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第79号
マイナー・レーベル新譜(6)
2014.10.28〜2014.12.30


ALBANY


TROY 1517
¥2300
「ブレーキング・ヘヴン(破天)」
 〜ドナルド・リード・ウォマック:邦楽のための作品集

  (1)ベンド(2006)
  (2)太刀花(2009)
  (3)オフ・バランス(2008)
  (4)Three Trees(三木)〜三木稔の追憶に(2013)
  (5)ブレーキング・ヘヴン(破天)(2010)
(1)山口賢治(尺八)、野澤徹也(三味線)
 松村エリナ(二十絃筝)
(2)立花呂萌山(尺八)、立花柚山(尺八)
(3)野澤徹也(三味線)
(4)坂田誠山(尺八)、櫻井亜木子(琵琶)、
 木村玲子(二十絃筝)、
 ドナルド・リード・ウォマック(指揮)
 オーラJ
(5)坂田誠山(尺八)、久武麻子(Vc)、
 木村玲子(二十絃筝)
 日本に滞在していた作曲家ウォマックの邦楽器作品集!人気三味線奏者、野澤徹也、オーラJ参加!

 ドナルド・ウォマックはフルブライトの助成を受け2007年より2008年まで日本に滞在し日本伝統楽器のグループ、オーラJのコンポーザー・イン・レジデンスとして作曲活動を行った。
 彼の関心は邦楽およびアジアの楽器による創作は東西文化交流と融合を目指すことにあり、作曲家、三木稔とも親交が深かった。日本音楽への深い理解とアメリカ人ならではのコスモポリタンな感性が邦楽に新たな地平を切り開く。ドナルド・リード・ウォマックはこれまでにもオーラJによる作品集(TROY1175)をリリースしている。
 

TROY 1520
¥2300
「4つの組曲/アレック・ワイルダー作品集」
 (1)ホルン、テューバとピアノのための組曲第1番
 (2)クラリネット、ホルンとピアノのための組曲
 (3)ホルン、テューバとピアノのための組曲第2番
 (4)「ジャズ組曲」〜
  4つのホルン、ハープシコード、ギター、ベースとドラムのための
(1)-(4)チャールズ・ティベッツ(Hr)
(1)(3)マイケル・フォーブズ(Tuba)
(1)-(4)ビンセント・フー((1)-(3)Pf、(4)Cemb)
(2)モーリタ・マーフィ・マークス(Cl)
(4)ウィリアム・ホイト(Hr)
 デイヴィッド・カッピー(Hr)
 リカルド・アルメイダ(Hr)
 ヘニング・バックハウス(G,ベース,ドラムス)
 フランク・シナトラのために多くの作・編曲をしたワイルダーの作品集

 録音:2013-14年

 アレック・ワイルダーは11のオペラをはじめとしてクラシック音楽の作曲を行う一方で1930年代後期からポピュラー音楽分野で頭角を現し、フランク・シナトラ、ペギー・リー、トニー・ベネットら当代のポピュラー歌手たちと親交を結び、ポピュラー音楽の作曲家・編曲家として活躍した。
 このアルバムは彼の残したクラシックの演奏会用作品でホルン、テューバとピアノのための組曲など、編成もいささかユニークな作品ばかり。ポピュラー音楽で成功したワイルダーだが作曲技法はアカデミックと言ってよいほどしっかりしている。ジャズ組曲はエンターテインメントの世界を彷彿とさせる楽しい音楽。
 
TROY 1505
¥2300
「ソリ室内アンサンブル」
 ティモシー・クレーマー:循環と神話
 ロバート・クサヴァー・ロドリゲス:時のための音楽
 デイヴィッド・ヒューザー:上昇気流をつかまえて
 アレクサンドラ・ガードナー:烏
ソリ(SOLI)室内アンサンブル:
 【ステファニー・キー(Cl)、
  デイヴィッド・モレナワー(Vc)、
  エタン・トーグル(Vn)、
  キャロリン・トゥルー(Pf)】
 録音:2010-2012年

 ソリ室内アンサンブルは1994年に20-21世紀の音楽を専門に演奏するグループとして結成、テキサスを拠点に活動している。意識してのことかどうかメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」や武満の「カトレーンII」が演奏できる編成であり、同時にかつてピーター・ゼルキンが結成したアンサンブル・タッシと同じ編成でもある。
 ここに収録された作品は若手から中堅世代のアメリカの作曲家の作品であり、新古典主義風、タンゴ風、新ロマン主義風と作風もさまざま。
 

TROY 1506
¥2300
「雪かき」〜デイヴィッド・オーウェンズの音楽
 (1)2台のピアノのためのソナタ(2010)
 (2)ケルトの歌による幻想曲(1985)〜ヴィオラとピアノのための
 (3)エリザヴィエッタ・リッチーによる6つの歌曲「雪かき」(2008)
(1)サンヨン・キム&ヴィクター・ケイレス
 (ピアノ・デュオ)
(2)(3)デイヴィッド・オーウェンズ(Pf)
(2)クリスティーナ・ジャイルズ(Va)
(3)ダナ・フォーチュネイト(M.S)
 録音:2013 年

 デイヴィッド・オーウェンズは作曲のほか、ピアニスト、オルガニスト、指揮者そして著述家として幅広い活動をしている。作品はニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などによってさかんに演奏されている。作風は微妙な調性感と無調が折衷された硬質の叙情が特徴。
 
TROY 1507/08
(2CD)
¥4600
マイケル・チン:アカペラ歌劇「真夏の夜の夢」
 (台本:ウィリアム・シェークスピア)
カーティス・タッカー(指揮)
メンフィス歌劇場
デルタ・カペラ(ヴォイセストラ)
リヴァ(ヴォイセストラ)
 録音:2011年1月

 無伴奏オペラと銘打たれたこの作品は伴奏が管弦楽の代わりに全てアカペラ混声合唱で行っている(ヴォイセストラ)のが特色。それはいわゆるドゥーワップ(ドゥーワッやシュビドゥビなどのスキャットのほかシンバルやドラムの真似を口で行う)の手法で行われいかにもアメリカらしい雰囲気にあふれる。無伴奏コーラスの絶妙なハーモニーが聴き物。
 
TROY 1509
¥2300
「いたずらのための機会」〜アレン・アンダーソンの音楽
 (1)織物で包む(2003)〜Vn,Vc,Pf
 (2)集められた手紙(1999)〜Vc
 (3)これらすべて長方形の周りの生活の場面はいたずらのための機会にある
  (2001)〜
   サクソフォン四重奏
 (4)いくつかのボロいスポット(2008)〜Pf
 (5)雲の襟(1997)〜Fl,Cl,F.h,Pf,Vn,Va,Vc
(1)カーティス・マコンバー(Vn)
 チャールズ・カーティス(Vc)
 アレック・カリス(Pf)
(2)デイヴィッド・ラッセル(Vc)
(3)ラサ・サクソフォン四重奏団
(4)トーマス・ウォーバートン(Pf)
(5)ロス・バウアー(指揮)
 エンピリアン・アンサンブル
 録音:1999-2009年

 アレン・アンダーソンはカリフォルニア大学バークレー校とブランディス大学で哲学と音楽理論、作曲を学び、その後クーセヴィツキー財団やグッゲンハイム財団より委嘱を受け、多くのオーケストラ、アンサンブルのために作品を提供している。作風は無調によるもので巧みな楽器法により厳しい中にも生き生きとしたエネルギーが迸る。
 

TROY 1510
¥2300
「無言歌〜バッハからバッキアーナスまで」
 〜チェロとギターによる名旋律集

  バッハ&グノー:アヴェ・マリア/キュイ:オリエンタル/
  フォーレ:シシリエンヌ/レクオーナ:アンダルシア/
  モンティ:チャルダッシュ/ブロッホ:祈る人/
  F.シューベルト:歌曲の編曲集
   (音楽に寄せて/どこへ?/糸を紡ぐグレートヒェン/
    菩提樹/漁師の娘/おやすみ/ミューズの子/セレナード)/
  ロバート・ビーザー:山の歌(4曲)/ボッケリーニ:ソナタイ長調
  ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番より「アリア」
イェフダ・ハナニ(Vc)
エリオット・フィスク(G)
 チェロとギターというありそうでなかったデュオ。シューベルトの歌曲の編曲集やバッハ/グノーのアヴェ・マリアなど名曲の他、キュイのオリエンタルやモンティのチャルダッシュなど異国情緒あふれる小品を多数収録。チェロのイェフダ・ハナニはシカゴ響、フィラデルフィア管などで演奏していた名手。
 

TROY 1511
¥2300
「鉄蝉」〜ヴァイオリンとチェロのための新しい音楽
 (1)デイヴィッド・マキ:アメリカ落葉松
 (2)ポール・ジョンストン:夏のスケッチ
 (3)ブライアン・アレオーラ:マークが言ったこと
 (4)スティーヴン・アンダーソン:3つの方言の歌
 (5)フェルディナント・デ・セナ:都市の間隔
 (6)ジョン・アレマイヤー:非言語的コミュニケーション
 (7)ジョナサン・カーク:鉄蝉
デュオ21:
 【アンナ・クロムウェル(Vn)、
  ミナ・フリッシュ(Vc)】
(2)ポール・ジョンストン(Pf)
(3)ブライアン・アレオーラ(Ten)
 録音:2011年

 ヴァイオリンとチェロのデュオ・グループ、デュオ21は21世紀の音楽を初演紹介するべく結成され2010年に初めてアルバニーで録音を行った。二人はアメリカ中西部を中心に演奏と教授活動をしている。
 作品は21世紀の多様な文化を反映してアカデミックな硬派の現代音楽からジャズ、カントリー・ミュージックの影響を受けたものまで十人十色。
 

TROY 1512
¥2300
「チェリー・カルーダ/アメリカ歌曲を歌う」
 ジョン・マスト:十分なロープ
 ラリー・アラン・スミス:エミリー・ディキンソン歌曲
 ジョン・マスト:ペネロープ
 ラリー・アラン・スミス:
  ア・スラッシュ・オブ・ブルー!ア・スウィート・オブ・グレイ!
 ジョン・マスト:私は詩を書くのをやめた、ラメント
 ジュリアーナ・ホール:「ナイト・ダンス」より「ソネット」
チェリー・カルーダ(Sop)
それぞれの作品の作曲者(Pf)
 録音:2010年

 チェリー・カルーダは現代作品に意欲を燃やす歌手で、これまでにジョン・コリリアーノ、ジョセフ・シュヴァントナーの歌唱でそれぞれの作曲家の名前を冠した賞を受賞している。古典派からロマン派のオペラも盛んに歌っており、サンフランシスコ歌劇場よりR.シュトラウス賞を授与されている。
 収録の歌曲は現代作品といってもどれも親しみやすく、穏健、ロマンティックな内容。
 
TROY 1513/14
(2CD)
¥4600
ダニエル・クロージャー:
 歌劇「血によって、インクによって」

  (台本:ピーター・M.クラスク)
ティモシー・マイヤース(指揮)
フォートワース歌劇場
 オペラ「血によって、インクによって」は17世紀メキシコの詩人ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス(1651-95)の生涯を数奇の人生を描いた作品。ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルスは日本でも光文社から詩集が出ている他、20世紀メキシコを代表する詩人オクタビオ・パスも彼女の評伝を書いており、メキシコを代表する文学者として知られている。音楽はロマンティックで親しみやすい作風。
 

TROY 1515
¥2300
「ダブル・テイク」〜アメリカのダブル・リード楽器のための音楽
 (1)ティモシー・ドゥワイト・エドワーズ:エニグマータ・ハルモニア
 (2)ティナ・ニコルソン:オーボエ独奏のためのモーメンツ
 (3)ジョン・スタインメッツ:歌と踊り〜オーボエとファゴットのための
 (4)ジュディス・シェイティン:ラヴ・ソング
 (5)エリオット・カーター:リトレーシング〜ファゴット独奏のための
 (6)ウェンディ・グリフィス:ポートレート・イン・トランジット
 (7)エドワード・マクダウエル:月明かり
ダブル・アンタンドル・
 ミュージック・アンサンブル
  (オーボエ、
   イングリッシュ・ホルン、
   バスーンのアンサンブル)
 録音:2013年

 ダブル・アンタンドル・ミュージック・アンサンブルはオーボエ、イングリッシュ・ホルン、ファゴットなどいわゆるダブル・リード楽器だけで組織されたユニークなアンサンブルでソロから複数のアンサンブルまで様々な編成の曲が収録されている。いずれもアメリカの作曲家の作品でエリオット・カーターの作品以外はどれも穏健で抒情的な作風。
 

TROY 1516
¥2300
「21世紀アメリカのトランペット協奏曲」
 リチャード・シオファーリ:イベリア協奏曲
 ウォルター・ロス:トランペット協奏曲
 ロジャー・ペトリッチ:ザッテン協奏曲
 エディ・バス:協奏的組曲
ポール・ニーブ(Trp)
スティーヴン・ホワイト(指揮)
コシツェ・フィルハーモニー
 録音:2013年

 ポール・ニーブはジュリアードで学んだ後、いくつかの在米オーケストラの主席奏者を歴任、現在ソリストとして活動している若手トランペット奏者で、その甘く輝かしい音色は各方面で絶賛されている。このCDはいずれもニーブのために作曲されたもので、いずれもトランペットの機能が生かされた親しみやすい作品ばかり。
 

TROY 1518
¥2300
「小さくて強い力」〜アナ・ウィーズナー作品集
 (1)リフト・ハイ・レックオン-フライ・ロウ・カム・クローズ
 (2)物事の近さ
 (3)集めたもの・残ったもの
 (4)光と石
 (5)突然不意に
 (6)母の舌
(1)オープン・エンド:
 【アンドルー・ワッゴナー(Vn)、
  キャロライン・スティンソン(Vc)、
  モーリー・モーコスキ(Pf)】
(2)(3)(5)ミランダ・カクソン(Vn)
(3)スティーヴ・ベック(Pf)
(4)ベンジャミン・フィングランド(Cl)
 アスミラ・ウッドウォード=ペイジ(Vn)
 ブレア・マクミラン(Pf)
(5)ソフィ・シャオ(Vc)
(6)セクィトゥール(S, Cl, Vn, Va, Vc, Pf)
 録音:2010-12年

 アナ・ウィーズナーはフィラデルフィアを拠点に活動する作曲家で作品はドーン・アップショウ、聖ルカ室内アンサンブル、アンサンブルXなどによって取り上げられている。作風はアメリカの作曲家にありがちなジャズやロック、フォーク・ミュージックなどのポップな既存様式との安易な折衷は退けられ、仮にそれらの要素を取り入れる際にも慎重に検討し完全に抽象化するまで消化した思考の後が見られる点で高く評価されてよい。形の厳しさの中に透明なリリシズムが感じられる優れた作曲家である。
 
TROY 1519
¥2300
H.レスリー・アダムズ(b.1932):ピアノのための練習曲第2巻 トーマス・オッテン(Pf)
 録音:2013-14年

 H.レスリー・アダムズはオペラ、バレエ、管弦楽曲など多くの作品を発表しており、作品はクリーヴランド管、インディアナポリス響、バッファロー・フィルほかで演奏されている。この練習曲はリチャード・クレイダーマン風の無言歌といった雰囲気。
 

TROY 1521
¥2300
「ハープ・フォー・クリスマスVol.2」
 〜ゲーリー・ショッカー編曲の21のクリスマス・キャロル」

  それは冬の月の中でのことだった、われら3人の王、
  ウェックスフォード・キャロル、ノエル、クルー・クルー、
  荒涼とした真冬の中で、鳥のキャロル、ほか全21曲
エミリー・ミッチェル(Hrp)
一曲のみ:ゲーリー・ショッカー(Fl)
 録音:2013年

 「ハープ・フォー・クリスマス」の第2集(第1集はTROY1438)。エミリー・ミッチェルは主にポピュラー音楽のスタジオ・ミュージシャンとして多くのレコーディングに関わっているハーピスト。このディスクは一部の曲でゲスト参加しているフルーティストのゲーリー・ショッカーの編曲によるもので、静かでしっとりとした情感が漂っている。
 

TROY 1522
¥2300
「垣根の上に」〜
 エルザ・レスピーギ、ロリ・レイトマン、モデスタ・ボーの歌曲

  エルザ・レスピーギ:
   スペイン語のテキストによる3つの歌曲/私には何もない/
   ブレトンの子守唄/ルバイヤートの詩による4つの歌曲
  モデスタ・ボー:ギター/睡眠による治療法
  ロリ・レイトマン:夜も昼も(全6曲)
タニヤ・クルーズ・リュック(S)
エレーナ・アベンド(Pf)
 録音:2014年

 エルザ・レスピーギは有名なオットリーノ・レスピーギの妻で作曲家・歌手であった。2つの歌劇のほか歌曲を残しており、歌曲は近年再評価されてきている。ソプラノのタニヤ・クルーズ・リュックはアメリカ北西部を中心に活動する歌手で19世紀から20世紀の声楽作品を得意としている。

BRIDGE

BCD 9440
\2300
アメリカのフレッシュな2団体による5つのフランスのピアノ・トリオ!
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
 ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調 Op.3
トリオ・ソリスティ:
 【マリア・バックマン(Vn)、
  アレクシス・ピア・ガーラク(Vc)、
  アダム・ネイマン(Pf ピアノ)】
 アメリカのフレッシュな2団体による5つのフランスのピアノ・トリオ!

 録音:2013 年12 月16-18 日ニューヨーク 56’40

 2001 年にアメリカで結成された実力派、トリオ・ソリスティ。古典から現代音楽まで幅広いレパートリーで好評を博しています。
 近代フランスの作曲家エルネスト・ショーソンの隠れ名曲と言われるこの“ピアノ三重奏曲”は、ほの暗くも美しくデリケートなメロディで、物憂げな雰囲気が漂いながらも気品を感じる。第一楽章のクライマックスは3 つの楽器が超絶技巧で絡み合いながら、トリオ・ソリスティも息の合った演奏で躍動をしています。
 楽器の技巧を遺憾なく詰め込んだラヴェルのトリオも情感あふれる演奏です。
 

BCD 9441
\2300
ホルショフスキの名を冠したピアノ・トリオのデビュー・アルバム
 サン=サーンス:ピアノ三重奏曲第1番 ヘ長調Op.18
 フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調Op.120
 ダンディ:ピアノ三重奏曲第2番 ト長調Op.98
ホルショフスキ・トリオ
 【相沢吏江子(Pf)、
  ジェシー・ミルス(Vn)、
  ラーマン・ラマクリシュナン(Vc)】
 録音:2013 年7 月23,24 日&9 月24日(ニューヨーク)67’46

 20 世紀の偉大なピアニストの1 人、ホルショフスキの名を冠したピアノ・トリオのデビュー・アルバム。内田光子に見出され、カーティス音楽院でホルショフスキ最後の弟子となったソロでも活躍著しいピアニスト、相沢吏江子とヴァイオリンのジェシー・ミルス、チェロのラマクリシュナンが2011 年に結成しました。
 サン=サーンスの爽やかに躍動する美しい「第1 番」、隠れ名曲ダンディのトリオは憂愁な雰囲気溢れてます。キレのある音色が生き生きと音楽を創り上げ、3 つの楽器が緊密に演奏。造形がしっかりとしているので、曲の本質に迫る丁寧さを感じさせます。
 

BCD 9430
\2300
「GOT A LITTLE RHYTHM」〜アメリカン・ソング・ブック
 G.ガーシュウィン:魅惑のリズム/フレッド・ハーシュ:ア・ウィッシュ/
 G.ガーシュウィン:ジャズをさえずる小鳥/コール・ポーター:牡蠣の物語/
 ジェローム・カーン:オール・スルー・ザ・デイ/
 ナット・D.エイヤー:俺を忘れろ/アーヴィン・バーリン:レイジー/
 ヴァーノン・デューク:オータム・イン・ニューヨーク/
 ホーギー・カーマイケル:ニアネス・オブ・ユー/
 リチャード・ロジャース:愛のかけ違い/
 フランク・レッサー:あなたが眠るとき、みんなあなたを愛してる/
 アーヴィン・バーリン:アイル・シー・ユー・イン・C-U-B-A/
 シェルマン&ルイス&シルバー:ヒーズ・ソー・アンユージュアル/
 G.ガーシュウィン:愛しい人よ/
 リチャード・ロジャース:イフ・ネヴァー・エンター・マイ・マインド/
 アーヴィン・バーリン:私はどうしたらいいのだろう?/
 G.ガーシュウィン:バイ・シュトラウス/G.ガーシュウィン:天国への階段/
 ロビン&レインガー:フェイスフル・フォーエヴァー
エイミー・バートン(ソプラノ)
パトリック・メイソン(バリトン)
ジョン・マスト(ピアノ)
 録音:2012 年4 月2-5日ニューロシェル・スタジオ、ニューヨーク、61’24

 アメリカを中心に活躍しているソプラノのエイミー・バートンと、バリトンのパトリック・メイソン。古き良きアメリカを象徴する1930〜50 年代にかけてのアメリカのポピュラー・ソング&ミュージカルの黄金時代を築いた、ガーシュウィン、コール・ポーター、アーヴィン・バーリン、リチャード・ロジャースなどの名曲を多数収録。
 他にも、シンディー・ローパーの代表曲“He’s so Unusual”、ジャズ・ピアニスト、フレッド・ハーシュの“A Wish”などをミュージカル調に、親しみやすさと気品のあるアレンジで聴かせてくれます。ロマンティックで楽しく、楽曲の世界に連れて行ってくれそうな雰囲気に満ち溢れています。
 

BCD 9433
\2300
「ポウル・ルーザス(1949-):ナイトシェイド(イヌホオズキ)三部作」
 (1)ナイトシェイド(イヌホオズキ)〜10の楽器のための
 (2)セカンド・ナイトシェイド(交響的夜想曲)
 (3)ファイナル・ナイトシェイド(夜のアダージョ)
(1)オリヴァー・ナッセン(指揮)
 カプリコーン
(2)ポール・マン(指揮)
 オーデンセ交響楽団
(3)スコット・ユー(指揮)
 オーデンセ交響楽団
 録音:(1)1987 年11 月22 日、(2)2006 年5 月26 日、(3)2014 年5 月7 日, 50’38

 現代デンマークを代表する作曲家、ポウル・ルーザス。カール・オーエ・ラスムセンに師事し、作風は新古典主義から前衛的な様式まで幅広いものです。18 年という歳月をかけて完成された三部作は、強弱、速度、高低差など音楽のコントラストで暗闇に潜む様々な不吉を表現。たとえば、“ナイトシェイド”は月明かりに浮かび上がる墓石、深夜の古代の森奥深くに見える陰影など、ゴシックの影響を受けた音楽。
 1992 年に初演された“セカンド・ナイトシェイド”は危険な森をパニック状態でさまよう夜を描く。“ファイナル・ナイトシェイド”は2004 年にロリン・マゼール指揮&ニューヨーク・フィルで初演されています。ダークで不穏な音楽と徐々に編成が大きくなるところも注目です。
 

BCD 9432
\2300
「ハリー・パーチ(1901-1974)の音楽Vol.2」
 ハリー・パーチ(1901-1974):プレクトラム(つめ)と打楽器のダンス
  (「ダンス・シアターのためのサテュロス劇の音楽」
   (1953)を再現したアルバム)
  (1)カストールとポルックス
  (2)リング・アラウンド・ザ・ムーン
  (3)野生の馬さえ
 (ボーナス・トラック)
  1953年ハリー・パーチによるKPFA-fm での
   初演のライヴ放送の紹介トーク(約7分)
エリン・バーンズ
 (ダイヤモンド・マリンバ、
  マリンバ・エロイカ、シンバル)
ポール・ベルコルズ(歌)
アリソン・ビョルケンダール(キタラ)
マット・クック
 (カノン、サロゲート・キタラ、マリンバ・エロイカ)
デヴィッド・ジョンソン
 (クラウド・チェンバー・ボウルズ、クロメロデオン)
ウーリッヒ・クリーガー(SAX)
ユミ・リー(パーカッション)、トム・ピータース(カノン)
ジョン・シュナイダー(ギター、カノン)
デレク・スタイン(改造したヴィオラ)
ニック・テリー
 (クラウド・チェンバー・ボウルズ、ベース・マリンバ、
  マリンバ・エロイカ、ファイト・ベル)
T.J.ジョイ(ベース・マリンバ、歌)
アレックス・ヴァント(ギター、カノン)
 民族楽器やパーチ特製の楽器大量投入!摩訶不思議なハリー・パーチの世界

 録音:2013年6月、55’55

 アメリカの重要な現代音楽作曲家、ハリー・パーチ。独自の楽器、奏法、リズム、独自の1オクターブを43音に分解する43微分音楽を基準にした音律理論を完成させ、独創的な音楽を生み出しました。
 1953年に初演ライヴ放送がおこなわれたパーチの“ダンス・シアターのためのサテュロス劇の音楽”を再現したアルバム。ボーナス・トラックはその時のパーチ自身による曲紹介の音源が!貴重です。
その音楽は西欧音楽を超越し、原始的で刺激的。考えて聴くのではない、感じる音楽。まるでアフリカやアジア、中東などのワールド・ミュージックを聴いているかのよう。摩訶不思議な音楽なのに、違和感がない。古代ギリシャの撥弦楽器“キタラ”、パーチの創作楽器“サロゲート・キタラ”、12ガロンの巨大なガラス瓶の上部/下部を切り取った「ボウル」をいくつも吊り下げた“クラウド・チェンバー・ボウル”、多数の弦を持つ“ハーモニック・カノン”、巨大な鍵盤の“ベース・マリンバ”など、パーチが作り上げた楽器がいくつも登場します。パーチの魅力が詰まってる。
 

BCD 9435
\2300
「ポール・ランスキー(1944-):
 織物&織り糸〜打楽器作品集」

  (1)2台のピアノと2つの打楽器のための「織物」
  (2)4つの打楽器のための「織り糸」
(1)ハンマー/クラヴィーア:
 【トーマス・ローゼンクランツ(Pf)、
  マイケル・シェパード(Pf)、
  スヴェト・ストヤノフ(Perc)、
  グウェンドリン・ブルゲット(Perc)】
(2)タイムトラベラーズ(打楽器アンサンブル):
 【グウェンドリン・ブルゲット、
  スヴェト・ストヤノフ、
  イアン・ローゼンバウム、片岡綾乃】
 BRIDGEレーベルが長年プッシュするランスキーの打楽器作品集

 録音:2012-2013 年、58’16

 ミルトン・バビットらに作曲を学び、1970年代から主にコンピューター音楽、電子音楽の分野で多くの功績を残している、アメリカの作曲家ポール・ランスキー。BRIDGEレーベルからは10枚以上のアルバムが発売になっています。電子音楽作品「Mild Und Leise」は、作品に出てくる4つのハーモニーがRadioheadの楽曲「idioteque」にサンプリングされて使われています。
 今作は、パーカッション作品を収録した意欲作。2曲とも世界初録音。新進気鋭の打楽器四重奏団“タイムトラベラーズ”はメンバー全員がピーポディ音楽院、エール大学音楽院にてロバート・ヴァン・サイスに師事。2013年に初演された「織物」はピアノがパーカッションのように聴こえてくる。美しく共鳴しあい、タイトルのように折り重なる音。宇宙的な雰囲気を感じながら、リズミカルでとても心地よく聴きやすい。オススメ。
 

BCD 9425
\2300
「バンブー・ライツ」〜レイ・リャン(b.1972)作品集
 (1))リスニング・フォー・ブロッサム〜
  フルート、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラ、
   コントラバス、ピアノのための
 (2)湖の情景〜ソプラノ、ピアノ、打楽器のための
 (3)セラシ断章〜弦楽四重奏のための
 (4)湖の情景II〜パーカッション・トリオのための
 (5)ゴビの栄光〜弦楽四重奏のための
 (6)湖〜フルートとアルト・サキソフォンのための
 (7)バンブー・ライツ〜室内オーケストラのための
(1)シカーダ室内アンサンブル
(2)“soundSCAPE”のミュージシャンたち
(3)(5)ジャック・クァルテット
(4)ルートストック・パーカッション
(6)AWEA デュオ
(7)カリサンピアン・コンソート
 録音:2012 年〜2014 年、59’01

 ボストンのニューイングランド音楽院にて学士号と修士号、ハーバード大学で博士号を取得した中国系アメリカ人の作曲家、レイ・リャン。バートウィッスル、ダヴィドフスキなどに師事し、2011 年にローマ賞を受賞しました。
 その作風はニューヨーク・タイムス紙に「忘れがたい美しさ、そして色彩に富んでいる」と評されています。今作は室内楽を中心に、山水画や俳句のような静けさの中の美しさ、そしてエキゾチックな雰囲気に満ちた作品が収められています。新進気鋭の弦楽四重奏団、ジャック・クァルテットが参加しているのも注目です。
 

BCD 9434
\2300
「マーティン・ボイカン(1931-):ソロ・ピアノ作品集」
 (1)侵害〜ピアノのための5つのバガテル
 (2)ピアノ・ソナタ第3番「エドワード・コーエンを偲んで」
 (3)地平線へ向かって
 (4)幻想ソナタ
ドナルド・バーマン(ピアノ)
 録音:2012-2013 年、64’39

 ピストン、ヒンデミット、コープランドなどに師事したアメリカの作曲家マーティン・ボイカン。無調ながらも、ベルク、ウェーベルンらセリー主義の影響が色濃く、ひんやりとした抒情が漂う。繊細に作られる響き。静謐な空気感の中にうごめく音。
 「侵害」は、シーモア・シフリンやロス・バウアーなど5 人の作曲家仲間や弟子の名前がタイトルになっている。
 

BCD 9437
\2300
「太陽と星へ」〜ルイス・カーチン(1951-):声楽作品集
 (1)「アメリカの幻想」
  (グランド・キャニオン、あなたは誰?/
   挑戦者のためのレクイエム)
 (2)太陽へ
 (3)星へ
 (4)「冬の神」(老兵の埋葬地/冬の神)
 (5)離れる道
(1)(4)トーマス・メグリオランツァ(バリトン)
 ルイス・カーチン(指揮)
(1)オーケストラ・オブ・ザ・リーグ・オブ・
 コンポーザーズ
(2)メアリー・マッケンジー(ソプラノ)
 エリック・セジウィック(ピアノ)
(3)エクメルス(ヴォーカル・アンサンブル)
(4)(5)ダ・カーポ・チェンバー・プレイヤーズ
(5)シャロン・ハームズ(ソプラノ)
 録音:2012-2014 年、57’33

 1951 年フィラデルフィア生まれのアメリカの作曲家、ルイス・カーチン。レオン・キルヒナー、サミュエル・アドラーなどに師事。この作品は彼の声楽曲をまとめたもので、神秘的で、美しく聴きやすいメロディです。「太陽へ」と「星へ」は、ギリシャのオルフェウス教の讃美歌からインスパイアされ作曲。「アメリカの幻想」はロシアの詩人エフゲニー・エフトゥシェンコ(ショスタコーヴィチが交響曲第13 番の歌詞に用いた、詩「バビ・ヤール」が有名)の2 つの詩に音楽をつけたものです。

CELESTIAL HARMONIES



19925-2
(6CD)
\12000→\10990
ザルツブルグ・モーツァルテウム学長ジークフリート・マウザー教授による
 「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集+後期作品選集」

 ピアノ・ソナタ
  第1番 ハ長調 K.279/第2番 ヘ長調 K.280/第3番 変ロ長調 K.281/
  第4番 変ホ長調 K.282/第5番 ト長調 K.283/第6番 ニ長調 K.284/
  第7番 ハ長調 K.309/第8番 イ短調 K.310/第9番 ニ長調 K.311/
  第10番 ハ長調 K.330/第11番 イ長調 K.331 「トルコ風」/
  第12番 ヘ長調 K.332/第13番 変ロ長調 K.333/第14番 ハ短調 K.457/
  第18番 ヘ長調 K.533,494/第15番 ハ長調 K.545/
  第16番 変ロ長調 K.570/第17番 ニ長調 K.576/
 幻想曲 ハ短調 K.475/ロンド イ短調 K.511/アダージョ ロ短調 K.540/
 6つのドイツ舞曲 K.509/メヌエット ニ長調 K.576b/ジーグ ト長調 K.574/
 アンダンテ K.616/アダージョ ハ長調 K.617a
ジークフリート・マウザー(ピアノ)
 モーツァルテウム学長ジークフリート・マウザー教授によるモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集

 録音:1995年、2012年、2013年、202'09

 ドイツのピアニスト、ジークフリート・マウザーによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集。
 ジークフリート・マウザーは1954年、ドイツ、ニーダーバイエルンのシュトラウビングの生まれ。ミュンヘンで学んだ後、ピアニストとしては20世紀の作曲家の作品を得意としていることで知られている。またザルツブルク大学、ヴュルツブルク大学、ミュンヘン音楽舞台大学などで教鞭をとり、現在はザルツブルグ・モーツァルテウム大学の学長を務めている音楽学者でもある。
 このモーツァルトのピアノ・ソナタ全集は、初期5曲のみ1995年の録音で、他は2012年から2013年の録音。近現代音楽を得意とする人だけに透明感に優れた演奏で、しかも潤いのある透明感だ。余計なものを排しているにもかかわらず、微妙な音楽の操りが卓越しており、感触は温かく、モーツァルトへの愛情が伝わってくる。派手さには欠けるかもしれないが、演奏者よりモーツァルトの方が近く感じられる演奏として歓迎されるだろう。
 

14326-2
(2CD)
\4600→\4390
「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集+後期作品選集Vol.1」
 ピアノ・ソナタ
  第1番 ハ長調 K.279/第2番 ヘ長調 K.280/第3番 変ロ長調 K.281/
  第4番 変ホ長調 K.282/第5番 ト長調 K.283/第6番 ニ長調 K.284/
  第7番 ハ長調 K.309/第9番 ニ長調 K.311
ジークフリート・マウザー(ピアノ)
 録音:1995年、2012年、137'16
 

14328-2
(2CD)
\4600→\4390
「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集+後期作品選集Vol.2」
 ピアノ・ソナタ
  第8番 イ短調 K.310/第10番 ハ長調 K.330/
  第11番 イ長調 K.331「トルコ風」/第12番 ヘ長調 K.332/
  第13番 変ロ長調 K.333/
 幻想曲 ハ短調 K.475/ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K.457/
ジークフリート・マウザー(ピアノ)
 録音:2012年、2013年、142'36
 

14330-2
(2CD)
\4600→\4390
「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集+後期作品選集Vol.3」
 ピアノ・ソナタ
  第18番 ヘ長調 K.533,494/第15番 ハ長調 K.545/
  第16番 変ロ長調 K.570/第17番 ニ長調 K.576/
 ロンド イ短調 K.511/アダージョ ロ短調 K.540/
 6つのドイツ舞曲 K.509/メヌエット ニ長調 K.576b/
 ジーグ ト長調 K.574/アンダンテ K.616/
 アダージョ ハ長調 K.617a
ジークフリート・マウザー(ピアノ)
 録音: 2012年、2013年、127'02
 

DORON



DRC 5043
\2400→\2190
期待のテノール加藤太朗
 オルガン伴奏版「冬の旅」

  シューベルト:「冬の旅」
   (岡村安純編オルガンによる伴奏版)
加藤太朗(テノール)
岡村安純(オルガン)
 録音:2013 年8 月19、20 日シュブル教会(スイス)、75'07 ※日本語解説付き

 パイプオルガン伴奏による冬の旅。オルガンによってピアノ伴奏より遥かにスケールの大きい、より重厚な世界になるが、そこに明るく柔らかいテノールの声が人間的なものを浮かび上がらせている。
 テノールの加藤太朗は千葉県出身で、現在ローザンヌ在住。東京藝術大学大学院を修了。2006 年の第37 回イタリア声楽コンコルソでイタリア大使杯を受賞。以来日本とヨーロッパで活躍している。

ENSEMBLE MODERN


EMCD 028
\2900
「ラウンドアバウト」〜アンソニー・チャン(b.1982)作品集
 (1)vis-a-vis(2010)〜アンサンブルのための
 (2)ラウンダバウト(2010)〜ピアノのための
 (3)ハイパー・バトン(2009)〜アンサンブルのための
 (4)フォグ・モビールズ(2010)〜ホルンとオーケストラのための
 (5)ディスクリート・アンフィニティ(2011)〜アンサンブルのための
(1)(3)(5)アンサンブル・モデルン
(1)フランク・オッル(指揮)
(3)(5)ヨハネス・カリツケ(指揮)
(2)ウエリ・ウィゲット(Pf)
(4)ザール・ベルガー(Hr)
 マティアス・ピンチャー(指揮)
 hr交響楽団(フランクフルト放送響)
 中華系アメリカ人作曲家アンソニー・チャンの抽象性の高い硬派な作品集!

 録音:2013年

 アンソニー・チャンはサンフランシスコ出身の中華系アメリカ人作曲家で作品はアンサンブル・モデルンのほか、ニューヨーク・フィル、フランクフルト放送響などで演奏されている。
 中国の民族性とは一切無縁(仮にあったとしても極めて抽象化されている)で音響をとことん抽象化しデザインし構成する力量はかなりのもので音楽を時間軸の上での音響エネルギーの変化としてとらえているヴァレーズや湯浅譲二の音楽を想起させる。音色の色彩感覚、管弦楽法などに卓越した才能を感じさせる若手作曲家の登場。

GEGA NEW



GD 382
\2100→\1890
タバコフ(指揮)&ブルガリア国立放送響
 「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.3」

  ショスタコーヴィチ:
   交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの名指揮者エミール・タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第3弾!日本語オビ・解説付き!

 録音:2011年6月13-17日、ブルガリア国立放送スタジオ1,ソフィア(セッション録音)74:27、STEREO/演奏タイミング 27:19/10:52/18:33/17:43

 ショスタコーヴィチの交響曲第7 番は、ドイツ軍によるソ連侵攻開始直後に作曲が開始。ドイツ軍に包囲、連日爆撃が行われ放棄もやむなしとされたレニングラードで大半が書かれ、レニングラードとその市民に捧げられた。開戦から1 年もたたずに初演。ファシズムへの抵抗の象徴としてソ連内外で相次いで再演、特に人気だった米国では初演からの1 年間で60 回以上も演奏された。
 「標題的音楽」から「純音楽」へ、解釈が180 度転換したのもこの作品の大きな特徴だ。終戦から70 年が経とうとしている現在(2014 年12 月8 日)、《レニングラード交響曲》をファシズムへの勝利の象徴として、勝利の賛歌を壮大に打ち上げる演奏はほとんどなくなった。
 タバコフの指揮も、悲劇性や勝利の賛歌を強調した過度に劇的なものではなく、極めて理知的に展開する。第1 弾の第4番、第2 弾の第8 番同様、音楽の全体的な流れは自然で、繊細かつしなやかな表現に好感が持てる。第1楽章冒頭の「人間の主題」は、弦楽器がダウン・ボウ、アップ・ボウを一音ごと交互に繰り返すが、弓全体を使ったテヌートのたっぷりとした響きは、まるでパイプ・オルガンのようだ。弦が冒頭より1オクターヴ上で「人間の主題」を奏でて静かになるまで、低音に比重をおいてオーケストラがすみずみまで明快に鳴り響いている。静かになった部分で現れる「平穏な生活の主題」(ヴィオラとコントラバスの伴奏は、交響曲第5 番第1 楽章主部の低弦とピアノの伴奏の音形と酷似している)のニュアンスのきめが細かく内面的で叙情的な表現は、音楽に潤いをもたらしている。小太鼓の規則的なリズムにのって「戦争の主題」が楽器を替えて執拗に繰り返され、次第にオーケストレーションが厚くなってゆく箇所は、この交響曲を代表する部分だが、決してアッチェレランド的にテンポを煽るのではなく、端整で堅牢な造形性に貫かれる中で、デュナーミクと音色的コントラストを中心にして効果を上げていく点は、タバコフの類まれなバランス感覚を物語っている。第2、第3楽章も、研ぎ澄まされたディテールと心に染み入るニュアンスに満ちている。とりわけ第3 楽章後半、しばらく弱音が続いたあと、コラール主題が再現された時に「パッ」と光が差したようになる瞬間の宗教的な煌きは、この演奏の孤高のごとく深い内面性の象徴になっている。
 終楽章は、鮮明なディテールの処理と確信に満ちたデュナーミクで、音楽は加熱するが、過剰な演出は避け、終始洗練された表現を失っていない。したがって、音楽のスケールはあまり大きいとは言えないが、作品そのものがもっとも質朴な姿で語りかけてくるといった質の表現で、聴くほどに味わいが増してくる類の演奏ということができる。
 指揮者とオーケストラの作品に対する共感が、このような押し付けがましさが一切ない形で現れた演奏は多くなく、「純音楽」としての《レニングラード交響曲》の本質が十全に示された稀有な名演として、歓迎すべき新盤である。


第1&2弾!

GD 380
\2100→\1890
タバコフ/ショスタコーヴィチ交響曲全集第1弾!
  ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの名指揮者エミール・タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第1弾!日本語オビ・解説付き!

 2013年4月、62:42、STEREO、演奏タイミング:27:07/9:13/26:23

 エミール・タバコフとブルガリア国立放送響のショスタコーヴィチ:交響曲シリーズ第1 弾が登場。タバコフは1947 年生まれ、ブルガリアの指揮者で作曲家。CAPRICCIO から出ていたマーラーの交響曲全集は意外な名演として、知る人ぞ知る名盤。
 タバコフは余計な思い入れを排し終始速目のテンポでストレートに音楽を構築していくが、その緊張感が凄い。オーケストラの技術とアンサンブルも見事で、ブルガリア国立放響の上手さに驚くに違いない。録音も大変優秀で、あまたあるショスタコーヴィチ

GD 381
\2000→\1890
「ショスタコーヴィチ:交響曲全集Vol.2」
 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65
エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 ブルガリアの名指揮者エミール・タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集第2弾!日本語オビ・解説付き!

 録音:2013年1月ブルガリア国立放送スタジオ1,ソフィア(セッション録音)66:47、STEREO
 演奏タイミング:28:41/6:32/6:21/11:38/13:33

 タバコフ指揮のブルガリア国立放送響による『ショスタコーヴィチ:交響曲全集』の第2弾。ブルガリア国立音楽院でコントラバスと指揮を学んだエミール・タバコフ(1947 年生まれ)は、作曲家としても活動し、様々な方面で活躍しています。
 彼の名が、日本のリスナーも含めて広く知れ渡ったのは、90 年前後に録音したソフィア・フィルとのマーラーの交響曲全集でした。アンサンブル的には決してヴィルトゥオーゾとはいえなかったオーケストラを率いて、非凡なマーラーを聴かせ、カルトな人気を得ました。2008 年からブルガリア放送響のシェフに招かれて、オーケストラ・ビルダーとしての手腕を発揮し、同響の演奏レベルをメキメキと上げてきました。
 タバコフの指揮は、オーケストラの機能をいかに発揮するかに主眼が置かれ、作曲家らしい音楽の流れを重視した自然体の解釈に好感が持てます。例えば、楽句のセクションごとの区分が明確で、どのフレーズもクリアに聴き分けられて、見通しが良い。そして長大な両端楽章とスケルツォ的な第2、第3楽章、そして陰鬱な第4楽章の対比も鮮やかで、それぞれの音楽の性格が適切に描かれています。両端楽章中間部の強奏部は、ただ音が大きく力技で押し切るのではなく、厳しさの点に於いて、どことなくムラヴィンスキーを彷彿とさせる部分もある、というのは言い過ぎでしょうか。
 加えて、本盤は録音の良さも特筆に値するでしょう。このシリーズが完成すればマーラーに代わるタバコフの代表盤となるでしょう。

 
GD 373
\2100
ハンブルク・フィルのコンミス、カメナルスカによる室内楽!
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
 プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調Op.80
 ヴィエニャフスキ:グノーのファウストの主題による華麗なる幻想曲Op.20
ジョアンナ・カメナルスカ(Vn)
イリーナ・ゲオルギエヴァ(Pf)
 録音:2014 年

 ジョアンナ・カメナルスカはブルガリア、ソフィア出身のヴァイオリニストでザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でルジェーロ・リッチに師事、2002 年にはザルツブルク国際モーツァルト・コンクールに第3 位入賞を果たしている。その後、ヨーロッパ各地でソリストとして活動、デニス・ラッセル・デイヴィス、ピエール・ブーレーズらと共演。
 近年はNDR 交響楽団で第2 コンサート・マスター、ハンブルク・フィルのコンサート・ミストレスを務めている。艶やかな音色と確かな技術で今後が大いに期待されるヴァイオリニストの登場である。

GENUIN

GEN 15334
\2300→\2090
「ドナウ川下り」〜小山莉絵〜ファゴット作品集
 ベートーヴェン:ホルン(ファゴット)・ソナタ ヘ長調Op.17
  (ファゴット版初録音)
 ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンドOp.35
 カリヴォダ:ファゴットとピアノのためのサロンの小品Op.230
  (世界初録音)
 モーツァルト:
  ヴァイオリン(ファゴット)・ソナタ第35番 ト長調K.379/373a
   (ファゴット版初録音)
 ドップラー:
  フルート(ファゴット)とピアノのためのハンガリー田園幻想曲Op.26
小山莉絵(ファゴット)
クレメンス・ミュラー(ピアノ)
 好評のファゴット奏者小山莉絵第2弾!ベートーヴェン、モーツァルトなどのファゴット・ソナタ集?

 録音:2014 年7 月9−11 日 トロッシンゲン・コンツェルトハウス(ドイツ)、66’23

 突出した才能に大注目の逸材!1991 年生まれ、父も名ファゴット奏者小山昭雄氏。第37 回ドイツ音楽コンクールで優勝、第62 回ミュンヘン国際音楽コンクールにて最高位の第2 位を受賞するなど、参加したコンクールすべてで最高位を受賞する才媛、小山莉絵。
 GENUIN レーベルからの2 枚目のアルバムはファゴットの可能性を広げる意欲作。豊かな音色は力強くも、暖かく繊細にコントロールされている。ベートーヴェンやモーツァルトなど、オリジナルの楽器に引けを取らないファゴットの魅力と美しさに溢れている。
 
GEN 15333
\2300
「ザクセン」〜バッハ、メンデルスゾーン、ワーグナー
 ワーグナー(ゴールドハンマー編):
  「ローエングリン」より「第3幕への前奏曲」、「朝の歌と軍隊の行進」
 ワーグナー(ゴールドハンマー編):
  「トリスタンとイゾルデ」より「イゾルデの愛の死
 ワーグナー(M.ネストラー編曲):「神々の黄昏」より「葬送行進曲」
 ワーグナー(ゴールドハンマー編):
  「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」
 メンデルスゾーン(ゴールドハンマー編):前奏曲とフーガ ハ短調Op.37
 J.S.バッハ(G.ブラウアー編曲):管弦楽組曲第3番BWV1068
トーマス・クラモー(指揮)
ザクセン管楽フィルハーモニー(吹奏楽)
 録音:2014 年3 月17-20日 ベサニー教会(ライプツィヒ) 56’07

 ザクセン管楽フィルハーモニーは60 年以上の歴史を誇る吹奏楽団。指揮はベルリン・フィルの元トランペット奏者だったトーマス・クラモー、メンバーはドイツの主要な交響楽団の管楽器奏者たちで構成されています。
 ドイツのザクセンにゆかりのある3 人の作曲家バッハ、メンデルスゾーン、ワーグナーの名曲を吹奏楽版にアレンジ。力強く響き渡る管楽器がエネルギッシュに清々しく奏でています。“ワルキューレの騎行”は色彩感豊かに躍動するメロディ、キレのある音色は開放的で爽快!バッハの“管弦楽組曲第3 番”は、典雅に華麗なサウンドで聴かせてくれます。
 
GEN 15335
\2300
「ロマンティック・インプレッションズ」
 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78
 クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22
 グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
 グリーグ:歌曲編曲集
  (はじめての出会いOp.21-1/薔薇の時にOp.48-5/
   ソルヴェイグの歌”Op.23-19)
ビョル・カン(ヴァイオリン)
ボリス・クズネゾフ(ピアノ)
 録音:2014 年2 月3−5 日 ベルリン イエス・キリスト教会(ダーレム)69’33

 2009 年のドイツ音楽コンクールのピアノ部門とヴァイオリン部門で優勝したビョル・カンとボリス・クズネゾフによるデュオ第2 作。
 1985 年生まれの若き2 人ですが、2011 年にはカーネギー・ホール・デビューも果たし、ビョル・カンは2013 年のラルス・フォークトが主催するシュパヌンゲン音楽祭にも参加するなど実力も評価も急上昇中。エレガントなスタイルで伸びのある音色がふくよかにロマンを湛えている。2 人の美しい調和、お互いがバランス良く丁寧に演奏しています。グリーグの歌曲編曲はシンプルなメロディが優しく心に響く。
 
GEN 15336
\2300
〜ドイツ音楽コンクール2013優勝者〜
 「ルーベン・ドゥラ・デ・ラモ(テューバ)」

  (1) クリステル・ダニエルソン(1942-1989):
   テューバとブラス・アンサンブルのための「カプリッチョ・ダ・カメラ」
  (2)アルマンド・ラッセル(1932-):テューバと木管五重奏のための協奏的組曲
  (3)アンリ・トマジ(1901-71):「生きるべきか、死ぬべきか」
  (4)ウィリアム・ペン(1943-):テューバとマリンバのための「カプリッチョ」
  (5)モルテン・ゴートハウグ(1955-):テューバと金管五重奏のための協奏的ソナタ
ルーベン・ドゥラ・デ・ラモ(Tuba)
(1)(5)アンサンブル・シュワープンクト
(1)ユヴァル・ウォルフソン(Trb)
(1)(2)(5)ケルヴィン・グアラパーナ(Hr)
(2)ワイマール木管五重奏団
(3)トロンボーン・ユニット・ハノーファー
(4)サブリナ・マ(マリンバ)
 録音:2014 年3 月25-27 日、ベルリン イエス・キリスト教会(ダーレム)、54’02

 スペイン生まれ、ドイツのハノーファー音楽大学でイェンス・ビョルン=ラーセンに師事したテューバ奏者ルーベン・ドゥラ・デ・ラモ。2012 年第8 回エオルス国際管楽器コンクール、マルクノイキルヘン国際器楽コンクールで優勝するなど、数々のコンクールで入賞しています。2013 年のドイツ音楽コンクールで優勝し、CD デビューを果たしました。
 テューバの超絶技巧を駆使し、様々な編成の室内楽でテューバの魅力を最大限に引き出しています。

K&K出版


KUK 117
\2400
「愛と歌」〜アカペラ合唱曲集
 ロバート・ルーカス・ピアサル:偉大なる神の愛
 シューマン(C.ゴットヴァルト編):君の顔、古い童話の中から
 ジョン・ラター:カンターテ・ドミノ
 ペーター・コルネリウス:3つの合唱曲「愛」Op.18
 ヤーッコ・マンテュヤルヴィ:海難事故の聖歌
 ジョン・タヴナー:永遠の太陽
 エリック・ウィテカー:闇と黄金、希望・信仰・生命・愛
 デヴィッド・ヒル:愛と慈しみのあるところ
 ブランコ・スターク:私の神よ、何故私を見捨てたのですか?
 ヴォルフラム・ブッヘンベルク:55の天使に守られて
 スヴェン・ダーヴィド・サンドストレム:主の祈り
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
マウルブロン室内合唱団
 ユネスコ世界遺産修道院に響く美しいアカペラ合唱!!

 録音:2013年3月6-9日マウルブロン修道院(ライヴ)、75’00

 ユネスコの世界遺産、ドイツのマウルブロン修道院での録音シリーズ最新作。
 マウルブロン室内合唱団は1983 年に創設され、これまでに数々のコンクールで入賞を果たしています。
 このアルバムはロマン派から現代の合唱曲まで幅広く選曲。彼らの柔らかな歌声が、崇高で神聖な修道院の雰囲気と優しく溶け合い、まさに癒しの歌声となっています。建物に響き渡る美しい合唱曲は知られざる楽曲も聴きやすい。

MSR



MS 1493
\2300→\2090
「ツァイスル&コープランド:ヴァイオリン・ソナタ集」
 エーリヒ・ツァイスル(1905-59):メヌカイムの歌
 アーロン・コープランド(1900-90):ヴァイオリン・ソナタ
 エルネスト・ブロッホ(1880-1959):アボーダー
 ツァイスル:ヴァイオリン・ソナタ「ブランダイズ」
 ロバート・ダーバー(1922-1945):セレナータ
ジーナ・シフ(Vn)
キャメロン・グラント(Pf)
 ジーナ・シフによるツァイスル、コープランド他ユダヤ系ヴァイオリン作品集

 録音: 2012 年10 月、60’23

 ジーナ・シフの「シベリウス、バーバー:ヴァイオリン協奏曲集」(MS1459)に続くアルバム。
 ユダヤ系の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品を収録。コープランドとブロッホ以外はあまり知られていないが、エリック・ツァイスルはオーストリアの作曲家でナチスのオーストリア併合時にアメリカに亡命、その後はハリウッドで映画音楽の作曲で名を成した。
 ロバート・ダーバーはドイツの作曲家、チェリスト、ピアニストであったが第2 次大戦中、ダッハウの強制収容所で死去、ここに収録の演奏時間わずか3 分のセレナータが現在残された唯一の作品となる。


好評!ジーナ・シフの旧譜!
ブロッホ:ヴァイオリン協奏曲/バール・シェム/ヘブライ組曲(スコティッシュ・ナショナル管/セレブリエール)
NAXOS
8.557757
\1100
ブロッホ:ヴァイオリン協奏曲 他
 ヴァイオリン協奏曲/バール・シェム/ヘブライ組曲
ジーナ・シフ(ヴァイオリン)
ホセ・セレブリエール(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ジュネーヴに生まれた早熟の天才、ブロッホ(1880-1959)はブリュッセル音楽院でウジェーヌ・イザイに師事した。イザイは彼の才能をすぐさま見抜き、その音楽性を追求するように説得したという。このヴァイオリン協奏曲は、ブロッホがニューメキシコを訪問した時に耳にしたアメリカインディアンの歌を主題とし、そこに彼らしい「聖書を通じて感動し打ち震える魂の叫び」を加えた知られざる名曲。この録音によってファンが増えることでしょう。

MSR
MS1339
\2300→¥2090
 ブラームス:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78
  ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
  ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ジーナ・シフ(Vn)
キャメロン・グラント(Pf)

録音:2007年9月ニューヨーク

ジーナ・シフはニューヨーク・タイムズ紙に「ハイフェッツの再来」と絶賛され、現在ヨーロッパ、アメリカを中心に演奏活動を行っているベテラン・ヴァイオリニスト。彼女の初録音は1968年のMGM映画「フィクサー」のためのモーリス・ジャルが書き下ろした無伴奏ヴァイオリン作品だった。多くの賞の受賞歴があり、フィラデルフィア管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管と度々共演している。NAXOSよりブロッホのヴァイオリン協奏曲などをリリースし高い評価を得ている。

MSR
MS 1459
\2300→\2090
ジーナ・シフのシベリウス&バーバー:ヴァイオリン協奏曲
 (1)シベリウス(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲
 (2)パウル・ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌(管弦楽版、世界初録音)
 (3)バーバー(1910-1981):ヴァイオリン協奏曲
ジーナ・シフ(Vn)
アヴラーナ・アイゼンバーグ(指揮)
MAV交響楽団
 
 録音:2011年ハンガリー放送,ブダペスト

 ジーナ・シフはニューヨーク・タイムス紙で「甘美で高いヴォルテージ、ハイフェッツの再来」と高い評価を得ている女流ヴァイオリニスト。既に録音は数多く、映画音楽の大家モーリス・ジャールのサントラ「フィクサー」が録音デビュー、他にブロッホのヴァイオリン協奏曲(NAXOS)、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集(MSR)などがあり、レパートリーにも特色がある。このディスクではユダヤ情緒たっぷりの神秘的なベン=ハイムの作品と明朗快活なバーバーの協奏曲で魅力的なカンタービレを聴かせている。指揮のアイゼンバーグは女流指揮者で、ボストン室内響の音楽監督を務める。




 

MS 1431
\2300
「献呈」〜パリ音楽院の作曲家によるフルート作品集
 ピエール・カミュ(1885-1948):歌とバディネリ
 シャルル・ケクラン(1867-1950):フルート・ソナタ
 ルネ=エマヌエル・バトン(1879-1949):パッサカリア
 アルベール・ルーセル(1869-1937):アンダンテとスケルツォ
 フィリップ・ゴーベール(1879-1941):フルート・ソナタ第2番
 メラニ・ボニ(1858-1937):小品、スケルツォ
 ピエール・マックス・デュボア(1930-1993):フルート・ソナタ
フランセスカ・アーナン(Fl)
テリー・リン・ハドソン(Pf)
 ケクラン、ルーセル、ゴーベール他20世紀フランスのフルート作品集!

 録音:2013年1月、70:23

 アーナンのケクラン、オールウィン他の無伴奏フルート作品集(MS1457)に続くアルバム第2弾。名門パリ音楽院出身の作曲家達によるフルート作品を収録。
 19 世紀末から20 世紀初頭に活躍した作曲家達の作品はいずれもフランスの洗練されたエスプリにあふれている。フランセスカ・アーナンはオバーリン音楽院で学び、カナダ、アメリカ、アジア、ヨーロッパでソリストとして活躍している中堅女流フルーティスト。
 

MS 1478
\2300
「怠惰な午後」〜バイロン・ベロウズのサキソフォンのためのサロン音楽
 バイロン・ベロウズ:
  この家の中で、私は春を待つ、シモーネ、
  これは私の狂気、魔法の髪、メリー・ゴーランド、
  花のための私の悲しみ、怠惰な午後、3 時、グッドナイト
ハビエル・オビエド(Sax)
ジャン=ピエール・シュミット(指揮)
聖ルカ室内アンサンブル
 録音:2014 年5 月、54'05

 バイロン・ベロウズはトロントを拠点に活動するカナダのライト・ミュージックの作曲家でミュージカルなどを発表、カナダ、アメリカで幅広く活躍している。
 収録曲はいずれも肩の凝らない親しみやすい音楽。サックスのハビエル・オビエドはカーター、ヒンデミット、コリリアーノなど20〜21 世紀の音楽を得意としており、甘い音色が特徴。
 

MS 1481
\2300
「金管とオルガンのための音楽」
 カンプラ(1660-1744):ダンス組曲
 ホヴァネス(1911-2000):センツァ・ミスラ
 フンパーディンク(1854-1921):夢のパントマイム
 ガブリエリ(1554-1612):第7 旋法によるカンツォーナ第2番
 バッハ:「装いせよ、我が魂よ」BWV.654(オルガン独奏)
 シューマン:アダージョ(4つのカノン形式の練習曲より)
 ガブリエリ:第9旋法によるカンツォーナ
 ブクステフーデ:輝く曙の明星のいと美わしきかな
 リムスキー=コルサコフ:「貴族の入場」(「ムラダ」より)
 バッハ:幻想曲BWV572(オルガン独奏)
 R.シュトラウス:聖ヨハネ騎士修道会の荘重な入場
トンプソン・ブラス・アンサンブル
バーバラ・ブルンス(Org)
 録音:2011-13 年、65’27

 ブラスとオルガンによる新旧アンサンブル作品を収録。アメリカの特異な作曲家ホヴァネスの作品はトランペット・ソロとオルガンのためのソナタからの抜粋。オルガンのバーバラ・ブルンスは日本生まれのアメリカ人で札幌、苫小牧、東京で育ち、かの地で音楽の初期教育を受けた。現在はニューイングランド音楽院で教鞭を取りつつ演奏活動に励んでいる。
 

MS 1521
(2CD)
\3600
「トゥ・フォー・ザ・ロード」
 鷲と私、黄金の耳、トゥ・フォー・ザ・ロード、
 紫の夢、ア・タイム・フォー・ラヴ、スピーク・ロウ、
 天使のまなざし、ルート66、夜は千の目を持つ、
 あなたと私、9月の歌、ほか全25曲
パム・パーヴィス(Vo)
ボブ・アッカーマン(Sax,Cl,Fl)
ほかバンド
 女声ヴォーカルにサッカス、クラリネット、フルートのソロと小編成のバンドによるジャズ・スタンダードナンバー集。
 
MS 1527
\2300→\2090
「幻想曲とフーガ」〜ハープ作品集
 バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV903
 エラアス・パリシュ=アルヴァーズ(1808-49):
  大幻想曲とイタリアの動機による勇敢な変奏曲Op.57
 マイケル・キンベル(b.1946):北極圏のバラード
 トゥリーナ(1882-1949):トッカータとフーガOp.50
 アンリエット・ルニエ(1875-1956):伝説〜ルコント・ド・リルの「妖精たち」による
カトリーナ・セデルケニ(Hrp)
 録音:2014 年3 月、64’35

 バッハとトゥリーナはもともとピアノ曲、それ以外はハープのオリジナル作品。作曲家パリシ・アルヴァースとエンリエット・ルニエはハープの世界ではよく知られた存在。ハープのカトリーナ・セデルケニはカナダ出身でウィーンとフランクフルトで学び、現在ゲヴァントハウス管弦楽団やウィーン・フィルなど名だたるオーケストラで活動している期待の若手。

 カトリーナ・セデルケニ、応援しちゃいます。
 

MS 1531
\2300
「バッハ&ベートーヴェン・モーストリー・トランスクリプション2」
 バッハ(ブゾーニ編):前奏曲とフーガ ニ長調BWV532
 ベートーヴェン(リスト編):遥かなる恋人にop.98/S.469
 バッハ(リスト編):前奏曲とフーガ イ短調BWV543/S.462
 バッハ( シロティ編) : アダージョ〜ソナタ第5番ヘ短調BWV1018 より
 バッハ(ブゾーニ編):
  コラール前奏曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639/177
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.11
ティエン・シェイ(謝欣恬,Pf)
 録音:2013 年10 月、71’13

 ロマン派のヴィルトゥオーゾ作曲家達によるバロック、古典派の作品の絢爛豪華な編曲集。実は本アルバムはその第2 集で、第1 集はTitanic レーベルでリリースされ、バッハ、ショパン、シューベルト、シューマンなどが取り上げられていた。
 ピアノのティエン・シェイは台湾出身で米国に移住後、国際リスト・コンペティションなどに入賞。その後は米国、欧州、アジアでさかんに演奏活動を繰り広げている。
 

MS 1534
\2300
「アメリカの抒情主義」〜アメリカのピアノ作品集
 クリストファー・テオファニディス(b.1967):全ての夢は地平線と共に始まる
 リチャード・ダニエルプール(b.1956):前奏曲集「魅惑の庭」第2集
 モニカ・ヒュートン(b.1954):ピアノ・ソナタ
 ジャスティン・メリット(b.1975):シャコンヌ「慈愛」
 ピエール・ジャルバート(b.1967):トッカータ
クリストファー・アトジンジャー(Pf)
 録音:2013 年5 月、67’32

 アメリカの中堅からベテラン世代の作曲家によるピアノ作品集。殆どが2000 年以降に作曲されたもの。アルバム・タイトル「アメリカの抒情主義」にある通り、いずれもトナリティによるロマンティックな作品。
 ダニエル・ポワーの前奏曲集はその名からもある程度、推察できるように非常にドビュッシーを思わせる。その他、ジャズやラグタイムの様式を真似た音楽もあり、肩肘張らず楽しめる内容になっている。

MUSIC&ARTS



M&ACD 1285
\2300→\2090
カルロ・グランテ(ピアノ)
 「リスト、芸術と文学」

 ダンテを読んでーソナタ風幻想曲
 ペトラルカのソネット第47番、第104番、第123番
 メフィスト・ワルツ(ブゾーニ編:管弦楽版をピアノ・ソロに編曲)
 死の舞踏(ピアノ・ソロ版)
カルロ・グランテ(ピアノ)
 現代のヴィルトゥオーゾ、カルロ・グランテのリスト

 録音:2012年1月(ウィーン),66’45

 注目のピアニスト!イタリアの知る人ぞ知る名手カルロ・グランテ。あの難曲ゴドフスキーの“ショパンの練習曲による53 の練習曲”を演奏&録音し、アムランやシチェルバコフと並び称されるヴィルトゥオーゾ・ピアニストの1人です。
 今作も技巧的なリストの名曲をダイナミックなピアニズムと難曲と感じさせない柔らかさのある表現を聴かせます。「ダンテを読んで」では重厚な響きも弱音のセンシティブな音色も明瞭。タッチが多彩です。ブックレットはグランテ本人による詳細な解説も収録されています(英語)。


そのショパン=ゴドフスキー編:練習曲集
Godowsky Edition, Vol. 4
M&A 1093
(2CD)
\3600→\3290
ショパン=ゴドフスキー編:練習曲集(異稿も含む世界初録音) カルロ・グランテ(P)
デジタル録音


NEOS

NEOS 11013
\2400
リゲティの協奏曲集!気鋭のチェリスト、アルトシュテットも登場!
 ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
  (1)チェロ協奏曲(1966)
  (2)グラン・マカーブルの秘密(1991)〜
   トランペット独奏と室内オーケストラのための(エルガー・ハワース編)
  (3)ピアノ協奏曲(1985-1988)
ファビアン・パニセッロ(指揮)
プルーラル・アンサンブル
(1)ニコラス・アルトシュテット(Vc)
(2)マルコ・ブラーウ(Trp)
(3)アルベルト・ロサード(Pf)
 録音:(1)2011年、(2)2009年、(3)2005年

 リゲティの代表的な2 つの協奏曲ほかを新進気鋭の若手演奏家の演奏で聴く最新録音。
チェロ協奏曲はリゲティの名を一躍有名にした「アトモスフェール」と音群作法の総決算ともいうべき傑作「ロンターノ」の間に書かれた音響とメロディの波が去来する20 世紀を代表するチェロ協奏曲。
 「グラン・マカーブルの秘密」はリゲティ唯一のオペラ「グラン・マカーブル」第2 幕3 場で秘密警察長官ゲポポ(コロラトゥーラ・ソプラノ)が暗号で迫りくる脅威を告げる、声楽パートとは思えないアクロバティックなアリアを3つ繋げたものでトランペットで演奏してもよいことになっている部分の抜粋。
 ピアノ協奏曲は60 年代の音群作法から抜け出して複雑なポリリズムを駆使したリゲティ後期の代表作。独奏者はいずれも30〜40 代の若手・中堅で迸るエネルギーがリゲティ芸術に新たな生命を吹き込む。
 
NEOS11411/14
(4SACD HYBRID)
\9600
「ドナウエッシンゲン音楽祭2013」全作世界初演
 クサヴィエ・ロトも登場!

 SACD1)
  (1)エンノ・ポッペ(b.1969):記憶(2008-13)
 SACD2)
  (2)ベルンハルト・ラング(b.1957):
   モナドロジーXIII「生意気なメイド」(2013)〜
    2つの管弦楽(一つは四分音)のための
 SACD3)
  (3)ジョルジュ・アペルギス(b.1945):
   シチュエーション(2013)〜23人の独奏者のための
  (4)アルベルト・ポサダス(b.1967):
   三重協奏曲「ケルゲレン」(2013)〜
    増幅された木管トリオと管弦楽のための
 SACD4)
  (5)ヴァルター・ツィンマーマン(b.1949):
   スアブ・マリ・マグノ/クリナメンI-VI(1996-98/2010-13)〜
    6群のオーケストラのための
  (6)フィリップ・マヌリ(b.1952):
   元の位置で(2013)〜管弦楽とアンサンブルのための
(1)エンノ・ポッペ(指揮)
 クラング・フォルム・ウィーン
(2)ヴォルフガング・リシュケ&
 クリストファー・シュプレンガー(指揮)
 SWRバーデン・バーデン・フライブルク交響楽団
(3)エミリオ・ポマリコ(指揮)
 クラング・フォルム・ウィーン
(4)フランソワ・クサヴィエ・ロト(指揮)
 SWRバーデン・バーデン・フライブルク交響楽団
 ルシェルシュ木管三重奏団
(5)パスカル・ロッフェ(指揮)
 SWRバーデン・バーデン・フライブルク交響楽団
(6)フランソワ・クサヴィエ・ロト(指揮)
 アンサンブル・モデルン&
 SWRバーデン・バーデン・フライブルク交響楽団
 お待たせしました、現代音楽の祭典ドナウエッシンゲン2013年のオーケストラ・コンサート・ライヴ!

 録音:2013年10月18、19、20日

 昨年のドナウエッシンゲン音楽祭は2013 年10 月に開催され4 日間のうちに計10 のコンサートが行われた。
 内容は室内楽、合唱、サウンドアート、ジャズ・セッション(!)、管弦楽など近年はますます多様なジャンルが取り上げられるようになってきている。
 このセットでは管弦楽の全コンサートを収録。若手・中堅世代からベテランまで幅広い作風を楽しめる。中でも大ベテランのヴァルター・ツィンマーマンが長きに渡り作曲・改作が続けられこの録音が世界初演となった「スアブ・マリ・マグノ/クリナメンI-VI」の禁欲的だが、豊穣な響きの持続は巨匠の貫禄充分で特筆に価する。
 
NEOS 11219
\2400
「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン19」
 アドリアナ・ヘルツキー(b.1953)作品集
  (1)「殺された者の絵画」(1993)〜72 人のヴォーカリストのための
  (2)「反対側に」(2002)〜
   クラリネット、ハーモニカ、アコーディオンと管弦楽のための
  (3)「悪魔」(2006)〜合唱と管弦楽のための
  (4)フォルミカリウム(2010)〜36 人の無伴奏混声合唱のための
  (5)「狼を追いかけて」(1989/90)〜6人の打楽器奏者のための
(1)グスタフ・ショクヴィスト(指揮)
 バイエルン放送合唱団
(2)ハワード・レヴィ(ハーモニカ)
 ミヒャエル・リースラー(Cl)
 ジャン=ルイ・マティニエ(アコーディオン)
 ルーカス・ヴィス(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
(3)マルティン・ブラビンズ(指揮)
 バイエルン放送交響楽団、合唱団
(4)フローリアン・ヘルガート(指揮)
 バイエルン放送合唱団
(5)エドガー・ガッジース(指揮)
 パーカッサンブル・ベルリン
 録音:2002〜2010 年ライヴ

 久々の「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン」シリーズ第19弾。
 ヘルツキーはルーマニア出身でドイツ在住の女性作曲家でミルコ・ケレメン、ヘルムート・ラッヘンマンらに師事、現代オペラとしては破格のヒットとなった「ブレーメンの自由」をはじめ、多くのオペラ、管弦楽作品を発表している。
 このアルバムは1990 年代から2000 年代に書かれた作品が中心で主cに合唱が重要な役割を果たしている。ただ歌うだけでなく、叫び声、子音の特殊な用法、集団のざわめきなどが効果的に扱われ、非常に新しい音の世界が展開する。
 
NEOS 11316
\2400
「フォーク・ソングズ」
 〜アンサンブル・エクスペリメンタル・エディションVol.5

  (1)ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):
   フォーク・ソングズ(1964)〜
    メゾ・ソプラノと7 楽器のための/ギターつきヴァージョン初録音
  (2)フランギス=ヌルラ・ホーヤ(b.1972):絶望のキャラヴァン(2011)
  (3)ヴィト・ズラーイ(b.1979):ツグブレニ(2010/11)
  (4)マルタ・ゲンティルッチ(b.1973):衆目(2010/11)
  (5)マリアーナ・ウングレアヌ(b.1974):ネ・ヴェリ・ヴェトリ(2012)
  (6)マルコ・ニコディエヴィチ(b.1980):
   プリトゥリ・サ・プラニナータ(2013)
  (7)ヤミリア・ヤジルベコヴァ(b.1971):S.O.G(2012)
デトレフ・ホイジンガー(指揮)
アンサンブル・エクスペリメンタル
(2)-(7)エクスペリメンタル・スタジオSWR
 (ライヴ・エレクトロニクス)
 録音:2013 年

 アンサンブル・エクスペリメンタルは2009 年に結成された比較的新しいグループで、アルト独唱、フルート、クラリネット、ギター、打楽器、ヴィオラ、チェロの7 人から構成される。
 この編成にNEOS の他のアルバムでも既におなじみのライヴ・エレクトロニクスのエキスパート集団、エクスペリメンタル・スタジオSWR を加え、多様な音響空間が繰り広げられる(ベリオの名作「フォーク・ソングズ」には電子音響は含まれない)。
 登場する作曲家の年齢も様々、国籍もイタリア、カザフスタン、セルビア、スウェーデン、モルドヴァ、スロヴェニアと多様で、これ一枚でISCM World Music Days 音楽祭の様相を呈している。最近の若手・中堅世代の動向を知るのに最適の一枚。
 
NEOS10919
(SACD HYBRID)
【再プレス】
\2400
ゲオルグ・フリードリヒ・ハース(b.1953):
 アンサンブルのための作品集

  (1)「ああ、たとえ私が叫ぼうとも、誰が聞いてくれよう...」(1999)
  (2)「...自由な欲求から...接続...」(1994-96)
  (3)「...そして...」(2008)
エンノ・ポッペ指揮
コレギウム・ノヴム・チューリッヒ
マーティン・ロレンツ(Perc)
(3)SWR エクスペリメンタル・スタジオ
 (エレクトロニクス)
 録音:2008 年

 ハースはオーストリア出身でチェルハに師事した後、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会でコンピュータ音楽について学び、今日ではスペクトル楽派のひとりとして目されているが、実際は多様な技法を駆使し独自の世界を確立している。
 このアルバムでは前世紀末から今世紀初頭にかけて作曲された3 曲が選ばれ、ブーレーズにも通じる冷たく澄み切った音響空間を楽しむことができる。
 
NEOS 21303/04
(2CD)
\4800
「ドビュッシー:前奏曲全曲(第1巻・第2巻)」
 クロード・ドビュッシー(1892-1918):
  CD1:「前奏曲集第1巻」
   (デルフィの舞姫/ヴェール(帆)/野を渡る風/
    夕べの大気に漂う音と香り/アナカプリの丘/雪の上の足跡/
    西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女/とだえたセレナード/
    沈める寺/パックの踊/ミンストレル)
  CD2:「前奏曲集第2巻」
   (霧/枯葉/ヴィーノの門/妖精たちはあでやかな踊り子/
    ヒースの荒野/奇人ラヴィーヌ将軍/月の光が降り注ぐテラス/
    水の精/ピクウィック殿をたたえて/カノープ/交代する三度/花火)
ギレアド・ミショリ(Pf)
 NEOSが自信を持って送りだす「ドビュッシー:前奏曲集」作曲家でもあるギレアド・ミショリの解像度の高い演奏!

 録音:2012年7月、83:55

 ギレアド・ミショリは1960 年エルサレム出身で日本へも度々訪れソロや室内楽のコンサートを開き、ファンも多い。作曲家でもあり当NEOS レーベルから室内楽作品集も発売になっている(NEOS11022)。
 ミショリはヤナーチェクのピアノ付き室内楽の全曲を世界で初めて録音したことでも知られる。印象派、近現代作品は彼の最も得意とするレパートリーで、この前奏曲全集でもペダルを控えつつ、透明感のある解像度の高い現代的なドビュッシーに仕上げている。
 
NEOS 11402
\2400
「メラ・マイアーハンス(b.1961)作品集」
 (1)「エニグマ」(1999)〜声、打楽器とプリペアード・ピアノのための
 (2)「トリトン」(1989/90)〜ピアノ独奏のための
 (3)「A-a」(2000)〜声と打楽器のための
 (4)「オルフェウス」(1999)〜声のソロのための
 (5)「開放弦Ⅱ」〜ヴァイオリン独奏のための(1995/96)電子音響付随版(1999)
(1)(3)(4)レスリー・レオン(Vo)
(1)(2)ローラ・ガラチ(Pf)
(1)(3)フリッツ・ハウザー(Perc)
(5)レンカ・スプコヴァ(Vn)
(5)トメック・コルチンスキ(エレクトロニクス)
 録音:2014 年5 月、54'05

 マイアーハンスは1961 年スイス出身で現在はベルリンとブランデンブルクに居住して活動している。バーゼル音楽院で2000 年まで電子音楽の招聘作曲家として研究、作曲、講義を行い、ハノーバー歌劇場、ルツェルン音楽祭など、多くの音楽祭、歌劇場オーケストラから委嘱を受けている。
 作風は電子音楽の影響を受けて打楽器、プリペアード・ピアノなどから思いがけず精妙な響きを引出し、それを綿密に紡いでゆく、といった静謐で繊細なもの。「エニグマ」はプリペアード・ピアノのせいもあろうが、初期のケージを思わせる美しい歌曲。
 
NEOS 11407
\2400
「解体するアコーディオン」
 (1)ヴィト・ズライ(b.1979):シルエット(2012)
 (2)エドゥワルド・デメッツ(b.1958):
  アコーディオンとサンプルのための4つのトラック(2013)
 (3)クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962):
  解体するアコーディオン(2000/01-08)
 (4)アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):ゲットムーヴ(2011/14)
 (5)ルカ・ユハルト(b.1982):hrUP(2013)
ルカ・ユハルト(アコーディオン)
 録音:2011-2014 年、55‘01

 若手アコーディオン奏者ルカ・ユハルトはこれまでに40 曲以上の新作を初演してきた。その中にはドナウエッシンゲン音楽祭で初演されたグロボカールの記念碑的作品「ローマのラジオグラフィ」も含まれている。
 このアルバムでは中堅以上の世代の作曲家の作品が選ばれており、いずれもアコーディオンの機能を最大限に生かした、さながら電子音楽のような特殊な音響であふれている。自作のhrUP では奏者自らが叫び声をあげるなど、パフォーマンス、シアター・ピースの色合いも濃い。
 
NEOS 11415
\2400
「ジャン=ピエール・ルゲ(b.1939)作品集」
 (1)「エトワール」(1981)〜ハープシコードと5楽器のための
 (2)弦楽三重奏曲(1978-1979)
 (3)アズール(1990-1991)〜ピアノのための
(1)イレーネ・アッサヤグ(Cemb)
 ユキ・マヌエラ・ヤンケ(Vn)
 マリオ・ブラウマー(Vc)
 ヤニーネ・ノイゲバウアー(Cl、バスCl)
 ヴィルマンタス・カリウナス
  (Ob、イングリッシュHr)
 ブリッタ・ヤーコプス(Fl、ピッコロ)
 ヨアヒム・フォンテーン(指揮)
(2)ジャンジ・カオ(Vn)
 ベンジャミン・リビニウス(Va)
 マリオ・ブローメル(Vc)
(3)ドミニク・メレ(Pf)
 録音:2012 年1 月68’25

 ジャン=ピエール・ルゲは作曲家、オルガニスト、インプロヴァイザーとしての多彩な顔を持ち、ヨーロッパで既に多くの作品を発表している。
 「エトワール」はチェンバロと室内アンサンブルのための小さな協奏曲でチェンバロの細かな動きが次第にアンサンブルに広がり様々に変容してゆく佳品。ピアノ曲「アズール」はメシアン譲りの色彩的なハーモニーと量感のあるピアノの音塊が魅力。

NMC


NMC D199
\2300
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
 「夜の歌」〜ヘレン・グライム(b.1981)作品集

  (1)尾流雲/(2)色あせた大気のなかへ/
  (3)クラリネット協奏曲/(4)冷泉/
  (5)誰もが歌った/(6)夜の歌/(7)真夜中近く
(1)(3)(7)マーク・エルダー(指揮)
(2)(4)-(6)ジェームズ・フィリップス(指揮)
(1)(3)(5)-(7)ハレ管弦楽団
(2)(4)ハレ・ソロイスツ
(3)リンゼイ・マーシュ(Cl)
 スコットランドの若手女流作曲家ヘレン・グライム作品集

 録音:2013-2014年

 ヘレン・グライムはスコットランド出身の若手作曲家でエディンバラで学んだ後、王立音楽院でジュリアン・アンダーソン、エドウィン・ロックスバラに師事している。
 作品はロンドン響、BBC スコットランド響によって取り上げられている。作風は無調によるが、楽器法や音色に対する感性に非凡な才能が感じられ、管弦楽の移り行く色彩の変化を楽しむことが出来る。
 

NMC D202
\2300
〜デビュー・ディスク・シリーズ〜
 「静寂の速度で」〜シャルロッテ・ブレイ(b.1982)作品集

  (1)静寂の速度で
  (2)雪の中で燃え盛る炎
  (3)オネイロイ
  (4)リプレイ
  (5)イエロー・リーヴからの歌
  (6)コート・イン・トゥリー・トップ
(1)サー・マーク・エルダー(指揮)
 オールドバラ・ワールド管弦楽団
(2)ルーシー・ショーファー(M.Sop)
 バーミンガム現代音楽グループ
(3)ヒュー・ワトキンス(Pf)
(4)ヒュー・ワトキンス(Pf)
 バーミンガム現代音楽グループ
(5)クレア・ブース(Sop)
 アンドルー・マシューズ=オーウェン(Pf)
(6)アレクサンドラ・ウッド(Vn)
 オリヴァー・ナッセン(指揮)
 バーミンガム現代音楽グループ
 イギリスの若手女流作曲家シャルロッテ・ブレイ作品集

 録音:2011-14 年

 シャルロッテ・ブレイはイギリスの若手作曲家でバーミンガム音楽院で学んだ後、王立音楽院でマーク・アンソニー=タネジに師事した。管弦楽曲に非凡な才能を発揮し、ロンドン響、ロンドン・フィルなどによって作品は盛んに演奏されている。
 収録されているオーケストラのための「静寂の速度で」は2012 年にBBC のプロムスにより委嘱、世界初演され話題を呼んだ彼女の代表作でヴァレーズやストラヴィンスキーを思わせる管弦楽のもりもりと隆起する音のダイナミズムが魅力的。

ODRADEK RECORDS



ODRCD 315
(2CD)
\4800→\4390
アルトゥール・ピサロ(ピアノ)
 「セルゲイ・ラフマニノフ:ピアノ作品全集第1集(2枚組)」

  コレルリの主題による変奏曲Op.42
  ピアノ・ソナタ第2番Op.36
  6つの楽興の時Op.16
  サロン小品集Op.10
  練習曲集「音の絵」Op.39
アルトゥール・ピサロ(ピアノ)
 名ピアニスト、ピサロによるラフマニノフ全集第1弾!

 録音:2013‐14年, 145‘26、STEREO

 ポルトガルの名ピアニスト、アルトゥール・ピサロによるラフマニノフのピアノ作品全集録音始動!
 1968 年ポルトガルのリスボン生まれ。神童として幼少時から演奏活動を行い、マレイ・ペライアやラドゥ・ルプーが優勝したリーズ国際コンクールの1990 年優勝者(ラフマニノフのピアノ・ソナタ第2 番とピアノ協奏曲第3 番を演奏!)であり、Hyperion レーベルやLINN レーベルなど録音も多数の実力派ピアニスト、アルトゥール・ピサロ。オドラデック・レーベルからリリースされるこのアルバムはラフマニノフのピアノ独奏作品全集の第1集となります。
 ピサロが幼少時から敬愛してやまない作曲家なだけに、その演奏は温もりがあり、音楽に豊かな広がりを感じます。卓越したテクニックはもちろん、タッチもクリアで美しい。“楽興の時作品16”は内面をえぐるような情感豊かで迫力のある演奏に心揺さぶられる。思い入れのある“ピアノ・ソナタ第2 番”は繊細なパッセージも華麗なテクニックも、“ピサロの世界”に魅了されます!日本語解説付き。今後のリリースも楽しみです。
 


ODRCD 326
\2400→\2190
「陰と対比」
 ドメニコーニ:コユンババ(組曲 Op.19)/
 アルベニス:マッロクラ Op.22/
 アルベニス:アストゥリアス(スペイン組曲Op.47 から)/
 タレガ:涙/
 不詳:スペインのロマンス/
 ルンデスタード:夜遅く/
 アグァルド:アンダンテとロンド/
 バリオス・マンゴレ:大聖堂/
 ジスモンチ:水とワイン
クリスティーナ・サンドセンゲン(ギター)
 ノルウェイの美人ギタリスト、サンドセンゲンのデビュー盤!

 録音:2013 年8 月12-15 日、2014 年5 月20-26 日、イスタンブル、DDD、58'53

 ノルウェイの美女ギタリスト、クリスティーナ・サンドセンゲンのデビューCD。サンドセンゲンは1987 年の生まれ。15 歳の時にギターを弾き始め、ノルウェイの音楽院で学んだ後、スペインに留学して研鑽を積んだ。まだ20 代ながらノルウェイを代表するギタリストとして国際的に活躍している。
 「陰と対比」と題されたこのCD には、アルベニス、タレガといった有名作曲家の作品、スペインのディオニシオ・アグアド(1784-1849)、パラグアイのアグスティン・バリオス・マンゴレ(1885-1944)の作品、さらにはイタリアのカルロ・ドメニコーニ(1947-)、ノルウェイのスヴェン・ルンドスタード(ルンドスター)(1950-)、ブラジルのエグベルト・ジスモンチ(1947-)という現役の作曲家まで、幅広く取り上げている。
 ドメニコーニのコユンババやジスモンチの水とワインは、クラシック・ギター好きには広く知られている作品だが、普段ギター音楽を聞かない人が聞いても聞き惚れるくらい非常に名曲である。
 サンドセンゲンの演奏は、北欧的な清潔感の上に南欧的情熱がたっぷり乗ったもので、たいへん魅力的だ。

 いやはやびっくり


QUERSTAND


VKJK 1322
\2000
「世界が沈黙するように」〜
 ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー&OPUS4トロンボーン四重奏団

  グレゴリオ聖歌:
   私たちの父/恵み深き光の創り主/世界の永遠の創り主/
   私たちは平和に進み行こう
  ストラヴィンスキー:我らが父/
  ビクトリア:見よ、正しき人の最後を/
  ジェズアルド:終祷の賛美歌/
  ジョスカン・デ・プレ:汝、貧しき者の憩いよ/
  モンテヴェルディ:グローリア/
  メンデルスゾーン:
   死者に祝福あれOp.115-1 /知恵ある人は輝くOp.115-2/
   神の忠告によって決められるOp.47-4/
   霊泉Op.64-4/好きな場所Op.99-3/
  シューベルト:聖なるかな/夜/晩の穏やかさ/
  ブルックナー:慰めの音楽/
  リーツ:孤独/
  ブラームス:静かな夜に/
  ジルヒャー:ローレライ/
  クロイツァー:「グラナダの野営地」〜夕べの合唱/
  民謡(フロンマーマン編):
   素敵な月よ、お前はとても静かに/冷たい地に/
  民謡(グラープナー,マウエルスベルガー編):月が出た
ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカー
OPUS4 (トロンボーン四重奏団)
ユルゲン・オプファーマン(オルガン)
 録音:2014 年4、5 月,ヴルツェン、DDD、74'12

 男声合唱団による様々な合唱曲集。ライプツィヒ・ヴォーカルロマンティカーは、1987 年創立の合唱団で、ライプツィヒ歌劇場合唱団やMDR 放送合唱団のメンバーが参加している。CD 表記のメンバーは8 人。
 アンサンブル精度が高く、しかも木目調の温もりが感じられるs 優れた歌唱が楽しめる。
 


VKJK 1401
\2000→\1890
2014ヘンゼルト生誕200周年記念アルバム
 「アドルフ・ヘンゼルト(1814-89):室内楽作品集」

  ピアノとチェロのための二重奏曲 ロ短調 Op.14/
  夜想曲 変イ長調 Op.32/
  即興曲第1番 ハ短調 Op.7/即興曲第2番 ヘ短調 Op.17/
  即興曲第3番 変ロ短調 Op.34/即興曲第4番 ロ短調 Op.37/
  ロマンツェ ロ短調 Op.18-2/ロンド・セリオーソ ニ短調/
  ワルシャワの思い出 変イ長調 Op.4-2/ポルカ ニ短調 Op.13-9/
  憂鬱なワルツ ニ短調 Op.36/トッカティーナ ハ短調 Op.25/
  ロマンツェ 変ロ短調 Op.10/練習曲 嬰ヘ長調 Op.2-6/
  オーロラ 嬰ハ短調 Op.30/小ロマンス 変ロ短調/
  朝のセレナード 変ニ長調 Op.39/子守歌 変ト長調
シュテファン・ブルクハルト(ピアノ)
ノルベルト・ヒルガー(チェロ Op.14 のみ)
 録音:2013 年9 月、DDD、73'08

 アドルフ・ヘンゼルト(1814-89)の生誕200 周年記念のCD。基本的にピアノ作品を中心に収録し、冒頭に比較的規模の大きなピアノとチェロの二重唱を加えている。ヘンゼルトはバイエルンのシュヴァバッハの生まれ。ウィーンで学んだ後、ロシアのサンクトペテルブルグに移り、ここを拠点に活躍した。基本はドイツ・ロマン派だが、リスト的な華やかさも兼ね備えており、独特な魅力がある。このCD には世界初録音も含まれ、ヘンゼルトの素晴らしさを堪能できる。
 シュテファン・ブルクハルトは地元ライプツィヒ出身のピアニスト。ノルベルト・ヒルガーもライプツィヒ生まれで、QUERSTAND に多く録音している。
 

VKJK 1416
\2000
「マウエルスベルガー:オルガン作品集」
 (1)導入とパッサカリア イ短調 RMWV446
 (2)ああ来てください、真実の精神よ RMWV229
 (3)前奏曲と二重フーガ ニ短調 RMWV447
 (4)太陽は下へと輝き RMWV204
 (5)導入、チャコンナ、管楽器による終曲を伴ったコラール ホ短調 RMWV445
エンリコ・ランガー(オルガン)
(5)ザンクト・アンネン・ブラス=コレギウム
 録音:2014 年6 月12-14 日、アンベルク=ブフホルツ、DDD、41'01

 ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971)といえば、1930 年から亡くなるまでドレスデン聖十字架教会のカントールを務めたことで有名で、指揮者として多数の録音も残している。
 一方、彼は作曲家としても多数の作品を残している。このCD にはオルガン作品を5 曲収録。どれも充実した作品だが、ことに「導入、チャコンナ、管楽器による終曲を伴ったコラール」は、文字通り最後に管楽合奏と打楽器が参加し、壮大な音楽となっている。エンリコ・ランガーは1976 年、アンベルク=ブフホルツ生まれのオルガニスト。同地の教区の楽長補佐を務めている。
 

VKJK 1424
\2000
「星に寄せて」〜シューマン夫妻の合唱曲
 シューマン:
  4つの二重合唱曲 Op.141(星に寄せて/おぼろな光/確信/お守り)
  ロマンスとバラード Op.67
   (トゥーレの王/美しいロートラウト姫/野ばら/
    雷雨/ジョン・アンダーソン)
  ロマンスとバラード Op.75
   (草刈の死/森で/悲しみの狩人/新兵/傷を負った子供について)
  クララ・シューマン:
   エマヌエル・ガイベルの詩による3つの混声合唱のための作品
    (ヴェネツィアの晩の祭/前へ/ゴンドラ漕ぎ)
マティアス・ユング(指揮)
ザクセン・ヴォーカルアンサンブル
 録音:2011 年6 月19 日、2012年5 月11-13 日、ドレスデン、DDD、50'20

 シューマン夫妻の混声合唱曲を収録。クララの曲集が珍しい。
 マティアス・ユングは1964 年、マグデブルク生まれの指揮者。主に合唱指揮で知られている。ザクセン・ヴォーカルアンサンブルはユングによって1996 年に創立されたドレスデンの合唱団。
 
VKJK 1426
(2CD)
\4000
バッハ:6つのトリオ・ソナタ+シュヴェンケ:オルガン作品集
 バッハ:6つのトリオ・ソナタ
  (ソナタ第1番 変ホ長調 BWV525/
   ソナタ第2番 ハ短調 BWV526/ソナタ第3番 ニ短調 BWV527/
   ソナタ第4番 ホ短調 BWV528/ソナタ第5番 ハ長調 BWV529/
   ソナタ第6番 ト長調 BWV530)
 シュヴェンケ:
  フゲッタ ハ長調/フゲッタ ト長調/フーガ ハ長調/フーガ ヘ長調/
  フーガ・カノニカ ロ長調/フーガ・ディアトニカ ヘ長調
ライナー・ゲーデ(オルガン)
 録音:2012 年5 月17−19日、アンスバッハ、DDD125'52

 バッハのオルガン作品でも人気の高い6 つのトリオ・ソナタに、バッハより80 年ほど下の世代の作曲家クリスティアン・フリードリヒ・ゴットリープ・シュヴェンケ(1767-1822)のフーガなどを挟んだもの。
 ライナー・ゲーデはアンスバッハの市と修道院のカントールを務めている。アンスバッハの聖グンベルトゥス教会に設置されたヨハン・クリストフ・ヴィーグレプ製作(1736-1739)のオルガンを使用。明るく抜けの良い響きが美しい。
 
VKJK 1427
(2CD)
\4000
「バッハ:クラヴィーア練習曲集第3巻」
 前奏曲 BWV552-1
 コラール集 BWV669-BWV689
 デュエット集 BWV802-BWV805
 フーガ BWV552-2
ライナー・ゲーデ(オルガン)
 録音:2010 年7 月8-10 日、アンスバッハ、DDD、106'21

 バッハの大作、クラヴィーア練習曲集第3 巻の録音。ライナー・ゲーデはアンスバッハの市と修道院のカントールを務めている。オランダで古いオルガンの構造や演奏法を勉強し、現在はヨーロッパ各地のオルガンを演奏している。
 この録音ではアンスバッハの聖グンベルトゥス教会に設置されたヨハン・クリストフ・ヴィーグレプ製作(1736-1739)のオルガンを使用。

STRADIVARIUS

STR 33997
\2300→\2090
「牧神の午後への前奏曲」〜マリオ・カローリ秋吉台録音
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/
 ジョルジュ・ユー:ファンタジー/フォーレ:ファンタジーOp.79/
 ゴーベール:マドリガル/エネスコ:カンタービレとプレスト/
 タファネル:アンダンテ・パストラルとスケルティーノ/
 カプレ:夢と小さなワルツ/ペリユー:バラード/
 ゴーベール:夜想曲とアレグロ・スケルツァンド/
 ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
マリオ・カローリ(Fl)
中山敬子(Pf)
 世界的なフルート奏者カローリが来日して秋吉台で録音した珠玉のフルート名曲集!フルート・ファン、学習者は必携!!

 録音:2013年8月秋吉台 国際芸術村コンサート・ホール、66’51

 マリオ・カローリは1974 年イタリア生まれ。22 歳の時、ダルムシュタット音楽祭でクラーニッヒシュタイナー音楽賞を受賞し、国際舞台にデビューして以来、特に現代音楽シーンには欠かせない存在としてヨーロッパを中心に活動しており、現代音楽の作曲家より依頼される新作初演も多い。またこれまで共演した指揮者には、ピエール・ブーレーズ、ピーター・エトヴェシュ、ハインツ・ホリガー、オスヴァルト・サーラベルガー、若杉弘、ジョナサン・ウェブ、大野和士らがおり、マウリツィオ・ポリーニやエマニュエル・パユはカローリを「偉大な表現者」と認め、作曲家サルヴァトーレ・シャリーノは、彼を「フルートのパガニーニ」と評している。教育者としても積極的に活動しびわ湖国際フルートコンクール、ランパル国際フルートコンクールなどへ審査員として招かれている他、ストラスブールの国立音楽院大学院で教鞭を執っている。
 このアルバムは2013 年に来日した折、山口県の秋吉台で行われた録音。現代音楽演奏に著しい成果を上げているカローリが親しみやすい近代のフルート小品ばかりを取り上げた特筆すべきアルバムで特にフルート・ファン、フルート学習者には絶対おすすめです。
 

STR 33723
\2300
「ファウスト・ロミテッリ(1963-2004):管弦楽作品集」
 (1)デッド・シティ・レディオ・オーディオドローム(死の都のラジオ) (1963)
 (2)エン・トランス(1995)〜
  ソプラノ、16人のパフォーマーとエレクトロニクスのための
 (3)遅すぎるほどゆっくりと流れ落ちる(2001)〜
  弦楽、打楽器と2つのサンプラーのための
 (4)名もなき街(1997)〜弦楽とサンプラーのための
ペーター・ルンデル(指揮)
RAI 国立交響楽団
(2)ドナティエンヌ・ミシェル=ダンサク(Sop)
 早世したイタリアのスペクトル楽派の作曲家ロミテッリ初のまとまった作品集。これは一聴に値する作曲家です。

 録音:2005 年

 ロミテッリはイタリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア出身でフランコ・ドナトーニに師事した20 代頃より頭角を顕し、後にフランスのIRCAM で研鑽を積んだことからスペクトル楽派、電子音響の影響を受け、ジュリオ・カスタニョーリ、マルコ・ストロッパと並んでイタリアのスペクトル楽派三羽烏の一人と目されている。晩年にはヴィデオ・オペラなどのミクストメディア的展開にも興味を示したものの、2004 年白血病のため41 歳で没した。
 「死の都のラジオ」ではなぜかR.シュトラウスの「アルプス交響曲」の冒頭が引用され、何度も衝撃音で中断、さらにはエレキ・ギターまで乱入してシュールな大混乱に至る。「エン・トランス」は一転してソプラノ独唱によるミステリアスな音楽。「遅すぎるほどゆっくりと流れ落ちる」と「名もなき街」では弦楽の持続音の絶え間ない音色の変化が美しく、イタリアの武満と呼びたくなるほどの繊細な作品。日本でもっと聴かれてもよい作曲家であり、早世が惜しまれる。
 


STR 37003
\2300→\2090
ボリス・ペトルシャンスキー(Pf)
 チャイコフスキーの平易な小品集

  チャイコフスキー(1840-1893):
   (1)《四季》Op.37bis
   (2)《子供のアルバム》24の易しい小品Op.39
ボリス・ペトルシャンスキー(Pf)
 録音:(1)2011 年10 月,(2)2014 年5 月

 ボリス・ペトルシャンスキーは1949 年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でロシア・ピアノ楽派の領袖と言われた作曲家でもあるレフ・ナウモフに師事、同門にはアレクセイ・リュビモフ、コンスタンチン・シチェルバコフらがいる。
 2006 年に当レーベルより発売された5 枚組からなるショスタコーヴィチ:ピアノ作品全集(STR 33763)は子供のための小品集までも網羅し各方面より高く評価された。度々来日してリサイタルや公開レッスンを行っており、日本にもファンは少なくない。
 このアルバムではチャイコフスキーの平易な小品集を取り上げているが、シンプルな楽譜から豊かなロシア情緒を引き出している。録音の優秀さもあり、楽しめる一枚。安定した技術に加え肩肘張らず聴ける内容のためBGM としても最高。
 

STR 33969
\2300
「レオナルド・レオ(1694-1744):リコーダー・ソナタ集」
 ソナタ第1番ヘ長調
 ソナタ第2番ハ長調
 ソナタ第6番ト短調
 ソナタ第4番へ長調
 ソナタ第3番ニ短調
 ソナタ第5番へ長調
 ソナタ第7番ニ短調
ナポリ・バロック・アンサンブル:
 【トマゾ・ロッシ(リコーダー)、
  ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(アーチリュート)、
  マルコ・ヴィターリ(Vc)、
  ラファエル・ディ・ドンナ(バス・リコーダー)、
  パトリツィア・ヴァロネ(クラヴィチェンバロ)】
 録音:2013 年,58:54

 レオはイタリアのいわゆるナポリ楽派に属する作曲家でオペラ、教会音楽など多くの作品を残した。室内ソナタも数多く作曲し、リコーダー・ソナタは代表作のひとつ。ここでリコーダーを担当するトマゾ・ロッシはナポリ音楽院で学び、ナポリ・バロック・アンサンブルのほか多くのアンサンブルと盛んに活動しているベテラン。柔らかいリコーダーの音色が伸び伸びとしたレオの旋律美を一層引き立てる。
 

STR 33988
\2300
「ルネサンスの舞曲を踊る」〜16世紀イタリアの作者不詳の舞曲集
 クロード・ジェルヴァイゼ(16世紀頃):ブルゴーニュのブランスレス/
 ピエール・アタンニャン(1494-1552):パヴァーヌ、バス・ダンス/
 ティーレマン・スサート(1515-1566):パヴァーヌ/
 ジョルジョ・マイネリオ(1535-1582):イギリス舞曲/
 ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):スペインのパヴァーヌ/
 ほか全25曲
ピエトロ・ブスカ(指揮)
アカデミア・デル・リチェルカーレ
 録音:2003 年、65’17

 ルネサンス時代の様々な国の作曲家による舞曲を収録。それぞれお国柄によって異なる情緒や雰囲気を楽しめる。およそ15 世紀の終わりからJ.S.バッハ誕生の60 年前までに活躍した作曲家たちの作品が収められ、民族音楽といってもよいくらい野性的な音楽からバロック音楽の夜明け(ルネサンスの終焉)といえる作品まで、これ一枚でルネサンス音楽の変遷を楽しめる。
 

STR 33998
\2300
「影の湾」〜打楽器独奏作品集
 ステファーノ・トレヴィシ(b.1974):矢印の形状(2012)
 アンドレア・アゴスティーニ:円の中で(2012)
 ファウスト・ロミテッリ(1963-2004):影の湾(1993)
 ラファエレ・グリマルディ(b.1980):第一入眠拡張空間(2012)
 ユーグ・デュフール(b.1943):プリュ・ウートレ(1990)
シモーネ・ベネヴェンティ(Perc)
 録音:2012-13 年、65’36

 打楽器奏者シモーネ・ベネヴェンティはパリ国立音楽院、バーゼル音楽院で学び、ラッヘンマン、P.M.デイヴィス、シャリーノら多くの現代作曲家とコラボレーションし作品を初演してきた。最近はザルツブルク音楽祭、ウィーン・モデルンにも登場するなど現在最も活躍している打楽器奏者のひとり。当アルバムではイタリアの若手から中堅作曲家の新作を中心に多くの様々な打楽器を一人で使い分け打楽器特有の多彩な世界を描き出している。

ZKP RTV SLOVENIJA(スロヴェニア放送)

レア盤!
ZKP 113499
\2400→\2190
「セヴィック・ブレージツェ音楽祭2013年」
 (1)バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第4番〜第1楽章
  ブランデンブルク協奏曲第2番〜第3楽章
 (2)ペルシャの伝承曲:聖マリアのカンティガ
 (3)不詳:村へと私は行く
  ディエゴ・オルティス:リチェルカーダ・セグンダ
  アルフォンソ10世「賢王」:ミラグレス・フレモソス
 (4)ギヨーム・ド・マショー:
  ご婦人よ、あなたの甘美な顔は
  私は陽気に振舞う
  私は考えなく狙う
 (5)リテレス:「四大元素」から
 (6)フックス:4声の序曲(組曲)
 (7)ハイドン:
  交響曲第1番 ニ長調 Hob.I:1—第1、3楽章
  交響曲第5番 イ長調 Hob.I:5—第4楽章
(1)ボローニャ・バロック・オーケストラ
(2)ノウル・アンサンブル
(3)ムシカ・アンティガ・ダ・UFF
(4)マルク・モイヨン(歌)
 アンゲリク・モイヨン(ゴシックHrp,歌)
 ヴィヴァビアンカルナ・ビッフィ(中世Vn,歌)
 ピエール・アモン(中世Fl,バグパイプ,打楽器)
(5)ルアンダ・シケイラ・ダ・シルヴァ(S,大気)
 リディア・ヴィニェス・クルティス(S,大地)
 サラ・ロジク(S,水、曙)
 マリーナ・パルド(S,火)
 ドナート・ディ・ジョイア(Br,時)
 ル・タンドル・アムール
(6)アクセントゥス・アウストリア
(7)アンサンブル・プルプル
 スロヴェニアで行われているセヴィック・ブレージツェ古楽音楽祭!

 録音:(1)2013 年6 月22 日、ブレージツェ/(2)2013 年7 月3 日、ロガシュカ・スラティナ/(3)2013 年7 月19 日、グラード,20 日、リティヤ/(4)2013 年7 月26 日、ヴォイニク/(5)2013 年9 月7 日、トゥルヤク/(6)2013 年8 月2 日、スロヴェンスカ・ビストリツァ/(7)2013 年9 月6 日、ブレージツェ

 古楽ファンは大いに注目すべき1 枚。セヴィック・ブレージツェは、1982 年からスロヴェニア東部、クロアチアとの国境の町ブレージツェで催されている古楽音楽祭。セヴィック SEVIQC という耳慣れない言葉は、ラテン語の「Semper viva quam creata常に創造されたものとして生きよ」の略。通常の音楽祭のように一都市で短期間に集中して音楽界が催されるのではなく、2013 年の場合、6 月22 日から9 月7 日まで様々な都市の会場で催される。
 このCD は各演奏会のライヴ録音から少しずつ集めたもの。日本ではあまり知られていない団体ばかりだが、イランのペルシャ古楽アンサンブル、ノウル・アンサンブル、1981年創設の老舗古楽団、ムシカ・アンティガ・ダ・UFF、マルク・モイヨンら4 人によるギヨーム・ド・マショー、このところ活躍が目立つオーストリアの古楽団、アクセントゥス・アウストリアなどは水準の高い演奏を聞かせてくれる。



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