていたのは奇跡。空前絶後の名演と申せましょう。




TACTUS

Tactus Serie Bianca

TB 660003
\1600→\1490
ガッティ率いるアンサンブル・アウローラの名演復活!
 A・スカルラッティ&ボノンチーニ:室内カンタータ集

  アレッサンドロ・スカルラッティ:花々の美しい母
  ボノンチーニ:オリンピアの嘆き、いとしい人の優しい瞳
グロリア・バンディテッリ(メゾ・ソプラノ)
アンサンブル・アウローラ
 〔エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン&ディレクター)、
  ルイジ・マンジョカヴァッロ(ヴァイオリン)、
  ロベルト・ジーニ(チェロ)、
  ルチアーノ・コンティーニ(リュート)、
  グィド・モリーニ(チェンバロ)〕
 1700年頃イタリアの"室内カンタータ"の3名作!

 「マドリガーレ」に代わる存在としてイタリアで全盛を誇った「室内カンタータ」。当時のイタリアにおけるカンタータの2大巨匠、アレッサンドロ・スカルラッティ(1660−1735)とジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670−1747)の「3つのカンタータ集」は、エンリコ・ガッティ率いるアンサンブル・アウローラと、イタリア・バロック音楽のスペシャリスト、グロリア・バンディテッリの共演によるタクトゥスの名盤の1つ!
 1700年前後のイタリアの流行を再現するプログラムで、バンディテッリの歌声を彩るアンサンブル・アウローラは、ガッティを筆頭に、マンジョカヴァッロ、ジーニ、コンティーニ、モリーニとイタリア古楽界の巨匠揃い。イタリアの「室内カンタータ」の醍醐味を味わうことのできる名演の復活を喜びたい。

 ※録音:1988年1月、5日−8日、サーラ・デル・ヴァザーリ(ボローニャ、イタリア)



 
TB 661990
(2CD/特別価格)
\2800→\2590
スカルラッティ、合奏協奏曲形式の12のシンフォニア!
 A・スカルラッティ:
  合奏協奏曲形式の12のシンフォニア
  フルートと通奏低音のための協奏曲
  フルートと通奏低音のためのシンフォニア
アカデミア・デッラ・マニフィカ・コムニタ
エンリコ・カサッツァ(指揮)
 晩年のアレッサンドロ・スカルラッティ。合奏協奏曲形式の12のシンフォニア!

 イタリア・バロックの巨匠であり、オペラの分野におけるナポリ楽派の始祖とされるアレッサンドロ・スカルラッティ。
 晩年となる1715年6月から作曲を始めた「合奏協奏曲形式の12のシンフォニア」は、「オペラ」と「カンタータ」の作曲家として絶大な名声を得たアレッサンドロ・スカルラッティの器楽作品の代表作である。
 アカデミア・デッラ・マニフィカ・コムニタは、バーゼル・スコラ・カントルムやシエナのアカデミア・チギアーナなどで研鑽を積んだ古楽器奏者たちが集い、1990年に結成したイタリアのピリオド・アンサンブル。

 ※録音:2001年5月、パドヴァ&2003年10月、ロヴィーゴ





<メジャー・レーベル>

SONY


8884305887-2
(3CD)
\2500→\2290
レイフ・オヴェ・アンスネス/ベートーヴェンへの旅〜
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

【CD1】
 『ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15』
 『ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37』/
【CD2】
 『ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19』
 『ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58』/
【CD3】
 『ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
 『合唱幻想曲Op.80』
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ&指揮),
マーラー・チェンバー・オーケストラ,
プラハ・フィルハーモニー合唱団(Op.80)



 1970年生まれのノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスがソニー・クラシカルと専属契約し、2012年から2014年にかけて3年がかりで取り組んできたベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音。パートナーは、気鋭のマーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)で、この演奏でアンスネスは、ピアノを弾きつつ指揮も行なっています。
 このコンビは、2014年9月からいよいよ「Beethoven - A Journey」=「ベートーヴェンへの旅」の総決算として、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏を世界各地で行います。
 9月のハンブルク、ボン・ベートーヴェンフェストを皮切りに、ルツェルン(11月)、ウィーン(11月〜12月)、パリおよびニューヨーク(2015年2月)、東京(5月15日・17日、東京オペラシティ)、そしてロンドンのプロムス(7月)にいたる主要都市で、2012年から築き上げられてきたベートーヴェン演奏の成果を披露する予定です。
 それに合わせ、既発売の『ピアノ協奏曲第1番&第3番』『ピアノ協奏曲第2番&第4番』、そして2014年9月に発売される『第5番「皇帝」』『合唱幻想曲』も含めた全集がボックスセット化されます。
 今回のプロジェクトは、アンスネスにとって初めてのベートーヴェン作品のレコーディングとなりました。Virgin Classicsに始まり、EMI Classics(現Warner Classics)に引き継がれて蓄積されてきたアンスネスの膨大なディスコグラフィにも、ベートーヴェン作品はこれまでありませんでした。
 40代半ばで充実の極みにあるアンスネスが、4年間にわたってほぼベートーヴェン作品に絞った演奏活動を行うのも極めて異例ですが、一人の作曲家に極度に集中的に取り組むことによって、これまで聴いたことのないようなベートーヴェン演奏が実現しています。その円熟のピアニズムと深い音楽への洞察をぜひご堪能ください。

 【録音】2012年5月22日&23日、2014年5月20日&21日、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールでのライヴ・レコーデイング(第1番・第3番・第5番・合唱幻想曲)、2013年11月22日&23日、ロンドン、ハンプステッド・ガーデン・サバーブ、聖ジュード教会(第2番&第4番/セッション)
 


8884308257-2
\2500→\2290
テオドール・クルレンツィス /
 ラモー〜輝きの音(オペラ=バレからの舞曲

 ラモー:
  ①『エベの祭典』第7場〜
   テレプシコーレのためのミュゼット、タンブーラン、ロンド,
  ②『ゾロアストル』第3幕〜ガヴィットとロンドー,
  ③『ボレアド』第4幕〜
   ミューズ、ゼフィール、季節と時と芸術の女神達の入場,
  ④『優雅なインドの国々』〜シャコンヌ,
  ⑤『優雅なインドの国々』〜花のバレ,
  ⑥『ゾロアストル』第3幕〜アリアとロンドー,
  ⑦『プラテー』第1幕〜嵐,
  ⑧『優雅なインドの国々』〜ロンドーとデュエット「Forets paisibles」,
  ⑨コンセール第6番『めんどり』,
  ⑩『プラテー』第2幕〜アリア「Aux langueurs d'Apollon」,
  ⑪『ナイス』第5幕〜第1&2リゴードン,
  ⑫『ゾロアストル』〜序曲,
  ⑬『イポリートとアリシ.』第1幕〜
   プレリュードとアリア「Temple sacre, sejour tranquille」,
  ⑭『ナイス』〜序曲,
  ⑮『ボレアド』第1幕〜
   ロンドー形式によるコントルダンス、
  ⑯『優雅なインドの国々』〜
   「寛大なトルコ人」と「アフリカの奴隷たちのアリア」,
  ⑰『ダルダヌス』プロローグ〜タンブーラン1&2,
  ⑱『カストールとポリュックス』第1幕〜アリア「Tristes apprets」
テオドール・クルレンツィス
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 ラモー生誕250年記念リリース
 「フィガロの結婚」全曲で、引き締まった鮮烈な演奏で話題となっている、1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのオーケストラ、ムジカ・エテルナ。ソニー・クラシカルと長期の専属契約を結んだ彼らは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
 このアルバムは、ラモー没後250年を記念して2012年に録音されていたもので、すでにオリジナル楽器による演奏は、フランスの演奏家たちによって実現されていますが、クルレンツィスはそれぞれの役に応じた表現を、それまで以上の大胆さを要求しながら指揮しています。
 それは当時の歴史的な言葉、音楽、演劇などを徹底的に研究しての結果といえます。凡百の演奏とは一味違う尖鋭な解釈の演奏が繰り広げられ、これまでの演奏を吹き飛ばすほどの鮮烈さに驚かれるはずです。【録音】2012年6月, ロシア、ペルミ、セルゲイ・ディアギレフ博物館




 
しつこいようですが紹介します
テオドール・クルレンツィス


「フィガロ」もやっぱりすごかった

8884301417-2
(3CD+Blu-rayオーディオ)
\7500→\6990
ついに出てきた!
 奇才テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ/
  モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492(全曲)
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
8888370926-2
(3CD)
\5500→\4790
[ダ・ポンテ・オペラ三部作第1弾]ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィス、ついにその全貌を現わす〜
 モーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の究極の新録音がソニークラシカルから登場。第1作は「フィガロの結婚」。

■1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカ・エテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾「フィガロの結婚」の登場です。この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカ・エテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的な全曲盤です。■クルレンツィスとムジカ・エテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
■クルレンツィスは今回の録音についてこう語っています。「モーツァルトの本質を体現した録音はこれまでにたくさん発売されています。今私たちが敢えて新しい録音を世に問うのは、モーツァルトの音楽が持っている魔法をこれまでに一度もないやり方でお聴きいただけると思うからです。工場での大量生産を思わせる音楽づくりがはびこっている現今、そうした妥協を完璧に排した時に何が生み出せるかを聴いていただきたいからです。私のモットーは、一回一回の演奏は生みの苦しみと同じであるべきだ、ということです。相応しい音楽が生まれ出ることを夢想し、魔法が起こるその時を待たねばなりません。音楽は職業ではないのです。それはミッションなのです。」この妥協を決して許さない音楽づくりは、今回の録音のあらゆる細部にも反映されています。クルレンツィスはこの「フィガロ」の録音にあたって、これまで約10年間にわたる研究と準備を続け、歌劇場は録音に当たって10日以上も日々の公演を休演し、録音も深夜にわたって全員が満足いくまで何度もリテイクが行われました。
■ムジカ・エテルナのオーケストラは、ピリオド楽器もしくはそのコピーを使用していますが、いわゆるピリオド楽器演奏のドグマには全くとらわれていません。クルレンツィスいわく、「ガット弦、ナチュラル・ホルン、当時の木管楽器のレプリカ、通奏低音にはフォルテピアノを使っているのですが、それは歴史的な事実に近づきたいからではなく、作品のドラマを伝えるにあたって必要としている躍動感やスピードのある引き締まったサウンドがこれによって実現できるからなのです。」
■バロック・オペラ界を牽引するソプラノ、ジモーネ・ケルメスをはじめとする歌手陣は各パートに合う歌い手をクルレンツィス自らが厳選したもので、歌唱スタイルやフレージング、ヴィブラートの使い方、そして装飾に至るまで細かく徹底させた究極の歌唱とアンサンブルを実現させています。クルレンツィスが指向するのは自然なフレージングを重視した「最もオペラ歌手らしくない歌唱」(クルレンツィスの言葉)です。

■300ページの解説書にはトラックリスト、伊語/英語/独語/仏語の歌詞対訳に加え、クルレンツィスへのインタビュー、クルレンツィス、ペルミ国立歌劇場とムジカ・エテルナについてのエッセイ(英/独/仏)を掲載、読み物としてもこの録音の独自性を確認することができます。
■ブルーレイ・オーディオ付きデラックス・リミテッド・エディションには、ハイレゾ音源が収録されたブルーレイ・オーディオ(Stereo&5.1ch)が付属しています。

■今後の発売予定:2014年には「コジ・ファン・トゥッテ」、2015年には「ドン・ジョヴァンニ」の発売が予定されています。

■テオドール・クルレンツィスは1972年にアテネ生まれ。サンクトペテルブルクでイリア・ムーシンに指揮と音楽学を学び、作曲当時の楽器と慣習による演奏を目指すため、2004年には彼の仲間とオーケストラと合唱団「ムジカ・エテルナ」をノヴォシビルスクで結成。2010年にペルミ国立歌劇場のポストを打診された時にクルレンツィスが出した条件は、「ムジカ・エテルナ」のアンサンブルをそのままノヴォシビルスクからペルミに連れていくことでした。それ以来、クルレンツィスとペルミ国立歌劇場は、ロシアで最も熱いオペラハウスとして大きな話題となっています。これまでパーセル「ディドーとエネアス」、モーツァルトのレクイエム、ショスタコーヴィチの交響曲第14番をアルファ・レーベルに録音し、ショスタコーヴィチはその鮮烈な切れ味鋭い演奏で、音楽之友社の2010年度第48回「レコード・アカデミー賞」を受賞しています。他の歌劇場やオーケストラへの客演は極力控えているクルレンツィスですが、2013年にはザルツブルク・モーツァルト週間でウィーン・フィル・デビューを飾り、2014年にはマドリッドで「トリスタン」の新演出を任されています。これまでパリ・オペラ座での「マクベス」、マドリッドでのストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」、ブレゲンツでのヴァインベルク「パッセンジャー(パサジェルカ)」の復活上演などのオペラ上演の映像作品もリリースされているほか、メルニコフの伴奏でマーラー・チェンバー・オーケストラを指揮したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲2曲もリリースされています。




 ムジカ・エテルナで客演コンマスを務めているヴァイオリニストのアンドレイ・バラーノフに話を聞いたとき、テオドール・クルレンツィスはソニーに移籍して、そこでモーツァルトのオペラを録音する予定だ、と言っていた。おそらく「フィガロだろう」と。
 その「フィガロ」が、来た。



 テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ。
 聞いたことがある人も多いと思う。
 とくにそのショスタコーヴィチ交響曲第14番はお聴きになられた方も多いと思う。
 マイナー・レーベル「アルファ」からリリースされて、発売当時はまったく注目されていなかったものの、「すさまじい演奏」という噂が噂を呼び、気がつけばその年の「レコード芸術」交響曲部門のレコード・アカデミー賞をかっさらってしまった。
 レコ芸「レコード・アカデミー」の目玉である「交響曲部門賞」をこうしたマイナー・レーベルが受賞するのはきわめて異例。その演奏の「すさまじさ」がわかろうというもの。
 そしてこの受賞でクルレンツィス&ムジカ・エテルナの名は日本のクラシック・ファンの間に広く知れ渡ることとなった。
 その後彼らはさらにとんでもない演奏のモーツァルト「レクイエム」をリリース。これまた壮絶さと異様さでいけば間違いなく歴代トップ3に入る異常演奏だった。

 クルレンツィス&ムジカ・エテルナの名はさらに広まった。



Alpha159
(国内盤)
\2940
ショスタコーヴィチ:交響曲 第14 番 ト短調 作品135(1969) テオドール・クルレンツィス指揮
Ens.ムジカエテルナ(一部古楽器使用)
独唱: ユリア・コルパチェヴァ(ソプラノ)
ペトル・ミグノフ(バリトン)
Alpha159
(輸入盤)
\2400→\2190
 クルレンツィス&Ens.ムジカエテルナによるショスタコーヴィチの交響曲 第14 番。
 なんとレコード・アカデミー交響曲部門に選出された。
 ヤンソンスもジンマンもスクロヴァチェフスキも小澤もゲルギエフもパーヴォもさしおいて。言い換えれば、数多くのメジャー・レーベルをさしおいて。
 レーベル名はアルファ。国内でマーキュリーががんばってプロモートしているが、もちろん「超」の付くマイナー・レーベルである。実は優秀で魅力的なアルバムを多く出している知る人ぞ知る名レーベルだが、まさかレコード・アカデミーのしかも交響曲部門を取るとは。時代が変わったということか。
 「耳を傾けると、演奏が放つ強烈な磁石を前にもう逃げられなくなる、そんな前例のない第14番である。(諸石幸生氏)」、「現実を突き抜けた名演!(宇野功芳氏)」、「一部古楽器を使用して表現するアイデアと、その結果生み出される異様な音世界が圧巻だった。(中橋愛生氏)」、まさに評論家各氏大絶賛の歴史的名盤。

 驚くなかれ——ショスタコーヴィチ後期作品に「古楽器使用」。知と情のバランスを超えて、作曲家の思惑をえぐりだす問題録音の登場である!
 フランス随一のユニークな小規模レーベルとして充実企画を続々世に問うてきたAlphaが、なんとショスタコーヴィチの交響曲をリリース。・・・となれば、明敏なファンならずとも誰しも注目せずにはおれないはず! そしてさすがはAlpha、ありきたりの内容で攻めてくるわけがない。
 曲目はショスタコーヴィチ晩期の異色作のひとつ、弦楽合奏と打楽器、という異例のオーケストラ編成に独唱が続く、全12 楽章という型破りの楽章構成をとる交響曲第14 番。
 この選択からして「お!」と思わせてくれるが、さらに驚かされずにおれないのが、作曲年代が1969 年というこの作品を、なんと一部古楽器で演奏.....!!ブックレットには、録音現場でチェロのピンを使わず、両脚で挟んで演奏するプレイヤーの写真が!
 大阪万博直前、ビートルズ解散間近というバリバリの最近の作品であるショスタコーヴィチの交響曲 第14番に、なぜ古楽器を使う必要があるのか?
 本盤の指揮者テオドール・クルレンツィスはこう考えた。
 「ショスタコーヴィチがこの曲に込めたメッセージをじっくり読み解いた末、作曲家の意図どおりの弦楽編成で、適宜ガット弦を使用し、ひたすらヴィブラートを排した弦楽サウンドで弾くことこそが、憂鬱と無力感にさいなまれた作曲家が「死」を見すえて作曲した交響曲第14 番の本質を最もよく表現できる手段である」
 祖国ギリシャとロシアの世界的歌劇場や一流オーケストラで経歴を積んだのち、古楽バンド「ムジカエテルナ」を結成、自ら古楽器演奏にも通じてきた人だけに、体験型の現場主義的意識から、このような柔軟な考え方が導き出されたのかもしれない。
 いずれにせよ本盤でクルレンツィスはたたみかけるような力強さから底知れぬ静謐さまで自由自在、一体の生き物のような血肉通った解釈を聴かせてくれる。曲をよく知る人にも、知らない人にも痛烈なインパクトを感じさせてくれるはず。
  ジャケットのイコン画にも通じる静かな迫力を漂わせたロシア語歌唱、ガット弦ならではのオーガニックな美音、秀逸録音が光る打楽器の響き、圧巻の説得力、話題性満点の1枚である。
 


Alpha178
(国内盤・訳詞付)
\2940
モーツァルト(1756〜1791):
 レクィエム ニ短調 KV626
 (ジュスマイヤー版/校訂:T.クルレンツィス)
テオドール・クルレンツィス指揮
アンサンブル・ムジカエテルナ(古楽器使用)
ニュー・シベリアン・シンガーズ(ノヴォシビルスク歌劇場合唱団)
ジモーネ・ケルメス(S)
ステファニー・ウゼール(A)
マルクス・ブルッチャー(T)
アルノー・リシャール(B)
Alpha178
(輸入盤)
\2400→\2190
 クルレンツィス指揮&Ens.ムジカエテルナ。『レコード芸術』レコード・アカデミー賞の快挙のさなか、痛烈な新・名盤が登場
 一糸乱れぬ迫真のアンサンブル、いっさいブレずに突き進む音響体は、モーツァルトのペンの絶えたところ、ふっと炎を消す...もう誰も抗えない、誰にも凌駕しえない、傑作。

 昨年、ショスタコーヴィチの交響曲第14 番「死者の歌」を、一部古楽器まで動員、ノンヴィブラートの精巧にして鮮烈な解釈で録音し、日本でも大喝采を博したテオドール・クルレンツィス&アンサンブル・ムジカエテルナ。ヨーロッパのどこでもない、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクという思わぬ場所で、ギリシャ人の指揮者がこんな精鋭集団を育てていようとは、いったい誰が想像しえただろうか?
 ともあれ、おかげさまで当のショスタコーヴィチ盤(Alpha159)はAlphaからの供給も充分、順調な売れ行きがまったく途絶える気配もない早春のさなか、絶妙のタイミングで素晴しいニューリリースが登場。前盤と全く同じオーケストラ&合唱団に、近年バロック・ファンのあいだで急速に知名度を上げてきた異能の古楽歌手ジモーネ・ケルメスをはじめとするゲストを迎え、クルレンツィスとAlphaレーベルが次に世に問うたのは...なんと、モーツァルトの『レクィエム』!

 パーセル歌劇、ショスタコーヴィチ14 番、と並んだ後に異例の超・王道レパートリーの登場というわけで、サンプル到着前に大急ぎで告知を...と思った矢先、幸いにも音源が届きました。演奏の充実度、申し分ありません——否、そんな陳腐な言葉で片付けられるほど、さっぱりとした対応ができるような演奏ではありません。合唱は10・9・7・7、弦楽配置は6・4・4・4・2、管も含め全て古楽器なのはもはや当然ですが(あえてオルガン抜き・オーケストラの響きで勝負、というのは指揮者の意図)、そのアンサンブルは声・楽器ともまさに一つの意思で動く生き物のように一糸乱れず、ひたすら透明でありながら底知れぬほど生々しく、鮮烈なフォルティシモから静寂と聴き違えるほどのピアニシモまで自由自在、ちょっとした所作が痛烈な雄弁さで語りかけてくる、息をのむ瞬間の連続で...この『レクィエム』をいわば室内楽的な緊密さでまとめあげてみせたクルレンツィスの技量、やはり桁違いです。
 「息をのむ」といえば、最初の「讃美はあなたに...」と歌いはじめるジモーネ・ケルメスのまっすぐな独唱をはじめ、4人のソリストの声もひとつひとつ圧倒的。これほどまでに痛烈な表現力をもって鳴り続ける音響体が、モーツァルトの筆の途絶えたところでふっと鳴り止む、その、圧倒的な沈黙の存在感...!作曲家の弟子ジュスマイヤーによる拙い補筆くらいでは覆せない、驚異の祭壇画ともいうべき傑作録音です。


 さて、ちなみにそのムジカ・エテルナは、当時ロシアの地方都市ノヴォシヴィルスクにあった。

 一方、ところかわって、最近ロシアのペルミという街が油田を掘り起こし、一気に大金持ち都市となった。
 古代のころより、人間というのは裕福になると文化を欲するようになる。御多分に洩れずこの街は、ここへきて突然世界に誇りうる歌劇場とオーケストラを熱望するようになった。
 ・・・そこで・・・前代未聞の話だが、ノヴォシヴィルスクにあったムジカ・エテルナは、なんとごっそり、その大金持ち都市ペルミに移ることになった。
 金があるところに文化は栄えるのである。かつてのマンハイムのように。
 そしてそれまで古楽器を含む室内楽オーケストラだったムジカ・エテルナは、一気に80人を超える大オーケストラに拡大。金に物を言わせてか、各地から腕利きのアーティストを呼び寄せた。
 ちなみに指揮者クルレンツィスは、耳にピアスをしてサングラスをかけ、まるでファッション・モデルのようないでたちをした過去に類を見ない新世代指揮者。



 しかもわれわれクラシック・ファンを喜ばせる、超カリスマ&超スパルタ独裁指揮者。練習もそうとう厳しいらしいが、今回のオーケストラ拡大のための人選も相当厳しいものだったと思われる。



こんなライヴCD-Rも出ている。
DIRIGENT
DIR 1144
1CD-R\2400
モーツァルト:
 幻想曲 ハ短調 K.475(J.M.STAUD編)
 ピアノ協奏曲第24番
 交響曲第36番「リンツ」
テオドール・クルレンツィス指揮
ウィーン・フィル
エマール(P)
2013年1月30日、ウィーンでのライヴ ステレオ 音質レベル:S 初出



  


8887500287-2
\2500→\2290
アレクサンダー・クリッヒェル / ショパン、フンメル、モーツァルト
 ① ショパン:演奏会用ロンド「クラコヴィアク」Op. 14
 ② フンメル:ピアノとオーケストラのための
  「オベロンの魔法の角笛」による幻想曲Op.116
 ③ モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
 ④ ショパン:「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op. 2
アレクサンダー・クリッヒェル(P)
ヴォイチェフ・ライスキ(指揮)
ポーランド・カンマーフィルハーモニー管
 現在、ドイツで最も期待されているピアニストの一人、アレクサンダー・クリッヒェルのソニー・クラシカルへの2枚目の録音となるコンチェルト・アルバムが登場です。クリッヒェルは1989年ハンブルクに生まれ、6歳からピアノを始めました。ハンブルクの音楽芸術大学を経て、2007年ハノーファー音楽演劇大学に入学、ウラディーミル・クライネフに師事し研鑽を積んでいます。
 現在はロンドン王立音楽大学に留学し、ドミトリ・アレクセエフの指導を受けつつ、数々のコンクールを制覇しています。2011年にソニー・クラシカルと専属契約を結び、2013年にはデビュー盤「春の夜」をリリース、メンデルスゾーン、シューベルト、シューマン、リストの作品で瑞々しい感性を見せつけました。
 そんな彼の新譜は、モーツァルト、その弟子のフンメル、そしてショパンへと連なる音楽の旅。小規模ながら端正な魅力を持つモーツァルトの協奏曲、フンメルの作品はウェーバーのメロディを元にした華麗なる幻想曲、そして2つのショパンの作品は、「協奏曲」とは名づけられていないものの、オーケストラをバックに華麗なピアノのパッセージが踊る美しいものです。
 2014年の1月には日本にも来日したクリッヒェル、この時はファースト・アルバムの収録曲を中心に演奏し大好評を博しましたが、今回のアルバムでは更なる成長と、深化した音楽性が感じられます。
 【録音】2014年7月, ワルシャワ、ポーランド放送、ルトスワフスキ・スタジオ
 


8888376217-2
\2500→\2290
ソル・ガベッタ/祈り
 ①ブロッホ:『ユダヤ人の生活から』,
 ②ブロッホ:『組曲「バール・シェム」〜ニーグン』,
 ③ブロッホ:『ヘブライの瞑想曲』,
 ④ショスタコーヴィチ(ミハイル・ブロンナー編):
  『歌曲集「ユダヤの民族詩から」Op.79〜
   「子守歌」「いましめ」「貧しさを歌う」「乙女の歌」,
 ⑤ブロッホ:『シェロモ』, ⑥カザルス:『鳥の歌』
ソル・ガベッタ(Vc)/
アムステルダム・シンフォニエッタ(①〜④)/
レナード・スラットキン(指揮)
フランス国立リヨン管弦楽団(⑤)/
アムステルダム・シンフォニエッタ・チェロ・アンサンブル(⑥)
 1981年、アルゼンチンで生まれ、現在はドイツを中心に同世代のチェリストの中で圧倒的な人気を誇り、充実しきった演奏活動を行っているソル・ガベッタの新録音「祈り」です。
 彼女がコンサートで演奏する際、しばしばアンコール曲に選ぶエルネスト・ブロッホの「祈り」。この曲が必ず聴衆に深い感動をもたらすことを知ったソルは、この「祈り」を中心に添えた録音を企画し、ブロッホの他の作品やショスタコーヴィチの作品を合わせて収録したのがこのアルバムです。
 ブロッホの「祈り」は3曲からなる「ユダヤ人の生活から」の第1曲にあたり、ここでソルは、第2曲「哀願」と第3曲「ユダヤの歌」も合わせて全曲を演奏しています。ブロッホは他に3曲、「ニーグン」「ヘブライの瞑想曲」「シェロモ」が選ばれており、「シェロモ」では、今夏の来日公演でも深い印象を与えてくれたレナード・スラットキンが現在の手兵リヨン国立管とともにソニー・クラシカルに初登場しています。
 ショスタコーヴィチの作品は、彼の歌曲集「ユダヤの民族詩から」をロシアの作曲家ミカイル・ブロンナーがチェロとオーケストラのために編曲したもの。ここから4曲が選ばれています。これらの作品は、ほとんどがユダヤの精神に由来しています。彼女自身はユダヤ系ではないものの、彼女の友人や同僚たちの多くがユダヤ系であり、彼女は彼らの宗教を理解し、その上で「音楽は普遍的な言語である」ということを実証しているかのようです。
 そして最後に置かれたお馴染みのカザルスの「鳥の歌」。もともとはカタルーニャのクリスマス・キャロルですが、カザルスが国際連合本部で演奏し、一躍有名になった「平和を願う」作品です。ピース、ピースと鳴く鳥の歌は、全てのものを超越し、明るい未来のために祈りを捧げているかのようです。
 24ページのブックレットは初回プレスのみオールカラーです。

録音:2012年4月,10月、2014年6月



ソル・ガベッタ/SONY ヴィヴァルディ第1〜3弾

88697 131692
\2500→¥2290
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲へ長調RV.410
 チェロ協奏曲イ短調F.I-176, RV.356, P.1
  (協奏曲集Op.3「調和の霊感」より)
 チェロ協奏曲イ短調RV.418
 チェロ協奏曲変ロ短調RV.424
 チェロ協奏曲ト長調F.III-12, RV.413, P.120  
 チェロ協奏曲ハ短調F.III-1, RV4.01, P.434
 チェロ協奏曲へ短調F.I-25, RV.297, P.442「冬」
  (協奏曲集Op.8「和声と創意への試み」より)
ソル・ガベッタ(Vc)
イ・ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
録音:2007年5月11〜14日:Santa Vigilio, Col San Martino (Treviso)

8869793230-2
\2500→¥2290
ソル・ガベッタ飛翔!
 ヴィヴァルディ:
  『チェロ協奏曲変ロ長調RV.423』
  『チェロ協奏曲ト短調RV.416』
  『チェロ協奏曲イ短調RV.420』『チェロ・ソナタ ト短調RV.42』/
 レオナルド・レオ:『チェロ協奏曲ニ長調』/
 ジョヴァンニ・プラッティ:『チェロ協奏曲ニ短調Op.657』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn)
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
 叙情性と歌心あふれる知的な表現『ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集Vol.2』は、兄の古楽器アンサンブルとの競演。
 2007年に発売された彼女の『ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集(88697131692, BVCC34163)』の続編となります。前回同様ソル・ガベッタは、自分のチェロに裸のガット弦へ張替え、バロック弓を使用していますが、今回のサポートを務めるのは兄であるアンドレス・ガベッタ。アンドレスはスイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務めるバロック・ヴァイオリン奏者で、バロック音楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評価を得ている奏者です。彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。
[録音] 2011年1月3〜6日 スイス


8869795350-2
\2500→\2290
ソル・ガベッタ/イル・プロジェット・ヴィヴァルディ3〜
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集Vol.3

  ヴィヴァルディ(1678-1741):
   『チェロ協奏曲イ短調RV.422』
   『2つのマンドリンのための協奏曲ハ長調RV.532
    (チェロとヴァイオリンのための協奏曲への編曲版)』
   『チェロ協奏曲ヘ長調RV.411』『チェロ協奏曲ニ長調RV.404』,
  ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
   『チェロ協奏曲ハ長調』『チェロ協奏曲ハ短調』,
  フォルトゥナート・ケッレリ(1690-1757):『チェロ協奏曲ト長調』,
  アンドレア・ツァーニ(1696-1757):『チェロ協奏曲イ短調』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn),
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
 モダン・チェロ奏者ながらピリオド楽器への野心を見せる、好評の『ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集』シリーズ。2007年に発売された『Vol.1(88697131692, BVCC34163)』では、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカとの共演。
 『Vol.2(88697932302)』では彼女の兄が率いる古楽器アンサンブルとの共演で、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲2曲と、ガベッタ兄弟でチェロとヴァイオリンのための協奏曲風に編曲した「2つのマンドリンのための協奏曲」、ヴィヴァルディの作風に影響された18世紀初頭に活躍した3人のイタリアの作曲家によるチェロ協奏曲も収録。どの曲も速い楽章での細かいテクニック、緩徐楽章でのカンタービレなど、細部にまで神経の行き届いた新しいバロックのスタイルといえましょうこのアルバムでソルは、1759年のグァダニーニをガット弦仕様にしたものと1781年のガリアーノという2種類のチェロを使い分けています。
 兄でバロック・ヴァイオリン奏者のアンドレス・ガベッタは、スイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務め、バロック音楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評価を得ている奏者です。
 彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。
 【録音】2011年8月, 2013年3月, スイス、ラ・ショー=ド=フォン・音楽ホール[デジタル:セッション]



グリモーと組んでDGからも登場

DG
4790090
\2200→\1990
《 エレーヌ・グリモー&ソル・ガベッタ/デュオ》
 シューマン:幻想小曲集 作品73
 ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
ソル・ガベッタ(チェロ)
エレーヌ・グリモー(ピアノ)

 まさかガベッタがグリモーと組むとは・・・!

 最も情熱的で最も霊感に溢れた美しい二人の女性アーティストによるDUO!
 2011年にクシュタートで行われたメニューイン音楽祭で共演し絶賛を浴びたプログラムと同じチェロとピアノの最重要作品の選曲です。
 録音:2012年5月22-25日 ドイツ エッセン、フィルハーモニー


 


8884309578-2
(6CD)
\11000→\9990
ラザール・ベルマン/コンプリートCBSレコーディング
【CD1】
 ベートーヴェン:
  『ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57』
  『ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3』
   [録音:1976年、ニューヨーク]
【CD2】
 ラフマニノフ:『ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30』〜
  クラウディオ・アバド(指揮) ロンドン交響楽団
   [録音:1976年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール]
【CD3】
 ラフマニノフ:
  『前奏曲 嬰ハ短調Op.3-2』『前奏曲 ト長調Op.32-5』
  『前奏曲 ト短調Op.23-5』
スクリャービン:
 『練習曲 変ロ短調Op.8-11』『練習曲 嬰ニ短調Op.8-12』
ハチャトゥリアン:『トッカータ』
プロコフィエフ:『3つのオレンジへの恋〜行進曲』
ベートーヴェン:『トルコ行進曲』『ピアノ・ソナタト長調Op.49-2〜メヌエット』
ショパン:『練習曲 嬰ハ短調Op.25-7』
シューベルト(リスト編):『グレートヒェン』『魔王』
ファリャ:『火祭りの踊り』
 [録音:1976年12月:ロンドン、CBSスタジオ]
【CD4】
 ブラームス:『ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』〜
  エーリヒ・ラインスドルフ(指揮) シカゴ交響楽団[録音:1979年11月:シカゴ]
【CD5〜6:カーネギー・ホール・ライヴ1979】
 クレメンティ:『ピアノ・ソナタ ロ短調Op.40-2』,
 モーツァルト:『ロンド イ短調K.511』,
 ベートーヴェン:『ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」』,
 ショパン:『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』,
 リスト:『葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206』『スペイン狂詩曲S.254』,
 ショパン:『夜想曲第19番ホ短調Op.72-1』,
 ガーシュウイン:『前奏曲第2番』
  [録音:1979年3月11〜12日:カーネギー・ホールでのライヴ]
ラザール・ベルマン(P)
 ピアノ界最高のヴィルトゥオーゾの一人と言われているロシアの巨匠ラザール・ベルマン。1930年レニングラード生まれ。音楽院教授の母親よりピアノを習い、4歳で演奏会、7歳で録音も行い「音楽界の神童」と呼ばれました。
 1951年のベルリン国際青少年音楽祭、1956年のブダペスト・リスト国際ピアノ・コンクールで優勝。モスクワ中央音楽院卒業後は、ソ連国内やと東欧諸国で演奏活動を行いましたが、1960年代には一旦コンサート活動から離れています。1970年代に新たに出発し、アメリカや西側諸国にデビューし絶賛をあびるようになりました。しかし1980年代になるとソビエト政府より妨害を受け、西側諸国での活動は阻止。1990年にイタリアに出国定住しました。2005年にフィレンツェで没。
 このラザール・ベルマンのCD6枚組ボックスは、1976年にロンドンとニューヨークで収録されたセッション録音に始まり、1979年のカーネギー・ホールでのリサイタルのライヴ・レコーディングに至る、LP6枚分の旧CBSレコーディングを全て集めたもの。ベルマンの録音は非常に少なく、このボックスは先日発売されたDGの全録音ボックスと合わせて、彼の偉大なる芸術性が詰め込まれた貴重な記録といえましょう。ブックレットには、日本語による簡単な解説付き。
  


8884308729-2
(3CD+DVD)
\17500→\16490
イギリス海兵隊軍楽隊350年記念スペシャル・ボックス
<CD1>
 1. A Life on the Ocean Wave / 2. Skye Boat Song /
 3. I Vow t o Thee My Country . Jonathan Antoine /
 4. Ave Maria - Georgina Robertson (RoyalMarines) /
 5. We’ll Keep a Welcome . Richard & Adam /
 6. In Ireland . Charlene Walker (RM) /
 7. Flower of Scotland . Lucy Kay /
 8. Stranger onthe Shore . Amy Dickson /
 9. Famous Songs of the British Isles /
 10. No-one But You . Ellie Lomas (RM) /
 11. All Through the Night / 12. DannyBoy . Charlotte Jaconelli /
 13. Nimrod / 14. Rule Britannia . Russell Watson
<CD2>
 1. Colonel Bogey / 2. On the Quarter Deck / 3. By Land and Sea /
 4. The Standard of St. George / 5. The Voice of the Guns /
 6. HM Jollies / 7.A Life on the Ocean Wave /
 8. The Admiral’s Regiment / 9. Under the White Ensign /
 10. Commando Patrol
<CD3>
 1. Parade of the Charioteers / 2. Warship / 3. The Cowboys /
 4. Pilgrim’s Chorus fromTannhauser / 5. On Her Majesty’s Service /
 6. High on theHill / 7. Seventeen Come Sunday / 8. Invincible /
 9. HMS Trinidad / 10. Highland Cathedral / 11. Andrews Sisters Medley /
 12. Riverdance
<DVD>
  350th Anniversary Celebration (約12分)
イギリス海兵隊軍楽隊
 伝統と格式を誇る厳粛な佇まい、鍛練の賜物ともいえる高いミュージシャンシップで、世界の吹奏楽やブラスバンドに多大な影響を与えてきたイギリス海兵隊軍楽隊(通称:ロイヤルマリーン)。
 その350周年を記念するスペシャル・ボックスが登場。世界最高峰のアンサンブルと賞されるブラスバンドの真髄がここにある。ファンファーレ、舞踊曲、オーケストラ、室内楽・・・あらゆるジャンルを網羅するロイヤルマリーンの演奏を収録。
 CD1ではラッセル・ワトソン、エイミー・ディクソン、リチャード&アダム、ジョナサン&シャーロット等、英ポップス界で活躍するアーティストとの共演でも楽しませてくれる。
 CD2はこれまでレコーディングされてきた著名な軍楽を、CD3は主にコンサートで演奏される人々に親しまれてきたレパートリーを収録。
 約12分のDVDでは、ロイヤルマリーン350年の歴史を振り返る。豪華な装丁の写真集も見どころ。




RCA



8884309155-2
(2CD)
\4200→\3790
フェルッチョ・タリアヴィーニ/ 昨日の歌
【CD1】
 ダンツィ:『別れられない』,
 デ・クルティス:『忘れな草』,
 トスティ:『理想の人』,
 インノセンツィ:『さらば栄光の夢よ』,
 キアーラ:『ラ・スパニョーラ』,
 ファルヴォ:『君に告げてよ』,
 マルケッティ:『この一時間だけを』,
 ケルビーニ:『マンマ』,
 ビクシオ:『マリウ愛の言葉を』,
 ヴァレンティ:『シニョーリネッラ』,
 ガルディエリ:『私に残すものはない』,
 デンツァ:『妖精の瞳』/
【CD2】
 ガスタルドン:『禁じられた音楽』,
 シベルラ:『ジメロッタ』,
 トスティ:『別れの歌』,
 ドナウディ:『私の愛する人よ』,
 ディ・カプア:『オー・ソレ・ミオ』,
 ダンツィ:『愛の憂鬱』,
 デ・クルティス:『帰れソレントへ』,
 カルディッロ:『つれない心〜カタリー』,
 デ・クルティス:『夜の声』,
 デ・クレシェンゾ:『巣のつばめ』,
 レオンカヴァルロ:『マッティナータ』,
 ディ・カプア:『あなたのくちづけを』
フェルッチョ・タリアヴィーニ(T)/
エンニオ・モリコーネ(指揮&編曲)&管弦楽団/
カルロ・サヴィーナ(指揮)&管弦楽団
 イタリアの名歌手フェルッチョ・タリアヴィーニ(1913〜1995)がイタリアRCAアルバムに録音した3枚分のLPから重複曲を除いてCD2枚にまとめたもので、イタリア古典歌曲やカンツォーネを中心としたものです。
 [Disc1]は、モリコーネが指揮をした「忘れな草」アルバムと呼ばれる、当時最も人気のあったもの。もちろんタリアヴィーニの歌は、「イタリアのベルカント」と同時に、常に耳にやさしく柔らかく、爽快ささえ感じることでしょう。さらにモリコーネによるこれまでの編曲から逸脱したドラマティックな解釈も聴きものでしょう。
 地中海を想像させる輝く歌声を、当時の最高のステレオフォニック技術に録音によって、タリアヴィーニの高い芸術性が最も発揮された録音ではないでしょうか。 ブックレットには、日本語による簡単な解説付き。フェルッチョ・タリアヴィーニは1913年レッジョ・エミリアに生まれ、パルマ音楽院やフィレツェで声楽を学びました。1938年のフィレンツェ五月音楽祭のベルカント・コンクールで優勝。ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場など、甘くしなやかな美声として世界の歌劇場で活躍しました。1995年生地で没。
 [録音]1960, 1963, 1964年




DHM

8887501620-2
\2500
ムジカ・セクエンツァ / ラモー・ア・ラ・トルコ
 ラモー:『優雅なインドの国々』〜
  「イントロダクション」「Vous, qui d'Hebe suivez les lois」
  「Hatez-vous de vous embarquer」
  「Danse du grand calumetde la paix」「Forets paisibles」
  「Vaste empire des mers」
  「Amour, quand du destin J'eprouve la rigueur」
  「Sur nos bords, l'amour vole」「Amants surs deplaire」
  「Tambourins I & II, partez」
  「Prelude pour l'adoration du soleil」
  「Raminez vos flambeaux」「Permettez, astre du jour」
  「La terre, les cieux et lesmers」
  「Regnez, plaisirs et jeux」「Viens Hymen, viens m'unir」/
タンブリ・ムスタファ・カブス(?-1745):
 『Dok Zulfunu Meydana Gel』『Cikalim Sayd-iSikare』
 『Du Cesminden Gitmez Askin Hayali』
 『Keremkani Efendim Gel Gul Yuze』
 『Elmas Senin Yuzun Goren』
 『Indim Yarin Bahcesine Ayvalik Narlik』
 『Kucuk Suda Gordum Seni』『Firsat Bulsam Yare Varsam』
ブラク・オズデミール(ファゴット、指揮)
ムジカ・セクエンツァ(ピリオド楽器アンサンブル)
 ラモー生誕250年記念リリース
 ニューヨークのピリオド楽器アンサンブル"ムジカ・セクンツァ"の、「ヴィヴァルディ:ニュー・4シーズンズ」に続く興味深いアルバムです。
 この団体の音楽監督を務めるのは、ジュリアード音楽院を2010年にトップで卒業したファゴット奏者、ブラク・オズデミール。彼はモダン・ファゴット、バロック・ファゴットも手掛けるのみならず、ロックやトランス・ミュージックをシンセサイザーとファゴットのコラボレーションで行うなど、天才的な才能で話題を呼んでいます。彼にとってみれば楽器の種類などは意味をなさず、時代を超越した演奏で聴衆を驚かせています。
 このアルバムでは、ラモーのオペラ『優雅なインドの国々』の第1アントレ『寛大なトルコ人』を中心とした曲と、オスマン帝国の作曲家カブスの曲を組み合わせ、フランスの音楽とトルコ音楽の融合を図っています。オズデミールは、アリアのパートをファゴットに置き換えて歌うように演奏、そして舞曲ではバロック・ダンスの優雅さとそしてタンブーラのような激しさの対比をみせます。そこにトルコの民族的な音楽を挿入することに、東西の音楽の架け橋を描き出していきます。
 【録音】2014年3月, ベルリン、ヴァン湖、アンドレアス教会


<映像>


SONY(映像)



8884308773-9
(Blu-ray)
\5000→\4590
ヨナス・カウフマン/君は我が心のすべて〜
 華麗なるオペレッタとヒット・ソングの世界〜
《ライヴ・イン・ベルリン》

 レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より
  友よ、人生は生きる価値がある
 カールマン:喜歌劇「伯爵令嬢マリツァ」より
  ウィーンによろしく
 シュトルツ:喜歌劇「愛は終わった」より
  別れる訳は聞かないで
 メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より
  歌は世界を巡る
 シュトルツ:映画「愛のコマンド」より
  君は夢の中ですべてを
 ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より
  それは素晴らしいもの
 タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より
  今宵こそは
 ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より
  世界のどこかに
 レハール:喜歌劇「フラスキータ」より
  青空が天蓋の寝台に
 レハール:喜歌劇「パガニーニ」より
  僕は女たちによくキスをした
 レハール:喜歌劇「微笑みの国」より
  君は我が心のすべて
 コルンゴルト:歌劇「死の都」より
  この身にとどまるしあわせよ
 アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より
  私に再び別れの手を
 アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より
  長椅子のお人形さん
------------------------------------
《ドキュメンタリー》
 「友よ、人生は生きる価値がある」〜
  狂騒の20年代「僕は女たちによくキスをした」〜
  リヒャルト・タウバーとフランツ・レハール
 フンクハウス・ベルリン〜「青空が天蓋の寝台に」
 エマーリヒ・カールマン〜「ウィーンによろしく」
 フーベルト・マリシュカとロベルト・シュトルツ〜
  「別れる訳は聞かないで」「君は夢の中ですべてを」
 ほのめかしと夢、ヤン・キープラ〜
  「ブロンドでも茶髪でも」「今宵こそは」
 ヨーゼフ・シュミット〜
  「歌は世界を巡る」「君は我が世界」
 エドゥアルト・キュネケ〜
  「シュレンクの生涯の歌」「それは素晴らしいもの」
 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト〜
  「この身にとどまるしあわせよ」
 パウル・アブラハム〜
  「私に再び別れの手を」〜文化的皆伐結末〜
  「長椅子のお人形さん」
ヨナス・カウフマン(テノール)
14、15、16.ユリア・クライター(ソプラノ)
ベルリン放送交響楽団
指揮:ヨッヘン・リーダー

8884308772-9
(DVD)
\4500→\4090
 21世紀の『キング・オブ・テノール』、愛と享楽の「うた」の黄金時代を熱唱。
 ■そのダークでロマンティックかつ強靭な歌声で今や世界中から引っ張りだこのスーパースター・テノール、ヨナス・カウフマン。ソニー・クラシカルへ移籍後3枚目となるその最新録音に合わせて収録されたカウフマンのリサイタルの模様を収めた映像です。
 ■収録されているのは1925年〜35年にかけての10年間に、ドイツをはじめとするヨーロッパを席巻した黄金時代のオペレッタとポピュラー・ソング集。20世紀初頭、ベルリンやウィーンを席巻したレハールやカールマン作曲のオペレッタは、美しく親しみやすいメロディの歌やダンスで構成され、20世紀中葉からアメリカに輸入されて発達したミュージカルの原型ともいえるものです。またトーキー映画でも歌や音楽を伴った作品が数多く作られ、中には爆発的なヒットを飛ばしたものもでてきました。
 ■リヒャルト・タウバー、ヨーゼフ・シュミット、ヤン・キープラといった当時の人気テノールによって歌われたこれらのオペレッタやヒット・ソングは、第2次大戦に突入する直前の音楽的・文化的に最も繁栄を誇ったドイツの黄金時代の華麗かつノスタルジックな気分を反映したもの。最近日本でも上演が相次いだコルンゴルトの歌劇「死の都」の最も有名なアリア「この身にとどまるしあわせよ」が含まれているのも同じ理由によるものといえるでしょう。当アルバムはそうした20世紀初頭の文化や芸術が爛熟した黄金時代へのカウフマンによるオマージュであり、そのフレキシブルかつ気迫のこもった熱唱が聴きものです。
 ■2011年8月、ベルリンのヴァルトビューネで行われたガラ・コンサートでアンナ・ネトレプコやアーウィン・シュロットと共演した際にカウフマンの頭にひらめいたのがこのアルバムのコンセプトで、それ以来3年がかりで作品を調べ、2014年にようやく録音にこぎつけました。特にこだわったのは、後年の編曲ではなく、作曲者が構想したオリジナル通りに演奏することでした。
 ■カウフマンのコンサートの定番アンコールである「君はわが世界」「歌は世界を巡る」も収録しています。
 ■収録は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルのベートーヴェンやシューマンの交響曲全集の録音で知られるベルリンのフンクハウス・ナレーパシュトラッセで行われました。ここは旧東ドイツ時代の国営放送局の巨大な施設後で、その中にあるオーケストラを収録できる優れた音響効果の大ホールで収録されています。
 録音最終日は聴衆を招待してのライヴ演奏が行われましたが、その模様がこの映像作品です。

『トーキー時代のテノール用のヒット・ソングが大好きなんです。当時ベルリンで学んでいた祖父が、道を歩きながらこうしたヒット・ソングを口笛で吹いていたのを記憶しています。それだけでなく、このドイツの文化芸術史上、伝説的な時期そのものに私は惹かれているのです。信じられないほどの創造力にあふれた時代です。
 当時のヒット・ソングは現在でも歌い継がれていますが、知られているのは氷山の一角にすぎません。今は忘れ去られてしまっているけれど、素晴らしい歌がとてもたくさんあるのです。今回のアルバムほど大きなチャレンジだった録音はありませんでした。これらの歌は、イージー・リスニングと思われていますが、それは聴き手の視点であるだけで、歌う方にとっては、声に負担の大きい、演奏至難の曲がとても多いのです。』———ヨナス・カウフマン
 [録音]2014年1月22日、ベルリン、ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセでのライヴ・レコーディング
 

8884308255-9
(Blu-ray)
\5200→\4790
「音楽で世界をまわろう」
 ラン・ラン/2013年11月アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール

 モーツァルト:
  『ピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283』
  『ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調K.282』
  『ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310』/
 ショパン:『バラード第1〜4番』/
 ポンセ:『間奏曲第1番ホ短調』/
 レクオーナ:『アフロ=キューバ舞曲集〜そして、黒人が踊っていた』/
 Zuqiang Wu:『The Dance ofWaterweeds』/
 モーツァルト:
  『ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331〜第3楽章「トルコ行進曲」』/
 シューマン:『ダヴィッド同盟舞曲集Op. 6〜第14曲』/
 ショパン:
  『ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1「小犬のワルツ」』
  『夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2』/
 スクリャービン:『練習曲嬰ニ短調Op.8-12』【演奏】 
ラン・ラン(P)

8884308254-9
(DVD)
\4500→\4090
 そのピアノにロイヤル・アルバート・ホールが熱狂した!ラン・ラン/アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール ラン・ランがピアニストとしての名声を確立したともいえる2001年の「ロイヤル・アルバート・ホール」でのプロムス・コンサートから12年。
 華やかなパフォーマンスと共に数々の名演を繰り広げてきた彼が再びロイヤル・アルバート・ホールで目の覚めるような演奏を魅せてくれました。
 3曲のモーツァルトのソナタ、ショパン「バラード」全曲をはじめ、シューマン、レクオーナ、ポンセ、スクリャービン等、自ら「音楽で世界をまわろう」と聴衆に語りかけたように、世界各国の民族色が反映された選曲まで、華麗なテクニックと表現力で披露しています。
 音楽への真摯な姿勢と共に、圧巻のエンターテイナーぶりで聴衆を魅了!

 【収録】2013年11月15&17日、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ




ARTHAUS(映像)

102200
(DVD)
\4100
プロコフィエフ:ピーターとおおかみ
《ボーナス》
 1.ディレクターのコメント(ラフ・カット)/
 2.「ピーターとおおかみ」メイキング/
 3.「ビハインド・ザ・シーン」ドキュメンタリー/
 4.音楽の主題-楽器紹介/
 5.ピーターとおおかみを作ろう/
 6.ストーリー-ピクチャー・ギャラリー
フィルハーモニア管弦楽団/
マーク・スティーブンソン(指揮&音楽監督)/
ラルス・ヘルブスト&サイモン・オルスヴァンク(総監督)/
ズビグニュー・ジュムツキ(CO-プロデューサー)/
アラン・デューフルスト&ハフ・ヴェルクマン(プロデューサー)/
スージー・テンプルトン(脚色&監督)

108113
(BD)
\6600
収録時間:34分+68分(ボーナス)/音声:《メイン》英/《ボーナス》英,独,仏,西,伊,葡,蘭 <DVD>ステレオ2.0/DD 5.1/DTS 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ7.1/字幕:《ボーナス》韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition
 スージー・テンプルトンによるアニメーション「ピーターとおおかみ」はこれまで知っているこの物語の概念をすっかり覆すものです。町でもらった風船に絡まるカラスのリアルな姿や、太っちょの猫、ぎょろ目のアヒル、そしてかわいくないピーター、疲れ果てたおじいさん。彼らの姿は、初めてみる人にはちょっぴり怖いかもしれません。そしてお話が進んで行くのですが、このリアルな描写には誰もが驚くことでしょう。
 そして、おじいさんが作った小さな世界の中で生きていたピーターは、おおかみとの戦いを経て、自分を解放することにも成功したのです。
 そうそう、プロコフィエフ(1891-1953)が書いた音楽では、最後におおかみは猟師に捕まって連れられていきますが、その後のオオカミがどうなったかご存知ですか?
 この映像では、その疑問にも素晴らしい答えが与えられています。
 2008年アカデミー賞(短編アニメーション部門)を獲得した名作です。ボーナス映像には、メイキング映像や、インタヴューなど、作品の成立に関わる事項がたくさん収録されています。こちらも必見です。
  
102195
(DVD)
\6600
アレクサンダー・エクマン:「白鳥の湖」
 ボーナス映像:リハーサル・シーン集
アレクサンダー・エクマン(コレオグラフィー&情景)/
ミカエル・カールソン(音楽)/
ヘンリク・ヴィブスコフ(衣装)/
トム・ヴィッシャー(照明デザイン)/
ペール・クリスティアン・スカルスタッド(指揮)/
ノルウェー・ナショナル・バレエ/
ノルウェー・ナショナル歌劇場管弦楽団/
ジェフ・トゥダー(テレビ・ディレクター)/
アゴリエンヌ・ライロン&アンネ・レスイング(プロデューサー)

108116
(BD)
\6600
2014年4月26日 オスロ歌劇場 世界初演 ライブ収録/収録時間:98分+7分(ボーナス・クリップ)/音声:英語 <DVD>ステレオ2.0/DD 5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition
 コレオグラファー、アレクサンダー・エクマンは「私は水をつかって、何か他とは違うこと、大きくて野性的なことをしてみたかった」と語ります。この思いが成就したのがこの「白鳥の湖」です。
 音楽は有名なチャイコフスキーのものではなく、スウェーデンの作曲家ミカエル・カールソンの刺激的な作品を使用、美しさよるはグロテスクな場面も多く、特にエクマンが拘った水を使う場面では、ダイナミックな水しぶきと躍動的な肉体の対比が目を奪うという、なんともエキサイティングな映像となっています。
 上演のためにはソプラノ歌手をはじめとしたミュージシャンや、1000羽のゴムのアヒルも動員され、物語に華を添えています。これを壮大ないたずらとみるか、それとも深遠なショーと取るか・・・それは見る人の感性にかかっていると言えるでしょう。
  

100133
(DVD)
\6600→\5990
ストラヴィンスキー:バレエ「兵士の物語」 兵士…ナチョ・ドゥアト/
悪魔…アリエール・ウェイナー/
分身…ジェルド・ティブス/
母…テレジーナ・モスコ/
婚約者…フィオナ・ルミス/
兵士の友人…ライオネル・ホーチェ/
王女…カリン・ヘイニンク/
ネザーランド・ダンス・シアター/
イルジ・キリアン(コレオグラフィー)/
デーヴィッド・ポルセライン(指揮)/
ジョン・マクファーレン(装置&衣装)/
トルビョルン・エルンヴァル(映像ディレクター)


108134
(BD)
\6600→\5990
1988年 ネザーランド・ダンス・シアター収録/収録時間:51分/音声:ステレオ2.0 仏語(オリジナル)/字幕:英,独/REGION All(Code:0)/画面:4:3/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition
 以前、PALで発売されていたため、日本では入手が困難だった映像です。1947年、チェコ生まれのイルジ(イジー)・キリアンは1967年に英国ロイヤル・バレエ学校に入学し、1968年にはソリストとしてシュトゥットガルト・バレエに所属します。
 名振付師ジョン・クランコに振付をまなび、1975年にネザーランド・ダンス・シアターの副芸術監督に就任、1978年には芸術監督へと昇進します。
 彼は50作以上の作品を創作し、このバレエ団の能力を飛躍的に高めました。この「兵士の物語」はナレーション、アクション、パントマイムやダンスが次々を現れ、それを繋ぐ音楽も新古典主義の作風から、民族主義、タンゴ、ラグタイム、そしてジャズなど様々な要素が混在した興味深い作品です。
 もともとの物語はロシアの民話ですが、兵士をとりまく個性豊かな登場人物は実に面白いものです。様々な国の言葉に訳され上演されていますが、ここでは、オリジナルのフランス語版を使用し、美しい言葉の響きと音楽、そしてバレンシア生まれのダンサー、ナチョ・ドゥアトの若き肉体美にもうっとりです。
  
102192
(DVD)
\4100
ワーグナーVSヴェルディ
 6部からなるドキュメンタリー
  1.革命的な(ペイプ・パイピックによる映像)/
  2.ヴェルディの世界(アンナ・シュミットによる映像)/
  3.ワーグナーの信仰(ダニエル・ゲルラッハによる映像)/
  4.…女性たち(マルティン・ベルツによる映像)/
  5.聖歌(トーマス・マチョによる映像)/
  6.…そして、彼らの音楽が与えた影響(クリスチャン・クグラーによる映像)
<出演者たち>
ハンス・ノイエンフェルス/
クリスチャン・ティーレマン/
ローランド・ビリャソン/
エヴァ・ワーグナー=パスキエ/
ゴットフリード・ワーグナー 他

108120
(BD)
\6600
収録時間:156分/音声:英,独 ステレオ2.0/字幕:英,仏,韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>二層50GB 1080i High Definition(Upscale)
 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)とジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)。2人は奇しくも同じ年に生まれた音楽家です。神話と英雄伝説を好み、自らも生涯「理想の女性」と音楽を追い求めたワーグナー。美しい旋律と、悲劇的なストーリー、そして自らの国イタリアをとことん愛したヴェルディ。ドイツオペラとイタリアオペラ。この方向性の違いはありますが、この2人がいなかったら現在のオペラシーンは成立していないかもしれません。
 この映像は、6部のドキュメンタリーで構成されたもので、バイロイト音楽祭、アレーナ・ディ・ヴェローナ、リセウ歌劇場などのオペラのライブ録音と、歌手や指揮者、演出家たちへのインタヴューを通して、2人の人間性と作品を深く探っていくという興味深いシリーズです。タンホイザー、トロヴァトーレ、リエンツィ、そしてアイーダ……あなたはどのオペラが好きですか?
 

102191
(DVD+CD)
\4100→\3690
ズービン・メータ/ギュヘル&ジュヘル・ペキネル:イン・コンサート
 1.バルトーク(1881-1945):2台のピアノと打楽器のための協奏曲/
 2.シューベルト(1797-1828):幻想曲 ヘ短調 Op.103/
 3.モーツァルト(1756-1791):2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448/
 4.ドビュッシー(1862-1918):白と黒で/
 5.マニュエル・インファン(1883-1958):アンダルシア舞曲-センティメント/
 6.フランシス・プーランク(1899-1963):2台のピアノのためのエレジー/
 7.ルトスワフスキ(1913-1994):パガニーニ変奏曲/
 8.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第5番 嬰へ短調/
 9.ダリウス・ミヨー(1892-1974):スカラムーシュ-ブラジルの女/
 ボーナスCD…
  バルトーク、シューベルト、ドビュッシー、ブラームス作品を収録
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団/
ズービン・メータ(指揮)…1/
ギュヘル&ジュヘル・ペキネル/
ティツィアーノ・マンチーニ(映像ディレクター)…1/
クリストフ・エンゲル(映像ディレクター)…2-9
2012年フィレンツェ五月音楽祭ライブ収録…1/2010年ルートヴィヒスブルク国際音楽祭ライブ収録…2-9/収録時間:111分(DVD)+61分(CD)/音声:ステレオ2.0/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク
 トルコ出身の双子ピアノ・デュオ、ギュヘル&ジュヘル・ペキネルの最新作。
 「双子ならではの不思議な第六感…テレパシーを持つ」と語る彼女たちの恐ろしいまでに息のあった演奏は、ここでも健在です。
 注目は2012年のフィレンツェ五月音楽祭でのバルトーク。ここで演奏されているのは、「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」の管弦楽伴奏のヴァージョンで、指揮はズービン・メータが担当しています。ここでの彼女たちは珍しく向かい合ってピアノを演奏、まさに迫真のバルトークを奏でています。
 2010年 ルートヴィヒスブルク国際音楽祭では、2台ピアノ、連弾と様々な演奏を見せてくれます。ここでは2台のピアノはいつものように同じ向きに置かれ、姉妹はお互いの感覚のみで一糸乱れぬアンサンブルを繰り広げるのです。
 様々な解釈が可能なドビュッシーの「白と黒で」や、彼女たちが得意としているルトスワフスキの「パガニーニ変奏曲」など、まさにため息がでるような華麗でエキサイティングな演奏が続きます。
 シューベルトの幻想曲は連弾であり、2人は並んで1台のピアノに向き合い、親密で美しい響きを紡ぎだします。また、この映像にはライブコンサートの一部を収録したCDが同梱されています。
 
102196
(DVD)
\4100
ルネ・フレミング:リサイタル 「ウィーン世紀末を歌う」
 1.フーゴ・ヴォルフ(1860-1903):ゲーテの詩による5つの歌曲/
 2.グスタフ・マーラー(1860-1911):リュッケルトの詩による5つの歌曲/
 3.アルノルト・シェーンベルク(1838-1889):期待 Op.2-1/
 4.シェーンベルク:ジェーン・グレイ Op.12-1/
 5.アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942):デーメルの詩による5つの歌曲/
 6.エーリッヒ・コルンゴルト(1897-1957):辞世の歌 Op.14-1/
 7.コルンゴルト:プルースの英雄の墓 Op.9-5/
 8.コルンゴルト:あなたは私にとって Op.22-1/
 9.コルンゴルト:小川の流れ Op.27-2/
 10.コルンゴルト編曲:ウィーンのワルツから
   「Frag mich oft」「Gluck, das mir verblieb」/
 11.コルンゴルト:歌劇「死の都」から「マリエッタの唄-私に残された幸せは」/
 12.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):献呈 Op.10-1/
 13.ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):ウィーンに恋する(D.ティオムキン編曲)/
 14.ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):サマータイム
ルネ・フレミング(ソプラノ)/
マチェイ・ピクルスキ(ピアノ)/
ブライアン・ラージ(映像ディレクター)

108117
(BD)
\6600
2012年 ウィーン,ムジークフェラインザール収録/収録時間:88分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DD 5.0 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:英,独.仏/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition
 この映像は、名ソプラノ歌手ルネ・フレミングの個人的なオマージュです。彼女は「世紀末」と呼ばれる時代…1800年代の終わりから1900年代の初め…のウィーンの文化、生活の雰囲気をとても愛しています。
 オーストリアの首都であり爛熟した文化を誇っていた「音楽の都」ウィーンは、この時代たくさんの音楽家や文化人を生み出しました。彼らはいつもウィーン郊外のカフェに集い、飽くことない討論を戦わせながら新しい物を生み出していきました。また夜には音楽会に出かけ、壮麗なオペラを楽しみ、ワーグナーを源流とする和声の崩壊を更に発展させていきました。
 その一方、ワルツも大流行。迫り来る戦乱の時代を肌で感じながらも、人生を享楽することに生きがいを見出していた時代と言っても間違いありません。
 そんな時代に生まれた様々な音楽は、どれもが艶かしく、また滴り落ちるような魅力を備えています。
 ここに収録された歌曲も、どれもそんな雰囲気を湛えたものであり、妖艶さと、甘き怠惰と、ほんの少しだけ香る死への誘惑が感じられるものばかり。この独特な音楽をルネ・フレミングが極上の美声で歌います。
   
102202
(DVD)
\6600
チャイコフスキー&イヴァン・タルボット(音楽追加):
 バレエ「くるみ割り人形」

 E.T.A.ホフマン「くるみ割り人形」原作
カンパニー・マルカ/
ボウバ・ランドリル・チョウダ(コレオグラフィー&芸術監督)/
マリー=ピエール・ブスケ(プロダクション)/
ガイ・ボレイ(ドラマトゥルギー)/
ファブリス・クルゼ(照明)/
ロドリーグ・グロムバール(情景)/
クロード・ムルジャ(衣装)/
グレッグ・ゲルマン(テレビ・ディレクター)

108121
(BD)
\6600
収録時間:70分/音声:<DVD>ステレオ2.0 <BD>ステレオ2.0/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>単層25GB 1080i High Definition
 1816年の出版以来、このE.T.A.ホフマンによる「くるみ割り人形」の物語は多くの振付家にも豊富なインスピレーションを与えてきました。誰もが知っているはずのこの物語ですが、ここまで近代的な演出を施されると、また違った雰囲気を醸し出すものです。
 チャイコフスキー(1840-1893)の描いた「くるみ割り人形」はメルヘンの世界に遊ぶだけだったのでしょうが、ここではもっとポップでキッチュな世界が描かれています。
 この上演では、従来のチャイコフスキーの音楽だけではなく、20年以上に渡って西アフリカの伝統音楽を追求してきたミュージシャン、イヴァン・タルボットの楽曲を追加し、使われる珍しい楽器も含めて、この作品にヒップホップの要素を加え、摩訶不思議な世界を作り上げています。肉感的なダンサー、色とりどりの装置に隠された人間の欲望、はたまた不確実な愛。これは子供よりも大人に観てほしいくるみ割り人形です。
 

108119
(BD)
\6600
マイケル・ナイマン「大きく、もっと!」
 ①《マイケル・ナイマン・イン・コンサート マイケル・ナイマン・バンド スタジオ・ハレ・ライヴ》
  1. 羊飼いにまかせとけ/2. 光学理論の眼識/3. えびの観察/
  4. 時の流れ/5. ナディア/6. モリー/7. ダイアリー・オブ・ヘイト/
  8. ダイアリー・オブ・ラブ/9. 普遍性に対して/
  10. おいで、黄色の砂浜に/11. ミランダ/12. 音楽学者のスコア/
  13. ホィールバロウ・ウォーク/14. 真相究明/15. ウォーター・ダンス/
  16. ニ調のドン・ジョヴァンニ/
 ②レベルアップし続けるコンポーザー〜シルヴィア・ベックによるポートレート
マイケル・ナイマン・バンド
 ①2009年10月22日 ライヴ収録/収録時間:86分(コンサート)+52分(ポートレート)/音声:英語(オリジナル)/ステレオ2.0/DD5.1/dts-HDマスターオーディオ5.1(コンサート)/字幕:英,独,仏,西,伊/画面:16:9/REGION All(Code:0)/二層50GB 1080i High Definition 101526(2枚組)と同内容
 ミニマル・ミュージック/映画音楽のコンポーザー、ピアニスト、オペラ台本作家、音楽研究、音楽評論と、その活動が常に音楽界を揺さぶり、影響を与え続けているマイケル・ナイマン(1944-)。ピーター・グリーナウェイ監督の『英国式庭園殺人事件』(1982年)、『ZOO』(1985年)、『コックと泥棒、その妻と愛人』(1989年)、パトリス・ルコント監督の『仕立て屋の恋』(1989年)、『髪結いの亭主』(1992年)など、数多くの映画作品の音楽を担当し、映画ファンの間で高い評価を得ました。
 中でも、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞の『ピアノ・レッスン』(1992)の楽曲が名声を決定づけ、サウンドトラックの売上が300万枚を超えるなど映画音楽としては異例のヒットを記録。その後も、日本のCM音楽やゲーム音楽、映画『ナヴィの恋』への楽曲提供、ブラーのデイモン・アルバーンと映画音楽の共作、1929年ソ連のサイレント映画『カメラを持った男』に新たな曲をつけて上映するなど精力的な活動を続けており、60歳を過ぎた今もマイケル・ナイマン・バンドを率いて、世界各地でライヴを行っています。
 この2枚組のBOXは、ナイマンの生涯、作品を丹念に追うドキュメンタリーと、2009年に行われたナイマン・バンドのライヴ録音を収録したものです。映画音楽の中に革新的なミニマリズムを持ちこんだナイマンの偉大さは今更論ずることもないでしょう。
 このドキュメンタリーでは、彼の見解や多様性、ユニークな洞察力に光を当て、彼の人間性と音楽性のすみずみまでを解明することに成功しています。幼い頃の彼のエピソード(例えば、その頃着ていたセーターの模様を楽しそうに話す彼の姿など)を織り交ぜながら、描かれるナイマンの魅力的なこと。ミニマル音楽という、一見単純でありながら実は奥深いものに見せられた作曲家が見事にとらえられています。
 そしてコンサートの映像は、2009年のヘンデル記念年というテーマに合わせ、ヘンデルの故郷ハレで最新作「音楽学者のスコア」のドイツ初演を行った時の模様です。この20分を越える作品では、ヘンデルの主題がナイマンによって再構築されよみがえります。
 
108129
(BD)
\6600
ニコラウス・アーノンクール&チューリヒ歌劇場 オペラ・コレクション
 ①ベートーヴェン(1770-1827):歌劇「フィデリオ」/
 ②ウェーバー(1786-1826):歌劇「魔弾の射手」/
 ③シューマン(1810-1856):歌劇「ゲノフェーファ」
①レオノーレ…カミラ・ニュルンド(ソプラノ)/
フロレスタン…ヨナス・カウフマン(テノール)/
ロッコ…ラズロー・ポルガール(バス)/
ドン・ピツァロ…アルフレード・ムフ(バリトン) 他/
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団/
ニコラウス・アーノンクール(指揮)/
ユルゲン・フリム(演出)/
②マックス…ペーター・ザイフェルト(テノール)/
アガーテ…インガ・ニールセン(ソプラノ)/
エンヒェン…マリン・ハルテリウス(ソプラノ)/
カスパール…マッティ・サルミネン(バス) 他/
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団/
ニコラウス・アーノンクール(指揮)/
ルート・ベルクハウス(演出)/
③ゲノフェーファ…ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)/
ゴロー…スワン・マーシー(テノール)/
ジークフリート…マルティン・ガントナー(バリトン)/
マルガレータ…コルネリア・カーリッシュ(メゾ・ソプラノ)/
ドラゴ…アルフレート・ムフ、他/
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団/
ニコラウス・アーノンクール(指揮)/
マルティン・クシェイ(演出)
 ①2004年2月 チューリヒ歌劇場/②1999年2月 チューリヒ歌劇場/③2007年 チューリヒ歌劇場/収録時間:134分(フィデリオ)+159分(魔弾の射手)+146分(ゲノフェーファ)/音声:ステレオ2.0/字幕:英,独,仏,西/画面:16:9/REGION All(Code:0)/二層50GB 1080i High Definition
 2014年12月6日で85歳の誕生日を迎える指揮者ニコラウス・アーノンクール。もともとはチェロ奏者として頭角を現し、平行して古楽器奏法を探求、1953年に立ち上げた「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」は古楽オーケストラの草分けとして、当時の聴衆に大きな刺激を与えました。
 バッハやヘンデル作品を次々と演奏しながら、オペラの分野にも進出。1970年代からチューリッヒ歌劇場をホームグラウンドとして、ジャン=ピエール・ポネルの演出によるバロック・オペラとモーツァルトを皮切りに、数々のオペラを上演し、その都度、聴衆を混乱と興奮の渦に引き込んだことでも知られています。
 アーノンクールとチューリヒ歌劇場はそれ以降も密接な関係を維持し、ロマン派のオペラでも大いなる成果を上げ、独特の解釈とユニークな演出が話題となっています。
 この3つのオペラも、それぞれ発売時から注目されているもので、フリムが演出した「フィデリオ」での簡素かつ骨太の装置、ベルクハウス演出の「魔弾の射手」では不気味さとユーモラスさが融合した不思議な世界、そしてクシェイ演出の「ゲノフェーファ」では白を基調にした装置に飛び散る鮮やかな血痕の鮮烈さなど、見るべきところが多いものです。
 また「フィデリオ」では当時新進気鋭のテノール、ヨナス・カウフマンを起用し、その才能を見出す目の確かさにも驚かされました。













9/18(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ALIUD



ACDBR 074
\2500→\2290
ストイカによる魅惑のパガニーニの24のカプリース全曲
 パガニーニ:24のカプリース Op.1
ラズヴァン・ストイカ
 (ヴァイオリン/
  ストラディヴァリウス1729年制作)
 情熱のヴァイオリスト、ストイカによる魅惑のパガニーニの24のカプリース全曲

 録音:2014 年4 月11、12、15 日/ R&A 音楽スタジオ、ブカレスト/DDD、66’34”

 ルーマニアの血を受け継ぐ情熱のヴァイオリニスト、ラズヴァン・ストイカによるパガニーニの24 のカプリース全曲が登場。ストイカは1986 年6 月ルーマニア生まれ。2003 年、ロレンツォ・ペロージ・コンクールにて優勝した後、主にヨーロッパを中心に活躍しております。独特の渋みとエキゾチックな演奏が魅力で、このパガニーニでもその実力が十分に発揮されています。
 近年は姉のピアニスト、アンドレアと「デュオ・ストイカ」として演奏活動しており、ポルムベスクの望郷のバラード、ショーソンの詩曲などを収録したアルバム「カプリチオーソ」(ACDBO 062)は好評を博しております。


好評の「カプリチオーソ」

ACDBO 062
\2500→\2290
ラズヴァン・ストイカの魅惑の演奏
(1)パガニーニ:ロンド op.37,MS.78
(2)ポルムベスク:望郷のバラード op.29
(3)パガニーニ::「うつろな心」による序奏と変奏曲
(4)J.S.バッハ:アリオーソ BWV1056
(5)ビゼー:カルメン幻想曲
(6)チャイコフスキー:感傷的なワルツ op.51-6
(7)ショーソン:詩曲
(8)ステファン・グラッペリ:フランス映画「バルスーズ」テーマ
(9)ペルト:フラトレス
(10)ピアソラ:忘却
(11)アクロン:ヘブライの旋律
デュオ・ストイカ
 [ラズヴァン・ストイカ(ヴァイオリン)&
  アンドレア・ストイカ(ピアノ)]
 ポルムベスク「望郷のバラード」も収録!ルーマニアの血を受け継ぐ情熱のヴァイオリスト、ラズヴァン・ストイカの魅惑の演奏

 DDD

 ヴァイオリンのラズヴァン・ストイカとピアノのアンドレア・ストイカの姉弟デュオによる情熱的なヴァイオリン小品集。その内容はビゼーのカルメン幻想曲やショーソンの詩曲などの名曲からフランスのジャズ・ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリが作曲・演奏していたフランス映画「バルスーズ」のテーマ、ピアソラの忘却など多岐に渡ります。なんと言っても注目は邦人ヴァイオリニスト、天満敦子の代名詞とも言える名曲、ポルムベスクの望郷のバラードが収録されていることではないでしょうか。ルーマニアの血を引くストイカならではの民族的ニュアンスが反映されています。また最後に収録されたアクロン作曲のヘブライの旋律はヤッシャ・ハイフェッツが愛奏した小品で涙をさそう主題とエキゾチックなメロディが魅力の名曲です。
 1986 年6 月、ルーマニア生まれヴァイオリニスト、ラズヴァン・ストイカは音楽一家に生まれました。2003 年、ロレンツォ・ペロージ・コンクールにて優勝した後、主にヨーロッパを中心に活動しております。テクニックはもちろんのこと、ウクライナの民族的要素を含んだ演奏スタイルはストイカならではの音色を聴くことができます。近年は姉のアンドレアとともにデュオ・ストイカとして演奏活動をしております。





RCO LIVE



RCO 14004
(2CD)
\3600→\3290
コンセルトヘボウのオペラ!
 指揮はアンドリス・ネルソンス!

  ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(全曲)
クワンチュル・ユン(バス ダーラント)
アニヤ・カンペ(ソプラノ ゼンタ)
クリストファー・ヴェントリス(テノール エリック)
ジェーン・ヘンシェル(メゾソプラノ マリー)
ラッセル・トーマス(テノール 舵手)
テリエ・ステンスヴォルト(バリトン オランダ人)
バイエルン放送合唱団、NDR 合唱団
マルティン・ライト(合唱指揮)
ケルンWDR 放送合唱団
デイヴィッド・マーロウ(合唱指揮)
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
 優秀録音。期待のワーグナー指揮者ネルソンスによる「オランダ人」コンセルトヘボウ管との演奏会形式上演

 収録時期:2013 年5 月24 & 26 日/アムステルダム、コンセルトへボウ(演奏会形式によるライヴ上演)/DSD5.0、マルチチャンネルステレオ、71’11 / 64’03

 2010 年に「ローエングリン」を振って以来、この夏で5 年連続、通算5 度目のバイロイト音楽祭への出演を果たしたネルソンスは、これからの世代を担う期待のワーグナー指揮者といえる存在。そのネルソンスがコンセルトヘボウ管を指揮して、ワーグナーの「さまよえるオランダ人」をレコーディング。このたびRCO Live より登場するアルバムは、ワーグナー・アニヴァーサリーに沸いた2013 年5 月に、音響の良いことで知られる本拠コンセルトヘボウでおこなわれた上演のライヴ録音からのCD 化で、オペラの舞台では無く、演奏会形式による上演ということで音質面でも恵まれているのが特徴といえます。
 コンセルトヘボウ管がピットに入ることは珍しく、長い伝統に比してコンセルトヘボウ管のオペラ録音自体はあまりないので、その意味でも貴重です。オランダ人役には、1943 年ノルウェー出身の大御所、テリエ・ステンスヴォルト。重ねた年輪が孤独と苦悩の役どころにリアルな厚みを与えています。加えて、ゼンタにアニヤ・カンペ、ダーラントにクワンチュル・ユンと、実績あるワーグナー歌いを配しているのも魅力です。
 コーラスもバイエルン放送合唱団、NDR 合唱団、ケルンWDR 放送合唱団と、ドイツ屈指の3 団体を迎えた強力な布陣。
 ネルソンスがコンセルトヘボウ管を指揮したソフトではほかに、ルツェルン音楽祭2011 におけるショスタコーヴィチの交響曲第8 番、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」のライヴ映像作品などがあり、たいへん相性のよいところをみせてもいたので、このたびの出来ばえにはかなりの期待が持てそうです。




SUPRAPHON



SU 4180
\2300→\2090
シュポルツル〜ジプシー・ファイヤー
 (1)ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ト短調
 (2)ハンガリアン・チャールダーシュ
 (3)バイ:バラトン湖の波 Op.33
 (4)イヴォー・チャーンパイ/トミ・ヴォンチェミュー:ヤーノシュ・ビハリ讃
 (5)フリス 変イ長調
 (6)ババイ:カプリス・ツィガーヌ
 (7)シュポルツル・シプシー・ファイヤー
 (8)ピアソラ:アヴェ・マリア
 (9)アレシュ・ブジェズィナ:ワンス・アポン・ア・タイム
 (10)ロシアン・ファンタジー第2番
 (11)ウラディミール・コスマ:映画音楽テーマ
 (12)ジェリー・ボック:屋根の上のヴァイオリン弾き
パヴェル・シュポルツル
 (ヴァイオリン/
  ヤン・シュピドレン2005年制作
   「ブルー・ヴァイオリン」)
ジプシー・ウェイ・アンサンブル
 [ニコラ・スレース(ヴァイオリン)、
  ゾルターン・シャーンドル(ヴィオラ、ギター)、
  ヤーン・リゴー(ダブルベース)、
  トミ・ヴォンチェミュー(ダルシマー)]
(8)-(10)ヴォイチェフ・サボー(アコーディオン)
 世界を魅了するシュポルツルの最新録音はジプシー・バンドとの刺激的なライヴ!クラシックから映画音楽まで多彩な選曲!

 ライヴ録音:2014 年6 月17、18 日/ドモヴィナ・スタジオ、プラハ/DDD、ライヴ、79’22”

 ヴァイオリンを自由自在に操り、世界の聴衆を魅了するヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルの最新アルバムは、ジプシー・ウェイ・アンサンブルとの共演の白熱ライヴ!パヴェルはジュリアード音楽院でイツァーク・パールマン、ドロシー・ディレイに師事し、世界各国のコンクールで受賞歴での受賞歴を誇る超実力派。アシュケナージ指揮のチェコ・フィルのシーズン開幕公演に出演し、「100 年に1 人の逸材」と絶賛された超絶技巧の名手としても知られています。
 一見派手な見た目とは裏腹に正統的な音楽と抒情性豊かな表現が魅力のパヴェルは、クラシックの重要レパートリーからジプシーの響きを取り入れたワールド寄りのアレンジ作品まで実に多彩なレパートリーの持ち主です。その演奏は、クラシック仕込みの正確な音程と自由自在な運弓で、弾き飛ばしや過剰な演出をすることは決してなく、一音一音に魂をこめた丁寧な音楽づくりを心掛けているように思われます。
 共演のジプシー・ウェイ・アンサンブルはハンガリーおよびスロバキア出身のメンバーで構成された世界的に活躍するジプシー・バンドで、パヴェルとの共演も頻繁でその刺激的なライヴは各国で好評を得ています。今回のライヴではブラームスのハンガリー舞曲にはじまり、パヴェルの自作「ジプシー・ファイヤー」、そして「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの映画音楽と、実に多彩なプログラム構成です。さまざまなジャンルをも自分のものとし、聴衆をとりこにさせてしまう驚異のヴァイオリニスト、パヴェルの演奏を存分に楽しめる1 枚と言えましょう!
 なお、パヴェルの使用楽器はもちろん、あの青いヴァイオリンです。このヴァイオリンはチェコを代表するヴァイオリン制作者ヤン・シュピドレンが2005 年に制作した楽器で、パヴェルはこの楽器に魅了され2006 年に所有し以後、愛器として使用。2013 年4 月の日本リサイタル・デビューでも話題となりました。今後の活躍にも注目です。


鬼才ヴァイオリニスト、シュポルツルの前作
母国チェコ出身の名ヴァイオリニストたちへのオマージュ

SU 4141
\2300→\2090
パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリン)
 「My Violin Legends」

 (1)ヤロスラフ・コチアン(1883-1950):
  故郷の人びと(スワニー河)〜フォスターの歌曲による序奏、主題と変奏曲
 (2)フェルディナント・ラウプ(1832-1875):ポロネーズ
 (3)フランティシェク・ドルドラ(1868-1944):思い出
 (4)ヤン・クベリーク(1880-1940):ブルレスケ
 (5)コチアン:セレナード ニ長調
 (6)コチアン:絵画的間奏曲 Op.18-2
 (7)フランティシェク・オンドジーチェク(1857-1922):舟歌 Op.10
 (8)ラウプ:サルタレッロ Op.4-4
 (9)クベリーク:愛情をもって
 (10)オンドジーチェク:スケルツォ・カプリチオーソ Op.18
 (11)ヴァーシャ・プシホダ:哀しいロマンス
 (12)ドルドラ:セレナード
 (13)オタカル・シェフチーク(1852-1934):チェコ舞曲 Op.10a-7
 (14)パヴェル・シュポルツル(1973-):ボヘミアン・ノスタルジア
パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリン)
ぺトル・イジーコフスキー(ピアノ)
 ヴァイオリン小品の名曲、ドルドラの「思い出」も収録!母国チェコ出身の名ヴァイオリニストたちへのオマージュ

 録音:2013 年5 月4-6&25-28 日、プラハ/DDD

 チェコが誇る鬼才ヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルの最新アルバムは、母国であるチェコ出身のヴァイオリニストが作曲した珠玉のヴァイオリン小品集です。

 「100 年に1 人の逸材」と絶賛されるシュポルツルはクラシックにとどまらず民族音楽をはじめ、あらゆるスタイルを謳い上げる天才ヴァイオリニストとして世界で活躍し、日本にも度々来日し、「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」などで圧倒的な技巧と表情豊かな演奏で聴衆を魅了してきました。2013 年4 月、オーケルトラとの共演でドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を、また待望のソロ・リサイタルではバッハ、イザイ、パガニーニなどの無伴奏作品を披露した演奏会は記憶に新しいところです。

 待望の最新アルバム「My Violin Legends」は、来日公演直後の2013 年5 月にセッション録音され、収録内容は、原点に帰りチェコが生んだ名ヴァイオリストたち(ヤン・クベリーク、フランティシェク・ドルドラ、ヴァーシャ・プシホダなど)へのオマージュとなっており、チェコ出身のシュポルツルならではの民族的ニュアンスをとらえた演奏です。

 収録曲の中で最も注目すべきはドルドラ作曲「思い出」ではないでしょうか。この小品は、フリッツ・クライスラーやミッシャ・エルマンなどの巨匠が愛奏し、日本でも大人気の小品でかつて日本人演奏家も好んで演奏していましたが、最近では演奏されることが少なくなった作品です。当演奏は今一度人気の作品になってほしいと願ってしまうほど、うっとりとするようなふくよかで心あたたまる演奏です。ドルドラの作品はこの「思い出」が突出して有名で他の作品は殆ど演奏されることはありませんが、このアルバムにはセレナードも収録されているのも嬉しいところです(セレナードはヤン・クベリークに献呈されました)。

 ヤン・クベリーク(ラファエル・クーベリックの父)はチェコの偉大なヴァイオリストで“パガニーニの再来” と称され、クライスラー、イザイ、エルマンと並び世界的な人気を誇るヴァイオリニストの一人とされました。ヴァイオリン曲の作曲の才にも恵まれ、チェコの哀愁漂う小品を残しました。現代のパガニーニとも言えるシュポルツルが情感込めて歌いあげたクベリークの「ブルレスケ」、「愛情をもって」は絶品です。ヴァーシャ・プシホダは非常に華のある演奏家で稀有の存在感を示したヴァイオリニストです。1920 年にカーネギーホールでのアメリカ・デビューでは「史上最高のヴィルトゥオーソ」と称された名ヴァイオリニストで、彼の作曲した「哀しいロマンス」は郷愁の思いに浸るような作品です。この他、シュポルツルの自作を含む、全14 曲はシュポルツルの現在がわかる自信作と言えましょう。





CARUS



83.023
(4CD)
\4800→\4390
バッハの息子たちによる作品集 BOX
CD. 1 (83.304 #4009350 833043 から)
W.F.バッハ:シンフォニアとコンチェルト集
 1. フルート協奏曲 ニ長調 BR-WFB C.15/Fk"unecht"
 2. シンフォニア ニ短調 BR-WFB C.7/Fk.65
 3. チェンバロ協奏曲 ホ短調 BR-WFB C.12/Fk.43
 4. チェンバロ協奏曲 変ホ長調 BR-WFB C.11/Fk.46
  2002年2月録音
カルル・カイザー(フルート)
アンネ・カタリーナ・シュライバー(ヴァイオリン)
クリスティン・フォン・デア・ゴルツ(チェロ)
アン=カトリン・ブリュッゲマン(オーボエ)
ミヒャエル・ベーリンガー(チェンバロ)
クリスティーネ・ショルンスハイム(ピアノ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮&ヴァイオリン)
CD. 2 (83.305 #4009350 833050 から)
C.P.E.バッハ:シンフォニアとコンチェルト集
 1. シンフォニア ホ短調 Wq.177
 2. チェロ協奏曲 ロ長調 Wq.171
 3. オーボエ協奏曲 ロ長調 Wq.164
 4. チェンバロとフォルテ・ピアノのための二重協奏曲
  2004年6月録音
CD. 3 (83.306 #4009350 833067 から)
J.C.F.バッハ:シンフォニアとコンチェルト集
 1. シンフォニア ト長調 Wf I/15
 2. コンチェルト・グロッソ 変ホ長調 Wf II/5
 3. シンフォニア ロ長調 Wf I/20
  2009年3月録音
CD. 4 (83.307 #4009350 833074 から)
J.C.バッハ:シンフォニアとコンチェルト集
 1. 6つの序曲から第4番「後見人 Il tufore e la pupilla」 Warb G.24
 2. シンフォニア・コンチェルタンテ イ長調 Warb C.35
 3. シンフォニア ト長調 op.6 No.1 Warb C.7
 4. フルート協奏曲 ニ長調 Warb C.79
 5. シンフォニア ヘ長調 op.8 No.4 Warb C.14
  2007年録音
 既発売のアルバムを組み合わせたお買い得なボックス・セットです。
 W.F.バッハ(Wilhelm Friedemann Bach 1710-84) 大バッハの長男C.P.E.バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach 1714-88) 大バッハの次男J.C.F.バッハ(Johann Christopf Friedrich Bach 1732-95) 大バッハの5男J.C.バッハ(Johann Christian Bach 1735-82) 大バッハの末子
 

83.294
 \2600
シュポーア:オラトリオ「四終/最後の審判」 ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ)
ソフィー・ハームセン(アルト)
アンドレアス・ヴェラー(テノール)
コンスタンティン・ヴォルフ(バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
ドイツ室内フィルハーモニー、ブレーメン
フリーダー・ベルニウス指揮
 2013年11月2-3日、ドイツ、カッセル教会でのライヴ録音
  (この演奏会の最後では拍手の前に意図的な沈黙が観衆に要求されました。このCDには拍手が含まれておりません)
 1822年から亡くなる1859年の間、シュポーアが宮廷楽長として過ごした所縁の地、カッセルでの録音。
 美しいメロディに加えて、複雑なハーモニーとフーガによって生み出されるダイナミックな音楽が特徴的なこのオラトリオに巨匠ベルニウスが新たな命を吹き込み、我々に提示してくれます。
 感動的な名演奏です。
  

83.387
\2600
狂乱のマドリガル集 - カルムス・アンサンブル
 1. オーランド・ギボンズ(1583-1625):「いったい人生とは?」
 2. マテオ・フレチャ(1481?-1553?):「ポンプ」
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  「アリアンナの嘆き」
  3. I われを死なせたまえ
  4. II おおテーゼオ、私のテーゼオ
  5. III 真心はどこにいってしまったか
  6. IV ああ返事もなしに
 カルロ・ジェズアルド:(1566-1613)
  7. 「いとしいひとの目に宿り」 第5巻、第7曲
  8. 「おお、痛ましい喜び」 第5巻、第5曲
  9. 「私は死んでいく、苦悩のために」 第6巻、第17曲
  10. 「悲嘆にくれて泣いていたのは昔」 第6巻、第22曲
 11. ジョスカン・デ・プレ(1450/55?-1521):
  「スカラメッラは戦いに行く」
 12.クレマン・ジャヌカン(1485?-1558):「戦争」
 13. トーマス・トムキンズ(1572-1656):
  「私はかつてあまりにも悲しんだ」
カルムス・アンサンブル
2013年10月、2014年1月、ライプツィヒのグンドルフ教会いて録音


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS(SACDシングルレイヤー)

セルジュ・チェリビダッケ(指揮)、フランス国立放送管弦楽団の3 タイトルがついにSACD 化!

ALTSA 295
(SACD シングルレイヤー)
\4800
チェリビダッケならではのユニークなウィーン音楽の美しさにとろける!
 シューベルト:6つのドイツ舞曲、交響曲第5番
 ヨハン・シュトラウスII世:
  喜歌劇「こうもり」序曲、『ウィーンの森の物語』、
  フィガロ・ポルカ、ピツィカート・ポルカ、
  トリッチ・トラッチ・ポルカ、皇帝円舞曲
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 ライヴ録音:1973 年12 月30 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ

 これくらい誰が聴いても驚くような、インパクトがある演奏もあまりないかもしれない。聴き飽きるほど聴いた作品が完全に別の音楽として目の前に立ち現われてくる、その衝撃。これはワルツそのものであるより、ワルツの夢だ。—許光俊

 ※ SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。
 

ALTSA 296
(SACD シングルレイヤー)
\4800
シリアス美の極み!チェリビダッケ白眉のモツレク
 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
アーリーン・オジェー(ソプラノ)
グーリ・プレスナー(コントラルト)
アダルベルト・クラウス(テノール)
ロジェ・ソワイエ(バス)
ジャン・ポール・クレダー(合唱指揮)
フランス国立放送合唱団
 ライヴ録音:1974 年2 月22 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ

 つまるところ聴衆も演奏家も視界に入らず、無心に音の彫刻に勤しんでいるようなまるで精緻な室内楽のような「レクイエム」がこれなのである—許光俊

 ※ SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。
 

ALTSA 297
(SACD シングルレイヤー)
\4800
ドイツ・ロマン名演集!
 ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲
 ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調 Hob.1:102
 シューマン:交響曲第2番 ハ長調 Op.61
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
 ウェーバーのホルンの美しさ、シューマンの耽美と賛歌に吸い込まれるドイツ・ロマン名演集!

 ライヴ録音:1974 年2 月27 日、シャンゼリゼ劇場/ステレオ、ライヴ

 その彼がシューマンの交響曲第2 番を何度も指揮している。それどころか、一聴すればわかるように、この演奏は実に熱っぽく、おなじみのチェリビダッケの叫び声があちこちで聞こえてくる。もちろんそれがだからと言って、彼ならではの明晰さが失われるわけではない。—許光俊

 ※ SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。




ANDROMEDA


ANDRCD5164
(3CD)
\2500
ビーチャム指揮/
 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ラウリッツ・メルヒオール(トリスタン)
キルステン・フラグスタート(イゾルデ)
スヴェン・ニルソン(マルケ王)
マルガレーテ・クローゼ、
カリン・ブランツェル(ブランゲーネ)
パウル・シェフラー、
ハーバート・ヤンセン(クルヴェナール)
ブース・ヒッチン(メロート)
オクターヴ・デューア(牧童)
パリー・ジョーンズ(水夫)
レスリー・ホースマン(舵手)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
トーマス・ビーチャム指揮 Sir Thomas Beecham
 1937年7月18日のEMI盤(フリッツ・ライナー指揮?)とは違う演奏です。
 カタログの穴を埋める貴重な録音の再発売(リマスターリング)です。
  音質は決して良いとは言えず、万人向けではありませんがビーチャムの芸術の一端を知る上で外せない歴史的名盤です。
   ※マスターに起因する傷が聴かれます事、ご了承ください。1937年6月18&22日実況録音(モノラル)
  

ANDRCD5167
(2CD)
\2100
初出!
 ジョージ・ロンドン&サヴァリッシュ、1961年バイロイト
   ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」

 
ジョージ・ロンドン(オランダ人)
アニヤ・シリア(ゼンタ)
フリッツ・ウール(エーリク)
ヨーゼフ・グラインドル(ダーラント)
ゲオルグ・パスクダ(舵取り)
レス・フィッシャー(マリー)
バイロイト祝祭合唱団
バイロイト祝祭管弦楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
 オランダ人のフランツ・クラスとジョージ・ロンドンのダブル・キャストで行われた1961年の「さまよえるオランダ人」のバイロイト公演はバイロイトのアーカイブを確認するに8月4,13,18日の3回が記録されています。
 フランツ・クラス(オランダ人)のものは、PHILIPSレーベルから発売され名盤として知られています。
 今回は、CDの冒頭に収録されているラジオ放送用のアナウンスからオランダ人はジョージ・ロンドンである事が確認できます。(残念ですが日付までは確認が取れません)
  ※音質は良く、鑑賞には問題ないかと存じますが、時々マスターに起因する傷が聴かれます事、ご了承ください。1961年バイロイトでの実況録音(モノラル)




SOLSTICE


SOCD 304
\2100→\1890
モーリス & マリー=マドレーヌ・デュルフレ
 イン・コンサート・アット・パリ・ノートルダム

 1971年2月21日
  トゥルヌミール:
   「復活祭のいけにえ」に基づく即興的コラール*
   「アヴェ・マリス・ステラ」による即興的幻想曲*
  フランク:コラール第1番 ホ長調*
 1970年2月1日
  ヴィエルヌ:アリア(交響曲第6番op.59より2楽章)*
 1972年3月4日
  デュプレ:古いクリスマスの歌による変奏曲 op.20**
  フランク:幻想曲 イ長調*
  デュルフレ:アランの名による前奏曲とフーガ op.7 **
モーリス・デュルフレ*
マリー=マドレーヌ・デュルフレ** (オルガン)
 
FYCD 820 
\2100
〔デジパック仕様〕
マルセル・デュプレ (1886-1971):
 3つの前奏曲とフーガ OP.7 (1912)
 葬列とリタニOP.19(1921)
 古いクリスマスの歌による変奏曲 OP.20 (1922)
 受難交響曲 OP.23 (1924)
ピエール・コシュロー
 (パリ、ノートルダム寺院の大オルガン) 
録音:1975年2月、3月
 
SOCD 917
\2100
〔デジパック仕様〕
オーギュスタン・バリエ:オルガン作品集
 オルガン交響曲 OP.5
 エレジー
 3つの小品 OP.7
 オーギュスタン・バリエについてのアンドレ・マルシャルの証言
マリー=テレーズ・ジュアン
 (ナント大聖堂のオルガン)
録音:1980年8月18日、19日



<国内盤>


国内ユニバーサル



UCCG-1680
\2800+税
庄司紗矢香&メナヘム・プレスラー/
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
 シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op.78「雨の歌」
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
2014年4月10、12日、サントリーホール、鎌倉芸術館

 トップ・ヴァイオリニスト庄司紗矢香が共演を熱望したリビング・レジェンド、プレスラーとのデュオ・リサイタルのライヴ録音盤!
 庄司紗矢香が待ち望んだ共演が2014年4月の日本ツアーで実現しました。ボザール・トリオ創設メンバーとしてのキャリアを経て、現在ではソリストとしても大活躍するメナヘム・プレスラー90歳。一つひとつの音を慈しみながら交わされる濃やかな対話が魅力的な、温かい雰囲気を捉えたライヴ録音です。




<映像>


EURO ARTS(映像)


20 57364
(4Blu-ray)
\10400
シュトゥットガルト・リング/ツァグロセク
 ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」
ローター・ツァグロゼク(指揮)
シュトゥットガルト州立管弦楽団&合唱団
 BD1: 楽劇「ラインの黄金」(152分)
  ヴォータン:ウォルフガング・プロープスト、ドンナー:モッティ・カストン、
  フロー:ベルンハルト・シュナイダー、
  ローゲ:ローベルト・キュンツリ、アルベリヒ:エサ・ルートゥネン、
  ミーメ:エバーハルト・フランチェスコ・ローレンツ、
  ファゾルト:ローラント・ブラハト、ファフナー:フィリップ・エンス、他
 演出:ヨアヒム・シュレーマー,
   収録:2002 年9 月28 日,12 月29 日,ドイツ・シュトゥットガルト州立歌劇場
 BD2: 楽劇「ワルキューレ」(229分)
  ジークムント:ロバート・ギャンビル、フンディング:アッティラ・ユン、
  ヴォータン:ヤン=ヘンドリク・ロータリング、
  ジークリンデ:アンゲラ・デノケ、ブリュンヒルデ:レナーテ・ベーレ、
  フリッカ:ティチーナ・ヴォーン、
  ゲルヒルデ:エファ=マリア・ウェストブロック、他,演出:クリストフ・ネル,
   収録:2002 年9 月29 日,2003 年1 月2 日, ドイツ・シュトゥットガルト州立歌劇場
 BD3: 楽劇「ジークフリート」(251分)
  ジークフリート:ジョン・フレドリック・ウェスト、
  ミーメ:ハインツ・ゲーリヒ、さすらい人:ウォルフガング・シェーネ、
  アルベリヒ:ビョルン・ワーク、ファフナー:アッティラ・ユン、
  エルダ:ヘレーン・ラナーダ、
  ブリュンヒルデ:リサ・ガステーン、森の鳥:ガブリエラ・ヘレラ
  演出:ヨシ・ヴィーラー&セルジオ・モラビト,
   収録:2002 年10 月1 日,2003 年1 月5 日, シュトゥットガルト州立劇場
 BD4: 楽劇「神々の黄昏」(269分)
  ジークフリート:アルベルト・ボネマ、グンター:ヘルナン・イトゥラルデ、
  アルベリヒ:フランツ=ヨーゼフ・カペルマン、
  ハーゲン:ローラント・ブラハト、ブリュンヒルデ:ルアナ・デヴォル、
  グートルーネ:エファ=マリア・ウェストブロック、
  ヴァルトラウテ:ティチーナ・ヴォーン、他
  演出:ペーター・コンヴィチュニー
   収録:2002 年10 月3 日,2003 年1 月12 日, シュトゥットガルト州立劇場
 4 人の演出家による衝撃の「シュトゥットガルト・リング」がブルーレイ化

 画面:16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、リージョン:All、字幕:英独仏伊西

 ワーグナー「ニーベルングの指輪」の4 つの作品を、それぞれ異なる演出家が手がけたユニークなプロジェクト、世界中のワグネリアンに大きな衝撃を与えた「シュトゥットガルト・リング」がついにブルーレイ・ボックスで発売されます。
 特にペーター・コンヴィチュニーの演出が天才的で、伝統的な演出ではみられないコンセプトと豊富なアイデアが詰め込まれています。
 指揮は、ドイツの知性派指揮者ローター・ツァグロゼクの指揮も、稀なアプローチの演出のドラマを、明晰に組み立て、活気ある歌手たちの姿をありありと描き出しています。







IDEALE AUDIENCE(映像)


30 73424
(Blu-ray)
\5000
ドキュメンタリー:アルゲリッチの音楽夜話
 1. プロローグ 2. 映画 3. ピアソラ 4. 作曲家たちについて
 5. コンクールについて 6. シューマンのピアノ協奏曲
 7. 室内楽 8. 終了クレジット 
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
エーリッヒ・ラインスドルフ(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
シャルル・デュトワ(指揮)
フランス放送管弦楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)
ロンドン交響楽団 、他
 【ボーナストラック】
  ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲
   (アルゲリッチ&マウリシオ・バリーナ)
  シューマン:ピアノ協奏曲(抜粋)
   (アルゲリッチ、イェルク・フェーバー指揮&
    ヴュルテンベルク室内管弦楽団)
  ピアソラ/ ウベルト編:リベルタンゴ
  ピアソラ/ ウベルト編:現実との3分間
   (アルゲリッチ&エドゥアルド・ウベルト:2台ピアノ、
    リカルド・ロッシ:打楽器)
  スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K141
  ショパン:マズルカ ヘ短調 作品63-2
  J.S. バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826 〜カプリッチョ
 ついにブルーレイ化ファン必見!アルゲリッチのすべてが分かる感動の映像集、多彩な共演陣も魅力!

 監督:ジョルジュ・ガシュ
 画面:1080/60i Full HD、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio5.1、リージョン:All、63分+38分(ボーナス)、原語:仏英独、字幕:英独仏西、ポルトガル、日本語

 以前NHK BS で放送されて話題になったドキュメンタリー作品が待望のブルーレイ化。
 ジョルジュ・ガショ監督によるこの作品は、アルゲリッチがインタビューに応じ、自らについて語るというもの。作曲家や演奏、室内楽についての示唆に富む言葉の数々に、過去の映像や演奏風景が散りばめられるという印象的な構成になっており、ヨーロッパとアメリカでいくつもの賞を受賞しています。
 子供のころのベートーヴェンの協奏曲での出演前の恐怖の記憶や、グルダへの尊敬の念、バッハやベートーヴェン初期作品でのユーモアの感覚、シューマンやリストへの共感、ソロ演奏での孤独感など、アルゲリッチの音楽に興味のある方なら見逃せない話がたくさん含まれています。2002 年イタリア賞をはじめ、各国の賞に輝いた名作です。














9/17(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


NEW WORLD


80758-2
\2100
Huck Hodge/ Life Is Endless Like Our Frield of Vision
 1. Aletheia
 2 . Pools of shadow from an older sky:
  I. Machine elegy?Do appli
  II. Ave Maris Stella
  III. Music for a starry n
  IV. In lost Venetian air
  V. Shadows from an older
 7. Out of a Dark Sea
 8. re[(f)use]
Jim Baker(conductor)
Talea Ensemble
JACK Quartet
Huck Hodge(piano)
 米国の若手現代作曲家Huck Hodgeは広範囲に音の絵を描いていきます。
 彼のインスピレーションは景色の上に激しいあの世の激しい明暗法を投げかけます。拡大された弦楽四重奏のアンサンブルの中で不明確なピッチと雑音、音の中で再構成される多様な表現力と可能性へと。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


VENIAS



VN 001
(15CD)
\4500→\3990
カール・ベーム・コレクション〜1951-1963 Recordings
CD1
ウェーバー:
 1. 「ペーター・シュモルとその隣人たち」序曲(J. 8)
 2. 「プレチオーザ」序曲op. 78 (J. 279)
 3. 「オイリアンテ」序曲 (J.291)
 4. 「オベロン」序曲 (J.306)
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec. May 1951 , Musikverein Grosser saal
ベートーヴェン:
 交響曲第8番 ヘ長調op.93
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   rec. March 1953 , Musikverein Grosser saal
CD2
ブラームス:
 交響曲第3番 ヘ長調op.90
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec. Jun 1953 , Musikverein Grosser saal
ベートーヴェン:
 交響曲第5番 ハ短調op.67
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec. 23-25 March 1953 , Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD3
モーツァルト:
 交響曲第34番 ハ長調K.338
 交響曲第38番 ニ長調K.504「プラハ」
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  November rec.1954 , Musikverein Grosser saal
CD4
シューベルト:
 交響曲第5 番 変ロ長調D485
 交響曲第8 番 ロ短調D759 「未完成」
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec.1954 , Musikverein Grosser saal
モーツァルト:
 交響曲第26番 変ホ長調 K.184
 交響曲第32番 ト長調 K.318
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  rec. 19-22 September 1955 , Amsterdam
CD5
モーツァルト:
 交響曲第39番 変ホ長調K.543
 交響曲第40番 ト短調K.550
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  rec.19-22(No.39) 22-27(No.40)
  September 1955, Amsterdam
 セレナード第13番 ト長調K525
  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec. 22 December 1956,Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD6
モーツァルト:
 交響曲第41 番 ハ長調K.551「ジュピター」
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  rec. 22-27 September 1955, Amsterdam
 セレナード第6 番 ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec.12&13 September 1957, Berlin Jesus-Christus-Kirche
レーガー:
 モーツァルトの主題による変奏曲とフーガop.132
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec.December 1956 , Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD7
リヒャルト・シュトラウス:
 交響詩「死と変容」op.24
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
   rec. 27 September 1955, Amsterdam
 交響詩「英雄の生涯」op.40
  シュターツカペレ・ドレスデン
   rec.7-9 Febuary 1957, Dresden CrossChurch
CD8
ベートーヴェン:
 交響曲第9 番 ニ短調op.125「合唱」
  テレサ・シュティッヒ=ランダル(ソプラノ)
  ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
  アントン・デルモータ(テノール)
  パウル・シェフラー(バス)
  ウィーン国立歌劇場合唱団
  ウィーン交響楽団
   rec. June 1957
CD9
ベートーヴェン:
 1. 合唱幻想曲 op.80
  ハンス・リヒター=ハーザー(ピアノ)
  テレサ・シュティッヒ=ランダル&
  ユーディト・ヘルヴィヒ(ソプラノ)
  ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
  アントン・デルモータ&エーリヒ・マイクート(テノール)
  パウル・シェフラー(バス)
  ウィーン国立歌劇場合唱団
  ウィーン交響楽団
   rec. June 1957
リヒャルト・シュトラウス:
 アルプス交響曲op.64
  シュターツカペレ・ドレスデン
  rec.14-18 September 1957, Dresden CrossChurch
CD10
リヒャルト・シュトラウス:
 1.交響詩「ドン・ファン」op.20
 2.交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
 シュターツカペレ・ドレスデン
  rec.18-25(op.20) 26&27(op.28) September 1957, Dresden CrossChurch
 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec. 15-17 April 1958, Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD11
ベートーヴェン:
 交響曲第7番 イ長調 op.92
 序曲「コリオラン」op.62
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec.17 April(op.92) December(op.62) 1958,Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD12
ブラームス:
 交響曲第1番 ハ短調op.68
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 rec.October 1959, Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD13
ベートーヴェン:
 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」op.55
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec.18&19 December 1961, Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD14
シューベルト:
 交響曲第9番 ハ長調 D944「グレート」
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  rec.June1963, Berlin Jesus-Christus-Kirche
CD15
 リヒャルト・シュトラウス:
 1. 交響詩「ドン・ファン」op.20
 2. 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」op.28
 3. 祝典前奏曲 op.61*
 4. 7つのヴェールの踊り~ 歌劇「サロメ」より op. 54
 5. 第3幕からワルツ ~ 歌劇「ばらの騎士」より
  *ヴォルフガング・マイヤー(オルガン)
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   rec.April 1963, Berlin Jesus-Chri
クラムシェル・ボックス仕様


<メジャー・レーベル>

DHM


8884302159-2
\2500→\2290
ムジカ・フィアータ/プレトリウス、シュッツ:
 ドレスデン宮廷教会での宗教改革100年記念礼拝

 シュッツ:
  『神は わがやぐら』
  『主に向かいて新しき歌を歌えSWV.35』
  『今ぞわが魂よ、主をたたえよ SWV 41』
  『われらにではなく主よ、御名にのみ栄光あれ SWV.43』
  『予言者イザヤにそれは起こったSWV.496』
  『どうか私たちに平和をくださいSWV.372』
  『「主に感謝せよ、主は恵み深ければSWV.45」/
 プレトリウス:
  『ミサ・ガンツ・トイチュ〜キリエとグローリア』
  『われらみな唯一なる神を信ず』
  『キリスト、汝、神の小羊』
  『ああ神よ、御空にみそなわせ』【演奏】
ローランド・ウィルソン(指揮)
ムジカ・フィアータ, ラ・シャペル・ドュカーレ
 1枚1枚が宝探しのような発見に満ちたアルバムを発表し続けているローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータ、ラ・シャペル・ドゥカーレの新録音は、シュッツとプレトリウスの宗教曲集です。
 聖アウグスチノ修道会に属するドイツ人神学教授であったマルティン・ルターは、教会の免罪符の販売に抗議し「95ヶ条の論題」の書簡を送りました。その中で彼は、人は信仰によってのみ救われ、聖書こそ信仰のよりどころであると説いたことにより、宗教改革の口火を切りました。それから100年後の1617年、選帝侯ヨハン・ゲオルク1世 は、ドレスデン市民に、宗教改革記念祭を守るように命じました。そこでは祝砲やトランペットなどが鳴り響き、なかでもドレスデン宮廷教会での礼拝では、ミサ曲やコンチェルトと詩篇などが演奏され、素晴らしく感動的な演奏がされたと記録に残っています。
 この礼拝では、1613から1616年まで、ドレスデンのザクセン宮廷に仕え、ヴェネツィア楽派の複合唱様式による最新のイタリア音楽を取り入れたミヒャエル・プレトリウスの作品と、1615年ザクセン選帝候の宮廷に移り、ドレスデン宮廷楽団の指揮を委ねられたハインリヒ・シュッツの「ダビデの詩篇」などが演奏されたらしいとのこと。
 今作は、この礼拝で演奏されたであろうルター派の合唱作品を収録したものです。ローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータとラ・シャペル・ドゥカーレは、当時の演奏法や解釈をくまなく研究し、ドイツ伝統の壮大なポリフォニーを見事に再現しています。
 【録音】2013年10月, ドイツ、フュルト、ミヒャエル教会(デジタル:セッション)




<国内盤>


AEON



MAECD1438
(国内盤)
\2800+税
ブレンターノ四重奏団
 
ベートーヴェン:
  1) 弦楽四重奏曲第13 番 変ロ長調 op.130 
  2) 弦楽四重奏のための大フーガ op.133
ブレンターノ四重奏団
 マーク・スタインバーグ、
 セレーナ・キャニン(vn)
 ミッシャ・エイモリー(va)
 ニナ・マリア・リー(vc)
 ベートーヴェンの深み、音楽のみずみずしさ。ありがたいことに後期全曲録音の様相を呈しはじめたブレンターノSQによるベートーヴェン録音、第3弾は後期の“核”ともいうべき大作の全容に迫る——バッハ以後、最も重要なフーガと併せての第13番、待ち遠しい...!

 ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲...というと、おいそれと手を出しかねる印象が強いものなのかもしれません。なにしろ彼は若い頃から自分でも弦楽器が弾けたうえ、交響曲の場合と同じく、最初の曲集(作品18、弦楽四重奏曲第1〜6番)を刊行するまではたいへんな試行錯誤をくりかえしたうえ、その後ピアニストとして活動しながら作曲を続け、32 曲ものピアノ・ソナタを全て書いた後も、また9曲の交響曲がすべて完成した後もなお、弦楽四重奏曲は亡くなる直前まで新作を作り続けたジャンル——つまり、この楽聖の叡智のすべてが凝縮されているジャンルといえば、それはまさしく後期の弦楽四重奏曲群にほかならないのです。

 これまで幾多の全曲録音がなされてきた分野であり、つい最近も(以前はEMI で名盤を連発していた)ベルチャSQ が痛快な全曲録音をZigi-Zag Territoires レーベルから世に問い、『レコード芸術』誌の特選ももぎとり続けたのが記憶に新しいところ——そう、そこにいかに深遠を究める世界が広がっていようとも、これらの傑作に挑む演奏者は必ずしも老練・円熟の域にある老舗団体には限らず、むしろ比較的若い世代のカルテットが意気揚々、自分たちの活動のひとつの総決算のように「満を持して」録音したアルバムこそ、作品と演奏家とが最良の瞬間に、最良のかたちで邂逅をとげた名演につながっている場合が多いのではないでしょうか(実際、最近の例ではアルテミスSQ のベートーヴェン全集がまさにそうですし、すでに高い評価を博してきた古い名盤でも、たとえばアルバン・ベルクSQ の全曲盤は首席のギュンター・ピヒラーが30 代後半〜40 代初頭だった時代を通じて録音がなされています)。
 そうした「気鋭団体の快進撃」をあらためて実感させてくれているのが、アメリカから世界へ羽ばたき、ヨーロッパ中の重要なホールでも高い評価を保ち続けているブレンターノ四重奏団のツィクルスひすでに2011 年の「第12・14番」、翌2012 年には「第15・16番」と大物を相次いでリリース、全世界的に注目を浴びてきたところ、今度は後期四重奏曲の「核」ともいえる「第13 番」へ——当初はその終楽章として構想されたものの、あまりに長大にわたったため単独の楽章として独立させ、あらたな終楽章とさしかえられた「大フーガ」との併録はもちろん当然のカップリングひサンプル到着がいちはやく望まれる話題盤、室内楽ファンにはぜひともじっくり聴き究めていただきたい内容であろうことは間違いなし。




ALPHA



Alpha607
(国内盤)
\ 2800+税
エリック・ル・サージュ(ピアノ)
ベートーヴェン 最後の三つのソナタ
 〜ピアノ・ソナタ第30・31・32 番〜

  1. ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
  2. ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
  3. ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
エリック・ル・サージュ(ピアノ)

 2014年後半の瞠目新譜!
 シューマン→フォーレと「かゆいところ」を突いてきたエリック・ル・サージュが、今度はベートーヴェンに、それも最後のソナタから録音しはじめる...来日公演ファンも、必聴!

 それは20 世紀末のこと、フランスに何度目かの古楽旋風が吹き荒れていたころ——フランスに古楽系インディペンデントとして誕生したAlpha レーベルは、そのフェティッシュかつ抜かりのない音盤制作哲学によって意識の高い音盤ファンを魅了、またたくまのうちに欧州中で話題をふりまき「小規模レーベルの革新」とまで言われるようになりました。日本でも2006 年に『エスクァイア』誌がそのブームの秘訣を大きくとりあげています。
 古楽ブームが21 世紀初頭にまで続く重要な足がかりをつくった彼らはしかし、同じ2006 年のうちに思いがけない冒険へと乗り出しました——ほぼ古楽器録音専門でやってきた彼らが突如、フランスでもとくにきわだった活躍をみせていた「現代ピアノの」弾き手を、それも、まさしく現代楽器のスタインウェイによる演奏をフィーチャーし、シューマンのピアノ曲とピアノを使った室内楽の全曲録音へと乗り出したのです!
 日本でも「管楽器の王国フランス」を強く印象づける管楽合奏グループ、レ・ヴァン・フランセのピアニストとして広く知られていた俊英、エリック・ル・サージュとともに...やがて時は過ぎ2010 年、彼らは11 タイトルにおよぶシューマン全集に次ぐプロジェクトとして、フランス随一の作曲家フォーレに着目、やはり同じようにピアノを用いた室内楽作品と連弾作品をすべてとりあげるという、これもまたCD アルバム5タイトルにわたる企画に着手、これは昨年末にリリースされ『レコード芸術』誌でも準特選に輝いた、ベルリン・フィル首席の樫本大進とのデュオによるヴァイオリン・ソナタ集(Alpha604)をもって締めくくられています(彼らは来年2 月、フォーレのソナタを含むフランスもののプログラムをひっさげてデュオで来日予定)。

 この10 年ほどのあいだに、ル・サージュの音楽性にはますます磨きがかかり、度重なるレ・ヴァン・フランセの来日時にもしばしば単独リサイタルを敢行、ベートーヴェンやシューマンなどドイツものを中心とした演目で話題を呼びつづけてきました。そして2014年のいま、彼らが新たに録音企画に臨むのが——なんと、ベートーヴェン最後の三つのソナタとは!
 ル・サージュは近年の来日公演でもたびたびベートーヴェン作品をプログラムにとりあげ(とくに、今年6 月のリサイタルではまさにソナタ第30 番がプログラムに組み込まれていました)、ドイツ=オーストリア系作品の解釈への適性はシューマンの録音とともにシーンに織り込み済みのところ、ますますの注目を集める企画となりそうです(後続巻の登場に期待!)
 


Alpha821
(国内盤・3枚組)
\4800+税
C.P.E.バッハ トリオ・ソナタさまざま&
フルートのための協奏曲の全て(全6曲)

 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜1788):
  ①トリオ・ソナタ ト長調ソナタ ホ短調 Wq.124/H.551
  ③トリオ・ソナタ ト長調 Wq.144/H.568
  ④トリオ・ソナタ イ長調Wq.146/H.570
  ⑤チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 Wq.77/H.513
  ⑥トリオ・ソナタ ニ長調 Wq.151/H.575
  ⑦〜⑫フルート協奏曲
   (全6曲 Wq.13, 22, 166,167,168,169/H.416,425,431,435,438,445)*
アレクシス・コセンコ(各種フラウト・トラヴェルソ)
Ens.レザンバサドゥール(古楽器使用)
アルテ・デイ・スオナトーリ(古楽器使用)*


 ますます勢いづく、フランス古楽界きっての国際派トラヴェルソ奏者コセンコの秀逸録音ポーランド古楽界の突き抜けたクオリティを示した銘団体との協奏曲録音と、新録音の室内楽!

 アレクシス・コセンコ!「管楽器の王国」にして古楽先進国でもあるフランスにあって、ライヴァル数多のフラウト・トラヴェルソ(18 世紀型の古楽器フルート)の世界でユニークな存在感を示しつづける男。
 今をときめく古楽器集団レ・シエクルの指揮者F-X.ロートと同じく、フランス・フルート楽派の継承者アラン・マリオンの門下で学んだあと、この名手は(やはりロートと同じく)指揮者としても活躍をみせてきたのですが、その主なフィールドはあくまで18 世紀以前、トラヴェルソという楽器に密着した時代にふかく通暁する道を彼は選んできました。
 そしてカリスマ的古楽レーベルAlpha で2005 年、大バッハの次男C.P.E.バッハのフルート協奏曲を思わぬ楽団の「吹き振り」で録音——その楽団とは、かつてバロック・ヴァイオリン界の超実力派・レイチェル・ポッジャーとヴィヴァルディの傑作録音をリリースし、一躍世界舞台に躍り出たポーランドの凄腕古楽器集団アルテ・デイ・スオナトーリ!以後、彼はこの楽団とC.P.E.バッハの協奏曲全6作をすべて録音し、日本でもC.P.E.バッハを愛してやまない愛好家・音楽通の方々(音盤ファンに実は意外なほど多いことは、各バイヤー様のほうがご存知のはず...!)を中心に、その緩急あざやかなエッジの効いた演奏は高く評価されつづけてきました。数年前に第1弾(Alpha093)がプレス切れになってからも問い合わせが相次いできたこの全曲録音に続き、彼はヴィヴァルディ(Alpha174)とシャルパンティエ(Alpha185)の美しいディスクも同団体と録音。
 さらに最近は中東欧の俊才を中心に新たなアンサンブル・レザンバサドゥールを結成、ホルンやオーボエが大活躍する豪奢な編成のヴィヴァルディ協奏曲集(Alpha190)でも古楽ファンの度肝を抜いたばかり——そんな折、彼が今年生誕300 周年を迎えるC.P.E.バッハのBOX を世に送り出す…と聞けば、おおこれは折よく例の協奏曲全集が!と小躍りもしようというものですが、よく見れば3枚組であるという。なんとこのBOX、完全新録音でC.P.E.バッハのソナタやトリオ・ソナタを6曲集めた充実のアルバムが1枚、それら実績ある協奏曲CD2枚に付属するかたちになっているのです!
 コセンコは解説まで手を抜かない(例によって既存盤2枚のものも含め全訳付)、総合的な企画性を大切にしたアルバム作りをする人ですから、この新たなるソナタ録音部分(トリオ・ソナタでは、さきのレザンバサドゥール盤でみごとなヴァイオリン独奏を聴かせたゼフィーラ・ヴァロヴァが参加)まで含め、生誕300 周年を飾るにふさわしい充実BOX として、商品性の高い1作に仕上げて来るであろうことは明らか!




CYPRES



MCYP4639
(国内盤・2 枚組)
\3700+税
アルベール・アイブレクツ(1899〜1938)
 〜ベルギー近代の夭逝の天才III さまざまな楽器と室内楽〜

 アルベール・アイブレクツ(1899〜1938):
  ①木管五重奏とピアノのための組曲(1929)
  ②パストラーレ 〜6本の木管楽器のための(1927)
  ③木管五重奏曲(1936)
  ④チェロとピアノのための小協奏曲(1932)
  ⑤フルートとヴィオラのためのソナチネ(1934)
  ⑥パストゥレル 〜ヴィオラ・ダ・ガンバとピアノのための(1934)
ベルギー王立モネ劇場木管五重奏団
フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
リュカス・ブロンデール(va)
セバスティアン・ヴァルニエ(vc)
①②③⑤カルロス・ブリュネール、
②ティル・ファン・ハステル(fl)
①②③リュク・ニーラント(ob)
①②③イーフォ・レイベールト(cl)
①②③ディルク・ノーイエン(fg)
①②③ジャン=ノエル・メルレ(hr)
⑤イヴ・コルトフリント(va)
④セバスティアン・ヴァルニエ(vc)
⑥フィリップ・ピエルロ(vg)
①リュカス・ブロンデール、
④⑥リオネル・バムス(p)

 フランスとドイツのあいだ、晩期ロマン派と近代のあいだ。ベルギー近代の知られざる名匠が40年に満たぬ人生のあいだに残した秘曲のなかでも、とくに意外な楽器編成の名品が続々!
 モネ劇場の俊才たちをはじめ、ベルギー随一の精鋭陣のなかには、なんとあのガンバ奏者まで!

 ベルギー近代...それは、フランスとドイツのあいだに隠れ、さらにはベルギー現代楽壇の鼻息荒い前衛たちに阻まれて、なかなか光をあてられてこなかった絶美の世界!それはチョコレートなどフランス風料理や美術の世界と同じく、この国の「美」への情熱が最もあざやかに形をなしていた時代だったのですが、 ヴァイオリンの名手イザイも作曲家としての活躍はなかなか再発見されないまま(今月の『レコード芸術』で思わぬ秘曲集(MEW1472)が特選に輝いています)、ようやくルクーやジョンゲンなど、1900 年前後から活躍をみせてきた世代に注目が集まりはじめたのが21世紀初頭のこと。
 この国のフランス語圏側の音楽文化を担う気鋭レーベルのひとつCypres は、かつてジョンゲンの再評価に尽力したのと同じく、今はアイブレクツという、つい最近まで同国人でさえまったく知らなかった異才の天分をみごと見出し、すでに2枚のアルバムを通じて復権に寄与してきました(弦楽三重奏曲やヴァイオリン・ソナタ、チェロ小品などを集めた第1弾(MCYP4630)は静かな売れ筋でありつづけ、最近では三菱一号館美術館『ヴァロットン展』でも会場販売で話題を呼ぶ異色の売れ行きをみせています)。
 ここでついに日本上陸を果たす第3 弾リリースは、「管楽器の王国」フランスに負けじとばかり、木管五重奏やフルートをあざやかに使いこなした逸品の数々が並びます——
 ちょうどミヨーが木管五重奏のための至高の名曲『ルネ王の暖炉』を書き、マルティヌーがさまざまな管楽器のためのバロック風小品を書いていた頃、やはり18 世紀音楽の形式をほどよくとりいれた新古典主義的なセンスで、このアイブレクツという人はなんと耳を愉しませてやまない名曲を書きつづけたのでしょう!
 さらに面白いのは、ピアノを使わずフルートとヴィオラだけで奏でられる二重奏や、オーケストラではなくピアノとチェロだけで奏でられる協奏曲(シャミナードのフルート協奏曲などと似ていますね)のような意外な編成でも艶やかな音使いが聴かれるほか、なんと英語圏などで復権をとげはじめたばかりの「古楽器」ヴィオラ・ダ・ガンバのため、ピアノ伴奏で弾くよう作曲された充実の中編小品があること——作曲年代は1934 年、ちょうどプーランクがチェンバロを使った頃の曲というので納得ですが、それにしてもヴィオラ・ダ・ガンバでフランス近代風の音楽とは!それも演奏には古楽大国ベルギーを代表する大御所のひとりフィリップ・ピエルロが起用されているという贅沢さ...充実した音世界をつくるピアニストのバムズ、モネ劇場の俊英たちなど、他の演奏陣も超実力派ぞろいです。解説訳付、フランス近代ファンには強く推薦の新譜!




GRAMOLA



GRML99029
(国内盤)
\2800+税
シュテファン・シュトロイスニヒ(p)
 ハインリヒ・シフ指揮&ウィーン放送響

ベートーヴェン:
 1) ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 op.19
 2) ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
シュテファン・シュトロイスニヒ(p)
ハインリヒ・シフ指揮
ウィーン放送交響楽団

 端正なシフの指揮のもと、一貫性あるベート—ヴェン解釈を聴かせてくれる新世代の才人!
 スタインウェイD-274のゴージャスさを上品にねじふせ、美質あふれるピアニズムでド・ビリーとの交響曲録音も好調なウィーンの銘団体と織り上げる、上質現代ベートーヴェン。

 ベートーヴェンの新録音が続きます。それも今度は本場も本場、楽聖を育てた「音楽の都」ウィーンから——異才ベルトラン・ド・ビリーとのタッグで新たに勢いづきはじめてから10 年以上、さらにまさしく最近、OEHMS CLASSICS からド・ビリーとベートーヴェンの痛快な交響曲全曲録音を進行中のウィーン放送交響楽団を、稀代のチェロ奏者として名をあげてきたほか指揮活動も旺盛に続けている名匠ハインリヒ・シフが率いて録音したのは...初期と中期の傑作ピアノ協奏曲!
 ソリストもウィーンでマイセンベルク門下に腕を磨き、バシキーロフやバレンボイムのもとでさらなる研鑽を積んできた多芸な才人シュテファン・シュトロイスニヒ——堂々のCD デビューでこのような王道曲目を引っ提げて登場するだけあって、風格はばっちり。

 モーツァルト風味の生きる初期作品・第2番でのクリスピーなセンスといい、第4番でのしなやかな詩情といい、技巧を磨くだけではないのはもはや当たり前、作品像をあざやかに浮き彫りにするコントラスト豊かな、それでいて一貫性あるピアニズムがたまりません(使用楽器はスタインウェイD-274...そのゴージャスさにふりまわされず、精緻な美質を上品に操ってみせる才人ぶりを発揮してみせています)。

 そのかたわら、なんといっても聴き逃せないのが「指揮者ハインリヒ・シフ」の芸達者ぶり!
 かつてシフは英国の俊英集団ノーザン・シンフォニアを率いて来日公演で指揮をつとめたり(絶妙にセンスのよいモーツァルトを聴かせてくれました)、同時期に知性派の名手クリスティアン・テツラフとハイドンのヴァイオリン協奏曲を録音していたり、あのチェロ演奏に聴かせる「格」をきれいにタクトに反映させたかのような、古典的均整と確かな血肉の通った音作りが併存する銘解釈を味あわせてくれていたものですが、2011 年に収録されたこのアルバムではさらに音楽性に深みと奥行きを増した感じがひしひしと伝わってきて、ウィーン放送響との息もぴったり、さながらひとつの楽器のような緩急自在のコントロールのなか、ベートーヴェンの織り上げた音楽世界をぬかりなく上品に、静々と迫るパワフルさを秘めた演奏でじっくり聴かせてくれるのです!軽快な第2 番はもちろんのこと、そうしたシフの端正さがとりわけ美しい結実をみせているのは、やはりあの雄大かつ繊細な第4番のほうかもしれません。
 ウィーンには、いつだって極上がある——そう改めて実感せずにはおれない、上質そのものの現代楽器ベートーヴェン解釈!
 


GRML99031
(国内盤)
\2800+税
パウル・バドゥラ=スコダ
 シューベルト(1797〜1828):
  1. ピアノのための幻想曲 ハ長調 D760「さすらい人」
  2. ピアノ・ソナタ 第14番ハ長調D840「レリーク」*
   〜バドゥラ=スコダ校訂による全4楽章版〜
パウル・バドゥラ=スコダ
(ピアノ/スタインウェイ&ベーゼンドルファー*)

 20世紀ウィーン最高の巨匠が、モーツァルトとともに愛してやまないシューベルトへ、いま——
 1968年、自ら補筆・完成させた「レリーク」の旧録音とともに、2009年新録音で綴られた「さすらい人幻想曲」のたとえようもない音楽性、艶やかな美質、夢のような楽興のひととき。
 20 世紀半ばに燦然と国際舞台に登場して以来、音楽都市ウィーンを代表するピアニストのひとりとして、音楽学著述や古楽器演奏への取り組みなど、ステージ・ピアニストとしての活躍に限られない独自の音楽探求を続けてきたパウル・バドゥラ=スコダ。

 この名ピアニストがひたすらモーツァルトに深い愛を注いできたことは誰しも知るところではありますが、実はそのかたわら、同じくウィーンとわかちがたく結びつけられた作曲家のひとりであるシューベルトにも、彼はつねに強い愛着を示しつづけてきました。もちろん体系的なソナタ録音にも乗り出し、とくに創設間もないArcana レーベルで敢行された古楽器使用による録音は、フォルテピアノでシューベルトを演奏するということ自体がまだ非常に珍しかった1990年代初頭当時、たいへんな話題を呼んだものです(さらに言えば、彼は盟友イェルク・デームスとともに確か1970年代にもフォルテピアノによる連弾作品の録音も残していたはず)。
 近年Transart レーベルで、プラハ室内管弦楽団とともに現代楽器を使ってのモーツァルト協奏曲録音をあらためて連続して行い、ウィーンの中心部に本拠をかまえるGramola レーベルでも、同じウィーンのモーツァルトハウス(かの天才作曲家が「フィガロの結婚」を書いていた頃住んでいた建物に開設された博物館)でソナタや小品などを録音、老境にあって自ら培ってきた音楽のすべてをモーツァルト録音に捧げているバドゥラ=スコダが、実はこうして現代楽器使用によるシューベルトの新録音にも着手していたというのは、なんという驚き、なんという喜びではありませんか...!
 選ばれたのは『未完成交響曲』とほぼ同じ頃、シューベルトのピアニズムをさまざまなかたちで凝縮するかのごとき作風で仕上げられた大作『さすらい人幻想曲』——フレーズのひとつひとつをいつくしむように、作曲家と作品への愛を確かめるように綴られてゆく演奏の深みは、これからもずっと、じっくり聴き究めてゆきたい味わいをたたえてやみません。
 そしてそのカップリングとして、彼は1968 年に手がけた「レリーク」の補筆完成版録音をも収録するよう取り計らったのです。「レリーク」はシューベルトが二つの楽章だけを書いた状態で未完のまま終わったソナタのひとつですが、バドゥラ=スコダはさまざまな音楽学見地と自らの音楽家としての直感をもとに、周到な補筆完成全4楽章版を作成しています。
 これはその版による録音...約40年の年月の開きがありながら、そこに確かに一貫した感性、ぶれることのないシューベルト愛を感じるとき、聴き手の耳はかけがえのない喜びに満たされるのではないでしょうか。
 見過ごしがたい名盤、新たに——さきのモーツァルト盤(GRML98989)に続く話題盤になること間違いなしの、巨匠の来し方と到達点を示す1枚!





RICERCAR



MRIC339
(国内盤)
\2800+税
ホルボーン 1599年の合奏曲集
 〜英国ルネサンスのガンバ合奏曲の世界〜

 アントニー・ホルボーン(1545頃〜1602):
  『パヴァーン、ガリアード、アルメイン、
  およびそのほか暗い曲・明るい曲さまざま〜
   5声のための』(1599)より
  ①愛の果実 ②ガリアード
  ③善き希望を(ボナ・スペランツァ) 
  ④ガリアード ⑤夜の見張り ⑥遺言と、遺言状
  ⑦うるわしきスペインの女(エルモーサ)
  ⑧実に愛らしい娘(ムイ・リンダ)
  ⑨地獄のよう(インフェルヌム)
  ⑩ガリアード ⑪パヴァーナ「その人は泣いていた」
  ⑫見よ、なんという恵み(詩編第133 編)
  ⑬選ばれたのは ⑭ムーサたちの涙 ⑮葬列
  ⑯アルメイン ⑰パヴァーン ⑱ガリアード
  ⑲天国(パラディゾ)⑳すいかずら
  (21)妖精の円舞のあと
  (22)憂愁の姿
フランソワ・ジュベール=カイエ(ディスカント・ガンバ&総指揮)
アンサンブル・ラシェロン(古楽器使用)
フランソワ・ジュベール=カイエ、
リュシル・ブーランジェ、
マリオン・マルティノー、
アンドレアス・リノス、
サラ・ファン・アウデンホーフ(高音〜低音ガンバ)
ミゲル・アンリ(リュート、シターン)
ソフィー・ファンデン・エインド(リュート、バンドーラ)
ヨアン・ムーラン(ヴァージナル、オッタヴィーノ・チェンバロ)
 英国古楽は静かに謎めいていて、軽やかに奥深い——その魅力は、ガンバ合奏でこそひときわ映えるもの。不思議な浮遊感、ダウランドもかくやという美しき憂鬱の影、あるいはルネサンス流儀の神秘的な表題の数々...フランス古楽界最先端からの新録音、惚れます..!

 16 世紀、英国ルネサンス期——エリザベス女王のもと英国がますますの繁栄をみせ、新大陸へ向かいながら当時の超大国スペインを打破、海洋王国として栄華を誇っていた時代。紳士たちはイタリアからもたらされたヴィオラ・ダ・ガンバ(チェロより古くからある、タテに構える弓奏弦楽器)の合奏をたしなみ、あるいはラテン語・ギリシャ語を学びながらセンスの良い詩をひねり出し、高踏な文化生活を愉しんでおりました。そしてそれ以降、英国はフランスと並ぶガンバ大国となり、ガンバの故郷だったはずのイタリアでもガンバが「英国式弦楽器」などという呼び名で知られるようになってゆくほどですが、どうしたものか、ガンバ合奏曲の名盤というのは意外にそうそう出てこないもの。

 古くはフレットワーク、あるいはローズ・コンソート、最近ではオックスフォードのシャリヴァリ・アグレアブル...といった英国勢の活躍をよそに、欧州勢(とくに、意外なことにラテン系諸国の演奏家たち)も実はこの種の音楽に適性があることは、たとえばサヴァール御大率いるエスぺリオンXXI の録音などからもわかることなのですが、昔から英国のガンバ合奏曲を愛好してきた人の多かった隣国ベルギーのRicercar レーベルから、思わぬ新録音が登場してくれました。
 演奏陣はなんとフランス勢ぼ昨年ヴィーラント・クイケンとの二重奏で素晴しいバロック盤を世に送り出してくれた俊才ジュベール=カイエ率いるアンサンブル・ラシェロンには、パリやヴェルサイユで腕を磨いた新世代の俊英古楽奏者たちが集まっていますが、なにしろ彼ら突き抜けた才人たちが「英国ものをやろうぼ」と意気込んで録音しただけあって、かつてAlpha レーベルでレ・ウィッチズがプレイフォードを録音したときのような、あるいはエルヴェ・ニケがパーセルの名盤をGlossa で作ったときのような、フランス古楽勢の意外なまでの英国物への適性をつよく感じさせる1枚に仕上がっているのです!
 ここで演奏されているのは、1599 年、英国ではじめて印刷されたガンバ合奏曲集としても知られる作品集からの名曲22 選——作曲者アントニー・ホルボーンはリュートやシターンなど撥弦楽器の演奏家だったそうですが、この合奏曲集は広く人気を博し、本人が外交官としても活躍していたこともあって、ドイツやイタリアにも楽譜が出回っていたとか。そこに息づく英国ルネサンスならではの不思議な浮遊感、謎めいた曲の表題がこだまする奥深い和声の妙...フランス人が英国ものを手がけたとき特有の高雅な色香が、「当時の英語」と「いまのフランス語」の親和性にも思い及ばせてくれる——しなやかな羊腸弦の振動の重なり、抜群の古楽盤なのです。













9/16(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2110
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
「私小説音楽の極北」ペッタションの壮絶な世界
 アラン・ペッタション:
  (1)交響曲第4番 (1959)
  (2)交響曲第16番 (1979)
   +DVD「アラン・ペッタション、お前は一体何者?」
    (1974年スウェーデン放送制作。英語字幕付き)
クリスチャン・リンドベルイ(指揮)
ノールショピング交響楽団
ユルゲン・ペッタション(A-Sax)
 録音:2013 年1 月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール(ノールショピング)/5.0 Surround Sound、65’ 13”、付録DVD、リージョン:All、52’ 17”、スウェーデン語、字幕:英語

 SACD ハイブリッド盤。熱烈な支持者のいるBIS ペッタション・シリーズの第6 弾は、交響曲第4 番と16 番。アル中DV 父と宗教中心の母のもと貧困家庭に育ち、プロの作曲家となってからは周囲の無理解と関節リューマチに苦しみながら「私小説音楽」とも言うべき凄絶な作風を展開させました。交響曲第4 番は1959 年の作で、ペッタションの大半の交響曲と同様に単一楽章形式をとり、37 分半延々と続きます。後の病的で暗い要素はさほど濃くなく、伝統的と言えます。コラール風の動機は、彼の母が歌った救世軍の賛美歌ですが、ペッタションは生涯のある時点を描いたのではないと記しています。最後の交響曲となった1979 年の第16 番はやはり単一楽章による27 分ほどの作品で、アルト・サクソフォンの独奏を持つ協奏曲的な様相を呈しています。サクソフォン独奏は超絶技巧が要求されますが、現代音楽の寵児ユルゲン・ペッタションが圧巻な演奏を繰り広げます。最晩年、病魔に侵されていた時期ですが、天国的な救いが感動的。
 陽気で前向きなリンドベルイと作風の不思議なギャップが眩暈に似た緊張感を生んでいます。DVD ではペッタション本人の映像と語りに触れることができます。



ついに日の目を見た第1番

BIS 1860
(1CD+1DVD)
\2600→¥2390
 アラン・ペッタション:
  (1)交響曲第1番(1951)(クリスチャン・リンドベルイ校訂版)
  (2)同第2番(1952/3)
  +DVD(約60 分。交響曲第1番のスコア完成まで)
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノールショピング響
 「音楽史上最も悲惨な精神過程をたどった」と言われるスウェーデンの孤独な作曲家ペッティション。
 「私の音楽の素材は、祝福され、呪われた私自身の人生そのものである。」とペッティションは語ったが、まさしくこの言葉が彼の作品のすべてを物語る。これほどまでに「私小説」ならぬ「私音楽」的な作品を書いた作曲家はいないのではないか。しかもその全編が「苦悩」であるような。
 そのペッテション、全部で16曲の交響曲を作ったが(17番は未完)、最初の第1番は破棄されてしまったと言われていた。しかし破棄せず残された240 ページに及ぶ草稿を、クリスチャン・リンドベルイが入魂の校訂を施し、ついに演奏できる形に完成させた。これはまさに執念のリリース。

[ 録音:2010 年5-6 月/ルイ・ド・イェール・コンサートホール(ノールショピング)]DDD、77’54”

現代スウェーデンの作曲家アラン・ペッタション(1911-1980) は17 篇の交響曲を残しましたが、第1番はこれまで封印されてきました。1940 年代後半から着手され、アイディアだけは膨らんだものの、作曲技術が足りず迷宮入りしたと言われます。DV 父親のいる貧困家庭に育ったペッタションの芸術は非常にペシミスティックで暗く、しばしば暴力的で個性的。はまると抜け出せなくなる魔力を持っています。陽性で健康的という正反対のキャラのクリスチャン・リンドベルイがペッタションに私淑し、紹介に力を注ぐのは意外な感じもしますが、真摯かつ情熱的な解釈で胸が熱くなります。

 

BIS SA 2089
(SACD HYBRID)
\2700
ヴェネチアのクリスマス
 ヴィヴァルディ:
  (1)アンダンテ RV.270a
  (2)アリア
   「運命よ、おまえは私を招いたが、私には胸中、
    それほどに強き心がある」RV.717
  (3)プサルテリーとオルガンのための協奏曲 RV.744
 (4)ハッセ:「救い主のうるわしき母」
 (5)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV.266
 (6)ペロッティ:ソナタ ト長調
 (7)ヴィヴァルディ:サルヴェ・レジナ ヘ長調 RV.617
 (8)トレッリ:コンチェルト・グロッソ ト短調 Op.8-6
(1)(5)エヴァ・ゴリンスカ(ヴァイオリン)
(1)(2)(3)コマレ・アカクポ(プサルテリー)
(2)(4)(7)ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
マルタン・ジュステル(指揮、(3)オルガン)
アルテ・デイ・スオナトーリ
 擦弦楽器の一種、プサルテリー演奏によるヴィヴァルディも収録!アルテ・デイ・スオナトーリによるクリスマス

 録音:2013 年10 月/ミハウ・アルハニョウ教区教会(ポーランド)/5.0 Surround Sound、74’ 40”

 SACD ハイブリッド盤。1993 年設立のポーランドのピリオド楽器団体アルテ・デイ・スオナトーリによる最新アルバムはヴィヴァルディと同時代に生きたハッセ、ペロッティ、トレッリのいずれもイタリアの作曲家による作品集です。ヴェネチアのクリスマスと題されたこのアルバムは煌びやかな作品ばかりが集められ、擦弦楽器プサルテリー演奏の作品も収録した興味深い内容です。弦を指や烏の羽ではじいて演奏するプサルテリーは主に14 世紀から15世紀に愛用されており、机や膝の上に置いたり首から紐でつるしたりと奏法は様々でした。若手プサルテリー奏者アカクポにいる妙技で、ヴィヴァルディの作品に新鮮な風が吹きこまれます。



 

BIS SA 2146
(SACD HYBRID)
\2700
疑古典的前衛音楽、ススリンの旧ソ連風音楽
 ヴィクトル・ススリン:
  (1)モビリス〜無伴奏ヴァイオリンのための (1995)
  (2)ソナタ・カプリッチョーザ〜ヴィオラとチェンバロのための (1986)
  (3)国境を越えて〜ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための (1990)
  (4)1756〜無伴奏ヴァイオリンのための (2005)
  (5)「旅立ち」によるカプリッチョ〜
   2本のヴァイオリンのための (1979)
 グバイドゥーリナ:
  (6)ご勝手に〜
   ヴァイオリン、コントラバス、ピアノ、打楽器のための (2013)
ヌリト・スターク(ヴァイオリン、ヴィオラ)
セドリック・ペシャ(チェンバロ、ピアノ)
オリガ・ドヴブシュ=ルボツキー(チェロ)
アレクサンドル・ススリン(ダブルベース)
レベッカ・バイヤー(ヴァイオリン)
齋藤易子(パーカッション)
 録音:2013 年4、10 月/ヴィラ・エリザベート(ベルリン)/5.0 Surround Sound、72’ 01”

 SACD ハイブリッド盤。ヴィクトル・ススリンは1942 年生まれ。旧ソ連時代に前衛作風を繰り広げ、グバイドゥーリナらと即興演奏集団「アストレイア」を結成、1981 年に西ドイツへ亡命し、現在も同地で活躍しています。このアルバムには疑古典的手法による作品が集められ、チェンバロの用い方など彼の同志だったシュニトケを思わせます。最近作「1756」は2005 年に行われた第6 回レオポルト・モーツァルト・ヴァイオリンコンクールの課題曲として作られ、後に当演奏者のヌリト・スタークに献呈されました。タイトルはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生年を意味し、弦楽四重奏曲「不協和音」K.465 の導入部やレクイエムのラクリモーサが引用されます。
 ヴァイオリンのヌリト・スタークは1979 年生まれのイスラエルの新進。ジュリアード音楽院でロバート・マンに、ケルンでアルバン・ベルクSQ に師事した今後再注目の一人。
 


BIS SA 2054
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ブラウティハム/モーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第7集
 キャロリン・サンプソンも招いて

 モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467(カデンツァ;ブラウティハム)
  (2)「どうしてあなたを忘れられようか」K.505
  (3)ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449(カデンツァ;モーツァルト)
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ (指揮)
ケルン・アカデミー
(2)キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
 サンプソンを迎えた歌曲も収録!ブラウティハムによるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第7集

 録音:2013 年7 月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール、ケルン、ドイツ/5.0 Surround Sound、56’ 00”

 SACD ハイブリッド盤。世界的フォルテピアノ奏者、ロナルド・ブラウティハムによるモーツァルトのピアノ協奏曲集の第7 弾はピアノ協奏曲第21 番ハ長調KV.467、ピアノ協奏曲第14 番 変ホ長調 K.449、そして、ソプラノ歌手のキャロリン・サンプソンを迎えて「どうしてあなたを忘れられようか」K.505を収録しました。今回もブラウティハムらしい快活で明瞭なタッチによりモーツァルトのピアノ協奏曲の新たな一面をのぞかせてくれます。


旧譜
キャロリン・サンプソン
パーセル歌曲集
Victorious Love - Songs by Henry Purcell
BIS SA 1536
(SACD Hybrid)
\2700→\2490
パーセル歌曲集
 薔薇より甘く/運命の時が/アミンタスが初めて唇を求めてきた時
 悲嘆/彼らはあなたの偉大な力を語ってくれた
 男は女のために作られ/静寂な闇より/束の間の音楽
 今や闇は払われ/音楽が愛の糧であるならば
 この上なく幸せな恋人たち/内気なテムズ河
 恋の病から自由になろうと/おお、美しいチェダリアよ
 こよなく美しい島/おお孤独よ
 もし恋が甘い情熱なら/聖処女の戒め/夕べの賛歌
キャロリン・サンプソン(Sop)、
ローレンス・カミングス (Cem, Spinet)、
エリザベス・ケニー (アーチリュート、テオルボ)、
アンヌ=マリー・ラスラ(バスヴィオール)、
サラ・セクストン、アンドレア・モリス (Vn)、
ジェーン・ロジャース (Va)
SACDハイブリッド盤。


 パーセルの歌曲集なんて珍しいな、と思って聴き始めたこのアルバム・・・。そうしたらソプラノのキャロリン・サンプソンにハートを射抜かれた。
 もともと店主はバトルやコトルバシュといった「小鳥系(勝手に名づけてる)」ソプラノが好き。いつもは爽やかな青空を健やかに朗らかに飛びまわっているんだけど、雨雲や大きい鳥が出てきたらすぐに木の葉の間に隠れてしまうような。
 このキャロリン・サンプソン。その二人とはちょっと違うかもしれないが、その声の美しさは二人に勝る。
 鈴木雅明&BCJのシリーズでおなじみの人だったのだが、これまで情けない話だがあまり注目していなかった。それがここでこんなパーセルを聴かせてくれるとは・・・。
 歌になんというか、優しさとか真心とか、そういったものを感じるのである。しかも朗らかで素直で優雅な透明感!・・・安心してずっとその世界に浸りたくなる。
 またまわりをかためる古楽器演奏陣もうまい。でしゃばりすぎてサンプソンの歌を殺すようなことをせず、しかしところどころで自由に歌って場を盛り上げる。
 心温まる素敵なアルバムだった。


BCJのカンタータ・シリーズでもおなじみのイギリスのソプラノ、キャロリン・サンプソン。彼女の最新盤はお国物のパーセル。それも「薔薇より甘く」など名作をはじめとする歌曲を19曲も収録した嬉しいアルバム。サンプソンの極めて軽やかで天使のような声質はパーセルのピュアな世界にピッタリ。世にも美しい音空間が実現した。





COVIELLO CLASSICS


COV 91402
\2600
アミューズ・ブーシュ〜ソプラノとオーケストラのためのアリア集
 ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」〜“今の歌声は”
 モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」〜“とうとう嬉しい時が来た”
 ヴェルディ:歌劇「リゴレット」〜“グアルティエル・マルデ、愛しいお名前”
 グノー:歌劇「ファウスト」〜“宝石の歌”
 モーツァルト:歌劇「魔笛」〜“ああ、愛の喜びは露と消え”
 ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」〜“急いでこちらへ”
 リムスキー=コルサコフ:歌劇「皇帝の花嫁」〜アリア
 ストラヴィンスキー:歌劇「放蕩児の遍歴」〜”トムからは何の便りもない”
 R.シュトラウス:私にあなたの歌が響いたときOp.68-4
カタリーナ・ゲレス(ソプラノ)
ダン・エッティンガー(指揮)
マンハイム国立歌劇場管弦楽団
 情感豊かな表現力で圧倒する新時代のソプラノ、カタリーナ・ゲレス ソロ・デビューCD!

 録音:2012 年3 月、2013 年6 月、7 月マンハイム音楽大学ベルゼンザール/57’50

 ソプラノ歌手カタリーナ・ゲレスの初のソロ・アルバム。アルバム・タイトルは、レストランのメニューのお通し「アミューズ・ブーシュ」。幅広いレパートリーを持つゲレスの名刺代わりのよう。ロッシーニ、モーツァルト、ヴェルディ、グノー、ニコライ、リムスキー=コルサコフ、ストラヴィンスキー、R. シュトラウスと多言語を自由に操り、優れた歌声で聴かせてくれます。伴奏は日本では東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者として活躍しているダン・エッティンガー。彼は2009 年からマンハイム国立管の音楽監督を務めています。
 カタリーナ・ゲレスベルリン生まれ。ベルリン放送児童合唱団のメンバーとして音楽活動をスタートさせました。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学のプレカレッジでピアノを学び、2001 年からはカローラ・ノセクに声楽を師事。名ソプラノ歌手ユリア・ヴァラディと名伴奏者ヴァルフラム・リーガーにリート分析を学ぶ。ディートリッヒ・フィッシャー= ディースカウ、アーウィン・ゲイジ、アン・マレー、ウィリー・デッカーのマスタークラスを受ける。卒業後、マンハイム国立劇場のソリストとなり数々のオペラの舞台に立ち、ヨーロッパ各地でコンサート活動を行っています。2009 年ミリアム・ヘリン国際声楽コンクール優勝。
 

COV 91409
\2600
Liquid moods〜ピアノ4手のための作品集
 ゴットシャルク:ガリーナ(キューバ舞曲)Op.53
 バーバー:思い出 Op.28
  【ワルツ/ショティシュ/ パ・ド・ドゥ/
   トゥー・ステップ/ ためらいのタンゴ/ギャロップ】
 サティ:梨の形をした3つの小品
  【開始のひとつのやり方/その延長/小品I/小品II/小品III/
   おまけにもうひとつ/言い直し】
 セバスティアン・バルトマン(1979-):リキッド・ムーズ
  【コスモポリタン・ブレイクダウン/
   マイタイ・モーメンツ/ブルー・モヒート】
デュオ・インパルス
 (バーバラ&
  セバスティアン・バルトマン)
 ハバナ、パリ、ニューヨーク、4 手ピアノで旅をするデュオ・インパルスが繰り広げる鮮やかな世界

 録音:2013 年9 月25-27 日シュトゥットガルト/60’25

 結成11 年を迎えた、デュオ・インパルス。2 台ピアノとピアノ4 手の両方のレパートリーを持ち、ヨーロッパ各地の音楽祭などで演奏し、高い評価を得ています。マイアミで開かれているドラノフ国際2 台ピアノコンクール(2013)でベスト・パフォーマンス賞を受賞するなど、世界各地のコンクールでも優秀な成績を収めています。
 このアルバムは、セバスティアン・バルトマンの「リキッド・ムーズ」という自作の作品を含む、ピアノ4 手のための作品が収録されています。心浮き立つリズムと美しい旋律のアメリカの作曲家ゴットシャルクの「ガリーナ」。連弾の人気曲バーバーの「思い出」。幼少期母親とのニューヨークの旅がモチーフとされ6 曲からなる作品。サティの「梨の形をした3 つの小品」は、サティらしいエスプリとシニカルなユーモアが混在した曲。セバスティアン・バルトマンの「リキッド・ムーズ」は、カクテルの名前を模した3 曲からなるドラマティックな雰囲気の作品。




HAENSSLER



93 325
\2500→\2290

ラヴェル管弦楽曲集第2弾亡き王女、マ・メール・ロワ
 ラヴェル:
  ・亡き王女のためのパヴァーヌ (6’12)
    録音:2014年1月16、17日/
     シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール
  ・バレエ「マ・メール・ロワ」全曲 (29’50)
   前奏曲/紡車の踊りと情景/眠れる森の美女のパヴァーヌ/
   美女と野獣の対話/親指小僧/パゴダの女王レドロネット/
   妖精の園
    録音:2013年9月9-13日/
     シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ
 ・海原の小舟 (7’29)
    録音:2013年9月9-13日/
     シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ
 ・「シェエラザード」序曲 (13’30)
    録音:2014年7月30日/ジンデルフィンゲン、シュタットハレ
 ・古風なメヌエット (7’02)
    録音:2013年9月9-13日/
     シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ
 ・「ジャンヌの扇」〜ファンファーレ (1’50)
    録音:2013年9月9-13日/
     シュトゥットガルト、SWRフンクシュトゥーディオ
ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
 ドゥネーヴ率いるSWRシュトゥットガルト放送響、ラヴェル管弦楽曲集第2弾亡き王女、マ・メール・ロワ

 DDD、ステレオ、66’20

 ステファヌ・ドゥネーヴが2011 年より首席指揮者を務めるSWR シュトゥットガルト放送響と取り組むラヴェルの管弦楽作品シリーズの第2 弾。
 1 曲目、やわらかなホルンの音色が雰囲気満点でたちどころに惹き込まれる「亡き王女のためのパヴァーヌ」、各ナンバーの性格の描き分けもみごとな、アルバム屈指の聴きもの「マ・メール・ロワ」全曲ほか、全6 曲を収録しています。
 1971 年フランス北部のトゥールコワンに生まれ、パリ国立高等音楽院を卒業したドゥネーヴは、SWR シュトゥットガルト放送響を指揮したhaensslerへのデビュー盤、プーランクの「スターバト・マーテル」およびバレエ「牝鹿」全曲をはじめ、ほかにもスコティッシュ・ナショナル管を指揮したドビュッシーやルーセルのシリーズと、目下のところ母国フランスものにすぐれた実績を示しています。
 このラヴェルのシリーズもドゥネーヴのフランス音楽との相性の良さをあらためて実感させるもので、続篇への期待をつなぐにじゅうぶんな魅力にあふれています。




MELBA


MR 301145
\2700
荒野の声
 (1)ハンス・ガル:ヴィオラ・ソナタOp.101
 (2)クシェネク:ヴィオラ・ソナタOp.117
 (3)ガル:即興曲
 (4)クシェネク:無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.92 の3
 (5)ガル:ヴィオラとピアノのための組曲Op.102a
ロジャー・ベネディクト(ヴィオラ)
ティモシー・ヤング(ピアノ)
 ヴィオラ関係者注目、こんな魅力的なレパートリーがあった!

 67’ 50”

 ハンス・ガル(1890-1987)とエルンスト・クシェネク(1900-1991)は同世代で、ともにオースリア出身のユダヤ系作曲家。ナチスを逃れガルはイギリスへ、クシェネクはアメリカへ渡り、それぞれの新天地で手掛けたヴィオラ曲を集めています。いずれもヴィオラの貴重なオリジナル・レパートリーで、ガルの3篇は世界初録音。明るく楽天的で、おとぎ話のような世界が超オススメ。
 現代オーストラリアを代表するヴィオラ奏者ロジャー・ベネディクト。22 歳でロンドン・フィルに入団、29 歳でフィルハーモニア管の首席奏者、2002年からはシドニー交響楽団の首席を務めています。技術の高さに加え、レパートリーの広さも特徴。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


HUNGAROTON



HCD 32750
(2CD)
\3400→\3090
アニー・フィッシャー/アンコール
 Disc 1
  (1)シューベルト:4つの即興曲D.935 (Op.142)
   【1977年3月28日】
  (2)ショパン:バラード第3番変イ長調Op.47
   【1994 年10月24日】
  (3)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
   【1978年2月7日】
 Disc 2
  (1)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
   【1978年2月7日】
  (2)シューマン:子供の情景Op.15
   【1978年2月3日】
  (3)同:ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調Op.11
   【 1978年1月20日】
アニー・フィッシャー(ピアノ)
 初出音源!アニー・フィッシャーの絶品ショパンとシューマン

 録音:フランツ・リスト・アカデミー大ホール(ブダペスト。ライヴ)/ADD、STEREO

 今年2014 年が生誕百年となるアニー・フィッシャー(1914-1995)。初出音源ばかり集めたアルバムが登場します。
 いずれもフィッシャーがブダペストのフランツ・リスト・アカデミー大ホールで行ったコンサートのライヴで、これまで彼女のディスコグラフィになかったショパンのピアノ・ソナタ第2 番「葬送」やバラード第3 番、シューマンのピアノ・ソナタ第1 番などのレパートリーに興奮させられます。フィッシャーのショパン演奏はあまり残されていませんが、ピアノ・ソナタ第2 番は期待以上のフィッシャー節による名演。厳しさに満ちた短調系主題と情感豊かな長調系主題の対比、計算されつくした構成力など新鮮な発見の驚きに満ちています。また、「子供の情景」での優しく夢見るような情感はフィッシャーにしかできぬ魔術で感動的。難しくて複雑なシューマンのピアノ・ソナタ第1 番もフィッシャーならではの語り口の巧さで聴き惚れます。
 演奏はいずれも素晴らしく、フィッシャーならではの真摯で迫力に満ちた音楽を堪能できます。
 お聴き苦しい箇所がございますが、マスターテープ劣化に起因するものです。予めご了承下さい。
 
限定盤


HCD 41003
(9CD)
\16000→¥14590
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
 Disc 1
  (1)第12番変イ長調Op.26「葬送」
  (2)第6番ヘ長調Op.10の2
  (3)第31番変イ長調 Op.110
  (4)第13番変ホ長調Op.27の1
 Disc 2
  (1)第8番ハ短調Op.13「悲愴」
  (2)第3番ハ長調Op.2の3
  (3)第1番ヘ短調Op.2の1
 Disc 3
  (1)第32番ハ短調 Op.111
  (2)第20番ト長調 Op.49の2
  (3)第7番ニ長調 Op.10の3
  (4)第10番ト長調 Op.14の2
 Disc 4
  (1)第18番変ホ長調 Op.31の3
  (2)第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィア」
 Disc 5
  (1)第27番ホ短調 Op.90
  (2)第9番ホ長調Op. 14の1
  (3)第14番嬰ハ短調Op.27の2「月光」
  (4)第28番イ長調Op.101
 Disc 6
  (1)第23番ヘ短調Op.57「熱情」
  (2)第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」
  (3)第15番ニ長調Op.28「田園」
 Disc 7
  (1)第16番ト長調 Op.31の1
  (2)第30番ホ長調Op.109
  (3)第2番イ長調Op.2の2
  (4)第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」
 Disc 8
  (1)第5番ハ短調Op.10の1
  (2)第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
  (3)第4番変ホ長調 Op.7
 Disc 9
  (1)第25番ト長調Op.79「かっこう」
  (2)第19番ト短調 Op.49の1
  (3)第26番変ホ長調Op.81a「告別」
  (4)④第11番変ロ長調Op.22
  (5)第22番ヘ長調 Op.54
アニー・フィッシャー(ピアノ)
 ジャケット一新、廃盤復活!お待たせしました!アニー・フィッシャーのベートーヴェン・ソナタ全集再登場!!

 録音:1977-78 年/フンガロトン・スタジオ(ブダペスト)/ADD、STEREO

 ハンガリーの生んだ大ピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)。彼女が円熟著しかった60 代前半の1977 年から翌年かけて、ブダペストのフンガロトン・スタジオでベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を録音しました。2002 年に発売され話題となりましたが、長く入手困難となっていました。生誕百年となる今年2014 年に新装丁スリムボックス仕様で待望の再発売となりました。
 当時、フィッシャーのベートーヴェンのソナタをコンサートで聴いたフンガロトンのプロデューサーが感激し、全集録音を打診。好きなだけテイクを重ねること、好きなだけ録音時間を費やして良く、結果が気に入らなければ発売しないという破格の条件を添えたといわれます。録音は1 年で完了しましたが、編集に対するフィッシャーのこだわりは果てしなく、数年にようやく一枚を許可する(数日後に却下もあったそう)というペースで、1995 年に彼女が歿するまでにすべてが刊行できなかったいわくつきのものです。フィッシャーの死後、フンガロトンのスタッフや評論家たちが検討した結果、文句なく素晴らしい出来ということで日の目を見たといわれます。
 実際、ちょっと想像を絶する出来で、年配の女性とか非ドイツといった先入観を完全に覆します。フィッシャーのベートーヴェンは造形が大きく、感傷性や曖昧さのかけらもありません。テンポは早目で、聴き手の気持ちを煽るようなボルテージの高さが独特。有名な「悲愴」「月光」「熱情」など、はじめて聴く作品のような新鮮さに満ち、また緩徐楽章での語り口の巧さに引き込まれます。正統派でありながら、こんなベートーヴェンで絶対に聴けません。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ・ファン必携のセットと申せましょう。




WEITBLICK



SSS 0164
\2300→\2090
チェリビダッケ+スウェーデン放送響の
 「幻想交響曲」と「魔法使いの弟子」

  (1)ベルリオーズ:幻想交響曲
  (2)デュカス:魔法使いの弟子
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 遂に登場!チェリビダッケ+スウェーデン放送響の「幻想交響曲」と「魔法使いの弟子」

 (1)1969 年11 月23 日ストックホルム・コンサートホール・ステレオ・ライヴ (2)1968年9月7日ヴェステラス・コンサート・ホールステレオ・ライヴ
 演奏タイミング:(1)[13:52][6:06][19:41][5:30][11:31] (2)[11:01]

 1960 年代から1970 年代のチェリビダッケ+スウェーデン放送響のライヴ名演集が正規リリース。大きな反響を呼んだベートーヴェンに続く新譜は、何と「幻想」と「魔法使いの弟子」というフランス音楽集。「幻想」は、トリノRAI 響とのモノラル録音くらいしか知られておらず、オーケストラの能力には非常に難点がありましたし、最後の手兵ミュンヘン・フィルとは観客の膝上録音しか残されていない模様なので、今後は当演奏がチェリビダッケの「幻想」のスタンダードとなることでしょう。この演奏を聴けばチェリビダッケは、「世俗を超越した芸術家」でも「正しい音楽を教えてくれる教師」でもなく、かなり山っ気のある天才芸術家という側面もあることが理解できるはずです。それだけ、お得意の「聴こえないほどの弱音」、「耳をつんざく大音響」を駆使して、かなり派手で効果を狙った仕掛けがたくさんあります。そして説得力は無類、オーケストラが表現可能な極限を示しております。ここが凡百の指揮者と異なるところです。カプリングの「魔法使いの弟子」も泣かせます。如何にもチェリ向けの繊細さと爆発が感じられる名演です。スウェーデン放送協会音源提供の良好なステレオ録音。
 ※セルジュ・イオアン・チェレビダーキ氏認可
 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付



<国内盤>


FONTEC


FOCD9645
¥2400+税
ソナタIII 〜フェルナンド・ソル作品集/
 フェルナンド・ソル:
  グラン・ソロ Op. 14
  ソナタ Op. 15-2
  グランド・ソナタ Op. 22
  第2グランド・ソナタ Op. 25
  (2014/6/3-5 秩父ミューズパーク音楽堂.REC)
益田正洋(ギター)
 オリジナル19世紀ギターで弾く、ウィーン古典派のソナタ。
 昨年10月に「古典派以降のソナタ」に焦点を合わせた『ソナタII』(FOCD9604)をリリースし、大きな話題を集めた日本を代表する実力派ギタリスト・益田正洋。シリーズ3作目となる新作では、「ギターのベートーヴェン」とも呼ばれ、ギター音楽史に大きな足跡を残したフェルナンド・ソル(1778-1839)のソナタ作品を集めました。
 ギターは19世紀に製作されたPetitjean作の銘器を使用。その卓越した演奏技術と豊かな音楽性をもって、この銘器の魅力を最大限に引き出した益田は、ソルをはじめとした「ギター第1次黄金期」に活躍したヴィルトゥオーソたちの姿とはっきりと重なります。
 ギタリストにとって必須のレパートリーのひとつであるソルの珠玉のソナタ。ギターファンのみならず、全ての音楽ファン必聴の名盤の誕生です。
 

FOCD20100
¥2500+税
飯田真樹 ピアノ作品集 第1集
 プレリュード/遙か-その愛/ワルツ“回想”/
 愛は遍く宇宙に満ちて
 ラストスマイル/永遠へ/ノクターン
 (2013/9/27-28 12/26-27
  碧南市芸術文化ホール.REC)
中根浩晶:ピアノ
 飯田真樹は東京芸大作曲科および、同大学院作曲科を修了し、日本現代音楽協会主催「現音秋の音楽展」の2期連続入選を経て、1987年度日本現代音楽協会新人賞を受賞。受賞作品「萩原朔太郎の詩によるレクイエム」が第一生命ホールで初演されると共に、NHK-FM放送により全国に紹介されました。作曲活動と共に音楽教育の分野にも尽力し、2008年からは金城学院大学教授に就任しています。
 現代音楽の分野で多くの実績を積みながらも、あえてその分野から遠ざかり、独自の創作を続けてきた飯田のピアノ作品を集成。
 飯田自身にも多くのインスピレーションを与えた、清廉かつロマンティシズム溢れる中根浩晶の演奏が、作品の魅力をさらに引き立たせています。




<映像>


EUROARTS(映像)


20 72694
(Blu-ray)
\5000
シェイクスピア:「真夏の夜の夢」
 (ヘンリー・メソンによるドイツ語訳上演,
  メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の音楽を使用)
ミヒャエル・ロッチュホプフ(テソイス,オベロン)
カロリーネ・アイヒホルン(ヒポリタ,ティタニア)
マルクス・マイヤー(プック)
クリスティアン・ヒガー(エゲウス,老妖精)
ターニャ・ラウニヒ(ヘルミア)
ダニエル・イェロマ(リサンダー)
クラウディウス・フォン・シュトルツマン(デメトリウス)
エーファマリア・ゾンマースベルク(ヘレナ)
ラファエル・クラーメル(ペーター・ズグヴェンツ)
パウル・ヘルヴィヒ(ニック・ツェッテル,床張り工)
クリスティアン・グラーフ(フランツ・フラウト,蜘蛛の巣,妖精)
バルバラ・シュピッツ(シュナウツ夫人,芥子の種,妖精)
マティアス・シュルング(トム・シュノック,豆の花,妖精)
ラインホルト・G.モーリッツ(ロビー・シュルッカー,蛾,妖精)
キアーラ・シュケラート(妖精) ゾフィー・レンネルト(妖精)
ホアキン・フェルナンデス(妖精) ルケ・ギャコミン(妖精)
ヘンリー・メイソン(演出) ヤン・マイヤー(舞台,衣装)
フランセスク・アボース(振付)
マリオ・イルザンカー(照明)
アイヴァー・ボルトン(指)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団,
ヴォーカルアンサンブル

20 72698
(DVD)
\3000
「PAL」方式です。
ご注意ください。
 メンデルスゾーンの有名な音楽を用いたシェイクスピアの「真夏の夜の夢」ザルツブルク音楽祭での上演、指揮はアイヴァー・ボルトン!

 収録:2013 年8 月,ザルツブルク
 (Blu-ray)リージョン:All、Full HD、16:9、170分+15分
 (DVD)リージョン:「PAL」方式。なお商品にはNTSC,Worldwide と誤りが記載されております。170分+15分

 御存知シェイクスピアの傑作喜劇「真夏の夜の夢」を、2013 年にザルツブルク音楽祭が上演。といってもそこは天下のザルツブルク音楽祭、ただの舞台上演ではなく、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を用いて音楽ファンにも楽しめるものに仕立てています。オーケストラ曲としては極めて有名なメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」ですが、こうやって舞台と組み合わされることで初めてその真価が明らかになるように思われます。音楽だけだとちょっと物足りない短い曲が、演劇の中に組み込まれると効果抜群ですし、また日本ではすっかり通俗化してしまった有名な結婚行進曲も、とても新鮮な気持ちで、やっぱり名曲だ!と実感できます。
 演出のヘンリー・メイソンは1974 年、英国、ロンドン生まれの演出家。長くドイツ、オーストリアを拠点に活躍しており、演劇やオペラの演出に活躍しています。彼がドイツ語訳と改編を受け持っています(したがって役名もドイツ語化されています)。
 オベロンのミヒャエル・ロッチュホプフは1969 年、リンツの生まれ。ウィーンのブルク劇場など主要劇場で活躍しており、オペラの舞台にもしばしば立っています。彼はまたアーノルト・シェーンベルク合唱団で歌う歌手でもあります。ティタニアのカロリーネ・アイヒホルンはシュトゥットガルト出身の女優。1989 年にデビュー。以来、ハンブルクのタリア劇場、ウィーンのブルク劇場、ハンブルク室内演劇などで活躍。ヘルミア(ハーミア)のターニャ・ラウニヒは、1989 年、ウィーン生まれの若い女優。近年急速に人気を高めている実力派です。リサンダー(ライサンダー)のダニエル・イェロマは、1978 年、ドイツ、レラハ生まれの中堅の俳優。2010 年にメイソン演出でピノキオを演じ、演出家から信頼の厚い俳優です。
 音楽はアイヴァー・ボルトンの指揮するザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団。舞台の添え物などではない実に立派な演奏を聞かせてくれます。
 字幕はいずれの言語もついていませんが、原作が大変に有名な戯曲ですので、文庫本で読んだりあらすじを頭に入れておけばほとんど支障はないでしょう。演劇として見るもよし、メンデルスゾーンの音楽目当てで聞くもよし、とても素敵な映像です!もちろん鮮明映像、Blu-ray Disc は特に美麗です。



















ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2013 ARIA−CD.All rights reserved.44.45.46