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≪第80号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2015/2/10〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像





2/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AD VITAM


AV 141215
\2600
L’echo du silence〜chants chretiens du Liban
 沈黙のエコー〜中東のキリスト教徒の聖歌

  1. Ya rabba al Kouwa(t 聖週間)/
  2. Haloumma ayouha al mou’minoun(クリスマス)/
  3. Al yaoum oulika(聖週間)/4. Irhamna ya rabbou irhamna(聖週間)/
  5. Inna Gibrae(l 聖母マリア)/6. Halouma nouchahed(クリスマス)/
  7. Iyaki nouazem(聖母マリア)/ 8. Azra’ou ya ouma al Ilah(聖母マリア)/
  9. Inna al gheira al moutajassed(聖週間)/10. Jamiou al Ajya(l 聖母マリア)/
  11. Lakad na mtou(聖母マリア)/12. Al yaouma a batoule(クリスマス)/
  13. Inna al roussoula(聖母マリア)/14. Lamma rakadta(平和)/
  15. Ya lahou Ajabane(聖母マリア)/16. Limaza taajabira(クリスマス)/
  17. Ifrahi ya aroussatan(聖母マリア)/18. Litataazam(聖母マリア)/
  19. Wala in kounta nazalta(平和)/20. Anti al firdaws(聖母マリア)
ラビア・ムトラン修道女(声)
 神聖なるエキゾチシズム、レバノン生まれの修道女が歌う聖歌

 レバノン生まれの修道女、ラビア・ムトラン。音楽一家に生まれ、キーロウズ修道女にも教えを受けた歌手で、レバノンの教会の聖歌隊の指揮者も務めています。




HMF

HMC 905273
\2700
Dawar〜LA LANGUE INVISIBLE/ THE UNIVERSAL RHYTHM
 (見えざる言葉/ユニヴァーサル・リズム)

  1. Dawar/2. Attar/3. To Bandegui/4. Mochaere/
  5. Kam Kam/6. Shekaste/7. Sahar/8. Dar e Omid
  9. Yade Saman/10. Adjab/11. Haft Rang/12. Arezoust
  13. Reng e Kyan/14. Reng e Elijah/15. Raqse Dastan part 1
  16. Ba namak part 2/17. Rodadad Kodjast part 3/18. Dawar
ジャムシド・シェミラーニ(ザルブ、声)
 ケイヴァン・シェミラーニ
 (ダフ、サントゥール)
ビヤン・シェミラーニ(ザルブ、ダフ、サズ)
 ケラスの音楽観に影響を与えたシェミラーニ一族による恍惚のリズム

 録音:2014 年7 月

 テヘラン出身のジャムシド・シェミラーニ(b.1942) は、harmoniamundi のLP 時代からのアーティスト。40 年ほど前に初のアルバムを録音以降、独自の芸術を究めておりましたが、このたび、息子であるケイヴァン&ビヤン・シェミラーニ兄弟とのコラボレーションによる新録音の登場となりました。
 シェミラーニ兄弟といえば、チェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスと幼少のころから交流があり、ケラスの音楽観にも影響をあたえた人物。クラシック音楽とは異なるリズム・サイクルはタイトルにもあるように、見えざる言葉のように、世界共通の言語のように響きます。サントゥールなどのリュート属の楽器の音色も実に美しい、イラン色満載の魅惑の1 枚です。




SUPRAPHON


SU 4181
\2300
「業深き女たち〜ダグマル・ペツコヴァー、アリア集」
 ・マスネ:「マグダラのマリア」〜「おお、わが姉妹」
 ・サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜
  デリラのアリア「あなたの声に私の心は開く」(第2幕)
 ・サン=サーンス:「サムソンとデリラ」〜バッカナール(第3幕)
 ・マスネ:「エロディアード」第2幕〜
  エロディアードのアリア「私を拒まないでおくれ」
 ・ストラヴィンスキー:
  「エディプス王」〜イオカステの神託「恥と思わぬか、王子たち」
 ・ケルビーニ:「メデア」〜
  メデアのアリア「私の心をくじく誇り高き苦しみには」(第3幕)*
 ・ワーグナー:「パルジファル」〜
  クンドリのアリア「幼な子のあなたが母の胸に」(第2幕)*
 ・R.シュトラウス:「サロメ」〜7つのヴェールの踊り
 ・R.シュトラウス:「エレクトラ」〜
  クリテムネストラのアリア「夜さえ深い眠りにつくこと叶わず」
 ・アントワーヌ・マリオット(1875-1944):
  「サロメ」〜「ああ!ヨカナーン、お前の唇に口づけをしたわ」
   [サロメ、ヨカナーン、合唱](最終場)#
ダグマル・ペツコヴァー(メゾ・ソプラノ)
イヴァナ・ヴェベロヴァー(ソプラノ)*
ペテル・ミクラーシュ(バス)#
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団 #
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
アレクサンダル・マルコヴィチ(指揮)
 チェコの名メッゾ、ペツコヴァー業深きヒロインたちの思いを歌う

 録音:2014 年9 月2-4 日& 8-10 日/ブラチスラヴァ、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団スタジオ(セッション・ステレオ)/67’59”

 チェコ出身の世界的なメゾ・ソプラノ、ダグマル・ペツコヴァーが、2014 年にセッションを組んでじっくり取り組んだ最新録音。古代神話の世界のヒロインたち−計略によって背信行為をされるか、彼女ら自身の愛によって傷つく女性−を歌っており、ペツコヴァー自身、「メゾの暗めの声質がこうした役どころにふさわしい」と語るように、まさにはまり役。
 ペツコヴァーは、得意とするマーラーの歌曲でも迫真の歌唱に引き込まれるものがありましたが、経験に裏打ちされたゆたかな表現で、ときに切なる思いに焦がれ、ときに復讐に燃える、様々なヒロインたちに息を吹き込んでいます。
 1975 年ベオグラード生まれ、ウィーンを拠点に活躍するアレクサンダル・マルコヴィチは、インスブルック・チロル州立劇場の首席指揮者や、ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任しており、ここでも劇場での実績がよく活かされています。




DYNAMIC



CDS-7705
(2CD)
\3100→\2790
あのファソリスがまた知られざる傑作を!
 ジョヴァンニ・マリア・カジーニ:オラトリオ「トビアの旅」
大天使ラファエル…ラウラ・アントナス(ソプラノ)/
トビア…クラウディーネ・アンセルメ(ソプラノ)/
アンナ…マーヤ・フラカッシーニ(メゾ・ソプラノ)/
ラグエル…ジェレミー・オヴェンデン(テノール)/
トビト…セルジオ・フォレスティ(バス)/
ディエゴ・ファソリス(指揮)/
イ・バロッキスティ/スイス・イタリア語放送合唱団
録音 2004年1月 スイス ルガーノ,アウディトリウムRSI
 ジョヴァンニ・マリア・カジーニ(1652-1719)は、17世紀から18世紀初頭のイタリアにおける最大のオルガニストであったとされています。
 フィレンツェ大聖堂のオルガニストを務め、オルガンのための作品もいくつか残しています。またヴェラチーニの師であったことも知られていますが、現在ではその作品を聴く機会はほとんどなく、このオラトリオは大変珍しいものとして評価されるでしょう。
 物語は旧約聖書外典《トビト書》の有名なエピソードに基づくもので、ニネヴェに暮らすトビアが大天使ラファエルを伴い、昔父が友人に貸したお金を取り立てにいくというお話。途中で親族であるラグエルの娘と結婚、彼女を苦しめていた悪霊を退散させたり、魚を退治したりと波乱万丈の旅を続けるというストーリーです。
 カジーニはこの物語に、多彩なアリアとレチタティーヴォを与え、生き生きとしたオラトリオに仕立てたのですが、全く演奏されることもなく3世紀にも渡って忘れられていました。しかし、バロック時代の秘曲探求に燃えるディエゴ・ファソリスの卓越した演奏で、見事に現代に蘇ったのです。
 

CDS-7709
(2CD)
\3100
ジュゼッペ・マンツィーノ:2手と4手のためのオルガン作品全集
<CD1>
 1.序奏とパッサカリア/2.メロディア/3.エントラータ II/
 4.プレリュード/5-7.ソナタ I/8.メディタツィオーネ II/
 9.インプロヴィーソ I/10.コラール・ヴァリアート/
 11.プレリュード・ヌツィアーレ/12.インテルメッツォ I/
 13.ネニア・パストラーレ/14.メディタツィオーネ I/
 15.パストラーレ/16.カンタービレ II/
 17-20.4手オルガンのためのソナタ/
<CD2>
 1-4.ソナタ II/5.カンタービレ I/6.インプロヴィーソ II/
 7.カンツォーネ/8.フェストーソ/9.パッサカリア/
 10.インテルメッツォ II/11.エントラータ I/
 12-14.小組曲/15.サンクトゥス/
 16-19.4手オルガンのためのシンフォニア
ダヴィデ・マレッロ(オルガン)/
ルイセッラ・ジナンニ・トラヴェルソ(4手作品)
録音 2013年8月19-21日 イタリア,ジェノア Basilica of the Immaculate Conception
 イタリア、サヴォーナの現代作曲家マンツィーノ(1929-1992)のオルガン作品集です。彼の作品はわかりやすく、過去の伝統をきっちり受け継ぐものであり、これらは数多くの受賞経験を持ち、世界中で演奏されています。
 今回の録音は、英国の高名なオルガン製作者ウィリアム・ジョージ・トライス(1848-1920)が建立したオルガンが使われており「オーケストラに匹敵する響きを出すことができる見事な楽器」と評される機能をフルに生かした、オルガン愛好家にもお喜びいただける2枚組なのです。伝統とモダンな味わいを融合させた荘厳な響きをお楽しみください。
 

CDS-7716
\2100
YESTERDAY’S WORLD-昨日の世界 〜
 20世紀のフルートとピアノのための作品集

  1-3.ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):ソナタ Op.36/
  4-6.マリオ・ピラ-ティ(1903-1938):ソナタ(1926)/
  7-10.ジークフリート・カルク=エラート(1877-1933):
   点描派風組曲 Op.135(1919)/
  11.ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-2013):ヴァリエーション(1985)
ジネーヴラ・ペトルッチ(フルート)/
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
録音 2014年2月10.11.12日 ハンガリー ブダペスト、フェニックス・スタジオ
 ロマン派から近代へ推移する頃に書かれた4人の作曲家によるフルートの作品集です。
 時には「幸福な時代」へのノスタルジアを反映しつつも、少しずつ世界の均衡が崩れていく様子も伺い知ることができる興味深い音楽が並びます。
 1900年のピエルネのソナタはまだ無邪気な様相を持っていますが、ピラーティの作品は幾分深刻です。またカルク=エラートの曲は彼が戦争から戻り、音楽を再開する時に書かれたもので、開放的な喜びと暗さが入り混じる独特の風情を持っています。
 それに比べ、ダマーズの作品はずっと時代を経た1985年に書かれたもので、こちらは全てを内包するかのような屈託のない音楽が展開されています。ここでフルートを吹いているジネーヴラ・ペトルッチは日本でも何度か講師を務める逸材です。ヴェテラン、カニーノのピアノも聞き物です。
 


CDS-7704
\2100→\1890
ルイジ・ボッケリーニ:6つの弦楽四重奏曲 Op.15
 1-2.弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 G177/
 3-4.弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 G178/
 5-6.弦楽四重奏曲 第3番 ホ長調 G179/
 7-8.弦楽四重奏曲 第4番 ヘ長調 G180/
 9-10.弦楽四重奏曲 第5番 変ホ長調 G181/
 11-12.弦楽四重奏曲 第6番 ハ短調 G182
アレア・アンサンブル(ピリオド楽器使用)
<メンバー:
アンドレア・ロニョーニ(ヴァイオリン)/
フィオレンツァ・デ・ドナティス(ヴァイオリン)/
ステファノ・マルコッチ(ヴィオラ)/
マルコ・フレッツァート(チェロ)>
録音 2010年12月27-29日 スイス ルガーノ,アウディトリウムRSI
 ハイドンと並ぶ偉大な作曲家であるはずのボッケリーニ(1743-1805)ですが、現在では「メヌエット」(弦楽五重奏曲 ホ長調 G275:第3楽章)だけが頻繁に演奏されるという、いわゆる“一発屋”に甘んじているのが、愛好家には悔しい限りなのではないでしょうか。
 そんなボッケリーニ、もともとは優れたチェロ奏者であり、チェロ協奏曲や、チェロを含む弦楽四重奏、五重奏など夥しい数の作品が残されています。
 演奏機会があまり多くないのは、まだ彼の全作品のスコアが整備されていないせいもあるのかもしれません。この作品番号15番の6曲は全てが2楽章で書かれた簡素な形式を持つものですが、美しいメロディと卓抜なるアイディアに満ちた曲集であり、もっと聴かれてもよい作品です。


アレア・アンサンブルは、あのMV CREMONAの名盤のアーティストたちです・・・


モーツァルト:
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
ディヴェルティメント K.563

MV CREMONA MVC 002-008

 このモーツァルトのディヴェルティメントは、死の4年前に書かれた晩年の傑作ですが、膨大なモーツァルト作品の中にあって決して注目される曲ではありません。
 ただ、モーツァルトの真髄は実はこうした地味で渋い作品での天国的な雰囲気にあると思います。聴きこなすまでには少し時間がかかるかもしれませんが、”BGMとして軽く聞き流して終わり”、ではなく、一生にわたってずっとずっと付き合っていきたい、真摯でひたむきな音楽です。 
 現地完売の際はご容赦ください。

MV CREMONA
MVC/002-008
¥2500
モーツァルト:
  ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
   ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563(全6曲)
アレア・アンサンブル





 

GRAND PIANO



GP654
\2100→\1890
ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集 第5集
 1-4.グランド・ソナタ Op.14(1881)
 5-16.葉と花 Op.135(1866)
  <第1番:つた Andantino/第2番:糸杉 Larghetto/
   第3番:カーネーション  Presto - Molto meno mosso, quasi andantino - Tempo I/
   第4番:月桂樹 Allegro vivace/
   第5番:ばら Andantino, non troppo lento/
   第6番:わすれなぐさ Allegro grazioso/
   第7番:モクセイソウ Allegretto/
   第8番:ルピナス Andante/
   第9番:アネモネ Allegro/
   第10番:蔓日々草 Allegretto - Un poco meno mosso - Tempo I/
   第11番:すずらん Allegretto pastorale (quasi andantino)/
   第12番:矢車草
    Presto - Un pochettino meno mosso - Come prima>
     ※5-16…世界初録音
チャ・グエン(ピアノ)
録音 2013年9月2-3日 UK ウィアストン・コンサート・ホール
 ラフ(1822-1882)のピアノ曲集第1集の最初の音を聞いた時の第一印象は、「リストの作品に似ているけれど何だか肌触りの違う音楽」でした。その思いは今回の第5集でも変わりません。もちろんラフ自身もリストにはかなり影響を受けていて、雰囲気は継承しているのかもしれませんが、その音楽には仄暗い寂しさと限りない憧憬があるように感じられます。
 この第5集ではラフのピアノ曲の中でも最も重要な「グランド・ソナタ」と、もっと早くに書かれたユニークな曲集「葉と花」を聞くことができます。
 ソナタは作品番号こそ初期のものが付いていますが、実際には後期の作品で、まるで交響曲を思わせるスケールの大きな構成を持っています。「葉と花」はシューマンを思わせる小品集です。当時流行していた「花言葉」からインスパイアされた曲からは、香り豊かな花の姿を見ることができるでしょう。
ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集(チャ・グエン)
第1集…GP602 第2集…GP612 第3集…GP634 第4集…GP653
 


GP669
\2100→\1890
CDが少ない!
 ギュスターヴ・サマズイユ:ピアノ作品全集

 1.夜想曲(1938)/
 2-7.ピアノのための組曲 ト短調(1902/1911改編)
  <前奏曲/フランセーズ/サラバンド/
   ディヴェルティスマン/ミュゼット/フォルラーヌ>/
 8.私の人形へ贈る歌(1904頃)/9.夜のナーイアス(1910)/
 10-12.3つの小インヴェンション(1904頃)/
 13-16.エスキス(1944)
  <献呈(アルバムに)/ほたる/セレナード(左手のために)/
   おみやげ(右手のために)>/17.祈り(1947)/
 18-20.海の歌(1918-1919)
  <前奏曲/沖合いの月の光/波の上の嵐と夜明け>
    ※1…世界初録音
オリヴィエ・ショーズ(ピアノ)
録音 2014年2月21-23日 ベルギー ティアンジュ,リサイタル・スタジオB

 ショーソン、デュカスの弟子であり、また生涯に渡ってラヴェルと親交を持ったというサマズイユ(1877-1967)。彼は作曲家としてよりも評論家、文筆家として名高く、当時のフランス内外で新聞や雑誌に数多く批評を寄稿していました。またワーグナー、シューマン、シューベルト、リストなどの作品をフランスに紹介し、若きメシアンを擁護したことでも知られています。
 そんなサマズイユですが、作曲家として残されている作品はあまり多くなく、ピアノ曲の全てはアルバム1枚に収まってしまいます。
 しかしここで聴ける作品は、なんとも色彩豊かであり、時代を追うに従ってドビュッシーとメシアンを足して2で割ったような豊穣な味わいを有していきます。
 メロディを楽しむよりも響きの美しさに身を委ねるのが良いかも知れません。

ギュスターヴ・サマズイユ

 当初はエルネスト・ショーソンの弟子だったが、1900年ごろスコラ・カントルムに入学して、ヴァンサン・ダンディとシャルル・ボルドに師事する。ポール・デュカからも同じく薫陶を受けた。
 長寿に恵まれたにもかかわらず、サマズイユの活動は期間が短く、ほぼ完全に1930年どまりである。サマズイユは音楽評論だけでなく、翻訳や政治評論、定期刊行物への寄稿によっても知られていた。中でもワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》の仏語訳があり、1913年にはポール・デュカ論も出版されている。後にはデュカの追悼音楽も作曲した。
 サマズイユは、同時代の他者の作品を100曲以上ピアノ用に編曲した。
 

GP677
\2100
フィリップ・グラス:グラスワールド 第1集
 1.グラスワークス:1.オープニング(1981)/
 2-9.オルフェ組曲(P.バーンズによるピアノ編)(2000)
  <第1番:カフェ/第2番:オルフェの寝室/第3番:深層世界への旅/
   第4番:オルフェと王女/第5番:オルフェの帰宅/
   第6番:オルフェの帰還/第7番:オルフェの寝室-再び>/
 9.夢見る目覚め(2003)/10.どのように今(1968)
   ※9…世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2013年10月28-29日 フランス パリ、Temple Saint Marcel
 20世紀の音楽における新しいジャンルの中に「ミニマル・ミュージック」というものがあります。小さな音形を繰り返しながら、少しずつ変化をしていくというこの音楽。この形式を確立させた作曲家の一人がこのフィリップ・グラス(1937-)であり、これは後世の作曲家たち…クラシックのみならず…にも大きな影響を与えたのでした(グラス自身は次第に作風を進化させ、初期の禁欲的なものから増大、複雑化していき、最終的にはミニマルと決別してしまうのですが)。
 冒頭に置かれた「グラスワークス:オープニング」は1981年、CBSレコードへのデビュー作品であり、当時のフィリップ・グラスを端的に表すものといえるでしょう。1968年「How Now-どのように今」の印象と比べてみれば、その変化が良くわかるのではないでしょうか。
 ジャン・コクトーの映画「オルフェ」に触発されて書かれた「オルフェ組曲」はもっと叙情的になっているため、不可思議あ思いに囚われるかもしれません。ニコラス・ホルヴァートによるこのシリーズには多くのピアノ版の初演が含まれます。




LPO



LPO-83
(2CD)
\3600→\3290
エッシェンバッハ指揮
 メシアン:峡谷から星たちへ
ツィモン・バルト(ピアノ)/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 2013年11月2日 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 フランスの作曲家オリヴィエ・メシアン(1908-1992)の「峡谷から星たちへ」はアメリカの歌手、音楽プロモーター、アリス・タリーの委嘱を受けて書かれたもので、曲の中にはメシアンが実際に目にした風景と、彼が愛する鳥の声が織り込まれています。
 1971年から着想され1974年に完成、その年の11月20日にニューヨーク、リンカーン・センターのアリス・タリー・ホールで初演されました(ムジカ・エテルナ管弦楽団、フレデリック・ウォルドマン指揮)。
 メシアンらしい多彩な楽器による編成が特徴で木管、金管、鍵盤楽器、そして5人の打楽器奏者はウィンドマシーンを含む見たこともないような楽器を持ち替え、13人の弦楽器奏者はそれぞれがソリストの扱いを受けるほどにアンサンブルには工夫が凝らされています。またピアノが大活躍し曲によっては完全にソロを受け持つこともあります。
 この演奏は最近大注目のエッシェンバッハとツィモン・バルトの最強コンビによるもので、入念に織り込まれたオーケストラの響きをバックに、バルトのピアノが悠々と歌う様子は果てしなく広大な大地を彷彿させます。この曲の新たな名演の登場です。


LPO-45
(未案内旧譜)
\2500→\2290
ネゼ=セガン指揮!ロンドン・フィル
 ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
エリザベス・ワッツ(ソプラノ)/
ステファン・ドゥグー(バリトン)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団/
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
録音 2009年4月4日 ロンドン サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 ネゼ=セガンによるブラームス(1833-1897)の最高傑作は、驚くほど静かに始まり、美しく盛り上がり、そっと聴き手の心に感動を残していくものです。
 全てにおいて統一感があり、アンサンブルは一糸たりとも乱れることがありません。聴衆たちが固唾を飲んで見守る様子が伝わる緊張感に満ちた瞬間がたまりません。




OPUS ARTE(CD)


OACD9008D
(3CD)
\4800
アゴスティーノ・ステッファーニ:
 歌劇「テーベの女王、ニオベ」全曲
ニオペ…ヴェロニク・ジャンス(メゾ・ソプラノ)/
アンフィオーネ…ヤチェク・ラシュコフスキー(メールソプラノ)/
ネレア…デルフィーヌ・ガルー(アルト)/
クレオンテ…イェスティン・ディヴィス(カウンターテナー)/
クレアルテ…ティム・ミード(カウンターテナー)/
ティベリノ…ロター・オディニウス(テノール)/
マント…アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)/
ティレシア…ブルーノ・タッディア(バリトン)/
ポリフェルノ…アラステア・マイルズ(バス)/
バルタザール=ノイマン・アンサンブル/
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
録音 2010年9月27-29日 ロイヤル・オペラ・ハウス
 イタリアのバロック時代の作曲家、オルガン奏者。そして外交官、カトリックの聖職者であったステッファーニ(1653-1728)。ドイツだけでなくイギリスでもヘンデルを庇護、またロンドン古楽アカデミーの終身名誉総裁に選ばれるなど、幅広い活躍をした人ですが、現在、その作品のほとんどは失われてしまっています。
 このオペラ「ニオベ」もそんな作品でしたが、今回、名手ヘンゲルブロックの尽力により華やかに甦りました。この2010年の上演ではタイトル・ロールにヴェロニク・ジャンスを起用、魅力的で素晴らしい人物像を創り上げました。
 またメールソプラノ(男性ソプラノ)ヤチェク・ラシュコフスキーの強烈な存在感も、この演奏に刺激的な面白さを与えています。バロックオペラ好きにはたまらない全集となることでしょう。

OACD9030D
\2700
マシュー・マーティン:ユビラーテ・デオ 〜宗教作品集
 1.Jubilate Deo-ユビラーテ・デオ(2013)/
 2.祝祭頌歌:その年ウジア王が逝去された(私は主を見た)(2012)/
 3.Christe redemptor omnium-すべての者の救い主なるキリストよ(2005)/
 4-7.チェスター・ミサ・ブレヴィス(2013)
  <キリエ/グローリア/サンクトゥス&ベネディクトゥス/アニュス・デイ>/
 8.Te lucis ante terminum-光よ、おまえの消える前に(2013)/
 9-10.聖ジョン大学の祈り(2011)
  <マニフィカート/ヌンク・ディミティス>/
 11.Justorum animae-神に従う人の魂は(2003)/
 12.Dormi, Jesu!-お休みなさい、イエス様(2013)/
 13.アンブロースへの讃歌(2013)/
 14-17.聖ドミニクのための短いミサ(2012)
  <キリエ/グローリア/サンクトゥス&ベネディクトゥス/
   アニュス・デイ/新しいイェルサレムへの歌(2011)>/
 19.詩篇第150番「Laudate Dominum」-主をほめたたえよ(2014)
  ※1.8.9.10.12-19…世界初録音
オックスフォード,マグダレン大学合唱団/
スティーブン・ファール(オルガン)/
ダニエル・ハイド(指揮)
 マグダレンカレッジとオックスフォード英国王立音楽院で学んだ、英国有数の合唱作曲家マシュー・マーティン(1976-)。彼の作品は著名な…BBCシンガーズ、ウェストミンスター寺院、セントポール大聖堂、チェスター大聖堂などのアンサンブルで頻繁に演奏され、またこれらの団体から新しい作品の委嘱も受けています。
 作曲家としての仕事に加え、オルガニストとしても活躍する彼は2004年から2010年まではウェストミンスター大聖堂のアシスタント・マスターを務め、またオックスフォード、カンタベリー大聖堂での役職も歴任するなど、その活躍はとどまるところを知りません。
 このアルバムに収録された宗教作品は、伝統を重んじながらも、モダンな感覚を取り入れた21世紀の宗教曲にふさわしいものばかり。新鮮な感動をお届けいたします。




OUR RECORDINGS


6.220608
(SACD-Hybrid)
\2300
アクセル・ボロプ=ヨアンセンのパーカッションの宇宙
 アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-):
  1.ソロ Op.88/
  2.パーカッション+ヴィオラのための音楽 Op.18/
  3.春 Op.97/4.迂言法 Op.156/5.冬の音楽 Op.113-1
ゲルト・モーテンセン(パーカッション…1.4.5&指揮…2)/
ティム・フレデリクセン(ヴィオラ)…2/
パークラマ・パーカッション・アンサンブル…2/
デュオ・クロスファイア…3/
ミカラ・ペトリ(リコーダー)…4/
デンマーク国立交響楽団ブラス・クィンテット…5
録音 デンマーク王立音楽大学コンサート・ホール
 デンマークの現代作曲家ボロプ=ヨアンセンは、ミカラ・ペトリの師匠であり30年来の友人です。
 もちろんOUR Recordingsレーベルには縁が深く、以前も「リコーダー作品全集」8.226910がリリースされています。ほとんど独学で作曲法を学んだというヨアンセンですが、その作品からは様々な世界が垣間見え、豊かな想像力が感じられるものです。
 パーカッションと一口に言っても、ここで使われている楽器は多彩であり、金属、木材、皮革などあらゆる素材から発する音が集結し、目も眩むような宇宙を遊泳することができるはずです。
 

6.220610
(SACD-Hybrid)
\2300
アルカンジェロ・コレッリ:ラ・フォリア
 1.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.5-12「ラ・フォリア」/
 2-5.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.5-7/
 6-9.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.5-9/
 10-13.ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.5-11/
 15-18.ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.5-8/
 19-23.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.5-10
  ※全てリコーダーとチェンバロ編
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
録音 2014年5月5-8日 デンマーク コペンハーゲン,ガルニソンズキルケン
 バロック期における最も重要な作曲家の一人、アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)は新しいヴァイオリン奏法を生み出し、彼の器楽作品は室内楽の歴史に大きな影響力を及ぼしました。
 これは本当に想像を絶するものであり、彼の作品の写譜はイタリアだけでなくサンクトペテルブルク、ストックホルムなど遠方でも発見されています。
 J.S.バッハも彼の作品を研究し、ヴィヴァルディも彼から強く影響を受けています。彼の作品の中で最も良く知られているのがヴァイオリン・ソナタ「ラ・フォリア」でしょう。
 これは15世紀末のポルトガル、もしくはスペインを起源にする音楽の形式で、もともとは言葉の意味「狂気」の通り、激しい音楽であったものが、少しずつ憂いを帯びた曲調に変化し、次第に変奏曲形式で演奏することが広まったとされています。
 ミカラ・ペトリはこのヴァイオリンのための曲を見事にリコーダーに移し替え、巧みに演奏しています。

6.220611
(SACD-Hybrid)
\2300
UK DK
 1-3.マルコム・アーノルド(1921-2006):ソナチネ Op.41(1962)/
 4-5.ヘンニング・クリスティアンセン(1932-2008):時は春 Op.56(1970)/
 6-9.ゴードン・ジェイコブ(1895-1984):
  リコーダーとハープシコードのためのソナチネ(1983)/
 10-12.ヴァーフン・ホルンボー(1909-1996):ソナタ Op.145(1980)/
 13.ダニエル・キダン(1986-):トゥールビヨン(2014)/
 14-19.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):アルプス組曲(1955)
  <ツェルマットへ到着/スイスの時計/保育園の坂道/
   アルプスの情景/常動曲:ピストの下で/ツェルマットよ、さようなら>/
 20.アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):幻想曲 Op.75(1988)/
 21.ゴードン・ジェイコブ:ミカラへのアンコール(1983)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
録音 2014年10月22-25日 デンマーク コペンハーゲン,ガルニソンズキルケン
 ハープシコードとリコーダー、そしてイギリスとデンマーク。各々の2つの要素を見事に結び合わせた好企画盤です。
 もともとは「ミカラ・ペトリがデンマークに住み、マハン・エスファハニがイギリスに住んでいた」ことから始まったプロジェクトでしたが、なかなか興味深い曲が並ぶ面白い1枚が出来上がったようです。
 ブリテンの「アルプス組曲」はもともとリコーダー三重奏のための作品ですが、リコーダーとチェンバロのために編曲。これがまた絶妙な味付けとなっています。




Steinway & Sons



STNS-30049
\2100→\1890
ズイル・ベイリー&準・メルクル
 1.エルネスト・ブロッホ(1880-1959):ヘブライ狂詩曲「シェロモ」/
 2-4.ニコ・マーリー(1981-):チェロ協奏曲…世界初録音/
 5-7.ブロッホ:3つのユダヤの詩
  <第1番:舞曲/第2番:儀式/第3番:葬列>
ズイル・ベイリー(チェロ)/
インディアナポリス交響楽団/
準・メルクル(指揮)
 シモーネ・ディナースタインと共演したベートーヴェンのチェロ・ソナタや、バッハの無伴奏チェロ組曲などの名演で知られるチェロの名手ズイル・ベイリー。
 今回はアメリカの若手有望株の作曲家ニコ・マーリーのチェロ協奏曲(世界初演)と、エルネスト・ブロッホの2つの作品を演奏しています。
 どの曲も独特の味わいがあり、情緒豊かな表現力を必要とするのですが、ベイリーは見事に曲の持ち味を生かし、納得の行く演奏をしています。また準・メルクルも丁寧な伴奏でチェロの音色を引き立てています。



ズイル・ベイリー/TELARCの旧譜

TELARC
TEL 31978
(2CD)
\2400→\2190
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) ズイル・ベイリー(チェロ)
 DELOSレーベルでお馴染みのチェロの才人ズイル・ベイリーによるテラーク録音。
 チェロの金字塔、バッハの無伴奏組曲全曲に挑む。彼の演奏を評してトロント・グローブ紙は「心臓が止まりそうな演奏!」、シカゴ・トリビューン紙は「名匠の素晴らしいひらめきに満ちている」と絶賛しています。

TELARC
CD 80740
(2CD)
\2400→\2190
知られざる名録音、
 ディナースタインがブレイク前のベートーヴェン全集
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集

 チェロ・ソナタ 全5曲
 マカベウスのユダの主題による変奏曲 ト長調
 魔笛の主題による変奏曲 変ホ長調
 魔笛の主題による変奏曲 ヘ長調    
ズイル・ベイリー(チェロ)、
シモーネ・ディナースタイン(ピアノ)
 今は大スターとなったシモーネ・ディナースタインがチェロの才人ズイル・ベイリーとデュオで録音していたベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全曲。
 この二人はすでに米、DELOSレーベルへ同作品を録音し、長年にわたり共演を重ねてきました。感性あふれるふたりによる火花散る演奏をテラークの優秀録音でお届けします。

ディナースタインの大ヒット・アルバム

 


STNS-30033
\2100→\1890
アンダーソン&ロエ:アート・オブ・バッハ
 1.神の時こそいと良き時 BWV106:ソナチネ(G.クルターク編)/
 2-4.2台ピアノのための協奏曲 ハ長調 BWV1061/
 5-9.マタイ受難曲-2台ピアノのための組曲(アンダーソン&ロエ編)/
 10-12.フーガの技法 BWV1080から IX, XIIIA, XIIIB/
 13.ゴルトベルク変奏曲 BWV1087-グランドの5つのカノン/
 14.魂はイエスの御手に憩う BWV127(アンダーソン&ロエ編)/
 15.羊は優しく草を食み(M.ホウェ編)/
 16-18.ブランデンブルク協奏曲 第3番(レーガー編)
グレグ・アンダーソン&
エリザベス・ジョイ・ロエ(ピアノ)/
アウグスティン・ハデリッヒ(ヴァイオリン…14)
録音 2014年1月23-25日 ニューヨーク,パーチェス大学,コンサート・ホール・オブ・パフォーミング・アーツ・センター
 2014年に来日し、シークレットライヴを行ったというピアノ・デュオ「アンダーソン&ロエ」。しかしその目覚しい音楽性とテクニックは満場のファンを驚愕させたということです。
 様々な作品をピアノ・デュオ用に編曲し演奏する彼らのやり方は、ピアノの持つ可能性を限りなく拡大し、またジャンルの可能性も取り払い、ただ純粋に「音楽の楽しさ」を教えてくれるものです。
 今回はバッハの様々な作品を、彼らの言葉で語っています。


アンダーソン&ロエ旧譜
Anderson & Roe: when words fade
STEINWAY & SONS
STNS-30006
\2100→\1890
アンダーソン&ロエ(ピアノ連弾)
 ことばが消えるとき

 1.マイケル・ジャクソン(1958-2009):ビリー・ジーン/
 2.ヴィヴァルディ(1678-1741):
  歌劇「ジュスティーノ」-私の心に涙の雨が降っている/
 3.モーツァルト(1756-1791):歌劇「魔笛」-パパゲーノ、パパゲーナ/
 4.ビゼー(1838-1875):カルメン幻想曲-ハバネラ/
 5.シューベルト(1797-1828):魔王Op.1/
 6.ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ/
 7.ブレル&ジュアネスト:マチルド、マリークとマドレーヌ/
 8.シューマン(1810-1856):リーダークライスOp.39-5「月の夜」/
 9.ヴィラ=ロボス(1887-1959):
  ブラジル風バッハ第5番-アリア「カンティレーナ」/
 10.トム・ヨーク(1968):パラノイド・アンドロイド/
 11.トーマス・オーガスティン・アーン(1710-1778):朝-まばゆい太陽/
 12.コールドプレイ:ビバ・ラ・ビダ
  ※全てグレッグ・アンダーソン&エリザベス・ジョイ・ロエによる編曲
アンダーソン&ロエ(ピアノ連弾)
 スタッフの女の子たちは残念ながらあまりクラシックを聴かない。でもポップスは普通に聴くみたい。
 なのでそんな彼女たちを驚かそうと思ってかけたのに・・・、かけた自分がびっくりしてしまった1枚。
 グレッグ・アンダーソンとエリザベス・ジョイ・ロエというカッコいい系の男女ピアノ・デュオ・アルバム。
 ご覧のとおりマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」、ロック・バンドのレディオ・ヘッド、コールドプレイの曲が、ヴィヴァルディやモーツァルト、シューベルトの音楽とともに流れてくる。しかも当たり前ながら超本格派クラシック作品となって。
 そのテクニックもすごいが編曲もすごい。それはポップスだけじゃなく、クラシックの名曲の編曲も。「魔王」や「カルメン」ではバカテク爆裂演奏を聴かせてくれたかと思ったら、「ヴォカリーズ」や「ブラジル風バッハ」ではこれでもかと切なく泣き節を聴かせてくれる。
 この「Steinway and Sons」というレーベル、その名のとおりスタインウェイがプロデュースしているんだけど、ここまでピアノを活かしきってくれたらさぞやレーベルとしても嬉しかったことだろう。


録音 2011年7月6-8日ニューヨーク,パーチェス大学コンサート・ホール・オブ・パフォーミング・アーツ・センター
 4本の手から繰り出される目も眩むようなピアノの音色。圧倒的なリズム感。マイケル・ジャクソンから特殊奏法のヴィヴァルディ、至るところで音がはじけるパパゲーノのアリア…。曲が進むにつれ驚きばかりが増していくスゴイ1枚です。アレンジが素晴らしいことは言うまでもないのだけど、テクも物凄い。「パラノイド・アンドロイド」ではなぜか真面目に弾いていて、まるでプロコフィエフかリゲティを思わせる曲になっていたり。とにかく面白いです。

エリザベス・ジョイ・ロエ、一人でDECCAからデビュー!

DECCA
478 8189
\2300→\2090
エリザベス・ジョイ・ロエ/ブリテン&バーバー:ピアノ協奏曲集
 ①ブリテン:ピアノ協奏曲第1番 Op.13
 ②バーバー:ピアノ協奏曲 Op.38
 ③ バーバー:ノクターンOp.33(ジョン・フィールドを讃えて),
 ④ ブリテン:夜の小品(ノットゥルノ)
エリザベス・ジョイ・ロエ(ピアノ),
エミール・タバコフ(指揮)
ロンドン交響楽団 (①②)
 ピアノ・デュオ、アンダーソン&ロエで知られるジョイ・ロエのデッカデビュー・アルバム

 クラシック音楽の新たなエネルギーを引き出すべく独自スタイルを追求し続け、その革新的アプローチで世界中から注目されている「アンダーソン&ロエ・ピアノ・デュオ」の、エリザベス・ジョイ・ロエによるアルバム。
 韓国人両親のもと、シカゴで生まれたピアニスト、エリザベス・ジョイ・ロエはジュリアード音楽院で出会ったグレッグ・アンダーソンとのデュオ”アンダーソン&ロエ”でデビューを果たし、2012年に発表されたアルバム「When Words Fade」が大絶賛を浴び、ビルボードのクラシックチャートで連続で12週間もトップの座に君臨。彼らのオリジナル・ビデオはYouTubeで瞬く間に100万アクセスを超えエミー賞にノミネートされるなどセンセーショナルを巻き起こしました。
 そんな彼女が デッカ・デビューにあたって選んだのは、ブリテンとバーバー。彼女の持ち味は、切れ味の良いテクニック、緻密ながらも大胆な音楽性。ドラマティックに訴えかけてくる表現力は圧巻です。彼女はとくに近現代作品を得意としており、難解至極な音楽でも爽快な演奏で聴き手を引き込みます。そうした長所がこのアルバムでも存分に生かされています。2015年12月来日予定。
 【録音】2013年9月, ロンドン、カドガン・ホール





<メジャー・レーベル>

WARNER



2564627677
\2300→\2090
ヴィルデ・フラング/モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
 モーツァルト:
  ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
  ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219『トルコ風』
  ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調 K.364
ヴィルデ・フラング(Vn)
マキシム・リザノフ(Va3)
ジョナサン・コーエン指揮
アルカンジェロ
録音:2014年4月、ロンドン

 ’妖精’ヴィルデ・フラング、WARNERから新譜。モーツァルト!
 気合の入ったプロモーション映像はこちら。 大人になってもポヨヨンとした雰囲気が変わってないのが嬉しい。

 https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=zTICZLpAU6M
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ヴィルデ・フラング

 ノルウェーの首都オスロ生まれ。はじめはオスロのバラット=デューエ音楽院で学び、その後ハンブルク音楽演劇大学でコーリャ・ブラッハーに、クロンベルク・アカデミーでアナ・チュマチェンコにヴァイオリンを師事。

 10歳でノルウェー放送交響楽団と共演しデビュー。12歳の時にマリス・ヤンソンス指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団と共演し国際的な注目を集めるようになる。以後、フィルハーモニア管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、hr交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団等と共演。

 2011年3月に初来日しアレクサンダー・リープライヒ指揮のNHK交響楽団とシベリウスのヴァイオリン協奏曲を共演し日本デビュー。2012年5月にはサンットゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮の東京交響楽団とニールセンのヴァイオリン協奏曲を共演したほか、リサイタルも行った。
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 EMIから発売された下記3枚のアルバムは、EMIクラシックスのWARNER吸収合併によりすでに入手が難しくなりつつある。


ヴィルデ・フラング旧譜

EMI
CDC 6844132
\2500→¥2290
ヴィルデ・フラング/デビュー!プロコフィエフ&シベリウス
 シベリウス:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
  ユモレスク(3曲)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
    (ライヴ録音)
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
ケルンWDR交響楽団
トーマス・ゼンダーガルド指揮
 16Pブックレット ジュエル・ケース
 国内盤でも発売され、レコ芸でも「可憐な外見を侮ることなかれ」と特大1ページの特集が組まれ、辛口の満津岡育信氏からも褒められてた。
 まだソロのCDは出ていなかったヴィルデ・フラング。ここへきてようやくEMIから本格デビュー。曲はシベリウスをメインとする新人登竜門的内容だが、まあ最初だからこのあたりからでいいかも。「音楽がとても優しく、とても親密に、とても抒情的」(フィナンシャル・タイムズ)と評された。
 ちなみにルックスのほうは、ちょっとシャルロット・ゲーンズブールにも似た雰囲気の美少女(だった)。今はもう20代前半。きっと美女に成長していることでしょう。

EMI
CDCW-9476392
\2500→¥2290
グリーグ:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ長調 作品8
バルトーク:
 ソナタ(ソロ・ヴァリオリンのための) BB124,Sz.117
リヒャルト・シュトラウス:
 ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 作品18 
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
ミハイル・リフィッツ(ピアノ)
 北欧出身、急速に注目度を高めるフラングの、シベリウス:協奏曲に続く第2作。ムターの秘蔵っ子、ノウルェー出身のヴィルデ・フラング。その傑出した音楽表現力は鍛え抜かれた名技性や音楽性とともに注目されています。

EMI
CDCW-6025702
\2500→¥2290
ヴィルデ・フラング/チャイコフスキー&ニールセン
 1−3 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
 4−7 ニールセン:ヴァイオリン協奏曲作品33
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
エイヴィン・グルベルグ・イェンセン指揮
デンマーク国立交響楽団
 ノルウェー出身の”北欧の妖精”とうたわれる美貌の実力派ヴァイオリニストが王道のチャイコフスキーと,デンマークの作曲家ニールセンの協奏曲を録音!
 2011年3月の初来日でN響との共演で好評を得た彼女は2012年、クレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞したり、9月には早くもルツェルン音楽際にて、ウィーン・フィルとの共演も決定している期待の新進ヴァイオリニスト!
 録音:2011年8月29−31日 DR Koncerthuset, Copenhagen, Denmark



WARNER


2564 622085
\1700
マーラー:交響曲第5番 サイモン・ラトル指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 

2564 622090
\1700
R.シュトラウス:
 
4つの最後の歌
  ジョージ・セル指揮、ベルリン放送交響楽団
同:
 母親の自慢話Op.43-2、森のしあわせOp.49-1 、
 献呈Op.10-1、親しき幻Op.48-1、東方の三博士Op.56-6
  ジョージ・セル指揮、ベルリン放送交響楽団
 憩えわが魂Op.27-1、わが子にOp.37-3、子守歌Op.41-1、
 あしたOp.27-4、小川Op.88-1、ばらのリボンOp.36-1、
 冬の捧げものOp.48-4
   ジョージ・セル指揮、ロンドン交響楽団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(Sop)
 

2564 622083
\1700
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 サイモン・ラトル指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
バーバラ・ボニー(Sop)
ビルギット・レンメルト(Alt)
カート・ストレイト(Ten)
トーマス・ハンプソン(Br)
バーミンガム市交響楽団合唱団
 

2564 622095
\1700
プッチーニ:オペラアリア集 アンジェラ・ゲオルギュー(Sop)
アントン・コッポラ指揮、
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管弦楽団/
アントニオ・パッパーノ指揮、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 

2564 622078
\1700
モーツァルト:レクイエム
 ダニエル・バレンボイム指揮、イギリス室内管弦楽団
ブルックナー:テ・デウム
  ダニエル・バレンボイム指揮、ニューフィルハーモニア管弦楽団
  

2564 622087
\1700
チャイコフスキー:バレエ曲集
 白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り人形より
アンドレ・プレヴィン指揮、
ロンドン交響楽団
 

2564 622080
\1700
ホルスト:組曲「惑星」
エルガー:エニグマ変奏曲
エイドリアン・ボールト指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 

2564 622079
\1700
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
 アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団
イツァーク・パールマン(Vln)
 

2564 622093
\1700
エルガー:
 チェロ協奏曲
  ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)
  ジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団収録曲 
 序曲「コケイン」 
  ジョン・バルビローリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団/
 歌曲集「海の絵」
  ジャネット・ベイカー(MSop)
  ジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団
 

2564 622077
\1700
シューベルト:交響曲第8番「未完成」、第9番「グレート」 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団



<国内盤>


PHI(Φ)



LPH016
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
ヘレヴェッヘ/フランダース・フィル
 ドヴォルザーク:死者のためのミサ曲(レクィエム)作品89
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ベルギー王立フランダース・フィルハーモニー管弦楽団、
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
イルセ・エーレンス(S)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
マクシミリアン・シュミット(T)
ナタン・ベルク(Bs)
 古楽方面はもちろん、モダン系でも快進撃は止まらない才人ヘレヴェッヘ、ドヴォルザークの新たなる大作へ!
 ヘレヴェッヘの快進撃が止まりません。レオンハルト指揮のバッハ・カンタータ全曲録音での合唱指揮時代から数十年、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントを率いてのルネサンスから近現代にいたる広範なレパートリーでの比類ない名演の数々のかたわら、基本的に現代楽器オーケストラである名門フランダース・フィルとも数々の銘録音を残すようになったこの名匠、ハイドン『四季』でレコード・アカデミーを受賞したばかり。
 ぬくもりあふれる解釈で楽団全体を驚くべき一体感にまとめあげ、息を飲む名演の数々を毎年Phiに刻むようになってから、たっぷり4年が過ぎたいま...

 新たに登場する新録音は、2013年の来日公演すこし前にリリースされ、『レコード芸術』に特選を持って迎えられた『スターバト・マーテル』に続くプロジェクトともいうべき大作録音!
 レクィエム・ファンも黙ってはいない、あのドヴォルザーク晩年の傑作がいま、この素晴しい名匠のタクトで甦る...どうして注目せずにおれましょう!
 今回も充実解説日本語訳&訳詞付。


旧譜
ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルとのドヴォルザーク

前作『スターバト・マーテル』

LPH009
(国内盤・訳詞付)
\2940
フィリップ・ヘレヴェッヘ、「ピリオド解釈」での「ドヴォルザーク」!!
 ドヴォルザーク(1841〜1904):
  スターバト・マーテル 作品58(1880〜81)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、
ベルギー王立フランデレン・フィルハーモニー管
(=ロイヤル・フランダース・フィル)
独唱: イルセ・エーレンス(ソプラノ)
ミヒャエラ・ゼーリンガー(メゾソプラノ)
マクシミリアン・シュミット(テノール)
フローリアン・ベッシュ(バス)
 「出れば必ず痛快な売れ行き」をみせるのも当たり前——神がかり的な充実度をみせる古楽畑の名匠ヘレヴェッヘが自主制作レーベルから放つ新作は、なんとロイヤル・フランダース・フィルとの「ピリオド解釈」での「ドヴォルザーク」!!
 楽壇の統一感と底知れない充実解釈、震撼ものです…
 2010 年末に立ち上げた自主制作レーベルPhi とともに、近年ますます破格の快進撃を続けているベルギーの世界的名匠、フィリップ・ヘレヴェッヘ——昨年はすでにこのレーベルのリリースもかなり好調になってきて、しかもバッハ2枚組(ロ短調ミサ)→まさかの?ア・カペラによるルネサンス→バッハ回帰→驚くべきベートーヴェン(ミサ・ソレムニス)→なんとヘレヴェッヘぬきのバッハ(無伴奏ヴァイオリン)...と、毎回つねに聴き手の注目をひかずにはおかない仕掛けのもと、全てのアイテムにおいて強烈なセールスを記録しつづけています(リリース分は第2 弾以降すべて『レコード芸術』誌特選)。その成果はとくに、通常クラシック・ユーザーがまず触らないジャンルであるルネサンスのア・カペラ作品(LPH005・ビクトリア)ですら、いまだにハイペースで売れ行きを更新しつづけ同レーベル屈指の売れ筋になってきているところ、あるいは最新盤のベートーヴェン『ミサ・ソレムニス』での痛快な仕上がりと、それにふさわしい堂々のセールス更新が続いているところなどにもよくあらわれています。
 そんな折も折、最新盤(LPH008)が間もなく日本発売というこのタイミングで、またもや耳目を驚かす新譜サンプルがひょいっと届きました——なんと、今度はロイヤル・フランダース管との共演ぼレオンハルトとアルノンクールのバッハ全集での合唱指揮者に起用され世界的に注目されながら、ルネサンス〜バロックの合唱指揮からスタートし、その後古楽器録音で古典派、ロマン派...と徐々に活動範囲を広げてきた末、古楽器によるロマン派以降の作品解釈を続けるシャンゼリゼ 管弦楽団を結成するなど古楽器演奏シーンの名匠というイメージが強いヘレヴェッヘですが、近年もPentatone レーベルでベートーヴェンの交響曲全曲録音を敢行しているとおり、故郷ベルギー屈指のこのオーケストラとも緊密な共同作業を続けてきており、現代楽器オーケストラでのピリオド奏法のあり方も理想的な形で提案しつづけてきていて。先日ベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』盤日本語解説限定で寄せていただいたコメントでも、このオーケストラとの録音がPhi レーベルでの視野に入っていることを仄めかしていたヘレヴェッヘ、まさかこんなに早いタイミングで、これほどの大作で新譜を提案してくれるとは...!!
 そもそも19 世紀末まで活躍したドヴォルザークの大作は、ピリオド解釈での対応がまだごく一部でしか行われていないところ、その点だけでも注目なところ、近年の神がかり的なタクトの確かさ、あの整然と全体を整えながら細部にいたるまで人間味にあふれた、滋味あふれる美しい音作りがもたらす壮絶な鑑賞体験は、今回も大いに健在——ドヴォルザーク躍進期に英国リヴァプールで演奏され、彼の国際的名声の確立に大きく寄与したこの成功作、曲の長大さからしばしばCD2枚組でリリースされることも多いところ、うまく1枚に収まっているのも絶妙。それでいて慌てたような印象をいっさい与えないのが、解釈の確かさを何より裏づけているところだと思います





RICERCAR



MRIC 353
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
知られざるレクィエム2編〜
 カプアーナとルビーノ、17世紀の大家たち〜

  1. カプアーナ:死者のためのミサ(レクィエム)
    〜4声のための
  2. ルビーノ:死者のためのミサ(レクィエム)
    〜5声のための、コンチェルタート形式による
レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮
ナミュール室内合唱団
ジュリア・ジェニーニ(バホン=ルネサンス・ファゴット)
マクシミリアン・エーアハルト(ハープ)
ピエール=ルイ・ルタ(室内オルガン)
 レクィエム・ファンに、さらなる嬉しい新発見が2曲も!
 南国シチリアに、驚くべき「知」の世界が存在した頃…モーツァルトやヴェルディの傑作のみならず「レクィエム」(死者のためのミサ曲)という曲種は全般に日本のクラシック・ファンにもなぜか独特の人気を誇っていて、聴いたことのない曲のCDが出れば必ず買う、というレクィエム・ファンも少なくないとか...
 そうした方々にとっても朗報であるうえ、「モンテヴェルディの『宗教的・倫理的なる森』に比しうる17世紀の傑作教会音楽は...?」とお考えのイタリア古楽ファンにもぜひ聴いていただきたい傑作盤が、古楽大国ベルギーきってのRicercarレーベルから登場!
 イタリアの知と情とを絶妙のバランスで伝える、欧州古楽界でいま最も注目されている指揮者=鍵盤奏者アラルコンのもと、少数精鋭集団ナミュール室内合唱団がうたいあげるのは、17世紀のシチリアで活躍した巨匠ふたりの『レクィエム』。いずれも当時の教会音楽の常どおり、ルネサンス以来の多声作法をベースにしながら随所に描写的要素や独唱主体の表情豊かな語法を盛り込んでおり、ほぼア・カペラとは思えないドキドキするほどのドラマが聴かれる傑作に!
 シチリアがスペイン王支配下の土地だったことをふまえ、低音管楽器バホンとハープを盛り込んだ通奏低音編成も絶妙。注目の古楽盤です!



レオナルド・ガルシア・アラルコン
話題の旧譜
Falvetti: Il diluvio universale
AMBRONAY
AMY 026
\2600
バロック声楽ファン必聴!!
 ノアの洪水を描いた傑作「大洪水」世界初録音!!!

  ファルヴェッティ:「大洪水」
フェルナンド・ギマランイス(T ノエ)
マリアナ・フロレス(S ラド)
マッテオ・ベッロット(Bs 神)
エヴェリン・ラミレス・ムノス(A 正義の女神)
ファビアン・ショフリン(CT 死)
マガリ・アルノー(S 水)他
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
カッペッラ・メディテラネア,ナミュール室内合唱団
録音:2010 年9 月6-10 日、ジュジュリュー/DDD、64'33

 ミケランジェロ・ファルヴェッティ(1642—1692)はシチリア島のパレルモ生まれの作曲家で、1682 年、島東部の海峡町メッシーナの大聖堂の楽長に就任、この「大洪水」は同年同地で初演されました。「大洪水」とはもちろん旧約聖書のノアの箱舟で有名な洪水のことで、この作品は宗教的題材による一種のオラトリオです。しかし南イタリア気質の強い音楽には抹香臭さはなく、音楽には明るく澄んだ美しさがあります。またファルヴェッティは大スカルラッティよりも二世代前に当たり、まだモンテヴェルディやカヴァッリの様式も色濃く残しています。
 台本は四部から成り、第1 部「天上にて」、第2 部「地上にて」、第3 部「洪水」、第4 部「ノエの箱舟で」。ノアの箱舟の話を知っていれば話は理解できます。
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」(AMY 024)がたいへん好評だったアラルコン、ここでもラテン的色彩に満ちた素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。アラルコンは、当時のシチリアにはまだイスラム文化の残影があったことを考慮し、アラブの打楽器を絶妙に採りいれ、絶大な効果を上げています。
歌手たちも優秀。他にほとんど録音のないファルヴェッティの素晴らしい音楽をお楽しみください!

こちらも。

レオナルド・ガルシア=アラルコン
知られざる名作
Farina - Capriccio Stravagante & Sonate 〜シュッツとモンテヴェルディの時代 ガンバからヴァイオリンへ〜
 カルロ・ファリーナ(1600 頃?〜1640)室内楽作品集(カプリッチョ・ストラヴァガンツァとソナタ)

 ①パヴァーナ 第3番(第4曲集より)
 ②「絶望したソナタ」と呼ばれたる2声のソナタ(第5曲集より)
 ③「海辺」と呼ばれたる2声のカンツォン(第1曲集より)
 ④「北アフリカの少女」と呼ばれたる2声のソナタ(第1曲集より)
 ⑤3声のバレット(第1曲集より)
 ⑥3声のパッサメッツォ(第4曲集より)
 ⑦「小麦粉(ファリーナ)」と呼ばれたる2声のソナタ
  (第1曲集より)
 ⑧ 酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)
  (第2曲集より)
アンサンブル・クレマチス (古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(vn)
ジローラモ・ボッティリエーリ(vn/va)
アンドレア・デ・カルロ、
エルナン・カドラド、
ジェローム・ルジュヌ(vg)
エリック・マトート(cb)
トーマス・ダンフォード (テオルボ、g)
レオナルド・ガルシア=アラルコン (室内オルガン、ヴァージナル、総指揮)
RICERCAR
RIC 285
(輸入盤)
\2800
 カルロ・ファリーナ。
 ご存知でしょうか?モンテヴェルディを育てたマントヴァに生まれ、ドレスデン宮廷にシュッツがどーんと構えてきた時代に「本場イタリアから来た」ヴァイオリンの名手として活躍、さらにポーランドやドイツ北方、プラハなどでも活躍をみせたこの作曲家、ルネサンス末期風の楽曲形式でしおらしい叙情的作品を書いたかと思えば、謎めいたタイトルを付した技巧的合奏曲もお手のもの、きわめつけはルネサンス版画の唐草模様のごとく、ガット弦とバロック弓で考えられるあらゆる技巧を盛り込んで、動物の鳴き声だの戦争だの管楽器の模倣だの、常軌を逸した多彩さで、20分以上にわたりめくるめく音響世界を描き出す「酔狂なる奇想の曲」…。
 これぞ、バロック時代のヴァイオリン芸術のエッセンス。酔狂で荒唐無稽、歌心もたっぷり!
 ジャケット絵画のかわいさもさることながら、ガット弦から繰り出されるサウンドはねこの啼き声、いぬの喧嘩、撃ち交わされるマスケット銃、さまざまな管楽器(?)…何でもあり。
 楽譜を前に会談しているネコのジャケットがかわいい。

 内容で選ぶんじゃなくCDのジャケットだけで判断して買ってしまうことを「ジャケ買い」というのだそうですが、けっこうその「ジャケ買い」は馬鹿にできない、というのがCD屋の間のもっぱらの評判です。
 なんだか呼ばれるような気がして買ってしまうんですよね。でもそれが「当たり」になることが結構あるんです。
 このアルバム、ジャケットのカワイさから言ったらほんとにこれまでで一番かも。楽譜を前にしてネコがいろいろ言い争ってるんです。それをふくろうが上から「ホッホッホ」と見てたりして。
 内容はよくわかりません。
 ・・・ってだめですよね。
 作曲は聞いたこともない人でカルロ・ファリーナという人。1600年生まれですから、そうとう昔の人です。そのファリーナという人の作品集。歌は入ってません。
 面白いのは動物の鳴き声やいろんな音を楽器がまねするんです。ニャーニャーとか。同じようなことをしていた人がほかにもいましたよね。そういうのが流行だったのでしょうか。
 でもそんな真似っこの曲ばかりでもなくて、とてもしっとりとしたきれいな曲もあって、今はこのアルバムがお気に入りです。(「ドニャのおすすめ」より)






<映像>


DYNAMIC(映像)

DYNDVD33674
(2DVD)
\3100
ロッシーニ:歌劇《セミラーミデ》2幕 セミラーミデ(バビロンの女王)…ミルト・パパタナシウ(ソプラノ)/
アルサーチェ(アッシリアの士官)…アン・ハレンベリ(メゾ・ソプラノ)/
アッスール(バール神末裔の王子)…ヨゼフ・ワーグナー(バス)/
イドレーノ(インドの王子)…ロバート・マクファーソン(テノール)/
オローエ(バール神の大祭司長)…イゴール・バカン(バス)/
アゼーマ(バール神末裔の王女)…ユリアーネ・ゲルハルト(ソプラノ)/
ニーノ王の亡霊…チャールズ・デカイザー(バス)/
ミトラーネ(親衛隊長)…エドゥアルド・サンタマリア(テノール) 他/
フランダース歌劇場交響楽団&合唱団/
アルベルト・ゼッダ(指揮)/
ナイジェル・ローリー(演出・装置・衣装)/
ローター・バウムガルテン(照明)
DYNBRD55674
(BD)
\4000
収録 2011年1月 ベルギー ヘント、フランダース歌劇場/収録時間:228分 イタリア語歌唱/音声:ステレオ2.0/DD 5.1/字幕:仏,英,独,伊,日/画面:16:9/REGION All(Code:0) 同内容CD…CDS674
 古代バビロニアの女王セミラーミデは、以前インドの王子アッスールと共謀し、前王ニーノを毒殺しています。それから15年、彼女はアッスールからアルサーチェに心を移し、アッスールをないがしろにしてアルサーチェと結婚することを企みます。次の王になれると思っていたアッスールは当然激怒し、また、アルサーチェには心に決めたアゼーマという人がいました。登場人物の思惑が入り乱れる中、判明したのは衝撃の事実!アルサーチェはセミラーミデの行方不明だった実の息子だったのです。さて、物語はどのような結末を迎えるのでしょうか。
 ヴォルテールの戯曲に基づくこのオペラ・セリアは、多くの人が想像するような軽妙なロッシーニの姿とは全く違う様相を持つものです。精巧で華麗なアリアと重厚なオーケストラ・パートを持ち、歌手たちには想像を絶するほどの困難な技巧が求められ、オーケストラも全てにおいて全力を出し切らないといけません。
 この演奏はそれらの条件を完璧にクリアしています。ヴェテラン、ゼッダの指揮はもちろんのこと、妖艶なセミラーミデを歌うパパタナシウをはじめとした歌手たちも見事です。その上、シンプルな装置は音楽の荘厳さを上手く引き立てています。
 

DYNDVD37687
(2DVD)
\3100
ドニゼッティ:歌劇《アンナ・ボレーナ》2幕
 ミラノ・スカラ座における1840年版
エンリーコ8世…フェデリコ・ベネッティ(バス)/
アンナ・ボレーナ…マルタ・トルビドーニ(ソプラノ)/
ジョヴァンナ・セイモー(アンナの女官)…
 ローラ・ポルヴェレッリ(メゾ・ソプラノ)/
ロシュフォール卿(アンナの弟)…
 ディオニソス・ツァンティニス(バス)/
ペルシー卿…モイセス・マリン・ガルシア(テノール)/
スメトン(楽士)…マルティナ・ベッリ(コントラルト)/
エルヴェイ(国王の武官)…カルロ・アレマーノ(テノール)/
ベルカント・コーラス(合唱指揮…マルティノ・ファッジアーニ)/
エウロパ・ガランテ/
ファビオ・ビオンディ(指揮)/
チェザーレ・スカルトン(ディレクター)/
ミケーレ・デッラ・チオッパ(装置)/
アンナ・ビアジョッティ(衣装)/
コッラード・レア(照明)
DYNBRD57687
(BD)
\4000
収録 2013年9月 リエティ、フラヴィオ・ヴェスパシアーノ劇場/収録時間:163分 イタリア語歌唱/音声:ステレオ2.0/DD 5.1/字幕:仏,英,独,伊,日/画面:16:9/REGION All(Code:0)
 16世紀のイングランド国王ヘンリー8世と、その2番目の妃アン・ブーリン(アンナ・ボレーナ)、並びに3番目の妃ジェーン・シーモア(ジョヴァンナ・セイモー)の史実に基づく作品です。テューダー朝の権力争いについては、ご存知の通り、まさに陰謀に次ぐ陰謀の連続でこれだけでも膨大な読み物になるほどです。
 ドニゼッティはこの歴史絵巻の中から何人かの女性を主人公とした3つのオペラを作曲、これは「女王三部作」と呼ばれています。この「アンナ・ボレーナ」はヘンリー8世が次の王妃となるジョヴァンナに心変わりした末、いわれない不義密通の罪を被せられ処刑されてしまうという悲劇です。全く救いのない物語ですが、劇的表現に富んだ優れた音楽は全ての聴衆を沈黙させるだけの力を持っています。
 今回のファビオ・ビオンディ率いるエウロパ・ガランテによる演奏は、通常のモダン楽器の音色に比べると、より素朴さと精巧な表現力が増しているようです。美しい衣装と簡素な装置は却って想像力を掻き立てることでしょう。タイトル・ロールのトルビアーニの「繊細な声と迫力ある声」を見事に使い分けた劇的な歌唱には感嘆せざるを得ません。
 
DYNDVD37680
\3100
サルヴァトーレ・アッカルドのマスタークラス IN クレモナ 第4集
 1.モーリス・ラヴェル(1875-1937):ツィガーヌ
  〈受講生…ソフィア・ジェルソミーニ(ヴァイオリン)/マリア・グラツィア・ベッロキーノ(ピアノ)〉/
 2.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78
  〈受講生…エドゥアルド・ツォシ(ヴァイオリン)/サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)〉
収録 2012年3月 クレモナ/収録時間:90分/字幕:英,日,中,韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)
 1941年生まれのサルヴァトーレ・アッカルドによるレクチャー映像の第4弾です。
 今作ではロマン派の作品、ラヴェルとブラームスを取り上げます。ラヴェルの受講者は1995年生まれの若手ジェルソミーニ。既に数々のコンクールを制覇した彼女は2010年からアッカルドの指導を受けています。
 またブラームスを演奏するのは1988年ミラノ生まれの俊英ツォシ。4歳からヴァイオリンをはじめ、ロシアのヴァイオリニスト、セルゲイ・クリロフに師事、17歳でミラノ音楽院を優秀な成績で卒業しています。ここで更に音楽性を伸ばす彼ら、今後が楽しみです。
 今作も、翻訳に細心の注意を払った日本語字幕付き。このようなレクチャー映像では嬉しい限りです。




EURO ARTS(映像)


20 61008
(10DVD)
\11000
ピエール・ブーレーズ〜感性と分析 
[DVD1]
 マーラー:交響曲第2 番「復活」
   ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
   ペトラ・ラング(メゾソプラノ)
   ベルリン国立歌劇場合唱団
   シュターツカペレ・ベルリン ピエール・ブーレーズ(指揮)
    収録:2005 年3月27日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)

[DVD2]
 ドキュメンタリー:クラシック音楽の未来を継承する者たちへ
  「ピエール・ブーレーズとルツェルン・フェスティヴァル・アカデミー」
   1.イントロダクション/2. マスタークラス指揮者編/
   3. 世代間の対話/4. 作曲家プロジェクト/
   5.レクレーション/6.シュトックハウゼン:グルッペン/
   7.ピエール・ブーレーズ〜作曲家と指揮者
    監督:アンゲリカ・シュティーラー
     収録:2007 年8月〜2009 年9月ルツェルン、パリ、バーデン・バーデン

[DVD3]
 ヨーロッパコンサート2003イン・リスボン
  ラヴェル:組曲「クープランの墓」/
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第20 番ニ短調 K.466/
  バルトーク:管弦楽のための協奏曲/
  ドビュッシー:夜想曲〜「祭り」
   マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  ピエール・ブーレーズ(指揮)
   収録:2003 年5月1日リスボン、ジェロニモス修道院(ライヴ)

[DVD4]
 ブルックナー没後100周年記念コンサート
  ブルックナー:交響曲第8 番ハ短調(ハース版)
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ピエール・ブーレーズ(指揮)
   収録:1996 年9月21日、22日 聖フローリアン教会

[DVD5]
 ドキュメンタリー:ピエール・ブーレーズ/エクラ&シュル・アンシーズ
  Film-1:「ECLAT(エクラ)」
   監督:フランク・シェーファー
   [リハーサルの準備/作品の特徴/指揮者への選択肢の可能性/
   音楽家の意志表示/楽器の響き/
   音楽の隠喩としての魚/鏡のような中央/
   ポール・クレーの絵画/時間と空間との類似性/
   まるで木が大きくなる様に成長する作曲の過程/傑作の不思議/作品の演奏]
  Film-2:「Sur Incises(シュル・アンシーズ)、ピエール・ブーレーズのレッスン」
   監督:アンディ・ソマー
   [イントロダクション/反響と妙技(第1 部)/ラ・グレン(種子)/ラ・ジフル(平手打ち)/
   ル・カレイドスコープ(万華鏡)/ジグザグ/パヴロフの条件反射/「移行部」:カリブの休日/
   大混合(第2 部) − ストロボスコープ/再度「平手打ち」へ/
   再度「パヴロフ」へ/ばらばらに壊れた終り]

[DVD6]
 ドキュメンタリー:ピエール・ブーレーズ/ 感性と分析
  バルトーク「管弦楽のための協奏曲」について
   監督:ポール・スマチュニュイ、ギュンター・アッテルン

[DVD7]
 ストラヴィンスキー:
  バレエ音楽「火の鳥」全曲、交響的幻想曲「花火」Op.4(アンコール)
    パリ管弦楽団  ピエール・ブーレーズ(指揮)
     収録:2008 年12月2日パリ、ルーヴル美術館(ライヴ)

[DVD8]
 クラシック・アーカイヴ/ピエール・ブーレーズ
  (1)ドビュッシー:夜想曲より『祭り』/
  (2)ドビュッシー:バレエ音楽『遊戯』/
  (3)ドビュッシー:管弦楽のための映像/
  (4)シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽Op.34
  (5)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
   ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1)(2)
   BBC交響楽団(3)(4)(5) ピエール・ブーレーズ(指揮)
   放映(BBC):(1)(2)1968 年10月20日、ロンドン(放送用スタジオ・セッション)
   (3)(4)1974 年8月4日、ロンドン、プロムス(ライヴ) (5)1997 年1月31日、ロンドン(ライヴ)

[DVD9]
 バレンボイム&シカゴ交響楽団ケルン公演ライヴ
  ドビュッシー:「海」 − 3つの交響的スケッチ/
  ブーレーズ:「ノタシオン」第1番〜第4番/
  ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」/モーレス(カルリ編曲)「エル・フィルレーテ」
   エリザベーテ・マトス(メゾソプラノ)
   シカゴ交響楽団  ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:2000 年4 月25-27 日ドイツ、ケルン・フィルハーモニー(トリエンナーレ音楽祭、ライヴ)

[DVD10]
 ピエール・ブーレーズ・コンダクツ・モダン・クラシック
  ベルク:歌劇「ルル」からの5つの交響的小品より
   [第2曲「オスティナート」/ 第3曲「ルルの歌」/第4曲「変奏曲」/ 第5番「アダージョ」
  ドビュッシー:
  ボードレールによる5 つの詩〜「噴水」、
  ヴィヨンによる3つのバラード
    [恋人にささげたヴィヨンのバラード/
    ヴィヨンが聖母に祈るため母の願いによって作ったバラード/
    パリの女のバラード]
  ストラヴィンスキー:「火の鳥」全曲[1910 年版]
   クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
   シカゴ交響楽団 ピエール・ブーレーズ(指揮)
    収録:2000年4月25&26日、ケルン・フィルハーモニー大ホール(ライヴ)
 20世紀フランスを代表する音楽家ブーレーズ卒寿記念DVD ボックスが発売!

 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、字幕:英、独、仏、リージョン:All

 2015 年3 月26 日に90 歳を迎えるピエール・ブーレーズ。母国フランスでは、2015 年に入ってから、そのアニバーサリーを祝うイベントが目白押しです。
 ブーレーズは指揮者であると同時に、作曲家として、教育者として現在の音楽界に多大なる影響を与えた人物。
 この記念DVD ボックスには、指揮者としてのコンサート映像、ブーレーズが多分野の音楽芸術をどのようにして生み出したのか、そして何がインスピレーションの源になったのかを考察できるドキュメンタリー映像、さらにはバレンボイム&シカゴ交響楽団による演奏の彼の代表作「ノタシオン」の映像を盛り込んだ、ブーレーズが残した偉大な業績を讃える内容となっています。




OPUS ARTE(映像)


OA1166D
(DVD)
\4000
ドニゼッティ:歌劇《ラ・ファヴォリート》4幕(フランス語歌唱)
 特典映像:
  キャスト・ギャラリー,
  Blu-rayのみインタビュー映像
レオノール・ド・グズマン…ケイト・アルドリッチ(メゾ・ソプラノ)/
アルフォンス11世…ルドヴィク・テジエ(バリトン)/
イネス…マリー=ベネディクト・ソーゲ(ソプラノ)/
フェルナン…シー・イージェ(テノール)/
ドン・ガスパール…アラン・ガブリエル(テノール)/
バルタザール…ジョヴァンニ・フルラネット(バス) 他/
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団&
合唱団(アルフォンソ・カイアーニ…合唱指揮)/
アントネッロ・アッレマンディ(指揮)/
ヴァンサン・ブサール(ディレクター)/
ヴァンサン・ルメール(セット・デザイン)/
クリスティアン・ラクロア(衣装デザイン)/
グィド・レヴィ(照明)
OABD7165D
(BD)
\4800
 2014年2月 トゥールーズ・キャピトル劇場におけるライブ収録/収録時間:184分/音声:仏語歌唱/<DVD>ステレオ2.0/DTS5.1, <BD>ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:英,仏,独,日,韓/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/<DVD>片面2層ディスク <BD>ニ層 50GB 1080i High Definition
 14世紀のカスティーリャ王国。美しいレオノールに恋する修道士フェルナンは、僧院長である父バルタザールの怒りを買い僧院を追放されます。フェルナンはレオノーレの素性を知りませんが、少なくとも身分の高い女性であるため、彼女を妻にするには王アスフォンス11世に許しを得る必要があると悟り、そのために軍功を立てることにします。そして見事にイスラム教徒を破り凱旋したフェルナンですが、彼の愛するレオノール、実は王の愛妾(ファヴォリート)であったのです。全てを知ったフェルナンは……
 1839年、当時パリに住んでいたドニゼッティ(1797-1948)は、オペラ座の依頼により「ニージダの天使」を書き上げましたが、結局これはお蔵入りとなってしまいます。そこで、その美しい音楽のいくつかは、「ファヴォリート」に転用。いくつかの新しいアリアを追加して、この歌劇は1840年に初演されました。通常イタリア語版が上演されますが、やはりこの最初の形こそがドニゼッティの真意を伝えるものといえるでしょう。
 アルドリッチのふくよかな歌唱、イージェの張りのある極上の美声など注目の歌手陣を配し、また名デザイナー、クリスチャン・ラクロアのユニークかつゴージャスな衣装など見どころも満載です。













2/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CHANNEL CLASSICS



CCSSA 36715
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ロザンヌ・フィリッペンス・プレイズ・シマノフスキ
 シマノフスキ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.35、
  ロクサーナの歌
   (歌劇 《ロジェ王》 Op.46より/ヴァイオリンとピアノ版)、
  《神話》 Op.30、夜想曲とタランテラ Op.28
 ストラヴィンスキー:
  ロシアの歌、
  《火の鳥》より 子守歌&スケルツォ(ヴァイオリンとピアノ版)
ロザンヌ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
ジュリアン・クエンティン(ピアノ)
シエン・チャン(指揮)
オランダ・ナショナル・ユース・オーケストラ
 ロザンヌ・フィリッペンス第2弾!シマノフスキの「神話」&「ヴァイオリン協奏曲」!

 オランダのハーグ王立音楽院、ドイツのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリンを学び、2009年のオランダ国際ヴァイオリン・コンクール(オスカー・バック・コンクール)で第1位、また2014年のフライブルク国際ヴァイオリン・コンクールでも見事第1位に輝いたオランダの華麗なる才女、ロザンヌ・フィリッペンス!
 チャンネル・クラシックス(Channel Clasics)から2枚目の発売となるロザンヌ・フィリッペンスの新録音は、シマノフスキの「神話」と「ヴァイオリン協奏曲第1番」。
 シマノフスキの傑作「神話(Myths)」は、ギリシャ神話を題材にした、ヴァイオリンとピアノのための3つの作品。友人のピアニスト、ジュリアン・クエンティンから紹介されて感銘を受け、すっかり虜になったフィリッペンスは、シマノフスキのルーツを辿るためにザコパネの別荘まで訪れたという思い入れの深い作品。
 同時期に作曲されたシマノフスキ初期の代表作「ヴァイオリン協奏曲第1番」では、オランダ・ナショナル・ユース・オーケストラ(NJO)を、ニューヨーク・フィルの副首席指揮者を務めた若き女性指揮者、シエン・チャン(Xian Zhang)が振ります。
 将来性豊かなオランダの若き名手が描く、シマノフスキのミステリアスな魅力をお楽しみください。

 
ロザンヌ・フィリッペンス、前作

CCSSA 35013
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
美しき才能
 ロザンヌ・フィリッペンス 〜 ラプソディ
 ラヴェル:
  演奏会用狂詩曲《ツィガーヌ》、ヴァイオリン・ソナタ第2番
 バルトーク:
  ラプソディ第1番 Sz.86, BB.94、
  ラプソディ第2番 Sz.89, BB.96、
  ルーマニア民俗舞曲 Sz.56, BB.68(セーケイ編)
 フバイ:チャルダッシュの情景第4番《ヘイレ・カティ》 Op.32
ロザンヌ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
ユーリ・ファン・ニーウカーク(ピアノ)
 オランダ・ヴァイオリン界の華麗なる才媛。ロザンヌ・フィリッペンスがデビュー!

 オランダのハーグ王立音楽院、ドイツのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリンを学び、2009年のオランダ国際ヴァイオリン・コンクール(オスカー・バック・コンクール)で見事第1位に輝いたオランダの華麗なる才女、ロザンヌ・フィリッペンスがチャンネル・クラシックス(Channel Clasics)からデビュー!
 2001年にスイスのサマー・アカデミーで出会ったピアニスト、ユーリ・ファン・ニーウカークとのデュオでは、西欧のモーリス・ラヴェルと東欧のベーラ・バルトークという音楽のスタイル、文化も異なる2人の音楽家を"ラプソディ"というキーワードで結んだオリジナリティに富むプログラムを披露。
 オランダの名ヴァイオリニスト、ヘルマン・クレッバースが弾いていた銘器、ミケーレ・アンジェロ・ベルゴンツィ(クレモナ、1750年頃製作)を受け継いだロザンヌ・フィリッペンス。
 将来性豊かなオランダの若き名手が、チャンネル・クラシックスのアーティスト陣に加わります!








HYPERION

CDA 68029
(2CD/特別価格)
\2400→\2190
アムラン今度はモーツァルト!
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576/
 ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283/
 ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332/
 ピアノ・ソナタ第16番変ロ長調 K.570/
 ロンド ニ長調 K.485/ジーグ ト長調 K.574/
 ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330/
 ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333/
 ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 K.545/
 ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282/
 ロンド イ短調 K.511/幻想曲ニ短調 K.397
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
 ハイドンに続くアムランの古典派!モーツァルトのソナタが登場!

 ブゾーニの後期ピアノ作品集(CDA 67951/3)が、ドイツのEcho(エコー)クラシック賞2014でピアノ部門賞受賞、更にBBC Music Magazine Awards 2015でも器楽部門賞にノミネートするなど、世界的な活躍を続けているカナダのスーパー・ヴィルトゥオーゾ、マルク・アンドレ=アムラン。
 現在は「知られざる難曲」や「超絶技巧作品」の路線から、シューマン、シューベルト、ブラームス、ショパン、リスト、ドビュッシー、ハイドンなど、王道レパートリーへと主軸を移し録音&コンサート活動をしているアムラン。大成功を収めたハイドンのピアノ・ソナタ集(CDA 67554、CDA 67710、CDA 67882)に続く、アムランのウィーン古典派プログラム、モーツァルトのピアノ・ソナタ集が登場! ジャケット・デザインもハイドン・シリーズを踏襲!
 アムランの魔法のような両手から繰り出される、天才モーツァルトの魅惑的なソナタと、ロンド、幻想曲、ジーグなどの小品集。アムランの新たな魅力に、乞うご期待!

  ※録音:2013年7月5日−6日、8日−9日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)



 


CDA 67987
\2400→\2190
アムランとタカーチ再び!ショスタコーヴィチで共演!
 ショスタコーヴィチ:
  弦楽四重奏曲第2番イ長調 Op.68
  ピアノ五重奏曲ト短調 Op.57
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
タカーチ弦楽四重奏団
 〔エドワード・ドゥシンベル(第1ヴァイオリン)、
  カーロイ・シュランツ(第2ヴァイオリン)、
  ジェラルディン・ウォルサー(ヴィオラ)、
  アンドラーシュ・フェイェール(チェロ)〕
 リスト音楽院のメンバーで結成され、世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつとして活動するタカーチ弦楽四重奏団。シューマンのピアノ五重奏曲(CDA 67631)以来となる、マルク=アンドレ・アムランとの録音が登場!
 シューベルト、ブラームス、シューマンといった独墺系プログラムを中心としながら、ブリテンの弦楽四重奏曲集(CDA 68004)でも成功を収めたタカーチ弦楽四重奏団。アムランとの共演第2弾では、なんとショスタコーヴィチを録音。
 世界的名手たちがぶつかり合い醸成されるピアノ五重奏。大戦末期に書かれた重厚なる弦楽四重奏曲第2番。ロシア革命後の濃密なエクスタシーが詰まった70分間を体感できる。

 ※録音:2014年5月14日−17日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)



 

CDA 68074
\2400
R・シュトラウス:歌曲全集Vol.7
 クリスマスの想い TrV198/クリスマスの歌 TrV2/
 宿泊 TrV3/冬の旅 TrV4/疲れた旅人 TrV16/
 軽騎兵の歌 TrV42/漁師 TrV48/つぐみ TrV49/
 死者たちを憩わせよ TrV50/歓喜と苦悩 TrV51/
 役者とツィター TrV58/子守歌 TrV59/
 夕焼けと朝焼け TrV60/森で TrV62/霧 TrV65/
 兵士の歌 TrV66/庭で野ばらをつんできた TrV67/
 森の歌 TrV75 No 1/アルプホルン TrV64/
 格言 TrV239/すべての音と響きを通して TrV251/
 整いすぎたリズム TrV269/風刺の歌 TrV282/
 ある子供に Op.47-1/生き返り Op.47-3/
 7人の飲み仲間について Op.47-5/聖ミヒャエル Op.88-3
ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
ギュンター・ハウメル(バリトン)
ベン・ジョンソン(テノール)
ロジャー・ヴィニョールズ(ピアノ)
 歌曲大国ハイペリオンの長期プロジェクトの一つ、2004年にスタートしたリヒャルト・シュトラウスの歌曲全集。第7巻では、ルビー・ヒューズ、ギュンター・ハウメル、ベン・ジョンソンといった若き名手3名が、青年期の作品にフォーカスを当てたシュトラウスの歌曲を歌う。

 ※録音:2013年12月7日、16日、17日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)
 

CDA 68098
\2400
メンデルスゾーン:ピアノ独奏作品全集Vol.3
 練習曲ヘ短調 WoO.1/スケルツォ ロ短調 WoO.2/
 スケルツォ・ア・カプリッチョ嬰ヘ短調 WoO.3/
 3つのカプリス Op.33/
 ピアノ・ソナタ第2番ト短調 Op.105/
 無言歌集第4集 Op.53/無言歌嬰ヘ短調
ハワード・シェリー(ピアノ)
 膨大なレパートリーを誇り、ピアニスト、指揮者の両面で活躍するイギリスの名匠、ハワード・シェリー。2012年にスタートしたメンデルスゾーンのピアノ独奏作品全集、第3巻では、「無言歌集」の第4集とピアノ・ソナタ第2番を中心に、作品番号なし(WoO)の練習曲やスケルツォなどを併録。
 初期ロマン派のピアノ作品を得意とするハワード・シェリーによって、メンデルスゾーンの新たな魅力が明らかになっていく。

 ※録音:2014年3月31日−4月1日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
 

CDA 68039
\2400
ケネス・レイトン:合唱作品集
 マニフィカトとヌンク・ディミッティス/神の威厳/
 信仰の翼を与えたまえ/ミサ・ブレヴィス Op.50/
 グローリア・ミサ Op.82より 「イテ・ミサ・エスト」(オルガン独奏)/
 What love is this of thine/セカンド・サーヴィス Op.62/
 クルチフィクス・プロ・ノビス Op.38
スティーヴン・レイトン(指揮)
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
 エリクス・エセンヴァルズの名唱(CDA 68083)が記憶に新しい、スティーヴン・レイトンと名門ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団。
 ケネス・レイトン(1929−1988)は、大戦後のイギリスを代表する作曲家。Chandosレーベルからは管弦楽曲を中心に、室内楽曲、ピアノ曲、合唱曲など、レイトンの諸作品が録音され再評価が進み、Hyperionからは、セント・ポール大聖堂聖歌隊(CDH 55195)、ウェルズ大聖堂聖歌隊(CDA 67641)に続く3作目となるケネス・レイトンの合唱作品集。
 自身もウェイクフィールド大聖堂の少年聖歌隊員として音楽の道を歩んだケネス・レイトンの合唱作品は、伝統的な書法とラジカルな音楽が精妙にブレンドされている。名匠スティーヴン・レイトンによるこのアルバムは、ケネス・レイトンの魅力を更に世界に広める機会となるだろう。

 ※録音:2013年7月4日−5日、トリニティ・カレッジ・チャペル&2013年7月8日−10日、リンカン大聖堂




MD+G


901 18856
(2SACD Hybrid)
\5200
《ヴィヴァルディ:協奏曲集Op.4「ラ・ストラヴァガンツァ」(全曲)》
 1) 第1番 変ロ長調 RV.383a, 2) 第2番 ホ短調 RV.279,
 3) 第3番 ト長調 RV.301, 4) 第4番 イ短調 RV.357,
 5) 第5番 イ長調 RV.347, 6) 第6番 ト短調 RV.316a,
 7) 第7番 ハ長調 RV.185, 8) 第8番 ニ短調 RV.249,
 9) 第9番 ヘ長調 RV.284, 10) 第10番 ハ短調 RV.196,
 11) 第11番 ニ長調 RV.204, 12) 第12番 ト長調 RV.298
フランチェスコ・チェラート (ヴァイオリン&指揮)、
アルモニオーサ(ピリオド楽器アンサンブル)
ヴィヴァルディの華麗な作品への挑戦

曲集名「ストラヴァガンツァ」は、「奇妙、狂態など」を意味する言葉。シンプルな形式ながら、それぞれが、優雅、悲歌、叙情、独特なリズム、半音階的主題など、個性的な特徴を持つ12のヴァイオリン協奏曲集です。
 イタリアのヴァイオリンとチェロのチェラート兄弟らによって、2012年設立されたピリオド楽器アンサンブル「アルモニオーサ」がデビューアルバムに選んだのが、ラ・ストラヴァガンツァでした。
 ヴァラエティ豊かなヴィヴァルディ作品を華麗な演奏でお届けします。
 SACD Hybrid[CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND]
 

902 18766
(SACD Hybrid)
\3100
《ヨハン・アダム・ヒラー:宗教作品集》
 ヨハン・アダム・ヒラー(1728-1804):
  1) 詩篇第100番「全地よ、主に向かいて喜びの声をあげよ」,
  2) 詩篇第5番12-13「すべての人々を喜ばしめよ」,
 3) ペルゴレージ:スターバト・マーテル(ヒラー改編版)
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ),
トーマス・リーデ(アルト),
クヌート・ショック(テノール),
トーマス・ラスケ(バス),
シュトゥットガルト・イムヌス少年合唱団,
ヘンデル・カンパニー(ピリオド楽器アンサンブル),
ライナー・ヨハンネス・ホムブルク(指揮)
ペルゴレージのスターバト・マーテルの改編版も収録
 今日、ヨハン・アダム・ヒラーはジンクシュピールの創作者であるとみなされています。また女性歌手育成のために尽力し、数多くの歌手たちを育て上げたことでも知られています。
 その作品のほとんどは現在忘れられてしまいましたが、残された作品はどれも素晴らしいものばかりです。
 このアルバムに収録された3作品のうち2曲は彼のオリジナルですが、注目すべきはペルゴレージの「スターバト・マーテル」の改編作でしょう。
 もともとはソプラノ、アルト、弦楽合奏のための慎ましい作品に、ヒラーはクロプシュトックのドイツ語のテキストと、オーボエ、フルート、そしてソロ・パートに男声を追加するなど大胆な編曲を行ったのです。
 これにより、当時のルター派の信者たちにも愛好されることとなり、見事にエキュメニズム=世界教会主義を達成した作品となったのでした。
 SACD Hybrid[CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND]
 

603 18872
\2400
《トロンボーンのための抒情的な音楽集》
 1) フランツ・シュトラウス:夜想曲(M.ローレンス編),
 2) ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-4,
 3) ウェーバー:ロマンス(W.ヴァーゲンホイザー編),
 4) ワーグナー:「ヴァルキューレ」より「ヴォータンの別れの音楽」(T.ベットガー編),
 5) リスト:忘れられたロマンス(T.ベットガー編),
 6) シューベルト::歌の練習 D619(T.ベットガー編),
 7) ブラームス:川は流れ,
 8) ブラームス:狩人と恋人,
 9) ブラームス:愛の道 第2番,
 10) ブラームス:こうして私はさすらう,
 11) マルタン:バラード
ミヒャエル・マソン(トロンボーン),
沢野智子(ピアノ),
プジェミスル・ヴォイタ(ホルン:6-10)
歌心が染みとおった表現力豊かな
 ドイツ生まれのトロンボーン奏者、ミヒャエル・マソンのMDGデビューアルバムです。彼は1969年に生まれ、ザールブリュッケンとフランクフルトの音楽大学で学び、その後ロンドン王立音楽大学に留学、ジョン・アイヴソンとクリストファー・モワットに師事しました。ハンブルク交響楽団、ベルリン放送交響楽団で首席を務めた後、現在はデンマークのオールボー交響楽団の首席奏者を務めています。
 このアルバムでは、まさに「歌うように奏する」彼のトロンボーンを堪能することができます。アルバムタイトルも彼の発案によるものであり、随所に歌心が染みとおった表現力豊かな演奏には感嘆せざるを得ません。
 中でも異彩を放つのは、マルタンの「バラード」で、これはトロンボーンのオリジナルの作品です。
 


301 3152
\2400→\2190
ディーター・クレッカー(クラリネット),
 《ハイドン(ヴィンセント・ガンバーロ編曲):クラリネット四重奏曲》

ヨーゼフ・ハイドン=ヴィンセント・ガンバーロによる編曲(1800)
 1) クラリネット四重奏曲 第1番 変ロ長調,
 2) クラリネット四重奏曲 第2番 ハ短調,
 3) クラリネット四重奏曲 第3番 変ロ長調
ディーター・クレッカー(クラリネット),
コンソルティウム・クラシクム
ディーター・クレッカーが発掘した秘編曲作品
 名手ディーター・クレッカーの妙技を楽しむ1枚です。ヴィンツェンツォ・ガンバーロはロッシーニ時代に活躍したクラリネット奏者で、「テアトル・ロワイヤル・イタリエン」という劇場のオーケストラの首席を務め、またロッシーニからの信頼も厚かった人です。
 多くの作品をクラリネット用に編曲し、この楽器のレパートリーの拡大に貢献しました。ただし、このハイドンの四重奏曲は原曲には忠実ではなく、楽章のならびもアトランダムで、初期の作品から後期の作品の色々なところをつまみ出し、構成されていて、いわば「ガンバーロのオリジナル作品」と言っても差し支えないほどのものなのです。
 ハイドンの未発見作品を楽しむつもりで聞くのもよいかもしれません。
 

706 18882
\2400
《クレブス:クラヴィーア曲集第3集》
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレブス(1713-1780):クラヴィーア曲集第3集
  1) ソナチネ 第1番 イ短調 Krebs-WV 801,
  2) ソナチナ 第2番 ニ長調 Krebs-WV 802,
  3) ソナチネ 第3番 ハ短調 Krebs-WV 803,
  4) ソナチネ 第4番 変ロ長調 Krebs-WV 804,
  5) ソナチネ 第5番 嬰ヘ短調 Krebs-WV 805,
  6) ソナチネ 第6番 ヘ短調 Krebs-WV 806,
  7) ソナタ 第1番 ハ長調 Krebs-WV 832,
  8) ソナタ 第2番 ト長調 Krebs-WV 833,
  9) ソナタ 第3番 変ロ長調 Krebs-WV 834,
  10) ソナタ 第4番 ニ長調 Krebs-WV 835,
  11) ソナタ 第5番 へ長調 Krebs-WV 836,
  12) ソナタ 第6番 ニ短調 Krebs-WV 837
ヤン・フォン・ブッシュ(Johann Georg Stein-Orgel in Warlitz)
J.S.バッハの高弟クレブスの素晴しい作風
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープスは、J.S.バッハの高弟として知られ、素晴らしいオルガン演奏の技術を有していましたが、バロックから古典へと時代が変化していた当時、彼の作風(ポリフォニーを好んだ)はいささか時代遅れであるとみなされ、要職も名声も得ることができませんでした。そのため、却ってたくさんの作品を書くことができたのですが、残念ながらそれらはほとんど出版されることなく、20世紀にいたるまで放置されていたのです。
 このソナタ、ソナチネもこのヤン・フォン・ブッシュの演奏が初録音となります。使用されたオルガンを建立したヨハン・ゲオルクシュタインはクレープスと同じ年であり、第二次世界大戦で若干のダメージを受けたものの、恐らくチューリンゲンで最も保存状態のよい楽器です。




STRADIVARIUS

STR 37006
\2300
「シンキング・バッハ」
 J.S.バッハ(1685-1750):組曲第1番よりアルマンド、クーラント
 フランチェスコ・パオロ・スプリアーノ(1678-1753):トッカータX
 J.S.バッハ:組曲第1番よりサラバンド
 ドメニコ・ガブリエリ(1659-1690):リチェルカーレVII
 J.S.バッハ:組曲第3番よりプレリュード、ブーレI、ブーレII、ジーグ
 ジョヴァンニ=バッティスタ・ヴィターリ(1632-92):トッカータ・ルッジェーロ
 J.S.バッハ:組曲第2番よりプレリュード、サラバンド
 ジュゼッペ・クレメンテ・ダッラーバコ(1709-1805):カプリチオI
 J.S.バッハ:組曲第1番よりプレリュード
アドリアーノ・ファツィオ(Vc)
 ありそうでなかったバッハと同世代作曲家の無伴奏チェロ作品集

 バッハの名曲・無伴奏チェロ組曲の合間にバッハと同時代の作曲家による無伴奏チェロの曲を挟み、その違いや相互の影響について考える興味深い一枚。
 チェロのアドリアーノ・ファツィオはイタリアの若手でパレルモのビンセンツォ・ベッリーニ音楽院ほかで学び、バロック音楽に特化したレパートリーで近年注目を集めている。
 

STR 37007
\2300
「狂気のロンド」〜クーラウ:無伴奏フルート作品集
 フリードリッヒ・クーラウ(1786-1832):
  ファンタジーOp.38(全3曲)/Femmes voulez vous eprouver/
  Lasset Frieden uns Stiften/Capriccio/
  Es kann schon nicht alles so bleiben/
  In des waldes duersten gruenden/Capriccio/Rondo/
  Was ist der mensch/Capriccio/
  On ne saurait trop embellir: Rondeau d'une folie/
  Mich fliehen alle freuden/Allegro assai
  (全15トラック)
ステファーノ・パッリーノ(Fl)
 ソナチネでおなじみクーラウの珍しい無伴奏フルートのための作品集

 録音:2014 年5 月

 ピアノの「ソナチネ・アルバム」でおなじみのフリードリヒ・クーラウはドイツ出身で後にデンマークに移住しかの地で活動した。今日ではピアノのためのソナチネが有名だが、実は生前「フルートのベートーヴェン」と呼ばれるほどフルート作品を多数作曲している。
 ここでは彼の代表的な無伴奏フルートのための曲を収録。モーツァルトのオペラの有名な旋律による作品もあり楽しめる。フルートのステファーノ・パッリーノはペーター=ルーカス・グラーフ、パトリック・ガロワほかに師事、期待の若手としてソロ、室内楽、協奏曲の分野で活躍している。
 

STR 15001
\2300
「ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729):
 オーボエ、ファゴットと通奏低音のための未出版のドレスデン・ソナタ集」

  トリオ・ソナタ変ロ長調/トリオ・ソナタ ト長調/
  トリオ・ソナタ 変ロ長調/トリオ・ソナタ ト短調/
  トリオ・ソナタ ヘ長調/ファゴット・ソナタ ニ長調/
  トリオ・ソナタ ハ短調
サン・スーシ・バロック・
 アンサンブル
 録音:2013 年7 月

 ハイニヒェンはドイツの後期バロックの作曲家、理論家。ケーテンの宮廷でJ.S.バッハと同僚だったこともあり長らくザクセン選帝侯の宮廷楽長を務めた。
 死後は長らく忘れられた存在であったが、近年再評価が進んでいる。サン・スーシ・バロック・アンサンブルは1985 年に結成されDynamic、Tactus レーベルからも盛んにリリースされているイタリアを代表するバロック・アンサンブルのひとつ。
 
STR 33970
\2300
「晴れた日に」〜マティアス・ピンチャー(b.1971)作品集
 (1)モニュメントI(アルテュール・ランボーの追憶に) (1991)
 (2)夜・月光(1994)〜ピアノのためのシーン
 (3)歌と雪の写真(2000/2001)〜E.E.カミングスの詩によるソプラノとピアノのための
 (4)絵/鏡(1991)
 (5)晴れた日に(2004)
アルフォンソ・アルベルティ(Pf)
(3)マリソル・モンタルヴォ(Sop)
 録音:2013 年2 月

 ピンチャーはドイツで70 年代生まれを代表する作曲家でヘンツェ、トローヤンらに師事、リーム、フラー、ファーニホー、ラッヘンマンらの影響を受け、静謐な中での繊細な音色の変化が特徴。「歌と雪の写真」ではピアノの内部奏法も駆使しカミングスの独特な世界を表出している。
 ピアノのアルフォンソ・アルベルティは現代音楽のスペシャリストとしてこれまでに100 曲以上の新作を世界初演しているほか、20 世紀の埋もれた作品の再評価に尽力している。
 

STR 33985
\2300
「イタリヤ〜神の露の島」〜古代ユダヤの歌(全26トラック)
 Bezalel Aloni (1940):Love Song(Vo のみ)/Anonimo:Kyriah Yefeifiah/
 Anonimo:Fire Dance(Vn のみ)/Delilah Gutman (1978):Osse Shalom/
 Joel Engel (1868-1927):Numi numi/Anonimo:Sheyibane(Vo のみ)/
 Anonimo:Kuando el rey Nimrod/Anonimo:Durme, durme/
 Anonimo:Sing mir ein Liedele(Vo のみ)/
 Shlomo Secunda (1894-1974) Dona dona(ドナ・ドナ)/
 Daniel Galay (1945):Partita: Andante con moto(Vn のみ)/
 Anonimo:Shalom Aleichem/Anonimo:Yedid Nefesh/
 Max Janowski (1912-1991):Avinu Malkeinu(Vo のみ)/
 Samuel Cohen (1870-1940):Hatikva/Anonimo:Hinne ma tov/
 Gershom Lev:Prok Yas Anach(Vn のみ)/Anonimo:Adio Kerida/
 Anonimo:Nani nani/Anonimo:Tarantino(Vn のみ)/
 Anonimo:Hevenu Shalom Al eichem/Anonimo:Shalom Aleichem(Vn のみ)/
 Anonimo:Shema/Ilse Weber (1903-1944):Wiegala(Vo のみ)/
 Delilah Gutman (1978):La memoria parla un canto
デリラー・シャロン・グートマン(Vo)
ラファエル・ネグリ(Vn)
 古代の作者不詳(Anonimo)の作品を中心に、合間に「ドナ・ドナ」など有名な曲も含む20 世紀に書かれた歌もはさみつつ、様々なユダヤ民謡、宗教歌を収録。ヴォーカルのグートマンはイタリア系アメリカ人で作曲も手がけ、リゲティ、シャリーノに師事。
 本CD では自作も披露している。全編ユダヤおよび中東的な雰囲気に溢れている。
 

STR 33999
\2300
「地平線上に」〜バヤンのための現代音楽
 (1)W.リーム:地平線上に(1991)〜バヤン、ヴァイオリンとチェロのための
 (2)イヴァン・フェデレ:デイスティビア(2011)〜バヤンと弦楽四重奏のための
 (3)グバイドゥーリナ:静寂(1991)〜バヤン、ヴァイオリンとチェロのための
 (4)グバイドゥーリナ:十字架上に(1979-91)〜バヤンとチェロのための
 (5)細川俊夫:時の深みへ(2001)〜バヤンとクラリネットのための
ジェルマーノ・スクールティ(バヤン)
フィリッポ・ペロッコ(指揮)
エクス・ノーヴォ・アンサンブル
ガレス・デイヴィス(Cl)
フランチェスコ・ディロン(Vc)
 録音:2013 年

 アコーディオンに似たロシアの伝統楽器バヤンを中心とした編成で現代の作曲家たちが様々な視点から作曲した作品。
 リームは彼の多くの管弦楽曲から受けるダイナミックな印象とは反対に大変静かで繊細な作品、楽器の本家ロシアのグバイドゥーリナの二つの作品は真摯な祈りの音楽。すでにECM ほかからも録音のある細川の人気曲「時の深みへ」ではバヤンによる果てしない和音の持続のなかからクラリネットの息の長い旋律が生まれる。
 

STR 37002
\2300
ジョン・ジェンキンズ(1592-1678):
 4声のファンタジー集(全17曲)
アカデミア・ストゥルメンターレ・イタリア:
 【アルベルト・ラッシ(アルト・ヴィオール)、
  クラウディア・パセット(バス・ヴィオール)、
  レオナルド・ボルトロット(バス・ヴィオール)、
  リッカルド・コエラーティ・ラマ(ヴィオローネ)】
 録音:2014 年8 月

 ジョン・ジェンキンズは17 世紀イギリスの作曲家でヴィオール・コンソートのためのファンタジーの作曲家として知られており、ここに収められた作品は彼の代表作のひとつ。
 アカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアはヴェローナで結成されたヴィオール・アンサンブル。メンバーはこの団体のほかにエスペリオンXX、ラ・ルヴェルディ、エウロパ・ガランテなどでも活動しているスペシャリスト達。
 
STR 37017
\2300
ファビオ・セルヴァフィオリータ(b.1973):
 花d'x(クアデルノI-II-III)
エレーナ・カッソーリ(G)
 録音:2013 年3 月

 セルヴァフィオリータはミラノ出身の若手・中堅作曲家でボローニャ大学で音楽学を学んだ後、ミラノ大学とパリのIRCAM で電子音楽を学んだ。
 収録の「花d'x」は全曲が44 の小品から構成され、極小の形式の中で時にウェーベルン風、電子音楽風、ガムラン風、武満風とスタイルを変えるかと思えば突然バロックが引用されるなど、曲によって万華鏡を覗くように変幻自在、繊細な変化をみせる。
 ギターのカッソーリはクラシカル・ギターからエレキ・ギターまでを操る才媛でレパートリーはクルタークからライヒまで現代音楽の様々なスタイルを手中にし、作曲家から絶大な信頼を集めている。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PRAGA DIGITALS


PRDDSD 350081
(SACD HYBRID)
\2900
リスト・リサイタルVol.2
 (1)スケルツォと行進曲 [1957年5月9日/モスクワ]
 (2)メフィスト・ワルツ第1番 [1958 年2 月5日/モスクワ]
 (3)アヴェ・マリア [1957年5月9日/モスクワ]
 (4)詩的で宗教的な調べ 〜
  死者の追憶 [1957年5月9日/モスクワ]
  葬送 [1958年2月5日/モスクワ]
  アンダンテ・ラクリモーソ [1982年9月11日/ブダペスト]
 (5)メフィスト・ポルカ [1988 年3月10日/ケルン]
 (6)暗い雲 [1957年5月9日/モスクワ]
 (7)忘れられたワルツ第2番 [1957年2 月5日/モスクワ]
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
 リヒテルのSACD リマスタリング、リストの凄すぎる第2 弾!

 Mono、Bi-channel Stereo、79’ 28”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。
 WDR(ケルン放送)所蔵のテープからSACD リマスタリングが施され、鮮やかな音色が蘇りました。リストはリヒテルが俳優としてその役を演じたこともあるほど縁があり、ここでも作曲者本人のように説得力あふれる演奏を繰り広げています。
 大半がリヒテル40 歳代前半の演奏で、ボルテージの高さと若々しさにあふれています。「メフィスト・ワルツ第1 番」は早いテンポで、あふれる情熱を抑えきれない凄さ。
 またリストとしては静かで内省的な「詩的で宗教的な調べ」の暗黒の深み、またリスト最晩年の前衛的な「暗い雲」ではロシア・アバンギャルド作曲家を思わす感覚など、いずれも神業。ピアノ音楽の醍醐味を満喫できます。


<メジャー・レーベル>

ELOQUENCE



4821653
(2CD)
\1800
R・シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(全曲) 】フランツ・シュトース(執事長),
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(音楽教師),
タティアーナ・トロヤノス(作曲家),
ジェス・トーマス(テノール歌手, バッカス),
ヨーン・ファン・ケステレン(舞踏教師),
ハインツ・フリートリヒ(かつら師),
ヘルベルト・ラクナー(下僕), レリ・グリスト(ツェルビネッタ),
ヒルデガルト・ヒレブレヒト(アリアドネ),
バリー・マクダニエル(ハルレキン),
ヨーン・ファン・ケステレン(スカラムーチョ),
リヒャルト・コーゲル(トルファルディーノ),
フリートリヒ・レンツ(ブリゲルラ, 士官),
アリーン・オジェー(水の精),
ウニ・ルクトヴェート(水の精),
ジークリート・シュミット(やまびこ),
バイエルン放送交響楽団,
カール・ベーム(指揮)
1969年のバイエルンでの名演!
 永遠の名演として名高い1954年のウィーンのライヴを始め、比較的最近発売された1965年のザルツブルク音楽祭の映像や、1976年のウィーン国立歌劇場でのライヴ音源など、ベームによる「ナクソス島のアリアドネ」聴き比べの選択肢が増えた現在でも、やはりこの1969年のバイエルン放送響とのセッション録音は出色の演奏であることは間違いありません。
 出演者も当時の最良のキャストが選定されており、いかにベームがこの作品に愛着を抱いていたかがわかります。
 【録音】1969年9月20〜28日, ミュンヘン、ヘルクレスザール(ステレオ:セッション)
 


4807841
(2CD)
\1800
《イオン・ヴォイク/デッカ・レコーディングズ》
 1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
 2)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 3)プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 4)ミヨー:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 5)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
 6)ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
 7)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番
 8)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
イオン・ヴォイク(ヴァイオリン)
ラファエル・フルーベック・ブルゴズ(指揮)
ロンドン交響楽団(録音:1965年)(1,2)
モニク・アース(ピアノ)(3-5)
ヴィクトリア・ステファネスク(ピアノ)(6,8) 
「魔法の指と弓の持ち主」とよばれた名ヴァイオリニスト
 ルーマニアのヴァイオリニスト、イオン・ヴォイク(1923-1997)。ブカレストで生まれ、ブカレスト・ロイヤル・アカデミーに入学。ヴァイオリンの巨匠、エネスクやオイストラフに師事しています。
 世界中から「魔法の指と弓の持ち主」と高い評価を得、デッカやグラモフォンなどに100枚を超える録音を残すとともに、様々な音楽祭やワークショップなどに参加し、チャイコフスキー国際コンクールやバッハ国際コンクール、シベリウス国際コンクールなどの名だたる音楽祭で審査員を務めました。当盤にはデッカに彼が残した代表的名演を厳選して収録しています。
 【録音】1965年(1,2),1967年(3-5),1972年(6-8)



 おー、さすがユニバーサルのはぐれものEloquence、絶対本家ではCD化してくれそうにない名手ヴォイクのDECCA録音を復刻。音は悪いがこういう精神は買いたい。
 ではせっかくなのでELECTRECORDのヴォイク関係、上記録音と思いっきりかぶってますがご紹介しておきましょう。


ELECTRECORD イオン・ヴォイク

 ヴォイクはルーマニアの隠れた名ヴァイオリニスト。エネスコに師事した後モスクワ音楽院で学びエネスコSOのコンサートマスターとなった。マダリン・ヴォイクは息子。
 共演者にそのマダリンのほか、コンタ、ジョルジェスク、チラーリオ、デ・ブルゴスら豪華指揮陣、さらにピアノではモニク・アースが登場。

EDC352
\2200→\1990
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調
(2)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調
(3)ラロ:スペイン交響曲op. 21
イオン・ヴォイク(Vn)、
(1)イオン・ヴォイク指揮
ブカレスト室内管
(2)イオシフ・コンタ指揮
ルーマニア放送響
(3)ジョルジュ・エネスコ指揮
ジョルジュ・エネスコ・フィル

ECD112
\2200→\1990
ラロ:スペイン交響曲/
ラヴェル:ボレロ/
ファリャ:「三角帽子」組曲第1・2番
イオン・ヴォイク(Vn)
ジョルジェスク指揮
ジョルジュ・エネスコ・フィル
チルラーリオ指揮
ルーマニア放送管
アンドレースク指揮
ベルリン響
EDC447/48
(2CD)
\4400→\3980
「イアン&マダリン・ヴォイク」
 エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
 チャイコフスキー:メロディ
 ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
 ミヨー:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」
イオン・ヴォイク(Vn)
ヴィクトリア・ステファニスク
モニーク・アース(P)
マダリン・ヴォイク指揮
ローマ・ラヴェロ音楽祭国立管他
ECD576/77
(2CD)
\4400→\3980
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲〜第1楽章
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番〜第1楽章
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲〜第1楽章
ポルムベスク:バラード/ラロ:スペイン交響曲他
イオン・ヴォイク(Vn)
マダリン・ヴォイク(Vn、指揮)
ブカレスト室内管
イオシフ・コンタ指揮
ルーマニア放送響
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
ロンドン響他
EDC485/86
(2CD)
\4400→\3980
モーツァルト:交響曲第40番ト短調KV550
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op. 64
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op. 26
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調op. 67
イオン・ヴォイク(Vn)
マダリン・ヴォイク指揮
ブカレスト室内管
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
ロンドン響他

EDC464/65
(2CD)
\4400→\3980
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第1番
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
イオン・ヴォイク(Vn)
ハインツ・ボンガルツ指揮
ドレスデン響
マダリン・ヴォイク指揮
カンポス・ド・ジョルドン祝祭管
モニーク・アース(P)他
EDC333
\2200→\1990
J.S.バッハ:G線上のアリア
ロカテッリ:室内ソナタト短調
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番
パガニーニ:魔女たちの踊り
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
クライスラー:美しきロスマリン
イオン・ヴォイク:結婚式後の朝
イオン・ヴォイク(Vn)
ダゴベルト・ブチホルズ(P)

EDC301
\2200→\1990
J.S. バッハ:
 ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調/第2番ホ長調/
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D. 485
イオン・ヴォイク(Vn)
マダリン・ヴォイク指揮
ブカレスト室内管

EDC281
\2200→\1990
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調KV219/
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op. 64
イオン・ヴォイク(Vn)
(1)マダリン・ヴォイク指揮
ブカレスト室内管
(2)ジョルジェ・ジョルジェスク指揮
ジョルジュ・エネスコ・フィル


 


4820270
(2CD)
\1800
《ケンペン/ベートーヴェン:交響曲第3.7,8番》
 ベートーヴェン:
  1) 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」,
  2) 交響曲第7番イ長調Op.92,
  3) 交響曲第8番ヘ長調Op.93,
  4) 献堂式序曲Op.124
パウル・ファン・ケンペン(指揮)
ベルリン・フィル
ケンペン&ベルリン・フィルの熱血ベートーヴェン
 オランダの名指揮者パウル・ファン・ケンペン。1951〜1953年にベルリン・フィルを振ってフィリップスに録音したこのベートーヴェンは、日本での発売当時フルトヴェングラーより高く評価されたとも言われる名演です。
 その評価どおり、ケンペンとベルリン・フィルの白熱の演奏が展開されています。
 【録音】1951年5月 (1)/1953年5〜6月(2)/1953年6月(3)/1952年9月(4), ベルリン、イエス=キリスト教会[モノラル:セッション]
 


4807400
\1200
《オシアン・エリス/ハープと歌》
 トラディショナル:
  Song of the Birds (Rew di Ranno)/A B C/
  Song of the Miller (C?n y Melinydd)/Longing (Hiraeth)/
  The Loom (Y Gw?dd)/Song of Gwenny (Gwenni aeth i Ffair Bwllheli)/
  By the Seashore (Ar lan y mor)/Where are you going to, my pretty maid?/
  Morning Song (Y bore glas)/Where is my love? (Pa le mae nghariad?)/
  As I walked out (Pan oeddwn ar ddydd yn cyd-rodio)/
  The Old Man’s Ballad (Pan oeddwn i gynt yn fachgen)/
  The Slumber Song (Cysga Di)/Gee up, little horse (Gee ceffyl bach)/
 ロセター:What then is love but mourning/ダウランド:Sweet, stay awhile/
 ピルキントン:Rest sweet Nymphs/
 ジョーンズ:Sweet Kate/
 アーン:Come away, death/
 エリス:O Mistress Mine/
 作者不詳:Blackbird, wilt thou go? (Ei di’ir deryn dur?)/
 エリス:Penillion Songs(Song of the Sea Captain / Invitation to Dyddgu)/
 レスリー:Annabelle Lee/
 ボートン:Faery Song
オシアン・エリス(ハープと歌)
ロンドン交響楽団の名ハーピスト、オシアン・エリスのウェールズの歌 ◆ 初CD化
 オシアン・エリスは、1928年にウェールズに生まれ、ロンドン王立音楽院で学び、1961年よりロンドン交響楽団首席ハープ奏者を務めました。
 ウェールズの民謡、バロックの歌曲などをハープで弾いたこのアルバムは、オワゾリール・レーベルに1961年に録音されたもので、美しきメロディが聴き手の心を掴みます。
 【録音】1961年(ステレオ:セッション)





<国内盤>


ARCO DIVA



UP0165
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800
ヴァンハル:ウィーン古典派の教会音楽秘曲さまざま
 ヨハン・バプティスト・ヴァンハル
  (本名ヤン・クシティテル・ヴァニハル、1739-1801):
  1.キリエ ト長調(主よ、憐れみたまえ)
  2.アリア「そばにいてください」
  3.グローリア ト長調(栄光あれ、いと高き天の神)
  4.アリア「わたしはあなたを求めてやみません」
  5.奉献唱「喜びに湧き、讃美せよ」
  6.モテット「あなたは世に向かう聖三位一体」
マレク・シュトリンツル指揮
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団
少年合唱団「ボニ・プエリ」
アリーチェ・マルティーニ(S)
シルヴァ・チュムグロヴァー(Ms)
ヤロスラフ・ブジェズィナ(T)
ロマン・ヤナール(Bs)
 ウィーン古典派の隠れ巨匠ヴァンハルの妙技、次々と解き明かされる!明敏楽団の名解釈で、味わい深く。
 チェコ出身、ウィーンでモーツァルトよりも早く(そして後々まで)フリーランスの作曲家として大成功をおさめつづけた巨匠ヴァンハル。1780年代には、当時上り調子だったモーツァルトの家で、ハイドン、モーツァルト、ディッタースドルフらと弦楽四重奏を愉しんだ逸話もさることながら、とにかく交響曲や室内楽曲の楽譜は売れに売れ、遠くパリにまで及ぶ国際的名声を誇っただけでなく、ハイドンはその初期においてヴァンハルの書く交響曲を大いに模倣していますし(創意豊かな交響曲の数々は、確かに全くハイドンに負けていません)、モーツァルトもヴァンハルのヴァイオリン協奏曲を高く評価していたようです。
 しかし、これまで数々の録音物で密かにファンを増やしてきたその手際よい書法が、教会音楽でも発揮されていようとは!
 モーツァルトの「エクスルターテ・ユビラーテ」K165や「戴冠式ミサ」「ヴェスペレ」など、シンフォニックな魅力にも事欠かない古典派随一の教会音楽が好きな方には大推薦できる内容で、独唱モテットあり、金管・打楽器交えての大作あり、隅々まで聴きごたえたっぷり。
 解説・歌詞訳付、古典派愛ほとばしる1枚です!



 

CONCERTO



CNT2086
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ルケージ:未出版交響曲集
 〜少年ベートーヴェンの導き手が
    若い頃に手がけた、交響曲の世界!〜


アンドレーア・ルケージ(1741-1801):
 1.交響曲 ニ長調(楽譜所在地:ベルガモ)
 2.交響曲 ト長調(楽譜所在地:プラハ)
 3.交響曲 変ロ長調(楽譜所在地:ドレスデン)**
 4.交響曲 ハ長調(楽譜所在地:プラハ)*
 5.交響曲 ホ長調(楽譜所在地:プラハ)
  無印:オーボエ2、ホルン2、弦楽合奏
  *  :フルート2、ホルン2、弦楽合奏
  **:フルート2、オーボエ2、ホルン2、弦楽合奏
マッシモ・ベッリ指揮
フェルッチオ・ブゾーニ管弦楽団

 ベートーヴェン若き日、ボンで彼を導いたイタリア人の大先輩!
 交響曲草創期の逸品5作、実に瑞々しい...ベートーヴェンがウィーンに来る前、ボン宮廷で彼に刺激をあたえた「同業の大先輩」たちのひとりが、本盤の主人公ルケージ。腕前確かな鍵盤芸術家でもあり、ソナタ形式という、もともとイタリアで生まれた作曲形式にベートーヴェンが早くから親しんでいた背景には、ルケージの鍵盤ソナタの影響もあったと思われます。
 Concertoレーベルはこの名匠の復権に静かに傾注してきましたが、今回のアルバムに結実をみせているのは、そんなルケージがまだボンに来る前、本場イタリアで腕利きの作曲家として多忙な日々を送っていた頃に書いた「交響曲史の最初期を飾る」名品たち。
 交響曲というジャンルはドイツよりもむしろ、イタリアと英国・フランスの結びつきのなかで発展した側面も大きいのですが、ここに集められたのはまさしくそうした路線の、オペラの序曲から派生したスタイリッシュな全3楽章式の名品群。
 ハイドンと同時期の曲ですが、むしろモーツァルトの最初の30曲くらいを彷彿とさせる、痛快な「歌うアレグロ」と的確な構築感がたまりません。
 引き締まった現代楽器アンサンブルも絶妙、LPレコードを思わせる薄い紙ジャケットも美麗。楽聖のルーツのひとつともいうべき音楽世界、どうぞお見逃しなく!




一度耳にしておくことをお奨めします
アンドレア・ルケージ


 ベートーヴェンのおじいさんはボンのとても偉大な音楽家で、当地の宮廷楽長を務めました。
 そのおじいさんのあとを次いで楽長を務めたのが1741年生まれのイタリア人アンドレア・ルケージという人です。
 ヴェネツィア共和国で生まれ育ったルケージは有名な作曲家でしたが、ボンに居城していたケルン選帝侯にぜひにとせがまれ、ボンの宮廷楽長を引き受けたのです。
 ヴェネツィア時代にはモーツァルト親子もルケージのもとを訪ねており、ルケージは彼らにチェンバロ協奏曲を捧げたりしています。
 少年モーツァルトが芸術的影響を受けたイタリア音楽家の中に、このルケージがいたことは間違いないでしょう。
 さて、ボンの宮廷楽長を務めていたルケージですが、そう、少年ベートーヴェンも選帝侯に可愛がられてボンの宮廷楽団でオルガンやヴィオラなどを演奏していました。
 宮廷楽長ルケージと少年ベートーヴェン、二人が同じ場所で同じ時間を過ごしたのは間違いないので、あるいはベートーヴェンはルケージからモーツァルトの話を聞いてその音楽をより深く愛するようになったのかもしれません。
 歴史の書物には出てこなくても、偉大な作曲家に少なからぬ影響を与えた音楽家というのはいるものです。

 さてそのルケージのアルバムはあまり多くありませんが、ここにはチェンバロ協奏曲やソナタ、交響曲などが収録されていて、彼の素晴らしい才能をたっぷり味わえることができます。
 不思議な序奏から始まる交響曲変ホ長調、こんな怪しげで魅力的な出だしは、マンハイム楽派やウィーンの初期古典派の人たちとはちょっと違います。
 チェンバロ・ソナタも後期のイタリア・バロックとは一線を画し、またモーツァルトとも匂いが違います。
 一番驚いたのは最後のチェンバロ協奏曲の第2楽章。オーケストラが出てきません。というか、それ以前にこの独特な音楽作りは何なのでしょう。モーツァルトの天国的素朴さ、ハイドンの知的な遊戯性、あるいはガルッピのソナタやベートーヴェンの初期作品を彷彿とさせるのですが、・・・やはり誰とも違うのです。
 この孤立した感覚は、同時代の超絶的天才ボッケリーニと比較してもいいかもしれません。

 時代の狭間に埋もれて大きな名声を残すことなく去っていったアンドレア・ルケージの作品、一度耳にしておくことをお奨めします。



CONCERTO 2077
\2500

アンドレア・ルッケーシ (1741-1801)
 オルガン協奏曲 ヘ長調
 交響曲 ニ長調
 チェンバロ・ソナタ ヘ長調
 交響曲 変ホ長調
 チェンバロ協奏曲 ヘ長調
ロベルト・プラーノ(ピアノ)
フェルッチョ・ブゾーニ室内管弦楽団
マッシモ・ベッリ指揮






GRAMOLA



GRML98944
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800
ウィーン古典派のクラリネット四・五重奏曲 〜
 バセットホルン、バセット・クラリネット

  1.バックォーフェン:バセットホルン五重奏曲ヘ長調  Op.9 〜
   バセットホルンと弦楽四重奏のための
  2.ヴィンター:クラリネット四重奏曲 変ホ長調 〜
   クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
  3.モーツァルト:アレグロ断章 KV Anh.91〜
   バセット・クラリネットと弦楽四重奏のための
  4.モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調KV591〜
   バセット・クラリネットと弦楽四重奏のための
エルンスト・シュラーダー(クラリネット、バセット・クラリネット、バセットホルン)
ウィーン・コンツィリウム・ムジクム団員(古楽器使用):
 クリストフ・アンゲラー、
 ロベルト・ノイマン(vn)
 パウル・アンゲラー(vc)
 ウーテ・グロー(vc)
 モーツァルトの名作他、中音の魅力は「当時の楽器」で聴いてこそ!
 クラリネット発達期の名作群、傾聴に値!モーツァルトがクラリネットのために書いた傑作は、晩年に知り合いになった名手シュタートラーのために書かれたものがほとんど。そのシュタートラーが吹いていたのは、通常のクラリネットよりも少し低い音域まで出せる、今ではバセット・クラリネットと呼ばれているタイプの楽器でした。その後出版された楽譜は、通常のクラリネットでも吹けるよう音を勝手に直してあり、作曲家自身の思った通りに吹くには、いくつかの同時期の資料を突き合わせ、原作の音にたどりつく必要がありました。
 しかし本盤はそういった古楽的アプローチはもちろんのこと、さらに演奏陣も、この「音楽の都」にあって(ウィーン古典派たちがそこで育ったような)ウィーン訛りのドイツ語で生まれ育った「地元の一流古楽奏者たち」...しかもモーツァルトだけでなく、その前後の時代に活躍した俊才作曲家たちの同種の曲(バセットホルン使用曲も!)まで収録しているうえ、作曲途中で放棄されたモーツァルトの断章の復元例まで演奏。当時の空気そのままの、まさに200年以上前のウィーンを感じさせてやまない演奏解釈が続けられる...という、筋の通ったアルバムになっているのです!
 詳細解説全訳付、さすがウィーンのGramolaレーベルですね!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT 358
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
インマゼール(ピアノ)&シクリャヴェル(クラリネット)
 フランスの(歴史的銘器による)近代作品集

 1.プーランク:クラリネットとピアノのためのソナタ
 2.サン=サーンス:クラリネットとピアノのためのソナタ
 3.ドビュッシー:第1狂詩曲
 4.ブロック:デンネリアーナ(デンナーに捧ぐ)
 5.ピエルネ:カンツォネッタ
 6.ミヨー:スカラムーシュ
  (クラリネットとピアノによるヴァージョン)
ヨス・ファン・インマゼール(ピアノ)
 使用楽器:ベヒシュタイン1870年製
リサ・シクリャヴェル(クラリネット)
 使用楽器:ドルネ・ルフェーヴル&ピジ
  1930年製
 インマゼールの20世紀探索は続く! ラヴェル、オルフで首席を張った名手と、ひさびさに極上フランス音楽へ!
 古楽器奏者としても逸早くフォルテピアノのスペシャリストとなり、誰よりも早くからドビュッシーを歴史的ピアノで弾き、ライヴではガーシュウィンも弾く手練の古楽系異才指揮者=ピアニストのインマゼール。
 昨年末発売のオルフ『カルミナ・ブラーナ』も快進撃まっさかりの中、さらなる新譜が…しかも、ひさびさの室内楽!
 ラヴェルやプーランクの協奏曲や連弾作品で痛快な実績をあげていながら「歴史的ピアノでフランス近代へ」という、インマゼールが誰よりも特異な領域での素敵な音楽世界に引き合わせてもらえるのも、実はかなり久しぶり。
 しかも今回はとびきりフランス的高雅に迫る「管楽器の王国フランス」を印象づける楽器・クラリネットとの二重奏作品を集めた、実に瀟洒なアルバムに...サン=サーンスからプーランクへ、はてはミヨーにいたるまで、大御所たちの傑作が(フランス人の我田引水な「お国もの」感とはまた違った切り口から)絶妙な「昔日」の空気感のなかで甦る...歴史的楽器への適性も絶妙、このところアニマ・エテルナのプロジェクトで必ず首席を張ってきたシクリャヴェルの玄妙な吹奏がまた、よいのです。
 今回も解説充実、全訳付!












2/11(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

TRANSART
プルーデルマッハーのシューベルト、フラヌリ音楽祭のライヴ


 4つのペダルを備えたスタンウェイを使用してベートーヴェンのソナタ全集を完成させたフランスのピアニスト、ジョルジュ・プルーデルマッハー。次なる彼の大プロジェクトは、同じ4ペダル・ピアノによるシューベルトのピアノ・ソナタの網羅的連続演奏会だった。
 ランス(フランス歴代の多くの国王戴冠式が行われた大聖堂の所在地として有名)の国立音楽院にあるフラヌリー音楽祭ホールで行われたこの一連の演奏会は、ベートーヴェンのソナタ全集の時と同じようにライヴ収録され、ライヴ録音専門のレーベルTRANSARTから8枚組ボックス仕様で発売されていた。しかしTRANSART、すぐに廃盤となることでも知られるが、この全集ボックスもすでに入手不能だった。
 そのシューベルトが今回ようやく分売でリリースされることになったわけである。

 録音スタッフには、AlphaやAmbroisieレーベルでも活躍している気鋭のスタジオ「ミュジカ・ニュメリスMUSICA NUMERIS」のアリーヌ・ブロンディオとフレデリック・ブリアンらも参加している。どうやらまったくの1回きりの無編集の生録音らしい。本物のライヴにこだわる奏者とエンジニアの熱意が感じられる。

 アルバム自体は“INTEGRALE”(全集)を謳いながらも実際にはソナタの2・3番などが欠けており、その代わり「4つの即興曲」や「楽興の時」が収録されている。いかにも“フランス的”な自由さにあふれるアルバムだが、その出来はベートーヴェン以上に優れたもの。プルーデルマッハーはメジャーでの録音がほとんどないため(本人の意思のようである)知名度は低いが、数多く行われた来日公演で彼の実力のほどは熱心なピアノ・ファンには認知済み。

 なお、代理店の社長がプルーデルマッハーといっしょに食事をした際、「プリュデルマシェールはやめて、ドイツ語読みのプルーデルマッハーにしてね」と言われたらしい。彼はフランス人だがドイツの血を引いているか、あるいはドイツで生活したことがあり、それを強く意識しているのではないかと思われる・・・。そんなところにも彼がベートーヴェンやシューベルトにこだわる何かの理由があるような気がする。




TR 178
\2600→\2390
プルーデルマッハーのシューベルト、フラヌリ音楽祭のライヴ
 シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.1

  ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 D.157
  ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 
 2001 年および2002 年の夏にランスで行われたフラヌリ音楽祭での、プルーデルマッハーによるシューベルト・ピアノ曲のライヴを一挙にリリース。たしかな構成と、推進力、そして明晰な音色はさすがです。シューベルトの後期の世界まで、変に構えることのない演奏です。

 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 179
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.2
 ピアノ・ソナタ第9番 ロ長調 D.575
 ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D.850
 楽興の時 第3番 ヘ短調 D.780(TR180収録とは別の演奏)
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 180
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.3
 ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D.784
 4つの即興曲 D.935
 楽興の時 第3番 ヘ短調 D.780(TR179収録とは別の演奏)
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 181
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.4
 ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894
 ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D.664
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 182
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.5
 ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調『レリーク』 D.840
 楽興の時 第1番 ハ長調 D.780
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 183
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.6
 ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958
 ピアノ・ソナタ第6番 ホ短調 D.566(ロンド ホ長調 D.566)
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 184
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.7
 ピアノ・ソナタ第4番 イ短調 D.537
 ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D.959
 楽興の時 第2番 変イ長調 D.780
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)
 


TR 185
\2600→\2390
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 vol.8
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
 ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 D.568
ジョルジュ・プルーデルマッハー
 (ピアノ/4つのペダルをもつスタインウェイ)
 録音:2001 年8 月、2002 年7 月(フラヌリ音楽祭・ライヴ)



まだ手に入るらしい!
在庫限りですが
プルーデルマッハー(P)/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集

Beethoven: Complete Piano Sonatas & Diabelli Variations
TR 101
10CD
\16000
プルーデルマッハー(P)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集+ディアベリ変奏曲
ジョルジュ・プルーデルマッハー(P)
 国内ではほとんど出まわっていないころから、いろいろなところで取り上げられ高い評価を受けていたプルーデルマッハーのベートーヴェン全集。
 この大全集は、1998年にわずか2ヶ月間で行なわれた全曲演奏会のライヴ録音。ハーモニック・ペダルという第4のペダル(鍵盤を押さえている音のみ保持する、とのこと)を備えた新型ピアノを用いたという点でも興味深いが、「一つ一つの作品の個性を的確に描き分けた初期、密度とドライヴ感で聞き手を圧倒する中期、虚飾を排して等身大の作品像を提示した後期」と野々村禎彦氏が絶賛する、その完成度の高い内容が何より注目。






CANARY



CC-14
(2CD)
\3100→\2790
ギル・シャハム、ついに。
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1006
<CD1>
 1-4.ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001/
 5-12.パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002/
 13-16.ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003/
<CD2>
 1-5.パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004/
 6-9.ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005/
 10-15.パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
ギル・シャハム(ヴァイオリン=
 アントニオ・ストラディヴァリウス「コンテス・ポリニャック」1699年製)
録音 2014年6月24.30日,7月1-3日ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送第2スタジオ

 全てのヴァイオリニストが「一度は完璧に演奏したい」と願っているであろう、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。
 この孤高の作品に、名手ギル・シャハムも細心の注意を払って今回の録音に臨みました。
 30年以上もこの作品を研究し、10年間に渡り公式な演奏会で演奏、その間にグラミー賞を受賞するなど、全てにおいて完璧な奏者であるギル・シャハムにとっても、この作品は特別であり、録音する際には大きなプレッシャーがかかったことは疑うべくもありません。
 しかし彼は数多くの視点からこの作品の本質に迫り、自分自身の中で答えを見つけたようです。演奏する際は、最近の流行のようなピリオド奏法ではなく、美しいヴィヴラートを用いることにも躊躇せず、またテンポも彼自身が納得の行くものを採用しています。
 彼が突きつけるバッハの姿をぜひ味わってみてください。

 
この音色でバッハを聴かせられたら・・・
G. Faure-The Faur  Album
CC03
\2300→\2090
フォーレ:ヴァイオリン曲集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番、
 トスカナのセレナード、
 月の光、
 シチリアーノ、
 糸を紡ぐ女、
 子守歌、
 ロマンス、
 アンダンテ、
 夢のあとに、
 ピアノ三重奏曲
ギル・シャハム(Vn)
江口玲(P)
ブリントン・スミス(VC)
 美しいのである。
 もちろんフォーレの作品も美しいのだが、シャハムのヴァイオリンが。
 店主は商売柄、ヴァイオリン関係のアルバムを週に5,6枚は聴く。でも心の底からそのヴァイオリンの音色に酔いしれるというようなことはあまりない。
 その優しい解釈とか、そのぬくもりのある音楽性とか、そのほとばしる情熱とかそういったものに惹かれることはよくある・・・が、そのヴァイオリンの音色自体に目を見張る、ということは、ありそうであまりない。世界にあまたいる美音の持ち主のアルバムを散々聴いていても、「これは、すごい・・・」とまで思うことは、実はあまりない。
 でもここでのシャハムはすごい。
 こんな音色は聴いたことがない。ここまで透き通って、なおかつ張り詰めたようなヴァイオリン。まだ人が訪れたことのない山奥の冷たい泉のような。
 ちょっと人間離れしたこのアルバム。そこに自分を浸しつつ、自身を外から眺める・・・そんなことを可能にさせる音楽。
 シャハムは“この録音はHIP-HIPフォーレというべきもの”と語る。魅力的でありながら十分に知られているとはいえない音楽を紹介するために、彼自身が設立したCanary Classicsレーベルからの、Vanguard Classicsとの提携による初リリース。“ひねりのきいた、甘いメランコリーを感じさせる演奏。江口玲の的確な詩的ピアノ演奏”
 (ワシントン・ポスト コンサート評より)




 

CEDILLE



CDR90000153
\2100→\1890
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ:ロシアを弾く
 1-4.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 Op.82/
 5.プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75-10「ロメオとジュリエットの別れ」/
 6-7.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87-第24番 ニ短調/
 8-23.ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
録音 2014年6月23-25日 シカゴ フェイ&ダニエル・レヴィン・パフォーマンス・スタジオ

 国際的に高く評価され、レコーディングも数多い、シカゴ在住のピアニスト、ホルヘ・フェデリコ・オソリオのロシア音楽集です。
 Cedilleレーベルにはこれまでもスペインやメキシコ系の作品や、リスト、ドビュッシーというロマン派の作品集など、合計5枚のアルバムを録音している実力派です。
 また変わったところではウクライナ系ユダヤ人の作曲家ヤコブ・ヴァインベルクのピアノ協奏曲(8.559457)などというのもあります。そんなオソーリオですが、このロシア作品集でも冴えた演奏を披露しています。
 最近カリフォルニアでも「展覧会の絵」を演奏して絶賛されたという彼ですが、このCDでもスゴイ演奏を聴くことができます。ダイナミックの幅が大きく、また表現も多彩であり、プロコフィエフのソナタからぐいぐいと迫ってくる気合に圧倒されること間違いありません。


 
名匠オソリオの旧譜・・・
Salon Mexicano
CDR90000132
\2100→\1890
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ
 サロン・メキシカーノ
〜メキシコのピアノ作品集
 1.カストロ(1864-1907):ワルツ・カプリーチョOp.1/
 2.ビリャヌエバ(1862-1893):マズルカ/
 3.カストロ:ヴァルス・カレサンテ/
 4.ポンセ(1882-1948):20のマズルカ第8番嬰ハ短調/
 5.ビリャヌエバ:お話-ゆっくりしたワルツ/
 6.ビリャヌエバ:マズルカ第3番Op.27/
 7.ポンセ:しおれた心/
 8.ビリャヌエバ:エベリア-サロン風マズルカ/
 9.カストロ:ワルツ・アモローソOp.31-11/
 10.カストロ:メランコリックなマズルカ/
 11.カストロ:舟歌Op.30-2/
 12.ビリャヌエバ:愛のワルツ/
 13.ビリャヌエバ:トード:パソ…/
 14.カストロ:感傷的なワルツOp.30-1/
 15.カストロ:ヴァルス・ブリュエット/
 16.ポンセ:サロン風マズルカ/
 17.カストロ:メランコリックなマズルカOp.36-2/
 18.ビリャヌエバ:詩的なワルツ-サロン風ワルツ/
 19.ポンセ:3つのメキシコ民謡-第2番わが心よ、君ゆえに/
 20.ロロン(1886-1945):J.ローサスの主題によるワルツ・カプリース
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
録音 2012年2月8-9日,4月15日イン・ザ・フェイ&ダニエル・レヴィン・パフォーマンス・スタジオat 98.7 WFMT
 まさに「耳を楽しませるために企画された」極上の1枚です。今や過ぎ去ったロマンティックな時代の作品から20世紀の知られざる秘曲まで20曲のメキシコの作曲家による小品が詰まっています。恐らくショパンやリストのピアノ曲からインスピレーションを受けているのでしょうが、タイトルこそ「マズルカ」でも、その根底には更に熱いものが流れています。この中でかろうじて名前が知られているのはポンセあたりでしょうか。あとの作曲家の名前はほとんど知られいません。しかしどれも楽しく美しい、まるで宝石のような作品ばかりです。
 バティスとの共演でよく知られるメキシコの名ピアニスト、オソーリオ。バティスとはベートーヴェン、モーツァルトなどの一般的レパートリーも録音していたが、ここでは芸達者なヴィルトゥオーゾ魂が発揮されている。

 
Beethoven Piano Concertos 2 & 3
REGIS
RRC 1289
\1000
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
 ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ(ピアノ)
ルイス・エレーラ・デ・ラ・フエンテ(指揮)
メキシコシティ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年6月1-2日、メキシコシティ、Sala Ollin Yoliztili 原盤:ASV, EMI

 で、これ、指揮がラ・フエンテ

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 ルイス・エレーラ・デ・ラ・フエンテ・・・

 1916年生まれの、全然有名じゃない指揮者なのだが、その昔、今はなきO.M.RecordsというレーベルからけっこうたくさんCDが出てた。ときに「メキシコのフルトヴェングラー」、「ラテンの朝比奈」とかすごい呼ばれ方をしている伝説的巨匠。

 メキシコではかなりの重鎮だったみたいで、今でも何か資料を見ているとこの人の名前が時々出てくる。
 ということで寄り道ついでにラ・フエンテの現在手に入る数少ないアルバムをご紹介しておきましょうね。廃盤だったらごめんなさい。


エレーラ・デ・ラ・フエンテ
チャイコフスキー交響曲第5番&「カルミナ・ブラーナ」
Tchaikovsky: Symphony No. 5 & Romeo & Juliet
GUILD
GMCD 7205
\2600→\2390
チャイコフスキー:交響曲第5番/エレーラ・デ・ラ・フエンテ
 チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
           交響曲第5番ホ短調
ゲルフォ・ナーリ(Hr)
エレーラ・デ・ラ・フエンテ指揮
オルケスタ・シンフォニカ・デ・ミネリア
 「メキシコのフルトヴェングラー」と言われるラテン指揮者たちの長、エレーラ・デ・ラ・フエンテ。
 シェルヘンの弟子でもあるフエンテは、ラテンアメリカの主要なオーケストラとレニングラード・フィルハーモニックを含む世界的なオーケストラの大部分を指揮し、メキシコ、チリ、およびペルーの国立オーケストラでも活躍。またメキシコシティ・フィル、クサラパ交響楽団、およびメキシコ国立交響楽団の首席指揮者を歴任。録音においても、各種の賞を受賞している。
Orff: Carmina Burana
GUILD
GMCD 7227
\2600→\2390
オルフ:カルミナ・ブラーナ ベン・ホルト(Br)
フランク・ケリー(T)
ガブリエラ・ヘラーラ(S)
ヘラーラ・デ・ラ・フエンテ指揮
アルゼンチン響
アルゼンチン音楽アカデミー合唱団
 メキシコの長老指揮者フエンテの新録音。





 

CONTRASTES RECORDS

 クラシック・ギターの録音に特化したイギリスのレーベルです。
 ルネサンス期の音楽から現代の音楽、果てはフラメンコまで、ジャズ、ダンス、演劇そして民族音楽まで幅広いギター作品を世に送り出しています。また若いギタリストを積極的に起用し、彼らの創造性を生かすことにも尽力しています。

CR1201403
\2700
あの大きな鳥を見よ 〜
 デュージャン・ボグダノヴィチの編曲による若いギタリストのための
 ワールド・ミュージック集

  1.ルター:A Mighty Fortress(ドイツ)/
  2.悲しい歌(アゼルバイジャン)/
  3.Ana Loved One by One(デンマーク)/
  4.アリラン(韓国)/
  5.バリのダンス(インドネシア)/
  6.Baluchestan Dance(イラン)/
  7.Epitaph to Seikilos(ギリシャ)/
  8.Ewe Songdance(ガーナ)/
  9.さよならをあなたに(ハワイ,USA)/
  10.Fish Faronika(スロヴェニア)/
  11.For He's a Jolly Good Fellow(イングランド)/
  12.Gander in the Pratie Hole(アイルランド)/
  13.I'd Love to be a Farmer(マケドニア)/
  14.私は幸せなスイスの少年(スイス)/
  15.夏時間(ロシア)/
  16.小さな僧侶(中国)/
  17.あの大きな鳥を見よ(ナミビア)/
  18.山のハープ(エクアドル)/
  19.向こう横丁(日本)/
  20.ナバホの歌(ナバホ)/
  21.Next to my Blonde(フランス)/
  22.故郷の空(アメリカ)/
  23.レイチェル(セファード,イスラエル)/
  24.Sano, Sweetheart(セルビア)/
  25.乙女の願い(ポーランド)/
  26.Two Guys from Brac(ダルメシア,クロアチア)/
  27.Vaju me 'nzuru(カラブリア)/
  28.When I Went to Bembasa(ボスニア)
カルメン・アルバレス(ギター)/
フランシスコ・ベルニエ(ギター)
 ルターの聖歌で高らかに始まるこのアルバムは、作曲家でギタリストのデュージャン・ボグダノヴィチが様々な国の伝承曲を2台のギターのために編曲した作品集です。
 「アリラン」や「乙女の願い(アルバムでは“春”と題されています)など良く知られた曲や、ガムランの音色を見事に模した「バリのダンス」など、興味深い作品が並びます。まだまだ知られていない各地の音楽を知ることは、若い人たちにとっても有用であると、ボグダノヴィチが語るように、これらの作品の中には無限の可能性が見て取れます。
 

CR1201404
\2700
アントン・ガルシア・アブリル:VADEMECUM
 1-12.VADEMECUM 第1巻/
 13-24.VADEMECUM 第2巻
フランシスコ・ベルニエ(ギター)
録音 2013年12月13-15日 スペイン コントラステス・レコード・スタジオ
 現代スペインを代表する作曲家アントン・ガルシア・アブリル(1933-)の作品集です。
 NAXOSレーベルにも何枚かのアルバムがあるアブリルの作品は、どれも親しみ易い響きを持ち、誰もの心に眠る郷愁を見事に刺激するものです。
 この曲集のタイトル「VADEMECUM」というのは「必ず持ち運ぶためのもの」というような意味のラテン語であり、これらは、まさにギターの持つ多彩な魅力を描き出した優れた小品集であるといえるでしょう。作曲家とも親しいギタリスト、フランシスコ・ベルニエの巧みな演奏でどうぞ。
 

CR2201405
\2700
Intimate Vihuela-ビウエラ作品集
 1.バルデラバーノ(1500頃-1557頃):Soneto en el tercer grado/
 2.バルデラバーノ:Fantasia sobre un pleni de contrapunto/
 3.バルデラバーノ:Missa Ave maris stella(ジョスカン・デ・プレによる)/
 4.デ・フエンリャーナ(1500頃-1579):Fantasia del author/
 5.デ・フエンリャーナ:Si amores me han de matar/
 6.ナルバエス:Mille regretz, La cancion del Emperador/
 7.バルデラバーノ:Soneto I/
 8.バルデラバーノ:
  Fantasia remedada al Kyrie postrero
   de la Missa De beata Virgine de Josquin/
 9.不祥:Diferencias sobre carabanda/
 10.ムダーラ:Fantasia facil/
 11.デ・フエンリャーナ:Fantasia del autho/
 12.デ・フエンリャーナ:Duo de Fuenllana/
 13.デ・フエンリャーナ:Fantasia del author/
 14.ナルバエス:Otras tres diferencias/
 15.デ・フエンリャーナ:
  Benedictus de la Missa Pange lingua
   (ジョスカン・デ・プレによる)/
 16.ダーサ:El Parnasso: A tierras agenas/
 17.バルデラバーノ:Diferencias sobre la Pavana/
 18.バルデラバーノ:Soneto en el primer grado
ジョン・グリフィス(ビウエラ)
 こちらは、ギターの仲間の楽器である「ビウエラ」のために書かれた16世紀周辺の音楽集です。
 ルネサンス期のイベリア半島、イタリアの一部、そして中南米で用いられたこの弦楽器は、もともとヴィオラと源を同じにするものであり、中世のフィドルが祖先といわれています。この楽器のための曲集は、ルイス・デ・ミランのものが良く知られていますが、ここではエンリケス・デ・バルデラバーノとミゲル・デ・フエンリャーナの作品が中心に収録されています。
 崇高な精神と繊細な対位法、そして内省的な繊細さが入り混じった美しく儚い音楽です。
 
CR6201406
\2700
DIVINA MANCHA 〜アントン・バラノフ:ギター・リサイタル
 1.タルレガ(1852-1909):前奏曲 ホ長調/
 2.タルレガ:20の練習曲 - 第3番 練習曲 ト長調/
 3.タルレガ:前奏曲 イ短調/
 4.タルレガ:前奏曲 ニ長調/
 5.タルレガ:アルハンブラの思い出/
 6.タルレガ:ロジータ/
 7.リョベート(1878-1938):ソルの主題による変奏曲 Op.15/
 8-11.デ・ラ・マーサ(1903-1982):プラテーロと私 より
  <プラテーロ/屋上/亀/故郷の土に眠るプラテーロへ>/
 12-13.マンホーン(1866-1919):ノヴェレッタ/
 14-18.モレノ・トローバ(1891-1982):ラ・マンチャの歌
アントン・バラノフ(ギター)
録音 2014年3月22-24日
 このアルバムに収録された曲は、各々の作曲年代がほぼ2世紀に渡りますが、そのどれもがロマンティックな風情を持っており、明らかに聴き手の心に直接働きかける響きが感じられるものです。
 「アルハンブラの思い出」をはじめとするタルレガの作品については、もう語る必要もないでしょう。
 デ・ラ・マーサやモレノ・トローバは20世紀に属する作曲家ですが、それでも彼らの作品は人懐こく、泣かせるメロディに満ちています。ギタリストのアントン・バラノフは2013年GFA国際ギター・コンクールとフランシスコ・タルレガ国際コンクールの優勝者。NAXOSからはリサイタル・アルバム(8.573306)がリリースされています。
 

CR6201407
\2700
DEMAIN DES L’AUBE
 1-7.J.S.バッハ(1685-1750):
  パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830/
 8.ベリオ(1925-2003):セクエンツァ/
 9.レゴンディ(1822-1872):
  ベッリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」のアリアによる変奏曲
ティボー・ガルシア(ギター)
録音 2013年12月20-22日
 フランス生まれのギタリスト、ティボー・ガルシアは弱冠20歳で、世界中のコンサート・ホールから出演を嘱望されている天才です。
 2013年にセビリアの国際コンクール、2014年にはホセ・トマス国際コンクールでそれぞれ優勝したのをはじめ、それ以前にも数多くのコンクールを制覇し、早くからその存在は知られていました。
 ギタリストで作曲家であるボグダノビッチはこの才能について「彼こそ真の名手である」と絶賛しています。このデビューアルバムでは、バッハとベリオ、そしてレゴンディの3人の作品を演奏。各々の時代様式と表現を完璧に弾きわけるという納得の表現力を見せ付けています。
 

CR9201409
\2700
AUTUMN OF THE SOUL-魂の秋 〜ロレンツォ・ミケーリ:ギター・リサイタル
 1-4.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):プラテーロと私 Op.190より
  <帰り道/病の少女/アンジェラスの鐘/春>/
 5-7.アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):
  ショパンへのオマージュ/
 8.ピエール・ド・ブレヴィル(1897-1949):幻想曲/
 9.アンヘロ・ジラルディーノ(1940-?):カンツォーネ・ノットゥルナ/
 10-12.ビセント・アセンシオ(1908-1979):神秘的な組曲/
 13.タンスマン:スクリャービンの主題による変奏曲/
 14-17.カステルヌオーヴォ=テデスコ:プラテーロと私 Op.190より
  <プラテーロ/愁い/子守歌/モゲールの空にいるプラテーロ>
ロレンツォ・ミケーリ(ギター)
録音 2014年9月4-6日 スペイン コントラステス・レコード・スタジオ
 タイトルの「魂の秋」とは、なんとも憂愁に満ちた響きなのでしょうか?
 ロレンツォ・ミケーリのギターは、その美しい季節を丁寧に描き出しているかのようです。選ばれた作品はどれもどこか寂しく、孤独でありながらも静かな幸福感に溢れています。
 限りなく美しいこのアルバムは、聴き手の心を少しだけ痛ませながらも、しっとりと包み込みます。
  

CR9201410
\2700
Ancora la brezza e L'Alba-ヴィヴァルディとピアソラの「四季」
 G.スカラムッツァによるヴァイオリン、チェロ、ギターとアコーディオン編
 1.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調「冬」/
 2.ピアソラ:ブエノスアイレスの四季-「ブエノスアイレスの春」/
 3.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「春」/
 4.ピアソラ:ブエノスアイレスの四季-「ブエノスアイレスの夏」/
 5.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調「夏」/
 6.ピアソラ:ブエノスアイレスの四季-「ブエノスアイレスの秋」/
 7.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調「秋」/
 8.ピアソラ:ブエノスアイレスの四季-「ブエノスアイレスの冬」
ジャンパオロ・バンディーニ(ギター)/
チェザーレ・キアッキアレッタ(アコーディオン/バンドネオン)/
フランチェスコ・チェラート(ヴァイオリン)/
ステファーノ・チェラート(チェロ)
 ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」とヴィヴァルディの「四季」を融合させたアルバムは、これまでにもいくつかありましたが、このアルバムはギターをメインとした編成で奏される、とても自然でゆるやかな演奏となっています。
 冬で始まり冬で終わるという曲順もとてもユニーク。ちょっと突き放した響きが何とも味わい深いものです。
 
CR12201302
\2700
Memorias I 2013
 1.ピアソラ:アディオス・ノニーノ
  〈ジャンパオロ・バンディーニ(ギター)&
   チェザーレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)〉/
 2.カステルヌオーヴォ=テデスコ:ゴヤによる24の狂詩曲 Op.195 - どちらの方が首ったけ
  〈ロレンツォ・ミケーリ(ギター)〉/
 3.デ・ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」-きつね火の歌(ギター編)
  〈ハビエル・リバ(ギター)〉/
 4.コントレラス:エル・エスピア〈トーニョ・コントレラス四重奏団〉/
 5.フラメンコ、フラメンコ〈ゲラルド・ヌニェス(ギター)他〉/
 6.ルイス・デ・パブロ:象牙の塔…世界初録音
  〈アダム・レヴィン(ギター)〉/
 7.レクオーナ:ラ・コンパルサと母へ捧げるグアヒーラ
  〈ホアキン・クレルチ(ギター)〉/
 8.パガニーニ:24のカプリース Op. 1 - 第5番 イ短調
  〈アリ・アランゴ(ギター)ファイナリスト〉/
 9.マラツ:スペインのセレナード〈チョー・デヨン(ギター)韓国…3位、聴衆賞〉/
 10.アサド:水彩画 - ヴァルセアーナ、前奏曲とトッカッティーナ
  〈ヤコブ・バンソ(ギター) デンマーク…2位〉/
 11.マンホーン:バスクの歌 Op. 19
  〈ティボー・ガルシア(ギター) フランス…1位、シウダッド・デ・セビリア賞〉/
 12.徳永健太郎:ブレリアス〈徳永健太郎(ギター)〉
 2013年、セビリアで行われた国際ギター・コンクール&フェスティバルのライブ録音です。若き才能が炸裂する迫力ある録音です。
 日本を代表するフラメンコ・ギタリストの徳永健太郎による壮絶な作品に注目です。
 
CR12201402
\2700
UNREAL CITY
 1-4.ヒナステラ(1916-1983):ギター・ソナタ Op.47/
 5-7.タル・フルヴィッツ(1981-):ギター・ソナタ/
 8-9.リゲティ(1923-2006):チェロ・ソナタ
  (K.トシディスによるギター編)/
 10-13.クリストバル・アルフテル(1930-):
  ヴァイオリン・ソナタ Op.20(E.フィスクによるギター編)/
 14-17.アタナス・ウルクズノフ(1970-):
  ソナタ 第2番「バルトークへのオマージュ」
コスタス・トシディス(ギター)
録音 2012年6月-2013年6月 モーツァルテウム ウニヴェルシタット,ビデオスタジオ
 1978年、ギリシャ生まれのギタリスト、コスタス・トシディスの強烈なコレクションです。
 現代曲を得意とする彼らしく、タイトルの「UNREAL」とは「非現実的な」の意味であり、収録された曲も幻想的でミステリアルなものばかり。しかしどれもが驚くような既視感を持って迫ってきます。
 リゲティのソナタはトシディス自身がギター用に編曲したもので、これがまた絶品です。彼自身はミスケラネア・ギター四重奏のメンバーとして様々な作品を紹介することにも力を注いでいます。




DIVINE ARTS

 ピアノを中心としたレーベル。ピアノ・デュオのゴールドストーン&クレモウのシューベルトのオリジナルから、チャイコフスキー、ドヴォルザークの交響曲、グリーグの「ペール・ギュント」を編曲したものまで幅広いレパートリーを持っている。


DDA-25075
\2400
アルメニアからの音楽
 1.アルチュニアン(1920-2012):即興/
 2.ゴミダス(1869-1935):グロング/
 3.ババジャニアン(1921-1983):ヴォカリーズ/
 4-6.ステパニアン(1887-1966):チェロ・ソナタ Op.35/
 7.ゴミダス:時は春/
 8.ゴミダス:Keler tsoler/9.ゴミダス:Chinar es/
 10.ゴミダス:あんずの木/11.ゴミダス:Shoushigi/
 12.ゴミダス:Kele kele/13.ゴミダス:ああ、マラルさん/
 14.ゴミダス:空は曇っている/
 15.ゴミダス:shogher jan
  ※2…S.Z.アスラマジアンによるチェロとピアノ編,
   3.10.13…G.タラリャンによるチェロとピアノ編,
   7.9…R.アンドレアシアン&G.タラリャンによるチェロとピアノ編,
   8.11.12.14.15…
    S.Z.アスラマジアンとG.タラリャンによるチェロとピアノ編
ヒーザー・トゥアク(チェロ)/
パティル・ハルボヤン(ピアノ)
録音 2013年2月 カナダ ケベック,モントリオール オスカー・ピーターソン・ホール
 ハチャトゥリアン作品を始めとする、強烈な個性を持つアルメニアの音楽は、一度聞いただけで、その魅力に惹かれる人が多いものです。
 作品の持つエキゾチックな味わいと、独特なメロディは確かに心そそられることでしょう。このアルバムの中で比較的名前が知られているのはババジャニアンでしょうか?かれの「ヴォカリーズ」の美しさには思わずため息が出ます。もしかしたらラフマニノフの同名作品を上回る作品かも知れません。思いがけない作品に出会える喜びをお届けいたします。
 

DDA-25114
\2400
アルフレッド・デラーの思い出
 1.ウォルター・バーグマン(1902-1988):パストラーレ/
 2-5.マイケル・ティペット(1905-1998):4つのインヴェンション/
 6.アラン・リドー(1934-1996):独白/
 7-9.ウィリアム・ウィリアムズ(1675-1701):トリオ・ソナタ イ短調/
 10-16.ジョン・ブロウ(?-1708):
  ヘンリー・パーセル氏の死に寄せるオード/
 17-19.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV405/
 20.ピーター・ラシーヌ・フリッカー(1920-1990):
  聖エウラリアの墓 Op.25/
 21-23.バーグマン:3つの歌
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)…1.6.10-16/
ジョン・ターナー(リコーダー)…1.2-5.6.7-9.10-16.17-19/
ローラ・ロビンソン(リコーダー)…2-5.7-9.17-19./
ティム・スメドレー(チェロ)…6.7-9.10-16.17-19.20/
イアン・トンプソン(チェンバロ)…6.7-9.10-16.17-19.20/
ジェイムズ・ボウマン(カウンターテナー)…10-16.20.21-23/
デイヴ・ベインブリッジ(ギター)…21-23
録音 2013年5月6日.6月16日 UK イングランド,St. Thomas's Church, Stockport, Manchester
 偉大すぎるカウンターテナー、アルフレッド・デラーへのオマージュ・アルバムです。
 イギリスに生まれ、地元の教会の聖歌隊で歌っていた彼は、変声期を過ぎた後でも高い声で歌い続け、最終的にカウンターテナーを職業にするようになりました。
 当時、この声種は一般的でなく、男子のみの権威ある合唱団の中でだけ活躍する場があったのですが、作曲家マイケル・ティペットがデラーを賞賛してことで、その存在が注目され、カストラートに続く、ルネサンス、バロック期の音楽を演奏する際に重用されるようになったのです。
 このアルバムはカウンターテナー歌手のデラーだけでなく、デラー・コンソートの主宰者としての彼に焦点をあて、その偉大な業績を様々な角度から賛美したものです。
  

DDA-25115
(2CD)
\2400
ジョン・ガース:鍵盤をともなうソナタ集 Op.2&Op.4
<CD1>
 1-2.ソナタ ト長調 Op.2-1/
 3-4.ソナタ ヘ長調 Op.2-2/5-6.ソナタ ハ短調 Op.2-3/
 7-8.ソナタ 変ホ長調 Op.2-4/
 9-10.ソナタ イ長調 Op.2-5/
 11-12.ソナタ ホ長調 Op.2-6/
<CD2>
 1-2.ソナタ ハ長調 Op.4-1/
 3-4.ソナタ ホ短調 Op.4-2/
 5-6.ソナタ 変ロ長調 Op.4-3/
 7-8.ソナタ ニ長調 Op.4-4/
 9-10.ソナタ 変ホ長調 Op.4-5/
 11-12.ソナタ ト短調 Op.4-6
ゲイリー・クーパー(チェンバロ&オルガン)/
エイヴィソン・アンサンブル
録音 2008年4月18-21日 UK ハンプシャー,St. Martin's Church, East Woodhay
 18世紀、イギリスの作曲家ジョン・ガース(1721-1810)の作品集です。
 DIVINE ARTレーベルからは、すでに「チェロ協奏曲」(DDA25059)がリリースされており、こちらもファンの間で高い評価を受けています。とにかく華麗な音楽であり、またチェンバロの活躍度が半端なくスゴイのです。
 チェンバロ付きの作品もよいのですが、オルガン付きの曲がまた素晴らしいものです。ハイドンやヘンデルを凌駕する名作です。もっと知られてもよい作曲家であることは間違いありません。
 

DDA-25117
\2400
カーソン・クーマン:In Beauty Walking-美を歩く
 1-5. In Beauty Walking-美しさの中を歩く Op.952
  <朝の歌/星の歌/雨の歌/子守歌/鷲の歌>/
 6-10.協奏交響曲 Op.1010/
 11-13.光の交響曲 Op.484/
 14-16.民謡幻想曲 Op.1009
リア・クレーン(ソプラノ)…1-5/
クロエ・トレヴァー(ヴァイオリン)…6-10.14-16/
ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管弦楽団/
カーク・トレヴァー(指揮)
録音 2013年9月17-20日 チェコ共和国 ズリン,フィルハーモニック・ホール
 NAXOSレーベルにも多くのCDがある若手作曲家、カーソン・クーマン(1982-)の作品集です。アメリカで活躍する彼は、まだ32歳の若さにもかかわらず、既に数百もの作品を発表、それらは独奏曲から、オペラ、オーケストラ作品までと本当に多岐に渡っています。
 また彼は優れたオルガニストでもあり、現代曲のレパートリーを中心に各地で演奏会を行っています。このアルバムには歌曲集「美を歩く」と3曲の協奏曲、管弦楽作品が収録されていて彼の才能を存分に堪能することができるものです。
 メアリー・ハンター・オースティンの詩を用いた「美しさの中を歩く」は、ネイティブ・アメリカンの文化を継承した、大いなる自然を賛美する歌が歌われます。
 うって変わって「協奏交響曲」は古典的な形式が用いられた輝かしい作品です。牧歌的な「光の交響曲」、スコットランド、ナイジェリア、アメリカ、それぞれの民謡を用いた「民謡幻想曲」も秀作です。
  

DDA-25118
\2400
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード(4手ピアノ版)
 1-4.シェエラザード Op.35(作曲家自身による4手ピアノ編)/
 5-8.交響曲 第2番「アンタール」Op.9
  (N.プルゴリトによる4手ピアノ編)/
 9.ナポリの歌 Op.63(作曲家自身による4手ピアノ編)
キャロライン・クレモウ(ピアノ)/
アンソニー・ゴールドストーン(ピアノ)
録音 1990年 イングランド,マンチェスター ロイヤル・ノーザン音楽大学…1-4.9, 2013年 イングランド,北リンカーンシャー,聖ジョン・バプテスト教会
 19世紀、今のようにCDなどがない時代は、各家庭で手軽に音楽を楽しむために、オーケストラ作品をピアノや室内楽作品に編曲することが一般的に行われていました。
 その代表的なものはフランツ・リストの一連の作品ですが、他にも多くの作曲家、編曲家による素晴らしい「ピアノ編曲版」が存在します。
 このリムスキー=コルサコフ(1844-1908)の作品もそのようなもので、シェエラザードが初演された際、その人気の高さからこの4手版に着手したのですが、とても複雑な仕事であったためオペラの作曲を2週間中断しなくてはいけなかったそうです。
 また、交響曲「アンタール」のピアノ編曲版は、作曲中に結婚したナジェージダ・プルゴリト(彼女も才能ある作曲家、ピアニストだった)に託され、結果的に見事な仕上がりを見せています。
 「ナポリの歌」は彼の死の半年前の作品であり、このメロディはあの“有名な曲”から取られています。彼自身はこの作品に不満を抱いていたようですが、諧謔性に富んだ素晴らしい曲想は、あのリヒャルト・シュトラウス作品に匹敵するものです。
  

DDA-25122
\2400
調子のよいテューリンゲン
 1-2.J.S.バッハ(1685-1750):トッカータ ホ短調 BWV914/
 3-4.フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):組曲 第9番 ト長調/
 5.ルイ・マルシャン(1669-1732):
  クラブサン曲集 第1巻-前奏曲/
 6.フィリップ・クリーガー(1649-1725):パッサカリア ニ短調/
 7.J.S.バッハ:幻想曲 ト短調 BWV917/
 8.ヨハン・クリーガー(1652-1735):主に望みかけぬ/
 9.クリスティアン・リッテル(1645-?):
  スウェーデン国王カール11世の死を悼むアッレマンダ/
 10-11.ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
  前奏曲とフーガ 変ホ長調/
 12.作者不詳:フーガ ハ長調(伝:パッヘルベル)/
 13.タルクィニオ・メールラ(1595-1665):半音階奇想曲/
 14.J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ長調 BWV896-前奏曲/
 15.フリードリヒ・ツァッホウ(1663-1712):
  いざ来たれ、異教徒の救い主よ/
 16.ヨハン・クーナウ(1660-1722):
  パルティータ 第5番-前奏曲/
 17-19.ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  組曲 第5番 ホ長調 HWV430
テレンス・チャールストン(チェンバロ)
録音 2013年8月28-29日 UK ロンドン,ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック・スタジオ
 このアルバムタイトルは、ヘンデルの有名なチェンバロ作品「調子のよい鍛冶屋」をもじったものです(もちろんこの曲はトラック19にしっかりと収録されております)。
 テューリンゲンとザクセンは、バロック時代の音楽における最も重要な2つの地域です。
 何しろ、テューリンゲン州のアイゼナハではJ.S.バッハが、ザクセン=アンハルトではヘンデルが、ともに1685年に生を受けたのですから。彼らは多くの点で同じ音楽教育を受け、鍵盤奏法と作曲の技法を身につけました。もちろん2人が早いうちに出会っていたという記録はありません。
 このアルバムは、そんな当時の音楽を丹念に聴いてみることで、バッハとヘンデルの才能の萌芽を確かめようという企画です。これにより、現代ではほとんど名前の忘れられてしまった作曲家の作品も多く含まれていて、これらの曲に通じる伝統の奥深さと、同時にバッハ、ヘンデルの抜きん出た才能を知ることができるのではないでしょうか。
 

DDV-24148
\2100
マーカス・ブラント:アスピレーションズ
 1.ピアノ・ソナタ 第3番「ライフ・フォース」/
 2-8.7つの前奏曲/9.イオナ前奏曲/
 10.イオナ奇想曲/11-13.ピアノ・ソナタ 第2番/
 14-16.3つの夜想曲/
 17-18.ピアノ・ソナタ 第1番/
 19.J.S.バッハの主題による前奏曲/
 20-22.3つの幻想曲
マレイ・マクラクラン(ピアノ)
録音 2006年5月29日 UK マンチェスター Whiteley Hall, Chetham's School of Music
 バーミンガム生まれの作曲家マーカス・ブラント(1947-)の作品集です。このアルバムは以前「Dunelm Records」レーベルからリリースされていたものですが、リマスターを施し、再リリースとなりました。
 マレイ・マクラクランは幅広いレパートリーを持つイギリスのピアニストで、このブラントの作品についても、深い共感を持ち、この独特な世界観を描き出すことに成功しています。整った美しさよりも、少しだけ不安感を募されるこれらの音楽は、聴き込むことで陶酔を味わうことができるでしょう。
  


MSV-28541
\2400
補筆完成版 グリーグ:ピアノ五重奏曲
 1.グリーグ(1843-1907):ピアノ五重奏曲 変ロ長調 EG 118
  (M.フィニッシーによる補筆完成版)/
 2.マイケル・フィニッシー(1946-):グリーグの五重奏断章
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)/
クロイツェル弦楽四重奏団
録音 2012年6月16.30日 イングランド 西サセックス,スタイニング・センター
 グリーグが、250小節ほどの「五重奏曲」の下書きを書いたのは、1892年“ペール・ギュント”を改訂する少し前のことでした。これはブラームスやフランクの同編成の作品に倣い、また第2ピアノ協奏曲の構想からもスケッチを流用したのです。しかし、結局のところ、この五重奏は完成されることなく、その原稿はベルゲンの公共図書館に収蔵され、グリーグの作品全集第20巻に収録されたのです。
 それを元にイギリスの現代作曲家、ピアニストであるマイケル・フィニッシィー(フィニスィーとも)が作品を再構築したのが、この「ピアノ五重奏曲」となります。
 この音楽は確かにグリーグの素材が使われているのですが、実際に聴いてみれば、誰しもが他の作曲家の名前を想起するに違いありません。とても美しく重苦しく、そして複雑なハーモニーはグリーグ風の衣装を着けた全く別の音楽にも思えます。ぜひ聴いてみてください。そしてフィニッシーの手による「グリーグ」は更に発展した音楽が味わえます。
  

MSV-28544
(2CD)
\2400
エリック・クレイヴン:ピアノ・ソナタ 第7番.第8番.第9番
<CD1>
 1-5.ピアノ・ソナタ 第7番/
 6-8.ピアノ・ソナタ 第9番/
<CD2>
 1.ピアノ・ソナタ 第8番
メアリー・ダレー(ピアノ)
録音 2013年 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 イギリスの音楽雑誌「ファンファーレ」で絶賛されたイギリスの作曲家エリック・クレイヴンのソナタ集です。彼はひっそりと控えめに生活し、10代で作曲を始めるも、これらを発表することには積極的ではありませんでした。
 彼の音楽は独創的であり、即興的でありながらも、実は精緻な構造で出来ています。一見、捉えどころのないように見える第7番のソナタ、思い切り叙情的に始まる第9番のソナタ、単一楽章で書かれた第9番のソナタ。「音の迷宮」と呼ぶのがふさわしい一連の作品です。
 

MSV-28545
\2400
マイケル・フィニッシー:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.ミシシッピ・ホーンパイプス/
 2.セーテルの娘の休日/
 3.死せる学問の階段講堂/
 4.ジャイヴ/5.モリー・ハウス/
 6-7.ヴァイオリン・ソナタ
ダラ・モーガン(ヴァイオリン)/
メアリー・ダレー(ピアノ)/
マイケル・フィニッシー(キーボード,チェンバロ)…2.3.5
録音 2008年6月 ベルファスト,クィーンズ・ユニヴァーシティ、ハーティ・ルーム
 グリーグの「ピアノ五重奏曲」の補筆者であるマイケル・フィニッシー(1946-)の作品集です。このアルバムに収録された作品は、全て彼の友人のために書かれているとのことです。
 しかしながら、ブライアン・ファニホウと並ぶ「新しい複雑性」に関った作曲家である彼の作品は、確かに難解であり、なかなか掴みどころが見えないものばかりです。
 例えば冒頭の「ミシシッピ・ホーンパイプス」での、独立して動くピアノとヴァイオリンのパッセージは、とても目まぐるしいのですが、これが慣れると快感になっていくのが面白いところです。
 またグリーグ作品がそうであった通り、彼は過去の作曲家たち、ヴェルディやガーシュウィンたちをリスペクトしており、作品からも様々な影響を感じ取ることができるでしょう。
 

MSV-28547
\2400
パンドラの最後の贈り物 〜クリストファー・ライト:室内楽作品集
 1.木管五重奏曲/2.春の庭/3.オーフォードネス/
 4.カプリッチョ/5-7.精霊の踊り/8.長く待つ/
 9-11.イン・セレブレーション/12.ヘルター・スケルター/
 13-15.コンチェルティーノ
ニコラ・ハンター(フルート)…1.3/
リサ・オズボーン(オーボエ)…1/
エリザベス・ジョルダン(クラリネット)…1.4/
サラ・ニクソン(ファゴット)…1/
エリザベス・アサートン(ソプラノ)…1./
リチャード・ウィリアムソン(ヴィオラ)…2.13-15/
ジョナサン・フィッシャー(ピアノ)…2.3.4.8.12.13-15/
ニコラス・ウォード(ヴァイオリン)…3.9-11.13-15/
ティム・スメドレー(チェロ)…3.5-7.9-11.12/
ジョン・ターナー(リコーダー)…5-7.8.9-11/
リチャード・ハワース(ヴァイオリン)…5-7/ハーヴェイ・ディヴィス(チェンバロ)…5-7/レスリー=ジェーン・ロジャース(ソプラノ)…8/クリスティーネ・マンキー(ヴァイオリン)…9-11.13-15/マイケル・ダーレ(ヴィオラ)…9-11
録音 2013年9月.10月 UK ストックポート,聖ジョン教会
 イギリスの現代作曲家、クリストファー・ライト(1954-)の作品集です。彼はコルチェスター研究所で音楽を学び、音楽教師として、またトロンボーン奏者、ピアノ伴奏者としても活躍していました。
 1993年には教職を離れ、現在は作曲家として作品を生み出すことに焦点を当てて活動しています。彼の作品は50作ほどあり、このアルバムはその中の室内楽作品を紹介しています。
 時として民族音楽風な味わいを持つものや、「春の庭」のようなロマンティックな作品など、色々な音楽が混在しているのが楽しいところでしょう。
 

MSV-77204
(2CD)
\2700
Electrifying Oboe-電撃的なオーボエ
<CD1>
 1.ロジャー・レッドゲート(1958-):
  Concerto for Improvising Soloist and 2 Ensembles/
 2.ディヴィッド・ゴートン(1978-):Erinnerungsspiel/
 3.クリストファー・フォックス(1935-):Headlong/
 4.マイケル・ヤング:oboe_prosthesis/
 5.エドウィン・ロクスバラ(1937-):
  … at the still point of the turning world …/
<CD2>
 1.ゴートン:Schmetterlingsspiel/
 2.フォックス:Broadway Boogie/
 3.マット・ライト:English Landscape Painting/
 4.ヤング:oboe_prosthesis/
 5.レッドゲート:Concerto for Improvising Soloist and 2 Ensembles
クリストファー・レッドゲート(オーボエ)/
アンサンブル・エクスポーズ
 確かに「オーボエ作品集」なのですが……この2枚に収録されている音楽はそんな生易しいものではありません。冒頭のトラックから「???」が続出します。
 電子音を重視し、また演奏家たちの即興性に曲の進行を委ねたこの曲。ただただ面白いです。もちろんオーボエの生の音も堪能できますが、やはり、これは音響を楽しむためのアルバムでしょうね。




GENUIN

GEN 15340
\2300
「ピクチャーズ」〜ホルン八重奏と打楽器のための編曲集
 ムソルグスキー:展覧会の絵、禿山の一夜
 ショスタコーヴィチ:オーケストラのための組曲
 プロコフィエフ:ロミオとジュリエット
 チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」
ジャーマン・ホルン・サウンド8.1:
 【クリストフ・エス(Hr)、
  ステファン・ショットシュテット(Hr)、
  セバスティアン・ショル(Hr)、
  ティモ・シュタイニンガー(Hr)、
  ラルフ・フィッカー(Hr)、
  マルティン・グロム(Hr)、
  カーステン・ドゥフィン(Hr)、
  クリスティアン・ランペール(Hr)】
シモン・レスラー(Perc、Pf、チェレスタ)
ハンネス・クレマー(指揮)
 ホルン・アンサンブルで「展覧会」「ロメジュリ」「くるみ割り」!

 録音:2014 年4 月、74’39

 バンベルク響をはじめとするドイツのオーケストラの若手奏者により2009 年に結成されたホルン四重奏団“ジャーマン・ホルン・サウンド”。今作はホルン奏者4 人と打楽器奏者を迎えて、ホルン八重奏&打楽器で“展覧会の絵”をメインにロシアの偉大な作曲家たちの名曲を取り上げています。重厚感があり、8 本のホルンによる絶妙なハーモニー。骨太ながら柔軟性に富む明朗な音色です。
 

GEN 15338
\2300
「C.P.E.バッハ&ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集」
 C.P.E.バッハ:フルート協奏曲イ短調 WQ166
 ドヴィエンヌ:フルート協奏曲第2 番ニ長調
 C.P.E.バッハ:フルート協奏曲ニ短調 WQ22
フェリックス・レングリ(Fl)
バーゼル・チェンバー・アカデミー
 名手レングリのC.P.E.バッハ&ドヴィエンヌ:フルート協奏曲集

 録音:2014 年8 月 バーゼル音楽院大ホール、65’05

 スイスのバーゼルを拠点に世界各地でソリストとして活躍しているフルート奏者フェリックス・レングリ。フルートをペーター=ルーカス・グラーム、オーレル・ニコレに師事した実力派フルート奏者です。
 C.P.E.バッハのイ短調は1750 年にチェロ協奏曲として作曲された作品を作曲家自身がフルート協奏曲に編曲しました。フルートの繊細な響きが軽やかに演奏されています。
 自信もフルート奏者だったフランスの作曲家ドヴィエンヌ。快活で流麗な音楽でヴィルトゥオーゾ的な技巧も楽しめる作品です。
 
GEN 15348
\2300
「フルートとチェロのためのデュオ・アルバム」
 モーツァルト:二重奏曲第2番 変ロ長調K.424
  (古賀敦子とロマコフにより変ホ長調に編曲)
 鈴木理香(1960-):風の通[世界初録音](フルート・ソロ)
 J.S.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
 ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタOp.25-3
 棚田文紀(1961-):“F”フルート・ソロのために
 ボザ:フルートとファゴットのためのソナチネ
古賀敦子(Fl)
ゲオルギー・ロマコフ(Vc)
 ドイツで活躍する古賀敦子の最新盤はチェロとの共演!

 録音:2014 年7 月、66’35

 古賀敦子のGENUIN への第4 弾。
 フルートとチェロのデュオ作品、フルートとチェロ、それぞれのソロ作品を収録しています。鈴木理香作曲のフルート・ソロ作品「風の通」は世界初録音です。
 伸びやかで、無機質なクールさを漂わせ、超絶技巧の連続。澄んだ雰囲気を醸し出している。
 バッハはフルートとチェロが絡み合い、ふくよかで豊かな表現で演奏。モーツァルトの二重奏曲は演奏者自身により、ヴァイオリン声部をフルートに生かすために第1 楽章と第3 楽章を変ロ長調から変ホ長調に転調させている。ドイツを中心に活躍するフルート奏者、古賀敦子。パリ国立高等音楽院を修了。数々のコンクールで優勝、入賞を収め、ソリストとして活動している。
 
GEN 15337
\2300
〜ドイツ音楽コンクール2011優勝者〜「ラーシュ・カーリン(トロンボーン)」
 アンデシュ・ヒルボリ(1954-):
  トロンボーンとテープのためのスキン・トロンボーン
 ラース=エリック・ラーション(1908-1986):
  トロンボーンと弦楽のためのコンチェルティーノ/
  4本のトロンボーンのための“変態創造主たち”/日出ずる国(世界初録音)
 クリスチャン・リンドベルイ(1958-):
  ソロ・トロンボーンのための“ジョー・ジャック・ビングルバンデット”
 ベンジャミン・ステルン(1978-):
  ソロ・トロンボーンのための“ユーモラスな独白”(世界初録音)
 フォルケ・ラーベ(1935-):ソロ・トロンボーンのための“バスタ”
 ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960):羊飼いの娘の踊り
 トロンボーンとトロンボーン・アンサンブルのためのスウェーデンの3つの歌曲〜
  (ペテリク・モラレス(1950-):コッポンゲン/
   ホーカン・ノーレン(1917-2003):真夏の歌/
   オスカル・リンドベルイ(1887-1955):夏の牧舎の古い讃美歌)
 ローランド・ペンティネン(1963-):トロンボーンとピアノのためのカメラ
ラーシュ・カーリン(トロンボーン、編曲)
トロンボーン・ユニット・ハノーファー
弦楽アンサンブル
カタジナ・ウィエチョレク(Pf)
 録音:2014 年3-4 月、61’58

 スウェーデン出身の新進気鋭のトロンボーン奏者、ラーシュ・カーリン。スヴェン=エリック・エリクソンやヨナス・ビルントに師事し、このドイツ音楽コンクールを含む、多数のコンクールで優勝を果たしています。デンマークのオーフス響の元首席奏者であり、現在トロンボーン・ユニット・アンサンブルのメンバーです。
 このトロンボーン・アンサンブルも2011 年のドイツ音楽コンクールのアンサンブル部門で優勝しました。このアルバムは20 世紀の作曲家の作品を中心にソロやトロンボーン・アンサンブル、ストリング・アンサンブルと様々な編成で、トロンボーンの魅力を聴かせてくれます。新しい作品ばかりですが、メロディも牧歌的だったりと、とても親しみやすい。
 
GEN 15341
\2300
〜ドイツ音楽コンクール2013優勝者〜
 「ヨナス・パルム(チェロ)」

  メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第2番Op.58
  デュティユー:ザッハーの名による3つのストローフェ
  ヤナーチェク:チェロとピアノのための“おとぎ話”
  ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第5番Op.102-2
ヨナス・パルム(チェロ)
フィリップ・ハイス(ピアノ)
 録音:2014 年4 月 イエス・キリスト教会(ダーレム)、65’22

 1993 年生まれ、ドイツのルートヴィヒスブルク出身、これまでにジャン=ギアン・ケラスやクレメンス・ハーゲンに師事。コンクールでの入賞も多数で、ドイツの若手注目チェリストの1 人です。伸びのある艶やかな音色、優美でキレもあり、とても爽やかな演奏です。
 デュティユーの作品はロストロポーヴィチがスイスの指揮者パウル・ザッハーの古希を祝うために、12 人の作曲家に委嘱した作品の一つ。聴こえるか聴こえないか位の弱音からのダイナミクスも繊細。超絶技巧!
 
GEN 15344
\2300
「ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集第2集」
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70-1「幽霊」
  カカドゥ変奏曲Op.121a
  ピアノ三重奏曲第2番ト長調Op1-2
トリオ・エクス・エクオ:
 【マティアス・ヴォロング(Vn)、
  マティアス・モースドルフ(Vc)、
  オルガ・ゴーレイ(Pf)】
 録音:2014 年9 月、79’45

 第7番「大公」&第3番(GEN12217)に続くトリオ・エクス・エクオのベートーヴェン第2弾。
 “第5 番「幽霊」”第1 楽章での颯爽としたテンポ、物悲しい冒頭で始まる第2 楽章など、ベートーヴェンの名作をとにかく繊細な音色で奏でる。丁寧に紡ぎ、心地よい緊張感と情感豊かな歌を感じる。
 “カカドゥ変奏曲”はユーモアに満ちた変奏部分の瑞々しい感性、個性豊かな各変奏はとても興味深い。ヴァイオリン奏者のヴォロングはシュターツカペレ・ドレスデンのコンサートマスターであり、バイロイト音楽祭管弦楽団のコンサートマスターとしても活躍している名手です。
 
GEN 15359
\2300
「メンデルスゾーン:ピアノ4手、2台ピアノのための作品集」
 八重奏曲Op.20(ピアノ4手)
 序曲「フィンガルの洞窟」Op.26(ピアノ4手)
 ソナタ楽章ト短調(2台ピアノ)
 「無言歌集」より「アンダンテ・カンタービレ」Op.67-1(ピアノ4 手)
デュオ・ロンターノ:
 【ベッテ・ヒアホルツァー(ピアノ)
  ユルゲン・アッペル(ピアノ)】
 録音:2014 年3 月、52’00

 2004 年に結成した実力派ピアニストによるデュオ“デュオ・ロンターノ”。
 今作では、ヴィルトゥオーゾとして知られるメンデルスゾーンが10 代で作曲した、あふれる楽想、美しい旋律がたまらなく魅力的な作品“弦楽のための八重奏曲”の作曲家自身によるピアノ4 手版!爽やかな“八重奏曲”は、その魅力そのままに美しいメロディをピアノに置き換えています。若々しく色彩的。序曲「フィンガルの洞窟」はピアノの柔和な音色が清々しく、爽やかな余韻を残している。




SOLSTICE

SOCD 306/8
(3CD)
\6300
デオダ・ド・セヴラック (1873-1921):ピアノ作品集
 ラングドックにて、セルダーニャ、
 日なたで水浴びする女たち、水の精と不謹慎な牧神、
 大地の歌、休暇の日々からⅠ&Ⅱ、
 夾竹桃の樹の下で、ポンパドール夫人への叙事詩、
 ペパーミント−ジェット、鉛の兵隊
フランソワ‐ミシェル・リニョル(ピアノ)
録音:2014年9月6日−11日 バイサンの教会(ベジエ)
* 既発売の「セヴラック:ピアノ作品集」(SOCD 280)は製造中止です。
 SOCD 306/8にSOCD 280と同一曲が含まれていますが、SOCD 306/8は全て新録音です。
 
SOCD 305
 \2100
〔デジパック仕様〕
カミーユ・サン=サーンス:
 6つのオルガンのための前奏曲とフーガ
 3つの前奏曲とフーガ Op.99  Op.77 (1894)
 3つの前奏曲とフーガ Op.109 (1898)
ウジェーヌ・ジグー:
 大合唱との対話(「6つの小品」1881より第6番)
ピエール・ラブリック
録音:1973年7月24日,25日、1974年10月12日(ジグー)
ルーアン、サントゥアン大修道院のカヴァイユ=コル・オルガン















2/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

NAIVE



V 5405
(2CD)
特別価格\3200→\2890
ダヴィッドの「砂漠」をあのエキルベイが理想的に再現
 フェリシアン・ダヴィッド:交響的オード「砂漠」(1844)
シリル・デュボワ、
ザカリー・ワイルダー(Ten)
ロランス・エキルベイ(指揮)
パリ室内管弦楽団
アクサンチュス室内合唱団
ジャン=マリー・ヴァンラン(語り)
 ワールドミュージックの開祖。ダヴィッドの「砂漠」をあのエキルベイが理想的に再現

 * CD1= 語りなし。CD2= 語りあり。
 録音:2014 年5 月/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)/45’ 01”/49’ 12”

 フェリシアン・ダヴィッド (1810-1876) はサン・シモンの教義(社会科で習った空想的社会主義)に深く共鳴し、その布教のためエジプトからトルコ、ギリシャから中東を旅しました。そこで接したエキゾチックな音楽要素を作品に盛り込み、異国趣味ひいては国民主義のさきがけを成しました。1844 年に発表した交響的オード「砂漠」はテノール独唱と男声合唱と管弦楽による3 部分9 楽章45 分の大作。発表当時、その異様なメロディと絵画的なオーケストレーションがセンセーションを巻き起こし、ベルリオーズに絶賛されました。その影響はビゼーやサン=サーンスからボロディンやリムスキー=コルサコフ、さらにはケテルビーにまで世界中に及んでいます。
 音楽史上の重要作ながら、これまであまり録音に恵まれておらず、耳にしたことのない方も多いはず。アカペラ合唱団「アクサンチュス」を率いて話題盤を数多く生み出していた女性指揮者のロランス・エキルベイが、パリ室内管と理想的な演奏を実現しました。イスラム教徒たちの祈りを表す男声合唱は手兵アクサンチュスが担当。絶妙な表現を繰り広げています。「キャラヴァンの行進」や「アラブ幻想曲」「日の出」などはベルリオーズも感心したオーケストレーションで、さながら映画音楽のよう。学校教材にも使えるようにわかりやすく魅力的なのにポピュラーにならなかったのが不思議です。
 CD は2 枚組ですが、演奏は同じもので、CD2 の方はスコアに記されたフランス語のテキストを朗読しています。フランスの名優ジャン=マリー・ヴァンランの美しいフランス語の発音にも注目です。
 
V 5396
\2600
ロマンスと鳥にまつわる歌曲集
 (1)ドビュッシー:
  ロマンス/薔薇/アリエルのロマンス/華やかな宴/
  ピエロ/中国のロンデル/セレナード/星月夜
 (2)ベネディクト:ジプシーと鳥【フルート助奏付】
 (3)サン=サーンス:とんぼ/ナイチンゲールと薔薇
 (4)フェリシアン・ダヴィッド:
  ローラの歌(ブラジルの真珠)【フルート助奏付】
 (5)ルイ・ベイツ:鳥たちへの歌〜
   傷ついた鳩/青い小鳩/青い鳥/籠の小カナリア
 (6)フェデリコ・ロンガス:ナイチンゲールと皇帝【フルート助奏付】
 (7)マニュエル・ロザンタール:3 つの大切なもの
エリザベート・ヴィダル
 (コロラチューラ・ソプラノ)
スーザン・マノフ(Pf)
フィリップ・ベルノルド(Fl)
 コロラチューラの魅力の極み。ヴィダルの名盤が復活

 録音:1993 年10 月/ドメーヌ・ド・グラン・メゾン(ヴィルプル)/59’ 55”

 1994 リリースのAUVIDIS 盤がnaive から復活。
 コロラチューラはしばしばナイチンゲールやうぐいすの鳴き声に例えられますが、やはり鳥を描いた作品がありました。作曲家たちは、さらにフルートのオブリガートをつけることで、さらに囀りの効果を盛り込みました。
 1960 年生まれのエリザベート・ヴィダルはフランス風の軽い声質と超人的なコロラチューラ・テクニックで人気のソプラノ。サン=サーンスの「とんぼ」はマスネに溺愛された歌手シビル・サンダーソンのために書かれたもので、2 オクターヴ以上の音域が要求されますが、ヴィダルはいとも易々と達成。
 またリリー・ポンスのために書かれたフェデリコ・ロンガスの「ナイチンゲールと皇帝」のスペイン風味も粋の極み。近年ではラドゥロヴィチとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ録音で話題となっているスーザン・マノフの伴奏もオシャレです。




ANALEKTA



AN 29879
\2500→\2290
父と子 〜 ライプツィヒのJ.S.バッハのサークル
 J.S.バッハ:
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028(ヴィオラ版)
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番ト短調 BWV.1029(ヴィオラ版)
  ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番ト長調 BWV.1027(ヴィオラ版)
 クレープス:トリオ ハ短調 WV.473(ヘレン・カルス編)
 アーベル:ソナタ第2番ホ短調(ヘレン・カルス編)
ヘレン・カルス(ヴィオラ)
リュック・ボーセジュール(チェンバロ)
 ヴィオラが奏でるJ.S.バッハとその系譜。ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集のヴィオラ版!

 「世界最高のヴィオラ奏者の1人」(米アメリカン・レコード・ガイド誌)、「彼女の世代で最も重要なヴィオラ奏者の1人」(米ファンファーレ誌)など、世界各地で高い評価受け続けているイギリスの女流ヴィオラ奏者ヘレン・カルス。
 J.S.バッハの"ヴィオラ版"「無伴奏チェロ組曲」が話題となったヘレン・カルスが、J.S.バッハからクレープス、アーベルへと繋がる18世紀ドイツの音楽を"ヴィオラ"で奏でるユニークなプログラム。
 バッハとその弟子であるクレープス、父がバッハが楽長を務めていた時代のケーテン宮廷楽団活躍し、自らはヨハン・クリスティアン・バッハと友好を深めたヴィオラ・ダ・ガンバのヴィルトゥオーゾ、アーベル。
 ヴィオラならではの味わい深い音色が、J.S.バッハの「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」やクレープス、アーベルの音楽の知られざる魅力を引き出してくれる。

 ※録音:2014年8月13日−15日、サン・トーギュスタン教会(モントリオール)




LAWO CLASSICS



LWC 1074
(SACD HYBRID)
\3000→\2690
ノルウェーの古楽器アンサンブル、バロッカネルネ
 トータリー・テレマン 〜 管弦楽のための音楽

 テレマン:
  フルート、ヴァイオリン、弦楽と
   通奏低音のための協奏曲ホ短調 TWV 52:e3
  オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調 TWV 51:c1
  組曲変ロ長調 《La Bourse》 TWV 55:B11
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調 TWV 51:B1
  フルート、リコーダー、弦楽と
   通奏低音のための協奏曲ホ短調 TWV 52:e1
バロッカネルネ、
カティ・デブレツェニ(ヴァイオリン)
インゲボー・クリストファーセン(リコーダー)
トルン・カービー・トルボ(フルート)
アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ)
 デブレツェニやベルナルディーニらによるテレマンの協奏曲集!

 1989年に設立されたノルウェーの古楽器アンサンブル、バロッカネルネ。C.P.E.バッハ(LWC 1038)に続くラウォー(LAWO)第2弾は、ゲオルク・フィリップ・テレマンの協奏曲集!
 OAEのリーダーを務める名女流ヴァイオリニスト、カティ・デブレツェニや、アンサンブル・ゼフィロの創設者で古楽界有数のバロック・オーボエ奏者、アルフレード・ベルナルディーニなど、ヴァイオリン、オーボエ、リコーダー、フルートの名手が活躍する格別のテレマンです。

 ※録音:2014年3月16日−20日、JAR教会(バールム、ノルウェー)
 
LWC 1067
(SACD HYBRID)
\3000
ヴォイス・オヴ・ウーマン
 ヴァーレン:ゲーテによる3つの詩 Op.6
 スタールハイム:オフェリアのシーン
 ヴァーレン:ゲーテによる2つの詩 《ミニョン》 Op.7
 ヴォスレフ:マグダラのマリアによる福音
ベッティーナ・スミス(メゾ・ソプラノ)
アイナル・ロッティンゲン(ピアノ)
 ベッティーナ・スミスは、オランダのハーグ王立音楽院でワウト・オーステルカンプとエリー・アメリングから声楽を学んだノルウェー、ベルゲン生まれのメゾ・ソプラノ。
 ベッティーナ・スミスとアイナル・ロッティンゲンによるセカンド・アルバムは、ファッテイン・ヴァーレン(1887ー1952)、ヨースタイン・スタールハイム (1960ー)、シェティル・ヴォスレフ(1939−)など西部ノルウェーの作曲家たちの作品。

 ※録音:2012年4月23日−27日、オスロ
 
LWC 1069
\2600
ブロックバード 〜 ノルウェーのリコーダー音楽
 トゥーレセン:無伴奏リコーダーのための 《ミランダズ・フローリッシュ》
 ホーヴラン:
  ソプラノ・リコーダーとピアノのためのノエルによる変奏曲
   《カントゥス2》 Op.83-1
 ソンメルフェルト:アルト・リコーダーのためのソナティナ Op.47
 ヨハンセン:無伴奏リコーダーのための 《カントゥス》
 ゴートハウグ:私の夜の鳥、海辺の瞑想
 トンメセン:テナー・リコーダーのための 《ザ・ブロックバード》
 カールセン:
  ソプラノ・リコーダーとオルガンのための合唱ソナタ第1番
   《われらの救い主、イエス・キリスト》

カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)
ペール・アルネ・フランセン(ピアノ)
アンデシュ・アイステン・ダール(オルガン)

 ノルウェーのリコーダー奏者、カロリーネ・アイステン・ダールのソロ・デビュー・アルバムは、現代ノルウェーの作曲家たちによるリコーダー作品集。
 ノルウェー・バロック・オーケストラ、オスロ・バロック・オーケストラ、ノルウェー室内管弦楽団、ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル、ザ・トロンハイム・ソロイスツなど、ノルウェー国内外の様々なアンサンブルと共演する若き名手。無伴奏作品で発揮されるヴィルトゥオージティは見事。

 ※録音:2012年、2013年、ノルウェー
 

LWC 1068
\2600
アイヴィン・ビューエネ(1973-)による
 「虚空の中へ(Into the Void)」

  ビューエネ:虚空の中へ
ポワン、
ノルウェー・ウィンド・アンサンブル
クリスチャン・エッゲン(指揮)
 ノルウェーの現代作曲家アイヴィン・ビューエネ(1973−)による「虚空の中へ(Into the Void)」は、サクソフォン、アコーディオン、コントラバスによるコンテンポラリー・アンサンブル "ポワン(POING)"と、"ノルウェー・ウィンド・アンサンブル(Det Norske Blaseensemble)"のために書かれた作品。

 ※録音:2012年10月23日−25日、レインボー・スタジオ(オスロ)
 
LWC 1055
\2600
クリスマスの歌
 Jeg er sa glad hver Julekveld /
 Sa gar vi rundt om en Enebaerbusk / I denne sote Juletid /
 Jesus blir fodd / Et Barn er fodt i Betlehem /
 Julenat / Et lidet Barn saa lysteligt / Julens Vuggesang /
 Piken med Fyrstikkene / Jolasong /
 Improvisata over Glade Jul / Jeg synger Julekvad /
 Kimer, i Klokker / Deilig er den Himmel bla /
 O, du Herlige / Nissen / Nar Jola kjem /
 Her kommer dine arme sma / Barn Jesus i en krybbe la /
 Glade Jul / Deilig er Jorden
ルネ・アルヴェル(ピアノ)
トラルフ・マウルスタード(語り)
 グリーグやヴァーレン、リーヴェッツなど、ノルウェーの様々な作曲家のアレンジによる、ピアノ版クリスマス・キャロル。教会の中に、美しきクリスマス・ソングが響き渡る。

 ※録音:2012年4月、2013年8月




MUSIQUES SUISSES


MGBCD 6282
\2600
ソリッシモ 〜 テューバ協奏曲集
 ロッゲン:合奏協奏曲イ短調
 ボートン:テューバ協奏曲
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 ヤコブセン:テューバ・ブッフォ
 ツビンデン:テューバのためのソリッシモ V
 サルゲイロ:テューバ協奏曲

ダニエル・シェーデリ(テューバ)
シュトライヒャー・アンサンブル
 (ベルン交響楽団のメンバー)
スイス陸軍交響吹奏楽団
スイス陸軍音楽隊

 ルツェルン・チャンバー・ブラスのメンバー!スイスのテュービストによる協奏曲集!
 スイスのテュービスト!バリ・テューバ関係者必聴の協奏曲集!

 1999年に結成され、スイスのオーケストラやソリストとして活躍する猛者たちによる強力金管五重奏団、ルツェルン・チェンバー・ブラスのメンバーとして活躍。スイス、ベルン出身のトップクラス・テュービストの一人、ダニエル・シェーデリのテューバ協奏曲集が登場!
 定番レパートリーのボートンの「テューバ協奏曲」から、バロック時代の形式をとったロッゲンの「合奏協奏曲イ短調」、新古典主義の音楽をベースにジャズとアルテュール・オネゲルの影響を受けたとされるツビンデンの「テューバのためのソリッシモ V」、トランスクリプションによるサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」など、バラエティ豊かで個性的なプログラム。
 ベルン交響楽団のメンバーによるシュトライヒャー・アンサンブルやスイス陸軍交響吹奏楽団、スイス陸軍音楽隊による強力布陣も作品の完成度へ高く貢献。
 テューバとは思えないほどのフレキシヴィリティと、くっきりとした発音による明瞭度の高い音に度肝を抜かれ、さらに磨き抜かれた音楽性に魅了される。ハイ・クォリティなテューバ・アルバムにご期待下さい!

 2012年9月、2013年6月、2014年9月の録音。



 

MGB-NV 28
\2600
管楽器によるスイスの舞踏音楽集
 伝承曲:パスレドゥーブル、ワルツ第10番
 レッチャー:
  ギャロップ第40番、第13番、ワルツ第5番、第14番、
  ポロネース第2番、マズルカ第20番、第29番、
  マーチ第1番、ポルカ第8番/他
アインファッハ
 〔フローリアン・ヴァルザー(クラリネット)、
  ハインツ・ザウアー(トランペット、コルネット)、
  ヘルベルト・キスラー(フリューゲルホルン)、
  クリストフ・ハーティグ(アルトホルン)、
  トーマス・リューディー(ユーフォニアム)、
  カール・シムケ(テューバ)〕
 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のメンバーとしても活躍し、クラシックや民族音楽の編曲をこなす名クラリネッティスト、フローリアン・ヴァルザーを筆頭に、スイス管楽器界のスペシャリストが集うアインファッハ。スイスの金管六重奏による軽やかな舞踏音楽集、管楽器関係者必聴です。

 2014年1月の録音。
 

MGBCTS-M 141
\2600
ベアート・フラー:室内楽作品集
 フラー:
  クラリネット、チェロとピアノのための《アエル》
  フルート、ハープと弦楽三重奏のための《冷たさと平穏と感動...》
  ヴァイオエインとピアノのための歌曲
  粘土の足/ピアノのための研究
トリオ・キャッチ
アンサンブル・プロトン・ベルン
マキシミリアン・ハフト(ヴァイオリン)
サミュエル・フリード(ピアノ)、他
 スイス出身のコンポーザー=コンダクター、ベアート・フラーの室内楽作品集。1991年から2011年までに作曲された5つの室内楽作品をスイスの精鋭たちの演奏で。

 2011年−2014年の録音。
 

MGBCD 6280
\2600
1900年からのスイスの歌曲集
 フレイ:
  3つの歌曲 Op.15、ベルゲンの若い女性 Op.49-1、信仰心Op.49-2
 サルツバーガー:ソワール、夜想曲、幻想
 ツェンダー:信じられない、ソプラノとピアノのための5つの歌曲集
 ラング:3つの歌曲集/他
シュビル・ディートヘルム(ソプラノ)
ヴァレンティン・ヨハネス・グルーア(テノール)
エドワード・ラシュトン(ピアノ)
 2012年のミグロス・シンギング・コンペティションで見事1位を獲得した新星ディーヴァが歌う、現代スイス歌曲の魅力。

 2014年3月の録音。




QUERSTAND



VKJK 1303
\2000→\1890
「バルバラ・ストロッツィ:わが涙」
 〜ストロッツィ、ピッチニーニ、ストラーチェ、
  フレスコバルディ、カプスベルガーの作品

   ストロッツィ:わが涙
   ストロッツィ:もしあなたがそう望むなら、私はそれで構わない
   ピッチニーニ:トッカータ第12番(テオルボ・ソロ)
   ピッチニーニ:コレンテ第5番(テオルボ・ソロ)
   ストロッツィ:私が何をしたというのだ
   ストラーチェ:シャコンヌ(チェンバロ・ソロ)
   ストロッツィ:閉じなさい、大胆不敵な唇を
   フレスコバルディ:カンツォーナ第1番(チェロ・ソロ)
   ストロッツィ:恋するヘラクレイトス
   ストロッツィ:私のリラよ、悲しまないで
   カプスベルガー:カプスベルガー(テオルボ・ソロ)
   カプスベルガー:カナリオ(テオルボ・ソロ)
   ストロッツィ:何が出来よう?
フォンス・ムジケ:
 【今村泰典(テオルボ)
 ドロテー・ルクレール(S)
 ジョリー・ヴィニクール(Cemb)
 レア・ラヘル・バーダー(バロックVc)】
 世界的リュート奏者今村泰典のQUERSTAND への第2弾!

 録音: 2013 年7 月24-26 日、65’50 ※日本語解説・歌詞対訳つき

 レコード芸術2014 年9 月号特選となった「カール5世の時代のスペインのビウエラ音楽」(VKJK1318)に続く今村泰典のQUERSTAND レーベル第2弾。
 ヨーロッパを拠点に活躍するリュート奏者今村泰典が主宰するアンサンブル“フォンス・ムジケ”の最新作!まとまった録音が少ないバロックの作曲家に焦点を当てリリースを続けており、今回はイタリア初期バロックの女流作曲家、バルバラ・ストロッツィの声楽曲と、同時代を生きたイタリアのc作曲家の器楽曲が収録されています。歌手であり、作曲家だったストロッツィ。抒情的で愛を歌っcた歌曲を多数作曲。喜怒哀楽の情感を豊潤に表現した独自の作風を聴く事ができます。17 世紀イタリアの薫り漂うアルバム。日本語訳付き。
 

VKJK 1403
\2000
「イタリア協奏曲」
 (1)J.S.バッハ:イタリア協奏曲BWV971 (木管四重奏&ハープ)
 (2)ニーノ・ロータ:サラバンド(ハープ)
 (3)ヴィヴァルディ:「調和の霊感」より第9番(木管四重奏&ハープ)
 (4)パスクッリ:ベッリーニへのオマージュ(イングリッシュ・ホルン&ハープ)
 (5)デ・ロレンツォ:
  ディヴェルティメント第2番(フルート、クラリネット&ファゴット)
 (6)マスカーニ:
  オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より“間奏曲”(木管四重奏&ハープ)
 (7)プッチーニ:オペラ「トスカ」より“星は光りぬ”(木管四重奏&ハープ)
 (8)デンツァ:フニクリ・フニクラ(木管四重奏&ハープ)
  ※(1)(3)(6)(7)(8)の編曲:ハインドリク・シュノーケ
アンサンブル・ディクス:
 【アンドレアス・ヌープ(Fl)、
 アルブレヒト・ピンカールト
  (Ob、イングリッシュHr)、
 ハインドリク・シュノーケ(Cl)、
 ローランド・シューレンブルク(Fg)
 リアーヌ・ピンカールト(Hrp)】
 木管アンサンブルとハープによる楽しいアルバム!バッハのイタリア協奏曲から「フニクリ・フニクラ」まで!

 録音:2014 年7 月21-24日、DDD、63’01

 20 世紀ドイツの新即物主義を代表する画家オットー・ディクスが生まれた地、ワイマール地方のゲーラで結成されたアンサンブル。
 このCD では、イタリアの作曲家や、イタリアにまつわる作品をセレクトされています。ヴィヴァルディやバッハ、オペラの作品などを木管四重奏とハープという珍しい編成で演奏。心地良い音色が広がり、軽快に聴かせます。
 パスクッリの“ベッリーニのオマージュ”は、イタリアのオペラ作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニの美しい旋律に溢れた作品。ハープとイングリッシュ・ホルンの柔らかな音に癒される。プッチーニは曲の華やかさを、語りかけるような優しさで表現し、“フニクリ・フニクラ”はユーモアに満ちている。これは多彩で楽しい。
 

VKJK 1411
\2000
「ハッセ、トゥンダー、ブクステフーデ〜リューベックの
 聖マリア教会から生まれた声楽曲と器楽曲」

  ペーター・ハッセ:
   オブリガード・ペダルのための前奏曲ヘ長調(オルガン)
   7 声のミサ
   モテット「ああ私が聞いていることでしょう」
  フランツ・トゥンダー:
   7つのヴィオールのためのシンフォニア
   宗教コンツェルト「われとともに神の慈しみを讃えよ」
   コラール幻想曲「キリストは死の縄目につながれたり」(オルガン)
   宗教コンツェルト「汝の怒りをひるがえし」
   カンタータ「ダビデの子にホザンナ」
   コラール編曲「イエス・キリスト、神の御子」(オルガン)
  ディートリヒ・ブクステフーデ:
   カンタータ「愛するキリスト者よ、今ぞ喜べ」
ハンナ・ツムザンデ(S)
コルネリア・ザムエリス(S)
シュテファン・カーレ(A)
トビアス・フンガー(T)
ベンヤミン・グラウビッツ(T)
ヨアヒム・ヘッヒバウアー(B)
ヨハネス・ウンガー(Org 、指揮)
カペラ・セイント・マリエン
 録音:2014年4 月&5 月、78’29

 2014 年で生誕400 年を迎えたオルガニスト&作曲家のフランツ・トゥンダーを記念して製作されたアルバムです。
 ドイツの港湾都市リューベックにある聖マリア教会の首席オルガニストだった、トゥンダー、ハッセ(トゥンダーの前任)、ブクステフーデ(トゥンダーの後任)の宗教曲、器楽曲、オルガン曲を収録。17 世紀の北ドイツの音楽文化に多大な貢献をした3 人の静謐で美しい音楽の数々。伝統が脈々と引き継がれていることを感じられる響きです。
 

VKJK 1418
\2000
「カンターテ・ドミノ」
 〜コリン・モービー(1936-):宗教的合唱作品集

  収録曲/
   祝祭を祝う/カンターテ・ドミノ/ミサ・ブレヴィスイ長調/
   神を讃えよ/慈善と愛のあるところ/自然における神の栄光/
   主はわが牧者なり/ハレルヤ-コーダ/汝はペテロなり/
   オルガンが鳴り響く/ミサ「平和の王子」/アヴェ・マリア/
   ラウダーテ・ドミヌム/夜がやってくる/
   大いなる神よ、私たちはあなたをほめたたえる
ドレスデン・モテット合唱団
マティアス・ユング(指揮)
ホルガー・ゲーリング(Org)
フィルハーモニック・
 ブラス・ドレスデン
 録音:2014 年、66’09

 アイルランドの作曲家、合唱指揮者であるコリン・モービー。透き通るようなメロディ、躍動する歌声、とても美しく親しみやすい合唱曲ばかり。ジョン・ラターを彷彿とさせる雰囲気があります。声のエネルギー、力強さから感じる「癒し」を堪能できます。雄大な情感が聴く人を包み込む。おすすめです。
 

VKJK 1420
(2CD)
\4000
「テュルク、ライヒャルト、レーヴェ:鍵盤作品集(2枚組)」
 (DISC1)
  ダニエル・ゴットリープ・テュルク(1750-1813):
   「愛好家のための6 つのピアノ・ソナタ」より第4番ト長調
   「12のピアノ・ソナタ・コレクション第2集」より第3番イ長調
  ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(1752-1814):
   ピアノフォルテのためのグランド・ソナタヘ短調
  カール・レーヴェ(1796-1869):
   ピアノフォルテのための大ソナタホ長調Op.16
 (DISC2)
  ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:やさしいピアノ・ソナタ集
  ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト:ペトラルカのオードについての小品
トビアス・コッホ
 (フォルテピアノ&
  チェンバロ)
 録音:2013 年11 月、84’05

 ドイツのハレにあるヘンデル博物館に所蔵している歴史的鍵盤楽器のコレクションで演奏された貴重な録音!ハレと繋がりのある3 人の作曲家の音楽を演奏しています。モーツァルトと同時代に活躍したドイツの作曲家であり重要な教育者でもあったトゥルク。現在でも使われている「クラヴィーア教本」を出版したことでも有名です。プロイセン王国の作曲家だったライヒャルト、ドイツ初期ロマン派の作曲家レーヴェの3 人の作品を4 台のフォルテピアノ&チェンバロを弾き分け、その楽器の特色や音色を聴くことが出来ます。シューマン・シリーズ(GENUIN レーベル)など多数リリースのある実力派トビアス・コッホの卓越したテクニックにも注目です。
 

VKJK 1425
\2000
「テューリンゲンのオルガン第5集」〜
 オルガン製作者ヨハン・ゲオルグ・フィンクのオルガン

  ヨハン・ハインリヒ・ブットシュテット(1666-1727):
   プレリュードとカプリッチョ/プレリュードとリチェルカール/
   いと高きところには神にのみ栄光あれ/
   キリストの死の縄目につながれたり/
   天使の群れは、天より来れり/われいずこにか逃れゆくべき
  ニコラス・フェッター(1666-1734):
   フーガハ長調/フーガハ長調/フーガト長調/フーガイ長調/
   いと高きところには神にのみ栄光あれ/
   キリストの死の縄目につながれたり/別形/イエス、わが喜び
  アンドレアス・アームストロフ(1670-1699):
   いと高きところには神にのみ栄光あれ/
   イエス・キリスト主にのみたよりまつる/
   われらみどり児生まれたもう/
   主イエス・キリストよわれらをかえりみたまえ/別形/
   我々は生命の中に死を抱いている/主はわが信頼すべき羊飼いなり
ライナー・ゲーデ(Org)
 使用オルガン ・ノイシュタット・アン・デア・オルラの聖ヨハネ正教会・アルテンボイテンの教会分会堂・ヴィアーツェーンハイリゲンの教区教会
 録音:2010 年8 月、78’47

 18 世紀ドイツの重要なオルガン製作者ヨハン・ゲオルク・フィンク。テューリンゲン地方の3 つのオルガンを使用して録音されています。
 

VKJK 1429
\2000
「セラフ」
 ハヤ・チェルノヴィン(b.1957):漸進的な刃(2012)
 ヨンギー・パクパーン(b.1945):瞬間‐祈り(2013)
 ルネ・メンゼ(b.1969):幻想曲と変奏曲(2006)
 リサ・シュトライヒ(b.1985):SERAPH(2013)
クリスティーナ・マイスナー(Vc)
ポウル・ショルストラップ・ラーセン(Org)
ラインハルト・ゼーリガー(Vc)
 録音:2013-14 年、66’56

 イスラエル、韓国、ドイツ、スウェーデン…気鋭の現代音楽作曲家が書き下ろしたチェロとオルガンのための作品。ノイズのようなサウンドも包み込んでしまう、教会に響く神秘的な残響、音と音の間の緊迫した空気が刺さる。ワイマールのフランツ・リスト音楽院でスタニスラフ・アポーリンに師事したドイツのチェリスト、クリスティーナ・マイスナーは現代音楽を得意としており、ラッヘンマン、細川俊夫、クラムなどレパートリーも多数。




REGENT


REGCD 417
\2500
ドイツ・ロマン派の合唱作品集
 ラインベルガー:
  ミサ曲イ長調 Op.26、3つの宗教歌曲 Op.69、
  主に感謝する WoO.7, No.5
 ヴォルフ:アイヒェンドルフの詩による6つの宗教的な歌
 リスト:
  アヴェ・マリス・ステラ、アヴェ・ヴェルム・コルプス、
  おお, 救いのいけにえI、おお, 救いのいけにえII
 ブラームス:3つの宗教合唱曲 Op.37、宗教的な歌曲 Op.30
ケンブリッジ・クライスツ・カレッジ合唱団
デイヴィッド・ローランド(指揮)
マーク・ロバーツ(オルガン)
ジョナサン・エルス(オルガン)
 クライスツ・カレッジ合唱団が歌うドイツ・ロマン派!

 ラインベルガー、ヴォルフ、リスト、そしてブラームス。ブラームスの「モテット」の高声部での厳格なポリフォニー、ヴォルフの色彩感など、19世紀ドイツの合唱様式の妙を凝縮した充実のプログラム。
 1505年に創設されたケンブリッジ大学クライスツ・カレッジ。長き伝統が息づくハーモニーを生み出す合唱団は、数あるケンブリッジ大学のカレッジ合唱団の中でも有数の混声合唱団として英国内外で高く評価されている。

 ※録音:2013年3月16日−17日、ジーザス・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ)
 

REGCD 426
\2500
ネイラー:合唱作品集
 声が聞える/まことに神は偉大(世界初録音)/
 テ・デウム・ラウダムス イ長調/ユビラーテ・デオ イ長調/
 われらに語ったのを耳で聞き(世界初録音)/
 マニフィカト イ長調/ヌンク・ディミティス イ長調/
 季節に従って雨を降らせる(世界初録音)/
 ディス・イズ・ザ・マンス(世界初録音)/
 ベネディクトゥス ト長調/おお、エルサレム(世界初録音)/
 また日と月と星とに(世界初録音)/
 キリストは死者と生者との主となるため(世界初録音)/
 最後の応唱
ケンブリッジ・エマニュエル・カレッジ合唱団
リチャード・レイサム(指揮)
ジョージ・レイシー(オルガン)
アダム・マサイアス(オルガン)
 19世紀後半〜20世紀前半にイギリスにおいて、オルガニスト、作曲家として活躍し、特に英国国教会のための優れた教会合唱曲を生み出すなど、確かな足跡を残したエドワード・ウッドール・ネイラー(1867−1934)の合唱作品集。
 ケンブリッジ・エマニュエル・カレッジのオルガニストも務めたネイラーの「声が聞こえる(Vox Dicentis)をはじめとした秀作を、ウォルター・マイルドメイ卿によって1584年に創設されたケンブリッジ・エマニュエル・カレッジの合唱団が歌う。7作品が世界初録音。

 2013年6月22日−24日、エマニュエル・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ)での録音。
 

REGCD 411
\2500
クック:合唱作品集
 朝課/3つのパートソング/シオンの栄光/
 言葉は肉となりて/晩課/おお、救いの生贄/
 祈り/ヘーゼル・ウッド
ケンブリッジ・セルウィン・カレッジ・チャペル合唱団
オニックス・ブラス
ティモシー・パーソンズ(オルガン)
サラ・マクドナルド(指揮)
 ダラム大学、マンチェスター大学、カーディフ大学で作曲を学んだイギリス合唱界の若きホープ、フィリップ・クック(1980−)の合唱作品集。
 英国の合唱音楽の伝統を受け継ぎならが、新しい感性、センスを採り入れたクックの音楽は、イギリスでも演奏機会が増えており、英国合唱界の次代の巨匠候補として注目を集めている。

 2013年1月10日−11日、セルウィン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ)での録音。
 

REGCD 434
\2500
復元されたアランデル
 リスト:より高く S.666/メンデルスゾーン:主題と変奏 ニ長調/
 モーツァルト:幻想曲ヘ短調 K.608/
 サン=サーンス(レメア編):死の舞踏/
 ヘンデル(ベスト編):オルガン協奏曲第4番ヘ長調/
 スタンフォード:幻想曲とトッカータ ニ短調 Op.57/
 フィトキン:結婚/ブルジョワ:ハウエルズの主題による変奏曲/
 パターソン:ブルンバ Op.100
ダニエル・モート(オルガン)
 アランデル大聖堂の復元されたウィリアム・ヒル・オルガンによる、最初のソロ・レコーディング。
 サン=サーンスの「死の舞踏」のオルガン版など、多彩なプログラムを奏でるダニエル・モートは、2014年にシドニー・グラマー・スクールのアーテイスト・イン・レジデンスに任命された若き実力者。

 2013年10月15日−17日、アランデル大聖堂(イギリス)での録音。
 

REGCD 435
\2500
平穏、勇気、知恵
 パリー:エレジー/ブリッグス:ノートルダム・ミサ/
 ベイントン:また私は新しい天と/
 ハント:あなたの住まいはなんと美しいことでしょう/
 デュリュフレ:瞑想曲/
 タヴナー:エクスホーテイション&コヒマ/
 ヴィレット:イエス、甘美な思い出/他
プロテウス・アンサンブル
スティーヴン・シェラード(指揮)
クリストファー・オールソップ(オルガン)
ガブリエル・ブロック(ナレーター)
ピーター・アトキンソン(ナレーター)
 第一次世界大戦の開戦となった1914年を回顧する、音楽と朗読によるプログラム。2013年に結成されたプロテウス・アンサンブルは、今回がデビュー・レコーディングとなるイギリスの新しいヴォーカル・グループ。
 ウースター大聖堂室内合唱団の創設者でもあるダブリン生まれの合唱指揮者、スティーヴン・シェラードの手腕に期待が懸かる。

 2013年10月−11月の録音。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


CELESTIAL HARMONIES

13318
\2300→\2090
ヴァルヒャのバッハ、万全の音質での復刻第2弾!
 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ヘルムート・ヴァルヒャ(チェンバロ)
 録音:1961年3月11-14日、ハンブルク、75'20

 celestial harmonies が反響の大きかった「平均律クラヴィーア曲集全曲(19926))に続いてEMI 録音のヘルムート・ヴァルヒャのゴルトベルク変奏曲を良好な音質で復刻。
 「平均律クラヴィーア曲集」と同様アンマー・チェンバロを使用した演奏で、ヴァルヒャの作品に対する確固たる信念が伝わってくる極めて立派な演奏である。
 数え切れないほどたくさんあるゴルトベルク変奏曲の録音の中でも、モダン・チェンバロを用いた演奏では確実に最高峰だろう。



ヴァルヒャのバッハ、復刻第1弾!
19926-2
(4CD 2枚価格)
\4600→\4190
ヴァルヒャのバッハ:平均律全曲の名盤が万全の音質で復刻!
 バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集(全曲)BWV.846-869
ヘルムート・ヴァルヒャ(Cemb)
 録音:1961年、250'54

 現代音楽や民族音楽に強いアメリカの celestial harmonies がいきなりこんな録音をリリースしてきた。
 ヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991)が1961 年にEMI に録音したバッハの平均律クラヴィーア曲集全曲。
 いわれてみればこのレーベル、ロジャー・ウッドワードのバッハ「平均律クラヴィーア曲集全曲」で巷をにぎわしたことがある。そうしたらやはり社長のEckart Rahn 氏が、「ロジャー・ウッドワードの平均律(19922-2)と対照的な名演である」と発言していた。深い思い入れのある復刻というわけである。


 ヴァルヒャはこの録音の後、1973-1974 年にDG(ARCHIV)に二度目の平均律クラヴィーア曲集全曲を録音しており、そちらではルッカースとエムシュの歴史的楽器を用いていた。
 一方、このEMI 録音ではアンマーのモダン・チェンバロが用いられている。ピリオド・チェンバロが当たり前になった現在では、むしろアンマー・チェンバロによる全曲録音の方が稀少性が高く、またヴァルヒャの本領もこちらにあると思われる。
 演奏は、ヴァルヒャのバッハへの深い愛と理解の結晶で、揺ぎ無い自身に満ちた打鍵から生まれる音楽は、聞くものを安心と幸福で満たしてくれる。
 録音も半世紀以上前とは信じがたい鮮明さである。
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ELECT RECORD・東武ランドシステム共同制作



ERT 1028/29
(2CD)
\4600→\4190
緊急発売チッコリーニ追悼企画
 「アルド・チッコリーニELECTRECORD 全録音集」

 (1)フランク:前奏曲、コラールとフーガ
 (2)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 (3)シャブリエ:絵画的小品より「風景」、「スケルツォとワルツ」
 (4)スカルラッティ:
  ソナタ ハ長調L.5、ソナタ ホ長調L.23、ソナタ ヘ短調L.281、
  ソナタ ロ短調L.263、ソナタ 二長調L.14
 (5)シューベルト:4つの即興曲より,変ホ長調作品90-2、変イ長調作品90-4
 (6)リスト:ウィーンの夜会S427-6
 (7)ドビュッシー:前奏曲第一巻(全曲)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)

 (2月末頃発売予定)ピアノの自由人、アルド・チッコリーニ!ELECTRECORD 全録音集!

 録音:(1)-(3)1967 年12 月ルーマニア放送、スタジオ録音、ステレオ(LP Number ECE0345)
  (4)-(6)1961 年9 月ルーマニア放送、スタジオ録音、ステレオ(LP Number ECD1019)
  (7)1961 年9 月10 日ルーマニア放送、ライヴ録音、モノラル(LP Number EFEII)
 サウンド・マスタリング:WEITBLICK

 昨年6 月にも来日し、元気なところを聴かせてくれたピアノの自由人、アルド・チッコリーニ氏が突然亡くなりました。
 イタリアのナポリ出身ですが、パリ音楽院で学び、フランスに帰化し、フランスのピアニストとして亡くなりました。レパートリーも幅広く、どれもこれも高水準で、シリアスな曲から愉悦に満ちた曲まで、何でもござれで、高齢になってからも益々その芸境に深みをまし活動も精力的でした。
 ELECTRECORD にはLP3 枚分の録音を遺しておりますが、その存在はほとんど知られることのなかったものです。今回一挙にCD 化致します。1960 年代の演奏ばかりで技術も才知も頂点を極めていた時代の録音です。得意のドビュッシーの作品が多いのも大歓迎です。ライヴの「前奏曲第一巻」はなるほど、センスとインスピレーションに満ちたチッコリーニにしかできない名演です。
 フランクの前奏曲、コラールとフーガも陰鬱さよりからりと晴れた印象派的な明朗さに独自性があります。同郷のナポリ出身のスカルラッティ作品は度々愛奏した得意曲で才気煥発の名演。必携の名盤の登場と申せましょう。




MARSTON



56003-2
(6CD 4枚価格)
\10000→\9290

「ホルヘ・ボレット 第2集」〜黄金時代からの大使
ホルヘ・ボレット(ピアノ)
○CD1[78:16]
 ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
  1983年12月11日、アムステルダム
 ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI/52(第62番)
  1987年2月22日、アムステルダム
 メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28
  1981年12月27日、サンフランシスコ
 メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
  1974年10月27日、ニューヨーク
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2 「テンペスト」
  1974年4月7日、ニューヨーク

○CD2[79:50]
 ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49 1974年4月7日、ニューヨーク
 ショパン:練習曲 ホ短調 Op.25-5、ワルツ 変ニ長調 Op.64-1「小犬のワルツ」
  1987年2月22日、アムステルダム
 ショパン:ワルツ ホ短調 1984年2月2日、ニューヨーク
 ショパン:夜想曲 嬰ヘ短調 Op.48-2 1985年3月12日、フィラデルフィア
 リスト:ドニゼッティ「ルチア」の回想、ヴェルディ「リゴレット」パラフレーズ
  1970年10月3日、ニューヨーク
 リスト:ハンガリー狂詩曲第1番 嬰ハ短調
  1974年10月27日、ニューヨーク
 リスト:巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」〜ゴンドラを漕ぐ女,タランテラ
  1983年12月11日、アムステルダム
 リスト:ワーグナー「さまよえるオランダ人」の紡ぎ歌、シューマン「献呈」
  1971年11月11日、ニューヨーク (モノラル)

○CD3[79:06]
 リスト:バラード第2番 ロ短調
  1985年11月3日、ミネアポリス
 フランク:前奏曲、アリア、終曲
  1974年5月26日、アーネム
 グリーグ:バラード ト短調 Op.24
  1987年2月22日、アムステルダム
 ドビュッシー:
  前奏曲集第1巻〜「デルフィの舞姫たち」「とだえたセレナード」、
  前奏曲集第2巻〜「月の光がふりそそぐテラス」「花火」
   1974年4月7日、ニューヨーク
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲〜月の光 1980年(私的録音)

○CD4[79:55]
 ヴォジーシェク:即興曲 ホ長調 Op.7-5
  1975年3月8日、ニューヨーク (モノラル)
 シューベルト:即興曲 変ト長調 D899-3 Op.90-3
  1988年10月2日、カーメル
 シュレーツァー:練習曲 変イ長調 Op.1-2 1974年5月26日、アーネム
 ラフマニノフ:
  前奏曲 変ト長調Op.23-10、前奏曲 ヘ短調Op.32-6、前奏曲 ヘ長調Op.32-7、
  前奏曲 嬰ト短調Op.32-12 1966年1月6日、ベルリン (モノラル)
 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.22
  1983年12月11日、アムステルダム
 ラフマニノフ:V.R.のポルカ 1974年2月23日、アムステルダム
 チャイコフスキー(ラフマニノフ編):子守歌
  1978年3月15日、フィラデルフィア
 チャジンズ:
  前奏曲第14番 変ホ短調Op.12-2、
  前奏曲第15番 変イ短調Op.12-3
   1987年12月7日、ボン
 ゴドフスキー:ウェーバー「舞踏への勧誘」
  1980年8月25日、エジンバラ (モノラル)
○CD5[79:56]
 ラモー(ゴドフスキー編):メヌエット イ短調 
 1980年1月18日、アトランタ
 ゴドフスキー:シューベルト「ロザムンデ」のバレエ音楽
  1983年12月11日、アムステルダム
 ゴドフスキー:シューベルトの楽興の時第3番
  1978年2月14日、フィラデルフィア (モノラル)
 ゴドフスキー:ショパンによる練習曲第25番 1976年10月10日、アムステルダム
 ゴドフスキー:ショパンによる練習曲第5番 1979年3月15日、フィラデルフィア
 ゴドフスキー:ショパンによる練習曲第7番 1976年10月10日、アムステルダム
 ゴドフスキー:ショパンによる練習曲第12番、ショパンによる練習曲第13番
  1983年12月11日、アムステルダム
 ゴドフスキー:ショパンによる練習曲第15番、ショパンによる練習曲第1番
  1979年3月15日、フィラデルフィア
 ゴドフスキー:ショパン「小犬のワルツ」 1965年、ベルリン
 ゴドフスキー:ヨハン・シュトラウス「こうもり」の主題による交響的変容
  1973年5月17日、ケルン
 ゴドフスキー:リヒャルト・シュトラウス「セレナード」 1980年4月18日、ニューヨーク
 ゴドフスキー:サン=サーンス「白鳥」 1974年5月26日、アーネム
 ゴドフスキー:ビゼー「アルルの女」のアダージェット
  1987年2月22日、アムステルダム
 ゴドフスキー:アルベニスのタンゴ 1979年3月15日、フィラデルフィア
 ゴドフスキー:悲歌 1982年7月19日、メリーランド、カレッジパーク
 ゴドフスキー:ジャワ組曲〜ボイテンゾルフの植物園
 1983年11月28日、ミラノ (モノラル)
 ゴドフスキー:トリアコンタメロン〜サロン 1974年4月7日、ニューヨーク
 モシュコフスキ:スペイン奇想曲 Op.37 1961年3月16日、ケルン (モノラル)
 モシュコフスキ:女道化師 Op. 52-4 1974年5月26日、アーネム

○CD6[78:11]
 バッハ:トッカータ ニ長調 BWV912/
 モーツァルト:ロンド ニ長調 K.48
   1944年 (モノラル)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a 「告別」
  1939年10月30日、フィラデルフィア (モノラル)
 ラフマニノフ:前奏曲 変ホ長調 Op.23-6
  1937年10月20日、フィラデルフィア (モノラル)
 チャジンズ:ワインベルガー「シュヴァンダ」幻想曲 1944年 (モノラル)
 リスト:モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の回想 1975年11月9日、ニューヨーク
 リスト:ワーグナー「タンホイザー」序曲 1989年4月16日、ニューヨーク
 ホルヘ・ボレット録音集成第2集!なんとほとんどが70〜80 年代のステレオ録音!


 Marstonだから今まで見たいにすぐに完売になってもう手に入らない・・・ということにならないか代理店に聞いたら、「最近はそういうことはなくなってきた」という返答。
 なのでもう安心!すぐに売り切れたり、手に入らなくなったりすることはない!
 ・・・と完全に信じるのは危険だと思います。どうかお早めに。



 録音:1937-1989年※特記の無いものはステレオ録音、ADD、7'55"14

 2014 年はキューバ出身のピアニスト、ホルヘ・ボレット(1914-90)の生誕100 周年だった。それを記念してMarston がCD6枚、収録時間およそ8 時間という録音集を発売。
 大半はライヴ録音である。ボレットはRCA やDECCA に多くの録音を残しているものの、ヴィルトゥオーソ・ピアニストとしてのボレットはライヴ録音の方が強く感じられるだろう。
 このセットには1937 年から亡くなる前年の1989 年まで半世紀以上に渡るボレットの演奏が楽しめる。大半はボレットお得意の曲ばかりだが、ヴォジーシェクのように他にボレットが録音を残していないと思われる曲もある。
 録音状態はまちまちだが、良好なステレオ録音が多いのはありがたい。ヴィルトゥオーソ・ピアノ・マニアには至福の6CD である。
 


53017-2
(3CD)
\7500→\6990
「R.シュトラウス:歌曲録音集 1901-1946年」
○CD1[79:58]
 明日! Op.27-4
   フランシス・アルダ(ソプラノ)、グティア・カシーニ(チェロ)、フランク・ラ・フォルジュ(ピアノ)
   1913年4月7日、ニュージャージー州キャムデン
 解き放たれて Op.39-4
   ロゼッテ・アンダイ(メッゾソプラノ)、フランツ・ルップ(ピアノ) 1928年9月、ベルリン
 私は愛を携え Op.32-1
   ペーター・アンデルス(テノール)、ヴァルター・ルッツェ(指揮)管弦楽団
   1938年9月15日、ベルリン
 夜 Op.10-3(イタリア語歌唱)
   ジュゼッペ・アンセルミ(テノール)、アンジェロ・ベッテネッリ(ピアノ) 1910年1月17日、ミラノ
 愛の神 Op.68-5
   キャサリン・アーカンディ(ソプラノ)、ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ) 1922年12月、ベルリン
 ツェツィーリエ Op.27-2
   フローレンス・オーストラル(ソプラノ)、パーシー・カーン(ピアノ) 1927年9月28日、ロンドン
 あなたの歌が私の心に響いた時 Op.68-4
   エルナ・ベルガー(ソプラノ)、ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ) 1944年10月6日、ベルリン
 子守歌 Op.41-1
   エミー・ベッテンドルフ(ソプラノ)、ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ) 1937年4月13日、ベルリン
 私は愛を携え Op.32-1(英語歌唱)
   デイヴィッド・ビスハム(バリトン)、ピアノ伴奏 1903年8月20日、ロンドン
 ツェツィーリエ Op.27-2/明日! Op.27-4
   ユッシ・ビョルリンク(テノール)、ハリー・エバート(ピアノ) 1939年7月15日、ストックホルム
 私の頭の上に広げてくれ Op. 19-2
   アントン・デルモータ(テノール)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1942年4月25日、ウィーン
 明日! Op.27-4
   クレア・ダックス(ソプラノ)、フレデリック・フラドキン(ヴァイオリン)、
   フレデリック・パーソン(ピアノ) 1922年10月初旬、ニューヨーク
 私は漂う Op.48-2
   フローレンス・イーストン(ソプラノ)、レスター・ホッジズ(ピアノ) 1939年7月14日、ニューヨーク
 セレナード Op.17-2(イタリア語歌唱)
   クロエ・エルモ(メッゾソプラノ)、マリオ・サレルノ(ピアノ) 1942年5月8日、トリノ
 子守歌 Op.49-3
   エルネスティーネ・ファルバー=シュトラッサー(コントラルト)、
   ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ) 1921年秋、ベルリン
 憩え、私の魂よ Op.27-1
   エリーゼ・ファインハルス(コントラルト)、ピアノ伴奏 1901年、ハンブルク
 ああ、恋人よ、私は今別れねばならない Op.21-3/献呈 Op.10-1
   キルステン・フラグスタート(ソプラノ)、エドウィン・マッカーサー(ピアノ)
   1936年7月25日、コペンハーゲン
 子守歌 Op.41-1
   エレナ・ゲルハルト(メッゾソプラノ)、アルトゥール・ニキシュ(ピアノ) 1911年6月30日、ロンドン
 密やかな誘い Op.27-3/セレナード Op.17-2
   ドゥソリーナ・ジャンニーニ(ソプラノ)、ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ) 1933年3月24日、ベルリン
 愛の賛歌 Op.32-3
   カール・ハンメス(バリトン)、ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ) 1937年3月、ベルリン
 セレナード Op.17-2
   フリーダ・ヘンペル(ソプラノ)、管弦楽伴奏 1921年秋、ベルリン
 密やかな誘い Op.27-3
   ハインリヒ・ヘンシェル(テノール)、ピアノ伴奏 1910年8月3日、ベルリン
 献呈 Op.10-1
   ゲルハルト・ヒュッシュ(バリトン)、オットー・ドブリント(指揮)管弦楽団 1934年5月18日、ベルリン
 私の頭の上に広げてくれ Op. 19-2/明日! Op.27-4
   ロベルト・フット(テノール)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1920年秋、ベルリン
 冬の捧げもの Op.48-4
   ヘルマン・ヤドロウカー(テノール)、ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ) 1921年4月、ベルリン

○CD2[77:35]
 夜 Op.10-3
   ヘルベルト・ヤンセン(バリトン)、ジェラルド・ムーア(ピアノ) 1937年6月15日、ロンドン
 讃歌 Op.33-3/巡礼者の朝の歌 Op.33-4
   ヘルベルト・ヤンセン(バリトン)、管弦楽伴奏 録音時期不明
 万霊節 Op.10-8
   ザビーネ・カルター(メッゾソプラノ)、ジェラルド・ムーア(ピアノ) 1936年6月23日、ロンドン
 黄昏の夢 Op.29-1
   アレクサンダー・キプニス(バス)、アーサー・バーグ(ピアノ) 1929年10月23日、ニューヨーク
 解き放たれて Op.39-4
   マルガレーテ・クロ−ゼ(メッゾソプラノ)、ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ) 1943年春、ベルリン
 ひどい天気 Op.69-5
   ヒルデ・コネツニ(ソプラノ)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1943年4月7日、ウィーン
 セレナード Op.17-2
   ゼルマ・クルツ(ソプラノ)、ハロルド・クラクストン(ピアノ) 1924年6月25日、ロンドン
 あなたの青い瞳で Op.56-4
   ロッテ・レーマン(ソプラノ)、ピアノ、ヴァイオリン伴奏 1928年9月3日
 子守歌 Op.41-1
   エンミ・ライスナー(メッゾソプラノ)、
   アロイス・メリヒャー(指揮)管弦楽団 1933年1月、ベルリン
 あなたは私の心の王冠 Op.21-2/万霊節 Op.10-8
   ジョン・マコーマック(テノール)、エドウィン・シュナイダー(ピアノ) 1927年9月1日、ロンドン
 セレナード Op.17-2(英語歌唱)
   ヘドル・ナッシュ(テノール)、ジェラルド・ムーア(ピアノ) 1945年3月7日、ロンドン
 あなたの青い瞳で Op.56-4
   マルガレーテ・オーバー(コントラルト)、アルトゥール・アルント(ピアノ)
   1914年4月22日、ニュージャージー州キャムデン
 憩え、私の魂よ Op.27-1
   マリア・オルシェフスカ(コントラルト)、ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ)
   1922年夏、ベルリン
 密やかな誘い Op.27-3
   ユリウス・パツァーク(テノール)、
   リヒャルト・シュトラウス(指揮)管弦楽団 1944年9月、ウィーン
 誘惑 Op.33-1/アポロンの巫女の歌 Op.33-2
   ローゼ・パウリ(ソプラノ)、ジョン・バルビローリ(指揮)管弦楽団 1938年2月27日、ニューヨーク
 響け! Op.48-3
   レア・ピルッティ(ソプラノ)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1942年5月1日、ウィーン
 お嬢さん、何の役に立つというのかい
   アルフレート・ペル(バリトン)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1943年4月3日、ウィーン
 親しい幻影 Op.48-1
   エリーザベト・レートベルク(ソプラノ)、マックス・ヤッフェ(ピアノ) 1921年8月4日、ベルリン
 変わらないこと Op.69-3
   マルセラ・レーゼラー(ソプラノ)、ピアノ伴奏 1925秋、ベルリン
 ああ、恋人よ、私は今別れねばならない Op.21-3
   ヘルゲ・ロスヴェンゲ(テノール)、ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ)
   1936年3月17日、ベルリン
 セレナード Op.17-2/明日! Op.27-4
   ロッテ・シュロス(ソプラノ)、ピアノ伴奏 1901年、ハンブルク

○CD3[77:53]
 帰郷 Op.15-5/憩え、私の魂よ Op.27-1/あなたを愛する Op.37-2
   ハインリヒ・シュルスヌス(バリトン)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1920年春、ベルリン
 献呈 Op.10-1/夜 Op.10-3/秘密 Op.17-3
   ハインリヒ・シュルスヌス(バリトン)、リヒャルト・シュトラウス(ピアノ) 1920年夏、ベルリン
 愛の賛歌 Op.32-3
   ハインリヒ・シュルスヌス(バリトン)、ゲルハルト・シュテーガー(指揮)管弦楽団
   1943年6月初旬、ベルリン
 ひどい天気 Op.69-5/セレナード Op.17-2
   ロッテ・シェーネ(ソプラノ)、フェリックス・グントハー(ピアノ) 1924年5月6日、ベルリン
 黄昏の夢 Op.29-1
   フリードリヒ・ショル(バス・バリトン)、ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ)
   1921年7月、ベルリン
 青い夏
   エリーザベト・シューマン(ソプラノ)、ピアノ伴奏 1919年6月1日
 私の思いのすべて Op.21-1/父は言った Op.36-3
   エリーザベト・シューマン(ソプラノ)、
   カール・アルヴィン(ピアノ) 1930年1月6日、ウィーン
 母親の自慢話 Op.43-2/東方の聖なる三博士 Op.56-6
   エリーザベト・シューマン(ソプラノ)、
   カール・アルヴィン(指揮)管弦楽団 1928年10月15日、ウィーン
 黄昏の夢 Op.29-1
   エルネスティーネ・シューマン=ハインク(コントラルト)、カタリーナ・ホフマン(ピアノ)
   1923年10月5日、ニュージャージー州キャムデン
 密やかな誘い Op.27-3/親しい幻影 Op.48-1
   ヨーゼフ・シュヴァルツ(バリトン)、
   ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ) 1918年春、ベルリン
 黄昏の夢 Op.29-1
  メタ・ザイネマイヤー(ソプラノ)、
  フリーダー・ヴァイスマン(指揮)管弦楽団 1928年1月19日、ベルリン
 セレナード Op.17-2
  レオ・スレザーク(テノール)、ピアノ伴奏 1905年4月、ウィーン
 明日! Op.27-4
   レオ・スレザーク(テノール)、ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ) 1929年11月、ベルリン
 明日! Op.27-4
   グレーテ・シュトゥックゴルト(ソプラノ)、管弦楽伴奏 1921年4月、ベルリン
 親しい幻影 Op.48-1
   リヒャルト・タウバー(テノール)、ミシャ・スポリャンスキ(ピアノ) 1926年1月8日、ベルリン
 セレナード Op.17-2
   リヒャルト・タウバー(テノール)、管弦楽伴奏 1933年2月15日、ベルリン
 万霊節 Op.10-8/私は愛を携え Op.32-1
   リヒャルト・タウバー(テノール)、パーシー・カーン(ピアノ) 1946年6月28日、ロンドン
 春の祭り Op.56-5
   ヴィオリカ・ウルズレアク(ソプラノ)、
   クレメンス・クラウス(指揮)管弦楽団 1936年5月29日、ベルリン
 密やかな誘い Op.27-3
   マルセル・ヴィットリシュ(テノール)、エーリヒ・オルトマン(指揮)管弦楽団
   1931年4月21日、ベルリン
 R.シュトラウスの歌曲、歴史的録音集成!伴奏で作曲者も登場!

 録音:1901-1946年モノラル、ADD、235'26

 2014 年はリヒャルト・シュトラウスの生誕150 周年だった。それを記念してMarston がCD3 枚、約4 時間に渡って20 世紀前半の名歌手たちが歌うシュトラウスの歌曲の録音を復刻。
 ロッテ・レーマン、エリーザベト・シューマン、キルステン・フラグスタート、エルナ・ベルガー、レオ・スレザーク、リヒャルト・タウバー、アントン・デルモータ、ユッシ・ビョルリンク、ハインリヒ・シュルスヌス、といった日本でも人気の高い歌手はもちろん日本ではあまり知られていない名歌手まで、全82 トラックすべてが素晴らしい歌唱芸術の記録である。
 70 ページを越す解説冊子には、各歌手の経歴が英文で紹介されている。Marston ならではの力作、リート・マニアは逃さぬよう。


















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