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≪第79号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 11/25〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像



12/12(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE



AP 095
\2600→\2390
2010年のロン=ティボー国際コンクール優勝のパイダシ、魅惑のシマノフスキ
 (1)ストラヴィンスキー(ドゥシュキン編):ディヴェルティメント
 (2)同:イタリア組曲
 (3)シマノフスキ:神話Op.30
 (4)同:パガニーニの3 つのカプリスOp.40
ソレンヌ・パイダシ(Vn)
フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(Pf)
 2010年のロン=ティボー国際コンクール優勝のパイダシ、魅惑のシマノフスキ

 録音:2014 年7 月18-20 日/サン・ピエール教会(パリ)/72’26”

 ソレンヌ・パイダシ(どちらかというとパイダッシ、あるいはパイダッシー??)はフランスの若手ヴァイオリニスト。2010 年のロン=ティボー国際コンクールで成田達輝を抑え優勝した実力者。ニース、ジュネーヴの音楽院で学んだ後、アメリカのカーティス音楽学校でジョゼフ・シルヴァースタインに師事しました。冴えた演奏のみならず、CD ブックレット解説に知的な名文を書き下ろす才女でもあります。
 これまで数枚をリリースしていますが、アパルテ・レーベル第1 弾はストラヴィンスキーとシマノフスキ作品集。作曲家はスラヴ系ながら、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」はペルゴレージの音楽に基づくバレエ「プルチネッラ」の編曲、シマノフスキの「パガニーニの3 つのカプリス」もイタリアのパガニーニの名作に基づき、「神話」はギリシャ神話を題材としているため南欧的雰囲気が漂います。
 ストラヴィンスキーの「ディヴェルティメント」はチャイコフスキーの音楽に基づくバレエ「妖精の口づけ」をドゥシュキンが編曲したもので、チャイコフスキーの旋律美をたっぷり楽しめます。シマノフスキの「パガニーニの3 つのカプリス」はパガニーニの「無伴奏ヴァイオリンのためのカプリス」第20、21、24 番に基づきますが、シマノフスキの付けたピアノ・パートは非常に凝ったもののうえ、音楽にも手を加えているため印象がかなり異なり興味津々です。
 パイダシは透明で鋭い音色がシマノフスキにぴったり。ピアノのヴァイセ=クニッテルはポーランド系フランス人で、Integrale レーベルからシマノフスキのピアノ曲集をリリースしていました。ここでも「神話」のピアノ・パートが絶品。ギリシャ神話の倒錯した愛を妄想するシマノフスキの心情をあますところなく描いています。

 コンクールの最後の映像が観られます。才能にあふれてます。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=oJd_mWxMn_Q





パイダッシ、INDESENSでのソロ・アルバム
選曲も演奏もすばらしい!

INDESENS
INDE051
(国内盤)
\2940
匂いたつような美音〜ソレンヌ・パイダッシ登場!
 ピエルネ、フランク、サン=サーンス...

 サン=サーンス(1835〜1921):
  1.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ニ短調 作品75
 ガブリエル・ピエルネ(1863〜1937):
  2.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ニ短調 作品36
 フランク(1822〜1890):
  3.ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調(1886)
 マスネ(1842〜1912)/マルシック編:
  4.タイースの瞑想曲 〜歌劇『タイース』より
ソレンヌ・パイダッシ(ヴァイオリン)
ローラン・ヴァグシャル(ピアノ)

 高雅なヴァイオリンの艶やかさ——フランス近代には、有名な傑作もあれば「秘曲なのに至高」もあり。
 フランクのソナタでその圧倒的な音楽性に驚かされながら、未知の名品に出会える喜びも味あわせてくれる

 ロン=ティボー国際コンクールの覇者パイダッシ、あまりにもあざとく喜びに満ちたデビュー盤に、陶酔...

 フランス近代音楽——フォーレやドビュッシーやラヴェルに代表される、あの高雅で美しい音楽世界。多くの人が知っている傑作も数あるなか、ドイツ中心・オーケストラ音楽こそ至高の音楽史ではしばしば見過ごされてきた傑作がきわめて多く眠っているのも、フランス近代音楽を聴いてゆくことの面白さ・奥深さにつながっているのかもしれません。
 ピアノ小品や歌曲はそれこそ数知れず、交響曲なども意外に多く(比較的知られているところでも、たとえばショーソン、デュカス、マニャール、トゥルヌミル...といったあたりの交響曲群さえ存在からしてそう広く認知されていない気が)、オペラにいたっては傑作群さえなかなか上演機会に恵まれない...という状況のなか、何よりも「知られざる傑作」に出会う機会が多いのはやはり、室内楽ではないでしょうか。それも、ソナタや弦楽四重奏曲など、かなり大規模な作品からしてそうなのですから、音盤探索の興趣もつきないところでございます。本盤のプログラムは非常にバランスよく「フランス近代の傑作と秘曲」を同時に味わえる充実内容を、その高雅さそのままに伝えてくれるフランス人の俊才たちの名演で聴ける...というのがまず嬉しいところ。

 フランクのソナタや「タイースの瞑想曲」など、演奏者の技量を聴き確かめられる傑作と一緒に、秘曲系の音盤ではおなじみながら大舞台には出て来にくいピエルネの高雅なソナタ(傑作!!)、近年ようやく録音が増えてきたもののフランス人奏者の録音が意外に見つからないサン=サーンスの第1 ソナタ(フランス近代文学の傑作、プルースト『失われた時を求めて』で象徴的に使われている「ヴァントゥイユの楽想」がこれではないか...とよく言われる曲ですね)という、広く聴き親しまれていてもまずおかしくないはずの名品がふたつ!

 こういう周到なプログラムを弾いているのが、本盤をもってソロ・デビューとなるフランスの才人、欧州ではわずか数年であっというまにスターダムにのしあがってきたソレンヌ・パイダッシ...というのには本当に驚かされます(最近の若手デビュー盤は、ほんとうに一筋縄ではゆかない)! 2009 年にハノーファー国際コンクールに入賞、さらに翌2010 年にはロン=ティボー国際コンクールで優勝(フランス人としては1955 年のデヴィ・エルリ以来の快挙!)——このあたりから欧州各地で人気をあげ、昨2012年にはフランスの著作権団体Adamiから「レヴェラシオン(今年の最注目株)」賞を授けられ、益々勢いにのりつつある...なんて業界事情は本当にどうでもよくて、まずはぜひ「音」を聴いていただきたい1枚。フランス人奏者ならでは!とあらためて思わずにはおれない匂いたつような美音を、絶妙の“揺らし”で繰り出しながら、作品の美質をふわりと浮かび上がらせてみせる...あまりの薫り高さにむせかえってしまいそう!

 

AP 096
\2600
メイド・イン・フランス
 (1)サン=サーンス:クラリネット・ソナタOp.167
 (2)ショーソン:アンダンテとアレグロ
 (3)ドビュッシー:狂詩曲第1 番
 (4)プーランク:クラリネット・ソナタOp.184
 (5)フランセ:主題と変奏曲
 (6)マスネ:タイスの瞑想曲
ピエール・ジェニソン(Cl)
ダヴィド・ビスミュート(Pf)
 エレガントの極み。フランス大作曲家のクラリネット曲

 録音:2013 年7 月15-17 日/ヴァンセンヌ公会堂/59’ 00”

 20 世紀のフランス作曲家によるクラリネット作品集。マスネ以外はオリジナルで、フランスならではの洒脱でエレガントな魅力にあふれていますが、サン=サーンスやプーランクは最晩年の枯淡の境地を示しています。ショーソンとフランセ作品も貴重。
 ピエール・ジェニソンは1966 年生まれ。マルセイユ音楽院で学び、2014 年に東京で行われたジャック・ランスロ国際クラリネットコンクール優勝の逸材。ブルターニュ管弦楽団の首席奏者も務めています。ピアノのダヴィド・ビスミュートは1975 年コートダジュール生まれ。ニース音楽院でカトリーヌ・コラールに学び、さらにパリ音楽院でガブリエル・タッキーノとブリジット・エンゲラーに師事。マリア・ジョアン・ピレシュに認められ、現在ポルトガルに住み、彼女の助手を務めています。




EVIDENCE



EVCD 0067
\2600→\2390
フランソワ・シャプラン(Pf)
 スクリャービン:マズルカ全集&練習曲

 マズルカ全曲
   10のマズルカOp.3
   〔第1番 ロ短調/第2番 嬰ヘ短調/第3番 ト短調/
    第4番 ホ長調/第5番 嬰ニ短調/第6番 嬰 ハ短調/
    第7番 ホ短調/第8番 変ロ短調/第9番 嬰ト短調/
    第10番 変ホ長調〕
   9つのマズルカOp.25
   〔第1番 ヘ短調/第2番 ハ長調/第3番 ホ短調/
    第4番 ホ長調/第5番 嬰ハ短調/第6番 嬰ヘ長調/
    第7番 嬰ヘ短調/第8番 ロ長調/第9番 変ホ短調〕
   2つのマズルカOp.40〔第1番 変ニ長調/第2番 嬰ヘ長調〕
   練習曲変ロ短調op.8の11 /嬰ニ短調op.8の12
フランソワ・シャプラン(Pf)
 【Yamaha CF III S】
 ピアノの響きの美しさに驚愕。シャプランのスクリャービン

 録音:1997 年9 月/ボン・セクール教会(パリ)/79' 44"

 フランソワ・シャプランはパリ音楽院でヤンコフ、ロバン、ペヌティエに師事。ショパンやドビュッシーのディスクをリリースし、来日公演も行っているので日本にもファンの多い個性派です。
 彼の演奏はまず何よりピアノの音色の美しさ、特殊さが特徴。弱音主体で、幻のようにキラキラした不可思議な世界に魅了されます。
 今回は響きが重要なスクリャービンなのでまさにピッタリ。それも前奏曲やソナタでなく、マズルカ全集というのも独特。スクリャービンは初期から中期にかけて21 曲のマズルカを作曲していますが、いずれも宝石のような小品。ひそやかに奏でる詩情は比類なく、晩秋の宵のBGM に最適。
 最後に2 篇の練習曲が収録されていますが、ホロヴィッツやベルマンの愛奏した劇的な嬰ニ短調練習曲でさえ、決して大きな音を出さず、それでいてすさまじい効果をあげています。要注目の個性派と申せましょう。




GRAPPA


GRCD 4458
\2600
ミュージック・フォー・ア・ホワイル − 冬の頌歌( Canticles of Winter)
 シューベルト: おやすみD.911-1
 ヘンデル: 太陽は輝くことを忘れるのだろうか
 カルボネッリ: アレグロ
 ダーク: 木枯らしの風、ほえたけり
 パーセル: 冬はゆっくりとやってくるJ.S. バッハ(1685-1750)
  我いかに汝を迎えん(Wie soll ich dich empfangen)
 ジョン・ダウランド: 来れ深き眠り
 リンデマン: 教会は古き家
 伝承曲:
  ウェクスフォード・キャロル/ 甘き喜びのうちに/
  つねに待ち望む心を(わが思い果てしなく駆けめぐり)/
  コヴェントリー・キャロル
ミュージック・フォー・ア・ホワイル
トーラ・アウゲスタ(ヴォーカル)
スチャン・カシュテンセン
 (アコーディオン、
  ペダル・スティールギター)
マティアス・アイク(トランペット)
マッティン・タクスト(テューバ)
ポール・ハウスケン(ドラムズ)
 キャバレーソングの「無冠の女王」トーラ・アウゲスタが歌う“冬の歌”

 パーセルの曲のタイトルをグループ名に採った「ミュージック・フォー・ア・ホワイル(Music for a While)」(束の間の音楽)。キャバレーソングの「無冠の女王」トーラ・アウゲスタを中心に、アコーディオンのスチャン・カシュテンセン、トランペットのマティアス・アイク、テューバのマッティン・タクスト、ドラムズとパーカッションのポール・ハウスケンと、ノルウェーの「ドリームチーム」ともいえるジャズミュージシャンの集まったバンドが結成から10 年を迎えます。クルト・ワイルの音楽を独創的なアルバムに作った『ワイル・バリエーション』でアルバムデビュー、ダウランドからプーランクの「クラシック」作品をカバーした前作も高く評価されたバンド。その10 周年を記念するアルバム『冬の頌歌』では、16 世紀から20 世紀の「どことなくクリスマスを思わせる」冬の歌が歌われ、演奏されます。
 シューベルトの《冬の旅》の第1 曲〈おやすみ〉、ヘンデルのオラトリオ《ソロモン》のシバの女王のアリア「太陽は輝くことを忘れるのだろうか」。ロックのスティングもアルバムで歌っている「冬はゆっくりとやってくる」はパーセルのオペラ《妖精の女王》の曲。バッハの《クリスマス・オラトリオ》からコラール「我いかに汝を迎えん」。ノルウェーに伝わる曲を蒐集し『古いまた新しいノルウェーの山のメロディ』として出版したリンデマンがデンマークのグルントヴィの詩に曲を書いた《教会は古き家》。そして伝承のキャロル。ジャンルを超えた選曲によるプログラムが組まれました。ヴォーカルのアウゲスタはベルゲン生まれ。ノルウェー国立音楽アカデミーとストックホルムの王立音楽大学で学び、「キャバレー歌唱法」の修士号を取得しています。2007 年からはベルリンに住み、クラングフォルム・ウィーンやアンサンブル・モデルンといったグループに客演、演出家クリストフ・マルトハーラーとも共同作業を行っています。




HAENSSLER



98 041
\2400→\2190
こういうバッハ編曲を聴きたかった。情感と風格にあふれる宝物的音盤。
 バッハ・イルミネーションズ
 J.S.バッハ:
  (1)リスト編:前奏曲とフーガ ハ長調BWV545
  (2)クールストロム編:ヴァイオリン・ソナタBWV1017 より「シチリアーノ」
  (3)ワグネル・ステファニ・ダラゴーナ・マリェイロ・プラド編:
   管弦楽組曲第3番BWV1068 より「アリア」/
   いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV62
  (4)ツァーベル編:
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004 より「ジグ」
  (5)スターク編:目覚めよと呼ぶ声ありBWV645
  (6)パウアー編:
   無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006 より
    「ロンドーによるガヴォット」
  (7)サーント編:深き淵よりわれは呼ぶBWV745
  (8)ウィタカー編:パストラーレBWV590
  (9)ネーベル編:
   主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639 /
   汝イエスよ、今天より降りたもうやBWV650 /アダージョBWV564
  (10)カバレフスキー編:前奏曲とフーガ第6番ト短調BWV558
  (11)マードック編:甘き喜びのうちにBWV729
  (12)ペトリ編:羊は安らかに草を食むBWV208
アンゲリカ・ネーベル(Pf)
 バッハ編曲ファン狂喜、聴きたかった曲が理想的ドイツ・ピアニズムで再現

 2014 年7 月21-23 日/ロベルト・シューマン・ホッホシューレ(デュッセルドルフ)/DDD、75’ 14”

 「バッハ・メタモルフォシス」(98 004) に続くアンゲリカ・ネーベルのヘンスラー・バッハ編曲集第2 弾。バッハ作品のピアノ用編曲はブゾーニやレーガーのものが有名ですが、ドイツのベテラン奏者ネーベルがあまり知られていない編曲を多数披露してくれる嬉しいシリーズです。
 バッハはドイツの作曲家ですが、編曲者は世界多域に及んでいて興味津々。イギリスのウィタカー、ハンガリーのサーントにロシアのカバレフスキーから、1982 年生まれのブラジルの若手ワグネル・ステファニ・ダラゴーナ・マリェイロ・プラドによるものまで、バッハ・ファン、編曲ファン感涙の隠れた銘品が目白押し。
 また、「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639」と「汝イエスよ、今天より降りたもうやBWV650」はブゾーニの名編曲をあえて用いず、ネーベル本人が編曲しているのもこだわりを感じます。ブゾーニ版を手本としながらも、声部をオクターヴ下げるなど工夫が見られます。
 デュッセルドルフ音楽大学教授を務めるネーベル、自信と風格あふれる落着きが最高。技巧的にも余裕なうえ、しっとりとした情感に満ちた美演。宝物にしたくなるようなディスクです。



第1弾
バッハ・メタモルフォシス

98.004
\2400→\2190
 バッハ・メタモルフォシス
 J.S.バッハ:
  (1)ブラウンフェルス編:前奏曲とフーガ イ長調BWV536
  (2)イリイーン編:いざ来たれ、異教徒の救い主よBWV661
  (3)ブリスキア編:小フーガ ト短調BWV578
  (4)ルーカス編:
   「クリスマス・オラトリオ」BWV248よりパストラール
  (5)ディデンコ編:
   主のひとり子なるキリストBWV601
   われらの主イエス・キリスト、ヨルダン川に来たれりBWV684
  (6)タウジヒ編:おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆けBWV622
  (7)ヴォーン・ウィリアムズ編:
   ああ、われらのもとにとどまれ、主イエス・キリストBWV649
  (8)フィリップ編:「フルートソナタ」BWV1031の2よりシチリアーノ
  (9)ゴンチャロフ編:ただ愛する神の摂理にまかす者BWV642
  (10)マードック編:われらが神はかたき砦BWV720
  (11)イリイーン編:ああ、いかにはかなく、いかに空しきBWV644
  (12)ワグネル・ステファニ・ダラゴーナ・マリェイロ・プラド編:
   「音楽の捧げもの」BWV1079より6 声のリチェルカーレ
アンゲリカ・ネーベル(Pf)
 
 [2012年7 月22-23日/ロベルト・シューマン・ホッホシューレ(デュッセルドルフ)]/DDD、55’48”

 バッハ作品のピアノ用編曲はブゾーニやレーガーのものが有名ですが、ドイツのベテラン奏者アンゲリカ・ネーベルがあまり知られていない編曲を多数披露してくれる嬉しいアルバム。ヴァルター・ブラウンフェルスやヴォーン・ウィリアムズといった作曲家から、タウジヒ、イシドール・フィリップといった名演奏家まで興味津々の編曲が楽しめます。またロシアのイーゴリ・イリイーン(1909-1959) やセルゲイ・ディデンコ(1944-) らの隠れた逸品、評価は高いものの聴く機会の少ないマードックのものまで、バッハ・ファン、編曲ファン感涙のナンバーが目白押し。デュッセルドルフ音楽大学教授を務めるネーベル、自信と風格あふれる落着きが最高。技巧的にも余裕なうえ、しっとりとした情感に満ちた美演。宝物にしたくなるようなディスクです。





SIMAX


PSC 1338
\2600
ユッシの思い出(Remembering Jussi)〜ビョルリングに捧ぐ
 プッチーニ:
  歌劇《ラ・ボエーム》〜冷たい手を 、歌劇《トスカ》〜 星は光りぬ 、
   歌劇《蝶々夫人》〜 愛の家よ、さようなら 、
  歌劇《トゥーランドット》〜 誰も寝てはならぬ
 グリーグ:
  ある夢 Op.48-6 、君を愛す Op.5-3 、白鳥 Op.25-2、
  詩集の一節(小句集) Op.25-3
 シベリウス:
  逢い引きから帰ってきた娘 Op.37-5 、
  三月の雪の上のダイアモンド Op.36-6
 グスタフ・ヌードクヴィスト:海へ
 カール・レオポルド・シェーベリ:音楽(トゥーネナ)
 チャイコフスキー:
  歌劇《エフゲニー・オネーギン》〜
   レンスキーのアリア「どこへ行ってしまったのか」
 ジョルダーノ:歌劇《フェドーラ》〜 愛さずにはいられぬこの思い
 レナート・ラシェル/ スヴェッレ・インドリス・ユーネル編:さらばローマ
 ビゼー:歌劇《カルメン》〜 花の歌「おまえが投げたこの花は」
 アダン/ ギスレ・クヴェルンドク編:クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」
ブルール・マグヌス・トーデネス(テノール)
ホーヴァル・ギムセ(ピアノ)
インガル・ベルグビ(指揮)
ノルウェー放送管弦楽団
 新進のトーデネス・デビュー、ビョルリングに捧ぐ

 録音:2014 年10 月9-10 日、15-16 日 ノルウェー放送 大スタジオ(オスロ)/51‘07
 制作:ヨルン・ペーデシェン/録音:オイスタイン・ノールデンゲン

 ノルウェーの若いテノール歌手、トーデネスのデビューアルバム。20 世紀のオペラシーンで活躍したスウェーデンのテノール、ユッシ・ビョルリングを回想し、彼がレパートリーにしていたオペラのアリアや歌曲を歌います。
 ブルール・マグヌス・トーデネスは、1993 年、ノルウェー中西部の海岸沿いにある小さな村アイクスンに生まれました。17 歳の時、トロンハイムのノルウェー科学技術大学(NTNU)の音楽学部が主宰する才能発掘プログラム「若い音楽家」に参加、学士課程に学び、2 年目を終えた2014 年の秋からローマの聖チェチーリア音楽院でイタリア・オペラとベルカント・スタイルの歌唱を学び始めました。
 アルバム『ユッシの思い出』。最初に歌われるのはプッチーニ。ビョルリングにとって最後の全曲録音となったビルギット・ニルソン共演の《トゥーランドット》をはじめ、「愛された」リリックテノールの全曲録音が残された4 つのオペラのアリアです。つづいてグリーグ、シベリウスの歌曲と、これもビョルリングの愛唱歌だったスウェーデンの《海へ》と《音楽(トゥーネナ)》。映画『Seven Hills of Rome』でマリオ・ランツァが歌った《さらばローマ》も、ビョルリングの好きだった一曲です。最後はアダンの《クリスマスの歌》。ビョルリングが歌ったのと同じスウェーデン語による歌唱です。ビョルリングの歌が愛された「LP 時代」に制作された「リサイタルアルバム」や「ポートレートアルバム」を思わせる構成のアルバム。
 ノルウェーを代表するピアニスト、ホーヴァル・ギムセ(1966-)が歌曲、インガル・ベルグビ(1964-)の指揮するノルウェー放送管弦楽団がアリアで共演しています。




CAPRICCIO



C5222
(CD+DVD)
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ、新作!
 チェロによるエレジー

 1.サン=サーンス(1835-1921):動物の謝肉祭-白鳥/
 2.ドヴォルザーク(1841-1904):森の静けさ Op.68-5/
 3.ブロッホ(1880-1959):ユダヤ人の生活-祈り/
 4.ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ Op.47/
 5.チャイコフスキー(1840-1893):夜想曲 嬰ハ短調 Op.19-4/
 6.マスネ(1842-1912):エレジー/
 7.オッフェンバック(1819-1880):ジャクリーヌの涙/
 8.フォーレ(1845-1924):エレジー ハ短調 Op.24/
 9.カザルス(1876-1973):鳥の歌/
<ボーナスDVD>
 チェロと虹…ハリエット・クリーフのインタビュー
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団/
グスタボ・ヒメノ(指揮)
録音 2014年4月14-17日 ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 ギリシア神話の時代から連綿と伝えられる「エレジー=哀歌」。しかし当時の嘆きの歌はエキゾチックなものとして捉えられていたようです。このアルバムではロマン派の様々な「エレジー」を集め、チェロの美しい音色で、悲しみや情感を描き出しています。
 チェロを演奏するのは、録音当時23歳の若きオランダのチェリスト、ハリエット・クリーフ。彼女はすでにCAPRICCIOレーベルに3枚の録音を持ち、そのどれもが絶賛されています。
 特に「ジャクリーヌの涙」は彼女の得意とする曲で、以前ピアノ伴奏でも演奏していましたが、今回のオーケストラ伴奏では、さらに伸び伸びとした演奏を披露しています。心に響く音楽です。彼女のインタビュー映像も付属しています。


ハリエット・クリーフ旧譜
Haydn: The Cello Concertos
C5139
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ(チェロ)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調Hob.VIIb:1&第2番ニ長調Hob.VIIb:2
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ウィーン室内フィルハーモニー管弦楽団/
クラウディウス・トラウンフェルナー(指揮)
録音 2012年3-4月ライディングリスト・コンチェルト・ホール
 ハイドン(1732-1809)のチェロ協奏曲は、全部で6曲あるとされていますが、現在「真作」と認定されているのは、この1番と2番の作品だけで、あとは偽作であるか、紛失してしまっているのが現状です。この2曲はスコアが発見されたのは1950年代以降ですが、真作、偽作に拘わらずとも、多くの演奏家が取り上げる人気曲であり、溌剌とした曲想が素晴らしい意欲的な名作として知られています。
 デビュー盤であるフランスの作品集(C5131)での、高い音楽性と技術が評判となっている若手チェリスト、ハリエット・クリーフの2枚目のアルバムは、ハイドンの協奏曲です。1991年オランダ生まれのクリーフは、まだウィーンで勉学に励んでいるのですが、既に確立された芸術家として認められている逸材です。このハイドンの協奏曲も揺るぎない信念に裏打ちされた表現力と、滴り落ちるような美音に満たされた魅力的な演奏であり、これからの彼女の将来を予見させる見事なアルバムです。

 誰かに似てますね・・・

C5173
(2CD)
\2700→\2490
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番&第2番
 1-3.チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38/
 4-7.チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
マグラ・アマラ(ピアノ)
録音 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
 若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。
 第1番のソナタはブラームスが33歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。
 それに比べ第2番はブラームス53歳の時の作品で、こちらは4楽章ですが、曲調は第1番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。
 クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。


 

C5164
\2700
ノルベルト・スターク:作品集
 1. Die Ankunft des Atemzugs (2005)/
 2. ...wenn die Vogel die Nacht aufritzen (2007)/
 3. Vertigo (Kadenz: Gerald Preinfalk) (2010)/
 4. ...aus Finsternissen losgelost (2007)/
 5. Land der wachen Spiegel (2007-11)/
 6. Hotel de la paix (2005)
カリ・ロンネクレイフ(ヴァイオリン)/
オスロ・シンフォニエッタ…1/
アンドレア・ペスタロッツァ(指揮)…1/
シュティムヴェルク(アンサンブル)…2/
ゲラルト・ブラインファルク(サクソフォン)…3/
アンサンブル・コントラプンクテ(アンサンブル)…3/
アンサンブル・ルクス(アンサンブル)…4/
ヴェラ・クルク(フルート)…5/
クリスチャン・ヒルツ(バス・バリトン)…6/
ハイドン・トリオ・アイゼンシュタット(アンサンブル)…6
録音 2010年4月11日 ノルウェイ オスロ…1, 2008年1月14日 オーストリア ザルツブルク・クンストハウス…2, 2010年4月12日 オーストリア ウシーン・ORFムジクフェラインザール…3, 2012年2月1日 オーストリア クィントン・ウィーン トンスタジオ…4, 2012年9月6日 オーストラリア ウィーン トンスタジオ・アブソリュート…5, 2006年2月 ベルリン ドイツ放送 第10スタジオ…6
 ノルベルト・スターク(1968-)はウィーン生まれの作曲家です。彼はウィーン音楽院でピアノ、コントラバス、音楽理論と作曲を学び、ウィーン大学で哲学と演劇科学、音楽学を学びました。1994年から1999年までカール・ハインツ・グルーバーとともに研究を重ね、その後数々の賞を受賞し、現在ではオーストリアの音楽界において重要な役割を担っています。
 彼の作品は多彩な側面を持ち、時には表情豊かな旋律を持っているかと思うと、曲に拠っては、シュニトケの一部の作品のような新古典派的なスタイルを持つものがあり、まさに「型にはまらない」作品を生み出し続けているのです。
 このアルバムには2005年から2011年の作品を収録。既存の概念を覆すような鮮烈な音楽を体験できます。
 


C5210
(2CD)
\2700→\2490
またやりやがった!
 ツィモン・バルト&エッシェンバッハ!

  ブラームス:ピアノ協奏曲集
<CD1>
 1-3.ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15/
 4.バラード 第1番 ニ短調 Op.10-1/
 5.バラード 第2番 ニ長調 Op.10-2/
<CD2>
 1-4.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83/
 5.バラード 第3番 ロ短調 Op.10-3/
 6.バラード 第4番 ロ長調 Op.10-4
ツィモン・バルト(ピアノ)/
ベルリン・ドイツ交響楽団…CD1:1-3.CD2:1-4/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)…CD1:1-3.CD2:1-4

 早速聴かせてもらったが、アプローチは前回のチャイコフスキーと同じ。変態ゴージャス親父二人組。
 ありきたりのものに満足しないあなたにお贈りします。


 一部のファンの間で熱烈な人気を誇るアメリカのピアニスト、ツィモン・バルト。彼の音楽の作り方は、あのアファナシエフにも似た、とにかく濃厚な表情付け(もちろん全ては理論的であり、一つ一つが考え抜かれている)と、美しい弱音にあるといえるでしょうか。
 彼と長年の親友であるエッシェンバッハとの共演によるこのブラームスも、以前のチャイコフスキーを越えるスリリングで熱いもの。第1番の第1楽章におけるオーケストラの前奏部だけを聴いてみても、この演奏がどれほどまでに特異な解釈に裏付けられているかがわかるかと思います。そしてバルトのピアノが登場すると、そこに開けるのは「異世界」そのもの。この味わいは確かにくせになります!この演奏…批評家には嫌われるかもしれませんね。



バルト&エッシェンバッハ
変です、この人たち
 崩壊寸前のロマノフ王朝のような、異常にゴージャスな演奏。
 熟れ過ぎた果実のような、いい匂いなのか腐敗臭なのか分からない、芬芬たる演奏。
 怖いもの好きは聴いてもいいと思う。・・・というか聴いてほしい。


CAPRICCIO
C5065
\2700→¥2490
バルト&マスレンニコフ
 エッシェンバッハ&ベルリン・ドイツ響
  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

 1-3.ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23/
 4-11.ロココの主題による変奏曲Op.33
ツィモン・バルト(ピアノ)…1-3/
ドミトリー・マスレンニコフ(チェロ)…4-11/
ベルリン・ドイツ交響楽団/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
 チャイコフスキー(1840-1893)のピアノ協奏曲と言えば、数多くの演奏が世に出ていて、そのどれもが聴き手の心を捉える美質に溢れています。が、この演奏はその中でもとりわけ異彩を放つものとして記憶されることでしょう。
 通常、華麗すぎるほどに華麗に始まる冒頭部から、何やら違和感あり。テンポ設定、デュナーミクなどにはエッシェンバッハによる細心の工夫が凝らされ、ピアノの繊細過ぎるタッチが妙に耳に残ります。ピアニストのバルトは、EMIとONDINEを中心に数多くのCDをリリースしているアメリカのピアニストですが、廉価版のDVDでショパンの協奏曲を弾く姿も披露されていて、これがまた不思議な雰囲気を纏った若手ピアニストでした。現在では、髪型こそすっきりしたものの、その独特の解釈は健在であり、とにかく興味深いチャイコフスキーを聴くことができます。
 「ロココ」でチェロを弾くマスレンニコフも、エッシェンバッハと共演を重ねていて、以前はショスタコーヴィチの協奏曲をリリースしています。このアルバムでは、屈託のない明るい響きが印象的です。
 録音 2010年12月7-9日ベルリン放送 大ホール

 

C5216
\2700
ブラームス:歌曲集
 1.調べのように私を通り抜ける Op.105-1/
 2.夜に私は急に立ち上がり Op.32-1/
 3.もうおまえのところには行かない Op.32-2/
 4.私は悲しみ、黙ってあちこち忍び歩く Op.32-3/
 5.流れは私のそばでざわめく Op.32-4/
 6.おお、おまえはもう一度私を Op.32-5/
 7.おまえは私が思い違いをしていたと言う Op.32-6/
 8.語るもつらいこと Op.32-7/
 9.私たちはこうしている Op.32-8/
 10.ご機嫌いかが、私の女王様 Op.32-9/
 11.おまえの青い瞳よ Op.59-8/
 12.私は夢を見た Op.57-3/13.私の歌 Op.106-4/
 14.夕べの雨 Op.70-4/15.雨の歌 WoO23/
 16.雨の歌 Op.59-3/
 17-21. 5つのオフィーリアの歌 WoO22
  <どうしたらあなたの真実の愛が確かめられようか/
   雪のように白い屍衣におおわれ/
   あしたは聖ヴァレンタインの日/
   彼を棺に置いて運びました/
   そして彼は二度と戻っては来ないのか?>/
 22-25. 4つの厳粛な歌 Op.121
  <世の人に起こることは獣にも起こる/
   ここにわれ身をめぐらして、すべての虐げをみたり/
   おお死よ、いかに汝は厳しいことか/
   たとえわれ人の言葉、天使の言葉もて語るとも>/
 26.サッフォー風頌歌 Op.94-4
ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)/
マルクス・ハドゥッラ(ピアノ)
 ドイツのメゾ・ソプラノ、ヤニナ・ベヒレは長年ウィーン国立歌劇場のメンバーとして活躍するほか、ボルドー歌劇場、リヨン歌劇場などでもしばしば歌っています。抒情的で滴り落ちるような風情を湛えた彼女の歌唱は、様々な歌劇において重要な役割を担っていますが、このような歌曲のリサイタルでも素晴らしい能力を発揮します。
 このブラームス(1833-1897)歌曲集でも、1曲1曲の歌の言葉をかみしめるかのように大切に歌い、ブラームス作品の持つ内省的な美しさを描き出します。通常男声で歌われる「4つの厳粛な歌」でのまろやかな表現が心に残ります。
 

C5221
\2700
ピアノ三重奏曲集
 1-3.ツェムリンスキー(1871-1942):
  ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.3/
 4-6.ブロッホ(1880-1959):
  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための「3つの夜想曲」/
 7-10.コルンゴルト(1897-1957):ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.1
パシフィック三重奏団
<メンバー:
 ロジャー・ウィルキー(vn)/
 ジョン・ワルツ(vc)/
 エディス・オルロフ(p)>
録音 2013年5月28-29日 カリフォルニア アリソ・ヴィエホ 創価大学アーツ・センター
 19世紀から20世紀にかけて「頽廃音楽家」とレッテルを貼られながらも、素晴らしい活躍をしたた三人の作曲家の三重奏を集めたアルバム。
 この時期特有の豊穣な響きと抑圧された心情、そして各々の作曲家たちの屈折した感情、これらが反映された悩ましくも美しい作品は、書かれた当時よりも100年以上の時を経た現代の方が多くの人に受け入れられやすいように思います。なかでも、コルンゴルトの三重奏曲は彼の12歳の時の作品であり「天才の証」ともいえる曲です。
 

C5229
\2700
ヴィルヘルム・ステンハンマル&ヤン・シベリウス:ピアノ作品集
 ステンハンマル(1871-1927):
  1-5.ソナタ 第4番 ト短調/5.インテルメッツォ/
  6.即興曲/7.即興的ワルツ/8.フライア(ピアノ編) /
 シベリウス(1865-1957):
  9.悲しきワルツ(ピアノ編)/10.ロマンス Op.24-9/
  11-16.6つの即興曲 Op.5/17.フィンランディア(ピアノ編)
カサンドラ・ワイス(ピアノ)
録音 2014年8月4-6日 ベルリン アンドレアス教会
 既にリリースされているステンハンマル作品集(C5117)で、この作曲家の魅力を解き明かした若手ピアニスト、カサンドラ・ワイスによるCAPRICCIO 2枚目のアルバムは同じくステンハンメルの作品と、北欧音楽を語る上で忘れてはならないシベリウスの作品集です。
 知られざる作品の魅力を探るようなステンハンマルの曲集に比べ、シベリウスは良く知られた曲が選択されています。とはいえ、「悲しきワルツ」と「フィンランディア」は本来オーケストラのための曲であり、演奏はかなり困難であろうと想像できますが、彼女はまるで“歌う”ように易々と弾きこなしています。ユニークかつ充実した1枚です。



 

CARPE DIEM


CD-16302
\2100
ダウランド-鏡のゲーム
 1.伝承:柳の歌/
 2.ダウランド(1563-1626):晴れても曇ってもやさしい4月の前ぶれ/
 3.ダウランド:あふれよ、わが涙/
 4.ダウランド:彼女は私の過ちを許すだろうか/
 5.ダウランド:もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ/
 6.ダウランド:私は見た、あの人が泣いているのを/
 7.ダウランド:おいで、さあかわいい恋人よ/
 8.ダウランド:愛と運命にそむかれた君たち/
 9.ダウランド:低い木にも梢はある/
 10.ダウランド:暗闇に私は住みたい
  ※全て、D.シュヴァリエによる声楽、ギターとテオルボによる編曲
アンヌ・マグエ(ソプラノ)/
デヴィッド・シュヴァリエ(ギター)/
ブルーノ・ヘルストロッファー(テオルボ)
録音 2013年2月 ブルエル・アリチャンプ,ノワルラック修道院
 モダンジャズとイギリス・ルネサンス音楽を融合させた、美しく洗練されたアルバムです。デヴィッド・シュヴァリエはフランスのジャズ・ギタリストで、このアルバムでは、ダウランドの良く知られた作品に新しい外観と響きを与え、現代に解き放つことを試みました。
 第1曲目の「柳の歌」から新鮮な驚きを感じさせてくれるものです。ダウランドの各々の曲も、リュートの伴奏とはまた違う、典雅な佇まいとモダンな味わいの双方が感じられるユニークなものです。
 たった3人の奏者から生まれているとは思えないほどの、芳醇な響きも聴きどころでしょう。
 

CD-16304
\2100
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン-天空の声
 1.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
  おお、まことに愛らしき若枝よ(レスポンソリウム)
 2.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:愛は全てに宿り(アンティフォナ)/
 3.ベッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲 第1番/
 4.ペーター・アベラール(1079-1142):
  痛みの軽減「サウルとヨナタンを越えるダヴィドの嘆き」/
 5.ペッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲 第2番/
 6.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:アヴェ・マリア(レスポンソリウム)/
 7.ペッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲 第3番/
 8.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、何と驚くべき予見が(アンティフォナ)/
 9.ペッテル・ウトランド・ヨハンセン:瞑想曲 第4番/
 10.ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、智慧の力よ(アンティフォナ)
ヒルンド・マリス(アンサンブル)
<メンバー:
 アリアンナ・サヴァール
  (ヴォーカル、メディヴァル・ハープ、
  イタリアン・トリピック・ハープ、リラ、
  ティベタン・シンギング・ボール)/
 ペッテル・ウトランド・ヨハンセン
  (ヴォーカル、ハルダンゲルフィドル、
  リラ、モノコード)/
 アンドレアス・スピンドラー
  (フルート、フィドル、ロマン・ベル 、
  コラスツィオーネ、トロンバ・マリーナ、
  ヴォーカ ル)/
アンケ・スピンドラー
 (ニッケルハープ、フィドル、
 ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォーカル)/
ダヴィッド・マヨラール
 (サントゥール、パーカッション、
 ロマン・ベル、ヴォーカル)>
 中世のヨーロッパで最も有名な女性の一人であるビンゲン。彼女はベネディクト会系女子修道院長で、預言者であり医学にも強く、また詩人としても、もちろん作曲家としても途方もない才能を持っていました。
 彼女の作品はクラシックの分野ではもちろんのこと、ポップスなどの他のジャンルのアーティストにも愛されていて、この神秘的なメロディーをフィーチャーした「新たな創作」はしばしばチャートを賑わしていることもご存知の人が多いことでしょう。
 このアルバムも、ビンゲンの作品を自由に解釈し、再構築したもので、曲の間にはヒルンド・アンサンブルのメンバーであるヨハンセンの「新曲」が挿入され、更なるイマジネーションを呼び起こしています。いつものように録音の素晴らしさも際立っています。
 

CD-16300
\2100
2人のフランチェスコ 〜スピナチーノ&ミラノ:リュート作品集
 1-9.フランチェスコ・スピナチーノ:タブラチュアによるリュート曲集より
 <第1巻-リチェルカーレ第30番/
  第1巻-リチェルカーレ第25番/
  第2巻-リチェルカーレ第43番/
  第1巻-リチェルカーレ第36番/
  第2巻-リチェルカーレ第41番/
  第1巻-リチェルカーレ第37番/
  第1巻-リチェルカーレ第31番/
  第1巻-リチェルカーレ第29-28番/
  第1巻-リチェルカーレ第34番>/
 10-23.フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497-1543):
  タブラチュアによるヴィオラまたはリュート曲集より
  <リチェルカーレ第4番/リチェルカーレ第2番/
   ファンタジア第33番/ファンタジア第34番/
   ファンタジア第40番/リチェルカーレ第16番/
   リチェルカーレ第51番/ファンタジア第15番/
   ファンタジア第32番-ファンタジア第31番-ファンタジ ア第61番/
   ファンタジア第67番/ファンタジア第38番/
 21.リチェルカーレ第91番/リチェルカーレ第84番/ファンタジア第82番>
ピーター・クロトン(リュート)
録音 2012年4月 スイス バインウィル教会
 スイス系アメリカ人のリュート奏者ピーター・クロトンによる「2人のフランチェスコ」作品集です。その一人であるフランチェスコ・スピナチーノの生涯についてはほとんど知られていません。しかし、1507年に出版された「リュートのためのタブラチュア」は最古のタブラチュア(記譜法の一種で、弦を押さえる指のポジションが記号化されているもの)とされていて、この功績のみが残されています。
 かたやフランチェスコ・ダ・ミラノはもう少し知名度が高く、生前から「リュートのヴィルトゥオーソ」として名を馳せていました。即興的なパッセージは現在のジャズのインプロヴィゼーションにも似た味わいを醸し出しています。この静かな美しい音は、ゆっくりとした時間を過ごす時にふさわしいものです。
 

CD-16301
\2100
アンネ・ヒッタ:Draumsyn
 1.Clouds/2.Undrestille I/3.Undrestille II/
 4.Undrestille III/5.Prelude in Light Blue/
 6.A Light Blue Rondo/7.Gorr/8.MorK bla/
 9.Ramme/10.A Rune Tune/11.The Blind Door/
 12.Ved Arinn/13.En stille/14.Den still hagen
アンネ・ヒッタ(ハーディングフェーレ=ハルダンゲル・ヴァイオリン)
録音 2013年5月13-16日 ノルウェー グラン,マリア教会
 ノルウェーの伝統的な楽器ハーディングフェーレは、日本でもヴァイオリニスト山瀬理桜の紹介で良く知られています。楽器に美しい装飾、トップの部分には神の象徴であるドラゴンが施された特徴的なフォルムを持ち、ノルウェーでは神聖な楽器とされていて、冠婚葬祭で奏されることが多く、もちろん、その音色も鄙びた味わいを持つ、ユニークなものなのです。
 このアルバムはノルウェーのハーディングフェーレ奏者アンネ・ヒッタ(1974-)のデビュー盤で、彼女自身の作品が収録されています。ノルウェーの風景、古代の知恵や感情、そして未知の世界への旅…静かに耳を傾けて、想像の翼を広げたくなるような魅力的な1枚です。
 

CD-16303
\2100
シャルル・デュパール:室内楽作品集
 1-7.組曲 第3番 ロ短調/
 8.前奏曲(L.クープランによる)/
 9-15.組曲 第2番 ニ長調/
 16-22.クラヴサン組曲 第6番 ヘ短調/
 23-29.組曲 第1番 イ長調
コリーナ・マルティ(リコーダー)/
トーレ・エケトープ(カントン)/
ジヴ・ブラハ(テオルボ)/
ソマ・サラツ=ツァカリアス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
イツハル・カルション(チェンバロ)
 作曲家デュパール(1667-1740)はフランス出身のチェンバロ奏者、ヴァイオリニスト、作曲家です。彼の生涯についてはあまり詳しいことはわかっていませんが、恐らくパリで生まれ、本当の名前はフランソワであっただろうとされています。1702年もしくは1703年にロンドンに渡り、この地に定住し、この地のドルリー・レーンで活躍したようです。その後も幾許かの活動をしましたが、最終的には教師として後進の指導に力を注ぎました。
 彼の作品の中で最も知名度が高いのが「クラヴサンのための組曲」で、これはバッハの「イギリス組曲」に影響を与えたとされています。このアルバムでは彼の代表的な作品を選び、リコーダーのコリーナ・マルティを中心としたアンサンブルがこれらを生き生きと演奏しています。しっとりとした美しい響きをお楽しみください。



 

DYNAMIC



CDS-7695
\2100→\1890
リヒャルト・シュトラウス:ピアノ作品全集 第1集
 1.仕立て屋ポルカ Trv1/2.パンツェンブルク・ポルカ TrV11/
 3.緩徐楽章 TrV12/4-8.5つの小品 TrV18/
 9.ピアノ・ソナチネ 第2番 ホ長調 TrV20/
 10-11.6つのソナチネ-第1番 ハ長調 TrV22/
 12-14.6つのソナチネ-第2番 ヘ長調 Trv23/
 15-18.6つのソナチネ-第3番 変ロ長調 Trv24/
 19-22.6つのソナチネ-第5番 変ホ長調 Trv26/
 23-17.5つのピアノ小品 Op.3 TrV105
ダリオ・ボヌッチェッリ(ピアノ)
録音 2013年9月 ジェノヴァ
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)というと、どうしてもあの壮大な管弦楽曲や狂おしいオペラなどが頭に浮かびますが、どんな天才といえども、少年時代には作曲技法を習得する必要があったわけであり、とりわけ彼の父(高名なホルン奏者フランツ)は、モーツァルトなどの古典派至上主義であったため、最初はモーツァルト作品と見間違うばかりの「古典派風」の作品をいくつも作曲していたのでした。
 最初の作品といわれているのが、「仕立て屋ポルカ」であり、これは彼の6歳の時の作品で、母が採譜した、とても軽やかな舞曲です。
 ソナチネは10歳頃に書かれたもので、こちらも習作の域を出ないものです。「5つのピアノ小品」は17歳頃の作品で、こちらには既に完成された「シュトラウス節」が感じられる興味深い音楽です。
 イタリアの若手ピアニスト、ボヌッチェッリによる演奏です。
 


CDS-7701
\2100→\1890
アラン・ホヴァネス:ピアノ作品集
 1.12のアルメニア民謡 Op.43/2-3.カザル Op.36/
 4-11.シャリマー Op.177
  <幻想/第1のインタリュード/噴水のヤーラ/
   第2のインタリュード/ヤーラの行進曲/雨のヤーラ/
   第3のインタリュード/滝のヤーラ>/
 12-15.クーガー・マウンテン・ソナタ Op.300/
 16.幻想曲 Op.15/17-19.暗い川と遠くの鐘 Op.212
アレッサンドラ・ポンピリ(ピアノ)
録音 2013年9月 イタリア ローマ
 アルメニア系の父親とスコットランド系の母親を持つホヴァネス(1911-2000)は、4歳から作曲を始め、高校時代には2つのオペラを作曲したという神童。シベリウスに影響され、23歳のときには、わざわざ彼に会うためにフィンランドに出かけたというつわものです。その後20年間2人は文通を続けたというのも、特筆すべきエピソードでしょう。
 ホヴァネスは、自らの系譜であるアルメニアの音楽と、東洋の音楽に深い関心を抱き、研究のためインド、ハワイ、韓国、そして日本にも滞在し、これらの国の伝統音楽を学び、自らの音楽に取り入れたことでも知られています。
 このピアノ作品集には、そんな彼の創り上げた多彩な音がちりばめられています。アルメニアやインドのメロディが昇華され、全く新しいものへと変貌していく様をぜひ確かめてみてください。憧憬や宗教、天文学、そして自然への愛・・・イタリアの知性派ピアニスト、ポンピリの説得力ある演奏は、この神秘的な世界をじっくり描き出しています。



 

J.S.Bach-Stiftung



B107CD
\2700→\2490
J.S.バッハ:カンタータ集 第9集
 1-7.我らが口を笑いにて満たすべし BWV110/
 8-14.神のみにぞわが心を捧げん BWV169/
 15-20.神のみわざは善きかな BWV99
ゲルリンデ・ザマン(S)…1-7/
ユリア・ノイマン(S)…15-20/
アレックス・ポッター(A)…1-7/
クラウデ・アイヘンベルガー(A)…8-14.15-20/
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…1-7/
ヨハネス・カレシュケ(T)…15-20/
ステファン・マクロード(B)…1-7/
ファブリス・ハヨス(B)/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮)
録音 2012年12月21日…1-7, 2008年9月19日…8-14, 2012年9月14日…15-20 スイス,トロンゲン エヴァンゲリカル教会
 管弦楽組曲第4番の序曲と同じメロディで始まるBWV110のカンタータは、まさにクリスマスの喜びを表現したものであり、ここではさらに見事な合唱が組み込まれた感動的で輝きに満ちた世界が表現されます。キリストの生誕=クリスマスこそ、苦しみも平安も含めた全ての始まりであるということが実感できる作品です。
 第6曲のバスのアリアの輝かしさを経て、最後のコラールでしっとりと締めくくる名作です。BWV169は三位一体後第18主日用のアルト・ソロカンタータです。
 この曲のシンフォニアは後にチェンバロ協奏曲第2番に転用されたメロディで、ここではオルガン協奏曲になっています。ルッツの素晴らしいソロにも耳を傾けてください。
 BWV99は三位一体後第15主日用のカンタータ。冒頭から弦と管が絶妙に絡み、そこに合唱が加わるという何とも厳かで美しい音楽です。最後のコラールがこれまた感動的なのです。
 


B204CD
\2700→\2490
J.S.バッハ:カンタータ集 第10集
 1-6.喜べ、汝らの心 BWV66/
 7-11.我はわが幸いに心満ちたり BWV84/
 12-17.わが神の欲したもうこと、つねに起こらん BWV111
ゲルリンデ・ザマン(S)…7-11/
ノエミ・ゾーン・ナド(S)…12-17/
アレックス・ポッター(A)…1-6/
クラウデ・アイヘンベルガー(A)…12-17/
ユリウス・プファイファー(T)…1-6/
ハンス・イェルク・マンメル(T)…12-17/
ドミニク・ヴェルナー(B)…1-6/
ピーター・ハーヴェイ(B)…12-17/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮&オルガン…7-11)
録音 2011年4月29日…1-6, 2011年2月18日…7-11, 2012年1月20日…12-17 スイス,トロンゲン エヴァンゲリカル教会
 復活祭第2日用のカンタータBWV66は、春の日差しを思わせる軽やかで躍動的なメロディで始まります。喜びを体中で表現するかのような合唱、トランペット、オーボエが見事に溶け合います。イエスの復活を喜び、最後は見事な「アレルヤ」で曲を閉じます。
 BWV84は復活祭前第7日曜日用のソプラノ・ソロ・カンタータ。第1曲は感謝と喜びを歌う曲ですが、曲想は若干寂しげでもあります。第3曲は歌手の力量が試されるかのような技術的なアリアです。コラールは沈み込むように静かに終わります。
 BWV111は公現後第3日曜日用のカンタータ。信仰厚い兵士が得た病に対するイエスの癒しが歌われます。全体的に躍動的で、強い意志が感じられる楽章が多く、力強い印象を受けるカンタータです。
 


B237CD
\2700→\2490
J.S.バッハ:カンタータ集 第11集
 1-5.喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜 BWV170/
 6.ボーナス・トラック…
  BWV170 第5番アリア:リコーダー・オブリガード付きヴァージョン/
 7-12.ああ、いかにはかなく、いかに空しき BWV26/
 13-19.鳴り響け、汝らの歌声 BWV172
エヴァ・オルティヴァルニ(S)…13-19/
アンドレアス・ショル(A)…1-6/
アントニア・フレイ(A)…7-12/
マルクス・フォルスター(A)…13-19/
ダニエル・ヨハンセン(T)…7-12/
ベルンハルト・ベルヒトールト(T)…13-19/
クラウス・ヘーガー(B)…7-12/
ラファエル・ユード(B)…13-19/
バッハ財団合唱団/
バッハ財団管弦楽団/
ルドルフ・ルッツ(指揮&チェンバロ…1-12)
録音 2013年1月21日…1-6, 2009年11月20日…7-12, 2007年5月25日…13-19 スイス,トロンゲン エヴァンゲリカル教会
 BWV170は有名なアルト・ソロのためのカンタータで、第1曲目のパストラールは耳にしたことのある人も多いことでしょう。ひたすら平和な世界が歌われるこの曲ですが、最後のアリアはせわしなく、生きることに対しての不安と苛立ちが歌われているところも興味深いものです。
 このアルバムでは、この第5曲のアリアの別ヴァージョンが歌われていて、これでもかとばかりに活躍するリコーダーの響きには驚くばかりです。アンドレア・ショルの名唱が光ります。BWV26はバッハ作品の中でも最高傑作と謳われる曲ですが、ここではイエスも天国も出てくることはなく、ひたすら虚しさと儚さが歌われていきます。終曲のコラールには不安げなオルガンのパッセージをはさみつつも、最後には平穏が約束されます。
 BWV172も人気曲。聖霊降臨節第1日のカンタータで、タイトル通り、第1曲目から晴れやかな気分が歌われます。この曲には多くの「3」の要素が使われていて、使われるトランペットは3本、三拍子、他、三部形式など細かいこだわりが施されています。この演奏では、最後のコラールの後に第1曲がもう一度奏されて終わります。



 

OEHMS



OC947
(2CD)
\3100→\2890
ヴァイグレ&フランクフルト歌劇場管
 リヒャルト・シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

 序幕と1幕の歌劇 フーゴー・フォン・ホフマンスタール 台本
<CD1>1.前奏曲/2-8.序幕/9-15.オペラ/
<CD2>1-6.オペラ(続き)
プリマドンナ/アリアドネ…カミラ・ニュルンド(ソプラノ)/
ツェルビネッタ…ブレンダ・リー(ソプラノ)/
テノール歌手/バッカス…ミヒャエル・ケーニヒ(テノール)/
作曲家…クラウディア・マーンケ(メゾ・ソプラノ)/
音楽教師…フランツ・グルントヘーバー(バリトン)/
ナイアーデ…エリザベス・ライター(ソプラノ)/
ドリアーデ…カタリナ・マギエラ(ソプラノ)/
エコー…マレン・ファヴェラ(ソプラノ) /
執事長…ウィリアム・レルトン(語り) 他/
フランクフルト歌劇場管弦楽団/
ゼバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
録音 2013年10月 フランクフルト歌劇場 ライブ収録
 モリエールの戯曲を元にした歌劇「町人貴族」において、シュトラウス(1864-1949)とホフマンスタールが目指した「演劇と音楽の完全なる融合」は、結局実を結ぶことはありませんでした。しかしこの長すぎる歌劇の中の劇中劇「ナクソス島のアリアドネ」は、その後シュトラウスによって独立した物語に改訂され、皮肉たっぷりのプロローグを付け加えられて、新しい装いに生まれ変ったのはご存知の通りです。
 別々に用意された喜劇と悲劇、そして終演時間の制約…歌手と作曲家、そのほかの登場人物の軋轢と世間体。そして愛のもつれ。これらに上手く折り合いをつけ、更なる問題提起まで織り込んだこのオペラ(その上、ほかのオペラに比べて上演時間も短めです)は、聞けば聞くほどに魅力が増すものです。わがままなプリマドンナを歌うニュルンドを筆頭に芸達者をそろえたこの上演、ヴァイグレがぴりりと全体を制御しています。
 
OC764
\2100
thoughts-思考 アルブレヒト・メンツェル(ヴァイオリン):デビュー!
 1-3.ロベルト・シューマン(1810-1856):
  ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op.105/
 4-7.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121/
 8.シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.131(フリッツ・クライスラー編)/
 9.ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1814-1865):
  独奏ヴァイオリンのための狂詩曲集 Op.26-「魔王」/
 10.エルンスト:独奏ヴァイオリンのための練習曲 第6番「夏の名残のばら」
アルブレヒト・メンツェル(ヴァイオリン)/
アミール・カッツ(ピアノ)…1-8
録音 2014年6月10-12日 RBB放送 第3スタジオ
 1992年生まれのヴァイオリニスト、アルブレヒト・メンツェルのデビュー盤です。彼は4歳でヴァイオリンを始め、13歳でドレスデンの音楽祭にソロ・デビュー。その後ウィーン音楽院でジュリアン・ラクリンとボリス・クシュニールに師事します。多くの国際コンクールに入賞を果たし、2011年のメンデルスゾーン音楽祭ではクルト・マズアの指揮でライプツィヒ交響楽団とともにヴァイオリン協奏曲を演奏、聴衆を魅了しました。
 このデビュー盤では、シューマンの晩年に書かれた2つのヴァイオリン・ソナタと、パガニーニを凌ぐ名手であったエルンストの2つの作品を演奏。
 シューマンでは抑制された表情の中に潜む情熱を描き出し、またエルンストでは華麗な技巧と溢れる歌心を表出。確かに「すごい才能だ」と思わせるだけの迫力を備えた若手の出現に胸躍ります。伴奏はこちらも名手アミール・カッツ。“熟考”の言葉がふさわしい1枚です。
 
OC1817
\2400
パーテル・ノステル
 1.ヤコプス・ガルス(1550-1591):Pater noster-わが父よ/
 2.ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Vater unser-わが主よ/
 3.フランシス・プーランク(1899-1963):Salve Regina-元后あわれみの母/
 4.ジュゼッペ・ヴェルディ(183-1901):O Padre nostro-われらが父よ/
 5.ヴェルディ:Laudi alla Vergine Maria-聖母マリアへの讃歌/
 6.フランツ・リスト(1811-1886):Pater noster II-わが父よ Ⅱ/
 7.アントン・ブルックナー(1824-1896):Ave Maria-アヴェ・マリア/
 8.アルフレッド・シュニトケ(1934-1998):Otche Nash-われらの父よ/
 9.エドヴァルト・グリーグ(1843-1907):Ave, maris stella-めでたし、海の星/
 10.ヴォルフラム・ヴァグナー(1962-):Pater noster-わが父よ/
 11.モーリス・デュリュフレ(1902-1986):Notre Pere-われらが父よ/
 12.グスタフ・ホルスト(1874-1934):Ave Maria-めでたし、マリア/
 13.ヘルヴィック・ライター(1941-):Vater unser-わが主よ/
 14.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):A Hymn to the Virgin-聖母讃歌/
 15.民謡/伝承曲:Ybbstaler Vaterunser-われらが父よ
ザルツブルク・バッハ合唱団/
アロイス・グラスナー(指揮)
録音 2014年5月29-31日 ザルツブルク 聖コンラッド教会
 キリスト教は、神への祈りを捧げる時に唱える様々な定型文(祈祷文)を持っていますが、どの文が正統な祈祷文と認めるかは教派によって異なります(プロテスタントの一部では定型文すら持たない教派もあります)。その中で「主の祈り」だけは唯一、キリストが弟子たちに与えた祈祷文として、ほぼ全ての教派で唱えられているというものです。この普遍的な言葉は、様々な作曲家たちの手によって音楽になり、現代に歌い継がれています。
 このザルツブルク・バッハ合唱団の演奏は教会で収録されたものですが、歌の背後にしばしば柔らかい鳥の声が聞こえてきます。これをカットせず、「鳥の声は天の歌手の歌である」という理由で残したというのは、何ともステキなエピソードではありませんか!



 

ONDINE


ODE-1255
\2400
カイヤ・サーリアホ:歌曲集「4つの瞬間」 他
 1-4.歌曲集「4つの瞬間」(2002)
  <憧憬/苦悩/瞬間の香り/共鳴>/
 5.弦楽オーケストラのための「大地のメモリー」(2009)/
 6-10.組曲「エミリー」(2011)
  <前兆/インターリュード Ⅰ/原則/インターリュード II/忘却に対して>
カレン・ブルチ(ソプラノ)/
ストラスブール・フィルハーモニー国立管弦楽団/
マルコ・レトーニャ(指揮)
 ヘルシンキ出身の女性作曲家、カイヤ・サーリアホ(1952-)の最近10年間に書かれた3つの作品集です。歌曲集「4つの瞬間」と「エミリー」はオーケストラ伴奏版の声楽曲で、ソプラノ歌手カレン・ブルチによって歌われています。「4つの瞬間」はフランスの作家アミン・マアルーフの詩が用いられた劇的な作品で、2003年に名歌手カリタ・マッティラにより初演され、彼女に捧げられています。
 サーリアホの代表作の一つでもあり、もちろん歌うためには高い技術と表現力が求められる作品です。組曲「エミリー」はサーリアホの同名のモノドラマから取られた組曲で、もともとの作品は大野和士が世界初演したことで知られます。こちらも劇的な内容を緊張感に満ちた音楽が彩っています。
 「大地のメモリー」はエマーソン弦楽四重奏団の委嘱作品を弦楽合奏版にしたもの。カレン・ブルチの精緻な歌唱とストラスブール・フィルの緊密な演奏は、作品に新しい命を吹き込みます。
 


ODE-1197
\2400→\2190
ジョルジェ・エネスク:交響曲 第3番 他
 1.ルーマニア民謡による演奏会用序曲 イ長調 Op.32/
 2-4.交響曲 第3番 ハ長調 Op.21
  <第1楽章:モデラート・ウン・ポコ・マエストーソ/
   第2楽章:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ/
   第3楽章:レント・マ・ノン・トロッポ>
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団(第3楽章のみ)/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音 2011年8月25日 フィンランド タンペレ・ホール
 同じくエネスクの交響曲第2番(ODE1196)で素晴らしく色彩的な演奏を披露したハンヌ・リントゥとタンペレ・フィルによる「交響曲第3番」と「ルーマニア民謡による演奏会序曲」の2曲です。まだロマン派の香りを残していた第2番に比べると、この第3番はかなり独自性が現れていると言えるでしょう。決して肥大した響きを用いているわけではないのですが、冒頭のたっぷりとした弦の調べに誘われ、少しずつ音が積み重なっていく様子はとても美しく、また第3楽章では合唱も加わり(歌詞はない)一層神秘的な雰囲気が高まります。
 この作品が書かれた1910年〜1920年の頃は、激動の時代であり、音楽様式もめまぐるしく変化したのですが、このエネスクの交響曲は、ある意味時代を超越した清々しい美しさを湛えたもので、幾分ドビュッシーを思わせながらも、孤高の世界に浸っているものです。1948年に作曲された「演奏会用序曲」は、賑やかで楽しい作品です。


第1弾
エネスク:交響曲第2番

ODE-1196
\2400→\2190
ジョルジュ・エネスク:交響曲第2番&室内交響曲
 1-4.交響曲第2番Op.17/
 5-8.12の楽器のための室内交響曲Op.33
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
 タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団と、芸術監督ハンヌ・リントゥによる、ルーマニアの大作曲家エネスク(1881-1955)のシリーズが始動します。
 20世紀最大の作曲家でありながらも、その業績はほとんど知られることのないジョルジュ・エネスク(エネスコ)。彼は偉大なるヴァイオリニストでもあり、またルーマニアの民族音楽の研究家としても素晴しい足跡を残しています。彼の作品は概ね、民族色の濃いものであり、調性感を超越した心の根源に迫る音楽が多いのですが、このアルバムに収録された「交響曲第2番」は、(初演時こそ「前衛的過ぎる」と非難を受けたものの)実際に聴いてみると、まるでドイツの後期ロマン派の音であり、まだまだ発展途上にあった若き作曲家の息吹きを感じさせるものです。
 かたや1954年に作曲された「室内交響曲」は、ピアノを含む12の楽器が深淵なハーモニーを奏でるという、思いの他美しい曲。晩年のエネスクの心情が伝わってくるかのようです。
 録音 タンペレ・ホール 2011年8月24日…5-8, 2012年1月3-5日…1-4

 


ODE-1252
\2400→\2190
ソイレ・イソコスキ:クリスマス・キャロルを歌う
 1.マデトーヤ(1887-1947):全ての悩みは取り払われ/
 2.ハンニカイネン(1854-1924):静かに、静かに鳴り響け/
 3.カスキ(1885-1957):小屋は雪の下に眠る/
 4.コシュ(1910-2009):冬の牧歌/
 5.パルムグレン(1878-1951):聖母は幼子のよりどころ/
 6.レーガー(1873-1916):マリアの子守歌/
 7.メラルティン(1875-1937):ラップランドのクリスマス/
 8.ランタ(1901-1960):ラップランドの子守歌/
 9.J.S.バッハ(1685-1750):いざ来ませ、異邦人の救い主よ/
 10.シベリウス(1865-1924):
  5つのクリスマスの歌より「われに華やぎを与えたもうな」/
 11.メリカント(1868-1924):子供のクリスマス/
 12.イコネン(1888-1966):小さなベイコンのクリスマスの祈り/
 13.ベルトルド・フンメル(1925-2002):クリスマス組曲-スケルツァンド/
 14.マデトーヤ(1887-1947):星空/
 15.アダン(1803-1856):オー・ホーリー・ナイト/
 16.クーシスト(1905-1988):ああ見たまえ、平和の祭典を/
 17.ソンニネン(1914-1984):平和よ、完璧な平和よ
ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)/
ラップランド室内管弦楽団/
ジョン・ストルゴーズ(指揮)
録音 2014年4月30日-5月3日 フィンランド ロヴァニエミ,コルンディ=ハウス・オブ・カルチャー
 ウィーン国立歌劇場やコヴェント・ガーデンなど、世界中の歌劇場で幅広い活動をしているソプラノ歌手ソイレ・イソコスキによる親密なクリスマス・キャロル集です。選ばれているのは、日本ではあまり耳にすることのない北欧の曲が中心。繊細な曲たちは、手のひらに載せただけで解けてしまいそうな面持ちであり、本当にひそやかで静かなものばかりです。
 イソコスキのステキな声は、聴き手の心を優しく包み込みます。
 

ODE-1257
\2400
フィンランドのクリスマス
 1.Maa on niin kaunis/2.Joulun kellot/
 3.Sylvian joululaulu/4.Tuikkikaa, oi joulun tahtoset/
 5.On hanget korkeat, nietokset/6.Mokit nukkuu lumiset/
 7.Jouluyo, juhlayo/8.Arkihuolesi kaikki heita/
 9.Varpunen jouluaamuna/10.Tuo armon valkokyyhky/
 11.Riemuitse tytar Siionin/12.Kun joulu on/
 13.Det morknar ute/14.Giv mig ej glans, ej guld, ej prakt/
 15.Enkeli taivaan/16.Oi jouluyo
フィンランド国立管弦楽団&合唱団/
フィンランド国立歌劇場児童合唱団/
ミヒャエル・ギュトラー(指揮)




OPUS ARTE(CD)

OACD9029D
(CD)
\2700
帝国からのこだま 〜カリム・サイード:ピアノ・リサイタル
 1.ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1/
 2-4.バルトーク(1881-1945):
  スロバキア民謡の旋律による3つのロンド BB92/
 5-6.ヤナーチェク(1854-1928):
  ソナタ「1905年10月1日、街頭にて」JWVIII/19/
 7.ウェーベルン(1883-1945):ソナタ断章(ロンド)/
 8-11.エネスク(1881-1955):組曲 第2番 ニ長調 Op.10/
 12-14.シェーンベルク(1874-1951):3つのピアノ小品 Op.11
カリム・サイード(ピアノ)
録音 2014年6月25-27日 UK サフォーク,ポットン・ホール
 ロンドンを基点に活躍するヨルダン生まれのピアニスト、カリム・サイード。2013年には日本にも初来日し、その才能の片鱗を見せ付けました。彼は2009年にコリン・デイヴィス指揮のイギリス室内管弦楽団の伴奏でイギリスのバービカンホールにデビューしましたが、その数ヶ月前にはBBCプロムスでバレンボイムが指揮するウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団とベルクの室内協奏曲を演奏し、高い評価を受け、以降も世界各国のコンサート・ホールを次々と制覇しています。2007年にロンドンのパーセル音楽学校を卒業した後、奨学金を得て、王室音楽学校に進学、タチアナ・サルキッソヴァに師事しました。
 このアルバムは、彼が愛するシェーンベルクやベルクの作品を中心とした20世紀初頭の作品が収録されたもので、この類い稀なる才能をじっくり感じることができるのではないでしょうか。なお、批評家・思想家エドワード・サイードは彼の大叔父にあたります。




RONDEAU



KL-1400
\2100→\1890
クレモナ四重奏団
 イタリアの旅〜イタリアの弦楽四重奏曲

 1-4.レスピーギ(1879-1936):弦楽四重奏曲 ニ長調/
 5.プッチーニ(1858-1924):弦楽四重奏曲「菊」/
 6-9.ヴェルディ(1813-1901):弦楽四重奏曲 ホ短調/
 10-12.ボッケリーニ(1743-1805):四重奏曲 ハ長調 Op.2-6
クレモナ四重奏団
録音 フォンダツィオーネ・スピノーラ・バンナ・ベルアルテ
 1980年に解散した伝説の四重奏団「イタリア弦楽四重奏団」の正当な後継者とみなされている、新進気鋭のアンサンブル「クレモナ四重奏団」による4つの作品集。「まるでアルマーニのスーツのような洗練さとエレガントさを感じさせる」とイタリアの雑誌『コンサート』で絶賛された彼らの演奏は、確かにエキサイティングであり、的確なものであると言えそうです。
 2010年にはDECCAからフルーティストのグルミネッリとともに録音したボッケリーニの五重奏曲でも絶賛された彼ら、このアルバムでもボッケリーニでは、こなれた演奏が楽しめます。
 

KL-1403
\2100
PASSION
 1.ヨアヒム・フォン・ブルック(1546-1610):園にてキリストは苦しみを受け
 2-4.ブルック:ヨハネによるドイツ語受難曲
  <第1部/第2部/第3部>/
 5.ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):おお、すべての人よ/
 6-9.ブルック:イエス・キリストの受難:詩篇第22番
  <第1部/来世の第1部/第3部/第4部>/
 10.カスパル・オトマイアー(1515-1553):
  天におります我らが父よ-あなたの手の中に/
 11.ヴォルフガング・フィグルス(1525-1589):わがこころは主をあがめ
ウィーン・ヴォーカル・コンソート
録音 ウィーン マリア・アム・ゲスターデ
 ウィーンを本拠地として活躍する「ウィーン・ヴォーカル・コンソート」は、DORIANレーベルをはじめ、コレまでに何枚かの優れたアルバムをリリースしています。ウィーンの批評家たちは彼らの演奏を渇望していて、新譜が出るたびに「次はいつでるの?」と問い合わせるのだそうです。
 この「PASSION」と題されたアルバムには、16世紀の2人の知られざる作曲家の作品を中心に、あまり耳にすることのない美しい受難曲が集められています。
 ブルックの生涯については詳しいことはわかっていませんが、一時期はJ.S.バッハの前任としてミュールハウゼンの聖プラジウス教会のオルガニストを務めていたということです。作曲についてはほとんど独学で習得し、当時の最先端の作品を書いていた人であり、この受難曲も充実した内容を持っています。
 
ROP-6104
\2100
ロルフ・ルディン:光への道 Op.61 〜3-24声の無伴奏合唱のための
 1.プロローグ/2.小さな例/3.わが精神に光が来たれり/
 4.小さな祈り/5.伝播する光/6.イェルサレム/
 7.エピローグ-全てのものの終わり
エッセン大聖堂少女合唱団/
ライムント・ヴィッパーマン(指揮)
録音 2012年11月12-14日 エッセン大聖堂
 ロルフ・ルディン(1961-)はドイツ生まれの作曲家で、数多くの吹奏楽のための作品で知られています。この「光への道」はエッセン大聖堂少女合唱団のために作曲された作品で、もちろん、彼女たちの清冽な声を念頭に置き、そのレベルの高いアンサンブル能力をフルに生かしつつ、ルディンの理想とする「女声によるアカペラ」の世界を描き出したものです。もともとは、どんなレベルの合唱団でも歌える作品を書こうとしていたルディンでしたが、この少女たちのリハーサルに出席したとき、その計画を即時に変更、彼女たちのために特別な作品を書くことを思い立ったというのです。世界中で輝く様々な光を描きながら、その対極にある闇までをも見通した深遠な作品を、どうぞお楽しみください。




TOCCATA



TOCC-260
\2700→\2490
ライフ・スールベリ:交響曲
 1-2.幻想曲とフーガ(1936)/
 3-9.聖金曜日のための瞑想(1948)/
 10.古いスカンジナビアの行進曲(1941)/
 11.パストラール ニ長調(1930/1954-1955改編)/
 12.聖なる春(1947/2003:P・マンによる補筆2014)/
 13-15.交響曲(1950-1951)
   ※3-9.10.11.13-15…初録音
リエパーヤ交響楽団/
ポール・マン(指揮)/
スールベリ・センテナリー・シンガーズ/
マリト・テンデル・ボドスペリ(指揮)/
ティム・コリンズ(オルガン…1-9)
録音 2014年8月6-8日 リエパーラ・ラトヴィア・ソサエティ・ホール…10-15, 2014年5月26日 ノルウェー リレハンメル教会…1-2, 2014年8月21日 ノルウェー リレハンメル教会…3-9
 ニッチな作曲家、作品を紹介することで知られるTOCCATAレーベルの記念すべき200作目のCDは、ノルウェーの作曲家、オルガニストのライフ・スールベリ(1914-)生誕100年を祝うプロジェクトです。ここには最近発見されたスールベリ唯一の交響曲を中心とした管弦楽曲と、優れたオルガニストであるスールベリによる2つのオルガン作品が収録されており、この知られざる偉大な作曲家を知るための、良い入門アルバムとなることは間違いありません。
 スールベリの父は軍楽隊で音楽を教えながら、郵便配達員として、そして教会でオルガニストとしても働いていたという人で、彼は父を助けながらオスロの音楽院に進学、音楽を学び、1933年に公式にオルガニストとしてデビューしています。1938年には30人以上のライバルを蹴落とし、リレハンメルの教会オルガニストの地位を勝ち取り、安定した生活を得ます。町の高校の音楽教師として合唱団を指導したり、コンサートを行ったりと華々しい活躍を行う傍ら、交響曲、弦楽四重奏曲、ヴァイオリンソナタなどたくさんの作品も書いています。彼の奥さんも健在であり、彼らは79年間という長い結婚生活を送ってるといいます。そんなスールベリの作品、ぜひ楽しんでみてください。
 


TOCC-21
\2700→\2490
ロベルト・カーン:室内楽作品集 第1集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 Op.5/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 Op.26/
 7-9.ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ホ長調 Op.50 ※初録音
ユリア・ブシュコーワ(ヴァイオリン)/
アルセンティ・ハロトノフ(ピアノ)
録音 2014年5月21-23日 テキサス,北テキサス大学 マーチソン・パフォーミング・アーツ・センター,ウィンスペア・オーディトリウム
 ロマン派の作品が隅々まで発掘されている現代において、この人の作品を聞く機会も多くなってきたように思います。ロベルト・カーン(1865-1938)は、マンハイムで裕福な家の7人兄弟の2番目の息子として生まれ、ベルリンで最初の音楽教育を受け、その後はミュンヘンでラインベルガーに師事、やがてウィーンでブラームスに出会い、その作品に強く影響を受けたといいます。
 しかし彼はブラームスに師事することはなく、兵役を終えてから作曲家として独り立ちし、現在のベルリン芸術大学で教鞭をとることとなります。指導者としても優秀であり、作曲家のスカルコッタスやピアニストのヴィルヘルム・ケンプら素晴らしい後進を輩出したことでも知られています。彼は一時期ベルリン芸術アカデミーのメンバーにも選出されましたが、「ユダヤの血」を引いていたことが理由で、役職を解かれ、結局その作品も出版、上演禁止となってしまったため、すっかり忘れられてしまったのです。
 このヴァイオリン・ソナタは実に精妙なスタイルで書かれていて、ブラームス的な香りも感じさせながら、もっと未来を予見させるものでもあります。


誰だ、ロベルト・カーン?

777791
(2CD)
\2600→\2390
ロベルト・カーン:ピアノ三重奏曲全集
 1.ピアノ三重奏曲 第1番 ホ長調 Op.19/
 2.ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.33/
 3.ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 Op.35/
 4.ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 Op.72
ハイペリオン三重奏団
 1865年、マンハイム生まれの作曲家ロベルト・カーン(1865-1951)のピアノ三重奏曲です。現在では名前すらも残っていない人ですが、若い頃には、晩年のブラームスに高く評価されたこともあり、彼はその幸福な気持ちをずっと持ち続けていたと言います。
 しかし内向的な性格であったため、その事はずっと隠していて、自身を語る時には「ベルリンでフリードリヒ・カイルに学び、ミュンヘンでヨーゼフ・ラインベルガーに学び作曲家となった」と言っていたそうで、あまりにも幸福だったブラームスとの出会いについては、ついぞ語ることはなかったのだそうです。
 そんなカーン、1894年にベルリン・ロイヤルアカデミーの教授職に就き後進の指導にあたっていましたが、ナチスの台頭に伴い1934年にイギリスに亡命、そこで生涯を終えることになりました。
 彼の生徒にはヴィルヘルム・ケンプ、フェルディナンド・ライトナー、アルトゥール・ルービンシュタインなどがおり、どれほど優秀な教師であったかも理解できます。そんな彼のピアノ三重奏曲は、どれも1918年までに書かれており、わかりやすく簡潔な書式を保ったものです。

 


TOCC-123
\2700→\2490
ゲオルギー・スヴィリードフ:讃歌と祈り
 1-2.イントロダクション/3-5.旧約聖書から/
 6-10.キリストの誕生/11-16.地上でのキリストの生活/
 17-23.復活の後 ※初録音
クレド室内合唱団/
ボグダン・プリシュ(指揮)
録音 2004年3月-4月 キリフ=ペチェレスカ・ラヴラ大聖堂
 スヴィリードフ(1915-1998)はソビエト時代に活躍した作曲家で、20世紀後半のロシアを代表する作曲家の一人と讃えられています。彼はその作品にロシアの民族音楽を好んで取り入れたことで知られ、現在でも愛好者の多い人です。ショスタコーヴィチに師事し、ジダーノフ批判で師が批判された際には、その批判に同調しなかったことでも知られています。このアルバムでは彼の作品の中でも、最も重要な分野である宗教的な合唱作品を聞くことができます。チャイコフスキーとラフマニノフ以降のロシアの宗教曲の中でも、最も重要なこれらの作品は並外れて美しく、深く心を揺さぶるパワーを有しています。ここで力強い合唱を聴かせているクレド室内合唱団は、2002年4月に設立されたウクライナ屈指の合唱団で、これまでも数多くのコンサートで素晴らしいハーモニーを披露してきた団体です。指揮者のプリシュは1977年生まれの若手で、クレド室内合唱団の創設時から音楽監督を務めています。
 


TOCC-252
\2700→\2490
ピアノはホブソン!
 ハロルド・トラスコット:ピアノ作品集 第1集

 1.ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 RC65/
 2-23.創作主題による変奏とフーガ RC100/
 24-27.組曲 ト長調 RC95a/
 29-31.ピアノ・ソナタ 第5番 ロ短調 RC62
  ※2-23.24-27…初録音, 1.28-31…CD初録音
イアン・ホブソン(ピアノ)
録音 2014年8月4-6日 イリノイ州 ウルバナ,クランナート・センター・フォーリナー・グレート・ホール
 ハロルド・トラスコット(1914-1982)はロンドン出身の現代作曲家、ピアニストです。2014年はトラスコット生誕100年目にあたり、このアルバムもこれを記念して製作されました。ギルドホール音楽演劇学校や王立音楽大学で学び、王立音楽大学ではオーランド・モーガンとアンガス・モリソンにピアノを、ハーバート・ハウエルズに作曲を師事しています。その後ハッダースフィールド工業大学で教鞭を執り、こちらの分野でも多くの才能を送り出しています。
 彼の作品は神秘的な風貌を持つものが多く、調性が付されていても、それは微妙に揺らぎ、また複雑な対位法が用いられているなど、往々にして難解なものですが、1950年代にはBBCでしばしば取り上げられ、多くの人気を博したといいます。
 このピアノ曲集も色々なスタイルの作品が含まれていますが、名ピアニスト、イアン・ホブソンはこれらを見事に描き分け、新たな発見を届けることに成功しています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


WEITBLICK



SSS 0167/68
(2CD)
\4600→\4190
チェリビダッケ+スウェーデン放送響のチャイ4、チャイ5
  チャイコフスキー:
   (1)交響曲第4番
   (2)交響曲第5番
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 真冬に聴きたい!チャイコフスキー!チェリビダッケ+スウェーデン放送響のチャイ4、チャイ5

 (1)1970年9月13日サンドスタ音楽堂ライヴ (2)1968年11月16日エシュクリシュタナ小学校講堂ライヴ
 演奏タイミング:(1)[21:08][12:14][6:12][9:36] (2)[16:18][15:24][6:08][12:44]

 1960 年代から1970 年代のチェリビダッケ+スウェーデン放送響のライヴ名演集が正規リリース。
 大きな反響を呼んだベートーヴェン、「幻想」に続く新譜は、お得意のチャイコフスキー、それも第4 番と第5 番という強烈な演奏です。チェリビダッケはチャイコフスキーを愛し、生涯を通じて演奏を繰り返しました。
 壮絶な感情注入と、整然とした音色とアンサンブルの両立という一見二律背反する理想を見事に具現しています。
 演奏内容は、既に晩年の問答無用の遅いテンポに傾斜する部分が垣間見られます。しかし壮年期らしい豪快なドライヴも随所に併せ持っており、魅力豊かな名演ばかりです。スウェーデン放送響のひんやりとした音色もチャイコフスキーに相応しい高潔さと申せましょう。どんな時代でも「極めていた」巨匠ならではの完成度です。いずれの曲もミュンヘンフィルとの晩年の演奏しか正規盤はありませんから、これは必聴です。
 スウェーデン放送協会音源提供の良好なステレオ録音。
 ※セルジュ・イオアン・チェレビダーキ氏認可
 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付


大反響の前作

スウェーデン放送響との「幻想交響曲」

SSS 0164
\2300→\2090
チェリビダッケ+スウェーデン放送響の
 「幻想交響曲」と「魔法使いの弟子」

  (1)ベルリオーズ:幻想交響曲
  (2)デュカス:魔法使いの弟子
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 遂に登場!チェリビダッケ+スウェーデン放送響の「幻想交響曲」と「魔法使いの弟子」

 (1)1969 年11 月23 日ストックホルム・コンサートホール・ステレオ・ライヴ (2)1968年9月7日ヴェステラス・コンサート・ホールステレオ・ライヴ
 演奏タイミング:(1)[13:52][6:06][19:41][5:30][11:31] (2)[11:01]

 1960 年代から1970 年代のチェリビダッケ+スウェーデン放送響のライヴ名演集が正規リリース。大きな反響を呼んだベートーヴェンに続く新譜は、何と「幻想」と「魔法使いの弟子」というフランス音楽集。「幻想」は、トリノRAI 響とのモノラル録音くらいしか知られておらず、オーケストラの能力には非常に難点がありましたし、最後の手兵ミュンヘン・フィルとは観客の膝上録音しか残されていない模様なので、今後は当演奏がチェリビダッケの「幻想」のスタンダードとなることでしょう。この演奏を聴けばチェリビダッケは、「世俗を超越した芸術家」でも「正しい音楽を教えてくれる教師」でもなく、かなり山っ気のある天才芸術家という側面もあることが理解できるはずです。それだけ、お得意の「聴こえないほどの弱音」、「耳をつんざく大音響」を駆使して、かなり派手で効果を狙った仕掛けがたくさんあります。そして説得力は無類、オーケストラが表現可能な極限を示しております。ここが凡百の指揮者と異なるところです。カプリングの「魔法使いの弟子」も泣かせます。如何にもチェリ向けの繊細さと爆発が感じられる名演です。スウェーデン放送協会音源提供の良好なステレオ録音。
 ※セルジュ・イオアン・チェレビダーキ氏認可
 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付





HMF

ハルモニアムンディ・カタログ付CD
今年は名盤10タイトルにカタログがついて大特価!

HMX 2902058
\1700→\1590
2011 年度第49 回レコード・アカデミー賞大賞銅賞・器楽曲部門賞受賞の名盤
 シュタイアーのゴルトベルク変奏曲

  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)
 ハルモニアムンディ・カタログ付CD 今年は名盤10タイトルにカタログがついて大特価!

 チェンバロ/ Anthony Sidey harpsichord after Hass
 録音:2009 年7 月/2015 年カタログ付

 2011 年度第49 回レコード・アカデミー賞大賞銅賞・器楽曲部門賞受賞の名盤、シュタイアーのゴルトベルク変奏曲。演奏時間はトータル80 分超え。演奏だけでなく、録音が大変素晴らしい!まるでシュタイアーが、目の前で自分のためだけに弾いてくれているようなリアルな息遣いが感じられ、親密さと細やかさに満ち、しかしダイナミックさも併せ持つ演奏に圧倒されます。
 
HMX 2901754
\1700→\1590
タローのラモー
 ラモー:新しいクラヴサンのための組曲(1728)〜ピアノ版
 ドビュッシー:ラモーを讃えて
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
 録音:2001 年5 月/2015 年カタログ付

 音の魔術師アレクサンドル・タロー。様々なリリースを重ねている彼ですが、やはり、タローのピアノによるバロックは格別。ラモーとドビュッシーを並べるというプログラムにもまたセンスを感じる1 枚。
 
HMX 2901833
\1700→\1590
店主お奨め!
 ファウストのドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲
 さらにケラス、メルニコフ豪華三人によるドヴォルザーク

 ドヴォルザーク:
  (1)ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53 
  (2)ピアノ三重奏曲ヘ短調Op.65
イザベル・ファウスト(Vn)
(1)イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
 プラハ・フィルハーモニア
(2)ジャン=ギアン・ケラス(Vc) 
 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
 録音:2003 年9 月,12 月/2015 年カタログ付

 近年ますますの人気をみせるイザベル・ファウストのドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲。詩情豊かに、やわらかくしなやかな音色で美しい旋律を歌いあげています。ピアノ三重奏曲では、ファウスト、ケラス、メルニコフというトリオによる演奏で、ドヴォルザークのスラヴ的な哀愁と陰影を見事に描き出しています。


 ううむ。すごい。
 今ある意味最も昇り調子の若手ヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。HMの中の若手アーティスト登竜門的インナー・レーベル’未来の巨匠シリーズ’のバルトークでいきなりすさまじい評価を得て、その後もその勢いは留まるところを知らない。
 なのに店主はちょっとへそ曲がりだから最近の録音を聴いていなかった。そして今度の新譜がドヴォルザークだということで、「ふふん、どれくらい弾けるか聴いてやろうジャン」てな感じで試聴。
 そしたらドカン!すごかった。 この曲はヴァイオリンの出だしで決まる。そこでどれだけ伸びやかに天国的になまめかしくつややかにヴァイオリンを響かせるか。その30秒が駄目な演奏はまずその後回復の見込みはない。しかしファウスト、すごかった。歴代最高のスターンの超名演に並ぶとまで言っていいほど美しく、典雅な響きでもっていきなり世界を調和させた。
 この曲を異常に偏愛する店主にとっては「こいつ全然わかってない!」と憤慨する演奏がほとんどだが、どうやらこのファウスト、わかってるらしい。(大昔のコメントから)
 
HMX 2902061
\1700→\1590
ベルリン古楽アカデミー、「四大元素&四季」!
 (1)ルベル:四大元素
 (2)ヴィヴァルディ:四季
ミドリ・ザイラー(Vn ソロ)
ベルリン古楽アカデミー
 ミドリ・ザイラーのソロの凄みと迫力に圧倒

 録音:2009 年9 月(ベルリン、テルデックス・スタジオ)/2015 年カタログ付

 生々しい「感触」「手触り」に満ちたルベルとヴィヴァルディ。冒頭の「カオス」の不況和音は、耳と心にざらざらとした感触を与えますが、決して不快ではないところが、さすがベルリン古楽アカデミー。一気に世界に引き込まれます。ヴィヴァルディの「四季」も、「夏」の嵐も、弦楽器の弓が弦にひっかかる感触、ミドリ・ザイラーのソロは、まるでロックかと思うような印象。アンサンブルが刻むリズムも、単に激しいだけでなく、打ち付ける雨粒、足元からずぶぬれになるような錯覚をおぼえるようです。美しい風景画ではなく、どこまでもリアルな感触の「四季」をご堪能ください。
 
HMX 2908716
\1700→\1590
ヤーコプスの「魔笛」抜粋!
 モーツァルト:『魔笛』抜粋
ダニエル・ベーレ(T タミーノ)
マリス・ペーターゼン(S パミーナ)
ダニエル・シュムッツハルト(Br パパゲーノ)
イム・スンヘ(S パパゲーナ)
アンナ=クリスティーナ・カーッポラ
 (S 夜の女王)
マルコス・フィンク(Bs-Br ザラストロ)
クルト・アツェスベルガー(T モノスタトス)
インガ・カルナ(S 第1 の侍女)
アンナ・グレヴェリウス(Ms 第2の侍女)
イザベル・ドリュエ(Ms 第3の侍女)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs-Br 弁者)ほか
ルネ・ヤーコプス(指揮)
ベルリン古楽アカデミー,RIAS 室内合唱団
 録音:2009 年9,10 月,ベルリン/2015 年カタログ付

 歌、管弦楽はもちろんのこと、セリフ部分にも非常に力の入った「魔笛」。聴きどころをギュギュっとまとめた抜粋版でお楽しみいただきます。
 
HMX 2901864
\1700→\1590
ニーノ・ロータの映画音楽&クラシック音楽
 ロータ:
  「道」管弦楽組曲,「山猫」レオパルドのための舞曲,
  ピアノ協奏曲「夕べの協奏曲」
ベネデット・ルポ(ピアノ)
ジョセフ・ポンス(指揮)
グラナダ市管弦楽団
 2015 年カタログ付

 映画音楽の巨匠ニーノ・ロータ、クラシック音楽の分野での人気ももちろん高く、どちらも絶品。このCD には、映画音楽の分野の傑作「道」と「山猫」の音楽と、ピアノ協奏曲の「夕べの協奏曲」を1 枚にしています。ロータとしてはどちらの世界でも<良い音楽を書く>という点で何ら変わりはなかったでしょう、たっぷり楽しめます。
 
HMX 2907523
\1700→\1590
Mr. Corelli in London 〜ロンドンのコレッリ
 【コレッリのヴァイオリン・ソナタ集op.5 の、
  ジェミニアーニ(1687 -1762) によるオーケストラ版と
   その他の優れた巨匠たちによる装飾版】
  フルートのための協奏曲 第10番 へ長調(原曲:ヴァイオリンソナタop.5-10)、
  フルートのための協奏曲第8番 ホ短調(原曲:ヴァイオリン・ソナタop.5-8)、
  コレッリの第5番ソロのフェイヴァリット・ジーグ、
  コレッリの「ラ・フォリア」に基づくコンチェルト・グロッソ、
  フルートのための協奏曲第4番 ヘ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタop.5-4)、
  フルート協奏曲第7番 ニ短調(原曲:ヴァイオリン・ソナタop.5-7)、
  ソナタ第7番のサラバンダのテーマに基づくグラウンド
モーリス・シュテーガー(リコーダー)
イングリッシュ・コンサート
ローレンス・カミングス(指揮)
 まさに神業。コレッリのヴァイオリン・ソナタop.5 をリコーダーで見事に演奏!

 録音:2009 年7 月/2015 年カタログ付

 ヴァイオリンの偉大なる古典、コレッリのヴァイオリン・ソナタop.5 をジェミニアーニが管弦楽版に編曲したものを伴奏に、同時代人たちが華麗に装飾を施した超絶技巧の主旋律パートを、小さなリコーダー1 本で演奏した超絶技巧盤。
 1720 〜 30 年代のロンドンは、ヘンデルの存在のおかげで優秀な演奏者たちが集まっており、優れたプレイヤーたちは、劇場を飛び出して、居酒屋や様々な会合でもその腕前を披露、コンサート活動も非常に活発で、まさに音楽の聖地のひとつとなっていました。そんな中、特に人気があった作曲家がコレッリでした。当時の作曲家たちは、コレッリの作品を編曲・発表し、それを優れた奏者たちに演奏してもらうことにより自分の名を売っていました。コレッリ(1653 −1713) 自身はロンドンの土を踏んだことはありませんが、当時の大スターだったのです。このCD でシュテーガーは、様々な作曲家によってさらに華麗な姿へと変貌を遂げたコレッリのヴァイオリン・ソナタop.5 のうち、ロンドンで出版された楽譜を中心に採用し、イタリア趣味と、ロンドンの当時の最先端の技術が詰まったきわめつけの名演を展開しています。
 
HMX 2907419
\1700→\1590
終祷のための音楽〜 Music for Compline 〜
 (1)ジョン・シェパード(c A.1515-1558):
  われらを解き放ちたまえ(Libera nos I&II)
 (2)主よ、われらを救いたまえ(Salvanos,Domine)
 (3)バード(C.1540-1623):
  主にして日なるキリストよ(Christe,qui ux es et dies)
 (4)シェパード:平安のうちに(In pace in idipsum)
 (5)トマス・タリス(c A.1505-1585):あなたの御手に(In manus tuas)
 (6)シェパード:あなたの御手にI(In manus tuas I)
 (7)シェパード:あなたの御手にII&III(In manus tuas II&III)
 (8)主よ、われをあわれみたまえ(Miserere mihi,Domine)
 (9)タリス:主よ、われらをあわれみたまえ(Misere nostri,Domine)
 (10)バード:主よ、われをあわれみたまえ(Misere mihi,Domine)
 (11)タリス:平安のうちに
 (12)ロバート:ホワイト(C.1538-1574):主にして日なるキリストよ
 (13)主よ、来てください(Veni,Domine)
 (14)バード:今こそ去らせたまえ(Nunc,dimittis)
 (15)タリス:光の消ゆる前に(Te lucis ante terminum)
 (16)ヒュー・アストン(C.1485-1558):
  喜べ、処女なるキリストの母(Gaude,virgo mater Christi)
スティレ・アンティコ
 一日のおわりを告げる、静かな祈りのひと時・・・人の声のみによって織り上げられた、荘厳なスペクタクル

 2015 年カタログ付

 イギリスの声楽アンサンブル「スティレ・アンティコ」、ハルモニアムンディ・デビュー盤。
 終祷は、修道院で一日の最後に営まれる礼拝です。ここに集められた、16 世紀イギリスの作曲家達による終祷のための音楽は、どれも深い静けさの中に深い信仰の心が満ちています。
 第1 曲目から、聴いていると本当に人の声だけによる演奏なのだろうか、と考えてしまうくらいに圧倒的に厚い響きに驚かされます。教会で録音されており、建物内いっぱいに響きわたる声に、神の存在を感じます。
 スティレ・アンティコは、英国の若き歌い手達によって結成された声楽アンサンブル集団。ヨーロッパの古楽コンクールでの優勝を期に、各地で大活躍しています。レパートリーはチューダー朝の音楽からスペインもの、オランダものと実に幅広くこなします。
 
HMX 2907422
\1700→\1590
ヘンデル:テノールのためのアリアと場面集
 「アルチェステ」,「セメレ」,「時と悟りの勝利」,
 「タメルラーノ」,「サムソン」,「ロデリンダ」,
 「エステル」,「イェフタ」,
 「陽気な人、憂鬱な人、中庸な人」
マーク・パドモア(T)
ルーシー・クロウ(S)
ロビン・ブレイズ(CT)
アンドルー・マンゼ(指揮)
イングリッシュ・コンソート
 パドモアのヘンデル

 2015 年カタログ付

 現在ではベルリン・フィルとの受難曲の上演などでも話題のテノール、マーク・パドモア。ヘンデルのテノール・アリア集を集めた1 枚です。
 
HMX 2901724
\1700→\1590
ロッシーニの美しい小ミサ・ソレムニス
 ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス
クラシマ・ストヤノワ(S)
ビルギット・レンメルト(A)
スティーヴ・デイヴィスリム(T)
ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(Bs)
マルクス・クリード(指揮)RIAS 室内合唱団
フィリップ・マイヤーズ(ピアノ)
フィリップ・モル(ピアノ)
モロオカ・リョウコ(ハルモニウム)
 2015 年カタログ付

 ロッシーニの小ミサ曲は、彼の晩年に書かれた大作。編成が小さいことから「小」ミサと呼ばれています。名門RIAS 室内合唱団による澄み切った歌声が素晴らしい1 枚です。




キング・インターナショナル


KKC 4022
(SACD シングルレイヤー)
\5200
ケンペ& シュターツカペレ・ドレスデン、シュトラウス「英雄の生涯」
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op.54
 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」op.40
マルコム・フレージャー(ピアノ)
ペーター・ミリング(独奏ヴァイオリン)
ルドルフ・ケンぺ(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
 新マスタリングによるSACDシングルレイヤー・シリーズ。初回完全限定生産。ディスクは海外プレス、日本語オビ&解説つき美麗紙製デジパックの愛蔵版仕様!

 ケンペ& シュターツカペレ・ドレスデン、シュトラウス「英雄の生涯」1974年3月ライヴ

 レコーディング:1974 年3 月15 日/ドレスデン、クルトゥーアパラストにおけるライヴ/日本語オビ&解説付、ステレオ
 リマスタリング:2014 年/ドルマーゲン、THS Studio/リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー

 ドイツの名匠ルドルフ・ケンペが、音楽監督を務めてゆかりの深い名門シュターツカペレ・ドレスデンを指揮して1974 年3月15日におこなったコンサートの模様を、当日のプログラムにしたがってSACD シングルレイヤーのディスク1 枚に完全収録。
 シュトラウスの「英雄の生涯」は、当コンビによる名盤の誉れ高いセッション録音とは異なり、ヴァイオリン両翼型の楽器配置を採用。
 ブックレットでは、その立体的音響の効果について、音楽評論家金子建志氏が詳細に論じています。
 ドビュッシーの「牧神」といった意外なレパートリーが聴けるのも貴重なうえに、そもそもこの顔合わせによるライヴ演奏は、ほとんど残されておらず、ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデンを語るうえで外せない演奏内容となっております。
 すべてホルガー・ジードラーによる2014 年の最新リマスタリング。
 当シリーズは、海外にてプレスしたディスクを直輸入、国内で日本語オビと解説を製作し、美麗紙製デジパック・パッケージに収めた愛蔵版仕様となっております。初回各500 セット完全限定生産品となります。
 ※ SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。
 

KKC 4023
(SACD シングルレイヤー)
\5200
巨匠芸による破格の遺産ブルックナーの「ロマンティック」
 ブルックナー:
  交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1878-80年版)
クルト・ザンデルリング(指揮)
バイエルン放送交響楽団
 巨匠ザンデルリング&バイエルン放送響、すべてが理想的。巨匠芸による破格の遺産ブルックナーの「ロマンティック」1994 年ライヴ

 レコーディング:1994 年11 月4 & 5 日/ミュンヘン、ヘルクレスザールにおけるライヴ/日本語オビ&解説付、ステレオ
 リマスタリング:2014 年/ドルマーゲン、THS Studio/リマスタリング・エンジニア:ホルガー・ジードラー

 冒頭、弦のトレモロに乗って静かに浮かび上がる、深く息の長いホルンのソロ。ここから始まる最初の5 分を聴けばたちどころに、この演奏がいかにとんでもないかをお分かりいただけるはず。
 巨匠クルト・ザンデルリングが1994 年にバイエルン放送響に客演した際に「ロマンティック」を演奏したこのライヴは、ファンのあいだでは広く知られていたもの。正規リリースを実現したProfil より、このほど新たなマスタリングを施されSACD シングルレイヤー盤として登場します。
 ザンデルリングが指揮したブルックナーの交響曲では、シュトゥットガルト放送響との第7 番(1999 年ライヴ)における自然体の音楽も思い起こされますが、この第4 番は格別の出来栄え。巨匠スタイルの圧倒的なアプローチに応える、バイエルン放送響の底知れぬ実力が際立つ内容で、たとえば第2楽章アンダンテ。柔らかく繊細に始まり、やがてあたかも木漏れ日が射しこむかのような優しい表情をみせるあたりなど、言葉を失うほどの美しさ。壮大なフィナーレに至ってはこのうえなく感動的でしびれます。録音も見事で、ザンデルリングの至芸が味わえる極め付きの一枚といえます。
 すべてホルガー・ジードラーによる2014 年の最新リマスタリング。
 当シリーズは、海外にてプレスしたディスクを直輸入、国内で日本語オビと解説を製作し、美麗紙製デジパック・パッケージに収めた愛蔵版仕様となっております。初回各500 セット完全限定生産品となります。
 ※ SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCD プレーヤーでは再生することができません。


<映像>


C MAJOR



71 9604
(Blu-ray)
\5800→\5390
サン・カルロ劇場
ビゼー若き日の傑作「真珠採り」に久々の映像!

 ビゼー:「真珠採り」
パトリツィア・チョーフィ(S レイラ)
ディミトリ・コルチャク(T ナディール)
ダリオ・ソラーリ(Br ズルガ)
ロベルト・タリアヴィーニ(Bs ヌーラバド)
ガブリエーレ・フェッロ(指揮)
サン・カルロ劇場管弦楽団,合唱団,バレエ団
ファビオ・スパルヴォリ(演出)、
ジョルジョ・リケッリ(装置)、
アレッサンドラ・トレッラ(衣装)
ヴィンチョ・ケーリ(照明)、
アンナリタ・パスクッリ(振付)、
アレッサンドラ・パンツァヴォルタ(バレエ監督)


71 9508
(DVD)
\5200→\4790
 ビゼー若き日の傑作「真珠採り」に久々の映像!チョーフィ、コルチャク、ソラーリに、巨匠フェッロの指揮、名門ナポリのサン・カルロ劇場の底力を見せつける上演!!

 収録:2012 年10 月23、25 日、ナポリ
 (Blu-ray)リージョン:Alll、HD 16:9、118 分、DTS-HD MA 5.1 /PCM 2.0、字幕:仏英独西中韓
 (DVD)リージョン:Alll、NTSC 16:9、118 分、DTS 5.1 / PCM Stereo、字幕:仏英独西中韓

 ビゼーのオペラといえば御存知「カルメン」ばかりが有名ですが、その次に人気があるのが「真珠採り」。1863 年9 月、ビゼーが24 歳の時に初演されました。セイロン島を舞台にしたエキゾティズムに満ちた作品で、中でも第1 幕のナディールのロマンス「今でもまだ聞こえるような気がする(耳に残るは君の歌声)」はテノールの人気アリア。これはまたコンチネンタル・タンゴ名曲「真珠採りのタンゴ」としても親しまれています。これ以外にも全編に渡って若きビゼーの旋律美が堪能できる魅力たっぷりの傑作です。録音は結構あるものの、映像が乏しいのが残念でした。
 今回、2012 年10 月、ナポリの名門サン・カルロ劇場で上演された「真珠採り」の鮮明映像が登場。
 ヒロインのレイラのパトリツィア・チョーフィは日本でもすっかりお馴染みのプリマドンナ。2014 年7 月のリヨン歌劇場来日公演でのオッフェンバック「ホフマン物語」でヒロイン4 役を一人で歌いきり大絶賛されたのはまだ記憶に新しいところです。フランスオペラも得意とするチョーフィらしい繊細な美感の歌がここでも存分に力を発揮しています。
 ナディールのディミトリ・コルチャクは1979 年、モスクワ生まれのテノール。イタリアでロッシーニ・テノールとしてブレイクした人なので柔らかい美声な上に高音にも滅法強く、ナディールにはピッタリ。
 ズルガのダリオ・ソラーリは、1976 年、ウルグアイのモンテヴィデオ生まれのバリトン。若手のヴェルディ・バリトンとして近年メキメキ頭角を現しており、ことに「マクベス」のタイトルロールで評判を取っています。
 指揮はイタリアの大ベテラン、ガブリエーレ・フェッロ。2014 年2 月、東京二期会のヴェルディ「ドン・カルロ」で素晴らしい指揮を見せてくれた巨匠。貫禄の音楽を聞かせてくれます。
 演出のファビオ・スパルヴォリは、1980 年代にミラノのピッコロ劇場でジョルジョ・ストレーレルの助手を務めた人物で、現在はイタリア各地の劇場で活躍しています。このサン・カルロ劇場での「真珠採り」の舞台は、概ね伝統的な舞台作りに基づき、そこに砂に埋もれかかっている巨大な仏像の頭部や、枝葉のない大木を舞台に据えてアクセントを入れています。
 なお「真珠採り」には、ビゼーの死後、再演の際に改変されて一般に広まった楽譜(慣用版)と、初演時の楽譜を復元した楽譜(復元版)と、二種類の楽譜がありますが、このナポリでの上演では慣用版が用いられています。第1 幕のナディールとズルガの二重唱、第3 幕の後半の多くの部分が復元版とは異なっています。




OPUS ARTE(映像)


OA1128D
(2DVD)
\4000→\3690
ジャナンドレア・ノセダ&トリノ・レージョ歌劇場
 ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》全4幕(1884年改訂版)

特典映像:
 キャスト・ギャラリー
ドン・カルロ…ラモン・バルガス(テノール)/
エリザベッタ…スヴェトラーナ・カスヤン(ソプラノ)/
フィリッポ2世…イルダール・アブドラツァコフ(バス)/
ロドリーゴ…ルドヴィク・テツィエ(バリトン)/
エボリ公女…ダニエラ・バルチェローナ(メゾ・ソプラノ)/
宗教裁判長…マルコ・スポッティ(バス) 他/
トリノ・レージョ歌劇場管弦楽団&
同合唱団(クラウディオ・フィノーリオ…合唱指揮)/
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)/
ウーゴ・デ・アーナ(ディレクター・セット・衣装デザイン)/
レーダ・ロホディーチェ(コレオグラフィ)/
セルジオ・ロッシ(照明)/
フィリッポ・トノン(アシスタント・ディレクター)/
アリエラ・ベッディーニ(ヴィデオ&テレビ・ディレクター)


OABD7139D
(BD)
\4800→\4390
2013年4月 トリノ・レージョ歌劇場におけるライブ収録/収録時間:217分/音声:イタリア語歌唱 <DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:英, 仏, 独, 日, 韓/ 画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 歌劇《ドン・カルロ》はシラーの戯曲を元にしたスペイン王朝を巡る愛憎の物語です。もともと5幕、フランス語で作曲されましたが、その後イタリア語に訳され、何度かの改訂を経てこの1884年版に落ち着きました。バレエ音楽や、フランス語版の第1幕はすっぱりカット。冗長さが凝縮され、密度の高い物語になったのです。魅力的なアリアや聴き所が多く、現在でも人気の高い作品です。
 トリノ・レージョ歌劇場は、1740年にこけら.落としが行われた長い歴史を持つこの劇場ですが、幾たびも凋落、復興を繰り返しつつ、1900年初頭にはトスカニーニが音楽監督になるなど、栄華を誇っていた時期もありますが、1936年に火災で焼失。およそ40年近く歌劇場としての機能を失っていたのです。しかし1965年から再建工事が開始され、1973年4月に再.こけら落としが行われ、また新たな命が吹き込まれたのです。
 近年の上演としては却って珍しい豪華な衣装と伝統的なステージングによる上演は常に世界中から高い評価を受けています。この2013年度の「ドン・カルロ」の上演は、大成功を収めた2006年のプロダクションの再演となります。まるでベラスケスの絵画を思わせる豪華な衣装と装置を得て語られる魅惑的な物語は、見る人全てをとりこにすること間違いありません。
 ラモン・バルガスの美声が光る題名役と、彼を取り巻く登場人物が迫真の歌唱を聴かせ、ノセダの振るオーケストラも濃密な音を紡ぎだします。日本語字幕あり
 
OA1159SE
(DVD 特装版)
\4800
タルボット:《冬物語》プロローグと全3幕
 特典映像:
  「冬物語」へのイントロダクション,キャスト・ギャラリー.
  特装版のみプロダクション・イメージ・ポストカード(8枚セット)付き
レオンティーズ(シチリア王)…エドワード・ワトソン/
パーディタ…サラ・ラム/
ポーライナ…ゼナイダ・ヤノウスキー/
フロリゼル…スティーヴン・マクレイ/
ポリクシニーズ(ボヘミア王)…フェデリコ・ボネッリ/
ハーマイオニー…ローレン・カスバートソン/
英国ロイヤル・バレエ団/
クリストファー・ウィールドン(コレオグラフィ)/
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/
デヴィッド・ブリスキン(指揮)/
ジョビー・タルボット(音楽)/
ボブ・クローリー(デザイン)/
ナターシャ・カッツ(照明)/
ベイジル・ツイスト(シルク・エフェクト・デザイン)
OA1156D
(DVD)
\4000

OABD7157D
(BD)
\4800
 2014年3月 ロイヤル・オペラ・ハウスにおけるライブ収録/収録時間:119分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:なし / 画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 シェークスピアの戯曲「冬物語」を題材としたバレエ《冬物語》。前作《不思議の国のアリス》で共同作業を行い大成功を収めた、作曲家タルボットとデザイナー、クローリー、そしてコレオグラフィのウィールドンのチームがまた新しい伝説を創り上げました。
 シェークスピア作品における重要なモティーフである「誤解から生まれた嫉妬」は、物語全般を覆いつくし登場人物たちに苦悩の影を落とします。しかし、それを全て撥ね退ける強さを感じさせるダンサーの踊りは、強い感動を呼び起こすことは間違いありません。
 特に主役レオンティーズ役のワトソンの柔軟な肢体と表情には惜しみない賛辞が贈られることでしょう。第1幕ではシルクの布から生まれる光の綾が美しく、第2幕ではメルヘンチックな装置が使われて、更なる想像力をかきたてます。またエキゾチックな雰囲気を醸し出すタルボットの音楽にも注目です。まずはダンサーたちのを刺激的なダンスをご堪能ください。
 
OA1157D
(DVD)
\4000
ベラルビ:バレエ《美女と野獣》
特典映像:
 キャスト・ギャラリー
美女…ジュリー・ロリア/
野獣…渡邊峻郁/
バレエ・ドゥ・キャピトル/
カデル・バラルビ(コレオグラフィ&ステージング)/
ヴァレリー・ベルマン(デザイン)/
マルク・パレント(照明)/
ルイ・クロード・ダカン(音楽)/
ヨーゼフ・ハイドン(音楽)/
ジェルジ・リゲティ(音楽)/
モーリス・ラヴェル(音楽)/
リュク・リオロン(映像ディレクター)
OABD7158D
(BD)
\4800
2013年10月 トゥールーズ、バレエ・ドゥ・キャピトゥルにおけるライブ収録/収録時間:106分/音声:<DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:なし/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB1080i High Definition
 元パリ・オペラ座のエトワールであるカデル・ベラルビが芸術監督を務めるフランスのバレエ・ドゥ・キャピトル(キャピトル・トゥルーズ・バレエ団)。以前、バレエ《海賊》が大絶賛されたことでも知られますが、この《美女と野獣》は更にパワーアップした素晴らしい舞台が繰り広げられています。表面的な醜さを拒絶する心が真の愛に気づくまでの心理的なドラマを鋭く描き出したこの物語は、シンプルでありながらも見事なセットと衣装、そしてバロックから近代に至るまでの音楽(特にリゲティの作品が効果的に使われています)を組み合わせ、印象的な世界によって表現されています。
 ここで主役の野獣を踊るのは、ご存知日本のエース渡邊峻郁(わたなべたかふみ)氏。2011年に異例の2段階昇格でソリストになった期待のダンサーです。もちろん《海賊》でも印象深い役を踊っていましたが、今回は何と言っても主役です。10代でモナコに留学し、イタリアのサンレモ国際ダンスコンクールに17歳で優勝した経歴と、並々ならぬ自信を纏った堂々たるダンスには感嘆せざるを得ません。
 

OA1182BD
(3DVD)
\4800
バレエ・スペキュラクター
 ①アダン:バレエ《ジゼル》(2006)/
 ②ドリーブ:バレエ《コッペリア》(2000)/
 ③エロール:バレエ《ラ・フィユ・マル・ガルデ》(2005)/
特典映像…
 あらすじ紹介(英語)・キャストギャラリー 他
①ジゼル…アリーナ・コジョカル/
アルブレヒト…ヨハン・コボー/
ミルタ…マリアネラ・ヌニェス/
ヒラリオン…マーティン・ハーヴェイ/
マリウス・プティパ(コレオグラフィ)/
ピーター・ライト(演出)/
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/
ポリス・グルージン(指揮)/
②スワニルダ…リアーン・ベンジャミン/
フランツ…カルロス・アコスタ/
コッペリウス…ルーク・ヘイドン/
ニネット・ド・ヴァロワ(コレオグラフィ)/
アンソニー・ダウエル 他(演出)/
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/
ニコラエ・モルドヴァヌ(指揮)/
③リーズ…マリアネラ・ヌニェス/
コーラス…カルロス・アコスタ/
シモーヌ…ウィリアム・タケット/
アラン…ジョナサン・ハウエルズ/
フレデリック・アシュトン(コレオグラフィ)/
アレクサンダー・グラント(演出)/
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団/
アンソニー・トゥイナー(指揮)
収録時間:300分以上/音声:<DVD>ステレオ2.0/DTS5.1 <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:なし/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 《白鳥の湖》や《くるみわり人形》などのチャイコフスキーの諸作品でバレエに目覚めた人も多いかと思います。しかしバレエの魅力を極めるのなら、この3作品は外せません。1841年に初演された《ジゼル》は名振付師マリウス・プティパが愛した作品。はかなげな主人公が白い衣装を纏って踊る姿はいつ見ても感動的です。
 《コッペリア》は動く人形を取り巻く楽しい話。恋人を人形に取られそうになってしまったスワニルダの恋の行方が気になります。
 《ラ・フィユ・マル・ガルデ》も伝統的な作品で、恋人同士の2人を巡る親たちの思惑が交錯する物語。数多くの振付が存在しますが、最も有名なのがアシュトン版です。
 この3つの作品を、現代最高のロイヤル・バレエ団とダンサーたちによってお楽しみいただけるセットです。
















12/11(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

APARTE


AP 093
\2600
I Dilettanti 愛好家たち
 ・ジャコモ・マッカーリ(1700-1744):
  Non mi si dica piu(もう二度と私に言わないでくれ)
 ・エマヌエーレ・ダストルガ(1680-1757?):
  In queste amene selve(このいとしい木々の中で)
 ・ヴィンチェンツォ・ベネデッティ(1683-?):La Gelosia(ジェラシー)
 ・ジョヴァンニ・マリア・ルッジェーリ(1665-1725):
  Deh m’adita o bella Dea(神よ、私に見せてください)、
  Vinto son della mia fede(私は自分の誓いの捕われの身)
 ・ディオジェニオ・ビガーリア(1676-1745):
  Piu ch’io cerco del mio bene(愛する人のことを調べれば調べるほど)
 ・ベネデット・マルチェッロ(1686-1739):Lucrezia(ルクレツィア)
シャヴィエ・サバータ(カウンターテナー)
マルケロス・クリシコス(チェンバロ、指揮)
ラティニタス・ノストラ
 サバータ最新盤はディレッタント(アマチュア)作曲家たちによる作品集

 録音:2013 年8 月12-15 日

 ヘンデルの悪役アリア集(AP 048)でも評価の高かったバルセロナ生まれのカウンターテノール、シャヴィエ・サバータ。最新盤は、「愛好家たち」と題されたアルバム。タイトルにある通り、愛好家(優れたアマチュア)作曲家たちによる作品を、サバータ自身が注意深く選曲したプログラムです。
 ジャコモ・マッカーリ(1700-1744)はヴェネツィアのサン=マルコ大聖堂のテノール歌手でもあった人物。「Non mi si dica piu」は、レチタティーヴォを伴うダ・カーポ・アリアを2 つもつカンタータで、表情豊かな作品です。
 エマヌエーレ・ダストルガ(男爵)は破天荒な人生を送った人物とされています。幅広いジャンルの作品を残していますが、特に室内カンタータで人気を博していました。天性のメロディ・メーカーともいえる美しい旋律が魅力の作品です。
 ヴィンチェンツォ・ベネデッティ(1683-?)についてはあまり多く知られていません。アルトの歌手として活躍したという記録もありますが、カウンターテナーだったのか、それともカスラートだったのかも定かでありません。カンタータ「ジェラシー」は急速なパッセージを伴うあたたかな作品となっています。
 ルッジェーリをディレッタントとして分類してしまうのはいささか疑問、というくらいにこのディスクの作曲家の中では知られた存在。ただし、ここに収録された作品は、サバータが英国図書館で写譜を見つけたもの。超絶技巧と高音域で展開されるメロディが印象的な優れた作品です。
 ディオジェニオ・ビガーリアは、教会の院長も務めたディレッタント作曲家。ここに収録された作品も宗教作品です。
 サバータは、ゆたかな表現力、変幻自在な音域を駆使して、知られざる作品の魅力を存分に知らせてくれます。クリシコスのチェンバロの妙技も聴きものです。




ATMA CLASSIQUE


ACD2 2692
\2100
コロラトゥーラ
 ドビュッシー:
  ロマンス/アリエルのロマンス/ 死後の艶姿/ 後悔/エルフたち
 フォーレ:ヴォカリーズ・エチュード
 ルイ・ベイツ:鳥たちへ贈る歌
  【傷ついた鳩/ 小さな青い鳩/ 青い鳥/ 籠の中のカナリヤ】
 ラヴェル:ヴォカリーズ・エチュード(ハバネラ形式による)
 ミヨー:4つのロンサールの歌
  【泉に寄せて/キュービットへ/燕たち、さえずりをやめて/
   神様がお守りくださるように】
 グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲(ピアノ伴奏版)
マリー=イヴ・マンガー(ソプラノ)
ルイ・アンドレ・バリル(ピアノ)
 新星コロラトゥーラ、マリー=イヴ・マンガー、フランスを歌う!

 録音:2014年3月ケベック

 現在急速に注目を集めているコロラトゥーラ・ソプラノ、マリー=イヴ・マンガー。カナダ・ケベック州のサグネ出身。2007 年にマルマンド国際声楽コンクールで優勝し、パリ・シャトレ座にデビュー。その後、ミラノ・スカラ座、エクサン・プロヴァンスでも華麗なデビューを飾り、数々のオペラ・ハウスで活躍し、彼女の透明感溢れるピュア・ヴァイスは世界的に高い評価を得ています。今回は彼女の美しい歌声が活かされるようなフランス歌曲を選曲。ドビュッシーの初期作品。あまり録音のないルイ・ベイツの「鳥たちへ贈る歌」。同時代のミヨーの4 つのロンサールの歌。そしてテキストのない歌曲作品を3 つ、フォーレ、ラヴェルのヴォカリーズ・エチュード、そしてグリエールのコロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲(ピアノ伴奏版)。歌詞のない歌曲は、ソリストのテクニックが試される一方、歌唱力を存分に披露できる最高の曲。マリー=イヴ・マンガーの安定した音程と、透き通った声質が際立ちます。
 

ACD2 2491
(2CD)
\4000
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲
  第1番ヘ長調 作品18-1
  第2番ト長調 作品18-2
  第3番ニ長調 作品18-3
  第4番ハ短調 作品18-4
  第5番イ長調 作品18-5
  第6番変ロ長調 作品18-6
アルカン四重奏団
 【ローラ・アンディラーニ(ヴァイオリン)
  ナタリー・カミュ(ヴァイオリン)
  リュク・ベアシュマン(ヴィオラ)
  デイヴィッド・エリス(チェロ)】
 結成25 周年の成果が結実したベートーヴェン

 録音:2007-2009年

 1989 年にケベックで結成されたアルカン四重奏団によるベートーヴェン。本盤には、初期の弦楽四重奏曲6 曲が収録されています。アルカン四重奏団は2014 年に結成25 周年を迎えさらに円熟味が増し、このベートーヴェンの弦楽四重奏曲に取り組みました。16 曲はすでに録音されており本盤が第1 弾。自然体の音楽で奏でられる初期の作品は、4 人の見事なハーモニーで美しく描き出されています。
 

ACD2 2686
\2100
アメイジング・グレイス/マリー=ジョゼ・ロード
 スティーヴン・アダムズ:聖なる都
 バッハ/グノー:アヴェ・マリア
 アルバート・ヘイ・マロット:主の祈り
 誰の祈りの声も聞こえてこなかった
 全世界は彼の手に
 マリアは赤ちゃんを産んだ
 アメイジング・グレイス
 死んでいる暇もない
 アドルフ・アダン:さやかに星はきらめき
 アレッサンドロ・ストラデッラ:主よ憐れみよ
 アーヴィング・バーリン:ホワイト・クリスマス
 聖母マリア(コンゴ伝承曲)
マリー=ジョゼ・ロード(ソプラノ)
アントワン・バライル(ヴァイオリン)
ジャン=ウィリィ・クンツ(オルガン)
アンサンブル・ヴォーカル・エピファニー
 マリー=ジョゼ・ロードの華やかな歌声で聴くキャロル集

 録音:2014年6月ケベック、サン= ジャン バティスト教会

 華麗な歌声で人々を魅了するソプラノ、マリー=ジョゼ・ロードによるクリスマス・キャロル集。アメイジング・グレイスをはじめとしたゴスペル・ソングから、アーヴィング・バーリンのホワイト・クリスマスなど伝統的なクリスマス・ソングを収録しています。サン= ジャン バティスト教会のオルガンが美しく響き、バッハ/ グノーのアヴェ・マリアではヴァイオリンのアントワン・バライルが優しく旋律を奏でます。厳かな雰囲気に包まれる1 枚です。
 

ACD2 2707
\2100
ウアレケナ〜ファンダンゴ
 パトリック・ルー(1962-):タンゴのように
 デュージャン・ボグダノビッチ(1955-):序奏と踊り
 セルジオ・アサド(1952-):ウアレケナ
 グリーグ:ペール・ギュント第1組曲
  【朝/オーゼの死/アニトラの踊り/ 山の魔王の宮殿にて】
 レオ・ブローウェル(1939-):
  雨の降るキューバの風景、ルンバのあるキューバの風景
 ユルグ・キンドル(1960-):ビリンバウ
 パトリック・ルー:カーニバル
ファンダンゴ・カルテット
 現代ギター・カルテットの愉悦

 録音:2014年4月ケベック

 ケベック音楽院の仲間が集まって2008 年に結成されたギター四重奏団ファンダンゴ・カルテット。本作は、アサド兄弟として知られるセルジオ・アサドの印象的な旋律を持つ「ウアレケナ」をアルバム・タイトルとした彼らのファースト・アルバムです。パトリック・ルーのアルゼンチンの哀愁漂うメロディと強烈なリズム。ユーゴスラヴィア生まれのデュージャン・ボグダノビッチのアラブ風の音楽に影響された「序奏と踊り」。グリーグのペール・ギュントのギター四重奏版。一度聴いたら忘れられない独特な憂いのある旋律が魅力の、キューバの巨匠レオ・ブローウェル。ブラジルの民族楽器「ビリンバウ」をモチーフとしたドイツの作曲家ユルグ・キンドルなど、現代ギター四重奏の髄を詰め込んだ内容です。
 
ACD2 2693
\2100
ラ・シガル・エ・レ・ヴィオロン〜寓話と音楽集
 デニス・グージョン(1951-) &ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  「カラスとキツネ」「恋するライオン」「ウサギとカメ」
  「金の卵を産む鶏」「オークと葦」「アリとキリギリス」
  「キツネとツル」「二羽の鳩」「野うさぎと蛙」「ライオンとねずみ」
  「ウシと同じくらい大きくなりたいと思ったカエル」
 ジャン=フィリップ・ラモー:
  未開人、異名同音、エジプトの女、めんどり、無遠慮、ヴェジネ、他
カトリーヌ・ペラン(語り&クラヴサン)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
マチュー・ルーシェ(指揮)
 「アリとキリギリス」のラ・フォンテーヌの寓話を軸に奏でる音楽

 録音:2013年6月モントリオール

 有名な作家ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ。彼の有名な寓話「ラ・シガル・エ・ラ・フォルミ(セミとアリ/ アリとキリギリス)」をタイトルに据えたアルバム。ケベック在住の現代作曲家デニス・グージョンがラ・フォンテーヌの寓話から11 の作品を選び、そこに音楽をつけました。さらにジャン=フィリップ・ラモーの曲を間に挿入し、ひとつの大きな物語に仕上げています。演鍵盤楽器奏者のカトリーヌ・ペランが語りと演奏を担当しています。
 

ACD2 2706
\2100
パンパ・ブルース
 1. Poncho negro 2.Le mat 3.Organito 4.Ciudad
 5.Tango Romance 6.Pampa Blues 7.Caradura
 8. La Catalina 9. Expatriado 10. Tango pour Laura
 11. Valse pour Laura 12. La vanite de Dedale
 13.Menage a trois 14. La Vadrouille 15.Mascarade
 16.Astorias
タンゴ・ボレアル
デニス・プランテ(バンドネオン)
ダヴィッド・ジャック(ギター)
イアン・シンプソン(ダブル・ベース)
 タンゴ・ボレアルの旅を集約した1枚

 録音:2014年4月ケベック

 バンドネオン、ギター、ダブル・ベースのトリオによるタンゴ・ボレアル。このアルバムは、ブエノスアイレスを中心に広がる温帯草原、パンパから、シベリア地方の針葉樹からなる大森林一帯タイガへと、アメリカ大陸から他の地への放浪の旅を音楽で表現した内容です。




HMF

HMU 807549
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アノニマス4
 1865 〜アメリカ南北戦争時代の希望と故郷のうた

 1. Weeping, Sad and Lonely/ アノニマス4 & ブルース・モルスキー / 無伴奏重唱
 2. Darling Nelly Gray/
  ジャクリーヌ・ホーナー=クウィアテク & マーシャ・ゲネンスキー /
  アノニマス4 & ブルース・モルスキー(バンジョー, 声)
 3. Hard Times Come Again No More/
  ブルース・モルスキー (声, フィドル) & アノニマス4
 4. Sweet Evelina/ ルツ・カニングハム & スーザン・ヘラウアー /
  アノニマス4 / 無伴奏重唱
 5. Bright Sunny South/ ブルース・モルスキー (声, バンジョー)
 6. The Southern Soldier Boy / Rebel Raid/
  ルツ・カニングハム&スーザン・ヘラウアー&ブルース・モルスキー (フィドル)
 7. Tenting on the Old Camp Ground/ アノニマス4 / 無伴奏重唱
 8. Aura Lea/
  ジャクリーヌ・ホーナー=クウィアテク & ブルース・モルスキー (ギター, 声)
 9. Listen to the Mocking Bird/
  アノニマス4 & ブルース・モルスキー (バンジョー)
 10. Camp Chase/ ブルース・モルスキー (フィドル)
 11.Brother Green/ ブルース・モルスキー (声, フィドル)
 12.The Faded Coat of Blue/
  スーザン・ヘラウアー & マーシャ・ゲネンスキー /
  アノニマス4 & ブルース・モルスキー (ギター)
 13. The Maiden in the Garden/
  ルツ・カニングハム & ブルース・モルスキー (ギター)
 14. The True Lover’ s Farewell/
  マーシャ・ゲネンスキー & ブルース・モルスキー / 無伴奏重唱
 15. Home, Sweet Home /
  Polly Put the Kettle On アノニマス4 & ブルース・モルスキー (バンジョー)
 16. The Picture on the Wall/
  ブルース・モルスキー (声, ギター) & スーザン・ヘラウアー / アノニマス4
 17. Abide with Me/ アノニマス4 / 無伴奏重唱
 18. Shall We Gather at the River?/
  アノニマス4&ブルース・モルスキー / 無伴奏重唱
アノニマス4
 (ルツ・カニングハム /
  マーシャ・ゲネンスキー /
  スーザン・ヘラウアー /
  ジャクリーヌ・ホーナー=クウィアテク
ブルース・モルスキー
 (フィドル、バンジョー、ギター&声)
 女性ヴォーカルアンサンブル「アノニマス4」最新録音、アメリカ南北戦争時代の歌、優しくあたたかな音楽。その裏に聴こえる戦争の跫音

 アノニマス4 が、アメリカ南北戦争(1861-1865)終戦150 年を記念して、当時のアメリカで歌われていたさまざまな歌を集めたアルバムを発売します。ここに収められているバラードや重唱は、過酷な戦争を生きた男性、女性、子供たちの真実のストーリーが詩となったもの。アノニマス4 のメンバー四人による無伴奏四重唱から、メンバー2 人による重唱、また、スペシャル・ゲストに迎えた、ブルース・モルスキー氏のバンジョー演奏や歌も加えた様々な編成による演奏が楽しめます。どれも非常にシンプルで美しく優しい作品ばかりですが、目を閉じると、美しい音楽の裏から戦争の跫音も聴こえてくるような、非常に特別な空気が広がります。



 
HMC 902096
\2700→\2490
ポール・ルイス、19世紀傑作2作の音楽的真価を問う力演!
 ムソルグスキー:展覧会の絵
 シューマン:幻想曲 ハ長調 op.17
ポール・ルイス(ピアノ)
 ますます充実のポール・ルイス、19世紀傑作2作の音楽的真価を問う力演!

 録音:2014 年2 月(ムソルグスキー)、2010 年11 月(シューマン)/64’43

 世界をまたにかけて展開されたシューベルト・ツィクルスは、2014 年12 月初旬に東京と名古屋で演奏されたシューベルト三大歌曲の演奏会(歌手はマーク・パドモア)をもって日本でも大盛況に終わり、ますますの充実をみせるピアニスト、ポール・ルイス。次なる新譜は、ムソルグスキーとシューマンという組み合わせ。ポール・ルイス初のシューマンという意味でも、また、ムソルグスキーでの完璧な超絶技巧も注目の1 枚です。
 これら2 作品は、一見不思議な組み合わせでありますが、「標題」を越えた音楽の世界があるという点で共通しています。ムソルグスキーの「展覧会の絵」は、友人であったヴィクトル・ハルトマンの絵画展で印象に残った絵画にインスピレーションを得て書かれたものですが、その音楽は、ハルトマンの絵画のイメージ世界を越えたもので、時に曖昧で、時に絵画のイメージとは必ずしも一致しないものもあります。
 シューマンの幻想曲については、この作品は当初、各楽章に、イメージを喚起する標題がつけられていました。最終的にそれらは外され、各楽章にはシュレーゲルの詩がモットーとして掲げられるにとどまっています。標題が喚起するイメージの世界を越えた壮大なスケールの世界が広がる、シューマンの傑作です。
 清冽で一点の汚れもない音色で、その音楽には作曲家の肉声を生々しいまでに感じさせるポール・ルイス。19 世紀の傑作2 曲のイメージを一新させてくれるような、音楽的価値の真価を問うような演奏となっています。ますますの充実ぶりを感じる1枚です。







NAIVE



V 5369
\2600→\2390
フランコ・ファジョーリ最新盤
 ニコラ・ポルポラ(1686-1768):アリア集

 『エツィオ』よりSe tu la reggi al volo
 『認められたセミラーミデ』より
   Vorrei spiegar l’affanno、Il pastor se torna aprile
 『捨てられたディドーネ』よりGia si desta la tempest
 『エリクレア』よりTorbido intorno al core
 『Il verbo in carne』よりDistillatevi o cieli
 『メリーデとセリヌンテ』よりCon alma intrepid
 『Il ritiro』よりA voi ritorno champagne amene
 『ポリフェーモ』よりNell’attendere il mio bene、Alto giove
 『カルロ・イル・カルヴォ』よりSpesso di nubi cinto
 『ヴルカーノ』よりNon lasciar chi t’ama tanto
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
アカデミア・モンティス・レガリス
 ポルポラが腕によりをかけて書いたアリアの数々!怒涛の超絶技巧、豊かな表情に圧倒

 録音:2013 年6 月

 「カッファレッリのためのアリア集」(V 5333)でも評価の高かったカウンターテナー、フランコ・ファジョーリ。
 naiive 第2 弾は、ポルポラのアリア集です。ポルポラは18 世紀ナポリの偉大な作曲家であっただけでなく、当時活躍していたカウンターテナー歌手のカッファレッリ、ファリネッリ(映画『カストラート』の主人公のモデル)らの教師でもありました。
 そんなポルポラが書いたカウンターテナーのためのアリアは、豊かな表情、そして怒涛の超絶技巧に満ちた華やかな作品ばかり。ファジョーリの比類なきヴィルトゥオジティにはますます磨きがかかっており、どの曲も抜群の出来栄え。
 管弦楽は、アレッサンドロ・デ・マルキ率いるアカデミア・モンティス・レガリスで、心地よい刻みから激しい情熱、嵐の表現までと、変幻自在。ファジョーリが超絶技巧のちりばめられたアリアの数々を難なく聴かせてくれます。




SUPRAPHON



SU 4177
\2300→\2090
オリジナル楽器のアンサンブルによる世界初録音、
 F. X. リヒターの「レクィエム」

  F.X.リヒター(1709-1789):
   ・フーガ付きシンフォニア ト短調(Boer 29) 19’12”
   ・深き淵より(12声)* 10’51”
   ・レクィエム 変ホ長調(16声)* 33’45”
レンカ・カフォウルコヴァー・ジュリコヴァー(ソプラノ)
マルケータ・ククロヴァー(アルト)
ロマン・シャンピョン(テノール)
イジー・ミロスラフ・プロハースカ(バス)
チェコ・アンサンブル・バロック管弦楽団&合唱団
 (ピリオド楽器使用)
ペテル・ザジーチェク(リーダー)
テレサ・ヴァールコヴァー(合唱指揮)
ロマン・ヴァーレク(指揮)
 収録:2014 年10 月10-12 日/ズノイモ、聖ミカエル教会(セッション・ステレオ)/DDD、ステレオ、64’04”  *オリジナル楽器による世界初録音

 18 世紀にボヘミアからドイツに出て活躍した作曲家たちの代表格で、前古典主義をリードしたフランツ・クサヴァー・リヒターは、バス歌手、弦楽器奏者、作曲家としてマンハイム宮廷に仕え、宮廷楽団での目覚ましい活躍により、いわゆる「マンハイム楽派」の巨星として音楽史にその名を残しています。
 リヒターはまず、オーケストラのための作品(彼はこのジャンルに70 以上の作品を作曲)で知られていますが、同時にまた、かなりの量の声楽曲を書いてもいます。「レクィエム」と「深き淵より」は、その代表的なものです。
 ここで、リヒターがストラスブール大聖堂の楽長時代に手掛けた「レクィエム」と「深き淵より」を、オリジナル楽器のアンサンブルによって世界初録音した意欲的な試みは、SUPRAPHON ならではのこだわりを感じさせる好企画といえるでしょう。
 ほかに、マンハイム時代の作、フーガ付きシンフォニアも収録。







GLOSSA



GCD 923402
\2500→\2290

ビオンディ&エウローパ・ガランテ!待望のヴィヴァルディ新録音!
 ヴィヴァルディ 〜 別れの協奏曲集

 ヴァイオリン協奏曲ロ短調 RV.390
 ヴァイオリン協奏曲ホ短調 RV.273
 ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.371
 ヴァイオリン協奏曲ハ長調 RV.189
 ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 RV.367
 ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 RV.286《聖ロレンツォの祝日のために》

ファビオ・ビオンディ
 (ヴァイオリン&ディレクター)
エウローパ・ガランテ
 
 イタリア古楽界が誇る世界最高峰のバロック・ヴァイオリニスト、ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテ。
 前作「キアーラの日記」(PGCD 923401)で衝撃的なグロッサ(Glossa)デビューを果たした、イタリア・バロック、そして赤毛の司祭の申し子が、次に繰り出すのはヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲集」!
 ヴェネツィアでのナポリ楽派の台頭、教皇領フェッラーラでのトラブル、パトロンでもあったカール6世の急逝、そして経済的困窮など、苦境の真っ只中にあった最晩年のヴィヴァルディ。
 ビオンディが選んだヴィヴァルディの6つの協奏曲、「RV.390」、「RV.273」、「RV.371」、「RV.189」、「RV.367」と「RV.286」は、この世を去る1741年にコッラルト侯爵アントニオ・ヴィンチグエッラに売却した作品、まさに「別れ、告別の協奏曲」なのである。
 現在はチェコのブルノに保管されている6つの協奏曲は、晩年のヴィヴァルディの作風の証人であり、次代のタルティーニやロカテッリへと続く重要な作品である。
 「四季」を筆頭に数々のヴィヴァルディの名演を生み出してきたビオンディ&エウローパ・ガランテの新録音。これは大注目!

 ※録音:2014年6月16日−18日、サン・バシリーデ教会(バディーア、カヴァーナ、イタリア)

 ビオンディ&エウローパ・ガランテ 〜 来日公演情報
  2015.2.28&3.1 神奈川県立音楽堂
   ヴィヴァルディ:歌劇《メッセニアの神託》 エウローパ・ガランテ、彌勒忠志、他
  2015.3.3 東京オペラシティ
  2015.3.4 ザ・ハーモニーホール
   ヴィヴァルディ:四季、スターバト・マーテル ヴィヴィカ・ジュノー、エウローパ・ガランテ

 記事情報!
 ☆レコード芸術2014年12月号「ファビオ・ビオンディ訪問記」掲載!(P.165)
 ☆音楽の友 2014年12月号 「バロックの鬼才、ファビオ・ビオンディが語る」掲載!(P.24)



 


GCD 922804
\2500→\2290
精鋭集団ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ!
 マレンツィオ:6声のマドリガーレ集第5巻(1591)

 いとも愛らしき永遠の春/愛しておくれ、いとしい人/
 今ぞ天は我らが上に澄みわたり/美しいクローリの甘い胸に/
 川も泉もせせらぎも天なるそよ風/
 仔鹿が小暗き森へ逃げ込むように/甘くいとしい口づけ/
 美しいところのニンフたち/恵み深き光よ/
 誇り高き一組の女性/あのかたの手と我が手を/
 美しい泉にたどり着いて、私は花に姿を変え/
 愛らしいニンフと恋する羊飼いたち/
 純真な真珠(アントニオ・ビッチ作曲)/
 さらば遠く離れて暮らさん/
 優しい西風がアラビアの香りを乗せて吹く
ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ
 〔ロッサーナ・ベルティーニ(ソプラノ)、
  フランチェスカ・カッシナーリ(ソプラノ)、
  エレーナ・カルツァニーガ(アルト)、
  ジュゼッペ・マレット(テノール)、
  ラファエーレ・ジョルダーニ(テノール)、
  ダニエレ・カルノヴィチ(バス)、
  エレナ・ビスクオラ(メゾ・ソプラノ)〕
 マレンツィオ第2弾は"6声のマドリガーレ集第5巻"!

 マレンツィオの「5声のマドリガーレ集第1巻」(GCD 922802)が権威ある英グラモフォン賞(2014年)の古楽部門賞に選出されるなど、当代有数のラテン系ヴォーカル・アンサンブルとしての地位を確固たるものとしたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレ。コンチェルト・イタリアーノやラ・ヴェネクシアーナのメイン・メンバー、ジュゼッペ・マレット、ダニエレ・カルノヴィチ、ロッサーナ・ベルティーニなど、世界に名だたる名歌手たちが集い2008年に結成されたアンサンブルが歌うルカ・マレンツィオ(c.1553−1599)のマドリガーレ第2弾は、1591年の「6声のマドリガーレ集第5巻」!
 16世紀イタリアのローマを中心に、貴族や枢機卿など強力なパトロンを得て、続々と発表した独創性豊かなマドリガーレにより、当時を代表するマドリガーレの作曲家として圧倒的な人気を誇ったマレンツィオ。
 1591年に出版された「6声のマドリガーレ集第5巻」は、イタリアの貴族でブラッチャーノ公ヴィルジニオ・オルシーニの婚礼の祝祭のために作曲された作品。
 後期のマレンツィオのマドリガーレ集は、同時代のジェズアルドを思わせるかのような大胆な和声、表現が用いられるなど、初期の作品とは一味違う魅力を携えている。
 マドリガーレが隆盛を誇った時代を生きた屈指のマドリガリスト、マレンツィオ。晩年にたどり着いた境地を、現代の伝承者たちの素晴らしき歌声で ——。

 ※録音:2011年&2014年、ロレット(イタリア)









CKD 479
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
モーツァルト:ディヴェルティメント集
 セレナード第11番変ホ長調 K.375
 ディヴェルティメント第13番ヘ長調 K.253
 ディヴェルティメント第14番変ロ長調 K.270
 ディヴェルティメント第12番変ホ長調 K.252/240a
 ディヴェルティメント第9番変ロ長調 K.240
スコットランド室内管弦楽団
 ウィンド・ソロイスツ
  〔マキシミリアーノ・マルティン(クラリネット)、
   ウィリアム・スタッフォード(クラリネット)、
   ピーター・ウィーラン(バスーン)、
   アリソン・グリーン(バスーン)、
   アレック・フランク=ゲミル(ホルン)、
   ハリー・ジョンストン(ホルン)〕
 スコットランド室内管弦楽団、人気モーツァルト・シリーズ最新作!
 日本先行発売!(全世界発売は2015年2月中旬以降の予定です)

 故チャールズ・マッケラスやサラステ、スヴェンセンがベースを築き、英国の俊英ロビン・ティチアーティが首席指揮者に就任してからは、さらに破竹の勢いで進むスコットランドの雄、スコットランド室内管弦楽団(SCO)。
 SCOのモーツァルトといえば、マッケラスとの交響曲集(CKD 308、CKD 350)やレクイエム(BKD 211)などの超名盤はもちろん、アレクサンダー・ヤニチェクが振ったセレナード&ディヴェルティメント集(CKD 376、BKD 287、BKD 320)や、木管協奏曲集(CKD 273)など、ロングセラーの人気盤ばかり。
 そんな人気シリーズの最新作である今作は、ウェーバーの協奏曲集(CKD 409)でも活躍した、SCOの木管セクションを支える名手たち、マキシミリアーノ・マルティン、ピーター・ウィーラン、アレック・フランク=ゲミルらによる管楽アンサンブル編成(ハルモニームジーク)のディヴェルティメントとセレナード。
 スコットランドが誇る高音質レーベルLinnの優秀録音に乗せて、スコットランドの名手たちが贈る極上のモーツァルトです。
 


CKD 472
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
バルシャイの精神を受け継ぐ、弦楽オーケストラ版ショスタコーヴィチ
 チャイコフスキー:弦楽セレナード Op.48
 ショスタコーヴィチ(モートン編):弦楽四重奏曲第2番 Op.68
  (弦楽オーケストラ版/世界初録音)
スコティッシュ・アンサンブル
ジョナサン・モートン(芸術監督&リーダー)
 1969年に芸術監督のジョナサン・モートンの元、グラスゴーを拠点に創設されたスコットランドの弦楽オーケストラ、スコティッシュ・アンサンブル。
 イギリスで唯一のプロの弦楽オーケストラとしても活動するスコティッシュ・アンサンブル、Linnからの久しぶりの録音となるのは、「チャイコフスキーの弦楽セレナード」という名作中の名作に、ジョナサン・モートン自身の編曲による「ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第2番(弦楽オーケストラ版)」をカップリング。
 ルドルフ・バルシャイによって弦楽オーケストラ用へと編曲された「ラヴェル&ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲集(BKD 215)」の名録音でも知られるスコティッシュ・アンサンブルが、バルシャイが確立した弦楽四重奏から弦楽オーケストラへの拡大というスタイルを継承していく。



 


CKD 443
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アン・マレー(メゾ・ソプラノ)
 ブラームス&シューマン:歌曲集

 シューマン:
  メアリー・スチュアート女王の5つの詩 Op.135、
  ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」によるリートと歌 Op.98a、
  君を想う Op.78-3、山々は高く、高く Op.138-8、
  家族の肖像 Op.34-4、太陽の輝くように Op.37-12、
  私はあなたの樹 Op.101-3
 ブラームス:
  あなたの青い瞳 Op.59-8、わが恋は緑 Op.63-5、
  鍛冶屋 Op.19-4、セレナード Op.106-1、
  二人はさまよい歩き Op.96-2、
  メロディのように Op.105-1、子守歌 Op.49-4
アン・マレー(メゾ・ソプラノ)
マルコム・マルティヌー(ピアノ)
ベンジャミン・アップル(バリトン)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
ジョニー・ラングリッジ(テノール)
ヘスター・ディクソン(ピアノ)
 才女アン・マレーが歌うブラームス&シューマン
 日本先行発売!(全世界発売は2015年2月中旬以降の予定です)

 アイルランドのダブリン生まれ、イングリッシュ・ナショナル・オペラを中心に、ロイヤル・オペラ・ハウス、コヴェント・ガーデンなど主要なオペラ・シーンで活躍してきたメゾ・ソプラノ、デイム・アン・マレーがLinnから登場。
 歌曲大国ハイペリオンでも、数々のアルバムで歌ってきたアン・マレーだが、この10年間では初のソロ・アルバムとなるブラームスとシューマンの歌曲集。名伴奏者マルコム・マルティヌーやジョン・マーク・エインズリーなど優れたメンバーとともに、ブラームス、シューマンの厳選されたリートを感情豊かに歌う。シューベルトの歌曲集(Hyperion)でも披露された、完璧なドイツ語歌唱にも期待。




ONYX



ONYX 4145
\2500→\2290
ペトレンコ&RLPO、
 エルガー・プロジェクト第1弾は"交響曲第1番"!

  エルガー:
   交響曲第1番変イ長調 Op.55/序曲《コケイン》 Op.40
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル!エルガー・プロジェクト第1弾は"交響曲第1番"!
 ペトレンコ&RLPO!新譜はエルガー!

 2006年9月、ワシリー・ペトレンコの首席指揮者(Principal Conductor。2009年9月からはChief Conductor)就任を機に、一気にその存在感を高めた英国で最も長い歴史を持つ名門ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。
 チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番&第2番」(ONYX 4145)に続く、ペトレンコ&RLPOのONYX第2弾は、エルガーの「交響曲第1番」!
 ラフマニノフやチャイコフスキー、ショスタコーヴィチなどロシア音楽の演奏がクローズアップされることの多いペトレンコ&RLPOだが、イギリスを中心とするヨーロッパでは現代最高峰の"エルガリアン"と称されるなど絶大な評価を得ており、満を持して登場となる「交響曲第1番」のレコーディングに懸かる期待の大きさは計り知れない。
 今最も勢いのある若き巨匠の筆頭格ワシリー・ペトレンコと、英国最古のオーケストラの1つであるRLPOのエルガー・プロジェクト。堂々のスタートです!

 ワシリー・ペトレンコ&RLPO 2015年来日公演情報!
 1月22日(木) 大宮ソニックシティ
 1月23日(金) 横浜みなとみらいホール
 1月24日(土) 滋賀県立芸術劇場
 1月25日(日) フェスティバルホール
 1月27日(火) サントリーホール
 1月28日(水) サントリーホール
 1月29日(木) 愛知県立芸術劇場
 1月30日(金) アクロス福岡

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


LINN


ECHOシリーズ


BKD 215
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
ラヴェル&ショスタコーヴィチ:室内交響曲集(バルシャイ編)
 ラヴェル(バルシャイ編):
  弦楽のための小交響曲(弦楽四重奏曲ヘ長調からの編曲/世界初録音)
 ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):
  室内交響曲 Op.118a(弦楽四重奏曲第10番からの編曲)
スコティッシュ・アンサンブル
クリオ・グールド
 (ディレクター&ヴァイオリン)
 スコティッシュ・アンサンブルがEchoシリーズより一挙登場!

 指揮者として活躍する前はボロディン・クヮルテット(当時は別名)のヴィオラ奏者として活動したルドルフ・バルシャイならではのアンサンブル能力、編曲技法が発揮された名盤。ラヴェルの作品はスコティッシュ・アンサンブルによる委嘱。

 ※CKD 215からの新装移行再発売。CKD 215は廃盤となります。
 ※Echoシリーズ(BKD規格)はレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります。

 

BKD 095
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500

ショスタコーヴィチ:室内交響曲
 ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):
  室内交響曲ハ短調 Op.110a(弦楽四重奏曲第8番からの編曲)
 ショスタコーヴィチ:
  ピアノ協奏曲第1番
   (ピアノ、トランペットと弦楽のための協奏曲)ハ短調 Op.35、
  弦楽八重奏のための2つの小品

スコティッシュ・アンサンブル
クリオ・グールド
 (ディレクター&ヴァイオリン)
ジョン・ウォレス(トランペット)
ソフィア・ラーマン(ピアノ)
 スコティッシュ・アンサンブルのショスタコーヴィチ第1弾は、バルシャイ編の室内交響曲と、ピアノ協奏曲!

 ※CKD 095からの新装移行再発売。CKD 095は、代理店在庫がなくなり次第廃盤となります。
 

BKD 226
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
2人のソリストをフィーチャーした、ブリテン・アルバム
 ブリテン:
  イリュミナシオン Op.18
  フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10
  テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード Op.31
スコティッシュ・アンサンブル
クリオ・グールド
 (ディレクター&ヴァイオリン)
トビー・スペンス(テノール)
マーティン・オーウェン(ホルン)
 ゲルギエフ、ミンコフスキ、ヒコックスそしてラトルといった大物指揮者との共演や多数のレコーディングを行っているテノール、トビー・スペンス。
 ロイヤル・フィルの首席ホルン奏者をつとめソリストとしても多くのオーケストラと共演を行っているマーティン・オーウェンといった2人のソリストをフィーチャーした、ブリテン・アルバム。

 ※CKD 226からの新装移行再発売。CKD 226は廃盤となります。
 

BKD 085
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
ジョン・タヴナー:天使たちの涙
 ソプラノ、ヴァイオリン、タンプーラ、弦楽のための
  《安らけく旅立て》
 独奏ヴァイオリンとテープのための
  《わたしはいつでもあなたを見つめている》
 独奏ヴァイオリンと弦楽アンサンブルのための
  《天使たちの涙》
スコティッシュ・アンサンブル
クリオ・グールド
 (ディレクター&ヴァイオリン)
パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)
マシュー・ロック(タンプーラ)
 インド出身のソプラノ、パトリシア・ロザリオをフィーチャーし、インドの弦楽器タンプーラを使用した作品と、クリオ・グールドのソロが活躍する2作の、ジョン・タヴナー作品集。

 ※CKD 085からの新装移行再発売。CKD 085は廃盤となります。
 

BKD 282
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
ギリシャのピアニスト、ゲオルゲ=エマヌエル・ラザリディスのデビュー盤
 リスト:
  ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
  パガニーニによる大練習曲 S.141
ゲオルゲ=エマヌエル・ラザリディス(ピアノ)
 2006-2007シーズンの“ECHO Rising Star”に選ばれたギリシャのピアニスト、ゲオルゲ=エマヌエル・ラザリディスのデビュー盤。硬質に煌々と輝くロ短調ソナタは絶品。

 ※CKD 282からの新装移行再発売。CKD 282は廃盤となります。
 ※Echoシリーズ(BKD規格)はレーベル・オフィシャルのCD-R仕様となります。
 

BKD 111
(CD-R)
【新装移行再発売】
\2500
21世紀のためのピアノ・アイコン
 ペルト:アリヌシュカの治癒のための変奏曲/
 スカルソープ:ジリル/
 タヴナー:イパコエ/
 スカルソープ:「小さな時の書」より シンギング・サン/
 ヤナーチェク:霧のなかで/
 スカルソープ:夜の曲集/
 モンポウ:呪文
エレナ・リウ(ピアノ)
 新世紀を目前にした2000年に発売された21世紀のためのピアノ作品集。ジョン・タヴナーの「イパコエ」は、エレナ・リウに献呈され世界初録音となった作品。

 ※CKD 111からの新装移行再発売。CKD 111は廃盤となります。




St-Laurent Studio

代理店より
  カナダのSt-Laurent Studioは、2010年に創設されたレーベルで主催者はYves St-Laurent氏で高名なデザイナーと同姓同名です。
  既に多数の優れたアイテムをリリースしておりますがいずれもCDRによる出版で、中には不安を感じる御客様も多くおられたことと思います。
  この度、その膨大なバック・カタログから、重要なものを厳選しライセンス契約でCDリリースすることとなりました(日本プレス、トゥリー・ポッター氏=最新「モーツァルト伝説の録音」にも寄稿する音楽評論家が執筆!ライナーノート、英文、日本語解説付)。プロコフィエフ自作自演は大変な反響を頂戴しました。
 今回久々の新譜は、ウィリアム・スタインバーグ幻の名盤「ベートーヴェン:交響曲全集(Command Classics)」とロジンスキー+NBCの未発表ライヴです。


YS33-2403/2407-2
(5CD)
\3200→\2890
ベートーヴェン:交響曲全集
 交響曲第1番、第2番(1964年録音)
 交響曲第3番(1963年録音)
 交響曲第4番(1961年録音)
 交響曲第5番、第6番(1965年録音)
 交響曲第7番、第8番(1962年録音)
 交響曲第9番、(1962年録音)
  (1961年から1965年、
   全てピッツバーグの軍人会館におけるステレオ・スタジオ録音)
ウィリアム・スタインバーグ指揮
ピッツバーグ響、
メンデルスゾーン合唱団、
エラ・リー(ソプラノ)、
ヨアンナ・シモンズ(アルト)、
リチャード・ニーズ(テノール)、
トーマス・ポール(バス)
 ステレオ
 ドイツからアメリカに移った巨匠ウィリアム・スタインバーグのベートーヴェン全集はLP初期の名盤として知られますが、なぜかCD化の機会に長く恵まれず、2011年にフランスのXXI Productionから限定でCD初復刻されましたが、購入は困難だった上にすでに品切れです。
 XXI Productionが使用したマスターもSt.Laurent Studioによるものですから、当盤もXXI Productionと同じ音質です。LPからの板起しですが、これもSt.Laurentの拘りとのことです。元来が35ミリマグネティックフィルムによる良好な録音でもあり、音色はヨーロッパ的、爽快なテンポで力強いトスカニーニ的なベートーヴェンを楽しめます。
  


YS78-2408/2409-2
(2CD)
\4600→\4190
アルトゥール・ロジンスキ指揮NBC響
 チャイコフスキー:交響曲第4番、
 フランク:交響曲ニ短調
  (1939年1月2日、モノラル)、
 ブラームス=シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲第1番
  (1938年12月24日、モノラル)、
 スクリャービン:「法悦の詩」
  (1939年1月1日、モノラル)
アルトゥール・ロジンスキ指揮
NBC響
 奇人指揮者ロジンスキの第2弾は、NBC響との凄まじいライヴで、オケとのリハーサル時にはピストルをズボンのポケットに忍ばせていたという、エキセントリックな天才らしい大爆演で、ブラームス=シェーンベルクの「ピアノ四重奏曲」は、シェーンベルクが編曲して翌年のライヴで、同時期のクレンペラーの強烈な演奏にも匹敵する狂気の演奏です。
 チャイコフスキー第4、「法悦の詩」の劣情的な盛上りも鳥肌ものです。御子息のリチャード氏のコレクションからの復刻となります。
 St-Laurent Studioのポリシーは、細心の注意を払い、SPを正確な回転数での再生し、一切のフィルタリングをせず、生々しい音色を蘇らせるもので既に世界中で高い評価を得ておりますが、日本では初紹介となります。
 詳しくはSt-Laurent StudioのWEBをご覧ください。http://78experience.com/welcome.php?mod=comment_commander















12/10(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

C AVI MUSIC

4260085532674
\2700→\2490
ラルス・フォークト
 ショパン:ピアノ作品集

 バラード第1番ト短調Op.23
 ノクターン第1番変ロ短調Op.9-1
 ノクターン第2番変ホ長調Op.9-2
 スケルツォ第1番ロ短調Op.20
 ノクターン第7番嬰ハ短調Op.27-1
 ノクターン第8番変ニ長調Op.27-2
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35
 ノクターン ハ短調KK IVb8 Op.posth
 ノクターン 嬰ハ短調 KK IVb16 Op.posth(遺作)
ラルス・フォークト(ピアノ)
 満を持して発売されるフォークトのショパン!

 録音:2013年3月ケルン/79’37

 ラルス・フォークトは、近年ヨーロッパでの活躍は目覚しく、フォークトが主宰する室内楽音楽祭「シュパヌンゲン音楽祭」も2014 年で17 年目を迎え、現在のドイツ音楽界を牽引する音楽家の一人です。
 彼はモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、シューベルトなどを主なレパートリーとしていましたが、今回ショパンを録音しました。これまで彼の核となるレパートリーではなかったショパンに挑戦したことになります。
 
 フォークトは今回のショパン・アルバムにあたってこのように述べています
  「私はバッハ同様にショパンの作品を公の場で長い間演奏していませんでした。しかしノクターン(遺作)は、これまでにアンコールで度々演奏してきましたし、私はいくぶん距離を置いてはいたもののショパンの音楽を愛していました。誰かが、私の人生を総括する作品は何かと尋ねたら、私はこの作品を選ぶでしょう。シンプルな旋律線に、喜び、憂鬱、情熱といった深い要素があり、それに心を打たれます。ショパンは独力でピアノの技術に革命をもたらし、鍵盤楽器の表現力を大きく広げました。私には、ショパンの繊細で美しいメロディーは、他のどの作曲家よりモーツァルトを想像させます。モーツァルトの音楽は“泣き笑い” と評されることがありますが、ショパンにも同じような要素があると思います。こういった事に改めて気づき、私はショパンを録音してみたくなったのです。」
 
 フォークトのタッチは陰影に富んでおり、ショパン独特の詩的で繊細なピアニズムに適しており、作品の叙情性をあますところなく表現しています。

 ●2014年来日予定●
 12月10日(水) 東京オペラシティーコンサートホール
  ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
 12月13日(土) 東京オペラシティーコンサートホール
  ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
   パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、ラルス・フォークト(ピアノ)
 

4260085533138
\2700
世紀末の歌
 シュレーカー:5つの歌Op.5
 シェーンベルク:4つの歌Op.2
 ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌Op.13
 ベルク:4つの歌Op.2
 マーラー:歌曲集
  【春の朝/無骨な骨折り/もう会えない!/思い出/
   ラインの伝説/この歌を作ったのは誰/外へ、外へ】
アンケ・フォンドゥング(メゾソプラノ)
クリストフ・ベルナー(ピアノ)
 アンケ・フォンドゥングが世紀末を歌う

 録音:2013年1月ケルン/70’06

 マーラー、ベルク、ツェムリンスキー、シェーンベルク、シュレーカーなどのウィーン世紀末の歌曲を収録したアルバム。歌うのはドイツのメゾソプラノ、アンケ・フォンドゥング。1995 年にブリテンの「アルバート・ヘリング」のナンシー役でオペラ・デビュー。2002 年までインスブルック歌劇場、2003 年から2005年までゼンパーオーパーに所属。日本には、2007 年ドレスデン歌劇場の「ばらの騎士」でオクタヴィアンを演じ、2010 年にN 響でマーラーの「復活」を歌い、高い評価を得ていました。今回はじめてのソロ・アルバムをリリース。ピアノのクリストフ・ベルナーとは、長年歌曲の演奏で共にしている仲間です。
 このアルバムは、世紀末ウィーンを生きた作曲家の作品を集めたもので、フランツ・シュレーカーの5 つの歌をプログラムの主軸に考え練り上げたアルバム。シュレーカーは「烙印を押された人々」などオペラ作曲家として活躍。「退廃音楽」の作曲家として知られてはいますが、この歌曲は旋律線は美しく、音楽語法を駆使した完成度の高い作品。アルバムの最後にはマーラーの歌曲を配置し、同じ時代を生きた作曲家が互いに触発され、世紀末ウィーンのデカダンスな雰囲気を感じられる1 枚です。




ORFEO



ORFEO 864141
\2700→\2490
20年を経てリフシッツが「ゴルトベルク変奏曲」を再録音!
 円熟著しい人間業を超えた境地

  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
コンスタンチン・リフシッツ(Pf)
 録音:2012 年11 月27 日/ヴュルツブルク高等音楽学校大ホール(ベルリン)/DDD、80’ 43”

 1994 年、当時18 歳だったコンスタンチン・リフシッツがグネシン音楽学校の卒業記念で弾き大騒ぎとなった「ゴルトベルク変奏曲」。その数日後に録音されたDenon 盤は世界中の評判となり、グラミー賞にもノミネートされました。以後、リフシッツの代名詞となっていましたが、20 年を経てついに再録音が登場します。
 演奏時間はDenon 盤より2 分ほど長くなっていますが、基本的な解釈は変わっていません。しかし20 年来の練り込みと積んできた人生経験が反映され、音楽的な深みと説得力は驚くべき高さとなっています。
 「ゴルトベルク変奏曲」といえば、古くはランドフスカ、新しくはグールドの決定的名演が知られていますが、リフシッツはその偉大な先人を辿りつつ、不眠症に悩んでいた駐ドレスデンのロシア大使カイザーリング伯爵のためにバッハが奏した縁にまで立ち返っています。ロシアとの関係を暗示させるその孤高さ崇高さは、アンドレイ・タルコフスキーの映画を観終えた後のような深い感銘を与えてくれます。
 とにかく30 代でここまで深い世界を描くリフシッツ、ただ者ではありません。21 世紀の「ゴルトベルク」像誕生と申せましょう。




ANALEKTA

AN 29986
\2500→\2290
水彩画 〜 ハープのための作品集
 サティ:ジムノペディ/
 ドビュッシー:月の光/
 スメタナ:モルダウ/
 トゥルニエ:映像 〜 組曲第4番/
 リスト:愛の夢第3番/
 フロスワス:オルフェに寄せるトンボー/
 ルニエ:ルコント・ド・リールの「妖精たち」に基づく《伝説》/
 アルベニス:サラゴサ
ヴァレリー・ミロ(ハープ)
 カナダの華麗なるハーピストが描く"水彩画"!

 カナダ、ケベックの華麗なるハーピスト、ヴァレリー・ミロが奏でるソロ・プログラム「水彩画」。
 サティの「ジムノペディ」やドビュッシーの「月の光」などの幻想的な旋律、スメタナの「モルダウ」やアルベニスの「サラゴサ」など民族色豊かな旋律が、ハープの音色に乗って、美しく、奥深い水彩画の世界を描いていく。
 ヴァレリー・ミロは、2008年のプリ・デューロップ(ヨーロッパ賞)受賞、パリ国際芸術都市ハープ・国際コンクール特別賞受賞、2009年のフランス公共放送ネットワークのヤング・ソロイストへの選出など、フランス語圏を中心として、急速に存在感を高めているハープ界の才女である。

 ※録音:2012年4月、聖オーギュスタン教会(ミラベル、カナダ)
 
AN 29984
\2500
アモローソ
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》
 ベルク:抒情組曲
 ウェーベルン:弦楽四重奏のための《緩徐楽章》
セシリア弦楽四重奏団
 〔ミン=ジョン・コー(ヴァイオリン)、
  サラ・ネマトーラー(ヴァイオリン)、
  ケイトリン・ボイル(ヴィオラ)、
  レイチェル・デソアー(チェロ)〕
 カリン・ケイ・ナガノとの「モーツァルト」(PAN 28765)での洗練されたアンサンブルが記憶に新しいセシリア弦楽四重奏団。
 音楽の守護聖人、聖セシリアから名前を取ったカナダの若きアンサンブルが、ヤナーチェクの民族色、ベルクの十二音技法、ウェーベルンの後期ロマンティシズムに響きの共存に挑んだ好演奏。

 2012年12月の録音。
 

AN 29993
\2500
クープラン:王宮のコンセール
 第1番ト長調/第2番/第3番/第4番
クラヴサン・アン・コンセール
 〔グレゴワール・ジャイ(フルート)、
  シャンタル・シャンタル・レミラール(ヴァイオリン)、
  マテュー・ジェンジョン(オーボエ)、
  マーガレット・リトル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  マテュー・ルシエ(ファゴット)、
  リュック・ボーセジュール(チェンバロ)〕
 クラヴサン・アン・コンセールは、アリオン・バロック管弦楽団やターフェルムジーク・バロック管弦楽団、ル・ヴィオロン・ドゥ・ロワなど、カナダで活躍する古楽器の名手たちが集うピリオド・アンサンブル。
 カナダ古楽界の名チェンバリストであり芸術監督、リュック・ボーセジュールの見事なリードで、ヴェルサイユ宮殿、ルイ14世紀の御前演奏で奏でられたクープランの「王宮のコンセール」が、優雅に奏でられてゆく。

 2012年10月。
 

AN 29991
\2500
ラモー:フランス語のカンタータ集
 テティス/見捨てられた恋人/
 アキロンとオリテー/忠実な羊飼い
フィリップ・スライ(バス・バリトン)
エレーヌ・ギュメット(ソプラノ)
リュック・ボーセジュール(チェンバロ)
 フィリップ・スライとエレーヌ・ギュメット。カナダ期待の若き声楽家たちが歌うフランス・バロックの醍醐味、ジャン・フィリップ・ラモー(1683−1764)のカンタータ集。
 同じくカナダの名手であるリュック・ボーセジュールのチェンバロが、スライとギュメットの歌声をさらに引き立てる。

 2012年10月の録音。
 

AN 29763
\2500
マリー・ニコール・レミュー 〜 ベスト・オヴ
 ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル
 スカルラッティ:めでたし、天の女王
 ヘンデル:
  私の胸は騒ぐ HWV.132、イレーネ, 私の恋人よ HWV.120、
  私から離れて, むごい思いよ HWV.125
 ブラームス:
  9つの歌曲 Op.69より、6つの歌曲 Op.86より、
  4つの厳粛な歌 Op.121、2つの歌 Op.91
マリー・ニコール・レミュー(コントラルト)
ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ジーン・ラモン(指揮)
リュック・ボーセジュール(チェンバロ)、他
 2000年のベルギー・エリザベート王妃国際音楽コンクールで、カナダ人初となる声楽部門での第1位と特別賞に輝いたマリー=ニコール・レミューのベスト・アルバム。
 2013年にはミラノ・スカラ座デビューを果たすなど、着実にキャリアアップを遂げている。
 

AN 29900
\2500
ロシアの情景
 プロコフィエフ:
  バレエ音楽《シンデレラ》より、
  バレエ音楽《ロメオとジュリエット》より、
  歌劇《3つのオレンジへの恋》より、
  バレエ音楽《道化師》より、バラード Op.15
 ストラヴィンスキー:
  歌劇《マヴラ》より ロシアの歌、
  《プルチネラ》より イタリア組曲
イェゴール・ジャチコフ(チェロ)
ジャン・ソルニエ(ピアノ)
 チェロとピアノのデュオ、プロコフィエフとストラヴィンスキーの音楽が魅せるロシアの情景。
 イェゴール・ジャチコフ(1974−)は、ヨーヨー・マのシルクロード・プロジェクトへの参加、カナダCBCのアーティスト・オヴ・ザ・イヤーに選出された経歴を持つモスクワ出身のチェリスト。ロシアン・プログラムは十八番中の十八番。

 2005年の録音。
 

AN 29725-7
(3CD/特別価格)
\5100
セレブレーション・オヴ・エクセレンス アナレクタ(Analekta)の様々なアーティストたち
 ベートーヴェン:《交響曲第7番》より Allegretto
   〔ブルーノ・ヴァイル(指揮)、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団〕
 久石譲:サマー
   〔アンジェル・デュボー&ラ・ピエタ〕
 リスト:愛の夢第3番
   〔ヴァレリー・ミロ(ハープ)〕
 カッチーニ:アヴェ・マリア
   〔ダニエル・テイラー(カウンターテナー)、アラン・ルフェーヴル(ピアノ)〕
 デマレ:モントリオール・ヴァリエーション
   〔ロレーヌ・デマレ(ピアノ)〕
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より アリア
   〔リュック・ボーセジュール(チェンバロ)〕
 クライスラー:美しきロスマリン
   〔ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)、エドゥアール・ローレル(ピアノ)〕
 ドヴォルザーク:ワルツ第4番
   〔セシリア弦楽四重奏団〕/他
 アナレクタ(Analekta)の創設25周年とラディオ・クラシークの創設15周年を記念して製作されたコンピレーション・アルバム。アナレクタのメイン・アーティストたちの演奏、定評のある優秀録音をたっぷりと。




AVIE



AV 2317
(2CD/特別価格)
\4000→\3690
レイチェル・バートン・パイン、AVIEから!
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

  ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
  ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
  ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
  ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219《トルコ風》
  ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
  協奏交響曲変ホ長調 K.364
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)
マシュー・リップマン(ヴィオラ)
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・
 イン・ザ・フィールズ
 レイチェル・バートン・パインAVIE初登場!モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集!

 1995年の列車事故による片足切断という大怪我から復帰を果たし、バロックからへヴィメタを自らのフィールドとしてジャンルにとらわれない活発な活動を展開していているアメリカの女流ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインがアヴィー(AVIE)初登場!
 創設者ネヴィル・マリナー&ASMFとの共演によって実現したモーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲集」は、「第2番 K.211」、「第3番 K.216」、「第4番 K218」、「第5番 K.219」の4曲で、2009年にカール・フィッシャーから出版された楽譜「レイチェル・バートン・パイン・コレクション」に収録されているカデンツァを用いるなど、レイチェル・バートン・パインが思い描くモーツァルトを追求した唯一無二の全集録音である。
 また、1742年製のグァルネリ・デル・ジェスでモーツァルトを奏でるレイチェル・バートン・パインは「協奏交響曲 K.364」で、シカゴの神童として大きな注目を集めた若き天才ヴィオリスト、マシュー・リップマン(1992−)と共演。
 アメリカを中心にカリスマ的人気を誇るヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインの新たなステージの幕開けです!

 ※録音:2013年8月29日−9月2日、エアー・リンドバースト・スタジオ(ロンドン)
 


AV 2322
(2CD/特別価格)
\4000→\3690
再登場
ハンス・ガル:交響曲全集

 交響曲第1番ニ長調 Op.30
 交響曲第2番
 交響曲第3番イ長調 Op.62
 交響曲第4番 Op.105(シンフォニア・コンチェルタンテ)
ケネス・ウッズ(指揮)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン
 ナチスの迫害から逃れるために生地オーストリアからエジンバラへと移住したハンス・ガル(1890−1987)。モダニズムとは一線を画し、ブラームスの孫弟子として後期ロマン派の伝統的な作曲技法をベースとして自らの作風を確立。音楽学者としても功績も大きい20世紀の巨星である。
 ハンス・ガルの音楽の再評価の機運を高めたケネス・ウッズ&オーケストラ・オヴ・ザ・スワンの録音が、交響曲全集として再登場。ハンス・ガルの4つのシンフォニーを、最大の理解者たちの好演で。

 2010年12月−2013年12月の録音。
 

AV 2319
\2500
ルーアー:室内楽作品集
 無伴奏チェロのための《リフト》
 ヴァイオリン・ソナタ第2番
 無伴奏ヴァイオリンのための小組曲
 ヴァイオリンとピアノのための《エイドリアンとエイミー》
 ヴィオラとチェロのための《プレリュード・ヴァリエーションズ》
 ピアノ・トリオのための《スカルラッティ・エフェクト》
イリーナ・ムレサヌ(ヴァイオリン)
ジェニファー・クレッツェル(チェロ)
サラ・ボブ(ピアノ)
イーサン・フィルナー(ヴィオラ)
 エレーナ・ルーアー(1963−)は、ウィリアム・ボルコムとヴィンセント・パーシケッティの門下生で、ジャズをオスカー・ピーターソンとエディ・ラスから学んだアメリカの女流作曲家。
 バロックのテイストを加えた「小組曲」や、スカルラッティを思わせるピアノ三重奏曲、ジャズ風のカラーを見せる「ヴァイオリン・ソナタ第2番」などの意欲作を収録。

 2014年の録音。




CHAMPS HILL RECORDS



CHRCD 087
\2500→\2290
レントヘン:弦楽三重奏曲全集 Vol.2
 弦楽三重奏曲第5番
 弦楽三重奏曲第6番
 弦楽三重奏曲第7番
 弦楽三重奏曲第8番
レンドヴァイ弦楽三重奏団
 オランダ・ロマンティシズムの体現者、レントヘンの全集録音、最新巻!

 19世紀から20世紀前半にかけてオランダで隆盛を誇った音楽一族レントヘン家。レントヘン家を代表する音楽家であり、当時のオランダ・ロマンティシズムの体現者でもあったユリウス・レントヘン(1855−1932)の「弦楽三重奏曲全集」の第2弾が登場!
 2007年からレントヘンの「ピアノ三重奏曲」に取り組んでいるレンドヴァイ弦楽三重奏団は、ハーグのオランダ音楽研究所(Netherlands Music Institute)に保管されていた約15曲の手書きの未出版楽譜を発見し全集録音の決意に至った。
 オランダ・ロマンティシズムが息づくレントヘンの「弦楽三重奏曲」の知られざる魅力を、近年評価を高めているレンドヴァイ弦楽三重奏団の洗練された情熱的な演奏で。

 ※録音:2013年10月9日−11日、ミュージック・ルーム、チャンプス・ヒル(ウェスト・サセックス、イギリス)
 

CHRCD 078
\2500
バッハからパーカーまで
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004よりシャコンヌ/
 マーリー:ロング・ライン/
 ウィリアムズ:ミスター・パンチ/
 メレディス:チャージド/
 ボレンスタイン:カデンツァ風に/
 キャンベル:両極/
 サディコヴァ:バロック/
 藤倉大:Kusmetche/
 ボーデン:数マイル低く書かれた線/
 ホーキンス:ボボップ/
 デイヴィス:ドナ・リー*
トーマス・グールド(ヴァイオリン)
デイヴ・オブライエン(ベース)*
 オーロラ管弦楽団のコンサートマスターやブリテン・シンフォニアのアソシエイト・リーダーを務める、イギリスのリーディング・ソロ・ヴァイオリニスト、トーマス・グールド。
 ジャズの分野でも活躍目覚ましく、Champs Hill Recordsから発売されたマン・オーヴァーボード/オール・ハンズ・オン・デック(CHRCD 062)のメンバーとしても活躍している。
 J.S.バッハからジャズ・サックスの伝説、チャーリー・パーカーまでと題し、バロックから若い作曲家の作品に光をあて、最後はジャズのドナ・リーで締める、斬新かつ大胆なコンセプトの1枚。

 2013年6月10日−12日の録音。
 
CHRCD 081
\2500
フォーレ、プーランクとフランク 〜 ヴァイオリン・ソナタ集
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ジョヴァンニ・グッゾ(ヴァイオリン)
アン・ロヴェット(ピアノ)
 ヴェネズエラ出身のカリスマ的若手ヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・グッゾがChamps Hill Records初登場!
 デビュー・アルバムに選んだのは、自身の得意とするフォーレ、プーランク、フランクの3つのソナタ。一つ一つの音を正確に奏でる完璧なテクニックと、1709年製のストラディヴァリウスによる豊潤な音色で3つのソナタを見事に表現する。

 2013年4月14日−16日の録音。
 
CHRCD 088
\2500
メンデルスゾーン:三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
 協奏的変奏曲ニ長調 Op.17
 ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
 アルバムの綴り 《無言歌》 ホ短調 Op.117
 無言歌ニ長調 Op.109
グールド・ピアノ・トリオ
 オランダ・チャールズ・ヘンネン国際コンクール、メルボルン国際室内楽コンクールでの優勝経験を持つなど実績十分のイギリスのアンサンブル、グールド・ピアノ・トリオの新録音はメンデルスゾーン。
 知られざる「アルバムの綴り 《無言歌》 ホ短調 Op.117」、「無言歌ニ長調 Op.109」をアリス・ネアリーの妙技で。

 2012年11月28日−30日、2013年4月8日の録音。
 

CHRCD 057
\2500
全てを約束した 〜
 フランセス=ホード:歌曲と合唱作品集

  ワン・ライフ・スタンド/そこに薔薇はない/
  ドント/詩篇1/昨夜全てを約束した/
  ヌンク・ディミティス/ベオウルフ
ジェニファー・ジョンストン(メゾ・ソプラノ)
ジェーン・マニング(ソプラノ)
ナタリー・レイボールド(ソプラノ)
ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ合唱団
アリスダー・ホガース(ピアノ)
ジョセフ・ミドルトン(ピアノ)、他
 16歳で1996年のBBCヤング・コンポーザー・コンペティションに入賞を果たし、2010年のブリティシュ・コンポーザー・アウォードでは2つの賞を獲得したイギリス期待の女流作曲家、シェリル・フランシス=ホード(1980−)による知られざる歌曲、合唱作品集。




NIMBUS ALLIANCE



NI 6274
(CD-R)
\2400→\2190
ブラックフォード:グレイト・アニマル・オーケストラ 〜
 オーケストラとワイルド・サウンドスケープのためのシンフォニー

  第1楽章:序奏とチューニング(ボルネオ、スマトラと北極)、
  第2楽章:リフスとスケルツォ(北アメリカ)、
  第3楽章:エレジー(北アメリカ)、
  第4楽章:マーチとチャージ(アフリカ)、
  第5楽章:変奏曲 〜 ウタミソサザイの歌(中央アメリカ)/

  サン=サーンス:組曲《動物の謝肉祭》

   (オーケストレーション:リチャード・ブラックフォード)/
  バーニー・クラウゼとリチャード・ブラックフォードの対談
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 フル・オーケストラと自然界の野生の音が共存!世界初録音!グレイト・アニマル・オーケストラ!

 自然界、野生の生物が発する"音"の収集を続けてきたアメリカの生体音響学者バーニー・クラウス(1938−)の"バイオフォニー(生物起源の音)"と、イギリスの作曲家リチャード・ブラックフォード(1954−)の出会いから誕生したビッグ・プロジェクト「グレイト・アニマル・オーケストラ」の世界初録音!
 フル・オーケストラのサウンドと、世界中の自然界で収録された野生の生物(人間以外)が発した音である"バイオフォニー"を共存させるという前代未聞の試みに挑戦したブラックフォードとクラウス。
 壮大なスケールと着想から生まれた「グレイト・アニマル・オーケストラ」は、2014年7月12日のチェルトナム音楽祭での世界初演が大成功!「オーケストラ」と「野生」の共存による21世紀のシンフォニー、ここに誕生!
 ブラックフォードは、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」に新たなオーケストレーションを施したニュー・ヴァージョンも発表。シンフォニックなスタイルへと生まれ変わった「動物の謝肉祭」、膨大なレパートリーを誇るマーティン・ブラビンズとBBCウェールズ・ナショナル管の熱演にもご期待下さい!

 ※録音:2014年7月14日&21日、ホディノット・ホール(カーディフ) / 当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。







RAUMKLANG


RK 3203
\2600
幻想様式 〜 ヴィルトゥオーゾ・チェンバロ作品集
 ブクステフーデ:
  トッカータ ト長調 BuxWV.165、カンツォーナ ハ長調 BuxWV.166、
  前奏曲ト短調 BuxWV.163
 ベーム:カプリッチョ ニ長調、前奏曲, フーガとポストリュード ト短調
 ヴェックマン:トッカータ イ短調、カンツォン ハ長調、トッカータ ホ短調
 J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV.914、半音階的幻想曲とフーガ BWV.903
 C.P.E.バッハ:幻想曲変ホ長調 H.348
 W.F.バッハ:幻想曲ニ短調 Falck19
マグダレーナ・ハシベーナー(チェンバロ)
 幻想様式のヴィルトゥオーゾ・チェンバロ作品集!

 17世紀北ドイツの巨匠ブクステフーデからJ.S.バッハを経て、息子たちであるC.P.E.バッハやW.F.バッハへと受け継がれていった「スティルス・ファンタスティクス(幻想様式)」による華麗で技巧的なチェンバロ作品の数々。
 1750年頃に製作されたハンブルクのチェンバロのレプリカを奏でるマグダレーナ・ハシベーナーは、オーストリア、リンツ出身の女流鍵盤奏者。ラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルやヴェニス・バロック・オーケストラなどでの演奏に加え、2012年にはバーゼルで指揮者デビューを飾るなど、活躍の場を広げている才女である。

 2012年6月の録音。
 

RK 3201
\2600
ジョスカン・デ・プレ:
 ティルマン・スザートによって1545年に
  アントワープで出版されたシャンソン集第7巻
アンサンブル・ムジカ・ノヴァ
ルシアン・カンデル
 (カウンターテナー&ディレクター)
 深き悲しみ、愛の哀しみ、師であるオケゲムの死への嘆きを歌ったジョスカン・デ・プレのシャンソン集。
 ジョスカンが自らにシャンソンに込めた嘆き、悲しみを歌うアンサンブル・ムジカ・ノヴァは、フランス、リヨンのア・カペラ・アンサンブル。その静謐、清廉なハーモニーは、これまでにもマショーやデュファイ、オケゲムのレコーディングでも高く評価されている。

 2012年の録音。
 

RK 3306
\2600
独唱の対話 〜 17世紀のイタリア音楽 ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ)
アンサンブル&チェテラ
 ザルツブルク・モーツァルテウム大学の古楽研究所で教鞭を執るソプラノ、ウルリケ・ホフバウアーが歌う、17世紀イタリア音楽のカレイドスコープ。
 ペーリ、フレスコバルディ、カリッシミ、ストロッツィ、ディンディアなど、イタリアの大作曲家たちの音楽が、ホフバウアーの歌声とルネサンス・ハープ、キタローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブルによって、ドラマティックでカラフルな対話を展開する。

 2013年の録音。
 

RK 3204
\2600
カントリクス 〜
 シヘナ修道院とラス・ウエルガス修道院からの
  洗礼者ヨハネのための中世の音楽
アンサンブル・ペレグリナ
アグニエシュカ・ブジンスカ=ベネット
 (ヴォーカル&ハープ&指揮)
 洗礼者ヨハネへの崇拝が歌われた、スペインのシヘナ修道院、ラス・ウエルガス修道院の写本を中心とした中世の音楽の数々。
 ポーランドの歌手、音楽学者であるアグニエシュカ・ブジンスカ=ベネットを中心として1997年に結成された女流演奏家たちによるアンサンブル・ペレグリナの神秘なる響きが、中世の修道女たちが歌った音楽を呼び覚ます。

 2012年の録音。




TALANTON

TAL 90011
\2200
ラインのマリア 〜
 1500年頃、ライン地方の聖母への祈りの讃歌
アラ・アウレア
アルス・コラリス・ケルン
マリア・ヨナス(指揮)
 ケルンの古楽アンサンブル、アルス・コラリス・ケルンの演奏でたどる、13〜14世紀のライン川流域、ケルン周辺からオランダに至る音楽史の旅。ベルリン、ロストック、ストラスブールなどの写本に収められていた讃歌が伝える、当時のライン川流域での聖母マリアへの祈りの歴史。

 2011年の録音。
 

TAL 90013
\2200
ビューラー:あなたは日、そして私は夢 ティナ・シェーラー(ソプラノ)
マルタ・ヨルダン(メゾ・ソプラノ)
アンネ=カトライン・ヨルダン(ピアノ)
 作曲者の娘でありピアニストでもあるアンネマリー・スピューラーによって発見された20世紀スイスの作曲家ヴェルナー・ビューラー(1904−1968)の歌曲集。
 ヘルマン・ヘッセやゲオルク・トラークルの詩を題材としたビューラーの歌曲は、モダニズムではなく、調性や旋律を重視した作風が特徴。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


HERITAGE


HTGCD283
(2CD)
\3600
イギリスの歌
 ヴォーン=ウィリアムズ:
  歌曲集「旅の歌」、リンデの草原、沈黙の正午/
 アイアランド:海ヘの情熱/
 スタンフォード:Drake's Drum、The Old Superb/
 フレデリック・キール:Trade Winds/
 ピーター・ウォーロック:ストラットン船長奇譚/
 ジョージ・バターワース:
  シュロップシャーの若者より6つの歌/
 アーネスト・ジョン・モーラン:
  ラドロー・タウンより3つの歌/
 パーセル:
  男は女のためにつくられ、つかの間の音楽、
  Twas within a furlong of Edinburgh Town、
  When night her purple veil/
 ペルハム・ハンフリー:A Hymne to God the Father/
 アイアランド:トマス・ハーディの5つの詩、聖と俗の歌
ジョン・シャーリー=カーク(Br)
マーティン・アイセップ(pf)、他
 

HTGCD285
\1800
ブライアン・ケリー:管弦楽曲集
 LEFT BANK SUITE、EPITAPH FOR PEACE for strings、
 A CHRISTMAS CELEBRATION、CONCERTANTE DANCES、
 GLOBE THEATRE SUITE for recorder and strings、
 NATIVITY SCENES、TANGO for strings
バリー・ワーズワース指揮、
ロイヤル・バレエ・シンフォニア




REGIS


RRC1420
\1300
ロッシーニ:序曲集
 アルジェのイタリア人、セミラーミデ、セビリアの理髪師、
 ウィリアム・テル、絹のはしご、泥棒かささぎ
   1961年録音
カラヤン指揮、
フィルハーモニア管弦楽団
  

RRC1421
\1300
J.シュトラウス:ワルツ集
 J.シュトラウス2世:
  美しく青きドナウ、ウィーン気質、皇帝円舞曲、千夜一夜
 J.シュトラウス:トランスアクツィオン、天体の音楽
   1961年録音
ヴィリー・ボスコフスキー指揮、
ウィーン・フィル
  

RRC1423
\1300
グリーグ:ペール・ギュント組曲第1番、第2番 ベイジル・キャメロン指揮、
ロンドン・フィル
グリーグ:ピアノ協奏曲
    1959年録音
ジョルジュ・シフラ(pf)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、
フィルハーモニア管
 

RRC2093
(2CD)
\1800
ショパン:夜想曲集、前奏曲集
 夜想曲集(全19曲)
  モーラ・リンパニー(pf)
 24の前奏曲Op.28、ポロネーズ第6番「英雄」Op.53
  ゲザ・アンダ(pf)


<メジャー・レーベル>

オーストラリアELOQUECNE



480 8781
\1200
ドラティが初スタジオ録音した貴重な音源
 ダラピッコラ:歌劇「囚われ人」(全曲)
マウリツィオ・マッツィエリ(Br:囚われ人),
ジュリア・バレラ(Sp:母),
ロマーノ・エミーリ(T: 看守・異端宗教裁判長),
ガボールカレッリ&レイ・ハレル(2人の聖職者)
ワシントン・ナショナル交響楽団,
メリーランド大学合唱団
アンタル・ドラティ(指揮)
 スペインのフィリペ王の宗教弾劾を題材として作曲された作品。しかしながら、ナチスがヨーロッパを支配しているという時代の状況を反映させ、オーストリア=ハンガリー領に生まれたダラピッコラが、イタリア系住民として受けた迫害の体験をもとに作曲したオペラとも言われています。
 この作品は、大オーケストラ、オルガン、合唱、舞台裏で鳴らされる鐘のグループなど、大規模な編成によって演奏されます。ドラティが1974年にこの作品を初スタジオ録音した貴重な音源の世界初CD化です。
 【録音】1974年4月、ワシントンDC、コンスティテューション・ホール(ステレオ:セッション)※ 世界初CD化
 


482 0264
(2CD)
\1800
チョン・ミョンフン&ウィーン・フィル
 ドヴォルザーク:

  交響曲第3番変ホ長調Op.10, 交響曲第6番ニ長調Op.60,
  交響曲第7番ニ短調Op.70, 交響曲第8番ト長調Op.88
チョン・ミョンフン(指揮)
ウィーン・フィル
 作品への共感で導き出された鮮烈な演奏
 チョン・ミョンフンがウィーン・フィルを指揮したドヴォルザークの交響曲。瑞々しい感性でしなやかな演奏を自然体で展開しているのが特徴で、オーケストラを見事に牽引し、その美質を最大限に引き出しています。
 ウィーン・フィルもそれに答えるように演奏しており、ドヴォルザークの牧歌性、美しいカンタービレとともに内に秘めた強い情熱も感じられます。作品への共感がかつてない熱気と興奮で再現された鮮烈な演奏といえましょう。
 【録音】1995年2月(3&7番), 1999年4月(6&8番), ウィーン楽友協会大ホール(デジタル:セッション)
  


480 5557
(2CD)
\1800
ニコライ・ギャウロフ/ロシア歌曲とアリアを歌う
[オペラ・アリア集]
 グリンカ:歌劇「皇帝に捧げた命」〜Chuyut pravdu … Ti vzoyidyosh/
 ルビンシテイン:歌劇「デーモン」〜Ja tot, katoramu vnimala/
 チャイコフスキー:歌劇「イオランタ」〜Gospod moi, yesli greshen ya/
 ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜Zdorov-li, Knaz?/
 ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜Greshno tait, ya skuki ne lyublya/
 R=コルサコフ:歌劇「サトコ」〜
  A skaly groznyje drab’atsa s r’ovem volny/
 ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」〜
  Smirenniy inok ... Odnazhdy, v vecherniy chas/
 チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」〜
  Lyubvi vsye vozrasti pokorni/
 ラフマニノフ:歌劇「アレコ」〜Ves’ tabar spit/
[歌曲集]
 チャイコフスキー:
  「Nyet, tolko tot, kto znal」「Ni slova o drug moy」
  「Serenada Don-Zhuana」「To bylo ranneyu vesno?」
  「Sryed shumnovo bala」「Blagoslavlyayu vas, lesa」/
 ボロディン:「Dlya beregov otschizni dal’noi」/
 グリンカ:「Nochnoy smotr」/
 ルビンシテイン:「Melodya」/
 ダルゴムイシスキー:
  「Chervyak」「Nochnoi defir stroont efir」「Starij Kapral」
[民謡集]
 「Utyos」「Ei, Ukhnyem」「Dubinushka」「Bandura」
 「Stenka Razin」「Vdolj po Peterskoy」「Vtyomnon lesye」
 「Ochi chornye」「Nochenka」
 「Dvenadsat’ razboynikov」「Proshchai radost」
ニコライ・ギャウロフ(バス)/
エドワード・ダウンズ(指揮)
ロンドン交響楽団
[アリア集]
ツラティーナ・ギャウロフ(ピアノ)
[歌曲集]
アタナス・マルガリトフ(指揮)
カヴァル管弦楽団&合唱団
 名歌手ニコライ・ギャウロフのロシア魂
 戦後最大のバス歌手ニコライ・ギャウロフ(1929-2004)。1960〜1970年代の脂ののった艶のある声は、ロシア・オペラには無くてはならない役にはまった歌唱なのです。ロシアの叙事詩を歌った歌曲や民謡なども、ドラマティックな特性が的確なバランスで歌われた名唱です。
 【録音】1962&1964年, ロンドン[アリア集]/1971年、ウィーン、ゾフィエンザール[歌曲集]/1973年[民謡集]
 


480 8946
\1200
ゲルギエフ&ロッテルダム・フィルとの初録音復活
ボロディン:
 ① 交響曲第1番変ホ長調、
 ② 交響曲第2番ロ短調
 ③ だったん人の踊り
ゲルギエフ(指揮)
ロッテルダム・フィル(①②),
アシュケナージ(指揮)
フィルハーモニア管(③)
 ゲルギエフ&ロッテルダム・フィルとの初録音だった音源の復活
 ゲルギエフと当時首席客演指揮者を務めたロッテルダム・フィルとの初録音だったもの。
 ロシア的な情感によるリズミカルなボロディンの交響曲は、メロディをヴィヴィッドに躍動させ、最近のゲルギエフとは違った観点から見せる爽やかさが感じられます。
 アシュケナージ&フォルハーモニア管との「だったん人の踊り」も含め、久しぶりに復活する音源です。
【録音】1989年10月、ロッテルダム(①②)/1983年2月、ロンドン(③)














12/9(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CHANNEL CLASSICS



CCSSA 36315
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ティントマラ 〜 トランペットとトロンボーンのための作品集
 パーセル:
  トランペットを吹き鳴らせ、
  最愛の人,愛しき人、聞け鳥の鳴き声を
 ラーベ:ティントマラ 〜 トランペットとトロンボーンのための
 ダマーズ:トランペット、トロンボーンとピアノのためのトリオ
 パディング:ワン・トランペット 〜 トランペット・ソロのための
 ラヴェル:パサカイユ
 マイヤー:
  スリップストリーム 〜
   トロンボーン・ソロとループ・ステーションのための
 ミシェル:
  イーストウィンド 〜
   トランペット、トロンボーンと金管アンサンブルのための
ヴィム・ファン・ハッセルト(トランペット)
ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン)
ベネディクト・エンツラー(チェロ)
マイク・フェントロス(バロック・ギター、テオルボ)
ホルヘ・ロペス=エスクリバーノ(オルガン)
イニェス・ダヴェナ(リコーダー)
レーヌ=マリー・フェルハーヘン(リコーダー)
アラ・リボー(ピアノ)
ピエール・フォルダース(指揮)
アーウィン・テア・ボクト(トランペット)
ヤッコ・フローネンダイク(トランペット)
バート・ランゲンカンプ(トランペット)
アド・ウェルマン(トランペット)
レムコ・デ・ヤハルト(トロンボーン)
セバスティアーン・ケムナー(トロンボーン)
アレクサンダー・フェルベーク(トロンボーン)
ブラント・アッテマ(バス・トロンボーン)
 トランペットとトロンボーンの世界的名手!ハッセルト&ライエンの豪華共演が実現!

 2009年から2014年までロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)のトランペット奏者として活躍し、ソリストとしてはもちろん、ヨーロッパや北アメリカ、日本でマスタークラスを開くなど活躍目覚ましいベルギーの世界的名手ヴィム・ファン・ハッセルトの新録音「ティントマラ 〜 トランペットとトロンボーンのための作品集」がChannel Classicsに登場!
 難関として知られるゲブヴィレー国際(1999年)、トゥーロン国際(2001年)の両コンクールを制覇し、オランダのトロンボーンを一気に世界最高峰の高みにまで飛躍させた若き立役者、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団の首席トロンボーン奏者ヨルゲン・ファン・ライエンを迎えてのデュオ・アルバム。
 スウェーデンの作家、カール・ヨーナス・ラヴ・アルムクヴィスト(1793−1859)によって書かれた、いばら姫を題材にフォルク・ラーベによって作曲され、女性の声をトランペット、男性の声をトロンボーンで表現した「ティントマラ」を軸に、デュエットでの多様性やレパートリーの提示だけにとどまらず、ソロや、古楽器、弦楽器、金管アンサンブルとの共演など、多くの魅力を堪能することが出来る。
 ベルギーとオランダの世界的名手による豪華共演のデュオ・アルバムは、金管楽器関係者必須の超特大新譜です!

 ※録音:2014年9月29日&30日、10月1日&2日、MCOスタジオ1(ヒルフェルスム/オランダ)

 〜 ヴィム・ファン・ハッセルト 来日情報 〜
  2014.12.06(土)東京オペラシティ
  2014.12.09(火)横浜みなとみらい、2014.12.10(水)京葉銀行プラザ
  2014.12.11(木)大宮ソニックシティ、2014.12.12(金)八王子市南大沢文化会館




DREYER GAIDO



CD 21085
(2CD/特別価格)
\4000→\3690
キエフ・シカゴ 〜 展覧会の絵とジャズ・インプロヴィゼーションズ
 キエフ 〜 スクリャービン:6つの前奏曲 Op.13/
 ムソルグスキー:組曲 《展覧会の絵》/
 シカゴ 〜 ベッカー:マグネティック/
 キング、ヤング、アルスタイン:美しい愛/グルダ:フーガ/
 コリア:イントロダクション/チルドレンズ・ソング第6番*/
 フェランテ:パス・イット・オン/
 グレヴァー:エコー・オブ・ア・セレナード/
 キャニング、グレイドン、ジャロウ:イージー/コリア:スペイン/
 レーガー:即興曲集Op.18より 第1番アレグレット・コン・グラツィア/
 カーン:君は我がすべて
マルクス・ベッカー(ピアノ)
ヨナス・シェーン(サクソフォン)*
 ドイツの鬼神 マルクス・ベッカー、クラシック&ジャズ・インプロ!

 マックス・レーガーのピアノ作品全曲録音という偉業を成し遂げたことでその名を轟かせ、その後も"ピアノ王国ハイペリオン"などで活躍するドイツの鬼神マルクス・ベッカー。
 「ルネサンス・ゴーズ・ジャズ(CD 21075)」に続く、Dreyer Gaidoからの2枚目となるアルバムは、またもジャズ・インプロヴィゼーション!
 しかし、ブックレットの解説の一番最初に「これはクロスオーヴァーではない!(This is not a crossover album!)」と大きく宣言されており、単なる「クラシックとジャズのクロスオーヴァー」ではないことがわかる。
 「キエフ」と「シカゴ」、ロシアとアメリカに分けられ、「キエフ」ではスクリャービンとムソルグスキー、そして「シカゴ」では、チック・コリアの「スペイン」をはじめ、ジェローム・カーンやアル・ジャロウ、ヴィクター・ヤングらのスタンダード、フリードリヒ・グルダの楽曲が並ぶ。ベッカーの軽妙なテクニック、多彩なインプロヴィゼーション(即興)によって、「展覧会の絵」と「6つの前奏曲」のジャジーなハーモニーやグルーヴとジャズとの関連が浮かび上がってくる。

 ※録音:2014年1月、ハノーファー北ドイツ放送(ドイツ)



 

CD 21075
\2500
ルネサンス・ゴーズ・ジャズ 〜 ライヴ
 作曲者不詳(ゴダール編):時の鏡/ヘンリー8世:よき友との気晴らし/
 作曲者不詳(パラシオ編):ロドリーゴ・マルティネス/
 ゴダール:優美の軌跡/カローゾ::ベッラ・ジョイオーサ/
 伝承曲:パッサメッツォ/モンテヴェルディ:西風もどり/
 作曲者不詳(パラシオ編):パセ・エル・アゴア/
 ゴダール:シャコンナ/他
マルクス・ベッカー(ピアノ)
ミシェル・ゴダール
 (セルパン、テューバ、エレクトリック・ベース)
カタリーナ・バウムル(ショーム、指揮)
カペラ・デ・ラ・トーレ
 ドイツの鬼神マルクス・ベッカーのDreyer Gaido第1弾。フランスのチュービスト、ミシェル・ゴダール、ルネサンス・アンサンブル、カペラ・デ・ラ・トーレとの共演で、ルネサンス音楽からジャズへの歩みを表現。
 

CD 21080
\2500
女流ピアニスト、ユン・ユジュンのデビュー・アルバム。
 スクリャービン:
  24の前奏曲 Op.11
  ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調 Op.19 《幻想ソナタ》
  ピアノ・ソナタ第5番 Op.53
ユン・ユジュン(ピアノ)
 韓国出身、15歳でサンクトペテルブルク音楽院に最年少の生徒の一人として学び、その後もドイツやパリで研鑽を積んだ女流ピアニスト、ユン・ユジュンのデビュー・アルバム。
 特に、スクリャービンとラヴェルの音楽に造詣が深いというユン・ユジュン。華麗なタッチと深い色彩で、スクリャービンの難曲を弾きこなしている。

 ※録音:2012年6月27日−29日
 

CD 21078
\2500
手紙 〜 声楽とギターのための歌曲集
 ブリテン:民謡編曲集、中国の歌 Op.58
 アルジェント:作曲家たちからの手紙
 デュアート:5つの静かな歌 Op.37
スコット・ウィアー(テノール)
フォルケル・ニーフスマン(ギター)
 アメリカの現代作曲家、ドミニク・アルジェント(b.1927)による「手紙」は、ショパンやシューベルト、ドビュッシー、プッチーニらが友人へ宛てた手紙、モーツァルトが父親へ宛てた手紙、シューマンが婚約者へ宛てた手紙などテキストとして歌うユニークな歌曲。
 そして、ブリテンのギター歌曲の重要レパートリーである民謡編曲集と中国の歌、イギリスの現代作曲家、ジョン・W・デュアート(1919ー200)のギター歌曲を、アメリカのテノール、スコット・ウィアーが歌う。

 ※録音:2004年8月30日−9月2日、アメリカ
 
CD 21068
\2500
フリードヘルム・デール・エディションVol.16
 デール:吟遊詩人の歌による変奏曲/カントW/
 接写レンズ、反射/ユリアンの数分/7つの俳句/
 テクスチュア/5つの小品/エレジー/太陽の賛歌
アンゲラ・フィルキンス(フルート)
ヤンナ・リュック(ソプラノ)
クリスティアン・ルヴォロ(ピアノ)
トレルス・スヴァーネ(チェロ)
 ISCM(国際現代音楽協会)のドイツ支部会長などを歴任したドイツ現代音楽の重鎮、フリードヘルム・デール(1936−)の作品集第16巻。若き頃の作品から2008年の作品まで、フルート作品を集成。
 「7つの俳句」は、与謝蕪村の俳句を元にした、ソプラノ、フルートとピアノのための作品。

 ※録音(ライヴ):2010年10月21日、リューベック(ドイツ)
 

CD 21055
\2500
ツー・マルギット・カーン 〜 アコーディオンとエレクトロニクス
 デニソフ:闇から光へ
 ゴルジ:フラッター・フリューゲル
 ハインツ:影
 オデー=タミミ:Tslalim(影)
 ザイター:出発の目録
マルギット・カーン
 (アコーディオン&エレクトロニクス)
 ガウデアムス国際現代音楽演奏コンクールで第1位を獲得したドイツの女流アコーディオン奏者、マルギット・カーン。エレクトロニクスをふんだんに聴かせたアコーディオンのための現代音楽。

 ※録音:2009年4月7日−10日




NIMBUS


NI 5914
(CD-R)
\2400
イン・デュオ・リサイタル
 スカルラッティ:ソナタ K.461、ソナタ K.39、ソナタ K.33
 サビーカス:ファルーカ
 ペーニャ:ロス・サリネロス、トラッシエッラ、エル・ヌエボ・ディーア
 ファリャ:7つのスペイン民謡より、歌劇 《はかない人生》 より
 J.S.バッハ:前奏曲ニ短調 BWV.875、小前奏曲ヘ長調 BWV.927
 メンデルスゾーン:無言歌第25番ト長調Op.62-1
 ロドリーゴ:トナディーリャよりファンダンゴ
 伝承曲:歌
 タレガ:アルハンブラの思い出
エリオット・フィスク(ギター)
パコ・ペーニャ(ギター)
 フィスク&ペーニャのギター・デュオ!巨星たちの共演!スペイン作品からバッハ!

 自身のアレンジによるギター版パガニーニの「24のカプリース」(NI 2505)がルッジェーロ・リッチからも絶賛されたセゴビア最後の弟子エリオット・フィスク。今作ではフラメンコ・ギターの名手パコ・ペーニャとのデュオにより、スペイン作品に素晴らしい解釈を見せる。2006年8月16日ー18日の録音。

 ※Nimbus、Nimbus Allianceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。

 


NI 5916
(CD-R)
\2400→\2190
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
 シューマン:チェロ作品集

  チェロ協奏曲イ短調 Op.129/民謡風の5つの小品 Op.102/
  3つのロマンス Op.94/幻想的小品集 Op.73/
  アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70/
  月夜 Op.39-5/春の夜 Op.39-12
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ジョン・ヨーク(ピアノ)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団
ニクラス・ヴィレン(指揮)
 シャンドス(Chandos)、ニンバス(Nimbus)などイギリスのレーベルに数多くの録音を行ってきた実力者ラファエル・ウォルフィッシュが演奏する、シューマンのチェロ作品集。
 協奏曲イ短調から3つのロマンス、アダージョとアレグロなど聴きどころが満載のタイトル。

 2013年、2014年の録音。


NIMBUS ALLIANCE


NI 6262
\2400
オーガスタ・リード・トーマス(b.1964)の録音シリーズ第3弾
 リード・トーマス:
  ヘムケ協奏曲《プリズム・オブ・ライト》/
  2 E.E.カミングス・ソングス/祈りと儀式/
  アブソルート・オーシャン/サイレント・ムーン/
  オブ・パラダイス・アンド・ライト/スペルズ
ウィリアム・ボートン(指揮)
ニュー・ヘヴン交響楽団
フレデリック・ヘムケ(サクソフォン)、他
 アメリカの現代音楽を代表する女流作曲家、オーガスタ・リード・トーマス(b.1964)の録音シリーズ第3弾ではサクソフォンの世界的巨匠、フレデリック・ヘムケの為に書かれた「ヘムケ協奏曲」を、ヘムケ本人が演奏。雲井雅人やジャズではデヴィッド・サンボーンもヘムケの門下生である。

 2013年、2014年の録音。
 

NI 6279
(2CD/特別価格)
\3600
ブラームス:ピアノ四重奏曲集
 第1番ト短調Op.25
 第2番イ長調Op.26
 第3番ハ短調Op.60
シューベルト・アンサンブル
 1996年、1997年、1998年の録音。
 

NI 6277
(2CD/特別価格)
\3600
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲集
 第1番ハ短調Op.1
 第2番ヘ短調Op.2
 第3番ロ短調Op.3
シューベルト・アンサンブル
 シャンドス(Chandos)、でお馴染みの1983年の創立から31年の長い歴史を持つロンドンの室内楽団シューベルトアンサンブルが演奏する、ブラームスとメンデルスゾーンのピアノ四重奏曲集。




K&K出版


KUK 117
\2400
「愛と歌」〜アカペラ合唱曲集
 ロバート・ルーカス・ピアサル:偉大なる神の愛
 シューマン(C.ゴットヴァルト編):君の顔、古い童話の中から
 ジョン・ラター:カンターテ・ドミノ
 ペーター・コルネリウス:3つの合唱曲「愛」Op.18
 ヤーッコ・マンテュヤルヴィ:海難事故の聖歌
 ジョン・タヴナー:永遠の太陽
 エリック・ウィテカー:闇と黄金、希望・信仰・生命・愛
 デヴィッド・ヒル:愛と慈しみのあるところ
 ブランコ・スターク:私の神よ、何故私を見捨てたのですか?
 ヴォルフラム・ブッヘンベルク:55の天使に守られて
 スヴェン・ダーヴィド・サンドストレム:主の祈り
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
マウルブロン室内合唱団
 ユネスコ世界遺産修道院に響く美しいアカペラ合唱!!

 録音:2013年3月6-9日マウルブロン修道院(ライヴ)、75’00

 ユネスコの世界遺産、ドイツのマウルブロン修道院での録音シリーズ最新作。
 マウルブロン室内合唱団は1983 年に創設され、これまでに数々のコンクールで入賞を果たしています。
 このアルバムはロマン派から現代の合唱曲まで幅広く選曲。彼らの柔らかな歌声が、崇高で神聖な修道院の雰囲気と優しく溶け合い、まさに癒しの歌声となっています。建物に響き渡る美しい合唱曲は知られざる楽曲も聴きやすい。




STRADIVARIUS

STR 33997
\2300→\2090
「牧神の午後への前奏曲」〜マリオ・カローリ秋吉台録音
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/
 ジョルジュ・ユー:ファンタジー/フォーレ:ファンタジーOp.79/
 ゴーベール:マドリガル/エネスコ:カンタービレとプレスト/
 タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルティーノ/
 カプレ:夢と小さなワルツ/ペリユー:バラード/
 ゴーベール:夜想曲とアレグロ・スケルツァンド/
 ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
マリオ・カローリ(Fl)
中山敬子(Pf)
 世界的なフルート奏者カローリが来日して秋吉台で録音した珠玉のフルート名曲集!フルート・ファン、学習者は必携!!

 録音:2013年8月秋吉台 国際芸術村コンサート・ホール、66’51

 マリオ・カローリは1974 年イタリア生まれ。22 歳の時、ダルムシュタット音楽祭でクラーニッヒシュタイナー音楽賞を受賞し、国際舞台にデビューして以来、特に現代音楽シーンには欠かせない存在としてヨーロッパを中心に活動しており、現代音楽の作曲家より依頼される新作初演も多い。またこれまで共演した指揮者には、ピエール・ブーレーズ、ピーター・エトヴェシュ、ハインツ・ホリガー、オスヴァルト・サーラベルガー、若杉弘、ジョナサン・ウェブ、大野和士らがおり、マウリツィオ・ポリーニやエマニュエル・パユはカローリを「偉大な表現者」と認め、作曲家サルヴァトーレ・シャリーノは、彼を「フルートのパガニーニ」と評している。教育者としても積極的に活動しびわ湖国際フルートコンクール、ランパル国際フルートコンクールなどへ審査員として招かれている他、ストラスブールの国立音楽院大学院で教鞭を執っている。
 このアルバムは2013 年に来日した折、山口県の秋吉台で行われた録音。現代音楽演奏に著しい成果を上げているカローリが親しみやすい近代のフルート小品ばかりを取り上げた特筆すべきアルバムで特にフルート・ファン、フルート学習者には絶対おすすめです。
 

STR 33723
\2300
「ファウスト・ロミテッリ(1963-2004):管弦楽作品集」
 (1)デッド・シティ・レディオ・オーディオドローム(死の都のラジオ) (1963)
 (2)エン・トランス(1995)〜
  ソプラノ、16人のパフォーマーとエレクトロニクスのための
 (3)遅すぎるほどゆっくりと流れ落ちる(2001)〜
  弦楽、打楽器と2つのサンプラーのための
 (4)名もなき街(1997)〜弦楽とサンプラーのための
ペーター・ルンデル(指揮)
RAI 国立交響楽団
(2)ドナティエンヌ・ミシェル=ダンサク(Sop)
 早世したイタリアのスペクトル楽派の作曲家ロミテッリ初のまとまった作品集。これは一聴に値する作曲家です。

 録音:2005 年

 ロミテッリはイタリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア出身でフランコ・ドナトーニに師事した20 代頃より頭角を顕し、後にフランスのIRCAM で研鑽を積んだことからスペクトル楽派、電子音響の影響を受け、ジュリオ・カスタニョーリ、マルコ・ストロッパと並んでイタリアのスペクトル楽派三羽烏の一人と目されている。晩年にはヴィデオ・オペラなどのミクストメディア的展開にも興味を示したものの、2004 年白血病のため41 歳で没した。
 「死の都のラジオ」ではなぜかR.シュトラウスの「アルプス交響曲」の冒頭が引用され、何度も衝撃音で中断、さらにはエレキ・ギターまで乱入してシュールな大混乱に至る。「エン・トランス」は一転してソプラノ独唱によるミステリアスな音楽。「遅すぎるほどゆっくりと流れ落ちる」と「名もなき街」では弦楽の持続音の絶え間ない音色の変化が美しく、イタリアの武満と呼びたくなるほどの繊細な作品。日本でもっと聴かれてもよい作曲家であり、早世が惜しまれる。
 


STR 37003
\2300→\2090
ボリス・ペトルシャンスキー(Pf)
 チャイコフスキーの平易な小品集

  チャイコフスキー(1840-1893):
   (1)《四季》Op.37bis
   (2)《子供のアルバム》24の易しい小品Op.39
ボリス・ペトルシャンスキー(Pf)
 録音:(1)2011 年10 月,(2)2014 年5 月

 ボリス・ペトルシャンスキーは1949 年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でロシア・ピアノ楽派の領袖と言われた作曲家でもあるレフ・ナウモフに師事、同門にはアレクセイ・リュビモフ、コンスタンチン・シチェルバコフらがいる。
 2006 年に当レーベルより発売された5 枚組からなるショスタコーヴィチ:ピアノ作品全集(STR 33763)は子供のための小品集までも網羅し各方面より高く評価された。度々来日してリサイタルや公開レッスンを行っており、日本にもファンは少なくない。
 このアルバムではチャイコフスキーの平易な小品集を取り上げているが、シンプルな楽譜から豊かなロシア情緒を引き出している。録音の優秀さもあり、楽しめる一枚。安定した技術に加え肩肘張らず聴ける内容のためBGM としても最高。
 

STR 33969
\2300
「レオナルド・レオ(1694-1744):リコーダー・ソナタ集」
 ソナタ第1番ヘ長調
 ソナタ第2番ハ長調
 ソナタ第6番ト短調
 ソナタ第4番へ長調
 ソナタ第3番ニ短調
 ソナタ第5番へ長調
 ソナタ第7番ニ短調
ナポリ・バロック・アンサンブル:
 【トマゾ・ロッシ(リコーダー)、
  ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(アーチリュート)、
  マルコ・ヴィターリ(Vc)、
  ラファエル・ディ・ドンナ(バス・リコーダー)、
  パトリツィア・ヴァロネ(クラヴィチェンバロ)】
 録音:2013 年,58:54

 レオはイタリアのいわゆるナポリ楽派に属する作曲家でオペラ、教会音楽など多くの作品を残した。室内ソナタも数多く作曲し、リコーダー・ソナタは代表作のひとつ。ここでリコーダーを担当するトマゾ・ロッシはナポリ音楽院で学び、ナポリ・バロック・アンサンブルのほか多くのアンサンブルと盛んに活動しているベテラン。柔らかいリコーダーの音色が伸び伸びとしたレオの旋律美を一層引き立てる。
 

STR 33988
\2300
「ルネサンスの舞曲を踊る」〜16世紀イタリアの作者不詳の舞曲集
 クロード・ジェルヴァイゼ(16世紀頃):ブルゴーニュのブランスレス/
 ピエール・アタンニャン(1494-1552):パヴァーヌ、バス・ダンス/
 ティーレマン・スサート(1515-1566):パヴァーヌ/
 ジョルジョ・マイネリオ(1535-1582):イギリス舞曲/
 ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):スペインのパヴァーヌ/
 ほか全25曲
ピエトロ・ブスカ(指揮)
アカデミア・デル・リチェルカーレ
 録音:2003 年、65’17

 ルネサンス時代の様々な国の作曲家による舞曲を収録。それぞれお国柄によって異なる情緒や雰囲気を楽しめる。およそ15 世紀の終わりからJ.S.バッハ誕生の60 年前までに活躍した作曲家たちの作品が収められ、民族音楽といってもよいくらい野性的な音楽からバロック音楽の夜明け(ルネサンスの終焉)といえる作品まで、これ一枚でルネサンス音楽の変遷を楽しめる。
 

STR 33998
\2300
「影の湾」〜打楽器独奏作品集
 ステファーノ・トレヴィシ(b.1974):矢印の形状(2012)
 アンドレア・アゴスティーニ:円の中で(2012)
 ファウスト・ロミテッリ(1963-2004):影の湾(1993)
 ラファエレ・グリマルディ(b.1980):第一入眠拡張空間(2012)
 ユーグ・デュフール(b.1943):プリュ・ウートレ(1990)
シモーネ・ベネヴェンティ(Perc)
 録音:2012-13 年、65’36

 打楽器奏者シモーネ・ベネヴェンティはパリ国立音楽院、バーゼル音楽院で学び、ラッヘンマン、P.M.デイヴィス、シャリーノら多くの現代作曲家とコラボレーションし作品を初演してきた。最近はザルツブルク音楽祭、ウィーン・モデルンにも登場するなど現在最も活躍している打楽器奏者のひとり。当アルバムではイタリアの若手から中堅作曲家の新作を中心に多くの様々な打楽器を一人で使い分け打楽器特有の多彩な世界を描き出している。




CONTINUO


CONTINUO-CR 110
\2500
ダウランド氏のフォーチューン
 ジョン・ダウランド(1563-1626):リュート作品集

  Mrs Vaux's Galliard / A Coy Joy / Mrs White's Thing / A Piece without Title
  Giles Hobie's Galliard / The Right Honourable the Lady Clifton's Spirit
  Preludium / John Dowland's Galliard / Go from My Window
  Mrs Winter's Jump / Sir John Smith, His Almain / Lachrima
  The Right Honourable Earl of Essex, His Galliard / A Fancy / What If a Day
  An Almand / Complaint / Lady Hunsdon's Puffe / Mignarda / A Fancy
  Mrs White's Nothing / Fortune / Mr Dowland's Midnight / Sweet Robin
  Dowland's Galliard
ミケーレ・カレカ(ルネサンスリュート)

録音:2013年10月25-28日、王のサロン、サン・ルイージ・デ・フランチェージ教会、ローマ、イタリア
使用楽器:2012年、スティーヴン・マーフィー製

 イギリス・ルネサンスを代表するリュート奏者でリュート音楽作曲家であったダウランド。しかし、彼のリュート伴奏歌曲のほとんどが生前に出版されたのに対し、作曲者本人が強く望んでいたリュート独奏曲の出版はわずか9曲に過ぎませんでした。現在私たちがダウランドの数多くのリュート独奏曲を楽しめるのは、手稿譜から作曲者を特定し校訂を行ってきた音楽学者たちのおかげです。当録音は、ダウランドとエリザベス朝音楽の卓越した研究家でありリュート奏者でもあるダイアナ・ポールトン(1903-1995)の業績に多くを負っています。
 ミケーレ・カレカはイタリアのフォッジャに生まれ、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でアンドレア・ダミアーニに師事し2006年に卒業、ヤコブ・リンドベリ、ポール・オデット、ホプキンソン・スミスのマスタークラスに参加したリュート奏者。2005年にリコーダー奏者のカロリーナ・パーチェとともにアンサンブル・ラ・セルヴァを創設。2014年現在、トラーパニ(シチリア)のA・スコントリーニ音楽院で教えています。

 

CONTINUO-CR 111
\2500
J・S・バッハ、ヒンデミット、ブゾーニ:オルガン作品集
 J・S・バッハ(1685-1750):
  「高き天よりわれは来たり」によるカノン風変奏曲 BWV769
 ヒンデミット(1895-1963):古い民謡によるソナタ第3番
 J・S・バッハ:6つのシュープラー・コラール BWV645-650
 ブゾーニ(1866-1924):
  コラールによる前奏曲(バッソ・オスティナート)と二重フーガ Op.7 & Op.76
リヴィア・マッツァンティ(オルガン)

録音:2013年6月14-15日、7月26-27日、10月17-18日、2014年1月10-11日、
     ルター派福音教会 [Chrituskirche]、ローマ、イタリア
使用楽器:1930年、シュタインマイヤー製

バッハと彼の影響を強く受けたブゾーニのコラールに基づく作品、およびヒンデミットが民謡の旋律をバッハのコラール楽曲風に処理した作品で構成されたプログラム。リヴィア・マッツァンティは1995年以来ローマのルター派福音教会とコラボレーションを続けているイタリアのオルガン奏者。





PSALMUS


2007年フランスのボルドーに創設された教会音楽専門レーベル。
レア盤!

PSAL 020
\2600
セルトン:サント=シャペルのレクイエム
 ピエール・セルトン(1510/1520頃-1572):
 クローダン・ド・セルミジの死に寄せる哀歌「楽師たちよ、旋律豊かな歌い手たちよ」
   [Deplalation sur la mort de Claudin de Sermisy "Musiciens, chantres melodieux"]
 ジャン・デュ・ムーラン:
  深き淵より(フォーブルドンによる) [De profundis en faux-bourdon]
 朗唱:ヨブ記によるレクツィオ「わが魂は痩せ衰え」 [Spiritus meus attenuabir]
 ジャン・デュ・ムーラン:
  レスポンソリウム「日毎に罪を犯すわれを」 [Peccantem me]
 ピエール・セルトン:レクイエム(4声;1558)
   イントロイトゥス/キリエ/グラドゥアーレ「死の影の中を歩もうとも」 [Si ambulem]
   オフェルトリウム「主、イエス・キリストよ」 [Domine Jesu Christe]/サンクトゥス
   アニュス・デイ/コムニオ「永遠の光」 [Lux aeterna]/イン・パラディズム
ヴォクス・カントーリス
 アンドレス・ロハス=ウレゴ、ヤン・ロラン(スーペリウス)
 ジャン=クリストフ・カンドー、ダミアン・リヴィエール(コントラテノール)
 エルヴェ・ラミー、リュック・テリュー(テノール)
 マルコム・ボズウェル、ステファン・インボーデン(バス)
 ※以上、括弧内は各歌手の声域ではなく歌唱声部を示します。
ジャン=クリストフ・カンドー(指揮)

録音:2012年11月、聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス

 ジャヌカンやセルミジと並ぶフランス・ルネサンス・シャンソンの大家ピエール・セルトン。1536年にパリのサント=シャペルの聖歌隊長に就任し生涯その任を務めた彼は当然ながら優れた教会音楽も残しています。当盤が世界初録音となる「レクイエム」はルネサンス・ポリフォニーの粋を極めた作品で、セルトンが教会音楽の分野でも一流の地位にあったことを印象付けます。ヴォクス・カントーリスは2000年にジャン=クリストフ・カンドーが創設した声楽アンサンブル。中世・ルネサンスのモノフォニー&ポリフォニー音楽を専門とする注目すべき存在です。

 
レア盤!

PSAL 011
\2600
セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア
 ピエール・セルトン(1510/1520頃-1572):
  めでたし、いとも聖なるマリア [Ave Sanctissima Maria] (モテット;3声)
 グレゴリオ聖歌:イントロイトゥス「われらは賜りぬ」 [Suscepimus]
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア(4声;1540)から
  キリエ/グローリア
 グレゴリオ聖歌:セクエンツィア「アレルヤ、われは崇めん」 [Alleluia adorabo]
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア から クレド
 グレゴリオ聖歌:
  オフェルトリウム「恩寵は御身の唇にて広まれり」 [Diffusa est]
  小対話と序唱の結句「世々に至るまで−そして天使と大天使とともに」
   [Et ideo cum Angelis et Archangelis]
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア から サンクトゥス
 不詳:エレヴァツィオーネ「おお、救いのいけにえよ」 [O salutaris Hostia] (4声)
 ピエール・セルトン:ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア から アニュス・デイ
 グレゴリオ聖歌:
  コムニオ「それは聖霊によりシメオンに明かされぬ」 [Responsum accepit]
  イテ・ミサ・エスト
ヴォクス・カントーリス
 ヤン・ロラン、アンドレス・ロハス=ウレゴ(スーペリウス)
 ジャン=クリストフ・カンドー、
クリスティアン・ライヒェン(コントラテノール)
 エルヴェ・ラミー、
ジャン=マルク・ヴィエ(テノール)
 マルコム・ボズウェル、
アントワーヌ・シコ(バス)
 ※以上、括弧内は各歌手の声域ではなく歌唱声部を示します。
ジャン=クリストフ・カンドー(指揮)

録音:2010年9月、聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス

 セルトンが自作のモテットを基に書き上げたポリフォニー・ミサ「ミサ・アヴェ・サンクティッシマ・マリア」の世界初録音。

 
レア盤!

PSAL 009
(2CD)
\2600
アンドレ・レゾン:2つのオルガン・ミサ
 [CD 1]
 アンドレ・レゾン(1650頃-1719)オルガン・ミサ第3旋法(1688)(*)
 アンリ・デュ・モン(1610-1684):単旋律ミサ第4旋法(1669)(#)
 ピエール・ゲドロン(1570-1620):アヴェ・ヴェルム・コルプス(#)
 [CD 2]
 アンドレ・レゾン:オルガン・ミサ第8旋法(1688)(+)
 ポール・ダマンス(1650頃-1718以後):単旋律ミサ第6旋法(1687)(#)

ジャン=パトリス・ブロス(オルガン(*/+))
ヴォクス・カントーリス(#)
 ジャン=クリストフ・カンドー、
エルヴェ・ラミー(テノール)
 ジャン=マルク・ヴィエ(バリトン)
 アントワーヌ・シコ(バス)
ジャン=クリストフ・カンドー(指揮(#))

録音:
 2009年5月、降誕の聖処女教会、サンテガベル、オート=ガロンヌ県、フランス(*)
 2009年7月、聖ルイ教会、陸軍幼年学校、ラ・フレーシュ、サルト県、フランス(+)
 2009年10月、サン=フェルム、フランス(#)
使用楽器:
 1742年、伝ムシェレル製(1989年、ボワソー&カッティオー修復)(*)
 1640年、アンブロワーズ・ヴァスール製(1996年、ブノワ&サレロ修復)(+)

 パリで活躍したフランスのオルガン奏者でルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749)の師でもあるアンドレ・レゾンのオルガン・ミサと、アンリ・デュ・モンおよびポール・ダマンス(神父でフランス、リジューのサント・トリニテ修道院のオルガン奏者)の単旋律ミサの各部分を交互に組み合わせた興味深い企画。ジャン=パトリス・ブロス(1950年生まれ)は特に Pierre Veranyレーベルへの数多くの録音で知られるフランスのチェンバロ&オルガン奏者。2枚組で1枚分の価格です。

 
レア盤!

PSAL 015
\2600
オルガンと声の戯れ
 ピエール・アテニャン出版の曲集から 16世紀の前奏曲、マニフィカトとモテット集
 不詳:前奏曲
 不詳:マニフィカト第4旋法(フォーブルドン歌唱とオルガンの交互演奏)
 不詳:13のモテットへの前奏曲(オルガン)
 ピエール・ド・ラファージュ(確認できる活躍期:1519-1558):
  見出したまえ、主よ [Aspice Domine] (オルガンとモテット)
 マテュー・ガスコーニュ(1502以前-1552):
  善きイエスよ [Bone Jesu] (オルガンとモテット)
 ロイゼ・コンペール(1445頃-1518):
  おお、道を行くすべての者たちよ [O vos omnes] (オルガンとモテット)
 不詳:キリエ「全能の」 [Kyrie Cunctipotens] (オルガンと単旋律聖歌)
 不詳:13のモテットへの前奏曲(オルガン、Regale 16')
 ヤコプ・オブレヒト(1457/1458-1518):
  憐れみたまえ、主よ [Parce Domine] (オルガンとモテット)
 アントワーヌ・ド・フェヴァン(1474?-1512):
  聖なる三位一体 [Sancta Trinitas] (オルガンとモテット)
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562):
  われらが善きものを賜りせば [Si bona suscepimus] (オルガンとモテット)
 不詳:シャンソン調の前奏曲(オルガン)
ジャン=パトリス・ブロス(オルガン)
ヴォクス・カントーリス
 ヤン・ロラン(カウンターテナー:スーペリウス)
 ジャン=クリストフ・カンドー、ダミアン・リヴィエール、
エルヴェ・ラミー(テノール)
 マルコム・ボズウェル、
アントワーヌ・シコ(バス)
ジャン=クリストフ・カンドー(指揮(#))

録音:2011年9、11月、聖サヴァン修道院、ラヴダン、オート=ピレネー県、フランス,
     聖ピエール教会、ラ・レオル、ジロンド県、フランス
使用楽器:1557年、不詳作者製(1994-1996年、アラン・サルス&シャルル・アンリ修復)

 フランスの楽譜出版業者ピエール・アテニャン(1494頃-1551)が1531年に出版した曲集から、オルガン曲と教会声楽曲を選んだアルバム。ピレネー地方の古い修道院の、フランスに現存する最古のオルガンの一つである貴重な楽器を使用しています。

 
レア盤!

PSAL 008
\2600
悲しみの中の慰め
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):宗教的歌曲集
  朝の歌/詩篇19/聖体拝領の日に/詩篇88/クリスマスの歌/詩篇25
  願い/新年の歌/春/神の善/傲慢さに抗って
  プロイセン・ソナタ第4番ハ短調(チェンバロ独奏)/最後の審判の日
  謙遜/受難の歌「何と?美しい!」/受難の歌「死の恐怖の中で」
  苦しむキリストの慰め/ゲッセマネのイエス
  受難の歌「長き評議の後に犠牲となり」/詩篇88/イエスの死の直前の暗闇
  懺悔の歌/受難の歌「主よ、弱きわれを救いたまえ」/日没前の試練/夕べの歌
アンサンブル・プレシピタシオン
 エルヴェ・ラミー(テノール)
 セバスティアン・アマデュー(チェンバロ)

録音:2009年4月、フォンフロワード修道院、ナルボンヌ、オード県、フランス

 演奏されることが稀なC・P・E・バッハの宗教的歌曲。多くが世界初録音と思われます。
 アンサンブル・プレシピタシオンは、パリでイルトン・ジュニスキに、バーゼルのスコラ・カントールムでイェルク=アンドレアス・ベッティヒャーに師事したフランスのチェンバロ奏者でテノール歌手でもあるセバスティアン・アマデューが主宰する、様々に編成を変える古楽演奏団体。2005年に初のコンサート・ツアーを日本から開始しました。エルヴェ・ラミーは1982年にフィリップ・ヘレヴェッヘが主宰するアンサンブルに参加して以来、日本の古楽ファンにはおなじみのフランスのテノール。

 
レア盤!

PSAL 012
\2600→\2390
ジョゼフ・ミシェル:ルソン・ド・テネブル
 ジョゼフ・ミシェル(1679-1736):ルソン・ド・テネブル から 第1のルソン(*)
 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
  新クラヴサン曲集 組曲イ短調 から アルマンド
 ジョゼフ・ミシェル:ルソン・ド・テネブル から 第2のルソン(*)
 ジャン=フィリップ・ラモー:新クラヴサン曲集 組曲イ短調 から クラント
 ジョゼフ・ミシェル:ルソン・ド・テネブル から 第3のルソン(*/+/#)
 ジャン=フィリップ・ラモー:新クラヴサン曲集 組曲イ短調 から サラバンド
 ジョゼフ・ミシェル:ミゼレーレ(*/+)
 ジャン=フィリップ・ラモー:
  新クラヴサン曲集 組曲イ短調 から ガヴォットと6つのドゥブル
ムンド・コルデ
 エルヴェ・ラミー(テノール(*))
 ユゲット・グレミー=ショーリアック(チェンバロ)
 斎藤由香(ヴィオラ・ダ・ガンバ(*))
 ミシェル・ソヴェ(ヴァイオリン(+))
 ソフィー・イワムラ(ヴァイオリン(#))

録音:2010年5月、ノートル・ダム・ド・ボン・セクール礼拝堂、パリ、フランス

 ジョゼフ・ミシェルはフランスのバール=シュル=オーブに生まれた作曲家。1709年にディジョンのサント・シャペルの聖歌隊長に、1717年には同聖堂参事会員に就任。1734年、自作の出版業を開始しようとした矢先、自宅が火災に遭い数多くの楽譜が焼失。再起を図ったものの火災の後遺症と資金不足に悩まされ、1736年に没しました。ディジョン生まれで4歳年下のラモーに比して「不運の作曲家」とも称されています。「ルソン・ド・テネブル」は奇跡的に焼失を免れ後世に残されたミシェルの代表作。
 ムンド・コルデについては未だ情報を得ておりませんが、ここにもエルヴェ・ラミーが登場。しかし何より驚きなのは、20世紀後半フランスのチェンバロ界にこの人ありと言われたユゲット・グレミー=ショーリアックの参加です。スコット・ロス(1951-1989)の師でもあるグレミー=ショーリアックは1928年生まれ、録音時には御年81歳。間奏曲のように置かれたラモーのクラヴサン曲でも健在ぶりを示しています。

 
レア盤!

PSAL 018
(4CD+DVD(PAL))
\3200→\2890
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):ロザリオのソナタ
  [CD 1, 2] 演奏のみ収録
  [CD 3, 4] 演奏と福音書からの朗読(フランス語)を収録(*)
  [DVD Pal] メイキング・シーンを収録
レ・ドミノ
 フローランス・マルゴワール(ヴァイオリン、指揮)
 グイード・バレストラッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)
 アンジェリーク・モイヨン(トリプルハープ)
 リシャール・ミロン(ヴィオローネ)
 ブランディーヌ・ランヌ(チェンバロ、オルガン)
 ジョナサン・ルービン(テオルボ、バロックギター)
マリー=クリスティーヌ・バロー(朗読(*))

録音:2011年7月、ノートル・ダム・ド・ボン・セクール礼拝堂、パリ、フランス

 父ジャン=クロード・マルゴワール、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ウィリアム・クリスティーらのもとでピリドオ楽器オーケストラのコンサートマスターを務め、2003年には自身のアンサンブル「レ・ドミノ」を創設したフランスのヴァイオリン奏者フローランス・マルゴワールが、満を持して取り組んだビーバーの傑作にして難曲「ロザリオ」のソナタ。フランスの女優マリー=クリスティーヌ・バローによる朗読を挟んだ別編集盤、さらにPAL方式ではありますがメイキングDVDまで付いて1.3枚分強というお得な価格設定となっています。
 PAL方式DVDの再生にはPAL対応のDVDプレーヤーが必要です。なおパソコンでの再生保証もいたしません。ご注意ください。

 

PSAL 019
\2600
この地に住まうすべての者たちよ ルネサンス詩篇曲集
 クロード・グディメル(1510-1572):
  詩篇100「この地に住まうすべての者たちよ」 [Vous tous qui la terre habitez]
 クロード・グディメル/ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):
  詩篇96「主に向かいて新しき歌を歌え」 [Chantez a Dieu chanson nouvelle]
 クロード・グディメル:
  詩篇33「目覚めよ、正しき者たち」 [Reveillez-vous, chacun fidele]
  詩篇8「われらの神にして優しき主よ」 [O nostre Dieu et Seigneur amiable]
 パスカル・ド・レスカトール(1537/1538頃-1587):
  詩篇127「主がその手で建てられるのでなければ」 [On a beau sa maison bastir]
 クロード・グディメル/クロード・ル・ジュヌ(1528-1600):
  詩篇24「この地は主のものなり」 [La terre au Seigneur appartient]
 パスカル・ド・レスカトール:
  詩篇137「われらはバビロン川の辺に座し」 [Estans assis aux rives aquatiques]
 クロード・グディメル:
  詩篇22「わが神よ、わが神よ、なぜわれを捨てたもうたか」
   [Mon Dieu, mon Dieu, pourquoi m'as-tu laisse]
 ジャン・セルヴァン(1530-1595):
  詩篇13「おお、主よ、顧みてわれらに答えたまえ」 [O Seigneur Dieu, regarde et nous reponds]
 クロード・グディメル:
  詩篇51「貧しき罪人を憐れみたまえ」 [Misericorde au pauvre vicieux]
 クロード・ル・ジュヌ:
  詩篇41「賢く思いやる者は幸いなり」 [O bienheureux qui juge sagement]
 クロード・グディメル/パスカル・ド・レスカトール:
  詩篇107「神の栄光を称えよ」 [Donnez au Seigneur gloire]
 クロード・ル・ジュヌ:詩篇130「わが思いの奥底より」 [Du fond de ma pensee]
 パスカル・ド・レスカトール:
  詩篇128「快く主に尽くす者は幸いなり」 [Bienheureux est quiconques]
 クロード・グディメル:
  詩篇104「いざ、いざ、わが魂よ、称えよ」 [Sus, sus, mon ame, il te faut dire bien]
 ジャン・コールリ(確認できる活躍期:1556頃):
  主の祈り「高き天におわすわれらの父よ」 [Pere de nous, qui es la haut es Cieux]
ル・コンセール・デ・プラネート・コンソルト
 アン=マリー・ボーデット(ソプラノ)
 ルシール・リシャルド(アルト)
 マルシャル・ポーリア(テノール)
 ヤン・イェルン・ブレーデウォルト(バス)
 アリス・コタ(ヴィオル、ディレクター)
 井上奈緒美、
マリー=シュザンヌ・ド・ロワ、
オード=マリー・ピロ(ヴィオル)
 ギスラン・ディビー(ポジティヴ・オルガン、ディレクター)

録音:2013年25-28日、パシー=アノンシアシオン教会堂、パリ、フランス

 フランスのプロテスタント教会においては会衆賛美歌として詩篇歌が重視され、クレマン・マロ(1496/1497-1544)とテオドール・ド・ベーズ(1519-1605)による詩篇のフランス語全訳が1562年に完成すると、詩篇歌の作曲が盛んになりました。当盤に収録された詩篇歌の多くは4声で、平易な書法で書かれています。
 ル・コンセール・デ・プラネート・コンソルトはルネサンス後期からバロック初期の音楽を演奏するために2006年に創設されたフランスのピリオド楽器アンサンブル。上記曲目和訳は詩篇の定訳ではなくフランス語からの直訳を基本としております。





CARUS



83.292
\2600→\2390
ベルニウス&シュトゥットガルト室内合唱団
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:
  オラトリオ「荒野のイスラエル人」Wq 238
ジョアン・ラン(第一のイスラエル人:ソプラノ)
 ジュディス・ゴーティエ(第二のイスラエル人:ソプラノ)
 サミュエル・ボーデン(アロン:テノール)
 トビアス・ベルント(モーセ:バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・バロック・オーケストラ
フリーダー・ベルニウス指揮
2014年5月14-16日 ドイツ Gonningen 聖ペテロ&聖パウロ教会での録音
※合唱界の巨匠ベルニウスによる入魂の一枚。
ソリストもベストの状態で、感動的な素晴らしい演奏です。
 

83.286
\2600
リスト・ヨースト指揮/
 グノー:レクイエム、ドヴォルザーク:ミサ

 1. グノー:レクイエム ハ長調
  (ジグモンド・サットマリー:
   Zsigmond Szathmaryによるオルガン伴奏版)
   伴奏:ホ・ヘリン(オルガン) Hye-Lin Hur
 2. ドヴォルザーク:ミサ ニ長調
  (ヨアヒム・リンケルマン:Joachim Linckelmannによる
   木管五重奏による伴奏版)
   伴奏:ポリフィニア・アンサンブル・ベルリン(Fl, Ob, Clt, Cor, Fg)
ソリスト:
アンネ・ブレトシュナイダー(ソプラノ)
クリスティーネ・リヒテンベルク(アルト)
ホルガー・マルクス(テノール)
ゲオルク・ヴィット(バス)
ベルリン放送合唱団
リスト・ヨースト指揮
2014年1月2-4日、6-8日 ベルリンでの録音
※エストニア生まれの若き鬼才、ヨーストによる意欲的なアルバム。
名オルガニスト、サットマリーによるオルガン伴奏版によるグノー。
ドヴォルザークのミサでは合唱伴奏に初演時のオルガンでは無く5台の木管を起用したリンケルマン版を使用。
木管の柔らかなしらべが音楽に優しさを与え、アクセントが生命を与えます。
名門ベルリン放送合唱団のすばらしさは言うまでもありません。
 

83.388
\2600
世界初録音を含む W.F.バッハ:鍵盤作品集2
 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ
  1. ソナタ ハ長調 BR-WFB A 2a/Fk 1B
  2. ソナタ ハ長調 BR-WFB A 1/Fk deest
  3. ソナタ ニ長調 BR-WFB A 5/Fk 4
  4. ソナタ 変ホ長調 BR-WFB A8/ Fk deest
  5. ファンタジア ハ短調 BR-WFB A 19/Fk 16
  6. ソナタ ホ短調 BR-WFB A 9/Fk deest
  7. ソナタ ヘ長調 BR A 11b/Fk 68
  8. ファンタジア イ短調 BR-WFB A 23/Fk 20
レオン・ベルベン(チェンバロ)
2014年2月3-5日 ニュルンベルグでの録音
※ 5と7が世界初録音です。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


SPECTRUM SOUND

CDSMBA 009
(2CD)
\4000→\3690
スペクトラム・サウンドのコンサート・ライヴ・シリーズ、Belle ame (ベルアーム)”第9弾!
 オークレール、アンドレ・レヴィ&ゴーティエ

 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番 二短調 Op.108
 バルトーク:ラプソディ第1番 BB94
   ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)
   録音:1967 年11 月24 日/パリ
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1 番ホ短調Op.38
   アンドレ・レヴィ(チェロ)、ポール・ロヨネ(ピアノ)
   録音:1961 年5 月23 日/パリ
 フォーレ:エレジー Op.24、蝶々 Op.77
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 L.135
   アンドレ・レヴィ(チェロ) 、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)
   ライヴ録音:1958 年6 月27 日/パリ
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第21番ホ短調K.304
   ジャンヌ・ゴーティエ(ヴァイオリン)、ラザール・レヴィ(ピアノ)
   録音:1956 年2 月5 日/パリ
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第23番 ニ長調K.306
 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第26番変ロ長調K.378
   ジャンヌ・ゴーティエ(ヴァイオリン)、レリア・グッソー(ピアノ)
   録音:1953 年10 月29 日/パリ
 フランス国立視聴覚研究所音源提供。好評、スペクトラム・サウンドのコンサート・ライヴ・シリーズ、“Belle ame (ベルアーム)”第9弾!オークレール、ゴーティエ、レヴィ、フランス、エスプリ漂う演奏者による名演集

 モノラル、世界初CD 化、24bit/192kHz Digital Restoration&24bit Remastering、from the original master tape

 スペクトラム・サウンド・レーベルの好企画、国立視聴覚研究所提供による音源を使用したシリーズ"Belle ame(ベルアーム)" の第9 弾は、ミシェル・オークレールのプロコフィエフ(第2 番)、ブラームス(第3 番)、チェリストのアンドレ・レヴィによるブラームス(第1 番)、ドビュッシー、そして名手として名高い女流ヴァイオリニスト、ジャンヌ・ゴーティエによるモーツァルトのソナタなどが収録されています。
 今もなお人気のフランスを代表する女流ヴァイオリニスト、オークレール。プロコフィエフのソナタはフルート・ソナタの改作でオイストラフの依頼により1944 年に編曲された作品ですが、今でこそヴァイオリン・ソナタの名作をオークレールは1967 年の時点でこの作品をモノにして、情熱的な演奏を披露しています。
 フランスで活躍した知る人ぞ知る名チェリスト、アンドレ・レヴィは雄弁に歌い上げるチェリストで、個性的な歌い回しは一度聴いたら虜になってしまいます。
 女流ヴァイオリニスト、ジャンヌ・ゴーティエの音色は聴き手に強く印象付ける語り口で、このモーツァルトもゴーティエ節で奏でております。


<メジャー・レーベル>

DECCA 3シリーズ


478 7593
(3CD)
\3000
イヴァン・フィッシャー/Three Classic Albums
【CD1】
 バルトーク:
  ハンガリー農民の歌 Sz,100, ハンガリー・スケッチ Sz.97,
  ルーマニア民俗舞曲 Sz.68, トランシルヴァニア舞曲 Sz.96,
  ルーマニア舞曲 Sz.47a, バレエ「中国人の不思議な役人」 Sz.73/
【CD2】
  ファウスト交響曲
  (第3楽章「メフィストフェレス」は、声楽無し初稿版と声楽付き改訂版付き)/
【CD3】
 ブラームス:ハンガリー舞曲集(全21曲)
イヴァン・フィッシャー(指揮)
ブダペスト祝祭管弦楽団/
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(T:CD2),
ハンガリー放送合唱団(CD2)
民族的要素をたっぷり含ませた解釈
 充実した演奏で知られるイヴァン.フィッシャー&ブダペスト祝祭管弦楽団による、代表的録音3枚分をセット化したものです。
 バルトークの激しい面が出た迫力と新鮮な響き。初稿版と改訂版の両方を収録したリスト。ブラームス、フィッシャー、パルロフ、ショルム、ヒダシュ、ドヴォルザークらによる編曲版を使用したハンガリー舞曲では、ツィンバロンやジプシー・ヴァイオリンなども登場し、民族色を強めた独特な演奏は聴き応えあります。【録音】1996年
 

478 7597
(3CD)
\3000
ラベック姉妹/Three Classic Albums
【CD1】
 ガーシュウィン:
  ピアノ協奏曲ヘ調(2台ピアノ版), ラプソディ・イン・ブルー2台ピアノ版)
【CD2】
 ブラームス:ハンガリー舞曲集(全21曲)
【CD3】
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲Op.46 &72 (全曲)
カーティア&マリエル・ラベック(ピアノ・デュオ)
ピアノ・デュオの冴えた技巧とエスプリ
 「美貌のピアノ・デュオ」として登場したラベック姉妹による、代表的録音3枚分をセット化したものです。
 曲の構造を分解して再構築したようなガーシュウィン。華麗にして躍動感あふれるハンガリー舞曲。洗練された表現によって立体感も美しくさせたスラヴ舞曲。ピアノ・デュオの冴えた技巧とエスプリが感じられる演奏です。
 【録音】1980, 1981, 1990年
 

478 7601
(3CD)
\3000
ミカラ・ペトリ/Three Classic Albums
【CD1】
 ヴィヴァルディ:ソプラニーノ・リコーダー協奏曲ハ長調RV443,
 サンマルティーニ:ソプラノ・リコーダーのための協奏曲ヘ長調,
 テレマン:リコーダー協奏曲ハ長調,
 ヘンデル:ソプラノ・リコーダーのための協奏曲ヘ長調/
【CD2】
 J.S.バッハ:ソナタ第5番ホ短調BWV.1034,
 シックハルト:ソナタ ホ長調Op.30-9,
 テレマン:ソナタ 変ホ長調,
 ヘンデル:ソナタ ト短調Op.1-1,
 フリードリヒ2世:ソナタ ニ長調/
【CD3】
 ヴィヴァルディ:リコーダー・ソナタ ト短調RV58(忠実な羊飼いより),
 コレッリ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ ハ長調Op.5-9,
 ビガーリャ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ イ短調,
 ボノンチーニ:室内ディヴェルティメント第6番,
 サンマルティーニ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト短調Op.13-4,
 マルチェッロ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調Op.2-1
ミカラ・ペトリ(Bfl)/
アイオナ・ブラウン(指揮)
アカデミー室内管弦楽団(CD1)/
ジョージ・マルコム(Cemb: CD2&3)
モダン・リコーダーによって限界を押し広げたペトリ
 1958年7月7日コペンハーゲン生まれのミカラ・ペトリは、3歳よりリコーダーを吹き始め、現在ではモダン・リコーダーの最高の演奏者となったペトリの、代表的録音3枚分をセット化したものです。
 ゴールウェイ、キース・ジャレット、クラウディオ・アバドらと共演し、バロックだけでなく現代音楽に至るまで幅広いレパートリーをもつ多才さは、リコーダーという楽器が持つ限界を押し広げ、特別な魅力を醸し出しています。
 このセットでは、彼女のフィリップスへ録音した初期のもので、バロック音楽の魅力いっぱいに演奏されたものです。【録音】1979, 1985, 1984年
 

4787585
(3CD)
\3000
ディミトリー・ホロストフスキー/Three Classic Albums
【CD1】
 R=コルサコフ:
  「サトコ」〜石の都、うるわしの都, 「不死身のカシチェイ」〜夜の無言,
  「雪娘」〜暖かく青い海,
  「皇帝の花嫁」〜美しい人が忘れられない,
 ボロディン:「イーゴリ公」〜眠りも休息も,
 ルビンシテイン:
  「悪魔」〜わが子よ泣くな - 大気の海で - わたしこそその人,
  「ネロ」〜ヒュメナイオスの神よ,
 ラフマニノフ:「アレコ」〜月は高く,
 ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ管弦楽編):死の歌と踊り
【CD2】
 チャイコフスキー:
  「エフゲニー・オネーギン」〜あなたは私に手紙を下さいました,
  「エフゲニー・オネーギン」〜あれがあのタチアナだろうか,
  「スペードの女王」〜あなたは悲しんでいますね、愛しい人,
 ヴェルディ:
  「椿姫」〜プロヴァンスの海と陸,
  「マクベス」〜裏切り者め,
  「ルイザ・ミラー」〜夫を選ぶのは聖なること,
 チャイコフスキー:
  「チャロデイカ」〜国家の仕事も心配事も、私には煩わしいだけだ,
  「イオランタ」〜僕のマティルダに誰が比べられよう,
  「マゼッパ」〜おお、マリア、マリア!,
 ヴェルディ:
  「トロヴァトーレ」〜君がほほえみ,
  「ドン・カルロ」〜ロドリーゴの死/
【CD3】
 ロシア民謡集:
  行商人, 街角で, マーシャ, 幸福よ さようなら, カマリンスカヤ,
  ああ かわいい人よ, 夜の逢瀬, ただひとり, 踊り,
  エレジー, 告げることさえできたなら, 黒い瞳,
  菩提樹, 道はひとつではない, 秋の夜, 御者よ
【演奏】
ドミトリー・ホロストフスキー(Br)/
ワレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフ歌劇場管(CD1)/
ワレリー・ゲルギエフ指揮
ロッテルダム・フィル(CD2)/
深く豊かな気品ある美声による魅惑的なバリトン
 ディミトリー・ホロストフスキーは1962年にシベリアの中央、クラスノヤースクで生まれ、7歳の頃、子供音楽学校でピアノを本格的に学び始める。その後、クラスノヤースク教育学校とクラスノヤースク美術学校へ移り、イェカテリーナ・ヨーフェルの下で研鑽を積む。卒業後、彼はクラスノヤースク・オペラでソリストとして活躍し、1987年に旧ソ連のグリンカ国際コンクールと1988年にトゥルーズ歌唱大会で優勝。1989年のBBCカーディフ国際声楽コンクールではブリン・ターフェルと激しく競い合い、優勝したことから西欧で注目を浴びるようになりました。
 現在では世界中の歌劇場で、ロシアやイタリア・オペラにはなくてはならいバリトン歌手の一人となっています。彼の代表的録音3枚分をセット化したもので、ロシアやイタリア・オペラからのアリア。そしてロシア民謡を魅力的な表現で歌い上げています。
 【録音】1993, 1990, 1991年
 
478 7589
(3CD)
\3000
ホーカン・ハーデンベルガー/Three Classic Albums
【CD1】
 フンメル:トランペット協奏曲変ホ長調,
 ヘルテル:トランペット協奏曲ニ長調,
 J.シュターミッツ(ブーステッド編):トランペット協奏曲ニ長調,
 ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調/
【CD2】
 マルティーニ:トッカータ, クラーク:トランペット・テューン, 組曲ニ長調,
 ジャゾット:アルビノーニのアダージョ,
 J.S.バッハ:
  コラール前奏曲「おお主なる神、われを憐れみたまえBWV721」
  「主イエス・キリスト、われおんみを呼ぶBWV639」
  「わが心の切なる願いBWV727」,
 ルイエ:ソナタ ニ長調Op.3-9,
 バッハ/グノー:アヴェ・マリア,
 テレマン:12の英雄的行進曲/
【CD3】
 バートウィッスル:
  トランペット、ヴィブラフォンと弦楽のためのエンドレス・パレード,
 マックウェル・デイヴィス:トランペット協奏曲,
 マイケル・ブレイク・ワトキンス:トランペット協奏曲
ホーカン・ハーデンベルガー(Tp)/
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団(CD1)/
サイモン・プレストン(Org; CD2)/
エルガー・ハワーズ(指揮)
BBCフィルハーモニー管弦楽団
ポール・パトリック(vib)
驚異的なテクニックと多彩な音色のコントロール、そして表現
 スウェーデンのマルメに生まれ、8歳から16歳までボ・ニルソンにトランペットを師事。マルメの音楽院で学んだ後、パリ音楽院でピエール・ティボーに師事。その後、ロサンゼルスでトーマス・スティーヴンスのもとで学びました。パリ、ミュンヘンの国際コンクールに入賞、トゥーロンとジュネーヴの国際コンクールで優勝。その後のソリストとしての活躍。
 バロック、古典派のトランペットのための作品から、現代音楽まで幅広いレパートリーをもち、武満徹やヘンツェを始め、多くの現代作曲家が彼のために曲を書き、初演されています。
 彼の代表的録音3枚分をセット化したもので、それらの驚異的なテクニックと多彩な音色のコントロール、表現を堪能することができます。【録音】1996, 1991, 1990年



DECCA


Decca Virtuoso

478 7897
\1200
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」 ラファエル・クーベリック(指揮)
バイエルン放送交響楽団
疾走感の中に格調高い美しさ
 マーラー・ブームの到来前に巨匠クーベリックの名声を高めたマーラー全集からの1枚です。
 滋味溢れる美しい演奏はマーラー演奏のスタンダードのひとつとして愛されてきました。しかし、この6番では快速なテンポによって最初はあまりにも疾走感を感じますが、けっして荒くならないように洗練され、透明な美しさを見出したクーベリックの譜読みが光った名演でしょう。
 【録音】 1968年12月, ミュンヘン、ヘルクレスザール
 
478 7901
\1200
ピノックが日本来日時に録音した
調子の良い鍛冶屋〜チェンバロ名曲集

 ヘンデル:調子のよい鍛冶屋,
 フィッシャー:パッサカリア ニ短調,
 F.クープラン:神秘なバリケード変ロ長調,
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調BWV971,
 ラモー:ガヴォット(と6つのドゥーブル)イ短調,
 D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調K.380,
 D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調K.381,
 フィオッコ:アダージョ ト長調,
 ダカン:カッコウ ホ短調,
 バルバストル:ラ・シュザンヌ イ短調
トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
 ピノックがアルヒーフと契約し、バッハの録音などによって高い評価を得たときに、日本来日時に音楽の友ホールでセッション録音したもの。
 ピノックの若々しい感覚による新鮮な解釈は、チェンバロならではの輝きが放たれた魅力的なアルバムです。
【録音】 1983年11月、東京、音楽の友ホール
 
478 7899
\1200
モーツァルト:
 フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299(297c),
 音楽の冗談 ヘ長調K.522,
 6つのドイツ舞曲K.567,
 3つのドイツ舞曲K.605
オルフェウス室内管弦楽団/
スーザン・パルマ(フルート)、
ナンシー・アレン(ハープ)、
一種乱れぬアンサンブルの魅力
 フランス風の典雅な趣を湛えた、ギャラントな魅力に溢れるフルートとハープのための協奏曲。
 モーツァルトが音楽に遊び心を盛り込んだ「音楽の冗談」では、絶妙に乱れるホルンの愛嬌。指揮者を置かないオーケストラとして知られるオルフェウス室内管弦楽団が、卓越した技巧を備えた独奏者と一種乱れぬアンサンブルが緊密に支えあった、完璧なアンサンブルで演奏したアルバムです。
 【録音】1988〜1989年、ニューヨーク



<国内盤>


ARCANA



Mer-A381
(国内盤・2CD)
\4000+税
廃盤から復活、レツボールの「ロザリオ」
 ビーバー:ロザリオのソナタ集

  聖母マリアにまつわる15の玄義による
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ、
  および無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカーリャ
グナール・レツボール(バロックvn)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
 誰もが知る『ロザリオのソナタ』最高の名盤のひとつが突如、待望すぎる「廃盤からの復活」!
 初回告知時に大規模オーダーに対応不可だった幻の逸品、ついに!
 ビーバーの『ロザリオのソナタ集』といえば、モーツァルトの100年前にザルツブルク大司教に仕えていた凄腕ヴァイオリン奏者=作曲家のビーバーが残した、バッハ以前のドイツ語圏における最も重要なヴァイオリン曲集のひとつ!古楽器演奏が流行する前から注目されていた17世紀作品のひとつで、15通りの変則調弦を駆使して超絶技巧的なフレーズから絶美のメロディまで縦横無尽に味あわせてくれる壮大な名曲集。弾きこなせるのは凄腕かつ理知ゆたかなバロック・ヴァイオリン奏者だけ、なかでも同じオーストリアの「いま」を代表する鬼才グナール・レツボ—ルが2003年にリリースした金字塔的録音を、その最高の名演とする人も少なくありません。
 しかしこの名盤、供給状況の不安定だった旧Arcana運営体制のなか廃盤となって以来、5年も入手不可の状態が続いていました。
 今回のカタログ復活にさいし、日本語解説完備でこの名盤をようやくお届けできます!
 末尾にある、バッハのシャコンヌを彷彿させる無伴奏パッサカーリャにいたるまで、興奮と瞑想の交錯するバロック・ヴァイオリンの至芸による天国的境地...解説はレツボール自身の執筆、全訳付。お見逃しなく!




INDESENS!



INDE064
(国内盤)
\2800+税
ホルンのための傑作室内楽さまざま
 1. ベートーヴェン:ピアノとホルンのためのソナタ ヘ長調 作品17
 2. シューマン:アダージョとアレグロ 作品70
 3. シュトラウス:アンダンテ(遺作/1888)
 4. デュカス:ヴィラネル(1905)
 5. ボザ:山並の頂には(1960)
 6. スクリャービン:ロマンス(1890)
 7. ヒンデミット F管ホルンとピアノのためのソナタ(1939)
ダビド・(フェルナンデス・)アロンソ(ホルン)
エレーヌ・ティスマン(ピアノ)
 充実度あふれるソナタでも、浪漫ゆたかな小品でも。ミュンヘン国際コンの覇者、逞しさと瀟洒さの交錯…!
 バイエルン放響、シュトゥットガルト放響のソリストを歴任したスペインの名手ダビド(・フェルナンデス)・アロンソは、2001年、難関として知られるミュンヘンARD国際コンクールで優勝したミロ・アンサンブルのホルン奏者—−などと書くと「またか」な感が痛烈に出てしまうかもしれません。
 しかしコンクールの覇者が、その後王道名曲ばかりとは限らないアルバムを作ってみせたとなると、たいていの場合は傾聴に値する名品に仕上がるもの。ましてや、「管楽器の王国フランス」で経験豊かな音盤制作を重ねてきたIndesens!レーベルでも初めての、つまり満を持してのホルン・ソロ盤となれば、なおさらです!
 ホルン奏者たちにはおなじみながらもクラシック全般の聴き手には必ずしも知られていないデュカス(!)やスクリャービン(!)の小品のかたわら、ベートーヴェンやヒンデミットの充実ソナタなどの大作もさりげなく盛り込み、フランス随一の室内楽ピアニスト(とにかく、合わせるセンスが絶妙!)ティスマンとともに、ホルンならではの牧歌的カンティレーナと勇壮さの兼ね合いを堪能できます!




スリーシェルズ



3SCD-0018
\2778+税
「伊福部昭百年紀Vol.2」
 (作曲:伊福部昭/作曲、構成・復元:鹿野草平)
  1-5『ジャコ萬と鉄』組曲
  6-17『佐久間ダム』組曲
  18-27『ドゴラ』組曲
  28-37『ラドン』組曲
  38-49『宇宙大戦争』組曲
齊藤一郎(指揮)
オーケストラ・トリプティーク
 (コンサートマスター:佐藤久成)
おぎ原まこと
 (ミュージカル・ソウ[音楽ノコギリ])
菊地夕夏(エレクトーン)
大須賀かおり(ピアノ)
飯野明日香(ピアノ)
池田慈(ピアノ)
 爆音オーケストラによる音の洪水を聴け!ノコギリ、2 台ピアノ、エレクトーンが鳴り渡る!宇宙大戦争、佐久間ダム、ドゴラ、ラドンほか収録。CD「伊福部昭百年紀Vol.2」

 録音:2014 年7 月21 日(中野ゼロホールにてライヴ録音) 75 分47 秒
 録音&MIX:江崎友淑、編集:江崎友淑、皆川誠志
 CD デザイン:山口翔悟/CD 発売元:スリーシェルズ(企画:西耕一)、協力:伊福部家

 NHK や新聞で特集され、話題となったコンサートシリーズの第2 回ライヴCD。
 今回から録音・編集にオクタヴィア・レコードの江崎友淑を迎え、伊福部の爆音ダイナミズムだけでなく、多彩なサウンドの細部までをとらえた臨場感ある名録音で聴ける。
 「宇宙大戦争」は、血沸き肉踊るマーチが連続、「ラドン」は圧倒的ブラスの極彩色、「ドゴラ」はノコギリ音とエレクトーンが絶妙に響く、「佐久間ダム」の雄大さ、「ジャコ萬と鉄」のハードロックサウンドと聴きどころ満載。精緻な譜読みとダイナミズムを知られる齊藤一郎の指揮、宇野功芳が絶賛する超個性派ヴァイオリニスト佐藤久成をコンサートマスターに迎えたオーケストラ・トリプティークによる伝説の名演がCD化!
 現代音楽シーンで活躍する凄腕奏者を集めたスペシャルオーケストラが伊福部音楽へアプローチする!


第1弾


3SCD-0016
\2778+税
「伊福部昭百年紀Vol.1」
 1-3. 「銀嶺の果て」より
 4-15. 「国鉄組曲」(国鉄、つばめを動かす人たち、雪にいどむ、より)
 16-26. 「ゴジラ組曲 」
 27-39. 「海底軍艦組曲」
 40-51. 「地球防衛軍組曲」
 52-54. 交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」 よりV〜VII
指揮:齊藤一郎/
オーケストラ・トリプティーク
女声合唱:
 伊福部昭百年紀合唱団(トラック26)
 ゴジラ、海底軍艦、地球防衛軍、国鉄で祝う生誕100年!NHKのニュースで特集され、東京新聞のトップ記事などで話題沸騰のコンサートがCD化!CD「伊福部昭百年紀Vol.1」

 録音: 2 月1 日すみだトリフォニーホールにて収録/コンサート主催 伊福部昭生誕百年紀/協力 伊福部家/東宝ミュージック株式会社
 録音/アオイスタジオ(武藤和雄、市川文武)/CD デザイン 山口翔悟/CD 発売元 スリーシェルズ(企画/西耕一)、75 分47 秒

 日本が世界に誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」。そのテーマ音楽を作ったのが作曲家 伊福部昭(いふくべ・あきら/1914-2006)です。「ゴジラ」は2014年に公開60年を迎え、さらにハリウッド版が全米公開されました。世界中で愛されるテーマ音楽の作曲者生誕100年を祝って、第1作「ゴジラ」(1954)や「地球防衛軍」(1957)や「海底軍艦」(1963)等から主要音楽をそれぞれ15分ほどの組曲に再構成。幻の国鉄映画の音楽による「国鉄」組曲も大きな話題となりました。オリジナル楽譜による大迫力のオーケストラサウンドは至福の喜びとなりましょう。
 演奏はプロ奏者精鋭によるオーケストラ・トリプティーク(伊福部昭生誕100年記念の約100人編成!)。指揮は国内外で活躍し、ダイナミックな音楽づくりに定評のある齊藤一郎(京都フィル音楽監督)。ゴジラだけでなく数々の特撮映画や黒澤映画の音楽も担当して日本映画の黄金期を支えた巨匠・伊福部昭による珠玉の音楽をフルオーケストラで堪能できる貴重なCD。くれぐれもお聴き逃しなく!
 ・なぜ伊福部音楽はこれほど我々の心を捕らえて離さないのか?(作曲家 和田薫)
 ・映画で聴いたそのままの音楽が、最新の演奏・録音で聴けるのは、最高の贅沢です
 ・ホールに轟くグランカッサの爆音に驚愕! まさにキングギドラの襲来だ!
 ・少年時代の記憶が鮮やかに甦る

 


3SCD-0019
\2778+税
伊福部昭生誕100年記念「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち」
 (1)-(4)伊福部昭(1914-2006):絃楽オーケストラのための日本組曲(1998)
  (盆踊[4:27]/七夕[3:36]/演伶[4:27]/佞武多[7:03])
 (5)(6)三木稔(1930-2011):箏譚詩集〜箏と弦楽合奏のための〜
  (第二集《春》〜〈芽生え〉(1976)[3:48]/
   第三集《夏》〜白い風の下で(1983)[4:31])
 (7)(8)黛敏郎(1929-97):
  フルート、ピアノ、弦楽のためのセレナード・ファンタスティック
   (1946/東京初演)
   (第1楽章 序奏とロマンス[9:36]/第2楽章 間奏曲とダンス(未完)[2:07])
 (9)松村禎三(1929-2007):
  ピアノと弦楽オーケストラのための朝の歌(2001/02)[10:06]
 (10)眞鍋理一郎(1924-):追憶(2012)[1:53]
 (11)-(13)水野修孝(1934-):ヴィオラ協奏曲(2014年3月完成・委嘱初演)
  (第1楽章[2:53]/第2楽章[2:45]/第3楽章[7:44])
 (14)(15)芥川也寸志(1925-89):
  映画音楽「鬼畜」より(1978/2014 編曲:清道洋一)
   (ストリート・オルガン[2:21]/終曲[3:55])
水戸博之(指揮)
オーケストラ・トリプティーク
 (コンサートマスター:三宅政弘)
(5)藤川いずみ(新箏)
(7)(8)(15)海瀬京子(Pf)
 向井理絵(Fl)
(11)-(13)伊藤美香(Va)
(15)冨岡春絵(グロッケンシュピール)
 伊福部昭生誕100年記念CD!「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠」

 録音: 2014 年9 月13 日浜離宮朝日ホール、ライヴ(ステレオ・デジタル)

 「音で味わう日本の美」弦楽オーケストラの豊かな響きへ作曲家が託した思いとは・・・。テレビ、新聞、雑誌。数多くの媒体で大特集されている生誕100 年の作曲家 伊福部昭(いふくべ・あきら)。映画「ゴジラ」や黒澤映画に音楽をつけた日本が世界に誇る巨匠です。
 伊福部昭生誕100 年記念として開催された「絃楽オーケストラで聴く日本の巨匠たち〜オーケストラ・トリプティーク第3回演奏会」のライヴが早くもCD 化されます。
 指揮は、広上淳一門下の逸材として期待される水戸博之。国内最高レベルの響きを知られる浜離宮朝日ホールで、気鋭の若手演奏家が奏でる日本の美を御堪能ください。

<映像>


EURO ARTS(映像)


20 16364
(Blu-ray)
\5000
カラヤン・メモリアル・コンサート
 モーツァルト:
  (1)レクイエム(フランツ・バイヤー&ロバート・レヴィンによる校訂版)
  (2)《墓標の音楽》K.42〜〈この心を見て私に問え〉
  (3)《証聖者の荘厳晩課》K.339〜〈ラウダーテ・ドミヌム〉
クラウディオ・アバド(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
スウェーデン放送合唱団
マリア・ヴィースランダー(合唱指揮)
(1)カリタ・マッティラ(ソプラノ)
 サラ・ミンガルド(メゾ・ソプラノ)
 ミヒャエル・シャーデ(テノール)
 ブリン・ターフェル(バリトン)
(2)(3)ラヘル・ハルニッシュ(ソプラノ)
 アバドによるカラヤン・メモリアル・コンサートがブルーレイ化されて再登場!

 収録:1999年7月16日ザルツブルク大聖堂、ライヴ/画面:1080i Full-HD、16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:英独仏西、62分

 ザルツブルク大聖堂で開かれたヘルベルト・フォン・カラヤン没後10 周年記念コンサート。カラヤンは1989 年7 月16 日に亡くなりました。
 この映像は、カラヤンゆかりの場所ザルツブルクの大聖堂で、モーツァルトのレクイエムなどを、カラヤンの後継者だったクラウディオ・アバドが指揮をしたものです。
 この音源と映像はすでにCD、DVD で発売されていますが、2014 年1 月20 日に亡くなったアバドの一周忌に合わせて丁寧にリストアHD 化され、Blu-ray として発売されます。
 アバドはこの未完の大作を、フランツ・バイヤーとロバート・レヴィンによる校訂版の楽譜を使用し、一石を投じ大変話題となった演奏です。ソリストもフィンランドの世界的ソプラノ、カリタ・マッティラ、アバドの信望の厚かったサラ・ミンガルド、モーツァルト歌いのテノール、ミヒャエル・シャーデ、現代を代表するバス・バリトンのブリン・ターフェルと最強の布陣です。
 
20 11514
(Blu-ray)
\5000
ヨーロッパ・コンサート1993 フロム・ロンドン
 チャイコフスキー: 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216
 ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」
 チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」op.71〜「花のワルツ」
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
 ヨーロッパコンサート1993のBlu-ray 発売!ロイヤル・アルバート・ホールで繰り広げられたハイティンクの「春の祭典」ツィンマーマンのモーツァルト3番も!

 収録:1993年5月1日ロイヤル・アルバート・ホール、ライヴ/画面:1080i Full HD、16:9、音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:英独仏西伊、90分(本編)+30分(ドキュメンタリー)
映像監督:ブライアン・ラージ

 ベルリン・フィルの創立記念日5 月1 日に毎年行っている、ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。今回Blu-ray として復活するのは1993 年ロンドンで行われたベルナルト・ハイティンク指揮による演奏会の模様です。カラヤンの後音楽監督に就任したアバドを迎え1991 年から始まったヨーロッパコンサート。ハイティンクはこれまで、この1993 年と1999 年ポーランドの古都クラクフで行われた公演に2 度登場しています。
 冒頭はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」。ハイティンクの推進力ある指揮で、迫力ある熱演を聴かせてくれます。そしてフランク・ペーター・ツィンマーマンのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3 番。ツィンマーマンは、サヴァリッシュ&ベルリン・フィル(95 年)との録音や、コンサートで度々取り上げているお得意の作品です。ツィンマーマンの端正で美しい演奏で、凛とした気品溢れるモーツァルトに歌い上げられています。メイン・プログラムはストラヴィンスキーの「春の祭典」。ハイティンクは、ロンドン・フィルとベルリン・フィルとストラヴィンスキーの三大バレエを録音しています。この1993 年の演奏は、ハイティンクらしい正攻法の指揮、世界最高のオーケストラの高い技術力で、重厚なストラヴィンスキーのサウンドを鳴らしています。
 ボーナスには、チャールズ皇太子のインタビューやロイヤル・アルバート・ホールの説明が収録されたドキュメンタリー映像も付いています。ロイヤル・アルバート・ホールは、存在感のある円形の外観や豪華絢爛な内装が魅力の大劇場で、世界中から様々なオーケストラや音楽家が集まり、映像だけでも見応えのあるホールです。




















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