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≪第82号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2015/5/19〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 



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5/29(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

CHALLENGE CLASSICS



CC 72680
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
戦時下の慰め〜ショスタコーヴィチ幻のヴァイオリン・ソナタ
 (1)ハルトマン:葬送協奏曲 (1939)
 (2)ヴァインベルク:ヴァイオリン小協奏曲Op.42 (1948)
 (3)同:モルダヴィア狂詩曲Op.47の3 (1948)
 (4)ショスタコーヴィチ:未完のヴァイオリン・ソナタ (1945)
(1)(2)リナス・ロス(Vn)
 ルーベン・ガザリヤン(指揮)
 ヴュルテンベルク室内管弦楽団
(3)(4)ホセ・ガジャルド(Pf)
 ショスタコーヴィチ幻のヴァイオリン・ソナタがついに日の目を見た

 録音:2015 年1 月22-24 日/オッフェナウ文化催事会館「ザリーネ」(ドイツ)/55’ 28”
 SACD Hybrid 盤。

 これは凄い。

 2012 年に出版されたショスタコーヴィチの未完のヴァイオリン・ソナタがついに世界初録音された。


 1945 年、交響曲第7 番「レニングラード」とほぼ同時期に作曲され、第1 楽章の225 小節が残されていますが、まだ主題提示部だけで、もし全体が完成していたら、「レニングラード」交響曲ばりの大曲になっていたといわれます。かつてシュニトケが補筆完成を依頼されたものの、あまりに特異な構成ゆえ断念したといわれます。
 ショスタコーヴィチ・ファンが聴きたくてたまらなかった作品でしたが、ついに日の目を見ました。
 内容的には「レニングラード」交響曲よりも交響曲第10 番に近いどす黒い闇に満ち、興味津々です。


時間にして5分ほどですが哀愁に満ちた曲になってます。

http://www.challengerecords.com/products/1425463925/

ここで9トラックをクリックしてみてください。1分ほど聴けます。


 オーケストラ伴奏の2 篇も注目。
 ハルトマンの作品は「反ファシズム」とも呼ばれ、絶望感が全篇に漂います。反面ヴァインベルクの小協奏曲は陽性でエネルギーに満ち、ハルトマンと対照的に人生肯定な内容となっています。さらに嬉しいのが「モルダヴィア狂詩曲」。これはヴァイオリンとオーケストラのための技巧的で鮮やかな民族色に彩られた作品で、さながらヴァインベルク版「ツィゴイネルワイゼン」。かつてオイストラフの独奏、作曲者自身のピアノ伴奏による古い録音がありましたが、最新録音は大歓迎。

 リナス・ロスは1977 年ドイツのラーベンスブルク生まれ。2006 年EMI よりCD デビュー。以後同世代のヴァイオリン奏者の中でも、歴史に埋もれた作曲家や珍品の演奏で注目を集めています。
 ヴァインベルクのヴァイオリン・ソナタ全集は特に重要で、これにより世界的に注目されました。ザハール・ブロンやアッカルドに師事し、2012 年からはアウグスブルクの大学の「レオポルト・モーツァルト・センター」で教授を務めています。1703 年製のストラヴディヴァリ「Dancla」を使用。

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NAXOS



8.573299
\1100
セーゲルスタム/NAXOSでシベリウス新録音!
 シベリウス:劇音楽「クオレマ」/組曲「クリスティアンII世」他
 1.序曲 イ短調 JS144(1902)/
 2-7.劇音楽「クオレマ」Op.44 JS113(1903)
  <第1番:Tempo di valse lente Poco risoluto/
   第2番:パーヴァリの唄(*)
   第3番:エルザの唄(**)
   第4番:鶴/
   第5番:Moderato/
   第6番:Andante ma non tanto>/
 十二夜 Op.60-2つの歌曲/
  8.死よ、近づくな(1909/1957改編)(*)
  9.ホッリロ、嵐と雨の中で-K.ボルグによる声楽と管弦楽編(1909)(*)
 10-16.組曲「クリスティアンII世」 Op.27(1898)
  <エレジー/ミュゼット/メヌエット/蜘蛛の歌/夜想曲/セレナーデ/バラード>
ピア・パヤラ(ソプラノ)…(**)
ヴァルテッリ・トリッカ(バリトン)…(*)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 セーゲルスタムがNAXOSにシベリウスを録音。
 しかも新しく首席指揮者を務めてからなぜかこれまで録音のなかったトゥルク・フィルとの演奏。

 ご存知のようにセーゲルスタムはCHANDOSとONDINEにシベリウスの交響曲を初めとする多くの名演を残しているが、今回のNAXOSは久しぶりのシベリウス録音となる。

 セーゲルスタムはこれまでNAXOSにも単発的にいくつかの録音を残してきた。今回のリリースがセーゲルスタムの新しいシベリウス・シリーズの第1弾となるなのか、それとも1回きりの単発リリースなのかは分からない。でもこれからまた以前のように精力的に録音してくれると本当に嬉しい。
 トゥルク・フィルは日本の我々が思っているよりはるかに優秀なオケ。これから大いにその認知度が高まっていくはず。


 そして注目は、今回取り上げた曲。

 あまり聴かれることのない2つの管弦楽作品がメイン。

 第1曲が「悲しいワルツ」に改変されることになったことで知られる劇音楽「クオレマ〜「死」」。
 この曲、歌唱も入るオリジナル版は珍しい。オリジナル版は基本的におそろしく地味で暗い。しかし・・・美しい。

 そしてもうひとつが組曲「クリスティアンII世」 。
 これがまた美しい作品。彼岸の音楽。こういう曲を書けた人はシベリウスだけ。
 シベリウスを交響曲とヴァイオリン協奏曲の作曲家だと思っていた人は、この曲でこの人の新たな魅力を発見して歓喜することになる。いってみればシベリウスの第2ステージに上がるための入り口のような曲。逆にこの曲を聴いてあまりぴんと来なければ、シベリウスとは相性が悪いと思っていいと思う。(がっかりしないで、そういうこともあります。)


 ちなみに先頭の「序曲 イ短調」はフィンランディアを髣髴とさせる元気な曲。もっと明るいです。


 ということで今回のNAXOSのセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス新録音。いろいろな側面から楽しめる充実の1枚と言っていいでしょう。
 どうかシリーズになりますよう・・・。


 このリンク先の←の写真をクリックするとセーゲルスタムが愉快なことをします。公演後にあいさつにいっても無愛想なセーゲルスタムですが、こんなお茶目なところもあるんですね。


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 2015年はシベリウス(1865-1957)生誕150周年にあたります。数多くのシベリウス作品がリリースされますが、このセーゲルスタムによる管弦楽作品集も、選曲の見事さと、確固たる解釈に裏打ちされた演奏は、全てのシベリウスマニアの心を捉えること間違いありません。
 近代フィンランドの音楽発展に最も寄与した人物であり、その壮大な交響曲と、民俗物語をふんだんに取り入れた管弦楽作品は、現在でも広く愛されています。しかし、まだまだ良く聴かれる曲は一部であり、このアルバムに収録された「クリスティアンII世」すらも、遍く知れ渡っているとはいえないのではないでしょうか?
 それでも「悲しきワルツ」の原型が含まれる劇音楽「クオレマ(死)」は比較的有名な作品ですが、前述の「悲しきワルツ」の元の形すらも、あまり演奏されることはありません。
 勇壮なファンファーレで始まる「イ短調序曲」はたった一晩で書き上げられたという言い伝えのある作品(信憑性には乏しい)で、なかなかユーモラスな部分もあったりと、面白い作品です。
 スウェーデン語に翻訳されたシェークスピア文学が元になった「十二夜」、前述の「クリスティアンII世」と、交響曲では味わえないシベリウスの新しい面を知ることができる素晴らしい1枚です。

 

8.572879
\1100
シューマン:ピアノ・デュオのための編曲集 第3集
 1.劇音楽「マンフレッド」 Op.115-序曲
  (C.ライネッケによるピアノ連弾編)/
 2.劇音楽「マンフレッド」 Op.115-間奏曲
  (A.ホルンによるピアノ連弾編)/
 3.劇音楽「マンフレッド」 Op.115-アルプスの魔女の呼び声
  (A.ホルンによるピアノ連弾編)/
 4-7.交響曲 第3番 変ホ長調「ライン」Op.97(1850)
  (C.ライネッケによるピアノ連弾編)/
 8.序曲「ヘルマンとドロテア」Op.136(1851/1852)
  (作曲家自身によるピアノ連弾版)/
 9.ゲーテの「ファウスト」からの情景 Woo3-序曲(1853)
  (W.バルギールによるピアノ連弾編) ※世界初録音
エッカーレ・ピアノ・デュオ
(マリコ・エッカール&
 フォルカー・エッカール)
録音 2013年10月31日.11月1日 ドイツ バーデン=ヴュッテムベルク エットリンゲン・シュタートハレ
 当初ドイツのみで販売されていて、ワールドワイドリリースが渇望されていたアルバムです。シューマン(1810-1856)の管弦楽作品を連弾ピアノで演奏するという試みは、ブラームスの同様の作品とも違った世界を表出するものです。
 とは言え、ブラームスとは違い、彼自身が連弾用に編曲することはあまりなく、ほとんどが彼の弟子であったカール・ライネッケらが編曲したものを監修するというやり方であり、これがまた「第3者の目を通してみたシューマン像」を知ることができるという、とても面白いものになっているのです。
 もちろんシューマンが同意することが重要なのですが。このアルバムの中では「ヘルマンとドロテア」序曲は珍しくシューマン自身が編曲したもの。内声を重視したシューマンが、どのように管弦楽作品を音の少ない連弾に移し替えているのかに注目して聴いてみてください。
 なおこの曲の主要テーマは、フランス革命時のお話のためか、"良く知られた"あのメロディが使われています。メインの交響曲第3番は、若干ぎこちなく聞こえる部分もありますが、なかなか素晴らしい作品に仕上がっています。
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8.573467
\1100
アルメニアのピアノ作品集
 1-6.コミタス・ヴァダペット(1869-1935):ピアノのための6つの舞曲(1916)
  <エランギ/ウナビ/マラーリ/シュシキ/エト・アラフ/ショロール>/
 7-10.アレクサンドル・スペンディアリアン(1871-1928):
  クリミアのスケッチ(1903)
   <第1 番:エア・ド・ダンス/第2 番:エレガイークの歌/
    第3 番:ボイレの歌/第4 番:エア・ド・ダンス:カイタルマ>/
 11.アルノ・ババジャニアン(1921-1983):前奏曲(1947)/
 12.ババジャニアン:メロディ(1973)/
 13.ババジャニアン:ユモレスク(1973)/
 14.ババジャニアン:即興曲「Exprompt」(1936)/
 15.ババジャニアン:ヴァガルシャパト舞曲(1947)/
 16.ババジャニアン:エレジー(1978)/
 17-20.エドゥアルド・アブラミアン(1923-1986):24 の前奏曲(1948-1972)から
  <第3 番:ホ短調/第6 番:嬰ハ短調/
   第13 番:イ長調/第19 番:嬰ト短調>/
 21-23.エデュアルド・バグダサリアン(1922-1987):
  24 の前奏曲(1951-1958)から
   <第6 番:ロ短調/第9 番:ホ長調/第24 番:ニ短調>/
 24.ロベルト・アミルカニアン(1939-):肖像画の前で(2009)/
 25.アミルカニアン:子どものイメージ(2009)/
 26.アミルカニアン:春の雫(2009)
   ※7-10.20.23.24.25.26…世界初録音
ミカエル・ハイラペティヤン(ピアノ)
録音 2012 年10 月20-21 日…1-16.24-26, 2012 年1 月27-28 日…17-20, 2012 年10 月6-7 日…21-23 ロシア 文化と芸術モスクワ州立大学,グランド・コンサート・ホール
 最近、何となく注目が高まっているアルメニアの音楽。もちろんハチャトゥリアンは言うまでもなく有名ですが、その後に続く作曲家たちの作品が放つ濃厚な香り(もちろんかなりスパイシー)も多くの聴き手を楽しませているようなのです。このアルバムに収録された6 人の作曲家の作品はその筆頭であり、まるでゲームキャラクターのような彼らの特徴的な名前が、そのまま音楽に反映されているのでしょうか?冒頭のコミタスの曲から、背中が何となくゾクゾクしてくること間違いありません。とりわけ静かな人気を誇っているのが、ババジャニアンの一連の作品で、特にトラック16 の「エレジー」が醸し出す濃厚な哀愁は、まさに日本の演歌。絡みつくような後を引くメロディはくせになります。これは考えるよりもまず「聴いてみてください!!!」
 

8.573427
\1100
星々の歌 〜イギリスの高声合唱曲集
 1.ボブ・チルコット(1955-):星々の歌(2010)/
 2.ポール・ミーラー(1975-):み恵みあふれ輝く光よ(2007)/
 3.グスタフ・ホルスト(1874-1934):アヴェ・マリア H49(1900)/
 4-7.ホルスト:リグ・ヴェーダからの合唱賛歌 第3 部 H99 Op.26-3(1905)
  <夜明けへの賛歌/水への賛歌/ヴェーナへの賛歌/旅人への賛歌>/
 8.ジェームズ・マクミラン(1959-):
  Nova! Nova! Ave fit ex Eva 新しい、新しい、雹はイブから(2012)/
 9.マクミラン:王のための新しい誂え(2012)/
 10.タリク・オレガン(1978-):彼は鳩を見ていた(2001)/
 11.オレガン:春期だけ見られる光(2007)/
 12.オレガン:アレルヤ、讃美と栄光は(2004)/
 13.セシリア・マクドウォール(1951-):天の女王(2004/2013)/
 14.ジョン・タヴァナー(1944-2013):聖ヒルダのイコン(1998)/
 15.タヴァナー:神の母(2001)/
 16.タヴァナー:ミサ・プレヴィス-神の子羊(2005)/
 17.ジェームズ・ウィトボーン(1963-):祝典アレルヤ(2010)
   ※1.8.9.11.12.13.15.16.17…世界初録音
エレアノール・ターナー(ハープ)…4-7/
エリオット・ラウン(ピアノ)…2.9.11.17/
ウェールズ教会学校合唱団/
クリストファー・フィンチ(指揮)
録音 2014 年7 月8-10 日 UK コーンウォール,セント・ジェームス・ザ・グレート・パリッシュ教会
 日本ではあまり分類されることのない「高声合唱(upper voice choirs)」ですが、スカンジナビア諸国、東欧、アメリカを含む世界の多くの地域ではその美しさと純度の高さ、そして表現力の豊かさによる賞賛されています。これらの曲は基本的に女声合唱(アルトは含まない)によって歌われ聴き手は柔和な光に包まれるような崇高な気分を味わうことができるのです。アルバムの中で最も有名なのはなんと言ってもホルストの「リグ・ヴェーダからの合唱賛歌」で、ハープの音色と純粋な声が綾なす夢のような美しさは、一度聴いただけで必ずや魅了されることでしょう。他の多くの作品は21 世紀になってから作られたものですが、これらの複雑で神秘的な音も聴き手の想像力を強く刺激します。難解な作風で知られるタヴァナーやマクミランの音楽でさえ優しい安らぎを運んでくるようです。
 


8.559781
\1100
クインシー・ポーター:弦楽四重奏曲第5番-第8番
 1-3.弦楽四重奏曲 第7番(1943)/
 4-6.弦楽四重奏曲 第5番(1935)/
 7-9.弦楽四重奏曲 第6番(1937)/
 10-11.弦楽四重奏曲 第8番(1950)
アイヴス弦楽四重奏団
<メンバー:
 ベッティーナ・ムッスメリ(第1ヴァイオリン)/
 スーザン・フライアー(第2ヴァイオリン)/
 ジョディ・レヴィッツ(ヴィオラ)/
 ステファン・ハリソン(チェロ)>
録音 2008年5月20.23.27.28日,2009年4月5日,2012年5月16日 カリフォルニア,ベルヴェデーレ,聖ステファン教会
 コネチカット州生まれの作曲家、クインシー・ポーター(1897-1966)は、アメリカの音楽文化を形成し、後進を導くという重大な役割を果たした人です。
 彼はイェール大学を卒業後、パルに留学しダンディに師事、1921年にアメリカに戻り、ブロッホにも薫陶を受けています。そして同世代の多くのアメリカ人作曲家たちがヒンデミットやストラヴィンスキーに影響を受けたように、彼もまた「新古典主義」の作風を創造の根底に置き、独自の音楽を創り上げていくのです。
 第1集(8.559305)に収録された30歳代前半の作品に比べ、後半生の弦楽四重奏は、一層「新古典主義的」な味わいを持っていて、第7番や第8番では荒々しいリズムの応酬も見られるなど、とにかく絡み合う音が刺激的な、興味深い音楽を楽しむことができます。その第7番は高名な慈善家、エリザベス・スプラーグ・クーリッジに捧げられています。20世紀前半の多彩な音楽の一つの形がここにあります。
 

8.570617
\1100
許舒亞:管弦楽作品集 〜
 インソレーション/クリスタル・サンセット 他

  1.インソレーション(1997-2014)/
  2.クリスタル・サンセット(1992)/
  3.祖国へのこだま(1993)/
  4.ニルヴァーナ(2000)/
  5.ユン(2007) ※世界初録音
リー・シューイン(ソプラノ)…5/
チェン・キリアン(メゾ・ソプラノ)…5/
ウィーン放送交響楽団/
ゴットフリート・ラブル(指揮)
録音 2014年8月24.25.27日 オーストリア ウィーン,オーストリア放送文化会館
 1961年に中国の北東部で生まれた作曲家、許舒亞(1961-)の作品集です。中国の「ニューウェイブ」作曲家であり、彼の作品は世界中で賞を獲得し、広く演奏されています。
 日本でも以前、サントリー音楽財団が開催したサマーフェスティヴァルで(1999年)彼の作品「虚/実〜12奏者のための」を演奏し、こちらも高い評価を受けています。
 このアルバムには1990年台から2007年までに書かれた5つの作品が収録されています。「インソレーション-日射量」は中国の古代神話にインスパイアされた作品で、猛暑の日に水を求める英雄の姿が描かれています。自然を征服する困難さと勇気が讃えられています。
 次の曲も「太陽賛歌」であり、日没時の独特の太陽光線が3つに分かれたオーケストラによって克明に描かれていきます。祖国への郷愁が描かれた「祖国へのこだま」、超越状態を表す「ニルヴァーナ」、民俗的なフレーズが効果的に配された、歌を伴う「ユン」と、多彩で独創的な世界観を味わってみてください。
 

8.571358
\1100
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
 ケネス・レイトン:パルティータ/エレジー 他 チェロのための室内楽曲全集

 1-9.パルティータ Op.35(1959)
  <エレジー/スケルツォ/主題と変奏-主題/
   主題と変奏-第1変奏:アレグロ・インクィエート/
   主題と変奏-第2変奏:オスティナート/
   主題と変奏-第3変奏:行進曲/
   主題と変奏-第4変奏:情熱的に/
   主題と変奏-第5変奏:ワルツ/
   主題と変奏-第6変奏:コラール>/
 10.エレジー Op.5(1949)/
 11-13.無伴奏チェロ・ソナタ Op.52(1967)
  <ラメントとピツィカート/トッカータと子守歌/
   装飾的に,シャコンヌとコーダ>/
 14.アレルヤ、われらが過越の子羊(1981)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/
ラファエル・テッローニ(ピアノ)…1-10.14
録音 2009年4月8日…1-13, 2010年2月18日…14 UK ストーク・ダバノン,メニューイン・ホール
 イギリス近現代音楽作品のリリースについて、他の追随を許さないのもNAXOSの特徴といえましょうか。このケネス・レイトン(1928-1988)の作品集もそんな1枚。作曲家の名前の知名度はさておき、もう一つのイギリスのレーベルCHANDOSとNAXOSが挙って彼の作品を録音しているのです。
 レイトンはオックスフォードのクィーンズ・カレッジの学生だった20歳のときに、最初の独奏チェロのための作品を書きました。その3楽章からなるヘ短調の作品は、残念ながら現在完全な形では残っていませんが、その雰囲気はOp.5の「エレジー」への受け継がれています。この曲の中には、彼の先達であるレイフ・ヴォーン・ウィリアムズやフィンジ、ハウエルズらの影響が強く反映されています。
 そのおよそ10年後に書かれた「パルティータ」は躍動的な部分と内省的な部分が交錯する個性的な作品です。1959年の無伴奏チェロ・ソナタは、明らかにJ.S.バッハへのオマージュですが、曲自体からはバッハらしさは微塵も感じられず、荒涼たる世界のみが広がります。彼の2番目の妻のために書かれた「アレルヤ」の神秘的な佇まいも印象的です。
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8.571363
(3CD)
\3300

怪奇!ソラブジのピアノ音楽
 マイケル・ハーバーマン、British Music Societyの迷盤復活
  ソラブジ:ピアノ作品集

《CD1.初期作品集》
 1-2. 2つの小品<温室で/トッカータ>/
 3.スペイン幻想曲/
 4.ワルツ・ファンタジー「ヨハン・シュトラウスを讃えて」/
 5-7. 3つのパスティーシュ
  <第1番:リムスキー・コルサコフ:サドコ-ヒンドゥー商人の歌/
 6.第2番:ビゼー:カルメン-ハバネラ/
 7.第3番:ショパン:ワルツ Op.64-1>/
 8.ア・ラ・ミレ・ド・ソラブジ「月の光に」/
《CD2.夜想曲集》
 1.香り高い庭/2.ジャミ(夜想曲)/
 3.グリスタン(ばらの庭)/
《CD3.独断的な作品集》
 1.オプス・クラヴィチェンバリスティクム-Ⅰ.序奏-II.前奏曲・コラール/
 2-4.前奏曲、間奏曲とフーガ/
 5.ハロルド・ラトランドのための断片/
 6.小さな幻想
 7.より隠された、この問題の残りの部分を探し求める/
 8.聖ベルトラン・ド・コマンジュ-彼は塔で笑っていた
マイケル・ハーバーマン(ピアノ)
録音 1979年6月…CD1:1.2.3.6,CD3:1.5, 1980年6月…CD1:5.7,CD2:1, 1980年3月5日…CD3:6, 1982年…CD2:2 ニューヨーク ペントハウス/1984年…CD1:4,CD3:2.3.4.8 オハイオ ロッキー・リヴァー ライヴ収録/1993年10月8日…CD1:8,CD2:3 ワシントンD.C. アメリカ・カトリック大学,アメリカ・リスト教会フェスティヴァル ライヴ収録/1995年1月22日…CD3:7 バルティモア ウォルフィールド・ピアノ

 British Music Societyより移行盤

ソラブジ

 ソラブジの作品研究で知られるマイケル・ハーバーマン。ソラブジが自分の作品の演奏を許可した数少ないピアニストの一人。
 彼の演奏による5曲の世界初録音は、ソラブジも完全に満足していたという。

 彼の名を決定的にしたのはソラブジが編曲したショパンの子犬のワルツによるパスティッシュ。(CD1の7トラック)
 その録音はソラブジも絶賛。未だにこの録音を凌ぐ演奏は現れていないという。
 アレグロであるにもかかわらず、右手のポジションが全て異なる和音の連続をインテンポで弾ききる超人芸を披露。現代のピアニストですら、この部分ではどうしてもテンポが落ちるらしい。

 British Music Societyの伝説的名盤、NAXOSから復活。

マイケル・ハーバーマン 

/////////////////

 独学で作曲とピアノを学んだというソラブジ(1892-1988)の作品は、あまりの個性の強さのためか、聴き手は「ものすごく好きになる」か、もしくは「見てみなかったふりをする」のどちらかのスタンスを取るようです。
 その理由の一つは作品の長さです。「オプス・クラヴィチェンバリスティクム」(読むだけでも難しい)は全曲演奏するだけで4〜5時間かかりますし、「交響変奏曲」は9時間近くに及びます。そして楽譜の複雑さにおいても有名で「その譜面を見ているだけでも楽しい」という人が少なからずいます。
 そんな作品ですから、当然演奏できるピアニストも限られていますが、このハーバーマンは、ソラブジが自作の演奏を認めた数少ない「公認ピアニスト」であり、特にパスティーシュ第3番「子犬のワルツ」は、これまでも、また今後も彼以上に上手く弾ける人はいないだろう。と言われるほどの名演です。あの名曲がこんな姿に…。
 CD1の初期の作品は、まだまだ形が読み取れますが、CD2.3になると、あまりにも独自性が強く、足を踏み入れることすら躊躇ってしまいますが、これらを笑って聴けるようになると「クラシックおたく上級者」として認定されることは間違いありません。そして、笑って弾けるようになったとしたら…。それはもう新たな扉を開くことになるのでしょう。
 


8.572165
\1100
ヒンデミット:弦楽四重奏曲集 第3集 弦楽四重奏曲 第1番&第4番
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ハ長調 Op.2(1814-1915)
  <第1楽章 Sehr lebhaft-非常に生き生きと/
   第2楽章 Adagio-アダージョ/
   第3楽章 Scherzo-スケルツォ/
   第4楽章 Ziemlich lebhaft-愛らしく生き生きと>/
 5-9.弦楽四重奏曲 第4番 Op.22(1921)
  <第1楽章 Fugato: Sehr langsame Viertel-フーガ風に:非常に遅く/
   第2楽章 Schnelle Achtel: Sehr energisch-早く:非常にエネルギッシュに/
   第3楽章 Ruhige Viertel: Stets fliessend-静かに 常に流暢に/
   第4楽章 Massig schnelle Viertel-適度に速く/
   第5楽章 Rondo: Gemachlich und mit Grazie-ロンド:適度に、そして優雅に>
アマル弦楽四重奏団
<メンバー:
 アンナ・ブルンナー
  (第1ヴァイオリン…第4番,
  第2ヴァイオリン…第1番)/
 イゴール・ケラー
  (第1ヴァイオリン…第1番,
  第2ヴァイオリン…第4番)/
 ハンネス・ベルトゼヒ(ヴィオラ)/
 ペテル・ソモダーリ(チェロ)>
録音 2009年12月6-8日 スイス チューリヒ,DRSスイス放送 大ホール
 優れたヴィオラ奏者でもあったヒンデミット(1895-1963)は、1920年から8年に渡って自らが結成した「アマル弦楽四重奏団」でヴィオラを演奏していました。
 そのためか、全部で7曲ある弦楽四重奏曲でも、ヴィオラが大活躍し、曲想に深い陰影を与えています。
 このアルバムで聴ける2曲の四重奏曲は、彼が新古典主義や即物主義の作風を確立する以前の作品で、まだまだ美しいメロディを聞き取ることが可能です。とりわけ第1番は後期ロマン派の雰囲気を継承した調性感たっぷりの耳に優しい音楽です。第4番はかなり先進的で、激しさも抱いています。
 シリーズを通して素晴らしいヒンデミットを演奏している「アマル弦楽四重奏団」は、ヒンデミット生誕100年を記念して、1995年に創立されたアンサンブル。ヒンデミット作品の優れた解釈に拠って、歴史的な名前を授与されました。

 《既発売商品》第1集…8.572163 第2集…8.572164
 

8.572729
\1100
ボリス・ピゴヴァート:レクイエム「ホロコースト」/夜明けの詩
 1-4.レクイエム「ホロコースト」(1994-1995)
  <Requiem aeternam-永遠の安息を/Dies irae-怒りの日/
   Lacrimosa-涙の日/Lux aeterna-永遠の光>/
 5.夜明けの詩(2010) ※世界初録音…5
アンナ・セローヴァ(ヴィオラ)/
クロアチア放送交響楽団/
ニコラ・グエリーニ(指揮)
録音 2013年10月3-5日 クロアチア ザグレブ,ヴァトロスラフ・リシンスキ・コンサート・ホール
 ウクライナで生まれ、モスクワのグネーシン・ロシア音楽大学で学び、現在はイスラエルを拠点に世界中で活動している作曲家ボリス・ピゴヴァート(1953-)。
 彼は1995年にイスラエルに移住し、この地の市民権を得ています。数多くの特色ある作品を生み出し、中でもいくつかの吹奏楽作品は日本でも知られています。
 このアルバムに収録されたレクイエム「ホロコースト」は、最初、語り手、ソリスト、合唱、オーケストラという“標準的”な編成の作品として構想されましたが、テキストを使うことで却って音楽の力を損なうことになるのでは…と危惧した彼、結局、人の声を一切排し、オーケストラとソロ・ヴィオラ(人の声に最も近い響き)を用いるのみの作品として書き直したのです。4つの部分にはそれぞれ伝統的なレクイエムのテキストが付されていますが、これが曲の感情を余すことなく表現しています。
 「永遠の安息を」では深い悲しみ、恐怖と怒りに満ちた「怒りの日」…というように。しかし「涙の日」には例えようのない恐怖と怒りが漂っているのは、多くの涙の中に犠牲者たちの悲鳴が含まれているからだということです。
 とは言え、「永遠の光」の最後に見られる澄んだ美しさこそ、ピゴヴァートが描きたかったものなのではないでしょうか?2010年の「夜明けの詩」は意図的にロマンチックなスタイルに回帰することで、聴き手の感情を揺り動かしています。
  

8.573379
\1100
ソフィア・グバイドゥーリナ:ギター作品全集
 1.悔い改め(2008)/2.セレナード(1960)/
 3.トッカータ(1969頃)/4.ソット・ヴォーチェ(2010/2013改編)
   ※世界初録音…3
デイヴィッド・タネンバウム(ギター)/
トーマ・ヴィロトー(第2ギター)…1/
パウル・プサラス(第3ギター)…1/
ペーター・ウィリック(チェロ)…1/
マーク・ライト(コントラバス)…1/
マルク・テイコルツ(第2ギター)…4/
ジョディ・ラヴィツ(ヴィオラ)…4/
スコット・ピンゲル(コントラバス)…4
録音 カリフォルニア サン・フランシスコ・コンセルヴァトリー・オブ・ミュージック 2010年2月22日 ソル・ジョセフ・リサイタル・ホール…1, 2014年10月3日 オシャー・サロン…4, 2014年10月14日 オシャー・サロン…2.3
 自身の作品に「フィボナッチ数列」を用いたり、ロシアの民族楽器や日本の琴など珍しい楽器を用いるなど、その特異性が注目されるタタール自治共和国出身の女性作曲家ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-)。
 このアルバムには彼女による「ギター」全作品が収録されています。と言っても、たった4曲で、その中で独奏作品は2曲のみ。まさにギターの音色を用いた「彼女独自」の世界がどこまでも展開されていきます。
 最初のトラックの「悔い改め」は3台のギターと、チェロとコントラバスの2台の低弦楽器が醸し出す、絶妙な音世界が魅力です。ここでのギターはまるでハープのように使われたり、また打楽器のように使われたりと、聴き手は既成概念がどんどん崩されていく快感にむせぶことになります。
 初期の作品「セレナード」は却って異質な世界(普通すぎる?)で、流動的なトッカータも面白いものです。「ソット・ヴォーチェ」も低弦楽器が用いられ、まるでため息のような響きを作り出しています。これは面白いです。
 

8.573387
\1100
マルティヌー:歌曲集 第3集
 1-7. 1ページの歌曲集 H294(1943)
  <露/言葉で鍵を開け/最愛の馬に乗って/歩く道/
   母と家に/乙女の夢/ローズマリー>/
 8-14. 2ページの歌曲集 H302(1944)
  <モラヴィアの少女/隣人の安定した生活/希望/
   夜の観察者/秘めた愛/道端の十字架/ズボーレンの若者>/
 15-21.ニッポナーリ-日本の民謡歌 H68a(1912)
  <青い時間/老いた時/回想/夢を見ながら生きていく/
   雪の上の足跡/振り返ってみると/聖なる湖>/
 22-23.黒人の民俗詩による2つの歌 H232bis(1932)<子守歌/憧れ>/
 24.3つの小さい歌 H34-第1番:わが母(1911)/
 25.それが思い出の全て H55(1912)/
 26.ああ、教えて H267bis(1910)/
 27.青い目の上に H70(1910)/
 28.ばら H54(1912)/
 29.夜明けを、ああ、神よ H76(1912)/
 30.3つの小さい歌 H34-第2番 正しい数(1911)/
 31.私を結婚させて、おかあさん H53(1912)/
 32.ハニツカについての歌 H80(1912)
  ※世界初録音…15-32
イェネ・フロチョーヴァ・ワリンゲローヴァ(メゾ・ソプラノ)/
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2014年7月17日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院
 チェコの大作曲家マルティヌー(1890-1959)は、あまりにもたくさんの作品を残したためか、まだまだその全貌が知られているとはいえません。
 最近になってようやく管弦楽曲などのいくつかの作品が知られるようになりましたが、歌曲はまだまだ未知の世界に属しています。NAXOSでは、そんなマルティヌーの歌曲を名手コウクルのピアノとメゾ・ソプラノ、ワリンゲローヴァによって、実際の音にしてお届けいたします。
 今回の第3集では3つの歌曲集を中心に収録。民謡調のメロディに彩られた、短い中にも深い味わいのある「1ページの歌曲集」と、更に詳細に踏み込んだ「2ページの歌曲集」、そして書記の名作、日本の和歌が詩として用いられているという(日本語をドイツ語にしたものを更にチェコ語にした)「ニッポナーリ」というユニークな作品は、マルティヌーの多彩な面を知るためにも一度は聴いておきたいものです。世界初録音も多数含まれています。

 《既発売商品》第1集…8.572588 第2集…8.572310
 


8.573392
(2CD)
\2200
ベルリン・ガンバ・ブック
《CD1》
 1.前奏曲-高きところでは神にのみ栄光あれ/
 2.キリスト、私たちを救って下さるお方は/
 3.主イエスは十字架にかかりたもう/
 4.かくも喜びに満てる日/
 5.讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ/
 6.父なる神はわがゲシュレイを/
 7.天と地の神よ/8.私はあなたに感謝します/
 9.私はあなたのよさを知っています/
 10.私は不幸に耐えたくない/
 11.うやうやしい嘆願を望む/12.あなたの悲しい日/
 13.穢れなき神の子羊/14.わが幸せを/
 15.あなたの怒りで私を引き締めないでください/
 16.人々は祝福されている/17.あなたは良き神です/
 18.私のような誰かに住む/
《CD2》
 1.ああ、わが罪を悲しむ/
 2.われらはキリストを賞賛する/
 3.あなたの怒りで我らは張り詰めない/
 4.イエス、わが喜び/5.これ全てがわが願い/
 6.われらが父よ/7.主なる神はわれらを保持しない/
 8.ああ、われらの生は何ですか/
 9.あなたは眠っています/
 10.小さな魂は、恐らく何がより良いか/
 11.神よ、いつまで続くのですか/12.神は沈黙し/
 13.愛する心、イエス/14.おお、悲しみ/15.主に賛美/
 16.全ての森は憩えり/17.わが疲れたまぶた
   ※世界初録音
ディートマー・ベルガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音 2014年1月3-5日 ドイツ ケルン,聖アンドレアス教会
 17世紀に編纂された、作曲者不祥の「独奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのコレクション」です。基本的には当時流布していた賛美歌がソースとして用いられており(元ネタが判明できたものはブックレット中に記してあります)時には良く耳にするメロディが聞こえてくることもあります。
 ほとんどはイニシャルに「J.R」を持つプロイセン在住のアマチュア奏者が、賛美歌を書きとめたのであろうとされ、オルガンで聴くのとはまた違った「コラール変奏曲」が展開されていきます。
 ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ディートマー・ベルガーは、「マンチェスター・ガンバ・ブック」(8.572863-64)でも、その高い洞察力と表現豊かな演奏が評価されている人。静かで荘厳なガンバの調べをじっくりお楽しみください。
 

8.573481
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/エカチャイ・ヤラクール ギター・リサイタル
 1-3.ジルフィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750):
  組曲第13番 ニ長調(E.ヤラクールによるギター編)
  <アルマンド/クーラント/パッサカリア>/
 4.ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):
  コンチェルティーノ/
 5-7.レノックス・バークリー(1903-1989):ソナチネ Op.52-1/
 8.ルイジ・レニャーニ(1790-1877):ファンタジー Op.19/
 9-10.レオ・ブローウェル(1939-):
  オリシャたちの儀式<序奏-呪文/黒い女神たちの舞曲>/
 11-13.プミポン・アドゥンヤデート国王ラーマ9世(1927-):
  H.M.キング組曲
   <私の心の光を愛し(F.ハンドによるギター編)/
    おお、私は言う(A.ヨークによるギター編)/
    魔の梁(W.カネンジザーによるギター編)>
エカチャイ・ヤラクール(ギター)
録音 2014年11月12-14日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット 聖ジョン・クリソストム教会
 GFA(Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギター・コンクールにおける、初のアジア人優勝者となったギタリスト、エカチャイ・ヤラクールのリサイタル・アルバムです。
 彼は1987年に生まれ、13歳からギターを学び始めました。そして奨学金を得て、マヒドン大学に入学。ここでポール・チェザルツキに学び、学士号を取得します。以降、ザルツブルクのモーツァルテウムでマルコ・タマヨに師事、2003年から2014年まで、世界16カ国以上で演奏しています。
 このアルバムでは、自身の編曲によるヴァイスの端正なリュート曲から、古典作品、ジャズ風の作品までの音による時間旅行を楽しむことができます。
 そして注目は、2011年に彼が3人のギタリストに編曲を依頼した「タイ国王の作品」です。国王は優れたサックス奏者であり、ベニー・グッドマンやスタン・ゲッツなど主要なジャズ・アーティストとも共演しているというツワモノ。ジャズ要素あり、タイの民俗音楽要素ありと、なかなか聴き応えのある曲となっています。


<LP>


MD+G(LP)


MDG 103 1859-1
(LP/180g重量盤)

\4800
パガニーニ:ヴァイオリンとギターのためのソナタ集
 ソナタ・コンチェルタータ
 ソナタ Op.2-3
 ソナタ Op.2-6
 グランド・ソナタ
 カンタービレ
ライナー・クスマウル(ヴァイオリン)
ソーニャ・プルンバウアー(ギター)
 ライナー・クスマウルのパガニーニ!180gアナログ盤!

 1993年から98年までベルリン・フィルの首席コンサート・マスターを務め、ベルリン・バロック・ゾリステンを率いるドイツの巨匠、ライナー・クスマウルのパガニーニがアナログ盤で登場!

 ※録音:2003年5月3日ー5日
 ☆ドイツ、パラス社のプレスによる、180g重量盤!
 ※こちらのタイトルは限定生産となりますため、お早めにご注文ください。
 

MDG 130 1881-1
(2LP/180g重量盤/
特別価格)

\7200
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(グリーグ編2台ピアノ版)
 モーツァルト(グリーグ編):
  ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283、
  ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457、
  ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 K.545
 グリーグ:
 ペール・ギュント第1組曲 Op.46&第2組曲 Op.55(2台ピアノ版)
ピアノ・デュオ・トレンクナー&
 シュパイデル
 数々の交響曲や管弦楽曲の2台ピアノ版を録音してきた実績のある、エヴェリンデ・トレンクナーとソントラウト・シュパイデルによるピアノ・デュオ。グリーグ編曲による"2台ピアノ版"モーツァルトのピアノ・ソナタと、"2台ピアノ版"ペール・ギュント組曲という、トレンクナー&シュパイデル・デュオならではのカップリング。

 ※録音:2005年2月、6月
 ☆ドイツ、パラス社のプレスによる、180g重量盤!
 ※こちらのタイトルは限定生産となりますため、お早めにご注文ください。
 

MDG 143 1880-1
(LP/180g重量盤)

\4800
デュポールの世界初録音となったチェロ協奏曲集
 デュポール:
  チェロ協奏曲第5番ニ長調
  チェロ協奏曲第4番ホ短調
ペーター・ヘル(チェロ&指揮)
ホフカペレ・ワイマール
 モーツァルト・ピアノ四重奏団の創設メンバー、ペーター・ヘルが弾く、18世紀フランスのコンポーザー=チェリスト、ジャン=ルイ・デュポールの世界初録音となったチェロ協奏曲集。

 ※録音:2009年3月25日ー27日
 ☆ドイツ、パラス社のプレスによる、180g重量盤!
 ※こちらのタイトルは限定生産となりますため、お早めにご注文ください。
 

MDG 103 1726-1
(LP/180g重量盤)

\4800
ショパン:ヴァイオリンとピアノのための編曲作品集
 サラサーテ編:ワルツ Op.34-3、夜想曲 Op.9-2/
 アウアー編:リトアニアの歌 Op.74-16/
 フーベルマン編:ワルツ Op.64-2/サラサーテ編:夜想曲 Op.27-2/
 フーベルマン編:ワルツ Op.70-1/
 サラサーテ編:ワルツ Op.64-3/フーベルマン編:夜想曲 Op.37-2/
 ツェルネ編:子守歌 Op.57/サラサーテ編:ワルツ Op.34-2
ヨアンナ・モンドロシュキエヴィチ
 (ヴァイオリン)
パウル・グルダ(ピアノ)
 パヴロ・サラサーテやブロニスラフ・フーベルマン、レオポルト・アウアーなど、歴代の名ヴァイオリニストたちがアレンジしてきたショパン作品集。ポーランド出身でフーベルマンの系譜を継ぐ女流ヴァイオリニスト、ヨアンナ・モンドロシュキエヴィチと、フリードリヒ・グルダの長男パウル・グルダによる演奏。

 ※録音:2004年7月17日ー19日
 ☆ドイツ、パラス社のプレスによる、180g重量盤!
 ※こちらのタイトルは限定生産となりますため、お早めにご注文ください。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTO


ALC 1265
\1100
エルガー:チェロ協奏曲、弦楽セレナード
 エルガー(1857-1394):チェロ協奏曲ホ短調 Op.85(*)
 チャイコフスキー(1840-1893):ロココ風の主題による変奏曲 Op.33(*)
 ドヴォルジャーク(1841-1904):ロンド ト短調 Op.94
 エルガー:弦楽セレナード Op.20
ポール・トルトゥリエ(チェロ(*))
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
チャールズ・グローヴズ(指揮)
録音:1988年 原盤:RPO 前出:Carlton / Regis, RRC 1150
 

ALC 1278
\1100
シューベルト(1797-1828):弦楽五重奏曲ハ長調 Op.163 D.956(*)
モーツァルト(1756-1791):ディヴェルティメント(ザルツブルク交響曲第1番)ニ長調 K.136
エオリアン弦楽四重奏団
 シドニー・ハンフリーズ、レイモンド・キーンリーサイド(ヴァイオリン)
 マーガレット・メージャー(ヴィオラ) デレク・シンプソン(チェロ)
ブルーノ・シュレッカー(第2チェロ(*))
録音:1966、1967年 原盤:Saga ラインセンサー:CNR Music bv., Netherlands 前出:Regis, RRC 1278
 

ALC 1295
\1100
チャイコフスキー(1840-1893):
  弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.22
  弦楽六重奏曲ニ短調「フィレンツェの思い出」Op.70(*)
ボロディン弦楽四重奏団
 ロスチスラフ・ドゥビンスキー、ヤロスラフ・アレクサンドロフ(ヴァイオリン)
 ドミトリー・シェバーリン(ヴィオラ) ヴァレンチン・ベルリンスキー(チェロ)
ゲンリフ・タラリアン(ヴィオラ(*))
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ(*))
録音:1965年、モスクワ放送録音スタジオ、モスクワ、ロシア、ソヴィエト
原盤:Melodiya Licensed via A-Tempo, Prague 前出:Regis, RRC 1348(*)
 

ALC 1297
\1100
ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲ニ長調「ひばり」Op.64 No.5(*)
モーツァルト(1756-1791):
  弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421(417b)(*)
  クラリネット五重奏曲イ長調 K.581(+)
イヴァン・モズゴヴェンコ(クラリネット(+))
ボロディン弦楽四重奏団

録音:1961年(*)、1962年(+)、モスクワ放送スタジオ、モスクワ、ロシア、ソヴィエト
原盤:モスクワ放送 Licensed via A-Tempo, Prague

「西側」初出音源。

 


ALC 1299
\1100
オイストラフ親子のバッハ
 バッハ、ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲集

  J・S・バッハ(1685-1750):2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043(*)
  ヴィヴァルディ(1678-1741):
   2つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調 P.366 RV517(+)
   2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 P.189 RV512(+)
   2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 P.436 RV509(+)
   2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 P.281 RV514(+)
   2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調 Op.3 No.8 P.2 RV522(*)
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン(*))
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ユージン・グーセンス(指揮(*))
アイザック・スターン(ヴァイオリン(+))
フィラデルフィア管弦楽団(+)
ユージン・オーマンディ(指揮(+))
録音:1961年 原盤:Deutsche Grammophon(*) / CBS(+)
 

ALC 1300
\1100
エミール・ギレリス・イン・レニングラード
 ショパン(1810-1846):
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」Op.35
  練習曲変イ長調 Op.posth. No.3/練習曲ヘ短調 Op.25 No.2
 シューマン(1810-1856):ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調 Op.11(*)
 リスト(1811-1886):スペイン狂詩曲
エミール・ギレリス(ピアノ)
録音:1961年(*)、1968年(*以外)、レニングラード音楽院大ホール、
     レニングラード(現サンクトペテルブルク)、ロシア、ソヴィエト
原盤:モスクワ放送 Licensed via A-Tempo, Prague
  

ALC 2026
(2CD)
\2000
アンナ・モッフォ
 ヴェルディ(1813-1901):オペラ「ラ・トラヴィアータ」
アンナ・モッフォ(ソプラノ:ヴィオレッタ。ヴァレリー)
リチャード・タッカー(テノール:アルフレード・ジェルモン)
ロバート・メリル(バリトン:ジョルジョ・ジェルモン)
アンナ・レイノルズ(メゾソプラノ:フローラ・ベルヴォワ)
リリアーナ・ポーリ(ソプラノ:アンニーナ)
ピエロ・デ・パルマ(テノール:ガストーネ)
フランコ・カラブレーゼ(バリトン:ドゥフォール男爵)
ローマ・オペラ劇場合唱団&管弦楽団
フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)
録音:1960年 原盤:RCA




CODA PUBLISHING LIMITED


CPL 030
(5CD)
\2600
ベートーヴェン:交響曲全集
 〜1961-62レコーディングス〜
カラヤン指揮
ベルリン・フィル

突如登場した謎の廉価盤ボックス。詳細不明。



.
<国内盤> 


マイスター・ミュージック


MM-3051
\2816+税
J.S.バッハ/D.シトコヴェッキー編曲:
 ゴルトベルク変奏曲(弦楽合奏版)
紀尾井シンフォニエッタ東京
ドミトリー・シトコヴェッキー(指揮&Vn独奏)
千々岩英一(Vn独奏)

 五重奏によるアリア(主題)にはじまり、「ヴァイオリン&チェロの二重奏」「三重奏」「トッティ」「独奏ヴァイオリン&合奏」等、変奏毎に編成が変化する、”凝った編曲”が聴き手を魅了する。
 色彩感と躍動感にあふれる演奏は一期一会の緊張感を伴い秀逸です。



 この人はこの曲と心中するつもりなのだ。
 ドミトリー・シトコヴェッキーとゴルトベルク変奏曲。
 ご存知「弦楽三重奏版」はいまやシトコヴェツキの代名詞。本人の録音以外にもDGから新録音が出たりするほどの人気曲。
 そして彼が弾き振りもやってしまう弦楽合奏版。一人3役!
 昔ワーナーから出ていた録音もひそかな人気だったが、今回高音質録音で知られるマイスター・ミュージックからのリリース。ベストセラーになるかも。


弦楽三重奏版
いまだベストセラーが続く、名盤の誉れ高いORFEO盤


ORFEO138851
\2700
JSバッハ:
 ゴルトベルク変奏曲BWV988
  (弦楽三重奏版/ドミトリ・シトコヴェツキ編)
ドミトリ・シトコヴェツキ(Vn)
ジェラール・コセ(Va)
ミッシャ・マイスキー(Vc)

NIMBUS再録音盤

NI 6199
(CD-R)
\2300→\2090

ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
 バッハ・トランスクリプションの芸術

  J.S.バッハ(シトコヴェツキー編):
   ゴルトベルク変奏曲BWV988
   15のシンフォニアBWV787−801

ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、
ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)
ルイジ・ピオヴァーノ(チェロ)
 シトコヴェツキー版のゴルトベルク!編曲者自身も参加した新録音が登場!

 編曲から25年が経過し、シトコヴェツキーは再録音のために自らのアレンジを隅々まで見直したという。
 「ゴルトベルク変奏曲」に魅了された名ヴァイオリニストが示す新しいバッハ。「ゴルトベルク変奏曲」演奏史にまた1つ新たなページが加わります。
 2010年6月の録音。






ミッテンヴァルト



MTWD 99058
\3000+税
満州で戦病死した作曲家 紺野陽吉〜
 紺野陽吉(大正2年-昭和20年):
  (1)弦楽二重奏曲
   第1楽章 Moderato/第2楽章 Andante Cantabile/
   第3楽章 Allegro ma non troppo
  (2)木管三重奏曲
   第1楽章 Allegro ma non troppo/
   第2楽章 Andante/第3楽章 Allegro
  (3)弦楽三重奏曲
   第1楽章 Allegro ma non troppo/第2楽章 Andante Cantabile/
   第3楽章 Allegro ma non troppo con leggiero/
   第3楽章(安藤久義補作版)
菖蒲弦楽三重奏団:
 【(1)(3)浜野孝史(Vn)、
  (3)伴野剛(Va)
  (1)(3)江口心一(Vc)】
(2)山吹木管三重奏団:
 【押部朋子(Fl)、
  大成雅志(Cl)、
  安本久男(Fg)】
 満州で戦病死した作曲家 紺野陽吉〜戦後70年、五線紙から蘇る〜紺野陽吉の音楽

 録音:2014 年4 月28 日、武蔵村山市民文化会館さくらホール

 紺野陽吉(1913[大正2]年〜1945[昭和20]年)は出征前に清瀬保二に楽譜を預けました。残念ながら満州牡丹江で戦病死した不遇の作曲家です。その清瀬が所蔵していた楽譜が今回収録された3曲です。このうち弦楽三重奏曲は草稿のままの状態で、第3楽章は未完に終わっています。
 このCD ではまず未完のままのものを収録し、清瀬保二の二番弟子である安藤久義により補作された版を収録しています。

 紺野陽吉は山形県西置賜郡白鷹町生まれ。江戸末期から続く医者の家系の次男坊で、中学を卒業後医学のための学費でヴァイオリンを購入し上京したのですが、東京での音楽活動で判明しているのはセミプロのオーケストラや立教大学交響楽団でヴァイオリンを弾いていたことくらい。
 そんな戦没作曲家、紺野陽吉の数少ない功績を戦後70 年の今年振り返ってみる好企画です。















5/28(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ET’CETERA

KTC 1913
\2500→\2290

J.S.バッハ:ソナタ&パルティータ
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1034
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV.1030
 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013
 ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ハ短調 BWV.1017

クラウディア・ゲラウアー(リコーダー)
マグダレーナ・マレク(チェンバロ)
山本徹(チェロ)
 リコーダー版! J.S.バッハのフルート・ソナタ&ヴァイオリン・ソナタ!

 Olive Musicは名リコーダー奏者ケース・ブッケが創設したレーベルで、現在はレーベル・ロゴを残しながらEt'ceteraレーベルから発売されるようになったが、レコーディング・プロデューサーは引き続きケース・ブッケが務めており、優れた演奏や凝ったプログラミング、美麗なディジパックなどそのクオリティの高さは健在。
 ケース・ブッケらに学び、ドイツ、スイスなど複数のコンクールで受賞しているリコーダー奏者、クラウディア・ゲラウアーによるバッハ・アルバムは、フルート・ソナタと無伴奏フルート・パルティータ、そしてヴァイオリン・ソナタからのリコーダー・トランスクリプション。艶やかな音色と心地よい発音で、香り高い極上のバッハを聴かせてくれる。

 ※録音:2013年6月27日−30日、アレッツォ(イタリア)



 


KTC 1518
(2CD)
\5000→\4590
キャサリン・ボット、サラ・コノリー参加!
 テレマンの「ヨハネ受難曲」!

  テレマン:ヨハネ受難曲 TWV 5:30(1745)
コレギウム・インストゥルメンターレ・
 ブリュージェンス
カペラ・プリュージェンシス
パトリック・ペイレ(指揮)
キャサリン・ボット(ソプラノ)
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
レジナウド・ピニェイロ(テノール)
ヤン・ファンデルクラベン(バリトン)
フィリップ・デフランク(テノール)
 生前にはバッハやヘンデルを凌ぐ名声を誇ったドイツの大作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマンの「ヨハネ受難曲」。多作家であったテレマンは、ヨハネ、マタイ、マルコ、ルカなどの受難曲を46曲作曲し、「ヨハネ受難曲」だけでも11曲書いているが、このTWV 5:30は1745年に作曲された6曲目の「ヨハネ受難曲」。
 数多くのテレマン録音を残すベルギーの小編成オーケストラ、コレギウム・インストゥルメンターレ・ブリュージェンスによる「ヨハネ受難曲」は、イギリスの名歌手、キャサリン・ボットやサラ・コノリーを迎えた名録音がEt'ceteraより登場します。
 

KTC 1498
\2500
白と黒で
 ラフマニノフ:4手連弾のための 《6つの小品》 Op.11
 ドビュッシー:2台ピアノのための 《白と黒で》
 ラヴェル:2台ピアノのための 《ラ・ヴァルス》
スホルテス&ヤンセンス
 〔レスタリ・スホルテス(ピアノ)、
  グウィリム・ヤンセンス(ピアノ)〕
 2003年に結成、2009年にはカーネギー・ホールへのデビューも果たした若きオランダのピアノ・デュオ、スホルテス&ヤンセンス。
 ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェルを弾いたデビュー・アルバム「白と黒で」が、Et'ceteraから登場。ドビュッシーやラヴェルの美しい名曲を、美麗な音色とエネルギッシュなパフォーマンスで魅せる期待のピアノ・デュオです!

 ※録音:2010年9月10日—11日、オランダ
 


KTC 1500
\2500→\2290
ピアノでワーグナー!
 ワーグナー:トランスクリプションズ・フォー・ピアノ

  リスト編:《タンホイザー》より レチタティーヴォとロマンス S.444
  ストラダル編:《パルジファル》より 転換の音楽
  ベンデル編:《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より
   「ヴァルターの優勝の歌」による即興曲
  ブゾーニ:《神々の黄昏》より ジークフリートの葬送行進曲
  コチシュ編:《トリスタンとイゾルデ》より 序曲
  リスト編:《トリスタンとイゾルデ》より イゾルデの愛の死
カミエル・ブームスマ(ピアノ)
 1990年アムステルダム生まれの若きオランダのピアニスト、カミエル・ブームスマ。このワーグナーのトランスクリプション集は、2013年のワーグナー・アニバーサーリー・イヤーにワーグナー奨学金財団より奨学金を得、同年録音されたデビュー・アルバム。
 リスト、ブゾーニ、コチシュなど、名ピアニスト達の編曲によって、ワーグナーの名曲がピアニスティックに蘇る。

 ※録音:2013年9月19日−21日、オランダ
 

KTC 1514
\2500
プロコフィエフ、マルティヌー、ルーセル、ベネット、バーバー:
 フルート・ソナタ集

  プロコフィエフ:フルート・ソナタ Op.94
  マルティヌー:フルート・ソナタ H306
  ルーセル:笛吹き達 Op.27
  リチャード・ロドニー・ベネット:サマー・ミュージック
  バーバー:カンツォーネ Op.38a
エディト・ファン・ダイク(フルート)
ヘレネ・ルイテン(ピアノ)
 ロイヤル・フランダース・フィルの首席フルート奏者、エディト・ファン・ダイクのフルート・ソナタ集。母親でもあるヘレネ・ルイテンとは26年以上デュオを組んでおり、親子ならではの息のあった演奏で、名作プロコフィエフのフルート・ソナタから、リチャード・ロドニー・ベネットやサミュエル・バーバーまで、20世紀の優れたフルート作品を聴かせてくれる。

 ※録音:2015年1月、AMUZ(アントワープ)
 
KTC 1508
\2500→\2290
アゼルバイジャンのピアニスト
 アリヤロワ・プレイズ・ショパン

  ショパン:
   ワルツ イ短調 Op.34-2/ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2/
   ワルツ 変イ長調 Op.69-1/ワルツ ロ短調 Op.69-2/
   子守歌 変ニ長調 Op.57/マズルカ 嬰ハ短調 Op.6-2/
   マズルカ イ短調 Op.7-2/マズルカ 嬰ハ短調 Op.30-4/
   マズルカ ト短調 Op.67-2/マズルカ イ短調 Op.67-4/
   マズルカイ短調 Op.68-2/ マズルカ ヘ短調 Op.68-4/
   夜想曲 変ロ短調 Op.9-1/夜想曲 嬰ヘ短調 Op.48-2/
   夜想曲 ヘ短調 Op.55-1/夜想曲 ホ短調 Op.72-1/
   夜想曲 嬰ハ短調 Op.posth.
ナルギズ・アリヤロワ(ピアノ)
 ナルギズ・アリヤロワは、第11回ピエトロ・アルジェント国際コンクールで第2位を獲得し、アゼルバイジャンの名誉アーティストを宣言された、アゼルバイジャンのピアニスト。
 アゼルバイジャン音楽アカデミーで培った濃密な音色で、ショパンのワルツ、マズルカ、子守歌、ノクターンを弾く。

 ※録音:2013年8月7日、オランダ
 

KTC 1475
\2500
シュルホフ、ダンディ、ブリッジ:弦楽六重奏曲集
 シュルホフ:六重奏曲
 ダンディ:六重奏曲 Op.92
 ブリッジ:六重奏曲変ホ長調
パルナッスス・アカデミー
 パルナッスス・アカデミーは、シュトゥットガルト州立歌劇場管のチェリストを務め、トリオ・パルナッススの創設メンバーとしても長いキャリアと実績を誇るチェリスト、ミヒャエル・グロスが2005年に創設したアンサンブル。
 ベテランから若手まで幅広い奏者で構成されており、今回の六重奏曲集では、ロータス・カルテットのメンバーでもある、小林幸子(ヴァイオリン)、山碕智子(ヴィオラ)、齋藤千尋(チェロ)らが参加している。

 ※録音:2012年9月28日−30日、マースメヘレン
 

KTC 1527
\2500
アメリカの歌曲集 〜
 アージェント、ガーシュウィン、バーバー、バーンスタイン

  アージェント:6つのエリザベス朝の歌
  ガーシュウィン:3つの前奏曲
 バーバー:
  わが心は後悔に苦しむ、世捨てへのあこがれ、
  修道女はヴェールをかぶる、ヌヴォレッタ、この輝ける夜に
 バーンスタイン:5つの子供の歌 《私は音楽が嫌い》
アンヌ・カンビエ(ソプラノ)
井上麻衣子(ピアノ)
 ルギーを代表するソプラノの1人、アンヌ・カンビエが歌うアメリカ歌曲集。
 ムジカ・アンティクヮ・ケルンやラ・プティット・バンド、イル・フォンダメント、AAMなど、古楽器アンサンブルとの共演が多いカンビエだが、自身のキャリアの原点となるアージェントやバーバーも見事な表現で歌っており、子供が「私は音楽が大嫌い!」と叫ぶコミカルなバーンスタインの歌曲も、高いセンスとユーモアが活かされている。
 「3つの前奏曲」はジャジーなリズムやブルージーなメロディが使われたガーシュウィンの名ピアノ曲で、トリオ・ミストラルのメンバーでもあるベルギー在住のピアニスト、井上麻衣子のピアノがフィーチャーされている。

 ※録音:2013年7月&2014年8月、ベルギー
 

KTC 1914
\2500
「彗星についての講話」
 カステッロ:ソナタ第9番
 パレストリーナ:王はわれを酒倉に連れゆき
 ピッチ:カンツォン第12番
 ベッデッカー:ヴァイオリン・ソナタ
 カプスベルガー:カンツォン第1番
 ヴィラールト:シャンソン 《あなたに喜びを与えよう》
 ストラデッラ:ヴァイオリン・ソナタ第11番
 チェーザレ:カンツォン 《ラ・フェニーチェ》
 ヴィラールト:シャンソン 《ラ・ローズ》
 フレスコバルディ:トッカータ第1番
 デ・セルマ:カンツォン・ア・ドイ・バッシ
 パレストリーナ:モテット《わが愛する者よ、汝すべて美し》
 ピッチ:カンツォン第11番
アンサンブル・ダイモニオン
 アンサンブル・ダイモニオンは、スイスのヴァイオリン奏者アナイス・チェン、スペインのチェンバロ&オルガン奏者マリア・ゴンザレスによって創設された古楽器アンサンブル。
 透明感溢れるコルネットや艶やかなバロック・ヴァイオリンで聴く、16世紀〜17世紀のカンツォン、シャンソン&モテット集。タイトルの「彗星についての講話(Disorsi delle Comete)」はガリレオ・ガリレイの論文によるもの。

 ※録音:2013年9月6日、アレッツォ




NEOS

NEOS 11513-14
(2CD)
¥4800
クリスティアン・オッフェンバウアー(b.1961):弦楽四重奏作品集1997-2011
 CD1)
  弦楽四重奏断章1997
  破壊(時/部屋)1999〜クラウス・ペーター・ケールのために
 CD2)
  第2弦楽四重奏断章2008〜トマス・ハインリヒのために
  第3弦楽四重奏断章2009〜ユング・シュテルツィのために
  断章IV/第4 弦楽四重奏断章2010
  第5弦楽四重奏断章2011
  第6弦楽四重奏断章2011
アルディッティ四重奏団:
 【アーヴィン・アッルディッティ(Vn),
  アショット・サルキシャン(Vn),
  ラルフ・エーラーズ(Va),
  ルーカス・フェルズ(Vc)】
 アルディッティ四重奏団最新録音!オッフェンバウアー作品集

 録音:2013 年6 月/CD1)[17:40][48:04] CD2)[25:00][11:34][11:31][22:23][07:07]

 オッフェンバウアーはオーストリア出身の作曲家、音楽理論家。作曲をフリードリヒ・チェルハに師事した。このCD には現在までに作曲された彼の弦楽四重奏の全てが集められており、いずれも終始弱音で演奏されるユニークな音楽。ブックレットに掲載されている譜例を見ると非常に細かく指示が書き込まれており、微細な音の変化と構造に耳を傾けさせる音楽としてウェーベルンの系譜に属する作曲家と思われる。アルディッティの精妙なレアリゼーションが聴きもの。
 
NEOS 11507
¥2400
サックス、ギターにベース、ドラムにキーボード、
 クラシックらしくない楽器による現代音楽

  マルクス・アントニウス・ヴェッセルマン(b.1965):
   (1)九重奏曲-512bpm(1998)
   (2)七重奏曲(2001)
   (3)六重奏曲(2006)
   (4)八重奏曲(1995)
フランク・オッル(指揮)
アンサンブル・モデルン
 サックス、エレキ・ギターにエレキ・ベース、ドラム・セットにキーボードとおよそクラシックらしくない楽器による現代音楽

 録音:2008/2009年、65:12

 ヴェッセルマンはドイツの作曲家。11 歳で自作の打楽器で最初の作曲を試みた。エッセンのフォルクヴァング音楽大学で学び、後に電子音楽の研究を行い、ケルンの西ドイツ放送の若手作曲家の国際フォーラムでは2 チャンネル用のテープリミックス(1991)賞を受賞している。ここに収められた作品はサクソフォン、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ドラム・セット、電子キーボードが多用されると共に反復的な書法が取られジャズ、ロック、ミニマル・ミュージックの影響が強く感じられる。しかしアメリカの作曲家たちと違ってどこかシニカルなスタイルはさすがにドイツの作曲家。
 
NEOS 11416
¥2400
「マニア」〜ルネ・ヴォールハウザー(b.1954):ピアノ作品集
 (1)ヴォーチス・イマーゴ〜ピアノ独奏版(1993-95)
 (2)ピアノのための3つの小品(1986-87)
 (3)マニア〜ピアノ独奏版(2001-02)
 (4)ネスト〜ピアノ独奏版(1977)
 (5)ナシュラ〜16分音アップライト・ピアノのためのオリジナル版(2013)
 (6)ナシュラ〜3分音ピアノのための版(2013)
 (7)ナシュラ〜通常の半音階ピアノのための版(2013)
モリッツ・エルンスト(Pf)
 録音:2013-14年、79:56

 ルネ・ヴォールハウザーは作曲の他、ピアノ、指揮者、バリトン歌手までこなすマルチ・タレント。当初はジャズ、ロックの分野で活動していたが後にハインツ・ホリガー、マウリツィオ・カーゲル、クラウス・フーバー、ブライアン・ファーニホーらに師事しヨーロッパの正統的な前衛技法を駆使した作品を発表するに至った。
 注目作は3 つのヴァージョンが存在するナシュラ(Naschra)。16 分音によるヴァージョンではヴィシネグラツキを思わせる極彩色の微分音音楽、やがて3 分音、半音階(通常のピアノ)と調律法を変えることにより色彩とニュアンスの変化を楽しめる。
 
NEOS 11505
¥2400
ダブル・ベース独奏のための2人の作曲家の作品を収録
 (1)ヴォルフガング・フォン・シュヴァイニッツ(b.1953):
  プレイン・サウンド・カウンターポイント(2010-11)〜
   7つの23リミット・ハーモニー・イントネーションの習作
 (2)キャスリーン・ラム(b.1982):ミラー(2006)
 (※全作世界初録音)
フランク・ライネッケ(Cb)
 録音:(1)2012 年、48:04 (2)2013 年、11:51

 ダブル・ベース独奏のための2人の作曲家の作品を収録。どちらも独自の調律および倍音の構造に着目した音響音楽。
 シュヴァイニッツはハンブルクでリゲティに師事後、アメリカ・スタンフォード大学でコンピュータ音楽について研究、1990 年代にはダルムシュタットに招かれて教鞭を執っている。終始ダブル・ベースのハーモニクスや倍音による虹のように繊細に変化する静謐な音が持続する。
 キャスリーン・ラムは純正律の大家ジェームズ・テニーに師事。シュヴァイニッツとは異なったやり方でダブル・ベースから倍音の豊かな響きを引き出す。




NMC


NMC D211
¥2300
イギリス現代音楽界の重鎮バートウィッスル最新作品集!
 ハリソン・バートウィッスル(b.1934):
  (1)天使の戦士(2010)
  (2)壊れたイメージで(2011)
  (3)ヴィルレー(泉をじっと見つめている間)
デイヴィッド・アサートン(指揮)
ロンドン・シンフォニエッタ
(1)アンドリュー・ワッツ(C-T)
 ジェフリー・ロイド=ロバーツ(T)
 BBC シンガース
 録音:(1)2011年(2)2012年(3)2014年 Time:(1)[31:09](2)[18:21](3)[3:55]

 昨年80 歳を超えたイギリスの巨匠バートウィッスルの衰えを知らない力作を3 曲。
 「天使の戦士(エンジエル・ファイター)」はライプツィヒのバッハ・フェスティバルの委嘱で書かれた30分余りの大作カンタータで激しいエネルギーが爆発する表現主義風の傑作。「壊れたイメージ」は作曲システムはセリーに基づくと思われるが厳しい中にベルクやブーレーズに通じるリリシズムが漂う。
 一方、「ヴィルレー」はルネサンス音楽の再構成もしくはリミックス作品でストラヴィンスキーの新古典主義期を思わせるポップで楽しい作品。
 


NMC D208
¥2300→\2090
ロジェストヴェンスキーのタヴナー「アフマトーワ・レクイエム」が復活!
 ジョン・タヴナー(1944-2013):
  (1)アフマトーワ・レクイエム(1980)
  (2)6つのロシア民謡(1978)
(1)フィリス・ブリン・ジュルソン(S)
 ジョン・シャーリー=カーク(Br)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
BBC交響楽団
(2)エリス・ロス(S)
 ナッシュ・アンサンブル
 録音:(1)1981年8月27日ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ) [52:20] (2)1979年9月2日BBCプロムス(ライヴ) [16:16]BBC RADIO CLASSICSで出ていたものの

 BBC RADIO CLASSICS で出ていたジョン・タヴナーの声楽作品が待望の復活。
アフマトーワ・レクイエムはロシアの詩人アンナ・アフマトーワの詩による1 時間近くの大作。1930 年代、スターリンの恐怖政治の時代に書かれた抵抗の詩をテキストにしており炸裂する不協和音とドラマティックな展開はショスタコーヴィチ、シュニトケを思わせる。そのせいかロジェストヴェンスキーの棒も自ずと力が入り、さながらショスタコーヴィチの曲かと見まごうほどの熱演。
 6 つのロシア民謡はソプラノと小編成のアンサンブルのためのロシア民謡の創造的編曲でベリオのフォーク・ソングズを思わせる佳品。
 

NMC D201
¥2300
「野生のシクラメン」〜ヒュー・ウッド(b.1932):歌曲集
 (1)ローリー・リー歌曲集
 (2)D.H.ロレンス歌曲集
 (3)ギリシャの島々
 (4)野性のシクラメン
(1)クレア・マッコールディン(M.S)
(2)(4)ジェームズ・ジルクライスト(T)
(3)ロデリック・ウィリアムズ(Br)
(1)(3)レイン・バーンサイド(Pf)
(2)(4)サイモン・レッパー(Pf)
 録音:2014 年、63:48

 ヒュー・ウッドはイギリスの音楽家の一家に生まれオックスフォードのニューカレッジに学んだ。室内楽、歌曲、管弦楽など多くの作品を発表しており、BBC のプロムスでも度々取り上げられている。
 本CD では歌曲が集められており、いずれもイギリスの詩人の詩によるもの。調性と自由な無調の折衷による近代的なリリシズムが感じられる。
 

NMC D203
¥2300
「海鷲」〜ホルンのための作品集
 (1)ピーター・マクスウェル・デイヴィス:海鷲
 (2)ジェラルド・バリー:ジャバーウォッキー
 (3)コリン・マシューズ:スリー・カード(Three of a kind)
 (4)ヒュー・ワトキンス:三重奏曲
 (5)デヴィッド・マシューズ:ホルンと弦楽のための五重奏曲
 (6)M-A.タネジ:偉大な男のための祈り
 (7)ロビン・ホロウェイ:ホルン、チェロ、ピアノのための三重奏曲
リチャード・ワトキンス(Hrn)
(2)マーク・パッドモア(テノール)
(2)(6)ポール・ワトキンス(Vc)
(3)(4)ヒュー・ワトキンス(Pf)
(4)ローラ・サミュエル(Vn)
(5)ナッシュ・アンサンブル
 録音:2011/2014 年

 ホルン奏者リチャード・ワトキンスのために書かれたホルンを含む室内楽曲集。
 ワトキンスは長くフィルハーモニア管弦楽団の首席を務め、退団後はナッシュ・アンサンブルとロンドン・ウィンズで活動している。P.M.デイヴィス、デヴィッド・マシューズ、タネジらイギリス作曲界の重鎮たちの新作がまとめて聴ける注目盤。




<国内盤> 


ARCO DIVA



UP0173
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1〜3番
 1. 組曲第1番 ト長調 BWV1007
 2. 組曲第2番 ニ短調 BWV1008
 3. 組曲第3番 ハ長調 BWV1009
イトカ・ヴラシャーンコヴァー(vc)
 本当に、なんと妥協なき名手の多い国なのでしょう!
 マルティヌーSQの一員・チェコ随一の実力派、名演!
 バッハの『無伴奏チェロ組曲』…新譜とみればつい手にとらずにはおれなくなる、このフェティッシュな名曲に、また新たな「間違いのない名演」が登場してくれました!弾き手はチェコ随一の弦楽四重奏団、マルティヌー四重奏団(世界的に評価の高いNAXOSでのマルティヌー作品全集など、ほんとうに名演しか出さない団体です...!)のチェロ奏者、イトカ・ヴラシャーンコヴァー。
 そのバッハ新録音を手がけたArco Divaはさりげなく手堅い自然派名録音が魅力の「こだわりあり」な職人レーベルで、ここでもバドゥラ=スコダやプラハ室内管の名録音で知られる技師コンビが、木の質感を肌で感じさせる味わい深い響きをみごと届けてくれています(師サードロから譲り受けたというガリアーノの銘器の美音!)。
 ナヴァラやグリーンハウス、プリースといった世界的名匠たちの教えを乞うた人だからか、彼らに共通する「ごりごり野太い音を実にノーブルに聴かせる」センスは絶妙...正攻法なのに凡庸ではない、耳をそばだてて細かいニュアンスまで聴かずにおれない好感度大の名演!
 本人による、詩的思索をこめた含蓄深い解説(全訳付)も魅力です。




INDESENS!


INDE070
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
エストニア×ロシア×フランス
      東へ向かう音楽
 〜ペルト ラーツ ショスタコーヴィチ〜

 1. ラーツ:トランペット、ピアノと弦楽合奏のための協奏曲 作品92
 2. ペルト:ピッコロ・トランペット協奏曲
   〜B・A・C・Hの主題にもとづく
 3. ペルト:カントゥス(歌)
  〜ベンジャミン・ブリテン追悼
 4. ショスタコーヴィチ:ピアノ、トランペットと弦楽合奏のための協奏曲 作品35
      (ピアノ協奏曲 第1番)
 5. ペルト:東洋・西洋 〜弦楽合奏のための
エリック・オービエ(tp)
ルステム・サイトクロフ(p)
ニコラ・シャルヴァン指揮
サヴォワ地方管弦楽団
 東欧とフランス。北と南。バロック以前と20世紀...
 「管の国」のトランペットと弦で、見過せない逸品群を。
 「アルヴォ・ペルト作品の新譜」というだけで、そわそわせずにおれない人は少なくないはず。ヤルヴィ一家の故郷でもあるバルト三国最北・最東の国エストニアには、実は他にも20世紀屈指の異才作曲家が何人か。
 ヤーン・ラーツもそのひとり...ペルトと同じく、リムスキー=コルサコフの門下生エレルに師事後、彼はエストニア放送局の録音技師も経験、1970年代には(ポーランドのキラル、ロシアのプロコフィエフにも似て)映画音楽の大家にもなりました。かたやペルトはラーツと3歳違い...実は両者とも「ソ連時代」に育った名匠で、本盤はこの国の文化シーンに無関心ではいられないフランスの名手たちが、東と西の交錯をテーマに選曲した独特のプログラムが実に魅力的。エストニアの二人のほか、ショスタコーヴィチの協奏曲(INDE066より再録)も収録、ロシア・ピアニズムの名匠サイトクロフがラーツ作品でも活躍、弦楽合奏曲も2作品...と、ピアノ・トランペット・弦という編成での統一感と多彩さを同時に味わえる内容にニヤリとします。
 トランペットはモーリス・アンドレの高弟、千変万化のニュアンスをこの楽器から引き出す名匠オービエ!! アンビエントな魅力からネオバロック作品まで、魅力のつきない内容です!




PASSACAILLE



PSC1008
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
新ウィーン楽派の室内編成編曲
 〜ドビュッシー、ツェムリンスキー、マーラー〜

 1. ドビュッシー:「牧神の午後」への前奏曲(ベンノ・ザックス編)
 2. ツェムリンスキー:マーテルランク歌曲集 作品13
  (①③④⑥レインベルト・ド・レーウ編/
  ②⑤エルヴィン・シュタイン編)
 3. ツェムリンスキー:弦楽五重奏のための二つの楽章(1895)
 4. ブゾーニ:悲しき子守歌 作品42(エルヴィン・シュタイン編)
 5. マーラー:さすらう若者の歌
    (アルノルト・シェーンベルク編)
レインベルト・ド・レーウ指揮
アンサンブル・オクサリス
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
 ひさびさの「室内楽編曲版」、思わぬレーベルから!
 独唱者は世界的リート歌手。フランスの「あの曲」も!
 今でこそ録音物でいつでも聴けるオーケストラ音楽ですが、昔はそうはいきませんでした。室内楽編曲はピアノ編曲と並んで、アマチュア奏者の集まりや小規模な舞踏場・カフェなど、日常空間で手軽に音楽を愉しむ手段として長い歴史がありますが、演奏機会の少ない、やや時代に先んじた難しめの管弦楽曲を紹介する手段として、費用削減の意味も含めて大真面目にステージ上でそれらを披露したのが、20世紀屈指の前衛芸術家シェーンベルクら新ウィーン楽派...彼らが手がけたマーラーやツェムリンスキーらの重要作の編曲版は、個々の作品の意外な側面を浮かび上がらせる独特の魅力があり、音盤シーンでもひそかなファンは少なくないようです。この種の演目をFuga Liberaへの録音で成功させてきたベルギー随一の凄腕集団オクサリス(ピアノにはW.クイケンの息子P.クイケンが!)の新譜は、同国随一の古楽系レーベルPassacailleから登場。独唱には世界随一のリート歌手ヘンシェル(!)、しかもフランス近代音楽のドイツ楽檀への紹介として非常に重要なドビュッシー「牧神〜」の編曲版も含む選曲が実に憎いところ。これまでどおりマーラーの重要作品も収録してくれているのも嬉しいポイントです(古楽寄りのセンスの持ち主T.フレットのフルートが絶妙!)。演奏極上、もちろん解説訳・訳詞付です!




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT 362
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
アイヴズ、ヴェーベルン、ベルク
 〜20世紀の幕開け、アメリカと新ウィーン楽派〜

 1. アイヴズ:ピアノ・ソナタ第2番
   「マサチューセッツ州コンコード、1840〜60年」
 2. ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲
 3. ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
アレクセイ・リュビモフ(p)
マリアンネ・ヘンケル(fl)
 「もうフォルテピアノしか弾かない」名手の貴重な名演
 異才リュビモフ、待望すぎる近代の象徴的作品集…!ソ連時代から、ネイガウス門下のロシア・ピアニズムの継承者でありながらもチェンバロ奏者として活躍、冷戦終結後は積極的に旧西側諸国をまわり、ベートーヴェンやシューベルトらが知っていた19世紀以前のフォルテピアノに親しみ、そのスペシャリストとなっていった…世界屈指の異能の人アレクセイ・リュビモフは、昨今フランス近代作品でさえ当時の楽器を使うようになっていますが、ここではなんと、20世紀音楽の基盤をつくったと言っても過言ではない世紀初頭の重要作品を3作、現代ピアノであざやかに収録してみせています。
 録音は1999年、つまりTeldecでの一連のフォルテピアノ録音とほぼ同時期——
 それにしても、よりによってアメリカ近代の孤高の異才アイヴズの象徴的作品「コンコード・ソナタ」とは!クラスター不協和音や思わぬ名曲の引用などでも知られるこの難曲を、独特のしなやかさですんなり私たちの耳に届けてしまう、しかしその奥にひそむ深い含蓄を感じさせてやまないこの名演は...ほぼ同時期、師シェーンベルクによる十二音技法確立直前の時代に書かれたベルクのソナタと、同技法確立後の独自路線で紡ぎ出したヴェーベルンの異色作(グールドの音源も有名ですね)という併録も憎いところ。
 解説日本語訳付、見逃せない1枚です!




ALM/コジマ録音


ALCD-104
\2800+税
道行く人よ、道はない/高橋悠治ギター作品集
高橋悠治(1938- ):
 [1] 柳蛙五句 (2014)
 [2] 安戸麦打唄(秩父民謡/高橋悠治編曲)(2014)
 [3] ギター (2013)
 [4] 道行く人よ、道はない (2011)
 [5] 重ね書き (2009)
 [6] さまよう風の痛み (1976/arr.1979)
 [7] しばられた手の祈り (2014)
 [8] ジョン・ダウランド帰る (1974) *
 [9] メタテーシス 2 (1968)
  * ティモシー・ハリス(朗読)
笹久保伸(ギター、歌、朗読)
ティモシー・ハリス(朗読)
〈録音〉相模湖交流センター 2015年1月27-28日
 音楽の根源へのたゆまぬ思索によって、音楽に静かな衝撃を投げ続ける音楽家・高橋悠治の最初期作から最近作までを一望のもとに聴かせるギター作品集。ギター界のみならず現代音楽界、果ては現代芸術界全体を大きく揺るがす鬼才・笹久保伸とのコラボレーションによって、音が情報として氾濫する現代においてなお生命を保ち続ける音楽への大きな問いが立ち現れる。音楽はいまどこにいるのか、これからどこに進むのかを深く問いかける一枚。

高橋悠治(作曲)
Yusi Takahashi, composer
1974-76年 音楽雑誌「トランソニック」編集
1976年から現在まで 画家富山妙子と映像と音楽による物語を共作
1978-85年 水牛楽団を組織し市民集会で演奏 月刊「水牛通信」発行
1991-2006年 日本の伝統楽器と声のための作品
2012年 波多野睦美(声)、栃尾克樹(バリトン・サックス)と「風ぐるま」結成。バロックと新作の演奏。
著書:「音の静寂静寂の音」(平凡社)「きっかけの音楽」「カフカ 夜の時間」「カフカノート」(みすず書房)
http://www.suigyu.com/yuji/

笹久保伸(ギター、歌、朗読)
Shin Sasakubo, guitar, vocals & recitation
1983年生まれ。おもに現代音楽とアンデス音楽を演奏するギタリスト。日本でクラシックギターを学びその後ペルーに在住。アンデスの農村で音楽を採集調査しながらギタリストとしてイタリア、ギリシャ、ブルガリア、アルゼンチン、チリ、ボリビア、ペルーなどで公演。2008年頃からアート運動・秩父前衛派の活動をはじめ、音楽、映画、美術、演劇、詩、写真など様々な文脈で活動。2015年までにCD22枚と映画3作品を発表。作曲家の高橋悠治、Sylvano Bussotti、Carlo Domeniconi、杉山洋一らの新作を初演している。
http://shin-sasakubo.com

ティモシー・ハリス(朗読)
Timothy Harris, recitation
『エドワード3世』の日本初演を含む、多くのシェイクスピア劇の上演に演出家、俳優として携わる。東京で数多くの現代英語劇に出演する他、演出も行っている。NHKのドラマ『白洲次郎』ではマッカーサー元帥役を、また『龍馬伝』ではペリー提督役を演じた。また、東京ではモンテヴェルディのオペラ《オルフェオ》を指揮した他、新国立劇場のブリテン《ピーター・グライムズ》、ウォルトン《ベルシャザールの饗宴》、エルガー《海の絵》上演に際して、日本の合唱団やソリストのための英語ディクション指導を担当した。
 

ALCD-1150
¥2800+税
ルイ・クープラン:クラヴサン曲集
ルイ・クープラン (1626-1661):
組曲 ニ短調
 [1] 1 プレリュード
 [2] 36 アルマンド
 [3] 42 & 43 クーラント
 [4]  51 サラバンド
 [5] 52 カナリア
 [6] 54 パストゥレル
 [7] 55 シャコンヌ
組曲 ハ長調
 [8] 9 プレリュード
 [9] 15 アルマンド
 [10] 16 クーラント
 [11] 25 サラバンド
 [12] 27 パッサカイユ
組曲 イ短調
 [13]  6 フローベルガー氏の模倣によるプレリュード
 [14] 101 アルマンド「愛らしい人」
 [15] 105 クーラント「かわいい子」
 [16] 109 サラバンド
 [17] 102 ピエモンテ人
組曲 ヘ長調
 [18] 13 プレリュード
 [19] 67 アルマンド・グラーヴ
 [20] 68 クーラント
 [21] 72 サラバンド
 [22] 73 バスクのブランル
 [23] 78 シャコンヌ
 [24] 81 ブランロシェ氏の死に寄せるトンボー
  ※作品名の前の番号は『ボーアン写本』による
大塚直哉(チェンバロ)
〈録音〉六楽堂(北海道中札内) 2014年8月23-25日
〈使用楽器〉ジョエル・カッツマン(アムステルダム)製作(2012年)
   フレミッシュ=フレンチ タイプ 二段鍵盤 音域:FF - f3
〈解説〉森立子

 聴く者の予想を超える大胆な転調。時にミステリアスでもある和音の美しさ。優れた情緒表現・・・。西洋音楽の歴史において異端的ともいえる「プレリュード・ノン・ムジュレ(拍子のないプレリュード)」の様式をトレードマークとする17世紀フランスの大作曲家ルイ・クープランの代表的作品を収めたアルバム。
 古楽界の中堅世代を牽引する大塚直哉が奏でるテクスチュアは、大きなうねりとなって動き出し、弾かれた弦の余韻まで、すべての時間を充足した美の瞬間へと昇華させる。ミステリアスなヴェールに包まれた作曲家の真髄を露わにする意欲盤。


大塚直哉(チェンバロ)
NAOYA OTSUKA, clavecin
 東京藝術大学楽理科を経て同大学大学院チェンバロ専攻修了、アムステルダム・スウェーリンク音楽院チェンバロ科及びオルガン科卒業。チェンバロを鈴木雅明、渡邊順生、小林道夫、B.v.アスペレン、オルガンを今井奈緒子、早島万紀子、J.v.オールトメルセン、廣野嗣雄、クラヴィコードをM.v.デルフトの各氏に師事。アムステルダム郊外の聖ウルバヌス教会のオルガニストを務めたほか、ヨーロッパの各地で演奏活動を行なう。99年より東京に拠点を移し、「アンサンブル コルディエ」「バッハ・コレギウム・ジャパン」などのアンサンブルにおける通奏低音奏者として、またチェンバロ、オルガン、クラヴィコードのソリストとして活躍。様々な鍵盤楽器を用いたリサイタルシリーズ「クラヴィーアの旅」や、自身のプロデュースで開催している室内楽作品の2つの連続コンサート—東京で行われる「大江戸バロック」と河口湖円形ホールの「富士河口湖バロックシリーズ」などで高い評価を受ける。また、こうした古い時代の鍵盤楽器に初めて触れる人のためのワークショップを全国各地で行なうなど、後進の育成とバロック音楽の普及にも力を注いでおり、楽器製作家・山野辺暁彦氏とともに、クラヴィコード・チェンバロ・オルガンのワークショップ「音楽の隠れ家」を主宰。近年はさらに、CDやコンサートなど音楽事業の企画や指揮の分野にも取り組み、活動領域を広げている。チェンバロのソロCD「大塚直哉:トッカーレ[触れる]」(ALM RECORDS)、ヴァイオリンの桐山建志とのシリーズCD「J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのための作品集」全5巻(ALM RECORDS)のほか、多くの録音に参加。現在、東京藝術大学音楽学部准教授、国立音楽大学非常勤講師。宮崎県立芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場、台東区旧奏楽堂のオルガン事業アドヴァイザーを務める。「アンサンブル コルディエ」音楽監督。NHK・FM「古楽の楽しみ」案内役として出演中。
公式サイト http://homepage3.nifty.com/utremi/
 

ALCD-7191
¥2800+税
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番・第3番/幻想曲/幻想ポロネーズ
 [1]-[4] ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品35《葬送》
 [5]-[8] ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58
 [9] 幻想曲 ヘ短調 作品49
 [10] ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61《幻想》
中井正子(ピアノ)
〈録音〉稲城市立iプラザ 2014年12月24-25日
〈解説〉小鍛冶邦隆

 現代では次第に失われつつあるフランスのピアノ演奏の伝統を受け継ぐ中井正子による畢生のショパン。フランス・ノアンの夏の日々の中で集中的に紡がれたショパンの音楽が、中井の指先を経て一音一音に煌びやかな生命を得る。東京藝術大学教授の作曲家・小鍛冶邦隆による、ショパンの新たな側面を紹介する充実の解説も必読。

中井正子(ピアノ)
 MASAKO NAKAI, piano
 東京藝術大学附属高校在学中、パリ国立高等音楽院に留学。ピアノ科を審査員全員一致の1等賞首席で卒業。第3課程研究科を経て、ジュネーヴ国際音楽コンクール第3位入賞、ロン・ティボー国際音楽コンクールのフランス音楽特別賞他を受賞。国内外でのリサイタルを始め多数のオーケストラと共演。TVやラジオ放送等の出演他、レクチャーコンサート等多数の演奏活動を行う傍ら東京藝術大学ピアノ科では後進の指導にもあたっている。
 CD「ドビュッシー ピアノ作品全集I〜V」、「ラヴェル ピアノ作品全集」(ALM RECORDS)が出ており、「ドビュッシー ピアノ作品全集」全12巻、「ラヴェル ピアノ作品集」5巻等、「ショパン 名曲選集26」全3巻、「バッハ インヴェンション」「バッハ シンフォニア」(ショパン・ハンナ刊)、「ハノン」(音楽之友社)など多数の楽譜校訂をてがける。著書「パリの香り・夢みるピアノ」(ショパン刊)、「ドビュッシーと歩くパリ」「ドビュッシー ピアノ全作品演奏ハンドブック」(アルテスパブリッシング刊)がある。
http://park10.wakwak.com/~nakaimasako/


コジマ録音ディストリビュート新譜情報



LMCD-2032
\2900+税
浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ 53
 美しいアップライトピアノ 〜連弾の悦び〜

  小倉貴久子(アップライトピアノ)羽賀美歩(アップライトピアノ)
[1]-[4] C.ドビュッシー:4手のための小組曲(1889年)
 [使用楽器:ギルソン 1860年頃]
[5]-[10] G.フォーレ:4手のための6つの組曲《ドリー》作品56(1893-97年作曲)
 [使用楽器:エラール 1822年頃]
[11] T.ボンダジェフスカ-バラノフスカ:乙女の祈り(1856年)
 [使用楽器:ギルソン 1860年頃]
[12]-[14] F.プーランク:4手のためのソナタ(1939年作曲家による改訂稿)
 [使用楽器:バロワ?(エラール) 1880年頃]
[15]-[29] J.フランセ:4手のための《ルノアールによる15人の子供の肖像》(1971年刊)
 [使用楽器:バロワ?(エラール) 1880年頃]
[30]-[33] F.ブルグミュラー:25の練習曲集より 作品100(1851年頃)
 [使用楽器:エラール 1822年頃]
[34]-[38] M.ラヴェル:《マ・メール・ロワ》(1908年)
 [使用楽器:ジラフ・ピアノ 1830年頃]
[1]-[4],[15]-[29],[34]-[38] Prima 小倉貴久子/Seconda 羽賀美歩
[5]-[10] Prima 羽賀美歩/Seconda 小倉貴久子
[11] 羽賀美歩
[30]-[33] 小倉貴久子

〈使用楽器〉
1. エラール Erard ca1822
2. ジラフ・ピアノ Giraffe Piano ca1830
3. ギルソン Gilson ca1860
4. バロワ?(エラール) Barois? (Erard) ca1880
発売元:浜松市楽器博物館
〈録音〉アクトシティ浜松音楽工房ホール 2014年4月22-25日
 一般家庭で身近な楽器として親しまれている楽器、アップライトピアノ。
 グランド・ピアノに比べて音色やタッチ、響きなどの点で劣る家庭用の楽器と思われがちなアップライトピアノの起源は古く18世紀半ばにまでさかのぼり、ドビュッシーやショパンはアップライトピアノ独特の軽いタッチや甘い音色を積極的に奏で、シューマン夫妻は子供が生まれて以降、小さいながらも愛らしい音のするアップライトピアノを好むようになった。
 コンサートホールできらびやかに輝く音楽とは違った存在の、家庭内の時間を潤すアップライトピアノの音楽。それはたとえば、供に捧げられた近代フランスの連弾曲、あるいは何百万ものピアノ学習者が憧れ奏でた「乙女の祈り」そしてブルグミュラー・・・。懐かしい音色が胸に秘めた思い出をくすぐり、新たな驚きとともに楽器の可能性をおしえてくれるアルバムの登場。


小倉貴久子(アップライトピアノ)
 東京藝術大学を経て同大学大学院ピアノ科修了。アムステルダム音楽院を特別栄誉賞を得て首席卒業。第3回日本モーツァルト音楽コンクール、ピアノ部門第1位。1993年ブルージュ国際古楽コンクール、アンサンブル部門第1位。 1995年同コンクール、フォルテピアノ部門第1位と聴衆賞受賞。様々なコンサートシリーズを展開する一方、ソロ、室内楽、協奏曲なドバロックから近現代まで幅広いレパートリーで活躍。浜松市楽器博物館主催の多くのコレクションシリーズの録音やレクチャーコンサートでの演奏も高い評価を得ている。これまでにCDを40点以上リリース。それらの多くが各新聞紙上で推薦盤、「レコード芸術」誌で特選盤に選ばれている。CD《イギリス・ソナタ》は平成24年度文化庁芸術祭レコード部門〈大賞〉受賞。著書にカラー図解『ピアノの歴史(CD付き)』(河出書房新社)。校訂楽譜『ジュスティーニ:12のソナタ集 第1、2巻』(カワイ出版)。共著に『よくわかるピアニスト呼吸法』(ヤマハミュージックメディア)。監修に『よくわかる!4コマピアノ音楽史第1、2巻』(ヤマハミュージックメテ?ィア)。NHKラジオ第2《芸術その魅力》(2014年7月?9月放送)で〈モーツァルトが出会った音楽家たち〉の講師を務める。シリーズコンサート『小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》』を好評展開中。東京藝術大学古楽科非常勤講師。

羽賀美歩(アップライトピアノ):
 名古屋市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。同大学院音楽研究科修士課程古楽科フォルテピアノ専攻修了。これまでにピアノを浅井潤子、故堀江孝子、播本枝未子、佐藤俊の各氏、また作曲を寺西誠氏、室内楽を山崎伸子氏、フォルテピアノを小倉貴久子氏に師事。2歳よりヤマハにて音楽教育を受け始め、4歳でピアノを、6歳で作曲を始める。テレビ朝日系列局『オリジナルコンサート 〜私たちの創った音楽〜』に出演し、また台湾、フランスなど、海外公演を含む多数コンサートにて、自作の曲を演奏する。修士課程においては、一般的にあまり取りあげられることのない作曲家のピアノ作品について、作曲時の演奏を再現するべく、様式の考察および当時使用されたと考えられるオリジナル楽器やそのレプリカ等を使用し、演奏研究を行った。同時にショパンのピアノ作品をはじめ、室内楽ならびに歌曲作品についても広く研究し、歌曲作品を含めたプログラムでのリサイタルも行う。2011年クレムスエッグ城国際フォルテピアノコンクール第2位。2013年ブルージュ国際古楽コンクールフォルテピアノ部門第3位。伴奏ピアニストとしては第21回奏楽堂日本歌曲コンクールにおいて優秀共演者賞受賞。現在は古楽器フォルテピアノ奏者としての活動のほか、器楽や声楽の伴奏ピアニストとしても多数の演奏家と共演している。















5/27(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

チェコの超マイナー・レーベル
J&M AGENCY

レア盤!

JM 1401-2
(2CD)
\5000

カンティレーナ 童声合唱のための音楽
 [CD 1]
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  3つのモテット Op.39(*)
   来たれ、主よ(わが祈りを聴きたまえ、主よ) [Veni Domine]
   僕(しもべ)らよ、主を称えよ [Laudate pueri]
   良き羊飼いはよみがえりぬ [Surrexit pastor bonus]
 D・スカルラッティ(1685-1757):元后、憐れみ深き御母よ [Salve Regina](+)
 モンテヴェルディ(1567-1643):おお、幸いなる道 [O beatae vie](#)
 フォーレ(1845-1924):かくも偉大な 秘蹟を [Tantum ergo] Op.65
 プーランク(1899-1963):黒衣の聖母へのリタニア [Litanie a la Viegre Noire]
 モーツァルト(1756-1791):ミサ・ブレヴィス変ロ長調 K.275(**)

録音:2014年8月22-16日、聖母マリア被昇天教会(イエズス会)、ブルノ、チェコ

マルケータ・ベーモヴァー(ソプラノ(*/**))
ルツィエ・カラフィアートヴァー(メゾソプラノ(*/**))
ヤハ・ホラソヴァー、
エリシュカ・リーザロヴァー(アルト(*/**))
イジー・クレッケル、
ルカーシュ・ミク、
ルドミラ・ネトリツカー(ヴァイオリン(#/**))
パヴェル・ファイトル(ヴァイオリン(**))
ルカーシュ・スヴォボダ(チェロ(+/#/**))
カンティレーナ [ブルノ・フィルハーモニー児童&青少年合唱団]
ミハル・ヤンチーク(指揮(+/#))
ヤクプ・クレツケル(指揮(*/**))

 [CD 2]
 ドヴォルジャーク(1841-1904):4つのモラヴィア二重唱曲 Op.38(*)
   望み/りんご/小さな花冠/悲しみ
 ズデニェク・カニャーク(1910-1991):太陽(+)
 マルチヌー(1890-1959):鶏肉(#)
 ペトル・エベン(1929-2007):飛行機(#)
 ツチラト・コホウテク(1929-2011):こうのとり(#)/蛙の結婚(#)
 ブリテン(1913-1976):3つの2声部の歌 から リオの船(**)
 プーランク:小さな声(++)
   賢い女の子/いなくなった犬/学校から帰って/病気の男の子/はりねずみ
 マルチヌー:3つの聖歌 H.339(##); 主の降誕/昇天/楽園への道
 スク(1874-1935):10の歌 Op.15(***)
   悲しみ/憧れ/共同墓地/春の羊飼いたち/奇跡の水/妖精
   羊飼いと羊飼い娘/思い出/結婚への憧れ/彼らが知ってさえいれば
 ペトル・ヤノフスキー編曲:さくらんぼ(+++)

録音:2014年5月30日-6月1日、ベセドニー・ドゥーム(芸術会館)コンサートホール、ブルノ、チェコ

ヴィクトリエ・スタニュコヴァー(ソプラノ(+))
アンナ・ドラーパロヴァー(ソプラノ(***))
カテジナ・レズナロヴァー(ソプラノ(+++))
イジー・クレッケル(ヴァイオリン(##))
パヴェル・ファイトル(ヴァイオリン(**))
ルカーシュ・スヴォボダ(チェロ(+/#/**))
イジー・フルビー(ピアノ(++/##以外))
ヤナ・フラヴァーチコヴァー(ピアノ(***/+++))
カンティレーナ [ブルノ・フィルハーモニー児童&少年少女合唱団](#以外)
カンティレーンカ(児童合唱(+))
マグダレンカ(児童合唱(#))
ヴェロニカ・フルーゾヴァー(指揮(#))
ミハル・ヤンチーク(指揮(+/**/++/***))
ヤクプ・クレツケル(指揮(*/##/+++))
 チェコを代表する児童&少年少女合唱団カンティレーナは1956年に合唱指揮者イヴァン・セドラーチェク(1932-)により創設され、1967年に現在の名に改称、1984年ブルノ・フィルハーモニー所属となりました。
 ブックレットの解説はチェコ語と英語。歌詞・訳の記載はありません。




チェコの超マイナー・レーベル
KAREL PROCEK

レア盤!

CDVKP 09
(1CD)
\4000
変遷する時代における出会い
 パヴェル・ヴラニツキー(1756-1808):弦楽四重奏曲 Op.40 No.3(*)
 ヤン・エヴァンゲリスタ・キプタ(1813-1868):オルガンのための前奏曲(+)
 フランチシェク・ヴィンツェンツ・クラマーシュ [フランツ・クロンマー] (1759-1831):
  2つのクラリネットとヴィオラのための13の小品 から Nos.2, 3, 4, 7, 11(#)
スタミツ弦楽四重奏団(*)
 インドジフ・パズデラ、ヨセフ・ケクラ(ヴァイオリン)
 ヤン・ピェルシュカ(ヴィオラ) ペトル・ヘイニー(チェロ)
イジナ・ドヴォジャーコヴァー=マレショヴァー(オルガン)
ヴィート・スピルカ、オルガ・スピルコヴァー(クラリネット)
カレル・プロツェク(ヴィオラ)
録音:2014年9月12-14日、プレモントレ修道院(*/#)および聖ペテロ&パウロ教会、ノヴァー・ジージェ、チェコ




チェコの超マイナー・レーベル
KLP

レア盤!

MARB 2013-01
(1CD)
\4000
プラハチツェ歌集(1610) 後期ルネサンスの音楽
 復活の主日の朝課
  前奏曲(オルガン独奏)
  Auditorium nostrum in nomine Domini(ヴェルスス)
  Surrexit Dominus vere(インヴィタトリウム)
  Te Deum laudamus(ヒムヌス)
  DobroYe me~ Panu Bohu(ベネディカムス・ドミノ)
 主日のミサ
  トッカータ(オルガン独奏)
  Surrexit Christus hodie(主の復活の歌)
  Hospodine vaemohuci(キリエ・エレイソン)
  Slava na vysostec Bohu(グローリア)
  Vstoupil jest Kristus na nebe(キリストの昇天の歌)
  Mame v Pana Boha vYiti(クレド)
  Duch Pan svou svatou milosti naplnil srdce prudkosti(聖霊のカンツィオ)
  Ot e Bo~e vaemohouci(キリストの御身体のカンツィオ)
  Beranku Bo~i(アニュス・デイ)
 待降節の晩課
  イントナーツィオ(ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1554/1557-1612)作曲;オルガン独奏)
  Deus, in adiutorium meun intende(ヴェルスス)
  Zpivajte Panu piseH novou(詩篇98)
  Rolate coeli(ヴェルスス)
  Velice chvali duae ma Spasitele(マニフィカト)
 懺悔の歌
  TvaY laskavou obrat'(懺悔の歌)
  Uslya, Pane, modlitbu mou(カンツィオネス・アルテルナーティム)
  Je~iai, v ny Bo~e(カンツィオ)
  StvoYitel nebe i zem chtl tom sam od sebe(カンツィオ)
 四旬節の終課
  Od polu ~ivotem naaim polo~eni jsou na smrti pro hYichy naae t~ke
   (アンティフォナ;メディア・ヴィータ)
  Nyni propouatia slu~ebnika tveho(カンティクム;ヌンク・ディミティス)
  Christe qui lux es at dies(ヒムヌス)
ディシュカンチ
 ミハエラ・コリホヴァー、
 アナ・ミクラーショヴァー(ソプラノ)
 ルツィエ・コラージョヴァー(アルト)
 ヤクプ・シメク(テノール)
 スタニスラフ・プシェドタ(テノール、コラーリスト、カントル)
 ヴラディミール・ヤンタチ、
 ミハエル・トレストル(バス、コラーリスト)
 マルチン・ホリナ(オルガン、コラーリスト、レクター)

録音:2006年10月、クシェムジェ町庁舎およびチェスケー・ブジェヨヴィツェ音楽院、チェコ

 1610年頃にチェコのプラハで筆写され、チェスケー・ブジェヨヴィツェ近郊の町プラハチツェに伝わる写本に収められた作曲者不詳の音楽。テキストはラテン語とチェコ語が混在しています。
 ディシュカンチは1982年チェスケー・ブジェヨヴィツェに創設された声楽とピリオド楽器のアンサンブル。
 ハードカヴァー・CDブック仕様。チェコ語と英語の解説、歌詞(ラテン語、チェコ語)と英語訳・チェコ語訳が記載されています。





MAP


未案内旧譜

8017297009700
\2700
〔旧譜〕
J・S・バッハ(1685-1750):
 ソプラノ、オーボエと通奏低音のためのカンタータ・アリア集

  クリスマス・オラトリオ BWV248 から Flost, mein Heiland, flost dein Namen
  カンタータ BWV199 から Stimme Seufzer, stille Klagen
  カンタータ BWV187 から Gott versorget alles Leben
  カンタータ BWV75 から Ich nehme mein Leiden mit Freuden auf mich
  カンタータ BWV74 から Komm, komm, mein Herze steht die offen
  カンタータ BWV21 から Seufzer, Tranen, Kummer, Not
  カンタータ BWV202 から Sich uben im Lieben
  アンタ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 から Bist du bei mir BWV508
   (ファゴットと通奏低音による演奏)
  カンタータ BWV177 から Verleih, das ich aus Herzens Grund
  カンタータ BWV56 から Endlich, wird mein Joch
   (オーボエ、ファゴットと通奏低音による演奏)
  カンタータ BWV98 から Hort, ihr Augen, auf zu weinen
  カンタータ BWV93 から Ich will auf den Herren schaun
  カンタータ BWV1 から Erfullet, ihr himmlischen gottlichen Flammen
  カンタータ BWV144 から Genugsamkeit
  カンタータ BWV89 から Gerechter Gott, ach, rechnest du?
アンサンブル・サン・スーシ
 アレッサンドラ・ボリン(ソプラノ)
 ジュゼッペ・ナリン(オーボエ、オーボエ・ダモーレ、オーボエ・ダ・カッチャ、テナーオーボエ)
 パオロ・トニョン(ファゴット)
 ファビアーノ・メルランテ(テオルボ、アーチリュート)
 カルロ・スガッロ(コントラバス)
 マルコ・ヴィンチェンティ(ポジティヴ・オルガン、チェンバロ)
 ミケーラ・ミオッツォ(ソプラノのエコー)
 ニコロ・ドッティ(オーボエのエコー)
録音:2011年7月12-14日、聖ルチア教区教会、ペスカンティーナ、ヴェローナ県、イタリア
 

MCD 2920
(1CD-R)
\2700
〔旧譜〕
ミゲル・アンヘル・セッバ/チャイコフスキー
 チャイコフスキー(1840-1893):
  四季 Op.37b
  夜想曲 Op.19 No.4
  創作主題による幻想曲 Op.19 No.6
ミゲル・アンヘル・セッバ(ピアノ)
録音:2012年、スタジオ・コンセンティノ、ブエノスアイレス、アルゼンチン
 ミゲル・アンヘル・セッバはアルゼンチンのベテラン・ピアニスト。2013年現在サン・フアン大学(アルゼンチン)教授。
 

LRCD 123
(1CD-R)
\2700
〔旧譜〕
エウジェニオ・カティーナ:春の歌 ギター作品集
 エウジェニオ・カティーナ(1956-):
  春の歌−イサベル・アジェンデに(1999)/バルトークへのオマージュ(2006)
  ワルツ第1番(2007)/地中海の夕べ(2005)
 ニコラ・ピオヴァーニ(1946-)/エウジェニオ・カティーナ編曲:
  ライフ・イズ・ビューティフル(1997/2006)
 エウジェニオ・カティーナ: 前奏曲集(2005)から Nos.1, 4, 12, 20, 22, 24
クラウディオ・バッラービオ(ギター)

録音:2006年11月25日、2007年3月3日、7月14日、ペペロンチーノ・スタジオ、ミラノ、イタリア
 エウジェニオ・カティーナはジャズ・サクソフォン奏者からクラシカル・ギターに転向するという異色の経歴を持つイタリアのギター奏者・作曲家。クラウディオ・バッラービオはミラノでアントニオ・バルビエーリに師事したイタリアのギター奏者。

 

AICSOUND 50111
(1CD)
\2700
〔旧譜〕
アッティーリオ・デル・レ(1938-)パッサカリア集
  3人のハープ独奏者のための27のパッサカリア(1996)
   パオラ・デヴォーティ、サブリーナ・チャボッティ、エステル・ガットーニ(ハープ)
  ヴァイオリンの4つの弦のための32のパッサカリア(1996)
   フラーヴィオ・ボルトロティ(ヴァイオリン)
  7つの金管楽器 [7 8ni] のための56のパッサカリア(1995)
   ライヴリー・ブラス・アンサンブル
    フランチェスコ・タミアーニ(トランペット、ピッコロトランペット)
    カルロ・ロッセッティ(トランペット) 霧生貴之(フリューゲルホルン)
    クラウディオ・バルビエーリ、ファブリツィオ・スカーノ、
    クリスティアーノ・ボスケージ(トロンボーン)
    フェリーチェ・ダレーラ(テューバ) ルチアーノ・カッジャーティ(指揮)
  ギター・クアルテットのための30のパッサカリア(1995)
   クアルテット・エクサコルデ
    ブルーノ・コスタ(レキントギター) ファビオ・ガマレーリ(バスギター)
    マッシモ・ヴィッサッリ、マッシミリアーノ・フィリッピーニ(ギター)
  イタリアのオルガンを備えた教会における結婚式のための音楽 ト長調(1992)から
   VII - 33のパッサカリア(アンダンテ・グラーヴェ)
   ロベルト・コニャッツォ(オルガン)
録音:データ記載なし




チェコの超マイナー・レーベル
MARTIN STANOVSKY

レア盤!

KALABIS 2014
(1CD)
\2500
※収録時間約37分
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):室内楽作品集
  チェロとコントラバスのためのデュエッティーノ Op.79(1995)(+)
  無伴奏チェロのための3つのモノローグ Op.83(1996)
  ヴァイオリンとチェロのためのデュエッティーノ Op.67(1987)(*)
ヴィクトル・メザーチェク(ヴァイオリン(*))
イジー・スラーデチェク(チェロ)
ヤン・ボコウン(コントラバス(+))

録音:データ記載なし
 ヴィクトル・カラビスはチェコのチェルヴェニー・コステレツに生まれた作曲家。プラハ音楽院、カレル大学音楽アカデミーで学び、チェコ国営放送プラハ放送に勤務。1950年代後半から国際的に注目され、オペラ以外の各ジャンルに数多くの作品を残しました。
 妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルジーチコヴァー(1927-)。 当CDはヴィクトル・カラビス&ズザナ・ルジーチコヴァー財団の支援を受けて制作・発売されたものです。
 ブックレット等の表記はチェコ語のみとなっています。本体・外装に規格番号表示が無く、KALABIS 2014は弊社が付したものです。収録時間は約37分ですがフルプライスです。





チェコの超マイナー・レーベル
MUSICA GIOIA

レア盤!

CDDUOBENE 3
(1CD)
\2900
【旧譜 再入荷予定】
エドゥアルト・ドウシャ(1951-):詩的風景−音楽と文学の夕べ アデーラ・ペトチェコヴァー(朗読)
デュオ・ベネ
 ヤナ・ネウバウエロヴァー(フルート) エヴァ・ベネショヴァー(ピアノ)

録音:2010年11月12日、KC 12、モドジャニ、プラハ、チェコ
 チェコの18人の作家が書いたテキストによる音楽ドラマ的作品。本体・外装に規格品番表示がございません。





チェコの超マイナー・レーベル
ROSA

レア盤!

RD 2353
(1CD)
\3600
パヴェル・ゼメク・ノヴァーク(1957-):モノフォニーについて
  キャンドルライト(第1版、ギターのための;2009-2010)
   ヤン・トゥラーチェク(ギター)
  聖母マリアの花 I-IV(ピアノのための協和音)
   エヴァ・フティロヴァー(ピアノ)
  十字架上のキリストの最後の七つの言葉 I-VII(クラリネット独奏のための;2002)
   イジー・ムラース(クラリネット)
  ボフスラフ・レイネクに(ヴィオラとピアノのためのソナタ;2003)
   秋の小道(少しユニゾンで)/冬の風景(ほとんどユニゾンで)/ピエタ(ユニゾン I)
   ディエス・イレ(層 I)/春の風(ユニゾン II)/犬の形の雲(層 II)
   オンドジェイ・シュトフル(ヴィオラ) エヴァ・フティロヴァー(ピアノ)
  キャンドルライト(第2版、ピアノのための;2009-2010)
   エヴァ・フティロヴァー(ピアノ)
  ソナタ第2番「P・ヤクプ・ゼメクの記念に」I-II(チェロ独奏のための;1995)
   ルカーシュ・スヴォボダ(チェロ)
  ファンタジー−ユニゾン(ヴァイオリンとピアノのための;1999-2000)
   ミラン・パリャ(ヴァイオリン) オンドレイ・オロス(ピアノ)
  地上の美と楽園の美について III.I-II
   (モラヴィア民謡の主題による歌と踊りの幻想曲−
   オーボエ、ハープとピアノのユニゾンのための;2010-2011)
   ヴィレーム・ヴェヴェルカ(オーボエ) カテジナ・エングリホヴァー(ハープ)
   ダニエル・ヴィエスネル(ピアノ)
  四重奏団第3番「エヴジェン・プロツェクの記念に」
   (クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのユニゾンのための;2013-2013)
   イジー・ムラース(クラリネット) マチェイ・ヴルク(ヴァイオリン)
   オンドジェイ・シュトフル(ヴィオラ) セバスティアン・トート(チェロ)
  キャンドルライト(第3版、ギターとピアノのための;2009-2010)
   ヤン・トゥラーチェク(ギター) エヴァ・フティロヴァー(ピアノ)

録音:データ記載なし
 パヴェル・ゼメク・ノヴァークはブルノ音楽院で学んだ後、ブルノのヤナーチェク音楽アカデミーでミロスラフ・イシュトヴァーン(1928-1990)、ロンドンでジョージ・ベンジャミン(1960-)、パリでジェラール・グリゼー(1946-1998)に師事したチェコの作曲家。
 このアルバムには彼がハーモニー、ポリフォニーを用いないユニゾン、モノフォニーの可能性を探究した作品が収められています。





チェコの超マイナー・レーベル
VIT SPILKA

レア盤!

ZRDISC 8373
(1CD)
\4000
【旧譜 再入荷予定】
クライン、スピルカ、ゾウハル、ハース:弦楽のための作品集
 ギデオン・クライン(1919-1945):弦楽合奏のためのパルティータ
 ダリボル・スピルカ(1931-1997):
  悲しみ、室内弦楽のためのイル・テンポ(1992)
  弦楽合奏のためのパルティータ イ長調(1977)
 ヴィート・ゾウハル(1966-):帰還(弦楽とチェンバロのための;2006/2010)
 パヴェル・ハース(1899-1944):弦楽合奏のための練習曲(1943)
アンサンブル・オペラ・ディヴェルサ
ヴィート・スピルカ(指揮)

録音:2012年7月1日、2013年5月12日、ブルノ音楽アカデミー・コンサートホール、ブルノ、チェコ

アンサンブル・オペラ・ディヴェルサは室内オペラの上演のため1999年に創設。2005年に弦楽合奏団としての活動を開始しました。外装に規格品番表記がございません。ご了承ください。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


チェコの超マイナー・レーベル
BENO BRACHT SOCIETY

レア盤!

SBB 012-14-02
(3CD)
\5400
グノー(1818-1893):オペラ「ファウスト」(チェコ語歌唱)(*)
 [ボーナス・トラック]
 アレヴィ(1799-1862):オペラ「ユダヤの女」から ラシェルよ、主の恵みにより(+)
 ボイエルデュー(1775-1834):オペラ「白衣の婦人」から 来たれ、やさしい君よ(#)
 マイアベーア(1791-1864):オペラ「アフリカの女」から おお、パラダイス(**)
 オーベール(1782-1871):
  オペラ「ポルティチの唖娘」から Du pauvre seul ami fidele(**)
  オペラ「フラ・ディアボロ」から J'ai revu nos amis(**)
ベノ・ブラフト(テノール:ファウスト)
カレル・カラシュ(バス:メフィストフェレス(*))
ヴァーツラフ・ベドナーシュ(バリトン:ヴァランタン(*))
マリア・タウベロヴァー(ソプラノ:マルグリート(*))
カルタ・クラーソヴァー(メゾソプラノ:マルト(*))
アントニーン・イェジャーベク(バリトン:ジーベル(*))
ヤン・ソウマル(バス:ブランデル(*))
チェコスロヴァキア放送合唱団(*/+)
イジー・ピンカス(合唱指揮(*/+))
プラハ放送管弦楽団
フランチシェク・ディク(指揮)
録音:1950年(*)、1951年(+)、1953年(#)、1954年(**)、チェコスロヴァキア放送スタジオ、プラハ、チェコスロヴァキア



<メジャー・レーベル>

SONY



8887505143-2
\2600→\2390
レナ・ベルキナ / 甘き瞬間〜ベルカント・アリア集
 1) ロッシーニ:歌劇『チェネレントラ』序曲,
 2) ベッリーニ:歌劇『カプレーティとモンテッキ』〜「喜ばしい気持で」,
 3) ロッシーニ:歌劇『湖上の美人』〜「胸の思いはあふれ」,
 4) ロッシーニ:歌劇『オテロ』〜「柳の根元に座り(柳の歌)」,
 5) ベッリーニ:歌劇『アデルソンとサルヴィーニ』〜「暗雲の後に」,
 6) ドニゼッティ:歌劇『アンナ・ボレナ』〜「このような手に負えぬ炎は」,
 7) ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』〜「今の歌声は」,
 8) ドニゼッティ:歌劇『ラ・ファヴォリータ』〜
   「これがまことか・・・私のフェルナンド」,
 9) ロッシーニ:歌劇『チェネレントラ』〜
   「悲しみと涙のうちに生まれて」
レナ・ベルキナ(メゾ・ソプラノ),
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
ミュンヘン放送管弦楽団

 「ロッシーニも彼女の声の魅力にうっとりすることだろう」と称賛され、今ヨーロッパで熱い注目を浴びるウクライナ出身のメゾ・ソプラノ歌手、レナ・ベルキナのソニー・クラシカルへのデビュー・アルバムです。
 ベルキナは、キエフとライプツィヒでリポブシェクらに声楽を学び、2012年までライプツィヒ歌劇場の専属歌手として「エフゲニー・オネーギン」のオルガ役、「イタリアのトルコ人」のザイーダ役など、数多くの作品に出演。2012年にデュイスブルク劇場での「セビリャの理髪師」でのロジーナ役で絶賛を浴び、たちまち注目の歌手となりました。
 2012/2013シーズンからウィーン国立歌劇場の専属となり、「フィガロの結婚」「皇帝ティートの慈悲」「コジ・ファン・トゥッテ」「セビリャの理髪師」「チェネレントラ」「ばらの騎士」「ナクソス島のアリアドネ」「ボリス・ゴドゥノフ」などに出演し高い評価を得ています。また2013年には来日し、新国立劇場での「フィガロの結婚」のケルビーノ役で出演しています。彼女が最も得意としているのは、ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティなど、このアルバムに収録されているベルカント・オペラ。もちろん技術的なものは難なく、低域から高域まで実にバランスのとれたなめらかな声で歌い上げ、何よりも彼女の表現力の幅広さを感じさせてくれます。
 現代楽器とピリオド楽器の垣根をこえ、世界各地で活躍する指揮者アレッサンドロ・デ・マルキが、彼女の声質と表現を理解し、見事なバックを務めあげています。

 【録音】2014年10月, ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ(デジタル:セッション)



 

DHM


8887510293-2
\2600
ヴィヴァンテ/ベラは私の女〜初期バロック歌曲集
 1) ビアージョ・マリーニ:Allegrezza del nuovo Maggio,
 2) ピエトロ・アンドレア・ツィアーニ:Vanne pur Lidia,
 3) ビアージョ・マリーニ:Invito all'amorosoriposo,
 4) シジズモンド・ディンディア:Voglio il mio dolor scoprir,
 5) フラミニオ・コッラーディ:Baci, cari e graditi,
 6) クラウディオ・モンテヴェルディ:Ardo, e scoprir,
 7) フランチェスコ・コルベッタ:Ciacona,
 8) ビアージョ・マリーニ:Il verno,
 9) シジズモンド・ディンディア:Langue al vostro languir,
 10) ビアージョ・マリーニ:Le rugiade,
 11) ビアージョ・マリーニ:Amante adolorato,
 12) バルトロメオ・バルバリーノ:Filli mia dove ten vai,
 13) シジズモンド・ディンディア:Ecco filli mia bella,
 14) シジズモンド・ディンディア:La mia filli crudel,
 15) ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー:Gagliarda,
 16) バルトロメオ・バルバリーノ:Bella e la donna mia,
 17) バルトロメオ・バルバリーノ:Alma mia dove ten vai【演奏】
ヴィヴァンテ
 (ルネッサンス、初期バロック・アンサンブル)
トーレ・トム・デイヴィス、
エリック・ライダル(テノール)
クリストファー・ディッキー
 (テオルボ、バロック・ギター、コラシオーネ)
アンネ・マリー・ドラゴシツ(チェンバロ、オルガン)
ダニエル・ピルツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロック・ギター)
ラインヒルト・ヴァルデク(バロック・ハープ、リコーダー)

 2人のテノール歌手と4人の器楽奏者からなるオーストリアの古楽アンサンブル『ヴィヴァンテ』のドイツ・ハルモニア・ムンディへのデビュー・アルバムです。
 ベルギー人のテノール、トーレ・トム・デニスとアメリカ人のテノール、エリック・ライダルを中心に、テオルボ、バロック・ギター、チェンバロ、オルガン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハープ、リコーダーなどを演奏する器楽奏者4人からなる『ヴィヴァンテ』は、バロック時代の知られざる作曲家や忘れられた作品の演奏に力を入れ、2005年、メルクで開催された国際バロック音楽祭のシュメルツァー・コンクールで優勝して以来、オーストリアを中心にヨーロッパ各地の音楽祭などで活躍しています。テノールの二重唱に器楽の伴奏という組み合わせは、17世紀前半にイタリアで栄え、マドリガル、舞曲や宗教音楽などで使われ、ヨーロッパ全体に広がりました。今作では、モンテヴェルディやフレスコバルディの同時代の作曲家によるそうした声楽曲を収録したもの。
 しっとりとしたリュート歌曲というよりは、かき鳴らすようなギターによる伴奏、それの上で歌われるテノール、またはテノール二重唱など、これまでにはなかった独特の愁いを帯びた思いと情熱さが加わった音楽が魅力的です。

 【録音】2012年5月、オーストリア、ウィーン、コレギウム・カルクスブルク(デジタル:セッション)
 レコーディングの様子→ https://www.youtube.com/watch?v=UxrEz_yQILkhttps://www.youtube.com/watch?v=yyAF9CQlp9o




<国内盤> 


オクタヴィア・レコード

OVCC-00120
(SACD Hybrid)
\3200+税
FIREWORKS -3本のトランペットとオルガンによる祭典-
 シャイト:戦いの組曲
 テレマン:アリア
  (トランペットと2つのオーボエのための協奏曲ニ長調より第3楽章)
 ヴィヴァルディ:協奏曲ト長調RV310
  ※マティアス・ヘフスとクリスチャン・シュミットのデュオ
 J.S.バッハ:「管弦楽組曲」より
 ヘンデル:組曲ニ長調
 リンドベルイ:夏の牧舎の古い賛美歌
マティアス・ヘフス(トランペット)
辻本憲一(トランペット)
佐藤友紀(トランペット)
クリスチャン・シュミット(オルガン)
 荘厳なるトランペット3本とオルガンの響き。
 世界最高峰のトランペット奏者マティアス・ヘフスに集う輝かしいハーモニー!
 世界最高峰のトランペット奏者、マティアス・ヘフス最新盤の登場です。今回共演しているのが、彼の教え子である二人の名手。ひとりは日本を代表するトランペット奏者、東京フィルの首席奏者辻本憲一、もうひとりは東京交響楽団の首席奏者佐藤友紀で、ヘフスを加え日独最強トリオとなりました。
 トランペット3本が華麗なテクニックを存分に披露。お互いの音が重なり合って生まれるハーモニーの充実感とサウンドの重厚感とともに共存する美質は、聴く者を幸福な世界へと導き、その“三位一体”のサウンドにぜひ包まれて下さい。また、オルガン奏者のクリスチャン・シュミットは現在ドイツで最も活躍をする一人。高い技術とサウンドでアルバムに彩りを加えています。
 収録曲は、定番のものばかりで、すべてマティアス・ヘフスの編曲です。
 金管アンサンブルの重要レパートリー、「シャイト:戦いの組曲」をはじめ、「G線上のアリア」を含む「J.S.バッハ:管弦楽組曲」抜粋など人気曲がずらりと並んでいます。マティアス・ヘフスのクリスチャン・シュミットのデュオで収録されている「ヴィヴァルディ:協奏曲」ではトランペットの妙技が存分に発揮されています。
 トランペットの師弟が共鳴し合う、まさに「楽興の時」。「トランペットの喜び」とも言えるこのアルバムをお聞き下さい。
 2014年11月20-22日 那須野が原ハーモニーホール にて収録
 
OVCT-00114
(SACD Hybrid)
\3200+税
若林顕(ピアノ)
 リスト:ピアノ作品集

 ハンガリー狂詩曲第2番
 コンソレーション 第3番
 オーベルマンの谷 (巡礼の年 第1年スイスより)
 メフィスト・ワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」
 愛の夢 第3番
 スペイン狂詩曲
 ペトラルカのソネット第104番 (巡礼の年 第2年イタリアより)
 イゾルデの愛の死 (ワーグナー/リスト編)
若林顕(ピアノ)
 輝く音色で表現する、華麗なるリストの世界。
 ラフマニノフ、ベートーヴェン、チャイコフスキー…とCDをリリースしてきた若林顕の最新盤はリストの作品集です。広く有名な人気の名曲を集めました。
これまでも主要レパートリーとして演奏してきたリスト作品。テクニックはもちろんのこと、豊かに歌う芳醇で多彩な音色と、ダイナミックな演奏は秀抜です。
 今年50歳を迎える若林顕の「現在」を聴くことができる、記念的アルバムとなりました。ぜひ、お聴きください。
 2014年12月2-4日 東京・稲城?プラザ にて収録
 

OVXL-00092
(ダイレクト・カットSACD Hybrid)
\20000
マーラー:交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」
 -ワンポイント・レコーディング・ヴァージョン-
エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
 千変万化のオーケストラ・サウンドのワンポイント録音を究極の「ダイレクト・カット盤」で!
 都響=インバルの新・マーラー・ツィクルス。交響曲第7番の「エクストン・ラボラトリー・ゴールド・ライン」ワンポイント・レコーディング・ヴァージョン、その究極ともいえる「ダイレクト・カットSACD」盤の登場です。
 繊細なマンドリンやギターのソロ、対照的なテナー・ホルンのソロや打楽器群が放つ鮮やかな音色まで、千変万化のオーケストラ・サウンドをワンポイント録音ならではの自然な臨場感で、一点の曇りもなくリスニングルームに再現します。
 2013年11月8日 横浜みなとみらいホール、11月9日 東京芸術劇場 にて収録













5/26(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AEOLUS


AE-10471
(SACD HYBRID)
\2800
シャルル=マリー・ウィドールのオルガン交響曲
 ウィドール:
  オルガン交響曲第1番ハ短調 Op.13-1
  オルガン交響曲第2番ニ長調Op.13-2
マーティン・バンバウアー(オルガン)
 19世紀オルガンの名工アリスティド・カヴァイエ=コルが製作したパリのサン=シュルピス教会のオルガンで聴く、「フランスのオルガン交響曲の父」シャルル=マリー・ウィドール(1844−1937)のオルガン交響曲。
 サン=シュルピス教会は、ウィドール自身が教会オルガニストを長年務めていた教会でもあり、世界最大級の教会オルガンの荘厳な音色をAeolusの高音質SACDで聴くことができるのもポイント。

 ※録音:2008年5月、サン=シュルピス教会(パリ)




CHRISTOPHORUS


CHR 77397
\2600
エロスとタナトス 〜
 ルネサンスの愛の歌と死者のための単旋律聖歌

ケン・ズッカーマン(サロード)
チャント1450

 2003年にバーゼル・スコラ・カントルムで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、"チャント1450"が歌う「エロスとタナトス」は、スペイン・ルネサンスの作曲家、フアン・デル・エンシーナの愛の歌(エロス)と死者のためのグレゴリオ聖歌(単旋律聖歌)(タナトス)を組み合わせたプログラム。
 スペインの詩人・作曲家であるケン・ズッカーマンによるサロード(北インドの古典音楽で使われる弦楽器)の即興が随所に加わり、アルバムの完成度を高めている。

 ※録音:2013年4月、5月、9月、ドイツ




DREYER GAIDO


CD 21092
\2500
死せる屍に 〜 マーラー、ムソルグスキー、ヒンデミット:歌曲集
 マーラー:亡き子をしのぶ歌
 ムソルグスキー:死の歌と踊り
 ヒンデミット:メランコリーOp.13、死せる屍に Op.23a

バルバラ・ヘーフリング(メゾ・ソプラノ)
ヘリアン弦楽四重奏団
ソフィー・リュッケ(コントラバス)
アマンダ・アンダーソン(チェロ)

 グバイドゥーリナの「絞首台の歌」(CD 21071)を歌ったバルバラ・ヘーフリング(バーバラ・ヘフリング)が歌う、マーラー、ムソルグスキー、ヒンデミットの歌曲集は、「死」をテーマにした選曲。
 マーラーとムソルグスキーは、「声楽と弦楽五重奏」版の世界初録音。

 ※録音:2014年1月13日−16日、ハノーファー
 

CD 21089
\2500
テルクテの出会い 〜 音楽と文学のプログラム ヘレーネ・グラス(朗読)
ギュンター・グラス(朗読)
リスト・ヨースト(指揮)
RIAS室内合唱団
カペラ・デ・ラ・トーレ
 ドイツのノーベル賞作家、ギュンター・グラス(1927−2015)の作品「テルクテの出会い(Das Treffen in Telgte)」を、ギュンター・グラス自身と娘のヘレーネ・グラスが朗読し、モンテヴェルディやシュッツなどの音楽を組み合わせた、言葉と音楽のコラボレーション。

 ※録音(ライヴ):2014年6月29日




FRA BERNARDO



FB 1502793
\2500→\2290

フンメル:ソナタと変奏曲
 フルートまたはヴァイオリンとピアノ伴奏のためのソナタ ニ長調 Op.50
 ヴァイオリンまたはフルートとピアノ伴奏のためのグランド・ソナタ イ長調 Op.64
 チェロとピアノのためのモンフェッリーナ風変奏曲 ニ短調 Op.54
 ピアノ、フルートとチェロのためのロシアの主題によるアダージョ、変奏とロンド

リンデ・ブルンマイア=トゥッツ(フラウト・トラヴェルソ)
ヤープ・テル・リンデン(チェロ)
バルト・ファン・オールト(フォルテピアノ)
 ヤープ・テル・リンデンのフンメル!
 ピリオド楽器による世界初録音!フンメルの室内楽作品集!

 ムジカ・アンティクヮ・ケルン、イングリッシュ・コンサート、アムステルダム・バロック・オーケストラの首席チェリストを務めたオランダ古楽界の巨匠、ヤープ・テル・リンデンらによる、ヨハン・ネポムク・フンメル(1778−1837)の室内楽作品集が、オーストリアのFra Bernardoから登場!
 優れたピアニストとしても名声を博し、現在でもピアノ作品の録音が多いフンメルだが、ここではフルート・ソナタ、チェロ変奏曲、そしてピアノ、フルート&チェロのための変奏曲という、多方面に才能を発揮した天才フンメルの新たな魅力が詰め込まれている。

 ※録音:2008年10月20日−23日、Kartause Mauerbach(オーストリア)




HYPERION



CDA 68080
\2400→\2190
ギャリック・オールソン(ピアノ)
ドビュッシー、プロコフィエフ、バルトーク:練習曲集

 ドビュッシー:12の練習曲 L143
 プロコフィエフ:4つの練習曲 Op.2
 バルトーク:3つの練習曲 Op.18(Sz72, BB81)
ギャリック・オールソン(ピアノ)
 ギャリック・オールソンのエチュード集!ドビュッシー、プロコフィエフ、バルトーク!

 1966年ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、1968年モントリオール国際コンクール、そして第8回ショパン国際ピアノ・コンクールで第1位に輝いたアメリカの名ピアニスト、ギャリック・オールソン。小品の熟達者として高い評価を得るオールソンのHyperion第5弾では、ドビュッシー、プロコフィエフ、バルトークの練習曲をまとめた意欲的なアルバムが登場!
 ショパンに献呈されたドビュッシーの「12の練習曲」、プロコフィエフの革命的な「4つの練習曲」、そしてあまり知られていないバルトークの「3つ練習曲」。フランス、ロシア、ハンガリーと国は違えど、それぞれ1915年、1909年、1918年と近い時期に作曲された3つの練習曲。十分な技術はもちろんのこと、演奏会用として鑑賞に堪える高い表現力が求められるこれらの難曲を、世界的なショパン弾きとして名を馳せたオールソンの明晰な音色と豊かな表現力で聴かせてくれる。

 ※録音:2013年12月16日−18日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)







チェコ放送ラジオサービス 


CR 0025-2
\2500
エディタ・アドレロヴァー/アヴェ・マリア
 J・S・バッハ(1685-1750)/グノー(1818-1893):アヴェ・マリア
 ヘンデル(1685-1759):オペラ「リナルド」から アヴェ・マリア
 フォーレ(1845-1924):アヴェ・マリア(*)
 ヴラジーミル・ヴァヴィロフ(1925-1973):カッチーニのアヴェ・マリア
 サン=サーンス(1835-1921):アヴェ・マリア(*)
 ローベルト・シュトルツ(1880-1975):アヴェ・マリア
 ドヴォルジャーク(1841-1904):めでたし海の星/アヴェ・マリア
 シューベルト(1797-1828):アヴェ・マリア
 フランク(1822-1890):アヴェ・マリア
 ヴェルディ(1813-1901):オペラ「オテロ」から アヴェ・マリア
 ベッリーニ(1801-1835):オペラ「テンダのベアトリーチェ」から 平和の天使(*)
 グノー:おお、聖なる贖い主よ(悔悟)
 フランク:天使の糧(*)
エディタ・アドレロヴァー(メゾソプラノ)
ヤナ・ステール(ソプラノ(*))
トマーシュ・ハーラ(ピアノ)

録音:2013年8月、チェコ放送プルゼニュ支局スタジオ、プルゼニュ、チェコ

エディタ・アドレロヴァーは1971年チェコのパルドゥビツェに生まれたメゾソプラノ。パルドゥビツェ音楽院卒業直後、プルゼニュ・オペラでビゼーの「カルメン」の主役を歌いデビュー。近年はコンサート活動を中心としています。

 

CR 0717-2
\2500
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):室内楽作品集
  ヴァイオリンとチェロのためのデュエッティーノ Op.67(1987)(*)
  ピアノ三重奏曲 Op.39(1974)(+)
  2つのヴァイオリンとピアノのための奇想曲 Op.85(1998)(#)
  ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ Op.28(1967)(**)
  無伴奏チェロのための3つのモノローグ Op.83(1996)(++)
  無伴奏チェロのためのロンド・ドラマティコ Op.86(1998)(++)
オンドジェイ・レーブル(ヴァイオリン(++以外))
ヤナ・ルドヴィーチコヴァー(ヴァイオリン(#))
ルカーシュ・ポラーク(チェロ(*/+/++))
ミロスラフ・セケラ(ピアノ(+/#))
モニカ・クノブロホヴァー(チェンバロ(**))

録音:2011年(*/+)、2012年(#/**/++)、スタジオ・マルチーネク、プラハ、チェコ

ヴィクトル・カラビスはチェコのチェルヴェニー・コステレツに生まれた作曲家。プラハ音楽院、カレル大学音楽アカデミーで学び、チェコ国営放送プラハ放送に勤務。1950年代後半から国際的に注目され、オペラ以外の各ジャンルに数多くの作品を残しました。妻はチェンバロ奏者のズザナ・ルジーチコヴァー(1927-)。



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CARUS



83.336
(10CD)
\8400→\7690

ラインベルガー:宗教的声楽音楽集 10CD ボックス

CD. 1 (83.113)
 1. ミサ曲 変ホ長調(カントゥス・ミサ) op.109
 2. 詩編第84番による賛歌 op.35
 3. スターバト・マーテル ト短調 op.138
 4. 5つの賛歌 op.140
 5. 夕べの歌「われらのもとにとどまりたまえ」 op.69 No.3
  ヨハネス=クリストフ・ヘッペル(バリトン)
  フリーダー・ベルニウス指揮
  アンサンブル・シュトゥットガルト
   録音:1988年

CD. 2 (83.323から)
 1. 男性合唱のためのミサ曲 変ロ長調 op.172
 2. 男性合唱のための「アヴェ・マリア」 ヘ長調 aus op.172
 3. 男性合唱のためのミサ曲 ヘ長調 op.190
  エベルハルト・メッテルニヒ指揮
  リンブルク・コレギウム・ヴォカーレ
   録音:1991年

CD. 3 (83.146)
 1. ミサ・ブレヴィス ヘ長調 op.117
 2. 混声合唱のための5つのモテット op.40
 3. 復活祭の賛歌 op.134
 4. 3つの宗教的歌曲 op.69
 5. 受難の歌 op.46
  ジェイムス・フランクハウザー指揮
  ヴァンクーヴァー・カンタータ・シンガーズ
   録音:1998,1999年録音

CD. 4 (83.140から)
 1. ミサ曲 ヘ短調 op.59
 2. レクイエム ニ短調 op.194
  ヴォルフガング・シェーファー指揮
  フランクフルト・カントライ
   録音:1996年

CD. 5 (83.329)
 1. 3つのイタリアの賛歌 op.96
 2. 「あなたの住まいのなんと愛らしきことか」 詩編 op.35から
 3. ミサ曲 変ホ長調 op.155
 4. 6つの2声による賛歌 op.118
  ローレン・ラインハード(ソプラノ)
  モーナ・エドムンドソン指揮
  ヴァンクーヴァー・エレクトラ女性合唱団
   録音:1998,1999年

CD. 6 (83.158)
 1. ミサ曲 ト長調 op.151
 2. 降臨節のための9つのモテット op.176
 3. 「キリストはわれらのために従順であらせられた」 op.107 No.5
 4. ミサ曲 イ長調 op.126
 5. 「瞑想」 op.133 No.2
  ホルガー・シュペック指揮
  ラスタット・ヴォーカル・アンサンブル
   録音:2002年

CD. 7 (83.410)
 1. ミサ曲 イ短調 op.197
 2. 4つのモテット op.133
 3. 5つの賛歌 op.107
 4. 5つのモテット op.163
  ゲオルク・グリュン指揮
  ザールブリュッケン室内合唱団
   録音:2009年

CD. 8 (レクイエム:83.414、6つの宗教的歌曲:83.140)
 1. レクイエム op.84
  ゲオルク・グリュン指揮
  ザールブリュッケン室内合唱団
 2. 6つの宗教的歌曲 op.157
  クラウス・メルテンス(バリトン)
  エドガー・クラップ(オルガン)
   録音:2008年

CD. 9 (83.431)
 1. 2声による6つの賛歌 op.118
 2. 4つの賛歌 op.54
 3. めだたし女王 WoO.54 No.2
 4. アヴェ・マリア WoO.7 No.1
 5. マリアの賛歌 op.171
 6. 4つの悲歌的賛歌 op.128
  リディア・トイシャー(ソプラノ)
  クリスティーネ・ミュラー(メゾ・ソプラノ)
  アンネッテ・マルケルト(アルト)
  カイ・ヨハンセン(オルガン)
  ゲッツ・ペイヤー(ピアノ)
   録音:2009年

CD. 10 (83.111)
 クリスマス・カンタータ「ベツレヘムの星」 op.164
  リタ・シュトライヒ(ソプラノ)
  ディートリヒ・フィッシャ=ディースカウ(バリトン)
  ロベルト・ヘーガー指揮
  グラウンケ交響楽団
  バイエルン放送合唱団
   録音:1968年

縦:13cm,横:13cm,奥行き:3cm の紙ボックスです。

 CARUSレーベルがCD発売当初から進めてきた非常に人気の高いラインベルガーの作品をお求めやすい価格でBOX化しました。
 各CD番号の横にあるカッコ内の番号は、以前また現在発売されている同タイトルのカタログ番号です。



 ラインベルガー。1839年生まれのドイツ・ロマン派作曲家である。
 この時代といえばムソルグスキー、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、グリーグ、ビゼーら天才作曲家が相次いで誕生したクラシック音楽家百花繚乱の時代。ただそんな大作曲家の影に隠れて、今ではラインベルガーの名前が話題に上ることは少ないし、CDやコンサートで取り上げられることもほとんどない。しかし彼の合唱曲、オルガン曲は今もってその分野の愛好家から熱烈に支持されている。
 ブラームスやシューマンといった伝統的なドイツ音楽の流れを身に受け、作品の所々にシューベルト、モーツァルトも感じさせる。そしてそれら大作曲家の最も美しい部分だけをすくいとったような清純で敬虔なラインベルガーの音楽。初めて彼の音楽を耳にした人は、ふと立ち止まってしばし耳を傾けるに違いない。それくらいラインベルガーの音楽は清らかで、人の心を素直にさせる何かがある。それは人の手によるものでありながら、何百年という歴史の中で常に神と対峙しながら流れてきたドイツ音楽が生んだ、奇跡的な(しかし自然な)神の声の発現であるかのように思える。
 ラインベルガーの音楽は決して劇的に盛り上がったり、必要以上に聴くものを威嚇したりすることはない。全編穏やかに、そして淡々と進行する。あたかもそよ風や小川のせせらぎのように。そしてそよ風や小川のせせらぎがそうであるように、彼の音楽も、意識しない人にはまるで無色透明の空気のように流れていくが、一度耳をすませると限りないイマジネーションと安らぎを与えてくれる。
 そして何度聴いても何度聴いてもまた聴きたくなる。それはゆがんだ現代社会の中でよどみ変形した人の心を、ゆっくりとおだやかに元の自然な姿に戻してくれるような、そんな優しい音楽だからか。

 ラインベルガーを聴きたい人にそのすべてを聴いたほうがいいとは言わない。代表作のオルガン作品も立派だし、今回取り上げた合唱作品もすばらしい。しかし数は少なくても一枚のアルバムを何回も何回も聴いてほしい。ぜいたくな歌唱陣で彩られたCARUSレーベル最大のベストセラー・アルバム「ベツレヘムの星」(83.111)、ラインベルガーにしてはめずらしい暗澹たるおももちで開始されるドイツ・ロマン派の知られざる傑作「レクイエム」(83.140)、どこまでも澄み切った人知れぬ湖のような宗教曲集(83.146)、個人的には最も愛聴している「スターバト・マーテル」などの入った作品集(83.113)など、それぞれに素敵な魅力がある。

 あなたが、「これは」、と思ったアルバムをどうかたっぷりじっくり聴いてほしい。




<国内盤>


GRAMOLA


GRML98982
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
シュールホフ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 ①ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 作品7/WV24(1913)
 ②ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 WV91(1927)
 ③ヴァイオリンとピアノのための組曲 作品1/WV18(1911)
 ④無伴奏ヴァイオリン・ソナタ WV 83(1927)
  ※曲順は②③④①
デュオDS
ダビド・デルガード(ヴァイオリン)
シュテ—ファン・シュミット(ピアノ)
 もっと知られるべき大天才のひとりシュールホフ!
 凄腕の室内楽デュオ、ユダヤ東欧風の味わい豊かに。
 多士済々のチェコ近代。しかしマルティヌーやヤナーチェクらをよそに知名度が低いままの天才作曲家が、何人か——そこには、第二次大戦で収容所送りになり、命を落とした天才たちも含まれています。クレイン、ハース、シュールホフ…作品の認知が遅れたためか、再評価は進んでいるものの、マルティヌー他の巨匠たちほどの認知度に追いつくにはまだまだといったところ、こうして単体作曲家のアルバムが出てきてくれるのは実にありがたいこと!ここではシュールホフを集中的にとりあげ、ユダヤの伝統の象徴ともいうべき楽器・ヴァイオリンのための室内楽作品をすべて聴ける...欧州最前線で活躍中のデュオDS、ヴァイオリンのデルガードはスペイン人、ピアノのシュミットはドイツ人。Gramolaではスペイン20世紀初頭の巨匠トゥリーナのヴァイオリン作品集(GRML98859)が魅力的でした。聴きやすさと尖鋭性とが相半ばするシュールホフ初期〜中期の作例、つまりナチス政権の台頭など誰も思いも寄らなかった頃の作品だけに、私たちはそこに余計な悲劇の影を感じる必要もなく、純粋に音楽美を追う喜びに身を任せられる——スリリングな両楽器の絡み合い、真摯にして抜け目ない無伴奏ソナタの魅力、発見の喜びに満ちた1枚!解説日本語訳付です。




PASSACAILLE


PSC1007
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ナポリの甘き笛
 〜18世紀、後期バロックのナポリにおける
     リコーダーのためのソナタと協奏曲〜

 1. フィオレンツァ:リコーダー協奏曲 イ短調
 2. マンチーニ:リコーダーと通奏低音のための
          ソナタ第7番 ハ長調
 3. ローザ:リコーダーと通奏低音のためのシンフォニア
 4. レーオ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ
 5. プッリ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ
 6. マンチーニ:リコーダー・ソナタ 第19番〔協奏曲〕
 7. フィオレンツァ:リコーダーと通奏低音のためのソナタ
 8. サルリ:リコーダー・ソナタ〔協奏曲〕
イネシュ・ダヴェーナ(各種リコーダー)
アンサンブル・ラ・チガーラ
 (古楽器使用)
 痛快に飛びまわるリコーダーの美!南欧の名手たちと古典派前夜のすがすがしいイタリア芸術を堪能!
 夏が近づいてくると、心そそられるようになるのが「ナポリのバロック音楽」。イタリア半島の南側は長らくスペイン領だったことも影響しているのかどうか、18世紀頃からオペラの本場として絶大な存在感を高めてゆくこの欧州随一の古都からは、かのスカルラッティ父子を筆頭に、ポルポラ、レーオ、ヨンメッリ、トラエッタ、パイジェッロ、チマローザ…と、18世紀後半にいたるまで欧州各地を賑わせた敏腕オペラ作曲家たちが続々と巣立って行きました。しかし彼らの技芸を支えたのは、歌い手ばかりではなかった...
 ナポリではチェロ、ヴァイオリン、リコーダーなど、他の地域とは明らかに一線を画したクオリティを誇る楽器演奏の伝統も培われていました。本盤ではそうしたナポリ楽派の器楽世界から、軽やかな超絶技巧もなんのその、しなやかな美音で歌心たっぷり私たちを魅了してくれる、オーガニックなリコーダー・サウンドの作り手たちを続々と紹介してもらえます!
 欧州新世代随一の凄腕が集まるEns.ラ・チガーラの確かな演奏で、レーオやマンチーニのように比較的この分野では知られている側の作曲家たちから、まったくの無名人たちの名品まで、流麗そのもののリコーダー・サウンドを堪能。
 


PSC939
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ベートーヴェン、ラノワ:ピアノと管楽器のための五重奏曲
 1. ベートーヴェン:
  ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
 2. ラノワ:
  ピアノと管楽器のための五重奏曲第2番 変ホ長調(1812)
ハルシオン・アンサンブル
  (古楽器使用)
平井千絵(fp)
アンナ・シュタール(ob)
ニコラ・ボウド(cl)
カレン・リビシェフスキ(hr)
ヤニ・スナーボルィ(fg)
 古典派の広がりを実感せずにおれない古楽器録音、待望の登場!欧州古楽界最前線、多忙な名手たちと。
 フォルテピアノ界隈は、録音・実演を問わず日本でも着実に新たな盛り上がりを見せています。
 新世代の名手たちの活躍もめだつなか、現代ピアノでは再現しえないニュアンスを当時の楽器に遡って再現、鈴木秀美とのベートーヴェン録音やモーツァルト独奏曲集などで高い評価を博してきた平井千絵が、オランダ時代からの友人たちと録音した1枚が今も入手可能と判明!ご本人確認の末、日本語解説付での流通を確保いたします。
 フォルテピアノと管楽器4本との五重奏形態は、モーツァルトが「自身の最高傑作」と呼んだKV453の名品以後、古典派時代に少なからぬ名曲が生まれた分野ですが、ここではその代表例ともいうべきベートーヴェンの若書きと、後期古典派時代に作家としても音楽教師としても活躍したオーストリアの才人ラノワ(ベルギー系の貴族の一門の出身)の思いがけない充実作をじっくりと。
 ゼフィーロやアニマ・エテルナ、シャンゼリゼ管、レ・タラン・リリークなど最前線の名門楽団の盤でメンバー表を賑わせてきた俊才奏者たちとの洗練された古楽器演奏——
 当時の音色と呼吸感あればこそ、未知の名品の本領も発揮されるところ。意外な作品での充実名演に、3巨匠に限られない古典派への興味が深まること必至!の1枚です。




ZIG ZAG TERRITOIRES



ZZT360
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2800+税
ボッケリーニ:室内編成による作品さまざま
 〜協奏曲・五重奏曲・ディヴェルティメント〜

 1. ギター五重奏曲 第7番 ホ短調 G.451
 2. フルートと弦楽五重奏のための
    ディヴェルティメント 第3番 G.463
 3. チェロ協奏曲 ニ長調 G.480
 4. フルート五重奏曲 ニ短調 G.436
マルコ・チェッカート(vc)
アカデミア・オットボーニ(古楽器使用)
マヌエル・グラナティエーロ(ft)
フランチェスコ・ロマーノ(g)
 小規模編成だから聴こえてくる、室内楽と協奏曲の親和性!イタリア凄腕集団、はざまの名匠の全貌を。
 「その名を冠した有名曲」の存在感や名演奏家としての名声がアダとなって、作曲家としての技量が見過ごされてきた天才たち…前者ではパッヘルベル、ドリゴ、ゴセックなど、後者ではゴベール、エネスク、ルビンシテインなどがその好例でしょうが、そのどちらでもあるのがボッケリーニ!
 稀代の名手としてチェロ独奏の可能性を飛躍的に高めた一方、室内楽や交響曲も続々出版して売れていた…にもかかわらず、とある弦楽五重奏曲のメヌエットが比類ない名曲だったため、その1曲ばかりが有名に。しかし近年のバロック・チェロ奏者たちが積極的にその作品をとりあげ、とくにビルスマ、コワン、鈴木秀美、ナジッロら各世代の凄腕たちのおかげで、その復権はかなり進んできたようです。
 ここではアマンディーヌ・ベイエールやキアラ・バンキーニらの楽団で闊達なソロを聴かせてきた名手チェッカートが、稀代の名手たちとその室内楽世界を探求。古楽器での演奏が少ないフルート入りの作品、ボッケリーニが先鞭をつけたジャンルであるギター五重奏曲、さらには室内編成での協奏曲まで、どれをとってもスリリングかつ繊細な名演でこの選曲は嬉しい!
 ギター五重奏曲では活躍地スペインの異国情緒も香り、フルート作品でのロココ気分も愛らしく。もちろん解説訳付です!






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