クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ

 


≪第86号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2016/4/5〜





4/8(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ACCENT



ACC 24310
\2600→\2390

「アルパ・バルベリーニ」による17 世紀ローマの宮廷の調べ


 カプスペルガー:トッカータ・セコンダ・アルペッジャータ
 ロッシ:
  夜の漆黒のマントが空を覆い、愛しい人よ、
  私は苦しみを受けるだろう
 デッラルパ:
  希望を持ってと恋人は言う、私の燃える胸より出るため息、
  愛は愛しい絵を描いた、なぜ私の心よ、
  汝 全ての明かりへと羽ばたく私の魂
 クアリャーティ:第10旋法によるトッカータ
 フレスコバルディ:
  そよ風がさわやかに吹けば、ファンタジア、
  トッカータ・オッターヴァ・ディ・
   デュレッツェ・エ・リガトゥーレ、
  カンツォーナ、コレンテ第5番
 作者不詳:お母さん私を修道女にしないで、バレット
ロベルタ・インヴェルニッツィ
 (ソプラノ)
マルグレート・ケール
 (バロックハープ)
 マルグレート・ケールのバロックハープとロベルタ・インヴェルニッツィのソプラノが奏でる17 世紀ローマの宮廷の調べ

 録音:2014年10月22-23日、11月11-12日

 中世末期、カトリック教会がローマとアヴィニョンに分裂した教会大分裂や、アヴィニョンへの人々の亡命により、危機に見舞われていたローマ。
 そんなローマを再びイタリア一の大都市に押し上げたのは人文主義やルネサンスの精神、教会や宮殿の建設やそれによる人の流れの増加、そして自然とローマに集まった一流の芸術家たちによる豊かな文化でした。
 時のローマ教皇ウルバヌス8 世は自身も詩作に優れ、文化、芸術の庇護者であったと伝えられています。このCD には、そんなウルバヌス8 世を輩出したバルベリーニ家の楽器コレクション中のバロックハープ「アルパ・バルベリーニ」による演奏がソプラノの歌声と共に収録されています。
 17 世紀の前半にバルベリーニ家の宮殿で演奏されていた「アルパ・バルベリーニ」は、その古風でチェンバロのような硬質さを持った音色と、全ての調で半音階を弾くことができる楽器構造が現在のモダンハープと異なる楽器です。
 イタリア・バロック期を代表する画家、ジョヴァンニ・ランフランコが絵画「音楽の寓意」の中に描き残したことでも知られ、今でも当時のままの楽器が製造されています。
 収録されているのはバルベリーニ家の宮廷にゆかりのある作曲家たちの作品。ソプラノ独唱とハープの伴奏による声楽曲と、ハープソロで演奏される作品が収録されています。
 古楽やバロック音楽の演奏に定評があり、ふくよかで芯のある歌声が魅力のロベルタ・インヴェルニッツィのソプラノと、端正な中にも華があるマルグレート・ケールのハープが奏でる調べが17 世紀ローマの薫りを伝えます。ブックレットにはジョヴァンニ・ランフランコの絵画「音楽の寓意」を始めとする、バルベリーニ宮殿所蔵の絵画が掲載。当時の宮廷にも響いていた「アルパ・バルベリーニ」の音色が堪能できるCD です。


ローマ国立楽器博物館のバロックハープ「アルパ・バルベリーニ」  ジョヴァンニ・ランフランコ/絵画「音楽の寓意」 (Allegoria della Musica) から




ATMA CLASSIQUE


ACD2 3017
\2100
ベスト・オブ・カリーナ・ゴーヴァン
 1. パーセル:
  オード『来れ、芸術の子らよ』〜「ヴィオールを奏でて」
 2. ヘンデル:
  オラトリオ『セメレ』〜「おお眠りよ、なぜ私から去るのか」
 3. パーセル:
  セミ・オペラ『アーサー王、またはイギリスの偉人』〜
   ヴィーナスのアリア「最も美しき島よ」
 4. ボワモルティエ:カンタータ「四季」〜「冬」のアリア
 5.
  ヘンデル:オラトリオ『メサイア』〜アリア「大いに喜べ、娘シオンよ」
 6. ヘンデル:
  オラトリオ『ソロモン』〜
   シバの女王のアリア「Will the sun forget to streak」
 7. ヘンデル:
  オペラ『アルチーナ』〜アルチーナのアリア「蒼白い亡霊よ」
 8. ヴィヴァルディ:
  オペラ『試練の中の真実』〜アリア「さようなら」
 9. ポルポラ:オペラ『アデライーデ』〜アリア「Nobil onda」
 10. モーツァルト:
  オペラ『フィガロの結婚』〜スザンナのアリア「恋人よ、早く来て」
 11.J.S. バッハ:
  「わが罪を拭い去りたまえ、いと高き神よ」BWV1083
 12. J.S.バッハ:カンタータ「我は満ち足れり」BWV82〜アリア
 13. マーラー:交響曲第4番ト短調〜第4楽章
 14. ブリテン:歌曲「今、深紅の花びらは眠る」
 15. タイラー・ウィリアムズ:
  デュエット「You, my sister」(初公開楽曲)
カリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ)
1.3. [ACD2 2398]
 レ・ボレアード・ド・モントリオール、
 フランシス・コルプロン(指揮)
2.5.6. [ACD2 2589]
 テンポ・ルバート、
 アレクサンダー・ヴァイマン(指揮)
4.[ACD2 2352]
 レ・ボレアード・ド・モントリオール、
 フランシス・コルプロン(指揮)
7.8. [ACD2 2648]
 アリオン・バロック・オーケストラ、
 アレクサンダー・ヴァイマン(指揮)
9.[ACD2 2590]
 イル・コンプレッソ・バロッコ、
 アラン・カーティス(指揮)
10.[ACD2 2636]
 レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、
 ベルナール・ラバディ(指揮)
11.12[ACD2 2343]
 レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、
 ベルナール・ラバディ(指揮)
13.[ACD2 2306]
 メトロポリタン・オーケストラ、
 ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
14.[ACD2 2601]
 レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、
 ジャン=マリー・ゼイトウニ(指揮)
15.ナタリー・ゴーヴァン(ソプラノ) 
 カリーナ絶唱!彼女のベスト盤!姉ナタリーと初共演の「You, my sister」も収録!

 初出/録音:2014年、ラスベガス/75’06

 すでにATMA Classique で発売されているカリーナ・ゴーヴァンの数々のCD から、カリーナが得意とするバロック時代の楽曲を中心に厳選し再編成。
 それだけではなく、最終楽曲は初公開の楽曲、タイラー・ウィリアムズ作曲、「You,my sister」。ザンヴァのリズムが心地よい、カリーナの姉ナタリー・ゴーヴァンとの共演作品です。
 ナタリー・ゴーヴァンはアメリカで20 年以上歌手として活躍し、ジャズ音楽に熟知しています。声は似ていますが、活躍の場の違いによって、2 人の声の違いははっきりとわかります。
 ナタリーの声は節々にジャズ特融の溜めと力強さが感じられ、一方カリーナは深みのある息の含まれる、流れるような声です。姉妹の声が溶け合わないわけはなく、二人の違いを楽しむだけで、あっというまに時間が過ぎてしまいます。
 作詞も姉妹が手がけ、仲の良さがその音楽全体に滲み出ています。カリーナの新しい一面を知ることができる、貴重な一枚です。




BONGIOVANNI



GB 2567
\2500→\2290
ディミトラ・テオドッシュウ・イン・コンサート ディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)
エルダ・ラロ(ピアノ)
 ヴェルディ:オペラ『運命の力』〜レオノーラのアリア「神よ、平和を与えたまえ」
 ヴェルディ:オペラ『オテロ』〜 4幕「サリースのカンツォーネ〜アヴェ・マリア」
 ヴェルディ:オペラ『仮面舞踏会』〜第3幕アメーリアのアリア「私の最後の願い」
 ヴェルディ:オペラ『マクベス』〜第2幕マクベス夫人のアリア「光は弱まり」
 ベッリーニ/ メリオ編:オペラ『ノルマ』〜「清らかな女神よ」
 マスカーニ: オペラ『友人フリッツ』〜スゼールのアリア「わずかな花を」
 マスカーニ:オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』〜「ママも知るとおり」
 プッチーニ:「サルヴェ・レジーナ」
 プッチーニ: オペラ『ラ・ボエーム』〜ミミのアリア「あなたの愛の呼ぶ声に」
 プッチーニ:オペラ『蝶々夫人』〜蝶々夫人のアリア「ある晴れた日に」
 プッチーニ:オペラ『トスカ』〜トスカのアリア「歌に生き、恋に生き」
 テオドッシュウの力強い声と、エルダ・ラロの繊細なピアノによるヴェリズモ・オペラの新表現!

 録音:2015年9月12日/クレモナ・ヴァイオリン・ミュージアム(ライヴ)/69’59

 ギリシャ生まれのソプラノ歌手、テオドッシュウ。近年、テオドッシュウがレパートリーとして取り入れはじめた、「ヴェリズモ・オペラ」は、リアリティを求め、過度な歌唱を軽減したこのオペラジャンルです。
 このリサイタルでテオドッシュウは、このジャンルで代表的な作曲家、マスカーニをはじめとする、イタリアの作曲家らの作品を抜粋し、披露。録音からも聴こえてくるテオドッシュウの声の動きから、舞台上で自由に動く姿がありありと目に浮かんできます。
 エルダ・ラロは数多くの歌手の伴奏をこなすピアニスト。5 曲目に収録されている、ベッリーニのオペラ『ノルマ』からの有名なアリア「清らかな女神よ」のピアノ編曲は、CD の中で唯一の彼女のソロ演奏です。歌では表せない、高い精神性を感じさせるような、クセのない演奏です。
 テオドッシュウの声はドラマティック・ソプラノとしてとても魅力的ですが、プッチーニ作『ボエーム』のミミのように、常に儚げな弱さを持ったキャラクターのアリアでも、強弱の幅を工夫し、上手く歌いこなしています。テオドッシュウの新レパートリーへの試みを、是非お楽しみ下さい。
 テオドッシュウは2016 年秋に来日予定です。

リサイタル・ライヴでのアリア 『ノルマ』〜「清らかな女神よ」
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=sRr-27fN0x4




HUNGAROTON


HCD 32768
\2400
ハンガリーの俊英フュレイによる
 「月」をテーマにしたアルバム

  (1)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調Op.5
  (2)ヴィラーフ:組曲「月の様子」
  (3)ドビュッシー:ベルガマスク組曲
バラージュ・フュレイ(ピアノ)
 セッション録音:2015年7月6-8日/バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)/72’40”

 ハンガリーの俊英ピアニスト、バラージュ・フュレイが「月」をテーマにしてブラームス、ヴィラーフ、ドビュッシーの作品を収録しました。
 フュレイは1984 年ハンガリーのケチケメート市生まれ。バルトーク音楽院でコチシュやクルターグなどに師事。現在はハンガリーを代表するピアニストとして世界各国で演奏しており、2014 年の来日リサイタルではリストを披露し聴衆を沸かせたことも記憶に新しいところです。
 最初はブラームスのピアノ・ソナタ第3 番。第2 楽章の冒頭でブラームスは詩人シュテルナウの「若き恋」という詩の一節を標題として掲げており、その詩に“月は光り輝く” という一節があります。
 次に収録されたのはヴィラーフ作曲の「月の様子」は2012 年に作曲された4 つの組曲からなるピアノ作品。月に魅せられたヴィラーフの美しき小品です。そして、最後はドビュッシーのベルガマスク組曲。なんとも美しい「月の光」を披露しております。
 .
HCD 32473
\2400→\2190
名手シラシがプレイエルで弾くショパン・シリーズ
 ショパン:
  (1)子守歌 Op.57/(2)舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/
  (3)即興曲第1番 変ニ長調 Op.29/
  (4)即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36/
  (5)即興曲第3番 変ト長調 Op.51/
  (6)幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66/
  (7)アルバムの綴り/(8)ラルゴ 変ホ長調/
  (9)葬送行進曲 ハ短調 Op.72/
  (10)カンタービレ 変ロ長調
アレックス・シラシ
 (1886/90製
  プレイエル・コンサートグランド)
 なんと柔らかなタッチ、名手シラシがプレイエルで弾くショパン・シリーズ、今回は即興曲、舟歌、子守歌を収録!

 セッション録音:2014年5月19-21日/バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)/47’47”

 1968 年イタリア生まれのピアニスト、アレックス・シラシによるショパンのピアノ作品全集録音。2014 年5 月に収録された当ディスクは子守歌、舟歌、即興曲などが収録されました。
 シラシはブダペストのリスト音楽アカデミーでラドシュ、ファルヴァイに師事。フランスのフゾー社のショパン全集楽譜の責任者もつとめております。
 当アルバムでは1886-90 年頃に製作されたプレイエルのコンサート・グランドで演奏。ショパンの美しさを際立たせた柔らかなタッチが印象的です。



旧譜
アレックス・シラシ
プレイエル・ピアノによるショパン


 ショパンが愛したピアノ、ショパンの音がするといわれるピアノ、プレイエル。

 100年も前のピアノはもっと古臭い音をたてるかと思った。なのに、今のピアノに比べても断然柔らかく優雅な音色。なんともエクセレント!なんともゴージャス!
 しかし100年前の楽器をここまで完璧にメンテしていた歴代の持ち主たちにも拍手を送りたい。

 シラシのピアノはとてもいい。ワルツの作品34-2なんて、まるで宝石のよう。ちょっと即興的で洒落たテンポの外し方がなかなか決まってるのである。この名器に持つ存在感の前にまったく見劣りしていない。
 1968年イタリアのパルマに生まれたシラシは、ブダペストのフェレンツ・リスト音楽院でフェレンツ・ラドシュらに師事、シフとは同門になる。
 仏フュゾー社によるファクシミリ版の自筆譜を使用。



HCD 32468
\3000
入手困難
海外直輸入
ショパン:19のワルツ集/3つのエコセーズ アレックス・シラシ(プレイエル)
録音:2006年9月ハンガリー、ディオーシュド、フェニックス・スタジオ

HCD 32469/70
(2CD)
\4800
ショパン:マズルカ集(49曲・作品番号つき)
 [CD 1]
  Op.6 / Op.7 / Op.17 / Op.24 / Op.30 / Op.33
 [CD 2]
  Op.41 / Op.50 / Op.56 / Op.59 / Op.63 / Op.67 / Op.68
アレックス・シラシ(プレイエル)
録音:2008年ハンガリー、ディオーシュド、フェニックス・スタジオ
使用楽器はプレイエル(Fabric No. 38 E 694, without opus, cca. 1886-90)。


 

HCD 32765
\2400
「コレッリの遺産」
 (1)コレッリ(1653-1713):ソナタ ハ長調 Op.5-3
 (2)ヴィスコンティ(1683-1713):ソナタ ハ短調
 (3)ジェミニアーニ(1687-1762):ソナタ ニ短調 Op.1-12
 (4)ソミス(1686-1763):ソナタ ニ短調 Op.2-1
 (5)モッシ(1680-1742):ソナタ ト長調 Op.1-3
 (6)カストルッチ(1679-1752):ソナタ ニ短調 Op.2-7
サボルツシュ・イーレシュ(ヴァイオリン)
ダリボール・ピメク(チェロ)
オンドレイ・マチェク(チェンバロ)
 (オリジナル楽器使用 a' =415Hz)
 時代楽器の響きが美しいコレッリと同時代を生きた作曲家の作品集

 セッション録音:2015年4月22-24日/バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)/61’35”

 後期のバロック音楽におけるトリオ・ソナタなどの器楽形式の形成期に最大の役割を果たしたコレッリ。
 「コレッリの遺産」と題された当ディスクにはコレッリと同時代に生きたヴィスコンティ、ジェミアーニ、ソミス、モッシ、カストルッチのヴァイオリン・ソナタが収録されております。時代楽器による演奏で響きの美しさが印象的です。




MELBA



MR 301147
\2700→\2490
驚くほど美しいメロディの泉〜グラント・フォスター愛のピアノ曲!
 グラント・フォスター:
  (1)ロマンス 嬰ハ短調/(2)ロマンス ハ長調/
  (3)ピアノ・ソナタ/(4)エレジー/
  (5)ブィドロ/(6)6つの前奏曲/(7)バラード
グラント・フォスター(ピアノ)
 驚くほど美しいメロディの泉。グラント・フォスター愛のピアノ曲登場!

 録音:2015年9月19-20日/イワキ・オーディトリアム(メルボルン)/77’ 53”

 グラント・フォスターは1945 年生まれのオーストラリアの作曲家。日本ではあまり知名度が高くありませんが、オーストラリアではメロディアスな映画音楽で人気を誇っています。
 シドニー音楽院でピアノを学んだ後、パリでマルセル・シャンピに師事。長くヨーロッパに住み、ピアニストとしてもイギリスのハローズが独自に制作するCD シリーズで腕前を披露しています。
 彼の音楽は全く現代的なところがなく、ラフマニノフを思わす叙情的なメロディとロマンティックな情感にあふれ、稀にみるメロディ・メイカーぶりを発揮。聴けばファンになってしまう魅力にあふれています。
 このアルバムはグラント・フォスター自身が自作を披露。「エレジー」以外は世界初録音で、フォスターのピアノ曲をじっくり堪能できます。
 「ブィドロ」は、ムソルグスキーの「展覧会の絵」中の同名曲に触発されたオランダの画家ヘームストラのエッチングの印象を音楽化。すべてのテーマとなっているフォスターの創作の源泉は「愛」。音楽を聴けば、とてつもない愛に満ちた世界を感じることができます。


どろどろのロマンティック・メロディー
マイナー・オーケストラ・ファンにもおススメ
グラント・フォスター:組曲《ドバイの真珠》

QUARTZ
QTZ 2091
(CD+DVD-PAL)
\2500
グラント・フォスター:
 組曲《ドバイの真珠》
 レディング獄舎のバラッド
ミラ・イェヴティチ(ピアノ)
セルゲイ・ロルドゥギン(チェロ)
アンドルー・グッドウィン(テノール)
ザウルベク・ググカエフ(指揮)
ノーヴァヤ・ロシア交響楽団
エルミタージュ交響楽団
ベラルーシ交響楽団

 オーストラリア、シドニー出身の作曲家グラント・フォスターの管弦楽作品集。
 「ドバイの真珠」は、ロシアの皇帝ニコライの末娘アナスタシアの物語を題材とした作品。
 ノーヴァヤ・ロシア響やエルミタージュ響、ベラルーシ響が起用されており、マイナー・オーケストラ・ファンにもおススメ。

 ちょっと聴けます。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=lTbZe-oX2WE

2011年−2012年の録音。

ボーナスDVDはPAL方式のため日本の標準のDVDでは再生できません。





SIGNATURE

SIG 11100
\2600
フィリグラーヌ
 ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン:
  (1) モーリスのサークル/(2) わが父へ/
  (3) フィリグラーヌ(透かし)/
  (4) バック・トゥ・バッハ/
  (5) 流れ星/(6) ありがとう/
  (7) マルシアックのアシル
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン
 (ピアノ)
ジャン=ルイ・ラザンフォス(ベース)
ドビュッシーSQ
 これは面白い。ドビュッシーとラヴェルがオシャレなジャズに変身

 59’ 40”、日本語解説付

 ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェンは1975 年ベルギー生まれの作曲家、ピアニスト。クラシックとジャズを融合した音世界を追求しています。
 今回は彼のピアノ、ジャズ・ベーシストのジャン=ルイ・ラザンフォス、弦楽四重奏の六重奏という興味深い編成でクラシック作品に基づく演奏を披露。
 「モーリスのサークル」のモーリスはラヴェルの名前。ピチカートが特徴的な彼の弦楽四重奏曲の第2楽章が、オシャレにジャズ化。
 「マルシアックのアシル」のアシルはドビュッシーの名で、弦楽四重奏曲の第3 楽章を基に、彼がジャズ・イン・マルシアックに参加したらという妄想を展開しています。
 「バック・トゥ・バッハ」はバッハの曲をジャズでやろうとなった時、コラール=ネヴェン最愛のチェンバロ協奏曲第5 番ヘ短調BWV1056 の第2、第3 楽章から発想が飛躍したとのこと。これも興奮させられます。




GLOSSA



GCD 923901
\2500→\2290
達人集団ラ・ピファレスカ
 戦争と平和 〜 管楽器と打楽器のためのルネサンス音楽

 ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:
  哀れな兵士のパヴァーヌ/
 ファレーズ:戦いのパヴァーヌ、戦いのガリアルド/
 ジョスカン:さようなら、わが愛しき人よ/
 ヴィラールト:だらしない老婆たち/
 作曲者不詳(16世紀):バス・ダンスI/
 スザート:
  入場/ゼンフル:5月に/
 イザーク:ラ・モルラ/
 デストレ:道化/
 ファレーズ:
  フェッラーラ風パヴァーヌ、フェッラーラ風ガリアルド/
 ゼンフル:忍耐/
 作曲者不詳(16世紀):
  ヴォレン・ブリュードレン、シンフォニア・ノビリ・シレーネ/
 タブロ:おお、美しい方よ/
 ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:パストレッラ/
 アンブロシオ:アモローソ/
 ジョスカン:はかりしれぬ悲しさ/
 スザート:パヴァーヌ《はかりしれぬ悲しさ》/
 ヘッセン=カッセル方伯モーリッツ:パストレッラ/
 クーゲルマン:ニヒツ・ヴェルダース・イスト/
 作曲者不詳(15世紀):おお、素通りとはあんまりな/
 ジョスカン:スカラメッラ/
 作曲者不詳(16世紀):アルマンド
ラ・ピファレスカ
 〔ステファノ・ヴェッツァーニ
   (リコーダー、パイプ、テーバー、
    ショーム、バグパイプ)、
  マルコ・フェラーリ
   (リコーダー、ショーム、
    バグパイプ)、
  マウロ・モリーニ
   (サックバット、
    スライド・トランペット)、
  ファビオ・トリコミ
   (フィドル、パイプ、テーバー、
    パーカッション)、
  スヴェトラーナ・フォミーナ
   (フィドル)、
  ガブリエレ・ミラクル
   (ダルシマー、パーカッション)〕
 イタリアの古楽系管打楽器アンサンブル登場!達人集団ラ・ピファレスカのルネサンス音楽集!

 イタリア戦争などが勃発したルネサンス時代のヨーロッパにおいて、世俗や大衆音楽、戦争の轟音やリズム、宮廷の祝賀や祝祭とコントラストを表現した、古楽器による管打楽器作品の数々。
 ジョスカンやイザーク、ヴィラールト、ファレーズ、ゼンフル、そしてスザートなどルネサンス時代の巨匠たちの音楽と、当時の響きでリアルに再現するラ・ピファレスカは、ラ・ヴェネクシアーナやカンティカ・シンフォニアのレギュラー・メンバーとして活躍する古楽系管打楽器の名手たちによって結成された達人集団。

 グロッサ(Glossa)に加わったイタリアの古楽系管打楽器アンサンブル、ラ・ピファレスカによる"ルネサンス時代のサウンド・トラック"が、当時の光景や音楽文化を鮮明に伝えてくれる。要注目!

 ※録音:2009年11月&2011年7月、ロレット(イタリア)






.

  LINN



CKD 526
\2500→\2290
モニカ・ハジェット&IBO
 18世紀の協奏曲集 〜
  ファッシュ、テレマン、ハイニヒェン、
   ヴィヴァルディ、グラウプナー
モニカ・ハジェット(指揮&ヴァイオリン)
アイリッシュ・バロック・オーケストラ
 ファッシュ:フルートとオーボエのための協奏曲ロ短調 FaWV L:h1
 テレマン:2本のヴァイオリンとファゴットのための協奏曲ニ長調 TWV 53:D4
 ハイニヒェン:オーボエ協奏曲ト短調 S.237
 ヴィヴァルディ:2本のチェロのための協奏曲ト短調 RV 531
 ファシュ:
  2本のオーボエ・ダ・カッチャ、2本のヴィオール、
   2本のファゴットと通奏低音のための協奏曲ト短調 FaWV L:G11
 グラウプナー:ファゴット協奏曲ハ長調 GWV 301
 フルート・ダモーレ、オーボエ・ダモーレと
  ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲ト長調 GWV 333
 モニカ・ハジェット&IBOがLINN初登場!様々な編成による知られざる協奏曲集!

 モニカ・ハジェット率いるアイリッシュ・バロック・オーケストラがLinn Records初登場。第1弾は、ファッシュ、ハイニヒェン、グラウプナーを含む、様々な編成による18世紀の知られざる協奏曲集!
 トリオ・ソネリーのモニカ・ハジェット(Vn)を始め、OAEのリサ・ベズノシウク(Fl)、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのアンドレアス・ヘルム(Ob)、アンサンブル・マルシュアスのピーター・ウィーラン(Fg)など、世界のピリオド・オケ、アンサンブルで活躍する名手がソロを務める豪華メンバーで、18世紀ドイツの未知なる輝きを現代に伝えてくれます。

 ※録音:2015年9月27日−30日、セント・ピーター教会(ドロヘダ、アイルランド)



 
CKD 522
(2CD/特別価格)
\3800
リチャード・エガー&スコティッシュ・オペラ、
 「軍艦ピナフォア」

  アーサー・サリヴァン:喜歌劇《軍艦ピナフォア》
 
リチャード・エガー(指揮)
スコティッシュ・オペラ
ティム・ブルック=テイラー(ナレーション)
ジョン・マーク・エインズリー
 (サー・ジョーゼフ・ポーター)
エリザベス・ワッツ(ジョゼフィーン)
トビー・スペンス(レイフ・ラクストロー)
ヒラリー・サマーズ(クリップス夫人)
ニール・デイヴィス(ディック・デッドアイ)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ
 (コーコラン船長)
ギャヴァン・リング(ビル・ボブステイ)
バーナビー・レア(ボブ・ベケット)
キティ・ホエートリー(ヒービー)
 リチャード・エガー&スコティッシュ・オペラ、「軍艦ピナフォア」エジンバラ音楽祭ライヴ!

 リチャード・エガー指揮によるスコティッシュ・オペラの「軍艦ピナフォア」。2015年エジンバラ国際音楽祭で披露され大絶賛された売り切れ公演のライヴ録音が登場!
 ウィリアム・S・ギルバートによるリブレット、アーサー・サリヴァンによる作曲の共作による傑作コミック・オペラ「軍艦ピナフォア」。イギリスのコメディアン、ティム・ブルック=テイラーをナレーターに迎え、ジョン・マーク・エインズリー、エリザベス・ワッツなど豪華スター歌手たちが揃った、「軍艦ピナフォア」の新たな名盤です!

 ※録音:2015年8月23日、アルスター・ホール(エジンバラ)



 

CKD 512
\2500
ドビュッシー&武満徹:弦楽オーケストラのための作品集
 ドビュッシー:
  弦楽四重奏曲ト短調 Op.10(ジョナサン・モートン編)
 武満徹:
  弦楽オーケストラのための3つの映画音楽より 第1曲 「葬送の音楽」
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(コリン・マシューズ編)
 武満徹:
  弦楽オーケストラのための3つの映画音楽より
   第2曲 「訓練と休息の音楽」
  ドビュッシー:象の子守歌(ジェームズ・マンソン編)
  武満徹:ノスタルジア
スコティッシュ・アンサンブル
ジョナサン・モートン
 (芸術監督&リーダー)
 1969年に芸術監督のジョナサン・モートンの元、グラスゴーを拠点に創設されたスコットランドの弦楽オーケストラ、スコティッシュ・アンサンブル。
 イギリスで唯一のプロ弦楽オーケストラとしても活動するスコティッシュ・アンサンブルの新録音は、武満徹と弦楽オーケストラ編曲によるドビュッシー!
 武満徹の印象的でメランコリーな名作はもちろん、芸術監督であるジョナサン・モートンのアレンジによる「弦楽四重奏曲ト短調」やコリン・マシューズが弦楽アンサンブルと2台のハープのためにオーケストレーションを施した「亜麻色の髪の乙女」など注目の録音を収録。
 子供の領分より「象の子守歌」のアレンジを担当したのは、スコティッシュ・アンサンブルのコントラバス奏者、ノーザン・チェンバー・オーケストラの首席コントラバス奏者を務めながら、作・編曲家としても活躍するジェームズ・マンソンによるもの。これまでも様々な弦楽オーケストラ編曲の名盤を録音してきたスコティッシュ・アンサンブルによって、また新たな名盤が生まれます。

 録音:2014年12月1日−2日&2015年4月20日−21日、ケアード・ホール(ダンディー)
 

CKD 545
\2500
サミュエル・アドラーの交響曲第6番世界初録音!
 サミュエル・アドラー:
  交響曲第6番/チェロ協奏曲/
  ドリフティング・オン・ウィンズ・アンド・カレンツ
マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)
ホセ・セレブリエール(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
 ウルグアイの指揮者、作曲家のホセ・セレブリエールが指揮するサミュエル・アドラーの交響曲第6番世界初録音!

 ドイツ生まれアメリカの作曲家サミュエル・アドラー(b.1928)。ダイナミックで力強い「交響曲第6番」、若き天才チェリスト、マキシミリアン・ホルヌングがソリストを務める「チェロ協奏曲」をセレブリエールが振る。
 現代アメリカのオーケストラ・ファンは要注目!

 録音:2015年9月17日−20日ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ・センター(グラスゴー)


ECHOシリーズ


BKD 158
(CD-R)
\2500
J.S.バッハ:アルトのためのアリア集
 管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067
 マタイ受難曲 BWV.244より 「懺悔と悔い」
 カンタータ第42番「されど同じ安息日の夕べに」BWV.42より
  Wo zwei und drei versammlet sind
 ミサ曲ロ短調 BWV.232より 「アニュス・デイ」
 カンタータ第112番「主はわが信頼すべき羊飼いなり」BWV.112より
  Zum reinen Wasser er mich weist
 マタイ受難曲 BWV.244より 「哀れみたまえ、わが主よ」
キャサリン・キング(アルト)
ケティル・ハウグサンド
 (チェンバロ&指揮)
ノルウェー・バロック・オーケストラ
 ムジカ・セクレタのメンバーでもあるキャサリン・キングと北欧を代表するバロック・オーケストラが共演したバッハのアリア集。マタイ受難曲やカンタータからのアリアと、管弦楽組曲第2番を交互に収録。

 ※CKD 158からの新装移行再発売。CKD 158は廃盤となります。
 ※こちらのタイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




ORF


CD 3196
\2400
「高度なダンス・ミュージック〜ウィーン・モデルン」
 ヨハンナ・ドーデラー(b.1969):ワルツ
 フリードリヒ・チェルハ(b.1926):ギャロップ
 ラインハルト・フックス(b.1974):目覚ましコール
 アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):リリカ・チクルス=マンボ
 ゲラルト・レッシュ(b.1975):ボサ・ノバ・アラビカ
 ゼイネプ・ゲディズリョグル(b.1977):アクサク
 フランツ・ハウツィンガー(b.1963)&ヴォルフガング・ズッパン(b.1966):
  サイド・ライト
 クルト・シュヴェルツィク(b.1935):すばやいポルカ
 ベルンハルト・ラング(b.1957):
  モナドロジーXXIII…スタンリー・K のための
 HK.グルーバー(b.1943):ラジオ・シティ
 ハンネス・レーシェル(b.1963):
  チャーリー・チャップリンのモダン・タイムス
 パトリック・プルジンガー(b.1970):モーター・ヘッド
 ゲルハルト・E・ヴィンクラー(b.1959):プッシー=(r)=ポルカ
コルネリウス・マイスター(指揮)
ウィーン放送交響楽団
 読響への客演で好評のコルネリウス・マイスター注目の新譜!現代作曲家たちよるもうひとつのニュー・イヤー・コンサート!?

 録音:2013年11月7日ウィーン・コンツェルト・ハウス(ライヴ) [57:51]

 毎年秋にウィーンで開催される国際的な現代音楽祭ウィーン・モデルンが2013 年に新しい試みとして行ったコンサートのライヴ録音。
 いつもは小難しいゲンダイ・オンガクばかり書いて一般聴衆から敬遠されている現代音楽の作曲家たちが少しでも聴衆との距離を縮めると共にエンターテイメントと芸術性、先進性を両立させるための試みとして一人5 分前後の管弦楽のためのダンス・ミュージックを持ち寄りコンサートを企画。
 結果は聴衆に大うけでコンサートは大成功した模様。大御所チェルハの錯綜しながらもツボを押さえた「ギャロップ」、ツァラトゥストラはかく語りきと美しく青きドナウをデフォルメしたラングの「スタンリー・K のための形而上学叙説」が特に聴きもの。
 その他の作曲家もジャズやハリウッド調にオーケストラを鳴らしつつも現代音楽の作曲家らしくピリッとスパイスの効いた曲作りをしている辺りはさすが。
 
CD 3193
\2400
「クルト・シュヴェルツィク(b.1935):作品集」
 事故/マグリットのように/女の説教/
  ブルトン/色彩/理論/青い家の園芸/
  死の舞踏/ほか全15曲
エルネスト・コヴァチ(Vn)
ルディ・コープ(Trp)
ゲルトラウト・
 ヴィンクルバウアー=ツォウレック
  (アコーディオン)
ヨゼフ・ルイツ(Vc)
クリスタ・シュヴェルツィク(語り)
クルト・シュヴェルツィク(Pf, 語り)
 これは最高!保守的なオーストリアから奇天烈作曲家が登場!!

 シュヴェルツィクはウィーン音楽院でヨゼフ・マルクスに師事し後にダルムシュタットでシュトックハウゼンにも教えを受けています。
 経歴だけを見ればヨーロッパの伝統と革新を継承した筋金入りの堅物作曲家という印象ですが、このディスクを聴くと見事にその印象は覆されます。
 これはどう聴いてもアメリカの片田舎で世間に背を向けてひたすら自分の音楽に没入する変人作曲家の作品としか思えません。すなわちケージのプリペアド・ピアノみたいな曲やナンカロウの自動ピアノ風に作られた曲あり、なんちゃってケチャみたいな曲がある一方でひとつの言葉を何回も繰り返して、その韻からフレーズを取り出す手法は一見ライヒですが、ライヒほど洗練されておらず、その手際の悪さ、素人くささが一種のヘタウマになって実にいい味を出しています。
 かと思えば突然お昼のメロドラマのテーマのみたいな陳腐なバラードが始まったりと、もはや何でもありの無法状態。
 そこで一体このシュヴェルツィク、何者?と思いネットで調べると一部では比較的知られた存在らしくORFレーベルでも既に管弦楽作品集が出ています(ORF CD217)。まるで実験音楽の玩具箱をひっくり返したような内容は時代や流行に流されず自分の好きなように音楽する、という作曲者の意志の表れ。
 現代音楽、アメリカ実験音楽、ミニマル、ムーンドッグ、先鋭的ジャズ、プログレが好きなファンに自信を持って推薦できる、2016 年上半期のニューミュージック界最良ディスクと断言します。
 
CD 3188
\2400
「エヴァ・ライター:作品集」
 (1)騒がしい電車内で(2014)〜弦楽四重奏と電子機器のための
 (2)トゥーレット(2008)〜
  コントラバス・バロック・フルートとテープのための
 (3)接続は今だけ(2008)〜
  コントラバス・フルート、エレクトリック・ギターと打楽器、
   テープのための
 (4)膨圧(2005)〜ヴィオラ・ダ・ガンバとテープのための
 (5)反革命(2009)〜コントラバス・フルートとテープのための
 (6)約束の列車(2010)〜
  バロック・フルート四重奏とエレクトロニクスのための
 (7)ストーカー解像度(2014)〜
  語り、エレクトリック・ギター、ドラム、エレクトロニクスのための
エヴァ・ライター
 (バロックFl、リミックス)
ほか多数
 [62:02]

 作曲者エヴァ・ライターはウィーン出身。リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバを学び、当初はバロック音楽演奏家として経歴をスタートさせたが、やがて前衛的な作曲を試みるようになり、その後、数々の賞を受賞した。
 作品は楽器の特殊奏法から繰り出されるノイズと電子的に作り出されたノイズが交じり合ったストリート・グラフィティのような音楽でアメリカのダウンタウンで活動する実験音楽家に共通する雰囲気を持っている。
 

CD 3190
\2400
シモン・ヴォセチェク(b.1978):
 歌劇「ビーダーマンと放火犯」(2013)(全2幕)
ヴァルター・コベラ(指揮)
アマデウス・アンサンブル・ウィーン
ノイエ・オパー・ウィーン
 録音:2013年 [79:19]

 ヴォセチェッはプラハ出身で現在はウィーンを中心に活動。ウルバンナー、チェルノヴィンに作曲を師事し、ヨーロッパの現代音楽の手法を継承している。
 このオペラはドイツでは有名なマックス・フリッシュによる寓話(日本のドイツ語の教科書にも度々取り上げられている)を原作としているが、音楽そのものは非常に厳しく書かれた無調音楽でベルクを思わせる完成度の高いオペラに仕上がっている。
 

CD 3194
\2400
「拡張されたフルート」〜シルヴィー・ラクロワ
 ラインハルト・フックス(b.1974):
  唇が葉っぱのマークに移動する際には(1997-2013)
 シルヴィー・ラクロワ:グレー・ブルー(2015)
 ダニエル・P・ビロ:キブロット(2013)
 スティーヴン・ファーガソン:オール・マイ・フルート(2014)
 ヴォルフガング・ズッパン:ルビコン(2010)
 タニャ・ブリュッゲマン:レグロス(2015)、AOA1(2015)
シルヴィー・ラクロワ(Fl)
 [79:23]

 シルヴィー・ラクロアはリヨン出身で現在はウィーンを拠点に活動するフルート奏者。クラングフォルム・ウィーンの創立メンバーとして1997 年まで活動し現在は自らも作曲家として作品を発表しつつ現代音楽の普及に努めている。
 ここに収められた作品は一部にライヴエレクトロニクスを含みつつ、いずれも今のヨーロッパの前衛音楽シーンを代表する様式で書かれている。




<メジャー・レーベル>

DG


4796068
(5CD)
\6000→\5590
《アルゲリッチ〜DGショパン録音全集》
ショパン:
【CD1】
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35,
 ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58,
 スケルツォ第2番 変ロ短調Op.31,
 スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39, 舟歌 嬰ヘ長調Op.60/
【CD2】
 24の前奏曲Op.28, 前奏曲 嬰ハ短調Op.45,
 前奏曲 変イ長調Op.posth, 3つのマズルカOp.59,
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22,
 ポロネーズ 変イ長調「英雄」Op.53, ポロネーズ 変イ長調「幻想」Op.61/
【CD3】
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11,
 序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調Op.3,
 チェロ・ソナタ ト短調Op.65/
【CD4】
 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21,
 チェロ・ソナタ ト短調Op.65/
【CD5】
 バラード第1番 Op.23, エチュード第4番 Op.10-4,
 マズルカ第26番 Op.41-1, マズルカ第27番 Op.41-2,
 マズルカ第15番 Op.24-2, マズルカ第40番 Op.63-2,
 マズルカ第23番 Op.33-2, ノクターン第4番 Op.15-1,
 ノクターン第16番 Op.55-2, マズルカ第36番 Op.59-1,
 マズルカ第37番 Op.59-2, マズルカ第38番 Op.59-3,
 ピアノ・ソナタ第3番 Op.58
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)/
クラウディオ・アバド(指揮)
ロンドン交響楽団(Op.11)/
ミッシャ・マイスキー(チェロ:Disc3:Op.3&65)/
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)
ワシントン・ナショナル交響楽団(Op.21)/
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ:Disc4:Op.65)/
 アルゲリッチならではの生命感あふれるショパン
 昨年のショパン国際ピアノコンクールの入賞者たちをはじめ、毎年新たな「ショパン弾き」が出現しますが、その頂上に君臨するのはマルタ・アルゲリッチであることについて異論を唱える人はいないでしょう。
 アルゼンチン生まれの彼女がショパン・コンクールで優勝したのは1965年のこと。全ての人々を驚愕させたその類い稀なるテクニック、そして音楽性は現在でも全く褪せる事がありません。
 最近は室内楽作品の演奏に力を注いでいる彼女ですが、この一連の演奏を聴きなおしてみると、彼女が最高のショパン弾きであることを改めて認識できるでしょう。
 独奏曲から協奏曲、そしてチェロ・ソナタまで、いずれもアルゲリッチならではの無比の魅力にあふれたショパン演奏です。

 【録音】1959〜2000年


DG(ブルーレイ・オーディオ)


479 5977
(ブルーレイ・オーディオ)
\6000
《カラヤン&ベルリン・フィル/ベートーヴェン:交響曲全集》 BD-A
ベートーヴェン:
 交響曲第1番ハ長調Op.21/交響曲第2番ニ長調Op.36/
 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」/交響曲第4番変ロ長調Op.60/
 交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」/交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」/
 交響曲第7番イ長調Op.92/交響曲第8番ヘ長調Op.93/
 交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
ボーナストラック:
 交響曲第9番リハーサル録音(第1楽章・第3楽章・第4楽章)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ),
ヒルデ・レッセル=マイダン(メゾ・ソプラノ),
ヴァルデマール・クメント(テノール),
ヴァルター・ベリー(バス)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン楽友協会合唱団
 カラヤンに2度目のベートーヴェン全集がブルーレイ・オーディオに!               
 ベートーヴェンの交響曲全集を4回も録音したカラヤンですが、ヤノヴィッツ等名歌手を従え、ベルリン・フィルとは初となった「第九」をはじめ、1960年代のこのチクルスはカラヤン自身にとってもエポック・メイキングなものでした。
 フランス・ディスク大賞受賞をはじめ、世界中で絶賛されたこの名盤を、今回はBD-A 1枚に収録!
 《録音》1961〜1962年、ベルリン、イエス=キリスト教会(ステレオ:セッション)

 レコーディング風景の写真、LPバラ売り時のカヴァー、ベートーヴェンの直筆サイン、カラヤンがDGのA&Rに宛てて書いた手紙、等 興味深い内容が盛り込まれたハードバック・カヴァーのブックレット付。




イタリアDECCA



482 5410
(20CD)
\10000→\8990

ピエール・モントゥー・DEECAレコーディングズ


CD1
JOHANN SEBASTIAN BACH
Suite No. 2 in B minor, BWV 1067

CHRISTOPH WILLIBALD GLUCK
Dance of the blessed spirits
Orfeo e Euridice

WOLFGANG AMADEUS MOZART
Flute Concerto in D major, K314
Claude Monteux flute
London Symphony Orchestra

Recorded in Decca Studio No. 3, West Hampstead, London, 11/1963

CD2
JOSEPH HAYDN
Symphony No. 94 in G major "Surprise"
Symphony No. 101 in D major "Clock"
Wiener Philharmoniker

JOHANNES BRAHMS
Variations on a Theme by Joseph Haydn, Op. 56a
London Symphony Orchestra

Recording locations:
 Kingsway Hall, London, 12/1958 (Op. 56a), Sofiensaal, Vienna, 4/1959 (Nos. 94 & 101)

CD3
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Symphony No. 1 in C major, op. 21
Symphony No. 3 in E flat major, op. 55 "Eroica"
Wiener Philharmoniker
Recording: 1957 (Op. 55), 1969 (Op. 21)

CD4
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Symphony No. 6 in F major, op. 68 "Pastoral"
Symphony No. 8 in F major, op. 93
Wiener Philharmoniker

Recording: 1958 (Op. 68), 1960 (Op. 93)

CD5
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Symphony No. 5 in C minor, op. 67
Symphony No. 7 in A major, op. 92
Egmont Overture, op. 84
London Symphony Orchestra

Recording: 1961

CD6
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Symphony No. 2 in D major, op. 36
Symphony No. 4 in B flat major, op. 60
King Stephen Overture, op. 117
London Symphony Orchestra

Recording: 1960

CD7
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Symphony No. 9 in D minor, op. 125
Elisabeth Soderstrom soprano
Regina Resnik contralto
Jon Vickers tenor
David Ward bass
London Bach Choir
London Symphony Orchestra

Recording: Walthamstow Assembly Hall, London, 6/1962

CD8
LUDWIG VAN BEETHOVEN
Symphony No. 3 in E flat, op. 55 "Eroica"
Marcia funebre: Rehearsal
Concertgebouw Orchestra

Recording: Amsterdam, 7/1962

CD9
FRANZ SCHUBERT
Symphony No. 8 in B minor, D759 "Unfinished"
Concertgebouw Orchestra
Rosamunde, D797 - excerpts
Wiener Philharmoniker

IGOR STRAVINSKY
Le Sacre du Printemps(The Rite of Spring)
Paris Conservatoire Orchestra

Recording:
 Amsterdam, 11/1963 (D759), Sofiensaal, Vienna, 11/1957 (D797),
 Salle uwagram, Paris, 11/1956 (Sacre)

CD10-11
HECTOR BERLIOZ
Romeo et Juliette
Dramatic Symphony, op. 17
Regina Resnik alto
Andre Turp tenor
David Ward bass
London Symphony Orchestra and Chorus

Recording: Walthamstow Town Hall, London, 6/1962

CD12
JOHANNES BRAHMS
Symphony No. 2 in D, op. 73
Tragic Overture, op. 81
Academic Festival Overture, op. 80
London Symphony Orchestra

Recording: London, 11/1962

CD13
PYOTR ILYCH TCHAIKOVSKY
The Sleeping Beauty, op. 66
Ballet in three acts and a prologue - highlights
London Symphony Orchestra

Recording: Kingsway Hall, London, 6/1957 (op. 66)

CD14
PYOTR ILYCH TCHAIKOVSKY
Swan Lake, op. 20 Excerpts
London Symphony Orchestra
Hugh Maguire violin

Recording: London, 6/1962

CD15
ANTONIN DVORAK
Symphony No. 7 in D minor, op. 70
London Symphony Orchestra

Recording: Kingsway Hall, London, 10/1959

CD 16
CLAUDE DEBUSSY
Prelude a "L'apres-midi d'un faune
Nocturnes
Images for orchestra
Le martyre de saint Sebastien
London Symphony Orchestra
Roger Lord cor anglais

Recording: London, 5/1963

CD17
MAURICE RAVEL
Daphnis et Chloe complete ballet*
Rapsodie Espagnole
Pavane pour une infante defunte
Chorus of the Royal Opera House, Covent Garden*
Douglas Robinson chorus master
London Symphony Orchestra

Recordings: 4/1959 (Daphnis), 12/1961

CD18
MAURICE RAVEL
Bolero
La Valse Poeme choregraphique
Ma mere l'Oye Ballet
London Symphony Orchestra

Recording: London, 2/1964

CD19
JEAN SIBELIUS
Symphony No. 2 in D major, op. 43

EDWARD ELGAR
Variations on an Original Theme (Enigma), op. 36
London Symphony Orchestra

Recording: Kingsway Hall, London, 6/1958

CD20
IGOR STRAVINSKY
The Firebird Suite, 1919
Petrushka Ballet, 1911
Julius Katchen piano (Petrushka)
Paris Conservatoire Orchestra

Recording: Salle Wagram, Paris, 10 & 11/1956
クラムシェル・ボックス仕様


<国内盤>

.

CALLIOPE



CAL1528
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3300+税
ミハイル・ルディ(ピアノ)
 ムソルグスキー「展覧会の絵」&
 スクリャービン後期作品集
        (ソナタ第6〜10番 他)

 ムソルグスキー:
  ①組曲「展覧会の絵」②夢想 ③涙ひとすじ ④ゴパーク
 スクリャービン:
  ⑤ピアノ・ソナタ 第6番 作品62
  ⑥仮面さまざま 作品63-1 ⑦奇妙さ 作品63-2
  ⑧ピアノ・ソナタ 第7番 作品64
  ⑨三つの練習曲 作品65
  ⑩ピアノ・ソナタ 第8番 作品66
  ⑪二つの前奏曲 作品67
  ⑫ピアノ・ソナタ第9番 作品66
  ⑬二つの詩曲 作品69
  ⑭ピアノ・ソナタ 第10番 作品70
  ⑮二つの詩曲 作品71 ⑯焔に向かって 作品72
  ⑰二つの舞曲 作品73 ⑱五つの前奏曲 作品74
ミハイル・ルディ(ピアノ)
 ロシア・ピアニズムの忘れがたい名手による傑作録音、
 ロシア・アルバムが2枚組での待望すぎる復活…!
 モスクワでヤコフ・フリエル門下に学んだ…ということは、その師イグムノフを介してシロティ(ジロチ)へ、つまりフランツ・リストへと連なる系譜のロシア・ピアニズムを受け継ぐ名手ということになります——
 ミハイル・ルディ、タケシント(ウズベキスタン)生まれのソ連の名手!彼がロン=ティボー国際コンクールを制したのちCalliopeレーベルに刻んだ一連の名盤は、レーベル創業者が屋号を畳んで以来あまりにも長く入手不可の状態に甘んじていたわけですが、レーベルの後継を引き受けたIndesens!がこのたび、リリース当初からきわめて評価の高かった個性派のロシア・アルバムを2枚組で復活させてくれました!
 スクリャービンの後期作品は、作品62以降の出版作をほぼ網羅——ソナタ第6番以降の5曲を中心に、この作曲家ならではの繊細精緻な音世界をあざやかに捉えた名演の連続!そして何より、3曲の小品と『展覧会の絵』でみせる、ムソルグスキー作品との独特の距離感のとりかたが素敵です。
 フランス派的なほどよい客観性を残しつつ、ユニークな音運びとテンポ展開でじっくり、曲の魅力に新たな光をあててゆく名演...!もちろん解説日本語訳付で、価格設定もややお求めやすく——どうぞお見逃しなく!
 


CAL1630
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ウクライナの作曲家たち、
 およびその他の20世紀ピアノ作品

  ①ピゴヴァート:ピアノ・ソナタ「悔悛」(1988)
  ②ベインズ:打ち捨てられた難破船(1920)
  ③ルリエ:フェニックス・パーク夜想曲(1936)
  ④リャトシンスキー:五つの前奏曲 作品44(1943)
  ⑤フェインベルク:ピアノ・ソナタ 第2番 作品2(1915)
ジェシー・メブヌ(ピアノ)
 ソ連の作曲家たちに、いま新たな光が——フランスの俊才メブヌが今に伝える、ウクライナ近代の名匠たち。
 ラフマニノフ、メトネル、プロコフィエフ…20世紀初頭、帝政ロシア崩壊直後に活躍していたソ連初期の作曲家たちには、今もなおロマン派からの伝統の先にある「聴きやすさ」を決して離れない名匠として深く愛されている人が多々。
 アルフレッド・コルトーが開いたパリのエコール・ノルマル音楽院で学んできた1989年生まれの新世代ジェシー・メブヌもまた、そうしたソ連の作曲家たちに魅せられてきたひとり——
 彼女はとくにウクライナの作曲家たちに情熱を注ぎ、かの地にもたびたび赴いて本格的な研鑽を重ねてきました。
 ここに集められた5人の作曲家たちのうち、実に3人までがウクライナの名匠であることは、ごく自然のなりゆきだったわけです。
 しかもロシア未来派のルリエや英国の夭逝の天才ベインズなど、同時代人たちの逸品を引き合いに出して「補助線」をひくことも忘れてはいません。
 わかりやすい作風があまりにも魅力的なリャトシンスキー後期の前奏曲、スクリャービンやプロコフィエフにも通じる単一楽章のソナタで「バッハ弾き」としての顔に思わぬ作曲家としての側面があったことを伝える凄腕奏者フェインベルク...どのトラックをとっても魅力的な深みを、確かな解釈で伝える逸品なのです。



. 

CONCERTO



CNT2079
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ルケージ:歌劇序曲集
 〜序曲から交響曲へ、
  ベートーヴェンの先達とヴェネツィア古典派〜
  ①歌劇『見つかった裏切り者』序曲
  ②歌劇『幸運の島』序曲
  ③歌劇『アデミーラ』序曲
  ④歌劇『抜け目なき結婚』序曲
  ⑤歌劇『女はいつも女である』序曲
マッシモ・ベッリ指揮
ブゾーニ室内管弦楽団

 イタリアからボン宮廷に招かれた「ベートーヴェンの先達」がみせる「交響曲の萌芽」。
 引き締まった名演でハイドンやモーツァルトの後をうけ、9曲の傑作交響曲で世に名を残した“ウィーン古典派”のベートーヴェンですが、彼が若い頃に経験を積んでいた故郷ボンの宮廷では、オペラの本場イタリアから招かれた異能の実力派作曲家ルケージが楽長として雇われ、少年ベートーヴェンのかたわら確かな作曲活動も続けていました。とくにオルガニスト=鍵盤奏者として数々の鍵盤ソナタを残していることは注目されていますが、かたや彼が故郷イタリアではオペラ界の人気作曲家でありながら、そのオーケストラ書法でも独特の新機軸を模索していたことは見過ごせません。
 なにしろ、のちにベートーヴェンの得意分野となる「交響曲」は、実はオペラの序曲をもとに発展してきたジャンルなのですから...
 しかもルケージの序曲は2、3分で終わるシンプルなものではなく、全3楽章構成ながらもう立派な古典派交響曲とみなせるくらいの、いわばモーツァルト初期の交響曲にも通じる充実度をみせているのです!
 音運びの巧みさやヴィオラ・パートの活躍など、すでに発売されている同じ演奏陣による先行盤(交響曲集(CNT2086)他)での面白さを、さらに追認できるイタリア時代からの傑作歌劇序曲集...
 「序曲集」でありながら5曲だけで収録時間がCD1枚に達しているところから、その充実度をお察しいただければ幸いです!お見逃しなく...!




CNT2086
輸入盤
\2600→\2290

ルケージ:未出版交響曲集

アンドレーア・ルケージ(1741-1801):
 1.交響曲 ニ長調(楽譜所在地:ベルガモ)
 2.交響曲 ト長調(楽譜所在地:プラハ)
 3.交響曲 変ロ長調(楽譜所在地:ドレスデン)**
 4.交響曲 ハ長調(楽譜所在地:プラハ)*
 5.交響曲 ホ長調(楽譜所在地:プラハ)
  無印:オーボエ2、ホルン2、弦楽合奏
  *  :フルート2、ホルン2、弦楽合奏
  **:フルート2、オーボエ2、ホルン2、弦楽合奏
マッシモ・ベッリ指揮
フェルッチオ・ブゾーニ管弦楽団

 ベートーヴェン若き日、ボンで彼を導いたイタリア人の大先輩!
 交響曲草創期の逸品5作、実に瑞々しい...ベートーヴェンがウィーンに来る前、ボン宮廷で彼に刺激をあたえた「同業の大先輩」たちのひとりが、本盤の主人公ルケージ。腕前確かな鍵盤芸術家でもあり、ソナタ形式という、もともとイタリアで生まれた作曲形式にベートーヴェンが早くから親しんでいた背景には、ルケージの鍵盤ソナタの影響もあったと思われます。
 Concertoレーベルはこの名匠の復権に静かに傾注してきましたが、今回のアルバムに結実をみせているのは、そんなルケージがまだボンに来る前、本場イタリアで腕利きの作曲家として多忙な日々を送っていた頃に書いた「交響曲史の最初期を飾る」名品たち。
 交響曲というジャンルはドイツよりもむしろ、イタリアと英国・フランスの結びつきのなかで発展した側面も大きいのですが、ここに集められたのはまさしくそうした路線の、オペラの序曲から派生したスタイリッシュな全3楽章式の名品群。
 ハイドンと同時期の曲ですが、むしろモーツァルトの最初の30曲くらいを彷彿とさせる、痛快な「歌うアレグロ」と的確な構築感がたまりません。
 引き締まった現代楽器アンサンブルも絶妙、LPレコードを思わせる薄い紙ジャケットも美麗。楽聖のルーツのひとつともいうべき音楽世界、どうぞお見逃しなく!

CNT 2077
輸入盤
\2600→\2290
ルケージ:ピアノ協奏曲と交響曲
 1. 鍵盤と弦楽合奏のための協奏曲 ヘ長調
 2. 交響曲(シンフォニア)ニ長調
 3. 鍵盤のためのソナタ ヘ長調
 4. 交響曲 変ホ長調
 5. 鍵盤とオーケストラのための協奏曲 ヘ長調
   (カデンツァ作曲:W.A.モーツァルト)
マッシモ・ベッリ指揮
ブゾーニ室内管弦楽団
ロベルト・プラーノ(p)
 
 「レコード芸術」の交響曲部門でやおら準特選をもぎとり、その細やかに聴くべき内容がにわかに注目を集めつつある「ベートーヴェンの幻の師匠」ルケージの交響曲——

 ここではモーツァルトとのかかわりをあらためて感じさせる玄妙かつ愉悦あふれるピアノ協奏曲2曲と充実した全3楽章形式が頼もしい交響曲(オペラ序曲風の作品)2曲を軸に、ルケージのイタリア時代末期の輝かしい活躍ぶりを跡づける逸品群をブゾーニ室内管の引き締まった名演で、ぞんぶんに味わえます。

 ピアノ独奏をつとめるのは、この作曲家の鍵盤作品集も作っている手堅き名手プラーノ。イタリア楽壇の頼れる才人たち、あなどれません...!



一度耳にしておくことをお奨めします
アンドレア・ルケージ


 ベートーヴェンのおじいさんはボンのとても偉大な音楽家で、当地の宮廷楽長を務めました。
 そのおじいさんのあとを次いで楽長を務めたのが1741年生まれのイタリア人アンドレア・ルケージという人です。

 ヴェネツィア共和国で生まれ育ったルケージは有名な作曲家でしたが、ボンに居城していたケルン選帝侯にぜひにとせがまれ、ボンの宮廷楽長を引き受けたのです。

 ヴェネツィア時代にはモーツァルト親子もルケージのもとを訪ねており、ルケージは彼らにチェンバロ協奏曲を捧げたりしています。
 少年モーツァルトが芸術的影響を受けたイタリア音楽家の中に、このルケージがいたことは間違いないでしょう。

 さて、ボンの宮廷楽長を務めていたルケージですが、そう、少年ベートーヴェンも選帝侯に可愛がられてボンの宮廷楽団でオルガンやヴィオラなどを演奏していました。

 宮廷楽長ルケージと少年ベートーヴェン、二人が同じ場所で同じ時間を過ごしたのは間違いないので、あるいはベートーヴェンはルケージからモーツァルトの話を聞いてその音楽をより深く愛するようになったのかもしれません。
 歴史の書物には出てこなくても、偉大な作曲家に少なからぬ影響を与えた音楽家というのはいるものです。

 さてそのルケージのアルバムはあまり多くありませんが、ここにはチェンバロ協奏曲やソナタ、交響曲などが収録されていて、彼の素晴らしい才能をたっぷり味わえることができます。
 不思議な序奏から始まる交響曲変ホ長調、こんな怪しげで魅力的な出だしは、マンハイム楽派やウィーンの初期古典派の人たちとはちょっと違います。
 チェンバロ・ソナタも後期のイタリア・バロックとは一線を画し、またモーツァルトとも匂いが違います。

 一番驚いたのは最後のチェンバロ協奏曲の第2楽章。オーケストラが出てきません。
 というか、それ以前にこの独特な音楽作りは何なのでしょう。
 モーツァルトの天国的素朴さ、ハイドンの知的な遊戯性、あるいはガルッピのソナタやベートーヴェンの初期作品を彷彿とさせるのですが、・・・やはり誰とも違うのです。

 この孤立した感覚は、同時代の超絶的天才ボッケリーニと比較してもいいかもしれません。

 時代の狭間に埋もれて大きな名声を残すことなく去っていったアンドレア・ルケージの作品、一度耳にしておくことをお奨めします。







 

GRAMOLA



GRML99072
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
レーガーとギター
 〜無伴奏ヴァイオリンおよび
     無伴奏チェロのための作品〜

 ①無伴奏ヴァイオリンのための 前奏曲とフーガ ホ短調 作品117-3
 ②無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 作品42-1
 ③無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガ ト長調 作品131a-3
 ④無伴奏チェロ組曲 第3番 イ短調 作品131c-3
 ⑤無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 作品131c-1
ローラ・ヤング(ギター)
 使用楽器製作:
  コーリャ・パンハイゼン

 歿後100周年に、思わぬ切り口からのレーガー盤が!名手ヤング、快挙!」

 「ほぼ楽譜通り」の無伴奏曲集クラシック・ギターのレパートリーはさりげなく特殊。

 ルネサンス期のリュートやビウエラなどで爪弾かれていた作品や、19世紀初頭のブームを生きぬいたソルやジュリアーニらの傑作(ロッシーニやベートーヴェンの同時代人ですね!)、さらには20世紀初頭のセゴビア周辺の作曲家たちなど、クラシック王道系にかなり近いところに付けてくる演目も少々あるにはあるのですが、見過せないのはやはり「他の楽器のために書かれた作品の編曲」——
 とくにバッハの無伴奏曲などはすでに名盤もたくさんありますが、カナダ生まれの世界的名手ローラ・ヤング(現ザルツブルク・モーツァルテウム教授、アムステルダム国際ギター音楽祭の創設者でもあります)がここで世に問うたのはなんと、晩期ロマン派の名匠レーガーが無伴奏の弦楽器のために書いた作品ばかり!
 基本的にほぼ原作の楽譜通りで演奏しているとのことですが、その仕上がりはバッハ作品のギター編曲などと同じく、あまりに自然で最初からこの楽器のために書かれたかのよう!
 しかも弓を使う弦楽器では濃密すぎて接しがたくさえ感じられることもあるレーガーの音作りが、なんとスタイリッシュにみずみずしく"本来の魅力”を伝えてやまないことでしょう!







INDESENS!


INDE078
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
近代アメリカの名品さまざま
 〜「管楽器の王国」フランスと
           アメリカの巨匠たち〜

 デルリュ:①アメリカの夜 〜トランペットと弦楽合奏のための
 コープランド:
   ②静かな都会(原作版)〜
    トランペット、クラリネット、サクソフォンとピアノのための
   ③静かな都会(第2版)〜トランペット、コーラングレと弦楽合奏のための
   ④クラリネット協奏曲
 バーバー:⑤弦楽のためのアダージョ
 バーンスタイン:
   ⑥クラリネットとピアノのためのソナタ
   ⑦ライフィに捧ぐロンド 〜トランペットとピアノのための
   ⑧前奏曲、フーガとリフ 〜ソプラノ・サクソフォンとジャズ・バンドのための
 アイヴズ:
   ⑨答えのない問いかけ 〜トランペットと弦楽合奏、
     およびオーボエと2本のフルートによる
       ※曲順は①②④⑤⑥③⑦⑧⑨
エリック・オービエ(tp)
②⑥フィリップ・ベルロー、
④フィリップ・キュペール(cl)
③クリステル・シェジ(ehr) 
⑧ニコラ・プロスト(sax)
②④ローラン・ワグシャル、
⑦アンジェリーヌ・ポンドペル(p)
④クロード・シュニツレール指揮
ブルターニュ管弦楽団 
①②⑤⑨セバスティアン・ビヤール指揮
ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団 
⑧ファブリス・コラ指揮
パリ・ライト・バンド
 圧倒的な適性!ジャズ大国アメリカの管楽器のための名品群、「管の国」フランスの俊才たちは巧いです!
 20世紀のアメリカで、アカデミックなヨーロッパ式のクラシックとはすこしだけ毛色の違う、アメリカならではの新機軸を打ち出そうとした作曲家たちが20世紀に多かったとすれば、彼らが何かと(ヴァイオリンやピアノなどの「伝統的なクラシック楽器」への対抗心からか)管楽器を生かした逸品を多く世に送り出したことも、見過されてはならないところ——
 1930〜40年代のコープランドやバーバーに始まり、その躍動感のまま接しやすくも深い多元的な作品を残したバーンスタインも含め、このアルバムはそういった「20世紀アメリカのクラシック」のありようをあざやかに伝える超・名曲が続々!
 そんな選曲に打って出たのは、管楽器の王国フランスを代表するトランペット奏者エリック・オービエ(巨匠モーリス・アンドレの愛弟子!)、パリ管の俊才でジャズやユダヤ音楽も絶妙なフィリップ・ベルロー(cl)など、凄腕のフランス人名手たち!ピアノにも逸材ワグシャルがいたり、世界的吹奏楽団として知られながら実はちゃんと弦楽セクションもある「ギャルド」が全面協力していたり、申し分ない演奏陣だからこそ!の突き抜けたクオリティがたまりません!
 解説充実日本語訳付、アメリカのクラシックを改めて見直す充実盤!
 


INDE086
(国内仕様盤・日本語解説付
\2500+税
ソヴィエト=ロシアのトランペット協奏曲の系譜
 ネステロフ:①トランペット協奏曲 ハ短調 op.42
 ヴァシレンコ:②協奏曲=詩曲 ハ短調 op.113
         〜トランペットと管弦楽のための
 アルテュニアン(カストラン編):
  ③トランペットと吹奏楽のための協奏曲 変イ長調
 パフムートヴァ:④トランペット協奏曲
 ショスタコーヴィチ:
  ⑤ピアノ、トランペットと弦楽合奏のための協奏曲 op.35
                 (ピアノ協奏曲第1番)
③⑤エリック・オービエ(tp)
①②④ティエリー・ジェルヴェ(tp)
①バスティアン・スティル指揮
モスクワ交
響楽団 ②フランソワ・ブーランジェ指揮
パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団
③バスティアン・スティル指揮
ポーランド放送交響楽団
④ジャン=フィリップ・ダンブルヴィル指揮
管弦楽団
⑤ニコラ・シャルヴァン指揮
サヴォワ地方管弦楽団
ルステム・サイトクロフ(p)
 Indesens!レーベルは、やはり金管ものが圧倒的!
 ロシア系の音楽だけでも、ジャケットの美しい名演集が新録音での圧倒的なアメリカン・クラシックスも魅力なら、同じIndesens!レーベルがこれまでに培ってきた金管楽器音楽への素養がいかんなく発揮されているのが、この再編成アルバム。
 すでにリリースされてきた名盤の数々から、ソ連の作曲家たちによる五つのトランペット協奏曲を厳選した内容なのですが、ごらんのとおりDigipackジャケットがまたクール!
 デザイン性の高さでも目をひかずにはおきませんが、もちろん演奏内容の充実度はいうまでもないところ——
 モーリス・アンドレの愛弟子エリック・オービエによるショスタコーヴィチやアルテュニアンの有名作をはじめ、秘曲発掘に力を注ぐフランス随一の実力派ティエリー・ジェルヴェが手がけた三つのトラックも、それぞれに痛快!
 なにしろオーケストラまで含め演奏陣も確かな腕利きが揃っているところ、やはりトランペットのために書かれた曲にはいつも、確かな「うた」がある...ということを、ほどよい「東」の情緒とともに追認させてくれるのがまた嬉しいところ。
 メロディの艶やかさ、逞しい響き、そしてしなやかに曲の味わいを伝えてやまない2名手の、圧倒的なまでにみごとなブロウ...ヴァシレンコの「協奏曲 =詩曲」は国内流通初出。
 もう「お手本」のレベルをはるかに超えた、じっくり鑑賞するに足る充実盤なのです。




PAN CLASSICS



PC10334
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ウィーン17世紀、見出された作曲家たちとヴァイオリンのための音楽
 〜コンヴェツァル聖フランチェスコ会
    修道院の写本XIV-726より〜

 ヴィヴィアーニ:①ソナタ(第90曲)
 トイプナー:②ソナタ(第88曲)
 ベルターリ:③ソナタ(第97曲)
 シュメルツァー:④ソナタ(第100曲)
 マイヤー:
  ⑤ソナタ(第67曲)
  ⑥ソナタ(第78曲)
  ⑦ソナタ(第102曲)
 ビーバー:⑧ソナタ(第75曲)
  ⑨ソナタ(第9曲)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア
 (古楽器使用)
 レツボールの充実企画、ついに堂々の完結編!
 作曲家が判明している名品の聴きごたえ、さらに…!
 さきに惜しくも亡くなったニコラウス・アーノンクールの楽団の活躍に限らず、オーストリアは静かに古楽への適性を培ってきた国…現在『レコード芸術』月評欄や『朝日新聞』試聴室をにぎわしているハーゼルベック&ウィーン・アカデミー管の快挙を横目に、あまりにも凄腕なバロック・ヴァイオリン奏者でありながら明敏な音楽学者としても活動してきた「筋金入り」の名手レツボールの活躍も目が離せません——
 というより、新譜をリリースするたび好調なバックオーダーがくることからも、日本の古楽ファンたちが決して彼から目を離していないことは明らかなのですが、そのレツボールが最近開眼した、とある古い手書き楽譜帳にある音楽をCD3枚にわたって録音してゆく連作シリーズに、ついに完結編が登場します!
 作曲者不詳の曲を集めた1枚目(PC10310)、変則調弦を駆使した曲ばかりの2枚目(PC10322)に続く本盤は、ビーバーやベルターリら知名度ある巨匠たちの作品を含む、作曲者が同定されている曲ばかりからなる1枚。
 ヴァイオリン・ソナタの発展史に、オーストリアがどれほど貢献してきたか、超絶技巧をものともしない痛快解釈でまたしてもじっくり感じ入りたいものです。演奏者自身が手がけた充実解説も、もちろん今回も全訳付でございます。




RAMEE


RAM1404
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
バッハ:ゴールトベルク変奏曲
 鍵盤練習曲集〜アリアと30の変奏、
   二段鍵盤チェンバロのための、
    (通称“ゴールトベルク変奏曲”)
     1741年ニュルンベルク刊
パスカル・デュブリュイユ(チェンバロ)
使用楽器:
 ティテュス・クライネン製作
  アントヴェルペンのI.クーシェによる
  1679年製作モデルにもとづく再現楽器

 欧州古楽界の成熟、ここに極まる——音楽修辞学の達人パスカル・デュブリュイユ、ついに「第4巻」へ!
 古楽先進国フランスで活躍するチェンバロ奏者の層の厚さは、おそらく日本で広く知られている以上のものがあると思います。
 各音楽院で教鞭をとっている名手たちだけでも、ひとりひとり濃密な個性派が…すでにRAMEEレーベルで3作のソロ・アルバムを発表、バッハが生前に自費で楽譜出版してきた集大成的傑作『鍵盤練習曲集』シリーズを続々リリースしてきたデュブリュイユ、いつか必ずその『第4巻』にあたる『ゴールトベルク変奏曲』をリリースしてくると思っていたら...ついにやってくれました!
 バッハ後期の作品に通底している音楽修辞学にふかく通暁したこの名手らしく、今回もじっくり全ての繰り返しを守りながら、じわり、ゆったりめのテンポで音運びのひとつひとつを精巧に伝えてやまないその解釈は、少し耳にするだけで何度でも聴き深めてみたくなること必至——
 使用楽器は今回も現代の名工ティテュス・クライネンが手がけた素晴しい再現楽器(モデルは17世紀アントヴェルペン、リュッケルス工房の後継者たるクーシェの楽器)の、息をのむほど美しい音がRAMEEならではの自然派録音で、あざやかに収められている点も魅力です。
 今回も、音楽学をふまえた演奏者自身の解説全訳付。試聴機にも向く味わい深い1枚でございます。














4/7(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


.

AMADEUS

 全点初出音源。

 ただでさえ入りにくいイタリアAMADEUSレーベル。それが今回はこんなとんでもない音源をいくつも引っさげて新譜が登場。正直これでは初回分でも日本にきちんと入ってくるか心配になる。
 1年に1回か2回、無条件で「買っておいたほうがいい」と言いたくなるアイテムがあるが、今回はまさにそれ。
 悪いことは言いません、悩むくらいなら買っておいたほうがいいでしょう。


 今回ご案内の新譜はスリップケース仕様のイメージでご案内いたしますが、スリップケース無し・通常のジュエルケース仕様でのご提供となる可能性がございます。ご了承ください。
 ブックレット表記はイタリア語のみとなっております。
.
レア盤!

AM 302-2
\1600
まさかのハーディング&ミラノ・スカラ座フィル初出ライヴ!
 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死(+)
 ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92(*)
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
録音:2008年5月26日(*)、2013年1月28日(+)、ライヴ、スカラ座、ミラノ、イタリア
原盤:Musicon.it



 まさかのハーディング。

 ミラノ・スカラ座フィルとの初出となるライヴ。しかも曲がベートーヴェンの交響曲第7番。
 「次代を担う」といわれ続けて早何年。その才能は誰もが絶賛するところにもかかわらず、どういうわけか大ブレイクできないでいる天才ハーディング。
 このまま彼が埋もれようがどこかで大ブレイクしようが、このCDの価値は計り知れないと思われる。

 いつか伝説になりそうなアルバム。

 
レア盤!

AM 303-2
\1600
ピアノ…に向かって
スクリャービン(1872-1915):ピアノ作品集
  3つの小品 Op.2 〔練習曲嬰ハ短調/前奏曲ロ長調/マズルカ風即興曲ハ長調〕
  左手のための2つの小品 Op.9 〔前奏曲嬰ハ短調/夜想曲変ニ長調〕
  2つの即興曲 Op.14/ソナタ第2番(幻想ソナタ)嬰ト短調 Op.19
  ソナタ第3番嬰ヘ短調 Op.23/2つのマズルカ Op.40 〔変ニ長調/嬰ヘ長調〕
  2つの小品 Op.57 〔欲望/舞い踊る愛撫〕/焔に向かって Op.72
ロベルト・プラーノ(ピアノ)
録音:2014年9月19-21日、バルトークスタジオ、ベルナレッジョ、イタリア
使用楽器:Grancoda Fazioli F278
 ロベルト・プラーノは1978年イタリアのヴァレーゼに生まれたピアニスト。2001年クリーヴランド国際ピアノ・コンクール第1位。イタリアDecca、Concertoレーベル等に録音があります。
 .
レア盤!

AM 304-2
\1600
ジョヴァンニ・ズガンバーティ(1841-1914):
  交響曲第2番ホ短調(1883-1885)
  ピアノ協奏曲ト短調 Op.15(1878-1880)(*)
マルティナ・フィリャク(ピアノ(*))
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
フランチェスコ・アッタルディ(指揮)
録音:2014年12月7日、ライヴ、カリプロ財団ホール、ミラノ、イタリア
 ズガンバーティはイタリアのローマに生まれながらドイツ音楽に傾倒し、リストの影響と応援を受けた作曲家。
 マルティナ・フィリャクは1978年クロアチアのザグレブに生まれたピアニスト。
 2009年クリーヴランド国際ピアノ・コンクール第1位。フランチェスコ・アッタルディはミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノ・作曲・指揮法を、ボローニャ大学で音楽学を学んだ後、ニース国際アカデミーでピエール・デルヴォーに、ザルツブルク・モーツァルテウムでレオポルト・ハーガーに指揮法を師事したイタリア指揮者・音楽学者。
  
レア盤!

AM 305-2
\1600
指揮台のチェロ
 シューベルト(1797-1828):イタリア風序曲ニ長調 D.590
 ドヴォルジャーク(1841-1904):
  森の静けさ(チェロと管弦楽のための)Op.68 No.5(*)
  チェロと管弦楽のためのロンド ト短調 Op.94(*)
 パガニーニ(1782-1840):
  ロッシーニの「エジプトのモーゼ」の「星を散りばめた王座に」による序奏と変奏曲
   (モーゼ幻想曲、チェロと管弦楽のための)(*)
 モーツァルト(1756-1791):交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425
ロッコ・フィリッピーニ(チェロ(*)、指揮)
マントヴァ室内管弦楽団
録音:2000年5月、ライヴ、パラッツォ・デイ・コングレッシ、ルガーノ、スイス
原盤:スイス・イタリア語放送
 ロッコ・フィリッピーニは1942年スイスのルガーノに生まれたチェリスト。ジュネーヴでピエール・フルニエ他に師事し、イタリアを代表するチェリストの一人として活躍。2003年以来2016年現在ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーで教職に就いています。
  
レア盤!

AM 306-2
\1600
ヒセリン・ダンケルツ(1510頃-1567):聖母のミサ(5声)
   イントロイトゥス「すべてのものは主にありて喜ばん」
    [Gaudeamus omnes in Domino]
   キリエ/グローリア
   アレルヤ「マリアは天に昇らせたまいぬ」 [Assumpta est Maria]
   クレド/オフェルトリウム「御身は幸いなるゆえ」 [Felix namque es]
   サンクトゥス/アニュス・デイ
   ポストコムニオ「聖母マリアの祝福されし胎」 [Beata viscera Mariae Virginis]
カンタール・ロンターノ
 アレッサンドロ・カルミニャーニ、アンドレア・アッリヴァベーネ(ファルセット:カントゥス)
 ジュゼッペ・マレット、オリヴィエ・マルコー(テノール:アルトゥス)
 マウリツィオ・ダレーナ、ファビオ・フルナリ(テノール:テノール・プリムス)
 マウロ・ボルジョーニ、マルコ・スカヴァッツァ(バリトン:テノール・セクンドゥス)
 ダヴィデ・ベネッティ、ヴァルテル・テストリン(バス:バッスス)
 ガヴィーノ・ムルジャ(バス:バッスス、コントラバッスス)
マルコ・メンコボーニ(指揮)
録音:2009年6月28-30日、聖マルコ教会、カステルベッリーノ、および 聖マリア・マグダレーナ教会、ペーザロ、イタリア
原盤:E Lucevan Le Stelle
 ヒセリン・ダンケルツは現オランダのトーレンに生まれたフランドルの作曲家・歌手・音楽理論家。ローマ教皇庁シシティーナ礼拝堂の歌手として活躍しました。
 作曲家としては当時無名で作品がほとんど出版されなかったため現存する楽曲は少なく、演奏される機会も稀なので、「聖母のミサ」の世界初録音となる当盤はたいへん貴重です。
 イタリアの男性古楽歌手たちを揃えたカンタール・ロンターノの歌唱、教会の残響を生かした録音ともに優秀。バッスス声部の1オクターヴ下、コントラバッススの音色がユニークです。
  
レア盤!

AM 307-2
\1600
チャイコフスキー(1840-1893):
  弦楽六重奏曲ニ長調「フィレンツェの思い出」Op.70(弦楽合奏による)
  弦楽セレナード ハ長調 Op.48
フィレンツェ五月音楽祭室内合奏団
ドメニコ・ピエリーニ(指揮)
録音:2015年3月20-22日、フィエンツェ・オペラ、フィレンツェ、イタリア
.
レア盤!

AM 308-2
\1600
若きヴィヴァルディ 録音希少な初期作品集
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調 RV813
  ヴァイオリン、オーボエ、オルガンとシャリュモーのためのソナタ ハ長調 RV779
  2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV552a(*)
  ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調 RV820(*)
  リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 RV52
  2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ イ短調 RV Anh.107a(*)
  2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV60
モード・アンティクオ
 フェデリコ・マリア・サルデッリ(リコーダー)
 パオロ・ポッラストリ(オーボエ)
 ウーゴ・ガラッソ(シャリュモー)
 エンリコ・カザッツァ、ラッファエーレ・ティゼオ、
パオロ・カンタメッサ(ヴァイオリン)
 ダニエーレ・デル・ルンゴ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 パスクアーレ・レポーレ(ヴィオラ)
 ベッティーナ・ホフマン(チェロ)
 ニコラ・ドメニコーニ(コントラバス)
 シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ、ギター)
 ジュリア・ヌーティ(オルガン、チェンバロ)
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
録音:2015年2月10-12日、ペルゴーラ劇場、フィレンツェ、イタリア
原盤:Sony Music Entertainment Italy

(*)世界初録音。


モード・アンティコとサルデッリって誰だっけ、
どっかで聞いたことがある、という方のために・・・
何度でも載せます。
Vivaldi - New Discoveries
naive
OP 30480
\2500
ヴィヴァルディ:「新発見」
 アリア「Se lento ancora il fulmineまだ光が遅いなら」
 協奏曲ト短調RV478a(2つのヴァイオリン、チェロ、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ト短調RV806(フラウト・ドリットと通奏低音のための)
 モテット「Vos invito私はあなたを喚ぶ」(アルト、弦と通奏低音のための)
 ソナタ ニ長調RV798(ヴァイオリン、通奏低音のための)
 協奏曲 ト短調(オーボエ、チェロ、弦と通奏低音のための)
 アリアRV749.32
  「Se fide quanto belle星よ、おまえたちが美しいのと同じくらいに誠実ならば」
 ソナタ ニ長調RV810
モード・アンティコ、
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指)
ロミーナ・バッソ(Ms)
パオロ・パッラストリ(Ob)
エンリコ・カサッツァ(Vn)
ベッティーナ・ホフマン(Vc)
録音:2008年5月

 ぶっとんだ。久々にぶっとんだ。もうたいていのことでは驚かなくなってきたが、これにはぶっとんだ。
 こんな曲があるのだ。
 この1曲目。
 ひょっとしたらサルデッリはこのアリアを見つけてこのアルバムの制作を思いついたんじゃないかと思うくらいすごい。
 残りの曲は聴かなくてもいいからこの曲だけでも聴いて、と言いたくなるくらいすごい。
 当時の超人カウンター・テナーが歌ったであろう超英雄的なアリア。すでに楽譜は散逸してしまっているオペラ「アルジッポ」の1曲。
 そりゃあもうコロラトゥーラなんてあまっちょろいもんじゃない。超人的、というより怪人的なすさまじい歌唱で聴いているあなたの脳天を直撃する。歌によって斬首されることがあるとしたらこういう曲。聴くだけで鮮血がほとばしるようなそんな歌。

 当時のオペラ劇場なんて所詮謀議の巣か愛の巣だったに違いないが、おそらくこのアリアが始まる前には観客全員客席に戻ってステージを食い入るように眺めていたはず。だからこそヴィヴァルディは超人気作曲家だった。
 モーツァルトも腰を抜かすようなこんなとんでもないアリアを書いたヴィヴァルディ・・・絶対に普通の男じゃなかったはず。

 それにしてもロミーナ・バッソって・・・すごい。
 往年のカストラートを思わせる強烈で突き刺すような声量・声質、そしてコロラトゥーラなんて可愛いもんじゃない変幻自在の歌唱力。
 こんなすさまじい歌手が今の時代にも存在していたのだ!!

 というかこの人がいたからこそこの歌のすごさが伝わってきたのだ。先日別の人で聴いたら・・・普通のアリアになっていた。


 
レア盤!

AM 309-2
\1600
ボッケリーニ(1743-1805):
  ピアノとヴァイオリンのための6つのソナタ Op.5 から

   第5番ト短調 G.29/第2番ハ長調 G.26
   第1番変ロ長調 G.25/第4番ニ長調 G.28

シモーネ・ソルダーティ(ピアノ)
アルベルト・ボローニ(ヴァイオリン)

録音:2015年4月2-3日、ISSM・ルイージ・ボッケリーニ・ホール、ルッカ、イタリア
 .
レア盤!

AM 310-2
\1600
ラザール・ベルマン 初出音源!
 リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
 ムソルグスキー(1839-1881):組曲「展覧会の絵」

ラザール・ベルマン(ピアノ)

録音:1991年5月2-3日、スフォルツァ城、トッツォーニ宮殿、イーモラ、イタリア
原盤:Arnaldo Volani

 ラザール・ベルマン(1930-2005)が講師を務めていたイーモラ国際ピアノ・アカデミーにおける録音。
 初出音源!
 
レア盤!

AM 311-2
(2CD)
\2600
ゲヴァントハウス・マラソン・コンサート
  [CD 1]
 モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
 シューベルト(1797-1828)/リスト(1811-1886)編曲:
   「さすらい人」幻想曲(ピアノと管弦楽のための版)
  [CD 2]
 シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
 チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
エミリオ・アヴェルサーノ(ピアノ)
ルーマニア国立バカウ・フィルハーモニー管弦楽団
オヴィディウ・バラン(指揮)
録音:2014年10月19日、ライヴ、ゲヴァントハウス、ライプツィヒ、ドイツ
 イタリアのピアニスト、エミリオ・アヴェルサーノは一公演で4つまたは5つのピアノ協奏曲を演奏する「世紀のピアノ・マラソン」と称するコンサート・シリーズを2008年に開始しました。
   
レア盤!

AM 312-2
\1600
第16回ブゾーニ国際ピアノ・コンクール(2015)第1位 ムン・ジヨン
 ハイドン(1732-1809):ソナタ ハ長調 Op.70 Hob.XVI:48
 J・S・バッハ(1685-1750)/ブゾーニ(1866-1924)編曲:
  前奏曲、フーガとアレグロ変ホ長調(BWV998)
 シューマン(1810-1856):ソナタ第1番嬰へ短調 Op.11
ムン・ジヨン[クローエ・ジヨン・ムン](ピアノ)
録音:2015年8月30日、ライヴ、ソロ・ファイナル、第16回ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、クラウディオ・モンテヴェルディ音楽院、ボルツァーノ、イタリア
 ムン・ジヨンは1995年韓国生まれのピアニスト。ブゾーニ国際ピアノ・コンクール史上初のアジア人優勝者となりました。





CHALLENGE CLASSICS



CC 72697
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
五重奏アンサンブルによるモーツァルトの
 「グラン・パルティータ」と「夜の女王のアリア」!

  モーツァルト:
   (1)セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」
    K.361/370a(シュヴェンケ編曲)
   (2)歌劇「魔笛」 K.620より
    「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」
     (夜の女王のアリア)(ロシナック—デメイエル編曲)
ヴァンシアーヌ・ボードウィン(オーボエ)
アネリース・ドゥコック(ヴァイオリン)
秋葉美佳(ヴィオラ)
ロナン・ケルノア(チェロ)
エーヴァルト・デメイエル(フォルテピアノ)
 なんとか軽やかな響き。五重奏アンサンブルによるモーツァルトの「グラン・パルティータ」と「夜の女王のアリア」!

 セッション録音:2015年7月6-9日/シント=トロイデン(ベルギー)/DSD、マルチチャンネル、52’19”

 SACD ハイブリッド盤。
 このディスクには、ラ・プティットバンドのメンバーとして活躍する演奏者を中心に構成された五重奏アンサンブル(オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フォルテピアノ)によるモーツァルトの「グラン・パルティータ」と「夜の女王のアリア」が収録されております。
 奏者の数が13 人から5 人へとコンパクトにしたこの「グラン・パルティータ」。編曲はモーツァルトの友人クラリネット奏者アントン・シュタードラーのそのまた友人で、C.P.E. バッハのあとハンブルクのカントルを務めたクリスティアン・シュヴェンケ(1767-1822)です。
 編成が小さくなることでの“物足りなさ” は決してなく、むしろアンサンブルがより明確となり軽やかさが引き立ちます。
 ボーナストラックとして収録された「夜の女王のアリア」は、モーツァルトと同時代人のロシナックがオーボエと弦楽四重奏版に編曲したものをデメイエルが当編成にアレンジしました。オーボエのボードウィンが実に見事にアリアを歌い上げます。
 


CC 72726
(SACD HYBRID)
\2600→\2390

聖バーソロミュー教会にて
 エスター・アピトゥレイがバッハ無伴奏に挑戦!
エスター・アピトゥレイ(ヴィオラ)
 J.S.バッハ:
  (1)アダージョ〜無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調BWV1001より
  (2)プレリュード〜無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010より
  (3)サラバンド〜無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010より
  (4)プレリュード〜無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012より
  (5)アンダンテ〜無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調BWV1003より
  (6)サラバンド〜無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009より
  (7)サラバンド〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調BWV1004より
  (8)ジーグ〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調BWV1004より
  (9)サラバンド〜無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011より
  (10)シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調BWV1004より
 教会に響き渡る圧巻のシャコンヌ!ヴィオラ奏者エスター・アピトゥレイがバッハ無伴奏に挑戦!!

 セッション録音:2015年11月23-30日/聖バーソロミュー教会、カタルーニャ州(スペイン)/DSD、マルチチャンネル、60’35”

 SACD ハイブリッド盤。
 アムステルダム出身のヴィオラ奏者エスター・アピトゥレイ。CHALLENGE CLASSICS レーベル第3 弾はカタルーニャ州の聖バーソロミュー教会にて収録したバッハの無伴奏作品です。
 アピトゥレイは12 歳でヴァイオリンを始めるもすぐにヴィオラに転向し、地元アムステルダムのスウェーリンク音楽院にてミッシャ・ゲラーに師事。その後ベルリンにてブルーノ・ジュランナのもと研鑽を積みました。
 今回収録した10 曲はヴィオラの音域および音色を考慮しその10 曲がまるでひとつの作品のようにまとめ上げております。
 ヴァイオリンのように優美に、またチェロのように朗々と奏でるアピトゥレイの表現力の豊かさに脱帽。ことに終曲のシャコンヌは研ぎ澄まされた集中力で締めくくります。ヴィオラ・ファンならずとも注目の新譜と言えましょう!




MELODIYA



MELCD 1002413
\2200→\1990
ヴィヴァルディ、ウェーバー、ジョリヴェ 〜
 ファゴット協奏曲集

  ファゴット協奏曲イ短調 RV.497、
  ファゴット協奏曲ニ短調 RV.481、
  ファゴット協奏曲ホ短調 RV.484
  ウェーバー:ファゴット協奏曲ヘ長調 Op.75
  ジョリヴェ:
   ファゴット、弦楽オーケストラ、
    ハープとピアノのための協奏曲
ロディオン・トルマチェフ
 (ファゴット)
イワン・ストルボフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
 マリインスキー劇場管の首席ファゴット。トルマチェフのコンチェルト・アルバム!

 2003年からマリインスキー劇場管弦楽団の首席奏者として活躍する、新世代のファゴットのヴィルトゥオーゾ、ロディオン・トルマチェフのコンチェルト・アルバム!
 2007年の第24回日本管打楽器コンクール第1位、2000年のロシア木管楽器コンクール第1位、2001年のミュンヘン国際音楽コンクール木管五重奏部門第3位など、輝かしい入賞歴を誇るトルマチェフが、同じくマリンスキー劇場管のクラリネット奏者兼指揮者、イワン・ストルボフのサポートを得て、ヴィヴァルディ、ウェーバー、ジョリヴェの協奏曲で、その才能を余すことなく発揮。
 マリインスキー劇場管の木管セクションを支える名手の妙技に要注目。

 ※録音:2013年−2014年/ディジパック仕様




PIANO21


P21 054-N
\2500
アルトとヴィオラ、ピアノのための作品集
 ブラームス:2つの歌 Op.91
 ヴォルフ:
  ゲーテ歌曲集より 第9曲 ミニョン〜あの国をご存知じですか
   (ブルーノ・グセー編曲/世界初録音)
 レフラー:4つの詩
 プティジラール:
  エルザの狂人 〜 ルイ・アラゴンの詩による6つのメロディ
   (世界初録音)
セシル・エロワール(アルト)
ピエール・レナール(ヴィオラ)
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
 シプリアン・カツァリス、新たな室内楽プロジェクト!

 シプリアン・カツァリスの自主レーベル「Piano21」の最新録音は新たな室内楽プロジェクト。
 過去にカツァリス伴奏によるユゴー歌曲集を録音したこともあるフランスの歌手セシル・エロワール、パリ国立歌劇場管弦楽団の独奏ヴィオラを務めるピエール・レナールを迎えて贈る、「アルトとヴィオラ、ピアノのための作品集」という意欲的なアルバムが登場!
 アルト、ヴィオラ&ピアノという編成のために書かれたブラームスとレフラーの作品に、ヴォルフのゲーテ歌曲から同編成のための編曲版、そしてフランスの指揮者、映画音楽作曲家として活動するローラン・プティジラールによる世界初録音となる作品を収録。
 超絶技巧はもちろん、深い詩情の表現や繊細で豊かなアプローチにも定評のあるシプリアン・カツァリスの魅力が存分に発揮されるプログラムです。

 録音:2015年9月、パリ




NEOS

NEOS 11423
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
エマール&ジョナサン・ノット/バイエルン放送響
 「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.23」

 ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):
  ピアノと管弦楽のための音楽「アウスクラング(終止音) 」
   (1984/85)
ピエール=ロラン・エマール(Pf)
ジョナサン・ノット(指揮)
バイエルン放送交響楽団
 現代音楽界の大御所ラッヘンマン2タイトル発売!ジョナサン・ノットにエマールが登場!

 録音:2013年4月26日、ムジカ・ヴィヴァ(ライヴ) [48:13]

 ラッヘンマンの代表作で度々演奏される「アウスクラング」の最新ライヴ録音。
 アウスクラングは「フィナーレ」を意味し、これまで邦訳では「終結音」「終止音」といくつかあり、弊社の以前の案内で「終焉」と訳していたものと同一作品。管弦楽とピアノといっても協奏曲ではなく、関係は対等のようであり、オケとピアノの、ぽつぽつといった禁欲的な音のやりとりが続くと思いきや、突然クラスターの楔が打ち込まれるといった、おなじみのラッヘンマン節。東洋の書や山水画を思わせるモノクロームの響きが作曲家の澄み切った境地を表している。エマールとジョナサン・ノット率いるバイエルン放送響の精度の高い際立ったリアリゼーションが聴きもの。
 
NEOS 11424
(SACD HYBRID)
\2400
「ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘンVol.24」
 ヘルムート・ラッヘンマン(b.1935):
  (1)「…2つの感情…」レオナルドによる音楽(1991/92)
  (2)「書」(2002/03、2004 年版)
(1)ヘルムート・ラッヘンマン(語り手)
 ペーター・エトヴェシュ(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
(2)スザンナ・マルッキ(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
 録音:(1)2014年2月8日(2)2011年7月8日ムジカ・ヴィヴァ(ライヴ) [41:39]

 《…2 つの感情…》は代表作《マッチ売りの少女》の次に書かれた語り手を伴う作品。
 テキストはアルンデル写本に残されたレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉のドイツ語訳が使われ作曲者本人が朗読している。
 曲はドイツ語の様々な発音、呼吸がオーケストラに波及して音響素材として展開される極めて独創的なアイデアで書かれている。
 《書》はサントリーホールの国際作曲委嘱シリーズで初演された。幸い再演に恵まれ既に複数のディスクがリリースされているが、ここでは初演後一部改訂された2004 年版で聴く。
 
NEOS 11026
\2400→\2190
「ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-70):
 ピアノ作品全集」

  エクステンポラーレ〜5つの小品(1939-46)/
  3つの初期のピアノ曲(1940)/
  カプリチオ〜民謡の主題による即興(1946)/
  手引書I(1946)/手引書II(1952)/
  手引き書付録/構成〜8つの小品(1956)
アンドレアス・スコウラス(Pf)
 現代音楽の稀代の天才ツィンマーマンのピアノ作品全集!

 録音:2009年6月、[67:02]

 歌劇「兵士たち」で知られるB.A.ツィンマーマンの全ピアノ作品を収録。
 ツィンマーマンはレイボヴィッツに12 音技法を学びながらも少し後の世代であるシュトックハウゼンをはじめとする前衛楽派とは明らかに一線を画し、どの派閥にも属さない独自の世界を確立したことで知られる。
 セリーと過去の音楽様式との折衷、あるいはその引用は今でこそ普通であるが、前衛の嵐が吹き荒れた1950-60 年代は前衛楽派から嘲笑の的となり、作曲家は苦悩の末、悲劇的なピストル自殺を遂げた。
 しかし彼の死後、前衛音楽が停滞し始めた70 年代より急速に彼の音楽の評価は高まり、今日では彼の音楽の先進性、複雑で他に類をみない豊かな世界が広い世代から注目されている。ピアノ曲は拡大された調性、自由な無調により霊感のほとばしるまま豊かな幻想が拡がる。繊細さとドラマ性を兼ね備えた音楽は時に印象派やショスタコーヴィチさえ想起させる。
 
NEOS 11123
\2400
「チャールズ・ウォリネン(b.1938):
 ヴァイオリン、鍵盤楽器のための室内楽」

  ハート・シャドウ(2005)〜ピアノのための
  長く短く(1969)〜ヴァイオリン・ソロのための
  ハープシコード・ディヴィジョンズ(1966)*
  ヴァイオリン変奏曲(1972)
  6つの小品(1977)〜ヴァイオリンとピアノのための
アンナ・スコウラス(Vn)
アンドレアス・スコウラス(Pf)
 クールなリリシズム!ウォリネンのヴァイオリン、鍵盤楽器のための室内楽作品集!

 録音:2010 年3-4 月、[72:35] *世界初録音

 ニューヨークを拠点に活動するアメリカの作曲家ウォリネンが30〜40 歳代に作曲した鍵盤作品とヴァイオリン作品を中心に収録。
 ウォリネンは一時期アメリカ東海岸で主流をなした無調音楽の技法のひとつであるピッチ・クラス・セット理論を主導したコロンビア楽派の中心的な作曲家。ぎりぎりまで削ぎ落された厳しい音のなかにひんやりとしたリリシズムが漂う。
 
NEOS 11311
\2400→\2190
ハンブレウス、レンナースのピアノ協奏曲集!
 (1)ベンクト・ハンブレウス(1928-2000):
  ピアノ協奏曲(1991-92)
 (2)クロード・レンナース(b.1956):
  ピアノ協奏曲「ファエトン」(1999)
オルトヴィン・シュテュルマー(Pf)
(1)イスラエル・イーノン(指揮)
 SWRバーデン=バーデン・
  フライブルク交響楽団
(2)ジルベール・アミ(指揮)
 ザールブリュッケン放送交響楽団
 スウェーデン出身のハンブレウスにルクセンブルク出身のレンナースのピアノ協奏曲集!

 録音:(1)1997年2月25日、(2)2003年2月10日(ライヴ)、[57:41]

 ハンブレウスはスウェーデン出身で後にカナダに移住し活動した作曲家。当初オルガン、音楽学を学んだ後、即興演奏を行うようになり、次第に作曲に活動の重心を移した。このピアノ協奏曲は終始ピアノとオーケストラが激しくぶつかりあうエネルギッシュな作品でユダヤ風の音階と民族的なリズムが聴き手に原初的な生命力を呼び覚ます。
 レンナースはルクセンブルク出身でコンピュータ、電子音楽に造詣が深く、この「ファエトン」でもオーケストラの様々な音響、音色にその影響が感じられる。内部奏法を含むピアノの動きにオーケストラが反応し、繊細な音のテクスチュアを作り出す。
 
NEOS 11417
\2400
「マーンコップ・エディション5」
 「ヴォイド」〜
  クラウス=シュテッフェン・マーンコップ(b.1962)作品集

   (1)ヒューマナイズド・ヴォイド(人間化無効) (2003-2007)
   (2)「ヴォイド=コル・イシャ・アシリト」(2010-2012)
   (3)「ヴォイド=マル・ダルシーヴ」(2002/2003)
    〜8トラックのテープのための
(1)ローランド・クルティヒ(指揮)
 バイエルン放送交響楽団
(2)ルパート・フーバー(指揮)
 SWRシュトゥットガト放送交響楽団
(3)エクスペリメンタル・スタジオSWR
 好評のマーンコップ・エディション第5集!

 録音:(1)2008年4月、(2)2012年12月、(3)2015年、[66:03]

 好評ノマーンコップ・エディション第5集。
 マーンコップはフライブルク音楽大学でクラウス・フーバー、ヌネス、ファーニホーらに師事し80〜90年代のヨーロッパの主流のひとつである「新しい複雑性」の影響を受けた。
 ここに収められた最近作は静謐な音の穏やかな持続の中に突然入る衝撃的な音の楔とそこから生じる音の波紋、音色、音響運動の変化、日本的とも形容できる静と動のコントラストといったマーンコップの特徴がさらに深められている。
 

NEOS 41601
(SACD HYBRID)
\2400
(NEOS ジャズ)
ペーター・ブレッツマン:「美しい嘘」

 (1)美は嘘をつかない
 (2)見る人の目
ペーター・ブレッツマン(Sax)
ICIアンサンブル
 強烈!NEOSジャズ新譜!日本にもファンの多い爆裂サックス奏者ペーター・ブレッツマンにブレッツマンとの共演で知られるヴェルトミュラーの作品!

 [71:56]

 ペーター・ブレッツマン(またはブロッツマン,Peter Brotzmann)はドイツのジャズ・ミュージシャンでフリー・ジャズを専門としている。当初、美術を学んだ後、独学でクラリネットとサックスを習得しキャリアを開始する。
 これまでの共演者としてエヴァン・パーカー、デレク・ベイリー、近藤等則らがいる。度々来日もして好評を博している。終始激しいフリーキー・トーンが飛び交う熱いライヴ。
 

NEOS 41602
\2400
(NEOS ジャズ)
ミヒャエル・ヴェルトミュラー(b.1966):
 地面!地面!引き上げろ!引き上げろ!

  (1)バディ飛びます/(2)bng_gng/
  (3)z.rat#5/(4)ラ・マラマ
ジャンゴ・ベイツ(指揮)
ベルン芸術大学ラージ・アンサンブル
ルーカス・ニグリ(Drums)
 録音:2015年2月27日(ライヴ)[50:00]

 ヴェルトミュラーはスイス、ベルンのジャズ・スクールでフリー・ジャズを学んだ後、オーケストラ、弦楽四重奏を作曲、ジャズ・ミュージシャンでありながらオペラも手掛け、作品はドナウエッシンゲン音楽祭、ムジカ・ヴィヴァ、ルツェルン音楽祭でも取り上げられている。また上記ペーター・ブレッツマンとトリオを組んでドラム・セットも担当している。
 当ディスクはビッグ・バンドのために書かれており、テーマはある程度決められているものの刺激的なインプロビゼーションが展開される。



.

CRD(CD−R)



CRD 3360
(CD−R)
\1700
ヘイミッシュ・ミルン(P)のショパン
 ショパン:
  4つのバラード、
  華麗なる変奏曲Op.12、
  演奏会用アレグロOp.46
ヘイミッシュ・ミルン(P)

 ヘイミッシュ・ミルン(Hamish Milne, 1939年4月27日 ソールズベリー - )はイギリスのピアニストで、ニコライ・メトネルの擁護者として名高い。日本では、ハミッシュ・ミルンとも表記される。

 ロンドン王立音楽院に学んだ後、シエナのキジアーナ音楽院に留学しグイード・アゴスティの許で研鑽を積んだ。1970年代にメトネル作品の体系的な録音に着手し、現在のメトネル再評価の基礎を築いた。

 現在は母校の王立音楽院で教鞭を執っており、門下にガブリエラ・モンテーロ、ミハイル・カンディンスキーらがいる。

 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

.

MELODIYA



MELCD 1002338
\2200→\1990
スヴェトラーノフのラヴェル!ダフニスとクロエ第2組曲が遂に復活!
 ラヴェル:管弦楽作品集

  亡き王女のためのパヴァーヌ
  バレエ音楽《ダフニスとクロエ》第2組曲
  組曲《マ・メール・ロワ》
  スペイン狂詩曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
 圧巻!熱狂!スヴェトラーノフのラヴェル!ダフニスとクロエ第2組曲が遂に復活!

 時は1975年3月17日。モスクワ音楽院大ホールを舞台に繰り広げられた、エフゲニー・スヴェトラーノフとソヴィエト国立交響楽団の圧巻、強烈、熱狂のラヴェル・プログラムが遂に復活!
 ファン待望の復刻となる超重量級&超濃厚「ダフニスとクロエ」を筆頭に、70年代のスヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響の凄まじいエネルギー、予想外の解釈に圧倒されること間違い無し。
 スヴェトラーノフが遺した唯一無二のラヴェル、話題必至!

 ※録音:1975年3月17日、モスクワ音楽院大ホール/ディジパック仕様














4/6(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



APARTE

AP 122
(3CD)
\5200→\4790
フランス在住のガンバ奏者、酒井淳
 アントワーヌ・フォルクレ:ヴィオールと通奏低音のための曲集

 CD1:
  第4組曲
   (マレッラ/ クレマン/ サラバンド「ドーボンヌ」/
    ブルノンヴィル/ サンシ/ パッシーの鐘、ラトゥール)
  第2組曲
   (ビロン/ マンドリン/ デュブリュイル/
    ルクレール/ シャコンヌ「ビュイソン」)
 CD2:
  第3組曲
   (フェラン、ルジャント、トロンシャン、アングラーヴ、
    デュヴォセル、エノー、シャコンヌ「モランジ、またはプリセ」)
  第1組曲
   (ラボルド/ フォルクレ/ コタン/ ベルモン/
    ボルテュゲーズ/ クープラン)
 CD3:
  第5組曲
   (ラモー/ギニョン/ サラバンド「レオン」/ ボワソン/
    モンティニ/ シルヴァ/ジュピテル)
酒井淳(ガンバ)
クリストフ・ルセ(チェンバロ)
マリオン・マルティノ(ガンバ)
KKC 5619/21
(3CD)
\4800+税
 フランス・ヴィオール音楽のスペシャリスト、フランス在住のガンバ奏者、酒井淳によるフォルクレ、クリストフ・ルセも共演!

 3h20min/日本語帯・解説付

 フランス在住のガンバ奏者、酒井淳とクリストフ・ルセ、マリオン・マルティノによるアントワーヌ・フォルクレのヴィオールと通奏低音のための曲集。
 太陽王ルイ14 世に認められヴェルサイユの宮廷音楽家となったアントワーヌ・フォルクレ。フォルクレは、17 世紀後半から18 世紀のフランス音楽界でヴィオラ・ダ・ガンバの名手として高い評価を受け、当時関心が高かったイタリア様式を取り入れた華麗な名人芸で斬新な作品を発表しました。
 音楽性とは別に彼の激しい振幅の大きな性格や妻や息子(ジャン=バティスト)への暴力といった事実がフューチャーされ、同時代人であるマラン・マレの優雅さと対照的に語られることも多く、アンリ・ル・ブランの「ガンバを擁護する」(1740)にある「マレは天使の如く、(父)フォルクレは悪魔の如く奏く」という名高い言葉もフォルクレの印象を大きく左右しています。
 酒井淳は、そのようなフォルクレ像にとらわれることない、自身が感じた音楽の感触を頼りに、安定した技巧やクリストフ・ルセの絶妙のサポートはもちろんのこと真摯に作品に向き合った演奏を聴かせてくれます。
 日本仕様盤の解説書には、酒井自身が書き下ろした「フォルクレ讃」が収められています。

 酒井 淳
 名古屋生まれのガンバ奏者・チェロ奏者・指揮者。レ・タラン・リリクやル・コンセール・ダストレなどの古楽アンサンブルの通奏低音奏者として、数々の演奏会とCD 録音を手掛ける。室内楽に力を注いでおり、シット・ファスト(ガンバ・コンソート)やカンビニ弦楽四重奏団の創立者として活躍している。またソロでは、フランス・ヴィオール音楽のスペシャリストとして高く評価される。
 近年フランスのディジョンやリールのオペラ座、オペラ・コミック座にて、シャルパンティエやモーツァルトなどの指揮し、成功を収めている。



.

HMF

HMC 902191
\2700→\2490
ルイス&ハーディング、ブラームスのピアノ協奏曲第1番、
 ルイスが若きブラームスの傑作を描く!

  ブラームス:
   ピアノ協奏曲第1番Op.15
   4つのバラードOp.10
    【第1番ニ短調「エドワード」、第2番ニ長調、
     第3番ロ短調、第4番ロ長調】
ポール・ルイス(ピアノ)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
KKC 5622
\3000+税
 ポール・ルイス&ダニエル・ハーディング、ブラームスのピアノ協奏曲第1番、ルイスが若きブラームスの傑作を描く!

 録音:2014年5月、ストックホルム・ベルワルドホール(Op.15)、2016年1月、テルデックス・スタジオ・ベルリン(Op.10)/72’12、日本語帯・解説付

 アルフレッド・ブレンデルの薫陶を受けるイギリスの名手ポール・ルイスは、ヨーロッパでひっぱりだこの人気ピアニスト。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(HMX.2901902)、ピアノ協奏曲全集(HMC.902053)やシューベルトのピアノ・ソナタ集などハルモニアムンディからリリースされている数々の録音はいずれも高い評価を受けています。日本にも度々来日し、2015 年12 月に行った「ベートーヴェンの後期3 大ソナタ」公演は、音楽の本質を射抜いたかのような演奏を聴かせてくれました。
 このアルバムは、ダニエル・ハーディングとスウェーデン放送交響楽団との「ブラームスのピアノ協奏曲第1 番」とルイスのソロで「4 つのバラード」が収録されています。ピアノ協奏曲第1 番は、2014 年新日本フィルとハーディングが行った「ブラームス・プロジェクト」の一貫でポール・ルイスがゲストとして参加した際に演奏された曲目。その際もハーディングがルイスとの共演を熱望したということで、完成度の高い演奏を披露しました。
 ピアノ協奏曲第1 番はブラームス初期の傑作で、恩人シューマンの不幸とクララへの憧れが入り混じった意欲的な作品。第1 楽章はブラームスらしい重厚なシンフォニックな響き、弦楽器とファゴットの穏やかな旋律で開始される第2 楽章には、シューマンへの追悼そしてクララへの思いを示したラテン語の祈祷文が書かれています。力強いピアノの主題からはじまる第3 楽章は疾走感がありピアノが華やかに躍動します。
 ルイスのピアノは端正で味わい深く、第2 楽章では幻想的に静かに語りかけるように、第3 楽章では生き生きと爽快にダイナミックに聴かせてくれます。ハーディングの絶妙な指揮も聴きどころで、ピアノの音を引き立てつつ、重厚に音を響かせ、ときにはピアノと共に繊細な音を作り出し、特に木管陣の美しさ上手さに魅了されます。
 そしてブラームスの初期のピアノ・ソロの中でも人気の高い「4 つのバラード」。若々しいブラームスの抒情溢れる名作。ルイスは若きブラームスの音楽からにじみ出る「孤独」を、透明感あるピアノの音色で描き出しています。







LA DOLCE VOLTA


LDV 26
\2600
J.S.バッハ—イゾワール編曲
 (1)シンフォニア〜
  教会カンタータ「神よ、われら汝に感謝す」BWV29より
 (2)アリア〜管弦楽組曲第3番 BWV1068より
 (3)アリア『さらば』〜
  教会カンタータ「神にのみわが心を捧げん」BWV169より
 (4)アリア『イエス・キリスト、神の御子』〜
  教会カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4より
 (5)アダージョ〜
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001より
 (6)J.S.バッハ:フーガ〜
  前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539より
   J.S.バッハ—イゾワール編曲
 (7)アリア『信仰深きわが心よ』〜
  教会カンタータ「かくも神は世を愛したまえり」BWV68より
 (8)アリア『羊は憩いて草を食み』〜
  世俗カンタータ「楽しき狩こそわが悦び」BWV208より
 (9)ソナティーナ〜
  教会カンタータ「神の時こそいと良き時」BWV106より
 (10)2つのチェンバロのための協奏曲第1番
  ハ短調BWV1060より第3楽章
 (11)『汝のみ聖』〜ミサ曲 ヘ長調 BWV233より
 (12)「目覚めよ、と呼ばわる物見らの声」BWV645
  (通奏低音;イゾワール版)
 (13)アリア『春風吹き渡るとき』〜
  世俗カンタータ「しりぞけ、もの悲しき影」BWV202 より
 (14)4台のチェンバロのための協奏曲イ短調 BWV1065
  (オルガン独奏版)
(2)(5)(6)(8)(12)(14)
 ミシェル・ブヴァール
(1)(3)(4)(7)(9)(10)(11)(13)
 ((12)通奏低音)
  フランソワ・エスピナス(オルガン)
 オルガンの巨匠イゾワールが編曲したバッハ作品を愛弟子ブヴァールとエスピナスが演奏!

 オルガン;ジョルジュ・ウェステンフェルダー制作
 録音:2015 年9 月28-30日/聖マクル教会(フェル・アン・タルデノア)/DDD、65’20”

 オルガンの巨匠アンドレ・イゾワールが編曲したバッハの作品をイゾワールの愛弟子であるミシェル・ブヴァールとフランソワ・エスピナスが録音しました。
 使用楽器はフランス北部エン県のフェル・アン・タルデノアの聖マクル教会に建造されたジョルジュ・ウェステンフェルダー制作のオルガンで、この楽器はイゾワールが愛奏したことでも知られます。
 イゾワールはフランスを代表するオルガニストで、マリー=クレール・アランと並びコンサート・オルガニストとして膨大なレパートリーを演奏してきました。ここに収録された作品はイゾワール自身が演奏会のアンコールとしても頻繁に演奏してきたもので、イゾワールならではのレジストレーションと見事なアレンジが魅力です。
 収録作品は無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1 番のアダージョなどの器楽作品や教会カンタータなどの声楽作品など様々な楽曲のオルガン編曲版です。ことに4台のチェンバロのための協奏曲イ短調 BWV1065(原曲はヴィヴァルディ作曲の4つのヴァイオリンのための協奏曲 Op.3-10)のオルガン独奏版は、バッハが編曲したオルガン協奏曲イ短調 BWV593 のような完成度で非常に技巧的で魅力な編曲と言えます。これらの魅力的な作品を2 人の愛弟子がまるでイゾワールの生まれかわりか!?とも思えるほど的確なアーティキュレーションと正統的なアプローチで演奏しております。
 1958 年リヨン生まれのミシェル・ブヴァールはヴィエルヌやダンディに師事したオルガニストであるジャン・ブヴァールを祖父にもち、幼少時より音楽的才能を開花させました。パリのオルセー音楽院にてアンドレ・イゾワールにオルガンを師事。1983 年にトゥールーズ国際オルガンコンクールでの優勝を機にコンサート・オルガニストとしてのキャリアをスタートさせました。37 歳のときにはシャピュイの後任としてパリ国立高等音楽院のオルガン教授に就任。以後、後進の育成にも積極的に取り組んでおります。
 1961 年生まれのフランソワ・エスピナスはトゥールーズ音楽院にてオルガンを学びました。1986 年のときにトゥールーズ国際オルガンコンクールの現代音楽部門に入賞。また、1988 年に開催された第1 回武蔵野市国際オルガンコンクールで第3 位を受賞するなど輝かしいコンクール受賞歴を誇ります。







LIMEN


CDVD082 C082
(CD+DVD)
\3100
J.S.バッハ:リュート曲集
 (1)組曲 ト短調 BWV995
 (2)組曲 ホ短調 BWV996
 (3)前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
エマニュエル・セグレ(ギター)
 ギター愛好家にもおすすめ!名手セグレがバッハのリュート作品に挑む。ボーナスDVD でみる映像も注目

 録音:2016 年/リメン音楽スタジオ/ステレオ、NTSC 16:9、(言語:イタリア語、字幕:英語)、限定盤

 1965 年生まれのイタリアを代表するギタリスト、エマニュエル・セグレがバッハのリュート作品に挑みました。
 組曲ト短調BWV995 は無伴奏チェロ組曲第5 番BWV1011 の編曲した作品です。ギターで奏でることにより哀愁に満ちた旋律がより引き立ちます。
 組曲ホ短調 BWV996 はバッハのリュート曲の中では最初期の作品です。流麗で即興的なパッサッジョと、きびきびしたプレストのフーガからなります。
 前奏曲、フーガとアレグロ変ホ長調BWV998 は1735 年ライプツィヒで完成した作品です。セグレの丁寧なアプローチと心温まる音色が冴えわたります。
 ボーナスDVD にはCD と同内容の演奏映像に加え、バッハの作品について語ったインタビュー映像つき(言語:イタリア語、字幕:英語)となります。500 セット限定プレス、シリアルナンバー入り。

 エマニュエル・セグレ(ギター)
 ミラノ音楽院ギター科でルッジェロ・キエザに師事し、優等賞とともに卒業ののち、ジュリアン・ブリーム、ジョン・ウィリアムスからも教えを受けた。ヨーロッパをはじめ、世界各国で演奏会を催し、ワシントン・ポスト紙批評欄で「限りない可能性を秘めた音楽家」と絶賛されたほか、1987 年にはニューヨークで〈東西芸術家賞〉を授けられて、カーネギーホール出演も果たす。
 これまでのユーリ・バシュメット、サルヴァトーレ・アッカルドなど世界の名だたる演奏家との共演歴を誇る。録音ではロドリーゴのアランフェス協奏曲、セゴビアのためのギター作品集などをリリースしている。




MPR


MPR 001
\2500
スウェーデン王立海軍軍楽隊の音楽
 ウォルチ:レヴェリ、タプト
 ウルバッハ:レジーナ・マーチ
 作曲者不詳:コルン、スヴェンスクスンドマーチ
 リュードベリ:ヴィーヴ・エスペラント/他

スウェーデン王立海軍軍楽隊
アンドレアス・ハンソン(指揮)

 由緒正しき行進曲集!スウェーデンとイギリスの軍楽隊の演奏で!

 長い歴史と伝統を誇るスウェーデン王立海軍軍楽隊。行進曲の作品を中心に式典などで演奏される曲を収録。軍隊の中で使用される信号ラッパも収録されており、軍楽隊のリアルなサウンド、雰囲気を聴くことが出来る。

 2007年10月30日−11月1日の録音。

 

MPR 002
(CD-R)
\2500
ウィズ・ブラッド・アンド・アイアン
 ベートーヴェン:ヨルク軍団行進曲
 ミュラー:アウグスト王子グレナディーア大隊行進曲
 マイアベーア:歌劇《ユグノー教徒》の主題による行進曲
 プファイケ:ペピータ行進曲
 レーオンハルト:アレクサンダー行進曲
 ラデック: フリードリッヒ大王擲弾兵行進曲/他

イギリス陸軍名誉砲兵中隊軍楽隊E.H.ケリー(指揮)

 E.H.ケリー少佐指揮、イギリス陸軍名誉砲兵中隊軍楽隊の演奏によるドイツの行進曲集。46ページに渡る英語ブックレットには、軍楽隊の歴史などが詳しく綴られている。2009年4月18日−19日、2010年6月20日、2012年4月22日の録音。

 ※当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤での入荷の可能性がございます。予めご了承ください。



.

NAXOS


8.573469
\1100
ラフマニノフ:絵画的練習曲「音の絵」・楽興の時
 1-9.絵画的練習曲 Op.39(1896)
  <第1番:ハ短調/第2番:イ短調/第3番:嬰ハ短調/
   第4番:ロ短調/第5番:変ホ短調/第6番:イ短調/
   第7番:ハ短調/第8番:ニ短調/第9番:ニ長調>/
 10-15.楽興の時 Op.16(1916-1917)
  <第1番:変ロ短調/第2番:変ホ短調/第3番:ロ短調/
   第4番:ホ短調/第5番:変ニ長調/第6番:ハ長調>
ボリス・ギルトブルク(ピアノ)
録音 2015年6月15-17日 UK モンマス,ウィアストン・レイズ コンサート・ホール
 NAXOS期待のピアニスト、ボリス・ギルトブルクの新アルバムは、彼が得意とするラフマニノフ(1873-1943)の2つの曲集です。
 以前、他レーベルからリリースされたピアノ・ソナタ第2番での表現…叙情性と攻撃性の程よいバランスは、彼とラフマニノフの相性の良さを物語るものでしたが、ここでは一層の親密さを見せてくれます。
 ラフマニノフ自身が「音楽から連想したものを自由に描き出せばよい」と語ったという「音の絵」は、出版経緯の紆余曲折があり、完全な形で世に出たのは1969年、ラフマニノフの死後のことでした。
 実際は両手のための練習曲で、どの曲も超絶技巧が凝らされており、演奏は非常に難しいことで知られています。
 第6曲は「赤頭巾ちゃんとオオカミ」と評されている曲で、ギルトブルク自身も、アルバムのブックレットの中でこの曲についての感想を詳細に記しています(英語)。「楽興の時」も技巧的な作品で、これら6つの曲の中には様々な楽想と形式が取り入れられており、弾き手は指の鍛錬とともに、高い表現力を養わなくてはいけないと言う難曲です。もちろんギルトブルクはこれらの曲を完全に手中に収め、変幻自在な音で聴き手を魅了します。
  


8.573542
\1100
ブローウェル、ロドリーゴ、マルタン:ギター協奏曲集
 1-3.ロドリーゴ(1901-1999):アランフェス協奏曲(1939)
  <第1楽章:アレグロ・コン・スピリート/
   第2楽章:アダージョ/第3楽章:アレグロ・ジェンティーレ>/
 4-7.フランク・マルタン(1890-1974): 組曲「ギター」(1934)
  <前奏曲/エア/嘆き/ジーグとして>/
 8-10.レオ・ブローウェル(1939-):ベニカシム協奏曲(2002)
  <第1楽章:序奏-アレグロ・モデラート/
   第2楽章:レント/第3楽章:アレグロ>
   ※世界初録音…4-10
ミゲル・トラパガ(ギター)/
ガリシア王立フィルハーモニー/
オリヴィエ・ディアス(指揮)
録音 2015年6月21-24日 スペイン ベニカシム,アウディトリオ・デ・ガリシア,サラ・アンヘル・ブラージェ
 1967年カンタブリア生まれのギタリスト、ミゲル・トラパガが演奏する3つの協奏的作品です。
 彼は「GFA国際ギターコンクール」などをはじめとした多くのコンクールで優勝し、世界的な演奏活動を行っている人です。
 現在はマドリード王立音楽院で後進の指導に当たるなど、教育者としても活躍しています。このアルバムには、彼の演奏による、誰もが知っている「アランフェス協奏曲」と、2曲の世界初録音となる作品が収録されています。
 マルタンの組曲「ギター」はもともと独奏曲ですが、ここでは作曲家自身による管弦楽伴奏付きのヴァージョンを収録しています。
 またブローウェルの協奏曲は、タルレガの生誕150年を記念して作曲されたもので、ブロウウェル自身も「この曲は私自身のアイデアのパノラマである」と語ったほどに多彩な楽想と豊かな幻想性を持った曲です。この曲でもトラパガの卓越した技術が余すことなく披露されています。
 

8.559786
\1100
ポール・ボウルズ:ピアノ作品全集 第1集
 1-4. 4つのラテンアメリカ小品集
  <ウアパンゴ 第1番/イキトス 「ティエラ・モハーダ」/
   グアヤニリャ/ウアパンゴ第2番 「エル・ソル」>/
 5-6. 2つのポートレート
  <第2番:H.M.C.のポートレート/第1番:B.A.M.のポートレート>/
 7. 5人のポートレート/8.スーヴェニア - ポール・ボウルズのポートレート/
 9.7つの記念 - 第4曲 ポール・ボウルズのために/
 10.ラ・クエルガ/11.コンスタンス・アスキュー・イン・ザ・ガーデン/
 12-18.民謡前奏曲集
  <ピーター・グレイ/チン・ア・リン・チョウ/あなたはどこから来たの/
   おお、じゃがいもよ/アン岬/古いタール川/ケンタッキーの密売者>/
 19.アポセオシス - ウェルランド・ラスロップのためのダンス(ピアノ版)/
 20.ウィンド・リメインズ - ダンス(ピアノ版)/
 21.パストレーラ - エン・インディオ(ピアノ版)/
 22-27. 6つの前奏曲
  <第1番:しずかに/第2番:優雅に/第3番:誇らしげに/
   第4番:アレグロ/第5番:アレグロ/第6番>/
 28.5月(A.カスパロフによるピアノ連弾編)/
 29.エイプリルフール・ベイビー(A. カスパロフによるピアノ連弾編)/
 30.ウィットマン通りで - 子守歌(A. カスパロフによるピアノ連弾編)/
 31-33. 2台のピアノのためのソナタ
  <第1楽章:Strict tempo/
   第2楽章:Molto tranquillo/第3楽章:Absolutely strict tempo>
インヴェンシア・ピアノ・デュオ…28-30.31-33
<メンバー&ソロ:
 アンドレイ・カスパロフ(1-4.11.22-27)/
 オクサーナ・リュシシン(5-10.12-21)>
録音 2014年2月1-3日…1-4.10.22-27, 2014年1月18-20日…5-7.12-21, 2014年10月11-12日…8-9.11.28-30, 2013年10月5‐7日…31-33 USA ヴァージニア、ノーフォーク、オールド・ドミニオン大学 ウィルソン.G.チャンドラー・リサイタル・ホール
 ポール・ボウルズ(1910-1999)はアメリカ合衆国の作曲家、そして作家、翻訳家というマルチな才能を持った人です。
 幼い頃から本を読み、自分でも物語や詩を作り始めます。同時にピアノ、声楽、音楽理論を学び、15歳の時にはカーネギー・ホールで「火の鳥」を聴き衝撃を受けたのだそうです。
 当時の前衛音楽にも影響を受け、一時はアーロン・コープランドに作曲を師事。結局は様々なスタイルを身につけ、独自の作風を作り上げるに至った人です。そんなボウルズの作品はやはりどれもウィットに富んだもので、ラグタイム風の「4つのラテンアメリカ小品集」からなかなか面白いものとなっています。
 時にはブルース、時にはゴスペルを取り込んだ作品は、まさにアメリカの秘曲と言えるでしょう。とにかく楽しい1枚です。
 

8.559795
\1100
ジョーン・タワー:弦楽四重奏曲 第3番‐第5番
 1.弦楽四重奏曲 第5番「ホワイト・ウォーター」(2012)/
 2.弦楽四重奏曲 第3番「インカンデセント-白熱」(2003)/
 3.弦楽四重奏曲 第4番「天使」(2008)/
 4.ダンバートン五重奏曲(2003)
  ※世界初録音
ダエダルス弦楽四重奏団
 <メンバー:
  キム・ミンヤン(ヴァイオリン)/
  マティルダ・カウル(ヴァイオリン)/
  ジェシカ・トンプソン(ヴィオラ)/
  トーマス・クライネス(チェロ)>…1.4/
マイアミ弦楽四重奏団
 <メンバー:
  ベニー・キム(ヴァイオリン)/
  キャシー・メン・ロビンソン(ヴァイオリン)/
  スコット・リー(ヴィオラ)/
  キース・ロビンソン(チェロ)>…2.3/
ブレア・マクミラン(ピアノ)…4
録音 2015年3月11.12日…2.3, 2015年3月24.25日…1.4 USA ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
 アメリカの現代作曲家ジョーン・タワー(1938-)の作品集です。彼女は武満徹やブーレーズなど錚々たる作曲家が名を連ねる「グロマイヤー賞」を獲得した最初の女性として(作曲部門)世界中で高く評価されています。
 もともと優れたピアニストである彼女は、最近とりわけ室内楽作品に力を入れています。
 このアルバムに収録された4つの作品はそれぞれ、色々な団体からの委嘱作ですが、どの作品にも彼女の思い入れが存分に込められています。
 第5番の弦楽四重奏のタイトルである「ホワイト・ウォーター」は、水というものがどれほど人に影響を与えているかをグリッサンドで表現しているのだそうです。
 第3番の「白熱」は、曲の内部から熱を発するようにという意味があります。
 第4番「天使」には彼女の弟が病に倒れた時の、周囲への感謝が込められています。
 最後の「ダンバートン五重奏」には、タイトルの通りダンバートン・オークス財団からの委嘱作です。どの曲も様々なアイデアが集積された興味深いものとなっています。
 

8.570614
\1100
チェン・チーガン(陳其鋼):忘れられた魔法 他
 1.ピアノと管弦楽のための「二黄」(2009)/
 2.大弦楽合奏、ハープ、ピアノ、チェレスタ、ティンパニと
   パーカッションのための「失われた魔法」(2004)/
 3.二胡と管弦楽のための「失われた時」(2002)
  ※世界初録音
イェン・チュン=チー 嚴俊傑(ピアノ)/
ヤン・ジェミン(二胡)/
台湾フィルハーモニー管弦楽団/
リュー・シャオ=シャ 呂紹嘉(指揮)
録音 2014年1月3-4日 台湾 台北,ナショナル・コンサート・ホール
 現代中国における作曲家の中でも「最も著名な人」として讃えられる陳其鋼(1951-)の作品集です。
 画家の家に生まれるも、文化大革命の粛清の嵐に巻き込まれ、26歳になるまで音楽を学ぶことが出来なかった彼ですが、1977年にようやく北京中央音楽院に入学、その7年後にはパリに留学し、4年間オリヴィエ・メシアンの弟子となりフランス風の様式を身につけながら、そのままフランス国籍を取得し、国際的に名を知られることとなりました。
 このアルバムに収録された3つの作品は、どれも比較的最近の作品で、ピアノ協奏曲である「二黄」はカーネギーホールからの委嘱作。中国のメロディを用いながらも、どこかラヴェルの協奏曲を思わせる豊かなメロディを持った曲となっています。
 珍しい編成を持つ「失われた魔法」は2008年にアラン・ギルバートとフランス放送フィルによって初演された曲で、こちらも洗練された美しさを誇っています。
 二胡の特徴的な響きを生かした「失われた時」も、中国伝来のメロディが生かされていますが、二胡奏者には超絶技巧が要求されるという難曲です。中国古来の響きと現代を繋ぐ注目作です。
 

8.571372
\1100
ジョン・アイアランド:弦楽オーケストラのための音楽
 1-3.チェロ・ソナタ ト短調(M.フォーブスによるチェロと弦楽オーケストラ編)
 4.夏の夕べ(G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編)/
 5.サルニア - 第2曲 五月の朝に
  (G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編)/
 6.独白(G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編)/
 7.バガテル(G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編)/
 8.子守歌(G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編)/
 9.カヴァティーナ(G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編)/
 10-13.牧草地組曲
  (弦楽オーケストラ編…J.アイアランド、G.ブッシュによる弦楽オーケストラ編)
   ※世界初録音…1-9
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)…1-3.6.7.8.9/
オーケストラ・オブ・ザ・スワン/
デヴィッド・カーティス(指揮)
 録音 2015年6月26日…1-3.6-9, 2015年7月5日…4-5.10-13 イングランド, シップストン・オン・ストゥール タウンゼンド・ホール
 スタンフォードからドイツ音楽の古典を学び、フランス音楽や新古典派の音楽からも影響を受けたというアイアランド(1879-1962)の作風は、他のイギリスの作曲家たちの心の拠り所であった民謡風のものではなく、もっと印象派やロシア風の雰囲気を備えています。
 1923年に作曲されたチェロ・ソナタは、彼の全作品の中でも最も情熱的で激しい表現力を持ち、とりわけ第2楽章の甘く切ないメロディは、どちらかというと控えめなアイアランドらしからぬ力強さを感じさせます。
 他の作品は、原曲がピアノ独奏、もしくはヴァイオリンとピアノのために書かれたもので、親しみ易いメロディが魅力的です。
 最後の「牧草地国曲」は1932年の作品で、英国ナショナル・ブラス・バンド選手権のために書かれています。これらの曲のいくつかはラジオやテレビ番組で使われ、現在でも愛されています。
 名手ウォルフィッシュのチェロは、これらの作品の魅力を存分に引き出しています。
 


8.573370
\1100
エリック・ノルドグレン:イングマール・ベルイマン映画音楽集
 1-6.シークレット・オブ・ウーマン(1952)
  <テーマ/第1変奏/第2変奏/第3変奏/第4変奏/第5変奏>
 7-16.夏の夜は三たび微笑む(1955)
  <肘掛け椅子の愛/マーチ/ギャロップ/コーチ/
   危険なワイン/危機/メヌエット/ガヴォット/公園/脱出>/
 17-19.野いちご(1957)<情感/思い出/夢>/
 20-22.魔術師(1958)
  <詐欺とペテン/マーチ/ギャロップ>/
 23-24.喜びの庭(1961)
  <心の中の秘密のヘア/小さな町の出来事>
スロヴァキア放送交響楽団/
アドリアーノ(指揮)
録音 1996年12月3-6日 ブラティスラヴァ,スロヴァーク放送,コンサート・ホール 原盤…8.223682 MARCOPOLOより移行盤
 スウェーデンを代表する世界的な映画監督イングマール・ベルイマン(1918-2007)。彼が監督した作品はどれも「生と死」など重厚なテーマを持ち、観る人すべてに感銘を与える名作ばかりです。
 このベルイマンの映画と切っても切れない関係を持つのが映画音楽作曲家エリック・ノルドグレン(1913-1992)です(彼の名前を見て、フィンランドの作曲家ヘンリク・ノルドグレンと混同する人も多いのですが、残念ながら関係はありません)。
 彼はストックホルム王立アカデミーで作曲を学び、1948年にスウェーデンEMI/HMVでのレコーディング・コンサルタントに就任。以降、スウェーデン放送協会の管弦楽セクションを担当し、数多くの作品を書き上げます。
 彼は多くの映画のための音楽を書きましたが、なかでも、ベルイマンの17映画のための音楽は、画面の神秘性を高めるために大きく貢献しています。
 ベルイマンは自身の映画にあまリ多くの音楽を付けたくなかったようですが、アメリカ市場向けにはどうしても音楽が必要だったようで、この絶妙なバランスも、彼の映画の特異性を高めているようです。
 

8.573517
\1100
ヴィクター・ハーバート:チェロ協奏曲 第1番&第2番
 1-3.チェロ協奏曲 第1番 ニ長調 Op.8(1884)/
 4-6.チェロ協奏曲 第2番 ホ短調 Op.30(1892)/
 7.アイルランド狂詩曲-大オーケストラのための(1892)
マーク・コソワー(チェロ)…1-6/
アルスター管弦楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
 録音 2015年4月27-29日 北アイルランド,ベルファスト アルスター・ホール
 アイルランドに生まれ、アメリカ合衆国に帰化したチェリスト・作曲家ハーバート(1859-1924)のチェロ協奏曲集です。幼い頃から音楽の才能を発揮していたものの、家庭の事情で正規の教育を受けることが叶わず、15歳になってようやくチェロを弾き始めたといいます。
 しかし、すぐに上達し、18歳の時にはチェリストとして中央ヨーロッパに演奏旅行に出かけるほどの腕前となります。やがて当時隆盛を誇っていたヨハン・シュトラウス2世の楽団員になり、渡米後はメトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリストになります。
 作曲家としても数多くの作品を書き、それらは当時のアメリカで大人気を博しましたが、彼のもう一つの功績は、米国作曲家作詞家出版社協会(ASCAP)を設立したことであり、こちらのシステムは現代アメリカでの音楽家たちの権利をしっかり守っています。
 そんな偉大なハーバートの作品は、驚くほどにメロディが美しく、そして充実したオーケストラパートを持つものです。
 とりわけ劇的な第2番は、同じ頃に作曲されたドヴォルザークの協奏曲と比べてみても、なんの遜色もないほどの名作と言えるでしょう。
 

8.573540
\1100
シューマン:さまざまな習作,遺稿集
 1.ベートーヴェン交響曲第7番 イ長調 Op.92 - 第2楽章 アレグレット(冒頭)
  (A.ディアベリによるピアノ編)/
 2-16.ベートーヴェンの主題による変奏曲 WoO 31/
 17-22.創作主題による変奏曲 「天使の主題による変奏曲」 WoO 24/
 23.ショパンの夜想曲による変奏曲/
 24-34.シューベルトの主題による変奏曲
   「あこがれのワルツの変奏曲」(A.ボイド編)/
 35-37.ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.14(3つの破棄された楽章)/
 38.幻想的練習曲ハ長調(「トッカータ Op. 7」の1830年版)/
 39.ヒンメルの「われ送らんアレクシスに」によるカノン/
 40.幻想小曲集 Op. 12 - Anhang: Feurigst (コン・フォーコ)/
 41.創作主題によるアンダンテと変奏 ト長調/
 42.グロスハイム - ティタニア序曲 Anhang O4
オリヴァー・ショーズ(ピアノ)
 録音 2015年5月15日 フランス パリ,イヴリー=シュル=セーヌ スタジオ4'33"
 シューマン(1810-1856)の珍しい小品を集めた1枚です。
 これらの作品は普段ほとんど耳にすることのない断片のようなものばかりで、書かれた年代も若い頃から晩年までと多岐に渡っていますが、どの曲からもシューマンならではの内省的な旋律と、懊悩が感じ取れます。
 7歳の時にウェーバーが指揮するベートーヴェンの交響曲を聞き感激したシューマンは、いくつかの作品を彼なりに研究し、3つのベートーヴェンにまつわる作品を書き上げます。
 ディアベリがピアノ用に編曲した第7番の第2楽章の主題による変奏曲は、結局3回書き直されるも、完成されることも、生前出版されることもなく、彼の死後クララによって部分的に出版されました。全曲が揃ったのは1976年ということで、少し前のシューマン作品集には含まれていないという本当に珍しい曲です。
 他にも自らの主題による変奏曲、ショパンやシューベルトの作品による変奏曲、そして破棄されてしまったソナタの楽章など、研究者にとっても貴重な作品が並びます。
 

8.573541
\1100
ホフマイスター&ベートーヴェン:二重奏曲集
 ホフマイスター(1754-1812):
  ヴァイオリンとチェロのための3つの二重奏曲 Op.6(1788頃)
  <1-3.第1番:ハ長調/4-5.第2番:ヘ長調/6-7.第3番:イ長調>/
 ベートーヴェン(1770-1827):
  クラリネットとファゴットのための二重奏曲 WoO27
  (F.ヘルマンによるヴァイオリンとチェロ編)
   <8-10.第1番:ハ長調/
    11-13.第2番:ヘ長調/14-15.第3番:変ロ長調>
ジョン・ミルズ(ヴァイオリン)/
ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)
 録音 2014年4月14-15日 UK ハーツ、スティーブニッジ ウェストン・パリッシュ教会
 このアルバムに登場する2人の作曲家は、当時密接な関係を持っていました。と、いうのも、当時のホフマイスターは作曲家としてではなく、音楽出版者としての活躍の方が目立っていて、自身の作品はもちろんのこと、モーツァルト、ハイドン、クレメンティ、そしてベートーヴェンの作品も積極的に出版し、世に送り出していたからなのです。
 ホフマイスターを取り巻く作曲家たちは、皆仲が良く、ベートーヴェンは自身の手紙の中で、ホフマイスターを「最も愛しい兄弟」と綴るほどに慕っていました。そんな時代、ヴァイオリンとチェロの二重奏曲は、家庭で演奏するのにふさわしいサイズであったため、広く愛されていました。そこでホフマイスターはアマチュアでも演奏しやすい作品を作曲し、出版することでこの需要に応えたのです。
 またベートーヴェンの作品も、本来はクラリネットとファゴットの二重奏曲を、少し後の時代の作曲家ヘルマン(1828-1907)がヴァイオリンとチェロのために編曲、こちらも親密な響きが溢れています。
 ヴァイオリン奏者ミルズが演奏するヴァイオリンは1735年、ヤヌアリウス・ガリアーノ製の楽器。当時の雰囲気が伝わる柔らかい音色です。
 

8.573554
(2CD)
\2200
ソウサ・カルバーリョ:歌によるカンタータ「アンゲリカ」(1778)
 ペドロ・カストロによる自筆譜から作成した演奏会版
 ルドヴィコ・アリオスト(1474-1833)「狂えるオルランド」&
 マッテオ・マリア・ボイアルド「恋するオルランド」 原作
 ピエトロ・メタスタージオ(1698-1782)台本
  <CD1>1-3.シンフォニア/4-15.第1部/
  <CD2>1-14.第2部
   ※世界初録音
アンゲリカ:東方の美しい王女…
  ジョアナ・セアラ(ソプラノ)/
メドーロ:ムーア人の兵士…
 リディア・ヴィネス・カーティス(メゾ・ソプラノ)/
オルランド:高貴な戦士で騎士…
 フェルナンド・グィマランエス(テノール)/
リコーリ:羊飼いでアンゲリカの親友…
 マリア・ルイザ・タバレス(メゾ・ソプラノ)/
ティルシ:羊飼いでリコーリの恋人…
 サンドラ・メデイロス(ソプラノ)/
コンセルト・カンペストレ/
ペドロ・カストロ(指揮)
録音 2014年10月14-19日 ポルトガル エスコーラ・スペリオール・デ・ムジカ・デ・リスボア,アウディトリオ・ビアナ・ダ・モータ
 カルバーリョ(1745-1798)はポルトガルで生まれ、8歳の時に王室から奨学金を得てイタリアへ行き、作曲を学び、1778年リスボンでボルトガル王室の音楽教師になった人です。
 彼は当時の王であったジョゼ1世の娘たちに音楽を教え、また対位法の教授としても多くの弟子たちを育てたとされています。
 このオペラは当時流行していた「狂えるオルランド」と「恋するオルランド」を元にしたメタスタージオの台本を元に書かれた作品で、オルランドの英雄性が華々しく描かれているため、貴族や王室の人たちが自らを主人公たちになぞらえることができるというお話。そこで、恐らく王室の長老の誕生日、もしくは命名日にあわせて上演されたようです。もちろんヒロインは王の一番上の娘マリア1世を模していたのでしょう。
 ただ、そんな用途であったため、この作品は上演されてすぐに忘れられてしまい、200年以上の時と経て、ようやく指揮者カストロの手で甦ったのです。
 チマローザを思わせる闊達な作品、ぜひお楽しみください。
 .


8.573581
\1100
なかなかの傑作なんです
 リムスキー=コルサコフ:交響曲 第1番&第3番

 1-4.交響曲 第1番 ホ短調 Op.1(1884年改訂版)
 5-8.交響曲 第3番 ハ長調 Op.32(1886年改訂版)
ベルリン放送交響楽団/
ジェラード・シュワルツ(指揮)
録音 2015年9月2-5日 ドイツ ベルリン放送局 Masurenallee

 1862年、海軍士官候補生のリムスキー=コルサコフ(1844-1908)は、ロシア帝国海軍から3年がかりの世界一周の遠洋航海に出るように命令を受けます。
 当時17歳の彼は、以前から交響曲を書き始めていましたが、これを機会に第1楽章と第3楽章、そして終楽章を完成させ、残りの1楽章はイングランド上陸中に書き上げ、バラキレフの元に送ります。
 しかし、バレキレフはその出来に満足せず、いくつかの改編を要求。助言を受け入れ書き直した「交響曲第1番」はこれまでのアントン・ルビンシテインらの作品に見られるドイツ色を廃した、本格的な「ロシア初の交響曲」として大成功を収めることとなりました。
 彼はその後も改編を行い、元々は変ホ短調であった調性をホ短調に移すなど、更に受け入れやすい曲へと変貌させています。
 そんな「ロシア的」な第1番とは違い、古典的な作風に回帰したと言われる第3番は、1866年から1873年という長い期間に渡って書かれた作品で、1863年に書かれたスケルツォと、1872年、イタリアへの新婚旅行中に書かれたトリオが用いられています。こちらは初演時あまり成功することはなく、結局1886年に改訂され、現在の形になっています。
 全体に漂う重厚な雰囲気の中にも、5/4拍子で書かれたせわしない第2楽章がとりわけ異彩を放っています。大作を得意とするジェラード・シュワルツの丁寧な演奏で。




BOTTEGA DISCANTICA


DISCANTICA 289
\2600
ギター・リサイタル ラヴェルディ・セッションズ
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
  悪魔的奇想曲「パガニーニへのオマージュ」Op.85a
 ルチアーノ・シャイー(1920-2002):ソナタ
 D・スカルラッティ(1685-1757)/
  アリリオ・ディアス(1923-)編曲:ソナタ ニ短調 K.32
  エウジェニオ・デラ・キアーラ(1990-)編曲:ソナタ ニ短調 K.213
 ニコロ・パガニーニ(1782-1840):大ソナタ Op.39
 カルロ・ガランテ(1959-):エレーナ、またはアリアのイメージ(幻想曲)
 ファリャ(1876-1946):ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌
エウジェニオ・デラ・キアーラ(ギター)

録音:2015年3月12日、カリプロ財団ホール、ミラノ、イタリア
使用楽器:2009年、桜井正毅製
 エウジェニオ・デラ・キアーラは1990年イタリアのペーザロに生まれたギタリスト。ピエトロ・ボナグリ、アンドレア・ディエチ、ジュゼッペ・フィカーラに師事。2010年ペーザロのジョアッキーノ・ロッシーニ音楽院を最高栄誉賞付きで首席卒業し、翌2011年にデビューCD(Phoenix, PH 22171)を録音。
 当レーベルではこれが2作目(前作:DISCANTICA 278 「ロッシーニマニア」)。

 

DISCANTICA 290
\2500
ペルゴレージ(1710-1736):
  スターバト・マーテル ヘ短調(*)
  チェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調(+)
エマヌエーラ・ガッリ(ソプラノ(*))
ルシール・リシャルド(アルト(*))
ルーカ・フランツェッティ(チェロ(+))
オルケストラ・シレーテ・ヴェンティ!・ミラノ
シモーネ・トーニ(指揮)

録音:2015年12月7-9日、聖マルコ教会、ミラノ、イタリア
 DHM Deutsche Harmonia Mundiレーベルへの録音で古楽ファンにはおなじみのミラノのピリオド楽器オーケストラ、シレーテ・ヴェンティ!が当レーベルに登場。
 演奏時間30分15秒という快速で名曲「スターバト・マーテル」を聴かせます。
 エマヌエーラ・ガッリの表情の濃い歌いぶり、ルシール・リシャルドの深いコントラルト・ヴォイスも印象に残ります。
 シンフォニアを含めても37分半という短い収録時間でフルプライスなのですが、わずかですが低めの価格を設定いたします。





CONTINUO


CONTINUO-CR 117
\2500
ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667):鍵盤楽器のための作品集
  トッカータ II/組曲 II/ブランクロシェ氏に捧げるトンボー/
  トッカータ XII/ド・レ・ミ・ファ・ソラによるファンタジア I/
  カンツォーナ I/トッカータ X/組曲 X/カプリッチョ I/
  リチェルカーレ III/カプリッチョ IV/カンツォーナ IV
  来たるべきわが死についての瞑想/トッカータ XXII/
  カンツォーナ V/リチェルカーレ VII
ヤニック・ヴァルレ(チェンバロ、オルガン)
ヤニック・ヴァルレはポワティエ地方音楽院でドミニク・フェランに、パリ音楽院でノエル・スピートに師事したフランスのチェンバロ・オルガン奏者。アンサンブル・ウィリアム・バード、ラ・サンフォニー・デュ・マレ等さまざまなピリオド楽器演奏団体に参加。Pierre Veranyレーベル他にソロ録音があります。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

.

CUGATE CLASSICS



CGC 004
(2CD)
\4000→\3690
これは凄い、カヒーゼの「幻想交響曲」
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.4

 CD1
  (1)ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
  (2)同:ハンガリー行進曲〜「ファウストの劫罰」
 CD2
  (3)ドビュッシー:夜想曲
  (4)ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2 組曲
  (5)同:なき王女のためのパヴァーヌ
  (6)同:ラ・ヴァルス
ジャンスク・カヒーゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
 
 録音:1997年/ジャンスク・カヒーゼ・センター(トビリシ)/24bit、58’ 56”、63’ 41”

 大好評のジャンスク・カヒーゼ(1936-2002) の遺産シリーズ、お待ちかねの次アルバムの登場です。
 ベルリオーズの幻想交響曲はLP 時代にグルジア国立響と録音していて、知る人ぞ知る評判の演奏となっていましたが、入手困難なのと、音の状態があまり良くないのが難点でした。
 何と彼は円熟期の1997 年にこの曲を再録音していました。それを24bit でリマスタリング。第4 楽章の「断頭台への行進」や第4 楽章のコーダの大きな盛り上がりなど、カヒーゼの面目躍如ですが、第2 楽章の優雅な風情など「グルジアのカラヤン」と評されるのが納得できる魅力にあふれています。
 興味津々なのがドビュッシーとラヴェル。「ダフニスとクロエ」の色彩の渦や「ラ・ヴァルス」の乱舞など録音の良さもあいまって、カヒーゼの優れた統率力とバランス感覚に驚嘆させられます。
 


CGC 005
(2CD)
\4000→\3690
カヒーゼ幻のリヒャルト・シュトラウス、そしてカンチェリとテルテリヤン
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.5

 CD1
  (1)リヒャルト・シュトラウス:
   ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらOp.28
  (2)同:交響詩「ドン・ファン」Op.20
  (3)同:交響詩「英雄の生涯」Op.40
 CD2
  (4)テルテリヤン:交響曲第3 番
  (5)カンチェリ:交響曲第3 番
ジャンスク・カヒーゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
 
 録音:1997年/ジャンスク・カヒーゼ・センター(トビリシ)/24bit、74’ 09”、60’ 31”

 旧ソ連時代に熱心なファンを有していた巨匠指揮者ジャンスク・カヒーゼ。彼が最晩年に残した数々の録音が、最新リマスタリングを施されて続々と日の目を見ています。
 このアルバムは驚きのリヒャルト・シュトラウス作品集。「英雄の生涯」の語り口の巧さは、まさに名人芸。オーケストラの色彩豊かな響きも魅力です。
 カップリングはカヒーゼ十八番のカンチェリと、アルメニアの作曲家テルテリヤンの交響曲。カンチェリ独特の「緩い」音楽を自在に表現。ことに交響曲第3 番はカヒーゼの録音で入手できなかったもののため貴重です。
 


ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.1〜3

CGC 001
(2CD)
\4000→\3690
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.1
 CD1
  ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27
 CD2
  ホルスト:惑星
ジャンスク・カヒーゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
 音の洪水に酔わされるカヒーゼのラフマニノフとホルスト

 24bit / 96kHz/111’ 27”

 グルジア(ジョージア)出身の指揮者ジャンスク・カヒーゼ(1936-2002)。ロジェストヴェンスキー、フェドセーエフらと同世代のソ連型指揮者としてカルト的人気を誇っていました。
その遺産が24bit / 96kHz の新リマスタリングを経て体系的に発売されることとなりました。
 第1 弾となるラフマニノフの交響曲第2 番、実は超お宝で、何故かリリースされないままファンの間で伝説化していたものが待望の登場となります。
 さらに嬉しいのがホルストの「惑星」。イギリス系のオーケストラとは異なるリムスキー=コルサコフのような世界が興味津々。
 トビリシ交響楽団は1993 年にカヒーゼが設立したオーケストラ。カヒーゼは「グルジアのカラヤン」と称されていましたが、アンサンブルの精度を追求しつつも、場合によっては破天荒な爆演になるところがさすがです。




 どういうわけかカヒッツェ(カヒーゼ)のアイテムというのはすぐに廃盤になることが多い。
 それだけマイナーなレーベルからしかCDが出ないということなのかもしれないが、なんとなくこのレーベルも同じような運命にあるような匂いがプンプンする。
 もちろんそうならないことを願うけれど・・・


 さらに追記としてお客様からご指摘を。引用させていただくと、

 今回発売されるこの2枚組の音源は初出の様に書かれているが、おそらく間違い。
 正確には「カヒーゼの演奏として発売される」のが初めてということ。音源としてはいずれもかつてJahni Mardjani指揮Georgian Festival Orchestraの演奏として米SONYの廉価レーベルINFINITY DIGITALで発売されたものと同じようだ。
 ラフマニノフはQK64559、ホルストはQK57258というカタログ番号で発売されていた。
 このSONYのシリーズはメジャー・レーベルとは思えない怪しいシリーズで、このシリーズのMardjani指揮のチャイコフスキーの4-6番もかつて独HDCレーベルから出ていたカヒーゼの録音と同じ音源だった。
 おそらくMardjaniという指揮者はいわゆる『幽霊指揮者』ではないかと思う。

 とのことで、SONYのINFINITY DIGITALシリーズは基本的に日本には入ってきていないのでお持ちの方は少ないと思うが、気になる方はCD棚を見てみてください。
 このSONYのINFINITY DIGITAL レーベルは HDCのボルクヴァゼなどの演奏も出していたのでどこかでHDCとつながっていたのだろう。なぜMardjani名で出していたのは不可解だが・・・。
.
 

CGC 002
(2CD)
\4000→\3690
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.2
 CD1
  (1)チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
  (2)ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
 CD2
  チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
ジャンスク・カヒーゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
 ムラヴィンスキーも認めたカヒーゼのチャイコフスキーを満喫

 24bit / 96kHz/140’ 27”

 カルト的な人気を誇る指揮者ジャンスク・カヒーゼ(1936-2002)。彼のチャイコフスキー演奏は、かのムラヴィンスキーが高く評価したと伝えられています。その4 番と5 番を堪能できるアルバムが登場。さすがムラヴィンスキーが認めただけある端正かつ底力を秘めた名演で、旧ソ連系演奏のファンの方々に超オススメです。
 もうひとつの注目が「展覧会の絵」。これも西側の演奏団体にはみられない独特の解釈に驚かされます。

CGC 003
(2CD)
\4000→\3690
ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.3
 「悲愴」&「火の鳥」/「春の祭典」
 CD1
  (1)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
  (2)リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34
 CD2
  (3)ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲
  (4)同:春の祭典
ジャンスク・カヒーゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
 ムラヴィンスキーも認めた凄すぎるカヒーゼの「悲愴」

 24bit / 96kHz、62’ 12”、59’ 08”

 ファン狂喜のジャンスク・カヒーゼ(1936-2002) の遺産シリーズ、待望の第3 弾も豪華すぎる内容となっています。
 まず一番聴きたかったチャイコフスキーの「悲愴」が物凄すぎ。ムラヴィンスキーが認めたのも頷ける音楽の大きさと迫力。まさにソ連時代の指揮者の醍醐味と申せましょう。リムスキー=コルサコフの「スペイン奇想曲」も独特のにぎにぎしさに満ちているうえ、どこかスペイン気質と通じるカヒーゼのグルジア気質で驚くべきボルテージの高さ。
 さらにさらに嬉しいのがストラヴィンスキー。「火の鳥」の濃密な歌い回しと兇暴なまでの表現、「春の祭典」の真に原始的な世界はまさに目から鱗。96kHz、24bit の高音質録音も光ります。





CGC 021
\2500
サウリュス・ソンデツキス(指揮)
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第13番変ロ短調「バビ・ヤール」Op.113
セルゲイ・バイコフ(Bs)
エストニア国立男声合唱団
サウリュス・ソンデツキス(指揮)
サンクトペテルブルグ・カメラータ
リトアニア室内管弦楽団
 ショスタコーヴィチの音楽の美しさ満喫

 24bit、59’ 29”

 かつてソニーからリリースされていたもの。実力派指揮者サウリュス・ソンデツキスはリトアニア室内管弦楽団を育てたベテランですが、ここではフルーケストラにバス独唱と男声合唱の大作を見事に仕上げています。
 ショスタコーヴィチが作品に込めた怒りと抗議よりも、ショスタコーヴィチの音楽の美しさを強調した演奏。たっぷり浸ることができます。




<国内盤> 

.

オクタヴィア・レコード


OVCL-00589
\3000+税
ラザレフ&日本フィルのショスタコーヴィチ・シリーズ
 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 作品65
アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 
日本フィル
 各誌で評価が上がっている、ラザレフ&日本フィルのショスタコーヴィチ・シリーズ。同様にCDの人気も高く、これまでの第4番、第11番「1905年」もご好評をいただいています。
 今回は2015年6月のライヴをレコーディングしたものです。
 金管楽器群のはれやかなサウンド、木管楽器群の繊細な音色と、重厚な弦楽器群の響きが、最上のアンサンブルを聴かせます。そしてキラリと輝く各楽器のソロがキャラクター豊かに彩りを添えています。ラザレフのタクトが導く、鮮烈なショスタコーヴィチは、彼らの長年の信頼関係がここに実をむすんでいることを示しています。
 日本のオーケストラによるロシアンサウンドをどうぞお聴きください。
 2015年6月12、13日 東京・サントリーホールにてライヴ収録
 
OVCC-00123
\3000+税
ピレネーを越えて
 イベール:寓話Ⅰ&Ⅱ、間奏曲
 アルベニス/新井伴典編曲:
  タンゴ(「スペイン作品165」)
  ティエルラの門(「旅の思い出作品71」)
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 ファリャ/新井伴典編曲:バレエ音楽「三角帽子」より 
  近所の人の踊り、粉屋の踊り、代官の踊り、粉屋の女房の踊り
 グラナドス/新井伴典編曲:ムーア風舞曲、アラブの歌
  アンダルーサ(「スペイン舞曲集作品37」)
 モンポウ/新井伴典編曲:「内なる印象」より
  哀歌Ⅰ-Ⅲ、悲しい鳥
 トゥリーナ/新井伴典編曲:釜踊り(「ジプシー舞曲集第2集作品84」)
  サクロモンテ(「ジプシー舞曲集第1集 作品55」)
 カザルス/新井伴典編曲:鳥の歌
上野由恵(フルート)
新井伴典(ギター)
 フルートとギターによるスペインの光と影。
 スペインへ想いを馳せ 奏でられる美しい旋律。
 人気フルート奏者上野由恵とギター奏者の新井伴典のデュオアルバムの登場です。
 テーマは「スペイン」。スペインの作曲家やフランスよりピレネー山地を越えた先のスペインへ想いを寄せて作られた作品を収録しました。
 情熱的なリズムや哀愁漂うメロディ。色彩溢れるサウンドの調和。ギターの響きに呼応して、フルートが宙を舞うかのように旋律を歌い上げます。上野の美しく艶やかな音色がスペインの光。新井の哀愁あるギターサウンドがスペインの影となり表現していきます。
 フルートの主要レパートリーであるイベールの「間奏曲」や「ハバネラ形式の小品」など非常に聴き馴染みやすい作品集となりました。
 2016年1月26-28日 神奈川・相模湖交流センターにて収録
 
OVCC-00122
(2CD)
\3700+税
二つの魂−広田智之vs.TOMO Hirota−
<クラシック版>disc1
 シューベルト:
  「冬の旅」より 
     (おやすみ、菩提樹、溢れる涙、春の夢、辻音楽師)
  「美しき水車小屋の娘」より 
    (さすらい、邪悪な色、しぼんだ花、水車職人と小川)
  野ばら、鱒
 シューマン:「詩人の恋」より (No.1-5、8-10、12)
<ロック版>disc2 [編曲:大久保治信]
 セイリング
 ア・ソング・フォー・ユー
 ヒューマン・ネイチャー
 SHE
 明日に架ける橋
 ウィ・アー・オール・アローン
 フェイスフリー
 人間の証明
 イマジン
 魔王
広田智之(オーボエ)
<disc1> 三輪郁(ピアノ)
<disc2> 大久保治信(編曲、キーボード)、
池田邦人(ギター)、
望月研吾(ベース)、
木村万作(ドラム)
 リードが語る。オーボエが歌う。 
 プロ生活30周年記念豪華2枚組アルバム!
 日本を代表するオーボエ奏者、広田智之がプロのオーボエ奏者として30周年を迎え、2枚組の豪華アルバムをリリースしました。
 これまで広田本人が奏者として大事にしてきた「歌」。クラシック(広田智之)とロック(TOMO Hirota)のジャンルの違う両面で、存分に聴かせます。
 広田の美しく艶っぽい音色で語るように奏でられる名曲達。オーボエを超越して音楽を歌い上げています。
 「広田智之は、単に上手いオーボエ奏者ではく、ジャンルなんて狭い世界を飛び超え、オーボエによるヴォーカリストとなった」(ライナーより)
 オーボエを声に換え、「歌」を手にした広田智之の魅力が全開です。ロック版ではこれまでにない新たなオーボエの魅力を作り上げました。
 「広田の演奏(ヴォーカル)は、想像を超えた超人的であり、新しく生まれ変わったトモ・ヒロタが存在する。」(ライナーより)
 名曲は名演奏によって蘇ります。音楽を愛する人全てに聴いて欲しいアルバムの誕生です。
 2015年12月15日 東京・紀尾井ホールにて収録(disc1)
 2016年2月1、2日 横浜・かながわアートホール 15日 神奈川・相模湖交流センターにて収録(disc2)
 

OVCL-00593
\2600+税
山田和樹率いる横浜・シンフォニエッタ
 「海道東征」 信時潔 作品集

  信時潔:
   交聲曲「海道東征」
   絃楽四部合奏 (弦楽オーケストラ版)
   合唱曲 「あかがり」、「帰去来」
山田和樹(指揮)
横浜シンフォニエッタ 
「海道東征」合同合唱団
熊本県庁合唱団 他
三縄みどり(ソプラノ)
澤村翔子(ソプラノ)
兼武尚美(アルト)
大澤一彰(テノール)
春日保人(バリトン&バス)
 日本書紀や古事記の記述を元に詩人・北原白秋が作詩し、八章にわたるカンタータとしてまとめ上げた、信時潔作曲の大作「海道東征」。その輝きは時代を超え、今もなお失われていません。万葉の調べの如く格調高い白秋による詞と信時の音楽との融合による日本的な芸術美が醸成する真のロマンティシズム、それがこの作品の「輝き」の正体でしょう。
 このアルバムは2014年熊本におけるライヴ収録です。その時演奏された「弦楽四部合奏」と白秋最後の作品に作曲した合唱曲「帰去来」等を含む、信時の作品集としてまとめました。
 山田和樹率いる横浜・シンフォニエッタと熊本の音楽家や合唱団とのコラボが聴き物です。
 2014年2月11日 熊本県立劇場コンサートホール にてライヴ収録














4/5(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

.

MIRARE

MIR 301
\2700→\2490
ショパン・コンクールのことは忘れて
 アヴデーエワが描くショパン、モーツァルト、リスト

 ショパン:幻想曲 ヘ短調 作品49
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第6番ニ長調K.284
 リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」〜
  ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲
 ヴェルディ/リスト編:
  「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱S.436
ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)
 アヴデーエワが描く作曲家たちの充実期の作品ショパン、モーツァルト、リスト

 録音:2015年、ノイマルクト、ライツターデル/67’00、日本語解説帯付

 2010 年ショパン国際コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワ。2014 年に発売されたMIRARE デビューCD では、その卓越したテクニックと完成された音楽性で高い評価を得ました。
 MIRARE レーベル第2 弾となる本アルバムは、音響的に非常に有名なドイツ、ノイマルクトにあるコンサートホール、ライツターデルで録音されました。さらに名トーンマイスターのアンドレアス・ノイブロンナーがサウンド・エンジニアとして参加している点にも注目です。最高の布陣によりアヴデーエワの知性と巧みなテクニックがより際立ち、最高の録音が完成しました。
 ショパンの「幻想曲 作品49」は、構成は自由なソナタ形式で書かれており、高度なテクニックを要する、ショパンの創作意欲が絶頂期に達した1841 年に作曲された最高傑作のひとつです。
 アヴデーエワは抒情的な旋律を切々と歌い上げ、アルバム冒頭からショパン独特の世界を作り上げています。続くモーツァルトの第6 番のソナタは、1755 年にミュンヘンで一気に書き上げられた「デュルニッツ・ソナタ」の最後の作品。大規模なソナタで力強く推進力ある、モーツァルトの才気が溢れた曲。アヴデーエワのダイナミックな音楽は、作品のギャラント風の強弱対比を上手く表現しています。
 リストの<巡礼の年 第2 年イタリア>は、マリー・ダグー伯爵夫人とリストがふたりで滞在したイタリアでの印象をもとに書かれた作品群。この曲集の最後を飾る「ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲
」は、ダンテの「神曲」を読んで得たインスピレーションから創作された、輝かしい魅力あふれる曲です。アヴデーエワのドラマティックで迫力満点の演奏に圧倒されます。そしてリストが編曲した「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱では、幻想的なエジプト風の旋律を自在に演奏し、華やかにアルバムを締めくくっています。









 あれだけの快挙を為しながらメジャー・レーベルから声がかからず、ようやくMirareから2年前に本格デビューとなるももうひとつ盛り上がらないアヴデーエワ。
 ショパン・コンクール優勝はイケメン男子じゃないと駄目なのか?
 このまま下手するとショパン・コンクールに優勝したことでつぶされてしまう。
ショパン・コンクールのことは一回忘れて、一人のロシアのピアノ奏者として応援したい。
 盛り上がらないと盛り上げたくなる。この人は悪くないと思う。アヴデーエワ。


https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=R6IMAB5Awoo
MIR 252
(2CD)
\3400
ようやく出てきた。
 2010 年ショパン国際コンクールの覇者
  ユリアンナ・アヴデーエワ自らが選曲したプログラムで本格CDデビュー

 CD1
  シューベルト:
   3つのピアノ曲(第1曲変ホ短調、第2曲変ホ長調、第3曲ハ長調)
  プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番Op.83
 CD2
  ショパン:24の前奏曲Op.28
ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)
 ようやく本格的に出てきた・・・アヴデーエワ。待っていました。


 アルゲリッチ以来の快挙で注目されている2010 年ショパン国際コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワ自らが選曲したプログラムで本格CDデビュー

 録音:2014 年2 月10-13 日レ・ヴィンチ、コンベンションセンター、ピエール・ド・ロンサール・オーディトリウム/91’00

 2010 年ショパン国際コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワが遂にMIRARE レーベルよりアルバムをリリースします。彼女はアルゲリッチ以来の女性ピアニストの優勝者として一躍注目され、その後世界各地で行われたリサイタルは、卓越したテクニックと完成された音楽性で絶賛されています。2014 年秋には来日が予定されており、今後の活躍にさらなる期待が膨らみます。
 本アルバムでは、シューベルト、プロコフィエフ、ショパンという内容。ショパン国際コンクールの覇者であるユリアンナ・アヴデーエワならば、オール・ショパンではないのかと思いますが、彼女のレパートリーはJ.S. バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、20 世紀の作曲家と幅広く、型にはまらない多面性を持った次世代のアーティストであります。さらにこの選曲は自身で行ったということ。「プロコフィエフの経歴を勉強しているときに思いついたプログラムです。プロコフィエフは、1918 年ロシアからアメリカへの亡命を決めました。その際アメリカへ渡る前に日本を訪れています。
 日本で行われたリサイタルのプログラムには、日本の聴衆の好みに合わせるため、自作とショパンが含まれていました。さらにその後渡米した時にプロモーターから古典的なレパートリーも組み込んで欲しいとリクエストされ、その要望を受けプロコフィエフはシューベルトのワルツ集を編曲しています。そうした経緯を知り私は異なる3 人の作曲を一つのアルバムに収録したいと考えました。( ユリアンナ・アヴデーエワ)」

 ユリアンナ・アヴデーエワ

 1985 年、モスクワ生まれ。5 歳より、才能を認められ若手音楽家のためのグネーシン特別音楽学校にて、エレナ・イヴァノワのもとでピアノを学ぶ。2003 年、スイスに留学しチューリッヒ芸術大学にてコンスタンティン・シチェルバコフに師事し、2006 年から09 年まで、シチェルバコフの助手を務めた。並行して、故郷モスクワでも勉強を続け、グネーシン音楽院のウラディーミル・トロップのもとで学んだ。2008 年、チューリッヒおよびモスクワの学校をトップレヴェルの成績で卒業。同年よりW.G. ナボレ主催のコモ湖国際ピアノ・アカデミーにて、バシュキロフ、ベルマン、フー・ツォンら著名なピアニストたちの薫陶を受けた。2010 年ショパン生誕200 周年の記念の年に、ポーランドワルシャワで開催された「第16 回ショパン国際ピアノコンクール」で優勝。アルゲリッチ以来45 年ぶりの女性優勝者として脚光を浴びる。

ユリアンナ・アヴデーエワ
ポーランド国立フレデリック・ショパン協会からの1枚

NIFCCD 029J
\2500
アヴデーエワ&ブリュッヘン/18世紀オーケストラ
 ショパン:

  ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
ユリアンナ・アヴデーエワ
 (フォルテピアノ/エラール1849年製)
フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ
 アヴデーエワとブリュッヘン&18世紀オーケストラ!1849年製のエラールで弾くショパンのピアノ協奏曲!

 日本盤限定日本語解説付き!

 ヴンダーやトリフォノフ、ゲニューシャス、ボジャノフといった若き世界的名手たちが集った2010年第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで、優勝&最優秀ソナタ演奏賞に輝いたロシアのニューヒロイン、ユリアンナ・アヴデーエワ。
 2012年夏のワルシャワで、アヴデーエワと古楽界の巨匠フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラとの"奇跡の競演"が実現!
 楽器はショパン存命時代の銘器「1849年製のエラール」!プログラムは、もちろんショパンの「ピアノ協奏曲第1番&第2番」!
 ショパン・コンクールを制覇したモダン・ピアノの名手であると同時に、ヒストリカル・ピアノの演奏を学び、"モダン"と"ピリオド"をハイレベルで弾き分けることのできるアヴデーエワ。
 パートナーとなるヒストリカル・ピアノの1849年製エラールとの対話、ヤン・エキエル校訂のナショナル・エディションの使用、ブリュッヘン&18世紀オーケストラとの綿密なリハーサル。
 ショパンをプログラムとしたブリュッヘン&18世紀オーケストラとの"奇跡の共演"によって、ショパン国際ピアノ・コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワの"ヒストリカル・ピアノ"の奏者としての姿が明らかになる —— !

 ※録音:2012年8月27日−28日&9月1日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ワルシャワ)

 

 
MIR 311
\2700
気鋭の若手トリオトリオ・カレニーヌ デビュー!
 シューマン:ピアノ三重奏曲第1番、第2番
トリオ・カレニーヌ
 56’00

 2009年に結成されたピアノ・トリオ。名はトルストイの小説「アンナ・カレーニナ」に由来します。パリ国立音楽院でイザイ弦楽四重奏団に師事し、メネヘム・プレスラー、バイエルレらのマスタークラスを受講。第5 回ハイドン室内楽コンクールで特別賞/プロ・ムジチス協会賞を受賞。2013 年、ミュンヘン国際コンクールで最高位(第2 位)に輝いた期待の若手。
 シューマンは1847 年から1851 年の間に3 つのピアノ三重奏曲を作曲しました。第1 番と第2 番はともに1847 年に書かれています。
 妻クララへの誕生日プレゼントとなった「第1 番」、創作意欲に満ち、自由な形式で書かれた「第2 番」。シューマンの内側に存在する屈折した焦燥感と時にみせるエネルギッシュな情熱が交差した名曲です。
 トリオ・カレニーヌは、若い感性がほとばしる生き生きとした演奏を繰り広げています。彼らは2016 年のLFJに出演予定です。



.

FINETONE



FTM 8040
\2500→\2290
アルメニア(だけじゃないですが)のヴァイオリン・ソナタ集!
  ガギク・オヴンツ:ヴァイオリン・ソナタ Op.20
  アルチュニアン:ポエム・ソナタ

  ヒンデミット:
   ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.11-1、
   ヴァイオリン・ソナタ ハ長調(1939)
アニ・アガベキャン(ヴァイオリン)
ルベン・メリクセティアン(ピアノ)
 アルメニアの才女 アニ・アガベキャン、デビュー・アルバムはアルメニアのソナタ!

 1984年アルメニア生まれの女流ヴァイオリニスト、アニ・アガベキャンが弾く、母国アルメニアの作曲家、ガギク・オヴンツ(Gagik Hovounts 1930−)のヴァイオリン・ソナタ。
 同じくアルメニアのアルチュニアン、そしてヒンデミットの作品を組み合わせた濃密なプログラムで堂々のCDデビュー。

 録音:2015年8月1日ー2日、カールスルーエ音楽大学(ドイツ)


家庭用ビデオで撮影されたもの。雰囲気はよく分かる。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=2eGVcxdZq0A
 
FTM 8035
\2500
ツェムリンスキー、ブラームス、シュクロウプ:
 クラリネット三重奏曲集

  ツェムリンスキー:クラリネット三重奏曲ニ短調 Op.3
  ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
  シュクロウプ:クラリネット三重奏曲変ホ長調 Op.27
マルクス・ハドゥラ(ピアノ)
ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット)
ミシャ・マイヤー(チェロ)
 ドイツ・クラリネット界の重鎮、ヴォルフガング・マイヤーとその息子ミシャ・マイヤー、ヴォルフガング・マイヤーと同じくカールスルーエ音楽大学で教鞭を執ったマルクス・ハドゥラによる、ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲集。
 ブラームスの名曲に加え、チェコの作曲家フランティシェク・ヤン・シュクロウプ(1801−1862)のクラリネット三重奏曲も収録。

 録音:2014年4月17日−19日、カールスルーエ
 
FTM 8036
(2CD/特別価格)
\3800
ザ・ビューティー・オヴ・トゥー・ワールド
 CD 1 クラシカル 〜
  R.シュトラウス:献身、憩えわが魂、朝/
  シューマン:自由な心、献呈/
  ブラームス:日曜日、なまぬるい風/
  バーバー:はりつけ、海難、隠遁への願い/
  伝承曲(コープランド編):
   シンプル・ギフト、川のほとり、チンガリン/
  伝承曲(ヘイル・スミス編):私の小さな光/
  伝承曲(ベティ・ジャクソン・キング編):戦車に乗ろう
 CD 2 ジャズ 〜
  スティーヴィー・ワンダー:
   ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ/
  ガレスピー&パパレリ:チュニジアの夜/
  ジューリー・スタイン:メイク・サムワン・ハッピー/
  アントニオ・カルロス・ジョビン:ワン・ノート・サンバ/
  リチャード・ロジャース:私のお気に入り/
  クルト・ワイル:セプテンバー・ソング/
  バリー・マン:オン・ブロードウェイ/
  レオ・ショーリャック:アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ/
  フレッド・コーツ:フォー・オール・ウィー・ノウ/
  レイ・ヘンダーソン:バイ・バイ・ブラックバード/
  ハロルド・アーレン:虹の彼方に
ジャニス・ディクソン
 (ヴォーカル)
ウルリッヒ・アイゼンロール
 (ピアノ/CD 1)
オラフ・プーツシーン
 (ピアノ/CD 2)
ミニ・シュルツ
 (コントラバス/CD 2)
マインハルト・オビ・ジャンヌ
 (ドラムス/CD 2)
 ジャニス・ディクソンはニューヨークに生まれ、ドイツのウェステンス劇場で成功を収め、以来ベルリン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラを始め、デュッセルドルフ、マンハイム、フランクフルト、ハノーファーなど主要な歌劇場で活躍してきたソプラノ。
 また、ジャズの都ニューヨークで育ち、父親もジャズ・サクソフォン奏者であったジャニス・ディクソンはジャズ・シンガーとしての一面も持ち、このアルバムでは「美しき2つの世界」、すなわち、クラシックとジャズの両面を一度に楽しめる。
 

FTM 8034
(2CD/特別価格)
\3800
チェンバー・ジャズ
 フォーレ:パヴァーヌ/
 ラヴェル:パヴァーヌ/
 レーヘル:ハバナ・ナイツ/
 フォーレ:夢のあとに/
 ピアソラ:アディオス・ノニーノ/
 レーヘル:五重奏のためのコンチェルティーノ/
 ピアソラ:リベルタンゴ/
 ドビュッシー:夢想/
 ラヴェル:ボレロ/
 バッハ:2声のインヴェンション第13番/
 シューベルト:セレナーデ/
 ヴェルディ:炎は燃えて/
 レハール:ヴィリア/ 
 アルビノーニのアダージョ/
 スメタナ:モルダウ/
 バッハ:ガヴォット/
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ/
 ブラームス&サンタナ:ブラームス・ミーツ・サンタナ
ペーター・レーヘル・カルテット、他
 ペーター・レーヘルのアレンジの腕前が存分に発揮された、クラシック名曲のジャズ・アレンジ集! アコースティック・ピアノ&ウッドベースの麗しい音色、レーヘルの艶やかなサックスで聴く華麗なるジャズ・アレンジです。
 

FTM 8041
\2500
シンドラー:ミサ・イン・ジャズ ペーター・レーヘル・カルテット
ヨッヘン・ウォル(合唱指揮)
バーデン=ヴュルテンベルク室内合唱団
 2014年に世界初演が行われた、ドイツの作曲家ペーター・シンドラーによる「ミサ・イン・ジャズ」は、サクソフォン、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ベース、ドラムスのジャズ・カルテットと室内合唱団による壮麗な作品。
 グラミー賞のエンジニア賞も受賞したことがある名録音チーム、トリトナス(Tritonus)とマルクス・ハイランドによる高音質録音にも注目。

 録音:2015年11月7日−8日、シュトゥットガルト
 
FTM 8029
\2500
ペーター・レーヘル:ソング・オブ・プライズ ペーター・レーヘル・カルテット
バーデン=ヴュルテンベルク
 青年室内合唱団
 ペーター・レーヘルが作曲した、混声合唱、サクソフォン、ピアノ、ベース、パーカッションのための賛美歌集。
 清らかなる歌声に、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ベース、ソプラノ・サクソフォンの即興が絡み合い、神秘的な賛美の歌を演出する。マルクス・ハイランド&TRITONUSによる録音。

 録音:2012年2月19日、ヨハネス・ブラームス・ホール(ハイデルベルク)




GPR RECORDS


GPR 5B013
\2500
クラシカル・ジャズ 〜
 ザ・ワールド・モスト・ビューティフル・メモリーズ
ゲイリー・ハーズ&
 ザ・ニューヨーク・アンサンブル
  1. Night Music(ショパン:夜想曲第6番 Op.15-3)
  2. Pyotr's Piano Concerto(チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調)
  3. A Bit of Brahms(ブラームス:交響曲第3番第3楽章)
  4. Maurice's Pavane(ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ)
  5. Gabey's Pavane(フォーレ:パヴァーヌ)
  6. Freddie Goes To Church(ショパン:練習曲第3番ホ長調 Op.10-3《別れの曲》
  7. Feelin' Pretty(バーンスタイン:素敵な気持ち)
  8. Seriously Pathetique(ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調《悲愴》アダージョ)
  9. Paradise is Strange(ボロディン:《イーゴリ公》 より だったん人の踊り)
  10. Yes, It's Magic(ショパン:前奏曲第20番ハ短調 Op.28-20)
  11. In the Beginning(ショパン:前奏曲第4番ホ短調 Op.28-4)
  12. Basically Bach(J.S.バッハ:G線上のアリア)
 伝説的なプロデューサー、アレンジャー、ベーシストとして活躍するゲイリー・ハーズによるクラシカル・アレンジ集。
 「世界のもっとも美しきメロディー」たちを集め、おしゃれで素敵なアレンジを施しています。ジャズ・ファンにもクラシック・ファンにもオススメ。




METRONOME



METCD 1090
\2600→\2390
ド・ヴィゼー:
 テオルボのための小品集 〜 親密と雄大

  テオルボのための小品集
   ハ長調、ヘ長調、
   ハ短調、ト短調、
   ニ短調、イ長調、
   ホ短調
フレッド・ヤコブス(フレンチ・テオルボ)
 ルイ14世没後300周年記念!名手フレッド・ヤコブスのド・ヴィゼー完結!

 テオルボ&リュートのソリスト、ロック・コンソートの創設者、ガブリエリ・コンソート&プレーヤーズやオランダ・バッハ協会、モンテヴェルディ・コンティヌオ・アンサンブルなど世界最高峰のピリオド・オーケストラのメンバーとしても活躍する現代最高のテオルボ&リュート奏者の1人、フレッド・ヤコブス。
 ヤコブスがフレンチ・テオルボで奏でる、ロベール・ド・ヴィゼー(ca.1660−ca.1732)のテオルボ小品集は、太陽王ルイ14世の没後300周年を記念してリリースされるこの第3巻で全集が完結。
ルイ14世の宮廷音楽家でありギター教師でもあったド・ヴィゼー。ヴェルサイユ宮殿でルイ14世とロイヤル・ファミリーが愉しんだであろう珠玉の小品たちを、名手フレッド・ヤコブスの上質の演奏で。

 録音:2015年4月19日−22日



 

METCD 1079
\2600
バートウィッスル:作品集
 アンティフォニーズ
  (改訂版世界初録音)
 スロウ・フリーズ
  (作曲者の監督による世界初録音)
 パニック
 クロウド
  (作曲者の監督による世界初録音)
ニコラス・ホッジス(ピアノ)
ステファン・アズベリー(指揮)
ケルンWDR交響楽団
マーティン・ブラビズ(指揮)
バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ
マルクス・ヴァイス(サクソフォン)
クリスティアン・ディアースタイン
 (パーカッション)
カスパー・デ・ロー(指揮)
ウィンドクラフト・チロル
アントニア・シュライバー(ハープ)
あ ハリソン・バートウィッスル(1934−)は王立マンチェスター音楽院で作曲とクラリネットを学んだ現代イギリスの中心作曲家の1人。歌劇などの舞台作品を多く作曲しており独自の理論による難解な作品を生み出す作曲家としても知られている。
演奏は、バートウィッスルのピアノ作品全集(METCD 1074)も録音しているニコラス・ホッジスを中心に、マーティン・ブラビンズなど名指揮者も参加。

 録音:2004年−2007年




BMC


BMC CD223
\2300
アドリエンネ・クラウスのラフマニノフ&リスト!
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.36(1931年版)
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
アドリエンネ・クラウス(ピアノ)
 ショルティに認められ国際的に活躍するピアニスト、アドリエンネ・クラウスのラフマニノフ&リスト!

 録音:2015年8月17-18日、ブダペスト[49'22]

 ハンガリーの名ピアニスト、アドリエンネ・クラウスのラフマニノフとリスト。アドリエンネ・クラウスは若くしてゲオルク・ショルティに認められたほどの実力の持ち主で、長年国際的に活躍しているピアニストなのだが、独奏の録音が非常に少なく、彼女の実力を知る人にとっては待望のCD だろう。ラフマニノフとリストの力作二作、どちらも唸らされる充実の演奏である。
 .


BMC CD224
\2300→\2090
実力派ピアニスト、ガーボル・チャローグ
 ベートーヴェン31/32&現代ピアノ作品

 (1)アンドラーシュ・セーレーシ(1921-2007):死のある風景
 (2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
 (3)ジューラ・チャポー(1955-):真っ直ぐな迷宮
 (4)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
ガーボル・チャローグ(ピアノ)
 ベートーヴェンの後期ソナタと現代ピアノ作品のカップリング!

 録音:(1)2013年11月10日(3)(4)2014年9月28日(2)2015年2月22日 ブダペスト [72'06]

 ガーボル・チャローグは1960 年、ブダペスト生まれのピアニスト。11 歳でフランツ・リスト音楽院に入学を許可された神童だった。
 今日、チャログはことに現代ハンガリーの作曲家の作品を得意としていることで知られている。このCD にはベートーヴェンの後期のピアノ・ソナタ2曲と、ハンガリーの作曲家、アンドラーシュ・セーレーシ(バルトーク作品のSz 番号を付けたことで有名)、ジューラ・チャポーの作品を収録している。
 チャローグはどの曲も丁寧に演奏している一方、たとえば第31 番の終楽章ではかなりの盛り上がりを見せる。



15年ほど前に出たHungarotonのベートーヴェン交響曲全集ピアノ編曲版で「英雄」を担当していたのがこの人だった。
https://www.youtube.com/watch?v=Qg8zXrx3st8
.
 
BMC CD189
\2300
ラースロー・ライタ(1892-1963):
 弦楽オーケストラのための作品全集

  (1)弦楽とハープ、打楽器のための交響曲Op.33
  (2)シンフォニエッタ第1番Op.43
  (3)シンフォニエッタ第2番Op.62
ブダペスト室内交響楽団
(1)シモーネ・フォンタネッリ(指揮)
(2)イムレ・ローマン(指揮)
(3)ペーテル・チャバ(指揮)
 ハンガリーの重要な交響曲作曲家ライタの弦楽のための交響曲、シンフォニエッタ

 録音:2012-13年 [75:23]

 ライタ(1892-1963)はブダペスト出身。9つの交響曲や10の弦楽四重奏曲など旺盛な作曲活動を行っていたが、ハンガリー動乱を支持したことでやがて演奏が禁止され、近年になってようやく再評価されるようになった。
 ライタはブダペスト音楽院で作曲をバルトークに師事した。その後パリで数年間を過ごし、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーなど20 世紀の新しい音楽に大きな影響を受け、自己の音楽を確立した。
 ここに収められた弦楽オーケストラのための作品は新古典主義の影響が感じられる洒脱な音楽でバルトーク、ストラヴィンスキー、マルティヌーに加え、ヴォーン=ウィリアムズなどイギリス音楽のエコーも聴きとれる。
 

BMC CD211
\2300
「現代ハンガリーの晩祷」
 ソルト・シェレイ:日曜日の晩祷
 ペーテル・ゾンボラ:一年の晩祷
スコラ・カントルム・ブダペスティエンシス
タマーシュ・ブブノー&
ヤーノシュ・マゼイ&
ジェルジ・フィリップ(指揮)
モートン・レヴェンテ・ハルヴァト(Org)
 美しい現代ハンガリーの晩祷

 録音:2007年、[72:59]

 現代ハンガリーの作曲家による晩祷を収録。いずれも難解な現代音楽臭さはなく、神秘的で美しいハーモニーによる秀作ぞろい。
 指揮者の一人タマーシュ・ブブノーは当BMC ではバルトークの合唱曲集やビザンチン聖歌、リストの男声合唱曲集でおなじみのハンガリー合唱界の重鎮。
 混声合唱のスコラ・カントルム・ブダペスティエンシスの色彩豊かなハーモニーは聴きもの。




ROMEO


RON 7313
\2300
サラ・ショハム(b.不詳):「ねぇ、ひつじの絵を描いて」
 〜サン・テグ・ジュペリの「星の王子様」による
  合唱、語り手と歌手のための(ヘブライ語による歌唱)
ロニット・シャピラ(指揮)
リ=ロン合唱団
ダリト・レダー(語り)
アレックス・グルズバーグ(Pf)
 ヘブライ語による星の王子様

 サン・テグ・ジュペリ「星の王子様」の音楽化はフレデリック・ロウのミュージカルをはじめ数多く存在するが、これは合唱、歌手、語り手によるシアター・ピース。
 作曲のサラ・ショハムはイスラエルの女流作曲家ですべての歌詞、セリフはヘブライ語に翻訳されて作曲されている。
 ブックレットは全ページカラーの美しい絵本の体裁を採っており、英語の翻訳が付されている。なお、絵は新しく描き下ろされたものでサン・テグ・ジュペリ自身によるものではない。
 

RON7315-16
(2CD)
\4600
名手クレイグ・シェパードがショスタコーヴィチに挑む!
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  24の前奏曲とフーガOp.87(全曲)
クレッグ・シェパード(Pf)
 録音年不明[63:34]/[78:01]

 クレイグ・シェパードは1947 年生まれのアメリカのピアニスト。カーティス音楽院でエレノア・ソコロフ、ジュリアード音楽院でサーシャ・ゴロニツキにそれぞれ師事した。
 マルボロ音楽祭でカザルス、ルドルフ・ゼルキンらと共演し両氏から高く評価された。最近の際立った活動としてはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏、ショパン、ラフマニノフとドビュッシーのエチュード全曲、バッハのゴールトベルク変奏曲、ベートーヴェンのディアベリ変奏曲など大曲が並んでおり、もちろんこのディスクの録音も偉業のひとつに数えられる。
 澄み切ったクリアなタッチと骨太な音楽作りが共存し、近年の特筆すべきショスタコーヴィチの前奏曲とフーガの録音である。




DUCALE


CDL 048
\2500
マイ・フォーチュン/リュート、ビウエラのための音楽
 ピエール・アテニャン(1494-1552):ラ・ロック(バス・ダンス)
 アドリアン・ル・ロワ(1520-1598):パッサメッツォ(1568)
 ピエトロ・パオロ・ボッローノ(1490-1563):ラ・デスペラータとサルタレッロ
 ジーモン・ギンツラー(1490頃-1550以後):アヴェ・マリア
 ルイス・デ・ミラン(1500頃-1561以後):エル・マエストロ(1536)から
   パヴァーヌ/ファンタジア第7&第8旋法
 アロンソ・ムダラ(1510-1585):ファンタジア第10番
 不詳(16世紀):あなたと別れても
 ラウレンチーニ・イル・ロマーノ:あなたと別れても(1605)
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580-1651):
  トッカータ第5番(1611)/リュートのためのガイヤルド
  テオルボのためのトッカータ・アルペッジャータ
 フランシス・カッティング(1550-1596):アン・マーカム夫人のパヴァーヌとガイヤルド
 ジョン・ダウランド(1563-1626):
  ダウランド氏の真夜中/フォーチュン/
  ラクリメ/ラクリメへのガイヤルド/ファンシー
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ザンボーニ(1664-1721):
  ソナタ第9番(1718)
ジョルジョ・フェラリス
(リュート、ビウエラ、テオルボ、アーチリュート)

録音:2011年12月-2013年11月、スタジオ・ソナール・オブ・ルーカ・ノイブルク、ミラノ、イタリア

ジョルジョ・フェラリスは1946年イタリアのミラノに生まれミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学んだリュート・ギター奏者。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ROMEO



RON 7317
\2300→\2090
ドクトールとライゼンバーグによる
 ブラームス、ヴァイグル、ヒンデミットのヴィオラ・ソナタ集!

  (1)ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調
  (2)ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調
  (3)ヴァイグル:ヴィオラ・ソナタ 変ホ長調Op.32
  (4)ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ ヘ長調 Op.11
パウル・ドクトール(Va)
ナディア・ライセンバーグ(Pf)
 往年の名ヴィオラ奏者ドクトールとライゼンバーグによるブラームス、ヴァイグル、ヒンデミットのヴィオラ・ソナタ集!

 録音:(1)(2)1955年1月(ウェストミンスター音源)、(3)1952-53年(トライアド音源)、(4)1963年5月8日(マネス音楽大学におけるライヴ)、モノラル [76:01]

 パウル・ドクトールはウィーン出身でアドルフ・ブッシュの主宰するオーケストラに首席奏者として在籍、後に渡米しジュリアード音楽院で教鞭を執りつつ室内楽とソロ活動で一時代を築いた名演奏家。
 ウェストミンスター音源を中心に最新のリマスタリングで鮮やかな音質に復刻。





<国内盤> 

.

国内ユニバーサル



UCCD-1427
\3000+税
今だから聴きたい
 諏訪内晶子、4年ぶり復活

 R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
 武満徹:悲歌
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
諏訪内晶子(ヴァイオリン)、
エンリコ・パーチェ(ピアノ)

 CDの世界からは消えてしまうのかと思われた諏訪内。
 復活。
 数々のスキャンダルを乗り越え、紆余曲折を経た今の演奏だから、聴きたい。


 諏訪内晶子4年ぶりの新録音は、ファン待望のフランクとR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタに、武満徹の「悲歌」をカップリングしたアルバム。
 ほぼ同時期に書かれ、今もなおヴァイオリン・ソナタの傑作として親しまれている2曲を、エンリコ・パーチェの伴奏と共に美しく奏でます。
 「悲歌」は今年没後20年を迎えた作曲者へのオマージュとして収録。進化し続ける諏訪内晶子の今を伝えるにふさわしいアルバムと言えるでしょう。

 2016年1月26-29日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン





















ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2015 ARIA−CD.All rights reserved.