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≪第79号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 11/25〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像



12/5(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



GLISSANDO


ベストセラー、久々再入荷!
しかも10本限りの超特価!


779024-2
(2CD)
\3200→\2890
→\1990(10本限り)

〔再入荷しました!〕
ダニエル・ミュラー=ショットの名を知らしめた名作!
 J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV1007-1012
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)

録音:2000年8月、バイエルン、ビナビブルク、巡礼教会
 今をときめく天才ダニエル・ミュラー=ショットの名を世に知らしめた14年前の録音、久々の再入荷!しかも10本限りですが破格の超特価で!







ANIMAL MUSIC



ANI 044
\2400→\2190
オルクエストリーナ
 〜天才バボラーク、ダンスアルバム!!

 (1)ピアソラ(イルレ編):タンゴの歴史(全4曲)
 (2)ショウ:名所 No.4
 (3)レフ・コーガン(バボラーク編):「ハシッドの旋律」より全5曲
 (4)フォーレ(シチェルバーク編):パヴァーヌ
 (5)ラウロ:ベネズエラ風ワルツ第3番
 (6)コッラード・サリエッティ:組曲〜タンゴ/カンツォーネ/スピーディ
 (7)イェヘズケル・ブラウン:アレグロ・スケルツァンド
 (8)ラヴェル(バボラーク& イルレ編):ボレロ
ラデク・バボラーク(Hrn)
器楽アンサンブル
 どんな楽器のパートも平気、バボラーク神業のダンス・アルバム

 72’ 28”

 魅力的なアルバムの登場です。超人気のバボラークがコンサートのアンコールなどで愛奏し、CD の問い合わせの多かった曲を一挙に集めました。
 バボラークは15 人で構成されたアンサンブルとひたすら楽しんでいます。
 ピアソラの名作「タンゴの歴史」のあのフルートの細かな動きをホルンで奏でるのに唖然とさせられますが、自然でニュアンスに富み、まるでこちらがオリジナルかと見まごうかのようです。バックのアンサンブルも絶妙。
 さらに日本でも演奏して話題となったレフ・コーガン (1927-2007) のユダヤ色濃厚な「ハシッドの旋律」も嬉しい限り。民俗楽器を思わす音色など神業で、異教的世界に引き入れられます。フォーレの「パヴァーヌ」では名歌手以上の表現力を示し、ついにはラヴェルの「ボレロ」を13 分40 秒にわたって吹きまくります。ホルンの凄さを再認識させてくれます。




APARTE

AP 098
\2600→\2390
俊英ピアニスト、シュヴィッツゲーベル=ワンによる
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲!

  伴奏はT・フィッシャー&ロンドン・フィル

   ベートーヴェン:
    ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
    ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
ティエリー・フィッシャー(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 名匠ティエリー・フィッシャーの棒も冴えるジュネーヴ国際音楽コンクール優勝の俊英ピアニスト、シュヴィッツゲーベル=ワンによるベートーヴェンのピアノ協奏曲!

 録音:2014 年6 月30、7 月1 日

 ガイヤールと共演したブラームスの室内楽作品集(AP 053)、2013 年に録音したソロCD (AP067) でも超絶技巧を効かせた中国の俊英、ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワンの新譜は、名匠ティエリー・フィッシャー率いるロンドン・フィルとのベートーヴェンのピアノ協奏曲集。名匠フィッシャーの非常にくっきりとした音楽作りのオーケストラに乗って、シュヴィッツゲーベルのピアノも非常にくっきりと明度の高い音色。気持ちのよい勢いと、どっしりとした構成感が心地よい音楽が展開されています。




EVIDENCE


EVCD 005
\2600
ローラン・ルフランソワ(b.1974):Balneaire(海水浴場)〜室内楽曲集
 ・フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、
  チェロとピアノのための六重奏曲
 ・マリンバとクラリネットのためのパドゥク・ファンタスティクス
 ・弦楽四重奏のためのトッカータ・セスタ〜フレスコバルディ作品の編曲
 ・オーボエ、クラリネットとファゴットのための「Approaching a City」
 ・弦楽四重奏のためのErinnerung
 ・4手ピアノのための「新海水浴場」
ポール・メイエ(クラリネット)
パリジイ弦楽四重奏団
マガリ・モニエ(フルート)
フランソワ・メイエ(オーボエ)
ジルベール・オーダン(ファゴット)
出田りあ(マリンバ)
シリル・ギュロットン(ピアノ)
ニマ・サルケシク(ピアノ)
 ポール・メイエも参加!ローラン・ルフランソワ作品集

 録音:2014 年1,4,5,6 月/ラジオ・フランス、スタジオ106

 エコール・ノルマル音楽院を卒業した、ルフランソワ作品集。ポール・メイエら豪華演奏陣も魅力の1 枚です。
 「フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための六重奏曲」はルフランソワのop.1 にあたる作品。単一楽章で、リズムのくっきりとしたABA(急緩急)形式の作品。「マリンバとクラリネットのためのパドゥク・ファンタスティクス」は、出田りあとポール・メイエのために書かれた作品。バロック作品を思わせるスタイルながらも、非常にヴィルトゥオーゾ的な作品です。
 トッカータ・セスタは、フレスコバルディのオルガン作品を弦楽四重奏版に編曲したもの。2006 年ブローニュ市若手作曲家コンクールで聴衆賞を受賞した「Approaching a City」は、20 世紀アメリカの画家、ホッパーの絵画を思わせる作品。
 Erinnerung は、モディリアーニ弦楽四重奏団らによっても演奏されたことのある作品。モーツァルトの交響曲第40 番第1 楽章のモティーフが亡霊のように聴こえる作品です。「新海水浴場」は、モネの絵画を思わせる、印象派的な作品。ルフランソワの多彩な作品と、メイエら豪華演奏陣の力演も魅力の1枚です。





HMF

HMC 902211
\2700→\2490
バッハの失われていた音楽の復元録音
 J.S.バッハ:「レーオポルト侯のための葬送音楽」BWV 244a
  (モーガン・ジュルダンとラファエル・ピションによる復元)
ラファエル・ピション(指揮)
アンサンブル・ピグマリオン
サビーヌ・ドヴィエイル(ソプラノ)
ダミアン・ギヨン(アルト)
トーマス・ホッブス(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)
 J.S.バッハの失われていた音楽の復元録音の登場!マタイ受難曲などが取り入れられた「レーオポルト侯のための葬送音楽」BWV 244a

 録音:2014 年5 月/ヴェルサイユ宮殿内王立礼拝堂

 消失していた「レーポルト侯のための葬送音楽」の復元録音の登場です!
 これを手掛けたのは、ラファエル・ピション。彼は、アルファ・レーベルから、たび重なる改訂などで謎が多い「ロ短調ミサ曲」の原点を、見事に再現してみせた、研究と演奏両面にひいでた指揮者。あくなき探求と研究が、またひとつの素晴らしい成果を生み出しました。
 J.S. バッハは、レーオポルト侯(アンハルト=ケーテン侯)(1694-1728)の宮廷で1717-23 年の間楽長を務めました。侯は、音楽を愛し、音楽に精通した主君で、優れた宮廷楽団を有し、バッハのよき理解者でもありました。バッハはこの時期に、「ブランデンブルク協奏曲」「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」、「インヴェンション」、「平均律クラヴィーア曲集第1 巻」など多くのすぐれた器楽曲を作曲した充実した日々を送っていました(ただしこれらのほとんどは浄書であり、作品自体がこの時期に成立したかどうか明確でない部分もあります)。
 この「レーオポルト侯のための葬送音楽」は、1728 年に亡くなった侯のために1729 年3 月24 日に演奏されたもの。楽譜資料は消失しているものの、「マタイ受難曲」のテキストも手掛けたピカンダーによる、この作品のためのテキストが残されています。このテキストが、マタイ受難曲(初版、1727 年版)などの既存のアリア楽曲旋律にそのままあてはめられる構造であることから、この葬送音楽はバッハの自作のパロディの技法を用いて作られたと考えることができます。
 たとえば、マタイ受難曲の有名なアルトのアリア「主よ、憐れみたまえ(Erbarme dich)」は、この葬送音楽では「Erhalte mich(私を忘れないでください)」というテキストに置き換えられており、完全に入れ替え可能なものとなっています。このようにテキストを既存の楽曲にあてはめながら、この復元・録音の実現となりました。ブックレットのトラック表には、マタイ受難曲のほか、「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV198、ロ短調ミサ曲など、元になった楽曲との対照表もついています(欧文)。
 演奏陣も、俊英アンサンブル・ピグマリオン、さらに歌唱陣もフランスの新しい歌姫ドヴィエイルや、ダミアン・ギヨンらと充実の布陣で、つやがあって引き締まった素晴らしい演奏を展開しています。

 =ラファエル・ピション=
 カウンターテナー歌手としてサヴァール、レオンハルト、コープラマンらと共演したことがあり、また、ピアノ、ヴァイオリンも学び、その後、ピエール・カオの下で指揮も学んだという逸材。バロックから現代作品の初演までを手掛け、2006 年、アンサンブル・ピグマリオンを設立。ラモーのオペラ録音、そして、バッハのロ短調ミサ曲の録音(アルファ)でも話題となりました。



 
HMU 907531
\2700→\2490
ベザイデンホウト/モーツァルト:鍵盤楽器のための作品集Vol.7
 ・ドゥゼートの『ジュリ』の「リゾンは眠った」による
  9つの変奏曲 ハ長調 K.264
 ・ピアノ・ソナタ イ短調 K.310
 ・サリエーリの歌劇『ヴェネツィアの定期市』のアリア
  「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲 ト長調 K.180
 ・ピアノ・ソナタ ニ長調 K.284
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ)
 ベザイデンホウトのモーツァルト、第7集の登場

 (フォルテピアノ/ポール・マクナルティ製(2009 年、ディヴィゾフ(チェコ))アントン・ヴァルター&ゾーン、ヴィーン、1805年製のコピー/アレクサンダー・スキーピング・コレクション)
 録音:2012 年11 月(K.310)/ 2013 年5 月(K.264, 180, 284)

 ベザイデンホウトのモーツァルト・シリーズ、第7 集の登場です。有名なイ短調では、厳しい表情ながらも、フレーズの終わりや、ふとしたハーモニーの変化などで垣間見られる表情の柔らかさに、ベザイデンホウトのセンスを感じます。ニ長調のソナタではフォルテピアノながらオーケストラのような効果を感じさせる豊かな音色の第1 楽章から、ワクワクさせられます。
 当盤には、ソナタ2 曲のほか、変奏曲2 作も収録。サリエーリのオペラの主題による変奏曲の原作オペラは、1772 年にヴィーンとマンハイムで上演されましたが、時期的に見てモーツァルトが実際の舞台を見た可能性は全くないとされています。また、変奏主題は、声楽パートではなくヴァイオリン・パートからとられているとのこと。シンコペーションでずれる両手のリズムや付点つきトリル、また、アルペジオの指示はあっても、その和音の崩し方までは指示されておらず、最終的なやり方は奏者に任される部分も多い書かれ方の作品。ドゥゼートのオペラは、1772 年にパリで上演され、モーツァルトもこの舞台を実際に見たとされています。グリッサンドや3 度重音の急速な下降など名人的技巧が駆使されており、非常に華やかな作品です。どちらもベザイデンホウトのセンスが冴えわたります。




NAIVE



V 5362
\2600→\2390
invocation(祈り)
 J.S.バッハ:
  「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV 639、
  「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 659、
  アリア「魂はイエスの御手に憩うなり」
   (カンタータBWV 127 よりアリア/ハロルド・バウアー編)
 ミュライユ:別離の鐘〜オリヴィエ・メシアンの思い出に
 リスト:
  「パーテル・ノステル」、
  ≪詩的で宗教的な調べ≫より「孤独の中の神の祝福」、「葬送」
 メシアン:苦悶の鐘と告別の涙
 ラヴェル:≪鏡≫より「鐘の谷」
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)
 ルーマニア生まれの俊英ヘルベルト・シュフが織りなす「祈り」の心の作品集

 録音:2013 年9 月

 1979 年ルーマニア生まれの逸材、ヘルベルト・シュフのnaIve デビュー盤の登場。シュフは、1988 年に家族とともにドイツへ移住。2005 年、ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝しています。これまでに、シューマン、ホリガー、またラッヘンマンとシューベルトを組み合わせたCD など、プログラムにもこだわりを見せたリリースをしている彼の最新盤のテーマはi nvocati o(n 祈り)。神への祈りから、死者を思っての祈りなど、作曲家が様々な祈りの心をこめた作品を、バロックから現代まで並べたプログラムとなっています。ミュライユの「別離の鐘」での透明感ある音色は絶品。メシアン作品も抜群の集中で聴かせます。
 


V 5383
\2600→\2390
全く異なる個性の持ち主、ネムタヌ姉妹期待の共演
 (1)J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
 (2)同:ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042【サラ】
 (3)同:2声のインヴェンション第1番BWV772
 (4)同:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041【デボラ】
 (5)シュニトケ:コンチェルト・グロッソ第3番
 (6)J.S.バッハ:2声のインヴェンション第8番BWV779
デボラ・ネムタヌ(Vn、Va (3)(6))
サラ・ネムタヌ (Vn)
サッシャ・ゲッツェル(指揮)
パリ室内管弦楽団
 録音:2014 年7 月/サル・コロンヌ(パリ)/DDD、60’ 08”

 フォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみのデボラ・ネムタヌと、映画「オーケストラ!」で、メラニー・ロラン奏でるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を吹替演奏して話題となったサラ・ネムタヌ姉妹が夢の共演。息の合った演奏を繰り広げています。
 バッハの協奏曲3 篇のうち、第1 番を姉のデボラが、第2 番を妹のサラが独奏し、BWV1043 で両者共演。情熱的なデボラと正確かつ丁寧なサラの個性の違いを堪能できます。さらに、ピアノ学習者が必ず練習する「2 声のインヴェンション」第1 番と8 番をサラがヴァイオリン、デボラがヴィオラで奏しているのも注目。ピアノやチェンバロでは減衰してしまう長い音符も、弦楽器は指示通りに弾くことができるのが目から鱗の驚きの発見です。
 フィル・アップはバッハ作品から約250 年後に作られたシュニトケの「コンチェルト・グロッソ第3 番」。シュニトケは生涯に6 篇の「コンチェルト・グロッソ」を作りましたが、第3 番は実質上2 本のヴァイオリンのための協奏曲。バロック的精神で書かれた同時代音楽をネムタヌ姉妹が雄弁に解釈。バッハも含め、2 人の美女の共演ゆえ全体に華やいだ雰囲気に満ちています。
 指揮を務めるのは2013 年以来神奈川フィルの首席指揮者を務めるサッシャ・ゲッツェル。推進力あふれる音楽作りが魅力です。




SUPRAPHON



SU 3847
(2CD)
\3600→\3290
スメタナ:初期ピアノ曲
 CD1
  ポルカ 変ホ長調 (1846) /夜想曲 変ホ長調 (1845) / 4つのロンド (1846) /
  ボヘミア民謡による変奏曲 (1846) /アンダンテ ヘ長調 (1845) /
  小品 ハ長調 (1845) /ヴィヴァーチェ ヘ長調 (1845) /5つの行進曲/
  コラール「神の恩寵われらにあれ」のよるフィギュレーション (1945)
 CD2
  ピアノ・ソナタ ト短調 (1846)/4声のフーガ ニ短調 (1845) /
  小品 ハ長調 (1845)/ 4声のフーガ ハ長調 (1845) /
  3声のフーガ ホ短調 (1845) /小品 ハ長調 (1845) /
  4声のフーガ イ短調 (1845) / 2つの練習曲 (1846) /
  ソナタ形式による3つの小品 (1846)
イトカ・チェホヴァー(Pf)
 驚きの超絶技巧に満ちたスメタナのピアノ曲

 録音:2014 年6、9 月/マルティーネク・スタジオ(プラハ)/2h 24’ 07”

 チェコの実力派女流イトカ・チェホヴァーによるスメタナのピアノ曲全集の第7 巻。今回はスメタナ20 代の初めの作品を集めた2 枚組で、大半が世界初録音。初期作品とはいえ、ピアニストとして世に出た頃の作品だけにピアニスティックな演奏効果に富むものばかり。スメタナ唯一のピアノ・ソナタも出だしこそシンプルながら、ゾッとするほど難しい世界が広がります。スメタナのピアノ曲はどれも面白く、また最初期からショパンやリストのピアニズムを超えた近代ピアニズムを駆使しているのが驚きで、「ピアノの大作曲家」として認識される日が来るかもしれません。
 


SU 4176
(2CD → 1枚価格)
\2500→\2290
マルティヌー四重奏団がタネーエフの巨大で深遠な世界に挑戦
 タネーエフ:
  CD 1
   (1)ピアノ五重奏曲ト短調Op.30
  CD 2
   (2)弦楽五重奏曲ト長調Op.14
   (3)弦楽五重奏曲ハ長調Op.16
マルティヌー四重奏団
(1)オリガ・ヴィノクール(Pf)
(2)イジー・バールタ(Vc)
(3)イトカ・ホスポロヴァー(Va)
 録音:2013 年10 月28-30 日/マルティヌー・ホール(プラハ)(1)、2014 年3 月21-23 日、5 月16-18 日/ドモヴィナ・スタジオ(2)(3)/79’ 59”

 セルゲイ・タネーエフは3 篇の五重奏曲を残していますが、いずれも円熟期の作品で微妙に編成が異なります。Op.14 の弦楽五重奏曲はヴァイオリン・チェロ各2、ヴィオラで、楽天的・明朗な気分に満ちています。もうひとつの弦楽五重奏曲Op.16 はヴァイオリンとヴィオラが各2 本で、対照的に叙情的・内省的な内容となっています。ピアノと弦楽四重奏による五重奏曲Op.30 はタネーエフの代表作のひとつで、演奏時間45 分の大作。ロシア音楽というよりワーグナー風なスケールの大きさと深さで聴き手を圧倒します。これら3 篇はあまり録音にも恵まれていないので、マルティヌー四重奏団の最新録音は超貴重。




WERGO

WER 6316
\2500
これぞダダ。シュヴィッタース、新録音の登場!
 シュヴィッタース(1887 〜 1948):
  音響詩「ウアゾナーテ(原ソナタ)」(1922-32)
  および他の音詩集
シュプレッヒボーラー
 (言語的=音楽的語り芸術トリオ)
 録音:2014 年1 月

 ダダイズムの旗手、シュヴィッタースの新録音の登場。1トラック目に収録されているKaa gee dee という詩では、「カー・ゲー・デー」という言葉が三人の演者によって、さまざまな音声、時にささやくような声でひたすら繰り返されます。このような、語りと音楽の境にあるシュヴィッタースの作品は、第一次世界大戦中のヨーロッパに起こった、芸術は至高なもの、という既成概念を打ち崩そうとする、ダダの芸術として高く評価されています。そんなダダの極みのひとつが、「原ソナタ(ウアゾナーテ)」。原ソナタ、などと言うと難しそうですが、聞いてみると、ひとつの言葉を繰り返したり、さらにそのスペルを突如大きな声で発したり、と、無秩序の世界。しかし、言葉(音)がさまざまな方向から押し寄せる感覚は非常に独特で、音というものへの感覚、音についての考えが根底から覆されてしまうような衝撃に満ちています。
 シュヴィッタースは、「文字というものは音をもたない。それらは、音を生み出す可能性を秘めているに過ぎないのであり、その音は、話し手によって価値が決められる」と述べていますが、この彼の言葉は、そのまま楽譜と演奏者の関係に置き換えることもできるでしょう。我々を、音楽の原点に立ち戻させるようなシュヴィッタースの作品を、シュプレッヒボーラーの面々が、時にユーモラスに、時にシリアスに、文字を空間に放って独自の世界を描いていきます。心地よい言葉の羅列に浸れる1 枚。オーディオ的にも優れています。
 


WER 6809
\2500→\2290
Monolithen(石碑)
 ドビュッシー、ツィンマーマン、ストラヴィンスキー
  (1)ドビュッシー:白と黒で
  (2)ベルント・アーロイス・ツィンマーマン:
   モノローグ(2台ピアノのための「ダイアローグ」版)
  (3)ストラヴィンスキー:春の祭典(作曲者自身によるピアノ連弾編曲版)
クラヴィーア・デュオ・フーバー&トーメ
 (スザンネ・フーバー&アンドレ・トーメ)
 ツィンマーマンの超難曲をはじめとするピアノ連弾& 2台ピアノ作品名曲集

 録音:2013 年2 月

 ピアノ連弾の記念碑的(=石碑)名曲を集めた1枚。
 ドビュッシーの「白と黒」は、第一次世界大戦初期に書かれたもの。ドイツがフランスを攻め、フランスの文化を破壊しようとしているのを見たドビュッシーは、この作品で、フランスを白、ドイツを黒として表現をしているようです。
 このCD の白眉ともいえるのが、ツィンマーマンの作品。非常に高度なテクニックが要求される作品。2 台のピアノそれぞれの奏者は挑戦ともいえるような難しいことを展開、さらに、両者が冷静にバランスをとることが要求されています。ツィンマーマンの特徴である引用(ここでは、グレゴリオ聖歌、バッハ、モーツァルト、ベートヴェン、ドビュッシーからメシアンまで)も見られる作品です。
 管弦楽作品の人気曲「春の祭典」ですが、ストラヴィンスキーは、この作品をピアノで作曲したことがスケッチなどからも明らかとなっています。ピアノ編曲版、と呼ぶのは間違いではありませんが、作品のオリジナルのコンセプトはむしろこのピアノ連弾版にあるともいえるものとなっています。迫力のリズムは見事です!
 


WER 6797
\2500→\2290
ケージの「数の音楽」シリーズ、ピアノ版世界発録音!
 ジョン・ケージ:
  (1)ONE 7
  (2)FOUR 6
ザビーネ・リープナー(ピアノ)
 録音:(1)2012 年5 月[30’00]、(2)2013 年7 月[30’00]

 晩年の6年間、ケージは、いわゆる「数の音楽」を書いていました。これは、「ONE 7」「FOUR 6」の2作品の、ピアノ版世界初録音盤。
 「数の音楽」は数字のタイトルが付されており、その数字は、演奏者の数、あるいは、その作品の部分の数を指します。また、同じ演奏者数の作品が複数ある場合、上付き数字で区別されます。たとえば、ここに収録されている「ONE 7」シリーズは、一人の演奏家のための作品シリーズの第7番のこと。この作品は、唯一女性作曲家ポーリーヌ・オリヴェロス(1932 年生まれ)に献呈されたという意味で特別なもの。「FOUR 6」の要素も感じられる作品で、さらに、作曲家自身による参考用のピアノ版演奏録音が残されています。
 「FOUR 6」は、4つの部分から成る作品ですが、リープナーは、4つの部分それぞれで、ピアノの奏法を変えています。第1部はいわゆる普通の奏法で、第2部はプリペアード、第3部はピアノの弦をはじき、第4部はノイズのような音を出しています。多重録音されており、これにより、4人の演奏家が同時に演奏しているような雰囲気も作り上げられています。





POOH’S HOOP

PCD 1409
\2500
涙のバガテル〜天使のピアノ〜シルヴェストロフ ピアノ作品集
 ヴァレンティン・シルヴェストロフ:ピアノ作品集
  “天使(メッセンジャー)”(1996-97)/
  3つの小品(2001)/
  追伸のついた2つのディアローグより「ウェディング・ワルツ」(2001/2002)/
  3つのバガテル Op.1(2005)/4つの小品Op.2(2006)
  3つのバガテル Op.4(Jan. 2006)/後奏曲 Op.5(2005)
塚谷水無子(ピアノ)
 オーディオ誌絶賛のオルガニスト塚谷水無子が

 ピアノ;YAMAHA C7LA Artist Edition, 2004
 セッション録音:2014 年9 月2、3 日/スタジオ・ノア下北沢/レコーディング、エディット、マスタリング:生形三郎/DDD

 塚谷水無子、Pooh’ s Hoop レーベル 第3 弾はヴァレンティン・シルヴェストロフのピアノ作品集です。2012 年にはオランダ、ハーレムの聖バフォ教会のミューラー・オルガンを使用してゴルトベルク(PCD 1204)を、2013 年にはポジティフオルガンを使用してゴルトベルク(PCD 1305)をそれぞれリリースし、オーディオ各誌で話題となりました。
 今回塚谷はヨーロッパで研鑽した運指を駆使し、オルガン領域から鍵盤楽器領域へ、そしてバロックからコンテンポラリへと飛翔していきます。収録作品はウクライナの現代音楽作曲家、ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1927 〜)のピアノ作品集です。重なり合う音が織りなす美しい響きこそシルヴェストロフ作品の真骨頂。今回のCD では、その響きの美しさ、そしてピアノのサスティンに堪能し埋没できるよう、オーディオ誌でお馴染みの生形三郎氏が録音を手掛けています。
 「知る人ぞ知るウクライナの作曲家、ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)のピアノ音楽の魅力にとりつかれた誰かが、いつかきっと現れて、こういうアルバムを録音するに違いない、そしてそれは時間の問題だろうと思っていた。(中略)塚谷さんの解釈が興味深いのは、そこにひとつの明確さを加えていることである。一見ソフトなシルヴェストロフの音楽をそのまま演奏するのではなく、底にあるクリアな強さをみてとっている。そこが非凡である。」林田直樹(ライナーノーツより)




ATOLL


ACD 214
(CD-R)
\2500
ラヴェル、チャイコフスキー、ラフマニノフの弦楽四重奏曲
 ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
 チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調
 ラフマニノフ:弦楽四重奏曲第1番より 《ロマンス》
プエルタス四重奏団
 〔エリー・ファッグ(ヴァイオリン)、
  トム・ノリス(ヴァイオリン)、
  ジュリア・ジョイス(ヴィオラ)、
  アンドリュー・ジョイス(チェロ)〕
 2009年に結成された、ロンドンを拠点に活動をしているプエルタス四重奏団の最新作は、ラヴェル、チャイコフスキー、ラフマニノフの弦楽四重奏曲。

 2013年1月11日−13日の録音。
 ※Atollはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

ACD 413
(CD-R)
\2500
home is where...
 リルバーン、エネスク、ピゴヴァト:
  ヴィオラ作品集
ドナルド・モーリス(ヴィオラ)
リチャード・マップ(ピアノ)
 前作でボリス・ピゴヴァト(1953−)のヴィオラ協奏曲(ACD 114)を披露したヴィオリスト、ドナルド・モーリスが演奏するダグラス・リルバーン(1915−2001)、ジョルジェ・エネスク(1881−1955)、ボリス・ピゴヴァトのヴィオラ作品集。




HALLE

CDHLL 7537
(CD-R)
\2100→\1890
マーク・エルダーとハレ管のショスタコーヴィチ!UKの
 黄金コンビの新録音は 《交響曲第7番》!

  ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 Op.60《レニングラード》
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団
 レコード芸術10月号 海外盤レビュー掲載タイトル! 増田良介氏(P.160)

 イギリス、マンチェスターの雄、ハレ管弦楽団と音楽監督マーク・エルダーの最新作はショスタコーヴィチの「交響曲第7番」。ショスタコーヴィチの中でも人気の高い作品を、マーク・エルダーとハレ管の演奏で聴く。

 2013年10月3日の録音。
 ※Halleはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





FRA BERNARDO



FB 1409491
(3CD/特別価格)
\5100→\4690
ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ、
 ヴェラチーニ:歌劇《シリアのハドリアヌス帝》
ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン&指揮)
エウローパ・ガランテ、
ソニア・プリナ(ハドリアヌス/アルト)
アン・ハレンベリ(ファルナスペ/メゾ・ソプラノ)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(エミレーナ/ソプラノ)
ロミーナ・バッソ(サビーナ/メゾ・ソプラノ)
ルチア・チリッロ(イダルマ/メゾ・ソプラノ)
ウーゴ・グアリアルド(オスロア/バス)
 ビオンディ&エウローパ・ガランテ!ヴェラチーニの歌劇《シリアのハドリアヌス帝》!

 イタリアが誇るバロック・ヴァイオリンの鬼才ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテのイタリア・オペラ探究!
 18世紀イタリアのヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ、フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690−1768)の歌劇「シリアのハドリアヌス帝(シリアのアドリアーノ)」のウィーン・コンツェルトハウス・ライヴ!
 1733年頃、ロンドンに渡ったヴェラチーニが、アンジェロ・コッリ、ピエトロ・メタスタージオの台本を基に作曲した最初のオペラ「シリアのハドリアヌス帝」。
 1735年11月26日の初演から20回上演されたという記録が残る「シリアのハドリアヌス帝」は、ヴェラチーニのロンドン時代を代表する大作である。
 "ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ"という共通点を持つ、ビオンディとヴェラチーニ。現代と18世紀のイタリアの鬼才の才能の共演がここに実現!
 エミレーナを歌うイタリアの情熱の歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィの歌声にも要注目。

 ※録音(ライヴ):2014年1月17日−19日、ウィーン・コンツェルトハウス大ホール(オーストリア)



 


FB 1309202
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
ピペラーレVol.1
 ピペラーレ:
  ミサ・ディシット・ドミヌス
  ミサ・プール・アントルトニル・メス・アモール
  ミサ・ロム・アルメ
  ミサ・フォール・スルマン
ザ・サウンド・アンド・ザ・フューリー
 〔ダヴィド・エーラー(カウンターテナー)、
  ジョン・ポッター(テノール)、
  クリスティアン・ヴェークマン(テノール)、
  ハンス・イェルク・マンメル(テノール)、
  ミヒャエル・マンタイ(バス)、
  ヨアヒム・ヘッヒバウアー(バス)〕
 ヒリアード・アンサンブルの元メンバー、ジョン・ポッター、ハンス・イェルク・マンメルなどイギリス、ドイツの名歌手たちを擁する男声ヴォーカル・アンサンブル、ザ・サウンド・アンド・ザ・フューリー。
 フランドル楽派の音楽を重要なレパートリーとするザ・サウンド・アンド・ザ・フューリーが歌うマテーウス・ピペラーレ(ca.1450−ca.1515)。様々な形式を巧みに使い分け、数多くの優れたミサ曲やモテットを遺したフランドル楽派の知られざる巨匠である。

 2013年6月、マウアーバッハ(オーストリア)での録音。
 


FB 1405799
\2500→\2290
ヴィオリーノVol.1
 作曲者不詳:
  無伴奏ヴァイオリンのための組曲イ長調/
  無伴奏ヴァイオリンのための組曲ニ短調/
  ヴァイオリンの通奏低音のためのシャコンヌ変ロ長調/
  無伴奏ヴァイオリンのための組曲ト短調/
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第1番ニ短調/
  組曲ニ短調/組曲イ長調/
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタイ短調(全曲世界初録音)
ヴェロニカ・スクプリク(ヴァイオリン)
エヴァンゲリーナ・マスカルディ(リュート)
 1680年頃の作曲とされる作曲者不詳、オーストリアのヴァイオリン作品集。イギリスのロンドン、チェコのクロメルジーシュの図書館で発見された「クラーゲンフルトの写本」。
 ラルぺッジャータやオルトレモンターノ、コンチェルト・パラティーノなどでも活躍するドイツの女流ヴァイオリニスト、ヴェロニカ・スクプリクのバロック・ヴァイオリンが、「無伴奏ヴァイオリンのための組曲」をはじめとする8作品を、クラーゲンフルトの写本から浮かび上がらせる。

 2014年3月16日、マウアーバッハ(オーストリア)での録音。
 


FB 1409783
\2500→\2290
パルピティ・デル・クオーレ
 ヘンデル:トリオ・ソナタ ト短調 Op.2-8, HWV.393
 マンチーニ:カンタータ《この情熱はなんと甘いことか》
 ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.14-7, RV.44
 フォンタナ:ソナタ第2番
 ストロッツィ:
  アリア《ラ・トラヴァリアータ》、アリア《ラ・ヴェンデット》
 フォンタナ:ソナタ第14番
 ヘンデル:カンタータ《私の胸は騒ぐ》HWV.132c
ラ・ボッタ・フォルテ
 バーゼル、ロンドン、パリ、バルセロナ、そしてジュネーヴで研鑽を積んだ若き古楽器奏者たちによって結成されたラ・ボッタ・フォルテ。
 17〜18世紀の室内楽作品を得意とするラ・ボッタ・フォルテは、フランス・アンブロネ音楽祭とブカレスト古楽音楽祭のアンサンブル・イン・レジデンスに選ばれるなど、名実ともに急上昇中!

 2013年3月5日−8日、マウアーバッハ(オーストリア)での録音。
 


FB 1403111
\2500→\2290
満足は富にまさる 〜 ヴィオールとテオルボのための音楽
 シュテッフケン、オトマン、ル・モワヌ、リュリ、
  ジェンキンス、サン=リュック、シンプソンの音楽
リトル・コンソート
 オーストリアのクラーゲンフルト近郊、ゴーエス一族のエーベンタール城の書庫に所蔵されていたタブラチュア写本から蘇った1650年〜80年頃の音楽。リュリやオトマンなど大作曲家の音楽が、リラ・ヴィオール、テオルボ、バス・ヴィオールのトリオで儚く、美しく語られていく。

 2010年1月、マウアーバッハ(オーストリア)での録音。




HYPERION



CDA 68067
\2400→\2190
"鍵盤の女神" アンジェラ・ヒューイット、リストのピアノ・ソナタを弾く!
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
  巡礼の年第2年 《イタリア》 より 〜
   ペトラルカのソネット第47番 S.161-4
   ペトラルカのソネット第104番 S.161-5
   ペトラルカのソネット第123番 S.161-6
   ソナタ風幻想曲 《ダンテを読んで》 S.161-7
アンジェラ・ヒューイット
 (ピアノ/ファツィオーリ)
 満を持して録音した「J.S.バッハ:フーガの技法(PCDA 67980)」が、第52回のレコード・アカデミー賞において、見事"器楽曲部門賞"を受賞し、まさに大旋風を巻き起こしている最中の"鍵盤の女神"アンジェラ・ヒューイット。
 ヒューイットにとって初の録音となるフランツ・リストのアルバムは、リスト唯一のピアノ・ソナタにして至高の傑作である、ピアノ・ソナタ ロ短調。併録されるのは、「巡礼の年第2年」より、第4曲〜第7曲までの、「ペトラルカのソネット」3曲と「ダンテ・ソナタ」。ともすれば「技巧をひけらかすだけ」、「難解で支離滅裂」などと評されることもあるリストのロ短調ソナタだが、ヒューイットの両手とファツィオーリの鍵盤が生み出す変幻自在の音色と表現力によって、"ピアノの魔術師" が残した偉大なるソナタが色鮮やかに再構築されていく。

 ※録音:2014年5月19日−22日、イエス・キリスト教会(ベルリン)



 
CDA 67790
\2400→\2190
ロマンティック・チェロ・コンチェルト・シリーズVol.6 〜
 ヴュータン&イザイ:チェロ協奏曲集

  ヴュータン:
   チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.46、チェロ協奏曲第2番ロ短調 Op.50
  イザイ:瞑想曲ロ短調 《詩曲》 Op.16、セレナード イ長調 Op.22
アルバン・ゲルハルト(チェロ)
ジョゼップ・カバリエ=ドメネク(指揮)
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
 ロマンティック・チェロ・コンチェルト最新巻!"ヴュータン"と"イザイ"!

 ハイペリオン(Hyperion)の大人気シリーズ "ロマンティック・コンチェルト・シリーズ(RCS)"。ついに登場する「チェロ」第6弾は、なんとヴュータンとイザイによる、チェロと管弦楽のための作品集! ベルギーのヴァイオリニスト、作曲家のアンリ・ヴュータン(1820−1881)、そしてヴュータンやヴィエニャフスキに師事した、ヴァイオリニスト、作曲家のウジェーヌ・イザイ(1858−1931)。ともに優れたヴィルトゥオーゾとしても活躍した二人の"ヴァイオリニスト"による、"チェロ"のための作品集という、RCSならではのプログラム。
 ソリストは、第1巻、第2巻&第4巻でもチェロを担当してきたドイツ・チェロ界の新皇帝アルバン・ゲルハルト。数々の世界初録音で知られるように、常に新しい作品、解釈を求め続けるゲルハルトが弾く、ヴュータンとイザイのチェロ作品です。
 指揮は、シュターツカペレ・ハレの音楽総監督、コロラド・スプリングス・フィルの音楽監督を務めるジョゼップ・カバリエ=ドメネク。Onyxレーベルから発売された「レスピーギ:ローマ三部作(ONYX 4083)」で注目を浴びたスペインの若きマエストロが、Hyperionデビューを果たし、秘曲でその才を披露してくれることでしょう。

 ※録音:2013年4月3日−5日、デシンゲル(アントワープ、ベルギー)



 


CDA 67988
\2400→\2190
スクリャービン:詩曲全集
 2つの詩曲 Op.32/悲劇的詩曲 Op.34/悪魔的詩曲 Op.36/
 詩曲 Op.41/2つの詩曲 Op.44/アルバムの綴り Op.45-1/
 おどけた詩曲 Op.45-2/スケルツォ Op.46/ワルツ風に Op.47/
 夢想 Op.49-3/儚さ Op.51-1/翼のある詩曲 Op.51-3/
 けだるい舞曲 Op.51-4/3つの小品 Op.52/皮肉 Op.56-2/
 ニュアンス Op.56-3/2つの小品 Op.57/
 アルバムの綴り Op.58/詩曲 Op.59-1/詩的夜想曲 Op.61/
 2つの詩曲 Op.63/2つの詩曲 Op.69/2つの詩曲 Op.71/
 詩曲《焔に向かって》Op.72/2つの舞曲 Op.73
ギャリック・オールソン(ピアノ)
 アメリカの名手 ギャリック・オールソン、スクリャービンの "詩曲" を網羅!

 1966年ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、1968年モントリオール国際コンクール、そして第8回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソン。
 Hyperion第4弾となるアルバムでは、アレクサンドル・スクリャービンの「詩曲"全集"」という意欲的なレパートリーが登場!
 代表作でもある作品32の詩曲から、晩年の名作 《焔に向かって(炎に向かいて)》など、スクリャービンが書いた「詩曲」を作品番号順に網羅。ショパンを敬愛し作品にも大きく影響を受けたスクリャービンが残した、詩的な楽想を持つ小品の数々を、ショパン・コンクールを制し、ショパンの「ピアノ作品全集(CDS 44351/66)」で金字塔を打ち立てたオールソンが弾きこなします。

 ※録音:2013年12月20日−22日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)


 

CDA 68083
\2400
エセンヴァルズ:合唱作品集 〜 ノーザン・ライツ
 おお、救いの生贄よ/新月/詩篇第67篇/
 トリニティ・テ・デウム/ノーザン・ライツ/
 ヘヴンズ・フロック/アーリー・ローズ/
 マートン・カレッジ・サーヴィス/リヴァーズ・オヴ・ライト/
 ウビ・カリタス/アメイジング・グレイス/
 オー・エマニュエル/風もないのに船を走らせているのは誰?/
 スターズ/オンリー・イン・スリープ
スティーヴン・レイトン(指揮)
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
 エセンヴァルズ編「アメイジング・グレイス」!

 現代合唱界における注目コンポーザーの一人となったラトビア出身の作曲家、エリクス・エセンヴァルズ(1977−)。
 合唱王国イギリスの名指揮者、スティーヴン・レイトンによるエセンヴァルズの合唱作品集第2弾では、レイトンが音楽監督を務める英国屈指の名門、ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団を指揮し、オーロラを意味する「Northern Lights」を中心とし、アメイジング・グレイスやスウェーデン民踊「風もないのに船を走らせているのは誰?(Vem kan segla forutan vind?)」のエセンヴァルズによるアレンジなども歌っている。

 ※録音:2013年7月3日&2014年1月10日ー11日、トリニティ・カレッジ・チャペル
 

CDA 68008
\2400
マショー:愛のダーツ ——
 Il m’est avis qu’il n’est dons de nature/
 Se vous n’estes pour mon guerredon nee/
 Quant en moy / Amour et biaute parfaite / Amara valde/
 S’Amours ne fait par sa grace adoucir/
 Phyton, le mervilleus serpent/Ay mi, dame de valour/
 Lasse! comment oublieray / Se j’aim mon loial amy /
  Pour quoy me bat mes maris?/
 Pour ce que tous mes chans fais/
 DENIS LE GRANT (d1352) Se je chant mains que ne suelh/
 Helas, tant ay doleur et peinne/
 Sans cuer, m’en vois / Amis dolens / Dame, par vous/
 Dame, je sui cils / Fins cuers dous / Fins cuers dous/
 Rose, lis, printemps, verdure
オルランド・コンソート
 〔マシュー・ヴェンナー(カウンターテナー)、
  マーク・ドーベル(テノール)、
  アンガス・スミス(テノール)、
  ドナルド・グレイグ(バリトン)〕
 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソートのハイペリオン第2弾。
 タリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支えるオルランド・コンソートのハーモニーで、第1弾の「真実の物語(CDA 67727)」に引き続き、14世紀の詩人であり"アルス・ノヴァ"を代表するフランスの音楽、ギョーム・ド・マショー(c.1300−1377)の音楽を歌う。

 ※録音:2013年1月21日ー24日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会(ラフトン、エセックス、イギリス)


HELIOS


CDH 55432
【新装移行再発売】
\1600
キリスト生誕を祝う「降誕祭(ディエス・ナタリス)」、
 カンタータ 「神のお告げ」

  フィンジ:降誕祭 Op.8/神のお告げ Op.29
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
マシュー・ベスト(指揮)
コリドン・シンガーズ
コリドン・オーケストラ
 ハイペリオン録音の初期を支えた合唱団コリンドン・シンガーズとマシュー・ベストの名録音がまたHeliosから復刻。
 イギリスのリリック・テノール、ジョン・マーク・エインズリーをソリストに据え、キリストの生誕を祝う「降誕祭(ディエス・ナタリス)」、ウィリアム・ワーズワースの詩によるカンタータ 「神のお告げ」といった、ジェラルド・フィンジの管弦楽を伴う大規模合唱を歌っている。

 ※録音:1996年2月8日−10日/CDA 66876からの新装移行再発売
 


CDH 55430
【新装移行再発売】
\1600

スペイン・ルネサンスの秘宝
 ゲレーロ:
  我が愛する者よ, 立ちて急げ、おお, 神の富裕の高さよ、
  おお, 主イエスキリストよ、おお, 聖餐よ、
  めでたし聖なる乙女、8声のレジナ・チェリ
 ロボ:
  悲しみに引き戻され、アヴェ・マリア、
  主よ, 御身の聖霊の何と甘美であることか
 ビバンコ:第8旋法によるマニフィカト
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
デイヴィッド・ヒル(指揮)
 デイヴィッド・ヒルが振る、Hyperion初期のウェストミンスター大聖堂聖歌隊。フランシスコ・ゲレーロ、アロンソ・ロボ、そしてセバスティアン・デ・ビバンコなど、スペイン黄金時代を彩ったスペイン・ルネサンスの秘宝、いつまでも色褪せない合唱作品を歌う。

 ※録音:1985年1月23日ー25日、6月28日、7月2日−3日、ウェストミンスター大聖堂/CDA 66168からの新装移行再発売




NIMBUS ALLIANCE



NI 6260
(CD-R)
\2400→\2190
「マスターワークス・オヴ・ジャイアンツ」プロジェクト
 ベートーヴェンの交響曲シリーズ完結となる第6弾!

  ベートーヴェン:
   交響曲第8番ヘ長調 Op.93
   劇音楽 《エグモント》 Op.84
   序曲 《コリオラン》 Op.62
   《アテネの廃墟》 序曲 Op.113
   《レオノーレ》 序曲第3番 Op.72
ヨンダニ・バット(指揮)
ロンドン交響楽団
 イギリスの名門オーケストラ、ロンドン交響楽団と旧ASVレーベルでおなじみのマカオ人指揮者、ヨンダニ・バットによる「マスターワークス・オヴ・ジャイアンツ」プロジェクト。ベートーヴェンの交響曲シリーズ完結となる第6弾!

 2013年10月の録音。
 ※Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

NI 6281
(CD-R)
\2400
フィリップ・ソーヤーズ(1951−)の協奏曲と管弦楽作品集。
 ソーヤーズ:
  チェロ協奏曲
  交響曲第2番
  ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲
ケネス・ウッズ(指揮)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン
マーヤ・ボグダノヴィチ(チェロ)
スタインバーグ・デュオ
 ヴォ—ン=ウィリアムズとバルトークの孫弟子にあたるイギリスの作曲家兼ヴァイオリニスト、フィリップ・ソーヤーズ(1951−)の協奏曲と管弦楽作品集。
 Avie Recordsでもおなじみのケネス・ウッズとオーケストラ・オヴ・ザ・スワンのコンビよる演奏。

 2013年5月14日−15日の録音。





ECM



481 1160
\2500→\2290
トリオ・メディイーヴァル 〜 アクイロニス
 1) Vespers reponsory(14世紀アイスランド),
 2) Ama(アンダーシュ・ヤーミン),
 3) Ave rex angelorum(15世紀イギリスのキャロル),
 4) Ecce quod natura mutat sua jura(15世紀イギリスのキャロル),
 5) Ave maris stella(アンドリュー・スミス),
 6) Vespers antiphon and psalm I,II,III(14世紀アイスランド),
 7) Ioseph fili David(アンドリュー・スミス),
 8) Ave regina caelorum (アンドリュー・スミス),
 9) Alleluia: A new? work(15世紀イギリスのキャロル),
 10) Morgonljos(アンナ・マリア・フリーマン&リン・アンドレア・フールセット),
 11) Vespers antiphon and psalm IV, V(14世紀アイスランド),
 12) Fammi cantar l’amor(12世紀イタリアのラウダ),
 13) Gud unde oss her at leve s?(Ola Vanberg),
 14) Benedicti e llaudati(12世紀イタリアのラウダ),
 15) Klokkeljom(トリオ・メディイーヴァル),
 16) Special antiphon(14世紀アイスランド),
 17) Ingen vinner frem til den evige ro(トラディショナル),
 18) Fryd dig, du Kristi brud(トラディショナル),
 19) I hamrinum(Berit Opheim),
 20) Vale, dulcis amice(ウィリアム・ブルックス)
トリオ・メディイーヴァル
[Anna Maria Friman,
Linn Andrea Fuglseth,
Berit Opheim]
 ピーター・フィリップスらが絶賛する北欧の聖女たち
 ノルウェーの女声ア・カペラ・グループ「トリオ・メディイーヴァル」は、ビルボード・トップ10入り、グラミー賞にノミネートされるなど、全世界で話題を振りまき、現代から中世まで幅広い時代のポリフォニーによるアルバムは、「慰めの美しき音」とすでに高評価を受けています。
 当盤では時代を超越した北欧の民俗的なメロディを集め、イタリアの聖歌と15世紀の英語のキャロル、現代ジャズ・ベーシストのひとりアンダーシュ・ヤーミンなどの作品もプラスさています。
 ヒリヤード・アンサンブルのメンバー、ジョン・ポッターは「歴史と地理がシームレスにブレンドされ、音と情緒の見事な融合」と絶賛しています。
 今回の録音はECMのすばらしい録音を生み出してきたザンクト・ ゲロルト修道院で行われました。
 【録音】2014年6月, オーストリア、ザンクト・ ゲロルト修道院





AZUR CLASSICAL

レア盤!

AZC 121
\2500→\2290
クロード・デルヴァンクール(1888-1954):
 室内楽作品集 Vol.1 ヴァイオリンとピアノのための作品集

  踊り子たち(1934)/ヴァイオリン・ソナタ(1922)
  黙想(1935)/未出版の初期のソナタ(1907)(*)
エリオット・ローソン(ヴァイオリン)
ディアヌ・アンデルセン(ピアノ)

録音:2012年12月21日、2014年4月30日-5月1日、リサイタル・スタジオB、ティアンジュ、ベルギー
 クロード・デルヴァンクールはフランスのパリに生まれ、パリ音楽院でレオン・ボエルマン(1862-1897)、アンリ・ビュセール(1872-1973)、ジョルジュ・コサード(1873-1936)、シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)に師事した作曲家。1913年ローマ賞を受賞しローマに留学しましたが、1914年第一次世界大戦勃発により戦線に送られ、砲弾を受け重傷を負い1920年まで療養を余儀なくされました。
 1932年ヴェルサイユ音楽院長に就任、さらにナチス・ドイツ占領下の1941年にはパリ音楽院長に就任。ユダヤ系の教師・学生を締め出す一方で学生管弦楽団・合唱団を創設することで学生たちがドイツの戦線に送られることを阻止。1954年、ローマへの途上イタリアで自動車事故に遭い亡くなりました。
 エリオット・ローソンは1978年ベルギーのブリュッセルに生まれ、ユーディ・メニューインに才能を認められロンドンで学んだヴァイオリン奏者。(*)世界初録音。

 
レア盤!

AZC 123
\2500→\2290
デュソー夫妻:室内楽作品集
 ロベール・デュソー(1896-1969):交響曲第1番(弦楽のための)(*)
 エレーヌ・コヴァッティ=デュソー(1910-2005):
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ(+)
  アポロン(ピアノとヴァイオリンのための4つの小品)
   賛歌(#)/ゆりかご(#)/宇宙(+)/セレナード(#)
 ロベール・デュソー:
  抒情劇「アルタニマ」前奏曲(ピアノ版)
  ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(+)
ORTF室内管弦楽団(*)
アンドレ・ジラール(指揮(*))
コンスタンティン・ボグダナス(ヴァイオリン(+))
アンドレ・グルジェン(ヴァイオリン(#))
テレーズ・デュソー(ピアノ(*以外))

録音:2014年1月、リサイタル・スタジオB、ティアンジュ、ベルギー
 ロベール・デュソーはフランスのパリに生まれパリ音楽院で学んだ作曲家。妻のエレーヌ・コヴァッティ=デュソーはギリシャのアテネに生まれたルーマニア系の作曲家。ピアニストのテレーズ・デュソーは二人の娘で、マルグリット・ロン、ピエール・サンカン、ヴラディーミル・ホルボフスキーに師事。ピアノ教師としても高名です。
 コンスタンティン・ボグダナスは1979年にフランスに移住したルーマニアのヴァイオリン奏者。(*)以外世界初録音。

 
レア盤!

SYPR 054
\2500→\2290
【未案内旧譜】
エミール・グエ(1904-1946):歌曲集
  ライナー・マリア・リルケの3つの詩(1943)(+)
  道−小道(1932);道(+),小道(*)/奇妙な時(1938)(*)
  雨降りの歌(1939)(#)/流刑地の夜(1940)(+)
  悲痛な魂の歌(1937)(*)/雲の下の捧げ物(1935)(+)
クリステル・プランク(ソプラノ(*))
ダミアン・トップ(テノール(+))
ジャン=ジャック・キュバイヌ(バス(#))
エリック・エノン(ピアノ)

録音:2005年、リサイタル・スタジオB、ティアンジュ、ベルギー
 エミール・グエはフランス中部、ブールジュ近郊の町シャトールーに生まれた作曲家。物理化学を修める傍らシャルル・ケクラン(1867-1950)に作曲を師事、アルベール・ルーセル(1869-1937)にも励ましを受け、科学者・教師と作曲家の二足のわらじを履いて活躍しました。
 1939年、第二次世界大戦の勃発により召集され砲兵中尉として従軍するも1940年ドイツ軍に捕えられニュルンベルクの捕虜収容所に送られ、外界と遮断された孤独の中で作曲を続けました。ドイツの敗戦により1945年5月にフランスに送還されましたが、体は弱っており翌年10月に療養所で亡くなりました。
 1997年以来フランスのノール=パ・ド・カレーとベルギーで開催されているアルベール・ルーセル国際音楽祭は2006年からたびたびエミール・グエを取り上げ、この作曲家の再評価に貢献しています。全曲世界初録音。





要注意!! DILIGENCE


店主大推薦の超マイナー・レーベル DILIGENCE。
1996年、ピアニストのピエール・ブワイエとヴァイオリニストのニコール・タメスティにより、ピリオド楽器で古典派音楽を録音するために創設されたフランスのレーベル。

旧譜はどうぞこちらで・・・
やっぱりちょっと普通じゃなかった仏 DILIGENCE レーベル
レア盤!

DIL 001
\2600→\2390
ハイドン(1732-1809)/ピエール・ブワイエ編曲:
 十字架上のキリストの最後の七つの言葉
   (ピアノとヴァイオリンのための版)
ニコール・タメスティ(ヴァイオリン)
ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:D・ジャック・ウェイ&マルク・デュコルネ製(モデル:1780年頃、シュタイン製)

録音:1996年9月1-5日、サン・ピエール・ド・ロズロン教会(ロマネスク)、ジゴール=エ=ロズロン、フランス
 管弦楽版(オリジナル)、弦楽四重奏版、フォルテピアノ版、オラトリオ版が存在する「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」を、ピエール・ブワイエが18世紀終盤に流行した「ヴァイオリンを伴うフォルテピアノ」用に編曲した興味深いヴァージョン。

   
レア盤!

K617 115
〔旧譜〕
\2600→\2390
ベートーヴェン 1800年代−若き成熟
 ベートーヴェン(1770-1827):
  ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲変ロ長調「街の歌」Op.11(1797)(*)
  モーツァルトの「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による
   チェロとピアノのための7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46(1801)
  ピアノ、クラリネットとチェロのための三重奏曲変ホ長調 Op.38(1803)(*)
ピエール・ブワイエ(フォルテピアノ)
使用楽器:1805年、ヨハン・シャンツ製
ジャン=クロード・ヴェイヤン(クラリネット)
使用楽器:1800年頃、ミシェル・アムラング製
サラ・ヴェイヤン(チェロ)
使用楽器:17世紀または18世紀、不詳作者製

録音:2000年11月24-27日、メディチ荘、ジュリーニ・ア・ブリコスコ、イタリア
 ディリジャンス・レーベルが在庫しているK617レーベルの廃盤商品。





ENCELADE

レア盤!

ECL 1302
\2600→\2390
J・S・バッハ(1685-1750):シンフォニア&コンチェルト
  2つのヴァイオリンのための協奏曲ト長調
   (オルガン・ソナタ BWV530より復元)(+)
  組曲ホ短調 BWV996 から サラバンド(チェンバロ独奏)(**)
  カンタータ「キリストは死の絆につきたまえり」BWV4 から シンフォニア
  カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12 から シンフォニア
  ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041(*)
  カンタータ「主はわれらを思いたもう」BWV196 から シンフォニア
  3つのヴァイオリンのための協奏曲ハ長調
   (3台のチェンバロのための協奏曲 BWV1064より復元)(#)
ダイアナ・リー(ヴァイオリン(+))
アリクス・ボワヴェール、シモン・ピエール(ヴァイオリン(#))
ジャン=リュック・オー(チェンバロ(**))
アンサンブル・バロック・アトランティーク
ギヨーム・ルバンゲ=シュドル(ヴァイオリン(*/+/#)、指揮)
録音:2013年11月18-23日、旧アノンシアード修道院礼拝堂、ボルドー、フランス
 アンサンブル・バロック・アトランティークは2013年、ギヨーム・ルバンゲ=シュドルによりフランスのボルドーに創設されたピリオド楽器演奏団体。当盤のソリストはすべてメンバーが務めています。




2L


2L 101SABD
(Blu-ray Disc Audio
+
SACD HYBRID)
¥4300
クリスチャニアの生活〜ノルウェー、ウィンドミュージック黄金時代の作品集
 ヨハン・スヴェンセン(1840-1911)/ ハンセン編:交響曲第2番 変ロ長調 Op.15
 アードルフ・ハンセン(1852-1911):
  グリーグ夫妻の銀婚式に寄せるセレナード、
  セレナード、田舎の婚礼*、
  ロマンス(B♭コルネットと軍楽隊のための)、
  音楽の描画《クリスチャニアの生活》
 オーレ・オールセン(1850-1927):
  『スヴァイン・ユーレッド』序曲、葬送行進曲Op.41*
 アルフレード・エーヴェンセン(1883-1942):
  ノルウェー舞曲第1番、ノルウェー舞曲第2番
     [* Blu-ray のみ収録]

ノルウェー軍音楽隊
オーレ・クリスチャン・ルード(指揮)

 オスロのウィンドバンドの伝統『忘れられた黄金時代』を再び!BD オーディオのリアルな音場が楽しめる!

 録音:2012年6月、11月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
 制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ/録音:ビアトリス・ヨハンネセン
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音]
 Blu-ray: 86’52”[Blu-ray:5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 2.0 LPCM(24bit/192kHz), mShuttle: MP3 & FLAC 96kHz, Region: ABC]
 SACD: 77’10”[5.1 surround/stereo][SACD DSD(5.1 surround 2.8224 Mbit/s/ch, 2.0 stereo 2.8224 Mbit/s/ch)/CD 2.0 stereo(16 bit/44.1 kHz)]

 19 世紀の後期は、ノルウェー音楽の「黄金時代」と呼ばれます。ヨハン・スヴェンセンとエドヴァルド・グリーグのふたりが「ノルウェー」の国際的な知名度の向上に貢献したこと、そして、人口の増加と経済の発展のためあらゆるジャンルで音楽が求められ、ノルウェーの音楽生活が活力と創造性を享受した時期だったことが、主な理由だったと言われます。ノルウェー王国軍のプロフェッショナル・バンドのひとつ、ノルウェー軍音楽隊も、この時代、急速に発展する音楽生活に大きな役割を果たしました。1818 年の創設以来、音楽隊は、公的な場だけでなく社会生活のさまざまなところで音楽を演奏し、才能のある演奏者や作曲者の発掘と育成に努めました。
 フランスのウィンド音楽を演奏した『凱旋路』(2L086SABD)とノルウェー憲法制定200 周年を記念する『われらこの国を愛す』(2L104SABD)につづく『クリスチャニアの生活』は、首都クリスチャニア、現在のオスロをしのばせる作品を集めたアルバムです。
 ヨハン・スヴェンセンは、スカンディナヴィアを代表する音楽家のひとり。彼の代表作、交響曲第2 番は、1874 年から1876 年にかけて作曲。このアルバムで演奏される「ウィンドアンサンブル」版は、アードルフ・ハンセンが、スヴェンセンから生徒となるための課題として与えられ、ハルデンの軍楽隊を指揮していたオスカル・ボルグの協力を得て書き上げた作品です。フルート、ピッコロ、E♭管クラリネット、8 つのB♭管クラリネット、E♭管コルネット、B♭管コルネット、2 つのトランペット、2 つのアルトホルン、3 つのテナーホルン、2 つのB♭管テューバ、ティンパニ。単純な「編曲」というより、作曲者のスヴェンセンと「空気」を共有する音楽家による「解釈」という言葉がふさわしい音楽です。
 ハンセンの音楽による描画《クリスチャニアの生活》は、ギャロップを始めとする当時の流行曲による「ポプリ」です。《グリーグ夫妻の銀婚式に寄せるセレナード》は、ハンセンがベルゲンの音楽隊を指揮していた1892 年、エドヴァルドとニーナのグリーグ夫妻のために作曲した音楽です。6 月11 日の「朝」、トロールハウゲンのグリーグ邸の庭で演奏され、グリーグはその時のことを「素晴らしい静かな夏の朝、この美しい音楽が与えてくれた気分を忘れることができない」と記しています。
 オーレ・オールセンの『スヴァイン・ユーレッド』序曲は、ジングシュピールのための音楽をオールセン自身がウィンドアンサンブルのために編曲した作品です。《葬送行進曲》は、1883 年に亡くなった義弟のために作曲され、後に国王ホーコン七世と国王オラヴ五世の国葬でも使われました。
 アルフレード・エーヴェンセンは、ハーシュタの士官大学、最初期の音楽訓練生のひとりです。ノルウェー舞曲第1 番と第2 番は、グリーグのノルウェー舞曲に似たスタイルをとり、民謡を素材としたグリーグの曲と異なり、エーヴェンセン自身のメロディが使われています。1934 年、エーヴェンセンはオスロに移り、ノルウェー軍音楽隊の指揮者に就任しました。第2 次世界大戦中のドイツ軍の占領下では、エーヴェンセンは、ノルウェー軍楽隊が「ナチス」の行事に参加しないよう奔走し、そのために逮捕され、1 ヶ月間留置されています。1942 年、健康状態の悪化のため没したものの、彼の抵抗の精神は「ノルウェー人」の心意気を表したものとして他の音楽家たちを勇気づけたことが伝わります。
 2006 年から2012 年まで音楽監督を務めたオーレ・クリスチャン・ルードは、アルバムの音楽について、「1850 年から1900 年にかけてのオスロのウィンドバンドの伝統から生まれた『忘れられた黄金時代』を代表する作品は、今の聴き手にもアピールする」と語っています。演奏にあたっては、音楽隊のアーカイヴに保存されていた古い楽譜と手稿譜の「埃を吹き飛ばす」作業が行われ、かつて響いた音に可能な限り近づけるため、歴史的に検証された、当時の楽器が演奏に使われました。録音セッションは『凱旋路』や『われらこの国を愛す』と同じヤール教会で行われ、「ノルウェー軍音楽隊の歴史を映す音楽」がBlu-ray Disc Audio の 24bit/192kHz の「音」により、リアルに、空気感をともなって再現されます。

 5.1 DTS-HD MA と 2.0 LPCM の音声を収録した Blu-ray Disc Audio と SACD Hybrid をセットにしたアルバムです。Blu−ray Disc Audio にはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD Hybrid はSACD ブレーヤーとCD プレーヤーで再生できます。Blu-ray Disc Audio は、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPC をお使いください。







CAM JAZZ

CAMJ 7880
¥2400
境界のない音楽
 (1)ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 (2)ドビュッシー:
   ベルガマスク組曲〜前奏曲/
   メヌエット/月の光/パスピエ
 (3)同:夢想
 (4)同:子供の領分(全6曲)
 (5)ラヴェル:鏡〜鐘の谷/悲しき鳥/道化師の朝の歌
ハビエル・ジロット(Sax)
ミケーレ・カンパネッラ(Pf)
 クラシックとジャズ夢の融合。ドビュッシーとラヴェルの名曲が生まれ変わった!

 録音:2014 年3 月/バイヤー・スタジオ/DDD、70’ 24”

 アルゼンチン出身、現在イタリアのジャズ・シーンを牽引し続けるサックス奏者奇才ハビエル・ジロット。彼がイタリアの正統派クラシック・ピアニストのミケーレ・カンパネッラと異種共演に挑戦しました。ドビュッシーとラヴェルの有名作が見事に融合。カンパネッラはそれぞれを何の衒いもなく原曲通りに弾き、途中からジロットが加わりソプラノとバリトン・サックスを吹き分けてインプロヴィゼーションを展開。ジロットの鮮やかな神業ぶりに聴き惚れますが、カンパネッラの巧さも特筆で、ジロットのファンタジーの飛躍にピッタリ付いています。
 もともとドビュッシーとラヴェルは、クラシックの作曲家のなかで最も早くジャズに着目していて、ジャズ的な感性や影響を内包しています。ジロットは、それを自然に引き出し巧みに発展させており、クラシック・ファンも目から鱗の落ちる発見と驚きに満ちています。ことにラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」やドビュッシーの「ゴリウォーグのケークウォーク」はジャズの王道ナンバーのような説得力。オシャレなBGM としても最高、ドビュッシー、ラヴェル・ファン必携の一枚です。




CAVI MUSIC

4260085533206
¥2700→\2490
アンティエ・ヴァイトハース/バッハ&イザイVol.1
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV1001
 イザイ:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調Op.27-1、
  同 第2番イ短調Op.27-2
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
 ヴァイトハースの無伴奏シリーズ第1弾!グライナーを使用し、自然な音の運びで聴かせる!

 使用楽器:シュテファン=ペーター・グライナー2001 年製
 録音:2012 年10 月ケルン/67’51

 現代最高の弦楽四重奏団といわれるアルカント・カルテットの第1 ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハース。抜群の安定感と表現力、そして豊かな音量と音色でカルテットの起点となっています。
 CAvi レーベルにはソロやアンサンブルなどを含めてこれまで17 枚のCD を発売しています。どのアルバムも冷静な曲作りと、ここ一番では大胆にも聴かせ、聴くものを魅了させてきました。
 そして、この度発売されるのは、無伴奏ヴァイオリン作品の最高峰J.S. バッハとイザイです。本アルバムは、この二人の作曲家の無伴奏を組み合わせたアルバム三部作の第1 弾となります。
 構成はJ.S. バッハの作品がイザイを挟むように収録。極めて自然なフレージングで開始され、終曲「シャコンヌ」でもヴァイトハースの「シャコンヌ」という主張のある演奏ではなく、静かに音楽が語りかけてくるような深い音楽性を感じる演奏です。
 イザイはJ.S. バッハの6 曲からなる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータに感銘を受け、同じく6 曲の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集を完成させました。イザイの6 曲は、いずれも名ヴァイオリニストたちに捧げられており、難易度が高く相当な技巧が必要となります。ヴァイトハースは卓越した技巧と豊かな歌心で、楽々と弾きこなしています。20 世紀を代表するヴァイオリニスト、ヨゼフ・シゲティに献呈された第1 番は、J.S. バッハの第1 番と同じ調性ト短調で書かれ、第2 楽章はフーガ形式で書かれるなど、J.S. バッハの音楽を強く意識した構成です。第2 番はジャック・ティボーに捧げられ、J.S. バッハのパルティータ第3 番のフレーズから始まり、「怒りの日」の主題がその後全編に渡って使われています。
 また注目は、ヴァイトハースが使用している楽器です。現代のドイツの製作者シュテファン=ペーター・グライナー製。近年、名器ストラディヴァリウスから乗り換えるプロの演奏者も増え、クリスチャン・テツラフが使っていることでも話題となった楽器。落ち着いた音色と上品で繊細な響きが魅力。ヴァイトハースは、しなやかに美しく弾きこなしています。




COVIELLO


COV 91416
(SACD HYBRID)
¥2600
オルガン・ファン必聴!!バッハのシャコンヌをオルガンで。 ゲルハルト・グナン(オルガン)
 J.S.バッハ:
  ・前奏曲
   (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調より
     第1楽章アダージョのオルガン編曲版/
      編曲:エマニュエル・ル・ディブレック)とフーガ ニ短調 BWV539
 ・6つのシュープラー・コラール
  (I.「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV645 /
   II.「われいずこに逃れ行かん」B WV646 /
   III.「ただ尊き御神のままに」B WV647 /
   IV.「わが魂は主をあがめ」B WV648 /
   V.「われらとともに留まりたまえ」BWV649 /
   VI.「主を頌めまつれ」BWV650)
 ヴィドール:
  ・「バッハの思い出より」
   (カンタータ「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV140、
    「パストラーレ」BWV590 より第3楽章、
    マタイ受難曲BWV244 より終曲「私たち は涙してひざまつき」)
 シークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):
  ・アリア
   (管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 より第2楽章「アリア」のオルガン編曲版)
  ・即興的コラールとフーガ
   (「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV225 のオルガン編曲版)
 アルノ・ランドマン(1887-1966):シャコンヌ
  (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 第5楽章「シャコンヌ」のオルガン編曲版)
 優秀録音。オルガン・ファン必聴!!バッハのシャコンヌをオルガンで。名手グナンがフライブルク大聖堂の4つのオルガンを演奏!

 ライヴ録音:2013 年9 月23、24 日/フライブルク大聖堂/72’55”

 SACD ハイブリッド盤。
  このディスクはバッハのオルガン作品を主軸にヴィドール、カルク=エーレルト、ランドマンといった作曲家がバッハの作品をオルガン用に編曲したものを収録しました。
 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539 のフーガの原曲は、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ト短調BWV1001 の第2 楽章ですが、この前奏曲は手鍵盤のみの作品で偽作とも言われております。そのため今回収録されたのは同無伴奏ヴァイオリン作品の第1 楽章アダージョを前奏曲として演奏しました。無伴奏のあの世界をオルガンで演奏することでより豊かな響きを楽しむことができます。今後この編曲版は注目されていくことでしょう。
 フランスのオルガン音楽の大家、ヴィドール作曲の「バッハの思い出」は文字通りバッハの作品をもとにオルガン用に編曲された作品集です。オルガン交響曲などを作曲しているヴィドールの音楽に反映されたバッハ像を描いております。「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV645 の原曲との比較も楽しめます。またマタイ受難曲の終曲も実に荘厳な響きです。
 このディスクの最後に収められたのはアルノ・ランドマンがオルガン用に編曲したシャコンヌです。演奏時間約18 分と大聖堂の残響を考えた当演奏は、フライブルク大聖堂のオルガンの響きを存分に味わえる名演です。様々なストップを駆使し表情豊かに編曲しております。
 演奏のゲルハルト・グナンはトン・コープマンに師事し、宗教音楽及び古楽を学びました。バッハ国際コンクール(1988)また、スイス・オルガン国際コンクール(1992)に入賞後、ヨーロッパをはじめ各国で演奏会を成功させました。録音も多く、独ヘンスラー社から発売されているバッハ大全集のコラール集でオルガンを担当。また独アウディーテ社からは「北ドイツのオルガン作品集」(AU 20012)、「ガブラー・オルガン演奏によるバッハ、ヴィヴァルディ」(AU 20007)などをリリースしております。現在、ヨハネス・グーテンベルク大学にて教会音楽、オルガン科の教授として後進の育成にも力を注いでおります。







MELODIYA

MELCD 1002291
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽アンソロジーVol.8
 グリンカ:
  マズルカの思い出 変ロ長調、
  アリャビエフの《うぐいす》の主題による変奏曲
 レビコフ:ワルツ嬰へ短調*、歌劇《クリスマス・ツリー》Op.21より ワルツ*
 リャードフ:ワルツ Op.57-2*、マズルカ Op.57-3*
 アレンスキー:24の性格的小品 Op.36より
  第4番+、第16番+、第5番+、第14番+、第24番+
 チャイコフスキー:
  ロシア風スケルツォ Op.1-1#、
  即興曲 Op.1-2#、悲しい歌 Op.40-2#
 ルビンシテイン:ルースカヤとトレパーク**
 タネーエフ:前奏曲とフーガ 嬰ト短調 Op.29**
ヴャチェスラフ・グリャズノフ(ピアノ)
アレクセイ・チェルノフ(ピアノ)*
ミハイル・トゥルパノフ(ピアノ)+
ルスタム・ハーンムルジン(ピアノ)#
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)**
 ロシアン・ピアノ・アンソロジー第8巻!第3部スタート!

 ロシア、旧ソ連におけるピアノ音楽の歴史をたどるメロディア(Melodiya)の「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」シリーズ。第8巻ではシリーズの第3部となる【1917年以前】がスタート!
 グリンカ、リャードフ、アレンスキー、チャイコフスキー、ルビンシテイン、タネーエフなどロシアの大作曲家たちと共に、キャリアの前期はチャイコフスキーからの影響、後期は先進的な和声の使用で知られるウラディーミル・レビコフが名を連ねている。
 チャイコフスキー国際コンクールの入賞者チェルノフや、日本でもコンサートやマスタークラスで活躍するヴャチェスラフ・グリャズノフなど、今回もロシア・ピアニズムの若き才能たちが集う。ディジパック仕様。



旧譜/第1弾〜第7弾
ちょっと揃えたくなってしまう・・・
Anthology of Piano Music by Russian and Soviet Composers Part 1 Disc 1
MELCD 1001963
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジーVol.1
  ミャスコフスキー:ピアノ・ソナタ第3番Op.19
  ハチャトゥリアン:トッカータ*
  ショスタコーヴィチ:24の前奏曲Op.34#
  フレンニコフ:
   5つのピアノ小品Op.2(世界初録音)+
   3つのピアノ小品Op.5(世界初録音)+
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)*
アンドレイ・コロベイニコフ(ピアノ)#
ティホン・フレンニコフ・ジュニア(ピアノ)+
ロシアン・ピアノ・アンソロジーがスタート!ロシア&ソヴィエトのピアノ音楽の歴史!

 メロディア(Melodiya)の新シリーズ「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」がスタート!
 全30巻に及ぶ壮大で長期的なシリーズとなるメロディアのロシアン・ピアノ・アンソロジー。第1巻はミャスコフスキー、ハチャトゥリアン、ショスタコーヴィチ、フレンニコフ。泣く子も黙るロシアの大物作曲家たちが勢揃い!ディジパック仕様。
  
Anthology of Piano Music by Russian and Soviet Composers Part 1 Disc 2
MELCD 1001964
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジーVol.2
  タクタキシヴィリ:詩曲(世界初録音)
  ガビチヴァーゼ:
   《6つのピアノ小品》より スケルツォ、回想(世界初録音)
  カラーエフ:6つの前奏曲*
  ワインベルク:ピアノ・ソナタ第5番#
  シュニトケ:即興とフーガ+
  ポルトラツキー:2つの前奏曲とフーガ**
  ババジャニアン:6つの絵画**
ルーカ・オクロスツヴァニゼ(ピアノ)
ナターリャ・ルーチキナ(ピアノ)*
アーシャ・コレパノワ(ピアノ)#
ミハイル・トゥルパノフ(ピアノ)+
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)**
 メロディアのロシアン・ピアノ・アンソロジー第2巻では、タクタキシヴィリやバナジャニアンなど民族
 
Anthology of Piano Music by Russian and Soviet Composers Part 1 Disc 3
MELCD 1001965
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジーVol.3
 レフ・レヴュツキー:歌*
 フセヴォロド・ザデラツキー:ソナタ第2番(世界初録音)+
 ニコライ・ロースラヴェツ:5つの前奏曲、2つの詩曲
 サムイル・フェインベルク:ソナタ第5番Op.10
 セルゲイ・プロトポポフ:ソナタ第3番Op.6+
 ウラディーミル・デシェヴォフ:線路#
ユーリ・ファヴォリン(ピアノ)
ティホン・フレンニコフ・ジュニア(ピアノ)*
フョードル・アミーロフ(ピアノ)+
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)#
ロシアン・ピアノ・アンソロジーVol.3 & 4!ロシア&ソヴィエトのピアノ音楽の歴史!

 新生メロディアが30巻での完結を目指す壮大なスケールの新シリーズ「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」。
 旧ソヴィエト連邦時代の音楽(1917年−1991年)をテーマとするシリーズ第3巻には、政府の弾圧により流刑地送りとなったザデラツキーや、ロシアン・アヴァンギャルドのロースラヴェツ、プロトポポフ、デシェヴォフなど、"前衛"に舵を切り始めたロシアのピアノ音楽の流れを刻印している。ザデラツキーの「ソナタ第2番」とレヴュツキーの「歌」は世界初録音!ディジパック仕様。
  
Anthology of Piano Music by Russian and Soviet Composers Part 1 Disc 4
MELCD 1001966
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジーVol.4
 エディソン・デニゾフ:変奏曲
 アンドレイ・ヴォルコンスキー:厳格な音楽
 ユーリ・ブツコ:パルティータ*
 アレクサンドル・ヴスティン:哀歌*
 ニコライ・カレトニコフ:2つの小品*
 ロスティスラフ・ボイコ:キプロスのスケッチ+、ソナチナ+
 エドヴァルド・ミルゾヤン:詩曲#
 ソフィア・グバイドゥーリナ:シャコンヌ**
アレクセイ・グロツ(ピアノ)
ミハイル・トゥルパノフ(ピアノ)*
V・サルニコフ(ピアノ)+
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)#
セルゲイ・クズネツォフ(ピアノ)**
 前3作よりもさらに時計の針を前へと進めた「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」の第4巻では、20世紀ロシアの大作曲家デニゾフとグバイドゥーリナが登場!
 名家に生まれながらも弾圧を受け亡命を余儀なくされたヴォルコンスキー、ロシア人民芸術家の称号、国家賞を授けられたボイコなど、同世代でありながらも正反対の境遇を生きた作曲家たちの音楽のコントラストも興味深いところ。ディジパック仕様。
 

MELCD 1001967
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジーVol.5
 ロディオン・シチェドリン(1932-):ソナタ第2番(1996)(*)
 アレクサンドル・チャイコフスキー(1946-):ソナタ第2番 Op.85(2006)(+)
 ヴラディーミル・リャーボフ(1950-):6つのバガテル Op.46(1991)(#)
 ニキータ・ムンドヤンツ(1989-):パガニーニの主題による変奏曲(2007)(#)
エカテリーナ・メチェーチナ(ピアノ(*))
ヴャチェスラフ・グリャズノフ(ピアノ(+))
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ(#))
録音:2012年、モスクワ
(+)(#)は初録音と表示されています。

 新生メロディアが30巻での完結を目指す一大シリーズ「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」の第5巻では『第2部「1991年から現在まで」』がスタート。
 重鎮シチェドリンやボリス・チャイコフスキーの甥アレクサンドルの「ソナタ」、ムンドヤンツの自作自演など、1991年以降に作曲されたピアノ作品が、時代と共に変化したロシアのピアノ音楽の作風を教えてくれます。ディジパック仕様
  

MELCD 1001968
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽アンソロジーVol.6
 カバレフスキー:ロンド
 ニコライエフ:ロンディーノ(世界初録音)
 カラマーノフ:変奏曲
 ティシチェンコ:ピアノ・ソナタ第4番
 スコリク:ブルレスケ(世界初録音)
 アラポフ:ピアノ・ソナタ第2番
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)
タチアナ・ドロホワ(ピアノ)
イリーナ・ボグダノワ(ピアノ)
アーシャ・コレパノワ(ピアノ)
ミハイル・トゥルパノフ(ピアノ)
 「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」の第6巻は【 第1部「1917−1991」】の続編であり、ウズベキスタンのユーリ・ニコライエフとウクライナのミロスラフ・スコリクの「世界初録音」となる2作品を収録。
 1950年代後半から1970年代前半の作品集には、第1回チャイコフスキー国際コンクールの課題曲として作曲されたカバレフスキーの「ロンド」や、ティシチェンコ、カラマーノフなどロシア音楽ファンにとって馴染みの深い作曲家たちのピアノ作品が並ぶ。

 ※録音:2012年、モスクワ/ディジパック仕様
 

MELCD 1002256
\2200→\1990
ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽アンソロジーVol.7
 ヴォルコフ:ソナタ第5番(世界初録音)
 チュドワ:ソナタ(世界初録音)*
 シャヒディ:2つの小品**
 ヴォロンツォフ:シリウス+
 セルグーニン:オリガミ(世界初録音)++
 スィソエフ:アンティフェイゼス(世界初録音)#
イリーナ・ボグダノワ(ピアノ)
ニキータ・ムンドヤンツ(ピアノ)*
エカテリーナ・メチェティナ(ピアノ)**
フョードル・アミロフ(ピアノ)+
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)++
ユーリ・ファヴォーリン(ピアノ)#
 ゲニューシャス登場!ロシアン・ピアノ・アンソロジー!

 ロシア、旧ソ連におけるピアノ音楽の歴史をたどるメロディア(Melodiya)の「ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽のアンソロジー」シリーズ。第7巻はシリーズの第2部【1991年から現在まで】の第2集!
 ハチャトゥリアンの弟子であるシャヒディ、タチアナ・チュードワ(1944−)とアレクセイ・スィソエフ(1972−)の師弟コンビ、ロシア北部の自然からインスパイアされた作品を書いたキリル・ヴォルコフ(1943−)など、過去20年間のロシアのピアノ音楽の歴史が凝縮されている。ディジパック仕様。





VMS



VMS 238
\2600→\2390
バロック時代のサックバット&ナチュラル・トランペットのための音楽
 モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》より トッカータ/
 シュッツ:イントラーダ/
 レグレンツィ:ルミ・ポテーテ・ピアンジェレ/
 シュルツ:パドゥアーナ/
 カルダーラ:我が肉体は/
 パレストリーナ:おお、慈悲深きイエス/
 シュペール:ソナタ/
 フレスコバルディ:カンツォーナ第2番/
 パーセル:嘆きの歌/
 ベンディネッリ:ソナタ第336番/
 ヘンデル:輝かしいセラフィムに/
 アテニャン:組曲/
 アレッサンドロ・スカルラッティ:私の宝である女よ/
 フレスコバルディ:カンツォーナ第2番/
 ハンマーシュミット:主なるイエス・キリストよ/
 メルキオル・フランク:神はかくもこの世を愛し/
 バード:アヴェ・ヴェルム・コルプス/
 ブオナメンテ:4声のカンツォン
アンサンブル・トーヌス
 〔ハインリヒ・ブルックナー
   (リコーダー、トランペット&コルネット)、
  オトマール・ガイスヴィンクラー
   (トランペット&サックバット)、
  ハンス・ペーター・ガイスヴィンクラー
   (トランペット&サックバット)、
  ヨハネス・フックスフーバー
   (トランペット&サックバット)、
  ヨハネス・マリア・ボーグナー
   (オルガン&チェンバロ)〕
ベリンダ・ロウコタ(ソプラノ)
 オーストリア屈指のピリオド金管アンサンブル!アンサンブル・トーナスのバロック・プログラム!

 コンツェントゥス・ムジクス・ウィーンとウィーン・アカデミー管弦楽団のメンバーによって1999年に結成されたピリオド楽器使用の金管アンサンブル、アンサンブル・トーナス。
 ハインリヒ・ブルックナーやオトマール・ガイスヴィンクラーなど、モダン、ピリオドの両面で活躍するオーストリアの名プレーヤーたちが豪華なアンサンブルである。
 モンテヴェルディの「オルフェオ」のトッカータで輝かしく幕を開けるアンサンブル・トーナスのバロック・プログラム。サックバットやナチュラルトランペットの見事なアンサンブルに、南チロルのソプラノ、ベリンダ・ロウコタの歌声が華を添える。

 2013年9月の録音。


 

VMS 239
\2600
メッツォトラジック
 ヴェルディ:歌劇《運命の力》序曲/
 ピルヒナー:ETC, Almweis und Edelrausch, Die milde Jagd/
 ピルヒナー:Renwegpromenade & Painter Pinter/
 チータム:ブラス・メナジェリー/
 伝承曲:ルアグ・ルアグ/
 ピルヒナー:帝王ジョーを知ってるかい?/
 カバレフスキー:道化師のギャロップ/
 コスマ:短編映画/
 ショスタコーヴィチ:《黄金時代》より ポルカ/
 スティーヴンス:イーゴリの踊り/
 ディロレンツォ:炎の踊り/
 ベラウアー:ダス・グロッセ・ゲメッツェル/
 ウストゥン:オイナク・アクサク/
 ピルヒナー:L'homme au marteau dans sa poche/
 アルチュニアン:アルメニアの情景
ソーナス・ブラス
 オーストリア、フォアアールベルク交響楽団のブラス・プレーヤーたちを中心に結成された金管五重奏団ソーナス・ブラス。
 ハンス・ガンシュのアート・オブ・ブラス・ウィーンの十八番、ピルヒナーの「帝王ジョーを知ってるかい?」などのエキサイティングなプログラムで、オーストリアの5人の名手たちが縦横無尽に大活躍!
 


VMS 212
\2600→\2390
マーラー未完の習作「ピアノ四重奏曲」、
 フックス、シュトラウス近代の独墺系プログラム。

  マーラー:ピアノ四重奏曲イ短調より 第1楽章
  フックス:ピアノ四重奏曲ロ短調 Op.75
  R・シュトラウス:愛の小さな歌、コンチェルタンテ
リシー弦楽四重奏団
 若き日のマーラーが書いたソナタ形式による第1楽章のみの未完の習作「ピアノ四重奏曲」、ロベルト・フックス、リヒャルト・シュトラウスによる近代の独墺系プログラム。
 リシー弦楽四重奏団は、ウィーン・フィル、ウィーン・ホフムジーク・カペレのヴァイオリン奏者を歴任するライムンド・リシーが中心となり2008年に活動をスタートしたオーストリアのアンサンブル。

 2011年2月の録音。
 

VMS 222
\2600
ライヴ・イン・ロッケンハウス
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲第41番ト長調 Op.33-5
  弦楽四重奏曲第33番ト短調 Op.20-3
  弦楽四重奏曲第34番ニ長調 Op.20-4
フーゴ・ヴォルフ四重奏団
 ウィーン国立音楽大学で1993年に結成されたフーゴ・ヴォルフ四重奏団は、1995年のウィーン・コンツェルトハウスへのデビュー、ムジークフェライン&コンツェルトハウスでの"ライジング・スター"への選出など、ステップアップを遂げてきた実力派アンサンブル。
 ハイドンの弦楽四重奏曲3作品は、2009年のロッケンハウス室内音楽祭でのライヴ・レコーディング。
 

VMS 250
\2600
ベルク、ウェーベルン、
 弦楽六重奏版の「トリスタンとイゾルデ(前奏曲)」

  ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》前奏曲
  ウェーベルン:弦楽四重奏曲
  ベルク:抒情組曲
フーゴ・ヴォルフ四重奏団
トマス・セルディッツ(ヴィオラ)
アンナマリア・コヴァルスキー(ヴィオラ)
マリア・スドラバ(チェロ)
 ベルク、ウェーベルンに、弦楽六重奏版の「トリスタンとイゾルデ(前奏曲)」を組み合わせたプログラム。
 フーゴ・ヴォルフ四重奏団と共演のトマス・セルディッツは、ベルリン・シュターツカペレの第1ソロ・ヴァイオリンとして活躍した名ヴァイオリニスト。

 2013年5月の録音。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>



HELICON


巨匠メータ指揮イスラエル・フィルのステレオ・ライヴ3タイトル


HEL 029666
\2400→\2190
レスピーギ「ローマの松」プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」より
 ・プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」より5曲 [24’21”]
  モンタギュー家とキャピュレット家/ロメオとジュリエット/
  百合の花を手にした娘たちの踊り/
  ジュリエットの墓の前のロメオ/タイボルトの死
 ・レスピーギ:交響詩「ローマの松」[20’44”]
 ・レスピーギ:ボッティチェッリの3 枚の絵 [20’13”]
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
 メータ指揮イスラエル・フィル1979 年ライヴ、レスピーギ「ローマの松」プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」より

 収録:1979 年6 月23 日/テルアビブ、マン・オーディトリアム(ステレオ・ライヴ)/62’57”

 メータがイスラエル・フィルとの一夜のコンサートで取り上げた、プロコフィエフの「ロメジュリ」、レスピーギの「ローマの松」「ボッティチェッリの3 枚の絵」といったプログラムは、いかにもメータが得意とするところですが、意外にもこれまでカタログになかったレパートリーであり、その意味でもたいへん価値ある内容といえるもの。
 収録がおこなわれた1979 年といえばメータ43 歳。思い切りのよい音楽づくりで迫力満点のサウンドを聴かせるアルバムを次々と発表して、おおいに名を馳せていた頃。
 メータが乗りに乗っていたその時期に、抜群の相性のイスラエル・フィルを指揮して、色彩的で鳴りっぷりの良い名曲を取り上げた、三拍子揃ったステレオ・ライヴは、幸いアーカイヴの保存状態が良く音質も上々で、期待を裏切らない仕上がりとなっております。
 ※ ブックレットおよびインレイは誤表記でモノラルとなっていますが、実際はステレオ録音です。
 


HEL 029665
\2400→\2190
シェーンベルク「ペレアスとメリザンド」&管弦楽のための変奏曲
 シェーンベルク:
  ・交響詩「ペレアスとメリザンド」op.5 (41’16”)
    収録:1988年/テルアビブ、マン・オーディトリアム
     (ライヴ・ステレオ)
  ・管弦楽のための変奏曲op.31 (21’30”)
    収録:1975年/テルアビブ、マン・オーディトリアム
     (ライヴ・ステレオ)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
 メータ指揮イスラエル・フィルによるシェーンベルク「ペレアスとメリザンド」&管弦楽のための変奏曲

 62’45”

 メータとイスラエル・フィルにとって、両看板のマーラー演奏にも通じるシェーンベルクの代表的なオーケストラ曲2 篇を演奏した興味深いアルバム。
 交響詩「ペレアスとメリザンド」が1988 年、「管弦楽のための変奏曲」が1975 年にいずれもテルアビブのマン・オーディトリアムで行われたコンサートのライヴ音源からのCD 化で、録音状態良好なステレオ収録というのもおおきな魅力となっています。
 キャリアの初期よりメータが、実演とレコーディングの双方を通じて、シェーンベルク作品を好んで取り上げてきたのはよく知られています。ここでの2曲について、メータは「管弦楽のための変奏曲」を、1968 年にロサンジェルス・フィルを指揮してデッカにセッション録音しており、「ペレアスとメリザンド」を1989 年6 月に同じイスラエル・フィルを指揮してソニーにセッションでレコーディングしていました。
 そのルーツゆえにイスラエル・フィルもまた、シェーンベルクを主要レパートリーのひとつに位置付けていて、やはりメータが指揮した「グレの歌」(2011年)と「淨夜」(2006 年)のライヴ演奏(HEL029658)では、作品に寄せる互いの共感の深さもあって、熱気を孕んだ内容を聴かせていたことも思い起こされます。
 ※ ブックレットおよびインレイは誤表記でモノラルとなっていますが、実際はステレオ録音です。
 


HEL 029664
(2CD)
\3400→\3090
メータ指揮の「メサイア」。ハーパーら粒ぞろいのソリスト
 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
アルフレダ・ホジソン(メゾ・ソプラノ)
ロバート・ティアー(テノール)
ベンジャミン・ラクソン(バス)
シンギング・シティ・コア・オブ・
 フィラデルフィア
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
 メータ指揮の「メサイア」ハーパーら粒ぞろいのソリストを迎えた1974年のジルヴェスター公演がCD化

 収録:1974 年12 月31 日/テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ・ステレオ)/63’06” / 55’18”

 オラトリオ「メサイア」は、巨大な合唱を扱った宗教的な荘厳さもさることながら、聖書からまとめられたテキストを通じて、キリストの生誕と死、そして復活をときに親しみやすく、ときにドラマティックに迫真を込めて描いているところに、ヘンデルの天才的なセンスが冴え亘り、そうしたわかりやすくセレモニアルな内容から、ユダヤおよびキリスト教圏のクリスマス・シーズンには欠かせない人気のプログラムともなっています。
 メータがイスラエル・フィルを指揮して、ヘンデルの「メサイア」を演奏したアルバムは、1974 年のジルヴェスター公演の模様を収めたもの。楽団の演奏史上いまも語り草といわれるこのライヴは、ソリストにハーパー、ホジソン、ティアー、ラクソンとイギリスを代表する世界的な顔ぶれたちを揃えていることに加えて、合唱も、フィラデルフィア市長とアメリカ合衆国国務省の肝いりで、1948 年に結成されたシンギング・シティ・コア・オブ・フィラデルフィアの総勢100 人を迎えるという、その陣容からもたいへん力の入ったものだったことがうかがえます。
 また、メータ指揮の「メサイア」は正規リリースとしてはおそらく初登場となるレパートリーと思われるので、これはたいへん貴重な内容といえるでしょう。
 ※ ブックレットおよびインレイは誤表記でモノラルとなっていますが、実際はステレオ録音です。





MAGGIO LIVE




MAGGIO 003
(2CD)
\5000→\4590

フィレンツェ五月音楽祭の創立者、ヴィットーリオ・グイの管弦楽作品録音集!


 シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D759「未完成」
 シューマン:「マンフレッド」序曲 Op.115
 ブラームス:大学祝典序曲 Op.80
 ワーグナー:
  「タンホイザー」序曲,「さまよえるオランダ人」序曲
 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 デュカス:魔法使いの弟子
 グリンカ:幻想曲「カマリンスカヤ」
 ボロディン:「イーゴリ公」—韃靼人(ポロヴェツ人)の踊り
 ムソルグスキー:禿山の一夜
 シベリウス:フィンランディア Op.26
ヴィットーリオ・グイ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
 フィレンツェ五月音楽祭の創立者、ヴィットーリオ・グイ、若きムーティも大きな影響を受けた大指揮者の芸術2CD たっぷり!

 136 分45 秒

 ヴィットーリオ・グイ(1885—1975)は、20 世紀のイタリア人指揮者の中でも特に重要な人物の一人です。
 多くのイタリアの指揮者同様、グイはオペラの指揮者としても活躍しています。1933 年、フィレンツェ五月音楽祭を創設。1952 年から1963 年まで英国のグラインドボーン音楽祭の音楽監督を務めています。
 一方でコンサート指揮活動も非常に盛んで、ことにブラームスをはじめとするドイツ音楽を積極的に指揮したことでも知られています。また自身作曲家でもあったグイは音楽学者としても名を残しています。グイに大きな影響を受けた一人が若き日のリッカルド・ムーティ。ムーティは1969 年から1981 年までフィレンツェ五月音楽祭の常任指揮者を務めており、晩年のグイから多くを学びました。彼は自伝でこう述べています。
 グイと親しくなったことは私にとって大変重要な意味があった。[…]指揮には、文化が反映されていることがまず第一だというのだ。[…]正確さだけを追求するのではなく、偉大な文化を表現することが大切だと思い知った。[…]グイだけがそのことをしっかりと分からせてくれたのだった。(「リッカルド・ムーティ自伝 はじめに音楽 それから言葉」 田口道子訳 音楽之友社 より)
 この2 枚組のCD に収録されているのは、録音年代は不明ですが、不安定ながらもステレオ録音です。イタリア音楽がロッシーニだけというのも国際派グイらしいもの。明快で知的な未完成交響曲、音色は明るいものの情熱の迸りが素晴らしいマンフレッド序曲、グイのブラームスへの敬愛が強く感じられる大学祝典序曲、この時代のロッシーニの第一人者ならではの説得力の強い「ウィリアム・テル」序曲、曖昧さを排しつつ豊かな詩情を振りまいた牧神の午後への前奏曲、本来のアグレッシブな曲想を取り戻した魔法使いの弟子、土臭さを一掃して美麗に鳴らす韃靼人の踊り、などなど、どれもグイの卓越した芸術観を実感できるものばかりです。
 だいぶ鮮度は落ちているものの、はっきり分かる程度のステレオ録音です。ライヴ録音ではありません。総じてピッチが高めになっていますが、予めご容赦ください。




MELODIYA



MELCD 1002292
(2CD)
\4400→\3990
いま話題のピアニスト!旧ソ連時代の20年間の歴史
 ソコロフのシューベルト、シューマン、ショパン&ロシアン・レパートリー!

 シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番イ短調 D.784,Op.143
  (1969年録音)
 シューマン:謝肉祭 Op.9(1967年録音)
 ショパン:
  マズルカ第13番イ短調 Op.17-4(1969年録音)
  練習曲第8番ヘ長調 Op.10-8(1969年録音)
  練習曲第23番イ短調 Op.25-11《木枯らし》(1966年録音)
 スクリャービン:
  練習曲変ニ長調 Op.8-10(1966年録音)
  ピアノ・ソナタ第9番 Op.68《黒ミサ》(1984年3月15日録音)
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3つの断章(1974年録音)
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調 Op.83《戦争ソナタ》(1966年録音)
  ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84《戦争ソナタ》(1988年録音)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
 生きる伝説グリゴリー・ソコロフの名演復活!旧ソ連時代の20年間の歴史がここに蘇る!

 1950年、レニングラード出身、ロシア・ピアニズムの生きる伝説グリゴリー・ソコロフ。
 「ゴルトベルク変奏曲」(MELCD 1002049)などに続き、ロシアのメロディア(Melodiya)から復刻となるソコロフの名演は、1960年代から80年代にかけて録音された19〜20世紀のピアノ作品集!
 満場一致で優勝の栄冠を手にした1966年第3回チャイコフスキー国際コンクールでのショパンの「練習曲第23番」とスクリャービンの「練習曲変ニ長調」から、1988年モスクワ音楽院大ホールでのライヴとなるプロコフィエフの「ピアノ・ソナタ第8番」まで、約20年間にわたるソコロフのピアニストとしての歴史がここにある。
 シューベルト、シューマン、ショパン、そしてロシア音楽のスクリャービン、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ。生きる伝説グリゴリー・ソコロフ、その幻のピアニズムを多彩なプログラムで ——!ディジパック仕様。


ソコロフ、MELODIYAの旧譜3タイトル

MELCD 1002049
(2CDs)
\4400→\3990
ソコロフの幻の名演「ゴルトベルク変奏曲」
 J.S.バッハ:
  ゴルトベルク変奏曲BWV.988
  パルティータ第2番ハ短調BWV.826
  イギリス組曲第2番イ短調BWV.807
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
 グリゴリー・ソコロフの幻の名演。バッハの"ゴルトベルク変奏曲"が復活!

 弱冠16歳という若さで第3回チャイコフスキー国際コンクールの第1位に輝き、満場一致で金メダルを授与されたレニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれの大ピアニスト、グリゴリー・ソコロフ(1950−)。
 1982年2月27日にレニングラード音楽院大ホールで演奏された幻の名演、J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」が本家メロディアから堂々のCD化!
 ソコロフのバッハでは「フーガの技法」が非常に有名だが、リリースが渇望され続けてきた「ゴルトベルク変奏曲」の登場、しかもメロディアからの復活が、絶大な反響を巻き起こすことだろう!

 ※録音(ライヴ):1982年2月27日、レニングラード音楽院大ホール(BWV.988)、1982年(BWV.826)、1988年(BWV.807)/ディジパック仕様

MELCD 1002078
(4CD/特別価格)
\6600→\5990
貴重音源がメロディアから復活!
 グリゴリー・ソコロフ 〜 ソヴィエト・レコーディングス

 ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
   (1985年6月13日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
 ショパン:12の練習曲Op.25
   (1985年6月13日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
 ブラームス:3つの間奏曲Op.117、2つのラプソディOp.79
   (1987年5月6日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
 シューマン:
  幻想曲ハ長調Op.17
   (1988年6月2日、
    グリンカ記念レニングラード国立アカデミー合唱団
     ホールでのライヴ録音)
  ピアノ・ソナタ第2番ト短調Op.22
   (1984年3月15日、
    レニングラード・フィルハーモニー大ホールでの
     ライヴ録音)
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22*
  (1966年の録音)
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23*
  (1966年の録音)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)*
ソヴィエト国立交響楽団*
 生きる伝説グリゴリー・ソコロフの至芸。旧ソ連時代の貴重音源がメロディアから復活!

現在は活動範囲がヨーロッパに限られており、新たなレコーディングも行われていないため日本では幻の存在となりつつあるロシアの大ピアニスト、グリゴリー・ソコロフ。
 J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(MELCD 1002049)に続き、メロディア(Melodiya)から復刻となるソコロフの演奏は、1966年と1984年から1988年にかけて収録された旧ソ連でのレコーディング集!
 1966年には16歳という若さで果たしたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門の優勝記念として収録されたチャイコフスキーとサン=サーンスの「ピアノ協奏曲集」から、1980年代のベートーヴェン、ショパン、ブラームス、シューマンなど、ソコロフのピアニズムを存分に堪能することの出来る充実のプログラム。
 ソコロフが追い求めてきたピアノの至芸、ここにあり!

MELCD 1002240
(2CD)
\4400→\3990
グリゴリー・ソコロフ 〜 ベートーヴェン、スクリャービン、アラポフ
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3(録音:1974年)
  ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90(録音:1987年5月6日)
  ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111(録音:1988年3月3日)
 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ第3番嬰へ短調 Op.23(録音:1972年)
 アラポフ:
  ピアノ・ソナタ第2番(録音:1985年)
  ヴァイオリン、ピアノ、打楽器と室内オーケストラのための協奏曲*
   (録音:1974年5月13日)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
ミハイル・ヴァイマン(ヴァイオリン)*
ニコライ・モスカレンコ(打楽器)*
アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮)
レニングラード室内管弦楽団*
 ロシアの生きる伝説グリゴリー・ソコロフ!ベートーヴェン!スクリャービン!アラポフ!

 ソコロフのベートーヴェンが復刻!スクリャービン&アラポフも要注目!
 レニングラード出身の生きる伝説的ピアニスト、グリゴリー・ソコロフ(1950−)。
 J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」(MELCD 1002049)、「ソヴィエト・レコーディングス」(MELCD 1002078)に続き、メロディア(Melodiya)から復刻となる幻の名ピアニストの演奏は、1970年代前半から1980年代後半にかけて収録された、ベートーヴェン、スクリャービン、アラポフ!
 1966年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門を16歳という若さで制覇したソコロフのレニングラードとモスクワでのレコーディング。
 復刻が待たれていたベートーヴェンのソナタ、1972年録音のスクリャービンの「ソナタ第3番」、20世紀ロシアの作曲家ボリス・アラポフ(1905−1992)の音楽は、70〜80年代のソコロフのピアニズムとレパートリーに接することの出来る貴重な機会となること必至!
 ロシアの幻のピアニストによる幻の録音が、本家メロディアより堂々の復活です。ディジパック仕様。


 


MELCD 1002279
\2200→\1990
シャルル・ミュンシュ・イン・モスクワ
 オネゲル:交響曲第2番
 ラモー:歌劇《ダルダニュス》組曲
 ドビュッシー:交響詩《海》
 ルーセル:バレエ音楽《バッカスとアリアーヌ》第2組曲
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
 シャルル・ミュンシュ・イン・モスクワ!1965年モスクワ音楽院大ホール・ライヴ!
 Melodiyaの「イン・モスクワ」シリーズ最新作!

 カラヤン、スコット、メニューイン、ストラヴィンスキー、グールド、クライバーン、デル・モナコ、そしてブーレーズ。
 旧ソ連時代のモスクワでのライヴ・レコーディングを復刻してきたメロディア(Melodiya)の「イン・モスクワ」シリーズに加わるのは、フランスの名匠シャルル・ミュンシュ!
 メロディアが復刻するのは、1956年のモスクワ公演を成功させるなど13年にわたるボストン響の音楽監督を退き、フランスに戻ったミュンシュが、1965年に再びモスクワを訪れた際のライヴ・レコーディング。
 スヴェトラーノフが首席指揮者に就任した直後のソヴィエト国立交響楽団を振り、モスクワ音楽院大ホールで繰り広げられたオール・フレンチ・プログラム。60年代、ミュンシュ、ソヴィエト国立響、そしてフランス音楽の組み合わせの結果とは ——!?ディジパック仕様。
 


MELCD 1002266
(2CD)
\4400→\3990
スヴェトラーノフのエルガー!ゲロンティアスの夢!
 エルガー:オラトリオ《ゲロンティアスの夢》Op.38
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
ロンドン交響合唱団
アーサー・デイヴィス(テノール)
フェリシティ・パルマー(メゾ・ソプラノ)
ノーマン・ベイリー(バリトン)
オレグ・ヤンチェンコ(オルガン)
 巨星エフゲニー・スヴェトラーノフが振ったエルガーの「ゲロンティアスの夢」、1983年4月21日、モスクワ音楽院大ホールでのライヴ・レコーディングが遂に復活!
 エルガーの音楽に熱心に取り組んだスヴェトラーノフ。この「ゲロンティアスの夢」は、今は亡きヒコックスが率いるロンドン交響合唱団、フェリシティ・パーマー、アーサー・デイヴィスなど、イギリスのスペシャリストたちとの共演で生まれたロシアでのエルガーの名演である。ディジパック仕様。
 


MELCD 1002274
(2CD)
\4400→\3990
メトネル・プレイズ・メトネルVol.2
 ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.33*
 ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.50+
 ピアノ協奏曲第3番ホ短調 Op.60《バラード》+
 ソナタ・バラード ヘ長調 Op.27
ニコライ・メトネル(ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団
ジョージ・ウェルドン(指揮)*
イサイ・ドブローウェン(指揮)+
 作曲者自身の解釈を伝える貴重なシリーズ「メトネル・プレイズ・メトネル」の第2集は、自作自演による「ピアノ協奏曲集」。
 1940年代の録音、フィルハーモニア管弦楽団との共演で、メトネル自らが意図した解釈を聴く。ディジパック仕様。




OTAKEN RECORDS



TKC-356
\2500→\2290
戦慄の弔鐘!超リアル音で甦るモントゥー&サンフランシスコの「幻想」
 ベルリオーズ:
  (1)幻想交響曲 作品14
  (2)序曲「ローマの謝肉祭」 作品9
  (3)ラコッツィ行進曲
(1)ピエール・モントゥー (指揮)
サンフランシスコ交響楽団
(2)(3)アンドレ・クリュイタンス(指揮)
パリ・オペラ座管弦楽団
 録音:(1)1950 年2 月27(1952 とするデータも有)(2)(3)1950 年代
 原盤:(1)米RCA音源の白レーベル非売品見本盤 (2)仏コロムビアFC25003

 ベルリオーズの幻想交響曲の録音と言えば、ミュンシュ、パリ管が定番で、長年トップの座に君臨してきましたが、今回その座を揺るがす録音が登場しました。
 登場と言っても、何も新たに登場したわけではなく、昔からあった録音で、モントゥー、サンフランシスコ響の録音です。
 この演奏は、もともと世評が高かったのですが、如何せん録音が悪く、そのこもった音は、演奏の真価を伝えていませんでした。音の悪さは、CD になっても変わらず、荒れた平板な音には辟易としたものでした。ところが今回発見された見本盤は、まことに驚くべき音で鳴っており、初めて演奏の真価が明らかにされたと言えるのではないでしょうか? 盤の状態も非常に良く、盤に起因するノイズもほとんどありません。この音でミンシュ、パリ管と聴き比べますと、芸の深さではモントゥーの方が勝っており、ステレオにこだわらなければ、モントゥーに軍配を上げる方も少なくないと思われます。百聞は一聴に如かず。何はともあれ、ご一聴くださいませ。
 なお、余白に入れましたクリュイタンスは、市販盤でプチプチノイズは有りますが、これ又リアルサウンドで再現されております。この曲は、TKC-303 と同曲同音源ですが、今回新たに最新カートリッジで復刻し直しました。(オタケンレコード 太田憲志)


おなじみアリア・レーベルの第35弾がこれです。

AR 0035
\1700
詳細
第35弾
 モントゥー&サンフランシスコ響
  ベルリオーズ:幻想交響曲
ピエール・モントゥー指揮
サンフランシスコ交響楽団
原盤:HMV ALP1137
録音:1950年2月27日(モノラル)






PRAGA DIGITALS



PRDDSD 350082
(SACD HYBRID)
\2900→\2690
オイストラフの美音に鳥肌!あの名盤がSACDで蘇った。
 ベートーヴェン:
  (1)ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重協奏曲Op.56
  (2)ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.71
ダヴィド・オイストラフ(Vn)
(1)スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(Vc)
 レフ・オボーリン(Pf)
 マルコム・サージェント(指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団
(2)アンドレ・クリュイタンス(指揮)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:(1)1958 年5 月4 日/ EMI スタジオ(ロンドン) (2)1958 年11 月8-10 日/サル・ワグラム(パリ)/Bi-channel Stereo、79’ 18”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 メジャーレーベルのPD(著作権消滅)名盤をオリジナル音源からリマスターし、目の覚めるような音の良さで注目されるシリーズの新作はオイストラフ。オイストラフの録音のなかでも、クリュイタンス&フランス国立放送管と共演したベートーヴェンは両巨匠の一期一会的名演としてロングセラーとなっていますが、SACD でさらに音が良くなっているのは大歓迎。
 オイストラフのエナメルのようなツヤのある美音や息遣いまでも再現されます。音楽の大きさと技巧の冴えはもちろんながら、55 年前の録音とは思えぬエネルギーが放出され圧倒。身動きもとれなくなる凄さだったことを再認識させてくれます。
 カップリングは三重協奏曲。オイストラフはロストロポーヴィチ、リヒテル、カラヤン&ベルリン・フィルと1969 年に録音した無敵のディスクがありますが、こちらは「オイストラフ・トリオ」として活躍したクヌシェヴィツキーとオボーリンとの共演。全員が大将だったカラヤン盤と比べ、こちらは室内楽的なアンサンブルを強く感じさせます。しかし技巧的な完璧さは全くひけをとらず、旧ソ連ならではの超人的演奏を聴かせてくれます。サージェント指揮のオーケストラも、エヴェレストのシリーズを彷彿させる過激なエネルギーに満ちていて驚かされます。



<メジャー・レーベル>

DECCA


Virtuoso シリーズ


478 7890
\1200
フォーレ:ピアノ作品集
 ① フォーレ:組曲「ドリー」Op.56, ② 夜想曲第1〜5番
 ③ 舟歌第1, 2, 4番, ④ 即興曲第1〜3番
カティア&マリエル・ラベック(ピアノ・デュオ:①)/
パスカル・ロジェ(ピアノ:②〜④)
繊細な抒情がたゆたうフランスのエスプリ
 サロン的な味わいと繊細な和声がきらめくフォーレのピアノ作品集。愉悦溢れるラベック姉妹の連弾で聴く「ドリー」と、フランス的エスプリと流麗なフレージングが結晶したロジェの名盤からの抜粋を収録しています。
 【録音】1985年(①), 1989年(②〜④)[デジタル]
 

478 7892
\1200
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 ニコライ・コルニエフ(指揮)
サンクトペテルブルク室内合唱団
心にしみる深々とした響き
 ロシア正教の聖歌にもとづくこの合唱曲は、厳かな中にも親しみやすい雰囲気が漂うラフマニノフの傑作。フィリップス4chで収録したこの名盤では、どこまでも美しいア・カペラの合唱が大聖堂に深々と響くサウンドが見事に録らえられています。
 【録音】1993年10月, サンクトペテルブルク、ピーター・アンド・ポール・フォートレス・カテドラル(デジタル)
 

478 7894
\1200
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65 ベルナルト・ハイティンク(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管
 絶望的な雰囲気を表したショスタコーヴィチの交響曲
 旧ソ連という体制社会と自らの芸術的信念の狭間で苦悩しながら多くの傑作を生み出したショスタコーヴィチは、ある意味で最も20世紀的な作曲家だったのかもしれません。
 このハイティンクのショスタコーヴィチは、西側では初の全集として注目を浴びたものです。政治的なウサン臭さや芝居じみた表現を拒絶し、音楽だけをあくまで丁寧に、そして類まれな平衡感覚で再現したものです。中でも圧倒的なサウンドで高い評価を得た第8番の単売です。
 【録音】1982年12月, アムステルダム・コンセルトヘボウ(デジタル)



<国内盤>




オクタヴィア・レコード



OVCL-00554
(3SACD Hybrid)
\5000+税
飯森範親 (指揮)&日本センチュリー交響楽団
 ブラームス:交響曲全集

  交響曲 第1番 ハ短調 作品68
  交響曲 第2番 ニ長調 作品73
  交響曲 第3番 へ長調 作品90
  交響曲 第4番 ホ短調 作品98
飯森範親 (指揮)
日本センチュリー交響楽団
 飯森範親&日本センチュリー交響楽団、新時代の幕開け
 2014年4月、日本センチュリー交響楽団の首席指揮者に就任した飯森範親。就任記念演奏会では堂々たるブラームスを披露しました。
 飯森の情熱的なタクトによって導かれる迫力溢れる重厚なサウンド。そして、緻密なアンサンブルが奏でる美しい旋律と揺るぎのない豊かな響きは、飯森範親による新しい日本センチュリーを予感させるに余りある、素晴らしいパフォーマンスです。新しいパートナーを得た日本センチュリーの幕開けに相応しいブラームス交響曲全集を是非お楽しみください。
 2014年4月17-19日 ザ・シンフォニーホール にて収録




AI QUALIA


NKB 405
(SACD HYBRID+
DVD-ROM)
\5000+税
北村憲昭&スロバキア・フィルによる「運命」と「こうもり」序曲
 ● DISC 1
  (SACD/CD Hybrid Disc, CD STEREO / SACD STEREO /
   SACD 4.0 Surround)
    ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
    J.シュトラウスII:
     喜歌劇「こうもり」序曲 Op.362
     ワルツ「芸術家の生涯」Op.316
 ● DISC 2 (DVD-ROM Disc) ※NKB405のみ
  ・FLAC data (24bit/192kHz STEREO)
   ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67
   J.シュトラウスII:
    喜歌劇「こうもり」序曲 Op.362、ワルツ「芸術家の生涯」Op.316
  ・DSF data (1bit/5.6MHz STEREO) [ワンポイントマイクによる収録]
   J.シュトラウスII:喜歌劇「こうもり」序曲 Op.362
   ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」Op.67より第4楽章
北村憲昭(指揮)
スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団

NKB 105
(SACD HYBRID)
\3000+税
 SACD+DVD-ROM 2 枚組に高品位オーディオを満載、HR レーベル注目の第5弾!北村憲昭&スロバキア・フィルによる「運命」と「こうもり」序曲

 セッション録音:2013年2月16、17日/スロバキア・フィルハーモニーホール(ブラチスラヴァ)
 NKB 405:(SACD Hybrid)SACD 4.0 Surround/(DVD-ROM)DATA DISC, FLAC/DSF データ収録
 NKB 105:(SACD Hybrid)SACD 4.0 Surround ※SACD Hybrid のみのアルバムです

 高精細DSD による鮮烈な録音で話題を独占!
 北村憲昭指揮によるオーケストラ作品の録音事業を進めているNKB/HR レーベルでは、スロバキア・フィルとのコンビによるベートーヴェンの交響曲録音を着々と進行しており、今回は第5 番ハ短調「運命」をリリースいたします!これまでのリリースではいずれもDSD(1bit) 技術により録音された精細な音源をSACD ハイブリッド・ディスクとデータ・ディスクで提供、PC オーディオファンならば興味を惹かれずにはいられない魅力的な内容となっています。このメディアの組み合わせによる世界初のアルバムとなったHR レーベル第一弾(NKB 401)は音楽ファン、オーディオファンの大きな話題となりました。当ディスクも円熟の演奏と、音楽の表情際立つ音響で聴く人を魅了します。

 北村憲昭(指揮者)
 1949 年12 月12 日神戸に生まれる。父はアマチュアコーラスの指揮者、父方の伯父は1988 年に亡くなるまでニューヨークで指揮を、母方の伯父もやはり大阪音楽大学の指揮科の名誉教授という一家の中で育った。12 才よりフルートを習いはじめ、京都市立芸術大学に入学、吉田雅夫、伊藤公一各師に師事。大学卒業後指揮を日本の指揮者の第一人者故山田一雄氏に師事し指揮法を学ぶ。その後師のアシスタントを務めながら日本では数少ないオペラの経験を朝比奈隆氏のもとで積み、関西歌劇団指揮者として数多くのオペラのレパートリーを身に付けた。1981 年ストラヴィンスキーの「エディプス王」を指揮し、デビューを果たし、その指揮と演出で絶賛を博す。1991 年桂三枝氏の演出によるモーツァルトの「魔笛」の公演で「斬新な演出にも劣らぬ伝統的かつ格調高い指揮であった。」と高く評された。1994 年チェコのオロモウツで開かれた国立モラビアフィルハーモニーオーケストラ主催のインターナショナルマスタークラス フォーコンダクターズに於いて、シューマンの「交響曲第4 番ニ短調」の演奏に、最高の解釈であったとの特別表彰を受け、その栄誉として当オーケストラとシューマン交響曲第1 番と第4 番の録音を行う。2010 年スロバキア・フィルハーモニーとベートーヴェン交響曲第6 番「田園」他を録音。同年11 月にベートーヴェンの交響曲第7 番他を録音しいずれも好評を博している。



<メジャー・レーベル LP>


DG(LP)


479 4383
(LP)
\3600
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95 B.178「新世界より」 ラファエル・クーベリック(指揮)
ベルリン・フィル
 クーベリックの名盤をLPで復刻
 70年代初頭にかけてドイツのオーケストラとしては初めてドヴォルザークの交響曲全曲録音を成し遂げたのがチェコ出身、国際的に活躍した20世紀の巨匠クーベリックです。
 その中でも圧倒的名盤として君臨するクーベリック&ベルリン・フィルを代表する録音です。永遠のスタンダードとも言える色あせない名盤を重量級180gLPで復活したものです。完全限定生産となります。
  【録音】1972年6月、ベルリン、イエス=キリスト教会(ステレオ)
 

479 4384
(LP)
\3600
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調D.956 Op.163 エマーソン弦楽四重奏団,
ロストロポーヴィチ(Vc)
 推進力のある完成度の高い名演をLPで復刻
 エマーソンSQ & ロストロポーヴィチ/シューベルト:弦楽五重奏曲
 シューベルトの最晩年の長大な作品を、ロストロポーヴィチがエマーソン弦楽四重奏団との初共演で演奏して話題となったもの。ロストロポーヴィチの朗々としたチェロの説得力のある音、そして当時の若手らしいエマーソンSQらの繊細で生き生きした音楽が融合し、推進力ある完成度の高い名演が生まれたのです。重量級180gLP
 【録音】1990年12月、ドイツ、シュパイヤー、三位一体教会(デジタル)
 

479 4385
(LP)
\3600
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
カラヤン(指揮)
ウィーン交響楽団
 若きリヒテルとカラヤンの競演をLPに
 西側デビュー後の若きリヒテルがカラヤンとの競演で収録した衝撃的演奏。「壮大なスケール感と彫りの深さ、ロシア的な力強い詩情とほの暗いパッション。これらの要素が高次元で混然一体となった驚くべき例」と評価された決定的名演。重量級180gLP
 【録音】1962年9月24日〜26日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ステレオ)
 

479 4389
(LP)
\3600
アンネ=ゾフィー・ムター/カルメン幻想曲
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20,
 ヴィエニャフスキ:伝説曲 ト短調Op.17
 タルティーニ:ソナタ第4番ト短調「悪魔のトリル」,
 ラヴェル:ツィガーヌ
 マスネ:タイスの瞑想曲,
 サラサーテ:カルメン幻想曲Op.25,
 フォーレ:子守歌 ニ長調Op.16
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
ウィーン・フィル
ムターによる魅力溢れるヴァイオリン名曲集がLPに
 ヴァイオリンの女王アンネ=ゾフィー・ムター。ジプシーの旋律を用いた「ツィゴイネルワイゼン」、幻想的な「伝説曲」、悪魔に魂を売り渡して書いたと伝えられる「悪魔のトリル」、超絶技巧を要する情熱的な「ツィガーヌ」、センチメンタルな情緒に溢れる「タイスの瞑想曲」、奔放で華麗な「カルメン幻想曲」、親しみやすい旋律の「子守歌」。
 ムターがレヴァイン&ウィーン・フィルハーモニーという麗しきサポートを得て、古今のヴァイオリンの名作を多彩な表現力と卓越したテクニックで聴かせます。重量級180gLP 
 【録音】1992年11月, ウィーン、ムジークフェラインザール(デジタル)
 

479 4386
(2LP)
\4800
ラン・ラン/ライヴ・アット・カーネギー・ホール
 シューマン:アベッグ変奏曲Op.1,
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番ハ長調,
 シューベルト:さすらい人幻想曲ハ長調D.760,
 タン・ドゥン:水彩画の中の8つのメモリーOp.1,
 ショパン:夜想曲 変ニ長調Op.27-2,
 リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想,
 シューマン:トロイメライ,
 中国民謡:二頭の馬の競走*,
 リスト:愛の夢 第3番変イ長調
ラン・ラン(ピアノ),
ラン・グォレン(二胡)*
 白熱の演奏で聴衆を興奮の渦に巻きこんだライヴがLPに
 ラン・ランのカーネギー・ホールでのデビュー・リサイタルのライヴを収録。驚異的なテクニックと表現力、そして音楽する喜びが全身から迸る名盤です。重量級180gLP
 【録音】2003年11月7日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(デジタル:ライヴ)



<映像>


DG(映像)



73 5173
(DVD)
\3900→\3590
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(全曲) ブリン・ターフェル(オランダ人),
アニヤ・カンペ(ゼンタ),
リリアーナ・ニキテアヌ(マリー),
マッティ・サルミネン(ダラント船長),
マルコ・イェンチュ(エリック),
アラン・アルティノグル(指揮)
フィルハーモニア・チューリヒ
 (チューリヒ歌劇場管弦楽団),
【演出】アンドレアス・ホモキ,

73 5174
(Blu-ray)
\4600→\4190
ブリン・ターフェル、25年ぶりのオランダ人出演
 現代最高のバリトン歌手、ブリン・ターフェルが歌う「オランダ人」は、どこまでも刺激的。驚くべきことに、この2013年チューリヒでの上演は彼にとっての25年ぶりの「オランダ人」でしたが、見事な脂の乗り切った素晴らしいオランダ人を聴かせくれます。
 この上演を皮切りに、2014年にはネゼ=セガンの指揮するウィーン国立歌劇場で歌い、2015年にはアンドリス・ネルソンス指揮のロイヤル・オペラでも歌うことが決定しているというターフェル。
 このチューリヒの上演では、指揮者のアルティノグルのメリハリある指揮も高く評価されました。アンドレアス・ホモキの演出はスカラ、ノルウェー歌劇場との共同制作ですが、基本的にシンプルな装置で、舞台転換はほとんどなし。壁の絵画が物語の進行に一役買っています。
 【収録】2013年1月, チューリヒ歌劇場でのライヴ
 Picture format: 16:9 / Colour, , Audio Format: PCM Stereo / DTS-HD Master Audio 5.0 or 5.1, Region Code: All regions (0), Subtitles : German, English, French, Spanish, Chinese, Korean




C MAJOR(映像)



71 9404
(Blu-ray)
\5800→\5390
2014年ザルツブルク音楽祭目玉プログラム!
 クプファー演出による「ばらの騎士」
  ウェルザー・メスト(指揮)&ウィーン・フィル

   リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」
クラッシミラ・ストヤノヴァ(元帥夫人)
ギュンター・グロイスベック(オックス男爵)
ソフィー・コッホ(オクタヴィアン)
アドリアン・エレート(ファーニナル)
モイツァ・エルトマン(ゾフィー)
ジルヴァーナ・ドゥスマン(マリアンネ)
ルドルフ・シャッシング(ヴァルツァッキ)
ウィープケ・レームクール(アンニーナ)
トビアス・ケーラー(警部)、他
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
フランツ・ウェルザー・メスト(指揮)
演出:ハリー・クプファー/
美術:ハンス・シャヴェルノッホ/
衣装:ヤン・タックス/
照明:ユルゲン・ホフマン


71 9308
(2DVD)
\5000→\4590
 2014 年ザルツブルク音楽祭目玉プログラム!クプファー演出による「ばらの騎士」ウェルザー=メスト&ウィーン・フィル、ストヤノヴァ、グロイスベック、コッホ、エレート充実の歌唱陣!日本語字幕付
 
 収録:2014 年8 月8-14 日ザルツブルグ祝祭大劇場/映像監督:ブライアン・ラージ
 (Blu-ray)画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1,PCM ステレオ、字幕:英仏西中韓日、214分
 (2DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1,PCM ステレオ、字幕:英仏西中韓日、214分

 2014 年ザルツブルク音楽祭で大評判だった舞台「ばらの騎士」が早くもDVD とBlu-ray で発売されます。2014 年はリヒャルト・シュトラウスの生誕150 年にあたりメモリアル・イヤーに相応しい豪華出演陣が登場した公演でした。指揮はフランツ・ウェルザー=メスト。「ばらの騎士」は既に手中に収めたレパートリーでもあり、安定感抜群の棒を見せています。
 ウェルザー=メストはこのあとウィーン国立歌劇場の音楽監督の辞任を発表しており、この公演の記録は貴重なものとなりました。
 演出は巨匠ハリー・クプファー。日本でも数々の舞台で話題を呼び、今年の新国立劇場では「パルジファル」を手がけ圧巻の演出を見せたといいます。本作では、シンプルな舞台装置にウィーンの町並みを背景に投影させ、時代背景をオペラの初演時20 世紀初頭に設定し、従来の豪華絢爛な「ばらの騎士」と比べると、出演者の衣装や小道具などもスタイリッシュに作られています。
 見事な配役にも注目。元帥夫人役のクラッシミラ・ストヤノヴァの圧倒的存在感。第三幕最後の有名な三重唱では、ストヤノヴァのリードも頼もしく、知的で誇り高い役柄同様に円熟した魅力を放っています。ソフィー・コッホは、最高のオクタヴィアンを演じ、モイツァ・エルトマンも可憐なゾフィーに見事にはまっています。そして注目はオックス男爵を歌うギュンター・グロイスベック。既存のイメージである傲慢な好色漢という容貌ではなく、スマートな出で立ちで声量豊かに演じています。







NIGHTFROG(映像)



NF 2013
(DVD)
¥4100→\3790
アラベラ・美歩・シュタインバッハー初のドキュメンタリー
 ドキュメンタリー「 希望の音楽」
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
 1. 練習風景
  (ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調『雨の歌』Op.78より第1楽章の抜粋)
 2. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219より第3楽章の抜粋
   ロリン・マゼール(指揮)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団/
    ライヴ収録:2013 年1 月4日 
 3. The old Lady〜1716年ストラディヴァリウス「ブース」について
 4. イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27より4 楽章の抜粋
 5. ブラームスのヴァイオリン・ソナタの録音風景
   ロベルト・クーレック(ピアノ)
 6. タングルウッド音楽祭/7. 津波の記憶/8. 子供時代/9. 日本到着/
 10. 釜石市でのコンサート/11.A Jazz Clup/12. 吉里吉里コンサート
 ボーナス映像
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
  クライスラー:レスタティーヴォとスケルツォ(アンコール)
   マルク・アルブレヒト(指揮)、イェーテボリ交響楽団/ライヴ収録:2014 年1 月16 日
 アラベラ・美歩・シュタインバッハー初のドキュメンタリー。幼少時の秘蔵映像から2011年釜石市でのコンサートまで充実の映像作品、チャリティ・コンサートは涙なしでは見られません。

 撮影:ドロテ・ビンディング、ベネディクト・ミロウ
 ドキュメンタリー 44分、ボーナス 27分、NTSC、リージョン:All、原語:ドイツ語(吹き替え:英語)
 ※ 日本語字幕はございません。日本語帯付き

 近年、目を瞠る活躍の麗しきヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー初のドキュメンタリー映像。世界的ヴァイオリニスト・シュタインバッハーの様々な表情を見ることができる充実の内容です。
 【貴重な映像の数々】
 ヨガ・クッションに座りながらリラックスした状態での朝の練習風景(ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1 番「雨の歌」より)、日本音楽財団から貸与されている1716 年製のストラディヴァリウス「ブース」について熱く語るシーン、子供時代について、そして東日本大震災についてなど、シュタインバッハーの様々な顔を見ることができます。
 【充実の演奏風景・ライヴ映像】
 当ドキュメンタリーには様々な演奏風景・ライヴ映像が収録されております。2014 年7 月に惜しまれつつ亡くなった巨匠ロリン・マゼール指揮、ミュンヘン・フィルとのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5 番「トルコ風」からの抜粋、ピアニスト、ロベルト・クーレックとのブラームスのヴァイオリン・ソナタのレコーディング風景、イザイの無伴奏ソナタ第2 番の抜粋、さらには幼少時代に演奏した「ラ・フォリア」など非常に充実の内容となっております。
 またボーナス映像として、マルク・アルブレヒト指揮、イェーテボリ交響楽団の共演でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3 番が収録されております。
 【東日本大震災への思い、被災地での演奏会】
 ミュンヘンにてドイツ人の父と日本人の母との間に生まれたシュタインバッハーにとって、日本は第2 の故郷であり、2011 年の東日本大震災は特に大きな衝撃をうけました。シュタインバッハーは、2011 年12 月に被災地である岩手県釜石市に訪れ、バッハのシャコンヌを含む作品を演奏しました。この演奏会の終わりにシュタインバッハーの演奏とともに被災者が赤とんぼを歌う姿は涙なしではみられません。


















12/4(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



BIS



BIS SA 2088
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
スドビンの魅力全開。若さ輝くスクリャービンのピアノ協奏曲
 (1)スクリャービン:ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調Op.20
 (2)メトネル:ピアノ協奏曲第3番 ホ短調「バラード」Op.60
エフゲニー・スドビン(ピアノ)
アンドルー・リットン(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:2013 年11 月/グリーグ・ホール(ベルゲン)/5.0 Surround sound、62’ 42”

 SACD ハイブリッド盤。スドビンがスクリャービンのピアノ協奏曲に挑戦しました。カップリングはスクリャービンの兄弟弟子メトネルの3 番。前者はペンティネンとセーゲルスタム、後者はマッジ盤がBIS のカタログにありますが、スクリャービンのナイーヴで若々しい情感はスドビンにピッタリで、彼に弾いて欲しい作品の筆頭となっていました。演奏は期待以上で、スクリャービンの初期作品ならではの透明な美しさを精巧な指さばきで再現、感動的です。メトネルのピアノ協奏曲第3 番は晩年の作で、レールモントフの詩「ルサルカ」からインスピレーションを受けたとされます。スクリャービンに比べ饒舌な内容で、ピアノはスポーツ的な技巧に終始します。スドビンの明快かつスピーディな演奏で魅力を再発見。リットンのサポートも万全で、ゴージャスな響きに酔いしれます。
 
BIS SA 2004
(SACD HYBRID)
\2700
イギリス・ピアニズムの貴重な継承者ハモンドの超絶技巧に驚愕!
 エチュード
  (1)リャプノフ:超絶技巧練習曲集〜テレク川/夏の夜/嵐
  (2)チン・ウンスク(陳銀淑):6つの練習曲 (1995-2003)
  (3)シマノフスキ:12の練習曲Op.33
  (4)カプースチン:異なる音程による5つの練習曲Op.68
クレア・ハモンド(ピアノ)
 録音:2013 年9 月/ポットン・ホール(イギリス)/5.0 Surround sound、67’ 22”

 SACD ハイブリッド盤。
 イギリス若手ピアニストを代表するクレア・ハモンドのBIS 第2 弾は、超絶技巧ぶりに唖然とさせられます。「エチュード」と題されたアルバムで、文字通り練習曲を集めていますが、創作は古今東西120 年にわたり、性別も多様なプログラミングは非常に計算されていて感心させられます。ピアノのための練習曲は、指の独立や運動性、難しい奏法の習熟を目的とし、ほとんどが難曲ですが、ここに収められた作曲家たちはそこに芸術性や個性を盛り込み、魅力的な世界を作り出しています。
 リャプノフの3 曲は「超絶技巧練習曲」からのもので、師匠バラキレフ譲りのボルテージの高いダイナミックな世界。国民楽派らしいロシア色とメロディに魅かれます。現代韓国の女性作曲家チン・ウンスクの練習曲は大井浩明氏が日本で披露し、「(第3 曲は)アジアで最も難しいピアノ曲」と評しています。このハモンドの演奏には作曲者の絶賛の一文を寄せていて、とにかく凄いの一言に尽きます。続くポーランド近代のシマノフスキ作品は、彼が独自の美意識に目覚めた時期のもので、やたらと難しい技巧を要求しながらも、交響曲第3 番やヴァイオリン曲「神話」と共通するBL 趣味を示しています。
 さらに日本にもファンの多いカプースチン。彼のピアノ曲はジャズ語法によるカッコ良さに満ちていますが、技巧的にはどれも難しく、とりわけ練習曲はその頂点に位置します。しかしハモンドは余裕の技術に加え、若さあふれるジャズの乗りで最高。要注目の若手ピアニストと申せましょう。
 


BIS SA 2048
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
好評!オラモ&ストックホルム・フィルとのニールセン第2弾
 1番と3番「おおらかな交響曲」

  ニールセン:
   (1)交響曲第1番 ト短調
   (2)交響曲第3番 ニ短調「おおらかな交響曲」
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
(2)アヌ・コムシ(ソプラノ)
 カール=マグヌス・フレードリクソン(バリトン)
 録音:2013 年1 月(第1 番)、2014 年5 月(第3 番)/ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)/5.0 Surround sound、72’ 28”

 SACD ハイブリッド盤。
 スウェーデンを代表するオーケストラ、ロイヤル・ストックホルム・フィルと2008 年より首席指揮者をつとめるサカリ・オラモとのニールセンの交響曲集の第2 弾は第1 番と第3 番「おおらかな交響曲」です。近年、同フィルの首席指揮者としての自信と誇りに満ちますます躍進するオラモですが、このニールセンの交響曲全集シリーズも期待以上と言え、美しい響きを追求した熱演です。
 第1 番は1890-92 年に作曲され、その作風はブラームスやスヴェンセンの影響がみられます。初演は1894 年3 月、ヨハン・スヴェンセン指揮のコペンハーゲン宮廷劇場管弦楽団によって行われました。若かりしニールセンの勢いを感じる作品です。一方、交響曲第3 番ニ短調「おおらかな交響曲」は1910-1911年にかけて作曲され、第2 楽章にはソプラノとバリトンのヴォカリーズが入り、豊かな響きの終楽章はブラームスの交響曲第1番のフィナーレを連想させる堂々たる作品です。
  

BIS SA 2115
(SACD HYBRID)
\2700
J.S.バッハ、ヴィヴァルディから現代作品まで
 リコーダーの可能性を最大限に発揮!

  ・ヴィヴァルディ:合奏協奏曲 ニ短調 Op.3-11 RV.565*
  ・J.S.バッハ:3つのコラール前奏曲
   【「いと尊きイエスよ、われらはここに集いて」BWV 731、
    「甘き喜びのうちに」BWV 608、「イエスよ,わが喜び」BWV 610】*
  ・ボワモルティエ:5本のフルートのための6つの協奏曲より第3番 ニ長調 Op.15-3*
  ・キエル・マイエリング(1954-):サンクトゥス(2003)
  ・ディック・コーマンス(1957-):ザ・ジョガー(1994)
  ・スタファン・モッセンマルク(1961-):幼少時代(1998/2003)
  ・フルヴィオ・カルディーニ(1959-):時計トッカータ Op.68/C(1999)
  ・シャイト:ファンタジア
  ・メールラ:カンツォン集より「うぐいす」「ラ・メールラ」
  ・作者不詳(14世紀):ペトローネ
  * シレナ・リコーダー四重奏団による編曲版
シレナ・リコーダー四重奏団
 【カリーナ・アゲルブー、
  ピア・イェンセン、
  マリト・エルンスト・ボック、
  ピア・ルーマン、
  ヘッレ・ニルセン】
 J.S.バッハ、ヴィヴァルディから現代作品までリコーダーの可能性を最大限に発揮!シレナ・リコーダー四重奏団による妙技!

 録音:2013 年12 月/バレラップ(デンマーク)/5.0 Surround sound、66’ 31”

 SACD ハイブリッド盤。
 シレナ・リコーダー四重奏団久々の新録音は14 世紀の作者不詳の作品からバッハ、ヴィヴァルディのバロック、そして現代の作品までを収録しており、リコーダー・アンサンブルの可能性を最大限に発揮した内容となっております。
 冒頭に収録されたヴィヴァルディの合奏協奏曲ニ短調 Op.3 No. 11 RV.565 は、J.S. バッハがオルガン協奏曲ニ短調BWV596 に編曲していることでも有名ですが、当演奏はまるでポジティフオルガンの演奏を聴いているかのようで、4 人の見事なアンサンブルを聴かせてくれます。バッハのコラール前奏曲も同様に素晴らしい編曲です。
 また、現代作曲家マイエリングのサンクトゥスでは、細かいタンギングの中に効果的な声も交え、それらの響きは非常に刺激的です。SACD ならではの優秀録音でオーディオ・ファンにもおすすめです。シレナ・リコーダー四重奏団による妙技をご堪能下さい。
  

BIS 2123
\2600
マルティン・フレストのベスト盤!
 フレスト・プレイズ・ノルディック・コンチェルト!

  ・アンデシュ・ヒルボルイ:クラリネット協奏曲「孔雀物語」
    エサ=ペッカ・サロネン(指揮)、スウェーデン放送交響楽団
    録音:2001 年12 月/ベルワルド・ホールストックホルム(スウェーデン)
    (ONDINE レーベルからのライセンス盤)
  ・ホルムボー:協奏曲第2 番〜クラリネット
    オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指揮)、アールボルク交響楽団
    録音:1998 年1 月、オールボー・ホール、オールボー(デンマーク)
  ・カリン・レーンクヴィスト:クラリネット協奏曲「遠い岸辺」(2002)
    ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)、スウェーデン室内管弦楽団
    録音:2003 年5 月、エーレブレー・コンサート・ホール(スウェーデン)
  ・クルーセル:スウェーデンの歌による序奏、主題と変奏Op.124
    アリエ・ヴァン・ベーク(指揮)、エストエータ・ブラスシンフォニカー
    録音:1996 年5 月、リンシェーピング・コンサート・ホール(スウェーデン)
マルティン・フレスト(クラリネット)
 DDD、75’42”

 このディスクはスウェーデンの天才クラリネット奏者、マルティン・フレストによるベスト盤とも言えるノルディック・コンチェルト集です。
 フレストの才能をいち早く見出したBIS の社主、ロベルト・フォン・バールにより、これまで約20 タイトル程のアルバムをリリースしてきました。フレストはレパートリーが非常に広く、バロックから現代まで多岐に渡ります。このアルバムには北欧の現代作曲家による作品が集められました。
 マルティン・フレストは2015 年1 月に来日予定です。




ORFEO D’OR

+=ウィーン国立歌劇場ライヴ・シリーズ=



ORFEOR 887141
\2400→\2190
「フェルッチョ・フルラネット/オペラ・アリア集」 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
 ヴェルディ:「ドン・カルロ」より
  ・第1幕「とどまれ!国王の面前で」
  ・第3幕「彼女は決してわしを愛していない!」
    フェルッチョ・フルラネット(バス:フィリッポ2 世)
    カルロス・アルバレス(バリトン:ロドリーゴ)
    ミヒャエル・ハラース(指揮)/収録:1997 年9 月16 日(ライヴ)
  ・第3幕「大審問官でございます!」
  ・第3幕「陛下、お裁きを!」
  ・第3幕「ああ!どうにもならぬ宿命の疑惑よ」
    フェルッチョ・フルラネット(バス:フィリッポ2 世)
    ミリアム・ガウチ(ソプラノ:エリザベッタ)
    エリック・ハーフヴァーソン(バス:大審問官)
    ドローラ・ザジック(メゾ・ソプラノ:エボーリ公女)
    ベネディクト・コベル(テノール:レルマ伯爵)
    ブルーノ・カプローニ(バリトン:ロドリーゴ)
    ヴェコスラフ・シュテイ(指揮)/収録:2001 年1 月19 日(ライヴ)

 ムソルグスキー:「ボリス・ゴドゥノフ」より
  ・第2幕ボリスのモノローグ「私は最高の権力を手に入れた」
  ・第2幕「何の用か?…陛下!」
  ・第2幕「もういい!…うーん、苦しい!息をつかせてくれ!」
    フェルッチョ・フルラネット(バス:ボリス・ゴドゥノフ)
    ミヒャエラ・ゼリンガー(メゾ・ソプラノ:フョードル)
    ヨルマ・シルヴァスティ(テノール:シュイスキー公爵)
    ヴォルフラム・イーゴリ・デルントル(テノール:貴族)
    ダニエーレ・ガッティ(指揮)/収録:2007 年5 月28 日(ライヴ)
  ・第4幕第1場(1869年版)
   「もうわれわれだけにしてくれ!みんな引き下がれ! さらばだ、わが子よ!」
    フェルッチョ・フルラネット(バス:ボリス・ゴドゥノフ)
    ステファニー・ハウツィール(メゾ・ソプラノ:フョードル)
    トゥガン・ソヒエフ(指揮)/収録:2012 年4 月20 日(ライヴ)
 大御所フルラネット当たり役、フィリッポ2 世とボリスを歌う

 ステレオ/76’01”

 イタリアの生んだ世界的バス、フェルッチョ・フルラネットが、「ドン・カルロ」のフィリッポ2 世と「ボリス・ゴドゥノフ」を歌ったアルバムは、ウィーン国立歌劇場における4 つの公演から編まれたものです。
 フィリッポ2 世といえば、フルラネットが1986 年にザルツブルク・イースター音楽祭でカラヤンの指揮で歌って一躍脚光を浴びて以来の当たり役。1949 年生まれのフルラネットはいまや押しも押されぬ大御所ですが、やはり舞台での存在感にはすごいものがあり、ここでも貫禄の歌唱を聴かせています。
 アルバム後半、有名な「モノローグ」と「ボリスの別れ」を歌ったボリスも圧巻の出来栄え。2007 年のガッティ指揮、2012 年のソヒエフ指揮、いずれもおおいに評判を取った内容でこちらもファンには見逃せないところです。




STELLAMARIS


SM 201401
\2600
ゲトヴァイヒのパルティータ
 作曲者不詳:
  パルティータ第2番ホ短調/パルティータ第7番ニ長調/
  パルティータ第3番ニ短調/パルティータ第1番イ長調/
  パルティータ第12番ホ短調/パルティータ第13番ロ短調/
  変奏曲ト長調(全曲世界初録音)
リディア・マリア・ブランク(チェンバロ)
 オーストリア、ゲトヴァイヒのライブラリーに所存されている未出版の写本(Kerkk 2)からのパルティータ集は全曲世界初録音。
 時の皇帝レオポルド1世の宮廷オルガニスト、フランツ・マシアス・テシェルマン(c.1649−1714)の作品ではないかとされるパルティータは、フローベルガーやパッヘルベル、ビーバーの音楽を彷彿とさせる。

 2008年9月の録音。




VMS



VMS 234J
\2600→\2390
ウィーン・トロンボーン四重奏団
 オーケストラの名曲を4本のトロンボーンで!
  オーケストラル・エッセンス&ルーツ

 伝承曲(WPQ編):Go no more to Brainford
 ヘンデル(ベン・マンステット編):組曲《水上の音楽》より
 伝承曲(WPQ編):Alt Wiener Tanz
 モーツァルト(ベン・マンステット編):《レクイエム》より
 伝承曲(WPQ編):Keltische Soothing Croon
 メンデルスゾーン(ベン・マンステット編):序曲《フィンガルの洞窟》
 伝承曲(WPQ編):Gute Nacht
 ブラームス(H.P.ガイスヴィンクラー編):交響曲第3番より 第3楽章
 伝承曲(WPQ編):Volkstanz aus Pribame
 ドヴォルザーク(ベン・マンステット編):交響曲第8番より 第1楽章
 伝承曲(WPQ編):Weise aus Garmisch
 R・シュトラウス(ベン・マンステット編):アルプス交響曲
ウィーン・トロンボーン四重奏団
 〔オットマール・ガイスヴィンクラー
   (アルト&テナー・トロンボーン)、
  ヴァルター・フォーグルマイヤー
   (テナー・トロンボーン&バリトン)、
  ラインハルト・ホフバウアー(トロンボーン)、
  ヴォルフガング・プフィスターミューラー
   (バス・トロンボーン)〕
 ウィーン・トロンボーン四重奏団!オーケストラの名曲を4本のトロンボーンで!

 2005年のメンバー変更を経て、現在はウィーン交響楽団のメンバーで活動を展開しているウィーン・トロンボーン四重奏団の「オーケストラル・エッセンス&ルーツ」!
 ヘンデル、モーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームス、ドヴォルザーク、そしてリヒャルト・シュトラウスのオーケストラ作品の"トロンボーン四重奏版"と、これらの名曲のルーツ、または影響を与えたであろうヨーロッパの民謡をリンクさせたトロンボーン関係者必聴のプログラム。
 シャガールの4本のトロンボーンから響く極上のサウンド、高度なテクニックとアンサンブルが、オーケストラの名曲の名旋律を通じて、トロンボーン・クヮルテットの醍醐味を教えてくれる。豊かなな歌心と妙技に感嘆!

 ※録音:2011年6月&2012年6月&2013年5月



 

VMS 701
(3CD/特別価格)
\6700
ベル・エポックのハープ Vol.1&2&3
 フォーレ:即興曲 Op.86/
 サン=サーンス:幻想曲 Op.95/
 ピエルネ:奇想即興曲 Op.9/
 ルーセル:即興曲 Op.21/
 カプレ:2つの嬉遊曲/
 トゥルニエ:ソナチネ第2番/
 カプレ:幻想的な物語/
 ラヴェル:前奏曲とアレグロ/
 ドビュッシー:2つの舞曲/
 ドビュッシー:ソナタ第2番/
 ラヴェル(サルセード編):ソナチネ/
 ルーセル:セレナード Op.30
スザンナ・クリンチャロワ(ハープ)
エミール・タバコフ(指揮)
ソフィア・ソロイスツ・チェンバー・オーケストラ
アンドラシュ・アドルヤン(フルート)
ストイメン・ペーフ(ヴァイオリン)
オグニャン・コンスタンティノフ(ヴィオラ)
クリスト・タネフ(チェロ)
 スザンナ・クリンチャロワは、パリ現代音楽資料センター(CDMC)にもメンバーとして名を連ね、バロックから21世紀までのハープ作品をレパートリーとする、ブルガリアの女流ハーピスト。
 19世紀末〜20世紀初期の「ベル・エポック期」のフランスで誕生したハープ作品をたどるシリーズのボックス・セット。近代フランスのハープのための音楽を、クリンチャロワが奏でる優雅ハープの音色で。
 

VMS 180
\2600
シュルホフ:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第2番
 弦楽四重奏曲 Op.25
シュルホフ弦楽四重奏団
 〔ミラン・シュテナ(第1ヴァイオリン)、
  ミハル・コスカ(第2ヴァイオリン)、
  フィリップ・ヴォーリン(ヴィオラ)、
  ヤーノシュ・クレイチ(チェロ)〕
 ジャズのスタイルを採り入れるなど斬新なスタイルの確立を目指し、約200曲の作品を書きながらも、ナチスから「退廃音楽」のレッテルを貼られるなど迫害を受け、強制収容所で命を落としたエルヴィン・シュルホフ(1894−1942)。
 ウィーン・フィル、ウィーン室内管のメンバーで構成され、作曲家の名を冠するシュルホフ弦楽四重奏団が、その演奏でシュルホフの退廃音楽のレッテルをはがしていく。

 2005年5月&2006年3月の録音。
 

VMS 157
\2600
リーム:
 弦楽三重奏のための音楽〔第1部/第2部/第3部〕

オランダ弦楽三重奏団
 〔ヨースエ・テル・ハール(ヴァイオリン)、
  スザンナ・ファン・エルス(ヴィオラ)、
  ヨブ・テル・ハール(チェロ)〕

 現代ドイツの大作曲家ヴォルフガング・リーム(1952−)が、創作の初期にあたる1970年代、1977年に作曲した3部から成る「弦楽三重奏のための音楽」。近現代作品の演奏に定評があるオランダのトリオが頼もしい。

 1993年3月の録音。
 


VMS 221J
\2600→\2390
ウィーン・トロンボーン四重奏団
 バッハ&ブルックナー

 コラール:喜べ、我が魂よ/
 J.S.バッハ:フーガ ニ短調/
 コラール:主に感謝せよ/
 ブルックナー:エクアーレI/ロクス・イステ/
 コラール:キリストこそわが生命/
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲ホ長調より 第1楽章、第2楽章、第3楽章/
 コラール:主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん/
 ブルックナー:エクアーレII/正しき者の唇は知恵を語り/
 コラール:我が魂は主を崇め/
 J.S.バッハ:協奏曲ニ短調より 第1楽章、第2楽章、第3楽章/
 コラール:我らみな、唯一なる神を信ず/
 ブルックナー:交響曲第7番より アダージョ/
 コラール:神の歌なきに非ずも/
 ブルックナー:アヴェ・マリア/
 コラール:イエス、わが喜び/
 J.S.バッハ:フーガの技法より コントラプンクトゥス第14番/
 コラール:甘き死よ、来たれ
ウィーン・トロンボーン四重奏団
 〔オットマール・ガイスヴィンクラー
   (アルト&テナー・トロンボーン)、
  ヴァルター・フォーグルマイヤー
   (テナー・トロンボーン&バリトン)、
  ラインハルト・ホフバウアー(トロンボーン)、
  ヴォルフガング・プフィスターミューラー
   (バス・トロンボーン)〕
 ウィーン・トロンボーン四重奏団!ウィーン・サウンドで響くバッハ&ブルックナー!

 1992年に結成された世界最高峰のトロンボーン・アンサンブルであるウィーン・トロンボーン四重奏団。
 現在はウィーン交響楽団のトロンボーン奏者4人で構成されており、そのサウンド、アンサンブルは、さらなる進化を続けている。
 ウィーン・トロンボーン四重奏団の「バッハ&ブルックナー」は、トロンボーンにとって重要な2人の作曲家をテーマとした意欲作。
 バッハの「フーガ ニ短調」や「ヴァイオリン協奏曲」、そして未完の「コントラプンクトゥス第14番」、ブルックナーの「エクアーレ」、「アダージョ(交響曲第7番)」、そしてバッハとブルックナーの音楽を繋ぐコラールが、ウィーン・トロンボーン四重奏団の"アメリカ"でも"ジャーマン"でもない"ウィーン・サウンド"で美しく深く鳴り響く。

 ※録音:2009年3月12日−15日、シンフォニカー・スタジオ、ウィーン・コンツェルトハウス(オーストリア)



 

VMS 229
\2600
開かれた空間 〜 クラリネットとピアノのための作品集
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
 ベルク:4つの小品 Op.5
 ヴィリ:クラリネット・ソロのための小品
 ヴォルフガング:クラリネットとピアノのための《オープン・スペーシズ》
  (世界初録音)
 ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
アレックス・ラートシュテッター(クラリネット)
服部慶子(ピアノ)
 ペーター・シュミードルの弟子で、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管やグスタフ・マーラー・ユーゲント管などで活躍した経験を持ち、ウィーン・クラリネット界の逸材として注目を集めるアレックス・ラートシュテッターのデビュー・アルバム。
 傑作中の傑作ブラームスの2つの「クラリネット・ソナタ」、オーストリアの作曲家ヴィリ、ベルク、そしてロサンゼルス在住のオーストリア人作曲家ゲルノット・ヴォルフガングの世界初録音となる新作「オープン・スペーシズ」など、その幅広いレパートリーが、ラートシュテッターの高い実力を物語っている。オーストリアの近現代作品の解釈の参考としても重宝することだろう。

 2013年10月の録音。
 


VMS 207
\2600→\2390
ワーグナー・オペラ・アレンジメンツ
 ワーグナー:
  オーベールの歌劇《ザネッタ》の編曲
  アレヴィの歌劇《ギターを弾く男》の編曲
ピアノピアニッシモ・ムジークテアター
 〔アデル・オボルツィール(フルート)、
  ウルフ・クラウスニッツァー(ヴァイオリン)、
  テオ・ニュスライン(ヴィオラ)、
  ヴォルフガング・ニュスライン(チェロ)〕
 リヒャルト・ワーグナー(1813−1883)による19世紀フランスの作曲家、フランソワ・オーベール(1782−1871)とジャック・アレヴィ(1799−1862)のオペラ編曲集。
 フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのクァルテットが、当時のプライベート・サロンやコンサート・サロンでの優雅な雰囲気を現代に届けてくれる。

 2007年12月の録音。
 

VMS 242
\2600
テュイレ:歌曲集
 紡ぎ歌/乙女の歌/
 可愛い糸紡ぎ/夏の朝/
 夏の昼/5月に/
 ナイチンゲール/他
ベリンダ・ロウコタ(ソプラノ)
カタリーナ・ランドル(ピアノ)
 南チロル、ボルツァーノ出身の作曲家ルートヴィヒ・トゥイレ(1861−1907)の歌曲集。リヒャルト・シュトラウスの親友、ミュンヘン楽派の重要人物としても知られるテュイレの歌曲を歌うのは、オーストリアのソプラノ、ベリンダ・ロウコタ。ブレゲンツ音楽祭、インスブルック音楽祭での活躍により脚光を浴びている。



  

CPO



777868
\2700→\2490
ヨハン・クーナウ:宗教作品集全集 第1集
 1.復活祭のためのカンタータ「神はたちあがり」/
 2.聖母マリアのお清めの日のためのカンタータ
  「私は年老いても死ぬことはできない」/
 3.ペンテコステ初日のためのカンタータ
  「これにより、我らは彼に遵守することを知っている」/
 4.三位一体の主日のためのカンタータ
  「世よさらば!われは汝に倦みたり」/
 5.復活祭のためのカンタータ「あなたの饗宴で喜びを抱いている」/
 6.わが魂は悲しんでいる
オペラ・ムジカ/
カメラータ・リプシエンシス/
グレゴール・マイヤー
 ドイツ・ザクセン州に生まれた作曲家ヨハン・クーナウ(1660-1722)のカンタータ全集録音が始動します。
 彼の父親は大工でしたが、その仕事を継ぐことはなく、ドレスデンの著名なキリスト教学校に奨学生として通い、ライプツィヒで法学を学びツィッタウでカントルの地位につきました。その後は1684年から聖トーマス教会のオルガニストに就任、1701年に同教会のトーマスカントルになり、終生その地位にありました。
 クーナウの作品では、一般的に鍵盤作品が知られていて、教会音楽はあまり重要視されていません。しかし、それは彼の後任であったバッハ作品などと比べると、幾分保守的だっただけであり、作品の完成度が低いというわけではありません。
 そんなクーナウの宗教曲に注目したのは、2007年からゲヴァントハウス合唱団の芸術監督を務めているグレゴール・マイヤーです。彼はこのクーナウの全宗教作品を研究し、2011年に設立されたオペラ・ムジカとカメラータ・リプシエンシスとともにこれらを演奏することに力を注いでいます。これまで過小評価されていたクーナウの作品に光が当たる時がやってきました!
  


777910
\2100→\1890
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ:教会ソナタと室内ソナタ集
 1.室内ソナタ ヘ長調/2.室内ソナタ 変ホ長調/
 3.室内ソナタ ニ長調/4.室内ソナタ ト短調/
 5.教会ソナタ ヘ長調/6.教会ソナタ ニ短調
エポカ・バロッカ
 ゴットリープ・ヤニチュ(1708-1763)はドイツ・バロック時代の作曲家です。彼はシレジア(現ポーランド)に生まれ、フランクフルトの大学を卒業し、プロイセンの宮廷音楽家になります。フリードリヒ大王の個人的な音楽家であり、宮廷では様々な役職を歴任しながら首都ベルリンで亡くなっています。
 彼は多くの作品を残しましたが、そのほとんどは第二次世界大戦中に失われてしまいました。一部の写本のみがベルリン・ジンクアカデミーに残り、その中には28のソナタが含まれています。
 彼の作風は当時の最先端を行くものであり、明快で流麗、美しいメロディと斬新なハーモニーに満たされていて、この作品が初演された当時、作曲家ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテルがこれらを絶賛したといわれています。
 


777788
(2CD)
\5400→\4990
フランツ・レハール:喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」
 3幕 アルフレッド・マリア・ヴィルナー&ロベルト・ボダンスキー 台本
マルコ・ヴァッサーリ(バリトン)/
マーク・ハーマン(語り)/
ダニエル・ヴァグナー(テノール)/
アストリッド・ケスラー(ソプラノ)/
マリア=クリスティーネ・ハッセ(ソプラノ) 他/
オスナブリュック劇場合唱団/
オスナブリュック交響楽団/
ダニエル・インバル(指揮)
 1909年に初演されたレハール(1870-1948)の「ルクセンブルク伯爵」は、没落貴族ルネを主人公にしたちょっと物悲しいお話です。しがないオペラ歌手アンジェールを見初めたバジール侯爵は、彼女を貴族の身分にするために「彼女をルネと一時期だけ結婚させて3ヵ月後に離婚させる」という方式を考えます。報酬に釣られてその話に乗ったルネですが、お約束のように、アンジェールのことを好きになってしまいます。さあ、このお話をハッピーエンドにするためには、かなりの無理が必要ですが・・・それをやり遂げてしまえるのがレハールの音楽の素晴らしさです。
 しかし、レハール自身もこういう強引なハッピーエンドは好きでなかったらしく、その後は少しずつ作風を変化させ、オペレッタといえども悲劇で終わるという、新しい路線を切り開いて行くのです。さて、どちらがお好きですか?
 ここで指揮をしているのは、あのエリアフ・インバルの息子ダニエル。オスナブリュック交響楽団から濃密な響きを紡ぎだしています。
  

777778
(2CD)
\4200
ヨハン・ハインリヒ・ローレ:モテット集
 1.Kommt her und schauet die Werke des Herrn/
 2.Der Friede Gottes/3.Jauchzet dem Herrn alle Welt/
 4.Danket dem Herrn und prediget seinen Namen/
 5.Kommt herzu!/6.Herr sey mir gnadig/
 7.Gott der Herr ist Sonn'und Schild/
 8.Kommt, lasset uns anbeten/
 9.Gott ist unsre Zuversicht/10.Der Herr ist Konig/
 11.Schaff'in mir Gott/12.Ehre des Herrn ist ewig/
 13.Freuen und frolich mussen seyn/
 14.Ich hebe meine Augen auf/15.Alles, was Odem hat/
 16.Der Herr behute dich/
 17.Ich danke dir, Gott, von ganzem Herzen/
 18.Thue ein Zeichen an mir/19.Danket dem Herrn/
 20.Mihi adhaerere Deo/21.Der Herr erhore dich in der Noth/
 22.Lobe den Herrn, meine Seele/
 23.Flieht ihr Bilder der nachtlichen Sorgen/
 24.Misericordias Domini/25.Der Herr ist mein Hirte/
 26.Es ist in keinem andern Heil/27.Gott sey uns gnadig/
 28.Meine Seele harrt auf dich/29.Wachet auf vom Schlaf/
 30.Unsere Seele harret auf den Herrn/
 31.Wohl dem, der sich des Durftigen annimmt
ミヒャエルシュタイン室内合唱団/
セバスティアン・ゲーリング(指揮)
 ドイツのバロック時代の作曲家ローレ(1716-1785)。以前cpoレーベルからはクリスマス・オラトリオがリリースされていますし、Capriccioレーベルからはオペラ作品もリリースされるなど、ドイツ周辺では良く知られた作曲家です。彼の熱心なファンはイギリスの音楽学者チャールズ・バーニーを筆頭に、世界中に数少なからず存在しますが、日本ではほとんど知られることのない人なのが残念なところです。
 彼のこのモテットは、どの曲もエレガントで美しく、豊富な内容を持っています。教会音楽としてだけでなく、普通に聴いているだけで幸せな気分になれるこのアルバムは、ローレの知名度をあげるために貢献してくれるのではないでしょうか。
 


777862
\2100→\1890
アレクサンダー・エルンスト・フェスカ:ピアノ三重奏曲集
 1-4.ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op.12/
 5-8.ピアノ三重奏曲 第5番 ロ長調 Op.46
ペイアン三重奏団
 cpoにも何枚かの室内楽アルバムがある作曲家、ヴァイオリニスト、フリードリヒ・フェスカ(1820-1849)。彼の息子アレクサンダー・フェスカも才能ある作曲家として将来が期待されていました。
 カールスルーエで生まれたアレクサンダーはまず父から音楽教育を受け、11歳でピアニストとしてデビューします。14歳のときにベルリン王立芸術アカデミーの作曲科を卒業し、18歳になると故郷のカールスルーエに戻り、オペラをはじめ、歌曲やピアノ曲などの作曲をはじめます。その後は1842年にブラウンシュヴァイクに家を持ち、ここで活発な音楽活動を始めましたが、結局1849年に28歳という若さで病に倒れ、その生涯を閉じてしまうのです。
 彼の作品のほとんどはピアノ曲と室内楽であり、その作風はメンデルスゾーンやシューマンを思わせるロマンティックなもので、どの作品も印象的なメロディを持っています。第2番は確かにメンデルスゾーン風ですが、第5番の冒頭などはショパンの夜想曲を思わせる深い美しさが漂っています。
 


777933
\2700→\2490
ヨハン・ワーヘナール:交響詩集
 1.シンフォニエッタ/2.春の力/
 3.妖精の丘/4.アンフィトリオン/5.ル・シッド
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団/
アンソニー・ヘルムス(指揮)
 ヨハン・ワーヘナール(1862-1941)はオランダのロマン派時代の作曲家、オルガン奏者です。父親は貴族でしたが、母親は庶民であり、当時身分の違う結婚が認められなかったため、彼は母親の姓を名乗り、困窮した少年時代を送りました。そのため早期の音楽教育を受けることもできず、13歳になってようやくピアノ、オルガン、ヴァイオリン、作曲、理論を学んだのです。長じてからはベルリンでヘルツォーゲンベルクに対位法を学びましたが、すでに音楽学校で教師を務め、またオーケストラの団員として活躍するなど、成熟した音楽家として認められていたのでした。もちろん彼は、オランダの音楽発展に著しく寄与し、数多くの弟子も育て上げるなど、現在でも尊敬されています。
 この交響詩集は第1集に続くもので、豊かな旋律と、力強さを備えたなかなかの力作揃いです。若き指揮者ヘルムスの解釈の深さも聴き所です。
  

777930
\2100
フレスコバルディ&ブクステフーデ:
 オルガン・チェンバロ作品集

  1.フレスコバルディ(1586-1643):カンツォーナ 第1集(1627)/
  2.フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ(1637)/
  3.フレスコバルディ:トッカータ 第1集(1627)/
  4.フレスコバルディ:アヴェ・マリア・ステラ(1627)/
  5.フレスコバルディ:バレットの名によるアリア(1627)/
  6.ブクステフーデ(1637-1707):カンツォーナ ハ長調 BuxWV 166/
  7.ブクステフーデ:前奏曲 ト短調 BuxWV 163/
  8.ブクステフーデ:組曲 イ長調 BuxWV 243/
  9.ブクステフーデ:アリア イ短調 BuxWV 249/
  10.ブクステフーデ:トッカータ ト長調 BuxWV 165
ルカ・グリエルミ(ハープシコード&オルガン)/
ジェニー・カンパネッラ(歌)…4
 1977年トリノ生まれの作曲家、指揮者、鍵盤奏者ルカ・グリエルミ。彼は以前にもフレスコバルディの鍵盤作品集をリリースし、この時代の音楽好きの心を沸かせています。
 今作ではフレスコバルディだけでなく、ブクステフーデの作品もフィーチャー。イタリアとドイツを代表する2人の偉大な作曲家における、様式の違いを丁寧に弾き分けるなど、納得の行く演奏を繰り広げています。
 鍵盤音楽の隆盛、発展を堪能できる見事な1枚です。




NAXOS


8.573334
\1100
POINT BLANK
 1.ポール・ドゥーリー(1983-):ポイント・ブランク(2012)/
 2-3.スティーブ・ダニュー(1983-):ラウダ(2009)<神の山/わが魂の賛歌>/
 4.ロイ・ディヴィッド・マグナソン(1983-):インスマス,マサチューセッツ-1927(2013)/
 5.スコット・マカリスター(1969-):ゴーン(2012)/
 6.ジェニファー・ヒグドン(1962-):パーカッション協奏曲(2009)
  ※世界初録音…6
ベン・スティールス(パーカッション)…6/
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー/
ダニエル.A.ビロンジャ(指揮)
録音 2013年11月22-24日 イリノイ州立大学 パフォーミング・アーツ・センター
 NAXOSから定期的にリリースされる吹奏楽作品は、常に時代をリードするものとして好評を得ています。今作も2009年から2013年に作曲された5つの作品をお届けいたします。「ポイント・ブランク」の作曲家ドゥーリーは、あのスティーヴ・ライヒが「印象的で美しい作品を書く人」と評価したことで知られています。
 「ポイント・ブランク」は電子音楽と人間の奏者の相互作用を探る作品であり、パーカッションパートは電子的なシーケンスのリズムを模写しています。爽快な作品です。ダニューの「ラウダ」は「前奏曲とフーガ」として位置づけられるもので、バッハをはじめとした「先人たちの対位法」に敬意を表した作品です。
 マグナソンの作品は、「人類における最も強い感情は恐怖である」という箴言に基づきかかれたもので、腐敗した世界を描いています。マカリスターの「ゴーン」は管楽のためのアンサンブルです。奏者と聴き手が一体となって、瞑想、祈りを感じられる音楽となっています。最後のヒグドンの「パーカッション協奏曲」は2005年の最初のヴァージョンを進化させたもので、炸裂する音が魅力的な作品です。

8.573315
\1100
SENSATIONS 〜バンドネオンのための作品集
 1-3.ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):
  バンドネオンと弦楽オーケストラのための協奏曲/
 4.アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン(忘却)/
 5-9.ピアソラ: 5つのタンゴ・センセーション
  <眠り/愛する/不安/目覚め/恐怖> ※世界初録音…1-3
クルノスラフ・マリック(ソロ・ヴァイオリン)…5.7.8/
チェザーレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)/
クロアチア・フィルハーモニー管弦楽団/
ミラン・ヴァウポティッチ(指揮)
録音 2013年9月8-11日 クロアチア,ザグレブ 聖ルカ・エヴァンゲリスト教会
 このアルバムでは、アルゼンチンとウルグアイで特に人気のある楽器「バンドネオン」がフィーチャーされています。アコーディオンと形が似ているため、しばしば混同されますが、鍵盤は全てボタンであり、これが蛇腹を挟んで両側についているだけ。とても演奏は困難です。もともとはドイツのハインリヒ・バンドが1847年に考案し、野外の教会の儀式でパイプオルガンの代用として使用していました。20世紀になってドイツから大量のバンドネオンがアルゼンチンに輸出され、タンゴで用いられるようになったとされています。
 イタリアの作曲家ディ・マリーノはこの楽器を愛しており、この協奏曲でも息を呑むほどの名人芸を要求しながら、この楽器からひたすら官能的な響きを呼び起こすことに成功しています。ピアソラについてはもう説明不要でしょう。
 彼の「オブビリオン」は最も愛されている曲の一つで、もう冒頭からため息が出るほどに悩ましい世界が目の前に展開します。「タンゴ・センセーション」はピアソラが病から復活した時期の作品で、「音楽による命への決別」として書いたという深みのある音楽です。リズミカルでありながらもひたすら瞑想的。諦観の中に見られる美は格別です。
 


8.573310
\1100
フィビヒ:管弦楽作品集 第4集 序曲集/バレエ音楽「ヘディ」
 1.喜劇序曲「カルルシュテインの夜」 Op.26/
 2.祝典序曲「コメンスキー」 Op.34/
 3.付随音楽「プラハのユダヤ人」-序曲/
 4.歌劇「ヘディ」-バレエ音楽(演奏会版)/
 5.メロドラマ「ヒッポダミアの死」 Op.33-行進曲/
 6.新チェコ劇場開幕のためのプロローグ/
 7.国立劇場建設のためのミュージカル・モノグラフ/
 8.国立劇場再開の活人画のための音楽/
 9.コメンスキー生誕300年記念の活人画のための音楽
チェコ・ナショナル交響楽団/
マレク・シュティレツ(指揮)
録音 2013年10月9日…1.3.5-9, 2013年10月29日…2.4 チェコ共和国 プラハ ホスティバール CNSOスタジオ
 フィビヒ(フィビフ 1850-1900)という作曲家は、チェコの国民楽派の草創期を築いた人でありながら、なかなか日本では評価されることなく、ピアノ曲などごく一部の曲だけが、ひっそりと愛されているというイメージがあるようです。勇壮過ぎる雰囲気があまりにも「ドイツ・ロマン派」風だからでしょうか?しかし、最近になってNAXOSを始めとしたいくつかのレーベルから交響曲や管弦楽作品がリリースされ、少しずつファンも増え始めたようです。
 この管弦楽集の第4集は「序曲」や「バレエ曲」といった、表情豊かな作品が収録されています。
 刺激的なホルンの咆哮が勇ましい「カルルシュテインの夜」や、チェコの教育学者コメニウスにちなんで作曲されたもの。歌劇「ヘディ」はあのドン・ファンを描いた作品であり、チャイコフスキーを思わせるバレエ音楽を備えていました。
 ギリシャ神話を元にした「ヒッポダミア三部作」は勇壮な雰囲気の中に忍ばせた美しいハープの調べが印象的です。残りの4つの作品はどれも「活人画」(中世の典礼劇を元にする、ポーズをとったまま静止した役者や芸術家たちによる「生きた絵画」のようなもの)のための音楽です。一時期流行したこの芸術に付された音楽をシュティレツが注意深く復元したものです。
 


8.573145
\1100
リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-4.二重奏のためのソナタ(二重奏曲) S127/R461
  <第1楽章:モデラート/第2楽章:主題と変奏/
   第3楽章:アレグレット/第4楽章:アレグロ・コン・ブリオ>/
 5.レメーニの結婚式のための祝婚曲 S129/R466/
 6.三人のジプシー S320/R612/
 7.エレジー 第1番 S130/R471c/8.エレジー 第2番 S131/R472/
 9.即興的ワルツ S213/R36(J.フバイによるヴァイオリンとピアノ編)/
 10.協奏的大二重奏曲 S128/R462
ヴォイテク・プロニエヴィチ(ヴァイオリン)/
ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ)
録音 2013年3月3-4日…1-4, 2013年7月15日…10, 2013年7月16日…6.9, 2013年7月17日…5.7-8 ポーランド ワルシャワ,ポーランド放送,ヴィトルト・ルドスワフスキ・コンサート・スタジオ
 "ピアノの魔術師"フランツ・リスト(1811-1886)は、多くのピアノ曲と管弦楽曲を書きましたが、室内楽作品はあまり多くを遺していません。このアルバムはそんな珍しい作品を集めたものです。
 二重奏のためのソナタは、「ソナタ」と名づけられているものの、通常のソナタ形式とは全く違うもので、4つの楽章全てに、親友であったショパンのマズルカ Op.6-2が素材として用いられています。第1楽章では鎮痛に、第2楽章では、ほとんど原型に近いマズルカが奏されたあと、様々な変奏を施されて登場します。第3楽章では軽やかで優雅な舞曲になり、情熱的に盛り上がっていきます。終楽章では力強く華やかに、もともとはショパンであった旋律が、リスト風の衣装を纏い現れるのです。
 「祝婚歌」はリストの友人であるハンガリーのヴァイオリニスト、エドゥアルド・レメーニのために書かれた魅力的な音楽です。
 「三人のジプシー」はヴァイオリンの特性を生かした作品で、即興的ワルツはもともとピアノ作品であったものを、フバイがヴァイオリン用に編曲した曲。「エレジー」もピアノ曲からの編曲です。協奏的大二重奏曲は、ヴァイオリンとピアノ双方に超絶的な技巧を要求する華やかな作品です。
  

8.571360
\1100
ホディノット:情景:歌曲集と民謡集
 1-5.アングルシー島の5つの風景 Op.87(1975)
  <マニズ・ボダフォン/ディン・リグウィ/
   リス・デュラス/小さな浜辺/古い教会>/
 6-7.グラモーガンからの2つの歌(1990)
  <ポンティプリッドに真の愛は宿る/スランガベラハへの別れ>/
 8-15.銀色の猟犬 Op.121(1985)
  <プロローグ/子守歌/学生/兵士/恋人/正しき政治家/老人/墓碑銘>/
 16-19.人は常に愛を抱いていないといけない Op.152-3(1994)
  <ソネット/ひなぎく/タスマリンの詩/ぼろぼろになった森>/
 20.トウィの風景 Op.190(2006)/
 21-26. 6つのウェールズ民謡(1982)
  <2つの心の残ったもの/おお、優しき鳩よ/
  もし彼女が我が物だったなら/アプ・シェンキン/
  黄金の小麦/最も美しいグェン>
クレア・ブース(ソプラノ)…16-19.20/
ニッキー・スペンス(テノール)…1-5.6-7.8-15.21-26/
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムズ(バリトン)…20/
アンドリュー・マシューズ=オーウェン(ピアノ)…1-19.21-26/
アンドリュー・マシューズ=オーウェン(ピアノ・プリモ)&
マイケル・ポロック(ピアノ・セカンド)…20
録音 2009年10月14日…16-20, 2009年10月29日…1-5.8-15.21-26, 2010年2月18日…6-7
 ウェールズにおいて、最初に国際的な知名度を得たクラシック音楽作曲家が、このアラン・ホディノット(1929-2008)だとされています。彼はウェールズのバーゴッドで生まれ、カーディフ大学で学び、アーサー・ベンジャミンに個人的に支持しました。
 1954年にチェルトナム音楽祭で初演された「クラリネット協奏曲」(ジェルヴァース・ドゥ・ペイエの独奏、ジョン・バルビローリ指揮ハレ管)が大好評で迎えられ、彼の名が知られるようになり、様々な音楽家や団体から作品委嘱を受けるようになり、この栄誉は彼が亡くなるまで続いたのです。
 彼はオペラから管弦楽作品、室内楽曲、歌曲などさまざまな作品を書き、どれもが高く評価されましたが、ここで聞ける「ウェールズ民謡」をもとにした作品群は、彼の円熟期から晩年に書かれたもので、一層の深みを有しています。中でも「トウィの風景」は彼の最後の作品で、彼の生涯を締めくくるエピローグのようなもの。男女の声が絶え間なく語りかけてくる神秘的で幻想的な音楽です。
 


8.571370
\1100
マッケイブ:作曲家、ピアニスト、指揮者
 1-3.交響曲 第1番「エレジー」(1965)
  <第1楽章:前奏曲 Lento moderato/
   第2楽章:踊り Allegro molto/
   第3楽章:エレジー Adagio - Allegro vivo - Adagio>/
 4.リストの主題による幻想曲(1967)/
 5.カプリッチョ(習作 第1番)(1969)/
 6.ソステヌート(習作 第2番)(1969)/
 7.チューニング(1985) ※世界初録音
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団…1-3/
ジョン・スナズホール(指揮)…1-3/
スコットランド・ナショナル・ユース・オーケストラ…7/
ジョン・マッケイブ(ピアノ…4-6,指揮…7)
録音 1967年5月3-4日 イングランド エセックス,バーキング・アセンブリー・ホール…1-3, 1977年…4-6, 1986年1月4日 スコットランド グラスゴー・シティ・ホール…7
 ジョン・マッケイブ(1939-)はリヴァプール生まれの作曲家、ピアニスト、そして指揮者です。日本では比較的ピアニストとしての知名度が高く、1970年代に録音されたハイドンのピアノ・ソナタ全集(DECCA)は、類い稀なる完璧さを誇るコレクションとして人気を獲得したのでした。
 しかし、彼は7曲の交響曲をはじめ、15曲の協奏曲、その他たくさんのピアノ曲や、舞台音楽など多岐に渡る作品を書いた作曲家でもあります。ピアニストとしては2010年に「最後の公開ピアノ・リサイタル」を行い、事実上の引退宣言をした彼ですが、ファンはまだまだその活躍を期待しています。
 このアルバムでは、彼の60年代の作品を中心に収録、なかでも「チューニング」は彼の唯一の「指揮者」としての演奏です。その音楽は素晴らしく有機的で、常に感情豊かであり、時として爆発的なエネルギーを放射するもの。かなり入り組んだ音楽ですが、魅力的な響きを有しています。
  

8.572362
\1100
マクスウェル・デイヴィス:ベルテンの炎 他
 1-7.ベルテンの炎(1995)
  <第1の情景:繁栄する納屋で/インターリュード Ⅰ/
   第2の情景:野原で/インターリュード II/
   第3の情景:教会で/第4の情景:野原で/第5の情景:ベルテンの炎>/
  潮の変わり目(1992)
   <8-12.第1部:最初の生活/13-17.第2部:創造の始まり-活気つく生活/
   18-22.第5部:最悪の事態が起こる可能性-全ての自然が汚染され/
   23.第6部:留意される警告-蘇る自然-低下する逆行>/
   24.日曜の朝(1994)/
 25.マイケル・ヴィナーのための「旋律上のスレノディ」(1989)/
 26.チャールズ卿のためのパヴァン(1992)
マンチェスター大聖堂少女合唱団&少年合唱団…23/
マンチェスター大聖堂少年ボランタリー合唱団…23/
マンチェスター・グラマー・スクール合唱団…23/
BBCフィルハーモニック/
マクスウェル・デイヴィス(指揮)
 録音 1995年7月11.12日…1-7, 1992年9月…8-23.26, 1994年7月22日…24 イングランド マンチェスター,BBC北第7スタジオ/1991年7月12.13日 イングランド 第47回チェルトナム国際音楽祭 ライブ録音…25 Collins Classicsから移行盤
 このアルバムはマクスウェル・デイヴィス(1934-)の1990年代の様々な作品を収録したものです。
 「ベルテンの炎」は1995年の作品で、当初は「振付詩」と銘打たれたBBCフィルと作曲家のコラボ作品ですが、この初演は失敗に終わってしまいました。様々なアイデアが盛り込まれた意欲的な作品でしたが、どうもたくさんのことを盛り込みすぎて難解になってしまったようで、それが失敗に終わった原因の一つなのではないかと推測したくなる作品です。
 このベルテンというのは、ヨーロッパに古くからある「火祭り」のことで、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のように、春の女神を讃え、多産と土地の豊饒を祝うものです。曲は穏やかさと暴力的な面をかわるがわる示しながら、素晴らしい盛り上がりを見せてくれます。うって変わって「潮の変わり目」は環境汚染の脅威を訴えるものであり、少年少女たちの無垢な声を用いて、静かな警鐘を鳴らすというものです。
 他、いつものようなマクスウェル・デイヴィスの軽めの作品もお楽しみに。
  


8.573114
\1100
モーツァルト:フーガ,ロンドと幻想曲集
 1.オルガンのためのフーガト短調(断章)K401/
 2.フーガの断章 変ホ長調 K153/3.前奏曲とフーガ ハ長調 K394/
 4.フーガ ト短調 K154(S.ゼヒターによる補筆完成版)/
 5.小さな葬送行進曲「マエストロ対位法氏の葬送行進曲」ハ短調 K453a/
 6.ロンド ニ長調 K485/7.ロンド イ短調 K511/
 8.ジーグ ト長調「ライプツィヒ・ジーグ」K574/
 9-12.組曲(序曲) ハ長調 K399/13.幻想曲 ハ短調 K396/
 14.フーガ ニ長調(断章) K73/15.フーガ ト長調(断章) K.Anh41/
 16.フーガ へ長調(断章) K375h/
 17.フーガ へ長調(断章) K.Anh33/40/383b/
 18.フーガ ハ短調(断章) K.Anh39/
 19-20.オルガンのための2つの小フーガ K154a/
 21-26.6つのフーガの断章 ホ短調 K.deest/
 27-28.2つのフーガの断章 変ホ長調 K.deest/
 29.フーガ ニ短調(断章) K.deest/30.フーガ ハ短調(断章) K.anh39a/
 31.幻想曲 ヘ短調(断章) K.anh32
カン・サンウー(ピアノ)
録音 2013年1月8-10日 USA ボストン,WGBHスタジオ,フレザー・パフォーマンス・スタジオ
 1782年8月4日にコンスタンツェ・ウェーバーと結婚したモーツァルト(1756-1791)。様々な音楽書や伝記の類では、「世紀の悪妻」とまで評されるコンスタンツェですが、本当にそうだったのでしょうか?実際の彼女は、周囲の人々によると「教養が高く、家事にも熱心で快活」であったといい、またモーツァルトの死後も彼の作品を守り、その名を高めるために尽力したとされています。
 これらのフーガの断片は、モーツァルトが熱心にバッハの作品を研究した名残のようなもので、ほとんど完成した作品から、ほんの数小節の断片と、様々な形の曲が含まれています。
 コンスタンツェは夫の死後、これらの作品に素晴らしい価値を見出し、公開されること(もしくは購入されること)を期待して、この遺物を整理し、永遠の記念碑としてのリストを作成したのです。
 普段流麗な音楽を書いていたモーツァルトにしては、若干ぎこちなさも感じれらますが、この「天才の断片集」が残されているのは、コンスタンツェのおかげであることは間違いありません。
  

8.573236
\1100
マイール:カンタータ・オペラ「パルテノペの夢」(1817)
 世界初録音
パルテノペ…アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)/
ミネルヴァ…サラ・ヘルシュコヴィツ(ソプラノ)/
ウラニア…キャロライン・アドラー(ソプラノ)/
テルシコーレ…フローレンス・ルソー(メゾ・ソプラノ)/
メルキュリオ…コーネル・フライ(テノール)/
アポロ…ロバート・セイアー(テノール)/
時…アンドレアス・ブルクハルト(バス)/
バイエルン国立歌劇場合唱団/
ジモン・マイール・アンサンブル&合唱団/
フランツ・ハウク(指揮)
録音 2012年9月3-6日 ドイツ、ノイブルク・アン・デア・ドナウ,コングレゲイションザール
 最近、復興の兆し著しい作曲家ジーモン・マイール(1763-1845)。オーバーバイエルンのメンドルフに生まれ、インゴルシュタット大学で神学を学んだ後、イタリアに留学し、カルロ・レンツイやフェルデイナンド・ベルトーニに師事。1802年からはベルガモに移り、レンツィの後継者としてベルガモ大聖堂の終身教会楽長に就任し、この地の音楽界の中心人物となり、ベートーヴェンの作品を紹介したことでも知られています。
 彼は70作ほどのオペラを作曲しましたが、いくつかの作品が最近になってようやく上演されるようになってきました。
 彼の作品のほとんどは、当時、高貴な身分の人の誕生日などを祝うために、彼らを神話の登場人物に置き換えて、そのエピソードに基づいて曲を書き、これを上演するという「特定の行事」のためだけに書かれ、それは一度演奏されたら、もう忘れられてしまうという「使い捨て」のような音楽だったのです。
 この「パルテノペの夢」も、通常カンタータのジャンルに分類されており、人のためではなく、1816年2月に火災で焼失したナポリのサンカルロ劇場の再建のために書かれた曲です。しかし存分にドラマティックであり、当時の他のオペラと比べても全く遜色のない素晴らしい出来栄えです。
 


8.573249
\1100
ベック:交響曲集 Op.4 第4番-第6番,Op.3 第5番
 1-3.交響曲 ニ長調 Op.4-4(Cellen22)/
 4-7.交響曲 ト長調 Op.4-5(Cellen23)/
 8-11.交響曲 変ホ長調 Op.4-6(Cellen24)/
 12-15.交響曲 ニ短調 Op.3-5(Cellen17)
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団/
マレク・シュティレツ(指揮)
録音 2013年8月27日-9月6日 チェコ共和国、パルドゥビツェ,音楽の家
 大好評、マンハイム楽派のヨハン・シュターミッツの弟子であったフランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809)の交響曲集です。NAXOSでは彼の作品を集中的にリリースすることで、ハイドンともモーツァルトとも違うベック作品の魅力を強くアピールしてきました。
 劇的なコントラスト、快活な木管楽器の動き、そして愉悦感溢れるメロディ、これは確かに得がたいものと言えそうです。
 このOp.4を中心とした交響曲群は、チェコのオケと指揮者シュティレツの演奏ですが、他はニュージーランド室内管であったり、トロント響であったりと、オーケストラによるアプローチの違いも楽しむことができるという優れもの。これが気に入ったらぜひ他のアルバムも。


ベック:交響曲集
旧譜3タイトル

8.570799
ベック:交響曲集 Op.3
 1-4.交響曲ヘ長調 Op.3-1(Callen 13)/
 5-8.交響曲変ロ長調 Op.3-2(Callen 14)/
 9-12.交響曲ト短調 Op.3-3(Callen 15)/
 13-16.交響曲変ホ長調 Op.3-4(Callen 16)
トロント室内管弦楽団/
ケヴィン・マロン(指揮)
 マンハイム楽派の一人、フランツ・イグナツ・ベック(1734-1809)の交響曲集。
 彼は父親から音楽の手ほどきを受け、様々な楽器を習得し、シュターミッツの弟子としてマンハイムの宮廷楽団の奏者となります。彼の才能があまりにも素晴らしかったのでしょう。同業者からいわれのない嫉妬と中傷を受け (例えば、決闘の相手が死んでしまったなど) 、結局のところ、彼はマンハイムを離れヴェネツィアに移住することになります。そこから先も波乱の人生を送った彼の作品は、その生涯に似て、とても劇的で大胆さを備えています。大胆な和声進行、柔軟なリズム、これらが溶け合い絶妙な効果を持つこれらの作品、ごゆっくりどうぞ。
  

8.573248
\1100
フランツ・イグナツ・ベック:交響曲集
 1-4.交響曲 ニ長調 Op.4-1(Callen 19)/
 5-8.交響曲 変ロ長調 Op.4-2(Callen 20)/
 9-12.交響曲 ヘ長調 Op.4-3(Callen 21)/
 13-15.交響曲 ニ長調 Op.3-6(Callen 18)
チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団パルドゥビツェ/
マレク・シュティレツ(指揮)
録音 2013年8月27日-9月6日 チェコ共和国 パルドゥビツェ,音楽の家
 マンハイム楽派の中心人物とみなされたヨハン・シュターミッツ。彼の最も有能な弟子がこのベック(1734-1809)でした。彼が多くの交響曲(シンフォニア)を作曲した1750年代以前は、まだこの形式が正式には定まっておらず、最初はイタリア式序曲「急−緩−急」の楽章がそれぞれ独立し、それをシュターミッツやカンナビヒが受け継ぎ発展させ、エマヌエル・バッハがメヌエットの楽章を付け加えて「交響曲」とし、古典派へ繋いでいったとされています。
 シュターミッツの交響曲は、フランスで大いなる人気を博したとされており、その弟子であったベックも師に倣い、この形式の作品を書いたのでしょう。
 彼の交響曲は、当時としてはかなり独創的な音楽で、驚くほど劇的な表情と大胆な和声を持っていて、また当時のマンハイム楽派の作曲家たちが好んだ3楽章形式ではなく、メヌエットを含んだ4楽章形式を好んでいたことも特筆すべき点かもしれません。メヌエットを含むことで曲全体が長くなるため、メリハリをつけるために曲内の反復をなるべく減らしたことも、全曲の推進力をアップさせることに役立っているようです。
 こんなベックの交響曲、ハイドンやモーツァルトとはまた違った味わいがあり、一度聞くと手放せなくなる魅力に満ちています。
 

8.554071
¥1100
ベック( 1 7 3 4 - 1 8 0 9):
 6つの交響曲O p . 1

 [シンフォニア第1番( C a l l e n 1)/
  シンフォニア第2番(C a l l e n 2)/
  シンフォニア第3番(C a l l e n 3)/
  シンフォニア第4番( C a l l e n 4)/
  シンフォニア第5番(C a l l e n 5)/
  シンフォニア第6番(Callen6)]
ドナルド・アームストロング指揮
ニュージーランド室内管
バロックから前古典派への移り変わりが、作品を通じて表れる時代の代表的作曲家。シュターミッツに学び、マンハイムからヴェニスへ。ハイドン作品やモーツァルト初期の曲などにも通じる、爽快な音楽。

 


8.573298
\1100
バラダ:交響曲 第6番・3台のチェロのための協奏曲・鋼鉄交響曲
 1.交響曲 第6番「悲しみの交響曲」(2005)/
 2.3つのチェロと管弦楽のための協奏曲「ドイツ協奏曲」(2006)/
 3.鋼鉄交響曲(1972) ※世界初録音…1.2
ハンス=ヤコブ・エッシェンブルク(チェロ)…2/
ミヒャエル・ザンデルリンク(チェロ)…2/
ヴォルフガンク・エマニュエル・シュミット(チェロ)…2/
ガリシア交響楽団…1/
ベルリン放送交響楽団…2/
アリヴィンド・グルベルク・イェンセン(指揮)…2/
バルセロナ交響楽団…3/
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)…1.3
録音 2012年11月23日 スペイン プラチコ・デ・ラ・オペラ…1, 2007年10月28日…ドイツ ベルリン,フォルハーモニー・ホール…2, 2010年2月14日…スペイン バルセロナ,アウデトリ・ホール…3
 一部のファンの間では、バラダの音楽は「ロマンティックな前衛」とみなされているのだそうです。しかし、これまでの彼の作品を一瞥すると(例えば「交響的悲劇"無"」…8.557343など)どちらかといえば、ひたすら刺激的な音に満ちているように思うのですがどうでしょう?それは、彼の音楽には様々な主題があり、それは時には死であり、創造であり、自然を模倣したり、神への抗いであったりと、目が回るほどのアイデアに満ちているためだと思われます。
 このアルバムに収録された3つの作品も、そんな曲ばかりです。
 交響曲第6番は「スペイン市民戦争の罪のない犠牲者に捧げる」とバラダ自身が語るように、国の無慈悲な戦いと、それに巻き込まれた人々の悲劇を描いたものです。2つの派閥の戦いは、どちらもが勝者であり、また敗者だったのです。「ドイツ協奏曲」はここで演奏している3人のチェリスト及びベルリン放送交響楽団に捧げられた作品で、やはり戦争に関連付けられた内容を持っています。
 3人のチェリストたちは、時に個人として、時にチームとしてオーケストラに立ち向かわなくてはいけません。「鋼鉄交響曲」は、彼が訪れたピッツバーグ周辺にある工場のパワーに魅せられ書いた曲だそうですが、あのモソロフの「鉄工場」のようなあからさまな音の模倣ではなく、もっと洗練された方法を用いているのだそうです。なんと「正式な始まり」を持たない曲のため、最初はチューニングとおぼしき音が聞こえてきてびっくりです。




バラダ、衝撃の旧譜

8.557342
\1100
バラダ:
 ゲルニカ(1966

 サラサーテをたたえて(1975
 カザルスをたたえて(1975
 交響曲 第4番「ローザンヌ」(1992
 サパタ: 管弦楽のための映像(1988
サルバドール・マス・コンデ指揮
バルセロナ交響楽団&カタロニア国立管弦楽団
 幼少の頃スペイン内乱を体験し、ファシストの爆撃から逃れるためにバルセロナの駅を家族とともに逃げまどい、その後30年間そのトラウマに苦しめられ続けたバラダ。
 その作品は、間違いなく暗く重く深刻である。情熱的でわかりやすい作品を残したスペイン系の作曲家が多い中で、バラダは別の道を歩んだ。戦後アメリカに渡り、コープランドやパーシケッティに学ぶも、60年代からは激しいアヴァンギャルドの作風を取るようになる。その後民族音楽要素を積極的に取り込むようになり、いつしか人は彼のことをこう呼ぶようになった。「エスニック・アヴァン・ギャルド」。
 それは幼少の頃に受けた衝撃を、平和への叫びに昇華させるために彼が獲得した手法。戦争の生み出す悲惨さを苛烈な音楽で表現しながら、今を生きる人間の命を民族的旋律で織り込んでいく。ピカソの反戦的作品の音楽的引用「ゲルニカ」、「鳥の歌」を鎮痛に奏でる「カザルスをたたえて」など、決してとっつきやすい作品ではないが、作者が命をしぼりながらこちらに訴えようとする叫びが聞こえてくる。
 一方、1981年代に入って、バラダはさらに新しい作風に転換し始めた。「サパタ  管弦楽のための映像」は、1960年代にいっしょに活動していたダリに影響を受けたオペラ「ザパタ」によるオーケストラ作品。最後の「サバタ」の中の珍しい能天気音楽「結婚式の踊り」は、彼の心の中に未来への強い希望を思わせるものが誕生した証しであろう。
 最近は9・1 1事件を題材に、黒人霊歌や民謡の要素を取り入れた交響曲第5番を発表して話題を呼ぶなど、バラダの影響力はまだまだ広がりを見せている。ALBANYで多くの有名演奏家が彼の作品を取り上げていた理由がようやくわかった。

 

8.573303
\1100
ハーマン:After JSB-RS
 1.アフター・シューマン I(2008)/2.371(2006)/
 3-6.コンチェルティーノ(2008)/
 7.光とともに一日を(2010-2011)/
 8.アフター・シューマン(2012-2013) ※世界初録音
フー・メイイ(ピアノ)…1.8/
トカ・ロカ(アンサンブル)…2/
ヨーリ・チョイ&ヒュン・リム(キーボード)…3-6/
マギル・パーカッション・アンサンブル…3-6/
ジェフリー・ストーンハウス(フルート/ピッコロ)…7/
マーク・ブレッドリー(クラリネット/リコーダー)…7/
マーク・フェラー(ヴァイオリン)…7/
アンドレア・スチュワート(チェロ)…7/
クリスティアン・スミス(パーカッション)…7/
ジェレミー・チャルク(ピアノ)…7/
ホワン・アイウン(指揮)…3-7
録音 2013年1月31日 カナダ マギル大学,シュリック音楽大学 レッドパス・ホール…1.8. 2013年4月30日 マギル大学 ポラック・ホール…2, 2012年11月18日 マギル大学 ポラック・ホール…3-6, 2012年12月7日 マギル大学 ポラック・ホール…7
 クリス・ポール・ハーマン(1970-)はカナダ、トロント生まれの作曲家です。クラシック・ギターとチェロ、電子音楽をそれぞれバートン・ウィグ、アラン・ステリングス、ウェス・ウランゲットに学び、1986年にCBCが主宰した若手作曲家のためのコンクールのファイナリストとなりました。
 作曲家として成功してからは、カナダだけでなく世界各国のオーケストラで自作を演奏しています。
 このアルバムには2006年から2013年までの7年間に書かれた5つの作品が収録されています。
 タイトルの「JSB-RS」というのは、バッハとシューマンのことであり、この2人を尊敬しているという彼らしい音楽を聴くことができます。無論、これらは原型をとどめることはほとんどなく、エッセンスのようなものが封じ込められているだけです。
 例えば「371」にはバッハのコラールBWV371の最後の4つの音から派生しているとのことですが、これは本当に静かに耳を傾けないと捉えることはできません。それよりもたくさんの楽器が奏でる不思議な響きに身を任せながら、自由に漂っているほうが楽しいのではないでしょうか?
 

8.573332
\1100
メシアン:主の降誕(1935)
 1.聖母と幼な子/2.羊飼いたち/3.永遠の摂理/4.御言葉/
 5.神の御子たち/6.天使たち/7.イエスは苦しみを受けたもう/
 8.東方の三博士/9.神はわれらのうちに
トム・ウィンペニー(オルガン)
録音 2014年1月3-4日 UK セント・アルバンス大聖堂&教会
 30歳になる前から、メシアン(1908-1992)はその作品において世界的な名声を確立していました。彼は11歳の時にパリ国立高等音楽院に入学、すでにこの当時から輝かしい業績を残しています。11年間音楽院に在籍し様々な知識を習得し、1930年の卒業時には、すでに異国風のリズムや鳥の鳴き声、そして音と色彩の関係などの独自の技法探求が確率されていたようです。その後、パリのサントトリニテ教会のオルガニストに就任し、亡くなるまでこの職に付き、ことあるごとに素晴らしい即興演奏を行い、信徒たちを熱狂させたのです。
 この「主の降誕」もそんな特徴がはっきりと現れている作品で、「主の降誕」というクリスマスの物語の中に、驚くほどの優雅さと美しさ、輝き、そして不思議な陶酔感を注ぎ込みました。全曲は9つの部分からなり、それぞれに副題が付けられています。メシアンの作品を聴くときは、まず響きを体で感じること。難しい言葉は後から自然についてきます。オルガニスト、トム・ウィンペニーはこの大聖堂のアシスタントマスター・オルガニストです。
 

8.573432
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/カン・ユンホン:ギター・リサイタル
 1.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
  悪魔的奇想曲 「パガニーニへのオマージュ」Op.85/
 2.バリオス(1885-1944):森に夢みる/
 3.バリオス:悲しみのショーロ/
 4.J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004-
  第5楽章 シャコンヌ(バオ・フによるギター編)/
 5.グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲集 Op.37 第4番 ビリャネスカ
  (M.バルエコによるギター編)/
 6.グラナドス:スペイン組曲 Op.47 第3楽章 セビーリャ(セビリャナス)
  (P.ロメロによるギター編)/
 7-10.レニャーニ(1790-1877):36のカプリース Op.20より
  <第7番/第2番/第19番/第29番>/
 11.メルツ(1806-1856):3つの小品 Op.65 第1番 ハンガリー風幻想曲/
 12-15.レニャーニ:36のカプリース Op.20より
  <第33番/第21番/第26番/第25番>
カン・ユンホン(ギター)
録音 2014年3月24-26日 中国 四川音楽院 コンサート・ホール
 2011年11月にタイで開催されたタイ国際ギター・コンクールで第1位を獲得した中国のギタリスト、カン・ユンホン。このアルバムの録音時、わずか14歳という驚くべき才能です。すでに世界中で活躍を始め、様々なコンサートホールで好評を博しています。
 四川音楽院でのコンサートでは、ペペ・ロメロとマヌエル・バルエコと共にステージに登場、ここでも素晴らしい演奏を聞かせました。またドイツで開催された第23回イーザーローン国際ギター・シンポジウムではオープニング・コンサートに出演し、ここでもその才能を見せつけました。
 彼の演奏の特徴は、とにかく繊細な音色と若さ溢れる楽天的な表情にあると言えるでしょう。若干の線の細さは今後の成長によってカヴァーできるはず。とにかく、この若さに賭けてみたい。と思わせてくれるギタリストです。




ALTUS

 シルヴァン・カンブルランはドラマを作らない。いや、ドラマに従って、音楽を奏でることを目的としない。彼の音楽を聴いて真っ先に感じることは、響きの面白さ、ユニークさ、美しさ、そして、美醜を超えたその作品ならではの唯一性。それぞれの楽器の音色をどのように重ね、ブレンドし、いかなる色彩や流れを作り出すか。楽譜を精緻に読み、そこに無言で眠っている音楽をひときわ豊かに香り立たせること。〜鈴木淳史(音楽ライター)

ALT 307
\2800→\2590
読響常任指揮者カンブルラン2013年に絶賛を浴びた「春の祭典」!
 (1)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
 (2)バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
読売日本交響楽団
 優秀録音/ライヴ録音:(1)2013 年9 月8 日東京芸術劇場、(2)2013 年12 月10 日サントリーホール/DDD、ライヴ

 2010 年の東京の音楽界に新たな旋風を巻き起こして以来、今日まで個性的な選曲と充実の演奏で圧倒的な評価を確立しているカンブルラン&読響。
 色彩感あふれる演奏で多くの聴衆を魅了してきた名匠のタクトのもと、2013 年に演奏され、絶賛を浴びた「春の祭典」がリリースされます。不協和音や複雑なリズムが連続するストラヴィンスキーの傑作を驚くほどクリアに描き出し、大きな反響を呼んだ快演が収録されています。
 バルトークの名作「中国の不思議な役人」も併録。常に躍進を続けているカンブルラン&読響の演奏を、存分にお楽しみください。
 

ALT 308
\2800→\2590
“色彩の魔術師”カンブルランによるモーツァルトの29番、
  メンデルスゾーンの「スコットランド」!

  (1)モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K.201
  (2)メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
読売日本交響楽団
 優秀録音/ライヴ録音:2013 年9 月14 日 横浜みなとみらいホール/DDD、ライヴ

 2010 年の東京の音楽界に新たな旋風を巻き起こして以来、今日まで個性的な選曲と充実の演奏で圧倒的な評価を確立しているカンブルラン&読響。
 当アルバムは独創的なプログラミングで注目を集めてきた名匠が、モーツァルトの交響曲第29 番とメンデルスゾーンの「スコットランド」という名作を取り上げた2013 年9 月のライヴ録音です。“色彩の魔術師” カンブルランのタクトのもとで読響が鮮やかに描き出す、優雅なモーツァルトと清爽なメンデルスゾーンを、是非ともご堪能ください。




CENTAUR


CRC 3372
\2400
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
 ソナタ第6番ト長調 BWV.1019
 ソナタ第2番イ長調 BWV.1015
 ソナタ第4番ハ短調 BWV.1017
 ソナタ第6番ト長調 BWV.1019a(異稿版)

アポロ・アンサンブル
 〔ダヴィド・ラビノヴィチ(ヴァイオリン)、
  マリオン・ボシュイゼン(チェンバロ)〕

 アポロ・アンサンブルのJ.S.バッハ!ラビノヴィチが弾くヴァイオリン・ソナタ集!

 ザハール・ブロンの高弟の1人であり、シギスヴァルト・クイケンとエリザベス・ウォルフィッシュにピリオド奏法を学んだ、ウクライナのバロック・ヴァイオリニスト、ダヴィド・ラビノヴィチが、名工ゲオルグ・クロッツが1754年頃に製作したヴァイオリンで奏でるバッハのソナタ。
 アポロ・アンサンブルの芸術監督として、また、アムステルダム・バロック・ソロイスツやアムステルダム・バロック・オーケストラ、OAE、キングズ・コンソート、シャンゼリゼ管、アニマ・エテルナなど、トップクラスのピリオド・オーケストラでの活躍の中で確立したバッハ象をラビノヴィチが銘器で描く。

 2013年4月の録音。
 

CRC 3388
\2400
スティーヴン・ベウス(ピアノ)/リサイタル・ライヴ
 J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
 メンデルスゾーン:ソナタ ホ長調 Op.6
 メトネル:悲劇的ソナタ
 リスト:バラード第2番、ため息、ラ・カンパネラ
 カバレフスキー:短い物語
スティーヴン・ベウス(ピアノ)
 2006年のジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールで見事、優勝の栄冠を手にしたワシントン生まれのピアニスト、スティーヴン・ベウスのリサイタル・ライヴ。
 バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」でのクリアなタッチとフレージングが印象的なベウスは、アメリカの次代を担うピアニストの1人として期待されている。
 

CRC 3362
\2400
チャールズ・ハロルド・バーンスタイン:
 無伴奏ヴァイオリンと無伴奏チェロのための作品集

  序奏と24の変奏
  アウトライン&ドローイングス
アダム・コルニシェフスキ(ヴァイオリン)
ボリス・アンドリアノフ(チェロ)
 引退危機から見事に再起を果たし、ギトリスの演奏などで一躍その名を知られることになったアメリカの作曲家チャールズ・ハロルド・バーンスタイン(1943−)。
 無伴奏作品のソリストは、第16回&第17回のパガニーニ国際コンクールで入賞歴を持つアダム・コルニシェフスキと、1998年チャイコフスキー国際コンクール第3位、ロシア期待のボリス・アンドリアノフ!

 2012年&2013年の録音。
 

CRC 3344
\2400
サマー・ガーデン 〜
 オーボエ、ファゴットとピアノのための作品集

  ホープ:4つのスケッチ
  ブランドン:ワイルドフラワー・トリオ
  ヴォルフガング:アナザー・ライフ
  ヘッド:トリオ
  ダグラス:トリオ
サンダンス・トリオ
 〔ジェラリン・ジョヴァンネッティ(オーボエ)、
  クリスチャン・スミス(ファゴット)、
  ジェド・モス(ピアノ)〕
 2005年に結成されたサンダンス・トリオは、オーボエとファゴットの「ダブル・リード・デュオ+ピアノ」による室内楽団。マイケル・ヘッドの作品を除き、2000年以降に作曲された「トリオ」は、ダブル・リードのレパートリー拡大にも重宝してくれそうだ。

 2011年の録音。
 

CRC 3364
\2400
ロサンゼルス・ニュー・ミュージック・アンサンブル
 ベリオ:オー・キング/
 ドレクスラー:フォーガットン・アット・ダウン/
 コンロン:ミラー・サーマン/
 メリッツ:ゴンサロ・スピークス/
 ラム:パブロ/サウル/
 イードスン:ミニボス
ロサンゼルス・ニュー・ミュージック・
 アンサンブル
クリスティーナ・ジャコーナ
 (ディレクター&クラリネット)
 2007年に結成されたアメリカの21世紀作品のスペシャリスト集団、ロサンゼルス・ニュー・ミュージック・アンサンブル。キング牧師に捧げられたベリオの「オー・キング(O King)」などを収録。

 2008年−2013年の録音。
 

CRC 3385
\2400
燃えさし 〜 サクソフォンとピアノ、電子楽器のための音楽
 ピッツィ:コンバット・ゾーン
 シュスラー:インターヴァルズI
 スーバー:エンジェルズ
 シュスラー:
  インターラプションIII、ドリフトウッド・ボックス・パズル
 ベシャーズ:燃えさし
リチャード・シュウォーツ(サクソフォン)
フィリップ・シュスラー(ピアノ)
ケネス・ボールトン(ピアノ)、他
 イースタン・ニューメキシコ大学でサクソフォンとジャズ奏法の准教授として活躍するマルチ・プレーヤー、リチャード・シュウォーツが挑む6つの近現代作品!

 2013年の録音。
 

CRC 3394
\2400
フランス歌曲のメニュー
 グノー:あなたがいなくて、おいで芝生は緑、去りし人
 フォーレ:歌曲集《幻想の水平線》Op.118
 ドビュッシー:フランソワ・ヴィヨンの詩による3つのバラード
 ラヴェル:歌曲集《博物誌》
 ブルーバッハー:小さなステンドグラス、純潔の愛
 カプレ:ラ・フォンテーヌの3つの寓話
スティーヴン・ランカスター(バリトン)
マルティン・カッツ(ピアノ)
 2013年のニコ・カステル・インターナショナル・マスターシンガー・コンペティションで優勝と聴衆賞に輝いたアメリカのバリトンが歌う「フランス歌曲集」。グノーでの感情豊かな表現、伸びやかな歌声がポイント。

 2013年の録音。
 

CRC 3361
\2400
マーダー:真夜中の音楽 ジェイコブ・ベンダ(オルガン)
 19世紀末〜20世紀前半のアメリカを代表するオルガニストの1人、リンウッド・ファーナムの弟子であるクラレンス・マーダー(1904−1974)のオルガン作品集。20世紀アメリカの知られざるオルガン音楽に触れることのできる貴重な機会。

 2013年の録音。




ACOUSENCE


ACOCD12114
\2600
ワン・チャオ(王超 Chao Wang) (ピアノ)/リスト&ショパン
 1. リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
 2. ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 op.27-1
 3. ショパン:夜想曲 変ニ長調 op.27-2
 4. ショパン:バラード第3番 変イ長調 op.47
 5. ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 op.22
王超 Chao Wang (ピアノ)
 使用ピアノ:SHIGERU KAWAI
2014年2月26-28日録音
 日本のピアノメーカーであるカワイの欧州における販売拠点ドイツ、クレフェルトでのデジタル録音
 ワン・チャオは北京で1990に生まれました。北京のエリート教育施設で4歳からピアノを学び始めます。2008年に勉強のためにドイツに移り住み、ミヒャエル・エンドレス(Michael Endres)、ファビオ・ビディーニ(Fabio Bidini)、クラウス・ヘルヴィッヒ(Klaus Hellwig)氏らにピアノを学びます。
 多くのコンクールで入賞をかさね、中国、日本、ドイツ、フランス等で演奏を行い、もっとも有望な若手ピアニストの一人として国際的な評価を得ています。
 特に第1回、高松国際ピアノコンクール第3位では注目を集めその豊かな音楽性と才能が多くの日本のピアノ・ファンの方々に知られる事と成りました。
 昨年2013年European Piano Competitionで第1位となり、その賞の一環としてKAWAIのサポートを受け、本デビュー・アルバムが作成されました。




TACET


213
\2600
聖ニコラウス(サンタクロース)にまつわる12-15世紀の歌と音楽
 1. Gaudeat ecclesia,
 2. Sanctissimo pontifici, 3. Nicholaus pontifex
 4. St. Godrich songs, 5. Alleluia, Nobilissimis siquidem
 6. Incomparabiliter, 7. Ave presul alme,
 8. Gaudens in domino
 9. Benedicamus regi sydereo,
 10. Alleluia. Tumba sancti Nycholai
 11. Nicholaus unclitus,
 12. Ora pro nobis, beate Nicolae
 13. Ex eius tumba V. Catervatim,
 14. Salve cleri, 15. Sancto Dei Nicolao
 16. Gaudens in domino, 17. Stampede,
 18. Exultemus et letemur
 19. Alleluia. Fac veniale tuis,
 20. Nicholai presulis, 21. Nicholai sollempnia
 22. Celica siderei, 23. Qui cum audissent V. Clara quippe
 24. Benedicamus Domino,
 25. Benedicamus devotis mentibus
 26. Benedicamus devotis mentibus,
 27. Benedicamus devotis mentibus
アンサンブル・ペレグリナ(女性ヴォーカル、古楽演奏)
(アグニエシュカ・ブジンスカ=ベネット(ヴォーカルとハープ)、
ケリー・ランデルキン(ヴォーカル)、
ハンナ・ジャルベライネン(ヴォーカル)、
バティスト・ロマン(ヴィエル))
 多くの人々に親しまれるサンタクロースの存在は聖ニコラウスによる伝説が起源とされています。(伝説の詳細には様々な話があるようです)
 その聖ニコラウスを讃える12-15世紀の歌と音楽。 全27曲
  2013年11月スイス、バーゼルでの録音
 主に12-14世紀のヨーロッパ音楽を歌い演奏するアンサンブル・ペレグリナはポーランド出身の歌手ブジンスカ=ベネットによって1997年に設立されました。
 彼女たちは最新の音楽学と歴史的研究にもとづいたスコアにバランスのとれた美しい歌声でアプローチします。
 すでに複数のレーベルから発売された6枚のアルバムは各国で高い評判を得ています。




TACET(Blu-rayオーディオ)


B 110
(Blu-ray AUDIO)
\2600
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 Op. posth. 163 アウリン弦楽四重奏団
クリスティアン・ポルテーラ(チェロ)
 アウリン弦楽四重奏団は1981年にケルンで結成されました。
 ケルン音楽大学でアマデウス弦楽四重奏団に学びガルネリ弦楽四重奏団にアメリカで学んだ後、数々の国際コンクールで賞を受け、現在に至るまで多くの演奏会を行い、レパートリーを広げています。
 明確な表現力で緊張感溢れる音楽を作り出す実力派の演奏家達です。2001年録音

 ※このアルバムはBlu-ray Disc Audioです。映像は含まれておりません。
 ※5.1 マルチ・チャンネル 24bit/96khz TACET Real Surround Sound(初期設定)と ステレオ2チャンネル 24bit/96khz が画面上で切り替えられます。
 ※ブルーレイ・ディスク対応機器でのみ再生可能です。
 ※収納ケースは通常のCDケース(縦:125mm 横:140mm 幅:10mm)のサイズです。




ELEGIA


ELEORG 028
\2500
シェル・モルク・カールセン(1947-):
 オルガン、トランペットと金管アンサンブルのための作品集

  オルガンと金管アンサンブルのための協奏曲 Op.28(+)
  トランペットとオルガンのためのコラール・ソナタ(*)
   「いざ喜べ、愛するキリスト者たちよ」Op.13 No.3
  オルガンのためのシンフォニア・アンティクァ Op.116
  オルガンと金管アンサンブルのための典礼組曲 Op.164(+)
エルコレ・チェレッタ(トランペット(*))
カナヴェイザンブラス(金管アンサンブル(+))
オマール・カプーティ(オルガン)

録音:2013年10月、聖リタ教会、トリノ
使用楽器:1990年、グスターヴォ・ザニン製
 シェル・モルク・カールセンはオスロに生まれ、オスロ音楽院で父ロルフ・コーレ・カールセン(1911-1982)に師事した作曲家。

   

ELEORG 029
\2500
ソプラノとオルガンのための教会音楽
 ドメニコ・ベッランド(1868-1922):教皇行進曲変ロ長調
 ヘンデル(1685-1759):
  オラトリオ「サムソン」(1743)から 輝かしきセラフィムに(*)
  オラトリオ「ヨシュア」(1747)から 私にユバルの竪琴があれば(*)
 ブラームス(1833-1897):一輪のばらが咲いて Op.122 No.8
 ジャン=バティスト・フォーレ(1830-1914):十字架に掛けられ(*)
 ロッシーニ(1792-1868):
  スターバト・マーテル から キリストの死をわれに負わせたまえ(*)
 グノー(1818-1893):悔悟(*)/オフェルトリウム
 レーガー(1873-1916):マリアの子守歌 Op.76 No.52(*)
 ブラームス:子守歌
 シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア(*)
 フランク(1822-1890):天使の糧(*)/アンダンティーノ
 アダン(1803-1856):クリスマスの賛美歌(オー・ホーリー・ナイト)(*)
 ヴェルディ(1813-1901):オペラ「運命の力」から 天使の中の聖処女(*)
 テオドール・デュボワ(1837-1924):退堂行進曲
アリーチェ・エンリチ(ソプラノ(*))
コッラード・カヴァッリ(オルガン)

録音:2014年3月12-13、17日、聖パドヴァのアントニオ教会、トリノ、イタリア
使用楽器:1928-1929年、フランチェスコ・ヴェジェッツィ・ボッシ製
 アリーチェ・エンリチは1987年イタリアのトリノ生まれのソプラノ歌手・ピアニスト・合唱指揮者・女優。コッラード・カヴァッリはトリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学んだオルガン奏者。

 

ELEORG 031
(2CD)
\3400
フィリッポ・カポッチ(1840-1911):
  聖務日課(ハルモニウムとオルガンのための曲集)から

[CD 1](*)
 「来たれ、創造主なる聖霊」による幻想曲/祈り/ほめたたえよ、シオンよ
 マニフィカト/スターバト・マーテル/光よ、消えゆく前に
 「神の御子は今宵しも」によるオフェルトリウム
 全ての者の贖い主であるイエスよ/イン・パラディズム/イテ・ミサ・エスト
[CD 2](+)
 この証聖者/真実なる十字架/おお、どれほど多くの涙が
 王の御旗は進む/赦したまえ、主よ/前奏曲/祈願/オフェルトリウム
 聖体奉挙/コムニオ/メロディー/瞑想/崇拝/フィナーレ・フガート

ディエゴ・カニッツァーロ(オルガン(*)、ハルモニウム(+))

録音:
 2014年?6月19-20日、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教区教会、ランツォ・トリネーゼ、トリノ県、イタリア(*)
 2014年?6月21日、聖アナスタジア教区教会、モナステーロ・ディ・ランツォ、トリノ県、イタリア(+)
使用楽器:
 1894年、ジュゼッペ・モーラ製(2008年、トーマス・ヴェールティ修復)(*)
 1900年、Rodolphe Fils & Bebain製(パリ)(+)
 フィリッポ・カポッチはローマに生まれ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂のオルガン奏者、後に楽長を務めた作曲家・オルガン奏者。
 ディエゴ・カニッツァーロはパレルモのヴィンチェンツォ・ベッリーニ音楽院でピアノを学んだ後ペルージャのフランチェスコ・モルラッキ音楽院で学んだオルガン奏者。





GANSER&HANKE


771106-2
\2200
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):歌曲集
  献呈 Op.10 No.1/夜 Op.10 No.3/万霊節 Op.10 No.8
  憩え、わが心 Op.27 No.1/ツェツィーリエ Op.27 No.2
  密やかな誘い Op.27 No.3/明日の朝 Op.27 No.4
  子守歌 Op.41 No.1/懐かしい面影 Op.48 No.1/冬の霊感 Op.48 No.4
  夜に Op.68 No.1/悪天候 Op.69 No.5
  4つの最後の歌(クリスティアン・ペイシュ編曲;ピアノ伴奏版)
   夕映えの中で/春/眠りにつく時/九月
  マルヴェン Op.posth.
テルテ・ブラーゼ(ソプラノ)
クリスティアン・ペイシュ(ピアノ)

録音:2013年9月2-4日、ベルリン、ドイツ
 リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念盤。テルテ・ブラーゼはドイツのドルトムントに生まれ、ハノーファー音楽大学を卒業後、スイスでエリーザベト・シュヴァルツコップのプライヴェート・レッスンを受け大いに影響を受けたソプラノ。
 姉妹であるメゾソプラノのハイドルン・ブラーゼとのデュオCDを数多くリリースしています(Bayer Records, Thorofon 等)。
 クリスティアン・ペイシュはブラジルのサンタ・クルス・ド・スルに生まれ、ハノーヴァー音楽大学でピアノを、デトモルト音楽大学で歌曲伴奏を学んだ後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でトーマス・クヴァストホフの声楽クラスで伴奏者を務めながら歌曲伴奏の名手ヴォルフラム・リーガーに師事したピアニスト。






VERSO


VRS 2151
\2400
ルイス・デ・パブロ(1930-):
  宴 I(1987)/ひょっとすると(1975)/宴 II(1988)
スペイン国立青年管弦楽団弦・打楽器グループ
ホセ・ルイス・テメス(指揮)
録音:2010年3月、リエンソ・ノルテ音楽ホール、アビラ、スペイン
 

VRS 2152
(2CD)
\4800
ダン・ユハス(1947-):色とりどりのライン 室内アンサンブル作品集
  [CD 1]
  無伴奏フルートのためのモノローグ(1987)
   ノアム・ブフマン(フルート)
   録音:1998年、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  ヴィオラとチェロのための二重奏曲(2006)
   ニタイ・ゾーリ(ヴィオラ) ヒッレル・ゾーリ(チェロ)
   録音:2014年2月9日、ハテイヴァ、テルアヴィヴ、イスラエル
  サクソフォン、ピアノと打楽器のための三重奏曲(2008)
   マルクス・ヴァイス(サクソフォン) アミット・ドルバーグ(ピアノ)
   オロン・シュヴァルツ(打楽器)
   録音:2009年6月7日、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  弦楽四重奏曲(1989)
   アルディッティ弦楽四重奏団
   録音:2001年7月4日、エルマウ城、クリュン、バイエルン州、ドイツ
  イメージ(室内アンサンブルのための;2013)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ ジョルト・ナジ(指揮)
   録音:2013年10月27日、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  デイヴィッド・ヴォーゲルによる4つの詩(声とアンサンブルのための;1983)
   ノア・フレンケル(アルト) ベニー・スルチン(トロンボーン)
   イリット・アサヤス(チェロ)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ ジョルト・ナジ(指揮)
   録音:2005年11月6日、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  [CD 2]
  実在(室内アンサンブルのための;1983)
   ガーション・デンビンスキー(クラリネット)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ エド・スパンヤールト(指揮)
   録音:1998年3月3日、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  室内アンサンブルのためのコンチェルタート(2000)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ
   アンサンブル・ユナイテッドベルリン ジョルト・ナジ(指揮)
   録音:2001年1月21日、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  色とりどりのライン(室内アンサンブルのための;2002)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ ニコラス・カーシー(指揮)
   録音:2003年2月16日、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
  呪文(6人の歌手とアンサンブルのための;2005)
   ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ ジョルト・ナジ(指揮)
   録音:2006年4月4日、テアターハウス、シュトゥットガルト、ドイツ
  衝突(室内アンサンブルのための;2009)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ ユヴァル・ゾーン(指揮)
   録音:2009年1月10日、テルアヴィヴ博物館、テルアヴィヴ、イスラエル
  Tenuot(チェロ独奏とアンサンブルのための;2011)
   イリット・アサヤス(チェロ)
   イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズ ジョルト・ナジ(指揮)
   録音:2011年、エルサレム音楽センター、エルサレム、イスラエル
ダン・ユハスはテル・アヴィヴのルービン・アカデミーで学んだイスラエルの作曲家。イスラエル・コンテンポラリー・プレーヤーズの創設者であり音楽監督、その他イスラエル作曲界の要職を務めています。
 

VRS 2153
\2400
ホセ・ルイス・トゥリナ(1952-):
  葬儀(フェルナンド・ソベルの記念に;1984)(*)
  ヴァイオリン協奏曲(1987)(+)
アラ・マリキアン(ヴァイオリン(+))
シルヤブ合唱団(*)
ハビエル・サエンス=ロペス・ブニュエル(合唱指揮(*))
コルドバ管弦楽団
ホセ・ルイス・テメス(指揮)

録音:2009年6月、コルドバ大劇場、コルドバ、スペイン

(*)世界初録音。

  

VRS 2156
\2400
夢想 シューマン、ドビュッシー、アルベニス、グラナドス:ピアノ作品集
 シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15
 ドビュッシー(1862-1918):子供の領分
 アルベニス(1860-1909):「イベリア」から
   招魂(エボカシオン)/港(エル・プエルト)/エル・アルバイシン
 グラナドス(1867-1916):
  「ゴイェスカス」から 嘆き、またはマハとナイチンゲール
  演奏会用アレグロ
 マリア・パラ・ペニャフィエル(1966-):パリに雨が降る
マリア・パラ・ペニャフィエル(ピアノ)
マリア・パラ・ペニャフィエルはビラセカおよびタラゴナ音楽院で学んだ後、パリでジャック・ルヴィエとプリスカ・ブノワに師事、さらにアリシア・デ・ラローチャのもとで研鑽を積んだスペインのピアニスト。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2123
\2500→¥2290
ワルターの2トラ、38センチ・シリーズ、
 フランチェスカッティとのモーツァルト!

  モーツァルト:
   (1)ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調、K.216
   (2)ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調、K.218
ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
ブルーノ・ワルター(指揮)
コロンビア交響楽団
 セッション録音:1958 年12 月10、12、15、17 日、カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホール(ステレオ)
 使用音源:Private archive (2トラック、38 センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 ワルターの2 トラック、38 センチのオープンリール・テープ復刻に、フランチェスカッティとのモーツァルトが加わります。ワルターの大らかで慈愛に満ちた伴奏、フランチェスカッティのしたたるような美音、今なお色あせぬ名演です。その演奏をいつもどおり原音に忠実に再現しています。
 解説書にはブルーノ・ワルター自身の原稿「レコード音楽について考えること」を掲載しています。これはワルターの生涯最後の執筆と言われているもので、古い雑誌やLPのジャケットに掲載されていましたが、今回は新訳で収録しています。(平林 直哉)




OPUS蔵

OPK 2111
\2500→\2290
エリーザベト・シュヴァルツコップが歌うオペラ&オペレッタのSP録音集(1939 〜1950) エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 ・フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」 
  第1幕 踊りの2重唱(録音:1947年9 月27 日) 
  第2幕 眠りの精の歌、夕べの祈りの2重唱(1947年9月26日)
   グレーテル、眠りの精:シュヴァルツコップ、ヘンゼル:イルムガルト・ゼーフリート
   ヨゼフ・クリップス(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
 ・R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」第2幕 銀のばらの献呈の場
   (録音:1947年12月9日)
   ゾフィ:シュヴァルツコップ、オクタヴィアン:ゼーフリート
   ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ・ビゼー:歌劇「カルメン」第3幕 ミカエラのアリア(何を恐れることがありましょう)
   (録音:1950年10月19日)
 ・プッチーニ:
  歌劇「トゥーランドット」第1幕 リュウのアリア(お聞きください、王子様)
   (録音:1950年10月18日)
  歌劇「蝶々夫人」第2幕 蝶々さんのアリア(ある晴れた日に)(録音:1950年10月18日)
  歌劇「ラ・ボエーム」第3幕 ミミの別れ(録音:1950年10月18日)
 ・ヴェルディ:歌劇「椿姫」第3幕 ヴィオレッタのアリア (さようなら、過ぎ去った日々よ)
   (録音:1950年10月19日)
   アルチェオ・ガリエラ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
 ・ヴェルディ:歌劇「椿姫」第1幕 ヴィオレッタのアリア(ああ、そはかの人か…花より花へ)<英語版>
   (録音:1948年4月12日)
   ニコラス・ブレスウェイト(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
 ・スッペ:喜歌劇「ボッカチオ」セレクション(録音:1939年9月4日)
 ・J.シュトラウス:喜歌劇「ウィーン気質」セレクション(録音:1940年8月17日)
   ルーペルト・グラヴィッチュ(テノール) 
   ヴァルター・ルッツェ(指揮)、ベルリン・ドイツ歌劇場管弦楽団
 ヴィオレッタ、ミミ、ミカエラ、リュウ、蝶々さん、ジルダ、これらヒロインはシュヴァルツコップのウィーン国立歌劇場時代のメインの役でした。『ばらの騎士』でもゾフィを歌っています。SP 時代の録音もジルダを除きこれらのアリアが残されています。ヴィオレッタは何と英語の歌詞での録音です。またベルリン時代のオペレッタ録音からも若き日のシュヴァルツコップの歌声が味わえます。

 「今回オーパス蔵から発売された《シュヴァルツコップ/オペラ&オペレッタ・アリア集:1939 − 1950》の収録曲目には、「ええっ?これがあのエリーザベト・シュヴァルツコップのレパートリーだっていうんですか?」と、びっくりするとか、驚かずにはいられないと思います。このCD のプログラムには、聴くからに愛らしく可憐な少女であるグレーテルに「眠りの精」をはじめ、ミカエラにリュウ、蝶々さんにミミといった悲しい運命につつまれたヒロインたち、それにこれもご存じ『椿姫』のヴィオレッタ。
 そして『ばらの騎士』のゾフィ…といった有名オペラの若い娘役のアリアとか2重唱がならんでいます。そして最後に1939 − 1950 という録音年代が記されている。ということは、これらの歌は、シュヴァルツコップがまだ若くて、伯爵夫人とか元帥夫人の役には向かない時期の録音だったということになります。ここに聴くシュヴァルツコップ若き日の歌声は、あくまでも愛らしく、ひたすらチャーミングに訴えて、ときにはその歌の一音一語の中に、自らを律する思いの強さを感じさせるといった歌唱なのではないでしょうか。と同時に、若い初々しさの中にもキラリと輝くものを秘めている歌のひとふしであると思います。つまり、これらは、いわば「(歌の)女王以前のシュヴァルツコップ」を聴くアリア集なのです。」(小林利之〜ライナーノーツ)


<メジャー・レーベル>

SONY


8887503245-2
\2500→\2290
シモーヌ・ディナースタイン /ブロードウェイ・ラファイエット〜
 ラヴェル、ラッサー、ガーシュウィン:ピアノのための協奏曲集

 ①ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
 ②フィリップ・ラッサー:
   ピアノ協奏曲「The Circle and the Child」[世界初録音]
 ③ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー[演奏]
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)、
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
ライプツィヒMDR交響楽団
 「ゴルトベルク変奏曲」を始めとしたJ.S.バッハの作品を堂々と演奏するかと思えば、シンガー・ソングライター、ティフト・メリットとコラボレーションしたクロスオーバーアルバムで独自の世界を表現し、また新しいファンを増やしたピアニスト、シモーヌ・ディナースタインの最新アルバムは、クリスチャン・ヤルヴィ率いるライプツィヒMDR交響楽団と共演したガーシュウィンとラヴェル、そしてラッサーのピアノ協奏曲集という、これまた驚きのアルバムです。
 このアルバムのコンセプトは、フランスとアメリカという大西洋を横断する2つの国の音楽の共通点と影響を探るというもの。
 ガーシュウィンは1920年代に実際にパリを訪れ、この国の印象を音楽に記しました。そして「ラプソディー・イン・ブルー」とラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」には、リズムなど多くの点で共通項を備えています。
 アルバム・タイトルの「ブロードウェイ・ラファイエット」は、ジャケット写真が示しているようにニューヨーク地下鉄のブロードウェイ・ラファイエット駅のことですが、そもそもアメリカの独立戦争で活躍したフランスのラファイエット将軍に由来する地名でもあるので、アメリカとフランスとの歴史的関連性を示す符号としてアルバム・コンセプトを示すものでもあります。
 フィリップ・ラッサーはフランス人の母とアメリカ人の父を持つアメリカ在住の作曲家で、ディナースタインとは以前からの親友。テラークからリリースされた2008年のベルリン・コンサートでもラッサーの「バッハの主題による12の変奏曲」を弾いています。
 このピアノ協奏曲は2012年にディナースタインのために書かれた作品で、「バッハを尊敬している」というラッサーらしく、バッハのコラールが引用された清廉で美しい作品となっています。現在の彼女の姿だけでなく、現在のアメリカの音楽を真摯に捉えた1枚です。
 [録音]2014年7月、ライプツィヒ、MDRオーケストラザール(デジタル:セッション)
 http://www.sonymusic.co.jp/artist/simonedinnerstein/profile/

■FACTS
★マンハッタン音楽学校でソロモン・ミコウスキーに、ジュリアード音楽院でピーター・ゼルキンに学ぶ。またロンドンでは名ピアニストアルトゥール・シュナーベルの弟子、マリア・クリチオに学ぶ。
★1996年からピアティゴルスキー財団の主催によって介護施設や学校などで演奏会を行う。ルイジアナ国立刑務所内のアヴォイレス矯正センターで演奏した初のクラシカル・アーティストとなる。
★2005年、ニューヨーク、カーネギー・ホール・ワイル・リサイタル・ホールにおけるセルフ・プロデュースによるソロ・リサイタルでバッハ「ゴルトベルク変奏曲」を弾いて大きな注目を集める。
★2007年に発売した同曲のアルバムがテラークより発売され、発売後1週間でビルボード・クラシカル・チャートで第1位を獲得。
★同盤はニューヨーク・タイムズ紙、ロサンジェルズ・タイムズ紙、ニューヨーカー紙で「2007年のベスト・アルバム」に選定。
★2007年、ベルリン・フィルハーモニーでベルリン・デビュー・リサイタル。
★その模様を収めた2008年発売のセカンド・アルバム「ベルリン・コンサート」もクラシカル・アルバム・チャートで第1位を獲得。
★2010年、ソニー・クラシカルと専属契約を結び、6月、第1弾のバッハ・アルバムをベルリンで録音。9月、初来日を果たし、東京でバッハの「ゴルトベルク変奏曲」とクラヴィーア協奏曲第1番を演奏。
オフィシャル・ホームページ http://www.simonedinnerstein.com/



旧譜
シモーヌ・ディナースタイン

8869781742-2
\2500→\2290
Bach/ A Strange Beauty
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
 1.コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639[ブゾーニ編]
 2.クラヴィーア協奏曲第5番ヘ短調BWV1056

 3.コラール「たしかにその時は来れり」BWV307[ケンプ編]
 4.イギリス組曲第3番ト短調BWV808
 5.クラヴィーア協奏曲第1番ニ短調BWV1052

 6.コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147[ヘス編]
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
2,5. ベルリン国立歌劇場室内管弦楽団
[録音]2010年6月12日〜14日、ベルリン、ルンドフンクツェントゥルム、第1ホール(1-6)
 彼女の濃密で個性的なバッハ解釈が静かな感動を呼び起こす!!
 2007年、デビュー盤「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」でいきなりビルボード・クラシカル・チャートNo.1となった美貌女流ピアニスト、シモーヌ・ディナースタイン。その濃密で個性的な演奏は欧米で静かな感動を呼び、熱心なフォロワーを生んでいる。
 ソニー・クラシカル移籍第1弾となる当オリジナル・アルバムのタイトルは『Bach: A Strange Beauty』。哲学者フランシス・ベーコンが「美」について記した「究極の美しさには、どこかに奇妙なところがあるものだ」に由来するこのタイトルは、まさにディナースタインにとってのバッハ像「バッハは表面的にみると厳格な様式で書かれているように思えるのですが、実のところバッハは常にその形式から逸脱しようとしているのです」と一致する。
 バレンボイムのもとで充実の極みにあるベルリン国立歌劇場の精鋭メンバーとともに奏でる協奏曲2曲に、イギリス組曲第3番とコラール前奏曲3曲が絶妙に組み合わされたカップリングはディナースタインならではの個性的なもの。
 ライナーノーツにはディナースタインのインタビューを掲載。
 

8869798943-2
\2500→\2290
シモーヌ・ディナースタイン, SONY 第2弾
1.バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826
2.シューベルト:4つの即興曲D.899/作品90
3.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV825
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
 ソニー・クラシカル移籍第1弾となったバッハ・アルバム「Bach: A Strange Beauty」に続くニュー・アルバムは、ディナースタインのトレードマークでもあるバッハのパルティータ2曲に、シューベルトの4つの即興曲を組み合わせたもの。バッハとシューベルトの音楽に非常にはっきりした共通点を感じているディナースタインはこう語っています。

 「この2人の作曲家の器楽曲は、力強い『語り』や『歌』の要素を内包しています。ちょうど言葉のない『声』が、歌詞のない『メロディ』を紡ぎ出しているような。バッハとシューベルトの作品のメロディ・ラインは流れるようで、豊かな表情を持ち、まさに話しているような細かな抑揚が付けられているのです。ある瞬間に突然しゃべりだすんではないかとさえ思うくらいのね。言葉がしゃべられているかのように響くのです」

 前回のバッハ・アルバムは哲学者フランシス・ベーコンの言葉を引用したタイトルでしたが、今回のアルバムは、イギリスの詩人、フィリップ・ラーキン (1922〜1985)の「The Trees木々」という詩の中の、「The tress are coming into leaf/Like something almost being said木々は葉になる/まるで言葉がしゃべられているかのように」から取られています。
 バッハとシューベルトの傑作とされるピアノ曲に、ディナースタインが彼女ならではの個性的なあたたかみのある「声」をもたらした名演です。[録音]2011年(セッション/デジタル)
 

8888379597-2
\2500→\2290
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
  インヴェンションとシンフォニア BWV772-801

 インヴェンション
  BWV 772-786第1番ハ長調 BWV 772第2番 ハ短調
  BWV 773第3番 ニ長調 BWV 774第4番 ニ短調 BWV 775第5番 変ホ長調
  BWV 776第6番 ホ長調 BWV 777第7番 ホ短調 BWV 778第8番 ヘ長調
  BWV 779第9番 ヘ短調 BWV 780第10番 ト長調 BWV 781第11番 ト短調
  BWV 782第12番 イ長調 BWV 783第13番 イ短調 BWV 784第14番 変ロ長調
  BWV 785第15番 ロ短調 BWV 786シンフォニア BWV 787-801第1番 ハ長調
  BWV 787第2番 ハ短調 BWV 788第3番 ニ長調 BWV 789第4番 ニ短調
  BWV 790第5番 変ホ長調 BWV 791第6番 ホ長調 BWV 792第7番 ホ短調
  BWV 793第8番 ヘ長調 BWV 794第9番 ヘ短調 BWV 795第10番 ト長調
  BWV 796第11番 ト短調 BWV 797第12番 イ長調 BWV 798第13番 イ短調
  BWV 799第14番 変ロ長調 BWV 800第15番 ロ短調 BWV 801
シモーヌ・ディナースタイン(ピアノ)
 シモーヌ・ディナースタイン、ソニー・クラシカルへのバッハ第2弾登場!
 2007年、自主制作したデビュー盤「ゴールドベルク変奏曲」がいきなりビルボード・クラシカル・チャートのトップになりセンセーショナルな注目を浴び、アメリカ屈指のバッハ・ピアニストとしての素晴らしさがクローズアップされたシモーヌ・ディナースタインの新たなバッハ・アルバムが登場します。2010年にソニー・クラシカルに移籍し、デビュー盤のバッハ・アルバム以降これまで4枚のアルバムを発表していますが、第2弾は、ピアノ学習者ならば必ず勉強する「インヴェンション(2声)とシンフォニア(3声)」(全曲)の新録音です。
 これら15曲は、バッハが鍵盤楽器の習熟のために書いた練習曲とされていますが、無味乾燥さとは無縁の、創意と工夫に満ちた作品群です。これらの驚くほど豊かな表情と美しい音色を引き出す手腕は、まさに「ディナースタイン・マジック」。グールドやP.ゼルキン、シフなど、ピアノによるこの曲集の過去の名盤は多々ありますが、このディナースタイン盤もそれらに伍して作品の多彩な魅力を伝える名盤群の一翼を担うアルバムとして聴き継がれていく充実の演奏です。
 [録音]2012年6月6日〜7日、ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ(インヴェンション)、2013年7月24日&25日、ニューヨーク、パーチャス・カレッジ、パフォーミング・アーツ・センター(シンフォニア)[1903年製ハンブルク・スタインウェイを使用]

 

8884307394-2
(14CD)
\5700→\4990
マックス・ゴバーマン/ハイドン:交響曲録音集
 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:
  [CD1]
   交響曲第1番 ニ長調, 交響曲第2番 ハ長調,
   交響曲第3番 ト長調, 交響曲第4番 ニ長調,
   歌劇『勘違いの不貞』序曲/
 [CD2]
   交響曲第5番 イ長調, 交響曲第6番 ニ長調『朝』,
   交響曲第7番 ハ長調『昼』/
 [CD3]
   交響曲第8番 ト長調『晩』, 交響曲第9番 ハ長調,
   交響曲第10番 ニ長調, 交響曲第11番 変ホ長調, 歌劇『薬剤師』序曲/
 [CD4]
   交響曲第12番 ホ長調, 交響曲第13番 ニ長調,
   交響曲第14番 イ長調, 交響曲第15番 ニ長調/
 [CD5]
   交響曲第16番 変ロ長調, 交響曲第17番 ヘ長調,
   交響曲第19番 ニ長調, 交響曲第20番 ハ長調,
   交響曲第21番 イ長調/
 [CD6]
   交響曲第22番 変ホ長調『哲学者』, 交響曲第23番 ト長調,
   交響曲第24番 ニ長調, 交響曲第26番 ニ短調『悲しみ』/
 [CD7]
   交響曲第27番 ト長調, 交響曲第32番ハ長調,
   交響曲第34番 ニ短調, 交響曲第35番 変ロ長調/
 [CD8]
   交響曲第37番 ハ長調, 交響曲第40番 ヘ長調,
   交響曲第41番 ハ長調/
 [CD9]
   交響曲第48番 ハ長調『マリア・テレジア』,
   交響曲第49番 ヘ短調『受難』, 交響曲第51番 変ロ長調/
 [CD10]
   交響曲第52番 ハ短調, 交響曲第55番 変ホ長調『校長先生』/
 [CD11]
   交響曲第56番 ハ長調, 交響曲第57番 ニ長調/
 [CD12]
   交響曲第60番 ハ長調『うかつ者』, 交響曲第65番 イ長調/
 [CD13]
   交響曲第92番 ト長調『オックスフォード』,
   交響曲第96番 ニ長調『奇蹟』, 歌劇『アチデとガラテア』序曲/
 [CD14]
   交響曲第98番 変ロ長調, 交響曲A 変ロ長調(第107番),
   交響曲B 変ロ長調(第108番)
マックス・ゴバーマン(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 「ウェストサイド・ストーリー」の初演を手掛けた男が目指したハイドン〜ピリオド楽器演奏を先取りし、1960年初頭にウィーンで録音された幻のハイドン交響曲録音の全貌が半世紀を経て復活!

 その革新的で独創性溢れる音楽活動でその名を残すアメリカの指揮者、マックス・ゴバーマン(Max Goberman 1911-1962)はフィラデルフィアで生まれ、神童として幼少時より音楽への才能を開花させ、カーティス音楽院でレオポルト・アウアーにヴァイオリンを、フリッツ・ライナーに指揮を学びました。
 10代でストコフスキー時代のフィラデルフィア管弦楽団のヴァイオリニストとなり、ライナーの勧めで指揮者に転向、自らニューヨーク・シンフォニエッタを設立し、コープランドやモートン・グールドなどの新しい音楽を積極的に紹介しました。
 ニューヨークシティ・オペラとバレエ劇場(アメリカン・バレエ・シアターの前身)での音楽監督として活動する傍ら、ブロードウェイ指揮者として人気を博し、「ビリオン・ダラーベイビー」「ホエアズ・チャーリー?」「ブルックリン横丁」などのヒット作を手がけました。
 中でも最も有名のが、バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」と「オン・ザ・タウン」です(「ウェストサイド・ストーリー」のブロードウェイ・キャストの録音でも指揮しています)。 さらにゴバーマンは、ヴィヴァルディの全オーケストラ作品とハイドンの交響曲全曲をレコード録音し発売するために、会員性のメールオーダーで販売する自主レーベル「名作録音ライブラリー(Library of Recorded Masterpieces)」を設立。ウィーンとニューヨークで両プロジェクトに乗り出しましたが、ヴィヴァルディは「四季」を含む75曲を、ハイドンは44曲を録音したところで心臓発作に倒れ、51歳の若さで1962年の大晦日に急逝しました。
 今回13枚組のボックスセットとして世界で初めてCD化されるのは1960年から62年にかけて録音されたハイドンの交響曲の全てで、44の交響曲と序曲3曲が収録されています。
 音楽の本場ウィーンで、「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」を起用して録音されたこれらの交響曲は、当時最新鋭の録音技術だった3トラックによるマルチ録音で収録され、演奏・音質ともに高いクオリティに到達していました。
 ゴバーマンは、ハイドンの交響曲を古典派の傑作として真摯にとらえ、当時としては最新の音楽研究の成果を取り入れることで、現在のピリオド楽器演奏の原型ともいうべき、スリムで新鮮な演奏を繰り広げています。
 ゴバーマンの急逝によってこの全集は未完に終わり、一部が1960年代にCBSの廉価レーベル「オデッセイ」でLP発売されましたが、LP用のマスターを作成する際にセンター・チャンネルをミックスしなかったため、木管と金管のバランスがきちんと反映されず、演奏の真価が伝わりませんでした。
 今回の世界初CD化にあたって、3トラックによるオリジナリル・アナログ・マスターテープから再度ミックスダウンとリマスターが行われ、歴史的に非常に重要な意味を持つゴバーマンの遺産が驚くほどの鮮度で蘇ります。
  [録音]1960〜1962年、ウィーン


 

8887501720-2
\2500→\2290
ソーニャ・ヨンチェヴァ /パリ、私の愛
 1) マスネ:歌劇『エロディアード』より「Celui dont la parole...Il est doux, il est bon」,
 2) プッチーニ:歌劇『妖精ヴィッリ』より「もしも私が小さな花だったなら」,
 3) グノー:歌劇『サッフォー』より「ここはどこ?」,
 4) マスネ:歌劇『ル・シッド』より「泣け、泣け、わが瞳よ」,
 5) オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より「逃げてしまったの、雉鳥は」,
 6) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「あなたの愛の声に呼ばれて出た家に」,
 7) マスネ:歌劇『タイス』より「あなたですの!神父様」,
 8) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「不思議だわ!」,
 9) メサジェ:歌劇『お菊さん』より「恵みの太陽が輝く日」,
 10) ルコック:歌劇『百人のおとめ』より「私はため息と運命を呪う」
ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ),
フレデリック・シャスラン(指揮)
バレンシア・コミュニティ管弦楽団(バレンシア州立歌劇場管弦楽団)
 今欧米で最も熱い注目を浴びているブルガリアの新星ソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァのデビュー・アルバムがソニー・クラシカルから登場します。
 英国の権威ある『ガーディアン』紙が「彼女こそ現在進行形のスター!」と絶賛を惜しまないことからもその人気と実力がうかがえましょう。
 2010年のドミンゴ主宰による「オペラリア」コンクールで優勝して一躍注目を浴び、2013年のパリ・オペラ座での「ランメルモールのルチア」での圧倒的な成功を経て、2014年にはネトレプコの代役で「ファウスト」(マルグリート)をロンドン、ウィーン、バーデン=バーデンで歌い、まさにその名を世界的なものにしました。
 ラン・ラン、ヴィットリオ・グリゴーロ、フィリップ・ジャルスキーらとともに出演したパリのエッフェル塔前広場で行なわれた2013年の野外ガラ・コンサート(ガッティ指揮フランス国立管)の模様は先日NHK−BSでも放映されたばかりです。世界の主要オペラハウスが彼女に門戸を開くのみならず、スティングやエルヴィス・コステロとの共演などジャンルを超えたコラボレーションにも積極的です。
 ヨンチェヴァにとっての初レコーディングであり、専属契約を結んだソニー・クラシカルへのデビュー盤となるこのアルバムは、「パリ、私の愛」と題された、彼女の今を知る1枚。ヨンチェヴァの成功の舞台となったパリ、しかも19世紀に芸術・文化が花咲いた麗しき「ベル・エポック」時代のパリに焦点を当て、その時代に聴衆を魅了した美しいオペラ・アリアを集めています。
 「ボエーム」「ホフマン物語」「椿姫」など現在のヨンチェヴァをスターダムへとのし上げた十八番だけでなく、ほとんど聴かれることのない珍しい曲を含む、フランス・オペラとオペレッタからのアリアが選ばれた興味深い選曲が光ります。
 彼女の声はリリック・ソプラノをもう少し叙情的にしたもので、滴り落ちるような美しい響きを持っています。ルコック作品での華麗なコロラロゥーラ、「ル・シッド」での抒情性、そして通常はメッゾ・ソプラノが歌う「サッフォー」のアリアまでもその憂いに満ちた歌声でカバーしてしまう芸域の広さにも驚かされます。
 指揮はフランス・オペラでの優れた上演で知られるフラデリック・シャスラン、オーケストラはマゼールやメータら巨匠の薫陶を受けたバレンシア州立歌劇場管で、ヨーロッパで最も音響効果の優れたホールとされるバレンシアのパラウ・デ・ラ・ムジカのレコーディングによるクオリティの高いサウンドも聴きものです。
 【録音】2014年1月、バレンシア、パラウ・デ・ラ・ムジカ

[ヨンチェヴァからのメッセージ]
 「録音された音楽は、私にとっていつもとても大切なものでした。子供のころ、冷たく貧しかったブルガリアでは、クイーンであれピンク・フロイドであれ、マリア・カラスであれ、録音は私にとって外の世界に、たくさんの夢にむかって開かれていた最も大切な窓だったのです。
 ソニー・クラシカルという音楽家にとっても協力で忠実なファミリーの一員になれたことは私にとって非常に名誉なことです。これは美しい音楽に満ちた、エキサイティングなアドベンチャーの始まりなのです。」(ソーニャ・ヨンチェヴァ)

[ソーニャ・ヨンチェヴァ プロフィール]
 1981年、ブルガリア第2の都市プロヴディフ生まれ。生地で声楽とピアノを学び、ジュネーヴ音楽院でダニエレ・ボルストに師事。2007年、パリでウィリアム・クリスティが主宰するアカデミー「ジャルディン・ド・ヴォア(声の庭)」に選抜され、2012年にはサル・プレイエルで上演されたマルク・ミンコフスキ指揮の「ホフマン物語」にも出演。クリスティ指揮のモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」はVirgin ClassicsからDVD化されている。2010年のドミンゴ主宰による「オペラリア」コンクールで優勝して一躍注目を浴びた。2013年、パリ・オペラ座での「ランメルモールのルチア」で圧倒的な成功を収め、2014年にはネトレプコの代役で「ファウスト」(マルグリート)をロンドン、ウィーン、バーデン=バーデンで歌いセンセーションを巻き起こした。2015年1月にはメトで「椿姫」、2月はミュンヘンで「コジ・ファン・トゥッテ」(フィオルディリージ)、3月はモンテカルロで「ドン・ジョヴァンニ」(ドンナ・アンナ)、4月はチューリヒ・オペラで「ルチア」、5月はロンドンで「椿姫」と、錚々たる舞台が控えている。
 

8884307256-2
\2500
カルロ・ボッカドーロ/カルロ・ボッカドーロ:タイム・トラヴェル
 カルロ・ボッカドーロ:
  1) 『Mouvement』, 2) 『Dulcis Memoria』,
  3) 『La cenere degli astri』, 4) 『Aria di vetro』,
  5) 『Fasi lunari』, 6) 『Come polvere evento』
カルロ・ボッカドーロ(指揮),
ミラノ・ポメリッジ・ムジカーリ・オーケストラ,
ファブリツィオ・メローニ(クラリネット)
 カルロ・ボッカドーロ(1963-)は、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で作曲を学び、特にシンフォニックな作品、室内楽作品、演劇やミュージカルとのコラボレーションで高い評価を得ている作曲家。ルイ・アンドリーセンらとのユネスコのための作品を共作し、近年では、ミラノ・スカラ座フィル、フィレンツェ五月音楽祭、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のための委託作品も手がけているほか、ジャズとのコラボレーションも行なうなどジャンルを超えた音楽活動を展開しています。
 このアルバムは、彼の代表する室内オーケストラのための作品を年代順に並べて収録したもので、「イタリアのポストモダン」とよばれた初期の作品から、あらゆる音楽的言語を取り入れた大胆な作品まで、彼の進歩的な変化を見ることができるものとなっています。クラリネット独奏には、ミラノ・スカラ座管弦楽団首席奏者であるファブリツィオ・メローニが参加しています。【録音】2012年6月, イタリア




RCA



8884301470-2
(18CD)
\12000
海外直輸入につき完売の際はご容赦ください。
[スヴャトスラフ・リヒテル 生誕100年記念リリース]
 スヴャトスラフ・リヒテル ザ・コンプリート・アルバム・コレクション〜
  RCA&コロンビア・ライヴ&スタジオ録音集成

*初発売
**ソニー・クラシカル所蔵オリジナル・アナログ・マスターからの世界初CD化
+ソニー・クラシカル所蔵オリジナル・アナログ・マスターからの新規トランスファー&リマスター

【CD1、11〜18】ステレオ 【CD2〜10】モノラル

【CD1】+
  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
  エーリヒ・ラインスドルフ(指揮) シカゴ交響楽団
   [録音:1960年10月17日, シカゴ、オーケストラ・ホール(アメリカでの初録音/RCA)],
【CD2】**
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番変ホ長調Op.14-1
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26「葬送」
  [録音:1960年10月19日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD3】**
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
 [アンコール]
  シューベルト:即興曲 変イ長調 Op.90-4, D.899-4
  シューマン:幻想小曲集 Op.12-2「飛翔」
  ショパン:練習曲ハ長調 Op.10-1
  ショパン:練習曲ハ短調 Op.10-12*
   [録音:1960年10月19日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD4】**
 プロコフィエフ:田園風ソナチネ ハ長調 Op.59-3
 プロコフィエフ:風景 Op.59-2
 プロコフィエフ:思考 Op.62-3
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
  [録音:1960年10月23日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD5】**
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調 Op.84〜第3楽章*
  [録音:1960年10月23日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD6】**
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番ハ長調 Hob.XVI:50
 シューマン:ノヴェレッテ Op.21〜第1, 2, 8曲
  [録音:1960年10月25日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD7】**
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 ドビュッシー:映像 第1集
 ドビュッシー:喜びの島
 [アンコール]
  ドビュッシー:映像 第2集〜「葉ずえを渡る鐘の音」
  ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜「野を渡る風」「アナカプリの丘」
   [録音:1960年10月25日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD8】**
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
 シューマン:ノヴェレッテ Op.21〜第1, 2, 8曲
  [録音:1960年10月28日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD9】**
 ラフマニノフ:前奏曲集 Op.23〜第1番嬰ヘ短調
 ラフマニノフ:前奏曲集Op.32〜第9番イ長調、第10番ロ短調、第12番嬰ト短調
 ラフマニノフ:前奏曲集Op.23〜第8番変イ長調
 ラフマニノフ:前奏曲集Op.32〜第1番ハ長調、第2番変ロ短調、第6番ヘ短調、第7番ヘ長調
 ラフマニノフ:前奏曲集Op.23〜第2番変ロ長調
 [アンコール]
  ラフマニノフ:前奏曲集Op.23〜第4番ニ長調*、第5番ト短調*、第7番ハ短調*
  ショパン:練習曲ホ長調 Op.10-3「別れの曲」
  ショパン:マズルカ ハ長調Op.24-2
  ドビュッシー:『映像 第2集〜「葉ずえを渡る鐘の音」*
  プロコフィエフ:「シンデレラ」Op.95〜ガヴォット
   [録音:1960年10月28日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD10】**
 シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
 ショパン:スケルツォ第4番ホ長調 Op.54
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
 ラヴェル:水の戯れ
 ラヴェル:鏡〜悲しい鳥たち
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番嬰ヘ長調 Op.53
 [アンコール]
  ラフマニノフ:前奏曲集 Op.32〜第12番嬰ト短調
  [録音:1960年10月30日, カーネギー・ホールでのライヴ(コロンビア)]
【CD11】
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
  シャルル・ミュンシュ(指揮) ボストン交響楽団
  [録音:1960年11月2&3日, ボストン・シンフォニー・ホール(RCA)]
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
  [録音:1960年11月29&30日, ニューヨーク、ウェブスター・ホール(RCA)],
【CD12】
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26「葬送」
  [録音:1960年11月29&30日, ニューヨーク、ウェブスター・ホール(RCA)]
【CD13】
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番ハ長調 Hob.XVI:50
 ショパン:スケルツォ第4番ホ長調Op.54
 ショパン:バラード第3番変イ長調Op.47
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ヘ短調Op.23-1
 ラフマニノフ:前奏曲イ長調Op.32-9
 ラフマニノフ:前奏曲ロ短調Op.32-10
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調Op.32-12
 ラヴェル:水の戯れ
 ラヴェル:「鏡」〜第5曲 鐘の谷
  [録音:1960年12月26日, カーネギー・ホールでのライヴ(RCA)],
【CD14】
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調Op.82
 [アンコール]
  プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22〜第3, 4, 5, 6, 8, 9, 11, 14, 15, 18曲
  [録音:1960年12月26日, カーネギー・ホールでのライヴ(RCA)]
【CD15】
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第50番ハ長調 Hob.XVI:50*
 ショパン:スケルツォ第4番ホ長調Op.54
 ショパン:バラード第3番変イ長調Op.47 *
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ヘ短調Op.23-1
 ラフマニノフ:前奏曲イ長調Op.32-9
 ラフマニノフ:前奏曲ロ短調Op.32-10
 ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調Op.32-12*
 ラヴェル:水の戯れ
 ラヴェル:「鏡」〜第5曲 鐘の谷
  [録音:1960年12月28日, ニューアーク、モスク・シアターでのライヴ(RCA)]
【CD16】
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調Op.82*
 [アンコール]
  プロコフィエフ:「シンデレラ」Op.95〜ガヴォット
  プロコフィエフ:束の間の幻影Op.22〜第4曲 アニマート
  ドビュッシー:前奏曲第1巻〜第5曲 アナカプリの丘
  ショパン:練習曲変イ長調Op.10-10
  ショパン:練習曲ハ短調Op.10-12「革命」
  ショパン:マズルカ ハ長調Op.24-2
   [録音:1960年12月28日, ニューアーク、モスク・シアターでのライヴ(RCA)]
【CD17】
 ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調Op.1
  [録音:1988年7月10日, リューベック、シュタットハレ(シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭)でのライヴ(RCA)]
 リスト:コンソレーション第6番
 リスト:ハンガリー狂詩曲第17番
 リスト:スケルツォと行進曲
 リスト:超絶技巧練習曲集〜第11番「夕べの調べ」
  [録音:1988年7月4日, ハッセルベルク(シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭)でのライヴ(RCA)]
 シューベルト:2つのスケルツォ D. 593〜第2番**
 シューベルト:アンダンテ イ長調 D. 604**
 シューベルト:17のレントラー D. 366〜第1, 3, 4, 5番**
  [録音:1977年9月27日〜10月2日, スネイプ、モールティングス(オールドバラ音楽祭)でのライヴ(CBS)]
【CD18】
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
  クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
  シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭管弦楽団
  [録音:1988年6月7日,フレンスブルク( シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭)でのライヴ(RCA)]
 ショパン:練習曲集Op10〜第1, 2, 3, 4, 6, 11, 12番「革命」
  [録音:1988年6月10日,ハッセルベルク( シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭)でのライヴ(RCA)]

 20世紀最大のピアニストの一人、スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)の生誕100年を記念し、RCAとコロンビア・マスターワークス(旧ソニー・クラシカル)に録音されたリヒテル音源をCD18枚に集大成した『ザ・コンプリート・アルバム・コレクション〜RCA&コロンビア・ライヴ&スタジオ録音集成』が発売されます。

 RCAとコロンビアから発売されたリヒテルの録音は、1960年にリヒテルが初めてアメリカを訪れた際にセッションおよびライヴで収録されたものがそのほとんどを占めており、当ボックスの18枚のうちCD1〜CD16までがそれらに相当します。

 その中でも目玉は何といってもリヒテル・ファンにとっては長らく幻の音源だった1960年10月のカーネギー・ホールでの歴史的な連続リサイタルのライヴ録音が、ソニー・クラシカル所蔵のオリジナル・アナログ・マスターから初めてCD化されることでしょう(CD2〜CD10)。1960年10月15日、シカゴ、オーケストラ・ホールでのラインスドルフ指揮シカゴ交響楽団と共演したブラームスのピアノ協奏曲第2番に始まり、同年12月28日、ニューアークのモスク劇場でのソロ・リサイタルまでの3か月にわたるリヒテルのアメリカ・デビュー・ツアーは、アメリカ音楽界にセンセーションを巻き起こしたのみならず、それまで鉄のカーテンのヴェールに包まれ謎の存在だったリヒテルの存在を大きくクローズアップし、その名声を世界的なものにしました。

 特に10月19日から30日にかけて5回行なわれたカーネギー・ホールでの連続ソロ・リサイタルは、ハイドン、ベートーヴェンからドビュッシー、ラヴェル、そしてラフマニノフやプロコフィエフにいたるリヒテルの途方もなく幅広いレパートリーを強く印象付けました。

 この5回のソロ・リサイタルは当時コロンビアのA&Rプロデューサーだったスカイラー・チェイピンのイニシアチブによって収録され、LP9枚分の音源が発売されました。いずれもすぐにカタログから消えてしまいLPでの再発売もほとんどなされず、しかもそのうち2枚分は、1970年、リヒテル最初の日本公演に際して日本でだけ当時創業直後のCBSソニーより発売されたレア・アイテムであったため、世界中のリヒテル・ファンが血眼になって中古LP市場を探していた貴重な音源です。

 これらの音源は2006年にカナダのDOREMIレーベルから6枚組のCDとして復刻されましたが、市販のLP盤からのいわゆる板起こしによるものでした。今回はソニー・クラシカルのテープ・アーカイヴに保管されていた門外不出のモノラル・アナログ・マスターを使用しての世界初のCD化となり、今回初めて発売される数曲の音源(*で表示)も含めて、その歴史的な連続リサイタルの全貌が明らかにされます。

 しかもCD化に当たっては、5回のリサイタルをLP発売時のカップリングを忠実に再現するのではなく、アンコール曲も含めて実際の演奏曲順に並べ変えられており、リヒテルのリサイタルの生々しい興奮を追体験できるようになっています。この一連のリサイタルにはアメリカ在住のピアニストや学生が多数詰め掛けましたが、12歳のギャリック・オールソンは「まだ幼かったその頃の私はゆっくりした楽章になると退屈し、その次に来る速い楽章を心待ちにしたものでしたが、ベートーヴェンのソナタ第3番の緩徐楽章を聴いたとき、金縛りにあったような気がしました」と語っています。

 またアルトゥール・ルービンシュタインは「シューマンの幻想曲のあとに弾かれた3曲のラヴェルは、あれほど美しい演奏を聴いたことがないと思えるほどだった。特に『悲しい鳥たち』はいまだに耳に残っている。そしてその後のスクリャービンのソナタ第5番は全くの啓示だった。ずいぶん前に私がロンドン初演を果たしたソナタだが、その時とはまったく異なる装いで演奏されたのだ。これこそ私たちがさんざん噂で聞かされてきたリヒテルというピアニストの凄さを体現したものだろう」と語り、5回連続リサイタルというアイデアに刺激を受けたルービンシュタインは翌年同じカーネギー・ホールで10回連続の歴史的なリサイタルを開催することになったのはよく知られています。

 さらにリヒテルの1960年のアメリカ・ツアーの最後の2回(12月26日のカーネギー・ホールと12月28日のニューアーク・モスク劇場)はRCAによってステレオ・ライヴ収録されていました。その一部はLP時代に発売され、さらにリヒテル没後の2001年になってカーネギー・ホールのライヴの全貌とモスク劇場のアンコール曲のみがCD化されましたが、今回のボックス化に当たっては、2日間の全演目がCD化され、コロンビア録音と同じく、日付別・演奏順に曲目が並べ替えられています(CD13〜16)。

 さらに、この1960年のツアー中にRCAによってセッション録音され、LP発売以来カタログから消えたことがない、永遠の名盤とも称すべきベートーヴェンの「熱情」、「葬送」、第22番のソナタ3曲(CD12)、ラインスドルフ指揮シカゴ交響楽団との共演となったブラームスのピアノ協奏曲第2番(CD1、これは今回新たにアナログ・マスターからリミックス、リマスター)、ミュンシュ指揮ボストン響との共演となったベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番(CD11)のほか、1988年にシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でライヴ収録され、リヒテル晩年の円熟期の至芸を記録したCD2枚分の音源が含まれています(CD17、CD18)。

 特筆すべきは1977年のイギリス・オールドバラ音楽祭でライヴ収録されたシューベルトの珍しいピアノ曲が、やはり世界で初めてCD化されていることでしょう。これはLP時代にCBSから発売された1977年のオールドバラ音楽祭の実況録音をまとめた3枚組LPの中に含まれていた音源で日本では発売されませんでした。中でもスケルツォD.539-2はリヒテル唯一の録音と思われます。

 ソニー・クラシカルが力を入れている復刻シリーズの一つ「オリジナル・アルバム・コレクション」の例にもれず資料面の充実も素晴らしく、56ページの別冊解説書には、歴史的ピアノ録音の権威ジェッド・ディストラーによる新規ライナーノーツ(コロンビア録音が行なわれ、すぐに市場から消えた経緯にも触れられています)のほか、リヒテルの未発表ポートレイト7枚、さらに初出情報・マトリックス番号も含む録音データを完備したトラックリストが掲載されています。全18枚はほぼ録音年代順に並べられており、特に1960年の録音の16枚は日付を追って聴いていくことによって、リヒテルの演奏の変化やセッションとライヴ録音でのアプローチの違いなどを詳細に聴き比べることが可能です。リヒテル・ファンのみならず、20世紀のピアノ演奏に興味がある方は必聴のボックス・セットといえるでしょう。

【仕様】各ディスクは初出LPおよびCDのジャケット・デザインを使用した紙ジャケットに封入クラムシェル・ボックス(サイズ128 x 127 x 55mm)に収納56ページの別冊解説書付き



<国内盤>


FONTEC


FOCD9660
¥2600+税
大阪市音楽団・第108回定期演奏会/「火の鳥」
 リード:アルメニアン・ダンス パート1
 リード:アルメニアン・ダンス パート2
 ホルジンガー:バレエ・サクラ
 ストラヴィンスキー(G.M.デューカー編):バレエ組曲「火の鳥」1919年版
 ビリク:ブロックM
シズオ・Z・クワハラ指揮
大阪市音楽団
 大阪市音楽団は1923年創立の歴史ある吹奏楽団ですが、2012年7月から大阪市の市政改革プランに準じて、民営化の調整を進めてきました。そして2014年4月に「一般社団法人 大阪市音楽団」として新たなスタートを切りました。
 今作に収録されている第108回定期は新生市音による初めての定期演奏会で、不死鳥のように未来へ羽ばたくようにと願いを込め、ストラヴィンスキーの火の鳥を採りあげました。他にもリードのアルメニアン・ダンスの全曲連続演奏や吹奏楽でもお馴染みのホルジンガーのバレエ・サクラなど注目曲が並びます。
 指揮のシズオ・Z・クワハラは1976年生まれ、10歳で渡米し吹奏楽で高名なイーストマン音楽院で指揮を学びました。現在はオーガスタ交響楽団の音楽監督を務めながら、日米を中心に活躍しています。
 楽団員も多く入れ替わりフレッシュな陣容となった大阪市音と、気鋭の指揮者、シズオ・Z・クワハラによる鮮烈な響きをお聞きください。
 2014/6/25 フェスティバルホール ライヴ録音
 

FOCD20102
¥2800+税
柳 貞子 82歳のポートレート
 ハバネラ(カルメンより)/すみれの花売娘/ベニ、ベン/
 カタリ/鳥の歌/ラ・パロマ/グラナダ
 禁じられた遊び/暗いはしけ/孤独/喝采/夜間飛行
柳 貞子:メゾ・ソプラノ/
美野春樹:ピアノ/
篠崎正嗣:ヴァイオリン/
堀沢真己:チェロ
柴田杏里:ギター/
マリオネット(湯浅 隆・吉田剛士):
 ポルトガルギター&マンドリン
 歳重ねてなお心に響く情熱と郷愁
 柳貞子は東京芸術大学声楽家を卒業後、1961年からスペインに渡り、コンチータ・バディアに師事、スペイン歌曲を学びました。スペインのテレビ、ラジオに出演し、大変な人気を集め、ポルトガルの放送で初めて邦人としてファドを歌った事でも高名です。1974年より日本での演奏活動を本格的に行い、現在までスペイン歌曲の第一人者として、魂に響く深くつややかな声で聴き手を魅了し続けています。1997年には長年の功労が認められ、スペイン国王より文化功労勲章・エンコミエンダ賞を受賞。
本作ではスペインの歌を代表する名曲を中心に、「喝采」「夜間飛行」を収録。どの演奏にも共通して感じられる、長いキャリアで培われた情感性は、まさに柳ならではの世界です。
 2014年4月、5月 音響ハウス、2006年4月 毎日放送千里丘放送センタースタジオ REC.




読売日本交響楽団アーカイブ

 これは大問題作!ルドルフ・バルシャイ+読響の軌跡!マーラー、モーツァルト、ブルックナー!
 ルドルフ・バルシャイは、1924 年に生まれ2010 年に没した、ロシア出身の名指揮者。当初はヴィオラ奏者として活躍、その後はモスクワ室内管弦楽団を組織し、驚異的なアンサンブル指導力で指揮者として名を馳せます。
 ユダヤ人のバルシャイは1976 年にイスラエルに亡命し、世界各国で指揮活動を行います。高い理想と極度の練習の厳しさから、名門オーケストラとの衝突は絶えず、主に客演指揮者としての活動がメインとなりました。
 楽譜の校訂、編曲も巧みで、マーラーの交響曲第10 番のバルシャイ版は日本でも読響と演奏されました。
 今回の読響との共演はディスク初出レパートリーを中心に選び、その強烈な個性を余すことなく堪能できる名演ばかりです。


YASCD 1009
\2100+税
ルドルフ・バルシャイ+読響の軌跡!
 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
ルドルフ・バルシャイ(指揮)
読売日本交響楽団
 録音:1989 年11 月25 日東京文化会館第267 回定期演奏会ステレオ・ライヴ(サウンド・マスタリング:WEITBLICK)
 演奏タイミング:[23:24][13:16][12:15][29:42]

 鬼才バルシャイ、ディスク初レパートリーとなる「悲劇的」。これはギーレン盤以上の問題作と申せましょう。極限までシェイプアップされたアスリート的なボディに、感情注入の欠片もないドライでクールな表現。何も考えずに音化してもそれなりの抒情的な演奏に聞こえてしまう傑作交響曲ですが、バルシャイの意図はどの箇所でも常に明確です。特に緩徐楽章(第3 楽章)をここまで色気なく(色気を否定して)紡いだ演奏が他にあるでしょうか。
 非ロマン的解釈と呼ぶには余りにも問題提起の多い演奏。読響が献身的に従う様が恐ろしいほどです。
 


YASCD 1010/11
(2CD)
\4200+税
ルドルフ・バルシャイ+読響の軌跡!
 「モーツァルト:交響曲集」

 (1)交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
 (2)交響曲第39番変ホ長調K.543
 (3)交響曲第40番ト短調K.550
 (4)交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551
ルドルフ・バルシャイ(指揮)
読売日本交響楽団
 録音:(1)(2)2006 年4 月14 日東京芸術劇場第127 回芸劇名曲シリーズ (3)(4)1989 年11 月19 日サントリーホール第280 回名曲シリーズ
 全曲ライヴ・ステレオ録音(サウンド・マスタリング:WEITBLICK)
 演奏タイミング:(1)[5:46][9:00][2:55][4:10] (2)[11:20][9:12][4:06][5:52] (3)[8:12][11:44][4:16][7:01] (4)[11:15][12:47][4:37][11:57]

 バルシャイのモーツァルト交響曲はMELODIYA からCD二枚分が発売になっておりました(第25&40 番、第28&41 番)。当CDも過激な演奏で、近代的なオーケストラである読響を縛り上げて、締め付けて、贅肉を削ぎ落として、異形のモーツァルトを構築しております。
 第35 番、第39 番は2006 年の演奏で最後の来日となりましたが、緩みは一切見られません。こういう室内楽的緊密度、緊迫感は、弦楽器出身のシャンドール・ヴェーグとも共通します。1989 年の第40 番、第41 番「ジュピター」に至っては、郷愁や感傷を一切拭い去った潔さに惹かれてしまいます。多くの巨匠指揮者が晩年になるとロマンティックに傾斜していく中、バルシャイはまったくその魅力と誘惑を否定し続けた稀有の存在と言えるでしょう。
 


YASCD 1012
\2100+税
バルシャイ+読響の初共演、ブルックナーとグルック
 (1)ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
 (2)グルック:「アウリスのイフィゲニア」序曲
ルドルフ・バルシャイ(指揮)
読売日本交響楽団
 録音:1979 年6 月13 日東京文化会館第145 回定期演奏会
 全曲ライヴ・ステレオ・アナログ録音(サウンド・マスタリング:WEITBLICK)
 演奏タイミング:(1)[18:20][14:20][10:35][21:15] (2)[8:52]

 1979 年は、バルシャイ+読響の初共演で、多くの演奏会が持たれましたが、その中からブルックナーとグルックをご紹介。驚くべきは、読響のスマートな反応で、とても巧い!
 バルシャイの細かく、うるさい指示が隅々まで行き届いております。こういう極度に厳しい演奏を聴くと、世界中でどこのオーケストラとも常任的ポジションは長く続かず、客演指揮者としての活動がメインとなったことが頷けます。バルシャイはマーラー程ブルックナーを取上げなかったようで、その点も貴重。予想通りの快速で、全く「ロマンティック」ではない演奏を聴かせております。




ナクソス・ジャパン



NYCC-27282
\2000+税
ウィーン・リング・アンサンブル
 ウィーンの森の物語

 1.美しく青きドナウ(J.シュトラウスⅡ世)
 2.ウィーン気質(J.シュトラウスⅡ世)
 3.アンネン・ポルカ(J.シュトラウスⅡ世)
 4.春の声(J.シュトラウスⅡ世)
 5.天体の音楽(ヨーゼフ・シュトラウス)
 6.トリッチ・トラッチ・ポルカ(J.シュトラウスⅡ世)
 7.ピツィカート・ポルカ(J.シュトラウスⅡ世&ヨーゼフ・シュトラウス)
 8.皇帝円舞曲(J.シュトラウスⅡ世)
 9.ウィーンの森の物語(J.シュトラウスⅡ世)
ウィーン・リング・アンサンブル
 ウィーン・リング・アンサンブルはウィーン・フィル首席演奏家たちによって結成されており、近年はウィーンでの「ニューイヤー・コンサート」を終えるとすぐに日本へ駆けつけ、各地で演奏会を開催しています。
 本場の響きと空気をそのまま日本のファンに届けてくれる、ウィーン・フィル伝統の小編成アンサンブルです。
 このCDに収録されているのは、1990年にウィーンのショッテン修道院で録音された、ヨハン・シュトラウスⅡ世の作品を中心としたウィーン情緒あふれるワルツやポルカです。“ワルツの王”とも呼ばれるシュトラウスⅡ世のワルツは、大編成のオーケストラでの演奏がお馴染みですが、ここではウィーン・リング・アンサンブル9人のウィーン気質と、J.シュトラウスの音楽が持つ上品さが融合された素晴らしい室内楽演奏となっています。
 シュトラウスⅡ世が宮廷での演奏依頼を受けていた当時、その編成は10名前後の規模のものが記録されています。このウィーン・リング・アンサンブルの演奏は、そのような当時の宮廷での響きを彷彿とさせながらも、ウィーンの新鮮な風をも感じさせるような仕上がりとなっています。最新リマスタリングによって、音質もさらに向上。新年の幕開けに、ぴったりの1枚です。
録音:1990年9月18日、19日、20日、ショッテンシュティフト・フェストザール(ウィーン)
 


NYCC-27283
\2000+税
ウィーン・リング・アンサンブル
 ウィーン・オペレッタ名曲集

 ヨハン・シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」より
  1.序曲
  2.カドリール
  3.チャルダッシュ
  4.時計の二重唱
 同:喜歌劇「ジプシー男爵」より
  5.序曲
  6.うそ鳥の二重唱「うそ鳥が神父となり」
  7.「そう、なにもかも名誉にかけて」第3幕フィナーレ
  8.ジュパンの「読み書きは苦手」
 フランツ・レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」より
  9.マキシムへ行こう
  10.ヴィリアの歌
  11.メリー・ウィドウ・ワルツ
  12.女・女・女のマーチ
 オットー・ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」より
  13.序曲
ウィーン・リング・アンサンブル
 このウィーン・オペレッタ名曲集には、その名の通りウィンナ・オペレッタの代表作からさらに厳選された作品が収録されました。一度これらの作品を観たことがある方ならば、名場面が次々と目に浮かんできそうなラインナップです。
 ウィーン・リング・アンサンブルの演奏は、9人で演奏しているとは思えないほどの音の厚み、その一方で絶妙なまでに奏でられるウィーン音楽の持つ軽快さと洒落っ気が特に印象的です。
 各楽器の間で次々と受け渡されていくメロディーは時に甘く、時には駆け抜けるように奏でられ、その音色は一瞬にして人々の心を惹きつけます。最新リマスタリングによって音質がさらに向上した大注目の名盤です!




ARCANA



Mer-A380
\2800+税
なんと使用楽器まで作曲家たちと同時代のイタリア製!
 イタリアのバロック・オーボエ、ヴェネツィアのオーボエ協奏曲

 ヴィヴァルディ:
  1. オーボエ協奏曲ハ長調Op.8-12RV449/178
 プラッティ:2. オーボエ協奏曲ト短調
 アルビノーニ:3. オーボエ協奏曲変ロ長調Op.7-3
 マルチェッロ:4. オーボエ協奏曲ニ短調
 G.サンマルティーニ:5. オーボエ協奏曲ニ長調
 ヴィヴァルディ:6. オーボエ協奏曲ト短調Op.11-6RV460
 ビガーリア:7. オーボエ協奏曲変ロ長調
アルフレード・ベルナルディーニ
(バロック・オーボエ/G.M.アンチューティ
1730年製作のオリジナル楽器)
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ
           (古楽器使用)
 
 同郷人気質で、イタリアの名手たちが「当時の響き」!
 「バロックのオーボエ協奏曲」というと、現代オーボエを吹く演奏家の妙なる魅力をいかんなく示す曲種という印象のもと、「古い音楽は、作曲者が知っていた当時の楽器と奏法で」という古楽器演奏の考え方がこれほど普及した今でさえ、なぜか現代楽器による演奏ばかりが無数に録音・発売される...という特異な現象に甘んじてきた不遇の古楽レパートリー(時にはベッリーニの協奏的作品やチマローザの編曲作品まで「バロック」で括られかねない世界...)。
 そこへこの痛快新録音!
 無数の超一流古楽バンドと活躍してきたバロック・オーボエの世界的名手ベルナルディーニが、同じイタリアの信頼できる凄腕古楽奏者たちとともに、通奏低音以外は1パートひとりずつの18世紀式古楽器演奏で伝える、バロックのオーボエ協奏曲の名品群!
 しかも、なんと作曲家たちと同時代に作られたイタリアの銘器の美音をぞんぶんに響かせてくれるという、とてつもなく豪奢な企画...スリリングな躍動感、オーガニックな美音、とびきりの歌心。傑作が生まれた当時どおりのサウンド、十全にお楽しみ下さい!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT352
\2800+税
シューマン:
 1. 交響的練習曲集 Op.13
 2. クライスレリアーナ Op.16
 3. トッカータ Op.7
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 昨年の精妙ドビュッシーに続き、今度は意外にもシューマンの技巧系傑作3編。独特の空気感、絶品!
 ワルシャワのショパン協会主催のアルバムで、フォルテピアノ奏者としても存在感をアピールしたアルゼンチンの俊英ネルソン・ゲルナーが、昨年やおらZig-Zag Territoiresに登場、艶やかに美しいドビュッシーの音響世界を縦横無尽に解き明かしてくれたのも記憶に新しいところ。
 今年も順調に新譜を…と思ったら、今度は意外にもシューマンの作品集、それも超絶技巧と深い作品解釈なしには録音に臨もうとも思わないであろう2大作「交響的練習曲集」と「クライスレリアーナ」——前者では省略されることもある歿後出版部分(遺作変奏)を第9/13変奏間に挟むタイプ。『クライスレリアーナ』は目の覚めるようなテクニックですがそれを決して誇示せず、物語性を感じさせるよどみない流れがうつくしい...そうした解釈姿勢がそのまま「トッカータ」にもあらわれていて、このバッハ風とも言える音運びの音楽がうつくしいドラマをたたえて活き活きと響くさまは圧巻というほかありません。
 今回も演奏者自身の言葉が解説に折々使われ(訳付)、「ピアニストという私小説作家がいかに深い世界をもっているか」に思い及ばせてくれる...充実の新譜なのです!




キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5411
(Blu-ray Disc Audio
+SACD HYBRID)
\4630+税
※輸入盤発売済
熱のこもった生気溢れる名演!
 ゲルギエフとロンドン響の「幻想交響曲」

  ベルリオーズ:
   序曲「ウェイヴァリー」作品1、幻想交響曲 作品14
ロンドン交響楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
 録音:2013年10月31日、11月14日ロンドン、バービカン・ホール/[LSO live] LSO.0757/輸入盤・日本語解説付

 ゲルギエフとロンドン響によるベルリオーズ・シリーズがスタートしました。第1 弾は、「幻想交響曲」と序曲「ウェイヴァリー」です。
 2013 年秋より開始したベルリオーズ・プロジェクトにおけるライヴ収録。ゲルギエフにとって「幻想交響曲」は、ウィーン・フィルとのセッションレコーディングからの10 年ぶりの再録音となりました。ロンドン響は、ベルリオーズのエキスパートと言われるサー・コリン・デイヴィスと長年取り組んできたレパートリーというだけあって、その音楽語法を体得した強みを生かした、説得力をもって演奏されています。さらにゲルギエフのベルリオーズに傾ける情熱が、演奏全体に湧き上がるスリルと輝きを与えています。
 なお当アルバムでは、従来のSACD ハイブリッド盤に加え、ブルーレイ・ディスクが付属されています。このブルーレイ・ディスクには、SACD ハイブリッドと同内容の192kHz/24bit のハイレゾ音源が収録された音声フォーマットと「幻想交響曲」の全曲演奏の映像が収録されています。
 
KKC 5412
(2CD)
\4200+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV.870-893(全曲)
 Disc1: BWV.870-881 [76:00]
 Disc2: BWV.882-893 [81:05]
クリストフ・ルセ
 (チェンバロ/
  リュッカース、1628年製
   ヴェルサイユ宮殿蔵)
 ルセ自身「バッハの鍵盤音楽の頂点」と語る平均律第2 巻!

 録音:2013年6月ヴェルサイユ宮殿、ドーファン宮/[APARTE] AP.070/輸入盤・日本語解説付

 埋もれたバロック・オペラの発掘演奏活動(指揮)も活発な、クリストフ・ルセ。指揮からも彼の霊感や才気は感じられますが、しかし彼のセンスがより直截的に味わえるのはやはり鍵盤演奏といえるのではないでしょうか。この度発売されたのは、バッハの平均律第2 巻。第1 巻は録音しておりませんので、これが初の「平均律」登場となります。
 第2 巻について、 “バッハのあらゆる鍵盤音楽を演奏してきた中で、第2 巻は間違いなくバッハの鍵盤音楽の頂点である” とルセ自身が語っています。楽器は、ヴェルサイユ宮殿所蔵のリュッカース・オリジナルを使用。楽器の音色、コンディションも抜群。第2 巻のバッハの自筆譜は英国博物館に保存されていますが、ルセは、いくつかの疑問点を含むとしながらも、バッハのオリジナル稿よりも、テクストや装飾、さらには曲の長さなど、いくつもの「改善点」がある、として、バッハの弟子(義理の息子)であるアルトニコルの写本に基づいて演奏しています。
 
KKC 5413
\2857+税
※輸入盤発売済
パドモアの徹底した語り部ぶり、ポール・ルイスの文句なしの伴奏!
 シューベルト:
  白鳥の歌 D.957、 流れの上で D.943*、
  星 作品96 D.939
マーク・パドモア(テノール)
ポール・ルイス(ピアノ)
リチャード・ワトキンス(フレンチ・ホルン)*
 録音:2010年10月、AIRスタジオ、リンドハースト・ホール、ロンドン/[HMF] HMU.907520/輸入盤・日本語解説・歌詞訳付

 ちょっと甘い歌声、言葉の美しい粒立ち、安定した歌唱で、宗教曲にリートに大活躍のパドモアのポール・ルイスとの共演によるシューベルト三大歌曲集から「白鳥の歌」。徹底して「語り部」として詩人のメッセージを音楽にのせて聴き手に語りかけるパドモアの技にはますます磨きがかかっています。
 「私」をとことん滅し、時に極めて冷淡で、時にはっとするほど優しく、歌っているのですが「語って」いるというほうがしっくりくるような演奏ぶりは見事です。詩人が語り描く世界に自分が迷い込んだような気分になります。
 「流れの上で」はホルンとのトリオ。ベートーヴェンの死の翌年に書かれたもので、ベートーヴェンの「英雄」の葬送行進曲の優しいエコーとなっています。ゲスト奏者としてホルンを吹いているのは、名手リチャード・ワトキンス。
 
KKC 5415
(SACD HHYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
シュタインバッハーのフランク!名器「ブース」の美音!
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調作品18
アラベラ・美歩・シュタインバッハー
 (ヴァイオリン)
 使用楽器:1716 年ストラディヴァリウス「ブース」(日本音楽財団貸与) ロベルト・クーレック(ピアノ/スタインウェイD-274)
 録音:2012 年5 月オランダ、ファルテルモント/[PENTATONE]PTC.5186470/輸入盤・日本語解説付

 近年、目覚しい活躍をみせる麗しきヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。
 本アルバムはヴァイオリン・ソナタの最高峰の一つに数えられるフランクと、2014 年生誕150 年を迎えたR. シュトラウスのソナタです。いずれの作品も美しいヴァイオリンの旋律と、まるでオーケストラを思わせるほどダイナミックなピアノが魅力の傑作です。
 シュタインバッハーの極めて正統的で丁寧な音楽表現、そして内なる情熱を秘めた美しい演奏はこれらの作品にもっともマッチしていると言えましょう。ピアノはシュタインバッハーが絶大なる信頼をおいているロベルト・クーレックです。幾多の共演を経て培われた、息のあったアンサンブルを聴かせてくれます。
 
KKC 5414
(SACD HYBRID)
\2857+税
※輸入盤発売済
鈴木優人が補筆、BCJがついにモーツァルトのレクイエムに挑戦
 モーツァルト:
  (1)レクイエム ニ短調 K.626
   (アイブラー、ジュスマイヤー〜鈴木優人補筆校訂編)
  (2)証聖者の荘厳な晩課(ヴェスペレ)K.339
  (3)奇しきラッパの響き〜レクイエムより(鈴木優人による異稿)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
マリアンネ・ベアーテ・キーラント(アルト)
櫻田亮(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)
 録音:2013 年12 月/神戸松蔭女子学院大学チャペル/[BIS] BISSA 2091/輸入盤・日本語解説・歌詞対訳付

 SACD ハイブリッド盤。J. S. バッハ教会カンタータ全曲録音完遂に対し、ヨーロッパ版グラミー賞ともいわれるドイツの音楽賞、「エコー・クラシック賞2014」を受賞(エディトリアル・アチーブメント・オブ・ザ・イヤー部門)するなど、今や世界が注目する鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン。彼らがついにモーツァルトのレクイエムに挑戦しました。BCJ は2006 年12 月のモーツァルト生誕250 年記念特別演奏会で同プログラムを披露しましたが、7 年を経ての演奏・録音となりました。
 今回の録音ではモーツァルトの自筆譜に未完の作品を補筆したアイブラー及びジュスマイヤーの手稿譜をもとにして、鈴木優人が補筆校訂したバッハ・コレギウム・ジャパン版のモツレクを披露してくれました。
 キャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・キーラントの澄み切った透明な女声と、櫻田亮、クリスティアン・イムラーの力強い男声とが溶け合い、さらに鈴木雅明率いるBCJ の見事な演奏により新たなモツレクに出会うことができます。
 前半に演奏される《ヴェスペレ》とあわせて2013 年の演奏会の感動が蘇ります。なお、鈴木優人による「奇しきラッパの響き」の異稿も収録致しました。


<映像>


C MAJOR(映像)

トゥット・ヴェルディを完成させたC major レーベルより
ヴェルディの珠玉オペラ・アリアと合唱曲を集めた映像商品がバジェットプライスで発売!

 ヴェルディ生誕200 年を記念した大企画「トゥット・ヴェルディ」。ヴェルディの名作の数々から選りすぐったオペラ・アリア20 曲と合唱曲22 曲を、DVD とBlu-ray の映像付きで発売いたします。
 高水準な舞台映像を、高画質・高音質で収録し評判となったトゥット・ヴェルディ企画だからこそ実現できた映像集。
 レオ・ヌッチ、ダニエラ・デッシ、ディミトラ・テオドッシュウなど一流の歌手たちによる歌唱を存分に楽しめる1 枚となっております。

71 8604
(Blu-ray)
\2100
ベスト・オブ・ヴェルディ・オペラ・アリア集
 オペラ「椿姫」
  1. 不思議だわ!〜ああ、そはかの人か〜花から花へ/
  2. 燃える心を/3. プロヴァンスの海と陸
 オペラ「リゴレット」
  4. あれかこれか/5. 慕わしき人の名は/6. 悪魔め鬼め/7. 女心の歌
 オペラ「ドン・カルロ」
  8. フォンテーヌブロー!〜彼女を見て、その微笑に
  9. ああ、もう二度と王妃様にお会いすることもないでしょう!〜むごい運命よ
 オペラ「アイーダ」
  10. もしその戦士が私であったなら〜清きアイーダ
  11. 勝ちて帰れ〜父よ、恋人よ、神聖なる名前!
 オペラ「ルイザ・ミラー」
  12. 静かな夕べに星空を見ていたとき
 オペラ「イル・トロヴァトーレ」
  13. 炎は燃えて
  14. ああ!美しい人〜清らかな神秘の音の波が〜見よ、恐ろしい炎を
 オペラ「シチリア島の夕べの祈り」
  15. ありがとう、愛する知よ
 オペラ「仮面舞踏会」
  16. 永久に君を失えば
 オペラ「運命の力」
  17. 神よ平和を与えたまえ
  18. 人生は不幸な者にとって地獄だ〜おお、天使の胸に抱かれるあなたは
 オペラ「オテロ」
  19. 泣きぬれて、野の果てにはただひとり〜み恵み溢るる聖母マリアよ
  20. 私を恐れることはない
レオ・ヌッチ(バリトン)
ニーノ・マチャイーゼ(ソプラノ)
ダニエラ・デッシ(ソプラノ)
マルセロ・アルバレス(テノール)
フランチェスコ・メーリ(テノール)
ディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)、他
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)、他
パルマ・レッジョ劇場管弦楽団、他
71 8508
(DVD)
\2100
 (Blu-ray)画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA 5.1、PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、原語:イタリア語、110分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS-HD 5.1、PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、原語:イタリア語、110分 

71 8804
(Blu-ray)
\2100
ベスト・オブ・ヴェルディ・オペラ合唱曲集
 オペラ「ナブッコ」
  1. 祭りの晴れ着がもみくちゃに/2. 行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
 オペラ「十字軍のロンバルディア人」
  3. エルサレム! エルサレム!/4. おお、主よ、生まれ故郷の家から
 オペラ「エルナーニ」
  5. 歓喜の声を上げよう!/6. カスティッリャの獅子が目覚めんことを
 オペラ「二人のフォスカリ」
  7. 静寂と
 オペラ「アッティラ」
  8. 怒号と掠奪と
 オペラ「マクベス」
  9. さかりのついた雌猫が/10. 虐げられた祖国よ!
 オペラ「群盗」
  11. 略奪、暴行、放火、殺人
 オペラ「レニャーノの戦い」
  12. イタリア万歳!
 オペラ「リゴレット」
  13. 静かに、静かに、復讐を始めるぞ
 オペラ「イル・トロヴァトーレ」
  14. 見てみろ!夜の帳は明けて/15. 鳴れ、響け、進軍ラッパよ
 オペラ「椿姫」
  16. 私達は、遠い所からきたジプシーの女たちです
 オペラ「運命の力」
  17. 天使の中の聖処女よ/18. 同僚、止まろう
 オペラ「ドン・カルロ」
  19. ここに喜びの日が現れる
 オペラ「アイーダ」
  20. 栄光あれ! われらのエジプトに栄光あれ
 オペラ「オテロ」
  21. 喜びの炎よ
 オペラ「ファルスタッフ」
  22. 世の中はすべて冗談だ
ニコラ・ルイゾッティ(指揮)
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)
ボリス・ブロット(指揮)、他
ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団
パルマ・レッジョ劇場管弦楽団、他
71 8708
(DVD)
\2100
 (Blu-ray)画面:16:9 hd、音声:DTS-HD MA 5.1、PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、90分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS-HD 5.1、PCM ステレオ、字幕:英独仏西中韓日、90分











 

11/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENT



ACC 24284
\2600→\2390
ウィーン1709/ オペラ・アリア集〜ソプラノとヴィオールのための
 ピエトロ・バルダッサーリ:オペラ「パリスの審判」より
  ” Il Goder un bel sembiante”
 アッティリオ・アリオスティ:
  オペラ「マルテ・プラカート」より” Sa il crudel”
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ:オペラ「ジュリアス・シーザーの帰還」より
  ” E pur le mie rovine”
 ヨハン・ヨーゼフ・フックス:オペラ「ヘラクレスの第10の偉業」より
  ” 私は心に感じる”
 ボノンチーニ:オペラ「ヒロインの花」より” Amante ozioso”
 アリオスティ:シンフォニア
 フックス:オラトリオ「ゴルゴタの丘で慈悲により開かれた救済の泉」より
  ”So’ che piace”
 アリオスティ:オペラ「ラ・プラキディア」より
  ” Tal vicina a Giglio”
 アリオスティ:オラトリオ:「サマリア包囲による預言者エリシャ」より
  ” Prole tenera”
 フックス:
  オペラ「イル・メセ・ディ・マルツォ・コンサクラート・ア・マルテ」より
   ”Non sdegnar”
 フックス:オペラ「ラウロのダフネ」より
  ” Lascio d’ esser Ninfa”
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ペトル・ヴァグネル
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ、指揮)
アンサンブル・トゥールビヨン
 BCJ でも活躍しているソプラノ、ハナ・ブラシコヴァ、清廉な歌声で18世紀ウィーンを歌う

 録音:2013 年1 月30 日、2 月1 日、11 月31 日、プラハ

 18 世紀初頭のウィーン宮廷における祝いのための音楽を集めたアルバム。当時のウィーンを代表する作曲家であり、ウィーンの宮廷楽長を務めたヨハン・ヨーゼフ・フックス。イタリア・バロックの作曲家でヘンデルのライバルとしても知られているジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニとアッティリオ・アリオスティらのオペラ、オラトリオのアリアが収録されています。
 さらに注目は、チェコ出身のソプラノ、ハナ・ブラシコヴァ。日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンの公演にも登場し、その透明度の高い歌声で日本の聴衆を魅了しました。さらにはスプラフォン・レーベルでも、ゼレンカの初期宗教曲にも参加し、その清涼感溢れる美声は実証済み。フックスはゼレンカの師匠であり、フックス特有の気品あるハーモニーをガンバ奏者ペトル・ヴァグネル率いるアンサンブル・トゥールビヨンの絶妙なアンサンブルで聴かせます。
 


ACC 24193
\2600→\2390
アレッサンドロ・ピッチニーニ(1566-1638):リュート作品集
 フランス風サラバンド/ クーラントIX/ 第1リチェルカーレ/
 サラバンド風アリアと変奏/ クーラントVI/
 半音階的トッカータXII/ ガイヤルドV/トッカータII/
 チャコーナ・カッポーナ正統スペイン風/ クーラントVII/
 トッカータVIII/ クーラントIII/ クーラントVI/トッカータXIII/
 チャコーナ・マリオーナ正統スペイン風
モニカ・パストゥルニク(アーチリュート)
 ダウランドよりノーブル!ピッチニーニのリュート作品集、アルゼンチン出身のモニカ・パストゥルニクの魅惑の演奏

 録音:2013 年9 月20-22 日シュロス・ジーハウス、マルクト・ノルトハイム、ドイツ/62’30

 イタリアのルネサンス後期からバロック初頭にかけて活躍したリュート奏者アレッサンドロ・ピッチニーニの作品集。ピッチニーニは、1566 年、ボローニャの音楽一家に生まれました。
 作曲家としてだけではなく、2 巻のタブラチュア集の刊行や低音弦のリュート「アーチリュート」を考案するなど、現代のリュート奏者にとっても大きな功績を残しています。
 同時代の作曲家カプスベルガー、バンキエリなどと共に名手として知られていた存在。またイギリスのジョン・ダウランドとほぼ同時代に活躍していますが、その作風はダウランドのような憂い漂うメロディーではなく、典雅なリュートの調べに心を素直に委ねられる優美な音楽です。演奏はブエノスアイレス出身のモニカ・パストゥルニク。数々の古楽系レーベルに録音があり、その高水準な演奏には定評があります。録音もアーチリュートの低域を生かした厚みのある優秀録音です。
 


ACC 24250
\2600→\2390
ソナタとカンツォーネ
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612):
  6声のカンツォーネ第2番、6声のカンツォーネ第4番、
  ”主よ、聞きたまえ”による2声のパッサジアート、
  第12旋法によるカンツォーネ
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンタナ(c1571-c1630):
  3声のソナタ第18番、3声のソナタ第15番、2声のソナタ11番、
  2声のソナタ第8番、コルネット・ソロのためのソナタ第6番、
  2声のソナタ第10番、3声のソナタ第13番、
  ヴァイオリン・ソロのためのソナタ第5番、3 声のソナタ第14番
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット、指揮)
ル・コンセール・ブリゼ
 ドンゴワの至芸を堪能17世紀ヴェネツィアの響きを再現

 録音:2013 年6 月ラソンプションのノートルダム大聖堂、トレフォール、フランス/77’42

 世界的コルネット奏者ウィリアム・ドンゴワと、名門ル・コンセール・ブリゼによる当時ヴェネツィアで活躍したガブリエーリとフォンタナのソナタとカンツォーネ集。
 当時コルネットの名手として名を馳せていたジョヴァンニ・バッサーノの演奏技術を念頭に置いて作曲されたような、高度なテクニックを必要とした作品も含まれており、ドンゴワの卓越した演奏を十分に楽しむことができます。さらにドンゴワの楽器法は、大規模かつ豊かで多様な音色を実現するようにコルネット、ヴァイオリン、サックバット、アーチリュート、オルガンなどを使っています。
 ガブリエーリのモテット「主よ、聞きたまえ」の器楽演奏版でも、その多彩な響きを確認することができます。「ル・コンセール・ブリゼ」は1990 年代初めにコルネットの名手ウィリアム・ドンゴワによって設立。団体名は仏語でブロークン・コンソートを意味し、ルネサンスからバロック期にかけて作曲された、コルネットやツィンクなどを使用する器楽曲の再発見と演奏に意欲的な団体として活躍しています。




ALBA


NCD 49
(SACD HYBRID)
\2300
不滅の詩人〜 コスティアイネン自作を指揮する 第8集 ムシカ合唱団
ペッカ・コスティアイネン(指揮)
 ペッカ・コスティアイネン(1944-):
  サンポ組曲(2004)
   【ひとり我らに夜が訪れ/
    ポホヤの乙女は美しかった/
    乙女よ、わしのもとへ来てくれるか/
    あの場所へサンポを持ち出そう/ そこに舟とともに留まった】
  ラップから鳥が飛んできた(2009)
  フィンランド民謡/ コスティアイネン編:
   ラウンドレイ(2007)/ 馬はオート麦を食んでいる(1972)/ 子守歌(2007)
  東カレリア民謡/ コスティアイネン編:ねんねんころり(2007)
  フィンランド民謡/ コスティアイネン編:ねんねんよ、愛しいわが子(2007)
  呪師は俺たちに呪いをかけず(1984)
  寒さがわたしに詩歌を語り(2009)
  花嫁を待つ I(2005)
   【月の光を見にやってきた/ 花嫁の名はマリじゃない、ピリでもない/
    かんぬきを言葉で溶かそう/ 母さんがおまえに持たせた食べ物】
  花嫁を待つ II(2006)
   【花嫁にベールをかけながら歌う/ おお愛しい人、大切な姉妹よ/
    神を讃えよ、全能の主よ/ みんなで花婿の悪口を言っていた】
  フィンランド民謡/ コスティアイネン編:
   わたしは若い乙女(2007)/ 夕暮れは悲しく/ みなし児のため息(2007)
 ペッカ・コスティアイネン自作自演シリーズ、フィンランドの心を歌う合唱

 録音:2014 年3 月21 日-23 日、5 月9 日-10 日 ケルティンマキ教会(ユヴァスキュラ、フィンランド)/5.0 multichannel/stereo、56’27
 制作:ミカ・コイヴサロ、ペッカ・コスティアイネン/録音:ミカ・コイヴサロ

 フィンランドの作曲家、合唱指揮者ペッカ・コスティアイネンが自作の合唱曲を指揮するシリーズ。
 第8 集は、フィンランドの民族叙事詩『カレヴァラ』の「英雄」のひとり、ヴァイナモイネン(ワイナミョイネン)を示す「不滅の詩人」をアルバムタイトルに、『カレヴァラ』とバルト海沿岸のイングリア地方の伝承詩にテクストを採った作品とフィンランドとカレリア地方の民謡が歌われます。
 《サンポ組曲》は、ユパラ音楽劇場のためにコスティアイネンが作曲したオペラ《サンポの物語》の『カレヴァラ』をテクストとしたアカペラ合唱曲から選んだ5 曲を演奏会用の組曲とした作品です。
 第1 章「序詩」の「天地創造」、第8 章の「ポホヤの乙女」、第10 章「サンポの鋳造」、第50 章「ヴァイナモイネンの出立」に基づき、もっとも長い第4 曲の〈あの場所へサンポを持ち出そう〉は、第42 章「サンポ奪回」と第43 章「サンポ戦争」のヴァイナモイネンの歌、第20 章「婚礼準備」の「蜜蜂の呪文」の詩文から構成されています。
 同じく『カレヴァラ』による《ラップから鳥が飛んできた》《呪師は俺たちに呪いをかけず》《寒さがわたしに詩歌を語り》とともに、『カレヴァラ』を朗誦する伝統の唱法を取り入れたスタイルで書かれました。
 《花嫁を待つ》は、19 世紀中期、マリア・ルーカネンの詩による「イングリアの婚礼の歌」。それぞれ4 曲の2 つの曲集が、2005 年と2006 年に作曲されました。
 「子守歌」3 曲を含む民謡は、ユヴァスキュラ・スタジオ合唱団とムシカ合唱団の委嘱によりコスティアイネンが編曲した版による歌唱です。
 ムシカ合唱団は、1977 年、ユヴァスキュラ大学音楽学部の合唱団としてコスティアイネンが創設したアンサンブルです。以来リーダーを務め、2014 年に70 歳の誕生日を迎えるコスティアイネンは、合唱団にとっての「不滅の詩人」でもあります。このアルバムは、そのアニヴァーサリーを記念してリリースされます。




ATMA CLASSIQUE


ACD2 2703
\2100
ダカンの美しいメロディにフランス・オルガン音楽の深さを感じる1枚
 ルイ・クロード・ダカン:
  オルガンのための新しいノエル曲集Op.2(全12曲)
ヴァンサン・ブシェ
 (ベッケラート・オルガン1960年製)
 録音:2014 年7 月、聖ヨゼフ礼拝室、ケベック

 フランスのオルガン奏者としてバロック期に活躍したルイ・クロード・ダカン。当時の貴族階級に人気があり、彼のオルガン演奏を聴きにこぞって集まったと言われています。
 ダカンは12 曲からなる「オルガンまたはクラヴサンのための新しいノエル集」 を出版し彼の代表作となっています。
 「ノエル」とはフランス語でクリスマスの祝い歌を意味します。いずれの曲も、ノエルが主題として提示され、その後変奏曲が展開されていきます。クリスマスの楽しい雰囲気溢れる作品集です。
 演奏は自称「現代のルネッサンス人」ヴァンサン・ブシェ。気軽に聴けると同時にオルガンの多彩な面をうまく引き出した演奏です。




C AVI



4260085533213
(3CD)
\5900→\5390
トビアス・コッホ
 ベートーヴェンの時代の5つの楽器を弾く
  ベートーヴェン:ピアノ小品全集
トビアス・コッホ(フォルテピアノ)
 CD1
  [タンジェント・ピアノ(C.F.シュマール、レーゲンスブルク1790年)]
   ロンド ハ長調WoO.48/ロンド イ長調WoO.49/
    バガテル「楽しい悲しい」WoO.54/フーガ ハ長調Hess.64
  [フォルテピアノ(ミヒャエル・ローゼンベルガー、1805-1810年)]
   全長調による2 つの前奏曲Op.39(第1番、第2番)/ロンド ハ長調Op.51-1/
   アレグレット ハ短調WoO.53/アレグレット ハ短調Hess.69/ロンド ト長調Op.51-2
  [フォルテピアノ(コンラート・グラーフ、1827/28年、Op.1207)]
   ロンド・ア・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」ト長調Op.129/
   前奏曲 ヘ短調WoO.55/
   アンダンテ ヘ長調(アンダンテ・ファヴォリ)WoO.57/
   ポロネーズ ハ長調Op.89/ 幻想曲 ト短調Op.77
CD2
  [フォルテピアノ(ナネッテ・シュトライヒャー&ゾーン、1827年、No.1977)]
   7つのバガテルOp.33/11 の新しいバガテルOp.119/
   6 つのバガテルOp.126/ バガテル ハ短調WoO.52/
   バガテル ハ長調WoO.56/ バガテル ハ長調Hess.74/
   バガテル イ短調WoO.59「エリーゼのために」/
   小品 変ロ長調(かなり生き生きと)WoO.60/
   小品 ロ短調(アレグレット)WoO.61/
   小品 ト短調(アレグレット・クワジ・アンダンテ)WoO.61a/
   小品 ヘ短調/ 小品 ハ長調「最後の楽想」
CD3
  [オルフィカ(ウィーン、1800年頃)]
   2つの小品 WoO.51
   カール・レオポルト・レーリッヒ(1745-1804):
    オルフィカのための3 つの短いやさしい小品、読譜練習曲
 ベートーヴェンの時代の5つの楽器を弾く時代楽器の名手トビアス・コッホ

 録音:2013-2014 年

 メンデルスゾーンやシューマンのピアノ作品を時代楽器で録音しているトビアス・コッホによるベートーヴェンのバガテルなどを含むピアノ小品全集。
 このアルバムでは、ベートーヴェンの時代の楽器5 つを弾き分けています。
 まず一つ目は「タンジェント・ピアノ」。18 世紀半ばに登場した初期のピアノです。構造は、タンジェントと呼ばれる木片で弦を打って音を出します。歴史的楽器に精通したコッホならではの卓越した奏法で鳴らされる繊細でキラキラした音色が耳に残ります。
 続くはウィーン式ミヒャエル・ローゼンベルガー製のフォルテピアノ。そして5 本ペダルのコンラート・グラーフ製のフォルテピアノ。
 これはコンラート・グラーフ製の中でも珍しく、トルコ式ペダルがついており、ベルと太鼓を奏でることができ、「失われた小銭への怒り」では効果的に使われています。
 バガテルを奏するのは、ウィーンにおいて最も高く評価された女流ピアノ製作家のナネッテ・シュトライヒャー&ゾーンのフォルテピアノ。
 さらには、携帯用小型ピアノ、「オルフィカ」。1795 年にカール・レオポルト・レーリッヒによって考案されベートーヴェンは初恋の相手エレオノーレにこの楽器のために作品を残しています。

 




 

THE CHOIR OF KING’S COLLEGE


KGS 0007
(CD)
\2000
フェイヴァリット・キャロルズ・フロム・キングズ
 1. ダヴィデの村に(ヘンリー・ジョン・ゴーントレット&アルトゥール・ヘンリー・マン)
 2. ディンドン空高く(Ding Dong Merrily On High)(16 世紀フランス)
 3. ヘレフォードシャーのキャロル(英国伝統)/
 4. アダムは縛られて(ボリス・オード)
 5. サセックス・キャロル(トム・エターリッジ/オルガン)
 6. 甘き喜びのうちに(作曲者不詳)/
 7. もろびとこぞりて(ウィリアム・ホルフォード)
 8. ガブリエルのメッセージ(バスク地方伝統)
 9. The holly and the ivy(フランス伝統)/
 10. おお小さな町ベツレヘム(英国伝統)
 11. A spotless Rose(ヘルベルト・ハウエルズ)
 12. 羊飼いのキャロル(ボブ・チルコット)
 13. Angels from the realms of glory(フランス伝統)
 14. きよしこの夜/
 15. it came upon the midnight clear(英国伝統)
 16. 凍えそうな寒い冬(ハロルド・ダーク)/
 17. I saw three ships(英国伝統)
 18. While shepherds watched their flocks(Este’ s Psalter, 1592)
 19. 三人の王(ペーター・コルネリウス)
 20. コヴェントリー・キャロル(15世紀、作曲者不詳)
 21. God rest you merry, gentlemen(英国伝統)
 22. Away in a manger(ウィリアム・カークパトリック)
 23. All bells in paradise(ジョン・ラター)/
 24. 天には栄え(メンデルスゾーン)
 25. 神の御子は今宵しも(ジョン・フランシス・ウェイド)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
ダグラス・タン、
トム・エターリッジ、
パーカー・ラムゼイ(オルガン)
スティーヴン・クレオベリー(指揮)
 名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団によるクリスマス・キャロル集!

 録音:2014 年3 月16,17,18.20 日/キングズ・カレッジ聖堂/78’ 11

 名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団によるクリスマル・キャロル集。




CENTAUR


CRC 3329
\2400
C・P・E・バッハ:
 専門家と愛好家のためのロンド付きピアノ・ソナタ第5集

  幻想曲ヘ長調Wq.59/5,H.279/ロンド ハ短調Wq.59/4,H.283/
  ソナタ変ロ長調Wq.59/3,H.282/ロンド ト長調Wq.59/2,H.268/
  ソナタ ホ短調Wq.59/1,H.281/幻想曲イ短調Wq.59/6,H.284/
  ソナタ ト短調Wq.65/17,H.47
プリーシィ・デ・シルヴァ
 (フォルテピアノ、ハープシコード)
 スリランカの女流ピアニストが弾くC・P・E・バッハ!

 C.P.E.バッハのスペシャリスト、東南アジア、スリランカ出身の女流鍵盤奏者プリーシィ・デ・シルヴァが弾く、専門家と愛好家のためのソナタ集第5集は、C.P.E.バッハの生誕300周年に向け収録が行われた。
 C.P.E.バッハの鍵盤作品代表作を、フォルテピアノとハープシコードで巧みに演奏する。

 2011年&2012年の録音。
 

CRC 3327
\2400
C・P・E・バッハ:
 専門家と愛好家のためのロンド付きピアノ・ソナタ第2集&第6集

  ロンド変ホ長調Wq.61/1,H.288/ソナタ ニ長調Wq.61/2,H.286/
  幻想曲変ロ長調Wq.61/3,H.289/ロンド ニ短調Wq.61/4,H.290/
  ソナタ ホ短調Wq.61/5,H.287/幻想曲ハ長調Wq.61/6,H.291/
  ロンド ハ長調Wq.56/1,H.260/ソナタ ト長調Wq.56/2,H.246/
  ソナタ ヘ長調Wq.56/4,H.269
プリーシィ・デ・シルヴァ
 (フォルテピアノ、ハープシコード)
 同じく女流鍵盤奏者プリーシィ・デ・シルヴァが弾く、C.P.E.バッハの鍵盤作品集。

 アーウィン・ボドキー・アウォードの受賞者でもあるデ・シルヴァが、晩年に出版されたC.P.E.バッハの鍵盤作品の代表作を今作ではフォルテピアノのみで巧みに演奏する。

 1993年8月の録音。



 
CRC 3299
\2400
ヴィヴァルディ:協奏曲集
 2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ長調RV.508
 2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ長調RV.506
 ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調RV.547
 2つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調RV.517
 2つのヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調RV.527
 弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調RV.126
 弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調RV.166
ヴィヴァ・ヴィヴァルディ、
デヴィッド・エールリッヒ(ヴァイオリン)
ベネディクト・グッドフレンド(ヴァイオリン)
ベンジャミン・ワイアット(ヴァイオリン)
 「アントニオ・ヴィヴァルディ」の名を冠した室内管弦楽団、ヴィヴァ・ヴィヴァルディ。ヴィヴァルディの作品で「四季」を最も得意とし、今作では、デヴィッド・エールリッヒ、ベネディクト・グッドフレンド、ベンジャミン・ワイアット、3人のソリストも参加し協奏曲を収録。

 2013年の録音。
 

CRC 3383
\2400
ラヴェル、アイヴズ、クラークのピアノ三重奏曲
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
 アイヴズ:ピアノ三重奏曲
 クラーク:ピアノ三重奏曲
ライオンズ・ゲート・トリオ
 1988年のタングルウッド音楽祭がきっかけとなり活動を開始したライオンズ・ゲート・トリオ。活動25周年に録音されたこのアルバムでは、ラヴェル、アイヴズ、クラークのピアノ三重奏曲を収録。

 2013年2月30日−31日の録音。
 

CRC 3290
\2400
ボートライト:声楽とピアノのための歌曲選集
 5つの初期の歌/3つの愛の歌/
 キルケゴールの6つの祈り/3つのフランスの歌/
 シルヴィア・プラスの5つの詩/5つの歌
ダイアナ・リヴィングストン・フリードリー
 (ソプラノ)
コーリ・ボンド(ピアノ)
 コンポーザー=ヴァイオリニスト、ハワード・ボートライト(1918−1999)の歌曲選集。
 歌うのは、ニューヨークやニュージャージー州でソリストとして活躍するソプラノ、ダイアナ・リヴィングストン・フリードリー。

 2011年10月22日ー23日、2012年6月16日ー17日&10月28日の録音。
 

CRC 3348
\2400
アムステルダムのユダヤのバロック音楽
 リダルティ:魂の声/マーニ:ル・エル・ノーラ/
 エブレオ:ルッジエーロのアリアによるソナタ/
 カセーレス:ル・エル・エリム/
 チェルヴェット:チェロと通奏低音のためのソナタ ハ長調/
 作者不明:魂の声 & ハレルヤ/
 ウッチェリーニ:ソナタ第3番 《エブレア・マリナータ》/
 リダルティ:ようこそ、安息日/
 エブレオ:ベルガマスカによるソナタ/マーニ:ル・エル・ノーラ
アポロ・アンサンブル
 オランダの精鋭古楽アンサンブルの新録音!テーマは「アムステルダムに逃れたユダヤ人」!

 ザハール・ブロンの弟子でアムステルダム・バロック管、OAE、キングズ・コンソートのヴァイオリニストを務めてきたダヴィド・ラビノヴィチが率いる1992年創設のピリオド・アンサンブル、アポロ・アンサンブルの新録音は「アムステルダムのユダヤのバロック音楽」。1615年に建てられたアムステルダムのポルトガル・シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)「エスノガ」のライブラリーからのバロック音楽集。
 スペインやポルトガルからアムステルダムへと逃れたユダヤ人。伝統や文化を再構築せざるを得なかった彼らの、ヘブライ語とバロック音楽との融合は必然であり、バロック音楽の成長の過程でも欠かせない存在となっていった。今まであまり知られていなかった作品を、アポロ・アンサンブルの気品のある色鮮やかな演奏で。

 ※録音:2013年7月。
 

CRC 3360
\2400
聖歌 〜 マントゥヤルヴィ:合唱作品集
 シェイクスピアの歌/警報の鐘/
 アヴェ・マリア・ダオスタ/
 私は悲しい/告白I 〜 IV/
 現代マドリガル 《たばこは殺すことが出来る》/他
エリック・ジョンソン(指揮)
コール・カンティアモ
 フィンランドの合唱界を代表するヤーッコ・マントゥヤルヴィ(b.1963)。ダイクストラ&スウェーデン放送合唱団の名盤(CCSSA 32812)が話題となったマントゥヤルヴィを歌うのは、アメリカ、イリノイ大学のレジデンス合唱団、コール・カンティアモ。2009年の結成以降、ローリゼンとの共演など、活発な活動を展開している。

 2013年7月20日−23日の録音。
 

CRC 3345
\2400
クラシック・クラリネット
 ヨースト:2本のクラリネットのための二重奏曲第2番 Op.5(世界初録音)
 モーツァルト:三重奏曲 K.498
 ガルニエ:クラリネットとファゴットのための二重奏曲第1番(世界初録音)
 ドヴィエンヌ:クラリネットとピアノのためのソナタ第2番
 シュタードラー:無伴奏クラリネットのための陽気な変奏曲(世界初録音)
ジャンルカ・カンパニョーロ(クラリネット)
 ビュッフェ・クランポンの専属アーティスト、ジャンルカ・カンパーニョのクラリネットが活躍するモーツァルトと、その同時代の作曲家たちによるクラリネットのための室内作品集。ヨースト、ガルニエ、シュタードラーの3作品は世界初録音。クラリネッティストのレパートリーとしてもおすすめです。

 2008年7月の録音。
 

CRC 3352
\2400
ロシアの夢
 プロコフィエフ:《シンデレラ》Op.87より5つの小品(フィフテンホルツ編)
 メトネル:3つの夜想曲 Op.16
 ロスラヴェッツ:ロマンティックな詩
 スクリャービン:幻想曲 Op.24(アガルコフ編)
 タネーエフ:演奏会用組曲 Op.28
マーシャ・ランコフスキー(ヴァイオリン)
バイロン・シェンクマン(ピアノ)
 モスクワ出身の女流ヴァイオリニスト、マーシャ・ランコフスキーと、17世紀から18世紀をレパートリーとするピアニスト、バイロン・シェンクマンによるロシアン・プログラム。多くのスタイルに精通するランコフスキーの演奏は表現力豊かで話をしているかのような演奏を聴くことが出来る。
 

CRC 3033
\2400
ジェームズ・リッチマンの新録音はヘンデル
 ヘンデル:
  《テレプシコーレ》〜忠実な羊飼いへのプロローグ
  歌劇 《アリオダンテ》 よりバレエ音楽
アヴァ・パイン(ソプラノ)
ネル・スナイダス(ソプラノ)
キルステン・ソレク(メゾ・ソプラノ)
ジェームズ・リッチマン(指揮)
コンサート・ロイヤル管弦楽団&合唱団
 ピリオド楽器、古楽唱法を取り入れ、17〜18世紀の音楽を専門とするアメリカの古楽演奏団体、コンサート・ロイヤル管弦楽団と、そのコンサート・ロイヤル管弦楽団創設者であり指揮者のジェームズ・リッチマンの新録音はヘンデル。前作のラモー(CRC 3011)でも共演したソプラノ、アヴァ・パインなど安定感のあるソリストも聴きごたえ十分。

 2007年9月22日−25日&2009年1月21日−22日の録音。
 
CRC 3349
\2400
ヴェロシティ2
 ワナメイカー:アルト・サクソフォンとクラリネットのためのデュオ・ソナタ
 ハックバース:
  クラリネット、ソプラノ・サクソフォンとエレクトロニクスのための 《流動》
 マロニー:クラリネットとアルト・サクソフォンのための《カメレオン2》
 レイプリヒ:
  クラリネットとアルト・サクソフォンのための《ネックレス・オヴ・デュー》
   (エフェクト・ペダルと共に)
 イアチムチュク:クラリネットとサクソフォンのための《フィッシング・デー》
 アルブライト:
  バス・クラリネット、サクソフォン、ピアノのための《ピット・バンド》
ヴェロシティ2
 〔ジョン・マッセリーニ(クラリネット)、
  ジョナサン・ベルジェロン(サクソフォン)〕
ブライアン・ロッカード(ピアノ)
 クラリネットとサクソフォンのための新たなデュオ・レパートリーを提示する「ヴェロシティー2」。ヴェロシティー2は、世界中で活躍する名クラリネッティスト、ジョン・マッセリーニと、カーメル国際室内楽コンペディションやなど数々の受賞歴を誇り、ノーザン・アリゾナ大学で教鞭を執る、サクソフォニスト、ジョナサン・ベルジェロンのコンビで、2012年に国際クラリネット連盟のカンファレンスでパフォーマンスしたことでも話題となった。

 2012年5月17日−20日&2013年6月19日−21日の録音。




DELPHIAN



DCD 34145
\2400→\2190
シェファードに寄り添って
 ムトン:羊飼いらと共に探そう
 モラレス:ミサ曲《羊飼いらと共に探そう》
 ムトン:幼子われらに生まれ、ノエ, ノエ
 モラレス:羊飼いたちよ、汝らが見たものは?
 スタビレ:羊飼いらと共に探そう(世界初録音)
マリアン・コンソート
 〔グウェンドリン・マーティン(ソプラノ)
エマ・ウォルシュ(ソプラノ)
ロリー・マクリーリー(カウンターテナー&ディレクター)
ニコラス・スコット(テノール)
ステファン・ジョーンズ(バリトン)
クリストファー・ボレット(バス)〕
 マリアン・コンソートのラテン・プログラム!合唱大国イギリスに彗星の如く現れたニュースターたち!

 "聖母マリア"の名を冠し、イギリスの声楽、古楽界に彗星の如く現れた若きヴォーカル・アンサンブル、マリアン・コンソート!
 エジンバラ・セント・メアリー大聖堂の少年聖歌隊員としてキャリアをスタートさせた若きカウンターテナー、ロリー・マクリーリーによって、2007年にオックスフォード大学で結成されたマリアン・コンソート。
 音楽学者でもあるリーダー、ロリー・マクリーリーの研究、時代考証に基づき、15世紀〜17世紀を中心に、全ての時代の教会音楽に取り組み続けている。
 「羊飼い」をテーマとしたジャン・ムトン(b.1459−1522)、クリストバル・デ・モラレス(c.1500−1553)、アンニバレ・スタビレ(c.1535−1595)のモテットとミサ曲集。
 当時の教皇レオ10世からの信頼も厚かったフランス・ルネサンスの作曲家、ムトンの4声の名作「羊飼いらと共に探そう」や、モラレスのミサ曲と共にプログラムを彩るイタリア・ルネサンスの作曲家、スタビレのモテット「羊飼いらと共に探そう」は、このマリアン・コンソートの演奏が世界初録音。アンサンブルのリーダーであるロリー・マクリーリーの校訂譜による演奏。

 ※録音:2014年1月13日−15日、オックスフォード・マートン・カレッジ・チャペル(イギリス)






ENSEMBLE MODERN


EMCD 028
\2900
「ラウンドアバウト」〜アンソニー・チャン(b.1982)作品集
 (1)vis-a-vis(2010)〜アンサンブルのための
 (2)ラウンダバウト(2010)〜ピアノのための
 (3)ハイパー・バトン(2009)〜アンサンブルのための
 (4)フォグ・モビールズ(2010)〜ホルンとオーケストラのための
 (5)ディスクリート・アンフィニティ(2011)〜アンサンブルのための
(1)(3)(5)アンサンブル・モデルン
(1)フランク・オッル(指揮)
(3)(5)ヨハネス・カリツケ(指揮)
(2)ウエリ・ウィゲット(Pf)
(4)ザール・ベルガー(Hr)
 マティアス・ピンチャー(指揮)
 hr交響楽団(フランクフルト放送響)
 中華系アメリカ人作曲家アンソニー・チャンの抽象性の高い硬派な作品集!

 録音:2013年

 アンソニー・チャンはサンフランシスコ出身の中華系アメリカ人作曲家で作品はアンサンブル・モデルンのほか、ニューヨーク・フィル、フランクフルト放送響などで演奏されている。
 中国の民族性とは一切無縁(仮にあったとしても極めて抽象化されている)で音響をとことん抽象化しデザインし構成する力量はかなりのもので音楽を時間軸の上での音響エネルギーの変化としてとらえているヴァレーズや湯浅譲二の音楽を想起させる。音色の色彩感覚、管弦楽法などに卓越した才能を感じさせる若手作曲家の登場。




NMC


NMC D199
\2300
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
 「夜の歌」〜ヘレン・グライム(b.1981)作品集

  (1)尾流雲/(2)色あせた大気のなかへ/
  (3)クラリネット協奏曲/(4)冷泉/
  (5)誰もが歌った/(6)夜の歌/(7)真夜中近く
(1)(3)(7)マーク・エルダー(指揮)
(2)(4)-(6)ジェームズ・フィリップス(指揮)
(1)(3)(5)-(7)ハレ管弦楽団
(2)(4)ハレ・ソロイスツ
(3)リンゼイ・マーシュ(Cl)
 スコットランドの若手女流作曲家ヘレン・グライム作品集

 録音:2013-2014年

 ヘレン・グライムはスコットランド出身の若手作曲家でエディンバラで学んだ後、王立音楽院でジュリアン・アンダーソン、エドウィン・ロックスバラに師事している。
 作品はロンドン響、BBC スコットランド響によって取り上げられている。作風は無調によるが、楽器法や音色に対する感性に非凡な才能が感じられ、管弦楽の移り行く色彩の変化を楽しむことが出来る。
 

NMC D202
\2300
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
 「静寂の速度で」〜シャルロッテ・ブレイ(b.1982)作品集

  (1)静寂の速度で
  (2)雪の中で燃え盛る炎
  (3)オネイロイ
  (4)リプレイ
  (5)イエロー・リーヴからの歌
  (6)コート・イン・トゥリー・トップ
(1)サー・マーク・エルダー(指揮)
 オールドバラ・ワールド管弦楽団
(2)ルーシー・ショーファー(M.Sop)
 バーミンガム現代音楽グループ
(3)ヒュー・ワトキンス(Pf)
(4)ヒュー・ワトキンス(Pf)
 バーミンガム現代音楽グループ
(5)クレア・ブース(Sop)
 アンドルー・マシューズ=オーウェン(Pf)
(6)アレクサンドラ・ウッド(Vn)
 オリヴァー・ナッセン(指揮)
 バーミンガム現代音楽グループ
 イギリスの若手女流作曲家シャルロッテ・ブレイ作品集

 録音:2011-14 年

 シャルロッテ・ブレイはイギリスの若手作曲家でバーミンガム音楽院で学んだ後、王立音楽院でマーク・アンソニー=タネジに師事した。管弦楽曲に非凡な才能を発揮し、ロンドン響、ロンドン・フィルなどによって作品は盛んに演奏されている。
 収録されているオーケストラのための「静寂の速度で」は2012 年にBBC のプロムスにより委嘱、世界初演され話題を呼んだ彼女の代表作でヴァレーズやストラヴィンスキーを思わせる管弦楽のもりもりと隆起する音のダイナミズムが魅力的。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ENSEMBLE MODERN



EMCD 025
\2900→\2590
「創立時のコンセプト」
 〜アンサンブル・モデルン創立コンサート・ライヴ

  (1)ウェーベルン(1883-1945):交響曲Op.21(1927/28)
  (2)マティアス・シュパーリンガー(b.1944):木管五重奏曲(1972)
  (3)フリードリヒ・ゴルトマン(1941-2009):
   トロンボーン協奏曲(1977)〜トロンボーンと3群の器楽グループのための
  (4)シェーンベルク(1874-1951):室内交響曲Op.9(1906)
ディエゴ・マッソン(指揮)
アンサンブル・モデルン
(3)ヴィンコ・グロボカール(Trb)
 アンサンブル・モデルンの結成コンサート・ライヴCD化!
 ウェーベルンとシェーンベルクの交響曲を収録!グロボカールもソリストとして参加!

 録音: 1980 年( マスタリング:2014年)

 アンサンブル・モデルンはユンゲ・ドイチェ・フィルを母胎として現代音楽専門のオーケストラ、アンサンブルとして1980 年に結成された。
 このCDはアルバム・タイトルにもある通り、結成まもなくのコンサートの模様を伝える極めて貴重な録音。現代音楽の古典シェーンベルクとウェーベルンを両外に置き、中心を近作でまとめるプログラミングはアンサンブル・モデルンらしい。
 シュパーリンガーの木簡五重奏曲はクラシカルな編成から受ける印象を見事に裏切って奏者の語りやわめき声、テープ音響まで入る極めて前衛的な作品。



<国内盤>


ALPHA



Alpha957
\2800+税
ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):
 1.女声3声のためのミゼレーレ
フランソワ・クープラン(1667-1733):ルソン・ド・テネブル(全3曲)

 2. 第1のルソン
 3. 第2のルソン
 4. 第3のルソン
ヴァンサン・デュメストル
 (テオルボ&総指揮)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)
 ハスナー・ベンナニ、
 イザベル・ドリュエ、
 クレール・ルフィリアトル(独唱)
 シルヴィア・アブラモヴィチ(vg)
 フレデリク・リヴォアル(cmb/org)
 Alphaといえば、このしなやかなフランス古楽集団。待ちに待った静謐系フランス・バロックの至宝、ついに。

 Alphaレーベル創設時、誰も知らなかったカスタルディという17世紀イタリアの作曲家の作品ばかり集めたデビュー・アルバムが、いきなり大ヒット。
 小規模レーベルの革命と呼ばれたAlphaの快進撃の発端をつくったのは、精妙な歴史的アプローチと、息をのむ変幻自在の表現力・音楽性を誇るフランスの古楽集団ル・ポエム・アルモニークにほかなりませんでした。
 今年秋も含め、たびたび来日している彼らの多元的なレパートリーのなかでも、フランス・バロックの音楽は最も重要。
 ここでは彼らが世界各地の演奏会でもたびたびとりあげてきていながら、なかなか録音がなされなかった究極の名曲、クープランの『ルソン・ド・テネブル(暗闇の朝課)』を中軸に据えたプログラムを!ガンバと室内オルガンorチェンバロだけの素朴な伴奏のうえに透明感あふれる美声が伸びてゆく、静謐なひととき...主宰者デュメストルの言葉も作品解説・歌詞とも全訳付。今回も圧巻の仕上がり、お見逃しなく!
 

Alpha822
(3CD)
\4800+税
フランス中世〜近代の逸名作曲家たち
CD1
 『宮廷の階段に〜フランスの古い恋歌と哀歌』
              (旧品番Alpha500)
CD2
 『愛の喜び〜フランスの古い恋歌と小唄』
              (旧品番Alpha513)
CD3
 『ダニエル・ブレル:憂愁への道は四つ』
              (旧品番Alpha509)
ヴァンサン・デュメストル
(テオルボ他)
ル・ポエム・アルモニーク
(古楽器使用)
クレール・ルフィリアトル(ソプラノ)
アルテュール・スホーンデルヴルト
        (タンジェント・ピアノ)
 「ル・ポエム・アルモニークといえば」の名盤ふたつに同じく「白ジャケ系」での異色盤。
 フランスの高雅さ、古楽の素朴な静謐美をたっぷり味わえる充実BOX
 ル・ポエム・アルモニークの存在感を日本でなにより強く印象づけたのは、やはり2002年に彼らがリリースした『宮廷の階段に』(Alpha500)の存在。フランスでは子供の歌としても歌い慣わされてきた作者不詳の俗謡・伝統歌を、真正面から古楽アンサンブルがとらえ、どこでもない「ここではないどこか」「いつかのフランス」の感覚で料理してみせた演奏結果はほんとうに清らか&オーガニックで、古楽と民俗音楽の融合がこれほど瀟洒なサウンドを紡ぎ出せるとは!と、ジャンルを超えて音楽ファンを魅了したのでした。
 その後、同路線での『愛の喜び』でさらなる成功をつかみ、楽譜に書かれていない口承の伝統音楽や現代音楽、即興などを重点的にカヴァーするAlphaレーベルの白ジャケット・シリーズではもうひとつ、現代作曲家D.ブレルが古楽器=ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏のために書いた精妙なチルダウン系新作「憂愁への道は四つ」も録音。
 これらの名盤をお手頃価格で!全点リリース時の日本語解説も添付、しなやかな古楽系体験を満喫できる豪奢なBOXの登場でございます。




GRAMOLA



GRML99054
(2SACD Hybrid)
\4000+税
総演奏時間、実に103分以上
 レミ・バロー指揮&オーバーエスターライヒ青少年交響
  ブルックナー:交響曲第8番
レミ・バロー指揮
オーバーエスターライヒ青少年交響楽団
 総演奏時間、実に103分以上。『第3番』異例の解釈で度胆をぬいた名匠バロー、聖フローリアンの奇跡再び!
 ブルックナーが若い頃オルガンを弾いていた聖フローリアン修道院をライヴ会場に、近年世界中のブルックナー・ファンがつめかけるザンクトフローリアン・ブルックナー音楽祭。この会場の10秒も続く残響時間を強く意識しながら、ブルックナー自身の証言とあわせ、交響曲第3番の初稿版を80分を越えるゆったりしたテンポで演奏してみせ(GRML99044)、日本のファンをも騒然とさせた指揮者レミ・バロー(チェリビダッケ門下で学んだ異才!)が早くも次なるブルックナー盤を世に送り出してくれました!
 若手中心のオーケストラと思いきや、その演奏効果は抜群——ザンクトフローリアンの音楽祭で本年8月22日にライヴ収録されたこの「第8番」の演奏は、ワーグナー・チューバも大活躍、さる欧州の高名な批評家をして「若き演奏家たちは奏楽天使のごとくに音楽を作り、突如天国の扉が開いた思い...いま死んでも悔いはない、と思った」と言わしめた名演に!
 今回も全体で103分44秒という異例の長大さ(論拠有の独特解釈)...その深い呼吸が、ブルックナー世界への理解を静かに一新させてくれます。今回も充実した解説訳付です。




INDESENS!


INDE053
\2800+税
フランス音楽とサクソフォン四重奏
 1. アンダンテとスケルツォ(ボザ)
 2. マカームII「アクシオーム」(ベランジェ)
 3. 序奏と変奏〜バスク民衆のロンドによる(ピエルネ)
 4. タンタマル(喧噪)(カンポ)
 5. メタルで育った子供たち(グリオット)
アクソーヌ・サクソフォン四重奏団
 ギュルヴァン・ペロン(S-sax)
 ジェロー・エトリヤール(A-sax)
 セドリック・カルセル(T-sax)
 マルテイヌ・ヤンセン・ファン・デイク(Br-sax)
 サクソフォン四重奏の可能性の広さ、めくるめくサウンド!刺激と洗練、フランスの「いま」だからこそ、の音響世界。
 ベルリオーズの頃、あるいはドビュッシーや六人組の頃から管弦楽芸術の色彩感にすぐれ、あらゆる管楽器の世界的達人を数多く生み出してきたフランスは、サクソフォン発祥の地でもあり。古くは名匠マルセル・ミュール、最近でもクロード・ドラングルやAlphaで大活躍のクヮチュオール・アバネラ、異才ルイ・スクラヴィスなど「ジャンルの壁」をも軽やかに超えてみせる才人も続々。
 ここに登場するアクソーヌ四重奏団もパリ音楽院でドラングル門下に学んだ凄腕たち——師匠も師匠なら弟子も弟子で、4人そろえば怖いものなし、もはや古典ともいえるボザやピエルネの名品での艶やか&精妙なアンサンブルは惚れ惚れするほど「お国芸」の絶妙さ、そこから一転、芸術音楽の限界を踏み越えてゆくグリオットやカンポの新作群ではスラップタンギングから絶美のカンティレーナまで、この楽器で可能な表現がきわめて幅広く駆使され、興奮をさそいつづけるのです!
 “管楽器の王国フランス”の綽名は、伊達じゃない——あらためてそう痛感させてくれる1枚。アドルフ・サックス生誕200周年を思わぬ形で彩る"祖国の新名盤”!




マイスター・ミュージック


MM-3037/8
(2CD)
\3790+税
ピアノ版「管弦楽組曲」
J.S.バッハ:管弦楽組曲(ピアノ版)

 管弦楽組曲第1番〜4番
   BWV.1066-1069
カール=アンドレアス・コリー(P)
 ゴシック建築を彷彿とさせる壮麗かつ精巧な美しさに心から興味を惹かれます。
 曲毎に編成が変わる管弦楽組曲を、単に骨格にそって弾き進めるのではなく、細部にまでコントロールのきいたタッチで、より深くそのイデアと個性を追求し、驚くほど新鮮!!
 

MM-3039
\2816+税
エルデーディ弦楽四重奏団
 「菊〜イタリア弦楽四重奏作品集」

  G.プッチーニ:菊
  I.ピツェッティ:弦楽四重奏曲第2盤 ニ長調
  N.ロータ:弦楽四重奏曲
エルデーディ弦楽四重奏団
 蒲生克郷(Vn)
 花崎淳生(Vn)
 桐山建志(Va)
 花崎薫(Vc)
その甘美な旋律ゆえ、まさに弦楽四重奏の珠玉の逸品と呼ばれる「菊」で始まる、近代イタリアの弦楽四重奏曲集。
今年結成25周年を迎える老舗弦楽四重奏団による、熟成した音楽と、磨かれた美しい弦の響きは格別です。




CHANDOS(国内仕様盤)


PCHAN 10757
\2857+税

緊急発売!バリー・ダグラスのブラームス!
来日公演曲目 《ピアノ・ソナタ第3番》 収録!
 ブラームス:ピアノ独奏作品集Vol.2

  バラード ニ長調Op.10-2/バラード ト短調Op.118-3/
  間奏曲変ロ短調Op.117-2/ラプソディ変ホ長調Op.119-4/
  間奏曲イ短調Op.116-2/間奏曲ホ長調Op.116-6/
  バラード ロ短調Op.10-3《間奏曲》/
  ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5

バリー・ダグラス(ピアノ)
 来日記念!国内仕様盤!

 ルイ・ロルティ、イモジェン・クーパー、ジャン=エフラム・バヴゼと共にシャンドス(Chandos)のピアノを支えるアイルランドの名ピアニスト、バリー・ダグラス。
 1986年の第8回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、クライバーン以来となるロシア人以外でのゴールド・メダリストに輝いた名手が弾くブラームスの「ピアノ独奏作品集第2巻」!
 バリー・ダグラスのピアニズムとヴィルトゥオージティ、円熟の解釈が、ブラームスの初期と後期のピアノ作品で1つのストーリーを創り上げる ——。

 来日公演情報
 2015.1.26 武蔵野市民文化会館
  ブラームス:主題と変奏、ピアノ・ソナタ第3番、他
 2015.1.30&31 札幌コンサートホールkitara
  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
   ユベール・スダーン、札幌交響楽団
 

PCHAN 10768
\2857+税
カゼッラ:管弦楽作品集Vol.3シンフォニア Op.63(交響曲第3番)
 交響的狂詩曲《イタリア》 Op.11
 序奏、コラールと行進曲 Op.57
 シンフォニア Op.63(交響曲第3番)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
BBCフィルハーモニック
 ノセダ&BBCフィル、カゼッラの"管弦楽作品集Vol.3"!国内仕様盤緊急発売!来日公演曲目の交響曲第3番!

 イタリアの灼熱のマエストロ、知られざる名作の伝道師ジャナンドレア・ノセダとBBCフィルハーモニック。
 アルフレード・カゼッラ(1883−1947)の管弦楽作品集第3巻!来日公演曲目にもなっている「シンフォニア Op.56(交響曲第3番)」を収録!
 来日記念!国内仕様盤!

 ジャナンドレア・ノセダ 来日公演情報
 2015年1月10日(土)、11日(日) フォーレ/プロコフィエフ/ベートーヴェン
 2015年1月16日(金)、17日(土) リムスキー=コルサコフ/プロコフィエフ/ムソルグスキー(ラヴェル)
  NHKホール NHK交響楽団定期公演
 2015年1月21日(水)、22日(木) 公演曲目収録!
  カゼッラ:交響曲第3番/リスト/ラフマニノフ  サントリーホール NHK交響楽団定期公演




GLOSSA(国内仕様盤)


PGCD 923401
(CD+DVD-Video/
NTSC/特別価格)
\2857+税
キアーラの日記 〜 18世紀ヴェネツィアのピエタ院の音楽
 ポルタ:弦楽のためのシンフォニア ニ長調
 ヴィヴァルディ:弦楽のためのシンフォニア ト長調 RV.149
 ポルポラ:3声のシンフォニア ト長調
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.372
 マルティネッリ:
  ヴィオラ・ダモーレと弦楽のための協奏曲ニ長調、
  ヴァイオリン協奏曲ホ長調
 ラティッラ:シンフォニア ト長調
 ペロッティ:ヴァイオリンとオルガンのためのグラーヴェ ト短調
 ベルナスコーニ:弦楽のためのシンフォニア ニ長調

エウローパ・ガランテ
ファビオ・ビオンディ
 (ヴァイオリン&ヴィオラ・ダモーレ)

 18世紀ヴェネツィア、ピエタ院の音楽!来日記念盤!

 生後わずか2ヶ月でピエタ院に引き取られ、ヴィヴァルディからヴァイオリンを学び、18世紀中期のヨーロッパを代表するヴァイオリニストへと成長を遂げたキアーラ(キアレッタ)。
 ビオンディは「キアーラの日記(Il Diario di Chiara)」から、当時のピエタ院が果たした大きな役割、キアーラの存在の大きさを伝えることの出来るプログラムを考案。
 約32分のボーナスDVD-Video、ファビオ・ビオンディとルクレツィア・レ・モリによる「キアーラの日記」にも注目!

 ※録音:2013年8月20日−22日、サン・フィリッポ教会(レッジョ・エミリア、イタリア)
 ※DVDフォーマット:NTSC/16:9/リージョン・コード0/英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語

 来日公演情報
 2015.2.28&3.1 神奈川県立音楽堂
  ヴィヴァルディ:歌劇《メッセニアの神託》/エウローパ・ガランテ、彌勒忠志、他
 2015.3.3 東京オペラシティ
 2015.3.4 ザ・ハーモニーホール
   ヴィヴァルディ:四季、スターバト・マーテル、ヴィヴィカ・ジュノー、エウローパ・ガランテ

  記事情報!
 ☆レコード芸術2014年12月号「ファビオ・ビオンディ訪問記」掲載!(P.165)
 ☆音楽の友 2014年12月号 「バロックの鬼才、ファビオ・ビオンディが語る」掲載!(P.24)

<映像>


IDEALEAUDIENCE(映像)



30 75084
(Blu-ray)
\6000
クラシック・アーカイヴ コレクターズ・エディション第5集〜歌手編
 【エリーザベト・シュヴァルツコップ】
  モーツァルト:歌曲「小さな紡ぎ娘」K531/
  グルック:歌劇「メッカの巡礼」〜流れゆく小川に
  シューベルト:音楽に寄せてD547/至福D433
  ヴォルフ:ゲーテ歌曲集〜フィリーネ/
  イタリア歌曲集〜ああ、あなたのお家がガラスみたいに透明だったらいいのに
    ジェラルド・ムーア(ピアノ)/放映:1961年12月30日ロンドンBBCアーカイヴス
  モーツァルト:
   演奏会用アリア「男たちはいつでもつまみぐいしたがる」(警告)K433(416c)/
   ドイツ軍歌「われはカイザーたらん」K539
  シューベルト:至福D433/シルヴィアにD891/
  シューマン:歌曲集「ミルテの花」〜胡桃の木Op25-3
  ブラームス:
   5つのロマンスと歌曲〜甲斐なきセレナードOp.84-4/
  ドイツ民謡集〜谷底ではWoO.33-6
  マーラー:子供の魔法の角笛より「高い知性の讃美」
  ヴォルフ:メーリケ歌曲集より「捨てられた娘」、わたしの長い髪の影で
  R.シュトラウス:あすの朝 Op.27-4、私の父は言いましたOp.36-3
  作者不詳:君が眼にて酒を汲めよ
    ジェラルド・ムーア(ピアノ)/放映:1970年3月22日BBCアーカイヴス
  モーツァルト:
   演奏会用アリア「わが感謝をお受け下さい、やさしき保護者よ」K.383/
   ドイツ軍歌「我皇帝たらんもの」K.539
  モーツァルト:演奏会用アリア「男たちはいつでもつまみぐいしたがる」K.433
  ヴェルディ:オペラ「オテロ」より柳の歌−アヴェ・マリア
  R.シュトラウス:
   4つの歌より「憩え、わが心」Op.27-1、6つの歌より「わが子に」Op.37-3、
   3つの歌より「母親の自慢」Op.43-2、4つの歌より「あすの朝」Op.27-4、
   8つの歌より「献呈」Op.10-1、8つの歌より「森の喜び」Op.49-1
    ベリスラフ・クロブチャール(指)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1967年、サル・プレイエル(パリ)/放映:1967年12月19日 / 1968年12月12日 INAアーカイヴ
  メノッティ:遥かなる歌より第2曲、第7曲
    ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)/放映:1969年5月4日 INAアーカイヴ

 【テレサ・ベルガンサ】
  マヌエル・デ・ファリャ:7 つのスペイン民謡
    ジェラルド・ムーア(ピアノ)/収録:1960年ロンドン、BBCアーカイヴス/監督:ウォルター・トッズ
  ハビエル・モンサルバーチェ: 「黒人の歌」〜
   ハバネラの調べで/ 短刀が自慢の伊達男/ 黒人の子守歌/ 黒人の歌
  フェルナンド・オブラドルス「: スペイン古典歌曲集」〜
   山のあの帽子/ 母さま、私は恋を抱いて/クーロ・ドウルセの唄
  ヘスース・グリーディ:「6つのカスティーリャの歌」〜
   サン・ホアン祭の朝/ 当ててごらんと言ったって
    フェリックス・ラビーリャ(ピアノ)
    収録:1964年7月18日エクサンプロヴァンス音楽祭、 INAアーカイヴ/監督:ロジェ・ブナムウ
  シューベルト:「冬の旅」〜郵便馬車/
  ドニゼッティ:褐色の髪を飾るだろう
    フェリックス・ラビーリャ(ピアノ)
    収録:1964年7月26日エクサンプロヴァンス音楽祭、 INAアーカイヴ/監督:ロジェ・ブナムウ
  モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」〜
   自分で自分がわからない/ 恋とはどんなものかしら、アリア「大いなる魂と高貴なる心」
  ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」〜悲しみと涙のうちに生まれて
    オイゲン・ヨッフム(指揮)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1964年4月9日サル・プレイエル、パリ、INAアーカイヴ/監督:ドニーズ・ビヨン
  モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621〜アリア「私は行くが、君は平和で」
    セルジュ・ボド(指揮)フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1967年5月2日サル・プレイエル、パリ、INAアーカイヴ/監督:アンドレ・ルルー
  シューベルト:ひめごとD.719
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)ジェラルド・ムーア(ピアノ)
    収録:1959年5月15日、ロンドンBBCアーカイヴ/監督:ウォルター・トッズ
  R.シュトラウス:8つの歌曲〜献呈/J.シュトラウス:喜歌劇「愉快な戦争」〜ただ自然のために
    ユリウス・パツァーク(テノール)ジェラルド・ムーア(ピアノ)
    収録:1959 年6月18日、ロンドン、BBCアーカイヴス/監督:ウォルター・トッズ
  シューマン:「リートとロマンス第2 集」Op.49〜二人の擲弾兵
    ハンス・ホッター(バス- バリトン) ジェラルド・ムーア(ピアノ)
    収録:1959 年10月27日、ロンドン、BBCアーカイヴス/監督:ウォルター・トッズ
  R.シュトラウス:「5つの小さな歌曲」Op.69〜悪天候
  ヴォルフ:わたしがユーフラティスで舟遊びしたおり/シューベルト:死と乙女 D531
  R.シュトラウス:「4 つの歌」Op.27〜チェチーリエ
    クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)ジェラルド・ムーア(ピアノ)
    収録:1962年2月22日、ロンドン、BBCアーカイヴ

 【レジーヌ・クレスパン、ドゥニーズ・デュヴァル】
  ベルリオーズ:
   「ファウストの劫罰」Op.24〜愛に燃え上がる炎が、
   「夏の夜」〜薔薇の精、「トロイ人」〜私は死のう/さらば誇れる国
    ジャン=クロード・アルトマン(指揮)フランス国立管弦楽団
    収録:1965年パリ、INAアーカイヴ/監督:デニス・ビロン
  シューマン:「リーダークライス」Op.24〜間奏曲/月夜
  シューベルト:笑いと涙D.777、死と乙女D.531/
  フォーレ:夕暮れOp.83-2
  ルーセル:「2つの歌」Op.50〜危機に瀕した心/
  デュパルク:前世
  プーランク:「村人たちの唄」〜祭りに出かける若者たちは
    クリスチャン・イヴァルディ(ピアノ)
    収録:1964年1月11日パリ、INAアーカイヴ/監督:ジェラール・エルゾーク
  ラヴェル:「博物誌」〜くじゃく/
  ブラームス:「8つの歌曲と歌」Op.59〜君の青い瞳
    ジャニーヌ・レイス(ピアノ)
    収録:1972年10月1日、パリINAアーカイヴ/監督:ピエール・デフォン
  プーランク:
   歌劇「カルメル派修道女の対話」〜“Oh! mon pere, cessons cejeu, par pitie!”、
   歌劇「人間の声」〜“Tu as raison. Si, je t'ecoute…”、
   歌劇「ティレシアスの乳房」〜“Non, Monsieur mon mari!”
    収録:1959 年5月14日サル・ガヴォー、パリ、INAアーカイヴ/監督:デニス・ビロン
  プーランク:「くじびき」〜音楽家の天使たち/ なんてことだ?
    ドゥニーズ・デュヴァル(ソプラノ)フランソワ・プーランク(ピアノ)
    収録:1961年2月26日パリ、INAアーカイヴ/監督:ロジャー・ベナムー

 【エリーザベト・シュヴァルツコップ、イルムガルト・ゼーフリート、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ】
  R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」〜思い出すわ、私にも娘時代があった
    エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)ヘルタ・テッパー(メゾソプラノ)
    フィルハーモニア管弦楽団 チャールズ・マッケラス(指揮)
    収録:1961年10月24日ロンドンBBCアーカイヴ/監督:パトリシア・フォイ
  R.シュトラウス:
   4つの歌Op.27より第4曲「明日の朝」、
   5つの歌Op.41より「子守唄」、
   3つの歌Op.29より第1曲「たそがれの夢」、
   8つの歌Op.10より第1曲「献呈」、6つの歌Op.17より第2曲「セレナード」
    イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ) ピエロ・ベルージ(指揮)フランス国立管弦楽団
    収録:1965年1月20日サル・プレイエル、パリ
  マーラー:
   歌曲集「子供の不思議な角笛」〜トランペットが美しく鳴り響く所、
   「リュッケルトによる5つの詩」〜私はこの世に忘れ去られ、
   「子供の不思議な角笛」〜ラインの伝説
    イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
    マニュエル・ローゼンタール(指揮)フランス国立管弦楽団
    収録:1967年1月14日パリ、INAアーカイヴ
  マーラー:さすらう若人の歌
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
    NHK 交響楽団 パウル・クレツキ(指揮)
    収録:1960年10月24日サル・プレイエル、パリINAアーカヴ/監督:デニス・ビロン
  シューベルト:音楽に寄せてD547、「冬の旅」D.911〜菩提樹、春にD.882、魔王D.328
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)ジェラルド・ムーア(ピアノ)
    収録:1959 年5月14日ロンドンINAアーカイヴ/監督:ウォルター・トッズ
 【カール・リヒター、イヴリン・リアー、トマス・スチュアート】
  ブラームス:ドイツ・レクイエム
    イヴリン・リアー(ソプラノ)、トマス・スチュアート(バリトン)
    フランス国立放送管弦楽団&合唱団 カール・リヒター(指揮)
    収録:1964年4月8日、パリ、サル・プレイエル、INAアーカイヴ
  ワーグナー:
   楽劇「神々の黄昏」〜「ジークフリートのラインへの旅」、
   楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜「前奏曲と愛の死」
    フランス国立放送管弦楽団 ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)
    収録:1965年6月20日、パリ、INAアーカイヴ/監督:デニス・ビロン
 【ユリア・ヴァラディ】
  ドキュメンタリー:情熱の歌
    制作:1998 年/監督:ブルノ・モンサンジョン
  リサイタルwith ポストニコヴァ
   ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集/チャイコフスキー:もし私が知っていたら Op.47-1
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ) ヴィクトリア・ポストニコヴァ(ピアノ)
    収録:1998 年1月17日パリ/監督:ブルノ・モンサンジョン
  リハーサル
   シューベルト:死と乙女D.531
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ) フィッシャー=ディースカウ(ピアノ)
    収録:1996 年ベルリン/監督:ブルノ・モンサンジョン
 【ジュリーニ、リガブーエ、バンブリー、コーンヤ、アリエ】
  ヴェルディ:レクイエム
    イルヴァ・リガブーエ(ソプラノ) 
    グレイス・バンブリー(メゾソプラノ) シャーンドル・コーンヤ(テノール)
    ラファエル・アリエ(バス) 
    フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 
    カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
     収録:1964年4月26日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、BBCアーカイヴ
  ヴェルディ:聖歌四篇
    フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
    カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
    収録:1964年4月26日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、BBCアーカイヴ
 【偉大なるオペラ歌手たち】
  ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」〜第2幕 まどろみが近寄るように(アガーテの祈り)
    グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
    ペーター・マーク(指揮)フランス国立放送管弦楽
    収録:1963年11月30日、サル・プレイエル、パリ、INAアーカイヴ
  ワーグナー:楽劇「タンホイザー」〜第2 幕 貴き殿堂よ,喜んで私はおまえにあいさつを送る(歌の殿堂)
    グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
    アラン・ロンバール(指揮)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1966年11月3日、サル・プレイエル、パリ、INAアーカイヴ
  プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん
  ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」〜第1幕 ああ!遅すぎたわ
  モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K .492〜第4幕 やっと待っていた時が来た〜恋人よ,早くここへ
  ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」〜第1幕 月に寄せる歌
    リタ・シュトライヒ(ソプラノ)
    ハンス・ヴァラット(指揮)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1968年2月24日、サル・プレイエル、パリ、INAアーカイヴ
  ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」〜第3幕 おい,亭主!
  ヴェルディ:歌劇「オテロ」〜第2幕 無慈悲な神の命ずるままに
  プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」〜フィレンツェをまたとおがめるか?
  プッチーニ:歌劇「トスカ」〜第1幕 警官を3人と……〜行け,トスカ!
    ティト・ゴッビ(バリトン) マッケラス(指揮)ロンドン交響楽団
    収録:1958年5月16日、BBCスタジオ、ロンドン、BBCアーカイヴ
  ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」〜第4幕 おお!息が詰る!明かりを!
    ボリス・クリストフ(バス) エリック・ロビンソン(指揮)ロンドン交響楽団
    収録:1958年10月19日、BBCスタジオ、ロンドン、BBCアーカ
  ワーグナー:楽劇「ローエングリン」〜第2幕 そよ風よ,私の嘆きを聞いておくれ−エルザ!〜誰が呼ぶのだろう
    エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)、
    イザベル・シュトラウス(メゾソプラノ)、エルネスト・ブラン(バス)
    リヒャルト・クラウス(指揮)フランス国立放送管弦楽団
    収録:1965年4月22日、サル・プレイエル、パリINAアーカイヴ
  ワーグナー:楽劇「パルジファル」第2幕〜アルフォンタス!あの傷だ!
  ワーグナー:楽劇「パルジファル」第3幕
   まこと,われらに約束されしごとく−そうではありません,
   ご覧ください−真昼となりました。刻限です/
   霊感あらたかな武器は,ただひとつ−いと高き救済の奇蹟よ
    ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、ゴットロープ・フリック(バス)
    ジョルジュ・セバスティアン(指揮)
    フランス国立フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、聖歌隊
     収録:1964年3月13日、サル・プレイエル、パリ、INAアーカイヴ
 【ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス】
  シューベルト:どこへ? D.795-2、音楽に寄せてD.547/
  ブラームス:甲斐なきセレナードOp.84-4
  ファリャ:7 つのスペイン民謡〜ホタ/
  アマデーオ・ヴィヴェス:イザベラの肖像
    ジェラルド・ムーア(ピアノ)/収録:1957年6月1日ロンドン
  ファリャ:歌劇「はかなき人生」〜“Vivan los que rien!”(インタビュー)
  ロッシーニ:歌劇「セビーリャの理髪師」〜今の歌声は(インタビュー)
  ホアキン・ニン:モーロ人の布(インタビュー)
  ワーグナー:オペラ「タンホイザー」第2幕第1場「おごそかなこの広間よ」(インタビュー)
  プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」〜操に死ぬるは
    ジョルジュ・プレートル(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
    パトリック・ハーヴェイ(ピアノ)ジョン・フレーマン(インタビュアー)
    収録:1962年5月31日ロンドン、BBCアーカイヴス/監督:パトリシア・フォイ
  グラナドス:
   「トナディーリャス」〜控えめな男、
   「嘆きにくれるマハNo.3」〜あたしの喜びであった愛しいあの人には、
   「トナディーリャス」〜トラララとギターの爪弾き
  ヴィヴェス:”El amor y los ojos”、イザベラの肖像
  ハビエル・モンサルバーチェ:「黒人の歌」〜黒人の子守唄
    フェリックス・サネッティ(ピアノ)/
    収録:1967年11月14日ブサンソン音楽祭、INAアーカイヴ
  モンポウ:歌曲集「夢のたたかい」〜君の上には、ただ花ばかり
    フェデリコ・モンポウ(ピアノ)
 20世紀を代表する名歌手たちの14 時間に渡る貴重映像を1枚のブルーレイ・ディスクに収録した画期的なシリーズ!

 画面:4:3 標準解像度(SD)、音声:PCM ステレオ2.0 デュアル・モノ、DD2.0 デュアル・モノ、リージョン:All、字幕:英独仏西、860分

 以前EMI より「クラシック・アーカイヴ・シリーズ」としてDVD で発売されていた映像集を、ブルーレイ・ディスク1 枚に収録した好企画。シリーズ最後となる本ディスクは20 世紀の名歌手たち。総勢15 名の偉大な歌手たちが登場し、そのバックにも20 世紀の名演奏家の姿が映る見所満載の映像集です。
まず20 世紀を代表するソプラノ歌手、エリーザベト・シュヴァルツコップ。1961 年から1970 年にかけての円熟期の姿が収められています。
 続くはスペインのメゾソプラノ、テレサ・ベルガンサ。夫であるフェリックス・ラビーリャとともに、彼女を代表する演奏の数々が生き生きと映し出されています。華と上品さを備えたフランスの名ソプラノ、レジーヌ・クレスパン。そしてプーランクが大変気に入っていたソプラノ歌手ドゥニーズ・デュヴァル。ウィーンで活躍したリリック・ソプラノ、イルムガルト・ゼーフリート。20 世紀最大のバリトン歌手で後に指揮活動も行った偉大なる音楽家ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。
 さらに奇才モンサンジョン監督によるユリア・ヴァラディの映像では、夫君フィッシャー= ディースカウがピアノ伴奏している「死と乙女」のリハーサル映像も含まれています。
 最後はスペインの心を歌う名ソプラノ、ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス。作曲者モンポウ自身の伴奏で名曲「君の上にはただ花ばかり」を歌う貴重な映像も収録。
 歴史的価値の高い映像が次から次へと登場し、往年の名演奏家ファンも、若い世代の音楽ファンも楽しめる内容となっています。







THE CHOIR OF KING’S COLLEGE(映像)


KGS 0008
(DVD)
\4300
CAROLS FROM KING'S 〜
 キングズ・カレッジ聖堂におけるクリスマル・キャロル礼拝

  1. ダヴィデの村に(ヘンリー・ジョン・ゴーントレット&アルトゥール・ヘンリー・マン)
  2. 甘き喜びのうちに(作曲者不詳)/
  3. ガブリエルのメッセージ(バスク地方伝統)
  4. Angelus ad virginem(14世紀)/
  5. A Hymn to the Virgin(ブリテン)
  6. 正教会聖歌(アルヴォ・ペルト)/
  7. A spotless Rose(ヘルベルト・ハウエルズ)
  8. ディンドン空高く(Ding Dong Merrily On High)(16世紀フランス)
  9. おお小さな町ベツレヘム(英国伝統)/
  10. Rocking(チェコ伝統)
  11. 高潔なる処女(伝統)/
  12. Angels from the realms of glory(フランス伝統)
  13. 羊飼いのキャロル(ボブ・チルコット)
  14. God rest you merry, gentlemen(英国伝統)
  15. Away in a manger(ウィリアム・カークパトリック)/
  16. サセックス・キャロル
  17. O magnum mysterium/
  18. O come, all ye faithful/
  19. 高き天より(J.S.バッハ)
ケンブリッジ・キングズ・
 カレッジ合唱団
ダグラス・タン、
 トム・エターリッジ、
 パーカー・ラムゼイ(オルガン)
スティーヴン・クレオベリー(指揮)
 名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団最新盤、美しいキングズ・カレッジ聖堂内で行われた実際のクリスマス・ミサの映像

 収録:2013 年12 月13-15 日、キングズ・カレッジ聖堂/NTSC、74’06、字幕:なし、Colour、リージョン: All,、NTSC 16:9、16bit 48kHz、PCM STEREO

 2013 年12 月、ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団は、キャロルズ・フロム・キングスとした礼拝を、伝統ある建物であるキングズ・カレッジ聖堂で行いました。その模様を録音した映像の登場です。
 礼拝のもようをBBC が収録したもので、ろうそくが美しくともされた聖堂内で、神秘的にステンドグラスが浮かぶ中、7 つの聖句朗読の合間に、伝統的なものからアルヴォ・ペルトによるものまで、澄んだ歌声によるキャロルが演奏される様が映し出されます。厳粛であり非常に幻想的な美しさをたたえています。


















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