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≪第91号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その8 2017/3/21〜





3/24(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



AVIE


AV 2372
\2500
グレインジャー:ソプラノとピアノによる民謡集
 勇敢なウィリアム・テイラー/6人の公爵が釣りに出かけると/
 騎士と羊飼いの娘(ピアノ独奏)/
 マクスウェル卿のおやすみなさい/
 わたしのロビンは緑の森へ(ピアノ独奏)/
 乳搾りをするかわいい娘/タイムの小枝/
 サセックスの役者が歌うクリスマス・キャロル(ピアノ独奏)/
 二羽のからす/デリー州の調べ(ピアノ独奏)/愛のために死んで/愛の力/
 ウォーキング・チューン(ピアノ独奏)/柳よ柳/ある朝早く/
 わたしのジョンよ、もう一日(ピアノ独奏)/ 心の冷たいバーブラ・ヘレン/
 カントリー・ガーデンズ(ピアノ二重奏*)
クレア・ブース(ソプラノ&ピアノ*)
クリストファー・グリン(ピアノ) 
 クレア・ブースが歌うグレインジャーの素朴で魅力的な民謡集

 クレア・ブースは、ロイヤル・オペラ・ハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ウェールズ・ナショナル・オペラなど英国の主要オペラ・ハウスで活躍し、舞台、コンサートの両面で幅広いレパートリーを披露、2016年10月には「没後20年 武満徹 オーケストラ・コンサート」で来日公演も行ったイギリスのソプラノ歌手。
 グラミー賞受賞歴も誇るピアニスト&名盤奏者のクリストファー・グリンがクレア・ブースと共演したパーシー・グレインジャーの民謡集が、イギリスのAvieから登場。
 ヨーロッパ各地の数多の民謡を収集し編曲を行ってきたグレインジャーの、素朴で魅力的な音楽を歌います。
 グレインジャーのもっとも名高い作品の一つ「カントリー・ガーデンズ」では、クレア・ブースがピアノを弾いたピアノ二重奏も披露。

 録音:2015年6月&11月、ポットン・ホール(サフォーク)






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HYPERION



CDA 68148
\2400→\2190
オズボーンのラヴェル伝説再び!
 ラヴェル:ピアノ協奏曲集/ファリャ:スペインの庭の夜

 ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
 ファリャ:交響的印象《スペインの庭の夜》 G49
 ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
ルドヴィーク・モルロー(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 【5月来日記念盤】オズボーンのラヴェル伝説再び!

 1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝を果たし、ピアノ王国ハイペリオン(Hyperion)を代表するピアニストの一人として活躍する、スコットランドの俊英、スティーヴン・オズボーン。
 2017年の来日記念盤となる新たなコンチェルト・レコーディングは、ラヴェルのピアノ協奏曲&左手ピアノのための協奏曲にファリャの「独奏ピアノと管弦楽のための交響的印象 《スペインの庭の夜》」をカップリング。
 オズボーンのラヴェルといえば、2011年に発売された「ピアノ独奏作品全集(CDA 67731/2)」が、レコード芸術「特選盤」、英グラモフォン「Critics' Choice」、英BBCミュージック「Disc of the Month」など各誌で絶賛され、ラヴェルの"新たな決定盤"として話題を集めただけに、この「ピアノ協奏曲集」にも大きな期待がかかります。
 指揮者には、2011年からシアトル交響楽団の音楽監督を務め、ニューヨーク・フィル、ボストン響、シカゴ響などアメリカのトップ・オケとも密接な関係を築いているフランスの若き巨匠候補、ルドヴィーク・モルローがHyperion初登場。

 録音:2016年5月25日−26日、シティ・ホール(グラスゴー)



レコード芸術「特選盤」、英グラモフォン「Critics' Choice」、英BBCミュージック「Disc of the Month」など
各誌で絶賛されたソロ・アルバム

CDA 67731/2
(2CDs)
\4800
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
 ラヴェル:ピアノ独奏作品全集


 夜のガスパール/ソナチネ/鏡/ラ・ヴァルス/
 クープランの墓/メヌエット嬰ハ短調/古風なメヌエット/
 グロテスクなセレナード/水の戯れ/前奏曲/
 ハイドンの名によるメヌエット/ボロディン風に/
 シャブリエ風に/亡き王女のためのパヴァーヌ/
 高貴で感傷的なワルツ
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)
ラヴェルの音楽に魅了された風雲児。オズボーンが繰り広げる新たなラヴェル!

「このレコーディングは、愛のなせる業であった。私は10代の頃からずっとラヴェルの音楽に取り憑かれ、無垢、陰鬱、情熱、遊び心、そしてある種の脅威を思わせるような感じが混然と溶け合った音楽に夢中になってきた。彼は、私が徹底的に探求した最初の作曲家であり、知らない曲があったら聴いてみたいと、私は熱望したのだった。そして彼のピアノ作品は、私の演奏家としてのキャリアの中で、常に私のそばにあったのである。この関係は、私が彼の作品と格闘してきた結果生まれたものである。」〜 スティーヴン・オズボーン(ブックレットより/日本語訳:SOREL)

 鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットが弾くラヴェルのピアノ作品全集(CDA 67341/2)を2002年にリリースしているハイペリオン。
 ヒューイットの名演という存在があり、さらにレパートリーの重複は非常に珍しいハイペリオンが、オズボーンのラヴェルへ寄せた言葉は、「我々としては、彼に"ノー"という理由は、なにひとつありませんでした。」という最上級のもの。
 これこそが、すでにイギリスを中心とした海外では、アムラン、ヒューイットを凌ぐというオズボーンの人気と評価の"証拠"である!
 ベートーヴェン、シューベルト、リスト、ドビュッシー、ラフマニノフから、アルカン、メシアン、ティペット、そしてカプースチンを弾きこなすなど、驚異的なレパートリーの広さを誇るオズボーンが特別と位置づけているラヴェル。
 硬質な響きと、IQの高さを漂わせる知的で独創的な解釈。全く新しいラヴェルの世界をスコットランドの風雲児オズボーンが創り上げます!

※録音:2010年7月12日−14日&9月12日−14日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)



 ☆オズボーン 2017年来日公演スケジュール
  5月16日(火) 東京オペラシティ/ティペット:ピアノ協奏曲(日本初演) (指揮:マーティン・ブラビンズ)
  5月18日(木) ヤマハホール/メシアン:幼な子イエスにそそぐ20の眼差し







 1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝、2009年度の英グラモフォン賞協奏曲部門賞受賞(ブリテンの「ピアノと管弦楽のための作品全集」)のオズボーン。
 その代表的アルバムというとこれ。
 HYPERIONが7年前にその威信をかけてリリースしたベートーヴェン。


旧譜
スティーヴン・オズボーンの代表的アルバム
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
Beethoven - Piano Sonatas
CDA 67662
\2,400

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2《月光》
 ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13《悲愴》
 ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
 ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53《ワルトシュタイン》

スティーヴン・オズボーン(ピアノ)

スコットランドの風雲児オズボーン、ハイペリオンの威信をかけたベートーヴェン!

 1991年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝、1997年のニューヨーク・ナウンバーグ国際ピアノ・コンクール優勝、2009年度の英グラモフォン賞協奏曲部門賞受賞(ブリテンの「ピアノと管弦楽のための作品全集」/CDA 67625)など、数々の栄誉に輝いてきたスコットランドの風雲児スティーヴン・オズボーン。
 これまでカプースチンやアルカン、ティペットなどのレア・レパートリー、ドビュッシー、ラフマニノフの前奏曲を弾いてきたオズボーンの新録音は、なんとベートーヴェン!
 ハイペリオンのベートーヴェンで真っ先に思い浮かぶのは、ヒューイットがファツィオーリを弾いてのピアノ・ソナタ全集。ヒューイットの全集録音が進行中という状況の中で意外とも思えるこのオズボーンの録音の登場にはワケがある。イギリスでのオズボーンの人気、評価はハイペリオンの三本柱、ヒューイットやアムラン、ハフを凌ぐとさえ言われており、このベートーヴェンのピアノ・ソナタ集の存在自体が、ハイペリオン、メディア、リスナーがオズボーンを新世代のベートーヴェン弾きとして認めたという証しなのである!
 また、NHK交響楽団や東京都交響楽団との共演、レコーディングの高評価によって日本でのオズボーンの知名度も急上昇中。ピアノ王国ハイペリオンが威信をかけて送り出すオズボーンのベートーヴェン。

※2008年9月13日−15日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)での録音。




 そして指揮者のモルローも注目・・・。


店主オススメの若手指揮者モルロー。
シアトル響の自主製作盤「春の祭典」で鮮烈な印象を与えてくれた人。




シアトル交響楽団自主製作盤
SSM-1005
\2800
入手困難につき海外直輸入
モルロー(指揮)&シアトル交響楽団
 向井山朋子の名前も
  1-12.アレクサンドル・ラスカトフ(1953-):ピアノ協奏曲「夜の蝶」/
  13-26.ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
向井山朋子(ピアノ)/
シアトル交響楽団/
ルドヴィーク・モルロー(指揮)
録音 2014年3月20,22,23日…1-12, 2014年7月19,21日…13-26 シアトル ベナロヤ・ホール

 モスクワ生まれの作曲家、アレクサンドル・ラスカトフはモスクワ音楽院で学び、1982年に大学院を終了後、ドイツでしばらく活動し、1990年代からはフランスに移住。映画音楽の分野をはじめ、多方面で活躍している作曲家です。
 世界中で彼の作品が上演され、高い人気を誇っているラスカトフですが、このピアノ協奏曲「夜の蝶」は、シアトル交響楽団の委嘱作品で、詩的で劇的な作風を持っています。
 もちろんここで演奏している日本のコンテンポラリー・ピアニスト向井山朋子の存在なくしては生まれなかった作品であり、彼女の卓越した技巧が存分に生かされた革新的な音楽です。

 カップリングは「春の祭典」で、こちらも素晴らしいパフォーマンスとなっています。ルドヴィーク・モルローのパワフルな指揮は、今回も健在です。


 


CDA 68183
\2400
サム・ヘイウッド(ピアノ)
 スタンフォード:前奏曲集
 〔「ピアノのための全調による24の前奏曲」
  第1巻(Op.163)&第2巻(Op.179)からの38の前奏曲〕
サム・ヘイウッド(ピアノ)
   前奏曲第21番変ロ長調 Op.163-21《カリヨン》/前奏曲第8番変ホ短調 Op.163-8《スタディ》/
   前奏曲第37番変ト長調 Op.179-13《フゲッタ》/前奏曲第32番変ホ短調 Op.179-8/
   前奏曲第38番嬰ヘ短調 Op.179-14《バッソ・オスティナート》/
   前奏曲第22番変ロ短調 Op.163-22《イン・メモリアム・M・G》/前奏曲第44番イ短調 Op.179-20/
   前奏曲第45番変ロ長調 Op.179-21/前奏曲第36番ヘ短調 Op.179-12/
   前奏曲第35番ヘ長調 Op.179-11/前奏曲第6番ニ短調 Op.163-6/前奏曲第15番ト長調 Op.163-15/
   前奏曲第1番ハ長調 Op.163-1/前奏曲第39番ト長調 Op.179-15/前奏曲第34番ホ短調 Op.179-10/
   前奏曲第20番イ短調 Op.163-20/前奏曲第43番イ長調 Op.179-19/
   前奏曲第33番ホ長調 Op.179-9/前奏曲第18番嬰ト短調 Op.163-18《トッカータ》/
   前奏曲第47番ロ長調 Op.179-23/前奏曲第23番ロ長調 Op.163-23《アン・ロンドー》/
   前奏曲第26番ハ短調 Op.179-2/前奏曲第41番変イ長調 Op.179-17/
   前奏曲第42番嬰ト短調 Op.179-18 《ミュゼット》/
   前奏曲第41番変イ長調 Op.179-17(リピートなし)/前奏曲第3番変ニ長調 Op.163-3/
   前奏曲第4番嬰ハ短調 Op.163-4/前奏曲第9番ホ長調 Op.163-9 《ユーモレスク》/
   前奏曲第10番ホ短調 Op.163-10/前奏曲第28番嬰ハ短調 Op.179-4/
   前奏曲第27番変ニ長調 Op.179-3/前奏曲第16番ト短調 Op.163-16/
   前奏曲第30番ニ短調 Op.179-6/前奏曲第12番ヘ短調 Op.163-12/前奏曲第5番ニ長調 Op.163-5/
   前奏曲第14番嬰ヘ短調 Op.163-14/前奏曲第17番変イ長調 Op.163-17/
   前奏曲第24番ロ短調 Op.163-24/前奏曲第48番 Op.179-24《アッディーオ》
 サム・ヘイウッドHyperion第2弾、スタンフォードの前奏曲選集!

 サム・ヘイウッドは2011年のスティーヴン・イッサーリスの来日公演でもデュオを組んだオーストラリア、ブリスベン出身のイギリスのピアニスト。
 スティーヴン・イッサーリスの祖父、ユリウス・イッサーリスのピアノ作品集(CDA 68025)でHyperionデビューを果たしたヘイウッドの第2弾は、スタンフォードの前奏曲集というこだわりのプログラム。
 J.S.バッハへのオマージュとしてすべての長調と短調のために作曲された2セットの「24の前奏曲集」、第1巻(Op.163)と第2巻(Op.179)の計48曲から選び抜かれた38曲の前奏曲を、輝かしい感性と鋭いタッチで弾きこなします。
 英ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティからは権威あるユリウス・イッサーリス・スカラシップを贈られ、スティーヴン・イッサーリスやジョシュア・ベルらと定期的に共演する名手、サム・ヘイウッドのスタンフォードにご注目ください。

 録音:2016年6月20日−22日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)



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CDA 68205
\2400→\2190
「ピアノ王国ハイペリオン」に、
 イーヴォ・ヴァルバノフが登場!

  ディミタール・ネノフ:
   ピアノ協奏曲/バラード第2番
イーヴォ・ヴァルバノフ(ピアノ)
エミール・タバコフ(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
 「ピアノ王国ハイペリオン」にイーヴォ・ヴァルバノフが登場!

 バリー・ダグラスやデニス・リー、アレクサンダー・ロンクヴィヒ、そしてレフ・ナウモフらからピアノを学んだイーヴォ・ヴァルバノフは、欧米各国での演奏活動やICSM Recordsの設立など、ブルガリアの音楽と文化を世界へ伝える活動によってイヴァン・ヴァゾフ賞、シルヴァー・ライオン賞を受賞。
 ヴァルバノフがHyperionへのデビュー・アルバムに選んだのは、1933年に設立された現代音楽協会(後のブルガリア作曲家ユニオン)の創設メンバーでもあり、20世紀前半のブルガリアでピアニスト、作曲家、音楽教師、建築家として活躍したディミタール・ネノフのピアノ協奏曲と、ピアノと管弦楽のための「バラード第2番」。

 録音:2016年1月20日ー21日、ロイヤル・コンサート・ホール(グラスゴー)



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 どんな若手かと思ったら、イーヴォ・ヴァルバノフ、そうそうたるベテラン、ブルガリアを代表する名ピアニストだった。
 録音はかなり前だが、ラフマニノフのパガニーニ・ラプソディ。
 もうこの時点ですごいのなんの。

https://youtu.be/ZtL03zRUX6U




 そのヴァルバノフがHYPERIONからデビューするにあたって選んだのは同郷の作曲家。
 演奏技術もすごいが、そのあたりも強いこだわりがある人らしい。


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 そしてここで気になるのがヴァルバノフが取り上げた作曲家のディミタール・ネノフ。
 彼の名前のコンクールも存在するようなブルガリアの重鎮。
 1901年に生まれ、 1953年にソフィアで亡くなっている。




 そのネノフのトッカータ、かっこいいです。
 ピアニストの人は弾きたくなるのでは。

https://youtu.be/Q7XmF73f1NY

 そのトッカータが入っているのがこのアルバム。

GP652
\2000
ディタミール・ネノフ:ピアノ作品集
 1.主題と変奏 嬰ヘ長調(1932)/2.おとぎ話と踊り(1947)/
 3-7.小品集(1945)
  <第1番:前奏曲/第2番:歌/第3番:スタッカート/
   第4番:牧歌/第5番:バグパイプ>/
 8.舞曲(1941)/9.練習曲 第1番(1931)/10.練習曲 第2番(1932)/
 11.トッカータ(1939)/
 12-17.シネマ組曲(1924-1925)
  <急速に/無題/とても速く/ゆっくりと/全体にとてもゆっくりと/急速に>
ヴィクトル・ヴァルコフ(ピアノ)
録音 2012年12月4日…2.3-7.8, 2012年12月14日…1, 2012年12月15日…10-11, 2012年12月17日…9.12-17 USA テキサス ヒューストン,ライス大学,ダンカン・リサイタル・ホール

 20世紀のブルガリア音楽界を牽引した作曲家ネノフ(1902-1953)。とは言え、彼の作品を耳にすることはまずありません。そんな「忘れられた作曲家」の音楽をここで聴くことができます。繊細なピアノの音色を極限まで使いきったこれらの音楽は、後期ロマン派の噎せ返るような濃厚な味わいとも違う、絶妙な風合いを持っています。
 その持ち味はトラック1の「主題と変奏」に凝縮されていると言っても過言ではありません。ショパンやラフマニノフを思わせる美しいパッセージが、黒鍵を多用した柔らかい響きで歌われます。その輪郭は不鮮明であり、いつも優しく蕩けていますが、時に不安な表情が顔を出すのです。
 少しだけ時代に逆行した音楽は、物悲しさを伴って心に響きます。他の作品も強い印象を残すものです。


 蛇足的ながら、この曲を弟子がオケ版に編曲してて、これがまたかっこいい。残念ながらCDでは出てなさそう。
 こんな感じ。

https://youtu.be/44LBamKeHt4

 名前覚えておきましょう。ネノフ。

 


CDA 68128
\2400
ローベルト・フランツ:歌曲集
Mailied, Op. 33 No. 3
Gleich und gleich, Op. 22 No. 1
Wonne der Wehmut, Op. 33 No. 1
Im Sommer, Op. 16 No. 2
Rastlose Liebe, Op. 33 No. 6
Liebliche Maid!, Op. 4 No. 3
O sah’ ich auf der Haide dort, Op. 1 No. 5
Schlummerlied, Op. 1 No. 10
Romanze, Op. 35 No. 4
Jagdlied Op. 1 No. 9
Der vielschonen Fraue, Op. 10 No. 4
Im wunderschonen Monat Mai, Op. 25 No. 5
Die Rose, die Lilie, Op. 34 No. 5
Wenn ich in deine Augen seh’, Op. 44 No. 5
Ich will meine Seele tauchen, Op. 43 No. 4
Im Rhein, im heiligen Strome, Op. 18 No. 2
Hor’ ich das Liedchen klingen, Op. 5 No. 11
Am leuchtenden Sommermorgen, Op. 11 No. 2
Ich hab' im Traume geweinet, Op. 25 No. 3
Allnachtlich im Traume, Op. 9 No. 4
Die Lotosblume, Op. 25 No. 1
Lieb' Liebchen, Op. 17 No. 3
Es treibt mich hin
Ja, du bist elend, Op. 7 No. 6

Durch den Wald im Mondenscheine, Op. 8 No. 3
Wie des Mondes Abbild
Auf dem Meere
Ich lieb’ eine Blume, Op. 28 No. 1
Aus meinen grossen schmerzen
Es fallt ein Stern herunter, Op. 44 No. 4
Der Fichtenbaum, Op. 16 No. 3
Das ist ein Brausen und Heulen, Op. 8 No. 4
Auf dem Meere, Op. 5 No. 3
Sterne mit den goldnen Fuschen?
Traumbild, Op. 34 No. 3
Madchen mit dem roten Mundchen, Op. 5 No. 5
Fruhlingsgedrange, Op. 7 No. 5
Um Mitternacht, Op. 28 No. 6
Ein Stundlein wohl vor Tag, Op. 28 No. 2
Verborgenheit, Op. 28 No. 5
Waldfahrt, Op. 14 No. 3
Die Lotosblume, Op. 1 No. 3
Voglein, wohin so schnell, Op. 11 No. 1
Fur Musik
Ach, wenn ich doch ein Immchen war, Op. 3 No. 6
Um Mitternacht, Op. 16 No. 6
Genesung
ロビン・トリッチュラー(テノール)
グレアム・ジョンソン(ピアノ)
 シューベルト(CDS 44501/40)やシューマン(CDS 44441/50)の歌曲全集など録音史上に輝く偉大な歌曲集を完成させてきた名伴奏者グレアム・ジョンソンがリードする歌曲集最新作。
 2014年にイアン・ボストリッジの代役として成功させたリサイタルが注目を浴び、2016年には下野竜也(指揮)&読売日響との共演で初来日も実現させたアイルランド出身の新世代テノール、ロビン・トリッチュラーが歌うのは、19世紀ドイツの重要なリート作家、ローベルト・フランツ(1815−1892)の歌曲集。
 ローベルト・フランツが長い生涯のなかで書いた279曲の歌曲から、グレアム・ジョンソンとロビン・トリッチュラーが47の作品(約半分はハイネの詩による歌)を選びぬいた、珠玉のリサイタル・プログラムです。

 録音:2015年2月&12月、オール・セインツ教会(ロンドン)



**********

 ローベルト・フランツって誰?


 ロベルト・シューマンとフランツ・シューベルトを足したような名前だが、ローベルト・フランツ(1815年 - 1892年)はドイツの重要なリート作曲家。
 ちなみに本名はローベルト・クナウトらしい。

 1815年ドイツのハレにて生まれ、20歳を過ぎてからデッサウのフリードリヒ・シュナイダーに作曲を師事。 
 当時の多くの音楽家と同じように、音楽活動に乗り出すにあたって両親から反対され、20歳になってようやくシュナイダーのもとでオルガンを学ぶことができたのである。

 1841年にウルリヒ教会のオルガニストに就任。1842年にジングアカデミーの指揮者に、1859年には大学の音楽監督に就任した。

 シューマンやフランツ・リストと親交があったフランツ、1843年に最初の歌曲集を出版。
 しかしこの頃より聴覚に異常を来たす。1867年には、難聴と神経衰弱のために、ついにすべての公職を断念せざるを得なくなる。

 1885年には古希を記念して、生地ハレの市議会より名誉市民の称号を贈られた。
 1892年デッサウにて死去。没後10周年の1903年には記念碑が建立され、フランツの氏名にちなんだ通称が街路に付けられたという。

 1843年に最初の歌曲集を出版してから、その後およそ50点の楽譜が出版され、約250曲の歌曲がそこに含まれている。
 リストはシューマンの音楽雑誌『音楽新報』に長い評論文を寄せ、フランツの歌曲について称賛している。
 フランツの歌曲は、全部で350(?)曲があり、そのうち約90曲がハインリヒ・ハイネの詩に作曲されている。華やかさに欠けるが、珠玉の逸品である。
 歌曲のほかに、二重合唱のための《詩篇第117番》や四声合唱のための《キリエ》もある。

 フランツは、18世紀における19世紀における重要なリート作曲家の一人であるが、こんにちでは滅多に演奏されることがない。






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  LINN



CKD 502
\2500→\2290
BBCウェールズ・ナショナル管首席指揮者
 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管首席客演指揮者
  トマス・セナゴーのシベリウス第2弾!

 シベリウス:
  交響曲第1番ホ短調 Op.39/
  交響曲第6番 Op.104
トマス・セナゴー(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 ☆デンマーク出身の実力派指揮者、トマス・セナゴー!
 ☆ウェールズの名門オケ、BBC NOWとのシベリウス第2弾!

 BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(BBC NOW)の首席指揮者、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務めるトマス・セナゴーのシベリウス第2弾!
 イギリスの2つのメジャー・オーケストラで名誉あるポストに就き、近年もヨーテボリ、アトランタ、ブリュッセル、オスロ、ルクセンブルク、シアトル、ヒューストンなど各地の主要オケに次々とデビューを果たしているデンマーク出身の実力派指揮者が振るシベリウス。もちろん、Linn Recordsによる高品質録音もポイントです。






第1弾 2番&7番

CKD 462
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
セナゴー!シベリウスの第2番&第7番
  シベリウス:
   交響曲第2番ニ長調 Op.43
   交響曲第7番ハ長調 Op.105
トマス・セナゴー(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団

 BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(BBC NOW)の首席指揮者、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の名誉指揮者を務めるデンマークのマエストロ、トマス・セナゴーのシベリウス!
 セナゴーのLINN第1弾に選ばれたのは、ジャン・シベリウスの交響曲第2番&第7番。
 2014年のBBCプロムスでも披露され絶賛されたセナゴーのシベリウスを、Linn Recordsの高音質録音で聴く楽しみ。
 ますます充実するLinnのオーケストラ録音にも期待がかかります。

 ※録音:2014年3月26日−28日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)








ヴィルデ・フラングのソロ・デビュー・アルバムの伴奏がセナゴーだった。
当時は読み方が決まっていなくて、ゼンダーガルド、ゼンデゴーなどまちまちの呼ばれ方をしていた。
Thomas Sondergard ・・・・まあ仕方ない。

WARNER
6844132
\2500
ヴィルデ・フラング/デビュー!
 シベリウス:
  ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
  ユモレスク(3曲)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
    (ライヴ録音)
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
ケルンWDR交響楽団
トーマス・ゼンダーガルド指揮
 
 国内盤でも発売され、レコ芸でも「可憐な外見を侮ることなかれ」と特大1ページの特集が組まれ、辛口の満津岡育信氏からも褒められてた。
 まだソロのCDは出ていなかったヴィルデ・フラング。ここへきてようやくEMIから本格デビュー。曲はシベリウスをメインとする新人登竜門的内容だが、まあ最初だからこのあたりからでいいかも。「音楽がとても優しく、とても親密に、とても抒情的」(フィナンシャル・タイムズ)と評された。
 ちなみにルックスのほうは、ちょっとシャルロット・ゲーンズブールにも似た雰囲気の美少女(だった)。





のすたるぢあ

Nostalgia 1601
\2500
佐藤豊彦(リュート)
 ネーデルランドのリュート音楽
佐藤豊彦(リュート)、
櫻田亨(リュート)
佐藤美紀(リュート)
 I.H.(1646年−1649年出版):夜鳴き鶯I&II(三重奏)/
 ヴァレ(1616年出版):ブーレ(アルトリュート)/
 ヴァレ:偉大なる軍神マース(三重奏)/
 ヴァレ:軍神マースのクーラント(三重奏)/
 ヴァレ:舞踏劇(三重奏)/
 ヴァレ:その週のある日(三重奏)/
 ヴァレ:イタリアのパッサメッツォとそのガリアード(アルトリュート)/
 ファレーズ(1552年出版):クラロス伯爵の主題による変奏曲(二重奏)/
 ファレーズ:ガリアード(二重奏)/
 ファレリウス(1626年出版):イギリスの流行り歌「マルシムス」(バスリュート)/
 スヴェーリンク:ファンタジア(二重奏)/
 ティシウス手稿(1666年頃):ダウランドの「彼女は許してくれるだろうか」(二重奏)/
 ティシウス手稿:パッサメッツォ「ロマネスカ」とそのガリアード(三重奏)/
 ティシウス手稿:ゾルジのパッサメッツォ(三重奏)/ティシウス手稿:戦いのブランル(三重奏)/
 ファン・デン・ホーフェ(1601年出版):オランダの民族舞踏(トレブルリュート)/
 アドリアンセン(1584年出版):「我が心の叫び」〜コンヴェルシ原作(三重奏)/
 アドリアンセン:「おお、ヴィラネッラ」〜ワルラン原作(三重奏)/
 アドリアンセン:「聖母の慈悲」〜ラッソ原作(三重奏)/
 アドリアンセン:「貴女を見る時」〜ワルラン原作(三重奏)/
 アドリアンセン:オレンジ公のアルマンド「現オランダ国歌」(バスリュート)/
 アドリアンセン(1592年出版):変奏付ブランル(三重奏)
 日本を代表する3人のリューティストたちの共演。佐藤豊彦の新録音は「ネーデルランドのリュート音楽」!

 オリジナル・リュート「グライフ」でリュート音楽の境地を奏で、2016年には自作集「幽玄」(Nostalgia 1503)を発表したリュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦。
 急速な経済成長に伴い印刷業が発展を遂げ、リュート音楽の出版が盛んに行われた16世紀後半からのネーデルランドにおけるリュート音楽の魅力を、佐藤豊彦と愛弟子の櫻田亨、娘の佐藤美紀とのアンサンブルが紐解きます。
 合計6台のトレブル・リュート、アルト・リュート、バス・リュートを組み合わせ、ソロ曲、二重奏曲、三重奏曲を異なるサイズのリュートで演奏することにより、リュートのレパートリーを広げ、ヴァラエティに富んだ豊かな響きを作り出している。
 日本を代表する3人の素晴らしきリュート奏者たちの個性と6台の楽器の音色、そしてネーデルランドのリュート音楽が響き合う。

 ※録音:2016年4月5日−7日、霧島国際音楽ホール「みやまコンセール」



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ONYX



ONYX 4181
\2500→\2290
ルステム・ハイルディノフ!十八番のラフマニノフ
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ集
  ピアノ・ソナタ第1番ニ短調 Op.28、
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36
 チャイコフスキー(ラフマニノフ編):子守歌 Op.16-1
ルステム・ハイルディノフ(ピアノ)
 ロシアの巨匠候補ルステム・ハイルディノフ!十八番のラフマニノフでONYX初登場!

 ラフマニノフの「前奏曲全集(CHAN 10107)」や「《音の絵》全曲(CHAN 10391)」、ショスタコーヴィチの「交響曲第4番(2台ピアノ編曲版/CHAN 10296)」や「ピアノによる劇場音楽集(CHAN 9907)」、などChandosに録音した数々のロシアン・アルバムで絶大な存在感を示していたルステム・ハイルディノフがONYXへ登場!
 ルステム・ハイルディノフは、モスクワ音楽院でレフ・ナウモフに師事、ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックでクリストファー・エルトンに師事。1994年にロンドンでデビューした後、アメリカ、ロシア、ヨーロッパで演奏旅行を行い、来日公演も何度か重ね、2016年6月にはNHK交響楽団との初共演も果たしています。
 祖国ロシアの音楽、とりわけラフマニノフの作品を度々録音してきたハイルディノフ。新天地ONYXでのファースト・アルバムにラフマニノフの偉大な2つのピアノ・ソナタが選ばれたのも納得です。
 英BBCミュージック・マガジンからは「リヒテルに比肩する演奏」と賞賛され、英グラモフォン誌では「偉大なロシアの巨匠の伝統の中の奏者」と称される名手、ルステム・ハイルディノフのラフマニノフにご注目ください!


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 そこまで絶賛されていたら聴かないわけにはいかない。
 ということでラフマニノフのコンチェルト第3番いってみましょう。

https://youtu.be/CPQi_w0ooUo

https://youtu.be/MVm7_N0f-GA

 この爆裂ぶりは確かにすごい。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


MEMBRAN


MEMBRAN、すぐに完売して二度と作らないことが多いのでどうかお早めに・・・

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MEMBRAN 600379
(10CD)
\2100

クリスチャン・フェラス(Vn)名演奏集

Disc. 1
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番K.216
  カール・ミュンヒンガー指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団
   1954年録音
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番K.218、第5番K.219
  アンドレ・ヴァンデルノート指揮、パリ音楽院管弦楽団
   1960年録音
Disc. 2
 J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1043
  ユーディ・メニューイン(Vln、指揮)
  ロバート・マスターズ室内管弦楽団
  1960年録音
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
  ポール・トルトゥリエ(Vc)
  パウル・クレツキ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
   1962年録音
Disc. 3
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64
  コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、
  フィルハーモニア管弦楽団
  1957年録音
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
  ワルター・ジュスキント指揮、フィルハーモニア管弦楽団
  1958年録音
Disc. 4
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
  コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、
  フィルハーモニア管弦楽団
   1957年録音
 フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
  ピエール・バルビゼ(pf)
  1957年録音
Disc. 5
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲Op.61
  マルコム・サージェント指揮、
  ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
   1959年録音
Disc. 6
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲Op.77
  カール・シューリヒト指揮、
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   1954年録音
 ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ ト短調
  ピエール・バルビゼ(pf)
   1953年録音
Disc. 7
 フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番、第2番
  ピエール・バルビゼ(pf)
   1957年、1953年録音
Disc. 8
 ラヴェル:ツィガーヌ
 ショーソン:詩曲
 オネゲル:無伴奏ヴァイオリンソナタ
  ジョルジュ・セバスチャン指揮、
  ベルギー国立管弦楽団
  1953年録音
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
  エルネスト・アンセルメ指揮、
  スイス・ロマンド管弦楽団
   1957年ライヴ録音
Disc. 9
 ラロ:スペイン交響曲
  ワルター・ジュスキント指揮、
  フィルハーモニア管弦楽団
   1958年録音
 エネスコ:ヴァイオリンソナタ第3番
  ピエール・バルビゼ(pf)
   1962年録音
Disc. 10
 クライスラー:愛の喜び、愛の悲しみ
 シューマン:トロイメライ
 シューベルト:アヴェマリア
 クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
 メンデルスゾーン:5月のそよ風
 ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
 ドヴォルザーク:ユーモレスク
 クライスラー:ウィーン奇想曲
 マスネ:タイスの瞑想曲
 シャミナード:スペインのセレナード
 フォーレ:子守歌
 リムスキー=コルサコフ:インドの歌
 サラサーテ:アンダルシアのロマンス
 ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲第1番
 サン=サーンス:白鳥
 ストラヴィンスキー:ロシアの歌
  ジャン=クロード・アンブロジーニ(pf)
   1960年録音
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MEMBRAN 600380
(10CD)
\2100

モニク・アース(pf)名演奏集

Disc. 1
 ドビュッシー:ピアノのための12の練習曲
  1951年録音
 シューマン:幻想小曲集Op.12
  1955年録音
Disc. 2
 ドビュッシー:前奏曲第1集
  1962年録音
 シューマン:ピアノ協奏曲Op.54
  オイゲン・ヨッフム指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
   1951年録音
Disc. 3
 ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
  ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、
  ハンブルク北西ドイツ放送交響楽団
   1948年録音
 ストラヴィスキー:ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ
  フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送交響楽団
   1950年録音
 ヒンデミット:ピアノ 金管と2台のハープのための協奏音楽Op.49
  パウル・ヒンデミット指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
   1957年録音
Disc. 4
 バルトーク:ソナチネ
  1949年録音
 ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ、クープランの墓
  1955年録音
 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
  フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送交響楽団
   1954年録音
Disc. 5
 ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
  シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団
   1960年ライヴ録音
 ラヴェル:ヴァイオリンソナタ
 ミハロヴィチ:ヴァイオリンソナタ第2番
  マックス・ロスタル(pf)
   1958年録音
Disc. 6
 ショパン:練習曲Op.10-3、Op.10-5
  1959年録音
 ルーセル:3つの小品
 ドビュッシー:ピアノのために
  1949年録音
 ミハロヴィチ:リチェルカーリOp.46
  1951年録音
Disc. 7
 ハイドン:
  ピアノソナタ ヘ長調Hob.XVI:23
  アリエッタと20の変奏Hob.XVII:3
  ピアノソナタ 変ホ長調Hob.XVI:52
  幻想曲Hob.XVII:4
   1959年録音
Disc. 8
 J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番BWV.1052
  ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団
   1960年ライヴ録音
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲BWV.971
 ラモー:一つ目の巨人
  1946年録音
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K.466
  シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン交響楽団
   1960年ライヴ録音
Disc. 9
 モーツァルト:四手のためのピアノソナタK.358、K.381
  ハインツ・シュレーター(pf)
   1957年録音
 モーツァルト:2台のピアノのためのソナタK.448
  ハインツ・シュレーター(pf)
   1955年録音
Disc. 10
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番K.449
  フェルディナント・ライトナー指揮、
  ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
   1957年録音
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番K.467
  ハンス・ロスバウト指揮、南西ドイツ放送交響楽団
   1956年録音
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番K.488
  ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、北ドイツ放送交響楽団
   1956年ライヴ録音




<国内盤> 

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MELODIYA



ロシア音楽録音の金字塔
名指揮者スヴェトラーノフ
ロシアン・シンフォニック・アンソロジー 第1弾登場!
(56CD)\55296→\52990


 あまりにも多くの良い音楽があるため、全てを演奏したり、聴いたりするのはほとんど不可能です。
 とりわけ演奏家にとって「知らない曲を聴きたい」という聴衆の要求に応えるために、常に新しい曲を探求することは、終わることのない務めです。よき努力はさらに新たな目標を導きます。それを通して生まれる使命感が、演奏家に新しく、より困難な挑戦への意欲を与えるのです。
 エフゲニー・スヴェトラーノフ( Firma Melodiya 案内文より)

 ロシアの大指揮者エフゲニー・スヴェトラーノフ(1928-2002)は、そんな信念のもと、若い頃からグリンカ以降の「全てのロシア、ソヴィエト連邦の交響曲、管弦楽作品」を録音するという願望を胸に、数多くのライヴ収録、スタジオ録音を行い、アレンスキーの交響曲全集やミャスコフスキーの交響曲全集、そして当時はほとんど知られることのなかったカリンニコフの交響曲、管弦楽作品集などを演奏してきました。

 約30年間に渡って録音されたこれらの膨大な作品群は、聴き手にとっても知られざるロシア音楽への新たな扉を開く道標となるものです。

 この第1集にはグリンカ、ダルゴムイシスキー、バラキレフ、ムソルグスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキー、リャードフ、タネーエフ、アレンスキー他の交響曲、管弦楽作品が収録されており、どのアルバムにもスヴェトラーノフの気概がたっぷり込められています。

 また、第1集にはボーナス盤として、スヴェトラーノフのピアノ演奏によるメトネルのソナタが付属。メトネルをこよなく愛したスヴェトラーノフならではの演奏が聴ける特別な1枚です。

 ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、プロコフィエフ、グラズノフ、スクリャービンらの作品が収録される「ロシアン・シンフォニック・アンソロジー Vol.2(55枚組)」は2017年秋の発売予定です。

MEL1002480
(56CD)\55296→\52990

ANTHOLOGY OF RUSSIANSYMPHONIC MUSIC. VOLUME I


【CD1】グリンカ(1804-1857):作品集
1.幻想的ワルツ ロ短調(1839)
2.スペイン序曲 第1番「ホタ・アラゴネーサ」(1845)
3.スペイン序曲 第2番「マドリードの夏の夜の思い出」(1851)
4.2つのロシアの主題による交響曲(1834)(V.シェバリーンによる管弦楽編)
5.第1のポルカ 変ロ長調(M.バラキレフによる管弦楽編)
6.アンダンテ・カンタービレとロンド ニ短調(1823)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1967年・・・1-3/1984年・・・4/1990年・・・5.6
Sound engineers:D.Gaklin (1-3), M.Kozhukhova (4-6)
Remastering-N.Radugina

【CD2】
グリンカ(1804-1857):
歌劇「皇帝に捧げた命」(イワン・スサーニン)(1936)より
1.序曲
2.クラコーヴィアク
3.マズルカ
4.ワルツ

歌劇「ルスランとリュドミラ」(1842)より
5.序曲
6.ナイーナの城での踊り

チェルノモールの城での東洋の踊り
7.トルコ風
8.アラビア風
9.レズギンカ
10.チェルノモールの行進曲

付随音楽「ホルムスキー公」(1840)より
11.序曲
12.第2幕の間奏曲
13.第3幕の間奏曲
14.第4幕の間奏曲
15.第5幕の間奏曲

ソヴィエト国立交響楽団・・・1-4.6-15
ボリショイ劇場管弦楽団・・・5
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1977年・・・1.6/1984年・・・2.3/1982年・・・4/1963年・・・5
1967年・・・7-9/1968年・・・10/1984年・・・11-15

Sound engineers:S.Pazukhin (1.4, 6-9),
M.Kozhukhova (2.3, 11-15), D.Gaklin (5.10)

【CD3】
グリンカ(1804-1857):
1.愛国の歌(1833)(アレクサンドル・ガウク編曲)
2.祈り(管弦楽伴奏歌曲)(1855)
3.友情の思い出(1854)(原曲:フンメル:夜想曲 Op.99)
4.序曲 ト短調(1822)
5.序曲 ニ長調(1822)
6.カマリンスカヤ〜2つのロシア民謡による幻想曲(1848)

イワン・コズロフスキ(テノール)・・・2
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団・・・2
ソヴィエト国立交響楽団・・・1.3-6
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1977年・・・1/1957年・・・2/1990年・・・3-5/1967年・・・6
Sound engineers:S.Pazukhin (1), M.Kozhukhova (2-5), D.Gaklin (6)

【CD4】
ダルゴムイシスキー(1813-1869):
1.幻想曲「カザチョーク」(1864)
2.幻想曲「バーバ・ヤガー」(1862)
3.ボレロ
4.フィンランド幻想曲(1867)
歌劇「ルサルカ」(1855)から
5.スラヴ風舞曲
6.ジプシー舞曲
7.アントン・ルビンシテイン(1829-1894):ワルツ・カプリース 変ホ長調(1870)
ナプラヴニーク(1839-1916):歌劇「ドゥブロフスキー」Op.58より
8.夜の間奏曲
9.ポロネーズ
10.メランコリー Op.48-3

ソヴィエト国立交響楽団・・・1-4.7-10
ボリショイ劇場管弦楽団・・・5-6
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1984年・・・1-4/1971年・・・5-6/1982年・・・7.9/1990年・・・8.10
Sound engineers:M.Kozhukhova (1-4, 7-10),
G.Braginsky (5, 6), S.Pazukhin (7, 9)
Remastering-M. Pilipov

【CD5】
ボロディン(1833-1887):
1-4.交響曲 第1番 変ホ長調(1867)
5-8.交響曲 第2番 ロ短調(1876)
9.中央アジアの草原にて(1880)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1983年・・・1-4/1966年・・・5-9

Sound engineers:M.Kozhukhova (1-4), D.Gaklin (5-9)


【CD6】
ボロディン(1833-1887)
1-2.交響曲 第3番 イ短調(未完成)(1887)

小組曲(1885)・・・グラズノフによる管弦楽版
3.修道院にて
4.間奏曲
5.マズルカ ハ長調
6.マズルカ 変ニ長調
7.夢想
8.セレナード
9.夜想曲

歌劇「イーゴリ公」より
10.序曲
11.ポロヴェツ人(ダッタン人)の踊りと合唱
12.ポロヴェツ人(ダッタン人)の行進曲

モスクワ放送合唱団・・・11
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1983年・・・1.2/1985年・・・3-9/1963年・・・10/1974年・・・11/1966年・・・12
Sound engineers:M.Kozhukhova (1-9),
D.Gaklin (10), V.Antonenko (11), A.Grossman (12)

【CD7】
バラキレフ(1837-1910):
1-4.交響曲 第1番 ハ長調(1897)
5-8.交響曲 第2番 ニ短調(1908)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1974年・・・1-4/1977年・・・5-8
Sound engineers:Y.Kokzhayan (1-4), I.Veprintsev, E.Buneyeva (5-8)

【CD8】
バラキレフ(1837-1910):
1.スペインの行進曲の主題による序曲 Op.6
2.ロシアの歌の3つの主題による序曲(1858)

付随音楽「リア王」(1861)
3.序曲
4.第1幕からの行進曲
5.第2幕への序曲
6.第3幕への序曲
7.第4幕への序曲
8.第5幕への序曲

組曲 ロ短調(1908)
9.前奏曲
10.ワルツのように
11.タランテラ

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1985年・・・1/1977年・・・2/1983年・・・3-8/1984年・・・9-11
Sound engineers:M.Kozhukhova (1, 3-11), S.Pazukhin (2)

【CD9】
バラキレフ(1837-1910):
1.交響詩「ルーシ」(1890)
2.交響詩「ボヘミアにて」(1905)
3.交響詩「タマーラ」(1882)

4つのショパンの小品による組曲(1908)
4.前奏曲(練習曲)
5.マズルカ
6.間奏曲(夜想曲)
7.フィナーレ(スケルツォ)

8.イスラメイ Op.18(リャプノフによる管弦楽版)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1977年・・・1.3/1979年・・・2/1984年・・・4-7
1981年12月24日 Grand Hall of the Moscow Conservatory ライヴ収録・・・8
Sound engineers:S.Pazukhin (1, 2, 4-7), E.Shakhnazaryan (3), Y.Grits (8)

【CD10】
ムソルグスキー(1839-1881):
歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(1872)から
1.序曲とポロネーズ

歌劇「ホヴァンシチナ」(1880)から
2.序曲「モスクワ川の夜明け」(ショスタコーヴィチによる管弦楽版)
3.序曲「モスクワ川の夜明け」(リムスキー=コルサコフによる管弦楽版)
4.ペルシア奴隷の踊り
5.ゴリツィンの追放

6.歌劇「ソロチンスクの定期市」よりゴパック

歌曲集「日の光もなく」(1874)
7.周囲を壁に囲まれて
8.群集の中であなたは私に気づかなかった
9.祭りの騒がしい日が終わって
10.退屈
11.悲歌
12.川の上で

歌曲集「死の歌と踊り」
13.子守歌
14.セレナード
15.トレパーク
16.司令官

ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)・・・7-12
イリーナ・アルヒーポワ(メゾ・ソプラノ)・・・13-16

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1974年・・・1.3.4.6/1963年・・・2
1989年3月27日 Grand Hall of the Moscow Conservatory ライヴ収録・・・5.13-16
1968年5月6日・・・7-12
Sound engineers:S.Pazukhin, M.Kozhukhova (1), D.Gaklin (2),
V.Antonenko (3, 4, 6),L.Dneprovskaya (5, 13-16), E.Petrova (7-12)
Remastering-M.Pilipov

【CD11】
ムソルグスキー(1839-1881):
1.スケルツォ 変ロ長調(1858)
2.古典様式による交響的間奏曲(1867)
3.交響的絵画「禿山の一夜」(1867)
4.カルスの奪回(1880)-荘厳行進曲

組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)
5.プロムナード
6.小人
7.プロムナード
8.古城
9.プロムナード
10.テュイルリー(遊んだあとの子供のけんか)
11.ビドロ(牛車)
12.プロムナード
13.卵の殻をつけた雛鳥のバレエ
14.サムエル・ゴルデンベルクとシュムイル
15.リモージュの広場
16.カタコンブ(ローマ時代の墓)
17.バーバ・ヤガー(鶏の足の上に建っている小屋)
18.キエフの大門

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1974年
Sound engineer:V.Antonenko
Remastering-M.Pilipov

【CD12】
チャイコフスキー(1840-1893):
四季‐12の性格的描写 Op.37(ガウクによる管弦楽編曲版)
1.1月-炉辺にて
2.2月-謝肉祭
3.3月-ひばりの歌
4.4月-松雪草
5.5月-白夜
6.6月-舟歌
7.7月-草刈人の歌
8.8月-収穫
9.9月-狩
10.10月-秋の歌
11.11月-トロイカ
12.12月-クリスマス

13-16.弦楽のためのセレナード Op.48

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1975年・・・1-12/1970年・・・13-16
Sound engineers:V.Antonenko (1-12), A.Grossman (13-16)

【CD13】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-4.交響曲 第1番 ト短調「冬の日の幻想」Op.13
5-8.交響曲 第2番 ハ短調 Op.17

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音
1967年
Sound engineer:A.Grossman
Remastering-E.Barykina


【CD14】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-5.交響曲 第3番 ニ長調 Op.29
6.幻想的序曲「ロメオとジュリエット」ロ短調(1880)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1967年・・・1-5/1970年・・・6
Sound engineer:A.Grossman
Remastering-E.Barykina

【CD15】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-4.交響曲 第4番 ヘ短調 Op.36
5.交響詩「運命」Op.77
6.イタリア奇想曲 Op.45

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1967年・・・1-4/1970年・・・5/1987年・・・6
Sound engineers:A.Grossman (1-4, 6), M.Kozhukhova (5)

【CD16】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-4.交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
5.交響幻想曲「テンペスト」Op.18

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1967年・・・1-4/1970年・・・5
Remastering-E.Barykina

【CD17】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-4.交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」Op.74
5.交響的バラード「地方長官」Op.78
6.アンダンテ・カンタービレ(1871)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1967年・・・1-4/1989年・・・5.6
Sound engineer:A.Grossman (1-4)
Remastering-E.Barykina

【CD18】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-4.「マンフレッド」交響曲 ロ短調 Op.58
5.デンマーク国歌による祝典序曲 Op.15

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1971年・・・1-4/1987年・・・5
Sound engineers: A.Grossman (1-4), M.Kozhukhova (5)
Remastering-M.Pilipov

【CD19】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-3.ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23
4-6.ピアノ協奏曲 第2番 ト長調 Op.44

エレーナ・ギレリス(ピアノ)・・・1-3
エミール・ギレリス(ピアノ)・・・4-6
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音 ライヴ収録:1968年2月20日・・・1-3/1972年12月18日・・・4-6
Sound engineer:V.Ivanov (4-6)
Remastering-E.Barykina

【CD20】
チャイコフスキー(1840-1893):
1-2.協奏的幻想曲 ト長調 Op.56
3.ピアノ協奏曲 第3番 変ホ長調 Op.72
4.ピアノ協奏曲 第3番 変ホ長調 Op.72(リハーサル)

ミハイル・バンク(ピアノ)・・・1.2
エミール・ギレリス(ピアノ)・・・3.4
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音 ライヴ収録:1990年5月5日・・・1.2/1968年2月20日・・・3.4
Sound engineer- G. Karetnikov (1, 2)

【CD21】チャイコフスキー(1840-1893):
1.ロココの主題による変奏曲 Op.33

組曲 第2番 ハ長調 Op.53
2.音の遊び
3.ワルツ
4.スケルツォ・ブルレスケ
5.子供の夢
6.バロック風ダンス(ダルゴムイシスキー風に)

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)・・・1

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1964年・・・1/1985年・・・2-6
Sound engineers:V.Skoblo (1), S. Pazukhin (2-6)
Remastering-N.Radugina

【CD22】
チャイコフスキー(1840-1893):
組曲 第3番 ト長調 Op.55
1.悲歌
2.憂鬱なワルツ
3.スケルツォ
4.主題と変奏

組曲 第4番「モーツァルティアーナ」ト長調 Op.61
5.ジーグ
6.メヌエット
7.祈り
8.主題と変奏

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1985年
Sound engineer:S.Pazukhin

【CD23】
チャイコフスキー(1840-1893):
1.戴冠式行進曲(1883)
2.スラヴ行進曲 Op.31

付随音楽「雪娘」Op.12より
3.第1番:序曲
4.第10番:メロドラマ
5.第13番:スコモロフの踊り

6.交響的幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1984年・・・1.2/1974年・・・3-5/1970年・・・6
Sound engineers:M.Kozhukhova (1, 2), A.Yunk (3-5), A.Grossman (6)
Remastering-M.Pilipov

【CD24】
チャイコフスキー(1840-1893):
1.序曲 ハ短調(1866)
2.序曲 ヘ長調(1866)
3.幻想序曲「ハムレット」ヘ短調 Op.67
4.祝典序曲「1812年」Op.49(シェバリーン版)

ソヴィエト国立交響楽団
ソヴィエト国防省吹奏楽団(ニコライ・ナザーロフ・・・指揮)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1968年2月20日 ライヴ収録・・・1/1987年・・・2/1970年・・・3/1974年・・・4
Sound engineers:I.Veprintsev (1), M. Kozhukhova (2, 3), V.Antonenko (4)
Remastering-N.Radugina

【CD25】
チャイコフスキー(1840-1893):
1.序曲「嵐」Op.76

歌劇「地方長官」Op.3より
2.序曲
3.間奏曲と広間の侍女の踊り

歌劇「オプリチニク」(1872)より
4.序曲
5.オプリチニクと女の踊り

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1990年5月5日 the Grand Hall of the Moscow Conservatory ライヴ収録・・・1
1987年・・・2-5
Sound engineers: G.Karetnikov (1), M.Kozhukhova (2-5)


【CD26】
チャイコフスキー(1840-1893):
歌劇「チェレヴィチキ(小さな靴)」(1885)より
1.序曲
2.ポロネーズ
3.ロシアの踊りとコサックの踊り

歌劇「オルレアンの少女」(1879)より
4.序曲
5.第2幕への間奏曲
6.ジプシーの踊り
7.ページと小人の踊り
8.道化とスコモロフの踊り

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1987年
Sound engineer:M.Kozhukhova
Remastering-E.Barykina

【CD27】
チャイコフスキー(1840-1893):
歌劇「エフゲニー・オネーギン」Op.24より
1.序曲
2.ワルツ
3.ポロネーズ
4.エコセーズ

歌劇「マゼッパ」(1883)より
5.序曲
6.ホパーク
7.ポルタヴァの戦い:交響的絵画(第3幕への間奏曲)

歌劇「チャロデイカ(魔女)」(1887)より
8.序曲
9.スコモロフの踊り
10.第2幕への間奏曲
11.第4幕への間奏曲

12.歌劇「スペードの女王」Op.68-序曲
13.歌劇「イオランタ」Op.69-序曲

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1987年
Sound engineer:M.Kozhukhova
Remastering-E.Barykina

【CD28】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「白鳥の湖」Op.20
1.序曲
第1幕:
2.第1番:情景
3.第2番:ワルツ
4.第3番:情景

5-10.第4番:パ・ド・トロワ
11-14.第5番:パ・ド・ドゥ
15.第6番:パ・ダクシオン
16.第7番:シュジェ
17.第8番:乾杯の踊り
18.第9番:終曲

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1988年
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD29】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「白鳥の湖」Op.20
第2幕
1.第10番:情景
2.第11番:情景
3.第12番:情景

4-10.第13番:白鳥たちの踊り
11.第14番:情景

第3幕
12.第15番:情景
13.第16番:コール・ドゥ・バレエとこびとの踊り
14.第17番:情景:賓客たちの退場とワルツ

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1988年
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD30】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「白鳥の湖」Op.20
第3幕
1.第18番:情景
2-7.第19番:パ・ド・シス
8.第20番a:ハンガリーの踊り(チャールダーシュ)
9.第20番b:ロシアの踊り
10.第21番:スペインの踊り
11.第22番:ナポリの踊り
12.第23番:マズルカ
13.第24番:情景

第4幕
14.第25番:間奏曲
15.第26番:情景
16.第27番:小さな白鳥たちの踊り
17.第28番:情景
18.第29番:情景・終曲

【オーケストラ内ソロ・・・CD28-30】
アナトリー・リュビーモフ(オーボエ)
ウラディーミル・ソコロフ(クラリネット)
レフ・ヴォロディン(トランペット)
ユーリ・トルチンスキー(ヴァイオリン)
ユーリ・ロイエフスキー(チェロ)
ナデージダ・トルスタヤ(ハープ)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1988年
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD31】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「眠りの森の美女」Op.66
1.序曲
プロローグ
2.第1番:行進曲
3.第2番:踊りの情景
4-12.第3番:パ・ド・シス
13.第4番:終曲

第1幕
14.第5番:情景
15.第6番:ワルツ
16.第7番:情景
17-20.第8番:パ・ダクシオン
21.第9番:終曲

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1980年
Sound engineer:S.Pazukhin

【CD32】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「眠りの森の美女」Op.66
第2幕:第1場
1.第10番:間奏曲と情景
2.第11番:鬼ごっこ
3-7.第12番:情景と延臣たちの踊り
8-9.第13番:ファランドール
10.第14番:情景
11-13.第15番:パ・ダクシオン
14.第16番:情景
15.第17番:パノラマ
16.第18番:間奏曲
17.第19番:交響的間奏曲と情景
18.第20番:終曲

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1980年
Sound engineer:S.Pazukhin

【CD33】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「眠りの森の美女」Op.66
第3幕
1.第21番:行進曲
2.第22番:ポロネーズ
3-8.第23番:パ・ド・カトル
9.第24番:パ・ド・カラクテール
10-13.第25番:パ・ド・カトル
14-15.第26番:パ・ド・カラクテール
16-17.第27番:パ・ベリシオン
18-23.第28番:パ・ド・ドゥ
24.第29番:サラバンド
25-26.第30番:フィナーレとアポテオーズ

【オーケストラ内ソロ・・・CD31-33】
アナトリー・リュビーモフ(オーボエ)
ウラディーミル・ソコロフ(クラリネット)
ハインリヒ・フリードハイム(ヴァイオリン)
フョードル・ルザーノフ(チェロ)
ナデージダ・トルスタヤ(ハープ)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1980年
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD34】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ「くるみ割り人形」Op.71
1.序曲
第1幕 第1場
2.第1番:情景
3.第2番:行進曲
4.第3番:子供たちの小さなギャロップと両親の入場
5.第4番:情景(ドロッセルマイヤーの到着)
6.第5番:情景と祖父の踊り
7.第6番:情景(客たちの出発-夜)
8.第7番:情景(戦い)
第1幕 第2場
9.第8番:冬の松林
10.第9番:雪片のワルツ

少年少女合唱・・・10
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1988年
Sound engineer-M.Kozhukhova

【CD35】
チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ「くるみ割り人形」Op.71
第2幕 第3場
1.第10番:情景(お菓子の王国の魔法の城)
2.第11番:情景(クララと王子の到着)

第12番:ディヴェルティスマン
3.チョコレート(スペインの踊り)
4.コーヒー(アラビアの踊り)
5.お茶(中国の踊り)
6.トレパーク(ロシアの踊り)
7.あし笛の踊り
8.道化師の踊り
9.第13番:花のワルツ
10-13.第14番:パ・ド・ドゥ
14.第15番:最後のワルツ
15.アポテオーズ

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1980年
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD36】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
1-4.交響曲 第1番 ホ短調 Op.1
5-8.交響組曲「アンタール」(交響曲 第2番)Op.9

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1983年・・・1-4
1977年3月31日・・・
the Grand Hall of the Moscow Conservatory ライヴ収録・・・5-8
Sound engineers:M.Kozhukhova (1-4), V.Ivanov (5-8)

【CD37】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
1-4.交響曲 第3番 ハ長調 Op.32
5-7.ロシアの主題によるシンフォニエッタ イ短調 Op.31

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1983年・・・1-4/1984年・・・5-7
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD38】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
1.音の絵「サトコ」Op.5
2.セルビアの主題による幻想曲 Op.6
3.3つのロシアの歌による序曲 Op.28
4.おとぎ話 Op.29
5-9.スペイン奇想曲 Op.34

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1984年
Sound engineers:M.Kozhukhova (1-4), V.Antonenko (5-9)

【CD39】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
交響組曲「シェエラザード」Op.35
1.海とシンドバッドの船
2.カランダール王子の物語
3.王子と王女
4.バグダッドの祭り、海、青銅の騎士の建つ岩での難破、終曲

5.ロシアの復活祭序曲 Op.36
6.墓前に-ベリャーエフ追悼の前奏曲 Op.61
7.ドゥビヌシカ OP.62

ハインリヒ・フリードハイム(ヴァイオリン)・・・1-4
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1969年・・・1-4/1985年・・・5-7
Sound engineers:A.Grossman (1-4), M.Kozhukhova (5-7)
Remastering-E.Barykina

【CD40】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908)
歌劇「プスコフの娘」(1872)より
1.序曲
2.第1幕の間奏曲
3.第2幕の間奏曲
4.森、皇帝の狩、嵐-第3幕からの音の絵

5.歌劇「5月の夜」(1879)-序曲

歌劇「雪娘」(1895)から組曲
6.序曲
7.鳥たちの踊り
8.ベレンディ皇帝の行進
9.スコモロフの踊り

10.歌劇「ムラダ」(1890)-貴族の入場
11.歌劇「クリスマス・イヴ」(1895)-ポロネーズ
12.歌劇「サトコ(1896)-前奏曲「青い海原」
13.歌劇「貴夫人ヴェーラ・シェロガ」Op.54-序曲
14.歌劇「皇帝の花嫁」(1898)-序曲

ソヴィエト国立交響楽団・・・1-4.10.11.13
ボリショイ劇場管弦楽団・・・5-9.12.14
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1963年・・・1.5.12.14/1985年・・・2-4.13/1971年・・・6-9
1977年・・・10/1982年・・・11
Sound engineers:M.Kozhukhova (1-4, 11, 13), D.Gaklin (5, 12, 14),
I.Dudkevich (6-9), S.Pazukhin (10, 11)

【CD41】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
歌劇「皇帝サルタンの物語」Op.57-組曲
1.第1幕への序曲
2.第2幕への序曲
3.「3つの奇跡」への序曲

歌劇「パン・ヴォエヴォーダ」Op.59-組曲
4.序曲
5.クラコヴィアク
6.夜想曲「月の光」
7.マズルカ
8.ポロネーズ

ソヴィエト国立交響楽団・・・1-3
ボリショイ劇場管弦楽団・・・4-8
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1977年・・・1-3/1965年・・・4-8
Sound engineers: S. Pazukhin (1?3), А. Shtilman (4?8)
Remastering:N.Radugina

【CD42】
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
歌劇「見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語」(1907)
 - 音楽的絵画(シテインベルクによる編纂版)
1.序曲
2.結婚行進曲
3.フェヴローニャの祝福された死

歌劇「金鶏」(1907)より
4.第1幕への序曲
5.結婚行進曲

歌劇「金鶏」-組曲(4つの音楽的絵画)(1908)(グラズノフ&シテインベルク編纂)
6.宮廷のドドン王
7.戦場のドドン王
8.ドドン王とシェマハの女王
9.婚礼の祝宴とドドン王の哀れな末路

モスクワ放送交響楽団・・・1-3
ソヴィエト国立交響楽団・・・4-9
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1963年・・・1-3/1978年・・・4.5/1985年・・・6-9
Sound engineers: А. Shtilman, I. Veprintsev (1?3),
S. Pazukhin (4, 5), М. Kozhukhova (6?9)
Remastering-M.Pilipov

【CD43】
リャードフ(1855-1914):
1.「ヨハネの黙示録」から交響的絵画 Op.66
2.バラード「古い時代から」Op.21b
3.バーバ・ヤガー-ロシア民話に寄せる音の絵 Op.56
4.魔法にかけられた湖 Op.62
5.キキモラ Op.63

8つのロシア民謡 Op.58
6.宗教歌
7.クリスマスの歌
8.郷愁の歌
9.おどけた歌
10.鳥の伝説
11.子守歌
12.踊りの歌
13.輪になって踊る歌(ホロヴォット)

14.音楽箱 Op.32
15.スケルツォ 第1番 ニ長調 Op.16
16.挽歌 Op.67
17.間奏曲 変ロ長調 Op.8-1
18.アマゾンの踊り Op.65
19.ポロネーズ ハ長調 Op.49
20.ポロネーズ ニ長調 Op.55

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1970年・・・1-14/1984年・・・15-18/1982年・・・19.20
Sound engineers:A.Grossman (1-14),
М.Kozhukhova (15-20), S.Pazukhin (19, 20)

【CD44】
タネーエフ(1856-1915):
1-4.交響曲 第4番 ハ短調 Op.12
5.歌劇「オレステイア」-第3部:第2場 間奏曲「デルフィ、アポロ寺院の中で」

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1988年・・・1-4/1984年・・・5
Sound engineer:М.Kozhukhova
Remastering-N.Radugina

【CD45】
タネーエフ(1856-1915):
ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 OP.28
1.前奏曲
2.ガヴォット
3.おとぎ話
4.主題と変奏
5.タランテラ

アンドレイ・コルサコフ(ヴァイオリン)
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1990年
Sound engineer:M.Kozhukhova
Remastering-N.Radugina

【CD46】
リャプノフ(1859-1924):
1-4.交響曲 第1番 ロ短調 Op.12
5.バラード 嬰ハ短調 Op.2

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音 :1979年・・・1-4
1990年5月28日 the Grand Hall of the Moscow Conservatory ライヴ収録・・・5
Sound engineers:S.Pazukhin (1-4), M.Kozhuhova (5)
Remastering-M.Pilipov

【CD47】
リャプノフ(1859-1924):
1.ロシアの主題による勝利の序曲 ハ長調 Op.7
2.交響詩「ジェラゾヴァ・ヴォラ」ロ短調 Op.37
3.東洋的交響詩「ハシシ」変ロ短調 Op.53

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1987年・・・1/1985年・・・2.3
Sound engineer-M. Kozhuhova

【CD48】
リャプノフ(1859-1924):
1-4.交響曲 第2番 変ロ短調 Op.66

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1969年 the Grand Hall of the Moscow Conservatory ライヴ収録
Sound engineer:E.Petrova
Remastering-M.Pilipov

【CD49】
アレンスキー(1861-1906):
1-4.交響曲 第1番 ロ短調 Op.4
5-8.交響曲 第2番 イ長調 Op.22
9.歌劇「ヴォルガ川での夢」Op.16-序曲
10.管弦楽のための間奏曲 ト短調 Op.13
11.「スヴォロフの思い出のために」管弦楽のための行進曲 ハ長調(1900)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1983年・・・1-9/1990年・・・10.11
Sound engineer-M.Kozhukhova

【CD50】
アレンスキー(1861-1906):
組曲 第1番 ト短調 Op.7
1.ロシアの主題による変奏曲
2.エア・ド・ダンス
3.スケルツォ
4.バッソ・オスティナート
5.行進曲

組曲 第2番「シルエット」Op.23
6.学者
7.コケット
8.道化
9.夢見る人
10.バレリーナ

11.弦楽オーケストラのための「チャイコフスキーの主題による変奏曲」Op.35a
12.ピアノと管弦楽のための「リャビニンの主題による幻想曲」Op.48

リューボフ・チモフェーエワ(ピアノ)・・・12
ソヴィエト国立交響楽団・・・1-10.12
ソヴィエト国立交響楽団の弦楽グループ・・・11
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1987年・・・1-5.11.12/1983年・・・6-10
Sound engineer:M.Kozhukhova

【CD51】
アレンスキー(1861-1906):
組曲 第3番「変奏曲集」ハ長調 Op.33
1.主題
2.対話
3.ワルツ
4.凱旋行進曲
5.メヌエット(18世紀風)
6.ガヴォット
7.スケルツォ
8.葬送行進曲
9.夜想曲
10.ポロネーズ

11.歌劇「ナルとダマヤンティ」Op.47-序曲
12.幻想曲「マルグリット・ゴーティエ」
13.歌劇「ラファエル」Op.37-序曲

バレエ「エジプトの夜」Op.50a-組曲
14.序曲
15.アルシオーネと奴隷たちの踊り
16.ユダヤの少女たちの踊り
17.ガージたちの踊り
18.へび使い
19.パ・ド・ドゥ-ワルツ
20.アンソニーの荘厳な入場

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1987年・・・1-10.14-20/1990年・・・11-13
Sound engineer-M.Kozhukhova

【CD52】
カリンニコフ(1866-1901):
1-4.交響曲 第1番 ト短調(1895)
5-8.交響曲 第2番 イ長調(1897)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1975年・・・1-4/1968年・・・5-8
Sound engineers:V.Antonenko (1-4), I.Veprintsev (5-8)
Remastering-M.Pilipov

【CD53】
カリンニコフ(1866-1901):
1.間奏曲 第1番 嬰ヘ短調(1896)
2.間奏曲 第2番 ト長調(1897)
3.弦楽オーケストラのためのセレナード(1891)
4.交響詩「妖精たち」(1889)
5.序曲「ブィリーナ」(1892)
6.交響的絵画「杉と棕櫚(しゅろ)の木」(1898)

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1990年
Sound engineer:M.Kozhukhova
Remastering-M.Pilipov

【CD54】
カリンニコフ(1866-1901):
1-4.組曲 ロ短調(1892)

付随音楽「皇帝ボリス」(1899)
5.序曲
6.第1幕へのファンファーレ
7.第2幕への間奏曲
8.第3幕への間奏曲
9.第4幕への間奏曲
10.第5幕への間奏曲

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1987年・・・1-4/1989年・・・5-10
Sound engineer:M.Kozhukhova
Remastering-M.Pilipov

【CD55】
メトネル(1879/1880-1951):
1-4.ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op.33
5-7.ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.50

タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)・・・1-4
アブラム・シャツケス(ピアノ)・・・5-7

ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

録音:1980年・・・1-4/1959年・・・5-7
Sound engineers:I.Veprintsev, E.Buneyeva

【CD56】(ボーナス)
メトネル(1879/1880-1951):
1.ソナタ・エレジー ニ短調 Op.11-2

忘れられた調べ 第1集 Op.38から
2.第1番:回想ソナタ イ短調
3.第2番:優美な踊り イ長調
4.第4番:川の歌 ホ短調

5.葬送行進曲 ロ短調 Op.31-2
6.ロシアのおとぎ話 ヘ短調 Op.42-1

8つの情景画 Op.1より
7.第2番 嬰ト短調
8.第3番 変ホ短調
9.第4番 変ト長調

エフゲニー・スヴェトラーノフ(ピアノ)

録音:1983年・・・1.2/1980年・・・3-9
Sound engineers:I.Veprintsev, E.Buneeva
Remastering-E.Barykina




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NAXOS


NAXOS 30周年記念BOX
 完全数量限定盤!


8.503293 (30CD)\4492→\3990


【ナクソス・レーベル創立30周年に寄せて】

 ナクソスは1987年、CDの値段がLPの3倍もしていた時代にクラシックの廉価盤レーベルとして設立しました。

 設立当初は、無名であっても傑出した才能を持ったスロヴァキアやハンガリーのアーティスト達を起用し、当時としては最高水準のデジタル機材を使用してスタンダードなレパートリーを録音していました。

 有名作品を中心に録音を行っていたナクソスでしたが、コダーイ・クァルテットの演奏でハイドンの弦楽四重奏全曲録音に挑戦することにしました。そして、この全集の成功のおかげで、新興の廉価盤レーベルは世界的に評価されるようになったのです。

 こうして音質面や芸術面で高い評価を得たナクソスは、ヨーローッパのみならず様々な国のアーティストやオーケストラから注目を集める存在となりました。

 また、重要な作曲家について、その全作品を録音するのはナクソス・レーベルの最も大切な使命のひとつともなりました。

 ナクソスは現在、9000タイトルを超えるカタログを有し、年間200枚もの新譜をリリースしています。珍しい作品の発売も多く、その広範な活動は世界30ヶ国以上で録音を行っていることからもお分かりいただけるでしょう。

 廉価盤レーベルとしてスタートしたナクソスですが、現在では価格とは関係なく、一流のクラシック・レーベルへと成長しました。レーベルの成長に伴い、ナクソスは自社レーベルは勿論のこと、他の独立系クラシック・レーベルの商品をディストリビュートする世界的な仕組みも築きました。

 ナクソスはまた、クラシック音楽のデジタル分野におけるリーダーでもあります。1996年にはナクソスとマルコ・ポーロの全カタログについてストリーミングを開始しており、2002年には業界で初となるサブスクリプション・ストリーミングのナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)を設立しました。

 今回の30周年記念ボックスは、レーベルの歴史の中で節目の録音となった作品を選んだだけではなく、ナクソスと共に歩んでくれたアーティストやオーケストラへ感謝の気持ちを込めて贈るものとなっています。皆様にも是非お楽しみいただければと願っております。

  クラウス・ハイマン(会長、創設者)


 NAXOS、誕生してはや30年か・・・

 日本の代理店ができたとき、社長と担当者がショップにあいさつにきて「¥1000で新録音新譜を売りたい」と言われ、内心「それは難しいだろうなあ」と思ったことを覚えている。

 あれから四半世紀、いまや世界のクラシック・ソフト業界はNAXOSを中心に回っていると言っても過言ではない。
 今年で30周年・・・、帝王ハイマンにしてみれば感慨深いものがあるだろう。

 今回、そのNAXOSの30年の歴史を彩ってきた名盤を30タイトルえりすぐりセット化。ハイマン氏のさまざまな思いの詰まったボックス。そのセレクションはなかなか興味深い。

 ついては第2弾は、拙著「このNAXOSを聴け!」から30タイトルでいきますか。
 


Disc1 (8554609)
 バッハ:管弦楽組曲第1番〜第4番
  ケルン室内管弦楽団
  ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮)
   録音:1998年8月

Disc2 (8550045)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、第14番「月光」、第23番「熱情」
  イェネ・ヤンドー(ピアノ)
  録音:1987年4月

Disc3 (8573489)
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番、第2番、歌曲編曲集
  ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)
  ニコラス・リンマー(ピアノ)
   録音:2014年12月

Disc4 (8553452)
 ブルックナー:交響曲第5番
  ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
  ゲオルク・ティントナー(指揮)
   録音:1996年4月

Disc5 (8554540)
 ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番
  イディル・ビレット(ピアノ)
  スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団
  ロベルト・スタンコフスキー(指揮)
   録音:1990年

Disc6 (8559758)
 コープランド:ロデオ、ダンス・パネルズ、エル・サロン・メヒコ、キューバ舞曲
  デトロイト交響楽団
  レナード・スラトキン(指揮)
   録音:2012年10月

Disc7 (8559635)
 ドアティ:メトロポリス・シンフォニー、デウス・エクス・マキナ
  ナッシュヴィル交響楽団
  ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
   録音:2007年5月、6月

Disc8 (8572584)
 ドビュッシー:前奏曲集第1巻、第2巻(ピーター・ブレイナー編曲オーケストラ版)
  ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
  準・メルクル(指揮)
   録音:2011年6月

Disc9 (8573279)
 ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番、第4番
  イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)
  アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)
  アミット・ペルド(チェロ)
   録音:2013年5月

Disc10 (8570714)
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、交響的変奏曲
  ボルティモア交響楽団
  マリン・オルソップ(指揮)
   録音:2007年6月

Disc11 (8550503)
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調、エルガー:チェロ協奏曲ホ短調
  マリア・クリーゲル(チェロ)
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
  ミヒャエル・ハラース(指揮)
   録音:1991年11月

Disc12 (8557273)
 エルガー:行進曲「威風堂々」第1番〜第4番、他
  ニュージーランド交響楽団
  ジェイムス・ジャッド(指揮)
   録音:2003年2月

Disc13 (8573161)
 グリエール:交響曲第3番ロ短調「イリヤ・ムーロメツ」
  バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
  ジョアン・ファレッタ(指揮)
   録音:2013年5月

Disc14 (8550822)
 グレツキ:交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」、3つの古い様式の小品
  ゾフィア・キラノヴィチ(ソプラノ)
  ポーランド国立放送交響楽団
  アントニ・ヴィット(指揮)
   録音:1993年12月

Disc15 (8570236)
 グリーグ:「ペール・ギュント」組曲第1番、第2番、他
  インガー・ダム=イエンセン(ソプラノ)
  マルメ交響楽団
  ビャルテ・エンゲセト(指揮)
   録音:2006年5月

Disc16 (8557764)
 ヘンデル:水上の音楽、王宮の花火の音楽
  アラディア・アンサンブル
  ケヴィン・マロン(指揮)
   録音:2005年1月
Disc17 (8550315)
 ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.76/4-6
  コダーイ四重奏団
   録音:1989年3月、5月

Disc18 (8570517)
 リスト:ピアノ協奏曲第1番、第2番、死の舞踏
  エルダー・ネボルシン(ピアノ)
  ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
  ワシリー・ペトレンコ(指揮)
   録音:2007年9月

Disc19 (8557011)
 モーツァルト:フルート協奏曲第1番、第2番、フルートとハープのための協奏曲
  パトリック・ガロワ(フルート)
  ファブリス・ピエール(ハープ)
  スウェーデン室内管弦楽団
  カタリナ・アンドレアソン(指揮)
   録音:2002年8月

Disc20 (8572827)
 北欧のヴァイオリン小品集
  オールセン、アッテルベリ、ステンハンマル、
  シベリウス、ブル、ハルヴォルセン:作品集
   ヘンニング・クラッゲルード(ヴァイオリン)
   ダーラ・シンフォニエッタ
   ビャルテ・エンゲセト(指揮)
    録音:2011年5月

Disc21 (8573469)
 ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」、楽興の時
  ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
   録音:2015年6月

Disc22 (8572787)
 リムスキー=コルサコフ:組曲「雪娘」、交響的絵画「サトコ」、組曲「金鶏」、他
  シアトル交響楽団
  ジェラード・シュウォーツ(指揮)
   録音:2011年3月

Disc23 (8550729)
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、ヴィラ=ロボス、カステルヌオーヴォ=テデスコ
  ノーバート・クラフト(ギター)
  ノーザン室内管弦楽団
  ニコラス・ウォード(指揮)
   録音:1992年10月

Disc24 (8553436)
 ロッシーニ:歌劇「セヴィリャの理髪師」ハイライト
  ロベルト・セルヴィーレ(バリトン)
  ソニア・ガナッシ(メゾ・ソプラノ)
  ラモン・ヴァルガス(テノール)、他
  ファイローニ室内管弦楽団
  ヴィル・ハンブルク(指揮)
   録音:1992年11月

Disc25 (8572216)
 サラサーテ:カルメン幻想曲、ホタ・デ・パブロ、他楊天堝
  ヤン・ティエンワ(ヴァイオリン)
  ナヴァール交響楽団
  エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮)
   録音:200811月

Disc26 (8570724)
 シマノフスキ::スターバト・マーテル、聖母マリアの典礼、他
  イヴォナ・ホッサ(ソプラノ)、他
  ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
  ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
  アントニ・ヴィット(指揮)
   録音:2007年6月

Disc27 (8557770)
 タリス:SPEM IN ALIUM(汝のほかにわれ望みなし)〜合唱作品集
  オックスフォード・カメラータ
  ジェレミー・サマリー(指揮)
   録音:2005年1月

Disc28 (8570568)
 チャイコフスキー:マンフレッド交響曲、交響的バラード「地方長官」
  ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
  ワシリー・ペトレンコ(指揮)
   録音:2007年6月

Disc29 (8557690)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、憂鬱なセレナード、ワルツ・スケルツォ、他
  イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)
  ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
  ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)
   録音:2004年

Disc30 (8550056)
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」、アラ・ルスティカ
  西崎崇子(ヴァイオリン)
  カペラ・イストロポリターナ
  スティーヴン・ガンゼンハウザー(指揮)
   録音:1987年






ではひさしぶりにご紹介しましょう。
店主「このNAXOSを聴け!」



 「この本を書くに当たって新たに入手したアルバムも百数十点に及んだ。そうやって聴いた千数百枚のアルバムの中から本当にすばらしいものを選ぶことができた。その候補数は200以上に上った。さらにその中から吟味を加えて3分の2に厳選。そして本当に自分はそのアルバムに感動したかどうかを自問し、最終的に100タイトルほどに絞った。そうして選ばれたアイテムは、年代やジャンルなどに関してまったくアトランダムで統一性に欠けるように思われるかもしれない。しかし「すごいアルバム」という点においては、完全に統一されている。」松本大輔


店主松本大輔著作第3弾
書き下ろし「このNAXOSを聴け!」
青弓社 ¥1800+税








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東武レコーディングズ



TBRCD 0052/53
(2CD)
\4200+税→\3890

フィッシャー=ディースカウ+サヴァリッシュ
 「シューベルト・ライヴ・イン東京」

 CD1)1992 年11 月16 日
  シューベルト「リーダー・アーベント」
   1. 月に寄す(An den Mond) D296/
   2. 希望(Hoffnung) D295/
   3. 流れ(Der Strom) D565/
   4. さすらい人(Der Wanderer) D649/
   5. 自らの意志で沈みゆく(Freiwilliges Versinken) D700/
   6. 小人(Der Zwerg) D771/
   7. 憂い(Wehmut) D772/
   8. 墓掘人の郷愁(Totengrabers Heimweh) D842/
   9. ブルックの丘で(橋の上で)(Auf der Bruck) D853/
   10. 歌手の持物(Des Sangers Habe) D832/
   11. 窓辺に(Am Fenster) D878/
   12. 漁夫の歌(Fischerweise) D881/
   13. 弔いの鐘(Das Zugenglocklein) D871/
   14. 十字軍(Der Kreuzzug) D932/
   15. 漁夫の恋の幸せ(Des Fischers Liebesgluck) D933/
   16. 星(Die Sterne) D939
  <アンコール3曲>
   1. 花大根(Nachtviolen) D752
   2. ギリシャの神々の一節(Die Gotter Griechenlands) D677
   3. 孤独な人(Der Einsame) D800
 CD2)1992 年11 月24 日
   シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」全曲
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(ピアノ)
 東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ。フィッシャー=ディースカウ+サヴァリッシュ、夢の東京ライヴ!シューベルト三昧!

 録音:CD1)1992 年11 月16 日、CD2)1992 年11 月24 日/東京芸術劇場ライヴ ※日本語・英語解説付。

 1992 年11 月、音楽総監督ヴォルフガング・サヴァリッシュに率いられたバイエルン国立歌劇場は、大掛かりな来日公演を行った。
 その一環として、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウのリサイタルが行われ、サヴァリッシュがピアノ伴奏するという夢のような共演がたった二晩、東京芸術劇場で行われた。
 フィッシャー=ディースカウは、1992 年末を持って歌手活動から引退したために、この来日が歌手として最後のものとなった。
 その二晩が今、CDとして蘇る。「リーダー・アーベント」はアンコールまで隅々まで考え抜かれた選曲そして曲順。ロマン主義の極みとも言うべき「水車小屋の娘」。
 音質は極めて良好で、両巨匠の至高の芸境を堪能できる。サヴァリッシュ財団、ユリア・ヴァラディ女史公認の正規リリース。















3/23(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


RCO LIVE



RCO 17002
(3SACD HYBRID)
\4000→\3690
当代随一のワーグナー歌手が集結した
 コンセウルトヘボウでの「ローエングリン」

  ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
    (コンサート形式)
クラウス・フロリアン・フォークト
 (ローエングリン/テノール)
カミラ・ニールント(エルザ/ソプラノ)
ファルク・シュトルックマン(ハインリヒ王/バス)
エフゲニー・ニキーチン(テルラムント/バリトン)
カタリー・ダライマン(オルトルート/ソプラノ)
サミュエル・ユン(伝令使/バリトン)
オランダ放送合唱団、ナショナル・オペラ合唱団
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 
サー・マーク・エルダー(指揮)
 録音:2015年12月18、20日、コンセルトヘボウ、アムステルダム(ライヴ)/Multichannel5.0, Stereo2.0、SACD1(75’32)、SACD2(72’37)、SACD3(62’36)

 2015 年12 月にコンセルトヘボウで行われたコンサート形式によるワーグナーの「ローエングリン」。
 強力な歌手陣にまず注目。ヘルデン・テノール、クラウス・フロリアン・フォークト。日本でも新国立劇場に2012 年、2015 年と登場し、「理想的なローエングリン」と称され、ローエングリン役を歌わせたら当代一の輝かしい美声で見事な歌いぶりを聴かせます。
 エルザ役には、R. シュトラウス、ワーグナー作品を中心に活躍するソプラノ、カミラ・ニールント。ハインリヒ王には、もはやワーグナー歌手としての揺るぎない評価を獲得しているファルク・シュトルックマン。
 ロシア出身のエフゲニー・ニキーチンはテルラムント役、重要な人物オルトルート役のカタリー・ダライマンは大胆不敵な歌唱で圧倒、伝令使役には近年注目を集めている韓国人歌手サミュエル・ユンが起用されています。
 指揮は、イギリスの指揮者サー・マーク・エルダー。緊密で透明度の高いアンサンブルを積み上げてゆく見通しの良い指揮ぶりでロイヤル・コンセルトヘボウ管を統率しています。
 豪華な顔ぶれが一堂に会して行われた充実の演奏会の記録です。






<メジャー・レーベル>

SONY



8898540884-2
(2CD)
\3200→\2990
ミヒャエル・ザンデルリンク/
 ベートーヴェン:交響曲第3番,ショスタコーヴィチ:交響曲第10番

  1) ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」,
  2) ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調作品93
ミヒャエル・ザンデルリンク(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

 西洋音楽史に残る新旧2大シンフォニストの足跡を辿る渾身の録音。
 ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリンクの三男で、現在ヨーロッパで熱い注目を集めている指揮者ミヒャエル・ザンデルリンクと名門オケ、ドレスデン・フィルとのソニー・クラシカルへの「ベートーヴェン&ショスタコーヴィチ:交響曲全曲録音プロジェクト」の第2弾です。
 ミヒャエル・ザンデルリンクは、父の音楽的素養を受け継ぐ伸びやかな音楽性に加え、チェリスト出身ならではの弦楽パートへの緻密な目配りの行き届いたフレッシュな音楽解釈、特に初期ロマン派までのレパートリーにおけるピリオド演奏様式を積極的に取り入れた独自のスタイルで、評価をぐんぐん高めつつあります。
 ベートーヴェンとショスタコーヴィチ両者の交響曲第6番2曲を組み合わせ高く評価された第1弾同様、「西洋音楽の根幹の一つである交響曲の完成者と終結者」としてのこの二人の作曲家の足跡を最新の解釈で辿るこのシリーズ、第2弾ではベートーヴェンからは交響曲第3番「英雄」、ショスタコーヴィチからは第10番を組み合わせています。
 ザンデルリンクの解釈では、この2曲は作曲当時の政治状況を反映している点で共通項があり、前者はナポレオン、後者はスターリンが何らかの形で作品のテーマの一つとして取り入れられているため、カップリングした、ということになります。
 ミヒャエル・ザンデルリンクの父クルトは、ソ連時代から生前のショスタコーヴィチと深い親交があり、東ドイツに移ってからもショスタコーヴィチの作品を積極的に演奏し続けた(録音も第1・5・6・8・9・10・15番が残されています)。
 ミヒャエルの生まれた1967年の時点でショスタコーヴィチはすでに交響曲第13番までを書き上げていたことになります。ミヒャエルにとっては自分の成長とともに歩んできた音楽であり、他の音楽家には成し得ない独自の関わりを保ってきた作品でもあります。
 一方ベートーヴェンでは、ミヒャエルはピリオド演奏スタイルを徹底的に貫くことで、父クルトの重厚なベートーヴェン解釈とは一線を画し、演奏しつくされてきたベートーヴェンの解釈の可能性を新たに提示しているかのようである。
 通常のシンフォニー・オーケストラの比較的大きな編成を使いながら、早めのテンポや軽めの響きで、各声部が織りなす綾を透明に浮かび上がらせる独自の解釈は、ベートーヴェン演奏の可能性をさらに拡げており、地元ドレスデンのみならず世界各地でこのコンビのベートーヴェン演奏の魅力は広く伝わりつつあります。
 演奏会のライヴ・レコーディングではなく、優秀録音でおなじみのドレスデン・ルカ教会でのセッション録音というのも、彼らの意気込みが感じられます。
 なおミヒャエル・ザンデルリンクとドレスデン・フィルは、今(2016/17年)シーズンはベートーヴェンの交響曲第1番・第9番、ショスタコーヴィチの交響曲第1番・第4番・第5番・第12番を取り上げており、また2017年4月には待望の本拠地クルトゥーアパラストの全面的な改修工事が終わり、こけら落しが行なわれることになっています(こけら落しではペンデレツキの新作とベートーヴェンの第9が取り上げられる予定)。
 また2017年6月24日〜7月5日にかけて2年ぶりの来日公演を行ない、日本全国で9回の演奏会を予定、ベートーヴェンとショスタコーヴィチの交響曲第5番を組み合わせたプログラムなどを披露する予定です(招聘元:ジャパンアーツ)。

  【録音】2016年6月, 9月、ドレスデン、ルカ教会(デジタル:セッション)




「ベートーヴェン&ショスタコーヴィチ:交響曲全曲録音プロジェクト」の第2弾

8887516405-2
\2700→\2490
ミヒャエル・ザンデルリンク/ドレスデン・フィル
 ベートーヴェン&ショスタコーヴィチ:交響曲第6番

 1) ショスタコーヴィチ:交響曲第6番ロ短調Op.54
 2) ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
ミヒャエル・ザンデルリンク(指揮)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

 西洋音楽史に残る新旧2大シンフォニストの足跡を辿る、ミヒャエル・ザンデルリンク渾身の録音、ソニー・クラシカルより登場。
 このレトロなジャケットがそそる。



 ■ベートーヴェンとショスタコーヴィチ〜2人の偉大なシンフォニストこのコンビは2012年にフォーレ「ペレアスとメリザンド」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」、チャイコフスキー「イタリア奇想曲」を独GENUINレーベルに録音していますが、2015年にはソニー・クラシカルへの初録音となるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(ピアノはアレクサンダー・クリッヒェル)が発売されています。
 今回のベートーヴェンとショスタコーヴィチの交響曲2曲を組み合わせたアルバムは、このコンビの真の実力を示す待望のリリースと言えるでしょう。これは「ベートーヴェンは西洋音楽の根幹の一つである交響曲を完成させた作曲家であり、一方ショスタコーヴィチは交響曲というジャンルの締めくくりを宣言した作曲家である」というザンデルリンク独自の視点をもとに実現したカップリングであり、ザンデルリンクがドレスデン・フィルと開始したこの二人の作曲家の全交響曲レコーディングの端緒となるものです(第2弾以降の発売日程・カップリングなどは未定)。組み合わせは二人の作曲家の交響曲第6番。
 番号はいずれも6番目ながら、ベートーヴェンの「田園」では自然との交感が豊かな筆致で描き上げられ、ショスタコーヴィチの第6番では、長大な第1楽章アダージョの深い悲哀と、続く2つの楽章の諧謔味と軽妙さのあふれた作風が対照されています。またライヴではなく、定評あるドレスデン・ルカ教会でのセッション録音であることからも、今回のプロジェクトの重要性が伺えるというものです。

 ■偉大な巨匠クルトの衣鉢を継ぐショスタコーヴィチ〜ミヒャエル・ザンデルリンクの父クルトは、ソ連時代から生前のショスタコーヴィチと深い親交があり、東ドイツに移ってからもショスタコーヴィチの作品を積極的に演奏し続けました(録音も第1・5・6・8・9・10・15番が残されている)。ミヒャエルの生まれた1967年の時点でショスタコーヴィチはすでに交響曲第13番までを書き上げていたことになります。ミヒャエルにとっては自分の成長とともに歩んできた音楽でもあり、他の音楽家には成し得ない独自の関わりを保ってきた作品でもあるのです。

 ■リフレッシュされたベートーヴェン一方ベートーヴェンでは、ミヒャエルはピリオド演奏スタイルを徹底的に貫くことで、父クルトの重厚なベートーヴェン解釈とは一線を画し、演奏しつくされてきたベートーヴェンの解釈の可能性を新たに提示しているかのようです。通常のシンフォニー・オーケストラの比較的大きな編成を使いながら、早めのテンポや軽めの響きで、各声部が織りなす綾を透明に浮かび上がらせる独自の解釈は、ベートーヴェン演奏の可能性をさらに拡げており、2015年6月にはロンドンのキャドガン・ホールでベートーヴェンの協奏曲と交響曲を組み合わせた連続演奏会を開き、その直後の日本公演でもその充実ぶりを披露するなど、このコンビのベートーヴェン演奏の魅力は広く伝わりつつあります。

 《録音》2015年3月&8月、ドレスデン、ルカ教会(デジタル:セッション)

 


8898542406-2
\2600
セント・セシリア合唱団&管弦楽団/モーツァルト:レクイエム
 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー版)
ステファニー・シーフィールド・キュリカ(ソプラノ),
リンジー・アダムズ(アルト),
マイケル・マギエラ牧師(テノール),
デイヴィッド・ガヴァーツン(バス)
スコット・A・ヘインズ牧師(指揮)
セント・セシリア合唱団&管弦楽団,
セント・ジョン・カンティウス合唱団

 1994-98年、ワシントン国立大聖堂のオルガニストおよび合唱指揮者をつとめ、現在はシカゴ大司教区にあるセント・ジョン・カンティウス聖歌隊の指揮者・典礼音楽作曲者であり、副牧師でもあるスコット・A・ヘインズと、同じくシカゴを中心に典礼音楽を積極的に演奏しているもう一つの若いメンバーによる合唱団「セント・セシリア合唱団」とシカゴ・リリック・オペラのオーケストラ・メンバーを中心とした「セント・セシリア管弦楽団」によるモーツァルト「レクイエム」のライヴ・レコーディングです。
 

8898542409-2
\2600
セント・セシリア合唱団/セント・ジョン・カンティウスからの受難節の音楽
 1) ジョージ・マルコム:主が聖都に入られたとき,
 2) フランシスコ・ゲレーロ:エレミアの哀歌,
 3) トマス・ルイス・デ・ビクトリア:わたしの友が,
 4) 作者不詳:エレミアの哀歌,
 5) トマス・ルイス・デ・ビクトリア:民衆の長老たちは,
 6) グレゴリオ・アレグリ:ミゼレーレ,
 7) イマント・ラミンシュ:慈しみのあるところ,
 8) トマス・ルイス・デ・ビクトリア:ヨハネ受難曲(抜粋),
 9) オルランド・ディ・ラッソ:恐れとおののき,
 10) フランシス・プーランク:闇が地を覆った,
 11) ジョン・タヴァナー:安息日が過ぎて,
 12) ハインリヒ・シュッツ:新しき歌を主に向かいて歌え,
 13) トマス・ルイス・デ・ビクトリア:キリストは天の高みに,
ダニエル・V・ロビンソン(指揮)
セント・セシリア合唱団

 シカゴを中心に典礼音楽を積極的に演奏している合唱団「セント・セシリア合唱団」。
 合唱団は音楽的に優秀な若手歌手(高校生から二十台)で構成され、その新鮮な歌唱は高い評価を得ています。この録音では、シカゴ大司教区にあるセント・ジョン・カンティウス教会での、受難節のミサで歌われる作品を中心に収録されています。
 ビクトリアから現代音楽まで、幅広い時代の合唱作品なのも、現代のアメリカらしいところでしょう。

 【録音】2007年、シカゴ、セント・ジョン・カンティウス教会




DHM



8898537513-2
\2600
ムジカ・フィアータ/ 永遠なるモンテヴェルディ
 1) クラウディオ・モンテヴェルディ:主は言われた I SV.191,
 2) ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ:聞け、愛らしきわが恋人よ,
 3) クラウディオ・モンテヴェルディ:ほめたたえよ、神のしもべたちよ SV.196,
 4) クラウディオ・モンテヴェルディ:あなたは何者にもまして美しい SV.317,
 5) クラウディオ・モンテヴェルディ:私は喜んだ SV.198,
 6) マッシミリアーノ・ネリ:ソナタ第3番(3声),
 7) クラウディオ・モンテヴェルディ:主が建てたもうのでなければ SV.200,
 8) ジョヴァンニ・アントニオ・リガッティ:わが心は焦がれている,
 9) クラウディオ・モンテヴェルディ:エルサレムよ、主を讃えよ SV.202,
 10) マッシミリアーノ・ネリ:ソナタ第7番(6声),
 11) アレッサンドロ・グランディ:めでたし、海の星,
 12) クラウディオ・モンテヴェルディ:マニフィカト I SV.206:13,
 13) クラウディオ・モンテヴェルディ:サルヴェ・レジナ SV.327,
 14) クラウディオ・モンテヴェルディ:聖母のための連祷 SV.204
ローランド・ウィルソン(指揮)
ムジカ・フィアータ, ラ・シャペル・ドュカーレ

 1枚1枚が宝探しのような発見に満ちたアルバムを発表し続けているローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータ、ラ・シャペル・ドゥカーレの、モンテヴェルディ生誕450年記念盤。
 モンテヴェルディは、音楽史上最も重要な作曲家の一人といえるでしょう。彼のその印象的な作品は、音楽史の過程に大きな影響を及ぼし、今日においても上質な作品でリスナーを魅了しています。
 彼の最も偉大で神聖な作品の1つは1610年の「聖母マリアの夕べの祈り」ですが、今日まで見過ごされている別の優れた作品があります。1650年に出版された「祝福されし聖母マリアの夕べの祈り」。
 この作品集は、それまでの広範囲に影響された作品が集められたもので、驚異的な声楽と器楽による組み合わせによって、卓越した色彩豊かさ、そして堂々たる音楽的なコントラストが際立っています。
 この設定により、モンテヴェルディは、ルネッサンスのポリフォニック・スタイルとバロック・スタイルを兼ね備えていることがわかります。
 さらに、この作品の特筆すべき点は、当時の慣習的な要素により、1624年のモンテヴェルディのモテット、同時代の作曲家リガッティ、ネリ、グランディの作品も含まれています。ローランド・ウィルソンとムジカ・フィアータとラ・シャペル・ドゥカーレは、当時の演奏法や解釈をくまなく研究し、素晴らしいポリフォニーを見事に再現しています。

  【録音]】2016年7月, ドイツ、フュルト、ミヒャエル教会(デジタル:セッション)



 

<国内盤>


ALPHA



Alpha674
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
※LP同時発売
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ハイドン:交響曲シリーズ第4弾

 ハイドン:
  ①交響曲 第60番 ハ長調 Hob.I: 60
  ②交響曲 第70番 ニ長調 Hob.I: 70
  ③交響曲 第12番 ホ長調 Hob.I: 12
 チマローザ:④カンタータ「宮廷楽長」
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
            (古楽器使用)
④リッカルド・ノヴァロ(Bs)

 大好評企画、第4弾は「ハイドンの演劇性」がテーマ!
 縦横無尽のヴィヴィッドな演奏に「あの名曲」も…!
 鮮烈なヴィヴァルディ解釈を筆頭に、イタリア内外の18世紀音楽を、今まで知られてきた穏当なバロック観を打ち崩すエッジの効いた演奏で新たに世に知らしめてきたイタリア随一の古楽器集団イル・ジャルディーノ・アルモニコが、満を持して古典派音楽に臨み、ハイドン交響曲の全曲録音を「作曲家生誕300周年の2032年までに完遂させる」と言い放ったのが数年前——大変有難いことに、このプロジェクトは欧州でのライヴとAlphaレーベルでの音盤化を両輪として、着実に進行しつつあるようです。
 毎回3〜4曲のハイドン交響曲を、時代順ではなくテーマ別に厳選、そこに同時代の他の作曲家の作品やハイドン自身の「交響曲以外」の音楽を交えてゆくスタイルで、すでに既存3作も大好評——
 この最新盤では、異例の多楽章構成をとる、演劇音楽からの再構成作品「迂闊者」を中心に、ハイドン作品にひそむ演劇性に光をあてたテーマ設定が早くも期待感を煽らずにおきません!
 ティンパニやトランペットが入る大編成楽章も含むこのプログラムに、バス歌手が荒唐無稽な独り芝居をくりひろげる、イタリア歌劇界最大の巨匠のひとりチマローザの傑作をあわせてみせるセンスも絶妙…充実解説&歌詞訳付で、今回も満を持してお届けします。お見逃しなく…!



よもや「ハイドンの交響曲なんて」という方はもういないと思うけれど
もしまわりにそういう方がいたら、このアルバムをこっそりCDプレーヤーの中に入れておきましょう。

 とにかく痛快無比。これぞ新世紀ハイドン。


とくに39番はスタッフ女子が「これがハイドン!?」と驚いた衝撃名曲&名演

Alpha670
(輸入盤)
\2700
アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ハイドン:交響曲全集1 「ハイドン2032」プロジェクト1〜

 ◆ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
  ①交響曲 第1番 ニ長調 Hob.I: 1
  ②交響曲 第39 番 ト短調 Hob.I:39
  ③交響曲 第49 番 ヘ短調 Hob.I:49「受難」
 ◆クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714〜1787):
  ④ドン・ジュアン、または石像の宴
   〜無言舞踏劇(1761 年初稿版)
    ※曲順は②④③①
ジョヴァンニ・アントニーニ(フラウト・トラヴェルソ)指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)

 Alpha レーベル2014 年の新企画は、ハイドン生誕300 周年となる2032 へ向けての、古楽器演奏による驚くべき挑戦...その仕掛け人はなんと、「古楽=オランダや英国や辛うじてフランス」だった20 世紀末にあって「音楽の本場イタリアでも、古楽器奏者がとてつもなくエキサイティングなことをしている!」ということを広く早くから知らしめてきた異才集団、ジョヴァンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコ!

 アントニーニはスイスのバーゼル室内管弦楽団と自らの楽団である“イル・ジャル”を率いて、古楽器使用ないしそのスピリットを注ぎ込んだ演奏解釈によって、ハイドンの107 曲見つかっている交響曲のすべてを演奏。ヨーロッパではスイスを拠点に全曲演奏会シリーズを続けてゆきながら、録音はAlpha(ないしOuthere グループの)レーベルで継続してゆくとのこと。

 ようやく届いた第1弾リリースの解説書は実にぶあつく、アントニーニ自身のコメントをベースにした記事を筆頭に、示唆に富んだアイデアがさまざまなかたちで展開されていて、読み応えたっぷり!
 第1 弾のキィワードとしてジャケットに掲げられているのは、交響曲第49 番の綽名にもなっている「ラ・パッショーネ」——これはイタリア語で「キリストの受難・受難節」をあらわすことばであり、毎年春先の復活祭にさきがけ、オペラなど派手な催しは自粛して宗教的なことをする期間に初演されたために当該の交響曲の綽名として定着したようですが、アントニーニら制作側の企図は明らかにダブルミーニングを狙っているようで、それが証拠にジャケットには受難節=春先のイメージでは全くなく、むしろ「秋の紅葉の赤」と「情熱の赤」のイメージが重なるような、美しい紅蓮のアートワークがあしらわれています。
 その選曲もまた、さっそく情熱の交錯とふかく関わりのあるプログラムに。パッションという語は当時の音楽・諸芸術を読み解くためのワードでもあり、音楽は人間の「さまざまな思い=パッション」を表現するものであったという含みも持たせているに違いありません。
 なにしろ今いった第49 番のほか、いわゆる疾風怒濤期のハイドンを代表する短調の交響曲のひとつであるト短調の第39 番(モーツァルトの「小ト短調」こと交響曲第25 番と同じ調性で、やはりホルンを2対使ったドラマティックな展開が聴かれます)と、ハイドンが交響曲を書きはじめた頃ウィーンで初演された、歌劇の大家グルックによるバレエ音楽「ドン・ジュアン」(これもいたるところ、ロマン派を先取りしたような短調の使い方が印象的!)も盛り込まれているあたり、いかにも示唆的ではありませんか。そして「第1 弾」を記念すべく、実はめったに聴ける機会のない「ハイドンの交響曲第1 番」がうやうやしく収録されているのも嬉しいところ!

 ハイドン楽長就任時のエステルハージ宮廷楽団をつよく意識し、実情と彼の意向とをきちんとふまえた員数の演奏編成で、しかも首席は躍進めざましいステーファノ・バルネスキ、管にも“イル・ジャル”の俊才ロドルフィ(ob)ら精鋭ぞろい——彼らのこれまでの演奏を思えば、エッジの効いたスタイリッシュで突き抜けた、緩急あざやかな鮮烈解釈で攻めてくれるであろうことは想像に難くありません。

Alpha671
(輸入盤)
\2700
アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ハイドン:交響曲全集2「哲学者」 「ハイドン2032」プロジェクトVol.2〜

 1. ハイドン:交響曲第46番 変ロ長調
 2. ハイドン:交響曲第22番 変ホ長調「哲学者」
 3. W.F.バッハ:交響曲 ヘ長調「不協和音」
 4. ハイドン:交響曲第47番 ト長調
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 (古楽器使用)

 スタイリッシュに、克明に。「本物」は仕事を裏切らないイル・ジャルの「全集」第2弾、テーマ設定も憎い名演!

 痛快古楽盤を連発してきたフランスAlphaレーベルに突如登場、ハイドン生誕200周年となる2032年へ向け、100曲以上あるその交響曲を全曲録音する…という壮大なプロジェクトをスタートさせた「イル・ジャル」の音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニ。

 昨年リリースされた第1弾(Alpha670)では、ハイドン初期〜中期がおもしろくなってきた人が必ずといってよいほど虜になるト短調の傑作「第39番」、意外なまでに演奏機会の少ない「第1番」など痛快な演奏を聴かせてくれましたが、今度の第2弾もやはり充実度たっぷり...

 テーマは「哲学者」。
 同名の交響曲第22番(オーボエではなくコーラングレが使われる、楽章構成も古風な初期の注目作!)を軸に、音楽理論へのこだわりとファッショナブルなコンサート文化のはざまで若きハイドンが何を「しでかした」のかを、エッジの効いたキメ細かい解釈で縦横無尽に聴かせてくれます!

 和声学や情念の変化など、18世紀音楽ならではのヒントもたっぷり...必ず収録されるらしい「ハイドン以外」の曲として、今回は大バッハの長男W.F.バッハが最初に書いた、ひねくれ系異色作も。これもセンス抜群、いやらしくなく艶やかに仕上げてくれています。充実解説訳付!


Alpha672
\2700
刺激!愉悦!
 ジョヴァンニ・アントニーニ指揮&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
  ハイドン:交響曲全集3

 ①交響曲第42番 ニ長調 Hob.I: 42
 ②歌劇『無人島』 Hob.XXVIII: 9 〜序曲
 ③交響曲第64番 イ長調 Hob.I: 64
    「時節は移ろいゆく Tempora mutantur」
 ④アリア「孤独に、物思いにふけり」Hob.XIVb:20
 ⑤交響曲第4番 ニ長調 Hob.I: 4
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 (古楽器使用)
④フランチェスカ・アスプロモンテ(S)

 18年越しのプロジェクト第3弾、待望の登場!
 意外な隠れ名曲『無人島』序曲や初期作品も痛快…

 かつてバロック期には押しも押されぬ欧州音楽のメッカだったイタリアに、はじめて世界に通用する古楽アンサンブルが続々あらわれはじめた頃、その牽引役をつとめた天才集団イル・ジャルディーノ・アルモニコ——
 その主宰者ジョヴァンニ・アントニーニが自ら指揮台に立ち、同団体とバーゼル室内管とを振り分けながら、ハイドン生誕300周年にあたる2032年までにその100曲以上ある交響曲を全曲録音してゆくシリーズ、ついに第3弾が登場!
 年代順に杓子定規な録音はせず、毎回なにかしらのテーマに添って選曲がなされ、バランスよくさまざまな作品を愉しめるプログラム構成といい、天才写真家集団Magnum Photosと連携しての絶美のパッケージといい充実.
 そして何より演奏の痛快さといい、買い集めるに足る損はさせないシリーズですが、1年少々の間隔をあけて登場する最新作は疾風怒濤期のオペラ序曲を交えつつ、最初期の4番に晩年の絶品アリアまで、バラエティに富んだ選曲がまた絶妙!
 ナチュラルホルンの活躍ぶりやクラリネットの参入など随所での管楽器の立回りもさることながら、弦楽合奏もバルネスキ、チプリアーニ、ベスキ…とソリスト続々の贅沢さ!音盤シーンでも注目度が上がってきたアスプロモンテの美声も注目です。




 


Alpha967
(2CD+BOOK)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4400+税
エルヴェ・ニケ指揮&ル・コンセール・スピリチュエル
 リュリ:歌劇『ペルセー』(全曲)
     〜1770年ヴェルサイユ版〜

 叙情音楽劇『ペルセー』
  1682年パリ、フランス音楽アカデミー劇場
   (オペラ座)にて初演/
  1770年、ヴェルサイユ王室劇場にて再演
  (楽譜校訂:ルベル、ドーヴェルニュ、ド・バリ)
エルヴェ・ニケ指揮
ル・コンセール・スピリチュエル
          (古楽器使用)
独唱:
 マティアス・ヴィダル、
 エレーヌ・ギルメット、
 カトリーヌ・ワトソン、
 タシス・クリストヤニス、他

 これぞ、21世紀の古楽再現!
 18世紀人がどのようにリュリを受け止めたか…鮮烈名演、古典派時代のリュリ!古楽器演奏というスタイルが「作曲家が知っていた当時の楽器と奏法・唱法で」その作品の真価に迫る…という理念にもとづくものだとすれば、作品が初演された時だけでなく、その作品が折々の後世人たちに与えたインパクトをも、その時々の演奏習慣や楽器・唱法などにさかのぼって考えてみる必要があるのは確か——
 ベートーヴェンの同時代人たちがどうバッハを、ヴェルディがどうパレストリーナを聴いたか?といったことを19世紀の楽器や唱法に確かめることにも意義があるなら、18世紀を通じて古典派時代にいたるまで、フランスの音楽家たちに影響を与え続けたリュリの音楽もまた、17世紀の作曲家生前流儀ではなく、18世紀風に演奏解釈してみなくてはならない——
 昨年10月からの展覧会で改めて注目が集まっているマリー=アントワネットが、1770年にフランス王室にお輿入れしてきたとき祝典上演されたリュリの「ペルセー」を、1770年当時の楽譜にさかのぼって再現したニケの演奏には、昨今のオリジナル主義による17世紀流の演奏とは明らかに何かが違う、独特の魅力が!18世紀好きな方の多い日本でも、ぜひ体感されるべき注目録音。演奏クオリティあればこその逸品です!



 

CALLIOPE



CAL1639
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
幻の名録音が復活!
 名手ピエール・レアクによるピアノ版「幻想」


ベルリオーズ/リスト編
 『幻想交響曲』ピアノ独奏による編曲版
 1. ベルリオーズ:幻想交響曲(リスト編曲版)
 2. リスト:固定観念(アンダンテ・アモローゾ)
          〜『幻想交響曲』の楽想による
ピエール・レアク
    (ピアノ/スタインウェイ)

 「管弦楽のピアノ編曲」の達人リストが遺した傑作、 幻の名録音が思わぬ復活!解説日本語訳付で…!

 ピアノの貴公子リストは、その長い指と桁外れの超絶技巧とを駆使しながら、オーケストラ作品でもオペラでも続々ピアノひとつで弾きこなす編曲版を多数残しています。
 とくに、ベートーヴェンの交響曲やワーグナーの管弦楽曲の編曲などは、シューベルトやシューマンの歌曲をピアノひとつで弾けるようにした「小さな編曲」とコントラストをなす、ピアノという楽器のポテンシャルを最大限に生かした「大きな編曲」と言えるでしょう。
 しかし彼がベートーヴェンに向かったのは比較的後年で、その先駆けともいえるのが、すでに1830年代(リスト自身がパリでピアニストとして活躍していた最中!)に書かれていたこの『幻想交響曲』の編曲。原作発表から間もなく、評価も定まらないうちから作品の真価を見抜いた彼は、管弦楽の色彩をぬきにしても、ピアノひとつでさながら長大なソナタのような表現にしてしまってさえ圧倒的なインパクトを誇るこの曲の"粋”をかたちにしてみせたのでした。
 これを「いま」に甦らせられるのは、超絶技巧系奏者よりも作品分析に通じた知性派奏者——ありがたいことに、I.ルフェビュールやI.ロリオら往年の名匠たちの系譜をひくフランスの才人レアクが遺した、ベルギーArcobalenoレーベルの幻の1枚が見事復活!
 隅々まで精妙な解釈設計で、リストの慧眼をみごと音として再現、香気あふれる演奏に仕上がっています。
 Alphaレーベルでのエリック・ル・サージュによるシューマン全集でも充実した解説を寄せている音楽学者B.フランソワ=サペーと、演奏者レアク自身による解説(訳付)も必読!聴くほどに発見のある待望カタログ復活です。




このアルバムでプーレと組んでいたのがレアックだった

CAL1638
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2500+税
プーレが放つ幻の逸品、待望の復活
 メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲〔全2曲〕

  ①ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49
  ②ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 op.66
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
クリストフ・ヘンケル(チェロ)
ピエール・レアク(ピアノ)

 幻のレーベルとなったSaphirの逸品、待望の復活! 日本にもファンや門弟多きプーレの極上室内楽…

 Indesens!レーベルに引き取られた「フランス幻の名レーベル」は少なくなく、名門Calliopeの旗のもと、またしてもパリ中央部にユニークな劇場を持っていたSaphirレーベルでの傑作盤が復活することになりました!

 Saphir取扱時の初期に国内仕様で発売されるも、間もなくプレスが切れてしまった逸品…ヴァイオリン演奏はジェラール・プーレ、言わずと知れたフランス・ヴァイオリン楽派の大御所!日本にも門弟やファンの多いこの名手が、室内楽演奏にも昔から愛を注いできたのはご存知の通り…チェロにはEMIからソロ盤も出していた実力派クリストフ・ヘンケル、ピアノはこちらも日本に折々教育活動のため来日する知性派ピエール・レアク...かなりの大御所ソリスト3人がその感性をいかんなく発揮しながら、決して自己主張をぶつけあいすぎることなく、極上の機微に富んだ音作りで織り上げてゆくメンデルスゾーンの名録音は、一枚上手の「格」を感じさせる内容。
 うかつに廃盤状態にしてしまいたくない逸品だけに、Indesens傘下でのプレス復活はもろ手を挙げて歓迎です。
 日本語解説もSaphir発売時のもので完備!これを機に広くその存在が知られて欲しい名録音です。どうぞお見逃しなく!


そしてベートーヴェンのソロ
ハンマークラヴィーア

SAPHIR
LVC1057
\3200
海外在庫限り
ベートーヴェン(1770〜1827):
 1.六つのバガテル 作品126
 2.ピアノ・ソナタ第29 番 変ロ長調
  「ハンマークラヴィーア」
ピエール・レアク(ピアノ)


 ミシェル・ベロフ、ジャン=フランソワ・エセール、ジャン=クロード・ペヌティエ...パリ音楽院というところでは、自らソリストとして強い個性を発揮してきたピアニストたちが数多く教鞭をとっているわけですが、そうしたなかの一人であるピエール・レアクを「コンサート・ピアニスト」としてみた場合、派手に聴き手を圧倒するわけでもないのに、いつのまにか誰もが傾聴せずにはおれなくなるような、さりげなく明晰なピアニズムを示してくれる——そんな「静かなる知性派」として、いわば穏やかに存在感を放っている人といえるのでは。
 「ゴールトベルク変奏曲」のリサイタルを定期的に催し、それがヨーロッパで定評を勝ち得ているというのも、まったく頷けます。
 日本人の弟子も数多く育てているこの名手がSaphirに、ベートーヴェン晩期の対照的な2作品——「つまらないもの」という意味の題がついていながら、小品6編で凝縮された小宇宙をかいまみせる「六つのバガテル」と、ご存知のとおり演奏時間が40 分以上にもおよぶベートーヴェン最大のピアノ・ソナタ「ハンマークラヴィーア」——を録音、これが実に明晰そのもの、ベートーヴェン晩期の深遠・精緻な世界を実にわかりやすく解きほぐす、めざましい充実解釈になっているのです!

 特に「ハンマークラヴィーア」は脂っこい熱演だと聴くほうもぐったり、曲の面白さに気づく余裕もなくなってしまったりでしょうが、レアクの解釈はこの曲が要求するパッションをしっかり打ち出しつつも、折々絶妙のアゴーギグを効かせ、各声部の動きも追わせながら、咬んで含めるように曲構造を明らかにしてみせる、実に印象的なわかりやすさ!
 「いつのまにか引き込まれてしまう」レアク随一のセンスは「バガテル」でもいかんなく発揮されていて、1曲だけ聴こう、と思っていても、つい次へ、また次へ...と聴き進めてしまう魔力に満ちていたり(しつこくないから、なんでしょうね)。こういう演奏を最初に聴いていれば、「ハンマークラヴィーア」を敬遠したりなんてことはまず、ないのでは...などと考えてしまいました。






RAMEE



RAM1206
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
語らう声、静寂の声
 〜バロック初期から後期へ、
    フルート・コンソートの世界〜

 ファンタジア(5曲)カンツォーナ(2曲)他、舞曲、
 教会音楽編曲、歌曲編曲、ソナタ…
    (全30曲収録・リュート独奏曲(2曲)・
     テオルボ独奏曲(3曲)を含む
             16世紀末〜18世紀前半)

 ジョヴァンニ・バッサーノ(1558頃-1617)
 ルッツァスコ・ルッツァスキ(1545頃-1607)
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
 ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク(1562-1621)
 フランシス・ピルキントン(1565-1638)
 トマス・モーリー(1557-1602)
 ジョン・ダウランド(1563-1626)
 ロベール・バラール(1575-1650頃)
 アントワーヌ・ボエセー(1587-1643)
 ロベール・ド・ヴィゼー(1655頃-1732/33頃)
 ミシェル・ランベール(1610-1696)
 ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755)他の作品
アテニャン・コンソート(古楽器使用)
〔ケイト・クラーク,マルチェッロ・ガッティ,フレデリ
ク・ショーヴェ,マチュー・ラングロワ(ft)〕
ナイジェル・ノース(リュート&テオルボ)

 「縦の笛」リコーダーだけではなく、横笛も…ルネサンスからバロックへ、しずかでオーガニックな独特の境地を横吹式のフルートは、リコーダーのあとから18世紀になって人気を得ていった…というのは、実はバッハやヴィヴァルディ周辺にだけ焦点を絞った、ごく近視眼的な音楽史観。
 すこし引いてみてみれば、横笛というものはルネサンス期に大いに流行、さまざまな絵画にもリコーダー以上にしばしば描き込まれていると言っても過言ではありませんし、ドイツやイタリアを離れれば、フランスでは17世紀にもオトテール一族をはじめ、横の笛を活用したすばらしい音楽家は少なくありませんでした。
 その全盛期がルネサンスにひとたびあったとすれば、ルネサンス世俗音楽の系譜をひく17世紀前半のエール・ド・クールや英国マドリガルなど、声楽作品を楽器で演奏するという当時の習慣はまさにこれらルネサンス・フルート向きのスタイル…この作法で中世末期からルネサンスにかけてのフルート芸術の魅力を伝えてきたアテニャン・コンソートが、RAMEEレーベルの既存2枚につづく第3作として制作した本盤は、時代を大きくうしろにとり、17世紀初頭以降の作品を多く扱っている点でユニークな企画!
 表題にあるとおり、ふ、と黙り込むときの古楽器フルートの味わい、残響の重なりがたまりません。
 18世紀作品ではフランス流トラヴェルソを使用。ホグウッドらとも共演してきたリュート奏者ナイジェル・ノースの参加も随所で効果大!です。




ALM/コジマ録音


ALCD-1165
¥2800+税
バッハの錬金術 Vol. 2
 適正律クラヴィーア曲集
  第1集・第2集  第1番〜第6番

J. S. バッハ:
 適正律クラヴィーア曲集 第1集より(チェンバロによる)
  第1番 ハ長調 Nr.1 C-Dur BWV846
   [1] 前奏曲 Praeludium [2] フーガ Fuga
  第2番 ハ短調 Nr.2 c-Moll BWV847
   [3] 前奏曲 Praeludium [4] フーガ Fuga
  第3番 嬰ハ長調 Nr.3 Cis-Dur BWV848
   [5] 前奏曲 Praeludium [6] フーガ Fuga
  第4番 嬰ハ短調 Nr.4 cis-Moll BWV849
   [7] 前奏曲 Praeludium [8] フーガ Fuga
  第5番 ニ長調  Nr.5 D-Dur BWV850
   [9] 前奏曲 Praeludium [10] フーガ Fuga
  第6番 ニ短調  Nr.6 d-Moll BWV851
   [11] 前奏曲 Praeludium [12] フーガ Fuga
 適正律クラヴィーア曲集 第2集より(フォルテピアノによる)
  第6番 ニ短調  Nr.6 d-Moll BWV875
   [13] 前奏曲 Praeludium [14] フーガ Fuga
  第5番 ニ長調  Nr.5 D-Dur BWV874
   [15] 前奏曲 Praeludium [16] フーガ Fuga
  第4番 嬰ハ短調 Nr.4 cis-Moll BWV873
   [17] 前奏曲 Praeludium [18] フーガ Fuga
  第3番 嬰ハ長調 Nr.3 Cis-Dur BWV872
   [19] 前奏曲 Praeludium [20] フーガ Fuga
  第2番 ハ短調 Nr.2 c-Moll BWV871
   [21] 前奏曲 Praeludium [22] フーガ Fuga
  第1番 ハ長調 Nr.1 C-Dur BWV870
   [23] 前奏曲 Praeludium [24] フーガ Fuga
 適正律クラヴィーア曲集 第1集より(フォルテピアノによる)
  第1番 ハ長調 Nr.1 C-Dur BWV846
   [25] 前奏曲 Praeludium [26] フーガ Fuga
武久源造
 (チェンバロ [1]- [12], &フォルテピアノ [13]- [26])
〈録音〉神奈川県立相模湖交流センター 2016年10月25-27日

 「平均律」の名で呼ばれるこの作品を「適正律」と訳し、還暦を迎える武久が満を持しての全曲録音を始動。
 ペダル付チェンバロとジルバーマン・ピアノを自在に奏しバッハの真意に迫る。
 《適正律》とバッハ演奏に対する、長年培ってきた考察の詳述とともに、新たな地平を開く画期的大作!
 
ALCD-7213
¥2800+税
アメリカン・コンポーザーズ
  上野信一&フォニックス・レフレクション(打楽器アンサンブル)
 [1] I.トレヴィノ:キャッチング・シャドウ (2013)
 [2] -[4] W.クラフト:打楽器のためのカルテット (1988)
 [5] -[7] S.ライヒ:マレット・カルテット (2009)
 [8] -[10] L.ハリソン:ヴァイオリンと打楽器のための協奏曲 (1959)
  ヴァイオリン:花田和加子(ゲスト)
 [11] J.ケージ:サード・コンストラクション (1941)
Bonus Track
 [12] E.ヴァレーズ:13人の打楽器奏者のための《イオニザシオン》 (1931)
上野信一 Shiniti Ueno(打楽器・指揮)
上野信一&フォニックス・レフレクション(打楽器アンサンブル)
 悪原至 Itaru Akuhara
 安東友樹子 Yukiko Ando
 大久保貴之 Takayuki Okubo
 荻原松美 Matsumi Ogihara
 小俣由美子 Yumiko Omata
 新野将之 Masayuki Nino
 曲淵俊介 Shunsuke Magaribuchi

打楽器アンサンブル[12]
 亀尾洸一 Koichi Kameo
 北原将高 Masataka Kitahara
 倉田陸 Riku Kurata
 杉谷比奈子 Hinako Sugitani
 戸口あおい Aoi Toguchi
 戸口あゆみ Ayumi Toguchi
 渡邉まや Maya Watanabe
〈録音〉
 三鷹市芸術文化センター 2016年7月12-14日
 [1], [8]- [10], [12] 逗子文化プラザホール 2016年2月4-5日
 [2] - [4], [11] 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ 2016年4月13日
 [5]- [7] 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ 2016年6月21日

  20世紀より、新大陸アメリカで次々と溢れ出てきた打楽器作品の数々
  打楽器演奏の最先端をゆく上野信一が、その全貌をありありと描き出す。
 打楽器アンサンブルの古典とも言うべきケージの名作から、2013年作曲のトレヴィノの最新作まで、時代を網羅する意欲的な作品群を1枚に収録。
 新大陸で波打ってきた鼓動が、今、我々の魂を震わせる。
 
ALCD-9170
¥2800+税
ファゴットと弦楽器による室内楽
 A.ロゼッティ:
  ヴァイオリン、ヴィオラ、ファゴット、
   チェロのための四重奏曲 変ロ長調 RWV D18
 H.ガル:
  ファゴットとチェロのためのディヴェルティメント作品90第1番
 F .ダンツィ:
  ファゴットと弦楽三重奏のための四重奏曲 ニ短調 作品40第2番
前田 信吉(ファゴット)
景山 誠治(ヴァイオリン)
百武 由紀(ヴィオラ)
花崎 薫(チェロ)
〈録音〉神奈川県立相模湖交流センター 2016年10月6-7日

 ファゴットを含むアンサンブルに長年取り組んできた名手・前田信吉が今回選んだのは、艶やかな弦楽器の音色とともに奏でられる、4重奏を中心とした知られざる室内楽曲。
 モーツァルトと並び称されたというロゼッティ、美しいメロディとユーモラスな表現が魅力的なガル、そして楽器の特性をよく引き出す名手ダンツィ。
 ベテラン奏者による、この編成ならではの温もりある響きは、聞き手を至福のときへと誘う。




ソニー(国内盤)


SICX30038
\3000+税
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 音楽虎の巻 イチトラ パーヴォ・ヤルヴィ指揮
NHK交響楽団
ラン・ラン
五嶋みどり

 演奏陣には世界的アーティストが集結、テーマ音楽は今最も注目のパーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団にスーパー・ピアニスト、ラン・ランが参加、さらに大河ドラマ紀行には日本を代表するヴァイオリン奏者・五嶋みどりを迎え、音楽面でもかつてないほどの超一流の布陣が実現した。
 菅野独自の多彩な音パレットから縦横無尽に繰り広げられる、疾走感に満ちた雄大なオーケスラ・サウンドから室内楽やピアノ・ソロ演奏まで幅広い音楽性で描き出す、絢爛豪華な音絵巻。
 今年は第二弾のニィトラも発売予定。

<LP>


ALPHA(LP)


Alpha675
(2LP)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5500+税
※CD同時発売
ハイドン:交響曲第12・70・60番「迂闊者」
 ハイドン:
  ①交響曲 第60番 ハ長調 Hob.I: 60
  ②交響曲 第70番 ニ長調 Hob.I: 70
  ③交響曲 第12番 ホ長調 Hob.I: 12
 チマローザ:④カンタータ「宮廷楽長」
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
            (古楽器使用)
④リッカルド・ノヴァロ(Bs)

 180g重量盤ならではの味わい、金管・打楽器でも…!
 長期にわたるプロジェクトとして進行しているイル・ジャルディーノ・アルモニコのHAYDN2032シリーズは、昨年リリースの第3弾からなんとLPでも同時発売されることに——
 黒を基調とした布張り重厚なパッケージ仕様は今回も継続されるようで、180g重量盤2枚組、つまりCDから曲を抜いて1枚ものに編み直したりはせず、その魅力のすべてをLPサイズにパッケージしてみせた…というわけです。
 イル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏編成はハイドンが生前務めたエステルハージ侯爵家とほぼ同じ宮廷楽団サイズ、5・4・3・2・2の弦楽編成がきわだって聴こえる自然派録音の味わいに、今回は(上でも書いたとおり)18世紀式ティンパニやナチュラル・トランペットまで交えての多彩な編成...またLPでこそきわだつ「人の声」、欧州最前線で活躍するバス歌手リッカルド・ノヴァロの独唱が活躍するチマローザの傑作カンタータ「宮廷楽長」の魅力もまた、LPで聴いてこそ...の側面が実感できることでしょう。
 もちろん、今回も前回のLP版と同じく解説日本語訳を添付!アルバムの魅力を隅々まで味わえる商品設計。













3/22(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HELICON



HEL 029679
(12CD+1ボーナスCD)
\10400→\9590

「イスラエル・フィル創立80周年記念ボックス」
 (12CD+1ボーナスCD)\10400→\9590

  
 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団創立80周年記念ボックス
  貴重音源多数収録&お宝写真満載のブックレット!
   大指揮者続々、有名大作目白押し!

 
 モントゥー、ストラヴィンスキー自演、パレー、
 バルビローリ、クレツキ(「復活」)、クリップス、ドラティ
 チェリビダッケ、クーベリック、コンドラシン(ステレオ)、バーンスタイン、
 ロストロポーヴィチ、マズア、ベルティーニ、マゼール、メータ、バレンボイム、
 アバド&スターンによるチャイコン、
ミンドゥル・カッツのブラームスP協1番
   
 [CD1]
  ・ノアム・シェリフ:「祝典前奏曲」/レナード・バーンスタイン(指揮)/1957年(MONO)
  ・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 KV 299/
    ポール・パレー(指揮)、ウリ・ショアム(Fl)、ユディト・リベール(Hrp)/1977年(STEREO)
  ・モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 KV 622/
    セルジュ・チェリビダッケ(指揮)、ヨナ・エトリンガー(Cl)/1958 年(MONO)

 [CD2]
  ・ベートーヴェン:献堂式序曲 op.124/
     レナード・バーンスタイン(指揮)/1957年(MONO)
  ・モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K504「プラハ」/
     ズービン・メータ(指揮)/1972 年(MONO)
  ・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35/
     クラウディオ・アバド(指揮)、アイザック・スターン(Vn)/1972 年(MONO)

 [CD3]
  ・シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61/
    ポール・パレー(指揮)/1976年(STEREO)
  ・シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 op.97「ライン」/
    ポール・パレー(指揮)/1971年(MONO)

 [CD4]
  ・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15/
    ヨーゼフ・クリップス(指揮)、ミンドゥル・カッツ(Pf)/1964 年(MONO)
  ・ストラヴィンスキー:「火の鳥」/
    イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)/1963年(MONO)

 [CD5]
  ・ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60/
    ピエール・モントゥー(指揮)/1964 年(MONO)
  ・エルガー:エニグマ変奏曲 op.36/
    ピエール・モントゥー(指揮)/1964 年(MONO)
  ・ラヴェル:組曲「ダフニスとクロエ」/
    ピエール・モントゥー(指揮)/1964 年(MONO)

 [CD6]
  ・パウル・ベン=ハイム(1897-1984):ヴァイオリン協奏曲/
    レナード・バーンスタイン(指揮)、イツァーク・パールマン(Vn)/1968 年(MONO)
  ・パウル・ベン=ハイム:永遠のテーマ(The Eternal Theme)/
    パウル・クレツキ(指揮)/1966年(MONO)
  ・マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」([CD7] に続く)/
    パウル・クレツキ(指揮)/1966 年(MONO)

 [CD7]
  ・マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」([CD6] からの続き)/
    パウル・クレツキ(指揮)/1966 年(MONO)
  ・ラヴェル:マ・メール・ロワ/
    ロリン・マゼール(指揮)/1972 年(MONO)

 [CD8]
  ・ショスタコーヴィチ:交響曲第6番 ロ短調 op.54/
     キリル・コンドラシン(指揮)/1980年(STEREO)
  ・チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」/
     ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)/1975 年(STEREO)

 [CD9]
  ・シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D485/
     ズービン・メータ(指揮)/1989年(STEREO)
  ・ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88/
     ズービン・メータ(指揮)/1979年(STEREO)
  ・コープランド:リンカーンの肖像/
     アンドレ・コステラネツ(指揮)/1976年(STEREO)

 [CD10]
  ・チャイコフスキー:交響曲第5番/
    ズービン・メータ(指揮)/1989 年(STEREO)
  ・シェーンベルク:ピアノ協奏曲/
    アンタル・ドラティ(指揮)、フランク・ペレグ(Pf)/1962 年(MONO)
  ・シェーンベルク:ワルシャワの生き残り/
    クルト・マズア(指揮)/2006年(STEREO)

 [CD11]
  ・メナヘム・アヴィドム:瞑想シンフォニエッタ/
    ラファエル・クーベリック(指揮)/1958 年(MONO)
  ・ブルックナー:交響曲第7番/
    クルト・マズア(指揮)/1955 年(MONO)

 [CD12]
  ・A.U.ボスコヴィッチ:オーボエ協奏曲/
    サー・ジョン・バルビローリ(指揮)、
    レディー・エヴェルギン・ロスウェル=バルビローリ(Ob)/1962年(MONO)
  ・モルデカイ・セテル:midnight vigil(徹夜の祈祷)/
    ガリー・ベルティーニ(指揮)/2000 年(STEREO)

 [ボーナスCD]
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 K595 変ロ長調/
    ダニエル・バレンボイム(指揮&ピアノ)/1972 年4月(MONO)
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 op.37 ハ短調/
    ダニエル・バレンボイム(指揮&ピアノ)/1995 年11月(STEREO)

 2016 年で創立80 周年の節目を迎えた名門イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。多彩なレパートリー、そして豪華指揮者による膨大なレコーディングがのこされています。このたび、創立80 年を記念して、貴重音源を集めた12 枚組ボックスが登場します。

 1936 年、イスラエル・フィルの前身であるパレスチナ管弦楽団が誕生しました。
 ヴァイオリン奏者フーベルマンの呼びかけで集まった75 名のユダヤの音楽家たちがメンバーでした。お披露目コンサートは1936 年12 月26 日、指揮はトスカニーニ。その後1940-43 年、フーベルマンをソリストにしたツアーを皮切りに、多くの演奏旅行を重ね、名称をイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に改めます。豪華指揮者たちとの共演を重ね、多彩なソリストたちとの録音の機会にも恵まれてきました。現在では、ズービン・メータが終身音楽監督(1981 年〜)に就任しています。

 魅力の音源満載の当ボックス。
 指揮者には、バーンスタイン、チェリビダッケ、クリップス、R. クーベリックら超豪華な顔ぶれ。コンドラシンの緊迫のショスタコーヴィチは1980 年ステレオ。アバドとスターンのヴァイオリン協奏曲も、1972 年録音でモノラルながら、スターンの華やかなテクニックと、楽団とのアンサンブルを満喫できます。
 ストラヴィンスキーの自作自演やシェーンベルクのピアノ協奏曲などは録音のクオリティは時代を反映させたものではありますが、それでもなお貴重な録音の登場といえるでしょう

 また歴史的にも貴重な音源が多数。
  [CD1] の冒頭トラックを飾るのは、イスラエル・フィルの本拠地、マン・オーディトリウムが建設された1957 年のこけら落し公演に際して作曲されたノアム・シェリフの「祝典前奏曲」。バーンスタインの指揮という豪華布陣です。
 [CD10] に収録されている、シェーンベルクが1947 年アメリカで書いたホロコーストの残忍さを訴える「ワルシャワの生き残り」は、ドイツ国防軍の兵士だったマズアの指揮によるという、なんとも皮肉な顔合わせ。歴史的和解の演奏といえるでしょう。
 [CD12] に収録されているモルデカイ・セテルの「midnight vigil(徹夜の祈祷)」は資料に欠落があり、指揮者ベルティーニ以外の演奏者の名前が残されていませんが、アルトのミラ・ザカイの声が収録されていることは間違いないと考えられます。

 ※モノラル収録の音源は、すべてスタジオで丁寧にマスタリングが施され、自然な音でおたのしみいただけるようになっています。


 【ソリスト情報】
  *ウリ・ショハム/楽団フルート奏者(1951 〜/ 1970-97 年までの27 年間首席奏者)
  *ユディト・リベール/楽団首席ハープ奏者(1963-2003 年)
  *ミンドゥル・カッツ(1925-1978、ピアノ) /ルーマニア出身。エネスコに見出されたことで知られる。リパッティ(1917-1950) と同じ師に師事。チェリビダッケ、クリップス、マゼール、ドラティといった指揮者と共演を重ね、世界でツアーを行う。1959 年イスラエルに移住。教師としても優れ、イスラエルでのピアノ教育に大きな功績を残している。1974 年、第1 回ルービンシテイン国際ピアノコンクールで審査員を務めた。シェリングの唯一のフランクのヴァイオリン・ソナタ録音でピアニストを務めている。52 歳の時、イスタンブールでの演奏会でベートーヴェンの「テンペスト」を演奏中に倒れて亡くなった。
  *ヨナ・エトリンガー(1924-1981) /クラリネット奏者。1947-1964、楽団の首席奏者。室内楽の分野でも活躍した。
  *フランク・ペレグ/ 1958 年当時の楽団のクラリネット奏者


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HEL 029672
(3CD)
\4300→\3990
ユロフスキ、イスラエル・フィル初登場
 チャイコフスキー:歌劇「スペードの女王」
 ユロフスキ、イスラエル・フィル初登場の記録「スペードの女王」

 録音:2012年11月11,14,16日/スモラルツ・オーディトリウム(テル・アヴィヴ)

 ユロフスキ、イスラエル・フィルとの初共演となった公演「スペードの女王」のライヴ録音の登場です。歌唱陣もロシア勢を中心とした布陣。
 ギャンブルのおそろしさを描き、主人公は二人とも自殺してしまうというストーリーながらも、各所に盛り込まれた美しく洗練された音楽が魅力の本オペラ。ユロフスキの楽団と歌唱陣をまとめあげる力量が遺憾なく発揮された名演奏となっています。
 第1 幕のリーザの部屋の場面であらわれる様々な美しい旋律、第2 幕の舞踏会のシーンとそれに続く伯爵夫人のアリアの胸を打つアリオーソ、フィナーレの場面まで、チャイコフスキーの美しい旋律と響き、そして熱に魅了されます。
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HEL 029678
\2400→\2190
メータ&IPO の英雄!切れ味鋭い名演の登場
 ベートーヴェン:
  ・交響曲第3番 変ホ長調 op.55「英雄」〔収録:2013年〕
  ・序曲「エグモント」〔収録:1981年〕

 イスラエル・フィルの終身音楽監督を務めるメータによるエロイカの登場。
 切れ味鋭く、かつ豪快な鳴らしっぷりで、名曲をあらためて新鮮に聴かせます。



聴けば聴くほど味が出る、イスラエル・フィルとの「運命」&「田園」、円熟の味わい。
・・・でもいつでも入る、と思っているうちに入手困難に。
海外からの直輸入。完売の際はご容赦を

HEL 029628
\3200
入手困難、海外からの直輸入
在庫限り
ベートーヴェン:
 交響曲第 5 番 ハ短調「運命」op.67
 プロメテウスの創造物 op. 43
 交響曲第 6 番 ヘ長調「田園」op.68
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)

ライヴ録音:2009年7月8, 10, 15, 16日/テルアビブ、マン・オーディトリウム

 抜群の弦楽セクションの魅力で世界有数のオケとして知られるイスラエル・フィル。
 このライヴ演奏でも、底なりがするような力強い「運命」、そして朗々と歌われる有名な旋律が魅力の「田園」など、メータとオケの実力を存分に味わうことができる充実の1枚。





メータの熱い独墺系アルバムといえばこちら・・・

nimbus
NI 6227
(2CD-R/特別価格)
\4600
海外直輸入
メータ&イスラエル・フィルのバンコク・ライヴ!!
 タイ王宮での堂々たるブラームス交響曲第1番
   バンコク王宮前ライヴ(ライヴ・イン・フロント・オブ・グランド・パレス、バンコク)

  タイ王室賛歌
  ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番 Op.72a
  モーツァルト:
   ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364*
  リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34
  ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
  ヨハン・シュトラウスII世:ポルカ 《雷鳴と稲妻》 Op.324
  ヨハン・シュトラウスI世:ラデツキー行進曲 Op.228
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
イリヤ・コノヴァロフ(ヴァイオリン)*
ロマン・スピッツァー(ヴィオラ)*

 インド出身の世界的巨匠、ズービン・メータの極めて珍しいイギリスNimbus からのアルバム!

 1981年から終身音楽監督となったイスラエル・フィルを率いてのバンコク・ライヴ。
 ロケーションは、壮麗なタイ王宮前広場に設置された屋外ステージで、世界有数のアーティストが集う「バンコク国際ダンス&音楽祭(Bangkok International Festival of Dance & Music)」の一環として、またタイ王室のシリキット王妃の生誕80周年を祝うイベントとして行われたもの。
 メータが得意とするブラームスを主軸に、イスラエル・フィルの首席奏者たちをソリストとしたモーツァルトの協奏交響曲、リムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲と重要レパートリーをシリキット王妃の前で披露し、アンコールは雷鳴轟く激しいポルカと軽快なラデツキー・マーチで幕を閉じる。
 2008年のフェスティヴァルからバンコクでの演奏が好評を博してきたメータ&イスラエル・フィル。招待客のみの特別コンサートで、渾身のパフォーマンスを見せてくれる。

 ※録音(ライヴ):2013年1月8日
 ※Nimbus Allianceは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。





AZUR CLASSICAL


アルベール・ルーセル国際音楽祭シリーズ


AZC 146
\2500
マルセル・コミノット(1956):二重奏のための作品集
  物語 [Storia] (2つのチェロのための)(*)
  アンナ=モルフォーズ [Anna-Morphoses] (ピアノ四手連弾のための)(+)
  冗談 [Faceties] (ピアノ四手連弾のための)(+)
  アポロ [Apollo] (ヴァイオリンとピアノのための)(#)
  2つのギターのための6つの前奏曲(**)
ジャン=ポル・ザニュテル、セバスチャン・ヴァルニエ(チェロ(*))
ドミニク・スヴィネン、ジャン・シルス(ピアノ(+))
デュオ・ジェミニ(#)
 ジャン=フレデリク・モラール(ヴァイオリン)
 ジャン=ノエル・レミシュ(ピアノ)
ユーグ・コルプ、アドリアン・ブローニャ(ギター(**))
 録音:データ記載なし
 全収録曲が世界初録音。

 マルセル・コミノットはリエージュ音楽院で学んだベルギーの作曲家・ピアニスト。当レーベルからは「独奏楽器のための作品集」(AZC 129)が発売済みで、ピアニストとしても2枚の録音があります(AZC 104, 132)。




ELOQUENTIA


EL 0607
\2600
〔旧譜〕
ギヨーム・ド・マショー:L'amoureus Tourment
 ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):Loyaute que point de delay
 不詳(15世紀):De cuer je soupire
 不詳(13世紀のトルヴェール):Lai de la Pastourelle
 ジャン・ド・レスキュレル(?-1304):Comment que par l'eloignance
 ギヨーム・ド・マショー:Ay mi
マルク・モヨン(歌)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(ヴィエール)
ピエール・アモン(笛、タンブール、バブパイプ、ディレクター)
 


EL 0815
(2CD)
\2600
〔旧譜〕
ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲集
  [CD 1]
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調 RV.Anh.10
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調 RV.381
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調 RV.220
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ヘ長調 RV.291
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調 RV.175
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV.355
  [CD 2]
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ長調 RV.338
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ短調 RV.274
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調 RV.176
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ短調 RV.275
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調 RV.377
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ヘ長調 RV Anh.130
フロリアン・ドイター(ヴァイオリン)
アルモニー・ウニヴェルセル

録音:2007年10月、西部ドイツ放送室内楽ホール、ケルン、ドイツ

2枚組で1枚分の価格です。

 

EL 1130
\2600
〔旧譜〕
リスト(1811-1886):肖像 ピアノ作品集
  音楽の夜会 S.424(ピアノのための)から 踊り(ナポリのタランテッラ)
  詩的で宗教的な調べ(ピアノのための) S.173 から 葬送曲
  無調のバガテル(ピアノのための)S.216a
  伝説 S.175(ピアノのための)から 波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ
  コンソラシオン [慰め] (ピアノのための)S.172(全4曲)
  巡礼の年 第1年 スイス(ピアノのための)S.160 から オーベルマンの谷
  愛の夢(ピアノのための3つの夜想曲)から 第3番 S.298
  ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調(ピアノのための)S.244 No.2
ギヨーム・コッポラ(ピアノ)
録音:2011年10月
 

EL 1342
\2600
〔旧譜〕
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
 Mon chant vous envoy ヴィルレー、バラード&ロンドー集

  Quant je sui mis au retour / Comment qu'a moy lonteinne
  Puisqu'en oubli suis de vous, dous amis / J'aim mieux languir
  Plourez, dames, plourez vostre servant / Dou mal qui m'a longuement
  Dix et sept, cinq, trese, quatorse et quinse / Dame, vostre dous viaire
  Phyton, le mervilleus serpent / Amours me fait desirer
  Se ma dame m'a guerpi / Et musique est une science
  Loyaute weil tous jours / Liement me deport / J'aim sans penser laidure
マルク・モヨン(歌)
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(歌、ヴィエール)
アンジェリーク・モヨン(ハープ、歌)
ミカエル・グレビル(リュート、セテリーナ)
カタリナ・ビセンス(オルガネット)
カルロ・リッツォ(タンブリーナ)
ピエール・アモン(中世笛各種、タンブール、歌、ディレクター)
録音:2012年7月、ラボリー財団、リモージュ、リムーザン、フランス
 

EL 1343
\2600
〔旧譜〕
プーランク(1899-1963):燃える鏡 エリュアールの詩による歌曲全集
  画家の仕事(全7曲)/その愛らしい小さな顔/こんな日、こんな夜(全9曲)
  手は心の意のままに/燃える鏡(全2曲)/5つの詩(全5曲)
  だが、それは滅ぶこと/冷気と火(全7曲)/磁器の歌
マルク・モイヨン(バリトン)
ギヨーム・コッポラ(ピアノ)
録音:2012年12月、シテ・ドゥ・ラ・ヴォワ、ヴェズレー、フランス
 

EL 1445
\2600
〔旧譜〕
シューベルト(1797-1828):高雅なワルツと感傷的なワルツ ピアノ作品集
  ピアノのための12の高雅なワルツ Op.77 D.969
  ピアノ・ソナタ第4番イ短調 Op.164 D.537
  ピアノのための34の感傷的なワルツ Op.50 D.779
  ピアノのためのハンガリーのメロディー ロ短調 D.817

ギヨーム・コッポラ(ピアノ)

録音:2014年
 

EL 1544
\2600
〔旧譜〕
天空のコンセール グレゴリオ聖歌と即興演奏
  [1月1日の祝日]
  Lux hodie / Orientis partibus / Hec est Clara dies / Salve festa
  Letemur / Christus manens / Collocaret / Stephanus / Natus est
  Lux opta claruit / Recette de sauge / Orientis partibus
  J'ai fait nouveletement motet / Douce Dame / Bon vin doit
  Gloria ad modum tubae
  [12月25日、クリスマス]
  Nowell carol XVeme siecle / Laudiam l’amor divino
  Verbum caro factum est / Riu riu / Uns kompt ein Schiff gefahren
  Nova nova carol XVeme siecle / Noel Noel
  [12月26日、聖エティエンヌの祝日]
  Et enim sederunt / Sederunt principes / St Loup, Ste Colombe
  Video coelos
  [1月6日、公現祭]
  Stella nuova'n fra la gente / Reges Tharsis / Angelus
  Ante luciferum / Kyrie / Crudelis Herodes
アンサンブル・オブシディエンヌ
エマニュエル・ボナルド(指揮)
録音:2014年5月
 

EL 1651
\2600
【旧譜再案内】
アヴェ・ステラ・セレーナ サン=ジュリアン=ドゥ=ソのルネサンス・オルガン
 不詳(16世紀):Questo nobil bambino(ラウダ)
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1583-1643):カンツォン「ラ・スピリタータ」
 不詳(16世紀)、カンシオネロ・デル・パラシオ から:Passe el agoa
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):「騎士の歌」による変奏曲
 不詳(16世紀)、カンシオネロ・デル・パラシオ から:Senora de hermosura
 アントニオ・コレア・ブラガ(17世紀):戦争 第6旋法(1695)
 トマス・ウィールクス(1576-1623):Strike it up, tabor
 不詳(16世紀)、ダブリンの写本 から:
  アルマン「馬の脚」/パヴァーヌ「誰が道を通るのか」/ブランル「戦士」
  ロマネスカによるフレドン
 ハインリヒ・イザーク(1450-1517):インスブルックよ、私は去らねばならぬ
 不詳(15世紀):Ecce quod natura(キャロル)
 ギヨーム・ディファイ(1400-1474):Je vueil chanter de cuer joyeu
 コンラート・パウマン(1409-1473):Mit ganzem Willen
 アウグスト・ネルミンガー(1560頃-1613):
  Furstliche Abfunge vom Tantz(1598)
 ベルハルト・シュミット(1535頃-1592):Wie schon bluet uns der Maye(1577)
 不詳、ヤン・デ・ルブリンのタブラチュア譜集(1537-1548)から
  前奏曲/ハイドゥクの踊り/マルティン
 クローダン・ド・セルミジ(1490-1562):アヴィニョンの橋の上で
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):大公のバッロ
 ウスタシュ・デュ・コロワ(1549-1609):Une jeune fillette
 シャルル・ラッケ(1598-1664):「天の元后」によるファンタジア第8旋法
 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):エレヴァツィオーネのトッカータ
 不詳(16世紀):Ave Stella Serena(ラウダ)
リュック・パガノン(オルガン)
オブシディエンヌ
 フローランス・ジャックマール(笛、シャリュモー、バグパイプ)
 エレーヌ・モロー(カントゥス声部、プサルテリウム、オルガネット)
 ジュスタン・ボネ(バッスス声部、シャリュモー、バグパイプ)
 バルナベ・ジャナン(テノール声部、ヴィエール、オーボワ・ア・カプシュル)
 エマニュエル・ボナルド(アルトゥス声部、ヴィオラ・ダ・ガンバ、シターン、ディレクター)

録音:2015年6月、サン・ピエール教会、サン=ジュリアン=ドゥ=ソ、フランス
使用楽器(オルガン):1568年、不詳作者製(2011年、ベルナール・カティオ修復)

オルガンと声楽アンサンブルによるプログラム。

 

EL 1652
\2600
【旧譜再案内】
ウィーン・ラプソディ
 ブラームス(1833-1897):
  ピアノ四手連弾のためのハンガリー舞曲集 から 第2, 4, 8, 11番
 シューベルト(1797-1828):
  ピアノ四手連弾のためのハンガリー風ディヴェルティメント Op.54 D.818
 ブラームス:ピアノ四手連弾のための16のワルツ Op.39
エルヴェ・ビヨー、
ギヨーム・コッポラ(ピアノ)
録音:2016年、オルネー=スー=ボワ県立音楽院ホール、オルネー=スー=ボワ、フランス

 エルヴェ・ビヨーは1964年フランスのヴィルフランシュ=シュル=ソーヌに生まれ、リヨン国立地方音楽院に10歳で入学、パリ音楽院でジェルメーヌ・ムニエ、ジャン・ユボー他に師事。1983年ロン=ティボー国際コンクール第3位。2016年現在リヨン国立地方音楽院およびパリ音楽院教授。
 ギヨーム・コッポラはフランスのブザンソンに生まれ、パリ音楽院でブルーノ・リグットに師事。2009年CDデビュー。

 

EL 1653
(2CD)
\2600
【旧譜再案内】
ルネサンス・シャンソン
 [CD 1] 快楽の園
 ギヨーム・デュファイ(1400-1474):
  Ce jour de l'an voudray joye mener
  Par droit je puis bien complaindre et gemir
  Ma belle dame souveraine / Ce moys de may soyons lies et joyeux
  Reveslons nous amoureux
 不詳、バイユー写本(15世紀終盤)から:
  Le roy anglois / Hellas il est pic de ma vie / Bevons ma commere
  Hellas mon c?ur / Dieu gard celle de deshonneur
  Belle tres douce mere / Ne l'oseray je dire, se j'ayme par amour
  Hellas ma dame que je desire tant / M'erme je n'ay point nom Johanne
  La derniere nuitceee d'avril / Jamais amoureux bien n'aira
  Le grand desir / L'amour de moi si est enclose
 ジョスカン・デプレ(1440-1521):
  Nymphes des bois Deesse des fontaines / In te Domine speravi
  Scaramella / Vive le roy
 [CD 2] L'AMOUR DE MOY SI EST ENCLOSE
 不詳、バイユー写本 から:L'amour de moi si est enclose
 ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518):Autant en emporte le vent
 ロイゼ・コンペール(1445頃-1518):Mais que che fut secretement
 Bosfrin:Et trop penser
 不詳、バイユー写本 から:Puisque Robin j'ay a nom(*)
 不詳:Entre Peronne et Saint Quentin Anonyme
 不詳、バイユー写本 から:Vecy le mai Anonyme(*)
 不詳、バイユー写本 から:
  Quant je vois renouveler / Quant je voy renouveller(*)
 ロイゼ・コンペール:Le Renvoy / Le Renvoy
 不詳、バイユー写本 から:On doibt bien aymer l'oyselet(*)
 アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):
  Joye me fuit et douleur me queurt seure(+) / Joye me fuit
 不詳:Je ne pourroye plus celer
 ピエール・ド・ラ・リュー:Pourquoy non
 不詳、バイユー写本 から:Helas Olivier Vasselin(*)
 不詳:Mon mignaut musequin
 アントワーヌ・ビュノワ:Mon mignault musequin
 不詳、バイユー写本 から:
  Dieu la gard la bergerotte(*) / Amy je prends conge de vous
 即興演奏:「Amy je prends conge de vous」による Kyrie
 マテウス・ピペラーレ(1450頃-1515頃):Forseulement
 即興演奏:「Amy je prends conge de vous」による Kyrie
 ジョスカン・デプレ:Plaine de dueil
 エーヌ・ヴァン・ギゼゲム(1445頃-1472以後):Ce n'est pas jeu

 (*)オブシディエンヌによる即興ポリフォニー演奏
 (+)バルナベ・ジャナンによるポリフォニー編曲版

オブシディエンヌ
エマニュエル・ボナルド(指揮)

録音:2003年、セルジーヌ教会、セルジーヌ、フランス

2枚組で1枚分の価格です。





MEGADISC CLASSICS


MDC 7877
\2600
スティーヴ・ライヒ(1936-):
  WTC 9/11(弦楽四重奏とあらかじめ録音されたテープのための;2010)
  Different Trains
   (弦楽四重奏とあらかじめ録音されたテープのための;1988)

タナ弦楽四重奏団
 アントワーヌ・メゾノート、イヴァン・ルブリュン(ヴァイオリン)
 マクシム・ドゥゼール(ヴィオラ) ジャンヌ・メゾノート(チェロ)

 録音:2016年6月、ステュディオ・アクースティク、パッサヴァン、フランス
 アメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)15周年記念制作盤。
 「WTC 9/11」は文字通りニューヨークのワールド・トレード・センター・テロ事件をテーマとした作品。
 タナ弦楽四重奏団は現代音楽の普及を目的として結成されたフランスのアンサンブル。





PSALMUS


PSAL 025
\2500
砂漠の歌 グレゴリオ聖歌集
  [待望 L'Attente]
  Ave Maria / O Sapientia / O Adonai / Prope est Dominus
  Alleluia Veni Domine / Dominus dixit ad me
  [言葉の受肉 L'Incarnation du Verbe]
  Puer natus est nobis / Prologue de l'evangile de Saint Jean
  Jubilate Deo
  [受難に向けて Vers la Passion]
  Hosanna Filio David / Pueri hebraeorum / Ave Rex noster
  Mandatum novum / Postquam surrexit Dominus a cena / Dominus Jesus
  [キリストの受難 La Passion du Christ]
  Popule meus / Crucem tuam
  [復活 La Resurrection]
  Haec Dies / Alleluia Pascha nostrum
  [聖霊の賜 Le Don du Paraclet]
  Spiritus Domini
  [神の御母への表敬 Salutation a la Mere de Dieu]
  Salve Regina

フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(独唱)

 録音:2015年4月、エルムレ、イヴリーヌ県、フランス
 ギリシャ語とヘブライ語で書かれた聖歌唱法資料に基づき新たに解釈されたグレゴリオ聖歌。
 フレデリク・タヴェルニエ=ヴェラス(1959年生まれは)はフランスのギリシャ正教会聖歌研究家・歌手。イオアキム・グリリス神父、マクシモス・ファーメ、リクルゴス・アンゲロプーロス他に師事。
 アンサンブル・オルガヌムのメンバーも務めています。




SOUPIR EDITIONS


S 232
\2600
フィリップ・ルルー(1959-):打楽器作品集
  De l'iteration(打楽器六重奏のための)
  Les uns(打楽器三重奏のための)
  De la vitesse(打楽器六重奏のための)

アンサンブル・シクストルム(打楽器合奏)

 .


S 234
\2600
ノアン・ショパン音楽祭総裁 イヴ・アンリ
 オーケストラル・ピアノ・ワークス 1879-1920
  ピアノ用に編曲された管弦楽作品集

 ボロディン(1833-1887)/イヴ・アンリ(1959-)編曲:
  オペラ「イーゴリ公」より ポロヴェツ人(だったん人)の踊り(ピアノ版)
 ドビュッシー(1862-1918)/レオナルド・ボーウィック(1868-1925):
  牧神の午後への前奏曲(ピアノ版)
 デュカス(1865-1935)/イヴ・アンリ編曲:魔法使いの弟子(ピアノ版)
 ラヴェル(1875-1937)/イヴ・アンリ編曲:
  亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノ版)/ラ・ヴァルス(ピアノ版)
 ストラヴィンスキー(1882-1971):
  「ペトルーシュカ」からの3つの楽章(ピアノのための)

イヴ・アンリ(ピアノ)


 フランスとロシアの管弦楽名曲をピアノ独奏用に編曲した版で構成されたプログラム。
 イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。
 1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称。



///////////////////////

 イヴ・アンリ。
 10歳でオーケストラと共演。 13歳の誕生日にはベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番をベルリンのフィルハーモニーで弾いたらしい。若干 11歳でパリ国立高等音楽院に入学。ピエール・サンカンに師事。 そこでピアノ、和声、指揮法など、7つのクラスで一等賞を獲得したというから、やはり天才なのだろう。
 その後はチッコリーニに師事、F.リスト、R.シューマン国際コンクールで優勝した。
 パリ国立高等音楽院教授。2003年フランス文化省より「芸術と学問・騎士勲章」授与。
 1995年から2010年までノアン音楽祭(フランス)芸術監督を務め、2011年には同総裁に任命されノアン・ショパン音楽祭に改称した。




SOUPIR EDITIONS からリリースされていたアンリの2枚のアルバム
すぐに廃盤になる同レーベル、今からの入手は難しいかもしれない・・・

S 231
(2CD)
\5200
入手困難か
イヴ・アンリ
 献辞
   ショパン、シューマン、リストをプレイエルとエラールのピリオド・ピアノで

 [CD 1](*)
  シューマン(1810-1856):ショパンの夜想曲による変奏曲
  ショパン(1810-1849):バラード第2番ヘ長調 Op.38
  シューマン:クライスレリアーナ Op.16
 [CD 2](+)
  シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
  リスト(1811-1886):
   ソナタ ロ短調 S.178/
   詩的で宗教的な調べ S.173 から 葬送曲(No.7)
イヴ・アンリ(ピアノ)
 録音:2010年4、5月、フレデリック・ショパン・スタジオ、アンドル、フランス
 使用楽器:1837年、プレイエル製(*)/1845年、エラール製(+)

 シューマンを軸に、彼が高く評価したショパン、互いに高く評価しながら対立することもあったリストの作品で構成されたプログラム。
 入りますように。


S 226
(2CD)
\5200
入手困難か

イヴ・アンリ(ピアノ)
 ショパン、パリでの最後の演奏会 1848年2月16日

 [CD 1]
 モーツァルト(1756-1791):ピアノ三重奏曲ホ長調 K.542(**/#)
 ベッリーニ(1801-1835):
  オペラ「カプレーティとモンテッキ」から
   ついに私は喜びの衣裳を身につけ
 ショパン(1810-1846):
  夜想曲変ホ長調 Op.55 No.2/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 モーツァルト:オペラ「魔笛」K.620 から 愛の喜びは露と消え(*)
 ショパン:
  練習曲変イ長調 Op.25 No.1/練習曲変ト長調 Op.10 No.5
  子守歌 変ニ長調 Op.57
 [CD 2]
 ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65(#)
 マイアベーア(1791-1864):オペラ「悪魔ロベール」から 新作アリア(+)
 ショパン:
  前奏曲ト短調 Op.28 No.6/前奏曲変ロ短調 Op.28 No.16
  前奏曲変イ長調 Op.28 No.17/マズルカ ロ長調 Op.63 No.1
  マズルカ ヘ短調 Op.63 No.2/マズルカ嬰ハ短調 Op.63 No.3
  ワルツ嬰ハ短調 Op.64 No.2/ワルツ変ニ長調 Op.64 No.1
ジュリー・フックス(ソプラノ(*))
グザヴィエ・ル・マレシャル(テノール(+))
ジル・アンリ(ヴァイオリン(**))
アドリアン・フラッス・ソンベ(チェロ(#))
イヴ・アンリ(ピアノ)

録音:2010年11月29-30日、12月1-2日、ショーメ宝石店の大広間、ヴァンドーム、パリ、フランス
使用楽器:1836-1837年、プレイエル製、No.5612(1999年、修復後初公開演奏)

 ショパンのパリにおける最後の公開演奏となった、1848年2月16日サル・プレイエルにおける演奏会のプログラムを再現した興味深い企画(ただしソプラノの2つのアリアはプログラム上「作曲者不詳」となっていたとのこと)。

 当日の演奏者はアントーニア・モリーナ・デ・メンディ(メゾソプラノ)、イポリット・ロジェ(テノール)、ジャン=デルファン・アラール(1815-1888;ヴァイオリン)、オーギュスト・フランショーム(1808-1884;チェロ)、そしてショパン(ピアノ)。

 イヴ・アンリ(1959年生まれ)はパリ音楽院でピエール・サンカン(1916-2008)、アルド・チッコリーニ(1925-2012)に師事したフランスのピアニスト。

 録音に使用されたピアノはクロワシー・シュール・セーヌ(フランス)のシャノリエ城の廊下に放置され市当局のお荷物となっていたところを、イヴ・アンリたちが1995年に引き取り修復したもの。
 録音はパリの有名な高級宝石店ショーメ(Chaumet)の大広間で行われました。

 120ページのブックレットはフランス語・英語・ポーランド語・日本語表記。日本語の活字体に一部違和感がありますが、ご了承ください。歌詞および訳の記載はございません。



 

PL 001
\2600
【未案内旧譜】
クラウス・フーバー:ジェズアルドのレスポンソリウムのための聖と俗の哀歌
 クラウス・フーバー(1924-):
  Exaudi vocem meam(男声四重唱、バセットホルンとテオルボのための;1996)
  De lamentationes Hieremiae...
   (第1のレクツィオ;六重唱、バセットホルンとテオルボのための;1993/1996)
 カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
  Vinea mea electa(聖金曜日のためのレスポンソリウム, I, 3)
 クラウス・フーバー:Lamed - Les enfants...
   (第2のレクツィオ;六重唱、バセットホルンとテオルボのための;1996)
 カルロ・ジェズアルド:
  Tenebrae factae sunt(聖金曜日のためのレスポンソリウム, II, 2)
 クラウス・フーバー:Semitas meas subvertit
   (第3のレクツィオ;六重唱、バスクラリネットとギター;1996/1997)
 カルロ・ジェズアルド:
  Caligaverunt oculi mei(聖金曜日のためのレスポンソリウム, III, 3)
 クラウス・フーバー:Benedictus(六重唱のための;1997)
レ・ジュヌ・ソリステ(声楽アンサンブル)
ラシド・サフィル(指揮)
 録音:1998年8月11-14日、IRCAM、ポンピドゥー・センター、パリ、フランス

 ※ディスク、外装にレーベル名表示がございません。ご了承ください。



<映像>


EURO ARTS(映像)



20 56318
(3DVD)
\4400

モンテヴェルディ生誕450周年記念、異なった3つの演出で観る「ポッペア」


 DVD1(180分) モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
   ビルギッテ・クリステンセン(ソプラノ: ポッペア)
   ヤチェク・ラシュコウスキ(ソプラニスタ:ネローネ)
   ティム・ミード(カウンターテナー: オットーネ)
   パトリシア・バードン(メゾソプラノ:オッターヴィア)
   ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(バス:セネカ)
   マリタ・スールベルグ(ソプラノ:ドゥルシッラ,徳)
   アメリア・アルデンハイム(ソプラノ: 愛)、イナ・クリングレボトン(ソプラノ: 運)
   エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール:アルナルタ)、他
   ノルウェー国立歌劇場管弦楽団、アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)
   演出:オーレ・アンダース・タンベルグ
   収録:2010年オスロ、ノルウェー国立歌劇場(ライヴ)、字幕:伊英独仏日ノルウェー

 DVD2(150分) モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
   ポッペア:パトリシア・シューマン(ソプラノ:ポッペア)
   リチャード・クロフト(テノール:ネローネ)
   カスリーン・クールマン(メゾソプラノ:オッターヴィア)
   ジェフリー・ガル(カウンターテナー:オットーネ)
   ハリー・ピータース(バス:セネカ)、カーティス・レイヤム(テノール:アルナルタ)
   加納悦子(メゾソプラノ:ヴァルレット)、ダルラ・ブルックス(ソプラノ:ドルシルラ)
   ドミニク・ヴィス(カウンターテナー:ヌトリーチェ)、他
   コンチェルト・ケルン、ルネ・ヤーコプス(指揮)
   演出&装置:ミヒャエル・ハンペ、装置&衣装:グラツィアーノ・グレゴリ
   照明:ハンス・テルステーデ
   収録:1993年SWRシュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ)、字幕:英独仏西

 DVD3(78分) 「POPPEA//POPPEA」
   振付:クリスチャン・シュプック
   パフォーマンス:ゴーティエ・ダンス /ダンス・カンパニー・シアターハウス・シュトゥットガルト
   監督:ニコライ・ヴィアルコヴィッチ
   収録:2013年7月シアターハウス・シュトゥットガルト(ライヴ)
 画面:16:9(DVD1&3)、4:3(DVD2)/NTSC、音声:PCMステレオ、DD5.1/DTS5.1(DVD3)、3DVD、409分、リージョン:All

 2017 年はモンテヴェルディ生誕450 周年。この映像BOX は、モンテヴェルディの最後の傑作オペラ「ポッペアの戴冠」を収録した3 枚組。
 モンテヴェルディは、1613 年ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長に任命され、1843 年に没するまで30 年にわたりヴェネツィアで晩年を過ごしました。
 オペラ史上最初の傑作ともいわれる「オルフェオ」の発表から30 年以上が経過し作曲された「ポッペアの戴冠」。古代ローマを舞台にした「トキトゥス年代記」に基づいたオペラで、皇帝ネロに寵愛されるポッペアが、皇后オクタヴィアを追い出し最後は自身がその座を得るまでを描いた物語。舞台こそ古代ローマ時代ではありますが、そこで繰り広げられる人間ドラマは現代にも共通するところがあり、モンテヴェルディは音楽で各登場人物を生き生きと描き出しています。
 DVD1 は、2010 年5 月、6 月にオスロのノルウェー国立歌劇場での上演された、オーレ・アンダース・タンベルグ演出、アレサンドロ・デ・マルキ指揮の「ポッペアの戴冠」。モノトーンの舞台カラーに、ポッペアの犠牲になった人々の鮮血が不気味に浮かび上がる、なんとも強烈な演出です。
 DVD2 はミヒャエル・ハンペ演出、ルネ・ヤーコプス指揮によるシュヴェツィンゲン音楽祭のライヴ映像。自らの欲望に従って動く悪人を「赤」、そして善人を「黒」で描き、両者の対比を明確に描いたハンペの演出と、ヤーコプスの的確なテンポ設定、繊細かつ創意に富んだ楽器の音色の選択と使い分けは見事。
 そしてDVD3 では、シュトゥットガルト・バレエ団の振付家を経て現在チューリッヒ・バレエの芸術監督を務めているクリスチャン・シュプックと、エリック・ゴーティエが主宰するダンス・カンパニー、ゴーティエ・ダンスによる舞台「POPPEA//POPPEA」。エリック・ゴーティエの自由で独創的なダンスで描かれる、愛憎劇は官能的。















3/21(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



DYNAMIC


CDS-7758
(2CD)
\3600
※DVD&Blu-ray同時発売
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《オリーヴォとパスクワーレ》
 ヤコポ・フェレッティ台本
オリーヴォ…ブルーノ・タディア(バリトン)
パスクワーレ…フィリッポ・モラーチェ(バス・バリトン)
イザベッラ…ラウラ・ジョルダーノ(ソプラノ)
カミッロ…ピエトロ・アダイーニ(テノール)
ブロス氏…マッテオ・マッキオーニ(テノール)
コルメッラ…エドアルド・ミレッティ(テノール)
マティルデ…シルヴィア・ベルトラミ(メゾ・ソプラノ)
ディエゴ…ジョヴァンニ・ロメオ(バス・バリトン)
ドニゼッティ・オペラ合唱団
ミラノ・スカラ座アカデミア管弦楽団
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
 【ドニゼッティの知られざるオペラ】
 リスボンに裕福な商人の兄弟が住んでいました。兄オリーヴォは熱血で意地悪、弟パスクワーレは内気で心優しいキャラクターに設定されています。オリーヴォの娘イザベラには恋人カミッロがいるのですが、オリーヴォは勝手にカディスの商人ブロス氏との縁談をまとめてしまおうと企んでいます。実はブロス氏はイザベラに恋人がいることを理解しており、パスクワーレと協力して若い2人のために力を貸そうと約束するのですが・・・。
 ドニゼッティのオペラ・ブッファ《オリーヴォとパスクワーレ》は、1827年1月にローマのテアトロ・ヴァッレで初演された後、若干の修正を加え9月にナポリで改訂版が演奏されました。
 当初、カミッロ役はコントラルトが歌いましたが、このナポリ版ではテノールに変更されています。
 2016年のこの上演は、パスクワーレがナポリ方言で歌うというナポリ版のクリティカル・エディションが用いられるという演出で、これは兄弟の性格の違いだけでなく、他の登場人物も実に細かい人物描写がなされており、とりわけ弟パスクワーレ役のモラーチェのナポリ訛りによる歌唱が聴衆を大いに沸かせました。
 オリーヴォ役のブルーノ・タディアの堂々たる歌いぶりも素晴らしく、この珍しい歌劇を一層楽しい雰囲気にしています。
  2016年10月 Teatro Sociale di Bergamo, Italy  ライヴ収録
 

CDS-7783
\2300
ヴィオールとブーラスク/
 マラン・マレ&サント=コロンブ:ヴィオール作品集

  1-4.モンシエール・ド・サント=コロンブ(1640頃-1700頃):組曲 ニ短調
  5-7.マラン・マレ(1656-1728):組曲 イ長調
  8-12.サント=コロンブ:組曲 ニ短調
  13-18.マレ:組曲 イ短調
  19-21.サント=コロンブ:組曲 ニ短調
  22-24.組曲 ト長調
パオロ・ビオルディ(ヴィオール)
 1991年の映画「めぐり逢う朝」で描かれた、ヴィオールの名手サント=コロンブと彼の弟子マラン・マレ。一人演奏に没頭するサント・コロンブとは違い栄華を求めるマラン・マレとの諍い。結局マレは方向性の違いから破門されるも、サント=コロンブの娘を通じて師の技術を盗もうとする・・・そんなあらすじでした。
 実際のサント=コロンブの経歴はほとんどわかっていませんが、彼は17世紀における最も偉大なガンバ奏者であり、残された67曲に及ぶ合奏曲と、170曲を超える独奏曲の筆写譜からは、その素晴らしい才能が見えてきます。
 このアルバムはサント=コロンブとマレの作品を並べて演奏することで、2人の類似点と違いが際立つという趣向です。またブルゴーニュのトゥールニュで発見された写本からの世界初録音も含まれています。
  録音 2015年10月 Sant’Iacopo alla Trappola Church - Loro Ciuffenna (Arezzo), Italy




KAIROS



0012422KAI
(2CD)
\3800
ジェラール・グリゼー(1946-1998):音響の空間
CD1.
 1.音響の空間-プロローグ(1976)
 2.音響の空間-ペリオド(1974)
 3.音響の空間-パルシエル(1975)
CD2.
 1.音響の空間-モデュラシオン(1976-1977)
 2.音響の空間-トランジトワール(1980-1981)
 3.音響の空間-エピローグ(1985)
ガース・ノックス(ヴィオラ)・・・CD1:1
ASKOアンサンブル・・・CD1:2.3
アンドリュー・ジョイ(ホルン)・・・CD2:3
ヨアヒム・ペルトル・・・CD2:3
カトレーン・プトナム(ホルン)・・・CD2:3
フーベルト・シュターレ(ホルン)・・・CD2:3
ケルン放送交響楽団・・・CD2
ステファン・アスバリー(指揮)・・・CD2
 ジェラール・グリゼーは「音楽を音波として捉え、倍音のスペクトルに注目する」というスペクトル楽派に属するフランスの現代作曲家。彼の仲間とともに「アンサンブル・イティネレール」を組織し、独自の作品を広く紹介したことでも知られています。
 この1974年から1985年にかけて作曲された「音響の空間」はグリゼーの代表作の一つであり「プロローグ」から「エピローグ」まで、全て“ミ”の倍音を基調とし、曲ごとに編成が大きくなるように書かれています。
 各々の部分は、純粋倍音からノイズまで、グリゼーが探求した様々な響きが含まれた興味深い作品です。録音
  2002年2月14-15日・・・CD1
  2001年9月27-28日、10月5-6日・・・CD2
 

0015012KAI
\2500
クラウディオ・アンブロジーニ(1948-):ギター作品集
 1.アリアと舞曲(1978)
 2.インブラジリアン(1987)
 3つの練習曲「戸外で」
  3.第1番:夜想曲(2013)
  4.第2番:夜明け(2013)
  5.第3番:バス・ストップ(2013)
 6.影の歌(1973)
 7-8..Nulla nox sine linea-一本の線も引かない日は夜もない(1973/2013改編)
 9.夢の夜想曲(作曲年不祥)
 10.Priapo assiderato(1992)
 11.迷宮のシャコンヌ(1995)
 12.Tantalo sorridente(1973)
 13.夜想曲(1975)
 14.Canzone molle(1973)
 15.Rap(1994)
 16.喪失の歌(1973)
 17.無垢の歌、経験の歌(作曲年不祥)
 18.遠近法による3つの練習曲-第2番(1973)
 19-21.3つのホログラム(作曲年不祥)
アルベルト・メシルカ(ギター)
 ヴェニスの作曲家アンブロジーニのギター作品集。特殊奏法や奏者自身によるノイズも含め、ヴァラエティに富んだ作風の曲が並びます。
 20世紀後半のギター・レパートリーに高く貢献しているこれらの作品を、イタリア生まれのギタリスト、メシルカが卓越したテクニックで演奏しています。
  録音 2016年2月 Virtual Studio, Treviso, Italy
 

0015014KAI
\2500
ミン・ツァオ(1966-):プラス・マイナス(2012/2013)
 1-7.プラス・マイナス ページI-VII
 Mirandas Atemwende(2014/2015)
  8.Erwartung 
  9.Es gibt einen Ort
  10.Du entscheidest dich 
  11.Heute
  12.Helligkeitshunger
  13.Das Geschriebene 
  14.Fadensonnen 
  15.Stehen 
  16.vor der Erstarrung
  17.Caliban’s Wound Response
  18.Against Hurt
  19.The Wound Day and Night
アンサンブル・アスコルタ・・・1-7
ヨハネス・カリツケ(指揮)・・・1-7
カンマーアンサンブル・ノイエ・ムジーク・ベルリン・・・8-19
シュテファン・シュライバー(指揮)・・・8-19
 KAIROSレーベルではおなじみの中国系アメリカ人作曲家、ミン・ツァオの作品集。現在、スウェーデンのイェーテボリ大学で作曲を教えるツァオの作品は世界中で広く演奏されています。
 この「プラス・マイナス」はシュトックハウゼンの作品と同じ名前を持ち、作風を継承した上で、独自の味付けが施されています。
  録音 2014年7月18-19日・・・1-7 2015年11月28-29日・・・8-19
 

0015016KAI
\2500
ピエルルイジ・ビローネ(1960-):Sgorgo Y. N. oO
 1.スゴルゴ Y
 2.スゴルゴ N
 3.スゴルゴ oO
ヤロン・ドイチュ(エレクトリック・ギター)
 エレクトリック・ギターの持ち味を最大に生かした3つの作品集。
 テルアヴィヴ生まれのギタリストであり、現代音楽を専門に演奏する「アンサンブル・ニケル」の芸術監督も務めるギタリスト、ヤロン・ドイチュの精巧なテクニックと多彩な音色を存分に楽しめる1枚です。
  録音 2015年9月13日 Recording Studio of the University of the Arts, Bern, Switzerland



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NAXOS



8.573448
\1100
スラットキン&リヨン管
 ラヴェル(1875-1937):管弦楽作品集 第5集

 付随音楽「アンタール」(原曲:リムスキー=コルサコフ)
 1.第1番:リムスキー=コルサコフ:アンタール 第1楽章「砂漠は空ではなく・・・」
 2.第1番b:ラヴェル:Allegro
 3.第2番:ラヴェル:Cadenza ad libitum「この時・・・」
 4.第3番:ラヴェル:Allegretto「彼の母、ゼビバ・・・」
 5.第5番:ラヴェル:Allargando「名声は彼とともに」
 6.第6番:リムスキー=コルサコフ:アンタール 第4楽章:「ある日、彼は父に召還され・・・」
 7.第7番:ラヴェル Allegretto
 8.第8番:ラヴェル Andante「この戦い・・・」
 9.第9番:ラヴェル Allegro-Quasi presto-Lent「彼の詩は彼を有名にした」
 10.第10番:ラヴェル Allegro
 11.第11番:リムスキー=コルサコフ:アンタール 第3楽章
 12.第11番b:ラヴェル Allegro, rythme「静かな一日・・・」
 13.第12番:ラヴェル Allegro moderato ? Piu mosso「アンタールは聞く耳を持たず・・・」
 14.第13番:リムスキー=コルサコフ:ムラダ 第3幕より“トリグラウ山にて”「その後、再び戦が・・・」
 15.第14番:リムスキー=コルサコフ:アンタール 第2楽章「平野に達すると・・・」
 16.第16番:ラヴェル Andante「夕暮れに・・・」
シェエラザード(1903):
 17.アジア
 18.魔法の笛
 19.つれない人
アンドレ・デュソリエ(ナレーター)・・・1-16
イサベル・ドゥルェ(メゾ・ソプラノ)・・・17-19
フランス国立リヨン管弦楽団
レナード・スラットキン(指揮)
 1889年のパリ万博で「ロシア音楽」に初めて接した14歳のラヴェル。この時の強い衝撃はずっと彼の心に残り、創作人生の支えとなりました。
 1907年にリムスキー=コルサコフの「アンタール」のスコアに出会ったラヴェルは、「交響曲」もしくは「交響組曲」として完成された12世紀の物語を新しく劇音楽に作り替えることを発案、ベルリオーズの「幻想交響曲」の“固定観念=idee fixe”と同じく、アンタールに一つの主題を与え、壮大な物語として仕立て上げました。
 リムスキー=コルサコフのスタイルを用いてラヴェルが作曲した第1番bis(トラック1)や、時には別作品である「ムラダ」からも曲を引用したこのラヴェル版は出版されることはありませんでしたが、今回の世界初録音では、2014年に書かれたアマン・マルーフによる新しいテキストを朗読として付け加えた“新しい作品”として甦りました。
 ロシアの重厚な響きの中に東洋風の雰囲気が漂うユニークな作品を、スラットキンとリヨン管が見事に表現しています。
  録音 the Auditorium de Lyon, France ライヴ収録 2014年6月11-14日・・・1-16 2014年9月2.3日・・・17-19 Total Playing Time:70'47"
 


8.573601
\1100
ショスタコーヴィチ(1906-1975):室内交響曲集 Op.73a/Op.118
 室内交響曲 ヘ長調 Op.73a(1946/1990)
 (原曲:弦楽四重奏曲 第3番 R.バルシャイ編)
  1.第1楽章:Allegretto
  2.第2楽章:Moderato con moto
  3.第3楽章:Allegro non troppo
  4.第4楽章:Adagio
  5.第5楽章:Moderato
 弦楽のための交響曲 変イ長調 Op.118
  (原曲:弦楽四重奏曲 第10番 R.バルシャイ編)
  6.第1楽章:Andante
  7.第2楽章:Allegretto furioso
  8.第3楽章:Adagio
  9.第4楽章:Allegretto-Andante
キエフ・ヴィルトゥオージ
ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)
 日本でも人気の高い指揮者ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)は、もともと優れたヴィオラ奏者として活動を開始、その後1955年に指揮者としてデビューし、同時代のソ連の作曲家たちの数多くの作品を初演した功績で知られています。
 また、編曲家としても知られるバルシャイは、モスクワ音楽院での恩師であったショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲のうち5曲を「室内交響曲」へと改編し、原曲の厳しい響きを色彩豊かな響きへと変貌させ、全く新しい作品として聴き手に提示しました。
 この一連の編曲は室内オーケストラのレパートリーの拡大を図るとともに、ショスタコーヴィチ作品の新しい楽しみ方を示唆しています。
 キエフ・ヴィルトゥオージとドミトリ・ヤブロンスキーの緊張感に満ちた演奏です。
  8.573466・・・ショスタコーヴィチ:室内交響曲集 Opp. 49a, 110a, 83a ヤブロンスキー/キエフ・ソロイスツ
   録音 Concert Hall of the National Radio of Ukraine, Kiev 2016年6月13.14日・・・1-5 2016年6月17.19日・・・6-9 Total Playing Time:59'57"
 


8.573724
\1100
細川俊夫(1955-):大鴉(おおがらす)
 1.エドガー・アラン・ポー「大鴉」朗読
 2.大鴉 - メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ
シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ・朗読)
ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン(アンサンブル)…2
川瀬賢太郎(指揮)…2
 エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「THE RAVEN - 大鴉」は1845年に「イヴニング・ミラー」紙に掲載され、瞬く間に人気を博した作品です。
 恋人を失って嘆き悲しむ主人公の元に、人間の言葉を操る「大鴉」がやってきては彼の心をかき乱し、その謎めいた言葉はやがて主人公を狂気の淵へと追いやるというものですが、全編を貫く高貴な様式と、文学性、そしてあらゆるところに散見される古典への比喩など、多くの点で人々の心を捉えて話さない魅惑的な物語詩なのです。
 日本が誇る作曲家、細川俊夫も「大鴉」に魅入られた一人であり、彼はこの不可思議な物語から、日本古来の伝統芸能である「能」の世界観を見出し、これらを融合することで新たな宇宙を創り上げています。
 物語を進行していくメゾ・ソプラノのシャルロッテ・ヘレカントによる表現豊かな歌唱と語り、それを彩るルクセンブルクの名アンサンブル「ルシリン」の精緻なアンサンブル。恐怖の中に点滅する甘美な余韻までが見事に捉えられた、緊迫の音楽劇です。
 エドガー・アラン・ポーは、詩"大鴉”で、、奇妙なフレーズ「ネバーモア」(もう沢山だ)を繰り返す、未知の世に住む大鴉の侵略を描写することで、合理的な近代社会の秩序が破壊されていくプロセスを表現しました。
 私はこの詩を能楽の物語りに例えて、メゾソプラノとアンサンブル・ルシリンを共演させることで、モノドラマを表現しました。(細川俊夫)
  2014年10月29日・31日 アステール・プラザ(広島) NYCC-27298 同内容
 


8.559825
\1100
ルー・ハリソン(1917-2003):ヴァイオリン協奏曲/グラン・デュオ 他
 ヴァイオリン協奏曲(1940/1959)
  1.第1楽章:Allegro-Maestoso
  2.第2楽章:Largo-Cantabile
  3.第3楽章:Allegro-Vigoroso-Poco presto
 グラン・デュオ(1988)
  4.第1楽章:前奏曲
  5.第2楽章:暴走
  6.第3楽章:ロンド(アナベルとエイプリル)
  7.第4楽章:エア
  8.第5楽章:ポルカ
 9.2つの音楽(1941)-ジョン・ケージとともに
ティム・フェイン(ヴァイオリン)・・・1-3.4-8
マイケル・ボリスキン(ピアノ)・・・4-8
ポストクラシカル・アンサンブル・・・1-3.9
アンヘル・ジル=オルドネス(指揮)・・・1-3.9
 アメリカの現代音楽作曲家ルー・ハリソンは、世界中の民族音楽を収集し、そのエッセンスを自作に反映させるという独自の技法で数多くの作品を書きました。
 ガムランや世界中の打楽器に魅せられ、その上で西洋音楽における「十二音」とは違う「音律」を普及させるために様々な活動を行ったことで知られます。1940年に着想された「ヴァイオリン協奏曲」は、華やかな独奏ヴァイオリンと、ガムランを含むパーカッション群が競い合う作品。ハリソンが求めた音が余すところなく具現化された、興味深い響きを聴くことができます。
 ピアノとヴァイオリンのための「グラン・デュオ」にも、ピアノに「ガムランの響き」を思わせる特殊奏法が要求されています。第3楽章の「アナベルとエイプリル」は彼の友人であるデニス・ラッセル・デイヴィスの2人の娘の名前で、もともと第5楽章のポルカが創作の始まりです。
 「2つの音楽」は、ハリソンとジョン・ケージが共同制作していた頃の作品。最終的には“方向性の違い”で決裂してしまった2人ですが、この作品には確実に友情が存在しています。
  録音 2016年3月13日 Omega Studios, Rockville, Maryland, USA・・・1-3.9 2016年4月19日 L. Brown Recording,New York City・・・4-8 Total Playing Time:61'46"
 


8.573683
\1100
ノヴァーク(1870-1949):タトラ山にて
 1.交響詩「タトラ山にて」Op.26(1902)
 2.序曲「レディ・ゴディヴァ」Op.41(1907)
 3.交響詩「永遠の憧れ」Op.33(1905)
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)
 ボヘミアの上流家庭に生まれ、プラハ音楽院でドヴォルザークに作曲を師事。その作品をブラームスが認め、有名な出版社ジムロックに推薦したという恵まれた経歴を持つ作曲家ノヴァーク。
 初期には印象派の影響を受けた作品を書いていたノヴァークでしたが、26歳の時に才能ある若い歌手ヤヴコーヴァとの恋に破れたことで、彼の作風は大きな転換を見せ、以降はワーグナーを思わせる重厚な響きの中に、ボヘミアの民族音楽のエッセンスを取り入れた絵画のように色彩的な作品を次々と発表するようになりました。
 「タトラ山にて」はチェコとポーランドの境にある壮大なタトラ山脈を旅した際にインスピレーションを受けて書かれた映画音楽を思わせる曲。
 「レディ・ゴディヴァ」はプラハ市立劇場開設記念のための作品。
 「永遠の憧れ」はアンデルセンの物語に触発されて書かれた音による物語。ボヘミアの豊かな自然から生まれた作品です。
  録音 Kleinhans Music Hall, Buffalo, New York, USA 2016年6月6日・・・1 2016年3月18日・・・2.3 Total Playing Time:52'47"
  

8.573503
\1100
モレノ・トローバ(1891-1982):ギター協奏曲集 第2集
 セギディーリャへの讃歌(1962)
  1.第1楽章:Andante-Allegretto
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Allegretto-Andante-Sostenuto
 トナーダ・コンチェルタンテ(1975-1980)
  4.第1楽章:Andante-Allegro
  5.第2楽章:Andante
  6.第3楽章:Allegro moderato
  7.第4楽章:Allegro
 カスティーリャ協奏曲(1960)
  8.第1楽章:Adagio-Allegretto moderato
  9.第2楽章:Andante
  10.第3楽章:Andante-Allegro moderato
ペペ・ロメロ(ギター)・・・1-7
ビセンテ・コベス(ギター)・・・8-10
エストレマドゥーラ交響楽団
マヌエル・コベス(指揮)
 もしスペインの名ギタリスト、アンドレス・セゴビアがモレノ・トローバに「ギター曲を書いてほしい」と依頼しなければ、彼は「サルスエラ(スペイン歌劇)」の作曲家としてのみ、今日の音楽史に名前を残していたでしょう。
 モレノ・トローバは実際にギターを演奏できたわけではなく、ギターそのものにもほとんど興味を持っていませんでした。
 しかし、1910年代に初めてセゴビアに会い、作曲の依頼を受けて数週間後に出来上がったホ長調の小品をセゴビアが気に入ったことで、彼は最終的に100曲を超えるギター曲を作曲。これらはセゴビアだけでなくイエペスも愛奏したため、モレノ・トローバは「ギター曲の作曲家」として知られるようになったのです。
 この第2集も、第1集と同じくペペ・ロメロとビセンテ・コベスが独奏を担当。情熱と遊び心に満たされた美しい3作品を楽しめます。
  録音 2015年7月13-16日 Palacio de Congresos, Badajoz, Spain Total Playing Time:79'40"
  


8.573561
\1100
タネーエフ&ボロディン:ピアノ三重奏曲集
 タネーエフ(1856-1915):ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.22(1908)
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Allegro molto
  3.第3楽章:Andante espressivo
  4.第4楽章:Finale:?Allegro con brio
 ボロディン(1833-1887):ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.posth(1860)
  5.第1楽章:Allegro con brio
  6.第2楽章:Romanze: Andante
  7.第3楽章:Tempo di menuetto 
デルタ・ピアノ・トリオ
【メンバー】
ジェラルド・スプロンク(ヴァイオリン)
イレーネ・エンズリン(チェロ)
フェラ・コーパー(ピアノ)
 ニコライ・ルビンシテインに師事し、保守的でありながらも美しいメロディを駆使した作品を書いたタネーエフ。指導者としても優れており、モスクワ音楽院ではスクリャービンとラフマニノフを教えるなど後世にも強い影響を残しました。
 このピアノ三重奏曲はタネーエフ円熟期の作品で、高度な作曲技法が遺憾なく発揮されています。第3楽章の終わりに置かれたヴァイオリンの美しいカデンツァが印象的です。
 もう1曲はロシア5人組の一人ボロディンの作品。本業は化学者という異色の経歴の持ち主で、忙しい研究の合間に優れた作品を多数残しています。このピアノ三重奏曲は未完成ながらも、豊かな和声と抒情的な旋律を持つ力強い曲です。
 録音 2016年3月24-26日 Solitar Hall, Universitat Mozarteum, Salzburg, Austria Total Playing Time:63'48"
  

8.573454
\1100
ブラームス(1833-1897):弦楽四重奏曲 第3番&クラリネット五重奏曲
 弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 OP.67(1876)
  1.第1楽章:Vivace
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Agitato(Allegretto non troppo)
  4.第4楽章:Poco allegretto con variazioni
 クラリネット五重奏曲 ロ短調 Op.115
  5.第1楽章:Allegro
  6.第2楽章:Adagio-Piu lento
  7.第3楽章:Andantino-Presto non assai, ma con sentimento
  8.第4楽章:Con moto
ニュージーランド弦楽四重奏団
【メンバー】
ヘレン・ポール(第1ヴァイオリン)
ダグラス・ベイルマン(第2ヴァイオリン)
ジリアン・アンセル(ヴィオラ)
ロルフ・イェルステン(チェロ)
ジェームズ・キャンベル(クラリネット)・・・5-8
 1875年に作曲、翌年に出版されたブラームスの弦楽四重奏曲第3番は、曲想の明るさと入念な楽曲構成が特徴です。
 この時期のブラームスは、創作にほぼ20年を要した“交響曲第1番”の最後の追い込みに掛かっていましたが、並行していくつかの室内楽曲にも着手、まずピアノ四重奏曲第3番の手直しを完成させ、この弦楽四重奏曲第3番にとりかかりました。
 曲全体が密接な関連性を持ち、変奏曲形式の終楽章では、第1楽章の素材が使われるなど、ブラームスならではの緻密な作品です。
 「クラリネット五重奏曲」は、一度は創作意欲を失ったブラームスがクラリネットの名手ミュールフェルトに出会ったことで、意欲を取り戻し、一気に書き上げたことで知られる晩年の名作です。
 演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎えた老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。
 録音 2015年7月14-16日 St Anne’s Anglican Church, Toronto, Ontario, Canada Total Playing Time:76'36"

 ニュージーランド弦楽四重奏団によるブラームス:弦楽四重奏曲 第1番&第2番・・・8.573433 
  

8.573707
\1100
シューベルト(1797-1828):ピアノのための変奏曲集
 1-14.アンゼルム・ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 D576(1817)
 15-25.10の変奏曲 ヘ長調 D156(1815)
 26.ディアベリのワルツによる変奏曲 ハ短調 D718(1821)
 27.アダージョ ト長調(第1稿) D178-1(1815)
 28.アダージョ ト長調(第2稿) D178-2(断章)(1815)
 29.アレグレット ハ短調 D900(断章)(1822/1823・・・推測)
 30.アレグロ・モデラート ハ長調 D347(1813・・・推測)
 31.アンダンティーノ ハ長調 D348(1816・・・推測)
 32.アダージョ ハ長調 D349(断章)(1816・・・推測)
 33.幻想曲 ハ長調(グラーツの幻想曲)D605a(1818・・・推測)
エフゲニー・ヨントフ(ピアノ)
 シューベルトが旺盛な創作活動に身を投じていた時、常に彼の周囲には親しい友人たちがいました。このアルバムに名前が登場する2人も、シューベルトの友人です。
 ヒュッテンブレンナーはグラーツの出身の作曲家。サリエリに師事しているときにシューベルトと出会い、親密な友情を育みました。シュタイアーマルク音楽協会の会長を務めるほど音楽界に顔が効く人であり、シューベルトも大層恩恵に預かりました。ディアベリは有名な楽譜出版社の主宰者。1819年、当時オーストリアで活躍していた作曲家たちに「自作の主題」を送り、変奏曲を書いてもらうという試みを行い、50人ほどの応募者を得ました。
 もちろんシューベルトも参加し、この愛らしい変奏を作曲しました。「10の変奏曲 D156」はシューベルト18歳の作品。完成された「初の大作」として知られる曲です。
 また他の収録曲も断片的ではありますが、他では聴けない大変貴重な作品群です。
  録音 2015年5月11-14日 Morse Recital Hall, Yale School of Music, New Haven, Connecticut, USA Total Playing Time:68'26"
 

8.573611
\1100
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):鍵盤のためのソナタ全集 第18集
 1.ソナタ イ短調 K.341/L.140/P.103
 2.ソナタ ハ長調 K.357/L.Supp.45/P.270
 3.ソナタ イ長調 K.369/L.240/P.259
 4.ソナタ 変ロ長調 K.392/L.246/P.371
 5.ソナタ ニ長調 K.401/L.365/P.436
 6.ソナタ ニ長調 K.414/L.310/P.373
 7.ソナタ ト長調 K.433/L.453/P.453
 8.ソナタ イ長調 K.452
 9.ソナタ ニ短調 K.459/L.Supp.14/P.167
 10.ソナタ ト長調 K.471/L.82/P.327
 11.ソナタ ト長調 K.493/L.Supp.24/P.383
 12.ソナタ 変ロ長調 K.504/L.29/P.265
 13.ソナタ ニ短調 K.510/L.277/P.525
 14.ソナタ ヘ長調 K.518/L.116/P.390
 15.ソナタ ト長調 K.522/L.Supp.25/P.526
 16.ソナタ ヘ長調 K.540/L.Supp.17/P.544
 17.ソナタ 変ロ長調 K.551/L.396/P.555
セルジオ・モンテイロ(ピアノ)
 バロック期の作曲家ドメニコ・スカルラッティは555曲の「鍵盤のためのソナタ」を残しています。
 ソナタと言っても、これらは彼が仕えたマリア・マグダレーナ・バルバラ王女の技術向上のための“練習曲”であり、ほとんどの曲は単一楽章のシンプルな構成で書かれた技巧的な作品です。
 どの曲にも当時最先端の技巧が凝らされていますが、それらはみなチェンバロのためのもの。ピアノで演奏する際にはまた違った表現が必要とされています。
 この第18集で演奏しているモンテイロは1974年ブラジル生まれ。バロックから現代まで幅広いレパートリーを持ち、NAXOSでのリスト(8.573485)やGRAND PIANOレーベルへの一連の録音が高く評価されています。
  録音 2016年6月2-6日 the Small Rehearsal Hall, Wanda Bass School of Music, Oklahoma City University, USA Total Playing Time:76'44"
  

8.573423
\1100
ヒンデミット(1895-1963):マリアの生涯 Op.27(第2稿 1948)
ライナー・マリア・リルケの詩による

 1.マリアの誕生
 2.寺院でのマリアの陳述
 3.マリアの受胎告知
 4.マリアの訪問
 5.ヨセフの猜疑
 6.羊飼いたちへのお告げ
 7.キリストの誕生
 8.エジプトへの脱出の途上での休息
 9.カナの婚礼について
 10.受難の前に
 11.マリアの嘆き
 12.イエスの復活によるマリアの安らぎ
 13.マリアの死について I:あの大天使
 14.マリアの死について Ⅱ:深く思う者は
 15.マリアの死について Ⅲ:あの使徒トマスの前に
レイチェル・ハルニッシュ(ソプラノ)
ヤン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ)
 歌曲集「マリアの生涯」はピアニスト、グレン・グールドが愛した作品として知られていて、グールドを知る過程でこの曲に触れたと言う人も多いのではないでしょうか?
 この歌曲集はオーストリアの詩人ライナー・マリア・リルケの連作詩に付けられたもので、イエス・キリストの母であるマリアの誕生から死までを忠実に描いています。ヒンデミット自身「これまでの私の作品の中でも最高のもの」と見做したとされています。1923年頃に初稿版が書かれていますが、ここでの1948年改訂版は若さ溢れる初稿版よりも少しだけ表現が穏やかになり、歌手への負担も軽減されていると言われています。
 ハルニッシュとシュルツェによる穏やかさと静謐さを併せ持った美しい演奏です。
  録音 2014年5月26-28日 Radiostudio DRS, Zurich, Switzerland Total Playing Time:64'55"




PALADINO MUSIC


PMR-82
\2500
グィド・マンクーシ(1966-):ヨハネによる受難曲
 1-5.第1部:逮捕
 6-13.第2部:ハンナの尋問と、シモン・ペテルによる否定
 14-35.第3部:ピラトによる尋問と判決
 36-47.第4部:イエスの処刑
 48-53.第5部:御体の埋葬
天使・・・テレサ・クリューグル(ソプラノ)
鶏・・・アンナ・カタリーナ・トナウアー(メゾ・ソプラノ)
ピラト・・・デヴィッド・シトカ(テノール)
エヴァンゲリスト・・・ロリン・ウェイ(テノール)
シモン・ペテル・・・マティアス・リーナー(バス)
ナザレのイエス・・・マイケル・ナーグル(バス)
第1の高僧・・・リヒャルト・シュトロープル(バス)
第2の高僧・・・クリストフ・ブライバーシュニク(バス)
第3の高僧・・・バク・キュンチャン(バス)
第4の高僧・・・フィリップ・エドゥアルド(バス)
 イタリアの作曲家マンクーシの「ヨハネ受難曲」。炸裂するパーカッションをバックに合唱と独唱が華やかに歌い交わすオラトリオ形式の作品には、イエスの内面が描かれると同時に、マンクーシ自身の「死、不安、愛、全てを超越する存在」への憧れとこだわりが反映されています。
 現代的な響きの中に、時にはバッハを思わせるコラールも聞こえてくる壮大な作品です。
  録音 2016年3月14-16日 Kalvarienbergkirche, Vienna, Austria
 


PMR-58
(2CD)
\3200
Schubert(re)inventions:シューベルトの再創造
CD1.
 シューベルト(1797-1828):
  ギター四重奏曲 D96(原曲:W.マティエクカ:ノットゥルノ Op.21)
   1.第1楽章:Moderato
   2.第2楽章:Menuetto
   3.第3楽章:Lento e patetico
   4.第4楽章:Zingara
   5.第5楽章:Theme and Variations
  アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821(チェロとギター編)
   6.第1楽章:Allegro moderato
   7.第2楽章:Adagio -
   8.第3楽章:Allegretto
  9.ハンガリーのメロディ D817
  10.ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 D894-第3楽章 メヌエット
アンサンブル・パラディーノ・・・1-5
【メンバー】
アルベルト・メシルカ(ギター)
エリック・ラム(フルート)
フィルミアン・レルメル(ヴィオラ)
マルティン・ルンメル(チェロ)
マルティン・ルンメル(チェロ)・・・6-8
アルベルト・メシルカ(ギター)・・・6-10
CD2.
 1.アルプスの狩人 D588
 2.水の上で歌う Op.72 D774
 3.遠くへの渇望 Op.71 D770
 4.小川のほとりの若者 D638(第3作)
 5.夜曲 Op.36-2 D372
 6.劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」D797-ロマンス「満月は丘の上に輝き」
 7.羊飼いの嘆きの歌 Op.3-1 D121b
 8.あこがれ Op.105-4 D879
 9.さすらい人の夜の歌 Op.4-3 D224
 10.憂い Op.22-2 D772
 11.死と乙女 Op.7-3 D531
 12.夜の歌 D314
 13.涙の賛美 Op.13-2 D711
 14.冬の旅 Op.89 D911-13「郵便馬車」
 15.白鳥の歌 D957-1「愛の便り」
 16.白鳥の歌 D957-4「セレナード」
 17.白鳥の歌 D957-5「住処」
 18.白鳥の歌 D957-10「漁師の娘」
ウルズラ・ラングマイアー(ソプラノ)・・・1-12
アルベルト・メシルカ(ギター)・・・1-18
 シューベルトの様々な作品を、ギターを交えた演奏で楽しむ2枚組。モーツァルトを思わせる「ギター四重奏曲」は1918年に発見されたシューベルトの18歳の時の作品とされていますが、実はシューベルトより少し年上のボヘミアの作曲家マティエクカの「ノットゥルノ」をそのまま書き写し、そこにチェロ・パートを付け加えた“編曲”であり、シューベルトがなぜこの形での編曲を試みたのかはわかっていません。
 現代には存在しない楽器「アルペジオーネ」のためのソナタは、通常チェロとピアノで奏されますが、ここではギターとチェロの二重奏。ピアノ伴奏よりも慎ましい響きが魅力的です。
 CD2は歌曲のギター伴奏版。シューベルト自身はギターで作曲をしていたという説もあり(ピアノが買えなかったとも)この素朴な響きは作品の姿を良く伝えます。
 イタリアのギタリスト、メシルカが全曲を通じてギターを担当しています。
  録音 2014年9月 Teatro Accademico, Castelfranco Veneto, Italy



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SWR



SWR19034CD
\2500→\2290
19世紀ロシア、パトロンとして活躍した豪商ミトロファン・ベリャーエフ
  その金曜日コンサートのための弦楽四重奏作品集
   
豪華な作品群を見よ
   1.アレクサンドル・グラズノフ(1865-1936):前奏曲、アダージョとフーガ
   2.ニコライ・アルチボウチェフ(1858-1937):セレナード イ長調
   3.ニコライ・ソコロフ(1859-1922)/
    グラズノフ/アナトーリ・リャードフ(1855-1914):ポルカ ニ長調
   4.ヤーセプス・ヴィートリス(1863-1948):メヌエット ロ長調
   5.ソコロフ:カノン ニ長調
   6.マクシミリアン・ドステン=ザッケン(1876-1900):子守歌 ロ短調
   7.リャードフ:マズルカ ニ長調
   8.ブルーメンフェルト(1863-1931):サラバンド ト長調
   9.ソコロフ:スケルツォ ニ長調
   10.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):アレグロ ロ長調
   11.リャードフ:サラバンド ト短調
   12.ボロディン(1833-1887):スケルツォ ニ長調
   13.リャードフ:フーガ ニ短調
   14.ソコロフ:マズルカ イ短調
   15.グラズノフ:クーラント ト長調
   16.コピロフ(1854-1911):ポルカ ハ長調
シマノフスキ弦楽四重奏団
【メンバー】
グジェゴシュ・コトフ(ヴァイオリン)
アガタ・シムチェフスカ(ヴァイオリン)
ウラディーミル・ミキャトゥカ(ヴィオラ)
マルチン・シェニヤフスキ(チェロ)
 19世紀ロシア帝国で、芸術家たちのパトロンとして活躍した豪商ミトロファン・ベリャーエフ。材木商の父親の会社を引き継ぐも、結局は音楽家たちを庇護する道を選び、1885年には楽譜出版社「ベリャーエフ社」を創業するなどグラズノフをはじめとしたロシアの音楽家たちの作品普及に貢献した人です。
 1891年からは毎週金曜日に、自宅サロンで「Les Vendredis-金曜日の四重奏」コンサートを開催、このコンサートでは彼に支援された音楽家たちが挙って作品を演奏。ヴァイオリン演奏にも優れていたベリャーエフも演奏に参加するなど、和やかでありながら濃密な時間が持たれました。
 このアルバムには、Les Vendredisで演奏された作品を収録。現在では忘れられてしまった作曲家の作品も含まれていますが、どれも一度聞いたら忘れられないほど、強い印象を残す秘曲揃いです。
  録音 2015年12月7-9日 SWR Kammermusikstudio Stuttgart



<映像>


DYNAMIC(映像)

DYNDVD37758
(DVD)
\4100
※CD同時発売
ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《オリーヴォとパスクワーレ》
 ヤコポ・フェレッティ台本
  1827年 ナポリ版
   (マリア・キアーラ・ベルティエリによるクリティカル・エディション)
オリーヴォ…ブルーノ・タディア(バリトン)
パスクワーレ…フィリッポ・モラーチェ(バス・バリトン)
イザベッラ…ラウラ・ジョルダーノ(ソプラノ)
カミッロ…ピエトロ・アダイーニ(テノール)
ブロス氏…マッテオ・マッキオーニ(テノール)
コルメッラ…エドアルド・ミレッティ(テノール)
マティルデ…シルヴィア・ベルトラミ(メゾ・ソプラノ)
ディエゴ…ジョヴァンニ・ロメオ(バス・バリトン)
ドニゼッティ・オペラ合唱団
ミラノ・スカラ座アカデミア管弦楽団
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
演出・・・オペラ・アルケミカ
 (ウーゴ・ジャコマッツィ、ルイジ・ディ・ガンジ)

DYNBRD57758
(Blu-ray)
\4600
※CD同時発売
【ドニゼッティの知られざるオペラ】
 リスボンに裕福な商人の兄弟が住んでいました。兄オリーヴォは熱血で粗暴、弟パスクワーレは内気で心優しいキャラクターに設定されています。オリーヴォの娘イザベラには恋人カミッロがいるのですが、オリーヴォは勝手にカディスの商人ブロス氏との縁談をまとめてしまおうと企んでいます。実はブロス氏はイザベラに恋人がいることを理解しており、パスクワーレと協力して若い2人のために力を貸そうと約束するのですが・・・。

 ドニゼッティのオペラ・ブッファ《オリーヴォとパスクワーレ》は、1827年1月にローマのテアトロ・ヴァッレで初演された後、若干の修正を加え9月にナポリで改訂版が演奏されました。
 当初、カミッロ役はコントラルトが歌いましたが、このナポリ版ではテノールに変更されています。
 2016年のこの上演は、パスクワーレがナポリ方言で歌うというナポリ版のクリティカル・エディションが用いられるという演出で、これは兄弟の性格の違いだけでなく、他の登場人物も細かい人物描写がなされており、カラフルな装置と衣装、テンポの良い筋立とも相俟って、実に楽しい舞台に仕上がっています。
 主役のブルーノ・タディアは不器用で自己保身に走る父を見事に表現、パスクワーレ役のモラーチェのユニークな演技(もちろんナポリ方言も完璧)、父と恋人の間で揺れるイザベラ役のジョルダーノも可愛らしい少女になりきりました。世界初収録となる映像です。
 
2016年10月 Teatro Sociale di Bergamo, Italy  ライヴ収録

収録時間:145分 音声:イタリア語歌唱    ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray) 字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition



















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