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≪第84号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2015/10/6〜


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像


 




10/9(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


.

AGOGIQUE



AGO 015
(3CD)
\7000→\6490
ロミーナ・バッソ!
 そしてファビオ・ビオンディ!!
   そしてアレッサンドロ・スカルラッティ!!!

スカルラッティのオペラ、
 ビオンディが指揮&ソロ・ヴァイオリンを弾いて登場!


  A.スカルラッティ:ドイツ王カルロ(カール)
ロミーナ・バッソ
 (コントラルト/ロタリオ(カルロの異母兄弟))
ロベルタ・インヴェルニッツィ
 (ソプラノ/ジュディッタ(カルロの母))ほか
スタヴァンゲル・シンフォニー・オーケストラ
ファビオ・ビオンディ(指揮&ソロ・ヴァイオリン)


 録音:2009 年11月30-12月4日

 これって店主のために出してくれたアルバムなのか・・・

 かねてから紹介したいと言いつづけて来たアレッサンドロ・スカルラッティのオペラ。
 そして指揮はあのビオンディ。今回はソロ・ヴァイオリンも弾いているという!
 さらに主役の悪役がロミーナ・バッソ!!!

 ああ!!

 でも3枚組のバロック・オペラなんて長すぎるって??

 いえ、人生に比べればあっという間です。



 稀代の天才メロディーメーカー、アレッサンドロ・スカルラッティのオペラの登場。指揮はビオンディ。
 A. スカルラッティの第79 作目にあたるこのオペラ「ドイツ王カルロ」は、カルロ王、のちに神聖ローマ帝国におけるカール2 世となった人物を題材としています。
 といっても主人公カルロは黙役。というのもカルロは幼い子供という設定で、王の年の離れた兄(異母兄弟)が王国を支配しようとし、カルロを殺そうとする・・・といった物語。
 音楽は、レチタティーヴォでは物語をすすめ、アリアでは心情を歌う、という典型的なナポリ・バロックのオペラのスタイルをとっています。稀代のメロディーメーカーと称されるだけあって、どのアリアも劇的な表情に満ち、超絶技巧のパッセージもちりばめられており、聴きどころ満載。
 ビオンディは指揮のほか時折挟み込まれるヴァイオリン・ソロも担当しており、策略に満ちた物語をもりたてます。




アレッサンドロ・スカルラッティって誰?という人のために

先日紹介のエリザベス・ワッツの
アレッサンドロ・スカルラッティ・アリア集
仏HM
HMU 807574
(SACD HYBRID)
\2700

エリザベス・ワッツ(ソプラノ)
 アリアの巨匠〜アレッサンドロ・スカルラッティ作品集

 A.スカルラッティ(1660-1725):
  1. アリア「Figlio! Tiranno! O Dio!」〜オペラ「グリゼルダ」(1721) より
  2. アリア「私の心は嫉妬に燃え(Se geloso e il mio core)」* 〜
   セレナータ「Endimione e Cintia」(1705) より
  3. アリア・パストラーレ「彼はお生まれになった」〜
   カンタータ「Non so qual piu m’ ingombra」(1716) より
  4. この新しい問題に(A questo nuovo affanno)〜オペラ「Eraclea」(1700) より
  5. 私が楽しんでいる間に(Mentr’ io godo)〜
   オラトリオ「La Santissima Vergine del Rosario」(1707) より
  6. くすんだ影(Ombre opache)〜
   カンタータ「Correa nel seno amato」(1690) より
  7. レチタティーヴォ
   「メランコリーな鳥が歌うところで(Qui, dove … Torbido, irato)」&
  8. アリア「Torbido, irato, enero」〜セレナータ「エルミニア」(1723)より
  9. アリア「祝いの声で」* 〜
   アリア集「7 Arie con tromba sola」(1703-08)より
  10. レチタティーヴォ「O vane speme!」〜
   アリア「Cara tomba del mio diletto」〜
   オペラ「Mitridate Eupatore」(1706)より
  11. アリア「Sussurrando il venticello」〜オペラ「Tigrane」(1715) より
  12. アリア「キューピッドよ、翼をあげよErgiti, Amor, su i vanni」〜
   オペラ「Scipione nelle Spagne」(1714) より
  13. アリア「Esci omai」**、アリア「Dolce stimolo al tuo bel cor」〜
   オペラ「Mitridate Eupatore」(1706) より
  14. アリア「D’ amor l’ accesa face」より〜
   セレナータ「Venere, Amore e Ragione」(1706)より
  15. アリア「Io non son di quei campioni」〜
   オペラ「La Statira」(1690) より
  16. シンフォニア、アリア「戦いに A battaglia」* 〜
   カンタータ「A battaglia, pensieri」(1699)
エリザベス・ワッツ(ソプラノ)
イングリッシュ・コンサート
ローレンス・カミングス
 (指揮&通奏低音)
*マーク・ベネット(トランペット)
**ヒュー・ダニエル(ヴァイオリン)
 
アリアの巨匠アレッサンドロ・スカルラッティの作品集、イギリスの注目歌手、エリザベス・ワッツの強烈な歌声

 録音:2014年11月、ロンドン・オール・ハロウズ教会、ゴスペル・オーク/multichannel



 アレッサンドロ・スカルラッティのオペラに接してほしい・・・

 アレッサンドロ・スカルラッティ。
 みんな名前は知っている。
 そしてスカルラッティに二人いることも知っていて、その親父か息子かどっちかだということも知っている。・・・でもどっちかは知らない。ましてや作品を聴いたことはない。
 アレッサンドロは親父のほうである。息子はイタリアからスペインに渡って鍵盤ソナタの王様となったドメニコである。このドメニコのほうはみんな比較的知っているし、いまでもかなり頻繁に取り上げられるので聴く機会も少なくない。
 一方のアレッサンドロ。この人の音楽を聴く機会は、現在ほとんどない。

 ・・・しかし音楽史を勉強した人ならば、誰もがこの人の偉大さを知り、この人のオペラを聴いておかなくチャと思うはずである。
 まず一般的に知られるのは、モンテヴェルディの次に現れた最大最高のオペラ作曲家であり、百十いくつのオペラを書いた「ナポリ派」の創始者・・・というようなこと。
 しかしそうした外見上のことだけでなく、ベルカント・アリアによる新しいオペラの形を作り上げ、ソナタ形式の原型を作り上げ、イタリア風序曲を確立したことで後の交響曲の出発点を作り上げたということは案外知られていない。そして沈滞しつつあったヴェネツィアからオペラの覇権をナポリに移したことで当時の音楽全体の鮮度と未来を獲得せしめたということもあまり知られていない。言ってみればモンテヴェルディによって生まれたバロック音楽の流れを、一気に奔流としてパワー・アップさせた大偉人なのである。
 ・・・そうしたことを考えると音楽史全体への影響というのはとてつもなく大きいものがある。その影響力はコレッリやヴィヴァルディよりもはるかに大きかったといっていい。
 だからそのことを知った人は誰でもアレッサンドロの作品、もちろんオペラを聴きたくなる。

 ・・・しかしCDがないのである。

 まったくないわけではない。しかしそれだけの大偉人であり、それだけの膨大な数のオペラを書いたとは思えないほど現在リリースされているCDは少ない。美しくはあるが代表作ではない宗教作品や室内楽作品ばかりなのである。
 しかし・・・それも無理はない。いま、バロック・オペラを好き好んで聴く人はあまりいない。さらに当時の作品をどこまで再現できるか、その困難さが常に付きまとう。しかもそのうえ、上演時間はかなり長い。3,4時間になる。だからアレッサンドロに限らずバロック・オペラがCDでリリースされることはきわめて希なのである。結局アレッサンドロの偉大さが現代に蘇ることはない。

 そうした中で今回のような傑作アリア集のようなアルバムがリリースされることは非常にありがたい。





ビオンディって誰・・・という人のために

2回目の「四季」を含む
ビオンディ/ヴィヴァルディ:協奏曲集
EMI/VIRGIN 4枚組セット 4CD\2400

Vivaldi Concertos
VBS-6484082
(4CD)
\2400

ビオンディ/ヴィヴァルディ:協奏曲集


「和声と創意の試み」−12の協奏曲集 作品8
CD1
「四季」
1.協奏曲 第1番 RV269 「春」
2.協奏曲 第2番 RV315 「夏」
3.協奏曲 第3番 RV293 「秋」
4.協奏曲 第4番 RV297 「冬」
5.協奏曲 第5番 RV253 「海のあらし」
6.協奏曲 第7番 RV242
CD2
1.協奏曲 第11番 RV210
2.協奏曲 第10番 RV362 「狩」
3.協奏曲 第9番 RV236
4.協奏曲 第8番 RV332
5.協奏曲 第6番 RV180 「喜び」
6.協奏曲 第12番 RV178

「調和の霊感」−12の協奏曲集 作品3
CD3
1.協奏曲 第2番(2つのヴァイオリン、チェロと弦楽合奏のための) RV578
2.協奏曲 第1番(4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV549
3.協奏曲 第6番(ヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV356
4.協奏曲 第5番(2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV519
5.協奏曲 第4番(4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV550 
6.協奏曲 第3番(ヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV310
CD4
1.協奏曲 第8番(2つのヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV522
2.協奏曲 第7番(4つのヴァイオリン、チェロと弦楽合奏のための) RV567
3.協奏曲 第11番(2つのヴァイオリン、チェロと弦楽合奏のための) RV565
4.協奏曲 第9番(ヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV230 
5.協奏曲 第10番(4つのヴァイオリン、チェロと弦楽合奏のための) RV580
6.協奏曲 第12番(ヴァイオリンと弦楽合奏のための) RV265
ファビオ・ビオンディ
 (ヴァイオリンと指揮)
エウローパ・ガランテ
 

 およそヴィヴァルディの「四季」を聴いて泣くなんてことが考えられるだろうか。
 すごい。すごすぎる。
 始め一回目の録音と比べてどこがどう違うか調べようなどと呑気に思って聴き始めたら・・・。
 絶句。
 なんじゃこりゃ。普通じゃない。ここまでできるのか。ここまで楽想を膨らませ、ここまでニュアンスをこめて、ここまで自由に装飾音を敷き詰め、ここまで意表を突く表現をちりばめることができるのか。わずか40分あまりの間に。まるで楽想の宝庫。これほどまでに演奏家の才能のものすごさを直接感じ取れることのできるアルバムは滅多にない。
 ・・・・細部の細部まで徹底的に磨き上げながら、でも即興的な香りを十分に残し、最初から最後まで聴く人を呆気に取らせたまま終わる。今まで聴いたどんな演奏とも全然違う。まるでロック。これはクラシックというジャンルだけで収めておく演奏ではない。今回も衝撃的なアルバムは数多くあったけれど、これはちょっとすごすぎた。聴く前にそれなりの覚悟を。「一回目とどっちがいいか」なんて安易な気持ちで聴き始めると大火傷する。だからやたらすべての人に「お薦め」とは言わない。
 ・・・これはとても危険なアルバム。

 1回目の録音OPUS111盤は、メジャー・レーベルが全盛だった90年代前半に、まるで稲妻のように登場した。マニアの一ジャンルに過ぎなかった「古楽器演奏」が、このアルバムで一気に市民権を得て、90年代のクラシックCD界の流れを変えた。
 とはいえ、旧盤が自主制作の良質な映画だとしたら、この2回目の録音はリメイク・ハリウッド版。どちらも衝撃的だが、1回目の録音は鋭利な刃物でスパスパ切っていく感じで、2回目のほうは大きなナタでズガーンとぶったぎる感じ。破壊的。

 「四季」を含む「和声と創意の試み」と、さらに「調和の霊感」をカップリングにしてお安くなった限定盤セット。





 さらに1回目の「四季」もご紹介しておきましょう。
今聴いても、何度聴いても、いつ聴いても、やっぱり衝撃的。


ビオンディ、1回目の「四季」
Vivaldi: The Four Seasons
NAIVE
V 5112
\2000
歴史的アルバム
 ビオンディ&エウローパ・ガランテによる1回目の「四季」

ヴィヴァルディ:
 ヴァイオリン協奏曲集「四季」Op.8
 ヴァイオリン協奏曲ホ短調
 チェロ協奏曲ニ短調R.407
 2つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調
 ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調
ファビオ・ビオンディ(Vn & 指)
エウローパ・ガランテ
それまでの演奏スタイルをひっくり返したビオンディの最初の「四季」ほか、新編集によるきわめつけのヴィヴァルディ。刺激満載の内容。









ロミーナ・バッソって誰?という人のために

ヴィヴァルディ:「新発見」作品集!
NAIVE OP 30480 1CD¥2500→\2290


 ぶっとんだ。久々にぶっとんだ。もうたいていのことでは驚かなくなってきたが、これにはぶっとんだ。
 こんな曲があるのだ。
 この1曲目。
 ひょっとしたらサルデッリはこのアリアを見つけてこのアルバムの制作を思いついたんじゃないかと思うくらいすごい。
 残りの曲は聴かなくてもいいからこの曲だけでも聴いて、と言いたくなるくらいすごい。
 当時の超人カウンター・テナーが歌ったであろう超英雄的なアリア。すでに楽譜は散逸してしまっているオペラ「アルジッポ」の1曲。
 そりゃあもうコロラトゥーラなんてあまっちょろいもんじゃない。超人的、というより怪人的なすさまじい歌唱で聴いているあなたの脳天を直撃する。歌によって斬首されることがあるとしたらこういう曲。聴くだけで鮮血がほとばしるようなそんな歌。

 当時のオペラ劇場なんて所詮謀議の巣か愛の巣だったに違いないが、おそらくこのアリアが始まる前には観客全員客席に戻ってステージを食い入るように眺めていたはず。だからこそヴィヴァルディは超人気作曲家だった。
 モーツァルトも腰を抜かすようなこんなとんでもないアリアを書いたヴィヴァルディ・・・絶対に普通の男じゃなかったはず。


 それにしてもロミーナ・バッソって・・・すごい。
 往年のカストラートを思わせる強烈で突き刺すような声量・声質、そしてコロラトゥーラなんて可愛いもんじゃない変幻自在の歌唱力。
 こんなすさまじい歌手が今の時代にも存在していたのだ!!

 というかこの人がいたからこそこの歌のすごさが伝わってきたのだ。先日別の人で聴いたら・・・普通のアリアになっていた。


Vivaldi - New Discoveries
OP 30480
\2500→¥2290
ヴィヴァルディ:「新発見」
 アリア「Se lento ancora il fulmineまだ光が遅いなら」
 協奏曲ト短調RV478a(2つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ト短調RV806(フラウト・ドリットと通奏低音のための)
 モテット「Vos invito私はあなたを喚ぶ」(アルト、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ニ長調RV798(ヴァイオリン、通奏低音のための)
 協奏曲 ト短調(オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための)
 アリアRV749.32
  「Se fide quanto belle星よ、おまえたちが美しいのと同じくらいに誠実ならば」
 ソナタ ニ長調RV810
モード・アンティコ、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
ロミーナ・バッソ(Ms)
パオロ・パッラストリ(Ob)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
ベッティーナ・ホフマン(Vc)
録音:2008年5月

バッソ、もっと怖そうな人かと思っていたけど、わりと優しそうな人だった・・・
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=irP4QhqtRmU
.








APARTE



AP 105
\2600→\2390
ジョルジュ・オンスロー(1784-1853):弦楽四重奏曲集
 1. 弦楽四重奏曲 ハ短調 op.8-1
 2. 弦楽四重奏曲 変ロ長調 op.10-3
 3. 弦楽四重奏曲 イ長調 op.8-3
ルッジェーリ弦楽四重奏団
 〔ジローヌ・ゴーベール=ジャック(Vn)、
  シャルロット・グラタール(Vn)、
  デルフィーヌ・グランベール(Vla)、
  エマニュエル・ジャック(Vc)〕
 ガット弦で聴くオンスロー

 録音:2015年1月/60’26

 「レ・タラン・リリク」や「アマリリス」といった名門の中核で活躍する名手たちが2007 年に結成した室内楽アンサンブル、「ルッジェーリ四重奏団」によるジョルジュ・オンスローの弦楽四重奏曲集第2 弾。
 既にリリースされているオンスロー:弦楽四重奏曲集(AGO 006) のいわば続編にあたります。
 オンスローは1784 年、クレルモン=フェランで生まれ、同地で亡くなりました。音楽院で学ぶこともなく、作曲した3 つのオペラもあたたかい評価を得られず、いわばメインストリームからは外れた存在だった彼は、「才能あるアマチュア」などと称され、長い間忘れ去られた存在でした。現在急速に評価が高まっています。
 オンスローの弦楽四重奏曲12 曲は1814 年に完成され、どれも流麗さとエレガンスに満ちています。
 ルッジェーリ弦楽四重奏団のメンバーによる巧みなアーテキュレーションや強弱の表情づけにより、オンスローの世界が生き生きと輝いています。


旧譜
AGOGIQUEのアルバムだが前作に当たるらしい
George Onslow: String Quartets
AGOGIQUE
AGO 006
\2600→\2390
ルッジェーリ四重奏団
 G.オンスロー(1784-1853):弦楽四重奏曲集

  (1)弦楽四重奏曲 ニ短調 op.10-2※
  (2)弦楽四重奏曲 ヘ短調op.9-3
  (3)弦楽四重奏曲 変ホ長調op.21-3※
   ※世界初録音
   (また、いずれの作品もガット弦による演奏は世界初録音)
ルッジェーリ四重奏団
 ジローヌ・ゴベール=ジャック(Vn)、
  シャルロット・グラタール(Vn)、
  デルフィーヌ・グランベール(Va)、
  エマニュエル・ジャック(Vc)
 世界初録音となるガット弦での演奏に注目必至!ルッジェーリ四重奏団による、オンスロー:弦楽四重奏曲集

 録音:2011 年6 月13-17 日、ポール・ロワイヤル・デ・シャン(フランス)

 「レ・タラン・リリク」や「アマリリス」といった名門の中核で活躍する名手たちが2007 年に結成した室内楽アンサンブル、「ルッジェーリ四重奏団」によるジョルジュ・オンスロー(1784-1853)の弦楽四重奏曲集。オンスローは19 世紀に活躍したフランスの作曲家ですが、生前はむしろドイツで高い評価を受けたことでも知られます。近年ようやく再評価の動きが生まれつつある作曲家を取り上げたこと自体も魅力的ですが、何よりもまず注目されるのは、本アルバムが世界初録音となるガット弦を用いた演奏であることでしょう!しかも、ニ短調と変ホ長調の作品はそれ自体が世界初録音!アンサンブルの響きは全体的に柔らかく、ガット弦ならではの絶妙なまろやかさを持った強弱のコントラストが絶品です。
 ハイドンやモーツァルトの作風を思わせながらも、所々にシューベルトのようなドラマティックかつメランコリックな響きが垣間見えるオースローの弦楽四重奏曲。誇張されたしつこさを控えた、清廉な情感にあふれた旋律の数々に聴き入ります。最後に収録された変ホ長調op.21 は、彼がオペラジャンルへと作曲活動を転身する前に書いた作品。瞑想にひたるような第3 楽章のラルゲットの美しさは、かのベルリオーズのお墨付きとか。アルバムを通して躍動感と鷹揚感の対比が美しく、ルッジェーリ四重奏団の清廉とした演奏がその魅力をさらに引き立てます。彼らの演奏は一つ一つの音の輪郭が非常に明瞭で、アンサンブルがクリアに響いてくるのも印象的。古典派とロマン派ファン、双方の方々に是非聴いて頂きたい注目盤です!




オンスロー、立派な交響曲も4曲あります。

CPO 999747-2
\2800
ジョルジュ・オンスロー (1784-1853):

 交響曲第1番 ニ長調 Op. 42
 交響曲第3番 ト長調 Op. 71
ハノーヴァー放送フィルハーモニー管弦楽団
ヨハネス・ゴリツキ (指揮)
録音: 2002年

CPO 999738-2
\2800
ジョルジュ・オンスロー (1784-1853):

 交響曲第2番 ニ長調 Op. 42
 交響曲第4番 ト長調 Op. 71
ハノーヴァー放送フィルハーモニー管弦楽団
ヨハネス・ゴリツキ (指揮)
録音: 1999年

 オンスローはオペラ全盛の19世紀前半のパリにあってひたすら器楽曲を書き続けた作曲家で、「フランスのベートーヴェン」とも言われています。
 シュポアやリースなどとともに、ベートーヴェンの亜流と見なされがちなオンスローですが、確かに楽聖の影響は強いものの、「けっこうやるじゃん」という交響曲に仕上がっています。
 第2番の第1楽章は「第9」の第1楽章を思わせるところがありますし、短調でものものしく始まる第4番の序奏など、思わず身を乗り出してしまうほど。
 第4番の終楽章は「風の動き(ラインの思い出)」と題され、いかにも心地良いそよ風のような曲で、ここだけ浮いた感じもありますが、これはこれで美しい音楽です。





 

AP 107
\2600
ピアノ・アンコールズ
 1. ガーシュウィン:私の彼氏/2. ハンガリー舞曲第1番/
 3. シベリウス:悲しきワルツ/
 4. ワーグナー:侯爵夫人のアルバムに/5. ファリャ:火祭りの踊り/
 6. カバレフスキー:ロシア民謡による舞曲風変奏曲
  (やさしい変奏曲op.51より第2番)/
 7. C.P.E. バッハ:ソナタ H.245(カンタービレ)/8. アルベニス:タンゴ/
 9. グリーグ:春に寄す(抒情小品集第3集より第6曲)/
 10. グノー:マリオネットの葬送行進曲/11. ドビュッシー:月の光/
 12. スクリャービン:練習曲 op.2-1/13. プッチーニ:アルバムの一葉/
 14. シューベルト:楽興の時 op.94-3/15. チャイコフスキー:感傷的なワルツ/
 16. ショパン:ノクターン op.9-2/17. プロコフィエフ:騎士たちのおどり/
 18. J.S. バッハ:プレリュード BWV 999/19. モーツァルト:バターつきパン/
 20. シューマン:詩人は語る(子供の情景終曲)/
 21. サティ:ジムノペディ第1番
トリスタン・プァッフ(ピアノ)
 ピアノの名曲アンコール・ピース集

 録音:2015年1月/63’50

 演奏会で、本編プログラムを堪能した後、アンコールを聴くのはまた一段と楽しいもの。フランスのピアニスト、トリスタン・プァッフが、自らがよくアンコールとして演奏する愛奏曲を集めた1 枚をリリース。リラックスして楽しみたい1 枚です。




ATMA CLASSIQUE


ACD2 2731
\2100
ピーター= アンソニー・トーニ(1959 〜 ):Responsio
 ・入祭唱 ・キリエ ・応唱1 ・グローリア
 ・応唱2 ・クレド  ・奉献唱 アヴェ・マリア
 ・サンクトゥス ・応唱3 ・アニュス デイ
 ・応唱4 アヴェ ヴェルム コルプス ・イテ ミサ エスト
ジェフ・ライリー(バス・クラリネット)
スージー・ルブラン(ソプラノ)
アンドレア・ルードヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
ジョン・ポッター(テノール)
 最古の通作ミサ曲を素材とした、カナダの現代作曲家トーニの注目作6世紀隔てても変わらない、普遍的な「祈り」の世界へ

 録音:2013年8月

 一人の作曲家がミサ曲全曲を作曲した最古のものとして有名な、ギョーム・ド・マショーの「ノートルダム・ミサ曲」。その曲を素材として丸ごと使用しつつ、新たな光を紡ぎだしているのが2013 年に初演された四重唱とバス・クラリネットのための「Responsio」です。
 四重唱の敬虔なコラールの中でうごめき、コラールと絡み合い、時にコラールを遮るように翻るバス・クラリネットは、14 世紀と21 世紀の橋渡し役。ピーター= アンソニー・トーニという作曲家の眼を通したマショーが蘇り、14 世紀のマショーと21 世紀の作曲者、演奏者、聴き手との間に対話が生まれるとき、普遍的な「祈り」の世界が広がります。2014 年ノヴァスコシヤ州副総督マスターワークス芸術賞受賞作。
 
ACD2 2724
\2100→\1890
古風な佇まいの音色が聴き手を17世紀のイタリアへ誘います
 ドニ・リュート・ブック
  ペルージャ-17世紀:リュート作品集

 小品集
  ・へ長調(ファルコニエーリ作のコレンテを含む)
  ・ト短調
   (カプスベルガー作のテデスコのトッカータ、
    アルカンジェロのトッカータを含む)
  ・変ロ短調(ファルコニエーリ作のガリアルダを含む)
  ・ト短調
  ・ハ短調(カプスベルガー作のテデスコのトッカータを含む)
シルヴァイン・ベルジェロン(リュート)
 17世紀初頭のイタリアの調べ
 リュートの大家、シルヴァイン・ベルジェロンが奏でるリュート作品集

 録音:2014年5月

 1620 年〜 1640 年頃に編纂されたリュート曲集「ドニ・リュート・ブック」。
 イタリアのペルージャに保存されていたその曲集は、リュートの作品集であると同時に教則本でもあったとも言われ、17 世紀初頭イタリアのリュート音楽の豊かさを今に伝えています。
 超絶技巧的なパッセージや半音階、大胆な転調などを含む曲の数々は、技術的にも音楽的にも演奏者に多くを要求します。
 録音されていないものも多いこの曲集の中から、このCD で25 曲を調性ごとにグループ分けして演奏しているのはリュート演奏の大家シルヴィアン・ベルジェロン。
 古風な佇まいの音色が聴き手を4 世紀前のイタリアへ誘います。




ELOQUENTIA


EL 1544
\2600
天空のコンセール
 グレゴリオ聖歌より
  ・1月1日の祝日 
  ・クリスマス
  ・エティエンヌ(ステファノ)の聖日(12月26日) 
  ・1月6日(顕現節)
アンサンブル・オブシディエンヌ
エマニュエル・ボナルド(指揮)
 ジョングルールの生まれ変わりのアンサンブルによるワールドミュージックのようなグレゴリオ聖歌

 録音:2014年5月

 ジョングルール(吟遊詩人)の集まりであると名乗るアンサンブル・オブシディエンヌによる、グレゴリオ聖歌集。即興演奏もまじえ、不思議なワールドミュージックのようなグレゴリオ聖歌を聴くことができます。




EVIDENCE


EVCD 011
\4000
ピエール・バルトロメー:旅路のエディプス王
 4幕から成るオペラ
 台本:アンリ・ボショ
ジョゼ・ヴァン・ダム(エディプス王)
ヴァレンティーナ・ヴァレント(アンティゴネ)他
ダニエレ・カッレガーリ(指揮)
モネ劇場管弦楽団&合唱団
 エディプス王の物語に基づくモネ劇場の新作オペラ

 録音:2003年3月

 ピエール・バルトロメーは1937 年ブリュッセル生まれ。ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェン・トレーニング・プログラムで学び、ピアニストとしても活躍しました。1977 年から99 年まで、リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督を務め、ヨーロッパ、アメリカ、日本で数多くの初演およびツアーを行いました。バルトロメーの宗教作品はサヴァールによって初演され、その折にこの「OEdipe sur la route」のプロジェクトが生まれたといいます。劇場がバルトロメーに委嘱したのが1999 年、そして2003 年3 月にモネ劇場で初演されました。
 シンフォニー・オーケストラ、合唱、12 人の独唱者、2 名の黙役(訳者)、そして何名かのエキストラを要する大規模な作品です。ソナタ形式を思わせる第1 幕、ドラマティックなスケルツォのような第2 幕、緩徐楽章の第3 幕、そして終幕の第4 幕となります。エディプス王の悲劇をもとにしたボショの台本に、全体的に不安感をあおるような雰囲気の音づくりがなされています。
 

EVCD 014
\2600
エチオピアのメロディー(ライヴ録音)
 1. Wollo 2. アビシニアのフォリア 3.Ambasale
 4. オラツィオ・ミキ・デッラルパ:Non Chinate
 5. Gorague 6. Derbabba 7. タランテラ 8. Gonder
 (アルファベット表記のタイトルはエチオピアの伝統音楽)
XVIII-21・ル・バロック・ノマド
ジャン=クリストフ・フリッシュ(指揮)
 エチオピアに根付くキリスト文化

 録音:2013年2月

 オルガンがリスボンを出てアビシニア(現エチオピア)の中心地に船とラクダによって運ばれたこと、あるいはナイルの源近くにはカトリックの教会が今なお建っていること、あるいは17 世紀のアムハラ音楽(エチオピアの言語)が17 世紀の論文で扱われていることなどを想像することができるでしょうか?これらはすべて事実。エチオピアに古より根付くキリスト文化と、エチオピアの聖なる儀式に欠かせないダンスを融合させたのがこの1 枚。
 20 年以上前に結成されたグループ、XVIII-21・ル・バロック・ノマドは、ヨーロッパの伝統と他の国々の音楽の共通点を見つけ、聴衆に提示する音楽活動を展開しています。
 キリスト文化とエチオピアの意外なつながりに驚く1 枚です。




LIGIA DIGITAL



LIDI 0302290
\2500→\2290
ハルモニウムの音色に酔う
 天上の声〜第2帝国のサロン・ミュージック

 1. アヴェ・マリア(ヴァヴィロフ/伝カッチーニ)〔声, Vn, Vc, Pf, ハルモニウム〕
 2. グノー:The Sea, Hath Its Pearls〔声, Vn, Pf, ハルモニウム〕
 3. J.S.バッハ/フランソワ・ドゥプ編:アリア(管弦楽組曲第3番より)〔Vn, Pf, ハルモニウム〕
 4. ショーソン:聖セシリアの賛歌〔声, Vc, ハルモニウム〕
 5. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 op.13 より第2楽章〔Vn, Ph, ハルモニウム〕
 6. ビゼー/フレデリク・ブリッソン編:アニュス・デイ〔声, Vn, Pf, ハルモニウム〕
 7. マスネ:アヴェ・マリア(原曲:タイスの瞑想曲)〔声, Vn, Pf, ハルモニウム〕
 8. L-J.A. ルフェーヴル・ウェリ:聖処女のための賛歌〔声, Vn, Pf, ハルモニウム〕
 9. アレクサンドル・バッタ:あきらめ〔Vn, Vc, Pf, ハルモニウム〕
 10. シューベルト/オリヴィエ・シュミット編:アヴェ・マリア〔声, Vn, Vc, Pf, ハルモニウム〕
 11. L-J.A. ルフェーヴル・ウェリ:15世紀のトゥーレーヌ(全6曲)〔Pf& ハルモニウム〕
マリー=フランソワーズ・モロー、
 マリティヌ・ロティエ(ソプラノ)
コリーヌ・マッセ(ヴァイオリン)
セシル・グリザール(チェロ)
パスカル・オフレ(ピアノ)
フランソワ・ドゥプ(ハルモニウム)
 ハルモニウムの音色に酔うフランス第2 帝政時代のサロン・コンサートの再現

 ハルモニウムを中心に据え、フランス第2 帝政時代(1851-1870 年)のサロン・コンサートを再現する試みのCD。様々な楽曲が様々な編成で演奏されており、楽しめます。ハルモニウムの音色もふくよかにとらえられています。


フランス第二帝政
 1852年から1870年まで存在した君主政体。
 ナポレオン・ボナパルトの甥であるルイ=ナポレオン(ナポレオン3世)が1851年12月2日にクーデターによって議会を解散し、新たな憲法を制定した上で国民投票によってフランス皇帝に即位した。
 第二共和政期において、とりわけ六月蜂起後に保守・反動化した議会は、幅広い民衆の支持を得ることに失敗していた。こうして反議会に傾いた民衆をルイ=ナポレオン大統領は取り込むことに成功した。クーデターによる議会打倒を経て成立した第二帝政(第二帝国)は、権威主義的・反議会主義的な統治体制である一方、国民投票によって指導者を選出し、幅広い民衆に支持基盤をおいた点で、人民主権的、民主主義的な性格も有していた。 (wikipediaより)




MUSO


MU 009
\2600
アリアンとオルフェ:フランス・バロックのカンタータ集
 ・ジャン= フィリップ・ラモー:
  カンタータ「オルフェ」〜声楽と器楽合奏のための
 ・ミシェル・ランベール(1610-1696):
  宮廷のアリア「愛する人の影」(リュート伴奏つき宮廷歌曲)
 ・エリザベト・ジャケ=ド=ラ=ゲール(1665-1729):
  ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、
  通奏低音のためのソナタ1番 ニ短調
 ・フィリップ・クルボワ(1705-1730):カンタータ「アリアン」
 ・マラン・マレ(1656-1728):シャコンヌ
ハスナー・ベンナーニ(ソプラノ)
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 〔ドミティユ・ギロン(ヴァイオリン&指揮)、
  ファビアン・ルセル(Vn)、
  アンア・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)、
  ゴルジュ・バルテル(フラウト・トラヴェルソ)、
  ロバン・ファロ(バス・ヴィオール)、
  ロナルド・マルタン・アロンソ(バス・ヴィオール)、
  ヴァンサン・フリュッキガー(テオルボ、バロック・ギター)、
  トーマス・ソルターニ(チェンバロ&指揮)〕
 フランス・バロックの華麗な調べで語られる、ギリシャ神話の名場面

 録音:2015 年4 月27 日-28 日、6 月9 日-10 日/60’26

 ギリシャ神話の有名な場面「オルフェウスの冥府下り」と「アリアドネの置き去り」に焦点を当てた、フランス・バロック・カンタータの世界が凝縮されたCD です。
 18 世紀フランスは、器楽伴奏付き声楽曲「カンタータ」の黄金時代でした。音楽に豊かな感情表現を求める作曲家たちにとって、ギリシャ神話はまさに格好の題材。人間らしい神々の普遍的な感情を、ラモーとクルボワがどのように汲み取り、音楽に昇華させたのかが聴きどころです。
 2 つのカンタータに挟まれている「愛する人の影」「ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ」「シャコンヌ」もフランス・バロックの作曲家の作品です。ランベールの「愛する人の影」はオルフェウスの悲痛な歌に通じる悲哀を持つのに対し、マレーの「シャコンヌ」の快活さは幸せを取り戻したアリアドネのよう。ルイ14 世の寵臣でもあった当時は珍しい女性作曲家ジャケ= ド= ラ= ゲールの「ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのソナタ」も、当時の宮廷の面影を忍ばせます。
フランスの古楽界で今やひっぱりだこの若手、モロッコ出身のソプラノ、ハスナー・ベンナーニのみずみずしくも劇的な歌唱が光ります。アンサンブル・ストラヴァガンツァが織りなす香り立つような端正な響きも魅力的です。







TEMPERAMENTS

TEM 316044
\2700
ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):オルガン作品集
 ・第1旋法による組曲、合唱によるマニフィカトと交互に演奏
 ・モエット
 ・第2旋法による組曲、合唱によるベネディクトゥスと交互に演奏
ジャン・ボワイエ(オルガン)
レ・デモワゼル・ドゥ・サン=シール
エマニュエル・マンドラン(指揮)
 バロック盛期の作曲家、クレランボーのオルガン作品集

 録音:1993年

 ジャン・ボワイエ(1948-2004)はフランスの様々な重要な教会でオルガニストを務めた巨匠。リヨン音楽院などで後進の指導にもあたっていました。今なおボワイエの指導と影響を受けたオルガン奏者たちは世界各地に存在しています。
 ボワイエによる、クレランボーの作品集の録音。クレランボーはフランスの盛期バロック音楽の作曲家・オルガニスト。
 ここに収められているオルガンと合唱が交互に演奏するスタイルの作品は、当時盛んになってきた啓蒙主義に影響されていない、フランス・バロック期の典礼の音楽を伝えてくれます。
 
TEM 316045
(8CD)
\8000→\7490

フランス・オルガンの巨匠たち
[CD1]
 ・L.クープラン(1626-1661):クープラン氏のヴィオールのファンタジー ニ短調/
   フレットワーク、アンドレ・イゾワール(Org)[録音:2000年]
 ・シャルル・ラッケ(1597-1664):ファンタジー/フレデリク・デザンクロ(Org)[録音:2006年]
 ・L.クープラン:クープラン氏のサンフォニー、クープラン氏のデュオ ト短調/フレットワーク[録音:2000年]
 ・L.クープラン:シャコンヌ ト短調、ファンタジー(3曲) /アンドレ・イゾワール[録音:1987年]
 ・L.クープラン:
  プレリュード、ファンタジー(1651)、ファンタジー(パリ、1656)、
  ファンタジーフーガ(1656)、フーガ(パリ、1656)/ダヴィット・モロニー(Org)[録音:1995年]
 ・ジャン・ティトルーズ(1563-1633):マニフィカト/フレデリク・デザンクロ(Org)
 ・フランソワ・ロベルデ(1624-1680):第9, 10, 11, 12 のフーガ/
   アンドレ・イゾワール(Org)、フレットワーク
[CD2]
 ・ギョーム=ガブリエリ・ニヴェール(ca. 1632-1714):
  マニフィカト(第6旋法によるプレリュード(組曲)(1665))、ミサ(1667)/小糸恵(Org)[録音:2004年]
 ・ニコラ・ルベグ(1631-1702):オルガン小品とモテット/マルティン・ジェステル(Org)[録音:2003年]
 ・ジャック・ボワヴァン(ca.1650-1706):
  オルガン教本、第3旋法に基づく組曲/オード・ヒュルトマット(Org)[録音:2003年]
 ・アンドレ・レゾン(ca.1645-1719):第1旋法のミサ/セルジュ・スホーンブロート(Org)[録音:1995年]
 ・ニコラ・ルベグ:レジーナ・チェリ、奉献唱/
   マルティン・ジェステル(Org)、サロメ・アレル(S)、マティルド・エティエンヌ(Ms)、
   マリー=ベネディクト・スケ(S)、ムリエル・フェッラーロ(S)
 ・ジル・ジュリアン(ca.1653-1703):オルガン教本/フレデリク・デザンクロ(Org)[録音:2006年]
[CD3]
 ・ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):グラン・ジュ ト長調/
   ミシェル・アルボー(Org)[録音:1996年]
 ・F.クープラン:モテット、ミサ、グローリア/フレデリク・デザンクロ(Org)[録音:2001-2002年]
 ・ルイ・マルシャン(1669-1732):第3巻/フレデリク・デザンクロ(Org)[録音:2011年]
 ・F.クープラン:モテット/フレデリク・デザンクロ
 ・ニコラ・ド・グリニー(1672 -1703):讃歌/アンドレ・イゾワール(Org)[録音:1992年]
[CD4]
 ・ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):ミサ=グローリア/アンドレ・イゾワール(Org)[録音:1992年]
 ・ジャン・アダム・ギラン(ca.1680-ca.1739):マニフィカトのための組曲〜第1旋法の組曲/
   アンドレ・イゾワール(Org)[録音:1997年]
 ・ピエール・ドゥ・マジ(1674-1751):第1旋法による組曲〜第1巻より/
   フレデリク・デザンクロ(Org)[録音:2006年]
[CD5]
 ・ルイ・マルシャン(1669-1732):第1巻(1740年)/フレデリク・デザンクロ(Org)[録音:2011年]
 ・ルイ=ニコラ・クレランボー(1676-1749):第2旋法に基づく組曲/ジャン・ボワイエ(Org)[録音:1993年]
 ・ルイ・アントワーヌ・ドルネル(1685-1765):
  オルガン組曲 ニ調、トリオ・ソナタ第6番 イ短調(1713年巻)、オルガン小品 イ調/
   ジル・アルレ(Org)[録音:1997年]
[CD6]
 ・ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):
  クラヴサン組曲 第1巻、第2巻、オルガン小品=クリスマス/オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:1987年]
 ・ルイ=クロード・ダカン(1694-1772):クラヴサン組曲第1集より第3組曲/
   オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:2002年]
 ・ジャン=フランソワ・ダンドリュー:クリスマス、組曲 ニ長調/アンドレ・イゾワール(Org)[録音:1987年]
 ・ルイ=クロード・ダカン:第4組曲/ラ・サンフォニー・ド・マレ、ユーゴ・レーヌ(指揮)[録音:2002年]
 ・ジャン=フィリップ・ラモー:グラン・ディアローグ/ミシェル・アルボー(Org)[録音:1996年]
[CD7]
 ・ミシェル・コレット(1707-1795):オルガン協奏曲 ニ長調 op.26-3、ノエル/
   ファビオ・ボニッツォーニ(Org, 指揮)、アンサンブル・ラ・リゾナンツァ[録音:2002年]
 ・ルイ=クロード・ダカン:ノエルのための新本(パリ、1757 年)/オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:2002年]
 ・ミシェル・コレット:オルガン協奏曲 ニ短調 op.26-6 /
   ファビオ・ボニッツォーニ(Org、指揮)、アンサンブル・ラ・リゾナンツァ
 ・クロード・バルバストル(1724-1799):ノエルの第3組曲、協奏曲 ニ長調/
   オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:2000, 2013年]
[CD8]
 ・ミシェル・コレット(1707-1795):グラン・ジュ—アレグロ ト短調/
   オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:2013年]
 ・ジョス=フランソワ=ジョセフ・ブノー(?-1794):人間の声、Recit Arpegetto /
   オリヴィエ ・ボーモン(Org)[録音:2013年]
 ・クロード・バルバストル(1724-1799):狩 変ロ長調、ミュゼット ヘ長調、パストラール ヘ短調/
   オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:2013年]
 ・ジャン=ジャック・ボーヴァルレ=シャルパンティエ(1734-1794):
  フーガ第3番 イ短調、フーガ第4番 イ短調/オリヴィエ・ボーモン(Org)[録音:2013年]
 ・アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):シャルムーとバソンの対話、狩/オリヴィエ・ボーモン(Org)
 ・ギョーム・ラショー(1740-1831):サンフォニー奉献唱/オリヴィエ・ボーモン(Org)
 ・ジェルヴェ=フランソワ・クープラン(1759-1826):ルイ18 世あるいはフランスの幸福の再来 op.14 /
   フランソワ・メニッシエール(Org)[録音:2000年]
 ・アレクサンドル=ピエール=フランソワ・ボエリ(1785-1858):
  ディアローグ、2台のクラヴサンによる四重奏、賛歌、アレグロ、
  アンダンテ・コン・モート、ファンタジーとフーガほか/
   フランソワ・メニシエール(Org)[録音:2000年]
 フランスの200 年に渡るオルガン音楽が8 枚CD に!豪華演奏陣による演奏

 TEMPERAMENTS が所有するオルガン音源のアンソロジー。30 人の作曲家、20 人の演奏家とアンサンブルによる、2 世紀に渡るオルガン音楽が8枚CD に収められました。




1001NOTES

1001NOTES 06
\2500
アクアリウム
 プロコフィエフ:歌劇 《3つのオレンジへの恋》より 行進曲
 チャイコフスキー:バレエ音楽 《くるみ割り人形》より 金平糖の踊り
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 より 第2楽章 Assez vif - Tres rythme
 プーランク:即興曲第5番
 サン=サーンス:《動物の謝肉祭》より 水族館
 バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲
 オーレリアン・テラード:ハンノキの中の風(シューベルトによる)
 カプスペルガー:トッカータ・アルペッジャータ
 サティ:犬のための、ぶよぶよした真の前奏曲
 オーレリアン・テラード:
  タービンのパイプ配管が船体と一緒に割れている(ストララヴィンスキーによる)
 オーレリアン・テラード:毎秒440サイクル(シューマンによる)
 サティ:グノシエンヌ第1番
 オーレリアン・テラード:1786(モーツァルトによる)
 クープラン:神秘的な障壁
アルチュアン・ド・リエレ
 フランス、リムーザンで行われる音楽祭、"Festival 1001 Notes"の自主レーベル、1001 Notesによるアルバム第6弾。リモージュ出身のアンサンブル、アルチュアン・ド・リエレ(Artuan de Lierree)による不思議で幻想的な世界。
 アコースティックの鍵盤楽器、管楽器、打楽器に電子楽器やおもちゃの楽器など様々な楽器を操る4人組が、プロコフィエフ、チャイコフスキー、ラヴェル、サン=サーンスなどの名曲、メンバーの一人オーレリアン・テラードによる作品を自由な発想で表現していく。



.

ANALEKTA



AN 28779
\2500→\2290
ケント・ナガノ&OSM新録音!
 サン=サーンスの"オルガン付き"が遂に登場!

  サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 Op.78《オルガン付き》
  ムサ:ア・グローブ・イットセルフ・インフォールディング(世界初録音)
  サーリアホ:地球の影(世界初録音)
ケント・ナガノ(指揮)
モントリオール交響楽団
オリヴィエ・ラトリー(オルガン)
ジャン=ウィリィ・クンツ(オルガン)
 2006年に音楽監督に就任したケント・ナガノと共に、新たな黄金期を歩むカナダの名門オーケストラ、モントリオール交響楽団(OSM)。
 最新作となる「オルガンとオーケストラのための交響曲、新作集」では、遂にケント・ナガノ体制でのサン=サーンスの「オルガン付き」のレコーディングが実現!
 OSMのサン=サーンス、そして「オルガン付き」と言えば、前監督シャルル・デュトワとの名演が長らく代名詞として語り継がれてきただけに、ケント・ナガノという最良のコンダクター、新本拠地メゾン・サンフォニク・ド・モンレアルを得たカナダの名門の新録音は、世界初録音となる2つの委嘱作品と共に、大きな注目を集めること必至!OSM新時代の象徴、ここに誕生!

 ※録音(ライヴ):2014年5月28日−29日&6月1日、メゾン・サンフォニク・ド・モンレアル(カナダ)
 日本語曲目表記オビ付き!
 


AN 28770
\2500→\2290
アンドルー・ワン(ヴァイオリン)&ケント・ナガノ&OSM
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲全集

 ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調 Op.20
 ヴァイオリン協奏曲第2番ハ長調 Op.58
 ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61
アンドルー・ワン(ヴァイオリン)
ケント・ナガノ(指揮)
モントリオール交響楽団
 OSMのコンサートマスターが躍動!サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲全集!
 OSMが誇る若きコンマス、アンドルー・ワン!

 カナダの名手アラン・ルフェーヴルとの「ラフマニノフ&スクリャービン」(AN 29288)、OSMの首席トランペット奏者ポール・メルケロとの「フランスのトランペット協奏曲集」(AN 29847)に続く、ケント・ナガノ&モントリオール交響楽団のコンチェルト・レコーディングは、OSMのコンサートマスター、アンドルー・ワンがソリストを務めるサン=サーンスの「ヴァイオリン協奏曲全集」!
 名門ジュリアード音楽院で研鑽を積み、2008年に25歳という若さでOSMのコンサートマスターに就任したアンドルー・ワン。コンサートマスターとしての活躍はもちろんのこと、ソリストとしてOSMと共演を重ねるなど、ケント・ナガノ体制を支える若きキーパーソンである。
 1744年製のミケランジェロ・ベルゴンツィのヴァイオリンから響くサン=サーンス。OSMの洗練されたサウンドと共にその美技を存分に ——!

 ※録音(ライヴ):2014年11月26日−27日&29日、メゾン・サンフォニク・ド・モンレアル(カナダ)
 日本語曲目表記オビ付き!
 


AN 29150-5
(6CD/特別価格)
\8900→\8290
再掲載
 おお人間よ! 心せよ 〜 ベートーヴェン:交響曲全集

 交響曲第1番ハ長調 Op.21/交響曲第7番イ長調 Op.92/
 交響曲第2番ニ長調 Op.36/交響曲第4番変ロ長調 Op.60/
 交響曲第3番変ホ長調 Op.55《英雄》/
 バレエ音楽《プロメテウスの創造物》より/
 交響曲第5番ハ短調 Op.67《運命》/
 劇音楽《エグモント》 Op.84より/炎は燃え Op.121b/
 大フーガ変ロ長調 Op.133(ワインガルトナー編)/
 交響曲第6番ヘ長調 Op.68《田園》/
 交響曲第8番ヘ長調 Op.93/交響曲第9番ニ短調 Op.125《合唱付き》
ケント・ナガノ(指揮)
モントリオール交響楽団
エリン・ウォール(ソプラノ)
藤村美穂子(メゾ・ソプラノ)
サイモン・オニール(テノール)
ミハイル・ペトレンコ(バス)
モントリオール交響楽団合唱団
ターフェルムジーク室内合唱団
アイヴァース・タウリンス(合唱指揮)
 ケント・ナガノ&モントリオール響!ベートーヴェンの交響曲全集BOX!

 第81号特集で掲載していたもの。今回ようやく代理店が取り扱い開始。価格も少しだけ安くなってます。

 2006年にモントリオール交響楽団の音楽監督に就任したケント・ナガノが最初のビッグ・プロジェクトとして取り組んだベートーヴェンの交響曲全曲録音。
 2007年から2014年にかけて入念に創り上げられた全集録音がボックス・セットで新装登場!
 随所に登場するケント・ナガノの解釈、新たな音楽監督のタクトによって躍動するOSM。カナダの名門オーケストラが打ち立てた金字塔、ベートーヴェンの交響曲全集は、OSM新時代の幕開けを宣言した記念碑的演奏である。

 2007年−2014年の録音。ディジパックBOX仕様。日本語曲目表記オビ付き!




ET’CETERA



KTC 1484
\2500→\2290
私的演奏協会の音楽 Vol.2
 シェーンベルク:
  月に憑かれたピエロ Op.21、
  管弦楽のための5つの小品 Op.16(グライズル編室内管弦楽版)、
  室内管弦楽のための3つの小品 Op.Posth.、
  映画の1場面への伴奏音楽 Op.34(シェルホルン&グイタルト編室内管弦楽版)
 ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 Op.6(ウェーベルン編室内管弦楽版)
ヘンク・グイタルト(指揮)
グルッポ・モンテベロ
 私的演奏協会の音楽 第2弾!

 シェーンベルクが立ち上げた団体「私的演奏協会」のための音楽を取り上げていくという、興味深いシリーズ第2弾。
 演奏は、シェーンベルク・アンサンブルを創設し、シェーンベルク・クヮルテットのヴィオリストとして数多くの録音に参加したヘンク・グイタルトと、グイタルトによるアンサンブル・プロジェクト「グルッポ・モンテベロ」。
 交響曲や管弦楽曲などを室内楽編成に編曲し演奏していた私的演奏協会。ブルックナーの交響曲第7番や、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」などの"アンサンブル版"で話題を呼んだ第1弾(KTC 1483)に続くのは、室内オーケストラ版による、シェーンベルク、ウェーベルンの管弦楽作品集。
 新ウィーン楽派のスペシャリストであるヘンク・グイタルトが、約1世紀前に行われたウィーンの演奏会を現代に再現する。録音:2012年10月13日−14日&12月1日−2日、ロールストン・リサイタル・ホール(ミュージック&サウンド・ビルディング/カナダ)



旧譜
私的演奏協会の音楽 Vol.1

KTC 1483
\2500→\2290
私的演奏協会の音楽 Vol.1
 ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ブゾーニ:悲歌的子守歌 Op. 42
   (すべてアンサンブル編曲版)
ヘンク・グイタルト(指揮)
グルッポ・モンテベロ
 室内楽版ブルックナーの7番!

 シェーンベルクが立ち上げた団体「私的演奏協会」のための音楽を取り上げていくという、興味深いシリーズが登場。
 演奏は、シェーンベルク・アンサンブルを創設し、シェーンベルク・クヮルテットのヴィオリストとして数多くの録音に参加したヘンク・グイタルトと、グイタルトによるアンサンブル・プロジェクト「グルッポ・モンテベロ」。
 交響曲や管弦楽曲などを室内楽編成に編曲し演奏していた私的演奏協会。ここでも、ブルックナーの交響曲第7番や、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」など、名管弦楽作品のアンサンブル・アレンジを収録。
 シェーンベルクを始め新ウィーン楽派のスペシャリストであるヘンク・グイタルトが、約1世紀前に行われたウィーンの演奏会を現代に再現する。

 ※録音:2011年10月29日−30日、ロールストン・リサイタル・ホール(ミュージック&サウンド・ビルディング/カナダ)

 


KTC 1915
\2500→\2290
すべて調性の異なるソナタ20曲を配置
 ウェル=テンパード・スカルラッティ

 ドメニコ・スカルラッティ:
  ソナタ ニ長調 K.535/ソナタ ト短調 K.426/ソナタ ハ長調 K.407/
  ソナタ ヘ短調 K.555/ソナタ 変ロ長調 K.472/ソナタ 嬰ハ短調 K.246/
  ソナタ 嬰ヘ長調 K.319/ソナタ ロ短調 K.87/ソナタ ホ長調 K.531/
  ソナタ イ短調 K.532/ソナタ 嬰ヘ短調 K.67/ソナタ ロ長調 K.262/
  ソナタ ホ短調 K.203/ソナタ イ長調 K.65/アリア ニ短調 K.32/
  ソナタ ト長調 K.455/ソナタ ハ短調 K.226/ソナタ ヘ長調 K.554/
  ソナタ 変ロ短調 K.131/ソナタ 変ホ長調 K.253
マリオ・マルティノリ(チェンバロ)
 ウェンディ・カルロスのアルバム「ウェル=テンパード・シンセサイザー」に影響され、付けられたタイトルが「ウェル=テンパード・スカルラッティ」。その名の通り、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集を意識したものであり、555曲に及ぶドメニコ・スカルラッティのソナタから、すべて調性の異なるソナタ20曲を配置。

 録音:2011年6月15日−17日、アレッツォ/使用楽器:キース・ヒル2004年製、パスカル・タスカン1769年製のヒストリカル・チェバロのコピー(エジンバラ大学コレクション/レイモンド・ラッセル・コレクション)



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BR KLASSIK



900141
\2400→\2190
ヤンソンス&バイエルン放送響
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947 年版)
 ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
2015 年4 月14-17日  ミュンヘン ・フィルハーモニー・イム・ガスタイク  ライヴ収録…1-15, 2014 年11 .13-14 .ミュンヘン・ヘラクレスザール ライヴ収録…16-30

 ロシアの良く知られた2 つの傑作を1 枚に収録した、ロシア音楽ファン垂涎の1 枚の登場です。
 演奏するのはもちろんヤンソンス指揮のバイエルン放送交響楽団。ベートーヴェンやリヒャルト・シュトラウスも良いのですが、やはりヤンソンスの本領が発揮されるのはロシアの音楽なのではないでしょうか?
 以前リリースされたショスタコーヴィチとチャイコフスキーの「第6 番」のアルバム(900123)や、そして最近発売された「スペードの.王」、EMI に録音されたショスタコーヴィチのいくつかの交響曲など、どれも背筋がぞくぞくするほどの素晴らしさでしたが、今回の「ペトルーシュカ」と「展覧会の絵」はカラフルな色彩と、激しい.響が交錯するオーケストラ好きにはたまらない曲であり、指揮者とオーケストラの能力がとことん試されるものでもあります。
 複雑なリズムを易々と処理し、的確なアプローチによるストラヴィンスキー、重厚な低音をふんだんに用いた迫力あるムソルグスキーと、これまでこの曲を数多く聴いてきた方でも満足できる素晴らしい演奏をお楽しみください。
 

900512
(2CD)
\2700
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248
 (再編成による発売)
  DVD 既発売…900502
  楽劇付き…900902(4 枚組)
レイチェル・ハルニッシュ(ソプラノ)/
アンケ・フォンドゥンク(メゾ・ソプラノ)/
マキシミリアン・シュミット(テノール…福.史家)/
クリスティアン・インムラー(バス)/
マックス・ハンフト(オルガン)/
ソーニャ・フィリピン(ソプラノ…エコーのアリア)/
バイエルン放送合唱団/
ベルリン古楽アカデミー/
ペーター・ダイクストラ(指揮)
録音 2010 年12 .11.12 .ミュンヘンヘラクレスザール ライヴ収録
 ペーター・ダイクストラとベルリン古楽アカデミーによる、素晴らしい独唱陣を配した敬虔なクリスマス・オラトリオです。
 伝説的な速さで知られるガーディナーと同じくらいの早めのテンポ設定をとったすっきりとした演奏で、この晴れやかで輝かしい世界が語られていきます。
 ベルリン古楽アカデミーのメンバーの演奏も、息を飲むほどの鮮やかさ。一瞬の隙もない.事なものです。スイス出.のソプラノ、ハルニッシュはすでに日本でもおなじみで、アバドの信頼も厚く、宗教曲から現代曲までレパートリーの広い人です。
 メゾ・ソプラノのアンケ・フォンドゥングは2010 年に来.し、マルクス・シュテンツの指揮でマーラーの「復活」を熱唱。その歌声に魅了された方も多いのではないでしょうか。
 シュミットはドイツ.まれのテノールで、少年の頃はレーゲンスブルク聖歌隊で活躍、その後ベルリン芸術大学で学び、2005 年にリリンクの指揮でバッハ(1675-1750)を歌いました。
 合唱団のメンバーであるインムラーは懐の深い歌声を聞かせます。



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ONDINE



ODE-1264
(SACD-Hybrid)
\2400→\2190
人気急上昇!ハンヌ・リントゥ
 マーラー:交響曲 第1番&花の章

 1-4.交響曲 第1番
  <第1 楽章:ゆるやかに/第2 楽章:.強く運動して/
   第3 楽章:緩慢でなく、荘重に威厳をもって/
   第4 楽章:嵐のように運動して>/
 5.花の章
ヨウコ・ハルヤンネ(トランペット)…5/
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音:2014 年5月…1-4, 2014 年12月…5 フィンランド,ヘルシンキ・ミュージック・センター

 ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団の「良い関係」を伺わせる躍動感に満ちたマーラー(1860-1911)です。
 この演奏では、マーラーが当初第2 楽章として構想し、結局は削除してしまった「花の章」は最後に置かれているため、曲の統.感は損なわれることなく、マーラーの意志がも尊重される理想的な形となっています。
 この楽章でトランペットを吹いているのは首席奏者の名手ハルヤンネ。流麗でチャーミングな旋律がまっすぐに耳を捉えます。素晴らしい録音にも注目です。

 ハンヌ・リントゥ、これまでフィンランド指揮者陣の中ではマイナー作品ばかりを取り上げてそれほど注目される存在ではなかったが、ここへきてジワジワ知名度を上げてきた。
 第83号で取り上げた完全10冊限定のBBCミュージック・マガジンでは(完売の際はご容赦ください・・・)グリーグの「ペール・ギュント」とステンハンメルの交響曲という北欧大作を熱い直球演奏で聴かせてくれた。
 こちら




 さらにARTHAUSからはいきなりシベリウスの交響曲全集の映像が登場。(コチラ
 リントゥ、ここへきて一気にフィンランド指揮者陣の先鋒に切り込んできた。
 今回は指揮者の力量を遺憾なく発揮できるマーラーの交響曲第1番。楽しみである。

 47歳。リントゥ、まだ若い。指揮者界にまた新たな刺客が登場しそうな気がする。




キレ味鋭いリントゥのシベリウス。
縁取り鮮やかで、しかも気品あるエネルギーを感じさせてくれる。
ただ最近の ONDINE、すぐに廃盤になる。完売の際はご容赦を。

ODE-1262
(SACD-Hybrid)
\2500
ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響
 シベリウス:組曲「レンミンカイネン」/ポヒョラの娘

  1-4.組曲「レンミンカイネン」Op.22
   <レンミンカイネンと島のおとめたち/トゥオネラの白鳥/
   トゥオネラのレンミンカイネン/レンミンカイネンの帰郷>/
  5.交響詩「ポヒョラの娘」Op.49
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音 2014 年17.20.22 日…1-4, 2014 年11 月17 日…5 フィンランド,ヘルシンキ・ミュージック・センター

 ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団による説得力たっぷりのシベリウス(1685-1957)作品集です。組曲「レンミンカイネン」は“4 つの伝説”とも呼ばれる、フィンランドの叙事詩「カレワラ」に基づいた作品で、完成までに長い期間を要したシベリウス渾身の作品です。
 数奇な運命を辿った男“レンミンカイネン”を巡る物語ですが、シベリウスはこの荒唐無稽な物語に死の香りを漂わせた重厚な音楽を付け、普及の名作を書き上げたのです。「トゥオネラの白鳥」が良く演奏されますが、他の3 つの曲もいかにもシベリウスらしい清冽で描写的な音楽です。
 交響詩「ポヒョラの娘」も、「カレワラ」に基づくものですが、こちらは別のエピソード。難攻不落な問いを出して、男を翻弄する北国の娘が主人公です。シベリウス生誕150 年を記念するにふさわしい最強の1 枚です






Ediciones Singulares



ES1021
\4800→\4390
デュカスの珍しい作品集
 管弦楽伴奏付カンタータ集

 1. 水妖精(ジレーヌ)たち〜
  女声合唱と管弦楽のための(1889)
 2. ミルトの祝祭〜合唱と管弦楽のための(1884)
 3. カンタータ「セメレ」(1889)
 4. 死者たちの想い〜合唱と管弦楽のための(1886)
 5. 太陽への讃歌〜合唱と管弦楽のための(1888)
 6. カンタータ「水の精(オンディーヌ)と漁師」(1884)
 7. カンタータ「ヴェレラ」(1888)
 8. 序曲「ポリュクテ」(1891)
 9. ホルンと管弦楽のためのヴィラネル(1906)
エルヴェ・ニケ指揮
ブラッセルズ・フィルハーモニック
(ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団とは別団体)
フランダース放送合唱団
マリアンヌ・フィセ、
カトリーヌ・ユノルド、
シャンタル・サントン=ジェフェリ(S)
ケイト・オールドリッチ、
マリー・カリニン(Ms)
フレデリク・アントゥン、
シリル・デュボワ(T)
タシス・クリストヤニス(Br)
ハンス・ファン・デル・ゼンデン(hr)

 バロックでも近代でも、ニケの活躍は痛快すぎる…!
 記念年の大トリといっても過言ではない堂々リリース。

 エルヴェ・ニケは古楽シーンで活躍している人と思いきや、近年ますますロマン派・近代方面でも名演を音盤シーンでも連発しているので目が離せません。
 なにしろ、あんなダイナミックな『王宮の花火の音楽』をやる人です。シンフォニックなレパートリーとも相性が悪いはずがない...しかも声楽家との共演でもすぐれた実績を持っている人ですから(そもそも、フランス古楽系の録音でその名が知れ渡りはじめた頃はとくに、バロック・オペラやルイ王朝の教会音楽の録音ばかりでした)、知られざる演目への取り組みでも広く知られるブラッセルズ・フィルハーモニック(旧フランダース放送フィル。ブリュッセルpoは別団体)との共演でも声楽系の思わぬ演目で活躍。

 それが今回なんと、今年生誕150周年を迎えるデュカスの盲点的レパートリーに。. 独唱や合唱が管弦楽と共演する演目を、自分に厳しく作品数の少なかったデュカスがこれほど残していたとは——『魔法使いの弟子』はこの人のごく限られた一面しか示してはいなかったことを、あらためて強く印象づける内容になりそうです(ホルン奏者たちの憧れ「ヴィラネル」も管弦楽伴奏版で収録されているのがまた、嬉しいところ)。

 英訳付豪華写真多数の解説も嬉しい(日本語訳つけたい…)充実リリース、お早目にお求めを!

 Ediciones Singularesの特集はコチラ




RICERCAR



RIC363
(2CD+BOOK)
\4800→\4390
フランス・オペラ史上の大家ラモー、その最高傑作
ラモー:歌劇『栄光の神殿』(全曲)

 啓蒙思想作家ヴォルテール、唯一のオペラ〜『栄光の神殿』〜
 全3幕のオペラ
  (1745年、ヴェルサイユ王室歌劇場にて初演)
ギィ・ヴァン・ワース指揮
Ens.レザグレマン(古楽器使用)
ナミュール室内合唱団
ユーディト・ファン・ヴァンロイ、
カティア・ヴェレタズ、
マティアス・ヴィダル、
シャンタル・サントン=ジェフェリ、
アラン・ビュエ 他

 歌劇作曲家ラモーの、知られざる「最高傑作」ここに!
 先日も言いましたが、すごい演奏陣だとラモーはすごいことになるので要注意。


 ヴォルテール台本、最充実期1740年代の逸品…19世紀末にみるみる復権していった頃にまず鍵盤作品が注目されたため、ラモーはチェンバロの作曲家であるように思う人も多かったかもしれません。
 しかし20世紀末〜21世紀のフランス語圏古楽シーンを中心にその無数の傑作オペラが続々上演されるようになり、本来どおりの歌劇作曲家としての存在感もすっかり定着したようです。
 オペラがさかんになりきれていない日本でこそ今ひとつの知名度ながら、ヨーロッパではもはやラモーは確実に「フランス・オペラ史上の大家!」として復権しました。
 しかし、かつてのヘンデル界隈がそうであったように、その歌劇作品の大半が(オペラ、トラジェディ、英雄的舞踏劇、牧歌劇...といった分類にかかわらず)全て録音されてきているのかと思いきや、ルイ15世の宮廷で多忙な創作が続いた1740年代が意外に録音物未踏。

 この『栄光の神殿』は啓蒙主義思想家として知られる劇作家=小説家ヴォルテールがオペラ台本を書いた唯一の現存作という点でも注目で、なんとこれが世界初録音!
 企画者は「ラモーの最高傑作」と胸を張る、トランペットやティンパニも当然登場する痛快な音楽を、すでにヴェルサイユ旧王室劇場での上演実績も多いヴァン・ワースの一党があざやかに料理。
 歌手陣にも経験豊富な大物が多数…まず輸入盤仕様で逸早くお届けいたします!





あ、せっかくなのでラモーつながりでこのアルバムも紹介しておきましょう・・・
天才クルレンツィスのラモー・アルバム

SONY
8887501450-2
\2600

テオドール・クルレンツィス /
 ラモー〜輝きの音(オペラ=バレからの舞曲

 ラモー:
  ①『エベの祭典』第7場〜
   テレプシコーレのためのミュゼット、タンブーラン、ロンド,
  ②『ゾロアストル』第3幕〜ガヴィットとロンドー,
  ③『ボレアド』第4幕〜
   ミューズ、ゼフィール、季節と時と芸術の女神達の入場,
  ④『優雅なインドの国々』〜シャコンヌ,
  ⑤『優雅なインドの国々』〜花のバレ,
  ⑥『ゾロアストル』第3幕〜アリアとロンドー,
  ⑦『プラテー』第1幕〜嵐,
  ⑧『優雅なインドの国々』〜ロンドーとデュエット「Forets paisibles」,
  ⑨コンセール第6番『めんどり』,
  ⑩『プラテー』第2幕〜アリア「Aux langueurs d'Apollon」,
  ⑪『ナイス』第5幕〜第1&2リゴードン,
  ⑫『ゾロアストル』〜序曲,
  ⑬『イポリートとアリシ.』第1幕〜
   プレリュードとアリア「Temple sacre, sejour tranquille」,
  ⑭『ナイス』〜序曲,
  ⑮『ボレアド』第1幕〜
   ロンドー形式によるコントルダンス、
  ⑯『優雅なインドの国々』〜
   「寛大なトルコ人」と「アフリカの奴隷たちのアリア」,
  ⑰『ダルダヌス』プロローグ〜タンブーラン1&2,
  ⑱『カストールとポリュックス』第1幕〜アリア「Tristes apprets」
テオドール・クルレンツィス
ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)

 コレがすごかったわけです。
 アルバムの中身は、ラモーの「オペラ=バレ」作品から抜粋して、あたかもひとつの作品のように再構成されているんですが・・・これがまあ、次から次へと衝撃的な内容。
 基本的にラモーっておだやかでまったりした感じの印象だったんですが、・・・このアルバムは全然違うんです。
 解釈と演奏によってここまで過激に、ここまで鮮烈になるのか、と。
 すべての音が生き生きとピチピチと飛んで跳ねて、もう押さえつけようがない。
 プロローグからして刺激的ですが、途中「これは『ヴォツェック』か!?」というようなびっくりシーンもありますし、挿入されるアリアの生々しさも半端じゃない。
 興奮させられたり、びっくりさせられたり、もちろんしんみりさせられたり、まさに宝箱のような1枚。
 そんじょそこらのグランド・オペラを聴きとおすよりはるかに充実した時間を与えてくれます。
 「ラモーなんて知らない」、「フランス・バロックは好きじゃない」、「オペラなんて聴かない」・・・いえいえ、どんな人でもOK。
 知識も経験も関係なく、どんな人でもクルレンツィスの過激な魔法にかかって、間違いなくその虜になることでしょう。
  
 ちょっとだけ見てみます??

https://www.youtube.com/watch?v=tccxRjtuXHk&feature=player_detailpage

 ヴァイオリン、みんな立ってます。
 彼らの肉食系縦乗り演奏はこのスタイルから来ている部分もあるのでしょう。
 
 店主の勝手な推測ですが、クルレンツィス、ソニーと契約するとき、「『フィガロ』もいいけどその前にラモーやらせてくれないと契約しないよ」とかなんとかごねたんじゃないでしょうか・・・
 それくらいクルレンツィスはラモーがやりたかったし、それくらい世に問いたかったんじゃないかという気がするんです。
 
 カルロス・クライバーのブラームスの4番とか、ビオンディの「四季」とか、新録音新譜で出てきたときになんの先入観もなく聴き始めて卒倒しそうになったことってないですか・・・
 これはそういうアルバムです。
 2014年に聴いたアルバムの中でも最も衝撃的だったもの。天才はいつの時代にもいる・・・そんなことを思わせてくれたアルバムです。

【録音】2012年6月, ロシア、ペルミ、セルゲイ・ディアギレフ博物館






<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND



CDSMAC 025
\2400→\2190
ドゥ・ヌヴーによる哀愁に満ちたブラームス!!
ミシュランの奏でるチェロ小品


アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)
 (1)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 (2)ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99

ベルナール・ミシュラン(チェロ)
 (3)マスネ:タイスの瞑想曲
 (4)マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
 (5)マスネ:エレジー
 (6)シューマン:トロイメライ
 (7)リスト:愛の夢第3番
 (8)ブラームス:ワルツ第15番 Op.39
 (9)ショパン:別れの曲
 (10)リムスキー=コルサコフ:インドの歌
(1)(2)
 アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)
 ロルフ・クニーパー(ピアノ)
(3)-(10)
 ベルナール・ミシュラン(チェロ)
 アンドレ・コラール(ピアノ)
 知られざる名チェリスト、アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴーによる哀愁に満ちたブラームス!!ベルナール・ミシュランの奏でるチェロ小品にも注目

 (1)(2)セッション録音:1960年/パリ、使用音源:French BAM LD 500.063 Original LP (1st STEREO Compatible LP) (3)-(10)録音:1957年/パリ、使用音源:French Odeon SOE 3283, SOE 3256 & SOE 3354 ED 1 45rpm LPs./ADD、モノラルDSD&24bit/192kHz Digital Remastering

 スペクトラム・サウンド・レーベルが保有する貴重なレコード・コレクションから見事なリマスタリングを続けているアナログ・コレクター・シリーズ。
 当盤はドイツの女流チェリスト、アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴーによるブラームスのチェロ・ソナタ集です。
 当レーベルから復刻されたバッハの無伴奏チェロ組曲(CDSMAC 023)の完全無欠な演奏でも驚かされましたが、確かな技術と個性豊かな表現がアンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴーの最大の魅力といえます。
 今回のブラームスも個性を示しつつ低音から高音まで雄弁に歌い上げるその表現力の豊かさに感動を覚えます。
 カップリングはパリ音楽院出身のチェリスト、ベルナール・ミシュランによるチェロ小品集が収録されております。ともにリマスタリングは万全でモノラルながら音質も良好です。



今年最大のベストセラーのひとつ
LPは100万を超えて取引されているという
アンリース・シュミット/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲


CDSMAC 024
(2CD)
\4000→\3490
世界初CD 化!
 アンリース・シュミット
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全6曲 BWV1007-1012

 (1)第1番 ト長調 BWV1007
 (2)第2番 ニ短調 BWV1008
 (3)第3番 ハ長調 BWV1009
 (4)第4番 変ホ長調 BWV1010
 (5)第5番 ハ短調 BWV1011
 (6)第6番 ニ長調BWV1012
アンリース・シュミット・ドゥ・ヌヴー(チェロ)
 
 録音:1957-1958年(モノラル)/ADD、DSD & 24bit /192kHZ Digital Remastering
 使用原盤:独TELEFUNKEN LT6626-8 ED 1 LP(license from Ducrete-Thomson)


 もう何年も前から復刻レーベルの「MYTHOS」がバッハ:無伴奏チェロ組曲の演奏についてこんなことを言っていた。
 
 「アンドレ・レヴィと、もうひとりのフランスの天才女流チェリストアンリース・シュミットの演奏があれば、カザルスの録音もシュタルケルの録音もドブに捨ててもらって結構」

 あまり何度も言うものだから覚えてしまっていた、アンリース・シュミット

 が、そう言っておきながらMYTHOSもそのアンリース・シュミットのバッハのLPは手に入れられなかったのか、いつまでたってもリリースしてくれる気配がなかった。

 またこのサイトでも何度か紹介している「クラシック名盤 この1枚」という書籍の中でも、ジャン・マルク・ハラリというフランス人が、

 「チェロによる演奏の驚くべき発見がここにある。
 みなさんはアンリエス・シュミットというチェリストをご存知だろうか?
 このレコードを聴いた音楽を愛するすべての人は、かならず、この演奏はバッハのチェロ組曲の2つの偉大なる演奏のうちのひとつにあたることを認識するだろう。
 信じられないことだ。」

 とコメント。

 噂ではそのLPは100万を超えて取引されているという話までまことしやかにささやかれていた。

 最近ようやく Forgotten RecordsからCD-R化されたが、今回ついに高音質復刻で知られる SPECTRUM がリリース。世界初CD 化になる。

 



 スペクトラム・サウンド・レーベルが保有する貴重なレコード・コレクションから見事なリマスタリングを続けているアナログ・コレクター・シリーズ。
 当盤はドイツの女流チェリスト、アンリース・シュミット ドゥ・ヌヴーによるバッハの無伴奏全曲録音です。
 大変貴重なレア盤として中古市場で取引されているとされる人気の録音で、ファンの間でもCD 化が期待されておりました。
 この度スペクトラム・サウンドから非常に質の高い復刻がされたのは喜ばしい限りです。
 まず無伴奏組曲第1 番の前奏曲のテンポ設定に驚きです。通常の倍速!?のテンポですが演奏は完全無欠で、同曲の新しい世界を垣間見ることができます。
 一方、緩徐楽章では低音から高音まで雄弁に歌いその表現力の豊かさに驚きを覚えます。これだけの才能をもったチェリストの演奏は器楽ファンならずとも聞き逃せません。


 


CDSMLE SIK005
\2400→\2190

教会に響き渡るチェロとオルガンの音色
 ユリウス・ベッキが奏でるよるチェロ小品集

  (1)ヘンデル:ラルゴ/
  (2)J.S.バッハ-グノー:アヴェ・マリア/
  (3)J.S.バッハ:アリア/
  (4)ルイ・ド・ケ=デルヴロワ:訴え/
  (5)ヴィヴァルディ:ラルゴ/
  (6)ガイヤール:サラバンド/
  (7)ハイドン:アンダンテ/
  (8)モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス/
  (9)ベートーヴェン:アダージョ/
  (10)シューベルト:アヴェ・マリア/
  (11)シューマン:トロイメライ/
  (12)シューマン:夕べの歌/
  (13)フランク:天使の糧
(1)-(13)
 ユリウス・ベッキ(チェロ)
 ハンス・フォーレンヴァイダー(オルガン)
ボーナス・トラック:
 (14)シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ
(14)ダニール・シャフラン(チェロ)
 リディア・ペチェルスカヤ(ピアノ)
 (1)-(13)セッション録音:1964年4月/グロスミュンスター教会、チューリヒ(スイス)、使用音源:Switzerland COLUMBIA Turicaphon STEREO pressing ZPX 10006 ED 1 LP
(14)セッション録音:1960年/ニューヨーク、使用音源:U.K DECCA Pressing RCA Victrola VICS 1298 ED 1 STEREO LP/ADD、ステレオ

 スペクトラム・サウンド・レーベルが保有する非常に貴重なレコード・コレクションから見事なリマスタリングを続けている好企画。
 当盤はチェリスト、ユリウス・ベッキがハンス・フォーレンヴァイダーのオルガン伴奏でクラシックの名作を録音したもの復刻しました。
 濃厚な音色が魅力のベッキですが、録音の少なさゆえ大変貴重なレア盤として中古市場で取引されています。教会に響き渡るチェロとオルガンの音色をとらえた録音で重厚感に満ちております。
 ボーナス・トラックにはダニール・シャフランによるシューベルトのアルペジョーネ・ソナタです。見事なリマスタリングでチェロの温かみが感じられます。


<国内盤> 


ALPHA



Alpha224
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ネルソン・ゲルナー、再びショパンへ
 今度はスタインウェイ!
  ショパン:24の前奏曲・子守唄・舟唄・ポロネーズ

 1. ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 op.44
 2. 子守唄 op.57
 3. 舟唄 op.60
 4. 24の前奏曲 op.28
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)

 繊細なるフォルテピアノ奏者は、現代楽器でも——

 絶美のドビュッシー奏者、ショパンの粋の中核へ…!

 Alphaへの新規参入アーティストが相次ぐなか、すでに欧州では人気沸騰の新世代ピアニスト、ネルソン・ゲルナーが登場!

 ここ数年のあいだにZig-Zag Territoiresで発表してきた2枚のアルバム、とくに1枚目のドビュッシー盤は息をのむような美しさで、このピアニストが音盤界にあらわれた当初、ポーランド・ショパン協会のレーベルから「ショパン生前の」古楽器を使って協奏曲録音でデビューしたことも思い起こされたところ...

 しかしそれから数年、このアルゼンチン出身の思いがけない逸材があらためてショパンの神髄ともいうべき「24の前奏曲」と向き合うにあたり、選んだ楽器はショパンの愛したプレイエルでもエラールでもなく、スタインウェイの現代楽器だったのです!

 演目はごらんのとおり、「ピアニズム」という要素が最も敏感に出てくる前奏曲集の面白さはまず間違いなく、明敏な日本のピアノ・ファンたちの心を捉えるに違いありません。
 そのうえゲルナーはこれまで、解説に自らの言葉での説明も寄せてきた人——どういう仕掛けでその演奏解釈に至ったのか、興味深いコメントが詠めそうではありませんか。どうぞお見逃しなく!



そのZIGZAGのドビュッシー

ZIGZAG
ZZT326
\2800
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 ドビュッシー(1862〜1918):

 1. 版画(パゴダ/グラナダの夕暮れ/雨の庭)
 2. 練習曲集 第2集
 3. 映像 第1集
 (水の反映/ラモーを讃えて/動き)
 4. 喜びの島
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
 
 アルゲリッチ、バレンボイム、ゲルバー...と数々の世界的ピアニストを生んだアルゼンチン出身、1969 年生まれ——若くしてアルゲリッチに見出されてヨーロッパに向かい、ジュネーヴではチッコリーニと並ぶナポリ派の大御所マリア・ティーポの薫陶を受け、ジュネーヴ音楽院卒業の年にあたる1990 年には難関ジュネーヴ国際コンクールでみごと優勝。このあたりから折々、明敏なリスナーたちをドキドキさせるような活躍をみせはじめ、EMI やCascavelleなどで名盤を連発。故郷ブエノスアイレスでもリスト・コンクールで優勝しただけあって、磨き抜かれた技巧がくりだすリスト解釈も素晴しければ、上述のとおり歴史的ピアノもあざやかに操り、ショパンの玄妙さを表現してみせる——

 そんな彼が、実は若い頃からずっとドビュッシーの音響世界にふかく心を惹かれつづけていて、数多くの名教師たちのもとでじっくり解釈を練り上げていた...と聞いて、ピアノ音楽ファンがどうして黙っていられるでしょう?

 圧巻の超絶技巧を大前提とするリストのピアニズムにも、そしてもちろんショパンの玄妙な響きにも、彼の解釈は確かに「この人がドビュッシーを弾いたらどうなってしまうのだろう?」と思わせる詩情が漂っているところ、満を持して我らがZig-Zag Territoiresレーベルで世に問うてくれたのが、「映像」や「版画」といった、まさしくドビュッシーの詩情そのものの名品であり、また新時代のピアニズムと音響芸術のはざまをゆく晩年の異色作「練習曲集」の後半であります。



旧譜
ショパン協会の2枚のアルバム

NIFCD 009
¥2600
1849年エラール
 ブリュッヘンとの共演

ショパン:
 ①「奥様お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2
 ②ポーランドの歌による幻想曲 Op.13
 ③ロンド・クラコヴィアク Op.14
 ④アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ Op.22
 ⑤ポーランド国歌(オーケストラ演奏)
ネルソン・ゲルナー(フォルテピアノ:1849年エラール)、
フランス・ブリュッヘン(指)
18世紀オーケストラ
録音:②⑤2006年8月30日、テアトル・ヴィエルキでのライヴ ①③④2007年11月11日、ポーランド放送コンサート・スタジオでのライヴ

NIFCD 003
¥2600
1848年プレイエル
 ショパン:
  バラード ト短調 作品23夜想曲 嬰ヘ短調 作品48の2
  バラード ヘ長調 作品38夜想曲 嬰ハ短調 作品27の1
  バラード 変イ長調 作品47夜想曲 変ニ長調 作品27の2
  バラード ヘ短調 作品52
ネルソン・ゲルナー
(フォルテピアノ、プレイエル1848年製使用)
録音:2005年12月1−4&14日、ポーランド放送・ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ 

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Alpha211
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税

おっと、コパチンスカヤ!

 TAKE TWO 〜ヴァイオリンと二人で〜

 ◆ディック①「バッタと蟻」バーレスク風導入曲(音楽への前奏)
 ◆サンチェス=チョン②〜⑥オヴァークロッカーズ1・2・3・4・5
 ◆ソテロ⑦四つの光の断片
 ◆ヴィヴィエ⑧ヴァイオリンとクラリネットのための小品
 ◆ホリガー⑨春の踊り(不安定)⑩トレプフリ=ムージヒ ⑪小さな何か
 ◆ツィカン⑫声がつきまとう何か
 ◆ケージ⑬メロディNo.4
 ◆ミヨー⑭遊び(快活に)
 ◆マルティヌー⑮休符あり(アレグレット)
 ◆ファリャ⑯ホタ〜ポロ〜子守唄
 ◆バッハ⑰シャコンヌ
 ◆ビーバー⑱描写的ソナタ
 ◆ジャンベルティ⑲かっこうの調べ
 ◆ギボンズ(20)ファンタジア第4番
 ◆マショー(21)バラード「その美しさは、他の誰をも」
 ◆ウィンチェスター・トロープス集(22)アレルヤ唱
   ※曲順は
     ⑥⑲⑨⑱①(22)⑤⑬⑭⑯⑦②③(20)(21)⑧⑩⑫⑮⑪④⑰
パトリツィア・コパチンスカヤ(vn)
レート・ビエーリ(cl, vn, オカリナ)
ロランス・ドレフュス(vg)
パブロ・マルケス(g)
アントニー・ロマニュク(cmb,トイピアノ)
マティアス・ヴュルシュ(ダルブッカ)
エルネスト・エストレリャ(vo)

 おっと、いきなりのコパチンスカヤ!
 相変わらずのぶっとび選曲で完全に自分の世界。
 いま世界で最も楽しんでるヴァイオリニストといっていいでしょう。


 ピリオド楽器でも現代曲でも、彼女ならではの音楽で世界を塗り替えてきたコパチンスカヤ、Alpha電撃参入!
 いま思えば、コパチンスカヤというヴァイオリニストを意識したのは皆さん、いつでしたでしょうか?
 ヘレヴェッヘ指揮するシャンゼリゼ管弦楽団と、めったに出ない古楽器でのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音をリリース、痛快な成果をあげたとき?
 それともその少し前、あの異才ファジル・サイとの共演でバルトークやラヴェルなど、とんでもないヴァイオリン作品集をリリースしてみせた異才としてでしょうか?
 近年ではウストヴォルスカヤやエトヴェシュなど現代作品でも攻めまくった曲目を難なく繰り出してくるこの才人、Alphaにくるや否や、古楽器から超・現代まで何でも「この人にしかできない!」といった攻め方で聴かせてくれる彼女の集大成ともいうべきアンソロジーで登場するとは、ほんとうに目が離せません!
 題して「Take Two」...ヴァイオリンと「何か」が共演する二重奏作品集、という字面からは想像もつかないほど多元的な、この音の魔術!
 かなりな現代音楽も交じってはいますが、全体にヴァイオリンの存在感がきわだつ逸品、比率で言えば18世紀以前が1/3ほどを占める内容で、息をのむほど美しい中世〜ルネサンス曲にもはっとさせられる傍ら、無伴奏曲では...?なバッハの「シャコンヌ」にも思いがけない(耳にやさしい)仕掛けが...ファンならずとも、シーン最先端のこの1枚は見過ごせません!



では久々に「ちょっぴりコパチンスカヤ」特集
衝撃のベートーヴェン2タイトル


NAIVE
V 5146
\2800
クロイツェル・・・異常世界
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 作品47『クロイツェル』
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
 ファジル・サイ:ヴァイオリン・ソナタ
パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
ファジル・サイ(ピアノ)
録音:2007年10月、ケルン、ドイツ放送局室内楽ホール(デジタル)

 美女の中にひとりくらいじゃじゃ馬がいてもいいだろう。
 パトリシア・コパチンスカヤ。その「クロイツェル」を聴いた。

 コパチンスカヤは、ベートーヴェンのコンチェルトももちろんすごかったが、このクロイツェル、・・・異常。
 ロープで縛り上げられて喉元にカミソリを当てられたかのような。
 サファリパークに行って、気づいたら柵を踏み越えていたかのような。
 風邪薬と間違えてバイアグラを飲んでしまったかのような。
 コパチンスカヤは、「まさかこんなことはしないだろう」というあなたの希望を木っ端微塵に打ち砕き、あなたの胸倉を掴んで引きずり倒す。傍若無人なカオスに放り込まれたあなたは、地獄の底も奈落の底にも突き破り、気づいたら天国のお花畑で「ヘラヘラ」笑いながらへたりこんでいる。
 コパチンスカヤ、舞台に裸足で登場してくるらしいが、聴いている者の心臓の中にも裸足でズカズカドカドカ入り込んでくる。
 コパチンスカヤを見つけたのは異才ファジル・サイなのか?当然、サイの演奏もいつも以上に異常。同じ世界の人間を見つけてもう嬉しくてたまらない、といった感じ。いっしょになって狂気の世界を蹂躙している。




NAIVE
V5174
\2800
コパチンスカヤ/ベートーヴェン
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   (カデンツァ:ベートーヴェンによるピアノ協奏曲版をコパチンスカヤが編曲)
  ロマンス第2番、ロマンス第1番、
  ヴァイオリンと管弦楽のための断章WoO 5
パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、
シャンゼリゼ管弦楽団(ピリオド楽器)
録音:2008年10月 メッス、アースナル(ライヴ&セッション収録) 


 さて、ということでもう一枚の本命、いきましょう。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。

 無頼爽快コパチンスカヤ。
 もうその1行だけで終わってもいい。

 こんな面白いベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は初めて聴いた。立派な演奏はいくらでもある。技巧抜群の演奏もたくさんある。深い演奏もまたいくつかある。
 しかしこんなに自由奔放で切れるような感性を味わわせてくれる演奏には出会ったことがない。すさまじい才能が弾丸のように降り注いでくるのだ。
 たった一音、どこか切り取って聴いてもらってもいい。
 そこに聴けるのはベートーヴェンの弾き古された古典の名曲ではない。今ここに生まれ落ちた、キラキラとした新たな音楽。しかも飛びっきり生きのいい。つまりそれはベートーヴェンの音楽ではなく、コパチンスカヤの音楽。
 彼女、カデンツァは言うまでもなく、いたるところでコパチンスカヤ節で歌いまくる。普通の人なら普通に弾いてまったく顧みないようなところを、まるで民族舞曲のようにノリノリで弾き始めたり、ギザギザに鋭角的にエッジを立ててつんざくように弾いたりする。これはダンス・ミュージックかあるいはハード・ロックか?ベートーヴェンではなかったのか?

 今まで、クーゼヴィツキーと共演したハイフェッツの演奏だけが作曲家のレベルを超えたと思っていた。しかしこんなあっけらかんとした少女が軽々とベートーヴェンの頭を飛び越えた。ここには作曲家への畏怖はない。彼女はベートーヴェンを愛してはいるだろうが恐れてはいない。なんだかコパチンスカヤ、「この曲作ったベートーヴェンって人、結構好きなのよね」とか、軽く言いそうな感じ。そしてギュルリ〜ンガリガリガリとまた奔放且つ刺激的にヴァイオリンを弾き放つのである。

 新たなベートーヴェン録音で異彩を放っているヘレヴェッヘのサポートのおかげで、この演奏史上に残る怪作ができあがったのは言うまでもない。・・・しかしそのヘレヴェッヘまでもが、フランケンシュタイン博士よろしく、自らが生み出してしまった怪物に怖れをなしているような気さえする(実は今回の共演を望んだのはコパチンスカヤのほうだった・・・こわ!)。

 まさにおそるべき子供の誕生である。
 無頼爽快コパチンスカヤ。
 聴いておいたほうがいいかも。




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Alpha222
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
エルヴェ・ニケ指揮
ル・コンセール・スピリチュエル
 ヴィヴァルディ『グローリア』・『マニフィカト』

 1.グローリア ニ長調 RV589〜
  独唱、二重合唱、トランペット、オーボエ、弦楽合奏と
   通奏低音のための
 2. 詩編第122(121)編 「わたしは喜んだ」RV607〜
   合唱、弦楽合奏と通奏低音のための
 3. マニフィカト RV610a〜
   二重合唱、弦楽合奏と通奏低音のための
 4. 詩編第148(147)編「イェルサレムを讃えよ」RV609〜
   独唱、二重合唱、弦楽合奏と通奏低音のための
エルヴェ・ニケ指揮
ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器使用)

 紆余曲折?の末、エルヴェ・ニケが大本命名曲をAlphaレーベルから!
 エルヴェ・ニケ。
 かつてはADDA、近年ではGlossaという信頼できるレーベルを得て、長い蜜月のあいだに数多の名盤をつくりつづけてきたこの古楽界の鬼才、近年ではEdiciones Singularesレーベル(こちら)でのフランス・ロマン派関連作品でも痛快な実績をあげるようになってきましたが、この名匠までもAlphaにやってきたことは本当に「事件」。

 しかも演目は(ある意味、これまでのGlossaでのバロック録音ではなかなか考えられなかった)古楽系入門編でもありつつマニアも垂涎のレパートリー...

 そう、ヴィヴァルディ。

 この合唱系の古楽指揮者が真正面からヴィヴァルディの代表的合唱曲をとりあげたとあっては、古楽器界隈を好んで聞いてきた人々がどうして反応せずにおれましょうか!
 二重合唱、ソロと楽隊との距離感、意外な弦楽編成、指孔ありやなしや?のナチュラルトランペット独奏——聴きどころ満載の「グローリア」や「マニフィカト」をはじめとする名品群は、いわばバッハの『ブランデンブルク協奏曲』のように「新譜が出れば欲しくなる」王道演目。

 声楽曲とはいえ歌詞は広く知られたものが多く、協奏曲風の音使いとあいまって、いわばバッハの「ミサ曲 ロ短調」のように聴き深めたい逸品の連続。




PAN CLASSICS


PC10214
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
在庫限り
サロモーネ・ロッシの『ソロモンの雅歌』と器楽合奏曲〜
 17世紀イタリア、ユダヤのバロック音楽〜

  『ソロモンの雅歌』より(8曲)
  『さまざまなシンフォニア集』第1・2巻、
  『さまざまなソナタ集』第3・4巻より(12曲)
プロフェティ・デッラ・クヴィンタ、
アンサンブル・ムスカディン(古楽器使用)
 バロック初期の多元的な声楽芸術そのまま、ユダヤの詩句がみずみずしく——注目録音、在庫限りです!
 古楽器系の録音が多い欧州レーベルの中でも、PanClassicsはスイスに拠点を置いていた時代から世界随一の古楽奏者養成機関バーゼル・スコラ・カントルムとの縁が深く、折々にその最先端で研鑽を積んできた気鋭の名手たちの注目企画を音盤化してきました。
 ここにご紹介するのは、今やさまざまなレーベルで録音するようになった中世系俊才ユニット、コリーナ・マルティ&ミハウ・ゴントコを含む名手たちが集う二つのアンサンブルによる2009年の企画!諸般の事情から発売時にお届けできなかったこの逸品が限定数確保できたため、堂々解説付仕様でご案内させていただきます!
 曲は17世紀初頭のイタリア・バロック全盛期、モンテヴェルディやフレスコバルディ、ランディらと同時期にマントヴァで活躍したヴァイオリン芸術家S.ロッシの代表的声楽曲集『ソロモンの雅歌』と、器楽曲さまざま!イスラエル系の声楽グループが加わっているのは、ロッシがユダヤ人だったから——そして完全にバロック様式でありながら、ヘブライ語で歌えるよう作曲していたから。
 後年のユダヤ・ヴァイオリン芸術の遠い祖先か、技巧的な合奏曲も聴きどころたっぷり!オノフリやラルペッジャータの初期バロック・サウンドが好きな方々にもぜひおすすめの1枚なのです!

<映像>

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ARTHAUS(映像)



101796
(DVD 5 枚組)
\12000→\10790
ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響
 シベリウス:交響曲全集

【DVD】
 <DVD1>
  1.交響曲 第1 番 ホ短調 Op.39/2.交響曲 第2 番 ニ長調 Op.43/
 <DVD2>
  1.交響曲 第3 番 ハ長調 Op.52/2.交響曲 第4 番 イ短調 Op.63/
 <DVD3>
  1.交響曲 第5 番 変ホ長調 Op.82/2.交響曲 第6 番 ニ短調 Op.104/
 <DVD4>
  1.交響曲 第7 番 ハ長調 Op.105/
  2.ドキュメンタリー「シベリウス,リントゥと7 つの交響曲」
    (ナレーター:ハンヌ・リントゥ)/
 <DVD5>
  1.「ソート・オブ・シベリウス!」
    トーモ・コイヴサーロによるフィルム・バイオグラフィ
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)

101797
(BD 3 枚組)
\12000→\10790
【Blu-ray】
<Blu-ray1>
 1.交響曲 第1 番 ホ短調 Op.39/2.交響曲 第2 番 ニ長調 Op.43/
 3.交響曲 第3 番 ハ長調 Op.52/
<Blu-ray2>
 1.交響曲 第4 番 イ短調 Op.63/2.交響曲 第5番 変ホ長調 Op.82/
 3.交響曲 第6 番 ニ短調 Op.104/
<Blu-ray3>
 1.交響曲 第7 番ハ長調 Op.105/
 2.ドキュメンタリー「シベリウス,リントゥと7 つの交響曲」
  (ナレーター:ハンヌ・リントゥ)/
 3.「Sort Of Sibelius!-これがシベリウスだ!」
   トーモ・コイヴサーロによるフィルム・バイオグラフィ
2015 年 ヘルシンキ・ミュージック・センター ライヴ収録/収録時間:584 分(交響曲…254 分,イントロダクション…195 分,ドキュメンタリー…58 分,ボーナス…80 分)/音声:フィンランド語
<DVD>ステレオ2.0,Dolby Digital5.1
<Blu-ray>フィンランド語 ステレオ2.0,dts-HD Master Audio 5.0/
字幕:英, 独, 仏, 韓,日/画面:16:9/REGION All(Code:0)/
<DVD>二層ディスク×5 <Blu-ray>二層50GB×3 1080i High Definition


 BBCミュージック・マガジンのグリーグ&ステンハンメル(こちら)、そしてONDINEのマーラー交響曲第1番(コチラ)と、ここへきてその名を頻繁に聞くようになったフィンランド新世代指揮者リントゥ。
 なんといきなりのシベリウス交響曲全集・・・しかも映像!しかもボーナスに貴重なショートフィルム付き!

 それではここで少し見てみましょうか?!いい感じです!
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=cHcI8iJhP7g




『シベリウス生誕150 周年記念リリース』
 各々の交響曲の前には、30 分ほどのリントゥによる作品についてのレクチャーが挿入されています。
 シベリウスをはじめとしたフィンランドの作曲家について、またフィンランド音楽の伝統と現代までの広範囲に及ぶリントゥの語りは、シベリウスを聴く歓びを一層盛り上げてくれることでしょう。
 もちろん各々の交響曲の演奏は素晴らしく、脈々と続くシベリウス演奏の伝統を受け継ぎつつ、新たな視点も加えるという、いかにも「現代音楽」に強いリントゥならではのシャープな指揮姿は、一見の価値あるものです。 また、別に添えられたドキュメンタリーでは、更に深くシベリウスの音楽と内面を掘り下げていきます。
 映像ではシベリウスの生涯を追いながら、フィンランドの歴史、風景、また彼に影響を与えた人や土地を紹介することで、彼が辿った音楽的歴史を肌で感じることができるはずです。
 彼の7 つの交響曲には、一人の人間のさまざまなステージにおける信条があり、また彼の本質を顕すものでもあります。

ボーナスのショート・フィルム「これがシベリウスだ!」…
 こちらは様々な視点やトリビアからシベリウスの本質にちょっとだけ迫ることができます。

 第1 話:彼の外観についてで、彼がどんな服装をしていたか、愛用のズボンはチャックではなくボタンであった(お腹の出ている人用!)とか、いかに恵まれた体格をしていたかについて解説されています。
 第2 話:彼が愛妻アイノラに送った手紙について。
 第3 話:大酒飲みのくせに、体調には気を使っていたシベリウスについて。
 第4 話:彼が考えていた「お金」というものについて(金のない生活は地獄だ!とも)そして快楽について。
 第5 話:家庭と人生について。
 第6 話:作曲について…どのようにしてインスピレーションを得ていたか。
 第7 話:結婚生活について。
 第8 話:未来と死について。

  と、これまでほとんど知られる ことのなかったシベリウスにも焦点が当てられています。

 日本語字幕付き!




ONDINEのマーラーのところでも紹介したシベリウス・アルバム
最近の ONDINE、すぐに廃盤になる。完売の際はご容赦を。

ODE-1262
(SACD-Hybrid)
\2500
ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響
 シベリウス:組曲「レンミンカイネン」/ポヒョラの娘

  1-4.組曲「レンミンカイネン」Op.22
   <レンミンカイネンと島のおとめたち/トゥオネラの白鳥/
   トゥオネラのレンミンカイネン/レンミンカイネンの帰郷>/
  5.交響詩「ポヒョラの娘」Op.49
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音 2014 年17.20.22 日…1-4, 2014 年11 月17 日…5 フィンランド,ヘルシンキ・ミュージック・センター

 キレ味鋭いリントゥのシベリウス。縁取り鮮やかで、しかも気品あるエネルギーを感じさせてくれる。

 ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団による説得力たっぷりのシベリウス(1685-1957)作品集です。組曲「レンミンカイネン」は“4 つの伝説”とも呼ばれる、フィンランドの叙事詩「カレワラ」に基づいた作品で、完成までに長い期間を要したシベリウス渾身の作品です。
 数奇な運命を辿った男“レンミンカイネン”を巡る物語ですが、シベリウスはこの荒唐無稽な物語に死の香りを漂わせた重厚な音楽を付け、普及の名作を書き上げたのです。「トゥオネラの白鳥」が良く演奏されますが、他の3 つの曲もいかにもシベリウスらしい清冽で描写的な音楽です。
 交響詩「ポヒョラの娘」も、「カレワラ」に基づくものですが、こちらは別のエピソード。難攻不落な問いを出して、男を翻弄する北国の娘が主人公です。シベリウス生誕150 年を記念するにふさわしい最強の1 枚です





EURO ARTS(映像)


20 60988
(25DVD)
\15200

ヨーロッパコンサート1991-2015 アニヴァーサリーBOX

DISC1 ヨーロッパコンサート1991 フロム・プラハ
 モーツァルト:
  歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜序曲、「ドンナ・アンナのアリア」
  交響曲第29番イ長調K.201
  演奏会用アリア「心配しなくともいいのです、愛する人よ」K.505
  交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385 
  【特典映像】インタビュー(字幕:英独仏伊 原語:伊)
    クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    シェリル・ステューダー(ソプラノ)ブルーノ・カニーノ(ピアノ) 
    収録:1991 年5月1日スメタナ・ホール、プラハ(ライヴ)


DISC2 ヨーロッパコンサート1992 フロム・マドリッド
 ヴェルディ:歌劇「運命の力」〜序曲、歌劇「ドン・カルロ」〜私は望みを失った
 ベルリオーズ:「ファウストの却罰」〜ラコッツィー行進曲/自然への祈り
 シューベルト:交響曲第8番 ロ短調「未完成」
 ワーグナー:
  楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜第1幕への前奏曲 、
  楽劇「ワルキューレ」〜ジークムントの愛の歌「冬の嵐はすぎ去り」、
  楽劇「神々の黄昏」〜夜明け/ジークフリートのラインへの旅/ジークフリートの葬送行進曲/ 終曲
    プラシド・ドミンゴ(テノール) ダニエル・バレンボイム(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1992 年5月1日エル・エスコリアル教会堂、スペイン(ライヴ)


DISC3 ヨーロッパコンサート1993 フロム・ロンドン
 チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
 チャイコフスキー:バレエ音楽『くるみ割り人形』op.71〜『花のワルツ』
    フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン:モーツァルト)
    ベルナルド・ハイティンク(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1993 年5月1日ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(ライヴ)
 【特典映像】インタビュー(字幕:英独仏伊)


DISC4 ヨーロッパコンサート1994 フロム・マイニンゲン
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」
 ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ) クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1994 年5月1日マイニンゲン劇場、ドイツ、ライヴ


DISC5 ヨーロッパコンサート1995 フロム・フィレンツェ
 ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲
 ブラッハー:パガニーニの主題による変奏曲
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6(第1楽章)
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集作品96第8番ト短調
    サラ・チャン(ヴァイオリン) ズビン・メータ(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1995 年5月1日ヴェッキオ宮殿(ライヴ)
 【特典映像】インタビュー(字幕:英独仏)


DISC6 ヨーロッパコンサート1996 フロム・サンクト・ペテルブルグ
 プロコフィエフ: バレエ「ロメオとジュリエット」より
 ラフマニノフ: 歌劇「アレコ」より”月は高く輝く”
 ベートーヴェン:ロマンス第1 番& 第2 番 、交響曲第7 番イ長調op.92
 チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より” 花のワルツ”
    クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    アナトーリ・コチェルガ(バリトン) コルヤ・ブラヒャー(ヴァイオリン)
    収録:1996 年5月1日マリインスキー劇場(ライヴ)
 【特典映像】サンクト・ペテルブルグの音楽について&インタビュー(字幕:英独仏)


DISC7 ヨーロッパコンサート1997 フロム・ヴェルサイユ
 ラヴェル:組曲『クープランの墓』
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)
    収録:1997年5月1日ヴェルサイユ宮殿オペラ・ロワイヤル、パリ(ライヴ)
 【特典映像】パリの音楽について&インタビュー(字幕:英仏)


DISC8 ヨーロッパコンサート1998 フロム・ストックホルム
 ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」〜序曲
 チャイコフスキー:交響的幻想曲「テンペスト」作品18
 ドビュッシー:夜想曲,ヴェルディ:聖歌四篇
    クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 マリー・アレクシス(ソプラノ)
    マリア・ヴィースランデル(コーラスマスター) スウェーデン放送合唱団 エリック・エリクソン室内合唱団
    収録:1998年5月1日バーサ号博物館、ストックホルム(ライヴ)


DISC9 ヨーロッパコンサート1999 フロム・クラクフ
 モーツァルト:モテット『エクスルターテ・ユビラーテ』 K.165
 モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K.427〜『聖霊によりて』
 ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.21
 シューマン:交響曲第1 番変ロ長調 op.38『春』
    クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ) エマニュエル・アックス(ピアノ)
    ベルナルド・ハイティンク(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:1999年5月1日聖マリア教会、クラクフ(ライヴ)
 【特典映像】ペンデレツキのインタビュー(字幕:英仏)


DISC10 ヨーロッパコンサート2000 フロム・ベルリン
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19、交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
    ミハイル・プレトニョフ(ピアノ) カリタ・マッティラ(ソプラノ) ヴィオレータ・ウルマーナ(コントラルト)
    トマス・モーザー(テノール) アイケ・ヴィルム・シュルテ(バリトン) エリック・エリクソン室内合唱団
    スウェーデン放送合唱団 トヌ・カリユステ(合唱指揮)
    クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2000 年5月1日フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
 【特典映像】メイキング(ベルリン)


DISC11 ヨーロッパコンサート2001 フロム・イスタンブール
 ハイドン:交響曲第94番ト長調 Hob.I-94『驚愕』
 モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314( 285d)
 ベルリオーズ:幻想交響曲−ひとりの芸術家の生活のエピソード 作品14
    エマニュエル・パユ(フルート) マリス・ヤンソンス(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
    収録:2001 年5月1日聖イレーネ聖堂、イスタンブール(ライヴ)
 【特典映像】イスタンブールのポートレート& . バック・ステージ(字幕:英独仏西伊)


DISC12 ヨーロッパコンサート2002 フロム・パレルモ
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界より』
 ベートーヴェン:『エグモント』序曲
 ヴェルディ:『シチリア島の夕べの祈り』序曲
    ギル・シャハム(ヴァイオリン) クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2002 年5月1日マッシモ劇場、パレルモ(ライヴ)
 【特典映像】パレルモのポートレート(字幕:英独仏西伊)


DISC13 ヨーロッパコンサート2003 フロム・リスボン
 ラヴェル:組曲「クープランの墓」
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20 番ニ短調KV466
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲
 ドビュッシー:「夜想曲」〜「祭り」
 【特典映像】リスボンの歴史
    マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ) ピエール・ブーレーズ(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
    収録:2003 年5月1日 ジェロニモス修道院、リスボン( ライヴ)


DISC14 ヨーロッパコンサート2004 フロム・アテネ
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15
 ピアノ四重奏曲第1番ト短調 作品25(シェーンベルク編曲管弦楽版)
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ) サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2004 年5月1日ヘロデス・アッティコス奏楽堂、アテネ(ライヴ)
 【特典映像】メイキング(字幕:英独仏)


DISC15 ヨーロッパコンサート2005 フロム・ブダペスト
 ベルリオーズ:序曲「海賊」
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
 ストラヴィンスキー:「火の鳥」
    レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン) サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2015 年5月1日ハンガリー国立歌劇場(ライヴ)


DISC16 ヨーロッパコンサート2006 フロム・プラハ
 モーツァルト:
  交響曲第35番ニ長調KV. 385「ハフナー」、ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV. 482、
  ホルン協奏曲第1番ニ長調KV. 412/514( KV. 386b)、交響曲第36番ハ長調KV. 425「リンツ」
 【特典映像】「プラハの芸術点描」(字幕:英独仏)
    ラデク・バボラーク(ホルン) ダニエル・バレンボイム(ピアノ & 指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2006 年5月1日プラハ、エステート劇場(ライヴ)


DISC17 ヨーロッパコンサート2007 フロム・ベルリン
 ワーグナー:楽劇「パルジファル」前奏曲
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調Op.102、交響曲第4 番ホ短調Op.98
    リサ・バティアシヴィリ(ヴァイオリン) トルルス・モルク(チェロ)
    サー・サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
    収録:2007年5月1日カーベルヴェルク・オーバーシュプレー、ベルリン(ライヴ)


DISC18 ヨーロッパコンサート2008 フロム・モスクワ
 ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26
 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92
    サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
    収録:2008 年5月1日モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)


DISC19 ヨーロッパコンサート2009 フロム・ナポリ
 ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
 マルトゥッチ:『追憶の歌』
 シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944『グレート』
    ヴィオレッタ・ウルマーナ(ソプラノ)リッカルド・ムーティ(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2009 年5月1日サン・カルロ劇場、ナポリ(ライヴ)


DISC20 ヨーロッパコンサート2010 フロム・オックスフォード
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第3幕への前奏曲
 エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調Op.85
 ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68
    ダニエル・バレンボイム(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 アリサ・ワイラースタイン(チェロ)
    収録:2010 年5月1日オックスフォード大学シェルドニアン講堂(ライヴ)


DISC21 ヨーロッパコンサート2011 フロム・マドリード
 シャブリエ:狂詩曲『スペイン』
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
 ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27
    カニサレス(ギター) サー・サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2011 年5月1日マドリード・レアル劇場(ライヴ)
 【特典映像】サイモン・ラトルへのインタビュー


DISC22 ヨーロッパコンサート2012 フロム・ウィーン
 ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲変ロ長調作品56a
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb:1
 ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67『運命』
    ゴーティエ・カプソン(チェロ) グスターボ・ドゥダメル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2012 年5月1日スペイン乗馬学校、ウィーン(ライヴ)


DISC23 ヨーロッパコンサート2013 フロム・プラハ
 ヴォーン・ウィリアムス:トマス・タリスの主題による幻想曲
 ドヴォルザーク:聖書の歌 作品99
 ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
    マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ) サー・サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
    収録:2013 年5月1日スペイン・ホール、プラハ城、チェコ(ライヴ)(字幕:英独仏)


DISC24 ヨーロッパコンサート2014 フロム・ベルリン
 ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲
 エルガー:交響的習作『ファルスタッフ』 op.68
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op.64
    ダニエル・バレンボイム(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2014 年5月1日フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)


DISC25 ヨーロッパコンサート2014 フロム・アテネ
 ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」から 序曲
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV.1005 から ラルゴ(アンコール)
 シューマン:交響曲 第3番 変ホ長調「ライン」
    レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン) サー・サイモン・ラトル(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    収録:2015 年5月1日 メガロン・アテネ・コンサートホール(ライヴ)

 日本先行販売 ベルリン・フィルのヨーロッパコンサートDVDボックス

 画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All

 ベルリン・フィルの創立記念日5月1日に毎年行われている、ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物を巡る形で行われており、夏のヴァルトビューネ・コンサートよりも本格的なプログラムで、美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファンに支持されているコンサートの一つでもあります。
 1991 年にスタートしたコンサートは2015 年で25 回目を迎え、その記念にEURO ARTS がBOX 化。他レーベルからリリースされている映像も収録した、25 回分すべてのコンサートを網羅した貴重なセットとなっております。
 第1 回のコンサートは、クラウディオ・アバドが正式にベルリン・フィルの指揮者に就任した2 年後の1991 年。カラヤンから新たな指揮者として就任したアバドがベルリン・フィルに打ち立てた新企画の一つとして始まりました。
 その後の25 年間には錚々たる面々の指揮者が登場し、それぞれの都市に合ったプログラミングとソリストを迎え充実したコンサートを続けてきました。その全てが詰まったDVDセットとなります。
 このDVD セットは、世界に先駆けて日本で先行リリースされます。
















10/8(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ANIMA


ANM1 40800001
\2600
プレヴェール& コスマ:シャンソン集
 1. 校門を出たら/ 2. アフォリズム/ 3. 夜の音/ 4. タクシードライバーの悪夢/
 5. 美しい星へ/ 6. 子守歌〜ゲットーの歌(ピアノ独奏)/ 7. 家族の歌/
 8. バルバラ/ 9. 環/ 10. 鳥の鳴き声/ 11. 心配の鳥/
 12. ナイチンゲール〜ラングドック組曲(ピアノ独奏)/13. 鋼鉄の娘/
 14. ロンドンの魅力/ 15. この愛/ 16. ヒゲノスリの父〜ラングドック組曲(ピアノ独奏)/
 17. 子供狩り/ 18. 心の叫び/19. 割れた鏡/ 20. ロックアウト/ 21. 朝寝坊/
 22. 惨めさの歌〜ゲットーの歌(ピアノ独奏)/23. 血だらけの唄/ 24. 余分な厳しさ/
 25. チェロとピアノの二重奏曲/ 26. 外国の祭/27. 赤毛/
 28. 私はわたしよ/ 29. 鯨釣り/ 30. キャットニップ/ 31. 目録
フィリップ・バルベー=ライヤ(Pf)
エロディ・フォンナール
マヤ・ヴィヤヌエヴァ
ジュリー・オルロー(Sop)
パトリック・ランゴー(Vc)
 フランスのオシャレさと退廃にあふれるシャンソン集

 録音:2014年8月/シャトネ=マラブリ音楽院講堂/DDD、73’ 00”

 詩人ジャック・プレヴェール(1900-1977) と作曲家ジョセフ・コスマ(1905-1969) の黄金コンビは不朽の大名曲「枯葉」で知られますが、他にも魅力的なシャンソンを多数残しています。
 ここでは27 曲を披露、コスマならではの旋律美を堪能させてくれます。さらにコスマの珍しいピアノ独奏曲が4篇収められているのも注目。コスマはもともとハンガリー人で、純音楽作品はバルトーク的な作風を示すとされますが、「ラングドック組曲」はこの地方を代表する作曲家セヴラックを思わす絶美の世界で、ひきつけられます。
 フィンランドの血を引くバルベー=ライヤは指揮者としても活躍するピアニスト。コスマならではの退廃の世界をカッコ良さの極みで披露してくれます。
 

ANM1 40100001
\2600
エドアルド・ブルーニ:旋法の芸術 Vol.1
 (1)6つの旋法的舞曲(2010-12) 〜 4手連弾のための
 (2)ペネロープによる海(ピナ・ソヴィッラ詩による歌曲集) (2011-14)
 (3)6つの旋法的前奏曲(2010-13) 〜ピアノ独奏のための
 (4)6つの旋法的旋律(2010) 〜クラリネットとピアノ
アルス・モーディ・アンサンブル
 【エドアルド・ブルーニ、
  モニク・チオーラ(Pf)、
  レティツィア・グラッシ(声)、
  マヌエラ・ヴェットーリ(Cl)】
 数学的に複雑ながら、ショパンを思わす美しい音楽

 録音:2013/14/リーヴァ・デル・ガルダ/DDD、63’ 32”

 エドアルド・ブルーニは1975 年生まれのイタリアの作曲家兼ピアニスト。トレント音楽院でピアノをアルナルド・コーエン、ラーザリ・ベルマン、アンドラーシュ・シフに、作曲をルイス・バカロフに学びました。
 彼は2010 年以降旋法とリズムの可能性を追求していて、ここに収められた4 作品はいずれもその考えに基づいていますが、音楽自体は親しみやすく、美しいメロディを満喫できます。
 作曲者自身を含むアルス・モーディ・アンサンブルが高度な演奏を聴かせてくれます。



旧譜
エドアルド・ブルーニ:ピアノ音楽1992-2002

ANM1 40300002
\2600
エドアルド・ブルーニ:ピアノ音楽1992-2002
 (1)4つの小品 (1992-3)
  (前奏曲変ホ短調/間奏曲第1番ヘ短調/
   ワルツ嬰ハ短調/間奏曲第2番ニ短調)
 (2)ミレーナのための2つのワルツ (1995)
 (3)3つのワルツ (1999-2000)
 (4)ピアノ・ソナタ (2002)
エドアルド・ブルーニ(Pf)
 【Yamaha CF III】
 現代のショパン、ブルーニのオシャレな世界

 録音:2013 年4 月/メトロ・アート・スタジオ(イタリア)/47’ 24”

 エドアルド・ブルーニは1975 年生まれのイタリアの作曲家兼ピアニスト。トレント音楽院でピアノをアルナルド・コーエン、ラーザリ・ベルマン、アンドラーシュ・シフに、作曲をルイス・バカロフらに学びました。ブルーニは自身の作風を3 つの時期に区分しています。まずは「ロマン的」とする1992-95 年で、ここでは「4 つの小品」や「ミレーナのための2 つのワルツ」があたります。次は「非現実的」とする1995-2006 年で「3 つのワルツ」、さらに「英雄的」な2000-2008 年に「ピアノ・ソナタ」が該当します。いずれもメロディアスで美しく、ことに「ミレーナのための2 つのワルツ」はショパン風。ブルーニの演奏もオシャレで、ヤマハCF Ⅲの響きも魅力です。





APARTE



AP 097
(2CD)
\3600→\3290
アンサンブル・ジル・バンショワ
 失われたポリフォニー〜フランスのフォブルドン、16〜19世紀

 [CD1] 16世紀〜17世紀のポリフォニー音楽
  1. Ave consurgens aurora (versus)
  2. Lumen ad revelationem (antienne) & Nunc dimittis (cantique de Simeon)
  3. Credo in unum Deum
  4. Mater regis angelorum (versus)
  5. Nunc dimittis / Ayn apolis / Magnum nomen Domini (cantique de Simeon)
  6. Litaniae B. Mariae Virginis (Litanies)
  7. Miserere (詩篇50)
  8. Creator omnium (versus)
  9. クローダン・ド・セルミジ(1490-1562) Magnificat(第6旋法)
  10. Laudate pueri (詩篇112)
  11. ジャン・ド・ブルノンヴィル(1585-1632):Ave regina coelorum (antienne)
  12. In exitu Israel (詩篇113)
  13. Laudate Dominum du 3e ton(詩篇116)
  14. シャルパンティエ(1643-1704):深き淵より(詩篇129)
 [CD2] 18〜19世紀のポリフォニー
  1. Pange lingua (賛歌)
  2. Dixit Dominus (詩篇109)
  3. Ave maris stella (賛歌)
  4. Alleluia, O filii et filiae
  5. Ave maris stella (賛歌)
  6. Kyrie de la Messe des morts
  7. Dies irae (セクエンツィア)
  8. Omne quod dat mihi (antienne) & Magnificat(第7旋法)
  9. フランソワ=ルイ・ペルヌ(1772-1832):Kyrie de la messe des solennels mineurs
  10. アヴェ・ヴェルム・コルプス(セクエンツィア)
  11. Ut queant laxis (賛歌)
  12. Inviolata (セクエンツィア)
  13. アロイス・クンク(1832-1895) Adoremus in aeternum (antienne)
アンサンブル・ジル・バンショワ
ドミニク・ヴェラール(指揮)
トゥールーズ聖歌隊
 ヨーロッパの歴史上もっとも長く存在していたフォブルドン

 録音:2012年4月

 中世から19 世紀にかけて、ヨーロッパでは多彩な多声音楽が存在していました。それらは何声から成るか、即興かどうか、さらには記譜法など実に様々なタイプの音楽が存在していました。
 そんな中、ヨーロッパの教会の歴史の中でもっとも長く存在していたのがフォブルドン。フォブルドンとは、3 声部から成る曲を作曲する際、上声部(原則として聖歌の旋律にもとづく)と下声部(テノール)だけが記譜され、中間声部は上声部の完全4 度下を演奏するもので、1960 年代の第2 バチカン公会議で決定された、ミサの中でラテン語を使用しないという決定が為されるまで、このフォブルドンで音楽は演奏されていました。
 このフォブルドンを研究しているドミニク・ヴェラール率いるアンサンブル・ジル・バンショワが、何千もの楽譜の中から選りすぐった作品をおさめたのがこの2 枚組。
 ヨーロッパ中の教会で長きにわたって歌い継がれてきた多声の聖歌が鮮やかによみがえりました。
 
AP 112
\2600→\2390
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
サン= サーンス(1835 〜 1921):ピアノ協奏曲2番&5番

 (1)ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22(ライブ録音)
 (2)ピアノ協奏曲第5番 「エジプト風」へ長調 Op.103
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(ピアノ)
BBC交響楽団
(1)ファビアン・ガベル(指揮)
(2)マーティン・ブラビンズ(指揮)
 若手気鋭のピアニスト、ルイ・シュヴィッツゲーベルによるサン= サーンスのピアノ協奏曲

 録音:(1)2014 年2 月18 日 (2)2015 年4 月7 日

 ジュネーヴ国際音楽コンクール第2 位(1 位なし)、ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディション第1 位の若手気鋭のピアニスト、ルイ・シュヴィッツゲーベルによるサン= サーンスのピアノ協奏曲集。
 2 番ト短調はライブ録音です。オルガニストでもあったサン= サーンスの、オルガン音楽への思いも垣間見ることができるこれらピアノ協奏曲を、時に軽く輝くような、そして時にどっしりと骨太なルイ・シュヴィッツゲーベルの音色でたっぷり堪能できる一枚です。




CAVI MUSIC


4260085535019
(CD+カタログ)
\1300
CAVI MUSIC 10周年記念カタログ付きCD
 コルンゴルト:チェロ協奏曲ハ長調Op.37
 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ(ソロモン)」
 ゴルトシュミット:チェロ協奏曲Op.23
ユリアン・ステッケル(Vc)
ライン州立フィルハーモニー
ダニエル・ライスキン(指揮)
 録音:2009年10 月(コルンゴルト)、2009年11 月(ブロッホ)、2009 年6 月(ゴルトシュミット) ライン・モーゼル・ホール/限定盤

 CAvi-Music は、30 年近くEMI で敏腕プロデューサーとして名を轟かせてきたアンドレアス・フォン・イムホフ(Andreas von Imhoff)が2005 年に立ち上げたレーベル。
 ラルス・フォークト、ザビーネ・マイヤー、アンティエ・ヴァイトハースらも録音を依頼するほどアーティストからの信頼も厚く、質の高いタイトルを数々リリースしています。
 今年2015 年は記念すべきレーベル10 周年。10 年分のリリース・タイトルを掲載したカタログと、若手チェリスト、ユリアン・ステッケルのコルンゴルト、ブロッホ、ゴルトシュミットの20 世紀チェロ協奏曲集(原盤番号:4260085532230)がセットになったカタログCD をリリースします。




FIRST HAND



FHR 37
\2100→\1890
ショスタコーヴィチ・ファンも聴いたことのないお宝続出!
 (1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタOp.134
 (2)同:未完のヴァイオリン・ソナタ (1945)
 (3)同(ツィガーノフ編):弦楽四重奏曲第4番のアンダンティーノ(Vn,Pf 版)
 (4)ストラヴィンスキー(ショスタコーヴィチ編):詩篇交響曲(ピアノ・デュオ版)
 (5)ブラーガ(ショスタコーヴィチ編):天使のセレナード
  (Sop、Ms,Vn,Pf 版)
サーシャ・ロジェストヴェンスキー(Vn)
ジェレミー・メニューイン(Pf)
(4)ムーキー・リー=メニューイン(Pf セコンド)
(5)イローナ・ドムニフ(Sop)
 アレクサンドラ・シェルマン(Ms)
 STEREO

 指揮者ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーとピアニストのポストニコワを両親とするサーシャ(アレクサンドル)・ロジェストヴェンスキー。彼がユーディ・メニューインの愛息ジェレミーと二世共演を果たし、ショスタコーヴィチ・ファンでさえびっくりの珍品を集めました。先日リナス・ロスの世界初録音盤がリリースされた1945 年の未完のヴァイオリン・ソナタは、生前のショスタコーヴィチと親しかった父仕込みか、驚くほどの説得力。
 ツィガーノフによる前奏曲集のヴァイオリン編曲は人気レパートリーとなっていますが、弦楽四重奏曲第4 番の第2 楽章も編曲しています。彼はベートーヴェン四重奏団の第1 ヴァイオリンとして原曲の世界初演者でもあり、曲を熟知した美しい仕上となっています。
 さらに興味深いのがストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」をショスタコーヴィチが4 手連弾用に編曲した版。作曲直後の1930 年の編曲で、合唱主体の大編成を彼ならではのピアニズムで見事に処理した逸品。ジェレミー・メニューインが愛妻ムーキー・リー=メニューインと息の合った演奏を聴かせてくれます。世界初録音。
 ほほえましいのが、日本でも古くから「天使のセレナード」としてポピュラーなブラーガのセレナードをソプラノとメゾソプラノの二重唱に仕立てたものも世界初録音。ショスタコーヴィチの職人技を見せつけられます。




HMF

HMU 907617
\2700
トマス・ルイス・デ・ヴィクトリアの最高傑作レクイエムを収録
 1. トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア(1548-1611):O quam gloriosum
 2. エルネスト・バロック(1890-1979):Give us the wings of faith
 3. リチャード・デリング(c. 1580-1630):Factum est silentium
 4. ケネス・レイトン(1929-88):Give me the wings of faith
 5. チャールズ・ヴィリアース・スタンフォード(1852-1924): Justorum animae
 6. エドガー・ベイントン(1880-1956):And I saw a new heaven
 7. ウィリアム・バード(1543-1623):Justorum animae
 8. アロンソ・ロボ(1555-1617):Versa est in luctum
 9. トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア:Officium defunctorum(レクイエム)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
ザ・ドミートリー・アンサンブル
グラハム・ロス(指揮)
 録音:2014年2月17日&3月20,22日

 名門ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団の最新盤は、スペイン・ルネッサンス期の最高傑作として名高いトマス・ルイス・デ・ヴィクトリアのレクイエム(6声部)のほか、聖人たちのお祝いのための音楽を中心に収録。
 ダイナミクス豊かな演奏に酔いしれる1 枚です。




MIRARE

MIR 274
\2700
フランスの若手カドゥシュによるアウトドア・ミュージック
 J.S.バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV992
 シューマン:森の情景Op.82
 ヤナーチェク:霧の中で
 バルトーク:戸外にて
ダヴィッド・カドゥシュ(ピアノ)
 62’00

 フランス生まれのピアニスト、ダヴィッド・カドゥシュがバッハ、シューマン、ヤナーチェク、バルトークの作品を収録しました。
 一見、共通点がないようにも思える選曲ですが、カドィシュのキーワードは「屋外(out of door)」。外国に赴任する兄にむけて書いたバッハのカプリッチョ。「森」をモチーフとした詩に触発されて作曲したシューマンの「森の情景」。作曲家としてキャリアを暗中模索していた頃に書かれたヤナーチェクの「霧の中で」。屋外で演奏する音楽をピアノで描写したバルトークの「戸外にて」。多彩な音楽性を持つカドゥシュならではの卓越した表現力で各曲の魅力を存分に引き出しています。




NAIVE



V 5415
\2600→\2390
スイス出身の俊英、ピエモンテージによる鮮やかなドビュッシー
 ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻(全曲)
フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)
 録音:2014年3,4月

 ピエモンテージによるドビュッシーの登場。
 スイス出身のフランチェスコ・ピエモンテージは1983 年生まれ。ビエロフラーヴェク指揮BBC 交響楽団、オラモ指揮バイエルン放送交響楽団など、トップ・レベルのオーケストラからソリストとして招かれています。2014 年10 月にはノリントン指揮N 響とベートーヴェンのピアノ協奏曲第1 番を初共演、絶賛されました。
 大きな影響を受けた師の一人がブレンデル。ピエモンテージはブレンデルから「物事の細部に至るまでを愛すること」の大切さを学んだと言います。
 ほかにもペライアやワイセンベルクらからも薫陶を受けています。室内楽、ソロ、協奏曲と既に幅広い活躍をみせています。
 ナイーブからはモーツァルトのソロ作品集(V 5367)、シューマンのピアノ協奏曲(V 5327)がリリースされています。そんなピエモンテージの演奏は、透明感を保ちつつ色彩感豊かな音色が持ち味。このドビュッシーでもまるで詩を吟じるかのように1 曲1 曲のキャラクターづけが明確ながら、全篇を通して光をたたえたようなクリアーな音色に思わず耳が奪われてしまいます。




OBSIDIAN


OBSCD 715
\2500
アン・ブーリン ソングブック:16世紀の作曲家らによる曲集
 ・御身はすべてが美しくあり給う(ジャン・ムートン)
 ・悲しみの聖母(ジョスカン・デプレ)
 ・彼女は誰なのか(アントワーヌ・ブリュメル)
 ・私はあなたに楽しみを上げましょう(クローダン・ド・セルミジ)
 他
アラミレ
クレア・ウィルキンソン(歌)
ヤコブ・へリングマン(リュート)
カースティー・ワトレー(ハープ)
デイヴィッド・スキナー(指揮)
 世紀の悪女のもう一つの素顔 ヘンリー八世の妻の一人、アン・ブーリンのコレクション

 録音:2015年5月

 ヘンリー八世の6 人の妻のうち最も悪名高いアン・ブーリン。王妃の侍女でありながらヘンリー八世を虜にしたアンは、ヘンリー八世と当時の王妃キャサリンとの離婚問題を巡る教皇との対立など、当時のイギリスの大混乱の火付け役でした。最期は反逆罪、姦通罪の疑いをかけられロンドン塔に監禁、処刑された彼女は、様々なエピソードからしたたかな悪女と言われますが、音楽をたしなむ一面もあったといわれます。
 このCD におさめられているのは彼女が10 代の頃から「アン・ブーリン ソングブック」として集めていた彼女のお気に入りの作品の数々です。
 彼女が処刑されるまでずっと彼女の持ち物の中にあったと言われる「アン・ブーリン ソングブック」は、その後500 年間行方不明になっていましたが、最近になって発見されました。
 演奏を手掛けているのは、「アン・ブーリン ソングブック」発見後初めて蘇演をしたアラミレ。最後に収録されている「O Deathe rock me asleep(おお死よ、われを眠りに)」は「アン・ブーリン ソングブック」にはない曲ですが、アンが処刑の日まで監禁されていた部屋から見つかった詩による曲で、作詩者はアン本人ではないかと言われています。
 運命に翻弄される前の音楽好きな少女だったアン、処刑前に静かに死を見据えるアンなど、悪女として語られることの多い彼女の別の一面を垣間見ることができる一枚です。
 

OBSCD 714
\2500
クロフト(1678 〜 1727):アンセム集
 ・アンセム集とオルガン独奏曲
 ・葬儀の典礼とオルガン独奏曲
ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学合唱団
デイヴィッド・スキナー(指揮)
 知られざるイギリスバロックの大家、心に染みわたるウィリアム・クロフトの教会音楽

 録音:2014年6月28日-30日

 バロック時代のイギリスの作曲家、ウィリアム・クロフトの教会音楽集。宮廷礼拝堂やウエストミンスター大寺院でオルガニストや聖歌隊長を務めた彼は、イギリスの偉大な作曲家であるパーセルやタリスの後継者として、典礼音楽を数多く残しました。このCD にもおさめられている「葬儀の典礼」は、イギリスで長く国葬の音楽として使われています。
 同時代に同じイギリスで活躍した作曲家、ヘンデルの影に隠れて日本ではあまり知られていないクロフトですが、その音楽のこの世のものとは思えない美しさには心が洗われます。
 「葬儀の典礼」中の1 曲「我らの心の秘密を知りたもう主よ(Thou Knowest, Lord)」は、クロフトではなくパーセルの作。クロフトがパーセルへのオマージュとして入れたものです。




GUILD



GMCD 7412
\2500→\2290
マルク・アンドレーエ
 シューマンとメンデルスゾーンの交響曲第4番、
 シューマンの未完の作品「交響曲ト短調(ツヴィッカウ交響曲)」も収録

  シューマン:
   交響曲第4番ニ短調 Op.120(1841年初稿版)、交響曲ト短調
  メンデルスゾーン:
   交響曲第4番 Op.90 《イタリア》 (1833/34年版)
マルク・アンドレーエ(指揮)
バンベルク交響楽団
 祖父フォルクマール・アンドレーエの作品集で名を上げたスイスの指揮者マルク・アンドレーエ。
 シューマンとメンデルスゾーンの交響曲第4番というメジャー・レパートリーだが、ともに初期稿を用い、シューマンの未完の作品、「交響曲ト短調(ツヴィッカウ交響曲)」も収録するというユニークなプログラミングで魅せる!

 ※録音:2014年1月13日−17日、ヨーゼフ・カイルベルト・ホール(バンベルク)
 

GMCD 7419
\2500
ソナタ・エブライカ 〜 ヴィオラとピアノのための作品集
 アーロン・ヤロム:セファルディック・ポエム
 フランク・レヴィ:ソナタ・リチェルカーレ
 エルンスト・レヴィ:ヴィオラ・ソナタ第1番
 フランク・レヴィ:ヴィオラ第2番
 グラハム・ウォーターハウス:ソナタ・エブライカ
ハナ・グベンコ(ヴィオラ)
ティモン・アルウェッグ(ピアノ)
 ハナ・グベンコは、モスクワに生まれ、2004年にはドイツで若手音楽家のためのユーゲント・ムジツィールト・コンクールで優勝。チューリッヒ音楽院を卒業し、数々の奨学金を得て活動している女流ヴィオリスト。グラハム・ウォーターハウスの「ソナタ・エブライカ」は、ハナ・グベンコに献呈されている。

 ※録音:2014年10月20日−22日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)



 

CPO



777960
(2CD)
\5400→\4990
リッカルド・ザンドナーイ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」4幕
 ガブリエーレ・ダヌンツィオ原作
 ティート・リコルディ台本
クリスティーナ・ヴァシレーヴァ(ソプラノ)/
マルティン・ミューレ(テノール)/
ホアン・オロスコ(バリトン)/
アドリアーノ・グラツィアーニ(テノール)/
キム=リリアン・シュトレーベル(ソプラノ)/
ベネディクテ・タウラン(ソプラノ)/
サリー・ウィルソン(メゾ・ソプラノ)/
マリヤ・ジョコビッツ(メゾ・ソプラノ)/
フライブルク室内合唱団/
フライブルク劇場合唱団/
フライブルク音楽学校ヴォーカルアンサンブル/
フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団/
ファブリース・ボロン(指揮)
 13世紀ラヴェンナに実在した領主の娘、フランチェスカ・ダ・リミニは、ダンテの「神曲」地獄篇に登場することで知られています。
 領地の争いを回避するために、醜い男ジョヴァンニの元に嫁ぐことになった彼女ですが、彼女の父親の企みにより、偽装結婚の相手であるジョヴァンニの弟パオロに魅かれてしまいます。もちろんその不義を許すはずもないジョヴァンニによって2人は殺されてしまうというお話で、この物語には多くの芸術家たちが思い思いの肉付けをしています。
 音楽ではチャイコフスキーやラフマニノフがそれぞれ素晴らしい作品に仕立てていますが、このザンドーナイ(1883-1944)によるオペラは、元々の短い詩に、たくさんの脇役やエピソードを付け加えた説得力ある物語となっているのです。1914年に初演された時は大成功を収めています。
 今回の演奏では、日本にも来日経験のある名ソプラノ、クリスティーナ・ヴァシレーヴァがヒロインを熱唱しています。
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777672
(SACD-Hybrid)
\3100→\2890
マンゼ指揮!
 ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986):管弦楽作品集 第2集

 1.交響曲 第2番 Op.17/
 2.管弦楽のための変奏曲 Op.50/
 3.管弦楽のための組曲「ラロココ」Op.64
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)
 スウェーデンを代表する作曲家、エリク=ラーション(1908-1986)の作品集第2集です。
 今回もアンドリュー・マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団は、迫真の演奏でこの知られざる作曲家の本質に迫っていきます。
 第1番の交響曲は、ロマン派の雰囲気が漂う美しく牧歌的なものでしたが、この交響曲第2番は調性感はあるものの、タイトルからは明確な調性記号が外されるなど、彼が新しい様式を模索した様子が感じられます。とは言え、まだ12音などの前衛的な作風が使われているわけでもなく、極めて聴きやすく、またある種の民謡風な雰囲気も漂わせているのが微笑ましいところです。
 それに比べ、1962年に書かれた「管弦楽のための変奏曲」はまさに新古典主義の作風によるもので、なかなか厳しい音に彩られています。1973年作曲の組曲「ラロココ」はバロック風の様式によるちょっとユーモラスな作品で、若い頃の作品である「田園組曲」にも通じる趣きを有しています。



777671
(SACD-Hybrid)
\3100→\2890
マンゼ指揮!
 店主の愛するラーシュ=エリク・ラーション
  管弦楽作品集 第1集

  1.交響曲 第1番 ニ長調 Op.2/
  2.シェークスピアのための4つのヴィネット/
  3.組曲「冬物語」Op.18/
  4.管弦楽のための音楽 Op.40/
  5.小管弦楽のための牧歌/
  6.小管弦楽のための抒情幻想曲 Op.54
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)

 現代スウェーデンの代表的作曲家として知られるエリク=ラーション(1908-1986)。とは言え、彼の作品は決して前衛そのものではなく、時として十二音の様式を用いたものの、どちらかというと後期ロマン派色が強いものでした。特にここで聴ける初期の「交響曲第1番」はシベリウスを思わせる牧歌的で美しい音楽です。
 ニ長調という調性にもよるのか、大いなる自然を賛美しているかのような重厚かつ若々しい第1楽章から、その熱き心がひしひしと伝わってくるかのようです。
 彼は作品によって作風を使い分けていたようで、1966年に作曲された「抒情組曲」でも、描かれている風景は変わることなくひたすら悠然とした美しさを保っています。
 マンゼとヘルシンボリ交響楽団のチームワークの良さは、ブラームスで証明済。ここでも美しい弦の調べに重点を置いた見事なアンサンブルを聴くことができます。





ラーシュ=エリク・ラーションなら・・やはりこれ
北欧の抒情
スウェーデン管弦楽曲集 第1&2集

 これ以上「北欧の抒情」の名にふさわしいアルバムに出会ったことはありません。
 スウェーデン管弦楽曲集第2集。
 ロマンの洪水ともいうべき爽やかさに満ちあふれた、20世紀スウェーデン音楽の世界。弦楽オーケストラが生み出す、歌心と透明感溢れる響きの美しさは想像を絶するでしょう。
 フルメリーの田園組曲を初めとした華のある作品から、悲嘆に満ちたラーションのアダージョまで、まさに極限の抒情。

 まったくの個人的なことながら、仕事面でどん底に叩き落されてもう2度と立ち上がれないと挫折しかかっていたときに、この中のラーション「弦楽のための小セレナード」に出会って救われたことを思い出します。当時毎日のようにこの曲をかけて、潰えそうな自信と勇気と優しさを取り戻しました。
 あれから数年。今回久しぶりに聴いたのですが、やはり・・・泣けました・・・。


 ちなみに第1集は劇的なステンハンメルのカンタータ、透明で美しいラーションの作品の数々、陽気なP・ベルガーの作品、憂愁に閉ざされるアルヴェーンの小品など、実に多彩な音楽になっています。第2集ほど「抒情」を前面に出してはいませんが、バラエティは豊かです。


NAXOS
8.553115
¥1500
スウェーデン管弦楽曲集 第1集
 セダルマン:スウェーデン祝祭音楽
 ステンハンメル:カンタータ「歌」-間奏曲
 ラーション:田園組曲、「冬物語」-エピローグ
 ペッタション=ベリエル:「フレセンの花々」-4つの小品
 アルヴェーン:「ロスラーゲン」-ポルカ、夏の徹夜祭
         劇音楽「グスタフ=アドルフ2世」組曲-悲歌
 ヴィレーン:「弦楽のためのセレナード」-行進曲
オッコ・カム指揮
ヘルシンボリ交響楽団

NAXOS
8.553715
¥1500
スウェーデン管弦楽曲集 第2集
 ラーション:
  抒情的幻想曲 Op.54/
  弦楽のための小セレナード Op.12
  弦楽のためのアダージョ Op.48
 フルメリー:
  フルート、弦楽とハープのための田園組曲 Op.13B
 ブロムダール:「眠れぬ夜」より アダージョ
 アッテルベリ:
  ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽のための組曲 第3番 Op.19-1
 ラングストレム:弦楽のための悲歌的ディヴェルティメント
サラ・リンドロフ(fl)
サラ・トロベーク(vn)
ヨハンナ・ペーション(va)
ペッター・スンドクヴィスト指揮
スウェーデン室内管弦楽団



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777861
\2700→\2490
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):ヴァイオリン協奏曲集 他
 1.ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ短調 Op.42/
 2.ヴァイオリンと管弦楽のための幻想的小品集 Op.33/
 3.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.86
ライナス・ロート(ヴァイオリン)/
ハンブルク交響楽団/
ヨハネス・ズール(指揮)
 最近、復興が進むドイツの作曲家ゲルンスハイム(1839-1916)の作品は、cpoレーベルを筆頭に少しずつ録音も増えています。
 今回は名手ライナス・ロートをソリストに迎えての2曲のヴァイオリン協奏曲と幻想曲集の登場です。これらはずっと忘れ去られていた作品ですが、今回の新発見とも言えるリリースは嬉しい限りです。
 ゲルンスハイムはライプツィヒとパリで多くの音楽家たちと親交を結び、多くのものを吸収し、また影響を受けたことで知られています。
 このヴァイオリン協奏曲にも、メンデルスゾーンやシューマン、そしてブルッフ、ブラームス風の雰囲気が感じられ、メロディの美しさにはチャイコフスキーの面影もあります。音楽を美しいものとして味わいたい人には、ゲルンスハイムの作品はうってつけと言えるのではないでしょうか?


フリードリヒ・ゲルンスハイム旧譜/交響曲集


777758
\2700→\2490
フリードリヒ・ゲルンスハイム:交響曲集
 1.交響曲 第1番 ト短調 Op.32/
 2.交響曲 第3番 ハ短調「ミリアム」 Op.54
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)
ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者ゲルンスハイム(1839-1916)。医師の父親を持ち7歳で音楽を学び始めます。
13歳の時にライプツィヒ音楽院の最年少の学生となり、やがて18歳からピアノをモシェレスに師事、1855年から1860年まではパリに留学、リスト、ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を持ったことで知られます。その後はザールブリュッケンの音楽監督をはじめ、様々なオーケストラを指揮、友人であったブラームスや同時代の作曲家の作品も演奏しています。そんなゲルンスハイムの作品、やはりブラームスの影響は強く、若干暗めで渋い第1番、ヘンデルの作品からインスピレーションを得て、女性預言者の名を副題に持つ第3番と、まさに「ドイツ・ロマン派の鑑」と言える風貌を有しています。ラインラント・プファルツ・フィルの演奏が現在入手困難な中、この新録の登場は嬉しい限りです。

 

777978
\2700
ジローラモ・アボス:マルタからのクリスマス
 1.ほむべきかな、主イスラエルの神/
 2.マニフィカート/3.2群の合唱のためのミサ曲
マリ・ド・ヴィユトレイ(ソプラノ)/
ツェー・ブラウン(メゾ・ソプラノ)/
ミリアム・アルボウズ(ソプラノ)/
ジョージ・プーリー(テノール)/
マウロ・ボルジョーニ(バリトン)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 18世紀のマルタ共和国で活躍した作曲家ジローラモ・アボス(1715-1760)は2015年に生誕300年を迎えます。これを記念して、2015年の1月に行われた「ヴァレッタバロック音楽祭」ではアボスのマニフィカートの演奏が行われ、その偉業を讃えたのです。
 彼は1マルタで生まれ、レオナルド・レオとフランチェスコ・デュランテに師事。756年にロンドンのイタリア劇場のディレクターとなり、1757年にイタリアに教師として戻ります。
 14作のオペラを作曲しまた1758年からは素晴らしい教会音楽をいくつか作曲しましたが、現在ではその名前はほとんど知られていません。
 しかし、彼の作品の美しさを見抜いた音楽学者リチャード・ディヴァルらがこれらを編集し、演奏可能にしたのです。この魅惑的な音楽をぜひお楽しみください。
  

777942
\2700
メンデルスゾーン:弦楽のためのシンフォニア集 第1集
 1.シンフォニア 第1番 ハ長調/2.シンフォニア 第2番 ニ長調/
 3.シンフォニア 第3番 ホ短調/4.シンフォニア 第4番 ハ短調/
 5.シンフォニア 第5番 変ロ長調/6.シンフォニア 第6番 変ホ長調
オルフェオ・バロック管弦楽団/
ミヒ・ガイック(指揮)
 “神童”メンデルスゾーン(1809-1847)が12歳から14歳にかけて作曲した12曲の「弦楽のためのシンフォニア」は、交響曲の習作とされる一連の作品です。
 習作と言っても、その出来栄えは素晴らしく、彼の家で毎週開催された“日曜音楽会”で演奏され拍手喝采を浴びたことは疑う余地もありません。
 今回この作品を演奏するのは、オルフェオ・バロック管弦楽団で、早熟の天才の作品を、まるで宝石のように磨き上げ、丁寧に仕上げています。
 

777951
(2CD)
\2700
フランツ・リスト:詩的で宗教的な調べ
 1.祈り/2.アヴェ・マリア/3.孤独の中の神の祝福/
 4.死者の追憶/5.主の祈り/6.眠りから覚めた子供への賛歌/
 7.葬送/8.パレストリーナによるミゼレーレ/
 9.無題(アンダンテ・ラクリモーソ)/10.愛の賛歌
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ…スタインウェイD)
 フランツ・リスト(1811-1886)が1853年に完成させた10曲からなるピアノ曲集「詩的で宗教的な調べ」は、彼の活動の中期から後期に渡る時期に書かれたため、一見宗教的な雰囲気を装いつつも、個人的な感情が折り込まれた、なかなか一筋縄ではいかない作品です。
 曲のテイストも長さもばらばらであるためか、奏者たちも、あまり全曲を通して演奏することはなく、第3番「孤独の中の神の祝福」と第7番「葬送」のみが比較的良く演奏されます。
 各々の曲には、若きリストが感銘したというラマルティーヌの詩が添えられており、また数曲は何度も改編が施されるなど、リストにとって大切な作品であったことは間違いありません。
 今回この曲集を手掛けたのは、ドイツの名手コルスティック。ベートーヴェンの名演で知られる彼ですが、ドビュッシーやケクランなどでも冴えた演奏を聴かせることで知られています。
 cpoレーベルには既に「巡礼の年」全曲を録音するなど、リストの演奏でも高く評価されています。彼の美しく艶やかな音色と考え抜かれた解釈は他の追随を許しません。
 

777994
\2100
イジドラ・ゼベリャン:室内楽作品集
 1.ポロムカ四重奏/
 2.ホルンと弦楽五重奏のための「木の棒のダンス」/
 3.ソプラノと弦楽四重奏のための「ラダのための新しい歌」/
 4.ピアノのためのサラバンド/
 5.ソプラノ、ピアノ、弦楽四重奏とパーカッションのための情景「ドナウ川沿いのヨール」/
 6.クラリネットと弦楽四重奏のための「夜の旅人の歌」/
 7.ソプラノ、ピアノ、弦楽五重奏とパーカッションのための幻想曲「Pep it up」
ブロドスキー四重奏団/
アネタ・イリック(ソプラノ)/
シュテファン・ドール(ホルン)/
ジョアン・エンリク・リュナ(クラリネット)/
イジドラ・ゼベリャン(ピアノ)/
ミロスワフ・カルトヴィク(パーカッション)/
ボーダン・ストシック(コントラバス)/
プレミール・ペトロヴィク(指揮)
 ベオグラード生まれの女性作曲家、イジドラ・ゼベリャン(1967-)をご存知でしょうか?
 2011年にリリースされた管弦楽作品集(777670)で、暴力的でもあり、神秘的でもある「はじけた音楽」を聴いて悶絶した人に朗報です。彼女の作品集の第2弾が登場です。
 今回は室内楽作品集ですが、ここでも独特の音楽をたっぷり楽しむことが可能です。演奏メンバーの中心を担うのは、ユニークな活動を行うことで知られるブロドスキー四重奏団で、彼らはゼベリャンのアンサンブル全作品を演奏しています。
 ゼベリャンも彼らのために何曲かの新作を書くなど、両者の関係は良好なのです。民俗音楽や自然崇拝など多彩なアイデアを盛り込んだこれらの作品は、本当に素晴らしく、また現代音楽が苦手な人にも、ぜひ聴いていただきたい逸品です。
 

777897
\2100
クリストファー・タイ:イン・ノミネ‐リコーダー・コンソート
 1.イン・ノミネ「リポート」/
 2.イン・ノミネ「すでに甦りて、ここにいまさず」/
 3.イン・ノミネ「クリエ」/4.Dum transisset Sabbatum III/
 5.イン・ノミネ「しっかりつかまれ」/6.イン・ノミネ「めったに見られない」/
 7.イン・ノニネ「潔白」/8.ラウデス・デオ/9.イン・ノミネ「ラウンド」/
 10.4声のイン・ノミネ/11.イン・ノミネ「レ・ラ・レ」/
 12.6声のイン・ノミネ/13.蘇りたまいしキリストは/
 14.イン・ノミネ「すっかり自由」/15.イン・ノミネ「信頼」/
 16.イン・ノミネ「そう言ってくれ」/17.イン・ノミネ「入ります」/
 18.Dum transisset Sabbatum II/19.イン・ノミネ「わが死」/
 20.イン・ノミネ「もう泣くのはおやめ、レイチェル」/
 21.イン・ノミネ「レイチェルの泣き声」/
 22.主は彼らを愛したもうた/23.柴の中で/
 24.イン・ノミネ「さらばわが愛しき人よ、永遠に」/
 25.イン・ノミネ「私を助けて」/26.イン・ノミネ「私を信じて」/
 27.5声のイン・ノミネ/28.おお、祝福されし光なる三位一体/
 29.ジョン・タヴァナー(1490-1545):イン・ノミネ
ブレーメン・ボレアス四重奏団/
ハン・トール(リコーダー)
 16世紀イングランドのオルガニスト、作曲家クリストファー・タイ(1505頃-1572頃)の作品集です。
 「イン・ノミネ」とは当時イングランドで創られた単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」の一部分を定旋律(多声音楽の基礎となる旋律)としたポリフォニックな器楽曲のことで、「神の名において」の部分から始まることが多いとされるものです。
 この形式を始めたのは、ジョン・タヴァナーであるとされ(このアルバムにも収録されている)、彼の作品が人気を博したことで他の作曲家たちが模倣し広まると同時に、作品の性格も変化していき、このタイの「イン・ノミネ」に至っては、たくさんのヴァリエーションが見て取れるほどに多彩なものとなっているのです。
 本来は一つの旋律であったものが、こんなにも豊かな世界を作り上げるとは・・・。ブレーメン・ボレアス(北風の神の意味)四重奏団の表現豊かな演奏が、自由自在にタイの音楽を再現しています。




NAXOS  


8.573284
\1100
マヌエル・ポンセ:ギター作品集 第3集
 1-4.ソナタ・メキシカーナ(1923)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:Andantino affettuoso/
  第3楽章:間奏曲:Allegretto,quasi serenata/
  第4楽章:Allegretto un poco vivace>/
 5-8.ソナタ・クラシカ(フェルナンド・ソルへのオマージュ)(1928)
  <第1楽章:Allegro/第2楽章:Andante/第3楽章:Menuet/第4楽章:Allegro>/
 9-11.ギター・ソナタ第3番(1927)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:シャンソン:Andantino molto/
   第3楽章:Allegro non troppo>/
 12-15.ロマンティックなソナタ 「シューベルトを讃えて」(1928)
  <第1楽章:Allegro non troppo,semplice/第2楽章:Andante/
  第3楽章:楽興の時:Vivo/第4楽章:Allegro non troppo e serioso>
アレクサンドル・ツボルスキー(ギター)
録音 2014年4月21-24日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソステム教会
 20世紀前半のメキシコで活躍した作曲家でピアニストのマヌエル・ポンセ(1882-1948)。現在では彼の名は、あの愛らしい「エストレリータ(小さな星)」のみで知られているようですが、実は新古典派の作風によるいくつかの協奏曲や、このアルバムに収録されたギター曲など、優れた作品を数多く残しているのです。
 彼はメキシコで初期の音楽教育を受けた後、ボローニャとベルリンに留学します。そして一度は帰国し、母校で教鞭を執りますが、また各地を巡ったあとに、1925年に再度渡欧、パリ音楽院のポール・デュカの元で作曲をもう一度学ぶこととなります。この時にギター奏者のアンドレス・セゴビアと知り合い、ギター音楽の魅力に開眼するのでした。
 彼らの最初の出会いの際、ポンセはセゴビアに短い曲を贈ります。そしてその小品は後にソナタ・メキシカーナの第3楽章になったのでした。1926年に書かれた第2番のギター・ソナタはスペイン市民戦争のために失われてしまいましたが、その翌年に書かれた第3番のソナタはロマンティックな雰囲気を持ち、幾分ドビュッシーやショパン風なメロディの中にスペイン民謡の香りが漂うものとなっています。
 そして1928年の有名な「シューベルトを讃えて」と「ソナタ・クラシカ」の2曲は、ポンセの全ギター作品を代表する名作であり、擬似バロック風な構成と明らかにモダンな響きのコントラストが見事な、遊び心に満ちた作品となっています。
 長い間良い意味でのセゴビアの呪縛から逃れることのなかったこれらの作品ですが21世紀になった今、ツボルスキーの新たな演奏解釈の登場に喝采を送りたいものです。


8.573317
\1100
アレンスキー:室内楽作品集 ピアノ五重奏曲/弦楽四重奏曲 第2番 他
 1-4.ピアノ五重奏曲 ニ長調 Op.51(1900)
  <第1楽章:Allegro moderato/
  第2楽章:変奏曲: Andante - Tempo di valse - Allegro molto - Tempo I/
  第3楽章:スケルツォ:Allegro vivace/
  第4楽章:フィナーレ(フーガ):Allegro moderato>
 5-7.弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.35(1894)
  <第1楽章:Moderato/第2楽章:主題:Moderato(変奏)/
  第3楽章:フィナーレ:Andante sostenuto - Allegro moderato>
 8-11.ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32(1894)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:スケルツォ:Allegro molto/
  第3楽章:エレジー:Adagio/第4楽章:フィナーレ:Allegro non troppo>
スペクトラム・コンサーツ・ベルリン
<メンバー:ボリス・ブロフツィン(第1vn…1-4)、(vn…5-11)/
アレクサンダー・シトコヴェツキー(第2vn…1-4)/
マキシム・リザノフ(va…1-7)/
ボリス・アンドリアノフ(第1vc…5-7)、(vc…8-11)/
ジーン・ペーター・マインツ(vc…1-4)、(第2vc…5-7)/
エルダー・ネボルシン(p…1-4.8-11)>/
フランク.S.ドッジ(芸術監督)
録音 2014年4月25日 ドイツ ベルリン,フィルハーモニー 室内楽ホール ライヴ収録
 幼い頃から作曲に勤しみ、ペテルブルク音楽院で対位法とフーガを学んだというアレンスキー(1861-1906)。彼の作品からは間違いなく恩師リムスキー=コルサコフと偉大なるチャイコフスキーの影響が感じられます。
 しかしこれらの室内楽曲からは、ロシア音楽の伝統よりも、ドイツの先人たち…メンデルスゾーンやブラームスの香りが感じられるのではないでしょうか。実は、その折衷的な作風が、恩師からは「すぐに忘れられるだろう」と言われてしまったしまったというアレンスキーですが、文豪トルストイは「シンプルでメロディアスな作品を書く彼は、現代の作曲家たちの中でもベストである」と大絶賛。やはり単なる「個性のない音楽を書く人」ではなかったようです。
 そんな彼の3つの室内楽を聴いてみてください。ブラームスやチャイコフスキーの雰囲気の中に、紛れもない個性が匂い立つ…そんな素晴らしい音楽を楽しむことができるでしょう。
 

8.573364
\1100
20世紀のハープシコード作品集
 プーランク/フランセ/マルティヌー/デュレ
  1-7.プーランク(1899-1963):フランス組曲(ハープシコード版)(1935)
   <ブルゴーニュのブランル/パヴァーヌ/小さな軍隊行進曲/
    コンプラント(嘆き)/シャンパーニュのブランル/
    シシリエンヌ/カリヨン(鐘)>/
  8-9.フランセ(1912-1997):クラヴサンのための2つの小品(1977)
   <第1番:重々しく/第2番:生き生きと>/
  10-11.マルティヌー(1890-1959):2つの即興曲 H368(1959)/
  12-14.マルティヌー:クラヴサン・ソナタ H.368(1958)/
  15-24.デュレ(1888-1979):10のインヴェンション Op.41b(1924-1927)/
  25-26.マルティヌー:2つの小品 H244(1935)
クリストファー.D.ルイス(ハープシコード)
録音 2014年3月7-11日 USA カリフォルニア,ベルヴェデーレ レジデンス・オブ・トム・パーキン
 ハープシコード奏者のクリストファー.D.ルイスは、以前にもこのアルバムと同じような趣向の1枚をリリースしていました(8.573146)。そちらはオーケストラと互角に渡り合う協奏曲が中心にセレクトされていて、かのワンダ・ランドフスカが望んだ「強靭な音」というものが存分に表出されていました。
 こちらは完全にソロのための作品集で、近代的な響きの中に、時折古風な表情が見えるのがとても愛らしいものです。もちろん楽器自体は、同じハープシコードと言っても、バロック期に使われていたものとは全くの別物です。
 それは、ハープシコード本来の繊細さを捨て去って、「弦をはじく」という発音原理だけを残して、ひたすら現代のピアノに対抗できる大きな音が出せるように改変された、化け物のような楽器です。フレームは鉄で作られ、場合によっては弦もスチール弦が使われていたのです。
 この録音で用いられたハープシコードは1930年製の「イートン・プレイエル」と呼ばれる楽器で、2013年に大規模な復元が行われ、ルイスがこれらの近代の曲の演奏に耐えられることを証明するために選択したのでした。
 良く知られるプーランクの作品は、まるでバロック時代に書かれたかのような典雅な雰囲気を醸しだしますが、それもひと時のこと。すぐに小粋なハーモニーで聴き手を翻弄します。マルティヌーのおしゃれな曲、フランセの人を食ったような曲、そして元々はピアノ曲であったデュレのインヴェンション、と、何とも不思議な感覚の作品が並んでいます。
 

8.573380
(2CD)
\2200
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ:「愛の勝利」
 2部からなる6声のスケルツォ・パストラーレ
<CD1>
 1-3.序章/4-18.第1部/
<CD2>
 1-21.第2部 ※世界初録音
ネリーナ:アドラステの婚約者、アルシンドと恋に落ちる…
 アナ・クインタス(ソプラノ)/
アルシンド:ネリーナの秘密の恋人…
 カルロス・メーナ(カウンターテナー)/
テルモシア:アルシンドの恋人…
 ジョアンナ・シアラ(ソプラノ)/
アドラステ:ネリーナの婚約者…
 フェルナンド・グイマラェス(テノール)/
ジアーノ:首相でネリーナの父…
 カティア・モレーソ(メゾ・ソプラノ)/
ミレーニオ:高僧…ホアン・フェルナンデス(バス)/
ヴォーチェス・チェレステス
 (合唱指揮…セルジオ・フォンタン)/
オス・ムジコス・ド・テージョ(ピリオド楽器使用)/
マルコス・マガリャアエス(指揮)
録音 2013年11月18-24日 ポルトガル,リスボン 経済経営専門学校 メインホール
 以 前発売された歌劇「スピナルバ、または狂気の老人」(8.660319-21)の作曲家であるアントニオ・デ・アルメイダ(1702頃-1755頃)の音楽劇「愛の勝利」は、当時のポルトガル国王ジョアン五世の命名日を祝うために作曲されたものです。
 彼は王を賞賛するための歌劇をいくつか作曲していますが、その生涯について詳しいことはわかっていません。
 ジョアン五世は当時発見されたダイヤモンド鉱脈や、ブラジルから産出される金などの富を背景に、絶対王政を敷いて、ポルトガルの国際的威信を回復しました。王権の象徴的表現の場として教会を選び、常に宗教的な儀式を行い、そのためにイタリアから名歌手を呼んだことで音楽的水準も飛躍的に高くなったのです。
 この「愛の勝利」は1729年12月27日にリベイラ宮殿で初演が行われた作品で、典型的なバロックの様式で書かれており、少し教訓的な内容で神への賞賛(王の賛美)が描かれています。いたるところに劇的で崇高なアリアが散りばめられた充実の歌劇です。
 

8.573489
\1100
ブラームス:チェロ・ソナタとチェロで奏でる歌曲集
 1-3.チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 <第1楽章:Allegro non troppo/
 2.2楽章:Allegretto quasi menuetto/第3楽章:Allegro>/
 4-9.6つの歌曲(G.シュヴァーベ&N.リンマーによるチェロとピアノ編)
  <5月の夜 Op.43-2/便り Op.47-1/愛の炎 Op.47-2/失望 Op.72-4/
  夏の夕べ Op.85-1/ナイチンゲール Op.97-1>/
 10-13.チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
  <第1楽章:Allegro vivace/第2楽章:Adagio affettuoso/
  第3楽章:Allegro passionato/第4楽章: Allegro molto>
    ※4-9…世界初録音
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)/
ニコラス・リンマー(ピアノ)
録音 2014年12月16-18日 ドイツ ブレーメン ゼントザール
 自己の作品の完成度に対して、非常に厳しい態度を取っていたブラームス(1833-1897)は、18歳の頃に書いたチェロ・ソナタを完全に破棄してしまいます。その後も紆余曲折を経て、最終的に残されたのは、1865年に完成された第1番のチェロ・ソナタと、その後21年を経て書かれた第2番の2曲のみ。どちらの作品もチェロには高い技術が求められるのと同時に、ピアノ・パートも極めて精緻に書かれていることで知られています。
 幾度かの逡巡の末、緩徐楽章を削除して3楽章形式として完成させた第1番は、少しだけ冷たい雰囲気を持つ仄暗い第1楽章で始まります。音符たちが踊るような第2楽章、ブラームスらしい対位法を駆使した第3楽章と、見事な手法が際立つものです。
 それに比べ第2番は、冒頭から溢れる自信が感じられる美しい旋律で始まり、美しい第2楽章と、さざめく心が映し出された不安気な第3楽章を経て、民謡風な優しい終楽章で曲を閉じるという、全体的に余裕が感じられる曲となっています。
 この2つの曲間を埋めるかのように、ここでの演奏家たちが編曲した5曲の歌曲のチェロとピアノ版が置かれているところが、このアルバムの見事なところでしょう。
 ブラームスの歌曲は、チェロで演奏することでまた違った美しさが溢れ出すのです。
 


8.573495
\1100
ヴィアナ・ダ・モッタ:交響曲「祖国」 他
 1-4.交響曲「祖国」Op.13(1895)
  <第1楽章:Allegro eroico/第2楽章:Adagio molto/
   第3楽章:Vivace/第4楽章:退廃-戦い-復活>/
 5.序曲「ドナ・イネス・デ・カストロ」(1886)/
 6.ポルトガルの情景 Op.15-第3番「デュロのチュラ」(F.デ.フレイタスによる管弦楽編)/
 7.3つの即興曲 Op.18 - 第2番 アレグレット(管弦楽版)/
 8.ビート Op.11(A.カッスートによる改訂版) ※6-8…世界初録音
ロイヤル・ロヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
アルヴァーロ・カッスート(指揮)
録音 2015年4月7-8日 イングランド リヴァプール,フライアリー
 ポルトガルの海外領土(当時)であったサントメ島に生まれたヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948)は、幼い頃から音楽の才能を発揮し、1875年から1881年までリスボン国立音楽院でピアノと作曲を学びます。
 その後、1882年にベルリンに留学しシャルヴェンカ兄弟に師事し、1885年からヴァイマールにてフランツ・リストの高弟となります。リストの死後はハンス・フォン・ビューローにも学び、当時の最も著名なピアニストの一人として名声を獲得しました。
 作曲家としても、ポルトガル音楽界に最初にナショナリズムの作風を取り入れた先駆者として賞賛されましたが、1900年代になって音楽が「現代的」な様相を帯びてくると、自らの作風との不一致を感じたのか、1910年頃には作曲活動を停止してしまいます。
 しかしながらこのアルバムに収録されている「祖国」を始めとした管弦楽作品は、最近になって人気が高まる傾向にあり、見事なコントラストと重厚な響きからは、まるでリストの交響詩や、一連のワーグナー作品を聴いているような高揚感をも感じさせることでしょう。
 


8.660336
\1100
スラットキン&リヨン国立管
 ラヴェル:歌劇「子供と魔法」/マ・メール・ロワ

 1-15.歌劇「子供と魔法」(1925)第1部
  <ぼく 勉強したくないよ(子供)/坊や おりこうにしてた?(ママ)/
   気にするもんか(子供)/あなたさまのお相手をば(アームチェア、安楽椅子)/
   ディン ディン ディン ディン(時計、子供)/
   マグはいかが?(ティーポット、中国製のカップ)/
   ケン-サ-フォウ マー−ジョン(中国製のカップ、ティーポット)/
   ああ!ぼくのきれいな中国のカップ!(子供)/
   おさがり、私は良い子はあたためる(火、子供)/
   さよなら 羊飼いの娘さんたち!(羊飼いたち、羊飼いの娘たち)/
   あっ!あの子だ!あの子だ!(子供、お姫様)/
   君は バラの心を(子供)/
   二つの蛇口からひとつのタライに水が流れ込む!
    (小さなおじいさん、子供、数字たち)/
   おお、僕の頭だ、頭だよ(子供)/ネコの二重唱(黒猫、白猫)/
 16-25.歌劇「子供と魔法」第2部
  <虫、カエル、ヒキガエルの音楽(合唱)/
   ああ! なんてうれしいんだ(子供)/
   どこにいるんだ、おまえは(とんぼ、ナイチンゲール、子供)/
   私にかえしておくれ(こうもり、子供)/カエルたちの踊り/
   逃げろ、ばか、カゴだよ(リス、カエル、子供)/
   あのカゴで観察したかったからさ(子供、リス)/
   ああ!あれはナイフを持ってたあの子だ!(動物たち、木たち)/
   この子は キズの手当てをしたんだ(動物たち)/
   いい子だよ、この子は(動物たち、子供)>/
 26-32.マ・メール・ロワ
   <前奏曲/紡ぎ車の踊りと情景/
    眠れる森の美女のパヴァーヌ/美女と野獣の対話/
    パゴダの女王レドロネット/妖精の園>
「子供と魔法」
<子供…エレーヌ・エブラー(ソプラノ)/
ママ/とんぼ/中国製のカップ…
 デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)/羊飼い/
猫/リス/父…ジュリー・パスチュロー(メゾ・ソプラノ)/
ティーポット/ちいさなおじいさん/カエル…
 ジャン・ポール・フシェクール(テノール)/
祖父の時計/猫…マルク・バラール(バリトン)/
アームチェア/木…ニコラス・クルジャル(バス)/
コウモリ/フクロウ/羊飼い…
 イングリット・ペリューシュ(ソプラノ)/
火/お姫様/ナイチンゲール…
 アニク・マシス(ソプラノ)>/
ブリテン合唱団…1-25/
ジュン・コア・シンフォニケ…1-25/
リヨン国立歌劇場合唱団…1-25/
リヨン国立管弦楽団…1-32/
レナード・スラットキン(指揮)…1-32
録音 2013年1月22-26日…1-25, 2011年9月…26-32 フランス リヨン,モーリス・ラヴェル・オーディトリウム
 子供たちに最初に観せたいオペラと言ったら何がいいでしょう?「サロメ」とか「トスカ」では人生の理不尽は学べますが、夢がありません。かと言って「フィガロの結婚」や「ルル」ではちょっと早過ぎます。
 そこでオススメはこのラヴェルの「子供と魔法」です。本来なら実演を観るのが一番のこのオペラ、時計やカエル、ネコ、ティーカップ、イスなど普段なら動かず、しゃべらないものたちが瞬時に命を得て、舞台狭しと動き回り、勉強がイヤになった子供に話しかけてくるのです。
 ラヴェル(1875-1937)が付けた音楽もまたカラフルで飛び切り幻想的。映像がなくても全く問題ありません。はらはらどきどき興奮の45分をお楽しみください。
 カップリングはこれまた楽しい「マ・メール・ロワ」組曲。こちらも不思議な世界が展開します。スラットキンの表情豊かな指揮は、魔法のようにステキな音楽を造りだすのです。
 全く、子供って乱暴で言うことを聞かなくて、そして本当は心の底から優しくて、お母さんの事が大好きで…。
 

8.501601
(16CD)
\8000
マックス・レーガー:オルガン作品全集
《CD1…8.553926》
 1-7.オルガンのための10の小品 Op.69/
 8.前奏曲とフーガ 嬰ハ短調 Op.85-1/
 9.前奏曲とフーガ ト長調 Op.85-2/10.前奏曲とフーガ ヘ長調 Op.85-3/
《CD2…8.553927》
 1.序奏、パッサカリアとフーガ ホ短調 Op.127/
 2-8.9つのオルガン小品 Op.129 第1番-第7番/
 9-18.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第1番-第10番/
《CD3…8.554207》
 1-2.B-A-C-Hの名による幻想曲とフーガ Op.46/
 3-8.オルガンのための12の小品 Op.59 第1番-第6番/
 9-10.幻想曲とフーガ ニ短調 Op.135b/
《CD4…8.555905》
 1.コラール幻想曲「暁の星のいと美しきかな」Op.40-1/
 2-4.オルガンのための小品 Op.59 第7番-第9番/
 5.序奏とパッサカリア ヘ短調 Op.63/
 6-8.オルガンのための小品 Op.59 第10番-第12番/
 9.コラール幻想曲「アレルヤ、神をたたえるは我が魂の歓び」Op.52-3/
《CD5…8.557186》
 1-4.オルガン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.60/
 5-10.オルガンのための12の小品 Op.65 第7番-第12番/
 11-12.コラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声あり」Op.52-2/
《CD6…8.557338》
 1.コラール幻想曲「人はすべて死すべきものなり」Op.52-1/
 2-7.6つのトリオ Op.47/8-9.創作主題による変奏曲とフーガ Op.73/
《CD7…8.557891》
 1-2.交響的幻想曲とフーガ Op.57/3-9.オルガンのための7つの小品 Op.145/
《CD8…8.570455》
 1.コラール幻想曲「われらが神は堅き砦」Op.27/
 2.オルガンのための12の小品 Op.80-7 スケルツォ 嬰へ短調/
 3-8.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第11番-第16番/
 9.オルガンのための12の小品 Op.80-8 ロマンス イ短調/
 10-16.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第17番-第23番/
 17.ロマンス イ短調/18-24.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第24番-第30番/
 25-26.前奏曲とフーガ 嬰へ短調/27.序奏とパッサカリア ニ短調/
《CD9…8.570454》1-2.「国王陛下万歳」による変奏曲とフーガ/
 3-8.オルガンのための12の小品 Op.65 第1番-第6番/
 9.戸を高く上げよ/10.暁の星のいと美しきかな/
 11.おお、血と涙にまみれた御頭よ/12.おお嘆き、おお心の苦しみ/
 13.キリストは甦りたまえり/14.甘き死よ来たれ/
 15.コラール幻想曲 「主よ、汝の怒りにてわれを罰するなかれ」Op.40-2/
《CD10…8.570960》
 1-2.前奏曲とフーガ ホ短調 Op.85-4/
 3-8.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第39番-第44番/
 9-10.前奏曲とフーガ 嬰ト短調/
 11-18.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第45番-第52番/
 19.コラール幻想曲「おおわが魂よ、大いに喜べ」Op.30/
《CD11…8.572466》
 1-10.オルガンのための12の小品 Op.80 第1番-第6番,第9番-第12番/
 11-23.13のコラール前奏曲 Op.79b/
《CD12…8.572821》
 1-4.オルガン組曲 第1番 ホ短調「バッハの手法による組曲」Op.16/
 5-11.オルガン組曲 第2番 ト短調 Op.92/
《CD13…8.572906》
 1.幻想曲とフーガ ハ短調 Op.29/3-8.12のモノローグ Op.63 第7番-第12番/
 9-11.オルガン・ソナタ 第1番 嬰へ短調 Op.33/
《CD14…8.572907》
 1-4.5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56 第1番-第2番/
 5-19.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第1番-第15番/
 20-25.5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56 第3番-第5番/
《CD15…8.572908》
 1-4.12のモノローグ Op.63 第1番-第4番/
 5-24.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第16番-第35番/
 25.後奏曲 ニ短調 WoO4 第12番/
《CD16…8.572909》
 1-4.オルガンのための3つの小品 Op.7/
 5-19.J.S.バッハ(1685-1750):2声のインヴェンション BWV772-786/
 (M.レーガー&K.シュトラウベによるオルガン編曲)/
 20-22.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第36番-第38番/
 23.前奏曲 ハ短調 WoO8 第6番/
 24.フーガ ハ短調 WoO4 第8番/
 25-26.前奏曲とフーガ ニ短調 WoO4 第10番/
 27-28.J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV913(M.レーガー編曲)
ベルナルド・ハース…CD1/
ルートガー・ローマン…CD2/
ハンス=ユルゲン・カイザー…CD3&CD11/
ヨーゼフ・スティル…CD4, CD9&CD14/
ステファン・フランク…CD5/
マルティン・ヴェルツェル…CD6, CD8&CD10/
エドガー・トラップ…CD7/
キルステン・シュトゥルム…CD12/
クリスティアン・バルテン…CD13&CD16/
ヴォルフガンク・リュプザム…CD15
 録音 1996年9月 ドイツ ギーンゲン・アン・デア・ブレンツ エヴァンゲリカル教会…CD1&CD2/1999年10月…CD3, 2002年10月…CD5, 2010年7月…CD11, 2013年6月10-11日…CD16 ドイツ フルダ大聖堂/2001年10月21-22日…CD4, 2003年7月8-9日…CD6, 2007年10月24-25日…CD8, 2008年6月23-25日…CD9, 2009年7月4-5日…CD10, 2013年6月4-5日…CD14 ドイツ トリエール大聖堂/2005年10月29-30日 ドイツ パッサウ大聖堂…CD7/2011年9月16-18日 ドイツ ロッテンブルク,聖マルティン大聖堂…CD12/2012年8月28-29日 ドイツ マンハイム キリスト教会…CD13/2013年5月13日 USA シカゴ大学 ロックフェラー教会…CD15
 2016年に没後100年を迎えるマックス・レーガー(1873-1916)のオルガン作品全集です。
 12人のオルガニストが、7台の異なる楽器を演奏して完成させたもので、楽器の音色の違いや、表現の違いを楽しむこともできるという素晴らしい16枚組です。
 J.S.バッハをはじめとするドイツのオルガン曲の伝統を引き継ぎながらも、独自のロマン的な和声と対位法を用いた一連の作品には、まさにドイツ的な堅固さと、技術的な困難さが溢れています。
 確かにとっつきにくさもありますが、じっくり聴いてみると、オルガンというもののすみずみを知り尽くしていなければ、また楽器に対する愛がなければ書けない作品であることに気が付くのではないでしょうか?
 学生時代のレーガーが友人とともに、バッハのインベンションをオルガン用に編曲した珍しい作品も興味深いものです。

 

NAXOS(Blu-rayオーディオ)

NBD-48
(Blu-rayオーディオ)
\2400
SHADOW OF SIRIUS-シリウスの影
 1-5.スティーブン・ブライアント:
  ウィンド・アンサンブルのための協奏曲(2007/2010)<I/II/III/IV/V>/
 6-8.ジョエル・パケット(1977-):
  シリウスの影(2009) フルートと吹奏楽、パーカッションのための協奏曲
  <第1楽章:ノマドのフルート/第2楽章:影の目/第3楽章:雲の中に>/
 9-10.ジョン・マッキー(1973-):Kingfishers Catch Fire-翡翠(カワセミ)
  <第1楽章:雨の後、滝の裏から/第2楽章:翡翠(カワセミ)>
   ※6-8…世界初録音
マリアンヌ・ゲディジャン(フルート)…6-8/
テキサス大学ウィンド・アンサンブル/
ジェリー.F.ジャンキン(指揮)
録音 2010年10月30.31日 オースティン テキサス大学,バトラー・スクール・オブ・ミュージック,リサイタル・ホール
 1991年の国際的なデビュー以来、テキサス大学ウィンド・アンサンブルはその革新的な演奏とプログラミングで高い評価を受けています。
 今回のアルバムでは、素晴らしい音質を追求し(可能であればサラウンド再生が望ましい)、まるでコンサートホールで生の演奏を聴くかのようなリアルな音を作り上げることに成功しています。
 3つのグループが聴衆を包み込むように配置されたブライアントの協奏曲、フルート奏者の空間的な配置の絶妙さが光る「シリウスの影」、そして日本でも人気の高い「翡翠-カワセミ」では第2楽章のトランペットは聴衆の背後にセッティングされているという巧妙さにも脱帽です。
 全ての奏者が一体となった豪華な音の奔流に驚愕することでしょう。もちろんですが、2チャンネルでもその高音質が遺憾なく楽しめます。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GUILD HISTORICAL



GHCD 2427
\1700→\1590
リッチ&リンパニーによるハチャトゥリアン!
 ハチャトゥリアン:
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調*(録音:1956年7月2日−3日 stereo)
  ピアノ協奏曲変ニ長調*(録音:1952年10月30日−11月1日)
  《ガイーヌ》より 3つの舞曲†(録音:1959年11月2日 stereo)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
モーラ・リンパニー(ピアノ)
アナトール・フィストゥラーリ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団*
ロンドン交響楽団†
 Guild Historicalからリリースされるアナトール・フィストゥラーリのハチャトゥリアン! なんとソリストはルッジェーロ・リッチとモーラ・リンパニー!
 1950年代に録音された、ハチャトゥリアンの3つの名録音が、ピーター・レイノルズのリマスタリングで蘇る!

 ※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・リマスタリング
 ※ロバート・マシュー=ウォーカー・コレクションより
 


GHCD 2428
\1700→\1590
生誕150周年! ハイフェッツのシベリウス!
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲&交響曲第7番

 シベリウス:
  交響詩 《フィンランディア》 Op.26(録音:1930年4月28日)
  トゥオネラの白鳥 Op.22-2(録音:1929年5月2日−3日)
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47(録音:1934年12月24日)
  《クオレマ》より 悲しきワルツ Op.44-1(録音:1936年1月15日)
  《嵐》より 子守歌 Op.109-8(録音:1937年11月7日)
  交響曲第7番ハ長調 Op.105*(録音:1940年9月22日)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
レオポルド・ストコフスキ(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団
全米ユース・オーケストラ*
 
 Guild Historicalのシベリウス生誕150周年記念リリースは、ストコフスキのフィンランディア&交響曲第7番! そしてヴァイオリン協奏曲のソリストは、ヤッシャ・ハイフェッツ!

 ※リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・リマスタリング
 ※エドワード・ジョンソン・コレクション&大英図書館より


GUILD LIGHT MUSIC


GLCD 5233
\2000
軽音楽の黄金時代 Vol.133 〜
 キャロル交響曲 〜 クリスマスのための音楽

  ヴィクター・ヘリー=ハッチンソン:キャロル交響曲/
  グルーバー:きよしこの夜/伝承曲:ゴールデン・キャロル/
  ヘンデル:もろびとこぞりて/ピアポント:ジングル・ベル/
  コーナー:ママがサンタにキッスした/
  バーナード:ウィンター・ワンダー・ランド/他
様々なアーティスト
 "ライト・ミュージック" の黄金時代に録音された懐かしの音源を復刻する"ギルド・ライト・ミュージック・シリーズ"の第133集。様々なクリスマス・キャロルが使われたヴィクター・ヘリー=ハッチンソン作曲の「キャロル交響曲(キャロル・シンフォニー)を中心とし、ライト・オーケストラで奏でるポピュラーなクリスマス・キャロルを収録した、クリスマス・アルバム。

 ※録音:1956年−1962年/リマスタリング:アラン・バンティング
 

GLCD 5231
\2000
軽音楽の黄金時代 Vol.131 〜
 100の偉大なるアメリカン・ライト・オーケストラ Vol.2

  メキシコ民謡:ラ・クカラチャ
  バーリン:ザ・ガール・ザット・アイ・マリー
  トレネ:海
  ガーシュウィン:エンブレイサブル・ユー
  ワイル:グリーン・アップ・タイム
  アンダーソン:セレナータ/他
様々なアーティスト
 アメリカの各都市が独自の交響楽団を持ち、1940年代〜1960年代に確立したライト・オーケストラは100を超えた。そんなアメリカのライト・ミュージック界を、著名なオーケストラから知られざるオーケストラまで取り混ぜ俯瞰するという、Guild Light Musicならではの好企画第2弾(全4巻予定)。

 ※録音:1949年−1962年/リマスタリング:アラン・バンティング
 

GLCD 5232
\2000
軽音楽の黄金時代 Vol.132 〜
 ランナウェイ・ロッキング・ホース&
  アザー・ライブラリー・ロリポップス

   デイヴィス:メロディ・メイド
   デクスター:ラ・コンパーニュ
   ブリッジウォーター:スピリット・オヴ・ユース
   ウィリアムズ:ハイランド・ラメント
   コリンズ:フラメッタ
   リンデン:テーブル・トーク/他
様々なアーティスト
 「ライブラリーへの旅行(GLCD 5164)」、「ア・リターン・トリップ・トゥ・ザ・ライブラリー(GLCD 5183)」に続くミュージック・ライブラリー(production music)からのライト・ミュージック集。

 ※録音:1946年−1962年/リマスタリング:アラン・バンティング













10/7(水)紹介新譜
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ACCENTUS MUSIC


〜 pholharmonia ● rec



PHR 0104
(3CD)
\4000→\3690
リーズ・ドゥ・ラ・サール
 ルイージ&フィルハーモニア・チューリッヒ
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集

 CD1
  ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1
  ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
 CD2
  ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
 CD3
  ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40
  パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
フィルハーモニア・チューリッヒ
ファビオ・ルイージ(指揮)
 才媛リーズ・ドゥ・ラ・サールのラフマニノフ全曲、ルイージ&チューリッヒの万全のサポートを得て録音

 録音:2013 年-2015 年 チューリッヒ歌劇場(ライヴ)/159'52

 チューリッヒ歌劇場の専属オーケストラ、フィルハーモニア・チューリッヒ。2012/2013 シーズンより音楽総監督に就任したファビオ・ルイージ指揮の下、さらなる進化を遂げています。

 2015 年からは自主レーベルpholharmonia ● rec(フィルハーモニア・レコード)も立ち上げ「幻想交響曲」、「ワーグナー:前奏曲と間奏曲集」、「ヴェルディ:リゴレット(DVD)」を発売し好評価を得ています。
 今回は、2013 年から2015 年までアーティスト・イン・レジデンスを務めたフランス出身のピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールを迎えてラフマニノフの5 つの協奏作品をライヴ録音しました。

 リーズ・ドゥ・ラ・サールは1988 年フランスのシェルブール生まれ、13 歳で協奏曲デビューをし、14 歳でフランスのナイーヴ・レーベルに最初の録音を行い、以後世界から注目される才媛ピアニスト。その実力は、故・吉田秀和氏も彼女の「ショパン:バラード全曲、ピアノ協奏曲第2 番」のCD を評価していたことから、可憐な容姿だけではないことが証明されています。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲は、古今東西のピアニストによる名盤ひしめく楽曲。後期ロマン派特有のメランコリックで情感に満ちた音楽が大変魅力的な楽曲。そこにはピアニストとしての力量が見事に発揮されます。
 リーズ・ドゥ・ラ・サールは真っ向からそれぞれの作品に挑んでおり、この演奏を通して技術面・表現面において飛躍を遂げ、より深い音楽性を手に入れたことがわかる見事な演奏を聴かせています。それはオーケストラの好サポートを得たことも大きく影響しており、音楽を大きく掴み、力強く豊かな抒情性をたたえたオケの響きが、ピアノの美しい旋律をより一層引き立たせることに成功しています。

 2015 年11 月には読売日本交響楽団、オスモ・ヴァンスカ指揮で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番の演奏が予定されています。
 日本でのコンサートに期待の高まる1 作です。





リーズ・ドゥ・ラ・サール
こちらはおなじみのベストセラー旧譜


 ただのカワイ子ちゃんだと思っているとガブっと食いつかれる。
 1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。13才から国外コンサートに招かれているとか、既に数々のコンクールで一等を獲得しているとか、そんなことは二の次。とにかくこれらのCDで聞ける演奏にただただ驚くばかり。その鮮烈な感性、圧倒的な技巧、豊かな表現力・・・まさに才能の塊。「フランスの至宝」と呼ばれるのは分かるような気がする。


ショスタコーヴィチ、リスト、プロコフィエフ
重量級ピアノ協奏曲集
Shostakovich: Piano Concerto No. 1 in C minor for piano, trumpet & strings, Op. 35, etc.
V 5053
\2600→¥2390
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調op.10
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ローレンス・フォスター指揮
グルベンキアン管
ガボル・ボルドツキ(Tp)(1)
 シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演。華々しいピアノのパッセージのものすごい迫力には圧倒されるのみ。
 正統派でありながらここまでガッチリ聴かせ切るこの天才少女の腕には本当に脱帽。

故・吉田秀和氏に絶賛された
ショパン:バラード&ピアノ協奏曲第 2 番
Chopin: Ballades & Piano Concerto No. 2
V 5215
¥2600→¥2390
ショパン:
 バラード(全 4 曲)、ピアノ協奏曲第 2 番

  バラード
   第1番 ト短調 op.23
   第2番 ヘ長調 op.38
   第3番 変イ長調 op.47
   第4番 ヘ短調 op.52
  ピアノ協奏曲 第 2 番 ヘ短調 op.21
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
ファビオ・ルイージ(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

ファビオ・ルイージも激賞。 表現に深みを増した美しきピアニスト リーズ・ドゥ・ラ・サールのショパン。熱くうねり轟くショパン。
録音:協奏曲 -2009 年 9 月( ライヴ )/バラード -2010 年 2 月( スタジオ録音 )








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APARTE



AP 109
(3CD)
\5400→\4990
ルセ&レ・タラン・リリク最新盤ラモー充実期の
 オペラ「ツァイス」豪華キャストで登場!

  ラモー:歌劇「ツァイス」(1748)(英雄的パストラーレ)
レ・タラン・リリク
指揮&クラヴサン:クリストフ・ルセ
ツァイス:ジュリアン・プレガルディエン
ツェリディー:サンドリーヌ・ピオー
オロマゼス:エムリー・ルフェーヴル
サンドール:ブノワ・アルヌー
空気の精、愛の巫女:アメル・ブライム=ジェルール
アムール:ハスナ・ベンナニ
空気の精:ザカリー・ワイルダー
ナミュル室内合唱団
 録音:2014 年7 月、11月

 ラモーのオペラは、すごい演奏陣に出会うとすごい。



 鍵盤のソロに指揮に、ますます充実の活動をみせるクリストフ・ルセ。待望の新譜はラモーが非常に充実していた頃に書かれたオペラ「ツァイス」、指揮とチェンバロを担当しての登場です。
 「ツァイス」を書いた頃、ラモーは5 年の間に10 以上のオペラを生み出しており、非常に充実していました。初演は1748 年2 月29 日(パリ)、羊飼いの話であることもあり「パストラーレ」という記述がありますが、実際にはバレエつきのオペラ。台本を手がけたのはルイ・ド・カユザック(1706-1759)、『ゾロアストル』や『レ・ボレアド』の台本を手がけた人物で、ラモーは信頼を寄せていました。聴衆の反応は物語自体については厳しいものでしたが、喜びに満ちた音楽、そして充実のバレエなどは大絶賛され、このオペラは1761 年に再演され、ラモーの死後の上演回数は100 回をくだらないものでした。
 このオペラで特筆すべきはその序曲。カオスの中から四大元素(火・空気(風)・水・土)が作り出されるようすが見事に音楽化されています。ほか、表情豊かなアリア部分、典雅なバレエ部分など、もりだくさんの音楽で非常に楽しめる内容です。管弦楽が織りなす愉悦の響きが素晴らしいのはもちろん、嵐の場面での様々な効果音も楽しく、ルセのチェンバロの効果も全体を通して抜群に光っています。歌唱陣も、若手ながら活躍めざましいジュリアン・プレガルディエン、そして吉田秀和氏も絶賛し、日本でもファンの多いピオーなど、豪華な顔ぶれ。ラモー充実期のオペラにうれしい新録音が誕生しました。

 =あらすじ=
 ツァイスは妖精(不死身)でありながら、羊飼いの娘ツェリディーに恋をし、自ら羊飼いに扮して彼女の愛を勝ち取る。結ばれた二人がキューピッドを讃える祭りをしていると、キューピッド自身が現れ、二人の愛が真実のものかどうかを試すという。サンドールが現れ、ツェリディーに、自分の王国を分け与えよう、あるいはもっと美しくしよう、などとあの手この手で誘惑するが、ツェリディーはなびかない。最後にツァイスが自らの正体をツェリディーに明かすとツェリディーは身を引こうとする。ツァイスは自分の永遠の命をなげうって、ツェリディーと一緒になろうとする。その真実の愛にうたれた神は、ツァイスとツェリディーの二人に永遠の命を与え、二人はツァイスの宮殿で再び結ばれる。愛を讃える大団円でオペラは幕となる。







CHALLENGE CLASSICS



CC 72686
(3SACD HYBRID)
\7000→\6490
マルク・アルブレヒト&ネーデルラント・オペラ、
 2014年「アラベラ」充実のライヴ録音

  R.シュトラウス:歌劇「アラベラ」(全曲)
アラベラ:ジャクリン・ワーグナー(ソプラノ)
ズデンカ:アグネータ・アイヒェンホルツ(ソプラノ)
マンドリーカ:ジェームス・ルターフォルド(バリトン)
マッテオ:ヴィル・ハルトマン(テノール)
フィアカーミリ:スザンネ・エルマルク(ソプラノ)
ヴィルトナー伯爵:アルフレート・ライター(バリトン)
アデライーデ:シャルロッテ・マルギオーノ(メゾ・ソプラノ)
エレメール伯爵:マルセル・レイヤンス(テノール)
ドミニク伯爵:ロジャー・スミーツ(テノール)
ラルモール伯爵:トーマス・ディア(バス)
女占い師:ウルスラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン(ソプラノ)
マルク・アルブレヒト(指揮)
ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団
ネーデルラント・オペラ合唱団
 録音:2014年4月23,25,27日(ライヴ録音)/200 ページブックレット、(ドイツ語歌唱)

 オランダが世界に誇る名歌劇場、ネーデルラント・オペラの2014 年「アラベラ」のライヴ録音の登場。マルク・アルブレヒトの指揮、今まさに現役バリバリの歌手として世界で活躍している歌い手でキャストを固めた強力盤です。
 アルブレヒトの指揮ぶりはいつもながらオーケストラが気持ちよく鳴り響き、R. シュトラウスの魅惑の管弦楽の世界をたっぷりと味わえます。もちろん歌い手のリードも申し分なし。19 世紀後半の貴族社会を溢れるような美しい旋律で描いた「アラベラ」の世界を存分に堪能できます!
 物語は、破産寸前の退役軍人ヴァルトナー伯爵の娘姉妹、アラベラとズデンカ(男として育てられた)、そして資産家の甥にしてアラベラに一目ぼれしたマンドリーカと、アラベラに思いを寄せ続けているマッテオの4 人をめぐる恋のもよう。魅惑の管弦楽はもちろん、第1 幕のアラベラのアリアや第3 幕のアラベラとマンドリーカの二重唱など、聴きどころ満載のオペラです。
 アラベラ役のジャクリン・ワーグナーは、アメリカで学んだソプラノ。ウィーン、ニューヨーク、デュッセルドルフ、ベルリンなど世界の歌劇場で、フィガロの結婚の伯爵夫人やドン・ジョヴァンニのドンナ・アンナや、椿姫のヴィオレッタなど、様々なレパートリーで活躍しています。
 マンドリーカ役のジェームス・ルターフォルドは、シアトルでのワーグナー国際コンクールで優勝した後、様々なワーグナーのオペラおよびヴェルディ作品で活躍しているバリトン。この録音でも実にすばらしいマンドリーカの声を聴かせています。
 マルク・アルブレヒトは1964年生まれのドイツの指揮者。2008 年から11 年までストラスブール・フィルの音楽監督を務め、現在はネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めています。日本のオーケストラでも客演を重ねている指揮者です。
 

CC 72685
(2SACD HYBRID)
\5000
ネーデルラント・オペラの新作「Waiting for Miss Monroe」
 マリリン・モンローの最期の日々の真実。

  ロビン・デ・ラーフ(b.1968):
   歌劇「Waiting for Miss Monroe」(世界初録音)
マリリン・モンロー:ラウラ・アイキン(ソプラノ)
フォックス:デール・デューシング
パウラ:ヘレナ・ラスカー
ホワイティ:デイヴィッド・DQ・リー
イヴ:マリア・コワン
クラーク・ゲーブル:アラン・クロンブ
ジョー・ディマジオ:トム・ランドル
ジャック(JFK):ジョン・テシエ
ボブ(RFK):ダニエル・ベルヒャー
ノーマ・ジーン:ヘンドリーケ・ファン・ケルクホーフェ
スティーヴン・スローン(指揮)
ネーデルラント・チェンバー・オーケストラ
ネーデルラント・オペラ合唱団
 ネーデルラント・オペラの新作「Waiting for Miss Monroe」マリリン・モンローの最期の日々の真実。世界初録音

 録音:2012年6月7,15,16日(ライヴ録音)/(英語歌唱)

 1950 年代をまさに風靡した伝説の女優、マリリン・モンロー。彼女は自身の心の奥底にあるものを、精神科医に話すよりもむしろテープに吹き込むことを好んだといいます。それらのテープは未発表のまま。
 この事実にインスパイアされたのがオランダの作曲家、ロビン・デ・ラーフ。3 幕構成、約90分のこの作品(ハリウッド映画のスタンダードなサイズとほぼ同じといえる)を通じて、観客はモンローの最期の日々の目撃者となります。
 伝記的というよりも、実在の人物や事実を通して、彼女の孤独や恐れなどがあぶりだされます。
 徐々に年齢を重ねてもなおプロデューサー達から同じことを要求され、どんどん伸びてくる若手からひしひしと感じさせられるプレッシャーに耐えなければならなくなった彼女は36 歳でこの世を去りますが、そんな彼女の最期の日々が描かれたオペラです。モンロー役には気鋭の人気ソプラノ、ラウラ・アイキンを配しています。
 


CC 72696
(特別価格)
\1600
ペルト作品の編曲集、ペルト80歳記念
 アルヴォ・ペルト(b.1935)/イヴァン・ムーディ(b.1964)編曲:
  (1)Kusskuss, kallike(エストニアの子守歌)
  (2)クリスマスの子守歌
フーイファールツ・トリオ
ズーシ・トート、バルナバス・ヘジ
オリヴィエ・ベルテン
 ペルト立ち会いのもとで録音ペルト作品の編曲集、ペルト80歳記念特別価格

 録音:2015年8月8日

 ペルトの合唱作品を弦楽三重奏+ 3 人の歌手のための編成に仕立てたCD の登場。ペルトの静謐で透明な世界がより一層際立った演奏となっています。
 レコーディングにあたってはペルトも立ち会いのもと行われ、万全の仕上がりとなっています。ユーイファールツ・トリオは、1997 年に結成、20-21 世紀のレパートリーに注力しています。
 フーイファールツとは1923-1993 に生きたオランダの作曲家、ヨーロッパの音楽シーンの転換点に重要な位置にいたカレル・フーイファールツの名からきています。
 

CC 72677
(SACD HYBRID)
\2600
シモーネ・ラムスマ、興味深いプログラムで登場
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q26
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 op.121
シモーネ・ラムスマ(ヴァイオリン)
ロベルト・クーレック(ピアノ)
 オランダの俊英ヴァイオリン奏者、シモーネ・ラムスマ、興味深いプログラムで登場

 ヴァイオリン/ストラディヴァリウス”Mlynarski”(1718年)
 録音:2015 年3 月30,31 & 4 月1 日/74’23

 オランダの俊英ヴァイオリン奏者、シモーネ・ラムスマによるヴァイオリン・ソナタ集。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタや、ヤナーチェクの珍しいヴァイオリンのための作品「ヴァイオリン・ソナタ」を収録した興味深いプログラムでの登場です。
 メンデルスゾーンの1838 年の作のヴァイオリン・ソナタは4 作品のみ残されている中の1 曲。情熱と緻密さをあわせもつ秀作。ヤナーチェクの作品はきわめて民族色の濃厚な熱い作品ですが、ラムスマの濃密な音色はヤナーチェクにぴったり。シューマンのヴァイオリン・ソナタも、室内楽ピアニストとして様々なアーティストから篤い信頼を寄せられているクーレックとの緻密なアンサンブルが光る演奏を展開しています。
 ラムスマは若い世代ながら(1985 年生まれ)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、クリーヴランド、シカゴ響など世界の名だたるオーケストラとこれまでに共演しています。5 歳でヴァイオリンをはじめ、11 歳でイギリスに移り、メニューイン音楽院で学んだ逸材です。
 

CC 72678
(SACD HYBRID)
\2600
ゲオルク・ムッファト(1653-1704):
 「音楽の花束」第1巻( Florilegium Primum)

  1. Fasciculus(束)1:「Eusebia」
  2. Fasciculus(束)2:「Sperantis gaubia」
  3. Fasciculus(束)3:「Gratitudo」
  4. Fasciculus(束)4:「Impatientia」
  5. Fasciculus(束)5:「Sollicitudo」
  6. Fasciculus(束)6:「Blanditiae」
  7. Fasciculus(束)7:「Constantia」
アンサンブル・ザルツブルク・バロック
 ムッファトによるフランス趣味の「音楽の花束」第1巻。全曲録音

 録音:2015年4月

 バロックの作曲家ゲオルク・ムッファトは、サヴォイア公国(現フランスのムジェーヴ)に生まれました。リュリに師事し、オルガン奏者を務め、ザルツブルク大司教の宮廷にも仕えています。
 理路整然として情報量の多い演奏指示でも高名な2 つの曲集「Florilegium Primum」(1695 年)と「FlorilegiumSecundum」(1698 年)(Florilegium =花束、の意)でも知られる存在。
 このディスクには1695 年に出版された第1 巻が収められています。1663年から69 年まで、ムッファトはフランスに住み、ヴァイオリン、オルガン、作曲(リュリに師事)などフランスの音楽スタイルをたっぷりと学んだ時期の集大成的作品といえます。7 つの舞曲(トータル50 の楽章の舞曲から構成される)が一つの花束を形作っています。
 アンサンブル・ザルツブルク・バロックは、6 名から構成されるアンサンブルで、様々な古楽シーンで活躍するほか、マリンバとのコラボレーションなど、興味深いプロジェクトも手掛けています。
 

CC 72683
(SACD HYBRID)
\2600
Dance!
 バルトーク:ルーマニア民族舞曲 op.7
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第1集 op.46 より
  第1番 ハ長調、ユモレスク 変ト長調op.101-7
 コダーイ:アダージョ、3つのハンガリー舞曲
 ブロッホ:Adobah
 ブラームス:ハンガリー舞曲より第6番、7番、1番
 ピアソラ:タンゴの歴史(カフェ1930、ナイトクラブ1960)
 ラディスラフ・クプコヴィック(b.1936):思い出
セシル・ヒュイネン(ヴァイオリン)
マリーケ・グローテンユイス(アコーディオン)
 ヴァイオリンとアコーディオンによる愉悦の響き

 録音:2015年5,6月

 アムステルダムフィルハーモニーオーケストラのコンミスを務めるヒュイネンと、オランダを代表するアコーディオン奏者グローテンユイスによる舞曲のアルバムの登場。
 バルトークなど、ヴァイオリンだけでなくアコーディオンが加わることによって、迫力が200%増となっております。



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HMF

HMC 902221
\2700→\2490
これぞヴィヴァルディ!
 この上なく痛快、斬新・・・
  ベイエ率いるリ・インコーニティ最新盤
「IL TEATRO ALLA MODA〜当世流行劇場」
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
リ・インコーニティ
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ・「オリンピアーデ」からシンフォニア ハ長調 RV 725
    〔1.アレグロ 2.アンダンテ 3.アレグロ〕
  ・ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV 282(オリジナル版)
    〔1.アレグロ・ポーコ 2.ラルゴ 3.アレグロ〕
  ・スコルダトゥーラ調弦されたヴァイオリンの協奏曲 ロ短調 RV 391
   〔1.アレグロ・マ・ノン・トロッポ 2.ラルゴ 3.アレグロ〕
  ・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 228〔1.アレグロ 2.ラルゴ 3.アレグロ〕
  ・ヴァイオリン協奏曲 RV 314a〔アダージョ〕
  ・ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 323〔1.アレグロ 2.ラルゴ 3.アレグロ〕
  ・ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 322*〔1.アレグロ 2.ラルゴ 3.アレグロ〕
  ・「ヴィオリーノ・イン・トロンバ」のための協奏曲 ト長調 RV 313
    〔1.アレグロ 2.アンダンテ 3.アレグロ〕
  ・「ポントスのアルシルダ王妃」RV 700より第1バレエ ト短調**
    〔1.ラルゴ 2.アレグロ〕
  ・ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV316より第3楽章ジーグ(プレスト)***
  ・ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調「キアーラのために」RV 372a、アンダンテ
  ・ラルゴ RV 228(ピゼンデルの版?)
 
 本来、バロック音楽なんてこんな感じで痛快に楽しく聴くべきではないか、と。



 録音:2014 年11月

 フランス古楽界の新時代の担い手、ベイエ率いるリ・インコーニティ(名もなき者たち、の意)による、非常に生き生きとしたヴィヴァルディの登場。
 「F. クープラン:讃歌集(HMC 902193/ KKC 5408)」でも高い評価を得たグループとあって、注目です。

 タイトルにある「IL TEATRO ALLA MODA」は、バロック時代の作曲家・音楽評論家であるベネデット・マルチェッロが1720 年代終わりに出版した、当時の音楽・オペラをめぐる様々を風刺した書籍(邦訳書が出版されており、その書名は『当世流行劇場』)。
 この本の中でマルチェッロは当時最大の人気を誇っていたヴィヴァルディを攻撃しています。
 貴族階級に属し、正統的な作曲技法のみを重んじて作曲するマルチェッロとは対照的に、ヴァイオリンを自ら縦横無尽に弾き、劇場主らと組んで興業の部分にまで関わるなど、いわゆる商売の部分にも積極的だったヴィヴァルディ。
 ヴィヴァルディのこれみよがしなヴィルトゥオジティ、作曲技法、オペラの派手な演出などをマルチェッロは本の中でこっぴどく書きました。
 しかし、書物から300 年ほどたった今なお、ヴィヴァルディの音楽の新鮮さ、才気煥発さ、鮮やかなコントラストなどが私たちを楽しませてくれているのは周知の事実。

 ベイエ率いるリ・インコーニティは、ヴィヴァルディの様々な作品を新たなひとつの舞台作品の物語のように仕立て、ヴィヴァルディの音楽の斬新さや多様性をあらためて私たちに感じさせてくれます。
 ベイエの魅力である喜びに溢れたようなリズム、愛に満ちた明るい音色がアンサンブル全体にゆきわたり、非常に自由闊達なヴィヴァルディが展開されています。
 1パート1人で展開され、互いのバランスのとりかたや前への出方など、呼吸のほどが実に見事なアンサンブルです。



 

PROFIL


PH 15032
\2500
ジーゲルが歌うシェーンベルク、シュトラウス、ヘッセンベルク、ドイツ・リート集
 ・シェーンベルク:ブレットル・リーダー(キャバレー・ソング)(7曲)
  ガラテーア/ジーガーレッテ/満ち足りた恋人/素朴な歌/警告/
  おのおのに自分のものを/とても多くの女に出会い(アルカディアの鏡からアリア)
 ・R.シュトラウス:歌曲集「商人の鑑」 op.66
 ・クルト・ヘッセンベルク:
  ヴィルヘルム・ブッシュの詩による「ごろつきの歌」op.51 (1950)
ゲルハルト・ジーゲル(テノール)
ガブリエル・ドブナー(ピアノ)
 ドイツの実力派テノール、ジーゲルが歌うシェーンベルク、シュトラウス、ヘッセンベルク、ドイツ・リート集

 録音:2014 年7 月/バージニア州ハリソンバーグ、フォーブス・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ・コンサート・ホール(セッション・ステレオ)/DDD、ステレオ、75’19”

 1963 年生まれのドイツのテノール、ゲルハルトジーゲルが一風変わったドイツ・リートを表情豊かに歌ったアルバム。
 20 代半ば過ぎのシェーンベルクが1901 年に書いた「キャバレー・ソング」の数々は、エルンスト・フォン・ヴォルツォーゲンとの出会いによって生まれたもの。ヴォルツォーゲンがドイツに初めて作ったキャバレー、「ユーバーブレットル」の標榜する、通俗的な流行を芸術作品に、という様式は、シェーンベルクの意に沿わなかったようですが、ときに気だるく、ロマンティックな作風は、およそ十二音のイメージからは想像できなくて刺激的です。
 R. シュトラウスが音楽出版社と揉め事の鬱憤を晴らすために作曲した歌曲集「商人の鑑」は、夢見るような曲調で開始されたかとおもえば、ブライトコップフ&ヘルテルやショットをはじめとする有力な音楽出版社の面々の名を、12 曲すべてのテキストに織り込んで痛烈にあてこすったという問題作。
 クルト・ヘッセンベルク(1908-1994)の「ごろつきの歌」は、1859 年にドイツの風刺画家で風刺詩人ヴィルヘルム・ブッシュ(1832-1908)によって書かれ、イラスト入り風刺雑誌「フリーゲンデ・ブレッター」に掲載された幻滅的な詩に付曲された歌曲集。音楽はプロテスタントの宗教音楽で名を成し、合唱曲を得意とした片鱗をうかがわせて多彩。なかでも第2、第5、第7 曲といったゆっくりとしたナンバーに聴かれる詩的な味わいに魅かれます。
 オーバーバイエルンのトロストベルク出身のジードラーはテノール・ブッフォ、リリック・テノールとしてデッサウ・ザクセン=アンハルト州立劇場でキャリアを積み、ドイツ、ブルガリア、オランダ、スペインで客演を重ねたのち、1998 年バイエルン国立歌劇場デビュー。1999 年から2006 年までニュルンベルク劇場に在籍していましたが、2006 年以降は欧米の主要な歌劇場を舞台にフリーランスとして活躍しています。



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SDG



SDG 722
(2CD)
\3600→\3290
ガーディナー「ロ短調ミサ曲」を再録音!
 モンテヴェルディ合唱団の豊かな響きは圧巻!

  J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲 BWV232
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ハンナ・モリソン(ソプラノ)
エスター・ブラジル(メゾ・ソプラノ)
メグ・ブラグレ(アルト)
ケイト・サイモンズ=ジョイ(アルト)
ペーター・ダヴォレン(テノール)
ニック・プリッチャード(テノール)
アレックス・アシュワース( バス) 
デイヴィッド・シプリー(バス)
 2015年最新録音。ガーディナー「ロ短調ミサ曲」を再録音!モンテヴェルディ合唱団の豊かな響きは圧巻!

 録音:2015 年3 月28-31 日ロンドン 聖ルカ教会/CD1 : 51' 10/CD2 : 54' 46

 ガーディナーが「ロ短調ミサ曲」を再録音しました。アルヒーフに録音したのが1985 年で当時も「新時代のバッハ」であると賞賛され、この度30 年ぶりに録音され、その音楽に大きな期待が寄せられます。
 ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツは2015 年3月22 日〜 27 日までこの「ロ短調ミサ曲」をたずさえてヨーロッパ・ツアー(ミュンヘン、フランクフルト、ルツェルン、エクサン・プロヴァンス、パリ)を行いました。そしてロンドンに戻ったメンバーは、3 月28 日から聖ルカ教会で録音を行いました。コンサート・ツアーでの評価をも高く「比類なきモンテヴェルディ合唱団の歌…緻密な対位法を駆使したバッハの音楽を、こんなにも美しく演奏するとは…」(The Times) と絶賛されています。
 コンサート・ツアー前の入念なリハーサルそして本番を重ね、その集大成として録音された本作は、凄まじい集中力とアンサンブルで聴かせる名演となりました。
 モンテヴェルディ合唱団の研ぎ澄まされた歌声、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの見事なアンサンブル、高水準なソリスト陣、そしてガーディナーの推進力のある指揮で、全体がその真価を発揮した充実の演奏を聴かせてくれています。







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NAXOS



8.572842
\1100
モーツァルト:
 交響曲 第35番「ハフナー」,第36番「リンツ」,
 第41番「ジュピター」
  (ヨハン・ネポムク・フンメルによる室内楽版)

 1-4.交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」K425
 5-8.交響曲 第35番 ニ長調「ハフナー」K385
 9-12.交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」K551
ウヴェ・グロット(フルート)/
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
マルティン・ルンメル(チェロ)/
ローランド・クリューガー(ピアノ)
録音 2012年7月9-10日 オーストリア ケフェルマルクト,シュロス・ヴァインベルク

 おなじみ、フンメル(1778-1837)の室内楽版編曲によるモーツァルト(1756-1791)の交響曲です。
 第1集(第38番-第40番…8.572841)でもその機動力の高さと緊密なアンサンブルが好評であった4人の名手たちですが、今作では一層充実した音楽を聴くことができます。
 一度味わうと病みつきになってしまうのがこのシリーズで、編成を小さくすることでとにかく曲の構造や、モーツァルトの信念のようなものがくっきりとわかるのが楽しいのです。
 これらの編曲はフンメルがヴァイマールの宮廷楽長として働いていた1823年から1824年頃に作られたもので、彼が幼い頃に師事していたモーツァルトに対する深い賛辞でもあるのです。
 フンメルはピアノ、フルート、ヴァイオリンとチェロのための作品を50曲以上残しましたが、モーツァルトの交響曲編曲は、全部で6曲のみなのが残念なところです。
 彼は時代の変遷も考慮し、モーツァルトのスコアにないクレシェンドやピアニシモを付け加え、また装飾なども変更しています。
 交響曲第40番における小節の追加など、現在の楽譜とは異なる箇所もあり、混乱を招くかもしれませんが、このあたりは研究家たちによっていずれは精査されることでしょう。




旧譜
本格的だけどイージー
フンメルによる
室内楽版モーツァルト交響曲第1弾
第38、39、40番
NAXOS 8.572841 1CD\1100



 フンメルが尊敬すべき師に捧げた一世一代の大編曲作品集・・・・とかではなく、軽い感じでさらっと仕上げたと思われる編曲版モーツァルト・シンフォニー。
 簡単便利なイージー・リスニング風モーツァルト。どうしてそこでその楽器を使ったのよ、とかあんまり深刻な詮索はやめて、こちら側もかる〜く聴くとちょうどいい。
 そして大体においてピアノやヴァイオリンよりもフルートがいやにがんばってしまっているので、「フルートとピアノ・トリオ版」として聴くとさらに抵抗感が少ない。でも「いやにがんばっている」フルートが朗々と美しい旋律を歌うのを聴いていると、フンメルも数百年後の日本人(店主)も音楽のツボは一緒なんだな、と思ってちょっと嬉しかったりする。
 ちなみに第40番の第2楽章ではみょうちくりんなところが出てくるが、それはフンメルが当時の誤った楽譜を使って編曲したからということらしい。まあ、それはそれで面白い。


8.572841
\1100
モーツァルト:交響曲 第38-40番(J.N.フンメルによる室内楽版)
 1-3.交響曲 第38番 ニ長調「プラハ」K504(A.F.546)/
 4-7.交響曲 第40番 ト短調 K550(A.F.547)/
 8-11.交響曲 第39番 変ホ長調 K543(A.F.548)
ウヴェ・グロット(フルート)/
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
マルティン・ルンメル(チェロ)/
ローランド・クリューガー(ピアノ)
録音 2012年1月14-16日 オーストリア ケフェルマルクト,シュロス・ヴァインベルク

 「モーツァルトの交響曲だったら、モダン楽器もピリオド楽器も含めて数えきれないほど聴いてきた!」そんな愛好家の方でも、このフンメル編曲の室内楽ヴァージョンをご存知の人は少ないのでは。チェコで生まれたフンメル(1778-1837)は、8歳の時に指揮者であった父に連れられ、モーツァルトを訪れます。そして彼はモーツァルトの家に住み込み、ピアノの教えを受けるという素晴らしい経験をするのです。そんなフンメルは作曲家として多数の作品を残しましたが、その中には友人であったベートーヴェンやモーツァルトの交響曲、協奏曲の編曲がいくつか含まれています。
 7曲あるモーツァルトのピアノ協奏曲=室内楽版は最近になって録音が増えてきましたが、ベートーヴェンの交響曲の室内楽版(7番まである)や、今回のようなモーツァルトの交響曲の室内楽版(全部で6曲ある)は、まだまだ開拓の余地ありの分野です。このような小編成への編曲は、曲の構成が良くわかることと、少人数でも演奏できることなど、利点も多く、もちろん作曲家が技法を学ぶためにも良い練習となったことでしょう。




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8.573341
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第5弾

シベリウス:劇付随音楽「白鳥姫」
 劇付随音楽「白鳥姫」JS 189(1908)
 劇付随音楽「とかげ」Op.8(1909)(弦楽オーケストラ版)
 孤独なシュプール JS77b(1948)/
 メロドラマ「伯爵夫人の肖像」 JS 88(1905)
リホ・エークルンド(朗読)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月5日…1-14, 2014年9月10日…15-16, 2014年2月6日…17, 2014年1月24日…18 フィンランド トゥルク・コンサートホール

 まいった。
 早くもセーゲルスタム&トゥルク・フィルによるシベリウス・チクルス第5弾。
 これまではたいてい1曲メジャーな曲を中心に据えてきていたのに、今回据わっているのはセーゲススタムの肝だった。
 ここまでレアでマニアックなアイテムばかりでまとめてくるとは。
 今回収録の4曲、よほどのシベリウス・ファンでも聴いたことがある人は少ないのではないか。
 WARENRに吸収されて自滅したFINLANDIAが大昔、同じようなコンセプトのアルバムを出していたが、それだってもうちょっと大衆に擦り寄ったアルバムだった。
 今回の最初の2曲はチョットとりとめのない感じの30分近い大作だし(でもどこかで聞いたような旋律満載ですが)、後半2曲は可憐な曲だがナレーションも入ってくる。
 なかなか万人向けのアイテムとはいえない。
 ・・・しかしそれでもシベリウス・ファンにとってはやはり外せない1枚であることは疑いようがない。
 なにせセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス史上に残る偉業を成し遂げようという意欲が半端じゃない。「有名でないからなんだ?人気がないからなんだ?」・・・そんな声が聞こえてくる。
 だから「白鳥姫」の終曲なんて、一大オペラの最終場面のようで、結局ついつい感動してしまうのである。





 シベリウス(1865-1957)の劇音楽の中でも比較的地味な存在である「白鳥姫」が生まれたきっかけは、1905年にメーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」のヘルシンキ初演でした。
 これはシベリウスが曲を付けたものでしたが、劇で主役のメリザンドを演じたハリエット・ボッセの夫、ストリンドベリがこの音楽に大感激したことで、自作の劇「白鳥姫」にも音楽を付けてほしいとシベリウスに懇願。しかしストックホルムで初演が叶わず、結局はスウェーデンの劇場が介入し、改めてシベリウスに作曲を依頼し、1908年にようやく初演が行われたというものでした。
 ストリンドベリはこのお話に様々なおとぎ話の要素を取り入れたため、中心となるのは白鳥姫と魔女である継母の確執であり、王子とのロマンスというある意味普遍的な(よくあるとも言う)作品になってしまったのは、仕方ないことなのでしょう。
 シベリウスはこの劇に普段の作風とはちょっと違う、グリーグ風の音楽を付けています。通常は組曲版が演奏されますが、やはり全曲を聴くことでシベリウスの本意が伝わるはずです。
 他には、あくまでも劇音楽として完結しているためコンサートでは演奏されることのあまりない「とかげ」と、2つの朗読劇が収録されています。
 あまり知られていないシベリウスをご堪能ください。




第2弾、ようやく代理店からも案内が!
安くなるのを待っていたという方、お待たせしました。
入荷は12月上旬の予定です。

8.573300
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第2弾

シベリウス:劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」他

 1.序曲 ホ長調 JS145(1891)/2.バレエの情景 JS163(1891)/
 3-13.劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 JS48(1906)
 <第1番:行進曲風に/第2番a:前奏曲:夜想曲/
  第2番b:ユダヤの少女の歌/第3番:アレグレット/
  第4番:生命の踊り/第5番:死の踊り/第6番:生命の踊り/
  第7番:テンポ・ソステヌート/第8番:アレグロ/
  第9番:生命の踊り/第10番:死の踊り>/
 14.アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」 -
   第3幕 結婚行進曲 JS62(1911)/
 15.行列 JS 54(1905)/
 16.メヌエット JS127(1894)/
 17.行列聖歌 Op.113, No.6(1938)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…5/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
録音 2014年1月20-24日 フィンランド トゥルク・コンサートホール

 もともと旧約聖書の「ダニエル書」に登場するエピソードの一つであった「ベルシャザールの酒宴」の物語は、ユダヤの神を冒涜したバビロニア王ベルシャザールが、神罰によって倒されるというもの。
 このシベリウス(1865-1957)の作品は、フィンランドの詩人で彼の友人であったプロコペの劇のために書かれたもので、当時「交響曲第3番」を作曲していたシベリウスですが、こちらを中断してまでもこの劇音楽に集中し、いくつかの“最も美しい旋律”を含む素晴らしい作品を書き上げたのです。
 バビロン討伐の陰謀に加担するユダヤ人女性レシャナーは、短剣を片手にベルシャザール王の帰還を待っています。しかし彼女に魅了された王は、彼女を我が物にするために宮殿内に招き入れるのです。
 饗宴で「生」と「死」のダンスを踊るのはユダヤの少女カドラ。彼女の踊りの部分は、後に組曲として編纂されたときに「カドラの踊り」として一つに纏められます。
 なかなか全曲として聴く機会はありませんが、少しオリエンタル風味も感じられる興味深い作品です。他には、初期の作品「序曲」「バレエの情景」など珍しい曲が収録されています。

以下、第83号のコメントから。

 第2弾はご覧のとおり 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48 を中心とした収録。

 第1弾が劇音楽「クオレマ」、第3弾が《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」、そして第2弾が「ベルシャザール」をメインにしているわけで、このあたりにセーゲルスタムの遠大な計画が見て取れる。

 「ベルシャザール」については有名曲なのでシベリウス・ファンはよくご存知だと思いますが、

 このアルバムの肝は・・・誰も知らない・・・「行列聖歌」という曲。
 
 「行列聖歌って何じゃ」、と思われるかもしれないが、詳しい人に聞いたらこんなふうに教えられた。


カトリックのミサや、聖公会の聖餐式で動きに伴い歌われる聖歌。

司祭やお手伝いする人たちが、入堂するところから聖歌がはじまります。花道をあるいていくみたいに。

グレゴリオ聖歌を、並んで歩きながらロウソクの火を灯しながら歌っているというようなシーン見たことないかな。

プロテスタントでは基本最初から前にスタンバっているけど、カトリック、聖公会は、衣装や小道具をもった人たちが、ミサ前はかっこよく歩いて入って来て、歩いて出て行くのです。

つまり、神さまに呼び集められ、また世の中に派遣されていくって感じ



 ・・・なんとなく分かるような。

 で、ここに収められている「行列聖歌」という曲が・・・

 セーゲルスタムが今回のアルバムの一番最後に持ってきたのもうなずける・・・

 すんごぃ名曲な訳です。

 幸せで他愛ない「メヌエット」をわざと前に持ってきて、この曲をかけるのだからセーゲルスタムも心憎い。
 シベリウスの泣ける管弦楽作品のエッセンスを4分間に凝縮したような、全編クライマックスのような、天国が地上に降りてきたような、すべてを投げ打って神に祈りたくなるような、そんな名曲。

 シベリウス・ファンは絶対に泣きます。でも幸せな涙です。



  

8.573400
\1100
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)/
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「ワルトシュタイン」,第32番

  1-2.ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 「悲愴」 Op.13
  4-6.ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 Op.53
  7-8.ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
録音 2015年1月26-28日 UK モンマス ウィアストン・レイズ コンサート・ホール
 期待のピアニスト、ボリス・ギルトブルグによるNAXOSレーベルへの2枚目のアルバムは、ベートーヴェン(1770-1827)のソナタ集です。
 いつもジャケットの写真では少し気難しそうに見える彼なのですが、実はとてもお茶目で気さくな人。来日時にも極めて人懐こい表情を見せていたのですが、このベートーヴェンでもそんな彼の性格を垣間見せているようです。
 このアルバムでは、初期、中期、後期の3つの代表的なソナタを聴く事ができますが、実はどの曲も「ハ調」が基本となっていることにお気づきでしょうか?
 情熱的な「悲愴」、流麗で堅固な「ワルトシュタイン」、そしてベートーヴェンの最高傑作である第32番の第2楽章での解き放たれたかのような自由な魂の飛翔とかすかな微笑み…。
 見事な表現力と技術に裏打ちされた名演がここにあります。
  シューマン作品集…8.573399
  

8.559784
\1100
エレアノール・コーリー:ものがあり/弦楽四重奏曲 第3番 他
 1.Things Are‐ものがあり(2011)/2-4.弦楽四重奏曲 第3番(2009)/
 5.祝婚歌(1973)/6-8.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(2012)/
 9-12.祝辞(2008)/13.幻想曲(1991) ※世界初録音
ジェイン・ローゼンフェルド(フルート)…1.5/
スティーブン・ゴスリング(ピアノ)…1.9-12/
モーメンタ四重奏団…2-4/
カーティス・マコンバー(ヴァイオリン)…6-8/
ブレア・マクミラン(ピアノ)…6-8/
カン・スーアン(フルート)…13/
ウィリアム・アンダーソン(ギター)…13/
ジェームズ・ベーカー(パーカッション)…13
録音 2009年11月24日 ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ&レターズ…13, 2011年9月21日 ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ&レターズ…1.5.9-12, 2014年2月24日 ニューヨーク パーチェス,パフォーミング・アーツ・センター コンサート・ホール…2-4.6-8
 アメリカの女性作曲家、エレアノール・コーリー(1943-)の作品集です。彼女の作品は全米だけでなく、世界中で演奏され、そのユニークでエレガントな作風が絶賛されています。
 その作品には基本的に無調が採用されていますが、時にはジャズの風味を効かせたり、流れの中でタンゴになったりと、時にはっとするような美しい瞬間が組み込まれていたりします。
 冒頭の作品、フルートとピアノのアンサンブルである「Things Are-ものがあり」でも、不定形な和声の中に瞬間的に降りてくる親しみやすい旋律を見つけることが快感に変わるでしょう。
 3楽章形式を持つ「弦楽四重奏 第3番」の第1楽章に現れるフーガはまるでウェーベルンのような雰囲気を持っていますし、自身のために書いたという「祝婚歌」はフルートの自由自在なパッセージに耳を奪われます。
 抒情的なヴァイオリン・ソロに導かれる「ヴァイオリン・ソナタ」での予想外の展開も面白く、やはりジャズと無調の融合である「ピアノのための祝辞」や「幻想曲」の浮遊する響きもたまりません。
  


8.559791
\1100
ウォルター・ソウル:キエフ2014/ヴァイオリン協奏曲 他
 1.オーボエと管弦楽のためのラプソディ「キエフ2014」(2014)/
 2-3.ヴァイオリン協奏曲(1980)
 4.祝典序曲(1997)/5.「大きな命への生命」より(1978)/
 6-9.クリスマス交響曲(1992)
 <第1楽章:ガブリエル/第2楽章:星/第3楽章:シメオン/第4楽章:栄光あれ>/
 10.変容(1974)
リュウ・ロンフェ(オーボエ)…1/
ジェームズ・バスウェル(ヴァイオリン)…2-3/
ウォルター・ソウル(ピアノ)…10/
ウクライナ国立交響楽団/
テオドール・クチャル(指揮)
録音 2014年12月18.20.21日 ウクライナ キエフ,ウクライナ国立放送 大ホール
 デューク大学とイーストマン音楽学校で学んだ作曲家、ピアニスト、ウォルター・ソウル(1954-)の作品集です。
 彼の作品には独自の宗教性が宿っていて、例えばこのアルバムに収録された「クリスマス交響曲」も、よくある華やかさや喜びの追求だけではなく、キリスト降誕にまつわる4つの重要な情景が静かに描かれているのです。
 「キエフ2014」は激動のウクライナに向けて書かれた最新作で、虐殺された者への哀悼、紛争を乗り越えるための希望と、キリストへの信仰が仄めかされ、最後には高らかな勝利への賛歌が奏されるのです。
 「ヴァイオリン協奏曲」にも三位一体やキリストの12使徒などが暗示され、やはり最後は複雑なフーガで大いなる神への賞賛を表現しています。
 奴隷制度廃止に尽力した第6代アメリカ大統領ジョン・クインシー・アダムスを讃えての「祝典序曲」でも神への感謝が示されるなど、全てにおいて彼の作品は、神と一体化しているのです。
 


8.572457
\1100
思わぬ名曲・・・
 ヨアヒム・ニコラス・エッゲルト(1779-1813):交響曲 第1番&第3番 他
  1.付随音楽「スペインのムーア人、もしくは幼年時代の選択」-序曲/
  2-4.交響曲 第3番 変ホ長調(1807)
  5-12.付随音楽「スヴェント・スチューレとマルタ・レイヨンフーヴッド」(1812)
  13-16.交響曲 第1番 ハ長調(1804頃-1805)
    ※5-16…世界初録音
イェヴレ交響楽団/
ジェラール・コルステン(指揮)
録音 2009年11月23-27日…2-4.13-16, 2014年3月10-14日…1.5-12 スウェーデン イェヴレ・コンサートホール
 ドイツで生まれ、スウェーデンで活躍した古典派の作曲家と言われて、ヨーゼフ・マルティン・クラウスの名前が思い浮かぶ人はかなりの音楽通でしょう。
 しかし、さらにニコラス・エッゲルト(1779-1813)の名前までを知っている人はまずいないのではないでしょうか。そんなエッゲルトは、ドイツのバルト沖に浮かぶリューゲン島の靴屋の息子として生まれました。
 11歳になるまで教育を受けることはなく、ようやく地元のオルガニストが彼を引き取り、音楽理論、ヴァイオリン、鍵盤楽器、ハープを教えることとなります。
 その後は紆余曲折を経て、1803年にスウェーデンに到着、当時は既にマルティン・クラウスも世を去っていたため、彼は才能ある作曲家としてこの地で活躍することとなります。
 指揮者としても有能だった彼は、ストックホルムの聴衆にベートーヴェン、ハイドンのオラトリオやモーツァルトの魔笛などを次々と紹介していき、また自作も好評を持って迎えられたのです。
 このアルバムには彼の2つの交響曲と、劇音楽を収録。時にはメンデルスゾーンの雰囲気さえをも感じさせる見事な音楽には、感嘆するばかりです。
 


8.573054
\1100
ピエール・ローデ(1774-1830):ヴァイオリン協奏曲第2番, 第8番 他
 1.パイジェルロの「水車屋の娘」の「わが心もはやうつろになりて」による変奏曲/
 2-4.ヴァイオリン協奏曲 第8番 ホ短調 Op.13
 5-7.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 Op.4
 8.序奏と華麗な変奏曲「チロルの歌」
  ※カデンツァはフリードマン・アイヒホルンによる 世界初録音
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団/
ニコラス・パスケ(指揮)
録音 2012年5月29日-6月2日 ドイツ イェナ,フォルクスハウス
 13歳でヴィオッティの弟子になり、師の技巧を存分に受け継いだというローデ(1774-1830)は、もちろん素晴らしいヴァイオリニストになり、多くの弟子たちを育て上げました。
 またウィーンでは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番をルドルフ大公とともに初演したことでも知られています。
 そんなローデ、彼の作品の全てはヴァイオリンのために書かれており、中でも13曲のヴァイオリン協奏曲は古典派の協奏曲の大切なレパートリーとして現在でも大切にされています。
 第2番の協奏曲は彼の同僚でもあったクロイツェルに捧げられたもので、抒情的な導入部だけでも魅力的な作品です。もちろんヴァイオリンパートは入念に仕込まれ、常に滑らかで美しい歌を奏でなくてはいけません。
 第8番の協奏曲は彼の友人の歌手ジョセフィーナ・グラッシーニに捧られたもの。憂いに満ちた第1主題と、伸びやかな第2主題が特徴的な第1楽章は、まるでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を思わせる充実の作風を持っています。古典派の歌を勉強した人ならもれなく思い出すであろう「Nel cor piu-うつろな心」のメロディはベートーヴェンを始めとした多くの作曲家たちが変奏曲の主題に用いていますが、このヴァイオリンの名手ローデもその中の一人。なんとも抒情的で技巧的な変奏が施された楽しい作品に仕上げました。
 「チロルの歌」の主題による変奏曲も、ヴァイオリンの名手でなくては書けない素晴らしい音楽です。
 


8.573062
\1100
ペンデレツキ:夢の海は私に息吹を送った…
 ソプラノ、メゾ・ソプラノ、バリトンと混声合唱、オーケストラのための反映と郷愁の歌曲集/
 《第1部:魔法の庭》
  1.ケシ畑のこどもたち/2.神秘の木の下で/
  3.幸せの島のための要求/4.秋の森は赤く色づく/
  5.孤独な木/6.お告げの祈り/
 《第2部:夜に語るものは何?》
  7.夜の空/8.沈黙/9.夜に語るものは何?/
  10.夢の海は私に息吹を送った/11.静かな夜、青く色づく夜/
 《第3部:最期から2番目の日、最期の日、私はあなたと一緒にいました…》
  12.レクイエム:ショパンのピアノ 1/
  13.私はいくつかの遠き国を見る事ができる/
  14.ショパンのピアノ 2/
  15.風が、秋の風が/16.もし私がワルシャワの戦いを忘れたら/
  17.コジト氏は彼の故郷に帰ることを考える/18.ショパンのピアノ 3/
  19.ポトッカ伯爵夫人の墓/
  20.ポーランドの松の木-ショパンのピアノ 4/
  21.お告げの祈り
オルガ・パシェチニク(ソプラノ)/
エヴァ・マルシニク(メゾ・ソプラノ)/
ヤロスワフ・ブレク(バリトン)/
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
(合唱指揮…ヘンリク・ボニャロフスキ)/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
録音 2012年10月2.3.4.9日 ポーランド ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール
 「すっかりロマン派の作風に回帰した」と言われるポーランドを代表する作曲家、ペンデレツキ(1933-)。多くの人はあの「ヒロシマ」の頃の鮮烈な音楽を知っているだけに、今の作風には違和感を覚えるのでしょう。
 しかし、今の彼の音楽がつまらないかと言われると、そんなことは全くありません。どの作品にも普遍の美しさが宿っているのです。
 この歌曲集は2010年のショパン生誕200周年の記念行事のために書かれたもので(初演の指揮はゲルギエフが担った)、作品としては「交響曲第8番」(8.570450)と同じ世界に属する夢幻的な響きを有しています。全体は大きく3部に分かれ、各々の曲にはロマン派と現代のポーランドの詩人の詩が用いられ、曲によって最もふさわしい声域で歌われるように工夫されています。
 切れ切れのショパンの音楽の残滓から、ほろ苦い郷愁を感じ取ることができるでしょうか。




SALTERN


SLT002
\2400
モートン・フェルドマン:クラリネットと弦楽四重奏曲(1983) Anthony Burr(cla)
Graeme Jennings(vn)
Gascia Ouzounian(vn)
Che Yen Chen(vla)
Charles Curtis(vc)
47:38


<映像>


BEL AIR(映像)


BAC 118
(DVD)
\4300
ティエリー・エスケシュ:歌劇「クロード」
 【ヴィクトル・ユーゴー:「クロード・グー」に基づく】
ジャン=セバスティアン・ブ(クロード)
ジャン=フィリップ・ラフォン(看守)
ロドリーゴ・フェレイラ(アルバン)
国立リヨン歌劇場管弦楽団、合唱団
 (合唱指揮:アラン・ウッドブリッジ)
ジェレミー・ロレル(指揮)
 ユーゴー原作「クロード・グー」の物語、ティエリー・エスケシュによる新作オペラ

 オリヴィエ・ピィ(演出)
 収録:2013年4月/NTSC 方式、リージョン: All、16:9、PCM 2.0、Dolby Digital 5.1、字幕:英、フランス語歌唱

 ティエリー・エスケシュによるオペラ新作。ユーゴーの「クロード・グー」を原作としています。エスケシュは作曲家、天才オルガン奏者、そして即興演奏者として活躍しています。フランス作曲界で最も重要な人物の一人。
 このオペラ「クロード」はリヨン歌劇場の委嘱を受けて作曲されました。音楽は管弦楽も合唱も実に効果的に使っており、人間の罪とは何なのか、クロードの物語から見る人に問いかけるような世界が展開されています。
 =あらすじ=
 クロード・グーは貧しい労働者。機械化によって仕事を奪われてしまい職にあぶれ、盗みをする。懲役を言い渡され監獄に送られ作業に服する。クロードは囚人仲間の中で信頼を得る存在となる。ある日、アルバンという若い囚人が新たに収容される。大食漢のクロードはいつも配膳の食事では足りずひもじい思いをしていたが、アルバンが自分の食事を分け与えるようになると、クロードとアルバンは友情で結ばれるようになる。人気者のクロードをよく思っていなかった看守がクロードとアルバンの仲を引き裂くためにアルバンの配置換えをする。クロードは看守にもとに戻すよう懇願するが、受け入れられず、クロードは看守を殺してしまう。その後自らも命を絶とうとするが死にきれず、裁判にかけられ死刑となる。という物語。



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EURO ARTS(映像)



20 61134
(Blu-ray)
\5000→\4590
プレスラー、ラトル、ベルリン・フィル!
 ジルヴェスター・コンサート 2014

 ラモー:《優雅なインドの国々》組曲
  〜アフリカの奴隷たちのための歌/ 田園舞曲/
   太陽礼賛のための歌/未開人のための歌/ シャコンヌ
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番&第7番
 コダーイ:《ハーリ・ヤーノシュ》組曲
  〜前奏曲<おとぎ話は始まる>/ ウィーンの音楽時計/
   歌/ 間奏曲/皇帝と廷臣たちの入場
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番ト短調
 ハチャトゥリアン:《ガヤネー》〜第8番「レズギンカ」
 
 ※ドキュメンタリー「私が愛する人生」
   監督:グレーテ・リッファース
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
メナヘム・プレスラー(ピアノ)

20 61138
(DVD)
\3100→\2790
 ジルヴェスター・コンサート 2014 世界中から引っ張りだこの巨匠プレスラーが登場!

 収録:2014 年12 月31 日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:1080/60i、16:9 Full HD、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio 5.0、リージョン:All、字幕:英独仏、90分(本編)、45分(ドキュメンタリー)
 (DVD)画面: 16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS 5.0、リージョン:All、字幕:英独仏、90分(本編)、45分(ドキュメンタリー)

 2014 年12 月29 〜 31 日に開催されたサー・サイモン・ラトル指揮による「ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2014」。その最終日の模様を収めた映像作品が「EUROARTS」より登場。
 毎年「ダンス」をテーマに選曲され、2014 年末のお祭り気分の華やかなコンサートの演目に選ばれたのは、ラモー《優雅なインドの国々》組曲、コダーイ《ハーリ・ヤーノシュ》組曲、ドヴォルザーク「スラヴ舞曲集」、そしてソリストにメナヘム・プレスラーを迎えモーツァルト「ピアノ協奏曲第23 番」が演奏されました。
 長年、ボザール・トリオのメンバーとして活動してきたプレスラーが、ベルリン・フィルにソロ・デビューしたのはトリオ解散後で90 歳でした。その時客席にいたラトルは、演奏に感動し早速出演をオファーして実現した今回のジルヴェスター・コンサート。聴衆も「ピアノ界の生ける伝説」プレスラーの崇高な美しさを持った演奏に敬意を払っているのが感じられる映像で、大きな温かい拍手で迎えています。
 プレスラーは、モーツァルトの深淵を覗かせ、美しい響きや、細やかな表現が随所に聴かれる演奏で聴衆、そしてラトル、オケともに魅了しています。
 オーケストラのプログラムは、まずラトルがお気に入りの作曲家ラモーの《優雅なインドの国々》組曲。パーカッションの印象的なリズムに、色彩豊かな旋律、エキゾチックな雰囲気と楽しさに溢れる音楽。古楽アンサンブルほどではありませんが、最小限ヴィヴラートにおさえたベルリン・フィルの演奏は、躍動感に満ちた音楽を聴かせてくれます。
 後半のオケのプログラムでは、ドヴォルザーク「スラヴ舞曲」、コダーイ《ハーリ・ヤーノシュ》組曲が演奏され、東欧系の独特の哀愁と抒情的な旋律を、ベルリン・フィルのオーケストラ力で存分に楽しませてくれます。
 ボーナス映像には、20 世紀最高のピアノ・トリオのメンバーとして53 年間活動を続け、解散後さらに90 歳を迎える年齢になってソロ活動をスタートさせたメナヘム・プレスラーの「今」を捉えたドキュメンタリー映像。ハーディング、エベーヌQ、カヴァコス、ダニエル・ホープなど若手音楽家たちとのインタビューやマスタークラスの映像も収録されています。







FRA PROD(映像)


FRA 010
(DVD [PAL])
\4200
フランスの伝説の歌姫レナ・パストーによるミミ!
 プッチーニ:ラ・ボエーム(全曲/フランス語歌唱)
ミミ:レナ・パストー
ロドルフォ:アラン・ヴァンゾ
マルセル:ヴィリ・クレマン
ミュゼット(ムゼッタ):イレーヌ・グロモヴァ
コリーヌ・グザヴィエ・デプラ
ショナール:ジャン=ピエール・ラファージュ
ブノワ:アンリ・ベデ
神父:ロベール・デスタン
Orchestre Radio Lyrique de la R.T.F
ジョルジュ・デルボー(指揮)
 ina(フランス国立視聴覚研究所)所蔵映像、フランスの伝説の歌姫レナ・パストーによるミミ!

 初放映日:1960年9月23日(フランス)/4/3 モノクロ、ステレオ、フランス語歌唱、(字幕なし)

 プッチーニの名作「ラ・ボエーム」フランス語版。1960 年、フランスで初放映されたもので、映画仕立てのオペラ映像です。
 主人公のミミを歌うのはフランス伝説のリリック・ソプラノ、レナ・パストー。彼女は1944 年にルーマニア王子と結婚し子供をもうけたものの1950 年代から別居、1960 年に離婚しました。その美貌と美声がこのたび貴重なina の映像アーカイヴからよみがえりました。
 ※こちらのDVDはPAL方式の為、日本国内で販売されている機器では再生できない場合があります。














10/6(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AD VITAM


AV 150715
\2600
フランスの名曲をギター四重奏で
 ラヴェル:道化師の朝の歌
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 サン=サーンス:死の舞踏
 ビゼー:カルメンより
 フォーレ:舟歌第1番 op.26
エクリッセ四重奏団
 【ガブリエル・ビアンコ、
  アルカイツ・シャンボネ、
  ピエール・ルリエヴル、
  バンジャマン・ヴァレット(Guit)】
 録音:2014年8月

 フランスの名曲をギター四重奏で楽しむ1 枚。道化師の朝の歌など、非常なノリの良さと小気味よい響きで実に新鮮、おどろきです。




AMBRONAY


AMY 044
\2700
テレプシコルド弦楽四重奏団によるシューベルト
 シューベルト:
  (1)弦楽四重奏曲第12番≪四重奏断章≫ ハ短調 D703(1820)
  (2)弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887(1826)
テレプシコルド弦楽四重奏団
 ピリオド楽器による気鋭の四重奏団、テレプシコルド弦楽四重奏団によるシューベルト

 録音:2015年4月9-12日

 シューベルトの四重奏曲の傑作、「四重奏断章」と、最後の四重奏曲第15 番という充実のカップリング。第15 番は長調と短調の間を揺れ動きますが、その光と影を際立たせた演奏となっています。
 テレプシコルド弦楽四重奏団は1997 年に結成、ジュネーヴに本拠地を置く団体です。テレプシコルドという名前はTerre-psy-cordes:大地- 心- 弦という意味で、まさに、地に足のついた活動を展開しながら、聴衆の心に響く音色を響かせ続けている団体といえます。
 

AMY 305
\2700
ドイツ・バロックの宝
 ・テレマン(1681-1767):
  トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV42: F1(ヴァイオリン、バソン、通奏低音)
 ・クリストフ・シャフラート(1709-1763):
  トリオ・ソナタ 変ロ長調 CSWV E:20(ヴァイオリン、バソン、通奏低音)
 ・アントニン・ライヒェナウアー(ca.1694-1730):
  ヴァイオリン、チェロ、バソン、通奏低音のための協奏曲 ト短調 Rk18
 ・ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
 ・シャルル・デュパール(1667-1740):
  ヴォイスフルート と通奏低音のためのソナタ
 ・ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ(1690-1758):
  3重協奏曲(ヴァイオリン、バソン、通奏低音)ト短調
ラディオ・アンティカ
 〔ルチア・ジロード(Vn)、
  イザベル・ファヴィラ(リコーダー、バソン)、
  ジュリオ・キリーチ(テオルボ)、
  ペトル・ハモウ(チェロ)、
  クラウディオ・バルドゥコ・リベイロ
   (チェンバロ)〕
 ドイツ・バロックの世界を堪能

 録音:2015年3月2-5日

 テレマンをはじめとするドイツのバロック作曲家たちの作品を集めた1 枚。シャフラートは主にベルリンで活動した音楽家。ドレスデンの教会のオルガニストのポストに募集した際は最終的にヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが採用されたものの、シャフラートはその後王子フリードリヒ(のちのフリードリヒ大王)に仕えるようになり、ベルリンの宮廷楽団のチェンバロ奏者に任命されました。
 美しい旋律が魅力のギャラント様式の器楽作品を多く書いています。ライヒェナウアーはプラハ出身の作曲家ですが、ドイツでもその作品は多く出版されていました。
 ここに収録されている作品の楽譜も、ドレスデンの図書館に所蔵されているコレクションに掲載されています。
 ピゼンデルはドレスデン宮廷楽団のヴァイオリン奏者として入団、のちに楽長を務めた人物で、当時ドイツで最高のヴァイオリニストでした。ヴィヴァルディやアルビノーニらも彼に作品を献呈しています。
 デュパールは主にロンドンで活躍したフランスのヴァイオリニスト、クラヴサン奏者、作曲家ですが、バッハやヴァルターらはデュパールの作品に感銘を受けてその何曲かを写譜したりしています。
 ヴァイオリン奏者で作曲家のブレシャネッロはイタリア出身ですが、バイエルン選帝侯が彼をミュンヘンにまねいたのをきっかけにドイツでの活動を始め、シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷の首席楽長となった人物。
 ドイツで活躍したバロックの世界を堪能できる1 枚です。



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AUDITE



AU 92671
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アイヴィン・オードラン
 「グリーグ:管弦楽作品全集Vol.5 完結!」


 ・「ペール・ギュント」の音楽op. 23
    婚礼の場で/山の王の娘の踊り
 ・6つのオーケストラ伴奏歌曲 ※
    ソルヴェイグの歌op. 23-18/ソルヴェイグの子守歌op. 23-23/
    モンテ・ピンチョからop. 39-1/白鳥op. 25-2/
    過ぎ去りし春op. 33-2/ヘンリク・ヴェルゲランop. 58-3
 ・2つの抒情小品
    高い山の夕べop. 68-4/揺りかごでop. 68-5
 ・山の精に捕われた人op. 32 *
 ・ノルウェー舞曲op. 35
カミラ・ティリング(ソプラノ)※
 トム・エリク・リー(バリトン)*
ケルンWDR 交響楽団
アイヴィン・オードラン(指揮)
 ベルゲン生まれ、パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集完結篇、ティリングの歌う「ソルヴェイグの歌」

 録音:2012年10 月1-6 日(op.32 & 68)、2013 年12 月9-13 日(op.35)、2014 年2 月25 日(ペール・ギュントの音楽)、2014年11 月3-4 日(6 つのオーケストラ伴奏歌曲)/ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/DDD、マルチチャンネルステレオ、66’26

 SACD ハイブリッド盤。
 作曲家の生まれ故郷と同じベルゲン育ちのオードランが進めるグリーグの管弦楽曲全集シリーズの完結篇。
 グリーグの語法を体得し、名匠ヨルマ・パヌラの薫陶を授かった指揮者が生み出す音楽は相変わらず冴えていますが、第5 集にして初めて登場する声楽曲に注目です。
 30 代半ばのグリーグが風光明媚なハルダンゲル地方での生活で、素晴らしい霊感を得て完成させた「山の精に捕われた人」は、バリトン独唱、ふたつのホルンと弦楽合奏のための作品。劇的な曲調に、オスロに生まれたバリトン、トム・エリク・リーの歌声がよく映えます。
 グリーグにとって歌曲は、すぐれた歌手であった夫人ニナの存在もあって、ピアノ曲と並ぶ重要なジャンルでしたが、ソプラノ独唱による6 つのオーケストラ伴奏歌曲はさらなる聴きもの。
 代表作「ペール・ギュント」からのポピュラー・ナンバーである「ソルヴェイグの歌」「ソルヴェイグの子守歌」で、共感たっぷりの歌唱を聴かせるのはスウェーデン出身のカミラ・ティリング。
 ちなみにティリングは、2004 年のパーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立響による「ペール・ギュント」のセッション録音にも、同じくソルヴェイグ役で参加していました。
 これまでのオードランによるグリーグのシリーズは、いずれも本質に迫るみごとな出来栄えでしたが、有終の美を飾る当アルバムもまた、グリーグの音楽を愛するかたにとって長らく宝物となるでしょう。



旧譜
本場ものグリーグ
指揮者アイヴィン・オードランの実力
Grieg: Complete Symphonic Works Volume I
AUDITE
AU 92651
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
アイヴィン・オードラン指揮&ケルンWDR 交響楽団
 「グリーグ:管弦楽作品全集Vol.1 」

  交響的舞曲集Op.64
  劇付随音楽「ペール・ギュント」第1組曲Op.46
  劇付随音楽「ペール・ギュント」第2組曲Op.55
  リカルド・ノルドロークの思い出のための葬送行進曲EG 107
ケルンWDR 交響楽団
アイヴィン・オードラン(指揮)

録音:2010 年10 月4-8 日ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、73’22”


 久しぶりに生きのいい「ペール・ギュント」に出会った。
 ノルウェーの指揮者アイヴィン・オードランの指揮、西ドイツ放送交響楽団の演奏。

 この曲は人気があるわりに新録音が出ない。組曲形式の新録音はいつ以来だろう。
 そしてノルウェーの指揮者というのもあまり見かけない。店主ひいきのオーレ・クリスティアン・ルードはノルウェーの指揮者だが、なかなかブレイクしない。
 そうした中でノルウェーの若手指揮者がこの曲の新録音を出してくれたというのは、それだけで嬉しい。
 ・・・と思ったら、アイヴィン・オードラン、1956年生まれ。若手じゃなかった。フィンランドの強豪たち、サロネン、ミッコ・フランク、サカリ・オラモ、サラステ、ヴァンスカを送り出した名教師ヨルマ・パヌラに師事した実力派だった。
 そのオードランの「ペール・ギュント」、完全なるお国ものということだが、われわれがノルウェー音楽に漠然と抱く文学的で内向的なイメージを崩す、エネルギッシュで大胆な演奏。ノルウェーにもいろんな人がいるだろうから、オードラン一人の演奏をとってこれが「真のノルウェー的解釈」というつもりはないが、想像以上にド派手で大スケールの演奏にはびっくりした。聴かせどころで決して物怖じしないのである。これでもかとたっぷり「ロマン」を前面に押し出してくる。「このくらいでやめておきます」という変な遠慮がないのは、やはりノルウェー人の誇りと自信がなせる技か。

 今回の録音はAUDITEレーベルが贈る「グリーグ管弦楽曲全集第1弾」ということで相当力が入ってたんだろうけど、真っ向勝負でここまで聴かせてくれるオードランの力量は相当なものだと思う。要注意。


SACD ハイブリッド盤。
 アイヴィン・オードランがケルンWDR 響を指揮してスタートさせるのは、祖国ノルウェーの大作曲家グリーグによる管弦楽曲全集。全5 巻予定の第1 弾ではグリーグの代表作「ペール・ギュント」の第1、第2 組曲のほか、正真正銘ノルウェーのメロディーやリズム素材を扱った「交響的舞曲集」と、さらに、グリーグが作曲家になる後押しをした親友でありながら、23 歳で夭折した「ノルドロークのための葬送行進曲」を収録しています。
 メニューインに師事した経歴を持つオードランは、まず、ヴァイオリニストとしてベルゲン・フィルのコンサートマスター(1981 − 1989) を務めるいっぽうで、シベリウス・アカデミーでかのヨルマ・パヌラに指揮を師事していることから、ここでは師直伝の内容が期待されるところです。
 また、オードランはトロントハイム交響楽団の首席指揮者& アーティスティック・リーダー(2003 − 2010) のポストを中心に、オスロ・フィル、スタヴァンゲル響、フィンランド放送響、スウェーデン放送響などその他のスカンジナビア圏の主要オケにも客演、さらにはヨーロッパのオケにもひんぱんに登場しており、ケルンWDR 響のほか、シュトゥットガルトSWR 響、ベルリン・ドイツ響などに客演しています。

AU 92579
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
「グリーグ:管弦楽作品全集Vol.2 / オードラン」
 2つの悲しい旋律Op.34
 組曲「ホルベアの時代より」Op.40
 2つのメロディOp.53
 2つのノルウェーの旋律Op.63
ケルンWDR 交響楽団
アイヴィン・オードラン(指揮)
パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集第2弾、2つの悲しい旋律、ホルベルク組曲

録音:2009 年8 月31 日-9 月2 日ケルン、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール( デジタル・セッション)[WDR 制作]DDD、マルチチャンネル、ステレオ、52’26”

SACD ハイブリッド盤。ヨルマ・パヌラの弟子オードランが進めるグリーグの管弦楽曲全集シリーズ第2 弾。グリーグが何にもまして極めたジャンルと云われる弦楽オーケストラのための作品は、歌曲とピアノ小品からの編曲が主体ですが、すっと透き通った高音から絶妙に表情を変えてゆく中低域まで、ここにしかない独特の魅力にあふれています。
“この音楽の風味は、わたしの血です” と語るように、オードランもまたグリーグの生まれ故郷ベルゲン育ち。胸をしめつけるような「過ぎし春」や組曲「ホルベアの時代より」ほか、ノルウェーのフォークロアを題材にした内容への共感の深さは本物で、演奏の出来ばえがそれを物語っています。

AU 92669
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集第3 弾
 「グリーグ:管弦楽作品全集Vol. 3」

 ・演奏会用序曲「秋に」op. 11
 ・抒情組曲op. 54
  (羊飼いの少年/ノルウェー農民の行進曲/夜想曲/トロルの行進)
 ・鐘の音op. 54-6 *ザイドル編曲
 ・古いノルウェーのロマンスと変奏op. 51
 ・組曲「十字軍の兵士シーグル」op. 56
  (前奏曲「王宮にて」/間奏曲「ボルグヒルの夢」/忠誠行進曲)
ケルンWDR 交響楽団
アイヴィン・オードラン(指揮)
 録音:2012年10 月1-2 日、4-6 日/ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/72’22”、DDD、マルチチャンネルステレオ

 SACD ハイブリッド盤。作曲家の生まれ故郷と同じベルゲン育ちのオードランが進めるグリーグの管弦楽曲全集シリーズ第3 弾。
 「この音楽の風味は、わたしの血です」と自ら言わしめるように、シリーズを通じてオードランがグリーグ作品にみせる共感の深さには相当のものがあり、名指揮者ヨルマ・パヌラの薫陶を授かったたしかな手腕、なかでも繊細な弦の扱いにはすばらしいものがありました。そうした美質は「抒情組曲」のなかの一曲、オーロラや白夜といった幻想的なノルウェーの夜の帳をイメージさせる有名な「夜想曲」に顕著で、ここでの聴きどころのひとつといえるでしょう。
 オードランの意図に応えるケルンWDR 響もまた、ビシュコフ、サラステと相次いで実力派の首席指揮者を迎えて好調ぶりが伝えられているので、このたびも高水準の演奏内容が期待されるところです。
 メニューインに師事した経歴を持つオードランは、まず、ヴァイオリニストとしてベルゲン・フィルのコンサートマスター(1981 − 1989)を務めるいっぽうで、シベリウス・アカデミーでかのヨルマ・パヌラに指揮を師事してもいます。
 また、オードランはトロントハイム交響楽団の首席指揮者& 芸術監督(2003 − 2010)のポストを中心に、オスロ・フィル、スタヴァンゲル響、フィンランド放送響、スウェーデン放送響などその他のスカンジナビア圏の主要オケにも客演、さらにはヨーロッパのオケにもひんぱんに登場しており、ケルンWDR 響のほか、SWR シュトゥットガルト放送響、ベルリン・ドイツ響などに客演を重ねています。

AU 92670
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
「グリーグ:管弦楽作品全集Vol.4/オードラン」
 交響曲ハ短調EG 119
 ピアノ協奏曲イ短調op.16
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)
アイヴィン・オードラン(指揮)
ケルンWDR 交響楽団
 パヌラの直弟子オードランによるグリーグ管弦楽曲全集第4 弾、気鋭シュフ独奏のピアノ協奏曲若書きの交響曲も聴きもの

 録音:2013 年12 月9-13 日(交響曲)、2014 年2 月24-26 日(ピアノ協奏曲)/ケルン・フィルハーモニー(デジタル・セッション)[WDR 制作]/DDD、マルチチャンネル、ステレオ、62’40”

 SACD ハイブリッド盤。グリーグと同じノルウェー出身の画家エドヴァルト・ムンクの「魅惑の森」(1903 年頃)をアレンジしたジャケットが印象的なオードラン&ケルンWDR 響による管弦楽曲全集シリーズの最新盤。全5 巻完結予定のうち、すでに3 枚がリリース済みで、名匠ヨルマ・パヌラの薫陶を授かったノルウェーの指揮者オードランによるグリーグの語法を体得した音楽作りと優秀録音で評判を呼んでいます。
 第4 集は、ともにグリーグ唯一の交響曲とピアノ協奏曲という、ほとんど聴く機会のない作品と、屈指の人気作という対照的な組み合わせもユニークなプログラムとなっています。
 生前は未出版で、ようやく1981 年になって蘇演された「交響曲」は、グリーグがデンマークのコペンハーゲンに居住していた時期の1863 年から64年にかけて、当時の師でデンマークを代表する交響曲作家ニルス・ヴィルヘルム・ゲーゼの勧めにより作曲されたもの。ゲーゼに師事する以前、グリーグはライプツィヒ音楽院に学んでいますが、作風的にはメンデルスゾーンやシュポーア、そしてシューマンの影響を指摘されています。
 グリーグ自身は交響曲をドイツ音楽の影響が色濃いとして、「決して演奏してはならない」とまでスコアに書き込んだそうですが、むしろここではドイツのオーケストラによる演奏というところが作風にマッチしているといえるかもしれません。
 グリーグが数年来あたためてきた国民音楽への思いが結実した「ピアノ協奏曲」は、交響曲から4 年後、1868 年に完成しています。ノルウェー民謡風の旋律、和声、リズムがじつに新鮮にひびき、全篇に亘り、抒情とロマンがほとばしる魅力いっぱいの傑作で、ソリストに起用されたのは、1979 年ルーマニアに生まれたドイツのピアニスト、ヘルベルト・シュフ。
 カサグランデ国際ピアノ・コンクール、ロンドン国際ピアノ・コンクール、ウィーンのベートーヴェン国際ピアノ・コンクールと世界的なコンクールを制覇し、ソロ・アルバムをいくつか発表して好評を博してきたシュフは、2013 年にN 響の公演でリストの第1 番を弾き、大家の片鱗をみせつけていました。そのシュフの弾くグリーグの協奏曲ということでおおいに楽しみな内容といえるでしょう。





ALTUS


ALU 0006
\2500
ハーヴェイ:
 チャートリーチャルーム・ユコンの映画《スリヨータイ》 〜
  サウンドトラック
リチャード・ハーヴェイ(指揮)
ダリル・グリフィス(指揮)
トラディショナル・タイ・
 インストゥルメンタル・アンサンブル、他
 

ALU 0005
\2500
ハーヴェイ:フランシス・ジェラールの映画《紫禁城》 〜
 サウンドトラック
リチャード・ハーヴェイ(指揮)
オーケストラ・レド、他



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A RECORDS



AR 014
\2600→\2390
新鋭イレーナ・ジョシフォスカ
 エレジー

 ポッパー:演奏会用ポロネーズ ニ短調/
 ショパン:練習曲第7番 ホ短調/
 デスピチ:イレーナのためのスケルツォ Op.182/
 パガニーニ:
  ロッシーニの《エジプトのモーゼ》の主題による変奏曲 ニ短調/
 ウィリアムズ:《シンドラーのリスト》テーマ/
 ポッパー:ハンガリー狂詩曲 ニ長調 Op.68/
 フォーレ:エレジー ハ短調 Op.24/
 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行/
 ブルッフ:コル・ニドライ ニ短調 Op.47/
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
イレーナ・ジョシフォスカ(チェロ)
エレオノーラ・マリ(ピアノ)
 
 セルビア北部の都市ノヴィ・サドで育った19歳の新鋭。
 まだ子供じゃないか、という容貌だが、その演奏はすでに成熟している。
 政治的苦境や環境の劣悪さを乗り越えて、激しく音楽にのめりこむ姿は、モルドヴァ生まれのコパチンスカヤをも思わせる(裸足ではないが)。



 チェロで「ツィゴイネルワイゼン」弾いてる映像はこちら。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=5ZiMSx2JJ7k&list=PLY8HMaa-Y1RLEuYOfaotFIOCyBWduf5Wi


 ドヴォルザークのチェロ協奏曲(ピアノ伴奏)も聴かせる。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=ULe0DMN68Fs&list=PLY8HMaa-Y1RLEuYOfaotFIOCyBWduf5Wi
 

AR 015
\2600
トミー・アンデション:9楽章形式の弦楽器のための協奏曲 TAJJ弦楽四重奏団




DAPHNE


DAPHNE 1054
\2600
ノウルーズ
 シネシ:澄み切った空
 ピアソラ:
  ブエノスアイレスの四季、アディオス・ノニーノ、
  ロコへのバラード、バチンの少年
 ガルデル:想いの届く日
 セバジョス:ノウルーズ
セバスティアン・カルダス・セバジョス(ギター)
イスマエル・ベルトラ(パーカッション)




FOOTPRINT


FRCD 083
\2600
ガブリエル・ジャクソンの大作など3作品
 ジャクソン:トゥ・ザ・フィールド・オヴ・スターズ
 シャンデール:巡礼者
 ミアロマ:別れ
聖ヤコブ室内合唱団
ゲーリー・グレイデン(指揮)
 エリク・エリクソンの薫陶を受けたゲーリー・グレイデンが率いる聖ヤコブ室内合唱団は、ドブロゴスの「レクイエム」(nosag CD 093)での名匠が印象深い、合唱王国スウェーデンが誇る室内合唱団の1つ。
 バミューダ諸島出身の作曲家ガブリエル・ジャクソンの大作など3作品とも世界初録音。

 2014年2月の録音。
 

FRCD 082
\2600
彼女が亡くなってからどのくらい? 〜
 クレズマー風のモーツァルトのレクイエム
アンサンブル・シド




LADYBIRD


79556834
\2600
マーラー:歌曲集
 《子供の魔法の角笛》より
  番兵の夜の歌、誰がこの歌を作ったのか?、
  魚に説教するパドゥアの聖アントニウス、
  高き知性への讃歌、死せる鼓手、少年の鼓手
 《さすらう若人の歌》より
  彼女の婚礼の日は、朝の野べを歩けば、
  私の胸の中には燃える剣が、彼女の青い目が
 リュッケルトによる5つの詩
ペーテル・マッテイ(バリトン)
ノールショピング交響楽団
ヨッヘン・リーダー(指揮)
 世界的名指揮者たちの共演も数多いスウェーデンのバリトン、ぺーテル・マッテイが歌うマーラーの歌曲集。

 2014年6月の録音。




NIMBUS


NI 5931
\2400
マスターワークス&ミニアチュアーズ リチャード・レスター(オルガン&ハープシコード)
 グアーミ:トッカータ/A・ガブリエリ:フランス風カンツォン/
 ガブリエリ:第7旋法と第8旋法のリチェルカーレ/
 A・ガブリエリ:フランス風カンツォン、第7旋法によるリチェルカーレ/
 メールロ:4声のカンツォーナ/
 パドヴァーノ:第6旋法によるトッカータ/
 ウィラールト:3声のリチェルカーレ/グアーミ:カンツォーナ/
 ガブリエリ:リチェルカーレ、カンツォーナ/
 ブース:リチェルカーレ第1番/
 A・ガブリエリ:フランス風カンツォン/
 メールロ:第1旋法によるトッカータ第1番/
 ガブリエリ:イントネーション/
 メールロ:第8旋法によるトッカータ/
 A・ガブリエリ:イントネーション第1番/
 メールロ:第7旋法によるトッカータ/
 ガブリエリ:イントネーション第2番/
 メールロ:トッカータ第11番/
 A・ガブリエリ:第5旋法によるリチェルカーレ/
 ガブリエリ:第12旋法のイントネーション
 サイレンスター古楽音楽祭の音楽監督を務めるなど、現在の英国古楽界の代表する鍵盤楽器奏者の1人、リチャード・レスターが弾くルネサンス時代のヴェネツィアの音楽。イタリアのハープシコード(シングルマニュアル、17世紀)のレプリカを使用。

 2014年9月の録音。


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NIMBUS ALLIANCE(CD−R)


※Nimbus Allianceは高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


NI 6298
(CD-R)
\2400→\2190
フェルツマン/シューベルト:ピアノ・ソナタ集Vol.2
 ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664
 12のグラーツのワルツ D.924
 ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
 孤高の天才、フェルツマンのシューベルトVol.2!

 旧ソ連での活動禁止と事実上の追放、アメリカへの移住という激動を生き抜いてきた孤高のピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。
 最後のピアノ・ソナタ「第21番」を含むシューベルトの第2巻では、孤高の天才の独創的で深みのあるピアニズムが、作品の深層へと迫ってゆく。

 2013年6月の録音。 


ウラディミール・フェルツマン、
 シューベルト:ピアノ作品集Vol.1

NI 6297
(CD-R)
\2400→\2190
ウラディミール・フェルツマン、
 シューベルト:ピアノ作品集Vol.1
  ピアノ・ソナタ第4番イ短調D.537, Op.164
  アダージョ ホ長調D.612
  2つのスケルツォD.593
  ピアノ・ソナタ第18番ト長調D.894, Op.78 《幻想》
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
 

 旧ソ連での音楽活動禁止、アメリカへの亡命、レーベルの移籍など、幾多の試練を乗り越えた孤高の天才ピアニスト、ウラディミール・フェルツマン。バッハの主要鍵盤作品の録音、ロマン派から近現代まで、幅広いレパートリーを誇り、独自のアプローチで聴衆を魅了してきたウラディミール・フェルツマンがシューベルトのピアノ作品集に着手!
 シューベルトの第1集では、「アダージョ」、「2つのスケルッツォ」と第4番と第18番の「ピアノ・ソナタ」を収録。
 美しい主題が特徴的な「ピアノ・ソナタ第4番」、「幻想ソナタ」とも呼ばれる「ピアノ・ソナタ第18番」では曲の重みと軽さを優雅に奥深い世界を描く。

 2013年6月14日−17日の録音。
 ※Nimbus Allianceは高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


最初のたった3秒でその世界に引きずり込まれる
フェルツマン、至高のノクターン
すごい。
Chopin: Complete Nocturnes, Barcarolle & Berceuse
NI 6126
(2CDs/特別価格)
\3800→¥3490
ウラディミール・フェルツマン
 ショパン:夜想曲全集

 夜想曲第1番変ロ短調Op.9-1/第2番変ホ長調Op.9-2/
 第3番ロ長調Op.9-3/第4番ヘ長調Op.15-1/
 第5番嬰ヘ長調Op.15-2/第6番ト短調Op.15-3/
 第7番嬰ハ短調Op.27-1/第8番変ニ長調Op.27-2/
 第9番ロ長調Op.32-1/第10番変イ長調Op.32-2/
 第11番ト短調Op.37-1/第12番ト長調Op.37-2/
 第13番ハ短調Op.48-1/第14番嬰ヘ短調Op.48-2/
 第15番ヘ短調Op.55-1/第16番変ホ長調Op.55-2/
 第17番ロ長調Op.62-1/第18番ホ長調Op.62-2/
 第19番ホ短調Op.72-1/第20番嬰ハ短調/
 第21番ハ短調/舟歌嬰ヘ長調Op.60/子守歌変ニ長調Op.57
ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)

 突如としてメキシコの"Urtext"レーベルからリリースされ、世界を驚かせるのと同時に"フェルツマン復活"を強く印象付けたショパンの「夜想曲全集」。ニンバスから復刻!

 ※録音:2000年2月11日−13日、モスクワ音楽院ボリショイ・ホール(モスクワ)


 抜群だった。
 どちらかというとかつてはバリバリ弾きこなす人だったが、ここでは明らかな転身を見せる。

 光り輝いていたヴィルトゥオーゾの若き騎士から、情緒と内面を重視する賢者へ。
 しかし音楽全体のイメージは「賢者」や「哲学者」なのだが、その音色の瑞々しいこと。潤いに満ち、エレガントでぜいたくな響き。
 そしてノクターンのややもすると少女趣味的な装飾音符のひとひらひとひらにまで、フェルツマンの細かな神経はいきわたる。
 即興的なセンスも忘れない。
 間違ってもベタベタしたロマン過剰の演奏ではないが、感情の奥深いところでの繊細な変化まで音楽は表現する。

 フー・ツォンやピリスといった非常にレベルの高い演奏とともに語られるべき記念碑的な録音。

 すごい。




 

NI 6312
(CD-R)
\2400
コントラバスのためのソナタ集
 ブラームス:チェロ・ソナタ Op.38 (コントラバス版/デ・グロート編)
 グバイドゥーリナ:コントラバス・ソナタ
 ヒンデミット:コントラバス・ソナタ
 ヴァスクス:コントラバス・ソナタ
ニーク・デ・グロート(コントラバス)
キャスリン・クリップフェル(ピアノ)
 ニーク・デ・グロートは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者として活躍し、現在はソリスト、室内楽奏者として、コントラバスの"ソロ楽器"としての魅力を発信し続けているオランダの名手。
 コントラバスのためのオリジナル3作品とブラームスのアレンジ。低弦楽器の分厚く豊かな響きと魅力、ここにあり!

 2014年&2015年の録音。



NOSAG RECORDS


nosag CD 221
\2600
イェスパー・ヌーディン:インフラストラクチャー
ブー・ニルソン:祝福、アマティスタ、葉書
ストックホルム金管五重奏団



.

STERLING(CD−R)

※Sterlingは高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
ただ早めに完売することが多いようですので、現地完売の際はご容赦ください。


CDS 1099/1100-2
(2CD-R)
\5200
ヨアヒム・ラフ&バルギールの管弦楽作品集!
 ラフ:オラトリオ《世界の終り、審判、新世界》Op.212より
   管弦楽のための間奏曲/
  ベルンハルト・フォン・ザクセン=ヴァイマルの
   劇のための付随音楽 WoO.17/
 リスト/ラフ:《鎖を解かれたプロメテウス》序曲 WoO.14A
ヘンリク・シェーファー(指揮)
ヨーテボリ歌劇場管弦楽団
 チューリッヒ湖畔のラッヘンで生を受け、その生涯において膨大な数の作品を遺したヨアヒム・ラフ(1822−1882)。
 アバドのアシスタントとして研鑽を積み、スウェーデン、ヨーテボリ歌劇場の音楽監督として活躍するヘンリク・シェーファーが振るラフの管弦楽作品には、リストのアシスタント時代から最晩年までの3作品を収録。

 2012年6月の録音。
 


CDS 1105-2
\2600
バルギール:管弦楽作品集
 交響曲ハ短調 Op.30
 序曲《メデア》Op.22
 管弦楽のための間奏曲 Op.46
 悲劇への序曲 Op.18

ホセ・ミラモンテス・サパタ(指揮)
サン・ルイス・ポトシ交響楽団

 ヴォルデマール・バルギール(1828−1897)は、クララ・シューマンの異父弟で、ゴドフスキーなどの次世代を育成をした名教師、楽譜校訂者としても名高いドイツ・ロマン派の作曲家。
 シューマンやブラームスとも親交の深かったバルギールの音楽と、メキシコの指揮者&オーケストラという組み合わせが興味をそそる。

 2014年6月の録音。
 


CDA 1694-2
\2600
クラリネットと弦楽三重奏のための四重奏曲集
 クルーセル:四重奏曲ニ長調 Op.7
 モーツァルト:四重奏曲ヘ長調 K.370
 フンメル:四重奏曲変ホ長調

シュテファン・ジーゲンターラー(クラリネット)
ルツェルン弦楽三重奏団

 シュテファン・ジーゲンターラーは、スイスのビール響の首席、医療機器関連企業の社長、ルツェルン音楽大学の学長という異色の経歴を歩んできたスイス・クラリネット界の重鎮。バッベルクのシュベンク&セゲルケのクラリネットを使用。

 2013年5月の録音。
 


CDA 1695-2
\2600
マリア・シールグレン/リサイタル・プログラム
 グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
 オネゲル:7つの小品
 ショパン:
  幻想即興曲嬰ハ短調 Op.66、夜想曲第1番ヘ長調 Op.15、
  練習曲 ハ短調 Op.10-12
 フルメリー:シャコンヌ ハ長調 Op.8
 リスト:ため息、葬送曲
マリア・シールグレン(ピアノ)
 スウェーデンの女流ピアニスト、マリア・シールグレンが1990年10月31日から11月2にかけて、スウェーデン放送の第3スタジオで収録したリサイタル・プログラム。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


クリーヴランド管弦楽団・自主制作盤



MAA-01032
(10CD)
\45000
「ドホナーニ/クリーヴランド管弦楽団ライヴ・パフォーマンス1984-2001」
CD1)
 シェーンベルク:
  (1)オラトリオ「ヤコブの梯子」(1984年10月4日)
  (2)ワルシャワの生残り(1985年12月19日)
  (3)管弦楽のための変奏曲Op.31(1989年5月4日)
CD2)
 (4)ワーグナー:「リエンツィ」序曲(1996年9月17日)
 (5)ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(2000年5月18日)
CD3)
 (6)ショスタコーヴィチ:交響曲第1番(1998年9月17日)
 (7)チャイコフスキー:交響曲第4番(2000年9月14日)
CD4)
 (8)ルトスワフスキ:葬送音楽(2001年9月20日)
 (9)バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント(1998年5月7日)
 (10)プロコフィエフ:交響曲第1番(2000年1月8日)
 (11)ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容(1994年5月26日)
CD5)
 (12)シューベルト:交響曲第5番(1997年1月23日)
 (13)アダムズ:ワンダー・ドレッサー(1990年10月11日)
 (14)マーラー:交響曲第2番「復活」第1楽章
CD6)
 マーラー:交響曲第2番「復活」第2〜5楽章(1998年3月26日)
CD7)
 (15)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(2001年9月20日)
 (16)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(1998年9月17日)
CD8)
 (17)リスト:交響詩「前奏曲」(1995年5月25日)
 (18)ベルリオーズ:ファウストの劫罰より
  「メヌエット」、「妖精の踊り」、「ハンガリー行進曲」(1996年2月8日)
 (19)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(1998年9月24日)
 (20)メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(1997年9月25日)
CD9)
 (21)ディーリアス:歌劇「イルメリン」前奏曲(1988年10月13日)
 (22)ハイドン:交響曲第88番「V字」(1997年10月2日)
 (23)アイヴズ:闇夜のセントラルパーク(1998年10月1日)
 (24)ヴァレーズ:「エクアトリアル」(1985年12月19日)
 (25)ヤナーチェク:シンフォニエッタ(1998年9月24日)
CD10)
 (26)フランク:交響曲ニ短調(1995年5月11日)
 (27)シュニトケ:真夏の夜の夢(ではない)(1995年1月12日)
 (28)シベリウス:交響曲第5番(1999年6月3日)
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
(1)ジュリアン・パトリック(Br,ガブリエル)
 ウィリアム・ジョーズ(T,招集者)
 ヤロスラフ・カーヘル(T,扇動者)
 アンドリュー・フォルディ(B、Br,格闘家)
 オスカー・ヒルデブラント(Br、傍観者)
 リチャード・ブルンナー(T,僧侶)
 ヘルガ・ピラルチク(S,死人)
 セリーナ・リンズレイ(S,魂)
(2)ギュンター・ライヒ(語り)
(14)ルース・ジーサク(S)
 ナンシー・モルツビー(MS)
(16)ギャリック・オールソン(Pf)
(24)ギュンター・ライヒ(Br)
 アメリカの5大メジャー・オーケストラとはいうまでもなく、世界を代表する名門オーケストラとして知られるクリーヴランド管弦楽団。そのクリーヴランド管の貴重な自主制作盤を取り扱うことになりました。
 なんといってもドホナーニやロバート・ショウの初出音源BOXが注目です!

 クリーヴランド管弦楽団栄光のドホナーニ時代!シベリウス以外セヴェランスホールに於けるデジタル・ライヴ録音

 録音:1984-2001年、(1)-(27)セヴェランスホール、(28)アレン劇場、クリーヴランド/※日本語解説付き

 デッカから出る新譜、出る新譜、全てが高い評価を得ていたのも今や昔。現在も指揮台に立つ名指揮者、ドホナーニのクリーヴランド時代の蜜月の記録がライヴで大量に聞けるのですから堪えられません。
 選曲もセンス溢れるもので、デッカと被らないものが多く必聴です。基本的に変なことはせずマジメ路線の名匠と言えますが、ライヴならではの熱気を孕んだ名演揃い。音質も優れております。
 


MAA-40602
(7CD)
\40000
「ロバート・ショーを称えて」 ロバート・ショー(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
 (1)バッハ:マタイ受難曲(全曲)
   ブレイク・スターン(T、福音史家)、
   カルヴィン・マルシュ(Br、キリスト)、アデーレ・アディソン(S)、
   フローレンス・コプレフ(A)、ジョン・マコラム(T)、ハーバート・ベーティー(B)、
   クリーヴランド合唱団(ロバート・ショー指揮)
   録音:1960 年4 月16 日ステレオ・ライヴ録音、セヴェランスホール
 (2)ヘンデル:セメレ(全曲)
   ビバリー・シルズ(S、セメレ)、ヘレン・ヴァンニ(MS、イノ)、エレーヌ・ボナッチ(MS、ジュノ)、
   ジル・デニソン・ウェラー(S、イリス)、トマス・パウル(B=Br、カドムス)、
   マーク・デラー(C-T、アトハマス)、セス・マッコイ(T、ジュピター)、
   アラ・ベルベリアン(B=Br、ソムヌス)、
   メルヴィン・ハコラ(Br、神父)、クリーヴランド合唱団(クライトン・H・クレービル指揮)
   録音:1967 年12 月28 日ステレオ・ライヴ録音、セヴェランスホール
 (3)ブラームス:ドイツ・レクイエム
   ドーン・アップショー(S)、ウィリアム・ストーン(Br)、
   ブロッサム祝祭合唱団(ガレス・モレル指揮)
   録音:1990年7月14日ブロッサム音楽センター・ライヴ・デジタル録音(セル没後20年記念演奏会)
 (4)ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
   シルヴィア・マクネアー(S)、ジャニス・テイラー(Ms)、リチャード・クレメント(T)、
   グレッグ・ベイカー(Br)、ブロッサム祝祭合唱団(ガレス・モレル指揮)
   録音:1995 年7 月23 日ブロッサム音楽センター・ライヴ・デジタル録音
 合唱指揮のレジェンド、ロバート・ショウを称えて

 ※日本語解説付き

 合唱指揮者の神様的存在のロバート・ショー。トスカニーニの第九の合唱指揮者がこの人なのですから、どれだけの信頼と能力があったかが想像できましょう。その後、セルがショーを重用し、クリーヴランド管の指揮台にしばしば招いたのも、その演奏路線を考えれば頷けることです。
 巨匠は活動後半に「合唱指揮者」ではなく、「指揮者」として活動しました。自らの名を冠した合唱団のみならず、アメリカを中心に多くのオケに客演しました。
 クリーヴランド管との初出ライヴは全てステレオであることも高ポイントであります。ショーの音楽づくりは正に即物主義の申し子。キリリとした早めのテンポを採用しべたつきのないもので、清潔高潔な純音楽を聞かせてくれます。
 


466348
(10CD)
\20000
「ドホナーニ+クリーヴランド、ブルックナー、マーラー!」
 ブルックナー:交響曲
  第3番「ワーグナー」(録音:1993年5月)/
  第4番「ロマンティック」(録音:1989年10月)/
  第5番(録音:1991年 月)/第7番(録音:1990年7月)/
  第8番(録音:1994年2月)/第9番(録音:1988年10月)
 マーラー:交響曲
  第1番(録音:1988年3月)/第4番(録音:1992年5月)/
  第5番(録音:1988年7月)/第6番(録音:1991年5月)
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
ドーン・アップショー(S,マーラー4番)
 ドホナーニがデッカにスタジオ録音した完璧無類の名演をセット化した商品。発売時にはほとんどがレコ芸特選でしたね。
 

TCO-11009
\2900
A JOYOUS CELEBRATION!
 (セヴェランスホールのオルガンによるクリスマス名曲集)
トッド・ウィルソン(オルガン)
 Todd Wilson performs Variations on Christmas Themes on the Norton Memorial Organ
  1. God Rest You Merry, Gentlemen (Willcocks/Roberts)  2:50
 Three setting of “In dulci jubil”
  2. BWV 608 from Orgeluchlein (J.S. Bach)  1:12
  3. from 79 Chorales, Op.28 (Dupre)  1:51
  4. BMW 729 (J.S. Bach)  2:24
  5. Es ist ein Ros’ entsprungen, Op. 122, No.8 (Brahms)  3:08
  6. Noel No.10 (Daquin)  6:04
  7. Prelude on “Greensleeves” (Purvis)  4:06
  8. “Dance of the Sugar-Plum Fairy” The Nutcracker (Tchaikovsky, arr, Kraft)  1:46
  9. Pastoral Dance on “On Chrismas Night” (Sussex Carol) (Milford)  3:15
  10. Berceuse Paraphrase (Baker) 7:48
  11. Variations on an Old Carol, Op.20 (Dupre)  10:47
  12. Adeste fidele (O come, all ye faithful) (Demessieux)  2:05
  13. Go, Tell it on the Mountain (arr. Callahan)  1:26
  14. Prelude on a Bohemian Carol
 “Chtic, ady spal” (“Wanting the Child to Sleep”) (Weidermann)  4:47
  15. Fum, fum,fum! (arr.Lind) 1:42
  16. Chorale-Improvisation on “In dulci jubilo” (Karg-Elert)  6:15
  17. Meditaton on “Silent Night” (Conte)  3:37
  18. Toccata from Symphony No.5 (Widor)  5:27
 名ホールに名オルガンあり!アメリカの名オルガン奏者が送る珠玉のクリスマス・サウンド!
 

TCO-40601
\2900
「Blossom Festival Band, Loras John Schissel, conductor」
 1. Esprit de Corps (Jager)  5:00
 2. March: “Semper Fidelis” (Sousa, arr. Brion and Schissel)  2:39
 3. Olympic Fanfare and Theme (Williams, arr. Curnow)  4:31
 4. March: “The Black Horse Troop” (Sousa, ed. Schissel)  3:17
 5. Lassus Trmbone (Fillmore, arr. Schissel)  2:55
 6. March: “The Glory of the Yankee Navy” (Sousa, ed. Schissel) 3:26
 7. March: “On the Mall” (Goldman, arr. Lake)  3:09
 8. Seventy-Six Trombones (Wilson, arr. Anderson, adp. Bocook)  3:07
 9. March from 1941 (Williams, arr. Lavender)  4:27
 10. March: “The Washington Post” (Sousa, arr. Brion and Schissel)  2:23
 11. Drummers‘Delight (Mancini)  3:25
 12. The Stars and Stripes Forever (Sousa, arr. Brion and Schissel)  3:25
 13. Midway March (Williams, arr. Schissal)  4:10
 14. March: “On the Square” (Panella, arr. Schissel)  2:36
 15. The American Patrol (Meacham, arr. Schissel)  3:54
 16. Barnum and Bailey’s Favorite March (King, arr. Schissel)  2:16
 17. March: “The Gallant Seveth” (Sousa, ed. Schissel)  3:08
 18. The Star-Spangled Banner (Smith, set for band by Schissel)  1:24
ローラス・ジョーン・シッセル(指揮)
ブロッサム祝祭バンド
 真夏のブロッサム・フェスティヴァルは、クリーヴランド管も登場する野外コンサート主体の音楽祭。そこの常設バンドでもあるブロッサム祝祭バンドはクリーヴランド管のメンバーも加わる豪華な顔ぶれです。



 

STERLING(CD−R)



CDA 1696/98-2
(3CD-R)
\7800
R・シュトラウス:歌劇《影のない女》Op.65 ベリスラフ・クロブチャール(指揮)
王立オーケストラ(ストックホルム)
ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
シヴ・ヴェンベリ(ソプラノ)
バルブロ・エリクソン(メゾ・ソプラノ)
マッティ・カストゥ(テノール)
ヴァルター・ベリー(バス・バリトン)、他
 1975年12月13日のライヴ録音
 現地完売の際はご容赦ください。





<国内盤> 


EDITION HST


HST-905
(4CD)
\3704+税
J.B.ヴァンハル(1739 -1813);10の四重奏曲集
 CD1)「後期弦楽四重奏曲集 (HST-049)」
  弦楽四重奏曲 ト短調 Weinmann Va:g3
  弦楽四重奏曲 ヘ長調 Weinmann Va:F10
 CD2)「弦楽四重奏曲集op.1 (HST-081)」
  弦楽四重奏曲 ト短調 Weinmann Va:g2
  弦楽四重奏曲 へ長調 Weinmann Va:F11
  弦楽四重奏曲 ニ長調 Weinmann Va:D3
 CD3)「弦楽四重奏曲集op.6 (HST-082)」
  弦楽四重奏曲 ト長調 Weinmann Va:G4
  弦楽四重奏曲 イ長調 Weinmann Va:A2
  弦楽四重奏曲 変ホ長調 Weinmann Va:Es9
 CD4)「フルート四重奏曲集(HST-070)」
  ノッテュルノ ト長調 Weinmann III:G3
  ノッテュルノ ニ長調 Weinmann III:D2
  ディヴェルティメント(三重奏)ホ短調 Weinmann Vic:7
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(ヴァイオリン)
 ヴァンハル:10の四重奏曲集!〜楽団結成18周年記念特別期間限定盤、世界初録音!多数収録

 録音: 2007 年10 月、’09 年 9 月、’10 年10 月、’11 年1 月 東京三鷹・風のホールなどにてライヴ収録

 「ヴァンハル:19の交響曲集」(限定盤、品番:HST-903)は好評のうち、販売終了となりました






















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