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≪第89号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その9 2016/11/1〜








11/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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BIS

BIS SA 2178
(2SACD HYBRID)
\5400→\4990
リンドベルイによるチャイコフスキー後期交響曲集
 チャイコフスキー:
  Disc 1
   (1)交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
   (2)交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」
  Disc 2
   (3)交響曲第5番 ホ短調 Op.64
クリスティアン・リンドベルイ(指揮)
アークティック・フィルハーモニック
 録音:(3)2012年1&2月/ハルスタド文化会館(ノルウェー)、(1)2015 年4月& (2)2016 年2月/ボードー(ノルウェー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、128’50”

 SACD ハイブリッド盤。
 トロンボーンの神様、クリスティアン・リンドベルイ(クリスチャン・リンドバーグ)によるチャイコフスキーの後期交響曲集が完成しました。近年、リンドベルイは指揮活動に力を入れておりますが、その中でも当録音は指揮者としてのリンドベルイの実力を実感できる素晴らしい出来栄えです。
 トロンボーン奏者であるリンドベルイだけあって金管の歯切れのよさ、オーケストレーションの華やかさは一際光った演奏です。またアークティック・フィルの見事なアンサンブル能力の高さも好印象です。
 交響曲第5 番は既発ディスク(BIS SA 2018)に収録されておりますが、今回後期交響曲集としてまとめてリリースされます。
 2016 年11 月、リンドベルイは来日25 周年記念のコンサートを行います。


 来日公演情報
 クリスティアン・リンドベルイ トロンボーン<来日25周年企画>
 ■ 2016 年11 月15日(火)19:00開演 渋谷区文化総合センター大和田
 ■ 2016 年11 月18日(金)18:45 開演 宗次ホール(名古屋)
 ■ 2016 年11 月19日(土)19:00 開演 ザ・シンフォニーホール
 


BIS SA 2243
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
エミリア・アムペル(ニッケルハルパ)
 『光(Lux)』

 エミリア・アムペル(1981-)(作曲・編曲):
  ・Spelpuma(戯れるピューマ)
  ・Halling etter Brata Per
   (ブロータ・ペールのハリング)
  ・Ljus i morkrets tid(暗黒の時代の光)
  ・Johanna’s bike ride(ヨハンナの自転車乗り)
  ・Den melancoliska pollonessen
   (メランコリックなポロネーズ)
  ・Lux(光)
  ・Elden(火)
  ・Polska efter Sven Donat
   (スヴェン・ドゥーナトのポルスカ)
  ・Nackens polska fran gamla tider
   (昔の水の精のポルスカ)
  ・Trueman(トルーマン)
  ・Salen(アザラシ)
  ・Butterfly bazaar( バタフライ・バザール)
エミリア・アムペル
 (ニッケルハルパ、ヴォーカル)
ブリジット・マーズデン
 (ヴァイオリン)
エンマ・アールベリ・エーク
 (5弦ヴァイオリン)
アンデシュ・ローヴベリ
 (チェロ、バッキングヴォーカル)
ウッレ・リンデル
 (ベース、バッキングヴォーカル)
ダン・スヴェンソン
 (パーカッション、ヴォーカル)
フレードリク・イッレ
 (パーカッション)
 温もりの感じられるニッケルハルパの響きエミリア・アムペルBIS レーベル第2弾!

 セッション録音:2016年3月/スウェーデン放送(SR)第2スタジオ(ストックホルム、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、60’20”

 SACD ハイブリッド盤。
 スウェーデンのニッケルハルパ(キー付きフィドル)は、4 本の弦と12 本の共鳴弦と鍵盤をもち、澄んでいながら温もりの感じられる、よく響く個性的な音色が特徴の民俗楽器です。この楽器は、20 世紀の中頃に廃れかけたことがあるものの、復活を果たし、若い世代の奏者たちがさまざまなジャンルの音楽に使うようになっています。
 エミリア・アムペル(1981-)は、そうしたミュージシャンのひとり。スウェーデン南東部のトルソスで育ち、10 歳のころニッケルハルパを弾き始めています。トロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で音楽学と作曲を学び、ストックホルムの王立音楽大学、シベリウス・アカデミー、南デンマーク音楽演劇アカデミー、オーレ・ブル・アカデミーで民俗音楽を修めました。
 2010 年には、ニッケルハルパの国際チャンピオンに選ばれ、彼女の作曲したニッケルハルパと弦楽オーケストラのための民謡組曲《Abrege(短縮)》を収めたトロンハイム・ソロイスツのアルバム『民謡の調子で』(2L 068SABD)がグラミー賞にノミネートされました。
 『光』は、2012 年の『魔法の鳥(Trollfageln)』(BIS SA 2013)に次ぐ彼女のソロアルバム第2 作です。前作と同様、彼女のオリジナル作品と伝承曲の編曲を組み合わせたプログラム構成がとられました。
 「すべての女性音楽家に捧げる」《戯れるピューマ》、クリスマスに先立つ「光の女神」ルシアの祭に際して作詞、作曲した「世界が外国人嫌い、不寛容、他人への冷たさに覆われる」《暗黒の時代の光》、親友の自転車事故から学んだ「ヘルメットは必ずかぶりましょう」という教訓を音楽にした《ヨハンナの自転車乗り》、瞑想しながら即興していて湧いてきたメロディがヴォカリーズの歌になった「輝く光の音楽」《光》、第一次世界大戦兵士の追悼式のために作曲した《トルーマン》、グループ「バザール」を率いたイラン出身のハープ奏者、アシタ・ハミディを偲んで書いた《バタフライ・バザール》。
 「私の歌はすべて、日常の生活、人々や土地や文化や運命との出会い、感情と思考といったものから生まれたエピソードだったり物語だったり……」。
 それぞれの曲は、ミュージシャン全員の合奏、小アンサンブル、彼女のソロで演奏され、「4 つのニッケルハルパのため」に彼女が編曲した《スヴェン・ドゥーナトのポルスカ》は、彼女がソプラノとテノールのニッケルハルパのパートも弾き、多重録音されました。
 2016 年3 月、ストックホルムのスウェーデン放送第2 スタジオで行われたセッションの録音です。


こんな感じです!
https://youtu.be/Vd3GEnLaKVk

https://youtu.be/F1b27494nx4



 


BIS SA 2209
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
前衛音楽を推進した作曲家リゲティの協奏曲集
 リゲティ(1923-2006):
  (1)チェロ協奏曲(1966)(16’00”)
  (2)13 人の奏者のための室内協奏曲
   (1969-70)(18’24”)
  (3)管弦楽のためのメロディ(1971)(12’32”)
  (4)ピアノ協奏曲(1985-88)(23’26”)
バルドゥア・ブレニマン(指揮)
BIT20アンサンブル
(1)クリスティアン・ポルテラ
 (チェロ;ストラディヴァリウス
  1711年製“Mara”)
(4)ヨーナス・アホネン
 (ピアノ;スタインウェイD)
 歿後10周年。前衛音楽を推進した作曲家リゲティの協奏曲集

 録音:(4)2014年4月/グリーグ・ホール(ベルゲン、ノルウェー)(1)(3)2015年10月/ランドス教会(ベルゲン、ノルウェー)(2)2015年10月/オセアナ芸術文化センター(オセアナ、ノルウェー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、71’30”

 SACD ハイブリッド盤。
 ブダペスト音楽院でヴェレシュらに師事したリゲティの協奏曲。リゲティは1956 年のハンガリー動乱ののち亡命し、ウィーンに永住しました。ダルムシュタット夏期講習の指導者、ストックホルムの王立音楽アカデミーの教授などを兼ねつつ前衛音楽を推進した作曲家の一人として知られております。
 リゲティの代名詞とも言える「アトモスフェール」と音群作法の総決算とも言える傑作「ロンターノ」の間である1966 年に作曲されたチェロ協奏曲は、音響と旋律の波が去来する20 世紀を代表するチェロ協奏曲です。ピアノ協奏曲は最も複雑で難解なスコアだと述べていたほどの大曲で、オカリナ、スライドホイッスル、ハーモニカを含んでいるのも特徴的です。2016 年に歿後10 年を記念したアルバムとなっております。
 


BIS SA 2235
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
天才ラウリン、ヘーエー・バロックと共演
 J.S.バッハ、コレッリ、テレマン

  (1)テレマン:
   組曲 ハ長調「水の音楽」 TWV55:C3(22’02”)
  (2)コレッリ:合奏協奏曲第4番 ニ長調 Op.6-4(8’48”)
  (3)J.S. バッハ:
   チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV1057(13’51”)
  (4)コレッリ:
   合奏協奏曲第8番 ト短調 Op.6-8「クリスマス協奏曲」(13’44”)
  (5)テレマン:協奏曲 ハ長調 TWV54:B2(9’35”)
ヘーエー・バロック
ダン・ラウリン
 (指揮、(2)(3)(4)リコーダー)
(2)(3)(4)
 エミリー・ロース(リコーダー)
アンナ・パラディソ(チェンバロ)
 天才ラウリンの妙技!ヘーエー・バロックとの共演でJ.S.バッハ、コレッリ、テレマンを録音

 録音:2015年10月/エースレーブ教会(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、69’07”

 SACD ハイブリッド盤。
 BIS の看板アーティスト、ダン・ラウリン。あっと驚かせる妙技で聴き手を魅了し続けていますが、当ディスクではヘーエー・バロックとの共演で、J.S. バッハ、コレッリ、テレマンを録音しました。
 ラウリンらしい快活で明瞭な解釈は当録音でも冴えわたります。キラキラとしたリコーダーの音色を堪能することができます。
 

BIS SA 2272
(SACD HYBRID)
\2700
リスト:15の歌曲
 1.-3.3つのペトラルカのソネット
  【I.平和は見いだせず/II.その日までいつくしみくださる/
   III.私は地上に天使のような姿を見た】
 4. 金色の髪の天使 S.269/2
 5.どうした、と彼らは言った S.276/2
 6.おお!私が眠りにつくときには S.282/2
 7.わが子よ、私がもし王だったら S.283/2
 8.もし美しい芝生があるなら S.284/2
 9. 幸福な日よ、行かないで S.335
 10.やさしく響け、わが歌 S.301/2
 11. 青春の幸福 S.323
 12.-14.シラーの「ウィリアム・テル」よりの歌
  【I. 漁師の子供/II. 羊使い/III.アルプスの狩人】S.292/1
 15.汝マールリングの鐘 S.328
ティモシー・ファロン(テノール)
アミエル・ブシャケヴィッチ
 (ピアノ;スタインウェイ D)
 実力派テノール歌手ファロンがリストの歌曲に挑む!

 録音:2015年7月/イェルサレム・ミュージック・センター(イスラエル)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、65’56”

 SACDハイブリッド盤。
 マレク・ヤノフスキもその実力を認めるテノール、ティモシー・ファロンがリストの歌曲を収録しました。
 鈴木雅明、リリング、オルソップなど、世界の名だたる指揮者と共演し活躍の幅を拡げているファロンはエレガントでビロードのように明るい声の持ち主です。豊かな音色を武器にリストの歌曲を歌い上げます。
 


BIS 2205
\2600→\2390
C.P.E.バッハ(1714-88):鍵盤独奏曲全集 Vol.32
 (1)ソナタ第1番 ハ長調 Wq55/1(H 244)
 (2)ロンド第1番 ハ長調 Wq.56/1(H 260)
 (3)ソナタ第4番 イ長調 Wq55/4(H 186)
 (4)ロンド第2番 ニ長調 Wq56/3(H 261)
 (5)ソナタ第6番 ト長調 Wq55/6(H 187)
 (6)ロンド第3番 イ短調 Wq56/5(H 262)
ミクローシュ・シュパーニ
 (クラヴィコード)
 正統派シュパーニによる正真正銘の解釈によるC.P.E.バッハの鍵盤独奏曲全集の第32 弾!

 セッション録音:2015年7月/キーゼル・ホール(シント・トロイデン、ベルギー)/78’54”

 C.P.E. バッハの鍵盤独奏曲全集第32 弾は、第31 弾(BIS 2131)に続き「専門家と愛好者のための6 つのクラヴィア・ソナタ第1 集」、「専門家と愛好者のためのロンド付きクラヴィア・ソナタ第2 集」から収録されました。
 演奏はシリーズ当初から担当しているミクローシュ・シュパーニです。録音を開始した際、シュパーニは「全集を実現することは決して単純な課題ではなく、ことにそれが初期の作曲家の作品を含めばなおさらである。このシリーズで私たちは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの、鍵盤楽器独奏と伴奏アンサンブルのための、疑いない正統な作品のすべてをご紹介する。私たちの目標は、これらの作品演奏の可能性への全般の見通しを与えることなので、この録音は作品の現存する資料と正統的な演奏習慣の徹底した研究に基づいている。私たちはオリジナルの資料をもとに" 正統性" である楽器を選択して演奏している。」と語っており、まさに正真正銘、本物の解釈のもと演奏されました。
 これら膨大な作品に対して時間をかけ、着実に録音活動をしてきたシュパーニにでしか表現することのできない解釈で演奏されております。




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CENTAUR

CRC 3462
\2400→\2190
ルビンシテインのピアノ協奏曲集が完結!
 ルビンシテイン:
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.25
  ドン・キホーテ Op.87

グリゴリオス・ザンパラス(ピアノ)
ヨン・セアンデル・ミッチェル(指揮)
ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管

 ルビンシテインのピアノ協奏曲集が完結!ザンパラスの妙技が光る協奏曲第1番!

 ギリシャのピアニスト、グリゴリオス・ザンパラスによる19世紀ロシアのヴィルトゥオーゾ、アントン・ルビンシテイン(1829−1894)のピアノ協奏曲シリーズ。
 「第3番&第4番」(CRC 3032)、「第5番」(CRC 3204)、「第2番」(CRC 3320)に続く最終巻は「第1番」!ザンパラスとセアンデル・ミッチェルとのコンビは、ルビンシテインの5つのピアノ協奏曲全てを録音した初のチームとなる。

 2012年1月27日ー29日の録音。


旧譜
グリゴリアス・ザンパラス
ルビンシテイン: ピアノ協奏曲第2番〜第5番

CRC 3320
\2400→\2190
ルビンシテイン:
  ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 Op.35、
  組曲変ホ長調 Op.119

グリゴリオス・ザンパラス(ピアノ)
ヨン・セアンデル・ミッチェル(指揮)
ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管

 ルビンシテインのピアノ協奏曲3作目は第2番!グレゴリオ・ザンパラスのテクニックが冴える!

 没後120年を迎えたアントン・ルビンシテイン(1829−1894)の「ピアノ協奏曲第2番」。ギリシャのピアニスト、グリゴリオス・ザンパラスがアメリカの指揮者ミッチェルとのコンビでのルビンシテインのピアノ協奏曲第3作目。
 オーケストラは前作「ピアノ協奏曲第5番」(CRC 3204)に続きチェコのボフスラフ・マルティヌー・フィル、息の合ったコンビでの演奏は流石の一言。これでルビンシテインの協奏曲は第1番を残すのみとなり、完結が待望される。2012年10月19日−21日の録音。

CRC 3204
\2400→\2190
ルビンシテイン:
 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.94
 ロシア奇想曲 Op.102
 序曲《バベルの塔》 Op.80
グリゴリオス・ザンパラス(ピアノ)
ヨン・セアンデル・ミッチェル(指揮)
ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管弦楽団
 ギリシャのピアニスト、グリゴリアス・ザンパラスが「第3番&第4番」(CRC 3032)に続き、チェコのオーケストラ、マルティヌー・フィル、アメリカの指揮者ミッチェルとのコンビで、アントン・ルビンシテイン(1829−1894)の「ピアノ協奏曲第5番」をレコーディング。
 生誕200年を迎えた19世紀フランスのヴィルトゥオーゾ、シャルル=ヴァランタン・アルカンに献呈された演奏時間45分を超える大曲であり難曲「ピアノ協奏曲第5番」に挑むギリシャ、アメリカ、チェコのトライアングル。その完成度と成果は果たして——!? 2010年11月の録音。

Anton Rubinstein-Anton Rubenstein: Piano Concertos Nos. 3 & 4
CRC 3032
\2400→\2190
ルビンシテイン:
 ピアノ協奏曲第3番ト長調Op.45
 ピアノ協奏曲第4番ニ短調Op.70
グリゴリオス・ザンパラス(ピアノ)
ヨン・セアンデル・ミッチェル(指揮)
フィルハーモニア・ブルガリカ
 三国同盟、ルビンシテインに挑戦!
 19世紀ロシアのヴィルトゥオーゾ、アントン・ルビンシテインの大作にして難曲「ピアノ協奏曲第3番」と「第4番」に果敢に挑んだのは、ザンパラス、ミッチェル、フィルハーモニア・ブルガリカのギリシャ、アメリカ、ブルガリア連合軍。
 アクセル全開の超絶技巧的なスタイルではなく、作品全体のフォルムを整えた演奏がルビンシテインのピアノ協奏曲をじっくりと聴かせてくれる。三国同盟、健闘してます。

 

CRC 3470
\2400
チェコのヴィオラ作品集
 ヴィツパーレク:無伴奏ヴィオラのための組曲 Op.21
 ヤナーチェク(アダムズ編):
  ヴァイオリン・ソナタ、ドゥムカ、ロマンス
 ジフ:エレジー
ジェイコブ・アダムズ(ヴィオラ)
パスカル・サロモン(ピアノ)
 17歳でシンシナティ交響楽団との共演を果たしたアメリカのヴィオリスト、ジェイコブ・アダムズ。
 デビュー・アルバムである当タイトルでは、ヴィツパーレク、ヤナーチェク、ジフ、3人のチェコの作曲家の作品を演奏。ヤナーチェクの作品は全てアダムズ自身の編曲。アレンジャーとしての才能も見事に発揮している。

 2014年3月&4月の録音。
 

CRC 3484
\2400

フルートとハープのための作品集
 ドビュッシー:小組曲より小舟にて、シランクス(パンの笛)/
 ゴーベール:マドリガル/
 グリンカ:夜想曲/
 サン=サーンス:ロマンス Op.37/
 ニールセン:霧が晴れていく Op.41/
 シビニャ:3つの映像/
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品/
 イベール:2つの間奏曲、間奏曲/
 フォーレ:コンクール用小品/
 ムーケ:パンの笛 Op.15

アリオーソ
 〔シンシア・エリス(フルート)、
  ミシェル・テンプル(ハープ)〕、他
 アリーソはパシフィック交響楽団でソロ・ピッコロ奏者を務めるフルート奏者シンシア・エリスと、同じくパシフィック交響楽団に所属しているハープ奏者ミシェル・テンプルのデュオ。
 ドビュッシー、イベール、フォーレなどフルートの重要作品を多数収録。フルート関係者、必聴必見!

 2014年7月1日&9月19日の録音。
 

CRC 3440
\2400
陳怡、管弦楽作品や、合唱曲、
 中国の伝統楽器を含む室内楽曲を作曲

  陳怡:
   ヴァイオリンとオーケストラのための
    チャイニーズ・ラップ
   中国民謡集より
   ヴァイオリンとピアノのための《ロマンスと踊り》
   ウインド・アンサンブルのための《Tu》
   モーメンタム
ケネソー州立大学交響楽団、他
 陳怡(チェン・イー)は、中国の女流コンポーザー=ヴァイオリニスト。多くの管弦楽作品や、合唱曲、中国の伝統楽器を含む室内楽曲を作曲している。中国の伝統音楽を彷彿とさせる作風が特徴。

 2010年ー2014年の録音。
 

CRC 3483
\2400
ジョン・ウォーレスの作品集
 ウォーレス:
  弦楽四重奏曲第1番
  ピアノ五重奏曲
  ストラクチャーズ
アルネイス弦楽四重奏団と仲間たち
 アメリカの作曲家、ジョン・ウォーレスの作品集。ボストンを拠点に世界的な活動を行っているアルネイス弦楽四重奏団とその仲間たちがウォーレスの美しいハーモニーと壮大な世界観を描き出す。

 2014年9月20日−21日の録音。




CHRISTOPHORUS



CHR 77403
(9CD/特別価格)
\8100→\7490

宗教改革500周年記念!マルティン・ルターと宗教改革の音楽!

ルターと音楽

 CD1 ローマのルター
 CD2 ルターのリュート
 CD3 マルティン・ルターと音楽
 CD4
  センフル:
   マルティン・ルターと宗教改革のための音楽
 CD5
  マルティン・ルターとライバル、
  アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク
 CD6 パミンガー:宗教声楽作品集
 CD7 宗教改革期フランス語圏の詩篇とシャンソン
 CD8 1617年宗教改革100周年のための祝祭音楽
 CD9 マルティン・ルターのテキスト

アレッサンドロ・クァルタ(指揮/CD1)
コンチェルト・ロマーノ(CD1)
フランツ・ヴィッツム
 (カウンターテナー/CD2)
ジュリアン・ベール(リュート/CD2)
ウィーン・モテット合唱団(CD3)、
ベルンハルト・クレーベル(指揮/CD3)
ムジカ・アンティクヮ・ウィーン(CD3)
ヴィルフリート・ロンバッハ(指揮/CD4)
アンサンブル・オフィチウム(CD4)
アルノ・パドゥフ(指揮/CD5)
ヨハン・ローゼンミュラー・
 アンサンブル(CD5)
シュティムヴェルク(CD6)
チャント1450(CD7)
バート・ホンブルク室内合唱団(CD8)
ヨハン・ローゼンミュラー・
 アンサンブル(CD8)
ゲルト・ウェストファル(朗読/CD9)
 宗教改革500周年記念!マルティン・ルターと宗教改革の音楽!

 グレゴリオ聖歌や宗教声楽作品、中世ルネサンスなどの音楽を中心に、ハイクオリティな古楽、宗教音楽を世界に送り出しているドイツ最古のレーベル、クリストフォルス(Christohorus)。
 1517年の宗教改革から500周年となる2017年に向けたアニヴァーサリーBOXが登場!
 80年超の歴史を誇るレーベルが遺してきた膨大な音源の中から、マルティン・ルターの音楽、ルターが書いたテキストの朗読、宗教改革の時代のイタリア、ドイツ、フランス各地の音楽、宗教改革100周年のための音楽など、マルティン・ルターにまつわる音楽、宗教改革の時代の音楽を集成した豪華アンソロジーBOXです。
 演奏は、コンチェルト・ロマーノを始め、フランツ・ヴィッツム、アンサンブル・オフィチウム、ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル、チャント1450など、Christophorusを代表する専門家達によるもの。Christophorusが勢力を挙げて贈る、古楽ファン、宗教音楽愛好家要注目のBOXセットです!

 ※録音:1966年、1982年〜2014年
 ※CD9には、各ディスクのオリジナル・ブックレット・データがPDFファイルにて収録されています。




DREYER GAIDO


CD 21008
【旧譜】
\2500
チェロとバヤンのための作品集 〜《即興風に》
 アナトリュス・シェンデロヴァス:
  シュラムのおとめの歌
 グバイドゥーリナ:十字架に
 レポ・スメラ:即興風に
 エドゥアルダス・バルシス:ハバネラ
 ピアソラ:アヴェ・マリア、忘却
ダーヴィド・ゲリンガス(チェロ)
ゲイル・ドラウグスヴォル(バヤン)
アルカジス・ゴテスマナス(パーカッション)
パヴェラス・ギュンテリス(パーカッション)
マルク・ペカルスキー(パーカッション)
 ロストロポーヴィチに学び、1970年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、ドイツを拠点に国際的に活躍するリトアニア出身の名チェリスト、ダーヴィド・ゲリンガス。今作では、リトアニアのシェンデロヴァスやバルシス、エストニアのレポ・スメラから、グバイドゥーリナ、ピアソラまで、チェロとバヤン(ロシア式アコーディオン)による作品を演奏。

 録音:2002年5月、ベルリン
 

CD 21014
【旧譜】
\2500
アナトリュス・シェンデロヴァス:チェロ協奏曲 ハ調
 ハ調の協奏曲
 チェロとパーカッションのためのソナタ
 チェロとピアノのための4つの小品
 カントゥス I
 カントゥス II
 シュラムのおとめの歌
ダーヴィド・ゲリンガス(チェロ)
ロベルタス・シェルヴェニカス(指揮)
リトアニア音楽アカデミー交響楽団
タチアナ・シャッツ=ゲリンガス(ピアノ)、他
 録音:1972‐2002年、ドイツ
 

CD 21015
【旧譜】
\2500
エミリー・マイア:交響曲第5番ヘ短調
ファニー・ヘンゼル:ヒーローとリアンダー
ルイーズ・アドルファ・ル・ボー:
 ピアノ協奏曲ニ短調 Op.37
マーヒャ・ドイプナー(ソプラノ)
カティア・チェンベルディ(ピアノ)
ユルゲン・ブルンス(指揮)
ベルリン室内交響楽団
 録音:2001年、ドイツ
 

CD 21011
【旧譜】
\2500
グリーグ:歌曲集
 山の妖精 Op.67、他
ジルケ・シムカット(アルト)
フランク=トーマス・リンク(ピアノ)
 録音:2001年、ベルリン
 

CD 21009
【旧譜】
\2500
ルドルフ・ヒンデミット・エディションVol.1
 ソナティネ第7番
 5つのピアノ小品
 弦楽四重奏のための主題と変奏
 弦楽四重奏のための《鏡》
 六重奏曲(セレナード)
 ピアノと管弦楽のための組曲
ユッタ・ミュラー=フォルネーム(ピアノ)
コーリャ・レッシング(ピアノ)
ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト(指揮)
ブレーメン州立フィルハーモニーオーケストラ
 録音:2001年、ブレーメン放送



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FONE



FONE 125SA
(2SACD Hybrid)
\6000→\5590
《ロッコ・フィリッピーニ〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲》
 J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲(全6曲)BWV.1011-1012
ロッコ・フィリッピーニ(チェロ)
 円熟した音楽性とまろやかで深い音色
 ヴァイオリニスト、マリーナ・シルブと、ピアニスト、ブルーノ・カニーノとともに「ミラノ三重奏団」を結成して広く活躍しているチェリスト、ロッコ・フィリッピーニ。彼は1980年代にDYNAMICレーベルにバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を録音していますが、この最新録音となる2012年録音のバッハは一層円熟した音楽性とまろやかで深い音色を堪能することができます。
 この録音ではアナログ・レコーダーとDSDレコーダーの2台で録音していますが、このSACD盤は、DSDレコーダーによるマスターで作成されています。

【録音】2012年8月、イタリア、ヴォルテッラ、ペルジオ・フラッコ劇場, DSD録音
 


FONE 143SA
(SACD Hybrid)
\3900→\3590
《アッカルド〜ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲》
 ベートーヴェン:
  1) ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61,
  2) ロマンス第2番ヘ長調Op.50,
  3) ロマンス ト長調Op.40
サルヴァトーレ:アッカルド(ヴァイオリン&指揮),
オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ,
 細部まで目が行き届いた緊張感あふれる名演
 アッカルドの弾き振りによるベートーヴェン。1992年にジュリーニと共演した同作品でもスケールの大きな演奏を披露していたアッカルドですが、今作は自身が指揮も担当していることにより、細部にまできっちりと目が行き届いた緊張感あふれる演奏が繰り広げられています。
 悠然たる第1楽章、穏やかな第2楽章、弾むように快活な第3楽章と、楽章ごとに違う表情にもご注目ください。輝くような美音を克明に捉えた素晴らしい録音も聴きどころ。つややかなヴァイオリンの音色が存分に楽しめます。
 LP盤には収録されなかった、2曲のロマンスも楽しめます。広がりのある響きに加え、瑞々しく輝かしい弦の音色が余すことなく捉えられています。
 この録音ではアナログ・レコーダーとDSDレコーダーの2台で録音していますが、このSACD盤は、DSDレコーダーによるマスターで作成されています。

 【録音】2005年2月, トリノ , DSD録音
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FONE 148SA
(SACD Hybrid)
\3900→\3590
《ジャナンドレア・ノセダ〜R=コルサコフ:シェエラザード》
 R=コルサコフ: 交響組曲「シェエラザード」Op.35
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
トリノ王立歌劇場管弦楽団
 2015年トリノでのライヴ録音
 マーラーの《復活》に先駆けること半年前に録音されたジャナンドレア・ノセダとトリノ王立歌劇場管弦楽団の「シェエラザード」。ノセダの闊達指揮から生み出された色彩豊かな響きは、この夢幻的なストーリーをリアルな物語として表出しています。
 この録音ではアナログ・レコーダーとDSDレコーダーの2台で録音していますが、このSACD盤は、DSDレコーダーによるマスターで作成されています。

  【録音】2015年4月13日, トリノ・レージョ劇場でのライヴ, DSD録音



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CPO



777908
\2700→\2490
パウル・ユオン:管弦楽作品集
 1.狂詩的交響曲 Op.95
 2.奇想的交響曲 Op.98
バンベルク交響楽団
グレアム・ジェンキンス(指揮)

 スイス系ロシア人作曲家、パウル・ユオン(1872-1940)の作品集。
 1889年にモスクワ音楽院に入学、作曲と音楽理論をアレンスキーとタネーエフに学び、その後はベルリン高等音楽学校に留学し、ヴォルデマール・バルギールに師事した、ドイツとロシアの両方の音楽の良いところを取り入れた重厚な作品を書いた作曲家です。
 1898年からベルリンの母校で30年以上も教授を務め、ヴォルペやヤルナッハを育てましたが、ナチスの侵攻を避け、1934年にジュネーブ湖のそばに住まいを決め、亡くなるまでの6年間を作曲活動に身を捧げました。ロシア風のファンファーレで始まる「狂詩的交響曲」は1937年から1938年に作曲された大作で、彼自身の生涯を反映させたとされる壮大な作品です。
 もう一つの「奇想的交響曲」は1939年の夏、ユオンの最後の管弦楽作品。複雑なリズムと和声に彩られているものの、古典的な3楽章形式を持つシンプルな作風で、前述の「狂詩的交響曲」とは逆の雰囲気を有しています。



パウル・ユオン CPO 旧譜


 クラシック優雅系ファンは、ユオンという名前を聞いただけで身もだえする。
 わかります。
 ユオンは、ロシアに生まれスイスの市民権を持ちながらも人生の大半をドイツで過ごした作曲家。タニェエフに学び、「ロシアのブラームス」と呼ばれ終始ロマンティックなスタイルで交響曲や室内楽に佳作を残した。
 一般的認知度は低いものの、CDが少ないことと熱心なファンが多いことから、CDがリリースされると必ずちょっとしたベストセラーとなる。


777278-2
\2500
パウル・ユオン(1872-1940):ピアノ四重奏曲集
 1.ピアノ四重奏曲 Op.50/
 2.ピアノ四重奏曲 Op.37「ラプソディ」
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)/
ハリオルフ・シュリヒティク(ヴィオラ)/
ペーター・ブルンス(チェロ)

 スイス系ロシア人、パウル・ユオンの名前を知っている人は真の通と言えるでしょう。(かろうじてブラームスのハンガリー舞曲を編曲した人として知られています)「チャイコフスキーとストラヴィンスキーの間を埋める」作曲家として活躍、18世紀のロシア楽壇の教育水準を高めることにも貢献しましたが、彼自身の作風はどちらかというとドイツ的でロマンティック。ピアノ四重奏曲Op.50 は彼の亡くなった愛妻へのオマージュとして書かれた。
 

777507-2
\2500
パウル・ユオン:室内楽作品集
 1.2台のヴァイオリンとヴィオラ、
  2台のチェロとピアノのための六重奏曲Op.22/
 2.ヴァイオリンと2台のヴィオラ、
  チェロとピアノのための五重奏曲ヘ長調Op.44
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/
トーマス・グロッセンバッハー(チェロ)…六重奏曲/
カルミナ弦楽四重奏団

 スイス系ロシアの作曲家パウル・ユオン(1872-1940)は、チャイコフスキーとストラヴィンスキーを繋ぐ重要な役割を果たした人です。モスクワに生まれ1889年にモスクワ音楽院に入学、作曲と音楽理論をタネーエフに学びます。1894年にはベルリンに入学し、クララ・シューマンの義弟であるヴァルディマール・バルギールに学び、更なる研鑚を積みました。1896年にロシアに戻り、教師と評論家として活躍し、最初の交響曲とオペラを書き上げます。2年後にはまたベルリンの戻り、ヨーゼム・ヨアヒムからベルリン大学の教授に任命されています。そんな彼の音楽には、祖国であるロシアの音楽の影響はほとんど見ることができません。明らかにドイツ・ロマン派音楽の伝統を継承したものと言えるでしょう。多くのジャンルの作品を書きましたが、基本的には室内楽の作曲家であり、また彼自身が優れたピアニストであったため、ピアノの部分は精緻で複雑な書法が用いられています。複雑かつ不規則なリズムは、その後の世代であるストラヴィンスキーやブラッハーへと繋がっていきます。

777883
(2CD)
\4200
パウル・ユオン:弦楽四重奏曲集
<CD1>
 1.弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 Op.5/
 2.弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11/
<CD2>
 1.弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.29/
 2.弦楽四重奏曲 第3番 ニ短調 Op.67
ザラストロ弦楽四重奏団

 スイス系ロシア人作曲家パウル・ユオン(1872-1940)は、今では「チャイコフスキーとストラヴィンスキーを繋ぐ存在」として認知されています。
 彼はモスクワ音楽院でアレンスキーとタネーエフに作曲を学び、その後1894年にベルリン高等音楽学校に留学、クララ・シューマンの父親違いの弟で高名な作曲家ヴォルデマール・バルギールの元で更なる研鑽を積みます。
 その後ロシアに戻りバクー音楽院の教授に就任、多くの音楽家を育てました。ロシアの数々の音楽理論をドイツ語に翻訳し、当時のロシアの音楽水準の高さを国際的に認識させる役割も果たしましたが、彼自身の作品はどちらかというとドイツ的であり、またブラームスの「ハンガリー舞曲集」の編曲者の一人としても知られています。
 ブラームスに心酔していたようですが、その作品にはあまり旋律美はなく、ひたすら形式を重んじる複雑なものとなっているところが面白く、また時々ロシア民謡調の曲想が現れるところなども、独特な世界が感じられます。


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777922
\2700→\2490
アンリ・ヴュータン:チェロ協奏曲集
 1.チェロ協奏曲 第1番 イ短調 Op.46
 2.チェロ協奏曲 第2番 ロ短調 Op.50
 3.独奏ヴィオラのための奇想曲 ハ短調「パガニーニの思い出に」Op.55
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
エヴァーグリーン交響楽団
ゲアノート・シュマルフス(指揮)

 ベルギー出身のヴァイオリニスト、作曲家アンリ・ヴュータン(1820-1881)。その作品もほとんどがヴァイオリンのために書かれていますが、生涯の終わり近くになって、ヴァイオリンの演奏を断念してからは、このアルバムに収録されている2曲の「チェロ協奏曲」や弦楽四重奏曲など“他の楽器のための作品も残しました。
 このアルバムでは、珍しいチェロのための作品集を名手ウェン=シン・ヤンが演奏しています。
 華やかな作風で知られるヴュータンの一連の作品に比べると、このチェロ協奏曲が陰鬱な雰囲気を持っているのは、病のためにヴァイオリン演奏を断念せざるを得なかった晩年のヴュータンの境遇が反映されているようで、初期の作品とは一線を画した晦渋な音楽となっています。
 Op.55の奇想曲は当初ヴィオラのために作曲されましたが、チェロで演奏されると一層力強さが増幅され、パガニーニの原曲を超えるほどの完成度の高さを感じさせます。


美しくも哀しい作品
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第6番、第7番

Vieuxtemps: Complete Violin Concertos
FUGA LIBERA
FUG575
輸入盤
(3CD)\3990
ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲全集
アンリ・ヴュータン(1820〜1881):
 ①協奏曲 第1番ホ長調 op.10
 ②協奏曲第2番 嬰へ短調 op.19
 ③協奏曲 第3番 イ長調 op.23
 ④協奏曲 第4番 ニ短調op.31
 ⑤協奏曲 第5番イ短調 op.37「グレトリー」
 ⑥協奏曲 第6番 ト長調 op.47
 ⑦協奏曲 第7番 イ短調 op.49
第1番から
 ヴィネタ・サレイカ (ヴァイオリン)
 ラチャ・アヴァネシヤン (ヴァイオリン)
 ニキータ・ボリソ=グレスキー (ヴァイオリン)
 ロレンツォ・ガット (ヴァイオリン)
 ヨッシフ・イワノフ(ヴァイオリン)
 ヨレンテ・デ・マイヤー (ヴァイオリン)
 ハリエット・ラングレー (ヴァイオリン)

パトリック・ダヴァン指揮
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団

 ヴュータンは1820年生まれ。フランクやブルックナーの世代である。
 幼い頃からヴァイオリンの超絶技巧で知られ、シューマンには「小さなパガニーニ」と呼ばれた。作曲家としてもヴァイオリン協奏曲第4番はベルリオーズに絶賛されている。

 だが現在ではヴュータンの名が世間で聞かれることはめったにない。
 代表作であるヴァイオリン協奏曲にしても、第4番と第5番以外は、演奏会はもちろんCDで出ることもめったにない。

 なんとも寂しい状況なのだが、店主もまあそれくらいの存在だと思っていた。


 ところがある日、とくになんの興味も抱かずに、協奏曲集を聴いた。

 そうしたらびっくり。

 抜群なのである。

 まず第5番。

 この曲の素敵さを知っている人からしたら、「いまさらこんなことを言うな!」と怒られそうだが、もう、恥を承知で言わせてもらうと、美しく抒情的でかっこよくて洒落てて、なんで今までこんな名曲を知らなかったんだ、というようなすばらしい作品。

 冒頭こそ有名曲の亜流っぽいが、独奏が始まると事態は一変。
 ゆるやかに甘い旋律が奏で始められると、その独特の世界にもうメロメロ。オーケストレーションだって素人っぽいところはない。
 楽想にしてもただ甘いだけでない、深く哀しい味わいがある。

 メンデルスゾーンやブルッフ並み、というと言いすぎかも知れないが、パガニーニやヴィエニアフスキあたりとは十分すぎるほど肩を並べられる。
 いや、個人的には明らかに上である。

 まったく、自分の無知を恥じるとともに、ここでこんなすばらしい作品にめぐり合えたことを深く感謝した。

 しかし、第5番をこれ以上褒めても自分の恥をさらけ出すだけなのでやめておくが、実は今回聴いて本当にすごいと思ったのはその第5番ではない。

 続く第6番と第7番である。

 どちらも哀しいかな、現在ほとんど競合盤がない。
 ヴュータン最晩年の華麗で優美な作品。
 ヴィルトゥオーゾ美学の結晶。

 ・・・のはずなのだが、なにかおかしいのである。

 確かに天国的で平和的な雰囲気はあるのだが、どこか影がある。
 何か、どこかつっかえた感じ。何かを躊躇している。
 どこか突き抜けられない暗さを伴っている。

 それが作品に深みを与え、奥行きを作り出している。

 ちょっと聴いた感じでは明らかに、華やかな第5番が目立つだろう。
 しかし聴けば聴くほど、第6番と第7番のえもいわれぬ不思議な雰囲気に引き寄せられていく。

 
 最晩年のヴュータンは、脳卒中による右半身麻痺により、すでにヴァイオリンを持てぬ体となっていた。
 そして治療のためアルジェリアの娘夫婦のところに移り住む。

 かつての栄光から遠く離れたところにいたわけである。

 つまり、どんな素晴らしい作品を作っても、どんな美しい旋律を作っても、彼はそれを弾くことはできず、それを聴くこともできなかった。

 それはかつてヨーロッパで一世を風靡したプレイング・コンポーザーとしてはあまりにも残酷な現実だった。


 ・・・しかしそれでも彼は作った。

 全盛期の1850年代の第4番、第5番以来、実に20年ぶりとなるヴァイオリン協奏曲を。
 かの見ず知らずの土地で。

 残酷な現実の前に、彼は、それでも自分の人生の総決算となる作品を残さないではいられなかったのだ。


 しかし第7番を書いている途中で彼は、死ぬ。



 ヴュータンのヴァイオリン協奏曲第6番、第7番。

 それは、そんな一人の元ヴァイオリニストが書き落とした、美しくも哀しい作品だったのである。



 

777955
\2100
テレマン:アドベントとクリスマスのためのカンタータ集
 1.ああ、私はあなたを見つけてみせましょう TVWV 1: 1657a/
 2.再びきたれ、わが救い主 TVWV 1: 1233a/
 3.すでに地上の心は天国でなければいけません TVWV 1:1233a/
 4.邪悪な罪のしもべ TVWV 1:114a/
 5.われはその日を待ちわびる TVWV 1: 114a/
 6.わが心をかきたてる TVWV 1: 1657aa/
 7.つかの間の宝物、一時的な苦しみ TVWV 1: 1267a/
 8.喜びてわれは語る TVWV 1: 1267a/
 9.なんと高みに引き上げられて TVWV 1: 203a/
 10.今、神聖な歓びと愛に目覚め TVWV 1: 203a/
 11.力ある救世主よ TVWV 1: 580a/
 12.よりよく、生まれることはない TVWV 1: 1580a/
 13.何も隠されない神 TVWV 1: 79a/
 14.あなただけ、イエス、全てが私のために TVWV 1: 79a/
 15.イエスよ永久に、多くの希望 TVWV 1: 319a/
 16.あなたはわが微笑 TVWV 1: 319a/
 17.わが歓びはわれにあり TVWV 1: 327a/
 18.天国の歓びの前触れに TVWV 1: 327a
GSOコンソート
 〈メンバー:
  グドルン・ジドニー・オットー(ソプラノ&指揮)/
  インゴルフ・ザイデル(バリトン)/
  クリスティーネ・シュヴァルク(チェロ)/
  ミヒャエル・フライムート(リュート・テオルボ)/
  ヴォルフガンク・ブルンナー(チェンバロ・オルガン)〉
 ドイツの都市マグデブルクは、古くから宗教的にも、近隣の諸国との戦いの場としても重要な役割を担っていました。
 そしてテレマン(1681-1767)の出生の地としても知られ、1961年から毎週日曜日に開催される室内楽コンサートでは、宗教暦にあわせたコンサートを開催し、テレマンを中心に、多くの作曲家たちの作品が演奏されています。
 第531回目のコンサートからは、ソプラノ歌手のグドルン・ジドニー・オットーが芸術監督を務め、作品の研究と、その研究成果であるスコアを出版しながら、様々な作品を紹介しています。
 このアルバムは、テレマンが1736年から1727年にかけて作曲した待降節(アドベント)とクリスマスのためのカンタータを収録、当時のドイツにおけるクリスマス音楽を知る貴重な作品集となっています。
 

777946
\2700
テレマン:晩年の祝祭カンタータ集
 1.あなたの天は悲しむ TVWV 1:1414(教会の音楽 1.オステルターク 1760年)/
 2.来たれ、聖なる聖霊よ TVWV 3:83/
 3.彼は天を傾けて TVWV 1:467(教会の音楽 昇天 1762年)/
 4.C.P.E.バッハ(1714-1788):神は主を復活させたまいし H 803/Wq244
  (教会の音楽 オステルン 1756年)
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)/
マーゴット・オイツィンガー(アルト)/
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)/
マルクス・フライヒ(バス)/
ライニッシェ・カントライ/
ダス・クライネ・コンツェルト/
ヘルマン・マックス(指揮)
 J.S.バッハの二男として生まれたC.P.E.バッハ(1681-1767)は、父からの影響よりも、父の友人で名付け親になったテレマン(彼の名の一つであるフィリップはテレマンの名前にちなんだ)の音楽様式を受け継ぎ、最終的には古典派音楽の基礎を作ったことで知られています。
 2014年に開催された「第22回マグデブルク・テレマン祝祭音楽祭」では、テレマンと関連の深かったC.P.E.バッハの生誕300年を記念して「Generations=2つの世代」と題された2人の作品の類似性と独自性を探る興味深い演奏会が権威者ヘルマン・マックスによって行われ、その模様がこのアルバムに収録されています。
 晩年のテレマンは若い世代の音楽家たちを応援しながら、自身の作風も模索し、新しい作品を創り上げていましたが、この晩年の祝祭カンタータも、そんな探究心から生まれた作品群で、当時の作曲家たちが尊敬してやまなかったテレマンらしい貫禄と余裕あふれる堂々たる作品になっています。
 その背中を追うC.P.E.バッハの見事なカンタータも聴きものです。
 

555027
\2700
弦楽オーケストラのための作品集
 1.シモン・ラクス(1901-1983):弦楽のためのシンフォニー(1964)
 2.ラクス:弦楽のためのシンフォニエッタ(1936)
 3.フィリップ・ヤルナッハ(1892-1982):
  弦楽四重奏曲「孤独な思い出の音楽」(弦楽オーケストラ編)(1952)
NFMレオポルディウム室内管弦楽団
ハルトムート・ローデ(指揮)
 ブレスラウ(ヴロツワフ)で活動するNFM(NATIONAL FORUM OF MUSIC)レオポルディウム室内管弦楽団は、1978年にヴァイオリニストのカロル・テウチュによって創立されたアンサンブルです。
 最近までヴァイオリニスト、エルンスト・コヴァチッチが指揮者を務め、アンサンブルの性能を飛躍的に向上させていましたが、2014/15年のシーズンからはモーツァルトピアノ四重奏団の創設メンバーとしても知られるヴィオラ奏者ハルトムート・ローデが芸術監督に就任、更なるレパートリーの拡大を目指しています。
 彼らのデビュー・アルバムはワルシャワ出身の新古典派主義の作曲家ラクスと、ヒンデミットと同世代のドイツの作曲家ヤルナッハの作品集という、どちらも20世紀半ばの前衛的な時代を象徴する音楽です。
 十二音に傾倒しながらも、伝統的な和声も用いた、アンサンブルの性能をフルに生かしきる精緻で多彩な響きをお楽しみください。
 

555052
\2700
クリスマス・カンタータ集
 1.ゴットフリート・ホミリウス(1714-1785):高き世界の門/
 2.ヨハン・ハインリヒ・シュトルツェル(1690-1749):信仰の秘密は論争なしに素晴らしい/
 3.ヨハン・ハインリヒ・ロッレ(1716-1785):見よ、闇が地を覆い/
 4.ロッレ:シオンの娘は叫ぶ/
 5.クリストフ・フォルスター(1693-1745):いと高きところでは神に栄光あれ
ハンナ・ヘアフルトナー(ソプラノ)/
カローラ・ギュンター(メゾ・ソプラノ)/
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)/
ライモンズ・スポージス(バリトン)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 毎年リリースされる、ヴィレンズとケルン・アカデミーによる厳選されたクリスマスのため作品集。2016年のアルバムに収録された5つのクリスマス・カンタータはいずれも初録音の作品で、どれもJ.S.バッハの同世代から少し後の世代に属する作曲家たちによって書かれています。どの作品も、ルター派の伝統を汲むプロテスタント教会の礼拝用のカンタータで、これらは華麗なオーケストラの伴奏と、美しいコラール、アリアが持ち味で、演奏される時期も厳密に定められています。コーラスは聖書からの短い引用に基づき、トランペットとティンパニが彩りを添えるという定型に沿って書かれていますが、各々の作曲家の持ち味も生かされており、どれもが実に味わい深く、またキリストの誕生を喜ぶ祝祭的な気分に満たされています。



<LP>


FONE(LP)
ドイツ・プレス 重量級180g 45回転アナログLP, 全世界496枚限定生産


FONE 71LP
(LP)
\6100
《アッカルド・プレイズ・ピアソラ〜アディオス・ノニーノ》
 ピアソラ:
  1) アディオス・ノニーノ,
  2) ブエノスアイレスの夏,
  3) タンティ・アンニ・プリマ(アヴェ・マリア),
  4) 室内オーケストラのための3つの小品
サルヴァトーレ:アッカルド(ヴァイオリン&指揮),
オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ,
 解放的な音色と哀愁が見事に調和した演奏
 現在、最高の「パガニーニ弾き」として知られているヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルド。その持ち前の輝く音色と、華麗な表現はパガニーニ以外の作品でも高く評価されています。
 レパートリーが驚くほど広い人ですが、このピアソラはとりわけ独創的。以前、やはりFONEレーベルからリリースされていたLPと同じく、解放的な音色と哀愁が見事に調和した演奏です。
 究極の音質を求め、徹底したアナログ録音が行われています。ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。
  【録音】2001年5月, ローマ , アナログ録音
 

FONE 72LP
(LP)
\6100
《アッカルド〜クライスラーへのオマージュ2》
 クライスラー:
  1) 中国の太鼓, 2) カヴァティーナ,
  3) 美しきロスマリン,
  4) 我が母の教え給いし歌(ドヴォルザーク),
  5) ハンガリー舞曲(ブラームス),
  6) 太陽賛歌(R=コルサコフ),
  7) マラゲーニャ(アルベニス), 8) 愛の悲しみ,
  9) タンゴ(アルベニス), 10) スペイン風セレナード,
  11) アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー),
  12) ウイーン奇想曲, 13) インド人の嘆き(ドヴォルザーク),
  14) 踊る人形
サルヴァトーレ:アッカルド(ヴァイオリン, 1715年ストラディヴァリウス),
ローラ・マンチーニ(ピアノ)
 静謐さと気品に満ちたストラディヴァリでの演奏
 ヴァイオリンの巨匠、アッカルドがヴァイオリンの名工ストラディヴァリの秘蔵の名器でクライスラーの代表作を演奏した録音。
 本作品は、秘蔵の名器を使用し名作を弾く事から、アッカルド自身が“生涯で最も思入れの有る作品”と語っています。
 これ迄に制作されたCD作品の中でも、最もSアッカルドの演奏を象徴する一枚で、奏でる曲全てが静謐さと気品に満ちています。究極の音質を求め、徹底したアナログ録音が行われています。
 ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。
 【録音】1993年11月, クレモナ, アナログ録音
 

FONE 73LP
(LP)
\6100
《アッカルド〜ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲》
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61
サルヴァトーレ:アッカルド(ヴァイオリン&指揮),
オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ,
 細部まで目が行き届いた緊張感あふれる名演
 アッカルドの弾き振りによるベートーヴェン。1992年にジュリーニと共演した同作品でもスケールの大きな演奏を披露していたアッカルドですが、今作は自身が指揮も担当していることにより、細部にまできっちりと目が行き届き、緊張感あふれる演奏が繰り広げられています。
 悠然たる第1楽章、穏やかな第2楽章、弾むように快活な第3楽章と、楽章ごとに違う表情にもご注目ください。輝くような美音を克明に捉えた素晴らしい録音も聴きどころ。つややかなヴァイオリンの音色が存分に楽しめます。
 究極の音質を求め、徹底したアナログ録音が行われています。ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。
 【録音】2005年2月, トリノ , アナログ録音
 

FONE 83LP
(LP)
\6100
《アッカルド〜J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1&2番》
 J.S.バッハ:
  1) 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV.1001,
  2) 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調BWV.1003
サルヴァトーレ:アッカルド(ヴァイオリン)
 アッカルド2007年録音の無伴奏がLPで発売
 バッハが憧れたイタリアの青空のように明るく艶やかな名演が大きな評判となった1976年の初録音から30年以上を経て、もうすぐ70歳に手が届こうかとする巨匠アッカルドが2007年にふたたびJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン全集に挑んだ録音。入念な準備をもって臨んだと思われる、大家らしい風格と、相変わらずの華麗な音色と技巧が、みごとにバランスした、前作を上回るすばらしい仕上がりになっています。
 この音源はDSD録音マスターを使ったSACDでも発売されていますが、当アナログLP盤はあえてAmpexのテープレコーダーで録音されており、徹底したアナログ録音が行われています。
 全曲録音からの2曲が、この1枚に収録されています。ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。
  【録音】2007年9月, ピサ , アナログ録音
 
FONE 85LP
(LP)
\6100
《ロッコ・フィリッピーニ/ショパン:チェロ・ソナタ》
 ショパン:チェロ・ソナタ op.65
ロッコ・フィリッピーニ(チェロ),
ミッシェル・カンパネッラ(ピアノ)
 歌心あふれるチェロ!
 FONE 069SAでSACDがリリースされていた名盤が高音質LPで登場。
 当アナログLP盤はあえてAmpexのテープレコーダーで録音されており、徹底したアナログ録音が行われています。ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。
 

FONE 86LP
(LP)
\6100
《ロッコ・フィリッピーニ〜J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5&6番》
 J.S.バッハ:
  1) 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV.1011,
  2) 無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV.1012
ロッコ・フィリッピーニ(チェロ),
 円熟した音楽性とまろやかで深い音色
 ヴァイオリニスト、マリーナ・シルブと、ピアニスト、ブルーノ・カニーノとともに「ミラノ三重奏団」を結成して広く活躍しているチェリスト、ロッコ・フィリッピーニ。彼は1980年代にDYNAMICレーベルにバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を録音していますが、この最新録音となる2012年録音のバッハは一層円熟した音楽性とまろやかで深い音色を堪能することができます。
 この音源はDSD録音マスターを使ったSACDでも発売されていますが、当アナログLP盤はあえてAmpexのテープレコーダーで録音されており、徹底したアナログ録音が行われています。
 全曲録音からの2曲が、この1枚に収録されています。ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。
  【録音】2012年8月、イタリア、ヴォルテッラ、ペルジオ・フラッコ劇場, アナログ録音
  

FONE 87LP
(LP)
\6100
《イ・ムジチ合奏団〜Confluencia》
 1) ピアソラ:10月の歌,
 2) ピアソラ:室内オーケストラのための3つの小品,
 3) ヘイトル・ウリシス・パサレラ:リオプラテンセ組曲,
 4) アルデマーロ・ロメロ:弦楽のための組曲
イ・ムジチ合奏団,
ヘイトル・ウリシス・パサレラ(バンドネオン:3),
 新しい魅力を開拓したイ・ムジチ
 ヴィヴァルディの《四季》で知られるイタリアの名合奏団、イ・ムジチ合奏団は、モダン楽器によるバロック音楽の権威として日本でも多くのファンに愛されてきました。
 最近はレパートリーも変化をみせ、2015年に来日した際には、このアルバムにも収録されている「中南米の音楽」を中心にしたプログラムで聴衆を驚かせるなど、常に新しい魅力を開拓しています。
 ピアソラ、パサレラ、ロメロ。三人の作曲家の抒情と情熱を信じられないほど精緻なアンサンブルでお楽しみください。究極の音質を求め、徹底したアナログ録音が行われています。
 ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。【録音】2015年3月, ローマ、アナログ録音
 

FONE 99LP
(2LP)
\9400
《ジャナンドレア・ノセダ〜マーラー:交響曲第2番》
 マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
レグラ・ミューレマン(ソプラノ),
アンナマリア・キウーリ(メゾ・ソプラノ),
トリノ王立歌劇場管弦楽団&合唱団,
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
 2015年トリノでの緊迫ライヴ
 2016年のシーズンからロンドン交響楽団の首席客演指揮者に就任した名手ジャナンドレア・ノセダ。ますますその手腕が期待される一人です。
 この演奏は2015年にトリノで行われた演奏会のライヴ録音。独唱、合唱、オルガンと大編成のオーケストラをスタイリッシュに纏め上げたこの演奏が、壮大な音響も含め、最高品質のアナログ録音で美しく感動的に捉えられています。
 究極の音質を求め、LP盤には徹底したアナログ録音が行われています。ドイツ・プレス 重量級180g 33回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。

 【録音】2015年10月24日, トリノ・レージョ劇場でのライヴ, アナログ録音
 

FONE 100LP
(LP)
\6100
《アッカルド〜パガニーニ:ヴェネツィアの謝肉祭》
 パガニーニ:
  1) ラ・カンパネッラ,
  2) カンタービレ ニ長調, 3) ヴェネツィアの謝肉祭
サルヴァトーレ:アッカルド(ヴァイオリン&指揮),
オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ
 楽器の音色を追求したアッカルド
 名手アッカルドが最も得意とするパガニーニの小品集。リストの編曲でおなじみ「ラ・カンパネッラ」(ヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章)、ポルタメント奏法が美しい「カンタービレ」、よく知られたメロディが超絶技巧による変奏で彩られる「ヴェネツィアの謝肉祭」と、45回転盤のため収録曲は少なく、全体の分数も短いのですが、楽器の音色をとことん追求するにはもってこいのアルバムです。
 究極の音質を求め、徹底したアナログ録音が行われています。ドイツ・プレス 重量級180g 45回転アナログLP, 全世界496枚限定生産です。



<国内盤>


カメラータ・トウキョウ

CMCD-28341
\2800+税
オーボエ・ソロ作品集/インデアミューレ
 G.シルヴェストリーニ:ホラエ・ヴォルビレス
 D.P.ヘフティ:ロタツィオーネン〜無伴奏オーボエのためのモザイク
 H.U.レーマン:管楽器のためのモノディ
 T.インデアミューレ:メランコリックな組曲
  〜エレクトロアコースティック・オーボエのための
    (雨/炎/遊戯/フィナーレ)
トーマス・インデアミューレ(オーボエ)
 バロック周辺の作品によるアルバム・リリースが続いたインデアミューレが、久々に放つ、現代オーボエ・ソロ作品集。
 シルヴェストリーニが彼のために書き上げた表題作、ヘフティが彼の要請により協奏曲を改作した壮大な作品から、電子オーボエのための自作曲まで、独奏曲であることを忘れ去るほどの色彩豊かな作品が収録されています。
 稀代の名手が本領を発揮、オーボエの可能性を極限まで引き出した、鮮烈なアルバムの登場です。
  録音:2015年8月/群馬 ほか




<映像>

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EURO ARTS(映像)



20 57394
(Blu-ray)
\5000→\4590
ラトル(指揮)&ベルリン・フィル
 ジルヴェスターコンサート2008

 ガーシュウィン:キューバ序曲
 バーバー:弦楽のためのアダージョ
 コープランド:アメリカの古い歌
  【船頭の踊り、ちらし、遠い昔、ささやかな贈り物、
   私は猫を買ってきた】
 ジョン・アダムズ:高速機械で早乗り
 ガーシュウィン:「ポギーとベス」より
  <サマータイム><ベス、お前は俺のもの>
 ガーシュウィン:パリのアメリカ人
 ジェローム・カーン:
  「ショウ・ボート」より<オールマン・リバー>
 スーザ:自由の鐘
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
トーマス・クヴァストホフ
 (バス=バリトン)
ポリーヌ・マレファンヌ(ソプラノ)

20 57398
(DVD)
\3500→\3190
 ジルヴェスターコンサート2008オール・アメリカ・プログラム

 収録:2008 年12 月31 日ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)/映像監督:エリーザベト・マルツァー
 (Blu-ray)画面:1080/60i-Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio5.1、82分
 (DVD)画面: 16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、DD5.1、82分

 2008 年に行われた大晦日の風物ベルリン・フィルのジルヴェスターコンサートの映像が発売になります。テーマは「アメリカ」。2008 年はアメリカ大統領選挙が行われ、オバマ氏が47 歳でアフリカ系アメリカ人初の大統領に選出されたり、リーマン・ショックが起こったりとアメリカが何かと話題となった年でした。
 コンサートはガーシュウィンの「キューバ序曲」で始まります。キューバを訪れたガーシュウィンが現地の陽気な人々や街の賑わいに影響を受けて作曲した作品で、キューバの旋律、リズムを用いたラテン的な楽曲。どんな楽曲でも弾きこなすベルリン・フィルの上手さに冒頭から驚かされます。このコンサートのゲスト・ソリストにはトーマス・クヴァストホフとポリーヌ・マレファンヌの二人の歌手が招かれました。
 クヴァストホフが歌うコープランドの「アメリカの古い歌」は、讃美歌、南部の子守歌、黒人霊歌などアメリカの様々な歌を集めた曲集。特に<私は猫を買ってきた>は、色々な動物の鳴き声を表現する賑やかな曲で、クヴァストホフが面白く聴かせてくれます。
 ベルリン・フィルが奏でるオール・アメリカ・プログラムによる、一年の最後の華やかなコンサートを存分に楽しむことのできる映像です。

 


















11/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ANALEKTA



AN 29968-9
【旧譜】
(2CD/特別価格)
\3800→\3490
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
 (ヴィオラ版/サイモン・ローランド=ジョーンズ編曲)

  組曲第1番ト長調 BWV.1007
  組曲第2番ニ短調 BWV.1008
  組曲第3番ハ長調 BWV.1009
  組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
  組曲第5番ハ短調 BWV.1011
  組曲第6番ニ長調 BWV.1012
ヘレン・カルス(ヴィオラ)
 「世界最高のヴィオラ奏者の1人」(アメリカン・レコード・ガイド誌)と称されるイギリス出身の女流奏者、ヘレン・カルスの代表作であるバッハの"ヴィオラ版"「無伴奏チェロ組曲集」。サイモン・ローランド=ジョーンズ編曲の楽譜(ペータース版)に、原曲をベースとしたアーティキュレーションやダイナミクス、装飾を融合させたまさに"ヘレン・カルス版"による全曲録音である。

 2010年9月の録音。
 


AN 29893
【旧譜】
\2500→\2290
ジャン=フィリップ・トランブレ(指揮)
フランコフォニー・カナディエンヌ管弦楽団
 ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
ジャン=フィリップ・トランブレ(指揮)
フランコフォニー・カナディエンヌ管弦楽団
 フランコフォニー・カナディエンヌ管弦楽団(カナダ・フランス語管弦楽団)は、ズーカーマンのアシスタントなどを務め、現在は世界を舞台に活躍する若きカナダ人マエストロ、ジャン=フィリップ・トランブレが2001年に創設したアカデミー・オーケストラ。すでにプロとして活躍中の若手奏者たちも参加するなど、フレッシュな生気に満ちたオーケストラのレベルは高い。

 2006年8月の録音。
 

AN 29973
【旧譜】
\2500
ジミー・ブリエール、グラミー賞受賞作曲家のピアノ作品集
 コルンゴルト:ピアノ・ソナタ第2番ホ長調 Op.2
 ロータ:15の前奏曲
 コリリアーノ:エチュード・ファンタジー
ジミー・ブリエール(ピアノ)
 1997年の香港国際ピアノ・コンクール第1位、1996年のポルト国際コンクール優勝などの実績を持つカナダのピアニスト、ジミー・ブリエールのデビュー・アルバムとなった、グラミー賞受賞作曲家のピアノ作品集。チャレンジ精神にあふれるプログラミングは、ピアノ・ファン要注目。

 2010年6月の録音。
 

AN 29983
【旧譜】
\2500
希望の歌
 J.S.バッハ:主に新しき歌を BWV.225
 ブリテン:キリストとありて喜べ Op.30
 バーンスタイン:チチェスター詩篇
 ポールズ:ドリーム・オヴ・タイム
ベツレヘム・バッハ合唱団
バッハ祝祭管弦楽団のメンバー
グレッグ・ファンフゲルド(指揮)
ローサ・ラモルー(ソプラノ)
ダニエル・テイラー(カウンターテナー)
ベンジャミン・バターフィールド(テノール)
ウィリアム・シャープ(バリトン)
 スティーヴン・ポールズの「ドリーム・オヴ・タイム」は、ベツレヘム・バッハ合唱団の音楽監督、グレッグ・ファンフゲルドの在任25周年を記念した委嘱作品。カウンターテナーのダニエル・テイラーなど、実力派揃いのソリスト陣が豪華。

 2011年3月の録音。



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DREYER GAIDO



CD 21100
(SACD HYBRID)
\2800→\2490
フェルツ&ドルトムント・フィル!
 ラフマニノフ・チクルス第2弾は"交響曲第1番"

  ラフマニノフ:交響曲第1番ニ短調 Op.13
ガブリエル・フェルツ(指揮)
ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団
 ドイツの鬼才フェルツ&ドルトムント・フィル!ラフマニノフ・チクルス第2弾は"交響曲第1番"!

 シュトゥットガルト・フィルとの大胆かつ斬新な解釈でマーラー演奏に新風を吹き込み、2013−14シーズンからはドルトムント市の音楽総監督とドルトムント・フィルの首席指揮者という重責を担うドイツの鬼才ガブリエル・フェルツ。
 演奏、録音ともに高評価を得た「交響曲第2番」(CD 21090)に続く、フェルツ&ドルトムント・フィルのラフマニノフ・チクルス第2弾は「交響曲第1番」!ドイツ指揮界の若き鬼才が描く濃密なロシアン・ロマンティシズムの世界が、再び話題を呼ぶことは間違いないでしょう。
 定評のあるドルトムント・コンツェルトハウスの音響、そして世界最高峰のレコーディング・チーム「トリトナス」(エンジニア:マルクス・ハイランド)の録音にも要注目。

 ※録音:2016年2月23日−24日、ドルトムント・コンツェルトハウス(ドイツ)




HYPERION



CDA 68111
\2400→\2190
J.S.バッハ:
 カンタータ集〜第54番、第82番、第170番
イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、
ジョナサン・コーエン(指揮)、
アルカンジェロ
  カンタータ第170番《満ち足れる安らい、嬉しき魂の悦びよ》BWV.170
  カンタータ第52番《偽りの世よ、われ汝に頼らず》BWV.52より シンフォニア
  カンタータ第54番《罪に手むかうべし》 BWV.54
  カンタータ第174番《われいと高き者を心を尽くして愛しまつる》BWV.174より シンフォニア
  カンタータ第82番《われは満ち足れり》BWV.82
 カウンターテナーの逸材イェスティン・デイヴィスが歌うバッハ!

 イギリス系カウンターテナーの伝統を受け継ぎ、新世代カウンターテナーの筆頭として目覚ましい活躍を見せる、イェスティン・デイヴィス。レコード芸術6月号に掲載されたインタビューでも語られていたJ.S.バッハのカンタータ集がついに登場!
 2012年の英Gramophone賞で見事「リサイタル部門賞」に輝いた「グアダーニのためのアリア集(CDA 67924)」に続き、ジョナサン・コーエンが率いる「アルカンジェロ」との共演。チェチーリア・ベルナルディーニがリーダーを務め、ジェームズ・ボイド、ジョナサン・マンソンらの名手が首席奏者として参加する精鋭揃いのピリオド・アンサンブルに乗せて、イェスティン・デイヴィスの高貴で美しいカウンターテナーが響きます。

 録音:2015年5月11日−13日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ハムステッド・ガーデン・サバーブ、ロンドン)
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CDA 68055
\2400→\2190
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・
 シリーズVol.21 〜
  ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番

   ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Op.44
   コンツェルトシュテュック 嬰ヘ短調 Op.84
   イン・メモリアム 嬰ハ短調 Op.65
   アダージョ・アパッショナート ヘ短調 Op.57
ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 イギリスの若きヴィルトゥオーゾ、ジャック・リーベックのブルッフ第3弾!

 Quartzレーベルより劇的なデビュー(QTZ 2002)を果たし、メジャー・レーベルでの録音や、変幻自在のアンサンブル「フィボナッチ・シークエンス」のリーダーとして活躍、日本では福間洸太朗とのデュオで来日公演も果たしている若きヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジャック・リーベック。
 ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズとして、「ヴァイオリン協奏曲第3番」と「スコットランド幻想曲」を収録したVol.17(CDA 68050)、「ヴァイオリン協奏曲第1番」と「セレナード」を収録したVol.19(CDA 68060)と大ヒットを飛ばしたマックス・ブルッフ(1838−1920)のヴァイオリン協奏曲集が、「ヴァイオリン協奏曲第2番」を収録した第3弾で全集完結!
 サラサーテのために書かれハイフェッツやパールマンによる名演が残されているものの、現代では録音・演奏の機会の少ない「ヴァイオリン協奏曲第2番」を始め、ヨアヒムのために書かれた「イン・メモリアム」、「アダージョ・アパッショナート」や、ヨアヒムの弟子ヴィリー・ヘスのために書かれた「コンツェルトシュテュック」など、ロマンティック・コンチェルト・シリーズならではと言えるような稀少作品を収録。イギリスの若きヴィルトゥオーゾが凛々しく描く、ドイツ・ロマン派の美しく物悲しいヴァイオリンと管弦楽のための作品をどうぞ。

 録音:2014年12月10日−11日、シティ・ホール(グラスゴー)







Atlantic Crossing Records


ACR0006
\2000
ハンガリーの名曲集
 1.フバイ(1858-1937):夜想曲第1番 イ短調 Op.42 /
 2.ヴェイネル(1885-1960):ペレギ・ヴェルブンク Op.40/
 3.コダーイ(1882-1967):ヴァイオリンとピアノのためのアダージョ/
 4.ゴルトマルク(1830-1915):バラード ト長調 Op.54/
 5-7.ドホナーニ(1877-1960):ヴァイオリン・ソナタ 嬰ハ短調 Op.21/
 8-13.バルトーク(1881-1945):ルーマニア民俗舞曲 BB68(ヴァイオリンとピアノ編)/
 14.フバイ:幻想風ツィガーヌ Op.55-2/
 15.アウアー(1845-1930):ハンガリー狂詩曲 Op.5
ケイ=トーマス・メルクル(ヴァイオリン)/
アンゲリカ・メルクレ(ピアノ)
 録音 2015年4月 ドイツ ミュンヘン高等音楽学校 Total Playing Time:65'24"
 ハンガリーの作曲家たちによるこれらのヴァイオリン作品は、情熱的で名人芸に彩られているにもかかわらず、そのほとんどは普段耳にすることがありません。
 しかし、フバイの憂いに満ちた「夜想曲」をはじめ、美しいコダーイのアダージョ、アルバムの中核を成すドホナーニのソナタと、どれもが一度耳にすれば強烈な印象を残す存在感のある作品です。
 ケイ=トーマス・メルクルが時に優しく、時には激しく、冴えた技巧と洗練された音色で聴かせます。
 Youtube試聴→ https://www.youtube.com/watch?v=-KbSuLaUU6o&feature=youtu.be
 

ACR0001
\2000
音楽物語「ストラディヴァリの贈り物」
  音楽&ストーリー:キム・メルクル
ロジャー・ムーア(ナレーター)/
ケイ=トーマス・メルクル(ヴァイオリン)/
スタジオ・オーケストラ
録音 モナコ リヴィエラ・ラジオ Total Playing Time:36'53"
 

ACR0002
\2000
音楽物語「アマティの夢」
  音楽&ストーリー:キム・メルクル
ロジャー・ムーア(ナレーター)/
ケイ=トーマス・メルクル(ヴァイオリン)/
スタジオ・オーケストラ
 録音 モナコ リヴィエラ・ラジオ Total Playing Time:34'01”
 17世紀のイタリアを、名ヴァイオリン製作者ニコロ・アマティの弟子ラファエロとともに巡る旅。語りは名優ロジャー・ムーアが担当しています。ヴァイオリン演奏はケイ・トーマス=メルクルが担当。
  

ACR0004
\2000
音楽物語「ドリーム・オブ・ジャズ」
 ストーリー&音楽:キム・メルクル
アウグスト・ツィルナー(ナレーター)
 Total Playing Time:39'00"
 1940年代のクリーヴランドを舞台に、当時の人々が熱狂し、夢を追い求めた「ジャズ」の物語。
 

ACR0005
\2000
音楽物語「モーツァルト・マジカル・ナイト」
 ストーリー:キム・メルクル/音楽:モーツァルト
  1.宮廷で演奏するモーツァルト(ナレーション)/
  2.ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K459-第1楽章/
  3.ゴンドラで(ナレーション)/
  4.ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K459-第3楽章/
  5.アマリエの城(ナレーション)/
  6.ピアノ・ソナタ 8番 イ短調 K310-第2楽章/
  7.私の指の踊り(ナレーション)/
  8.ピアノ・ソナタ 8番 イ短調 K310-第3楽章/
  9.湖で泳ぐ(ナレーション)/
  10.カスケード:ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K459-第2楽章/
  11.ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K459-第3楽章
ジェニファー・ラーモア(ナレーター)
【演奏…原盤 Deutsche Grammopho】
 エレーヌ・グリモー(ピアノ)/
 バイエルン放送室内管弦楽団
 Total Playing Time:31'18"
 7歳のモーツァルトが体験した宮殿での夢の物語。エレーヌ・グリモーの奏でる流麗な協奏曲とソナタに載せて、楽しい物語が展開されています。
 

ACR0007
\2000
音楽物語「へび使い」
 ストーリー&音楽:キム・メルクル
カルヴァン・バーク(ナレーター)/
キム・メルクル(クラリネット)/
クリスティアン・グルーバー(ギター)/
トビアス・オット(タブラ)
 Total Playing Time:36'25"
 17世紀の古い物語。インドのアーグラに住む“へび使い”シバと彼の母、相棒のコブラ「ボンジ」の物語を音楽に載せてお贈りします。エキゾチックで夢幻的な世界が広がります。
 

ACR0008
\2000
音楽物語「闘牛士の歌」
 ストーリー:キム・メルクル
  1.グラナドス:スペイン舞曲 Op.37-9 ロマンティカ/
  2.リョベート:盗賊の歌/
  3.一緒に歩こう(ナレーション)/
  4.ロドリーゴ:メヌエット・ポンポーソ/
  5.祖父の秘密(ナレーション)/
  6.アルベニス:スペインの歌 Op.232-コルドバ/
  7.私たちのギター(ナレーション)/
  8.デ・ファリャ:はかない人生/
  9.闘牛士の学校(ナレーション)/
  10.アルベニス:スペイン組曲 Op.47-アラゴン/
  11.父の夢(ナレーション)/
  12.デ・ファリャ:三角帽子−粉屋の踊り/
  13.その夜(ナレーション)/
  14.グラナドス:スペイン舞曲 Op.37-2 オリエンタル/
  15.安定(ナレーション)/
  16.グラナドス:スペイン舞曲 Op.37-4 ビリャネスカ/
  17.牛への子守歌(ナレーション)/
  18.デ・ファリャ:恋は魔術師−魔法の輪/
  19.ロドリーゴ:メヌエット・ポンポーソ/
  20.用意はできた(ナレーション)/
  21.デ・ファリャ:恋は魔術師−火祭りの踊り/
  22.ロドリーゴ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ/
  23.沈黙(ナレーション)/
  24.アルベニス:スペイン Op.165-タンゴ/
  25.祖父の思い出(ナレーション)/
  26.デ・ファリャ:はかない人生
カルヴァン・バーク(ナレーター)/
グルーバー&マクラー・デュオ(ギター)
Total Playing Time:39'27"
 美しいギター・デュオが彩る闘牛士を目指す少年の物語。
 

ACR0009
\2000
フルートと弦楽オーケストラのための音楽物語「王の娘」
 ストーリー&音楽:キム・メルクル
ジェニファー・ラーモア(ナレーター)/
ナターリエ・シュヴァーベ(フルート)
 フルーティストを夢見る王女ソフィアを巡る魅惑的な物語。オリジナルの美しい音楽が全編を彩っています。
 
ACR0010
\2000
音楽物語「ヴェニスのチェリスト」
 ストーリー:キム・メルクル/音楽:J.S.バッハ
  1.無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調:プレリュード/
  2.アデリーナ(ナレーション)/
  3.無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調:メヌエットI/
  4.ウェディング(ナレーション)/
  5.無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調:ブーレI/
  6.ジャコモ・バンビーノ(ナレーション)/
  7.無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調:アルマンド/
  8.凍った心(ナレーション)/
  9.大運河(ナレーション)/
  10.無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調:ブーレI/
  11.黄金の仮面(ナレーション)/
  12.無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調:アルマンド/
  13.チェリスタ・ベリッシモ(ナレーション)/
  14.無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調:プレリュード/
  15.祭り(ナレーション)/
  16.無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調:サラバンド/
  17.おじいさん(ナレーション)/
  18.無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調:ジーグ
トーマス・ハンプソン(ナレーション)/
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
Total Playing Time:37'00”
 ミュラー=ショットのチェロとともに1725年のヴェニスを旅する物語。トーマス・ハンプソンがナレーションを担当。



<国内盤> 


ANALEKTA(国内仕様盤)


PAN 29129
\2857+税
シャルル・リシャール=アムラン 〜 ケベック・ライヴ
 ベートーヴェン:2つのロンド Op.51
  〔ロンド ハ長調 Op.51 No.1、ロンド ト長調 Op.51 No.2〕
 エネスコ:ピアノのための組曲 第2番 Op.10
 ショパン:
  バラード第3番変イ長調 Op.47、
  夜想曲変ホ長調 Op.55 No.2、
  序奏とロンド変ホ長調 Op.16、
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》
シャルル・リシャール=アムラン(ピアノ)
 シャルル・リシャール=アムラン来日記念盤!2016年、ケベック・ライヴの国内仕様盤!!

 2015年第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位とソナタ賞(クリスチャン・ツィメルマン賞)に輝き、ワールドクラスのピアニストとして、一躍のその名と存在感を高めたカナダの若き名匠シャルル・リシャール=アムラン。ショパンの「後期ピアノ作品集」(PAN 29127/AN29127)に続く、アナレクタ(Analekta)からのセカンド・アルバムのカナダ、ケベック・ライヴが日本語解説書付き国内仕様盤が登場!
 去る5月の来日公演では、成熟した風格漂う演奏で日本の聴衆を魅了したリシャール=アムラン。母国カナダのケベックで披露したプログラム、ショパン、ベートーヴェン、そしてエネスコは、リシャール=アムランの卓越した音楽性、幅広いレパートリーの賜物であり、さらなる飛躍を確信させる秀演である。カナダが生んだ名ピアニストたちの系譜に連なるシャルル・リシャール=アムランのライヴは、前作以上の大きな注目を浴びること必至!

 ※録音:2016年5月、サル・ラウル・ジョバン・ドゥ・パレ・モンカルム(ケベック、カナダ)

 シャルル・リシャール=アムラン 来日公演情報
 2017年2月16日 広島文化学園HBGホール/2017年2月18日 宝山ホール(鹿児島県文化センター)/2017年2月24日 東京芸術劇場コンサートホール/2017年2月25日 京都・青山音楽記念館バロックザール/2017年2月27日 アクロス福岡シンフォニーホール


















11/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



CHALLENGE CLASSICS


CC 72731
(SACD HYBRID
+DVD)
\2600
ハンネス・ミンナール(ピアノ)
 フォーレ:ピアノ作品集

 夜想曲第1番 変ホ短調 Op.33-1/舟歌第3番 変ト長調 Op.42/
 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73/夜想曲第7番 嬰ハ短調 Op.74/
 即興曲第5番 嬰へ短調 Op.102/9つの前奏曲 Op.103/
 舟歌第12番 変ホ長調 Op.106bis/夜想曲第13番 Op.119/
 3つのロマンス より第3番 Op.17-3
ハンネス・ミンナール(ピアノ)
 オランダの俊英ピアニストが描くフォーレの繊細な音楽

 CD録音:2016年1月26-28日/DVD収録:2016年1月29日/NTSC、リージョン:All、CD:76’30’’、DVD:74’57’’

 瑞々しい夜想曲や舟歌、多様な書法が駆使された「9 つの前奏曲」、傑作の誉れ高い「主題と変奏」などを収録。1984 年オランダ生まれの俊英ピアニスト、ハンネス・ミンナールが奏でるフォーレ作品集です。
 繊細で流れるような和声進行が特徴的なフォーレの音楽の魅力を余すことなく伝えてくれます。CD と同内容の楽曲を収めたボーナスDVD 付。
 ハンネス・ミンナールは同じCHALLENGE CLASSICS レーベルより、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮、ネザーランド交響楽団とのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲(分売。CC-72672, CC-72712)も発売しております。
 

CC 72730
\2500
ジャズとクラシックを組み合せたアバンギャルドなピアノ音楽
 シュルホフ:
  (1)ピアノと小管弦楽のための協奏曲 Op.43 WV 66
  (2)組曲第3番(左手のための)
  (3)ジャズの舞踏組曲 Op.74 WV 98
  (4)皮肉(4手のための組曲) Op.34 WV 55
ダフード・サリム(ピアノ)
ナデージュダ・フィリッポーヴァ(ピアノ(4))
アンドリュー・グラムス(指揮)
 59’27’’

 1990 年生まれ、ジャズ・ミュージシャンである父親のAbdu Salim に4 歳よりピアノの手ほどきを受け、ジャズとクラシックを学んできたダフード・サリム(名前はスタンダード・ジャズの曲名からとられたと思われる「Daahoud」)。自身もジャズ・クインテットで活動するなどマルチな才能を発揮しています。
 エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)はジャズとクラシックの語法を組み合わせた作品を残しており、ピアノも堪能。まさにこのピアニストにうってつけの作曲家と言えます。
 ガッチリ堅固に書き込まれた譜面からジャズの響きが出てくる「ジャズの舞踏組曲」など、独特のピアニズムが大いに楽しめます。
 

CC 72737
(SACD HYBRID)
\2600
ボニッツォーニ&ラ・リゾナンツァ、
 CHALLENGE CLASSICSデビュー盤

  パーセル:歌劇「ディドとエネアス」
  ジョン・エクルズ&ゴットフリート・フィンガー:
   「ヴィーナスとマルスの恋」
ラファエッラ・ミラネージ(ディド)
リヒャルト・ヘルム(エネアス)
ステファニー・トゥルー(ベリンダ)
イアソン・マルマラス(魔法使い)
ミケラ・アンテヌッチ(第1の魔女&水夫)
アンナ・ベッシ(第2の魔女&聖霊)
ファビオ・ボニッツォーニ(指揮)
ラ・リゾナンツァ
コーロ・コスタンツォ・ポルタ
 録音:2016年2月25日/76’11’’

 ボニッツォーニはハーグ王立音楽院でコープマンに学んだイタリアのオルガン・チェンバロ奏者。アムステルダム・バロック・オーケストラ、ル・コンセール・デ・ナシオン、エウローパ・ガランテなど名だたる古楽オーケストラと共演するほか、自らのアンサンブル「ラ・リゾナンツァ」を結成、スペインのGLOSSA レーベルから多くのディスクを発表しています。今作はCHALLENGE CLASSICS へのデビュー・アルバムであり、今後も当レーベルから声楽作品をリリースしていく予定とのこと。
 半音階進行のバスをもつ悲しみにあふれた名アリア「ディドの嘆き」で有名なオペラ「ディドとエネアス」。
 「このオペラには愛、憎しみ、死、夢、絶望など、人生において経験するすべてのものが含まれていて、セルバンテスの『ドン・キホーテ』のようだ」とボニッツォーニは言っています。イギリス・バロックを代表するパーセルの傑作を、素晴らしい演奏でお楽しみください。
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CC 72738
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
 生命力あふれた演奏で聴かせるブラームス最大規模の傑作!

  ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
ロッテルダム交響合唱団
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド(指揮)
レナーテ・アーレンス(ソプラノ)
トーマス・オリーマンス(バリトン)
 録音:2016年1月21-24日/61’26’’

 シューマンの死、そして母の死をきっかけに書き進められたブラームスの「ドイツ・レクイエム」はソプラノとバリトンの独唱と合唱、管弦楽による全7曲の大規模な作品で、特にフーガを用いた壮大な展開が魅力的です。
 CHALLENGE CLASSICS レーベルから多くのリリースを行っている指揮者フリエンドが満を持してこの大曲に挑みました。
 生命力に満ちたエネルギッシュな演奏でありながら細部まで正確に作りこまれており、この先この曲を語る上で無視することのできない快演となっています。




CLAVES

50 1615
\2700
メンデルスゾーン:6つのオルガン・ソナタ Op.65
 (1)第1番 ヘ短調/(2)第2番 ハ短調/
 (3)第3番 イ長調/(4)第4番 変ロ長調/
 (5)第5番 ホ長調/(6)ニ短調
ベンジャミン・リゲッティ(オルガン)
 俊英オルガニスト、リゲッティがメンデルスゾーンの6 つのソナタを録音!

 オルガン;アロイ・モーゼル1834年制作
 録音:2015年10月/聖ニコラ大聖堂(フリブール、スイス)/DDD、75’53”

 1982 年スイス生まれの俊英オルガニスト、ベンジャミン・リゲッティがメンデルスゾーンのオルガン・ソナタに挑戦しました。6 つのオルガン・ソナタOp.65 はあの有名なヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 と同時期に作曲された作品。大バッハの6 つのソナタの存在を感じさせる技巧的な作品で、傑作を次々と生み出したメンデルスゾーンの充実期のオルガン・ソナタ集です。当録音では、聖ニコラ大聖堂に据え付けられたオルガン・ビルダー、アロイ・モーゼルが1834 年に制作した歴史的オルガンを使用しております。






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PENTATONE



PTC 5186582
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
オロスコ=エストラーダ、hr交響楽団とR.シュトラウス
 R.シュトラウス:
  (1)交響詩「英雄の生涯」 Op.40(45’17”)
  (2)交響詩「マクベス」 Op.23(21’06”)
hr交響楽団
 (フランクフルト放送響)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
 俊英オロスコ=エストラーダが首席指揮者をつとめるhr 交響楽団とR.シュトラウスを録音!!

 セッション録音:(2)2014年8月/クロスター・エーベルバッハ修道院、(1)2015年12月/アルテ・オーパー(フランクフルト)、DSD/5.0Surround sound、マルチチャンネル、66’23”

 SACD ハイブリッド盤。今最も勢いのある若手指揮者の一人、アンドレス・オロスコ=エストラーダ。2015 年11 月、hr 交響楽団との来日公演でも情熱的かつ見通しのよい解釈で聴衆を沸かせました。ストラヴィンスキーの「春の祭典」と「火の鳥」(1919 年版)(PTC 5186556 / KKC 5649)に続くhr 交響楽団との第2 弾はR. シュトラウスの英雄の生涯とマクベスです。
 アンドレス・オロスコ=エストラーダは1977 年南米のコロンビア生まれ。19 歳でウィーンに渡り指揮を学びました。2009 年から2015 年までウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を、また2014 年からhr 交響楽団の首席指揮者となり世界の音楽界から注目を集めている俊英指揮者です。
 熱のこもった演奏で聴衆をわかせるオロスコ=エストラーダですが、歴史あるhr 交響楽団との入念なリハーサルと深い信頼関係から当団の伝統を維持しつつ若き巨匠の新鮮な解釈を取り入れております。
 エリアフ・インバル、ドミトリー・キタエンコ、パーヴォ・ヤルヴィなどの歴代首席指揮者のもと世界的な評価を得てきたhr 交響楽団をこの若き巨匠により新しい息吹を吹き込みます。
 作曲者自身の生涯を描いた「英雄の生涯」とシェイクスピアの劇による「マクベス」。R.シュトラウスの名曲をどう解釈するか非常に期待の高まる演目となっております。



 

PTC 5186584
(SACD HYBRID)
\2700
テュベルクによる祈りのミサ曲
 マルツェル・テュベルク(1893-1944):
  (1)ミサ曲第1番 ト長調〜混声合唱とオルガンのための(1934)
  (2)ミサ曲第2番 ヘ長調〜混声合唱とオルガンのための(1941)
ブライアン・A・シュミット(指揮)
サウスダコタ合唱団
クリストファー・ジェイコブソン(オルガン)
 サウスダコタ合唱団のPENTATONE レーベル第2弾は悲劇の作曲家テュベルクによる祈りのミサ曲

 録音:2016年1月/ファースト・プリマス会衆派教会(ネブラスカ州)/DSD、5.0Surround sound、マルチチャンネル、64’36”

 SACD ハイブリッド盤。
 アメリカ中西部のグレートプレーンズ(大平原)の州サウスダコタのスーフォールズに2009 年に創設されたサウスダコタ合唱団のPENTATONE レーベル第2 弾は、悲劇の作曲家テュベルクの2 つのミサ曲を収録しました。
 両親から音楽教育を受けたテュベルクは、最初にヴァイオリニストとして名を馳せました。ヴァイオリニストのヤン・クーベリック(ラファエル・クーベリックの父)とは特に親交を深めました。テュベルクは交響曲などの大曲を作曲する一方で、器楽・室内楽の作品や当アルバムに収録されている声楽曲も残しました。才能豊かな音楽家であったテュベルクでしたが、ホロコーストの犠牲となり、アウシュヴィッツの強制収容所に送られ、1944 年12 月31 日に死亡したとされています。祈りに満ちた2 つのミサ曲はテュベルク晩年の作品で、苦悩に満ちたテュベルクの傑作です。
 サウスダコタ合唱団の芸術監督のブライアン・A・シュミットは、ノースカロライナ州のデューク大学チャペルの聖歌隊などの指揮者を務め、アメリカを代表する合唱指揮者のひとりに挙げられる合唱指揮者です。PENTATONE レーベル第1 弾の「生と愛を歌う聖歌集」(PTC 5186530)も好評発売中です。




PREISER RECORDS


PRCD 91321
\2400
リヒテンタール・トリオによるモーツァルトとコルンゴルト
 モーツァルト:ピアノ三重奏曲第4番KV.502
 コルンゴルト:ピアノ三重奏曲 ニ長調Op.1
  『雪だるま』〜
   パントマイムによる4つのやさしい小品より「セレナーデ」
  空騒ぎOp.11より「インテルメッツォ」
リヒテンタール・トリオ
サスキア・ロチェク(ヴァイオリン)
ディヴィット・ペンネッツドルファー
 (チェロ)
ディアンヌ・バアル(ピアノ)
 オーストリアの若手ピアノ・トリオ、リヒテンタール・トリオによるモーツァルトとコルンゴルト

 録音:2014年11月(コルンゴルト)、2015年11月(モーツァルト)/61’49

 2007 年に結成されたオーストリアのピアノ三重奏団リヒテンタール・トリオ。トリオ名は、ウィーンにあるシューベルトが洗礼を受けたリヒテンタール教会の名に由来しています。
 モーツァルトはピアノ三重奏というジャンルの発展をリードし、ベートーヴェンへと続いた重要な作品。モーツァルトは6 曲のピアノ三重奏曲を残していますが、第1 番は1976 年ザルツブルクで作曲され、ほかの5 曲は1783 年から88 年の間にウィーンで作曲されています。特に第4 番から最後の作品の第6 番までの3 曲は、1788 年に集中して書かれており、内容も充実しています。リヒテンタール・トリオの息のあったアンサンブルと豊かな表現力が聴きどころ。
 10 歳にしてマーラーに「天才だ!」と言わしめたコルンゴルト。後にアメリカはわたり映画音楽で活躍。ジョン・ウィリアムス等に多大な影響を与えた作曲家です。ピアノ三重奏曲は、コルンゴルトの作品 1 としてユニヴァーサル社から出版されました。弱冠12 歳の少年による作品であるとはいえ、全4 楽章の成熟した様式の大作に仕上げられています。初期のピアノ作品集「雪だるま〜パントマイムによる4 つのやさしい小品」は、メルヘンや物語などをテーマに比較的やさしく書かれた曲集。そしてコルンゴルト23 歳の時に書いた劇音楽「空騒ぎ」は、シェイクスピアの同名の喜劇のための付随音楽。後に作品11 として管弦楽組曲版、ヴァイオリンとピアノ版が発表されていますが、当盤ではリヒテンタール・トリオのチェロ奏者ディヴィット・ペンネッツドルファーがピアノ三重奏用に編曲しています。
 



STA 1296
\2400→\2190
ウィーン有数の教会、聖アウグスティーナ教会、
 至高の響きで聴くモーツァルト
アロイス・グラスナー(指揮)
聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団

  モーツァルト:ミサ曲第8番ハ長調「雀ミサ」 K.220
    ブリギータ・カーヴァウツ(ソプラノ)、イングリート・ホーファ(アルト)、
    マンフレッド・エクウィルツ(テノール)、ヴォルフガング・バンクル(バス)

  教会ソナタ ハ長調K336
    ミハエル・ガイリット(オルガン)、

  ミサ・ブレヴィス(オルガン・ソロ)ハ長調K259
    ブリギータ・カーヴァウツ(ソプラノ)、ガブリエレ・ウーヘル(アルト)、
    クリスチャン・バウアー(テノール)、クルト・ショーバー(バス)

  ミサ曲第13番変ロ長調「ロレート・ミサ」K275
    ユディット・コペツキー(ソプラノ)、エリザベス・ラング(アルト)
    クリスチャン・バウアー(テノール)、ヴォルフガング・バンクル(バス)
 55’17

 ウィーンに数多ある教会の中でも屈指の歴史を持つ教会のひとつ、聖アウグスティン教会は、ウィーンでも指折りの歴史ある教会のひとつ。マリア・テレジアやフランツ1 世の結婚式も執り行われるなど、宮廷との縁深い観光名所としても知られています。
 この由緒正しき教会で音楽を一手に引き受けているのが、聖アウグスティーナ教会合唱団&管弦楽団。当盤は聖アウグスティーナ教会合唱団によるモーツァルトのミサ曲集。
 モーツァルトのミサ曲は20 ほど存在し、そのほとんどはザルツブルクの大聖堂での典礼のために書かれました。 ミサ曲第8 番は伴奏ヴァイオリンの音形が雀のさえずりに似ているため、通称「雀ミサ」と呼ばれています。
 そして合唱付きのミサを演奏する時に、合間に演奏するのが教会ソナタ。モーツァルトは教会ソナタを17 曲書いており、ここに収録されているK366 は最後に書いた教会ソナタ。
 演奏するのはウィーン出身で、聖アウグスティン教会のオルガニストを務めるミハエル・ガイリット。またベネディクトゥスにオルガンの独立したオブリガードが置かれたミサ・ブレヴィス ハ長調K259 は、「オルガン・ソロ」ミサという名がついています。
 クリスマス用の世俗的なミサという位置付けがされていますが、華やかかつ美しい親しみやすい作品です。ミサ曲第13 番は大司教の要望に合わせて書かれた最後の短いミサ(ミサ・ブレイヴィス)でありザルツブルク時代の最後の作品です。



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PROFIL



PH 16089
(2CD)
\3600→\3290
ゲルト・シャラー、自らブルックナーの9番を完成
 ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
  (ゲルト・シャラー校訂による完全版)
ゲルト・シャラー(指揮)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
 超感動的。シャラー自らブルックナーの9 番を完成

 録音:2016年7月/エーブラハ大修道院付属教会(ライヴ)/36’ 54”、47’ 43”

 指揮者としてのブルックナーの全交響曲はもとより、オルガニストとして全オルガン曲まで録音したゲルト・シャラー。誰よりもブルックナーの音楽を愛し、熟知するシャラーが未完の交響曲第9 番を自身で完成させ世に問います。
 シャラーは最初期のスケッチまでさかのぼり、できうる限り草稿を比較・検討して現行版に散在するギャップをなくすよう努めたとのこと。11 篇の交響曲録音で方法論を見出した彼は、ブルックナーの作曲技法と語法で欠落個所を補筆して完成。加筆箇所に違和感を覚えないよう、首尾一貫した明確なブルックナー的様式を示しています。
 約25 分の新フィナーレ。これぞ9 番の終楽章の真の姿としか思えぬ説得力で感動させられます。これほどの四楽章版が生まれた以上、重要なレパートリーになりうる可能性を秘めています
 ゲルト・シャラーは1965 年バンベルク生まれ。1993 年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、1998 年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場、2003 年から2006 年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めました。ブルックナーのエキスパートで、ついにはオルガン独奏曲まで奏してしまうほどのこだわり。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 019
(2CD)
【正規盤初出】
\4000→\3690
レオニード・コーガン/
 ボルドーでのリサイタルとショスタコーヴィチの協奏曲ライヴ!

 [CD1]
  ・ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.1 No.15 HWV 373
  ・ブラームス:F.A.E.ソナタより「スケルツォ」 ハ短調
  ・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
  ・プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a
    レオニード・コーガン(ヴァイオリン)、ナウム・ワルター(ピアノ)
    ライヴ録音:1964年5月25日/ボルドー(モノラル)
 [CD2]
  ・ファリャ:スペイン民謡
  ・ラヴェル:ツィガーヌ
  ・ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しい夕暮れ
  ・サラサーテ:サパテアード Op.23-2
    レオニード・コーガン(ヴァイオリン)、ナウム・ワルター(ピアノ)
    ライヴ録音:1964年5月25日/ボルドー(モノラル)
  ・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77
    レオニード・コーガン(ヴァイオリン)、モーリス・ルルー(指揮)、フランス国立管弦楽団
    ライヴ録音:1966年3月8日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
 フランス国立視聴覚研究所音源提供スペクトラム・サウンドのベルアーム・シリーズ
 レオニード・コーガンの1964 年5月、ボルドーでのリサイタルと1966 年3月のショスタコーヴィチの協奏曲ライヴ!

 スペクトラム・サウンド・レーベルの好企画、国立視聴覚研究所提供による正規音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズからレオニード・コーガンが演奏した1964 年5 月、ボルドーでのリサイタルと、1966 年3 月のショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1 番のライヴが登場します。

 「1964 年のリサイタルは彼が音を出したとたんに、会場の空気がその晴朗な音色に満たされていくのがはっきりとわかる。(中略)また、ショスタコーヴィチについては音は冴えて澄み切っており、音の数が多く、速いテンポの楽想でもまったく崩れず安定感は群を抜いている。」ライナーノーツより 平林直哉


<国内盤> 


SONARE


SONARE 1032
\2400+税
ヴォルフガング・ダヴィッド&梯剛之
 デュオ・リサイタルVol.3(2015.12)

  (1)フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13
  (2)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3
  (3)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)
梯剛之(ピアノ)
 軌跡のデュオ、ダヴィッド&梯剛之の第3 弾はフォーレ第1番とベートーヴェン第3&7 番!

 ライヴ録音:2015年12月12日/JTアートホールアフィニス/ライヴ、68’54”

 ピアニスト梯剛之とウィーンでともに学んだヴォルフガング・ダヴィッドによる奇跡のデュオ第3 弾は、フォーレの名作、ヴァイオリン・ソナタ第1 番とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第3 番、そして第7 番です。紡ぎだされる一音一音を大事にする共通の音楽語法を持つ二人。ベートーヴェンは二人にとって最も重要な作曲家の一人で、第6 番と第8 番をとり上げた前作(SONARE 1030)は、レコード芸術特選盤となりました。
 今回は第3 番と第7 番を収録。端正で品格高い演奏を聴くことができます。また、フォーレの名作ヴァイオリン・ソナタ第1 番も絶品で、艶やかなヴァイオリンの音色と近年ますますの充実の音楽を聴かせてくれる梯剛之の豊かなピアノの表現が魅力的です。





キング・インターナショナル

KKC 5675
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
ヴァンスカとミネソタ管弦楽団によるシベリウスの交響曲全曲
 シベリウス:
  交響曲第3番 ハ長調 Op.52
   (I.10’14”+II.10’40”+III.8’47”=29’50”)
  交響曲第6 番 ニ短調 Op.104
   (I.9’06”+II.6’56”+III.3’47”+IV.9’00”=28’58”)
  交響曲第7番 ハ長調 Op.105(22’01”)
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
ミネソタ管弦楽団
 セッション録音:2015 年5月&6月/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)/[BIS] BIS SA.2006/輸入盤・日本語帯・解説付

 SACDハイブリッド盤。
オスモ・ヴァンスカとミネソタ管弦楽団によるシベリウスの交響曲全曲録音が遂に完結となります。全集を視野に入れてスタートした当シリーズ。第1 弾のリリースとなった第2 番&第5 番(BIS SA 1986 / KKC 5358)が好評を博し、続く第1 番&第4 番(BIS SA 1996 / KKC 5359)は2014 年1 月に発表されたグラミー賞で最優秀オーケストラ・パフォーマンスを受賞し話題となりました。しかし、その後ミネソタ管弦楽団の理事会と楽団員たちの労使交渉が紛糾し決裂状態となり、さらに2013 年10 月にヴァンスカが辞任したことにより予定されていた第3 弾の録音が実現は難しい状態となっておりました。しかし、多くの要望とヴァンスカの全曲録音への思いから2015 年5 月、6 月に録音する運びとなりました。
 かつてラハティ交響楽団と記念碑的なシベリウスの交響曲全集を完成させたヴァンスカ。「フィンランドの風景を思い起こさせる」と評されるヴァンスカの再録には大きな期待が集まっておりました。ミネソタ管弦楽団を率いての挑戦となった今回の全曲録音ですが、近年のヴァンスカの円熟ぶりとさらなる深さを堪能できます。充実の全曲録音がここに完成です!
 
KKC 5676
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
スカルラッティ:鍵盤楽器のための18のソナタ集
 ((1)ニ短調K.417/(2)イ長調K.208/(3)ハ長調K.159/
  (4)ハ短調K.56/(5)ニ短調K.213/(6)ト長調K.125/
  (7)ト短調K.3Z73/(8)ニ長調K.119/(9)ヘ短調K.69/
  (10)ト長調K.425/(11)ニ長調K.29/(12)ハ短調K.99/
  (13)ト短調K.12/(14)ニ長調K.479/(15)ニ短調K.9/
  (16)嬰ヘ長調K.318/(17)ニ短調K.141 /(18)ニ短調K.32)
エフゲニー・スドビン(ピアノ)
 セッション録音:(3)(5)(15)(17)2014年7月、(1)(6)(8)(9)(11)(19)(18)2015年2月、(2)(4)(7)(10)(12)(14)(16)2015年7月 /ブリストル聖ジョージ(イングランド)/[BIS] BIS SA.2138/輸入盤・日本語帯・解説付

 SACD ハイブリッド盤。
 スクリャービンとメトネルのピアノ協奏曲を収録したアルバム(BIS SA 2088)がインターナショナル・クラシック・ミュージック・アワード(ICMA)2016 の協奏曲部門を受賞するなど、世界が注目するピアニスト、エフゲニー・スドビン。期待の新譜はスカルラッティの18 のソナタ集です。
 スカルラッティといえばスドビンの代名詞ともなった2004 年録音のデビュー盤(BIS 1508 / KKC 5225)で、このディスクは発売時にヨーロッパで大騒ぎとなり、日本でもレコード芸術特選盤になるなど話題となりました。あれから10 年。光り輝く音色、歯切れのよいタッチ、流れるような推進力、絶妙な歌い回しを持ち味とするスドビンから紡ぎだされるスカルラッティは絶品の極みで、欧米で「ホロヴィッツの再来」とも評されているのも納得の出来栄えです。現在の充実ぶりをうかがえる大注目盤です。
 
KKC 5677
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲第31〜33番
 弦楽四重奏曲第31番 変ホ長調 Op.20-1
 弦楽四重奏曲第32番 ハ長調 Op.20-2
 弦楽四重奏曲第33番 ト短調 Op.20-3
キアロスクーロ四重奏団
 【アリーナ・イブラギモヴァ
   (1stヴァイオリン)、
  パブロ・エルナン・ベネディ
   (2nd ヴァイオリン)、
  エミリー・ヘルンルンド
   (ヴィオラ)、
  クレア・ティリオン
   (チェロ)】
 セッション録音:2014 年2月/センデザール(ブレーメン)/[BIS] BIS SA.2158/輸入盤・日本語帯・解説付

 SACD ハイブリッド盤。今をときめくヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ四重奏団。2016 年4 月、団としての初来日は大成功をおさめました。BIS 初登場となる期待の新録音ではハイドンに挑みます。古典派と初期ロマン派のレパートリーを演奏する当団は仏Aparte´レーベルよりベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーンのディスクをリリースし、いずれも好評をしております。
 今回収録されたのは6 つの弦楽四重奏曲 Op.20 より第1 〜 3 曲(弦楽四重奏曲第31 〜 33 番)です。全体を通し活気を保つ第31 番変ホ長調。第1 楽章のソナタ形式は均衡を保ち楽想の配分も巧みです。フィナーレはソナタ形式によっており、ほとんど一貫して強奏されております。第32 番ハ長調。第1 楽章はモデラートのテンポによるソナタ形式で、第1 主題の構造は堅固で構築的です。第2 楽章はカプリッチョと注記されて、二部分から構造上の自由さがあります。第4 楽章は、「四主題フーガ」でコーダに入るまでは一貫してソット・ヴォーチェで演奏されています。第33 番ト短調。第1 楽章のソナタ形式は堅固に構築され、第1 主題が支配的です。展開部でも各フレーズが第1 主題によって開始されます。ハイドンの旋律的パラフレーズがあらわれる作品です。キアロスクーロ四重奏団のキリっとしまった演奏はハイドン向き。美術用語で、コントラストを印象づける明暗法そして陰影法を意味する“Chiaroscuro(キアロスクーロ)” らしい陰影に富んだ演奏と言えましょう。
 
KKC 5678
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
ブルックナー:
 交響曲第9番ニ短調WAB 109 (1887-96)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
 収録:2014 年3月19、21日&23日/アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)【トラック・タイム】I.23:05+II.10:52+III.20:44=54:44/[RCO LIVE] RCO.16001/輸入盤・日本語帯・解説付

 SACD ハイブリッド盤。マリス・ヤンソンスがコンセルトヘボウ管を指揮してブルックナーの第9 交響曲を演奏したアルバムの登場。
 コンセルトヘボウ管によるブルックナー演奏といえば、第3 代首席指揮者のベイヌム以来、ヨッフム、ハイティンクと、脈々と受け継がれてきた伝統はよく知られるところでもあり、新しいところでは、ヤンソンスの首席指揮者在任中の2013 年にアーノンクールが指揮した第5 交響曲のライヴ映像作品も高い評価を集めていました。
ヤンソンスはこれまでにブルックナーの交響曲をコンセルトヘボウ管との顔合わせで、2008 年に第3 番と第4 番、2012 年に第6 番と第7 番をライヴ・レコーディングしていますが、その磨き抜かれた美しさにはひときわ印象深いものがありました。
 2014 年3 月にライヴ収録されたこの第9 番は、名門に培われたゆたかな流れを汲みつつ、ヤンソンスが取り組んできたコンセルトヘボウ管とのたしかな成果をあらためて感じさせるもの。エヴェレット・ポーター率いるポリヒムニアのチームの優秀な録音により、きわめて情報量の多い内容を味わうことができるのもおおきな魅力といえます。

 
KKC 5679
(SACD HYBRID)
\3000+税
※輸入盤発売済
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64 ケント・ナガノ(指揮)
エーテボリ交響楽団
 録音:2014 年11月エーテボリ・コンサート・ホール/プロデューサー:フェリックス・ガーゲルレ、アンドレアス・ツェンメラー/[FARAO CLASSICS]B.108091/輸入盤・日本語帯・解説付

 2014 年からエーテボリ交響楽団の首席指揮者を務めているとケント・ナガノによるリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」がCD とLP でリリースされます。エーテボリ交響楽団といえば、20 年以上に渡って良好な関係を続けたネーメ・ヤルヴィ時代にBIS やCHANDOS レーベルに録音された名盤の数々が印象的。また前任のグスターヴォ・ドゥダメルも7 年間同楽団のシェフを務め、成果をあげています。
 ケント・ナガノとエーテボリ響の最初の出会いは1993 年。マーラーの交響曲3 番が演目に選ばれました。その後も客演指揮者として度々登場し、交流を深めていきました。
 2014 年にアニバーサリー・イヤーを迎えたR. シュトラウスのプロジェクトは、首席指揮者への就任が決まったと同時に持ち上がりました。ケント・ナガノはバイエルン国立歌劇場の音楽監督を長きに渡って務め、同劇場にゆかりの深いR. シュトラウスの作品に対するユニークな解釈、伝統を踏まえた上での鋭い洞察力が評価されたもの。またエーテボリ響もあまり知られていませんが、同楽団の演奏史の中でR. シュトラウスの作品は重要な位置を占めます。1905/06 シーズンには50 回も「ドン・ファン」を演奏。さらにヴィルヘルム・ステーンハンマル指揮で交響詩「マクベス」(1908)、「死と変容」(1913)、オペラ「グントラム」の序曲、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(1913)を積極的に取り上げています。その後もセルジュ・コミッシオーナ、シュルル・デュトワらが定期的に演奏し、ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルは「ドン・ファン」に強い思い入れをもってプログラムに組み込んでいました。
 「アルプス交響曲」はR. シュトラウスが残した最後の大規模な管弦楽曲。ネーメ・ヤルヴィとグスターヴォ・ドゥダメルはエーテボリ響と度々ツアーで取り上げており、完全にオケの手中に収まった楽曲。ケント・ナガノとの演奏も、アルプスの一日を描いた壮大なドラマを、登山者の感動、眼前に広がる風景を見事に描き、大編成のオケを縦横無尽に動かす機動性は壮観です。響きのよいコンサート・ホールの利点をうまく利用した録音も秀逸。
 
KKC 5680
\3000+税
※輸入盤発売済
カメラータ・ベルンによるブラームスの協奏曲
 ブラームス:
  ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
  弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.111
  (アンティエ・ヴァイトハース&
   ケーティ・シュトイリによる弦楽オーケストラ編曲版)
アンティエ・ヴァイトハース
 (ヴァイオリン)
カメラータ・ベルン
 録音:2014 年12月カジノ、ベルン(Op.77)、ラジオスタジオ、チューリッヒ(Op.111)/[CAVI MUSIC]4260085533282/輸入盤・日本語帯・解説付

 ヴァイトハース率いるカメラータ・ベルンによるブラームスの協奏曲の登場。アルカント・カルテットのファースト・ヴァイオリンを務めるヴァイトハース。現在、1962 年に設立された伝統ある弦楽アンサンブルグループ、カメラータ・ベルンの芸術監督も務めています。2012 年に発売されたベートーヴェン作品編曲版(4260085532261)に続く同コンビのアルバムです。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲はヴァイオリニストにとって最も重要な協奏曲のひとつ。ヴァイオリニストにとって技巧面はもちろん、音楽的な深い造詣、さらに充実したスタミナが必要となる作品です。またソロ・ヴァイオリンと同等以上に存在感をみせるオーケストラも聴きどころのひとつですが、ここでは小規模編成のカメラータ・ベルンが担当し、重厚な大編成とは一味違う演奏を聴かせてくれます。華やかさはありませんが、細部までじっくりと音楽と向き合い、ブラームスのスコアが透けて見えるような、見通しの良いサウンド、生き生きとした明快なブラームス像を描いています。
 カップリングには、ヴァイトハースとカメラータ・ベルンのコントラバス奏者ケーティ・シュトイリが弦楽オケに編曲した、ブラームスの弦楽五重奏曲第2 番が収録されています。流麗な旋律、精緻な構造は、晩年のブラームスの力作。もともと壮大な音楽構造のオーケストラのテクスチャーを感じさせる曲であるため、弦楽オケ版ではよりおおらかな表現と、オケのメンバー同士の音色も合い、より一体感のある音楽を展開しています。
 
KKC 5681
\3000+税
※輸入盤発売済
バッハ&イザイVol.2
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調BWV1003
 イザイ:
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.27
   「バラード」(エネスコに献呈)
 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ト長調Op.27
  (クリックボームに献呈)
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
 ヴァイオリン:シュテファン=ペーター・グライナー製
 録音:2015年3月、ケルン/[CAVI MUSIC]4260085533466/輸入盤・日本語帯・解説付

 アルカント・カルテットの第1ヴァイオリンを務めるアンティエ・ヴァイトハース。抜群の安定感と表現力、そして豊かな音量と音色はカルテットの起点となっています。本作は無伴奏ヴァイオリン作品の最高峰、J.S. バッハとイザイの無伴奏を組み合わせたアルバム三部作の第2 弾となります。
 アンティエ・ヴァイトハースのヴァイオリンは、伸びやかな表現と輝きのある音色、繊細なニュアンスが魅力。バッハは求心力のある明快な解釈、見事な重音バランスで弾きこなす確かなテクニックに驚かされます。
エネスコに献呈されたイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3 番は単一楽章。ヴァイトハースは流麗な旋律を多彩に聴かせ、スケールの大きな音楽を作り上げています。また6 曲のソナタの中で作風が異なっている第5 番は、一音一音入念に考え抜かれた緻密で洗練された演奏を聴かせます。
 また現代の名器シュテファン=ペーター・グライナー製のヴァイオリンのしなやかな音色も聴きどころです。
 
KKC 5682
\3000+税
※輸入盤発売済
子供のために ラルス・フォークト(ピアノ)
 トーマス・ラルヒャー(1963-):Poems(子供のための12の小品)
 シューマン:子供のためのアルバム
  【第1部:第1 曲メロディー、第2曲兵士の行進、第4曲コラール、第7曲狩人の歌、
   第8曲勇敢な旗手、第10曲楽しき農夫、第11曲シチリアーナ、第12曲サンタクロース、
   第14曲小さな練習曲、第15曲春の歌、第16曲はじめての損失、第17曲朝の散歩をする子供】、
  【第2部:第19曲ちいさなロマンス、第20曲田舎風の歌、第21曲、第23曲騎手の曲、
   第25曲お芝居の余韻、第28曲思い出、第29曲異国の人、第30曲、第31曲戦いの歌、
   第32曲シェヘラザード、第43曲大みそかの歌】
 バルトーク:子供のために
  第1巻(第1,3,5,6,7,8,10,11,13,14,15,16,17,19,20,21 曲)、
  第2巻(第26,27,29,30,33,34,35,40曲)
 録音:2014 年3月ケルン放送、室内楽ホール/[CAVI MUSIC]4260085533107/輸入盤・日本語帯・解説付

 ドイツの中堅実力派ピアニスト、ラルス・フォークト。ソロ、室内楽、コンチェルトと幅広い活動を行い、1998 年に創設した室内楽音楽祭『シュパヌンゲン音楽祭』は毎年豪華な出演者と意欲的なプログラムで大成功をおさめています。2005 年には教育プログラムを立ち上げ、2013 年よりハノーファー音楽大学の教授も務め、若手の育成にも力をいれています。このアルバムは、そうした子供向けのコンサート企画にも積極的に取り組んでいるフォークトならではの選曲で、シューマン、バルトーク、ラルヒャーの子供のためのピアノ作品を収録しています。
 トーマス・ラルヒャーは瞑想的なハーモニーと内部奏法などの演奏技術の融合が魅力の作曲家。ラルヒャーはピアノに新たな光をあて、表現の可能性を広げたいという思いから作曲に着手し、レイフ・オヴェ・アンスネスに触発されて仕上げたのがこの子供のための12 の小品「Poems」ということ。シューマンの「子供のためのアルバム」は、愛娘マリーの誕生日の贈り物として書かれた作品に、曲を加えて1 冊の曲集としたもの。シューマンの父親としての愛情、温かさに満ちあふれた作品。生涯に渡って子供のピアノ教育に情熱を持ち続けたバルトークによる作品「子供のために」は、ハンガリー民謡を基に書かれています。子供のためのやさしい小品の中に高い音楽性が秘められています。
 フォークトは今なぜ、このタイミングで子供のためのアルバムを作ろうと思ったのか以下のように説明しています。
 
 「私はいつもレパートリーにしている作品のほかに、自分の楽しみのための作品リストを持っています。私はリストのロ短調ソナタのような超人的レパートリーにはあまり惹かれません。ピアノ演奏において、テクニックを競うような側面は音楽的魅力に乏しく、私はそのかわりに音楽に込められた深遠なメッセージを読み取ることを好みます。その視点から考えると子供も弾くことのできる作品は、簡単な技術の世界へ遠足に行くようなワクワク感があります。そして子供だけでなく大人にもこのアルバムを楽しんで欲しいと思っています。それはこれらの作品が決して子供じみた内容ではなく、活気と豊かな表現力を駆使した音楽を本当に愛する人が作った作品だからです。そして子供たちにとっては最高品質の音楽に早くから親しむことができるのです。」

 フォークトが幼い時に持っていたぬいぐるみの「テディ」をアルバムのジャケット写真に使っています。

















11/1(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



 

BONGIOVANNI


GB 5191
\2500
ブゾーニ:オルガン作品集
 前奏曲とフーガ Op.5
 24の前奏曲 Op.37より 第1〜9,15,20,21番
 中世の道化役者 Op.33より 第1〜3番
 古い舞曲 Op.11
 ファンタスティックな物語 Op.12より 第1・2番
 小前奏曲とフゲッタ
 2つの舞曲 Op.30aより 第1番
パオロ・ボッティーニ(オルガン)
 ブゾーニのピアノ曲をオルガンで弾いた珍しい1 枚

 72’54’’

 ブゾーニと言えばバッハのオルガン作品の技巧的なピアノ編曲で有名ですが、これは逆にブゾーニのオリジナル・ピアノ曲をオルガンで弾くという興味深いアルバムです。
 バッハの形式を思わせながらも複雑なロマン派の和声が使われた、ネオ・バロック風の独特な味わい。クレモナ出身のイタリアのオルガニスト、ボッティーニ自らの編曲です。




KLANGLOGO


KL-1411
\2300
ツェーザリ・キュイ:ジャン・リシュパンの20の詩による歌曲集 Op.44
 1-4.物乞いの歌〈子守歌/古いもの/小さな害虫/光とブロンド〉/
 5.セレナード Op.40(ピアノ・ソロ)/
 6-12.愛撫
  〈空は凍てついて/どこに住んでいますか?/
   あの星を覚えていますか?/あのキスを覚えていますか?/
   あなたの愛する人は…/大気の再発見/それは私が彼女を初めて見た日〉/
 13.前奏曲 Op.64(ピアノ・ソロ)/
 14-17.冒涜〈フン族/剣士/トルコ人/私のライバル〉/
 18.おしゃべり Op.40(ピアノ・ソロ)/
 19-23.海〈涙/岸壁/海上の夜/空想家/アデュー・バット〉
ジャン・ベルメス(バス・バリトン)/
デニス・イワノフ(ピアノ)
 録音 the CAPE -centre des arts pluriels Ettelbruck / recording supervisor, editing: Marco Battistella jr. / recording technician, mixing: Maurice Barnich
 ツェーザリ(セザールとも)・キュイ(1835-1918)は“ロシア五人組”の作曲家の一人として知られていますが、実は母はリトアニア人、父はフランス人と、ロシアの血を引いているわけではありません。
 彼が生まれたのは、当時ロシア帝国のヴィリニュス(現在はリトアニア)でした。フランス軍の兵士だった父がこの地に立ち寄った際、地元の女性と結婚したため、キュイは幼い頃から様々な国の文化に触れながら成長し、長じてからは軍事の専門家としてロシア国内で尊敬されることとなりました。
 とはいえ、作曲家としてのキュイは「五人組」の他のメンバーに比べると、その存在は地味で、録音はもとより、作品もあまり演奏される機会がないのが実情です。
 彼が好んだフランスの作家ジャン・リシュパンのテキストによるこの歌曲集は、20曲の歌曲全曲の合間に、ユニークなピアノ曲を挟むという面白い構成を持っています。ルクセンブルク生まれのバリトン、ベルメスとロシアのピアニスト、イワノフが曲の深部に光を当てています。
 

KL-1518
\2300
ミュージック・フロム・ザ・モーション・ピクチャーズ
 1.アルフレッド・ニューマン(1901-1970):20世紀フォックスのファンファーレ/
 2.エルマー・バーンスタイン(1922-2004):「荒野の七人」組曲/
 3.リチャード・アディンセル(1904-1977):「危険な月光」-ワルソー・コンチェルト/
 4-6.マルコム・アーノルド(1921-2006):「ホブスンの婿選び」組曲(C.パーマー編)
  〈序曲とシュー・バレエ/ウィリーとマギー/フィナーレ〉/
 7.ジョン・バリー(1933-2011):ジェームズ・ボンド:メイン・テーマ(V.ロペス編)/
 8.クラウス・バデルト(1967-):「パイレーツ・オブ・カリビアン」-彼こそが海賊/
 9.ジョン・ウィリアムズ(1932-):「シンドラーのリスト」:テーマ/
 10.ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第7番 第2楽章−
  「ザードス、ノウイング」&「英国王のスピーチ」/
 11-13.バーナード・ハーマン(1911-1975):「めまい」組曲〈前奏曲/悪夢/愛の情景〉/
 14.ワーグナー(1813-1883):ワルキューレの騎行-「地獄の黙示録」/
 15.ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」組曲-第5曲「王座の間-フィナーレ」
ヴェルコ・チュンブリーゼ(ヴァイオリン)…9/
アナスタシア・ボルチョク(ピアノ)…3/
ブランデンブルク州立管弦楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
 録音 2016年1月20-22日 フランクフルト カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・コンサート・ホール

 現代の作曲家の作品は、一部のファンを除き、あまり広く受け入れられることはありません。
 しかし例外的に「映画のサントラ」だったら、どんなに難解な曲が流れていても画面にマッチしていれば強烈なファンがつくのです。もちろん「映画音楽の作曲家」たちは誰もが親しみやすく耳に残りやすい、また映画を絶妙に盛り上げる曲を書いています。
 有名な“20世紀フォックスのファンファーレ”で幕を開けるこのアルバムは、戦争映画「危険な月光」で使用された“ワルソー・コンチェルト”(ラフマニノフに作曲を依頼するも、断られてしまったため、アディンセルが「ラフマニノフ風」の曲を作曲したことで知られる)から、最近の「パイレーツ・オブ・カリビアン」の音楽、また逆にベートーヴェンやワーグナーと言った、もともとある名曲が効果的に使われている映画など、多彩な作品を紹介。
 名手ハワード・グリフィスが手兵ブランデンブルク州立管弦楽団を率いて華麗に演奏しています。




RONDEAU


ROP-6118
\2300
アントニオ・カルダーラ:サルヴェ・レジーナ
 1.Magnificat anima mea Dominum-わが魂は主をあがめ/
 2.Haec est Regina virginum-娘女王を見よ/
 3.Suscepit Israel-イスラエルを受け入れよ/
 4.Ave maris stella-めでたし、海の星/
 5.Regina coeli laetare-喜べ、天の女王/
 6.Salve Regina-元后あわれみの母/
 7-10.トリオソナタ Op.1-5 ホ短調/
 11.Crucifixus-十字架にかけられて/
 12.Laboravi in gemitu meo-私は嘆き疲れ/
 13.Tenebrae factae sunt-闇なる間/
 14.Stabat mater-悲しみの聖母
ヴォーカルアカデミー・ベルリン/
バッサーノ・アンサンブル・ベルリン/
フランク・マルコヴィッチュ(指揮)
録音 2016年2月17-20日 ベルリン ヴィルマースドルフ、リンデン教会

 カトリックの世界では、聖母マリアは特別な役割を担っています。彼女はイエスを生み出したことで、全ての原罪から解放された無垢な存在であり、死後は天に昇ることを許され、天上と地上を結ぶ象徴としても崇められています。
 「サルヴェ・レジーナ」はそのマリアのための祈祷文の一つで、多くの作曲家がこの祈りのために曲を書いています。
 カルダーラはイタリア・バロック期に高い人気を得ていた作曲家で、華麗なオペラやオラトリオ、ミサ曲で知られています。このアルバムは、マルコヴィッチュとヴォーカルアカデミー・ベルリンの意欲的な試みから生まれた1枚で、前作スカルラッティ(ROP-6062)と同じく、カルダーラ(1670-1736)の数多い宗教曲の中から、聖母マリアに関する曲を拾い出し、トリオ・ソナタを挟みながら一つのストーリーとして構築するという試みが成されています。
 一説によると3000以上もあったという彼の作品は、現在ほとんど忘れられてしまっていますが、研究によって少しずつ復興されており、このアルバムもカルダーラの真の姿を知るための手引きとして役立つことでしょう。
 

ROP-6123
\2300
Cantate Domino Canticum Novum-新しき歌を主に向かいて歌え
 1.ユージス・プラウリニュシュ(1957-):カンターテ・ドミノ/
 2.ヴィク・ニース(1936-2013):主に歌え/
 3.トーマス・ホフマン(1958-):… Singet …/
 4-6.フーゴ・ディストラー(1908-1942):新しき歌を主に向かいて歌え Op.12-1/
 7.ヨス・エルバーディン(1976-):カンターテ・ドミノ/
 8.ハンス・シャンデル(1960-):カンターテ・ドミノ/
 9.アレクサンダー S.ヴィチ(1945-):新しき歌を主に向かいて歌え/
 10.ヴィタウタス・ミシュキニス(1954-):カンターテ・ドミノ/
 11.ミヒャエル・オストシガ(1975-):カンティクム・ノヴム(…地の果てから)/
 12.アルヴィン・ミヒャエル・シュローネン(1965-):カンターテ・ドミノ
アンナ=マリア・ヘフェレ(オーヴァートーン・シンガー)/
カンマーコア・I・ヴォカリスティ/
ハンス=ヨアヒム・ルスティク(指揮)
 作曲家、指揮者ハンス=ヨアヒム・ルスティクが率いる「カンマーコア・I・ヴォカリスティ」は、1991年に創立され、数多くのコンサートを開催し、2002年には第6回「ドイツ合唱コンクール」に入賞、2004年にはスペインの国際合唱コンクールでも第1位を獲得、その後は世界的な活躍をしているアンサンブルです。プロジェクトに応じて、宗教曲と世俗曲のスタイルの違いを歌い分けることが出来ますが、とりわけ現代の合唱曲を大切なレパートリーにしており、現代作曲家たちともしばしばコラボレーションを行い、新しい合唱作品の普及に力を注いでいます。このアルバムは20世紀から21世紀にかけて書かれた「カンターテ・ドミノ=新しき歌を主に向かいて歌え」をコレクションした1枚で、タイトル通りの多彩で魅力的な「新しい歌」を精緻なハーモニーでお聴きいただけます。
 

ROP-6125
\2300
9つの訓戒とキャロルによる祝祭
《行列の賛歌》
 1.ヘンリー・ジョン・ガントレット(1805-1876):ダヴィデの村の厩の中に/
 2.バード(1543-1623):おお、偉大なる神秘よ/
《第1の訓戒》
 3.ファラースレーベン(1798-1874):夢(朗読)/
 4.ボリス・エルド(1897-1961):アダムは囚われ横たわり/
《第2の訓戒》
 5.フランシス・チャーチ(1839-1906):サンタクロースは実在するのか(朗読)/
 6.ウッド(1866-1926):ディン・ドン、空高く/
 7.フランス民謡:ベルのキャロル/
《第3の訓戒》
 8.ジェームス・クリュス(1926-1997):ロバからのクリスマスの歌(朗読)/
 9.ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):エサイの根より(J.ウィトボーン編)/
《第4の訓戒》
 10.ルネ・ゴシニ(1926-1977):聖なる夜(朗読)/
 11.グルーバー(1787-1863):きよしこの夜/
《第5の訓戒》
 12.クルト・トホルスキー(1890-1935):大都市のクリスマス(朗読)/
 13.14世紀の伝承曲:もろ人声あげ(W.ウェストブルック編)/
 14.ニューステッド(1915-2014):小ミサ Op.102-聖なるかな/
《第6の訓戒》
 15.ヴィルヘルム・ブッシュ(1832-1908):星(朗読)/
 16.16世紀の伝承曲:最初のノエル/
《第7の訓戒》
 17.クリス・ネイラー(1952-):クリスマスの歌(朗読)/
 18.18世紀の伝承曲:神が汝の威を保ちたまわんことを、尊き方々/
 19.カークパトリック(1838-1921):かいばの桶で/
 20.ブルーニ(1955-):静かな海/
《第8の訓戒》
 21.フランシス・ブラウン(1816-1879):クリスマスのカッコウ(朗読)/
 22.スペインのクリスマス・キャロル「リウ・リウ・チウ」/
 23.コンラート・コッヘル(1786-1872):年老いた人々が喜んで/
《第9の訓戒》
 24.アガサ・クリスティ(1890-1976):反抗的なロバ(朗読)/
 25.フランシス・ウェイド(1711-1786):神のみ子は今宵しも/
《賛歌》
 26.メンデルスゾーン(1809-1847):天には栄え
ルフス・ベック(朗読)/
ハンブルク新児童合唱団/
イェンス・バウディッツ(指揮)
録音 2016年2月27日-3月1日 ハンブルク 聖ゲルトルート教会(キャロル), 2016年4月14日 ミュンヘン イサルクラング(訓戒)

 「Festival of Nine Lessons and Carols」とは、毎年クリスマス・イヴにチャペルで行う“聖書の朗読とクリスマス・キャロルの夕べ」のこと。100年以上も前から英国の人々のイヴの準備のための式典として親しまれてきましたが、1928年にキングズ・カレッジ聖歌隊が行ったこの「夕べ」の模様は世界中に放送されたことで多くの人々から注目されました。
 このアルバムでは、ハンブルク新児童合唱団がこの伝統に基づいて、聖書から9つの聖句を選び、美しい合唱を交えながら全体を一つの物語として構築、幻想的なクリスマス物語を創り上げています。お馴染みの曲や耳にしたことのない古く珍しい曲(いくつかの曲はキングズ・カレッジ合唱団のメンバーによってアレンジされています)、そしてこのアルバムのためにハンブルクの作曲家ブルーニが書き起こした「静かな海」(トラック20)も加えた素晴らしい1枚です。




BERLIN CLASSICS


BC 0300780
\2200
スヴェン・ヘルビッヒ(1968-):I Eat the Sun and Drink the Rain
 ABENDGLUHEN、MEERNACHT、KYRIE、
 L’INFINITO、GEDENKEN、COMO EL SOL、
 A TEAR、AGNUS DEI、MAIBAUM、ICH GEH’ DIR NACH
クリスチャン・ヤルヴィ指揮、
ベルリン・ヴォーカルコンソート、他
ベルリン・ヴォーカルコンソートの透明感ある声と作曲者が自らシンセサイザーで演奏する10の作品。スローテンポで曲は進み、突飛な音楽というよりは微妙に調和された声のアンサンブルが心地よい。
 
BC 0300781
(LP)
\4800
スヴェン・ヘルビッヒ(1968-):I Eat the Sun and Drink the Rain クリスチャン・ヤルヴィ指揮、
ベルリン・ヴォーカルコンソート、他
 

BC 0300825
\2200
アラシュ・サファイアン(1981-):Uberbach
 1st Concerto ‐ Infinite games (BWV.142、1072、54、924、245)
 2nd Concerto ‐ As above so below (BWV.21/847/245、847)
 3rd Concerto ‐ Fuge like a Passion (BWV.1078、578)
 4th Concerto ‐ Newton´s law (BWV.617、889)
 5th Concerto ‐ Dorian (BWV.170、538)
セバスティアン・クナウアー(pf)
パスカル・シューマッハ(Vibraphone)
チューリッヒ室内管弦楽団
バッハのさまざまな作品を5つの協奏曲としてまとめた作品集。ロマンティックな曲想でとても聴きやすい。ジャズアーティストのパスカル・シューマッハのヴィブラフォンが印象的である。
  
BC 0300827
(LP)
\4800
アラシュ・サファイアン(1981-):Uberbach セバスティアン・クナウアー(pf)
パスカル・シューマッハ(Vibraphone)
チューリッヒ室内管弦楽団


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


NORTHERN FLOWERS


NF/PMA 99116
\2200
初CD化
 ヴァディム・サルマノフ(1912-1978):
  オラトリオ詩曲「十二使徒」

   (アレクサンドル・ブロークの詩による、合唱とオーケストラのための;1957)(*)
  ヴァイオリンと室内オーケストラのための組曲「大都市の夜」(1969)(+)
レニングラート国立カペラ合唱団(*)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ヴラディスラフ・チェルヌシェンコ(指揮(*))
ラーザリ・ゴズマン(ヴァイオリン、指揮(+))
レニングラード室内管弦楽団(+)
録音:1988年(*)/1970年(+) 原盤:Melodiya

ヴァディム・サルマノフはレニングラードに生まれた20世紀ソヴィエトを代表する作曲家の一人。
ソヴィエト連邦作曲家同盟議長を務めました。交響曲以外が注目される機会はきわめて少なく、当盤に収録の2曲はともに初CD化となります。

 


NF/PMA 99117/118
(2CD)
\3200→\2890
ロジェストヴェンスキー&レニングラード・フィル
 1978年録音
ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):

  交響曲第4番 Op.61(1974)
   力の交響曲 [Sinfonia di forza]/
   怒りの交響曲 [Sinfonia di rabbia]
   悲しみの交響曲 [Sinfonia di tristezza]/
   残酷の交響曲 [Sinfonia di crudelta]
   復活と優しさの交響曲 [Sinfonia di risorgimento e tenerezza]
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮、朗読)
録音:1978年11月17日、ライヴ、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、レニングラード、ロシア、ソヴィエト

イタリア語のタイトルを持つ5つの小交響曲から成る、収録時間約95分という長大な交響曲。初CD化。



<メジャー・レーベル>
 

SONY

8898538703-2
\2500
ダニエル・テイラー/ツリー・オブ・ライフ
 1) 作者不詳:ひとりの幼児がわれらのために生まれ,
 2) アルヴォ・ペルト:おお、叡智よ,
 3) アルヴォ・ペルト:おおアドナイ,
 4) ジャン・ムートン:乙女である聖母は男を知らずに,
 5) ジョン・タヴナー:子羊,
 6) ベンジャミン・ブリテン:聖母賛歌,
 7) アルヴォ・ペルト:おお、エサイの根よ,
 8) アルヴォ・ペルト:おお、ダビデの鍵よ,
 9) アルヴォ・ペルト:おお、明けの明星よ,
 10) アルヴォ・ペルト:鹿の叫び,
 11) エリザベス・パストン:ツリー・オブ・ライフ,
 12) 作者不詳:世の救い主よ,
 13) ロバート・パーソンズ:アヴェ・マリア,
 14) アルヴォ・ペルト:おお、万国の王よ,
 15) アルヴォ・ペルト:おお、インマヌエルよ,
 16) ジョン・タヴナー:神の御母への賛歌,
 17) 作者不詳:久しく待ちにし主よとく来たりて
ダニエル・テイラー(指揮)
トリニティ合唱団

 このアルバムは、今年初めに発売された「Four Thousand Winter」に続き、現在最も実力と人気を持つカウンターテナーであるダニエル・テイラーが、独自のプログラムの合唱作品を演奏するために結成したトリニティ合唱団との共演盤の2枚目。
 15世紀のキャロルから現代のタヴナーまで幅広い時代の作品からクリスマスに関連した作品が選ばれており、深く美しい澄み切った歌唱で、特別な聖夜を感じていただけるはずです。
 ダニエル・テイラー1969年カナダ生まれ。り。モントリオール、マルギ大学と大学院で哲学と音楽を学び、マイケル・チャンスに認められイギリスに留学、1997年のグラインドボーン音楽祭でセンセーショナルなデビューを飾る。ヘンデルやモンテヴェルディのオペラでもし、絶賛を浴びるのみならず、現代音楽まで広いレパートリーを持ち、バーンスタインの作品や、坂本龍一の『Life』(ダライラマ、カレーラスと共演)にも出演。最近では、鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパンや、ガーディナー/エングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ヘレヴェッヘ/コレギウム・ヴォカーレとのバッハのカンタータの共演・録音にも参加し、自然な声、知的な歌い方と、高い評価を得ている。

 【録音】2016年8月, ロンドン、St Augustine, Kilburn



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DHM


8898536071-2
\2500→\2290
男惚れしてしまう・・・ジョエル・フレデリクセン/来たれ 真実の愛よ
 ダウランド:
  1) 一番低い木にも梢はある, 2) 深い緑の森よ/わが過ちを許して,
  3) 君が変わってしまったら, 4) よみがえるタールトン,
  5) 眠れ、わがままな想いよ, 6) 愛と運命にそむかれた君たち,
  7) 去れ、うぬぼれの若者よ, 8) 流れよ我が涙,
  9) 我がチェンバレン卿のガリアード, 10) ご婦人向きのすてきな小物,
  11) 初めてダフネを愛したとき, 12) 汝かつて見たるや,
  13) ファンシー, 14) 君よ、それほど私を困らせたいのなら,
  15) 暗闇に住まわせておくれ,
  16) 罪人のため息が天使の食物であるならば, 17) 沈黙の夜,
  18) プレルディウム, 19) 蛙のガリアード,
  20) 言葉で心を動かしてみようか, 21) 来たれ 真実の愛よ【演奏】
ジョエル・フレデリクセン(バス・バリトン&リュート),
アンサンブル・フェニクス・ミュンヘン

 バリトン歌手でありリュート奏者でもあるジョエル(ヨエル)・フレデリクセンのドイツ・ハルモニア・ムンディへのソロ・デビュー・アルバムは、ダウランドの歌曲集。ダウランドの、愛の喜びや痛み、憂鬱など、ルネサンス以来の即時性と痛切などどれも失われていません。
 フレデリクセンの声はバスに近い低音を響かせ、柔らかくて厚みのある威圧感のない優しい歌声で、ダウランドの優しくも物悲しい歌の数々を感情豊かに歌っています。
 絶妙なプログラムを形作るために、ヴィオールとリュートのアンサンブルの美しき伴奏のアンサンブル・フェニクス・ミュンヘンも絶品です。

 【録音】2016年、Kapelle des Malteserstifts St. Josef, Starnberg-Percha, Germany





現代の吟遊詩人!
 ジョエル・フレデリクセン

独HM
8876541618-2
\2500
現代の吟遊詩人!
 ジョエル・フレデリクセン

オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン:
 『Wenn ich mein krank Vernunft』
 『In suria ain braiten hal』『Wer die ougen』
 『Wach auf mein hort』『Wolauffwir wellen slauffen』
 『Ain graserin』『Du auserweltes schons mein Herz』
 『Wer ist die da durchleuchtet』『Es fuegt sich』
 『Mein herz das ist versert』,
ニコラ・グルノン:『La plus jolie』,
フランチェスコ・ランディーニ:『Questa fanciull´Amor』,
作者不詳:『Je voy mon cuer』『Ave mater o Maria』
ジョエル・フレデリクセン(バリトン, リュート),
ザビーネ・ルッツベルガー(ヴォーカル),
ベルント・オリヴァー・フレーリヒ
 (サックス, テノール

 中世ドイツの吟遊詩人、騎士詩人として知られ、数多くの世俗曲を残したオズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1377-1445)。このアルバムでは、バリトン歌手でありリュート奏者でもあるジョエル・フレデリクセンが企画したもので、ヴォルケンシュタインと同時代の歌曲集を収めたもの。サクソフォンなども加わることで、作品に込められた中世の人々の喜怒哀楽が、現代的な意匠を伴って魅力的に蘇ります。トルヴェールやトルバドゥールの歌曲に比べると荒削りで世俗的なヴォルケンシュタインの作品が、フレデリクセンの柔らかくて厚みのある威圧感のない優しい歌声で生き生きと歌われています。

【録音】 2012年8月, ドイツ、シュティフト・フィッシュベック (デジタル:セッション)


素敵です!
ジョエル・フレデリクセン、仏HMの旧譜
The Elfin Knight - Ballads & Dances
仏HM
HMC 901983
\2700
ジョ英国ルネッサンスのバラードと舞曲〜エルフィン・ナイト
  ウィッティンガム・フェア(エルフィン・ナイト)、
  グリーンスリーヴス、スカボローフェア他
ジョエル・フレデリクセン(バス)
アンサンブル・フェニックス・ミュンヘン

 代理店からの紹介文というのは「ちょっと褒めすぎ」とか、「ほんとは聴いてないだろう」というようなものもあるが、もしよかったらこの下の紹介文をどうぞ。この紹介文はまさにそのとおり。ジョエル・フレデリクセン、本当に現代に蘇った騎士!あるいは西部の無法の町に突然現れたガンマン。むちゃくちゃかっこいい。店主はあんまり男性歌手を好んで聴くということはしないが、このアルバムは本当に素敵だった。男惚れしてしまった。
 選ばれている曲はイギリス・ルネッサンスの素朴なバラードや舞曲。でもいい意味であまりルネッサンス的すぎない。時代を超越した現代的感性なので中世やルネッサンスのアルバムなんて聴いたことないよ、という人でもまったく抵抗なく聴けると思う。さっきも書いたけど、流れ者のガンマンが川辺でギター弾きながら歌ってても全然おかしくない。
 ああ、しかしかっこいい。
 こんな人が無法者をやっつけて、そのあと岸辺で低音響かせてこんな歌を歌ってたら、町の少女は一発で惚れちゃうだろうなあ。
(代理店文章)
 この録音は、フレデリクセンがいなければ実現しえなかっただろう。自身でリュートを奏でながらしびれるような低い声で歌う彼は、現代に蘇った騎士のよう。バックに彼と息のばっちり合ったミュンヘン生まれのアンサンブル集団を従え、我々を英国とアメリカの伝統に属する、ポピュラーなバラードの魅力を探る旅へと誘う。サイモン&ガーファンクルでおなじみの「スカボローフェア」は19世紀末に編曲されたバージョンを元にしているが、ここではその原点とされているバージョンも収められている。騎士道の時代の香り、当時の町の喧騒を感じることのできる、タイムスリップの魔法のようなひとときをお約束する。





<国内盤> 

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ALPHA



Alpha255
(国内仕様盤・
日本語解説付)
\2900+税
インマゼールの新譜は意外なバロック作品!
 悪魔か、天使か 〜18世紀、フランスと
     イタリアの凄腕弦楽器奏者たち〜

 ①ロカテッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 Op.6-12
 ②ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 Op.9-8
 ③A.フォルクレ(J-B.フォルクレ編/鍵盤独奏版):
    第5組曲より〔ラモー/ギニョン/レオン/ボワソン〕
 ④タルティーニ:
   ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 「悪魔のトリル」
ヨス・ファン・インマゼール
  (cmb/ベルリンのミートケ1714年モデル)
シュシャーヌ・シラノシアン
  (vn/ナポリのジュゼッペ&
  アントニオ・ガリアーノ1795年製作オリジナル)
 さすがインマゼール、チェンバロも人選も絶妙で興奮!
 解説はMAKのR,ゲーベル!スリルと陶酔、比類なく…

 インマゼール、今秋の新譜は意外な変化球!ピリオド系楽団アニマ・エテルナ・ブリュッヘとともに、また折々リリースする室内楽盤でも、ラヴェル、オルフ、ヤナーチェク…と20世紀に踏み込んだところで「当時の楽器と奏法」に立ち返り、突き抜けた音楽性によって独特の説得力あふれる演奏解釈をくりひろげてきた彼ですが、そうした時代考証型の演奏に説得力と深い魅力が出てくるのはやはり、彼がもともと若い頃バロック畑出身だったからこそ!

 数年前のプーランク盤以来(!)久々にチェンバロに向かい、それこそバロック作品の録音は20年ぶりほどではないでしょうか?しかしステージでの折々の演奏が示してきたように、チェンバロ奏者インマゼールの惚れ惚れするような音楽性は健在どころか、たったひとりで通奏低音をこなして十全すぎる味わいを演出…やはり規格外の音楽家だったのです!

 しかも共演者が全然負けてない!ムジカ・アンティクヮ・ケルンのゲーベル門下から世界に羽ばたく異能のガット弦奏者シラノシアン女史、悪魔と呼ばれたバロック弦芸術家たちのセンス抜群な世界を、何とスリル満点な即興性をもって描き上げてゆくことか!
 バロックがいかに悪魔的世界か、ひりひり痛感する新録音!



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CALLIOPE



CAL1636
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
異才ステファーヌ・ブレ、・・・こんな男がいるのか
 ロシアのピアノ芸術、19世紀から20世紀へ

 ムソルグスキー:
  ①組曲「展覧会の絵」
 スクリャービン:
  ②前奏曲 op.22-3 ③練習曲 op.2-1
  ④練習曲 op.8-12
 ラフマニノフ:
  ⑤楽興の時 第3番 op.16-3 ⑥同 第4番 op.16-4
  ⑦前奏曲 op.23-7 ⑧練習曲「音の絵」op.39-1
  ⑨リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」
 ストラヴィンスキー:
  ⑩練習曲 op.7-4
ステファーヌ・ブレ(ピアノ)

 バイロン・ジャニス門下→リスト弾きとしての世界的成功→作曲に専念→活動再開・・・・この圧倒的ピアニズム!

 フランスからアメリカに渡り、名手バイロン・ジャニス門下で超絶技巧に磨きをかけ、1989年にリリースしたリスト作品集(デビュー録音)が——ご存知、点の辛いことで有名な!——フランスのDiapason誌で早々と1989年最高の1枚に選ばれた男。

 作曲家ブクレシリェフも、指揮者ジュリーニもその技量と痛快な音楽性に舌を巻き、とある批評家からは「彼が弾くのは単なるピアノじゃない、音楽そのものがそこにある」とまで絶賛されたという男。

 異才ステファーヌ・ブレ。

 しかしそれほどの腕を誇りながらもピアニストとして生きてゆく道は選ばず、1990年代からしばらく作曲家としての活動に専念。
 そして長きにわたる沈黙を破ってリリースしたのがサティ盤(Saphirでリリースされるもすぐに廃盤)という変わり者ですが、とにかく正攻法の腕が圧倒的にたつピアニストであることは、Calliopeで録音されていた今回のアルバムで、ありありと伝わることでしょう!

 INDESENS!レーベルがCalliopeの権利を引き取ったときから、プロデューサーがこのピアニストの録音に言及していたといいますから、満を持しての登場と言えましょう。
 ジャケットの風格ただよう印象を裏切らない、隅々まで磨き抜かれた名演に注目。




 このショパン・・・絶品。
 こんな人がいたのか・・・
https://youtu.be/6K6bHOuxats


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CAL1638
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
プーレが放つ幻の逸品、待望の復活
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲〔全2曲〕

  ①ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49
  ②ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 op.66
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
クリストフ・ヘンケル(チェロ)
ピエール・レアク(ピアノ)

 幻のレーベルとなったSaphirの逸品、待望の復活! 日本にもファンや門弟多きプーレの極上室内楽…

 Indesens!レーベルに引き取られた「フランス幻の名レーベル」は少なくなく、名門Calliopeの旗のもと、またしてもパリ中央部にユニークな劇場を持っていたSaphirレーベルでの傑作盤が復活することになりました!

 Saphir取扱時の初期に国内仕様で発売されるも、間もなくプレスが切れてしまった逸品…ヴァイオリン演奏はジェラール・プーレ、言わずと知れたフランス・ヴァイオリン楽派の大御所!日本にも門弟やファンの多いこの名手が、室内楽演奏にも昔から愛を注いできたのはご存知の通り…チェロにはEMIからソロ盤も出していた実力派クリストフ・ヘンケル、ピアノはこちらも日本に折々教育活動のため来日する知性派ピエール・レアク...かなりの大御所ソリスト3人がその感性をいかんなく発揮しながら、決して自己主張をぶつけあいすぎることなく、極上の機微に富んだ音作りで織り上げてゆくメンデルスゾーンの名録音は、一枚上手の「格」を感じさせる内容。
 うかつに廃盤状態にしてしまいたくない逸品だけに、Indesens傘下でのプレス復活はもろ手を挙げて歓迎です。
 日本語解説もSaphir発売時のもので完備!これを機に広くその存在が知られて欲しい名録音です。どうぞお見逃しなく!


<LP>

 

ALPHA(LP)


※ジャケットはCDのものです
Alpha541
(2LP)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500+税
ラ・タランテッラ
 〜タランチュラの毒を清める方法〜
〔Alphaレーベル最高のヒット作・LP化!〕

 ①タランテッラ「ラ・カルビネーゼ」
 ②子守唄「猫がザンポーニャを吹き鳴らせば」
 ③ナポリ風タランテッラ(ヒポドリア旋法による)
 ④ル・パッサリエリュ(カラスムギのタランテッラ)
 ⑤物乞いたちの悲哀
 ⑥ピッジーカ「お月さん、お月さんよ」
 ⑦ああ美しきかな、人生よ
 ⑧ガルガーノのタランテッラ
 ⑨わたしのピッジーカレッラ(タランテッラ風ピッジーカ)
 ⑩恋人たちの沈黙
 ⑪カラブリアのタランテッラ
 ⑫タランテッラによる子守唄「夢見てねむれ、わが花の君」
 ⑬イタリアのタランテッラ
 ⑭タランテッラ「ええ体つきの別嬪さんよ」
 ⑮ピッジーカ・ウッチ
 ⑯葬送の哀歌「あわれなアントヌッチオ」⑰タランチュラの解毒剤
マルコ・ビズリー、
ルチッラ・ガレアッツィ(歌)
アルフィオ・アンティーコ(歌・打楽器)
クリスティーナ・プルハル
 (テオルボ、バロックギター、バロックハープ)指揮
ラルペッジャータ(古楽器使用)
 エディン・カラマゾフ
     (アーチリュート、コラシオーネ)
 エドアルド・エグエス(バロックギター他)
 エリーザベト・ザイツ(プサルテリ)他
 Alphaレーベルの伝説的超・異色名盤、ついにLP化!
 待ち望まれた異色企画のアナログ・サウンド、ご体感をつい先日も「作曲家生誕300周年の2032年までに交響曲全曲」とハイドン作品を録音しつづけるアントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ新譜をアナログ盤でもリリースした、いろいろ本気すぎる古楽レーベルAlpha!
 その初期におけるブレイクスルーをもたらした伝説的異色盤『ラ・タランテッラ』が、もう「案の定!」とファンがニヤリとするほかないアナログ化によって再登場です!
 そもそもAlphaレーベルと言えば、ワンポイントで「場」の空気感まですくいとる自然派エンジニア、ユーグ・デショーの魔法の手も知名度向上に貢献した優秀録音レーベル。アナログ盤発売はこれまでも何度か噂されてきた1枚だけに、満を持して・というほかないリリースと言えるでしょう。
 CD初出時には古楽ファン&クラシック界どころか、フランスやイタリアのクラブシーンでも大人気、古楽の通念を振り切る痛快な売れ行きをみせた、つまり誰が聴いても吸い込まれてしまうような普遍的魅力をえたサウンド。
 民俗音楽歌手ガレアッツィ、羊飼い世界で生きてきたアンティーコ、そして声の魔術師マルコ・ビズリーを招いて、今やジャルスキーの一党とも名演多々のカリスマ的通奏低音集団ラルペッジャータには破格の名手が続々!
 LP版が「幻のお宝」になる前に、お早めに!

<映像>


BONGIOVANNI(映像)


AB 20031
(DVD)
\5800
2014年音楽祭ライヴ!
 ルイージ指揮で楽しむ、知られざるオペラの全貌

  カゼッラ:歌劇「蛇女」
アルティドール:アンジェロ・ヴィッラーリ
ミランダ:ズザナ・マルコヴァー
アルミーダ:ヴァネッサ・ゴイコエチェア
ファルツァーナ:アンタ・ヤンコフスカ
カンツァーデ:キャンディーダ・グイダ
デモゴルゴン:カルミネ・モナコ
アルトゥーロ・チリッロ(演出)
ファビオ・ルイージ(指揮)
イタリア国際管弦楽団
「トランシルヴァニア」
 クルージュ=ナポカ国立フィルハーモニー合唱団
  収録:2014年7月26日/イタリア、マルティーナ・フランカ(第40回イトリア谷音楽祭ライヴ)/16:9 NTSC、リージョン:All、Stereo PCM、字幕:伊英、150’ 00

 レスピーギに継ぐ色彩的なオーケストレーションが魅力で、交響曲を始め再評価が進んでいるイタリアの作曲家カゼッラ。ただオペラは未知の世界であり、「蛇女」も今まで管弦楽曲の抜粋くらいしか録音がありませんでした。そこへ登場したのがこのルイージ指揮による2014 年ライヴの全曲映像。華やかな音楽と色鮮やかな衣装、目にも耳にも楽しい、注目のリリースです。
 「蛇女」はイタリアの劇作家カルロ・ゴッツィ作の寓話劇で、ワーグナーの「妖精」もこの物語に基づいて書かれています。ゴッツィ原作のオペラは他に「トゥーランドット」や「3 つのオレンジへの恋」があります。




















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