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≪第86号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2016/3/15〜





3/18(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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EASONUS



EAS 29300
(4CD+
Bonus DVD[PAL])
\15000→\13990
レオンスカヤ生誕70年記念、新録音
 超豪華美麗アルバム
   リヒテルとのデュオの貴重な映像付き!(PALですが・・・


 シューベルト:ピアノ・ソナタ
  CD1
   第14番イ短調D.784、第18番ト長調D.894
  CD2
   第16番イ短調D.845、第17番ニ長調D.850
  CD3
   第15番ハ長調D.840、第20番イ長調D.959
  CD4
   第19番ハ短調D.958、第21番変ロ長調D.960

 Bonus DVD(PAL方式:82分)
  モーツァルト(グリーグ編曲):
   ピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283
   幻想曲ハ短調K.475
   ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545
   ピアノ・ソナタ ヘ長調K.533 / 494
CD
 エリーザベト・レオンスカヤ
  (ピアノ)
DVD
 エリーザベト・レオンスカヤ &
  スヴャトスラフ・リヒテル
   (ピアノ・デュオ)
 これはすごい!
 レオンスカヤ生誕70 年記念超豪華美麗アルバム。リヒテルとのデュオの貴重な映像付き!

 CD:録音:2015 年/ベルリン・マイスターザール/CD1:67’ 07”、CD2:79’ 50”、CD3:67’ 19”、CD4:79’ 31”
 DVD:収録:1993 年7 月26 日/モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)/82’ 00”

 エリーザベト・レオンスカヤは1945 年11 月23 日生まれ。先日70 歳を迎えた記念に、最新録音のシューベルトをメインにした超豪華装丁アルバムがリリースとなりました。
 今回は昨年の最新録音によるシューベルトの後期ソナタ集。14 番から21 番までの魔術的な名曲を聴かせてくれます。シューベルトの後期作品は、単に技巧だけで解決できない別世界の音楽といえますが、レオンスカヤは全く奇を衒わず、明快かつ優しい音色で表現。その円熟に驚かされます。いずれも長大で、通して聴くと5 時間近くかかりますが、いつまででも聴いていたくなる陶酔の世界。まさに絶品と申せましょう。


 もうひとつの魅力が、彼女を絶賛していたリヒテルとの共演の映像がボーナスDVD 化されていること。ベストセラーとなったワーナーのCD と同じ1993 年にモスクワ音楽院大ホールで行われたコンサートのライヴですが、こちらはさらにピアノ・ソナタ第5 番も入った計82 分な点が注目。カラーで画質はあまりよくありませんが、演奏はまさに神業。リヒテルの悠然たる弾きぶりを見るだけでも価値があります。
 さらなる魅力は、LP サイズ48 ページの解説書。内容は英語で、彼女の伝記からインタビュー、天使のような少女時代からアイドル風な10-20 代の貴重な写真満載。この写真からも彼女の優しい人間性が伝わってきます。

 *このDVD はPAL 方式によりますため、通常のDVD プレイヤーでは再生できません。パソコンでならばご覧になれる可能性があります。




PARATY


PARATY 125139
(2CD)
\3200
ヴィラ=ロボス:ギター曲全集
 CD1:
  ショーロ第1番、12の練習曲、
  演奏会用ワルツ第2番Op.8
 CD2:
  5つの前奏曲、ブラジル民謡組曲(全5曲)、
  ワルツ=ショーロ (1928)
ミカエル・ビエガス( ギター)
 近年発見された「演奏会用ワルツ第2 番」を含むヴィラ=ロボスのギター曲全集

 録音:2015年3月/コンヴェント・ドス・カプチョス(ポルトガル)/36’ 32”、44’ 58”

 ミカエル・ビエガスは1987 年パリ生まれ。7 歳でポルトガルへ移りアルガルヴェ音楽院でギターを学びました。その後もブローウェルやアサド兄弟のマスタークラスにも出席、現在はギタリストのほか作曲家、音楽ライターとしても活躍しています。
 ビエガスはヴィラ=ロボスのスペシャリストとして知られていて、待望のアルバムの登場となります。名作「12 の練習曲」や「5 つの前奏曲」の鮮やかな指周りに感嘆させられますが、近年発見された「演奏会用ワルツ第2 番」と「ワルツ=ショーロ」が収録されているのも魅力。「ワルツ=ショーロ」は「ブラジル民謡組曲」の第3 曲として書かれながら、最終版で同名異曲と差し替えられたもの。「演奏会用ワルツ第2 番」は未完の作品で、ピアニスト兼作曲家のアマラウ・ビエイラがサンパウロの書店で偶然発見し、ミカエル・ビエガスが補筆完成させたもの。聴きものです。
 

PARATY 165142
\2600
J.S.バッハ:フルート・ソナタ集
 フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV1034
 フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV1032
 6つのパルティータホ短調BWV830
 フルートと通奏低音のためのソナタホ長調BWV1035
 フルートとチェンバロのためのソナタロ短調BWV1030
ステファニー・トロファ
 (フラウトトラヴェルソ)
ジュリアン・ウォルフス(チェンバロ)
 気鋭のフラウトトラヴェルソ奏者ステファニー・トロファによるバッハ

 録音:2015年5月、ベルギー、ボーフェ/77’07

 1980 年ベルギーのブルージュ生まれのステファニー・トロファによるバッハのフルート・ソナタ集。彼女はブリュッセル王立音楽院で、マルク・アンタイ、バルトルド・クイケン、フランク・トインスにフルート、そしてバルト・コーエンにリコーダーを学びます。2012 年にブルッヘ・ムジカ・アンティクワ国際古楽コンクール入賞、ベルギーのクラシック専門チャンネル、「ラジオ・クララ」で2014 年オーディエンス賞新人賞を獲得、順調にキャリアを積んでいます。
 共演は、1983 年ベルギー生まれでアムステルダムの音楽院で学んだチェンバロ奏者ジュリアン・ウォルフス。
 バッハのフルート・ソナタは真作、偽作と議論されていますが、古今のフルート・ソナタの中でも屈指の名作揃い。ステファニー・トロファの端正かつ透明感のある音色は、聴く者を心地よくバッハの世界に誘います。本アルバムにはジュリアン・ウォルフスのソロによる6 つのパルティータも収録しています。軽やかで躍動感溢れる演奏を聴かせてくれます。近年魅力が溢れる若手の古楽奏者が続々と登場していますが、この2 人も次世代のオランダ・ベルギー楽派の古楽奏者として注目の存在です。
 

PARATY 113215
\2600
ギター・デュオによるゴルトベルク変奏曲
 J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988
  (セバスティアン・リナレス&
   ニコラ・レスコワ編曲ギター・デュオ版)
デュオ・メリザンド
 【セバスティアン・リナレス(ギター)、
  ニコラ・レストコワ(ギター)】
 52’49

 フランス出身のギタリスト、セバスティアン・リナレスとニコラ・レストコワによるデュオ・メリザンド。二人の編曲による2 本のギターのための「ゴルトベルク変奏曲」です。
 「ゴルトベルク変奏曲」は様々な編曲版が存在し、多くの人に愛されている楽曲。ギター独奏による演奏はいくつか録音されていますが、音楽的にも技巧的にも1 本のギターでは困難な部分がありますが、この二人の編曲版は、それらをカバーする意欲的な録音となっており、音型やリズムの対比を鮮やかに描き、作品の明暗を強く表現しています。




MD+G


606 19482
\2400
《ジャン・ヤンカ:オルガンと合唱のための作品集 Vol.4》
 ジャン・ヤンカ(1933-):
  1) トッカータとフーガ ヘ短調,
  2) 主なる神よ、われら汝を讃えまつる, 3) エレジー ニ短調,
  4) 「Manchmal kennen wir Gottes Willen」によるオルガン舞曲,
  5) 結婚行進曲と舞曲, 6) 世俗三部作, 7) 4つの前奏曲,
  8)「いざ歌え、いざ祝え」によるソーティ,
  9) 「ダビデの村に」によるメディテーション,
  10) 「今こそ人みなたたえ歌え」によるコラール・トッカータ,
  11) 天使ミサ(ミサ・デ・アンジェリス)
ルーベン・シュトゥルム
 (テュービンゲン聖ヨハネス教会、リーガー・オルガン)[1-10]/
オーパス・ヴォカーレ・ベルリン,
ベルリン・カール・フォルスター合唱団,
フォルカー・ヘットヘルド(指揮),
ハイコ・ホルトマイアー(オルガン)[11]
 中世後期のミサの様式と近代的な和声の融合の魅力
 ポーランド出身の作曲家&オルガン奏者、ジャン・ヤンカの作品集第4集。今回はオルガン作品と合唱作品を収録しています。
 クラクフで学び、シュトゥットガルト、パリへ渡り、パリではマルセル・デュプレに師事した彼の作風は、フランス印象派の流れを汲んだもので、多彩な音色の中に深い信仰心が秘められています。
 彼の合唱作品は個人的な経験が反映されており、特に、1979年に作曲された「ミサ・デ・アンゲリス」は中世後期のミサの様式を取り入れた荘厳な曲で、近代的な和声を伴う魅力的な作品です。
 ジャズの要素を取り入れた「4つの前奏曲」なども興味深い作品です。
 


901 19476
(SACD HYBRID)
\3100→\2890
《ロシアのオーボエ協奏曲集》
 1) ヴァレリー・キクタ(1941-):オーボエ協奏曲第1番「ベルゴロドより」,
 2) アンドレイ・ルブツォフ(1982-):オーボエ協奏曲,
 3) ヴァレリー・キクタ(1941-):オーボエ協奏曲第3番,
 4) アンドレイ・エシュパイ(1925-2015):オーボエ協奏曲
マリア・ソウルナチェヴァ(オーボエ),
クリストフ=マティアス・ミュラー(指揮)
ゲッティンゲン交響楽団
 マリア・ソウルナチェヴァの、ロシアン・オーボエへの野望
 若い演奏家たちの登竜門として有名なミュンヘン国際音楽コンクール。オーボエ奏者、マリア・ソウルナチェヴァは2007年に開催されたこのコンクールの3位入賞者で(第1位はラモン・オルテガ・ケロ)、以降、着々と活動の場を広げています。
 そんな彼女が演奏するこのアルバムには、3人のロシアの作曲家によるオーボエのための作品が収録されています。
 ヴァレリー・キクタはウクライナ生まれ。モスクワ音楽院でフレンニコフに学びました。彼の第1番のオーボエ協奏曲は民俗色が豊かで、とりわけベルやジングル、鐘などの打楽器が活躍する賑やかな風情を持っています。
 第3番はより凝縮された作風を持ち、伴奏部は室内楽的な響きが求められています。
 1982年生まれのルブツォフはもともと国際的な評価の高いオーボエ奏者で、この協奏曲も超絶技巧が駆使された、ロシア的な雰囲気を持つ躍動感溢れる曲です。
 2015年に90歳で亡くなったエシュパイは野心的な作風で日本でもお馴染みの人。彼の父が研究した民謡「マリ・エル」の影響を受けた魅力的な作品です。[ハイブリッドSACD仕様]
 


901 19496
(SACD HYBRID)
\3100→\2890
《メンデルスゾーン:最初のワルプルギスの夜》
 メンデルスゾーン:
  1) 序曲「リュイ・ブラス」,
  2) 序曲「美しいメルジーネの物語」,
  3) 序曲「フィンガルの洞窟」,
  4) カンタータ「最初のワルプルギスの夜」
ブリギット・レンメルト(アルト),
イェルク・デュールミュラー(テノール),
ルーベン・ドローレ(バリトン),
ラインハルト・マイール(バス),
チューリヒ・ジング・アカデミー,
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム,
ダグラス・ボイド(指揮)
 ダグラス・ボイドの作品の鮮やかさを見いださせる華麗な演奏
 ゲーテのテキストによる4人の独唱、混成合唱と管弦楽のためのカンタータ。もともとワルプルギスの夜とは、「魔封じの聖人ワルプルギスの記念日は5月1日。その前日に魔物たち、魔女、魔術師、諸精霊たちがブロッケン山に集まって挑戦的な祝祭を行う」というものですが、このゲーテのテキストは、実際の魔女ではなく、迫害された異教徒たちを描いた宗教的抗争を描いたものなのです。
 このアルバムはその賑やかで壮大なカンタータと、あまり耳にすることのない曲を含む3つの序曲を収録しています。
 ダグラス・ボイド率いるヴィンタートール・ムジークコレギウムの華麗な演奏は、物語を鮮やかに描き出しています。
  [ハイブリッドSACD仕様]
 

903 19526
(SACD HYBRID)
\3100
《ヒンデミット:ヴィオラのためのソナタ集》
 ヒンデミット:
  1) ヴィオラ・ソナタ ヘ調Op.11-4,
  2) 無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.25-1,
  3) 無伴奏ヴィオラ・ソナタOp.11-5,
  4) ヴィオラ・ソナタOp.25-4
クリスティアン・オイラー(ヴィオラ),
パウル・リフィニウス(ピアノ:1&4)
 ヒンデミットのヴィオラのへの格別の愛を表現
 19世紀まではヴァイオリンの陰に隠れた存在であったヴィオラ。多くはオーケストラの「縁の下の力持ち」的な扱いを受けており、この楽器が華々しく取り上げられる機会は少なかったのです。
 しかし、自らも卓越したヴィオラ奏者であったヒンデミットは、ヴィオラのために数多くの作品を書くことになります。もちろん彼はその他の楽器の性能にも精通していましたが、やはりヴィオラの音色には格別の愛着があったようで、その精緻な作品群は、現在のヴィオラ奏者たちの大切なレパートリーとなっているのです。
 初期の作品はロマン派の色合いを帯びていますが、後期になるに従って新古典派主義に移行しているところも面白いものです。
 演奏しているオイラーは、ニューヨーク・フィルハーモニーやフィラデルフィア管弦楽団と共演、また1991年にはグラーツの音楽演劇大学の教授に任命されるなど、世界的名手として知られています。
  [ハイブリッドSACD仕様]
 

912 19446
(SACD HYBRID)
\3100
《ブリティッシュ・ナウ!》
 1) ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):シンプル・シンフォニー,
 2) レノックス・バークリー(1903-1989):弦楽のためのアンティフォンOp.85,
 3) ギャヴィン・ブライアーズ(1943-):パーセルによるイン・ノミネ,
 4) マイケル・ナイマン(1944-):When Ingrid Met Capa
   (ドグマ室内管弦楽団のために)
ミハイル・グレヴィチ(指揮)
ドグマ室内管弦楽団
 英国作曲家による音楽の本質を表現
 イギリスの18人のミュージシャンからなる室内管弦楽団「ドグマ」の第4作目のアルバムです。
 今回のプロジェクトはブリテン、レノックス・バークリー、ブライアーズの3人の作品と、数々の映画音楽で知られるマイケル・ナイマンによる「ドグマ室内管弦楽団」に献呈された作品が収録されています。
 ブライアーズの作品もバークリーの作品も一見古風な佇まいを持つもので、グレゴリオ聖歌やパーセルの曲が元になっています。
 ”古風な佇まい”はブリテンの作品にも感じられ、全てがシンプルでエキサイティングです。
 MD-G自慢の高解像度SACDに収録された、2+2+2-Recordingによる3Dマルチチャンネルサウンドは、オーディオファンの心もときめかせることでしょう。



 

SWR



SWR19002CD
\2400→\2190
クリスティーネ・ラウ(チェロ)
 ニコライ・カプースチン:チェロ作品集

 1-3.二重奏曲 Op.99/4-6.チェロ・ソナタ 第2番 Op.84/
 7.ニアリー・ワルツ Op.98/8.エレジー Op.96/
 9.ブルレスク Op.97/
 10.8つの演奏会用練習曲 Op.40
   第3番「トッカーティナ」(チェロとヴィブラフォン編)/
 11.8つの演奏会用練習曲 Op.40
   第5番「冗談」(チェロとヴィブラフォン編)/
 12-14.チェロ協奏曲 第2番 Op.103/
 15.ベニャミン・ニュス(1989-)/クリスティーネ・ラウ:
    カプースチンへのオマージュ
クリスティーネ・ラウ(チェロ)/
ベニャミン・ニュス(ピアノ)
 録音 2015年1月19-22日 ドイツ カイザーラウテルン SWRスタジオ

 なんとも挑発的な眼差しを向けるチェリスト、クリスティーナ・ラウ。彼女によるカプースチン(1937-)のチェロ作品集はこのジャケ写通り、挑発的で挑戦的な音に満ちています。
 「ジャズとクラシックの融合」で知られるウクライナの作曲家カプースチンの作品は、日本では20世紀末あたりから評価が高まり、現在では様々な演奏家が手掛けることで、広く愛されるようになりました。
 とは言え、彼自身が優れたピアニストであったためか、演奏されるのは比較的ピアノ曲が多く、室内楽作品は「自作自演盤」以外はあまり聞かれることはないのではないでしょうか。
 チェリスト、ラウはそんなカプースチンの室内楽作品に強い興味を持ち、彼の全チェロ作品の発掘、紹介を始めました。最初はカプースチンの名前すら知らなかった彼女、スコアのありかや経歴を探していくうちに、その強烈な音楽性に魅了され、ますます興味を覚えたのだそうです。
 そんなラウと、彼女を巡る仲間たちによるカプースチン作品集。最後の1曲は彼らたちによるカプースチンへのオマージュとなっています。

 


ドヴォコン弾いてます。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=EPnL_eVfsaw




LINDORO


NL 3029
\2500
カンタレス スペインの子供たちのための歌
 アストゥリアス民謡/マヌエル・アングロ編曲:高い所と低い所で [A lo alto y a lo bajo]
 レオン民謡/ペドロ・アイスプルア編曲:私の小屋の隣で [Al lado de mi cabana]
 カスティリャ民謡/
  ハイメ・パドロス編曲:君はのっぽでやせっぽち [Eres alta y delgada]
 コロンビア民謡/ホセ・アントニオ・リンコン編曲:ブジェレンゲ [Bullerengue]
 カルロス・ガルデル(1883頃/1890-1935)/アルフレド・レ・ペラ(1900-1935)作詩/
  ダンテ・アンドレオ編曲:わが懐かしのブエノスアイレス [Mi Buenos Aires querido]
 アドリアーノ・バンキエーリ(1568-1634):カプリッチャータと動物たちの対位法
    [Cappriciata e contrappunto bestiale alla mente]
 ジョスカン・デプレ(1450頃-1521):こおろぎ [El Grillo]
 不詳(16世紀):トゥールディオン [Tourdion]
 フランツ・フリードリヒ・リヒャルト・ゲネー(1823-1895)/
  グスタボ・サンチェス編曲:イタリア風サラダ [Insalata italiana]
 アストゥリアス民謡/
  グスタボ・サンチェス編曲:三枚の葉、おかあさん [Tres hojitas, madre]
 フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898-1936):四人の騾馬引き [Los cuatro muleros]
 カスティリャ民謡/
  フランセスク・プジョル編曲:私のハンカチで拭いて [Limpiate con mi panuelo]
 バスク民謡/ガブリエル・オライソラ編曲:バスクの子守歌 [Aurtxoa seaskan]
 アグスティン・ララ(1897-1970)/マルコス・ベガ編曲:マドリード [Madrid]
 アストゥリアス民謡/ペドロ・アイスプルア編曲:モロ・モロンドロン [Molo molondron]
 アンダルシア民謡/グスタボ・サンチェス編曲:コン・エル・ビト [Con el vito]
 レオン民謡/
  エドゥアルド・シフレ編曲:羊飼いたちは行ってしまう [Ya se van los pastores]
 アルゼンチン民謡/
  カルロス・グアスタビノ(1912-2000)編曲:ライス・プディング [Arroz con leche]
 カスティリャ民謡/ペドロ・アイスプルア編曲:モリト・ピティトン [Morito pititon]
 ソリア民謡/ジャン・テュルリエ編曲:ラ・タララ [La Tarara]
 ガリシア民謡/ミゲル・グロバ編曲:あなたの雄鶏 [O voso galo comadre]
エル・エスコリアル聖歌隊
 スペインのサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル王立修道院創建の4年後、1567年に創設されたエル・エスコリアル聖歌隊。現在もその伝統を継承しスペインを代表する少年聖歌隊として活躍しています。
 「カンタレス」は「民謡」を意味するスペイン語。スペイン各地の子供のための民謡を主としたアルバムです。
 

NL 3031
\2500
イリアルテの12人の音楽家たち
 ホセ・デ・サン・フアン(1685-1747頃):
  エウロタスとディアナのカンタータ・ウマーナ(1721)から
  ああ、大量の泡!−眠る、眠る、いや [Al pie:lago espumoso! - Duerma, duerma, no]
  ああ、かわそうな私、殺人者!−私のエウロタス!
    [Ay de mi que homicida! - Eurotas mio!]
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  われは美しき人を見たり [Vidi speciosam] (1572)
 マティアス・フアン・ベアナ(1656頃-1708以後):
  泉へ、森へ [A la fuente, a la selva] (聖体の秘跡のための)
 マティアス・ルイス(1665頃-1702):
  ああ、甘美な気持ち!ああ、優しき苦悩! [Ay, dulce sentimiento! Ay, pena amable!]
 ビセンテ・ガルシア・ベルカイレ(1593-1650):
  巨大真珠と真珠層 [Gigante de perla y nacar]
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):
  サルスエラ・アルモニカ「愛の新たな武器」 [Las nuebas armas de amor](1711)から
   君の武器のその力 [Su poder en tus armas]
 クリストバル・デ・モラレス(1500頃-1553):
  聖なる神の御母は昇られた [Exaltata est Sancta Dei Genitrix]
 カルロス・パティニョ(1600-1675):悲しむ牧童 [Pastorcillo triste]
 セバスティアン・ドゥロン:心よ、あなたは持っているのだから [Corazon, causa teneis]
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):マグダラのマリア [Maria Magdalene]
 アントニオ・リテレス(1673-1747):報われない私に嘆かせよ [Dejame ingrata llorar]
 フアン・ペレス・ロルダン(1604-1672):主は埋葬されぬ [Sepulto Domino]
 ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):
  サルスエラ「風は愛の幸せ」 [Viento es la dicha de amor] (1743)から
   ああ、裏切りの神! [Ay, dios aleve!]
レヒナ・イベリカ
ラウラ・カサノバ(指揮)
グラドゥアリア
シモン・アンドゥエサ(指揮)
 啓蒙主義・新古典主義時代のスペインの詩人でアマチュア音楽家でもあったトマス・デ・イリアルテ(1750-1791)の詩「音楽」 [La Musica] (1779)に登場する12人のスペイン人作曲家たちの作品を収めたアルバム。
 スペインの2つの古楽アンサンブル、レヒナ・イベリカとグラドゥアリアの合同演奏。
 

NL 3028
\2500
【前回新譜から】
証言 撥弦楽器による中世の音楽
  聖母マリアのカンティガ(アルフォンソ10世(1221-1284)編纂)第384番−第2番
  モンセラートの朱い本 から 輝ける星よ/イングランド舞曲
  トリスターノの嘆き−ロッタ/すべての花
  聖母マリアのカンティガ 第179番−第322番/第7のエスタンピー・レアル
  優しく美しきご婦人よ/モンセラートの朱い本 から 喜びの都の女王よ
  サルタレッロ/聖母マリアのカンティガ集から 第393番−第353番/トロット
  エスタンピエー・ガエッタ/モンセラートの朱い本 から 天の元后よ
ホセ・ルイス・パストル
 (13世紀型スパニッシュ・リュート、シトラ、ビウエラ、シンフォニア、
 14世紀型イタリアン・リュート、中世ギター)

録音:データ記載なし
 楽譜に楽器指定が書き込まれることが無かった中世音楽において、リュート等の撥弦楽器の奏者たちは何をどう弾いていたのか?…リュート奏者で音楽学者のクロフォード・ヤングは著書において、専門の演奏家たちに14〜15世紀の音楽を撥弦楽器のために書き換えることを提唱しています。
 ホセ・ルイス・パストルは2015年現在セビリャ・マヌエル・カスティリョ音楽院クラシカル・ギター科教授を務めるギター奏者。ホプキンソン・スミス、フアン・カルロス・リベラ他に学んだ彼は中世撥弦楽器のスペシャリスト。
 ヤングの提唱に従い中世音楽をリュート等の独奏用に書き換え、演奏会と当録音に臨みました。アルバム・タイトルの「証言」は音楽学者ティモシー・J・マクギーの中世舞曲の解釈に関する書物の第1章のタイトルから採られたものです。





DUX


DUX 1231
\2400
ベートーヴェン:
 11のバガテルOp.119
 幻想曲Op.77、アンダンテ・ファヴォリWoO.57、
 32の変奏曲WoO.80、6つのバガテルOp.126
ジャン=クロード・アンリオ(pf)
 

DUX 1259
\2400
シューベルト:歌曲集「冬の旅」D.911 カロル・コズウォフスキ(Ten)
ヨランタ・パヴリク(pf)
 

DUX 1260
\2400
北方の響き 管楽器のための音楽
 トリグヴェ・マドセン:
  フランシス・プーランクへのオマージュOp.114/
 オトー・モーテンセン:オーボエソナタ/
 ニルス・ヴィゴ・ベンソン:
  イングリッシュホルンソナタ Op.71/
 ニールセン:
  フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンと
   ファゴットのための五重奏曲 Op.43
ピョトル・ピツ(Obe)
ダグマラ・ニェジェラ(pf)
マリア・グロホフスカ(Flu)
ロマン・ヴィダシェク(Cla)
タデウシュ・トマシェフスキ(Hrn)
マレク・バランスキ(Fgt)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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AUDITE



AU 95642
\2400→\2190
ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第9弾
 クレツキ1946年の歴史的名演!

  (1)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
  (2)シューベルト:交響曲第7番 ロ短調「未完成」D.759
  (3)ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3 番 Op.72b
パウル・クレツキ(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
 [旧ルツェルン祝祭管弦楽団
  (スイス祝祭管弦楽団)]
 完全初出音源!ルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ第9弾はクレツキ1946年の歴史的名演!

 ライヴ録音:1946 年9 月7 日/ルツェルン・フェスティヴァル/76’39”、ディジパック仕様
 (1)I.12’11”+II.11’32”+III.5’32”+IV.5’52” (2)I.10’46”+II.12’23” (3)13’53”

 定評あるAudite レーベルの1stマスター・リリースのルツェルン・フェスティヴァル・シリーズ。
 第9 弾は1946 年9 月に登場したパウル・クレツキによるブラームスの交響曲第4 番、シューベルトの未完成交響曲、そしてベートーヴェンのレオノーレ序曲第3 番を収録した完全初出音源です。
 1900 年ポーランドに生まれた20 世紀を代表する指揮者のパウル・クレツキ。最初はヴァイオリン、ピアノで才を発揮しましたが、ベルリンで研鑽を積んでいた1920 年代より指揮と作曲で音楽家として地位を確立。そのベルリン時代にフルトヴェングラーと出会い演奏家として影響を受けました。
 しかし、ナチスの台頭によってドイツを離れイタリアに入るものの、ファシスト政権に追われてソ連に逃れ最後にこのスイスに留まりました。
 この激動の時代を生きたクレツキが、1946 年のルツェルン・フェスティヴァルにて感動的な演奏を披露しました。正統的な解釈にして華麗な響きを引き出すクレツキの音楽はこの時代から確立されていたことがわかります。
 なお、当音源はaudite が復刻してきた歴史的録音の中で最も古いものとなりますが、audite の社主ルトガー・ベッケンホーフ氏による確かな復刻技術でクレツキの輝かしい演奏が蘇りました。





こちらもどうぞ・・・

アリア・レーベル・オリジナルズ第67・68弾
地獄を見た男、パウル・クレツキによる
「未完成」&「スコットランド」







<メジャー・レーベル>
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SONY



8898530541-2
\2600→\2390
ニルス・メンケマイヤー/モーツァルトと友人たち
 ザビーネ・マイヤー、ユリア・フィッシャー!

 モーツァルト:
  1) 『ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498
    「ケーゲルシュタット・トリオ」』,
  2) 『ソナタ ハ長調K.14(ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)』,
  3) 『ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲ト長調K.423』,
  4) 『ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調K.30(ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)』,
  5) 『転調する前奏曲 K. deest(ピアノ・ソロ)』,
  6) 『ロンドンのスケッチブック第32番 ロンド風コントルダンスK. 15gg』,
  7) 『ロンドンのスケッチブック第15番 間奏曲K. Anh. 109b, No.3』,
  8) 『ロンドンのスケッチブック第16番 アンダンテK.15q』,
  9) 『ロンドンのスケッチブック第23番K.Anh. 109b, No.6』
   [6-9:ウィリアム・ヨン編],
  10) 『6つの変奏曲K.360「泉のほとりで(ああ、恋人を失えり)」
    (ヴィオラとピアノのためのヴァージョン)』
ニルス・メンケマイヤー(Va)
ザビーネ・マイヤー(Cl)
ユリア・フィッシャー(Vn)
ウィリアム・ヨン(P)

 1978年ブレーメン生まれ、現在アントワーヌ・タメスティと並んで欧米で最も活躍しているドイツのヴィオラ奏者ニルス・メンケマイヤーの最新録音として、名手ザビーネ・マイヤー、ユリア・フィッシャーとのモーツァルト・アルバムが登場します。

 メンケマイヤーは2006年のドイツ音楽コンクールやバシュメット・コンクールで優勝を飾り、ソロから室内楽まで幅広いレパートリーを持つ名奏者。
 バシュメットが激賞するヴィオラ奏者で、昨年は読売日本交響楽団のヨーロッパ・ツアーにも同行し、ベルリン・フィルハーモニーでの演奏会でバルトークのヴィオラ協奏曲を披露しています。

 今回のアルバムは、モーツァルトの室内楽でも有名な「ケーゲルシュタット・トリオ」を中心に据え、アレンジ作品も含めてヴィオラでモーツァルトの魅力をご堪能いただくというのがコンセプト。
 「ケーゲルシュタット・トリオ」は、モーツァルトが、ケーゲルシュタット(九柱戯:ボーリングのようなゲーム)をやりながら作曲したという逸話に基づいてタイトルが付けられており、友人のクラリネットの名手アントン・シュタットラーとともにヴィオラを演奏したであろうモーツァルトによる楽器の能力を発揮させた魅惑的作品です。
 今回はクラリネットの名手ザビーネ・マイヤーが参加。また「ヴァイオリンとヴィオラの二重奏」では、やはり友人であるユリア・フィッシャーが参加しています。
 「ロンドンのスケッチブック」は、8〜9歳のモーツァルトの作品でもともとはピアノ・ソロ曲ですが、ここではピアニストのウィリアム・ユンによってヴィオラとピアノの二重奏としてアレンジされています。
 まるでモーツァルト自身が満喫したであろう友人との室内楽の楽しみを再現するかのようなアンチームな愉悦に溢れた素敵なアルバムです。



<国内盤>


STUDIO N.A.T


NAT15041
\2700+税
「mixt note ミクストノート」/アンサンブル・ミクスト
 A. ライヒャ:木管五重奏曲 ニ長調 作品91-3
 N. ロータ:小さな音楽の捧げ物
 W. A. モーツァルト:
  ディヴェルティメント 第14 番 変ロ長調 KV270
  ( 木管五重奏編/アンサンブル・ミクスト編曲)
 A. ジョリヴェ:
  セレナード 〜オーボエ主奏を伴う管楽五重奏のための〜
梶川 真歩 (フルート) 
本多 啓佑 (オーボエ)
尾上 昌弘 (クラリネット) 
嵯峨 郁恵 (ホルン)
中田 小弥香 (ファゴット) 
 5 本の管楽器と5 人の演奏家の個性と魅力が融合する待望のデビューアルバム!
 第7 回大阪国際室内楽コンクール第3 位入賞(日本人最高位)の木管五重奏団 「アンサンブル・ミクスト」が満を持してCD デビュー。
 モーツァルトからジョリヴェまで大作曲家たちの作品で管楽合奏の神髄に迫ります。

プロフィール:
 木管五重奏団 アンサンブル・ミクスト Ensemble mixt, Windquintet
 東京藝術大学の学生により2003 年に結成。2011 年第7 回大阪国際室内楽コンクール管楽器部門第3 位 ( 同部門における日本人団体の史上最高位)。同年津田ホールにてデビューコンサートを開催し好評を博す。2012 年度ヤマハ音楽支援制度・音楽活動支援対象に認定される。( 財)
 地域創造による平成23・24 年度公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業に参加。2014 年東京オペラシティ・リサイタルホールにて2 回目となる定期演奏会を開催し、作曲家酒井健治氏への委嘱作品《Mixtures》を初演する。現在、日本各地でコンサートを開催するほか、アウトリーチ活動、スタジオ録音等幅広く活動している。これまでに室内楽を小林裕、守山光三、岡崎耕治、ステファン・パール諸氏に師事。
 ベルリン木管五重奏団のマスタークラスを受講。公式HP http://mixt.conmoto.jp




LIVE NOTES


WWCC-7803
\2500+税
「おとぎ話」
 シューマン:謝肉祭、子供の情景
 ドビュッシー:子供の領分
 ショパン:子守歌
 シューマン〜リスト:献呈
 ドビュッシー:夢
小沢麻由子(P)
 東京芸術大学、同大学院を経て、パリ・エコールノルマル音楽院で研鑽。
 ソフィア国際コンクール優勝、あわせて室内楽賞、ノーセル賞を受賞。
 ソロ活動の傍ら室内楽、オーケストラ等と共演するなど多方面で活躍中。
  
WWCC-7804
\2500+税
グラズノフ&ボロディン
 グラズノフ:5つのノヴェレッテ Op.15
 ボロディン:スペイン風セレナーデ
 ボロディン:弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
関西弦楽四重奏団
 ”関西から理想の室内楽を追及したい”と東京芸術大学卒業の4人が2012年に活動を開始。
 各メンバーは、現在、大阪響コンサートマスター、京響等で活躍。注目の弦楽四重奏団、登場!
 

WWCC-7805
\2500+税
パガニーニ:24のカプリス Op.1(全曲) 高木和弘(Vn)
 コンサートマスターとしてバレンボイム率いるシヴィック・オーケストラ・オブ・シカゴ、東響等を経て、リリス・チェンバー・オーケストラの監督を務める。
 現在、米国ダラス室内響コンサートマスター、長岡室内アンサンブル等で活躍。


<映像>

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ACCENTUS MUSIC



ACC 10354BD
(Blu-ray)
\5000→\4590
ゲルネの“角笛”、アバドの名演に匹敵するネルソンスのマラ5
 マーラー:
  「子供の不思議な角笛」より
   【ラインの伝説/
    美しくトランペットが鳴り響く所/
    この世の生活/ 原光/
    魚に説教するパドバの聖アントニオ/
    起床合図/ 少年鼓笛兵】
  交響曲第5番
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ルツェルン祝祭管弦楽団
マティアス・ゲルネ(バリトン)

ACC 20354DVD
(DVD)
\4000→\3690
 音楽の深淵を見るゲルネの“角笛”、アバドの名演に匹敵するネルソンスのマラ5。2015年ルツェルン音楽祭ライヴ

 収録:2015 年8 月19 & 20 日ルツェルン、文化会議センター(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:FULL HD, 16:9、音声:DTS-HD MA STER AUDIO,PCM STEREO、123’12 min、字幕:英仏韓日、原語:独
 (DVD)画面:NTSC, 16:9、音声:DTS5.1,DD5.1,PCM STEREO、123’12 min、字幕:英仏韓日、原語:独

 2015 年夏のルツェルン音楽祭における、アンドリス・ネルソンスとルツェルン祝祭管によるマーラー。「子供の不思議な角笛」は、ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集したドイツの民衆歌謡で、マーラーはこの歌詞に基づいた歌曲を多く作曲しており、これらは歌曲集「若き日の歌」、「子供の魔法の角笛」、「最後の7 つの歌」にそれぞれ収められています。
 バリトン・ソロを担当するのは、マティアス・ゲルネ。ゲルネ自身、コンサートや録音で幾度となく取り上げた作品であり、優しく繊細な声、音楽に寄り添った丁寧な歌唱は、聴く者の心を打ちます。ネルソンスもゲルネの語り口をすくい上げるようにサポートし、<魚に説教するパドバの聖アントニオ>などユーモラスな曲調の作品ではコミカルさに溢れ、宗教的な敬虔さを感じさせる<原光>では、ゲルネの歌を昇華させるような響きを生み出しています。
 交響曲第5 番は、2004 年にクラウディオ・アバドが、当時「空前のスーパー・オケ」と称された豪華メンバーが揃ったルツェルン祝祭管と高水準の演奏を披露したことが記憶に残っていますが、ネルソンスも創立者アバド亡き後のオケを力強く先導しています。
 交響曲第5 番が1904 年にケルンで初演された当時、「これは誰にも理解できない、呪われた作品だ」と言われるほどでしたが、現代ではマーラーの作品の中でも頻繁に演奏され、第4 楽章のアダージェットは、映画《ベニスに死す》に使われ世界的に知られています。
 ネルソンスは、強い推進力で音楽を引っ張り、特に第3 楽章では圧巻の統率力を発揮、そして重要な“コルノ・オブリガード” の部分は、ローマ聖チェチーリア国立交響楽団のホルン奏者アレッシオ・アレグリーニの独奏が見事な独奏を聴かせます。







ARTHAUS(映像)

109222
(BD 3枚組)
\12000
「リーヴィング・ホーム」20世紀の管弦楽曲
 (サー・サイモン・ラトルのガイドによる音楽旅行)

〈Blu-ray.1…第1集&第2集〉
 ◎第1集-「火山の上の踊り」
 第1集は「火山の上の踊り」と題され、マーラーや新ウィーン楽派の作品を取りあげています。
【曲目(抜粋演奏)】
 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜第1幕への前奏曲/
 シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(1917年改訂版)/5つの管弦楽曲 Op.16/
 マーラー:交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」/
 R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 Op.58/
 ヴェーベルン:管弦楽のための5つの小品 Op.10/
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲
 ◎第2集-「リズム」
  第2集は「リズム」と題され、「春の祭典」にはじまり、打楽器アンサンブル作品や呪術的な太鼓が響く作品など、リズム革命をもたらした作曲家たちを取りあげています。
【曲目(抜粋演奏)】
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」/
 ヴァレーズ:アイオニゼーション(イオニザシオン、電離)/
 リゲティ:アトモスフェール/
 ライヒ(ライク):木片のための音楽/
 ブーレーズ:メモリアル — マデルナの追悼のための儀式/
 メシアン:トゥーランガリラ交響曲/
 マーラー:大地の歌/
 ナンカロウ:ピアノ・ロール第21番
〈Blu-ray.2…第3集&第4集&第5集〉
 ◎第3集-「色彩」
   第3集は「色彩」と題され、20世紀の扉を開けたドビュッシーにはじまり、「音色旋律」という技法を使ったシェーンベルクなど、オーケストラの醍醐味が味わえる選曲です。
 ラトルが得意としながら録音が珍しい武満の作品、貴重な演奏シーンも多数です。
【曲目(抜粋演奏)】
 ドビュッシー:
  牧神の午後への前奏曲/バレエ音楽「遊戯」/
 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」/
 シェーンベルク:5つの管弦楽曲 Op.16/
 ブーレーズ:ノタシオン/
 メシアン:われら死者の復活を待ち望む/
 武満:夢/窓/
 ラヴェル:ダフニスとクロエ
 ◎第4集-「暗黒の風景をめぐる3つの旅」
   第4集は激動の20世紀史に翻弄され、その生涯と音楽を運命づけられたバルトーク、ショスタコーヴィチ、ルトスワフスキという3人の作曲家を通じ、政治や戦争と音楽との関係について斬り込みます。
【曲目(抜粋演奏)】
 バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」/
 バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽/
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲/
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番/
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番/
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第14番「死者の歌」/
 ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲/
 ルトスワフスキ:ヴェネツィアの遊び/
 ルトスワフスキ:交響曲 第3番
 ◎第5集-アメリカ流
   第5集は「アメリカ流」と題され、20世紀音楽史でヨーロッパとまったく違った発展を遂げたアメリカの音楽を取り上げています。
 ラトルがまだ録音していない作品が多く、その意味でも貴重なドキュメントであり、ガーシュウィンを得意とするウェイン・マーシャルらも共演しています。
【曲目(抜粋演奏)】
 ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/
 アイヴズ:祭日〜第2番 戦没将兵記念日/
 ケージ:コンストラクション第1「金属で」/
 カーター:100×150音符の祝賀曲/
 フェルドマン:マダム・プレスが先週90歳で死んだ/
 コープランド:バレエ音楽「アパラチアの春」/
 ジョン・アダムズ:ハーモニウム/
 ワイル:舞台音楽「街路の風景」〜寂しい家/
 ライリー:インC/
 バーンスタイン:ミュージカル「ウェスト・サイド物語」(シンフォニック・ダンス)
〈Blu-ray.3…第6集&第7集〉
 ◎第6集-「目覚めた後」
  第6集は「目覚めた後」と題され、第二次世界大戦後の音楽シーンと前衛の時代を総括しています。
  中でもラトルが敬愛する師カールーと、まだデビューしたてのハーディングと共に指揮をする「グルッペン」の映像が珍しく貴重です。
【曲目(抜粋演奏)】
 R.シュトラウス:4つの最後の歌/
 シェーンベルク:ワルシャワの生き残り Op.46/
 ヴェーベルン:管弦楽のための5つの小品 Op.10/
 ブリテン:セレナード Op.31/
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」/
 シュトックハウゼン:グルッペン/
 ブーレーズ: 主のない槌(ル・マルトー・サン・メートル)/
《ボーナス映像》
 コンサート・スペシャル —
  シュトックハウゼン:グルッペン (客演指揮者ジョン・カールー&ダニエル・ハーディングと共に)
  [収録場所:イギリス、バーミンガム、国際コンベンション・センター]
 ◎第7集-「スレッド」
  シリーズ完結となる第7集は「スレッド」と題され、これまで6巻で網羅してきた20世紀音楽から派生した、21世紀へとつながっていくスタイルの作品集となっています。
 ラトル自身がコンサートで取りあげた曲も多く、ドキュメンタリーの完結編にふさわしい作品ばかりです。
【曲目(抜粋演奏)】
 ベリオ:ラボリントゥス 第2/
 ヘンツェ:交響曲 第8番/
 クルターク:シュテファンの墓/
 バートウィッスル:儀式の断片/
 ターネイジ:ドラウンド・アウト/
 ナッセン:花火と華麗な吹奏/
 グバイドゥーリナ:ツァイトゲシュタルテン
 2005年に発売されて以来、数多くの人々に愛されている「リーヴィング・ホーム」20世紀の管弦楽曲がデザインを一新して再発売となります。
 これはサイモン・ラトルとBBCによる、20世紀音楽を俯瞰する一大プロジェクトで、日本でもテレビ放送された全7回のプログラムで、CD録音のない曲やソリストとの共演も多く貴重な記録となっています。
 各回ともラトル自身がピアノ演奏をしながら作品をレクチャーし、バーミンガム市響などを指揮しての演奏場面も多数含まれており、まさに次世代へ繋げる貴重な映像と言えるものです。Blu-rayは初発売となります。
 *1997年BAFTA(ブリティッシュ・アカデミー・オブ・フィルム・アンド・テレヴィジョン)ベスト・アーツ・プログラム賞受賞作品

<Blu-ray>収録時間:361分(+スペシャル・フィーチャー:「作曲家たちのバイオグラフィ」・オーディオトラック・「グルッペンの演奏風景」)/音声:独, 英 ステレオ2.0/字幕:仏,伊,西,日/画面:4:3/REGION All(Code:0)/Blu-ray…二層50GB×1 単層25GB×2 1080i High Definition(Upscale)


  
109237
(DVD 5枚組)
\12000
「リーヴィング・ホーム」20世紀の管弦楽曲
 (サー・サイモン・ラトルのガイドによる音楽旅行)

〈DVD1.第1集&第2集〉
 ◎第1集-「火山の上の踊り」
  その第1集は「火山の上の踊り」と題され、マーラーや新ウィーン楽派の作品を取りあげています。
【曲目(抜粋演奏)】
 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜第1幕への前奏曲/
 シェーンベルク:浄められた夜 Op.4(1917年改訂版)/5つの管弦楽曲 Op.16/
 マーラー:交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」/
 R.シュトラウス:歌劇「エレクトラ」 Op.58/
 ヴェーベルン:管弦楽のための5つの小品 Op.10/ベルク:ヴァイオリン協奏曲
 ◎第2集-「リズム」
  第2集は「リズム」と題され、「春の祭典」にはじまり、打楽器アンサンブル作品や呪術的な太鼓が響く作品など、リズム革命をもたらした作曲家たちを取りあげています。
【曲目(抜粋演奏)】
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」/
 ヴァレーズ:アイオニゼーション(イオニザシオン、電離)/
 リゲティ:アトモスフェール/ライヒ(ライク):木片のための音楽/
 ブーレーズ:メモリアル — マデルナの追悼のための儀式/
 メシアン:トゥーランガリラ交響曲/
 マーラー:大地の歌/
 ナンカロウ:ピアノ・ロール第21番
〈DVD2.第3集&第4集〉
 ◎第3集-「色彩」
  第3集は「色彩」と題され、20世紀の扉を開けたドビュッシーにはじまり、「音色旋律」という技法を使ったシェーンベルクなど、オーケストラの醍醐味が味わえる選曲です。
 ラトルが得意としながら録音が珍しい武満の作品、貴重な演奏シーンも多数です。
【曲目(抜粋演奏)】
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/バレエ音楽「遊戯」/
 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」/
 シェーンベルク:5つの管弦楽曲 Op.16/
 ブーレーズ:ノタシオン/
 メシアン:われら死者の復活を待ち望む/
 武満:夢/窓/
 ラヴェル:ダフニスとクロエ
 ◎第4集-「暗黒の風景をめぐる3つの旅」
  第4集は激動の20世紀史に翻弄され、その生涯と音楽を運命づけられたバルトーク、ショスタコーヴィチ、ルトスワフスキという3人の作曲家を通じ、政治や戦争と音楽との関係について斬り込みます。
【曲目(抜粋演奏)】
 バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」/
 バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽/
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲/
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番/
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番/
 ショスタコーヴィチ:交響曲 第14番「死者の歌」/
 ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲/
 ルトスワフスキ:ヴェネツィアの遊び/
 ルトスワフスキ:交響曲 第3番
〈DVD3…第5集〉
 ◎第5集-アメリカ流
  第5集は「アメリカ流」と題され、20世紀音楽史でヨーロッパとまったく違った発展を遂げたアメリカの音楽を取り上げています。
 ラトルがまだ録音していない作品が多く、その意味でも貴重なドキュメントであり、ガーシュウィンを得意とするウェイン・マーシャルらも共演しています。
【曲目(抜粋演奏)】
 ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/
 アイヴズ:祭日〜第2番 戦没将兵記念日/
 ケージ:コンストラクション第1「金属で」/
 カーター:100×150音符の祝賀曲/
 フェルドマン:マダム・プレスが先週90歳で死んだ/
 コープランド:バレエ音楽「アパラチアの春」/
 ジョン・アダムズ:ハーモニウム/
 ワイル:舞台音楽「街路の風景」〜寂しい家/
 ライリー:インC/
 バーンスタイン:ミュージカル「ウェスト・サイド物語」(シンフォニック・ダンス)
〈DVD4…第6集-「目覚めた後」〉
 ◎第6集-「目覚めた後」
  第6集は「目覚めた後」と題され、第二次世界大戦後の音楽シーンと前衛の時代を総括しています。
  中でもラトルが敬愛する師カールーと、まだデビューしたてのハーディングと共に指揮をする「グルッペン」の映像が珍しく貴重です。
【曲目(抜粋演奏)】
 R.シュトラウス:4つの最後の歌/
 シェーンベルク:ワルシャワの生き残り Op.46/
 ヴェーベルン:管弦楽のための5つの小品 Op.10/
 ブリテン:セレナード Op.31/
 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「アゴン」/
 シュトックハウゼン:グルッペン/
 ブーレーズ: 主のない槌(ル・マルトー・サン・メートル)/
《ボーナス映像》
 コンサート・スペシャル —
  シュトックハウゼン:グルッペン
  (客演指揮者ジョン・カールー&ダニエル・ハーディングと共に)
  [収録場所:イギリス、バーミンガム、国際コンベンション・センター]
〈DVD5…第7集-「スレッド」〉
 ◎第7集-「スレッド」
  シリーズ完結となる第7集は「スレッド」と題され、これまで6巻で網羅してきた20世紀音楽から派生した、21世紀へとつながっていくスタイルの作品集。
 ラトル自身がコンサートで取りあげた曲も多く、ドキュメンタリーの完結編にふさわしい作品ばかりです。
【曲目(抜粋演奏)】
 ベリオ:ラボリントゥス 第2/
 ヘンツェ:交響曲 第8番/
 クルターク:シュテファンの墓/
 バートウィッスル:儀式の断片/
 ターネイジ:ドラウンド・アウト/
 ナッセン:花火と華麗な吹奏/
 グバイドゥーリナ:ツァイトゲシュタルテン
<DVD>収録時間:361分(+スペシャル・フィーチャー:「作曲家たちのバイオグラフィ」・オーディオトラック・「グルッペンの演奏風景」)/音声:独,英 ステレオ2.0/字幕:仏,伊,西,日/画面:4:3/REGION All(Code:0)/DVD…片面二層ディスク×3/片面単層ディスク×2 日本語字幕付き



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DYNAMIC(映像)



DYNDVD37732
(DVD)
\2700→\2490
アレーナ・ディ・ヴェローナ,その黄金時代
 <映像に登場する場面>
  アイーダ/ナブッコ/椿姫/リゴレット
 <エンツォ・ビアーギによるインタビュー>

シェリル・ミルンズ/ロランド・パネライ
カーティア・リッチャレッリ/フィオレンツァ・コッソット
ライナ・カバイヴァンスカ
シェリル・ミルンズ(バリトン)/
 ロランド・パネライ(バリトン)/
カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)/
フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)/
ライナ・カバイヴァンスカ(ソプラノ)/
ドナート・レンツェッティ(メゾ・ソプラノ)/
ジュリオ・コルテッラッチ 他
  収録 1979-1981年 イタリア,アレーナ・ディ・ヴェローナ/収録時間:70分/音声:ステレオ2.0/字幕:伊,英,仏,独, 日,韓/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/DVD…片面2層ディスク

 3作からなる「ミラノ・スカラ座の黄金時代」のシリーズで、大歌手たちに軽妙、かつ的確なインタビューを試みていたジャーナリスト、エンツォ・ビアーギ(1920-2007)。
 今回はアレーナ・ディ・ヴェローナに舞台を移してのインタビューです。
 もともとはローマ時代の円形闘技場として用いられたこの舞台。20,000人以上の観客が収容可能で、音響的にも優れているため、夏の間は格好のオペラ公演の場所として用いられています。
 今回のインタビューにも大歌手たちが登場。この劇場で歌うことの喜びを、思い思いの言葉で語っています。同時に収録された映像もとても興味深いもの。
 巨大なセットや歌手たちの動きは、通常の劇場とは違う雰囲気を醸しだしています。

















3/17(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALTUS



ALT 330
\2800→\2590
エリシュカ&札幌交響楽団、ブラームス・チクルス第3弾!
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団

 エリシュカ&札幌交響楽団、ブラームス・チクルス第3弾!ブラームス4番、カップリングはベートーヴェン4番

 「聴き手はマエストロの烈しい気迫に圧倒されることだろう」岩野裕一

 繊細緻密で北欧のオーケストラのように美しい札響を奮い立たせる大エリシュカ。今や日本を代表する名コンビと呼び声高い二人組で聴くブラームス・ベートヴェン、ドイツ音楽醍醐の味わい。

 ライヴ録音:2015 年6 月19 日、20 日 札幌コンサートホール/ステレオ

 エリシュカ&札幌交響楽団によるブラームス・チクルス第3 弾は交響曲第4 番。先の東京公演も大変話題となりました近年充実著しい札幌交響楽団とエリシュカ。
 このブラームスはこれぞ、とうならせる素晴らしさ。弦楽器群の緻密な音響の立体感、明快で美しく湧き上がる木管群、堂々たる風格の金管群など真剣勝負の名コンビゆえの無類の味わいがございます。カップリングのベートーヴェンも見事で少し遅めのテンポをとりながらもこの活き活きした躍動感!ズデーテン地方出身の巨匠エリシュカだけあってドイツ音楽との相性も抜群のようです。

 はやくも来年のブラームス1 番の完成も待ち遠しい、大変充実のアルバムです。



旧譜
エリシュカ、ALTUS第1・2弾!

ALT 304
\2800→\2590
切々と心にせまるブラームス、讃歌あふれるドヴォルザーク!
 (1)ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
 (2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
ラドミル・エリシュカ(指揮)
石川祐支(チェロ/札幌交響楽団首席奏者)
札幌交響楽団

 おくれてきた最後の巨匠、チェコ音楽の最高権威!
 札幌交響楽団の北欧オケを思わす味わいも特筆!アルトゥスならではの音の良さ立体感が引き立つ見事な録音。

 ライヴ録音:2013 年10 月11 & 12 日/札幌コンサートホール/DDD、ステレオ・ライヴ

 2009 年のエリシュカのN 響登場は衝撃でした。その「わが祖国」全曲は同年のファン投票でも1 位に選ばれ語り草となったエリシュカですが、以前より相思相愛、現在大変な蜜月の札幌交響楽団とのブラームス、得意のドヴォルザークの熱演が登場。エリシュカの緻密で細かなテンポ変換に見事に応える札響とのコンビは往年のヴァント・ギュルツェニッヒの名コンビを彷彿とさせ心に響きます。日本のオケの中でも北欧のオーケストラのような特徴を備える希有なオーケストラの札幌交響楽団ですが近年、腕の磨き上げがことのほか素晴らしく、聴きものです。

 石川祐支(チェロ):
  1977年名古屋生まれ。東京音大を首席で卒業。99年日本音楽コンクール第一位。マリオ・ブルネロに師事。東京交響楽団首席チェリストから、05年より札幌交響楽団首席チェリストを務める。また在京オーケストラからもソリストとして数多く招かれており、さらに札幌交響楽団コンサートマスター三上亮らとともにシリウス弦楽四重奏団を結成、室内楽の分野でも旺盛に活動。

ALT 319
\3200→\2890
エリシュカ&札響
 雄渾のブラームス 圧巻のフィナーレ、
  立派すぎる「魔弾」、 端正にして気高きモーツァルト

  ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
  モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調「プラハ」K.504
  ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団
 
 ブラームス交響曲全集第2弾、NHK で初日が放送され話題となりました。本CD はエリシュカの強い希望により完全燃焼の2 日目の録音を採用。録音もAltus ならではの立体感があり、ホールの響きのよさも感じられる見事な音質です。

 ライヴ録音:2014年11月15日/札幌コンサートホール/DDD、ライヴ

 演奏会の全曲目がおさめられています。収録日についてですが、NHK でテレビ放映され大変評判となりました初日11 月14 日(NHK は初日のみの収録)でなく、より燃焼度と完成度の高かった2 日目の11 月15 日(アルトゥスは両日とも収録)をCD 化いたしました。その力強く雄渾な音楽で聴き手を集中させ満足度満点のブラームスはやはり聴きものです。2015 年6 月末には4 番も録音されるため全集完成が待ち遠しいかぎりです。また近年の札幌交響楽団の充実ぶりは掛け値なしにすばらしく、エリシュカと札響と云う相思相愛希有の名コンビが生み出す音楽の面白さを充分堪能できます。

 ラドミル・エリシュカ(指揮)
 1931 年チェコ・ズデーテン地方に生まれ、ヤナーチェクの愛弟子バカラに師事、いわばヤナーチェク嫡流の孫弟子と云った存在でチェコ楽壇の本命的指揮者として冷戦時代は活躍、しかしながら海外演奏活動においてはソ連邦および共産圏を主体に活動していたため、共産体制崩壊後、西側への演奏会を受け持ったノイマンらと知名度の点で随分水をあけられるかたちとなってしまっていました、まさに「遅れてきた」真の名匠のゆえんと申せます。また2013 年までチェコ・ドヴォルザーク協会会長をつとめました。その力強い音楽は老いてなおますますさかん。




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PENTATONE



PTC 5186538
(2SACD HYBRID)
\5200→\4790
世界初録音だったか!名前だけは有名だった・・・
  マリー・アントワネットやルイ16世などの幽霊たちと、フィガロやスザンナなどオペラで
   おなじみの登場人物たちによって繰り広げられる奇想天外なストーリー!

ジョン・コリリアーノ:オペラ「ヴェルサイユの幽霊」

 (台本:ウィリアム.M. ホフマン)
帽子をかぶった女:
 ヴィクトリア・ライヴェングッド(MS)
3人のおしゃべりな女たち:
 ソユン・パク(S)、
 ヴァネッサ・ベセッラ(S)、
 ピーボディー・サウスウェル(MS)
ルイ16世:クリスティン・ジグムンドソン、
マルキス:スコット・スカリー
うんざりしたオペラの貴族たち:
 サマー・ハッサン、
 レーシー・ジョー・ベンター
ボーマルシェ:
 クリストファー・モルトマン、
マリー・アントワネット:パトリシア・ラセット
フィガロ:ルーカス・ミーチャム、
レオン:ブレントン・ライアン、
ケルビーノ:ルネ・ラピエール
スザンナ:ルーシー・シャウファー、
フローレスティン:ステーシー・タッパン
ロサンゼルス・オペラ管弦楽団
 (ロベルト・カニ(コンサートマスター))、
ロサンゼルス・オペラ合唱団、
ジェームズ・コンロン(指揮)

 映像は有名だったが、録音は世界初!
 アメリカ・オペラの歴史に新たな輝きを加えるコリリアーノのオペラ「ヴェルサイユの幽霊」

 マリー・アントワネットやルイ16世などの幽霊たちと、フィガロやスザンナなどオペラでおなじみの登場人物たちによって繰り広げられる奇想天外なストーリー!

 ライヴ録音:2015年2 月、3 月/ドロシー・チャンドラー・パビリオン(ロサンゼルス・ミュージックセンター)/マルチチャンネル、Disc 1:80’57”、Disc 2:74’37”

 SACD ハイブリッド盤。
 メトロポリタン歌劇場100 周年を記念して委嘱された、アメリカの作曲家ジョン・コリリアーノのオペラ「ヴェルサイユの幽霊」。
 フランス革命後の廃墟となった宮廷を舞台に、マリー・アントワネットやルイ16 世ら貴族たちの幽霊と、同じく幽霊となった「セビリアの理髪師」「フィガロの結婚」の生みの親である台本作家のボーマルシェ、そしてフィガロやスザンナなどオペラでおなじみの登場人物たちが繰り広げる奇想天外な物語です。
 「フィガロの結婚」の続編といわれるボーマルシェの「罪ある母」を下敷きとして進むオペラの登場人物たちの恋のもつれと、マリー・アントワネットら幽霊たちの恋愛模様が並行して描かれ、やがて幽霊たちとオペラの顔ぶれが交錯して1 つの物語となっていきます。
 コミカルさとシリアスさが入り混じったユニークなオペラです。
 アメリカ・オペラの歴史に新たな輝きを加えるコリリアーノの「ヴェルサイユの幽霊」をPENTATONE レーベルの高音質録音でお楽しみください。




CENTAUR


CRC 3449
\2400
ギター・アレンジ作品集
 J.S.バッハ:
  リュート組曲第2番ハ短調 BWV.997
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
 マレ:スペインのフォリア
ホセ・ルイス・マルティネス(ギター)
 要注目!! J.S.バッハのシャコンヌのギター・アレンジ!!

 スペインのコンポーザー=ギタリストのホセ・ルイス・マルティネスが弾く、J.S.バッハとマレのギター・アレンジ作品集。ヴァイオリンとは違う、ギターで奏でる味わい深い無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番、特にシャコンヌは必聴。

 2013年8月の録音。
 

CRC 3463
\2400
トゥリーナ:ヴァイオリン・ソナタ全集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.51
 ヴァイオリン・ソナタ第2番《ソナタ・エスパニョーラ》Op.82
 ソナタ・エスパニョーラ
 闘牛士の祈り Op.34
 ナバラへのオマージュ Op.102
ベトゥル・ソイカン(ヴァイオリン)
アナトーリ・シェルジャコフ(ピアノ)
 ヴァイオリンとヴィオラを弾き分ける女流ベトゥル・ソイカンが奏でるのは、スペインの作曲家ホアキン・トゥリーナのヴァイオリン・ソナタ全集。アレンジ作品が2曲収録されているのもポイント。

 2014年12月の録音。
 

CRC 3459
\2400
ベルク:若き日の歌曲
 秋の情/キハナフジの咲く頃/
 船乗りの恋人の歌/憧れI/君を愛す/
 別れ/夢/お針子/最初の喪失/
 ミニョン/希望/他、全46曲
ジュリア・ベントリー(メゾ・ソプラノ)
コアン=ハオ・ホアン(ピアノ)
 シェーンベルクを師としたオーストリアの作曲家、アルバン・ベルク(1855−1935)の歌曲集。1901年から1908年までに作曲された歌曲から46曲を収録。

 2014年3月25日&27日の録音。
 
CRC 3457
\2400→\2190
キャサリン・ラン〜バッハやシューマンなどライヴ感溢れる演奏
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ短調 BWV.894
 シューマン:ウィーンの謝肉祭騒ぎ Op.26
 ブラームス:
  6つの小品より間奏曲イ長調 Op.118-2
  3つの間奏曲より間奏曲変ロ短調 Op.117-2
 ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.24《ロンド》
 グラナドス:組曲《ゴイェスカス》より
  嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす、愛の言葉
キャサリン・ラン(ピアノ)

 アメリカとカナダを拠点に活動する若き女流ピアニスト、キャサリン・ラン。J.S.バッハやシューマン、ブラームスなどの作品をライヴ感の溢れる演奏で。

 2014年12月16日のライヴ録音。

売り出し方がかなり強烈・・・キャサリン・ラン。でもうまい。高潔で硬質。


どういうわけか超ミニ。メンデルスゾーン。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=jVcex37O4H0

ミニスカートじゃなくてもいいような気はするが、バッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=n2CR_qdlpYk

 

CRC 3439
\2400
シュタインバッハ:
 17のコレオグラフィック・エチュード
アレクサンダー・シュワルツコフ(ピアノ)
 コンポーザー=ピアニストのファルコ・シュタインバッハは、古典派作品とモダン作品のスペシャリスト。アメリカのピアニスト、アレクサンダー・シュワルツコフがシュタインバッハのモダンな17の練習曲を弾く。

 2012年11月10日の録音。
 
CRC 3447
\2400
リヴィウ・マリネスクの様々な編成によるモダン作品集
 マリネスク:
  ハーモニック・フィールズ/
  シャドウズ/フォーカス/
  エコーズ/スウェイ
ニンバス・アンサンブル
ヤング・リドル(指揮)
ダニエル・ケスナー(フルート)
ゾヴィグ・マルカリアン(ピアノ)
アーロン・スミス(パーカッション)
 ルーマニアの作曲家、リヴィウ・マリネスク(b.1970)の様々な編成によるモダン作品集。

 2008年4月−2013年12月の録音。




CHANNEL CLASSICS



CCS 38216
\2500→\2290
賛美せよ 〜
 ヴィヴァルディ:ソプラノのための宗教音楽集

  シンフォニア ニ長調 RV.125
  喜ばしき聖母よ, 昇天したまえ
   (ディクシット・ドミヌスへの序唱)RV.635
  オラトリオ《勝利のユディータ》RV.644より
   ユディータのアリア《Vivat in pace》、《Transit aetas》
  モテット《おお, 天にても地にても清きもの》RV.631
  オラトリオ《勝利のユディータ》RV.644より
   ヴァガウスのアリア《Umbrae carae》
  シンフォニア《聖なる墓に》RV.169
  しもべらよ, 主を賛美せよ ハ短調 RV.600
ヨハネッテ・ゾマー(ソプラノ)
チューリップ・コンソート
 ヨハネッテ・ゾマーが歌うヴィヴァルディ!チューリップ・コンソート初登場!

 オランダ・バッハ協会やバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演、近年では2014年コンチェルト・ケルンの来日公演でも素晴らしい歌声を披露してきたオランダ古楽界の花、ヨハネッテ・ゾマー。
 約7年ぶりとなるソロ・レコーディングは、2013年に自ら結成したアンサンブル "チューリップ・コンソート" を引き連れて歌う、ヴィヴァルディの宗教作品集。
 詩篇第112篇からの「しもべらよ, 主を賛美せよ(Laudate pueri)」や、ヴィヴァルディ唯一のオラトリオ「勝利のユディータ」からのアリアなど、赤毛の司祭の遺した神聖なる作品を、ヨハネッテ・ゾマーの美しく気高い歌声で。

 録音:2015年11月、ヴァールゼ教会(アムステルダム)







ONYX



ONYX 4174
\2500→\2290
シャイ・ウォスネル(ピアノ)
ハイドン&リゲティ:ピアノ協奏曲&カプリッチョ集

 ハイドン:
  ピアノ協奏曲ト長調、ピアノ協奏曲ニ長調、
  カプリッチョ ト長調 《8人のへぼ仕立て屋に違いない》、
  カプリッチョ(幻想曲) ハ長調
 リゲティ:
  ピアノ協奏曲、カプリッチョ第1番、カプリッチョ第2番
シャイ・ウォスネル(ピアノ)
ニコラス・コロン(指揮)
デンマーク国立交響楽団
 イスラエルのエリート、シャイ・ウォスネル、ハイドン&リゲティのコンチェルト!
 シャイ・ウォスネル第4弾は、ハイドン&リゲティ!

 1976年イスラエル出身のエリート・ピアニスト、シャイ・ウォスネルは、1999年のエリザベート王妃国際コンクールで第4位入賞を果たし、2005年に権威あるエイヴリー・フィッシャー・キャリアー・グラントを受賞。2008年にNHK-BSで放映されたバレンボイムのマスタークラス参加で一気に注目が高まった逸材。
 ONYXから発売となるシャイ・ウォスネルのレコーディング第4弾は、初の協奏曲アルバム。2人の偉大なハンガリーの作曲家、ハイドンとジェルジ・リゲティの協奏曲、そしてカプリッチョを組み合わせるという意欲的なプログラム。
 2015年には待望の初来日も果たし、石坂団十郎とのデュオでも活躍するシャイ・ウォスネル。バレンボイムが認めたイスラエルの天才ピアニストによる、ハイドン&リゲティにご期待ください。

 ☆ハイドンとリゲティのカプリッチョ4曲は、札幌公演を含む、2015年アメリカやデンマークでのリサイタルで披露されてきたプログラム!





ウォスネル、シューベルトについて語る。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=CKaqyNWx-yc



ということでウォスネルのシューベルト

ONYX 4073
\2500
シューベルト:
 ピアノ・ソナタ第15番ハ長調D.840《レリーク》/
 ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D.850/
 6つのドイツ舞曲D.820/ハンガリーのメロディ ロ短調D.817
シャイ・ウォスネル(ピアノ)
バレンボイムが認めた本格派ピアニスト。シャイ・ウォスネルのシューベルト!

ブラームスの「幻想曲」とシェーンベルクの「組曲」を組み合わせるという大胆な選曲でオニックス・デビューを飾ったイスラエルのピアニスト、シャイ・ウォスネル。
オニックス第2弾となるシューベルト・プログラムでウォスネルが弾くのは、シューマンによって発見された未完成の「ソナタ第15番」と、演奏時間約40分というスケールを持つ「ソナタ第17番」の後期作品。
1999年エリザベート王妃国際コンクール入賞、2005年エイヴリー・フィッシャー・キャリアー・グラント受賞を果たし、その実力をバレンボイムに認められたイスラエルの実力派ピアニストが、この"シューベルト"で持てる才能の全てを発揮する!

ONYX 4136
\2500
シューベルト&マッツォーリ
 シューベルト:楽興の時 D.780、ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D.959
 マッツォーリ:イザベラ・エベラールのピアノの夢
シャイ・ウォスネル(ピアノ)
 シューベルトのソナタとマッツォーリ!

 1976年イスラエル出身のエリート・ピアニスト、シャイ・ウォスネルは、1999年のエリザベート王妃国際コンクールで第4位入賞を果たし、2005年に権威あるエイヴリー・フィッシャー・キャリアー・グラントを受賞。2008年にNHK-BSで放映されたバレンボイムのマスタークラス参加で一気に注目が高まった逸材。
 前作(ONYX 4073)に引き続き、ONYX第3弾もシューベルト! シューベルトのピアノ作品のなかでも人気の高い「6つの楽興の時」と「ピアノ・ソナタ第20番」。そして、アメリカの女流現代作曲家、ミッシー・マッツォーリ(b.1980)による、シューベルトにインスパイアされた作品、ピアノとテープのための「イザベラ・エベラールのピアノの夢(Isabelle Eberhardt Dreams of Pianos)」を収録。これは19世紀末にスイスで生まれ北アフリカで夭逝した冒険家、作家イザベル・エベラールの人生を綴ったマッツォーリのシリーズの最初の作品。
 シューベルトとマッツォーリ、この意欲的なプログラムで、イスラエルのエリートがその真価を魅せてくれることだろう。





DACAPO


8.226587
\2100
シモン・クリステンセン:マニフェスト(ここで叫ぶ必要はない)
 1.弦楽四重奏のための音楽
ビルギッテ・ベーレンツェン・ピール(ヴァイオリン)/
シーネ・マセン(ヴァイオリン)/
ミーナ・フレッド(ヴィオラ)/
ソフィア・オルソン(チェロ)
録音 2014年9月21日 デンマーク ヒレレズ,フレデリクスベルイ・キャッスル教会
 72分が1トラックに収録された、ある意味“気が遠くなるような”1枚。
 開放弦を用い、暗く単調な響きを持つ音が少しずつ変化しながら延々と続いていきます。
 ぼ〜っと聞いているだけしかこの音に対峙できませんが、もしかしたら宇宙に存在する音はこのようなものかも知れません。
 まさに「通のための」1枚です。
 

8.226584
\2100
ボロフ=ヨアンセン:ヴィオラ作品集
 1-6.パルティータ Op.15(1953-54)/
 7.パーカッションとヴィオラのための音楽 Op.18(1955-56)/
 8.ああ、命の木よ Op.81(1977)/
 9-11.ヴィオラ・ソナタ Op.14(1952-53)/
 12.アレクサンダー・カルダーによるモビール Op.38(1961)/
 13-17.ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 Op.12(1951-52)
アネッテ・スラート(ヴィオラ)/
エッコゾーン(アンサンブル)…7/
マティアス・ロイモト(指揮)…7,(マリンバ)…12/
シーネ・アスムセン(メゾ・ソプラノ)…8/
クリスティーナ・ビエルケ(ピアノ)…9-12/
ヘルゲ・スラット(ヴァイオリン)…13-17
 録音 2014年9月8-9日,11月6-7日,2015年9月14-15日 コペンハーゲン,ガルニソン教会, 2014年12月21-23日 オペラ・ハウス
 ヴィオラの持つ暗く深い響きに魅了された作曲家は数多く存在しますが、このボロフ=ヨアンセン(1924-)もその一人です。彼は自身の表現のツールとしてヴィオラを愛し、多くの作品を創作しています。
 抽象的な世界とリアルな世界を結ぶ幽玄な響きをお楽しみください。
 

6.220636
(SACD-Hybrid)
\2300
シャイデマン&ブルーンス:オルガン作品集
 1.ハインリヒ・シャイデマン(1595-1663):前奏曲 ト長調 WV73/
 2.シャイデマン:我らの救い主なるイエス・キリスト WV10/
 3.シャイデマン:我らに教えたまえ、マリアよ WV51/
 4.シャイデマン:フーガ ニ短調 WV42/
 5.シャイデマン:トッカータ ト長調 WV43/
 6.ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):前奏曲とフーガ 第2番 ホ短調/
 7.ブルーンス:前奏曲 ト長調/
 8.ブルーンス:アダージョ ニ長調/
 9.ブルーンス:前奏曲 ト短調/
 10.ブルーンス:いざ来たれ、異教徒の救い主よ/
 11.ブルーンス:前奏曲とフーガ 第1番 ホ短調「グレート」
ビーネ・カトリーネ・ブリンドルフ(ロスキレ大聖堂、ラファエル・オルガン)
録音 2014年1月10.11.13日
 ブクステフーデらを介して、デンマーク周辺半島に波及した「北ドイツ・オルガン楽派」の壮大な流れを汲む1枚。ブクステフーデの一世代前の作曲家シャイデマン、そしてブクステフーデの愛弟子であったブルーンス、この2人の作品を今回も名手ブリンドルフが演奏しています。
 コペンハーゲン近郊ロスキレ市の中央にあるゴシック様式の大聖堂にある歴史的なオルガンのふくよかな響きをご堪能ください。



 

GRAND PIANO


GP640
\2100
ゲルハルト・フロンメル(1906-1984):ピアノ・ソナタ 第4番-第7番
 1-3.ピアノ・ソナタ第4番 ホ長調 Op.21(1943)/
 4.ピアノ・ソナタ第5番 変ホ長調 Op.35(1951)/
 5-7.ピアノ・ソナタ第6番 変ロ長調(1956)/
 8-10.ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調(1966)
  ※世界初録音
タチアーナ・ブローメ(ピアノ)
録音 2013年12月6-8日 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送第1スタジオ
 1906年、カールスルーエで生まれたゲルハルト・フロンメル(1906-1984)のピアノ・ソナタ集の第2集です。
 彼は1926年から1928年にヘルマン・グラプナーに音楽を学び、同時にハンス・プフィッツナーのマスター・クラスにも出席し、シュトゥットガルトの大学では作曲科の教授を務めました。
 生涯に渡って調性音楽を愛していましたが、時代は十二音技法から無調へと流れたため、ついに完全に忘れられた存在となってしまいます。
 その後、ドイツでファシストとみなされ1984年に寂しく生涯を閉じることとなりました。7曲ある彼のソナタは、どれもが彼の折々の心情を反映させた「自伝的な作品」であるとされています。
 この4つのソナタの作曲年代は1943年から1966年で、微妙な作風の変化も感じられる面白いものです。ホ長調の調性が付された第4番は一見ロマン派風の佇まいを持っていて、フォーレ的な流麗さも備えています。第5番は1951年に書かれ、1982年に改編されています。単一楽章のシンプルな構成は第3番とも似ています。穏やかな性格を備えた第6番、古典的な3楽章形式の第7番と、どれも特徴的で面白い作品です。
 12歳でスタインウェイ・コンクールで第1位を獲得した才能あるピアニスト、タチアーナ・ブローメによる演奏です。
  【第1集…GP606】
 

GP716
\2100
ボリス・チャイコフスキー:ピアノ曲と室内楽作品集
 1-3.2台のピアノのためのソナタ(1973)/
 4-8. 5つの小品(1935)
  <メロディ/行進曲/田園曲/ワルツ/マズルカ>/
 9-13. 5つの前奏曲(1936)
  <第1番:嬰ト短調/第2番:変ロ短調/第3番:変イ長調/
   第4番:ロ短調/第5番:イ長調>/
 14-18. 5つの小品(1938)
  <前奏曲/おとぎ話/回想/マズルカ/物語(終曲)>/
 19.練習曲 嬰へ短調(1935)/20.練習曲 変ロ長調(1972)/
 21.練習曲 ホ長調(1980)/22.行進曲(1945)/
 23.前奏曲 ト長調(1945)/
 24-26. 3つの小品(1945)
  <ワルツ(D.コロステリョフによる復刻版)/ロマンス/終曲>/
 27-28.ヴァイオリン・ソナタ(1959)
  ※1-8.21.22.24-26…世界初録音
ドミートリー・コロステリョフ(ピアノ)…1-26/
オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)…1-3.27-28/
マリーナ・ディチェンコ(ヴァイオリン)…・27-28
録音 2014年12月28日…1-3(第5スタジオ), 2013年11月1日…4-26, 2008年6月11.27日…27-28 ロシア モスクワ,ロシア国立TV&ラジオカンパニー「Kultura」第1スタジオ
 チャイコフスキーと言っても、あの有名な「白鳥の湖」などの作曲家とは血縁関係がない、このボリス・チャイコフスキー(1925-1996)。ロシアの20世紀後半を代表する作曲家の一人です。
 モスクワ音楽院でオボーリンにピアノを学び、シェヴァーリンとミャスコフスキー、ショスタコーヴィチに作曲を学んだ人で、もちろん師らの影響も感じられますが、映画音楽なども多く作曲したせいか、その作風は幾分わかりやすいもので、とりわけここに収録されている10代の頃に書かれたピアノ曲は、習作のようなものとはいえ、どれも愛らしさを備えていて、ショパンやスクリャービンの影響も強く感じられます。
 それに比べると、円熟期の「2台のピアノのためのソナタ」は激しいリズムに支配された強烈な音楽。構造は古典的ですが、ここに盛られた作風は間違いなく現代的アプローチによるものです。第1楽章で展開される、リズミカルに叩きつけられる鍵盤から引き出される音楽、静謐な第2楽章、人を食った第3楽章と、なんとも面白い作品です。



 

ORCHID


ORC100051
\2100
チャイコフスキー:「偉大な芸術家の思い出に」/スメタナ:ピアノ三重奏曲
 1-14.チャイコフスキー(1840-1893):
  ピアノ三重奏曲 イ短調 「偉大な芸術家の思い出に」 Op.50/
 15-17.スメタナ(1824-1884):ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15
コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ
 <メンバー:
  ジンホン・スー(ヴァイオリン)/
  キュンホン・スー(チェロ)/
  イェンス・エルヴェケーア(ピアノ)>
 録音 2013年2月14-16日 デンマーク コペンハーゲン,王立音楽院コンサートホール
 現在のコペンハーゲンで最も注目されている1999年に結成されたピアノ・トリオ「コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ」による2曲のスラブの作品集です。
 2人の韓国人の姉妹と、デンマークのピアニスト、イェンスの3人によるこのトリオは、すでにデンマーク国内でいくつかの賞を獲得し、その演奏はヨーロッパ中で高く評価されています。
 常に新鮮さと好奇心を持ち、新たなレパートリーを探求しているという彼ら、このチャイコフスキーとスメタナでもその精神が遺憾なく発揮されています。
 「偉大な芸術家の思い出に」でのエキサイティングで力強い表現は、さすが若い人たちならでは。スメタナのトリオも民族色が強く生かされています。
 

ORC100052
\2100
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ/フィレンツェの思い出
 1-4.弦楽セレナーデ Op.48(1880)
  <第1楽章:ソナチネ形式の小品/第2楽章:ワルツ/
   第3楽章:エレジー/第4楽章:フィナーレ>/
 5-8.フィレンツェの思い出 Op.70(1892)
  <第1楽章:Allegro con spirito/
   第2楽章:Adagio cantabile e con moto/
   第3楽章:Allegretto moderato/第4楽章:Allegro con brio e vivace>
ロシアン・ヴィルトージ・オブ・ヨーロッパ/
ユーリ・ジスリン(指揮)
 録音 2015年1月8-10日 ロンドン イースト・フィンチリー、オール・セインツ教会
 1993年、ヴァイオリン&ヴィオラ奏者ユーリ・ジスリンによって創立されたオーケストラ「ロシアン・ヴィルトージ・オブ・ヨーロッパ」は、定期的にロンドンのカドガン・ホールでコンサートを開催し、数多くの音楽家たちとも共演、近年はヨーロッパだけではなく、南米でもツアーを行い好評を博しています。
 このアルバムはジスリンが敬愛するチャイコフスキー(1840-1893)の2作品を収録したものです。誰もが知っている「弦楽セレナーデ」での艶やかな音色、もともとは弦楽六重奏曲である「フィレンツェの思い出」の増幅された響き、などジスリンとオーケストラによる渾身の演奏をぜひお聴きください。
 

ORC100053
\2100
声 〜フランスのヴァイオリン・ソナタ集
 1-3.プーランク(1899-1963):ヴァイオリン・ソナタ FP119/
 4-7.フォーレ(1845-1924):ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 Op.13/
 8.ラヴェル(1875-1937):ツィガーヌ/
 9.ラヴェル:ハバネラ形式の小品
カルム・スマート(ヴァイオリン)/
リチャード・ウッテリー(ピアノ)
 録音 2015年8月10-12日 サフォーク,ポットン・ホール
 もともとは、フランスのヴァイオリン作品集を録音するつもりだったというヴァイオリニスト、スマート。しかしリハーサルを重ねていくうちに、例えばプーランクのソナタにはスペイン語のアクセントがあり、フォーレの作品には愛の語らい、そしてラヴェルにはバスクの息遣いがある事に気がついたのだそうです。
 そこでアルバムタイトルを「La Voix-声」とし、曲が持つ「声」を明らかにし、それぞれ4つの作品の持つ個性を強調することを試みたというアルバムなのです。
 流麗なイメージのあるプーランクのソナタが、ここまでゴツゴツした音楽として再現される様子はこれまでに聞いたことがありません。
 また普段は「流麗、清澄」と評されがちなフォーレも、驚くほどに濃密です。そしてラヴェルの2作品の強烈なインパクト。これはすごい1枚です。



 

PALADINO


PMR-57
(2CD)
\2700→\2490
清朝の中国・北京で死んだイタリア人
 テオドリコ・ペドリーニ:ヴァイオリン・ソナタ全集

<CD1>
 1-5.ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.3-3/
 6-11.ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op.3-2/
 12-15.ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.3-9/
 16-19.ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op.3-7/
 20-14.ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op.3-10/
 25-28.ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.3-11/
<CD2>
 1-5.ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.3-8/
 6-11.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.3-5/
 12-16.ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 Op.3-4/
 17-21.ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 Op.3-6/
 22-26.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op.3-1/
 27-30.ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.3-12
ナンシー・ウィルソン
 (ヴァイオリン…1659年、ヤコブ・シュタイナー製)/
ジョイス・リンドルフ(ハープシコード)
 録音 2006年9月11-12日,2008年1月7-8.12日,2012年5月9-10日 プリンストン・セオロジカル・セミナリー
 イタリアに生まれ、宣教師として清朝の中国・北京に赴き、この地で亡くなったテオドリコ・ペドリーニ(1671-1746)の作品集です。
 彼が中国に到着したのは1711年、その後9年間はグアテマラ、メキシコ、マニラ、マカイなどを旅し、1746年に亡くなるまで中国名:?理格として中国の宮廷楽師として仕え、熙帝の3息子の音楽教師でもあったというペドリーニ。
 多くの音楽作品も残したとされますが、現在ではこのOp.3のヴァイオリン・ソナタが唯一知られているものです。
 様式はもちろんコレッリ風ですが、独特の東洋風の侘びも感じられるのが面白いところです。
 アメリカの名手、ナンシー・ウィルソンの演奏で。



 

TOCCATA



TOCC-282
\2700→\2490
ヨーゼフ・リエラント(1870-1962):ピアノと弦楽のための室内楽作品集
 1.カノン Op.70(1918)/
 2-4.ヴァイオリン・ソナタ 第4番 Op.63(1916)/
 5-7.チェロ・ソナタ 第2番 Op.66(1917)/
 8.ロマンス Op.59(1915)/
 9-11.ヴァイオリン・ソナタ 第5番 Op.71(1918)/
 12.ノクターン Op.64(1916) ※2-4.5-7.9-11…初録音
バルト・メウリス(ピアノ)…8.12/
ハンス・カメールト(ヴァイオリン)…8/
ダーン・デ・フォス(チェロ)…12/
デ・ラ・ハイエ・アンサンブル
 録音 2015年7月1-2日,10月10日 ベルギー アントワープ,スタジオC
 1870年、ベルギーのフランダース地方ブリュージュに生まれ、生涯をその都市で過ごしたというヨーゼフ・リエラント(1870-1962)の作品集です。
 彼はとても謙虚で敬虔な性格であり「もしかして神の意思が介在すれば、自身の作品は将来多くの人に聞かれるようになるだろう」と1940年に記したほどでした。
 このTOCCATAのシリーズは、神の意思に代わるものとして、彼の作品を多くの人に聞いてもらうために開始されたのです。
 彼の作品はロマン派の流れを汲むもので、ドビュッシー、ダンディ、フォーレの影響も感じさせます。もちろん曲調は平易で親しみやすく、自然な息遣いを持つ旋律が溢れています。
 演奏しているのはデ・ラ・ハイエ・アンサンブル。ベルギーの同名の象徴画家デ・ラ・ハイエ(1882-1914)の名前を冠したベルギーの若手たちによるアンサンブルです。
 チェロ・ソナタと2曲のヴァイオリン・ソナタは初録音です。
 

TOCC-318
\2700
デイヴィッド・マシューズ:弦楽四重奏曲全集 第4集
 1-11.ベートーヴェン(1770-1827):
  11のバガテル Op.119(D.マシューズによる弦楽四重奏編)(1822/2013)/
 12.マシューズ:ディアベリ変奏曲(1975/2011改編)/
 13-16.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101
  (D.マシューズによる弦楽四重奏編)(1816/1997)/
 17.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第11番 変ロ長調 Op.22-第2楽章
  (D.マシューズによる弦楽四重奏編)(1800/1980)/
 18-33.マシューズ:弦楽四重奏曲 第11番 Op.108(2007-2008)
クロイツェル弦楽四重奏団
録音 2014年7月29-30日…1-17, 2015年2月2日…18-33 アルバニー,聖ジョン・ザ・バプティスト教会
 「ティペットとブリテンの後継者」と見做されるイギリスの現代作曲家、ディヴィッド・マシューズ(1943-)の弦楽四重奏曲第4集。
 ここでは、彼が大いなるインスピレーションを受けたという「ベートーヴェンのバガテルとピアノ・ソナタ」の弦楽四重奏編曲版と、彼自身による「ディアベリの主題による変奏曲」そして、新しい作品である「弦楽四重奏曲第11番」が収録されています。
 原曲を忠実に弦楽四重奏曲へと置き換えた「バガテル」は、ベートーヴェンの一つの新しい形として聞くことも可能でしょう。
 また自身の第11番は変奏曲の形式を持ち、最後はフーガで締めくくられるなど、こちらも明らかなベートーヴェンの影響が見てとれます。
 

TOCC-332
\2700
ジョン・ウォーガン(1724-1790):オルガン作品全集
 1.オルガン小品 第8番 ト長調-アンダンテ・マエストーソ/
 2.オルガン小品 第8番 ト長調-フーガ/
 3.オルガン小品 第4番 変ロ長調/
 4.オルガン小品 第5番 ト短調/5.オルガン小品 第10番 ヘ長調/
 6.オルガン小品 第11番 ハ長調-アンダンテ/
 7.オルガン小品 第11番 ハ長調-アレグロ/
 8.オルガン小品 第13番 ト長調-アンダンテとカンタービレ/
 9.オルガン小品 第13番 ト長調-アレグロ・ノン・タント/
 10.オルガン小品 第1番 イ長調/
 11.オルガン小品 第6番 ハ短調-アダージョ/
 12.オルガン小品 第6番 ハ短調-アレグロ/
 13.オルガン小品 第9番 ハ長調-アダージョ/
 14.オルガン小品 第9番 ハ長調-アレグレット/
 15.オルガン小品 第7番 ヘ長調-シチリアーノ:アンダンテ・モデラート/
 16.オルガン小品 第7番 ヘ長調 ヴィヴァーチェ・マ・ノン・アレグロ/
 17.オルガン小品 第12番 ニ短調-アンダンテ/
 18.オルガン小品 第12番 ニ短調-アエグロ・ノン・タント/
 19.オルガン小品 第3番 ヘ長調/
 20.オルガン小品 第14番 ハ長調-アンダンテ・ポコ・ラルゲット/
 21.オルガン小品 第14番 ハ長調-アレグリッシモ/
 22.オルガン小品 第15番 イ長調-アリア・ポコ・アンダンテ/
 23.オルガン小品 第15番 イ長調-アレグロ/
 24.オルガン小品 第2番 ヘ長調
ティモシー・ロバーツ(オルガン)
録音 2015年7月28日,10月8日 UK ロンドン 聖ボトルフ・ウィズアウト・アルドゲイト
 18世紀のロンドンで輝かしい名声を誇っていたウォーガン(1724-1790)のオルガン作品全集です。
 彼は6人兄弟の一人として生まれ、セント・ジョン・カレッジで音楽の博士号を取得し、ヴォクスオール・ガーデンのオルガニストを勤めました。
 ヘンデルも彼の演奏に賞賛を送ったとされるほどの名手でしたが、その作品のほとんどは失われてしまいました。幸い、彼の5番目の息子ジェームズが15の作品を保存しており、これらが彼の死後出版されたことは幸運だったとしかいいようがありません。
 このロバーツによる演奏は、ウォーガンが亡くなるまでオルガニストを務めた聖ボトルフ・ウィズアウト・アルドゲイトのオルガンを使用。壮大な歴史を感じさせる1枚となっています。
 


TOCC-339
\2700→\2490
エミール・フレイ(1889-1946):ピアノ作品集 第1集
 1.子守歌 Op.12-2(1906)/2.ユモレスク Op.12-1(1911)/
 3.ルーマニア民謡による変奏曲 Op.25(1910)/
 4-6.ソナタ・ドラマティカ ニ短調 Op.27(1912-13)/
 7-9.小スラヴ舞曲 Op.38(1917)
  <前奏曲/マズルカ/コサックダンス>/
 10.組曲 第6番 Op.66-第4曲「パッサカリア」(1933)
ルイザ・スプレッド(ピアノ)
 録音 2015年3月18-20日 ベルリン ブリッツ城
 スイスのピアニスト、作曲家エミール・フレイ(1889-1946)。この名前を知っている人はほとんどいないでしょう。彼の作品は暗くドラマティック、そして突然爆発的なエネルギーが噴出します。
 キャリアの初期にはフォーレ、エネスクの影響が感じられ、その後は革命前のロシアでの教育と、後期ロマン派の爛熟した雰囲気のすべてを取り込み、類をみない音の世界が構築されています。
 このアルバムに収録されている作品のうち、Op.12は確かにフォーレ風ですが、「ルーマニア民謡による変奏曲」では独特の音使いと、技巧的なフレーズに耳を奪われることでしょう。
 1933年の「パッサカリア」での偏執的な音も、聴き進むに従って病み付きになりそうです。1983年、スイス生まれのピアニスト、ルイザ・スプレッドによる共感に満ちた演奏で。





DUX


DUX 1189
\2400
シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 Op.163 D.956(1828) カメラータ弦楽四重奏団
マルタ・コルディキェヴィチ(第2チェロ)
 

DUX 1233/1234
(2CD)
\4000
20世紀ポーランド作曲家によるフルート作品集
  [CD 1]
 ボレスワフ・ヴォイトヴィチ(1899-1980):
  フルートとピアノのためのソナタ
 リシャルト・ガブリシュ(1942-):
  スタロヴィエイスキ公園のシリンクス(無伴奏フルートのための)
 アレクサンデル・グリンコフスキ(1941-):
  フルートと室内管弦楽のための間奏曲
 ヴィトルト・シャロネク(1927-2001):
  メドゥーサの頭(無伴奏フルートのための)
  [CD 2]
 アレクサンデル・グリンコフスキ:対話 II(フルート、チェロとピアノのための)
 ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(1933-2010):
  3つの図形(無伴奏フルートのための)Op.15
 ヴォイチェフ・キラル(1932-):フルート・ソナティナ
 エウゲニュシュ・クナピク(1951-):
  無伴奏フルート・ソナタ
  コラール、間奏曲とアリア(フルートと室内管弦楽のための;1978)
グジェゴシュ・オルキェヴィチ(フルート)
ミロスワフ・マコフスキ(チェロ)
テレサ・バチェフスカ、エウゲニュシュ・クナピク(ピアノ)
アマデウス・ポーランド室内管弦楽団
アクニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
 

DUX 1255
\2400
カラーズ・オブ・タンゴ
 ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897-1948):ラ・クンパルシータ
 アンヘル・ビジョルド(1861-1919):エル・チョクロ
 アストル・ピアソラ(1921-1992):ロコへのバラード
 ペドロ・ラウレンス(1902-1972):わが愛のミロンガ
 エンリケ・フランチーニ(1916-1978)/
  エクトル・スタンポーニ(1916-1997):空のひとかけら
 アストル・ピアソラ:チキリン・デ・バチン/シルヴプレ
 カルロス・ガルデル(1890-1935):ポル・ウナ・カベサ
 コンラト・サルヴィンスキ:真夜中の星
 ロケ・ビアフォレ(1896-1975):エル・フロレ
 エクトル・スタンポーニ:亜麻の花
 アストル・ピアソラ:オブリビオン(忘却)
 カルロス・ガルデル:想いの届く日
 アストル・ピアソラ:リベルタンゴ
 セバスティアン・ピアナ(1903-1994):ミロンガ・センチメンタル
オスカル・エルネスト・オベヘロ(歌、カホン)
アネタ・サルヴィンスカ(ハープ)
コンラト・サルヴィンスキ(アコーディオン)
 

DUX 1257
\2400
オルチャク、ジャデク、ウーチコフスキ、ディクス、チェルニェヴィチ:管弦楽を伴う作品集
 クシシュトフ・オルチャク(1956-):アコーディオン協奏曲(*)
 アンジェイ・ジャデク(1957-)/
  グジェゴシュ・ゲルヴァジ・ゴルチツキ(1665/1667頃-1734):
   スターバト・マーテル(+)
 ラドスワフ・ウーチコフスキ(1976-):ピアノと弦楽のための協奏曲(#)
 タデウシュ・ディクス(1983-):ホルン協奏曲(**)
 マレク・チェルニェヴィチ(1974-):
  ヴァイオリンに寄り添う(4つのヴァイオリンと弦楽合奏のための)(++)
パヴェウ・ザガンチク(アコーディオン(*))
マウゴジャタ・ロツワフスカ(ソプラノ(+))
トマシュ・ヨチ(ピアノ(#))
パヴェウ・ククリンスキ、
カロリナ・ピョントコフスカ=ノヴィツカ、
ヴォイチェフ・シュラフチコフスイ、
アンナ・ヴァントケ=ヴィピフ(ヴァイオリン(**))
ミハウ・シュチェルバ(ホルン(++))
グダンスク・スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー室内管弦楽団
アンジェイ・カツプシャク(ヴァイオリン、コンサートマイスター)
タデウシュ・ディクサ(指揮)
  

DUX 1258
\2400
20世紀ポーランドのクラリネット音楽
 カジミェシュ・セロツキ(1922-1981):
  クラリネットとピアノのための舞曲(1954)
 ステファン・キシェレフスキ(1911-1991):
  クラリネットとピアノのための間奏曲(1951)
 ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):
  クラリネットとピアノのための舞踊前奏曲集(1954)
 クシシュトフ・ペンデレツキ(1933-):
  クラリネットとピアノのための3つの小品(1956)
 ピョトル・ペルコフスキ(1901-1990):
 クラリネットとピアノのためのソナタ(1954-1955)
 イェジ・バウエル(1936-):クラリネットとピアノのためのトッカティーナ(1967)
 ユゼフ・シフィデル(1930-2014):クラリネットとピアノのための奇想曲(1962)
 ボスフワフ・カジミェシュ・プシビルスキ(1941-2011):
  Saggio di sounare(無伴奏クラリネットとピアノ;1964)
 アンジェイ・ドブロヴォルスキ(1921-1990):
  テープとバスクラリネットのための音楽(1980)
 アンジェイ・クシャノフスキ(1951-1990):
  ライフル(アコーディオンとバスクラリネットのための;1983)
 クシシュトフ・クニッテル(1947-):点/線
   (クラリネット、テープとスライドのための;1973)
マリウシュ・バルシュチ(クラリネット、バスクラリネット)
ピョトル・サチュク(ピアノ)
ヤツェク・ミハラク(アコーディオン)
アコーディオンが参加する楽曲は不明です。
 


DUX 1274
\2400→\2190
ペンデレツキ(1933-):管楽器のための協奏曲集
  フルートと室内管弦楽のためのフォノグラミ(1961)(*)
  オーボエと11の弦楽器のための奇想曲(1965)(+)
  ホルン協奏曲「冬の旅」(2008)(#)
  クラリネットと弦楽のためのシンフォニエッタ第2番(1994)
アガタ・キェラル=ドウゴシュ(フルート(*))
アルカデュシュ・クルパ(オーボエ(+))
カテジナ・ヤヴールコヴァー(ホルン(#))
アルカデュシュ・アダムスキ(クラリネット(**))
ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管弦楽団
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
  


DUX 1275
\2400→\2190
ペンデレツキ(1933-):弦楽器と管弦楽のための協奏曲集
  ヴァイオリンと管弦楽のための奇想曲(1967)(*)
  チェロ協奏曲第1番(1972)
  ヴィオラ協奏曲(チェロ版;1989)
  チェロと管弦楽のためのラルゴ(2003)
パトリチヤ・ピェクトフスカ(ヴァイオリン(*))
イヴァン・モニゲッティ、クラウディオ・ボルケス、ヤコプ・スパーン(チェロ))
ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管弦楽団
クシシュトフ・ペンデレツキ、マチェイ・トヴォレク(指揮)
チェロと指揮の分担は未詳です。次回の新譜案内時にお知らせいたします。
 

DUX 1290
\2400
クシシュトフ・メイエル(1943-):
  クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.90(1997/1998)(*)
  クラリネット五重奏曲 Op.66(1986)(+)
エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット)
イヴァン・モニゲッティ(チェロ(*))
パーヴェル・ギリロフ(ピアノ(*))
ヴィラヌフ弦楽四重奏団(+)
 


DUX 1200
(3CD)
\4000→\3690
グレツキ名曲選集
 ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(1933-2010):
  [CD 1]
  チェンバロ(ピアノ)と弦楽のための協奏曲 Op.40
   アンナ・グレツカ(ピアノ)
   シロンスク室内管弦楽団 ミロスワフ・ヤツェク・ブワシュチク(指揮)
  すべて御身のもの [Totus Tuus] Op.60
   シロンスク・フィルハーモニー合唱団 ヴァルデマル・ストリク(指揮)
  ピアノのための4つの前奏曲 Op.1
   マグダレナ・プレイスナル(ピアノ)
  古い様式による弦楽合奏のための3つの小品
   シンフォニア・アカデミカ室内管弦楽団 ヴオジミェシュ・プロミンスキ(指揮)
  めでたしマリア
   ワルシャワ・プラガ大聖堂合唱団 パヴェウ・ウーカシェフスキ(指揮)
  弦楽四重奏曲第1番「すでに日は暮れて」Op.62
   ダフォー弦楽四重奏団
  管弦楽のためのルフラン
   シロンスク交響楽団 ミロスワフ・ヤツェク・ブワシュチク(指揮)
  [CD 2]
  管弦楽のための3つの舞曲 Op.34
   シロンスク交響楽団 ミロスワフ・ヤツェク・ブワシュチク(指揮)
  2つのヴァイオリンのためのソナタ Op.10
   クシシュトフ・ヴェングジン、トマシュ・トマシェフスキ(ヴァイオリン)
  教会歌集 から
   主なるキリストは死より起ち上がりたもう/行こう、戯れながら、子供らのように
   クラクフ・シンガーズ ヴオジミェシュ・シェドリク(指揮)
  ミュジケット IV Op.28
   ニュー・ミュージック管弦楽団 シモン・ビヴァレツ(指揮)
  合唱曲集「広々とした水」Op.39 から
   われらのヴィスワ川/おお、ポヴィシレの時/おお、ヤニェ、ヤニェ
   シロンスク・フィルハーモニー合唱団 ヤロスワフ・ヴォラニン(指揮)
  合唱のための4つのクルピェ地方の歌 Op.75 から
   おーい、山から、山から/夜は暗く
   ビャウィストク・ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニー合唱団
   ヴィオレッタ・ビェレツカ(指揮)
  [CD 3]
  交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」Op.36
   バルバラ・トリット(ソプラノ) シュチェチン・フィルハーモニー管弦楽団
   アカデミー管弦楽団 ボフダン・ボグシェフスキ(指揮)
20世紀終盤にブームを巻き起こしたグレツキの名曲をセンス良く選んだ3枚組。




ENCELADE


ECL 1402
\2500
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
 ウラニア 鍵盤楽器のための作品集

  [チェンバロによる演奏](*)
  「音楽のパルナス山」[Musicaliches Parnassus] (1738)から
   組曲「ウラニア」
    トッカータ/アルマンド/クーラント/サラバンド/ガヴォット/ジグ
    リゴドンとドゥブル/メヌエット1&2/パッサカリア
   組曲「メルポネメ」
    前奏曲/アルマンド/パスピエ/ロンド/ジグ/シャコンヌ
   組曲「クリオ」から アルペッジョ前奏曲
  「音楽の小さな花束」[Musicaliches Blumen-Buchlein] (1696/1698)から
   前奏曲8とシャコンヌ/前奏曲5/アリアと変奏曲
  [オルガンによる演奏](+)
  「音楽のアリアドネ」 [Ariadne Musica] (1702)から 前奏曲10とフーガ ヘ長調
  「花束」 [Blumenstrauss] (1736以前)から 前奏曲1、6つのフーガとフィナーレ ニ短調
  「音楽のアリアドネ」から
   前奏曲とフーガ13 ト長調/前奏曲とフーガ1 ハ短調/前奏曲とフーガ15 イ短調
   前奏曲とフーガ3 ニ短調
  「音楽のパルナス山」〜組曲「エウテルペ」から シャコンヌ
  「音楽のアリアドネ」から
   Ricercaras totidem sacrorum anni temporum ecclesiasticas cantilenas から
    復活祭のためのリチェルカーレ
エリザベート・ジョワイエ(チェンバロ(*)、オルガン(+))

録音:2014年10月13-14日、フォワイエ・ド・ラム教会、パリ、フランス(+)
    2015年1月18-19日、外務省のギャラリー、ヴェルサイユ図書館、ヴァルサイユ、フランス(#)
使用楽器:
   1993年、フィリップ・ユモー製(モデル:1720年、ハンブルク、カール・コンラート・フライシャー製)(*)
   2009年、カンタン・ブルーマンルデル製(モデル:18世紀、ドイツ東部、不詳作者製)(+)

 ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャーはボヘミア出身と思われるドイツの作曲家。1695年にバーデン辺境伯ルートヴィヒ・ヴィルヘルムの宮廷楽長の地位にあり、亡くなるまでバーデンの宮廷と関わりを持っていたと推測される以外、その経歴については知られていません。フィッシャーはドイツ音楽にフランス・バロック趣味を持ち込み鍵盤音楽の発展に寄与した重要な作曲家と見なされています。
 エリザベート・ジョワイエはフランスのトゥーロンに生まれ、でアンドレ・レイノー(エクサンプロヴァンス音楽院)、グスタフ・レオンハルト(アムステルダムのスウェーリンク音楽院)、ボブ・ファン・アスペレン(ハーグ王立音楽院)、ジョス・ファン・インマゼール(アントウェルペン音楽院)に師事したチェンバロ奏者。レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、コンセール・フランセ、ラ・サンフォニー・デュ・マレ、ル・コンセール・スピリテュエル、ラ・プティト・バンド等に参加。Alphaレーベル等に録音があります。

  


ECL 1404
\2500→\2290
ドイツへの旅 シェンク、テレマン、バッハ:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
 ヨハネス・シェンク(1660-1712以後):「ドナウのこだま」Op.9(1706)から ソナタ第4番
 テレマン(1681-1767):
  チェンバロを伴わないヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ニ長調 TWV40:1
 ヨハネス・シェンク:「ドナウのこだま」Op.9 から ソナタ第5番
 J・S・バッハ(1685-1750):
  無伴奏チェロ組曲第5番 BWV1011(ヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏)
エマニュエル・ギグー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

録音:2013年9月9-12日、ヴィック教会、プレシニャック=ヴィック、フランス
使用楽器:伝エドワード・ルイス製(1660年から1690年までの間、ロンドン)
 ヨハネス(ヨハン)・シェンクはオランダのアムステルダムに生まれた作曲家でヴィオラ・ダ・ガンバの名奏者。1696年よりデュッセルドルフ(ドイツ)のプファルツ選帝侯ヨハン・ヴィルヘルム1世の宮廷で活躍しました。
 エマニュエル・ギグーはジョルディ・サヴァール、パオロ・パンドルフォ、クリストフ・コワンに師事したフランスの女性ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。世界の民族音楽にまで探究の範囲を広げているユニークな音楽家です。
 Accent、Paratyレーベルに録音がありますが、完全ソロのアルバムはこれが初です。




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CARUS



83285
(3CD)
\5200→\4790
フリーダー・ベルニウス指揮、ハンナ・モリソン(ソプラノ)
  バッハ:マタイ受難曲
 
ハンナ・モリソン(ソプラノ)
ソフィー・ハームセン(アルト)
ティルマン・リヒディ(テノール、福音史家)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
クリスティアン・イムラー(バス、イエス)
フリーダー・ベルニウス指揮
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・バロック・オーケストラ
2015年3月10-14日 ドイツ、ゲニンゲン福音教会での録音
 ドイツ合唱界を代表する名指揮者ベルニウスが満を持して発表するマタイ受難曲。待望の発売です。
 完璧な発声、音楽に生命を吹き込む生き生きとしたリズム美しく透明感ある合唱。第1オーケストラに合唱16名と15名の器楽アンサンブル。第2オーケストラに合唱14名と18名の器楽アンサンブル。バッハ・コレギウム・ジャパンとの共演で我々になじみの深いハンナ・モリソン、ティルマン・リヒディ、クリスティアン・イムラー。特にモリソンの美しく深い歌声は感動的です。
 経験豊かなソフィ・ハームセン。2015年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」でコルボ指揮によるヨハネ受難曲でも福音史家として素晴らしい歌声を披露したティルマン・リヒディ。
 多くのバッハ作品演奏をしてきた実力派の素晴らしいソリストを迎えて豊かで彫の深い音楽がベルニウスの指揮のもと、溢れだします。



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TACET



217
(3CD)
\5200→\4790
TACETレーベル25周年、最新録音
 アウリン弦楽四重奏団&今井 信子
モーツァルト:弦楽五重奏曲全集

CD. 1
 1. 弦楽五重奏曲第2番 ハ短調 K.406
 2. 弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515
CD. 2
 1. 弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516
 2. 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174
CD. 3
 1. 弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614
 2. 弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593
アウリン弦楽四重奏団
今井 信子(ヴィオラ)

 1981年に20歳代前半の演奏家達により設立され現在に至るまで数々の演奏や録音(特にTACETレーベルから発売されているハイドン、ベートーヴェンのシリーズ)等により主にヨーロッパで高く評価されているアウリン弦楽四重奏団。創立来、メンバーを変えず、4つの楽器の音色・音楽が高い集中力で融合され醸し出される演奏は決して派手ではありませんが伝統を守り今に伝える強い意志が極上の芸術として聴く者の心を捉えます。
 今回、日本が誇る世界的なヴィオラ奏者、今井信子とは演奏会でもモーツアルトの弦楽五重奏曲で共演しており息の合った演奏を私達に届けてくれます。
 TACETレーベル特徴である音の良さがこの素晴らしい演奏の息遣いまで確実にとらえています。
  1989年に創立されたTACETレーベル25周年録音プロジェクトの一環です。2014、2015年 ドイツ、ヴッパタール、インマヌエル教会での録音




<メジャー・レーベル>

オーストラリアELOQUENCE



480 7839
\1200
《アンセルメ/ファリャ:三角帽子, はかなき人生》
 ファリャ:
  1) バレエ音楽「三角帽子」,
  2) 歌劇「はかなき人生」より間奏曲と舞曲,
 3) ドビュッシー:管弦楽のための映像
テレサ・ベルガンサ(ソプラノ:1),
スイス・ロマンド管弦楽団,
エルネスト・アンセルメ(指揮)、
 野趣あふれる詩情を十全に表現した歴史的名盤
 「三角帽子」は、ペドロ・アントニオ・デ・アラルコンの短編小説を元にファリャが作曲したバレエ音楽。これは1916年にバレエ・リュスの主宰であるセルゲイ・ディアギレフから依頼された仕事で、1919年の初演の際の振付はレオナルド・マシーン、舞台、衣装デザインはパブロ・ピカソ、そして指揮がエルネスト・アンセルメという顔ぶれでした。
 アンセルメはこの作品を完全に掌握しており、この1961年の録音は彼にとっての3回目の録音となったもので、野趣あふれる詩情を余すことなく表現した歴史的名演です。同時期に録音されたドビュッシーもこれまた素晴らしい演奏です。
 《録音》1961年2月(1&2), 1961年3月(3), ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール(ステレオ:セッション)
 


482 0274
\1200
《スゼー、ギューデン/R.シュトラウス:歌曲集》
 R.シュトラウス:
  1) 少女の花 Op.21-1, 2) 夜 Op.10-3, 3) 何もなく Op.10-2,
  4) おとめよ、それが何の役に立つというのか Op.19-1,
  5) 黄昏の夢 Op.29-1, 6) 憩え、わが心 Op.27-1,
  7) 献呈 Op.10-1, 8) 明日 Op.27-4, 9) きづた Op.21-4,
  10) セレナード Op.17-2, 11) 懐かしき面影 Op48-1,
  12) 私はお前を愛する Op.37-2, 13) 夜の逍遥 Op.29-3,
  14) ひそやかな誘い Op.27-3,
  15) あなたの黒髪を私の頭に広げてください Op.19-2,
  16) 私の眼 Op.37-4, 17) 二人の秘密をなぜ隠すのか Op.19-4, /
  18) 単調さ Op.69-3, 19) ささやけ、愛らしいミルテよ Op.68-3
  20) 星 Op.69-1, 21) 悪天候 Op.69-5,
  22) 花束を編みたかった Op.68-2,
  23) あなたの歌が私の心に響くとき Op.68-4,
  24) 懐かしき面影 Op.48-1, 25) ときめく心 Op.29-2,
  26) 帰郷 Op.15-5, 27) 解き放たれて Op.39-4,
  28) 夜 Op.10-3, 29) 二人の秘密をなぜ隠すのか Op.19-4,
  30) わが子に Op.37-3
ジェラール・スゼー(バリトン)
ダルトン・ボールドウィン(ピアノ)[1-17]/
ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
フリードリヒ・グルダ(ピアノ)[18-30]
 親密な表情と豊かな音楽性が光る名作の花束
 リヒャルト・シュトラウスはその作曲家人生のほぼ全般にわたって、歌曲を作り続けました。
 もちろん彼の妻パウリーネが優れたソプラノ歌手であったことも、その理由の一つでしょう。親密な表情と豊かな音楽性を有したこれらの歌曲は、聴く喜びだけでなく歌う喜びにも溢れています。
 当盤にはスゼーとギューデン、2人の名歌手による至福の歌唱が収録されています。
 伸びやかでまろやかなスゼーの歌、「シュトラウス歌手」として名高い若々しいギューデンの歌唱。どちらも理想的なシュトラウスの世界が描きだされています。
 《録音》1963年12月、オランダ[1-17]/1956年9月、ウィーン、ゾフィエンザール[18-30]
 


480 5764
(4CD)
\4000
《ファーガス=トンプソン/ドビュッシー:ソロ・ピアノ作品全集》
ドビュッシー:
 【CD1】
  1) 夢想, 2) ベルガマスク組曲, 3) 忘れられた映像,
  4) 組曲「ピアノのために」, 5) 「映像」第1巻, 6) 「映像」第2巻/
 【CD2】
  1) 2つのアラベスク, 2) ボヘミア風舞曲, 3) スラヴ風バラード,
  4) スティリー風タランテラ, 5) ロマンティックなワルツ, 6) マズルカ,
  7) ノクターン, 8) 前奏曲集第1巻/
 【CD3】
  1) 喜びの島, 2) 版画, 3) スケッチ帳より, 4) コンクール用小品,
  5) 仮面, 6) 前奏曲集第2巻/
 【CD4】
  1) 組曲「子供の領分」, 2) ハイドンをたたえて, 3) 小さな黒人の子供,
  4) レントより遅く, 5) 英雄的子守歌, 6) エレジー,
  7) アルバムの綴り, 8) 12のエチュード
ゴードン・ファーガス=トンプソン(ピアノ)
 ファーガス=トンプソンの繊細で色彩的表現による名演
 クリスティーネ・ブラウンとデニス・マシューズからピアノを学び、王立ノーザン音楽大学でゴードン・グリーンに学んだファーガス=トンプソン。その後アレクシス・ワイセンベルクとジョン・オグドンに師事し、王立音楽大学ではピーター・ケイティンなどの錚々たるピアニストからも教えを受けています。
 1976年にウィグモア・ホールでデビューコンサートを開催して以降、世界中でコンサートを行い、このドビュッシーをはじめ数多くの作品を録音しています。
 スクリャービンの一連の録音で高い評価を受けるなど、繊細で色彩的な作品を得意とした彼。このドビュッシーも端正な表現と活気に満ちた名盤の誉れ高き録音です。
 《録音》1989年、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(デジタル:セッション/旧ASV音源)
 


480 4727
(2CD)
\1800
《サザーランド/Love Live Forever》
 【CD1】
  1) ロンバーグ:『学生王子』より「学生たちの合唱…私の心深くに」,
  2) ロジャーズ:『ボーイズ・フロム・シラキュース』より「恋に恋して」,
  3) ロンバーグ:「砂漠の歌」,
  4) カーン:「空飛ぶ音楽」,
  5) ハーバート:『ローズマリー』より「インディアン・ラブ・コール」,
  6) 『たぐいなき乙女』より「ホエン・ユーアー・アウェイ」,
  7) カーン:『ショウ・ボート』より「空想してごらん」,
  8) フレーザー=シンプソン:『The Maid of the Mountains』より「愛に不可能はない」,
  9) ジャーマン:『トム・ジョーンズ』より「ワルツ」,
  10) オッフェンバック:『ラ・ペリコール』より「ほろ酔いのアリエット」,
  11) ツェラー:『小鳥売り』より「チロルでバラは」,
  12) ミレッカー:『デュバリー伯爵夫人』より「デュバリー」/
 【CD2】
  1) ファル:(メドレー),
  2) レハール:『エヴァ』より「それは幸福の夢に過ぎなかった」,
  3) オスカー・シュトラウス:『ワルツの夢』より「できるだけそっと」,
  4) ホイベルガー:『オペラ舞踏会』より「別室へ行きましょう」,
  5) J.シュトラウス II 世:『カサノヴァ』より「修道女の合唱」,
  6) レハール:『メリー・ウィドウ』より「ヴィリアの歌」,
  7) クライスラー:『陽気な姫君』より「わが瞳に輝ける星」,
  8) オスカー・シュトラウス:『チョコレートの兵隊』より「私の英雄」,
  9) ポスホード:『バラライカ』より「コサックの歌」,
  10) レハール:『パガニーニ』より「Love Live Forever」
ジョーン・サザーランド(ソプラノ),
アンブロジアン・ライト・オペラ・コーラス,
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団,
リチャード・ボニング(指揮),
 サザーランドの愛らしく親密な表情
 サザーランドとボニングによる「肩の凝らない」ミュージカル名曲集。
 メリー・ウィドウの「ヴィリアの歌」以外はほとんど忘れ去られた作品ですが、今、改めて聴いてみると、どれもが愛らしく親密な表情を持ったものであることに気付きます。
 サザーランドも、いつものように輝かしい声でありながらも、オペラ・アリアとはまた違った楽しげな雰囲気を醸し出しています。
 ボニングの程よく力の抜けた、しなやかな伴奏も見事です。ちょっとセンチメンタルで美しい世界をお楽しみください。
  《録音》1966年, ロンドン、キングズウェイ・ホール(ステレオ:セッション)
 


482 4011
(2CD)
\1800
パウル・ファン・ケンペン(指揮)
 1) ヴェルディ:レクイエム
  [録音]1955年4月30日〜5月7日、
   ローマ、アルジェンティーナ劇場(モノラル:セッション)
 
グレ・ブロウェンスティーン(ソプラノ),
マリア・フォン・イロスファイ(アルト),
ペートル・ムンテアヌー(テノール),
オスカル・チェルヴェンカ(バス),
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団,
パウル・ファン・ケンペン(指揮)
ジャン・フルネ(指揮))
 2) フォーレ:レクイエムOp.48 〜
   [録音]1953年6月25〜26日、
    パリ、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会(モノラル:セッション)
ピエレット・アラリー(ソプラノ),
カミーユ・モラーヌ(バリトン),
モーリス・デュリュフレ(オルガン),
エリザベート・ブラッスール合唱団,
コンセール・ラムルー管弦楽団,
ジャン・フルネ(指揮))
 二つの対照的なレクイエムの名演を収録
 同じく死者の魂に捧げるための曲でありながら、ヴェルディのレクイエムとフォーレのレクイエムは全く正反対の様相を呈しています。
 激しい「怒りの日」で知られるヴェルディの巨大な作品、「ピエ・イエズス」に代表される静謐で清らかな響きに満ちたフォーレの作品。
 この2枚組はそれぞれ、最も相応しい表現者を得た演奏が収録されています。1955年に制作されたケンペンのヴェルディは、今回が初のインターナショナル発売となります。
 またフルネはこの作品のオーソリティですが、この1953年のこの録音は、モラーヌやデュリュフレなど貴重な顔ぶれを揃えた演奏で、後の演奏よりも希少性が高いものです。
 


482 0172
(2CD)
\1800
《ヴィルジニア・ゼアーニ〜デッカ・リサイタル》
【CD1】
 1) ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「あたりは静けさに包まれ」,
 2) ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「狂乱の場」,
 3) ベッリーニ:
  歌劇『夢遊病の女』より「ああ、信じられないわ」,
  4) 歌劇『清教徒』より「あなたの優しい声が」,
 5) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「不思議だわ」,
 6) ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「さようなら、過ぎ去った日々よ」,
 7) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「私の名はミミ」,
 8) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「あなたの愛の呼ぶ声に」/
【CD2】
  プッチーニ:
  1) 歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」,
  2) 歌劇『トゥーランドット』より「お聞きください、ご主人様」,
  3) 歌劇『トゥーランドット』より「氷のような姫君の心も」,
  4) 歌劇『ボエーム』より「私の名はミミ」, 
  5) 歌劇『ボエーム』より「あなたの愛の呼ぶ声に」,
  6) 歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日」,
  7) 歌劇『蝶々夫人』より「私の坊や」,
  8) 歌劇『修道女アンジェリカ』より「母もなく」,
  9) 歌劇『マノン・レスコー』より「この柔らかなレースの中に」,
  10) 歌劇『マノン・レスコー』より「一人寂しく捨てられて」,
  11) 歌劇『トスカ』より「歌に生き愛に生き」,
  12) 歌劇『つばめ』より「ドレッタの夢の歌」,
  13) 歌劇『ボエーム』より「わたしが街を歩くと」
ヴィルジニア・ゼアーニ(ソプラノ)/
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団[CD1]/
フランコ・パターネ(指揮)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団[CD2]

 見事なコロラトゥーラ、暖かい歌い方は絶品
 音楽史上最高の美人ソプラノ歌手、ヴィルジニア・ゼアーニの録音集です。
 1950年代後半から活躍した彼女は、当時の名歌手たち…カラスやテバルディらと遜色ない歌唱力を誇っていましたが、ライヴを重視したため、録音がほとんど残っていません。そのため、現在では忘れられてしまいました。
 しかし大指揮者ボニングから「これまで共演した歌手の中でもフラグスタート、テバルディと並ぶ大歌手である」と絶賛されるなど、非常に高い評価を得ていた人でした。
 この2枚組はDECCAに彼女が行った数少ない録音をまとめたものです。見事なコロラトゥーラ、暖かい響き。この巧な歌唱には、一度聴いたら忘れられないインパクトがあります。

 《録音》1956年9月、フィレンツェ、ペルゴラ劇場[CD1]/1958年7月、ローマ、サンタ・チェリーリア[CD2]





myto
297
(2CD)
\2400
ヴィルジニア・ゼアーニ、1960年の「椿姫」!
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」
  1960年1月13日 ロンドン、コヴェントガーデンでのライヴ録音
ヴィルジニア・ゼアーニ(ヴィオレッタ・ヴァレリー)
ウィリアム・マカルパイン(アルフレード・ジェルモン)
ジェス・ウォルターズ(ジョルジュ・ジェルモン)
ネッロ・サンティ指揮
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団、合唱団

 ギューデンより、デラ・カーザより、モッフォより、そしてネトレプコより、この人のほうが美しいと思う。おそらく史上最高の美人ソプラノだろう、ヴィルジニア・ゼアーニ。ルーマニア出身のプリマドンナ。

 今から25年前、CD業界に入ったばかりの店主は、店に入ってきた聞いたこともない歌手の歌う「椿姫」を手に取った。
 レーベルは確か今はなきLEGENDARY。その美しいジャケットに一目ぼれしてしまったのである。確かこんなジャケットだったと思う。



 その歌手の名前は「ヴィルジニア・ゼアーニ」。有名ではないが、知る人ぞ知る名歌手。ゲオルギューの憧れの人でもあり、世界で最も美しいソプラノといわれた人でもあるらしい。店主が一目ぼれするのもある意味当然か・・・。で、ルックスだけでなく歌もいい。東欧には無名ながら優秀な歌手が多いが、ゼアーニも伸びやかで芯のある歌い方をする。
 実はそのときのCDは、当時の先輩に「そんなわけのわからんCD買うな」という一言で買わなかったのだが、その後すぐに廃盤になってしまい、後々まで後悔していた。
 そのCDが今回のこのアルバム。ようやくの復活。ジャケットがもうひとつですが。









<国内盤> 


299MUSIC


299 MUSIC レーベル始動第1弾!
現代音楽に欠かせない佐藤祐介のソロ・デビュー盤!
アニメ「HUNTER×HUNTER」「DEATH NOTE」のサントラなど劇伴音楽界でその名を轟かせる作曲家平野義久のピアノ作品集!


NIKU-9001
\2800+税
「アンリミテッド」〜平野義久(b.1971)作品集
 平野義久 (b.1971):
  1-3. ピアノ・ソナタ(2015) (第一楽章/第二楽章/第三楽章)
  4-11. 優雅で感傷的なラジオ体操(2015)
   (序奏/第一の体操/第二の体操/第三の体操/
    第四の体操/第五の体操/第六の体操/深呼吸)
  12. クロックワーク・ラグ(2015)
  13. 丹鶴姫の夜想曲(2015)
  14-36. 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』に基づく“コント” (2006)
   (ジョバンニ〜午后の授業/活版所/家路/家/
    ケンタウルス祭の夜/銀河ステーション/ジョバンニ/
    カムパネルラ/北十字星/プリシオン海岸/
    大学士と助手/鳥を獲る人/青年と幼姉弟/りんご/
    とうもろこし畑/インデアン/ジョバンニ/南十字星/
    ジョバンニ/カムパネルラ/ジョバンニ〜別れ/
    目が醒めて/ジョバンニ〜跋)
佐藤祐介(ピアノ)
 録音:2015 年12 月16-17日  和光市民文化センター「サンアゼリア」、DSD 録音/制作:合同会社 録音研究室(レックラボ)

 知の愉しみ。肉体の陶酔。あるいは、音楽。
 コンテンポラリー・シーンに欠かせない若手ピアニストとして存在感を増す佐藤祐介がソロ・デビュー盤のために選んだのは、アニメ「HUNTER×HUNTER」「DEATH NOTE」のサントラなど劇伴音楽界でその名を轟かせる作曲家 平野義久。現代音楽界に一石を投じるべく、平野がこのアルバムのために書き下ろした新曲4曲を含む全5作品を収録。21 世紀のピアノ音楽の新たな地平を切り拓く濃厚な1 枚。


 平野義久(作曲)
 1971 年12 月7 日和歌山県新宮市生まれ。5 歳よりヴァイオリンを始める。バロック音楽に魅了され、小学生の頃から独学で作曲を始める。高校時代にジャズと邂逅、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィ、ジョン・コルトレーンらの音楽に没頭する。アルト・サクソフォンを手にしジャズ・プレイヤーを志すが、ジョン・ゾーンへの心酔を契機に現代音楽に心惹かれるようになる。一方で、ショスタコーヴィチの交響曲に強い感銘を受け、本格的な作曲の修行を決意する。
 高校卒業後紆余曲折を経て渡米、イーストマン音楽院で作曲をクリストファー・ラウス、ジョセフ・シュワントナー両氏に師事する。バタイユ、クロソウスキー、マンディアルグ、ジュネら20 世紀フランスの作家・思想家に傾倒し、授業もそっちのけで多くの時間を読書、そして作曲に費やす。
紆余曲折を経て同院中退、その後帰国。さらなる紆余曲折を経て2001 年に劇伴作曲家としてデビュー。以来今日に至るまで数多くのサウンドトラックを世に送り出している。
 文学・哲学から落語・モードファッションまでこよなく愛する好奇心旺盛な作曲家。(日本国内の)動物・昆虫などはかなり動物・昆虫などはかなりの確率で正確な和名を言い当てることが出来る。ただし幼少時のトラウマ体験により芋虫恐怖症。


 佐藤祐介(ピアノ)
 11 歳より作曲、12 歳よりピアノを始める。14 歳より本格的なレッスンを受け始め、15 歳でリサイタルでデビューする。2005年にクラシックとデジタルミュージックで構成される音楽プロジェクト「Yu-suke Project」を立ち上げ、アルバム2 枚を同時にリリース。演奏、即興、作曲、レコーディング、楽曲提供などを積極的に行う。“
 2012 年、日本で唯一の現代音楽演奏コンクールである、第10 回現代音楽演奏コンクール“競楽X”(朝日新聞社・日本現代音楽協会主催)において優勝を果たし、さらに第22 回朝日現代音楽賞および聴衆賞を受賞して注目を集める。それまでにも2004 年U.F.A.M. 国際音楽コンクール第2 位(フランス)、第16 回若い才能のためのスタインウェイ・ピアノコンクール第3 位(フランス)、第3 回三善晃ピアノコンクール第1 位および三善作品特別賞、第9 回チェコ音楽コンクール第1位および全音楽譜出版社賞、第12 回フッペル鳥栖平和祈念ピアノコンクール第1 位および東洋新薬特別賞などをはじめ、国内外で数々の受賞歴を持つ。2011 年、第15 回浜松国際ピアノアカデミーを受講。
 近年は、ソロや室内楽など幅広い活動を展開し、イタリア、フランス、ドイツ、ルーマニアをはじめ、国内外で数多くの演奏会に出演。
 知的な解釈に加え、ダイナミックかつ繊細な演奏に定評があり、ドイツ・フランスのバロック音楽、後期ロマン派、チェコの古典派や現代音楽、21 世紀の諸作品、邦人作品まで多種多様なレパートリーを誇る。演奏される機会の少ない作曲家や埋もれた作品にも光をあて、積極的に取り上げるユニークな活動を行っている。また、数多くの国内外の作曲家の新作初演にも携わり、献呈・委嘱作品も多い。独自の視点をもった若手ピアニストの一人として、これからの活動が大きく期待されている。




アクースティカ


PPCA-623
\2500+税
「仁上亜希子 プレイズ シューマン ライヴ」
 シューマン:
  謝肉祭 作品9
  3つの幻想的小品 作品111
  ピアノ・ソナタ 第1番 作品11
仁上亜希子(ピアノ)
 シューマン独特の曖昧模糊とした、しかし確固たる世界観を見事に表現した決定版といえる演奏(上田弘子)
 仁上亜希子 プレイズ シューマン ライヴ

 録音:2014 年12 月24 日トッパンホール(ライヴ収録)

 2008 年ツヴィッカウでのシューマン国際コンクールの入賞以来、仁上亜希子を、芸術的感受性と構成における知性を、印象的に結びつけることのできるピアニストして高く評価してきました。
 彼女にとり、楽譜に記されていることと、その行間に読み取られるものは、決して対峙するものではありません。彼女は演奏解釈の主潮を鵜呑みにして演奏するのではなく、彼女自らそれぞれの作品について想いを巡らせ、その作品の本質と秘密を明かしてくれます。彼女の持っている注目すべきテクニックは決して前面にしゃしゃり出ることはなく、そのテクニックが彼女の音楽に存在感を与えています。
 このような芸術家としての彼女の演奏をコンサートやCDで聴くことは、計り知れないほどに心を満たしてくれることになるでしょう。
 (ミヒャエル・シュトルック[音楽学者・2009 年ツヴィッカウ市シューマン賞受賞者](ブックレットよりの抜粋)


 仁上亜希子(ピアノ)
 東京藝術大学大学院入学後渡独、ベルリン芸術大学ソリストコースで研鑽を積み、国家演奏家資格を取得。
2008 年ローベルト・シューマン国際コンクール(ドイツ)2 位、『熟練した技巧と親密さ、知性と感性をバランスよく備えた説得力ある演奏』(ピアノ・ニュース誌)と高評価を得た。その後も数多くのコンクールに入賞。
2011 年、客演したシューマン音楽祭では『全ての優雅さの中にも、曲の持つ不安やえぐるような痛みを表現し尽くした』(フライエ・プレッセ紙)と絶賛。
 2012 年、文化庁・日本演奏連盟主催によるデビューリサイタル。
 2014年<園田高弘没後10年を偲んで>リサイタルシリーズの3人のソリストに抜擢され、そのときのオールシューマン・プログラムは高く評価され、まぎれもなく日本を代表する実力派ピアニストであることを印象づけた。
現在、ベルリン芸術大学、及びシュターツカペレ・ベルリン・アカデミーにて、コレペティトアを務めるほか、ベルリンを拠点に国内外で活発な演奏活動を展開している。





キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5614
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
マーラー:交響曲第4番 ト長調 ドロテア・レシュマン(ソプラノ)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
 録音:2015年2月11日&12日/アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
 [RCO LIVE] RCO.15004/輸入盤・日本語帯・解説付

 マリス・ヤンソンスがコンセルトヘボウ管を指揮してマーラーの第4 交響曲を演奏したアルバムの登場。ヤンソンスは、先ごろも同じコンセルトヘボウ管との顔合わせによる同曲のライヴ映像作品(コンセルトヘボウ管弦楽団ライヴ録音集1990-2014/RCO15002)を発表していますが、このたびの演奏は時期とソリストが異なり、そのライヴ映像作品より一カ月あまりのちの2015 年2 月にライヴ収録されたものです。
 気になる終楽章ではドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンの起用が光ります。シューベルトをはじめドイツ・リートの実績もゆたかで、マーラーの歌曲に造詣の深いレシュマンは、歌曲と交響曲とが楽想も共通し相互にリンクして多面的な様相をみせるマーラーのユニークな作風を考えると、うってつけの人選であるとおもわれます
 2005 年の第6 番に始まるヤンソンス&コンセルトヘボウ管によるマーラー・シリーズは、極上の音響で知られる本拠コンセルトヘボウ大ホールでのきわめて優秀な録音が評判を呼んできましたが、すべてエヴェレット・ポーター率いるポリヒムニアのチームが手掛けており、このたびも高水準の仕上がりが期待できます。
 
KKC 5613
(1SACD HYBRID
+1Blu-ray audio)
\3000+税
※輸入盤発売済
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー&ロンドン響
 メンデルスゾーン・シリーズ第2弾

  メンデルスゾーン:
   ・交響曲第5番ニ長調op.107「宗教改革」
   ・序曲「静かな海と楽しい航海」op.27
   ・序曲「ルイ・ブラス」op.95
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ロンドン交響楽団
 録音:2014年3月23日(op.95)、2014年10月2日(opp. 107 & 27)/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
 [SACD : DSD 5.1 surround stereo / 2.0 stereo][Pure Audio Blu ray : 5.1 DTS-HD Master Audio (24bit/192kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz)]
 [LSO LIVE] LSO.0775/輸入盤・日本語帯・解説付

 サー・ジョン・エリオット・ガーディナーがロンドン響を指揮するメンデルスゾーン・シリーズの第2 弾。交響曲第5 番は、ガーディナーには1996 年にウィーン・フィルを指揮したライヴ録音盤があったので、18 年ぶり2 度目の録音ということになります。
 「宗教改革」という呼び名で知られる第5 交響曲は、プロテスタント側にとっての宗教改革史上重要な出来事として、メンデルスゾーン自らもその熱心な信者であったルター派の拠りどころ「アウクスブルク信仰告白」(1530 年)が起草されてから300 周年を迎えるのを記念して、1830 年に作曲されています。併録のふたつの序曲はいずれも文学作品に着想を得たもの。作曲者と親交のあったドイツの文豪ゲーテによる2 篇の短い詩に基づく「静かな海と楽しい航海」は、穏やかで深深としたアダージョの開始から、やがて意気揚々と港への帰還へと移行する、船乗りの航海を描写した演奏会用序曲。フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの同名戯曲の序曲として、ライプツィヒの劇場より委嘱された「ルイ・ブラス」は、スペイン中世の宮廷を舞台に、はからずも計略により貴族を装って近づけられた平民の男が、王妃との真の愛に殉じて、みずから命を絶つ悲劇を描いており、ドラマティックな曲調が心に迫る内容です。
 まず、バッハ演奏で評価を確立したガーディナーは、これまでにベートーヴェン、シューマン、ブラームスでも意欲的な取り組みをみせてきましたが、メンデルスゾーンとの相性はたいへん良く、長年の厚い信頼で結ばれたロンドン響を起用した効果もあり充実の仕上がり。
 なお、シリーズ第1 弾同様に当アルバムもまた、従来のSACD ハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評です。
 
KKC 5615
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
ゲルギエフによるラフマニノフの交響曲第3番、
 バラキレフの交響詩「ロシア」

  ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調op.44
  バラキレフ:交響詩「ロシア」
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ロンドン交響楽団
 録音:2014年11月11 & 13日/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)/[LSO LIVE] LSO.0779/輸入盤・日本語帯・解説付

 首席指揮者ゲルギエフによるラフマニノフの交響曲第3 番。2008 年9 月ライヴの「第2 交響曲」と2009 年5 月ライヴの「交響的舞曲」とによって、この作曲家への恐るべき適性を示したゲルギエフが、ロンドン響との顔合わせでまたしても金字塔を打ち立てました。
 ラフマニノフがロシアを遠く離れ、およそ20 年近くを経た1935 年から36 年にかけて亡命先のルツェルンで書き上げた交響曲第3 番は、切々と迫る抒情と熱くたぎる激情にあふれ、抑えることのできない祖国への思いが色濃く投影された作品。
 カップリングはバラキレフの交響詩「ロシア」。自作の「ロシアの主題による序曲第2 番」をバラキレフが改訂したもので、ヴォルガ河流域を調査して収集した3 つの民謡(ゆったりした婚礼の歌とふたつの輪舞)をもとに、作中では素材として自在に扱われています。民俗色ゆたかな親しみやすい内容で、こちらも雰囲気満点の演奏が楽しめます。
 
KKC 5606/8
(3CD)
\4500+税
※輸入盤発売済
ラフマニノフ:
 ピアノ協奏曲第1番〜第4番、パガニーニの主題による狂詩曲

  CD1
   ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調Op.1
   ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
  CD2
   ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
  CD3
   ピアノ協奏曲第4番ト短調Op.40
   パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
フィルハーモニア・チューリッヒ
ファビオ・ルイージ(指揮)
 録音:2013年-2015年 チューリッヒ歌劇場(ライヴ)[PHILHARMONIA ・ REC] PHR.0104/輸入盤・日本語帯・解説付

 チューリッヒ歌劇場の専属オーケストラ、フィルハーモニア・チューリッヒ。2012/2013 シーズンより音楽総監督に就任したファビオ・ルイージ指揮の下、さらなる進化を遂げています。2015 年からは自主レーベルphilharmonia ● rec(フィルハーモニア・レコード)からも続々と録音が発表されています。本作は、2013 年から2015 年までアーティスト・イン・レジデンスを務めたフランス出身のピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールを迎えてラフマニノフの5 つの協奏作品をライヴ録音しました。
 リーズ・ドゥ・ラ・サールは1988 年フランスのシェルブール生まれ、13 歳で協奏曲デビューをし、14 歳でフランスのナイーヴ・レーベルに最初の録音を行い、以後世界から注目される才媛ピアニスト。その実力は、故・吉田秀和氏も彼女の「ショパン:バラード全曲、ピアノ協奏曲第2 番」のCD を評価していたことから、可憐な容姿だけではないことが証明されています。
 ラフマニノフのピアノ協奏曲は、古今東西のピアニストによる名盤ひしめく楽曲。後期ロマン派特有のメランコリックで情感に満ちた音楽が大変魅力的な楽曲。そこにはピアニストとしての力量が見事に発揮されます。リーズ・ドゥ・ラ・サールは真っ向からそれぞれの作品に挑んでおり、この演奏を通して技術面・表現面において飛躍を遂げ、より深い音楽性を手に入れたことがわかる見事な演奏を聴かせています。それはオーケストラの好サポートを得たことも大きく影響しており、音楽を大きく掴み、力強く豊かな抒情性をたたえたオケの響きが、ピアノの美しい旋律をより一層引き立たせることに成功しています。
 
KKC 5617
(1CD+1DVD)
\3000+税
※輸入盤発売済
メルニコフ、ファウスト、ケラス
 シューマン・プロジェクトの第2弾

  シューマン:
   ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
   ピアノ三重奏曲 第2番 ヘ長調 op.80
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/)
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 [CD]録音:2014年8,9月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/[ボーナスDVD]収録:2014年5月8日、ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)
 [HMF] HMC.902198/輸入盤・日本語帯・解説付
 フォルテピアノ/【協奏曲】1837年製エラール、【ピアノ三重奏曲】ジャン=バティスト・シュトライヒャー(ウィーン, 1847年)いずれもエドヴィン・ボインク・コレクション)
 ヴァイオリン/1704 年製ストラディヴァリウス[スリーピング・ビューティー]
 チェロ/ジョフレド・カッパ[1696年]

 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)、イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)という、いまや世界が認める存在となった三人による、シューマン・プロジェクトの第2 弾。今回はメルニコフがソロを務めるピアノ協奏曲を中心に据え、カップリングはピアノ三重奏曲第2 番 ヘ長調というプログラムです。
 シューマンの協奏曲3 曲(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ協奏曲)+ピアノ三重奏曲3 曲のレコーディングをするというこのプロジェクトは、3 人が、ヨーロッパでシューマンのピアノ三重奏曲を演奏するツアーを行った際に持ち上がったといいます。楽器は、ガット弦を張った弦楽器、そしてフォルテピアノで、ということになり、オーケストラもソロ楽器に合った編成のフライブルク・バロック・オーケストラに決定。指揮は俊英エラス=カサド。オケとソロ楽器の素晴らしいバランス、自然なアーティキュレーションで作品に対する既成概念を払拭するような、まさにこの顔ぶれでしか為し得ない水準での、新しいシューマン・シリーズとして世界が注目しています。
 
KKC 5616
\3000+税
※輸入盤発売済
トリオ・ヴァンダラーのブラームス
 ブラームス:
  ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8(初稿版)
  ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60※
トリオ・ヴァンダラー
 【ジャン=マルク・フィリップス=
   ヴァイジャベディアン(ヴァイオリン)
  ラファエル・ピドゥー(チェロ)、
  ヴァンサン・コック(ピアノ)】
クリストフ・ゴーゲ(ヴィオラ)※
 録音:2015年1月、ベルリン、テルデックス・スタジオ[HMF] HMC.902222/輸入盤・日本語帯・解説付

 1987 年結成されたトリオ・ヴァンダラー。1999 年からハルモニア・ムンディでリリースを続けており、そのどれも高い評価を得ています。古典派から現代まで幅広いレパートリーをもち、各メンバーの技術力の高さはもとより、3 人の息のあったアンサンブルで繰り広げられる演奏は圧倒的。
 今回リリースされるのはブラームス。以前2 枚組のピアノ三重奏曲全集(廃盤)に続くもの。ブラームスはピアノ三重奏曲を3 曲書いています。1854 年に第1番の初稿が完成、1866年に第3番を書き終えた後、1891年に第1番を自身の手によって大幅に改訂しています。ブラームスは通常改訂版を出した場合は、オリジナル版を破棄していますが、これはブラームスが唯一自ら2 つの版を残した作品。現在演奏されるのは改訂版がほとんどで、トリオ・ヴァンダラーも全集の際は改訂版で録音しています。2 つの版は主題を入れ替えたり、長さを短縮したりと大幅に書き直されています。初稿版はやや冗長になっている部分もありますが、若々しい輝きも感じ取ることができます。トリオ・ヴァンダラーの演奏は、しなやかで自然体の表現が魅力的で、3 人の個性が見事にとけあった美しい演奏を聴かせてくれます。カップリングには、ヴィオラのクリストフ・ゴーゲを迎えピアノ四重奏曲第3 番を収録。後期特有の難解さはありますが、円熟の境地に達したともいえる音楽を、深い情緒を感じさせる演奏で聴かせます。
 
KKC 5609
\3000+税
※輸入盤発売済
イブラギモヴァ率いるキアーロスクーロ四重奏団の第3弾
 モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調KV 421
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番 イ短調op.13
キアーロスクーロ四重奏団
 〔アリーナ・イブラギモヴァ(1st Vn)、
  パブロ・エルナン・ベネディ(2ndVn)、
  エミリー・ヘルンルンド(Vla)、
  クレア・ティリオン(Vc)〕
 録音:2014年3、10月/ポール=ロワイヤル・デ・シャン/[APARTE] AP.092/輸入盤・日本語帯・解説付

 イブラギモヴァ率いるキアーロスクーロ四重奏団の第3弾。第1 弾、第2 弾につづき、今回もモーツァルトを含んだかたちのプログラムです。レコーディングの場所でもあるポール=ロワイヤル・デ・シャンでは、モーツァルトの弦楽四重奏のシリーズを展開しています。ここに収録されているハイドン・セットの中で唯一の短調である15 番は、素朴でエレガントな表情が印象的。一転メンデルスゾーンが18 歳のときに書いた弦楽四重奏第2 番では、切迫した緊張感に満ちています。二人の天才の作品を、2005 年の結成から10 年を迎え、4 人の音楽づくりもますます息がそろってきたキアーロスクーロの自然で素直な感性で味わうことのできる1 枚です。
 
KKC 5612
(2CD)
\4300+税
※輸入盤発売済
モーツァルト:鍵盤曲集 Vol.8、Vol.9
 CD1 (VOL.8)
  ・ソナタ ハ長調K.545
  ・グレトリの歌劇「サムニウム人の結婚」の合唱曲
   「愛の神(行進曲)」による8つの変奏曲 ヘ長調 K.352
  ・組曲 ハ長調K.399 ・メヌエット ニ長調K.355
  ・ジーグ ト長調 K.574 ・小さい葬送行進曲 K.453a
  ・ソナタ ヘ長調K.280
  ・デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K. 573
 CD2(VOL.9)
  ・転調するプレリュード(K.624/626a)
  ・ソナタ ハ長調K.279 ・アレグロ 変ロ長調K.400
  ・アレグロ ト短調K.312 ・4つのプレリュード K.284a
  ・12の変奏曲 K.179 ・ソナタ ニ長調K.576
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)
 録音:2013年1(K545)、5月(K179)、2014年12月, エア・スタジオ, リンドハースト・ホール(ロンドン)
 [HMF] HMU.907532/輸入盤・日本語帯・解説付
 ポール・マクナルティ2009年製(アントン・ワルター&サン、ウィーン1805年の複製)

 活躍著しいフォルテピアノ奏者、クリスティアン・ベザイデンホウトのモーツァルト鍵盤楽器のための作品シリーズ第8 & 9 弾を2 枚組で発売。「初心者用」のタイトルがつけられ、ピアノ学習者に定番の「ソナタ ハ長調 K.545 第15(16)番」。モーツァルトがイタリアへの旅の直後にほぼ同時期に書かれた明るい曲調の「ソナタ ヘ長調K.280 第2 番」と「ソナタ ハ長調 K.279 第1 番」。第1 楽章の冒頭主題が印象的なモーツァルト最後のピアノ・ソナタ「ソナタニ長調K.576 第18 番」。ベザイデンホウトの演奏は、モーツァルトの閃きをダイレクトに伝え、今ここで音楽が湧き上がるよう。また共に収録されている、種々の変奏曲や小品も、変化に富む歌いまわしで聴かせる、愛らしいアルバムとなっています。














3/16(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HYPERION



CDA 68061
\2400→\2190
アムラン&タカーチSQ第3弾、
 フランクのピアノ五重奏曲!

  フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調 M.7
  ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 L.91
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
タカーチ弦楽四重奏団
 〔エドワード・ドゥシンベル(第1ヴァイオリン)、
  カーロイ・シュランツ(第2ヴァイオリン)、
  ジェラルディン・ウォルサー(ヴィオラ)、
  アンドラーシュ・フェイェール(チェロ)〕
 現代最高のスーパー・ヴィルトゥオーゾ、マルク=アンドレ・アムランと、世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつ、タカーチ弦楽四重奏団。
 シューマン(CDA 67631)、ショスタコーヴィチ(CDA 67987)と好評を博してきた両者のコラボレーション・シリーズの第3弾は、フランク&ドビュッシーのフレンチ・プログラム。
 劇的で重厚なフランクの傑作の一つであるピアノ五重奏を、アムランとタカーチ弦楽四重奏団の権威あるパフォーマンスで聴く喜び。
 カップリングは、フランクの影響が色濃く残るドビュッシーの弦楽四重奏曲。タカーチ弦楽四重奏団の2015年南北アメリカでのコンサートで披露されてきたプログラム。

 ※録音:2015年5月22日−25日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)



 


CDA 68108
\2400→\2190
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
 フェルドマン&クラム:ピアノ作品集

  フェルドマン:インターミッション5
  クラム:プロセッショナル
  フェルドマン:ピアノ・ピース1952、エクステンションズ3
  クラム:1979年のクリスマスのための小組曲
  フェルドマン:マリの宮殿
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
 スティーヴン・オズボーンが弾くフェルドマン&クラム!

 1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スティーヴン・オズボーン。
 これまで、Hyperionからは、ラヴェル、ベートーヴェン、ドビュッシー、シューベルト、ラフマニノフなどの名曲から、アルカン、カプースチン、ティペットなどの知られざる作品でもその実力を発揮してきたオズボーン。
 新録音では、アメリカの二人の現代作曲家、モートン・フェルドマン(1926−1987)とジョージ・クラム(1929−)のピアノ作品集という新たな境地に到達!
 それぞれの代表作「マリの宮殿(パレ・ド・マリ)」と「クリスマスのための小組曲」に、小品を加えたソロ・ピアノ・ピースで、オズボーンの知的でハイセンスな解釈が光ります。
 現代ピアノ・ファン、ニューエイジ関係者要注目!

 ※録音:2014年12月10日、ワイアストン・コンサート・ホール(モンマス)



 

CDA 68106
\2400
ロボ:エレミアの哀歌集
 ゲレーロ:マリア・マグダレーナ・エ・アルテラ・マリア
 ロボ:
  ミサ・マリア・マグダレーナ、エレミアの哀歌集、
  レジナ・チェリ(天の女王)、
  おお, 主よ, 何と心地よきことか
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊
マーティン・ベイカー(指揮)
 Hyperionの創設初期より宗教合唱作品録音の中枢をになってきた英国の名門ウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌うスペイン・ルネサンス。
 ルネサンス・ポリフォニーの傑作の一つとして挙げられる、アロンソ・ロボの「エレミアの哀歌集」と、ゲレーロのモテットに基づく「マグダラのマリアのミサ(ミサ・マリア・マグダレーナ)」を、透き通るような少年聖歌隊の歌声と伝統の男声合唱で。

 ※録音:2014年7月10日−11日&2015年2月9日−10日、ウェストミンスター大聖堂
 

CDA 68140
\2400
イギリス・ロマン派のマドリガル集
 ピアサル:
  シング・ウィー・アンド・チャント・イット、
  ライト・オヴ・マイ・ソウル、
  サマー・イズ・イ・カミング・イン、
  グレート・ゴッド・オヴ・ワヴ、レイ・ア・ガーランド/
 レスリー:
  マイ・ラヴ・イズ・フェア、
  ザイン・アイズ・ソー・ブライト/
 ステイナー:
  ディスアポイントメント、ドライ・ユア・スウィート・チーク、
  ライク・アズ・ア・シップ、ザ・キャッスル・バイ・ザ・シー、
  フローラズ・クイーン/
 グッドハート:レディ・オン・ザ・シルヴァー・スローン/
 エルガー:
  トゥ・ハー・ベニース・フーズ・ステッドファスト・スター/
 パリー:
  フー・キャン・ドゥウェル・ウィズ・グレートネス!、
  美しいけれど無慈悲な乙女/
 スタンフォード:
  神と宇宙(信仰の歌 Op.97より第2番)、オン・タイム Op.142
ロイヤル・ホロウェイ合唱団
ルパート・ゴフ(指揮)
 教会音楽に比べ取り上げられることの少ないヴィクトリア朝の世俗音楽、イギリス・ロマン派のマドリガルを再発見、演奏するというロイヤル・ホロウェイ合唱団の意欲的なプログラム。
 エルガー、パリー、スタンフォードらの作品に加え、ロバート・ルーカス・ピアサル(1795−1856)、ヘンリー・レスリー(1822−1896)、ジョン・ステイナー(1840−1901)、アーサー・マレー・グッドハート(1866−1941)らによって書かれた、エリザベス朝のマドリガルを補完する英国合唱作品。

 ※録音:2015年4月23日ー25日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)



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SIGNUM CLASSICS



SIGCD 461
\2400→\2190
"2015年ライヴ!
 ドホナーニ&フィルハーモニア!
 シューベルトの"ザ・グレイト"

  シューベルト:
   交響曲第9番ハ長調 D.944《ザ・グレイト》
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 巨匠ドホナーニ&フィルハーモニア!シューベルトの"ザ・グレイト"2015年ライヴ!

 シグナム・クラシックス(Signum Classics)とフィルハーモニア管弦楽団のコラボレーション・シリーズの最新作は、2015年10月1日、オーケストラの創立70周年アニヴァーサリー・シーズンに演奏された、終身名誉指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニのタクトによるシューベルトの「ザ・グレイト」!
 1985年2月、音楽監督を務めていたクリーヴランド管弦楽団を振り、シューベルトの「ザ・グレイト」を録音しているドホナーニ。
 約30年後の2015年10月、創立70周年を記念するシーズンを迎えたフィルハーモニア管とのライヴでは、深みを増した円熟の至芸に大いに期待したい。

 ※収録時間
 I. Andante - Allegro ma non troppo 15.13 / II. Andante con moto 13.23 / III. Scherzo: Allegro vivace 11.50 / IV. Allegro vivace 12.39/Total timings: 53.06
 ※録音(ライヴ):2015年10月1日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ロンドン、イギリス)






 

AEON


AECD1546
\2500
ティエリー・ペクー 世界を越えて
 〜磁力関係、その他の最新作〜

  ①磁力関係(2013)
   〜六つの管楽器、打楽器と12の弦楽器のための
  ②六重奏曲(2011)〜
    フルート、クラリネット、
    サクソフォン、ホルン、バスーンとピアノのための
  ③太陽=炎(2013)〜ヴァイオリンとピアノのための
  ④欲望を抱えた機械(2008)〜
    ピアノ独奏、フルート、サクソフォン、クラリネット、
    ヴァイオリンとチェロのための
  ⑤エリサのサルサ(2013) 〜
   サクソフォン、コンガとピアノのための
  ⑥ドミニカ・レゲエ(2009)
ジョナサン・ストックハンマー指揮
アンサンブル・ヴァリアンス
アンサンブル・レゾナンツ
 ティエリー・ペクー(p)
 カラン・トゥレー(打楽器)
 ニコラ・プロスト(sax)他
 ドミニカ、上海、ブラジル、そしてフランス——
 国境を越えて活躍する、ポスト・デュティユー世代。
 フランスの現代音楽シーンが、いつのまにか造形のはっきりした、わかりやすくもセンス豊かな音楽のほうに揺り戻しているらしい…というのは、最近少しでもおっかなびっくりこの国の現代作品に触れてみた人なら良くご存知ではないでしょうか。
 デュサパン、エスケシュ、ベッファ…調性的な音楽や明快な響きを大切にする作曲家たちのなかにまじって、本盤の主人公ペクーはしかし、ややユニークな立ち位置を保っていると言えるかもしれません。
 早くから非ヨーロッパ圏のサウンドスケープに憧れ、意外な打楽器、思わぬ音響表現を探りながら、世界各国の口承音楽にも興味を示してきたペクーの綴る音楽が、このところ、そうしたポスト前衛世代の新・新古典主義に呼応するかのごとく、よりわかりやすい音作りになりつつあるような。
 猛者集団アンサンブル・レゾナンツやヴァリアンスの面々には、さりげなくソロ・アルバムまで出しているサックス奏者プロストや、フランスの古楽系アーティスト達との共演でも知られる異才打楽器奏者カラン・トゥレーの姿も——レゲエ、中国音階、クラシカルな室内楽、多面的なその音世界を、AEONならではの上質演奏で…デュティユー風?な六重奏曲から聴くのがおすすめです。




ARCANA



A393
\2500→\2290
この2人の働きと貢献なくしては・・・
 2人のオルフェオ〜カッチーニとペーリ、歌較べ

 カッチーニ:
  甘いため息、この熱きため息に、心が痛んで苦しい時は、
  わが太陽を見ん 、麗しのアマリッリ、ひねもす泣き暮らし 、
  聞きたまえ、エウテルペ、私の苦しみを憐れんでおくれ、
  戻れ、ああ、戻れ 、不実きわまりない俤よ、
  天にもかほどの星はなく 、愛に満ちて
 ペーリ:
  おまえは眠っている、女たちの中で、それはある日のこと、
  ひねもす泣き暮らし、泉に野にルッツァスキ、
  第4旋法のトッカータ、カンツォーナピッチニーニ、
  サラバンド風アリアと変奏
マルク・モイヨン(テノール)
アンジェリーク・モイヨン(バロック・ハープ)

 オペラを“創った”2人のライヴァル 〜バロック音楽の夜明け、モノディ様式歌曲集

 “オペラの誕生”という西洋音楽史上の大事件、その当時者であった2人の音楽家がカッチーニとペーリ。この2人の働きと貢献なくしては、あの巨匠モンテヴェルディの最初期傑作オペラ、「オルフェオ」は生まれなかったかもしれません。古代ギリシャ悲劇を復活させようという熱い意欲に燃えた知識人や芸術家の音楽サークルであった「カメラータ」のメンバーとして活躍した2人は、語るように歌うという新しい音楽=モノディ様式を生み出したのです。その自由で豊かな感情表現は、当時の人々から圧倒的な支持を受け、その後のバロック音楽の方向性を決定付けることとなったのです。音楽活動において、時に激しく競い合った2人のライヴァルたちのそんな珠玉の歌曲を、一枚のCDにて聴き競べるというのは、既存音源でも意外と見あたらず、興味ある好企画であるといえるでしょう。演奏は様々な欧州古楽団体で名を売るマルクの歌とアンジェリークのハープという2人のモイヨンによる、親密さに満ちた演奏を聴かせてくれます。1月のアントネッロによる舞台上演で一気に知名度を上げたカッチーニは、その超有名曲“麗しのアマリッリ”の名演も収録。お薦めの一枚です。




CDM(LICANUS)


CdM1637
\2500
アルス・アンティクァ〜13世紀の中世音楽〜大哲学者ラモン・リュイの一代旅行記(1)
  ①Veris dulcis in tempore(Carmina Burana 85)
  ②Ben volgra, s’esser poges(Guiraut d’Espanha)
  ③Je muir d’amourete(Adam de la Halle)
  ④Planyde la Verge(Anonim catala/occita)
  ⑤Alta Trinitabeata(Laudario di Cortona 32)
  ⑥Quant je partide m’amie(Codex Montpellier200)
  ⑦Los setgotxs recomptarem(LlibreVermell 5)
  ⑧Nonsofre Santa Maria(Cantiga de Rocamadour)
  ⑨Dregz de natura comanda(Matfre Ermengau)
  ⑩Mundi renovatio(Adam de Saint-Victor) ⑪Dansse real
  ⑫Mayre de Deu e fylha(Cantiga159)
  ⑬Amis, amis(Trouvere anonima)
  ⑭Ondoit plaindre(Adam de la Halle)
  ⑮Fi, maris(Adamde la Halle)

 ブラヌス写本(カルミナ・プラーナ)
 スペインのギラウト(13世紀中頃)
 アダン・ド・ラ・アル(1245頃-1285以降)
 コルトナ・ラウダ写本
 モンペリエ写本
 『モンセラートの朱い本』
 作曲者不詳(カタルーニャまたは南仏)
 アルフォンソ10世(賢王)
 マトフレ・エルメンガウ(?-1322)
 サン・ヴィクトールのアダン (?-1146)
 逸名の南仏吟遊詩人
カルレス・マグラネル指揮
カペリャ・デ・ミニストレルス、
ムジカ・レゼルヴァータ ・デ・バルセロナ(古楽器使用)

 トマス・アクィナスと並び称される偉人ラモン・リュイ〜その生涯に渡る大旅行を活き活きと音楽で再現洋の東西を問わず、世界史マニアが“美味しい”と口をそろえて言う13世紀。西洋では、キリスト教とイスラム教が、がっぷり四つの中世。
 スペインはマヨルカ島に生まれたラモン・リュイ(1232-1315)は、哲学者、進学者、神秘家、著述家としてはカタルーニャ語の父、そして何よりその長き人生において、ヨーロッパ、アフリカ、キプロス、アルメニア、パレスチナという、地中海世界を何度も旅した大旅行家でありました。
 当盤は、そんなリュイの旅に絡めて、同時代の各地の音楽が一同に会する三部作シリーズの第一弾、まずはリュイの人生前半、“回心と研究、そして黙想”の時期の音楽を集めています。
 西洋中世音楽の吟遊詩人や音楽家たちの、そして現代にまでもその名声を残す美しい音楽写本の数々。「あ、これはいつかどこかで聴いたことがある!」という具合に有名曲がさりげなく挿入されています。
 とはいえ、以前に聴いたことがあるものとは、格段に違うアレンジと演奏のレベル、自然派録音のあまりの美しさに、中世=素朴、といった思い込みは音をたてて崩れることでしょう!
 これまでに聴いたことのない中世音楽に開眼するシリーズ。躍進めざましいスペイン古楽界の名匠マグラネル率いるグループ、面目躍如です!
 

CdM1638
\2500
巡礼〜13世紀・地中海世界の音楽〜大哲学者ラモン・リュイの一代旅行記(2)
 ①La quinte estampie real
 ②Laude novella siacantata(Laudario di Cortona 2)
 ③Karitatz ezamors e fes(Guiraut Riquier)
 ④Apris ai qu’enchantant(Chansonnier Cange 24)
 ⑤De cuerpensieu et desirrant(Adam de la Halle)
 ⑥Alpha,bovi et leoni(Codex Las Huelgas 83)
 ⑦Laudarvoglio per amore(Laudario di Cortona 37)
 ⑧Pussabers no・m val ni sens(Guiraut Riquier)
 ⑨VeniCreator Spiritus(Rabanus Maurus?)
 ⑩Taryumanal-ashwaq. Casida XI d’Ibn Arabi
 ⑪De la flor deparadis(Chansonnier de Clairambault, f. 259)
 ⑫Invirgulto gracie(Codex Las Huelgas 51)
 ⑬Laquarte estampie real ⑭Mikdash(Canco sefardi)

 ルトナ・ラウダ写本
 ギラウト・リキエル(13世紀)
 シャンソニエ・カンジェ
 アダン・ド・ラール(1245頃-1285以降)
 ラス・ウェルガス写本
 ラバヌス・マウルス?(780頃-856)
 イブン・アラビー(1165-1240)
 クレランボーのシャンソニエール
 セファルディの歌
カルレス・マグラネル指揮
カペリャ・デ・ミニストレルス、
ムジカ・レゼルヴァータ ・デ・バルセロナ
(古楽器使用)

 大世界へと船を漕ぎ出すラモン・リュイ〜あちらとこちらの音楽、我らの海を眺望する中世ヨーロッパ、いやおそらく当時の地中海世界を代表する大哲学者にして旅行家のラモン・リュイ(1232-1315)。
 彼の生涯とその大旅行にちなんだ音楽を集めた三部作の第2段のテーマは、“巡礼”すなわち”旅”。
 老年期に差しかかろうするリュイが、いよいよ宣教のため、ヨーロッパ各地へ、そして地中海世界のもう一方の雄であるイスラム世界へと出帆していきます。
 フランスはパリ、イタリアはローマ、そしてアラブ人の支配する地、北アフリカへと。当盤で私たちは、当時の“我らの海”のあちらとこちら、その様々な音楽を楽しむことができるのです。
 ここでも三部作の第一段同様、各地の音楽家、吟遊詩人や写本の音楽に加え、さらにここでは、アラビア語による詩の朗唱から放浪ユダヤ人のメロディまでと、まさに地中海を上空から俯瞰するかのごとき一大音楽地図を楽しむことができます。
 まるで中世からそのままタイムワープしてきた音楽職能集団が現代に見事に適応しているのかと、うれしい空想を禁じ得ないカペリャ・デ・ミニストレルスの超絶演奏で異世界を旅する一時間。
 筋書ぬきにも、圧倒的な自然派録音で響くオルガネット、ブズーキ、バグパイプなど古楽器&民族楽器サウンドは絶品!シリーズでお薦めです。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MELODIYA

MELCD 1002431
(10CD/特別価格)
\15600→\13990

ショスタコーヴィチ:交響曲全集
○交響曲第1番ヘ短調 Op.10
  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、ソヴィエト国立文化省交響楽団〔1984年録音)
○交響曲第2番ロ長調 Op.14《10月革命に捧げる》
  キリル・コンドラシン(指揮)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、
  ソヴィエト国立アカデミー合唱団〔1972年録音)
○交響曲第3番変ホ長調 Op.20《メーデー》
  キリル・コンドラシン(指揮)、
  モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、ソヴィエト国立アカデミー合唱団〔1972年録音)
○交響曲第4番ハ短調 Op.43
  キリル・コンドラシン(指揮)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団〔1966年録音)
○交響曲第5番ニ短調 Op.47《革命》
  エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)、ソヴィエト国立交響楽団〔1977年録音)
○交響曲第6番ロ短調 Op.54
  エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
  〔1972年1月27日録音)
○交響曲第7番ハ長調 Op.60《レニングラード》
  エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)、ソヴィエト国立交響楽団〔1968年録音)
○交響曲第8番ハ短調 Op.65
  エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
  〔1961年2月25日録音)
○交響曲第9番変ホ長調 Op.70
  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)、ソヴィエト国立文化省交響楽団
  〔1983年録音)
○交響曲第10番ホ短調 Op.93
  ユーリ・テミルカーノフ(指揮)、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
  〔1973年1月26日録音)
○交響曲第11番ト短調 Op.103《1905年》
  コンスタンティン・イワノフ(指揮)、ソヴィエト国立交響楽団〔1965年録音)
○交響曲第12番ニ短調 Op.112《1917年》
  キリル・コンドラシン(指揮)、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団〔1972年録音)
○交響曲第13番変ロ短調 Op.113《バビ・ヤール》
  キリル・コンドラシン(指揮)、
  モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、アルトゥール・エイゼン(バス)、
  ソヴィエト国立アカデミー合唱団〔1967年録音)
○交響曲第14番ト短調 Op.135《死者の歌》
  ルドルフ・バルシャイ(指揮)、モスクワ室内管弦楽団、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)、
  マルク・レシェーチン(バス)〔1969年10月6日録音〕
○交響曲第15番イ長調 Op.141
  マクシム・ショスタコーヴィチ(指揮)、モスクワ放送交響楽団〔1972年録音〕
 ショスタコーヴィチ生誕110周年記念!ロシアの巨匠たちの名演による交響曲全集!

 メロディア(Melodiya)が贈る「ショスタコーヴィチ生誕110周年記念」は、ムラヴィンスキー、コンドラシン、スヴェトラーノフ、バルシャイ、イワノフなど一時代を築いた巨匠たち、そしてロジェストヴェンスキー、テミルカーノフ、そして息子のマクシム・ショスタコーヴィチなどの名演の数々を集めた「交響曲全集」!
 メロディアが保有する壮絶で圧倒的なショスタコーヴィチの15の交響曲が、生誕110周年を盛大に彩ることでしょう!

 ※録音:1961年−1981年、ハード・ボックス仕様。
 


MELCD 1002384
\2200→\1990
イーゴリ・オイストラフのエルガー!
 エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 Op.61
 ハイドン:
  ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲
   ヘ長調 Hob.XVIII-6*
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)
ナターリャ・ゼルツァロワ(ピアノ)*
ヴァランティン・ジューク(指揮)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
 ソロイスツ・アンサンブル*

 旧ソ連時代の音楽家と近代イギリス音楽、オーストリアの古典派音楽というユニークで興味深い組み合わせ。
 旧ソ連での初演者、イーゴリ・オイストラフが弾くエルガーのヴァイオリン協奏曲は、当時の東側での解釈を知ることができる貴重な録音。
 フリーエル門下の名手ナターリャ・ゼルツァロワとの共演によるハイドンも聴き逃せない。

 ※録音:1984年&1985年、ディジパック仕様。



<国内盤> 


ALPHA



Alpha232
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ルトスワフスキ:
 ①管弦楽のための協奏曲(1950)
 ②小組曲(1954)
 ③交響曲 第4番(1988/92)
クシシュトフ・ウルバンスキ指揮
北ドイツ放送交響楽団

 躍進めざましいウルバンスキの若々しくも精緻なタクトあればこそ、ルトスワフスキの魅力は鮮明に伝わる!
 その名を随所で見かけはじめてから、おそらくまだ数年…東京交響楽団での活躍ぶりもすっかり板につき、「彗星のごとく」との売り文句がなんら不自然ではなく納得できてしまう、ポーランドの超大物新星指揮者ウルバンスキにも目をつけていたとは、新生Alpha、さすがではありませんか!
 しかもそのレーベルデビュー盤として、彼の同国人であるルトスワフスキの、それも初期と後期の代表的な傑作を選んでみせるというのが、また憎いところ。
 シマノフスキやタンスマンの後を受けるかたちでフランス音楽からも大きな影響を受けながら、あくまでポスト=バルトーク世代のクラシカルな伝統のなかで生きる「東側」の作曲家として活躍、そして冷戦後の新古典主義的世情のなか、同じポーランドのグレツキを横目に書きあげられた精緻かつ堅固な第4交響曲…かたや、初期の出世作ともいえる「管弦楽のための協奏曲」。
 ほぼ同時代人であるショスタコーヴィチやデュティユーなどにも通じる古典的作風と現代性の併存のなかで、このルトスワフスキの古典美を、ウルバンスキはなんとあざやかに引き出してみせることでしょう!
 ヴァント御大との共演でも知られたNDR響の新時代を意識させる、21世紀型の「20世紀の古典再訪」。
 

Alpha963
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
マダン:ルイ15世に捧ぐテ・デウム
 ①神よ、わたしたちはあなたを讃えます
               (テ・デウム)
 ②主よ、わたしたちはあなたを慕います
               (ディリガム・テ)
ダニエル・キュイエ指揮
Ens.ストラディヴァリア
      (古楽器使用)
レ・クリ・ド・パリ(合唱)

 壮観な管弦楽、イタリア・オペラ的な流麗さと堅固さ!
 ルイ15世期の最も長大にわたるテ・デウム、名手陣と。
 17世紀にルイ14世のもと確かな様式が確立されたあと、18世紀に入って世界的なイタリア音楽ブームに影響を受けつつ、それでも独自のテイストを保ちつづけたフランス18世紀の音楽——この国での音楽演奏が独特の多様性をみせ、革命前夜まで17世紀流儀のグラン・モテが上演されていたり、世紀半ばまでヴィヴァルディ『四季』の「春」だけが延々愛奏されていたり…と言ったことは、古楽ファンならよくご存知のところ。
 しかしルイ15世の時代、つまりバロックからロココをへて古典派へ…と言った時代の音楽となると、当時としても決して代表的・普遍的な作風とはいいがたかったラモーの音楽を除くと、あまり大規模なフランス音楽に触れる機会はいまだ少ないのかもしれません。
 それが証拠に、この王の時代に教会音楽の大家としてひときわ愛され、王室礼拝堂の聖歌隊指揮者としても十全に活躍をみせたアンリ・マダンの作品の録音が、いまだにほとんどないのですから…!
 フランス古楽界随一の超ヴェテラン、D.キュイエによる本盤は、フランス古楽勢による本格派のマダン録音として歓迎せずにおれない内容!ティンパニと喇叭が痛快な立ちまわりをみせる『テ・デウム』は、フランス音楽史上でも最長の部類に属する作例とか——それをちっとも飽きさせず聴き通させてしまう凄腕演奏陣に感服するほかありません。




ANIMA E CORPO


AeC004
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
メールラ 教会音楽作品集
 〜17世紀の北イタリアで〜

 ①わたしは嬉しかったのです
 ②急いで、わたしの恋しい人
 ③喜んで迎えよ、神を
 ④来るがよい——わたしのパンを食べなさい
 ⑤いかに幸いなことか、主を畏れる者
 ⑥喜び迎えよ、天を
 ⑦喜び迎えよ——すべての民よ、主を
 ⑧おお、めでたき救いの生贄
 ⑨カンツォーナ「子爵」
 ⑩わたしは感謝いたします、あなたに、主よ
 ⑪見よ、なんと善き方か
 ⑫なんとやさしい場所なのでしょう
 ⑬うたえ、主に向かって、新しい歌を
 ⑭フィリポよ、わたしを見ているなら
 ⑮渇いている者たちはみな
 ⑯讃えよ、主に従う者たちよ
 ⑰コンチェルト様式による連祷
アンサンブル・ラ・ガラニア
          (古楽器使用)
ラケル・アンドゥエサ、
モニカ・マウフ(S)
マルタ・インファンテ(A)
イニゴ・カサリ、
ビクトル・ソルド(T)
ウゴ・オリヴェイラ(Br)

 見過されていた、この巨匠の本当の存在意義!
 スペイン古楽界の俊才たちが探る、真のメールラ像。
 バロック初期の作曲家たちのなかには、単体としての存在感よりもむしろ、凄腕古楽奏者のリサイタルやコンセプチュアルなアンソロジー盤などで必ず目にする、おなじみの名前ながら本来どんな人だったのかあまり知られていない、そういう作曲家が数多くいるのではないでしょうか。
 バッサーニ、グッサーゴ、ロニョーニ、ファルコニエーリ…そうした中でもとくに、気の利いた小規模な合奏曲でセンス抜群、古楽器奏者たちの感性をあざやかに引き出してみせる逸品に出会う機会が多いのが、このメールラーーしかも彼にはひとつ、独唱歌による聖母マリアの子守歌(カンツォネッタ)もあるので、その名は比較的目にする機会も多いはず。
 しかし実のところ、どんな人生を送ったのか?どんな存在だったのか?は意外に未知…その渇を癒してあまりある名盤を、6月来日に向けて日本中の古楽ファンが注目中!のラケル・アンドゥエサ率いるEns.ラ・ガラニアが刻んでいるのです。
 完全訳詞付でお届けする本盤は器楽を離れた、独唱や重唱が映えるバロックならではの教会音楽作品集!
 モンテヴェルディの時代から少し踏み出した頃の多彩な作法を味わいながら、ベルガモ、クレモナ、ボローニャ…と各地を渡り歩いた名匠の来し方、解説訳付で読み確かめられます!



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GRAMOLA



GRML99104
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
バドゥラ=スコダのウィーン舞曲
 〜シューベルトとヨハン・シュトラウス、
          ウィーンのリズムで〜

 シューベルト:
  ①ワルツのひとつづき(バドゥラ=スコダ編)
  ②ワルツ ロ短調 D145/Op.18-6
  ③ドイツ舞曲とエコセーズ 嬰ハ短調 D643
  ④六つのワルツ 嬰へ長調 D365(722)
  ⑤六つのアッツェンブルク風ドイツ舞曲 D145より
  ⑥高貴なワルツ D969/Op.77
  ⑦ワルツ ホ長調 D924/Op.91-1「別れのワルツ」
 J.シュトラウス2世/シュルホフ編
  ⑧「こうもり」ポルカ
  ⑨ピツィカート・ポルカ
  ⑩音楽時計のポルカ
 シューベルト:
  ⑪ひばりのワルツ 変ニ長調 D145/Op.18-7,8
パウル・バドゥラ=スコダ(p)
使用楽器:
 ベーゼンドルファー・インペリアル

 ウィーンの名匠、健在!「最期の来日」を過ぎてから2015年4月にじっくり録音。
 ウィーンを愛でる珠玉の1枚楽都ウィーンの20世紀後半を生き、早くから稀代のモーツァルト解釈者として、今なお読み継がれている専門指南書も著すかたわら、誰よりも早くから19世紀以前の「当時のピアノ」に注目、いちはやくフォルテピアノでウィーンの作曲家たちの録音を続けてきた——そのかたわら、ウィーン楽壇の「いま」を見据えてきたベーゼンドルファーの現代ピアノでも名演を紡ぎ、古楽器・現代楽器の双方で録音を続け、門弟たちも数多く育てながら、理想的なウィーン音楽の音楽表現を広く世界にアピールしてきた巨匠パウル・バドゥラ=スコダ。
 一昨年6月に「これが最後の来日」と訪日はしない宣言をしたものの、老境にあってその音楽性はなお健在どころか、ますますの深まりを示しているようです。
 ライヴ収録とは違った、じっくり臨んだGramola最新レコーディングは、彼がモーツァルトとともに愛してやまないシューベルトの舞曲。そう、ワルツやドイツ舞曲などにこそ、ウィーンの名匠が愛してやまないシューベルトの神髄がある…と、本盤をかけはじめてすぐに強く実感されるに違いありません。
 ベーゼンドルファーで、急ぎ過ぎず決して遅くならず、絶妙のタイミングで三拍子を刻むピアニズム…これで最後の録音になってはほしくない、そう強く願わずにおれない名演なのです。




PASSACAILLE



PSC1018
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
マルコ・テストーリ(バロック・チェロ)
マンハイム楽派のチェロ音楽
 〜ロココ、古典派からロマン派前夜まで

 トリックリール:
  ①チェロと低音伴奏のための第6ソナタ ト長調
 フィルツ:
  ②チェロと通奏低音のためのソナタ ニ長調 Op.5-1
  ③チェロと通奏低音のためのソナタ  ハ短調 Op.5-3
 シェトキー:④チェロと低音伴奏のためのソナタ ハ長調 Op.4-3
 リッター:⑤チェロ・ソナタ 第2番 ト長調
マルコ・テストーリ(バロック・チェロ)
ダヴィデ・ポッツィ(フォルテピアノ)

 マンハイム楽派は「前古典派で終わりではない」!!
 ロマン派前夜へと続く一派のチェロ芸術、深いのです!
 そもそも世の中にはすぐれたバロック・チェロ奏者という存在が多いようで少ない?のか、ソリスト級がガット弦を張って名演を聴かせる…というのではなく、通奏低音奏者としてがっちりバロック・アンサンブルで経験を積むうち、あまりにうまいので随所でひっぱりだこになり、気づけばその人の拠点国では大半のアンサンブルでその名を見る…というような本物の名手は、数人に限られてくるようで。
 今のイタリアでは、ガエターノ・ナジッロはもう巨匠、そのあとにマルコ・チェッカートと本盤のテストーリがぐいぐい追い上げ、痛快系バンドでは必ずどちらかの名を目にするようになりました。
 ソロ盤でも彼らは素晴しいのですが、テストーリは今回なんと19世紀まで視野に入れたプログラムでその芸幅の広さをみせつけます。お題はなんとマンハイム楽派!
 モーツァルトやハイドン以前の交響曲芸術を支えたこの一派、実は同じ宮廷で19世紀まで連綿と凄腕たちを送り出しており、とくに当時ソロ楽器として存在感を高めつつあったチェロのためには多くの名品が(名手の活躍とともに)書かれたのです!
 いわばボッケリーニとベートーヴェンのあいだをつなぐチェロ芸術の宝庫!ともいうべき名品続々、俊才ポッツィ奏でるフォルテピアノの存在感も絶妙。発見の喜びは訳付解説でも充実、満足度の実に高い1枚に仕上がっています。お見逃しなく!




RICERCAR


MRIC369
(5CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500+税
マティアス・ヴェックマン
 17世紀、国際都市ハンブルクの巨匠
  〜鍵盤作品&教会音楽全集+俗世の音楽〜

マティアス・ヴェックマン(1616〜1674):
 《教会音楽全曲》RIC216(※国内仕様初出)
  ①四つの宗教的コンチェルト集
  ②トビアとラケルの対話
  ③来たれ、すべての民よ
  ④空には御使いたちの軍勢が
  ⑤讃えられよ、祝福されたる者たちよ
  ⑥主が、とらわれのシオンを ⑦美徳あふるる王
  ⑧死は今や、勝利によって克服され ⑨そこで戦いが始まった
  ⑩バビロンの流れのほとりで
  ⑪ああ主よ、あなたの愛を、御使いたちに
  ⑫目ざめてあれ、との呼び声に ⑬どうかお授けください、主よ
  ⑭おお、いとやさしきイエスさま
  ⑮主よ、今こそどうか、喜びとともにあなたのもとへ
  ⑯ごきげんよう、天の主なるかた ⑰もはや充分では
 《世俗音楽》MRIC282:CD-I
 《チェンバロのための作品》MRIC282:CD-II
 《オルガンのための作品》MRIC348:CD I/II
《教会音楽》
フィリップ・ピエルロ指揮
リチェルカール・コンソート
《世俗音楽》
ジャン・チュベリー指揮
アンサンブル・ラ・フェニーチェ
《チェンバロのための作品》
シーブ・ヘンストラ(cmb)
《オルガンのための作品》
ベルナール・フォクルール(org)
 (全て古楽器使用)

 かたやドイツには、この多芸な名匠がいた!
 ますます注目度上昇中、フローベルガーの友人はオルガニスト17世紀の作曲家は、上述のメールラに限らず「単体としての存在のありよう」がわかりにくい人も多々。モンテヴェルディ、シュッツ、リュリ、ストラデッラ、ブクステフーデ…といったビッグネームでも「何をどうした人なのか」がわかりにくいところですが、もちろん当時は19世紀ロマン派以降の時代以上に、きわめて個性的な、そして周囲の人々から深く崇敬されていた名匠が数多くおりました。
 ベルギーの老舗古楽レーベルRicercarは、1980年の創設以来そうした数多くの17世紀人たちの存在を世に知らしめてきたのですが、ふと気づけば「現存作品はほぼ全曲を録音していた」などという人もいるようで——このヴェックマンもそのひとり。
 ハンブルクを拠点に活躍、最もよく知られているのはブクステフーデ以前、スヴェーリンク以後の「はざま」をつなぐ北ドイツ・オルガン楽派の巨匠としての顔でしょうが、その側面を名匠ベルナール・フォクルールがきわめつくした名録音のほか、ここではRicercar初期の注目企画であるバッハ以前のドイツ・バロック教会音楽シリーズで収録されたヴェックマンの教会音楽全曲、そして凄腕集団ラ・フェニーチェによる合奏ソナタと俗世の歌を集めた1枚、フローベルガーと腕を競った彼のチェンバロ作品全集まで、充実至極の内容でこの巨匠の横顔を浮き彫りに。
 教会音楽集は今回初の日本語解説付リリース!他も初出時の解説付でお届けの充実BOXです

<映像>


BELVEDERE(映像)



BELVED 08016
(Blu-ray)
\4000→\3690
ヤンソンス&バイエルン放送響「新世界より」&「展覧会の絵」
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
 ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
BELVED 08015
(DVD)
\3300→\2990

 ヤンソンス&バイエルン放送響「新世界より」&「展覧会の絵」の得意曲でクーベリックの生誕100年記念を祝う

 収録:2014年11月14日ミュンヘン、ヘラクレスザール(ライヴ)
 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
 (Blu-ray)画面:1080i HD 16:9、音声:DTS-HD MA 5.0,PCM ステレオ、リージョン:All、83分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.0,DD5.0,PCM ステレオ、リージョン:All、83分

 マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送響によるドヴォルザークの交響曲第9 番「新世界より」とムソルグスキーの「展覧会の絵」の映像がリリースされます。
 同コンビは、同年11 月にドヴォルザークの交響曲第9 番「新世界より」を含むプログラムで来日公演を行い、大きな反響がありました。
 この日のコンサートは、バイエルン放送響の2 代目首席指揮者として、同楽団の発展に大きく影響したラファエル・クーベリックの生誕100 年を記念するコンサートとして企画され、クーベリックが得意とした演目が選ばれました。 
 ヤンソンスも両演目は得意曲で、「新世界より」は、オスロ・フィル(1988)、ウィーン・フィル(1998)、コンセルトヘボウ管(2003)と、「展覧会の絵」も、オスロ・フィル(1988)、コンセルトヘボウ管(2008)との録音が残されています。
 前半「新世界より」は、第1 楽章の美しい冒頭も洗練された表現で聴かせ、第2 楽章のイングリッシュ・ホルンによる旋律も丁寧に味わい深く表現し、全体的にキリッと引き締まったサウンドに徹しています。
 後半の「展覧会の絵」は、ラヴェルの色彩豊かなオーケストレーションを流麗闊達で開放的な音楽に仕上げ、整った構成の中にも変幻自在の柔軟さを感じさせる演奏を聴かせてくれます。
 


BELVED 08014
(Blu-ray)
\4000→\3690
ドヴォルザーク:スターバト・マーテルOp.58
 第1曲:悲しみに沈める聖母は
 第2曲:誰が涙を流さぬものがあろうか
 第3曲:いざ、愛の泉である聖母よ
 第4曲:わが心をして
 第5曲:わがためにかく傷つけられ
 第6曲:我にも汝とともに涙を流させ
 第7曲:処女のうちもっとも輝ける処女
 第8曲:キリストの死に思いを巡らし
 第9曲:焼かれ、焚かれるとはいえ
 第10曲:肉体は死して朽ち果てるとも
エリン・ウォール(ソプラノ)
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
リアン・リ(バス)
バイエルン放送合唱団
 (合唱指揮:ミヒャエル・グレーザー)
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
BELVED 08013
(DVD)
\3300→\2990

 2015年ルツェルン復活祭音楽祭にヤンソンス&バイエルン放送響が登場、ドヴォルザークの大曲「スターバト・マーテル」

 収録:2015年3月28日KKLコンサート・ホール、ルツェルン音楽祭(ライヴ)
 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
 (Blu-ray)画面:1080i HD 16:9、音声:DTS-HD MA 5.0,PCM ステレオ、リージョン:All、83分、字幕:なし
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.0,DD5.0,PCM ステレオ、リージョン:All、83分、字幕:なし

 2015 年ルツェルン復活祭音楽祭に出演したヤンソンス&バイエルン放送響によるドヴォルザーク「スターバト・マーテル」の映像。両コンビは本公演の前に本拠地ミュンヘン、ヘラクレスザールで同演目を取り上げた直後の収録となります。
 「スターバト・マーテル」は、長男と次女を相次いで亡くしたドヴォルザークの深い悲しみから生まれた傑作。バイエルン放送響と本作と言えばクーベリックとの演奏が残されており、高い音楽性と感動的な名演として聴き継がれています。
 「スターバト・マーテル( 悲しみの聖母)」は、磔死したイエス・キリストを悼む聖母マリアの悲しみを綴った詩に基づく音楽。旋律は悲痛なドヴォルザークの心を表すような美しくも悲しい第1 曲「悲しみに沈める聖母は」からはじまり、徐々に希望の光が見えてきて、終曲では輝かしい響きとともにアーメンが力強く歌われます。
 圧倒的な悲しみのエネルギーを持った作品ですが、ヤンソンスは最後の光の射すほうへ、ものすごい求心力で音楽を作り上げています。
 さらに、ソリストにカナダのソプラノ、エリン・ウォール、日本が誇るメゾ・ソプラノ、藤村実穂子、2016 年ベルリン・フィルの来日公演で「第9」に登場予定のテノール、クリスティアン・エルスナー、世界のオペラ・ハウスで活躍する中国出身のバス、リアン・リを迎え、現代最高峰のソリスト陣とともに、感動的な演奏を披露しています。




キング・インターナショナル(映像)


KKC 9150
(DVD)
\4250+税
※輸入盤発売済
チャイコフスキーのタブーのテーマに肉薄する
 前代未聞のドキュメンタリー

  チャイコフスキー・ファイル〜ある作曲家の告白
  挿入映像:バレエ「チャイコフスキー」
   ウラジーミル・マラーホフ主演、
   ボリス・エイフマン振付
監督:ラルフ・プレガー
出演:ダーク・ジョンストン
(インタビュー):
 ウラジーミル・マラーホフ、
 キャメロン・カーペンター、
 カディア・グレンケ、
 フィリップ・バロック

 日本語字幕付。チャイコフスキーのタブーのテーマに肉薄する前代未聞のドキュメンタリー。
 大人気ブロガー、歌川たいじによる日本語解説書付同性愛者の視点からみたチャイコフスキーの人生をたどる!

 [EURO ARTS] 20.61518、画面:NTSC、カラー、16:9、音声:PCMステレオ、言語:英語、独語、字幕:日本語、リージョン:All、53分、輸入盤・日本語帯・解説付

 奇才ラルフ・プレガーによるチャイコフスキーのドキュメンタリー。とは言っても音楽物でも伝記物でもなく、彼の人生と死を同性愛の見地から考証しています。チャイコフスキーが男色家であったことは知られていますが、何分にもロシア文化の象徴の大作曲家だけに、タブーの領域とされてきました。このドキュメンタリーでは、手紙や日記から彼のゲイライフや偽装結婚の真実などを暴露。映像は幻想的で、腐女子好みのBL 的な美しさに満ちています。さらに同じ世界の住人であるダンサーのマラーホフやオルガニストのカーペンターが、バレエや音楽でなくチャイコフスキーと同性愛問題について個人的かつ親密な意見を述べています。その合間にマラーホフ演じるバレエ「チャイコフスキー」の情景や、ドイツのイケメン俳優ダーク・ジョンストンが妄想上のカレ役を演じ、チャイコフスキーの歌曲「ただ憧れを知る者だけが」を妖しげな眼差しで、韓流ポップス風に歌う様もゲイと腐女子狂喜の世界となっています。
 日本語解説書には、ゲイをカミングアウトしている作家・漫画家にして人気ブログ「ゲイです、ほぼ夫婦です」の著者歌川たいじが、同性愛者の視点から見たチャイコフスキーの私生活の足跡をたどっております。今まで知らなかったチャイコフスキーの真の姿と人生を、歌川氏が思慮深くかつ非常に読みやすい文章でまとめており、映像だけでは理解できない繊細なニュアンスまでも日本語解説として書いていただきました。歌川氏ファンならずとも注目の内容と言えましょう。
 「溢れ出る才気、その過剰なエネルギーは苦しみでもある。鬱勃たる情動を恋愛に注ぎ込んでいる最中に、チャイコフスキーは必ず耐え難い打撃に見舞われる。そして、大きな痛みの中で音楽家として飛躍するのだ。天才チャイコフスキーは生涯、その輪廻から逃れることはできなかった。」(歌川たいじ)

 歌川 たいじ
 1966 年東京都生まれ。作家・漫画家。
 1 日10 万アクセスをカウントする人気ブログ「ゲイです、ほぼ夫婦です」の著者。
 サラリーマン時代に全国紙の一面を使った広告でゲイをカミングアウトし、話題に。ゲイであることを公表しながら株式会社リクルートなどでキャリアを積み、その後情報サイト「オールアバウト」の同性愛カテゴリを担当、人気を博す。
 主な著書に、自身の壮絶な生育歴をドラマティックに描いた伝説的コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも(KADOKAWA)』『母の形見は借金地獄(KADOKAWA)』のほか、ゲイライフの日常を切りとったコミック『じりラブ(集英社) 』などがある。老若男女、セクシャリティを問わず多くの熱烈なファンをもつ。2015 年『やせる石鹸』で小説家デビュー。













3/15(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BR KLASSIK



900145
\2400→\2190
ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団
 ドヴォルザーク:交響曲 第8番 他

  1-4.アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
   交響曲 第8番 ト長調 Op.88
  5-8.ヨーゼフ・スーク(1874-1935):
   弦楽オーケストラのためのセレナード 変ホ長調 Op.6
  9.ドヴォルザーク:交響詩「謝肉祭」Op.92
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2016年1月29-30日 ミュンヘン ガスタイク ライヴ収録…1-4, 2016年1月25日 ミュンヘン スタジオ・レコーディング…5-8, 録音日明記なし…9

 ヤンソンスの「ドヴォルザーク8番」といえば、2007年にロイヤル・コンセルトへボウ管との録音を頭に浮かべる人も多いでしょう。一切のムダを配した筋肉質な響きの中にそこはかとなく漂う叙情性は、まさにヤンソンスならではの世界を表現したものとして、現在も評価の高い演奏です。
 そのヤンソンスによるバイエルン放送交響楽団とのドヴォルザークは、昨年録音された「スターバト・マーテル」(900142)も素晴らしいものでした。全編を覆う深い悲しみと、最後にもたらされる暖かい希望。このコントラストが鮮やかに表現された演奏は、ヤンソンスとドヴォルザークの親和性をも感じさせる見事なものでした。
 そして2016年に収録された「第8番」では、一層密度の濃いドヴォルザークを聞くことができます。彼の全交響曲の中で、もっともボヘミア要素が高いと評されるこの作品は、ト長調という明るい調性と、メリハリのある曲想が広く愛されており、とりわけ第3楽章の哀愁漂う旋律は一度聞いたら忘れられないほどのインパクトがあるものです。もちろんオーケストレーションも精緻を極めており、至るところに現れる対旋律の面白さや、終楽章のフルート・ソロのような、各々の楽器を際立たせるやり方も円熟期のドヴォルザークを示すものです。もちろんヤンソンスは全ての難関を易々とクリア。満足のいく演奏を展開していきます。「謝肉祭」は序曲「自然と生命と愛」の中の1曲。全編華々しく賑やかな明るさ全開の作品です。
 珍しいスタジオ・レコーディングであるスークの「弦楽セレナード」は、やはりドヴォルザークに深い関連を持つ作品で、もともと「短調が支配する暗い曲」ばかりを書く傾向があったスクに「もっと明るい曲を書くように」と示唆したのが、後に義父となるドヴォルザークだったというエピソードがあります。
 こちらは落ち着いた美しさと、ほっとする明るさを楽しめます。



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GALLO


 スイスの歴史あるGALLOレーベルを取り扱うことになりました。当レーベルはDISQUES VDE-GALLOのクラシック部門で、現役のタイトルだけでも500タイトル以上あるという大レーベルです。
 スイスの作曲家を取り上げたものが多いですが、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持っています。タイトル数があまりに多いため、ここ半年ほどの新譜を紹介させていただきます。


GALLO 1448
\2100→\1890
ラビノヴィッチが振る幻想交響曲!
 ラビノヴィッチが弾くベートーヴェン、ブラームス!

  (1)ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
  (2)シューベルト:即興曲Op.90-3
  (3)ショパン:幻想曲ヘ短調Op.49
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー
  ((1)指揮、(2)(3)ピアノ)
(1)ノヴォシビルスク・アカデミー響
 鬼才ラビノヴィッチが振る幻想交響曲!ラビノヴィッチが弾くベートーヴェン、ブラームス!

 録音:(1)2004 年3 月21 日 アルノルト・カッツ国立コンサート・ホール(ノヴォシビルスク)/(2)(3)2014 年1 月14 日 ラフマニノフ・ホール(モスクワ)、TT:69’11

 1945 年アゼルバイジャンの首都バクー生まれ。モスクワ音楽院で研鑽を積み、アルゲリッチとの数々のピアノ・デュオ演奏で知られるアレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー。作曲家、指揮者、ピアニストなど多彩な顔を持っています。
2004 年に行われたコンサートの録音である“幻想交響曲”は、直線的に突き進むロシア的な野性味溢れる演奏です。武骨にむき出しにされる音楽。2014 年に行われたピアノ・リサイタルから2 曲。心のままに奔放な演奏です。ピアノ独奏録音は意外と少なく貴重です。
 


GALLO 1472
\2100→\1890
ラビノヴィチ、ベートーヴェン/ブラームス、
 リサイタルライヴ録音

  ベートーヴェン:
   ディアベリの主題による33の変奏曲Op.120
  ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番Op.5
アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー(ピアノ)
 録音:1989 年10 月5 日ヘルクレス・ザール,ミュンヘン(ライヴ録音)、TT: 79’38

 かつてアルゲリッチとのモーツァルトやラフマニノフ、ブラームスなどのピアノ・デュオで名演を数々残してきた作曲家でありピアニストのラビノヴィチ。
 1989 年10 月5 日ミュンヘンのヘラクレスザールで行われたリサイタルのライヴ録音です。録音状態は決して良好ではありませんが、力強く情熱的、個性的な解釈に引き込まれずにいられません。
 

GALLO 1192
\2100
「スイスの交響的作曲家VOL.4」
 アロイス・フォルヌロ(1890-1965):
  鎖につながれたプロメテウス(1948)
 アルフォンス・ロイ(1906-2000):バラード(1950)
 ベルナール・レイシェル(1901-1992):交響的小品(1944-46)
 ローラン・メトロー(1970-):影(1995-98)、
 ローラン・メトロー:内在的なヴィジョン(1992/2006)
エマニュエル・シフェール(指揮)
ヴォルゴグラード交響楽団
 録音:2005、2006 年ヴォルゴグラード、70’26

 20 世紀に作曲されたスイスの新しい交響的作品を集めた意欲的なシリーズ第4集。
 第1集は「アレクサンドル・ドゥネレアズ(1875-1947)作品集」(GALLO1227)、第2集は「フォルヌロ、メトロー、バリサ、マフェイ作品集(GALLO1234」、第3集は「ラフマニノフ、シャピュイ、マロン、ティラボスコ作品集(GALLO1258)。
 シフェールは1967 年生まれのスイスの指揮者で、世界的指揮者ジュリーニのもとで研鑽を積み、現在アルゼンチンのサン・フアン交響楽団の指揮者を務めています。
 

GALLO 1334
\2100
「リファレンス・ハルモニウム第4集」
 〜カルク=エーレルトのエキセントリックなハルモニウム作品集

  芸術的ハルモニウムのための演奏会用小品Op.26
  ソナチネ ホ短調Op.14-2
  象眼細工Op.76〜15 の小さな性格的小品
ヨリス・フェルダン
 (ハルモニウム&
  オルガン=チェレスタ)
 録音:2015 年1 月26、28、29日 ライプツィヒ、64’15

 ユニークな「リファレンス・ハルモニウム」シリーズの第4集です。既発売は第1集「ハルモニウム名曲集(GALLO1326)」、第2 集「ルフェビュール=ウェリ作品集(GALLO1327)」、第3 集「ギルマン作品集(GALLO1328)」。
 ドイツの作曲家カルク=エーレルトはライプツィヒ音楽院でヤーダスゾーンやライネッケに師事。リードを用いたオルガン=ハルモニムのための作品を多く作曲しました。
 後期ロマン派の作風で、この楽器の特徴でもあるアコーディオンのような音色が郷愁や、憂いそして可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
 

GALLO 1439
\2100
「タラゴットとオルガン」〜バルカンの音楽
 収録曲:
  「ロマネスカ組曲」、ルーマニア、ボスニア、
  ノルウェー、ブルガリア、アルメニア、
  アゼルバイジャン、ルーマニアなどの民謡編曲、など
サムエル・フライブルグハウス
 (タラゴット、フルラ、Cl、
  バセットHr、ティリンカ)
ティロ・ムステル(Org)
ネールン・アリエフ
 (カホン、ダラブッカ、ベンディール)
 録音:2014 年、67’20

 ハンガリーやルーマニアで人気の楽器タラゴット。シングルリードの木管楽器で、ソプラノ・サックスとクラリネットの特徴を兼ね備えています。
 この珍しい楽器とオルガン、そしてカホンやベンディールといった打楽器とのアンサンブルです。あまりの音色の美しさにびっくり。ソプラノ・サックスのような高音で、芯のあるクリアな音色。オルガンとの相性もバッチリで、オルガンの音色が更に音楽にエキゾチックさを増すことに成功しています。楽曲もルーマニア、ブルガリア、アゼルバイジャンなどの伝統音楽をアレンジしており、素朴で魅惑的なメロディと踊りだしたくなるようなリズム、すべてが魅力的!
 

GALLO 1451
\2100
ジュリアン=フランソワ・ツビンデン(1917-):
 弦楽四重奏作品集

  弦楽四重奏曲第1番Op.60
  アリグン Op.69
  弦楽四重奏曲第2番Op.108
シネ・ノミネ弦楽四重奏団
 録音:2014 年3 月30 日、48’24

 スイスの作曲家でジャズ・ピアニストとしても活躍したジュリアン=フランソワ・ツビンデンによる弦楽四重奏のための作品集。スイス・ローザンヌで結成され、メロス弦楽四重奏団の薫陶を受けた人気実力派シネ・ノミネ弦楽四重奏団が演奏したアルバムです。
 無調の中でせわしなく動き、音が重なりあい響く浮遊感のある音楽。この録音は作曲家本人も立ち合いのもと行われた充実の演奏です。
 
GALLO 1453/54
(2CD)
\4200
J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調BWV.232 ミシェル・ジョルダン(指揮)
ロマンモティエ教会合唱団
アンサンブル・ムジカ・ポエティカ
アン・ラモニ(S)
ジャン=ミシェル・フュマ(A)
フレデリック・ジンドロー(T)
ファブリス・エヨーズ(B)
 録音:2014 年、55’01/54’17

 スイス、ローザンヌ近郊の小さな村ロマンモティエ。スイスで最も古い教会がある美しい村です。その聖ロマンモティエ教会で行われた、素朴な雰囲気溢れるJ.S.バッハの“ミサ曲ロ短調”。
 中世から時間が止まったような静かで落ち着いた場所で、地元の合唱団と、崇高な情感が流れる。
 

GALLO 1455
\2100
「20世紀の無伴奏ヴァイオリンのための作品集」
 ジャニーヌ・アラニック:序奏とバディヌリ
 プロコフィエフ(1891-1953):無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.115
 ブロッホ(1880-1959):無伴奏ヴァイオリンのための組曲第2番
 ストラヴィンスキー(1882-1971):エレジー
 イザイ(1888-1931):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番Op.27-5
 クライスラー(1875-1962):
  レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース
 ベルナルド・スタルマン(1910-2004):
  もしもし、オオカミ?/自由、自由、自由!
ロベルト・サヴィツキ(ヴァイオリン)
 録音:2014 年、67’20

 サヴィツキはアルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。1970 年から1975 年までスイス・ロマンド管の第1ヴァイオリン奏者を務め、1975 年にランシー=ジュネーヴ管弦楽団を創設した実力派のヴァイオリニストです。
 このアルバムは20 世紀に作曲された独奏ヴァイオリン作品を集めたもの。名曲から、民族的な作風の作品まで多彩で超絶技巧の楽曲をセレクト。軽やかな音色は肩肘張らずに居心地良く聴くことができます。
 ベルナルト・スタルマンは同郷アルゼンチンの作曲家で、タンゴ風のリズムが躍動しています。
 

GALLO 1456
\2100
「イタリアのピアノ作品集」
 ドメニコ・パラディーシ(1707-91):トッカータイ長調
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
  ソナタニ短調K.9/ソナタト長調K.201
 ステファノ・ゴリネッリ(1818-91):チカラータ
 アドルフォ・フマガッリ(1828-56):
  ピアニストの近代的学校Op.100〜
   「悪魔の岩、勇敢なエチュード」
 オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):
  リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲より
   「イタリアーナ」、「シチリアーナ」
 ジャン・フランコ・マリピエロ(1882-1973):秋のプレリュード
 マリオ・ピラーティ(1903-38):
  バガテル第1集より第1番「マルシア」、第2番「ニンナ・ナンナ」
 ルイジ・ダッラピッコラ(1904-1975):
  パガニーニの奇想曲によるソナティナ・カノニカ
 ジュリオ・チェザーレ・ソンツォーニョ(1906-1976):
   ファヴォレッタ
アダルベルト・マリア・リーヴァ(Pf)
 録音:2013 年7 月、62’46

 ピアノの歴史を紐解くと、ピアノの原型を発明したのは1709 年頃イタリアのチェンバロ製作家バルトロメオ・クリストフォリでした。その後ドイツやフランスなどで発展していきます。
 イタリアのオペラや管弦楽作品の名作の影に隠れてしまったピアノ曲。このアルバムではあまり知られていないイタリアのピアノの歴史を年代順に収めた興味深いアルバムです。
 「ピアノのパガニーニ」と称された作曲家フマガッリ。“悪魔の岩、勇敢なエチュード”は超絶技巧の連続。レスピーギの有名な“シチリアーナ”を美しくピアノ・ソロで演奏しています。ダッラピッコラのパガニーニの「24 のカプリース」をモチーフに作曲されたもの。古典と現代が見事に融合した作品です。
 

GALLO 1462
\2100
ギー・ラファリによるフルートの名曲3曲
 シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏曲
 ライネッケ:ウンディーネ
 ウェーバー:フルート・ソナタ変イ長調
ギー・ラファリ(Fl)
アダルベルト・マリア・リーヴァ(Pf)
 録音:2014 年9 月、79’24

 フランスの実力派フルート奏者、ギー・ラファリによるフルートの名曲3 曲。
 シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」の中の第18 曲「しぼめる花」の旋律を主題にしてシューベルト自身がフルートとピアノのために作曲したもので、哀愁のあるメロディをフルートが瑞々しく奏でていきます。“水の精”という意味の「ウンディーネ」。ドイツの初期ロマン主義作曲家、詩人であるフリードリヒ・フーケの小説「ウンディーネ」を基に作曲されました。切ない悲恋の物語。音楽から澄んだ水を感じさせ、美しく儚い旋律が流れ出します。とても神秘的な音楽です。
 

GALLO 1465
\2100
「ローリング・ドリームス」〜
 アレッサンドロ・ルケッティ(b.1958):
  ヴァイオリンとピアノのためのオペラ編曲集

   プッチーニ:歌劇「トスカ」の主題によるファンタジー
   マスカーニ:
    歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の主題によるファンタジー
   レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」の主題によるファンタジー
   プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」の主題によるファンタジー
アルベク・デュオ:
 【アンブラ・アルベク(Vn、Va)、
  フィオナ・アルベク(Pf)】
 59’46

 スイス出身の双子デュオ、アルベク・デュオ。ルガーノにあるスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院と、チューリヒ芸術大学で研讃を積む。イタリアの不滅のオペラを、イタリアの作曲家アレッサンドロ・ルケッティが編曲。オペラの名アリアなど、有名な旋律を盛り込んだ、美しく華やかな作品に仕上がっています。
 

GALLO 1468
\2100
「スイス・ピアノ作品集1890-2008」
 エミール・ジャック=ダルクローズ(1865-1950):バラードOp.46-1
 ジョージ・テンプルトン・ストロング(1856-1948):4つの詩Op.36
 アロイス・フォルヌロ(1890-1965):春への旅路Op.27
 エミール=ロバート・ブランシェ(1877-1943):
  フーガ ハ短調/舟歌第1番Op.24/舟歌第2 番Op.24/
  エチュード・パストラールOp.107-1/警告:1914年8月3日
 ファビオ・マッフェイ(1968-):パンくず
 ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1995):
  主題と10の変奏/フーガ
アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)
 録音: 2015 年9 月、71’57

 世界初演のスイスの作曲家のピアノ作品集。世界的にはあまり知られていないその国の「偉大な」作曲家たち。興味深いピアノ曲、さらにスイスはフランス語圏とドイツ語圏など4 つの言語が公用語であり、その多彩さが音楽にも表れています。
 ジャック=ダルクローズは音楽教育法の一つである「リトミック」を考案し世界に広めた作曲家で音楽教育家。この“バラードOp.46-1”はソナタ形式のような3 部構成からなる美しく雄弁な作品。ストロングはヤーダスゾーン、ヨアヒム・ラフに師事したアメリカ生まれのスイスの作曲家。1885 年交響詩《ウンディーネ》はリストに献呈され、称賛を受けたジュネーヴ楽壇の重要な作曲家の一人です。
 “4 つの詩Op.36”はイギリスの哲学者ジェームス・ビーティ、アメリカのロマン派詩人ウィリアム・カレン・ブライアント、アメリカの小説家で詩人のエドガー・アラン・ポー、イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの詩にインスパイアされた4 つのロマンティックなメロディを持つ作品です。フォルヌロの“春への旅路Op.27”は5 楽章からなる組曲で、地元ローザンヌの風景や牧歌的な自然、舞踊などが詰まった作品です。
 

GALLO 1469
\2100
「私のメロディ」
 〜メル・ボニ(1958-37)ロマンティックな印象派の歌曲集

  願い/子守歌/穏やかな非難/ル・ムーラン/小川/
  青い鳥/夜明け/古風な社会のエレジー/
  変わらぬ優しさ/海/屋根の上の猫/
  Couboulambou a Paris/最後の思い出/愛の歌/
  ノエル・パストラル/オ・サルタリス/
  言わずにいてもらえる?/波打ち際で/夕べに/
  私はここにいる/鐘/春の歌/レジーナ・コエリ
エリアーヌ・ガイザー(MS)
アンヌ=マリー・アレン(Pf)
フルーリン・チュール(B)
 録音:2015 年、69’09

 19 世紀末から20 世紀前半に活躍したフランスの女流作曲家メル・ボニ。近年再評価が進んでいる作曲家の一人です。後期ロマン派の作風で、女性らしい柔らかさや繊細さを含んだロマンティックなメロディを持ち、ここに収録されている歌曲は、どれもが愛らしい。録音の少ないメル・ボニの歌曲を集めた貴重なアルバムといえます。



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BIDDULPH


 ビダルフ・レコーディングズはイギリスの弦楽器商ピーター・ビダルフが1989年に創設したレーベル。
 主に歴史的録音復刻CDを製作・発売していましたが、ここ数年は休止状態でした。日本への正規の供給は約3年ぶりとなると思われます。
 旧譜につきましては入手可能なものからまたお知らせします。


8.02512
(2CD)
\2700→\2490

ピンカス・ズーカーマン&ズービン・メータ
 初出録音(1995年 SONY)!

  [CD 1]
 ベートーヴェン(1770-1827):
  ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番ヘ長調 Op.50(*)
 アルバン・ベルク(1885-1935):ヴァイオリン協奏曲(1935)(*)
  [CD 2]
 ローベルト・フックス(1847-1927):9つの幻想小曲(+)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.2(ニ長調)
  ヴァイオリンとピアノのための7つの間奏曲 Op.82 から No.1(ハ短調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.9(ト短調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.6(ホ短調)
  ヴァイオリンとピアノのための5つの二重奏曲 Op.40 から No.3(ト短調)
  ヴァイオリンとピアノのための5つの二重奏曲 Op.40 から No.2(変ロ長調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.1(ロ短調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.7(ハ長調)
  ヴァイオリンとピアノのための7つの間奏曲 Op.82 から No.5(ニ短調)
 ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1917):ヘブライの旋律 Op.9(#)

ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ズービン・メータ(指揮(*))
マーク・ナイクルグ(ピアノ(+))

録音:1995年(*)/1992年(+)/1994年(#) 原盤、ライセンサー:Sony Classical
ピンカス・ズーカーマン(1948-)とズービン・メータ(1936-)、マーク・ナイクルグ(1946-)が1990年代 Sony Classicalに録音しながらお蔵入りとなっていたCD2枚分の音源を、ビダルフがライセンスを受け発売。




URLICHT



UAV 5995
\2200→\1990
ゲーリー・カー(コントラバス)
ロンドンにおけるバロック音楽の巨匠たち Vol.2

 ジャコボ・バゼヴィ・チェルヴェット(1690-1783):
  6つのソナタまたは三重奏曲 Op.1
   (1740頃;ヴァイオリン、コントラバスとオルガンのための編曲版)
   第1番イ短調/第2番変ロ長調/第3番ト短調
   第4番ハ長調/第5番イ長調/第6番ハ短調
ゲーリー・カー(コントラバス)
エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)
ハーモン・ルイス(オルガン)
 ゲイリー・カーの新録音第2弾!
 録音:2012年、ビクトリア、ブリティッシュコロンビア州、カナダ
 
 2013年に発売されコントラバスの巨匠ゲーリー・カー(1941-)の健在を知らしめた「Vol.1」(UAV 5993)と同年に録音された続編。
 ジャコボ(ジャコッベ)・バゼヴィ・チェルヴェットは1738年以降ロンドンで活躍したイタリアのチェロ奏者・作曲家。ヘンデルの楽団でチェリストを務め、イギリスにおけるバロック・チェロ音楽の発展に貢献しました。
 Op.1は2つのヴァイオリンと通奏低音(トリオ・ソナタ)または3つのチェロのために書かれたソナタ集。
 当盤はヴァイオリン、コントラバスとオルガンのための編曲版の世界初録音となります。

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

BR KLASSIK



900313
\2400→\2190
偉大なるヴェルディ歌手たち 〜ジュゼッペ・ヴェルディ:アリア集
 1.歌劇「エルナーニ」-
  夜になった、でもシルヴァは戻ってこないわ! -
   エルナーニ!...エルナーニ、私を救って
   〈レオンタイン・プライス(ソプラノ) 録音 1968年1月27日〉/
 2.歌劇「エルナーニ」-
   感謝しよう、親愛なる友人たちよ-まるで露が降りかかるように
   〈ニール・シコフ(テノール) 録音 1978年3月12日〉/
 3.歌劇「マクベス」-光は薄れ 〈ユリア・ヴァラディ(ソプラノ) 録音 1979年11月5日〉/
 4.歌劇「海賊」-初恋のころには 〈ホセ・カレーラス(テノール) 録音 1982年6月6日〉/
 5.歌劇「リゴレット」-悪魔め、鬼め 〈ピエロ・カップチッリ(バリトン) 録音 1970年1月11日〉/
 6.歌劇「リゴレット」-女心の歌
  〈ニコライ・ゲッダ(テノール) 録音 1968年3月10日〉/
 7.歌劇「トロヴァトーレ」-ああ!そうなのだ、愛する人よ 〈カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
   録音 1970年1月11日〉/
 8.歌劇「トロヴァトーレ」-あの恐ろしい炎が 〈フランコ・ボニゾッリ(テノール)
   録音 1973年9月15日〉/
 9.歌劇「椿姫」-不思議だわ-ああ、そはかの人
  〈アンネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ) 録音 1963年11月10日〉/
 10.歌劇「椿姫」-「プロヴァンスの海と陸」 〈レナート・ブルゾン(バリトン)
   録音 1984年11月4日〉/
 11.歌劇「仮面舞踏会」-知りたいんだってね
〈アーリーン・オージェ(ソプラノ) 録音 1979年7月3日〉/
 12.歌劇「ドン・カルロ」-世のむなしさを知る神よ
  〈セーナ・ユリナッチ(ソプラノ) 録音 1962年11月11日〉/
 13.歌劇「アイーダ」-勝ちて帰れ 〈マーガレット・プライス(ソプラノ)
   録音 1981年3月12日〉/
 14.歌劇「オテッロ」-私を恐れるな 〈ウラディーミル・アトラントフ(テノール)
   録音 1980年6月12日〉/
 15.歌劇「ファルスタッフ」-おい、小姓 〈ジュゼッペ・タディ(バリトン)
   録音 1968年5月19日〉
ミュンヘン放送管弦楽団/
カルロ・フランチ(指揮)…1/
ハインツ・ワルベルク(指揮)…2.3.13.14/
ランベルト・ガルデッリ(指揮)…4/
クルト・アイヒホルン(指揮)…5.6.7.11.15/
ヘルマン・ヒルデブラント(指揮)…8/
アーノルド・クェンネット(指揮)…9/
ジュゼッペ・パターネ(指揮)…10/
ホルスト・シュタイン(指揮)…12
 1962年から1984年にかけて録音された、偉大なる歌手たちによるヴェルディ(1813-1901)のアリアを集めたアルバムです。
 この錚々たる顔ぶれを眺めるだけでも、この時代がいかに豊穣なものであったかがわかるのではないでしょうか。
 個性的な歌声はもちろんのこと、バックを務める指揮者たちも素晴らしい人たちが揃っています。歴史的意義のある1枚です。



<メジャー・レーベル>


DECCA


4821836
(23CD)
\11000
《ズービン・メータ/交響曲&交響詩録音集》
 【CD1】
  ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92〜
   ロサンジェルス・フィルハーモニック
   [録音]1974年4月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール,
  R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」〜
   ロサンジェルス・フィルハーモニック
    [録音]1968年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD2】
  ベルリオーズ:幻想交響曲〜ニューヨーク・フィルハーモニック
    [録音]1979年10月、ニューヨーク、エイヴリー・フィッシャー・ホール/
 【CD3】
  ブルックナー:交響曲第9番ニ短調〜
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
     [録音]1965年5月、ウィーン、ゾフィエンザール/
 【CD4】
  チャイコフスキー:
   交響曲第1番ト短調 Op.13「冬の日の幻想」,
   交響曲第2番ハ短調 Op.17「小ロシア」〜
    ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1977年8月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD5】
  チャイコフスキー:
   交響曲第3番ニ長調 Op.29「ポーランド」〜
    ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1977年8月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール,
   イタリア奇想曲Op.45〜
    イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
     [録音]1980年7月、テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム,
   スラヴ行進曲 Op.31〜
    ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1972年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD6】
  チャイコフスキー:
   交響曲第4番ヘ短調 Op.36〜
    ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1976年4月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール,
   バレエ音楽「白鳥の湖」Op.20(抜粋)〜
    イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
     [録音]1979年7月、テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム,
   スラヴ行進曲Op.31〜ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1972年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD7】
  チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64〜
   ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1977年8月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール,
  チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」Op.71a〜
   イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1979年7月、テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム/
 【CD8】
  チャイコフスキー:
   交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」,
   幻想序曲「ロメオとジュリエット」〜ロサンジェルス・フィルハーモニック
    [録音]1977年8月、1969年8月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD9】
  ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 Op.70〜
   イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1968年5月, ロンドン、キングズウェイ・ホール,
  リスト:交響詩「前奏曲」S.97〜
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1966年5月、ウィーン、ゾフィエンザール/
 【CD10】
  ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95「新世界より」,
  ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88〜
   ロサンジェルス・フィルハーモニック
   [録音]1975年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD11〜12】
  マーラー:
   交響曲第3番ニ短調〜
    モーリン・フォレスター(コントラルト)ロサンジェルス・フィルハーモニック
     [録音]1978年3月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール,
   交響曲第1番ニ長調「巨人」〜
    イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
     [録音]1974年12月、エルサレム, Binyanei Ha'ooma/
 【CD13】
  ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」〜
   ダニエル・ベンヤミニ(ヴィオラ)イスラエル・フィルハーモニー
   [録音]1974年12月、エルサレム, Binyanei Ha'ooma,/
 【CD14】
  マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜
   イレアナ・コトルバシュ(ソプラノ)
   クリスタ・ルートヴィヒ(アルト) ウィーン国立歌劇場合唱団
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1975年2月, ウィーン。ゾフィエンザール/
 【CD15】
  マーラー:交響曲第4番ト長調〜
   バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1979年3月、テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム/
 【CD16】
  マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調〜ロサンジェルス・フィルハーモニック
   [録音]1976年4月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD17】
  シューベルト:
   交響曲第1番ニ長調 D.82, 交響曲第3番ニ長調 D.200,
   交響曲第8番ロ短調 D.759「未完成」〜
    イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
     [録音]1978年2月, 1976年4月, 1977年2月,
      テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム/
 【CD18】
  シューベルト:
   交響曲第2番変ロ長調 D.125, 交響曲第4番ハ短調 D.417「悲劇的」〜
    イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
     [録音]1978年2月, 1977年2月, テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム/
 【CD19】
  シューベルト:交響曲第6番ハ長調 D.589, 劇付随音楽『ロザムンデ』D.797(抜粋)〜
   イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1978年2月,テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム/
 【CD20】
  シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485, 交響曲第9番ハ長調 D.944「グレート」〜
   イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
    [録音]1976年4月, 1977年2月, テル・アヴィヴ、フレデリック・R・マン・オーディトリアム/
 【CD21】
  R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64〜
   ロサンジェルス・フィルハーモニック
    [録音]1975年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD22】
  R.シュトラウス:家庭交響曲Op.53〜ロサンジェルス・フィルハーモニック
   [録音]1968年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール/
 【CD23】
  R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40〜
   ロサンジェルス・フィルハーモニック
   [録音]1968年5月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール
 ズービン・メータBOX、80歳記念インターナショナル・リリース!
 メータが今年2016年4月に80歳の誕生日を迎えます。このボックスセットは、イタリア・ローカル版が既に日本にも輸入されていましたが、今回インターナショナル発売が決定し、プライス・ダウンされて登場。
 メータが1965年から1980年(30代前半から40代前半)にかけてデッカに行った録音を集大成した23枚組です。
 ロサンジェルス・フィル、ウィーン・フィル、イスラエル・フィル、ニューヨーク・フィルを指揮してのチャイコフスキー:交響曲全集、シューベルト:交響曲全集、ドヴォルザーク:後期交響曲集などを収録。
 各オーケストラの響きの特色が最大限に引き出され、濃厚で豊かな名演を聴くことができる贅沢なセットです。
 アルトゥール・ルービンシュタインは 「メータとの共演は、ドラマティックで衝撃的、吹き荒れる嵐のような力強さで心奪うパーティーのよう。彼は真のエンターテイナーであり、史上最高の指揮技術を擁したひとりだ」と語っています。
  BOXサイズ:13.5x12.5x8.5cm / 重量: 0.8kg



<LP>


DECCA(LP)


483 0244
(2LP)
\4800
《マーラー:交響曲第2番「復活」》
 マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
イレアナ・コトルバシュ(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
ズービン・メータ(指揮)
 若きメータがウィーン・フィルを指揮した歴史的名盤がアナログLP盤で復活
 当時39歳のメータが、ウィーン・フィルを堂々と振りきった才気溢れるアルバム。この「復活」は、演奏史上最高の名演・名録音として今なお讃えられています。
 クリスタ・ルートヴィヒ、イレアナ・コトルバスという名歌手とウィーン国立歌劇場合唱団という豪華共演で、壮大なスケールの音絵巻が展開されています。
 オリジナル・アナログ・テープからアビーロード・スタジオにてマスターを作成し、180g重量盤にプレスされたアナログLP。
  《録音》1975年2月, ウィーン。ゾフィエンザール
 

483 0247
(LP)
\3900
《ホルスト:組曲「惑星」》
 ホルスト:組曲「惑星」
ズービン・メータ(指揮)
ロサンジェルス・フィルハーモニック,
ロサンゼルス・マスター・コラール
 スペクタクルと格調高さが融合したメータの名演奏がアナログLP盤で復活
 ホルストによるダイナミックなオーケストラ作品《惑星》でメータは、若さと熱気に満ちた金管楽器群の圧倒的な馬力による気迫伝わる名演を聴かせます。
 それは決して荒々しいものではなく、計算され尽くしたスペクタクルと優美さが美しく織り成され、格調高い演奏に昇華されています。
 オリジナル・アナログ・テープからアビーロード・スタジオにてマスターを作成し、180g重量盤にプレスされたアナログLP。
 《録音》1971年4月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール
 

483 0248
(LP)
\3900
《コンダクツ・バーンスタイン、ガーシュウィン、コープランド》
 バーンスタイン:キャンディード序曲,
 ガーシュウィン:パリのアメリカ人,
 コープランド:アパラチアの春
ズービン・メータ(指揮)
ロサンジェルス・フィルハーモニック,
 メータの近代的なアメリカ作品名録音がアナログLP盤で復活
 ガーシュウィンがジャズ的な要素を取り入れた「パリのアメリカ人」、アパラチア地方の穏やかな風物を親しみやすい民謡風の旋律で綴ったコープランドの「アパラチアの春」、そしてバーンスタインの「キャンディード序曲」を収録したアルバム。
 20世紀アメリカにおけるクラシック音楽の基礎を築いた作曲家の代表的なオーケストラ作品を、メータ&ロス・フィルが近代的な感覚で鮮やかに演奏した銘盤です。
 アナログ・テープからアビーロード・スタジオにてマスターを作成し、180g重量盤にプレスされたアナログLP。
 《録音》1976年4月、ロサンジェルス、カリフォルニア大学ロイス・ホール
 

483 0275
(LP)
\3900
《ブルックナー:交響曲第9番》
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
ズービン・メータ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 メータが29歳でウィーン・フィルを指揮した名演がアナログLP盤で復活
 若きメータが29歳のときにウィーン・フィルを指揮した名演。特徴あるウィーン・フィルの楽器の音色をリアルな質感で捉え、ゾフィエンザールを満たすゆたかな響きを捉えた名盤です。
 アナログ・テープからアビーロード・スタジオにてマスターを作成し、180g重量盤にプレスされたアナログLP。
 《録音》1965年5月, ウィーン、ゾフィエンザール



<国内盤> 


スリーシェルズ


3SCD-0024
(2CD)
\4000+税
「渡辺宙明卆寿記念コンサートVol.1」(監修・作曲:渡辺宙明)
 DISC1
  1-5.『マジンガーZ』組曲
  6-10.『グレートマジンガー』組曲
  11-25.『大鉄人17』組曲
  26-34.『太陽戦隊サンバルカン』組曲
  35-45.『スパイダーマン』組曲
  46-59.『宇宙刑事ギャバン』組曲
 (アンコール)
  60.『レーザーブレードメドレー』(昼・夜共通アンコール)
 (御客様との大合唱)
  61.『太陽戦隊サンバルカン』組曲より(夜の部アンコール)
   渡辺宙明(指揮)
  62.『マジンガーZ』組曲より(昼の部アンコール)
   渡辺宙明(指揮)
 DISC2
  1.『渡辺宙明卆寿を祝うハッピーバースデー』
   (渡辺俊幸 編曲、指揮)
  2.『ミラクル戦隊ナマコプリ』
   (作詞:カワムラユキ、オーケストラ編曲:斎藤ネコ)
    歌:芸術家アイドルユニット「ナマコプリ」
 (御客様との大合唱)
  3.『スパイダーマン』組曲より 渡辺宙明(指揮)
  4.『グレートマジンガー』組曲より 渡辺宙明(指揮)
指揮:
 松井慶太(DISC2-1 を除く)
 渡辺宙明(大合唱)、
 渡辺俊幸(DISC2-1)
オーケストラ・トリプティーク
芸術家アイドルユニット
 「ナマコプリ」(DISC2-2)
 アニメ、特撮音楽の巨匠90歳を祝う記念ライヴ!BGM とあなどるなかれ!クラシック、ロック、ジャズ、プログレ、テクノ、民族音楽・・・、オーバージャンルのハイブリッド音楽を聴け!「渡辺宙明卆寿記念コンサートVol.1」

 録音:2015 年8 月30 日(渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにてライヴ録音)
 企画:西耕一(スリーシェルズ)/録音&MIX:江崎友淑/編集:江崎友淑、皆川誠志

 スリーシェルズは2015 年8 月30 日に渋谷で開催した「渡辺宙明卆寿記念コンサートVol.1」のライヴCDを2016 年4 月6 日に発売する。このコンサートはマジンガーZや宇宙刑事ギャバンの音楽で知られる、作曲家 渡辺宙明が8 月19 日に90歳を迎えることを記念して行われたもの。作曲者の渡辺宙明も指揮をとり、オーケストラ・トリプティーク(松井慶太指揮)が演奏。ヤフーニュース、東京新聞、讀賣新聞など各メディアで話題となった。
 コンサートでは、渡辺宙明の息子である渡辺俊幸も父の卆寿へ捧げる曲を指揮して披露。さらに孫のマコ・プリンシパルの芸術家アイドルユニット「ナマコプリ」へ渡辺宙明が作曲した「ミラクル戦隊ナマコプリ」も初演した。
 ■CD の聴き所
 ・モノラル録音しかなかった楽曲のステレオハイレゾ収録/・作曲者によるリハーサル立ち合い監修/
 ・オリジナル楽譜の使用/・若手精鋭プロ奏者によるオーケストラの演奏/
 ・オーディオ誌でも絶賛されるオクタヴィアレコードによる録音・編集/・パーカッション満載のド迫力サウンド!/
 ・オーケストラとエレクトーンやエレキギターなどの絶妙なミックスサウンド!/
 ・渡辺家三代が揃ってコンサートを行った世界初の共演/・観客700 人の大合唱が昼公演と夜公演ともに収録/
 ・二枚組特別ピクチャーディスク/・堀井友徳による入魂の解説(約1万字)を全文掲載

 渡辺宙明プロフィール
 1925 年(大正14 年)8 月19 日愛知県名古屋市で生まれる。旧制八高理科を卒業後、東京大学文学部心理学科に学ぶ。卒業論文は「旋律的音程の力動性に関する実験心理学的研究」。作曲を團伊玖磨と諸井三郎に、ジャズ理論を渡辺貞夫に師事。
 作曲家デビューはCBC(中部日本放送)のラジオドラマ「アトムボーイ」(1953 年)からである。映画音楽作曲家としては、新東宝の映画「人形佐七捕物帖 妖艶六死美人」(1956年)や「鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)」(1957 年)などを皮切りとして、現在までに200 作を超える映画に作曲した。
 1972 年に手がけた「人造人間キカイダー」と「マジンガーZ」がきっかけとなり、特撮やアニメの仕事も増え、世界的な人気を博す。東映スーパー戦隊もののスタートとなった「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975 年)から続くシリーズでは、BGM だけでなく、挿入歌の作曲者としてもこのシリーズを支え続けている。また金字塔を打ち立てた「宇宙刑事ギャバン」(1982 年)から続くメタルヒーローシリーズは、最近も宇宙刑事Next Generation(2014 年)で主題歌、BGM を作曲して高く評価を受けた。CM 音楽やゲーム音楽も手がけており、戦後のラジオドラマからスタートして、メデイアの変遷とともに作曲を続けている作曲家である。2012 年には長年の功績を東京アニメアワード第8 回功労賞で、2015年にはジャスラック正会員50 年を顕彰された。現在、90 歳を迎え、数多くのイベント、CD 企画が進行中である。

 若者世代の音楽感覚を常に意識して 渡辺宙明(談)
 私は大人の映画もたくさんやりましたが、アニメや特撮番組のCD やLP になることが多かったです。これらのファンは音楽に敏感な人が多いですね。音楽にくわしくて鋭い。私は自分の運命が『人造人間キカイダー』と『マジンガーZ』で決められちゃったんです。
 子供用でもマーチや童謡風ではないことをしたい、だから自分はロックでいこうと考えました。人のモノマネではなく、自分のカラーを出そう、音楽を魅力的に作らなければ駄目だ、と考えていました。子供のためにやむを得ずやるということではなく、私のやりたいことと子供が求めることがだいぶ共通していると思っていました。大人も楽しめるようにやりたい、と考えたんです。
 なんとなく画面に合っていればいいというわけではなく、音楽だけでも楽しめる、ワクワクした音楽にしたい、という意識は常にありました。若い人にわかってもらわなければ駄目だ、という意識は今でもあります。
 今回のコンサートのために新曲を書きました。孫がアイドル・グループをやっていてね。私の特徴を出さなければいけないなと思って、戦隊ものをイメージした曲になっているかもしれません。
 これまでの作曲人生を振り返って
 私にとって作曲は生きがいですよ。好きな仕事で食べられるようになったのは、幸せですね。ですから、やめようと思ったことはないです。作曲は大変だけど、楽しい仕事です。まだまだやりますよ。
 もう自分の歳は意識しないんですね。90 歳と聞くと、おかしいな?、と思いますね。まだ60 歳ぐらいの感覚です。これからも作曲はします。いろいろあると思いますよ。ですので、これからもよろしくお願いいたします!
 [2015 年7 月渡辺宙明スタジオにて 聞き手・構成:小林淳、西耕一]

















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