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第78号
メジャー・レーベル新譜(2)
2014.8.19〜2014.10.24


SONY



8887503873-2
\2500→\2290
シルヴィア・キエーザ /イタリアン・モダニズム
 ① アルフレード・カゼッラ(1883-1947):『チェロ協奏曲Op.58』
 ② レスピーギ:『アダージョと変奏』
 ③ イルデブランド・ピツェッティ(1880-1968):『チェロ協奏曲ハ短
シルヴィア・キエーザ(Vc),
コッラード・ロヴァリス(指揮)
RAI国立交響楽団
 カセッラとピッツェッティ、レスピーギという20世紀前半を代表するイタリア人作曲家のチェロ協奏曲を集めたアルバム。
 カゼッラの協奏曲はメカニカルな軍隊調の作品で、Rシュトラウスやショスタコーヴィチ的な大胆かつロマンティックな風景が描かれています。
 「20世紀のパレストリーナ」と呼ばれたピツェッティはレスピーギ、カゼッラと並ぶ近代イタリアの大家で、古典への回帰を含ませた情熱的でロマンティックな音楽です。
 そしてレスピーギの作品といった近代イタリアの作曲家の作品は、独特の雰囲気をもった作品として最近人気が復興しつつあります。
 ヤニグロの秘蔵っ子で、トリオ・ディ・トリエステで活躍した名手シルヴィア・キエーザによって、これらの傑作チェロ作品をイタリアの感性豊かに弾いた名演といえましょう。
  【録音】 2014年1月, トリノ、RAIアルトゥーロ・トスカニーニ・アウディトリウム
 


8876546616-2
(3CD)
\3600→\3390
鬼才天才クルレンツィス、モーツァルト・オペラ・シリーズ第2弾
 モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」(全曲)
テオドール・クルレンツィス指揮
ムジカエテルナ
ジモーネ・ケルメス(ソプラノ/フィオルディリージ)
マレーナ・エルンマン(メゾソプラノ/ドラベッラ)
クリストファー・マルトマン(バリトン/グリエルモ)
ケネス・ターヴァー(テノール/フェッランド)
アンナ・カシヤン(ソプラノ/デスピーナ)
コンスタンティン・ヴォルフ(バス/ドン・アルフォンソ)

 ギリシャからのNew Wave鬼才指揮者クルレンツィスのモーツァルト/ダ・ポンテ・オペラ第二作が早くも登場します!
 これまで、パーセル「ディドーとエネアス」、モーツァルト「レクイエム」、ショスタコーヴィチ「交響曲第14番」(これは2010年度の音楽之友社レコードアカデミー賞を受賞)をリリースした後、ソニー・クラシカルとは2013年に長期契約を結び、手兵ムジカ・エテルナとモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」をすべて録音する。

 その第一弾「フィガロの結婚」(2014年4月日本盤発売済)に続く第二作がこの「コジ・ファン・トゥッテ」となります。
 「フィガロ」の時と同様にバロック・オペラ界を牽引するソプラノ、ジモーネ・ケルメスをはじめとする歌手陣は各パートに合う歌い手をクルレンツィス自らが厳選したもので、歌唱スタイルやフレージング、ヴィブラートの使い方、そして装飾に至るまで細かく徹底させた究極の歌唱とサンサンブルを実現させています。
 クルレンツィスが指向するのは自然なフレージングを重視した「最もオペラ歌手らしくない歌唱」(クルレンツィスの言葉)なのです。

 録音:2013年1月9〜13日 ペルミ(セッション録音)



 
テオドール・クルレンツィス
「フィガロ」もやっぱりすごかった
ついに出てきた!
 奇才テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ/
  モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492(全曲)
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
8888370926-2
(3CD)
\5500→\4790
[ダ・ポンテ・オペラ三部作第1弾]ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィス、ついにその全貌を現わす〜
 モーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の究極の新録音がソニークラシカルから登場。第1作は「フィガロの結婚」。

■1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカ・エテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾「フィガロの結婚」の登場です。この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカ・エテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的な全曲盤です。■クルレンツィスとムジカ・エテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。

■クルレンツィスは今回の録音についてこう語っています。「モーツァルトの本質を体現した録音はこれまでにたくさん発売されています。今私たちが敢えて新しい録音を世に問うのは、モーツァルトの音楽が持っている魔法をこれまでに一度もないやり方でお聴きいただけると思うからです。工場での大量生産を思わせる音楽づくりがはびこっている現今、そうした妥協を完璧に排した時に何が生み出せるかを聴いていただきたいからです。私のモットーは、一回一回の演奏は生みの苦しみと同じであるべきだ、ということです。相応しい音楽が生まれ出ることを夢想し、魔法が起こるその時を待たねばなりません。音楽は職業ではないのです。それはミッションなのです。」この妥協を決して許さない音楽づくりは、今回の録音のあらゆる細部にも反映されています。クルレンツィスはこの「フィガロ」の録音にあたって、これまで約10年間にわたる研究と準備を続け、歌劇場は録音に当たって10日以上も日々の公演を休演し、録音も深夜にわたって全員が満足いくまで何度もリテイクが行われました。

■ムジカ・エテルナのオーケストラは、ピリオド楽器もしくはそのコピーを使用していますが、いわゆるピリオド楽器演奏のドグマには全くとらわれていません。クルレンツィスいわく、「ガット弦、ナチュラル・ホルン、当時の木管楽器のレプリカ、通奏低音にはフォルテピアノを使っているのですが、それは歴史的な事実に近づきたいからではなく、作品のドラマを伝えるにあたって必要としている躍動感やスピードのある引き締まったサウンドがこれによって実現できるからなのです。」
■バロック・オペラ界を牽引するソプラノ、ジモーネ・ケルメスをはじめとする歌手陣は各パートに合う歌い手をクルレンツィス自らが厳選したもので、歌唱スタイルやフレージング、ヴィブラートの使い方、そして装飾に至るまで細かく徹底させた究極の歌唱とアンサンブルを実現させています。クルレンツィスが指向するのは自然なフレージングを重視した「最もオペラ歌手らしくない歌唱」(クルレンツィスの言葉)です。

■300ページの解説書にはトラックリスト、伊語/英語/独語/仏語の歌詞対訳に加え、クルレンツィスへのインタビュー、クルレンツィス、ペルミ国立歌劇場とムジカ・エテルナについてのエッセイ(英/独/仏)を掲載、読み物としてもこの録音の独自性を確認することができます。
■ブルーレイ・オーディオ付きデラックス・リミテッド・エディションには、ハイレゾ音源が収録されたブルーレイ・オーディオ(Stereo&5.1ch)が付属しています。

■今後の発売予定:2014年には「コジ・ファン・トゥッテ」、2015年には「ドン・ジョヴァンニ」の発売が予定されています。

■テオドール・クルレンツィスは1972年にアテネ生まれ。サンクトペテルブルクでイリア・ムーシンに指揮と音楽学を学び、作曲当時の楽器と慣習による演奏を目指すため、2004年には彼の仲間とオーケストラと合唱団「ムジカ・エテルナ」をノヴォシビルスクで結成。2010年にペルミ国立歌劇場のポストを打診された時にクルレンツィスが出した条件は、「ムジカ・エテルナ」のアンサンブルをそのままノヴォシビルスクからペルミに連れていくことでした。それ以来、クルレンツィスとペルミ国立歌劇場は、ロシアで最も熱いオペラハウスとして大きな話題となっています。これまでパーセル「ディドーとエネアス」、モーツァルトのレクイエム、ショスタコーヴィチの交響曲第14番をアルファ・レーベルに録音し、ショスタコーヴィチはその鮮烈な切れ味鋭い演奏で、音楽之友社の2010年度第48回「レコード・アカデミー賞」を受賞しています。他の歌劇場やオーケストラへの客演は極力控えているクルレンツィスですが、2013年にはザルツブルク・モーツァルト週間でウィーン・フィル・デビューを飾り、2014年にはマドリッドで「トリスタン」の新演出を任されています。これまでパリ・オペラ座での「マクベス」、マドリッドでのストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」、ブレゲンツでのヴァインベルク「パッセンジャー(パサジェルカ)」の復活上演などのオペラ上演の映像作品もリリースされているほか、メルニコフの伴奏でマーラー・チェンバー・オーケストラを指揮したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲2曲もリリースされています。


 


8888379391-2
\2500→\2290
ノリントン(指揮)&チューリヒ室内管
 モーツァルト:
  『セレナード第5番ニ長調K.204/213a』
  『ディヴェルティメント第10番ヘ長調K.247
   「ロドロン伯爵家の夜の音楽」
ロジャー・ノリントン(指揮)
チューリヒ室内管弦楽団
ロジャー・ノリントン/モーツァルト:セレナードK.204, ディヴェルティメントK.247
 ロジャー・ノリントン&チューリッヒ室内管弦楽団とのソニー・クラシカル第2弾は、モーツァルトの作品。
 これまでもノリントンは、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ、シュトゥットガルト放送交響楽団と数多くのモーツァルトの作品を録音してきましたが、ポストホルン・セレナード以外のセレナードやディヴェルティメントの録音は無かったので、ファンにはうれしいところ。
 もちろん、ノリントンお得意のノン・ヴィヴラート奏法によるピュアトーンと、弦楽器の躍動的な旋律と管楽器の独特な絡み、リズミックな低弦などによって、今まで以上に生き生きとしたモーツァルトの音楽が展開されています。【録音】2013年6〜7月, チューリヒ、ZKO-Haus
 


8888378823-2
(2CD)
\3400→\3090
ダニエル・ベーレ/
 シューベルト:冬の旅(ピアノ・トリオ伴奏版&オリジナル版)

《CD1》
 シューベルト:歌曲集『冬の旅』D.911
  (D・ベーレによるピアノ・トリオ伴奏編曲版・世界初録音)
《CD2》
 シューベルト:歌曲集『冬の旅』D.911(オリジナル版)
ダニエル・ベーレ(T:CD1&2),
オリヴァー・シュニーダー(P:CD1&2),
アンドレアス・ヤンケ(Vn:CD1),
ベンヤミン・ニッフェネッガー(Vc:CD1)
 現代最高の「モーツァルト・テナー」であり、最近ではバロック〜古典派オペラ、エヴァンゲリストとして高い評価を得ているダニエル・ベーレ。また表現力豊かなリート歌手としてもリリカルな声と正確な音程、そして適度に引き締まった解釈は、このシューベルトの歌曲は最もふさわしいといえましょう。
 このアルバムは、テノールのベーレ自らピアノ・トリオ伴奏用に編曲したものと、オリジナルのピアノ伴奏版も収録。オリヴァー・シュニーダー・トリオは、ピアノ三重奏曲の延長上にあるようなシューベルト後期の味わい深さを大切にし、一貫した雰囲気が醸成された編曲は、ピアノでは表現なしえなかったシューベルトの死への恐怖や、暗鬱で絶望的な心の響きを弦が表しているように感じられます。
 歌い方も、オリジナル版での全曲に一貫して流れる叙情性がベーメの美声で堪能できるものとは異なり、弦を引き立たせることによって、自分の内面をネガティブに悲観的に振り返るという姿を描いたヴィルヘルム・ミュラーの詩そのものを深々と語るように歌われます。
 【録音】2013年6月, チューリヒ放送スタジオ
  

8887503325-2
\2500
ティボー・コーヴァン / アルベニスへのヴォヤージュ
 アルベニス:
  『スペイン組曲第1集Op.47』『マヨルカOp.202』
  『スペインの歌Op.232〜コルドバ』
ティボー・コーヴァン(G)
 フランス期待の若手クラシカル・ギタリスト、ディボー・コーヴァンによるフランス・ソニー(ヴォーグ)への2枚目のアルバムは、アルベニスのピアノ曲をギター用に編曲したアルバム。いずれもスペイン的な色彩を持つ小品で、どれもが郷愁に溢れ、ギターで演奏するにふさわしい甘美な旋律を堪能することができます。
 コーヴァンは、全てのこれらの曲順を入れ替え、この1枚のアルバムを1つの組曲として演奏します。もともとピアノ曲であった完成度の高い独創的なこの作品らを、コーヴァンは、躍動感あふれるリズムとメロディで、スペイン的な情感をそのままダイレクトに伝えてくれます。

 「これまで世界120カ国で1000回以上の演奏会を行なってきました。これによって私はノマドのように旅好きな人間になりました。このアルバムでは、みなさんを色彩と感情、そして美しさにあふれたスペインのアルベニスへの世界へとご招待いたします。これらの作品に相応しい、100%ピュアなサウンドを確保するために、私はクラシック音楽の録音としては全く異例の場所、世界最高のワインを生み出すワイナリー、シャトー・ラフィット・ロートシルトのホールを選びました。」——ティボー・コーヴァン

 ティボー・コーヴァンは、「彼ほどカリスマ性を感じさせるギタリストはいない」と絶賛され、現在世界で最も才能のあるギタリストと高い評価を得ています。ギタリストの父親のもと6歳よりギターをはじめ、パリ高等音楽院を卒業後、20歳の時の1年間に世界中で行われた13の国際コンクール全てで優勝。2013年2月に来日した際には「テクニックはもちろん、深い響きと繊細な歌心に惹きつけられた演奏」と絶賛を浴び、ギター誌「ギター・ドリーム」の表紙にも登場しています。
 【録音】2014年9月, フランス、シャトー・ラフィット・ロートシルト

 


8888378585-2
\2500→\2290
ドロテア・レシュマン/ポートレイト
 シューベルト:
  『ミニョンの歌 D 877-2』『ミニョンの歌 D 877-3』
  『ただ憧れを知る者だけが D.877-4』
  『ミニョンの歌 D.321』『トゥーレの王 D.367』
  『糸を紡ぐグレートヒェン D.118』
  『グレートヒェンの祈り D.564』/
 シューマン:『メアリー・スチュアート女王の詩 Op.135』/
 R.シュトラウス:
  『夜 Op.10-3』『明日の朝 Op.27-4』『悪天候 Op.69-5』
  『解き放たれて Op.39-4』/
 ヴォルフ:『ミニョンの歌』
ドロテア・レシュマン(Sp),
マルコム・マルティノー(P)
 今や世界の歌劇場を席巻するドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンによるドイツ・リートのアルバムが登場。
 レシュマンが世界的に注目されることになったのは1995年、ザルツブルク音楽祭におけるアーノンクールの指揮による「フィガロの結婚」のスザンナ役でした。
 それからほぼ20年を経て、彼女の声はますます円熟を深め、一層の表現力を備えています。
 このアルバムでは、3人の女性の「音による」肖像画が描かれています。ゲーテの名作「ヴィルヘルム・マイスター修業時代」に登場するミニョン、そして「ファウスト」の永遠の女性グレートヒェン、実在の女王メアリー・スチュアート。
 彼女たちの姿が目の前に浮かぶようなレシュマンの歌唱は、彼女が実際に訪れた美術館でインスパイアされた感情を載せ、その上で入念な解釈が凝らされたものです。それだけではなく、女性心理を巧みに描くことで定評のあるリヒャルト・シュトラウスの愛らしい歌曲を何曲かを組み合わせ、アルバムに色彩感を与えているのはさすがです。
 女性たちの息づかいまでが聴こえてきそうなリアルな歌唱を丁寧に支えるのは、リート伴奏の第一人者マルコム・マルティノー。2002年にボストリッジとハイペリオンにシューマンの二重唱集を録音していましたが、おそらくドイツ・リートのソロ・アルバムは初めてと思われます。真に魅力的なアルバムをお楽しみください。
 【録音】2013年6月、ロンドン、オール・セインツ教会
 


8884309895-2
\2500→\2290
イヴァン・マルティン/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&2番
 ベートーヴェン:
  『ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15』
  『ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19』
イヴァン・マルティン(P&指揮),
ガリシア交響楽団
 スペインのピアニスト、イヴァン・マルティンのソニー・クラシカルへのデビュー・アルバムです。
 マルティンは1978年グラン.カナリアで生まれ、ラス.パルマス音楽院を卒業後、マドリードで研鑽に努めました。また現代音楽の初演を数多く行うことで評価を得るだけでなく、バッハやモーツァルトなどのプロジェクトも手がけています。
 最近では「ガルドス・アンサンブル」を結成し、様々な時代の音楽を試みています。この演奏では、ガリシア交響楽団とともに自分の弾きぶりで初期ベートーヴェンに挑戦。
 その演奏は、明るい開放的な音色、そしてひとつのフレーズにうねりをつけながら対話をさせ、イマジネーションに満ちた演奏が繰り広げています。
 【録音】2014年5月, パラシオ・デ・ラ・オペラ・デ・ア・コルーニャ

 

8884305887-2
(3CD)
\2500→\2290
レイフ・オヴェ・アンスネス/ベートーヴェンへの旅〜
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

【CD1】
 『ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15』
 『ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37』/
【CD2】
 『ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19』
 『ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58』/
【CD3】
 『ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
 『合唱幻想曲Op.80』
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ&指揮),
マーラー・チェンバー・オーケストラ,
プラハ・フィルハーモニー合唱団(Op.80)



 1970年生まれのノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスがソニー・クラシカルと専属契約し、2012年から2014年にかけて3年がかりで取り組んできたベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音。パートナーは、気鋭のマーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)で、この演奏でアンスネスは、ピアノを弾きつつ指揮も行なっています。
 このコンビは、2014年9月からいよいよ「Beethoven - A Journey」=「ベートーヴェンへの旅」の総決算として、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏を世界各地で行います。
 9月のハンブルク、ボン・ベートーヴェンフェストを皮切りに、ルツェルン(11月)、ウィーン(11月〜12月)、パリおよびニューヨーク(2015年2月)、東京(5月15日・17日、東京オペラシティ)、そしてロンドンのプロムス(7月)にいたる主要都市で、2012年から築き上げられてきたベートーヴェン演奏の成果を披露する予定です。
 それに合わせ、既発売の『ピアノ協奏曲第1番&第3番』『ピアノ協奏曲第2番&第4番』、そして2014年9月に発売される『第5番「皇帝」』『合唱幻想曲』も含めた全集がボックスセット化されます。
 今回のプロジェクトは、アンスネスにとって初めてのベートーヴェン作品のレコーディングとなりました。Virgin Classicsに始まり、EMI Classics(現Warner Classics)に引き継がれて蓄積されてきたアンスネスの膨大なディスコグラフィにも、ベートーヴェン作品はこれまでありませんでした。
 40代半ばで充実の極みにあるアンスネスが、4年間にわたってほぼベートーヴェン作品に絞った演奏活動を行うのも極めて異例ですが、一人の作曲家に極度に集中的に取り組むことによって、これまで聴いたことのないようなベートーヴェン演奏が実現しています。その円熟のピアニズムと深い音楽への洞察をぜひご堪能ください。

 【録音】2012年5月22日&23日、2014年5月20日&21日、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールでのライヴ・レコーデイング(第1番・第3番・第5番・合唱幻想曲)、2013年11月22日&23日、ロンドン、ハンプステッド・ガーデン・サバーブ、聖ジュード教会(第2番&第4番/セッション)
 


8884308257-2
\2500→\2290
テオドール・クルレンツィス /
 ラモー〜輝きの音(オペラ=バレからの舞曲

 ラモー:
  ①『エベの祭典』第7場〜
   テレプシコーレのためのミュゼット、タンブーラン、ロンド,
  ②『ゾロアストル』第3幕〜ガヴィットとロンドー,
  ③『ボレアド』第4幕〜
   ミューズ、ゼフィール、季節と時と芸術の女神達の入場,
  ④『優雅なインドの国々』〜シャコンヌ,
  ⑤『優雅なインドの国々』〜花のバレ,
  ⑥『ゾロアストル』第3幕〜アリアとロンドー,
  ⑦『プラテー』第1幕〜嵐,
  ⑧『優雅なインドの国々』〜ロンドーとデュエット「Forets paisibles」,
  ⑨コンセール第6番『めんどり』,
  ⑩『プラテー』第2幕〜アリア「Aux langueurs d'Apollon」,
  ⑪『ナイス』第5幕〜第1&2リゴードン,
  ⑫『ゾロアストル』〜序曲,
  ⑬『イポリートとアリシ.』第1幕〜
   プレリュードとアリア「Temple sacre, sejour tranquille」,
  ⑭『ナイス』〜序曲,
  ⑮『ボレアド』第1幕〜
   ロンドー形式によるコントルダンス、
  ⑯『優雅なインドの国々』〜
   「寛大なトルコ人」と「アフリカの奴隷たちのアリア」,
  ⑰『ダルダヌス』プロローグ〜タンブーラン1&2,
  ⑱『カストールとポリュックス』第1幕〜アリア「Tristes apprets」
テオドール・クルレンツィス
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 ラモー生誕250年記念リリース
 「フィガロの結婚」全曲で、引き締まった鮮烈な演奏で話題となっている、1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのオーケストラ、ムジカ・エテルナ。ソニー・クラシカルと長期の専属契約を結んだ彼らは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
 このアルバムは、ラモー没後250年を記念して2012年に録音されていたもので、すでにオリジナル楽器による演奏は、フランスの演奏家たちによって実現されていますが、クルレンツィスはそれぞれの役に応じた表現を、それまで以上の大胆さを要求しながら指揮しています。
 それは当時の歴史的な言葉、音楽、演劇などを徹底的に研究しての結果といえます。凡百の演奏とは一味違う尖鋭な解釈の演奏が繰り広げられ、これまでの演奏を吹き飛ばすほどの鮮烈さに驚かれるはずです。【録音】2012年6月, ロシア、ペルミ、セルゲイ・ディアギレフ博物館




 
しつこいようですが紹介します
テオドール・クルレンツィス


「フィガロ」もやっぱりすごかった

8884301417-2
(3CD+Blu-rayオーディオ)
\7500→\6990
ついに出てきた!
 奇才テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ/
  モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492(全曲)
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
8888370926-2
(3CD)
\5500→\4790
[ダ・ポンテ・オペラ三部作第1弾]ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィス、ついにその全貌を現わす〜
 モーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の究極の新録音がソニークラシカルから登場。第1作は「フィガロの結婚」。

■1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカ・エテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾「フィガロの結婚」の登場です。この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカ・エテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的な全曲盤です。■クルレンツィスとムジカ・エテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
■クルレンツィスは今回の録音についてこう語っています。「モーツァルトの本質を体現した録音はこれまでにたくさん発売されています。今私たちが敢えて新しい録音を世に問うのは、モーツァルトの音楽が持っている魔法をこれまでに一度もないやり方でお聴きいただけると思うからです。工場での大量生産を思わせる音楽づくりがはびこっている現今、そうした妥協を完璧に排した時に何が生み出せるかを聴いていただきたいからです。私のモットーは、一回一回の演奏は生みの苦しみと同じであるべきだ、ということです。相応しい音楽が生まれ出ることを夢想し、魔法が起こるその時を待たねばなりません。音楽は職業ではないのです。それはミッションなのです。」この妥協を決して許さない音楽づくりは、今回の録音のあらゆる細部にも反映されています。クルレンツィスはこの「フィガロ」の録音にあたって、これまで約10年間にわたる研究と準備を続け、歌劇場は録音に当たって10日以上も日々の公演を休演し、録音も深夜にわたって全員が満足いくまで何度もリテイクが行われました。
■ムジカ・エテルナのオーケストラは、ピリオド楽器もしくはそのコピーを使用していますが、いわゆるピリオド楽器演奏のドグマには全くとらわれていません。クルレンツィスいわく、「ガット弦、ナチュラル・ホルン、当時の木管楽器のレプリカ、通奏低音にはフォルテピアノを使っているのですが、それは歴史的な事実に近づきたいからではなく、作品のドラマを伝えるにあたって必要としている躍動感やスピードのある引き締まったサウンドがこれによって実現できるからなのです。」
■バロック・オペラ界を牽引するソプラノ、ジモーネ・ケルメスをはじめとする歌手陣は各パートに合う歌い手をクルレンツィス自らが厳選したもので、歌唱スタイルやフレージング、ヴィブラートの使い方、そして装飾に至るまで細かく徹底させた究極の歌唱とアンサンブルを実現させています。クルレンツィスが指向するのは自然なフレージングを重視した「最もオペラ歌手らしくない歌唱」(クルレンツィスの言葉)です。

■300ページの解説書にはトラックリスト、伊語/英語/独語/仏語の歌詞対訳に加え、クルレンツィスへのインタビュー、クルレンツィス、ペルミ国立歌劇場とムジカ・エテルナについてのエッセイ(英/独/仏)を掲載、読み物としてもこの録音の独自性を確認することができます。
■ブルーレイ・オーディオ付きデラックス・リミテッド・エディションには、ハイレゾ音源が収録されたブルーレイ・オーディオ(Stereo&5.1ch)が付属しています。

■今後の発売予定:2014年には「コジ・ファン・トゥッテ」、2015年には「ドン・ジョヴァンニ」の発売が予定されています。

■テオドール・クルレンツィスは1972年にアテネ生まれ。サンクトペテルブルクでイリア・ムーシンに指揮と音楽学を学び、作曲当時の楽器と慣習による演奏を目指すため、2004年には彼の仲間とオーケストラと合唱団「ムジカ・エテルナ」をノヴォシビルスクで結成。2010年にペルミ国立歌劇場のポストを打診された時にクルレンツィスが出した条件は、「ムジカ・エテルナ」のアンサンブルをそのままノヴォシビルスクからペルミに連れていくことでした。それ以来、クルレンツィスとペルミ国立歌劇場は、ロシアで最も熱いオペラハウスとして大きな話題となっています。これまでパーセル「ディドーとエネアス」、モーツァルトのレクイエム、ショスタコーヴィチの交響曲第14番をアルファ・レーベルに録音し、ショスタコーヴィチはその鮮烈な切れ味鋭い演奏で、音楽之友社の2010年度第48回「レコード・アカデミー賞」を受賞しています。他の歌劇場やオーケストラへの客演は極力控えているクルレンツィスですが、2013年にはザルツブルク・モーツァルト週間でウィーン・フィル・デビューを飾り、2014年にはマドリッドで「トリスタン」の新演出を任されています。これまでパリ・オペラ座での「マクベス」、マドリッドでのストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」、ブレゲンツでのヴァインベルク「パッセンジャー(パサジェルカ)」の復活上演などのオペラ上演の映像作品もリリースされているほか、メルニコフの伴奏でマーラー・チェンバー・オーケストラを指揮したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲2曲もリリースされています。




 ムジカ・エテルナで客演コンマスを務めているヴァイオリニストのアンドレイ・バラーノフに話を聞いたとき、テオドール・クルレンツィスはソニーに移籍して、そこでモーツァルトのオペラを録音する予定だ、と言っていた。おそらく「フィガロだろう」と。
 その「フィガロ」が、来た。



 テオドール・クルレンツィス&ムジカ・エテルナ。
 聞いたことがある人も多いと思う。
 とくにそのショスタコーヴィチ交響曲第14番はお聴きになられた方も多いと思う。
 マイナー・レーベル「アルファ」からリリースされて、発売当時はまったく注目されていなかったものの、「すさまじい演奏」という噂が噂を呼び、気がつけばその年の「レコード芸術」交響曲部門のレコード・アカデミー賞をかっさらってしまった。
 レコ芸「レコード・アカデミー」の目玉である「交響曲部門賞」をこうしたマイナー・レーベルが受賞するのはきわめて異例。その演奏の「すさまじさ」がわかろうというもの。
 そしてこの受賞でクルレンツィス&ムジカ・エテルナの名は日本のクラシック・ファンの間に広く知れ渡ることとなった。
 その後彼らはさらにとんでもない演奏のモーツァルト「レクイエム」をリリース。これまた壮絶さと異様さでいけば間違いなく歴代トップ3に入る異常演奏だった。

 クルレンツィス&ムジカ・エテルナの名はさらに広まった。



Alpha159
(国内盤)
\2940
ショスタコーヴィチ:交響曲 第14 番 ト短調 作品135(1969) テオドール・クルレンツィス指揮
Ens.ムジカエテルナ(一部古楽器使用)
独唱: ユリア・コルパチェヴァ(ソプラノ)
ペトル・ミグノフ(バリトン)
Alpha159
(輸入盤)
\2400→\2190
 クルレンツィス&Ens.ムジカエテルナによるショスタコーヴィチの交響曲 第14 番。
 なんとレコード・アカデミー交響曲部門に選出された。
 ヤンソンスもジンマンもスクロヴァチェフスキも小澤もゲルギエフもパーヴォもさしおいて。言い換えれば、数多くのメジャー・レーベルをさしおいて。
 レーベル名はアルファ。国内でマーキュリーががんばってプロモートしているが、もちろん「超」の付くマイナー・レーベルである。実は優秀で魅力的なアルバムを多く出している知る人ぞ知る名レーベルだが、まさかレコード・アカデミーのしかも交響曲部門を取るとは。時代が変わったということか。
 「耳を傾けると、演奏が放つ強烈な磁石を前にもう逃げられなくなる、そんな前例のない第14番である。(諸石幸生氏)」、「現実を突き抜けた名演!(宇野功芳氏)」、「一部古楽器を使用して表現するアイデアと、その結果生み出される異様な音世界が圧巻だった。(中橋愛生氏)」、まさに評論家各氏大絶賛の歴史的名盤。

 驚くなかれ——ショスタコーヴィチ後期作品に「古楽器使用」。知と情のバランスを超えて、作曲家の思惑をえぐりだす問題録音の登場である!
 フランス随一のユニークな小規模レーベルとして充実企画を続々世に問うてきたAlphaが、なんとショスタコーヴィチの交響曲をリリース。・・・となれば、明敏なファンならずとも誰しも注目せずにはおれないはず! そしてさすがはAlpha、ありきたりの内容で攻めてくるわけがない。
 曲目はショスタコーヴィチ晩期の異色作のひとつ、弦楽合奏と打楽器、という異例のオーケストラ編成に独唱が続く、全12 楽章という型破りの楽章構成をとる交響曲第14 番。
 この選択からして「お!」と思わせてくれるが、さらに驚かされずにおれないのが、作曲年代が1969 年というこの作品を、なんと一部古楽器で演奏.....!!ブックレットには、録音現場でチェロのピンを使わず、両脚で挟んで演奏するプレイヤーの写真が!
 大阪万博直前、ビートルズ解散間近というバリバリの最近の作品であるショスタコーヴィチの交響曲 第14番に、なぜ古楽器を使う必要があるのか?
 本盤の指揮者テオドール・クルレンツィスはこう考えた。
 「ショスタコーヴィチがこの曲に込めたメッセージをじっくり読み解いた末、作曲家の意図どおりの弦楽編成で、適宜ガット弦を使用し、ひたすらヴィブラートを排した弦楽サウンドで弾くことこそが、憂鬱と無力感にさいなまれた作曲家が「死」を見すえて作曲した交響曲第14 番の本質を最もよく表現できる手段である」
 祖国ギリシャとロシアの世界的歌劇場や一流オーケストラで経歴を積んだのち、古楽バンド「ムジカエテルナ」を結成、自ら古楽器演奏にも通じてきた人だけに、体験型の現場主義的意識から、このような柔軟な考え方が導き出されたのかもしれない。
 いずれにせよ本盤でクルレンツィスはたたみかけるような力強さから底知れぬ静謐さまで自由自在、一体の生き物のような血肉通った解釈を聴かせてくれる。曲をよく知る人にも、知らない人にも痛烈なインパクトを感じさせてくれるはず。
  ジャケットのイコン画にも通じる静かな迫力を漂わせたロシア語歌唱、ガット弦ならではのオーガニックな美音、秀逸録音が光る打楽器の響き、圧巻の説得力、話題性満点の1枚である。
 


Alpha178
(国内盤・訳詞付)
\2940
モーツァルト(1756〜1791):
 レクィエム ニ短調 KV626
 (ジュスマイヤー版/校訂:T.クルレンツィス)
テオドール・クルレンツィス指揮
アンサンブル・ムジカエテルナ(古楽器使用)
ニュー・シベリアン・シンガーズ(ノヴォシビルスク歌劇場合唱団)
ジモーネ・ケルメス(S)
ステファニー・ウゼール(A)
マルクス・ブルッチャー(T)
アルノー・リシャール(B)
Alpha178
(輸入盤)
\2400→\2190
 クルレンツィス指揮&Ens.ムジカエテルナ。『レコード芸術』レコード・アカデミー賞の快挙のさなか、痛烈な新・名盤が登場
 一糸乱れぬ迫真のアンサンブル、いっさいブレずに突き進む音響体は、モーツァルトのペンの絶えたところ、ふっと炎を消す...もう誰も抗えない、誰にも凌駕しえない、傑作。

 昨年、ショスタコーヴィチの交響曲第14 番「死者の歌」を、一部古楽器まで動員、ノンヴィブラートの精巧にして鮮烈な解釈で録音し、日本でも大喝采を博したテオドール・クルレンツィス&アンサンブル・ムジカエテルナ。ヨーロッパのどこでもない、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクという思わぬ場所で、ギリシャ人の指揮者がこんな精鋭集団を育てていようとは、いったい誰が想像しえただろうか?
 ともあれ、おかげさまで当のショスタコーヴィチ盤(Alpha159)はAlphaからの供給も充分、順調な売れ行きがまったく途絶える気配もない早春のさなか、絶妙のタイミングで素晴しいニューリリースが登場。前盤と全く同じオーケストラ&合唱団に、近年バロック・ファンのあいだで急速に知名度を上げてきた異能の古楽歌手ジモーネ・ケルメスをはじめとするゲストを迎え、クルレンツィスとAlphaレーベルが次に世に問うたのは...なんと、モーツァルトの『レクィエム』!

 パーセル歌劇、ショスタコーヴィチ14 番、と並んだ後に異例の超・王道レパートリーの登場というわけで、サンプル到着前に大急ぎで告知を...と思った矢先、幸いにも音源が届きました。演奏の充実度、申し分ありません——否、そんな陳腐な言葉で片付けられるほど、さっぱりとした対応ができるような演奏ではありません。合唱は10・9・7・7、弦楽配置は6・4・4・4・2、管も含め全て古楽器なのはもはや当然ですが(あえてオルガン抜き・オーケストラの響きで勝負、というのは指揮者の意図)、そのアンサンブルは声・楽器ともまさに一つの意思で動く生き物のように一糸乱れず、ひたすら透明でありながら底知れぬほど生々しく、鮮烈なフォルティシモから静寂と聴き違えるほどのピアニシモまで自由自在、ちょっとした所作が痛烈な雄弁さで語りかけてくる、息をのむ瞬間の連続で...この『レクィエム』をいわば室内楽的な緊密さでまとめあげてみせたクルレンツィスの技量、やはり桁違いです。
 「息をのむ」といえば、最初の「讃美はあなたに...」と歌いはじめるジモーネ・ケルメスのまっすぐな独唱をはじめ、4人のソリストの声もひとつひとつ圧倒的。これほどまでに痛烈な表現力をもって鳴り続ける音響体が、モーツァルトの筆の途絶えたところでふっと鳴り止む、その、圧倒的な沈黙の存在感...!作曲家の弟子ジュスマイヤーによる拙い補筆くらいでは覆せない、驚異の祭壇画ともいうべき傑作録音です。


 さて、ちなみにそのムジカ・エテルナは、当時ロシアの地方都市ノヴォシヴィルスクにあった。

 一方、ところかわって、最近ロシアのペルミという街が油田を掘り起こし、一気に大金持ち都市となった。
 古代のころより、人間というのは裕福になると文化を欲するようになる。御多分に洩れずこの街は、ここへきて突然世界に誇りうる歌劇場とオーケストラを熱望するようになった。
 ・・・そこで・・・前代未聞の話だが、ノヴォシヴィルスクにあったムジカ・エテルナは、なんとごっそり、その大金持ち都市ペルミに移ることになった。
 金があるところに文化は栄えるのである。かつてのマンハイムのように。
 そしてそれまで古楽器を含む室内楽オーケストラだったムジカ・エテルナは、一気に80人を超える大オーケストラに拡大。金に物を言わせてか、各地から腕利きのアーティストを呼び寄せた。
 ちなみに指揮者クルレンツィスは、耳にピアスをしてサングラスをかけ、まるでファッション・モデルのようないでたちをした過去に類を見ない新世代指揮者。



 しかもわれわれクラシック・ファンを喜ばせる、超カリスマ&超スパルタ独裁指揮者。練習もそうとう厳しいらしいが、今回のオーケストラ拡大のための人選も相当厳しいものだったと思われる。



こんなライヴCD-Rも出ている。
DIRIGENT
DIR 1144
1CD-R\2400
モーツァルト:
 幻想曲 ハ短調 K.475(J.M.STAUD編)
 ピアノ協奏曲第24番
 交響曲第36番「リンツ」
テオドール・クルレンツィス指揮
ウィーン・フィル
エマール(P)
2013年1月30日、ウィーンでのライヴ ステレオ 音質レベル:S 初出



  


8887500287-2
\2500→\2290
アレクサンダー・クリッヒェル / ショパン、フンメル、モーツァルト
 ① ショパン:演奏会用ロンド「クラコヴィアク」Op. 14
 ② フンメル:ピアノとオーケストラのための
  「オベロンの魔法の角笛」による幻想曲Op.116
 ③ モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414
 ④ ショパン:「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 Op. 2
アレクサンダー・クリッヒェル(P)
ヴォイチェフ・ライスキ(指揮)
ポーランド・カンマーフィルハーモニー管
 現在、ドイツで最も期待されているピアニストの一人、アレクサンダー・クリッヒェルのソニー・クラシカルへの2枚目の録音となるコンチェルト・アルバムが登場です。クリッヒェルは1989年ハンブルクに生まれ、6歳からピアノを始めました。ハンブルクの音楽芸術大学を経て、2007年ハノーファー音楽演劇大学に入学、ウラディーミル・クライネフに師事し研鑽を積んでいます。
 現在はロンドン王立音楽大学に留学し、ドミトリ・アレクセエフの指導を受けつつ、数々のコンクールを制覇しています。2011年にソニー・クラシカルと専属契約を結び、2013年にはデビュー盤「春の夜」をリリース、メンデルスゾーン、シューベルト、シューマン、リストの作品で瑞々しい感性を見せつけました。
 そんな彼の新譜は、モーツァルト、その弟子のフンメル、そしてショパンへと連なる音楽の旅。小規模ながら端正な魅力を持つモーツァルトの協奏曲、フンメルの作品はウェーバーのメロディを元にした華麗なる幻想曲、そして2つのショパンの作品は、「協奏曲」とは名づけられていないものの、オーケストラをバックに華麗なピアノのパッセージが踊る美しいものです。
 2014年の1月には日本にも来日したクリッヒェル、この時はファースト・アルバムの収録曲を中心に演奏し大好評を博しましたが、今回のアルバムでは更なる成長と、深化した音楽性が感じられます。
 【録音】2014年7月, ワルシャワ、ポーランド放送、ルトスワフスキ・スタジオ
 


8888376217-2
\2500→\2290
ソル・ガベッタ/祈り
 ①ブロッホ:『ユダヤ人の生活から』,
 ②ブロッホ:『組曲「バール・シェム」〜ニーグン』,
 ③ブロッホ:『ヘブライの瞑想曲』,
 ④ショスタコーヴィチ(ミハイル・ブロンナー編):
  『歌曲集「ユダヤの民族詩から」Op.79〜
   「子守歌」「いましめ」「貧しさを歌う」「乙女の歌」,
 ⑤ブロッホ:『シェロモ』, ⑥カザルス:『鳥の歌』
ソル・ガベッタ(Vc)/
アムステルダム・シンフォニエッタ(①〜④)/
レナード・スラットキン(指揮)
フランス国立リヨン管弦楽団(⑤)/
アムステルダム・シンフォニエッタ・チェロ・アンサンブル(⑥)
 1981年、アルゼンチンで生まれ、現在はドイツを中心に同世代のチェリストの中で圧倒的な人気を誇り、充実しきった演奏活動を行っているソル・ガベッタの新録音「祈り」です。
 彼女がコンサートで演奏する際、しばしばアンコール曲に選ぶエルネスト・ブロッホの「祈り」。この曲が必ず聴衆に深い感動をもたらすことを知ったソルは、この「祈り」を中心に添えた録音を企画し、ブロッホの他の作品やショスタコーヴィチの作品を合わせて収録したのがこのアルバムです。
 ブロッホの「祈り」は3曲からなる「ユダヤ人の生活から」の第1曲にあたり、ここでソルは、第2曲「哀願」と第3曲「ユダヤの歌」も合わせて全曲を演奏しています。ブロッホは他に3曲、「ニーグン」「ヘブライの瞑想曲」「シェロモ」が選ばれており、「シェロモ」では、今夏の来日公演でも深い印象を与えてくれたレナード・スラットキンが現在の手兵リヨン国立管とともにソニー・クラシカルに初登場しています。
 ショスタコーヴィチの作品は、彼の歌曲集「ユダヤの民族詩から」をロシアの作曲家ミカイル・ブロンナーがチェロとオーケストラのために編曲したもの。ここから4曲が選ばれています。これらの作品は、ほとんどがユダヤの精神に由来しています。彼女自身はユダヤ系ではないものの、彼女の友人や同僚たちの多くがユダヤ系であり、彼女は彼らの宗教を理解し、その上で「音楽は普遍的な言語である」ということを実証しているかのようです。
 そして最後に置かれたお馴染みのカザルスの「鳥の歌」。もともとはカタルーニャのクリスマス・キャロルですが、カザルスが国際連合本部で演奏し、一躍有名になった「平和を願う」作品です。ピース、ピースと鳴く鳥の歌は、全てのものを超越し、明るい未来のために祈りを捧げているかのようです。
 24ページのブックレットは初回プレスのみオールカラーです。

録音:2012年4月,10月、2014年6月



ソル・ガベッタ/SONY ヴィヴァルディ第1〜3弾

88697 131692
\2500→¥2290
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲へ長調RV.410
 チェロ協奏曲イ短調F.I-176, RV.356, P.1
  (協奏曲集Op.3「調和の霊感」より)
 チェロ協奏曲イ短調RV.418
 チェロ協奏曲変ロ短調RV.424
 チェロ協奏曲ト長調F.III-12, RV.413, P.120  
 チェロ協奏曲ハ短調F.III-1, RV4.01, P.434
 チェロ協奏曲へ短調F.I-25, RV.297, P.442「冬」
  (協奏曲集Op.8「和声と創意への試み」より)
ソル・ガベッタ(Vc)
イ・ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ
録音:2007年5月11〜14日:Santa Vigilio, Col San Martino (Treviso)

8869793230-2
\2500→¥2290
ソル・ガベッタ飛翔!
 ヴィヴァルディ:
  『チェロ協奏曲変ロ長調RV.423』
  『チェロ協奏曲ト短調RV.416』
  『チェロ協奏曲イ短調RV.420』『チェロ・ソナタ ト短調RV.42』/
 レオナルド・レオ:『チェロ協奏曲ニ長調』/
 ジョヴァンニ・プラッティ:『チェロ協奏曲ニ短調Op.657』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn)
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
 叙情性と歌心あふれる知的な表現『ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集Vol.2』は、兄の古楽器アンサンブルとの競演。
 2007年に発売された彼女の『ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集(88697131692, BVCC34163)』の続編となります。前回同様ソル・ガベッタは、自分のチェロに裸のガット弦へ張替え、バロック弓を使用していますが、今回のサポートを務めるのは兄であるアンドレス・ガベッタ。アンドレスはスイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務めるバロック・ヴァイオリン奏者で、バロック音楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評価を得ている奏者です。彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。
[録音] 2011年1月3〜6日 スイス


8869795350-2
\2500→\2290
ソル・ガベッタ/イル・プロジェット・ヴィヴァルディ3〜
 ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集Vol.3

  ヴィヴァルディ(1678-1741):
   『チェロ協奏曲イ短調RV.422』
   『2つのマンドリンのための協奏曲ハ長調RV.532
    (チェロとヴァイオリンのための協奏曲への編曲版)』
   『チェロ協奏曲ヘ長調RV.411』『チェロ協奏曲ニ長調RV.404』,
  ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
   『チェロ協奏曲ハ長調』『チェロ協奏曲ハ短調』,
  フォルトゥナート・ケッレリ(1690-1757):『チェロ協奏曲ト長調』,
  アンドレア・ツァーニ(1696-1757):『チェロ協奏曲イ短調』
ソル・ガベッタ(Vc)
アンドレス・ガベッタ(指揮&Vn),
カペラ・ガベッタ(ピリオド楽器使用)
 モダン・チェロ奏者ながらピリオド楽器への野心を見せる、好評の『ソル・ガベッタ/ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集』シリーズ。2007年に発売された『Vol.1(88697131692, BVCC34163)』では、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカとの共演。
 『Vol.2(88697932302)』では彼女の兄が率いる古楽器アンサンブルとの共演で、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲2曲と、ガベッタ兄弟でチェロとヴァイオリンのための協奏曲風に編曲した「2つのマンドリンのための協奏曲」、ヴィヴァルディの作風に影響された18世紀初頭に活躍した3人のイタリアの作曲家によるチェロ協奏曲も収録。どの曲も速い楽章での細かいテクニック、緩徐楽章でのカンタービレなど、細部にまで神経の行き届いた新しいバロックのスタイルといえましょうこのアルバムでソルは、1759年のグァダニーニをガット弦仕様にしたものと1781年のガリアーノという2種類のチェロを使い分けています。
 兄でバロック・ヴァイオリン奏者のアンドレス・ガベッタは、スイス・バロック・ソロイスツのリーダーなどを務め、バロック音楽への自発的で開放的なアプローチと驚くべき妙技妥当性など、非常に高い評価を得ている奏者です。
 彼のために集まったヨーロッパの優秀なピリオド楽器奏者で結成されたアンサンブル「カペラ・ガベッタ」とガベッタ兄弟の掛け合いは、新鋭らしいフレッシュな感性だけでなく、叙情性と歌心あふれる情熱的かつ知的な表現いっぱいの魅力的なディスクに仕上がっています。
 【録音】2011年8月, 2013年3月, スイス、ラ・ショー=ド=フォン・音楽ホール[デジタル:セッション]



グリモーと組んでDGからも登場

DG
4790090
\2200→\1990
《 エレーヌ・グリモー&ソル・ガベッタ/デュオ》
 シューマン:幻想小曲集 作品73
 ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
ソル・ガベッタ(チェロ)
エレーヌ・グリモー(ピアノ)

 まさかガベッタがグリモーと組むとは・・・!

 最も情熱的で最も霊感に溢れた美しい二人の女性アーティストによるDUO!
 2011年にクシュタートで行われたメニューイン音楽祭で共演し絶賛を浴びたプログラムと同じチェロとピアノの最重要作品の選曲です。
 録音:2012年5月22-25日 ドイツ エッセン、フィルハーモニー


 


8884309578-2
(6CD)
\11000→\9990
ラザール・ベルマン/コンプリートCBSレコーディング
【CD1】
 ベートーヴェン:
  『ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57』
  『ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3』
   [録音:1976年、ニューヨーク]
【CD2】
 ラフマニノフ:『ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30』〜
  クラウディオ・アバド(指揮) ロンドン交響楽団
   [録音:1976年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール]
【CD3】
 ラフマニノフ:
  『前奏曲 嬰ハ短調Op.3-2』『前奏曲 ト長調Op.32-5』
  『前奏曲 ト短調Op.23-5』
スクリャービン:
 『練習曲 変ロ短調Op.8-11』『練習曲 嬰ニ短調Op.8-12』
ハチャトゥリアン:『トッカータ』
プロコフィエフ:『3つのオレンジへの恋〜行進曲』
ベートーヴェン:『トルコ行進曲』『ピアノ・ソナタト長調Op.49-2〜メヌエット』
ショパン:『練習曲 嬰ハ短調Op.25-7』
シューベルト(リスト編):『グレートヒェン』『魔王』
ファリャ:『火祭りの踊り』
 [録音:1976年12月:ロンドン、CBSスタジオ]
【CD4】
 ブラームス:『ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』〜
  エーリヒ・ラインスドルフ(指揮) シカゴ交響楽団[録音:1979年11月:シカゴ]
【CD5〜6:カーネギー・ホール・ライヴ1979】
 クレメンティ:『ピアノ・ソナタ ロ短調Op.40-2』,
 モーツァルト:『ロンド イ短調K.511』,
 ベートーヴェン:『ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」』,
 ショパン:『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』,
 リスト:『葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206』『スペイン狂詩曲S.254』,
 ショパン:『夜想曲第19番ホ短調Op.72-1』,
 ガーシュウイン:『前奏曲第2番』
  [録音:1979年3月11〜12日:カーネギー・ホールでのライヴ]
ラザール・ベルマン(P)
 ピアノ界最高のヴィルトゥオーゾの一人と言われているロシアの巨匠ラザール・ベルマン。1930年レニングラード生まれ。音楽院教授の母親よりピアノを習い、4歳で演奏会、7歳で録音も行い「音楽界の神童」と呼ばれました。
 1951年のベルリン国際青少年音楽祭、1956年のブダペスト・リスト国際ピアノ・コンクールで優勝。モスクワ中央音楽院卒業後は、ソ連国内やと東欧諸国で演奏活動を行いましたが、1960年代には一旦コンサート活動から離れています。1970年代に新たに出発し、アメリカや西側諸国にデビューし絶賛をあびるようになりました。しかし1980年代になるとソビエト政府より妨害を受け、西側諸国での活動は阻止。1990年にイタリアに出国定住しました。2005年にフィレンツェで没。
 このラザール・ベルマンのCD6枚組ボックスは、1976年にロンドンとニューヨークで収録されたセッション録音に始まり、1979年のカーネギー・ホールでのリサイタルのライヴ・レコーディングに至る、LP6枚分の旧CBSレコーディングを全て集めたもの。ベルマンの録音は非常に少なく、このボックスは先日発売されたDGの全録音ボックスと合わせて、彼の偉大なる芸術性が詰め込まれた貴重な記録といえましょう。ブックレットには、日本語による簡単な解説付き。
  


8884308729-2
(3CD+DVD)
\17500→\16490
イギリス海兵隊軍楽隊350年記念スペシャル・ボックス
<CD1>
 1. A Life on the Ocean Wave / 2. Skye Boat Song /
 3. I Vow t o Thee My Country . Jonathan Antoine /
 4. Ave Maria - Georgina Robertson (RoyalMarines) /
 5. We’ll Keep a Welcome . Richard & Adam /
 6. In Ireland . Charlene Walker (RM) /
 7. Flower of Scotland . Lucy Kay /
 8. Stranger onthe Shore . Amy Dickson /
 9. Famous Songs of the British Isles /
 10. No-one But You . Ellie Lomas (RM) /
 11. All Through the Night / 12. DannyBoy . Charlotte Jaconelli /
 13. Nimrod / 14. Rule Britannia . Russell Watson
<CD2>
 1. Colonel Bogey / 2. On the Quarter Deck / 3. By Land and Sea /
 4. The Standard of St. George / 5. The Voice of the Guns /
 6. HM Jollies / 7.A Life on the Ocean Wave /
 8. The Admiral’s Regiment / 9. Under the White Ensign /
 10. Commando Patrol
<CD3>
 1. Parade of the Charioteers / 2. Warship / 3. The Cowboys /
 4. Pilgrim’s Chorus fromTannhauser / 5. On Her Majesty’s Service /
 6. High on theHill / 7. Seventeen Come Sunday / 8. Invincible /
 9. HMS Trinidad / 10. Highland Cathedral / 11. Andrews Sisters Medley /
 12. Riverdance
<DVD>
  350th Anniversary Celebration (約12分)
イギリス海兵隊軍楽隊
 伝統と格式を誇る厳粛な佇まい、鍛練の賜物ともいえる高いミュージシャンシップで、世界の吹奏楽やブラスバンドに多大な影響を与えてきたイギリス海兵隊軍楽隊(通称:ロイヤルマリーン)。
 その350周年を記念するスペシャル・ボックスが登場。世界最高峰のアンサンブルと賞されるブラスバンドの真髄がここにある。ファンファーレ、舞踊曲、オーケストラ、室内楽・・・あらゆるジャンルを網羅するロイヤルマリーンの演奏を収録。
 CD1ではラッセル・ワトソン、エイミー・ディクソン、リチャード&アダム、ジョナサン&シャーロット等、英ポップス界で活躍するアーティストとの共演でも楽しませてくれる。
 CD2はこれまでレコーディングされてきた著名な軍楽を、CD3は主にコンサートで演奏される人々に親しまれてきたレパートリーを収録。
 約12分のDVDでは、ロイヤルマリーン350年の歴史を振り返る。豪華な装丁の写真集も見どころ。
 


8884309001-2
\2500→\2290
ヤン・フォーグラー/ヴェネツィアのコンチェルト
 ① マルチェッロ:『オーボエ協奏曲ニ短調』〜第2楽章アダージョ(チェロ版),
 ② カルダーラ:『チェロと2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調』,
 ③ヴィヴァルディ:『ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 変ロ長調 RV 547』,
 ④ ポルポラ:歌劇『ポリフェーモ』〜「偉大なジュピターよ」(チェロ版),
 ⑤ ポルポラ:『チェロ協奏曲ト長調』,
 ⑥ アントニオ・ヴァンディーニ:『チェロ協奏曲ニ長調』,
 ⑦ ヴィヴァルディ:『チェロ協奏曲変ロ長調RV.424』,
 ⑧ ヴィヴァルディ:歌劇『ファルナーチェ』〜
  「凍り始めた全身の血が」(チェロ版)
ヤン・フォーグラー(チェロ)
ロビン・ペーター・ミュラー(指揮)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ
 19歳にしてドレスデン歌劇場管弦楽団の首席チェリストとなり、現在世界中でソリストとして活躍しているヤン・フォーグラー。ドイツを代表する円熟のチェリストとして、1枚1枚にテーマを持たせたアルバムを発表しています。
 そんなフォーグラーの最新アルバムは、イタリア・バロックの作曲家のコンチェルトとアリアを集めた1枚です。
 「ベニスの愛」で知られる有名なマルチェッロのオーボエ協奏曲の第2楽に始まり、カルダーラ、ヴィヴァルディ、ポルポラのコンチェルトを並べ、その合間にポルポラとヴィヴァルディのオペラのアリアをチェロ用に編曲したものを挟み込む、という趣向です。
 彼は個々の作品が作曲された時代の奏法だけでなく、より表現力を高めるために開放弦使用法も加味しているのがミソ。
 彼の感性と音楽が合致し、斬新なピリオド楽器のアンサンブルによる演奏と、しっとりしたチェロの音が絶妙に絡み合っている点が見事です。
 【録音】2014年5月, ドレスデン、グロッセンガルテン宮殿



ひっそり地道に、でもすごい
ヤン・フォーグラー特集

 ヤン・フォーグラーは日本ではそれほど大人気!というわけではなく、輸入代理店もそのタイトルを扱ってなかったり国内盤なんてもってのほか、という感じだが、ヨーロッパでは非常に高い人気を持つ。
 そのちょっと個性のあるコンセプト・アルバムがヨーロッパの「大人的な」音楽ファンの心をくすぐるのだろう。下記紹介の旧譜も、確かに見てみるととても味がある。そして実際素敵なのである。


国内盤
SICC-517

¥2592
モーツァルト:
 弦楽三重奏の為のディヴェルティメントK563/
 「フィガロの結婚」組曲より(弦楽四重奏版)
ヤン・フォーグラー(Vc)
ベンヤミン・シュミット(Vn)
ロリン・ジェイコブソン(Vn)
ミラ・ワン(Vn)
 フォーグラーが主宰する室内楽音楽祭「モーリッツブルク音楽祭」は、毎年8月にドレスデン近郊のモーリッツブルク城で行われる音楽祭。
で、これがまた素敵なアルバム。演奏家の息吹と音楽への愛情が感じられる、およそメジャー・レーベルらしからぬ(失礼)優しく温かいアルバム。名手が顔を揃えていて楽しく、そして音楽性豊かな共演を繰り広げている。とくに面白いのは「フィガロ」の編曲版。編曲者不明の楽譜をフォーグラーが再構成したらしいが、おなじみのアリアやメロディーが美しい弦楽アンサンブルによって奏でられてうっとり。
録音:2005年8月。

8869757519-2
\2500→¥2290
J・S・バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集 /
 ヴィオラ・ダ・ガンバ(チェロ)のためのソナタ集

  (BWV.1027〜1029全3曲)
 オルガンのためのコラール集より(チェロとピアノ用編曲版)
  「高き天よりわれは来れり」「神の御子は来たれり」
  「汝にこそわが喜びあり」「かくも喜びに満てるこの日」
  「神のひとり子なる主キリスト」「天より天使の軍勢来れり」
  「主なる神よ、いざ天のとびらを開きたまえ」
  「イエスはわが喜び(Vc+P版、Pソロ版)」
ヤン・フォーグラー(Vc)
マルティン・シュタットフェルト(p)
 “グールドの再来”シュタットフェルトと、“ロマンティック開放弦の魔術師”ヤン・フォグラーの、モダン楽器にして上をいく現代演奏の美の極致!!19歳にしてドレスデン歌劇場管弦楽団の首席チェリストとなり、現在世界中でソリストとして活躍しているヤン・フォーグラー。彼の演奏はロマンティックでありながら、ときに粋を感じる。それは子供の頃に感じた哀愁さえ感じさせてくれるのだ。それは何故なのか。彼は極端に開放弦を好んで多用して、聴衆にハッとさせるのだ。通常、開放弦は指で押さえた音とは全く違った音質になるので、メロディーラインを大切にするロマンティック演奏家は、全く好まないのである。ピリオド楽器の演奏家は、各弦の個性を出すために開放弦を多様するものの、フォーグラーのその使用法とは違う。彼はその作曲された時代奏法だけでなく、曲の表現のために開放弦使用法も変えて、歌に変換しているのだ。それは絶妙としかいいようがなく、他の演奏家には無い個性なのだ。それが私たちに新鮮さを与えてくれる。誰もが彼のバッハを聞くとなぜかのり込まれてしまうという、シュタットフェルト。彼の演奏自体は、聴衆に意表をつくものではなく、バッハを理論的に考え抜いた表現と圧倒的なテクニックの結果なのだ。聴衆は演奏を聴くに随って、次第に納得させられ引き込まれる。
 今回のアルバムでは、最近モダン楽器での演奏が少なくなった「ガンバ・ソナタ」を演奏。二人の独自なバッハ演奏のベクトルは、同じ方向を向いていることには間違いない。あえてモダン楽器での演奏は久しく、ある懐かしささえ感じるかもしれないが、古さを感じるものではない。絶妙さの二乗は、数倍もの美と感動を私たちに提供してくれるだろう。オルガン・コラール集から、チェロとピアノのための編曲した版も収録。

8869769033-2
\2500→¥2290
ヤン・フォグラー/My Tunes Vol. 2
 『サン=サーンス:白鳥』『パガニーニ:カンタービレOp.17』
 『メンデルスゾーン:歌の翼に』
 『サン=サーンス:アレグロ・アパッショナート ロ短調Op.43』
 『フォーレ:エレジー ハ短調Op.24』
 『R=コルサコフ:熊蜂の飛行』
 『シューベルト:アヴェ・マリア』
 『パガニーニ:ロッシーニの「モーゼ」の主題による変奏曲』
 『ヨアヒム・ラフ:カヴァティーナOp.85-3』
 『グラズノフ:アラビアのメロディーOp.20-1』
 『民謡:ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)』
 『グルック:精霊の踊り』
 『ワーグナー:「夢」〜ヴェーゼンドンクの歌』
 『ピアソラ:オブリヴィオン(忘却)』
【録音】2009年 [デジタル:セッション]
ヤン・フォグラー(Vc)
ヘルムート・ブラニー(指揮)
ドレスデン歌劇場室内管弦楽団(ドレスデン・カペルゾリステン)
 19歳にしてドレスデン歌劇場管弦楽団の首席チェリストとなり、現在世界中でソリストとして活躍しているヤン・フォグラー。彼はその作曲された時代奏法だけでなく、様々な時代の曲の表現のために開放弦使用法も加えて歌に変換している。それは他の演奏家には無い個性で、それが私たちに新鮮さを与えてくれる。2007年に発売されたVol.1(88697130652 なぜかすごく高いし¥3500、入りにくい。でももし興味ある方はご一報を。)は、ドイツ・クラシックチャート1位を1カ月独占したほどのアルバムで、「メロディーの情熱的な深い呼吸」「小品集にしてこの感動的名演」「クールでスマートかつエレガント。これこそ現代のチェリスト」と高く評価されました。今回もチェロ用小品ながら、深く感動的な彼の素晴らしい演奏をお聴き下さい。

SONY国内盤
SICC 516
\2520
ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」の秘密
 ドヴォルザーク:
  ひとりにさせて(4つの歌曲)
  チェロ協奏曲
  ひとりにさせて(チェロ・バージョン)
 フォスター:
  金髪のジェニー/もう行ってしまうの?
 ドヴォルザーク:ジプシーの歌
ヤン・フォーグラー(Vc)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms)
デイヴィッド・ロバートソン指揮
NYP
ヘルムート・ドイチュ(P)
 市場にはほとんど出回っていなかったがひそかにマニアの間で話題となり、アリアCDでも告知をしていないのに多くのご注文を受けたアルバム。ドヴォルザークのチェロ協奏曲を中心とした興味深いコンセプト・アルバムなのだが、確か何かの雑誌でその年の最高の輸入盤のひとつに上げられていてびっくりした。結局クチコミでその素晴らしさが伝わりついに国内盤でもリリース。輸入盤でも入るが異常に高い。
 作曲家のアメリカ時代の作品である「チェロ協奏曲」、その作曲に影響を与えたと思われるフォスターの歌曲や、作品解釈の手がかりとなる自作の歌曲を散りばめ、作品を包括的に聴くことができる。こういうコンセプトのアルバムは、ありそうで全然ない。
ヤン・フォーグラーは元ドレスデン・シュターツカペレの首席チェリストで、現在はソリストとして活躍している。このヤン・フォーグラーがなかなか曲者で、これからじわじわ人気を獲得していくと思われる。
 共演陣もあえてニューヨーク・フィルをあてがったりするなど凝っている。また「ジプシーの歌」では一部チェロが交代して歌ったりするなど、なかなか憎い試みも取られている。
録音:2004年12月、2005年5月。
ピアノ五重奏曲『ます』、他 フォーグラー、シーララ、B.シュミット、トムテ、サクサラ
8869789262-2
\2500→\2290
ヤン・フォグラー主宰、モーリッツブルク音楽祭
 1)シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667,Op.114「ます」,
 2)シューベルト:「ます」D.550
 3)E・ソーリッド&L・A・トムテ:「ます」
 4)マシュー・ホィットール:「オードブル」
 5)S・カシュテンセン&B・シュミット:「Forelle Blue」
1)ヤン・フォグラー(Vc),
アンティ・シーララ(P),
ベンヤミン・シュミット(Vn),
ラルス・アンデルス・トムテ(Va),
ヤンネ・サクサラ(Cb) ,
2)ヤン・フォグラー(Vc),
アンティ・シーララ(P),
ヤンネ・サクサラ(Cb) ,
3)エーリック・ソーリッド(ハルダンゲル・フィドル),
ラルス・アンデルス・トムテ(Va),
4)アンティ・シーララ(P),
5)スティアン・カシュテンセン(アコーデオン),
ベンヤミン・シュミット(Vn),
[録音] 2011年3月24〜27日, ドレスデン(デジタル:セッション)

 決してでしゃばらず目立たず、でもひっそりときっちりよいものを出す。優れたアーティストはその作品だけで勝負する・・・。そんな通好みのチェリスト、ヤン・フォグラー。

 元ドレスデン・シュターツカペレの首席チェリストで、現在はソリストとして活躍するヤン・フォグラーが主宰する室内楽音楽祭「モーリッツブルク音楽祭」は、毎年8月にドレスデン近郊のモーリッツブルク城で行われる音楽祭。
 参加メンバーも実力派揃いで、飛躍のピアニストのシーララ、自在な鋭さのベンヤミン・シュミット、ベルリン・フィルのサクサラらが参加し、若々しくけれん味のない颯爽とした演奏が展開されている。
 それだけでなく、北欧民族音楽とポップスの融合を図っているアーティストらが作曲&即興で参加し、「ます」を題材とした作品を変奏曲のように演奏していく。躍動感とすばらしき親密さを感じられるアルバム。

SONY
88697469852
\2500→\2290
エクスペリエンス〜ライヴ・フロム・ニューヨーク
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番より『ワルツ2』
 ショスタコーヴィチ:映画音楽『馬あぶ』より『ワルツ』
 ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調作品107
 ショスタコーヴィチ:劇音楽『殺されたはず』作品31より『ガモーシュカ』
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番より『ワルツ1』
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1番より『ワルツ』
 ショスタコーヴィチ:映画音楽『イワン=ミチューリン』より『ワルツ』
 ジミ・ヘンドリックス:マシンガン
ヤン・フォーグラー(チェロ)
ザ・ナイツ(アンサンブル)

エリック・ジェイコブセン(指揮)
録音:2008年10月15-16日、ニューヨーク(ライヴ、デジタル)
 元シュターツカペレ・ドレスデンの首席チェリスト、ヤン・フォーグラーによるショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番とジミ・ヘンの「マシンガン」を収録。
 実はこれなんとクラブでのライヴ録音。ショスタコのロシア・ガチガチ音楽を、美音とカンタービレで国籍不明の抒情作品にしてしまった。

SONY
8869759978-2
\2500→\2290
「新世界とはなんぞや?」
 チャールズ・アイヴズ:『答えのない質問』
 ガブリエラ・レナ・フランク:『Leyendas - An Andean walkabout』より
 アントニン・ドヴォルザーク:『森の静けさ』
 オズワルド・ゴリジョフ:『ラスト・ラウンド』
 アーロン・コープランド:『アパラチアの春』
ヤン・フォーグラー(Vc)
エリック・ジェイコブセン(指揮)
ザ・ナイツ(The Knights:室内オーケストラ)
 ドレスデン・シュターツカペレの元首席チェロ奏者ヤン・フォーグラーと、室内オーケストラ「ザ・ナイツ」とのセカンド・ザルバム。
 今回は彼らのニューヨークでのスタジオ録音でのしっかりしたものですが、「新世界とはなんぞや?」と問いかけてくるのです。
 ここに収録された作品は、もちろん南北アメリカの音楽との融合を図ったもので、それに対して彼ら自身で答えを出していくのです。指揮者のエリック・ジェイコブセンは若手のチェロ奏者で、様々なアメリカの管弦楽団や音楽祭に出演。またバロック・チェロのアンナー・ビルスマとの共演など、様々な時代の音楽を精力的に演奏してきています。彼は、ヨーヨー・マの「シルクロード・アンサンブル」のメンバーも務めています。彼が結成したザ・ナイツ(The Knights:室内オーケストラ)は、ニューヨークを中心とした非常に若いソリストばかりで結成されており、「光の中でかき消されたものを新たに一体化した、圧倒的な誘惑に誘い出される。」「ジャンルを超越した官能的な新ファッション!いかなる古典的批評家も認めざるをえない。」と高い評価を得ています。
 録音:2008年10月&2009年1月、レガシー・スタジオ、ニューヨーク (DDD、セッション)
  

8869789257-2
(2CD)
\3000→\2790
ついに来た。
 ヤン・フォーグラー(Vc)
  J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲) BWV1007〜1012
ヤン・フォーグラー(Vc)
 現在ドイツを代表する若手チェリストとして世界的な活躍を続けるヤン・フォーグラーの新録音は、チェロ独奏曲の最重要レパートリーともいえるバッハの無伴奏全曲の登場です。
 ファビオ・ルイージ/シュターツカペレ・ドレスデンと共演したR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」を皮切りに、ドヴォルザークやショスタコーヴィチのチェロ協奏曲、タンゴ・アルバムなど、1枚1枚が個性的なコンセプトに基づく録音をソニー・クラシカルで発表してきたフォーグラーですが、バッハの録音は、シュタットフェルトとの「ガンバ・ソナタ」全曲以来のこと。古今東西のチェリストがそれぞれの解釈を刻印してきたこのチェロ音楽のバイブルを気鋭のフォーグラーがどう料理するか、興味は尽きません。

 【録音】2012年12月, ニューヨーク、パーチェス大学 (デジタル:セッション)




8884301924-2
\2500→\2290
ヴェラール・バルナ=サバドゥス / 美しい絵〜グルック&サッキーニ:アリア集
 グルック:
  ①『おお 優しの恋人よ』,
  ② 歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より抜粋,
  ③バレエ音楽『ドン・ファン』より抜粋,
  ④歌劇『パリーデとエレーナ』より抜粋 /
 アントニオ・サッキーニ:
  ⑤歌劇『イル・シッド』より抜粋,
  ⑥歌劇『セミラミスの確認』より
   「Non saprei qual doppia voce」
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(カウンター・テナー:①②④⑤⑥)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
ホーフカペレ・ミュンヘン
 1986年ルーマニア生まれの若手カウンター・テナー、ヴェラール・バルナ=サバドゥス。そのルックスと驚異のヴォイスは今世界中を席巻しており、すでに各地のオペラハウスで主役級に抜擢されています。
 当アルバムは、バルナ=サバドゥスにとってのSony Classicalへのデビュー・アルバム。ここに収録された作品は、グルックの「オペラ改革」につながった作品であり、流麗で劇的な作曲仕様によりカストラートの主役をより際立たせたものです。
 サバドゥスはそれらを見事に歌いこなし、芸術的に完成させています。特に「オルフェオとエルリディーチェ」はバルナ=サルバドゥスの十八番で、2011年にシュトウットガルトでフリーダー・ベレニウス指揮で歌った公演で絶賛を浴びています。
【録音】2014年2月, ミュンヘン、昇天教会
 


8884308937-2
\2500→\2290
ケント・ナガノのベートーヴェン交響曲全集、遂に完結。

ベートーヴェン交響曲全集[6]
 交響曲第2番&第4番

  ベートーヴェン:
   1.交響曲第2番ニ長調作品36
   2.交響曲第4番変ロ長調作品60
モントリオール交響楽団
指揮:ケント・ナガノ
 ケント・ナガノと彼が音楽監督を務めるカナダのモントリオール交響楽団による「ベートーヴェン:交響曲全集」プロジェクトの6作目にしてついに完結編となる「第2番&第4番」の登場です。

 アルバム・タイトルは「自由の詩」。200年前に書かれたベートーヴェンの音楽が21世紀に持つ意味合いを強く意識した、こだわりのケントらしいコンセプトで制作されています。
 難聴が悪化し、「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれたのとほぼ同時期に作曲された交響曲第2番は、古典派の枠をはみ出してゆくベートーヴェンの姿を刻印した作品で、全曲にわたって荒々しい響きや予想外の転調などのワイルドさが聞きもの。シューマンによって「二人の巨人に挟まれたギリシャの乙女」と評された交響曲第4番は、優美さの中に深いロマンティシズムを湛えた名曲です。

 演奏は2014年1月、モントリオールの新しいコンサートホールで、モントリオール響の新たな本拠地であるメゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールでライヴ収録されたもので(拍手入り)、これまで同様、固いバチによるティンパニや、対向配置でヴィブラートを控えめにした弦楽パートなど、オリジナル楽器演奏のメソードを取り入れることで、作品の特徴を生かした、緊張感の高い演奏を実現しています。フランス物を得意とする優美で繊細なオーケストラとして知られるモントリオール響が、ケント・ナガノのもとで、独墺古典派のレパートリーにおいても一家言ある演奏スタイルを身につけたことの証左であり、「フランコフォニー・ベートーヴェン」とでも称すべき歴史的な全曲録音の完結編といえるでしょう。

 なお、ケント・ナガノとモントリオール響は2014年10月に来日を予定しており、ラヴェルとドビュッシーを中心とするフランスもののレパートリーで、10/10(金)東京芸術劇場から10/18(土)札幌コンサートホールKitaraまで、全国6回の公演が行われます。


 ケント・ナガノ バイオグラフィ

 1951年カリフォルニア生まれの日系3世の指揮者。明快で優雅、そして知的な指揮者として名高く、オペラとコンサートの双方で活躍、コンサートでは古典派、ロマン派、現代音楽にいたる幅広いレパートリーを渉猟。リヨン国立歌劇場、ハレ管、ベルリン・ドイツ響などのポストを歴任。現在はモントリオール交響楽団音楽監督、エーテボリ交響楽団首席指揮者。2015年からハンブルク国立歌劇場音楽総監督に就任予定。
 [録音]2014年1月7日〜9日、モントリオール、メゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールのこけら落とし公演でのライヴ・レコーディング

◆モントリオール交響楽団 2014年 10月 来日ツアー
 指揮:ケント・ナガノ
 ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー(10/12)
 ヴァイオリン:五嶋 龍(10/10、10/11、10/16)10/10(金) 
  東京芸術劇場10/11(土) ハーモニーホールふくい10/12(日) 
  京都コンサートホール10/13(月・祝) 横須賀芸術劇場10/16(木) 
  サントリーホール10/18(土) 札幌コンサートホールKitara
 


8884309795-2
\2500→\2290
マルティン・シュタットフェルト / 暁の星はいと麗しかな〜若きバッハ
 J.S.バッハ (シュタットフェルト編):
  ① コラール前奏曲『暁の星はいと麗しかな』BWV.739
  ② トッカータとフーガ ニ短調BWV.565
  ③ パッサカリア ハ短調BWV.582
  ④ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903
  ⑤ カプリッチョ 変ロ長調『最愛の兄の旅立ちに』BWV 992
 シュテファン・ホイッケ(1959〜):
  ⑥ 『変革』(新クラヴィーア小品集)Op.46a〜
   ただ、愛する神のみ旨に従うものは
マルティン・シュタットフェルト(P)
  ピアニスト、マルティン・シュタットフェルトが衝撃的な「ゴルトベルク変奏曲」でCDデビューしたのは2004年。それから10年の月日が経とうとしています。
 彼の経歴はご存知の通り。1980年にドイツのコブレンツ生まれ、キャリアを重ねながら2001年のブゾーニ国際ピアノ・コンクールに入賞し、その翌年バッハ国際コンクールにて歴代最年少で優勝。その後まもなくのCDデビューでした。それからはバッハを中心に、ベートーヴェンやメンデルスゾーンなどのドイツ物を中心にレパートリーを広げて来ていますが、今作はある意味「初心に立ち返った」かのようなバッハ作品集です。
 しかしそこは、実に大きな深化と変容を遂げているのです。
 ここで演奏されているバッハ作品のほとんどは、オルガンのために書かれたもので、それをシュタットフェルトがピアノ用に編曲しています。
 また、バッハが18〜35歳頃に書いた比較的初期の作品と考えられている作品が選ばれています。ちょうどシュタットフェルトが現在34歳に当たるので、作曲時バッハと同年代ということでもあるのでしょうか、一つ一つの音を慈しむかのようであり、そこには計り知れないほどに深いバッハへの愛が感じられます。
 そして最後に置かれたホイッケの作品は、これまたバッハへのオマージュであり、様々な作品に現代的な味付けをして再構築することが得意な、この作曲家の先鋭的な音楽をも楽しむことができる構成になっています。
 【録音】2014年7月, カイザースラウテルン、南西ドイツ放送局スタジオ (デジタル:セッション)
  


8887500685-2
\2300→\2090
プラシド・ドミンゴ/地中海の歌
 1. Mediterraneo (Joan Manuel Serrat)
 2. Estate (Bruno Martini/Bruno Brighetti )
 3. En Mediterranee (Geroges Moustaki)
 4. Aranjuez (based on Adagio from Concierto de Aranjuez byJ.Rodriguez)
 5. Anghjulina (Magime Merland / Jean- Philippe Guissani)
 6. Torna a Surriento
  (Ernesto De Curtis / Giambattista De Curtis)
 7. Nonpotho reposare
  (Guiseppe Rachel / Savatpr Sini)
 8. Lamma bada (traditional Andalusian)
 9. Adio Kerida (traditional Ladino)
 10. To Yasemi(traditional Cyprus)
 11. Reginella (Gaetano Lama /Libero Bovio)
 12. Layla, layla (traditional Cyprus)
 13. Del cabello mas sutil (Fernando Obradors)
 14 Plaisir d'amour (J.P.E.Martini / J.P.de Florian )
プラシド・ドミンゴ
 ソニー・クラシカルと専属契約を結んで以降、3枚目となる最新スタジオ・アルバムは地中海諸国で親しまれている美しい情緒あふれる歌曲集。
 アンダルシア地方、キプロス、ギリシャ、ナポリに伝わる伝承歌からロドリーゴ「アランフェス協奏曲」〜アダージョからの編曲、「愛のよろこび」(フランス)まで、さまざまな言語でドミンゴが歌う地中海諸国に伝わる名曲集。
 世紀のテナー=ドミンゴがバリトン歌手として発売した注目の「ヴェルディ」作品集〜豪華ゲストを迎えた「ソングス」〜そして3枚目のスタジオ・アルバムとなる本作でもドミンゴのアーティストとしてのあくなきチャレンジが聴く者の心を魅了する仕上がりとなっている。
8884303161-2
(8CD)
\6000
プラシド・ドミンゴ/いつも私の心に〜
 ラテン・アルバム・コレクション

【CD1:エルネスト・レクオーナを歌う】
 『シボネイ』『青い夜』『アンダルシア』
 『ポル・エソ・テ・キエロ(それゆえに君を愛す)』
 『いつも私の心の中に』『マリア・ラ・オ』『カント・カラバリ』
 『青春』『マラゲーニャ』『魅惑のお嬢さん』『ラ・コンパルサ』/
【CD2:Adoro】
 『Adoro』『Un Viejo Amor』『Serenata Tapatia』
 『Adios Mariquita Linda』『La Negra Noche』
 『Las Mananitas A La Virgen』『El Triste』『Rayando El Sol』
 『Noche Plateada』『China』『Maria Bonita』/
【CD3:スペインへの想い】
 『ラテン・アメリカの叫び』『私が彼だったなら』
 『スペインへの想い』『初めての人』『セビリャ』
 『女王のための歌』『救いを求めて』
 『愛し合っているふたり』〜
  withフリオ・イグレシアス(Vo), パコ・デ・ルシア(G)/
【CD4:わがラテンの魂 第1集】/
 『グリーン・アイズ』
 『ニッケの花/だれも私の悩みを知らない(群衆)/アマラディート』
 『ノソトロス/あなたと一緒に/あなたなしでは』
 『メキシコからブエノス・アイレスに』『私をまた忘れたら』
 『エル・ウマウアケーニョ(花祭り)/カバージョ・ピエホ(バンボレオ)/
  モリエンド・カフェ(コーヒー・ルンバ)』
 『デリリオ(うわごと)/アルマ・ジャネラ(平原の魂)』
 『ソラメンテ・ウナ・ベス/ベラクルス/
  ノーチェ・デ・ロンダ(ロンダの夜)』
 『カーニバルの朝(黒いオルフェ)/ブラジル』
 『私が愛しているのが判る』
 『アルフォンシーナと海/人生よありがとう』
 『ボリンケンの哀歌/南国の小道』『きのうのように』
 『ペルフィディア(パーフィディア)/フレネシー/最後の夜』
 『アディオス』『愛のために/あなたが捜しているように/黒い瞳を』/
【CD5:わがラテンの魂 第2集】
 『サボッレ・アミ』『ラ・パロマ』『アレリのつぼみ』
 『太陽はもえている』『カンタナメラ』『クェ・ダリア』『ラテン魂』
 『ヴォルヴァ・ヴォルヴァ』『ペルドン』『恋の執念』
 『マリア・エレーナ』『コラソン・コラソン』『フィナ・エスタンパム』
 『バイヤ』『コパカバーナ』『プリンセシータ』『アイ・アイ・アイ』/
【CD6:ララ作品集】
 『グラナダ』『セビリャのカーネーション』
 『若き闘牛士(マリア・テレサ・ララ)』『ムルシア』
 『わがギターの弦』『マドリード』『フェルミン』『セビリャ』
 『スペインぶり』『バレンシア』『シルベリオ』『トレド』/
【CD7:わがラテンの魂 第3集】
 『可愛い鳩』『マラゲーニャ』『この一年』『君をどうして忘れよう』
 『忘れたくても』『テキーラはレモンで』『ラ・ロンダージャ』
 『彼女』『わたしより強い』『ハリスコ』『馬上の人』
 『ふたりでできるなら』『月よ、昇れ』『メヒカーノ(メキシコ人)』
 『夜明けのくちづけ』『花市場』/
【CD8:キエレメ・ムーチョ】
 『キエレメ・ムーチョ(たくさん愛して)』
 『セーロス(嫉妬)〜ウステー(あなた)』
 『アザレアの花〜そんなにわたしを愛さないで〜シナモンの肌』
 『ミーア(わたしのもの)』
 『君がいなくて淋しい〜シーゲメ(わたしについてきて)』
 『コクーラ』『3倍も君を愛す』『セニョーラ(奥さん)』
 『君に慣れてしまったわたし〜遠くても君といっしょ』
 『神よ助け給え』『君のいないわたし』
 『3つの言葉〜セニーサス(灰)』
 『破れた心〜行ってしまった彼女〜叫べ、荒野の石』
 『アシー(こんな風に)』『イ(そして)』
 『フリーオ・フリーオ(寒さ)』『トタル(結局)』
プラシド・ドミンゴ(T)
 70代になった今もなお現役歌手としてステージにたつドミンゴ。メキシコで思春期を過ごした彼にとって、ラテン・アメリカのメロディはまさに魂そのもの。その最初のステージも両親のサルスエラ劇団で始まりました。
 この8枚組セットは、1984年から2002年にかけてSonyと旧EMIから発売されたラテン・アルバムが収録され、ドミンゴの深みある歌声の魅力が堪能できるものとなっています。
 CD1、CD3、CD6はそれぞれ、エルネスト・レクオーナ、マヌエル・アレハンドロ、アグステイン・ララという、キューバ、スペイン、メキシコを代表する大作曲家のヒット・ソング集となっています。
 そのほかのCDはテーマ別もしくは場所によって編まれたアルバムで、CD2はメキシコのポピュラー・ソング、CD7はメキシコのフォークソング、CD8はラテンのダンス・ミュージックにフォーカス、そしてCD4とCD5には、タンゴ、ボレロをはじめとするダンス・ミュージックが散りばめられています。
 旧EMI音源4タイトルは現在原盤契約切れのため生産中止となっており、今回のボックスはドミンゴ・ファン、ラテン・ファンにとって嬉しい復活となることでしょう。
【録音】CD1:1983年(Sony), CD2:1981年(Sony), CD3:1989年(Sony), CD4:1994年(EMI Latin), CD5:1997年(EMI Latin), CD6:1996年(Sony), CD7:1999年(EMI Latin), CD8:2002年(EMI Latin)
 

ヨナス・カウフマン(テノール)/君は我が心のすべて〜華麗なるオペレッタとヒット・ソングの世界

 ■そのダークでロマンティックかつ強靭な歌声で今や世界中から引っ張りだこのスーパースター・テノール、ヨナス・カウフマン。ソニー・クラシカルへ移籍後3枚目となるその最新録音は、1925年〜35年にかけての10年間に、ドイツをはじめとするヨーロッパを席巻した黄金時代のオペレッタとポピュラー・ソング集です。
 ■20世紀初頭、ベルリンやウィーンを席巻したレハールやカールマン作曲のオペレッタは、美しく親しみやすいメロディの歌やダンスで構成され、20世紀中葉からアメリカに輸入されて発達したミュージカルの原型ともいえるものです。またトーキー映画でも歌や音楽を伴った作品が数多く作られ、中には爆発的なヒットを飛ばしたものもでてきました。
 ■リヒャルト・タウバー、ヨーゼフ・シュミット、ヤン・キープラといった当時の人気テノールによって歌われたこれらのオペレッタやヒット・ソングは、第2次大戦に突入する直前の音楽的・文化的に最も繁栄を誇ったドイツの黄金時代の華麗かつノスタルジックな気分を反映したもの。最近日本でも上演が相次いだコルンゴルトの歌劇「死の都」の最も有名なアリア「この身にとどまるしあわせよ」が含まれているのも同じ理由によるものといえるでしょう。当アルバムはそうした20世紀初頭の文化や芸術が爛熟した黄金時代へのカウフマンによるオマージュであり、そのフレキシブルかつ気迫のこもった熱唱が聴きものです。
 ■2011年8月、ベルリンのヴァルトビューネで行われたガラ・コンサートでアンナ・ネトレプコやアーウィン・シュロットと共演した際にカウフマンの頭にひらめいたのがこのアルバムのコンセプトで、それ以来3年がかりで作品を調べ、2014年にようやく録音にこぎつけました。特にこだわったのは、後年の編曲ではなく、作曲者が構想したオリジナル通りに演奏することでした。
 ■カウフマンのコンサートの定番アンコールである「君はわが世界」「歌は世界を巡る」も収録しています。
 ■収録は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルのベートーヴェンやシューマンの交響曲全集の録音で知られるベルリンのフンクハウス・ナレーパシュトラッセで行われました。ここは旧東ドイツ時代の国営放送局の巨大な施設後で、その中にある音響効果の優れた大ホールで収録されています。録音最終日は聴衆を招待してのライヴ演奏が行われ、その模様は映像収録されました(その模様は、スーパー・デラックス・ヴァージョンのDISC3[3曲抜粋]とDISC4[全曲]、デラックス・ヴァージョンのDISC2[3曲抜粋]に収録)。収録曲のうち、3曲では、ソプラノのユリア・クライターと共演しています。

 『トーキー時代のテノール用のヒット・ソングが大好きなんです。当時ベルリンで学んでいた祖父が、道を歩きながらこうしたヒット・ソングを口笛で吹いていたのを記憶しています。それだけでなく、このドイツの文化芸術史上、伝説的な時期そのものに私は惹かれているのです。信じられないほどの創造力にあふれた時代です。当時のヒット・ソングは現在でも歌い継がれていますが、知られているのは氷山の一角にすぎません。今は忘れ去られてしまっているけれど、素晴らしい歌がとてもたくさんあるのです。今回のアルバムほど大きなチャレンジだった録音はありませんでした。これらの歌は、イージー・リスニングと思われていますが、それは聴き手の視点であるだけで、歌う方にとっては、声に負担の大きい、演奏至難の曲がとても多いのです。』———ヨナス・カウフマン

8884306499-2
(2CD+2DVD)
\9700
君は我が心のすべて〜華麗なるオペレッタとヒット・ソングの世界
21世紀の『キング・オブ・テノール』ヨナス・カウフマン、愛と享楽の「うた」の黄金時代を熱唱。
カウフマン/Du bist die Welt furmich (Super DeluxeVersion)

[特典]
 ①ヨナス・カウフマン・フォト・カレンダー
 ②カウフマンの直筆サイン入りポートレイト
 ③カウフマン・ポストカード3枚
 ④LPサイズの特製ボックスに収納
<DISC1=CD>全曲ドイツ語歌唱版
 1.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした
 2.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 4.レハール:喜歌劇「フラスキータ」より 青空が天蓋の寝台に
 5.シュトルツ:映画「愛のコマンド」より 君は夢の中で全てを
 6.カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より ウィーンによろしく
 7.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て
 8.メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より 歌は世界を巡る
 9.レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より 友よ、人生は生きる価値がある
 10.アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より 私に再び別れの手を
 11.ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの
 12.アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
 13.シュトルツ:喜歌劇「別れる訳は聞かないで」より 愛は終わった
 14.スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 15.キュネッケ:喜歌劇「女大罪人」より シュレンクの生涯の歌
 16.コルンゴルト:歌劇「死の都」より この身にとどまるしあわせよ
   2、3、5、8、13、14:編曲:アンドレアス・N・タルクマン
ヨナス・カウフマン(テノール)
ユリア・クライター(ソプラノ)
DISC1-10,12,16 / DISC3-10,12,16 / DISC 4-14-16:
 ベルリン放送交響楽団
 指揮:ヨッヘン・リーダー
<DISC2=DV> メイキングDVD
 1.ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセでのレコーディング風景(ドイツ語)
 2.ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセでのレコーディング風景(英語)
 3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 4.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 5.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした
<DISC3= CD> ドイツ語(10曲)+英語(6曲)およびフランス語(1曲)歌唱収録版
 1.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした(英語版)
 2.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て(英語版)
 3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 4.レハール:喜歌劇「フラスキータ」より 青空が天蓋の寝台に(英語版)
 5.シュトルツ:映画「愛のコマンド」より 君は夢の中で全てを
 6.カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より ウィーンによろしく
 7.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 8.メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より 歌は世界を巡る(英語版)
 9.レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より 友よ、人生は生きる価値がある
 10.アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より 私に再び別れの手を
 11.ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの(英語版)
 12.アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
 13.シュトルツ:喜歌劇「別れる訳は聞かないで」より 愛は終わった(英語版)
 14.スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 15.キュネッケ:喜歌劇「女大罪人」より シュレンクの生涯の歌
 16.コルンゴルト:歌劇「死の都」より この身にとどまるしあわせよ
 17.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て(フランス語版)
  3, 5, 7, 8, 13, 14:編曲:アンドレアス・N・タルクマン
<DISC4= DVD> コンサートDVD「ライヴ・イン・ベルリン」
[全曲ドイツ語歌唱版]
 1. イントロダクション
 2. レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より 友よ、人生は生きる価値がある
 3. カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より ウィーンによろしく
 4. スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 5. メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より 歌は世界を巡る
 6. シュトルツ:映画「愛のコマンド」より 君は夢の中で全てを
 7. ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの
 8. タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 9. スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 10. ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 11. レハール:喜歌劇「フラスキータ」より 青空が天蓋の寝台に
 12. レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした
 13. レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て
 14. コルンゴルト:歌劇「死の都」より この身にとどまるしあわせよ
 15. アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より 私に再び別れの手を
 16. アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
 17. クレジット
  4, 5, 6, 8,9,10:編曲:アンドレアス・N・タルクマン
[録音]2014年1月15日〜22日、ベルリン、ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセ(DISC2: 3-5, DISC4=ライヴ・レコーディング)[プロデューサー]フィリップ・ネーデル [エンジニア]フィリップ・サイニー
 

8888375742-2
(CD+DVD)
\3800
カウフマン/Du bist die Welt furmich (Deluxe)
<DISC1=CD> 全曲ドイツ語歌唱版

 1.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした
 2.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 4.レハール:喜歌劇「フラスキータ」より 青空が天蓋の寝台に
 5.シュトルツ:映画「愛のコマンド」より 君は夢の中で全てを
 6.カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より ウィーンによろしく
 7.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て
 8.メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より 歌は世界を巡る
 9.レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より 友よ、人生は生きる価値がある
 10.アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より 私に再び別れの手を
 11.ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの
 12.アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
 13.シュトルツ:喜歌劇「別れる訳は聞かないで」より 愛は終わった
 14.スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 15.キュネッケ:喜歌劇「女大罪人」より シュレンクの生涯の歌
 16.コルンゴルト:歌劇「死の都」より この身にとどまるしあわせよ
  2、3、5、8、13、14:編曲:アンドレアス・N・タルクマン
<DISC2=DVD>
 メイキングDVD
  1.ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセでのレコーディング風景(ドイツ語)
  2.ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセでのレコーディング風景(英語)
  3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
  4.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
  5.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした
ヨナス・カウフマン(テノール)
ユリア・クライター(ソプラノ)
DISC 1-10, 12, 16.
 ベルリン放送交響楽団
 指揮:ヨッヘン・リーダー
[録音]2014年1月15日〜22日、ベルリン、ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセ(DISC2: 3-5=ライヴ・レコーディング)[プロデューサー]フィリップ・ネーデル[エンジニア]フィリップ・サイニー
 
8888375741-2
\2500
カウフマン/Du bist die Welt furmich
<CD> 全曲ドイツ語歌唱版

 1.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした
 2.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 4.レハール:喜歌劇「フラスキータ」より 青空が天蓋の寝台に
 5.シュトルツ:映画「愛のコマンド」より 君は夢の中で全てを
 6.カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より ウィーンによろしく
 7.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て
 8.メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より 歌は世界を巡る
 9.レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より 友よ、人生は生きる価値がある
 10.アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より 私に再び別れの手を
 11.ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの
 12.アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
 13.シュトルツ:喜歌劇「別れる訳は聞かないで」より 愛は終わった
 14.スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 15.キュネッケ:喜歌劇「女大罪人」より シュレンクの生涯の歌
 16.コルンゴルト:歌劇「死の都」より この身にとどまるしあわせよ
  2、3、5、8、13、14:編曲:
  アンドレアス・N・タルクマン
ヨナス・カウフマン(テノール)
ユリア・クライター(ソプラノ)
DISC 1: 10、12、16:
 ベルリン放送交響楽団
 指揮:ヨッヘン・リーダー
[録音]2014年1月15日〜22日、ベルリン、ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセ[プロデューサー]フィリップ・ネーデル[エンジニア]フィリップ・サイニー
  
8884308771-2
\2500
カウフマン/You Are the World toMe
<CD> ドイツ語(10曲)+英語(6曲)およびフランス語(1曲)歌唱収録版

 1.レハール:喜歌劇「パガニーニ」より 僕は女たちによくキスをした(英語版)
 2.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て(英語版)
 3.タウバー:喜歌劇「歌う夢」より 君は我が世界
 4.レハール:喜歌劇「フラスキータ」より 青空が天蓋の寝台に(英語版)
 5.シュトルツ:映画「愛のコマンド」より 君は夢の中で全てを
 6.カールマン:喜歌劇「マリッツァ伯爵夫人」より ウィーンによろしく
 7.ヘイマン:映画「ブロンドの夢」より 世界のどこかに
 8.メイ:映画「歌は世界を駆け巡る」より 歌は世界を巡る(英語版)
 9.レハール:喜歌劇「ジュディッタ」より 友よ、人生は生きる価値がある
 10.アブラハム:喜歌劇「ヴィクトリアと軽騎兵」より 私に再び別れの手を
 11.ベナツキー:喜歌劇「白馬亭にて」より それは素晴らしいもの(英語版)
 12.アブラハム:喜歌劇「ハワイの花」より 長椅子のお人形さん
 13.シュトルツ:喜歌劇「別れる訳は聞かないで」より 愛は終わった(英語版)
 14.スポリアンスキー:映画『夕暮れの歌』より 今宵こそは
 15.キュネッケ:喜歌劇「女大罪人」より シュレンクの生涯の歌
 16.コルンゴルト:歌劇「死の都」より この身にとどまるしあわせよ
 17.レハール:喜歌劇「微笑みの国」より 君は我が心の全て(フランス語版)
  3, 5, 7, 8, 13, 14:編曲:
   アンドレアス・N・タルクマン
ヨナス・カウフマン(テノール)
ユリア・クライター(ソプラノ)
Tr. 10,12,16:
 ベルリン放送交響楽団
 指揮:ヨッヘン・リーダー
[録音]2014年1月15日〜22日、ベルリン、ベルリン・フンクハウス・ナレーパシュトラッセ[プロデューサー]フィリップ・ネーデル[エンジニア]フィリップ・サイニー
 


8884308253-2
(2CD)
\2500→\2290
ラン・ラン/The Mozart Album
<CD1>
 1-3.ピアノ協奏曲24番ハ短調 KV 491
 4-6.ピアノ協奏曲17番ト長調 KV 453
<CD2>
 1-3.ピアノソナタ5番ト長調 KV 283
 4-6.ピアノソナタ4番変ホ長調 KV 282)
 7-9.ピアノソナタ8番イ短調 KV 310
 10.「トルコ行進曲」(ピアノソナタ11番 KV 331 より)※
 11.アレグロヘ長調 KV1c
 12.マーチ KV 408/1
 13.コンツェルトゥシュトゥックヘ長調 KV 33b
ラン・ラン(P)
1-6
アーノンクール指揮
ウィーン・フィル
 リスト、ショパンに続く、ラン・ラン、初のフル・モーツァルトアルバム!
 協奏曲2曲は、巨匠アーノンクール、ウィーン・フィルとの共演。ソロ・ピースは、2013年11月、ロンドン、ロイヤル・アルバートホールでのLIVE収録より。
 1-10 2013年11月、ロイヤル・アルバートホール コンサートでのライヴ収録
  

8884308779-2
\2500→\2290
ジョシュア・ベル/バッハ:協奏曲集
 ①バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
 ②バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
 ③バッハ:シャコンヌ
  ( 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 二短調 BWV1004より)
 ④バッハ:アリア
  ( 管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068より)
 ⑤バッハ:ガヴォットとトリオ
  (無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ホ長調 BWV1006)
ジョシュア・ベル(Vn)、
セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
 ジョシュア・ベルの音楽的核心を聴く、待望のニュー・アルバム
 正統的なクラシック作品はもちろん、グラミー賞も受賞、アカデミー賞も受賞した「レッド・ヴバイオリン」では映画音楽も担当するなど、多岐にわたる方面で活躍する世界的ヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルのニュー・アルバムは、待望のバッハのヴァイオリン協奏曲集。
 共演には的確な解釈で定評のあるセント・マーティン・イン・ザ・フィールズを起用。1713年製のストラディヴァリウス「ギブソン」を使用した芳醇な響きも魅力です。
 【録音】2014年4月28日・29日 エアー・スタジオ ロンドン
 


8888375802-2
\2500→\2290
ようやくこの男がメジャーになってきた。
 テオドール・クルレンツィス /モーツァルト:『フィガロの結婚』(ハイライト)

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』K.492より
 1:序曲/2:『5……10……20……30……』/
 3:『仇討ち、そうだ、仇討ちこそ』/
 4:『自分がどんな人間で…』/
 5:『もう飛び回ることも出来ないぞ…』/
 6:『慰めの手を差し伸べて…』/
 7:『恋とはどんなものだか』/
 8:『おいで…お膝をまげて』/
 9:『訴訟に勝ったと!』/
 10:『わしが溜息を…』/
 11:『楽しい日々はどこへ』/
 12:『そよ風によせて…そよ風甘く』/
 13:『失くしてしまったの…』/
 14:『とうとうその時が…』/
 15:『早くおいで…』/16:『そっと、そっと…』/
 17:『とうとう行ってしまった、あの図々しい奴め』/
 18:『すべては静かで穏やかだ』/
 19:『平和を、仲直りを、僕の甘い宝よ』/
 20:『皆の者、集まれ、武器を持て』/
 21:『奥方よ、許してくれ』/
 22:『苦しみと出来心と狂気で過ごしたこの一日を』
アンドレイ・ボンダレンコ(Bs-Br:アルマヴィーヴァ伯爵)/
ジモーネ・ケルメス(Sp:伯爵夫人ロジーナ)/
クリスティアン・ヴァン・ホルン(Bs-Br:フィガロ)/
ファニー・アントネルー(Sp:スザンナ)/
マリー=エレン・ネジ(Ms:ケルビーノ)/
マリア・フォシュストローム(Ms:マルチェリーナ)/
ニコライ・ロスクトキン(Bs:バルトロ)/
クリスティアン・アダム(T:ドン・バジーリオ)、他/
テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 「全曲は・・・」という方はせめてハイライトでも聴いてほしい。

 日本のみならず全世界的に話題騒然の、クルレンツィスの『フィガロの結婚』(輸入盤2014年2月リリース)からのハイライト盤です。
 1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカエテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾は『フィガロの結婚』でした。
 この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカエテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的なものです。
 クルレンツィスとムジカエテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
 オリジナル楽器による演奏は今では巷にあふれておりますが、クルレンツィスの本作は凡百の演奏とは一味違います。ぜひその耳でお確かめください。
   【録音】2012年9〜10月, ロシア、ペルミ国立歌劇場[セッション]
 

8884307491-2
(3CD+DVD)
\4200
レジェンダリー・モーメンツ・オブ・ニューイヤー・コンサートVol.2
【CD1】
 ①J.シュトラウスII:ワルツ『美しく青きドナウ』,
 ②J.シュトラウスII:喜歌劇『ジプシー男爵』〜
  入場行進曲,
 ③J.シュトラウスII:『アンネン・ポルカ』,
 ④ランナー:ワルツ『シェーンブルンの人々』,
 ⑤J.シュトラウスII:ポルカ『狩り』,
 ⑥J.シュトラウスII:『ピチカート・ポルカ』,
 ⑦J.シュトラウスII:『加速度ワルツ』,
 ⑧J.シュトラウスII:『山賊のギャロップ』,
 ⑨J.シュトラウスII:ワルツ『人生を楽しめ』,
 ⑩J.シュトラウスII:『常動曲』,
 ⑪J.シュトラウスII:『キッス・ワルツ』,
 ⑫J.シュトラウスII:ポルカ『クラップフェンの森で』,
 ⑬ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ『とんぼ』,
 ⑭J.シュトラウスII:ワルツ『もろびと手を取り』
【CD2】
 ①J.シュトラウスII:ワルツ『ウィーンの森の物語』,
 ②J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『町と田舎』,
 ③J.シュトラウスII:『狂乱のポルカ』,
 ④J.シュトラウスII:ワルツ『芸術家の生活』,
 ⑤J.シュトラウスII:『シャンペン・ポルカ』,
 ⑥J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『蜃気楼』,
 ⑦J.シュトラウスII:『入江のワルツ』,
 ⑧J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『心と魂』,
 ⑨J.シュトラウスII:ポルカ『パリの女』,
 ⑩E・シュトラウス:ポルカ『テープは切られた』,
 ⑪ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』,
 ⑫J.シュトラウスII:『ヘレネン・ポルカ』,
 ⑬J.シュトラウスII:ポルカ『ハンガリー万歳!』,
 ⑭J.シュトラウスII:ワルツ『南国のバラ』,
 ⑮J.シュトラウスII:ポルカ『雷鳴と電光』
【CD3】
 ①J.シュトラウスII:喜歌劇『こうもり』序曲,
 ②E・シュトラウス:ポルカ・シュネル『喜んで』,
 ③J.シュトラウスII:『皇帝円舞曲』,
 ④J.シュトラウスII:ポルカ・マズルカ『女性への讃歌』,
 ⑤ヨーゼフ・シュトラウス:
  ポルカ・シュネル『おしゃべりなかわいい口』,
 ⑥J.シュトラウスII:ワルツ『ウィーン気質』,
 ⑦J.シュトラウスII:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』,
 ⑧J.シュトラウスII:ポルカ・シュネル『観光列車』,
 ⑨J.シュトラウスII:ワルツ『春の声』,
 ⑩ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:ポルカ『足取り軽く』,
 ⑪ヨーゼフ・シュトラウス:
  ワルツ『オーストリアの村つばめ』,
 ⑫J.シュトラウスII:ポルカ『浮気心』,
 ⑬J.シュトラウスII:ワルツ『シトロンの花咲く所』,
 ⑭J.シュトラウス:『ラデツキー行進曲』
【ボーナスDVD】
 ①J.シュトラウス:ワルツ『美しく青きドナウ』,
 ②J.シュトラウス:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』,
 ③ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』,
 ④ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル『憂いもなく』,
 ⑤ツィーラー:ワルツ『ウィーン市民』,
 ⑥J.シュトラウス:『ラデツキー行進曲』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/
【CD1】
カルロス・クライバー(指揮:①),
ズービン・メータ(指揮:②③⑩),
ロリン・マゼール(指揮:④⑤),
マリス・ヤンソンス(指揮:⑥⑧⑫),
リッカルド・ムーティ(指揮:⑦),
ジョルジュ・プレートル(指揮:⑨⑬),
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮:⑪),
ダニエル・バレンボイム(指揮:⑭)/
【CD2】
カルロス・クライバー(指揮:②⑪),
ズービン・メータ(指揮:①③⑩⑭),
ロリン・マゼール(指揮:④⑥⑧),
マリス・ヤンソンス(指揮:⑦⑬⑮),
リッカルド・ムーティ(指揮:⑤),
ジョルジュ・プレートル(指揮:⑨),
ニコラウス・アーノンクール(指揮:⑫)/
【CD3】
カルロス・クライバー(指揮:①⑦),
ズービン・メータ(指揮:⑥⑩),
ロリン・マゼール(指揮:⑧),
マリス・ヤンソンス(指揮:④⑨),
リッカルド・ムーティ(指揮:②),
ジョルジュ・プレートル(指揮:③⑪),
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮:⑤⑬),
ダニエル・バレンボイム(指揮:⑭) ,
ニコラウス・アーノンクール(指揮:⑫)/
【ボーナスDVD】
マリス・ヤンソンス(指揮:②⑤),
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮:③⑥),
ダニエル・バレンボイム(指揮:①④)
 毎年元旦に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。
 クラシック音楽の中でも最も有名で、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界70カ国以上に放送され、4億人が視聴するというビッグ・イベントです。
 1939年に始まる70年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難と言われています。演奏される曲もその伝統にのっとり、新たな年を寿ぐ、ウィーン・フィルの華麗なワルツとポルカが楽しく演奏されます。
 当アルバムは、2011年に発売したVOL.1に続く、CD3枚とボーナスDVD1枚=計4枚組のセットで、カルロス・クライバー、ロリン・マゼール、マリス・ヤンソンス、ニコラウス・アーノンクール、リッカルド・ムーティなど、1989〜2014年までに登場した綺羅星のような名指揮者たちによる、名曲名演奏が網羅されたアルバムといえましょう。
 2014年に同コンサートに2度目に登場したダニエル・バレンボイム指揮による最も新しい演奏が含まれているのもポイントです。
 《録音・収録》1989年〜2014年、ウィーン・ムジークフェラインザールでのライヴ
 
8888379632-2
\1900
プラシド・ドミンゴ/クリスマス・ウィズ・ドミンゴ
 ①『クリスマス・プロローグ』,
 ②『クリスマス・キャロル・メドレー』,
 ③『子供たちのクリスマス』,
 ④『今宵も祝おうクリスマス』,
 ⑤『天なる神には』,
 ⑥『彷徨いながら不思議に思う』,
 ⑦『クリスマスには帰るから』,
 ⑧『むかしユダのベツレへムに』,
 ⑨『さやかに星はきらめき』,
 ⑩『クリスマスの鐘をきいて』,
 ⑪『ドイツのキャロル・メドレー』,
 ⑫『神の御子は今宵しも』,
 ⑬『ひいらきかざろう』,
 ⑭『ホワイト・クリスマス』,
 ⑮『Hay que sembrar en Navidad』,
 ⑯『幼な子と聖母』, ⑰『ナザレのイエス』,
 ⑱フンパーディンク:『クリスマス』,
 ⑲『オールド・ファッションド・クリスマス』,
 ⑳『清しこの夜』
プラシド・ドミンゴ(T),
ウィーン交響楽団,
ウィーン少年合唱団(⑫)
ここ数年のバリトン歌手としての活動を考えると、名テノールと言うにとどまらず、現代を代表する名歌手と賞すべきプラシド・ドミンゴによるクリスマスの名曲集です。1981年に発売されたアルバム『クリスマス・イン・プラシド・ドミンゴ』(M37245)の収録曲に、『アヴェ・マリア〜ドミンゴとウィーン少年合唱団』から「神の御子は今宵しも」。そして、ドミンゴの元に世界のトップ・シンガーが集うオーストリアの古都・ウィーンで行われていた一大イベント『クリスマス・イン・ウィーン』から9曲を収録したものです。クリスマスの名曲メドレーから、清楚なキャロル、そして名クリスマス・ポップス曲まで、ポピュラリティに満ちた魅力的なサウンドが繰り広げられています。《演奏》プラシド・ドミンゴ(T), ウィーン交響楽団, ウィーン少年合唱団(⑫)《録音》1979年, 1981年, 1996〜2000年、ウィーン

RCA



8884309546-2
(2CD)
\3300→\3090
デイヴィッド・ジンマン/
 ストラヴィンスキー:春の祭典
  [1913年初稿世界初録音+1967年決定稿]

 イーゴル・ストラヴィンスキー:
 DISC 1
  1.バレエ音楽「春の祭典」
     [1913年初稿/世界初録音]
 DISC 2
  2. バレエ音楽「春の祭典」
     [1967年決定稿]
  3.デイヴィッド・ジンマン、「春の祭典」と
    その2つの稿を語る
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
指揮:デイヴィッド・ジンマン
3.デイヴィッド・ジンマン(語り)、
アンドレアス・ミュラー=クレポン(聞き手)、
フィリップ・ハノン[フランス国立管弦楽団団員](バソン)、
マティアス・ラッツ[チューリヒ・トーンハレ管弦楽団員](ファゴット)
 【録音】2013年6月8日&9日、チューリヒ、トーンハレでの「春の祭典」初演100年記念演奏会でのライヴ・レコーディング
 【プロデューサー】アンドレアス・ヴェルナー
 【サウンド・エンジニア&エディティング】ヨエル・コルミール

 こんなにも違うのか!1913年5月29日、パリの聴衆を興奮の渦に巻き込んだ20世紀オーケストラ曲の怪作「春の祭典」。
 初演から100年を経て、その原初の姿が鮮烈によみがえる。
 ■ジンマン+チューリヒ・トーンハレの最新盤は、昨年6月に行われた「春の祭典」初演100年記念演奏会のライヴ。「春の祭典」は何度も改訂されていますが、当アルバムの目玉は、作曲者が構想した最初の姿である1913年の初稿の世界初録音。チューリヒのパウル・ザッハー財団所蔵になる自筆譜を使用し、初演にかける前の作品の原初の姿を再現。「初稿はよりソフトで印象主義的」というジンマンの言葉通り、細部のオーケストレーションが異なり、演奏を繰り返していく過程でストラヴィンスキーが改訂を加えた意図がよく判ります。ジンマン盤の特徴は、今年発売され話題となったロト指揮ル・シエクルの再現稿とは異なり、初演にかける前に作曲者が思い描いた作品の形態を、記譜のミスと思われる個所も含め、そのまま演奏していることにあります。
 ■同じコンサートでは、作品の最終形である1967年稿が休憩後に演奏され、さらにジンマンによるプレコンサート・レクチャー(約35分)も行われており、それらすべてをCD2枚組に収録しています。ジンマンの師モントゥーは作品の初演指揮者であり、1963年の「初演50周年記念演奏会」ではジンマンがアシスタントとしてリハーサルを指揮。それゆえこの100年記念演奏会はジンマンにとって感慨深いものであり、円熟の棒が冴えわたっています。
 ■なおプレコンサート・レクチャーでは、ジンマン(英語)、司会(ドイツ語)による語りのほか、作品の部分的なデモンストレーション演奏も含まれています。初稿と決定稿の差異や、フランス国立管とトーンハレ管のファゴット奏者によるバソンとファゴットの音色を比較したりするデモ演奏に加えて、特筆すべきは、アンセルメが1922年にチューリヒ・トーンハレ管弦楽団で第2部の序奏のみを単独で取り上げた際にストラヴィンスキーが5小節のコーダを書き足した稿(世界初録音、ジュネーヴ音楽院所蔵)、「春の祭典」冒頭の有名なファゴットの旋律のもととなったユスキエヴィッツの「婚礼の歌」がジンマンによるオーケストラ編曲で含まれている点でしょう。
 ■「自筆譜による初稿と現行版の差異は、オーケストレーション、小節の区切り方、そして演奏についての指示にわたって数多くあります。例えば冒頭の有名なファゴットのソロは、初稿ではデイナミックスの指示がなく、演奏者の解釈にゆだねられています。これまた有名な『春の兆し』には下げ弓の指示がなく、現行版の脅迫的な趣きがありません。音楽の内容にかかわる重要な変更もあります。練習番号28では、後の改訂では18小節分の音楽が削除されています。リズムの上で複雑な『いけにえの踊り』でも非常に多くの差異が見られるのです。」(デイヴィッド・ジンマン)
 ■ハードカバー・ブックタイプのパッケージ使用。写真・図版を多数含む104ページの解説付き
  ①「『春の祭典』との人生〜デイヴィッド・ジンマン・インタビュー」 
  ②マイケル・マイヤー「ストラヴィンスキー『春の祭典』の起源、影響とさまざまな争点について」 
  ③インガ・マル・グルーテ「1913年のパリ〜ストラヴィンスキーの『春の祭典』」 
  ④カーステン・レール「イーゴル・ストラヴィンスキー」 
  ⑤マルギット・キッチュ「『春の祭典』の初演」 
  ⑤「作品のインスピレションとなったもの」 ほかを掲載。
 


8888372520-2
\2500→\2290
アンドレア・バケッティ/ヨハン・アドルフ・ハッセ:ソナタ集
 ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
  ① ソナタ, ② オルガンのためのフーガ,
  ③ チェンバロのためのソナタ, ④ コンチェルト,
  ⑤ 6つのソナタ〜第4番,
  ⑥ 6つのソナタ〜第5番
アンドレア・バケッティ(P)
 今年7月に来日し、斬新な演奏で各所から絶賛されたアンドレア・バッケッティの最新録音は、イタリアで学んだ「ザクセンの人」(イタリア語で「イル・サッソーネ」)ヨハン・アドルフ・ハッセのピアノ作品集。
 バッケッティが、バッハの鍵盤音楽全曲録音を目指して進めている「バッハ・エディション」と並んで手掛けている、18世紀イタリアの作曲家のピアノ曲を、原典資料から新たに掘り起こして録音するプロジェクトの一環です。
 ハッセは、ドレスデンのザクセン選帝侯宮廷で活躍した作曲家。近年では18 世紀にオペラ作曲家として活躍した重要な人物として有名ですが、その成功と共に彼は優れた鍵盤楽器奏者でもありました。イタリア様式をドレスデンに持ち込んだこれらのソナタは、バッハの理数系の計算された作曲法と情熱的なイタリア旋風が融合された新音楽のように感じられるでしょう。
 バケッティは、チェンバロからフォルテピアノヘという過渡期であったこれらの作品をファツィオリのピアノによる美しく多彩な音色を駆使しながら、躍動感あふれる千変万化のニュアンスを引き出しています。
 【録音】2014年5月, イタリア、サチレ、ファツィオリ・ホール




店主が思うにバッケッティの現時点での最高傑作
しかし SONYに移籍して入手困難に
これまでご注文いただいた方には「入手困難」とお知らせしましたが、海外から若干数入る見込み
在庫限りとなりますがどうぞ再注文を・・・

Bach: Goldberg Variations
DYNAMIC
CDS 659
\3000
アンドレア・バッケッティ(P)/ゴルトベルク変奏曲
 バッハ:
  ゴルトベルク変奏曲 BWV988
  ペツォールト(伝バッハ):メヌエット ト長調
  コラール「ただ愛する神の力に委ねる者は」BWV.691
  C.P.E.バッハ:行進曲 ト長調
  ゴルトベルク変奏曲のアリア ト長調
  前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.846
アンドレア・バッケッティ(P)
録音:2010 年1 月11 日/DDD、72'51


 まるで風のようにさわやかで、なんだか弾いているのが楽しくてたまらない、というような演奏。戯れかおしゃべりか、そんな雰囲気なのである。
 ゴールドベルクといえば本来は他愛無いBGM曲だったはずが、昨今では超絶技巧的対位法を用いた偉大なる音楽的遺産としてのしあがり、演奏するほうも聴くほうもいつしか襟を正して聴く作品になってしまった。
 ところが、このバッケッティ。もう1回この曲をかるーい出し物に変えてくれた。
 風の戯れか、蝶の乱舞か、いやいやもっと卑近な感じ。ウサギがピョンピョン飛び跳ねているとでも言おうか。
 バッケッティにこの作品の事を聞いたら、「え、この曲、そんなすごい曲なの?ま、軽く楽しんでよ」と答えそう。「装飾」もなんだかジャズのような自由さを感じさせるし、「アクセント」もロックっぽい。
 こういう演奏でいいし、こういう聴き方でいいんだよね、バッケッティ。と言っているうちに1時間が過ぎた。

 ところが驚きはそこで終わらない。
 このCD、収録されているのはゴールドベルクだけではなかったのである。
 しばらくして突然始まったのは、バッハの「メヌエット」。
 みんな知ってるあの「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」の中の1曲。実はバッハの作品じゃなかったんだけど、そこはまあ置いておいて、チャーミングで可憐なあの曲が始まったのである。
 これが素敵。
 今まで「難物」極まりない曲だったはずのゴールドベルクのあとに、さりげなく可愛くメヌエット。
 これがなんともいい具合に、バッケッティのゴールドベルクとそのままつながっているのである。「ほら、だから軽く楽しんでって言ったでしょ?」とバッケッティが言っているのが聞こえるようである。
 およそ「ゴールドベルク」をCDで発売するとき、よほどのことがないとカップリングはありえない。演奏者が深い意味を持って何かを収録するか、レコード会社の人が昔の音源を引っ張り出して無理やり何かとくっつけるか。
 それがこのバッケッティ、まだまだ、メヌエットの次にもどんどん曲を入れてきた。
 次に出てきたのはコラール風の小曲とマーチ。
 そしてその次に・・・え?・・・ゴールトベルク変奏曲のアリアが始まった。なんともこともなげに。
 全曲聴かせて、別の小曲を3曲聴かせて、またゴールトベルクが始まったのである。こんな不思議なことがあるか?
 そしてそのアリアが終わると・・・最後に待っていたのは・・・平均律クラヴィーア曲集第1巻の最初の曲・・・。バッハの数ある作品の中で最も愛らしく、最も美しい、あの音楽が流れてきた。
 バッケテッティ、このセンス。
 後から調べてみれば、これら5曲は「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」からバッケッティが好き勝手に選んだものだった。確かに「メヌエット」もゴールドベルクのアリアも平均律の最初の曲も「音楽帳」の中に入ってる。しかし、それらをゴールドベルク全曲の後に持ってくるとは。
 ご存知のように「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」とはバッハが奥さんの練習用に、あくまで個人的に家庭的にまとめたプライベート曲集。だから他人の曲も普通に入っている。くどいようだが家庭用。きわめて個人的な曲集。
 それをバッケッティはゴールドベルクの後に入れてきた。それはつまりこのアルバム全体がきわめて個人的なものだよ、ということを意味する。
 このアルバムは、「ゴールドベルク演奏史上に残る名演」とかではなく、「軽い感じで恋人に捧げるつもりで入れたんだよ」ということなのかもしれない。だから我々にも、「もしよかったら恋人と一緒に聴いてみて」とか、「恋する君に贈るよ」とか、そんなふうに言っているのかもしれない。



 


8887502806-2
\2500→\2290
ジャン=マルク・ルイサダ/ショパン:14のワルツ
ショパン:
 1.14のワルツ
  (1)ワルツ第1番変ホ長調作品18「華麗なる大円舞曲」
  (2)ワルツ第3番イ短調作品34の2
  (3)ワルツ第4番へ長調作品34の3
  (4)ワルツ第12番へ短調作品70の2
  (5)ワルツ第13番変二長調作品70の3
  (6)ワルツ第14番ホ短調(遺作)
  (7)ワルツ第9番変イ長調作品69の1 「別れのワルツ」
  (8)ワルツ第6番変ニ長調作品64の1「小犬のワルツ」
  (9)ワルツ第7番嬰ハ短調作品64の2
  (10)ワルツ第8番変イ長調作品64の3
  (11)ワルツ第11番変ト長調作品70の1
  (12)ワルツ第5番変イ長調作品42
  (13)ワルツ第10番ロ短調作品69の2
  (14)ワルツ第2番変イ長調作品34の1
 2.4つのマズルカ作品67(遺作)
  (1)マズルカ第42番ト長調作品67-1
  (2)マズルカ第43番ト短調作品67-2
  (3)マズルカ第44番ハ長調作品67-3
  (4)マズルカ第45番イ短調作品67-4
 3.4つのマズルカ作品68(遺作)より
  (1)マズルカ第46番ハ長調作品68の1
  (2)マズルカ第47番イ短調作品68の2
  (3)マズルカ第48番ヘ長調作品68の3
ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
 濃密なロマンに彩られた14の小宇宙。フレンチ・ピアニズムの伝統を継承する名手がついに成し遂げた究極のショパン演奏。ルイサダ、23年を経て、その原点へと回帰。
  1985年のショパン・コンクール以来、「類まれなショパン演奏家」(ル・モンド紙)として、ショパン演奏で高い評価を得てきたルイサダ。ルイサダが国際的な認知度と、特に日本での知名度を上げるきっかけとなったのが1990年録音の「ショパン:ワルツ集」でした。
 その旧盤から23年を経て、円熟の極みにあるルイサダが持して取り組んだ再録音が当アルバム。ルイサダならではの独自の配列で、三拍子のワルツという形式に封じ込められたショパンの感情の機微や移ろいを、これ以上ないほどの豊かで多彩な音と表現のパレットで描き出しています。
 グラモフォンの名プロデューサーでピアニストとしても著名なコード・ガーベンによるプロデュース。九州屈指の音楽ホール、アクロス福岡シンフォニーホールの美しい響きの余韻までをも捉えた充実のDSD録音です。
 【録音】2013年11月26日〜28日、アクロス福岡シンフォニーホール(アクロス福岡シンフォニーホール20周年記念レコーディング)
 


8884307164-2
\2500→\2290
ヴェッセリン・スタネフ /リスト:ノルマの回想〜ピアノ作品集
 リスト:
  ①「ノルマ」の回想, ② ダンテを読んで,
  ③メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」,
  ④ 「ドン・ジョヴァンニ」の回想
ヴェッセリン・スタネフ(P)
 今までの演奏どれもが絶大なる表現力とカリスマ性を備えたもので、「超絶技巧を持った詩人」とヨーロッパでは最大なる評価を得ているスタネフ。
 ソニー(RCA)へは2枚目となるリストのアルバムですが、とにかく絶妙なデュナーミクと切れのよい技巧には舌を巻くほかありません。
 この腕に覚えのあるピアニストなら、ぜひ一度は手掛けてみたいと思う曲ばかりのリストのピアノの名曲。ベッリーニやモーツァルトのパラフレーズ、イタリアの回想、そしてほとばしるエネルギーに溢れた凄まじい技巧によるメフィスト・ワルツ。
 個性的な解釈によるヴィルトゥオーゾ、ロマンティシズムがふんだんに盛り込まれた演奏です。
  【録音】2014年5月, ベルリン、テルデックス・スタジオ
 


8884309155-2
(2CD)
\4200→\3790
フェルッチョ・タリアヴィーニ/ 昨日の歌
【CD1】
 ダンツィ:『別れられない』,
 デ・クルティス:『忘れな草』,
 トスティ:『理想の人』,
 インノセンツィ:『さらば栄光の夢よ』,
 キアーラ:『ラ・スパニョーラ』,
 ファルヴォ:『君に告げてよ』,
 マルケッティ:『この一時間だけを』,
 ケルビーニ:『マンマ』,
 ビクシオ:『マリウ愛の言葉を』,
 ヴァレンティ:『シニョーリネッラ』,
 ガルディエリ:『私に残すものはない』,
 デンツァ:『妖精の瞳』/
【CD2】
 ガスタルドン:『禁じられた音楽』,
 シベルラ:『ジメロッタ』,
 トスティ:『別れの歌』,
 ドナウディ:『私の愛する人よ』,
 ディ・カプア:『オー・ソレ・ミオ』,
 ダンツィ:『愛の憂鬱』,
 デ・クルティス:『帰れソレントへ』,
 カルディッロ:『つれない心〜カタリー』,
 デ・クルティス:『夜の声』,
 デ・クレシェンゾ:『巣のつばめ』,
 レオンカヴァルロ:『マッティナータ』,
 ディ・カプア:『あなたのくちづけを』
フェルッチョ・タリアヴィーニ(T)/
エンニオ・モリコーネ(指揮&編曲)&管弦楽団/
カルロ・サヴィーナ(指揮)&管弦楽団
 イタリアの名歌手フェルッチョ・タリアヴィーニ(1913〜1995)がイタリアRCAアルバムに録音した3枚分のLPから重複曲を除いてCD2枚にまとめたもので、イタリア古典歌曲やカンツォーネを中心としたものです。
 [Disc1]は、モリコーネが指揮をした「忘れな草」アルバムと呼ばれる、当時最も人気のあったもの。もちろんタリアヴィーニの歌は、「イタリアのベルカント」と同時に、常に耳にやさしく柔らかく、爽快ささえ感じることでしょう。さらにモリコーネによるこれまでの編曲から逸脱したドラマティックな解釈も聴きものでしょう。
 地中海を想像させる輝く歌声を、当時の最高のステレオフォニック技術に録音によって、タリアヴィーニの高い芸術性が最も発揮された録音ではないでしょうか。 ブックレットには、日本語による簡単な解説付き。フェルッチョ・タリアヴィーニは1913年レッジョ・エミリアに生まれ、パルマ音楽院やフィレツェで声楽を学びました。1938年のフィレンツェ五月音楽祭のベルカント・コンクールで優勝。ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場など、甘くしなやかな美声として世界の歌劇場で活躍しました。1995年生地で没。
 [録音]1960, 1963, 1964年
 


8872546936-2
\2500→\2290
レフ・ヴィノクール/ショパン:27の練習曲
 ショパン:『練習曲集Op.10』『練習曲集Op.25』『3つの新練習曲』
レフ・ヴィノクール(P)
 
 レフ・ヴィノクールはサンクトペテルブルク出身の36歳。13歳の時になんとムラヴィンスキー&レニングラード・フィルと共演してデビューしたという技巧派ピアニスト。
 クララ・シューマン・コンクールに優勝、95年のブゾーニ国際コンクールでは5位に入賞している。

 RCA Red Sealからの3枚目のアルバムです。
 ヴィノクールといえば、世界初録音も含まれた前作のシューマン「ピアノと管弦楽のための作品全集」で、そのメッセージ性の高い演奏が高く評価されています。
 今回は数あるピアノ曲の中でも、頂点を極めるショパンの練習曲集をリリース。ピアニストなら一度は録音してみたいと願うこの作品を、独自のアプローチで表現しています。
 「3つの練習曲」については、本当に付録のような作品ではありますが、ヴィノクールはこれらからも極めて表情豊かな音楽を引き出し、芸術性高い作品としての価値を見出すことに成功しています。

【録音】2009年1&3月、ドイツ・オーベルプファルツ、ノイマルクト、ライトシュターデル (デジタル:セッション)


大反響・驚天動地の3枚組
レフ・ヴィノクール(P)前作のシューマン

世界初録音5曲含む
シューマンが関わった「ピアノと管弦楽のための作品」10曲を完全網羅
8869765877- 2
(3CD)
\5400→¥4990
レフ・ヴィノクール(ピアノ)
 シューマン:ピアノと管弦楽のための作品全集

<DISC 1>
ロベルト・シューマン:
 1.幻想曲イ短調*
  [ピアノ協奏曲イ短調作品54〜第1楽章の原曲]
  (1841年〜1843年作曲)
 2.序奏とアベッグによる主題* (1830年〜1831年作曲)
 3.ピアノ協奏曲へ長調*
  [復元およびオーケストレーション:レフ・ヴィノクール]
  (1830年〜1832年作曲)
クララ・シューマン(1819-1896)/ロベルト・シューマン:
 4.協奏曲イ短調(1楽章)*
 [クララ・シュ−マン:ピアノ協奏曲〜第3楽章の原曲]
  (1833年〜1834年作曲)
ロベルト・シューマン:
 5.協奏曲ニ短調(1楽章)
 [復元:ヨーゼフ・デ・ベーンホウェル] (1839年作曲)
<DISC 2>
アドルフ・ヘンゼルト(1814-1889)/ロベルト・シューマン:
 1.ピアノ協奏曲ヘ短調作品16 (1838年〜1845年作曲)
ロベルト・シューマン:
 2.ピアノ協奏曲ニ短調作品54(1841年〜1845年作曲)
<DISC 3>
 1.コンツェルトシュトッゥク へ長調作品86
  [ピアノと管弦楽のための演奏会用ヴァージョン]
  (1849年〜1850年作曲)
 2.序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調作品92
  (1849年作曲)
 3.序奏と演奏会用アレグロ ニ短調作品134
  (1853年作曲)
*世界初録音
レフ・ヴィノクール(ピアノ)
ウィーン放送交響楽団
指揮:ヨハネス・ヴィルトナー
 シューマン生誕200年記念リリース。世界初録音5曲を含む、シューマンが関わった「ピアノと管弦楽のための作品」10曲を完全網羅した3枚組。ロシアの俊英ヴィノクールの技が冴える!
 シューマン生誕200年を巡るCDリリースの中でも、最大の話題盤となるであろう3枚組新録音の登場です。
 シューマンがピアノと管弦楽のために書いた作品としては、名高いピアノ協奏曲イ短調作品54のほか、作品92の「序奏とアレグロ・アパッショナート」、作品134の「序奏と演奏会用アレグロ」が比較的知られていますが、それ以外にも未完に終わった作品や、他人の作曲した協奏曲の編曲など、このジャンルにさまざまな試みを行ったことが知られています。当アルバムは、草稿からの復元作品も合わせ、世界初録音5曲を含む全10曲の作品を収録、1829年から1854年にいたるシューマンの作風の変遷を辿ることができます。

★5曲の世界初録音は以下の通り:

(1)幻想曲イ短調=「交響曲、協奏曲、そして大規模なソナタの中間のような作品」を意図してシューマンが書いた単一楽章の作品で、ピアノ協奏曲イ短調作品54〜第1楽章の原曲となった。デュッセルドルフのハイネ研究所に保管されている草稿のファクシミリが1996年に出版され、1994年にはオイレンブルクからヴォルフガング・ボエッティヒャーの手によって楽譜が出版された。今回の録音はオイレンブルク版にあった誤りや変更をシューマンの草稿通りに戻した形で行われている。

(2)序奏とアベッグによる主題=「ピアノと管弦楽のための変奏曲へ長調」として構想されながら、その骨子は結局ピアノ独奏のための「アベッグ変奏曲作品1」に結実した。ボン大学に所蔵されているシューマンのスケッチ帳に残された「変奏曲へ長調」の序奏部分とA-B♭-E-G-Gの主題の草稿から再構成されたのがこの作品。

(3)ピアノ協奏曲へ長調=1830年〜1832年にかけて構想されたピアノ協奏曲のための草稿(ボン大学所蔵)に基づいて、2005年〜2007年にヴォノクールによって復元およびオーケストレーションが施され、3楽章形式のピアノ協奏曲として2007年にルールで初演された。

(4)クララ・シューマン/ロベルト・シューマン:協奏曲イ短調(1楽章)=13歳だったクララが1833年〜1834年に書いた単一楽章の協奏的作品で、シューマン がオーケストレーションが担当。のちに2つの楽章が加えられてクララ・シューマン唯一のピアノ協奏曲となった作品。

(5)アドルフ・ヘンゼルト/ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲ヘ短調=クララ・シューマンが1845年にライプツィヒでヘンゼルトのピアノ協奏曲を初演した際、シューマンが手を加えた版。ヘンゼルトは後に作品を改訂してブライトコプフ&ヘルテル社から出版、録音も4種類あるが、初演時の楽譜はサンクトペテルブルク音楽院の音楽学図書館に秘蔵され、今回初めてその楽譜をもとに録音がおこなわれた。

★また以下の2作品は比較的珍しい録音となる

(1)協奏曲ニ短調(1楽章)=1986年に、ピアニストで音楽学者のヨーゼフ・デ・ベーンホウェルによって復元された1839年作曲の1楽章形式の協奏曲。ベーンホウェルはクララ・シューマンのピアノ作品全曲の録音でも知られ、またクララの未完のピアノ協奏曲の補完も手掛けている。録音はこれまでに数種発売。

(2)コンツェルトシュトッゥク へ長調作品86[ピアノと管弦楽のための演奏会用ヴァージョン]=独奏ホルン4つと管弦楽という独創的な編成による作品で、その編成のユニークさゆえか、4つのホルン+ピアノ・ヴァージョン、2台ピアノ・ヴァージョンなどに加え、この
「ピアノと管弦楽のための演奏会ヴァージョン」がシューマン自身によって作られ出版されている。録音はこれまでに1種類のみ。

★演奏は、ロシア出身の若きヴィルトゥオーゾで、知られざる作品の発掘と演奏・録音に情熱を傾けているレフ・ヴィノクール。13歳でムラヴィンスキーと共演した逸材は、シューマン作品の研究でも知られ、珍しいピアノのための練習曲全曲の録音も残している。指揮を受け持つヨハネス・ヴィルトナーも秘曲の録音で知られる。

([録音]2009年8月18日〜21日、10月28日〜30日、11月23日〜26日、ウィーン、ORF

 


8887501808-2
(2CD)
\2000→\1890
カルロ・ベルゴンツィ/偉大なるテノール、
カルロ・ベルゴンツィ〜オペラ・アリアとイタリア歌曲を歌う

【CD1】
 ヴェルディ:『歌劇「ルイザ・ミラー」〜
  ああ!この目が見たものを信じないことができたなら』,
 ヴェルディ:『歌劇「エルナーニ」〜
  感謝しよう、親愛なる友人たちよ』,
 ヴェルディ:『歌劇「エルナーニ」〜
  追放の苦しみの中で』,
 ヴェルディ:『歌劇「椿姫」〜乾杯の歌』,
 ヴェルディ:『歌劇「椿姫」〜ある日、幸せにも』,
 ヴェルディ:『歌劇「仮面舞踏会」〜
  さあ、言ってくれ、彼女が忠実に私を待っているかを』,
 ドニゼッティ:『歌劇「ランメルモールのルチア」〜
  私の先祖の墓よ』,
 ドニゼッティ:『歌劇「ランメルモールのルチア」〜
  間もなく保護される為の場所が与えられる』、
 ヴェルディ:『歌劇「マクベス」〜
  ああ、父の手は』,
 ヴェルディ:『歌劇「椿姫」〜燃える心を』,
 ヴェルディ:『歌劇「仮面舞踏会」〜
  永久に君を失えば』,
 ドニゼッティ:『歌劇「ランメルモールのルチア」〜
  裏切られた父が閉じ込められ』,
 ヴェルディ:『歌劇「椿姫」〜パリを離れて』,
 ヴェルディ:『「レクイエム」〜我は嘆く』,
 ヴェルディ:『歌劇「仮面舞踏会」〜
  冗談か、あるいは愚言か』,
 ヴェルディ:『歌劇「仮面舞踏会」〜
  再びあの人に会える』,
 プッチーニ:『歌劇「エドガール」〜
  美しいご婦人,涙はその目を』,
 ヴェルディ:『歌劇「椿姫」〜
  ああ、自責の念が!なんたる不名誉』,
【CD2】
 ベッリーニ:『優雅な月よ』,
 ヴェルディ:『ストルネッロ』,
 デンツァ:『もし…』,
 ドニゼッティ:『家を建てたい』,
 ドナウディ:『ああ愛する人の』,
 ドナウディ:『限りなく優雅な絵姿』、
 ティリンデッリ:『おお、春よ』,
 デンツァ:『妖精の瞳』,
 ロッシーニ:『誓い』,
 マスカーニ:『セレナータ』,
 トスティ:『苦しみ』,
 トスティ:『暁は光と闇とを分かつ』,
 トスティ:『理想のひと』,
 ブッツィ=ペッチャ:『ロリータ』,
 デ・クルティス:『忘れな草』,
 ロッシーニ:『踊り(ナポリのタランテラ)』,
 プッチーニ:『歌劇「エドガール」〜
  享楽の宴、ガラスのような目をしたキメラ』
カルロ・ベルゴンツィ(T)/
トーマス・シッパーズ(指揮)
ジョルジュ・プレートル(指揮)
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮) ,
RCAイタリア・オペラ管弦楽団,
ジョン・ウストマン(P), 他
 先ごろ90歳という高齢で亡くなったイタリアの名テノール、カルロ・ベルゴンツィ(1924.7.13〜2014.7.25)を追悼して、彼がRCAに残したオペラ全曲盤やリサイタル・アルバムからその名演をコンパイルした2枚組が登場します。
 イタリアの北部パルマ県ビダレンツォ出身で、パルマで学び、当初はバリトンとしてデビューするもすぐさまテノールに転向。欧米で広く活躍し、特にヴェルディの作品を数多く手掛け、「世紀のヴェルディ・テノール」と称賛されました。
 この2枚組は、ベルゴンツィの洗練された音楽的解釈と、彼の輝かしい経歴の間に残された優れたレパートリーの広さが堪能できるアルバムとなっています。
 Disc1は、ベルゴンツィが主役を演じたオペラ録音全曲盤からの名場面を収録。
 Disc2に収録されたイタリア歌曲は、語り口の絶妙さ、声の持つ強さと魅力が引き出された、ベルゴンツィの別の魅力も感じられるはずです。
 【録音】1964〜1977年 (ステレオ;セッション)
 

DHM


8887501631-2
\2500
ラウテン・カンパニー/創立30年記念ベスト
 1) ジョアン・アンブロジオ・ダルツァ:『フェッラーラ風のピーヴァ』,
 2) タルクィニオ・メールラ:『センティーレ=カンツォネッタ』,
 3) ニコラ・マテイス:『チャコネッタ』,
 4) ニコラ・マテイス:『ラ・ディア・スパニョーラ』、
 5) イギリス舞曲:『カプリッチョ・デット・スヴェリアトーイオ』,
 6) J.S.バッハ:『ヴァージン・クイーン』,
 7) J.S.バッハ:『Bobbing Joe』,
 8) J.S.バッハ:『モテット「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV.225〜第1曲』,
 9) J.S.バッハ:『コラール「はかなく むなしき」』,
 10) J.S.バッハ:『カンタータ「はかなく むなしき」〜コラール』,
 11) ブクステフーデ:『強めたまえ』,
 12) ブクステフーデ:『主よ、あなたさえこの世にあれば』,
 13) ヘンデル:『オラトリオ「メサイア」〜ハレルヤ』(ドイツ語版),
 14) パーセル:『歌劇「アセンスのターモン」〜グラウンドによるカーテンチューン』,
 15) パーセル:『歌劇「妖精の女王」〜One Charming Night』,
 16) ヘンデル:『歌劇「リチャード1世」〜死よ、来てください』,
 17) ヘンデル:『歌劇「リナルド」〜私を泣かせてください』,
 18) フィリップ・グラス:『The Windcatcher Part I』,
 19) モンテヴェルディ:『歌劇「オルフェオ」〜ViRicorda Boschi Ombrosio』,
 20) パーセル:『グラウンド ハ長調』,
 21) ヨハン・フィリップ・クリーガー:『暗がりは悪事に好都合』,
 22) トマス・ロビンソン:『プレインソング』,
 23) ダウランド:『わが過ちを許してくれようか』,
 24) ウィリアム・バード:『深い緑の森よ』,
 25) パーセル:『Bedlam Boys』,
 26) ヨハン・タイレ:『Nun ich singe, Gott ich knie』
ウォルフガング・カチュナー(指揮&リュート)、
ラウテン・カンパニー
 ヴォルフガング・カチュナー指揮するベルリンの古楽器アンサンブル「ラウテン・カンパニー」。1984年設立当初はカチュナーとハンス=ヴェルナー・アペルとのリュート・デュオから始まりました。10月18日にはベルリンで30周年を祝う記念コンサートが行われますが、それに合わせて発売されるのが当アルバムです。ラウテン・カンパニーは、いわゆるピリオド楽器演奏とは一味違い、当時の音楽を現代に蘇えらせることに主眼を置いていて、様々なソリストたちを取り込み、多様な編成で演奏活動を行なうのが特徴。例えば演奏会では、管弦楽だけによる歌無し版オペラ・アリアや、フィリップ・グラスなどの現代音楽やポピュラーを古楽器で演奏するような取り組みにも積極的です。このアルバムはそうした彼らの演奏活動の30年の積み重ねをバロック音楽の分野の録音で辿ってゆくもの。DHMの音源だけでなく彼らが録音してきた様々な音源から選曲されています。
 


8888374674-2
(2CD)
\3300→\3090
ミヒャエル・シュナイダー、ラ・スタジオーネ/
 テレマン,C.P.E.バッハ:ハンブルクのための祝典作品

  C.P.E.バッハ:
   オラトリオ『Hebt an, ihr Chore der Freuden』H.822a
  テレマン:
   セレナータ『So kommt die kuhne Tapferkeit』TWV.15:9b
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト,
カテリーナ・カスパー(Sp),
アンネ・ビーアヴィルト(A),
クリスティアン・ロールバッハ(C-T),
クリスティアン・ツェンカー(T),
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs),
アンドレアス・ヴォルフ(Bs), 他
 ハンブルクは国際的な港と貿易都市の安全を確保するためにハンブルク市民軍を持っていました。その役員選定は毎年開催され、そこで壮大なカンタータが演奏されました。テレマンはそれらの作曲を依頼され、彼の後継者であるC.P.E.バッハに受け継がれました。
 C.P.E.バッハは精神的なオラトリオ、テレマンは世俗セレナータ・カンタータを作曲し、このアルバムはその代表する2つの祝典曲で構成されています。
 これまで数多くのテレマンの作品を演奏してきたミヒャエル・シュナイダーらしい解釈で、これらの作品を壮大に演奏しています。
 【録音】2014年3月、ドイツ、マクデブルク、G.P.テレマン・コンツェルトハレ(ライヴ)
 

8887502672-2
\2500→\2290
ニコレッタ・パラシヴェスク&ラ・フロリディアーナ/
 マリアンナ・マルティネス:後期作品集


 マリアンナ・マルティネス(1744-1812):
  ① シェーナ『Orgoglioso fiumicello』,
  ②『チェンバロ協奏曲ト長調』, ③カンタータ『La tempesta』,
  ④『チェンバロ・ソナタ ト長調』, ⑤カンタータ『Il nidodegli amori』
アンナ・ボニタティブス(Ms),
ニコレッタ・パラシヴェスク(指揮&Cemb),
ラ・フロリディアーナ (ピリオド楽器アンサンブル)
 ギリシャ出身の気鋭の古楽演奏家、ニコレッタ・パラシヴェスクとラ・フロリディアーナによるドイツ・ハルモニア・ムンディへの2枚目のアルバム。
 マリアンナ・マルティネスは、1744年ウィーンに生まれ、1812年に亡くなった女流作曲家。幼いころから音楽だけでなく、様々な国の言語の教育、文学を学びました。イタリアの詩人メタスタージオなどとも家族ぐるみの交流があったようです。音楽もハイドン、ポルポラ、ハッセなど当時人気の作曲家に音楽教育を受け、17歳で作曲した作品はウィーン宮廷礼拝堂で上演されました。その後マリア・テレジアのための作曲家、鍵盤楽器奏者として活躍。1773年にはボローニャのフィルハーモニー・アカデミー会員の試験で「驚くべき作曲の精度」と高い評価を得ました。この時代の典型的ウィーン風の形式による美しく繊細なメロディは、モーツァルト、ハイドンやハッセとは違った巧みな創造性を感じ取ることができましょう。
 指揮者ニコレッタ・パラシヴェスクは、ルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミー、バーゼル・スコラ・カントールム、シュトゥットガルト音楽演劇大学で研鑽を積み、現在、バーセル・テオドール教会専属オルガニストを務めている女流鍵盤楽器奏者で、ピリオド楽器アンサンブル、ラ・フロリディアーナの創設者でもあります。
 深い知識に裏打ちされた女性らしい繊細な演奏は、ときに鋭いリズミックなタッチを生み、独自の美の世界を作り出しています。声楽作品は、バロックだけでなくモーツァルトやロッシーニなどのメゾ・ソプラノの歌姫、アンナ・ボニタティブスを起用。抜群なテクニックと表現、豊穣な響きのある力強い声によって、この知られざる作曲家の素晴らしさが堪能できるアルバムに仕上がっています。
 【録音】2014年2月, スイス、アルレスハイム [デジタル:セッション]


ヌリア・リアル登場!
マリアンナ・マルティネス作品集第1巻


8869788579-2
\2500→\2290
知られざる女流作曲家の作品集
マリアンナ・マルティネス(1744-1812):
 『序曲 ハ長調』『カンタータ「初恋」』
 『チェンバロ協奏曲ホ長調』
 『チェンバロ・ソナタ イ長調』
 『アリア「ベレニーチェ、なにをしているの」』
ヌリア・リアル(Sp),
ニコレッタ・パラシベスク(指揮&Cemb)
ラ・フロリディアーナ (ピリオド楽器アンサンブル)

 歌曲はヌリア・リアルを起用。いつものように愛情のこもった美しい歌声が印象的です。
 「チェンバロ・ソナタ」以外は、すべて世界初録音となります。
 録音2011年2月, スイス、アルレスハイム [デジタル:セッション]

 

8884307163-2
\2500→\2290
ウエルガス・アンサンブル/驚くべき神秘よ〜ヨーロッパのクリスマス
 ① 作者不詳:『Balaam de quo vaticinans』,
 ② ヤコブス・ガルス:『驚くべき神秘よ』,
 ③ ヘロニモ・ルカ:『Este nino que es sol del aurora』,
 ④ トラディショナル:『クリスマス・イヴのキャロル』,
 ⑤作者不詳:『非道なる敵ヘロデよ』、
 ⑥ ジャン・ムートン:『Interrogabat magos Herodes』,
 ⑦ ジャケス・デ・ヴェルト:『Vox in Rama』,
 ⑧ バートラン・ルアード=セルビー:『ラマから声が』,
 ⑨ 作者不詳:『Vincti presepio』,
 ⑩ ピエール・ド・マンシクール:『王達は集められ』,
 ⑪ ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク:『Ab oriente』,
 ⑫ ペーター・コルネリウス:『朝の国よりきたる聖なる三人の王』,
 ⑬ トラディショナル:『Quae stella sole pulchrior』,
 ⑭ アントニオ・マルケス・レスビオ:『Dexen que llore mi nino』
パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
ウエルガス・アンサンブル
 ルネッサンスから初期バロック時代のクリスマスの音楽。聖夜に、荘厳と歌われる複数の旋律が絡み合い呼応し合うポリフォニー音楽は、まさにキリスト生誕のための音楽。
 今作はフランドル・ポリフォニーの権威としても有名な音楽学者でもあるネーヴェルの徹底した研究によって再現されたものです。
 ネーヴェルは、2005年に同様な内容のアルバムをオランダ室内合唱団と録音していますが、こちらは彼自身が率いるこの時代の専門声楽グループ、ウエルガス・アンサンブルが歌います。
 これら安らぎに満ちた美しい音楽、そして透明感のある響きには、本当に心が洗われるようです。
  【録音】2013年12月, オランダ




旧譜から
ファン・ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブル
音楽芸術の第5元素
HMC 901922 \2700


 クリスマス前後、こればっかりかけていた。
 古楽系アルバムというのは、ちょっと聴くとどれも同じように思える。ただ、非常に微妙なニュアンスで好き嫌いが分かれる。その違いを説明するのはとても難しい。パワフルで情熱的なシクスティーンがいいときもあれば、清潔で存在感あふれるタリス・スコラーズがいいときもある。もちろんまったく無名の演奏団体のものがバッチリはまることもある。しかし指揮者やピアニスト以上に、実際に聴いてみないとわからない要素が大きい。ちょっとした強弱のアクセントがいやに鼻についたり、逆にのっぺり聴こえたりして、もう本当に申し訳ないくらい身勝手な好悪が噴出する。

 今回の場合、クリスマス気分で聴くためにいくつかの宗教音楽系新譜を集めたが、バッチリはまったのはこの1枚だけだった。

 ウェルガス・アンサンブルはどちらかというと「学究的」要素が強い団体で、「高度で精緻なアンサンブルによって聴く人を感動に至らしめる」というタイプの団体ではない。
 それよりは作曲家やその周辺の雰囲気をリアルに再現して、極めて繊細に聴く人の心に忍び込んでくる。
 「歌」よりも「空気」を感じさせて聴く人の心を虜にしてくれるのである。

 このアルバムもとっても慎み深く控えめな音楽。・・・でもクリスマスを迎える敬虔な気分には、なんとなくそれがはまった。


仏HM
HMG 501922
\1800
ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブル
 音楽芸術の第5元素〜The quintessence of a musical art~
  (1)ラッスス(1532-1594):ミサ曲「すべての悲しみよ」 
  (2)トマス・アシュウェル(1478頃-1513以降):ミサ「アヴェ・マリア」
  (3)パレストリーナ(1525頃-1594):ミサ「ウト・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」
パウル・ファン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル
 ウエルガス・アンサンブルによる声の饗宴

 録音:2005 年11 月


 このCDのタイトルは、録音が行われた、リスボンにある水の博物館に由来している。
 第五の元素とは、気・火・地・水の4要素のほかにあると考えられた元素のこと。この場所自体がもつただならぬ雰囲気、そしてその音響は、これらの作品が普遍的で時空を超えた内容(=「第五の」要素)をもっているということを私たちに示している。
 厳格な対位法を用いて書かれたパレストリーナのミサ曲、イングランドが生んだ後期ゴシック様式の作品をのこしたアシュウェルのミサ曲、そして多声音楽爛熟期のラッススのミサ曲。これらの作品が、生きたものとして聴く者にせまってくる。


 


8887500331-2
\2500→\2290
クァドリーガ・コンソート/14のミステリー
 ①イギリス民謡:『The Holland Handkerchief』,
 ②アイルランド民謡:『Mr. O'Connor』,
 ③イギリス民謡:『The Undaunted Female』,
 ④イギリス民謡:『The Unquiet Grave』,
 ⑤イギリス民謡:『Newcastle』,
 ⑥スコットランド民謡:『The Standing Stones of Orkney』,
 ⑦イギリス民謡:『Geordie』,
 ⑧アイルランド民謡:『Poison Ivy Leaf』,
 ⑨アイルランド民謡:
  『Lament for Owen O'Rourke, Lament
   for Owen Roe O'Neill』,
 ⑩南アパラチア民謡:『MacAfee'sConfession』,
 ⑪イギリス民謡:『The Rich Old Lady』,
 ⑫イギリス民謡:『Two Sisters』,
 ⑬イギリス民謡:『Nobody's Jig』,
 ⑭アイルランド民謡:『TheMaid of Cabra West』
クァドリーガ・コンソート(古楽器使用)

 店主は中途半端なセミ・クラシックはあまり好きじゃないが、こういうのはありだと思う。というか古楽の世界ではこういう演奏がひとつのあり方だと思う。

 http://www.quadriga-consort.at/Videos.html


 昨年ドイツ・ハルモニア・ムンディからインターナショナル発売され、古楽のアルバムとしては世界的にベストセラーとなった「On A Cold Winter’s Day」に続く、クァドリーガ・コンソートによる待望の第2弾「14 Tales of Mystery 14のミステリー」が登場いたします。

 今回は、ミステリーに満ちた出来事を扱った中世イギリスの民謡やバラードを中心に、悪人や嫉妬深い恋人たちを題材にした楽しげな歌をないまぜにして、当時の人々の心持を鮮やかに描き出しています。クァドリーガ・コンソートは、古楽をポップ・ミュージックの起源ととらえ、イギリス中世のバラードと歌曲、ケルトと宮廷音楽の伝統から陽気なダンス音楽に至るまで、ピリオド楽器を使用して親しみやすい音楽を奏で注目を浴びているオリジナル楽器のアンサンブルです。
 古風なメロディは、彼らの本格的な音楽の基礎となり、斬新な解釈は、ヨーロッパの若者までも心を揺さぶっています。
 「今日の多くのポップ音楽に含まれる愛、憧れ、喜びと悲しみの表現は、古代の歌と比較してあまりにも薄すぎます。それほど古典歌曲や音楽は直感的なのです」。英国、スコットランド、アイルランドの数多くの民謡を、古めかしい音楽としてではなく、現代的で新鮮な感覚で演奏しています。
 《録音》2013年3月、オーストリア、フライシュタット

 
ドイツのインディ・レーベルで発売されて評判を呼び、
ドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルでワールドワイドで発売されベストセラーになった前作

8888376158-2
\2500→\2290
クァドリーガ・コンソート/
 寒い冬の日に〜古いイギリスのクリスマスのための音楽とキャロル集
クァドリーガ・コンソート
 (中世&トラディショナル・アンサンブル)

 クァドリーガ・コンソートは、古楽をポップ・ミュージックの起源ととらえ、イギリス中世のバラードと歌曲、ケルトと宮廷音楽の伝統から陽気なダンス音楽に至るまで、ピリオド楽器を使用して親しみやすい音楽を奏で注目を浴びているオリジナル楽器のアンサンブルです。
 古風なメロディは、彼らの典型的で本格的な音楽の基礎となって、斬新な解釈は、ヨーロッパの若者までも心を揺さぶっています。「今日の多くのポップ音楽に含まれる愛、憧れ、喜びと悲しみの表現は、古代の歌と比較してあまりにも薄すぎます。それほど古典歌曲や音楽は直感的なのです」。
 そうした数多くの古い音楽の中から、イギリスのクリスマスの音楽やキャロルを、古めかしい宗教的な音楽ではなく、現代的なポップな感覚で演奏しています。
 昨年ドイツのインディ・レーベルで発売されて評判を呼び、このたびドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルでワールドワイドで発売されることになりました。

 【録音】2013年1月,オーストリア, ガルス・アム・カンプ, ガートルード教会[デジタル:セッション]


 

8884307872-2
\2500→\2290
ニコラ・アクテン/オルフェオの嘆き
 1)ルイージ・ロッシ(1597-1653):
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜
   シンフォニア/
 2)タルクィニオ・メールラ(1594-1665):
  『それを信じる愚か者』/
 3)エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550-1602):
  幕間劇『ラ・ペッレグリーナ』〜
   フィレンツェのアリア/
 4)ジュリオ・カッチーニ(1545-1618):
  歌劇『エウリディーチェ』〜
   Antri ch'a miei lamenti/
 5)ルイージ・ロッシ:
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜愛の住処/
 6)クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  歌劇『オルフェオ』〜天上のバラ/
 7)ルイージ・ロッシ:
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜
   あなたの苦しみと/
 8)クラウディオ・モンテヴェルディ:
  歌劇『オルフェオ』〜碧に茂る森よ、覚えているだろうか/
 9)アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):
  トッカータ第8番/
 10)クラウディオ・モンテヴェルディ:
  歌劇『オルフェオ』〜あなたは死んでしまったのか/
 11)ジュリオ・カッチーニ:『新音楽集』〜
  ロマネスカのアリア/
 12)ジュリオ・カッチーニ:歌劇『エウリディーチェ』〜
  ため息も出ず、涙も出ない/
 13) ヤコポ・ペーリ(1561-1633):
  歌劇『エウリディーチェ』〜ため息も出ず、涙も出ない/
 14) ジュリオ・カッチーニ:『新音楽集』〜
  ロマネスカのアリア(Ver.2)/
 15) ジュリオ・カッチーニ:『新音楽集』〜
  私の苦脳に憐れみを/
 16) ジュリオ・カッチーニ:歌劇『エウリディーチェ』〜
  Funeste piagge/
 17)アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):
  『調和の庭園』〜第1巻より/
 18)ヤコポ・ペーリ:歌劇『エウリディーチェ』〜
  Funeste piagge/
 19) アントニオ・サルトリオ(1630-1680):
  歌劇『オルフェオ』〜Orfeo, tu dormi?/
 20) アントニオ・サルトリオ:歌劇『オルフェオ』〜
  慈悲を与えて/
 21) クラウディオ・モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』〜
  力強い霊、恐るべき神よ/
 22) クラウディオ・モンテヴェルディ:
  歌劇『オルフェオ』〜シンフォニア/
 23)作者不詳:歌劇『オルフェオ』〜
  あまりに強い愛ゆえに私を失うのか/
 24) ルイージ・ロッシ:
  Les pleurs d'Orphee aillant perdu sa femme/
 25) ステーファノ・ランディ(1614-1639):
  Muove Orfeo l'empia Dite/
 26) ルイージ・ロッシ:
  歌劇『オルフェオとエウリディーチェの結婚』〜
  アヴェルヌスを離れよ
デボラ・ヨーク(Sp)
ニコラ・アクテン
(チェンバロ, ハープ, リュート バリトン, ディレクター),
アンサンブル・スケルツィ・ムジカーリ
(ピリオド楽器アンサンブル)
 チェンバロ、ハープ、リュート奏者、指揮者、そしてバリトン歌手でもある古楽界のマルチ・ミュージシャン、ニコラ・アクテンのドイツ・ハルモニア・ムンディへのデビュー・アルバムです。
 アクテンは、1985年ブリュッセル生まれ。同地とハーグ音楽院でチェンバロ、ハープ、リュートを学んだ逸材で、バリトン歌手としては2006年のシメイ・バロック声楽コンクールで優勝し、クイケン指揮のバッハ「マタイ受難曲」やクリスティーナ・プルーハル/ラルペッジャータなどの録音にも参加。
 また自らチェンバロやハープ、リュートで伴奏しながら歌うという、古(いにしえ)の歌手の姿を現在に蘇らせた演奏活動で話題を呼び、さらにピリオド楽器アンサンブル「スケルツォ・ムジカーリ」を結成して、活動の幅を広げています。
 ギリシャ神話を題材とした『オルフェオとエウリディーチェ』は、モンテヴェルディをはじめグルック、ハイドンらもオペラ化してきました。
 アクテンの大胆なコンセプトによって構成されたこのアルバムでは、様々な初期バロック作曲家が作曲した『オルフェオ』から、当時の作曲技法が効果的に表れた作品ばかりが選曲されています。研究し尽くされた演奏と、若い世代の自由な発想は、精妙かつ清冽な響きでオペラ黎明期の躍動感を伝えています。
 バロック歌手としても有名なソプラノのデボラ・ヨークも特別参加し、演奏に花を添えています。
  【録音】2013年11月, ベルギー、ブルージュ・ベギン会修道院博物館


ニコラ・アクテン&スケルツィ・ムジカーリ
ALPHAのパーセル

Alpha192
(国内盤・訳詞付)
\2940
パーセル 不滅の英国人作曲家
 〜歿後出版された曲集からの作品を中心に〜

ヘンリー・パーセル(1659〜1695):
 ①喇叭をあたりに響かせろ
 ②ああ!恋をするのは何と喜ばしいこと
 ③おお孤独よ、わたしは喜んでおまえを選ぼう
 ④アルマンド ニ短調 ⑤まだ、わたしは願いをかけている
 ⑥あえて懸念の種を探すことはない ⑦クラントとホーンパイプ ニ短調
 ⑧音楽はつかのま ⑨薔薇よりも芳わしく ⑩新しいグラウンド ホ短調
 ⑪自然の声とはこういうものだ ⑫薔薇を満たした揺籠で
 ⑬ホーンパイプ ホ短調
 ⑭あなたは天におられ、何でもおできになると伺いました
 ⑮ああ、わたしたちは何と幸せなのでしょう
 ⑯嘆きの歌 〜ああ、泣かせておいて、いつまでも
 ⑰或るグラウンド ニ短調 ⑱ロンド ニ短調
 ⑲ヴァイオルをかき鳴らせ、リュートをつま弾け
 ⑳プレリュード イ短調 (21)ただいたずらに、恋の笛は
 (22)夕暮れどきの讃歌 〜今や太陽は、その輝きに覆いをかけ

《使用楽譜典拠》
 ◆『英国のオルフェウス OrpheusBritanicus』(1698/1702)
 ◆『音楽の祝宴 The Banquet ofMusick』(1688)
 ◆『精選曲集:ハープシコード、またはスピネットのための手習い
  A choice Collection of Lessonsfor the Harpsichord or Spinett』(1705頃)
 ◆『聖なる音楽さまざま Harmonia Sacra』(1714)
ニコラ・アクテン(バリトン独唱、ヴァージナル、バロックハープ)指揮
レイナウト・ファン・メヘレン(T)
スケルツィ・ムジカーリ(古楽器使用)
Alpha192
輸入盤
\2600→\2390
訳詩なし

 その偉大さと普遍性は、意外に知られていないはず——伝わりにくいパーセル声楽の魅力を、完成度の高いアルバムひとつでストレートに痛感させてくれる。古楽大国ベルギーに集う異才たちとAlphaが手を携えあい、こだわり強く仕上げたパーセル盤は、まさに極上。

 「英国のオルフェウス」と讃えられたヘンリー・パーセルは、すぐれた作曲家が生まれないと言われた英国(って、これはビートルズに代表される20 世紀と、全欧州の音楽家が英国に憧れた15 世紀以前には一切通用しない「ロマン派クラシックの偏見」なのですが。)で、唯一英国人たちが誇れる大家でありつづけた、早世の天才作曲家——
 しかし、その魅力はいったいどれほど実感として理解されているのでしょう? 英語という、およそ17 世紀後半のバロックな音作りに乗せにくそうな言葉を易々と、きわめてわかりやすく玄妙なメロディと和声で音楽化していったパーセルの手腕がいまひとつ世界的に理解されていないとすれば、それは彼の書いた傑作に、英国国教会の特殊な演奏環境なしには成り立ちにくいオードやウェルカム・ソングなどが多く含まれていることとも、おそらく無縁ではないのでしょう(この点は、演奏編成もユニークなら音楽内容も歌手陣に決して優しくはない、あのラモーの一連の歌劇作品にも相通じるところかもしれません)。
 古楽大国ベルギーで、自ら歌い手でありながら鍵盤や撥弦楽器も弾きこなす多芸派ニコラ・アクテン率いるスケルツィ・ムジカーリは今、そんなパーセルの名品を個々のアリア単位で認識している歿後出版の曲集に着目、それらから入念に声楽名品をよりすぐり、器楽作品とバランスよく並べてみせることで、1枚のアルバムとして非常に完成度の高いパーセル傑作選をつくりあげてみせました。
 制作が稀代の古楽ブランドたるAlpha レーベル、録音技師はもとラ・プティット・バンド他のバロック・ヴァイオリン奏者だったRamee レーベルのライナー・アルント...という夢のような布陣で、あふれんばかりの古楽愛を全員が注ぎ込んでつくりあげられた本盤の魅力は、おそらく音を出しはじめた瞬間から直感的に伝わってくると思います。
 英語圏の古楽奏者たちが奏でる正真正銘本場のパーセルもさることながら、古楽の本場にして英国近代文化のルーツがたっぷり息づいている欧州大陸側の古楽奏者たちが“本気で”パーセルと向き合ったとき、かくも普遍的なパーセルの魅力が浮き彫りになるのかぱと驚嘆——極上フランス古楽やイタリアのハイテンション系とも易々と伍しうる、多彩な古楽器の音色もあざやかな本盤にふれれば、なるほどパーセルは英国にいなくても不滅の名声を博したに違いない...と強く感じられるはずぱ解説もAlphaだけに充実至極(歌詞ともども全訳付)、商品価値の高い逸品に仕上がっています!

 

8884302159-2
\2500→\2290
ムジカ・フィアータ/プレトリウス、シュッツ:
 ドレスデン宮廷教会での宗教改革100年記念礼拝

 シュッツ:
  『神は わがやぐら』
  『主に向かいて新しき歌を歌えSWV.35』
  『今ぞわが魂よ、主をたたえよ SWV 41』
  『われらにではなく主よ、御名にのみ栄光あれ SWV.43』
  『予言者イザヤにそれは起こったSWV.496』
  『どうか私たちに平和をくださいSWV.372』
  『「主に感謝せよ、主は恵み深ければSWV.45」/
 プレトリウス:
  『ミサ・ガンツ・トイチュ〜キリエとグローリア』
  『われらみな唯一なる神を信ず』
  『キリスト、汝、神の小羊』
  『ああ神よ、御空にみそなわせ』【演奏】
ローランド・ウィルソン(指揮)
ムジカ・フィアータ, ラ・シャペル・ドュカーレ
 1枚1枚が宝探しのような発見に満ちたアルバムを発表し続けているローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータ、ラ・シャペル・ドゥカーレの新録音は、シュッツとプレトリウスの宗教曲集です。
 聖アウグスチノ修道会に属するドイツ人神学教授であったマルティン・ルターは、教会の免罪符の販売に抗議し「95ヶ条の論題」の書簡を送りました。その中で彼は、人は信仰によってのみ救われ、聖書こそ信仰のよりどころであると説いたことにより、宗教改革の口火を切りました。それから100年後の1617年、選帝侯ヨハン・ゲオルク1世 は、ドレスデン市民に、宗教改革記念祭を守るように命じました。そこでは祝砲やトランペットなどが鳴り響き、なかでもドレスデン宮廷教会での礼拝では、ミサ曲やコンチェルトと詩篇などが演奏され、素晴らしく感動的な演奏がされたと記録に残っています。
 この礼拝では、1613から1616年まで、ドレスデンのザクセン宮廷に仕え、ヴェネツィア楽派の複合唱様式による最新のイタリア音楽を取り入れたミヒャエル・プレトリウスの作品と、1615年ザクセン選帝候の宮廷に移り、ドレスデン宮廷楽団の指揮を委ねられたハインリヒ・シュッツの「ダビデの詩篇」などが演奏されたらしいとのこと。
 今作は、この礼拝で演奏されたであろうルター派の合唱作品を収録したものです。ローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータとラ・シャペル・ドゥカーレは、当時の演奏法や解釈をくまなく研究し、ドイツ伝統の壮大なポリフォニーを見事に再現しています。
 【録音】2013年10月, ドイツ、フュルト、ミヒャエル教会(デジタル:セッション)
 
8887501620-2
\2500
ムジカ・セクエンツァ / ラモー・ア・ラ・トルコ
 ラモー:『優雅なインドの国々』〜
  「イントロダクション」「Vous, qui d'Hebe suivez les lois」
  「Hatez-vous de vous embarquer」
  「Danse du grand calumetde la paix」「Forets paisibles」
  「Vaste empire des mers」
  「Amour, quand du destin J'eprouve la rigueur」
  「Sur nos bords, l'amour vole」「Amants surs deplaire」
  「Tambourins I & II, partez」
  「Prelude pour l'adoration du soleil」
  「Raminez vos flambeaux」「Permettez, astre du jour」
  「La terre, les cieux et lesmers」
  「Regnez, plaisirs et jeux」「Viens Hymen, viens m'unir」/
タンブリ・ムスタファ・カブス(?-1745):
 『Dok Zulfunu Meydana Gel』『Cikalim Sayd-iSikare』
 『Du Cesminden Gitmez Askin Hayali』
 『Keremkani Efendim Gel Gul Yuze』
 『Elmas Senin Yuzun Goren』
 『Indim Yarin Bahcesine Ayvalik Narlik』
 『Kucuk Suda Gordum Seni』『Firsat Bulsam Yare Varsam』
ブラク・オズデミール(ファゴット、指揮)
ムジカ・セクエンツァ(ピリオド楽器アンサンブル)
 ラモー生誕250年記念リリース
 ニューヨークのピリオド楽器アンサンブル"ムジカ・セクンツァ"の、「ヴィヴァルディ:ニュー・4シーズンズ」に続く興味深いアルバムです。
 この団体の音楽監督を務めるのは、ジュリアード音楽院を2010年にトップで卒業したファゴット奏者、ブラク・オズデミール。彼はモダン・ファゴット、バロック・ファゴットも手掛けるのみならず、ロックやトランス・ミュージックをシンセサイザーとファゴットのコラボレーションで行うなど、天才的な才能で話題を呼んでいます。彼にとってみれば楽器の種類などは意味をなさず、時代を超越した演奏で聴衆を驚かせています。
 このアルバムでは、ラモーのオペラ『優雅なインドの国々』の第1アントレ『寛大なトルコ人』を中心とした曲と、オスマン帝国の作曲家カブスの曲を組み合わせ、フランスの音楽とトルコ音楽の融合を図っています。オズデミールは、アリアのパートをファゴットに置き換えて歌うように演奏、そして舞曲ではバロック・ダンスの優雅さとそしてタンブーラのような激しさの対比をみせます。そこにトルコの民族的な音楽を挿入することに、東西の音楽の架け橋を描き出していきます。
 【録音】2014年3月, ベルリン、ヴァン湖、アンドレアス教会
 


8884304088-2
\2500→\2290
レ・パシオン・ド・ラーム/Bewitched〜魅惑のジェミニアーニとヘンデル
 ジェミニアーニ:
  『合奏協奏曲ニ短調Op.5-6「ラ・フォリア」(原曲:コレッリのソナタ)』
  『バレエ音楽「魔法の森」』,
 ヘンデル:カンタータ『捨てられたアルミーダ(儚い足跡を追って)』,
レ・パシオン・ド・ラーム (ピリオド楽器アンサンブル)
メレット・リューティ(Vn&リーダー),
ロビン・ジョハンセン(Sp),
 ビーバー、フックス、シュメルツァーのヴァイオリン作品を収めた「SPICY」に続く、スイスのピリオド楽器アンサンブル「レ・パシオン・ド・ラーム」のドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベル第2弾が登場します。
 当アルバムは、コレッリの影響を強く受けたジェミニアーニの作品。そして、ヘンデルのカンタータには、リリック・ソプラノとして特にバロックから古典期のオペラで活躍しているアメリカのソプラノ歌手、ロビン・ジョハンセンが起用されています。
 イタリアらしい作品を切れ味のある斬新なリズム的な解釈で描いており、生き生きとした音色の渦で包まれこまれます。

 【レ・パシオン・ド・ラーム】
  4年間の慎重な準備期間を経て、高度なピリオド楽器演奏、歴史的知識を持ったヨーロッパの奏者によってベルンで結成されたアンサンブル。
 楽団名の意味は、1649年に哲学者ルネ・デカルトによって執筆された著作物『情念論』から取られました。
 リーダーは、ベルン生まれでヨーロッパ各地の古楽音楽祭に出演し高い評価を得ているバロック・ヴァイオリニスト、メレット・リューティ。
 メンバーには、フライブルク・バロックオーケストラのメンバー、アントワープ音楽院教授、ベルン芸術大学の教授なども含まれています。
 このアンサンブルの鮮烈な演奏は、たちまち話題となっています。

  【録音】2013年12月, スイス、ベルン、イェフディ・メニューイン・フォーラム(デジタル:セッション)



8888374874-2
\2500→\2290
レ・パッション・ド・ラーム/
 ビーバー, シュメルツァー, フックス:ヴァイオリンのための作品集

 シュメルツァー:
  『4声のための剣術学校』『ソナタ「トルコ人を破るキリスト教徒の勝利」』,
 ビーバー:
  『技巧的で楽しい合奏(パルティータ)第3番&6番』
  『ヴァイオリン・ソロのための描写的ソナタ イ長調』,
 フックス:『パルティータ「トルコ風」K331』
メレ・リューティ(ヴァイオリン、リーダー)
レ・パッション・ド・ラーム(ピリオド楽器アンサンブル)
 「レ・パッション・ド・ラーム」は、2008年に、高度なピリオド楽器演奏、歴史的知識を持ったヨーロッパの奏者よってベルンで結成された気鋭の古楽アンサンブル。楽団名は、 1649年に哲学者デカルトが書いた『情念論』から取られており、リーダーはヴァイオリンのメレ・リューティ。その鮮烈な演奏はすぐに話題となり、ルツェルン音楽祭をはじめ様々な音楽祭にゲストとして呼ばれ高い評価を得ています。
 「レ・パッション・ド・ラーム」のデビューCDとなる当アルバムは、初期バロックから初期古典派までのレパートリーの中から、オーストリアで活躍した3人の作曲家の、オリエント的エキゾテイシズムを香らせた標題音楽を収録。いずれもスコロダトゥーラなどのヴァイオリンの特殊技巧が必要とされる作品です。なおシュメルツァーの「トルコ人を破るキリスト教徒の勝利」は、ビーバーのロザリオ・ソナタ第10番をシュメルツァーが盗作したものと言われています。

 【録音】2013年4月, スイス、ベルン・ユーディ・メニューイン・フォーラム[デジタル:セッション]

 

8884303752-2
\2500→\2290
ヴェルナー・エールハルト指揮ラルテ・デル・モント/
 シュテルケル:交響曲第1&2番

  ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817):
   『交響曲第1番ニ長調Op.35-1』
   『交響曲第2番変ロ長調Op.35-2』
   『大オーケストラのための序曲』
ヴェルナー・エールハルト(指揮)
ラルテ・デル・モント(ピリオド楽器オーケストラ)
 グルック「皇帝ティートの慈悲」、アンフォッシ「にせの女庭師」など、バロック〜古典派時代の知られざるオペラ全曲盤を立て続けに発表し、ドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルのメイン・アーティストとなった感があるヴェルナー・エールハルトとラルテ・デル・モント。その最新録音は、ドイツ古典派の作曲家シュテルケルの交響曲集です。
 ヨハン・フランツ・クサヴァー・シュテルケル(1750-1817)は、1768年から神学を学びながらノイミュンスターのオルガニストを務めました。その後マインツの選帝侯フリードリッヒ・カール・ヨーゼフ・フライエル・フォン・エーアタールの宮廷音楽家に任命されています。モーツァルト、クレメンティ、コジェルフといった当時最も人気のあった作曲家のひとりでもあり、またピアニストとしても活躍し、パリではハイドンよりも人気が高くもてはやされたとも言われています。シュテルケルは、全てのジャンルにおいて膨大な作曲をし、マンハイム楽派の音楽に則りながら叙情的なメロディを織り込んでいきました。この作曲法は、後のベートーヴェン、シューベルト、ウェーバーらに大きく影響を与えました。
 ここに収録された交響曲も、ベートーヴェンの交響曲第1番や第2番の作曲に大きく影響与えた作品といわれ、明るく、さわやかなエネルギーにあふれており、ヴェルナー・エールハルト&ラルテ・デル・モントはみごとに、当時先進的だったシュテルケルの音楽を現代に蘇らせています。

 【録音】2013年12月, ドイツ、レーファークーゼン・クルターハウス (デジタル:セッション)


グルックの世界初録音オペラ
CD4枚組でリリースしたのが・・・エールハルト& ラルテ・デル・モントだった

8884303143-2
(4CD)
\4000→\3690
ヴェルナー・エールハルト, ラルテ・デル・モント/
 グルック:歌劇「皇帝ティートの慈悲」
  [世界初録音]
ライナー・トロスト(T:ローマ皇帝ティート),
ローラ・エイキン(Sp:ヴィテッリア),
ラファエッラ・ミラネジ(Sp:セスト),
アランツァ・エツェナーロ(Sp:セルヴィリア),
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(C-T:アンニオ),
フラーヴィオ・フェッリ=ベネデッティ(C-T:プブリオ),
ヴェルナー・エールハルト(指揮)
ラルテ・デル・モント(ピリオド楽器オーケストラ)

  グルック生誕300年記念リリースとして『皇帝ティートの慈悲』の世界初録音が登場します。
 『皇帝ティートの慈悲』は1752年にナポリで初演された、グルックの比較的初期のオペラ・セリアでモーツァルトの同名のオペラと同じピエトロ・メタスタージオの台本によっています。当時大流行した台本ゆえに、40人者作曲家がオペラ化しているほど(このグルックのオペラはモーツァルトの39年前に作曲)。
 エネルギーとドラマに満ちた、模範的な「オペラ・セリア」というべき傑作で、グルックが「オルフェオとエウリディーチェ」などで後年成し遂げる「オペラ改革」を特徴づける要素の萌芽が聴きとれるのもグルック・ファンには興味深いところです。
 モーツァルトとは違い、まだ多くのカストラート歌手が存在していた時代のもののため、ここではアンニオとプブリオにはカウンターテナー歌手が起用されています。主役を歌うライナー・トロストを始めとする充実の歌手陣を揃え、元コンチェルト・ケルンのメンバーでもあった1957年生まれのドイツの指揮者、ヴェルナー・エールハルトと彼が2004年に設立したピリオド楽器オーケストラ「ラルテ・デル・モンド」によって、2013年11月に復活上演された際のライヴ録音。
 「バロック音楽のエキスパート、エールハルトは、スコアに書かれたことを正確に再現すべく、オーケストラと歌手を情熱を持って巧みに導き、4時間という上演時間があっという間に終わってしまった。
 この演奏会に接することが出来なかった音楽ファンは不運なことだ」と絶賛されたコンサートで、この知られざる傑作の世界初録音にふさわしい充実度の演奏に仕上がっています。

 【録音】2013年11月, ドイツ、ビューネ、WDR放送スタジオ(コンサート形式によるライヴ)



リットナーが注目されたこのアルバムも、実は
エールハルト& ラルテ・デル・モント

MD+G
904 16996
(SACD Hybrid)

\3,300→\2790
リットナー/ブラームス:ピアノ協奏曲第1番他
 1.ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
 2.間奏曲Op.119‐1
ハーディ・リットナー(1854年製エラール・ピアノ) 
ラルテ・デル・モンド
指揮:ヴェルナー・エルハルト
ヒストリカル・ピアノの響きをいかした数々の成功により、若くして世界的なトップ・ピアニストの仲間入りをしたリットナー。これまでに発表したブラームスのピアノ作品集も好評を博していますが、今回の最新盤には、若書きの傑作ピアノ協奏曲第1番と、最晩年に残した間奏曲をカップリング。ブラームスがちょうどこの協奏曲を書き始めた1854年製エラール・ピアノの美しい響きは必聴です!録音:2011年2月11〜12日 レヴァークーゼン

 


8887501318-2
\2500→\2290
キャサリン・ジョーンズ/
 ボッケリーニ&ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ:チェロ・ソナタ集

  ボッケリーニ:
   『チェロ・ソナタ第1番イ長調G.13』
   『チェロ・ソナタ第6番イ長調G.4』
   『チェロ・ソナタ第2番ハ短調G.2』/
  ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ:
   『チェロ・ソナタ ト短調Op.15-5』
   『チェロ・ソナタ ヘ長調Op.15-3』
   『チェロ・ソナタ イ長調Op.15-4』
キャサリン・ジョーンズ(バロック・チェロ)/
ジュリア・ヌーティ(Cemb),
アリソン・マクギリヴレイ(通奏低音Vc),
ウィリアム・カーター(リュート)

 レオナルド・レオのチェロ協奏曲(88697539442に収録)に続く、オーストラリア出身の気鋭のバロック・チェリスト、キャサリン・ジョーンズの本格的なソロ・アルバムが登場します。
 キャサリン.ジョーンズは、西オーストラリア大学にてチェロで音楽の学士号を完了し、その後、古楽を勉強するためにハーグ王立音楽学校でヤープ・テル・リンデンに師事。1999年最高「ニコライ」賞を受賞し卒業。その後すぐに多くの古楽アンサンブルと共演し、高い評価を得ています。
 2009年にはフランス・ブリュッヘンに認められ、18世紀オーケストラと共演。アムステルダム・バロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、コンチェルト・コペンハーゲン、ヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルの首席客演チェリストも務め、現在ではアラ・カーテイス率いるイル・コンプレッソ・バロッコの首席チェロを務めています。
 今回のソロ・アルバムは、ボッケリーニとジョヴァンニ・バッティスタ・チッリによるチェロ・ソナタを収録。ボッケリーニの音楽は、楽譜からは見抜けないような素晴らしいメロディが隠されており、ジョーンズはそうした要素を見事に掬い出していきます。またチッリの作品は、テクニック的には難しいものではありませんが、高域から低音まで幅広い音域でピリオド楽器の魅力が最大限に発揮されています。決して勢いに任せることなく、非常にやわらかく落ち着いた演奏によって、作品の美しさを際立たせています。

 【録音】2013年11月, イタリア、ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ(デジタル:セッション)



旧譜
レオナルド・レオのチェロ協奏曲が収録されているアルバム

8869753944-2
\2500→\2290
サルヴェ・レジーナ〜18世紀ナポリ・オペラ楽派の宗教的音楽集 
 レオナルド・レオ:サルヴェ・レジーナ ハ短調
 レオナルド・レオ:サルヴェ・レジーナ ヘ長調
 レオナルド・レオ:チェロ協奏曲 ニ短調
 アレッサンドロ・スカルラッティ:サルヴェ・レジーナ ハ短調
 ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ イ短調
メアリー・エレン・ネージ(Ms)
キャサリン・ジョーンズ(バロックVc)
アラン・カーティス(指揮)
イル・コンプレッソ・バロッコ(ピリオド楽器使用)
 ペルゴレージ生誕300年記念 〜ペルゴレージに影響を与えた作曲家の作品。
 レオナルド・レオ(1694-1744)は、現代の倍音の対位法を会得した最初のナポリ派作曲家といわれている重要な作曲家です。以前はアレッサンドロ・スカルラッティの弟子ともいわれていましたが、現在では否定されているようです。しかしながら、厳格なる書法を用いながらも、イタリア風の爽やかな風が吹きわたるような感覚は、ユーモアが溢れています。オペラの歴史に変革をもたらしたペルゴレージはレオの弟子でもあったわけですが、レオの影響を最も受けた作曲家のひとりといわれています。ここに収録されたレオの「サルヴェ・レジーナ」のスタイルはナポリの境界を超え、このジャンルの基本となっていきました。レオの協奏曲もヴィヴァルディの協奏曲を、よりギャラントな傾向が強く出ている作品です。

 ここで歌っているメアリー・エレン・ネージ(Ms)は、アテネ生まれ。その後ロンドンなどで学び、ヘフリガーにも学んでいます。世界中の歌劇場で活躍すると同時に、彼女の声質が最も発揮できるバロック・オペラを中心に移行しており、多くのヘンデルやヴィヴァルディのオペラのタイトルロールを歌い、「輝いた声の中に、人間の表現を完璧に再現できる歌手」と絶賛を浴びています。
 レオのチェロ協奏曲は、既に鈴木秀美やアンナー・ビルスマらが録音していますが、この盤では若手女流バロック・チェロのキャサリン・ジョーンズが、新たなる新鮮な感覚で演奏に挑んでいます。彼女はオーストラリアでモダン・チェロを学び、ハーグ王立音楽院でヤープ・テル・リンデンにバロック・チェロを学び、最高位で卒業。その後、アムステルダム・バロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、コンチェルト・コペンハーゲン、ヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルのメンバーを務め、現在ではイル・コンプレッソ・バロッコの首席チェロを務めています。

 アラン・カーティスの過度な表現を抑えながらも、その中にナポリの風と厳格なる宗教的表現を込めた演奏は、後にヘンデルのオペラに影響を与えた力強さが感じられます。

 録音:2008年12月18〜20日 (セッション:DDD)


WARNER



2564624344
\2100→\1890
.
パッパーノ/ロッシーニ:序曲集

 歌劇「絹のはしご」序曲
 歌劇「ブルスキーノ氏」序曲
 歌劇「セヴィリャの理髪師」序曲
 歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」序曲
 歌劇「セミラーミデ」序曲
 歌劇「コリントの包囲」序曲
 歌劇「ウィリアム・テル」序曲
 アンダンテ、主題と変奏
ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
カルロ・タンポーニ(フルート)
アレッサンドロ・カルボナーレ(クラリネット)
フランチェスコ・バッソーネ(ファゴット)
アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)
ローマ、サラ・サンタ・チェチーリア・アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカでのライヴ

 パッパーノとローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団による鮮烈なるロッシーニの世界。
 これはホームグラウンド、ローマのサンタ・チェチーリアのホールでのコンサートからのライヴ録音(ウィリアム・テル序曲だけは全曲録音からの収録)。


メジャー・レーベルのゴタゴタに巻き込まれてこの名盤まで現在入手困難になりつつある
お早めに・・・

CDS-0288262
(3CD)
\4400→¥3990
パッパーノ/ロッシーニ:ウィリアム・テル ジェラルド・フィンリー(バス) / ウィリアム・テル(ギヨーム・テル)
 ジョン・オズボーン(テナー) / アルノール・メルクタール
 マシュー・ローズ(バス) / ヴァルター・フルスト
 フレデリク・カトン(バス) / メルクタール
 エレナ・クサントウダキス(ソプラノ) / ジェミ
 カルロ・チーニ(バス) / ジェスレル
 カルロ・ボーシ(テナー) / ロドルフ
チェルソ・アルベーロ(テナー) / リュオディ
 ダーヴィト・キンバーグ(バリトン) / ルートルド
 マリン・ビストレム(ソプラノ) / マティルデ
 マリー=ニコル・ルミュー(メゾ・ソプラノ) / エドヴィージュ
 ダヴィデ・マルヴェスティオ(バス) / 狩人
 ローマ、サンタ・チェチーリア・アカデミー管弦楽団&合唱団
 アントニオ・パッパーノ指揮
コンサート・パフォーマンス; 歌唱:フランス語
録音:2010年10月16,18&20日、12月18,20&21日コンサート録音サラ・サンタ・チェチーリア アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ、ローマ クラムシェル・ボックス 各CD紙製ケース入り 220Pブックレット

 さて、日本から離れて世界を見渡したとき、どうやらこのアルバムが昨年もっとも世界的に評価を得たような気がする。この不況の中こういう大型プロジェクトが成功してくれたことを大いに喜びたい。そして実際店主も、このアルバムが大好きである。

 才能ある指揮者だとは分かっていながら、もうひとつ突込みが足りない。アントニオ・パッパーノ。
 ぐぐぐいと内臓を引っ張り出してくれるような強引さがないのだ。それがイタリア風なのかもしれないし、この人にそういうものを要求すること自体が間違っているのかもしれないが、「美しかった」、「堪能しました」だけで終わる人ではないはず・・・と言っていたところに、このひとの本領であるオペラで、ついにとんでもない名盤が現れた。
 ロッシーニのオペラ「ウィリアム・テル」。
 歌い手はフィンリー、オズボーン以外はそれほど大物はいないのだが、全体の緊張感がものすごい。そしていかにも精緻。そして美しい!この指揮者の良いところを全部噴出させたようなきわめて完成度の高い魅力的な演奏。大体においてロッシーニのオペラをCD3枚分まったく退屈させることなく聴かせられるなんて・・・。
 19世紀の一連のオペラを聴くにあたって必ず聴いておかなければならないこの作品に、いまこの演奏が現れてくれたことを深く感謝します。(「2011年をふりかえって」より)


ERATO



2564625964
(CD+DVD)
\3000→\2790
気になる方はお早めに
 メナヘム・プレスラー/90歳記念コンサート

CD:
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.81
 シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「ます」*
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10〜第3楽章
メナヘム・プレスラー(P)
エベーヌ四重奏団
ベンジャミン・ベルリオーズ(コントラバス)*
DVD:
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.81
 シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D.911〜
  菩提樹、春の日、鳥、辻音楽師
 シューベルト:歌曲「ます」 D.550
 シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「ます」
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10〜第3楽章
 ショパン:夜想曲 第20番 嬰ハ短調
メナヘム・プレスラー(P)
クリストフ・プレガルディエン(T)
エベーヌ四重奏団
ベンジャミン・ベルリオーズ(コントラバス)
2013年11月 パリ、サル・プレイエルでのライヴ

あまり体力のないメジャー・レーベルがこういう大きなアイテムを出すと、すぐに完売してしまいそうで怖い。



旧譜
プレスラー、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番

BIS SA 1999
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
メナヘム・プレスラー2012年、89歳の最新録音!
 (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調Op.110[20’15]
 (2)シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D.960[45’07]
 (3)ショパン:夜想曲第20番嬰 ハ短調 遺作[4’06]
メナヘム・プレスラー(ピアノ)
 注目盤。これはすごい。室内楽界の至宝、メナヘム・プレスラー2012年、89歳時の最新録音!祈りに満ちたベートーヴェン、シューベルト、ショパン

 録音:2012 年2 月、3 月/サフォーク州、ポットンホール、イギリス/5.0 Surround sound、70’33

 SACD ハイブリッド盤。1923 年生まれのプレスラーが2012 年に録音した最新アルバムが登場。収録時は89 歳となり、曲はプレスラーが長年弾き続けてきたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31 番、シューベルトのピアノ・ソナタ第21 番、そしてショパンの夜想曲第20 番遺作です。
 プレスラーは1955年より解散までの53年間、ボザール・トリオの創設メンバーとして活躍、1996年には当時72歳にしてカーネギーホールでリサイタル・デビューしたピアニストです。2008 年9 月6 日ルツェルン音楽祭でのコンサートをもってトリオは解散し、その後、現在に至るまでソリストとして世界各地でリサイタルを行っております。言わば「大器晩成」のピアニストですが、演奏は年を重ねるごとに成熟し、聴き手に音楽の本質をダイレクトに伝えてくれます。音色は明るく、また性格が滲み出ているような穏やかタッチは心を打たれます。
 この収録曲を含むプログラムは、2011 年3 月23 日パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク(30 79668(DVD)/30 79664(Blu-ray))におけるライヴ映像が発売されており、静かなる情熱が伝わってきます。また、この公演後2011 年6 月に来日し、その時の公演は非常に話題となりました。2014 年4 月には庄司紗矢香とのデュオ・リサイタルで来日公演も予定しており、今なお進化し続ける室内楽界の至宝の音楽を間近で聴くことができそうです。

 


2564624055
(2CD)
\2800→\2590
エマニュエル・アイム(指揮)&ル・コンセール・ダストレ
 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV.56
ルーシー・クロウ(S)
ティム・ミード(C-T)
アンドルー・ステイプルズ(T)
クリストファー・パーヴス(Br)
ル・コンセール・ダストレ
エマニュエル・アイム(指揮)

 フランスのバロック界を牽引する女性指揮者アイムが創設したル・コンセール・ダストレによる「メサイア」。
 女性指揮者が普通に登場するような時代になってきたが、そのなかでもこのアイムの存在は特筆すべきもの。指揮をするというより、大地から湧き上がるエネルギーを汲み取って演奏者に投げかけるような、そんな不思議な人。2008年3月にベルリン・フィルにデビューしていて、その活躍の場はどんどん広がってきた。バロック・オペラ復権が現実のものとなりつつある今、この人の活躍を知らないとちょっと恥ずかしいかも。


エマニュエル・アイムのアルバムから2タイトル

Virgin
VC-5455242
\2500
ヘンデル:二重唱集
 「ああ、人間の運命は」、「鳩は悩み、泣き、ため息をつく」、
 「盲目の愛の神、あなたを信じまい」、「行け、気まぐれな希望」、
 「あなたをじっとみつめていたい」、「私の悩みのいとしいお方」、
 「夜明けにほほえむその花を」、「愛の絆は楽しく幸福」、
 「多くの矢を私の胸に放ち」 ほか全10曲
ナタリー・デセイ
ヴェロニク・ジャンス
パトリシア・プティボン(S)他 
エマニュエレ・アイム指揮
ル・コンセール・ダストレイ
いま注目の女流指揮者、ハイムの専属第1弾。
 

Virgin
VC 5190442
\2500→\2290
ヴィラゾン、デセイ、ジャルスキー、ジャンス、ディドナート、チョーフィ
 〜意欲的実験作〜「ラメント」

 カヴァッリ:D'Hipparco, e di Climene(エジストの嘆き)(「エジスト」)/
   ロランド・ヴィラゾン(テナー)

 モンテヴェルディ:太陽神がまだ世界に昼を(ニンフの嘆き)(「戦と愛のマドリガル曲集(第8巻)」)/
   ナタリー・デセイ(ソプラノ)、サイモン・ウォール(テナー)、
   トピ・レーティプー(テナー)、クリストファー・パーヴェス(バリトン)

 ストロッツィ:L'Eraclito amoroso(「カンタータ、アリエッタと二重唱」)/
   フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)

 モンテヴェルディ:われを死なせたまえ(「アリアンナの嘆き」)/
   ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)

 ランディ:Superbe colli/
   クリストファー・パーヴェス(バリトン)
 モンテヴェルディ:さらば、ローマよ(「ポッペアの戴冠」)/
   ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)

 カヴァッリ:Acate, Ilioneo(エネアの嘆き)(「ディドーネ」)/
   トピ・レーティプー(テノール)

 カリッシミ:Ferma, lascia ch'io parli(マリア・スチュアルダの嘆き)/
   パトリツィア・チョーフィ(ソプラノ)

 チェスティ:Dure noie(アタマンテの嘆き)(「L'Argia」)/
   ローレン・ナウリ(バス・バリトン)

 カヴァッリ:Alle ruine del mio regno(エクバとカッサンドラの嘆き)(「ディドーネ」)
   マリー=ニコル・レミュー(アルト)、パトリツィア・チョーフィ(ソプラノ)
 モンテヴェルディ:わが生命なる女よ、君死にて(オルフェオの嘆き)(「オルフェーオ」)
   ロランド・ヴィラゾン(テナー)
ル・コンセール・ダストレイ
エマニュエル・アイム指揮
「ラメント」にテーマを絞ったアイムの最新作。
モンテヴェルディ「アリアンナの嘆き」でよく知られる17世紀に隆盛を誇った音楽「ラメント」を集めた実験的ともいえるプログラム。
ヴィラゾン、デセイ、ジャルスキー、ジャンス、ディドナート、チョーフィなど豪華な旬の歌手たちと作り上げた意欲作。




アイムとデセイのレコーディング風景が見られる。コチラ

 


2564623177
\2100→\1890
まさかのERATOから・・・
 ナタリー・シュトゥッツマン/ヘンデル:アリア集

  〜影のヒーロー達
 「インドの王ポーロ」〜第3幕へのシンフォニア
 「アリオダンテ」〜ポリネッソ「義務、正義、そして愛」
 「オルランド」〜第3幕へのシンフォニア
 「ガウラのアマディージ」〜ダルダーノ「荒れ狂う苦悩」
 「アレッサンドロ」〜クレオーネ「私はあの風のように」
 「セルセ」〜アルサメーネ「希望があるか分からない」
 「パルテノペ」〜第3幕へのシンフォニア
 「ラダミスト」〜ゼノビア「私は喜んで死にましょう」
 「アグリッピーナ」〜
  オットーネ「私の嘆きを聞いておいでの方々」
 「タメルラーノ」〜
  イレーネ「この胸の中に生まれたかのように」
 「シピオーネ」〜第3幕へのシンフォニア
 「ジュリオ・チェーザレ」〜コルネーリア「そよ吹く風」
 「セルセ」〜第3幕へのシンフォニア
 「ジュリオ・チェーザレ」〜
  セストとコルネーリアの二重唱「涙の中に生まれて」*
 「クレタのアリアンナ(クレタ島のアリアドネ)」〜
  アルチェステ「私は疲れた巡礼のように」
 「ロデリンダ」〜
  ベルタリド「つながれた猛々しい野獣は」
 「シッラ」〜
  クラウディオ「聞いてくれ、わが美しき愛する人よ」
 「パルテノペ」〜
  ロズミーラ「私は猛々しいものを求める」
 「ガウラのアマディージ」〜羊飼いの青年と娘たちの踊り
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト、指揮)
フィリップ・ジャルスキー(C-T)*
アンサンブル・オルフェオ55(ピリオド楽器使用)
 まさにメジャー・レーベル戦国時代。
 大スターたち、次にどこのレーベルからどんなアイテムを引っさげて登場するか分からない!!

 前作はドイツ・グラモフォンからのリリースだったナタリー・シュトゥッツマン、今度はERATOから。ERATOなんてもう消え去ったものだと思っていたのに!
 指揮者としても天性の凄みをきかせるナタリー・シュトゥッツマン、今回もアンサンブル・オルフェオ55を従え、そしてカウンター・テナーにはフィリップ・ジャルスキーを呼び、まさに満足の出来栄え。タイトルには「影のヒーロー達」というちょっとイタい邦題がついているが、普段日の目を見ない隠れた傑作をズラリと並べた。


前作・・・DGからのバッハ

481 0062
\2200→\1990
ナタリー・シュトゥッツマン
 J・S・バッハによるイマジナリー・カンタータ

 ①『カンタータ第42番「されど同じ安息日の夕べに」BWV.42よりシンフォニア』,
 ②『カンタータ第30番「喜べ、贖われし群れよ」BWV.30より
  アリア「来たれ アダムの 末なる 民」』,
 ③『カンタータ第133番「わが喜びは汝にあり」BWV.133よりアリア「喜びなさい」』,
 ④『管弦楽組曲第3番BWV.1068よりアリア(エア)』,
 ⑤『アリア「御身が共にいるならば」BWV.508』,
 ⑥『カンタータ第174番
  「われ、いと高き者を心を尽くして愛しまつる」BWV.174よりシンフォニア』,
 ⑦『カンタータ第21番「わが心には憂い多かりき」BWV.21よりシンフォニア』,
 ⑧『カンタータ第74番「人もしわれを愛さば、わが言葉守るべし」BWV.74より
  アリア「何ひとつ私を救うことのできるものはない」』,
 ⑨『カンタータ第33番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV.33より
  アリア「わが歩みは怯えよろめく」』,
 ⑩『カンタータ第18番「天より雨と雪の降るごとく」BWV.18よりシンフォニア』,
 ⑪『マタイ受難曲BWV.244よりアリア「私を憐れんで下さい」』,
 ⑫『カンタータ第4番「キリストは死の絆につきたまえり」BWV.4よりシンフォニア』,
 ⑬『カンタータ第169番「神ひとりわが心を占めたまわん」BWV.169より
  アリア「さらば、わが 内なる 世の すべての 愉しみよ」』,
 ⑭『カンタータ第191番「いと高きところには栄光、神にあれ」BWV.191より合唱』,
 ⑮『カンタータ第85番「われは善き牧者なり」BWV.85より
  アリア「イエスは善い羊飼い」』,
 ⑯『カンタータ第182番「天の王よ、よくぞ来ませり」BWV.182よりシンフォニア』,
 ⑰『われを忘るるなかれBWV.505』,
 ⑱『カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまもて」BWV.147より
  コラール「イエス わが喜び」』
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト&指揮)
オルフェオ55 (ピリオド楽器アンサンブル),
ミカエリ室内合唱団
 シュトゥッツマンによるバッハの作品で再構成した空想カンタータ
 1965年パリ生まれで、当代最高のアルト歌手の一人として活躍中のナタリー・シュトゥッツマン。フランス歌曲やドイツ・ロマン派の歌曲を得意とする他、バロック・オペラや受難曲、オラトリオなどの歌唱でも評価が高い彼女が自らの理想とする形に再構成したカンタータ集。
 バッハのカンタータの中から、宗教的物語の背景を基調として、美しくも情熱的なアリア、シンフォニア、コラールが選ばれ、壮大な1時間にも及ぶカンタータを作り出しました。
 2009年に彼女自身が創設したアンサンブル「オルフェオ55」を指揮しつつ、持ち前の正統的な歌唱力と表現力とで見事に歌い上げています。
 〔録音〕2012年4月, L’Arsenal de Metz (デジタル:セッション)

 


2564625018
\2100→\1890
.
まさかの共演

 ルノー・カプソン&ブニアティシヴィリ
  フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
  ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 Op.75
ルノー・カプソン(Vn)
カティア・ブニアティシヴィリ(P)
 まさにメジャー・レーベル戦国時代。
 大スターたち、次にどこのレーベルからどんなアイテムを引っさげて登場するか分からない!!ほんとに。
 フェスティヴァルなどでは共演している大人気スターの二人が、まさかレコーディングでも共演してくれるとは!!

 ルノー・カプソンとカティア・ブニアティシヴィリ、所属レーベルはエラートとソニー・クラシカルと違えども、2009年のルガーノ・フェスティヴァル、2012年のラ・フォル・ジュルネ、2013年のプラハの春音楽祭などで共演している、若手演奏家のなかでも特に注目されている2人が、ついにレコーディング! 共演実績のある作品を中心に、ロマン派の3人の作曲家作品をピック・アップ。ヴァイオリンとピアノのための作品のなかでも、親しまれている楽曲で構成されています。




VIRGIN→WARNER
WPCS-50261
国内盤\1543

カプソン/屋根の上の牡牛

 (フランス・ヴァイオリン名曲集)


 サン・サーンス:
  序奏とロンド・カプリチオーソ/ハバネラ/
  ヴァルス・カプリス(イザイ編)/死の舞踏
 マスネ:タイスの瞑想曲
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ベルリオーズ:夢想とカプリス
 ミヨー:屋根の上の牡牛(シネマ幻想曲)
ルノー・カプソン(Vn)
ダニエル・ハーディング指揮
ブレーメン・ドイツ・カンマーフィル

 VIRGINの輸入盤は廃盤だがどっこいWARNER国内盤で復活。随分前の録音だが、カプソンといえばこのアルバムを思い出してしまう。この頃からすでに傑出した才能の持ち主だった。

 24歳のヴァイオリニスト、カプソンのヴァージン専属契約後の第1弾でいきなりハーディングとの共演。
 レコ芸で那須田氏が、「このような演奏をするにはそれ相応の技術と知性、そして優しさがなければならない。こういう演奏こそが現代社会に求められているのではないか。・・・このふたりやはりただものではない。」と絶賛。
 ポピュラー・ヴァイオリン曲集のレベルをはるかに超えた素晴らしいアルバムだった。




何度でも推します
カティア・ブニアティシヴィリ、SONY第1弾

sony
8869776604-2
\2100→¥1890
リスト:
 1.愛の夢第3番変イ長調S.541-3
 2.ピアノ・ソナタロ短調S.178
 3.メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊りJS.514
 4.悲しみのゴンドラ第2稿S.200/2
 5.前奏曲とフーガイ短調BWV.543(J.S.バッハ曲/リスト纏曲S.462/1)
カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ)
 CD屋が流行りものに疎いとダメなのだけれど、ようやくブニアティシヴィリを聴いた。
 アルゲリッチやクレーメル、パーヴォ・ヤルヴィたちに絶賛されている、巷でも評判の若手美人ピアニストである。
 CDとしてはパーヴォ伴奏のショパンのピアノ協奏曲が出たばかりなのだが、今回聴いたのは、前作のリスト。ソニーでのデビュー作。
 これが・・・すごかった。
 美しい容姿に秘めた野生と、はちきれんばかりの才能が指先からほとばしる。どこを切っても鮮烈な血潮が噴出しそうなリスト。
 久々に、さわると火傷しそうな猛女に出会った。(「店主・朝の一枚」より)

録音:2010年10月10日〜14日マイスターザール、ペルリン





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