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第84号
マイナー・レーベル新譜(5)
2015.9.22〜12.4


ARION


ARN 44019
\2500
《ロシアン・ジプシーのバラライカ》
 1) Les yeux verts; boublitchky,
 2) Ne sois pas jaloux, ne sois pas f?ch?; mon boh?mien,
 3) Ne pars pas; plaine, ma plaine (knipper),
 4) Le sarafan rouge, 5) Kalinka, 6) Tzigane et samovar,
 7) L'amour s'est enfui; le vieux tzigane,
 8) Kalitka; vradanka, 9) Pourquoi m'as; tu aim?
コフ・アヴィフ・アンサンブル、他
 ロシアを代表する民族楽器バラライカ・アンサンブルの芸術
 ロシアの代表的な民俗楽器であるバラライカは、ロシア語の「バラカーチ(おしゃべり)」を語源とし、17世紀頃に初めて文献に登場したと言われています。
 三角錘の共鳴胴を持つ特徴的な形で、19世紀の末、ロシアの音楽家アンドレーエフにより改良され現在の形に落ち着きました。
 たった3本の弦から生まれる哀愁を帯びた響きは日本でも人気が高く、名曲「カリンカ」を筆頭に、情熱的なトレモロが胸をふるわせます。《録音》1983年
 

ARN 44380
\2500
《ブルターニュの伝統的音楽》
 1) Round pagan, 2) Larid gavotte de Pointivy,
 3) Polka plinn, 4) M lodie vannetaise,
 5) Rond de Loud ac, 6) Andro, 7) Le marchand de velours,
 8) Hanter dro, 9) Tamm kerh, 10) Laride de Pluvigner,
 11) M lodie du scorff, 12) Pas de quatre, 13) Hanter dro,
 14) M lodie vannetaise, 15) La sabotee, 16) Marches de Pluherlin
ジャン・バロン(ボンバルド),
クリスチャン・アニェー(ビニュー・コツ),
アーヴル・リヴェール(パーカッション)
 ケルトに根ざした民族楽器によるブルターニュの音楽
 フランス北西部の都市ブルターニュは、1532年にフランスに併合されるも実質はケルトの中の一国であり、その文化もケルトに根ざしています。
 この地域では週末いたるところでダンスパーティが開催され、伝統楽器であるボンバルド(オーボエの前身の二枚リードの木管楽器)やビニウ(小型のバグパイプ)が奏され、人々は楽しく踊りながら夜を過ごします。
 このアルバムで演奏している3人は、20年以上前からブルゴーニュ音楽の伝統と音色を継承しつつ、新たな方向性を模索しています。
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ARN 48653
\2500→\2290
1991年録音
 ジェラール・プーレ
  《フォーレ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集》

 フォーレ:
  1) ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13,
  2) ロマンス 変ロ長調Op.28, 3) 子守歌 ニ長調Op.16,
  4) アンダンテ 変ロ長調Op.75,
  8) ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.108
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン),
ノエル・リー(ピアノ)
 フランスの名手による瑞々しい演奏
 名演として名高いジェラール・プーレとノエル・リーによるフォーレのヴァイオリン作品集です。
 教育者としても名高い彼は、日本でも多くの演奏会とマスタークラスを開催し、後進の指導にも力を注いでいます。このフォーレは彼の数多い録音の中でも一際素晴らしいもので、まさしく「フランス音楽の至高」たる輝きを放っています。
 初期の流麗な作風による「ソナタ第1番」から晩年の渋く内省的な響きを持つ「ソナタ第2番」まで得も言われぬニュアンスが香り立つ音楽をお楽しみいただけます。《録音》1991年
 


ARN 68828
\2500→\2290
《第一次世界大戦中のフランスの室内楽作品》
 1) リュシアン・デュロゾワール(1878-1955):五つの水彩画,
 2) ウジェーヌ・クール(1877-1936):2つの小品Op.91,
 3) ウジェーヌ・イザイ:子供の夢Op.14,
 4) クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22,
 5) カプレ:夢,
 6) フェルナン・ド・ラ・トンベル(1854-1928):子守歌, あなたの青い瞳を閉じて,
 7) アルフレッド・ダンブロジオ(1871-1914):エレジーOp.46,
 8) リリ・ブーランジェ(1893-1918):2つの小品,
 9) フォーレ:子守歌,
 10) フローラン・シュミット:4つの小品Op.25
アマンダ・ファヴィエ(ヴァイオリン),
セリメーヌ・ドーデ(ピアノ)
 戦争の辛さ、子供の頃の楽しい思い出をメロディに乗せ・・・
 作曲家、ヴァイオリニストとして活躍したリュシアン・デュロゾワール。ほとんど忘れ去られてしまった人ですが、いくつかの作品が録音されるなど、最近になって少しずつ注目を集めつつあります。
 このアルバムはデュロゾワールが1915年11月、第1次世界大戦に大佐として従軍した際、彼のスーツケースに入っていた楽譜を再現したものです。
 これらの音楽が戦いに疲れた兵士たちをどれほど元気づけたことでしょうか。その作品を最初に配置し、同時代に活躍した作曲家による子供の頃の良き時代を想起させる作品などをカップリング。世界発録音の作品も含む興味深いアルバムです。

DELOS


DE 3483
\2400
《Open Your Heart〜ギター伴奏による歌曲集》
 マーク・ブリッツスタイン:「Open Your Heart」「Until and I heard」,
 ドビュッシー:「マンドリン」「ひそやかに」,
 ファリャ:「7つのスペイン民謡」,
 シェイベル・マーチャーシュ:「4つのフランス民謡」,
 V=ロボス:「モヂーニャ」「ブラジル風バッハ第5番〜アリア」,
 ウォルトン:「恋におちた匿名者」,
 ビゼー:「きみの心を開いてくれ」
ローラ・クレイクム(ソプラノ),
マーク・テイコルツ(ギター)
 ギター伴奏によるローラ・クレイクムの美声
 アメリカ出身の若きコロラトゥーラ・ソプラノ、ローラ・クレイクムのDELOSレーベルへの初録音です。彼女はすでにマーラーの交響曲第4番のソリストとして、ティルソン・トーマスやゲルギエフと共演したアルバムなどがあり、その美声はよく知られていますが、ここではギター伴奏による繊細な歌を聴かせます。
 選ばれた曲は、ミュージカルの名曲からヴィラ=ロボス、ビゼー、ドビュッシーなど本当に多彩なもので、彼女の魅力が最大限発揮されています。
 もちろん伴奏パートもギターへ的確に移し変えられており、最初からこの形だったのではないかと思わせるほどにしっくりはまっています。

ECM



476 5121
\2500→\2290
ヒリヤード・アンサンブル
 《ハインツ・ホリガー:マショー・トランスクリプション》
   4人歌手と3台のヴィオラのためのユニークな編曲版

 マショー(ハンツ・ホリガー編;4人歌手と3台のヴィオラのための):
  1) バラードIV(Biaute qui toutes autre pere),
  2) バラードIV(3台のヴァイオラのための),
  3) バラードXXVI(Donnez, Seigneur),
  4) バラードXXXVI(3台のヴァイオラのための),
  5) 二重ホケット(ダヴィデのホケトゥス),
  6) 二重ホケット(ダヴィデのホケトゥスの後に),
  7) レイVII(4人の歌手のための),
  8) 3声のインヴェンティオと、3台のヴァイオラのためのPlor-/Prol-/Oratio,
  9) 哀歌(「運命の癒薬」による)と、
    4人歌手と3台のヴィオラのためのエピローグ
ヒリヤード・アンサンブル,
ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ(ヴィオラ),
イェルク・デーラー(ヴィオラ),
ミュリエル・カントレッギ(ヴィオラ)
 
 10年を越える年月をかけて、ハインツ・ホリガーが創り上げた「マショー・トランスクリプション」は、14世紀に生きたギョーム・ド・マショーの複雑で神秘的な音楽を、3台のヴィオラ、4人の歌手、もしくはその両方が演奏するというものです。
 この試みは極めて有意義なものであり、半音階的な主題をヴィオラで演奏することで、この時代の音楽がどれほど先進的なものであったか(現代においても)を再認識することになるのです。
 ホリガーは2001年にマショーの作品をヴィオラ用に編曲してから、このユニークな世界に魅せられ、様々な試みを施しつつ編曲法を拡大してきたと語っており、原曲を忠実に移し替えたもの、自由な即興を加えたものなど、原曲のテクスチャーを残しながらも、ホリガー独自の音も聴きとれるものとなっています。
 惜しまれつつ解散したヒリヤード・アンサンブルの比類なき演奏です。
 《録音》2010年11月, チューリヒ、DRSスタジオ(デジタル:セッション)
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481 1796
\2500→\2290
モートン・フェルドマン、サティ、ケージによる作品の相互作用
 アメリカ、ヒューストンの超教派の礼拝堂《ロスコ・チャペル》

 1) モートン・フェルドマン:ロスコ・チャペル,
 2) エリック・サティ:グノシェンヌ第4番,
 3) ジョン・ケージ:Four,
 4) サティ:オジーヴ第1番,
 5) ケージ:イヤー・フォー・イヤー,
 6) サティ:オジーヴ第2番,
 7) サティ:グノシェンヌ第1番,
 8) ケージ:ファイヴ,
 9) サティ:グノシェンヌ第3番,
 10) ケージ:ある風景の中で
キム・カシュカシャン(ヴィオラ:1),
サラ・ローゼンバーグ(ピアノ, チェレスタ:1,2,4,6,7,9,10),
スティーヴン・シック(パーカッション:1),
ソンヤ・ブルザウスカス(メゾ・ソプラノ:1),
ローレン・スノウファー(ソプラノ:1),
ヒューストン室内合唱団 
ロバート・シンプソン(指揮:1,3,5,8)

 
 1971年、アメリカ、ヒューストンに完成した「ロスコ・チャペル」。ここは超教派の礼拝堂で、あらゆる人々の瞑想と礼拝の場として開かれています。
 この壁面にはアメリカの抽象表現主義の画家、マーク・ロスコの大きな壁画が飾られ「静けさ、静寂、熟考」の雰囲気をかもし出しています。
 このアルバムは、その「ロスコ・チャペル」の存在自体を音楽で描くものであり、ロスコの親友であったモートン・フェルドマン(彼の音楽も、ロスコの絵画と同じように瞑想にふさわしい要素を備えている)の作品を冒頭に置き、音が自由に飛躍するジョン・ケージの作品と、「音と瞑想」の関係性を示すには最もふさわしいエリック・サティの一連の作品を組み合わせ、相互に影響を与え合った芸術家たちが創り上げた世界を再構築しています。

 キム・カシュカシャンの深いヴィオラの音色に導かれ、永遠の音の迷宮の旅が始まります。

 《録音》2012年5月, 2013年2月, ヒューストン

  
 


481 1800
\2500→\2290
ジェズアルドに魅せられた3人の現代作曲家たちによるオマージュ
《ジェズアルド》

 1) ジェズアルド:悲しや、我は死す(カリユステによる弦楽合奏版),
 2) ブレット・ディーン(1961-):カルロ,
 3) ジェズアルド:ああ 祝福された 十字架よ
  (エリッキ=スヴェン・トゥールによる弦楽合奏版),
 4) エリッキ=スヴェン・トゥール(1959-):
    L’ombra della croce(マンフレート・アイヒャーに献呈),
 5) エリッキ=スヴェン・トゥール:プサルムディー
トヌ・カリユステ(指揮)
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団,
タリン室内管弦楽団
 
 あまりにも罪深く、また波乱万丈の生涯を送った作曲家カルロ・ジェズアルド。その作風もまた当時の音楽とは全く乖離したものであり、彼が死して400年を経た今でも、謎めいた音楽は聴き手の思考を混乱させるとともに、芸術家たちに強い影響を及ぼしています。
 このアルバムも、そんなジェズアルドに魅せられた3人の現代作曲家たちによるオマージュであり、ジェズアルドのある意味歪んだ「愛と死」の概念を丹念に写し取りながら、現代的な音楽へと変貌させた作品が収録されています。
 もともとのマドリガルから引用されたフレーズが、拡大、変容され、新たな命を得ていく過程には、確かに多くの喜びと絶望が垣間見えます。
 トゥールの作品の一つは、レーベルの創設者にしてプロデューサーであるマンフレート・アイヒャーに献呈されていることからもわかるとおり、時代とジャンルの超越を試みるECMらしい1枚です。

  《録音》2014年2月, タリン・メソジスト教会

MD+G



307 19252
\2400→\2190
ライプツィヒ弦楽四重奏団
 《ハイドン:弦楽四重奏曲集 Vol.9》 

  ハイドン:
   1) 弦楽四重奏曲第35番ヘ短調Op.20-5(Hob. III:35),
   2) 弦楽四重奏曲第31番変ホ長調Op.20-1(Hob III:31),
   3) 弦楽四重奏曲第33番ト短調Op.20-3(Hob. III:33)
ライプツィヒ弦楽四重奏団
[シュテファン・アルツベルガー(ヴァイオリン)、
ティルマン・ビュニング(ヴァイオリン)、
イーヴォ・バウアー(ヴィオラ)、
マティアス・モースドルフ(チェロ)]
 ハイドン時代の弓のレプリカを使用して録音された太陽四重奏曲
 ご好評いただいているライプツィヒ弦楽四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲集。第9集には1772年に作曲された一連の作品を収録しています。
 このOp.20の6曲は「太陽四重奏曲」と呼ばれますが、その名前の由来はアムステルダムのフンメル社から出版された版の表紙に太陽の絵が描かれていたためであり、内容的には「太陽」は全く関係ありません。
 40歳の働き盛りのハイドンの充実した作品で、驚くほどに冴えた筆致によるこの四重奏にモーツァルトが影響され「ウィーン四重奏曲」を書いたとされています。
 この演奏ではハイドンの語法に迫るべく、ハイドン時代に製作された弓の忠実なレプリカを使用しています。
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603 19232
\2400→\2190
ウィスペルウェイも1曲参加!
 《タネーエフ:弦楽五重奏曲Op.14&16》

 タネーエフ:
  1) 弦楽五重奏曲第1番ト長調Op.14,
  2) 弦楽五重奏曲第2番ハ長調Op.16
ユトレヒト弦楽四重奏団
 [Eeva Koskinen (Vn) ,
 Katherine Routley (Vn),
 Joel Waterman(Va),
 Sebastian Koloski (Vc)]
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc:1),
Mikhail Zemtsow (Va:2)

 ロシアの室内楽に定評のあるユトレヒト弦楽四重奏団による憂愁のメロディ

 モスクワ音楽院で作曲をチャイコフスキー、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだセルゲイ・タネーエフは、卒業後まずピアニストとして華々しいキャリアを開始します。
 教師としても有能であり、また理論家としても優れており、多くの弟子を育てあげました。作曲家としても素晴らしい作品を残しましたが、自身の作品の出版については無頓着であったようで、全作品がきちんと出版されたわけではないようです。
 それでも弦楽五重奏曲は2曲が残されており、これらは当時のロシア音楽の発展をつぶさに知ることができる貴重なもので、その憂愁味溢れるメロディが聴き手の心を揺さぶります。
 この2曲は、どちらも対位法の権威であったタネーエフらしく、見事なフーガが使われていますが、興味深いことに第1番は弦楽四重奏にチェロが加わった五重奏で、第2番はヴィオラが加わった編成になっています。この音色の違いもお楽しみください。
 ロシアの室内楽に定評のあるユトレヒト弦楽四重奏団の演奏です。第1番では、ピーター・ウィスペルウェイがゲスト参加。
 


613 19262
\2400→\2190
《サティ:歌曲全集》
サティ:
 1-3) 3つの歌(1886), 4) シャンソン(1887),
 5) 中世の歌(1906), 6) 花(1886),
 7) 国旗敬礼への讃歌(1891), 8) エリゼ宮の晩餐会(1899),
 9) 男寡(1899),
 10-13) 休日の小さなコレクション(1899-1904),
 14) やさしく(1902), 15) ジュ・トゥ・ヴー(1887/1902),
 16) エンパイア劇場のプリマドンナ(1904),
 17) 私は友人がいた(1904),
 18) いいとも、ショショット(1905),
 19) ピカデリー(1904), 20) お医者さんのところで(1905),
 21) 乗合バス(1905), 22) オックスフォード帝国(1905),
 23-25) 歌詞のない3つの歌曲(1902),
 26) シャツ(1909), 27-29) 3つの恋愛詩(1914),
 30-32) 3つの歌曲(1916),
 33-36) 4つのささやかなメロディ(1920),
 37-41) 潜水人形(1925)
ホルガー・ファルク(バリトン)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)
 ユーモアと皮肉が潜んだサティの歌曲
 サティ作品の全てが同じように人気を博しているわけではありません。彼は酒場で伴奏ピアニストをしている時に多くの歌曲を書きましたが、現在良く歌われるのは「Je Te Veux(おまえが欲しい)」ばかり。
 1900年に書かれたこの歌はピアノ・ソロに編曲され、後に様々な楽器で演奏され幅広い人気を誇っていますが、この愛らしい有節歌曲は当時のキャバレー・ソングのひとつであり、決してサティの本質の全てを表現しているとは言い難いものなのかも知れません。
 対して、いかにもサティらしい曲は、例えば1914年の「3つの恋愛詩」。3曲合わせても2分に満たない凝縮した音楽の中に、ユーモアと皮肉が潜んでいます。
 晩年の「潜水人形」は更にシュールな5つの小さな曲の集まり。シュライエルマッハーとファルクの素敵な演奏で。
 


903 19186
(SACD Hybrid)
\3100→\2890
ドクシツェルの伴奏者だった
 《ウラディーミル・ペスキン:トランペットのための作品全集》

ウラディーミル・ペスキン(1906-1988):
 1) スケルツォ(c1937),
 2) コンチェルト・アレグロ(トランペット協奏曲第2番:トランペットとピアノ版 1949),
 3) プレリュード(1956出版), 4) 詩曲第2番,
 5) 間奏曲,
 6-8) トランペット協奏曲第1番(トランペットとピアノ版 1941),
 9) ロンド・スケルツォ, 10) 詩曲第1番(1941初演),
 11) メロディ(1973),
 12) トランペット協奏曲第3番(トランペットとピアノ版 1971),
 13) ロマンス(1945)
ジュリアーノ・ゾンマーハルダー(トランペット),
カジア・ヴィーチョレック(ピアノ)
 名手ゾンマーハルダーが最高の技術で聴かせる名演
 ロシア、イルクーツクに生まれるも、革命派の父とともにスイスに亡命、ジュネーヴ音楽院で学んだというウラディーミル・ペスキン。ロシア革命勃発後は祖国に戻り、1922年にモスクワ音楽院に入学。ここでフェインベルクから作曲とピアノの指導を受けます。
 当時手を痛めてコンサートピアニストは断念したものの、1930年代の大粛清時代にトランペット奏者ティモフェイ・ドクシツェルに出会ったことで、彼の作曲人生は一変。その才能を見抜いたペスキンは、まずドクシツェルの伴奏者になり、以降、彼のために次々と作品を書くことになったのです。
 超絶技巧を駆使したこれらの作品群を名手ゾンマーハルダーが最高の技術で奏します。スターリンの死後に出版された「プレリュード」での自由な発想による作品には、救済と不安という相反する感情が窺えることも興味深いものです。
 また、この録音では管弦楽パートをヴィーチョレックのピアノが受け持っています。彼女の演奏は緊張感や色彩感に溢れており、管弦楽で聴くのとはまた違った味わいが楽しめます。※ハイブリッドSACD仕様
 

926 19276
(SACD Hybrid)
\3100
《ペール・ラーベン:Tot in New York》
 ペール・ラーベン:ラジオ・オペラ「ニューヨークの死」
Ibadet Ramadani(ヴォーカル),
The Dyed Blondes
 野心的な架空のドラマによるラジオ・オペラ
 「ある女性アーティストがカーネギー・ホールで出番待ちをしていた時に、デヴィッド・ボウイが暗殺され、サイレンを鳴らしたパトカーがマンハッタンの街を走り抜けていく。
 1982年にジャン=ジャック・シュールが書いたラジオ放送のための野心的な架空のドラマは、結局のところ放送テープも含めて失われてしまいました。
 今回は1980年代のライフスタイルを回顧しながら、この作品を再構築し、若手歌手Ibadet Ramadaniのために、ジャズも含めた新しいナンバーを付け加えたことで、また新しいサウンド・イベントができあがりました。ジャンルを超えた徹底的に新しいドラマです。サラウンドで聴く事で、迫真のサウンドを楽しむことが可能です。※ハイブリッドSACD仕様
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340 19002
(9CD)
\9000
すぐに入手不能になります・・・
 クリスティアン・ツァハリアス

 《モーツァルト:ピアノ協奏曲全集》

  モーツァルト:ピアノ協奏曲第5, 6, 8, 9, 11〜27番
クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ&指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団

 MD+Gのボックスはすぐに完売してほとんど再プレスされることはありません。
 「またいつか」というのはやめておいたほうがいいです。



 ツァハリアスの弾きぶりによるピアノ協奏曲が全集BOX化
 1950年生まれのピアニスト、クリスティアン・ツァハリアスはEMIにモーツァルトのピアノ協奏曲全曲を残しています。
 その後、指揮も独奏も全て自分で行い、完璧にコントロールされたモーツァルトを作り上げるため12年の年月をかけMDGレーベルと素晴らしい全集を作り上げました(偽作とされる1番〜4番とソロではない協奏曲は含まず)。
 長時間をかけて熟成したアンサンブルはツァハリアスの理想であり、親密な対話と魅力的な色彩に満ち溢れた流麗なモーツァルトが表出されています。全世界で絶賛された演奏です。




481 1780
(3CD)
\4800
《スティーヴン・ソンドハイムのピアノ再創造》
 スティーヴン・ソンドハイム:
 【CD1】
  1) A Little Night Fughetta (Arr.: William Bolcom),
  2) Color and Light. (Arr.: Nico Muhly),
  3) Finishing the Hat (Arr.: Steve Reich, for 2 Pianos),
  4) The Ladies Who Lunch (Arr.: David Rakowski),
  5) Perpetual Happiness (Arr.: Eve Beglarian),
  6) Birds of Victorian England (Arr.: Jason Robert Brown),
  7) Johanna in Space (Arr.: Duncan Sheik),
  8) You Could Drive A Person Crazy (Arr.: Eric Rockwell),
  9) That Old Piano Roll (Arr.: Wynton Marsalis),
  10) Sorry-Grateful (Arr.: Derek Bermel),
  11) No One Is Alone (Arr.: Fred Hersch),
  12) A Bowler Hat (Arr.: Annie Gosfield),
  13) I'm Excited. No You're Not. (Arr.: Jake Heggie) /
【CD2】
 1) The Demon Barber (Arr.: Kenji Bunch),
 2) Send in the Clowns (Arr.: Ethan Iverson),
 3) The Worst [Empanadas] in London (Arr.: Ricardo Lorenz),
 4) I Think About You (Arr.: Paul Moravec),
 5) Very Put Together (Arr.: Mason Bates),
 6) I'm Still Here (Arr.: Frederic Rzewski),
 7) Love is in the Air (Arr.: David Shire),
 8) Epiphany (Arr.: John Musto),
 9) Pretty Women (Arr.: Mark-Anthony Turnage),
 10) Paraphrase [Someone in a Tree] (Arr.: Phil Kline),
 11) In and Out of Love (Arr.: Bernadette Speech),
 12) Another Hundred People (Arr.: Daniel Bernard Roumain) /
【CD3】
 1) Into the Woods (Arr.: Andy Akiho),
 2) Every Day A Little Death (Arr.: Ricky Ian Gordon),
 3) Merrily We Roll Along (Arr.: Nils Vigeland),
 4) Notes on "Beautiful" (Arr.: Rodney Sharman),
 5) Being Alive (Arr:Gabriel Kahane),
 6) Not While I'm Around (Arr.: Thomas Newman),
 7) The Ballad of Guiteau (Arr.: Jherek Bischoff),
 8) Now (Arr.: Mary Ellen Childs),
 9) A Child of Children and Art (Arr.: Peter Golub),
 10) going... gone (Arr.: Tania Leon),
 11) Everybody's Got The Right. (Arr.: Michael Daugherty),
 12) Sunday in the Park ~ Passages (encore) (Arr.: Anthony de Mare)
アンソニー・デ・マール(ピアノ)
 現代を代表する作曲家たちによるピアノ編曲版
 偉大なるミュージカル作家、スティーヴン・ソンドハイム。彼は作詞家として、また作曲家として数多くのブロードウェイ・ミュージカルを手掛け、大成功に導いています。
 その作品は多くの異なったジャンルの音楽家、芸術家たちにも影響を与え、これまでにもたくさんの演奏家たちが挙って彼の作品に興味を示し、様々な形でそのメロディを歌いあげてきました。
 今回の「Liaisons」と題されたアルバムは、スティーヴ・ライヒを筆頭に、現代を代表する作曲家たちがそれぞれソンドハイムのナンバーを36曲のピアノ曲に造り替え、それをピアニスト、アンソニー・デ・マーレが演奏したというもの。
 あまりにも壮大なプロジェクトのため、この録音に要した時間は2010年11月から2014年11月まで4年間にも渡ったというのですから、まさに英知を結集した3枚組と言えるでしょう。
 ブックレットにはこのアルバムが出来上がるまでの経緯が詳しく記されています(英語)。《録音》2010〜2014年、US, マンハッタン音楽院, グリーンフィールド・リサイタル・ホール & 米国芸術文学アカデミー
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903 19166
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
ピリオドによる深々と歌い込まれたブラームス
 《ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集》

 ブラームス:
  1) ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」Op.78,
  2) ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100,
  3) ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
シュテファン・シャルト(ヴァイオリン:ガット弦使用),
フィリップ・フォグラー(フォルテピアノ:1847年シュトライヒャー製)
 
 通常モダン楽器で演奏されるブラームスのヴァイオリン・ソナタをガット弦で演奏すること、そして伴奏を受け持つピアノも、ブラームス自身のお気に入りであったヨハン・バプティスト・シュトライヒャー製のフォルテピアノを用いることで、大胆かつ新しい可能性を模索しています。
 シュテファン・シャルトは、モダン楽器だけでなくバロック・ヴァイオリンの名手としても知られ、1995〜1999年にザクセン州立劇場コンサートマスター、2000年からはムジカ・アンティクァ・ケルンのコンサートマスターを務めていました。
  

307 19212
\2400
《アリベルト・ライマン:歌曲集》
 1) メンデルスゾーン:?…oder soll es Tod bedeuten?“
  (ライマンによるソプラノと
   弦楽四重奏編曲版「ハイネの詩による8つの歌と断章」)
 2) ブラームス:5つのオフェリアの歌(ライマンによるソプラノと弦楽四重奏編曲版)
 3) ライマン:アダージョ(シューマンを忍んで)
 4) シューマン:6つの歌Op.107
  (ライマンによるソプラノと弦楽四重奏編曲版)
クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ),
ライピツィヒ弦楽四重奏団
 ロマン派の名作曲家の歌曲をライマンが再構築
 「メデア」「リア」などの歌劇作品で知られる現代作曲家アリベルト・ライマンが、ロマン派のシューマン、メンデルスゾーンの歌曲を再構築したものです。
 オリジナルの歌曲に僅かな狂気を孕んだ“断章”を挟み込み、一つの壮大なドラマに仕立て上げたメンデルスゾーンの?…oder soll es Tod bedeuten?“に比べると、シューマンとブラームスの歌曲集は、伴奏部が繊細な弦楽四重奏に置き換えられているものの、思いのほか原曲に忠実であり、じっくりと世界に浸ることもできるでしょう(もちろんすぐそばに深い狂気が潜んでいることは代わりありませんが)。
 クリスティアーネ・エルツェの決然とした歌唱と、時にはノイズとも思える音を発することを厭わないライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏で。
 

602 1452
\2400
《ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス:宗教的モテット集》
ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
 1) 主は、我がたのめる,
 2) 主よ、とく来たりて我を助け給え,
 3) 苦難の日にはわたしを呼び求めよ,
 4) 高ぶる者は低くされ, 5) 勇敢であること,
 6) われ主の内にありて喜び, 7) 見よ,これぞ神の子羊,
 8) 祝福されたるは死者,
 9) 主よかれら苦難のときに汝をあふぎのぞめり,
 10) Wir liegen f?r dir mit unsrem Gebet,
 11) 見よ、いかなる愛を神は, 12) 天にまします我らの父よ
ヘルマン・マックス(指揮)
ライニッシェ・カントライ
 明解なハーモニーと駆使された対位法
 J.S.バッハの弟子であり、有能なオルガニストとしてドレスデンを中心に活躍したホミリウスは、教会音楽の作曲家としても高い人気を誇っていました。
 ライニッシェ・カントライとヘルマン・マックスはおよそ30年前にこのホミリウスの幾つかのモテットを録音していましたが、これらはすっかり忘れられたものになっていたため、今回のこの復刻となりました。
 明解なハーモニーと程よく駆使された対位法は、バッハの作品とはまた違う端正な味わいを持っています。時折見られる痛烈な表現は、七年戦争によって破壊された教会を悼んでのものなのでしょうか。極めて滋味深い音楽です。
 《録音》1984年
 

947 19206
(SACD Hybrid)
\3100
《ブラームス:ピアノを伴う世俗的四重唱集 第2集》
 ブラームス:
  1) 新しい愛の歌(15のワルツ)Op.65,
  2) 5つの歌Op.104, 3) 3つの歌Op.42,
  4) 18の愛の歌とワルツOp.52
イェルク・シュトラウベ(指揮)
北ドイツ・フィグラル合唱団、
マルクス・ベルハイム(ピアノ),
佐藤はるひ(ピアノ)
 ブラームスの苦悩と喜びが刻まれた作品
 ブラームスの「愛の歌」が書かれたのは1868年〜69年のこと。当時のブラームスは彼が敬愛するシューマン夫妻の三女ユーリエに恋心を抱いていましたが、彼女はそんなことを知らず貴族と婚約をしてしまいます。
 この時に生まれたのがこの「愛の歌」と「アルトラプソディ」でした。のどかな雰囲気を持ち、気楽な合唱曲として歌われることが多いものですが、実はブラームスの苦悩と喜びがしっかりと刻まれているのです。
 曲自体は混声四重奏とピアノ連弾のために書かれ、のちにピアノ連弾版としても出版されています。「新しい愛の歌」は、その後1877年に書かれた続編とも言う作品で、シューベルトを思わせるのどかな雰囲気を持っています。Op.104は1888年に書かれた晩年の傑作。
  


948 19376
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
知られざる作曲家の、古き良きロマン派の音楽
《フーゴ・カウン:室内楽作品集》

 フーゴ・カウン(1863-1932):
  1) ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.39,
  2) 八重奏曲ヘ長調Op.26,
  3) ピアノ五重奏曲嬰ヘ短調Op.28
ベロリナ・アンサンブル
 
 ベルリン生まれの作曲家、フーゴ・カウン。現在彼の作品は、ほんの僅かの歌曲と合唱曲が知られるのみ。愛好家の間でも彼の名前はほとんど知られていません。
 彼はベルリンで学んだ後、ミルウォーキーに移り、この地の合唱団を指導し大きな影響力を及ぼします。当時、この地ではまだ一般的ではなかったブルックナーやブラームスの作品を、彼の友人であったセオドア・トーマス(シカゴ交響楽団の創立者)を介し、創立間もないシカゴ交響楽団で演奏するように導いたことも知られています。
 このアルバムには、そんなカウンの知られざる室内楽作品を収録。作風は古き良きロマン派の流れを汲むもので、レーガーやプフィッツナーの影響も感じさせます。カウンの作品を研究する“ベロリナ・アンサンブル”による素晴らしい演奏です。



901 19136
(SACD Hybrid)
\3100→\2790
切迫した雰囲気と神秘さを小編成ながら再現
 《小オーケストラ編曲によるベルク作品集》

 ベルク:
  1) 3つの管弦楽曲
   (ジョン・リアによる、小オーケストラのための編曲版)
  2)「ヴォツェック」から3つの断章
    (ジョン・リアによる、小オーケストラのための編曲版)
  3) ヴァイオリン協奏曲
    (アンドレアス・N・タルクマンによる、
     独奏ヴァイオリンと室内アンサンブルのための編曲版)
ベネディクト・トラン(ソプラノ)、
ラヘル・クンツ(ヴァイオリン)
ピエール=アラン・モノ(指揮)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
 
 カナダのアレンジャー、作曲家ジョン・リア(1944-)は、このベルクの「ヴォツェック」の室内楽版の編曲でセンセーショナルな成功を収めました。
 これは複雑に入り組んだ原曲のスコアを、すっきりと纏め上げながらも、微妙な響きの陰影は損なわれることのないというもので、「ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム」の妙技が緊張感に満ちた音楽を詳細に描いていきます。
 この緊迫した雰囲気は「3つの管弦楽曲」でも変わることなく神秘的で、時には崩壊寸前の響きを丁寧になぞっていきます。
 タルクマンの編曲による「ヴァイオリン協奏曲」も特色ある響きが面白く、あのシェーンベルクの「私的演奏協会」で演奏された際、ハーモニウムに置き換えられた管のパートはアコーディオンに委ねられるなど、様々な工夫がなされています。凝縮した世界を垣間見ることができるアルバムです。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
  

903 19146
(SACD Hybrid)
\3100
《バスーン・アンサンブルによるゴルトベルク》
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.998
 (ヘンリク・ラビエンによる、9人のバスーン奏者のための編曲版)
バスーン・コンソート・フランクフルト
[Henrik Rabien,
Lena Nagai,
Felix Eberle,
Charlotte Sutthoff,
Thomas Gkesios,
Leon Kranich,
Merve Selcuk,
Kathrin Mayer,
Stephan Krings]
 ゴルトベルクの編曲版はここまで来た!
 J.S.バッハの最高傑作「ゴルトベルク変奏曲」は、もともとは鍵盤楽器のための作品であり、基本的にはチェンバロもしくはモダン・ピアノで演奏されます。しかしあまりにも魅力的な作品であるため、これまでにも弦楽三重奏版やギターソロ、もしくは二重奏版、2台ピアノ版、オルガン版、木管四重奏版など多彩な編曲が施され、奏者、聴き手の双方を楽しませていることはご存知の通りでしょう。
 そんな「ゴルトベルク」に今回挑むのは、ファゴット8本とコントラファゴット1本という面白い編成です。
 ここで演奏しているバスーン・コンソートのメンバーであるヘンリク・ラビエンの編曲は、全体を1オクターブ低くすることで、原曲の調性(ト長調/ト短調)を保つことができ、またコントラファゴットを用いることで、一層深淵な響きを投入した上で、数々の華麗な変奏部分を完璧に演奏するというもの。
 完璧なアンサンブルとテクニックが原曲を越えた楽しさを感じさせてくれます。ファゴットのつややかな響きを余すことなく伝えるSACDハイブリッド盤による優秀録音です。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
  

905 19156
(SACD Hybrid)
\3100
《フェデリコ・モレノ・トローバ:ギター作品集》
 フェデリコ・モレノ・トローバ:
  1) プレリュード, 2) マドロノス, 3) ノットゥルノ,
  4) 性格的小品, 5) スペイン城,
  6) 7つのマドリードの門
フランク・ブンガルテン(ギター)
 ギタリスト、ブンガルテンの洞察力に溢れた演奏
 スペインの指揮者、作曲家モレノ・トローバは現在ギター音楽の作曲家として知られていますが、本来はサルスエラの普及に尽力した「オペラ作曲家」でした。
 もともと彼自身はギターが演奏できたわけではなかったようで、彼がギターの作品を書くようになったのは、1912年に偉大なるギタリスト、アンドレス・セゴビアと出会ったことがきっかけでした。
 そのセゴビアの依頼により(もちろん技巧的な手助けも含めて)いくつものギター作品が生まれたことは、あまり知られていません。
 彼のギター曲のほとんどは短いもので、調性なども逸脱していませんが、その作品は情熱的なスペインのリズムに裏打ちされた多彩なものであり、ギタリストのテクニックも存分に披露できるという見事なものばかり。
 ここではフランク・ブンガルテンの洞察力に溢れた演奏が、これらの作品の魅力を余すことなく引き出しています。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
 

949 19196
(SACD Hybrid)
\3100
《レーガー:オルガン作品集》
 マックス・レーガー:
  『われらが神は堅き砦』によるコラール幻想曲Op.27/
  『30の小コラール前奏曲 Op.135a』より
   「暁の星のいかに美しきかな」
   「最愛のイエスよ 我らここに集いて」
   「ほめよ主を 強き栄えの君を」
   「深き困窮より,われ汝に呼ばわる」
   「主イエス・キリストよ われらをかえりみたまえ」
   「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」
   「喜べ、わが魂よ」「ああ、汝の恩寵もて」
   「私に千の舌があったなら」
   「エルサレムよ、かたく建てられし町よ」
   「おお、血と涙にまみれた御頭よ」
   「こぞりて主を頌め」/
 『序奏、パッサカリアとフーガ ホ短調 Op. 127』
クリストフ・シェーナー(ハンブルク、聖ミヒャエル教会のオルガン)
 レーガーにも縁のあるハンブルク、聖ミヒャエル教会のオルガンで奏でる
 2016年に没後100周年を迎えるマックス・レーガーの代表的なオルガン作品集です。
 バッハ、ベートーヴェン、ブラームスと言ったドイツ音楽の伝統を継承しつつ、ロマン派特有の拡大された和声法と、厳格な対位法を用いた彼の作品には、リストのオルガン曲のような派手な響きはないものの、深淵なる思索と宗教的法悦に満ち溢れています。
 このアルバムには名コラール「われらが神は堅き砦」をモティーフにした初期の大作「コラール幻想曲」を中心に、晩年の名作「序奏、パッサカリアとフーガ」、シンプルで短い曲の中に限りない可能性が秘められた「30の小コラール前奏曲」の3作品が収録されていて、これらはレーガーの宗教的指向を知るにはうってつけの1枚となっています。
 この演奏で用いられたのは、レーガーにも縁のある、北ドイツで「最も美しいバロック建築」と言われるミヒャエル教会の壮麗なオルガンで、美しい響きを存分に捉えた高音質の録音も特筆すべきでしょう。
  Hybrid-SACD仕様(SACD-Stereo, SACD-Surround, CD-Stereo)
 

301 3142
\2400
《ハイドン、モーツァルト:オーボエ四重奏曲》
 ハイドン(フランツ・ヨーゼフ・ロジナック編):
  オーボエ四重奏曲ヘ長調
   (原曲:弦楽四重奏曲第48番ヘ長調Op.50-5)
  オーボエ四重奏曲ハ長調
   (原曲:弦楽四重奏曲第63番ハ長調Op.65-1)
 モーツァルト:オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370(368b)
コンソルティウム・クラシクム
[Gernot Schmalfu, (Ob),
Kurt Guntner(Vn),
Helmut Nicolai(Va),
Helmar Stiehler(Vc)]
 18世紀のオーボエ奏者ロジナックによる編曲版
 フルステンベルク管弦楽団のオーボエ奏者として活躍したフランツ・ヨーゼフ・ロジナック(1748-1823)は、作曲家としても多くの作品を宮廷のために書いていました。
 当時の宮廷では音楽を演奏する機会が数多く、彼は自作だけでなく他の音楽家たちの作品を、自らが演奏するための「オーボエ四重奏」に編曲し、原曲とは違った魅力のある作品へと生まれ変わらせたのです。
 もちろん第1ヴァイオリンのパートをそのままオーボエに移し替えるのではなく、第2ヴァイオリンのパートも含めて考慮し、オーボエが最も効果的に聞こえる形となっているのが興味深いところです。
 このアルバムでは、モーツァルトによる「オーボエ四重奏曲」をカップリングすることで、ロジナックの編曲の素晴らしさが一層伝わるものとなっています。コンソルティウム・クラシクムの名演奏の中からの再発売となります。
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BR KLASSIK



900142
\2400→\2190

レクイエムで壮絶な演奏を聴かせてくれたヤンソンス
 バイエルン放送響との
  ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58

 1.第1曲:悲しみに沈める聖母は/
 2.第2曲:誰が涙を流さぬものがあろうか /
 3.第3曲:いざ、愛の泉である聖母よ/
 4.第4曲:わが心をして/
 5.第5曲:わがためにかく傷つけられ/
 6.第6曲:我にも汝とともに涙を流させ/
 7.第7曲:処女のうちもっとも輝ける処女)/
 8.第8曲:キリストの死に思いを巡らし/
 9.第9曲:焼かれ、焚かれるとはいえ/
 10.第10曲:肉体は死して朽ち果てるとも
エリン・ウォール(ソプラノ)/
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)/
クリスティアン・エルスナー(テノール)/
リー・リアン(バス)/
バイエルン放送合唱団(合唱指揮…ミヒャエル・グレーザー)/
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
 録音 2015年3月24-26日ミュンヘン ヘルクレスザール・デア・レジデンツ ライヴ収録

 「スターバト・マーテル=悲しみの聖母」 13世紀に生まれたカトリック教会の聖歌の一つで磔刑に処されたキリストの元に佇んだ聖母マリアの悲しみが歌われています。
 この詞を書いたのはヤーコポーネ・ダ・トーディとされています。どのような理由があるにせよ、愛しい息子を失くした母の悲しみはいつの世にも普遍のものであり、この詞に心打たれた芸術家たちが多くの作品を書いています。

 ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」は、彼自身の個人的な悲しみが深く投影されていることで知られています。1876年、彼の生まれたばかりの娘ホセファが生後たった数ヶ月で世を去ったことに落胆したドヴォルザークはこの曲のスケッチを始めたのですが、その翌年1877年の8月には幼い娘ルジェナがたばこの誤飲で死去、さらに3歳の息子オタカルも天然痘で亡くなるという悲運にあいつで見舞われてしまったのです。その悲しみを克服するかのようにドヴォルザークは1877年の11月にこの作品を書き上げます。
 1880年12月23日、プラハ音楽芸術協会の定期演奏会で行われた初演は大成功を収めたということです。
 このヤンソンスの演奏、陰鬱な第1曲目の冒頭の雰囲気は第4曲目まで変わることなく、ようやく第5曲目「わがためにかく傷つけられ」になって少しだけ明るく包み込むような雰囲気に変化します。
 以降も悲しみと慰めが行き来しますが、最後の10曲目に、全ての悲しみを吹っ切るかのように荘厳に曲が転じるところは、実に感動的。その後のフーガも実に素晴らしく、一糸の乱れもありません。
 オーケストラもソリストも合唱も渾身の叫びを込めたかのようなこのドヴォルザーク。情熱だけで突っ走るのではなく、計算された感情表現には驚くばかりです。




ライバルになってしまうが
ロイヤル・コンセルトへボウ、そしてウィーン楽友協会合唱団
この「レクイエム」もすごかった
Dvorak - Requiem & Symphony No. 8
ロイヤル・コンセルトヘボウ自主製作盤
RCO 10001
(2SACD HYBRID)
\3600
ヤンソンス(指)&ロイヤル・コンセルトへボウ
 そしてウィーン楽友協会合唱団


ドヴォルザーク:
 レクィエム 変ロ短調Op.89, B 165(1890)*
 交響曲第8番ト長調Op.88(1889)
マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)*
藤村実穂子(A)*
クラウス・フロリアン・フォークト(T)*
トーマス・クヴァストホフ(Bs)*
ウィーン楽友協会合唱団*

ヤンソンス&コンセルトへボウによる ドヴォルザーク ウィーン楽友協会合唱団 創設150周年記念シリーズのレクィエム きわめつけのナンバー、第8交響曲

[Disc 1 & Disc 2 Track 1-3]録音:2009年2月5日、6日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)、[Disc 2 Track 5-8]録音:2007年12月19、20、21、23、25日&2008年10月23日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ) *Disc 2 Track 4と9は拍手。DSD5.0、マルチチャンネルステレオ


【ウィーン楽友協会合唱団創設150周年記念公演のレクィエム】
 たいへん信仰の厚いクリスチャンであったドヴォルザークが遺した唯一のレクィエムは、2部構成、全13曲からなる大曲で、編成上4人のソリストと混声合唱を擁する点が共通するスターバト・マーテルと並んで2大宗教曲に位置付けられています。
 ある意味、特別な作品にふさわしく、ここでコーラスにはゲストとしてウィーン楽友協会合唱団が迎えられていますが、ヤンソンス指揮のもとRCOとの共演によるドヴォルザークのレクィエムのシリーズは、2008/09年のシーズンを通してウィーン楽友協会合唱団によって、その創設150周年を祝う記念事業のひとつとして行なわれたものです。ちなみに、レコーディングが行なわれた2月5日、6日のアムステルダムでの公演に引き続いて、11日と12日にも同じキャストによりウィーンのムジークフェラインでレクィエムを演奏しています。

【ヤンソンス初の注目レパートリー】
 ヤンソンスはショスタコーヴィチのオペラ「ムツェンスク群のマクベス夫人」をリリースするなど、近年、声楽曲やオペラに力を入れ、来日時のインタビューでも今後いっそうこうしたジャンルへの夢を熱く語っていましたが、ドヴォルザークのレクィエムというあらたな取り組みはまさにそうした志向を裏付けるものといえるでしょう。
 「最高水準の出来ばえのものしか出さない」と自信をもって言い切るヤンソンスだけに、ドヴォルザークのレクィエムも、クヴァストホフといったソリストの魅力も併せて、十分な期待にこたえてくれる内容です。

【充実のラインナップ。RCOによる第8交響曲のディスコグラフィ】
 いっぽう、レクィエムとは創作時期を相前後する第8交響曲は、名門RCOにとって屈指の録音歴を誇るレパートリー。これまでにRCOは、1963年にハイティンクとセッション録音、1970年にアンチェルとライヴ録音、1978年にコリン・デイヴィスとセッション録音、1990年にジュリーニとライヴ録音、1998年にはアーノンクールとライヴで録音しています。

【ヤンソンスのきわめつけドヴォルザーク第8番】
 意欲的な初レパートリーのレクィエムに対して、第8交響曲はファンの間ではヤンソンスの十八番としておなじみです。実演における心臓が破裂しそうなテンションの高さでは、2000年11月のベルリン・フィルとの来日公演での度肝を抜く快演は語り草となっているほど。もちろんヤンソンスはRCOとも実演で頻繁に取り上げており、第8交響曲を前回2008年のアジア・ツアーでもやはり、11月5日の北京、8日の上海、10日のサントリーホール、14日の横浜みなとみらい、15日の京都コンサートホールでの公演曲目に組んでいました。
 RCO弦楽セクションの真骨頂というべき、流麗きわまりない第3楽章。そしていつ聴いても手に汗握るフィナーレ。ヤンソンスは第8交響曲の収録にあたり、前作「新世界より」の録音を終えた時点の早い段階からRCOに決めて万全の準備を重ねてきたことをうかがわせます。



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900141
\2400→\2190
ヤンソンス&バイエルン放送響
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947 年版)
 ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
2015 年4 月14-17日  ミュンヘン ・フィルハーモニー・イム・ガスタイク  ライヴ収録…1-15, 2014 年11 .13-14 .ミュンヘン・ヘラクレスザール ライヴ収録…16-30

 ロシアの良く知られた2 つの傑作を1 枚に収録した、ロシア音楽ファン垂涎の1 枚の登場です。
 演奏するのはもちろんヤンソンス指揮のバイエルン放送交響楽団。ベートーヴェンやリヒャルト・シュトラウスも良いのですが、やはりヤンソンスの本領が発揮されるのはロシアの音楽なのではないでしょうか?
 以前リリースされたショスタコーヴィチとチャイコフスキーの「第6 番」のアルバム(900123)や、そして最近発売された「スペードの.王」、EMI に録音されたショスタコーヴィチのいくつかの交響曲など、どれも背筋がぞくぞくするほどの素晴らしさでしたが、今回の「ペトルーシュカ」と「展覧会の絵」はカラフルな色彩と、激しい.響が交錯するオーケストラ好きにはたまらない曲であり、指揮者とオーケストラの能力がとことん試されるものでもあります。
 複雑なリズムを易々と処理し、的確なアプローチによるストラヴィンスキー、重厚な低音をふんだんに用いた迫力あるムソルグスキーと、これまでこの曲を数多く聴いてきた方でも満足できる素晴らしい演奏をお楽しみください。
 

900512
(2CD)
\2700
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248
 (再編成による発売)
  DVD 既発売…900502
  楽劇付き…900902(4 枚組)
レイチェル・ハルニッシュ(ソプラノ)/
アンケ・フォンドゥンク(メゾ・ソプラノ)/
マキシミリアン・シュミット(テノール…福.史家)/
クリスティアン・インムラー(バス)/
マックス・ハンフト(オルガン)/
ソーニャ・フィリピン(ソプラノ…エコーのアリア)/
バイエルン放送合唱団/
ベルリン古楽アカデミー/
ペーター・ダイクストラ(指揮)
録音 2010 年12 .11.12 .ミュンヘンヘラクレスザール ライヴ収録
 ペーター・ダイクストラとベルリン古楽アカデミーによる、素晴らしい独唱陣を配した敬虔なクリスマス・オラトリオです。
 伝説的な速さで知られるガーディナーと同じくらいの早めのテンポ設定をとったすっきりとした演奏で、この晴れやかで輝かしい世界が語られていきます。
 ベルリン古楽アカデミーのメンバーの演奏も、息を飲むほどの鮮やかさ。一瞬の隙もない.事なものです。スイス出.のソプラノ、ハルニッシュはすでに日本でもおなじみで、アバドの信頼も厚く、宗教曲から現代曲までレパートリーの広い人です。
 メゾ・ソプラノのアンケ・フォンドゥングは2010 年に来.し、マルクス・シュテンツの指揮でマーラーの「復活」を熱唱。その歌声に魅了された方も多いのではないでしょうか。
 シュミットはドイツ.まれのテノールで、少年の頃はレーゲンスブルク聖歌隊で活躍、その後ベルリン芸術大学で学び、2005 年にリリンクの指揮でバッハ(1675-1750)を歌いました。
 合唱団のメンバーであるインムラーは懐の深い歌声を聞かせます。
 

CANTALOUPE


CA21111
\2100
ジュリア・ウルフ:無煙炭のフィールド
 1.Foundation/2.Breaker Boys/
 3.Speech/4.Flowers/5.Appliances
トリニティ・ウォール・ストリート合唱団/
バング・オン・ア・カン・オール=スターズ/
ジュリアン・ワクナー(指揮)
 2015年度のピューリッツァー賞を受賞した「無煙炭のフィールド」は、ペンシルベニア州の炭鉱労働者たちに捧げるオラトリオです。
 作曲者のウルフ(1958-)は、労働者とその家族たちに詳細なインタビューを行い、彼らの生活や権利を尊重するために活動しようと試みました。あまりにも虐げられた労働者たちを救うためには政治までをも動かさなくてはいけないと悟った彼女は、まずこの事実を音楽にすることを思い立ちます。
 同じ言葉を何度も繰り返す合唱が齎す、瞑想的な雰囲気を突然切り裂くかのようなエレキギターの音。これは衝撃的であり、聴き手の意識を深部に向けさせるに充分な説得力を有しています。
 

CA21112
\2100
ジョン・ルーサー・アダムズ:Ilimaq
 1.Descent/2.Under the Ice/3.The Sunken Gamelan/
 4.Untune the Sky/5.Ascension
グレン・コッチェ(パーカッション)
 グラミー賞を受賞した作曲家ジョン・ルーサー・アダムズ(1953-)。彼の「Become Ocean 」での神秘的で雄大な音楽は各方面で高い評価を受けましたが、今作の「Ilimaq」ではノイズも含めた音を駆使し、更なる精神世界の深部を探ることに執心しています。
 次々と変化していくパーカッションの響きの波、これをマッピングしていくことで出来上がっていく48分の作品は、少しずつ聴き手の精神を侵食し、別世界へといざないます。
  

CA21107
\2100
デイヴィッド・ラング:野を横切ることの難しさ
作詞:マック・ウェルマン(1945-)
 1.Opening/2.Scene [belladonna]:The first telling /
 3.Interlude 1: Today is the day /
 4.Scene [monkshood]: The second telling /
 5.Interlude 2/6.Scene [poison hemlock]: The third telling /
 7.Scene [poison ivy]: The fourth Telling /
 8. Scene [loco weed]: The fifth telling /
 9.Interlude 3: The disappearance/
 10.Scene [black nightshade]: The sixth telling/
 11.Wordless prayer of thanks/
 12.Scene [foxglove]: The seventh telling
ビヴァリー・オリーガン・ティーレ(ソプラノ)/
ラクィタ・ミッチェル(ソプラノ)/
マリ=ヤン・プリングル(ソプラノ)/
ニコル・ミッチェル(アルト)/
マーティン・バカリ(テノール) 他/
メリッサ・ホワイト(ヴァイオリン)/
ハーレム弦楽四重奏団/
ダグラス・キニー・フロスト(指揮)
録音 Studio G Brooklyn and Good Child Music Studios
 あの「悪魔の辞典」で知られるアンブローズ・ビアスの短編小説をもとに、劇作家マック・ウェルマンが詩を書き、デイヴィット・ラング(1957-)が曲をつけた音楽劇「The difficulty of crossing a field=野を横切ることの難しさ」。
 緊迫の音楽とテンションの高いセリフが交錯するこの不可思議な物語は2002年3月に上映され好評を得ました。この録音は、新たなミュージシャンたちを得たことで、初演時とは違ったものが生み出されています。
 

CA21110
CD+DVD
\2700
リバース・オブ・ア・ネイション
 1.The Broken Compass (Intro Theme)/
 2.A Nation Divided/3.North Isn't South/
 4.The Most Dangerous Woman in America/
 5.Stoneman/6.Cameron/7.The Parallax Waltz/
 8.Gettysburg Requiem/9.What Would Moses Say?/
 10.Lincoln and Booth Get Acquainted/
 11.Dixie As Anti-Utopia/
 12.Blackface (We Are All Sharecroppers Now)/
 13.Getting Biblical/
 14.The Election and Results: The New Montage/
 15.Gus, Elsie, Silas and The Klan/16. Black Militia/
 17.Ride of The Klansmen/18.The Next Election/
 19.Ghost of a Smile
Dスプーキー(リミックス)/
クロノス・クァルテット
 作曲家ポール・D・ミラー=DJスプーキー。ジャンルを越えたアーティストであり、作家でもある彼は、現代の音楽シーンにも多大なる影響を与えるとともに、数多くのミュージシャンたちとコラボを行い、常に刺激的な作品を生み出しています。
 あのクロノス・クァルテットとコラボしたこのアルバムで扱っているのは「映画の父」D.W.グリフィスの生んだ名作『國民の創生』=The Birth of a Nation(1915年)。あからさまな人種差別の描写で一度は上演禁止になりかけるも、結果的には大ヒットとなったという問題作で、この無声映画に新たな曲をつけるという試みももちろん大ヒットを記録しました。
 何とも刺激的な再創造をお楽しみください。
 

CAPRICCIO


Capriccioの新シリーズ発動!若くて才能あるアーティストたちを紹介するプロジェクト


C3001
\2100
シューベルト:歌曲選集
 1.緑の中の歌 Op.posth 115 D917/2.月に寄せて D259/
 3.人間性の限界 D716/4.プロメテウス D674/
 5.漁師の歌 Op.96-4 D881/6.漁師 Op.5-3 D225/
 7.ウルフルが釣りをする時 Op.21-3 D525/
 8.ドナウ川の上で Op.21-1 D553/
 9.流れの上で Op.posth 119 D943/10.ハデスへの旅 D526/
 11.タルタルスの群れ Op.24-1 D583/
 12.フローリオの歌 Op.124-2 D857/
 13.ガニュメート Op.19-3 D544/14.神と踊り子 D254/
 15.死に寄せて D518/16.死と乙女 Op.7-3 D531/
 17.墓掘り人の憂い D842/18.勝利 D805/
 19.バッカス賛歌 Op.60-2 D801
ティロ・ダールマン(バス・バリトン)/
チャールズ・スペンサー(ピアノ)
録音 2014年7月3-6日 ウィーン 4tuneスタジオ
 若きバス・バリトン歌手ティロ・ダールマンのデビューCDです。彼はノルトライン=ヴェストファーレン州のコンクールで1位を獲得後、チューリヒ歌劇場のメンバーとなりました。
 すでにデュッセルドルフ、コブレンツ、サンクトガレンなどの劇場に出演し、数多くの役をこなしています。共演した指揮者はヘルムート・リリンクをはじめ、フィリップ・ジョルダン、ヘルムート・ミュラー=ブリュール、クリストフ・シュペリング、また鈴木雅明ら錚々たる顔ぶれ。最も期待される歌手の一人です。
 このアルバムでは、シューベルト(1797-1828)の歌曲の中から彼のの声質にふさわしい「重めの歌」が選ばれています。
  

C3002
\2700
ドイツのバラード集
【1部:友情と忠実】
 1.シューマン(1810-1856):二人の擲弾兵 Op.49-1/
 2.シューベルト(1797-1828):人質 D246/
 3.レーヴェ(1796-1869):オールフ殿 Op.2-2/
【第2部:王と騎士】
 4.レーヴェ:海を行くオーディン/
 5.シューベルト:歌の終わり D473/
 6.リスト(1811-1886):われらが父の墓 S281/
 7.ツェムリンスキー(1871-1942):年老いた王がいた/
 8.シューマン:歌い手 Op.posth 145-3/
【第3部:霊と怪】
 9.シューマン:ベルシャザル Op.57/
 10.レーヴェ:霊の生活 Op.9-4/
 11.レーヴェ:死の舞踏 Op.44-3/
 12.ツェムリンスキー:森の会話/
 13.ヴォルフ(1860-1903):ムンメル湖の精霊たち/
 14.ヴォルフ:炎の騎士
カイ・スティーフェルマン(バリトン)/
アレクサンダー・シュマルツ(ピアノ)
録音 2013年8月25-29日 ウィーン 4tuneスタジオ
 カイ・スティーフェルマンはケルン音楽大学で名歌手クルト・モルの元に学びました。その後はハンブルク州立歌劇場で「魔笛」のパパゲーノ、「メリー・ウィドウ」のダニロ、「ラ・ボエーム」のショナールを歌い好評を博しました。
 最近の彼はドイツオペラの重要な役を次々と習得、世界中の歌劇場でその美声と表現力を披露しています。
 このアルバムは、ドイツ伝統の「バラード(物語譚)」の名曲を歌い、その卓越した表現力を見せ付けています。1曲1曲が完結したストーリーを持つ難しい曲ばかりですが、彼の素晴らしい歌唱は確かな説得力を有しており、たとえドイツ語がわからなくとも充分に楽しむことができるはずです。
 


C5244
\2700→\2490
アルベルト・ヒナステラ:モダン・タイムズ
 1.クリオールの「ファウスト」のための序曲 Op.9/
 2-13.協奏的変奏曲 Op.23/
 14-16.交響的三部作「オジャンタイ」Op.17/
 17.歌劇「ボーマルソ」Op.3-組曲 ※17…世界初録音
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管/
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
 録音2015年6月9-13日、.ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 アルゼンチンの近代作曲家の中でも、最も重要な人物とみなされているヒナステラ(1916-1983)。彼はブエノスアイレスの国立音楽院で学び、アメリカに留学。初期にはアルゼンチン民謡を用いた作品から、やがて民族主義的な作風に転換し、時にはジャズも取り入れるなど、独創的な音楽を多く書いています。このアルバムには、そんなヒナステラの代表的な作品が収録されていて、インカの伝承詩による「オジャンタイ」をはじめとした近代的な響きの中に熱気が宿った情熱的な音楽をたっぷり楽しむことができるものです。
 シュテフェンスのスピード感溢れる指揮が魅力的です。

 参考映像: https://www.youtube.com/watch?v=3L8hEJZWadQ
 


C5245
\2700→\2490
ヨハンナ・ドーデラー:交響曲 第2 番&ヴァイオリン協奏曲第2 番
 1-3.交響曲 第2 番「ボーヒニ」DWV93/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲第2 番「時の呼吸」DWV62b
  ※世界初録音
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)…2/
ユーリ・レヴィチ(ヴァイオリン)…4-6/
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
アリアンヌ・マティアク(指揮)
録音 2015 年5 .11-14.16 .ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 小説「スルニの滝」で知られるオーストリアの作家ハイミート・フォン・ドーデラー(1896-1966)の姪である作曲家ヨハンナ・ドーデラー(1969-)の作品集です。彼女の交響曲第2番「ボーヒニ」は、スロベニア共和国の都市ボーヒニの美しい風景に触発されて書かれたもので、第1次世界大戦で破壊されたこの風景の声無き叫びが込められた作品です。ヴァイオリン協奏曲は革新的な音楽であり、ドーデラーはこれを通じて、12世紀のヒルデカルト・フォン・ビングンの時代から論議されている「女性作曲家」の存在価値について、改めて問いかけているのです。
 


C5252
(2CD)
\2700→\2490
エーリヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト:歌曲全集
<CD1>
 1-13.歌曲集「神と.によって」/14-19.6 つの素朴な歌 Op.9/
 20-23.4 つの歌 Op.14/24-26.3 つの歌 Op.18/
 27.歌曲「夜」/28-31.歌曲集「不滅であること」Op.27/
<CD2>
 1.6 つの素朴な歌 Op.9-夏(第2 稿)/
 2.歌劇「死の都」Op.12-マリエッタの歌/
 3.歌劇「死の都」Op.12-ピエロの踊りの歌/
 4-6.3 つの歌 Op.22/7-11.歌曲集「道化師の歌」 Op.29/
 12-15.4 つのシェイクスピアの歌Op.31/
 16-20.5 つの歌Op.38/21.ウィーンへのソネット Op.41/
 22-29.その他の歌
コンラード・ヤルノート(バリトン)/
アドリアンヌ・ピエチョンカ(ソプラノ)/
ライニルド・ミース(ピアノ)
録音. 2013 年9月30日-10月3日. ベルリン ダーレム,イエス・キリスト教会, 2014 年7月13-14日. ベルリンヴァンゼー,アンドレアス教会

 類い稀なるオペラ作曲家として知られた、ウィーンの作曲家コルンゴルト(1897-1957)にとっては「歌曲」を創作することも大切な仕事でした。もちろん生涯における様々な時期‥・初期から後期まで…に渡って、その折々の瞼|青を歌として表現することで、単なる「映画音楽の作曲家」としてだけでなく、ウィーンの作曲家であることを強く主張していたのです。彼が最後に書いた歌曲は、1948年に構想された「ウィーンヘのソネット」で、これは戦後の廃墟に立った彼が、生涯愛して止まなかったウィーンヘのオマージュとして書いたものであり、決して満たされることのなかった彼の思いが結実したものです。また他には、わずか7歳の時に書いた初期の作品「子供とすみれ」などの初録音作品も含まれています。コルンゴルトをもっと深く知りたい人にオススメしたい2枚組です。
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C5258
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ:ラフマニノフを弾く
 1-4.チェロ・ソナタ ト短調 Op.19/
 5.エレジーOp.3-1/
 6.ヴォカリーズOp.34-14/
 7.ロマンス Op.4-3
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
マグダ・アマラ(ピアノ)

 23歳の若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。その演奏は優雅かつエキサイティングで、2015/2016年のシーズンは、ヨ一ロッパのコンサートホール機構(ECHO)の「ライジングスター」シリーズにも招待されるなど、現在最も有望なチェリストのー人として世界中から注目されています。多くのオーケストラと共演し、またCapriccioレーベルから4枚のCDをリリースするなど、着々とその才能を開花させている彼女の最新作は、憂いに満ちたラフマニノフの作品集です。メインのチェロ・ソナタは、作曲当時、気持ちが滅入っていたラフマニノフのやるせなさが込められていることで知られますが、クリーフはこの曲にぴったりと寄り添い、繊細な瞼|青を丁寧に描き出すことに成功しています。彼女の良き共演者であるアマラの雄弁なピアノも聴き所です。カップリングの3つの小品がこれまた極上。艶やかでしっとりとした音色が心に染みこむ、本当に美しいラフマニノフです。



ハリエット・クリーフ旧譜
Haydn: The Cello Concertos
C5139
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ(チェロ)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調Hob.VIIb:1&第2番ニ長調Hob.VIIb:2
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ウィーン室内フィルハーモニー管弦楽団/
クラウディウス・トラウンフェルナー(指揮)
録音 2012年3-4月ライディングリスト・コンチェルト・ホール
 ハイドン(1732-1809)のチェロ協奏曲は、全部で6曲あるとされていますが、現在「真作」と認定されているのは、この1番と2番の作品だけで、あとは偽作であるか、紛失してしまっているのが現状です。この2曲はスコアが発見されたのは1950年代以降ですが、真作、偽作に拘わらずとも、多くの演奏家が取り上げる人気曲であり、溌剌とした曲想が素晴らしい意欲的な名作として知られています。
 デビュー盤であるフランスの作品集(C5131)での、高い音楽性と技術が評判となっている若手チェリスト、ハリエット・クリーフの2枚目のアルバムは、ハイドンの協奏曲です。1991年オランダ生まれのクリーフは、まだウィーンで勉学に励んでいるのですが、既に確立された芸術家として認められている逸材です。このハイドンの協奏曲も揺るぎない信念に裏打ちされた表現力と、滴り落ちるような美音に満たされた魅力的な演奏であり、これからの彼女の将来を予見させる見事なアルバムです。

 誰かに似てますね・・・

C5173
(2CD)
\2700→\2490
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番&第2番
 1-3.チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38/
 4-7.チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
マグラ・アマラ(ピアノ)
録音 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
 若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。
 第1番のソナタはブラームスが33歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。
 それに比べ第2番はブラームス53歳の時の作品で、こちらは4楽章ですが、曲調は第1番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。
 クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。


C5222
(CD+DVD)
\2700→\2490
ハリエット・クリーフ
 チェロによるエレジー

 1.サン=サーンス(1835-1921):動物の謝肉祭-白鳥/
 2.ドヴォルザーク(1841-1904):森の静けさ Op.68-5/
 3.ブロッホ(1880-1959):ユダヤ人の生活-祈り/
 4.ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ Op.47/
 5.チャイコフスキー(1840-1893):夜想曲 嬰ハ短調 Op.19-4/
 6.マスネ(1842-1912):エレジー/
 7.オッフェンバック(1819-1880):ジャクリーヌの涙/
 8.フォーレ(1845-1924):エレジー ハ短調 Op.24/
 9.カザルス(1876-1973):鳥の歌/
<ボーナスDVD>
 チェロと虹…ハリエット・クリーフのインタビュー
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団/
グスタボ・ヒメノ(指揮)
録音 2014年4月14-17日 ルートヴィヒシャーフェン,フィルハーモニー

 ギリシア神話の時代から連綿と伝えられる「エレジー=哀歌」。しかし当時の嘆きの歌はエキゾチックなものとして捉えられていたようです。このアルバムではロマン派の様々な「エレジー」を集め、チェロの美しい音色で、悲しみや情感を描き出しています。
 チェロを演奏するのは、録音当時23歳の若きオランダのチェリスト、ハリエット・クリーフ。彼女はすでにCAPRICCIOレーベルに3枚の録音を持ち、そのどれもが絶賛されています。
 特に「ジャクリーヌの涙」は彼女の得意とする曲で、以前ピアノ伴奏でも演奏していましたが、今回のオーケストラ伴奏では、さらに伸び伸びとした演奏を披露しています。心に響く音楽です。彼女のインタビュー映像も付属しています。



 
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C5264
(2CD)
\2700→\2490

レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 アンドレア・ツァーニ:ヴァイオリンとチェロのためのディヴェルティメント集

<CD1>
 1-3.ディヴェルティメント 第9 番 イ短調/
 4-6.ディヴェルティメント 第1 番 ニ.調/
 7-9.ディヴェルティメント第10 番 ロ短調/
 10-12.ディヴェルティメント 第5 番 ホ.調/
 13-15.ディヴェルティメント 第3 番 ハ.調/
 16-18.ディヴェルティメント 第7 番 ト短調/
<CD2>
 1-3.ディヴェルティメント 第2 番 ト.調/
 4-6.ディヴェルティメント 第8 番ハ短調/
 7-9.ディヴェルティメント 第6 番 変ロ.調/
 10-12.ディヴェルティメント 第11 番 ニ短調/
 13-15.ディヴェルティメント 第4 番 イ.調/
 16-18.ディヴェルティメント第12 番ヘ短調
  ※世界初録.
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)/
マルティン・ルンメル(チェロ)
録音 2014 年12 .9-11 . オーストリア ウィーン,4TUNE スタジオ

 イタリアの作曲家、ヴァイオリニスト、アンドレア・ツァーニ(1696-1757)の作品集です。
 capriccioレーベルからは、彼のチェロ協奏曲集(C5145)がリリースされているなど、いくつかの作品を耳にすることは可能ですが、まだまだその名前が浸透しているとは言えそうになく、多くの未発見の作品が修道院や宮殿の蔵書の中にあるとされています。そんなツァーニの作品は、仄かにヴィヴァルディの影響を感じさせる、当時のイタリア音楽界の良いところを抽出したような物ばかりです。このディヴェルティメント集は1734年に作曲された曲集で、ヴァイオリンとチェロの二重奏(通奏低音は付いていない)としてかかれています。2つの楽器は同等に扱われ、各々の技巧を競い合うかのように華麗な旋律が繰り広げられるというものです。名手ルンメルとノイダウアーの緊密なアンサンブルでお楽しみください。



これまでは「ザーニ」として紹介することのほうが多かったです。
素敵な作曲家・・・
Andrea Zani: Concertos for Violin & Strings (1729)
PAN CLASSICS
PC10254
(輸入盤)
\2900
ザーニ:五つのヴァイオリン協奏曲
 〜アントニオ・ストラディヴァリの同郷人が引き出した、ヴァイオリンの響き〜

アンドレア・ザーニ(1696〜1757):
 『4つの楽器による六つのシンフォニア・ダ・カメラと、
   コンチェルト・ダ・キエーザさまざま』op.2より
 1) 4声の協奏曲 イ短調
 2) 4声の協奏曲 ホ短調
 3) 4声の協奏曲 ト長調
 4) 4声の協奏曲 ト短調
 5) 4声の協奏曲 ハ長調 (楽譜出版:1729年)
アレッサンドロ・チッコリーニ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.カンパーニャ・デ・ムージチ(古楽器使用)

 こういう思わぬ注目作があるから、イタリア・バロック未踏領域はほんとうに面白い。
 ストラディヴァリやグヮルネリの工房が銘器を作っていた頃、クレモナ地方で生まれた作曲家の、スリリングで抒情的なヴァイオリン芸術を「1パートひとりずつ」の正統古楽編成で。

 イタリア、音楽芸術の祖国――この半島でバロック時代に活躍していた作曲家たちのなかには、名前こそ無名ではあるものの、ヴィヴァルディやA.スカルラッティらの大家たちも顔負けの傑作を続々書いた「知られざる名匠」が少なくありません。演奏者のセンスひとつで下品な曲になってしまうこともありますが(それはヴィヴァルディその他の傑作でも同じこと)、弾き手が作品の美質をよく吟味し、心底惚れ込んで演奏しているようなときには、とてつもない名演につながったりします。
 いわばイタリアには少なからず存在する、広く知られてはいないけれど絶品のワインをつくる隠れ名醸造元のようなものでしょうか。
 ともあれ、かつて今はなきイタリアのSymphonia レーベルで制作され、長らく廃盤だったところPan Classics からみごと復活を遂げた本盤(もちろん国内盤流通初出)の主人公は、アンドレア・ザーニという、めったに知る人もいないであろう作曲家...といいつつ、明敏なバロック・ファンのなかには、このアルバムともうひとつ、クレモナに本拠をおくCremona レーベルで(ガッティやビオンディと並ぶイタリア屈指のバロック・ヴァイオリン奏者の)ルイージ・マンジョカヴァッロが録音した素晴らしいソナタ集の存在ゆえに、ザーニという作曲家の名前を強く心に刻んでいる人も少なくないに違いありません。
 タルティーニより4年遅くクレモナ地方のクレーマという古都に生まれ、マントヴァやモデナなどイタリア北部の宮廷で活躍したこのヴァイオリン芸術家、どうやらヴィヴァルディともマントヴァ宮廷で出会っているようなのですが、彼が1729 年に楽譜出版した協奏曲集に含まれる一連のヴァイオリン協奏曲は確かにヴィヴァルディ的なものを感じさせる、技巧的かつ歌心ゆたかなヴァイオリンの独奏部が美しい逸品ぞろい。しかしヴィヴァルディ的なケレンというか、あの妙なけばけばしさがほどよく削ぎ落とされていて、タルティーニの協奏曲のような洗練度も感じさせながら、小粋でスリリングな音運びはやはりザーニ特有のもの。生まれて間もない頃から、当時まさに活躍中だったストラディヴァリやグヮルネリらの作る、クレモナ地方の素晴らしいヴァイオリンを知っていたのかもしれません。
 イタリア古楽界の最前線をゆく、「歌心」と「徹底した古楽研究の精神」、そしいて「並々ならぬテクニック」のすべてを兼ね備えたソリスト級の名手たち(有名なところでは、アッコルドーネ来日公演でも名を売ったフランコ・パヴァンがさりげなくテオルボ弾いていたり)が「1パート一人ずつ」の厳格バロック的編成で、その作品美をあざやかに伝えてくれる――自然派録音でガット弦のふくよかな音のふくらみも綺麗に収められ、イタリア・バロックの造形美にしみじみ感じ入らせてくれます。


店主の愛するザーニの旧譜アルバム
MV CREMONA
MVC/001-004
¥2500
アンドレア・ザーニ(1696-1757):
 ヴァイオリン・ソナタ集「愛の思い」Op.5
アンドレア・ロニョーニ(Vn)
アンサンブル・ラウラ・ソアーヴェ

 店主が愛してやまないザーニのヴァイオリン・ソナタ集。発売されて何年も経つのに、いまだこの盤に対する愛情はまったく変わらない。
 今も入りますように・・・

 ヴァイオリンを愛するものにとって聖地ともいうべきイタリアの小都市クレモナ。そんなクレモナが生んだ小さなレーベル「MV CREMONA」。
 クレモナで活躍する弦楽器製作家が声を掛けて、自作のヴァイオリン、無名の17世紀のヴァイオリン、有名な名器などを使い分けながら、小さな音楽の街の小さなレーベルらしく手作りっぽい味わい深いアルバムをリリースしています。おそらくこれらのCDは彼らの個人工房で細々と売られているのでしょう。だからこそ彼らのアルバムにはなんとも家庭的で優しく、楽しげな雰囲気があふれています。音楽を演奏することの喜びに満ち溢れた素敵なアルバムたちです。
 さてそんなMV CREMONAレーベルからリリースされている1枚。よほどのクラシック・ファンでもその名を知る人はいないだろうと思われるアンドレア・ザーニのヴァイオリン・ソナタ集。
 彼はクレモナ近郊のカサルマッジョーレに生まれ、ウィーンで活躍後、故郷に戻った作曲家。彼の音楽は、美しく優雅で気品にあふれ、イタリア・バロック特有の哀愁を帯びたものです。ヴィヴァルディと交わりがあったようですが、そのヴィヴァルディと比較してもザーニの才能は少しも引けを取っていません。
 1回聴いて馴染めるというタイプの作品ではありませんが、何度も何度も繰り返して聴くうちに自分の心と波長が合っていく、まさに古いヴァイオリンの名器を思わせる音楽といえるでしょう。





ノイダウアーの旧譜もご紹介しておきましょうね
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集
HAENSSLER
93 316
(2CD)
\4400


ノイダウアー, 満を持してモーツァルトの協奏曲
 指揮はヴァイル!

 モーツァルト:
  [CD1]
   ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 KV.207
   ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 KV.211
   ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV.219「トルコ風」
  [CD2]
   ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 KV.216
   ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 KV.218
   アダージョ ホ長調 KV.261
   ロンド ロ長調 KV.269
   ロンド ハ長調 KV.373

レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 レオポルト・モーツァルト国際コンクールの覇者、麗しきヴァイオリニスト、ノイダウアー満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース!

 録音:CD-1:2013 年7 月24-28 日、CD-2:2013 年10 月14-18 日、SWR スタジオ、カイザースラウテルン(セッション)/DDD、2h 11’03”

 麗しき女流ヴァイオリニスト、レナ・ノイダウアーが満を持してモーツァルトの協奏曲をリリース致します!デビュー盤となったシューマンのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集(93 258)でもその実力と独特の濃厚な歌い回しで一躍人気ヴァイオリニストとなりましたが、今回のリリースは自身が長年あたためてきたモーツァルトです。というのもノイダウアーは2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を受賞しており、その演奏は言わずもがなの名演です(当コンクールの優勝者にはイザベル・ファウスト(1987 年)、ベンジャミン・シュミット(1991 年)など著名なヴァイオリニストを輩出しています)。ブルーノ・ヴァイルの好サポートのもと、瑞々しいこの上なく美しいモーツァルトを聴かせてくれます。名教師チュマチェンコの秘蔵っ子としてドイツをはじめヨーロッパ各地で活躍しているノイダウアーの決定的名盤の登場と言えましょう。

 レナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
 1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。ユリア・フィッシャーやアラベラ・美歩・シュタインバッハーと同世代のヴァイオリニストで、名教師アナ・チュマチェンコに師事。2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R.シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスによりR. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。近年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル(OENM) などとも共演。ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。使用楽器は1743 年製ロレンツォ・グァダニーニ。




  

CEDILLE



CDR90000158
\2100→\1890
ウルスラ・オッペンス
フレデリック・ジェフスキー:「不屈の民」変奏曲 他

 1-39.「不屈の民」の主題による変奏曲/
 40-43.フォー・ハンズ
ウルスラ・オッペンス(ピアノ)/
ジェローム・ローウェンタール(ピアノ)…40-43
録音 2014年12月11-13.15日
 チリの「ヌエバ・カンシオン=新しい歌」の代表ともいえるセルヒオ・オルテガ作の「不屈の民」は、1973年のチリ・クーデターの後に国際的に有名になり、世界中の様々な抵抗運動で用いられ、そのメロディも形を変えて伝播しています。
 なかでも、このジェフスキー(1938-)が書いた36の変奏曲は、数多い現代音楽の中でも異例の人気を誇っています。
 主題そのものは単純で誰もが歌えますが、そのあとに続く変奏曲は超絶技巧が求められるものです。アバンギャルドからジャズまで多様な様式を持つ変奏を聴いているだけでも途方にくれてしまうかもしれません。
 ここでピアノを演奏しているウルスラ・オッペンスはこの曲の作曲ををジェフスキーに依頼した立役者。1976年の「アメリカ建国200年記念音楽祭」でこの曲の初演を担った彼女ですが、今回初演40周年を記念して、再度の録音が実現したというものです。


ウルスラ・オッペンス
エリオット・カーター:ピアノ作品全集

CDR 90000 108
¥2100
エリオット・カーター(1908-2012):ピアノ作品全集
 90+(1994)/再会(2000)/夜の幻想(1980)/
 2つの「転換」(1999)/マトリビュート(2007)/
 ピアノ・ソナタ(1945-46)/ピアノに関する2つの思考(2005-06)
ウルスラ・オッペンス(Pf)
録音:2008年。
2012年に亡くなったカーター。そのピアノ曲集成。カーターは室内楽と管弦楽曲を数多く作曲しているがピアノ曲は決して多くない。
最新作は昨年2007年のもので、その衰えぬ創作力には驚くべきものがある。

 

CDR90000157
\2100
FILAMENT
 1-7.ブライス・デスナー(1976-):殺人のバラード
  <Omie Wise/Young Emily/Dark Holler/
   Wave The Sea/Brushy Fork/Pretty Polly/
   Tears For Sister Polly>/
 8.ニコ・マーリー(1981-):ダブルスピーク/
 9.ライアヌ・ロット(1979-):トゥ・ラヴ/
 10.フィリップ・グラス(1937-):2つのページ/
 11.ロット:これは私のラインです
エイト・ブラックバード(アンサンブル)
 録音 2013年5月1-2日 US イリノイ州 シカゴ、現代芸術美術館 ライヴ収録
 グラミー賞を受賞し、その実力を世界に見せつけたアンサンブル「エイト・ブラックバード」。
 フルート、ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、そしてパーカッションの六重奏が奏でる音楽は、クラシカルに、神秘的に、そして時にはロックのエネルギーを発散させるという極めて多角的なもの。
 今作のアルバムタイトルである「フィラメント」は作曲家と作品、そして演奏との強い絆と興味の共有を象徴するもので、一見ばらばらに見える作品も、並べて聴いてみると関連性があることに気が付くはずです。
 そして最後のトラックで全ての世界が収束するのです。
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CDR90000159
\2100→\1890
レイチェル・バートン・パイン
 ホプキンソン・スミスも参加!
  ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲全集

 1-3.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ長調 RV392/
 4-6.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV393/
 7-9.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ヘ長調 RV97/
 10-12.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV394/
 13-15.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 ニ短調 RV395/
 16-18.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 イ長調 RV396/
 19-21.ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 イ短調 RV397/
 22-24.ヴィオラ・ダモーレとュートのための協奏曲 ニ短調 RV540
レイチェル・バートン・パイン(ヴィオラ)/
ホプキンソン・スミス(リュート)…22-24/
アルス・アンティグア(アンサンブル)
 録音 2014年7月1.8日,8月27日
 刺激的な演奏で聴衆を魅了するヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パイン。今作での彼女は、ヴァイオリンではなく1774年製のヴィオラ・ダモーレ「ニコラ・ガリアーノ」を操り、センセーショナルで魅惑的な音色を聴かせます。
 RV540のリュートを伴う協奏曲では、名手ホプキンソン・スミスが参加、バックをかためるアルス・アンティグアと共に、上品さとスタイリッシュさを併せ持つ親密な音楽を奏でています。
 最近流行の過激なバロックではなく、典雅な音がとても美しい1枚です。



今年発売された
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

AVIE
AV 2317
(2CD/特別価格)
\4000→\3690
レイチェル・バートン・パイン、AVIEから!
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集

  ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
  ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
  ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
  ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219《トルコ風》
  ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
  協奏交響曲変ホ長調 K.364
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)
マシュー・リップマン(ヴィオラ)
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・
 イン・ザ・フィールズ
 レイチェル・バートン・パインAVIE初登場!モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集!

 1995年の列車事故による片足切断という大怪我から復帰を果たし、バロックからへヴィメタを自らのフィールドとしてジャンルにとらわれない活発な活動を展開していているアメリカの女流ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインがアヴィー(AVIE)初登場!
 創設者ネヴィル・マリナー&ASMFとの共演によって実現したモーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲集」は、「第2番 K.211」、「第3番 K.216」、「第4番 K218」、「第5番 K.219」の4曲で、2009年にカール・フィッシャーから出版された楽譜「レイチェル・バートン・パイン・コレクション」に収録されているカデンツァを用いるなど、レイチェル・バートン・パインが思い描くモーツァルトを追求した唯一無二の全集録音である。
 また、1742年製のグァルネリ・デル・ジェスでモーツァルトを奏でるレイチェル・バートン・パインは「協奏交響曲 K.364」で、シカゴの神童として大きな注目を集めた若き天才ヴィオリスト、マシュー・リップマン(1992−)と共演。
 アメリカを中心にカリスマ的人気を誇るヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインの新たなステージの幕開けです!

 ※録音:2013年8月29日−9月2日、エアー・リンドバースト・スタジオ(ロンドン)

  

CDR90000160
\2100
ステイシー・ギャロップ:神話的な交響曲
 1-5.神話的な交響曲
  <第1楽章:メドゥサになりつつ/第2楽章:ペネロペは待つ/
   第3楽章:愛らしいシレーヌ/第4楽章:男の運命/
   第5楽章:パンドラの希望>/
 9-11.サンダーウォーカー
  <第1楽章:儀式/第2楽章:神の呼び出し/
   第3楽章:召還/シャドウ>
CCPA交響楽団…1-5/
アロンドラ・デ・ラ・パッラ(指揮)…1-5/
CCPA室内管弦楽団…6-9/
マルカンド・タカール(指揮)…6-9
 録音 2014年3月5-7日, 2015年1月29-31日 イリノイ州 シカゴ Benito Juarez Community Academy Performing Arts Center,
 何枚かのコンピレーションアルバムで、その才能の片鱗を見せつけていたアメリカの女性作曲家ステイシー・ギャロップ(1970-)。このアルバムは初の彼女の作品集で、世界初録音の「神話的な交響曲」を含む3つの作品が収録されています。
 この交響曲は、タイトル通り、ギリシャ神話のエピソードが元になっているもので、抒情性と鮮やかなストーリーを想起させる興味深い音楽です。
 現在、彼女の作品はとても注目されており、2015年の秋にもオラトリオや弦楽四重奏曲第4番が世界初演されるなど、その作品には大きな期待が寄せられています。

CLAUDIO


CR5468
\2400
ミハエル・マイヤー:逃げるアタランタ-50 のフーガ レイチェル・プラット(ソプラノ)/
エミリー・ファン・エヴェーラ(ソプラノ)/
ルーフス・ミュラー(テノール)/
リヒャルト・ヴィストライヒ(バス&指揮)
 薔薇十字思想の擁護者で、医学と哲学の博士号を持ち、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2 世にも仕えたという錬金術師ミハエル・マイヤー。(1569-1622)生没年もはっきりしない彼の代表作「逃げるアタランタ」(1618 年出版)は、神話の神々や英雄たちと錬金術の関係性を説くもので、ギリシャ神話に登場する女狩人アタランテをテーマに錬金術の奥義が寓意の形で表現されているのだそうです。
 この書には50 枚の銅版画が掲載され、その一つ一つにラテン語の六行詩と、フーガが添えられています。しかし、その「フーガ」は対位法は駆使されているものの、バッハの作品のような厳格なものではなくあくまでも歌い交わしであり、思想を理解するための補助として考えるのが良いというものなのです。この不可思議な世界に身を浸してみてください。
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CPO



777681
(2CD)
\5400→\4990
トレヴァー・ピノックも参加
 J.S.バッハ:ハープシコード協奏曲集 第3集

 1. 2台のハープシコードのための協奏曲 第1番 ハ短調 BWV1060/
 2. 2台のハープシコードのための協奏曲 第2番 ハ長調 BWV1061/
 3. 2台のハープシコードのための協奏曲 第3番 ハ短調 BWV1062/
 4.フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV1044/
 5. 3台のハープシコードのための協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1063/
 6. 3台のハープシコードのための協奏曲 第2番 ハ長調 BWV1064/
 7. 4台のハープシコードのための協奏曲 イ短調 BWV1065
トレヴァー・ピノック(ハープシコード)/
ラルス・ウルリク・モルテンセン(ハープシコード)/
マリエーケ・スパーンズ(ハープシコード)/
マルクス・モーリン(ハープシコード)/
ケティ・ビルヒャー(フルート)/
マンフレード・クレーメル(ヴァイオリン)/
コンチェルト・コペンハーゲン/
ラルス・ウルリク・モルテンセン(指揮)
 コンチェルト・コペンハーゲンと名手ラルス・ウルリック・モルテンセンによる「バッハ作品集」シリーズは、「複数のチェンバロ協奏曲集」です。
 独奏チェンバロの協奏曲(999989,777248)のそれぞれも世界的に高く評価されており、今回の1枚も期待を裏切らない素晴らしいものとなっています。これらの複数ハープシコードのための作品は、恐らくバッハ(1685-1750)の息子や生徒たちのために書かれたとされ、どれも技巧の習得と音楽性の鍛錬に役立つものであり、その華やかな曲想は、あのブランデンブルク協奏曲第5番を彷彿させるものでもあります。
 今回はハープシコード奏者としてあのトレヴァー・ピノックも参加、息のあった最高の演奏が繰り広げられています。
   


777831
\2700→\2490
序曲で知られるといいながら、知らない序曲が多い
 カール・マリア・フォン・ウェーバー:序曲全集

  1.「幽霊の支配者」-序曲J122/
  2.「ペーター・シュモルとその隣人たち」-序曲Op.8/
  3.「アブ・ハッサン」-序曲J106/4.「オベロン」-序曲J306/
  5.「プレチオーザ」-序曲Op.78/6.「魔弾の射手」-序曲J277/
  7.「シルヴァーナ」-序曲J87/8.「オイリアンテ」-序曲J291/
  9.「トゥーランドット」-序曲J75/10.序曲「ユーベル」Op.59
ケルンWDR交響楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
 ドイツ初期ロマン派の作曲家ウェーバー(1786-1826)は、モーツァルトによるドイツオペラの伝統を継承し「魔弾の射手」によってロマン派のオペラ様式を確立し、その流れをワーグナーに受け渡すという重要な役割を果たした人です。
 数多くのオペラを書いていますが、現在で上演されるのは前述の「魔弾の射手」がほとんどで、後は「オベロン」「オイリアンテ」が知られる程度なのは寂しい限りと言うほかありません。
 しかし、ここで聴ける様々な序曲でわかるとおり、彼の作品は、豊かな色彩感と躍動感を併せ持つ美しくロマンティックな音で満ち溢れています。
 ここには歌劇の序曲だけでなく、元々「序曲」として書かれたものも収録されており、その劇的な筆致を楽しむことができます。演奏は名手ハワード・グリフィスとケルンWDR交響楽団によるもので、いかにもドイツらしい重厚な響きに満ちています。
 


555003
(2枚組)
\4200→\3790
38歳で亡くなったクロアチアの女流作曲家
 ドラ・ペヤチェヴィチ:ピアノ作品全集

<CD1>
 1.花の一生-8つのピアノ小曲集 Op.19/
 2.ソナタ 変イ長調 Op.57/3.6つの幻想小曲集 Op.17/
 4.花吹雪 Op.45/5.2つの夜想曲 Op.50/
 6.4つのピアノ小品集 Op.32a/7.即興曲 ロ長調 Op.32b/
 8.演奏会用ワルツ Op.21/9.思い出 Op.24/
<CD2.>
 1.ワルツ-カプリス Op.28/2.子守歌 変ロ長調 Op.20/
 3.ソナタ 変ロ短調 Op.36/4.カプリッチョ Op.47/
 5.2つのピアノスケッチ Op.44/6.2つの間奏曲 Op.38/
 7.子守歌 ヘ長調 Op.2/8.舟歌 Op.4/9.無言歌 ハ長調 Op.5/
 10.蝶々 Op.6/11.メヌエット Op.7/12.即興曲 Op.9a/
 13.無言歌 変イ長調 Op.10/14.葬送行進曲 Op.14/
 15.フモレスケ Op.54a/16.カプリス Op.54b
ナターシャ・ヴェリコヴィッチ(ピアノ)
 cpoレーベルが力を入れて作品をリリースしている作曲家の一人ドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)の作品集、こちらがシリーズ最後のアルバムになります。

 クロアチア屈指の女性作曲家であった彼女の作品は、現在確認されているのが58曲で、その大半をピアノ曲が占めています。彼女の室内楽や歌曲も味わい深いものですが作品の概要を知りたければ、この2枚組を聴いてみるのが一番といえるでしょう。
 「即興曲」は既に室内楽ヴァージョンがリリースされていますが(777421)ピアノのみで演奏されると、また違った趣きが感じられます。
 晩年に近づくにつれ、厳しく深い音楽を作って行ったペヤチェヴィチですが、初期の多くのピアノ曲には、まるで匂い立つような艶やかさも感じられます。驚く程に洗練されたその作品をぜひ味わってみてください。






女子スタッフ「ドニャの選んだ一枚」より

後期ロマン派の潮流の中にひっそりと咲いた美しい花
38歳で亡くなったクロアチアの女流作曲家
 ドラ・ペヤチェヴィッチ:室内楽作品集



 最近事務所で聴いた中でピピピと来たアルバムです。
 聞いたことのない女流作曲家で、ドラ・ペヤチェヴィッチという人です。
 クロアチアの大貴族の娘さんで、少女の頃はお城に住んでいたそうです。
 クロアチア最初の女性作曲家ということで知られているみたいですが、38歳で敗血症で亡くなりました。
 店主に言わせると「ブラームスに似ている」そうなのですが、ブラームスの室内楽をよく知らないので、そこのところはよくわかりません。
 でもとてもけだるい感じが、これからの季節には似合いそうな気がします。フランスの音楽とはまた違ったおしゃれな感じです。



CPO
777419-2
\2100
ドラ・ペヤチェヴィッチ:室内楽作品集
  1.ピアノ三重奏曲 Op.29/
  2.チェロとピアノのソナタ Op.35
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)/
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)

 交響曲嬰へ短調(777418-2)で、堂々たる「センター入り」を飾ったクロアチア出身の作曲家、ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の本領発揮とも言える室内楽作品集です。彼女の全室内楽作品の内訳は、2 つの弦楽四重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏、2 つのヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ1 曲、そして2 つのピアノ三重奏曲です。とりわけピアノへの偏愛が感じられ、管楽器の作品は一つもありません。ピアノ三重奏曲Op.29 は、すでに成熟しており、非常に表現力豊かで、端正なテクスチャーを持つ作品です。1913 年に書かれたチェロ・ソナタ(1915 年に改作)は、劇的であり、また堂々とした曲です。これを聴いてしまえば、他の作品の録音も待ち遠しくなるはずです。(メーカー・コメント)
 秋の深まりとともにブラームスの室内楽が聴きたくなりますが、今朝はあえてその傍流を。
 
38歳で亡くなったクロアチア出身の女流作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチのピアノ三重奏曲。
 生まれはアルバン・ベルクと同じ1885年ですが、その音楽は50歳年上のブラームスの作品のように気品ある古風なロマンに包まれています。
 このピアノ三重奏曲も知られざる名品のひとつといっていいでしょう。(店主コメントより)






その他の旧譜

777420
\2100
ドラ・ペヤチェヴィチ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.26/2.カンツォネッタ Op.8/
 3.メヌエット Op.18/4.ロマンス Op.22/5.エレジー Op.34/
 6.スラヴ風ソナタ ロ短調 Op.43/6.瞑想曲 Op.51
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
 クロアチアの女性作曲家ペヤチェヴィチ(1885-1923)。
 cpoレーベルは彼女の作品の復興に力を入れており、このアルバムは室内楽作品集の第3集にあたります。彼女の作品からは後期ロマン派の香りと、先人たちの作品、ドヴォルザークやチャイコフスキーらの面影が感じられ、初めて聴く人にも一抹の懐かしさを抱かせるのです。とりわけヴァイオリン・ソナタニ長調は彼女の作風が完全に確立されたことを示す美しい作品で、その明朗な色調は「春のソナタ」と呼ぶのがふさわしいかもしれません。「スラブ風ソナタ」は民謡風なメロディを素晴らしいインスピレーションに満ちたパッセージで包み込んだ独創的なもの。他の曲も個性的であり親しみやすい曲ばかりです。


777418-2
\2700
ドラ・ペヤチェヴィチ:交響曲
 1.交響曲嬰ヘ短調 Op.41/
 2.ピアノと管弦楽のための「ファンタジー・コンチェルタンテ」ニ短調
フォルカー・バンフィールド(ピアノ)/
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
アリ・ラシライネン(指揮)
 クロアチアの中流家庭に生まれたドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)は、ピアニストで声楽家の母から音楽の手ほどきを受け、12歳で作曲を始め、ドレスデン、ミュンヘン、ザグレブで音楽を学び、自らに潜む音楽性を確認していきました。
 彼女は頻繁に旅行し、また同時代の文化人たちと積極的に交流。それらを下地にますます新しい音楽について模索を重ね、38歳で亡くなるまで57曲の作品を残しました。しかし、そのほとんどは出版もされることなく、今でも演奏してくれる人を心待ちにしています。
 後期ロマン派の潮流の中にひっそりと咲いた美しい花が広く知られるには、まだ時間がかかることでしょう。この1枚が再評価のための足がかりになることは間違いありません。

777916
\2700
ドラ・ペヤチェヴィチ:管弦楽作品と管弦楽伴奏付きの歌曲集
 1.序曲 ニ短調 Op.49/
 2-4.管弦楽伴奏付きの歌曲
  <変身 Op.37/愛の歌 Op.39/2羽の蝶の歌 Op.52>/
 5.ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33
インゲボルク・ダンツ(アルト)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/
フランクフルト・ブランデンブルク州立オーケストラ/
ハワード・グリフィス(指揮)
 クロアチアの女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)。最近、少しずつ認知度が高まり、cpoレーベルをはじめとした何枚かのアルバムが相次いでリリースされています。今回のアルバムでは、彼女の作品の中でも比較的良く知られている「ピアノ協奏曲」を中心に、「序曲」と管弦楽伴奏付きの歌曲を聴くことができます。
 彼女が28歳の時に書いた最初の管弦楽曲であるピアノ協奏曲は、ロマンティックな独奏楽器のための協奏曲の伝統に則りながらも、精緻な管弦楽法が用いられたドラマティックな作品で、力強いモティーフが魅力的な作品となっています。
 彼女の作品には、極めて高い意志力が感じられ、またとても表情豊かな旋律が息づいています。また彼女の最後の管弦楽作品である「序曲 ニ短調」は熟成された作風を持つ個性豊かな作品です。更に再評価が進むことを願ってやみません。






  

777813
\2700
フェリックス・ワインガルトナー:歌劇「寺子屋」1幕 Op.64 サイモン・パウリー(バリトン)/
クレメンス・ビーダー(テノール)/
フィオヌアーラ・マッカルティ(ソプラノ)/
ヤーナ・クルコーヴァ(メゾ・ソプラノ)/
カトリーン・レヴェク(ソプラノ)/
ステファン・ブロンク(バス・バリトン)/
エレナ・ツィドコーヴァ(メゾ・ソプラノ)/
フルカー・サビロ(テノール)/
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団/
ジャック・ラコンブ(指揮)
 優れた指揮者として後世に名を遺すフェリックス・ワインガルトナー(1863-1942)。彼がまた優れた作曲家であったことは、ベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」のオーケストラ版などを始めとした一連の編曲物で明らかになっています。
 最近ではcpoレーベルからの交響曲、管弦楽曲のリリースで一層評価が高まってはいますが、今回のオペラ「寺子屋」は、これまたレアな作品であり、この「作曲家」の知られざる才能をじっくり堪能することができるものです。
 このオペラの題材は、オルフの「犠牲」と同じく、歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」から取られているもので、宮仕えのためとは言え、自分の実子を犠牲にしてしまった夫婦の悲哀を描いたもの。
 オルフの作品と同じくエキゾチックな雰囲気が漂う巧みなオペラとなっています。
  

777768
\2100→\1890
ユリウス・レントヘン:ヴァイオリンとピアノのための作品集 第1集
 1.ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.40/2.幻想曲 Op.24/
 3.ヴァイオリン・ソナタ「トリロジカ」/4.7つの演奏会用小品 Op.89
クリストフ・シッケダンツ(ヴァイオリン)/
エルンスト・ブライテンバッハ(ピアノ)

 ブラームス、リストと親しかったというオランダの作曲家ユリウス・レントヘン(1855-1932 レントゲンとも)。
 cpoレーベルではレントヘンの作品を継続的にリリースしていますが、今回の新しいリリースは、彼の本領とも言えるヴァイオリンの作品集となります。
 なんと言っても、彼の父エンゲルベルトは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリニスト(第二コンサート・マスターを務めていた)であり、やはり幼い頃から美しいヴァイオリンの音色に親しんでいたことは間違いなく、彼の祖父クレンゲルも幼いレントヘンにヴァイオリンを学ばせるように示唆したといわれています。
 そんなレントヘンのヴァイオリン・ソナタにはやはりメンデルスゾーンやシューマンの影響が色濃く反映されているのは時代の流れでしょうか。伸びやかに歌うメロディと豊かなピアノ・パートにはこの時代ならではの豊潤な色彩が感じられます。



ユリウス・レントヘン、CPOの旧譜から

777437-2
\2700
ユリウス・レントヘン:ヴァイオリン協奏曲
 1.ヴァイオリン協奏曲イ短調/
 2.ヴァイオリンと管弦楽のためのバラード/
 3.ヴァイオリン協奏曲嬰ヘ短調
リーザ・フェルシュトマン(ヴァイオリン)/
ラインラント=プファルツ州立フィル
デーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 オランダの作曲家ユリウス・レントヘン(1855-1932)のヴァイオリン協奏曲です。
 もとはドイツ生まれですが、22歳の時にオランダへ行き、ブラームスと親交を結んだり、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の結成に関わったりと活発な活動をしています。彼は優秀なピアニストでもあったため、1887年にはブラームスのピアノ協奏曲第2番を作曲家の指揮で演奏したという記録もあります。
 彼は3曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しましたが、現存しているのは2曲のみ。どちらの曲も、ピアノを愛しつつも、若い頃からヴァイオリンにも親しんでいた彼ならではの情緒溢れる重厚な作品です。オランダの若手女性ヴァイオリニスト、リーザ・フェルシュトマンの知的な演奏で。
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777119-2
¥2700
レントヘン(1855-1932):
 交響曲第3番/「ヨトゥンヘイム」組曲
ダフィト・ポルセレイン指揮
ラインラント=プファルツ国立フィル
A B Cレーベルでのベートーヴェン全集(タスマニア響)でマニアに知られる、名匠ポルセレインの指揮というのがまたいい。

  


777969
\2700→\2490
世界初録音
 ベートーヴェンがその才能に敬服していた
  ベルンハルト・ロンベルク:チェロとオーケストラのための協奏曲集

  1.チェロ協奏曲 第1番 変ロ長調 Op.2/
  2.チェロ協奏曲 第5番 嬰へ短調 Op.30
デイヴィット・メルコンヤン(チェロ)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 ドイツのチェリスト、作曲家ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)の世界初録音となる2曲の「チェロ協奏曲集」です。ロンベルクは優れたチェリストであり、ボンの選帝侯ケルン大司教宮廷オーケストラに在籍していた時には、若きベートーヴェンにも出会っています。
 ベートーヴェンはロンベルクの才能に敬服していたのですが、ロンベルク自身はベートーヴェンの革新的な音楽書法についていけなかったのか、ベートーヴェンが「あなたのためにチェロ協奏曲を作曲しましょう」と申し出たにもかかわらず、それを拒絶してしまったというイタイ経験を持っていたりします(なんともったいない)
 そんな彼の作品は、やはり時代の流れに乗ることはできず、いつしか消えてしまったのですが、今回、彼の作品をもう一度見直し世に出そうと、チェリストのメルコンヤンとヴィレンズが立ち上がりました。
 さて、彼の作品はめでたく再評価されるのでしょうか?ぜひ聴いてみてください。
 
777986
\2700
ヴィオラ・クラシック-3つのヴィオラ協奏曲集
 1.フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):ヴィオラ協奏曲 ニ長調/
 2.カール・シュターミッツ(1745-1801):ヴィオラ協奏曲 ニ長調/
 3.ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):オルガン、ヴィオラと弦楽のための協奏曲
アンドラ・ダルツィナ(ヴィオラ)/
ユルゲン・エッスル(オルガン)/
ウルバン・カメラータ
 ラトビア生まれのヴィオラ奏者ダルツィナが演奏する古典派の3つのヴィオラ協奏曲です。
 フルート作品で知られるホフマイスター、やはり管楽器のための作品が有名なシュターミッツ、そしてオルガンとヴィオラという一風変わった組み合わせによるミヒャエル・ハイドン。
 この3人の作品は、同じ古典派というくくりには収まりきらないほどの多彩な可能性を感じさせるもの。巧みな楽器の歌わせ方には驚くばかりです。ハイドンでオルガンを演奏しているエッスルは優れた作曲家でもあり、この協奏曲のカデンツァも彼が書いたものです。ヴィオラの音色の美しさに魅了される1枚です。
 


777849
\2100→\1890
ヴァルター・ラブル:室内楽作品集
 1.クラリネットとヴァイオリン、チェロ、ピアノのための四重奏曲 変ホ長調 Op.1/
 2.ピアノ三重奏のための幻想的小品 Op.2/
 3.ヴァイオリン・ソナタ Op.6
ヴェンゼル・フックス(クラリネット)/
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン)/
ラースロー・フェニェー(チェロ)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)

 ウィーンに生まれ、幼い頃からピアノの才能を発揮、神童として活躍したというヴァルター・ラブル(1873-1940)。
 高名なグイード・アドラーに音楽学を学び、24歳で博士号を取得し、その後は合唱指揮者を経て、ドイツ各地で指揮者として活躍。マーラー、シュレーカー、コルンゴルトなど当時の最先端の音楽を演奏、擁護したことで知られています。
 作曲家としても素晴らしい才能を有していたようですが、30歳前後できっぱりと作曲活動をやめてしまったため、若い頃に書いたものしか存在しないのが残念なところです。
 彼の作品、とりわけ「クラリネット四重奏曲」にはブラームスの影響が感じられますが、これは1896年にブラームスが名誉総裁を務めるウィーン楽友協会主催の作曲コンクールで優勝したことも関係があるのかもしれません。そしてブラームス自身が推薦状を書き、ジムロックが出版したというものです。ひそやかなロマンティック。そんな言葉がぴったりの美しい音楽です。
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777669
\2700→\2490
ジャワ島生まれのオランダ作曲家
 
ヘンク・バーディングス:交響曲集第 3集

 1-4.交響曲 第4番(1943)/
 5-8.交響曲 第5番(1949)
ボーフム・シンフォニカー/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 オランダの作曲家、バーディングス(1907-1987)の交響曲集の第3集です。
 インドネシア、ジャワ島で生まれ幼い頃にオランダに移住した彼は、その経歴の独自さ(もともと鉱山技師&古生物学者)や、独自の音階を使用したことで知られ、少しずつ注目が集まっている人です。
 このアルバムには交響曲第4番と第5番が収録されていて、第4番は第二次世界大戦中の重苦しい雰囲気を持ちながらも、古典的な構造と流麗な音楽に満たされた力作です。第2楽章のスケルツォ、甘美ささえ感じさせる第3楽章、いずれも後期ロマン派の流れに属する音楽です。第5番の交響曲はコンセルトヘボウ管の設立60周年記念のための委嘱作で、まるで映画音楽のような迫力を持っています。とりわけ終楽章は勇猛果敢。感動的な作品です。


第1集・第2集
777272-2
\2700→\2490
バーディングス(1907-1987)::交響曲集第 1集
 交響曲第2 番/
 交響曲第7 番「ルイヴィル交響曲」/
 交響曲第12 番
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
オランダ生まれの作曲家、バーディンフスの交響曲集です。1930 年に初の作品、チェロ協奏曲をコンセルトヘボウで初演(指揮はメンゲルベルク)、1960 年代以降は電子音楽を用いた作品を多く書いたことで知られる人ですが、反面、古生物学者、鉱山エンジニアとしても働いたという異色の人。もちろん作品も独特の音階を駆使した斬新なものばかり。
777522-2
\2700→\2490
バーディングス(1907-1987):交響曲集第 2 集
 1.交響曲第 3 番/2.交響曲第 10 番/
 3.交響曲第 14 番「交響的三部作」
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/
ダヴィッド・ポルセライン
第 1 集(777272-2)が静かなブームを呼んだオランダの作曲家バーディングス(バーディンフスとは読まない)の交響曲集第2 集の登場です。ここには、彼の名声を決定的にした第3 番の交響曲が含まれます。1935 年にメンゲルベルクによって初演され、カール・ベームも愛したこの曲は、彼の作品の中でも最も多く演奏された交響曲となりました。緊密な対位法、多調性、など聴くべきところが多い作品でもあり、すでに作風は完成され尽くしているとも言えそうです。後に書かれた第10 番や第14 番は、若い頃の勢いが薄れたとは言え、一層緊密に書かれた音の集合体を鑑賞する楽しみに満ちています。

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777676
\2100→\1890
ご存知ベートーヴェンの弟子
 
フェルディナント・リース:ヴァイオリン・ソナタ集

 1.ヴァイオリン・ソナタ Op.8-1/
 2.ヴァイオリン・ソナタ Op.71/
 3.ヴァイオリン・ソナタ Op.16-2
アリアドネ・ダスカラキス(ヴァイオリン)/
ヴォルフガンク・ブルンナー(フォルテピアノ)
 熱心な愛好家の存在で知られるベートーヴェンの弟子、友人であったフェルディナント・リース(1784-1838)。最近になって彼の作品の録音が相次いでいることは本当に喜ばしいことです。
 どちらかというと師であるベートーヴェンの影響からか、ピアノ曲の作曲家のイメージが強い人ですが、彼の父は優れたヴァイオリニストであったことからもわかるとおり、ヴァイオリンにも強い愛着を抱いていたことは間違いありません。
 彼の18曲あるヴァイオリン・ソナタは活動の初期の時代から書かれていて、もちろんここでもベートーヴェンの影も感じられますが、それ以上に独自の音楽を作っていこうとしたリースの奮闘振りが明らかになっていくのが面白いところです。
 Op.8-1はまるでベートーヴェンの「春」を思わせる雰囲気で始まりますが、突然の転調やユニークなメロディラインからは確かにリースの個性が見え隠れしています。
 古典派からロマン派まで多彩なレパートリーを持つダスカラキスと、フォルテピアノのブルンナーがふくよかな響きで歌い上げています。
  


777851
(2SACD-Hybrid)
\6200→\5790
J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232 マリア・ケオハネ(ソプラノ)/
ジョアン・ラン(ソプラノ)/
アレックス・ポッター(カウンター・テナー)/
ヤン・コボウ(テノール)/
ピーター・ハーヴェイ(バス)/
エルス・トルプ(ソプラノ)/
ハンナ・カッペリン(ソプラノ) 他/
コンチェルト・コペンハーゲン/
ラルス・ウルリク・モーテンセン(指揮)
 北欧のオーケストラの特徴とも言える透明なハーモニーを最大に生かした「ロ短調」ミサの登場です。
 デンマーク出身の名手モーテンセンは、鍵盤奏者、指揮者として優れた活動をしていますが、今回の「ロ短調ミサ」曲では、合唱、オーケストラ全てを統括し、生き生きとした素晴らしい音楽を導き出しています。
 1981年にアメリカの指揮者ジョシュア・リフキンが確立した「バッハ作品の合唱部分のほとんどはソロの声のために書かれたであろう」の理論を継承しながらも、モーテンセンはその理論に更に考察を加え、オーケストラのサイズもバッハ(1685-1750)の時代に合わせた小さなアンサンブルにすること(26人)で、各々のパートに顕かなコントラストを付けています。
 そしてSACDのフォーマットで録音することで、曲のすみずみまでを見通すことが可能になり、この偉大なる作品を改めて味わうことが可能になったのです。
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777866
\2700→\2490
エルンスト・フォン・ゲンミンゲン:
 ヴァイオリン協奏曲 第3番&第4番/
フランソワ=ジョセフ・ゴセック:交響曲 Op.6-2
コーリャ・レッシング(ヴァイオリン)/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ウルフ・シルマー(指揮)
 ドイツ生まれの作曲家ゲンミンゲン(1759-1813)。ビュルテンブルクの騎士の末裔であり、ベルリンで裁判官として働いたという経歴の片鱗がわかっていますが、その他の詳しいことはほとんどわかっていません。
 しかし、以前cpoから発売されたヴァイオリン協奏曲第1番&第2番(777454)の雄弁な音楽は、この作曲家が並々ならぬ才能の持ち主であったことをはっきりと示すものでした。
 この第3番と第4番の協奏曲も世界初録音であり、古典派の一つの失われたピースを埋める貴重な物証となることは間違いありません。
 同時収録はフランスの交響曲の礎を築いた作曲家ゴセック(1734-1829)の交響曲で、古典派からロマン派へと移り変わる激動の時代を反映させた堂々たる作品です。
  

777957
\2100
オルランド・ディ・ラッソ:マニフィカト集
 1.チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1565):Da le belle contrade/
 2.ラッソ:第6旋法によるマニフィカト:Da le belle contrade/
 3.ジャケ・ド・ベルシェム(1505-1567):O s'io potessi donna/
 4.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:O s'io potessi donna/
 5.ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):Praeter rerum seriem/
 6.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:Praeter rerum seriem/
 7.クローダン・ド・セルミジ(1490-1562):Il est jour/
 8.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:Il est jour/
 9.アンセルモ・ド・リュー:S'io credessi per morte essere scarco/
 10.ラッソ:第3旋法によるマニフィカト:S'io credessi per morte essere scarco/
 11.フィリップ・ヴェルドロ(1485-1532):Ultimi miei sospiri/
 12.ラッソ:第2旋法によるマニフィカト:Ultimi miei sospiri
ジンクフォニカー/
ゲスト出演…
 ゲルハルド・ヘルツル(テノール)
 ドイツが誇る名ヴォーカル・アンサンブル、ジンクフォニカーによるオルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)の第2集です。
 前作(777751)のモテット集に続く、今回のマニフィカト集は、全てラッソが他の作品を元に創り上げた(パロディ…他の作品の旋律を転用した)ものであるため、このアルバムでも、まず素材となった原曲のメロディが歌われ、続いてラッソのマニフィカトが歌われるという方式をとっています。
 原曲のシンプルな様式を重んじながらも、そこに豊かなポリフォニーを加え、なおかつ敬虔な表情を持たせるラッソの手法は驚くべきものであり、また、ジンクフォニカーはこれらの曲に現代的な雰囲気も加えながら、実に見事に歌いあげています。
 

777877
(2CD)
\5400
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:
 1.牧歌劇「エイシスとガラテア」HWV49a

   (室内楽によるオリジナル・ヴァージョン(1718))/
 2.カンタータ「私はとても幸せになりましょう」HWV157
アーロン・シーハン(テノール)/
テレサ・ワキム(ソプラノ)/
ダグラス・ウィリアムズ(バス・バリトン)/
ジェイソン・マックストーツ(テノール)/
ザカリー・ワイルダー(テノール)/
アマンダ・フォーサイズ(ソプラノ)…2/
ボストン古楽音楽祭室内アンサンブル&合唱団/
ポール・オデット(指揮)/
スティーブン・スタップズ(指揮)
 これまでにも権威ある賞を獲得しているボストン古楽音楽祭室内管弦楽団と指揮者のポール・オデット、並びにスティーブン・スタップズによるヘンデルの「エイシスとガラテア」です。
 この1718年版の「エイシスとガラテア」というのは、イギリスの貴族ジェイムズ・ブリッジズの元で働きだした頃、ブリッジズがロンドン郊外のキャノンズに建築していた館で上演するために書いたもので、ちょっとした劇に付けられた音楽でした。
 初演後はそのまま放置されていましたが、いつの間にか人気が出て、周囲がヘンデルの許可なく勝手に演奏するようになります。それに業をにやしたヘンデルが自ら改訂版を作成したのですが、そちらは規模も拡大され、英語、イタリア語が混在するというもの。そのため、1739年にもう一度改訂を行い、現在はほとんどがこちらの1739年版が演奏されています。
 このCDで演奏されている初稿版はは5人の歌い手と7台の楽器のみという小さな編成で演奏されるほのぼの感溢れるもので、ヘンデルの最初の意向が遺憾なく発揮されています。
 同時収録のカンタータも、あまり録音のない貴重なものです。
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777990
\2700→\2490
「ドイツ指揮者賞」マルクス・ポシュナー
 リヒャルト・シュトラウス:

  1-3.クラリネットとファゴットのための二重協奏曲(1947)/
  4-12.組曲「町人貴族」Op.60(1917)/
 《ボーナス・トラック》
  シュトラウス・コンダクツ・シュトラウス(1947年録音)/
   13.ベルンハルト・パウムガルトナーによる語り/
   14.明日の朝 Op.27-4/15.万霊節 Op.10-8/
   16.愛を抱いて Op.32-1/17.ばらのリボン Op.36-1
コッラド・ジュフレディ(クラリネット)/
アルベルト・ビアーノ(ファゴット)/
ローベルト・コヴァルスキ(ヴァイオリン・ソロ)…2/
ヨハン・セヴァスティアン・ペーチュ(チェロ・ソロ)…2/
スイス・イタリア語放送管弦楽団/
マルクス・ポシュナー(指揮)/
アネッテ・ブルン(ソプラノ…ボーナス)
 指揮者マルクス・ポシュナーは1971年ミュンヘン生まれ。
 コリン・デイヴィス、ロジャー・ノリントンなどの名指揮者のアシスタントを務めた後、インゴルシュタットの室内管弦楽団の首席指揮者に就任。2004年にはドイツ音楽協会、ドイツ・オーケストラ連盟から「ドイツ指揮者賞」を授与され、一躍脚光を浴びました。以降、着々とキャリアを重ね、2015/16シーズンより、スイス・イタリア語放送管弦楽団の首席指揮者に就任しました。
 彼はジャズ・ピアニストの顔も持ち、この分野でも創造性に満ちた演奏を繰り広げ、ジャンルを超えたファンを獲得していることでも知られる才人です。この演奏は、スイス・イタリア語放送管弦楽団への就任記念ですが、リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)作品の中でも比較的地味な曲を選択したところが、いかにも彼らしいと言えるのではないでしょうか。伸びやかに歌う独奏楽器を自由に操る彼の手腕にご注目ください。
 余白に収録されているのは、晩年のシュトラウス自身の指揮による4曲の管弦楽伴奏つきの歌曲です。まるで目の前にシュトラウスがいるかのようなリアルな録音をお楽しみください。
 


777960
(2CD)
\5400→\4990
リッカルド・ザンドナーイ:歌劇「フランチェスカ・ダ・リミニ」4幕
 ガブリエーレ・ダヌンツィオ原作
 ティート・リコルディ台本
クリスティーナ・ヴァシレーヴァ(ソプラノ)/
マルティン・ミューレ(テノール)/
ホアン・オロスコ(バリトン)/
アドリアーノ・グラツィアーニ(テノール)/
キム=リリアン・シュトレーベル(ソプラノ)/
ベネディクテ・タウラン(ソプラノ)/
サリー・ウィルソン(メゾ・ソプラノ)/
マリヤ・ジョコビッツ(メゾ・ソプラノ)/
フライブルク室内合唱団/
フライブルク劇場合唱団/
フライブルク音楽学校ヴォーカルアンサンブル/
フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団/
ファブリース・ボロン(指揮)
 13世紀ラヴェンナに実在した領主の娘、フランチェスカ・ダ・リミニは、ダンテの「神曲」地獄篇に登場することで知られています。
 領地の争いを回避するために、醜い男ジョヴァンニの元に嫁ぐことになった彼女ですが、彼女の父親の企みにより、偽装結婚の相手であるジョヴァンニの弟パオロに魅かれてしまいます。もちろんその不義を許すはずもないジョヴァンニによって2人は殺されてしまうというお話で、この物語には多くの芸術家たちが思い思いの肉付けをしています。
 音楽ではチャイコフスキーやラフマニノフがそれぞれ素晴らしい作品に仕立てていますが、このザンドーナイ(1883-1944)によるオペラは、元々の短い詩に、たくさんの脇役やエピソードを付け加えた説得力ある物語となっているのです。1914年に初演された時は大成功を収めています。
 今回の演奏では、日本にも来日経験のある名ソプラノ、クリスティーナ・ヴァシレーヴァがヒロインを熱唱しています。
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777672
(SACD-Hybrid)
\3100→\2890
マンゼ指揮!
 ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986):管弦楽作品集 第2集

 1.交響曲 第2番 Op.17/
 2.管弦楽のための変奏曲 Op.50/
 3.管弦楽のための組曲「ラロココ」Op.64
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)
 スウェーデンを代表する作曲家、エリク=ラーション(1908-1986)の作品集第2集です。
 今回もアンドリュー・マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団は、迫真の演奏でこの知られざる作曲家の本質に迫っていきます。
 第1番の交響曲は、ロマン派の雰囲気が漂う美しく牧歌的なものでしたが、この交響曲第2番は調性感はあるものの、タイトルからは明確な調性記号が外されるなど、彼が新しい様式を模索した様子が感じられます。とは言え、まだ12音などの前衛的な作風が使われているわけでもなく、極めて聴きやすく、またある種の民謡風な雰囲気も漂わせているのが微笑ましいところです。
 それに比べ、1962年に書かれた「管弦楽のための変奏曲」はまさに新古典主義の作風によるもので、なかなか厳しい音に彩られています。1973年作曲の組曲「ラロココ」はバロック風の様式によるちょっとユーモラスな作品で、若い頃の作品である「田園組曲」にも通じる趣きを有しています。



777671
(SACD-Hybrid)
\3100→\2890
マンゼ指揮!
 店主の愛するラーシュ=エリク・ラーション
  管弦楽作品集 第1集

  1.交響曲 第1番 ニ長調 Op.2/
  2.シェークスピアのための4つのヴィネット/
  3.組曲「冬物語」Op.18/
  4.管弦楽のための音楽 Op.40/
  5.小管弦楽のための牧歌/
  6.小管弦楽のための抒情幻想曲 Op.54
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)

 現代スウェーデンの代表的作曲家として知られるエリク=ラーション(1908-1986)。とは言え、彼の作品は決して前衛そのものではなく、時として十二音の様式を用いたものの、どちらかというと後期ロマン派色が強いものでした。特にここで聴ける初期の「交響曲第1番」はシベリウスを思わせる牧歌的で美しい音楽です。
 ニ長調という調性にもよるのか、大いなる自然を賛美しているかのような重厚かつ若々しい第1楽章から、その熱き心がひしひしと伝わってくるかのようです。
 彼は作品によって作風を使い分けていたようで、1966年に作曲された「抒情組曲」でも、描かれている風景は変わることなくひたすら悠然とした美しさを保っています。
 マンゼとヘルシンボリ交響楽団のチームワークの良さは、ブラームスで証明済。ここでも美しい弦の調べに重点を置いた見事なアンサンブルを聴くことができます。





ラーシュ=エリク・ラーションなら・・やはりこれ
北欧の抒情
スウェーデン管弦楽曲集 第1&2集

 これ以上「北欧の抒情」の名にふさわしいアルバムに出会ったことはありません。
 スウェーデン管弦楽曲集第2集。
 ロマンの洪水ともいうべき爽やかさに満ちあふれた、20世紀スウェーデン音楽の世界。弦楽オーケストラが生み出す、歌心と透明感溢れる響きの美しさは想像を絶するでしょう。
 フルメリーの田園組曲を初めとした華のある作品から、悲嘆に満ちたラーションのアダージョまで、まさに極限の抒情。

 まったくの個人的なことながら、仕事面でどん底に叩き落されてもう2度と立ち上がれないと挫折しかかっていたときに、この中のラーション「弦楽のための小セレナード」に出会って救われたことを思い出します。当時毎日のようにこの曲をかけて、潰えそうな自信と勇気と優しさを取り戻しました。
 あれから数年。今回久しぶりに聴いたのですが、やはり・・・泣けました・・・。


 ちなみに第1集は劇的なステンハンメルのカンタータ、透明で美しいラーションの作品の数々、陽気なP・ベルガーの作品、憂愁に閉ざされるアルヴェーンの小品など、実に多彩な音楽になっています。第2集ほど「抒情」を前面に出してはいませんが、バラエティは豊かです。


NAXOS
8.553115
¥1500
スウェーデン管弦楽曲集 第1集
 セダルマン:スウェーデン祝祭音楽
 ステンハンメル:カンタータ「歌」-間奏曲
 ラーション:田園組曲、「冬物語」-エピローグ
 ペッタション=ベリエル:「フレセンの花々」-4つの小品
 アルヴェーン:「ロスラーゲン」-ポルカ、夏の徹夜祭
         劇音楽「グスタフ=アドルフ2世」組曲-悲歌
 ヴィレーン:「弦楽のためのセレナード」-行進曲
オッコ・カム指揮
ヘルシンボリ交響楽団

NAXOS
8.553715
¥1500
スウェーデン管弦楽曲集 第2集
 ラーション:
  抒情的幻想曲 Op.54/
  弦楽のための小セレナード Op.12
  弦楽のためのアダージョ Op.48
 フルメリー:
  フルート、弦楽とハープのための田園組曲 Op.13B
 ブロムダール:「眠れぬ夜」より アダージョ
 アッテルベリ:
  ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽のための組曲 第3番 Op.19-1
 ラングストレム:弦楽のための悲歌的ディヴェルティメント
サラ・リンドロフ(fl)
サラ・トロベーク(vn)
ヨハンナ・ペーション(va)
ペッター・スンドクヴィスト指揮
スウェーデン室内管弦楽団



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777861
\2700→\2490
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):ヴァイオリン協奏曲集 他
 1.ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ短調 Op.42/
 2.ヴァイオリンと管弦楽のための幻想的小品集 Op.33/
 3.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.86
ライナス・ロート(ヴァイオリン)/
ハンブルク交響楽団/
ヨハネス・ズール(指揮)
 最近、復興が進むドイツの作曲家ゲルンスハイム(1839-1916)の作品は、cpoレーベルを筆頭に少しずつ録音も増えています。
 今回は名手ライナス・ロートをソリストに迎えての2曲のヴァイオリン協奏曲と幻想曲集の登場です。これらはずっと忘れ去られていた作品ですが、今回の新発見とも言えるリリースは嬉しい限りです。
 ゲルンスハイムはライプツィヒとパリで多くの音楽家たちと親交を結び、多くのものを吸収し、また影響を受けたことで知られています。
 このヴァイオリン協奏曲にも、メンデルスゾーンやシューマン、そしてブルッフ、ブラームス風の雰囲気が感じられ、メロディの美しさにはチャイコフスキーの面影もあります。音楽を美しいものとして味わいたい人には、ゲルンスハイムの作品はうってつけと言えるのではないでしょうか?


フリードリヒ・ゲルンスハイム旧譜/交響曲集


777758
\2700→\2490
フリードリヒ・ゲルンスハイム:交響曲集
 1.交響曲 第1番 ト短調 Op.32/
 2.交響曲 第3番 ハ短調「ミリアム」 Op.54
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
ヘルマン・ボイマー(指揮)
ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者ゲルンスハイム(1839-1916)。医師の父親を持ち7歳で音楽を学び始めます。
13歳の時にライプツィヒ音楽院の最年少の学生となり、やがて18歳からピアノをモシェレスに師事、1855年から1860年まではパリに留学、リスト、ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を持ったことで知られます。その後はザールブリュッケンの音楽監督をはじめ、様々なオーケストラを指揮、友人であったブラームスや同時代の作曲家の作品も演奏しています。そんなゲルンスハイムの作品、やはりブラームスの影響は強く、若干暗めで渋い第1番、ヘンデルの作品からインスピレーションを得て、女性預言者の名を副題に持つ第3番と、まさに「ドイツ・ロマン派の鑑」と言える風貌を有しています。ラインラント・プファルツ・フィルの演奏が現在入手困難な中、この新録の登場は嬉しい限りです。

 

777978
\2700
ジローラモ・アボス:マルタからのクリスマス
 1.ほむべきかな、主イスラエルの神/
 2.マニフィカート/3.2群の合唱のためのミサ曲
マリ・ド・ヴィユトレイ(ソプラノ)/
ツェー・ブラウン(メゾ・ソプラノ)/
ミリアム・アルボウズ(ソプラノ)/
ジョージ・プーリー(テノール)/
マウロ・ボルジョーニ(バリトン)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 18世紀のマルタ共和国で活躍した作曲家ジローラモ・アボス(1715-1760)は2015年に生誕300年を迎えます。これを記念して、2015年の1月に行われた「ヴァレッタバロック音楽祭」ではアボスのマニフィカートの演奏が行われ、その偉業を讃えたのです。
 彼は1マルタで生まれ、レオナルド・レオとフランチェスコ・デュランテに師事。756年にロンドンのイタリア劇場のディレクターとなり、1757年にイタリアに教師として戻ります。
 14作のオペラを作曲しまた1758年からは素晴らしい教会音楽をいくつか作曲しましたが、現在ではその名前はほとんど知られていません。
 しかし、彼の作品の美しさを見抜いた音楽学者リチャード・ディヴァルらがこれらを編集し、演奏可能にしたのです。この魅惑的な音楽をぜひお楽しみください。
  

777942
\2700
メンデルスゾーン:弦楽のためのシンフォニア集 第1集
 1.シンフォニア 第1番 ハ長調/2.シンフォニア 第2番 ニ長調/
 3.シンフォニア 第3番 ホ短調/4.シンフォニア 第4番 ハ短調/
 5.シンフォニア 第5番 変ロ長調/6.シンフォニア 第6番 変ホ長調
オルフェオ・バロック管弦楽団/
ミヒ・ガイック(指揮)
 “神童”メンデルスゾーン(1809-1847)が12歳から14歳にかけて作曲した12曲の「弦楽のためのシンフォニア」は、交響曲の習作とされる一連の作品です。
 習作と言っても、その出来栄えは素晴らしく、彼の家で毎週開催された“日曜音楽会”で演奏され拍手喝采を浴びたことは疑う余地もありません。
 今回この作品を演奏するのは、オルフェオ・バロック管弦楽団で、早熟の天才の作品を、まるで宝石のように磨き上げ、丁寧に仕上げています。
 

777951
(2CD)
\2700
フランツ・リスト:詩的で宗教的な調べ
 1.祈り/2.アヴェ・マリア/3.孤独の中の神の祝福/
 4.死者の追憶/5.主の祈り/6.眠りから覚めた子供への賛歌/
 7.葬送/8.パレストリーナによるミゼレーレ/
 9.無題(アンダンテ・ラクリモーソ)/10.愛の賛歌
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ…スタインウェイD)
 フランツ・リスト(1811-1886)が1853年に完成させた10曲からなるピアノ曲集「詩的で宗教的な調べ」は、彼の活動の中期から後期に渡る時期に書かれたため、一見宗教的な雰囲気を装いつつも、個人的な感情が折り込まれた、なかなか一筋縄ではいかない作品です。
 曲のテイストも長さもばらばらであるためか、奏者たちも、あまり全曲を通して演奏することはなく、第3番「孤独の中の神の祝福」と第7番「葬送」のみが比較的良く演奏されます。
 各々の曲には、若きリストが感銘したというラマルティーヌの詩が添えられており、また数曲は何度も改編が施されるなど、リストにとって大切な作品であったことは間違いありません。
 今回この曲集を手掛けたのは、ドイツの名手コルスティック。ベートーヴェンの名演で知られる彼ですが、ドビュッシーやケクランなどでも冴えた演奏を聴かせることで知られています。
 cpoレーベルには既に「巡礼の年」全曲を録音するなど、リストの演奏でも高く評価されています。彼の美しく艶やかな音色と考え抜かれた解釈は他の追随を許しません。
 

777994
\2100
イジドラ・ゼベリャン:室内楽作品集
 1.ポロムカ四重奏/
 2.ホルンと弦楽五重奏のための「木の棒のダンス」/
 3.ソプラノと弦楽四重奏のための「ラダのための新しい歌」/
 4.ピアノのためのサラバンド/
 5.ソプラノ、ピアノ、弦楽四重奏とパーカッションのための情景「ドナウ川沿いのヨール」/
 6.クラリネットと弦楽四重奏のための「夜の旅人の歌」/
 7.ソプラノ、ピアノ、弦楽五重奏とパーカッションのための幻想曲「Pep it up」
ブロドスキー四重奏団/
アネタ・イリック(ソプラノ)/
シュテファン・ドール(ホルン)/
ジョアン・エンリク・リュナ(クラリネット)/
イジドラ・ゼベリャン(ピアノ)/
ミロスワフ・カルトヴィク(パーカッション)/
ボーダン・ストシック(コントラバス)/
プレミール・ペトロヴィク(指揮)
 ベオグラード生まれの女性作曲家、イジドラ・ゼベリャン(1967-)をご存知でしょうか?
 2011年にリリースされた管弦楽作品集(777670)で、暴力的でもあり、神秘的でもある「はじけた音楽」を聴いて悶絶した人に朗報です。彼女の作品集の第2弾が登場です。
 今回は室内楽作品集ですが、ここでも独特の音楽をたっぷり楽しむことが可能です。演奏メンバーの中心を担うのは、ユニークな活動を行うことで知られるブロドスキー四重奏団で、彼らはゼベリャンのアンサンブル全作品を演奏しています。
 ゼベリャンも彼らのために何曲かの新作を書くなど、両者の関係は良好なのです。民俗音楽や自然崇拝など多彩なアイデアを盛り込んだこれらの作品は、本当に素晴らしく、また現代音楽が苦手な人にも、ぜひ聴いていただきたい逸品です。
 

777897
\2100
クリストファー・タイ:イン・ノミネ‐リコーダー・コンソート
 1.イン・ノミネ「リポート」/
 2.イン・ノミネ「すでに甦りて、ここにいまさず」/
 3.イン・ノミネ「クリエ」/4.Dum transisset Sabbatum III/
 5.イン・ノミネ「しっかりつかまれ」/6.イン・ノミネ「めったに見られない」/
 7.イン・ノニネ「潔白」/8.ラウデス・デオ/9.イン・ノミネ「ラウンド」/
 10.4声のイン・ノミネ/11.イン・ノミネ「レ・ラ・レ」/
 12.6声のイン・ノミネ/13.蘇りたまいしキリストは/
 14.イン・ノミネ「すっかり自由」/15.イン・ノミネ「信頼」/
 16.イン・ノミネ「そう言ってくれ」/17.イン・ノミネ「入ります」/
 18.Dum transisset Sabbatum II/19.イン・ノミネ「わが死」/
 20.イン・ノミネ「もう泣くのはおやめ、レイチェル」/
 21.イン・ノミネ「レイチェルの泣き声」/
 22.主は彼らを愛したもうた/23.柴の中で/
 24.イン・ノミネ「さらばわが愛しき人よ、永遠に」/
 25.イン・ノミネ「私を助けて」/26.イン・ノミネ「私を信じて」/
 27.5声のイン・ノミネ/28.おお、祝福されし光なる三位一体/
 29.ジョン・タヴァナー(1490-1545):イン・ノミネ
ブレーメン・ボレアス四重奏団/
ハン・トール(リコーダー)
 16世紀イングランドのオルガニスト、作曲家クリストファー・タイ(1505頃-1572頃)の作品集です。
 「イン・ノミネ」とは当時イングランドで創られた単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」の一部分を定旋律(多声音楽の基礎となる旋律)としたポリフォニックな器楽曲のことで、「神の名において」の部分から始まることが多いとされるものです。
 この形式を始めたのは、ジョン・タヴァナーであるとされ(このアルバムにも収録されている)、彼の作品が人気を博したことで他の作曲家たちが模倣し広まると同時に、作品の性格も変化していき、このタイの「イン・ノミネ」に至っては、たくさんのヴァリエーションが見て取れるほどに多彩なものとなっているのです。
 本来は一つの旋律であったものが、こんなにも豊かな世界を作り上げるとは・・・。ブレーメン・ボレアス(北風の神の意味)四重奏団の表現豊かな演奏が、自由自在にタイの音楽を再現しています。

DACAPO


6.220632
(SACD-Hybrid)
\2300
Sounds Like You-あなたみたい ベント・セアンセン:作品集
 1-5.インテルメッツォ(2003)
  <Det er ikke dit barn/Interlude/
   Elskede, elskede!/Interlude/
   Jeg er fodt med de kolde mure omkring mig>/
 6-13.あなたみたい(2007-2008)
  <Han sidder foran mig/
   Jeg gar efter hende den aften efter koncerten fordi/
   Hvad horer du?/Hvorfor griber du ikke ud efter mig?/
   Hvorfor lukker du ojnene, nar vi elsker?/
   Hold om mig. Vil du ikke nok?/
   Han gar foran mig./
   Hun gar tit og ind og horer musik.>
リレ・リクセンベルク(メゾ・ソプラノ)…1-5/
シーネ・アスムネン(メゾ・ソプラノ)…1-5/
マリー・ルイーズ・ウィッレ(ヴォーカル)…6-13/
マッズ・ウィッレ(ヴォーカル)…6-13/
デンマーク国立声楽アンサンブル…6-13/
デンマーク国立交響楽団/
トマス・ダウスゴー(指揮)
録音 2013年6月5-7日…1-5, 209年9月9-12日…6-13 デンマーク DRコンチェルトハウス
 作曲家ベント・セアンセン(1958-)と、劇作家ペテル・アスムッセンによるコラボレーション。「Sounds Like You-あなたみたい」はベルゲン音楽祭からの委嘱作品で、2人の俳優と声楽アンサンブルによる緊迫した物語は、刺激的な無調の部分や、民謡の断片、子供の歌などが入り混じり、夢幻的な雰囲気を構築しています。
 「インテルメッツォ」は2人の共同作であるオペラ「空の下で」がベースになったもので、2人のメゾ・ソプラノ歌手とオーケストラによる5つの小品からなる小さな物語です。
  

6.220628
(SACD-Hybrid)
\2300
VENUS ラース・グラウゴー:作品集
 1.ヴィーナス(2013)/2.Book of Throws(2013)/
 3.レイヤーズ・オブ・アース(2011-2013)/
 4.3つの場所(2011)
パッティ・キルロイ(ヴァイオリン)…1/
パトリック・スウォポダ(コントラバス)…1/
ジャン=ミシェル・ピルク(ピアノ)…2/
イアン・シェーファー(オーボエ)…3/
ラーシュ・グラウゴー(コンピューター)…3/
ニューヨーク大学交響楽団…1/
ニューヨーク大学現代音楽アンサンブル…2.4/
ニューヨーク大学パーカッション・アンサンブル…3/
イェンス・ゲオルク・バッハマン(指揮)…1.3/
ジョナサン・ハース(指揮)…2.4
録音 2013年1月…1, 2013年11-12月…2, 2012年5月…3, 2011年10月…4 ニューヨーク
 デンマークを代表する現代作曲家、ラース・グラウゴー(1957-)の4つの新作を収録したアルバムです。これらはニューヨーク大学のスタインハート(教育、文化、芸術に特化hした学部)のアンサンブルのために作曲されたもので、知覚と感情の複雑な関係を示唆した面白い作品が並んでいます。
 弦の音から電子音まで多彩な音を駆使し、出来上がった緻密で繊細なテクスチュアを完璧に捉えた見事な録音にも驚愕です。不可解で不定形な音の海に揉まれる快感をどうぞ。
  

8.226117
(2CD)
\4200
ラーシュ・メラー:ReWrite of Spring-春のリライト
<CD1.春のリライト(スタジオ・ヴァージョン)>
 1.第1部:エヴォケーション/2.間奏曲/
 3.第2部:春の広場/4.第3部:プロセッション/
<CD2.春のリライト(ライヴ・ヴァージョン)>
 1.第1部:エヴォケーション/2.間奏曲/
 3.第2部:春の広場/4.第3部:プロセッション
デイヴィッド・リーブマン(サクソフォン)/
マリリン・マズール(パーカッション)/
オーフス・ジャズ・オーケストラ/
ラーシュ・メラー(指揮)
録音 2013年9月26-27日 デンマーク オーフス,フィンランドスタジオ…CD1, 2013年9月25日 デンマーク コペンハーゲン、ジャズハウス ライヴ…CD2
 このタイトルはいわば「言葉遊び」であり、もともとの題材は誰もが知っているストラヴィンスキーの「春の祭典-The rite of spring 」です。
 メラー(1966-)はこの作品へのオマージュとして、リープマンのサックスを中心としたビッグジャズバンドを起用し、いかにも北欧のジャズらしい作品を作り上げました。
 ヨーロッパのクラシック音楽の伝統に根ざしながら、新しいものを模索するという試みです。スタジオ・ヴァージョンとライヴ・ヴァージョンのノリの違いを聴くのも興味深いものです。
  

8.226121
\2100
トーマス・キンゴの宗教的歌曲集
 1.ヨハン・ショップ(1590-1667):新しいパヴァーヌ集 第1巻 -
  第1曲 5声のイントラーダ/
 2.作者不詳:Rind nu op i JEsu Naun/
 3.リュリ(1632-1687):歌劇「焦り」-王のためのグラン・バレ-1e Entree/
 4.リュリ:歌劇「焦り」-王のためのグラン・バレ-2e Parte/
 5.作者不詳:Siael og Hierte, Sind og Sandser/
 6.ショップ:新しいパヴァーヌ集 第1巻 - 第19曲 5声のガリアルド/
 7.作者不詳:Vaag op og slae paa dine Strenge/
 8.ショップ:新しいパヴァーヌ集 第1巻 - 第4曲 5声のクーラント/
 9.アダム・クリーガー(1634-1666):Op, op med Himmel-Stemme/
 10.作者不詳:Kom Siael, og lad os graede/
 11.ブクステフーデ(1637-1707):
   アリアと3つの変奏 ニ短調 「ロフィリス」BuxWV248/
 12.作者不詳:Ach! Herre see, Min Hierte-vee/
 13.作者不詳:Tak, Jesu, Siaelens Hyrde good/
 14.ショップ:新しいパヴァーヌ集 第1巻 - 第46曲 5声のバレット/
 15.作者不詳:Far, Verden, far vel/
 16.作者不詳:Herre Gud mit Hiertis Glaede/
 17.作者不詳:Sorrig og Glaede de vandre til Haabe/
 18.作者不詳:Dend praegtig Sool/
 19.作者不詳:Dend klare Sool gaar ned /
 20.ブクステフーデ:クーラント・シンプルと8つの変奏曲 イ短調 BuxWV245/
 21.クリーガー:Det mulmer mod den morke Nat/
 22.クリーガー:Til hvile Soelen gaar/
 23.ショップ:新しいパヴァーヌ集 第1巻 - 第15曲 5声のパドゥアーナ
エルセ・トープ(ソプラノ)…2.5.10.12.13.17.19/
ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス)…7.9.15.16.18.21.22/
アラン・ラムスッセン(チェンバロ)…11.20/
ペーミウス・コンソート
録音 2014年6月2-6日 デンマーク コペンハーゲン ガリソン教会
 デンマークのバロック時代の神学者、詩人トーマス・キンゴ(1634-1703)が生きていた17世紀のデンマークはスウェーデンとの戦争(カール・グスタフ戦争)に明け暮れ、また疫病にも悩まされるという極めて不安な時代でした。
 そこで彼は国内での信仰を奨励するために讃歌集「Aandelige Siunge-Koor」を編纂しました。ここには作者不詳の作品から、ブクステフーデ、リュリをはじめとした当時最高の作曲家の讃歌が収録され、人々はこれを歌い、また演奏しながら、神への祈りを捧げたのです。
 彼の讃歌集は現代でも変わることなく愛奏されて、人々の心を癒しています。
 

DYNAMIC



CDS-7672
\2100→\1890
パガニーニの再発見 ニコロ・パガニーニのヴァイオリンで弾く作品集
 1.ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」の主題による
  序奏と変奏曲 Op.24, MS 23
  (再発見されたオリジナルの序奏による世界初録音)/
 2-4.3つのリトルネッロ MS 113
  (世界初録音)/
 5-10.独奏ヴァイオリンのための6つの前奏曲(世界初録音)/
 11.ロンド イ長調 MS 63 (世界初録音)/
 12.独奏ヴァイオリンのためのカプリッチョ MS 54 (世界初録音)/
 13-15.大協奏曲 ホ短調 MS 75 (ヴァイオリンとギター編)
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)/
ダニエレ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)…2/
ルカ・シモンチーニ(チェロ)…2.11/
ルカ・バッレリーニ(ピアノ)…1/
ファブリツィーオ・ジュディーチェ(ギター)…13-15
録音 2015年3月30-31日.4月2日 イタリア ジェノヴァ,パラッツォ・トゥルシ美術館 ヴァイオリンのホール

 パガニーニ(1782-1840)の「モーゼによる変奏曲」は、タイトル通りロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」に触発され、1819年頃に作曲されましたが、出版は1855年になってから。どうもその時に最初に構想された「序奏」はなくなってしまい、通常聴かれるようなハ短調の憂鬱なメロディから始まるようになったようです。
 しかしパガニーニは、その前に華麗な「奇想曲」風の序奏を用意していたことが、最近になってパルマのパラティーナ図書館で発見された手稿を研究することで判明したのです。
 その中には、このCDに含まれているいくつかの作品の譜面もあり、これらはパガニーニの新発見の作品として、カタログに追加されることでしょう。
 またファンフォーニはこれらの作品を、パガニーニ自身が所有していた1742年製のグァルネリ「デル・ジェス」で演奏することで、作品本来の姿を追求しています。
 

CDS-7738
\2100
2台のヴァイオリンのための作品集
 1-3.ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
  2台のヴァイオリンのためのソナタ/
 4-7.セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
  2台のヴァイオリンのためのソナタOp.56/
 8-13.アンドレア・マンツォーリ(1977-):
  トニオ・カヴィッラのための小組曲
   ※8-13…世界初録音
ピマデュオ
<メンバー:
 マッテオ・ピッパ(ヴァイオリン)/
 マッダレーナ・ピッパ(ヴァイオリン)>
録音 2014年9月1.2.3日 イタリア キエティ,サラ・アスコルト・エリディア・ディ・ドモティカ・サス
 ヴァイオリンのデュオというのは、特別な響きを醸し出します。時には対照的に、時には完璧に同調し、豊かな音色が紡ぎ出されるのです。
 このアルバムには3つの「ヴァイオリン・デュオ」の作品が収録されています。まるで協奏曲のように壮大なイザイの作品は、あまりの演奏の困難さを鑑みた出版社が、最初はヴィオラ・パートを付け加えたというエピソードを持つもの。
 プロコフィエフのソナタは、彼が亡命生活に見切りをつけ、故国に帰る途中に作曲された作品で、どことなく郷愁を感じさせる名作です。
 世界初演作であるマンツォーリの「組曲」は古典的な様式に則った「刺激的」な音楽。2台のヴァイオリンが競い合うように不可思議な音を紡いでいきます。
 

CDS-7711
(3CD)
\3300
ロッシーニ:歌劇「オテロ、またはヴェネツィアのムーア人」
 3幕の音楽ドラマ
オテロ…グレゴリー・クンデ(テノール)/
デズデモーナ…カルメン・ロメウ(ソプラノ)/
ロドリーゴ…マキシム・ミロノフ(テノール)/
ヤーゴ…ローベルト・マックパーソン(テノール)/
エルミーロ・バルベリーゴ…
 ヨーゼフ・ヴァーグナー(バス・バリトン)/
エミーリア…ラファエラ・ルピナッチ(メゾ・ソプラノ)/
ヴェネツィア総督…マールテン・ヘイルマン(バス)/
ゴンドラ乗り…シュテファン・アドリエンス(テノール)/
フランダース・オペラ交響楽団&合唱団/
アルベルト・ゼッダ(指揮)
録音 2014年2月 ベルギー、ゲント フランデレン歌劇場
 シェイクスピアのお馴染みの戯曲を元に、ロッシーニ(1792-1868)が1816年に作曲した歌劇「オテロ」。彼の作品の中でもとりわけ重厚な雰囲気を持つこの悲劇ですが、台本の不備があった上に、その71年後にヴェルディの名作「オテロ」が発表されたことで、こちらの作品はすっかり影が薄くなってしまったのです。
 しかし、最近の「ロッシーニ・ルネサンス」に伴い、この「オテロ」も少しずつ上演される機会が増えてきました。この作品、1846年の初演以降、作曲家自身による改訂版…ハッピーエンドになる…も作られていますが、やはりロッシーニの最初の構想通り、デスデモーナは高貴な死を遂げるほうが、物語としても優れているのではないでしょうか。
 この演奏は、ロッシーニ財団による比較校訂版によるもので、悲劇的なシェイクスピアの幕切れを備えています。現代最高のテノール、クンデが歌うオテロ、スペインの若手ロメウによるデスデモーナをアルベルト・ゼッダによる生き生きとした指揮が支えています。
 

ES−DUR



ES-2062
\2700→\2490
DEL SIGNOR HASSE‐ハッセ殿 フルートのための作品集
 1-3.ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
  フルートと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ロ短調 Op.3-10/
 4-7.ロベルト・ヴァレンティーニ(1671頃-1747):
  8つの二重奏曲 第7番 ト長調 Op.5-7/
 8-11.ハッセ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 Op.1-10/
 12-15.ヴァレンティーニ:8つの二重奏曲 第8番 ニ長調 Op.5-8/
 16-19.ハッセ:フルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調 Op.1-11/
 20-22.ハッセ:フルートと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ト長調 Op.3-7
インム=ジャンヌ・クレット(フルート)/
ネーレ・ラメルドルフ(フルート)/
ハンブルク・エルビポリス・バロック管弦楽団
録音 2015年3月.4月 ゲーストハッハト 聖ペトリ教会
 ハッセは18世紀半ばのヨーロッパで最も高い評価を得た作曲家の一人です。9歳のモーツァルトも「ヘンデルやハッセのような不滅の存在になりたい」と目標を掲げていたというほどの存在で、ハイドンもまた然り。全ての音楽家たちから賞賛される存在であったことは間違いありません。
 彼の音楽には後期バロックから初期古典派にかけての様式の進展があり、とりわけオペラ作曲家としても傑出した作品を書く事で知られていました。
 このアルバムには「彼の」フルート作品が収録されていますが、実は当時出版されたハッセの作品のいくつかは、他の作曲家の作品が混じっています(この時代はあまり有名でない作曲家の作品は、有名な作曲家の名前で出版する方が有利だったのです)。
 ここにも、現在ではほとんど知られていないヴァレンティーニ(ヴァレンタイン)の作品が2つ収録されています。この違い、果たしておわかりになるでしょうか。インム=ジャンヌ・クレットの演奏で。
 

ES-2064
\2700
エサイの根より-クリスマスの合唱作品
 1.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
  もろびと声あげ/
 2.フーゴ・ディストラー(1908-1942):エサイの根より/
 3.ハインリヒ・カミンスキ(1886-1946):マリアは茨の道を歩む/
 4.カミンスキ:我らに御子のゆりかごを揺らさせ給え/
 5.カミンスキ:愛するヨセフ、わたしのヨセフ/
 6.ディストラー:私は3本の枯れ枝を折り取り/
 7.ディストラー:歌え元気に機嫌よく/
 8.プレトリウス:いざ来ませ、異邦人の救い主よ/
 9.プレトリウス:目覚めよと呼ぶ声が聞こえ/
 10-12.ペーター・コルネリウス(1824-1874):
  3つのクリスマスの歌 OP.8(C.ゴットヴァルト編)
  <第2番:羊飼い/第3番:王/第4番:シメオン>/
 13.プレトリウス:エサイの根より/
 14.ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  おお 救い主よ、天を引き開け/
 15.アルバン・ベルク(1885-1935):エサイの根より/
 16.プレトリウス:輝く暁の星、いと美しきかな
北ドイツ放送合唱団/
フィリップ・アーマン(指揮)
録音 2015年1月 ハンブルク 聖ニコライ教会
 ヨーロッパにおける伝統のクリスマス音楽は、本当に膨大なレパートリーを有しています。
 キリスト教の祭りであり、自然宗教的な伝統的慣習として受け継がれてきたこの行事のための音楽は、教会音楽と民謡の要素、どちらをも併せ持ち、そこに境界線を引くことは難しいものです。
 ここでは伝統的な曲「エサイの根より」を中心に、心温まる静かな合唱曲が選ばれています。シンプルな曲から、人気の編曲者ゴットヴァルトのアレンジによるコルネリウスの曲、ブラームスやベルクの曲まで豊かな響きを堪能できます。
 1946年に創設された北ドイツ合唱団の清冽なハーモニーは、静かな感動を齎すことでしょう。
 
CHA-3043
\2100
PICTURES
 1.Jeg gik mig ud en sommerdag/2.Two Flowers/
 3.Chrass/4.Hymn/5.Phantom/
 6.Tu mano seserele/7.Sutartine/8.Choral/
 9.Cello Theme (Prelude) /10.Flying/
 11.Rue de Payenne/12.Per giria girele/
 13.Reminiscence/14.Lights/15.Postludium
エギデュース・ブオージス(作曲、ピアノ、チェレスタ)/
セシリア・ノービー(作曲、ヴォーカル)/
ラーシュ・ダニエルソン(作曲、チェロ、エレクトリック・ベース)/
ヴィタウタス・ソンデツキス(作曲、チェロ)/
アルヴェ・ヘンリクセン(トランペット、ヴォーカル) 他
録音 2014年 スウェーデン メンリッケ,ティア・ディア・スタジオ
 北欧の名プレーヤーたちによるジャズ・アルバム。それぞれの造り手の個性を生かしながらも、クラシカルな色調をまとい、夜のしじまに静かに滑り込んでくるかのようです。
 超絶技巧チェリスト、ソンデツキスのテクニックが光るトラック10からは、ボーダーレスな世界が垣間見えます。
 

GRAND PIANO


GP656
\2100
ヨハン・バプティスト・クラーマー:ピアノ作品集
 1-8.アングロ=カレドニアンの旋律と変奏曲/
 9-11.ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.25-2/
 12-14.ピアノ・ソナタ ト長調「ラ・ジーグ」Op.39-3/
 15-18.ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.27-1
マッテオ・ナポリ(ピアノ)
 録音 2013年2月13-14日 ニュージーランド オークランド大学,音楽学校
 ヴァイオリニストの父親の下、マンハイムで生まれ、3歳の時にロンドンに移住。その頃ちょうどロンドンにやってきたクレメンティにピアノの指導を受けたというヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858)のピアノ作品集です。
 師と同じくピアノ製造者と音楽出版者としても成功し、彼の制作したピアノは現在でも一部の愛好家の間で人気を誇っています。
 彼の書いた「実際的ピアノ技法大集」は、後にハンス・フォン・ビューローが改訂し、これも現在「クラーマー=ビューロー練習曲」として実際に用いられています。ベートーヴェンの友人でもあり、当時の最高のピアニストとして名を馳せていた彼の作品は、適度な遊び心と活発さ、ベートーヴェンにも似た堅固さなど、当時の良いものを全て含んでおり、聞きごたえもたっぷりです。
 指の鍛錬としても、観賞用としても、もっと演奏される機会が増えてもよいのではないでしょうか。
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GP661
\2100→\1890
ゾッとするような技巧を身につけたといわれている
 アドルフ・フォン・ヘンゼルト:ピアノ作品集

 1.子守歌 Op.45/2.小さなロマンス/
 3.10の小品 Op.13-2 練習曲「ラ・ゴンドラ」/
 4.2つの夜想曲 Op.6-1「幸福の痛み」/
 5.12の性格的練習曲 Op.2-6 嬰へ短調「もしも私が鳥だったら」/
 6.12の性格的練習曲 Op.2-3 ロ短調「私の願いを聞いてください」/
 7.12の性格的練習曲 Op.2-4 変ロ長調「愛の残り」/
 8.メランコリックなワルツ Op.36/
 9-10.2つの小さなワルツ Op.28/
 11.ヨハン・シュトラウス1世:ワルツ(A.ヘンゼルトによるピアノ編)/
 12.ダルゴムイシスキー:6つのロシアのロマンス-第6番 ニ短調(A.ヘンゼルト編)/
 13.12のサロン風練習曲 Op.5-3 イ短調「魔女の踊り」/
 14.12のサロン風練習曲 Op.5-9 イ長調/
 15.12の性格的練習曲 Op.2-2 変ニ長調
  「私のことを少しでも想ってください、私はいつも貴方のことを想っています!」/
 16.12のサロン風練習曲 Op.5-6 変イ長調「嵐の後の感謝の歌」/
 17.回想と友情 Op.4-1「狂詩曲」/
 18.ウェーバー:舞踏への勧誘 Op.65(A.ヘンゼルトによるピアノ編)
セルジオ・ガッロ(ピアノ)
 録音 2014年8月5-8日 スウェーデン イエテボリ,ニレント・スタジオ

 バイエルンのシュヴァバッハ町の中央広場に置かれたヘンゼルト(1814-1889)の銅像は、現在でも変わることなく威厳を放っています。1814年に生まれた彼はフンメルに師事し、演奏会ピアニストとして大成功を収めます。
 しかし、彼の同世代にはショパン、シューマン、タールベルク、そしてリストなど優れたピアニスト&作曲家がいたためか、ヘンゼルトは一時期「舞台恐怖症」に陥り、しばらく静養しなくてはなりませんでした。
 しかしその演奏技術は確固たるもので、リストには「ピロードの掌」と賞賛され、またラフマニノフも彼を高く評価していたと言われています。ピアノ協奏曲も1曲だけ残してはいるものの、基本的に彼の作品はピアノのための小品に集中しており「もしも私が鳥だったら」を筆頭に、どれも甘美な雰囲気を持っています。
 しかし彼は、なぜか30代で作曲活動をやめてしまったというのですから、なんとも残念です。


**********************************

 アドルフ・フォン・ヘンゼルト (1814-1889)はショパンやリストと同時代のドイツの伝説的ピアニスト。ラフマニノフとスクリャービンは孫弟子にあたる。飽くなき練習の結果、ゾッとするような技巧を身につけたといわれている。後年ロシアへ渡り、皇室ピアニストとなり、ロシア・ピアニズムの礎を築いた。
 ヘンゼルトのピアノ曲は美しくて魅力的ながら、あまりにも技術的難度が高いゆえ、アムランの協奏曲を除くと、ほとんど録音がなかった。


きわめて貴重な
2014ヘンゼルト生誕200周年記念アルバム
 「アドルフ・ヘンゼルト:室内楽/ピアノ作品集」

海外残り在庫限り・・・おそらくあと数枚

QUERSTAND
VKJK 140
\2600
海外在庫限り
完売の際はご容赦を

2014ヘンゼルト生誕200周年記念アルバム
 「アドルフ・ヘンゼルト(1814-89):室内楽作品集」

  ピアノとチェロのための二重奏曲 ロ短調 Op.14/
  夜想曲 変イ長調 Op.32/
  即興曲第1番 ハ短調 Op.7/即興曲第2番 ヘ短調 Op.17/
  即興曲第3番 変ロ短調 Op.34/即興曲第4番 ロ短調 Op.37/
  ロマンツェ ロ短調 Op.18-2/ロンド・セリオーソ ニ短調/
  ワルシャワの思い出 変イ長調 Op.4-2/ポルカ ニ短調 Op.13-9/
  憂鬱なワルツ ニ短調 Op.36/トッカティーナ ハ短調 Op.25/
  ロマンツェ 変ロ短調 Op.10/練習曲 嬰ヘ長調 Op.2-6/
  オーロラ 嬰ハ短調 Op.30/小ロマンス 変ロ短調/
  朝のセレナード 変ニ長調 Op.39/子守歌 変ト長調
シュテファン・ブルクハルト(ピアノ)
ノルベルト・ヒルガー(チェロ Op.14 のみ)
 録音:2013 年9 月、DDD、73'08

 アドルフ・ヘンゼルト(1814-89)の生誕200 周年記念のCD。基本的にピアノ作品を中心に収録し、冒頭に比較的規模の大きなピアノとチェロの二重唱を加えている。
 ヘンゼルトはバイエルンのシュヴァバッハの生まれ。ウィーンで学んだ後、ロシアのサンクトペテルブルグに移り、ここを拠点に活躍した。基本はドイツ・ロマン派だが、リスト的な華やかさも兼ね備えており、独特な魅力がある。このCD には世界初録音も含まれ、ヘンゼルトの素晴らしさを堪能できる。
 シュテファン・ブルクハルトは地元ライプツィヒ出身のピアニスト。ノルベルト・ヒルガーもライプツィヒ生まれで、QUERSTAND に多く録音している。

こちらはまだ手に入りそうだが、貴重なことに代わりはない
アムランによるヘンゼルトのピアノ協奏曲
The Romantic Piano Concerto  7 - Alkan and Henselt
Hyperion
CDA 66717
\2400
アドルフ・フォン・ヘンゼルト(1814−1889):
 ピアノ協奏曲ヘ短調Op.16、
 演奏会用変奏曲Op.11
  (マイアベーア作曲『悪魔のロベール』の
   「わたしがノルマンディを離れるとき」に基づく)
シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813−1888):
  室内協奏曲嬰ハ短調Op.10 no.2、
  室内協奏曲Op.10 no.1
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)、
マーティン・ブラビンズ(指揮)、
BBCスコティッシュ交響楽団
録音:1993年12月2日−3日

 アムランの怪腕によってよみがえる、19世紀の知られざる超絶技巧協奏曲!
 ヘンゼルトとアルカンは同時代の輝かしい名声に恵まれたショパンやリストに圧倒され影を薄くしながらも、ピアノに対する明確な定義づけが出来るスタイルを備え、特有のアプローチを示した作曲家である。内気な個性やライフスタイルも風変わりで、自らが公衆の前で演奏をしなかったため、ほとんどのコンサート・ピアニスト達からも敬遠され、彼らの作品は日の目にあたることは少なかった。
 ともに卓越した技巧派でピアノの可能性を追求したこの協奏曲は、挑戦的な技巧と音楽性、そして莫大なスタミナとエネルギーを要求される。知られざる彼らの音楽を現代の世に問うのは、まさにアムランをおいてほかないだろう。
 世界最強のピアニスト、マルク=アンドレ・アムランが、眠り続ける19世紀の怪物の魂を呼び覚ます!

 

GP668
\2100
フランツ・アントン・ホフマイスター:ピアノ・ソナタ集 第3集
 1-3.ピアノ・ソナタ ニ長調(ポーリッツ・コレクション 1797)/
 4-6.ピアノ・ソナタ ハ長調(1780-1890)/
 7-9.ピアノ・ソナタ 変ロ長調(ポーリッツ・コレクション 1797)
ビリアーナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)
 録音 2014年2月12-14日 オーストリア ケフェルマルクト,ヴァインベルク城
 南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、作曲家、音楽出版者として大成したフランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)のピアノ・ソナタ集第3集です。
 モーツァルト、ベートーヴェンの友人であり、同時代の作品を次々と出版した功績には多大なものがあります。なお、彼の立ち上げた出版社は、1814年にカール・フリードリヒ・ペータースに買収され、現在でも「ペータース社」として存続しています。彼の作品のほとんどは、友人であったフルート奏者フランツ・トゥルナーのために書かれたフルート作品ですが、勤勉だった彼はピアノ曲も多く残しており、古典派の様式を踏襲した上で、自由な発想を付け加えたこれらのピアノ曲も最近ようやく注目され始めたようです。
 ピアニストのツィンリコヴァはソフィアで生まれ、地元の音楽大学で学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウムに移り、数多くの名手の薫陶を受けています。室内楽プレイヤーとしても名高く、また古典から現代まで幅広いレパートリーを有していることでも知られています。
  


GP682
\2100→\1890
20世紀初頭、ブラジルの大家
 エンリケ・オズワルド:ピアノ作品集
 1-6.アルバムのページ Op.3
  <第1番:前奏曲/第2番:夢を見て/第3番:即興曲/
   第4番:ハンモックで/第5番:ロマンス/第6番:スケルツォ>/
 7.即興曲 Op.19/8-11.アルバム Op.32
  <第1番:ロマンス/第2番:ワルツ/第3番:セレナード/第4番:メヌエット>/
 12-14.アルバム Op.33
  <第1番:海辺で/第2番:田園風景/第3番:道化師>/
 15-17.アルバム Op.36
  <第1番:眠りそうな赤ちゃん/第2番:死にそうなピエロ/第3番:こうもり>/
 18.ワルツ・レント Op.posth/19.小舟で/
 20.3つの練習曲 第1番 変ニ長調/
 21.3つの練習曲 第2番 ハ短調/
 22.3つの練習曲 第3番 ホ長調/
 23.左手のための練習曲/24.練習曲(遺作)
セルジオ・モンテイロ(ピアノ)
 録音 2014年6月2-4日 USA オクラホマ州立大学,ワンダ・バス音楽大学 リサイタル小ホール

 リオデジャネイロで生まれ、その翌年にサンパウロに移住したエンリケ・オズワルド(1852-1931)。彼はまず母親からピアノの手ほどきを受け、その後1860年からフランス人ピアニスト、ガブリエル・ジロードンからピアノのレッスンを受けます。
 6歳、もしくは7歳でデビュー・リサイタルを開催し、その才能を存分に開花させるために16歳の時に母親の元を離れ、一人でヨーロッパに留学します。ミュンヘンに行く予定でしたが、最初に訪れたフィレンツェが気に入ったため、ここで音楽を学ぶことに決めた彼は、ハンス・フォン・ビューローの弟子であったジュゼッペ・ブオナミーチからピアノを学び、彼を通じてリストやブラームスと出会うのです。
 そして作曲家としての地位も確立した彼は1903年にブラジルに戻り、生涯この地で活躍したのです。彼の作品は、フランスのエスプリとブラジルの民俗音楽が混在するという興味深いもので、セルジオ・モンテイロが説得力溢れる演奏で、この精緻な世界を表現しています。
  


GP683
\2100→\1890
残っているのは「ジョスラン」の「子守歌」のみ
 バンジャマン・ゴダール:ピアノ作品集 第1集

 1-3.ピアノ・ソナタ 第2番 Op.94/4-7.幻想的ソナタ Op.63/
 8.海辺の散歩 Op.86/9.海の上で Op.44/
 10.朝 Op.83/11.おとぎ話 Op.62
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
 録音 2014年1月31日,4月26日 ベルギー ティアンジュ,リサイタル・スタジオ B

 19世紀フランスで活躍したバンジャマン・ゴダール(1849-1895)。数多くの作品を残した彼は、実はオペラ作曲家として大成することを夢見ていたのですが、結局残っているのはオペラ「ジョスラン」の中の「子守歌」のみ。その他の作品は彼の死後、すぐに忘れられてしまいました。
 最近になって、ようやくヴァイオリン協奏曲の美しさが知られるようになったという、まだまだ開拓の余地のある作曲家なのです。そんな彼のピアノ曲こそ、実は本領が発揮されているものと言えるでしょう。
 「ゴダール=サロン風の易しい音楽を書いた作曲家」として認識していた人は、ここに収録された2曲のピアノ・ソナタを聴くと驚いてしまうはず。ここには技術的にも音楽的にも一切の妥協のない厳しい精神が漲っています。
 様々な表情を持つゴダールのピアノ曲、このシリーズの進行が楽しみです。
 


GP685
\2100→\1890
ショパンよりも前にポーランドで「夜想曲」を書いた人がいました
 マリア・シマノフスカ:ピアノのための舞曲全集

 1-18. 18の舞曲
  <第1番:ポロネーズ ハ長調/第2番:ポロネーズ ホ短調/
   第3番:ポロネーズ イ長調/第4番:ポロネーズ ヘ短調/
   第5番:ワルツ 変ホ長調/第6番:ワルツ イ長調/
   第7番:ワルツ 変ロ長調/第8番:ワルツ ヘ長調/
   第9番:アングレーズ 変ホ長調/
   第10番:アングレーズ 変ロ長調/
   第11番:アングレーズ 変イ長調/
   第12番:アングレーズ 変ホ長調/
   第13番:コントルダンス 変ロ長調/
   第14番:コントルダンス 変イ長調/
   第15番:カドリーユ 変ホ長調/
   第16番:カドリーユ ヘ長調/第17番:マズルカ ヘ長調/
   第18番:コティヨン 変イ長調>/
 19-42.24のマズルカ/
 43-48. 6つのメヌエット
  <第1番:イ短調/第2番:ト短調/第3番:変ホ長調/
   第4番:ト短調/第5番:ホ長調/第6番:ニ短調>/
 49.ジョゼフ・ポニャトフスキ大公お気に入りの民謡によるポロネーズ/
 50.ポーランド舞曲/
 51.コティヨン、または比喩的なワルツ
アレクサンダー・コストリツァ(ピアノ)/
ナツミ・シバガキ(第2ピアノ)…7
 録音 2014年6月7-8日 USA オハイオ,クリーヴランド・ファースト・ユニテリアン・チャーチ
 「夜想曲」は、ジョン・フィールドが確立した形式をショパンが発展させたと言われていますが、実はショパンよりも前にポーランドで「夜想曲」を書いた人がいました。
 それは1789年に生まれた女性作曲家マリア・シマノフスカ(1789-1831)で、彼女は19世紀初頭のヨーロッパにおいて、最も有名なピアニストの一人でもあったのです。
 彼女の作品も当時としては革新的なものであり、「ブリヤン様式= style brillant」と呼ばれる技巧的な作風は、ロマン派の自由な発想を予告するものにもなっています。
 ここに収録された作品は、どれも短く簡潔ですが、1曲ごとに広がる夢幻的な発想には感嘆するばかりです。
   .


GP728
(6CD)
\8000→\7190

ドイツ音楽、陰の立役者
 ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集
6枚組!
<CD1…GP602>
 1-12.春の便り Op.55/13-15.3つのピアノ小品 Op.74/
 16.幻想曲 ロ長調 WoO15A/
<CD2…GP612>
 1-3.幻想的ソナタ Op.168/
 4-26.創作主題による変奏曲 Op.179/
 27-30.4つの小品 Op.196/
<CD3…GP634>
 1-9.抒情的なアルバム Op.17/
 10-14.5つのエクローグ Op.105/15.即興的ワルツ Op.94/
 16.幻想的ポロネーズ Op.106/
<CD4…GP653>
 1-13.チチェレネッラ Op.165/
 14-25.練習曲形式による12のロマンス Op.8/
 26-27.2つの小品 Op.166/28.アレグロ・アジタート Op.151/
<CD5…GP654>
 1-4.大ソナタ Op.14/9-16.葉と花 Op.135a/
<CD6…GP655>
 1-6.ヴェネツィアの思い出 Op.187/7.舟歌 Op.143/
 8-13.6つの詩曲 Op.15/14.幻想曲 Op.142/
 15-16.2つの小品 Op.169
チャ・グエン(ピアノ)
録音 CD1…2011年1月28-29日, CD2…2011年6月25-26日, CD3…2011年11月29-30日, CD4…2013年5月12-13日, CD5…2013年9月2-3日, CD6…2013年11月8-9日 UK モンマス ウィアストン・コンサート・ホール

 ヴァイオリンの小品「カヴァティーナ」で知られるドイツの作曲家、ヨアヒム・ラフ(1822-1882)。この曲があまりにも甘く美しかったおかげで、ラフ=サロン音楽の作曲家というイメージが強いのが残念でなりません。
 ラフは、チューリヒ湖畔の小さな町ラッヘンで生まれ、地元の学校で教師をしていましたが、23歳の時にフランツ・リストのコンサートを聴いたことで人生は一変。リストの音楽に心酔したラフは、そのまま演奏旅行に追従し、ついにはリストの助手としてドイツで職を得ることになりました。
 交響曲、協奏曲、室内楽など数多くの作品を書き、また後進の指導にも力を入れるなど(あのマクダウェルも彼が指導した)、ドイツの音楽界に高く貢献した人ですが、その作品はほとんど顧みられることなく、近年ようやく少しずつ演奏機会が増えてきたのです。
 これらのピアノ曲もほとんどが世界初録音ですが、どの曲も驚くほど精緻に書かれており、また、時には先鋭的な響きも交じるなど、なかなか聞きごたえのあるものばかりです。
 「ラフの作品をこよなく愛している」と語る、イギリスとベトナムの血をひく女性ピアニスト、チャ・グエンは、これらの知られざる作品に細心の注意を敬意を払い、大切に演奏しています。

MARCO POLO


8.225367
\2100
ゴドフスキーピアノ作品集 第13集
 1.瞑想曲(左手のための)/2.即興曲(左手のための)/
 3.カプリッチョ(左手のための)/4.間奏曲(左手のための)/
 5.悲歌 ロ短調(左手のための)/
 6.死の練習曲(左手のための)/
 7.ビゼー:アルルの女 組曲第1番 -
   第3曲 アダージェット(ゴドフスキー編)/
 8.ゴダール:ロマンティック協奏曲 Op.35 -
   第3楽章 カンツォネッタ(ゴドフスキー編)/
 9.ウェーバー:モメント・カプリッチョーソ Op.12(ゴドフスキー編)/
 10.ショパン:ロンド 変ホ長調 Op.16(ゴドフスキー編)/
 11.サン=サーンス:動物の謝肉祭 -
   白鳥(ゴドフスキー編)/
 12.アルベニス:イベリア 第2集 -
   第3曲 トリアーナ(ゴドフスキー編)/
 13.アルベニス:スペイン Op. 165 -
   タンゴ(ゴドフスキー編)/
 14.ビショップ:埴生の宿(ゴドフスキー編)/
 15.スミス: 星条旗/
 16.J.シュトラウス:最後のワルツ(ゴドフスキー編)/
 17.ヨハン・シュトラウスの主題による3つの交響的変容 - 第2番 こうもり
コンスタンティン・シチェルバコフ(ピアノ)
録音 2014年11月12-13日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール
 ポーランドで生まれ、アメリカで活躍した天才ピアニスト、レオポルド・ゴドフスキー。彼の「難攻不落」のテクニックを要する作品群は、今日も世界中のチャレンジャーに愛されています。
 この第13集には、一連の「左手のための」作品と、他の作曲家の作品を元にした「パラフレーズ」=「元々の作品を置き換えること、編曲の意味もある」が収録されています。
 彼のオリジナル作品もそれは見事ですが、やはり聴きものは「パラフレーズ」でしょう。ある楽曲を他の楽器に移し変える「トランスクリプション」よりも自由度の高い「パラフレーズ」の形式は、ほとんどの場合、原曲を自由に解釈し、新たな命が吹き込まれることが常であり、もちろんゴドフスキーもオリジナル作品に実にユニークな編曲を施しています。
 サン=サーンスの「白鳥」は比較的耳にする機会が多い曲ですが、他の作品も聴いてみてください。特に最後の「こうもり」は彼の代表作の一つです。
 名手シチェルバコフのテクニックはここでも冴えまくっています。
 

MYRIOS CLASSICS



MYR-17
(SACD-Hybrid)
\2700→\2490
ハーゲン弦楽四重奏団
 モーツァルト:弦楽四重奏曲 「春」「狩」

  1-4.弦楽四重奏曲 第14番 ト長調「春」K387/
  5-8.弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調「狩」K458
ハーゲン弦楽四重奏団
<メンバー:
 ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)/
 ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)/
 ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)/
 クレメンス・ハーゲン(チェロ)>
録音 2014年12月
 ハーゲン弦楽四重奏のメンバーの中核をなすハーゲン兄弟は、もともとモーツァルト(1756-1791)の故郷ザルツブルクの出身で、モーツァルテウム音楽院で学び弦楽四重奏団を結成したという経歴を持っています。
 とは言え、その演奏は「従来のモーツァルト」とはかなり距離を置いたものであり、極めて斬新かつ衝撃的な仕掛けが至るところに施されています。それはまず第14番の「春」の冒頭部分を聴いただけでもお分かりになることでしょう。これは、最近多くなったピリオド楽器による解釈(ノン・ヴィヴラート、テンポは速め)に近く、モーツァルトに癒しを求めようとする人にはもしかしたら反発を食らうかもしれません。時代の流れに即した、しなやかで美しく躍動的なモーツァルトです。

 *バックインレイ、ブックレットでは曲の表記に誤りがあります。ご了承いただけますようお願いいたします。

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NAXOS



8.573228
\1100
グレインジャー:サクソフォン作品集
 1.固定されたド(あるいは鳴り続けるC)(サクソフォン・アンサンブル版)/
 2.美しい燕(サクソフォン・アンサンブル版)/
《管楽器のための珠玉選》
 3.マショー(1300頃-1377):バラード 第17番(3つのアルト・サクソフォン版)/
 4.孤独な砂漠の男が陽気な部族のテントを見つける
  (アルト・サクソフォンとピアノ版)/
 5-6. J.S. バッハ(1685-1750)平均律クラヴィーア曲集 第2巻 -
  前奏曲とフーガ第5番 ニ長調 BWV 874
   (サクソフォン・アンサンブル版)/
 7.フェラボスコ2世(1543-1588):4つの音符のパヴァーヌ
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 8.スパッレ・オルセン(1903-1984):クリスマスが来ると
  (サクソフォン・アンサンブル編)/
 9. ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):ラ・ベルナルディーナ
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 10. J.S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 -
  フーガ第4番 嬰ハ短調 Minor, BWV 849
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 11. ジェンキンス(1592-1678):5声のファンタジー第15番
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 12.J.S. バッハ:行進曲 BWV Anh. 122(サクソフォン・アンサンブル版)/
 13.作者不詳:リスボン 「ダブリン湾」(サクソフォン・アンサンブル版)/
 14.クリスマスが来ると(サクソフォン・アンサンブル編)/
 15.ロウズ(1595-1662):6声のファンタジーとエアー第1番
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 16.作者不詳:天使は乙女に(サクソフォン・アンサンブル版)
  ※グレインジャーによる編曲…2.3.5-16,
  ジョイス・グリッグス編集…2-16,
  世界初録音…2-16
ジョイス・グリッグス(サクソフォン)
<アンサンブル・メンバー:
 J.ミヒャエル・ホルメス(サクソフォン)/
 イェッセ・ドホナール(サクソフォン)/
 アダム・ホーソーン(サクソフォン)/
 ドュー・ウィティング(サクソフォン)/
 ベン・ケニス(サクソフォン)/
 エイドリアン・ホノルド(サクソフォン)/
 キャセイ・ジーン・ディエルラム(ピアノ)>
録音 2013年3月15日…1.7.10.12.15.16, 2013年3月16日…2.3.5.6.8.11.13.14, 2014年4月2日…4.9 USA ウルバーナ,クランナート・センター・パフォーミング・アーツ,フォーリンジャー・グレート・ホール

 1904年頃、友人とともに初めてサクソフォン(サックス)の音色を聴いたグレインジャー(1882-1961)は、その時の感想を友人に書き送っています。
 「その音色はまるで声のようだ。私はすぐに、世界で最も素晴らしい管楽器であることを知った」グレインジャーは当時あまり馴染みのなかったこの魅力的な楽器のために、バッハやジェンキンスなどのバロック時代の音楽や、ノルウェイ民謡などのいくつかの作品を編曲することで、楽器の特性と音色を広めることに尽力しました。
 サクソフォンをふんだんに用いたこれらの編曲は、楽器の上品な音色を生かしつつ、ポリフォニックで精緻なもの。このアルバムでは、奏者グリッグスが自ら編集を行い、更に整理された音楽として演奏しています。
 自作のオーケストラ作品のなかでもしばしばサクソフォンを用いたグレインジャーの「サックス愛」が炸裂した1枚です。


パーシー・グレインジャーの暗い影
グレインジャー:愛の力(管弦楽曲集)

8.554263
\1800
海外直輸入
パーシー・グレインジャーの暗い影

グレインジャー:愛の力(管弦楽曲集)

 デンマーク民謡組曲(愛の力/ピーター卿(ペーザ卿)の馬丁/ナイチンゲールと2人の姉妹
 ユトランド民謡メドレー)/コロニアル・ソング(植民地の歌)/カントリー・ガーデンズ(田舎の庭園)
 アイルランド・デリー州の調べ(ロンドン・デリーの歌)/緑の茂み(英国民謡に基づくパッサカリア)
 ボニー・ドゥーンの堤よ土手よ/シェパーズ・ヘイ(羊飼いの踊り)/私のロビンは緑の森へ/北欧の王女へ

キース・ブライオン指揮
スロヴァキア放送交響楽団

 オーストラリア出身の作曲家・ピアニスト、パーシー・グレインジャー。

 彼の音楽は陽気で楽しく、知的なセンスにもあふれ、親しみやすい作品ばかり。
 幼少の頃からピアノの才能を発揮し、母親とともにヨーロッパにわたって音楽活動を行った。その演奏を聴いたブゾーニは無償で指導したいと言ったといわれる。

 グリーグとの親交も厚く、そのピアノ協奏曲の最大の理解者と作曲者からも絶賛された。のちにグレインジャーはそのピアノ協奏曲を改訂、初演している。また民謡への傾倒もグリーグからの影響によるもので、イギリス各地の民謡をエジソンの蝋蓄音機を携えて収集して回ったという。その後アメリカにわたったグレインジャーは、軍楽隊の団員として軍隊に入隊。そこでオーボエとサックスを習得、吹奏楽の作法も身につけた。

 さて、そんなグレインジャーの知名度は、ここへ来て急速に広がりつつある。とくに吹奏楽関係の人にはとてもなじみが深いらしい。今から15年前、グレインジャーの管弦楽作品のCDが出たとき、何も知らない店主がイロモノ扱いしていたら、ブラス出身の部下が「なに言ってるんですか、グレインジャーってすごいんですよ!」といろいろ教えてくれた。ピアニストであり、名編曲家であり、天才作曲家。10年ほど前にリリースされた当アルバムも、あれよあれよといううちにベストセラーとなった(今でも売れている)。

 交響曲やソナタといった従来の形式にとどまることを嫌がったグレインジャーは、高度な技術を駆使しながらも常に自由で気ままな作品を作り続けた。その結果音楽史の王道からは外れたが、今こうして何の偏見もなく彼の作品を聴くととってもナイスである。しかも稚拙だったり空虚だったりしない、豊かな才能と高度な技術を併せ持った密度の濃い本格的内容。
 今の時代に人気が出るのも良くわかる。

 なのだけれど。

 グレインジャーの作品、なにか変なのである。
 あまりにも屈託がなさ過ぎる。あまりにも悩みがなさ過ぎる。いくら民謡編曲とはいえ、そこに自分の感情や性格が反映されるのが普通のはず。・・・なのにそれがない。

 幼少の頃から才能と財産に恵まれ、人もうらやむ成功を収め、勝手気ままな作品を生み出して後にニューヨーク大学の音楽学部長に就任。まさに幸福そのもの。だから作品も幸福だったのか?
 たとえばルロイ・アンダーソンやグローフェは、そういう能天気なものを作ろうとした作曲家の意思・努力が見える。しかしグレインジャーの場合はそうではない。楽譜で儲けたらしいが、彼の作曲はお金儲けというよりは天才の自由な道楽っぽい。しかし自由だからこそ真剣にそれらを作った。だとしたら余計に作曲家本人の「性(さが)」のようなものが出てきそうなものなのに・・・果てしなく平和的で果てしなく天国的。一片の悩みもない。

 ・・・それって異常ではないか?

 たとえば鞭打ちなどサディスティックな性癖を持ち合わせていたとか、ブラジャーのデザインをしていたとか、近親相姦の噂に悩んで母親が自殺したとか、最晩年に「性」についてのエッセイを残したとか、自分の博物館に自分の死体を陳列するように遺言に書いたとか、そういった普通の人にはあまりないような異常なエピソードと、彼の作品の異常な明朗性とを無理に関連付ける気はない。

 が、彼の突き抜けた楽天的音楽を聴くと、彼の持ち合わせていた暗い影のような性癖が、それを隠すかのように無意識的に闇のない作品を生み出したのではないかと思ってしまうのである。(「このNAXOSを聴け!」より)

 


8.573363
\1100
レオ・ブローウェル:バンドゥリアとギターのための作品集
 1-4.ムジカ・インシデンタル・カンペジーナ‐付随音楽「田舎の情景」(1978)
  <前奏曲/間奏曲/舞曲/終曲>/
 5-8.「ビクトル・ハラ」の主題による変奏曲(2007)
  <序奏/変奏曲 1-4/変奏曲 5-4/終曲>/
 9-11.バンドゥリア・ソナタ(2011)
  <第1楽章:光と影の割合/第2楽章:夜想曲/第3楽章:序奏とトッカータ>/
 12-15.旅人たちのソナタ(2007)
  <アマゾンの情景/偉大なる奥地/
   ダンス・フェスティヴァル/トッカータ・ノルデスチナ>/
 16-20.バンドゥリアとギターのための小品集(1957)
  <第1番:Tranquillo/第2番:Allegro vivace/
   第3番:Vivacissimo muy ritmico/第4番:-/
   第5番:Andante tranquillo>
    ※1-4.9-11.16-20…世界初録音
ペドロ・シャモロ(バンドゥリア)…1-4.9-11.16-20/
ペドロ・マテオ・ゴンザレス(ギター)…5-8.12-15.16-20
 録音 2014年5月15-18日 カナダ オンタリオ、聖ジョン・クリソステム教会
 キューバ生まれのレオ・ブローウェル(1939-)は、その革新的なギター曲で知られていますが、このアルバムではギターだけでなく、彼が愛した「バンドゥリア」…小さなリュート形の撥弦楽器で南米でも人気がある…のための作品も聴くことができます。
 この6複弦でピックを使って演奏する楽器の音色は、ふくよかさと力強さを兼ね備えています。
 収録曲の中では、キューバの民族音楽のリズムとエネルギーが爆発する「ムジカ・インシデンタル・カンペジーナ」はマンドリンとギター、2本のギターなどの様々なアンサンブルで演奏されますが、バンドゥリアを用いることで、独特の響きが齎されます。
 チリのシンガーソングライターで、政治活動家でもあったビクトル・ハラ、彼の業績を讃え、その死を悼むために書かれた「変奏曲」はまるで万華鏡をのぞくかのように多彩な感情と技術が溢れた曲です。
 他の作品も、光と影を見事に取り入れたテクニカルな要素を持つもので、ギターを愛する人ならば、一度は聴いておきたい素晴らしいアルバムといえるものです。
  


8.573475
\1100
金管七重奏のための音楽集 第3集
 ショスタコーヴィチ/プロコフィエフ/スクリャービン/ラフマニノフの作品集
 1-5.ショスタコーヴィチ(1906-1975):弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
  <第1楽章:Largo/第2楽章:Allegro molto/
   第3楽章:Allegretto/第4楽章:Largo/第5楽章:Largo>/
 6-9.プロコフィエフ(1891-1953):ピアノのための10の小品 Op.12から「組曲」
  <第1番:行進曲/第2番:ガヴォット/
  第9番:スケルツォ・フモリスティーク/第8番:アルマンド>/
 10.プロコフィエフ:組曲「3つのオレンジへ恋」 Op.33bis - 第2曲「行進曲」/
 11-16.スクリャービン(1872-1915):6つの前奏曲集
  <前奏曲 Op13−1 ハ長調/前奏曲 Op.35−3 ハ長調/
   前奏曲 Op.31−4 変イ長調/前奏曲 Op.31−2 嬰ヘ短調/
   前奏曲 Op.16−4 変ホ短調/前奏曲 Op.11−6 変ロ短調>/
 17.ラフマニノフ(1873-1943):ヴォカリーズ ホ短調/
 18-21.ラフマニノフ:6つの小品 Op.11から「4つの小品」
  <第3番:ロシアの主題/第2番:スケルツォ/
   第5番:ロマンス/第6番:栄光あれ>
    ※S.コックス&M.ナイトによる七重奏編…1-5/
      S.コックスによる七重奏編…6-10.17-21/
      M.ナイトによる七重奏編…11-16
セプトゥーラ
<メンバー:
アラン・トーマス(B♭管トランペット)/
サイモン・コックス(B♭管トランペット)/
ヒュー・モーガン(E♭管トランペット)/
ピーター・スミス(テューバ)/
マシュー・ギー(トロンボーン)/
マシュー・ナイト(トロンボーン)/
ダン・ウェスト(バス・トロンボーン)>
録音 2014年12月5-7日 ロンドン ニュー・サウスゲート,聖ポール教会

 第1集ではメンデルスゾーンやシューマンなどロマン派の作品、そして第2集ではバロック・オペラの名曲の数々を新たな装いで聴かせた金管アンサンブル「セプトゥーラ」。第3集ではなんとロシアの作品集に挑戦です。
 冒頭のショスタコーヴィチから炸裂するお馴染みの音形「D-S(Es)-C-H」が何とも印象的で、本来なら皮肉と哀しみに彩られているはずのこの作品が、何となく華やかに聴こえるのが面白いところです。
 他にはプロコフィエフの初期の作品や、スクリャービンの先鋭的な作品と、ラフマニノフの憂鬱な感情を讃えた作品など、今回のアルバムにおいての彼らは、これまでよりも更に豊かな響きを追求しているようです。
 もちろん編曲も見事で、まるでこれらの作品がオリジナルであるかのような存在感を放っています。
 「セプトゥーラ」のメンバーは、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、スコットランド歌劇場、オーロラ・オーケストラで活躍する若手金管奏者たちによって構成されています。この見事なアンサンブルには感嘆するほかありません。



第1集&第2集

8.573314
\1100
金管七重奏のための音楽集
 1-4.メンデルスゾーン(1809-1847):
   オルガン・ソナタ ハ短調 Op.65-2(S.コックス編)/
 5-8.シューマン(1810-1856):4つの二重合唱曲 Op.141(S.コックス編)/
 9-13.ブラームス(1833-1897):5つのコラール前奏曲 Op.122より(S.コックス編)/
 14.宗教的歌曲 Op.30(M.ナイト編)/
 15-16.ブルックナー(1824-1896):2つのエクアーレ ハ短調/
 17.この場所は神が作り給う WAB23(M.ナイト編)/
 18.キリストはおのれを低くして WAB11(S.コックス編)/
 19.アヴェ・マリア WAB6(S.コックス編)/
 20.正しき者の唇は知恵を語る WAB30(S.ヒックス編)
セプトゥーラ
〈メンバー:
マシュー・ウィリアムス(B♭管トランペット)/
サイモン・コックス(B♭管トランペット)/
クリスティアン・バラクロウ(E♭管トランペット)/
ピーター・スミス(テューバ)/
マシュー・ギー(トロンボーン)/
マシュー・ナイト(トロンボーン)/
ダン・ウェスト(バス・トロンボーン)>
録音 2013年11月10-12日 ロンドン ニューサウスゲート、聖ポール教会

 バロック、もしくはそれ以前の時代には金管のためのアンサンブルは数多く存在していました。ガブリエリやモンテヴェルディ、バッハやヘンデル。彼らは神の声を楽器へと移し替える際に輝かしい金管楽器の音色を好んで用いたのです。しかし、ロマン派時代の作曲家たちは金管七重奏のための曲を書くことはほとんどありませんでした。
 そこでアンサンブル「セプトゥーラ」はブラームス、ブルックナー、メンデルスゾーン、シューマンの合唱曲とオルガン作品を金管アンサンブル用に編曲。あたかもオリジナル作品であるかのように、自然で素晴らしい作品へ造り替えているのです。
 「セプトゥーラ」のメンバーは、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、スコットランド歌劇場、オーロラ・オーケストラで活躍する若手金管奏者たちによって構成されています。この見事なアンサンブルには感嘆するほかありません。
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8.573386
\1100
金管七重奏のための音楽集 第2集 〜
 ヘンデル,パーセル,ラモー,ブロウ作品集

 1-7.ラモー(1683-1764):歌劇「ダルダニュス」-組曲
  (S.コックスによる金管七重奏編)/
 8-15.ブロウ(1649-1708):歌劇「ヴィーナスとアドニス」-
  「仮面劇」(M.ナイトによる金管七重奏編)/
 16-24.パーセル(1659-1695):
  劇音楽「女房持ちの色男、無分別な物好き」(抜粋)
   (S.コックスによる金管七重奏編)/
 25-30.ヘンデル(1685-1759):歌劇「リナルド」-
  組曲(S.コックスによる金管七重奏編)
セプトゥーラ
<メンバー:アラン・トーマス(B♭管tp)/
サイモン・コックス(B♭管tp)/
ヒュー・モーガン(E♭管tp)/
ピーター・スミス(tub)/
マシュー・ギー(tb)/
マシュー・ナイト(tb)/
ダン・ウェスト(B-tb)>
録音 2014年5月3-5日 ロンドン ニューサウスゲート、聖ポール教会

 金管アンサンブル「セプトゥーラ」によるシリーズ第2集は、17世紀のバロック・オペラの名曲を中心にセレクトしたものです。この当時の金管楽器は、未だ発展途上であり、ヘンデルの作品にしても楽器の使い方は現在とは全く異なるものと言ってもよいでしょう。
 当然、ここで演奏している曲は本来の姿と違うかもしれませんが、この試みは極めて興味深いものであり、また楽器の可能性を探るものとして、何より完璧な音楽として仕上がっていることは高く評価できるのではないでしょうか?
 トラック30は有名な「私を泣かせてください」で、この美しい旋律がどれほどに神々しく奏されているか…を実際に聴いてみてください。
 この演奏、第1集(8.573314)とは若干のメンバー変更がありますが、そのアンサンブルは全く乱れがありません。とにかくスゴイです。

 

8.573502
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/崎谷明弘 ピアノ・リサイタル
 1-5.ブラームス(1833-1897):ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
 6-8.ドビュッシー(1862-1918):版画<塔/グラナダの夕べ/雨の庭>/
 9.アレハンドロ・ローマン(1971-):ガイエーナ:ハエンの10の風景/
 10.グラナドス(1867-1916):わら人形(ゴヤ風な情景)/
 11.ホアン・マヌエル・ルイス(1968-):アルメナーラ
  ※9.11…世界初録音
崎谷明弘(ピアノ)
 録音 2014年6月21日 スペイン ハエン,コンセルバトリー・オブ・ミュージック,インファンタ・レオノール・シアター
 第56回ハエン国際ピアノ・コンクールを制した若きピアニスト、崎谷明弘。彼は1988年西宮生まれの神戸出身、6歳からピアノを始め、ブゾーニ国際など数々のコンクールで受賞歴を持っています。
 パリ高等音楽院(CNSM)で研鑽を積み、帰国後も東京藝術大学大学院に進学、修士課程を首席で修了。2015年春からは博士後期課程に進学し、さらなる研鑽を積むという凄腕です。まあ、現代の若手ピアニストは多くのコンクール歴を持つのが割と普通ではありますが、なんと言っても彼の凄いところはその音楽性と、ユニークな個性、そしてすでに獲得しているファンの多さに尽きるのではないでしょうか。
 たとえば彼の演奏するブラームスを聴いただけで、そのカリスマ性に納得いただけるはずです。一つ一つの音を噛みしめるかのような深い打鍵、そして生まれる美しい音。これがドビュッシーになると一転、まるでビロードの布で撫でられたかのような優しい肌触りが楽しめるのです。
 コンクールの課題曲であったローマンの「ガイエーナ:ハエンの10の風景」でのミステリアスな響きも聴きものです。この才能、聞き逃すべからず!
 


8.573563
\1100
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40 他

 1-9.リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 Op.40, TrV 190(1898)
  <英雄/英雄の敵/英雄の伴侶/勝利への確信のテーマ/
   英雄の戦場/戦いのファンファーレ/英雄の業績/
   英雄の隠遁と完成/辞任のテーマ>/
 10.マニャール(1865-1914):葬送の歌 Op.9(1895)
フェルディナンド・イアシュ
(コンサートマスター/ヴァイオリン・ソロ)…3.9/
リール国立管弦楽団/
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
 録音 2011年1月10日…1-9, 2014年11月5日…10 フランス リール,Nouveau Siecle(新世紀)
 2015年はフランスの名門オーケストラ、リール国立管弦楽団の設立40周年であり、楽団の創始者ジャン=クロード・カサドシュのキャリア50周年という記念の年でした。それを祝しリリースされたのがこのアルバムです。
 「英雄の生涯」については説明の必要もない名曲で、オーケストラ、指揮者の力量を存分に発揮することのできる難曲でもあります。冒頭の主題の提示である「英雄」の部分を聞いただけで、団員たちがこの演奏にどれほど力を入れているのかを知ることができるのではないでしょうか。もう1曲のマニャールの「葬送の歌」は彼の30歳のときの作品で、あまり演奏される機会は多くないものの、ひっそりとした美しさを持つ音楽です。
 マニャールの父の死に際して書かれた曲ですが、冒頭の哀しみが少しずつ浄化されていく道程には、マーラーのアダージェットやリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の「メタモルフォーゼン」にも通じる美しさが感じられます。
 信頼感に溢れた素晴らしい演奏です。
 


8.571355
\1100
フランク・ブリッジ/シリル・スコット:ピアノ五重奏曲集
 1-3.ブリッジ(1879-1941):ピアノ五重奏曲 ニ短調 H49a(1904/1912)
 4-7.スコット(1879-1970):ピアノ五重奏曲 第1番(1911頃)
ラファエル・テッローニ(ピアノ)/
ビンガム弦楽四重奏団
<メンバー:
スティーヴ・ビンガム(第1ヴァイオリン)/
マーク・メッセンジャー(第2ヴァイオリン)/
ブレンダ・スチュワート(ヴィオラ)/
ミリアム・ロウバリー(チェロ)>
 録音 1989年9月4-6日 ロンドン チョーク・ファーム,聖サイラス・ザ・マーター BMSより移行盤

 数多いイギリスの作曲家の中でも「独自の前衛音楽」を書くことに拘ったとされるフランク・ブリッジ。その理由は、他の作曲家たちがイギリス民謡に依拠しても、彼はヨーロッパの新音楽を好み、こちらから着想を得ていたからだとされているようです。
 しかし彼の作風が前衛的になったのは、第1次世界大戦の後のことであり、若い頃はスタンフォードやブラームスなどの影響がよくわかる極めてロマンティックな作品を書いていました。
 このピアノ五重奏もそんな作品の一つで、全編抒情的で、時にはラフマニノフを思わせるような力強いロマンティシズムが漲っています。ブリッジと同じ年に生まれたシリル・スコットは、生前あまり顧みられなかった人ですが、最近になって評価が高まっていることで知られています。
 彼の作品はどれも控えめな美しさに満ちていて、幾分ドビュッシーを思わせる印象派風の和声があったりと、なかなか侮れないものばかりです。
 この「ピアノ五重奏曲」も冒頭では静かな水面を思わせる音楽なのですが、曲が進むにつれ、少しずつ不可解な世界が形成されていきます。この境目はとても曖昧で、いつしか迷いの森に足を踏み入れてしまったかのよう。
 神秘的なものを愛したという作曲家の、好みの片鱗が見えるような極めて豊かな音楽です。
 

8.571369
\1100
レノックス・バークリー:ピアノ・ソロとデュエット曲集
 1-6. 6つの前奏曲 Op.23(1945)
  <第1番:Allegro/第2番:Andante /第3番:Allegro moderato/
  第4番:Allegretto /第5番:Allegro/第6番:Allegro>/
 7-10.ピアノ・ソナタ Op.20(1941-1945)
  <第1楽章:Moderato/第2楽章:Presto/第3楽章:Adagio/
   第4楽章:Introduction and Allegro>/
 11-15. 5つの短い小品 Op.4(1934頃)
  <第1番:Andante/第2番:Allegro moderato/
  第3番:Moderato/第4番:Moderato/第5番:Allegro>/
 16-18.ピアノ連弾のためのソナチネ Op.39(1954)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:Andante/第3楽章:Allegro>/
 19.連弾のための「主題と変奏」Op.73(1968)/
 20.連弾のための「パルム・コート・ワルツ」Op.81-2(1971)
ラファエル・テッローニ(ピアノ)/
ノーマン・ビーディー(第2ピアノ…16-20)
録音 1993年4月7.8日 ロンドン ギルドホール音楽演劇学校 BMSからの移行盤
 オックスフォード出身の作曲家レノックス・バークリー(1903-1989)のピアノ作品集です。
 20代の頃パリに留学し、高名なナディア・ブーランジェに音楽を学んだというだけあって、彼の作品からは至るところからフランス音楽の影響を感じることができるのです。その作品には微妙な陰影と、シンプルな旋律、そしてアイデア豊かなリズム感覚があり、どれも忘れられない美しさを誇っています。
 彼のピアノ曲の中で最初に書かれたのはトラック11-15の「5つの短い小品」で、こちらは本当に小さく、ちょっぴりプーランク風の香りも感じさせるもの。気まぐれな旋律と安定した歌、これらが撚り合わさって楽しい世界が生まれます。
 また彼は2台ピアノと連弾のための作品も書いていますが、これらの作曲時期は活動の初期から晩年に至るまで、人生のほとんどをおおっています。
 もちろんその作風は少しずつ変化していきますが、どれも複雑なテクスチュアを丹念に整理した明快なものとなっています。これこそがバークリーの本領発揮といったところでしょうか。
 


8.573274
\1100
クナッパーツブッシュが初演した
 ユージン・ザドール:舞踏交響曲

 1.祝典序曲(1963)/
 2-12.ハンガリー民謡による変奏曲(1919)
  <主題/変奏曲1:バガテル/変奏曲2:ブルレスケ/
   変奏曲3:スケルツォ/変奏曲4:セレナーデ/変奏曲5:スケルツェット/
   変奏曲6:フォックストロットのテンポで/変奏曲7:奇想曲/
   変奏曲8:ジプシー風に-チャールダッシュのように/
   変奏曲9:幻想曲/変奏曲10:フーガ-ストレッタ>/
 13-16.舞踏交響曲(交響曲 第3番)(1936)
  <Allegro moderato/14.Andante cantabile/
   15.Allegro/Andantino. Rondo - molto vivo>
    ※13-16…世界初録音, 2-12…全曲版世界初録音
MAVブダペスト交響楽団/
マリウス・スモリー(指揮)
録音 2014年9月8-12日 ハンガリー ブダペスト,ハンガリー放送 第6スタジオ
 ユージン・ザドール(1894-1977 ハンガリー名…ザードル・イェネー)はハンガリーのバータセクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮し、16歳の時にR.ホイベルガーと共にウィーンで学び、その後ライプツィヒに移住。そこでレーガーの弟子となります。
 ミュンスター大学で博士号を獲得、新ウィーン音楽院で教鞭を執ります。しかし彼は世相が不安定だったウィーンを離れ、1939年にはアメリカでラジオ放送の音楽の仕事を始めます。
 やがて、映画会社MGMからのオファーを受けロサンゼルスに行き、ここで本格的に映画音楽の仕事に従事することになるのです。
 ここではリヒャルト・シュトラウスばりの素晴らしいオーケストレーションを用いた華麗な作品をいくつも書き上げ、ミクロシュ・ローザと並ぶ映画音楽作曲家として讃えられるのです。ザドールがオーケストレーションの仕事からリタイアして間もなく、ズービン・メータがロサンゼルス・フィルの音楽監督に就任。それを祝すために書かれたのが、このアルバムの冒頭を飾る「祝典序曲」です。華麗な金管の響きと現代的な響きが交錯するクールな序曲となっています。
 「ハンガリー民謡による変奏曲」は各変奏に工夫が凝らされた楽しい作品です。
 またメインの「舞踏交響曲」はウィーン時代の作品で、かのクナッパーツブッシュが初演したという壮大でノスタルジックな音楽です。





ザドール、2つのアルバム

8.572548
\1500
海外直輸入
ザドール:5つのコントラスツ・子どものための交響曲他
 1-2.弦楽,ブラスのためのアリアとアレグロ/
 3-7.管弦楽のための5つのコントラスツ
  <序奏/秋の牧歌/幻想/スケルツォ・ルスティーコ/終曲:フーガ>/
 8-11.子どものための交響曲
  <アレグロ・モデラート/おとぎ話/軍楽セレナード/農場>/
 12.ハンガリー奇想曲/
 13.チャールダッシュ狂詩曲
MAVブダペスト交響楽団/
マリウス・スモリジ(指揮)
 ザロール・ユージン(1894-1977)はハンガリーのバータセクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮、とりわけピアノなどの鍵盤楽器の技術には目覚ましいものがありあmした。16歳の時にR.ホイベルガーと共にウィーンで学び、その後ライプツィヒに移住。そこでレーガーの弟子となります。ミュンスター大学で博士号を獲得、新ウィーン音楽院で教鞭を執ります。1928年には大学を退官、1977年に亡くなるまで作曲に専念し、4曲の交響曲を始めとした数多くの作品を残しています。彼は珍しい楽器を好んだことでも知られ、ツィンバロンやアコーディオンなどのためにも協奏曲を作曲しました。映画音楽の作曲家としても知られています。
 このアルバムにはそんなザドールの様々な曲を収録。まさに映画音楽ばりの迫力を持つ「5つのコントラスツ」、彼自身の子どもたちのために作曲された「子どものための交響曲」(・・・なんとも機知に富んだ楽しい作品!)ハンガリーの血が騒ぐ奇想曲、狂詩曲。などなど魅力的な曲が並びます。
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ZADOR, E.: Divertimento / Elegie and Dance / Oboe Concerto / Studies (Budapest Symphony Orchestra MAV, Smolij)
8.572549
\1500
海外直輸入
ザドール:エレジーと舞曲 他
 1-2.エレジーと舞曲(1954)/3-5.オーボエ協奏曲(1975)/
 6-8.弦楽のためのディヴェルティメント(1954)/
 9-16.管弦楽のためのスタディ
  <前奏曲/ゆっくりとした幻想曲/奇想曲/
  序奏とスケルツォ/ポプリ/歌/強くして-弱くして/狂詩曲>
ラースロー・ハダディ(オーボエ…3-5)/
MAVブダペスト交響楽団/
マリウス・スモリジ(指揮)
録音 2011年9月9-11日 ブダペスト ハンガリー放送 第6スタジオ
 ユージン・ザドール(1894-1977 ハンガリー名…ザードル・イェネー)はハンガリーのバータセクに生まれ、アメリカ合衆国に移住した作曲家です。音楽を学んだのはウィーンとライプツィヒで、マックス・レーガーにも師事したことがあり、重厚な作風はここで身につけたといってもよいでしょう。1921年からは新ウィーン音楽院で教え、1935年からはブダペスト音楽院でも教鞭を執ります。しかし第二次世界大戦が勃発するとアメリカへ行き、映画音楽の分野でも大きな貢献を果たしました。彼の作風は「椿姫とルルの間」のようなスタイルとされ、伝統的な音色と20世紀のイディオムが融合した独自の作品がいくつも生み出されています。牧歌的な「エレジーと舞曲」、快活で表情豊かな「オーボエ協奏曲」と「ディヴェルティメント」、管弦楽の可能性の極限を追求したかのような「スタディ」と、ヴァラエティ豊かな音が詰まっています。彼の作品が気に入った方は同じ演奏家による作品集(8.572548)もどうぞ。更に色とりどりの刺激がお待ちしております。 


 


8.573378
\1100
知られざるスウェーデン古典派の大家
 ヨアヒム・ニコラス・エッゲルト:交響曲 第2番&第4番

  1-4.交響曲 第4番 ハ短調(1810頃)
  5.交響曲 第4番:第2楽章の異稿版 Largo/
  6-9.交響曲 第2番 ト短調(1806)
     ※世界初録音
イェブレ交響楽団/
ジェラール・コルステン(指揮)
 録音 2014年3月10-14日 スウェーデン イェブレ・コンサート・ホール

 1792年に当時のスウェーデン国王グスタフ3世が暗殺された時、国民の間だけではなく、欧州の諸国にも衝撃が走りました。近代的な国家をつくるために尽力した彼の功績は大きく、また国の間の力関係にも微妙な亀裂が入ったからです。そして国内の公共のコンサートも明らかに減少し、音楽家たちの仕事も少なくなってしまいました。
 作曲家エッゲルトがスウェーデンにやってきたのはそんな時代の真っ只中である1803年でした。最初のうちは停滞していたこの地の音楽界も、1809年にグスタフ3世の弟であるカール13世が王に即位してから、少しずつ復興し、エッゲルト(1779-1813)の活躍の場も飛躍的に広がりました。そして壮大なツアーに出かけようとした矢先、残念ながら彼は深刻な病を得てこの世を去ってしまったのです。
 このアルバムにはそんなエッゲルトの2つの交響曲が収録されています。1806年頃に書かれた第2番、そして新体制となった1810年頃に書かれた第4番と、どちらも緊迫感に満ちた堂々たる音楽です。



旧譜
エッゲルト:交響曲 第1番&第3番

8.572457
\1100
思わぬ名曲・・・
 ヨアヒム・ニコラス・エッゲルト(1779-1813):交響曲 第1番&第3番 他
  1.付随音楽「スペインのムーア人、もしくは幼年時代の選択」-序曲/
  2-4.交響曲 第3番 変ホ長調(1807)
  5-12.付随音楽「スヴェント・スチューレとマルタ・レイヨンフーヴッド」(1812)
  13-16.交響曲 第1番 ハ長調(1804頃-1805)
    ※5-16…世界初録音
イェヴレ交響楽団/
ジェラール・コルステン(指揮)
録音 2009年11月23-27日…2-4.13-16, 2014年3月10-14日…1.5-12 スウェーデン イェヴレ・コンサートホール

 ドイツで生まれ、スウェーデンで活躍した古典派の作曲家と言われて、ヨーゼフ・マルティン・クラウスの名前が思い浮かぶ人はかなりの音楽通でしょう。
 しかし、さらにニコラス・エッゲルト(1779-1813)の名前までを知っている人はまずいないのではないでしょうか。そんなエッゲルトは、ドイツのバルト沖に浮かぶリューゲン島の靴屋の息子として生まれました。
 11歳になるまで教育を受けることはなく、ようやく地元のオルガニストが彼を引き取り、音楽理論、ヴァイオリン、鍵盤楽器、ハープを教えることとなります。
 その後は紆余曲折を経て、1803年にスウェーデンに到着、当時は既にマルティン・クラウスも世を去っていたため、彼は才能ある作曲家としてこの地で活躍することとなります。
 指揮者としても有能だった彼は、ストックホルムの聴衆にベートーヴェン、ハイドンのオラトリオやモーツァルトの魔笛などを次々と紹介していき、また自作も好評を持って迎えられたのです。
 このアルバムには彼の2つの交響曲と、劇音楽を収録。時にはメンデルスゾーンの雰囲気さえをも感じさせる見事な音楽には、感嘆するばかりです。


 


8.573410
\1100
モシュコフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-5. 5つのスペイン舞曲集(1876/1879頃)
  (E.ソーレによるヴァイオリンとピアノ編)
  <第1番:Allegro brioso/第2番:Moderato/第3番:Con moto/
  第4番:Allegro comodo/第5番:ボレロ:Con spirito>/
 6-9. 4つの小品 Op.82(1909)
  <第1番:ニンフたち:Allegro leggiero/第2番:奇想曲:Allegretto/
  第3番:メロディ:Moderato/第4番:フモレスケ: Allegro con spirito>/
 10-11. 2つの演奏会用小品 Op.16(1878)
  <バラード:Andante con moto/ボレロ:Allegro spirituoso>/
 12-15. 2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.71(1903)
  <I:Allegro energico/II:Allegro moderato/III:Lento assai/IV:Molto vivace>/
 16. 8つの性格的小品 Op.36-6「火花」(J.ハイフェッツ編)/
 17.ギター Op.45-22(P.サラサーテ編)/
 18.小品 Op.15-1「セレナータ」(F.レーフェルト編)
ナツリン・ラシドヴァ(ヴァイオリン)/
ダニエル・グリムウッド(ピアノ)

 録音 2014年10月24.25日,2015年1月20日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 1925年、名ピアニストで作曲家モシュコフスキ(1854-1925)が亡くなった時、批評家フランチェスコ・バーガーは「ショパン、ルービンシテイン、リストの死以来の音楽界の損失だ」と月刊「音楽録音」に記事を寄せました。
 そんなモシュコフスキの音楽ですが、現代ではそれほど重要視されていないのはとても残念なことであるといえるでしょう。
 現ポーランドのヴロツワフ(当時はプロイセン王国領)に生まれたモシュコフスキは幼い頃からピアノの才能を示し、20歳になる前にピアニストとして大成功を収めます。しかし、同時にヴァイオリンの勉強にも力を入れ、一時はヴァイオリニストになることも考えたといいます。
 このアルバムには主に1876年から1890年の間に書かれた作品が収録されており、これらは熱心なアマチュアでも演奏できるように比較的平易な技巧で書かれているのですが、演奏効果は抜群で、どれも華やかな雰囲気をかもし出しています。
 ヴァイオリニスト、ラシドヴァはゴドフスキーのヴァイオリン作品集(8.573058)でも素晴らしい演奏を披露していた美貌と技術を兼ね備えた若手です。




モシュコフスキのアルバムから

NAXOS
8.553989
¥1800
海外直輸入

世の中そう甘くはない

 モシュコフスキ:
  ピアノ協奏曲 ホ長調
  異国より
マルクス・パヴリク (ピアノ)
ポーランド国立放送交響楽団
アントニ・ヴィト (指揮)

 正直物足りなかった。
 何の悩みもない、ただひたすら明るいピアノ・コンチェルト。ここまで屈託なく音楽を作り上げることができるものか?
 第1楽章の白痴的な華やかさはもちろんだが、第2楽章の少女趣味的な憂鬱も、「どうして私はこんなに美しいの?」と悩んでいる女のよう。背後から蹴りを入れたくなる。さらにサロンで踊り狂うかのような第4楽章の乱痴気騒ぎ。
 こういう悩みのない音楽を作るのが仕事であったバロック時代ならともかく、19世紀もあと数年で終わろうという切羽詰った時代に何を能天気な。
 いや、きっとおそろしく能天気な男だったに違いない。
 ピアニストとしてヨーロッパ全土に響く名声を勝ち得、作曲家としても教育家としても名を成し、まさに音楽家として理想的な成功を遂げた男。こんな能天気な音楽を書く男にふさわしい成功譚ではないか。
 しかし世の中そう甘くはない。
 その能天気さが災いしたか、第1次大戦中、全財産をこともあろうにドイツ・オーストリアの戦時公債に投資。それでどういうことになったかはご想像のとおり。絵を描いたような破滅的な人生をたどる。
 まったく底意地の悪い話だが、そのエピソードを知って、この曲のすばらしさがわかるようになってきた。
 これは、天才的な音楽的才能と、浮世離れした性格を持つ男だからこそ創りえた天国的傑作だったのである。
 ちなみに併録の組曲「異国より」は、ロシア、イタリア、ポーランド、ハンガリー、ドイツ、スペインを音楽で旅する素敵な佳作。こっちも無条件で楽しめる。(「このNAXOSを聴け!」より)


 

8.573419
(2CD)
\2200
ジモン・マイール:レクイエム ト短調
CD1.
 1-3.入祭唱/4-6.キリエ/
 セクエンツィア<7.怒りの日/8-10.奇しきラッパの響き/
 11-12.思い出したまえ/13.わが祈り/
CD2.
 1.羊の群れの中から/2.呪われたもの-ひざまずき/3-4.涙の日>/
 5.聖なるかな/6-7.祝福されますように/8.神の子羊/9.リベラメ
   ※世界初録音 ジークフリート・ホフマン(1930-2014)に捧げる
シーリ・カロリン・ソルンヒル(ソプラノ)/
カタリーナ・ルックガバー(ソプラノ)/
テレサ・ホルツハウザー(アルト)/
ブリギッテ・トーマ(アルト)/
マルクス・シェーファー(テノール)/
ローベルト・セリアー(テノール)/
マルティン・ベルナー(バス)/
ルードヴィヒ・ミッテルハンマー(バス)/
ヴァージル・ミショック(バス)/
ジモン・マイール合唱団&アンサンブル/
フランツ・ハウク(指揮)
 録音 2013年10月6-10日 ドイツ インゴルシュタット,マリア・デ・ビクトリア・アサム教会
 古今東西、多くの作曲家たちが手掛ける「レクイエム」。煉獄で苦しむ魂に慰めを与えるだけでなく、今を生きる人にも安らぎを与えるための曲として、今も世界中のどこかで演奏されています。
 このマイール(1763-1845)の知られざるレクイエムは、恐らくベルガモで活躍していた画家テルツィの葬儀のために演奏された曲で、実はもともと彼の弟子であったドニゼッティがいくつかの小さな部分を作曲したものにマイールが改訂と補正の手を加えたことが研究でわかっています。
 この録音ではドニゼッティの手によるとされる「わが祈り(Preces meae)」と「呪われたもの(Oro supplex)」は、この稿を使用しています(マイヤーによる同曲のスケッチもベルガモの図書館に存在します)。
 全体的に派手さのない素朴で美しいレクイエムですが、時にはっとするほどの美しさがあり、何度も聴きたくなるような魅力を持っています。
 

8.573453
\1100
MOMENTS-モーメンツ ウィンド・シンフォニー集
 1.ロイ・デイヴィッド・マグナソン(1983-):テラコッタ鉢のハウスプランツ(2014)/
 2-3.シドニー・ハドキンソン(1934-):2つの小カンタータ(1995)
  <第1番:Grave - Declamando - Placido/
  第2番:Adagio - Con grandezza - Calmo - Lento>/
 4.ジャイス・ジョン・オグレン(1979-):夕べの音楽(2000)/
 5.フランシスコ・ホセ・マルチネス・ガレゴ(1969-)シンフォニア第1番「カプレカ」(2011)
  ※世界初録音
アリス・ヘッカー(ソプラノ)…4/
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー/
マルティン.H.セゲルケ(指揮)
 録音 2014年11月21-23日 USA イリノイ州立大学 パフォーミング・アーツ・センター
 全て世界初録音。イリノイ州立ウィンド・シンフォニーによる「新しい吹奏楽」作品集をお楽しみください。最初のマグナソンの作品は、家の中に置かれる植物のように、単純で美しく、そして生活の潤いとなるような音楽です。
 ピアノの清冽な響きと鐘の音など、様々な要素が入り組んで不思議な風景を作り上げています。
 次のハドキンソンのカンタータはストラヴィンスキーの作品からインスピレーションを受けたもので、作曲家自身の個人的な思い出とジェズアルドのマドリガルの一節が織り込まれた印象的な作品です。
 オグレンの「夕べの音楽」は神秘的な美しさを持っています。最後のガレゴの作品は、インドの数学者カプレカの定義に基づき書かれているとされますが、これがなかなか難解であり、色々と考えているうちに音の波に揉まれてしまうこと間違いありません。
 


8.573459
\1100
チマローザ:序曲集 第4集
 1-3.歌劇「愛の災難」-序曲
  <アレグロ・アッサイ/ロンド:アンダンテ・グラツィオーソ/アレグロ・マ・ノン・タント>/
 4-6.歌劇「偽りのフラスカーティ」 - 序曲
  <アレグロ・ディ・モルト/5.アンダンテ・コン・モート/アレグロ・モルト>/
 7-9.歌劇「三人の恋人」 - 序曲
  <アレグロ・ディ・モルト/アンダンテ・コン・モート/アレグロ・モルト>/
 10-12.歌劇「恋敵の女たち」 - 序曲
  <アレグロ・アッサイ・スピリトーソ/
 11.アンダンテ・アッラ・スコッツェーセ・モルト/アレグロ・アッサイ>/
 13.歌劇「偽の貴族たち」 - 序曲/
 14-16.歌劇「パリの画家」 - 序曲
  <アレグロ・ブリオーソ・モルト/アンダンティーノ・グラツィオーソ/アレグロ・モルト>/
 17.歌劇「女の陰謀に敗北した恋人」-ビオンドリーナ/
 18.歌劇「ジュニオ・ブルート」 - 序曲/
 19-21.歌劇「ゆるぎなき愛」 - 序曲<アレグロ・コン・スピリート/アンダンティーノ/プレスト>
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団/
ミヒャエル・ハラーシュ(指揮)
 録音 2014年10月24-28日 チェコ共和国 パルドゥビツェ,音楽の家
 第1集から第3集まで、それぞれ違うオーケストラ、指揮者によって演奏されているNAXOSの「チマローザ序曲」シリーズですが、今作はハラーシュとチェコ室内フィルというおなじみのコンビによる息のあった演奏をお届けいたします。
 序曲と言っても、チマローザ(1749-1801)の初期の作品は、はそのほとんどを当時の慣習であるシンフォニア形式に則って書いているため、小さな三楽章の交響曲と言っても過言のない聴きごたえのあるものとなっています。
 こんなに機知に富んだステキな序曲ならば、それに続く物語も素晴らしいのだろうと想像してしまいますが、現在彼のオペラを全曲聴く機会がほとんどないのは残念なことです。
 中でも「パリの画家」は彼の名前がナポリ中に広まることとなった最初の成功作であり、あのハイドンも1789年にエステルハージ家のためにこのオペラの特別ヴァージョンを作成し演奏したという記録があるほどですので、ぜひ全曲を聴いてみたいものです。
 【チマローザ:序曲集】第1集…8.570508 第2集…8.570279 第3集…8.572734
 


8.573470
\1100
タネーエフの最後の弦楽四重奏曲
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 第4集

 1-4.弦楽四重奏曲 第9番 イ長調(1883)
 5-8.弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 Op.19(1905)
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー:
チャールズ・ウェザービー(第1ヴァイオリン)/
エミー・ガルッツォ(第2ヴァイオリン)/
コリーヌ・フジワラ(ヴィオラ)/
キャロル・ウー(チェロ)>
 録音 2013年12月15.16日 USA マサチューセッツ,タフツ大学デパートメント・オブ・ミュージック,ディストラー・ホール…1-4, 2014年5月29.30日 USA オハイオ,ウェスレラン大学 サンボルン・ホール…5-8
 チャイコフスキーに学び、ラフマニノフとスクリャービンを育てたタネーエフ(1856-1915)。ヨーロッパではピアニスト、教育者としての評価ばかりが名高い人ですが、現在では交響曲が良く知られています。
 しかし彼の本領は室内楽、それも作品番号を持つ6曲の弦楽四重奏が最高傑作と言っても過言ではありません。
 かのチャイコフスキーは彼のことを「ロシアのバッハ」もしくは「ロシアのブラームス」と呼びましたが(タネーエフ自身はブラームスの音楽を嫌っていた)それは何といっても彼の音楽が極めて精緻な対位法を用いて書かれているからでしょう。
 しかし、その本質は美しいメロディにあることは間違いありません。このアルバムに収録されているのは第9番と第6番の2曲ですが、第9番は実は初期の作品で、印象的な雰囲気を持つチャイコフスキー的な旋律を持っています。
 第6番は11曲確認されているタネーエフの最後の弦楽四重奏曲で、充実した書法で書かれています。
 




タネーエフ:弦楽四重奏曲全集
第1集〜第3集

8.570437
\1100
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 第1 集
 弦楽四重奏曲 第1 番 変ロ短調 Op.4/
 弦楽四重奏曲 第3 番 ニ短調 Op.7
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
チャイコフスキーに学び、ラフマニノフとスクリャビンを育てたタネーエフ(1856-1915)。現在では交響曲が良く知られているが、彼の本領は室内楽、それも作品番号を持つ6 曲の弦楽四重奏と言っても過言ではない。このアルバムに収録されているのは第1 番と第3 番。いずれも作曲家円熟期の作品で、いかにもロシアらしい物憂げな情感に満ちた音楽。夜更けにしっぽりとお聴きください。

8.572421
\1100
タネーエフ:弦楽四重奏曲全集第2集
 1-4.弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.5/
 5-8.弦楽四重奏曲第4番イ長調 Op.11
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー>
チャールズ・ウェザービー(第1ヴァイオリン)/
ウェイ・ユー(第2ヴァイオリン)/
コリン・フジワラ(ヴィオラ)/
ウェンディ・モートン(チェロ)
タネーエフ(1856-1915)は生涯に11曲の弦楽四重奏曲を書いていますが、初期の作品には最初番号を付さなかったこともあり、混乱を招いています。1番と呼ばれているものは実際に5番目に作曲された曲であり、この盤に収録された2番は6番目の作品です。第2番は1895年にトルストイ家に滞在していた時に作曲されました。ベートーヴェンを思わせる重厚さと、歌心に溢れた作品です。第4番は1899年に書かれた曲で、彼の弦楽四重奏曲の中でも最も劇的な表情を持っています。激しい不協和音で始まり、痛烈なメロディーが続きます。第2楽章は優雅なディヴェルティメントであり、第3楽章はしっとりとした歌に満たされています。そして快活な終楽章で締めくくられるこの作品、もっと演奏される機会が多くてもいいのではないでしょうか?


8.573010
\1100

タネーエフ:弦楽四重奏曲全集 第3集
 1-4.弦楽四重奏曲 第7番 変ホ長調/
 5-8.弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.13
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー:
チャールズ・ウェザビー(第1ヴァイオリン)/
ジョン・エウィング(第2ヴァイオリン)/
コリン・フジワラ(ヴィオラ)/
クリスティン・オストリング(チェロ)>
録音 2010年12月18-20日 アメリカ アイダホ,ボイジー オーディオ・ラボ
 作曲をチャイコフスキーに、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだタネーエフ(1856-1915)。彼は素晴らしいピアニストであり、師であるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のモスクワ初演を行う程の腕前の持ち主でした(第2番の世界初演も担当している)。また対位法の理論家でもあり、正教会の聖歌も作曲するなど多彩な才能の持ち主でした。
 彼の作風は驚くほど保守的で確固たる構造を持ち、とりわけ弦楽四重奏曲の早い楽章は、モーツァルトやベートーヴェンに匹敵するほどのシンプルさを有しています。とは言え、緩徐楽章では溢れんばかりの抒情性に満ちていて、「ロシア的な美しさ」を堪能することができるものです。第7番は、実は初期の作品であり、1880年に彼がパリに滞在していた頃に書かれたもの。簡素な美しさの中に、一筋縄ではいかない音の動きが見え隠れします。




タネーエフの知られざる傑作
弦楽五重奏曲第1番、第2番

MD+G
603 19232
\2400→\2190
ウィスペルウェイも1曲参加!
 《タネーエフ:弦楽五重奏曲Op.14&16》

 タネーエフ:
  1) 弦楽五重奏曲第1番ト長調Op.14,
  2) 弦楽五重奏曲第2番ハ長調Op.16
ユトレヒト弦楽四重奏団
 [Eeva Koskinen (Vn) ,
 Katherine Routley (Vn),
 Joel Waterman(Va),
 Sebastian Koloski (Vc)]
ピーター・ウィスペルウェイ(Vc:1),
Mikhail Zemtsow (Va:2)

 タネーエフの知られざる傑作 弦楽五重奏曲第1番、第2番。

 モスクワ音楽院で作曲をチャイコフスキー、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだセルゲイ・タネーエフ。
 この人、もっとメジャーになってもいいと思うのです。

 ピアノ五重奏曲もカンタータ第2番「詩篇の朗読」 もものすごい作品でしたが、今回の弦楽五重奏曲第1番、第2番もなかなかイケる作品なんです。
 でもCDはあまり出てませんでした。

 ちょっと田舎風の雰囲気もいい感じですし、もちろん憂愁味溢れるメロディが聴き手の心を揺さぶります。
 知られざる傑作というにふさわしいなかなか聴きごたえのある作品集です。




 ロシアの室内楽に定評のあるユトレヒト弦楽四重奏団による憂愁のメロディ

 モスクワ音楽院で作曲をチャイコフスキー、ピアノをニコライ・ルビンシテインに学んだセルゲイ・タネーエフは、卒業後まずピアニストとして華々しいキャリアを開始します。
 教師としても有能であり、また理論家としても優れており、多くの弟子を育てあげました。
 作曲家としても素晴らしい作品を残しましたが、自身の作品の出版については無頓着であったようで、全作品がきちんと出版されたわけではないようです。
 それでも弦楽五重奏曲は2曲が残されており、これらは当時のロシア音楽の発展をつぶさに知ることができる貴重なもので、その憂愁味溢れるメロディが聴き手の心を揺さぶります。
 この2曲は、どちらも対位法の権威であったタネーエフらしく、見事なフーガが使われていますが、興味深いことに第1番は弦楽四重奏にチェロが加わった五重奏で、第2番はヴィオラが加わった編成になっています。
 この音色の違いもお楽しみください。
 ロシアの室内楽に定評のあるユトレヒト弦楽四重奏団の演奏です。第1番では、ピーター・ウィスペルウェイがゲスト参加。





8.559745
\1100
スーザ:吹奏楽のための作品集 第15集
 1.魅惑の王子(1928)/2.ドナウ渡河 Op.36(1877)/
 3.バンド・ケイム・バック(H.クラーク編)(1895/1926)/
 4.マグナ・カルタ(1927)/
 5.クリスと不思議なランプ:第2幕-エレクトリック・バレエ(1899)/
 6.リージョナーズ(1930)/
 7.ショパン:夜想曲第11番 ト短調 Op.37-1(J.P.スーザ編)/
 8.ヴォランティアたち(1918)/
 9.喜歌劇「デジレ」(抜粋)(1884/1894)/
 10.ご婦人方のお気に入り(1883)/
 11.グライディング・ガール-タンゴ(1912)/
 12.ベン・ボルト(1883)/
 13.ヨークタウン100周年祝祭行進曲(1881)
  K.ブライオンによる吹奏楽編…2.5.7.8.9.10.12.13/
  H.クラーク,K.ブライオンによる吹奏楽編…3/
  L. シッセルによる吹奏楽編…11/
  3.5.7.9…世界初録音
オランダ王立海軍軍楽隊/
キース・ブライオン(指揮)
 “マーチ王”フィリップ・スーザ(1854-1932)の膨大な作品をくまなく録音している指揮者ブライオンによる第15集のアルバムはオランダ王立海軍軍楽隊を率いての演奏です。今作にも世界初録音の曲が含まれるなど、ファンにとっても嬉しいものとなっています。20世紀末前後のアメリカで、驚くべき人気を得たスーザ・バンドは7年間で3500回ものコンサートをこなしながら常にレパートリーを拡大し、また楽器編成もハープを加えるなど多彩なものとなっていきます。時には社会情勢を反映し、時々のエピソードも盛り込みながら書かれた行進曲やオペレッタは実にユニークで洗練されたものであり、こんなことまで題材にするのかと驚いてしまうのではないでしょうか?
 トラック7の「ショパンの夜想曲」の吹奏楽版の編曲では、舞台裏に金管楽器を配置し、夢のような響きを紡ぎだしていますし、収録曲の中で一番長い(13分を越える)トラック3の「バンド・ケイム・バック」には「幻想的エピソード」の副題がつけられていて、途中には聞き覚えのあるメロディがいくつも聞こえてくるなど凝った作りになっています。
 この大人気シリーズも、残り1作を数えるのみになりました。ぜひお楽しみください。
 


8.559773
\1100
ジョン・ケージ:フルート作品全集 第1集
 1.龍安寺(フルート、打楽器とテープ版)(1894)/
 2.Two(1987)/
 3-5.フルー二重奏のための3つの小品(1935)
  <第1番:Allegro giocoso/第2番:Andante cantabile/
   第3番:Grave adagio>/
 6. 2人のための音楽
  (K.ゼンツ編曲によるフルートとピアノ版)(1984/1987) ※6…世界初録音
カトリーン・ゼンツ(フルート)/
ウーヴェ・グロット(フルート)…3-5/
マキシム・マンコフスキ(パーカッション)/
ルドヴィク・フリショー(ピアノ)…2/
シャラ・イアコビドウ(ピアノ)…6
録音 2013年3月26日,5月8.9日 ギリシャ アテネ,オナシス・カルチャー・センター
 東洋思想を愛し、沈黙を考察し、内なる響きに耳を傾けた人、ジョン・ケージ(1912-1992)。彼の飽くなき探究心から生まれた特異な「音楽」は、21世紀の現在でも論争を巻き起こし、また彼に追随する人も後を絶ちません。
 彼の“音の出る”代表作の一つ「龍安寺」は、切り詰めた音の隙間から感じられる無限の空間と、極限の禅の精神を具現化したものとされるもので、ここからは実際の砂の流れを感じるもよし、人生の侘び寂びを感じるもよしと、それぞれの捉え方ができる作品です。
 ナンバー・ピースと呼ばれる作品群ははたくさんのヴァリエーションがあり、このフルートとピアノ版の「TWO」が記念すべき第1作となったものです。
 3つの音だけで構成されたフルートパートと、シンプルな和音を置いていくピアノパートが幽玄な世界を描き出します。初期の作品である「3つの小品」はケージらしからぬ旋律的な作品。2人のための音楽は、「Music for …」のシリーズの中の一作品。スコアはなく、音声や楽器のための17の部分から構成されており、各部は沈黙と静寂が支配するという観念的な作品です。このような作品は、理解するのではなく感じるものなのかもしれません。
 


8.559788
\1100
ウィリアム・ボルコム:ロルカの歌/プロメテウス
 1-9.ロルカの歌(2006)
  <序曲:釣り合い/間奏曲 1/不実な主婦/
  夜明け/サンティアゴの月の踊り/
  木々/甘き哀しみのソネット/
  間奏曲 2:ニューヨークでの詩/
  ハヴァナに到着の詩>/
 10.プロメテウス(2009)
ルネ・バーベラ(テノール)…1.3-7.9/
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)…10/
パシフィック・コラール…10/
パシフィック交響楽団/
カール・セント・クレア(指揮)
録音 2013年10月24-26日…1-9, 2010年11月18-20日…10 USA カリフォルニア,コスタ・メサ ルネ・ヘンリー・セーゲルストローム・コンサート・ホール
 ピューリッツァー賞と複数のグラミー賞を受賞したアメリカの作曲家、ウィリアム・ボルコム(1938-)はラグタイムをはじめとした親しみやすい音楽を多く書いています。
 しかし彼は音楽学者でもあり、またクラシック音楽の作曲家としても高名であり、例えば「ゴスペル・プレリュード」(8.559695)や2台ピアノのための音楽集(8.559244)などでの豊かな音楽は確かにジャンルを越えて愛されるものなのです。とは言え、ここでのボルコムは極めてシリアスな表情を見せています。
 日本でも人気の高いスペインの詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカの作品は多くの芸術家に広範に渡ってインスピレーションを与えていますが、ボルコムはロルカの詩を音楽にするにあたって、名歌手プラシド・ドミンゴに協力を求め、議論を重ね、最もふさわしいと思える音楽をつけたと言います。
 シュールなユーモア、情熱とミステリー。これらが渾然一体となった印象的な歌曲集です。また古代の伝説から題材を得た「プロメテウス」はベートーヴェンの「合唱幻想曲」を思わせるピアノ、合唱、オーケストラのための作品です。
 人類に火を与えたため、ゼウスから限りない苦悩を与えられたプロメテウスを描いたというこの作品には、様々な示唆が込められているのです。




<ボルコムといえば>
グラミー賞「最優秀クラシック・アルバム」3部門受賞
ボルコム:「無垢と経験の歌」


NAXOS
8.559216-18
(3CD)
\3300
ボルコム(1938- ):
 無垢と経験の歌 (英語歌詞付き)
レナード・スラットキン指揮
ミシガン大学交響楽団
ユニヴァーシティ・ミュージカル・ソサエティ
クリスティン・ブルーワー(S)
ミーシャ・ブリューゲルゴスマン(S)
イラナ・デイヴィッドソン(S)
リンダ・ホーエンフェルト(S)
カーメン・ペルトン(S)
ノモン・フォード(Br)
ネイザン・リー・グレアム(語り&ヴォーカル)
トミー・モーガン(ハーモニカ)
ピーター・マドキャット・ルース(ハーモニカ&ヴォーカル)
ジェレミー・キッテル(フィドル)、他

 2005年度グラミー賞の「最優秀クラシック・アルバム」3部門にNAXOSのアルバムが輝いたという。これは正直すごいことである。
 曲は何だ?
 ボルコムの「無垢と経験の歌」。
 知らん。全然知らん。なんでも3枚組らしい。
 ボルコムはもともとはラグタイムの大御所だが純正クラシックも書く。ヴァイオリン・ソナタ全集などは独特の作風で結構楽しめた。だがこんなCD3枚にわたる大作が出ていたというのは正直知らなかった。
 さてその「無垢と経験の歌」。イギリスの画家であり詩人であったウィリアム・ブレイクの詩集。
 ウィリアム・ブレイク。7歳のときに奇跡的な宗教的体験をして、その後もたびたび幻視体験をし、やがて独創的な絵や版画や詩を生み出していくこととなる。神秘思想家スウェーデンボルグの影響を受け、「英国の文学史上最も幻想的な詩人」とも言われる。いまでいうスピリチュアル系の元祖。そのグロテスクで童画のような彼の絵を見ただけで、尋常な人でないことがうかがわれる。
 この50を超える短い詩からなる連作詩集「無垢と経験の歌」も、わかりやすいようでどこまで奥があるのかよく分からない作品。この詩集は「無垢の歌」と「経験の歌」という二つの構成からなり、「無垢の歌」はまだ世間を知らない無垢なる心の歌、「経験の歌」は俗世にまみれた人々の心の歌、ということになっている。原語自体は優しいので表面的な理解はできるのだけれど、読み進むにつれて一つ一つの言葉、文章に何かとてつもない仕掛けがあるような気がしてくる。人生の悦びや辛さや皮肉さを描いているように見えて、実際はもっと超自然的な神秘を描いているような気がしてくる。
 そんな風変わりで癖のあるウィリアム・ブレイクの詩に、作曲家ボルコムが音楽をつけたわけである。
 ただ、この音楽作品を作り上げるのに25年かかったというのだから、ボルコムの情熱も普通ではない。フル・オーケストラと5つの合唱団、10人を軽く超える独唱スタッフ、エレキ・ギターにドラム・セット。なんと500人に近い壮大な演奏陣を要し、実に演奏時間は2時間強。
 現代音楽史上に残るおそるべき作品である。

 実際に聴いた。
 んあ!
 正統派クラシックからフォーク、ロック、レゲエ、ジャズ、カントリー、そしてアヴァンギャルドな現代音楽までなんでもござれ。なんちゅう節操のないごった煮音楽。
 そして訳のついている詩集(安いので本屋で買ってから聴いたほうがいいと思う)を片手に聴いていると、どうしてこの作品にこの音楽?とか、どうしてこの節を女声合唱が歌うの?とかさまざまな疑問も湧いてくる。しかし若いときからこの作品にとりつかれて精魂傾けてきたボルコムの力技にいつしかねじふせられる。というより、人間、強いもので聴き進むにつれて、たいていのことに慣れてくる。そうなってくるともう怖いものはない。あらゆるジャンルのさまざまな音楽が、生き生きと耳に飛び込んでくるようになる。唐突さは新鮮さに変わり、奇妙さは魅力的な個性に変わっていく。そうするといつしか近寄りがたい長大な大作ではなく、ひとつひとつがなんとも味わい深い独創的なショートショートとしていとおしくなってくる。
 要は、酔っ払う、いや、ラリってくるのである。ちょっといかがわしいマリファナ・カフェになじむ感じ。
 そして次第に、ブレイクがこれらの詩に感じていた、超自然的な「何か」がなんとなく見えてくるようになる。
 そう。これらの音楽は、一般の我々でもブレイクの幻視体験が味わえるようにボルコムが作りあげた、一種の精神的触媒だったのである。(「このNAOXSを聴け!」より)





 

8.573256
\1100
ボニファツィオ・グラツィアーニ:オラトリオ「アダエ(アダム)」/「放蕩息子」他
 1.モテット集 Op.24 - おお、奇跡よ/
 2.モテット集 第6巻 Op.20 - 幸いなるかな、心清き者/
 3.サクラ・カンティオーネス 第6巻 Op.19 -
  子らよ、私に聞き従え/
 4.モテット集 Op.24 - 誰がわが頭を濡らすか/
 5.モテット集 Op.1 - 何という感じがするのだろう/
 6.オラトリオ「アダエ(アダム)」第1部/
 7.オラトリオ「アダエ(アダム)」第2部/
 8.オラトリオ「放蕩息子」第1部/
 9.オラトリオ「放蕩息子」第2部 ※世界初録音
コンソルティウム・カリッシミ(アンサンブル)/
ギャリック・コモー(指揮)
録音 2014年7月21-25日 アメリカ ミネソタ州 シャコピー,Church of Saint Mary of the Purifi cation
 17世紀頃、ローマ・カトリックの教会では毎週新しい典礼音楽が演奏されていました。いくつかの声部と楽器を伴う曲は、複雑な書法で書かれ、演奏もかなり困難なものであったことは間違いありません。そのため、これらを演奏するための練習用として小規模なモテットが多く書かれたのです。
 グラツィアーニ(1604-1674)はミラノで生まれた作曲家で、1646年にイエズス会の母体ジェス教会の関連教会セミナリオ・ロマーノの楽長に就任、オルガンを弾きながら合唱団を指揮、多くの作品を書き残しました。
 彼の作品は、同時期に活躍したカリッシミのものと似ていますが、それはグラツィアーニが5歳のときに、カリッシミの住むマリーノに移住したことも影響しているかもしれません(2000人ほどの小さな町の同年代の音楽を志す少年たちは、恐らくお互いに影響しあったことでしょう)。
 このアルバムでは、前述のような小さなモテットと、これまで存在が確認されていなかった2つのオラトリオを聴くことができます。
 コンソルティウム・カリッシミによる、この「隠れたバロック作曲家」の演奏は、この時代の音楽を愛する人にとってまたとない贈り物になることは間違いありません。
 

8.573324
\1100
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集 第4集
 1-4.怒り狂う海の中で RV 627/
 5.イスラエルの民エジプトをいで RV 604/
 6-10.あなた方の聖なる君主のために RV 633/
 11.主をほめ讃えよ RV 606/
 12-15.不屈の者たちよ、戦え RV 628/
 16.われ喜びに満てり RV 607/
 17-20.おお、天にても地にても清きもの RV 631
クレール・セヴィーニェ(ソプラノ)…1-4.17-20/
マリア・ソウリス(メゾ・ソプラノ)…6-10.12-15/
アラディア・アンサンブル/
ケヴィン・マロン(指揮)
録音 2014年4月28-30日 カナダ トロント,聖アン・アングリカン教会
 ヴェネツィアで生まれ、ウィーンで没したバロック時代の大作曲家ヴィヴァルディ(1678-1741)。多くの人はヴァイオリン協奏曲「四季」を書いた人として認識しているでしょうが、実は膨大な数の作品を残しているのです。
 それは500を越える協奏曲、歌劇は52作を以上、他にもたくさんの室内楽曲やソナタがあり、そしてとりわけ重要なのがオラトリオや40曲ほどのカンタータなどの宗教作品です。これらの宗教曲のほとんどは、彼が司祭を務めていたヴェネツィアのピエタ慈善院付属音楽院のために書かれたものとされていますが、高いテクニックを必要とする声楽パートは、当時の女性歌手がすばらしい技術を持っていたことの証明でもあります。
 宗教曲の体裁をとりながらも、実際はまるでオペラのアリアのように表現力を駆使した華麗な作品は、現在でも歌いこなすには大変なことであり、広い声域とメリスマ(歌詞の母音に多くの装飾的な音符を当てはめて歌わせる作曲技法。オペラでは「コロラトゥーラ」とも呼ばれる)を歌いこなす技術を持った歌手でないと完璧な演奏にはなりません。
 この鮮やかで劇的な音楽は、教会の中だけでなく広く聴かれるべきものでしょう。
 .


8.573339
\1100
ヴュータン:ヴァイオリン作品集
 1-6.独奏ヴァイオリンのための36の練習曲 Op.48(抜粋)
  <第6番:物語:アレグレット・モデラート/
   第7番:苦痛:アジタート/
   第25番:タランテッラ:ヴィヴァーチェ/
   第27番:アジタート/第28番:モデラート/
   第32番:コレッリのガヴォットによる変奏曲:モデラート>/
 4-12. 6つの小品 Op.55
  <第1番:アンダンテ/第2番:モデラート/第3番:前奏曲/
   第4番:テンポ・ディ・メヌエット/第5番:アンダンテ/
   第6番:序奏とフーガ>/
 13. 3つのサロン風小品 Op.32 -
  第3番 狩り(ヴァイオリン・ソロ版)/
 14-19.演奏会用練習曲 Op.16
  <第1番:アレグロ・モデラート/第2番:モデラート-グラツィオーソ/
   第3番:アレグレット/
   第4番:アレグロ・マ・ノン・トロッポ/
   第5番:アダージョ・マ・ノン・トロッポ/
   第6番:アダージョ-アレグレット>
レート・クッペル(ヴァイオリン)
録音 2014年3月1日…1-6, 2014年4月7日…7-12, 2014年7月24日…13-19 ドイツ ライプツィヒ,ベザニエン教会
 ベルギーのヴァイオリニスト、作曲家アンリ・ヴュータン(1820-1881)は、ピエール・ローデ、シャルル・ド・ベリオといったフランスのヴァイオリン音楽の潮流を受け継ぐ名手として知られています。
 彼の師のベリオと同じく、主としてヴァイオリンのための作品を残し(弦楽四重奏曲なども存在する)中でも7曲のヴァイオリン協奏曲は、独創的な作風が現在でも愛されています。
 このアルバムに収録されているのは、技術を磨くための練習曲が中心ではありますが、これらは単なるテクニックの上達を目指すのではなく、高い音楽性と表現力を養うためのものでもあることは間違いありません。
 Op.48の練習曲はパリ音楽院に献呈されていて、彼自身の手引きの言葉が添えられています。1845年に書かれたOp.16の練習曲は若書きの作品であり、作曲技法を磨こうとするヴュータンの努力のあとも垣間見える力作と言えるでしょう。
 それに比べ、死後に出版されたOp.55の6つの小品は彼のキャリアの最終段階の円熟を示すもので、まさに「バッハへのオマージュ」とも呼べる高い完成度を誇っています。
 緊張感漲るヴァイオリンを演奏するのは、1997年から2013年までバイエルン放送交響楽団のコンサートマスターを務めたドイツの名手クッペルです。
 


8.573404
\1100
ユゼフ・ヴィエニャフスキ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.24(1866頃)
  <第1楽章:Allegro con anima/第2楽章:Andante religioso/
   第3楽章:スケルツォ:Allegro molto vivace e giojoso/
   第4楽章:Allegro appassionato, ma non troppo presto>/
 5.ユゼフ・ヴィエニャフスキ&ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1835-1880):
  ソナタのアレグロ ト短調 Op.2(1848)/
 6.ユゼフ&ヘンリク・ヴィエニャフスキ:
  ポーランド風大二重奏曲 ト長調 Op.8(1853)
リフ・ミグダル(ヴァイオリン)/
マリアン・ミグダル(ピアノ)
録音 2014年10月8-10日 ドイツ オスナブリュック,ファットーリア・ムジカ・レコーディング・スタジオ
 ポーランドが生んだ名ヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキ(1837-1912)は作曲家としても数々の名作を残しましたが、彼の弟ユゼフもまた優れた音楽家として当時の音楽界に足跡を残しました。
 彼はヴァイオリンではなくピアノを選択し、活動の初期は兄ヘンリクとともに演奏活動をしていましたが、やがて独立。ヴィルトゥオーゾとしてヨーロッパを演奏旅行し、自作のほか、数多くの協奏曲、独奏曲を演奏したのです。
 フランツ・リストによれば、難曲として知られるショパンの練習曲全曲の初の公開演奏をしたとされていて、このエピソードだけでも彼がどれほどまでに、先進的なピアニストであったかを伺い知ることができるのではないでしょうか。
 このアルバムには、彼自身のヴァイオリン・ソナタと兄ヘンリクとの共作である2つの小品(アレグロはユゼフ11歳のときの作品)が収録されています。
 メインのソナタは、冒頭からキャッチーなメロディが炸裂。凝ったピアノ・パートと華やかなヴァイオリン・パートが互いに高めあうかのような充実した作品となっています。
 

8.573416
\1100
アルフレッド・ヒル(1869-1960):弦楽四重奏曲集 第6集 第15番-第17番
 1-4.弦楽四重奏曲 第15番 イ短調(1937)
  <第1楽章:Adagio - Allegro con spirito/
   第2楽章:Canzona/第3楽章:Serenade/
   第4楽章:Finale: Allegretto>/
 5-8.弦楽四重奏曲 第16番 変ロ長調 「ケルティック」(1938)
  <第1楽章:Adagio - Allegretto/
   第2楽章:Shule Agra: Adagio/第3楽章:Jig/
   第4楽章:Finale: Adagio - Allegretto>/
 9-11.弦楽四重奏曲 第17番 ハ長調(1938)
  <第1楽章:Adagio - Allegro/
   第2楽章:Introduction and Serenade/第3楽章:Finale>
ドミニオン弦楽四重奏団
<メンバー:
ユーリ・ゲゼンツヴェイ(第1ヴァイオリン)/
ローズマリー・ハリス(第2ヴァイオリン)/
ドナルド・モーリス(ヴィオラ)/
デイヴィッド・チッケリング(チェロ)>
録音 2014年5月5-6日,9月1日 ニュージーランド ウェリントン,パーク・ロード・ポスト
 オーストラリアが生んだ作曲家アルフレッド・ヒル(1869-1960)。彼の17曲ある弦楽四重奏曲の全曲録音ツィクルスは、このアルバムが最終巻となります。
 彼は2歳から17歳までニュージーランドで過ごし、その後はライプツィヒに留学、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーら当時の音楽を吸収しました。彼はここでピアノとヴァイオリンを学び権威ある「ヘルビッヒ賞」を獲得、またオーストラリアに戻り、ニュージーランドを行き来しながら、ヨーロッパの伝統と、この地の音楽の融合を図り、時にはマオリの民謡を取り入れながら、数多くの作品を生み出したのです。
 このアルバムには第15番から第17番の3つの作品が収録されています。彼が探求したものが表出された作品群で、民俗的な要素が含まれる(シューベルト風でもある)第15番、タイトル通り「ケルト民謡」が使われた第16番(とりわけ終楽章が素晴らしい)、全体的に陰鬱な雰囲気に彩られながらも、終楽章でドヴォルザークを引用するという第17番。歴史に取り残された秀作がここにあります。
 

8.573506
\1100
期待の新進演奏家シリーズ/アリ・アランゴ ギター・リサイタル
 1-3.レオ・ブローウェル(1939-):
  儀式と祝祭の舞曲集 第1集(2012-2014)/
 4-6.ブローウェル:黒いデカメロン(1981)/
 7.ホアキン・クレルチ(1965-):
  アヌラールのための練習曲 第4番(2015)/
 8-9.デヴィッド・デル・プエルト(194-):幻想曲とロンド(2013)/
 10.アリ・アランゴ(1982-):生け贄(2011)/
 11.アランゴ:アイソクロナスの直方体とパナクロのらせん(2008)/
 12.アランゴ:春分の情景(2006)/
 13.アランゴ:ルーアの子守歌(2014)/
 14.パコ・デ・ルシア(1947-2014):ルシアのグァヒーラ(1969)
  ※1-3.7.8-9.10.11.12.13・・・世界初録音
アリ・アランゴ(ギター)
録音 2015年7月5.6日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会
 1982年、キューバの首都ハバナで生まれたギタリスト、アリ・アランゴは2014年のアルハンブラ国際ギターコンクールをはじめとした数々のコンクールで入賞しています。
 また彼はすでに優れた作曲家として活動し、スペインやラテンアメリカの伝統とイディオムを継承する作品をいくつも発表しています。もともと20世紀に活躍したギタリストたちは、同時にこの楽器そのものを熟知している作曲家でした。そこで自身で演奏するために高い技術を駆使した作品を書きあげ、ギター音楽の発展に寄与してきたのです。
 ここでのアランゴはまさにギターと一体になったかのような見事な音楽を聴かせています。それはブローウェルの作品であれ、パコ・デ・ルシアの作品であれ、また彼の娘ルーアのために書いた子守歌であれ、どの曲にも渾身の愛情を込めているのです。時には激しく、時にはまるで愛しい人を愛撫するように、彼の手はギターをかき鳴らします。
 


8.660372
(2CD)
\2200
知られざる傑作オペラ
 1810年、ヴェネツィアで大ヒットしたという
  ピエトロ・ジェネラーリ:1幕のメロドラマ「アデリーナ」


 ガエターノ・ロッシ台本, マリア・キアーラ・ペルティエリによる新版/
  ※世界初録音
アデリーナ…
 ドウシツァ・ビジェリク(ソプラノ)/
ヴァルナー:アデリーナの父…
 ガブリエーレ・ナーニ(バリトン)/
エルネヴィッレ:アデリーナの恋人…
 グスターヴォ・クァレスマ・ラモス(テノール)/
カルロッタ:アデリーナの姉…
 シルヴィア・ベルトラーミ(メゾ・ソプラノ)/
シモン:隣人で村の教師…
 エリアー・ムニョス(バリトン)/
フィルミーノ:エルネヴィッレの使用人…
 ウーゴ・ラベック(バス)/
エリセオ・カストリナーニョ…フォルテピアノ/
ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指揮)
録音 2010年7月14.16.24日 ドイツ、バード・ヴィルトバード、ケーニヒライヒェ保養地劇場(ヴィルトバード,ロッシーニ音楽祭のプロダクションによる演奏)
 歴史に埋もれていた名作を蘇演することで知られるヴィルトバードの「ロッシーニ音楽祭」のプロジェクトです。
 ロッシーニがオペラ作曲家として正式にデビューを飾った1810年、ヴェネツィアのサン・モイゼ劇場の秋のシーズンで大ヒットを記録したのが、このジェネラーリ(1773-1832)の「アデリーナ」でした。当時のイタリアでは1幕物のファルサ(笑劇…1幕の楽しい内容を持つオペラ)が流行していましたが、この「アデリーナ」は少々センチメンタルな内容を持つため「メロドラマ」に分類されています。
 恋人に捨てられ妊娠している少女というだけで、確かに深刻な内容になることは想像に難くありません。
 最初のうちは、彼女の父はアデリーナを赦す事はないように思えましたが、姉や教師らのおかげで、恋人であるエルネヴィッレとやり直すことにし、生まれてきた子供も含めて、全てが丸く収まるというひたすら優しい結末の物語です。
 もし、最後がハッピーエンドで終わらなかったとしても、それはそれで素晴らしいものなっていそうなオペラです。
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8.660374
(2CD)
\2200→\1990
このアルバムにはNAXOSの大いなる野望を感じる。

 NAXOSの本拠地香港のオケ、そしてズヴェーデン指揮
  ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」
               序夜「ラインの黄金」



<BD Audio>
 CDと同内容
ヴォータン:神々の長…マティアス・ゲルネ(バリトン)/
フリッカ:ヴォータンの妻…ミシェル・デヤング(メゾ・ソプラノ)/
ローゲ:火の神…キム・ベグリー(テノール)/
ドンナー:雷神…オレクサンドル・プシュニアク(バリトン)/
フロー:幸福の神…チャールズ・レイド(テノール)/
フライア:フリッカの妹…アンナ・サムイル(ソプラノ)/
エルダ:知恵の女神…デボラ・ハンブル(メゾ・ソプラノ)/
アルベリヒ:ニーベルング族…ペーター・シドホム(バリトン)/
ミーメ:アルベリヒの弟…デヴィッド・ケンジェロシ(テノール)/
ファーゾルト:巨人族…ユン・クヮンチュル(バス)/
ファーフナー:ファーゾルトの弟…ステファン・ミリング(バス)/
ヴォークリンデ:ラインの乙女…中村恵理(ソプラノ)/
ヴェルグンデ:ラインの乙女…アウレリア・ヴァラク(メゾ・ソプラノ)/
フリースヒルデ:ラインの乙女…ヘルミーネ・ハーゼルベック(メゾ・ソプラノ)/
香港フィルハーモニー管弦楽団/
ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)
NBD-49
(BD Audio)
\2400→\2190

 このアルバムにはNAXOSの大いなる野望を感じる。



 ワーグナー(1813-1883)が創り上げた壮大なる叙事詩「ニーベルングの指環」は、北欧神話を下敷きとし、欲望、愛憎、人智を超越した物語が重厚な音楽とともに描かれる大作です。
 全曲完成までに26年を費やしたこの作品は、演奏時間も15時間を必要としますが、1876年に書かれた序章である「ラインの黄金」は物語の入門編とも言える部分で、コンパクトに纏められた(と言っても2時間以上)ストーリーとなっています。
 世界中の歌劇場で上演される人気作ですが、歌手の選択から演出、オーケストラのテクニック、そして指揮者の力量など、多くの問題をクリアしない限り、名演にはならない難しい作品です。

 この香港フィル初の「指環」は演奏会形式で上演されたものですが、鬼才ズヴェーデンの指揮によって文句の付け所のない演奏に仕上がっています。
 また名バリトン、ゲルネがヴォータンを演じているところにも注目が集まりました。ちなみにジャケットデザインはこのコンサートのポスターがそのまま用いられています。

 録音 2015年1月22.24日 香港カルチャー・センター・ホール
<BD Audio> AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz n 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio n 2.0 Stereo - PCM DURATION 153'22
 

8.571359
\1100
モーラン:民謡編曲集
 1-6. 6つのノーフォーク民謡(1924)
  <川辺の夜明け/大胆なリチャード/Lonely Waters/
   強制徴募隊/彼の愛するものの銃撃/オックスフォードの刃>/
 7.北海の地/8.高きドイツ/9.水夫と若きナンシー/
 10.小さな乳母/11.楽しい荷馬者屋/12.牧師と従業員/
 13.牢獄の歌/
 14-19. 6つのサフォーク民謡(1932)
  <木の実を拾う時/絡みつくブラックベリー/キューピッドの庭/
   父と娘/クロイの島/シーマンの生活>/
 20-26.ケリー州からの歌(1950)
  <その日の夜明け/あなたは私の愛を素通りした/
   ハンラッティ神父の殺人/移動する峡谷の少年/
   失った恋人/鋳掛け屋の娘/
   キティ、私はあなたに恋をしています>
エイドリアン・トンプソン(テノール)…17.18.20-26/
マーカス・ファーンズワース(バリトン)…1-6.7-13.14-16.19/
ジョン・タルボット(ピアノ)/
ウェーブリッジ男声合唱団のメンバー
 (クリスティーネ・ベスト…指揮)…9.11.13
録音 2010年5月20.27日,10月6日 コブハム,ストーク・ダベルノン,イェフディ・メニューイン・ホール BMSレコードより移行盤
 1894年にロンドンに生まれるも、育ったのはノーフォーク。そのためアイルランドと強い絆を持っていた作曲家モーラン(1894-1950)。彼の作品は日本でも一部の愛好家に深く愛されています。
 幼い頃からピアノとヴァイオリンを学び英国王立学校に入学した彼は、スタンフォードに師事しましたが、ヴォーン・ウィリアムズの作品にも強く感銘を受けたのです。
 第1次世界大戦で重傷を負ったものの、それを乗り越え、以降自身のためにノーフォーク州を始めとした各地の民謡収集を始めます。イギリスの田舎の精神を反映させたこれらの素朴な音楽は、海に生きる船乗りと、大地を耕す農民、その双方の気分を完璧に反映させたもので、それらは表情豊かな男声の歌唱によって、時にはシリアスに、時には情熱的に伝わってきます。
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8.573511
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第6弾
  シベリウス:劇音楽「スカラムーシュ」Op.71(1913)
ベンディク・ゴルドステイン(ヴィオラ)/
ロイ・リュオッティネン(チェロ)/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年9月8-12日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 セーゲルスタムのNAXOSシベリウス・チクルスの快進撃は止まらない。
 というかこれはすでに世俗を超越した孤高の世界。

 今回もまさかの選曲。・・・劇音楽「スカラムーシュ」。
 誰も知らない。
 シベリウス自身、この作品の作曲過程で精神が崩壊しかかったといういわくつきの曲。
 シベリウス独特のあの音楽世界が聴けるのは間違いないのだが、題材が間男のせむし男が惨殺されるという救いのないヴェリズモ系の話・・・(オペラではなくパントマイムのための作品)。
 なので曲もシベリウスの暗黒面を表出させている。煮え切らない「タピオラ」という感じで、ときに透明感あふれる美しいところもあって心をくすぐられることもあるのだが、全編を通じて壮大な感動を覚えるとかいうことはない。シベリウス・マニアのためだけのレアなアルバムと言っていいと思う。
 ただそれでもこの作品に新たな命を吹き込もうというセーゲルスタムの強い意志には脱帽したい。

 

 1912年に作曲が始められ、その翌年12月に完成されるも、実際に上演されたのは9年後の1922年という、いわばシベリウス(1865-1957)の“不遇の作品”ともいえる劇音楽「スカラムーシュ」です。
 クヌーセンの台本は、対話を含むパントマイム形式のもので、レイロンという男の妻をせむしのヴィオラ弾き「スカラムーシュ」が誘惑、怒ったレイロンに殺されてしまうという悲劇ですが、当時のウィーンの劇作家アーサー・シュニッツラーが書いた「ピエロのヴェール」(エルノ・フォン・ドホナーニが音楽をつけた)の模倣とされてしまったのです。
 もちろんクヌーセンは、シュニッツラーよりも前にこの物語を計画していたと主張しましたが、シベリウス自身は「この仕事を引き受けたために神経がぼろぼろになった」と日記に記すほど消耗していたようです。
 しかし、この音楽は見事なもので、弦楽器中心のオーケストラをバックに独奏ヴィオラが活躍、そこにチェロが絡みながら、明快な情景を描き出していくのです。
 しきりに現れる舞曲が印象的で、時にはスペイン風のボレロのリズムを刻んでみたり、幻想的なゆったりとした音楽になったりと、変幻自在です。
 そして、その響きは常にシベリウスのもの。まるでオペラのように物語と音楽が融合した壮大な作品となっています。




セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス旧譜

8.573299
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第1弾

 1.序曲 イ短調 JS144(1902)/
 2-7.劇音楽「クオレマ」Op.44 JS113(1903)

 十二夜 Op.60-2つの歌曲/
  8.死よ、近づくな(1909/1957改編)(*)
  9.ホッリロ、嵐と雨の中で-K.ボルグによる声楽と管弦楽編(1909)(*)
 10-16.組曲「クリスティアンII世」 Op.27(1898)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…(**)
ヴァルテッリ・トリッカ(バリトン)…(*)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

8.573300
\1100
ようやく代理店からも案内が(発売は12月ですが)
 セーゲルスタム&トゥルク・フィル
  シベリウス・チクルス第2弾
シベリウス:
 1.序曲 ホ長調 JS145(1891)/
 2.バレエの情景 JS163(1891)/
 3-13.劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 JS48(1906)
 14.アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」 - 第3幕 結婚行進曲 JS62(1911)/
 15.行列 JS 54(1905)/
 16.メヌエット JS127(1894)/
 17.行列聖歌 Op.113, No.6(1938)

ピア・パヤラ(ソプラノ)…5/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
録音 2014年1月20-24日 フィンランド トゥルク・コンサートホール

8.573301
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第3弾
シベリウス:
 1-9《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」JS147(1905)》

 11.ある情景のための音楽(1904)/
 12.抒情的ワルツ Op.96a(1921)/
 13.昔々-田園的風景Op.96b(1919)/
 14.騎士風のワルツ Op.96c(1921)/
 15.ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマンティックな小品 JS135a(1925)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…13/
サリ・ノルドクヴィスト(メゾ・ソプラノ)…13/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
 録音 2014 年1 月20-24 日,9 月8-12 日 フィンランド、トゥルク・コンサート・ホール

8.573340
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第4弾
 劇音楽「誰もかれも」Op.83(1916)
 2つの荘重な旋律 Op.77 (ヴァイオリンとオーケストラ編)
 イン・メモリアム(葬送行進曲) Op.59(1910)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…6-8/
トゥオマス・カタヤラ(テノール)…5/
ニコラス・ゼーデルランド(バス)…8-9/
カテドラリス・アボエンシス合唱団…5.9.10.17/
ミカエラ・パルム(ヴァイオリン)…18-19/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール
 

8.573341
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第5弾
 劇付随音楽「白鳥姫」JS 189(1908)
 劇付随音楽「とかげ」Op.8(1909)(弦楽オーケストラ版)
 孤独なシュプール JS77b(1948)/
 メロドラマ「伯爵夫人の肖像」 JS 88(1905)
リホ・エークルンド(朗読)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月5日…1-14, 2014年9月10日…15-16, 2014年2月6日…17, 2014年1月24日…18 フィンランド トゥルク・コンサートホール



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8.573521
\1100
フローラン、隠れた代表作
 フローラン・シュミット:アントニーとクレオパトラ 他


 アントニーとクレオパトラ(1920) 〜
  シェークスピアの悲劇からの6つの交響的エピソードによる2つの組曲
 1-3.アントニーとクレオパトラ第1組曲Op.69a
  <アントニーとクレオパトラ/ポンペイの野営地/アクティウムの戦い>/
 4-6.アントニーとクレオパトラ第2組曲Op.69b
  <女王の宮殿での夜/らんちき騒ぎと踊り/クレオパトラの墓>/
 7.交響的練習曲「幽霊屋敷」Op.49
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
録音 2015年3月5-9日 USA ニューヨーク,バッファロー,クレインハウス・ミュージック・ホール

 パリ音楽院でマスネとフォーレに師事し、1900年にはローマ大賞を受賞。ピアニストとしても優れた才能を持ち、ワーグナー愛好家でもあったというフローラン・シュミット(1870-1958)。彼の作品には独自のスタイルがあり、精緻な筆致による管弦楽は、後の作曲家たちに強い影響を与えています。
 この「アントニーとクレオパトラ」は幕間にバレエの情景を持つ劇音楽で、1920年にパリ・オペラ座で上演された際にクレオパトラ役を踊ったイダ・ルビンシュタイン(後にラヴェルに「ボレロ」を依頼したダンサー)は神秘的な姿で観客を魅了したと言われています。
 この組曲は、初演後にシュミット自身が名場面を選び出し、刺激的な音楽を付けたものです。印象派風の響きと、リヒャルト・シュトラウスを想起させる激情的な音が融合した、豊かな色彩を持つ音楽です。
 「幽霊屋敷」はマラルメがフランス語に翻訳したエドガー・アラン・ポーの詩からインスピレーションを得たもので、詩の持つ不可解なニュアンスが的確に描き出された、いかにもシュミットらしい神秘的な作品です。バッファロー・フィルの厚みのある音色は理想的なシュミットの音楽を創り上げています。



 知る人ぞ知るフローラン・シュミットの管弦楽作品の傑作「アントニーとクレオパトラ」組曲。
 ダイナミックでエキゾチック。そして骨太のオーケストレーションとがっちりした構成。
 本格派のオケ・ファンならはまること間違いない。人によっては「詩篇第47番」と「サロメの悲劇」と並ぶ代表作と呼ぶ。
 確かに「詩篇第47番」の壮麗な響きや、「サロメの悲劇」、「ディオニソスの祭」で見られる民族的で荒々しいリズムなど、シュミットの特色が存分に盛り込まれた紛れもない傑作である。

 ただ代表盤だったTIMPANI盤は入手困難状態だった。

 そんななか今回のファレッタ指揮によるNAXOS盤の登場の意義は大きい。

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8.501111
(11CD)
\7700→\6990
ヴァシリーだってすごい。
 ヴァシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル/ 
  ショスタコーヴィチ:交響曲全集

《CD1…8.572396》
 1-4.交響曲 第1番 ヘ短調 Op.10(1924-1925)/
 5-10.交響曲 第3番 変ホ長調「メーデー」Op.20(1929)/
《CD2…8.572708》
 1-3.交響曲 第2番 ロ長調「十月革命に捧ぐ」Op.14/
 4-7.交響曲 第15番 イ長調 Op.141/
《CD3…8.573188》
 1-3.交響曲 第4番 ハ短調 Op.43/
《CD4…8.572167》
 1-4.交響曲 第5番 ニ短調 Op.47/
 5-9.交響曲 第9番 変ホ長調 Op.70/
《CD5…8.572658》
 1-3.交響曲 第6番 ロ短調 Op.54/
 4-7.交響曲 第12番 ニ短調「1917年」Op.112/
《CD6…8.573057》
 1-4.交響曲 第7番 ハ長調「レニングラード」Op.60/
《CD7…8.572392》
 1-5.交響曲 第8番 ハ短調 Op.65/
《CD8…8.572461》
 1-4.交響曲 第10番 ホ短調 Op.93/
《CD9…8.572082》
 1-4.交響曲 第11番 ト短調「1905年」Op.103/
《CD10…8.573218》
 1-5.交響曲 第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」Op.113/
《CD11…8.573132》
 1-11.交響曲 第14番 ト短調「死者の歌」Op.135
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(バス)…CD10.11/
ガル・ジェイムズ(ソプラノ)…CD11/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団…CD2.1-3/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団男声セクション…CD10/
ハダースフィールド合唱協会…CD10/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管/
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)

 すっかり「もうひとりのペトレンコ」になってしまったワシーリーだが、みなさんもご存知のように3ヶ月前まではペトレンコといえばこの人だった。
 そしてこのNAXOSのショスタコーヴィチで名を成したのである。
 
 録音 2009年7月28-29日…CD1.1-4, 2008年6月22-23日…CD1.5-10, 2011年6月14日…CD2.1-3, 2010年10月26-27日…CD2.4-7, 2013年2月9-10日…CD3, 2008年7月7-8日…CD4.1-4, 2008年7月29-30日…CD4.5-9, 2010年6月23-24日…CD5.1-3, 2009年7月28-29日…CD5.4-7, 2012年6月1-3日…CD6, 2009年4月6-7日…CD7, 2009年9月11-12日…CD8, 2008年4月22-23日…CD9, 2013年9月27-29日…CD10, 2013年5月4-5日…CD11 UK リヴァプール フィルハーモニック・ホール

 1976年、サンクトペテルブルクに生まれたヴァシリー・ペトレンコは、その地の音楽院でイリヤ・ムーシンをはじめ、ヤンソンス、テミルカーノフ、サロネンら錚々たる指揮者たちに指導を受け、その才能を伸び伸びと開花させました。
 もちろんいくつものコンクール受賞歴を持ち、世界中のオーケストラを指揮し、喝采を浴びています。
 そのペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集の登場です。
 分売時から「多くの人がこれまで抱いていたショスタコーヴィチのイメージを覆す革新的な演奏」として高く評価されていた。




ワシーリー・ペトレンコ、旧譜から


 最近注目の若手指揮者の中でも、とりわけ有望株の一人であるヴァシリー・ペトレンコ。チャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」(NAXOS 8.570568)は2009 年のグラモフォン・アウォードも受賞した。
 ただ店主的にはそれほど注目してなかった。
 ロイヤル・リヴァプール・フィルは面白いオケだが、それほど個性的というワケでもない。ペトレンコも、聴いたことはないが、中庸な優等生的指揮者と思っていたので。
 でもこのオケがペトレンコを手放したがらず契約を延長し、さらに2013年にはオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者にも就任している。そのあたりから気にはなっていたし、NAXOSからのショスタコーヴィチは評判も悪くない。
 そうしたらある日ショシュタコーヴィチ・マニアのお客さんが「ペトレンコのショスタコの11番がすごい!」と言ってきた。さらに追い討ちをかけるように第10番は2011年のグラモフォン・アウォーズの交響曲部門を受賞してしまった。こうなるともうホンモノである。
 NAXOSのショスタコーヴィチは正統派でしっかりした演奏だし、AVIEの2作はチャイコフスキーとラフマニノフは躍動感あふれた傑作。パワーも色彩感も兼ね備えたかなりの名演である。
 今度はAVIEが彼を放したがらないかも。

Rachmaninov - Symphonic Dances, Isle of the Dead & The Rock
AVIE
AV 2188
¥2600
ラフマニノフ:管弦楽曲集
 交響的舞曲Op.45/
 交響詩《死の島》Op.29/
 幻想曲《岩》Op.7
ワシリー・ペトレンコ(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 2006年にロイヤル・リヴァプール・フィルの歴史上最年少の若さでプリンシパル・コンダクター(首席指揮者)に着任するなど輝かしいサクセス・ストーリーを歩むロシアの若きマエストロ、ワシリー・ペトレンコ。

 着任以降、瞬く間にロイヤル・リヴァプール・フィルを再び世界の第一線に押し上げたペトレンコは、2009年にチーフ・コンダクターへと昇格すると同時に2015年までの契約延長が決定。
 さらには2007年には英グラモフォン誌のヤング・アーティスト・オヴ・ザ・イヤーに選出され、英国ナショナル・ユース・オーケストラの首席指揮者に抜擢されるなど、今を輝く若手指揮者陣の中でも特に注目を集めるホットな存在なのである!
 ロシア作品に絶対の自信を持つペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルの"ラフマニノフ・シリーズ"から、「ピアノ協奏曲集」&「交響的舞曲」の2タイトルが登場。
 「ピアノ協奏曲第2番&第3番」では、旧ユーゴスラビア連邦の小国マケドニアが生んだワールドクラスのピアニスト、シモン・トルプチェスキとのタッグが実現!アヴィー(Avie)初登場となるトルプチェスキは、ジンマンやマゼール、デュトワ、ノセダなど多くの名匠たちと共演を重ねる若き天才ピアニスト。日本でも2006年に大野和士&新日本フィルとのコンビで凄演を繰り広げており、旧ユーゴスラビア連邦崩壊の混乱を乗り越えてきたトルプチェスキの演奏はすでに風格すら漂う。
 ラフマニノフがニューヨークで完成させた最後の作品「交響的舞曲」をメインにした管弦楽作品集は、早くも英BBCミュージック・マガジン3月号の"Disc of the Month(月間最優秀賞)"受賞が決定するなどお膝元の英国を中心に凄まじい反響を呼んでいる。
 ロシアからリヴァプールに若獅子ワシリー・ペトレンコと170年という長き歴史を持つ名門ロイヤル・リヴァプール・フィルが過ごす蜜月時代。

Tchaikovsky: The Nutcracker Ballet, Op. 71 (Excerpts), etc.
AVIE
AV 2139
¥2600
チャイコフスキー:バレエ音楽集
 バレエ音楽《白鳥の湖》より(7曲)/
 バレエ音楽《眠れる森の美女》より(6曲)/
 バレエ音楽《くるみ割り人形》より(7曲)
ワシーリー・ペトレンコ(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィル

 才能に溢れ将来を有望視されている若手アーティストに贈られる2007年度グラモフォン賞ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーに輝いたワシーリー・ペトレンコのリリース第2弾!昨年9月、名門ロイヤル・リヴァプール・フィルの主席指揮者に31歳という若さで電撃就任となったペトレンコ。ロイヤル・リヴァプール・フィルとのリリース第1弾では、フレイシュマン&ショスタコーヴィチの舞台作品(AV 2121)という独自のプログラムを打ち出し周囲に衝撃を与えたロシアの大器である。デビュー盤のプログラムから一転、同コンビの新作はチャイコフスキー。エネルギーと野心に満ちたペトレンコがロイヤル・リヴァプール・フィルを力強く牽引。熱いチャイコフスキーを堪能できる。




2009 年のグラモフォン・アウォード受賞
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲

終楽章、すごいです。

NAXOS
8.570568
\1500
チャイコフスキー(1840-1893):マンフレッド交響曲
 1-4.マンフレッド交響曲/
 5.交響的バラード「ヴォエヴォーダ」(ミツキェーヴィチのバラードによる)
ロイヤル・リヴァプール・フィル
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)






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8.572842
\1100
モーツァルト:
 交響曲 第35番「ハフナー」,第36番「リンツ」,
 第41番「ジュピター」
  (ヨハン・ネポムク・フンメルによる室内楽版)

 1-4.交響曲 第36番 ハ長調「リンツ」K425
 5-8.交響曲 第35番 ニ長調「ハフナー」K385
 9-12.交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」K551
ウヴェ・グロット(フルート)/
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
マルティン・ルンメル(チェロ)/
ローランド・クリューガー(ピアノ)
録音 2012年7月9-10日 オーストリア ケフェルマルクト,シュロス・ヴァインベルク

 おなじみ、フンメル(1778-1837)の室内楽版編曲によるモーツァルト(1756-1791)の交響曲です。
 第1集(第38番-第40番…8.572841)でもその機動力の高さと緊密なアンサンブルが好評であった4人の名手たちですが、今作では一層充実した音楽を聴くことができます。
 一度味わうと病みつきになってしまうのがこのシリーズで、編成を小さくすることでとにかく曲の構造や、モーツァルトの信念のようなものがくっきりとわかるのが楽しいのです。
 これらの編曲はフンメルがヴァイマールの宮廷楽長として働いていた1823年から1824年頃に作られたもので、彼が幼い頃に師事していたモーツァルトに対する深い賛辞でもあるのです。
 フンメルはピアノ、フルート、ヴァイオリンとチェロのための作品を50曲以上残しましたが、モーツァルトの交響曲編曲は、全部で6曲のみなのが残念なところです。
 彼は時代の変遷も考慮し、モーツァルトのスコアにないクレシェンドやピアニシモを付け加え、また装飾なども変更しています。
 交響曲第40番における小節の追加など、現在の楽譜とは異なる箇所もあり、混乱を招くかもしれませんが、このあたりは研究家たちによっていずれは精査されることでしょう。




旧譜
本格的だけどイージー
フンメルによる
室内楽版モーツァルト交響曲第1弾
第38、39、40番
NAXOS 8.572841 1CD\1100



 フンメルが尊敬すべき師に捧げた一世一代の大編曲作品集・・・・とかではなく、軽い感じでさらっと仕上げたと思われる編曲版モーツァルト・シンフォニー。
 簡単便利なイージー・リスニング風モーツァルト。どうしてそこでその楽器を使ったのよ、とかあんまり深刻な詮索はやめて、こちら側もかる〜く聴くとちょうどいい。
 そして大体においてピアノやヴァイオリンよりもフルートがいやにがんばってしまっているので、「フルートとピアノ・トリオ版」として聴くとさらに抵抗感が少ない。でも「いやにがんばっている」フルートが朗々と美しい旋律を歌うのを聴いていると、フンメルも数百年後の日本人(店主)も音楽のツボは一緒なんだな、と思ってちょっと嬉しかったりする。
 ちなみに第40番の第2楽章ではみょうちくりんなところが出てくるが、それはフンメルが当時の誤った楽譜を使って編曲したからということらしい。まあ、それはそれで面白い。


8.572841
\1100
モーツァルト:交響曲 第38-40番(J.N.フンメルによる室内楽版)
 1-3.交響曲 第38番 ニ長調「プラハ」K504(A.F.546)/
 4-7.交響曲 第40番 ト短調 K550(A.F.547)/
 8-11.交響曲 第39番 変ホ長調 K543(A.F.548)
ウヴェ・グロット(フルート)/
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
マルティン・ルンメル(チェロ)/
ローランド・クリューガー(ピアノ)
録音 2012年1月14-16日 オーストリア ケフェルマルクト,シュロス・ヴァインベルク

 「モーツァルトの交響曲だったら、モダン楽器もピリオド楽器も含めて数えきれないほど聴いてきた!」そんな愛好家の方でも、このフンメル編曲の室内楽ヴァージョンをご存知の人は少ないのでは。チェコで生まれたフンメル(1778-1837)は、8歳の時に指揮者であった父に連れられ、モーツァルトを訪れます。そして彼はモーツァルトの家に住み込み、ピアノの教えを受けるという素晴らしい経験をするのです。そんなフンメルは作曲家として多数の作品を残しましたが、その中には友人であったベートーヴェンやモーツァルトの交響曲、協奏曲の編曲がいくつか含まれています。
 7曲あるモーツァルトのピアノ協奏曲=室内楽版は最近になって録音が増えてきましたが、ベートーヴェンの交響曲の室内楽版(7番まである)や、今回のようなモーツァルトの交響曲の室内楽版(全部で6曲ある)は、まだまだ開拓の余地ありの分野です。このような小編成への編曲は、曲の構成が良くわかることと、少人数でも演奏できることなど、利点も多く、もちろん作曲家が技法を学ぶためにも良い練習となったことでしょう。




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8.573341
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第5弾

シベリウス:劇付随音楽「白鳥姫」
 劇付随音楽「白鳥姫」JS 189(1908)
 劇付随音楽「とかげ」Op.8(1909)(弦楽オーケストラ版)
 孤独なシュプール JS77b(1948)/
 メロドラマ「伯爵夫人の肖像」 JS 88(1905)
リホ・エークルンド(朗読)
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月5日…1-14, 2014年9月10日…15-16, 2014年2月6日…17, 2014年1月24日…18 フィンランド トゥルク・コンサートホール

 まいった。
 早くもセーゲルスタム&トゥルク・フィルによるシベリウス・チクルス第5弾。
 これまではたいてい1曲メジャーな曲を中心に据えてきていたのに、今回据わっているのはセーゲススタムの肝だった。
 ここまでレアでマニアックなアイテムばかりでまとめてくるとは。
 今回収録の4曲、よほどのシベリウス・ファンでも聴いたことがある人は少ないのではないか。
 WARENRに吸収されて自滅したFINLANDIAが大昔、同じようなコンセプトのアルバムを出していたが、それだってもうちょっと大衆に擦り寄ったアルバムだった。
 今回の最初の2曲はチョットとりとめのない感じの30分近い大作だし(でもどこかで聞いたような旋律満載ですが)、後半2曲は可憐な曲だがナレーションも入ってくる。
 なかなか万人向けのアイテムとはいえない。
 ・・・しかしそれでもシベリウス・ファンにとってはやはり外せない1枚であることは疑いようがない。
 なにせセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス史上に残る偉業を成し遂げようという意欲が半端じゃない。「有名でないからなんだ?人気がないからなんだ?」・・・そんな声が聞こえてくる。
 だから「白鳥姫」の終曲なんて、一大オペラの最終場面のようで、結局ついつい感動してしまうのである。





 シベリウス(1865-1957)の劇音楽の中でも比較的地味な存在である「白鳥姫」が生まれたきっかけは、1905年にメーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」のヘルシンキ初演でした。
 これはシベリウスが曲を付けたものでしたが、劇で主役のメリザンドを演じたハリエット・ボッセの夫、ストリンドベリがこの音楽に大感激したことで、自作の劇「白鳥姫」にも音楽を付けてほしいとシベリウスに懇願。しかしストックホルムで初演が叶わず、結局はスウェーデンの劇場が介入し、改めてシベリウスに作曲を依頼し、1908年にようやく初演が行われたというものでした。
 ストリンドベリはこのお話に様々なおとぎ話の要素を取り入れたため、中心となるのは白鳥姫と魔女である継母の確執であり、王子とのロマンスというある意味普遍的な(よくあるとも言う)作品になってしまったのは、仕方ないことなのでしょう。
 シベリウスはこの劇に普段の作風とはちょっと違う、グリーグ風の音楽を付けています。通常は組曲版が演奏されますが、やはり全曲を聴くことでシベリウスの本意が伝わるはずです。
 他には、あくまでも劇音楽として完結しているためコンサートでは演奏されることのあまりない「とかげ」と、2つの朗読劇が収録されています。
 あまり知られていないシベリウスをご堪能ください。




第2弾、ようやく代理店からも案内が!
安くなるのを待っていたという方、お待たせしました。
入荷は12月上旬の予定です。

8.573300
\1100
セーゲルスタム&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス第2弾

シベリウス:劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」他

 1.序曲 ホ長調 JS145(1891)/2.バレエの情景 JS163(1891)/
 3-13.劇音楽「ベルシャザール王の饗宴」 JS48(1906)
 <第1番:行進曲風に/第2番a:前奏曲:夜想曲/
  第2番b:ユダヤの少女の歌/第3番:アレグレット/
  第4番:生命の踊り/第5番:死の踊り/第6番:生命の踊り/
  第7番:テンポ・ソステヌート/第8番:アレグロ/
  第9番:生命の踊り/第10番:死の踊り>/
 14.アドルフ・パウルの劇「鳥の言葉」 -
   第3幕 結婚行進曲 JS62(1911)/
 15.行列 JS 54(1905)/
 16.メヌエット JS127(1894)/
 17.行列聖歌 Op.113, No.6(1938)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…5/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)
録音 2014年1月20-24日 フィンランド トゥルク・コンサートホール

 もともと旧約聖書の「ダニエル書」に登場するエピソードの一つであった「ベルシャザールの酒宴」の物語は、ユダヤの神を冒涜したバビロニア王ベルシャザールが、神罰によって倒されるというもの。
 このシベリウス(1865-1957)の作品は、フィンランドの詩人で彼の友人であったプロコペの劇のために書かれたもので、当時「交響曲第3番」を作曲していたシベリウスですが、こちらを中断してまでもこの劇音楽に集中し、いくつかの“最も美しい旋律”を含む素晴らしい作品を書き上げたのです。
 バビロン討伐の陰謀に加担するユダヤ人女性レシャナーは、短剣を片手にベルシャザール王の帰還を待っています。しかし彼女に魅了された王は、彼女を我が物にするために宮殿内に招き入れるのです。
 饗宴で「生」と「死」のダンスを踊るのはユダヤの少女カドラ。彼女の踊りの部分は、後に組曲として編纂されたときに「カドラの踊り」として一つに纏められます。
 なかなか全曲として聴く機会はありませんが、少しオリエンタル風味も感じられる興味深い作品です。他には、初期の作品「序曲」「バレエの情景」など珍しい曲が収録されています。

以下、第83号のコメントから。

 第2弾はご覧のとおり 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 JS 48 を中心とした収録。

 第1弾が劇音楽「クオレマ」、第3弾が《劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」、そして第2弾が「ベルシャザール」をメインにしているわけで、このあたりにセーゲルスタムの遠大な計画が見て取れる。

 「ベルシャザール」については有名曲なのでシベリウス・ファンはよくご存知だと思いますが、

 このアルバムの肝は・・・誰も知らない・・・「行列聖歌」という曲。
 
 「行列聖歌って何じゃ」、と思われるかもしれないが、詳しい人に聞いたらこんなふうに教えられた。


カトリックのミサや、聖公会の聖餐式で動きに伴い歌われる聖歌。

司祭やお手伝いする人たちが、入堂するところから聖歌がはじまります。花道をあるいていくみたいに。

グレゴリオ聖歌を、並んで歩きながらロウソクの火を灯しながら歌っているというようなシーン見たことないかな。

プロテスタントでは基本最初から前にスタンバっているけど、カトリック、聖公会は、衣装や小道具をもった人たちが、ミサ前はかっこよく歩いて入って来て、歩いて出て行くのです。

つまり、神さまに呼び集められ、また世の中に派遣されていくって感じ



 ・・・なんとなく分かるような。

 で、ここに収められている「行列聖歌」という曲が・・・

 セーゲルスタムが今回のアルバムの一番最後に持ってきたのもうなずける・・・

 すんごぃ名曲な訳です。

 幸せで他愛ない「メヌエット」をわざと前に持ってきて、この曲をかけるのだからセーゲルスタムも心憎い。
 シベリウスの泣ける管弦楽作品のエッセンスを4分間に凝縮したような、全編クライマックスのような、天国が地上に降りてきたような、すべてを投げ打って神に祈りたくなるような、そんな名曲。

 シベリウス・ファンは絶対に泣きます。でも幸せな涙です。



  

8.573400
\1100
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)/
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「ワルトシュタイン」,第32番

  1-2.ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 「悲愴」 Op.13
  4-6.ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 Op.53
  7-8.ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
録音 2015年1月26-28日 UK モンマス ウィアストン・レイズ コンサート・ホール
 期待のピアニスト、ボリス・ギルトブルグによるNAXOSレーベルへの2枚目のアルバムは、ベートーヴェン(1770-1827)のソナタ集です。
 いつもジャケットの写真では少し気難しそうに見える彼なのですが、実はとてもお茶目で気さくな人。来日時にも極めて人懐こい表情を見せていたのですが、このベートーヴェンでもそんな彼の性格を垣間見せているようです。
 このアルバムでは、初期、中期、後期の3つの代表的なソナタを聴く事ができますが、実はどの曲も「ハ調」が基本となっていることにお気づきでしょうか?
 情熱的な「悲愴」、流麗で堅固な「ワルトシュタイン」、そしてベートーヴェンの最高傑作である第32番の第2楽章での解き放たれたかのような自由な魂の飛翔とかすかな微笑み…。
 見事な表現力と技術に裏打ちされた名演がここにあります。
  シューマン作品集…8.573399
  

8.559784
\1100
エレアノール・コーリー:ものがあり/弦楽四重奏曲 第3番 他
 1.Things Are‐ものがあり(2011)/2-4.弦楽四重奏曲 第3番(2009)/
 5.祝婚歌(1973)/6-8.ヴァイオリン・ソナタ 第1番(2012)/
 9-12.祝辞(2008)/13.幻想曲(1991) ※世界初録音
ジェイン・ローゼンフェルド(フルート)…1.5/
スティーブン・ゴスリング(ピアノ)…1.9-12/
モーメンタ四重奏団…2-4/
カーティス・マコンバー(ヴァイオリン)…6-8/
ブレア・マクミラン(ピアノ)…6-8/
カン・スーアン(フルート)…13/
ウィリアム・アンダーソン(ギター)…13/
ジェームズ・ベーカー(パーカッション)…13
録音 2009年11月24日 ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ&レターズ…13, 2011年9月21日 ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ&レターズ…1.5.9-12, 2014年2月24日 ニューヨーク パーチェス,パフォーミング・アーツ・センター コンサート・ホール…2-4.6-8
 アメリカの女性作曲家、エレアノール・コーリー(1943-)の作品集です。彼女の作品は全米だけでなく、世界中で演奏され、そのユニークでエレガントな作風が絶賛されています。
 その作品には基本的に無調が採用されていますが、時にはジャズの風味を効かせたり、流れの中でタンゴになったりと、時にはっとするような美しい瞬間が組み込まれていたりします。
 冒頭の作品、フルートとピアノのアンサンブルである「Things Are-ものがあり」でも、不定形な和声の中に瞬間的に降りてくる親しみやすい旋律を見つけることが快感に変わるでしょう。
 3楽章形式を持つ「弦楽四重奏 第3番」の第1楽章に現れるフーガはまるでウェーベルンのような雰囲気を持っていますし、自身のために書いたという「祝婚歌」はフルートの自由自在なパッセージに耳を奪われます。
 抒情的なヴァイオリン・ソロに導かれる「ヴァイオリン・ソナタ」での予想外の展開も面白く、やはりジャズと無調の融合である「ピアノのための祝辞」や「幻想曲」の浮遊する響きもたまりません。
  


8.559791
\1100
ウォルター・ソウル:キエフ2014/ヴァイオリン協奏曲 他
 1.オーボエと管弦楽のためのラプソディ「キエフ2014」(2014)/
 2-3.ヴァイオリン協奏曲(1980)
 4.祝典序曲(1997)/5.「大きな命への生命」より(1978)/
 6-9.クリスマス交響曲(1992)
 <第1楽章:ガブリエル/第2楽章:星/第3楽章:シメオン/第4楽章:栄光あれ>/
 10.変容(1974)
リュウ・ロンフェ(オーボエ)…1/
ジェームズ・バスウェル(ヴァイオリン)…2-3/
ウォルター・ソウル(ピアノ)…10/
ウクライナ国立交響楽団/
テオドール・クチャル(指揮)
録音 2014年12月18.20.21日 ウクライナ キエフ,ウクライナ国立放送 大ホール
 デューク大学とイーストマン音楽学校で学んだ作曲家、ピアニスト、ウォルター・ソウル(1954-)の作品集です。
 彼の作品には独自の宗教性が宿っていて、例えばこのアルバムに収録された「クリスマス交響曲」も、よくある華やかさや喜びの追求だけではなく、キリスト降誕にまつわる4つの重要な情景が静かに描かれているのです。
 「キエフ2014」は激動のウクライナに向けて書かれた最新作で、虐殺された者への哀悼、紛争を乗り越えるための希望と、キリストへの信仰が仄めかされ、最後には高らかな勝利への賛歌が奏されるのです。
 「ヴァイオリン協奏曲」にも三位一体やキリストの12使徒などが暗示され、やはり最後は複雑なフーガで大いなる神への賞賛を表現しています。
 奴隷制度廃止に尽力した第6代アメリカ大統領ジョン・クインシー・アダムスを讃えての「祝典序曲」でも神への感謝が示されるなど、全てにおいて彼の作品は、神と一体化しているのです。
 


8.572457
\1100
思わぬ名曲・・・
 ヨアヒム・ニコラス・エッゲルト(1779-1813):交響曲 第1番&第3番 他
  1.付随音楽「スペインのムーア人、もしくは幼年時代の選択」-序曲/
  2-4.交響曲 第3番 変ホ長調(1807)
  5-12.付随音楽「スヴェント・スチューレとマルタ・レイヨンフーヴッド」(1812)
  13-16.交響曲 第1番 ハ長調(1804頃-1805)
    ※5-16…世界初録音
イェヴレ交響楽団/
ジェラール・コルステン(指揮)
録音 2009年11月23-27日…2-4.13-16, 2014年3月10-14日…1.5-12 スウェーデン イェヴレ・コンサートホール
 ドイツで生まれ、スウェーデンで活躍した古典派の作曲家と言われて、ヨーゼフ・マルティン・クラウスの名前が思い浮かぶ人はかなりの音楽通でしょう。
 しかし、さらにニコラス・エッゲルト(1779-1813)の名前までを知っている人はまずいないのではないでしょうか。そんなエッゲルトは、ドイツのバルト沖に浮かぶリューゲン島の靴屋の息子として生まれました。
 11歳になるまで教育を受けることはなく、ようやく地元のオルガニストが彼を引き取り、音楽理論、ヴァイオリン、鍵盤楽器、ハープを教えることとなります。
 その後は紆余曲折を経て、1803年にスウェーデンに到着、当時は既にマルティン・クラウスも世を去っていたため、彼は才能ある作曲家としてこの地で活躍することとなります。
 指揮者としても有能だった彼は、ストックホルムの聴衆にベートーヴェン、ハイドンのオラトリオやモーツァルトの魔笛などを次々と紹介していき、また自作も好評を持って迎えられたのです。
 このアルバムには彼の2つの交響曲と、劇音楽を収録。時にはメンデルスゾーンの雰囲気さえをも感じさせる見事な音楽には、感嘆するばかりです。
 


8.573054
\1100
ピエール・ローデ(1774-1830):ヴァイオリン協奏曲第2番, 第8番 他
 1.パイジェルロの「水車屋の娘」の「わが心もはやうつろになりて」による変奏曲/
 2-4.ヴァイオリン協奏曲 第8番 ホ短調 Op.13
 5-7.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 Op.4
 8.序奏と華麗な変奏曲「チロルの歌」
  ※カデンツァはフリードマン・アイヒホルンによる 世界初録音
フリードマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
イェナ・フィルハーモニー管弦楽団/
ニコラス・パスケ(指揮)
録音 2012年5月29日-6月2日 ドイツ イェナ,フォルクスハウス
 13歳でヴィオッティの弟子になり、師の技巧を存分に受け継いだというローデ(1774-1830)は、もちろん素晴らしいヴァイオリニストになり、多くの弟子たちを育て上げました。
 またウィーンでは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番をルドルフ大公とともに初演したことでも知られています。
 そんなローデ、彼の作品の全てはヴァイオリンのために書かれており、中でも13曲のヴァイオリン協奏曲は古典派の協奏曲の大切なレパートリーとして現在でも大切にされています。
 第2番の協奏曲は彼の同僚でもあったクロイツェルに捧げられたもので、抒情的な導入部だけでも魅力的な作品です。もちろんヴァイオリンパートは入念に仕込まれ、常に滑らかで美しい歌を奏でなくてはいけません。
 第8番の協奏曲は彼の友人の歌手ジョセフィーナ・グラッシーニに捧られたもの。憂いに満ちた第1主題と、伸びやかな第2主題が特徴的な第1楽章は、まるでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を思わせる充実の作風を持っています。古典派の歌を勉強した人ならもれなく思い出すであろう「Nel cor piu-うつろな心」のメロディはベートーヴェンを始めとした多くの作曲家たちが変奏曲の主題に用いていますが、このヴァイオリンの名手ローデもその中の一人。なんとも抒情的で技巧的な変奏が施された楽しい作品に仕上げました。
 「チロルの歌」の主題による変奏曲も、ヴァイオリンの名手でなくては書けない素晴らしい音楽です。
 


8.573062
\1100
ペンデレツキ:夢の海は私に息吹を送った…
 ソプラノ、メゾ・ソプラノ、バリトンと混声合唱、オーケストラのための反映と郷愁の歌曲集/
 《第1部:魔法の庭》
  1.ケシ畑のこどもたち/2.神秘の木の下で/
  3.幸せの島のための要求/4.秋の森は赤く色づく/
  5.孤独な木/6.お告げの祈り/
 《第2部:夜に語るものは何?》
  7.夜の空/8.沈黙/9.夜に語るものは何?/
  10.夢の海は私に息吹を送った/11.静かな夜、青く色づく夜/
 《第3部:最期から2番目の日、最期の日、私はあなたと一緒にいました…》
  12.レクイエム:ショパンのピアノ 1/
  13.私はいくつかの遠き国を見る事ができる/
  14.ショパンのピアノ 2/
  15.風が、秋の風が/16.もし私がワルシャワの戦いを忘れたら/
  17.コジト氏は彼の故郷に帰ることを考える/18.ショパンのピアノ 3/
  19.ポトッカ伯爵夫人の墓/
  20.ポーランドの松の木-ショパンのピアノ 4/
  21.お告げの祈り
オルガ・パシェチニク(ソプラノ)/
エヴァ・マルシニク(メゾ・ソプラノ)/
ヤロスワフ・ブレク(バリトン)/
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
(合唱指揮…ヘンリク・ボニャロフスキ)/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
録音 2012年10月2.3.4.9日 ポーランド ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール
 「すっかりロマン派の作風に回帰した」と言われるポーランドを代表する作曲家、ペンデレツキ(1933-)。多くの人はあの「ヒロシマ」の頃の鮮烈な音楽を知っているだけに、今の作風には違和感を覚えるのでしょう。
 しかし、今の彼の音楽がつまらないかと言われると、そんなことは全くありません。どの作品にも普遍の美しさが宿っているのです。
 この歌曲集は2010年のショパン生誕200周年の記念行事のために書かれたもので(初演の指揮はゲルギエフが担った)、作品としては「交響曲第8番」(8.570450)と同じ世界に属する夢幻的な響きを有しています。全体は大きく3部に分かれ、各々の曲にはロマン派と現代のポーランドの詩人の詩が用いられ、曲によって最もふさわしい声域で歌われるように工夫されています。
 切れ切れのショパンの音楽の残滓から、ほろ苦い郷愁を感じ取ることができるでしょうか。

 


8.573284
\1100
マヌエル・ポンセ:ギター作品集 第3集
 1-4.ソナタ・メキシカーナ(1923)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:Andantino affettuoso/
  第3楽章:間奏曲:Allegretto,quasi serenata/
  第4楽章:Allegretto un poco vivace>/
 5-8.ソナタ・クラシカ(フェルナンド・ソルへのオマージュ)(1928)
  <第1楽章:Allegro/第2楽章:Andante/第3楽章:Menuet/第4楽章:Allegro>/
 9-11.ギター・ソナタ第3番(1927)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:シャンソン:Andantino molto/
   第3楽章:Allegro non troppo>/
 12-15.ロマンティックなソナタ 「シューベルトを讃えて」(1928)
  <第1楽章:Allegro non troppo,semplice/第2楽章:Andante/
  第3楽章:楽興の時:Vivo/第4楽章:Allegro non troppo e serioso>
アレクサンドル・ツボルスキー(ギター)
録音 2014年4月21-24日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソステム教会
 20世紀前半のメキシコで活躍した作曲家でピアニストのマヌエル・ポンセ(1882-1948)。現在では彼の名は、あの愛らしい「エストレリータ(小さな星)」のみで知られているようですが、実は新古典派の作風によるいくつかの協奏曲や、このアルバムに収録されたギター曲など、優れた作品を数多く残しているのです。
 彼はメキシコで初期の音楽教育を受けた後、ボローニャとベルリンに留学します。そして一度は帰国し、母校で教鞭を執りますが、また各地を巡ったあとに、1925年に再度渡欧、パリ音楽院のポール・デュカの元で作曲をもう一度学ぶこととなります。この時にギター奏者のアンドレス・セゴビアと知り合い、ギター音楽の魅力に開眼するのでした。
 彼らの最初の出会いの際、ポンセはセゴビアに短い曲を贈ります。そしてその小品は後にソナタ・メキシカーナの第3楽章になったのでした。1926年に書かれた第2番のギター・ソナタはスペイン市民戦争のために失われてしまいましたが、その翌年に書かれた第3番のソナタはロマンティックな雰囲気を持ち、幾分ドビュッシーやショパン風なメロディの中にスペイン民謡の香りが漂うものとなっています。
 そして1928年の有名な「シューベルトを讃えて」と「ソナタ・クラシカ」の2曲は、ポンセの全ギター作品を代表する名作であり、擬似バロック風な構成と明らかにモダンな響きのコントラストが見事な、遊び心に満ちた作品となっています。
 長い間良い意味でのセゴビアの呪縛から逃れることのなかったこれらの作品ですが21世紀になった今、ツボルスキーの新たな演奏解釈の登場に喝采を送りたいものです。


8.573317
\1100
アレンスキー:室内楽作品集 ピアノ五重奏曲/弦楽四重奏曲 第2番 他
 1-4.ピアノ五重奏曲 ニ長調 Op.51(1900)
  <第1楽章:Allegro moderato/
  第2楽章:変奏曲: Andante - Tempo di valse - Allegro molto - Tempo I/
  第3楽章:スケルツォ:Allegro vivace/
  第4楽章:フィナーレ(フーガ):Allegro moderato>
 5-7.弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.35(1894)
  <第1楽章:Moderato/第2楽章:主題:Moderato(変奏)/
  第3楽章:フィナーレ:Andante sostenuto - Allegro moderato>
 8-11.ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32(1894)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:スケルツォ:Allegro molto/
  第3楽章:エレジー:Adagio/第4楽章:フィナーレ:Allegro non troppo>
スペクトラム・コンサーツ・ベルリン
<メンバー:ボリス・ブロフツィン(第1vn…1-4)、(vn…5-11)/
アレクサンダー・シトコヴェツキー(第2vn…1-4)/
マキシム・リザノフ(va…1-7)/
ボリス・アンドリアノフ(第1vc…5-7)、(vc…8-11)/
ジーン・ペーター・マインツ(vc…1-4)、(第2vc…5-7)/
エルダー・ネボルシン(p…1-4.8-11)>/
フランク.S.ドッジ(芸術監督)
録音 2014年4月25日 ドイツ ベルリン,フィルハーモニー 室内楽ホール ライヴ収録
 幼い頃から作曲に勤しみ、ペテルブルク音楽院で対位法とフーガを学んだというアレンスキー(1861-1906)。彼の作品からは間違いなく恩師リムスキー=コルサコフと偉大なるチャイコフスキーの影響が感じられます。
 しかしこれらの室内楽曲からは、ロシア音楽の伝統よりも、ドイツの先人たち…メンデルスゾーンやブラームスの香りが感じられるのではないでしょうか。実は、その折衷的な作風が、恩師からは「すぐに忘れられるだろう」と言われてしまったしまったというアレンスキーですが、文豪トルストイは「シンプルでメロディアスな作品を書く彼は、現代の作曲家たちの中でもベストである」と大絶賛。やはり単なる「個性のない音楽を書く人」ではなかったようです。
 そんな彼の3つの室内楽を聴いてみてください。ブラームスやチャイコフスキーの雰囲気の中に、紛れもない個性が匂い立つ…そんな素晴らしい音楽を楽しむことができるでしょう。
 

8.573364
\1100
20世紀のハープシコード作品集
 プーランク/フランセ/マルティヌー/デュレ
  1-7.プーランク(1899-1963):フランス組曲(ハープシコード版)(1935)
   <ブルゴーニュのブランル/パヴァーヌ/小さな軍隊行進曲/
    コンプラント(嘆き)/シャンパーニュのブランル/
    シシリエンヌ/カリヨン(鐘)>/
  8-9.フランセ(1912-1997):クラヴサンのための2つの小品(1977)
   <第1番:重々しく/第2番:生き生きと>/
  10-11.マルティヌー(1890-1959):2つの即興曲 H368(1959)/
  12-14.マルティヌー:クラヴサン・ソナタ H.368(1958)/
  15-24.デュレ(1888-1979):10のインヴェンション Op.41b(1924-1927)/
  25-26.マルティヌー:2つの小品 H244(1935)
クリストファー.D.ルイス(ハープシコード)
録音 2014年3月7-11日 USA カリフォルニア,ベルヴェデーレ レジデンス・オブ・トム・パーキン
 ハープシコード奏者のクリストファー.D.ルイスは、以前にもこのアルバムと同じような趣向の1枚をリリースしていました(8.573146)。そちらはオーケストラと互角に渡り合う協奏曲が中心にセレクトされていて、かのワンダ・ランドフスカが望んだ「強靭な音」というものが存分に表出されていました。
 こちらは完全にソロのための作品集で、近代的な響きの中に、時折古風な表情が見えるのがとても愛らしいものです。もちろん楽器自体は、同じハープシコードと言っても、バロック期に使われていたものとは全くの別物です。
 それは、ハープシコード本来の繊細さを捨て去って、「弦をはじく」という発音原理だけを残して、ひたすら現代のピアノに対抗できる大きな音が出せるように改変された、化け物のような楽器です。フレームは鉄で作られ、場合によっては弦もスチール弦が使われていたのです。
 この録音で用いられたハープシコードは1930年製の「イートン・プレイエル」と呼ばれる楽器で、2013年に大規模な復元が行われ、ルイスがこれらの近代の曲の演奏に耐えられることを証明するために選択したのでした。
 良く知られるプーランクの作品は、まるでバロック時代に書かれたかのような典雅な雰囲気を醸しだしますが、それもひと時のこと。すぐに小粋なハーモニーで聴き手を翻弄します。マルティヌーのおしゃれな曲、フランセの人を食ったような曲、そして元々はピアノ曲であったデュレのインヴェンション、と、何とも不思議な感覚の作品が並んでいます。
 

8.573380
(2CD)
\2200
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ:「愛の勝利」
 2部からなる6声のスケルツォ・パストラーレ
<CD1>
 1-3.序章/4-18.第1部/
<CD2>
 1-21.第2部 ※世界初録音
ネリーナ:アドラステの婚約者、アルシンドと恋に落ちる…
 アナ・クインタス(ソプラノ)/
アルシンド:ネリーナの秘密の恋人…
 カルロス・メーナ(カウンターテナー)/
テルモシア:アルシンドの恋人…
 ジョアンナ・シアラ(ソプラノ)/
アドラステ:ネリーナの婚約者…
 フェルナンド・グイマラェス(テノール)/
ジアーノ:首相でネリーナの父…
 カティア・モレーソ(メゾ・ソプラノ)/
ミレーニオ:高僧…ホアン・フェルナンデス(バス)/
ヴォーチェス・チェレステス
 (合唱指揮…セルジオ・フォンタン)/
オス・ムジコス・ド・テージョ(ピリオド楽器使用)/
マルコス・マガリャアエス(指揮)
録音 2013年11月18-24日 ポルトガル,リスボン 経済経営専門学校 メインホール
 以 前発売された歌劇「スピナルバ、または狂気の老人」(8.660319-21)の作曲家であるアントニオ・デ・アルメイダ(1702頃-1755頃)の音楽劇「愛の勝利」は、当時のポルトガル国王ジョアン五世の命名日を祝うために作曲されたものです。
 彼は王を賞賛するための歌劇をいくつか作曲していますが、その生涯について詳しいことはわかっていません。
 ジョアン五世は当時発見されたダイヤモンド鉱脈や、ブラジルから産出される金などの富を背景に、絶対王政を敷いて、ポルトガルの国際的威信を回復しました。王権の象徴的表現の場として教会を選び、常に宗教的な儀式を行い、そのためにイタリアから名歌手を呼んだことで音楽的水準も飛躍的に高くなったのです。
 この「愛の勝利」は1729年12月27日にリベイラ宮殿で初演が行われた作品で、典型的なバロックの様式で書かれており、少し教訓的な内容で神への賞賛(王の賛美)が描かれています。いたるところに劇的で崇高なアリアが散りばめられた充実の歌劇です。
 

8.573489
\1100
ブラームス:チェロ・ソナタとチェロで奏でる歌曲集
 1-3.チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
 <第1楽章:Allegro non troppo/
 2.2楽章:Allegretto quasi menuetto/第3楽章:Allegro>/
 4-9.6つの歌曲(G.シュヴァーベ&N.リンマーによるチェロとピアノ編)
  <5月の夜 Op.43-2/便り Op.47-1/愛の炎 Op.47-2/失望 Op.72-4/
  夏の夕べ Op.85-1/ナイチンゲール Op.97-1>/
 10-13.チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
  <第1楽章:Allegro vivace/第2楽章:Adagio affettuoso/
  第3楽章:Allegro passionato/第4楽章: Allegro molto>
    ※4-9…世界初録音
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)/
ニコラス・リンマー(ピアノ)
録音 2014年12月16-18日 ドイツ ブレーメン ゼントザール
 自己の作品の完成度に対して、非常に厳しい態度を取っていたブラームス(1833-1897)は、18歳の頃に書いたチェロ・ソナタを完全に破棄してしまいます。その後も紆余曲折を経て、最終的に残されたのは、1865年に完成された第1番のチェロ・ソナタと、その後21年を経て書かれた第2番の2曲のみ。どちらの作品もチェロには高い技術が求められるのと同時に、ピアノ・パートも極めて精緻に書かれていることで知られています。
 幾度かの逡巡の末、緩徐楽章を削除して3楽章形式として完成させた第1番は、少しだけ冷たい雰囲気を持つ仄暗い第1楽章で始まります。音符たちが踊るような第2楽章、ブラームスらしい対位法を駆使した第3楽章と、見事な手法が際立つものです。
 それに比べ第2番は、冒頭から溢れる自信が感じられる美しい旋律で始まり、美しい第2楽章と、さざめく心が映し出された不安気な第3楽章を経て、民謡風な優しい終楽章で曲を閉じるという、全体的に余裕が感じられる曲となっています。
 この2つの曲間を埋めるかのように、ここでの演奏家たちが編曲した5曲の歌曲のチェロとピアノ版が置かれているところが、このアルバムの見事なところでしょう。
 ブラームスの歌曲は、チェロで演奏することでまた違った美しさが溢れ出すのです。
 


8.573495
\1100
ヴィアナ・ダ・モッタ:交響曲「祖国」 他
 1-4.交響曲「祖国」Op.13(1895)
  <第1楽章:Allegro eroico/第2楽章:Adagio molto/
   第3楽章:Vivace/第4楽章:退廃-戦い-復活>/
 5.序曲「ドナ・イネス・デ・カストロ」(1886)/
 6.ポルトガルの情景 Op.15-第3番「デュロのチュラ」(F.デ.フレイタスによる管弦楽編)/
 7.3つの即興曲 Op.18 - 第2番 アレグレット(管弦楽版)/
 8.ビート Op.11(A.カッスートによる改訂版) ※6-8…世界初録音
ロイヤル・ロヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
アルヴァーロ・カッスート(指揮)
録音 2015年4月7-8日 イングランド リヴァプール,フライアリー
 ポルトガルの海外領土(当時)であったサントメ島に生まれたヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948)は、幼い頃から音楽の才能を発揮し、1875年から1881年までリスボン国立音楽院でピアノと作曲を学びます。
 その後、1882年にベルリンに留学しシャルヴェンカ兄弟に師事し、1885年からヴァイマールにてフランツ・リストの高弟となります。リストの死後はハンス・フォン・ビューローにも学び、当時の最も著名なピアニストの一人として名声を獲得しました。
 作曲家としても、ポルトガル音楽界に最初にナショナリズムの作風を取り入れた先駆者として賞賛されましたが、1900年代になって音楽が「現代的」な様相を帯びてくると、自らの作風との不一致を感じたのか、1910年頃には作曲活動を停止してしまいます。
 しかしながらこのアルバムに収録されている「祖国」を始めとした管弦楽作品は、最近になって人気が高まる傾向にあり、見事なコントラストと重厚な響きからは、まるでリストの交響詩や、一連のワーグナー作品を聴いているような高揚感をも感じさせることでしょう。
 


8.660336
\1100
スラットキン&リヨン国立管
 ラヴェル:歌劇「子供と魔法」/マ・メール・ロワ

 1-15.歌劇「子供と魔法」(1925)第1部
  <ぼく 勉強したくないよ(子供)/坊や おりこうにしてた?(ママ)/
   気にするもんか(子供)/あなたさまのお相手をば(アームチェア、安楽椅子)/
   ディン ディン ディン ディン(時計、子供)/
   マグはいかが?(ティーポット、中国製のカップ)/
   ケン-サ-フォウ マー−ジョン(中国製のカップ、ティーポット)/
   ああ!ぼくのきれいな中国のカップ!(子供)/
   おさがり、私は良い子はあたためる(火、子供)/
   さよなら 羊飼いの娘さんたち!(羊飼いたち、羊飼いの娘たち)/
   あっ!あの子だ!あの子だ!(子供、お姫様)/
   君は バラの心を(子供)/
   二つの蛇口からひとつのタライに水が流れ込む!
    (小さなおじいさん、子供、数字たち)/
   おお、僕の頭だ、頭だよ(子供)/ネコの二重唱(黒猫、白猫)/
 16-25.歌劇「子供と魔法」第2部
  <虫、カエル、ヒキガエルの音楽(合唱)/
   ああ! なんてうれしいんだ(子供)/
   どこにいるんだ、おまえは(とんぼ、ナイチンゲール、子供)/
   私にかえしておくれ(こうもり、子供)/カエルたちの踊り/
   逃げろ、ばか、カゴだよ(リス、カエル、子供)/
   あのカゴで観察したかったからさ(子供、リス)/
   ああ!あれはナイフを持ってたあの子だ!(動物たち、木たち)/
   この子は キズの手当てをしたんだ(動物たち)/
   いい子だよ、この子は(動物たち、子供)>/
 26-32.マ・メール・ロワ
   <前奏曲/紡ぎ車の踊りと情景/
    眠れる森の美女のパヴァーヌ/美女と野獣の対話/
    パゴダの女王レドロネット/妖精の園>
「子供と魔法」
<子供…エレーヌ・エブラー(ソプラノ)/
ママ/とんぼ/中国製のカップ…
 デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)/羊飼い/
猫/リス/父…ジュリー・パスチュロー(メゾ・ソプラノ)/
ティーポット/ちいさなおじいさん/カエル…
 ジャン・ポール・フシェクール(テノール)/
祖父の時計/猫…マルク・バラール(バリトン)/
アームチェア/木…ニコラス・クルジャル(バス)/
コウモリ/フクロウ/羊飼い…
 イングリット・ペリューシュ(ソプラノ)/
火/お姫様/ナイチンゲール…
 アニク・マシス(ソプラノ)>/
ブリテン合唱団…1-25/
ジュン・コア・シンフォニケ…1-25/
リヨン国立歌劇場合唱団…1-25/
リヨン国立管弦楽団…1-32/
レナード・スラットキン(指揮)…1-32
録音 2013年1月22-26日…1-25, 2011年9月…26-32 フランス リヨン,モーリス・ラヴェル・オーディトリウム
 子供たちに最初に観せたいオペラと言ったら何がいいでしょう?「サロメ」とか「トスカ」では人生の理不尽は学べますが、夢がありません。かと言って「フィガロの結婚」や「ルル」ではちょっと早過ぎます。
 そこでオススメはこのラヴェルの「子供と魔法」です。本来なら実演を観るのが一番のこのオペラ、時計やカエル、ネコ、ティーカップ、イスなど普段なら動かず、しゃべらないものたちが瞬時に命を得て、舞台狭しと動き回り、勉強がイヤになった子供に話しかけてくるのです。
 ラヴェル(1875-1937)が付けた音楽もまたカラフルで飛び切り幻想的。映像がなくても全く問題ありません。はらはらどきどき興奮の45分をお楽しみください。
 カップリングはこれまた楽しい「マ・メール・ロワ」組曲。こちらも不思議な世界が展開します。スラットキンの表情豊かな指揮は、魔法のようにステキな音楽を造りだすのです。
 全く、子供って乱暴で言うことを聞かなくて、そして本当は心の底から優しくて、お母さんの事が大好きで…。
 

8.501601
(16CD)
\8000
マックス・レーガー:オルガン作品全集
《CD1…8.553926》
 1-7.オルガンのための10の小品 Op.69/
 8.前奏曲とフーガ 嬰ハ短調 Op.85-1/
 9.前奏曲とフーガ ト長調 Op.85-2/10.前奏曲とフーガ ヘ長調 Op.85-3/
《CD2…8.553927》
 1.序奏、パッサカリアとフーガ ホ短調 Op.127/
 2-8.9つのオルガン小品 Op.129 第1番-第7番/
 9-18.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第1番-第10番/
《CD3…8.554207》
 1-2.B-A-C-Hの名による幻想曲とフーガ Op.46/
 3-8.オルガンのための12の小品 Op.59 第1番-第6番/
 9-10.幻想曲とフーガ ニ短調 Op.135b/
《CD4…8.555905》
 1.コラール幻想曲「暁の星のいと美しきかな」Op.40-1/
 2-4.オルガンのための小品 Op.59 第7番-第9番/
 5.序奏とパッサカリア ヘ短調 Op.63/
 6-8.オルガンのための小品 Op.59 第10番-第12番/
 9.コラール幻想曲「アレルヤ、神をたたえるは我が魂の歓び」Op.52-3/
《CD5…8.557186》
 1-4.オルガン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.60/
 5-10.オルガンのための12の小品 Op.65 第7番-第12番/
 11-12.コラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声あり」Op.52-2/
《CD6…8.557338》
 1.コラール幻想曲「人はすべて死すべきものなり」Op.52-1/
 2-7.6つのトリオ Op.47/8-9.創作主題による変奏曲とフーガ Op.73/
《CD7…8.557891》
 1-2.交響的幻想曲とフーガ Op.57/3-9.オルガンのための7つの小品 Op.145/
《CD8…8.570455》
 1.コラール幻想曲「われらが神は堅き砦」Op.27/
 2.オルガンのための12の小品 Op.80-7 スケルツォ 嬰へ短調/
 3-8.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第11番-第16番/
 9.オルガンのための12の小品 Op.80-8 ロマンス イ短調/
 10-16.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第17番-第23番/
 17.ロマンス イ短調/18-24.30の小コラール前奏曲 Op.135a 第24番-第30番/
 25-26.前奏曲とフーガ 嬰へ短調/27.序奏とパッサカリア ニ短調/
《CD9…8.570454》1-2.「国王陛下万歳」による変奏曲とフーガ/
 3-8.オルガンのための12の小品 Op.65 第1番-第6番/
 9.戸を高く上げよ/10.暁の星のいと美しきかな/
 11.おお、血と涙にまみれた御頭よ/12.おお嘆き、おお心の苦しみ/
 13.キリストは甦りたまえり/14.甘き死よ来たれ/
 15.コラール幻想曲 「主よ、汝の怒りにてわれを罰するなかれ」Op.40-2/
《CD10…8.570960》
 1-2.前奏曲とフーガ ホ短調 Op.85-4/
 3-8.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第39番-第44番/
 9-10.前奏曲とフーガ 嬰ト短調/
 11-18.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第45番-第52番/
 19.コラール幻想曲「おおわが魂よ、大いに喜べ」Op.30/
《CD11…8.572466》
 1-10.オルガンのための12の小品 Op.80 第1番-第6番,第9番-第12番/
 11-23.13のコラール前奏曲 Op.79b/
《CD12…8.572821》
 1-4.オルガン組曲 第1番 ホ短調「バッハの手法による組曲」Op.16/
 5-11.オルガン組曲 第2番 ト短調 Op.92/
《CD13…8.572906》
 1.幻想曲とフーガ ハ短調 Op.29/3-8.12のモノローグ Op.63 第7番-第12番/
 9-11.オルガン・ソナタ 第1番 嬰へ短調 Op.33/
《CD14…8.572907》
 1-4.5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56 第1番-第2番/
 5-19.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第1番-第15番/
 20-25.5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56 第3番-第5番/
《CD15…8.572908》
 1-4.12のモノローグ Op.63 第1番-第4番/
 5-24.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第16番-第35番/
 25.後奏曲 ニ短調 WoO4 第12番/
《CD16…8.572909》
 1-4.オルガンのための3つの小品 Op.7/
 5-19.J.S.バッハ(1685-1750):2声のインヴェンション BWV772-786/
 (M.レーガー&K.シュトラウベによるオルガン編曲)/
 20-22.52のやさしいコラール前奏曲 Op.67 第36番-第38番/
 23.前奏曲 ハ短調 WoO8 第6番/
 24.フーガ ハ短調 WoO4 第8番/
 25-26.前奏曲とフーガ ニ短調 WoO4 第10番/
 27-28.J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV913(M.レーガー編曲)
ベルナルド・ハース…CD1/
ルートガー・ローマン…CD2/
ハンス=ユルゲン・カイザー…CD3&CD11/
ヨーゼフ・スティル…CD4, CD9&CD14/
ステファン・フランク…CD5/
マルティン・ヴェルツェル…CD6, CD8&CD10/
エドガー・トラップ…CD7/
キルステン・シュトゥルム…CD12/
クリスティアン・バルテン…CD13&CD16/
ヴォルフガンク・リュプザム…CD15
 録音 1996年9月 ドイツ ギーンゲン・アン・デア・ブレンツ エヴァンゲリカル教会…CD1&CD2/1999年10月…CD3, 2002年10月…CD5, 2010年7月…CD11, 2013年6月10-11日…CD16 ドイツ フルダ大聖堂/2001年10月21-22日…CD4, 2003年7月8-9日…CD6, 2007年10月24-25日…CD8, 2008年6月23-25日…CD9, 2009年7月4-5日…CD10, 2013年6月4-5日…CD14 ドイツ トリエール大聖堂/2005年10月29-30日 ドイツ パッサウ大聖堂…CD7/2011年9月16-18日 ドイツ ロッテンブルク,聖マルティン大聖堂…CD12/2012年8月28-29日 ドイツ マンハイム キリスト教会…CD13/2013年5月13日 USA シカゴ大学 ロックフェラー教会…CD15
 2016年に没後100年を迎えるマックス・レーガー(1873-1916)のオルガン作品全集です。
 12人のオルガニストが、7台の異なる楽器を演奏して完成させたもので、楽器の音色の違いや、表現の違いを楽しむこともできるという素晴らしい16枚組です。
 J.S.バッハをはじめとするドイツのオルガン曲の伝統を引き継ぎながらも、独自のロマン的な和声と対位法を用いた一連の作品には、まさにドイツ的な堅固さと、技術的な困難さが溢れています。
 確かにとっつきにくさもありますが、じっくり聴いてみると、オルガンというもののすみずみを知り尽くしていなければ、また楽器に対する愛がなければ書けない作品であることに気が付くのではないでしょうか?
 学生時代のレーガーが友人とともに、バッハのインベンションをオルガン用に編曲した珍しい作品も興味深いものです。
 

NAXOS(Blu-rayオーディオ)

NBD-48
(Blu-rayオーディオ)
\2400
SHADOW OF SIRIUS-シリウスの影
 1-5.スティーブン・ブライアント:
  ウィンド・アンサンブルのための協奏曲(2007/2010)<I/II/III/IV/V>/
 6-8.ジョエル・パケット(1977-):
  シリウスの影(2009) フルートと吹奏楽、パーカッションのための協奏曲
  <第1楽章:ノマドのフルート/第2楽章:影の目/第3楽章:雲の中に>/
 9-10.ジョン・マッキー(1973-):Kingfishers Catch Fire-翡翠(カワセミ)
  <第1楽章:雨の後、滝の裏から/第2楽章:翡翠(カワセミ)>
   ※6-8…世界初録音
マリアンヌ・ゲディジャン(フルート)…6-8/
テキサス大学ウィンド・アンサンブル/
ジェリー.F.ジャンキン(指揮)
録音 2010年10月30.31日 オースティン テキサス大学,バトラー・スクール・オブ・ミュージック,リサイタル・ホール
 1991年の国際的なデビュー以来、テキサス大学ウィンド・アンサンブルはその革新的な演奏とプログラミングで高い評価を受けています。
 今回のアルバムでは、素晴らしい音質を追求し(可能であればサラウンド再生が望ましい)、まるでコンサートホールで生の演奏を聴くかのようなリアルな音を作り上げることに成功しています。
 3つのグループが聴衆を包み込むように配置されたブライアントの協奏曲、フルート奏者の空間的な配置の絶妙さが光る「シリウスの影」、そして日本でも人気の高い「翡翠-カワセミ」では第2楽章のトランペットは聴衆の背後にセッティングされているという巧妙さにも脱帽です。
 全ての奏者が一体となった豪華な音の奔流に驚愕することでしょう。もちろんですが、2チャンネルでもその高音質が遺憾なく楽しめます。
  

OEHMS



OC442
\2100→\1890
ラフマニノフ:交響曲第3 番&交響的舞曲
 1-3.交響曲 第3 番イ短調Op.44(1935)/
 4-6.交響的舞曲 Op.45(1940)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/
ドミトリー・キタエンコ(指揮)

 連続した作品番号からもわかる通り、ラフマニノフ(1873-1943)の「交響曲第3 番」と「交響的舞曲」には密接な関係があります。楽器編成が似ていたり、どちらの曲にも「怒りの日」のモティーフが効果的に使われていたりと、その類似点は数多く、どちらも精緻なオーケストレーションによる充実した作品となっています。
 とはいうものの、彼の最後の作品となった「交響的舞曲」に「交響曲第4 番」のタイトルを与えなかったラフマニノフの思いはどんなものだったのでしょう。
 この曲の各々の楽章に副題をつけることも想定していたというラフマニノフ、やはり自由な形式をより好んでいたのでしょうか。
 キタエンコの演奏は、いつものようにがっちりと音を固め、それぞれの曲をぐいぐい引っ張っていきます。交響曲第2 番のような「酔えるメロディ」は少なめですが、それでも歌わせるところはとことん歌わせながら、曲の核.に迫るところなど、さすがの一言です。

 録音 2012 年2 .13-15 .…1-3, 2013 年5 .13-17 .…4-6 ケルン スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ【キタエンコのラフマニノフ】
  交響曲第1 番…OC440 交響曲第2 番…OC441
 


OC013
(5 枚組)
\3100→\2790
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン) J.S.バッハ:ヴァイオリン作品全集
<CD1>
 1-4.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ト短調 BWV1001/
 5-12.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ロ短調 BWV1002/
 13-16.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調 BWV1003/
<CD2>
 1-5.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ニ短調 BWV1004/
 6-9.無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ハ.調 BWV1005/
 10-16.無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ ホ.調 BWV1006/
<CD3>
 1-3.ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041/
 4-6.ヴァイオリン協奏曲ホ.調 BWV1042/
 7-9.オーボエ・ダモーレと弦楽のための協奏曲 イ.調 BWV1055R/
 10-12.2 台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043/
<CD4>
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ 第1 番 ロ短調 BWV1014/
 5-8.ヴァイオリン・ソナタ 第2 番 イ.調 BWV1015/
 9-12.ヴァイオリン・ソナタ 第3 番 ホ.調 BWV1016/
 13-16.ヴァイオリン・ソナタ ト.調BWV1021/
<CD5>
 1-4.ヴァイオリン・ソナタ 第4 番 ハ短調 BWV1017/
 5-8.ヴァイオリン・ソナタ 第5 番 ヘ短調BWV1018/
 9-13.ヴァイオリン・ソナタ 第6 番ト.調BWV1019/
 14-17.ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 BWV1023
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)/
クララ・デント(オーボエ・ダモーレ)…CD3:7-9/
ヘルゲ・ローゼンクランツ(ヴァイオリン)…CD3:10-12/
ザルツブルク・モーツァルテウム・コレギウム・ツィス…CD3/
ユルゲン・ガイゼ(指揮)…CD3/
アンソニー・シピリ(ハープシコード)…CD4.5/
セバスティアン・ヘス(チェロ)…CD4:13-16,CD5:14-17
録音1999 年7月9日…CD1-2, 1996 年4月…CD3, 2000 年2月…CD4-5

 1968年ウィーン生まれのヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットが1999年から2000年に録音したJ.S.バッハ(1685-1750)のヴァイオリン作品の全集をBOXにまとめたものです。卓越したテクニックと音楽性は当時から高く評価されていた彼はたびたび日本にも来日し、クラシックに留まらずジヤズでも見事な演奏を披露するなど、人気も高く、最近ではONDINEレーベルでもショスターヴィチやレーカーなどを録音し、ますます活躍を期待されています。このバッハは、植めて厳しい表情を持つ無伴奏作品と、親密な雰囲気の協奏曲、ソナタとの対比が素晴らしく、彼の変幻自在な解釈、音楽性を知ることができるはずです。そして限りないバッハヘの愛!音楽を奏でる歓びをも感じさせる究極の5枚組です。


  

OC1810
\2700
ジンガー・プア〜アドベント・カレンダー-クリスマスのための24 の歌
 1.主を待ち望むアドベント/2.いざ来ませ、異邦.の救い主よ/
 3..を越えてマリアは.く/4.私は3 本の枯れ枝を折り取り/
 5.私たちの幸せなクリスマス/6.アドベントリート:船が来ます/
 7..を.くあげよ/8.マリアは茨の道を歩む/9.静かな夜/
 10.あかつきの空の美しい星よ/11..覚めよと呼ぶ声が聞こえ/
 12.おお 救い主よ、天を引き開け/13..が来ます/
 14.今ぞ愛する魂よ、時が来たり/15.久しく待ちにし/
 16.わたしたちのお慕いする聖.さまが/17.よろこべや、たたえよや/
 18.闇は深まり/19.輝く暁の星、いと美しきかな/
 20.静かに雪が降り/
 21.あなたは雹、いとしきキリスト/
 22.どのようにあなたをお迎えしましょうか/
 23..どもたち、明.は何かいいことがある/
 24.どこでもクリスマスおめでとう
ジンガー・プア
録音 2015 年2 月9-13日. ミュンヘン ザンドリンク,ヒンメルファールツ教会

 ドイツで高い人気を誇るヴォーカル・アンサンブル「ジンカー・プア」が贈るクリスマスのためのステキな1枚です。″アドベント″とはキリストの降誕を待ち望む期間のことで、日本では「待降節」などと訳されます。この時期が近くなると売り出されるのが「アドベントBOX」というもので、小さな箱の一つ一つにお菓子やおもちやが入っていて、子供たちはこれを毎日―つずつ開けて12月25日を待ち望むという仕組みです。このジンカー・プアのアルバムもいわば「聴くアドベントBOX」であり、ブックレットには12月の毎日の日付とともに1曲ずつの歌詞が付されているという凝った作りとなっています。もちろん歌唱は素晴らしく、楽器なしのピュアな歌声に心洗われることでしょう。
 .


OC1815
\2400→\2190
クリストフ・シュペリング&ダス・ノイエ・オルケスター
 J.S.バッハ:ソプラノとバスのためのカンタータ

 1-8.カンタータ「その人は幸いなり」BWV57/
 9-14.カンタータ「最愛のイエス、わが願い」BWV32/
 15-19.カンタータ「ああ神よ、心の痛手いかに多く」BWV58
ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ)/
トーマス.E.バウアー(バス)/
コルス・ムジクス・ケルン/
ダス・ノイエ・オルケスター(ピリオド楽器使用 Hz-415)/
クリストフ・シュペリング(指揮)
 録音 2014 年6 .17-19 . ケルン ツォルシュトック,Melanchthon-Kirche

 「バスのためのカンタータ集」(OC887)で慈愛に満ちた歌唱を聞かせたバリトンのトーマス.E.バウアーが次に取り組んだのは、バスとソプラノが対話形式で曲を進めていく3曲のカンタータです。ソプラノを歌うのはヨハンナ・ヴィンケル。清冽な響きを持つ美しい声が魅力です。彼女が歌うBWV57の良く知られたアリア「試練に耐える人は幸いなり」での歌唱はひたすら暖かく、懐かしさをも感じさせることでしょう。BWV32で描かれているのは「魂とイエスの霊的な結びつき」であり、2人の対話は、例え物語を知らなくても心に突き刺さるものです。BWV58は豊潤な響きに満たされた美しいカンタータ。慰めと楽園への道が示されている感動的な作品です。ダス・ノイエ・オルケスターの鄙びた響きは、これらの作品に豊かな余韻を与えています。




ムチャクチャ面白い
シュペリング&ダス・ノイエ・オーケストラ
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
PHOENIX PE-107(2CD) \2600

 
 CAPRICCIOに政変が起きて分派したPHOENIXレーベルの1枚。
 もともとこのアルバムは、1824年5月7日、ウィーンで第9の初演が行われた際のプログラムをそのまま復元した内容というのが最大の触れ込み。で、もちろんオケは古楽器オーケストラ。解釈的にも、学究肌シュペリングのことだからいろいろ研究した末のテンポ設定だったりするんだろう。

 で、演奏聴いた。

 そしたら、面白い。すこぶる面白い。ムチャクチャ面白い。

 シュペリングなんて、日本じゃ売れない宗教大作ばかり律儀に演奏してる地味なおっさんかと思っていたが、これを聴けばそんな印象は一発で吹っ飛ぶ。
 最近ベートーヴェンの交響曲全集のリリースが相次いでいて、古楽器オケではインマゼールもかなりがんばっていたが、その鮮烈さ、生命感、生々しさではこっちが上。

 第1楽章のハリキリぶりなんて「ちょ、ちょっと待て!」と止めたくなるほど。
 演奏の完成度という点ではやや傷もあるが、まあ初演のときはこんなものだったかもと、ムチャなこじつけでかばいたくなる。

 そして第4楽章で合唱に入ると、そのはちきれそうな勢いに加え、お家芸の鍛え上げられた合唱が燦然と響く。ときおり天界からの声に聴こえるほど崇高な瞬間を味わえると思う。

 全部で60分を切ろうかという快速テンポで最後まで手に汗握らせれくれる快感演奏。
 でもただのスーパーカー演奏、ジェットコースター演奏じゃない、今ココに自分が生きているという生々しい何かを届けてくれる演奏。

 悪くない。


PE-107
(2CD)
\2600
ベートーヴェン・アカデミー ベートーヴェンの作品集
CD1
 1.「献堂式」序曲 Op.124/
 2-4.3 つの讃歌(ミサ・ソレムニス Op.123 より)(キリエ/クレド/アニュス・デイ)
CD2 1-4.交響曲第9 番「合唱」Op.125
ペーター・ライカ(バス)…CD1 2-4/
クラウディア・バラインスキ(ソプラノ)/
ゲルヒルト・ロンバーガー(メゾ・ソプラノ)/
レイ・M・ウェイド・ジュン(テノール)/
ダニエル・ボロウスキ(バス)/
コーラス・ムジクス・ケルン/
ダス・ノイエ・オーケストラ/
クリストフ・シュペリング(指揮)
オリジナル楽器オーケストラの最高峰によるベートーヴェン(1770-1827)をお聴きください。
艶やかな弦の響きと軽快なテンポに思わず心惹かれる。
研究家としても名高いシュペリングの指揮は、細かいところまで心配りの行き届いた説得力のある演奏。



 

OC1830
\2400
ウィリアム・ユン モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 第3 集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第1 番 ハ.調 K279/
 4-12.ピアノ・ソナタ 第11 番 イ.調 K331「トルコ.進曲」/
 13-15.ピアノ・ソナタ ヘ.長調 K533   
ウィリアム・ユン(ピアノ)

 韓国出身のピアニスト、ウィリアム・ユンによるモーツァルト(1756-1791)のソナタ第3集です。今作では人気の高い「トルコ行進曲」のついたイ長調のソナタも含まれていて、聴く前から期待が高まるというものです。第1楽章が変奏曲形式で書かれたこの曲は、優雅な主題がどのように変化するかを聴くのが楽しく、表現力豊かなピアニストの手によると、まるで魔法のような美しさを放つものなのです。ユンの演奏はもちろん文句なしの素晴らしさ。可愛らしい第2楽章から圧巻の第3楽章「トルコ行進曲」まで、本当に楽しめるものとなっています。他には19歳頃に書かれた第1番と、ばらばらに書かれて一つにまとめられたへ長調のソナタの2曲を収録(終楽章にはK494の番号が振られることも多い)。へ長調のソナタの第1楽章は右手と左手が独立していないと演奏が難しい作品で、まるでバッハのインベンションのような雰囲気を持っています。もちろんユンはどの曲も完璧に演奏しています。

 録音 2015 年6 .23-25 . エルマウ城 コンチェルトザール
 第1集…OC880 第2集…OC 1824
 

OC1832
\2400
Souvenirs  音楽の日/ルーディンス・トゥルクと仲間たち
 1.フランツ・ドップラー(1821-1883):
  アメリカの主題による.重奏曲 Op.37
  (A.アドリヤンによるフルート、ヴァイオリン、ピアノ編)/
 2-4.パガニーニ(1782-1840):
  ギターとヴァイオリンのための協奏的ソナタ イ.調 Op.61-2/
 5-9.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  2 台のヴァイオリンとピアノのための5 つの作品/
 10-12.パガニーニ:協奏的二重奏曲 第3 番 ニ.調/
 13-16.メンデルスゾーン(1809-1847):ピアノ三重奏曲 第1 番 ニ短調 Op.49
  (フルート、チェロ、ピアノ編)
アンドラシュ・アドリアン(フルート)…1.13-16/
ルーデンス・トゥルク(ヴァイオリン)…1-12/
占部由美子(ピアノ)…1.5-9/
フランツ・ハラーシュ(ギター)…2-4/
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)…5-9/
マルテ・ラファールト(ファゴット)…10-12/
ウェン・シン・ヤン(チェロ)…13-16/
エイドリアン・エティカー(ピアノ)…13-16
録音 2015 年3 ..4 .…1.5-12, 2014 年2 .25 .…2-4, 2013 年2 .18 .…13-16 ミュンヘン音楽劇大学

 アルパ二ア、ティラナで生まれたヴァイオリニスト、ルーデンス・トゥルクは14歳でドイツに移り、アナ・チュマチェンコに師事し、ミュンヘン音楽演劇大学に進学します。ここで出会ったネーメ・ヤルヴィ、イダ・ヘンデル、ユーディ・メニューインなどの偉大な音楽家に感銘を受けた彼は、室内楽アンサンブルに興昧を持ち、ソリストだけでなく優れた室内楽奏者として活躍を始めます。アルバムタイトルの「MUSIKTAGE一音楽の日」は2000年から彼が主宰しているゼーフェルトの音楽祭で、2013年にはシュテルンベルク行政区の文化賞が与えられるなど、ヨーロッパでとても高く評価されています。ここには新進気鋭の演奏家たちと学生がやってきて、講義を行ったり、オーケストラを編成したりと様々な活動を行い、音楽を演奏する喜びを昧わうのです。そしてこのアルバムは、音楽祭の「お土産」として販売され、人々の記憶に残るものとなります。日本人ピアニスト、占部由美子さんをはじめとした出演者たちの見事な演奏をお楽しみください。
 

OC1835
\2400
プロジェクト NO.1
 ウタ・ヒールシャー:バッハとショパンの「第1 番」を弾く

 1-6.J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ 第1 番 ロ短調 BWV825/
 7.ショパン(1810-1849):バラード 第1 番 ト短調Op.23/
 8.ショパン:華麗なるワルツ 第1 番 変ホ.調 Op.18/
 9.ショパン:即興曲 第1 番 変イ.調 Op.29/
 10.ショパン:スケルツォ 第1 番 ロ短調 Op.20/
 11-16.J.S.バッハ:フランス組曲第1 番ニ短調BWV812
ウタ・ヒールシャー(ピアノ)
録音 2015 年4 .21-24 . ブライバッハ コンチェルトハウス

 作品番号1 ではなく、あくまでも作曲家がそのジャンルの作品を始めて書いた「第1 番」に拘って、曲を集めたという「プロジェクトNO.1」。ここではバッハとショパンの「第1 番」の作品が収録されています。
 この興味深いアルバムで演奏しているのは、日本で生まれミュンヘンで学んだ女性ピアニスト、ウタ・ヒールシャー。NAXOS では一連のシューマン歌曲集の伴奏を務め、またマーラーの伴奏でも、そのしなやかな感性を.かした説得.ある伴奏をすることで知られる人。従って、このアルバムは伴奏者として名高い彼女の「第1 番」のソロアルバムでもあるという記念すべき1 枚なのです。
 

OC1837
\2400
ヨハン・マッテゾン:良く響く指使い(12 のフーガ)
 1.フーガ 第1 番 ト長調/2.フーガ 第2 番 ハ短調/
 3.フーガ 第3 番 ヘ長調/4.フーガ 第4 番 変ロ長調/
 5.アルマンド/6.クーラント/7.ガヴォット/
 8.フーガ 第5 番 変ホ長調/9.フーガ 第6 番 ハ短調/
 10.フゲッタ/11.フーガ 第7 番 ヘ短調/
 12.フーガ 第8 番 シンフォニア、フーガハ長調/
 13.フーガ 第9 番 ヘ長調/14.ブルラ/
 15.フーガ 第10 番 ト長調/16.セリオシタ/
 17.フーガ 第11 番 ハ短調/18.フーガ第12 番ト長調/
 19.クラヴィチェンバロのためのソナタ
アンドレア・ベネッケ(ピアノ)
録音 2015 年. ハノーファー ムジクプロダクツィオン,トンスタジオ

 ヨハン・マッテソン(1681-1764)はドイツのバロック期の作曲家です。音楽理論家でもあり、作家、外交官としての顔も持つ多彩な才能を有した人でした。6曲のオペラと33曲のオラトリオ、膨大な室内楽曲と鍵盤音楽を残し、ヘンデルの親友(けんか友だち?)としても知られ、ヘンデルとの友情についてのいくつかのエピソードも伝えられています。そして、実は本業が外交官で、作曲は副業であったともされています。そんなマッテソンの代表作のーつがこの「良く響く指使い」と名付けられた鍵盤曲集です。 1735年から1737年に書かれたこの作品には当時の最先端の技法が用いられており、演奏家にとっても興昧深い曲集なのです。もちろんバッハの影響も感じられますが、マッテソンはバッハとはあまり気が合わなかったのだそうです。
 とは言え、「フーカの技法」を高く評価していたという資料もあり、やはりバッハの作品からインスパイアされた部分もありそうです。ピアニスト、ベネッケはマッテソンの作品を深く研究し、現代のピアノでその曲を演奏することで、この忘れられた作曲家の復権に勤しんでいます。

ONDINE


ODE-1266
(SACD Hybrid)
\2400
ヴァレンディン・シルヴェストロフ:
 汝のためにわれらは歌う〜宗教合唱作品集

   1-3.アレルヤ(2006)
   <タべの祈り/朝の祈り/夜の祈り>/
   4-7.典礼聖歌(2005)
   <天使の歌/アレルヤ/聖なる神/アヴェ・マリア>/
  8-9.二連祭壇画〈主の祈り/遺言>/
  10-11.2つの聖歌(2006)
   <平和への感謝/主のためにわれらは歌う>/
  12-13.2つの聖歌(2006)<アレルヤ/アヴェ・マリア>/
  14-15.2つのクリスマスの子守歌
  <眠れ、イエス/静かな夜>
イエヴァ・エツェリエーデ(ソプラノ)/
アガーテ・プルキーナ(ソプラノ)/
力−ルリス・ルーテンタールス(テノール)/
ラトヴィア放送合唱団/
シグヴァルズ・クリャーヴァ(指揮)
 録音2014年2月27-28曰、4月14-15曰ラトヴィアリカ、聖ジョン教会
 最近、静かなブームを呼んでいるウクライナの作曲家シルヴェストロフ(1937-)の合唱作品集です。
 創作の初期こそ、前衛的な作風を保持していたものの、いつしかそれを捨て去り、ひたすら過去を回帰するかのような優しい響きを追求するシルヴェストロフの作品は、ペルトやタヴナー、グレツキの「癒し系」の作品ともまた違う昧わいを持っています。
 彼の妻ラリッサが1996年にこの世を去ってから創作意欲が停滞していたと言われる彼ですが、このアルバムに収録されている2000年以降の作品には、その哀しみを乗り越えたかのような「突き抜けた美しさ」のみが感じられます。
 ロシア正教会の影響と自身の体験が昇華された、本当に美しい音楽がここにあります。
  


ODE-1277
\2400→\2190
ドミートリー・ホロストフスキー/ショスタコーヴィチとリストを歌う
 1-11.ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  ミケランジエロの詩による組曲 Op.145a
   <真理/朝/愛/別れ/憤り/ダンテ/
    放逐された者/創漱/夜(対話)/死/不滅>/
 12.フランツ・リスト(1811-1886):
   ペトラルカの詩による3つのソネットS270a(初稿版)
ドミートリー・ホロストフスキー(バリトン)/
イヴァリ・イルヤ(ピアノ)
 録音2012年7月11-12.15曰モスクワ音楽院大ホール
 今年の春に深刻な病気を発症、夏の間治療を続け、この10月に復帰が伝えられた名バリトン、ホロストフスキー。世界中のファンが彼を応援しています!
 このアルバムは2012年に録音されたもので、ONDINEレーペルヘの4枚目のアルバムとなります。内容はショスタコーヴィチの晩年の作品「ミケランジエロの詩による組曲」とリストの「ベトラルカのソネットによる3つの歌」で、ショスタコーヴィチの歌曲は、深淵で晦渋な雰囲気を持ち伴奏も含め極力切り詰めた音が使われた神秘的な音楽として知られるものです。
 また、リストの「ベトラルカのソネット」は、作曲家自身がこの作品に何度も手を加えたため、いくつかの異稿版、およびピアノ独奏版が存在していますが、ホロストフスキーは初稿版を歌っているため、普段聴くものとは若干の違いがあったりします。
 どちらも深い内容を持ち、死と生、諦観など様々なことを伝えてくれる名作として知られていますが、ホロストフスキーは2作を完璧に歌い上げています。
 


ODE-1269
\2400→\2190
シベリウスの名演を聴かせてくれたヴィータサロ
 ドビュッシー:前奏曲第2集&ベルガマスク組曲

  1-12.前奏曲第2集
  <霧/枯れ葉/ビーノの門/妖精たちはあでやかな舞姫/
   ヒースの草むら/ラヴィーヌ将軍、風変わりな/
   月の光が降り注ぐテラス/オンディーヌ/
   ピックウィック氏をたたえて/エジプトの壷/交替する3度/花火>/
  13-16.ベルカマスク組曲
   <前奏曲/メヌエット/月の光/パスピエ>
マリタ・ヴィータサロ(ピアノ)
フィンランドを代表する女性ピアニスト、マリタ・ヴィータサロ。 FINLANDIAレーベルの彼女のシベリウス作品集は、発売されて20年以上も経つのに、今でも高い人気を誇っています。その人気の秘密は、香り高く繊細な彼女のピアノが、シベリウスの音楽の持つ魅力を最大に引き出しているからに他なりません。
 そのヴィータサロ、ONDINEレーベルでは主に歌曲の伴奏者としての録音が多いのですが、今回はソリストとしてドビュッシー(1862-1918)の2つの名作を披露しています。
 ペルカマスク組曲では端正な表情を保ちながらも、「前奏曲」では思う存分に陰影のある響きと多彩な音色を駆使して、印象派の音楽の美しさをとことんまでに見せつけてくれます。
 


ODE-1275
\2400→\2190
エッシェンバッハ、ヒンデミット第2弾!
 パウル・ヒンデミット:交響曲「画家マディス」/交響曲変ホ長調

 1-3.交響曲「画家マティス」
  <第1楽章:天使の合奏/第2楽章:埋葬/
  第3楽章:聖アントニウスの誘惑>/
 4-7.交響曲変ホ長調
 <第1楽章:Sehr lebhaft/第2楽章:Sehr langsam/
 第3楽章:Lebhaft/第4楽章:Massig schnelle Halbe>
北ドイツ放送交響楽団/
クリストフ・エッシェンパッハ(指揮)
録音2013年4月11.14日ドイツハンブルク,ライスハレ ライヴ収録

 エッシェンバッハ、ONDINEレーベルヘのヒンデミット(1895-1963)第2弾!
 五嶋みどりをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲を含む前作は、2014年のグラミー賞を受賞し大変な話題を呼びました。
 今作は2曲の「交響曲」を収録。こちらも内容も演奏も素晴らしいものです。交響曲「画家マティス」は自身の同名のオペラと並行して書かれたもので、オペラに使われた素材が転用されています。
 ここで題材とされているのは、16世紀のドイツの画家、マティアス・グリューネヴァルトであり、各々の楽章にはマティスの代表作「イーゼンハイム祭壇画」にちなんだ題名が付けられています。
 権力に抵抗する画家の姿を描いたこのオペラ、1938年にフルトヴェングラーの演奏で初演されようとしたところ、ナチスによって上演中止となり、これに抗議したフルトヴェングラーが新聞社に記事を投稿し、「ヒンデミット事件」と呼ばれる大スキャンダルが巻き起こったことでも知られています。
 1940年に作曲されたもう1曲の「交響曲」には標題はなく、引き締まった構造を持つ4楽章の伝統的な形式を踏襲した作品です。こちらはミトロプーロスが初演しています。
 今回もエッシェンバッハの演奏は、作品の本質を明解に見せてくれます。





五嶋 みどりのCD録音復活を告げた第1弾


ONDINE
ODE-1214
\2400→\2190
五嶋 みどり新録音!
 エッシェンバッハ&NDR北ドイツ放送響
  パウル・ヒンデミット:作品集

 1-4.ウェーバーの主題による交響的変容(1943)/
 5-7.ヴァイオリン協奏曲(1939)/
 8-9.弦楽と金管のための協奏音楽 Op.50(1930)
五嶋 みどり(ヴァイオリン)/
NDR北ドイツ放送交響楽団/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
録音 2011年12月23日…8-9, 2012年10月24.26日…1-7 ハンブルク ライスハレ ライブ録音
 2013年はヒンデミット(1895-1963)の没後50年にあたります。ONDINEレーベルはこれを記念して、エッシェッバッハ指揮によるNDR北ドイツ放送交響楽団と、現代最高のヴァイオリニスト、五嶋みどりによる「ヴァイオリン協奏曲」をリリース。
 この曲は難解な作品と言われていますが、過去にもオイストラフやスターン、カヴァコスなど名だたる名手たちが手掛けている作品であり、この演奏も一つの記念碑として後世に残るものとなるでしょう。
 1939年、その前年にスイスに亡命したヒンデミットが書いたこのヴァイオリン協奏曲は、戦争の影を反映しているとはいうものの、曲想は至って明るく勢いがあり、オーケストラ・パートもヴァイオリン・パートも極めて充実した書法で書かれています。
 ヴァイオリンの技巧の見せ所も多く、素晴らしく聴きごたえのある作品であることは間違いありません。エッシェンバッハとMIDORIの息詰まる対話をお楽しみください。
 ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品である「協奏音楽」と「ウェーバーの主題による〜」の2曲のカップリングも嬉しい1枚です。

 

ODE-1276
\2400
カイヤ・サーリアホ:LET THE WIND SPEAK−風に語らせて
  1.Tbcar-遊び(2010)/2.鏡I(1997)/3.風の色(1998)/
  4-6.影(2012)
   <第1番:歌CXVIII/第2番:歌CXX/第3番:断片(1966)/
  7.甘き苦痛(2004)/8.鏡(1997)/9.ああ、月よ(1990)/
  10.翼の簡潔さ(1982)/11.鏡II(1997)
カミラ・ホイテンガ(フルート)/
アンシ・カルットゥネン(チェロ)…2.8.9.11/
ダニエル・ベルヒャー(バリトン)…4-6/
エロイーズ・ダウトリー(ハープ)…1/
ダ・カメラ・オブ・ヒューストン(アンサンブル)…4-6/
<メンバー:
 パウル・エリソン(コントラバス)/
 ブリジット・キッビー(ハープ)/
 マテュー・ストラウス(パーカッション)>
録音2013年10月28日,2014年10月21日,12月4日ドイツケルン,室内楽ホール,2013年2月24日USAヒュース
  トン,アジア・ソサエティ大講堂…4-6
 ONDINEレーベルで精力的にリリースを続けているフィンランドの大作曲家カイヤ・サーリアホ(1952-)の新作はフルートを含む室内楽作品です。
 ここでは1982年に初めてサーリアホと邁廻し、以降数々のコラボレーションを続けてきたフルーティスト、カミラ・ホイテンカが,墨初の出会いによって生まれた作品「翼の簡潔さ」を含む、9つの作品を演奏しています。
 墨も墨近に書かれた「影」の中の1曲は1966年に書かれたもので、この1枚にはサーリアホのおよそ40年間の作風の変遷も収められているのです。
 「影」は世界初演となります。
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ODE-1280
(2CD)
\2400→\2190
ユンパネン、個性派ベートーヴェン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3集

<CD1>
 1-3.ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1/
 4-6.ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2/
 7ー10.ピアノ・ソナタ第11番変□長調Op.22/
 11-12.ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1/
 13-14.ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26/
 5-8.ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1/
 9-11.ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」Op.27-2/
 12-15.ピアノ・ソナタ第15番ニ長調「田園」Op.28
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音2010年7月…CD1:7ー10,CD2:1-4.5-8.12-15,2011年6月…CD1:1-6,2012年6月…CD1:11-14,CD2:9-11フィンランドクーモ・アート・センター,レントゥア・ホール
 パーヴァリ・ユンパネンによるベートーヴェン(1770-1827)の第3集の登場です。
 ブーレーズのソナタなどの現代音楽を得意とするピアニストとして知られていますが、ベートーヴェンでは実に自由で幻想的な音楽を構築することで、この作曲家に潜むロマンティックな面を最大に引き出しています。
 今作には、比較的に演奏が容易とされる第19番と第20番、第9番と第10番が含まれていますが、ここでもユンパネンは驚くほどに凝った演奏を聴かせます。
 これを聴いてしまったら、もうこれらのソナタを「学習用」とは言えなくなるかも知れません。
 第11番から第13番までの、初期から中期への転換期に書かれたソナタでの説得力ある演奏、そしてメインとなる「月光」と「田園」の2曲のソナタと、見事な演奏による極めて充実した内容を持つ2枚組です。
  第1集‥・ODE-1248 第2集・‥ODE-1268



第1・2弾
第1番でいきなりのけぞる

ODE-1248
(2CD)
\2400→\2190
ユンパネン、個性派ベートーヴェン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集

<CD1>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.2-1/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 Op.2-2/
 9-12.ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 Op.2-3/
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音 2011年6月…CD2:5-8, 2012年6月…CD1,CD2:1-4 フィンランド クーモ・アーツ・センター,レントゥア・ホール

 第1番の第1楽章でいきなり「え、何それ、そんなことする?」という珍妙な装飾を聴かせてくれるユンパネン。その後も随所で才気あふれるやんちゃぶりを発揮。
 なんか音が多いのだ。
 でも頭のかたいベートーヴェン・ファンでも(店主のような)ついつい許しちゃう。
 ところが後期では一転神妙に深遠な演奏を聴かせてくれる。
 なかなかの鬼才です。ユンパネン。

**********************

(以下、代理店コメント)

 ジャケットの写真を見ながら「うんうん、さわやかなベートーヴェンだ……」と思って素直にこのアルバムに耳を傾けてみてください。ピアニスト、ユンパネンは第1番のソナタの提示部の繰り返しで、あっと思うような捻り技を繰り出してくるのには驚いてしまいました。
 最近はモーツァルトなら自由に装飾を付けるのが当たり前ですが、あまりベートーヴェンではやらないのでは?
 そんなこんなで、第1番だけでなく他のソナタも発見がたっぷり。くすくす笑いが聞こえてくるようなベートーヴェンです。
 そしてCD2の後期の2曲は打って変って、荘厳、重厚。ハーマークラヴィーアの第3楽章での晦渋な表現も見事としか言いようがありません。初期と後期、2つの味が楽しめるソナタ集です。

ODE-1268
(2CD)
\2400→\2190
第1集で反則技を繰り出してきたユンパネン
 懲りずに出してきたベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第2集

<CD1>
 1-3.ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op.10-1/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 Op.10-2/
 7-10.ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3/
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53/
 5-6.ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 Op.54/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音 2010年9月…CD1,CD2:7-9, 2011年1月…CD2:1-6 フィンランド クーモ・アート・センター,レントゥア・ホール

 第1集(ODE1248)のなかなか凝った演奏で、聴き手の耳に新鮮な風を届けたパーヴァリ・ユンパネンによるベートーヴェン(1770-1827)の第2集の登場。

 彼はもともと現代音楽の演奏家としてブーレーズやディティユーらに信頼されている人ですが(ドイツ・グラモフォンからブーレーズのピアノ・ソナタをリリース)、最近はベートーヴェンやモーツァルトと言った古典的なレパートリーでも高く評価されています。今回のアルバムでは何と言っても中期の「ワルトシュタイン」と「熱情」が聴きもの。ワルトシュタインの終楽章の疾走感は半端なく、また「熱情」も何とも言えない独特の雰囲気を醸し出しています。
 もちろん第5番から第7番の初期の作品も、斬新な感覚に満ちています。なんといっても音色の美しさが特徴的で、これこそが不思議な浮遊感の正体なのかもしれません。



リリース時は名手セロヴシェクばかりが注目されたがピアノがユンパネンだった。
すでに入手困難、先着1セット。

50261012
(3CD)
\9000→\8590
すでにメーカー完売
在庫1セット限り
「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」
[CD 1]
 第1番ニ長調Op.12-1 / 第3番変ホ長調Op.12-3 /
 第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
[CD 2]
 第2番イ長調Op.12-2 / 第5番ヘ長調Op.24「春」/
 第6番イ長調Op.30-1 / 第8番ト長調Op.30-3
[CD 3]
 第4番イ短調Op.23 / 第7番ハ短調Op.30-2 / 第10番ト長調Op.96
コーリー・セロヴシェク(Vn)
パーヴァリ・ユンパネン(P)
1972年バンクーバー生まれのセロヴシェクは、ジョセフ・ギンゴールドの弟子。つまり大ヴァイオリニスト、イザイの門下にあたるかれが、ベートーヴェンのソナタを一気に全集でリリース。ピアノとヴァイオリンの両方を学び、驚くことに1997年まではリサイタルで両方の楽器を弾きこなしたという逸材は数学の学位も取得している。ここに聴くヴァイオリンは音の出し入れが絶妙というか、ピアノ・パートにも目の行き届いた非凡なバランス感覚をのぞかせる。セロヴシェクの弾くのは、1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ”。ヴィオッティやパガニーニ、クリスチャン・フェラスも弾いた名器。このアルバムはカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝いた。録音:2006年

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ODE-1264
(SACD-Hybrid)
\2400→\2190
人気急上昇!ハンヌ・リントゥ
 マーラー:交響曲 第1番&花の章

 1-4.交響曲 第1番
  <第1 楽章:ゆるやかに/第2 楽章:.強く運動して/
   第3 楽章:緩慢でなく、荘重に威厳をもって/
   第4 楽章:嵐のように運動して>/
 5.花の章
ヨウコ・ハルヤンネ(トランペット)…5/
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音:2014 年5月…1-4, 2014 年12月…5 フィンランド,ヘルシンキ・ミュージック・センター

 ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団の「良い関係」を伺わせる躍動感に満ちたマーラー(1860-1911)です。
 この演奏では、マーラーが当初第2 楽章として構想し、結局は削除してしまった「花の章」は最後に置かれているため、曲の統.感は損なわれることなく、マーラーの意志がも尊重される理想的な形となっています。
 この楽章でトランペットを吹いているのは首席奏者の名手ハルヤンネ。流麗でチャーミングな旋律がまっすぐに耳を捉えます。素晴らしい録音にも注目です。

 ハンヌ・リントゥ、これまでフィンランド指揮者陣の中ではマイナー作品ばかりを取り上げてそれほど注目される存在ではなかったが、ここへきてジワジワ知名度を上げてきた。
 第83号で取り上げた完全10冊限定のBBCミュージック・マガジンでは(完売の際はご容赦ください・・・)グリーグの「ペール・ギュント」とステンハンメルの交響曲という北欧大作を熱い直球演奏で聴かせてくれた。
 こちら




 さらにARTHAUSからはいきなりシベリウスの交響曲全集の映像が登場。(コチラ
 リントゥ、ここへきて一気にフィンランド指揮者陣の先鋒に切り込んできた。
 今回は指揮者の力量を遺憾なく発揮できるマーラーの交響曲第1番。楽しみである。

 47歳。リントゥ、まだ若い。指揮者界にまた新たな刺客が登場しそうな気がする。




キレ味鋭いリントゥのシベリウス。
縁取り鮮やかで、しかも気品あるエネルギーを感じさせてくれる。
ただ最近の ONDINE、すぐに廃盤になる。完売の際はご容赦を。

ODE-1262
(SACD-Hybrid)
\2500
ハンヌ・リントゥ&フィンランド放送響
 シベリウス:組曲「レンミンカイネン」/ポヒョラの娘

  1-4.組曲「レンミンカイネン」Op.22
   <レンミンカイネンと島のおとめたち/トゥオネラの白鳥/
   トゥオネラのレンミンカイネン/レンミンカイネンの帰郷>/
  5.交響詩「ポヒョラの娘」Op.49
フィンランド放送交響楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
録音 2014 年17.20.22 日…1-4, 2014 年11 月17 日…5 フィンランド,ヘルシンキ・ミュージック・センター

 ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団による説得力たっぷりのシベリウス(1685-1957)作品集です。組曲「レンミンカイネン」は“4 つの伝説”とも呼ばれる、フィンランドの叙事詩「カレワラ」に基づいた作品で、完成までに長い期間を要したシベリウス渾身の作品です。
 数奇な運命を辿った男“レンミンカイネン”を巡る物語ですが、シベリウスはこの荒唐無稽な物語に死の香りを漂わせた重厚な音楽を付け、普及の名作を書き上げたのです。「トゥオネラの白鳥」が良く演奏されますが、他の3 つの曲もいかにもシベリウスらしい清冽で描写的な音楽です。
 交響詩「ポヒョラの娘」も、「カレワラ」に基づくものですが、こちらは別のエピソード。難攻不落な問いを出して、男を翻弄する北国の娘が主人公です。シベリウス生誕150 年を記念するにふさわしい最強の1 枚です


 

OUR RECORDINGS



6.220615
(SACD-Hyvrid)
\2300→\2090
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
 “さあ、天使の歌を”… 「リコーダーと合唱」
   新しいアレンジによるヨーロッパのクリスマス・キャロルと歌曲集

 1.ガブリエルのメッセージ:13世紀バスク地方の伝承曲/
 2.天使と聖母」:14世紀 フランス/
 3.さあ!善良なキリスト教徒たちよ、そしてお聞きなさい:1582年 Piae Cantiones/
 4.ロッキング:18世紀チェコ/
 5.最も純粋な聖母:18世紀イギリス/
 6.天なる神にはみ栄えあれ:1849年 イギリス/
 7.王なるイエスは花園を:17世紀 オランダ/
 8.もろびと声あげ:14世紀 ドイツ/
 9.コヴェントリー・キャロル:16世紀 イギリス/
 10.たがいに喜び:16世紀 イギリス/
 11.ツィター・キャロル:17世紀 チェコ/
 12. 御子生まれたまうを:1582年 Piae Cantiones/
 13.まぶねにやすけく:18世紀 ポーランド/
 14.リンデン・ツリー・キャロル:14世紀 ドイツ/
 15.ウェンセスラスはよい王:1582年 Piae Cantiones/
 16.メアリーに祝福を:15世紀 イギリス/
 17.久しく待ちにし主よとく来たりて:15世紀 フランス

  ※ミカエル・ボィエセンによる編曲
デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル/
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
録音 2015年6月25.26.27日 コペンハーゲン,デンマーク放送 コンサート・ホール
 毎年、「聖なる日」クリスマスのために数多くのCDがリリースされます。このアルバムは、リコーダーの女王ミカラ・ペトリがデンマークの名アレンジャー、ミカエル・ボィエセンに「合唱とリコーダー」で演奏できるクリスマスキャロルの編曲を依頼したもので、親しみやすいハーモニーに絶妙に溶け込む郷愁溢れるリコーダーの響きが、クリスマスを一層華やかで神秘的なものにしてくれるかのようです。
 一味違うクリスマスを過ごしたい人にぴったりの1枚です。


OUR RECORDINGから
ペトリ、おすすめの1枚
Cafe Vienna
6.220601
(SACD-Hybrid)
\2300
ミカラ・ペトリの演奏家生活 40 周年記念!
 カフェ・ウィンナ
  〜19 世紀のカフェ・ミュージック

 1-3.ジュリアーニ(1781-1829):協奏的大二重奏曲 Op.52/
 4.カルッリ(1770-1841):イギリス民謡による幻想曲 Op.102/
 5.キュフナー(1776-1856):フランス民謡によるポプリOp.226/
 6.ベートーヴェン(1770-1827):
  マンドリン・ソナチネハ短調 WoO43a(リコーダーとギター編)/
 7.ベートーヴェン:
  マンドリン・ソナチネハ長調 WoO44a (リコーダーとギター編)/
 8.クレーメル(1795-1837):序奏、主題と変奏 Op.32 /
 9.マイセダー(1789-1863):
  ベートーヴェンとロッシーニの主題によるポプリ/
 10.シャインディースト(1800 年代):オーストリア民謡による変奏曲
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/
ラース・ハンニバル(ギター)
 長年のパートナーであるラース・ハンニバルと共に18 世紀から19 世紀のウィーンの心地良い音楽を録音した1 枚。
 さて、17 世紀末のウィーンで最初にカフェを開いたのは、コルシツキーというポーランド系のハプスブルクの兵士だと言われています。彼は当時ウィーンを包囲していたオスマントルコを撃退するのに一役買い、その褒美にトルコ軍が残していったコーヒー豆を賜り、カフェを開店したと言うのです。今では、その逸話は伝説とされていますが、なんとも夢のある話です。このカフェ、またたく間にウィーン中に広まり、芸術家たちの憩いと議論の場になったことはご存じの通りです。
 もちろんそこで流れる極上の音楽も忘れてはいけません。1 杯のコーヒーを手にしながら聴いてみてください。


PALADINO


PMR-47 \2100
シューペルト:ピアノΞ重奏曲第2番&アルペジョーネ・ソナタ
 1-4.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調Op.100 D929(1827)/
 5-7.アルベジョーネ・ソナタイ短調D821(ヴィオラとピアノ版)
ボリス‥クチャルスキー(ヴァイオリン…1-4),(ヴィオラ…5-7)
トーマス・力ロッル(チエロ)…1-4
エリザベート・ホプキンス(ピアノ)
録音2015年7月27-31曰オーストリアケフェルマルクト、ヴァインベルク城
 ロシア、スロヴァキア、ドイツ、そしてユダヤの血をひき、メニューインの卓越した弟子として知られるヴァイオリニスト、クチャルスキーによるシューベルト(17979-1828)です。
 前作のソナタ集(PMR-45)ではピアノのホプキンスとおもに完璧なアンサンブルを披露していましたが、今回は晩年の大作「ピアノ三重奏曲第2番」と、ヴァイオリンをヴィオラに持ち替えての「アルペジョーネ・ソナタ」の2曲を悠然と演奏。イ申びやかな音色と表現力が聴きものです。
 


PMR-69
\2100→\1890
ハープとピアノ
 ロシアのおみやげ

 1-3.セザール・キュイ(1835-1918):3つの小品(1907)
  〈間奏曲/夜想曲/行進曲風に>/
 4.チャイコフスキー(1840-1893):ハプサルの思い出Op.2-
  第3番「無言歌」(1867)/
 6-7.アントン・アレンスキー(1861-1906):
  組曲第1番へ長調Op.15(1884)
  〈ロマンス/ワルツ/ポロネーズ>/
 8.ムソルグスキー(1839-1881):歌劇「ホヴァンシチナ」〜子守歌(1880)/
 9-12.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):組曲「シェエラザード」Op.35
  <海とシンドバッドの船/カランダール王子の物語/
   王子と王女/バグダードの祭>
    ※全てデュオ・プラセディスによるハープとピアノ編
デュオ・プラセディス
<メンバー:
 プラセディス・ハグ=リュッティ(ハープ)/
 プラセディス・ゲネヴィエーヴ・ハグ(ピアノ)>
録音2014年1月14曰、2015年1月5曰スイスビューラッハ、フリューゲルザール&チューリヒ、DRSスタジオ
 ハープとピアノという斬新な組み合わせから紡ぎだされる流麗な音色が魅力。デュオ・プラセディスのpaladinoレーベルヘの2枚目のアルバムです。
 前作(PMR-51)はブラームスのハンカリー舞曲集で、民族色豊かな演奏を聴かせましたが、今回はロシアの小品をバランスよく集めたアルバムです。
 キュイやチャイコフスキー、ムソルグスキーの小品、アレンスキーの組曲、そしてメインはリムスキー=コルサコフの組曲「シエエラザード」。
 このセレクトはかなり挑戦的でもあり、魅惑的でもあります。もちろん編曲は彼女たちによるものです。
 

PMR-73 \2100
J.S.バッ八:ゴルトベルク変奏曲BWV988 エーリヒ・トラクスラー
(ハープシコード…
 French-Flemish harpsichord after Ruckers(Colmar; 1624)by Keith Hill,
1992)
録音2013年12月3-4曰オーストリアケフェルマルクト、ヴァインベルク城アーネンザール
 オーストリアのハープシコード&オルカン奏者、エーリヒ・トラクスラーによる名作「ゴルトベルク変奏曲」の演奏です。
 彼は1600年から1800年頃までの作品を研究し、この時代の音楽の奏法に熟知しています。世界中の多くのバロックオーケストラと共演し、マスタークラスで後進の指導にもあたっています。
 この演奏で、彼はバロックの美学をとことん探求し、バッハ(1675-1750)が使ったモティーフから新たな側面を発見し、新しいゴルトベルクを創りだしているのです。
 

SOLOMUSICA


SM221
(2枚組)
\2700
ポール・テイラー・オーケストラ 〜アルプホルンと北欧の風
<CD1>
 1.ティモ・アラコティラ(1959-):合奏協奏曲 第1楽章「序曲」:ヴィヴァーチェ/
 2-4.カール・リュッティ(1949-):アルプホルンと弦楽のための協奏曲/
 5.インプロヴィゼーション I/
 6-7.カロリーナ・カンテリネン:カレリアのこだま(P.W.テイラー編)/
 8.アラコティラ:合奏協奏曲 第3楽章「ポーランド風」:アレグロ/
 9.アラコティラ:合奏協奏曲 第4楽章「ヴィアッジョ」/
<CD2>
 1.アラコティラ:合奏協奏曲 第5楽章「フゲッタ」:プレスト/
 2-5.エリアーナ・ブルキ:組曲「世界旅行」(D.シュナイダー編)/
 6.サンナ・クルキ=スオニオ:ミン・スログ(P.W.テイラー編)/
 7.クルキ=スオニオ:タス・オン・ナイネン(P.W.テイラー編)/
 8.クルキ=スオニオ:ティナ・ヴィエリ(P.W.テイラー編)/
 9.インプロヴィゼーション II/
 10.アラコティア:スマッシュ(P.W.テイラー編)/
 11.伝承曲:ガギスベルクの歌
エリアーナ・ブルキ(アルプホルン)…CD1:2-5,CD2:2-5.9/
カロリーナ・カンテリネン(ソプラノ)…CD1:6-7,CD2:6-9/
ポール・テイラー管弦楽団/
ポール・ウェグマン・テイラー(指揮)
 録音 2014年11月11-13日 スイス サール・ミュージック・アイランド・ライナウ
 山岳地帯で用いられる長い管を持つアルプホルンの奏者エリアーナ・ブルキ。そしてラップランドのソプラノ、カロリーナ・カンテリネン。この2人の出会いによって生まれた魅惑的な音楽です。
 フィンランドを代表する作曲家、プロデューサー、ティモ・アラコティラの魅惑的な「合奏協奏曲」を中心に、ソリストたちの即興や、伝承曲など様々なジャンルの音楽が次々と奏され、聴き手を魅了します。なんだか楽しくなる2枚組です。
 

SM223
\2100
未来・ニシモト=ノイベルト:ピアノ・ソロ
 1-6.J.S.バッハ(1685-1750):フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV813/
 7-10.ファニー・ヘンゼル・メンデルスゾーン(1805-1847):
  ピアノのための4つのリート Op.8/
 11-18.J.S.バッハ:フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV817/
 19-23.J.S.バッハ:フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812/
 24.メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
未来・ニシモト=ノイベルト(ピアノ)
録音 2013年7月17-19日 ミュンヘン バイエルン放送第2スタジオ
 未来・ニシモト・ノイベルトは、東京に生まれ、東京藝大音楽学部で学び、1993年渡独。ハノーファーで研鑽を積み、1998年J.S.バッハ国際コンクール3位(1位なし)など、様々なコンクールに入賞。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏など幅広く活動している実力派ピアニストです。
 これまでにsolo musicaレーベルより2枚のバッハ作品をリリースしていますが、今作ではバッハの伝統を引き継ぐメンデルスゾーン姉弟の作品をカップリングすることで、新たな可能性を示しています。
 とりわけ姉ファニーの作品に漲るロマンティックな表情には、思わずはっとさせられることでしょう。今作でもブックレットには日本語解説が付いています
 

SM225
\2100
マイ・フェイヴァリット・アリア 〜マリア・ヴィドヴィチ:アリア集
 1.モーツァルト(1756-1791):
  歌劇「後宮からの誘拐」 K384 -
   第1幕:ああ、私の恋は幸福だった/
 2.ベッリーニ(1801-1835):
  歌劇「カプレーティとモンテッキ」-
   第1幕:こうして私は晴れの衣裳を着せられ/
 3.モーツァルト:
  歌劇「フィガロの結婚」 K492 -
   第4幕:とうとうその時が来たわ...恋人よ、早くここへ/
 4.プッチーニ(1858-1924):歌劇「つばめ」-第1幕:ドレッタの美しい夢/
 5.ビゼー(1838-1875):歌劇「カルメン」-第3幕:ここが密輸人たちのいつもの隠れ家ね/
 6.モーツァルト:歌劇「魔笛」 K620 -第2幕:ああ、愛の喜びは露と消え/
 7.ドヴォルザーク(1841-1904):歌劇「ルサルカ」 Op.114, B. 203 第1幕:月に寄せる歌/
 8.グノー(1818-1893):
  歌劇「ロメオとジュリエット」-第4幕:ああ、なんという戦慄が/
 9.ベッリーニ:歌劇「清教徒」-第2幕:あなたの優しい声が/
 10.プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」-第1幕:私の名はミミ/
 11.ヴェルディ(1813-1901):歌劇「椿姫」-第1幕 不思議だわ...ああ、そはかの人か
マリア・ヴィドヴィッチ(ソプラノ)/
バーデン=バーデン・フィルハーモニー管弦楽団/
フランシスコ・アライサ(指揮)
1982年クロアチアに生まれたソプラノ歌手マリア・ヴィドヴィチ。彼女はウィーンの音楽大学で学び、ミレッラ・フレーニ、ユリア・ヴァラディらのマスタークラスに参加、2007年からはシュトゥットガルト音楽大学でフランシスコ・アライサに師事しています。これまでにドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、クロアチア、イタリア、メキシコで歌い、またオペラでは「こうもり」のアデーレ、「ポッペアの戴冠」のドルーシア、「カルメン」でのフラスキータなど幅広い役をレパートリーにしています。またオペラだけでなく宗教曲やオラトリオも得意とし、ウィーン楽友協会では最年少でソロ・リサイタルを開催するなど多方面で期待されています。少し翳りのある艶やかな声が魅力です。
 

SM226
\2100
デュオ・アルニカンス
 1-4.エルネー・ドホナーニ(1877-1960):
  チェロ・ソナタ 変ロ短調 Op.8/
 5-6.ショパン(1810-1849):序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 Op.3/
 7.ショパン:ワルツ 第3番 イ短調(A.アルニカーネによるチェロとピアノ編)/
 8-11.ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
デュオ・アルニカンス/
フローリアン・アルニカンス(チェロ)/
アルタ・アルニカーネ(ピアノ)
 録音 2014年12月21-23日 チューリヒ SRF2ラジオ・スタジオ
 ドイツ出身のチェリスト、フローリアンとラトビア出身のアルタ、お互い「アルニカン」の苗字を持つ2人のデュオによるショパンとエルネー・ドホナーニの作品集です。
 ハンガリー民謡のリズムを根底に持つドホナーニのソナタ、ショパンの晩年の傑作であるソナタと、どちらの曲も熱く燃えるようなリズムと扇情的な表現が勝る見事な演奏で、とりわけショパンでは、これでもかと言えるほどの迫力を有しており、これまで多くの人がこの曲に対して抱いていたイメージが変わってしまうと思えるほどの感情の発露が見てとれます。
 珍しいドホナーニのソナタも、こんなに良い曲だったのかと目から鱗が落ちるのではないでしょうか。
 

SM230
\2100
モーツァルト:プロイセン王のための弦楽四重奏曲 第1番-第3番
 1-4.弦楽四重奏曲 第21番 ニ長調 K575/
 5-8.弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K589/
 9-12.弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K590
ストラディヴァリ弦楽四重奏団
<メンバー:
ワン・シャオミン(ヴァイオリン…Aurea 1715年)/
セバスティアン・ボーレン(ヴァイオリン…King George 1710年)/
レシュ・アントニオ・ウスジンスキ(ヴィオラ…Gibson 1734年)/
マーヤ・ウェーバー(チェロ…Suggia 1717)>
 録音 2015年2月23-27日 スイス セオン,Ref教会
 1789年、30歳のモーツァルト(1759-1791)はリヒノフスキー侯爵とともにドイツ旅行をした際、ベルリン宮廷で御前演奏を行います。そこでプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世から「弦楽四重奏曲6曲とピアノ・ソナタ6曲」を作曲するように依頼されますが、モーツァルトは1年間の間に結局3曲のみを書き上げ、その翌年世を去ってしまいます。
 作品は王に献呈されることなく出版されましたが、この3曲は「プロシャ王セット」と呼ばれ、現在でも変わらず愛聴されています。
 演奏している「ストラディヴァリ弦楽四重奏団」は、その名の通り、全てのメンバーがストラディヴァリの銘器を奏でるという稀有なアンサンブル。2007年のデビュー以来、スイス有数の弦楽四重奏団として名を馳せています。

SONOLUMINUS


DSL-92193
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2400
Scrapyard Exotica〜エキソチックなスクラップ置き場
 1-4.メイソン・ベイツ(1977-):バガテル/
 5.ウエノ・ケン(1970-):ペラダム/
 6-9.モハメド・フェイルーズ(1985-):名付けられた天使
  <第1番:ミカエルの稲妻/
   第2番:アズラエル、死の天使/
   第3番:ヒラー洞窟の尤jブリエル/
   第4番:イスラフェルの言葉>
メイソン・ベイツ(電子楽器)…1-4/
デル・ソル弦楽四重奏団
録音2014年4月23-26日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ…5-9、2012年12月20-21日サンフランシスコ音楽大学オシャー・サロン
 デル・ソJレ弦楽四重奏団によるsono luminus レーベル第3番目のアルバムです。
 現代音楽を主なレパートリーとしている彼らのアルバムには、常に刺激的な音が満ちていて、聴き手に新鮮な驚きを与えてくれます。
 3人の作曲家の作品はそれぞれ独特な味わいをもっており、作曲家自身も参加した「バカテル(つまらないもの)」での絶妙な電子音や、スリリングなウエノ・ケンの「ペラダム」でのノイズと美音の境界線の認識、イスラム教とキリスト教に登場する天使たちの融合体とも言えるフェイルーズの「名付けられた天使」の東洋的な風味など、ユニークで深遠な音楽が詰まっています。
 肉感に溢れた音色を克明に捉えた素晴らしい録音も併せてお楽しみください。
 

DSL-92194
(CD+Blu-ray AUDIO)
\2400
From Whence We Came-そこから私たちは来ました
 1.グイド・ピカルド:イリス/
 2.マラン・マレ(1656-1728):組曲二短調-メヌエットとカプリス/
 3.マクロード/マッカッソン/伝承曲:ボートに座って-
  Whistle O″er the Lavelt一主バルゴニーのお気に入り一
  今私は結婚する一墨後のわら/
 4.伝承曲:An Bonnan Bui − The CollierI Reel − Last NightI Fun/
 5.ジェナ・レイド:ダグラスとフィオナ・シアラー/
 6.伝承曲:モーンのボニーエイミーズ/
 7.モーラン/スケイヒJレ/伝承曲:Sophiels Slip]ig 一聖域一遠き我が家/
 8.伝承曲/トールロス:lnnestafrid'n efterArvid Brannlund − アマンダ/
 9.デイヴィス・メル(1604-1662):ジョン・さあキスして/
 10.伝承曲/リチャーズ:ウディ‥ダーリンーミス・アボット/
 11.テレマン(1681-1767)/ヨンソン:
  リコーダー協奏曲イ短調ラルゴ−valsefter]onte i Byom/
 12.サリック(1950-):リンゼイの鍵/
 13.サリック:ジンジャーズ−こころみの世にあれど
アンサンブル・カリレイ
録音2015年2月3-6日ヴァージニアボイス、ソノ・ルミナス・スタジオ
 この1枚を聴き始めてすぐに、あなたの感覚は何か酸かしいものを捉えることでしょう。各々のトラックには独自の物語があり、それらにはスウェーデン、アイルランド、スコットランド、そしてアメリカの長い歴史が刻まれています。
 1990年に設立された「アンサンブル・カリレイ」はジャンルを越えた音楽を演奏するアンサンブルで、地域だけでなく、時代をまたいだ自由さが魅力的。多くの曲はメドレー形式になっていて、過去と現代を行き来しながら、無限の時の流れを思い起こさせます。
 フィドルのふくよかな音はもちろんのこと、ケルティック・ハープのきらきらした音やイリアン・パイプス(バグパイプのー種)などの、独特な音色も丁寧に捉えられています。
 

DSL-92195
\2400
What Artemisia Heard-アルテミシアが聞いたもの
 1.ウッチェリーニ(1603-1680):ラ・グラン・バッターリア/
 2.カプスベルカー(1580-1651):ヴィラネッラ第2巻-LIOndache limpida/
 3.カプスベルカー:コレンテ第6巻/
 4.カプスベルカー:カポーナ/
 5.フェッラーリ(1603-1681):恋人たちよ、私は君たちに言うことができる/
 6.フレスコバルディ(1583-1643):カンツォーナ/
 7.マッツォッキ(1592-1665):Folle corah nOn tlalletti/
 8.ガリアーノ(1582-1643):シンフォニア/
 9.カッチーニ(1587-1641):私はやつれ、一人にさせて/
 10.ピッチニーニ(1566-1638):トッカータ/
 11.カッチーニ:Chi desia di saper/
 12.カステッロ:ソナタ第1番/
 13.モンテヴェルディ(1567-1643):音楽の戯れより「それは本当なのか」/
 14.モンデヴェルディ:今日のそよ風は何とやさしく/
 15.コルベッタ(1615-1681):2声のシンフォニア/
 16.ファルコニエーリ(1586-1656):ブオンホラのシンフォニア/
 17.ロッシ(1598-1653):美しい瞳/
 18.ファルコニエーリ:Folia echa para miSenora Dona ・ョ「olilla di Carallenos/
 19.ジラーモ(1619-1630):フェスタ・リーソ/
 20.ラニアー(1588-1666):シンフォニアト長調/
 21.ラニアー:NO More Shall Meads be DeCkls with FIOwlrs/
 22.ラニアー:汝、私は若い/
 23.ロッシ:ファン・バッターリア
エル・ムンド(アンサンブル)
リカルド・サヴィーノ(指揮)
録音2014年3月25-27曰USカリフォルニア、マリン・カントリースカイウォーカー・サウンド
 このタイトルに付されている「アルテミシア」とは、バロック期の女性画家アルテミジア・ジェンティレスキのこと。当時は女性の画家という存在自体がなかなか認められることなく、師からは性的暴力を受けるなど、悲惨な青春時代を送ります。結婚後フィレンツェに移り、ようやくその才能が認められ、フィレンツェ芸術院初の女性会員となります。
 ここでは多くの芸術家たちと交流を持ち、時にはカリレオ・カリレイとも手紙をやりとりするなど、華々しく活躍しました。そしてローマに戻るも、そこでは名声を得ることが出来ず、結局ヴェネツィアを経て、ナポリに移住し、この地で多くの作品を残します。
 1638年にはロンドンに旅行し、その地にも一時住んだとされています。このアルバムでは、当時、彼女が各地で聞いたであろう音楽を通じて、その生涯を追っていくというものです。この当時の知られざる音楽に力を注ぐアンサンブル、エル・ムンドの演奏です。
 

SLE-70002
\2400
ispirare
 1-3.ジョージ・ロックバーグ:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1979)/
 4.アタル・アラド:カプリース(ジョージのために)(2003)/
 5.ルシアーノ・ベリオ:民謡集第1番:あなたの黒い髪(1964)/
 6.シュラミット・ラン:完璧な嵐(2010)/
 7.ベリオ:ナチュラーレ(シチリアーノのメロディのように)
メリア・ウォトラス(ヴィオラ)/
ウィンストン・チョイ(ピアノ)/
カリア・アラド(ヴォーカル)/
ヴァレリー・ムッソリーニ・ゴードン(八−プ)/
マシュー・コクミエロスキ(ノトカッション)
録音2011年8月13-15曰シアトルベナロヤ、リサイタル・ホール
 多くの作曲家たちからも絶大な信頼を寄せられている女性ヴィオラ奏者、メリア・ウォトラスが演奏する「現代のヴィオラ作品集」です。
 アメリカの偉大な作曲家ロックバーグの作品と、この曲に触発されたアラドのカプリース(アラドはここでヴィオラを演奏しているウォトラスの師)、アメリカ、イタリア、アゼルバイジャン、アルメニアなどの民謡を現代風にアレンジした  ベリオの作品、そしてウォトラスが心酔しているというランの無伴奏作品まで、多彩な曲が収録されています。
 

SLE-70003
\2400
聖なる日のハーモニー〜クリスマスの歌曲集
 1.伝承曲:荒野の果てに/
 2.アダン:オー・ホーリーナイト/
 3.グルーバー:清しこの夜/
 4.ヒグドン:降りてくる愛/
 5.レーガー:マリアの子守歌/
 6.マーリー:ささやき、そして顕れる/
 7.ギルロイ:メリー・クリスマス!良い希望/
 8.We Wish You A Merry Christmas-クリスマスおめでとう(J.クラーマン編)
エッセンシャル・ヴォイシスUSA他/
ジュディス‥クラーマン(指揮)
録音2015年2月12日アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
 アメリカの合唱団、エッセンシャル・ヴォイシスUSAが歌う8曲のクリスマスソングを収録したミニ・アルバム。少しだけ
 現代的なアレンジが施された歌や、素朴な歌など心から楽しめる曲集です。
 

TIMPANI



1C1234
\2400→\2190
シャルル・ケクラン:歌曲と合唱作品集
 1.9つのロンデル Op.14-第7曲:秋(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 2.7つのロンデル Op.8-第2番:冬/
 3.5つのロンデル Op.1-第3番:春/
 4.9つのロンデル Op.14-第9番:戦争(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 5.7つのロンデル Op.8-第7番:平和/
 6.5つの歌曲 Op.5-第4番:メヌエット/
 7.9つのロンデル Op.14-第1番:一日/
 8.月の光 Op.9(メゾ・ソプラノ、テノール、女声合唱とピアノ版)/
 9.9つのロンデル Op.14-第8番:星(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 10.7つのロンデル Op.8-第3番:貴重な物/
 11.7つのロンデル Op.8-第6番:午前中/12.晴れた空に Op.4-1/
 13.9つのロンデル Op.14-第6番:大地(独唱、女声合唱とピアノ版)/
 14.5つの歌 Op.5-第3番:愛の歌/
 15.5つの歌 Op.5-第5番:お望みならば/
 16.3つの歌 Op.17-第3番:顕現節/
 17.5つの歌 Op.5-第1番:プロムナード・ガラント/
 18.3つの歌 Op.17-第1番:ハチドリ/
 19.5つの歌 Op.5-第2番:次の収穫
アナイク・モレル(メゾ・ソプラノ)…1-3.7-12.16-18/
ジュリアン・ベーア(テノール)…1.4.6.8.10.11.12.14.15.19/
ニコラ・ジューヴ(ピアノ)…1-19/
カリオペ女声合唱団…1.4.5.8.9.12.13.17/
レジーネ・テオドレスコ(指揮)…1.4.5.8.9.12.13.17
録音 2015年2月 フランス リヨン
 日本において、シャルル・ケクラン(1867-1950)という作曲家はまだその一部の面しか知られていません。いくつかのピアノ曲、そして「ジャングルブック」をはじめとしたいくつかの管弦楽曲、ほんの少しの室内楽…恐らく録音の少なさもあり、まだまだケクランが普遍的な知名度を得るには時間がかかりそうです。
 この歌曲、合唱曲はそんなケクランの知られざる面を認知させるのに役立つのではないでしょうか。15歳から作曲を始めたケクランは、徴兵のため一度は音楽から離れますが、その後1889年にパリ音楽院に入学し、マスネ、フォーレ、ジュダルジュに師事します。その後は作品番号で220を越える極めて多くの作品を書き、晩年は無調にも興味を示すなど、多彩な音楽を生み出しました。
 ここに収録された歌曲のほとんどは、1890年に書かれた「月の光」などキャリアの初期から1909年頃に書かれたもので、これらは間違いなく20世紀のフランス歌曲の重要なレパートリーです。シンフォニックな響きを持つピアノパート、柔軟な歌のパート、これが融合して機知に富んだメロディが生まれるのです。
 

TWO PIANISTS


TP1039244
\2700
ロリ・シムズ(ピアノ)
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ロリ・シムズ(ピアノ)
録音 2015年1月3日 カラマズー,ミシガン大学 ダルトン・センター・リサイタル・ホール ライヴ収録
 「ゴルトベルク変奏曲」世界中の何人のピアニストがこの名曲に魅了され、演奏、録音を試みているのでしょうか?そのどれもが素晴らしく、演奏家によって全く違う世界が構築されているのは、もう語るまでのこともないでしょう。
 1998年ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクールを制覇したピアニスト、ロリ・シムズもこの曲に魅了されたピアニストで、彼女はモダンピアノの性能をとことん追求し、チェンバロやオルガンの音色も念頭に置きつつ、変奏曲の一つ一つを丁寧に奏でていきます。
 第16変奏曲でのレガートは、確かにオルガンの音色にも聴こえるほどの入念な響きであり、華やかな第29変奏曲でも、卓越したペダルの用い方で、信じられないほどの美しい響きが楽しめます。
 ゴルトベルクを聞き飽きたという人でも、間違いなく楽しめる演奏です。
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Wiener Symphoniker



WS009
\2100→\1890
フィリップ・ジョルダン(指揮)&ウィーン響
 シューベルト:交響曲 第9番「ザ・グレート」&第8番「未完成」

  1-4.交響曲 第9番 ハ長調「ザ・グレート」D944/
  5-6.交響曲 第8番 ロ短調「未完成」D759
フィリップ・ジョルダン(指揮)
ウィーン交響楽団
録音 2015年4月11-12日, 2014年11月15-16日 オーストリア ウィーン、ムジークフェライン
 スイスで生まれチューリヒの学校で学び、各地の歌劇場で経験を積み、ベルリン州立歌劇場ではダニエル・バレンボイムの下でアシスタントを務めるなど、「正統派」の指揮者として実力を見せ付けるフィリップ・ジョルダン。彼は2014年にウィーン交響楽団の首席指揮者に就任してから(ファビオ・ルイージの後任)、このオーケストラの実力を更に向上させています。
 彼の解釈は常に清冽で素直なもので、オーケストラから紡ぎだされる音もとても滑らかで美しいもの。今作での「グレート」でも決して肩肘を張ることなく、流麗でふくよかな音楽を楽しむことができます。
 彼の美質が極限まで発揮されているのが「未完成」の第2楽章でしょう。少しだけ早めのテンポをとりながらも、その歌は切ないほどに美しく、しみじみと語りかけてくるようです。
 自然なシューベルト(1797-1828)を聴きたい人に強くオススメします。



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