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≪第89号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2016/10/25〜





10/28(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALTUS



ALT 358
\2800→\2590
ノリントン指揮〜ウィーン・フィル・ライヴ・エディション24
 (1)ウェーバー:歌劇『オイリアンテ』序曲
 (2)ブラームス:
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.92
 (3)シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
ロジャー・ノリントン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
 フランツ・バルトロメイ(チェロ)
 ノリントンとウィーン・フィル、ミレニアムを騒がせた世紀の共演!異形の美しさを持った唯一無二のシューマン2番!!互いの持ち味が絶妙に溶け合った、美しくも刺激的な空前の演奏!

 録音:2000年6月16日/ムジークフェラインザール、オーストリア放送協会によるライヴ録音/DDD

 新世紀を迎えた2000 年、マリス・ヤンソンスのキャンセルを受けてノリントンがウィーン・フィルと共演した際のライヴ録音です。
 この頃のウィーン・フィルは積極的に新しい演奏法に挑んでいた時期でもあり、ガーディナーやアーノンクールといった古楽系指揮者を良く迎えていました。
 このノリントンとの共演でも指揮者の個性をウィーン・フィルが楽しみながら音楽に昇華しており、両者の持ち味が絶妙に溶け合った美しくも刺激的な空前の演奏が繰り広げられています。
 異彩を放つのはシューマン2 番。各声部の分離が非常に良く、ヴィブラートを抑えた弦楽器と強調された木管楽器のバランスも特徴的。弦に管が塗り重ねられるのでなく、木管が主体となり弦が薄くヴェールをかけるようなシューマンです。特にピュア・トーンによる第3 楽章の美しさは絶品!加えて意外と大胆なテンポ設定が目を引き、第1 楽章の序奏はゆったりと始まり、その後も引きずるようなリズムで怪しく揺れ動きます。
 また、終楽章のコーダ突入時の驚くほど濃厚なタメやクライマックスで大いに炸裂する金管も強烈。終始美しい音色でありながら最後まで予想の付かない怪演です。
 ブラームスの二重協奏曲はウィーン・フィルの十八番であり、キュッヒル&バルトロメイのソロは死角なしの素晴らしさ。これぞウィーン・フィルという風情にあふれた技の応酬です。特にキュッヒルのこれでもかと言うほどのしたたる美音がたまりません。
 一方ノリントンは、ソリストに十分花を持たせつつ、明るく見通しの良い得意のサウンドで音楽を盛り上げており、そのコントラストが鮮烈な効果を上げています。




HMF

HMU 907654
\2700
英霊記念日(11月11日)のための音楽
 ・リチャード・ファラント(伝)(1525-80):Call to remembrance
 ・トムキンズ(1572-1656):When David Heard
 ・Kontakion of the Dead(キエフの伝統音楽)
 ・ジョン・タヴァナー(1944-2013):Song for Athene
 ・ロバート・ラムゼー(c.1590-1644):How are the mighty fallen
 ・ウィリアム・ハリス(1883-1973):Bring us, O Lord God
 ・ウィリアム・ヘンリー・モンク(1823-89)/グラハム・ロス編:
  Abide with me*
 ・エルガー(1857-1934):They are at rest
 ・トマス・ウィールクス(1576-1623) :When David heard
 ・デュリュフレ(1902-86):レクイエム Op. 9
 ・[BONUS TRACK]
   ウィリアム・ハリス(1883-1973):
    Holy is the true light
グラハム・ロス(指揮)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
マチュー・ジョリス
 (オルガン/デュリュフレ)
 デュリュフレのレクイエム、オルガン版

 録音:2015年3月

 1918 年11 月11 日、第一次世界大戦は幕を閉じました。
 11 月11 日は英霊記念日(Remembrance) として制定されています。このアルバムでは、伝統音楽から、16 世紀から20 世紀までに書かれた、亡くなった人々や大きな犠牲に捧げる音楽を集めた1 枚。
 デュリュフレのレクイエムは1945 年、同年に亡くなったデュリュフレの父にささげる音楽として書かれました。1947 年11 月2 日の万霊節にフランスのラジオで初めて放送され、これを聴いた人々は深く感動しました。
 フル・コーラスとオーケストラを伴う大規模作品ですが、教会でも演奏できるようにデュリュフレ自身によるオルガン版も存在しており、この録音では、このオルガン版を用いて演奏されています。終曲のソプラノの美しさはまさに死者を天国へを導く道を照らしているよう。名門合唱団の実力を見せつけられる演奏です。
 
HMU 907653
\2700
「公現節のための音楽」
 オルランド・ディ・ラッソ:Omnes de Saba venient
 伝承曲(グラハム・ロス編):
  O worship the Lord in the beauty of holiness!*
 ジョン・シェパード:Reges Tharsis
 ウィリアム・バード:Ecce advenit dominator Dominus
 パレストリーナ:Tribus miraculis ornatum
 クレメンス・ノン・パパ:Magi veniunt ab oriente
 ジョン・ムトン:Nesciens Mater
 プーランク:Videntes stellam
 ヘルベルト・ハウエルズ:Long, long ago
 ユディト・ビンガム:Epiphany
 伝承曲(グラハム・ロス編):Hail to the Lord’s Anointed!*
 ペーター・ワーロック(デイヴィッド・ヒル編):
  Bethlehem Down
 ユディト・ワイル:Illuminare, Jerusalem
 J.J.ナイルズ(グラハム・ロス編):I wonder as I wander
 ヘルベルト・ハウエルズ:Here is the little door
 ペーター・コルネリウス(アイヴォー・アトキンス編):
  The Three Kings
 レノックス・バークリー:I sing of a maiden
 ペーター・ワーロック:Benedicamus Domino
 伝承曲(グラハム・ロス編):As with gladness men of old*
 アーノルド・バックス:Mater ora filium
グラハム・ロス(指揮)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
 おごそかな祝祭ムード満点の合唱作品

 *世界初録音/録音:2016年1月

 クリスマスに誕生した主イエスが洗礼を受けたことを祝う公現節のための音楽集。15 世紀から20 世紀までに書かれた音楽が集められています。
 ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団の透明感のある歌声が祝祭気分を高らかに彩ります。




のすたるぢあ

Nostalgia 1503
\2500→\2290
「幽玄」 佐藤豊彦作品集
 佐藤豊彦:ねんね ころいち(奈良地方の子守唄)/
 ずいずいずっころばし(東京地方のわらべうた)/
 ねんにゃこ コロチャコ(秋田地方の子守唄/器楽曲)/
 せんどのやんま(山形地方の子守唄)/
 もし音楽と甘美なる詩が一つのものであるならば…
  (シェイクスピア〜情熱の巡礼者)/
 うつろい節(器楽曲)/
 わたしの愛も愛人もことごとく(シェイクスピア〜ソネット40番)/
 赤とバイ(長崎の正月唄)/
 古代舞曲によるロンド風変奏曲(リュート・ソロ)/
 蕗の曲(古謡)/あんたがたどこさ(熊本地方のわらべうた)/
 君を夏の一日に譬えようか(シェイクスピア〜ソネット18番)/
 コキリコ節(富山地方の神楽踊)/ようかい(種子島古調)/
 コチャエ節(江戸民謡)/漂(ただよい)(リュート・ソロ)
山田千代美(ソプラノ)
ワルター・ファン・ハウヴェ(リコーダー)
佐藤豊彦(リュート)
 佐藤豊彦新録音!「幽玄」をテーマにした佐藤豊彦の作品集!

 リュート界の第一人者であり日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦。エザイアス・ロイスナーのリュート音楽(Nostalgia 1501)で新たな境地に達した佐藤豊彦の新録音は、日本の古謡や能楽、わらべ歌、或いは子守唄などを題材に、西洋のものとしては主にシェイクスピアのテキストが使われた、佐藤豊彦自身の作品集。
 編成は、佐藤豊彦が主宰するアンサンブル「アルバ・ムジカ・きょう」に中核メンバーとして参加した古楽声楽のスペシャリスト山田千代美と、「リトル・コンソート」などで共演してきたリコーダーの世界的名手、ワルター・ファン・ハウヴェを加えた小編成のアンサンブル。リュート・ソロ、歌とリュート、リコーダーとリュート、歌とリコーダーとリュートという4つの異なる組み合わせで、「幽玄」をテーマに東洋と西洋の混合を表現します。

 ※録音:2015年10月、霧島国際音楽ホール「みやまコンセール」(鹿児島、日本)
 ※日本語解説、日本語歌詞、日本語歌詞訳(シェイクスピア)付き



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LPO



LPO-93
\2000→\1890
あのショスタコーヴィチと同じ日に演奏されたベートーヴェン
 マズア&ロンドン・フィル 2004年ライヴ
  ベートーヴェン:交響曲 第1番&第4番

  交響曲 第1番 ハ長調 Op.21
  交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
クルト・マズア(指揮)
 録音 2004年11月24日…1-4, 2004年11月27日…5-8 ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホール サウスバンク・センター

 2000年〜2007年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めたクルト・マズアは、任期中に150回を超える公演を行い、また自主制作である「LPOレーベル」を立ち上げるなど、楽団の発展に寄与しました。
 レーベル初リリースとなったショスタコーヴィチの交響曲第1番・第5番(LPO-1)は2004年11月24日と27日に録音されましたが、この両日のプログラムには、それぞれベートーヴェンの交響曲が含まれていました。
 マズアはこれらの交響曲を単なるバロックから古典派への中継点ではなく、後のシューマンやベルリオーズに強い影響を与えた重要な作品として表現したため、「第1番」を聴いた時の聴衆は、その演奏に心から感動し、マズアの強烈な音楽性に心打たれました。また3日後に演奏された「第4番」も、普段は第3番と第5番の影に隠れる地味な存在の交響曲ですが、「天地創造」の冒頭“混沌の描写”を思わせる序奏を経て、奏でられる第1主題がこんなに喜ばしく奏されるのを聴くと、この作品の重要性が再認識できるでしょう。
 どちらも初CD化となります。




これがそのショスタコーヴィチ
しつこういようですが聴いておいたほうがいいです
Shostakovich - Symphonies Nos. 1 & 5
LPO-0001
(SACD Hybrid)
¥2400
立ち上がれマズア!「革命」と言われるとやはり血が騒ぐのか!
 2005年最高の1枚

ショスタコーヴィチ:
 交響曲第1番ヘ短調Op.10/
 同第5番ニ短調Op.47
クルト・マズア指揮
ロンドン・フィル
録音:2004年、ライヴ 4.0サラウンド・サウンド(通常のCDプレイヤーで再生可能)


 かつてマズアは売れない人気のない指揮者の筆頭で、日本のCD業界では90年代など鼻っから無視されていた。

 しかし東ドイツでのさまざまな確執や疑惑事件、さらにニューヨーク・フィルでの不評など、大統領候補にまでなった男が味わった近年の失意と絶望は、この男の生き方や芸術観まで変えたかもしれない。
 その変貌をいい意味で実感したのがロンドン・フィル自主制作盤の番号0001として登場したショスタコーヴィチの第5番の壮絶な名演。

 パデレフスキー以来となる、音楽家にして国家的英雄という地位をつかみかけた男。
 ここにはこの男がその数奇な人生で味わった壮大で凄絶な歴史そのものがある。

 この演奏は、すごい。

**********************

(当時のコメントから)
 2005年最高の1枚と言えるマズアのアルバム。
 2000年からロンドン・フィルの首席指揮者を務めていたマズアのライヴ。ショスタコーヴィチの1番と5番というヘヴィなカップリング。
 これが思わぬ名演。
 異常なほどたっぷり歌う第5番の演奏には、本当にマズアかどうかジャケットを何度も見返してしまった。
 さまざまな辛酸を舐めて、いま本当の芸術家として新たな進化を遂げようとしているのかもしれない。この終楽章は「革命」演奏史上に残る名演だと思う。
 失意の中、今こそ立ち上がれマズア!ブラボー!!






OEHMS



OC448
(2CD)
\3800→\3490

キタエンコ/ケルン・ギュルツェニヒ管
 チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71 他


〈CD1〉『チャイコフスキー:
 バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71 2 幕』
 1.序曲/
 《第1 幕:第1 場》
  2.情景:クリスマスツリー/
  3.行進曲/4.子供たちの小ギャロップと両親の登場/
  5.ドロッセルマイヤーの贈り物/6.祖父の踊り/
  7.人形/愚者/黒人/8.大人たちの踊り/
 《第1 幕:第2 場》
  9.マーシャはベッドに行く/
   ねずみとショウガパンの兵士の戦い/
   くるみ割り人形の介入、マーシャの手助け/
   くるみ割り人形、王子になる/第1 幕:第3 場/
 10.松林の踊り/雪片のワルツ/
〈CD2〉
 《第2 幕:第4 場》
  1.砂糖の国の魔法の城にて/2.情景/
 《ディヴェルティスマン》
  3.チョコレート‐スペインの踊り/
  4.コーヒー‐アラビアの踊り/5.お茶‐中国の踊り/
  6.トレパック‐ロシアの踊り/7.葦笛の踊り‐パ・ド・トロワ/
  8.ジゴーニュ小母さんと道化たち/9.花のワルツ/
 《パ・ド・ドゥ》
  10.イントラーダ/11.ヴァリアシオン I:タランテラ/
  12.ヴァリアシオン II:金平糖の踊り/13.コーダ/
  14.終幕のワルツとアポテオーズ/

 15-18.ストラヴィンスキー(1882-1971):
  ディヴェルティメント「妖精の口づけ」
   《第1 曲:シンフォニア/第2 曲:スイスの踊り/
    第3 曲:スケルツォ/第4 曲:パ・ド・ドゥ》
ケルン大聖堂少年合唱団
 (合唱指揮:エベルハルト・メッテルニヒ)…CD1:10/
ドミトリー・キタエンコ/
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 録音 2015 年10 月5-9 日 ケルン スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ Recording Producer, Digital Editing and / Mastering: Jens Schunemann /Recording Engineer: Christian Feldgen

 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団が“首席指揮者”の任にあたることのなかったドミトリー・キタエンコに“名誉指揮者”の称号を送ったのは、その数多い録音が高く評価されているためです。
 ショスタコーヴィチ(Capriccio C49545)、プロコフィエフ(C7190)、ラフマニノフ、そしてチャイコフスキー(OEHMS OC027)の各々の交響曲全集は、その機動力の高さと緻密な構成、迫力ある音色で他の追従を許しません。
 とりわけチャイコフスキーに関しては、交響曲の録音が終了してから歌劇「イオランタ」(OC963)の全曲盤をリリース、キタエンコの思い入れの深さが感じられましたが、今回の「くるみ割り人形」全曲盤も注目すべき演奏です。
 この作品は組曲版の演奏が多い中、キタエンコは全曲版を選択し、この物語の全容をすみずみまで聴かせています。一瞬たりとも聴き手の耳をそらすことのない集中力の高い演奏は、キタエンコとオーケストラの良好な関係性を明確に示しています。
 余白に収録されたストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」も絶品。
 

OC1861
\2300
ポーランドとドイツ:オルガンのためのクリスマス音楽集
 1-8.フェリクス・ラスコフスキ(1906-1989):組曲「クリスマスの歌」/
 9.J.S.バッハ(1685-1750):コラール前奏曲「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」/
 10-11.ピオトル・ドルシンスキ(1550 頃-1611):
  シトー会修道院のタブラチュア譜から「シダニスクのオリヴァ」/
 12.J.S.バッハ:パストラーレ ヘ長調 BWV590/
 13.ヤン・ヤンカ(1933-):メディテーション「マリアは茨の森を通って」/
 14-16.J.S.バッハ:オルガン小曲集より
  〈いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV599/
   甘き喜びのうちにBWV608/大天使の群れ、天より来たれり BWV607〉/
 17.ミエチスワフ・ズルティンスキ(1866-1924):
  オルガンのための前奏曲集 Op.36-クリスマス・キャロル「キリストが生まれた」/
 18.レーガー(1873-1916):クリスマス Op.145-3/
 19.ズルティンスキ:
   ポーランドのクリスマスの歌からのコラール前奏曲
    「神は生まれ、その力に恐れおののく」/
 20.カルク=エーレルト(1877-1933):大聖堂の窓 Op.106 から「神のみ子は今宵しも」/
 21.フェリクス・ノヴォヴィエジスキ(1877-1946):
  古いクラクフのマリエン教会のクリスマスの歌より Op.31-3
ヨーゼフ・シュティル
 (オルガン…アイフェル、マンダーシャイト レーベンバウム教会,
 ベッケラート‐マイヤ‐オルガン)
録音録音 2016 年7 月5-7 日 マンダーシャイト レーベンバウム教会 Recording Producer and Editing: Martin Fischer

 1959 年、デッゲンドルフで生まれ、1994 年からトリーア教会大聖堂のオルガニストを務めるヨーゼフ・シュティルが、OHEMS の最高責任者ディーター・エームス氏の75 歳の誕生日を記念し、彼自身が選曲して演奏したクリスマス音楽集。
 バッハやレーガー、カルク=エーレルトなどのドイツの伝統を汲む作品と、ほとんど耳にすることのないポーランドのロマン派、現代の作品を絶妙に配置、じっくり聴かせる1 枚に仕上げています。
 ベッケラート・オルガンはもともとシュパイアーの司教区に据えられていましたが、2015 年に解体、マンダーシャイトの由緒正しいレーベンバウム教会に移設され、オルガン製作者のH.マイヤーによって再構築、新しい響きを獲得した楽器です。
 教会一杯に響き渡る壮麗な音色が存分に捉えられています。
 


OC1862
\2300→\2090
マックス・レーガー:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.101 エレナ・デニソヴァ(ヴァイオリン)/
グスタフ・マーラー・アンサンブル/
アレクセイ・コルニエンコ(指揮)
録音 2003 年4 月 オーストリア,Neuer Saal des Karntner Landeskonservatoriums Recording Producer: Dr. Gunther Antesberger / Recording Engineer: Otto Berger

 2016 年のレーガー・メモリアルイヤーを記念し、数多くのレーガー作品がリリースされましたが、この長大なヴァイオリン協奏曲は演奏家にとっても難曲であり、録音数もあまり多くありません。もちろんヴァイオリンには高度な技術が要求されますが、オーケストラ・パートの比重も高く、ブラームスのピアノ協奏曲のように「ヴァイオリンを伴う交響曲」と呼んだほうがしっくりくるという作品です。
 ソリストを務めるのは、ロシアで生まれ、現在オーストリアで活躍する名手エレナ・デニソヴァ。4 歳から演奏活動をはじめ、11 歳で初のレコーディングを行ったほどの神童で、多くのコンサート、音楽祭に出演し、その高い音楽性で聴衆を魅了しています。
 このヴァイオリン協奏曲は、バックを務めるアンサンブルも重要な役割を果たしますが、共演したグスタフ・マーラー・アンサンブルは、デニソヴァとコルニエンコの2 人が1996 年に「珍しい作品を上演する」ことを目的に設立。作品によってプレイヤーの数を変化させるなど、常に柔軟で意欲的な演奏を行う団体です。



 

ONDINE


ODE-1242
\2400
カイヤ・サーリアホ:弦楽のための室内楽作品集 第2 集
 1.弦楽四重奏のための「Fleurs de Neige‐雪の花」(1998)/
 2.ヴァイオリンとヴィオラのための「Aure」(2011)/
 3.ソプラノとチェロのための「Du gick, flOg」/
 4.ヴィオラのための「Nocturne‐夜想曲」(1994)/
 5.ソプラノとヴァイオリンのための「チェンジング・ライト」(2002)/
 6.ヴァイオリンとエレクトロニクスのための「…de laTerre−大地について」(1991)/
 7.ソプラノと弦楽四重奏のための「Die Aussicht‐景色」(1996)/
 8.弦楽オーケストラのための「Terra Memoria‐大地のメモリー」(2006)
META4(弦楽四重奏)
 〈メンバー:
  アンティ・ティカネン(ヴァイオリン)/
  ミンナ・ペンソラ(ヴァイオリン)/
  アッテ・キルペライネン(ヴィオラ)/
  トーマス・デュプショバッカ(チェロ)〉/
ピア・フロイント(ソプラノ)/
マルコ・ミヨハネン(エレクトロニクス)
 録音 2015 年5 月4-5 日,2015 年12 月14-15 日 フィンランド カルヤー教会Executive Producer: Reijo Kiilunen / Recording Producer: Meta4 / Recording,Editing & Mastering: Matti Heinonen, Pro Audile Oy
 サーリアホ(1952-)は現代フィンランドにおける最も重要な作曲家の一人。日本でもたくさんの愛好家がいますが、2016 年の「サントリー芸術財団サマーフェスティヴァル」では、彼女に焦点を当て、インタビューや作品の日本初演を行うことで、更に注目が高まりました。
 このアルバムには、弦とエレクトロニクスの響きに魅せられているというサーリアホの個性が活かされた8 つの曲が収録されており、中でも2 曲の「大地」にまつわる作品は、彼女の代表作ともいえる曲です。
 第1 集(ODE-1222)で、サーリアホの複雑なスコアから斬新な響きを紡ぎ出した《META4》は2001 年に結成されたフィンランドの弦楽四重奏団。2010 年にエコー・クラシック賞を受賞し、その後も数々の賞を獲得、世界中で活躍するアンサンブルです。今作ではソプラノのピア・フロイントを交え、一層神秘的な音楽を奏でています。
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ODE-1298
(2CD)
\2400→\2190
パーヴァリ・ユンパネン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第5集

〈CD1〉
 1-4.ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 Op.7/
 5-7.ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」Op.13/
〈CD2〉
 1-3.ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110/
 7-8.ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音 2010年9月…CD1:5-7, 2011年6月…CD2, 2012年6月…CD1:1-4 フィンランド クフモ・アーツ・ハウス レントゥア・ホール

 フィンランドのピアニスト、パーヴァリ・ユンパネンが演奏するベートーヴェン・ツィクルスの最後を飾る第5集は、最後の3つのソナタと「悲愴ソナタ」、初期の第4番という組み合わせ。
 「悲愴ソナタ」から「第30番」は、作曲年代におよそ20年の開きがあり、その間にベートーヴェンの音楽語法がどのように変化し、独自の路線を開拓したのかが理解できる選曲にユンパネンのセンスが反映されています。
 ユンパネンはもともと「20世紀の作品」の良き解釈者として知られ、ピエール・ブーレーズ、アンリ・デュティユーはもとよりフィンランドの作曲家、他多くの現代作曲家たちの作品を初演し、普及に努めて来ました。それだけでなく、このベートーヴェンやモーツァルトと言った古典派の作品でも目覚しい演奏を行い、ボストンで開催された「ベートーヴェン・リサイタル」では地元の新聞紙上でも「彼の絶対的な音楽的才能、溢れるエネルギーは、印象的なパフォーマンスを通じて人々の注意を喚起し、ベートーヴェンの音楽がどれほどの道を切り開いたのかを思い起こさせるものでした」と絶賛されています。



パーヴァリ・ユンパネン/ベートーヴェン第1〜4弾
第1番でいきなりのけぞる

ODE-1248
(2CD)
\2400
ユンパネン、個性派ベートーヴェン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集

<CD1>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.2-1/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 Op.2-2/
 9-12.ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 Op.2-3/
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音 2011年6月…CD2:5-8, 2012年6月…CD1,CD2:1-4 フィンランド クーモ・アーツ・センター,レントゥア・ホール

 第1番の第1楽章でいきなり「え、何それ、そんなことする?」という珍妙な装飾を聴かせてくれるユンパネン。その後も随所で才気あふれるやんちゃぶりを発揮。
 なんか音が多いのだ。
 でも頭のかたいベートーヴェン・ファンでも(店主のような)ついつい許しちゃう。
 ところが後期では一転神妙に深遠な演奏を聴かせてくれる。
 なかなかの鬼才です。ユンパネン。

**********************

(以下、代理店コメント)

 ジャケットの写真を見ながら「うんうん、さわやかなベートーヴェンだ……」と思って素直にこのアルバムに耳を傾けてみてください。ピアニスト、ユンパネンは第1番のソナタの提示部の繰り返しで、あっと思うような捻り技を繰り出してくるのには驚いてしまいました。
 最近はモーツァルトなら自由に装飾を付けるのが当たり前ですが、あまりベートーヴェンではやらないのでは?
 そんなこんなで、第1番だけでなく他のソナタも発見がたっぷり。くすくす笑いが聞こえてくるようなベートーヴェンです。
 そしてCD2の後期の2曲は打って変って、荘厳、重厚。ハーマークラヴィーアの第3楽章での晦渋な表現も見事としか言いようがありません。初期と後期、2つの味が楽しめるソナタ集です。

ODE-1268
(2CD)
\2400
第1集で反則技を繰り出してきたユンパネン
 懲りずに出してきたベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第2集

<CD1>
 1-3.ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op.10-1/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 Op.10-2/
 7-10.ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3/
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53/
 5-6.ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 Op.54/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音 2010年9月…CD1,CD2:7-9, 2011年1月…CD2:1-6 フィンランド クーモ・アート・センター,レントゥア・ホール

 第1集(ODE1248)のなかなか凝った演奏で、聴き手の耳に新鮮な風を届けたパーヴァリ・ユンパネンによるベートーヴェン(1770-1827)の第2集の登場。

 彼はもともと現代音楽の演奏家としてブーレーズやディティユーらに信頼されている人ですが(ドイツ・グラモフォンからブーレーズのピアノ・ソナタをリリース)、最近はベートーヴェンやモーツァルトと言った古典的なレパートリーでも高く評価されています。今回のアルバムでは何と言っても中期の「ワルトシュタイン」と「熱情」が聴きもの。ワルトシュタインの終楽章の疾走感は半端なく、また「熱情」も何とも言えない独特の雰囲気を醸し出しています。
 もちろん第5番から第7番の初期の作品も、斬新な感覚に満ちています。なんといっても音色の美しさが特徴的で、これこそが不思議な浮遊感の正体なのかもしれません。


ODE-1280
(2CD)
\2400
ユンパネン、個性派ベートーヴェン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3集

<CD1>
 1-3.ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1/
 4-6.ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2/
 7ー10.ピアノ・ソナタ第11番変□長調Op.22/
 11-12.ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1/
 13-14.ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
<CD2>
 1-4.ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26/
 5-8.ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1/
 9-11.ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」Op.27-2/
 12-15.ピアノ・ソナタ第15番ニ長調「田園」Op.28
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音2010年7月…CD1:7ー10,CD2:1-4.5-8.12-15,2011年6月…CD1:1-6,2012年6月…CD1:11-14,CD2:9-11フィンランドクーモ・アート・センター,レントゥア・ホール

 パーヴァリ・ユンパネンによるベートーヴェン(1770-1827)の第3集の登場です。
 ブーレーズのソナタなどの現代音楽を得意とするピアニストとして知られていますが、ベートーヴェンでは実に自由で幻想的な音楽を構築することで、この作曲家に潜むロマンティックな面を最大に引き出しています。
 今作には、比較的に演奏が容易とされる第19番と第20番、第9番と第10番が含まれていますが、ここでもユンパネンは驚くほどに凝った演奏を聴かせます。
 これを聴いてしまったら、もうこれらのソナタを「学習用」とは言えなくなるかも知れません。
 第11番から第13番までの、初期から中期への転換期に書かれたソナタでの説得力ある演奏、そしてメインとなる「月光」と「田園」の2曲のソナタと、見事な演奏による極めて充実した内容を持つ2枚組です。

ODE-1290
(2CD)
\2400
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第4集

<CD1>
 1-3.ピアノ・ソナタ 第16番 ト長調 Op.31-1/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」Op.31-2/
 7-10.ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3/
<CD2>
 1-2.ピアノ・ソナタ 第24番 嬰ヘ長調「テレーゼ」Op.78/
 3-5.ピアノ・ソナタ 第25番 ト長調 Op.79/
 6-8.ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調「告別」Op.81a/
 9-10.ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 Op.90
パーヴァリ・ユンパネン(ピアノ)
録音 2010年9月…CD1, 2011年1月…CD2:3-5.9-10, 2012年6月…CD2:1-2.6-8 フィンランド クーモ・アーツ・センター,レントゥア・ホール

 フィンランド出身のピアニスト、パーヴァリ・ユンパネンのベートーヴェン(1770-1827)・シリーズの第4集。
 2004年に録音したブーレーズのピアノ・ソナタ(これはブーレーズ本人から推薦され録音した)が、フランスのディアパソン・ドール賞やドイツ批評家レコード賞を受賞したことで一躍有名になった彼ですが、このベートーヴェンのソナタ集も新譜が出るたびに高く評価されています。
 今回は中期から後期の作品が7曲選ばれています。テンペストの終楽章の激しさ、テレーゼの優しさなど、ベートーヴェン作品の感情の振幅の大きさを丁寧に描きだした演奏です。





ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
リリース時は名手セロヴシェクばかりが注目されたが、このときのピアノがユンパネンだった。
ただ残念ながらすでに入手困難、海外在庫限り。

50261012
(3CD)
\9000→\7990
すでにメーカー完売
海外在庫限り
知られざる名全集 カンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門受賞
 セロヴシェク(Vn)&パーヴァリ・ユンパネン(P)
  「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」

[CD 1]
 第1番ニ長調Op.12-1 / 第3番変ホ長調Op.12-3 /
 第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
[CD 2]
 第2番イ長調Op.12-2 / 第5番ヘ長調Op.24「春」/
 第6番イ長調Op.30-1 / 第8番ト長調Op.30-3
[CD 3]
 第4番イ短調Op.23 / 第7番ハ短調Op.30-2 / 第10番ト長調Op.96
コーリー・セロヴシェク(Vn)
パーヴァリ・ユンパネン(P)

 1972年バンクーバー生まれのセロヴシェクは、ジョセフ・ギンゴールドの弟子。つまり大ヴァイオリニスト、イザイの門下にあたる。そのセロヴシェクが一気にリリースしたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。
 彼はピアノとヴァイオリンの両方を学び、驚くことに1997年まではリサイタルで両方の楽器を弾きこなした。そして驚くなかれ、彼はさらに数学の学位も取得しているという。
 ここに聴くヴァイオリンは音の出し入れが絶妙というか、ピアノ・パートにも目の行き届いた非凡なバランス感覚をのぞかせる。
 さらにセロヴシェクの弾くのは、1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ”。ヴィオッティやパガニーニ、クリスチャン・フェラスも弾いた名器である。

 このアルバムはカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝いた。

 録音:2006年

 







 

SOLO MUSICA



SM244
\2300→\2090
モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」より(管楽アンサンブル編)
 1.序曲/2.第1幕:ここでようやくあなたに会えるのか /
 3.第1幕:このどこの馬の骨とも分からん馬鹿野郎は /
 4.第1幕:おお 何と激しく/
 5.第1幕:けれど あっという間に私の喜びは消え去り/
 6.第2幕:優しくて おだて上手で /
 7.第2幕:わしは出かけるが 命じておくぞ /
 8.第2幕:それが早ければ早いほど私には好ましいのです/
 9.第2幕:何て幸せが 何て喜びが /
 10.第2幕:さあ戦いだ!/
 11.第2幕:ビバ バッカス バッカス万歳/
 12.第2幕:あなたの胸にもたれて泣きたいのです!/
 13.第2幕:ああ、ベルモンテ/
 14.第3幕:私はすっかり頼っているのだ/
 15.第3幕:おお!何という勝利だ!/
 16.第3幕:何という運命だ!おおこの魂の苦しみよ! /
 17.第3幕:私は決してあなたのお慈悲を忘れません
ラ・シンティッラ・デイ・フィアーティ
〈メンバー:
 フィリップ・マーレンホルツ(オーボエ)/
 アストリッド・クネヒライン(オーボエ)/
 ロベルト・ピックアップ(クラリネット)/
 ハインリッヒ・メツェナー(クラリネット)/
 グレン・ボルリンク(ホルン)/
 アンドレア・シリ(ホルン)/
 ウルス・デングラー(ファゴット)/
 ディーター・ランゲ(コントラバス)/
 ハンス・ペーター・アハネルガー(パーカッション)/
 ミヒャエル・グンテルン(パーカッション)/
 ドミニク・ヘルマン(パーカッション)/
 ラースロー・テメスケージ(パーカッション)〉
 録音 2015年11月1-30日

 モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」は1782年5月に完成され、その年の7月にウィーンのブルク劇場で初演されました。
 この初演は大成功を収めたことで、モーツァルトの名声がウィーンで確立され、同時に管楽アンサンブルのための「ハルモニームジーク」への編曲需要が高まりました。
 屋外、室内を問わず演奏できるこの形態は当時のウィーンで流行していたもので、オペラやバレエの新作が上演されると、すぐに作曲家本人、もしくは編曲家がこれらの名旋律を抜粋し、小編成のアンサンブル用にアレンジしていました。
 モーツァルトも父への手紙で「ハルモニームジークへの編曲を準備した」と書いていますが、その楽譜は行方不明となっています。
 この編曲は1984年にオランダの音楽学者、バスティアン・ブロムハートが、ドナウエッシンゲンのフュルステンベルク宮廷図書館のアーカイブから発見したスコアを編纂した譜面で、恐らくモーツァルト自身が編曲した楽譜の写しであろうと推測され、18世紀当時の息吹をそのまま伝える響きが横溢しています。
 演奏している「ラ・シンティッラ・デイ・フィアーティ」はチューリヒ歌劇場のメンバーで、“ラ・シンティッラ”とは、彼らがピリオド楽器を用いたアンサンブルを行う時に使う名称です。




 

TOCCATA


TOCC-306
\2300
アンジェ・フレジエ:声楽作品集
 1.角笛/2.詩/3.夕暮れ/4.男と海/5.雪/6.マノワール/
 7.漂流/8.秋の歌/9.優しさ/10.涙/11.サルタリス/
 12.私は知らない/13.私のコップ
  ※2.3.5.6.8.12…初録音
ジャレッド・シュウォーツ(バス)/
トーマス・デマー(ヴィオラ…9)/
マリー・ディバーン(ピアノ)
録音 2016年4月27.28日 ダラス 聖マシュー・エピスコパル大聖堂
 アメリカ生まれの優れたバス歌手、シュウォーツが歌うアンドレ・フレジエ(1846-1927)の歌曲集。マルセイユで生まれたフレジエは、彼の父も祖父も労働者(重い荷物を運搬する)であり、決して芸術的な家庭で育ったわけではありません。
 唯一、フレジエの母方の叔父のみが詩人として知られていました。しかし、1860年にマルセイユ音楽院に入学し“奇跡的に”ベルリオーズの目に留まったフレジエは、1866年にパリ音楽院に入学が許可され、アンブロワーズ・トマ、フランソワ・バザンから作曲の指導を受けながら、同年代の若者たちと共同生活を送り、作曲活動を行います。
 生涯を通じて数多くの作品を書き、中でも350曲以上ある歌曲は、今でこそ忘れられてしまいましたが、彼が生きていた当時は非常に高い評価を受けていました。
 幼い頃からマルセイユの船着場と倉庫に囲まれて育ち、海に対して特別な感情を抱いていたフレジエの作品には「海」をモティーフにした曲、あるいは雰囲気を持った曲が多いのが特徴です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS



ALT 347/8
(2CD)
\4800→\4390
アルトゥスのブーレーズ追悼企画、
 最終回はラモーの最高傑作『イポリトとアリシ』!

  ラモー:歌劇『イポリトとアリシ』
イポリト:ジェラール・デュナン(オート・コントル)
アリシ:ラシェル・ヤカール(ソプラノ)
フェードル:リーズ・アルスゲ(メゾ・ソプラノ)
テゼ王:ルイ・モーラン(バス)
エノーヌ:シュザンヌ・ラファイエ(ソプラノ)
プリュトン/ネプトゥーヌ:ロジェ・ソワイエ(バス)
ディアーヌ:ベルト・カル(ソプラノ)
ティジフォヌ/メルキュール:ミシェル・ハメル(テノール)
女羊飼い:シルヴェンヌ・ジルマ(ソプラノ)
ピエール・ブーレーズ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
フランス国立合唱団
 アルトゥスのブーレーズ追悼企画、最終回はラモーの最高傑作『イポリトとアリシ』!ブーレーズ盤歴初レパートリー、しかもクリアなステレオ録音。明晰で格調高く、モダン楽器でも全く違和感なし!むしろラモーの美しい魅力がダイレクトに伝わる名演!!

 録音:1964年10月13日/シャンゼリゼ劇場(ライヴ)ステレオ録音/ADD、ステレオ

 ブーレーズ追悼シリーズとして、ALTUS からまたまた貴重な音源が登場します。
 何とバロック・オペラを振ったライヴが、クリアなステレオ録音でお聴き頂けます!
 曲は50 歳を迎えたラモーがついに本腰を入れてオペラに挑んだその1 作目にして最高傑作の呼び声高い『イポリトとアリシ』。ブフォン論争を白熱させるほどに卓越した和声法と管弦楽法が駆使されたこのラモーの名作は、モダン楽器による力強い演奏にも十分耐えうる迫力と適応力を持っています。
 収録されているのはラモー没後200 年にあたる1964 年に行われたシャンゼリゼ劇場でのライヴ。曖昧さのないブーレーズの指揮が巧みな情景描写や躍動的な舞曲をさらに引き締まったものにし、心地よい緊張感と推進力を生み出しています。物語後半の悲劇的な調子も媚びたところがなく高潔で堂々としていて迫真の出来。
 歌手陣はヤカールを始めフランスの実力者ぞろい、美しいフランス語による朗々とした歌唱が胸に響きます。部分的なカットも物語や音楽の本質を見据えたもので、じっくりと音楽に集中できる形と言えましょう。
 解説書にはあらすじの他トラック別の大意を掲載。2016 年に没したブーレーズ追悼の気分を高めつつ、ラモーの魅力再発見にもつながる大注目盤です。




GRAND SLAM



GS 2157
\2500→¥2290
フルトヴェングラー/ルツェルンの第9、
 驚きの音質で復刻!

  ベートーヴェン:
   交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
ルツェルン祝祭合唱団
エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)
エルザ・カヴェルティ(アルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)
オットー・エーデルマン(バス)
 フルトヴェングラー/ルツェルンの第9、驚きの音質で復刻!2トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻

 ライヴ録音:1954年8月22日/ルツェルン、クンストハウウス(モノラル)/使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 フルトヴェングラーの生涯最後の“ルツェルンの第9” は、これまで数多くのレーベルより発売されていました。それだけの競合盤があるのにも関わらず、発売する理由は「音質に自信があるから」にほかなりません。デジタル技術の発達にともない、単に機械的な原因によるものを始め、ライヴにありがちな種々のノイズなどは簡単に除去できるようになりました。しかし、いくら最新の技術であっても、ノイズを除去すればするほど、音楽成分を失っています。このようなお化粧を施した音を好むファンもいますが、特に歴史的音源を好んで聴くリスナーには、そうした操作に疑問を持つ人が多いです。
 今回の第9 も従来通り、ノイズ除去などの操作は基本的に一切行っていません。その結果、より見通しの良い広がりのある空気感、瑞々しい音色、骨太で力強い音を得ることが出来ました。最も違いが明らかなのは第4 楽章で、その真に迫る圧倒的な響きは、間違いなく過去のディスク類を圧倒しています。(平林直哉)
 

GS 2084
※再発売
\2500→¥2290
再発売“疑似ステレオ版”
 復刻第2弾フルヴェン、バイロイトの第九!

  ベートーヴェン:
   交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団、同合唱団
エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト)
ハンス・ホップ(テノール)
オットー・エーデルマン(バス)
 “疑似ステレオ版”のオープンリール・テープ復刻第2弾フルヴェン、1951年7月バイロイトの第九!

 録音:1951 年7 月29 日、フェストシュピールハウス、バイロイト
 使用音源:EMI (Japan) AXA 3044 ( オープンリール・テープ、4トラック、19 センチ)/録音方式:疑似ステレオ(ライヴ)

 ■制作者より
 ベートーヴェンの「英雄」(GS 2070 廃盤)に続く、疑似ステレオ版によるオープンリール・テープ(4 トラック、19 センチ)復刻第2 弾です。フルトヴェングラーの主要な録音はドイツ・エレクトローラ社のブライト・クランクによって疑似ステレオ化され、特にLP 時代は広く普及していました。そのシリーズ中でもこの〈バイロイトの第九〉は、疑似ステレオの出来栄えとしてはそれほど良くないと言われていました。しかし、このオープンリールの音は解き放たれたかのような広がりがあり、今後、この疑似ステレオ版に対する評価が大きく変わってくる可能性があります。
 ■解説書の内容
 周知のように、2007 年以来この第9 には同じ日付の別音源が存在します。その内容についてはこれまでに様々な意見が出されていますが、結論はいまだに出ていません。そこで、制作者自らがその周辺の事情を洗い直し、注意深く検証しています。(以上、平林 直哉)




DIAPASON



DIAP 06
(12CD/特別価格)
\6400→\4990

ブラームス:室内楽作品集
 ●CD1
  ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78《雨の歌》
    〔ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、ヨゼフ・ハーラ(ピアノ)/1956年録音/選定:ニコラ・デルニー〕
  ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
    〔アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)、ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)/
     1932年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
  ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
    〔ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)、エドウィン・フィッシャー(ピアノ)/
     1954年録音/選定:ベルトラン・ボワサール〕
  スケルツォ ハ短調 WoO.2
    〔ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)、カルロ・ブソッティ(ピアノ)/
     1954年録音/選定:ロラン・ムラロ〕
 ◇ボーナストラック
  雨の歌 Op.59-3
    〔エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)/
     1959年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
  メロディのごとく、私のまどろみはいよいよ浅く
    〔リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)、カール・フデーズ(ピアノ)/
     1952年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
  教会の庭で
    〔ロッテ・レーマン(ソプラノ)、ポール・ウラノウスキー(ピアノ)/
     1941年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
 ●CD2
  チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
    〔グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)、アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)/
     1936年録音/選定:ロラン・ムラロ〕
  チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
    〔ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)、シェベーク・ジェルジ(ピアノ)/
     1959年録音/選定:ロラン・ムラロ〕
  チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
    〔ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)、シェベーク・ジェルジ(ピアノ)/
     1959年録音/選定:アラン・ロンペッシュ〕
 ●CD3
  クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
    〔レジナルド・ケル(クラリネット)、ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)/
     1949年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
  クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
    〔レジナルド・ケル(クラリネット)、ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)/
     1949年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
  ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
    〔ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ヘスス・マリア・サンロマ(ピアノ)/
     1939年録音/選定:ジャン=ミシェル・モルコー〕
  ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2
    〔ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ルドルフ・フィルクスニー(ピアノ)/
     1958年録音/選定:ジャン=ミシェル・モルコー〕
 ●CD4
  クラリネット五重奏曲ロ短調 Op.115
    〔レオポルト・ウラッハ(クラリネット)、ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団/
     1953年録音/選定:ジャン=クロード・ユロ〕
  クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
    〔レジナルド・ケル(クラリネット)、フランク・ミラー(チェロ)、
     ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)/1950年録音/選定:ジャン=クロード・ユロ〕
 ●CD5
  ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 Op.8
    〔エドウィン・フィッシャー(ピアノ)、ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)、
     エンリコ・マイナルディ(チェロ)/1954年録音/選定:ニコラ・デルニー〕
  ピアノ三重奏曲第2番ハ長調 Op.87
    〔ゲイリー・グラフマン(ピアノ)、バール・セノフスキー(ヴァイオリン)、
     シャーリー・トレペル(チェロ)/1959年録音/選定:ジャン=ミシェル・モルコー〕
 ◇ボーナストラック
  ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
    〔シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)、アーサー・バルサム(ピアノ)/1953年録音〕
 ●CD6
  ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.101
    〔ユージン・イストミン(ピアノ)、アイザック・スターン(ヴァイオリン)、
     レナード・ローズ(チェロ)/1966年録音/選定:ジャン=シャルル・ホッフェル〕
  ホルン三重奏曲変ホ長調 Op.40
    〔ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)、マイケル・ツリー(ヴァイオリン)、
     マイロン・ブルーム(ホルン)/1960年録音/選定:ジャン=シャルル・ホッフェル〕
  ホルン三重奏曲変ホ長調 Op.40
    〔ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)、アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)、
     オードリー・ブレイン(ホルン)/1933年録音/選定:ジャン=シャルル・ホッフェル〕
 ●CD7
  弦楽四重奏曲第1番ハ短調 Op.51-1
    〔アマデウス弦楽四重奏団/1959年録音/選定:パトリック・セルスノヴィチ〕
  弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
    〔ハリウッド弦楽四重奏団/1952年録音/選定:ジャン=ミシェル・モルコー〕
 ●CD8
  弦楽四重奏曲第3番変ロ長調 Op.67
    〔ブダペスト弦楽四重奏団/1933年録音/選定:ジャン=シャルル・ホッフェル〕
  ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34
    〔ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)、ブッシュ弦楽四重奏団/1938年録音/選定:ベルトラン・ボワサール〕
 ●CD9
  ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25
    〔ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)、ブッシュ弦楽四重奏団/1949年録音/選定:ベルトラン・ボワサール〕
  ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25
    〔アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)、プロ・アルテ弦楽四重奏団/
     1932年録音/選定:ベルトラン・ボワサール〕
 ●CD10
  ピアノ四重奏曲第2番イ長調 Op.26
    〔クリフォード・カーゾン(ピアノ)、ブダペスト弦楽四重奏団/1952年録音/選定:ロラン・ムラロ〕
  ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60
    〔アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)、グァルネリ弦楽四重奏団/
     1967年録音/選定:アラン・ロンペッシュ〕
 ●CD11
  弦楽五重奏曲第1番ヘ長調 Op.88
    〔ブダペスト弦楽四重奏団、アルフレッド・ホブデイ(ヴィオラ)/
     1937年録音/選定:ジャン=ミシェル・モルコー〕
  弦楽五重奏曲第2番ト長調 Op.111
    〔ブダペスト弦楽四重奏団、ハンス・マールケ(ヴィオラ)/
     1932年録音/選定:パトリック・セルスノヴィチ〕
 ◇ボーナストラック
  ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
    〔ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)、エゴン・ペトリ(ピアノ)/1935年録音〕
 ●CD12
  弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
    〔アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ/
     1992年録音/選定:ガエタン・ノーロー〕
  弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
    〔ピーナ・カルミレッリ(ヴァイオリン)、ヨーン・トース(ヴァイオリン)、
     キャロライン・レヴァイン(ヴィオラ)、フィリップ・ネーゲル(ヴィオラ)、
     ドロシー・ライヒェンベルガー(チェロ)、フォルトゥナート・アリコ(チェロ)
     /1967年録音/選定:パトリック・セルスノヴィチ〕
 仏ディアパゾン誌の自主製作BOX新譜!Vol.6はブラームス!

 単純なヒストリカル録音集ではなく、ディアパゾン誌の批評家や音楽学者たちの推薦、選定によって収録曲を決定するというユニークなコンセプトが話題を呼んでいる大好評、仏ディアパゾン誌の自主製作BOXシリーズから、待望の新譜2タイトルが登場!
 第6弾は、フランスの音楽評論家やディアパゾン誌の編集者、批評家たちが選んだ、ブラームスの室内楽作品のベスト・レコーディング集。
 収録時間は約15時間21分。リマスタリングはイザベラ・デイヴィ(Les Studios de Circe)が担当。
 


DIAP 07
(15CD/特別価格)
\6400→\4990
R・シュトラウス:オペラ集
 ●CD1-2
  楽劇《サロメ》
    クリステル・ゴルツ(サロメ)、ハンス・ブラウン(ヨハナーン)、ユリウス・パツァーク(ヘロデ)、
    マルガレータ・ケニー(ヘロディアス)、アントン・デルモータ(ナラボート)、
    エルゼ・シュルホフ(ヘロディアスの小姓)、クレメンス・クラウス(指揮)、
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
    録音:1954年3月15日−21日、ウィーン/選定:エマニュエル・デュピュイ
 ●CD2-3
  歌劇《エレクトラ》
    インゲ・ボルク(エレクトラ)、リーザ・デラ・カーザ(クリュソテミス)、
    ジーン・マデイラ(クリュテムネストラ)、クルト・ベーメ(オレスト)、
    マックス・ロレンツ(エギスト)、アロイス・ペルネルシュトルファー(オレストの老僕)、
    ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
    ウィーン国立歌劇場合唱団、他
    録音:1957年8月7日、ザルツブルク/選定:ディディエ・ヴァン・モエレ

 ●CD4-6
  楽劇《ばらの騎士》
    リーザ・デラ・カーザ(元帥夫人)、セーナ・ユリナッチ(オクタヴィアン)、
    ヒルデ・ギューデン(ゾフィー)、オットー・エーデルマン(オックス男爵)、
    エーリッヒ・クンツ(ファニナル)、ヒルデ・レッセル=マイダン(アンニーナ)、
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
    ウィーン国立歌劇場合唱団、他
    録音:1960年7月26日、ザルツブルク/選定:クリスティアン・メルラン
 ●CD7-8
  歌劇《ナクソス島のアリアドネ》
    マリア・ライニング(アリアドネ)、マックス・ローレンツ(バッカス)、
    エーリッヒ・クンツ(ハーレクイン)、パウル・シェフラー(音楽教師)、
    イルムガルト・ゼーフリート(作曲家)、アルダ・ノーニ(ツェルビネッタ)、
    カール・ベーム(指揮)、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、他
    録音:1944年6月11日、ウィーン/定:ステファン・グラント
 ●CD9-11
  歌劇《影のない女》
    ハンス・ホップ(皇帝)、レオニー・リザネク(皇后)、エリーザベト・ヘンゲン(乳母)、
    パウル・シェフラー(バラク)、クリステル・ゴルツ(その妻)、クルト・ベーメ(霊界の使者)、
    カール・ベーム(指揮)、ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、他
    録音:1955年12月、ウィーン/選定:アンドレ・トゥベウフ
 ●CD12-13
  歌劇《アラベラ》
    リーザ・デラ・カーザ(アラベラ)、アンネリーゼ・ローテンベルガー(ズデンカ)、
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(マンドリーカ)、
    オットー・エーデルマン(ヴァルトナー伯爵)、
    イーラ・マラニウク(アデライーデ)、ヨゼフ・カイルベルト(指揮)、
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団、他
    録音:1958年7月29日、ザルツブルク/選定:ジャン=フィリップ・グロスぺラン
 ●CD14-15
  歌劇《カプリッチョ》
    エリーザベト・シュヴァルツコップ(伯爵夫人マドレーヌ)、エーベルハルト・ヴェヒター(伯爵)、
    ニコライ・ゲッダ(作曲家フラマン)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(詩人オリヴィエ)、
    ハンス・ホッター(ラ・ローシュ)、クリスタ・ルートヴィヒ(クローレン)、
    ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、他
    録音:1957年9月&1958年3月/定:ジャン=シャルル・ホッフェル

 ディアパゾンBOX第7弾は、リヒャルト・シュトラウスの7つのオペラ集!
 ディアパゾン誌のエマニュエル・デュピュイをはじめとする7人の音楽評論家、批評家たちが、7つのオペラのベスト・レコーディングを選定。
 収録時間は約20時間10分。リマスタリングはイザベラ・デイヴィ(Les Studios de Circe)が担当。




<国内盤> 


ALPHA



Alpha257
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
カフェ・ツィマーマン
 C.P.E.バッハ:室内楽と俗世の歌さまざま
 〜ドイツの各地で〜

 ①カンタータ「春」H688/Wq237
 ②2挺のヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア イ短調 H582/Wq156
 ③テノール独唱による三つのアリア
   〔尊き自由/天なる乙女/雲まで届け〕
 ④トリオ・ソナタ 変ロ長調 H584/Wq158
 ⑤アリア「殿様がたも、亡くなる前には」H761/Wq214
 ⑥アリア「愛しきゼルマ」H739/Wq236
 ⑦ソナタ ニ短調 H463/Wq104
カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
パブロ・バレッティ、
マウロ・ロペス・フェレイラ(vn)
パトリシア・ガニョン(va)
ペトル・スカルカ(vc)
カレル・ファルテル、
レギーナ・グレイム(ft)
トーマス・ミュラー、
リオネル・ポワンテ(hr)
セリーヌ・フリッシュ(cmb)
①③⑤⑥ルパート・チャールズワース(T)

 Alphaの看板カフェ・ツィマーマン、待望すぎる新譜!!
 しかも「出れば買う」ファンの心をつかむCPEB異色系!
 Alphaレーベルの金字塔企画「バッハ:さまざまな楽器による協奏曲集」(Box版はAlpha811)シリーズがレーベル初期から大成功、バッハやヴィヴァルディなどバロック弦楽芸術に、いま考えられる最高の「本気」で取り組んできたフランス随一の古楽器集団カフェ・ツィマーマン!
 最後に新録音を出したのはすでに数年前、ヴィヴァルディ『調和の霊感』後半6曲での充実盤以来、共同主宰者セリーヌ・フリッシュのバッハ「平均律」が昨年リリースされたものの、グループとしての新譜が久しく出ていなかったこのカリスマ的グループが、ファン待望の新作を発表!
 しかも音盤シーンでは新しい録音を待ち構えている「出れば買う」ファンも少なくないC.P.E.バッハ(大バッハの次男、多感様式の担い手!)...の、なかなか出てこない声楽作品をうまくソナタ群に織り交ぜた絶妙プログラム!
 近年コンクール界隈でも注目されてきた若き気鋭歌手チャールズワースをゲストに、変幻自在のアリアやカンタータでの名手たちの楽器さばきもあざやかなら、ソナタ群での、地に足がついていながら意気揚揚、ドキドキするようなスリルを味あわせてくれる音使いは「さすが」と舌を巻くほかありません。

 歌詞&解説訳付、ジャケットも美麗の頼もしい強力新譜でございます!お見逃しなく。
 

Alpha256
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
天才テレマンの室内楽劇場
 〜弦楽のための組曲・協奏曲さまざま〜

 ①序曲〔組曲〕イ長調 TWV 55:A1
 ②序曲〔組曲〕変ロ長調 TWV 55:B5
         「お国柄さまざま(諸国の人々)」
 ③ポーランド風協奏曲 ト長調 TWV43:G7
 ④序曲〔組曲〕ト長調 TWV 55:G10
         「ドン・キホーテの風刺喜劇」
オリヴィエ・フォンタン(cmb)指揮
アンサンブル・マスク(古楽器使用)
 ソフィー・ジェント、トゥオモ・スニ(vn)
 カスリーン・カジオカ(va)
 メリザンド・コルリヴォー(vc)
 ブノワ・ヴァンデン・ベムデン(cb)

 この作曲家の器用さは、手数を減らしてこそ冴えわたる「弦だけ」の編成で変幻自在、諸国様式もお手のもの!

 バッハの同時代人テレマンが、生前はバッハなどおよびもつかないほど絶大な名声を誇った人気作曲家だったことは、よく知られた話…ですが、なぜそうだったのか?ということをいちばんよく実感できるのは、彼がさまざまな楽器(とくに、管楽器)のために書いた室内楽曲を自分で演奏してみること。なるほど、最小限の技量で最大限の演奏効果を発揮する曲ばかり書いていたのだ!とあらためて実感できるはず——とはいえ、そうそう楽器を演奏する人だけがバロック愛好家というわけではないはず!演奏せずとも聴き専でそれを認識する絶好の機会は、演奏編成ができるだけ小規模、楽器の種類ができるだけ少ない曲を、極上の演奏で聴くことで得られるものです。
 本盤はまさにそんな企画、極上古楽盤の数々で知られたAlphaならではの充実度——なにしろ通奏低音以外は各パートひとりずつの弦楽器しかない合奏で、縦横無尽、まさに劇場音楽のような多彩さを描き出してしまう...国ごとの民俗舞踊な
どをあしらった組曲の面白さ、演劇的魅力たっぷりの音響効果が聴かれる「ドン・キホーテ」、ポーランドの民俗音楽への敬愛から生まれた協奏曲…欧州各地で多忙な活躍をみせる名手集団Ens.マスク随一の逸品、こちらもジャケットの美麗さでも出色です!




ARCANA


Mer-A399
(5CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500+税
中世の騎士道、女声、そして祈り
 〜ラ・レヴェルディ Arcana名盤5選〜

 CD①〔A336〕愛の鏡 神秘と官能の中世恋愛歌
 CD②〔A332〕中世思想と音楽芸術 〜アルス・
          ノーヴァのイタリア音楽を中心に〜
 CD③〔A320〕イタリア北部の音楽、修道院と宮廷で
 CD④〔A311〕女性の島 〜女性にまつわる音楽から
            中世ルネサンスのケルト文化へ
 CD⑤〔A307〕夜/光 中世音楽の命の光、死の影
アンサンブル・ラ・レヴェルディ
           (古楽器使用)
 クラウディア・カッファーニ、
 リヴィア・カッファーニ、
 エリザベッタ・デ・ミルコヴィチ、
 エラ・デ・ミルコヴィチ(歌)
 ドロン・デヴィッド・シャーウィン、
 パオロ・ゼルビナッティ、
 クラウディア・パッセット(各種中世楽器)他

 Arcanaレーベルの隠れた看板グループ、レヴェルディその偉業がBOX化…日本語解説付で、魅力を日本にAstreeを立ち上げ、その前にERATOでプロデューサーをつとめたフランスの駿才古楽系録音エンジニア、ミシェル・ベルンステンが1993年、生涯最後に創設したレーベルArcanaは、バドゥラ=スコダによるフォルテピアノ録音、フェシュテティーチSQによる世界初の古楽器によるハイドン四重奏曲全集、オーストリアの異才バロックヴァイオリン奏者レツボールの秀逸企画、クイケン兄弟の室内楽など、選び抜かれた名手たちによる筋の通った古楽音盤だけをリリースしてきたことで有名。
 2012年からイタリアのレーベルとなり、ゼフィーロやオデカトンなどイタリア随一の古楽集団が引き続き名盤を連発するようになりましたが、そこでベルンステン存命時から充実した音盤制作をしていたイタリアの中世音楽グループが、本盤の主人公ラ・レヴェルディ(ルヴェルディ、とも)。テーマ性の高い中世音楽録音は1枚1枚が珠玉の企画…このたびArcana初期制作の者を含む5タイトルがBOX仕様で再登場、廃盤の間隙を埋めてくれることに!
 日本でも近年凄腕プレイヤーが増え、秘かな盛り上がりをみせている中世音楽界隈、彼らの魅力をガイダンスする日本語解説とともに、広く国内仕様で安定供給を確保いたします!
 これではずみがつくなら、Arcanaの他の中世系アイテムも徐々に国内仕様化してゆけるかも…?




GRAMOLA


GRML99107
(国内仕様盤)
\2900+税
<生−自然−死>
 黛敏郎: 弦楽四重奏のためのプレリュード(1961)
 ハイドン: 弦楽四重奏曲 作品20の4 ニ長調(1771)
 ヴェーベルン:
  弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9
   (1991/1993)
  弦楽四重奏曲(1905)
 デールングス:
  弦楽四重奏のための三部作「生-自然-死」作品152
   (2015)
パシフィック・カルテット・ウィーン
 高瀬悠太 (第二ヴァイオリン)
 エスター・マヨール(第二ヴァイオリン)
 チンティン・ファン(ヴィオラ)
 サラ・ヴァイレンマン(チェロ)

 第8回マルコ・フィオリンド国際音楽コンクール室内楽部門優勝、第6回ハイドン国際室内楽コンクール総合優勝、及びハイドン特別演奏賞と、聴衆賞を受賞。数々の国際音楽祭に出演し日本でのツアーも大盛況の活躍めざましいカルテットのデビューアルバム。
 古典派から現代までその幅広いレパートリーをじっくりと聴かせてくれます。
 ジョヴァンニ・セガンティーニの絵画『アルプス三部作』に発想を得たデールングスの「生-自然‐死」は同カルテットへの献呈曲、本邦初録音です。
 


GRML99039
(国内仕様盤)
\2900+税
<幻想的な絵画>
 ロベルト・シューマン (1810-1856):
  クライスレリアーナ作品16(全8曲)
 セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943):
  音の絵 作品39(全9曲)
ケテヴァン・セパシヴィリ(ピアノ)
 グルジア出身のピア二スト、ケテヴァン・セパシヴィリがシューマンとラフマニノフの幻想的な世界を、その立体的な音色でまるで絵画のように描き出します。
 2歳でピアノをはじめ数々のコンクールに入賞。その圧倒的なテクニックで活躍中の若きピアニストです。






INDESENS!


INDE081
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
パリのクリスマス
 〜トランペットとオルガンの響き〜

 ①『テ・デウム』〜行進曲(シャルパンティエ)
 ②コラール「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」(バッハ)
 ③コラール「主よ、人の望みの喜びよ」(バッハ)
 ④トランペット・ヴォランタリー(クラーク)
 ⑤ラルゴ(ヘンデル)
 ⑥アヴェ・マリア(グノー)
 ⑦アメイジング・グレイス(黒人霊歌)
 ⑧天使のパン(フランク)
 ⑨「アルルの女」間奏曲:アニュス・デイ(ビゼー)
 ⑩祈り(グノー)
 ⑪天使のお告げ(カミングズ)
 ⑫トランペット・チューンZ.697(パーセル)
 ⑬第1組曲〜ファンファーレ(ムーレ)
 ⑭きよしこの夜(グルーバー)
 ⑮牧人ひつじを(英国伝承歌)
 ⑯もみの木(アンシュッツ)
 ⑰おめでとうクリスマス(英国伝承歌)
 ⑱王の行進(南仏伝承歌)
 ⑲荒野の果てに(フランス伝承歌)
 ⑳神の御子は今宵しも(ウェイド)
 (21)ジングル・ベル(ピアポント)
 (22)アヴェ・マリア(シューベルト)
 (23)神の子がお生まれになった(フランス伝承歌)
 (24)クリスマスの讃歌(アダン)
 (25)もろびとこぞりて(メイスン)
ブノワ・ドー(トランペット)
ヴァンサン・リゴ、ピエール・カンブリアン(オルガン/
 アンヴァリッド・サン・ルイ大聖堂&
 サン=ヴァンサン=ド=ポール教会)
 管楽器の王国フランスの粋、IIIIndesens!の主宰者はオービエ門下の名手…優しいビストロ料理のように。
 2009年からマーキュリー扱となったフランスのIndesens!は、ご存知の通り、管楽器奏者に世界的な名手の多い「管楽器の王国」フランスの粋を世界に伝えるレーベルとして、筋の通った名盤を続々と世に送り出してきました。
 明敏な感覚ですぐれた奏者を見抜き、その才能が最大限に生きるレパートリーで、自然な音感を大切にした録音技術とともに名盤を続々世に送り出す——その「選球眼」はやはり、主宰者ブノワ・ドー氏が自ら、同レーベルに名盤の多い世界的名手エリック・オービエの門下で学んだフランス生粋のトランペット奏者だったがゆえのことでもあったのでしょう。
 パリ管弦楽団のファゴット&コントラファゴット奏者イヴ・ドー氏の息子でもある彼は、少年時代は父のそばで飽くことなくパリ管のリハーサルを聴き、バレンボイムやカラヤン、ショルティ、ブーレーズ、デュティユー...といった巨匠たちのタクトつぶさに味わったそうです。
 その彼がレーベルを起こす直前、別の自主制作盤として録音しクリスマスシーズンに大いに人気を博した「幻のアルバム」がこれ…演奏活動引退前のドー氏のしなやかな吹奏、風格と優しさを兼ね備えたパリのオルガンで、聖夜の季節を洒脱に彩ってくれること間違いなし…奏者へのインタビューもエピソード多々(訳付)です!
 


INDE090
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
再登場
サン=サーンス:管楽器のための室内楽作品全集

 ①七重奏曲op.65(tp, p, 2vn, va, vc, cb)
 ②ロマンスop.36(hr, p)③タランテッラ op.6(fl, cl, p)
 ④『動物の謝肉祭』より「象」と「白鳥」(c-fg, p)
 ⑤ロマンスop.37(fl, p)⑥カヴァティーヌop.144(tb, p)
 ⑦ロマンスop.67(hr, p)
 ⑧デンマークとロシアの俗謡による奇想曲op.79(fl, ob, cl, p)
 ⑨歌劇『サムソンとダリラ』より「あなたの声にわたしの心は開く」(fg, p)
 ⑩クラリネットとピアノのためのソナタ op.167 (cl, p)
 ⑪祈りop.158(fg, p)⑫オーボエとピアノのためのソナタop.168 (ob, p)
 ⑬小さな抒詩(オドレット)(fl, p*) ⑭バソンとピアノのためのソナタop.169 (fg, p)
   *ピアノ:パスカル・ゴダール
ローラン・ヴァグシャル(p)
パリ管弦楽団のソリストたち
ヴァンサン・リュカ(fl
アレクサンドル・ガッテ(ob)
オリヴィエ・デルベス(cl)
マルク・トレーネル(fg)
イヴ・ドー(コントラfg)
フレデリク・メラルディ(tp)
アンドレ・カザレ(hr)
ギヨーム・コテ=デュムラン(tb)
千々岩英一、アンジェリク・ロワイエ(vn)
アンナ・ベラ・シャーベ(va)
エマニュエル・ゴグ(vc)
ベルナール・カゾラン(cb)

 来日とあいまって、再登場出来!
 パリ管弦楽団の稀代の名手たちによる、見過しがたい巨匠の逸品群をそんなIndesens!レーベルが弊社(代理店)扱になって間もなく、このレーベルならではの、圧倒的な管楽器サウンドの水準の高さを印象づけたのが、このアルバム!
 うかつに欠番にしては勿体ない…と、当初フランス語解説だけだったものに英訳版解説を添えた解説2ヶ国語仕様盤になって再登場!
 国内仕様としてはとくに変化はないのですが、品番・バーコードも変更になりますところ、改めて新譜として少しお安く提供できるように...19世紀、ドイツ語圏の音楽に強い刺激を受けながら「室内楽」という曲種が徐々に発展をみせていったこの国にあって、ピアノやヴァイオリン、チェロなどばかりが活躍するドイツ語圏の本格室内楽の世界に対し、すでに当時かなりの水準を誇っていたフランスならではの管楽器奏者たち・楽器製作家たちの腕前をたのみ、管楽器のための室内楽を積極的に書いてゆこう…!と作曲家たちが意気込みをみせたのが、この世紀の後半——
 そのなかでも、特定の楽器によらず多くの傑作を書いたのがサン=サーンスでした。まとめて聴くと、名高い七重奏曲や「動物の謝肉祭」、晩年のソナタなど含め、以下にこの作曲家が周到かつ才気鮮やかに傑作を綴っていたか、あらためて実感されます。
 コントラファゴットでの「象」もやさしくて泣ける名トラック!日本語解説付でじっくり聴きたい、棚に常備したい2枚組なのです



 

LAUDA


LAU016
(国内仕様盤)
\2900+税
ドゥロン 〜王家のための音楽〜
 1. Dulce armonia (8声)
 2. !Ay, infelice de aquel aggressor…!(4声)
 3. Duerme, rosa, descansa,(2声)
 4. !Ay, como cantan,…!(6声)
 5. Cupidillo volante (独唱)
 6. Dulcisimo dueno(5声)
 7. Vaya, pues, rompiendo el aire,(独唱)
 8. !Volcanes de amor,…!,(4声)
 9.Corazon,que suspires atento(独唱) 
 10.!Ah, Senor embozado!(4声)
 11. Dulce clarin sonoro(8声)
ラ・グランド・シャペル(古楽演奏)
アルベルト・レカセンス(音楽監督)
 スペイン黄金末期にオルガニスト、作曲家としてし研鑽を積んだスペインバロックの作曲家ドゥロンの8声を中心とした声楽作品集。
 スペインの歌の伝統を守りながらイタリア風の要素を取り入れ表現力豊かに軽やかな音楽を作り出したバロックの作曲家。
 フィリペ5世の王室礼拝堂、親オーストリア派を疑われスペインを追放されたのちにはマリア・アンナ・フォン・デア・プファルツ=ノイブルクの宮廷に仕えるという生涯2つの宮廷に仕えた奇遇な作曲家の宗教音楽を、みずみずしい感性の演奏家達が没後300年を記念して今ここにリリース。




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PHI



LPH024
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヘレヴェッヘ指揮&コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
 ジェズアルド:マドリガーレ集 第6巻
  〜作曲家にして殺人者、最後の曲集〜

 5声のマドリガーレ集 第6巻
  (全23曲/1611年編纂・1613年刊行)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
       (古楽声楽集団)
ハナ・ブラジコヴァー、
バルボラ・カバートコヴァー(S)
マルニクス・ド・カット(A)
トーマス・ホッブズ、
デイヴィッド・マンデロー(T)
ペーター・コーイ(Bs)
トーマス・ダンフォード(リュート)

 確かな進展をみせる自主制作レーベルPhiでの冒険、あえて2作目のジェズアルドを、この凄腕古楽人たちと。

 レオンハルトのバッハ録音における合唱指揮者としてスタートしながら、今やフランダース・フィルとともにドヴォルザークやストラヴィンスキーでも成功を収めている新世代型大指揮者ヘレヴェッヘが、その原点に立ち返るべく、自主制作レーベルPhiで折々立ち返る。

 ルネサンスものとしては、これまでビクトリア、バード、そしてジェズアルドの伝説的宗教曲集がリリースされてきましたが…さらなる1枚として、かの晩年の宗教曲集と双璧をなす「最後にして究極の世俗曲集」を、極小編成(演奏者覧を参照…これで全員です)による全員が超・猛者のソリスト集団と描き上げる。これを、ヘレヴェッヘは自主制作レーベルでぜひともやらなくてはならなかった、その強い思いがひしひしと、演奏陣の驚くべき自発性と圧倒的な一体感から、強く感じられることでしょう。

 なにしろジェズアルドといえば、若き日に先妻を不貞の現場で相手もろとも惨殺、その後はひとり被害妄想にさいなまれながら居城にこもり作曲を続け、不協和音ぶくみの異色作ばかりを残した天才。その偉業が単なる「傾奇者」でなかったことを、ヘレヴェッヘは正面からこれ以上ない説得力で立証してみせるのです!

 解説全訳&歌詞訳完備、知られざるジェズアルド解釈に陶酔必至…!




ジェズアルド、第1作

LPH010
(国内盤・訳詞付・2枚組)
\4200
ジェズアルド:聖週間のためのレスポンソリウム、
 およびその他の礼拝音楽(1611・全曲)

ヴェノーサ公カルロ・ジェズアルド(1566〜1613):
 1.聖水曜日のためのレスポンソリウム群
 2.聖木曜日のためのレスポンソリウム群
 3.聖金曜日のためのレスポンソリウム群
 4.ベネディクトゥス(祝福あれ)
 5.ミゼレーレ(憐れみください/詩編第50 編)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(古楽室内合唱)
LPH010(輸入盤)
2CD\3800
日本語解説ナシ
 待ちに待った「新たなるヘレヴェッヘの素顔」は——今年歿後400年、異形の天才ジェズアルドが生涯最後に残した、悔悛の大曲集のすべて...!

 不協和音や驚くべき大胆な書法を稀有の高雅さへと昇華してしまう少数精鋭才人集団と、比類ないタクトの精緻さ、あざやかさ...!何が出てきても必ず痛快なヒット作となる、異才古楽指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘ自主制作レーベルPhi(フィー)——これまで同レーベルでは、偶数番号品番のものが必ずバッハ作品で占められていたので(モテット集、ミサ曲ロ短調、ライプツィヒ就任初年度のカンタータ集、無伴奏ヴァイオリン曲集…)今度はさてどんなバッハが...?と思いきや、やおら登場したのは今年歿後400 周年を迎える16 世紀末の異才、ルネサンス末期のイタリア・マニエリスム音楽を代表する作曲家ジェズアルド最後の大作とは!!

 オーケストラものばかりが大人気の日本にあって、ヘレヴェッヘのレーベルでは完全ア・カペラで録音されたビクトリアのレクィエム(LPH005)さえシリーズ屈指の定番売れ筋商品になったこともあり、今回のジェズアルド盤も——この作曲家に関する日本語資料が決定的に少ない中、当該作の現代校訂譜を手がけた音楽学者による解説。
 ジェズアルドはイタリアの貴族の出身で、かつて妻の不貞の現場を押えたさい、間男もろとも惨殺した(当時の貴族社会はジェズアルドに同情的で、罪には問われなかったようです)という経歴からか、その作風はきわめて不思議な、独特の不安感と隣り合わせのゾクゾクするような魅力に満ちており、和声言語の逸脱や極度なまでに精緻な作曲技法の追求といった技法が何かと愛されていた16 世紀末のイタリアにあって、他の追従を許さないユニークな音楽の数々がそのペンから生まれたのでした。

 6冊のマドリガーレ(俗世間向けの高度に文学的な詩に音楽をつけた重唱曲)集にはそういったジェズアルド随一の技量が示されていますが、ここに録音された『レスポンソリウム集』(復活祭の前の週、キリストの死について瞑想して暮らす聖週間に、夜明け前に唱えられていた礼拝音楽)は亡くなる2年前、最後の2冊のマドリガーレ集と同じ年に出版されており、かつての罪を悔いながら生きる芸術家の音楽的遺言と目される傑作。英国勢の名録音もさることながら、ヘレヴェッヘ自身も20 年前に別団体と録音しているルネサンスの最高峰ともいうべき傑作ですが、21 世紀に入ってからの彼が主兵コレギウム・ヴォカーレの精鋭ソリスト陣(各パート2〜3名)を率いて織り上げた本盤の、息をのむような美しさ、退廃の不協和音、それがまるで下品に響かない驚くべき高雅さは、どうでしょう...!
 こういう傑作こそ他の録音と聴き比べて認識を深めるべきだ...と、それぞれ個性的な他の録音を思いながら考えずにはおれません。





RICERCAR


MRIC371
(国内仕様盤)
\2900+税
ヴェルドロとガナッシ
 〜マドリガーレとリコーダー〜

 1 Tutto il di piango . ヴェルドロ
 2 Tutto il di piango (器楽版.)
 3 Nunqua fu pena magiore . トロンボンチーノ
 4 Padouana della Ragione .不詳
 5 Igno soave . ヴェルドロ
 6 Igno soave (器楽.) . ヴェルドロ
 7 Ardenti miei sospiri . ヴェルドロ
 8 Padouana La Ternarina . 不詳
 9 Donna che sete . ヴェルドロ
 10 Donna che sete (器楽) . ヴェルドロ
 11 Dormendo un giorno . ヴェルドロ
 12 Aldi donna non dormire . デ・ルラーノ
 13 Fantasia sopra se mai provasti . デ・バルベリス
 14 Se a vostra voglia . 不詳
 15 In me cresce l’ardore (器楽) . ヴェルドロ
 16 In me cresce l’ardore .ヴェルドロ
 17 Madonna qual certezza . デ・バルベリス
 18 Madonna qual certezza . ヴェルドロ
 19 Madonna qual certezza (器楽)
 20 Pacientia ognom mi dice .不詳
ドゥース・メモワール
ドニ・レザン・ダドル(リコーダー)
クララ・クートゥリー(ソプラノ) 他
 シルヴェストロ・ガナッシが1535年にヴェニスで発表したリコーダーのための装飾の文献「フォンテガラ」。
 リコーダー演奏の技術の上達のためガナッシが練習したレパートリーはイタリアのフロットーラ(マドリガーレの前身の世俗曲)、中でもフィリップ・ヴェルドロのマドリガーレでした。ドニ・レザン・ダドルがその元になった歌とともにリコーダーを吹き比べます。




HST


HST-095
\1852+税
J.B.ヴァンハル(1739 -1813);
 交響曲集第15巻Bryan C8、D6、Es14

  (1)交響曲ニ長調Bryan D6 ( 1764-67? )
  (2)交響曲ハ長調Bryan C8 ( 1772-73? )
  (3)交響曲変ホ長調Bryan Es14 ( 1765-66? )〜
   伝ヴァンハル?;ディッタースドルフ作?=Grave Es15
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;松井利世子(ヴァイオリン)
 [ヴァンハル:交響曲集第15 巻]チェコ、クラム・ガラス・コレクションから〜世界初録音!(D6 除く)

 録音: 2013 年 5 月東京・三鷹市風のホール、2011 年11 月東京オペラシティ近江楽堂 (Es14) にてライヴ収録

 1770年代、一番のヴァンハル交響曲のコレクターであった、クラム・ガラス・コレクションから世界初録音を含む3曲収録。
 ハ長調第8番は、イタリア留学直後の作と想定され、第一楽章は後半はホ短調からの疾風怒濤の長大な展開となる。変ホ長調第14番は、20世紀までヴァンハル作としても伝承されたが、一方ではディッタースドルフ作とのカタログ記載もあることから、ブライアン氏はディッタース作としたが、あんがい共同制作の可能性もないとは言えないかもしれない。
 ※HST オーナー交通事故リハビリ回復記念!感謝限定特別価格盤!!
 
HST-097
【流通再開】
\1852+税
J.B.ヴァンハル(1739 -1813);
 弦楽四重奏曲集「ホフマイスター3,4,5,6 番」

  第4番変ロ長調Weinmann Va:B11(1786)
  第5番ト長調Weinmann Va:G10(1787)
  第6番ニ長調Weinmann Va:gD7(1787)
  第3番ト短調Weinmann Va:g3(1786)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
 (四重奏団):
  【松井利世子(Vn I)、
   福本牧(Vn II)、
   浅井久美子(Va)、
   小原圭(Vc)】
 録音: 2013 年 8 月20 日東京オペラシティ近江楽堂にてライヴ収録 ※ライヴ収録につき会場ノイズが入ります。ご了承願います。

 レーベルより:
  HST-097 はライヴ収録につき会場ノイズが入っており、苦情があったため一旦廃盤としておりました。
  今回バック・インレイに「ライヴ収録につき会場ノイズが入ります。ご了承願います。」との注意を記載し、流通を再開させていただくことになりました。


<映像>

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ARTHAUS(映像)



109289
(2DVDs+2CDs)
\12000→\10990
クレンペラー・ドキュメンタリー
〈DVD1〉
 ロング・ジャーニー 〜彼の生きた時代 (フィロ・ブレフスタイン制作)
〈DVD2〉
 ラスト・コンサート (フィロ・ブレフスタイン制作)

《特典映像》
 1.ブーレーズへのインタビュー(1972)/
 2.エルンスト・ブロッホへのインタビュー(1972)/
 3.リハーサル断片映像(1971年9月26日)
〈CD1〉
 1.ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲 Op.117/
 2.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
  ダニエル・アドニ(ピアノ)
〈CD2〉
 1.ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
  ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/
  オットー・クレンペラー(指揮)
    1971年9月26日:ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのコンサート(MONO)
オットー・クレンペラー:ドキュメンタリー映像(2題)

〈ロング・ジャーニー 〜彼の生きた時代〉
 往年の名指揮者クレンペラーの生涯を、関係者の証言や本人の言葉と映像で構成した貴重な映像です。クレンペラーに強い影響を与え、指揮者となるきっかけを与えた恩師マーラーとの出会いから、当時の前衛的な音楽への強い関心、第二次大戦前夜、ベルリンのクロル歌劇場を追われ、亡命先のアメリカ体験、戦後欧州に復帰後の活躍と挫折、そして復活 — 波乱万丈の一生が動画や写真とともにリアルに語られていきます。リヒャルト・シュトラウス、シェーンベルク、エルンスト・ブロッホなど、同世代の作曲家、音楽家、思想家とのかかわりの中に描かれるクレンペラーの生涯と、20世紀文化の歴史も同時にあぶりだす見応えのあるドキュメンタリーです。

〈ラスト・コンサート〉
 1971年9月26日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われたニュー・フィルハーモニア管弦楽団とオットー・クレンペラーのコンサート。この年、すでに86歳という高齢に達していたクレンペラーですが、まだまだ彼には多くの将来へのヴィジョンがありました。
 しかし、クレンペラーはこの9月26日のコンサートを最後に、二度と指揮台に上がることはなく、演奏の再開を望むファンの声も空しく、1973年にこの世を去るのです。
リハーサルを含めたこの映像は、クレンペラーの指揮姿だけでなく、彼から多くの薫陶を受けた楽団員の言葉や、アシスタントを務めていたアントニー・ボーモントの証言が織り込まれており、クレンペラーが発する強烈なカリスマ性と、「テンポが遅い」と称される一種独特な音楽作りの秘密の数々を知ることができる、非常に貴重な映像です。
指揮台まで支えられながら歩みを進めるクレンペラーが、指揮棒を振り下ろした瞬間、別人のように変貌し、凄まじい音楽を奏で始める姿には感動を覚えずにいられません。
 付属CDは既出の音源ですが、アーカイヴ音源の復刻に定評のある独Archiphon社により、新たにオリジナルテープから丹念なリマスタリングが施されています。

<DVD>
 収録時間:100分(ロング・ジャーニー),74分(ラスト・コンサート),35分(ボーナス)/音声:ステレオ2.0/字幕:独,仏,日,韓(ボーナス映像に字幕はつきません)/画面:16:9(ロング・ジャーニー),4:3(ラスト・コンサート/ボーナス)/REGION All(Code:0)/片面二層ディスク×2/<CD>収録時間:88分 音声:MONO(デジタル・リマスター) NEWLY REMASTERED BY ARCHIPHON / WERNER UNGER
 


109291
(2DVDs+2LPs)
\16000→\14990
クレンペラー・ドキュメンタリー
〈DVD1 & 2〉109289と同内容
〈LP1〉
 1.ベートーヴェン:「シュテファン王」序曲 Op.117/
 2.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58/ダニエル・アドニ(ピアノ)
〈LP2〉
 1.ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
  ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/オットー・クレンペラー(指揮)
   1971年9月26日:ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのコンサート(MONO)
〈DVD〉109289に同じ/〈LP〉180g/収録時間:88分/音声:MONO(デジタル・リマスター)/NEWLY REMASTERED BY ARCHIPHON / WERNER UNGER 180g




NAXOS(映像)

2.110374
(4DVD)
\13500
3つのライヴ・フィルム
1.プッチーニ(1858-1924):歌劇《トスカ》
 −トスカ・イン・ローマ(1992)
  フローリア・トスカ…キャサリン・マルフィターノ(ソプラノ)
  マリオ・カヴァラドッシ…プラシド・ドミンゴ(テノール)
  スカルピア…ルッジェーロ・ライモンディ(バス・バリトン)
  ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ(監督)
  ローマ・イタリア放送交響楽団&合唱団
  ズービン・メータ(指揮)

2.ヴェルディ:歌劇《椿姫》
 −ラ・トラヴィアータ・イン・パリ(2000)
  ヴィオレッタ・ヴァレリー…エテリ・グヴァザーヴァ(ソプラノ)
  アルフレード・ジェルモン…ホセ・クーラ(テノール)
  ジョルジョ・ジェルモン…ローランド・パネライ(バリトン)
  ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ(監督)
  イタリア国営放送交響楽団
  イ・ソリスティ・カントーリ
  ズービン・メータ(指揮)

3.ヴェルディ(1813-1901):歌劇《リゴレット》
 −リゴレット・イン・マントゥヴァ(2010)
  リゴレット…プラシド・ドミンゴ(テノール)
  ジルダ…ユリア・ノヴィコヴァ(ソプラノ)
  マントヴァ公…ヴォットリオ・グリゴーロ(テノール)
  スパラフチーレ…ルッジェーロ・ライモンディ(バス・バリトン)
  マッダレーナ…ニーノ・スルグラーゼ(メゾ・ソプラノ)
  マルコ・ベロッキオ(監督)
  イタリア国営放送交響楽団
  ズービン・メータ(指揮)
  ヴィットリオ・ストラーロ(撮影監督)
  アンドレア・アンダーマン(制作)
NBD-52
(3Blu−ray)
\13500
 1992年、名作オペラを、実際に“物語の舞台となった場所”で映画として撮影するというプロジェクトが行われました。演目は「トスカ」。主演にマルフィターノとドミンゴ、ライモンディを迎え、物語の通り、7月11日の午後からその翌朝6時に起きた出来事を、カヴァラドッシが絵を描いていた聖アンドレア・デラ・ヴァレ教会、スカルピアの公邸であったファルネーゼ宮殿、そして第3幕の舞台となったサンタンジェロ城でそれぞれ撮影、その模様を世界108ヶ国(残念ながら日本は放送されませんでした)で衛星同時生中継するという前代未聞の企画は、世界中のファンを熱狂させるとともに、日本のファンは悔し涙を流すことになりました(その後NHK BSで放送)。
 
 2000年には演目を《椿姫》に変え、主役ヴィオレッタには当時期待の新人グヴァザーヴァ、アルフレード役には人気絶頂を誇ったクーラ、父ジェルモン役にはヴェテラン、パネライを配し、パリとその郊外でロケを行い、世界140ヶ国以上に中継。この時も日本では放映されず、日本のファンはサントラ盤とブックレットに挿入された写真で、情景を思い描くのみでした。

 2010年に行われた「リゴレット」は、インターネットによるストリーミング配信だけでなく、その翌年にはテレビでも放送されました。当時、新進気鋭の若手テノールとして注目を浴びたグリゴーロのマントヴァ公はもちろんのこと、ドミンゴがリゴレット役を歌うということでも(この上演が彼にとってのリゴレット役デビューとなりました)期待された上演で、ハイビジョンによる美しい映像は、それまでの2作品を凌駕する素晴らしい出来栄えとなっています。

 三作品ともバックを務めるのはズービン・メータ指揮、イタリア国営放送交響楽団。およそ20年という年月の経過は、メータの表現の深化も克明に感じさせることでしょう。
いずれも、またとないロケーションと、活気に満ちた音楽が漲る素晴らしい映像です。
 
 プロデューサーを務めるアンドレア・アンダーマンは、フランコ・ゼフィレッリのアシスタント・ディレクターとして幾つかの撮影に参加、オペラとの最初の出会いはパリ・オペラ座におけるマリア・カラスの《トスカ》でした。その後は、フランシス・コッポラとのコラボで、無声映画「Abel Gance's Napoleon」 (1927)の復元、1981年にはミラノ、パリ、ロンドン、シカゴの4箇所の劇場のガラ・ライヴ「Then back to opera with Callas!」で初のライヴ中継を行い、クラウディオ・アバドとの「ロッシーニ・イン・ベルサイユ」など注目の企画を次々と立ち上げました。
 
 エミー賞7部門、BAFTA(英国映画テレビアカデミー=British Academy of Film and Television Arts)賞、Prix Italia、チェコ・クリスタル賞…と数多くの受賞歴を持つアンダーマンは、現在ローマとパリを中心に活動、車とコンピューターと「7匹の素敵なシベリアン」がいないと生きていけないということです。





 

OPUS ARTE


OA1214D
(DVD)
\4100
ロイヤル・バレエ 《エリザベス》 〈ダンサー〉
ゼナイダ・ヤノフスキー/
カルロス・アコスタ
〈俳優〉
ローラ・カルダウ/
ソーニャ・カリングフォード/ジュリア・ライトン
デイヴィッド・ケンプスター(バリトン)/
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ウィル・タケット(振付)/
アラスデア・ミロゥルトン(テキスト)
マーティン・イェーツ(音楽)
フェイ・フラートン(衣装デザイン)/
ポール・コンスタブル(照明デザイン)/
エンマ・ラクストン(サウンド・デザイン)/
エンマ・ブルントン(振付アシスタント)
ロス・マッギボン(映像制作)
 2016年1月 コヴェント・ガーデン王立歌劇場 リンバリー・スタジオ 収録/収録時間:93分/音声:ステレオ2.0/DTS5.1/字幕:なし/画面:16:9/REGION All(Code:0)/片面2層ディスク

 ロイヤル・バレエのプリンシパル、カルロス・アコスタが「さよなら公演」に選んだ演目の一つが、自ら振付を施した《カルメン》と、このウィル(ウィリアム)・タケットが振付を施した《エリザベス》でした。
 絢爛豪華、そして親密な雰囲気。美しい舞踏にテキストの朗読と音楽を組み合わせたこのバレエ《エリザベス》は、シェイクスピアが活躍した時代のイングランドを治世していた女王“エリザベス1世”の愛と人生を題材にしています。
 初演は2013年ですが、2016年はシェイクスピア没後400年ということで、この舞台もその記念イベントである「シェイクスピア400」の一環として再演されました。
 ともにプリンシパルであるヤノフスキーとアコスタの魅惑的な踊りを彩るのは、俳優たちの朗読と、チェロと歌のみ。出演者は音楽家も含めたった7人です。アコスタは女王を取り巻く様々な男として登場、纏う衣装を変え、人物の性格を丁寧に描き出しています。ヤノフスキーはまさに「はまり役」として女王の威厳と、一人の女性としての情感、孤独を凛とした姿で表現しています。
 俳優たちが読み上げるのは女王本人の文章も含む当時のテキスト。また、オリジナルでありながら、当時を模した音楽も印象的です。
 ロイヤル・バレエのベテラン衣装デザイナー、フラートンによる、史実を守りながら踊りやすいように工夫が凝らされてたチューダー時代の衣装も、見どころの一つ。全ての観客を熱狂させたこの上演はイギリスの新聞批評でも大絶賛されました。
 
OA1164D
(DVD)
\3100
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー シェイクスピア《ハムレット》
《ボーナス映像》
 1.ハムレットのあらすじ/
 2.サイモン・ゴッドウィンのコメント/
 3.キャスト・ギャラリー
ハムレット:デンマーク王国の王子…パーパ・エッシエドゥ/
レアティーズ:オフィーリアの兄…マーカス・グリフィトゥス/
ポローニアス:デンマーク王国の侍従長…シリル・ヌリ/
オフィーリア:ハムレットの恋人…ナタリー・シンプソン/
クローディアス:ハムレットの叔父…クラランス・スミス/
ガートルード:ハムレットの母…ターニャ・ムーディ/
ホレイショー:ハムレットの親友…ハイラン・アベイセケラ/
ローゼンクランツ:ハムレットの学友…ジェームズ・クルーニー/
ギルデンスターン:ハムレットの学友…ベサン・クリナーヌ
サイモン・ゴッドウィン(演出)/
ポール・ウィリス(デザイナー)/
ポール・アンダーソン(照明)/
ソーラ・アキングボーラ(音楽)

OABD7172D
(Blu-ray Disc)
\4100
 2016年6月 ストラトフォード=アポン=エイヴォン シェイクスピア劇場/収録時間:180分+5分(ボーナス)/音声:〈DVD〉ステレオ2.0/DTS5.1 〈BD〉ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1/字幕:英語/画面:16:9/REGION All(Code:0)/〈DVD〉片面2層ディスク 〈BD〉ニ層 50GB 1080i High Definition

 シェイクスピアの戯曲の中で、最も長く最も有名な「ハムレット」。
 デンマークの王子ハムレットが、父を殺し、王位と共に、母を奪った叔父クローディアスに復讐を果たす物語は、数々の名セリフも含めシェイクスピアの“四大悲劇”の一つであり、最後は登場人物のほとんどが死に至るという凄惨な結末を迎えます。
 単なる復讐劇ではなく、ハムレットを取り巻く心理的葛藤や、女性の置かれた立場が克明に記されており、当時の社会的概念を知ることもできるでしょう。
 何よりハムレットとオフィーリアの悲恋は、複雑な心理劇にアクセントをもたらすエピソードの一つとなっています。
 数々の映画や舞台で取り上げられた名作ですが、今回の舞台は「黒人俳優が演じた初のハムレット」として話題になったプロジェクトで、主役のパーパ・エッシエドゥのカリスマ的な魅力と説得力のある演技は、この作品のグローバル化を推し進めたものとして高く評価されています。


















第89号
10/27(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CAMJAZZ



CAMJ 7907
\2300→\2090
ブルーノ・カニーノとイタリアの国宝的ジャズ・ピアニスト エンリコ・ピエラヌンツィのデュオ

アメリカス
 (1)グアスタビーノ:
  「3つのアルゼンチンのロマンス」〜フヘーニの子供たち
 (2)コープランド:キューバ舞曲
 (3)ピアソラ:「ブエノスアイレスのマリア」〜フーガと神秘
 (4)ウィリアム・ボルコム:「エデンの園」〜昔のアダム
 (5)グアスタビーノ:
  「3つのアルゼンチンのロマンス」〜サンタフェの娘たち
 (6)ピアソラ:天使のミロンガ
 (7)ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム変奏曲
 (8)ピアソラ:天使の死

エンリコ・ピエラヌンツィ、
ブルーノ・カニーノ(2台ピアノ)

 ビル・エヴァンスの正統的後継者エンリコ・ピエラヌンツィがブルーノ・カニーノとピアノ・デュオを披露!

 録音:2015年12月8-10日 バウアー・スタジオ(ドイツ)/DDD、49’ 00”

 現代イタリアにおいて最高のリスペクトを受けるジャズピアノの巨匠エンリコ・ピエラヌンツィ(1949-) が、同郷のクラシックの奇才ブルーノ・カニーノ(1935-) とクラシックの2 台ピアノに挑戦しました。

 繊細なタッチ、叙情性豊かな歌い回しと美しいタッチで世界のジャズ・ファンを魅了するピエラヌンツィ。彼は、かつてスカルラッティのソナタ・アルバムをリリースしましたが、ジャズならではのインプロヴィゼーションに満ちた素晴らしいものでした。今回は2 台ピアノということもあり、楽譜に忠実な演奏を披露。これも神業を聴かせてくれます。

 共演のブルーノ・カニーノは日本でもおなじみのピアニストで、古典から現代まで明快かつ個性的な演奏を聴かせ、根強いファンを持っています。

 アルバム・テーマは複数形の「アメリカ」。ピエラヌンツィが子供の頃、「アメリカ」と口にすると父から「それはアメリカ合衆国だ。アメリカといっても南北ふたつあるのだよ」と教えられ、ジャズからタンゴまですべて「アメリカなのだ」と意識するようになったといいます。ここにはピエラヌンツィの「アメリカ」観が詰まっています。

 アルゼンチンの作曲家グアスタビーノ:「3 つのアルゼンチンのロマンス」はアルゲリッチも録音している魅力作ですが、ピエラヌンツィのジャズ的なタッチも新鮮。ピアソラ作品ともにラテンの香りが心地よく響きます。
 コープランドの「キューバ舞曲」は作曲者とバーンスタインが初演し、作曲者とポール・ジェイコブスが録音している作品。2 台ピアノの効果を存分に発揮する技巧的作品となっています。
 一番の興味はやはりガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム変奏曲」。この語りの巧さはクラシック専門のピアニストには出来ないもので、興奮のひとときを味わえます。


エンリコ・ピエラヌンツィ.。映画『ニューシネマ・パラダイス』のピアノも演奏したイタリアの国民的アーティスト

こちらはおなじみブルーノ・カニーノ



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PROFIL



PH 12011
\2500→\2290
ネゼ=セガン、シュターツカペレ・ドレスデン
 ブルックナーの3番

  ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1873年稿)
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
 33歳のネゼ=セガン、シュターツカペレ・ドレスデンとブルックナーの3番に挑戦

 録音:2008年9月21日/ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)/72’ 01”

 Profil レーベル「エディション・シュターツカペレ・ドレスデン」シリーズ39 作は、2008 年9 月21 日に行われたネゼ=セガンのライヴ。当時33 歳の気鋭がブルックナーに挑戦しました。
 ネゼ=セガンは、2014 年6 月にモントリオールのメトロポリタン管弦楽団と同曲を録音しています。ラテン的な明るい色彩のメトロポリタン管に比べ、シュターツカペレ・ドレスデンの渋くコクの深い音色の違いに驚かされますが、テンポも全体で5 分以上遅いのが特徴です。ことに第2 楽章アダージョは3 分近く遅く、ブルックナーならではの重厚さが満喫できます。
 ブルックナーの伝統を血肉に持つドイツの伝統オーケストラと、伝統を打破し、純音楽としてのブルックナーを再現しようとしている若者のかけひきが刺激的です。



メトロポリタン管弦楽団との録音
こっちはこっちですばらしい!!

ATMA
ACD2 2700
\2200
ネゼ=セガン、2014年メトロポリタン管弦楽団とのブル3、
 見事な構築力による精緻な音楽作りに脱帽!

  ブルックナー:交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」 (1873 年初稿)
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
メトロポリタン管弦楽団
 録音:2014 年6 月メゾン・サンフォニック、モントリオール/65' 05

 現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのヤニック・ネゼ=セガン。世界の一流オーケストラから声がかかり、賞賛されている未来の巨匠指揮者。アメリカの名門オーケストラ、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任し、2014 年6 月には来日公演を行い、日本の聴衆をあっと驚かせました。
 そんな彼の地元カナダ、モントリオールのオーケストラ、メトロポリタン管弦楽団と録音を続けているブルックナー・シリーズ。メトロポリタン管弦楽団は、ケベック音楽院を卒業した優秀な音楽家たちによって、1981 年にモントリオールで創設。2000 年からヤニック・ネゼ=セガンが芸術監督に就任しメキメキと頭角を現すようになりました。
 このブルックナーの交響曲第3 番は、2014 年6 月にモントリオールの新しいホール、メゾン・サンフォニックで録音されました。この作品は、ブルックナーが尊敬していたワーグナーに献呈されたことから「ワーグナー交響曲」と呼ばれることもあります。この作品も、ワーグナーに献呈された1873年初稿より改稿が重ねられ、一般的に知られているのは最終稿である第3 稿ですが、本盤は初稿で演奏されています。初稿は曲全体が長大で65 分の演奏時間を要します。しかし、そこは知的な構成力を持つネゼ=セガン、緻密に響きを積み重ね、さらに躍動感をもって音楽を作り上げています。そして、ネゼ=セガンの高度な要求にも瞬時に反応できるオケの力量も録音を重ねる毎に確かに上がっていると感じます。




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ONYX



ONYX 4162
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
ワシリーもがんばっている
 ペトレンコ/チャイコフスキー交響曲全集完結!

 チャイコフスキー:
  交響曲第3番ニ長調 Op.29《ポーランド》
  交響曲第4番ヘ短調 Op.36
  交響曲第6番ロ短調 Op.74《悲愴》
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・
 フィルハーモニー管弦楽団
 ワシリー・ペトレンコのチャイコフスキー!第2弾、「悲愴」を含む3曲で完結!

 2006年9月にワシリー・ペトレンコを首席指揮者(Principal Conductor。2009年9月からはChief Conductor)に迎え、世界を舞台に快進撃を続ける英国の名門オーケストラ、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。絶好のスタートを切ったペトレンコ&RLPOによるチャイコフスキーの交響曲全集は、第3番「ポーランド」、第4番、第6番「悲愴」を収録した第2巻で完結!
 交響曲の第1番、第2番、第5番を収録した第1巻(ONYX 4150)は、レコード芸術海外盤REVIEWで「今月の注目盤」&「今月の特選盤」に選ばれ絶賛されたほか、英グラモフォン誌ではEditor's Choiceに選定、UKクラシカル・チャートのTOP10に7週連続でランクインするなど、世界中で大きな反響を得ているだけに、第2巻にかかる期待も相当なもの!
 定評あるロシア音楽の評価をさらに高めるペトレンコと、充実した時を迎えるロイヤル・リヴァプール・フィルによる、大注目の交響曲新譜です!





ワシリー・ペトレンコ、いろいろ
ONYX 4150
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
 チャイコフスキー第1巻、第1番、第2番&第5番!

  チャイコフスキー:
   交響曲第1番ト短調 Op.13《冬の日の幻想》
   交響曲第2番ハ短調 Op.17《小ロシア》
   交響曲第5番ホ短調 Op.64
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィル
 ワシリー・ペトレンコのタクトが冴える!チャイコフスキー・チクルスがスタート!ペトレンコのチャイコフスキー!第1巻は、第1番、第2番&第5番!

 2006年9月にワシリー・ペトレンコを首席指揮者(Principal Conductor。2009年9月からはChief Conductor)に迎え、世界を舞台に快進撃を続ける英国の名門オーケストラ、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。
 マケドニアの名ピアニスト、シモン・トルプチェスキとの共演「ピアノ協奏曲第1番&第2番」に続くペトレンコ&RLPOのチャイコフスキーは待望の「交響曲」!
 第1巻には「第1番」、「第2番」、そして「第5番」を一挙収録!
 オスロ・フィルとのスクリャービンが絶好のスタートを切り、定評あるロシア音楽の演奏の評価をさらに確固たるものとしたペトレンコ。
 RLPOの創立175年周年アニヴァーサリー・シーズンを祝う、大注目新譜の登場です!





トルプチェスキとのチャイコフスキー「ピアノ協奏曲」
近頃嬉しい超重量級!だから第2楽章の抒情が胸にしみる・・・

ONYX 4135
\2500
チャイコフスキーの協奏曲第1番&第2番!
 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
  ピアノ協奏曲第2番ト長調 Op.44
シモン・トルプチェスキ(ピアノ)
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 ペトレンコ&トルプチェスキ登場!最近の演奏にはなかった超重量級演奏。

 ロシアの若獅子ワシリー・ペトレンコと創立175年を迎える名門ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(RLPO)がONYX初登場! 共演するのは、旧ユーゴスラビア、マケドニアが輩出したワールドクラスのピアニスト、シモン・トルプチェスキ。Avieに録音したラフマニノフ(AV 2290、AV 2291)が高い評価を得てきた同コンビの協奏曲新録音は、ロシアの大家チャイコフスキーというペトレンコ十八番のプログラム!





ワシリー・ペトレンコの輝かしい出世作
ショスタコーヴィチ:交響曲全集

NAXOS
8.501111
(11CD)
\7700→\6990
すでに入手困難がささやかれている。
海外から直輸入
ワシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル/ 
  ショスタコーヴィチ:交響曲全集

《CD1…8.572396》
 1-4.交響曲 第1番 ヘ短調 Op.10(1924-1925)/
 5-10.交響曲 第3番 変ホ長調「メーデー」Op.20(1929)/
《CD2…8.572708》
 1-3.交響曲 第2番 ロ長調「十月革命に捧ぐ」Op.14/
 4-7.交響曲 第15番 イ長調 Op.141/
《CD3…8.573188》
 1-3.交響曲 第4番 ハ短調 Op.43/
《CD4…8.572167》
 1-4.交響曲 第5番 ニ短調 Op.47/
 5-9.交響曲 第9番 変ホ長調 Op.70/
《CD5…8.572658》
 1-3.交響曲 第6番 ロ短調 Op.54/
 4-7.交響曲 第12番 ニ短調「1917年」Op.112/
《CD6…8.573057》
 1-4.交響曲 第7番 ハ長調「レニングラード」Op.60/
《CD7…8.572392》
 1-5.交響曲 第8番 ハ短調 Op.65/
《CD8…8.572461》
 1-4.交響曲 第10番 ホ短調 Op.93/
《CD9…8.572082》
 1-4.交響曲 第11番 ト短調「1905年」Op.103/
《CD10…8.573218》
 1-5.交響曲 第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」Op.113/
《CD11…8.573132》
 1-11.交響曲 第14番 ト短調「死者の歌」Op.135
アレクサンドル・ヴィノグラードフ(バス)…CD10.11/
ガル・ジェイムズ(ソプラノ)…CD11/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団…CD2.1-3/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団男声セクション…CD10/
ハダースフィールド合唱協会…CD10/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管/
ワシリー・ペトレンコ(指揮)

 すっかり「もうひとりのペトレンコ」になってしまったワシーリーだが、みなさんもご存知のようについこのあいだまではペトレンコといえばこの人だった。
 そしてこのNAXOSのショスタコーヴィチで名を成したのである。
 
 録音 2009年7月28-29日…CD1.1-4, 2008年6月22-23日…CD1.5-10, 2011年6月14日…CD2.1-3, 2010年10月26-27日…CD2.4-7, 2013年2月9-10日…CD3, 2008年7月7-8日…CD4.1-4, 2008年7月29-30日…CD4.5-9, 2010年6月23-24日…CD5.1-3, 2009年7月28-29日…CD5.4-7, 2012年6月1-3日…CD6, 2009年4月6-7日…CD7, 2009年9月11-12日…CD8, 2008年4月22-23日…CD9, 2013年9月27-29日…CD10, 2013年5月4-5日…CD11 UK リヴァプール フィルハーモニック・ホール

 1976年、サンクトペテルブルクに生まれたワシリー・ペトレンコは、その地の音楽院でイリヤ・ムーシンをはじめ、ヤンソンス、テミルカーノフ、サロネンら錚々たる指揮者たちに指導を受け、その才能を伸び伸びと開花させました。
 もちろんいくつものコンクール受賞歴を持ち、世界中のオーケストラを指揮し、喝采を浴びています。
 そのペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集の登場です。
 分売時から「多くの人がこれまで抱いていたショスタコーヴィチのイメージを覆す革新的な演奏」として高く評価されていた。


 


ONYX 4180
\2500→\2290
ムターとエッシェンバッハに認められた
 ドイツの逸材エルシェンブロイヒ

シュニトケ:ムジカ・ノスタルジカ

 シュニトケ:
  チェロ・ソナタ第1番、古い様式による組曲、
  オレグ・カガンの思い出に、ムジカ・ノスタルジカ
 エルシェンブロイヒ:
  没後10周年におけるアルフレート・シュニトケの破片
レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
ペトル・リモノフ(ピアノ)
 ドイツの若き盟主エルシェンブロイヒ!第3弾は、シュニトケの作品集!

 ☆今年も「ばんだい高原国際音楽祭」に出演!
 ☆ドイツの若き盟主、エルシェンブロイヒの第3弾は、シュニトケ!

 1985年ドイツのフランクフルト生まれ、メニューイン・スクールのエリート・チェリスト、レオナルト・エルシェンブロイヒ。近年は続けて来日公演も果たしており、2016年10月には「ばんだい高原国際音楽祭」に出演、新潟だいしホールでのチェロ・リサイタルとともに好評を博しました。
 アンネ=ゾフィー・ムターとクリストフ・エッシェンバッハに認められたドイツの逸材エルシェンブロイヒのアルバム第3弾は、20世紀ロシアの偉大なる作曲家、アルフレート・シュニトケの作品集。
 アルバムの最後には、シュニトケの没後10周年に寄せた自作の作品も収録。「ショスタコーヴィチ以降のもっとも偉大なロシアの作曲家」と語り、若き頃からシュニトケの人物&作品に傾倒してきたエルシェンブロイヒが、満を持して贈るシュニトケ・アルバムに乞うご期待!







レオナルト・エルシェンブロイヒ
名前は覚えにくいが、一度聴くと、その知性と裏腹の野蛮さが頭に焼きついて離れない・・・


ヒンデミットの無伴奏弾いてます。

https://youtu.be/KGhgAJrzgsE


ONYX 4116
\2500→\2290
レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
 ラフマニノフ:
  チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
  ヴォカリーズ Op.34-14(ローズ編)
 ショスタコーヴィチ:
  ヴィオラ・ソナタ Op.147(シャフラン編)
レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
アレクセイ・グリニュク(ピアノ)
 ムター&エッシェンバッハが絶賛する大器。レオナルト・エルシェンブロイヒ初登場!

 1985年ドイツのフランクフルト生まれ、メニューイン・スクールのエリート・チェリスト、レオナルト・エルシェンブロイヒが、キエフ生まれの実力派アレクセイ・グリニュクとのデュオでONYX初登場!
 アンネ=ゾフィー・ムター、クリストフ・エッシェンバッハにその才能を認められ、一躍注目の存在となったドイツ期待のチェリスト、エルシェンブロイヒ。
 レナード・バーンスタイン賞やボルレッティ=ブイトーニ財団賞、ユージン・イストミン賞など数々の受賞歴を持ち、2012年にはニコラ・ベネデッティ、アレクセイ・グリニュクと共にBBCプロムスで大反響を得るなど、未来の巨匠候補として将来を嘱望される逸材である。
 1693年製の銘器マッテオ・ゴフリラーで奏でるラフマニノフとショスタコーヴィチ。エルシェンブロイヒのサクセス・ストーリーにまた1つ栄誉が加わる!


 

ONYX 4122
\2500→\2290
アンドルー・リットン&オランダ・フィル
 プロコフィエフ&カバレフスキー

  プロコフィエフ:
   チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119*、ワルツ、行進曲、アダージョ
  カバレフスキー:
   チェロ協奏曲第2番ハ短調 Op.77、ノヴェレッテ
レオナルト・エルシェンブロイヒ(チェロ)
アレクセイ・グリニュク(ピアノ)*
ペトル・リモノフ(ピアノ)
アンドルー・リットン(指揮)
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
 ドイツの逸材、エルシェンブロイヒ!ONYX第2弾も強烈なロシアン・プロ!

 1985年ドイツのフランクフルト生まれ、メニューイン・スクールのエリート・チェリスト、レオナルト・エルシェンブロイヒ。華々しくONYXデビューを飾った「ラフマニノフ&ショスタコーヴィチ(ONYX 4116)」に続き、第2弾もロシアン・プログラム! ロストロポーヴィチのために作曲されたプロコフィエフのチェロ・ソナタ。ダニール・シャフランに献呈されたカバレフスキーのチェロ協奏曲第2番。二人の偉大なるロシアのチェリストのために作られた2曲を、ムターとエッシェンバッハが見初めたドイツの逸材がパワフルに情熱的に描きます。




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NAXOS



8.559805
\1100
超絶技巧ピアニスト、カルロ・グランテ(ピアノ)
 ブルース・アドルフ:ピアノ作品集「ショパンの夢」
 1-6.ショパンの夢(2014)
  <ニューヨーク・ノクターン/ジャズルカ/ピアノ・ポッピング/
   ブルックリン・バラード/クァリュード/ホーラ〉
 7-13. 7つの思考-見做された音楽(2016)
  〈隠されたハーモニーは明確なものよりも優れている(ヘラクレイトス)/
   表面に惑わされてはいけない(リルケ)/
   ある地点からは、もはや立ち帰ることはできない(カフカ)/
   自然の中には、自然の全ての権限が含まれている(エマーソン)/
   夢見ている時を夢見る時は、目覚めに近い(ノヴァーリス)/
   我々の最後の男がこの地上から姿を消した時(酋長シアトル)/
   月が超越した美しさで輝くとき(シャンカーラ)〉/
 14-22.ピアノ・パズラーズ(2002-2016)
  〈デッキホール(ウェールズの伝承キャロル)/ロンドン橋落ちる/
   私のボニーは海を見る/聖者の行進/彼はいいヤツだ/
   シャローム・アレーカム(ヘブライの伝承曲)/
   ザ・ストリート・オブ・ラレード/ジェリコとジョシュアは戦った(黒人霊歌)/
   ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ(ガーシュウィン)〉
    ※1-6.7-13…世界初録音
カルロ・グランテ(ピアノ)
録音 2015年11月27.28日, 2016年2月8日 ウィーン ノイシュタット、ベーゼンドルファー・ファクトリー

 ブルース・アドルフ(1955-)は現代アメリカの作曲家の中でも、とりわけピアノ音楽を愛する人。
 このアルバムには“ピアノの詩人”ショパンがもし現代に生きていたら…という想像を巡らせて彼が作曲した一連の作品が収録されています。

 「ショパンの夢」では、ジャズ・ピアニストとしてブルーノートを演奏するショパン、ウェールズの民謡と融合したショパン、ニューヨークの夜景にうっとりするショパン、そのほか、たくさんの「今世紀のショパン」の姿を見ることができます。
 グランテに献呈された「7つの思考」は深遠な哲学的思考と音楽とを融合させた興味深い作品集。刺激的なフレーズが知的探究心に強く訴えかけてきます。
 やはりショパンの前奏曲を中心にパラフレーズを施した「ピアノ・パズラーズ」は、聴いたことのあるメロディがショパンのメロディと絡み合い、不思議な世界を紡ぎだしています。前奏曲第13番が2回出現しますが、その扱いの違いも聴き所です。

 演奏しているカルロ・グランテは、以前ゴドフスキー作曲の「ショパンの練習曲によるエチュード」全曲録音で大注目を浴びた名手。ここでもショパンに由来する数々の曲を軽妙、かつ楽しげに演奏しています。



カルロ・グランテといえばこのアルバム
「ピアノのために書かれた作品でこれ以上ありえないほど難しい」作品
Godowsky Edition, Vol. 4
M&A 1093
(2CD)
\4400→\3980
ショパン=ゴドフスキー編:練習曲集(異稿も含む世界初録音) カルロ・グランテ(P)
デジタル録音

(ウィキペディアより)
 『ショパンのエチュードによる練習曲』は、フレデリック・ショパンの練習曲集をレオポルド・ゴドフスキーが編曲もしくは改作して作り出した曲集と、その個々の53の楽曲のこと。

 ショパンのエチュードは、作品番号のない3曲を含めても、全部で27曲しか書かれていない。
 それなのにゴドフスキーの練習曲が原曲の倍近い曲数にのぼっているのは、1つの原曲からいくつもの翻案が導き出された場合があるためである。

 なお、ショパンの作品25-7のみ編曲されていない(構想はされたが出版には至らなかった)。
 楽曲の数は53曲だが、通し番号は48番までしかない。これは、自身が編曲したものをさらに応用した曲には、同作品番号に記号を付け足しているためである。

 おそろしく演奏の至難なことで知られ、音楽評論家のハロルド・ショーンバーグは「ピアノのために書かれた作品でこれ以上ありえないほど難しい」と評している。

 主に左手の技巧鍛錬を目的に作られており、編曲されていない作品25-7を除く全てのエチュードに、声部の入れ替えなどによる左手のための編曲がなされている。
 このうち作品25-6、作品25-8、作品25-11《木枯らし》、新しい3つの練習曲第3番を除くエチュードには、左手のみで演奏するための編曲も施している。

 ショパンの作品10-2による「鬼火(ラテン語:Ignus Fatuus)」は、原曲の声部を左手で演奏し、右手は三連符で左手に追走する複雑なリズムで構成され、《別れの曲》や《革命のエチュード》には、左手のみで演奏するための版がある(あまつさえ後者は、半音上に移調されて、技術的な要求がいっそう増している)。第47番「おふざけ(Badinage)」と題された練習曲では、変ト長調の2つのエチュード、すなわち《黒鍵》作品10-5と《蝶々》作品25-9の旋律を同時に演奏するという趣向が見られる。

 今までに全曲録音を行ったピアニストはジョフリー・ダグラス・マッジ(Dante)、カルロ・グランテ(Altarus; Music & Arts; 二度の録音)、マルカンドレ・アムラン(ハイペリオン・レコード|Hyperion)の三人。

 リサイタルで全曲演奏を行ったピアニストは、カルロ・グランテとフランチェスコ・リベッタのみ。


 


8.572798
\1100
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番&第3番
 1-4.ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25(1861)
 5-8.ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60(1856/1874改編)
アントン・バラホフスキー(ヴァイオリン)/
アレクサンドル・ゼムツォフ(ヴィオラ)/
ヴォルフガンク・エマヌエル・シュミット(チェロ)/
エルダー・ネボルシン(ピアノ)
 録音 2012年10月25-28日 モンマス ウィアストン・コンサート・ホール

 ブラームス(1833-1897)の3曲あるピアノ四重奏曲が最初に構想されたのは、どれも1855年頃。当時のブラームスは病身のシューマンを支援し、彼の妻クララと親しい友人関係にありました。
 第1番はこの時機に着手されるも一旦放置され、その6年後の1861年に完成、1863年にジムロックによって出版されています。若さが漲るこの四重奏曲、シェーンベルクによってオーケストラ用に編曲された版も人気となっています。ここには収録されていませんが、第2番は第1番の翌年に完成され、その明るい曲調で当時最も人気を博しました。
 ブラームスはこの2曲に先立って、まず嬰ハ短調の四重奏曲を完成させたのですが、結局これはほぼ20年を経て改訂され、最終的には「ハ短調」の第3番になりました。完成直後に試演されましたが、ブラームスは気に入らず、何度も改訂を繰り返し現在の形に落ち着いたのです。
 この曲の第3楽章は、ずっと以前にNHK-FMの音楽番組「大作曲家の時間-ブラームス」のテーマとして使われるほど、ブラームスの音楽を象徴するにふさわしい美しさを持っています。
 


8.573463
\1100
ドビュッシー:4手のためのピアノ作品集 第2集
 1.牧神の午後への前奏曲(1894)(ラヴェルによる編曲 1910)/
 2-4.海(1905)(ドビュッシー自身の編曲)
  〈海の夜明けから真昼まで/波の戯れ/風と海の対話〉/
 5.映像(カプレ編) 第1番:ジーグ(1912)/
 6-8.映像(カプレ編) 第2番:イベリア(1908)
  〈街の道と田舎の道/夜の薫り/祭りの日の朝〉/
 9.映像(カプレ編) 第3番:春のロンド(1909)
ジャン・ピエール・アルマンゴー(ピアノ)/
オリヴィエ・シャズ(ピアノ)
録音 2013年10月14-15日 フランス イヴリー=シュル=セーヌ ピエール・マルボス スタジオ「4'33”」…1.5.9./2013年7月14-17日 フランス ヴァレンジュヴィル=シュル=メール メゾン・ドゥ・ボア・デ・ムティエ…2-4,6-8

 第1集(8.572979)ではドビュッシー(1862-1918)の若き時代の知られざる作品に光を当てた「4手のためのピアノ作品集」、第2集では“印象派の始まり”を告げる名作「牧神の午後への前奏曲」を中心に、色彩豊かな作品が収録されています。ドビュッシーが敬愛していた象徴派の詩人マラルメの妖艶な詩に基づいて作曲された「牧神の午後への前奏曲」は、調性を離れた繊細なオーケストラの響きがけだるく美しい作品ですが、ラヴェルによるピアノ編曲は、その美しい響きは残しながらも、ピアノならではの「音の仕組み」が見えてくるような仕上がりです。
 「海」はドビュッシー自身による編曲で、こちらも海面に映る日の光や砕け散る波の水の粒子一つ一つが見えてきます。
 「映像」は管弦楽版の3つの作品をドビュッシーの親友カプレがピアノ連弾版にアレンジ。通常はピアノ曲をオーケストレーションすることの多かったカプレの“逆パターン”の編曲は、作品を完全に掌握している親友ならではの凝りに凝った出来栄えで、原曲とは全く違った味わいが魅力的です。

【第1集…8.572979】
 


8.573595
\1100
ギタリスト福田進一
 日本のギター作品集 第3集

 1-3.武満徹(1930-1996):3つのアメリカの歌〜ギターのための12の歌(1974-1977)より
  〈サマータイム Summertime (ジョージ・ガーシュウィン)/
   シークレット・ラヴ Secret Love (サミー・フェイン)/
   オーバー・ザ・レインボー Over the Rainbow (ハロルド・アーレン)〉/
 4.林光(1931-2012):映画「裸の島」-メイン・テーマ
  (1960/2015…鈴木大介によるギター独奏編)/
 5.林光:映画「裸の島」-メイン・テーマ(異稿)
  (1960/2015…鈴木大介によるハーモニカとギター編)/
 6.林光:ハーモニカとギターのための「ソングブック」
  (1985)/
 7.林光:波紋(1964)/
 8.十河陽一(1959-):ハーモニカとギターのための「たまゆら」(1994)/
 9.北爪道夫(1948-):オラショ(2015)/
 10.二橋潤一(1950-):ハーモニカとギターのための「秋の歌」(2015)/
 11-13.吉松隆(1953-):忘れっぽい天使 II Op.8 〜
  鈴を伴ったハーモニカとギターのための (1979)
   〈天使はぼくを見ているふりをして雲のかけらを数えている/
    天使は虹の中でぼくを待ちながら光っている〉/
 13.吉松隆:組曲「優しき玩具」より ベルベット・ワルツ/
 14.三木稔(1930-2011):芽生え〜映画音楽「愛のコリーダ」
   (1976/レオ・ブローウェル編)
   ※5.6.8.9.10…世界初録音
福田進一(ギター)/
和谷泰扶(ハーモニカ)…5-6.8.10-13
録音 2015年10月22-26日 カナダ オンタリオ 聖ジョン・クリソストム教会

 NAXOSの数あるシリーズの中でも大人気を誇る、ギタリスト福田進一が演奏する「日本のギター作品集」の第3集。
 このアルバムでは、独奏曲だけでなく、世界的にも珍しいハーモニカとギターのための日本人によるオリジナル作品を収録。美しい日本の秋への憧憬を描いています。
 武満徹の創造的かつ見事な編曲によって、誰もが知っている旋律が現代的に生まれ変った「ギターのための12の歌」からの3曲、隠れキリシタンの伝承歌に基づく北爪道夫の「オラショ」、原始的な島で生活する家族の悲哀を描いた映画「裸の島」から林光による悲哀に満ちたメイン・テーマ、2つの楽器の可能性を極限まで追求した十河陽一の「たまゆら」と二橋潤一の「秋の歌」など、どれも張り詰めた緊張感の中に極上の美しさを有した音楽です。
 特に、吉松隆の「忘れっぽい天使」は、作曲家本人がこの演奏を聴いて、「自分の曲ながら一瞬聞き惚れてしまった」(吉松隆:HPより引用)というほどの完成度の高さを誇ります。

  【日本のギター作品集:既発リリース】
   第1集…8.573153 第2集…8.573457
 


8.660394
(4CD)
\4400→\3990
このチクルスにはNAXOSの大いなる野望を感じる。
 NAXOSの本拠地香港のオケ、そしてズヴェーデン指揮

ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》
  第1夜「ワルキューレ」
ジークムント…スチュアート・スケルトン(テノール)/
ジークリンデ…ハイディ・メルトン(ソプラノ) /
フンディング…ファルク・シュトルックマン(バス・バリトン)/
ヴォータン…マティアス・ゲルネ(バリトン)/
ブリュンヒルデ…ペトラ・ラング(ソプラノ)/
フリッカ…ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)/
ヴァルトラウテ…サラ・キャッスル(メゾ・ソプラノ)/
ゲルヒルデ…カレン・フォスター(ソプラノ)/
ヘルムヴィーゲ…カタリーネ・ブローデリック(ソプラノ)/
シュヴェルトライテ…アンナ・バーフォルド(メゾ・ソプラノ)/
オルトリンデ…エレイン・マックリル(ソプラノ)/
ジークルーネ…アウレリア・ヴァラク(メゾ・ソプラノ)/
グリムゲルデ…オッカ・フォン・デア・ダムラウ(メゾ・ソプラノ)/
ロスヴァイセ…ラウラ・ニケネン(メゾ・ソプラノ)/
香港フィルハーモニー管弦楽団/
ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)

NBD-51
(Blu-ray Audio)
\2400→\2190
録音 2016年1月21.23日 香港カルチュアル・コンサート・ホール ライヴ収録

 2015年の「ラインの黄金」に続く香港フィルハーモニーとヤープ・ファン・ズヴェーデンの《ワーグナー:ニーベルングの指環》ツィクルス第2回目は、堂々たるキャストを揃えた第1夜「ワルキューレ」全曲です。前作と同じく演奏会形式で行われた全曲上演は、現代における最高の歌手を揃えた白熱の歌唱と、緊密なアンサンブルを誇る香港フィルハーモニーの見事なコラボレーションによる極上の名演となりました。登場人物は少ないながらも、緊迫感溢れる第1幕での若き恋人の濃密なやりとり、ゲルネが演ずるヴォータンの登場できりっと引き締まる第2幕、有名な「ワルキューレの騎行」で幕を開ける華やかな第3幕、そして幕切れでのヴェテラン歌手ペトラ・ラングが演じるブリュンヒルデとヴォータンの胸に迫る対話。どの場面でも安定した歌唱と重厚なオーケストラの響きが楽しめる。これぞ「21世紀の理想的なワーグナー」です。なお、ズヴェーデンは2018年のシーズンからニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督に就任することが決定しています。



前作「ラインの黄金」

8.660374
(2CD)
\2200→\1990
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」
               序夜「ラインの黄金」



<BD Audio>
 CDと同内容
ヴォータン:神々の長…マティアス・ゲルネ(バリトン)/
フリッカ:ヴォータンの妻…ミシェル・デヤング(メゾ・ソプラノ)/
ローゲ:火の神…キム・ベグリー(テノール)/
ドンナー:雷神…オレクサンドル・プシュニアク(バリトン)/
フロー:幸福の神…チャールズ・レイド(テノール)/
フライア:フリッカの妹…アンナ・サムイル(ソプラノ)/
エルダ:知恵の女神…デボラ・ハンブル(メゾ・ソプラノ)/
アルベリヒ:ニーベルング族…ペーター・シドホム(バリトン)/
ミーメ:アルベリヒの弟…デヴィッド・ケンジェロシ(テノール)/
ファーゾルト:巨人族…ユン・クヮンチュル(バス)/
ファーフナー:ファーゾルトの弟…ステファン・ミリング(バス)/
ヴォークリンデ:ラインの乙女…中村恵理(ソプラノ)/
ヴェルグンデ:ラインの乙女…アウレリア・ヴァラク(メゾ・ソプラノ)/
フリースヒルデ:ラインの乙女…ヘルミーネ・ハーゼルベック(メゾ・ソプラノ)/
香港フィルハーモニー管弦楽団/
ヤープ・ファン・ズヴェーデン(指揮)
NBD-49
(BD Audio)
\2400→\2190

 このアルバムにはNAXOSの大いなる野望を感じる。



 ワーグナー(1813-1883)が創り上げた壮大なる叙事詩「ニーベルングの指環」は、北欧神話を下敷きとし、欲望、愛憎、人智を超越した物語が重厚な音楽とともに描かれる大作です。
 全曲完成までに26年を費やしたこの作品は、演奏時間も15時間を必要としますが、1876年に書かれた序章である「ラインの黄金」は物語の入門編とも言える部分で、コンパクトに纏められた(と言っても2時間以上)ストーリーとなっています。
 世界中の歌劇場で上演される人気作ですが、歌手の選択から演出、オーケストラのテクニック、そして指揮者の力量など、多くの問題をクリアしない限り、名演にはならない難しい作品です。

 この香港フィル初の「指環」は演奏会形式で上演されたものですが、鬼才ズヴェーデンの指揮によって文句の付け所のない演奏に仕上がっています。
 また名バリトン、ゲルネがヴォータンを演じているところにも注目が集まりました。ちなみにジャケットデザインはこのコンサートのポスターがそのまま用いられています。

 録音 2015年1月22.24日 香港カルチャー・センター・ホール
<BD Audio> AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz PCM Surround, Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz n 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio n 2.0 Stereo - PCM DURATION 153'22

  


8.559796
\1100
バーナード・ハーマン/デル・トレディチ:クラリネット五重奏曲集
 1-3.バーナード・ハーマン(1911-1975):旅のおみやげ(1967)
  〈第1楽章:Lento: Molto tranquillo/第2楽章:子守歌 Andante/
   第3楽章:Andantino: Canto amoroso〉/
 4-6.ダヴィッド・デル・トレディチ(1937-):マジャールの狂気(2006)
  〈第1曲:情熱的な騎士たち/第2曲:間奏曲:コンテントメント/
   第3曲:マジャールの狂気“ハンガリー風 大ロンド”“〉
     ※4-6…世界初録音
ファイン・アーツ弦楽四重奏団
〈メンバー:
 ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)/
 エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)/
 ホアン=ミゲル・ヘルナンデス(ヴィオラ)/
 ロバート・コーエン(チェロ)〉/
 ミシェル・ルティエク(クラリネット)
録音 2013年8月3日…1-3, 2015年7月27日…4-6 フランス プラード・カザルス音楽祭 ライヴ収録

 「めまい」「北北西に進路を取れ」「市民ケーン」など数多くの映画音楽で知られるバーナード・ハーマン。実はもともと優れたヴァイオリニストとしてジュリアード音楽院を卒業し、指揮者としても活躍していただけあって、その作品は映画音楽だけでなく、交響曲やオペラなどの純粋な演奏会のための曲までと多岐に渡っています。
 このクラリネット五重奏曲は晩年に書かれた彼の最後の演奏会用の作品です。3楽章で構成された曲は、各楽章が異なるルーツを持っているという興味深い作品です。
 もう一人の作曲家、デル・トレディチはルイス・キャロルに魅せられ、インスパイアされた曲を何曲も書いていますが、この「マジャールの狂気」は特定の文学作品によるものではありません。
 「ハンガリー風大ロンド」という副題を持つ終楽章は情熱的でありながらもどこかユーモラスな雰囲気を持つ曲。
 プラード・カザルス音楽祭の芸術監督で、パリ国立音楽院、ニース音楽院の教授で、室内楽奏者、ソリストとして活躍するフランスのクラリネット奏者ミシェル・ルティエによる渾身の演奏で。
 

8.559816
\1100
ホセ・ルイス・グレコ:沈黙の地理学 他
 1.沈黙の地理学(2004)/
 2. In Passing-通過中(1993):
  オーボエ/イングリッシュホルン、ヴァイオリン、チェロとピアノのための6つの小品/
 3.つばめ(1992)/
 4.その首をはねよ!(2002) ※世界初録音
ダンカン・ギフォード(ピアノ)…1/
チェコ国立交響楽団…1/
エイドリアン・リーパー(指揮)…1/
ヤン・コウエンホーフェン(オーボエ/イングリッシュ・ホルン)…2/
ピーター・ブラント(ヴァイオリン)…2/
アレン・ウイテンボハルド(チェロ)…2/
エレン・コルヴァー(ピアノ)…2/
オランダ・ウィンド・アンサンブル…3/
エニグマ・アンサンブル…4/
クラウス・サイモン(指揮)…4
録音 2007年11月13日 チェコ プラハ サイモン&ユダ教会 ライヴ収録…1/1993年5月31日 オランダ アムステルダム スタジオ150…2/1992年11月8日 アムステルダム・コンセルトヘボウ ライヴ収録…3/2011年2月22日 スペイン サラゴサ・アウディトリウム…4

 アメリカに生まれたスペイン人作曲家グレコ(1953-)の作品集。彼の作品は様々な要素の折衷であり、それはポップ、ロック、ジャズも含む多岐に渡るものです。
 若い頃、ピアノとギターを学び、また俳優、ダンサーとしても活躍したというグレコは、アメリカからオランダ、スペインに渡り、各地で活発な活動を続けています。
 「沈黙の地理学」と題された最初の曲は、18世紀スペインの探検家マラスピーナのエピソードに基づく内容で、5年間に及ぶスペインへの遠征はジェームズ・クックの偉業を上回る発見をもたらしたのですが、政治的反逆者として7年間投獄されたことで、その探索結果は全て忘れられてしまったという事実を「沈黙」になぞらえたと作曲家が語っています。
 このアイデアは、やがてグレコの第3作目の歌劇「マラスピーナ」で見事に結実することとなります。アムステルダムに滞在していた時期に書かれた2つの作品「In Passing」と「つばめ」、グレコが幼い頃、テレビで見て目が釘付けとなったという「不思議な国のアリス」にインスパイアされた「Off with its Head! (スペードの女王の言葉)」のユーモラスさの中に潜む緊迫感。
 ブックレットに記された作曲家自身のノート(英語のみ)は、作品の成立プロセスや自身の音楽観などが綴られた興味深い内容です。
 


8.572648
\1100
ロドリーゴ:ヴァイオリンを伴う室内楽作品集
 1-3.ソナタ・ピンパンテ(1966)
 4-10.7つのバレンシアの歌(1982)/
 11.カプリッチョ(サラサーテに捧げる)(1944)/
 12-13.暁へのセレナード(1982)
  〈第1曲:Andante moderato/第2曲:Allegro〉/
 14-15. 2つのスケッチ(1923)
  〈第1番:小さな噴水の横にいる恋する少女/第2番:小さなロンド〉/
 16.ルーマニアーナ(1943)
エバ・レオン(ヴァイオリン)/
オルガ・ヴィノクール(ピアノ)…1-10.14-16/
ヴァージニア・ルケ(ギター)…12-13
録音 2015年5月11-13日 USA ニューヨーク,アダム・エイベスハウス・レコーディング・スタジオ

 名作「アランフェス協奏曲」で知られるロドリーゴ(1901-1999)。ギター作品の作曲家と思われがちですが、実は彼は優れたピアニストでもあったため、ピアノ曲や室内楽作品も数多く作曲しています。
 200曲以上もあるその作品の中では、ヴァイオリン曲はあまり多くありませんが、どの曲にも強い叙情性と独創性が満ち溢れています。「おしゃれな」といった意味を持つ「ピンパンテ」と名付けられたソナタは、作曲家の義理の息子であるセルクル・ゴロワーズに捧げられた曲で、第2楽章のアダージョは熱烈なラテンのリズムを持つ中間部が印象的。民俗風のメロディが美しい「バレンシアの7つの歌」は多彩なメロディが次々と現れる楽しい曲。無伴奏で奏される「カプリッチョ」はサラサーテの生誕100年を祝して作曲された躍動的な小品。ギターとの二重奏「暁へのセレナード」はギターの妙技もたっぷり楽しめます。
 ロドリーゴ初期の作品「2つのスケッチ」の第1曲は、噴水の水の煌きがそのまま反映された前奏に導かれ、少女の恋心が切々と歌われます。第2曲目は活発なダンス。スペインのヴァイオリニスト、サルバトール・ジョセフィーナに捧げられた「ルーマニアーナ」も同じく情熱的なダンスです。トゥリーナ(8.570402)、モンサルバーチェ(8.572621)でその演奏が絶賛されたスペイン、カナリー諸島出身のヴァイオリニスト、エバ・レオンの演奏です。
 

8.573514
\1100
ホルヘ・モレル:ギター作品集
 1.ブラジル風舞曲/2.ミロンガ・デル・ビエント/
 3.舞曲 ホ短調/4.オルト・タンゴ,ブエノスアイレス/
 5-6.前奏曲と舞曲(セリル・レフィク・カヤへ)〈前奏曲/セリルのダンス〉/
 7-9.ソナチネ
  〈第1楽章:Allegretto/第2楽章:Andante espressivo/第3楽章:Allegro〉/
 10.ロマンス・クリオロ/
 11.ラテン・ミュージックへのオマージュ(サルサ)/
 12.小ラプソティ/13.パンペーロ/14.ギガ・クリオラ/
 15.フェルナンド・ブスタマンテ(1915-1979):ミシオネラ(J.モレル編)
   ※4.5-6.14.15…世界初録音
セリル・レフィク・カヤ(ギター)
録音 2015年9月13-14日 カナダ オンタリオ、聖ジョン・クリソストム教会

 ブエノスアイレスに生まれたギタリスト、作曲家ホルヘ・モレル(1931-)の作品集。
 彼はずっとファミリーネームである「Scibona」を名前に入れていましたが、イタリアの若手女優ロザリンダ・リカッチ(若くして亡くなった)のアドヴァイス“皆に知ってもらうためにはもっと簡単な名前にしたほうがよい”に従い、彼女の思い出のためにも、現在は短い名前“ホルヘ・モレル”を使っています。
 7歳からギターを学び始めたモレルは16歳でプロデビューを飾り、カーネギー・ホール、ウィグモア・ホールといった名だたるホールでリサイタルを開催、また米国とラテン・アメリカで大規模なツアーを行うほどに、優れたギタリストとして活躍しています。
 このアルバムにはモレルの「作曲家」としての作品を紹介、その洗練された作風と名人芸、即興性を楽しめます。タンゴ風の躍動的な曲はもちろん、しっとりとした抒情的な作品も素晴らしい味わいを持っています。
 演奏しているセリル・レフィク・カヤはトルコ出身の若手で、2012年のジョアン・ファレッタ国際ギターコンクールで最優秀賞を獲得しています。モレルは彼のために曲を作曲、それはこのアルバムのトラック5と6に収録されています。
 


8.573530
\1100
ヴォーン・ウィリアムズ:「揚げひばり」-様々な作品集
 1.ソレント海峡(1902-1903)/
 2.ピアノと管弦楽のための幻想曲(1896-1902/1904改編)
 3-8. 6つの小品によるピアノのための組曲(1920)
  〈第1番:前奏曲/第2番:ゆっくりとした舞曲/
   第3番:速い舞曲/第4番:ゆっくりとしたエア/
   第5番:ロンド/第6番:オスティナートの小品〉/
 9.揚げひばり(1914/1920改編)
  ※3-8…世界初録音
ジェニファー・パイク(ヴァイオリン)…9/
シナ・クローク(ピアノ)…2-8/
ニューヨーク室内管弦楽団…1.2.9/
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ(指揮)
録音 2015年5月16.17日,10月20日 USA ニューヨーク アデルフィ・パフォーミング・アーツ・センター コンサート・ホール

 イギリス近代音楽の礎を築いた大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。生涯に渡りホルストと親交を結び、またシベリウスを尊敬し、自身の第5交響曲を献呈したという彼の作品の多くは、田園風景を思わせる穏やかで優しい響きの中に、憂鬱さと神秘的な雰囲気を備えています。
 彼が最初に自作の歌曲「Linden Lea」を出版したのは1902年、30歳になってからであり、それ以前の初期の作品の多くは破棄するか、もしくは出版せずにしまいこんでしまっていました。
 しかしその中には、彼のその後を決定づける重要な作品も多数見受けられます。この「ソレント海峡」はもともと「4つのオーケストラのための印象」の第2曲として構想された作品で、スコアには詩人P.B.マークストンのことば「深い海の声にある情熱と悲哀、全ての風を悲しませる強力な謎」が添えられた10分程度の起伏に富んだ曲。これは同じ頃に構想された「海の交響曲」にも似た風景を備えています。
 他には教育目的に書かれたと推測される「ピアノのための組曲」と、やはり初期に書かれ、その後に改編された「幻想曲」、そして彼の作品の中でも、最も有名なロマンス「揚げひばり」が収録されています。イギリス音楽入門にもふさわしい1枚です。
 


8.573644
\1100
ラースロー・ライタ:交響曲 第2番
 1-3.交響曲 第2番 Op.27
  〈第1楽章:-/第2楽章:Molto vivace e leggiero/第3楽章:-〉/
 4.変奏曲 Op.44
ペーチ交響楽団/
ニコラ・パスケ(指揮)
録音 1995年5月 ハンガリー ペーチ,フェレンツ・リスト・コンサート・ホール MARCO POLO 8.223669 移行盤

 以前MARCOPOLOレーベルで発売され、好評を得ていたハンガリーの近代作曲家、ライタ(1892-1963)の作品集第2集がNAXOSレーベルに登場。
 交響曲第1番を含む第1集(8.573643)よりも深化した作品を聴くことができます。ブダペストに生まれ、若い頃はライプツィヒ、ジュネーヴ、パリで学び、当時の最先端の音楽語法を身に付けたライタですが、第一次世界大戦後にはハンガリーに戻り、民俗音楽の収集を始めます。ブダペスト国立音楽院の教授に任命され、第二次世界大戦の勃発までその地位に留まっていました。
 作曲家としての彼は管弦楽曲からオペレッタ、映画音楽までと幅広いジャンルの作品を残しましたが、中でも交響曲という形式は、ライタのアイデアに満ちた豊かな想像力を表出するのに最も適した形であったのでしょう。
 9曲ある交響曲はどれも魅力的な語り口を持っています。
 この交響曲第2番は、彼の「第一次世界大戦」での経験が反映された陰気で重苦しい作品で、陽気な第1番とは正反対の雰囲気を有しています。ライタはこの曲を完成したものの、発表することはなく(そのためテンポ設定などが示されていない)、彼の死後である1988年にハンガリー国立交響楽団によってようやく初演された作品です。


ライタの交響曲第1番

8.573643
\1100
ライタの交響曲第1番が復活!

ラースロー・ライタ:管弦楽作品集 第1集

 1-4.オーケストラのための組曲 Op.19
  <前奏曲と讃歌/マーチ・ブルレスケ/ワルツ・レント/カン=カン>/
 5.イン・メモリ アム Op.35/
 6-8.交響曲 第1番 Op.24
  <第1楽章:Allegro/第2楽章:Andante/第3楽章:Allegro molto>
ペーチ交響楽団/
ニコラ・パスケ(指揮)
録音 1996年5月 ハンガリー ペーチ、フェレンツ・リスト・コンサート・ホール MARCO POLO 8.223670からの移行盤

 以前MARCOPOLOレーベルで発売され、好評を得ていたハンガリーの近代作曲家、ライタ(1892-1963)の作品集がNAXOSレーベルに再登場。
 ブダペストに生まれ、ライプツィヒ、ジュネーヴ、パリで学び独自の作風を身につけながらも、第一次世界大戦後にはハンガリーの民族音楽の研究に力を尽くしたライタの作品は、どれも興味深い面を持っています。
 このアルバムに収録されている3つの作品のうち、Op.19の組曲は、タイトルには表示されていないものの、元々は古代ギリシャの作家アリストパネスの戯曲「女の平和」をバレエにした作品から取られた組曲で、風刺的な内容が上手く音にされた楽しい作品です。
 「イン・メモリアム」は第二次世界大戦の犠牲者に捧げられた作品であり、全編に渡って無力感と悲しみに包まれています。
 交響曲第1番は、彼の本質が良く現れているとされる民族的な要素を持った作品ですが、当時の共産主義体制の抑圧の結果、残念ながら無視され続け、なかなか正当な評価が与えられることはありませんでした。
 このアルバムが世に出たことがきっかけとなり、ライタの再評価が始まったとも言える記念碑的な演奏です。

 

8.573715
\1100
ウィトボーン:Carolae-クリスマスのための音楽集
 1.来て、照らしたまえ(2015)/
 2.伝承曲:さまよいながら不思議に思う(S.ピルキントン編)(1994)/
 3.ミサ・キャロレ:行進(2004)/
 4.ミサ・キャロレ:キリエ(2004)/
 5.ミサ・キャロレ:グローリア(2004)/
 6.冬の待機(2010)/
 7.ミサ・キャロレ:サンクトゥス(2004)/
 8.ミサ・キャロレ:ベネディクトゥス(2004)/
 9.東方の三博士の夢(2011)/
 10.ミサ・キャロレ:アニュス・デイ(2004)/
 11.伝承曲:コヴェントリー・キャロル(S.ピルキントン編)(2003)/
 12.公平で聡明である人の(1992)/
 13.ホディ(1999)/14.マニフィカート(2005)/
 15.おお、大いなる神秘(2002)/16.ヌンク・ディミティス(2005)/
 17.エドムンソン(1892-1971):「高き天」よりトッカータ(1937)
   ※1.9.15…世界初録音
エリック・リーガー(テノール)…14.16/
ダリル・ロビンソン(オルガン)…1.3-10.13.14.16.17/
ウェストミンスター・ウィリアムソン・ヴォイセズ/
ジェームズ・ジョルダン(指揮)
録音 2016年5月16-19日 USA ニュージャージー、プリンストン大学礼拝堂

 グラミー賞にもノミネートされた、現代イギリスを代表する合唱曲作曲家ウィトボーン(1963-)の《クリスマスのために》と題された合唱曲集。
 このアルバムの中心を成す“ミサ・キャロレ”は2つの国、イギリスとアメリカの伝統の融合で、中世音楽にも大いなる興味を寄せるウィトボーンらしく、オリジナルのメロディと伝承曲、彼のお気に入りのクリスマス・キャロルが巧みなアレンジを施されて次々に登場するという、華やかで賑やかな作品です。
 1920年頃からイギリスで行われている「Festival of Nine Lessons and Carols」は世界中で大反響を巻き起こし、同じ頃、中世のフォームを意識した「オックスフォード・キャロル」が出版され、こちらも人気になっています。
 このアルバムは、21世紀における新しい「キャロル」の形として、先ほどの「Festival of Nine Lessons and Carols」の形式を踏襲し、現代的なアレンジによる伝承曲と、自作の声楽曲を繋ぎ、一つの感動的なミサ曲に仕上げています。
 

8.573719
\1100
クリスマス with セプトゥーラ
 1.シュッツ(1585-1672):言葉は肉となり/
 2-5.J.S.バッハ(1685-1750):クリスマス組曲/
 6.ハロルド・ダーク(1888-1976):暗い真冬で/
 7.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):エサイの根より/
 8.ブラームス(1833-1897):エサイの根より/
 9.チャイコフスキー(1840-1893):ばらの王冠/
 10.レオンローヴィッチュ(1877-1921):鐘のキャロル/
 11-13.ウォーロック(1894-1930):クリスマス・メドレー/
 14.パレストリーナ(1525頃-1594):ラッパを鳴らせ/
 15.パーソンズ(1535頃-1943):アヴェ・マリア/
 16-17.ラフマニノフ(1873-1943):ヴェスペレ Op.37 第6番-第7番/
 18.ペーター・コルネリウス(1824-1874):3人の王/
 19-21.ヘンデル(1685-1759):メサイアより
  〈ラッパが鳴ると/罪をあがなう子羊/アーメン・コーラス〉/
 22.グルーバー(1787-1863):きよしこの夜
セプトゥーラ〈メンバー:アラン・トーマス(B♭tp)/
サイモン・コックス(B♭tp)/
ヒュー・モーガン(E♭tp)/
サーシャ・クーシュク・ジャラーリ(tu)/
マシュー・ギー(tb)/
マシュー・ナイト(tb)/
ダニエル・ウェスト(B-tb)〉
録音 2016年6月4-6日 ロンドン ニューサウスゲート、セント・ポール教会

 「セプトゥーラ」のメンバーは、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、スコットランド歌劇場、オーロラ・オーケストラで活躍する若手金管奏者たちによって構成されています。
 これまでにリリースされた4枚のアルバムでも、その驚嘆すべき技術と音楽性で聴き手を魅了してきましたが、今回は、金管楽器の魅力が最も発揮される「クリスマス」の音楽集です。もとより金管楽器の音色は「神を賛美する」ための響きであり、キリストの誕生を祝すために、これ以上ふさわしい楽器はありません。このアルバムにはおよそ450年の広範囲に渡る年代の作品が収録されており、華やかな曲も、しっとりとした曲も、どれもが輝かしくも荘厳な音色で演奏されています。お馴染みの「きよしこの夜」がアルバムの最後を飾ります。

 【セプトゥーラ 既発リリース】 第1集 メンデルスゾーン、シューマン作品集…8.573314
  第2集 バロック作品集…8.573386
  第3集 ロシア作品集…8.573475
  第4集 ルネサンス作品集…8.573526
 

8.578340
\1100
マイ・ファースト・クリスマス・アルバム
 1.ガントレット:ダヴィデの村の厩の中に/
 2.カーマイケル:スレドボ組曲:第3曲「スレドボのそり」(P.レーンによる管弦楽編)/
 3.ホプキンス:われらは東方の三博士(A.ピッツによる声楽アンサンブル編)/
 4.伝承:聖なる日のキャロル(J.ラッターによる合唱編)/
 5.バーナード:ウィンター・ワンダーランド/
 6.伝承:ヒイラギとツタ(H.A.デイヴィスによる合唱編)/
 7.ヘンデル:メサイア HWN56-われらの御子が生まれた/
 8.ガリアン:美しい夜に/
 9.コレッリ:合奏協奏曲 ト短調 Op.6-8「クリスマス協奏曲」第2楽章/
 10.伝承:王なるイエスは花園を/
 11.ブリテン:キャロルの祭典 Op.28-この赤子が/
 12.ダーク:わびしき真冬に/
 13.伝承:ウェンスセラスは良い王様(R.ジャックによる合唱編)/
 14.ピアポント:ジングルベル(P.ブレイナーによる管弦楽編)/
 15.ウクライナのノエル:ベルのキャロル/
 16.チャイコフスキー:組曲「くるみわり人形」Op.71a-金平糖のおどり/
 17.ラッター:ダンシング・デイ 第8番:明日は私が踊りましょう/
 18.伝承:喜べ、キリストが生まれたまえり/
 19.マークス:赤鼻のトナカイ(R.ヘイマンによる管弦楽編)/
 20.カークパトリック:まぶねの中で(D.ハントによる合唱編)/
 21.ルトスワフスキー:20のポーランドのクリスマス・キャロルー第7番:ベツレヘムに急いで/
 22.コティライネン:クリスマスがくると/
 23.グルーバー:きよしこの夜/
 24.シャルパンティエ:器楽のためのノエル H534-汝、限りなく主を待ち望む/
 25.伝承:やさしい乙女(A.カーターによる合唱編)/
 26.ヴォーン・ウィリアムズ:四季の民謡集 冬-乾杯の歌/
 27.チャイコフスキー:組曲「くるみわり人形」Op.71a-トレパーク/
 28.伝承:われらの御子が生まれた(D.ウィルコックスによるオルガンと合唱編)/
 29.伝承:ディン・ドン 空高く(D.ウィルコックスによるオルガンと合唱編)/
 30.伝承:ゆりかご
さまざまな演奏者

 NAXOSの人気シリーズ「マイ・ファースト〜」は、初めてクラシック音楽に触れるお子様だけでなく、大人の方でも様々な発見ができる楽しいコンピレーションです。
 この「クリスマス・アルバム」は、良く知られたクリスマス・ソングの他、、伝承曲(時には現代的なアレンジが施されています)や、北欧でひっそり歌われている曲など、バラエティ豊かな選曲が魅力。「音楽なしのクリスマス」なんて想像できない!そんな方にもおすすめします。
 

8.579006
\1100
グリゴリー・スミルノフ:ドーソン歌曲集/シャコンヌ
 1.シャコンヌ/
 2-13.ドーソン歌曲集
  〈第1番:私の心の中で滴る涙/第2番:コロナ/
   第3番:移り変わり/第4番:亡命/
   第5番:インターリュード/第6番:われらのばらが萎れるとき/
   第7番:セラフィータ/弟8番:私は冷たい目を変えないだろう/
   第9番:沈黙の贈り物/第10番:酒とばらの日々/
   第11番:沈黙の国/第12番:ポストリュード〉
マーティン・ベーカリー(テノール)…2-13/
アドリアン・ダウロフ(チェロ)…1/
コンスタンティン・ヴァリアナトス(ピアノ)
録音 2015年3月23.24.26日…2-13, 2015年4月25日…1 USA ニューヨーク、ヨンカーズ、オクターヴェン・オーディオ

 ロシアのノボシビルスクに生まれ、同地の音楽大学で作曲とピアノを学び、プロコフィエフ国際コンクールで作曲賞を受賞した若き作曲家グリゴリー・スミルノフ(1982-)の作品集。アメリカに移ってからは、奨学金を得てジュリアード音楽院でクリストファー・ラウズに師事し、音楽の修士号を獲得しています。
 彼の作品はアメリカで活躍する作曲家たち、コリリアーノ、ダニエルプール、オルドリッジらから注目され、とりわけコリリアーノは「彼の作風は時代を超越し、いかなる特定の影響も受けていない強力な独自性を放っています」と語るほどに、その作品を高く評価しています。
 このアルバムには、美しいチェロの短いメロディがゆるやかに変奏されていく「シャコンヌ」と、イギリスのビクトリア期の詩人、アーネスト・ドーソンの詩による歌曲が収録されています。
 バロック期の形式にインスパイアされたという「シャコンヌ」は、穏やかなメロディが、幾度も繰り返されながら少しずつ崩壊していきます。
 「酒とばらの日々」で知られるイギリスの詩人ドーソンのテキストを用いた歌曲集は、詩人が探求した“愛の世界”と“絶望、諦念”を美しい語彙を活かし、丁寧に音に移し変えた意欲的な作品です。
 


8.660377
\1100
国際的な人気を獲得した
 A.E.M.グレトリ:歌劇《村の試練》

 2幕のオペラ・ブフォン ピエール・デフォルジュ(1746-1806)台本/
 オペラ・ラファイエット編集
  1.第1幕:序曲/2-6.第1幕/7.第1幕:間奏曲/8-12.第2幕/
  13-14.第2幕:バレエ/15.第2幕:コントルダンス
    ※世界初録音
デニス…ソフィー・ユンカー(S)/
マダム・ユベール…タリス・トレヴィーニェ(S)/
ラ・フランス…トーマ・ドリエ(Br)/
アンドレ…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(T)/
オペラ・ラファイエット/
ライアン・ブラウン(指揮)
録音 2015年1月25-26日 USA メリーランド大学 ザ・クラリス・Dekelboumホール

 18世紀におけるオペラ・コミック座の最大の作曲家であったアンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリ(1741-1813)。ベルギーで生まれ、イタリアに留学し、この地でオペラ作曲家への足がかりを掴み、後にパリで大成功。生涯に50曲ほどの歌劇を作曲し、当時のフランスの音楽界に君臨した人です。
 NAXOSにはすでに喜劇「ル・マニフィーク」(8.660305)の録音がありますが、こちらの《村の試練》も、フランス人の気質を表す楽しい歌劇です。
 裕福な未亡人ユベール夫人とその娘デニス、そして彼女らを巡る2人の男性が引き起こすいざこざが軽妙な音楽に乗って展開するこの物語は、初演からほぼ一世紀に渡り、パリの舞台で上演され続けたグレトリの人気作品です。パリだけでなく、アムステルダム、ベルン、サンクトペテルブルクからニューヨークに至るまで、各地で上演され、国際的な人気を獲得しました。
 そのため、元のフランス語だけでなくドイツ語やオランダ語にも翻訳され、また曲中のアリアや最後に置かれたバレエは、家庭用に“小さな編成”の室内楽に編曲され、一層広まっていったのです。
 しかし、その後はすっかり忘れ去られてしまった愛すべき歌劇を、ブラウン率いるオペラ・ラファイエットが現代に蘇らせた貴重な録音です。



グレトリの歌劇「ル・マニフィーク」
この洒脱さ、この軽妙さがたまらない。確かにもっと聴かれていい作曲家。
GRETRY, A.-E.-M.: Magnifique (Le) [Opera] (Gonzalez Toro, Calleo, Krull, Thompson, Sulayman, Williams, Scarlata, Opera Lafayette Orchestra, Brown)
8.660305
\1100
グレトリ:歌劇「ル・マニフィーク」(1773)
 1.序曲/2-9.第1幕/10-13.第2幕/14.間奏曲/15-19.第3幕
オクターヴェ…エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール)/
クレメンティーヌ…エリザベス・カレオ(ソプラノ)/
アリックス…マーガレット・クルル(ソプラノ)/
アルドブランディン…ジェフリー・トンプソン(テノール)/
ファビオ…カリム・スレイマン(テノール)/
ローレンス…ダグラス・ウィリアムズ(バリトン)/
ホラース…ランドール・スカルターラ(バリトン)/
オペラ・ラファイエット管弦楽団/
ライアン・ブラウン(指揮)

 18世紀におけるオペラ・コミック座の最大の作曲家であったアンドレ・エルネスト・モデスト・グレトリ(1741-1813)。
 彼はベルギー、リエージュの貧しい音楽家の家に生まれ、苦労の末にイタリアへ留学し、ローマ・アリベルティ劇場のために作曲された幕間劇が評価され、ようやく自身の進むべき道を決定した人です。
 その後パリに渡り、そこでの成功を足掛かりに50作ほどのオペラを作曲しました。後半生は歴史的事件などを題材にすることが多かったのですが、この「ル・マニフィーク」は彼の代表作である「ゼミールとアゾール」の2年後に書かれたもので、J.M.スデーヌの台本による軽く楽しい喜劇となっています。
 フランス人気質を万遍なく表出したと言われる彼の作品は、もっと聴かれてもよいのではないでしょうか。





実はMUSICA FICTAからひっそり出ている弦楽四重奏曲集が精緻で優雅で美しい。
これだけの名作群を、おそらくほとんど誰も知らない。
A.M. Gretry-A.E.M Gr Try: Sei Quartetti
MUSICA FICTA
MF 8004
\2600
アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741−1813):
 弦楽四重奏曲集

  弦楽四重奏曲第1番ト長調/同第2番変ホ長調/
  同第3番へ長調/同第4番ニ長調/
  同第5番ト長調/同第6番ハ短調
タイス弦楽四重奏団

 オペラ・コミックを中心とした膨大な数の声楽作品を残したグレトリ、それに反比例するように器楽作品は非常に少ない。
 それだけに今回の弦楽四重奏曲集はグレトリの作曲法を知る上でも非常に重宝されるだろう。

 

8.503289
(3CD)
\2200

ヴィラ=ロボス:ギターの写本
 傑作集と失われた作品全集


〈8.573115…第1集〉
 1-3.ギター協奏曲/4.シンプレス/5.ヴァルス・ショーロ/
 6-7.シランダス(E.プホールによる2台のギター編)より/
 8-9.アマゾンの森/10.詩人の歌 第18番/
 11.セレスタス-第5番:モディーニャ/12.ワルツ/
 13.ギリシャのモティーフ/
 14.ブラジル風バッハ 第5番 第1楽章「アリア(カンティレーナ)」
  ※7.12.13…世界初録音
アンドレア・ビッソーリ(ギター)/
リサ・セラフィーニ(ソプラノ…8-11.14)/
フェデリカ・アルトゥオーソ(ギター…6.7.9)/
ステファノ・ブライト(フルート…13)/
スコラ・サン・ロッコ合唱団…13/
フランチェスコ・エルレ(指揮)…13/
ミナスジェライス・フィルハーモニック管弦楽団…1-3/
ファビオ・メケッティ(指揮)…1-3
 録音 2012年10月5日 ブラジル ミナスジェライス,イビリテ テアトロ・ド・チェントロ・エドゥカシオナル…1-3, 2009年12月11-14日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…4.5, 2012年8月10-16日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…6-11.14, 2010年3月17日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…12, 2012年11月25日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サン・ロッコ…13
〈8.573116…第2集〉
 1.私に話して(A.ビッソーリによる復元版)/
 2.ワルツ協奏曲 第2番(A.ビッソーリによる補筆完成版)/
 3.神秘的な六重奏曲/4.ショーロへの序奏/
 5.ショーロ 第1番 /6.ショーロ 第6番/
 7.アマゾンの森-愛の歌
アンドレア・ビッソーリ(ギター)…1-5.7/
ガブリエラ・パース(ソプラノ)…7/
アンサンブル・ムーサゲート
〈メンバー:
 アンドレア・ビッソーリ(ギター)/
 ファビオ・プピッロ(フルート)/
 レモ・ペロナート(オーボエ)/
 マウロ・リビチーニ(アルト・サクソフォン)/
 アンナ・ピッターロ(チェレスタ)/
 フランチェスカ・ティラーレ(ハープ)〉…3/
ミナスジェライス・フィルハーモニック管弦楽団…4.6.7/
ファビオ・メケッティ(指揮)…4.6.7
 録音 2013年3月24日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・クリストフォーロ…1.3, 2010年3月17日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…2.5, 2012年10月4日 ブラジル ミナスジェライス,イビリテ テアトロ・ド・チェントロ・エドゥカシオナル…4, 2013年5月1日 ブラジル ミナスジェライス,ベロ・ホリゾンテ,パラチオ・ダス・アルテス…6.7
〈8.573117…第3集〉
 1.タランテッラ(A.ビッソーリによるギター編)/
 2-13.12の練習曲/
 14-27.「実用の手引き」から民謡編曲集(A.ビッソーリによる器楽編)
  〈第71番:小さな斧/第112番:サンバ・レレ/
   第15番:羊飼い/第108番:黄色いばら(第1稿)/
   第31番:カルネイリンホ,カルネイラオ/
   第45番:おお、クラーボ(第1稿)/第133番:ヴィツ/
   第114番:セニョーラ・ドンナ・サンチャ(第1稿)/
   第87番:フランシスコ様(第1稿)/
   第35番:おお、シランダ、おお、シランディンハ、輪になって踊ろう/
   第41番:信心深く/第137番:しーっ!小鳥さん/
   第55番:私はイトローロへ行った(第2稿)/
   第90番:パサラス、ナオ、パサラス〉/
 28.O papagaio do moleque-少年の凧(1932)
  ※世界初録音…1.14-27
アンドレア・ビッソーリ(ギター・カバキーニョ)/
アンサンブル・シランジーニャ…14-27/
ミナスジェライス・フィルハーモニー管弦楽団/
ファビオ・メケッティ(指揮)
 録音 2014年7月1-5日 イタリア アルクナーノ,ヴィラ・カネラ・ディ・サラスコ…1-13, 2012年8月10-164日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…14-27, 2013年5月2日 ブラジル ミナスジェライス,ベロ・ホリゾンテ,パラシオ・ダス・アルテス…28

 1887年、リオデジャネイロで国立図書館員の父親の元に生まれたヴィラ=ロボス(1887-1959)。ブラジルの民俗音楽と現代音楽が見事に融合した「ブラジル風バッハ」や、民俗音楽に由来したショーロスなどが広く愛されていますが、実は、生涯で1000曲近くに及ぶ膨大な作品を残しており、現在知られているヴィラ=ロボスは、ほんの一部でしかないことはあまり意識されていないと言ってもよいでしょう。

 彼は作曲を独学で学びながらブラジルの民謡を積極的に採取し、数々の名作を作り上げていきました。この3巻からなるシリーズは、そんな「知られざる作品」を発掘、収録することでヴィラ=ロボスの新たな魅力を探って行くことができます。
 第1集には、セゴビアのために作曲した「ギター協奏曲」を始め、断片的な作品や、良く知られる「ブラジル風バッハ第5番」のアリアをギター伴奏にしたものなど興味深い作品が並んでいます。
 第2集には一般にはほとんど知られることのないいくつかの作品を収録。彼の最も初期に書かれた「Dime perche-理由を私に話して」は短いながらも充実した構成を持ち、めまぐるしくテンポが変わる面白い曲です。2014年に出版されたばかりの「ワルツ協奏曲 第2番」は未完成ではありますが、ビッソーリが補筆完成させており、タイトル通りショパンの面影を感じさせる名曲です。

 チェレスタやハープまでを用いたユニークな音色が特色の「六重奏曲」には確かに熱帯地方の空気が漂っています。民俗舞曲に基づく「ショーロ」の数々は有名な作品。これを聴かずにはヴィラ=ロボスは語れません。
 最後の「愛の歌」は、映画のサウンドトラック。と言っても、彼の曲が使われたのは映画の最後のカットのみですが、映画を見た人には強い印象を残したであろう美しい曲です。

 第3集に収録されているのは「12の練習曲」と「実用の手引き」が中心となります。ヴィラ=ロボスが「12の練習曲」を書くきっかけとなったのは、あの伝説の名ギタリスト、アンドレス・セゴビアと出会ったことでした。セゴビアはヴィラ=ロボスに「練習曲」の作曲を依頼し、1928年に完成したのですが、なぜかヴィラ=ロボスは1953年、大幅な改訂(カット、追加、変更、運指法など)を加えてしまいました。ギタリスト、ビッソーリはこの失われた要素を研究し復元して演奏しています。また子ども向けの教材として書かれた「実用の手引き」はピアノで演奏されることが多いのですが、ここでは民族楽器とギターのアンサンブルでひたすら楽しく演奏されています。そして、壮大な交響的エピソード「少年の凧」がこのアルバムの最後、及びシリーズの最後を華々しく飾ります。少年の揚げる色鮮やかな凧が空気中を旋回しながら、風に乗って舞う姿が見事に捉えられた映画音楽のようなスリリングな作品です。





 PIANO CLASSICS



PCLD 0115
(2CD)
\2100→\1990
アレッサンドロ・デリャヴァン(pf)
 モンポウ:ピアノ曲集

  ひそやかな音楽、歌と踊り、魔法の歌、風景
アレッサンドロ・デリャヴァン(pf)
 
 アレッサンドロ・デリャヴァンって誰でしょう。
 聞いたことある名前ですね。

 はい、そうです、この人ですね。

 

 久しぶりに特集やってみました。どうぞ。コチラ


PCLD 0119
(2CD)
\2100→\1990
カイホスルー・シャプルジ・ソラブジ(1987-):
 交響的夜想曲
ルーカス・ユイスマン(pf)

 インドの血を引く、音楽史上超奇人にして超天才カイクシュルー・ソラブジ。
 その作品は複雑の極み、不可能なまでの難しさ。しかし難解ながらも麻薬的美しさに満ちています。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PRAGA DIGITALS


PRDDSD 350129
(SACD HYBRID)
\2900
ムラヴィンスキーのグラズノフは別格の凄さ
 グラズノフ:
  (1)交響曲第5番変ロ長調Op.55
  (2)交響曲第4番変ホ長調Op.48
  (3)バレエ音楽「四季」Op.67より
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィル
 SACDで実感。やはりムラヴィンスキーのグラズノフは別格の凄さだった。

 録音:1968年9月28日(1)(ライヴ)、1948年3月2日(2)(セッション)、1969年9月28日(3)(ライヴ)/レニングラード・フィルハーモニーホール/Bi-channel Stereo、79’ 23”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。いずれもレニングラードでの放送録音からSACD リマスタリングしたとのこと。
 1948 年3 月2 日の交響曲第4 番は、かつてメロディアからLP、CD で発売されていたセッション録音と同音源。1968 年9 月28 日の交響曲第5番は、ロシアン・ディスクから出ていたものと同じと思われます。奇妙なのがバレエ音楽「四季」。当ブックレットには「1969 年9 月28 日、バレエ・フェスティヴァル期間中にレニングラードでライヴ録音」とありますが、演奏記録には見当たりません。おそらくロシアン・ディスクから出ていた1969 年4 月20 日のものと同ソースと思われますが、16 分半の短縮版となっています。
 とはいえ、SACD 化されムラヴィンスキーの凄さが倍増。名演の誉れ高い交響曲第4 番も微妙なニュアンスに満ちた演奏であることに気がつかされます。とりわけ「四季」は出だしの弦の高音から、ムラヴィンスキー独特のピンと張りつめた透明な音色に魅せられます。「秋」のバッカナールのリズム感と音楽の大きさ、すべて神業と申せましょう。
 

PRDDSD 350076
(SACD HYBRID)
\2900
リヒテル、ロシア音楽を弾く
 (1)ムソルグスキー:展覧会の絵
 (2)チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ ト長調Op.37a
 (3)同:四季Op.37b〜白夜/舟歌/トロイカ/炉端にて
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
 入手困難な音源ばかり。リヒテルのロシア音楽集

 録音:1956年11月14日プラハ(ライヴ)(1)、1954年12月6日モスクワ(2)、1960年10月25日ニューヨーク(3)/Mono、Bi-channel Stereo、79’ 01”

 SACD ハイブリッド盤。限定盤。ムソルグスキーの「展覧会の絵」は、1956 年11 月14 日プラハでのライヴ。有名なソフィア・リサイタルより少し前のものですが、丁寧かつ精神的な深みを感じさせる演奏で、リヒテルの凄さを改めて実感できます。SACD 化したことで、リヒテルの柔らかいタッチの美しさが際立ちます。
 チャイコフスキーのピアノ・ソナタは演奏時間30 分、至難な技巧を要求する大作ですが、あまり人気がありません。しかしリヒテルの強靭な技巧と語り口の巧さで、いつの間にか引き込まれてしまいます。この作品の印象を変える演奏と申せましょう。
 ソナタと同じ作品番号を持つ組曲「四季」をリヒテルが弾いているのも嬉しい限り。彼のディスコグラフィにないニューヨークの録音で、全曲ではなく4 篇のみですが人気の「舟歌」や「トロイカ」をリヒテルで聴くことが出来るのは超貴重。これが誰にも真似のできない巨匠芸で、あまりの素晴らしさに唸らされます。


<メジャー・レーベル>
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SONY



8898535079-2
\2500→\2290
ソル・ガベッタ、ライヴ
 エルガーはなんとラトル&ベルリン・フィル!!

 1) エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調Op.85,
 2) マルティヌー:チェロ協奏曲第1番 ニ長調H.196
ソル・ガベッタ(チェロ)/
サイモン・ラトル(指揮:1)/
クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮:2)/
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 今や現代のジャクリーヌ・デュ・プレともいわれるほど実力と人気をもつチェリスト、ソル・ガベッタ。
 このアルバムは、エルガー、マルティヌーという2曲のチェロ協奏曲を2014年にライヴ収録したもの。しかもオーケストラはベルリン・フィルです(ソル・ガベッタとは初共演)。
 ソル・ガベッタは、2009年にすでにヴェンツァーゴ指揮デンマーク放送響とエルガーのチェロ協奏曲を録音しており、非常に高評価を得ていますが、今回はラトル&ベルリン・フィルとの共演。非常にロマンティックで情熱的なチェロの響きは、まさにこの作品の本性を表した名演です。
 そしてマルティヌーは、エルガーの翌月にウルバンスキがベルリン・フィルにデビューした定期演奏会のライヴ。チェコの国民音楽と20世紀の音楽イディオムを融合したこの協奏曲を、深い抒情性の見事な表現力で演奏していきます。

 【録音】2014年4月、バーデン=バーデン祝祭劇場、イースター音楽祭でのライヴ(1)/2014年5月, ベルリン・フィルハーモニーでのライヴ(2)



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DHM



8898536256-2
(2CD)
\3200→\2890
トーマス・ヘンゲルブロック新録音は独HMから!!
 メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」Op.70
  [歌唱:ドイツ語]
ゲーニア・キューマイアー(ソプラノ),
アン・ハレンベリ(アルト),
ローター・オディニウス(テノール),
ミヒャエル・ナジ(バリトン),
バルタザール・ノイマン・アンサンブル&合唱団,
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
 [ピリオド楽器使用]

 トーマス・ヘンゲルブロックの新録音はSONYではなく、独HMから。
 手兵バルタザール・ノイマン・アンサンブルとのメンデルスゾーンの大作オラトリオ「エリヤ」でした!


 北ドイツ放送響首席指揮者・パリ管弦楽団首席客演指揮者とヨーロッパの名門オケのポストを兼任し、その活動にますます注目が集まるトーマス・ヘンゲルブロック。
 ヘンゲルブロックのもう一つの手兵、バルタザール・ノイマン・アンサンブルとの久しぶりの新録音は、何とメンデルスゾーンの大作オラトリオ「エリヤ」!待ちに待った新録音の登場です。
 ヘンゲルブロックのメンデルスゾーンといえば、北ドイツ放送響との最初のレコーディングに含まれていた交響曲第1番が鮮烈な印象を残しています。北ドイツ放送響とはメンデルスゾーンの他のシンフォニーや「エリヤ」などを恒常的に演奏会で取り上げてきていますが、今回の新録音は、自らが結成し手塩にかけて育て上げてきたピリオド楽器オーケストラ「バルタザール・ノイマン・アンサンブル」と「バルタザール・ノイマン合唱団」によるもの。
 ヘンゲルブロックの指揮のもと、軽快で色彩感豊かな木管、生き生きとしたアーティキュレーションの施された弦楽パート、繊細さと野趣的要素を従えた金管楽器群、見事な表現による声楽独唱と合唱によって、立体感と透明感のある壮大な響きがよみがえりました。現在ではピリオド楽器による「エリヤ」も複数発売されていますが、その中でも決定盤的位置づけになる演奏となることは間違いありません。

 【録音】2016年1月, ドルトムント・コンツェルトハウス






 こちらも完売する前に・・・

8898534502-2
(16CD)
\7000→\6490
トーマス・ヘンゲルブロック・エディション


詳しくはこちらを〜トーマス・ヘンゲルブロック・エディション


 最近新譜が出ないので心配していたヘンゲルブロック。
 いま店主が中堅指揮者でもっとも愛する人。

 これは、ここ数年は廃盤が相次ぎ手に入れようと思ってもできなかったヘンゲルブロックの独HMレーベルの16枚のアルバムを集成したアニヴァーサリー・ボックス。

 ただ一度こういう形でボックスになってしまうと、廃盤アイテムが単体で復活する可能性は限りなく少なくなります。

 古楽指揮者ヘンゲルブロックも愛するならこれはもっておいたほうがよいでしょう。

 もちろんあのゼレンカの名盤も収録してます。




 


8887514348-2
\2500→\2290
ウエルガス・アンサンブル/モンテヴェルディの鏡
 1) クラウディオ・モンテヴェルディ:ミサ・イン・イッロ・テンポレ(そのときイエスは),
 2) ニコラ・ヴィチェンティーノ:緑の月桂樹やあのひとの金色の髪を,
 3) チェーザレ・トゥディノ:愛の神よ,私は何年も涙を流して来た,
 4) ジャケス・デ・ヴェルト:慈悲に満ちた運命の女神,
 5) ルカ・マレンツィオ:独り思いに沈んで
ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)

 モンテヴェルディの初期の作品は、厳格な対位法に基づくパレストリーナ風の合唱様式が主流でした。
 時代はすすみ音楽的な芽吹きとして、フィレンツェのカメラータを中心とした、歌詞の鋭い表現を目指した音楽が試みられ、モンテヴェルディも徐々にこの新しい流れにのったのでした。
 1605年の《マドリガーレ集第5巻》などでは、古い様式から脱却を試みています。「ミサ・イン・イッロ・テンポレ」は、ゴンベールの6声のモテットに基づいたミサ曲で、名曲「聖母マリアの夕べの祈り」と同時に出版されました。
 このアルバムでは、「モンテヴェルディ:ミサ・イン・イッロ・テンポレ」の間に、モンテヴェルディが影響を受けた作曲家の作品をはさみながら演奏するというプログラム。
 ネーヴェルによる見事なハーモニー作りによって、この作品の素晴らしさが感じられるはずです。





<国内盤> 


オクタヴィア・レコード


OVCL-00610
(SACD Hybrid)
\3200+税
飯森範親(指揮)&日本センチュリー響
 <ハイドン交響曲集Vol.1>

 ハイドン:
  交響曲 第35番 変ロ長調
  交響曲 第17番 ヘ長調
  交響曲 第6番 ニ長調 「朝」
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団
 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!
 精緻に奏でられる気品あるハイドン交響曲集!

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者を務める飯森範親とが行なっている一大プロジェクト「ハイドン・マラソン」より記念すべき第1回目の公演がCD化となりました。
 第1回目からでもそのクオリティの高さは際立っています。一音一音隅々まで行き届いた精緻なアンサンブル。統一された音色感。飯森&日本センチュリー響のもつ独特の鮮やかサウンドがホールを満たします。
 各方面より絶賛を受ける当シリーズは、現在進行形で進んでおり、ますます評価、注目度が増しています。
 「ハイドン・マラソン」の記念すべき第1弾アルバムをぜひお聴き下さい。

  2015年6月5日 大阪、いずみホール にてライヴ収録
 


OVCL-00614
(SACD Hybrid)
\3200+税
〔デジパック仕様〕
郷古廉(ヴァイオリン)
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
 バルトーク:
  ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Sz.76
郷古廉(ヴァイオリン)
加藤洋之(ピアノ)<バルトーク>

 今世界から注目を浴びるヴァイオリニストのひとり、郷古廉の前作に続くバッハとバルトークです。
 バッハは比類なき技巧にますます磨きがかかり、驚くべき高みに達しています。
 名品パルティ—タ第2番はその証明で、この一音一音は聴き手を引きこまずにはおきません。
 またバルトークでは、ピアニスト加藤洋之の見事なサポートを得て、音楽は自在に飛翔し光輝を放っています。
 このアルバムは、郷古廉がすでに若くして巨匠であることの実証です。

  2015年10月25-27日 プラハ、ストジェシュヴィッカー・エヴァンゲル教会(バッハ)、
  2014年12月28日 東京・稲城iプラザ(バルトーク) にて収録
  .

OVCT-00125
(SACD Hybrid)
\3200+税
田部京子新録音!
 小林研一郎&日本フィルとのモーツァルト
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331(トルコ行進曲付き)
  ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488 (*)
田部京子(ピアノ)
小林研一郎(指揮) (*)
日本フィルハーモニー交響楽団 (*)

 田部京子の美しい音色は大きな魅力で、中でもモーツァルトではとりわけ一つ一つの音が繊細に響き、そしてソナタ11番の明るい音楽は、他の楽曲では聴くことのできない魅力を新たに発見できるに違いありません。
 その華やかでスケールの大きく情感溢れる演奏は、多くのファンの心を掴むことでしょう。
 また、これまでも田部は様々な指揮者、オーケストラと共演を重ねてきましたが、このたびCDに収録したのは2015年6月の小林研一郎の指揮による日本フィルとの演奏です。
 会場全体が軽やかで暖かい、モーツァルトの優美な世界に引き込まれた、その空気をそのままにCDでお楽しみいただけます。

 2015年6月28日 東京・サントリーホール(ライヴ)(*)
 2016年9月19-20日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)(セッション)  にて収録


田部京子のトリトン・レーベル第1弾

OVCT-00120
(SACD Hybrid)
\3200+税

 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
  ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
  ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111

田部京子 (ピアノ)

 待望のベートーヴェン、ついに登場!
 田部京子のトリトンレーベル第1弾は、ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ3作品を収録。これまでのリサイタルでも喝采を浴びてきた「ファン待望の楽曲」が、ついにセッション録音されました。
 田部京子の確かなテクニックによって奏でられる音楽は、繊細かつ緻密に構築されています。音質にもこだわった当盤では、彼女の凛とした美しい音色を、そしてベートーヴェンの世界を、存分にご堪能いただけることでしょう。
 2015年8月12-14日 東京・稲城?プラザ にて収録 

  
OVCT-00124
\3000+税
音楽の玉手箱 Vol.1 −カンタービレ−
 リャードフ:音楽の玉手箱
 ベートーヴェン:エリーゼのために
 ブルグミュラー:アラベスク
 ドビュッシー:アラベスク第1番
 ブルグミュラー:せきれい
 チャイコフスキー:ひばりの歌
 バラキレフ:ひばり
 カリンニコフ:悲しい歌
 リスト:愛の夢第3番、ラ・カンパネラ
 ブルグミュラー:バラード
 ショパン:バラード第1番、前奏曲第15番「雨だれ」
 ブルグミュラー:やさしい花
 ラフマニノフ:ひなぎく
 マクダウェル:のばらに寄す
宮谷理香(ピアノ)

 華麗なるピアニスト、宮谷理香が贈る
 色鮮やかなピアノ・ファンタジー!
  1995年ショパン・コンクール入賞後、ソリストとしてまた、同コンクール入賞暦をもつ高橋多佳子とのユニット“デュオ・グレイス”のメンバーとして、多岐にわたる活躍をする宮谷理香によるトリトン・レーベルでの初のソロ・アルバムが登場です。
 宮谷の想いが隅々まで詰まった、大人から子供まで楽しめる珠玉のピアノ名曲集となりました。
 ブルグミュラーの小品がプログラムの歩みを導く「案内板」となり、その先に広がる美しい音楽の世界へと導きます。歩みを進めると、音楽のパレットが次々と広がります。まさに、ピアノ・ファンタジー!
 宮谷が奏でる情感豊かな演奏によって、珠玉の名曲達はより輝いていきます。
 宮谷の代名詞とも言えるショパンのバラードをはじめ、リストの名曲、あまり知られていないカリンニコフ、バラキレフの小品など選曲もセンスが光ります。「あなたの心に届く」ピアノ名曲集をお楽しみ下さい。

  2016年9月1-2日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)にて収録
  


OVCL-00611
\3000+税
クーベリック・トリオ新録音はベートーヴェン
 ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品1-3
  ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97 「大公」
クーベリック・トリオ
 石川 静 (ヴァイオリン)
 カレル・フィアラ (チェロ)
 クヴィータ・ビリンスカ (ピアノ)

 プラハを中心にヨーロッパで活動するクーベリック・トリオは、ソリスト級の3人が織り成す芳醇なアンサンブルが特徴で、その歴史に根ざした木目の色調は、チェコ室内楽の伝統の重みさえ感じさせます。
 ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第3番は、一般的にあまり知られぬ楽曲ですが、彼らの深く清々しいたたずまいによって、また新たな魅力を放っています。ベートーヴェンの室内楽の至宝「大公」では、彼らが永年培ってきた豊かな音楽的土壌が、あふれるような稔りとなり、稀にみる香気と格調を合わせ持つ演奏となりました。声高にではなく、しかし聴き手の胸の内に確として忘れえぬ印象をもたらすアルバム。
 馥郁としたワインを開けたときのような、豊潤な室内楽。このトリオの楽興の時をお楽しみください。

 2015年10月27-28日 横浜・かながわアートホールにて収録





スタッフ、ドニャのおすすめ
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品


 朝4時に急に目が覚めたら、前の日に事務所でかかっていたヴァイオリンの曲が頭の中をぐるぐる回りだしました。こんなこと初めて。
 次の日、なんの曲か気になって出勤してすぐ、あの曲がかかっていた大体の時間を店主に言ったところ、何の曲かすぐにわかりました。
 ドヴォルザークの「4つのロマンティックな小品」だそうです。その1曲目。
 とても幸せそうな美しい曲で、聴いているだけでいい気持ちになるんです。
 実は店主も好きだったらしく、「メロディストのドヴォルザークの作品の中でも5本の指に入る美しい曲(店主談)」なんだそうです。ちょっと目覚めてしまいました。
 店主はそのCDをいくつかもっていたので、他の演奏者のも聞かせてもらいました。
 店主が「これがいいんだよー!」という人のも含めて、いくつかかけてもらったんですが、最初に聴いた昨日の演奏が耳に残っていたため、どうしてもほかの人の演奏ではだめでした。
 昨日聴いたCDで演奏していたのは、チェコで活動されている日本人の石川静さん。
 店主が言うには「20年前に輸入盤のマイナー・レーベルに日本人の名前が出ることは皆無だった。だからこの人の名前がSUPRAPHONのアルバムに出てきたときはかなり衝撃的だった。」だそうで、そんな前から海外で活躍されていたんですね。
 その石川静さんの演奏は、なんかとても素朴で優しい感じで、ただただ「好み」だったとしか。だってあんな朝4時に聞こえてくるなんて、ありえないです。



オクタヴィアレコード
OVCL 00089
\3086
在庫僅少に付き完売の際はご容赦を・・・
ノスタルジア チェコ・ヴァイオリン作品集〜石川静
 ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 作品45
         ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 作品100
 スーク:4つの小品 作品17
 スメタナ:わが故郷より
石川静(ヴァイオリン)
クヴィータ・ビリンスカ(ピアノ)
 ヨーロッパを中心に活躍している石川静。最近ではクーべリック・トリオとして、その実力を惜しみなく披露してきた彼女ですが、久々のソロCDリリースとなります。
 彼女の確かな技巧に裏付けられた美しき音色と音楽性は驚異的でもあり、新鮮さを感じさせます。チェコの音楽家たちが皆集敬う彼女が奏でる、チェコの輝かしいメロディーを存分にお楽しみください。(メーカー・コメント)
録音:2002年1月29日、7月7日 プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールにて収録







<映像>


SONY(映像)



8898537162-9
(Blu-ray)
\5200→\4790
ヨナス・カウフマン、他/オペラ・ガラ〜ライヴ・フローム・バーデン=バーデン
 1) ワーグナー:歌劇『タンホイザー』より「愛する殿堂よ、お久しぶり」〜
  アニヤ・ハルテロス(ソプラノ),
 2) グノー:歌劇『ファウスト』より「金の小牛はいつも生きてる」〜
  ブリン・ターフェル(バス・バリトン),
 3) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「母さんも知っているとおり」〜
  エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ),
 4) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」〜ヨナス・カウフマン(テノール),
 5) ボイト:歌劇『メフィストーフェレ』より「私は悪魔の精」〜
  ブリン・ターフェル(バス・バリトン),
 6) ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』より
   「死にましょう、でもその前に」アニヤ・ハルテロス(ソプラノ),
 7) マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より
   「お前ここにいたのか、サントゥッツァ?」〜
    エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ)&ヨナス・カウフマン(テノール),
 8) チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』より「苦い喜び、甘い責め苦を」〜
   エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ)&ヨナス・カウフマン(テノール),
 9) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「マリオ... どうか一緒に」〜
    アニヤ・ハルテロス(ソプラノ)&ブリン・ターフェル(バス・バリトン),
 10) ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「一人淋しくねむろう」〜
    ブリン・ターフェル(バス・バリトン),
 11) ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「呪わしき美貌」〜
    エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ),
 12) ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「世の空しさをお知りになり」〜
   アニヤ・ハルテロス(ソプラノ),
 13) ヴェルディ:歌劇『オテロ』より「暗い夜の深まりに」〜
   アニヤ・ハルテロス(ソプラノ)&ヨナス・カウフマン(テノール),
 14) ビゼー:歌劇『カルメン』より「恋は野の鳥」〜
   エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ),
 15) マスカーニ:歌劇『友人フリッツ』より「わずかな花を」,
 16) ジェリー・ボック:『屋根の上のバイオリン弾き』より「金持ちだったら」
    ブリン・ターフェル(バス・バリトン),
 17) ニーノ・ロータ:『ゴッドファーザー』より「もっと静かに話して」〜
    ヨナス・カウフマン(テノール),
 18) レハール:喜歌劇『ほほえみの国』より「君こそわが心の全て」〜
    エカテリーナ・グバノヴァ(メゾ・ソプラノ)&ヨナス・カウフマン(テノール)
マルコ・アルミリアート(指揮)
バーデン・シュターツカペレ
8898537161-9
(DVD)
\4500→\4090
 2016年7月のバーデン=バーデン、オペラ・ガラ・コンサートのライヴ映像。
 アニヤ・ハルテロス、エカテリーナ・グバノヴァ、ヨナス・カウフマン、ブリン・ターフェルという錚々たる独唱陣を招いての演奏です。この4人の歌手による、名オペラ・アリアやデュエットからのナンバーを中心とした魅了の歌唱。
 魅力的なハルテロス、劇的かつ深みのあるグバノヴァ、存在感抜群のターフェル、そして甘い美声を存分に聞かせるカウフマン。オペラの醍醐味を堪能できるコンサートです。
 【収録】2016年7月22, 24日、バーデン=バーデン祝祭劇場でのライヴ




OPUS ARTE(映像)

OA1222BD
(DVD 15枚組)
\24000
ロイヤル・チャーター60周年記念 英国ロイヤル・バレエ「ザ・コレクション」BOX

〈Disc 1〉ジゼル(2014)
 ジゼル:ナタリア・オシポワ
 アルブレヒト:カルロス・アコスタ
 振付:マリウス・プティパ
 音楽:アダン
〈Disc 2〉ラ・バヤデール(2009)
 ニキヤ:タマラ・ロホ
 ソロル:カルロス・アコスタ
 ガムザッティ:マリアネラ・ヌニェス
 振付:ナタリア・マカロワ
 音楽:ミンクス
〈Disc 3〉ドン・キホーテ(2013)
 キトリ:マリアネラ・ヌニェス
 ドン・キホーテ:クリストファー・サウンダース
 振付:カルロス・アコスタ
 音楽:ミンクス
〈Disc 4〉眠れる森の美女(2006)
 オーロラ姫:アリーナ・コジョカル
 フロリムント:フェデリコ・ボネッリ
 リラの精:マリアネラ・ヌニェス
 振付:マリウス・プティパ
 音楽:チャイコフスキー
〈Disc 5〉くるみ割り人形(2009)
 こんぺい糖の精:吉田都
 王子:スティーヴン・マックレイ
 振付:ピーター・ライト
 音楽:チャイコフスキー
〈Disc 6〉白鳥の湖(2009)
 オデット:マリアネラ・ヌニェス
 ジークフリート王子:ティアゴ・ソアレス
 振付:アンソニー・ダウエル
 音楽:チャイコフスキー
〈Disc 7〉シルヴィア(2005)
 シルヴィア:ダーシー・バッセル
 アミンタ:ロベルト・ボッレ
 振付:フレデリック・アシュトン
 音楽:ドリーブ
〈Disc 8〉ラ・フィーユ・マル・ガルデ(2015)
 リーズ:ナタリア・オシポワ
 コーラス:スティーヴン・マックレイ
 振付:フレデリック・アシュトン
 音楽:エロール
〈Disc 9〉ラプソディ/二羽の鳩(2016)
 ○ ラプソディ
 ナタリア・オシポワ
 スティーヴン・マックレイ
 振付:フレデリック・アシュトン
 音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
 ○二羽の鳩
 娘:ローレン・カスバートソン
 若者:ヴァディム・ムンタギロフ
 ジプシーの娘:ラウラ・モレーラ
 その恋人:平野亮一
 振付:フレデリック・アシュトン
 音楽:アンドレ・メサジェ
〈Disc 10〉アシュトン・セレブレーション(2013)
 ○ ラ・ヴァルス
 小林ひかる/平野亮一/サマンサ・レイン
 ○ タイスの瞑想曲
 リャーン・ベンジャミン/ワレリー・フリストフ
 ○ 春の声
 崔由姫 アレクサンダー・キャンベル
 ○ モノトーンズ I & II
 高田茜/マリアネラ・ヌニェス/フェデリコ・ボネッリ/エドワード・ワトソン
 ○ マルグリットとアルマン
 タマラ・ロホ セルゲイ・ポルーミン/ゲイリー・エイヴィス
 振付:フレデリック・アシュトン
〈Disc 11〉ロメオとジュリエット(2012)
 ジュリエット:ローレン・カスバートソン
 ロメオ:フェデリコ・ボネッリ
 振付:ケネス・マクミラン
 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
〈Disc 12〉マイヤリング(うたかたの恋)(2009)
 ルドルフ皇太子:エドワード・ワトソン
 マリー・ヴェッツェラ:マーラ・ガレアッツィ
 振付:ケネス・マクミラン
 音楽:フランツ・リスト
〈Disc 13〉不思議の国のアリス(2011)
 アリス:ローレン・カスバートソン
 ハートのジャック:セルゲイ・ポルーニン
 振付:クリストファー・ウィールドン
 音楽:ジョビィ・タルボット
〈Disc 14〉冬物語(2014)
 レオンティーズ:エドワード・ワトソン
 ハーマイオニー:ローレン・カスバートソン
 バーディタ:サラ・ラム
 パウリーナ:ゼナイダ・ヤノウスキー
 フロリツェル:スティーヴン・マックレイ
 ポリセネス:フェデリコ・ボネッリ
 振付:クリストファー・ウィールドン
 音楽:ジョビィ・タルボット
〈Disc 15〉マクレガー・トリプル・ビル (クローマ/インフラ/リーメン)(2006-09)
 タマラ・ロホ(クローマ)
 フェデリコ・ボネッリ(クローマ)
 エドワード・ワトソン(クローマ/インフラ/リーメン)
 サラ・ラム(クローマ/リーメン)
 ローレン・カスバートソン(インフラ/リーメン)
 スティーヴン・マックレイ(リーメン)
 振付:ウエイン・マクレガー

OABD7210BD
(Blu-ray Disc 15枚組)
\24000
 バレエ・リュスで活躍したデイム・ニネット・ド・ヴァロワが1931年にロンドンに設立したバレエ団がいく度かの変遷を経て1956年に詔勅(ロイヤル・チャーター)を受け、コヴェント・ガーデン(王立歌劇場)に本拠をおく王立バレエ団(英国ロイヤル・バレエ)となりました。
 設立当初からのアシュトンやマクミランに代表される演劇性の高い振付は同バレエ団の伝統として脈々と現代に受け継がれています。本コレクションは英国ロイヤル・バレエのロイヤル・チャーター60周年を記念して、世界のバレエ界の頂点に輝く同バレエ団のクラシック・バレエの代表作にコンテンポラリー作品を加えたレパートリーを大集成。
 ロホ、ヌニェス、コジョカル、吉田都、カスバートソン、アコスタ、マックレイ、ワトソン、ボネッリ、本年2016年にプリンシパルに昇格したばかりの高田茜、平野亮一も登場、綺羅星を並べるスターダンサー出演の「ザ・コレクション」の名に相応しい、英国ロイヤル・バレエの精華を、すべてのバレエ愛好家にお届けします。多くの図版、写真を含む豪華解説書付。
 収録総時間:約36時間8分/画像:〈DVD〉16:9 カラー 〈BD〉1080i HD カラー/音声:〈DVD〉1.リニアPCMステレオ 2.DTS 5.0 サラウンド 〈BD〉1.リニアPCMステレオ 2.DTS HD Master audio 5.1 サラウンド/〈DVD〉 片面2層 〈BD〉50GB/リージョンコード ALL
 

OA1187D
(DVD)
\4100
英国ロイヤル・バレエ2016 フレデリック・アシュトン振付 〈ラプソディ〉〈二羽の鳩〉

■セルゲイ・ラフマニノフ:〈ラプソディ〉
   出演
    ナタリア・オシポワ
    スティーヴン・マックレイ
 
■アンドレ・メサジェ:〈二羽の鳩〉
 出演
   娘:ローレン・カスバートソン
   若者:ワディム・ムンタギロフ
   ジプシーの娘:ラウラ・モレーラ
   その恋人:平野亮一
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団/
バリー・ワーズワース(指揮)
OABD7180D
(Blu-ray)
\5100
画像:〈DVD〉16:9 カラー 〈BD〉1080i HD カラー/音声:〈DVD〉1.リニアPCMステレオ 2.DTS 5.0 サラウンド 〈BD〉1.リニアPCMステレオ 2.DTS HD Master audio 5.0 サラウンド/ディスク:〈DVD〉片面2層 〈BD〉50GB/リージョンコード ALL

 英国ロイヤル・バレエの振付の歴史に偉大な足跡を残したフレデリック・アシュトンによる対照的な名作二題〈ラプソディ〉&〈二羽の鳩〉。ラフマニノフ作曲の〈ラプソディ(パガニーニの主題による)〉は、バリシニコフの主演で1980年8月エリザベス王太后の80歳の誕生日を祝うコンサートで初演されたプロットのない超絶技巧の名作。オシポワとマックレイの人気コンビが、見事な踊りを披露します。
 一方のアンドレ・メサジェ作曲〈二羽の鳩〉は19世紀後半にパリ・オペラ座で初演、人気を博した作品にアシュトンが1961年に新たな振付を施して以来、ロイヤル・バレエの定番人気作となりました。
 名手カスバートソン、ムンタギロフ、モレーラに加え本年(2016年)同バレエ団のプリンシパルに昇格した平野亮一も登場、軽快なタッチのラブ・ロマンスを演じます。
















10/26(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0084
\1500
クリスティアーネ・カルク
 シューマン、ブラームス、クララを歌う
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)
マルコム・マルティノー(ピアノ)
  ロベルト・シューマン:
   『ミルテの花』より「献呈」Op.25-1、『女の愛と生涯』Op.42、
   『3つの歌』より「ライオンの花嫁」Op.31-1
  クララ・シューマン:
   風雨の中を彼はやって来たOp.12-2、愛の魔法Op.13-3、
   彼らは愛し合っていたOp.13-2、美しさゆえに愛するのならOp.12-4
  ブラームス:
   永遠の愛についてOp.43-1、湖上でOp.59-2、わたしの恋は緑にもえOp.63-5、
   おお涼しい森よOp.72-3、ひばりの歌Op.70-2、
   われらはさまよい歩いたOp.96-2、野の寂しさOp.86-2、月の夜WoO.21
 最近メキメキ頭角を現すドイツの歌姫、クリスティアーネ・カルク。シューマン、ブラームス、クララを歌う

 録音:2014年11月18日、ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)/64’51

 瞬く間に世界のトップに躍り出たソプラノ歌手クリスティアーネ・カルク。日本では2016 年リサイタル・デビューし、安定した美しい歌唱で日本の聴衆を魅了しました。
 カルクはバイエルンのフォイヒトヴァンゲン生まれ。ザルツブルクのモーツァルテウムで学び、バッハのオラトリオからモーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーンまで幅広いレパートリーを持ち、高い評価を得ています。
 2009 年ウィーン楽友協会で、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるハイドンのオペラ『無人島』上演に参加。2010 年ザルツブルク音楽祭でムーティが指揮した『オルフェオとエウリディーチェ』に出演。2013 年にはグラインドボーン音楽祭にイポリートとアリシー》のアリシーでデビュー。翌年には、《偽の女庭師》のサンドリーナで、同音楽祭に再び出演。15 年8 月にはザルツブルク音楽祭にもリサイタルで登場している注目を集めているソプラノの一人です。

 このアルバムは、2014 年11 月にロンドン、ウィグモア・ホールで行われたリサイタルのライヴ収録。伴奏は前回2012 年のライヴ(WHLIVE.0062)でも共演している現代を代表する歌曲伴奏者マルコム・マルティノー。
 今回は、ロベルト・シューマン、ブラームス、そしてクララ・シューマンの歌曲集。シューマンの妻であり19 世紀最高のピアニストの一人でもあったクララ。素晴らしい音楽的才能に溢れた聡明な女性であり、シューマンを献身的に支え、一方ではブラームスの憧れの人でもありました。同時代に生きた3 人の音楽家の親密で稀有な関係の中から生まれた音楽をカルクが丁寧に歌い上げます。
 カルクは音楽の流れだけではなく、言葉の持つ意味に重点を置いたアプローチで、細やかな表情付けが見事です。



クリスティアーネ・カルク、WHLIVE前作

WHLIVE 0062
¥1500
可憐なソプラノ、クリスティアーネ・カルク
R.シュトラウス:
 目覚めたバラ、赤いバラ、乙女の花Op.22、夜Op.10-3、
 たそがれの夢Op.29-1、白いジャスミンOp.31-3
フォーレ:ネルOp.18-1、イスファハーンのばらOp.39-4、薔薇Op.51-4
ドビュッシー:「忘れられたアリエッタ」より「グリーン」、「憂鬱」
プーランク:「偽りの婚約」より「花」
ヴォルフ:秘めた愛、夜、災難、夜の魔法
ベルク:初期の7つの歌曲
 【夜/ 葦の歌/ 夜鳴きうぐいす/ 夢に見た栄光/ 室内にて/
  愛の讃歌/ 夏の日】
<アンコール>
 ヴォルフ:私を花で覆って下さい
 シューマン:君は花のようにOp.25-24
クリスティアーネ・カルク(S)
マルコム・マルティヌー(P)

 注目の可憐なソプラノ歌手クリスティアーネ・カルク歌曲リサイタル

 収録:2012 年7 月19 日ウィグモア・ホール、ロンドン、ライヴ/71’32

 マリス・ヤンソンス&バイエルン放響の第9 で2012 年来日したソプラノ、クリスティアーネ・カルクによるロンドン、ウィグモア・ホールでの歌曲リサイタル。カルクはバイエルンのフォイヒトヴァンゲンに生まれ、ザルツブルクのモーツァルテウムで学ぶ。バッハのオラトリオからモーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーンまで幅広いレパートリーを持ち、高い評価を得ています。2009 年ウィーン楽友協会で、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと共にハイドンのオペラ「無人島」を上演。2010 年ザルツブルク音楽祭でムーティが指揮した「オルフェオとエウリディーチェ」に出演。そして2013 年ザルツブルク・イースター音楽祭でティーレマンと共演するなど、今着実に実力をつけ、注目を集めているソプラノの一人です。
 このアルバムの演目は、R. シュトラウス、ベルク、ヴォルフの後期ロマン派リート作品とフォーレ、ドビュッシー、プーランクのフランス歌曲という構成。気品のある凛とした歌声で聴かせるR. シュトラウス、また高貴な香りを漂わせるフォーレを繊細に透明感溢れる歌唱で魅了します。ピアノ伴奏は、歌曲伴奏の世界的名手マルコム・マルティヌーが務めています。

 

WHLIVE 0085
(2CD)
\2100
エリアス弦楽四重奏団
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集Vol.2

 CD1
  弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18-1
  弦楽五重奏曲ハ長調Op.29*
 CD2
  弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
エリアス弦楽四重奏団
 【 サラ・ビトルロック(ヴァイオリン)、
  ドナルド・グラント(ヴァイオリン)
  マーティン・セイヴィング(ヴィオラ)、
  マリー・ビトルロック(チェロ)】
マリン・ブロマン(ヴィオラ)*
 若手弦楽四重奏団、エリアスQ の弦楽四重奏曲の至宝ベートーヴェン・チクルス第2 弾!

 録音:2014年5月19日、ロンドン、ウィグモア・ホール(ライヴ)/117’51

 1998 年に結成された若手カルテット、エリアス弦楽四重奏団。メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」のドイツ語の呼び名から取られたカルテット名。マンチェスターにあるノーザン国立音楽大学に在籍中に結成され、クリストファー・ローランド博士に師事、ケルンの音楽学校ではアルバンベルク四重奏団にも師事しています。
 BBC ラジオ3 のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選ばれ、2010 年にはボレッティ・ブイトーニ・トラスト賞を受賞するなど、新時代のアーティストとして注目を集めています。
 2010 年9 月にウィグモア・ホールで行われたリサイタルを収録したアルバム(シューマン/ハイドン:WHLIVE0051)は、BBC ミュージックマガジンの新人賞に選ばれました。
 このアルバムは、エリアス弦楽四重奏団が2012 年以来イギリス全土で行っている、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を受けて企画されたウィグモア・ホールでのチクルス第2 弾。
 聴き慣れた楽曲を新鮮に、かつ正統的なアプローチの中にもドラマティックな解釈を取り入れ、ベートーヴェンの音楽性に正面から挑んでいます。



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SIGNUM CLASSICS

SIGCD 467
\2400→\2190
LPO首席フルート奏者〜ジュリエット・ボウザー
 ニールセン&モーツァルト:フルート協奏曲集

 モーツァルト:
  フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
  フルートのためのアンダンテ ハ長調 K.315
  フルートのためのロンド ニ長調 K.373
 ニールセン:フルート協奏曲 FS.119
ジュリエット・ボウザー(フルート)
ハイメ・マルティン(指揮)
ロイヤル・ノーザン・シンフォニア

 LPO首席フルート奏者のニールセン&モーツァルト!

 2014年のECHOライジング・スターに選出され、2016年にはロンドン・フィルの首席フルート奏者に就任するなど、着実なステップアップを遂げているジュリエット・ボウザー。ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの首席奏者を兼任するなど、いま最も勢いのある英国のフルーティストの1人である。
 ジュリエット・ボウザー初の協奏曲録音は、古巣ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの共演によるニールセンとモーツァルト。LPO首席の座を射止めた英国の才女の美しき音色にご注目下さい!

 2015年6月の録音。


 

SIGCD 452
\2400
ジョナサン・ダヴ、
 カンタータと室内楽作品をカップリング

  ダヴ:
   カンタータ《無名戦士のために》
   2本のホルン、弦楽四重奏とピアノのための《モーツァルトからの手紙》
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
メルヴィン・タン(ピアノ)
ニッキー・スペンス(テノール)
ポーツマス・グラマー・スクール室内合唱団
オックスフォード・バッハ合唱団
ニコラス・クレオバリー(指揮)
 グラインドボーン音楽祭からの委嘱作品「フライト」(1998年)でブレイクを果たした現代イギリスのリーディング・コンポーザーの1人、ジョナサン・ダヴ(1959−)。
 今回の新録音では、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの委嘱作品となるカンタータと、名匠メルヴィン・タンの参加も要注目の室内楽作品をカップリング。

 2015年9月の録音。
 

SIGCD 476
(2CD/特別価格)
\3800
レーガー:オルガン作品集
 幻想曲とフーガ ハ短調 Op.29
 バッハの名による幻想曲とフーガ Op.46
 交響的幻想曲とフーガ Op.57
 幻想曲とフーガ Op.135b
デイヴィッド・グード(オルガン)
 デイヴィッド・グードは、オックスフォード・クライスト・チャーチの副オルガニスト、イートン・カレッジのオルガニストを歴任する英国のコンポーザー=オルガニスト。
 レーガーのオルガン作品集第2巻は、バース寺院のクライス・オルガンでの演奏。

 2003年7月の録音。




BR KLASSIK 


900518
\1800
バイエルン放送合唱団‐宗教音楽名演集
 1.J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調‐グローリア・イン・エクセルシス・デオ/
 2.グノー:聖セシリア・ミサ‐キリエ/
 3.シューベルト:ミサ曲 第2番‐グローリア/
 4.ドヴォルザーク:スターバト・マーテル‐さあ、御母よ/
 5.ベートーヴェン:荘厳ミサ曲‐キリエ/
 6.ヘンデル:ディキシト・ドミヌス‐主は言われた/
 7.J.S.バッハ:マニフィカト‐グローリア・パトリ/
 8.J.S.バッハ:マタイ受難曲‐おお、血と傷にまみれた御頭/
 9.J.S.バッハ:ヨハネ受難曲‐主よ、われらを治めたまう主よ/
 10.ハイドン:天地創造‐天は神の栄光を語り/
 11.ヴェルディ:ミサ・ダ・レクイエム‐怒りの日/
 12.コダーイ:ミサ・プレヴィス‐グローリア/
 13.ペルト:ベルリン・ミサ‐クレド/
 14.J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ‐いざ祝え、この良き日を/
 15.ヘンデル:メサイア‐ハレルヤ・コーラス
バイエルン放送合唱団/
ペーター・ダイクストラ(指揮)…1.6-9.12-15/
マリス・ヤンソンス(指揮)…2.3.4.11/
ベルナルト・ハイティンク(指揮)…5.10

 古代ギリシャ劇場の「Choros」を起源とするとされる「コーラス=合唱」は、ヨーロッパを中心に様々な進化を辿ってきました。
 グレゴリオ聖歌に見られる1声部のみのモノフォニーが、次第に発展し、壮麗な多声部で歌われる複雑なポリフォニーへと発達し、16世紀に極限に達します。その後はオペラやカンタータ、オラトリオなどに分かれ、聖歌隊はますます機能的になり、使われるテキストもラテン語から、様々な言葉、文章へと変化していきます。
 18世紀から19世紀には多くの作曲家によって、宗教的な曲だけでなく、世俗的な合唱曲も書かれ、19世紀から20世紀には、更に別のジャンルとも融合し、素晴らしい発展を遂げました。

 このアルバムは、現代最高の声楽アンサンブル、バイエルン放送合唱団の名演集です。バッハからペルトまで、作曲年代にはおよそ300年の開きがありますが、そのどれもが書かれた時代に即したスタイルに倣い、ヨーロッパの合唱文化の伝統を感じさせる緊密な響きで歌い上げられています。このアルバム収録曲のほとんどを指揮しているペーター・ダイクストラはオランダ出身の指揮者で、若い頃から地元の合唱団を率い、20代でスウェーデン放送合唱団のディレクターを務めたことで注目されました。
 2005年からバイエルン放送合唱団の芸術監督に就任、名門合唱団を一層レベルアップさせています。最近はオーケストラの指揮者としても活躍。更なる活躍が期待されています。




L’EMPREINTE DIGITALE


ED 13248
\2600
リカルド・ニルニ(1960-):螺旋
  二重螺旋 [Double Helice] (クラリネットとチェロのための;2007)(*)
  服を着るチェロ [Dressing Cello] (チェロのための;2004)(+)
  回旋上の [Involuta] (フルートとチェロのための;2011)(#)
  波 [Undae] (ハープとチェロのための;2007)(**)
  螺旋 [Helice] (チェロのための;2006)(++)
  ハープ、チェロと14人の演奏者のための二重協奏曲;2008)
アレクシス・デシャルム(チェロ)
ピエール・デュトリュー(クラリネット(*))
マッテオ・チェーザリ(フルート(#))
フレデリク・カンブルラン(ハープ(**))
サンドリーヌ・シャトロン(ハープ(##))
アンサンブル・ファ(##)
ドミニク・ミ(指揮(##))

録音:ライヴ(+/++/##)
 リカルド・ニルニはアルゼンチンのブエノスアイレスに生まれた作曲家。1987年フランスに移住し1999年国籍を取得。アレクシス・デシャルム(1977年生まれ)はパリ音楽院でミシェル・ストロース、フィリップ・ミュレールに師事したフランスのチェリスト。





PASSAVANT MUSIC


PAS 116053
\2600
東の道で ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集
 ボフスラフ・マルチヌー(1890-1959):
  ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番
  ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第2番
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):
  ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
 コダーイ・ゾルターン(1882-1967):
  ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲

ミシャエル・セグル(ヴァイオリン)
ニコラ・セグル(チェロ)

録音:2016年1月13-15日、ステュディオ・アクースティク、パッサヴァン、フランス

フランスの兄弟デュオによる演奏。

 

PAS 116190
\2600
パウル・ヒンデミット(1895-1963):ピアノ作品集
  ピアノ・ソナタ Op.17/小さなピアノ音楽/ピアノのための組曲 Op.26
  われらは都市を造る(ピアノのための)/ピアノのための舞曲集 Op.19
ポール・モンターグ(ピアノ)
 ポール・モンターグはフランスのヌイイ=シュル=セーヌに生まれ、ブローニュ=ビヤンクール国立地方音楽院で学んだ後、音楽院でジャン=フランソワ・エッセールとマリエ・ジョゼフ・ジュードに、エコール・ノルマル音楽院でクリスティアン・イヴァルディとシャンタル・ドビュシーに師事したピアニスト。
 妻であるピアニスト伊藤美織と共に度々来日しコンサートやスタークラスを開いています。
 

PAS 116238
\2600
アンリ・デュティユー(1916-2013):
  ピアノ・ソナタ
   アレグロ・コン・モルト/リート/コラールと変奏曲
  ピアノのための3つの前奏曲
   影と沈黙から/同じ1つの和音により/対比の遊び
カロル・シマノフスキ(1882-1937):仮面劇 Op.34
   シェエラザード/道化師タントリス/ドン・フアンのセレナード
マルシア・ジェンテ(ピアノ)
 マルシア・ジェンテ(1992年生まれ)はリヨン音楽院で学んだ後、パリ音楽院でクレール・デゼールに、エコール・ノルマル音楽院でレーナ・シェレシェフスカヤに師事したフランスのピアニスト。
 2016年1月にフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団が主催したデュティーユ生誕100年記念誕生日演奏会に招かれ「3つの前奏曲」を弾きました。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BR KLASSIK 



900314
\2500→\2290
未発表音源!!
 フリッツ・ヴンダーリヒ〜オペレッタ・アリア集

 1.ミレッカー:喜歌劇《デュバリー》‐Wie schon ist alles/
 2.ミレッカー:喜歌劇《デュバリー》‐Mein Weg fuhrt immer mich zu dir zuruck/
 3.ロルツィング:喜歌劇《皇帝と船大工》‐Leb‘ wohl, mein flandrisch Madchen/
 4.ロルツィング:歌劇《ウンディーネ》‐Vater, Mutter, Schwestern, Bruder/
 5.ロルツィング:喜歌劇《刀鍛冶》‐Man wird ja einmal nur geboren/
 6.ニコライ:喜歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》‐Horch, die Lerche singt im Hain/
 7.レハール:喜歌劇《この世は美しい》‐Schon ist die Welt/
 8.J.シュトラウス:喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》‐Treu sein, das liegt mir nicht/
 9.J.シュトラウス:喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》‐Sei mir gegrust, du holdes Venezia/
 10.ファル:喜歌劇《イスタンブールのばら》‐Zwei Augen, die wollen mir nicht aus dem Sinn/
 11.ファル:喜歌劇《イスタンブールのばら》‐Oh Rose von Stambul/
 12.キュネッケ:喜歌劇《夢の国》‐Ich traume mit offenen Augen/
 13.キュネッケ:歌劇《罪深き女》‐Das Lied vom Leben des Schrenk/
 14.シュトルツ:喜歌劇《女はみんな大好き》‐Ob blond, ob braun, ich liebe alle Frau’n/
 15.ミッシャ・スポリアンスキー:今夜は決してまた/
 16.ウィリー・マッテス:情熱の旋律
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)/
ミュンヘン放送管弦楽団/
ハンス・モルトカウ(指揮)…1.2.5-13/
クルト・アイヒホルン(指揮)…3/
マインハルト・フォン・ツァリンガー(指揮)…4/
ジークフリート・ケーラー(指揮)…14.15/
ウィリー・マッテス(指揮)…16
録音 1962年6月14日…1.2, 1965年4月11日…3, 1959年12月14日…4, 1962年3月8日…5, 1962年5月7日…6, 1962年6月13-15日…7-13, 1966年2月13日…14-15, 1962年5月5日…16 Remastering Producer: Johannes Muller / Mastering: Christoph Stickel, msm-studios Munich

 不世出のテノール歌手フリッツ・ヴンダーリヒのオペレッタ・アリア集!

 1930年ラインラント=プファルツ州クーゼルでチェロ奏者の父とヴァイオリン奏者の母を両親の下に生まれ、幼い頃から音楽に親しんできたフリッツ・ヴンダーリヒ。ナチスの侵攻と父の死を経て苦しい生活を強いられたため、正式な音楽の勉強をする機会はなかなか訪れず、20歳の時にようやくフライブルク大学でホルンと声楽を学ぶことができました。その頃にはすでに彼の美声は評判となっており、24歳の時に学内の公演で《魔笛》の主役タミーノを歌うチャンスに恵まれます。その翌年、大学を卒業する年には既にシュトゥットガルト州立歌劇場と契約を交わし、以降、バイエルン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場と契約し、ザルツブルク音楽祭などの多くの音楽祭に出演するほどにその才能は傑出していました。
 しかし、1966年9月17日、友人の別荘の階段から転落、たった35歳という短い生涯を閉じてしまいます。
 メトロポリタン歌劇場のデビューを目前に控えた歌手として絶頂期の最中で、世界中の人々が彼の死を惜しみ、その名声は彼の没後50年を経ても色褪せることがありません。

 このアルバムは彼が1959年から1965年まで、バイエルン放送の人気番組「ミュンヘンの日曜日」に出演した際の録音と、いくつかのスタジオ録音のオペレッタからアリアを収録した1枚。
 これら甘美で情熱的な歌唱の全てが未発表音源です。



<国内盤> 


molto fine



MF 22312
\4000+税
サントリーホール30周年記念特別公演ライヴ
 《マタイ受難曲》に新風!

樋口?一指揮 明治学院バッハ・アカデミー/
 J.S.バッハ:マタイ受難曲(後期稿1736年)
樋口?一指揮
明治学院バッハ・アカデミー合唱団・合奏団
福音史家、テノール:ジョン・エルウィス
イエス、バリトン:河野克典、
ソプラノ:光野孝子
メゾソプラノ:永島陽子、
バス:土田悠平
明治学院高等学校ハイグリー部

 樋口?一指揮明治学院バッハ・アカデミーによる《マタイ受難曲》2度目のライヴ録音です。
 明治学院バッハ・アカデミーは、研究と実践(演奏)をモットーに掲げ、バッハ没後250年にあたる2000年に芸術監督樋口?一を中心に創設されました。
 2002年に演奏された初期稿(1727/1729)での日本初演のCDは、初期稿盤としては世界初のCD化として話題を呼びました。
 その後2008年と2016年に、後期稿 (1736年)による《マタイ受難曲》の再演が行われましたが、このCDは2016年3月20日のサントリーホール30周年記念特別公演でのライヴ盤(3枚組)です。 
 福音史家、テノールのジョン・エルウィス、イエス役のバスに河野克典を迎えるなどソリスト陣の充実ぶりと、明治学院バッハ・アカデミー合唱団・合奏団(古楽器使用)の近年の質的向上は特筆すべきものがあります。
 古楽研究の成果も踏まえつつ、《マタイ受難曲》に新たな境地を切り拓いており、なにより、数ある《マタイ受難曲》の中にあって、自然なバッハが滔々と流れています。

 録音:2016年3月20日 サントリーホール(ライヴ)、サントリーホール30周年記念特別公演




キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5668
\3000+税
※輸入盤発売済
パヴェル・ハース四重奏団、スメタナを録音
 スメタナ(1824-1884):
  弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「わが生涯より」
   (1876)(28:32)
  弦楽四重奏曲第2番 ニ短調
   (1882-83)(19:03)
パヴェル・ハース四重奏団
 【ヴェロニカ・ヤルツコヴァ
   (1stヴァイオリン)、
  マレク・ツヴィーベル
   (2ndヴァイオリン)、
  パヴェル・ニクル(ヴィオラ)、
  ペテル・ヤルシェク(チェロ)】
 世界を魅了するパヴェル・ハース四重奏団が満を持してスメタナを録音!!

 セッション録音:2014 年11月29&30日、12月6&7日/ドモヴィナ・スタジオ、プラハ/[SUPRAPHON]SU.4172、輸入盤・日本語帯・解説付

 チェコを代表する実力派クァルテット、パヴェル・ハース四重奏団。英グラモフォン・アワード2011 では、ドヴォルザークの「アメリカ」を収録したディスク(SU4038 / KKC 5170)がレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、これまでに数々の著名な賞を総なめにしてきました。今や世界に活躍の場を広げ、ヤナーチェク、ハース、ドヴォルザークといった祖国の作曲家の作品を中心に精力的な演奏活動を行っております。
 Supraphon レーベル通算6 枚目となる最新アルバムは満を持してスメタナを取り上げました。
 スメタナの代表作のひとつに数えられる弦楽四重奏曲第1 番「わが生涯より」は聴力を失った1876 年10 月頃から作曲を開始し同年末頃に完成されるも、技術的難などにより初演の引き受け手がすぐにはみつからず、完成から約2 年後1879 年3 月26 日に友人のスルブ=デブルノフの家でようやく試演、その3 日後に公開初演されました(試演のみドヴォルザークがヴィオラを担当)。感情と主観のロマン派音楽の特徴を表したスメタナの傑作に数えられます。一方、1882 年から翌83 年に作曲された弦楽四重奏曲第2 番は自由な形式の中に激しい衝動と悲愴感に満ちたドラマチックな作品です。なお、これら2 作品はスメタナ四重奏団が、今回の録音場所と同一のドモヴィナ・スタジオにて1962 年に3 月にセッション録音した名盤(SU 4003)がSupraphon レーベルよりリリースされていますが、半世紀を過ぎた今、新時代を担うパヴェル・ハース四重奏団によって新たな名盤が誕生したと言えましょう!
 2016 年来日予定
12 月10 日( 土) 成蹊学園本館大講堂
12 月11 日( 日) 宗次ホール
 
KKC 5669
\3000+税
※輸入盤発売済
ハーディング、ラモーとベルリオーズの作品に真向勝負!
 ラモー(1683-1764):歌劇「イポリートとアリシー」組曲
 ベルリオーズ(1803-1869):幻想交響曲 op.14
ダニエル・ハーディング(指揮)
スウェーデン放送交響楽団
 録音:2015 年10月、ベルワルト・ホール(ストックホルム)/[HMF]HMC.902244、輸入盤・日本語帯・解説付

 充実著しいハーディングによる注目のアルバムの登場。1975 年生まれのダニエル・ハーディング。2016-17 シーズンからはパリ管弦楽団の音楽監督にも就任、ますますの充実ぶりで世界が注目しています。ここで共演しているスウェーデン放送響でも2007 年から音楽監督を務めてほぼ10 年、互いに好相性なのは、イザベル・ファウストと共演したバルトークのヴァイオリン協奏曲(HMC 902146/ KKC 5384)などでも既に広く知られるところです。
 ここでハーディングが取り上げたのは、バロックの大家ラモーと、ロマン派の極みのベルリオーズ。いっけん遠い存在のようですが、歌劇「イポリートとアリシー」の初演が1733 年、「幻想交響曲」の初演が1830 年と、主要作品の初演で考えると100 年も離れていません。
 イポリートとアリシーは1733 年10 月にラモー初のトラジェディ・リリックとして初演されましたが、この作品で、ラモーは、アリアと合唱の役割を再考し、舞曲と描写的な管弦楽曲で、器楽の面でも革命をおこしました。
 いっぽうの幻想交響曲も、具体的な表現の対象をもつ標題音楽の先がけとして、固定楽想などの革新的な技法が用いられています。ハーディングはそれぞれの作品のドラマを際立たせながら、刺激的なハーモニーやリズムなど、オーケストラを巧みに導きながら効果的に響かせています。フランスの巨匠による重要作品の核心に迫る演奏です。
 
KKC 5670
\3000+税
※輸入盤発売済
ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲集
 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 RV 507
 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV 529
 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 RV 510
 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 RV 505
 ・4人の協奏曲 ニ短調 RV 127
 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV 527
 ・2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 RV 513
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン)
リ・インコーニティ
 カルミニョーラをゲストに迎えてのベイエ&リ・インコーニティによるヴィヴァルディの協奏曲集

 録音:2016 年2月2-6日、Pontifico Istituto de Musica Sacra, Sala, Roma/[HMF]HMC.902249、輸入盤・日本語帯・解説付

 フランス・バロック・シーンをしなやかに彩るヴァイオリンのアマンディーヌ・ベイエ&リ・インコーニティ。最新盤は、カルミニョーラをゲストに迎えてのヴィヴァルディの協奏曲集です。カルミニョーラはヴェネツィア・バロックにもとりわけ深い思い入れのある、いわずとしれた名手。すべてのパッセージ、リズムが活き活きと輝き、物憂げな旋律の絡み合いの場面では、その美しい音色に心奪われる、至高のヴィヴァルディの世界が広がっています。
RV 507 は2 つのヴァイオリンのための協奏曲の初期作品(それまでにもヴィヴァルディは2 つのヴァイオリンが登場する協奏曲を書いてはいましたが、それらは合奏協奏曲のスタイルをとっていた)ですが、第1 ヴァイオリンの方に、華やかなパッセージや曲のしめくくりでも重要な役割を担わせるような書き方がされていますが、この録音では、随所でソリスト2 人が奏でるなど、適宜手を加えながら、自由に演奏しています。また、ヴィヴァルディは、このRV 507 を、当時のドイツ屈指の名ヴァイオリン奏者、ピゼンデルと共演。ピゼンデルは手稿譜に装飾音を書き入れており、この録音でも、その装飾音が採用されています。
 
KKC 5671/72
(2CD)
\4000+税
※輸入盤発売済
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
 [CD1]
  ・ピアノ三重奏曲第1番 op.99 D.898 変ロ長調
  ・三重奏曲「ノットゥルノ」変ホ長調 op.148 D.897
 [CD2]
  ・ピアノ三重奏曲第2番 op.100 変ホ長調
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)
ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)
ロエル・ディールティエンス(チェロ)
 シュタイアー、ゼペック、ディールティエンス名手3人によるシューベルト

 フォルテピアノ/クリストファー・クラーク(1996)〔コンラート・グラーフ(1827, ウィーン)のコピー〕
 ヴァイオリン/ロレンツォ・ストリオーニ(1780)
 チェロ/マルテン・コルネリセン(1992)/ストラディヴァリウスのコピー
 録音:2015 年6月15-18、20-22/ベルリン・テルデックス・スタジオ/[HMF]HMC.902233、輸入盤・日本語帯・解説付

 シュタイアーの最新盤は、シューベルトのピアノ三重奏。ヴァイオリンは、ドイツ・カンマーフィルのコンサートマスターにして、アルカント・カルテットでセカンド・ヴァイオリンを務めるダニエル・ゼペック。チェロは、ハルモニアムンディにも数々の名録音をものしている、しっとりとした音色が魅力の名手ディールティエンス。嬉しいメンバーでの録音の登場となりました。
 チェンバロを弾いてもフォルテピアノを弾いても、はたまた現代のピアノを弾いても、シュタイアーは実に詩情豊かな音色で独自の世界を聴かせてくれる名手。シューベルト作品では、以前ハルモニアムンディからト長調D894 のソナタをリリース(HMC 902021)、シューベルトの心の闇をも優しくつつみこむような柔らかな音色が印象的でした。ここでもシュタイアーの詩情と慈悲深い音色は全開。弦楽器二人が奏でる音との絡み合いはえもいわれぬ美しさです。シューベルトの名作、ピアノ三重奏曲にまた新たな名演が誕生しました。
 
KKC 5673/74
(2CD)
\4500+税
※輸入盤発売済
J.S.バッハ:フランス組曲(全曲)BWV 812-817
 +第2番 ハ短調 BWV 813の以下の楽曲

  ・メヌエットⅡ
  ・クーラント(自筆譜に基づく(1722))
  ・クーラント(H.N.ゲルベルのコピーに基づく)
  ・クーラント
   (アンナ・マグダレーナ・バッハによるコピーに基づく(1725))
リチャード・エガー(チェンバロ)
 リチャード・エガー、フランス組曲を弾く

 録音:2015 年8月、オランダ/[HMF]HMU.907583、輸入盤・日本語帯・解説付

 「古楽界のバーンスタイン」(米ナショナル・パブリック・ラジオ)とも称されるリチャード・エガー。指揮活動では時に鍵盤楽器を演奏しながらオーケストラを率い、協奏曲ではオルガン、チェンバロ、フォルテピアノ、モダンピアノを自在に操るソリストとして、そしてもちろん鍵盤楽器独奏者としてもカーネギー・ホールやウィグモア・ホールでリサイタルを開催する鬼才の充実ぶりはとどまるところを知りません。このたび、そんなエガーによる、チェンバロ独奏のバッハのフランス組曲が登場します。愛らしいものから重めのものまで変化に富むこのフランス組曲の個々の曲を慈しむように演奏しています。反復記号はすべて実施、エガーならではの流麗で自然な装飾音も魅力です。また、第2 番ハ短調BWV 813 で一般に演奏される稿には含まれていないメヌエットⅡ(少数の後期稿にみられる)、およびクーラントの別稿を収録しているのも興味深いところ。ヨハネ受難曲やマタイ受難曲の様々な稿を指揮した経験ももつエガーは、バッハの作品でいくつかの稿が存在する場合、力強さや生々しさがより濃い初期の稿が好きだといいます。エガーの柔軟な感性に魅了される内容となっています。




<映像>


BR KLASSIK(映像)


900514
(6DVD)
\9000
ペーター・ダイクストラ&バイエルン放送合唱団
 Soli Deo Gloria 〜J.S.バッハ:宗教作品集


《ヨハネ受難曲 BWV245》(1DVD)

 ユリアン・プレガルディエン(テノール)/タレク・ナヅミ(バリトン) /
 クリスティーナ・ランズハーマー(ソプラノ) /ウルリケ・マロッタ(アルト) /
 ティルマン・リヒディ(テノール) /クレジミール・ストラザナツ(テノール) 他
 バイエルン放送合唱団/コンチェルト・ケルン/
 ペーター・ダイクストラ(指揮)
  録音 2015年3月 ライヴ収録
  ニュルンベルク 聖ローレンツ教会 “ION‐ニュルンベルク国際オルガン週間”

《マタイ受難曲 BWV244》(2DVD)

 ユリアン・プレガルディエン(テノール) /
 カール=マグヌス・フレドリクソン(バリトン) /カリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ) /
 ゲルヒルト・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ) /
 マクシミリアン・シュミット(テノール) /ミヒャエル・ナジ(バリトン)
 バイエルン放送合唱団/レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊/
 コンチェルト・ケルン/
 ペーター・ダイクストラ(指揮)
  録音 2016年6月 ライヴ収録 ドイツ ミュンヘン,ヘルクレスザール

《ミサ曲 ロ短調 BWV232》(1DVD)

 クリスティーナ・ランズハーマー(ソプラノ)/アンケ・フォンドゥンク(メゾ・ソプラノ)/
 ケネス・ターヴァー(テノール)/アンドレアス・ヴォルフ(バス・バリトン)
 バイエルン放送合唱団/コンチェルト・ケルン/
 ペーター・ダイクストラ(指揮)
 録音 2016年6月 ライヴ収録
  ニュルンベルク 聖ローレンツ教会 “ION‐ニュルンベルク国際オルガン週間”

《クリスマス・オラトリオ BWV248》(2枚組)

 レイチェル・ハーニッシュ(ソプラノ) /アンケ・フォンドゥンク(メゾ・ソプラノ) /
 マクシミリアン・シュミット(テノール) /クリスティアン・イムラー(バス) /
 マックス・ハンフト(オルガン) /ソーニャ・フィリピン(ソプラノ)
 バイエルン放送合唱団/ベルリン古楽アカデミー
 ペーター・ダイクストラ(指揮)
  録音 2010年12月 ライヴ収録
  ドイツ ミュンヘン,ヘルクレスザール

 2010年にスタートしたペーター・ダイクストラとバイエルン放送合唱団の「バッハ・プロジェクト」の映像版。
 先行発売のCDと収録曲は同じですが、こちらの《マタイ受難曲》と《ミサ曲ロ短調》は“ION‐ニュルンベルク国際オルガン週間”に聖ローレンツ教会で行われた演奏会の模様を収録しています。
 鮮やかなライヴの雰囲気と、美しい教会の内部装飾、荘厳な合唱の全てがお楽しみいただけます。

 -Abendzeitung Munchen誌より
  ペーター・ダイクストラは《ヨハネ受難曲》をドラマとして理解し、ソリストだけでなく、合唱団の歌手たちが担う小さな役割に至るまで、全て一貫性を持たせています。劇的でエキサイティングな瞬間と、静かで平和な部分の対比が見事です。
 ドイツ最高のピリオド楽器アンサンブル“コンチェルト・ケルン”との共演によって贅沢な音色が与えられています。




C MAJOR(映像)


73 8504
(Blu-ray)
\5800
リンカーン・センター・アット・ザ・ムーヴィーズ・プレゼンツ
 アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンスシアター
  「CHROMA(クロマ)」
    振付:ウェイン・マクレガー 音楽:ジャック・ホワイト&ジョビー・タルボット
  「GRACE(グレイス)」
    振付:ロナルド・K・ブラウン
    音楽:デューク・エリントン、ロイ・デイヴィスJr、フェラ・クティ
  「TAKADEME」
    振付:ロバート・バトル 音楽:シーラ・チャンドラ
  「REVELATIONS(レベレーションズ)」
    振付:アルヴィン・エイリー 音楽:黒人霊歌より
73 8408
(DVD)
\4000
 アメリカを代表するコンテンポラリー・カンパニー、アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンスシアター。リンカーン・センターで代表作「レベレーションズ」を含む4 作を披露

 芸術監督:ロバート・バトル 副芸術監督:茶谷正純/エグゼクティヴ・プロデューサー:アンドリュー・カール・ウィルク/映像監督:マシュー・ダイアモンド
 収録:2015 年リンカーン・センター
 (Blu-ray)画面:16:9 HD、音声:DTS-HD MA5.1,PCM ステレオ、字幕:英独仏、101分(本編94分+ボーナス7分)
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1,PCM ステレオ、字幕:英独仏、101分(本編94分+ボーナス7分)

 モダン・ダンス、クラシック・バレエ、ミュージカルなど、さまざまな舞台芸術に影響を与え、ダンスの世界に革命をもたらした振付家アルヴィン・エイリー(1931-1989)が1958 年に創立したアルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンスシアター。同カンパニーは、アフリカ系アメリカ人のリズム感や音楽をベースに、人種を超えた人間の喜怒哀楽を躍動的に表現し半世紀以上世界を魅了してきました。
 2011 年7 月からは振付家のロバート・バトルが芸術監督に就任し、日本人の茶谷正純副芸術監督とともにカンパニーの運営にあたっています。また2011 年に300 倍以上の競争率を勝ち抜いて瀬河寛司が入団し、日本人としては茶谷正純以来24 年ぶりの快挙を果たしました。
 この映像はカンパニーの代表作「REVELATIONS」をはじめ「CHROMA」「GRACE」「TAKADEME」の4 つの作品をリンカーン・センターで披露した際の公演。アルヴィン・エイリー不朽の名作「REVELATIONS」(1960)は、黒人の心の叫びである黒人霊歌にのせて、絶望と苦悩の淵から到達した希望と愛の喜びを歌った舞踊組曲です。

























10/25(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



CENTAUR


CRC 3466
\2400
18世紀のマンドリンのためのソナタとトリオ・ソナタ
 コッキ:2本のマンドリンと通奏低音のためのシンフォニア
 ジェルヴァシオ:
  2本のマンドリンと通奏低音のためのシンフォニア
 バルベッラ:2本のマンドリンと通奏低音のためのソナタ
 ジェルヴァシオ:
  マンドリンと通奏低音のためのソナタ、
  2本のマンドリンと通奏低音のための三重奏曲、
  マンドリンと通奏低音のための室内ソナタ
 作曲者不詳:2本のマンドリンと通奏低音のための三重奏曲
 バルベッラ:マンドリンのための二重奏曲

デュオ・アクアヴェッラ
 〔クリス・アクアヴェッラ
   (マンドリン)、
  ステファニー・アクアヴェッラ=
   ラウチ(マンドリン)〕
バッハ・コレギウム・サン・ディエゴ

 18世紀のマンドリン作品集!!爽やかで哀愁のある美しい音色を聴かせる!

 カルフォルニア出身のマンドリン奏者、クリス・アクアヴェッラが主宰するデュオ・アクアヴェッラ。18世紀から19世紀の作品を得意レパートリーとするデュオ・アクアヴェッラが、イタリアの作曲家、ジョアッキーノ・コッキ(1712−1796)など18世紀の作品を披露。息の合ったアンサンブル、通奏低音のチェンバロとのハーモニーが美しい。

 2014年7月22日ー25日の録音。
 
CRC 3472
\2400
70分近い大作
 ピアノ,クラリネット,ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロのための

 フランツ・シュミット:
  左手のためのピアノ五重奏曲 イ長調
カエ・ホソダ=エアー(ピアノ)
クリストファー・エアー(クラリネット)
ジェニファー・ダルマス(ヴァイオリン)
キャスリーン・スティーリー(ヴィオラ)
エフゲニー・ライチェフ(チェロ)
 後期ロマン派の作曲家、フランツ・シュミット(1874−1939)の左手のためのピアノ五重奏曲。左手のためのピアノ作品と言えば、ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」が有名であるが、フランツ・シュミットの「ピアノ五重奏曲」もラヴェルと同じく、第一次世界大戦で右腕を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタイン(1887−1961)の委嘱作品。日本生まれのカエ・ホソダ=エアーが左手のみで見事に演奏する。

 2014年6月2日−3日の録音。
 
CRC 3473
\2400
ピーター・カイロフ、シューベルトのピアノ作品集
 シューベルト:
  6つの楽興の時 D.780,Op.94
  ヒュッテンブレンナーの主題による
   13の変奏曲イ短調 D.576
  3つの小品 D.946
ピーター・カイロフ(ピアノ)
 南カルフォルニア大学で修士・博士号を取得したアメリカのピアニスト、ピーター・カイロフ。前作のJ.S.バッハ:ピアノ作品集(CRC 3189)から4年ぶりとなるCentaurからのリリースはシューベルトのピアノ作品集。卓越した技術と深い表現力でシューベルトの世界観を演奏する。

 2015年1月3日の録音。
 

CRC 3477
\2400
フランス・バロックの鍵盤作品集
 J.S.バッハ:フランス風序曲 BWV.831
 ダングルベール:
  組曲第3番 ニ短調より前奏曲、
  シャルボニエール氏のトンボー
 ロワイエ:クーラント
 クープラン:クラヴサン曲集より
  《ロンドー形式のミュゼット》 、《タンブラン》
 マレー:戯れ
ダニエル・シュロスバーグ(ピアノ)
 ボストン・グローブ紙で「エキスパート・ピアニスト」と絶賛されたダニエル・シュロスバーグ。J.S.バッハの「フランス風序曲」を中心とした、フランス・バロックの鍵盤作品集を流麗に奏でる。

 2014年5月21日−22日の録音。
 

CRC 3465
\2400
同年代の作曲家であるコダーイとラヴェルの作品
 コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7
 ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
カーステン・ヨン(ヴァイオリン)
ジェフリー・ノエル・ラストレイプス
 (チェロ)
 チリのビニャ・デル・マル国際チェロ・コンクールなどで優秀な成績を収めてきたチェリストのジェフリー・ノエル・ラストレイプスと女流ヴァイオリニストのカーステン・ヨン。同年代の作曲家であるコダーイとラヴェルの作品を、迫力ある演奏で披露する。

 2011年6月11日−12日の録音。




DAPHNE


DAPHNE 1050
\2600
マレ:ヴィオール曲集第5巻(1725)
 組曲ホ短調/組曲ト長調/組曲ト短調
ライフ・ヘンリクソン(バス・ヴィオール)
ラーシュ=エリク・ラーション(テオルボ)
 次世代のヴィオール奏者によるマラン・マレの組曲集!

 スイスのバーゼル・スコラ・カントルムでジョルディ・サヴァールに学んだスウェーデンのヴィオール奏者、ライフ・ヘンリクソン。
 フランス・バロックにおけるヴィオールの巨匠、マラン・マレ(1656−1728)のヴィオール曲集より、1725年パリで発表された「第5巻」からの3つの組曲を、次世代のヴィオール奏者が豊かに表現。

 録音:2014年8月24日ー27日、オスモ教会(スウェーデン)




MATS BERGSTROM MUSIK


MBCDBD 02
(CD+Blu-ray/
特別価格)
\5400
Dadodado 〜 ギター作品集
 ビョーン・ハルマン、アンデシュ・ヒルボリ、
 アンデシュ・ニルソン、ユーハン・ベルケ、
 ウッレ・オドルフソン、アナ・エリクソン、
 他の作品
マッツ・ベリストレム(ギター)
ビョーン・ハルマン・ストリング・アンサンブル
 ライヒのエレクトリック・カウンターポイント(MBCDBD 01)が好評を博したスウェーデンの名ギタリスト、マッツ・ベリストレムの自主レーベル第2弾。Blu-ray Discでは各作曲家のポートレイトを背景に演奏を聴くことができる。

 録音:2011年−2013年




NILENTO

NILCD 154
\2600
クリスティーナ・スヴァンベリ・プレイズ・ブラームス、
 ショパン、ラフマニノフ

  ブラームス:シューマンの主題による変奏曲 Op.9
  ラフマニノフ:
   前奏曲ロ短調 Op.32-10、前奏曲ト長調 Op.32-5、
   前奏曲嬰ハ短調 Op.3-2、前奏曲変ト長調 Op.23-10
  ブラームス:間奏曲イ長調 Op.118-2
  ショパン:幻想曲 Op.49
クリスティーナ・スヴァンベリ(ピアノ)
 スウェーデンのピアニスト、音楽教師として活躍するクリスティーナ・スヴァンベリ。スウェーデン放送においても多くのコンサートをこなしてきたベテラン女流ピアニストが弾く、ブラームス、ラフマニノフ、ショパンの幻想的な作品集。

 録音:2015年6月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)
 

NILCD 153
\2600
Jubileumsjul 〜 クリスマス・アルバム ブルンスブー音楽学校
 ヨーテボリでトップクラスの音楽学校、ブルンスブー音楽学校の30周年記念アルバム。
 高いレベルの教育を受けた児童・青少年が、ジョン・ラッターやアドルフ・アダンなどの作品を含むクリスマス・キャロルを歌う。
 ソリストとしてカロリーナ・サンドグレンやマルコ・ステラが歌うほか、ヨーテボリ歌劇場、ヨーテボリ交響楽団、ヨーテボリ・ウィンド・オーケストラのミュージシャンも参加。

 録音:2015年9月、スウェーデン
 
NILCD 161
\2600
カミラ・フォイクト:合唱作品集 ライフ・ストランズ女声合唱団
カミラ・フォイクト(ピアノ)
レナート・エスボーン(チェロ)
ラーシュ・ニルソン(フリューゲルホルン)
 現代スウェーデンの作曲家、カミラ・フォイクトの作品集。飾り気のない美しさで日常の悲しみと喜びを歌う神聖な音楽。

 録音:2015年9月、ニレント・スタジオ(スウェーデン)



 

DACAPO


8.226120
\2500
Incontri 〜ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:管弦楽作品集
 1-6.鏡 II(1973)/7-13.シンフォニ、アンティフォニ(1977)/
 14.インコントリ(2010/2011-12改編)
  ※1-6.14…世界初録音
BBC交響楽団/
トマス・ダウスゴー(指揮)
録音 2014年12月14-16日 UK ロンドン、BBCメディア・ヴェール・スタジオ…1-13 Recording and Editing engineer: Neil Pemberton / Recording producer: Ann McKay/2012年7月28日 UK ロンドン、ロイヤル・アルバートホール ライヴ収録…14 Recording engineers: Susan Thomas and Neil Pemberton / Editing engineer: Neil Pemberton / Recording producer: Ann McKay
 イタリア語で「遭遇」という意味を持つ言葉「Incontri」を含むホルムグレーンの3つの作品集。どの曲も不確定な構成と幻想的な響きに満たされており、どれもが作曲家の心象風景を反映しています。
 「インコントリ」の世界に魅せられたダウスゴーは、2012年BBCプロムスのコンサートでこの曲を演奏&録音。その2年後に他の作品も録音、ホルムグレーンの音楽の普及に一役買っています。
 

8.226126
\2500
REPRISER 〜ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:管弦楽作品集
 1.18人の音楽家のための「トラフィック」(1994)/
 2-10.大アンサンブルのための「リプライザー」(1965)/
 11.大アンサンブルのための「リ・リプライザー」(1967)/
 12-17.独唱と小アンサンブルのための「ポリティケンの詩による3つの歌」(1966)/
 18.17人の奏者のための「オグ」(2012) ※世界初録音
アネッテ・ボド(メゾ・ソプラノ)…12-17/
アテラス・シンフォニエッタ・コペンハーゲン/
イェスパー・ノルディン(指揮)…2-11/
ピエール=アンドレ・ヴァラード(指揮)…18
録音 2015年9月12-13日…1-11, 2015年3月19日…12-17, 2013年6月2日…18 デンマーク、コペンハーゲン 国立歌劇場リハーサル・ホール
Recording producer: Mikkel Nymand and Pelle Gudmundsen-Holmgreen / Sound engineer: Mikkel Nymand; Sebastian Eskildsen (3 Politiken songs) / Editing, mix and mastering: Mikkel Nymand
☆録音 2015年9月12-13日…1-11, 2015年3月19日…12-17, 2013年6月2日…18 デンマーク、コペンハーゲン 国立歌劇場リハーサル・ホール
Recording producer: Mikkel Nymand and Pelle Gudmundsen-Holmgreen / Sound engineer: Mikkel Nymand; Sebastian Eskildsen (3 Politiken songs) / Editing, mix and mastering: Mikkel Nymand
 新聞や詩集など、様々なテキストが用いられた作品を集めたホルムグレーンの作品集。彼の作風を確立した作品となった、1966年作曲の「ポリティケンの詩による3つの歌」は、デンマークの新聞「ボリティケン」誌から無作為に抽出された新聞記事を歌詞に用いたユニークな曲。
 サミュエル・ベケットの詩からインスピレーションを得た「リプライザー」と「リ・リプライザー」、デンマーク語で「and」を意味する「オグ」はデンマークの文豪キルケゴールの生誕200年記念行事のための作品で、キルケゴールが愛した「ドン・ジョヴァンニ」の冒頭のモティーフが奇妙な形に歪められて、全体を統一しています。
 「トラフィック」は彼の還暦祝いに贈られた車に因んで作曲された曲。雑多な音の中に街の風景が見えてきます。
  

8.226153
\2500
Green Ground ペレ・グズモンセン=ホルムグレーン:弦楽四重奏曲・声楽曲集
 1-4.弦楽四重奏曲 第11番「ノー・グラウンド」(2011)/
 5.グリーン「ああ、悲しいかな、私たちはグリーンウッドに行かなくてはならない」(2011)/
 6-8.ノー・クラウンド・グリーン(2011)/
 10.弦楽四重奏曲 第10番「ニュー・グラウンド」(2011)/
 11.ニュー・グラウンド・グリーン(2011)
   ※世界初演・初録音
クロノス・クァルテット…1-4.6-9.10.11/
シアター・オブ・ヴォイシズ…5.6-9.11/
ポール・ヒリアー(指揮)…5.6-9.11
録音 2012年12月4日 デンマーク コペンハーゲン、デンマーク王立音楽院 コンサート・ホール ライヴ収録 Recording producer and sound engineer: Preben Iwan / Editing, mix and mastering: Preben Iwan
 ホルムグレーンがクロノス・クァルテットと、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイシズのために作曲した一連の作品集。元になっているのはヘンリー8世のソング・ブックの中のテキストで、「大地」という言葉に重きを置いた言葉遊びがシアター・オブ・ヴォイシズの透明なハーモニーで歌われ、そこに弦楽四重奏、打楽器の音色が融合し、魅惑の世界が表現されています。
 クロノス・クァルテットの変幻自在な演奏も聴き所です。
 

8.226592
\2000
ニルス・レンスホルト:Me Quitte(2012)
 1.第1番:子守歌 I/2.第2番:シャンソン(男)/
 3.第3番:ゴスペル/4.第4番:セレナーデ(女)/
 5.第5番:シャコンヌ/6.第6番:セレナーデ(男)/
 7.第7番:シャンソン(女)/8.弟8番:マーチ(ブルース)/
 9.第9番:シャコンヌ(ソウル)/10.第10番:マーチ/
 11.第11番:子守歌 II(キャンプファイアにて)
アンナ・カトリン・エギルストレス(ヴォーカル)/
ニルス・レンスホルト(ヴォーカル)/
セナテット(アンサンブル)
録音 2014年 デンマーク ヴィレッジ・ノア・スタジオ Recording producer and sound engineer: Peter Barnow / Editing and mixing: Peter Barnow and Niels Ronsholdt / Mastering: Morten Bue
 ニルス・レンスホルトはオーフスの王立音楽大学でラスムッセンとセアンセンに学んだ作曲家、サウンド・アーティスト。オペラや舞台作品での活躍が認められ、現在、デンマーク国家から助成金を得て、更なる研究に取り組んでいる期待の人物です。
 この歌曲集「Me Quitte」は、パリジェンヌの愛がテーマとする幻想的な物語。作曲家本人がヴォーカルとして参加し、「愛は常に歓びばかりがあるわけではなく、時には破壊的な悲しみをもたらす存在である」というコンセプトに基づき、時には甘く、時には刺激的な響きで全曲が覆われています。




1001NOTES


1001NOTES 08
\2500
ペンタグラム
 エドゥアール・フェルレ(1971-):
  突き返し [Riposte]
   (ムソルグスキーの「展覧会の絵」の「鶏の足の上に建つ小屋」による)(*/+)
  剣のスタンス [Les Stanses du Sabre] (ハチャトゥリアンの「剣の舞」による)(*/+)
 プロコフィエフ(1891-1953)/
  エドゥアール・フェルレ編曲:ピアノ・ソナタ第3番 Op.28(*/+)
 エドゥアール・フェルレ:
  城砦都市 [Oppidum] (ムソルグスキーの「展覧会の絵」の「古城」による)(*/+)
 エドゥアール・フェルレ&ポール・ベネ:前口上 [Exorde] (即興演奏)(*/+)
 エドゥアール・フェルレ:
  スズメバチの飛行 [リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」による)(*/+)
 エドゥアール・フェルレ&ポール・ベネ:第二の風 [Second Souffle] (即興演奏)(*/+)
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 Op.83 から 第2楽章(+)
 エドゥアール・フェルレ:
  センチメートルのワルツ [Valse Centimetrale]
   (チャイコフスキーの「感傷的なワルツ」による)(*)
  反乱 [Putsch](*/+)
 ポール・ベネ:
  ヴォカリール [Vocalyre] (ラフマニノフのヴォカリーズ Op.34 No.14による)(*/+)
 ハチャトゥリアン(1903-1978)/エドゥアール・フェルレ編曲:剣の舞(*/+)
エドゥアール・フェルレ(ピアノ(*))
ポール・ベネ(ピアノ(+))

録音:2016年2月2-6日、スタジオ4.33、イヴリー=シュル=セーヌ、フランス
 フランスのジャズ・ピアニストでジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオのメンバーであるエドゥアール・フェルレとフランスの若きクラシカル・ピアニスト、ポール・ベネの共演による、ジャズ的手法によってロシアのクラシカル音楽作品からロシアの民族的ソウルを引き出そうという試み。
 クラシックとジャズ、どちらのファンにとっても興味深く、かつ楽しめるアルバムです。ペンタグラムとは五芒星、一筆書きの星のことです。





ARS PRODUKTION



ARS 38206
(SACD Hybrid)
\2700→\2490

リリス弦楽四重奏団
 内緒の手紙 + 4つの新作

 ヤナーチェク(1854-1928):弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
 カート・ロード [クルト・ローデ] (1967-):
  内なる声 [Inside Voice] (弦楽四重奏のための)(*)
 ビリー・チャイルズ(1957-):報われない [Unrequited](*)
 ピーター・ネル(1970-):親密な声 [Intimate Voices](*)
 ブルース・ブロートン(1945-):空想 [Fancie](*)

リリス弦楽四重奏団
 アリッサ・パーク、シャリニ・ヴィジャヤン(ヴァイオリン)
 ルーク・モーラー(ヴィオラ) ティモシー・ルー(チェロ)

録音:2015年12月1-3日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ
 2008年にアメリカ合衆国ロサンゼルスで結成されたライリス弦楽四重奏団が、ヤナーチェクの「内緒の手紙」を核として合衆国で活躍する4人の作曲家に新作を委嘱し構成したプログラム。(*)世界初録音。


 

ARS 38215
(SACD Hybrid)
\2700
交差点 シュトラウスからシマノフスキへの旅
 R・シュトラウス(1864-1949):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ変ホ長調 Op.18
 ショーソン(1855-1899):ヴァイオリンとピアノのための詩曲 Op.25
 メシアン(1908-1992):ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏曲
 シマノフスキ(1882-1937):ヴァイオリンとピアノのための夜想曲とタランテッラ Op.28
ユーキ・ウォン(ヴァイオリン)
エリザヴェータ・トゥリアンキナ(ピアノ)
録音:2016年3月29日-4月1日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ
 スイスのローザンヌを本拠に活躍しているユーキ・ウォンとエリザヴェータ・トゥリアンキナのデュオのデビューCD。ユーキ・ウォンはイギリスのユーディ・メニューイン音楽学校で学んだ後、アメリカ合衆国のオバーリン音楽院に史上最年少の15歳で入学。2000年から2009年までウィーン音楽大学でボリス・クシュニールに師事。さらにローザンヌ高等音楽学校でピエール・アモイヤルに師事し修士課程を修了。
 エリザヴェータ・トゥリアンキナはロシアのモスクワに生まれ、フランスのナンシー音楽院、スイスのベルンおよびバーゼル高等音楽学校で学んだ後、ローザンヌ高等音楽学校でピアノ伴奏の修士課程を修了。
 


ARS 38216
(SACD Hybrid)
\2700→\2490

アンサンブル・ラ・フェニーチェ
 ルーベンスのアトリエ ベルギーの音楽


 ■ディーヴァ・グドゥラの教会 [Ecclesia Divae Gudulae]

 ニコロ・ア・ケンピス(1600頃-1676):
  コルネット[ツィンク]、2つのヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンのためのシンフォニア
 ジョン・ブル(1562/1563-1628):
  前奏曲とコラール「清き心もて称えん」[Laet ons met herten rijne]
 コルネリス・デ・レーウ(1613-1665):
  われらに御子が生まれたもう [Een kindeken is ons gheboren]
 ジョン・ブル:われらに御子が生まれたもう [Een kindeken is ons gheboren]
 ニコロ・ア・ケンピス:
  聖フランシスコ・ザビエルを称えるシンフォニア
   [Symphonia ad honorem Sancti Francisci Xavieri]

 ■陽気な五月に [De lustelijcke Mey]

 ヤコブス・クレメンス・ノン・パパ(1510/1515-1555/1556):
  陽気な五月に [De lustelijcke Mey]
 ヤコプ・ファン・エイク(1590頃-1657):陽気な五月に [De lustelijcke Mey]
 ニコロ・ア・ケンピス:
  陽気な五月に [De lustelijcke Mey]
  クック=クック(かっこう)によシンフォニア [Symphonia supra cuc-cuc, vel Sol-Mi]
  ラ・チャッコーナによるシンフォニア [Symphonia sopra la ciaccona]
 不詳:農民の踊り
 ペーテル・フランツィスクス・ムニンクス(確認できる活躍期:1670頃):田舎のバッロ

 ■美しきダフネ [De schoone Daphne]

 ヤコプ・ファン・エイク:美しき乙女ダフネが [Doen Daphne d'over schoone maegd]
 不詳:ダフネが [Doen Dafne]
 不詳:フォイボスがダフネに恋した時 [When Daphne from fair Phoebus did fly]

 ■道化師 [B(o)uffons]

 ヤコプ・ファン・エイク:道化師 [Bouffons]
 ジョン・ブル:道化師 [Les Boffons]
 フィリップ・ファン・ウィヘル(1614-1675):ラ・チャコーニャ [La Ciacogna]
アンサンブル・ラ・フェニーチェ
 ジャン・テュベリー(リコーダー、コルネット[ツィンク]、ディレクター)
 カタリーナ・ホイティアー(ヴァイオリン、リコーダー)
 ジャスミーヌ・ウドゥリーヌ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 マルタン・バウエル(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー)
 フィリップ・グリスヴァール(チェンバロ、オルガン)
 ニコラ・アクテン(テオルボ、バロックギター、トリプルハープ、レガール)
録音:2015年2月2-5日、インマヌエル教会、ヴッパータール、ドイツ

 バロック期フランドルを代表する画家の一人ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)がアントウェルペン(アントワープ)にアトリエを構えていた時期(1609-1621)に同地で活躍していた作曲家たちの楽曲で構成されたプログラム。





アンサンブル・ラ・フェニーチェ
この知的で洗練されたアルバムをリリースしていたアンサンブルである

ARS 38529
\2600

ナポリからヴェネツィアへの旅


 ナポリから…
 アンドレア・ファルコニエーリ(1585/1856-1656):
  甘美な旋律 [La soave melodia]、とそのコッレンテ/コッレンテ「アヴェッリーナ」

 …ローマへ
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
  スピネットとヴァイオリンのためのトッカータ(チェンバロとコルネットによる演奏)
  「かっこう」によるカプリッチョ
  「ラ・カプリオーラ」によるカンツォン・ペル・カント&バッソ

 …フィレンツェへ
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フェッリーニ(1601頃-1674):
  フィレンツェのアリア(大公のバッロ)
 タルクイニオ・メールラ(1594/1595-1655):2声のカンツォン「ラ・ピゲッタ」
 ジュリオ・カッチーニ(1545/1551-1618)/ヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657):
  わが麗しのアマリッリ [Amarilli mia bella]

 …ミラノヘ
 チプリアーノ・デ・ローレ(1515-1516-1565)/
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1550頃-1594頃):
   別れの時は [Ancor che col partire](ディミニューション)
 オルランドゥス・ラッスス(1532-1594)/
  フランチェスコ・ロニョーニ(1570頃-1626以後):
  シュザンヌはある日(ヴァイオリンのためのパセジャート)
 ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525頃-1594)/
  フランチェスコ・ロニョーニ:あなたは美しい、わが恋人よ [Pulchra es amica mea]
   (ソプラノ楽器のためのパッセジャート)

 …ヴェネツィアへ
 ジョヴァンニ・ピッキ(1571/1572-1643):チェンバロのためのパッサメッツォ
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1571頃-1630頃):
  コルネットとファゴットのためのソナタ第9番
 ジローラモ・カプスベルガー(1580頃-1651):
  アーチリュートのためのトッカータ第6番
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ:
  ヴァイオリンとコルネットのためのソナタ第2番
アンサンブル・ラ・フェニーチェ
 ジャン・テュベリ(コルネット[ツィンク]、リコーダー)
 ジェレミー・パパセルジョ(ファゴット)
 ジェローム・ユイユ(チェロ、リラ・ダ・ガンバ)
 マティアス・シュペーター、トマス・ダンフォード(アーチリュート)
 ジャン=マルク・エメ、ルーカ・グリエルミ(チェンバロ、オルガン)
 フィリップ・グリスヴァール(ポジティヴ・オルガン、チェンバロ)
ジャン・テュベリ(指揮)

録音:2006年2月、ピーニャ、コルシカ、フランス/2013年8月、サリニー、ヨンヌ県、フランス






ENCELADE



ECL 1501E
\2500→\2290
ジョヴァンニ・バッサーノ(1558頃-1617頃):器楽アンサンブルのためのリチェルカーレ集
  シュザンヌはある日 [Susanne un jour]/
  リチェルカータ第1番 [Ricercata prima]
  ファンタジア 8 [Fantaisie]/
  私の甘美な恋人 [Caro dolce ben moi]
  リチェルカータ第2番 [Ricercata secunda]
  御身はすべてが美しい [Tota pulchra es]/
  元気溌剌 [Frais et gaillard]
  リチェルカータ第3番 [Ricercata terza]/
  ファンタジア 5 [Fantaisie 5]
  別れは死ぬほどつらくとも [Ancol che col partire]
  リチェルカータ第4番 [Ricercata quarta]/
  ファンタジア 11 [Fantaisie 11]
  恋は長くは続かない [Oncques Amour]/
  リチェルカータ第5番 [Ricercata quinta]
  陽気な羊飼い [Ung gay bergier]/
  リチェルカータ第6番 [Ricercata sesta]
  ファンタジア 20 [Fantaisie 20]/
  祝されたり [Benedicta es]
  ファンタジア 17 [Fantaisie 17]/
  リチェルカータ第7番 [Ricercata settima]
  ばら [La Rose]/ファンタジア 18 [Fantaisie 18]
  リチェルカータ第8番 [Ricercata ottava]
ラ・ギルド・デ・メルスネール・レユニ
 エルザ・フランク(リコーダー、バッサネッロ、ドゥルツィアン)
 アドリアン・マビール(リコーダー、コルネット[ツィンク]、ディレクター)
 ジェレミー・パパセルジョ(リコーダー、ボンバルダ、ドゥルツィアン)
 フランソワ・ラゼレヴィッチ(フラウト・トラヴェルソ)
 サンドリーヌ・デュペ(ヴァイオリン)
 カロリーナ・ヘルツィヒ(ハープ、チェンバロ、オルガン)
 マルク・ヴォルフ(アートリュート)
 ジャン=リュック・オー(チェンバロ、オルガン)

 ジョヴァンニ・バッサーノはヴェネツィア楽派の作曲家で、コルネット(ツィンク)をはじめとする木管楽器の演奏家。既存のポリフォニー声楽曲を器楽で演奏する際の即興的装飾法(ディミニューション)を確立したことで知られています。
 ラ・ギルド・デ・メルスネール・レユニはフランスのコルネット(ツィンク)奏者アドリアン・マビール(1985年生まれ)が主宰するピリオド楽器アンサンブル。




バッサーノだけのアルバムというのはなかなかなかった

モントリオール・バロックによるこのアルバムでは
1600年代初頭に現れた音楽とは思えない、バッサーノの達者で優美な器楽曲を聴かせてくれる


ACD2 2598
\2300
モントリオール・バロック
 ヴェニスの商人


 サラモーネ・ロッシ:
  ルッジェーロのアリアによるソナタ、
  ソロモンの雅歌になぞらえて、ラ・ヴィエネによる対話風ソナタ、
  バレエのアリアによるソナタ、フランスのアリアによるソナタ、
  四重奏のためのソナタ、ベルガマスカによるソナタ
 ジョヴァンニ・バッサーノ:
  8 声のリチェルカータ、3 声のリチェルカータ、
  2 声のリチェルカータ、
  ディミニューション「別れ の時」(チプリアーノ・デ・ローレ原曲)、
  ディミニューション「陽気な羊飼い」(トーマス・クレキヨン原曲)、
  ディミニューショ ン「元気溌剌」(クレメンス・ノン・パパ原曲)、
  ディミニューション「恋は憔悴なしには」(トーマス・クレキヨン原曲)
 アウグスティン・バッサーノ : 幻想曲第 2 番、パヴァンとガリアート
モントリオール・バロック
エリック・ミルンズ(指)

録音:2008 年 6 月 24-26 日ケベック、カナダ

 モントリオール・バ ロック音楽祭とATMAレーベ ルとの共同企画アルバ ム「ヴ ェニスの商人」。
イタリア・ルネサンス音楽から初期バロック音楽への過渡期に活躍した作曲家、サラモーネ・ロッシ、ジョヴァンニ・バッサーノ、アウグスティン・バッサーノの作品を収録。
 サラモーネ・ロッシは 1570 年ころ学者一家に生まれ、名ヴァイオリニストとして名をはせ、1589 年にマントヴァの宮廷楽師として任命。ユダヤ教徒であり「ソロモンの雅歌になぞらえて」はユダヤ教の典礼音楽として作曲されました。
 コルネットの名手として類い稀なる即興演奏をしたジョヴァンニ・バッサーノは 1585 年から 1617 年に亡くなるまでヴェネツィアのサン・マルコ寺院の主要な演奏者として活躍していました。即興の技法ディミニューションのための手引きを残したことでも知られています。
 アウグスティン・バッサーノはイギリスの宮廷の音楽家として 54 年間務め、ヴィオールや舞曲などのための作品を残しています。





LIGIA DIGITAL


LIDI 0202313
\2500
アントワーヌ=エスプリ・ブランシャール(1696-1770):
 シャペル・ロワイヤルのマニフィカト
  マニフィカト [Magnificat] (1741)
  深き淵より [De profundis] (1740)
  イスラエルの民がエジプトを出た時 [In exitu Israel] (1749)

アンヌ・マグエ(ソプラノ:ドゥシュ声部)
フランソワ=ニコラ・ジェスロ(テノール:オートコントル声部)
ブリュノ・ボテルフ(テノール:タイユ声部)
アラン・ビュエ(バリトン:バス=タイユ声部)
レゼルマン室内合唱団
ジョセル・シュービエット(合唱指揮)
レ・パッション(オーケストラ)
ジャン=マルク・アンドリュー(指揮)

録音:2016年7月25日、ライヴ、ラジオ・フランス&モンペリエ・オクシタニー・ピレネー=メディテラネ音楽祭、フランス
 アントワーヌ=エスプリ・ブランシャールはフランス、プロヴァンス地方のペルヌ=レ=フォンテーヌに生まれた作曲家。エクス=アン=プロヴァンスのサン・ソヴール大聖堂聖歌隊員、マルセイユ、トゥーロン、ブザンソン、アミアンの大聖堂楽長を歴任。
 1737年に彼の作品を聴いた国王ルイ15世に気に入られ、1738年ヴェルサイユのシャペル・ロワイヤル(王宮礼拝堂)副学長に就任、1761年には楽長に昇進しました。
 教会音楽の分野に優れた作品を残しましたが、現在では同時代人であるカンプラ、ラモー、モンドンヴィルらに比べて知名度が低い状況にあり、この録音がブランシャール再評価の一助となることが期待されます。

 レ・パッションはリコーダー奏者ジャン=マルク・アンドリューにより1986年、フランス南部ミディ=ピレネー地域圏の都市モントーヴァンに創設されたピリオド楽器オーケストラ。2006年以来当レーベルから10タイトルを超えるCDをリリースしています。





モスクワ音楽院


SMCCD 0176
\2500
ナジェジダ・セルゲーエヴァ(ハープ) モスクワ音楽院のコレクションから
 グリンカ(1804-1857):モーツァルトの主題によるハープのための変奏曲変ホ長調
 シュポア(1784-1859):ヴァイオリンとハープのための協奏的ソナタハ短調 WoO.23(*)
 グリエール(1875-1956):ハープのための即興曲
 フォーレ(1845-1924):夢の後に(ヴァイオリンとハープのための)(*)
 フランツ・ドップラー(1821-1883)/アントニオ・サマラ(1823-1901)編曲:
  カシルダ変奏曲(フルートとハープのための)(+)
 ジャン=ミシェル・ダマーズ(1928-2013):
  フルートとハープのためのソナタ第1番 から(+)
 ドビュッシー(1862-1918):シリンクス(フルートのための)(+)(#)
 ギヨーム・コンヌソン(1970-):ハープのためのトッカータ
 イベール(1890-1962):フルート、ヴァイオリンとハープのための2つの間奏曲(*/+)
ナジェジダ・セルゲーエヴァ(ハープ(#以外))
ナジェジダ・オスタピェンコ(ヴァイオリン(*))
エンリコ・サルトーリ(フルート(+))
録音:2015年1月30日、モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホール、モスクワ、ロシア
 ナジェジダ・セルゲーエヴァはモスクワ音楽院でイリーナ・パシンスカヤとエレーナ・イリンスカヤに師事し2013年に卒業したロシアのハープ奏者。
 

SMCCD 0177
\2500
エフゲニー・ペトロフ(クラリネット) モスクワ音楽院のコレクションから
 プロコフィエフ(1891-1953)/ヴァレンチン・ウリューピン(1985)編曲:
  フルートとピアノのためのソナタ Op.94(クラリネットとピアノのための版;1943/?)
 ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
  クラリネットとピアノのためのソナタ Op.28(1945)
 ミハイル・ペトゥーホフ(1954-):
  ルクレツィア・ボルジア
   (ヴィクトル・ユゴーの戯曲による、クラリネットとピアノのための)Op.26(2012)
エフゲニー・ペトロフ(クラリネット)
ミハイル・ペトゥーホフ(ピアノ)
2015年1月15、17、22日、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア
 エフゲニー・ペトロフは1972年ロシアのモスクワに生まれ、モスクワ音楽院でヴラディーミル・ソコロフに師事したクラリネット奏者。
 1986年、14歳で演奏活動を開始し、ナタリア・グートマン、ニコライ・ペトロフ、ニコライ・ルガンスキー、ナウム・スタルクマン、ボロディン弦楽四重奏団他と共演を重ねました。2016年現在モスクワ音楽院教授。
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SMCCD 0198
\2500→\2290
お早目のオーダーを
 アレクセイ・リュビモフ&アレクセイ・ズーエフ
  モスクワ音楽院のコレクションから


 ストラヴィンスキー(1882-1971):2台のピアノのための作品集
  春の祭典(1913;作曲者による2台のピアノのための編曲版)
  ピアノ四手連弾のための3つの易しい楽曲(1914-1915)
  花のワルツ(2台のピアノのための;1914)
  ピアノ四手連弾のための5つの易しい楽曲(1917)
  2台のピアノのためのソナタ(1943-1944)
  弦楽四重奏のための3つの楽曲(1914;作曲者による2台のピアノのための編曲版)
 ストラヴィンスキー/
  スーリマ・ストラヴィンスキー(1910-1994)編曲:マドリード(2台のピアノのための)
アレクセイ・リュビモフ、
アレクセイ・ズーエフ(ピアノ)
録音:2015-2016年、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア
使用楽器:ヤマハ(リュビモフ)/スタインウェイ(ズーエフ)

 アレクセイ・リュビモフ(1944年生まれ)とアレクセイ・ズーエフ(1982年生まれ)のロシア・ピアニスト師弟共演。
 ズーエフはリュビモフから強い影響を受け、ピリオド楽器・奏法を習得し古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーに取り組んでいます。
 二人ともに相性の良いストラヴィンスキーの作品を共演した当盤、早々に完売することが予想されますのでお早目のオーダーをお勧めいたします。


 



<国内盤> 

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PAN CLASSICS



PC10366
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
グナール・レツボールの隠れた名盤復活
 クロムニェジーシュ修道院離宮で、ビーバーの先輩として君臨していた
  ヴェイヴァノフスキー、喇叭と弦の調べ
   〜チェコ17世紀、バロックの合奏曲 金管楽器と弦楽器を中心に〜

 ①イントラーダ ②7声のソナタ
 ③5声の第1ソナタ ④セレナーダ(組曲)
 ⑤6声の第2ソナタ
 ⑥二つの合奏隊のための奉献曲
 ⑦7声のソナタ ⑧復活祭のソナタ
 ⑨クリスマスのソナタ ⑩聖霊に捧ぐソナタ
 ⑪5声のバレット(舞踏組曲)⑫狩猟のソナタ
 ⑬6声のソナタ ⑭5声のソナタ ⑮歓呼のソナタ
 ⑯4声のソナタ ⑰セレナーダ(II)(組曲)
グナール・レツボール(vn)指揮
アルス・アンティクヮ・アウストリア
           (古楽器使用)
グナール・レツボール、
ダニエル・ゼペック他(vn)
ガエターノ・ナジッロ(vc)
アンドレアス・ラックナー、ヘルベルト・ヴァルサー、
マルティン・ラープル、
マルティン・パットシャイダー(tp)
ノルベルト・ツァイルベルガー(cmb/org)
 レツボール「幻」のチェコ・バロック傑作盤、待望復活 !
 充実解説訳付で、秋の晴天を彩るバロック金管曲を。

 自らバロック・ヴァイオリンの突き抜けた名手でありながら、音楽史研究にも通じ、最新の研究成果を演奏で示しつづけているオーストリアの名匠グナール・レツボール…その偉業は数々の録音物を通じても世に伝えられてきましたが、20世紀にその多くを発売していたイタリアSymphoniaレーベルが屋号を畳んでしまい、多くの名盤が廃盤状態に…。ドイツPan Classicsレーベルがそれら注目度の高い逸品を続々と仕様変更再発売してくれているのは本当にありがたいかぎり!

 とくに今回はチェコ17世紀随一の大家でありながら、まとまった録音物が解説付国内盤ではまず望みえないヴェイヴァノフスキーの合奏曲集…
 当時オーストリアと同君連合(事実上の支配下)となっていたチェコは、ドイツ語圏南部と共通する音楽文化をもちながら、絵画や建築と同じく、どこか独特な酔狂さを奥に秘めた魅力あふれるバロック世界が音楽においても体現されていました。
 その最も重要な拠点たるクロムニェジーシュ修道院離宮で、のちの巨匠ビーバーの先輩として君臨していたのが俊才作曲家ヴェイヴァノフスキー。
 ブラスバンドの先駆ともいうべき金管合奏でも痛快な名曲、羊腸弦が変幻自在の音響をくりだす弦楽合奏が映える名曲も…中欧の史跡めぐりがしたくなる逸品です!
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PC10355
(国内仕様盤・日本語解説付)
\3700+税
「ハリウッドのコルンゴールト以前」の充実音響世界
 両大戦間中の無声映画時代、ドイツ映画界の音楽とは

 フッペルツ:「灰色荘の年代記」(1924)
  〜アルトゥール・フォン・ゲルラハ作品のための音楽〜
フランク・シュトローベル指揮
フランクフルト放送交響楽団
         (hr交響楽団)

 19世紀ロマン派管弦楽曲の正統な後継者、ここに!
 R.シュトラウス歌劇と同時代、思わぬ豊かな響きが…

 オペラというものが、かつての映画の代わりのように「仕事が終わった後、晴れ着で遊びに行く世界」だった時代があったのだとすれば、そのオペラの世界にすぐれた音楽を添えてきたオーケストラの活躍の場が、20世紀初頭に映画館に移りかかった時期があったとして、なんの不思議があるでしょう!
 両大戦間中の無声映画時代、ドイツ映画界はフリッツ・ラング(メトロポリス)やロベルト・ヴィーネ(カリガリ博士)、F.W.ムルナウ(吸血鬼ノスフェラトゥ)など世界的な傑作を生むかたわら、G.フッペルツという比類ない管弦楽作曲家をその世界に呼び込み、豪奢な大管弦楽による絶妙の物語伴奏をみせる音楽が、なんとも贅沢に生演奏のオーケストラ演奏付で数々の銀幕を彩ってきました。

 その復元をめざす名門フランクフルト放送交響楽団の企画が、今年前半の『ニーベルンゲン』に引き続いて登場!聴き手をただちに惹きつけなくては仕事にならない、いうなればドイツにおけるロマン派交響詩や傑作バレエ音楽の系譜を引く爛熟の20世紀音楽!シュトローベルの精彩あざやかな指揮も健在、じっくりCD2枚にわたって聴き深めたい逸品です。

 解説充実日本語訳付...
 「ハリウッドのコルンゴールト以前」の充実音響世界を、今こそ...!




<映像>

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DACAPO(映像)

限定盤

2.110417
(6DVD)
\10000→\9490
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス記念碑的BOX
 デンマーク国立交響楽団との映像ボックス

  ベートーヴェン:交響曲全集/
  ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
  ベルリオーズ:幻想交響曲/
  リヒャルト・シュトラウス:アルプス交響曲
デンマーク国立交響楽団/
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)
アルビナ・シャギムラトーヴァ(ソプラノ)
シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)
スコット・マッカリスター(テノール)
ヨハン・ロイター(バス)
デンマーク国立コンサート合唱団
ペペ・ロメロ(ギター)
2.110423
(3Blu-ray Disc)
\10000→\8990

 スペイン出身の大指揮者、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス。

 日本にも度々来日し、読売日本交響楽団の常任指揮者を務めるなど、その活動は高く評価され、日本国内でも多くの人気を獲得していました。

 2012年からデンマーク国立交響楽団の首席指揮者に就任しましたが、2014年6月4日に体調不良のため引退を表明。その直後、6月11日にこの世を去ってしまったという知らせは、日本のみならず全世界のファンに大きな衝撃と悲しみをもたらしたことは忘れられません。

 このベートーヴェンは、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスと、最後の安住の地となったデンマーク国立交響楽団の親密かつ緊迫の演奏を収録した映像です。
 ブルゴスらしい燃焼度が高い第3番や第5番、第7番、良く歌う美しいフレーズが特徴的な第1番、第2番、第4番、豊かな表現力で聴かせる第6番、従来の枠には収まりきらないエネルギーを孕んだ第8番、シャルロッテ・ヘレカントら、名歌手たちをソリストに迎えた壮麗な第9番。どれもドイツとスペインの良さを併せ持つスケールの大きな演奏です。

 また、ボーナスとして含まれている、ペペ・ロメロをソリストに迎えた「アランフェス協奏曲」、ラテン系のテンションで押しまくる「幻想交響曲」、壮大な場面が目の前に広がる「アルプス交響曲」の3曲も、彼の魅力が存分に発揮された、多彩な表現力と、熱い音楽への愛が感じられる名演です。

 20世紀を代表する指揮者の“最期の肖像”となった記念碑的BOXです。

 収録:2012-2014年/収録時間:553分/音声:ステレオ2.0/DD5.1/DTS5.1/字幕:なし/画面:16:9/
 REGION All(Code:0)/〈DVD〉片面二層ディスク×6 〈BD〉二層50GB×3 1080i High Definition





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 北欧のマイナー・レーベルDACAPOが、こんな映像の大型ボックスを出してくるというのは尋常ではない。
 しかもブルーレイまで。
 社運を賭けた、と言っていいと思うが、ここまでデ・ブルゴスへの熱い思いがあったということか。
 まさに「記念碑的」リリース。
 貴重な貴重なボックスとなることだろう。

 謹んで、そして声高に「超オススメ」を捧げます。これは持っておいたほうがいいでしょう。






ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの偉業





 1933年生まれのスペインの指揮者ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス。

 父親はドイツ人、母親はスペイン人だったことから、フランス・スペイン音楽とドイツ・オーストリア音楽の両方をレパートリーとしていた。

 ベルリン放送交響楽団とベルリン・ドイツ・オペラとライン・ドイツ・オペラの音楽監督や、ウィーン交響楽団とモントリオール交響楽団の音楽監督を歴任。またスペイン国立管弦楽団の音楽監督も長く務めた。
 1980年には読売日本交響楽団の4代目の常任指揮者を務め、日本のファンも多い。

 2012年よりデンマーク国立交響楽団の首席指揮者に就任していたが、体調悪化のために2014年6月4日に引退が表明された。

 「私は癌に侵されており、主治医たちとの協議の結果、今後の一切の指揮活動を中止するべきとの結論に達しました。私自身、とても残念ですが、プロフェッショナルとして活動を続けることが保証できない以上、引き際がやってきたことを認
めざるをえません」

 そのコメントを寄せた1週間後、スペインの病院で亡くなった。


 しばらく前までは「スペインものが得意な中庸な指揮者」という軽い印象だったデ・ブルゴスだが、GENUINレーベルから重厚な録音がリリースされるようになって「最近のデ・ブルゴスはすごい」という評判が急速に広まった。
 先年、アリアの会員の方がヨーロッパに旅行された際に、お目当ての指揮者が急遽出られなくなりその代わりにデ・ブルゴスになってしまったと嘆いていた。店主などは「それはラッキーかも」と思っていたが、案の定当日はものすごいコンサートになったらしく、たいそう喜ばれていた。


 まだまだこれから活躍して伝説の人になってほしかったのだが、それでも多くのすばらしい録音を残してくれたことを感謝したい。



デ・ブルゴスの「カルミナ・ブラーナ」
スペイン国立管弦楽団自主製作盤となる貴重なアルバム
紙パッケージによる不思議な装丁

レア盤! 限定盤

8436552740019
(1CD)
\3500→\3290
逝去半年前のライヴ!
 ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの「カルミナ・ブラーナ」

  オルフ(1895-1982):カンタータ「カルミナ・ブラーナ」
アウクシリアドラ・トレダノ(ソプラノ)
カルロス・メナ(カウンターテナー)
ヨッヘン・クプファー、アンヘル・ロドリゲス(バリトン)
エスコラニア・デル・サグラド・コラソン・デ・ロサレス(児童合唱)
スペイン国立合唱団&管弦楽団
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(指揮)

録音:2013年12月20-22日、ライヴ、国立音楽堂、マドリード、スペイン


 スペインの名指揮者ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(1933年9月15日)の80歳を祝う演奏会のライヴ録音。約半年後、2014年6月11日に彼は亡くなりました。
 この「カルミナ・ブラーナ」は病に冒されていた指揮者によるものとはとても思えないほどの生気に満ちています。紙製ソフトパック仕様。







フリューベック・デ・ブルゴス/GENUINのアルバム


 「中堅指揮者からジワジワ大指揮者へと変貌を遂げつつあるスペインの名匠フリューベック・デ・ブルゴス。
 これまでの功績が認められ2003年ドレスデン・フィルの首席客演指揮者となり、翌年首席指揮者・芸術監督に就任したデ・ブルゴス。
 スペインの、ではなく世界的な指揮者としての栄光はもうすぐそこである。」

 ・・・というコメントを書いた直後に亡くなった(下記コメントも当時のもの)。

 そのデ・ブルゴスが遺言代わりに我々に残してくれたGENUINの4つのアルバム。そもそもこれらのジャケットが天国的だったのも何かの因縁か。


Strauss, R: Eine Alpensinfonie, Op. 64, etc.
GENUIN
GEN 86074
\2400
R.シュトラウス:アルプス交響曲、
          「薔薇の騎士」組曲
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

 きわめて自主制作盤に近い形で、ドレスデン・フィルがGENUINと組んでCD制作を行うことになった。
 第1弾に登場したのは、2003年からヤノフスキーの後を継いで首席指揮者を務め、その後芸術監督も務めることになったフリューベック・デ・ブルゴス。そんな彼のアルプス交響曲と「薔薇の騎士」組曲。
 彼とドレスデン・フィルはBERLIN CLASSICSに「ドン・ファン」「ティル」「ドン・キホーテ」を既に録音している。またアルプス交響曲はウィーン響とも録音したり(CALIG)、日本で読響と演奏したりとまさに十八番の作品。この録音も巨匠の域に入ったデ・ブルゴスの迫真のライヴを高音質で完全再現。「薔薇の騎士」組曲のドレスデン・フィル管の豊穣な響きも必聴。
Bruckner: Symphony No. 3 in D minor ‘Wagner Symphony'
GENUIN
GEN 87086
\2400
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」(1889年版) ラファエル・フリューベック・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィル

録音:2006年10月4日〜7日、ドレスデン・ルカ教会

 GENUINのドレスデン・フィル・エディション第3弾は、我が国でもお馴染みの首席指揮者フリューベック・デ・ブルゴスのブルックナーの3番。数々の名録音で知られるドレスデン・ルカ教会で2006年の10月に4日間を掛けたセッション録音。
 ブルゴスと言えば様式が定まらず、落ち着きの無い演奏を想像しがちだが、ノヴァーク版第3稿というオーソドックスな版を採用し、全体にゆっくりとしたテンポで、第1楽章が、22分を越えている。演奏は隅々まで注意が行き届いており、しみじみとした風情も事欠かず、構えの立派な「ドイツ的」な演奏。ドレスデン・フィルの音色はいつにも増して美しく、点の辛いマニアも唸らせること必定。想定外のブルックナー指揮者として今後も目が離せない。
 70歳を超え、いよいよ円熟味を増してきた巨匠。ラテン系の名前で損をしているとしか思えない正攻法の名演。
Wagner Without Words
GENUIN
GEN 87095
\2400
「言葉のないワーグナー」
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から
  第3幕への前奏曲/徒弟たちの踊り/第1幕への前奏曲/
  「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲/イゾルデの愛の死/
  「神々のたそがれ」から日の出/ジークフリートのラインの旅/
  ジークフリートの死/葬送音楽/フィナーレル
ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィル
2006年9月録音

 読売日本交響楽団もたびたび指揮しているフリューベック・デ・ブルゴスは、2003年ドレスデン・フィルの首席客演指揮者、翌年首席指揮者・芸術監督となった。同楽団とはR.シュトラウスの作品や2007年のニュー・イヤーコンサートを録音し、「マイスタージンガー」は1993年ベルリン・ドイツ・オペラと来日して指揮。
 この録音は、強音部分や官能的な個所を極度に強調することなく、全体のバランスや流れが考慮され、落ち着いて細部まで丁寧に演奏されている。
Brahms - Symphonies Nos. 1 & 3
GENUIN
GEN 87100
\2400
ブラームス:交響曲第1番Op.68
ブラームス:交響曲第3番Op.90
ラファエル・フリューベック・ブルゴス指揮
ドレスデン・フィル

 今回は両者の美点が極められるといっていいブラームス。
 今や円熟の極みともいえる巨匠ブルゴスらしい、壮大なスケール。妥当なテンポ設定で雄大な第1番、そして第3番の目くるめく哀愁あふれるメロディ運びなどベテランならではの味わいといっていい。
 2007年9月と11月のドレスデン・ルカ教会におけるスタジオ・セッションで、ドレスデン・フィルの美しい響きが堪能できる綿密な仕上がり。
80分を超える長時間収録のお徳盤。

録音:2007年9月、11月、ドレスデン・ルカ教会、DDD、80:51





 

2.110415
(DVD)
\4100
トマス・エーヤフェルト・オレセン:
 舞踊を伴う歌劇「ドリアン・グレイの肖像」2幕

  オスカー・ワイルド原作/
  アラスディア・ミデルトンによる英語台本
ドリアン・グレイ…アンドリュー・レイドリー(カウンター・テナー)/
マキシミリアン・シュミット(ダンサー)/
ヘンリー卿…ジョナサン・ベスト(バス)/
ヨハン・オールソン(ダンサー)/
ペイジル・ホールワード…ジェームズ・ボビー(演者)/
ビョルン・ニルソン(ダンサー)/
ジェームズ・ヴェイン…ジェームズ・ボビー(バリトン)/
デヴィッド・プライス(ダンサー)/
シビル・ヴェイン…ジェニー・ティエレ(フォークシンガー)/
シリ・ウォルソールン(ダンサー)/
内なるもの…シグリッド・カンダル・フショルド(ダンサー)/
ヴェイン夫人:シビルの母…ボレット・ブルーノ・ハンセン(アルト)/
ヘンリエッタ・ヴァルベルク(ダンサー) 他/
デンマーク国立歌劇場合唱団/
オーフス交響楽団/
ヨアヒム・グスタフソン(指揮&音楽監督)/
マリー・ブロリン=タニ(ステージ・ディレクター&振付)/
ヨハン・ケルケアー(装置)/
メルテン K.アクセルソン(照明デザイン)/
ホビ・ヤルネ(ヴィデオ・デザイン)/
イェンス・ヘルスヴィング(サウンド・デザイン)
 デンマークの現代作曲家オレセンの新作オペラ「ドリアン・グレイの肖像」。
 原作となったオスカー・ワイルドの幻想的な小説は、何度か映画化されたり、舞台で上演されたりと、これまでにも様々な芸術家たちにインスピレーションを与えてきていますが、このオレセンの歌劇は、幻想的な音楽と魅惑的なダンスが融合した、極めてセンセーショナルな内容になっています。
 スウェーデンの新進気鋭の振付家マリー・ブロリン=タニによる幻想的なダンスは、美しい衣装も含め、物語に強烈な作用を及ぼします。
 またドリアン・グレイの歌唱部分はカウンター・テナーが担当することで一層神秘的な雰囲気を高めています。耳にも目にも刺激的な作品です。
 収録 2013年8月22.24.26.28日 オーフス Musikhuset ライヴ収録/収録時間:107分/音声:英語歌唱 ステレオ2.0/字幕:英語・デンマーク語/画面:16:9 カラー/REGION All(Code:0)/〈DVD〉片面2層ディスク




NOSAG(映像)(DVD−PAL)


nosagCDVD 222
(DVD-PAL)
\4000
ミッション・インポシブル・ツアー 〜
 ライヴ・コンサート
トリオ・プランキー
 フルート、チェロ、ドラムセットというユニークな編成からなる「トリオ・プランキー」のライヴDVD。
 スパイ大作戦のテーマから、バッハ、スウェーデン民謡、チック・コリア、マイケル・ジャクソンまで、国境やスタイルを超えたエンターテイメント。

 録音(ライヴ):2013年7月24日、スウェーデン
 ※当DVDはPAL方式対応のプレーヤーでのみ再生可能となります。予めご了承下さい。





















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