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≪第91号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2017/3/7〜




3/10(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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ATMA CLASSIQUE



ACD2 2728
\2100→\1890
「ショパンに選ばれしピアニスト」 ヤニーナ・フィアルコフスカ
 ショパン・リサイタル3

 ポロネーズ第7番「幻想ポロネーズ」 変イ長調Op.61
 ノクターン第3番 ロ長調Op.9-3
 ノクターン 嬰ヘ長調Op.15-2
 即興曲第3番 変ト長調Op.51-3
 ワルツ第10番 ロ短調Op.69-2
 ワルツ第5番 変イ長調Op.42
 スケルツォ第4番 ホ長調Op.54
 前奏曲第14番 変ホ短調Op.28-14
 前奏曲第15番 変ニ長調「雨だれ」Op.28-15
 バラード第4番 ヘ短調Op.52
ヤニーナ・フィアルコフスカ(ピアノ)
 フィアルコフスカの煌びやかな音色に聴きほれる1枚

 巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめた名手フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのリサイタル・アルバム第3 弾。
 フィアルコフスカは2016 年65 歳を迎えるにあたって、カナダ15 都市、ドイツ、ポルトガル、スペイン、スイス、イギリス、そして日本への記念コンサート・ツアーを行い大絶賛を浴びました。日本では初の本格的リサイタルということもあり注目を集め、その詩情豊かなピアノに魅了されました。
フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974 年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3 位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004 年1 月にドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。
 また1994 年にはピアノ・シックスを創設し、カナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。
 イギリスの「BBC Muisc Magazine」で2012 年に発売された『ショパン・リサイタル2』(ACD22666)が、ベスト・インターナショナル・レコーディングに選ばれるなど、近年益々評価を高めています。
 ショパンは生涯18 曲のポロネーズを作曲し、その中でも特に人気が高いのは晩年に書かれた第7 番「幻想ポロネーズ」です。美しい旋律、巧みな和声進行とショパンの音楽の極致と言ってもよいほどの傑作。フィアルコフスカは安定した技術、端正な語り口で見事な音楽の流れを聴かせてくれています。
 同じく晩年の傑作バラード第4 番。フィアルコフスカの繊細で緻密な表現、そして研ぎ澄まされた感覚から繰り出される洗練された音色は、ピアノ芸術の最高峰といわれる当作品に盛り込まれた音楽を余すところなく伝えることができます。




「ショパンに選ばれしピアニスト」 生誕200年記念ショパン・リサイタル1

ACD2 2597
\2000
ショパン:ピアノ作品集  ショパン・リサイタル1
 ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1、
 ワルツ第2番 変イ長調 「華麗なるワルツ」 Op.34-1、
 第12番 ヘ短調 Op.70-2、第4番 ヘ長調 Op.34-3、
 第7番 嬰ハ短調 Op. 64-2、舟歌 嬰ヘ長調 Op.60、
 24の前奏曲Op.28より第8番嬰ヘ短調、
 第17番変イ長調、夜想曲第17番 ロ長調 Op.62-1、
 マズルカ第27番 ホ短調 Op.41- 2、
 第23番 ニ長調 Op.33- 2、第36番 イ短調 Op.59-1、
 バラード第3番 変イ長調 Op.47、
 スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)

フィアルコフスカ女史の気高いショパン

録音:2008年9月17-19日

 今回はショパン生誕200年を記念し、フィアルコフスカ自身が好きなショパンの作品を選曲。
 ロマンティックで気品溢れるフィアルコフスカの演奏はまさに正統派。
 ショパンの音楽の代弁者の一人となって、静かに優しくそして美しい演奏を届けてくれます。


イギリスの「BBC Muisc Magazine」でベスト・インターナショナル・レコーディングに選ばれた「2」

ACD2 2666
\2000
ルービンシュタイン最後の弟子〜ジャニーナ・フィアルコフスカ
 ショパン・リサイタル2

 ショパン:
  (1)ポロネーズ 変ホ短調 op.26-2 (2)ワルツ第15番(遺作)
  (3)「華麗なるワルツ」イ短調 op.34-2
  (4)ワルツ 変イ長調 op.64-3 (5)バラード第2番 ヘ長調 op.38
  (6)前奏曲 第10番 嬰ハ短調op.28-10 
  (7)同 第11番 ロ長調 op.28-11
  (8)同 第13番 嬰ヘ長調 op.28-13 (9)幻想曲 ヘ短調 op.49
  (10)夜想曲 変ホ長調 op.55-2 (11)マズルカ 変ロ長調 op.7-1
  (12)マズルカ第51番 イ短調「ノートル・タン」 
  (13)マズルカ 嬰ハ短調 op.50-3
  (14)スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31
ジャニーナ・フィアルコフスカ(Pf)
世界的ショパニスト、フィアルコフスカの真骨頂!甘美なショパンピアノ小品集第2 弾

録音:2011 年11 月、ラウル=ジョバンホール(モンカルム、カナダ)/DDD、96kHz 24bit、76' 00"

 巨匠ルービンシュタイン最後の弟子にして「生来のショパン弾き」といわしめた名手ジャニーナ・フィアルコフスカが、その真骨頂とも言えるショパンのピアノ作品集をリリース!
 「ショパン・リサイタル」と題されたアルバムは第1 弾(ACD2 2597)に引き続き2 枚目となりますが、第1 弾と同様、ワルツや前奏曲、ポロネーズ、スケルツォといった珠玉の小品を多数収録しています。力強くも優美なタッチで華麗に難曲を弾きこなすフィアルコフスカの演奏は激しい曲調でも決して冷静さを失わず、ロマンティックでありながらも過剰な色付けを控えた上品な演奏。ショパンならではの壮大な響きの空間に安心して聴き入ることが出来ます。
 ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール生まれのカナダ人ピアニスト。ジュリアード音楽院に学び、1974 年にA. ルービンシュタイン国際コンクールで3 位に入賞した後、著名な指揮者、オーケストラと数多く共演を重ねています。2008 年3 月に初来日した際には、その透明感のある甘美な演奏が日本でも高い評価を受けました。現在はカナダを拠点に世界的な演奏活動を行っており、今後の再来日が待ち遠しいピアニストの一人といえましょう!




フィアルコフスカ1990年代のショパン・・・
独特のニュアンスです

ACD2 2554
(2CD)
\3800

ジャニーナ・フィアルコフスカ (P)
 ショパン:エチュード、ソナタ、即興曲

  CD1:エチュードOp.10(全曲)、Op.25(全曲)
  CD2:ピアノ・ソナタ第2番Op.35、第3番Op.58、
   即興曲第1番変イ長調Op.29、第2番嬰ヘ長調Op.36、
   第3番変ト長調Op.51、幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66

ジャニーナ・フィアルコフスカ (P)

録音:1997 年 8 月 5、6 日(CD1)、1999 年 6 月(CD2)

 大ピアニスト、ルービンシュタインが「生まれながらのショパン弾き」と称したジャニーナ・フィアルコフスカ。
 ショパン・イヤーに相応い 2 枚組のアルハム。フィアルコフスカが紡ぎだす大人のショパンを聴かせてくれます。


ノクターンOp.62, No.1 、優しいです。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=jo2gyIuBaMQ



 

ACD2 2759
\2100
カナダの若手ヴィオラ奏者・マリーナ・ティボー、デビュー!
 チャイコフスキー:6つの小品より「感傷的なワルツ」
  (ワディム・ボリソフスキー/、F. ヴァリエール編)
 グリンカ:ヴィオラ・ソナタより第1楽章アレグロ・モデラート
 ヒンデミット:無伴奏ヴィオラのためのソナタOp.31-4
 アナ・ソコロヴィッチ(1968-):無伴奏ヴィオラのための前奏曲
 ジャン・ルサージュ(1958-):無伴奏ヴィオラのためのトカードゥ
 ミラン・キムリッカ(1936-2008):無伴奏ヴィオラのためのルバートとアジタート
 マルティヌー:ヴィオラとピアノのためのソナタOp.31 H.335
マリーナ・ティボー(ヴィオラ)
ジャネル・ファン(ピアノ)  
 ヴィオラの魅力を世界に発信、カナダの若手ヴィオラ奏者マリーナ・ティボー、デビュー!

 「レベレーションズ・ラジオ・カナダ2016/17」のアーティストに選出され世界各地でコンサートを行っている若手ヴィオラ奏者マリーナ・ティボー。ヴィオラの新旧の名曲を収録したデビュー・アルバム。
 ティボーは9 歳でその才能を認められケベック音楽院に最年少で入学。その後カーティス音楽院でマイケル・ツリーとロベルト・ディアスに学ぶ。卒業後スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院でイ・ムジチ合奏団の設立者の一人ブルーノ・ジュランナに師事。現在は将来を嘱望されるヴィオラ奏者として注目されています。
 ベートーヴェン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者であったボリソフスキー編曲のチャイコフスキーの「感傷的なワルツ」、同じくボリソフスキーによって補筆完成されたグリンカのヴィオラ・ソナタの第1 楽章、ヒンデミットの無伴奏ヴィオラ・ソナタ、現代カナダを代表する作曲家アナ・ソコロヴィッチの前奏曲、同じくカナダの作曲家ジャン・ルサージュ、映画音楽で活躍したチェコ生まれのカナダ人ミラン・キムリッカ、多作家で知られるマルティヌーのヴィオラ・ソナタとヴィオラの魅力を存分に表現した内容です。



 

IDIS


VERMEER 40014
(4CD)
\6400
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集
 ヴァイオリン・ソナタ
  [CD1]
   ト長調 K.301、変ホ長調 K.302、
   ハ長調 K.303、ホ短調 K.304、イ長調 K.305
  [CD2]
   ニ長調 K.306、ハ長調 K.296、
   ヘ長調 K.376、ヘ長調K.377
  [CD3]
   変ロ長調 K.378、ト長調 K.379、
   変ホ長調 K.380、変ロ長調 K.454
  [CD4]
   変ホ長調 K.481、イ長調 K.526、ヘ長調 K.547
ビン・ファン(ヴァイオリン)
イン・ツェン(ピアノ)
 中国の名手ふたりがモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲を録音!

 録音:2013年7月2-10日/ザルツブルク・モーツァルテウム/CD1: 62’32’’、CD2: 78’13’’、CD3: 78’14’’、CD4: 62’21’’

 中国の若き名手、ビン・ファンとイン・ツェンによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集です。
 ヴァイオリンのビン・ファンはチェコ・フィル、フランス国立管、バイエルン放送響などと共演しており、またマールボロ音楽祭でボザール・トリオやジュリアード四重奏団のメンバーと室内楽を演奏するなど、世界的に活躍する名手。ザルツブルク・モーツァルテウムで全曲を録音、というのも強い意気込みを感じさせます。確かな技術に裏打ちされたハイレベルな演奏です。



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PENTATONE


世界が注目する指揮者グスターボ・ヒメノ。ルクセンブルク・フィルとの共演盤2タイトルを同時リリース!
ブルックナーとショスタコーヴィチの両1番。
ともにカップリングが意外。


PTC 5186613
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
グスターボ・ヒメノ&ルクセンブルク・フィル
 ブルックナー(1824-1896):
  (1)-(4)交響曲第1番 ハ短調 WAB.101
(1890/1891年ウィーン稿)
  (5)行進曲 ニ短調 WAB.96
  (6)-(8)3つの小品 WAB.97
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
 

 アバド、ヤンソンスが認めた逸材。俊英ヒメノが手兵ルクセンブルク・フィルとブルックナーを録音!

 セッション録音:2016年6月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、63’06”
(1)-(4)I.12’03”+II.12’07”+III.9’08”+IV.16’57”=50’15”、(5)4’44”、(6)-(8)I.変ホ長調 2’15”+II.ホ短調 3’03”+III.ヘ長調 2’37”=7’55”

 SACD ハイブリッド盤。
 今世界が最も注目する若手指揮者の一人、スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノがPENTATONE レーベルより本格的なデビュー・ディスクをリリースします。
 ヒメノは2001 年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家としてさらなる研鑽として指揮を学び、その才が見事に花開いた若手筆頭格の音楽家です。
 2012-13 年、2013-14 年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でマリス・ヤンソンスの副指揮者を務め、2014 年1 月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となりました。指揮者としての日本デビュー公演は2013 年9 月の仙台フィルとの共演で、その後2015 年には2 度来日。そのうち同年11 月のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との来日公演で大成功をおさめ、日本の音楽界にもその名が知られるところとなりました。
 当ディスクは2015 年より音楽監督に就任したルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団との本格的なデビュー・ディスクで、ブルックナーの交響曲第1 番(ウィーン稿)をとりあげました。ウィーン稿は作曲から25 年後(第8 番第2 稿より後)に作曲者自身によって改訂されており、ウィーン稿の響きは初期の作品というより、後期ロマン派をより感じさせるものとなっております。
 ブルックナーの交響曲では演奏機会の少ない当作品。クラウディオ・アバドに招かれて多くの公演で副指揮者も務めてきたヒメノは、アバドが好んで取り上げたこの作品を真摯かつ思慮深い演奏をしております。
 カップリングに収録した管弦楽作品も実に見事。手兵ルクセンブルク・フィルと丁寧に作り上げた世界が広がります。



 


PTC 5186622
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
グスターボ・ヒメノ&ルクセンブルク・フィル
  ショスタコーヴィチ(1906-1975):
   (1)-(4)交響曲第1番 ヘ短調 Op.10

   (5)スケルツォ 嬰ヘ短調 Op.1
   (6)主題と変奏 Op.3
   (7)スケルツォ 変ホ長調Op.7
   (8)5つの断章Op.42
グスターボ・ヒメノ(指揮)
ルクセンブルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
 手に汗握る大熱演!ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルによるショスタコーヴィチ・アルバム!

 セッション録音:2016年6月/フィルハーモニー・ルクセンブルク/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、68’33”
 (1)-(4)I.8’47”+II.4’55”+III.9’27”+IV.9’43”=32’52”、(5)5’13”、(6)15’25”、(7)3’56”、(8)11’00”

 SACD ハイブリッド盤。

 今世界が最も注目する若手指揮者の一人、スペイン、バレンシア生まれのグスターボ・ヒメノがPENTATONE レーベルより本格的なデビュー・ディスクをリリースします。

 ヒメノは2001 年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席打楽器奏者に就任。その後、音楽家として更なる研鑽として指揮を学び、その才が見事に花開いた若手筆頭格の音楽家です。
 2012-13 年、2013-14 年のシーズンには、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でマリス・ヤンソンスの副指揮を務め、2014 年1 月にヤンソンスの代役としてコンセルトヘボウのデビューし、一躍世界から注目される指揮者となりました。
 当ディスクは2015 年より音楽監督に就任したルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団との本格的なデビュー・ディスクで、ショスタコーヴィチの交響曲第1 番と管弦楽作品をとりあげました。
 RCO の打楽器奏者として長きに渡りヤンソンスと共演してきたヒメノは、ショスタコーヴィチの実演も数多く、指揮者として活躍の場をひろげてからも、得意とする作品としてショスタコーヴィチをとりあげてきました。

 レニングラード音楽院作曲家の卒業制作である交響曲第1 番(1924-25)。ショスタコーヴィチはこの曲の初演で一躍作曲家として名声を博し、《ソビエト国家が育てた天才》と讃えられました。
 打楽器奏者出身であるヒメノは、抜群のリズム感とテンポ感で、実に歯切れのよい演奏を展開しております。
 ベネルクス3 国の一画、ルクセンブルクの名門ルクセンブルク・フィルの音楽監督として同団と新たな時代を切り開きます!



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PROFIL

PH 17000
(2CD)
\3500→\3290

ルイザ・ボラク(ピアノ)
 霊感と夢〜エネスコを讃えて

 ピアノ独奏用「ルーマニア狂詩曲第1番」、「ツィゴイネルワイゼン」、「ラ・ヴァルス」
 「子供の情景」に収録されるはずだったシューマン新発見曲「予感」の世界初録音
 アンドレースクとのシューマンのピアノ協奏曲

 Disc 1
  (1)エネスコ:四声のフーガ(1897)
  (2)同:ワルツ ニ長調(1888)
  (3)同:ワルツ集「カーネーション」(全4曲)(1888)
  (4)ラヴェル:夜のガスパール
  (5)同(作曲者編):ラ・ヴァルス
  (6)ミハロヴィチ:5つのバガテルOp.27
  (7)サラサーテ(エネスコ編):ツィゴイネルワイゼンOp.20
  (8)エネスコ(作曲者編):ルーマニア狂詩曲第1番
 Disc 2
  (9)ドビュッシー:12の練習曲
  (10)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
  (11)同:予感
ルイザ・ボラク(ピアノ)
ホリア・アンドレースク(指揮)
ルーマニア国立放送管弦楽団(10)
 「子供の情景」に収録されるはずだったシューマン新発見曲の世界初録音!

 録音:2016年7月17-21日/75’ 48”、78’ 47”

 1968 年生まれのルーマニアの女流ピアニスト、ルイザ・ボラクはこれまでも興味深いCD を多数リリースしてきましたが、今回最強のアルバムが登場です。
 母国の偉大な先達エネスコへの敬意が中心となっていますが、彼がなんと7 歳の時に作曲したニ長調のワルツと「カーネーション」と題されたワルツ集を収録しているのが驚き。また代表作「ルーマニア狂詩曲」をエネスコ自身が技巧的なピアノ曲に仕立てたものも大歓迎。さらに彼がピアノ独奏用に編曲したサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」は、エネスコ自身がピアノ・ロールに残した演奏を聴くことができますが、ヴァイオリンもピアノも得意とし、生のジプシー音楽を聞いて育ったエネスコならではの処理が興味津々。サラサーテのメロディが、リストのハンガリー狂詩曲ばりの派手なヴィルゥオーゾ的ピアノ曲に様変わりして新鮮です。
 さらにエネスコの後輩でエコール・ド・パリの一員ながら録音に恵まれないマルセル・ミハロヴィチ(1898-1985) の最高傑作とされる「5 つのバガテル」(名ピアニストの妻モニク・アースに献呈)や、ボラクの超絶技巧を示すラヴェルの「夜のガスパール」と「ラ・ヴァルス」も切れ味抜群。
 もうひとつの注目は、シューマンの未知作品「予感」が収録されていること。
 「子供の情景」からはずされた作品で、近年発見されボラクが世界初演し、2009 年に初出版されました。シューマン・ファン必見の宝石のような小品です。


////////////////////

 AVIEから個性的なアルバムをリリースしていた女流ピアニスト、ボラクの新譜はPROFILから。
 これが、聴きどころの多い、というかサービス過剰なアルバム。
 
 まずは同郷の大偉人エネスコの7 歳の時の作品。
 そしてあの「ルーマニア狂詩曲」のエネスコ自身によるピアノ編曲版。
 さらにミハロヴィチが妻モニク・アースに捧げたという珍しい「5つのバガテル」。
 そしてエネスコ編曲による「ツィゴイネルワイゼン」。
 ラヴェル編曲による「ラ・ヴァルス」もある

 CD2はドビュッシーの「12の練習曲」で始まり、ルーマニアの名匠アンドレースク指揮によるルーマニア国立放送管弦楽団とのシューマンのピアノ協奏曲。
 これでだけでも十分すぎるほど満足なのに、最後には「子供の情景」に収録されるはずだったシューマン新発見曲「予感」という曲の世界初録音。

 ここまでサービスいっぱいにしなくてもよかったんじゃないかというこだわりと愛情の詰まったアルバム。



AVIEからリリースされていたボラクの4枚のアルバム。
これをみてもそうとうなこだわりのピアニストであることが分かる。

AVIE
AV 0013
\2800
エネスコ:ピアノ作品集Vol.1
エネスコ:
 組曲第1番ト短調(古風な形式による組曲)Op.3
 組曲第2番ニ長調Op.10
 組曲第3番(即興的小品集)
ルイザ・ボラク(P)

 《ルーマニア狂詩曲》といった有名曲があるにも関わらず、まだまだ日本ではティボーと並んで、戦前のヴァイオリンの巨匠というイメージが強いエネスコだが、作曲もヴァイオリン演奏以上に当代一流であったことをあらためて認識させてくれるディスクだ。この3曲の組曲を並べて聴くと、そのスタイルのあまりの違いに驚かされること必至。第1番は曲のサブタイトル通り、エネスコが生涯愛したバッハへのオマージュとでもいうべきもの。すばらしいフーガが聴ける2楽章と4楽章など、バッハ本人がエネスコに乗り移ったかのようなすばらしい着想と展開がある。エネスコと同郷のルーマニア生まれのピアニスト、ルイザ・ボラクのデビュー盤でもある。

AVIE
AV 2081
(2SACD Hybrid)
\3800
エネスコ:ピアノ作品集Vol.2
 前奏曲とフーガ ハ長調/夜想曲変ニ長調/スケルツォ/
 Piece Sur Le Nom De Faure/
 ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調Op.24-1/同第3番ニ長調Op.24-3
ルイザ・ボラク(P)

 エネスコと同郷となるルーマニア出身の女流ピアニストであるルイザ・ボラクによるピアノ・ソナタをメインとしたエネスコ作品集の続編。
 ボラクは1991年エネスコ・インターナショナル・ピアノ・フェスティヴァルで優勝を果たすなど、エネスコのスペシャリスト。
Piano Music of Dinu Lipatti
AVIE
AV 2271
(2CDs/特別価格)
\3800
ルイザ・ボラク
 あのリパッティのピアノ作品集

 古典派の様式による小協奏曲Op.36
 左手のためのソナチネ
 ピアノ・ソナタ ニ短調(世界初録音)
 アルベニス(リパッティ編):ナバーラ(世界初録音)
 夜想曲嬰へ短調Op.6
 夜想曲イ短調
 幻想曲Op.8(世界初録音)
 J.S.バッハ(リパッティ編):
  パストラーレ ヘ長調BWV.590、
  カンタータ第208番《わが楽しみは、元気な狩だけ》より
ルイザ・ボラク(ピアノ)
ハイメ・マルティン(指揮)
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・
 イン・ザ・フィールズ
 ルーマニアが生んだ夭折の天才。ディヌ・リパッティのピアノ作品集!

 エネスコのピアノ作品集が高評価を得たルーマニアの女流ピアニスト、ルイザ・ボラク。
 アヴィー(Avie)からリリースとなる5枚目の録音は、同郷の天才ピアニスト、ディヌ・リパッティ(1917−1950)のピアノ作品集。
 「ピアノ・ソナタ」など3曲の世界初録音を含むピアノ作品集は、ルーセルやナディア・ブーランジェに師事した"作曲家"リパッティの才能を知ることが出来る貴重な機会となるだろう。

 ※録音:2012年4月23日−27日、イエス・キリスト教会(ベルリン)&2012年7月11日、セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン)

AVIE
AV 2316
\2600
郷愁の歌
 ゴドフスキー:古いウィーン/
 クライスラー(ラフマニノフ編):愛の悲しみ、愛の喜び/
 シルヴェストリ:郷愁の歌 Op.27-1(世界初録音)/
 シューベルト(リスト編):ソング・トランスクリプションズ
  〔水車職人と小川/水の上で歌う/すみか/セレナード/
   糸を紡ぐグレートヒェン/魔王/アヴェ・マリア/春の想い〕/
 タレガ(ボラク編):アルハンブラの思い出(世界初録音)/
◆イオン・ブゼアのヒストリカル録音(ピアノ:ルイザ・ボラク) 〜
 シューマン:君は花のよう Op.25-24/
 R・シュトラウス:万霊節 Op.10-8/
 ブレディチャヌ:Baga Doamne Luna-n Nor/
 ディマ:De ce nu-mi vii/シューベルト:好奇心の強い男
ルイザ・ボラク(ピアノ)

 同郷のエネスコやリパッティのピアノ作品集が高評価を得ているルーマニアの女流ピアニスト、ルイザ・ボラク。
 ゴドフスキーやクライスラー、シューベルトの歌曲のリスト編曲などの小品によるプログラムでは、世界初録音となるルーマニアの名指揮者コンスタンティン・シルヴェストリの作品(Op.27-1)も注目。
 1961年から62年にかけて録音されたルーマニアのテノール、イオン・ブゼアのヒストリカル・レコーディング(未発売音源)に、ルイザ・ボラクがピアノを加えたボーナス・トラックも収録されている。


 

 ボラクのポートレート映像。
 ピアノにも言葉にも「芯」を感じます。
https://youtu.be/wyMtp2Y5kFA


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PH 17003
\2500→\2290
「私はスタンチンスキーの時代が来ると信じています」
 (エカテリーナ・デルジャヴィナ)

  アレクセイ・スタンチンスキー:
   (1)12のスケッチOp.1
   (2)前奏曲(10曲)
   (3)ピアノ・ソナタ第1番
   (4)3つの無言歌
エカテリーナ・デルジャヴィナ(ピアノ)
 録音:2004、2005年/59’ 47”

 アレクセイ・スタンチンスキーは1888 年に生まれた作曲家。モスクワ音楽院でピアノを学ぶかたわら、作曲をタネーエフに師事し、メトネルやスクリャービンも才能を高く評価したといわれています。
 しかしメンタルを病み、治療したものの全快せぬまま入水して26 年の人生を終えました。アヴァンギャルドの世代で、スクリャービンの影響を強く受けていますが、天性の対位法的発想が天寿に恵まれたなら「ロシアのバッハ」になったであろうとされています。

 Profil レーベルからリリースされたハイドンのピアノ・ソナタ全集が評判となったエカテリーナ・デルジャヴィナ、今回は彼女が特にこだわるスタンチンスキーのアルバムが実現しました。
 デルジャヴィナは1967 年生まれ、グネシン音楽学校でウラジーミル・トロップに師事し、1993-2006 まで母校で教鞭をとり、さらに2003 年からはモスクワ音楽院でも教えています。
 典型的ソ連英才教育を受けたロシア・ピアニズムの持ち主で、演奏は重く情念に満ち、薄幸の作曲家スタンチンスキーが込めた真摯な思いを音にしています。これまであった録音とは別次元の尋常ならざる芸術に心うたれます。


 アレクセイ・スタンチンスキーって誰!?


 地主階級に生まれ、モスクワ音楽院に学び、ニコライ・ジリャーエフとセルゲイ・タネーエフに師事。
 作曲科で最も将来を嘱望される学生であったが、父親の急死を機に精神病を患い、たびたび精神病院に入院した。
 意識の清澄なときは、ごく普通に作曲活動に取り組んでいたが、ひとたび妄想に襲われると、宗教熱が高まり、作品を破り捨てるなどを繰り返した。
 最終的には医者に見放されている。
 1914年の秋に、転地療養を兼ねてクリミア地方の友人の別荘を訪問中に失踪し、謎の溺死を遂げた。
 検視の結果、自殺説と事故死説の二つの可能性が示唆されたが、確証のないまま前者の可能性が高いといわれてきた。

 スタンチンスキーの現存する作品は、ほとんどがピアノ曲である。
 ソナタやフーガのような大形式の作品も見られるが、ほとんどは前奏曲や「スケッチ」などの小品集である。
 スクリャービンの影響のもとに、濃密な半音階や繊細なリズム語法を用いたが、次第にムソルグスキーや民族音楽に影響されて旋法性や変拍子を多用し始め、恩師タネーエフ流儀の対位法的書法にも傾倒し、とりわけカノンを好むようになった。
 スタンチンスキー作品では、これらが複雑に絡み合っているが、ムソルグスキーの影響が強まってからは、旋律においても和声においても、全音階的な傾向が明らかとなっている。 

 短い一生の間に、メトネルやアレクサンドロフらといった学友を感服せしめ、両者はともにスタンチンスキーへの追悼作品を作曲した。
 スタンチンスキーの存命中に、ロシア帝国の主要な都市でそのピアノ曲が演奏されるようになっていたものの、幾多の政変による紆余曲折を経て、作品が出版されたときには、作曲者の死から四半世紀が経っていた。
 プロコフィエフは1913年にスタンチンスキー作品について文章を残しており、プロコフィエフのピアノ曲は、辛辣で小気味良い表現においてスタンチンスキーとの共通点が認められる。


 ピアノ・ソナタ第1番が聴けます。
https://youtu.be/zMsNHjPdLsw


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PH 16069
\2500→\2290
古楽器によるショパンのピアノ三重奏曲登場!
 もう1曲は師匠エルスネル

 (1)ショパン:ピアノ三重奏曲ト短調Op.8
 (2)エルスネル:ピアノ三重奏曲変ロ長調
トリオ・マルゴー
 【荒木紅(フォルテピアノ)、
  クリストフ・ハイデマン(ヴァイオリン)、
  マルティン・ゼーマン(チェロ)】
 これはおもしろい。古楽器によるショパンのピアノ三重奏曲登場!

 録音:2015年/アンドレアス教会(ベルリン・ヴァンゼー)/49’ 44”

 ショパン初期のピアノ三重奏曲はあまり聴く機会がありませんが、若々しい感性が捨てがたい作品。これを何と古楽器で演奏したCD が登場します。
 インマゼールの愛弟子の日本人チェンバロ・フォルテピアノ奏者、荒木紅を中心とするトリオ・マルゴーの演奏で、思いがけない魅力を再発見できます。

 さらなる魅力は、カップリングがユゼフ・エルスネル(1769-1854) のピアノ三重奏曲。これまでショパンの師としてのみ語られ、作品を聴く機会がほとんどなかったのでショパン好きは見逃せません。
 ウィーン古典派風の曲ながら、終楽章にポーランドの民族舞曲の要素が現れるなどショパンの先駆性を感じます。古楽器の響きがどこか民族楽器を思わせ、目から鱗が落ちます。


ユゼフ・エルスネルって誰!?


 ユゼフ・クサヴェルィ・エルスネル( 1769年 - 1854年)はポーランドの作曲家で音楽教育家。
 フリデリク・ショパンの師として知られる。

 家系はドイツ系だったが、後にワルシャワへ移住した頃にはほぼ完全にポーランド化していた。
 ヴロツワフとウィーンで音楽を学んだ後、1791年にブルノでヴァイオリニストとなる。
 1792年にはルヴフの劇場の楽長となり、1799年から1824年までワルシャワ国立劇場にて首席指揮者を務める。
 愛国的なポーランド語オペラ(全38曲)を史上初めて作曲して同劇場で初演した他、交響曲やミサ曲、ポロネーズ、オラトリオ、室内楽などを残した。
 教育家としては1821年にワルシャワ音楽院を設立し、音楽大学の学長となる。
 つまりポーランド音楽界の大偉人である。

 1823年から1829年までショパンに音楽理論と作曲を教えた。
 「ショパン、フリデリク、3年生、驚くべき才能、音楽の天才」と有名な記述を残したのがこのエルスネルである。
 またショパンにポーランド語によるオペラの作曲を勧めたのもこの人。
 ちなみにショパンは彼の最初のソナタ作品をエルスネルに捧げている。

 またポーランドの国民歌劇『ハールカ』の作曲者モニューシュコの師でもある。


 珍しいヴァイオリン・ソナタの映像を見つけました。
 古典的、上品で優雅な作品。
https://youtu.be/RukYv0N-TMg

 ただロマン派の萌芽ともいうべき自由な感性も楽しめる。



そのヴァイオリン・ソナタのCDを見つけた
カップリングもすごい・・・

ALBANY
TROY 754
\3600
すでに廃盤のため海外在庫のみ
「ポーランドのヴァイオリン作品集」
 ウロンスキ:マズルカ「私の夢」
 グレツキ:変奏曲 Op.4
 ザレブスキ:子守歌 Op.22
 ポルドフスキ:フリーネ
 エルスナー:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.10-1

 ショパン(クライスラー編):マズルカ イ短調 Op.67-4
 ヴィエニアフスキ:
  メネトリエ Op.19-2、オベルタス op.19-1
 バツェヴィチ:ステンド・グラスの窓
 プシビルツキ:パガニーニの主題による変奏曲
 パデレフスキ(クライスラー編):調べ Op.16-2
 ムリナルスキ:スラヴの子守歌
 シマノフスキ:「ハルナジー」からの舞曲
タイロン・グレイヴ(Vn)
エレン・バーマイスター(P)

 1769年生まれのエルスナーから、1933年生まれのゴリツキまで、有名無名のポーランドの作曲家のヴァイオリン曲を収録。
 タイロン・グレイヴはウィスコンシン=マディソン大学の教授。ポーランドのヴァイオリン音楽の権威で、ポーランド人以上にポーランド的と評されるほどである。




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GLOSSA



GCD 923802
\2500→\2290
ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ:
  チェロのためのシンフォニア集

  コスタンツィ:
   シンフォニア ニ長調、シンフォニア 変ロ長調
   2本のチェロのための室内ソナタ
    《コルノ・ダ・カッチャを使って》、
   シンフォニア ト長調、シンフォニア 変ホ長調
  ソッリマ:狩のソナタ
  コスタンツィ:シンフォニア ハ長調
ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
モニカ・レスコヴァル(チェロ)
ジャンルカ・ウバルディ
 (ティンパニ&タンブレッロ)
アリアンナ・アート・アンサンブル
 〔シンツィア・グアリーノ(チェンバロ)、
  アンドレア・リガーノ(チェロ)、
  パオラ・リガーノ
   (アーチリュート&バロック・ギター)〕
 イタリアの鬼才ジョヴァンニ・ソッリマ!圧巻の技巧で贈る、コスタンツィ第2弾!

 圧巻の「ナポリのチェロ協奏曲集」(PGCD 922604)で聴き手を沸かせてくれた現代イタリアの鬼才、ジョヴァンニ・ソッリマ。
 その高度な技巧と音楽性で話題を呼んだコスタンツィの「チェロ・ソナタ集(GCD 923801)」の続編、「チェロと通奏低音のためのシンフォニア集」が登場!

 18世紀のローマで活躍し、ピエトロ・オットボーニ枢機卿に仕え、コレッリから楽士長を引き継いだジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ(1704−1778)。
 オットボーニ枢機卿という強力なパトロンを得たコスタンツィは、サン・ピエトロ大聖堂のジュリア礼拝堂など、ローマの代表的な教会の要職を歴任。また多くの作品を遺した多作家でもあり、中でも高度な技巧を必要とする「チェロ・ソナタ」や「チェロのためのシンフォニア」は、コンポーザー=チェリストとしての優れた才能が存分に発揮されたイタリアの知られざる傑作。
 現代イタリアのコンポーザー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマが圧倒的なパフォーマンスで紐解く、18世紀イタリアのチェロ作品集です!
 作曲家としての活躍も多いジョヴァンニ・ソッリマ自身の作品「狩のソナタ(The Hunting Sonata)」の収録もポイント。

 録音:2016年4月、グラッテーリ(サンタ・マリア・ディ・ジェズ教会/イタリア)

 


ジョヴァンニ・ソッリマ、ちょっと怖いけどかっこいいです。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=HCH_3d8BABA



旧譜
ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
コスタンツィ:第1弾〜チェロ・ソナタ集

GCD 923801
\2500→\2290
ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ:チェロ・ソナタ集(世界初録音)

  チェロ・ソナタ ト長調/チェロ・ソナタ ハ短調/
  2本のチェロのためのソナタ ヘ長調*/
  チェロ・ソナタ 変ロ長調/
  チェロ・ソナタ ヘ長調/チェロ・ソナタ ト短調/
  2本のチェロのためのソナタ ハ長調*/
  ソッリマ:イル・マンダタロ
ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
モニカ・レスコヴァル(チェロ)*
アリアンナ・アート・アンサンブル
 〔アンドレア・リガーノ(チェロ)、
  パオラ・リガーノ(アーチリュート)、
  シンツィア・グアリーノ(チェンバロ)〕
 イタリアの鬼才ジョヴァンニ・ソッリマ登場!圧巻の技巧!コスタンツィのチェロ・ソナタ集!

 圧巻の「ナポリのチェロ協奏曲集」(PGCD922604)で聴き手を沸かせてくれた現代イタリアの鬼才ジョヴァンニ・ソッリマが、18世紀イタリアの知られざるチェロ・ソナタ集で再びグロッサ(Glossa)に登場!
 18世紀のローマで活躍し、ピエトロ・オットボーニ枢機卿に仕え、コレッリから楽士長を引き継いだジョヴァンニ・バッティスタ・コスタンツィ(1704−1778)。
 オットボーニ枢機卿という強力なパトロンを得たコスタンツィは、サン・ピエトロ大聖堂のジュリア礼拝堂など、ローマの代表的な教会の要職を歴任。
 また多くの作品を遺した多作家でもあり、中でも高度な技巧を必要とする「チェロ・ソナタ集」は、コンポーザー=チェリストとしての優れた才能が存分に発揮されたイタリアの知られざる傑作である。
 現代イタリアのコンポーザー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマの鬼気迫る驚異的なパフォーマンスが、イタリアにおける「チェロ・ソナタ」の歴史の1ページを解き明かす。
 コスタンツィの「マニフィカト」のバス・パートなど題材としたソッリマ自作の「イル・マンダタロ」も圧巻!

 ※録音:2015年10月、テアトロ・デッレ・ヴォーチ・ストゥーディオ(トレヴィーゾ、イタリア)



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ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
ナポリのチェロ協奏曲集


爽やかだったりアンニュイだったり、さまざまな表情を見せる素敵なアルバム・・・
ソッリマの自作も美しい曲です。
Neapolitan Cello Concertos
GCD 922604
\2500
フローリオ&イ・トゥルキーニ第4弾!
 イタリア、ナポリのチェロ協奏曲集!
ナポリのチェロ協奏曲集
 レオ:チェロとヴァイオリンのための協奏曲/
 フィオレンツァ:チェロ協奏曲/
 ソッリマ:チェロ、弦楽と通奏低音のための《Fecit Neap.17..》/
 フィオレンツァ:シンフォニア
 マーヨ:チェロ協奏曲
ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)
アントニオ・フローリオ(指揮)
イ・トゥルキーニ
 ソリストはイタリアのコンポーザー=チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマ!
 ナポリ・バロックの伝承者たち、アントニオ・フローリオとイ・トゥルキーニが、パレルモ生まれのコンポーザー・チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマ(1962−)とチームを結成!
 レオナルド・レオ(1694−1744)、ニコラ・フィオレンツァ(1700−c.1764)、ジュゼッペ・デ・マーヨ(1697−1777)の音楽にソッリマの自作自演を加えた「ナポリのチェロ協奏曲集」!
 バロック時代のナポリの作曲家たちが書き上げた高度な技巧を要する「チェロ協奏曲」と、ソッリマの18世紀のチェロ協奏曲への感情移入が、バロック時代から現代へと続く"ナポリのチェロ協奏曲の歴史"を紡いでゆく。

※録音:2011年9月、ナポリ(イタリア)



Glossa Platinum

GCD P30416
\2500
カインド・オヴ・サティ 〜
 ニュー・ミュージック・アラウンド・エリック・サティ
アンドレア・パンドルフォ
 (トランペット、
   フリューゲルホルン、ヴォイス)
パオロ・パンドルフォ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォイス)
ミケランジェロ・リナルディ
 (ピアノ、アコーディオン、トイ・ピアノ)
 ガンバの鬼才パオロ・パンドルフォ即興アルバム最新作は「サティ」がテーマ!

 ☆ヴィオラ・ダ・ガンバの革命家、パオロ・パンドルフォ!
 ☆パンドルフォ兄弟による即興アルバム最新作は、エリック・サティがテーマ!

 マラン・マレやクープラン、J.S.バッハなど、バロック期の主要なヴィオラ・ダ・ガンバ作品で高い評価を得る一方、「トラベル・ノーツ(GCD P30407)」や「インプロヴィザンド(GCD P30409)」などの即興をテーマとするアルバムでもその才覚を発揮してきたヴィオラ・ダ・ガンバの鬼才、パオロ・パンドルフォ。
 即興アルバムの最新作は、「トラベル・ノーツ」でも共演した兄弟のアンドレア・パンドルフォと共に贈る、エリック・サティの音楽をテーマとした作品集。
 元々はジャズ・ミュージシャンとして演奏家のキャリアをスタートさせたパオロ・パンドルフォが、即興のアイディアとテクニックを存分に発揮させて表現するサティの新たな姿。
 ガンバ愛好家も、ニューエイジ音楽ファンも要注目!

 録音:2016年6月1日−4日、アルテスオーノ・レコーディング・スタジオ(イタリア)






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ONYX



ONYX 4179
\2500→\2290
デヤン・ラツィック
 人生、愛、来世 〜 リスト・リサイタル

 リスト:
   ハンガリー狂詩曲第18番嬰ヘ短調/2つのチャルダーシュ/
   巡礼の年第3年より エステ荘の噴水/
   ヴェルディの《リゴレット》による演奏会用パラフレーズ/
   巡礼の年第2年の補遺《ヴェネツィアとナポリ》/
   シューベルトの《ウィーンの夜会》(ヴァルス・カプリース第6番)/
   シューベルトの《魔王》/
   モーツァルトの《レクイエム》からのコンフィタトゥスとラクリモサ/
   愛の夢第3番/ワーグナーの《イゾルデの愛の死》/
   ワーグナーの《リエンツィ、最後の護民官》からの主題による幻想曲
デヤン・ラツィック(ピアノ) 
 バルカン半島から羽ばたいた稀代の天才ピアニスト。デヤン・ラツィックのONYX第1弾はリスト!

 Channel Classicsから「ブラームスのピアノ協奏曲第3番」や「リエゾンス・シリーズ」など、他に類を見ない独創性あふれる傑作を続々と発表し、ここ日本でも大きな話題を呼んだ天才ピアニスト、デヤン・ラツィックが、新天地となるONYXに初登場!

 構想、編曲に5年の歳月を要し、世界各地で大反響を巻き起こした『ブラームスの「ピアノ協奏曲第3番」』、関連性のないように見える作品の背後に潜む共通点に独自の光を当てるダブル・ポートレート・シリーズ「リエゾンス」。
 続々と独創性豊かなプロジェクトを成功させてきたバルカン半島、クロアチアが生んだ天才コンポーザー=ピアニスト、デヤン・ラツィックの新録音が、新天地ONYX(オニックス)から堂々の登場!
 ラツィックがONYXでの最初のプログラムに選んだのは、19世紀を代表するコンポーザー=ピアニスト、フランツ・リストの音楽。
 ラツィックは、リストの天才的、かつ革新的な才能に改めて魅了され、長い構想、準備期間を経て"このリスト・リサイタル"を完成させたという。
 バルカン半島から羽ばたいた稀代の天才ピアニストと、音楽史上に輝き続ける19世紀の天才ピアニストの才能が、今ここに必然の邂逅を果たします。




******

 そうだった!
 
 そういわれてみれば、天才ラツィックの名を聞かなくなってもう久しかった。
 移籍したSONYからアンサンブルのアルバムはリリースされていたので、いつかソロ・アルバムがでるんだろうと思っていたが、結局出ないまま。
 最後のソロ・アルバムは・・・なんと5年前までさかのぼる。

 いったいあの天才は何をしていたのか。

 ずっとリストにご執心だったらしい。

 現代の天才作曲家&ピアニストが、元祖天才作曲家&ピアニストにどう挑むのか。
 これまでも数々の仰天解釈を聞かせてきたラツィック、今回もただの超絶技巧を超えた、何かが絶対にあるはず。
 だって、タイトルが「人生、愛、来世」ですから・・・
 

 ということで久しぶりになります!
 デヤン・ラツィック特集!




偉大なるゲテモノ
ブラームス:ピアノ協奏曲第3番(原曲:ヴァイオリン協奏曲)

CHANNEL CLASSICS
CCSSA 29410
(SACD HYBRID)
\3200
ブラームス(ラツィック編曲):ピアノ協奏曲第3番ニ長調
 (世界初録音/原曲:ヴァイオリン協奏曲Op.77/
  第1楽章カデンツァ:デヤン・ラツィック)/
ブラームス:2つのラプソディOp.79、スケルツォ変ホ短調Op.4
デヤン・ラツィック(ピアノ)、
ロバート・スパーノ(指揮)、
アトランタ交響楽団

 構想5年。天才ラツィックの超大作!ブラームスのピアノ協奏曲"第3番"!

 クロアチアの天才デヤン・ラツィック。今度はこんな仕掛けを用意してきた。
 バッハやベートーヴェンが自身の「ヴァイオリン協奏曲」を「ピアノ(鍵盤)協奏曲」へアレンジしたのは有名だが、そこからインスピレーションを得たラツィック。自らの手で"3大B"最後の1人、ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」を「ピアノ協奏曲第3番」へと生まれ変わらせた。
 構想、完成に5年という歳月を費やし完成させた大企画である。その世界初演ライヴ&世界初録音。2009年10月。アトランタのシンフォニー・ホールを舞台としてラツィック、スパノ&アトランタ響の共演で遂に世界初演が実現し、大成功を収めた。
 「ブラームスならきっとこうしただろう」。アレンジを施すにあたってこのキーワードを大切にし続けたラツィック。遂に完成した「ピアノ協奏曲第3番」には、ブラームスの音楽への愛情、そして"3大B"への敬意があふれんばかりに込められている。早くも世界中のピアニストたちからの演奏依頼、オーケストラからの共演依頼が数多く寄せられるなど、ラツィックが完成させた"偉業"への評価と期待度は凄まじい高さを見せている。
 作曲から130年。数え切れないほどのヴァイオリニストたちによって演奏されてきたブラームスの傑作が、ピアニストたちからも愛される時が来た!※2009年10月、アトランタ・シンフォニー・ホール(ライヴ)、フリッツ・フィリップス・音楽センター(Op.79/Op.4)での録音。

 なんだかすこぶる評判がいい。

 ラツィックが編曲したピアノ協奏曲版のブラームス:ヴァイオリン協奏曲である。
 確かに発想は面白いし、ラツィックほどの天才が「ハズす」はずがない。・・・とはいえ、手元に来てからずーっと聴いていなかった。
 すると、代理店からは「大ベストセラー、初回入荷分在庫僅少!」の知らせは来るし、お客さんからは「すごかった!」のメールが何通も来るし、東京で訪れた店でもなんだかよく売れてるみたいだし、・・・これは聴いてみないと・・・ということでようやく封を開けた。

 で、聴いた。

 まずはなんと言っても冒頭である。

 壮大なオーケストラを、重厚にそして華麗に切り裂くあのヴァイオリンの第1音。あの最初の1音でその演奏の良し悪しは決まるといってもいい。
 さあ、どう来る、ラツィック!?
 ドテドテドテ、ズッテーン。
 それはもう、ドリフか吉本新喜劇並みにずっこけた。
 椅子から転げ落ちて、そこでもう1回でんぐり返りになるくらい、ずっこけた。

 そりゃないぞ、ラツィック!んなあほな!

 いや、もちろん、ヴァイオリンの音をピアノで弾くんだからそりゃ元から無理がある。しかしこのあまりの変容には、喜劇役者のように舞台から落ちて血だらけになりながらゲラゲラ笑ってしまう。
 ここでもう聴くのをやめようかと思ったが、逆にあんまり面白いんでもうちょっと聴いていた。

 そうしたら・・・だんだん、様子が変わっていった。

 いや、ラツィックは変わっていないのだろうが、聴いているこっちが「これ、ただのジョークじゃない」と気づき始めるのである。
 最初茶化していた自分が恥ずかしくなってきた。
 はじめ吉本新喜劇になるかと思われたこのゲテモノは、いつしか優雅で華麗なシェイクスピアに変わっていた。
 その音楽が流れる部屋の空気すら段々変わり始めている。

 悪くない。・・・というか、すごい。

 第2楽章に入る頃には、「一体原曲はどんなだったか」、「本当にかつてこの曲はヴァイオリンで弾かれていたのか」、と思わせるような異常なほどの適応力を見せ始める。
 ついさっきまで「なるほどここはこんなふうにしたわけね」などと上から目線で聴いていたのが、いつのまにか「ブラームスってなんて素敵なんだろう」と、編曲版であることを忘れさせられているのである!
 その後はっと「そうかこれは編曲版だった」と気づくのだが、今度はそれで終わらない。第3楽章・・・・「ひょっとしてピアノのほうがよかったんじゃないでしょうか・・・」とブラームスにおそるおそるお伺いを立てたくなる、そんな場面が何度も何度も出てくる!ほんとに!

 ラツィックは天才天才と騒がれながらこれまでもうひとつ突き抜けられないでいた。しかしこのアルバムはすごい。まずはこうしたゲテモノっぽいアルバムでもいいからとりあえず世界の注目を集め、そしてじわじわと真価を見せていけばいいと思う。

 ・・・いや、このアルバム、ゲテモノはゲテモノでも、偉大で、且つ非常に優秀なゲテモノである。
 そうでなければ1日に何回も聴けない。

このラフマニノフ・・・
実は伴奏があのキリル・ペトレンコだった。
Rachmaninov - Piano Concerto No. 2
CHANNEL CLASSICS
CCSSA 26308
(SACD Hybrid )
¥3200
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18/楽興の時Op.16 デヤン・ラツィック(ピアノ)、
キリル・ペトレンコ(指揮)、
ロンドン・フィル

 まさかのベルリン・フィルの首席指揮者就任に沸いたキリル・ペトレンコ。
 CDが極めて少ない彼の貴重なアルバムがこれだった。
 下記、まだブレイクする前に書かれたコメントが逆に初々しい。




 「このラフマニノフでラツィックとコンビを形成するのは、シベリア、オムスク州生まれの俊英キリル・ペトレンコとイギリスの名門ロンドン・フィル。
 キリル・ペトレンコは1999年に就任したマイニンゲン州立劇場音楽監督での手腕が認められ2002年秋にはベルリン・コーミッシェオーパー音楽監督に転身。2006年には満を持してベルリン・フィルに登壇するなど、次代の巨匠候補として注目を浴びるマエストロである。クロアチアが生んだ稀代の天才ピアニスト、破竹の勢いを見せるロシアの若きマエストロ、そしてイギリスの名門オーケストラが一体となることによって生まれた新時代のラフマニノフ。」

 
ラツィックの自作版カデンツァ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
「月光」&第31番

CHANNEL CLASSICS
CCSSA 30511
(SACD HYBRID/特別価格)
\2900
ベートーヴェン:
 ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2《月光》
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
デヤン・ラツィック(ピアノ)
リチャード・トネッティ(リーダー)
オーストラリア室内管弦楽団
オーストラリアで生まれた奇跡 ——。デヤン・ラツィックのベートーヴェン!
※録音:2009年11月、シドニー・シティ・リサイタル・ホール・エンジェル・プレイス(ライヴ/協奏曲)&2010年11月、フリッツ・フィリップス音楽センター(ソナタ)

 世紀の大作ブラームスの「ピアノ協奏曲第3番」(CCSSA 29410)で、全世界に衝撃と新たな発見を与え続けてくれた"バルカン半島の天才"デヤン・ラツィックと"楽聖"ベートーヴェンの衝撃的な出会い。
 それは"管弦楽版"と"室内楽版(ピアノ&弦楽四重奏)"をベースとして両方の特徴を併せ持ち、ラツィックの才能と閃き、アイディアが余すことなく発揮された"ラツィック版"とも呼ぶべき「ピアノ協奏曲第4番ト長調」!

 このベートーヴェンでのラツィックのパートナーは、オーストラリアの至宝リチャード・トネッティとオーストラリア室内管弦楽団(ACO)。
 モダンとピリオド、また様々な編成に柔軟に対応することの出来るオセアニアの雄は、"管弦楽版"と"室内楽版"両方の魅力を採り入れたラツィックのベートーヴェンに欠かせない存在なのである。
 注目のカデンツァは「ピアノ協奏曲第2番」(CCSSSA 19703)と同じくベートーヴェン版ではなくラツィックの自作版を弾いており、ピアニスト、そして作曲家としてのラツィックが、ソリストに与えられた"自由な空間"の中で躍動する。
 スコアを徹底的に見つめ直し、"管弦楽版"と"室内楽版"を融合させるという結論を導き出したラツィック。
 オーストラリアの大地で生まれた新しいベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第4番」が再び大きな反響を巻き起こすことになるだろう!

ラツィックの自作版カデンツァ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番

CHANNEL CLASSICS
CCSSA 19703
(SACD Hybrid)
¥2900
ハイドン:
 ピアノ・ソナタ第50番ハ長調Hob.XVI-50/
 ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調Hob.XVI-52〔第62番〕
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
デヤン・ラツィック(P)
ヘリベルト・ベイゼル指揮
ボン・クラシック・フィル

 自作カデンツァによるレコード史上初のベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番。


 ヴァイオリン協奏曲の場合と違い、ベートーヴェンのピアノ協奏曲には作曲者自作のカデンツァがあり、それを弾くのが原典志向の現代では公然の約束事となっている。だが、ブラームス作曲のもの、後の時代でカサドシュ作曲のものなどいくつかのベートーヴェン用カデンツァ創作例があるのも事実。ラツィックはライナーの中で、若きフランツ・リストがベートーヴェンに会ったときのことを引き合いに出す。リストは初対面のベートーヴェンに向かってバッハのフーガを、まったく違う調に編曲して演奏したというのである。この逸話からも、ベートーヴェンの時代には、楽譜をそのまま弾くのだけがすべてではなかったという示唆が見つかる。

 現代の聴衆は、「カデンツァ」がもともとソロイスト個々の「経験」と「創造性」と「技術」を即興的に表現する「スペース」だったことを忘れている、とラツィックは主張する


以上、ラツィックの特集でした!






CPO


777958
\2700
C.P.E.バッハ(1714-1788):祝祭カンタータ集
 1-17.「主を讃えて歌え」Einfuhrungsmusik Klefeke 1771 Wq deest/H 821b
 18-32.「勝ち誇れ」Einfuhrungsmusik Willerding 1787 Wq deest / H 821o
モニカ・マウフ(ソプラノ)
マルゴット・オイツィンガー(アルト)
ミルコ・ルートヴィヒ(テノール)
ギョーム・オルリー(バス)
カントゥス・チューリンギア
カペラ・チューリンギア
ベルンハルト・クラップロット(指揮)

 このアルバムに収録された2曲の祝祭カンタータは、それぞれC.P.E.バッハの生誕300年を記念して2014年3月8日にライプツィヒの聖トーマス教会で演奏、収録されたものです。
 最初のカンタータは、C.P.E.バッハがハンブルクに転出した頃の作品で、テキストはテレマンとも協力関係にあった牧師Christian Wilhelm Alersによって書かれており、C.P.E.バッハ自身の交響曲にも匹敵するほどの華麗な曲が付けられています。
 2曲目は合唱部分に工夫が凝らされており、シンプルでありながらも、時には叙情的な雰囲気も感じられる魅力的なカンタータ。
 鍵盤奏者としても名高いクラップロットが、これら未知の作品を現代に鮮やかに甦らせています。
  


777783
\2100
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):歌曲選集
 1.歌曲 Op.40-1「黄金の畑が波打つ時」
 2.歌曲 Op.40-2「真夜中の空に」
 3.歌曲 Op.40-3 悲歌「静かな夜に夢見たこと」
 4.歌曲 Op.27-1「魂は柔らかく天に舞う」
 5.歌曲 Op.39-1「ああ、おまえがもう一度」
 6.歌曲 Op.39-2「西空は次第に青ざめて」
 7.歌曲 Op.39-3「静けさは黄金の畑をおおい」
 8.歌曲 Op.39-4「眠れ、あわれな友よ」
 9.歌曲集「海辺にて」OP.46 第1番「砕け、打ち寄せ、飛び散る波」
 10.歌曲集「海辺にて」OP.46 第2番 「海はあわ立たず、波も跳ね上がらず」
 11.歌曲集「海辺にて」OP.46 第5番「波はもりあがり」
 12.歌曲 Op.43-1「ひばりの歌声は響き」
 13.歌曲 Op.43-2「高嶺に吹く風もなく」
 14.歌曲 Op.4-4「静かなる夕べのとばりがおりると」
 15.4つの歌曲 Op.42-1「息をころしたささやき」
 16.4つの歌曲 Op.42-2「私はおまえに挨拶にきた」
 17.歌曲 Op.7-2「ヘブライの歌:眠れ、しかし覚めやすい心は寝付かれない」
 18.歌曲 Op.7-3「スヴィテジャンカ」
 19.4つの歌曲 Op.42-4「私のいたずらな娘」
 20.歌曲 Op.3-2「南の夜」
 21.4つの歌曲 Op.2-1「あなたの頬に私の頬を寄せて」
 22.4つの歌曲 Op.2-4「私の涙から」
 23.歌曲 Op.8-2「夜」
 24.4つの歌曲 Op.3-4「グルジアの丘の上で」
 25.4つの歌曲 Op.42-3「たなびく雲は薄くなり」
 26.5つの歌 Op.51-2「美しい人よ、私のために歌わないで」
 27.5つの歌 Op.51-3「しぼんだ花」
 28.5つの歌 Op.51-4「美女」
 29.歌曲 Op.55-1「目覚め」
 30.4つの歌曲 Op.2-2「ばらのとりこになったナイチンゲール」
マリナ・プルデンスカヤ(メゾ・ソプラノ)
コルト・ガーベン(ピアノ)

 「ロシア五人組」の一人リムスキー=コルサコフは、1871年にサンクトペテルブルク音楽院の作曲と管弦楽法の教授に任命されました。その翌年にはやはり優れたピアニスト、作曲家ナジェージダ・プリゴリトと結婚、彼女とともに更に作曲技法の研鑽を積むこととなります。
 結婚前の1868年に、リムスキー=コルサコフは歌曲を1曲作ってナジェージダに献呈(Op.8-2)、その後も折に触れ、彼は歌曲を書き続けました。
 リムスキー=コルサコフ自身が「ロマンス」と読んだこれらの歌曲はあまり演奏される機会がなく、彼の作品の中でも地味な存在ではありますが、まとめて聴いてみると、美しい旋律に寄り添うピアノ伴奏が魅力的な、実に入念に仕上げられた作品であることが分かります。
 ロシア生まれのメゾ・ソプラノ、プルデンスカヤの美しいロシア語が耳に残ります。
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777993
\2700→\2490
一時期はモーツァルトの交響曲第3番とされていた
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):6つの交響曲集 Op.7

 1.交響曲 第3番 ニ長調
 2.交響曲 第2番 変ロ長調
 3.交響曲 第1番 ト長調
 4.交響曲 第6番 変ロ長調
 5.交響曲 第4番 ヘ長調
 6.交響曲 第5番 ハ長調
ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)

 ドイツ古典派の作曲家、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として知られるアーベル。彼は他にも様々な楽器の名手であり、1759年にはイギリスに渡り、シャーロット王妃の宮廷室内楽奏者としても活躍しました。
 1762年にはヨハン・クリスティアン・バッハと共に、ロンドンで予約制の定期演奏会を開催し、ここで演奏するために多くの交響曲を作曲しています。
 このOp.7の交響曲集は1767年に作曲されましたが、この第6番は、幼いモーツァルトが筆写した楽譜が残っていたために、一時期はモーツァルトの交響曲第3番 K18として目録に掲載されていたほどの素晴らしい出来栄えです。
 シュナイダー率いるラ・スタジオーネ・フランクフルトは、重みのある迫力に満ちた音で、これらの名作をじっくり聴かせます。




 このアーベル、なかなかの大家だが、ガンバの大家ということで交響曲録音はあまりなかった。
 貴重なCHANDOSのアルバムは知る人ぞ知るベストセラーだったりしたが、それが今回CPOからも出てくれることになった。

 上記のコメントの傑作第6番はこんな曲。

https://youtu.be/95s2hPfTT88

 モーツァルトというよりはやはりヨハン・クリスティアンに良く似てる。



カール・フリードリヒ・アーベルって誰?
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽


 18世紀のロンドンは、自前の大作曲家こそいなかったけれど、ヘンデルやJ.C.バッハのような才能あるドイツ人が活躍する音楽大消費都市だった。
 そんな頃、ロンドンで初めての予約コンサートが開かれた。
 開いたのはドイツから来た二人の作曲家、J.C.バッハとC・F・アーベルのコンビ。

 二人の予約コンサートは大成功で、その後17年にもわたって続いたというのだから彼らの人気ぶりがわかる。ハイドンの作品を初めてロンドンで取り上げたのも、このコンサート・シリーズだったらしい。
 ドイツの作曲家たちにとっても、ドイツの田舎でくすぶっているより、ロンドンで一旗上げたほうが、桁違いの名声と財産を得ることができた(ハイドンもモーツァルトも後年ロンドンを目指した)。そういうロンドン・ドリームを実現して大成功したのが、いま話したヘンデルであり、J.C.バッハであり、そしてこのC・F・アーベルだった。

 これはそのアーベルのヴィオラ・ダ・ガンバの無伴奏アルバム。
 ヴィオラ・ダ・ガンバはこのあとヴァイオリンやチェロに追い出されるように表舞台から姿を消すが、アーベルはガンバ・ブームの最後を飾る名人で、ロンドンでも数十回のガンバ独奏コンサートを開く人気ガンバ奏者だった。
 さて、これらの曲集、ちょっと聴くと本当に素朴で渋い。極端に美しいメロディーが奏でられることもない。
 朗々と美しい旋律が歌われる時代ではないし、音量が小さいので室内で楚々と弾かれるガンバの曲だから、こんなふうに繊細なちょっとした機微を楽しむような作品になる。

 ところがときおり、音楽が突如熱気を帯び始めるときがある。うだるような、のたうつような、鬼気迫るものが現れる。
 ・・・そう、あの大バッハを思わせる、奇跡的な瞬間が訪れるのである。
 アーベルは1723年、ケーテン生まれ。
 ケーテンといえばあのJ.S.バッハ。実はアーベルの父親は、J.S.バッハの宮廷楽団の主席ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者だった。おそらくアーベル家とバッハ家は家族ぐるみで付き合いがあった。だから後年アーベルはロンドンでヨハン・クリスティアンと組むことになったのだろう。いずれにしてもアーベルがいろいろな形で大バッハの音楽の洗礼を受けていたのは間違いない。もちろん当時は大バッハよりも自分たちのほうが、あるいはヘンデルのほうが偉大だった。それにもかかわらず、アーベルの作品の中に大バッハの遺影のような音楽が熱く現れる。
 それを聴くと、大バッハの偉大さを改めて痛感するのである。


HYPERION
CDA 67628
\2700
C・F・アーベル:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための音楽
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調
 アダージョ/ヴィヴァーチェ/アレグロ/メヌエットのテンポで/
 アダージョ/アルペジオ/メヌエットと変奏曲/モデラート/ほか
スザンヌ・ハインリッヒ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 ヴィオラ・ダ・ガンバを語るうえで外せないのがドイツに生まれイギリスを主な活躍の場とした音楽家アーベル。ここには自らが名奏者としてヴィオラ・ダ・ガンバの復権に力を尽くしたアーベルが残した数多くの無伴奏作品とソナタをカップリングしている。
 スザンヌ・ハインリッヒは、キングズ・コンソートやパラディアン・アンサンブルなど著名なアンサンブルで活躍する女流奏者。ギルドホール音楽院で後進の育成にも力を注いでいる。


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777120
\2700→\2490
ユリウス・レントヘン(1855-1932):交響曲 第9番&第21番 他
 1.交響曲 第9番「複調で」(1930)
 2-5.セレナード ホ長調(1902)
 6.交響曲 第21番 イ短調(1931)
フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団
デイヴィッド・ポルセライン(指揮)

 ライプツィヒに生まれ、オランダに帰化した作曲家レントヘン(レントゲン)。ヘルツォーゲンベルクを通じてブラームスと交流を持ち、1887年にはブラームスの指揮で「ピアノ協奏曲第2番」を演奏したほどのピアノの腕を持っていたことで知られています。
 そのためか、作品にはブラームスの影響も見られますが、晩年にはかなり独創的な作品を書いていました。
 この交響曲第9番は1930年の作品。レントヘンの生前には出版されなかった作品で単一楽章で書かれています。 



ユリウス・レントヘンって誰?

 ユリウス・レントゲンまたはレントヘン(1855年 − 1932年)は、オランダで活躍したドイツ人の作曲家・音楽教師。後にオランダに帰化した。
 アムステルダム音楽院の開校、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の結成にも深くかかわった。


 バッハの音楽が死後100年経って評価されたり、マーラーのブームが死後数十年経ったあとで起きたりしたように、今は無名でもこれから大作曲家の仲間入りをしたりするような人が、どこかの時代に眠っているかもしれない。
 このレントヘンの音楽を聴くと、そんな気を特に強くする。


 コンセルトヘボウに行ったとき、ホールの壁に当地とかかわりがある有名な作曲家たちの名前が書かれていたのだが、そのなかに「レントゲン」という名前があって、「何でここに突然科学者が出てくんの?」と思ったが、今にして思えばあれはアムステルダム音楽院長を務めたユリウス・レントヘンのことだったのか。
 さて、そのユリウス・レントヘン。ドイツ的でもあり、確かに北欧っぽかったりフランスっぽかったりするが、物真似のレベルなどはるかに超えてしっかりすっかり自分の音楽世界を築いている。ときおり気難しいあまり人を寄せ付けない雰囲気の作品もある。要は基本的に背筋のピンとした、毅然とした感じのロマンティック音楽なのである。だがその分何回も何回も聴いてこの真剣な音楽をクリアしたいという欲求に駆られる。そのあたりが通な聴き手に受けている理由だろう。




レントヘン、CPOの5枚のアルバム
Rontgen - Symphony No. 3
777119-2
\2700→\2490
レントヘン(1855-1932):
 交響曲第3番/「ヨトゥンヘイム」組曲
ダフィト・ポルセレイン指揮
ラインラント=プファルツ国立フィルハーモニー管


 2 0曲もの交響曲をはじめ、協奏曲、室内楽曲など幅広いジャンルにドイツ的な香りの作品を書いている作曲家。ライネッケやリストほかに作曲を師事し、ウィーンとアムステルダムを拠点とした彼は、ブラームスらにも気に入られて活躍しました。シリーズ第1弾は挨拶代わりとも言える交響曲ほか。A B Cレーベルでのベートーヴェン全集(タスマニア響)でマニアに知られる、ポルセレインの指揮です。
Rontgen - Symphony No. 10
777308-2
\2700→\2490
レントヘン(1855-1932):
 1.交響曲第10 番「ワルツ交響曲」/
 2.シンフォニエッタ・フモリスカ/
 3.3 つの前奏曲とフーガ/4.組曲「古きオランダ」
ダヴィッド・ポルセライン(指揮)/
ラインラント=プファルツ国立フィルハーモニー管弦楽団

 最近、注目が高まるオランダの作曲家レントヘンの作品集です。今作は、20 曲ある交響曲の第10 番目の「ワルツ交響曲」をメインとした収録曲です。木琴などの打楽器を効果的に使用した快活な作品です。古い民謡を主題とする組曲や、古典的な形式に基づいた「前奏曲とフーガ」など、未知の名曲に親しむ喜びがふつふつと湧いてくるような嬉しい1 枚です。
Rontgen - Symphony No. 18
777255-2
\2700→\2490
レントヘン(1855-1932):
 1.交響曲 第18 番 イ調/
 2.ノルウェイ民謡によるバラード/3.海での歌 Op.45/
 4.古いオランダの舞踏曲 Op.46
北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 レントヘンは生涯に20 曲の交響曲を書きましたが、この第18 番がもっとも長く、また驚くほどに古典的な様式で書かれています。あまりにも印象的なトランペットのファンファーレに導かれた壮麗な第1 楽章(合いの手のティンパニがまた絶妙)は、まるで祝祭的なバロック音楽を聴いているかのような錯覚にとらわれることでしょう。他の収録曲は、ゆったりとした「ノルウェイ民謡によるバラード」、描写的な「海での歌」、快活な「古いオランダの舞踏曲」。どれもが穏健で美しい作品。
Rontgen - Symphonies Nos. 8 & 15
777307-2
\2700→\2490
レントヘン(1855-1932):
 1.交響曲第8 番/
 2.交響曲第15 番/
 3.ノルウェー民謡による変奏曲
カルメン・フュジス(S)…1 のみ/
NDR 放送交響楽団/
デヴィッド・ポルセライン(指揮)

 ドイツで生まれ、オランダに帰化した作曲家レントヘンの作品は、すでにCPO から多数リリースされていて、どれもが高い評価を受けています。今回は2 曲の交響曲を中心に収録した1 枚です。100 曲(あるいは200 曲)あるとされるレントヘンの作品ですが、そのほとんどは晩年の8 年間に作曲されたもので、交響曲第8 番は1930 年の作品、交響曲第15 番は1931 年の作品になります。ソプラノ・ソロを伴う交響曲第8 番は、親交のあったグリーグの影響が感じられる魅惑的な曲です。第15 番は力強く色彩的なもの。どちらも彼が訪れたノルウェーのヨトゥンヘイムの風景が感じられる素朴で美しい作品です。

777310-2
\2700→\2490
レントヘン(1855-1932):
  1.交響曲第6番ハ短調「ああ神よ、私は誰に嘆くべきか」/
  2.交響曲第19番ハ短調「B.A.C.H」/
  3.交響曲第5番「死神」
コンセンサス・ヴォカリーズ/
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)

 20世紀前半に活躍したオランダの作曲家、レントヘン(1855-1932)の「合唱付き」交響曲集です。
 cpoファンにとって、すっかりおなじみとなったレントヘンですが、まだまだ素晴らしい作品が埋もれているようです。今回ご紹介するのは1926年に書かれた、古いイギリスの讃歌をテキストにした混声合唱付きの第5番、1928年に書かれたフラマン語のテキストの伝統的な讃歌のメロディを用いた第6番、そして1931年に書かれたバッハのソナタからメロディを転用した第19番です。この第19番は、若い頃から心酔していたバッハへの敬意を表すために、たった2週間で完成された作品で、冒頭のテーマが次々と繰り返され、壮大なフーガへと発展するという、まさにバッハへのオマージュ。これは聴きごたえたっぷりです。

  

777892
\2700
テレマン(1681-1767):様々な楽器のための大協奏曲集 第4集
 1-4.オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と
     通奏低音のための協奏曲 ハ短調 TWV52:c1
 5-7.トランペット、2本のオーボエ、弦楽と
     通奏低音のための協奏曲 ニ長調 TWV53:D2
 8-14.2本のホルン、2台のヴァイオリン、ブロックフレーテ、オーボエ、
     2台のチェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV54:F1
 15-18.2本のブロックフレーテ、2本のオーボエ、
      2台のヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調TWV44:41
 19-22.2本のフルート、ヴァイオリン、弦楽と
      通奏低音のための協奏曲 ホ短調 TWV53:e1
ラ・スタジオーネ・フランクフルト
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
 海外の数多くの音楽雑誌、新聞評などで高い評価を受けているシュナイダーと“ラ・スタジオーネ・フランクフルト”によるテレマン協奏曲シリーズ。
 とりわけ合奏協奏曲的な作品を集めた「大協奏曲集」は、各々の独奏楽器の妙技を楽しむと同時に、簡潔な旋律、多彩な音色が溶け合う瞬間も味わうことができます。
 基本的にテレマンの作品番号の52.53.54はそれぞれ独奏楽器群を表しており、例えば54なら4つの独奏楽器群とオーケストラによる協奏曲となります。
 1曲だけ44が混じっていますが、こちらは通常なら室内楽に分類される曲。44は4つ以上の独奏楽器と通奏低音の曲ですが、ここでは協奏曲風に華麗に演奏されています。
 どの曲にもテレマンの作曲技法が存分に生かされています。
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555077
\2100→\1890
ニルス W.ゲーゼ(1817-1890):室内楽作品集 第3集
 1-4.弦楽八重奏曲 Op.17 ヘ長調(1848)
 5-6.弦楽四重奏曲 ヘ長調(未完成)(1840)
 7.弦楽四重奏の楽章 イ短調(1836)
アンサンブル・ミッドヴェスト
デンマーク弦楽四重奏団

 コペンハーゲンの楽器職人の家庭に生まれ育ったゲーゼは、最初ヴァイオリン奏者として活躍しますが、やがて作曲家を志します。
 しかし自作は国内で認められることなく、ゲーゼは自信作「交響曲第1番」をメンデルスゾーンに送り、ようやくライプツィヒで初演してもらうことができました。ゲーゼは生涯メンデルスゾーンに感謝していたといいます。
 1848年に完成されたゲーゼの八重奏曲は、その前年に亡くなった恩人メンデルスゾーンの八重奏へのオマージュであろうと推測される曲。楽器編成やスタイルなどいくつかの要素が共有されています。
 2つの弦楽四重奏曲はどちらも習作で、完成には至っていませんが、ロマンティックな旋律に満たされた美しい曲です。




 ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼって誰?


 ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(またはガーデ Niels Wilhelm Gade)は、 1817年にコペンハーゲンで生まれた19世紀デンマークの代表的作曲家。
 コペンハーゲンの王室オーケストラでヴァイオリン奏者として活動を開始し、自作の「交響曲第1番」を作曲して提出するがコペンハーゲンでは演奏が拒否される。諦めきれないゲーゼはライプツィヒの大作曲家メンデルスゾーンに送付・・・なんと積極的に受け入れられ、とんとん拍子に初演の運びとなった。なんでもやってみるものである。
 ゲーゼは保守的なデンマークを離れライプツィヒへ赴くことを決意、ライプツィヒではその才能を高く評価され、当地の音楽院で教鞭をとるかたわら、ゲヴァントハウス管弦楽団の副指揮者を務めた。
 恩人メンデルスゾーンと親交を結びさまざまな影響を受けたほか、シューマンとも親しくなった。

 1847年に恩人メンデルスゾーンが没すると、ゲーゼはライプツィヒ・ゲヴァントハウスの首席指揮者の地位を引き継ぐ。そのままいけばデンマーク出身のドイツの大作曲家となるところだったのだが・・・好事魔多し。なんと翌1848年によりにもよってデンマークとプロイセンの戦争(第一次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争)が勃発。やむなくデンマークに戻った。ガーゼ、二つの国の戦争には心を痛めただろう。
 さて、しかしゲーゼ、デンマークでも大音楽家として迎え入れられ、その後はコペンハーゲン音楽協会の終身総裁に就任、新たにオーケストラや合唱団も設立。北欧の音楽界に権威ある教育者として名をなし、後にグリーグやニールセンらにも影響を与えた。
 まさにニルス・ゲーゼ、北欧近代音楽の大貢献者といっていい。

 彼の作品はさすがにメンデルスゾーンやシューマンの影響が濃厚だが、いい意味でドイツと北欧の折衷。ニールセンほど個性的でもなく、非常に趣味のよい、洗練された音楽を残した。
 8つの交響曲、ヴァイオリン協奏曲、室内楽などは、もっともっと聴かれてもよい。




室内楽作品集 第1集

777164
\2700
ニルス.W.ゲーゼ:室内楽作品集 第1集
 1.弦楽六重奏曲 変ホ長調 Op.44/
 2.弦楽六重奏曲 Op.44-第1楽章の初稿版/
 3.ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.42
アンサンブル・ミッドヴェスト

 デンマークのみならず、北欧音楽全体の近代化に貢献したことで知られるニルス・ゲーゼ(1817-1890)。
 作曲家として活動を始めた頃は作品番号第1番の「オシアンの余韻」こそ、コペンハーゲン音楽協会のコンクールで第1位を獲得するも、他の曲はデンマーク国内では全く認められず、思い余って交響曲第1番のスコアをメンデルスゾーンに送ったところ、非常に気に入られ、1843年にライプツィヒで初演してもらえたというユニークな経歴を持っています。
 そのままライプツィヒに逗留したゲーゼはメンデルスゾーンだけでなく、シューマンとも交流を結び、ドイツ系の作風を身につけた上で改めてデンマークに戻り、その後はこの国の音楽の発展に寄与したのです。
 彼の多数ある作品の中では室内楽が占める割合が大きく、そのどれもが個性的で、後進の作曲家たちにも大きな影響を与えました。ここではcpoの名アンサンブル、ミッドヴェストが流麗な演奏を繰り広げています。

室内楽作品集 第2集

777165
\2700
ニルス.W.ゲーゼ:室内楽作品全集 第2集
 1-6.弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.8(1877/1889)/
 7.ピアノ三重奏の楽章 変ロ長調(1839)/
 8.スケルツォ 嬰ハ短調(1836)
アンサンブル・ミットヴェスト

 コペンハーゲンで生まれ、17歳の時に王室オーケストラでヴァイオリン奏者として活動を始めたというゲーゼ(1817-1890)。作曲家としても認められようと、「交響曲第1番」をオーケストラに提出したのですが演奏を拒否されてしまいます。
 納得が行かなかったゲーゼは、その作品をメンデルスゾーンに送ったところ絶賛され、なんとメンデルスゾーン自身の指揮でライプツィヒにて初演、そこでゲーゼもライプツィヒに移り、この地で演奏活動を開始し、シューマンとも親交を結ぶという面白い経歴を持った人です。
 しかし、メンデルスゾーンの死後はデンマークに戻り、この地の音楽普及に力を尽くし、最終的には権威ある教育者としてグリーグやニールセンに影響を与えることとなります。
 このアルバムには、ライプツィヒ時代の2曲と、後年に書かれた劇的な弦楽四重奏が収録されています。初期の作品には確かに恩師メンデルスゾーンの面影がありますが、弦楽四重奏では完全に独自の作風が確立されています。
  




旧譜から
美しいメロディの宝庫
ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ:交響曲全集&ヴァイオリン協奏曲
指揮はネーメ&パーヴォ・ヤルヴィ
BIS 1835/6 (5CD)\5000



 美しいメロディの宝庫。 ゲーゼ交響曲全集。
 北欧音楽の父ニルス・ゲーゼ(ガーデ)(1817-1890)は交響曲を8篇も手がけたシンフォニストでもあった。
 全篇に甘口のメロディがあふれ、メンデルスゾーン風の爽やかなロマンからグリーグを予感させる郷土色や透明な叙情まで予想以上に多彩な内容を持つ逸品ばかり。
 父ヤルヴィの滋味あふれる演奏も聴きもの。
 ヴァイオリン協奏曲も冒頭から透明で美しいヴァイオリンの音色が登場して胸を打つが、バックをパーヴォ・ヤルヴィが務めているのも注目。
 現在手に入るゲーゼの最高の交響曲全集セット。


BIS 1835/6
(5CD)
\5000
ゲーゼ:交響曲全集
 (1)第1番ハ短調 Op.5
 (2)第2番ホ長調 Op.10
 (3)第3番イ短調 Op.15
 (4)第4番変ロ長調 Op.20
 (5)第5番ニ短調 Op.25
 (6)第6番ト短調 Op.32
 (7)第7番ヘ長調 Op.45
 (8)第8番ロ短調 Op.47

 (9)ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.56

 (10)カンタータ「十字軍」Op.50
(1)-(8)ネーメ・ヤルヴィ(指)
 ストックホルム・シンフォニエッタ、
(5)ローランド・ペンティネン(Pf)、

(9)アントン・コントラ(Vn)、
 パーヴォ・ヤルヴィ(指)
 マルメSO、

(10)フランス・ラスムセン(指)
 アールスSO
 クルト・ヴェスティ(Ten)、
 マリアンネ・ロルホルム(Ms)、
 ウルリク・コルド(Bs)、
 コンツォーネ・コレト、
 コール72



  


777987
\2700
タンスマン(1897-1986):バレエ作品集
 1.バレエ・ブッフ「六重奏曲」(1923)
 2.バレエ「ブリック・ア・ブラック」3場(1935)
ポーランド放送交響楽団
ルーカス・ボロヴィツ(指揮)・・・1
ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指揮)・・・2

 若い頃から舞台音楽に魅了されていたというタンスマン。例えば、1916年に作曲したアリストファネスの「女の平和」のための音楽はポーランド、ウッチの劇場で上演されました。
 次にタンスマンが手掛けたのは、フランスの小説家アレクサンドル・アルヌーの小説に基づいたバレエ「六重奏曲」でした。こちらはE.T.A.ホフマンを思わせるロマンチックな物語で各楽器がまるでダンサーのように活躍します。この曲は1923年に初演されタンスマンに大きな成功をもたらしました。
 次の「ブリック・ア・ブラック」は母の死という悲しみを乗り越え、1935年に完成されましたが、第二次世界大戦の勃発により初演が延期され、1958年11月にようやく初演を迎えました。こちらもポーランド舞曲を愛したタンスマンらしい活発で賑やかな音楽です。




ARTALINNA


ATL-A 013
\2600
1943年 フルートとピアノのための作品集
 マリウス・フロトホイス(1914-2001):
  フルートとピアノのための室内ソナタ Op.17(1943)
 プロコフィエフ(1891-1953):
  フルートとピアノのためのソナタ ニ長調 Op.94(1943)
 クロード・アリュー(1903-1990):
  フルートとピアノのためのソナティネ(1943)
 レオ・スミット(1900-1943):フルートとピアノのためのソナタ(1943)
 デュティユー(1916-2013):フルートとピアノのためのソナティネ(1943)
ジョスラン・オブリュン(フルート)
アリーヌ・ピブール(ピアノ)
録音:2014年10月27-30日、サン=マルセル教会、パリ、フランス

 第二次大戦の最中、1943年に作曲されたフルートとピアノのための作品で構成されたプログラム。
 クロード・アリューはフランス、マリウス・フロトホイスとレオ・スミットはオランダの作曲家。ユダヤ人であったスミットは「フルートとピアノのためのソナタ」を書き上げた二ヶ月半後にナチスに捕らえられ強制収容所で殺害されました。
 ジョスラン・オブリュンは2006年以来2017年現在リヨン国立管弦楽団首席を務めるフランスのフルート奏者。2008年第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルート・コンクール第3位。

 

ATL-A 015
\2600
リスト、バルトーク:ピアノ作品集
 リスト(1811-1886):
  夢の中に(ピアノのための夜想曲)ロ長調 S.207
  巡礼の年 第2年 イタリア S.161(ピアノのための)から
   ダンテを読んで(ソナタ風幻想曲)(No.7)
  ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調(ピアノのための)S.244 No.6
 バルトーク(1881-1945):
  ピアノのためのアレグロ・バルバロ Sz.49 BB 63
  ピアノ・ソナタ Sz.80 BB 88
  子供のために(ピアノのための)Sz.42 BB 53 から 抜粋(17曲)
 ジェルジュ・クルターグ(1926-):
  告別(ヤナーチェクの手法で、ピアノのための)
ベネデク・ホルヴァート(ピアノ)
録音:2014年11月8-9日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ
 1989年ハンガリーのブダペストに生まれたピアニスト、ベネデク・ホルヴァートのデビューCD。
 

ATL-A 016
\2600
J・S・バッハ(1685-1750):鍵盤作品集 Vol.2
  カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」変ロ長調 BWV 992
  イタリア協奏曲ヘ長調 BWV 971
  前奏曲とフーガ イ短調 BWV 543(リスト編曲、ピアノのための版 S.462 No.1)
  イギリス組曲ト短調 BWV 808
  シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004 より、
   ブゾーニ編曲、ピアノのための版)
フランソワ・デュモン(ピアノ)
録音:2016年9月4日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ
 フランソワ・デュモンは1985年フランスのリヨンに生まれ、パリ音楽院でブルーノ・リグットに、コモ湖国際ピアノ・アカデミーでマレイ・ペライア、レオン・フライシャー、ドミートリー・バシキーロフ、パウル・バドゥラ=スコダ、ピエール=ローラン・エマールらに師事。2010年ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。
 

ATL-A 011
\2600
【旧譜 再案内】
J・S・バッハ(1685-1750):鍵盤作品集(Vol.1)
  イギリス組曲第2番イ短調 BWV807/パルティータ第1番変ロ長調 BWV825
  パルティータ第2番ハ短調 BWV826/フランス組曲第3番ロ短調 BWV814
フランソワ・デュモン(ピアノ)
録音:2014年11月3-4日、ヒストリッシャー・ライトシュターデル、ノイマルクト、ドイツ


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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IDIS



IDIS 6724
\2000
グールド・ファン注目、幻の音源が初CD 化!
 ベートーヴェンのソナタと変奏曲。

  ベートーヴェン:
   (1)ピアノ・ソナタ第17番ニ短調『テンペスト』 Op.31-2
   (2)ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110より
     第3楽章Adagio ma non troppo /
      Fuga Allegro ma non troppo
   (3)創作主題による6つの変奏曲 op.34
   (4)創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 Op.3
    (5エロイカ変奏曲)
グレン・グールド(ピアノ)
 録音:(1)1960年、(2)1963年、(3)1962年、(4)1960年(テレビ用放送録音)/62’37’’

 1960 年から1963 年にかけてのグレン・グールドによるTV 放送録音を集めたアルバムです。いずれも初CD 化となる音源で、発売に当たりデジタル・リマスターが施されています。
 グールドにとっても重要なレパートリーであるベートーヴェンのソナタと変奏曲を収録。31 番は抜粋ですが『嘆きの歌』とフーガというハイライトが聴けます。
 マニアにはたまらないお宝音源でありながら、いずれも奇才グールドの個性がしかと刻印された演奏で、ソニー盤との聴き比べもおすすめです。



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PROFIL



PH 17007
\2500→\2290
ザンデルリンクのマーラー9 番・先入観を覆す物凄い演奏!
  マーラー:交響曲第9番ニ長調
クルト・ザンデルリンク(指揮)
北ドイツ放送交響楽団
 録音:1987年12月7日/ハンブルク、ライスハレ(ライヴ)/79’ 40”

 驚きの音源の出現です。
  ザンデルリンクはマーラーの交響曲第9 番録音をベルリン交響楽団(1979.2)、BBC フィル(1982)、フィルハーモニア管(1992)のセッション3種が残されていますが、4つ目の、それも北ドイツ放送響との組み合わせによる夢のライヴのマスターテープが、スタジオ・ハンブルク・エンタープライジスに保存されていました。
 1987 年12 月の演奏で、BBC フィルとフィルハーモニア管の録音のちょうど間に時期にあたります。
 ザンデルリンクはマーラーの交響曲録音に慎重で、1979 年のベルリン響との9 番が初セッションだったといわれ、ディスコグラフィも第4 番のライヴ以外は第9 番と10 番しかありません。この録音もライヴCD-R盤で一部流通しましたが(EN LARMES ELS-01-147 )、オリジナル・マスターからの正規発売となります。

 交響曲第9番の演奏時間の違いは
 ベルリン響  
  BBC 
 フィル フィルハーモニア
  北ドイツ
 第1楽章 
27’ 29” 
 27’ 48”
 26’ 26”
  25’ 39”
 第2楽章 
16’ 43” 
 17’ 14”
 16’ 01”
  16’ 45”
 第3楽章 
12’ 48” 
 13’ 03”
 13’ 04”
  12’ 19”
 第4楽章 
23’ 24” 
 24’ 25”
 23’ 48”
  25’ 53”

 第1楽章は速く、フィナーレは遅いのが特徴。第3 楽章にカットがあるため時間は少し短いものの、テンポ自体は特に変わりはありません。各フレーズのコントラストが強く、早い部分でのグロテスクなエネルギーは、ショスタコーヴィチを思わせます。ライヴならではの高揚感に加え、北ドイツ放送響ならではの熱いものとなっていて、フィナーレは涙なしに聴けない感動的なものとなっています。
 ようやくザンデルリンクのマーラー像を示す演奏が登場したと申せましょう。超オススメです。


<メジャー・レーベル>
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ERATO



9029587253
\2500→\2290
ロランス・エキルベイ&アクサンチュス/
 サンドリーヌ・ピオーのラウダーテ・ドミヌム
 モーツァルト:

  ミサ曲第14番ハ長調 K.317「戴冠式ミサ」
  ヴェスペレ ハ長調 K.339「証聖者の盛儀晩課」
サンドリーヌ・ピオー(S)
レナータ・ポクピック(A)
ベンヤミン・ブルンス(T)
アンドレアス・ヴォルフ(Bs)
アクサンチュス(合唱団)
インスラ・オーケストラ(古楽器)
ロランス・エキルベイ(指揮)
 2016年9月15、16日、フランス、サントメール大聖堂でのセッション録音

 消滅したNAIVEの受け皿はERATOか。


 フランスの女性指揮者ロランス・エキルベイと彼女が率いるヴォーカル・アンサンブル「アクサンチュス」のERATOデビュー盤。
 1991年にエキルベイによって創設されたアクサンチュスは、無伴奏合唱作品を基本的なレパートリーに据えながらも、オペラや宗教作品も歌うアンサ
ンブル。
 2014年に『レクィエム』で共演したインスラ・オーケストラとは相性が良く、今作でも極めて息のあった演奏を披露しています。
 戴冠式ミサとヴェスペレ、この2つの作品は、どちらもヴィオラを使わず、同じ響きがもたらされるというエキルベイ。
 彼女にとってモーツァルトは特別な存在であり、それはウィーンで学生として過ごした時期に教えを受けた、アバドとアーノンクールからの影響と語っ
ています。

 ソプラノ・ソロはレクィエムと同じくサンドリーヌ・ピオーが受け持っています。


*****

 NAIVE、本当にもう駄目なんだと思うとちょっと切ない気もしますが、まったく出なくなるよりはいいです。

 さて、その新録音は K.317「戴冠式ミサ」と K.339 ヴェスペレ 。

 そしてソプラノはもちろんピオー・・・。

 ということはK.339 ヴェスペレの第5曲「ラウダーテ・ドミヌム」は・・・ピオーが歌っているということになります・・・

 映像では昔でていましたが、アクサンチュスとの演奏で聴けるわけです。

 あのフォーレのレクイエムでの感動が再び味わえるでしょうか。
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9029585405
(2CD)
\3600→\3390
ミンコフスキ/
 J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245(1724年版)
マルク・ミンコフスキ(指揮)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブル
ローター・オディニウス(テノール/福音史家)
クリスティアン・イムラー(Bs/イエス)
ディッテ・アンデルセン(S)
レネケ・ルイテン(S)
デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)
デイヴィッド・ハンセン(C-T)
コリン・バルツァー(T)
ヴァレリオ・コンタルド(T)
フェリクス・シュペーア(Bs)
2014年4月14-19日、リヨン、三位一体教会

 マルク・ミンコフスキのキャリアの基盤はバロック音楽にあり、ワーナー・クラシックス(エラート)とも長い関係を築いてきました。
 このヨハネ受難曲は、エラートへの最初のバッハ録音となります。
 ミンコフスキは、この録音にあたって8人の合唱と福音史家の合計9人の声楽によって、この作品のドラマ性を緻密に練り上げ、理想的な音楽に仕上げています。

 このバッハの偉大な傑作について
「私は、1987年にヘレヴェッヘ指揮のヨハネ受難曲で、ファゴット奏者として参加しています。将来的に私はこの作品を指揮したいと思っていました。
しかし、この作品は準備に細心の注意を払わなければならず、その旅は非常に長いものでした。それはエベレストや月から探検家が戻ってきたようなものでした」
とミンコフスキは語っています。

 このアルバムでは1724年の初演時の稿に準拠していますが、ミンコフスキは1725年版にある2つのアリアを補遺としてDisc1の最後に収録しています。
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9029589692
(2CD)
\3000→\2790


豪華歌手陣 シュトゥッツマン、ゴーヴァン、アラーニャ
 ミッコ・フランク(指揮)&フランス放送フィル

ラヴェル:歌劇「子供と魔法」全曲* ミッコ・フランク(指揮)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
フランス放送合唱団

クロエ・ブリオ(Ms:子供)*
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト:マ、カップ、トンボ)*
サビーヌ・ドゥヴィエル(S:火、お姫さま、ウグイス)*
ジョディ・ドゥヴォー(S:コウモリ、フクロウ、羊飼いの娘)*
ジュリー・パスチュロー(Ms:安楽椅子、雌猫、リス、羊飼いの男)*
フランソワ・ピオリーノ(T:ティーポット、小さな老人、雨蛙)*
ジャン=フランソワ・ラポワント(Br:雄猫、大時計)*
ニコラ・クルジャル(Bs:ソファー、木)*

カリーナ・ゴーヴァン(S:リヤ)+
ロベルト・アラーニャ(T:アザエル)+
ジャン=フランソワ・ラポワント(Br:シモン)+
ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」+
ドビュッシー/コリン・マシューズ編:
 交響曲ロ短調〜フィナーレ
2016年4月15日、パリ、フランス放送オーディトリアム

 最高峰の豪華歌手陣が贈る、ラヴェルの幻想オペラ「子供と魔法」とドビュッシーのカンタータ。
 ラヴェルとドビュッシー。同じく印象派の作曲家と言えど、その作風はかなり違います。このアルバムにはラヴェルの代表作の一つ《子供と魔法》と、 ドビュッシーの秘曲カンタータ《放蕩息子》の2曲で、これらの作曲年代は40年ほど離れており、作風の違いが一層際立っています。

 《放蕩息子》は1884年、ドビュッシーが21歳の作品。彼はこれで「ローマ大賞」を受賞した力作ですが、ロマン派的な音楽には、まだ印象派風の響きは現れていません。
 かたや1925年に初演された《子供と魔法》は、、幻想的な1幕もののオペラで、ラヴェルの管弦楽法が極限まで生かされた作品。ウィットと幻想に満ちた素晴らしい音楽に満たされています。ラヴェルの「子供と魔法」は、2016年、小澤征爾氏が指揮した録音がグラミー賞を受賞したことで、一躍日本でも注目される作品となりました。

 この録音では、2016年、ワーナー期待の新人を紹介するシリーズ「ライジング・スターズ」の一人として日本CDデビューを飾った美貌のソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエルや、ワーナーが誇る指揮者でありコントラルトのナタリー・シュトゥッツマンなど豪華歌手陣をそろえた話題盤です。
 ドビュッシーの「放蕩息子」は、ドビュッシー初期の作品で、旋律的で、ロマン派的な抒情性をもつ音楽。3大テナーの後継者の一人として注目されたテノール、ロベルト・アラーニャ、ソプラノのカリーナ・ゴーヴァン、バリトンのジャン=フランソワ・ラポワントが共演。2016年、この組み合わせでのフランスで上演は、人気沸騰となったものです。

 「ドビュッシー/コリン・マシューズ編:交響曲ロ短調〜フィナーレ」なんていう素敵なボーナスもついてます!
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9029587791
\2500→\2290
フィリップ・ジョルダン(指揮)
 ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
 プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調 op.25「古典交響曲」
フィリップ・ジョルダン(指揮)
パリ・オペラ座管
2016年5月20、23、24日、2016年6月17日 パリ
  2009年からパリ国立オペラ座の音楽監督を務めるフィリップ・ジョルダンは、定期的に歌劇の上演を行い、またコンサートを指揮するだけでなく、ピアニストとして室内楽を演奏、またウィーン交響楽団の首席指揮者も務めるなど、極めて充実した音楽活動を行っています。
 この2016年5月、6月の録音は、フランスの音楽Website「ResMusica」でも「ジョルダンはスコアを正確に解釈し、オーケストラの性能を極限まで引き出すことに成功。ムスルグスキーの終曲では聴衆も熱狂!」と大絶賛された演奏です
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9029588837
\2500→\2290
カピュソン兄弟, 久しぶりに共演
 ブラームス:
  弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
  弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36
ルノー・カピュソン(Vn)
クリストフ・コンツ(Vn)
ジェラール・コセ(Va)
マリー・シレム(Va)
ゴーティエ・カピュソン(Vc)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
2016年3月24日、エクサンプロヴァンス音楽祭、ダリウス・ミヨー音楽院

 ブラームスが27歳の時に書いた弦楽六重奏曲第1番は、第2楽章が映画「恋人たち」で用いられたことで知られています。
 通常の弦楽四重奏にヴィオラとチェロを加えた編成は、若々しい明るさの中にも落ち着いた美しさを醸し出し、ブラームスらしい響きを楽しむことができます。
 5年後に書かれた第2番は、彼のかつての恋人の名前が織り込まれているともされ、各奏者たちの高いアンサンブル技術も要求される作品です。

 この演奏は、普段は別々の活動をしているフランスを代表する器楽奏者のカピュソン兄弟が久しぶりに共演。
 彼らを取り巻くメンバーと行った2016年エクサンプロヴァンス音楽祭のライヴ録音です。

 フランスを代表するヴァイオリニストの兄、ルノーと弟でチェリストのゴーティエ・カピュソンがウィーン・フィルのヴァイオリニストのクリストフ・コンツや、ヴィオラのジェラール・コセ、マリー・シレム、そして、ハーゲン弦楽四重奏団のクレメンス・ハーゲンという室内楽の名手たちと行った贅沢極まりない貴重なライヴ音源です。





<国内盤> 


ALPHA



Alpha277
(国内仕様盤)
\2900+税
アンドリュー・タイソン(ピアノ)
 ラヴェルとスクリャービン 「鏡」

 スクリャービン:
  ピアノ・ソナタ 第3番 嬰へ短調 作品23
 ラヴェル:組曲「鏡」
   蛾、悲しい鳥
   海原の小舟、道化師の朝の歌、
   鐘の谷
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 作品70
アンドリュー・タイソン(ピアノ)

 2015年権威あるゲザ・アンダ国際ピアノコンクールで優勝し、その他のコンクールでも入賞多数、ZZTレーベルよりショパンの前奏曲集で強烈なデビューを飾ったアメリカ出身の若きピアニストが次に選んだ作曲家はスクリャービンのソナタとラヴェルの組曲「鏡」。全く異なるかのようなこの二人の作曲家の音色と独特の和音の響き方から共通点を探るアルバム。同時代を生きたスクリャービンとラヴェルがピアノを使って目指していた音色は何だったのか。若き感性によって繊細に事細かくまるで輝く水晶のように描かれるラヴェル、そして情熱的でなまめかしく燃えるようなスクリャービンがいまひとつに解け合います。その強烈な個性で日本でも人気のピア二スト。


アンドリュー・タイソン
ショパン:24の前奏曲

ZIGZAG
ZZT347
(国内盤)
\2800+税
逸材・・・アンドリュー・タイソン(ピアノ)
 ショパン(1678〜1741):24の前奏曲 他

  1. 24 の前奏曲集 op.28
  2. 新しい前奏曲 嬰ハ短調 op.45
  3. 前奏曲 嬰イ長調 KKIVb-7
  4. 即興曲 第3番 変ト長調 op.51
  5. 三つのマズルカ op.59〔第36〜38 番〕
アンドリュー・タイソン(ピアノ)

 アンドリュー・タイソン。

 カーティス音楽院で名教師クロード・フランク(知る人ぞ知る名ヴァイオリニスト・パメラ・フランクの父)に師事、ジュリアード音楽院でロバート・マクドナルド(五嶋みどりの共演者としてご存知の方も多いかもしれません)に学ぶうち頭角をあらわし、ギナ・バッカウアー、リーズ、エリザベート...といった世界的大舞台のコンクールで続々実績をあげてきたのが、ここ数年。


 プロモーション映像
https://youtu.be/4wxeKWug4Ig


 ポーランドを去りパリにやってきたショパンが、このピアノ音楽の新たな拠点でピアノ芸術家としての名を不動のものにする重要な足がかりとして楽譜出版した『24 の練習曲集』は、バッハの「平均律」を遠目に見やりながら、フンメルやモーシェレスら、当時すでに定評のあったピアノのための個性的・音楽的にして非凡な小品集にも比肩しうる存在となって、実に150年来、誰もがこの曲集なしの19 世紀ピアノ音楽界など想像もつかないくらいの金字塔的曲集となり、無数の名演・名盤を産んできたもの...

 しかしどうでしょう、アラン・タイソンの弾く前奏曲のどれかを数音きいただけで、その澄み切った音色に、泰然自若の、まるで気負ったところがない音運びに、どうして魅了されずにおれましょう——
 古今の他の名盤群のことなど、彼のピアニズムと対峙しているあいだは少なくとも、ほとんど思い出せなくなるのではないでしょうか?




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CALLIOPE



CAL1635
(国内仕様盤)
\2900+税
こんなピアニストがいた・・・ステファーヌ・ブレ
 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330
  幻想曲 ニ短調 K.397
  アダージョ ロ短調 K. 540
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 『月光』作品27-2
 モーツァルト:トルコ行進曲
ステファーヌ・ブレ(ピアノ)


 先日特集でショパンのアルバムを紹介したブレ、モーツァルトとベートーヴェンが登場した。



 モーツァルトとベートーヴェンが交差する時、まさにその瞬間。
 オペラ「魔笛」を作り出した作曲家モーツァルトが幻想的な世界を描いた「幻想曲 ニ短調」は、まるでのちのベートーヴェンの「月光」ソナタを予感させるような音の広がり。それぞれの幻想的な世界が重なり合う、まるで合わせ鏡を見ているような作品集です。
 フランスの人気雑誌「マリアンヌ」誌上で「鍵盤の王様」と評されたブレの繊細で自由自在な表現力を持つテクニックをもって二人の作曲家の幻想を描き出します。「トルコ行進曲」として単独で親しまれるピアノソナタ第11番の第3楽章も収録。








 フランスからアメリカに渡り、名手バイロン・ジャニス門下で超絶技巧に磨きをかけ、1989年にリリースしたリスト作品集(デビュー録音)が点の辛いことで有名なフランスのDiapason誌で早々と1989年最高の1枚に選ばれた男。

 作曲家ブクレシリェフも、指揮者ジュリーニもその技量と痛快な音楽性に舌を巻き、とある批評家からは「彼が弾くのは単なるピアノじゃない、音楽そのものがそこにある」とまで絶賛されたという男。

 異才ステファーヌ・ブレ。

 しかしそれほどの腕を誇りながらもピアニストとして生きてゆく道は選ばず、1990年代からしばらく作曲家としての活動に専念。
 そして長きにわたる沈黙を破ってリリースしたサティ盤はすぐに廃盤。

 圧倒的に腕のたつピアニストであるにもかかわらず、まるで幻のように、その演奏を聞くことはできなかった。

 そのステファーヌ・ブレの久々の新譜が登場したのが昨年。CALLIOPEのロシア音楽。



CAL1636
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
異才ステファーヌ・ブレ
 ロシアのピアノ芸術、19世紀から20世紀へ

 ムソルグスキー:
  ①組曲「展覧会の絵」
 スクリャービン:
  ②前奏曲 op.22-3 ③練習曲 op.2-1
  ④練習曲 op.8-12
 ラフマニノフ:
  ⑤楽興の時 第3番 op.16-3 ⑥同 第4番 op.16-4
  ⑦前奏曲 op.23-7 ⑧練習曲「音の絵」op.39-1
  ⑨リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」
 ストラヴィンスキー:
  ⑩練習曲 op.7-4
ステファーヌ・ブレ(ピアノ)

 バイロン・ジャニス門下→リスト弾きとしての世界的成功→作曲に専念→活動再開・・・・この圧倒的ピアニズム!
 INDESENS!レーベルがCalliopeの権利を引き取ったときから、プロデューサーがこのピアニストの録音に言及していたといいますから、満を持しての登場と言えましょう。
 ジャケットの風格ただよう印象を裏切らない、隅々まで磨き抜かれた名演に注目。



 ただ、それと同時に、店主はこの男の、かつてリリースされはずのショパンを探していた。


 ・・・というのもこの演奏を聞かされていたから。

https://youtu.be/6K6bHOuxats

 こんなショパン・・・。
 こんな演奏をする人がこの世にいたのか・・・


 そしてようやくフランスで手に入れたのが今回のノクターン。
 
  一緒にこの音楽を分かち合いたい人どうぞ。


SAPHIR LVC1074
(2CD-R)
\3200
ショパン:19のノクターン ステファーヌ・ブレ(ピアノ)
SAPHIRライセンスによるCD-Rです。


 ノクターンもひとつ、映像を見つけました。
https://youtu.be/8JSa123muSY


 

















3/9(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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CHANDOS



CHSA 5182
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
父より引き継いだクリスチャン・ヤルヴィ、
 スーザ・セレブレーション

 スーザ:
  行進曲《ワシントン・ポスト》/ワルツ《サンダルフォン》/
  《アイルランドの竜騎兵》より 序曲/
  《アイルランドの竜騎兵》より サーカス・ギャロップ/
  行進曲《雷神》/
  ガーシュウィンの 《スワニー》によるユーモレスク/
  行進曲《無敵の鷲》/
  夢想曲 《ニンファリン》/ギャロップ 《稲妻の翼に乗って》/
  ジェローム・カーンの
   《ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング》によるユーモレスク/
  行進曲《忠誠》/組曲《西世界の住人たち》/行進曲《自由の鐘》/
  《エル・カピタン》より ワルツ/《エル・カピタン》より 行進曲/
  タンゴ《滑走する少女》/
  行進曲 《星条旗よ永遠なれ》
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
ロイヤス・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団 
 クリスチャン・ヤルヴィがChandosに再び!父より引き継いだマーチ集は"スーザ"!

 ☆クリスチャン・ヤルヴィがChandosに約6年ぶりとなる登場!
 ☆父ネーメや兄パーヴォに引けを取らない大活躍を続けるクリスチャン!
 ☆父が振った「スッペ」や「フチーク」に続くRSNOとのマーチ・アルバム、"マーチ王"スーザの行進曲!

 エストニアの音楽一家ヤルヴィ一族の異端児、クリスチャン・ヤルヴィがChandosに久々の登場!
 現在MDRライプツィヒ放送交響楽団やグスタード祝祭管弦楽団の音楽監督、アブソリュート・アンサンブルやバルト海フィルの創設者&指揮者(音楽監督)などを務め、父ネーメや兄パーヴォに引けを取らない大活躍を続けるクリスチャン・ヤルヴィ。約6年ぶりとなるChandos盤は、父ネーメ・ヤルヴィがロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(RSNO)と続けてきた「スッペ(CHSA 5110)」、「フチーク(CHSA 5158)」を引き継ぐマーチ・アルバム、アメリカの"マーチ王" ジョン・フィリップ・スーザの作品集! 「ワシントン・ポスト」や「星条旗よ永遠なれ」などの名曲を、クリスチャンの躍動感溢れるタクトでどうぞ!

 録音:2016年9月22日−23日、ロイヤル・コンサート・ホール(グラスゴー)
 ☆クリスチャン・ヤルヴィ 2017年来日公演予定! 2017年11月3日(金) すみだトリフォニーホール/新日本フィル


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CHSA 5181
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
エドワード・ガードナー指揮&BBC響
 エルガー:交響曲第1番

 弦楽四重奏と弦楽オーケストラのための《序奏とアレグロ》Op.47*
 交響曲第1番変イ長調 Op.55
エドワード・ガードナー(指揮)
BBC交響楽団
ドーリック弦楽四重奏団*
 ガードナー&BBC交響楽団、エルガーの交響曲第1番登場!

 ☆イギリスの若きマエストロ、エドワード・ガードナー!
 ☆ブリテンやウォルトンに続く、BBC交響楽団とのイギリス・プログラム!
 ☆「最も優れた若手弦楽四重奏団の1つ」と称される、ドーリック弦楽四重奏団との共演!

 イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督として活動し、2015年からはベルゲン・フィルの首席指揮者としてますます活躍を広げるイギリスの若きマエストロ、エドワード・ガードナー。ブリテンやウォルトン、前作ではホルストなど、近代英国音楽の録音でも世界的な高評価を得ているガードナーが、ついにエルガーの交響曲を録音!
 ガードナーのエルガー第1弾は、1908年の初演以来世界で愛され続けている「交響曲第1番」と、イギリスの若手最高峰アンサンブル、ドーリック弦楽四重奏団と共演した「序奏とアレグロ」のカップリング。
 BBC響、ベルゲン・フィル、バーミンガム市響との録音で名声を馳せ、イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラとの録音など新たなプロジェクトでも話題のエドワード・ガードナーが取り組む、大注目のエルガーにご期待ください!

 録音:2016年9月5日−6日、ワトフォード・コロッセウム(ハートフォードシャー、イギリス)






ガードナー&ベルゲン・フィル、ライヴ!
シェーンベルク:グレの歌


「シェーンベルク」というだけで敬遠してしまう方も多いと思うが、この曲はバリバリの後期ロマン派作品。
聴かず嫌いだった方も、現時点での同曲最新録音となるこのガードナーの録音だと想像以上に楽しめると思う。
もちろん名録音も多い同曲だが、スマートでスケールが大きく、しかも最新録音をSACDで聴ける同アルバムはオススメである。

CHSA 5172
(2SACD HYBRID)
\5600→\5190
ガードナー&ベルゲン・フィル、ライヴ!
 シェーンベルク:グレの歌
エドワード・ガードナー(指揮)、
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、
オルウィン・メラー(ソプラノ/トーヴェ)、
アンナ・ラーション(メゾ・ソプラノ/山鳩)、
スチュアート・スケルトン(テノール/ヴァルデマール)、
ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ(テノール/道化クラウス)、
ジェームズ・クレスウェル(バス/農夫)、
トーマス・アレン(語り)、
ベルゲン・フィルハーモニー合唱団、
コレギウム・ムジクム合唱団、
エドヴァルド・グリーグ合唱団、
オルフェイ・ドレンガル、
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックの生徒達、
ヨーテボリ交響楽団のミュージシャン達  

  



 『グレの歌』はオーケストレーションの完成に10年かかったというシェーンベルク初期の作風を集大成した作品。
 5人の独唱者、ナレーター、合唱と大管弦楽のための作品で、カンタータとも世俗オラトリオともオペラとも見ることもできる100分から2時間にわたる大作である。

 シェーンベルクの初期作品ということで、現代音楽嫌いの方もまったく恐れることはない。シェーンベルク、まだ十二音の世界に到達してない。

 ワーグナーやリヒャルト・シュトラウス、マーラーに大きく影響された、官能的な後期ロマン派様式。
 ラヴェルの手法に極めて近いことも指摘されている。

 そんな作品だったので、リハーサルでホルン奏者が席を蹴って演奏を拒否したとも伝えられたが、シェーンベルクの作品には珍しく、聴衆からも評論家からも支持され、非常な成功を収めた。

 シェーンベルクはこの作品のオーケストレーションに際して、53段譜を特注したことが知られている。

 当然ながらその編成は非常に大きい。

語り手1、ソプラノ1、メゾソプラノ1、テノール2、バス・バリトン1、3群の男声四部合唱、混声八部合唱
ピッコロ4、フルート4、オーボエ3、コーラングレ2、クラリネット3、バスクラリネット2、小クラリネット2、
ファゴット3、コントラファゴット2、ホルン10、トランペット6、バストランペット1、
アルトトロンボーン1、テナートロンボーン4、バストロンボーン1、コントラバストロンボーン1、チューバ1
ハープ4、チェレスタ
ティンパニ6台(2人)、テナードラム、小型と大型のバスドラム各1、シンバル、トライアングル、
タンブリン、グロッケンシュピール、木琴、ラチェット、チェーン、タムタム
弦楽五部(第1・第2ヴァイオリン各20、ヴィオラ16、チェロ14、コントラバス10)

 マーラーの『大地の歌』や師ツェムリンスキーの『抒情交響曲』に類似した構成であるが、作曲は『大地の歌』より8年、『抒情交響曲』より22年早い。

 時代も常識も超越した作品なのである。

 録音:2015年12月8日ー11日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)



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CHAN 10940
\2400→\2190
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
 フランク、シマノフスキ、フォーレ:
  ヴァイオリンとピアノのための作品集

  フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 M.8
  フォーレ:ロマンス 変ロ長調 Op.28
  シマノフスキ:
   ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.9、
   ロマンス ニ長調 Op.23、夜想曲とタランテラ Op.28
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
ピアーズ・レーン(ピアノ)
 タスミン・リトルのソナタ集!フランク&シマノフスキ!

 ☆タスミン・リトルとピアーズ・レーンの名コンビ!
 ☆名曲フランクのヴァイオリン・ソナタ収録!
 ☆シマノフスキの没後80周年!

 知られざる作品の探求、そしてイギリス音楽の伝導者として長いキャリアを歩む英国の名女流ヴァイオリニスト、タスミン・リトル。
 前作では、ヴィヴァルディとロクサンナ・パヌフニクの「四季」を組み合わせるという衝撃的なアルバム(CHSA 5175)でも話題を呼んだタスミン・リトルが、これまでも共に数々の名録音を生み出してきたオーストラリアの知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンと贈るヴァイオリン作品集。
 最新作は、屈指の名曲であるセザール・フランクのヴァイオリン・ソナタ、そして2017年が没後80周年となるカロル・シマノフスキのヴァイオリン・ソナタを中心としたアルバムです。

 録音:2016年4月25日−27日、ポットン・ホール(サフォーク)


 


CHSA 5183
(2SACD HYBRID)
\3000
「ヨハネ受難曲」の珍しい英語歌唱版
 J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245(英語歌唱版)
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)、
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、
ベンジャミン・ヒューレット(テノール)、
ロバート・マーレイ(テノール)、
アンドルー・アシュウィン(バリトン)、
ニール・デイヴィス(バス・バリトン)、
アシュリー・リッチーズ(バス・バリトン)、
クラウチ・エンド祝祭合唱団、
バッハ・カメラータ、
デイヴィッド・テンプル(指揮) 
 ソフィー・ベヴァン、ロビン・ブレイズらが歌う、バッハの「ヨハネ受難曲」英語歌唱版!

 ☆バッハの「4大宗教作品」の1つ、「ヨハネ受難曲」の珍しい英語歌唱版!
 ☆ソフィー・ベヴァン、ロビン・ブレイズを始めとする超豪華ソリスト陣!

 現在イギリスで引く手あまたに活躍する若きソプラノ、ソフィー・ベヴァンや、バッハ・コレギウム・ジャパンとの共演でもお馴染みの世界的カウンターテナー、ロビン・ブレイズ(2017年には4月と7月にBCJと共演予定!)など、豪華ソリスト陣によるChandosの「ヨハネ受難曲」新録音。かつてキングズ・シンガーズの初期メンバーも務めたテノール歌手、ニール・ジェンキンスの英訳による珍しい英語歌唱版。
 指揮は、ロンドン・フィルハーモニー合唱団のメンバーとしてボールト、ストコフスキ、ショルティ、ハイティンクらの元で歌い、現在はクラウチ・エンド祝祭合唱団とハートフォードシャー合唱団の音楽監督を務める合唱指揮者、デイヴィッド・テンプル。

 録音:2016年9月1日−3日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ハムステッド、ロンドン)







DISKANT


DK 0164-2
\2500
ショパン、ドビュッシー、スホニュ、スラヴィツキー、チェコフスカー:ピアノ作品集
 ショパン(1810-1849):
  夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2(ピアノのための)
  ポロネーズ嬰ハ短調 Op.26 No.1(ピアノのための)
  マズルカ変ロ短調 Op.24 No.4(ピアノのための)
  マズルカ変ニ長調 Op.30 No.3(ピアノのための)
  マズルカ嬰ト短調 Op.33 No.1(ピアノのための)
  幻想即興曲嬰ハ短調 Op.66(ピアノのための)
 ドビュッシー(1862-1918):子供の領分(ピアノのための)
 エウゲン・スホニュ(1908-1993):ハヤブサは飛んだ(ピアノのための)
 クレメント・スラヴィツキー(1910-1999):12の小練習曲(ピアノのための)
 リュビツァ・チェコフスカー(1975-):Famisi(ピアノのための)
ズザナ・ザンボルスカー(ピアノ)
 録音:2016年8、10月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 ズザナ・ザンボルスカー(1977年生まれ)はブラチスラヴァ音楽アカデミーでイダ・チェルネツカーに師事したスロヴァキアのピアニスト。
 エウゲン・スホニュとリュビツァ・チェコフスカーはスロヴァキア、クレメント・スラヴィツキーはチェコの作曲家。
  

DK 0165-2
\2500
J・S・バッハ、アルベニス、アセンシオ:ギターのための音楽
 アルベニス(1860-1909)/カロル・サムエルチーク編曲:
  旅の思い出 Op.71(ピアノのための)より(ギターのための版)
   入江のざわめき/海辺にて/プエルタ・デ・ティエラ/アルハンブラで
 スペイン組曲 Op.47(ピアノのための)より(ギターのための版)
   キューバ/カディス
 J・S・バッハ(1685-1750):組曲(パルティータ)ハ短調 BWV997
 ビセンテ・アセンシオ(1908-1979):内なる思い(ギターのための)
カロル・サムエルチーク(ギター)
 録音:2016年8、10月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

  カロル・サムエルチーク(1991年生まれ)はブラチスラヴァ音楽アカデミーでヨゼフ・ザプカに師事したスロヴァキアのギター奏者。
 

DK 0166-2
\2500
ヘンデル、シュペルガー、ミシェク、ライテル:
 コントラバスとピアノのためのソナタ集

  ヘンデル(1685-1759):コントラバスとピアノのためのソナタ イ短調
  ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812):
   コントラバスとピアノのためのソナタ ニ長調 T.39
  アドルフ・ミシェク(1875-1955):
   コントラバスとピアノのためのソナタ ホ短調 Op.6
  リュドヴィート・ライテル(1906-2000):
   コントラバスとピアノのためのソナティナ
   コントラバスとピアノのためのソナタ
シュペルガー・デュオ
 フィリプ・ヤロ(コントラバス)
 クセーニア・ヤロヴァー(ピアノ)
 録音:2014年8月24日、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 シュペルガー・デュオはスロヴァキアの夫婦デュオ。フィリプ・ヤロ(1986年生まれ)はブラチスラヴァに生まれ、ブラチスラヴァ音楽院、バンスカー・ビストリツァ音楽アカデミーで学んだコントラバス奏者。
 2005年スロヴァキア音楽院生コンクール優勝。2007年ブルノ国際コントラバス・コンクール優勝および聴衆賞獲得。アドルフ・ミシェクはチェコの作曲家。リュドヴィート・ライテルはスロヴァキアの作曲家・指揮者。
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DK 0167-2
\2500→\2290
クレーメルも弾いていた
 ラディスラフ・クプコヴィチ(1936-2016):
  ヴァイオリンとピアノのための作品集

  ヴァイオリンとピアノのためのソナティナ第3番ニ長調
  ヴァイオリンとピアノのための主題と13の変奏曲
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第5番ヘ短調
  ギャリンからのアメリカの歌(ヴァイオリンとピアノのための)
  ヴァイオリンとピアノのための行進曲ヘ長調
  ヴァイオリンとピアノのための二重行進曲ト長調
  賛辞 [Compliment] (ヴァイオリンとピアノのための)
  護符 [Talisman] (ヴァイオリンとピアノのための)
  思い出(スーヴェニア) [Souvenir] (ヴァイオリンとピアノのための)

チェコスロヴァーク・チェンバー・デュオ
 パヴェル・ブルディフ(ヴァイオリン)
 ズザナ・ベレショヴァー(ピアノ)

 録音:2016年10月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 ラディスラフ・クプコヴィチはスロヴァキアの作曲家・指揮者。
 ヴァイオリン奏者でもあった彼はこの楽器のための作品を多く書いており、「思い出」(スーヴェニア)にはギドン・クレーメルによっても知られています。

ラディスラフ・クプコヴィチです。


思い出(スーヴェニア)はこんな曲。
若いクレーメルの映像で(かなり古いです)

https://youtu.be/mtMguFuMvQc


  

DK 0168-2
\2500
ヴィオラ、チェロとピアノのための作品
 ブラームス(1833-1897):
   ヴィオラ、チェロとピアノのための三重奏曲イ短調 Op.114
 ブルッフ(1838-1920):
   ヴィオラ、チェロとピアノのための8つの楽曲 Op.83
ズザナ・ボウジョヴァー(ヴィオラ)
ヨゼフ・ポドホランスキー(チェロ)
エヴァ・ツァーホヴァー(ピアノ)
 録音:2016年8月、ドヴォラナ・コンサートホール、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 ズザナ・ボウジョヴァーはチェコ、ヨゼフ・ポドホランスキーとエヴァ・ツァーホヴァーはスロヴァキアの演奏家。




CARUS



83469
(2CD)
\4000
マルティン・ルター 2017年:宗教改革500周年記念盤
マルティン・ルター:「LIEDER」
 (ルターの詞、メロディーによる作品集)

CD. 1 (76分04秒)
 1. ザムエル・シャイト:「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」
 2. セバスティアン・N・ミルス:「天使の群れ、天より来たれり」
 3. ヨハン・エッカールト: 「高き天より、われは来たれり」
 4. ザムエル・シャイト:「賛美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」
 5. ヨハン・ヘルマン・シャイン:「死に勝ちませる我が主なるイエス・キリスト」
 6. ザムエル・シャイト:「キリストは死の縄目につながれたり」
 7. クリストフ・J・ドレッシャー:「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」
 8. J.S.バッハ:「来たれ聖霊、主なる神」
 9. ミヒャエル・プレトリウス:「今ぞ我ら聖霊に願いたてまつる」
 10. フランク・シュヴェーマー:「Sie ist mir lieb, die werte Magd」
 11. ザムエル・シャイト:「父なる神よ、我らと共に住み給え」
 12. ヴォルカー・ジャッケル:「新しい歌を我らは歌う」
 13. メルヒオール・ヴルピウス:「予言者イザヤに起これしことは」
 14. ゲオルク・フォルスター:「Wohl dem, der in Gottesfurcht steht」
 15. ジョナサン.R. ブレル:「神よ、ほめ讃えらるべし」
 16. ヨハン・ヴァルター:「主よ、みことばをもて我らを守りたまえ」
 17. ジョナサン.R. ブレル:「ヘロデ、汝はどんな恐ろしいもくろみをしているのか?」
 18. J.S.バッハ:「我らの救い主なるイエス・キリスト」
 19. ステファン・ヴァンセロウ:「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」
 20. ヨハン・ヴァルター:「われらキリストを讃えまつらん」
 21. ヴォルカー・ジャッケル:「平安と歓喜もてわれは往く」
 22. シャイン/プレトリウス:「汝は三位一体なり」
 23. トーマス・イェンネフェルト:「恵み深く我らに平和を与えてたまえ」
ソフィー・ハームセン(メゾ・ソプラノ) (23)
アルノ・シュナイダー(通奏低音)
 (1-9.11,13,14,16,18,20,22)
アセシヌス・コンソート・ベルリン (1-23)
クラウス=マルティン・ブレスゴット指揮 (1-23)
アセシヌス・コンソート・ベルリンのサイト
 http://www.athesinus-consort.de/index_eng.html
  2016年7月1-4日、ドイツ、ベルリン/オーバーシェーネヴァイデ キリスト教会での録音
CD. 2 (72分18秒)
 1. メンデルスゾーン:「ああ神よ、天より見たまえ」
 2. レーガー:「天にいますわれらの父よ」
 3. メンデルスゾーン:「われらみな唯一なる神を信ず」
 4. J.S.バッハ:「われらの主キリスト、ヨルダン川に来り」
 5. プレトリウス/シュッツ:「願わくは神われらを恵みて」
 6. ブクステフーデ:「愚かなる者らの口、なめらかに語り出て」
 7. メンデルスゾーン:「深き苦しみの淵より」
 8. ブクステフーデ:「人よ、汝幸いに生きんとせば」
 9. シュッツ/プレトリウス:「神もしわれらと共になかりせば」
 10. J.S.バッハ:「これぞ聖なる十戒」
 11. メンデルスゾーン:「われら人生の半ばにありて」
 12. レーガー:「天にいますわれらの父よ」
 13. メンデルスゾーン:「恵み深くわれらに平和を与えたまえ」
シュトゥツトガルト室内合唱団
 (1,3,7,11,13)
ブレーメン・ドイツ・室内フィルハーモニー (1,3)
シュトゥツトガルト室内オーケストラ (13)
フリーダー・ベルニウス指揮 (1,3,7,11,13)
ソフィー・ハームセン(メゾ・ソプラノ) (2,4,6,8,10,12)
マティアス・アンク(オルガン) (2,4,6,8,10,12)
アセシヌス・コンソート・ベルリン (5,9)
クラウス=マルティン・ブレスゴット指揮 (5,9)
 2008年6月2-7日 シュヴァイゲルンの福音主義教会での録音 (1,3)
 1996年6,7月 リュートリンゲンの聖ペテロ・パウロ教会での録音 (7,11)
 1998年 リュートリンゲンの聖ペテロ・パウロ教会での録音 (13)
 2016年6月19-20日 ニュルンベルク、聖ロレンツ教会での録音
 2016年7月1-4日、ドイツ、ベルリン/オーバーシェーネヴァイデ キリスト教会での録音

 マルティン・ルター 2017年:宗教改革500周年記念盤。
 CD. 1の2,5,7,10,12,14,15,17,19,21,22,23 が世界初録音。
 ルターの詞、メロディーをもとに作曲されたヨハン・ヴァルターから現代の作曲家の作品まで多岐にわたる計36曲を収録した決定盤。
 厳格な音楽の中に柔らかな作風を持つ現代の作品を取り混ぜるなど飽きの来ない充実したアルバムと成っています。
 ドイツ語と英語による104ページにわたる詳しい解説や写真。
 デジパック仕様。

  




DUX


DUX 1295
\2400
クシシュトフ・バツレフスキ(1950-):クリスマス・キャロル アンナ・ショスタク指揮、
ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団、他
 

DUX 1311
\2400
シューベルト:4つの即興曲Op.90 D.899
ラモー:新クラヴサン組曲集第1番(第4組曲)
キューヨン・キム(pf)
 

DUX 1320
\2400
アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番、第2番 ウィルコミルスキー三重奏団
 


DUX 1350
\2400
ショパン:ピアノ協奏曲全集 シモン・ネーリング(pf)
クシシュトフ・ペンデレツキ指揮、
ユーレック・デュバール指揮、
シンフォニエッタ・クラコヴィア
 


DUX 1356
\2400
ショパン:ピアノ協奏曲第1番/
ドヴォルザーク:交響曲第8番
クシシュトフ・クションジェク(pf)
ホセ・マリア・フロレンシオ指揮、
サンタンダー管弦楽団"
 

DUX 1371
\2400
Andrzej Kwiecinski:室内楽曲集
 Umbrae、Luci nella notte V、Contregambilles、mural
ロイヤル弦楽四重奏団、
Tomasz Januchta(Cb)
 

DUX 1374
\2400
SAXOPHONE VARIE Vol.2
ソプラノ、アルトサックスによる作品集
 パヴェウ・ウカシェフスキ:トリニティー・コンチェルティーノ、アリア
 Weronika RATUSINSKA-ZAMUSZKO:インプレッションズ1
 マルシン・タデウシュ・ウカシェフスキ:Gibberish & Bubble
 アンジェイ・カラウォフ:Geometria nocy
 ベネディクト・コノワルスキ:Rafa koralowa
 クシシュトフ・ヘルヂン:Bajkowe opowie?ci
 アンナ・マリア・フシュチャ:Intercosmic
パヴェウ・グスナル(Saxophone)
ヨアンナ・カワラ(Vln)
アグニエシュカ・プシェミク=ブリラ(pf)
マルシン・タデウシュ・ウカシェフスキ(pf)
アンジェイ・カラウォフ(pf)
クシシュトフ・ヘルヂン(pf)"

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BIDDULPH


長らく入手不能となっていましたがこのたび再発売されました。


80250-2
(2CD)
\2700
【旧譜再発売】
シューベルト(1797-1828):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
  [CD 1]
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ニ長調 D.384
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番イ短調 D.385
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番ト短調 D.408
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(二重奏)イ長調 D.574
  [CD 2]
  ヴィオラとピアノのためのソナタ(アルペッジョーネ・ソナタ)イ短調 D.821(*)
  ヴァイオリンとピアノのための華麗なロンド ロ短調 D.895
  ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調 D.934

ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン(*以外)、ヴィオラ(*))
マーク・ナイクルグ(ピアノ)

録音:1993年3月8日、5月18日、1994年11月20-21日、1995年10月3日、マンハッタン・センター・スタジオ、ニューヨーク、アメリカ合衆国
発売:2010年 原盤、ライセンサー:Sony Clasical
 ピンカス・ズーカーマン(1948-)とマーク・ナイクルグ(1946-)が1990年代 Sony Classicalに録音しながらお蔵入りとなっていたCD2枚分の音源を、ビダルフがライセンスを受け2010年に発売。
 
 


80251-2
(2CD)
\2700
【旧譜再発売】
ピンカス・ズーカーマン&ズービン・メータ 初出録音(1995年 SONY)!
  [CD 1]
 ベートーヴェン(1770-1827):
  ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番ヘ長調 Op.50(*)
 アルバン・ベルク(1885-1935):ヴァイオリン協奏曲(1935)(*)
  [CD 2]
 ローベルト・フックス(1847-1927):9つの幻想小曲(+)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.2(ニ長調)
  ヴァイオリンとピアノのための7つの間奏曲 Op.82 から No.1(ハ短調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.9(ト短調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.6(ホ短調)
  ヴァイオリンとピアノのための5つの二重奏曲 Op.40 から No.3(ト短調)
  ヴァイオリンとピアノのための5つの二重奏曲 Op.40 から No.2(変ロ長調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.1(ロ短調)
  ヴァイオリンとピアノのための10の幻想小曲 Op.74 から No.7(ハ長調)
  ヴァイオリンとピアノのための7つの間奏曲 Op.82 から No.5(ニ短調)
 ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1917):ヘブライの旋律 Op.9(#)
ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(*)
ズービン・メータ(指揮(*))
マーク・ナイクルグ(ピアノ(+))
 録音:1995年(*)/1992年(+)/1994年(#) 原盤、ライセンサー:Sony Classical
 ピンカス・ズーカーマン(1948-)とズービン・メータ(1936-)、マーク・ナイクルグ(1946-)が1990年代 Sony Classicalに録音しながらお蔵入りとなっていたCD2枚分の音源を、ビダルフがライセンスを受け発売。
  


80227-2
\2200
【旧譜再発売】
再発見されたブラームス
 ブラームス(1833-1897)/セバスチャン・H・ブラウン復元:
  弦楽五重奏曲ヘ短調(ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34 の初稿復元版;1862/1946)
 ブラームス:ピアノ三重奏曲イ長調 Anh.IV-5
アマーティ・チェンバー・プレーヤーズ
 イゴール・グルップマン、
スティーヴン・スミス(ヴァイオリン)
 ヴェスナ・グルップマン(ヴィオラ) 
 サイモン・モリス、ジョン・ヘリー(チェロ)
 レオ・デボーノ(ピアノ)
 録音:1997年 (C)(P)2007
 ブラームスは1862年に弦楽五重奏曲ヘ短調を書き上げたものの試演の不評により破棄、1864年に「2台のピアノのためのソナタ」に書き換えた(Op.34b)後、ピアノ五重奏曲として書き直し1865年に出版しました。
 ピアノ三重奏曲イ長調は1924年に発見された作品。ブラームスが1856年頃に書いたという説がありますが未だ真贋に決着がついていません。



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WEITBLICK



SSS 0203
\2300→\2090

プレートル追悼盤
 プレートルが生前、許諾を出した録音
 ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

 I. Allegro [18’40”]
 II. Andante quasi Allegretto [15’16”]
 III. Scherzo. Sehr schnell; Trio. Im gleichen Tempo [10’30”]
 IV. Finale. Allegro moderato [21’09”]

ジョルジュ・プレートル(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団
 巨匠ジョルジュ・プレートル追悼盤。
 プレートルが生前、許諾を出した録音!プレートル+シュトウットガルト放送響、1995 年リンツ国際ブルックナーフェスティヴァル、デジタル・ライヴ!

 録音:1995 年9 月22、23 日リンツ・ブルックナーハウス、デジタル・ライヴ録音 *リンツ国際ブルックナーフェスティヴァル1995,音源提供:ORF LINZ

 新年早々に惜しくも没した巨匠プレートルが生前に許諾を出していた「ロマンティック」がついに発売。しかもブルックナーの眠るリンツにシュトウットガルト放送響を率いて客演したライヴです。
 言わずと知れたシュトウットガルト放送響はチェリビダッケに薫陶を受けたブルックナー・オーケストラ。録音はブルックナーサウンドを知り尽くしたORF リンツが行いました。万全の音質も非常に良好です。
 颯爽としたテンポが採用され、瑞々しい歌心、打楽器の追加も目立つアグレッシヴな演奏です。存命ならばこの3 月にミラノ・スカラ・フィルとコンサートが予定されておりましたプレートルを追悼します。

 WEITBLICK は他社に先駆けてプレートルの最新の凄演を世に問うてきましたが、ブルックナーも第8 番(SSS0096)、第7 番(SSS0102)に続きこれで3 曲目。第5 番はシャルク改訂版で演奏していることが確認されております。
 今後もこの超個性的な至芸を発掘して参ります。(WEITBLICK)



<国内盤>

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PAN CLASSICS



PC10376
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
大家ヨンメッリ、充実大作
 ヨンメッリ:ヴェネツィアの受難オラトリオ(1749)

  オラトリオ『我らが主、救世主イエスの受難』

          (1749年ヴェネツィア初演・全)
アレッサンドロ・デ・マルキ指揮
ベルリン・バロック・アカデミー
           (古楽器使用)
ディンディア声楽アンサンブル
ユーフォニア声楽アンサンブル
アンケ・ヘルマン(S)
デボラ・ベロネージ(Ms)
ジェフリー・フランシス(T)
マウリツィオ・ピッコーニ(Br)

 徐々に音盤が充実しつつあるのは、本来の才能の証!
 18世紀半ばの大家ヨンメッリ、充実大作の古楽器名演。

 CDというメディアが大きな躍進を遂げ、制作者が爆発的に増えた1990年代、ヨーロッパでは地方自治体の援助などもあり、18世紀以前の音楽遺産の蘇演・録音がさかんに行われるようになりました。
 レーベル統廃合で行方不明になってしまった音源にも、第一級の演奏家が手がけた貴重な名演が多々…2016年に事実上休眠状態となったフランスK617レーベルも、イタリアのSymphoniaなどと同様、志の高い古楽音盤を多数制作していました。
 PanClassicsレーベルはその音源の復活に寄与、今度は18世紀中盤を代表する歌劇作曲家のひとり、少年時代のモーツァルトにも刺激を与えたヨンメッリの貴重な受難曲が!
 伴奏付レチタティーヴォを多用しながら、故郷ナポリで鍛えられた歌心たっぷり、迫真の劇的物語をあざやかな前古典派的サウンドで紡ぎ出す…生前は古典派前夜のドイツ語圏でも愛された国際肌、同時代のグルックよりも圧倒的に接しやすいヨンメッリの音楽世界は近年の古楽シーンでも再発見の機運が。

 名匠デ・マルキがいちはやく1995年に刻んだこの充実録音はまさに先見の明、今こそあらためて聴きたい逸品! こういうものこそちゃんと読みたい解説も訳付です



PAN CLASSICS の ヨンメッリ:声楽作品集
素敵なんです


PC10352
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヨンメッリ この美しくきらめくような才能
 ニコロ・ヨンメッリ:
  ①歌劇『バイャゼッテ』(1753年トリノ初演)より
  ②歌劇『ティートの慈悲』
            (1753年シュトゥットガルト初演)より
  ③④『我らが主イェス・キリストの受難』
            (1749年ローマ初演)より
  ⑤カンタータ『聖処女の誕生』(1750年ローマ初演)より
  ⑥3声のシンフォニア(ミラノの音楽院図書館より)

  ⑦『聖水曜日の哀歌』(1751年頃ローマ初演)より
  ⑧歌劇『解放された女奴隷』
           (1768年ルートヴィコスゴ゛ルク初演)より
  ⑨歌劇『ペローペ』(1755年シュトゥットガルト初演)より
   ※曲順は①②③5⑥⑦④⑧⑨
フィリッポ・ミナッチア(C-T)
ハビエル・ウリセス・イリャン指揮
アンサンブル・ネレイダス(古楽器使用)

PC10352
\2600
輸入盤


 ナポリ楽派らしい声楽作品の圧倒的な迫力もさることながら、3声のシンフォニア(2つのヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア)が秀逸。
 イタリア的な精緻なアンサンブル、そして劇的でメランコリックな楽想。
 バロックというには情動的で、古典派というには自由。しかし軽薄にならない気品と重みがある。
 この美しくきらめくような才能。
 何かがどうかなっていたら、この人が音楽の新しい時代を切り開いていた可能性だってあったと思う。
 



ニコロ・ヨンメッリ(1714年 - 1774年)

 ヨンメッリ、なんとなくバロック全盛期の頃の作曲家と思っていたが、その活躍期はグルックやモーツァルトとも重なることから、初期古典派と考えたほうがいいらしい。

 ヨンメッリは1714年、ナポリ近郊のアヴェルサに生まれた。

 彼はナポリで、フランチェスコ・フェーオ、フランチェスコ・マンチーニ、レオナルド・レーオらに音楽教育を受ける。
 彼の最初のオペラ、『あやまちの愛 L'errore amoroso』は1737年にナポリで偽名を用いて発表され、大成功を収め、彼の名はイタリア中に知れ渡ったという。

 ヴェネツィアで活動した後にローマに移り、そこでモーツァルトの重要な師となるジョヴァンニ・マルティーニと出会っている。

 ヨンメッリはその後、1753年にシュトゥットガルトでヴュルテンブルク伯カール=ユーゲン付きの宮廷楽長となった。
 この期間に彼の最大の成功と、彼の最高傑作と見なされる作品の作曲が見られる。
 作品の多くは、シュトゥットガルト郊外のルートヴィヒスブルクにある伯の個人劇場で上演された。

 またモーツァルトと彼の父親が1763年にルートヴィヒスブルクを通りがかり、この作曲家に出会っている(モーツァルト7歳)。

 ヨンメッリは1768年にナポリに戻ったが、この時期には彼の得意とするオペラ・セリアよりもオペラ・ブッファの方が有名になっており、そのため彼の最後の作品はあまり好評ではなかった。
 彼は1771年に脳梗塞を発症して体の一部が麻痺するが、その後も作曲活動を続け、3年後にナポリで没した。




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PC10364
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
レンツィとモーツァルト/天才少年を育てたイタリア18世紀の音楽
 カルロ・レンツィ Carlo Lenzi:(1735—1805)
  ①第3ソナタ(1771)
  ②聖木曜日のための哀歌(1780)
  ③第1ソナタ(1771)
  ④聖金曜日のための哀歌(1777)
 モーツァルト:
  ⑤教会ソナタKV245(1776)
  ⑥教会ソナタ KV225(1780)
  ⑦喜び踊れ、汝シオンの娘 KV165(1773)
      (エクスルターテ、ユビラーテ)
フランチェスカ・ロンバルディ・マズッリ(S)
マルチェッロ・スカンデッリ指揮
Ens.アウタレナ(古楽器使用)
 モーツァルトの旋律美は、イタリアにこそ源泉があった!
 教会音楽さえ艶やか?絶妙選曲&古楽器演奏が光る

 モーツァルトは少年時代、本場イタリアで堂々オペラを発表、めざましい成功をおさめました。
 しかしその成功は、何でも柔軟に吸収してしまう若い天才の脳が、本場イタリア最前線の音楽に次々と出会い、刺激を受けたからこそ可能だったはず。

 上述のヨンメッリやハッセ、ミラノで人気を得たJ.C.バッハ、後年ベートーヴェンにも刺激を与えたヴェネツィアのルケージ、あるいは本盤のもう一人の主人公レンツィ。
 イタリア最前線の古楽奏者たちが集うアンサンブル・アウタレナが、18世紀中盤の、見過されてきた傑作を続々と歌いこなしてきた古楽歌手マズッリをゲストに迎えて綴るこの教会音楽作品集は、事実上オペラと何ら変わらない旋律美が印象的な傑作『エクスルターテ・ユビラーテ』へと至る、まさに「モーツァルトがイタリア様式をどう使いこなしたか」を音で辿るような絶妙選曲!

 ベルガモ大聖堂に長く仕えた、ハイドンと同世代の名匠カルロ・レンツィ Carlo Lenzi(1735—1805)。
 その魅力あふれる音世界を体感したなら、かの天才少年を育てたイタリア18世紀の音楽世界がもっと恋しくなってしまうはずです。

 …充実解説訳付、音盤探求がますます面白くなりそうな技あり新譜です。




コウベレックス


KRS 5228
\2880(税込)
ラフマニノフ「楽興の時」op.16(全曲)他 久納卓
 スクリャービン(1872 - 1915):
  練習曲 嬰ハ短調 作品2の1 Etude Op.2 No.1 Andante
  練習曲 嬰ハ短調 作品42の5 Etude Op.42 No.5 Affannato
  練習曲 嬰ハ長調 作品65の2 Etude Op.65 No.2 Allegretto
  練習曲 嬰ニ短調 作品8の12 Etude Op.8 No.12 Patetico
  幻想曲 ロ短調 作品28 Fantasie Op.28 Moderato
 プロコフィエフ(1891 - 1953):
  悪魔的暗示 作品4の4
   Suggestion diabolique Op.4 No.4 Prestissimo fantastico
 ラフマニノフ(1873 - 1943):
  楽興の時 作品16 Moments Musicaux Op.16(全曲)
   第1曲 変ロ短調 Andantino/第2曲 変ホ短調 Allegretto/
   第3曲 ロ短調 Andante cantabile/第4曲 ホ短調 Presto/
   第5曲 変ニ長調 Adagio sostenuto/第6曲 ハ長調 Maestoso
久納卓(ピアノ)
 壮麗で、神秘的 溢れるロシアのピアニズム、ラフマニノフ「楽興の時」op.16(全曲)他 久納卓

 録音:2016年10月21日、2017年1月27日、セッション録音、淡路市立サンシャインホール、録音:コウベレックス、56分55秒

 [壮麗で、神秘的 溢れるロシアのピアニズム]
 ロシアのクラシック音楽史において20世紀への橋渡しをした3人の作曲家 、スクリャービン、プロコフィエフ、ラフマニノフのピアノ独奏作品を集めたアルバム。
超絶技巧といわれる「楽興の時」は、全曲を通して、ラフマニノフの詩的、絵画的な世界を含む作品、これまで久納がコンサートでレパートリーとしてきた情熱豊かな音楽への思いが存分に発揮されている。
 スクリャービンのop.8-12「悲愴」をはじめ魅力的な4 つの練習曲及び幻想曲を収録し、プロコフィエフの風刺的な小品「悪魔的暗示」に遊び心を込めた、聴き応えのある1 枚。

 久納 卓 Kuno Taku
 2008 年日本音楽芸術振興会主催第1 回日本グランドソリストコンクールピアノ部門において第1位を受賞し、脚光を浴びる。
 ドイツ国立ロストック音楽演劇大学で学び、演奏 ディプロムを取得。ヨーロッパや全国各地で演奏活動を展開。
 現在、 大阪駅前第2ビル「ジー・クレフ音楽教室」コンサートディレクターとして演奏指導及びコンサート企画・製作に携わる。
 また、淡路島の地方創世プロジェクトにも参加。淡路島内のイベント等でも活躍し、農業や、廃校を理活用した地域活性の取り組みにも力を注いでいる。

 


<映像>

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CHALLENGE CLASSICS



CC 72619
(Blu-ray&DVD)
\6400→\5990
幻想的な舞台で繰り広げられる神秘の音楽劇
 イヴァン・フィッシャー指揮&ロイヤル・コンセルトヘボウ管
  ワーグナー歌手を揃えた鉄壁の布陣!

   ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』
ペトラ・ラング(ソプラノ:クンドリ)
クリストファー・ヴェントリス(テノール:パルジファル)
ファルク・シュトルックマン(バスバリトン:グルネマンツ)
ミハイル・ペトレンコ(バス:ティトゥレル/クリングゾル)
アレハンドロ・マルコ=ブールメスター
 (バリトン:アンフォルタス)
イヴァン・フィッシャー(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ネーデルラント・オペラ合唱団
 演出:ピエール・オーディ
 収録:2012年6月/ネーデルラント歌劇場(ライヴ)/BD50 & DVD9:dual layer discs、NTSC、1920×1080i、16:9、Stereo PCM、Surround 5.1 PCM、字幕:英

 2012 年にイヴァン・フィッシャーがロイヤル・コンセルトヘボウ管を率いてネーデルラント・オペラにデビューした『パルジファル』の映像がBlu-rayとDVD のセットで登場。
 演出はネーデルラント・オペラの芸術監督として活躍するピエール・オーディ。同歌劇場で手掛けたメシアンの『アッシジの聖フランチェスコ』などで名を知られています。
 また今作では現代アートのスーパースター、彫刻家のアニッシュ・カプーアが内装を担当。ワーグナー最晩年の神聖な音楽劇を美しく幻想的な舞台とともに堪能できます。
 もちろん演奏も素晴らしく、ソリストにはヴェントリス、ラングら経験豊富なワーグナー歌手を迎え、鉄壁の布陣で臨んでいます。






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C MAJOR(映像)



74 0104
(Blu-ray)
\5800→\5390
2016年ザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ。
 ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン

  ヴェルディ:歌劇「オテロ」全4幕
ホセ・クーラ(オテロ/ テノール)
ドロテア・レシュマン(デズデモーナ/ ソプラノ)
カルロス・アルバレス(イアーゴ/ バリトン)
ベンジャミン・ベルンハイム(カッシオ/ テノール)
クリスタ・マイヤー(エミーリア/ メゾ・ソプラノ)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(ロドヴィーコ/ バス)
ブルール・マグヌス・トーデネス
 (ロデリーゴ/ テノール)
チャバ・ゼゲディ(モンターノ/ バリトン)
ゴードン・ビントナー(伝令/ バリトン)
ソフィア・ピンツォウ(天使)
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン及び同合唱団
ザルツブル祝祭児童合唱団
イエルン・ヒンネルク・アンドレセン(合唱指揮)
ヴォルフガング・ゲッツ(合唱指揮)
KKC 9216
(Blu-ray)
〔国内盤仕様〕
\6018+税
74 0008
(DVD)
\4000→\3690
KKC 9217
(DVD)
〔国内盤仕様〕
\4200+税
 2016年ザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ。ティーレマンの「オテロ」、演出は注目のヴァンサン・ブサール。クーラ、レシュマン、アルバレスと強力の布陣

 演出:ヴァンサン・ブサール/装置:ヴァンサン・ルメール/照明:グイド・レヴィ/衣裳:クリスチャン・ラクロワ/
 映像:イザベル・ロブソン/振付:ヘルガ・レトーニャ/ドラマトゥルギー:シュテファン・ウルリヒ/映像監督:ティツィアーノ・マンシーニ
 収録:2016 年3 月19 日ザルツブルク祝祭大劇場、ザルツブルク復活祭音楽祭(ライヴ)
 74 0104(Blu-ray):画面:HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:イタリア語、字幕:英独仏西中韓日、147分
 74 0008(DVD):画面:HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、原語:イタリア語、字幕:英独仏西中韓日、
147分

 2016 年ザルツブルク復活祭音楽祭のライヴ映像。
 ザルツブルク復活祭音楽祭はカラヤンが1967 年に創設した音楽祭。2013 年からはカラヤンのアシスタントをしていた経験をもつ現代最高峰の指揮者のひとりクリスティアン・ティーレマンが芸術監督を務め、シュターツカペレ・ドレスデンがレジデント・オーケストラとして音楽祭の新たな歴史を作っています。2016 年11 月には同音楽祭を率いてティーレマンが来日公演を行ったのは記憶に新しいところです。

 2016 年ザルツブルク復活祭音楽祭のメイン・プログラムは、没後400 年を迎えたシェイクスピア原作のヴェルディの歌劇「オテロ」。当初のキャストには、オテロをヨハン・ボータ、イアーゴをディミトリ・フヴォロストフスキーが名を連ねていましたが、両名とも病気のためキャンセル(その後ヨハン・ボータは惜しくも死去)したため、ホセ・クーラとカルロス・アルバレスに交代となって上演されました。
 演出は2015 年新国立劇場新制作オペラ「椿姫」で注目されたフランスの気鋭演出家ヴァンサン・ブサールとヴァンサン・ルメール。ベールで覆われた舞台に美しい映像が映り込むというなんともエレガントな冒頭。そしてオテロの孤独、嫉妬、焦燥感、デズデモーナの苦悩と言ったそれぞれの心情を巧みに描き出しています。衣装はファッションデザイナーのクリスチャン・ラクロワ。華やかで極彩色を得意とするラクロワの鮮やかな衣装も見どころ。

 特筆すべきはホセ・クーラ。キャスト交代という必ずしもベストの状態ではなかったかもしれませんが、そこはさすが1997 年のオテロ・デビューから何度となく出演しているだけあって、安定した歌唱を聴かせてくれます。年を老うごとに貫禄が増し、まさにはまり役。
 そして先日グラミー賞も受賞したドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンの情感豊かで繊細に歌い上げるデズデモーナも必見です。
 またイアーゴ役のカルロス・アルバレスも圧倒的な迫力で存分に歌い上げています。
 ティーレマンの柔軟かつ繊細な音楽作り、そしてオケの熟成された豊かな響きと完璧なアンサンブル、ティーレマンのオペラ指揮者としての力量とその音楽性をあらためて感じる上演となっています。


















3/8(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ANIMAL MUSIC

ANI 057
\2400
チェコの名手たちによるヴァインベルクが登場!
 (1)ヴァインベルク:ピアノ五重奏曲Op.18
 (2)ブロッホ:ピアノ五重奏曲第2番
アネタ・マイェロヴァー(ピアノ)
シュターミッツ四重奏団
 録音:2013年12月16-17日/チェコ放送スタジオ1①、2016年9月/ハム・サウンド・スタジオ(プラハ)②/66’ 03”

 20 世紀を代表するふたりのユダヤ人大作曲家のピアノ五重奏を新録音。スイスに生まれてアメリカへ逃れた弦楽器奏者出身ブロッホと、ポーランドに生まれてソ連へ逃れたピアニスト出身のヴァインベルク、ともにユダヤの民俗音楽の語法を用いながら、対照的な作風を示しているのが興味津々です。
 このアルバムはプラハ市、ギデオン・クライン財団とユダヤ博物館の後援で制作が実現しまいた。
 アネタ・マイェロヴァーは1979 年生まれのスロヴァキアのピアニスト。ギデオン・クラインのスペシャリストとして知られ、2009 年からはプラハ音楽院で教鞭も執っています。
 シュターミッツ四重奏団は1985 年創立のチェコを代表する団体。ドヴォルザークやマルティヌーはもとより、四分音作曲家アロイス・ハーバの弦楽四重奏曲の演奏で高い評価を受けています。両者ともにここでも心打つ演奏を繰り広げています。




ACOUSENCE



ACOCD12816
\2600
チホ・ハン(ピアノ)/ショパン&シューマン
 1. ショパン:24の前奏曲 op.28
 2. シューマン:クライスレリアーナ op.16
チホ・ハン(ピアノ)
 2016年2月4-6日、ドイツ、クレーフェルトでの録音 使用ピアノ:SHIGERU KAWAI
 1992年、韓国ソウル生まれ。

 2009年オーストリア第13回ベートーヴェン国際ピアノ・コンクール第3位
 2011年ドイツ第4回Telecom国際ベートーヴェン、ピアノ・コンクール第2位
 2013年ドイツ第11回キッシンガー・クラヴィーア・オリンプ第1位
 2014年ソウル国際音楽コンクール第1位
 2014年ミュンヘン国際音楽コンクール最高位
 2016年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4位など 数々の賞を受賞
 2015年にはカワイ音楽振興会主催の招聘学生として来日しています。

 今どきの容姿から女性ファンを多く持つチホ・ハンですが、その演奏ぶりは若くして王者の風格さえ持つ堂々としたもの。
 数々のコンクールで高い評価を受け、カワイ音楽振興会主催の日本でのコンサートでは「同世代の中で最も将来を約束されたピアニスト」として紹介されたピアニストです。
 素晴らしい技術、一音たりとも疎かにしない思慮深く完成度の高い音楽作りは聴く者を深い感動に導き出します。
 


ACOCD12916
\2600
ガリーナ・チスチャコーヴァ(ピアノ)/フランス音楽作品集
 1. プーランク:15の即興曲
 2. ドビュッシー:版画
 3. サティ:グノシェンヌ集(全6曲)
 4. ラヴェル:ラ・ヴァルス
   (アレクサンドル・ギンジンによるピアノ独奏版に
    チスチャコーヴァ自身が手を加えたものに基づき演奏されています)
ガリーナ・チスチャコーヴァ(ピアノ)
 1987年モスクワの音楽一家に生まれ母からの手ほどきを受けモスクワ音楽院付属音楽学校並び音楽院でエリーナ・コーヴェン(Elena Khoven)、アナトリー・リャーボフ(Anatoly Ryabov)、巨匠ヴォスクレセンスキーなどに、イタリアではボリス・ペトルシャンスキー(Boris Petrushansky)に学んでいます。
 これまでに、マリア・カラス・グランプリ(ギリシャ:2008年)グリーグ国際ピアノ・コンクール(ノルウェー:2009年)スクリャービン国際ピアノ・コンクール(イタリア:2015年)ブゾーニ国際ピアノ・コンクール(イタリア:2013年)などで上位入賞しています。
 2015年9月にはカワイ音楽振興会主催で日本でリサイタルを行いました。
 バロックから現代音楽まで多くのレパートリーを持つガリーナ・チスチャコーヴァによるフランスの作曲家を集めたこのアルバムでは、高い技術に裏付けられた強烈な打鍵や独特のテンポ感から生み出される「間」で曲に濃淡を色付け曲が持つ魅力を描き出しています。
 2016年2月7-9日、ドイツ、クレーフェルトでの録音 使用ピアノ:SHIGERU KAWAI

 




CARUS


83478
\2600
カルムス・アンサンブル ルター 「Collage」 (教会暦でのルターの言葉)
 I. 「神はわがやぐら」
    Ein feste Burg ist unser Gott
  マルティン・ルター、Martin Mahu 作曲の作品、4曲
 II. 「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」 (待降節)
   Nun komm, der Heiden Heiland 
  J.S.バッハ、ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー
  ヨハン・ヘルマン・シャイン、グンナー・エーリクソン
  ミヒャエル・プレトリウス 作曲の作品、7曲
 III. 「われらキリストを讃えまつらん」 (クリスマス)
    Christum wir sollen loben schon
   カール・ピュッティ、グレゴリオ聖歌、ギヨーム・デュファイ
   J.S.バッハ 作曲の作品、8曲
 IV. 「安らぎと喜びをもて われは行く」 (聖燭祭)
    Mit Fried und Freud ich fahr dahin
   カール・ピュッティ、ヨハン・ワルター、J.ブラームス、M.レーガー
  F.メンデルスゾーン 作曲の作品、5曲
 V. 「キリストは死の縄目につながれたり」 (復活祭)
    Christ lag in Todesbanden
  ヨハン・エッカルト、J.S.バッハ、ヨハン・ワルター 作曲の作品、5曲
 VI. 「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 (聖霊降臨祭)
   Komm, Gott Schopfer, Heiliger Geist
  グレゴリオ聖歌、ゼトゥス・カルヴィジウス、ヨハン・エッカルト
  バルタザール・レジナリウス 作曲の作品、7曲
 VII. 「われらに平和を与えたまえ」
   Verleih uns Frieden gnadiglich
  H.シュッツ、アルヴォ・ペルト、マルティン・ルター 作曲の作品、4曲
カルムス・アンサンブル
 マルティン・ルターによる宗教改革から500年を祝うアルバムです。
 響きの豊かさ、音の精度の確かさ、軽妙さと豊かな知力が特徴的なドイツで最も成功している女性1人と男性3人のヴォーカル・グループカルムス・アンサンブルによる新作です。
 教会暦における節々の祈りにむけて書かれた7つのルターによる歌詞につけられた各作曲家の作品を選び、気高く清らかに歌い上げています。
 2016年9月ライプツィヒ、聖トーマス教会での録音
 計40曲 録音時間:69分6秒
  http://calmus.de/en/
 

83482
\2600
ミヒャエル・プレトリウス 栄光、神にあれと歌おう
マルティン・ルター、フィリップ・ニコライ等の歌詞にのせた合唱曲集

 1. 「あしたに輝く たえなる星よ」 
 2. 「来たれ、聖霊」 
 3. 「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」
 4. 「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」 - 1
 5. 「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」 - 2
 6. 「ハレルヤ、キリストは甦りたまえり」 
 7. 「今ぞわが魂よ主を讃えよ」 
 8. 「ドイツ語マニフィカト」
 9. 「高き天より、われは来たれり」 
 10. 「ドイツの地で」 - 1 
 11. 「ドイツの地で」 - 2 
  Teutsch Et in terra
 12. 「神はわがやぐら」  
 13. 「安らぎと喜びもてわれは行く」 
 14. 「目覚めよ、と呼ぶ声あり」 
グリ・スカルラッティスティ(ヴォーカル・アンサンブル)
カペラ・プリンチパーレ(古楽アンサンブル) 
ヨッヘン・アルノルト指揮
 2016年9月27-30日 ロイトリンゲンの福音主義教会での録音
 ※7,10,11,12が世界初録音と成ります。

 音楽学者、神学者であるヨッヘン・アルノルトにより1995年にスイスとドイツのプロフェッショナルな声楽家を集めて設立されたグリ・スカルラxッティスティは、ドイツを中心とした定期的な演奏会や多くのラジオ放送出演で実力を高く評価されるアンサンブルです。
 音色を多彩に歌い別け、曲や言葉の持つ力を包み込むよう透明性を持って届けてくれる音楽は、その孤高感と共に深い感動を私達にもたらせてくれます。




TACET



S 223
(SACD Hybrid)
\2600
アウリンSQ,今井信子/モーツァルト:弦楽五重奏曲集
 モーツァルト:
  1. 弦楽五重奏曲 第2番 ハ短調 K.406 (516b)
  2. 弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K.515
アウリン弦楽四重奏団
今井信子 (ヴィオラ)
 1981年に20歳代前半の演奏家達により設立され現在に至るまで数々の演奏や録音(特にTACETレーベルから発売されているハイドン、ベートーヴェンのシリーズ)等により主にヨーロッパで高く評価されているアウリン弦楽四重奏団。
 創立来、メンバーを変えず、4つの楽器の音色・音楽が高い集中力で融合され醸し出される演奏は決して派手ではありませんが伝統を守り今に伝える強い意志が極上の芸術として聴く者の心を捉えます。
 今回、日本が誇る世界的なヴィオラ奏者、今井信子とは演奏会でもモーツアルトの弦楽五重奏曲で共演しており息の合った演奏を私達に届けてくれます。
 TACETレーベル特徴である音の良さがこの素晴らしい演奏の息遣いまで確実にとらえています。
 ※1989年に創立されたTACETレーベル25周年録音プロジェクトの一環です。

 2014、2015年 ドイツ、ヴッパタール、インマヌエル教会での録音
 ・5.1 Version Real Surround Sound for all SACD Surround Systems
 ・Stereo Version for all Stereo Systems Plays on CD/SACD/DVD Players

※既に発売済みでご好評いただいているTACET 217 (3CD) からのSACD化 第1弾です。 のこりも順次、SACD化され発売予定です。

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


PRAGA DIGITALS

PRD 250362
\2900
モントゥーの名録音がPragaレーベルから登場
 リムスキー=コルサコフ:
  (1)弦楽六重奏曲イ長調
  (2)ピアノと木管のための五重奏曲〜
   第2楽章アンダンテ
  (3)交響組曲「シェエラザード」Op.35
(1)パヴェル・フーラ、
 ミロシュ・チェルニー(ヴァイオリン)、
 ズビニェク・パドウレク、
  ヨセフ・クルソニュ(ヴィオラ)、
 ヴァーツラフ・ベルナーシェク、
  ミハル・カニュカ(チェロ)
(2)プラハ木管五重奏団のメンバー
 イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)
(3)ピエール・モントゥー(指揮)
 ロンドン交響楽団
 録音:2003年1月31日(1)、1月22日(2)/プラハ・セッション、1957年9月/ロンドン・セッション(3)/Stereo、82’ 15”

 モントゥーの「シェエラザード」はステレオ最初期のデッカの名盤。早めのテンポで颯爽とした演奏。新マスタリングでの登場となります。弦楽六重奏曲はリムスキー=コルサコフの初期作品で、第2 楽章はBACH(シ♭・ラ・ド・シ)の音による三声の二重フーガだったり、ロシア的な美しい歌に満ちた第4 楽章など聴きどころも多い曲。ピアノと木管の五重奏曲の第2 楽章は「シェエラザード」の萌芽を感じさせるオリエンタルな雰囲気が興味津々です。
 

PRD 250331
\2900
超貴重なボロディンSQ
 1960年代のショスタコーヴィチ録音第2弾

  ショスタコーヴィチ:
   (1)弦楽四重奏曲第4番ニ長調Op.83
   (2)同第6番ト長調Op.101
   (3)同第9番変ホ長調Op.117
ボロディンSQ
 【ロスチスラフ・ドゥビンスキー、
  ヤロスラフ・アレクサンドロフ(ヴァイオリン)、
  ドミートリー・シェバリーン(ヴィオラ)、
  ワレンチン・ベルリンスキー(チェロ)】
 録音:1966年1月、11月/モスクワ(ラジオ放送)/Stereo、79’ 15”

 オリジナル・ブックレットのトラック表示によれば、モスクワ放送でオンエアされた1966 年録音の音源と受け取れますが、同解説書中には別の記述もありはっきりしません。いずれにしてもボロディンSQ による1960 年代のショスタコーヴィチ録音は今日入手困難で、ファンには朗報と申せましょう。ドゥビンスキーならではの歌ごころが独特の魅力を放っています。
 

PRD 250371
\2900
ドヴォルザークの「弦楽セレナード」、オリジナル八重奏版
 ドヴォルザーク:
  (1)セレナード ホ長調B3(6初稿の八重奏版)
  (2)弦楽セレナード ホ長調Op.22 (B52)
  (3)管楽セレナード ニ短調Op.44 (B77)
(1)(3)チェコ九重奏団
(2)ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団
 録音:1998年9月(1)、10月(3)/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)、1965年11月/セント・マーチン教会(2)/Stereo、77’ 21”

 ドヴォルザークの作品のなかでもとりわけ美しく人気の高い「弦楽セレナード」。わずか12 日間で書きあげたとされますが、実は原作があったとされます。それはクラリネット、ホルン、ファゴット、2 つのヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、ピアノの八重奏で、ニコラス・イングマンが復元しました。現行版のこころにしみいるようなつややかな音色と異なる、素朴で軽い感覚が魅力。もちろんオリジナル版も収録。マリナー指揮アカデミー室内管の美演を楽しめます。
 

PRD 250358
(2CD)
\4000
ヴェーグ四重奏団のバルトーク・弦楽四重奏曲全集
 Disc 1
  (1)第1番Sz.40/(2)第3番Sz.85/
  (3)第5番Sz.102
 Disc 2
  (4)第番Sz.67/(5)第4番Sz.91/
  (6)第6番Sz.114
ヴェーグ四重奏団
 ヴェーグ四重奏団の名盤をリマスタリング

 録音:1954年9-10月/ロンドン/Stereo、75’ 21”、78’ 28”

 ヴェーグ四重奏団はバルトークの弦楽四重奏曲全集を2回録音していますが、これは最初の方。リーダーで第1ヴァイオリンのシャーンドル・ヴェーグはハンガリー人で、作品の民族色と激しい感情を見事に表現。Praga 社のインフォメーションによると、1954 年コロムビア初期盤から板起こし復刻したとのことで、60 年以上経ながら物凄いエネルギーが伝わってきます。
 

PRD 250369
(2CD)
\4000
ズデニェク・ハラバラ最晩年の名演が光る!
 ドヴォルザーク:
  Disc 1
   (1)交響曲第7番ニ短調Op.70
   (2)カンタータ「白山の後継者たち」Op.30
   (3)交響詩「野鳩」Op.110
  Disc 2
   (4)交響詩「水の魔物」Op.107
   (5)交響詩「真昼の魔女」Op.108
   (6)交響詩「金の紡ぎ車」Op.109
   (7)交響詩「英雄の歌」Op.111
(1)(2)ズデニェク・コシュラー
(3)-(6)ズデニェク・ハラバラ(指揮)
(1)(3)-(6)チェコ・フィル
(2)プラハ交響楽団
(7)アロイス・クリマ(指揮)
 プラハ放送交響楽団
 往年の名指揮者ズデニェク・ハラバラ最晩年の名演が光る!

 録音:1964年10月12-14日(1)(3)、1972年1月(2)、1961年9月19-20日(4)-(6)/ドヴォルザーク・ホール、1961年10月/チェコ放送、スタジオ1(7)/Stereo、79’ 58”、78’ 47”

 ドヴォルザークの作品のなかから、とりわけボヘミア的なテーマのものを集めたアルバム。「白山の後継者たち」は1872 年、ドヴォルザーク29 歳の出世作。1620 年11 月にプラハ近郊の山で起きたハプスブルク軍とボヘミア貴族のカトリック対プロテスタントの宗教戦闘となっています。交響詩はいずれもエルベンの民話み基づきますが、内容は暗く残酷なものが多いのが意表をつきます。往年のオペラ指揮者ズデニェク・ハラバラ(1899-1962) 最晩年の録音が貴重。ボルテージの高い演奏を楽しめます。


<メジャー・レーベル>

DG

4797151
\2300
《ユップ・ベヴィン 〜 Prehension》
 1) Ab Ovo, 2) Kawakaari, 3) The Gift, 4) Impermanence,
 5) A Heartfelt Silence, 6) Sonderling,
 7) Le souvenir des temps gracieux, 8) Pippa's Theme,
 9) The Man Who Carried The Wind, 10) Seelenkind,
 11) 432, 12) Hanging D, 13) A Heartfelt Silence 2,
 14) An Amalgamation Waltz 1839,
 15) Every Ending Is A New Beginning
ユップ・ベヴィン(ピアノ)
 オランダの詩的ポストクラシカル、DGデビュー
 
 私の音楽はとても感情的。
 私はこれを、複雑な感情のためのシンプルな音楽と呼んでいます。
 〜ユップ・ベヴィン

 2017年4月にドイツ・グラモフォンよりデビューするオランダのコンポーザー/ピアニストのユップ・ベヴィン。彼は、新世代をリードするストリーミング・アーティストとして既にその地位を確立し、ネットでも大きな存在となりつつある。
 (ユップはすでにSpotifyの「ピースフル・ピアノ」〈250万フォロワー〉など、世界のメジャーなプレイリストでその存在を確立) 

 自費リリースした初アルバム『ソリプシズム』は、2015年に発売して以来、Spotifyだけでも既に6,000万近くのストリーミングを達成。その中のリード・トラック2曲においては、1,600万と1,800万のストリーミングを達成している。
 その『ソリプシズム』に続くユップのセカンド・アルバムにしてドイツ・グラモフォン、デビュー盤となる『プリヘンション』。国内盤が発売される6月には来日も予定されています。
 また2017年2月から、ヨーロッパ・米国ツアーも開催予定。

 ネットで“ジェントル・ジャイアント(フレンドリーな巨人)”と称されるユップは、その身長2mの体格から紡ぎだされる優しいピアノ・タッチで幅広い層の人々の心を瞬時に捉え、とてもリラックスできる瞑想的なネオ・クラシックを展開しています。
 内省的でメランコリック、映画音楽のようでありながらも気持ちを高揚させてくれるユップの音楽は、 シンプルで暖かみのあるアコースティック・サウンドが特徴です。


 オランダのピアニスト、音楽プロデューサーでもあるユップ・ベヴィン。2015年3月に彼はデビューアルバム「SOLIPSISM(唯我論)」を自主リリースしその音楽は一躍ヨーロッパ中で話題となりました。
 今回DGデビュー盤に収められた音楽は、不要なフリルをすべて拭い捨て、残った必須要素に宿る美を探求しています。
 まるで森の霧の中での不思議な空間にいるかのような静かな音楽は、詩人的ポストクラシカルとして全世界の音楽ファンを魅了するに違いありません。
 アルバムについて、ユップはこう語っています・・・「今、世界は苦難の時代と言えるでしょう。私は基本的な人間レベルで一般的な人々へ発信し、交流することに対する深い衝動を感じています。私たちの普遍的な言語としての音楽は、団結する力を持っています。世界中の文化的な違いにかかわらず、人間であることが何を意味するのか、我々は共通の認識を持っています。私は自分が信じる音楽を純粋な形で演奏することによって、世界中の人々に手を差し伸べたい。"Solipsism"では、現実は自分の心の中にのみ存在するという哲学的な思考について言及しています。
 それ以外の外部の世界にあるもの全て、そして他者の心は真に知ることができず、したがってそれは存在しない事と同等なのです。
 私の音楽は、普遍的かつ形而上学的な現実が確かに存在する事を証明するために、実在するコミュニケーションから生まれる経験であり、絶対的な美学に対する信念なのです。」




DECCA



4830660
(26CD)
\18000
《Shaping The Century Vol.2 (1950-2000)》
【Disc1】
 ヒンデミット:1) 交響曲「世界の調和」〜
   ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 [録音]1977年,
  2) 八重奏曲 〜 ウィーン八重奏団[録音]1964年/
【Disc2】
 ブーレーズ:
  1) ル・マルトー・サン・メートル, 2) デリーヴ 第1番&第2番 〜
     ピエール・ブーレーズ(指揮)アンサンブル・アンテルコンタンポラン[録音]2002年/
【Disc3】
 バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー(抜粋)〜
   キリ・テ・カナワ(ソプラノ), ホセ・カレーラス(テノール),
   タティアナ・トロヤノス(メゾ・ソプラノ), マリリン・ホーン(アルト),
   カート・オルマン(バリトン), レナード・バーンスタイン(指揮)
   オーケストラ&コーラス[録音]1984年/
【Disc4】
 クルターク:
  1) ギターと器楽アンサンブルのための「シュテファンの墓」Op.15
   (シュテファン・シュタインを追悼して),
  2) ステーレ(墓碑)Op.33,
 3) シュトックハウゼン:「3群のオーケストラのためのグルッペン」より作品第6番 〜
  ユルゲン・ルック(ギター:1) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,
  フリードリヒ・ゴールドマン(指揮:3), マーカス・クリード(指揮:3),
  クラウディオ・アバド(指揮:1-3)[録音]1994年/
【Disc5】
 リゲティ:
  1) アトモスフェール 〜
    クラウディオ・アバド(指揮)
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1988年,
  2) Volumina 〜 ゲルト・ザッハー(オルガン)[録音]1968年,
  3) ルクス・エテルナ 〜
     ヘルムート・フランツ(指揮)北ドイツ放送合唱団[録音]1968年,
  4) オルガンのためのスタディ第1番「ハーモニー」〜
     ゲルト・ザッハー(オルガン)[録音]1968年,
  5) ロンターノ 〜
     クラウディオ・アバド(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1988年,
  6) ラミフィケーションズ 〜
     ピエール・ブーレーズ(指揮)アンサンブル・アンテルコンタンポラン[録音]1982年,
  7) メロディーエン 〜
     デイヴィッド・アサートン(指揮)ロンドン・シンフォニエッタ[録音]1975年/
【CD6】
 武満徹:
  1) ノヴェンバー・ステップス, 2) エクリプス,
  3) ア・ストリング・アラウンド・オータム 〜
    横山勝也(尺八:1,2), 鶴田錦史(琵琶:1,2), 今井信子(ヴィオラ:3),
    サイトウ・キネン・オーケストラ(1,3), 小澤征爾(指揮:1,3)
     [録音]1989, 1990年,
  4) ピアニストのためのコロナ 〜ロジャー・ウッドワード(ピアノ)[録音]1973年/
【CD7】
 ベリオ:
  1) シンフォニア(8人の声と管弦楽のための),
  2) エクフラシス(管弦楽のためのコンティヌオII)〜
    ペーター・エトヴェシュ(指揮)
    エーテボリ交響楽団, ロンドン・ヴォイセズ(1)[録音]2004年/
【CD8】
 クセナキス:
  1) シナファイ(第1ピアノ協奏曲), 2) アロウラ(12奏者のための),
  3) 対地星(バレエ音楽)〜
   エルガー・ハワース(指揮)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団,
   ジョフリー・ダグラス・マッジ(ピアノ(1)) [録音]1975年,
  4) ケクロプス(第3ピアノ協奏曲)〜
    ロジャー・ウッドワード(ピアノ)
    クラウディオ・アバド(指揮)グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団[録音]1992年/
【CD9】
 ヘンツェ:「逃亡奴隷〜エステバン=モンテホの自叙伝」〜
   ウィリアム・ピアソン(バリトン), カールハインツ・ツェラー(フルート),
   レオ・ブローウェル(ギター), ツトム・ヤマシタ(パーカッション),
   ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(指揮)[録音]1970年/
【CD10-11】
 ライヒ:
   1) Drumming(Part1-4), 2) 6台のピアノ,
   3) レット楽器、声とオルガンのための音楽 〜
      スティーヴ・ライヒ&ミュージシャンズ[録音]1974年/
【CD12】
 バートウィッスル:
  1) 時の勝利 〜
    ピエール・ブーレーズ(指揮)BBC交響楽団[録音]1974年,
  2) アース・ダンス 〜
    ピエール・ブーレーズ(指揮)アンサンブル・モデルン[録音]2001年,
  3) パニック 〜
    ジョン・ハール(サックス), ポール・クラーヴィス(パーカッション),
    アンドリュー・デイヴィス(指揮)BBC交響楽団[録音]1995年/
【CD13】
 グレツキ:交響曲第3番 Op.36「悲歌のシンフォニー」〜
  ヨアンナ・コショウスカ(ソプラノ),
  カジミェシュ・コルド(指揮)ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1993年/
【CD14】
 ペルト:
  1) フラトレス(ヴァイオリン、弦楽オーケストラとパーカッションのための),
  2) タブラ・ラサ(2つのヴァイオリン、弦楽オーケストラとプリペアド・ピアノのための協奏曲),
  3) 交響曲第3番〜
    ギル・シャハム(ヴァイオリン:1,2), ロジャー・カールソン(打楽器:1),
    アデレ・アンソニー(ヴァイオリン:2), エリック・リスベルイ(プリペアド・ピアノ:2),
    ネーメ・ヤルヴィ(指揮)エーテボリ交響楽団[録音]1997年/
【CD15】
 ピーター・マックスウェル・デイヴィス:
  1) 交響曲 第1番〜
   サイモン・ラトル(指揮)フィルハーモニア管弦楽団[録音]1978年,
  2) 歌劇「タヴァナー」よりダンス 〜
   ピーター・マックスウェル・デイヴィス(指揮)ファイヤーズ・オブ・ロンドン[録音]1972年/
【CD16】
 グバイドゥーリナ:
  1) オフェルトリウム(ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲)〜
    ギドン・クレーメル(ヴァイオリン),
    シャルル・デュトワ(指揮)ボストン交響楽団[録音]1988年,
  2) T.S.エリオットへのオマージュ(八重奏とソプラノのための)〜
    クリスティーン・ウィトルシー(ソプラノ), イザベル・ファン・クーレン(ヴァイオリン),
    タベア・ツィマーマン(ヴィオラ), ダーヴィト・ゲリンガス(チェロ),
    アロイス・ポシュ(コントラバス), エドゥアルト・ブルンナー(クラリネット),
    ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン), クラウス・トゥーネマン(ファゴット)[録音]1987年/
【CD17】
 ルトスワフスキ:
  1) 管弦楽のための協奏曲〜
   ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)ワルシャワ国立フィルハーモニー交響楽団[録音]1964年,
  2) 織りこめられた言葉〜
    ピーター・ピアーズ(テノール),
    ヴィトルド・ルトスワフスキ(指揮)ロンドン・シンフォニエッタ[録音]1972年,
  3) 交響曲第3番〜
     ヴィトルド・ルトスワフスキ(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1985年/
【CD18】
 マイケル・トーキー:
  1) エクスタティック・オレンジ, 2) ブライト・ブルー・ミュージック,
  3) グリーン, 4) パープル, 5) 灰 〜
    デイヴィッド・ジンマン(指揮)ボルティモワ交響楽団[録音]1990年,
  6) アジャスタブル・レンチ 〜 ケント・ナガノ(指揮)ロンドン・シンフォニエッタ[録音]1989年,
  7) 槍投げ 〜 ヨエル・レヴィ(指揮)アトランタ交響楽団[録音]1995年/
【CD19】
 デュティユー:
  1) ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」, 2) チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」〜
   ピエール・アモイヤル(ヴァイオリン), リン・ハレル(チェロ),
   シャルル・デュトワ(指揮)フランス国立管弦楽団[録音]1993年/
【CD20】
 シュニトケ:1) 合奏協奏曲第3番, 2) 合奏協奏曲第4番(交響曲第5番) 〜
   ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(ヴァイオリン)ロナルド・ブラウティガム(チェンバロ、ピアノ),
   ヴィクター・リーバーマン(ヴァイオリン), ヤン・シュプロンク(オーボエ),
   リッカルド・シャイー(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団[録音]1989-1990年/
【CD21】
 タネジ:
  1) サクフォフォン協奏曲「子守唄」〜
    マーティン・ロバートソン(サクソフォン),
    アンドルー・デイヴィス(指揮)BBC交響楽団[録音]1995年,
  2) ナイト・ダンス 〜
    オリヴァー・ナッセン(指揮)ロンドン・シンフォニエッタ[録音]1996年,
  3) 恐れをはらいのけて 〜
    ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット), ジョン・ウォーレス(トランペット),
    ダニエル・ハーディング(指揮)フィルハーモニア管弦楽団[録音]1996年/
【CD22】
 エリオット・カーター:
  1) クラリネット協奏曲,
  2) シンフォニア「我は過ぎゆく希望の対価なり」〜
    マイケル・コリンズ(クラリネット)オリヴァー・ナッセン(指揮)BBC交響楽団[録音]1998年/
【CD23】
 フィリップ・グラス:
   1) ヒーローズ・シンフォニー(交響曲第4番 デヴィッド・ボウイとブライアン・イーノの音楽より)〜
     デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラ[録音]1996年,
   2) ヴァイオリン協奏曲 〜
     ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
     クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[録音]1992年/
【CD24-25】
 ゴリホフ:マルコ受難曲 〜
   アキレス・バエス(ギター), マイケル・ウォード=バーグマン(アコーディオン),
   ゴンサロ・グラウ(ピアノ), デイヴィッド・ぺナ(コントラバス),
   ベネズエラ・スコラ・カントゥルム, パッション・オルケスタ,
    シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ団員, マリア・ギナンド(指揮)[録音]1996年/
【CD26】
  リーム:Jagden und Formen(狩猟と形式)〜
    ドミニク・マイ(指揮)アンサンブル・モデルン[録音]2001年

 20世紀後半を代表する作曲家24人の名作を収録
 20世紀後半は芸術的かつ文化的にも激動の時代であり、挑発的で分裂的な音楽が生み出されました。その多くはまだまだ我々にとて受け入れやすい作品で、今日の大衆文化とその音楽に大きな影響を与えているものも多く見受けられます。
 20世紀後半の音楽を収録したこの第2巻には、時には異質の作曲様式と思われる音楽がありますが、そこにある各作曲家独自の音楽観を検証し、この豊かな音楽遺産に関心を持つすべての人が現代音楽にアクセスできるようにする・・・これがこのボックスを発売する使命といえましょう。
 20世紀後半の音楽を理解するために必須の作品が集められています。DeccaとDGの20世紀シリーズの中から選曲が行われ、1950-2000年をカバーする24人の作曲家による本質的かつ象徴的な作品が収められています。
 ブックレットには、作曲家や作品解説、20世紀音楽研究家ナイジェル・シミオン氏によるレパートリー・ノートが掲載されます(欧文のみ)。


<LP>


DG(LP)


4797213
(LP)
\3700
《ロドリーゴ:アランフェス協奏曲》
 ロドリーゴ:
  1) アランフェス協奏曲,
  2) ある貴紳のための幻想曲
ナルシソ・イエペス(ギター),
オドン・アロンソ(指揮)
スペイン放送交響楽団
 イエペスのスケール大きな演奏によるギター協奏曲の金字塔
 アランフェス協奏曲の魅力を世界に広めた20世紀のギターの名手、イエペスによる1969年録音のロドリーゴ作品をカップリグしたアルバムです。
 マドリード近郊のアランフェスにある歴代の王室の美しい離宮と庭園に思いを寄せた、あまりにも名高い『アランフェス協奏曲』はスペインの過ぎし日の栄華と郷愁を偲ばせるギター協奏曲の先駆的な作品です。
 ソロを務めるイエペスのスケール大きな重厚ともいえる演奏スタイルは、この20世紀のギターの名作から新たな魅力を引き出しています。
  この名盤を、アナログLP盤で限定復刻。
   【録音】1969年5月,マドリッド、Estudios Phonogram
 

4797214
(LP)
\3700
《ショパン:4つのバラード、幻想曲、舟歌》
 ショパン:
  1) 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60,
  2) バラード 第1番 ト短調 Op.23,
  3) バラード 第2番 ヘ長調 Op.38,
  4) バラード 第3番 変イ長調 Op.47,
  5) バラード 第4番 ト短調 Op.23, 幻想曲 ヘ短調 Op.49
クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ),
 クリスタルのような研ぎ澄まされたタッチで描かれるツィメルマンのショパン:バラード集
 数多あるショパンのバラード録音の中でも群を抜いた決定盤といえるツィメルマン1987年の録音。
 繊細なタッチから導き出されるクリスタルのような美音とその色彩の拡がり、深く内省的な表現から、ドラマティックな構成まで全てを完璧にコントロールし尽くした演奏からはツィメルマンの愛国心も窺えます。
  この名盤を、限定でアナログLP盤化。
  【録音】1987年7月, ビーレフェルト, ルドルフ・エトカー・ハレ
  

4797215
(LP)
\3700
《リスト:ワーグナー・トランスクリプション集》
 リスト=ワーグナー :
  1) 歌劇『タンホイザー』より「バルトブルク城への客人の入場」,
  2) 歌劇『さまよえるオランダ人』より「紡ぎ歌」,
  3) 歌劇『ローエングリン』より「エルザの夢とローエングリンの非難」,
  4) 楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「イゾルテの愛の死」,
  5) 歌劇『さまよえるオランダ人』より「バラード」,
  6) 『リエンツィ』の主題による幻想曲
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 才気溢れるバレンボイムの卓越したピアニズムが結晶した名盤
 ピアニストとして良質のアルバムをリリースしていた、1980年前後のバレンボイムのリスト。これらを弾きこなすには破格の技巧が必要とされますが、バレンボイムはピアノ1台の上でワーグナーの官能的世界を見事に描き上げていきます。
 すべてを手中に収めた幅広い表現で、重量級の響きや繊細な歌を聴かせるバレンボイムの手腕が光る名演です。
  【録音】1982年5月, パリ、サル・プレイエル
















3/7(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

 

CAPRICICO



C5289
\2600
ハンス・アイスラー(1898-1962):映画音楽集
 1-4.死刑執行人もまた死す(1942/1943)400ミリオン(1938/1939)
 5.前奏曲:Andante con moto/メイン・タイトル
 6.主題と変奏7.ヴァイオリンとオーケストラのためのスケルツォ
 8-12.5つのオーケストラのための小品
 13-17.怒りの葡萄(Alternative Film Music)(1941/1942)
 18-21.小交響曲(1932)22.Horfleissubung(1930)
ベルリン放送交響楽団
ヨハネス・カリツケ(指揮)

 ドイツ、ライプツィヒ生まれの作曲家アイスラーの映画音楽集。ドイツ時代にはブレヒトと協働し、数多くの政治的な歌曲で知られたアイスラー。しかしユダヤの血をひいていたため、戦時中はナチスに迫害され、1938年に米国へ亡命することとなります。
 ここで、他のユダヤ系の作曲家たちと同じく「映画音楽」の作曲、企画に従事、1943年のフリッツ・ラングが監督した「死刑執行人もまた死す」はアカデミー賞にノミネートされるほどの人気を獲得しました。
 このアルバムには、その音楽だけでなく「怒りの葡萄」のための音楽(実際に使われたのはアルフレッド・ニューマンの曲)や、小交響曲など珍しい作品を聴くことができます。一時期はシェーンベルクに師事し、無調や十二音の作品も手掛けていたアイスラーの作曲家としての本質が垣間見える曲集です。

 録音 2016年7月1-6日RBB Saal1
 


C5296
\2600
フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
 フルート作品全集 第2集

 1.「アンダンテとロンド」 Op.25(フランツ)
   2本のフルートとピアノのための
 2.羊飼いの調べ(カール)
   ソプラノ、2本のフルートとピアノのための
 3.ボアエルデューの《白き貴婦人》より
   お気に入りの曲(フランツ)
    独奏フルートと自由な伴奏ピアノのための
 4.「最も有名なチャールダッシュ」第2集より
   “最新のハンガリー音楽の真珠”(カール)
     フルートとピアノのための
 5.モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》からの二重奏曲(フランツ)
   2本のフルートのための
 6.グノーの《ファウスト》からのポプリ(フランツ)
   ピアノとフルートのための
 7.レ・デジレ(クラーマー=ドップラー)(フランツ)
   フルートとピアノのための
 8.デュオ・コンチェルタント「プラハの思い出」(フランツ&カール)
  2本のフルートと管弦楽のための
クラウディ・アリマニー(フルート)…1-8
工藤重典(フルート)…1
ヤーノシュ・バーリント(フルート)…2
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)…5
イングリッド・ケルテシ(ソプラノ)…2
クララ・ノヴァコーヴァ(フルート)…8
アラン・ブランチ(ピアノ)…1
ミシェル・ワーヘマンス(ピアノ)…2.3.
マルタ・グヤーシュ(ピアノ)…4
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)…6
ロベルト・レールバウマー(ピアノ)…7
エルチェ市立交響楽団…8
レオナルド・マルティネス(指揮)…8

 全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第2集。
 兄フランツと弟カールは、二人とも優れたフルート奏者であり、また作曲家でもありました。とりわけ兄は舞台音楽の作曲家として高名で、フランツ・リストと親交があり、彼の「ハンガリー狂詩曲」にオーケストレーションを施したことでも知られています。
 最も有名な作品は「ハンガリー田園幻想曲」ですが、実は兄弟で、フルートのための数多くの超絶技巧を駆使した作品を書き、自身らで演奏し人気を博していました。
 この第2集に収録されている曲の半分は「2本のフルート」で演奏されるもので、二人の音色が絡み合って極上の響きが生まれる瞬間を楽しむことができます。
 フルート奏者クラウディ・アリマニーは長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指しています。ドップラー兄弟によるフルート作品全集 第1集・・・C5295


  録音 2007-2016年カタロニア

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CAPRICCIO ENCORE



C8008
\2000
1992年ヴェーグ(指揮)&カメラータ・ザルツブルク
 ハイドン(1732-1809):十字架上のキリストの最後の七つの言葉(弦楽オーケストラ版)

 1.序章
 2.第1ソナタ「父よ、彼らの罪を赦したまえ」
 3.第2ソナタ「おまえは今日、私と共に楽園にいる」
 4.第3ソナタ「女性よ、これがあなたの息子です」
 5.第4ソナタ「わが神よ、なぜ私を見捨てたのですか?」
 6.第5ソナタ「渇く」
 7.第6ソナタ「果たされた」
 8.第7ソナタ「父よ、あなたの手に私の霊を委ねます」9.地震
カメラータ・ザルツブルク
シャーンドル・ヴェーグ(指揮)

 1786年、54歳のハイドンが作曲した連作管弦楽曲。この時期のハイドンはエステルハーツィ家に仕えながらも、彼の作品がヨーロッパ中で人気を博していたため、外部から作曲を頼まれたり、作品の出版に力を入れたりと、なかなか忙しい日々を送っていました。
 この曲はスペインのカディス大聖堂の依頼によって書かれており、同じ頃の「パリ交響曲」もパリの新設オーケストラのために書かれるなど、ハイドンは各方面からひっぱりだこだったようです。
 「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」はもともと管弦楽のために書かれましたが、後にハイドン自身の手によって弦楽四重奏版、クラヴィーア版、オラトリオ版と、いくつもの異稿版が作成されています。
 ヴェーグの演奏は、弦楽四重奏版を拡大したもので、重厚な響きが深い感動をもたらします。

録音 1992年3月15日Grosser Saal, Wiener Konzerthaus, Vienna, Austria旧品番・・・C10465
 

C8012
\2000
テレマン(1681-1767):マタイ受難曲(1746年) ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指揮)
エヴァンゲリスト…ヴィルフリート・ヨッヘンス(テノール)
イェズス…クラウス・メルテンス(バス)
ペトルス…ゼバスティアン・ヒュープナー(テノール)
ユダス…クリストフ・ブルメスター=シュトレッファー(テノール)
第1の証人…ウーヴェ・ツィボッラ=シュレーダー(アルト)
第2の証人…ケーン・ファン・シュターデ(バス)
大司祭…ベルンハルト・シェッフェル(テノール)
ピラトゥス…エッケハルト・アベーレ(バス)
独唱…ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)
独唱…カルメン・シュラー(アルト)

 2017年はテレマンの没後250年にあたります。
 ハンブルクの音楽監督を務め、数多くの作品を残したテレマンは、市から「受難曲を毎年書くように」と命じられており、ヨハネ、ルカ、マタイなどの福音書に基づく受難曲を数多く書きました。
 しかしその全てが未だに出版、演奏されてはおらず、研究途上といったところです。
 この1746年の「マタイ受難曲」はテレマン65歳の円熟期の作品で、バッハ作品よりも後に作曲された受難曲となります。
 CD1枚に収まるコンパクトな長さですが、内容はとても充実しています。

 録音 1998年9月24日 ライヴ収録旧品番・・・C10854



 

DIVINE ART


DDA-25149
\2600
リディア・カカバーゼ(1955-):CONCERTATO
 御者の恐怖
  1.第1楽章:雪嵐の中で
  2.第2楽章:渦巻く雪の中を歩き回る
  3.第3楽章:周囲に悪霊が集まる
  4.第4楽章:荒れ果てた風景
  5.第5楽章:行方不明
 ダンス・スケッチ
  6.第1楽章:アラビアの民俗舞曲
  7.第2楽章:ステートリー伯爵の踊り
  8.第3楽章:おもちゃの時計の踊り
 コンチェルタート
  9.第1楽章:Andante espressione
  10.第2楽章:Andante legato
  11.第3楽章:Andante con brio
  12.第4楽章:Andante energico
 2つの室内歌曲
  13.スペルバウンド
  14.エルドラド
 カントゥス・プラヌス
  15.朝の祈り
  16.賞賛
  17.夕べの祈り
 レチタティーボ・アリオーソと変奏
  18.レチタティーボ・アリオーソ
  19.第1の変奏
  20.第2の変奏
サウンド・コレクティヴ(アンサンブル)
【メンバー】
 ジェス・ダンティ(メゾ・ソプラノ)
 サラ・トリッキー(ヴァイオリン)
 サラ=ジェーン・ブラドリー(ヴィオラ)
 ティム・ローウェ(チェロ)
 ベン・グリフィス(コントラバス)

 英国の女性作曲家、リディア・カカバーゼ。ギリシャ、オーストリア、ロシア、グルジアと多数の国にルーツを持つ彼女、とりわけアジア系の音楽に親近感を抱いており、その音楽もどこかオリエンタルな雰囲気を有しています。
 合唱作品にはとりわけその傾向が強いのですが、このアルバムに収録されている室内楽作品でも神秘的な作風が見られます。
 歌を伴う曲や、リアルな恐怖を誘う曲と、様々な作品が収録されたこの1枚、アルバム・タイトルでもある「CONCERTATO」はバロック期の音楽に由来する言葉であり、彼女は独自の旋律を用いながら、チェロとコントラバスの対話=CONCERTを創り上げています。どれもユニークな作品です。

 録音 2016年6月27-29日St.Paul’sChurch,NewSouthgate,London
 

DDA-25150
\2600
アンドレアス・ヴィルシャー(1955-):オルガン交響曲 第5番 カーソン・クーマン(オルガン)
 ドイツの現代作曲家ヴィルシャーは、古典的な交響曲に始まり、キャバレー・ソング、ジャズまでと幅広いジャンルの作品を手掛けることで知られています。
 なかでも彼のオルガン作品は、変化に富んだ作風を持っており、クラシカルな雰囲気の中にミニマルの要素とジャズの風味を取り入れた独特な音で構成されています。
 作家としても知られる彼は、失われた作品や忘れ去られた音楽の擁護者としても活躍しています。
 この「オルガン交響曲第5番」は、アッシジの聖フランチェスコの生涯と教えを描いており、大規模な構成を持ちつつも基本的には静かな音に終始しています。時折劇的な部分もありますが、すぐに音の波にかき消されてしまい平穏が保たれるという内容です。
 オルガンを演奏するクーマンは、数多い作品を発表する若き作曲家ですが、ハーヴァードのメモリアル・チャーチのオルガニストでもあり、現代のオルガン曲の演奏でも超絶的な能力を発揮する人です。

  録音2016年9月Main organ of Laurenskerk, Rotterdam, NetherlandsMarcussen & Son, 1973 |Model by Jiri Zurek, 2012




DIVOX



CDX-70804
(SACD Hybrid)
\2400
Ensemble 415
 ヴィヴァルディ(1678-1741):リコーダー協奏曲集

 1-3.室内協奏曲 イ長調 RV108
 4-6.リコーダー協奏曲 ト長調「Il cavallo」Op.10-6 RV437
 7.弦楽のための協奏曲 ト短調 RV157-第1楽章 Allegro
 8-10.協奏曲 ハ長調 RV443
 11.弦楽のための協奏曲 ト短調 RV156-第2楽章 Adagio
 12-14.リコーダー協奏曲 ニ長調「Il gardellino」 Op.10-3RV428
 15-20.協奏曲 ト短調「La notte」 Op.10-2 RV439
コンラート・シュタインマン(リコーダー)
Ensemble 415(アンサンブル)
【メンバー】
 キアラ・バンキーニ(ヴァイオリン)
 ステファニー・プファイスター(ヴァイオリン)
 デヴィッド・クールヴォアジェ(ヴィオラ)
 ガエターノ・ナシッロ(チェロ)
 ミシェル・シャヌ(コントラバス)
 カール=エルンスト・シュレーダー(リュート)
 イェルク=アンドレアス・ベトヒャー(ハープシコード)
 2011年の発売当時、大きな話題をさらったヴィヴァルディの7つのフルート=リコーダーのための協奏曲を収録したアルバム。
 1677年に発表されたバルトロメオ・ビスマントーヴァの研究論文「Compendio Musicale」を基にしたこの演奏は、異なる調律が施された6つの楽器を用意することで、ヴィヴァルディの音楽を極めて斬新な響きで楽しむことができます。



 

METIER


MSV-28560
\2600
シェーンベルク(1874-1951):架空庭園の書/ボドリー(1933-):少女
 シェーンベルク:
  シュテファン・ゲオルゲの《架空庭園の書》より15の歌曲 Op.15
   1.密生した木の葉に覆われた場所では
   2.この楽園の中では林が
   3.初めて私が貴方の領地に足を踏み入れた時
   4.私の口元がこわばり、そして燃えるので
   5.私に言って、どの小道を
   6.私はいかなる仕事も手に付かない
   7.不安と希望が交錯し私の心を締め付ける
   8.今日貴方の肉体に触れなければ
   9.幸せとはかくも厳しくつれないもの
   10.美しい花壇を私は待ち焦がれながら眺める
   11.私たちが花で飾られた入口の陰で
   12.深い褥の中で聖なる憩いのあいだ
   13.貴方は岸辺の柳に身をもたせ
   14.木の葉についてばかり語るのを止めよ
   15.私たちは夕暮れによくそのあずまやに行ったものだ
 16-37.ショールシャ・ボドリー:歌曲集「少女」
アイリッシュ・ケリガン(メゾ・ソプラノ)
ダーブラ・コリンズ(ピアノ)
 シェーベルクが「浄夜」や「グレの歌」など、後期ロマン派の作風にどっぷり浸かった作品を書いていたのは1900年代の初めの頃でした。
 その「グレの歌」が完成したのは1911年でしたが、それ以前にシェーンベルクは既に調性から脱却を図り、1908年にはソプラノ独唱を伴った「弦楽四重奏曲第2番」が作曲されています。
 ここで使われたゲオルゲの詩は、同時期に作曲された「架空庭園の書」でも用いられ、詩の内容を完全に表現するとともに、曲はほとんど無調となりつつも、官能的なイメージと抑制された熱情が表出された、シェーンベルクの傑作の一つとなっています。
 ボドリーの「少女」は1978年に初演された作品で、抑圧された社会の中で望まぬ子供を宿してしまった少女の苦悩が描かれており、少女の移り変わる感情が綿密に歌われていくという22曲からなる歌曲集です。
 ブレヒトを得意とする現代アイルランドの歌手、ケリガンとドイツ・リートの伴奏に長けているコリンズの演奏です。

  録音 2014年7月21-25日The Royal Irish Academy of Music, Dublin
 

MSV-28561
\2600
A DIFFERENT GAME/
 ローナ・クラーク(1958-):作品集

  1-2.ピアノ三重奏曲 第3番(2002/2005改編)
  3.Gleann Da Loch(1995/1996改編)
  4-5.ピアノ三重奏曲 第2番(2001/2015改編)
  6.コン・コーロ(2011)
  7-11.ピアノ三重奏曲 第4番「A DIFFERENT GAME」
フィデリオ三重奏団
【メンバー】
 ダラー・モーガン(ヴァイオリン)
 アディ・タール(チェロ)
 マリー・ドゥレア(ピアノ)
 アイルランドの音楽というと、民謡もしくは舞踊曲ばかりが知られており、この国の多くの作曲家たちはこれらをうまく用いた耳馴染みのよい音楽を書いている印象があります。
 そのため、先進的な作品を書く作曲家はどうしても陰に隠れてしまう傾向があり、残念なことに、女性作曲家ローナ・クラークも「あまり知られていない人」の一人です。
 彼女は決して伝統におもねることはなく、常に新しい作品を創造しており、これらの中には合唱、室内楽、管弦楽、電子作品など多岐に渡るジャンルの曲が含まれています。
 電子を用いた作品の特徴は、厳密なピッチの中に忍ばせた不協和音であったり、躍動的なリズムを持っていたり、時にはジャズ風であったりと、その作風は常に革新的で流動的です。「ピアノ三重奏曲第2番」は、同じフィデリオ三重奏団の「Dancing in Daylight」にも収録されていますが、このアルバム(MSV28556)がリリースされた時に“彼女の作品をもっと聞きたい”という要望に応え、彼女の作品のみのアルバムを企画し、この曲を改めて演奏したという、フィデリオ三重奏団の力の入れ方にも注目です。
 録音 2016年8月22-24日Sonic Arts Research Centre, Belfast
 

MSVCD-92105
\2000
QUARTET CHOREOGRAPHY
 1-3.ストラヴィンスキー(1882-1971):
  弦楽四重奏のための3つの小品
 4-5.ルトスワフスキ(1913-1994):弦楽四重奏曲
 6-10.リゲティ(1923-2006):弦楽四重奏曲 第2番
 11.フィニッシー(1946-):弦楽四重奏曲 第2番
クロイツェル弦楽四重奏団
【メンバー】
 ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
 ミハイロ・トランダフィロフスキ(ヴァイオリン)
 モルガン・ゴフ(ヴィオラ)
 ニール・ヘイド(チェロ)

 2012年にリリースされたDVD(MSVDX 101)と同じ収録内容を持つこのアルバム。最初はデジタル・ダウンロードのみの発売でしたが、CDとしての発売を待ち望んでいた人が多く、今回の発売となりました。
 近現代を代表する3人の作曲家の弦楽四重奏曲に、イギリスの現代作曲家フィニッシーの作品を加えたこの1枚は、現代英国作品のリリースに力を入れているMetierレーベルを象徴するにふさわしいアルバムです。
 スケアヴェズを筆頭に名手4人で構成されるクロイツェル弦楽四重奏団は、現代作品を得意とするアンサンブル。Metierレーベルの他、NAXOS、Toccataレーベルにおいて多彩な曲を録音しています。

  録音2007年10月8日…1-52008年10月26日…6-11The Duke's Hall, Royal Academy of Music, London




PIANO CLASSICS



PCL 0120
\1400
セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):ピアノ曲集
 クリミアのスケッチOp.8、メヌエットOp.5、
 リリカ・ノーヴァOp.59、嘆きと慰めOp.17より第3曲、第4曲、
 練習曲Op.15より 第6曲、第10曲、
 前奏曲Op.40、
 練習曲Op.29より 第3曲、第6曲、嘆
 きと慰めOp.17より第8曲
パヴェル・ギントフ(pf)
 


PCL 0124
\1400
セルゲイ・リャプノフ:12の超絶技巧練習曲Op.11 ヴィンチェンツォ・マルテンポ(pf)



<国内盤> 

.

ALPHA



Alpha476
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ハーゼルベック指揮&ウィーン・アカデミー管
 ベートーヴェン:交響曲 第9番「合唱付き」
         〜初演時の響きを求めて〜

 交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」
マルティン・ハーゼルベック指揮
ウィーン・アカデミー管弦楽団
           (古楽器使用)
シネ・ノミネ合唱団
ローラ・エイキン(S)
ミヒャエラ・ゼリンガー(Ms)
スティーヴ・ダヴィスリム(T)
ホセ・アントニオ・ロペス(Br)

 作曲家が目指した音響は、当時の人々の驚きは...?!
 初演時の響きに迫る最新盤&大本命、来日間近に!
 2017年4月下旬、満を持して来日公演——音楽の都ウィーンを拠点に、作曲当時の楽器と奏法にこだわるだけでなく、この地をベースにしている「地の利」を生かし、初演会場ないしそれに最も近い音響環境でベートーヴェンの交響曲9曲を録音してきた古楽器オーケストラ、ウィーン・アカデミー…先日リリースされた第3番「英雄」では、エンジニアチームが初演会場の音響に合わせた特別なマイクロフォンまで新作、当時の聴き手が耳にした響きに忠実な再生音へと肉薄して話題となりました。
 来日間際にこの新譜リリースは、まさに理想的なタイミング!しかも最新作は「第9」というのですから...!
 12/12/8/7/6の弦楽編成はこれまでにない厚み、初演会場だったケルントナートーア劇場(20世紀に同名で活動していた劇場は別の場所)は今や存在していないところ、ベートーヴェンと同時代のウィーンにおける管弦楽演奏会など大規模な催しを一手に請け負ったレドウテンザールに響きわたる、まさに19世紀人が聴いた初めての驚きの瞬間を追体験できる1枚になるに違いありません!
 解説訳付、「第9」を知る上で欠かせない音楽体験に出会えること必至。来日前後の話題感の中、お見逃しなく!
 

Alpha276
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
18世紀のケルト音楽
 〜中低音弦、スコットランドとアイルランド、
          そしてイタリア人作曲家〜

 ◆オカロラン:
  ①郷士ウッズの嘆き ②アイルランドのラグ 〜或る紳士による
  ③モーガン隊長/クリモニー/プランクスティ/
   ジョン・ドラリー(第2の調べ)/海は深いもの/
   ゴールウェイ伯の嘆き
  ④ああ、客間に来た彼女は深くお辞儀をする
  ⑤ジョン・オコナー
  ⑥シーベッグとシーモア
  ⑦ジョン・アーウィン大佐
 ◆オカハン:⑧お手をこちらに
 ◆ジェミニアーニ:
  ⑨ソナタ ホ短調 作品1-3 ⑩アンダンテ〜合奏協奏曲 作品7-2より
  ⑪カウデンノーズは花盛り/美しきクリスティ
  ⑫オー・ベッシー・ベル ⑬眠たげな体
  ⑭アンダンテ・アフェットゥオーゾ〜舞踏劇『魔法をかけられた森』より
 ◆オズワルド:
  ⑮美しきボート漕ぎ ⑯セヴァーン川の両岸 ⑰マレイの行進曲
  ⑱北国の娘 ⑲俺を脅すなら ⑳バーブラ・アレン
  (21)彼女を乗りこなせ/彼女はもういない (22)スライゴウの岸壁
 ◆ボッキ:(23)アイルランドの結婚式・イタリア流のさまざまな変奏で
  
   ※曲順は①⑧⑨⑮⑯⑩⑰⑪(23)②③⑫⑱⑲⑳(21)(22)④⑬⑤⑥⑦⑭
ブリュノ・コクセ
  (テナー・ヴァイオリン&ヴィオラ・ベッテラ)
レ・バッス・レユニ(古楽器使用)
 グイード・バレストラッチ(高音vg)
 エマニュエル・ジャック(テナー・ヴァイオリン)
 リチャード・マイロン(cb, ヴィオローネ)
 エステル・ミリャム・フリフィウン(hrp)
 ベルトラン・キュイエ(cmb,org)

 古楽ファンにも人気のケルト音楽、中低音弦でも絶妙!
 英国のイタリア人ジェミニアーニとの交錯、痛快に…
 「ケルト音楽」と聴くと心躍る古楽ファン。21世紀に入ってからというもの、Alpha白ジャケ系などの名盤を通じ、ワールド・ミュージック系と古楽系のプレイヤーたちの距離はとみに近くなり、リスナー目線でもそこへの反応はしだいに加熱中…最多層は地中海方面の音楽のところ、意外やケルト音楽との相性も抜群!
 とくに、アイルランドが17世紀末にイングランドに攻め滅ぼされて以来、この島の伝統音楽の担い手が細々とバロック期の英国で活躍した名残が、ヘンデルのハープ協奏曲やオラトリオ、イタリア人作曲家たちの室内楽などに見られるところ、それらを丹念に集めてスコットランドやアイルランドの地元音楽との関連を探る…というのはまさに、古楽奏者たちの腕の見せどころでもあるのです。
 Alphaではレ・ウィッチズ(Alpha534)やF.ラザレヴィチらの(Alpha234)などの先例があるところ、バロック・チェロの真相復元に血道をあげるブリュノ・コクセも思わぬ名乗りを…チェロ発展史上に浮かび上がってきてテナー・ヴァイオリンを手に、英国やアイルランドで活躍したイタリア人ヴァイオリン芸術家ジェミニアーニの周辺に花開いたケルト系音楽をひろいあげつつ、そこへアイルランドのオカロランやスコットランドのオズワルドらの音楽をからめてゆく…センス抜群の弓奏で、今回も軽やかに深いAlphaならではの音楽体験へ!
 

Alpha267
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジア(全)
 無伴奏フルートのための12のファンタジア TWV40:2-13
      (1727年ハンブルク刊)
フランソワ・ラザレヴィチ
      (フラウト・トラヴェルソ)

 作曲家没後250周年、名曲にも濃密な新名盤!
 18世紀音楽を多角的に知る名手ならではの境地へテレマン歿後250周年、古楽器奏者たちもそれぞれに「今こそあの曲を!」と思うのでしょうか、民俗音楽とのクロスオーヴァー的企画など多角的なプロジェクトで知られる古楽系バグパイプとフラウト・トラヴェルソの名手ラザレヴィチが、まさかの!ど真ん中の傑作を単独録音!
 バッハの無伴奏作品を横目に、本来ならたったひとすじのメロディしか奏でられないはずのフルートひとつだけで、音の並べかたの妙や残響・聴き手の記憶などをたくみに使いこなし、単独でいくつものメロディが同時進行しているかのように聴かせてしまう異色の曲集「無伴奏フルートのための12のファンタジア」は、過去にも現代フルート奏者たちの稀有の名盤群も含め、さまざまな音盤がリリースされてきたところ。
 しかし、フルートまわりのみならず、同時代の社会情勢や歴史的背景、フルートに限られない豊富な楽器学の見識をそなえているうえ、音ひとつで聴き手を魅了してやまない腕達者な古楽器奏者でもあるラザレヴィチがこの名曲を余技で録音するはずがありません!
 同じAlphaで、異才チェンバロ奏者ジャン・ロンドーらと共演したバッハのソナタ集同様、突き抜けた名盤になること間違いなし——どうぞお見逃しなく!



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CONCERTO



CNT2101
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
チェロの物語、イタリアより
 〜バロック、ロココ、古典派、そして…〜

 ◆ガブリエッリ:
  ①ソナタ ト長調 ②リチェルカール 第1番 ト短調
  ③同 第6番 ト長調 ④アリア「あなたが望むのは」
 ◆ダッラーバコ:⑤第6カプリッチョ
 ◆ソミス:⑥第3ソナタ ト長調
 ◆アルボレア:⑦ソナタ ニ長調
 ◆ボッケリーニ:⑧ソナタ イ長調 G.4
 ◆ドッツァウアー:⑨練習曲第17番 ホ短調
アントニオ・ファンティヌオーリ
        (バロック・チェロ)
アンサンブル・キアロスクーロ
           (古楽器使用)
+ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)

 バロックチェロの変遷は、イタリア人奏者ならではの「歌」なくしては伝わらない…?大ヴェテラン、満を持して!
 イタリアで生まれ、発展してきたチェロ——実は初期においては無伴奏作品などもあり、近年ますます研究も進んだ結果、音盤シーンでも「チェロの歴史」に注目が集まりつつあるようですが、ここに登場するイタリアの大ヴェテラン・ファンティヌオーリが満を持して送る1枚が何よりすばらしいのは、弾き手自身がイタリア人であるという点、そしてその選曲に、これまでのバロック・チェロ歴史ものから漏れていた重要な曲がいくつも含まれていること!嬉しいのは、古典派寄りのボッケリーニや19世紀ドイツのドッツァウアーらの曲も収録して後代へのつながりを示しつつ、初期ものでは頻繁にとりあげられるボローニャ楽派(ガブリエッリ)だけでなく、ナポリからサヴォイアにかけての、イタリア南北の要所の作曲家をうまく押さえているところ!演奏陣は大ヴェテラン続々、さりげなくインヴェルニッツィの独唱(←つまり、他の奏者もこのクラスの腕利き)もわずかに交えてチェロの「人の声」との近さを演出する仕掛も憎いです。解説訳付、お見逃しなく!




GRAMOLA



GRML99115
(国内仕様盤)
\2900+税
ラテン・アメリカのピアノ音楽
 〜様々な踊りのリズムで〜

 カルボ: 「マルバロカ(ダンス)」
 ナザレー: 「感じる心(ワルツ)」 / 「オデオン(ブラジルタンゴ)」
 レクオーナ:「アンティグアに(ダンス)」 / 「ラ・ムラタ(ダンス)」
 セルバンテス:「失われた幻想」/「 3つの衝撃」
 グアスタビーノ:「ポピュラー・ソング」 / 「バレリーナ」
 ビエコ:「パスタディーロ(パシージョ)」 / 「冬と春(パシージョ)」
 レベロ:「アンデス山脈の夜明け(バンブーコ)」
 ペレス:「祖先(バンブーコ)」
 イネストロサ:「朝の3時に(クリオージョワルツ)」
 ピアソラ:「天使のミロンガ」
 サルガン:「ドン・アグスティン・バルディ(タンゴ)」
 バルディ:「盲目の雄鶏(タンゴ)」
 アギーレ:「灰色のミロンガ」
 ヴァイル:「古い橋と女羊飼い(ベネズエラメレンゲ)」
 ヒナステラ:「クレオール舞曲(全4曲)」
パブロ・ロハス (ピアノ)
 コロンビア出身のピア二スト、パブロ・ロハスがラテンアメリカ5国のピアノ音楽を演奏。
 陽気で愉快な作品は、統治していたスペインとポルトガルの影響と土着のアフリカ文化の融合の歴史をうかがわせます。ヒナステラ、ピアソラといった世界的に人気の作曲家ばかりではく、その他知られざる作曲家の心躍る作品も収録しました。
 アンデスの民謡やアルゼンチンタンゴ、ダンス、キューバのワルツ、コロンビア、ブラジル等の音楽はジャズにも似た、感傷的で陽気なダンス。
 

GRML99121
(国内仕様盤)
\2900+税
エックナー・トリオ/
 ヴェルナー・ピルヒナーの世界

  ヴェルナー・ピルヒナー(1940-2001):
   1-6. 「人類は誰に属するのか?」
    ピアノ三重奏曲1番PWV31(1988)
   7-10. 「祖国?」
    ピアノ三重奏曲第2番 PWV29b(1998 / 92)
   11-14.
    「今日… は昨日、明日だった。今日… は明日、昨日だ」
      ピアノ三重奏曲第3番 PWV 63(1977)
   15. ヴェルナー・ピルヒナーのインタービューより抜粋
     (ヘッセン放送協会 1996)
エックナー・トリオ
 ゲオルク・エックナー (ヴァイオリン)
 フロリアン・エックナー(チェロ)
 クリストフ・エックナー (ピアノ)
 ジャズミュージシャンでありながら、シェーンベルクや、メシアン、アドルノに続けと作曲と理論を学んだオーストリア出身のヴェルナー・ピルヒナーの器楽作品は、人間的で挑発的なユーモアのあるスタイルが特徴。
 エックナー・トリオとして世界中を飛び回る正統派の3兄弟トリオ、ゲオルク、フロリアン、クリストフがジャズとクラシックの癒合した哲学的なタイトルの3つのピアノ三重奏曲を大胆にいたずらっ子のようにユーモラスに奏します。
 吹奏楽の世界では知る人ぞ知るピルヒナーのピアノ三重奏世界初録音です。



 

MUSIQUE EN WALLONIE



MEW1682
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
J-H.フィオッコのプティ・モテさまざま
 〜18世紀ブリュッセルの名匠の世界〜

 ジョゼフ=エクトール・フィオッコ(1703-1741):
  ①ごきげんよう、皇后さま(サルヴェ・レジーナ)
  ②そのかたは聞き届けてくださるでしょう
  ③ああ、なんと福にみちたおとめマリアさま
  ④今こそ、あなたの歌を(聖カエキリアに捧ぐ讃歌)
  ⑤しもべたちよ、主を讃美せよ
  ⑥贖い主の、聖なる母であらせられるかた
ニコラ・アクテン(Bs・通奏低音)指揮
Ens.スケルツィ・ムジカーリ
            (古楽器使用)
デボラ・カシェ(S)
レイナウト・ファン・メヘレン (T)
セムケ・タムス・ファイアー(Bs)

 珍しい作曲家?否、実は既存盤もどれも名盤...
 AlphaやRicercarに名盤続々の名門団体、満を持して

 コレッリと同世代のヴェネツィア出身の作曲家P.A.フィオッコの息子として、18世紀初頭にブリュッセルで生まれ、南ネーデルラント(いまでいうベルギー)の音楽活動に大いに貢献しながら早世した天才作曲家…この頃のネーデルラントはミュンヘンのバイエルン選帝侯が支配地としていた時代で、最新のイタリア音楽への好みがそのまま作曲家たちの人選にも表れ、フィオッコ父子はその只中で大いに愛されながら、フランス語圏らしくルイ王朝様式も取り入れた現地の音楽趣味の発展に寄与したのです。
 すでにEratoレーベルから大作ミサが30年ほど前にリリースされていたことで、この作曲家の存在感は決して古楽ファンのあいだには薄くないところ、Alphaでのパーセル作品集(Alpha195)やRicercarでの名演の数々で知られるテオルボ弾き語りのベルギーの異才アクテンが、頼れる音楽仲間たちと少数精鋭で伝えるその音楽世界——「音」にふれて頂くのが一番ですが、撥弦楽器多数の低音勢が聴かせるプティ・モテの世界は伊仏のセンスが入り混じる理想的な「混合様式」。
 充実解説全訳&歌詞訳付、このレーベルならではの豪華書籍風仕様パッケージの美しさも古楽ファンには魅力です。



 

RICERCAR



MRIC378
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
アレッサンドロ・スカルラッティ:『ヨハネ受難曲』
 「我らが主イェス・キリストの受難 〜ヨハネによる」
レオナルド・ガルシア・アラルコン(cmb)指揮
ミレニアム・オーケストラ(古楽器使用)
ナミュール室内合唱団
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(Ms 福音史家)
サルヴォ・ヴィターレ(Bs イエス)

 「父」スカルラッティの声楽曲、とくに教会音楽での充実度を、当時どおりのパッションとともに…大注目!
 鍵盤音楽史に名高いバッハと同い年の大家ドメーニコ・スカルラッティを横目に、近年ますます生前の名声につながる多角的な再評価が進んでいるのが、その父親アレッサンドロ・スカルラッティ!
 バロック期における音楽の本場イタリア、とくに当時最大の音楽拠点でもあったナポリやローマで絶大な尊敬を集めた彼の音楽は、当時の唱法・奏法をふまえた古楽器解釈でじっさいに触れてみればしみじみ感じられるところ——独唱芸術がさかんになりつつあった17世紀末の音楽シーンにあって、オペラやカンタータだけでなく、近年さらに彼が残した一連の教会音楽にも注目が集まっているのは、Arcanaレーベルから昨年リリースされたEns.オデカトンによるレクィエムその他の合唱曲集からもわかることですが、今度はなんと、いま地中海系バロック作品を演奏させたらまず右に出るものはいない!とさえ言える鬼才アラルコンが、イエスの受難にかかわる重要な劇的作品を全曲録音...!
 ドイツの受難曲の先駆と言えるような福音史家のレチタティーヴォと独唱の交錯に、イタリア人ならではのパッションが深々と…迫真の演奏、解説訳付でお届けいたします!


<LP>


PHI(LP)


LPH950
(2LP)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500+税
バッハ:六つのモテット BWV225-230
 〜個人レーベルでの名盤、LPで再登場!〜

  ①新しい歌を主に向かって歌え BWV2225
  ②来てください、イエスよ、来てください BWV229
  ③イエスはわたしの喜び BWV227
  ④すべての国よ、主を賛美せよ BWV230
  ⑤恐れることはない、わたしはあなたと共にいる BWV228
  ⑥聖霊は、弱いわたしたちを助けてくださいます BWV226
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(古楽器使用)
ドロテー・ミールズ、
ジュジ・トート(S)
ダミアン・ギヨン、
ロビン・ブレイズ(A)
ハンス=イェルク・マンメル(T)
ペーター・コーイ(Br)
クリスティーネ・ブッシュ(vn)
モード・グラットン(org)他
 古楽系レーベルのLP参入、ついにヘレヴェッヘも!
 ステレオ効果と奏者の個性、やはり最初はこの1枚!
 フランス随一のカリスマ的古楽レーベルAlphaが、昨年からついにLPリリースにも積極的に乗り出しはじめたところ、欧州古楽史のなかで重要な立ち回りを演じてきた合唱系古楽指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘもまた、プライヴェート・レーベルPhiでの名盤をLPに…という流れは今後、ちょっと見過しがたいものがあるように思います。
 選ばれたのは、バッハのモテットーーこれがなぜ絶妙の選択か、理由がいくつかすぐに思い当たる方も多いのではないでしょうか?
 これらの曲は折々二重合唱も使いながらの教会堂内陣でのステレオ効果など、奏者の位置関係が音楽性にもかかわってくる多声音楽として仕上げられているうえ、ヘレヴェッヘは基本的に各パートに1〜3人程度の歌手しか配さず、しかも本録音ではバッハ・コレギウム・ジャパンへの来日ゲスト出演などでも知られるロビン・ブレイズやペーター・コーイら名歌手ばかりがその少数精鋭声楽パートを占めているという贅沢さ!
 個々の歌手の個性にくわえ、楽器チームにもヴァイオリンやオーボエなどを積極的に重ね(これは当時の習慣から裏づけられる採択で、古楽系指揮者がこれらの曲を演奏するときの腕の見せどころ)、その音色の多彩さと総合力で、まさにオーディオ・ファンにもアピール要素の強い内容になっているのです!
 歌詞全訳を含むCD初出時の解説訳出も添付。名曲の名演を視覚なく味わいつくせるLPリリースです!

















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