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≪第93号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2017/8/1〜




8/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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ACCENT



ACC 24327
\2600→\2390
ナチュラルトランペットで完璧に演奏できる音楽家は現代において希少
 ピリオド管楽器の名手マドゥフの妙技
  ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):
   トランペットとホルンのための協奏曲

  ソナタ・グロッサ ニ長調
   (3本のナチュラルホルン、ティンパニ、オーボエ、
    弦楽、と通奏低音)
  コンチェルト・パストラーレ ト長調(弦楽と通奏低音)
  トランペット協奏曲第1番 ニ長調MWV IV.12
    (ナチュラルトランペットと弦楽と通奏低音)
  シンフォニア ニ長調NWV VII.71(2本のホルンと弦楽と通奏低音)
  ディヴェルティメント ヘ長調
   (アルト・シャリュモー、テノール・シャリュモー、
    2本のF 管ホルン、ファゴット)
  タンドルマン
   (アルト・シャリュモー、バス・シャリュモー、2本のC管ホルン)
  2本のトランペットのための協奏曲第3番 ニ長調MWV IV.11
    (2本のナチュラルトランペット、弦楽、通奏低音)
ジャン=フランソワ・マドゥフ
 (ナチュラルトランペット、
  ナチュラルホルン)
ムジカ・フィオリータ
ダニエラ・ドルチ
 (指揮、ハープシコード、
  オルガン)
 名手マドゥフによるモルターのトランペット協奏曲

 録音:2016 年10 月21-25 日 アドゥラム礼拝堂,バーゼル( スイス)

 ヨハン・メルヒオール・モルターは、ドイツ後期バロックから前古典派にかけて活躍した作曲家。カールスルーエやアイゼナハの宮廷楽団の楽長を務め、前古典派様式の多ジャンルの作品を数多く作曲。中でも3曲のトランペット協奏曲はいずれもカールスルーエの宮廷トランペット奏者であったカール・プファイファーのために作曲された、高音域が活かされた快活な曲調と美しい旋律が印象的な作品です。

 本盤では、テレマンのトランペット&ホルン協奏曲(ACC-24318) で巧みな演奏聴かせてくれたピリオド管楽器の名手、ジャン= フランソワ・マドゥフが、ベントホールを使用しない伝統的なナチュラルトランペットで挑みます。
 このナチュラルトランペットで完璧に演奏できる音楽家は現代において希少であり、マドゥフだからなし得た録音と言えるでしょう。
 またダニエラ・ドルチ率いるアンサンブル、ムジカ・フィオリータのメンバーとして杉村智大がナチュラルトランペットを演奏しています。

 クリスティアン・ライセラーとエルンスト・シュラーダーによるシャリュモーの演奏にも注目です。
 シャリュモーはフランスで発達したクラリネットの起源となった楽器。シングルリードとマウスピースを備え、円筒形の内管を持つのは現代のクラリネットと変わりません。18 世紀の後半までオーケストラで使用されていました。

 マドゥフの創意工夫に溢れた演奏、ムジカ・フィオリータの快活なアンサンブルで当時のモルターの作品の響きがよみがえります。



 .
ACC 25319
(19CD)
\6400→\5990
クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータ録音プロジェクト完結
 19 枚組のボックス・セットで登場!
J.S.バッハ:教会カンタータ集(19CD)
ラ・プティット・バンド
シギスバルト・クイケン(指揮)
 CD1 降臨節のための
  第61番「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV61
  第36番「喜びて舞いあがれ」 BWV36
  第62番「いざ来ませ、異邦人の救い主」BWV62
  第132番「道を備え、大路をなおくせよ」BWV132

 CD2 降誕節のための
  カンタータ第91番「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」BWV91
  カンタータ第57番「 試練に耐うる人は幸いなり」 BWV57
  カンタータ第151番「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151
  カンタータ第122番「新たに生まれし嬰児」BWV122
  カンタータ第16番「主なる神よ,あなたを私たちは誉めたたえます」BWV16
  カンタータ第153番「愛する神よ、みそなわせ、わが敵のいかにあるやを」BWV153

 CD3/4 顕現節のための
  カンタータ第65番「彼らみなシバより来たらん」BWV65
  カンタータ第154番「わが最愛のイエスは失われり」BWV154
  カンタータ第13番「わがため息,わが涙は」BWV13
  カンタータ第73番「主よ, 御心のままに,わが身の上になし給え」BWV73
  カンタータ第81番「イエスは眠りたもう,わが望みはいずこにありや」BWV81
  カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV 82

 CD4/5 四旬節前のための
  カンタータ第144番「おのが分を取りて, 去り行け」BWV144
  カンタータ第18番「天より雨くだり雪おちて」BWV18
  カンタータ第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23

 CD5/6 受難の聖節のための
  カンタータ第1番「輝く曙の明星のいと美しきかな」BWV1
  カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
  カンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV182

 CD7/10 復活祭のための
  復活祭オラトリオ BWV249
  カンタータ第6番「 われらと共に留まりたまえ」BWV6
  カンタータ第134番「イエス生きたもうと知る心は」BWV134
  カンタータ第67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV67
  カンタータ第85番「われはよき羊飼いなり」BWV85
  カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、慄き」BWV12
  カンタータ第108番「わが去るは汝らの益なり」BWV108
  カンタータ第86番「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86
  カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11
  カンタータ第44番「ひとびと汝らを除名すべし」BWV44
  カンタータ第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV34
  カンタータ第173番「高く挙げられし血肉よ」BWV173
  カンタータ第184番「待ちこがれし喜びの光」BWV184
  J.S.バッハ:教会カンタータ集(19CD)

 CD10/17 三位一体節のための
  カンタータ第129番「主に讃美あれ」BWV129
  カンタータ第20番「おお永遠、そは雷のことば」BWV20
  カンタータ第2番「ああ神よ、天よりみそなわし」BWV2
  カンタータ第10番「わが心は主をあがめ」BWV10
  カンタータ第135番「ああ主よ、哀れなる罪びとわれを」BWV135
  カンタータ第177番「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV177
  カンタータ第93番「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV93
  カンタータ第9番「われらに救いの来たれるは」BWV9
  カンタータ第186番「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
  カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178
  カンタータ第186番「魂よ、つまずくなかれ」BWV186
  カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178
  カンタータ第168番「務めの報告をいだせ!と轟く雷の言葉」BWV168
  カンタータ第102番「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」BWV102
  カンタータ第179番「心せよ、汝の敬神の偽りならざるかを」BWV179
  カンタータ第35 番「霊と魂は驚き惑います」BWV35
  カンタータ第164番「汝ら、自らをキリスト者と名づけし者」BWV164
  カンタータ第17番「感謝を捧げる者、そは我を称える者」BWV17
  カンタータ第138番「いかなれば汝は悲しみくずおるるや」BWV138
  カンタータ第27番「だれぞ知らんわが終りの近づけるを」BWV27
  カンタータ第47番「だれでも高ぶる者は低くされ」BWV47
  カンタータ第96番「主キリスト,神のひとり子」BWV96
  カンタータ第56番「われは喜びて十字架を負わん」BWV56 
  カンタータ第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV180 

 CD17/19 教会暦の終わりの季節のための
  カンタータ第98番「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV98
  カンタータ第55番「われ哀れなる人、われ罪のしもべ」BWV55
  カンタータ第52番「いつわりの世よ、われ汝に頼らず」BWV52
  カンタータ第60番「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」BWV60
  カンタータ第116番「汝平和の王、主イエス・キリスト」BWV116
  カンタータ第70番「目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ」BWV70
  カンタータ第140番「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV140
   *CD19には、オリジナルの全ブックレットのPDF が入っています。
 
 録音:2004 年〜2014年

 クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータ録音プロジェクトが始動したのが2004 年。10 年の歳月をかけて録音した64 のカンタータ全18 枚プラス解説書のPDF が入った1 枚の計19 枚のボックス・セットが発売されます。
 すべて教会暦に則った順番により収録されています。
 OVPP(One Voice Per Part =各声部を1人が担当する方式)を採用し、歌唱方法や楽器の編成などにもかなりのこだわりを見せるS. クイケンの意欲シリーズとして注目を集めてきました。ジョシュア・リフキンが1981 年11 月のアメリカの音楽学会において、“バッハの声楽作品の一部は各パート1 人で演奏した” という画期的な発表をおこない、以後様々な試みがされてきましたが、現在ではこのリフキン方式も定着しています。この方式では一人ひとりの歌手の力量が非常に重要になってきますが、本シリーズではアルトのペトラ・ノスカイオヴァやテノールのクリストフ・ゲンツ、バリトンのヤン・ファン・デル・グラッベンをはじめとした実力派歌手陣が顔を揃え、丁寧に歌い込んだ安定した歌唱を聴かせてくれます。
 そしてラ・プティット・バンドの小編成ならではのクリアな音世界が歌手たちのアンサンブルをより鮮やかに引き立てています。






 

DIVINE ART


DDA-25154
\2600
EXORDIUM
カーソン・クーマン(1982-):オルガン作品集

 1.Exordium(2016)
 2.ロマンス(2000)
 3.小パルティータとポーランドの聖歌(2013)
 4.行進(2014)
 5.スケッチ 第1番(2016)
 6.リフレイン(2016)
 チェコの典礼の年(2015)
  7.アドヴェント:ガウデマス・パルティエール
  8.クリスマス:主イエス・キリストの生誕
  9.レント:聖母の涙
  10.イースター:栄光あれ、死を超えた生
  11.通常の時:Tisackrat pozdravujeme tebe
 グレゴリアの2部作
  12.祈り:Adoro te devote
  13.幻想:Da pacem Domine
 14.Canto quieto(2016)
 15.パストラール(E.M.M.)(2016)
 16.聖ヨーゼフのためのロンディーノ(2014)
 2つの小前奏曲(2014)
  17.フリギア風の前奏曲
  18.陽気な前奏曲
 「来たれ」:3つの賛歌による幻想曲(2016)
  19.Nettleton
  20.Veni Emmanuel
  21.Veni Creator Spiritus
エリック・シモンズ(オルガン)
The organ of Cathedrale Notre-Dame de Saint-Omer,
France Aristide Cavaille-Coll,1855; Model by Jiri Zurek,2014

 アメリカの作曲家カーソン・クーマンは30代半ばにして、独奏曲、賛美歌から管弦楽曲まで、既に1000曲を超える作品を生み出し、そのどれもが世界中で高く評価されています。
 演奏される会場もカーネギー・ホールから気球を用いた上空まで様々。リリースされたCDも40枚以上と、その勢いはとどまるところを知りません。
 また彼は優れたオルガン奏者であり、見事なオルガン曲も多数作曲しています。ルネッサンス様式を取り入れた古風な曲や、複雑な声部に彩られた現代的な曲など多彩であり、作品によっては明白な典礼のための雰囲気を備えているものもあります。
 これらの曲を名オルガニスト、エリック・シモンズがサントメール大聖堂にあるカヴァイエ・コルの銘器を使って演奏しています。

  録音 2016年8月-10月




METIER


MSV-28566
\2600
The Silver Hound and other Songs
ベティ・ロー(1930-):歌曲集

 1.私は銀行を知っている
 2.庭にて
 2つの庭の歌
  3.In this Lone, Open Glade
  4.The Critic
 5.マニフィカト
 6.銀のイヌ
 7.公正な歌い手
 グラハムの3つの歌
  8.夢の上
  9.有望な庭師
  10.Scooting
 11.ディーヴァの嘆き
 3つのハーディの会話
  12妻は待つ
  13.父ダンマンの葬式
  14.孤児院の老小間使い
 3つのケルトの歌
  17.子守歌
  18.少年の歌
  19.ドゥーニーのフィドル
サラ・レナード(ソプラノ)…1.2.3.4.11.16.
アン・マリー・シェリダン(ソプラノ)…5.12-14.15.17-19
ロビン・トリッチュラー(テノール)…6.7
スティーヴン・ヴァーコー(バリトン)…8-10.12-14
エンマ・マーフィー(リコーダー)…1.15.17-19
マデリーン・ミッチェル(ヴァイオリン)…3.4
ダニエル・ベーア(フレンチ・ホルン)…6
ナイジェル・フォスター(ピアノ)…1-19

 イギリス、ロンドンのノース・ケンジントン生まれの女性作曲家ベティ・ローの作品集。6曲の歌劇をはじめ、劇音楽や軽音楽を中心に300以上の作品を書いたベテランです。
 とりわけ歌曲に素晴らしい作品が多く、ウィットに富んだ曲や深刻な曲など、その表情は多岐に渡っています。このアルバムにはこの30年間に書かれた様々な歌を収録。演奏家の一人として作曲家の孫であるダニエル・ベーアも参加しています。

 録音 Rosslyn Hill Chapel, Hampstead, London 2014年3月15日…8-10.12-14 2014年9月9日…6.7 2015年1月9日…1-4.11.16 2015年1月16日…5.15.17-19
 

MSV-28540
\2600
vale-フルートのための新しい音楽集
 1.エヴァン・ジョンソン(1980-):
   バス・フルートのための「emoi」(2010)
 2.エサイアス・イェルネゴー(1983-):
   声とコントラバス・フルートのための「讃歌」(2011)
 3.ファブリース・フィッチ(1967-):
   独奏フルートと弦楽三重奏のための「アグリコラ IX」(2013)
 4.リチャード・バーレット(11959-):独奏フルートのための「vale」(2006-2012)
 5-6.ジョン・クロフト(1971-):
  ソプラノとバス・フルートのための
   「Deux Meditations d'une furie-怒りへの2つのメディテーション」
 7.ブリス・ポゼ(1965-):独奏フルートのための「エウリディーチェ」(1998)
  全て世界初録音
リチャード・クレイグ(フルート)
コーラ・シュマイザー(ヴォーカル)
ディストラクトフォルド・アンサンブル

 フルートの表現力と奏法の限界に挑戦したかのような作品を集めたこの1枚。
 6人の作曲家の作品は、独奏であったり、他の楽器、時には電子音と組み合わせたりと、どれも様々な工夫が凝らされており、その作風もコンテンポラリーからジャズ風のものまでと多彩です。
 まるで口笛を吹くかのように、自由自在にフルートを操るフルーティスト、リチャード・クレイグの妙技をお楽しみください。

  録音 2011年11月1日 Elentstudion, Brewhouse,Goteborg, Sweden…2 2014年9月1-9日 Middleholms, Langholm, Scotland…1.4.7 2014年11月22日 Middleholms, Langholm, Scotland…5.6 2016年7月8-9日 Middleholms, Langholm, Scotland…3
 

MSV-28572
\2600
Ghost Dialogues-
トランペットのための音楽集

 1.ロバート・ギブソン(1950-):Fall(2016)
 2-4.ランス・ハルム(1960-):Ghost Dialogues(1993)
 5-7.カーソン・クーマン(1982-):Equinox Sonata(2015)
 8-11.ハルム:The Street Has Changed(2015)
 12.デヴィッド・ヘイニック(1954-):Served Two Ways(2011)
 13.ケヴィン・マッキー(1980-):Song for a Friend(2015)
クリス・ゲッカー(トランペット)
リタ・スローン(ピアノ)…1.5-7.13
クリス・バダラ(テナーサックス)…2-4.12
クララ・オブリエン(メゾ・ソプラノ)…8-11
ランス・フルム(オフステージ・ピアノ)…11

 アメリカの作曲家たちによる「トランペット作品」のアンソロジー。ポスト・モダニズムのイディオムが用いられた曲や、伝統的なソナタ形式(ピアノ伴奏による)に則った曲、テナー・サックスや歌を伴う曲など、それぞれユニークな曲調を持っています。
 見事なトランペットを聴かせるゲッカーはメリーランド大学の教授を務める傍ら、ニューヨーク・フィルやサンフランシスコ交響楽団など多数のオーケストラでソリストとして活躍しています。

 録音Dekelboum Concert Hall at the Clarice Smith Performing Arts Center, College Park, Maryland 2006年7月13日…2-4 2015年9月27日…8-11 2016年2月9日…5-7.12 2016年4月10日…1.13




MSR


MS 1648
\2300
「ソナタ&夜想曲」
 〜19世紀のファゴットとピアノのための作品集

  (1)イグナーツ・ラハナー(1807-1895):
   ノットゥルノ ヘ長調Op.83
  (2)ヨーゼフ・マテルン・マルクス(c.1791-1836):
   ファゴット・ソナタ
  (3)ルイ・シュポア(1784-1859):アダージョWoO.35
  (4)ヨハネス・メインハルドゥス・クーネン(1824-1899):
   ファゴット・ソナタ
  (5)ユリウス・ワイセンボーン( 1837-1888) :
   ノットゥルノOp.9-4
  (6)グスタフ・シュレック(1849-1918):
   ファゴット・ソナタOp.9
ミシェル・ベテ(Fg)
ジャンヌ・アミール(Pf)
 モントリオール・メトロポリタン管弦楽団の首席ファゴット奏者、ミシェル・ベテによる19 世紀ファゴット作品集!

 録音:2017年1月16日、17日、モントリオール音楽学院コンサート・ホール、67’13

 モントリオール・メトロポリタン管弦楽団の首席ファゴット奏者、ミシェル・ベテ。モントリオール・メトロポリタン管弦楽団は、1981 年にモントリオールで創設。2000 年からヤニク・ネゼ=セガンが首席指揮者&芸術監督に就任し、注目を集めるオーケストラです。
 今作は19 世紀の知られざるファゴットとピアノのためのオリジナル作品を収録。ファゴット奏者のレパートリーとして注目の楽曲が揃っています。
 

MS 1615
\2300
「ブリッジ」〜ヘルネスニエミ作品集第3集
 “クラビノーヴァ&ピアノ作品集”

  (1)ポエム/(2)3つのワルツ/
  (3)海岸/(4)ブリッジ/
  (5)シティ/(6)バラード
アンティ・サムリ・ヘルネスニエミ
 (ピアノ&クラビノーヴァ)
(1)(3)(5)ヤマハ・クラビノーヴァCLP170
(2)(4)ベヒシュタイン C221
(6)スタインウェイ&サンズB211
 録音:2004年〜2016年、44’40

 フィンランドのコンポーザー=ピアニスト、ヘルネスニエミは、クラシック音楽の伝統をベースに、ジャズや民謡などを融合。即興のようにも感じる超絶技巧と、親しみやすいメロディが魅力的です。すべて世界初録音。
 

MS 1628
\2300
ピアノ連弾によるストラヴィンスキー「春の祭典」
 「ペトルーシュカ」(ピアノ連弾版【1台4手】)

 ストラヴィンスキー:
  (1)ペトルーシュカからの3楽章
   (ロシアの踊り、ペトルーシュカの部屋/謝肉祭)
  (2)春の祭典
ロマゾフ=ラッカーズ・
 ピアノ・デュオ:
  【マリーナ・ロマゾフ&
   ジョゼフ・ラッカーズ】
 録音:2013年12月、47’46

 ピアノ連弾のレパートリーとして人気のストラヴィンスキーの名曲を1 台4 手のピアノ連弾で収録。作曲者本人によって書かれた “春の祭典”はピアノ連弾で複雑なリズムが、さらに先鋭的に音が迫ってくるような感覚が味わえます。
 マリーナ・ロマゾフはソロ・ピアニストとしても活躍。クリーヴランド国際ピアノ・コンクール、ジナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクール、ウィリアム・カペル国際コンクール等で集賞歴があります。ジョゼフ・ラッカーズもソリストとしても活躍、MSR レーベルからは「ラヴェル:ラ・ヴァルス、バルトーク:ピアノ・ソナタ、他バッハ、シューマン作品集(MS1364)」が発売になっています。
 

MS 1642
\2300
「鳴り響く川」〜太陽から海の合唱作品集
 グスタフ・ホルスト(1874-1934):水への讃歌
 ギヨーム・ブージニャック(c.1587-1643):私の親しい美しい人よ
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
  Tunc respexit
 中国民謡:高山青
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):ラシーヌの雅歌
 ジゼル・ワイアーズ:And love be written on running water
 神聖なハープ讃歌:IDUMEA
 ジョシュア・リスト:不屈
 バーロウ・ブラッドフォード:
  すばらしい無言の太陽を私にあたえよ
 中国民謡:茉莉花
 スウェーデン民謡:クリスタレン・デン・フィーナ
 ラース・ヤンソン(1950-):サルヴェ・レジーナ
 ダニエル・ピンカム(1923-2006):Awake, O North Wind
 リビー・ラーセン(1950-):カミン・トゥー・タウン
 リチャード・ロジャース(1902-1979):オクラホマ!
 《アンコール》ソリア・ソリオラ:Nouse lauluni
ジゼル・ワイアーズ(指揮)
ワシントン大学合唱団
 録音:2014年5月28日、2016年6月1日、12月1日、56’01

 アメリカ、ワシントン大学の合唱団による合唱作品集。時代、音楽的スタイル、言語の豊富な多様性は、母性、魂、ロマンチックな愛、自然のテーマ、精神の回復、そして歌を通して自分のアイデンティティを発見することの喜びを含んだ作品が並びます。古典派からロマン派、現代音楽、世界の民謡など幅広く収録されています。
 

MS 1658
\2300
「ブレイキング・グラウンド」〜
 女性作曲家のトロンボーン作品集

  (1)スーザン・ムター(1962-):AGES
  (2)アン・ジッフェルズ(1928-1993):
   トロンボーン・ソナタ
  (3)エイミー・リーブス・ミルズ(1955-):
   トロンボーン・ソナタ「赤いトンボ」
  (4)ローレン・ベルノフスキー(1967-):
   2つのラテンの踊り
  (5)ドロシー・ゲーツ(1966-):
   ステアではなくシェイクで
リー・マニックス(Trb)
(1)-(4)ステファニー・ブラニング(Pf)
(5)トニー・ベイカー(Trb)
 スティーヴン・メナード(Trb)
 クリストファー・シャープ(Trb)
 録音:2015年〜2017年、54’08

 デラウェア交響楽団の首席トロンボーン奏者、アメリカ海軍バンドのメンバーなど、アメリカで活躍しているトロンボーン奏者、ナタリー・マニックス。このアルバムは女性現代作曲家が作曲したトロンボーン作品を集めたもの。エイミー・リーブス・ミルズの“赤いトンボ”は日本を代表するトロンボーン奏者、神田めぐみが2012年に初演した日本の民謡がベースになった作品です。




QUERSTAND



VKJK 1703
\2000
「シェメッリ(1678 頃-1762)が収集した賛美歌」
 ルター:天の国におられる私たちの父よ
 不詳:神を讃え祝おう
 ルター:慈しみ深く私たちに平安を与えてください
 クリーガー:留まってください、優しいイエスよ
 バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番 変ホ短調
   BWV.853 前奏曲とフーガ
 クルーガー:あらゆる恵みの泉よ
 アルベルト:主よ、私はあなたの力の中にいます
 不詳:魂の慰め、私の喜び
 バッハ:イエスよ、あなたの愛の傷は
 バッハ:最愛の主イエスよ
 バッハ:来てください、甘い死よ
 ツィーグラー:エントラータとサラバンダ イ短調
 バッハ:黄金の太陽が
 不詳:私は心からあなたを愛します、ああ、主よ
 ルター:平安と喜びを持って私は遥かへと向かう
 イサークの「インスブルックよさらば」に基づく即興
 イサーク:神が讃え、私はこの世界を後にする
 クルーガー:神を讃えなさい
 ルター:天の国におられる私たちの父よ
ブリッタ・シュヴァルツ(メッゾソプラノ)
ドーメン・マリンチッチ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マルグレーテ・ケル(ハープ)
マリア・グラーフ(ハープ)
 バッハのシェメッリ歌曲集でその名が伝えられているシェメッリが収集した賛美歌を集めたアルバム

 録音 : 2016 年11 月28-30日 ベルリン DDD,54:47

 バッハのシェメッリ歌曲集でその名が伝えられているライプツィヒ南西のツァイツのカントールをしていたゲオルク・クリスティアン・シェメッリ(1678 頃-1762)が収集した賛美歌を集めたCD。ここでは伴奏にヴィオラ・ダ・ガンバと、タイプの違うバロック・ハープを2 台用いているのが面白い。ブリッタ・シュヴァルツはドイツのメッゾソプラノ。透明な声と温かみのある歌い方が好ましい。
 

VKJK 1624
\2000
コリン・モービーのカンタータ
 モービー(b.1936):
  (1)主よ、平和を与えてください
  (2)ルーカス・クラナッハへの讃歌
ミヒャエル・ショル(指揮)
夏季音楽祭管弦楽団
ビーデリッツァー・カントライ
グリット・ヴァーグナー(ソプラノ)
マニャ・ラシュカ(アルト)
クリストファー・リヒテンシュタイン(オルガン)
 録音:2016年8月27、28日,DDD,66'16

 英国のオルガン奏者、作曲家、コリン・モービーのカンタータ。コリン・モービーは1936 年、英国のポーツマスの生まれ。1961 年から1978 年までウェストミンスター大聖堂のマスター・オブ・ミュージックを務め、その後は長くアイルランドで活躍した。2006 年にはローマ教皇から大聖グレゴリウス勲章を受けている。
 ミヒャエル・ショルは1964 年、ドイツ、マグデブルク生まれの合唱指揮者。1989 年にビーデリッツァー・カントライを創設し音楽監督を務めている。
 

VKJK 1625
\2000
「ハンマーシュミット:マドリガル形式の合唱曲集」
 ハンマーシュミット:
  すべての地は主に向かって歓声を上げよ HaWV 469
  ようこそ、イエスよ HaWV 439
  私の主であるイエスよ、私はあなたのために生きる HaWV 440
  ああ、まことの神よ HaWV 47
  鹿が清らかな水を求めて鳴くように HaWV 62
  涙を持って種を撒く者は HaWV 465
  主であるイエスよ、私はどうやって HaWV 459
  ああ、主イエス・キリストよ HaWV 452
  ああ、イエスよ、私の希望、私の救いよ HaWV 54
  人間よ、ああ、何がお前を高ぶらせるのか HaWV 458
  甘美なイエスよ HaWV 460
  この上なく優しいイエスよ HaWV 451
  喜べ、大いに喜べ HaWV 456
アンサンブル・ポリフォニク
 録音:2016年9月3-6日 ベルリン、DDD、52'43

 17 世紀半ばにドイツ東部のツィッタウを拠点にドイツで人気を博したアンドレアス・ハンマーシュミット(1611-1645)のマドリガル集。近年ドイツで急速に再評価されているハンマーシュミットだが、彼の作品だけを収録したCD は多くない。ヴェネツィア楽派の影響を間接的に受けた作風で、概ね明るく平易な音楽である。アンサンブル・ポリフォニクは、カウンターテノールのアレグザンダー・シュミットを中心に結成された団体。ここではソプラノ2、男声アルト1、テノール2、バス、それにバロックハープ、ティオルバ、オルガンという編成で演奏されている。




STRADIVARIUS


STR 33983
(2CD)
\4600
ボッケリーニ:
 6つのオブリガード・ヴァイオリン付き
  チェンバロ・ソナタ集Op.5

   CD1)
    ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番
   CD2)
    ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
ピエール・ゴア(フォルテピアノ)
リアーナ・モスカ(ヴァイオリン)
 ピエール・ゴアとリアーナ・モスカによるボッケリーニのヴァイオリン付きチェンバロ・ソナタ集!

 録音:2013年9月29日〜10月2日、CD1:47’16/CD2:50’15

 多作な作曲家で知られる18 世紀イタリアの巨匠ルイジ・ボッケリーニ(1743-1805)。1696 年に作曲された「ソナタ集Op.5」は、ヴァイオリンが鍵盤楽器の伴奏的な役割を担うスタイルの、ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーア・ソナタです。ピエール・ゴアはペルルミュテール、デムス、バドゥラ=スコダなどに師事し、ソロと室内楽を中心に活動しているフランスのピアニスト。LYRINX レーベルから数タイトル、アルバムを発表しています。ヴァイオリンはイル・ジャルディーノ・アルモニコのメンバーとしても知られるリアーナ・モスカ。
 

STR 37066
\2300
パトリツィオ・エスポジト(1960-):鳴り響く身体
 (1)古の愛の歌
  [フルート、クラリネット、ヴァイオリン、
   ヴィオラ、チェロ、ピアノ]
 (2)鳴り響く身体
  [フルート、バス・クラリネット、ヴァイオリン、
   チェロ、ピアノ、パーカッション]
 (3)ホワイル
  [フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ]
 (4)次々と [一人の打楽器奏者]
アンサンブル・インターフェース
パトリツィオ・エスポジト(指揮)
 録音:2016年12月17-18日、49’11

 1960 年生まれのパトリツィオ・エスポジトはサンタ・チェチーリア音楽院で、作曲をアルド・クレメンティ、フランコ・ドナトーニに師事。作曲活動の他にも、1992 年よりイタリア空軍軍楽隊の常任指揮者としても活躍しています。“D'amor la vecchia canzone(古の愛の歌)”はイタリアの現代作曲家アルド・クレメンティ85 歳の誕生日を祝うコンサートのために作曲されたもの。
 

STR 37074
\2300
「エピグラム」〜現代無伴奏フルート作品集
 フアン・マヌエル・アルテロ(1969-):
  エピグラムまたは反射(フルートのための)
 フラン・カベサ・デ・ヴァカ(1976-):
  模倣:三部作(バス・フルートのための)
 ホセ・ルイス・トラ(1966-):
  カスパー・ハウザーの歌(ピッコロのための)
 ミゲル・アンヘル・トローザ(1969-):ソロ・フルート
 ルーラ・ロメロ(1987-):別の日の深夜(フルートのための)
 ロードリ・デイビーズ(1971-):
  私がアンカーを押す時(バス・フルートのための)
 アルベルト・ポサダス(1967-):エリドサイン(フルートのための)
アレッサンドラ・ロンボラ
 (各種フルート)
 録音:2015年1月、2016年6月、告知の聖母教会、ウルエーニャ、バリャドリード、スペイン、57’59

 12 世紀前半の建築と言われているスペインのウルエーニャの街にある歴史的な教会で録音された独奏フルート作品集。現代のフルート曲と、古の教会に響く反響が、柔らかな緊張感に包まれた音楽を届けてくれます。イギリスの作曲家ロードリ・デイビーズを除くと、すべてスペインの現代作曲家の作品です。




ARCO DIVA


UP 0175-2
\2700
ペトル・フィアラ(1943-):
  チェコのクリスマス・ミサ
   (ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱、オルガンと管弦楽のための;1966)(*)
  マリアのミサ
   (3人のメゾソプラノ、児童合唱とオルガンのための;1962)(+)
  マリア、神秘の花
   (ソプラノ、アルト、児童合唱、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとオルガンのための;1962-2012)(#)
ハナ・シュカルコヴァー(ソプラノ(*/#))
ルツィエ・ストレイツォヴァー、
マグダレナ・ジェザーチョヴァー、
ミハエラ・サラチョヴァー(メゾソプラノ(+))
ボフスラヴァ・イェリーンコヴァー(メゾソプラノ(#))
マリエ・ヴルボヴァー(アルト(*/#))
マルチン・ヤヴォルスキー(テノール(*))
ヴィーチェスラフ・シュラハシュ(バリトン(*))
ヴラディミール・クラートキー(朗読(*))
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団(*)
イトロ児童合唱団(+)
イジー・スコパル(合唱指揮(+))
ブルノ聖アウグスチン少女合唱団(#)
チェコ室内ソロイスツ(*)
カテジナ・ピレロヴァー(フルート(#))
マグダレナ・グラッフォヴァ(ヴァイオリン(#))
クラーラ・ヘグネロヴァー(ヴィオラ(#))
マルチン・ヤクビーチェク(オルガン(*/#))
フランチシェク・ヴァニーチェク(オルガン(+))
ペトル・フィアラ(合唱指揮(*/+)、指揮)
 

UP 0178-2
\2700
ユモレスク ヴィオラとチェロのための音楽
 ベートーヴェン(1770-1827):
  ヴィオラとチェロのための2つのオブリガート眼鏡付き二重奏曲 WoO 32
 ドヴォルジャーク(1841-1904)/セバスチャン・コンバーティ編曲:
  ユモレスク第7番(ヴィオラとチェロのための版)
 ロマン・ハース(1980-):ヴィオラとチェロのための二重奏曲第1番(*)
 ペトル・フィアラ(1943-):対話(ヴィオラとチェロのための)(*)
 ロマン・ハース:民謡によるヴィオラとチェロのための変奏曲(*)
 アダム・スコウマル(1969-):美女と野獣(ヴィオラとチェロのための)(*)
 アストル・ピアソラ(1921-1992)/
  クリスティナ・フィアロヴァー、ペトル・ノウゾフスキー編曲:92丁目通り

(*)世界初録音。

クリスティナ・フィアロヴァー(ヴィオラ)
ペトル・ノウゾフスキー(チェロ)
 

UP 0185-2
\2700
マスターズ・オブ・バロック
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  トランペット、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調 Op.3 No.3
 J・S・バッハ(1685-1750):
  トランペット、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調 BWV 972
   (原曲:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲)より ラルゲット(*)
 アルビノーニ(1671-1751):
  トランペット、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調 Op.7 No.6
 J・S・バッハ:ミサ ロ短調 BWV 232 より アニュス・デイ
 タルティーニ(1692-1770):
  トランペット、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調 D 53(原曲:ヴァイオリン協奏曲ホ長調)
 J・S・バッハ:
  カンタータ「片足は墓穴にありてわれは立つ」BWV 156 より シンフォニア
 テレマン:
  トランペット、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調 TWV 53:D2
 ベッリーニ(1801-1835):
  トランペットと弦楽のための協奏曲変ホ長調(原曲:オーボエ協奏曲)
グイード・セーヘルス(トランペット)
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団
フィリップ・ドヴォジャーク(チェンバロ)
マレク・シュチレツ(指揮)

録音:2016年8月22-26日、音楽館、パルドゥヴィツェ、チェコ

 グイード・セーヘルスはベルギーのトランペット奏者。1994年以来2017年現在ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席奏者。2012年以来2017年現在ライプツィヒのフェリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽大学教授。
 (*)はバッハがヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をチェンバロ独奏用に書き換えた版を、さらにトランペット協奏曲に編曲したものです。

 

UP 0186-2
\2700
シューマン(1810-1856):
  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
ブラームス(1833-1897):
  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲変ホ長調 Op.40(+)

 [ボーナス・トラック](*)
 シューマン/テオドール・キルヒナー(1823-1903):カノン形式の4つの練習曲
   (ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための版/
   原曲:ペダルピアノのためのカノン形式の6つの練習曲 から 4曲)
 シューマン/ヨハン・スヴェンセン(1840-1911)編曲:
  夕べの歌 Op.85 No.11
   (ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための版/原曲:ピアノのための)

ペトロフ・ピアノ・トリオ
 マルチナ・シュルメイステロヴァー(ピアノ)
 ヤン・シュルメイステル(ヴァイオリン)
 カミル・ジュヴァク(チェロ)

録音:2010年8月、ヴェセリー・ナト・モラヴォウ・スタジオ、ヴェセリー・ナト・モラヴォウ、チェコ(*以外)
    2016年5月、サウンド・スタジオ、プラハ音楽アカデミー、プラハ、チェコ(*)

 (+)は「ホルン、ピアノ、ヴァイオリンのための三重奏曲」から作曲者自身がホルン・パートをヴィオラ用に書き換えた版をチェロで演奏したものです。

 

UP 0187-2
\2700
ヤン・ヴィチャル(1949-):太陽への道
  パラツキー大学のファンファーレ(管弦楽のための;1996)(*)
  弦楽とティンパニのための音楽(1980)(+)
  大学万歳! [Vivat universitas!] (管弦楽のための;2000)(*)
  ジートコヴァーの女神(メゾソプラノと管弦楽のための;2015)(#)
  カーチャのこと、カーチャと一緒に(バス、児童合唱と管弦楽のための;2008)(**)
  への道 [The Way to the] (管弦楽のための;1980/2016)(++)
バルボラ・ポラーシュコヴァー(メゾソプラノ(#))
イジー・プシビル(バス(**))
イトロ児童合唱壇(**)
イジー・スコパル(合唱指揮(**))
オロモウツ・モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
ペトル・ヴロンスキー(指揮(*/**/++))
マレク・シュチレツ(指揮(+/#))
録音:2016年9月6-8日、10月17-19日、レドゥタ、オロモウツ、チェコ
 

UP 0188-2
\2700
マルチヌー、ジェズニーチェク、フィアラ:教会合唱作品集
 ボフスラフ・マルチヌー(1890-1959):
  三つの光の山 [Hora tri svetel] (朗読、バリトン、合唱とオルガンのための)(*)
  聖ヤクプ賛歌 [Hymnus k svatemu Jakubu]
   (ソプラノ、アルト、バス、合唱、チェロとオルガンのための)(+)
 ペトル・ジェズニーチェク(1938-):
  怒りの日 [Dies irae] (合唱とオルガンのための)(#)
 ペトル・フィアラ(1943-):
  天の元后 [Regina coeli laetare] (ソプラノ、合唱、チェロとゴングのための)(**)
マルケータ・センディウホヴァー(ソプラノ(+))
ヤナ・メリシュコヴァー(ソプラノ(**))
マリエ・ヴルボヴァー(アルト(+))
トマーシュ・バドゥラ(バリトン(*))
ヴィーチェスラフ・シュラハシュ(バス(+))
アルフレート・ストレイチェク(朗読(*/+))
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団
ペトル・ノウゾフスキー(チェロ(+/**))
ヤン・オツェテク(ゴング(**))
ペトル・コラーシュ(オルガン(*))
マルチン・ヤクビーチェク(オルガン(+/#))
ペトル・フィアラ(指揮)
 


UP 0189-2
\2700
夢の後で チェロとギターのための音楽
 フォーレ(1845-1924):夢の後で(チェロとギターのための編曲版)
 ヴィヴァルディ(1678-1741):
  チェロ・ソナタ第5番ホ短調 RV 40(チェロとギターのための編曲版)
 チャイコフスキー(1840-1893):
  感傷的ワルツ Op.51 No.6(チェロとギターのための編曲版)
 ファリャ(1876-1946):
  スペイン民謡組曲(7つのスペイン民謡 より 6曲;チェロとギターのための編曲版)
 ラヴェル(1875-1937):ハバネラ形式の小品(チェロとギターのための編曲版)
 シューベルト(1797-1828):
  アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D 821(チェロとギターのための編曲版)
 パブロ・カザルス(1876-1973):鳥の歌(チェロとギターのための編曲版)
ペトル・ノウゾフスキー(チェロ)
ミリアム・ロドリゲス=ブリュロヴァー(ギター)
 録音:2015年5月1-2日、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 意外に、というか想像通り、というか、優雅でしっとりした組み合わせとなるチェロとギター。
 名曲のオンパレードでこの組み合わせを楽しむ。
 

UP 0191-2
\2700
探究 バリオス、リョベト:ギター作品集
 アグスティン・バリオス(1885-1944):
  すべてのための祈り [Oracion para todos]/情熱のマズルカ [Mazurka apasionata]
  パラグアイ舞曲第1番 [Danza Paraguaya No.1]
  郷愁のショーロ [Choro de saudade]/みつばち [Las abejas]
  古いメダル [Medallon antiguo]/森に夢見る [Un Sueno en la floresta]
 ミゲル・リョベト(1878-1938):
  ロマンス [Romanza]
  カタルーニャ民謡集 [Canciones populares Cantalanas]
   クリスマス・イヴ [La nit de nadal]/盗賊の歌 [Canco del lladre]
   先生 [El mestre]/聖母の覡 [El noi de la Mare]
   アメリアの遺言 [El testament d'Amelia]/糸紡ぎ娘 [La filadora]
  ソルの主題による変奏曲 [Variaciones sobre un Tema de Sor] Op.15

ミハル・スヴォボダ(ギター)

録音:2016年12月8、28-30日、MS スタジオ、フェルトキルヒ、オーストリア




UNEVENTFUL RECORDS



CDPSD 001
\2700
プラハ・ストリング・デュオ アーカイヴ録音集 チェロとギターのための音楽
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  くまばちの飛行(チェロとギターのための編曲版)
 ベートーヴェン(1770-1827):ソナティナ ニ短調(チェロとギターのための編曲版)
 J・S・バッハ(1685-1750)/グノー(1818-1893):
  アヴェ・マリア(チェロとギターのための編曲版)
 ハイドン(1732-1809):
  ソナタ ハ長調 より メヌエット(チェロとギターのための編曲版)
 ヴェーバー(1786-1826):行進曲風(チェロとギターのための編曲版)
 フォーレ(1845-1924):夢の後に(チェロとギターのための編曲版)
 ラヴェル(1875-1937):ハバネラ(チェロとギターのための編曲版)
 ホアキン・ニン(1879-1949):
  スペイン組曲 より ムルシアナ(チェロとギターのための編曲版)
 グラナドス(1867-1916):
  オペラ「ゴイェスカス」より 間奏曲(チェロとギターのための編曲版)
 ファリャ(1876-1946):
  7つのスペイン民謡 より モーロ人の織物(チェロとギターのための編曲版)
 グラナドス:スペイン舞曲集 より アンダルサ(チェロとギターのための編曲版)
 ホアキン・ニン:スペイン組曲 より アンダルサ(チェロとギターのための編曲版)
 ファリャ:4つのスペイン風の楽曲 より アラゴネサ(チェロとギターのための編曲版)
 ヘンリー・エクルズ(1670-1740):ソナタ ト短調(チェロとギターのための編曲版)
プラハ・ストリング・デュオ
 サーシャ・ヴェチトモフ(チェロ)
 ヴラディミール・ヴェチトモフ(ギター)

録音:1989年以前、詳細記載なし

 サーシャ・ヴェチトモフ(1930-1989)、ヴラディミール・ヴェチトモフ(1946-2015)の兄弟が結成したプラハ・ストリング・デュオの録音を発掘。
 小規模流通商品のため早々の完売が予想されます。本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。(代理店)





<メジャー・レーベル>
.

SONY



8898540850-2
\2600→\2390

レイフ・オヴェ・アンスネス
 ソニー・クラシカルへの初のソロ・アルバム
  悲しきワルツ〜シベリウス:ピアノ名品集


シベリウス
 1.6つの即興曲作品5より
  (1)即興曲第5番*
  (2)即興曲第6番
 2.キュリッキ(3つの抒情的小品)作品41
  (1)第1曲 ラルガメンテ
  (2)第2曲 アンダンティーノ
  (3)第3曲 コモド
 3.ピアノのための10の小品作品24より
  (1)第9曲 ロマンス*
  (2)第10曲 舟歌
 4.ピアノのための10の小品作品58より 第4曲 羊飼い
 5.悲しきワルツ作品44の1[ピアノ独奏版]
 6.ソナチネ第1番作品67*
  (1)第1楽章 アレグロ
  (2)第2楽章 ラルゴ
  (3)第3楽章 アレグロ・モデラート
 7.ピアノのための5つの小品(樹木の組曲)作品75より
  (1)第4曲 白樺の木
  (2)第5曲 樅の木
 8.ピアノのための2つのロンディーノ作品68より ロンディーノ第2番*
 9.ピアノのための13の小品作品76より 第10曲 エレジアーコ
 10.ピアノのための6つのバガテル作品97
  (1)第5曲 即興曲
  (2)第4曲 おどけた行進曲
  (3)第2曲 歌
 11.5つのスケッチ作品114
  (1)第1曲 風景
  (2)第2曲 冬の情景
  (3)第3曲 森の湖
  (4)第4曲 森の中の歌
  (5)第5曲 春の幻影
  *2016年の来日公演で演奏された曲
レイフ・オヴェ・アンスネス

 アンスネスがこんなにシベリウスを愛していたなんて!
 2016年の来日コンサートでも取り上げていたらしいが、このアルバムはもう全編「シベリウス愛」!
 もちろんこれまでもすばらしいシベリウス・ピアノ・アルバムはあったが、これだけの大家がこれだけ真正面から取り上げてくれたというのは感無量。
 シベリウス・ピアノ作品に大きな光が当たるかもしれない。
 


 まさに24の宝石箱。アンスネスが北欧の大作曲家に捧げるオマージュ。

 ■1970年生まれのノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネスのソニー・クラシカル第4弾。2012年から2014年にかけて3年がかりで取り組み、レコーディングとワールドツアーとを連携させて世界的な成功を収めた「ベートーヴェンへの旅」(ピアノ協奏曲全曲の演奏とレコーディング)に続く、ソニー・クラシカルへの初のソロ・アルバムは待ちに待ったオール・シベリウス・アルバムです。

 ■7曲の交響曲や「フィンランディア」をはじめとするオーケストラ曲の作曲者としてのシベリウスはよく知られていますが、150曲もピアノ・ソロ作品(その多くは小品)を残していることは知られていません。アンスネスはその中から自分の心に強く響く15作品・24トラックの作品を選び出し、絶妙な緩急をつけて配置して1枚のシベリウス・アルバムを編みあげています。1990年代初頭に頻繁に共演した大指揮者パーヴォ・ベルグルンドの演奏で交響曲全曲(ただし第4番以外)や主要管弦楽曲に親しみ、その音楽の深みに虜になりました。それ以来アンスネスはシベリウスの音楽との深い絆を感じるようになり、その長年の思いの積み重ねがこのアルバムとして結実したのです。
 
 ■グールドが1976/77年に録音したことで一躍有名になった「キュリッキ」や「ソナチネ第1番」、オーケストラ曲で有名な「悲しきワルツ」のピアノ版のほか、昨年からアンスネスがリサイタルに組み込んでいる珠玉の小品が含まれています。
 
 ■「美しく、惚れ惚れするようなシベリウスのピアノ曲に首ったけです。こんな有名な作曲家のピアノ曲なのに、これほどまでに知られていないなんて!こうした知られざる傑作を初めて耳にする感覚は何と素晴らしいことでしょう!全ての曲が一級品ではないにしても、注意深く選曲すれば、見事なまとまりを見せてくれるのです。私はこれらの作品の演奏に強い使命感を感じていますし、一人でも多くの方に聴いていただきたいと切望しています」(レイフ・オヴェ・アンスネス)

【録音】2016年12月8日〜10日、ベルリン、テルデックス・スタジオ
【プロデューサー】ジョン・フレーザー
【レコーディング・エンジニア】アーン・アクセルバーグ
 


8898544818-2
\2600
フランチェスコ・トリスターノ、ソニー・クラシカル移籍第一弾
 ピアノ・サークル・ソングス

 1. Circle Song
 2. This too Shall Go
 3. Grey Light
 4. Never
 5. All I Have
 6. Triangle Song (feat. Chilly Gonzales)
 7. Pastoral
 8. Circle Song II
 9. Merl
 10. Circle Song III
 11. Nuria's Lament
 12. La franciscana
 13. Monologue for Two (feat. Chilly Gonzales)
 14. Tryst (feat. Chilly Gonzales)
 15. Third Haiku (feat. Chilly Gonzales)
  作曲:
   フランチェスコ・トリスターノ(1〜12)、
   フランチェスコ・トリスターノ&チリー・ゴンザレス(13〜15)
フランチェスコ・トリスターノ(ピアノ)
チリー・ゴンザレス(ピアノ/*)

 ジャンルを横断するピアニスト、ソニー・クラシカル移籍第一弾
 ルクセンブルク生まれのピアニスト、フランチェスコ・トリスターノ。
 バッハに代表されるバロック/古典と、20世紀の現代音楽を中心に据えつつ、テクノやハウスなどの電子舞踏音楽も華麗にこなすジャンル無用のピアニストがソニー・クラシカルに移籍!
 第1弾アルバムは自作のピアノ作品集です。これまでの彼の作品に顕著だったリズムオリエンテッドな部分はおさえられ、静謐でメロディアスな作品となっています。
 昨今の「ネオ・クラシカル・ムーヴメント」にも呼応する感触もあり、新しいファンを獲得しそうな内容のデビュー作となっている。
 一部のナンバーには、カナダ出身の異才チリー・ゴンザレスとのデュオになっているのも話題!

 【録音】2016年11月〜2017年4月 パリ&ルクセンブルク



トリスターノの代表的名盤
バッハのシャコンヌは・・・

 ユニバーサルは移籍した者に冷たいので、この名盤も早晩廃盤になるかもしれない。


DG
476 5145
\2300*

トリスターノ/ロング・ウォーク

 ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
  ①トッカータ BuxWV165、
  ②カンツォーナ BuxWV168、
  ③カンツォーナ BuxWV173、
  ④シャコンヌ BuxWV160、

  ⑤アリア《カプリッチョーサ》と32の変奏曲 BuxWV250
 ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):
  ⑥クオドリベット(ゴルトベルク変奏曲 BWV988 から第30変奏) 
 フランチェスコ・トリスターノ:
  ⑦ロング・ウォーク
 ヨハン・セバスティアン・バッハ:
  ⑧アリア(ゴルトベルク変奏曲 BWV988 から)
 フランチェスコ・トリスターノ:⑨グラウンド・ベース
フランチェスコ・トリスターノ(ピアノ)

録音:2012年3月 京都コンサート・ホール

 バッハの「シャコンヌ」。

 ビーバー、ヴェストホフ、ヴァルター、ピゼンデル、マッテイスらが創り上げたヴァイオリン音楽は、確かにバッハに影響は与えただろう。
 だからバッハの「シャコンヌ」にももちろん彼らの音楽の片鱗を感じることはできる。

 しかしその本質的性格は別ものである。

 あの憂鬱で深刻で知性的で、同時に吐くほどに美しい音楽。
 天国の図書館をたった一人で覗いたようなあの深遠で崇高な孤独感。
 この孤高の作品の原点がどこにあるのかずっと疑問に思っていた。
 もちろんその原点はひとつの作品ではないだろう。

 しかしここに間違いなくその原点であろう音楽を見つけた。
 ブクステフーデの、その名も「シャコンヌ」。


 そのことに気づかせてくれたのは、若き奇才トリスターノのアルバム。
 今はほとんど聴かれることのない北ドイツの大家ブクステフーデの作品を中心としたアルバム。
 その存在の偉大さを、バッハと、そして自分を媒体とすることで今の時代によみがえらせようとする試みか。

 トリスターノはこのアルバムに「長い道のり」というタイトルを付けた。
 ブクステフーデの演奏を聴くためにアルンシュタットから400キロ離れたリューベックへ徒歩で出かけたバッハの「道のり」、そしてブクステフーデとバッハの時代から300年経った今にいたる「道のり」。

 トリスターノは異才で知られるが、今回もまた聴くものの想像力と好奇心をかきたてる素敵なアルバムを用意してくれた。才能と愛情にあふれた1枚。



  


8898536991-2
\2600

セルジオ・アッツォリーニ/
 モーツァルト、M・ハイドン:ファゴット協奏曲、セレナード

 1) ミヒャエル・ハイドン:ディヴェルティメント変ロ長調 MH.412 より
    行進曲(アンダンテ・グラツィオーソ)
 2) モーツァルト:ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191
 3) ミヒャエル・ハイドン:セレナード変ロ長調
  (交響曲第14番 変ロ長調 MH.133、
   トランペット協奏曲第2番 ニ長調 MH.104、
   メヌエットとトリオMH133、
   メヌエット、アンダンテ、フィナーレ MH.deestを基に、
   アッツォリーニによって再構成)
 4) モーツァルト:カッサシオン K.99/63a より 行進曲
セルジオ・アッツォリーニ(ファゴット)、
ハーラ・フラジーナ(トランペット)
アカデミア・ダルキ・ボルツァーノ(ボーツェン弦楽アカデミー)

 古楽界におけるファゴットの鬼才セルジオ・アッツォリニーニによる待望の新録音は、モーツァルト唯一にして傑作とされるファゴット協奏曲を中心に、ミヒャエル・ハイドンの複数の曲を組み合わせて再構成された「セレナード」、そして行進曲を前後に配して、ザルツブルク宮廷の華やかな一夜を再現するかのようなアルバムです。

 ミヒャエル・ハイドン(1737-1806)は、大作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの5歳年下の弟で、ザルツブルクで活躍しました。またモーツァルトの父レオポルトとザルツブルクの楽壇で同僚であり、モーツァルト一家と親交がありました。モーツァルト父子の手紙にもしばしばその名前が出てきます。モーツァルトは、ウィーンに移り住んでから、1783年の夏から秋にかけてザルツブルクに里帰りしますが、このときミヒャエルは大司教から注文を受けた6曲のヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲のうち4曲を作曲したところで病気になったため、モーツァルトが代わりに残りの2曲を作曲しています。またモーツァルトの交響曲第37番は欠番になっていますが、これはかつてモーツァルトの作品とされていた曲が後にミヒャエル・ハイドンのものと判明したからです。
 今日の通説によると、1784年、ウィーンで売れっ子になっていたモーツァルトは、コンサートに間に合わせるため、ミヒャエルのシンフォニーに序奏を書いて付け加え、全曲を演奏したといわれています。
その二人の作曲家の友情的作品を組み合わせて、現代を代表するファゴット奏者セルジオ・アッツォリーニを起用し、ザルツブルク宮廷のある晩の音楽セレモニーを再現しようとするのが今作です。アッツォリーニは、ハノーファー音楽大学在学中にヨーロッパ・ユース・オーケストラ首席奏者として演奏活動を開始、数少ない管楽器のソロ演奏家として世界の注目を浴びており、ピリオド楽器奏者としても力を注いでいます。また数多くの録音を発表、受賞も多く、ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル、モーリス・ブルク・トリオ等、有力な室内楽グループのメンバーとして活動。カンマーアカデミー・ポツダムの音楽監督や様々な古楽アンサンブルにも参加、未知の楽譜の発掘、既存の出版譜の再校訂等、資料研究も進めています。現在バーゼル音楽大学教授を務めています。

 【録音】2014年8月、イタリア、Vereinshaus Peter Mayr, Lengmoos
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8884301488-2
(7CD+LP)
\15000→\13990

完全生産限定盤
 門外不出の55年6月ゴールドベルク・セッションの全テイクを含む、
  ピアノ演奏と録音の歴史を変えた4日間の完全ドキュメント

[グレン・グールド生誕85年記念リリース/グレン・グールド・エステイト全面協力]
 <日本語スペシャル・ブックレット>を封入


 グレン・グールド ゴールドベルク変奏曲
  コンプリート・レコーディング・セッションズ1955[CD7枚組+LP1枚] 

バッハ:ゴールドベルク変奏曲BWV988
【CD 1】アリア テイク1.6
 第1変奏 テイク1.3; リメイク・テイク1.13
 第2変奏 テイク1.13
 第3変奏 テイク1.3
 第4変奏 テイク1.10
 第5変奏 テイク1.9
【CD 2】
 第6変奏 テイク1.16
 第7変奏 テイク1.5; リメイク・テイク1.10
 第8変奏 テイク1.3
 第9変奏 テイク1.10
 第10変奏 テイク1/2
 第11変奏 テイク1.8
【CD 3】
 第12変奏 テイク1.18
 第13変奏 テイク1.5
 第14変奏 テイク1/2
 第15変奏 テイク1.6
 第16変奏 テイク1/2; インサート1、テイク1.3
 第17変奏 テイク1.4; インサート1、テイク1.5
【CD 4】
 第18変奏 テイク1.11
 第19変奏 テイク1.5
 第20変奏 テイク1.4
 第21変奏 テイク1.6; インサート1 テイク1/2
 第22変奏 テイク1.4; インサート1 第23変奏 テイク1.11; リメイク・テイク1.3
 第24変奏 テイク1.12; インサート1 テイク1.4
【CD 5】
 第25変奏 テイク1/2
 第26変奏 テイク1.3; インサート1 テイク1
 第27変奏 テイク1.4
 第28変奏 テイク1.4
 第29変奏 テイク1 第30変奏 テイク1.3
 アリア リメイク・テイク1.12
【CD 6】
 「ゴールドベルク変奏曲」について〜グレン・グールドとティム・ペイジとの対話
【CD 7】
 ゴールドベルク変奏曲BWV988(最終編集版)

【LP】
 ゴールドベルク変奏曲BWV988(最終編集版)[180グラム重量盤LP]
グレン・グールド(ピアノ)
グレン・グールドおよびハワード・H・スコット(CD1〜5のセッション中の対話)
グレン・グールドおよびティム・ペイジ(CD6、語り)
[録音]1955年6月10日、14日〜16日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ(CD1〜5、7、LP)、1982年8月22日、トロント(CD6)
[オリジナル・プロデューサー]ハワード・H・スコット(1955年セッション、CD7、LP)
[リマスタリング・エンジニア]CD1〜5[24bit/96kHzリマスター] マルティン・キストナー、マティアス・エッブ(ベルリンb-sharpスタジオ) CD7[DSDリマ
スター] アンドレアス・K・マイヤー
[LPプレス]チェコGZメディア

 完全生産限定盤ソニー・ミュージックレーベルズ限定特典 
 <日本語スペシャル・ブックレット 封入>
  ソニー・ミュージックレーベルズより出荷される商品には、特典として<日本語スペシャル・ブックレット>を封入。
  ミヒャエル・シュテーゲマン「ゴールドベルク変奏曲」、
  ケヴィン・バザーナ 「グレン・グールド伝説の誕生」、
  ローベルト・ルス「今回の発売に当たって」の日本語訳(訳:宮澤淳一)を
  掲載した別冊解説書が特典として封入されます。


 グールド伝説はいかにして誕生したのかーーー門外不出の55年6月ゴールドベルク・セッションの全テイクを含む、ピアノ演奏と録音の歴史を変えた4日間の完全ドキュメント。

 ■20世紀クラシック録音史上最も成功を収めたグールドのデビュー盤「ゴールドベルク」20世紀に隆盛を極めたレコード産業は数々の伝説的なアーティストを生み出してきました。1956年1月に発売されたグレン・グールドの最初のゴールドベルク変奏曲は、史上最も成功を収めたクラシック音楽のアルバムであり、録音史のアイコン的存在でもあります。グールドの生誕85年を記念し、グールド・エステイトの全面協力を得て発売されるこの『グレン・グールド/ゴールドベルク変奏曲 コンプリート・レコーディング・セッションズ1955』は、当時22歳だったグールドにとって米コロンビア・レーベルへのデビューとなったこの伝説的な録音が生み出された、1955年6月10日〜16日の間の4日間にニューヨークのコロンビア30丁目スタジオで行なわれた録音セッションの全てを世界で初めて一つのパッケージに収めたボックス・セットです。
 この伝説的なセッションの模様の一部はこれまで2002年発売の『A State of Wonder Glenn Gould The CompleteGoldberg Variations』(トータルで12分32秒分のアウトテイク)、2005年発売の『グレン・グールド1955年のゴールドベルク変奏曲 伝説の誕生』(トータルで7分12秒分)でCD化されてきましたが、その全貌が公開されるのは今回が初めてです。

 ■伝説的なアルバムが生み出されていく過程を追体験
 CD1〜CD5には4日間に収録されたセッションの全テイクが、テイク間のグールドとプロデューサーであるスコットとのやり取りも含めて、各変奏ごとに収録され、1955年6月10日(金)の朝に響いたアリアの最初の音から、ダ・カーポ・アリアの最後の音が消えた6月16日(木)の夜11時ごろまでのその伝説の4日間に、30丁目スタジオで起きたことの一部始終を、グールドやプロデューサーのハワード・スコット、エンジニアのフレッド・プラウトのすぐそばで見聞しているかのような体験に導いてくれます。
 CD6は1981年の「ゴールドベルク変奏曲」再録音の発売に際してCBSが企画した販促用のインタビューで、「ゴールドベルク変奏曲」の新・旧録音とともに3枚組のLPとして1984年に発売されたもの。CD7は55年録音の最終編集版の最新DSDリマスター(2015年発売の『グレン・グールド・リマスタード ザ・コンプリート・アルバム・コレクション』に際してリマスターされたもの)です。LPは、CD7と同じ2015年のDSDリマスターを使ってチェコのGZメディアでプレスされた180グラム重量盤LPとなります。

 ■280ページの別冊解説書は、これまでに類を見ない、貴重な資料のオンパレード
 280ページ、オールカラーの別冊解説書には、この伝説的なセッションをめぐるグールド研究者のエッセイ、オリジナル・プロデューサーへのインタビューのほか、当時のコロンビア・レコードが保管していたさまざまな記録書類や関連資料の現物をスキャンした写真を掲載し、どのようにグールドのデビュー盤が作り上げられていったかについて、まるで歴史的遺産を扱うかのような緻密なドキュメンテーションがなされています。
 グールドプロデューサーとの対話は全て英文でスクリプト化され(独/仏訳付き)、該当するテイクの演奏箇所を赤インクで示した全曲の楽譜とともに、セッションの進行をつぶさに辿っていくことが出来ます。またグールドが「ゴールドベルク変奏曲」を録音した同じ日に、30丁目スタジオで誰が何を録音したか、収録はどういう順序で行なわれたか、表紙に使われた30枚の写真(セッション初日に写真家ダン・ワイナーによって撮影)がどのように撮影され、どの写真が選ばれて配置されたか、LPのカッティングはどのように行なわれたか、録音に使われた30丁目スタジオ(外観/内部写真も掲載)やプロデューサーのスコット、エンジニアのプラウトについての情報など、当時のレコード制作のプロセスを生々しく追体験できるような詳細な情報が網羅されています。

 ■別冊解説書の掲載内容 (記述部分は英語 / ドイツ語 / フランス語)
 ①デボラ・イシュロン「7つ道具」(1956年デビュー盤のプレス・リリース)
 ②ミヒャエル・シュテーゲマン「ゴールドベルク変奏曲」【新規】★
 ③ケヴィン・バザーナ「グレン・グールド伝説の誕生」【新規】★
 ④ミヒャエル・シュテーゲマン「プロデューサーは語る〜プロデューサー、ハワード・H・スコットへのインタビュー」(2005年発売の『グレン・グールド 1955年ゴールドベルク変奏曲 伝説の誕生』の解説書所収)
 ⑤ローベルト・ルス「今回の発売に当たって」【新規】★
 ⑥CD1〜5のトラックリストと語りの全スクリプト
 ⑧ゴールドベルク変奏曲の全楽譜(演奏箇所の表示入り)
 ⑨グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」(1956年発売の初出LP所収のグールド自身による曲目解説)
 ⑩コロンビア30丁目スタジオ、ハワード・H・スコット(プロデューサー)、フレッド・プラウト(エンジニア)について
 ⑪45枚に及ぶ録音セッション時の未発表写真、アナログ・マスターテープ(スコッチ社製)の外箱とリールの写真
 ⑫ソニー・クラシカル・アーカイヴに保管されている「ゴールドベルク変奏曲」にまつわるさまざまな当時の記録書類や関連資料(現物をスキャンした写真で掲載)
 ・アーティスト・コントラクト・カード
 ・グールドの専属契約書(最終頁、グールドと当時のコロンビア社長ゴッダード・リーバーソンの署名入り)
 ・30丁目スタジオの録音スケジュール表(6月6日〜16日までの連日のスタジオ使用状況を記したリスト)
 ・米国音楽家協会録音報告書
 ・録音セッションの全テイクシート(エンジニアが録音セッションでのテイクを記録したもの)
 ・編集/マスタリング指示書
 ・レーベルコピー
 ・LPカッティング指示書(LP製造の際のカッティングの履歴を記したカード)
 など

 ★については、ソニー・ミュージックレーベルズより出荷される商品に特典として付与される<日本語スペシャル・ブックレット>に、宮澤淳一氏による新規解説とともに、日本語訳が掲載される予定です。

 ■初回生産限定盤■7CD+1LP予定
 ■仕様予定(変更の可能性もあります)・280ページのLPサイズのオールカラー・ハードカヴァー別冊解説書・CD7枚は別冊解説書の表2および表3に設けられたポケットに収納
  ・DISC1〜5はオープン・リールのハブデザインのレーベル使用
  ・DISC6、DISC7は発売当時のコロンビアおよびCBSのレーベル・デザインを使用
  ・DISC7はアメリカ盤初出LPジャケット・デザインを採用した紙ジャケットに封入
  ・LPは同じくアメリカ盤初出LPジャケット・デザインを採用したゲートフォールド・ジャケットに封入・90cm x 60cmのグレン・グールド・ポスター(撮影:ダン・ワイナー)・以上を厚紙製収納用スリップケースに封入
   サイズ: 横 31cm x 縦 31 cm x 高さ 6.5 cm・重量5キロ・収録時間6時間52分




RCA



8898543089-2
\2600
リオネル・コテ/ラテン・アメリカからパリへ 〜
 チェロとピアノのための作品集

 1-4) ポンセ:チェロとピアノのためのソナタ,
 5) フォーレ:エレジー Op.24,
 6) ヒナステラ:トリステ(悲歌),
 7-9) ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 L.135,
 10) ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌,
 11) サン=サーンス:白鳥,
 12) ラヴェル:ハバネラ形式の小品 ト短調 M.51,
 13) ピアソラ:オブリビオン(忘却),
 14) ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ(小さな星),
 15) マスネ:タイスの瞑想曲,
 16) ポンセ(ガスパール・グラウス編):エストレリータ(小さな星)
リオネル・コテ(チェロ),
ジョルジュ・ヴィラドムス(ピアノ)

 チェリスト、リオネル・コテのソニー・クラシカルへの2枚目にして初のソロ・アルバムは、ドビュッシーとポンセのチェロ・ソナタを中心に、チェロとピアノのための小品集を集めたものです。
 南米のパリと言われているアルゼンチン、ブエノスアイレス。またそれ以外の南米にも、ヨーロッパのような雰囲気を持つ建物や町並みがあります。
 同じように小説や音楽にも、パリと南米を結び付ける影響を与え続けました。そうした南米とフランスの作曲家によるチェロのための作品を収録。1987年ジュネーヴ生まれのチェリスト、リオネル・コテは、ジュネーヴとザルツブルクでクレメンス・ハーゲンらに学び、スイス・アンバサダー賞を受賞、ジュリアード音楽院でジョエル・クロスニックに師事。現在世界各地で演奏活動を行っており、ウィグモア・ホールのデビュー・コンサートで絶賛を博しました。
 ピアノのジョルジュ・ヴィラドムスは、1985年ドゥランゴで生まれ。プエブラで国際バカロレアを取得。15歳からピアノを弾き始め、マリア・ペイヤのプライベートレッスンを受け、4年後にはスイスのローザンヌ音楽院でピエール・ゴイのプロクラスに入学。2008年、教育学試験で最高の成績を取得、首席で教育の学位を受けました。2009年満場一致でガブリエル・アゴスティーニ賞を受賞。2011年のベルンで行われた キーファー・ハブリッツェル・コンクールで優勝。チューリッヒ芸術大学の演奏芸術修士過程を優秀な成績で卒業する。ヨーロッパを中心に、ソリストとして活躍しています。2016年1月に来日しています。

 【録音】2017年、ジュネーヴ、エルネスト・アンセルメ・スタジオ




DHM



8872543168-2
(9CD)
\4700
※再案内
この魔術所のような装丁がすごい・・・
 セクエンツィア
  中世ドイツの視者ヒルデガルト・フォン・ビンゲン・エディション
   コンプリート・ワークス9枚組

 [CD1-2]『Saints』(録音:1996年),
 [CD3-4]『Ordo Virtutum』(録音:1997年),
 [CD5]『Canticles of Ecstasy』(録音:1993年)
 [CD6]『Voice of theBlood』(録音:1994年)
 [CD7]『O Jerusalem』(録音:1995年)
 [CD8]『Symphoniae』(録音:1982年)
 [CD9]『Celestial Hierarchy』(録音:2012年)
セクエンツィア

 ドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)が誇る古楽の名盤をテーマごと・作曲家ごとにまとめてボックス化している「エディション」シリーズの最新巻として、セクエンツィアによるヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品集9枚組が登場いたします。
 共同ディレクターのベンジャミン・バグビーとバーバラ・ソーントンを中心とし、ケルンを本拠に1977年に結成された中世音楽アンサンブル「セクエンツィア」。革新的な研究やプログラムと想像力あふれる探究の下に、声と器楽の卓越した技術で中世ヨーロッパ音楽伝統に命をもたらしました。
 セクエンツィアの手掛けてきたさまざまなプロジェクトの中でも最も重要なものが、中世ドイツの女子修道院長、幻視者ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)の作品の全曲演奏と録音です。
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは史上初の女流作曲家で、ラインの女預言者としての多彩な活動により中世史上最も重要な女性とされています。80余年にわたる生涯で数々の著作、宗教的音楽作品を残し、大司教や教皇にまで大きな影響を与えました。
 セクエンツィアは、1982年から2012年まで30年がかりでヒルデガルトの作品研究と蘇演に打ち込み、西ドイツ放送(WDR)との共同制作録音として、77曲のシンフォニアと神秘的音楽劇「オルド・ヴィルトゥトゥム」を含む約12時間におよぶヒルデガルトの全作品を網羅する形で、DHMからCDにして9枚分のアルバムを発表、ヒルデガルトの音楽の魅力を現代の聴衆に伝え続け、世界各国で高く評価されてきました。
 セクエンツィアの創始者のひとりでこのプロジェクトの牽引者だったバーバラ・ソーントンが1998年に亡くなった後、このプロジェクトの録音は途絶えていましたが、しばらくの時間を置いて2012年の『天使の位階』の録音をもって完成した執念のシリーズです。
 当ボックスはその9枚のアルバムを全て収録し、ヒルデガルトの全作品を網羅した画期的なリイッシューです。ビンゲンの曲のほとんどは単旋律として残されていますが、セクエンツィアの演奏は初めてそれらを独特なハーモニーにした(今のビンゲン演奏の根底となっている)名盤ばかりです。
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8898544185-2
\2600→\2390
ラルテ・デル・モンド
 ヨハン・カール・フォン・オルドネツって誰?
   オルドネツ:交響曲集

 ヨハン・カール・フォン・オルドネツ:
  1) 交響曲 変ロ長調 Brown I:B2
  2) 交響曲 ハ長調 Brown I:C13
  3) 交響曲 ヘ短調 Brown I:F12
  4) 交響曲 ニ長調 Brown I:D5
ヴェルナー・エールハルト(指揮)
ラルテ・デル・モンド

 知られざるウィーンの作曲家ヨハン・カール・フォン・オルドネツ(1734-1786)は、低地オーストリア(現在のニーダーエスターライヒ州)地方裁判所に務めており、音楽活動はその仕事の合間に行っていました。
 彼の幼少期の生い立ちはほとんどわかっていませんが、貴族の中でも下層階級で、寄宿学校であったリッターアカデミーに入学し法律学を学び、ウィーン大学、そして公務員となっています。
 また音楽的な教育についてもわかっていませんが、様々な経歴書や評判などからヴァイオリンについては若い頃から訓練を受けていたのではないかと推測されています。
 また、音楽家の未亡人や孤児のために資金を調達するための協会「Tonkuenstler-Societaet」のメンバーでもありました。
 オルドネツは第2ヴァイオリンを担当しハイドンの弦楽四重奏曲を演奏し、その感情と表現は絶賛されたとも記録されています。彼は仕事の合間に作曲を行っていたわけですが、その量は非常に多く、オペラ、マリオネット・オペラ、ジングシュピール、教会音楽、世俗カンタータ、ヴァイオリン協奏曲、27の弦楽四重奏曲、73の交響曲を作曲したと言われています。
 オルドネスの作風は実験的でもあり、洗練されたサイケデリックな統一性をもった斬新的なもので、非常に独特で独創的なものです。
 残念ながら彼の楽譜は、1927年のウィーン司法裁判所の火事でほとんどが焼失していましましたが、わずかに残っている楽譜よりヴェルナー・エールハルトらが復元。ラルテ・デル・モンドの演奏は、ダイナミックな感情をたっぷりに吹き込むことによって、作曲家の優れた資質を表現することに成功しています。

 【録音】2017年1月、レバークーゼン、Bayer Erholungshaus





ヨハン・カール・フォン・オルドネツって誰?


 初めてその名を聞く人も多いと思う。
 ヨハン・カール・フォン・オルドネツ。
 ハイドンの2つ年下。一応貴族階級ではあったが、時代が時代だったからか法律を学んで公務員になっている。
 その本職の合間に膨大な数の作品を書いたという。交響曲だけで73曲。
 今ではほとんど忘れられているが、同時代に生きたハイドンやモーツァルトとのよい意味で共通した優雅で溌剌とした独創性を感じさせる。

 下記NAXOS盤は貴重なオルドネツのアルバムだが、これを聴いても初期古典派にはこういう知られざる才能が多くいたことを実感させられる。


naxos
8.557482
\1800
オルドネツ(1734-1786):交響曲集
 交響曲イ長調
 交響曲ト短調
 交響曲ハ長調
 交響曲ロ短調
 交響曲ト短調
トロント・カメラータ
 ケヴィン・マロン(指揮)


 これはアルバム最後のト短調。

https://youtu.be/2nWZvxNInUA

 なかなかいいでしょう?


 今回のDHMの新譜は、オルドネツの「実験的で、サイケデリックで斬新で、非常に独特で独創的」な才覚に注目しているようなので、さらに期待できそう。





<国内盤> 


299MUSIC



NIKU-9011
\2500+税
詩人の夢 ソプラノと弦楽四重奏による
 ドイツ歌曲集 /
  白川深雪(ソプラノ)&
   ミラージュ・クァルテット
白川深雪(ソプラノ)
ミラージュ・クァルテット:
 【上野美科(ヴァイオリン)、竹原奈津(ヴァイオリン)
  島田玲(ヴィオラ)、金子鈴太郎(チェロ)】
  フランツ・シューベルト Franz Schubert (1797-1828)
   1. 笑いと涙 Lachen und Weinen, Op.59-4 D777 (1823) ….1’44”
   2. アヴェ・マリア/エレンの歌第3番
    Ave Maria/ Ellens Gesang III, Op.52-6 D839 (1825) ….5’34”
   3. 鱒 Die Forelle, Op.32 D550 (1817-21) ….2’18”
   4. 糸を紡ぐグレートヒェン Gretchen am Spinnrade, Op.2 D118 (1814) ….3’27”
   《冬の旅》より Aus “Winterreise” , Op.89 D911 (1827)
   5. 菩提樹 Der Lindenbaum ….4’16”
   6. 音楽に寄せて An die Musik, Op.88-4 D547 (1817) ….2’16”
  ロベルト・シューマン Robert Schumann (1810-1856)
   《ミルテの花》より Aus “Myrthen” , Op.25 (1840)
   7. 献呈 Widmung ….2’15”
   《リーダークライス》より Aus “Liederkreis” , Op.39 (1840)
   8. 異郷にて In der Fremde ….1’42”
   9. 間奏曲 Intermezzo ….1’34”
   10. 森の語らい Waldesgesprach ….2’12”
  ヨハネス・ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
   《8つの歌曲と歌》より Aus “8 Lieder und Gesange” , Op.59 (1873)
   11. あなたの青い瞳 Dein blaues Auge ….1’37”
   《9つの歌曲と歌》より Aus “9 Lieder und Gesange” , Op.63 (1873-1874)
   12. 郷愁II Heimweh II ….3’01”
   リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss (1864-1949)
   《“最後の葉” による8つの歌曲》より
   Aus “8 Gedichte aus ,Letzte Blatter‘ von Hermann v. Gilm” , Op.10 TrV141 (1882-83)
   13. 献呈 Zueignung ….1’53”
  レオーネ・シニガーリャ Leone Sinigaglia (1868-1944)
   14. ブラームスの主題による変奏曲〜弦楽四重奏のための〜 ※世界初録音
   Variationen uber ein Thema von Brahms fur Streichquartett, Op.22 (1902) ….9’48”
    (1 - 13 編曲:上野美科)
 ロマン派の巨匠たちの創意が花開いたリートをオリジナル弦楽アレンジで紡ぐ

 ソリストとして数々の受賞歴を持つ白川深雪と、実績十分の実力派で構成されたミラージュ・クァルテットが、ドイツ・ロマン派歌曲の創作と受容の諸相を辿る。自然な呼吸と細やかなニュアンスに満ちた歌声と、洗練されたクァルテットがガット弦で奏でる響きは、詩人たちの鏡となって抒情詩の”心”を映し出す。

 詩人の夢 ソプラノと弦楽四重奏によるドイツ歌曲集 /白川深雪(ソプラノ)& ミラージュ・クァルテット

 録音:2017 年2 月6-8 稲城市立 i プラザホール、44’28”




 白川深雪(ソプラノ)
 京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科声楽専攻修士課程首席修了。蔵田裕行氏に師事。1997 年〜2008 年渡欧。留学後はドイツ・リートをクラウス・オッカー、オペラ歌唱法をジャネット・スコヴォッティ、発声法をインゲボルク・ヴァームサー各氏に師事。ドイツ、オーストリア、イタリアにて研鑽を積む。第11 回飯塚新人音楽コンクール第1 位、及び優秀賞を受賞。第4 回J.S.G 国際歌曲コンクール第1 位、聴衆審査による特別賞を受賞。日本演奏連盟ソロオーディション合格。文化祭賞奨励賞を受賞。第5 回青山音楽賞を受賞。海外研修費によりドイツへ留学。第8 回日本モーツァルト音楽コンクール第2 位。モーツァルト音楽大賞優秀賞受賞。NHK-FM にてドイツ・リートの演奏(ピアノ 岡原慎也)が放送される。また、北ドイツのラジオ・ブレーメンでも、ドイツ・リートの演奏(ピアノ 京都市交響楽団第二代常任指揮者ハンス・ヨアヒム・カウフマン)が放送された。1993 年の神戸電鉄主催によるデビュー・リサイタルの開催を皮切りに、現在まで14 回のソロ・リサイタルを行う。これまでに京都市交響楽団、大阪センチュリー交響楽団(現 日本センチュリー交響楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団、ブレーマー・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。井上道義指揮京都市交響楽団定期演奏会及びニューイヤーコンサートにソリストとして出演。バッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、ハイドン「天地創造」「四季」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」他数多くのオラトリオ・ソリストを務める。2008 年帰国後ダニエーレ・アジマン指揮にてオペラ「椿姫」「アイーダ」「蝶々夫人」にてタイトルロールを演じる。2015 年オペラ「蝶々夫人」にてイタリア・デビュー。レッチェ市ポリテアーマ・グレコ歌劇場、及びブリンディジ歌劇場にて蝶々夫人を演じた際、アリア後にアンコールがかかり、多くの地元新聞で取り上げられた。2017 年イタリアが誇る12 のA ランク劇場(最高ランク)トリエステ・ヴェルディ歌劇場にて「ジャンニ・スキッキ」ラウレッタ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」ローラ役で出演。現在、北九州シティオペラ理事。平成音楽大学講師。

 ミラージュ・クァルテット
 上野美科(ヴァイオリン)
 4 歳よりピーボディ音楽院にてヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学卒業。光永俊彦、石井志都子、山口裕之の各氏に師事。NHK 名曲アルバム収録に参加。浜松市楽器博物館コレクションシリーズ37『デュフリ全集II』 (レコード芸術準特選)、響ホール室内合奏団のCD『女神たちの饗宴』(同準特選)参加。2014 年より《湧き上がる音楽祭in 北九州》祝祭管弦楽団コンサートミストレスに招かれる。響ホール室内合奏団栄誉コンサートマスター。クラシカル・プレイヤーズ東京メンバー。山口県芸術文化振興奨励賞受賞。

 竹原奈津(ヴァイオリン)
 4 歳より母の手ほどきでヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。共に卒業演奏会に出演。ドイツ・フライブルク音楽大学に留学。同大学の大学課程、ソリスト課程ともに首席で卒業。ドイツ演奏家国家資格を取得。これまでに、国内外のコンクールで受賞。サイトウ・キネン・オーケストラに出演。ソロ・室内楽・オーケストラなど多岐に渡り活躍。故・久保田良作、原田幸一郎、立田あづさ、富重祐、マグダレーナ・レツラーの各氏に師事。現在、桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室非常勤講師。

 島田玲(ヴィオラ)
 東京都出身、岡山県在住。3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学へ入学と同時にヴィオラに転向。ヴァイオリンを鈴木共子氏、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。2012 年チェンバロ奏者の中野振一郎氏と響ホール室内合奏団のアルバム『女神たちの饗宴〜18 世紀ロココの宮廷を彩った音楽』(レコード芸術準特選、『音楽現代』推薦)に客演首席として参加し、ヴァイオリン&ヴィオラを演奏。広島県福山市を中心に学校・施設等にて本物の芸術を届ける活動を行う“文化力を繋ぐ会” に所属し、主に小中学校での演奏活動を行っている。岡山フィルハーモニック管弦楽団団員。

 金子鈴太郎(チェロ)
 桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、ハンガリー国立リスト音楽院に学ぶ。国内外のコンクールで優勝、入賞。2003 年〜2007 年大阪交響楽団首席チェロ奏者、2007 年〜2008 年大阪交響楽団特別首席チェロ奏者。現在は各オーケストラにゲスト首席として招聘されるほか、サイトウ・キネン・オーケストラ等で活躍中。トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ首席、Super Trio 3℃長岡京室内アンサンブル 各メンバー。







フォーローズ・ミュージック


FRCC-3001
\2800+税
「夜明けの詩」
 01-03. リー : リコーダーとピアノのためのソナティナ
  [3’34”/2’58”/2’46”]
 04. スコット : オーバード [9’00”]
 05-08. 西澤健一 : 小ソナタ [2’19”/1’23”/1’31”/1’52”]
 09. ラフマニノフ : ヴォカリーズ 作品34-14 [6’57”]
 10. ラヴェル : ハバネラ形式の小品 [3’12”]
 11. ドビュッシー : レントより遅く [5’32”] ※ ピアノソロによる演奏
 12. プーランク : エディット・ピアフ讃 [3’32”] ※ ピアノソロによる演奏
 13. プーランク : 愛の小径 [3’29”]
 14. プーランク : ヴィラネル [1’46”]
 15-17. プーランク : フルートとピアノのためのソナタ
  [4’19”/4’04”/3’34”]
 18. モノー : 愛の讃歌(西澤健一編曲) [4’09”]
中村栄宏(リコーダー)
安嶋健太郎(ピアノ)
 滴るようなロマンティシズム!2人の名手が描くリコーダーとピアノのための作品集!

 録音:2016 年2 月22&23 日 京葉銀行文化プラザ音楽ホール

 M.ペトリやJ.シュヴァルツァーなどの現代を代表する巨匠から激賞され、J.ターナーやF.カルディーニなどをはじめとする多くの作曲者から作品を献呈されるなど注目を集める若手リコーダー奏者、中村栄宏。東京理科大・同大学院を卒業し、一般企業での勤務を経てからアムステル音楽院で学ぶという異色の経歴を持つ「リコーダー王子」がデビュー盤に選んだのは近現代の作品。安嶋健太郎のピアノとともに、安定したテクニックと高度に洗練された音楽性によって、それぞれの作品に相応しい情緒を描き出しています。





 中村栄宏(リコーダー)
 三重県桑名市出身。東京理科大学、及び同大学院工学研究科電気工学専攻修了。第30 回全日本リコーダーコンテストにおいて独奏・重奏部門ともに花村賞(最高位)を受賞。以後、同コンテストでは指導者賞を重ねて受賞している。2015 年度のヤマハ音楽振興会・音楽活動支援プロジェクトに「将来活躍が期待できる若手音楽家」として選出され、ヤマハホールにて演奏。「プロフェッショナルな技を披露、ホールを天空山河の空間に変えてくれた(音楽現代)」など、専門誌上で高く評価された。リコーダーの楽しさを伝えることをライフワークに、古楽のみに留まらない演奏活動、模範音源の録音やテレビ出演。また、リコーダーの指導にも取り組む等、精力的に活動を行っている。現在アムステルダム音楽院に留学中。

 安嶋健太郎(ピアノ)
 東京音楽大学卒業、及び同大学研究生修了。在学中から多くのコンクールで入賞・入選を果たし、1998 年にデビューリサイタルを開催。津田ホール、王子ホール(銀座)、浜離宮朝日ホールをはじめ全国各地でリサイタルを開催するほか、国際音楽祭への出演を含め、多くの国内外の演奏家とも共演し、室内楽や伴奏においても高い評価を得ている。洗足学園音楽大学でピアノ科講師をつとめるほか、コンクール審査や専門家を志す学生を対象にしたマスタークラスなども行うなど、後進の指導にも積極的に取り組んでおり、門下生からは多くのコンクール入賞者、音楽大学合格者を輩出している。




BIS(国内仕様盤)


KKC 5796
(SACD HYBRID)
\3000+税
J.S.バッハ:世俗カンタータVol.2
 (1)シンフォニア ヘ長調BWV1046a/1
 (2)狩のカンタータ「心躍る狩こそわたしの悦び」BWV208
 (3)セレナータ「日と年をつくる時は」BWV134a
ディアナ:ソフィー・ユンカー(ソプラノ)
パラス:ジョアン・リン(ソプラノ)
エンデュミオン、時:櫻田亮(テノール)
パン:ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
時の摂理:ダミアン・ギヨン(アルト)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 まるでオペラ、BCJ メンバーの芸達者ぶりも光る「狩のカンタータ」

 録音:2011 年7月/しらかわホール(名古屋)/5.0 Surround sound、74’ 40”、[BIS] BIS SA.1971、輸入盤・日本語帯・解説・対訳付

 SACD ハイブリッド盤。
 BCJ の世俗カンタータは第1 弾が2005 年に国内リリースされましたが、12 年を経て第2 弾の登場となります。「狩のカンタータ」は、狩を趣味としたザクセン=ヴァイセンフェルス公クリスティアンのために1712 年に作曲されたもので、ローマ神話の狩猟の女神ディアナと、その恋人エンデュミオンを主人公としています。オペラを残さなかったバッハの作品中、最もオペラ的な内容を持ち、バロック・オペラ・ファンも必聴です。
 また、このカンタータ初演の際に序曲として用いられたとされる「シンフォニアヘ長調」を置いているのも興味津々。「ブランデンブルク協奏曲第1番」の初稿でもあり、楽器編成の違いを実感できます。BCJ メンバーの芸達者ぶりも楽しめます。

 

KKC 5797
(SACD HYBRID)
\3000+税
J.S.バッハ:世俗カンタータVol.3
 (1)高貴なるレーオポルト殿下BWV173a
 (2)結婚カンタータ「消えるのです 悲しみの影よ」BWV202
 (3)喜び舞い上がれ 星々の高みまで BWV36c
 (4)クォドリベット(断片)BWV524
ジョアン・ラン(ソプラノ)
青木洋也(カウンターテナー)
櫻田亮(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
三宮正満
 (オーボエ、オーボエ・ダ・モーレ)
若松夏美
 (ヴァイオリン&ヴィオラ・ダ・モーレ)
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
 「結婚カンタータ」を含む至福のカンタータ集

 [録音:2012 年7月/しらかわホール(名古屋)]/5.0 Surround sound、77’ 26”、[BIS] BIS SA.2041、輸入盤・日本語帯・解説・対訳付

 SACD ハイブリッド盤。

 BCJ の世俗カンタータ第3 弾は「結婚カンタータ」として知られる「しりぞけ、もの悲しき影」を含む至福の作品集。「高貴なるレーオポルト殿下」BWV173a はケーテン侯レーオポルトの誕生日祝賀用の作品。バッハのカンタータ中で横型フルートが用いられるのは、この作品が初めてとされます。「消えるのです 悲しみの影よ」はソプラノ独唱のための作品で、ジョアン・ランの透き通るような声とそれを包み込むようなBCJ の演奏に脱帽です。
 「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV36c はBWV36 の第1 稿で、年配の大学教授の誕生日を祝うための作品と考えられています。


<映像>


ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 20408DVD
(2DVD)
\5400
若い才能が開花する瞬間に立ち会う!
 ラーデマンによる振付「マタイ受難曲」

  J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244
ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)
イザベル・ヤンチュケ(ソプラノ)
ベンノ・シャフトナー(アルト)
ベネディクト・クリスティアンソン
 (テノール/ 福音史家)
パウル・シュヴァイネスター(テノール)
クレシミル・ストラジャナッツ(バス/イエス)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
ハンス= クリストフ・ラーデマン(指揮)
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
シュトゥッツガルト近郊の学校の生徒たち
アンサンブル・ヴィヴァ・タンツ!
 振付・芸術監督:フリーデリケ・ラーデマン
 収録:2017 年3 月フォーラム・シュロスパーク, ルートヴィヒスブルク/画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All、173’ 16、字幕:独英仏韓日

 シュトゥットガルト国際バッハ・アカデミー委嘱により上演された、フリーデリケ・ラーデマン振付によるバッハの「マタイ受難曲」。このバッハの記念碑的作品に挑んだのは、シュトゥッツガルト近郊の学校に通う創作ダンスを学ぶ生徒たち100 人。 
 脇を固めるのは合唱指揮者として確固たる地位を築いているハンス= クリストフ・ラーデマンとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊。そして実力派ソリスト陣という強力な布陣。最高峰のプロ達に囲まれ、若手の才能が開花する瞬間に立ち会える映像です。








OPUS ARTE


OA1205D
(2DVD)
\5100
パッパーノ指揮&ロイヤル・オペラ
 ロッシーニ(1792-1868):歌劇《ウィリアム・テル》

 ヴィクトワール=ジョゼフ=エティアンヌ・ド・ジュイ/
 イポリット=ルイ=フローラン・ビス(台本)
 シラー戯曲『ヴィルヘルム・テル』原作
ギヨーム・テル…ジェラルド・フィンリー(バリトン)
マティルデ…マリン・ビストレム(ソプラノ)
アルノール・メルクタール…ジョン・オズボーン(テノール)
エドヴィージュ…エンケレージャ・シュコサ(メゾ・ソプラノ)
ジェミ…ソフィア・フォミナ(ソプラノ)
アルノール:メルクタールの父…エリック・ハーフヴァーソン(バス)
ジェスレル…ニコラ・クルジャル(バス) 他
アントニオ・パッパーノ指揮
ロイヤル・オペラ管弦楽団&合唱団(合唱指揮…レナート・バルサドンナ)

ダミアーノ・ミキエレット(演出)
パオロ・ファンティン(装置)
カルラ・テーティ(衣装)
アレッサンドロ・カルレッティ(照明)

OABD7195D
(Blu-ray)
\5800

 活動の絶頂期である37歳で突然引退を表明したロッシーニ。この《ウィリアム・テル》はロッシーニの最後のオペラとなりました。
 台本がフランス語で書かれているため、主人公の名前も「ギョーム・テル」と表記されており、初演もフランスで行われました。
 シラーの戯曲自体がスイスの伝説の英雄物語に端を発しており、日本でも「息子の頭の上のりんごを矢で射貫く」場面と勇壮な序曲のみが良く知られています。
 とはいえ、この歌劇にりんごのエピソードが登場するのは第3幕になってから。第1幕と第2幕ではスイスの指導者の息子アルノールとオーストリアの王女マティルデの禁断の恋と、政治的な駆け引きが描かれます。通常5時間を超える長さに加え、メルクタール役のテノールに負担がかかるため、上演される機会はあまりありません。しかし、この映像では素晴らしいキャストを揃えた上、パッパーノが流麗な音楽を奏でるという理想的な上演が実現しています。
 
 2015年 ロイヤル・オペラ・ハウス
 収録時間:201分+15分(ボーナス映像…ウィリアム・テルへのイントロダクション 他) 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)    フランス語歌唱 字幕:英語・フランス語・ドイツ語・韓国語・日本 語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition
  
OA1249D
(DVD)
\3200
演劇です
 シェークスピア:《テンペスト》

ロイヤル・シェークスピア・カンパニー
ボーナス映像…
 メイキング/
 サイモン・ラッセル・ビールへのインタビュー/
 演出家のコメント キャスト・ギャラリー
プロスペロー…サイモン・ラッセル・ビール
キャリバン…ジョー・ディクソン
エアリエル…マーク・クォートリー
ミランダ…ジェニー・レインズフォード
トリンクーロ…サイモン・トリンダー
ステファーノ…トニー・ジャヤワーディーナ
アントーニオ…オスカー・ピアース

グレゴリー・ドーラン(演出)

OABD7228D
(Blu-ray)
\4100

 《テンペスト》とは日本語で“嵐”の意味。
 物語はナポリの王アロンゾーとミラノ大公アントーニオを乗せた船が嵐に巻き込まれて難破し、絶海の孤島に漂着するところから始まります。
 この島で待っていた男プロスペローは、実はアントーニオの兄。12年前アントーニオに大公の立場と富を奪われ、この遠い島に追放されたのでした。この島でプロスペローは彼の娘ミランダとともに魔法を研究。自然を思うがままにコントロールする力を得た彼は、自身を陥れた弟に復讐するために妖精エアリエルの力を借りて嵐を巻き起こしたのですが・・・。

 主役プロスペローを演じる名優サイモン・ラッセル・ビールは、およそ20年前にエアリエル役で注目を浴びた人。Intel社の協力を得て最先端のデジタル・テクノロジーを駆使した、美しい舞台を縦横無尽に動き回る登場人物たちも見どころです。
 収録時間:145分+14分(ボーナス) 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)   字幕:英語 面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition















8/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


HMF


HMX 2908781
(7CD)
特別価格\5600
テレマンの手引き
 [CD1-2] 「オルフェウス」(全曲)
     ルネ・ヤーコプス(指揮)ベルリン古楽アカデミー 他
     ドロテア・レッシュマン(オラジア)、ロマン・トレケル(オルフェウス)、
     ルト・ジーザク(エウリディーチェ)、マリア=クリスティーナ・キール(イズメーネ)、
     ウェルナー・ギューラ(オイリメデス)他
     録音:1996年10月
 [CD3-4] 「ブロッケス受難曲」(全曲)
     ルネ・ヤーコプス(指揮)、ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内合唱団
     ダニエル・ベーレ(T/ 福音史家、信仰心VI)、ヨハネス・ヴァイサー(Br/イエス、信仰心V)
     マリー=クロード・シャピュイ(Ms/ユダ、信仰心III、娘I) 
     ドナート・ホーヴァール(T/ ペトロ、ピラト、信仰心IV) 
     ブリギッテ・クリステンセン(S/シオンの娘I、信仰心I、マリア、女I)
     リディア・トイシャー(S/シオンの娘II、信仰心II、娘II)
     録音:2008年3月
 [CD5] 管弦楽組曲(1)
  (1)組曲 ニ長調 TWV55: D18 (2)組曲「諸国民」TWV55: B5 
  (3)ヴァイオリン協奏曲 イ長調「雨蛙」(ヴァイオリン独奏:ミドリ・ザイラー)
  (4)序曲「風変わり」ト長調
     ベルリン古楽アカデミー/録音:2001 年3月
 [CD6] 管弦楽組曲(2)
  (1)序曲 ニ長調 TWV 23:1「ハンブルク自由都市海軍学校創立百周年に寄せて」
  (2)組曲「アルスター」ヘ長調 TWV 55:F11(ホルン四重奏を含む)
  (3)組曲「ミュゼット」 ト短調 TWV 55:g1 (4)組曲「狩」ヘ長調 TWV55: F9
  (5)序曲と悲喜劇組曲 ニ長調 TWV55: D22
     ベルリン古楽アカデミー/録音:1997 年12月
 [CD7]
  (1)組曲TWV 55a: a 21イ短調 (2)協奏曲ハ長調TWV51: C1 
  (3)水の音楽- ハンブルクの潮の干満 組曲ハ長調
     モーリス・シュテーガー(リコーダー)、ベルリン古楽アカデミー
     録音:2005 年9月
 没後250年「テレマン・イヤー」特別ボックス!

 8h39’06

 2017 年は、テレマン(1681-1767)没後250 年にあたります。これを記念して、ハルモニアムンディから、テレマンの名曲の、ベルリン古楽アカデミーによる名録音がお買い得ボックスで登場。テレマンはバッハやヘンデルより4 年早く生まれ、そのどちらよりも長生きしました。多作家で、何千曲という作品(バッハやヘンデルよりずっと多い)を手掛けたうえ、そのどれもがユーモアとセンスに溢れています。
  [CD1-2]「オルフェウス」は、テレマンの堂々たるハンブルク・オペラ。ヤーコプスが豪華なキャストで臨んだこの録音は、テレマンの再評価を大いに進めました。
  [CD3-4] は「ブロッケス受難曲」。ブロッケスは、18 世紀ドイツ文学界の重要人物。彼が書いたこの受難曲のテキストには、テレマンのほかにも、ヘンデルやカイザー、マッテゾンら13 人もの作曲家が付曲しています。テレマンの受難曲は1716 年4 月2 日に初演、大成功をおさめ、かの大バッハ1739 年(45 歳頃、自らがマタイ・ヨハネ両受難曲を作曲した後)に全曲を写譜して研究したほどに有名曲となりました。ヤーコプスは、人間味豊か、絡み合う音が魅力のテレマンの名作を、大変見事に、瑞々しく現代によみがえらせました。序曲はまるでオーボエ協奏曲のような充実した器楽によるシンフォニア。バッハの受難曲が福音書家の役割が非常に大きいのに対し、テレマンの作品は、それぞれのソリストが「信仰心」という役割を持ち、場面場面で、二重唱や三重唱で信者(=わたくし)の心を代弁、活躍します。イエスが十字架上で「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」と言う場面は、実に人間味に溢れていてドラマティック。終曲コラールでは、トランペットの響きも高らかに、イエスの死による私たちが罪から救い出されるということを力強く讃美していて、大変輝かしい終結となっています。
 [CD5-6] テレマンの管弦楽曲集のこの録音も、テレマンの真価を問う名盤として名高いもの。「雨蛙」は、蛙の鳴き声を楽器が模すユーモラスな作品。「諸国民」は様々な国を音楽で表現したもので、異国情緒あふれる「トルコ人」、クレムリンの鐘をユーモラスに描写した「モスクワ(ロシア)人」、ラテン的な明るい「ポルトガル人」など、多彩な魅力に満ちています。「風変わり」は声部間のぎこちないやりとりが、通常のフランス風序曲とは一味違う効果を生み出しています。ベルリン古楽アカデミーの大胆なアプローチは必聴の演奏です。
 [CD7] は、1705 年から1725 年にかけて作曲されたテレマンの作品集。リコーダー奏者のみならず、オーケストラにも、熟練の技術、そしてフランス、イタリア、ドイツの様式を熟知していることを要求する超絶技巧の曲ばかり。リコーダーのシュテーガーのヴィルトゥオジティの華やかにして快刀乱麻、胸のすくような見事な吹きぶりには圧倒され通しです。「ハンブルクの潮の干満」も、テレマンの管弦楽の中でも最高傑作といわれるのも納得の力演です。






.

LPO



LPO-101
(7CD)
\8000→\7590
う・・・
 いきなりのユロフスキ、チャイコフスキー:交響曲全集
最新録音の第2番&第3番に加え、このBOXのみの収録曲も

 チャイコフスキー(1840-1893):交響曲全集 他


【CD1】
 1-4.交響曲 第1番 ト短調「冬の日の幻想」Op.13
【CD2】
 1-4.交響曲 第2番 ハ短調「小ロシア」Op.17
 5-9.交響曲 第3番 ニ長調 Op.29
【CD3】
 1-4.交響曲 第4番 ヘ短調 Op.36
【CD4】
 1-4.交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
【CD5】
 1-4.交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」Op.74
【CD6】
 1-4.マンフレッド交響曲 Op.58
【CD7】
 1.序曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」Op.32
 2-5.弦楽のためのセレナード ハ長調 Op.48
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 うー。
 店主絶賛の「マンフレッド」、「第4番」を収めつつ、最新録音の第2番&第3番を加え、このBOXのみの収録曲も入れてボックス化。
 2,3番はいずれ分売で買うことになるとは思っていたが、このボックスにしか入らない曲があるということなので、ここでボックスを買わざるを得ない・・・。
 うーむ。


////////////////////////////


 2017年10月、ユロフスキ&ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が遂に初来日!
 これに合わせボーナス・アルバム付きの“チャイコフスキー交響曲全集”が登場。
 2004年の「マンフレッド交響曲」から13年を経て堂々の全曲演奏の完結となります。

 ユロフスキ&ロンドン・フィルによるチャイコフスキーの演奏は、どれもがイギリス国内の新聞やドイツの音楽誌で高く評価されており、なかでも首席客演指揮者時代の「マンフレッド」はBBCミュージックマガジンの「今月のディスク」に選ばれた記念碑的1枚です。
 2007年に首席指揮者に就任してからの活躍ぶりは衆目の一致するところ。このチャイコフスキーも、年月を経るに従い、その関係性の強化が見て取れる充実した演奏となっています。

 最新録音の第2番&第3番に加え、このBOXのみの収録となる「フランチェスカ・ダ・リミニ」と「弦楽のためのセレナード」がボーナス・アルバムとして含まれているのがポイント。
  ※この2曲は単独リリースの予定はありません。(代理店)

録音:Southbank Centre's Royal Festival Hall  UK ライヴ録音 (弦楽のためのセレナードのみ Snape Maltings Concert Hall ライヴ録音)
 交響曲 第1番…2008年10月22日
 交響曲 第2番…2016年12月7日
 交響曲 第3番…2016年3月5日
 交響曲 第4番…2011年3月19日
 交響曲 第5番…2011年5月4日
 交響曲 第6番…2008年11月26日
 マンフレッド交響曲・・・2004年12月8日
 序曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」・・・2015年9月26日
 弦楽のためのセレナード・・・2007年4月1日

・・・2017年 ツアー予定・・・
 10月6日(金)   【福岡】福岡シンフォニーホール
 10月7日(土)      【大阪】フェスティバルホール
 10月8日(日)    【愛知】日本特殊陶業市民文化会館フォレストホール
 10月9日(月・祝) 【新潟】りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 10月12日(木)   【東京】サントリーホール
 10月13日(金)   【静岡】アクトシティ浜松 大ホール
 10月14日(土)   【神奈川】ミューザ川崎シンフォニーホール




チェコ放送ラジオサービス


CR 0718-2
(2CD)
\3600
ズデニェク・シェスターク(1925-):室内楽作品集
  [CD 1]
  弦楽四重奏曲第5番「魂の迷宮」 [Labyrinth of the Soul] (1976)
   クロフト・カルテット(弦楽四重奏) 録音:1989年
  音楽の至福 [The Beatitude of Music] (バスとピアノのための連作歌曲:1983)
   カレル・ペトル(バス) イジー・ポコルニー(ピアノ) 録音:1984年
  形式の執拗な調和 [Insistent Harmony of Formes]
   (バリトンとピアノのための連作歌曲;1989)
   ロマン・ヤナール(バリトン) ダニエル・ヴィエスネル(ピアノ) 録音:2013年
  弦楽四重奏曲第9番「シーシュポス」 [Sysiphus] (1999)
   スタミツ・カルテット(弦楽四重奏) 録音:2001年
  チェコの音楽 [Czech Music] (バスピアノのための5つの銀板写真;1984)
   カレル・ペトル(バス) イジー・ポコルニー(ピアノ) 録音:1990年
  [CD 2]
  マノン・レスコー [Manon Lescaut]
   (ソプラノ、テノール、混声合唱、ヴィオラとピアノのための;1974)
   ブリギタ・シュルツォヴァー(ソプラノ) イヴォ・ジーデク(テノール)
   プラハ放送合唱団 パヴェル・ヤンダ(ヴィオラ) イジー・ポコルニー(ピアノ)
   ミラン・マリー(指揮) 録音:1979年
 

CR 0879-2
\2500
スロヴェニアのバロック・オルガン
 ヨハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
  前奏曲第20番とフーガ(*)/前奏曲第1番とフーガ(*)/前奏曲第3番とフーガ(*)
  前奏曲第7番とフーガ(*)
 ヨハン・パッヘルベル(1653-1706):シャコンヌ ヘ短調(*)
 ヨゼフ・フェルディナント・ノルベルト・ゼーガー(1716-1782):
  プレアンブルム(前奏曲)(*)
 ヨハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー:
  前奏曲とフーガ(+)/前奏曲第18番とフーガ(+)/前奏曲とフーガ(+)
  復活祭のためのリチェルカーレ(+)/アリアと変奏曲(+)
 フランツ・アントン・フーグル(1706-1745):前奏曲第2旋 法とフーガ(**)
 ヨハネス・シュペート(1667-1719):
  トッカータ第1番(#)/スパニョレッタによる様々なパルティータ(#)
 ヨゼフ・フェルディナント・ノルベルト・ゼーガー:
  プレアンブルム(前奏曲)(#)/フーガ(#)/前奏曲とフーガ(#)
 ヨハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー:パッサカリア(#)

パヴェル・コホウト(オルガン)

録音:時期の記載なし
     慰めの聖母の巡礼教会、チェルモジシェ・プリ・ジェタレ、スロヴェニア(*)
     聖母教区教会、ルシェ、スロヴェニア(+)
     聖ミクラーシュ大聖堂、リュブリャナ、スロヴェニア(**)
     フランシスコ修道院、聖母被昇天教会、オリムイェ、スロヴェニア(#)
使用楽器:1763年(*)、1755年(+)、1739年(**)、1764年(#)、ヤネス・フランチシェク・ヤナーチェク製
  

CR 0889-2
\2500
イトカ・コジェルホヴァー(1966-):作品集 Vol.1(1986-1995)
  エミリー・ディッキンソンのテキストによる6つの歌
   (ソプラノとピアノのための;1991)(*)
  ピアノのためのソナティナ(1986)(+)
  見よ、われは扉の傍らに立つ [Behold, I stand at the door]
   (フルート、チェロとピアノのための三重奏曲;1992)(#)
  汝ら渇く者皆、水場に来たれ [All you are thirsty, come to the waters]
   (ヘブライのイザヤの預言のテキストによる、アルト、バリトン、
   イングリッシュホルン、打楽器とピアノのためのカンタータ;1995)(**)
  印象 [Images] (弦楽四重奏のための;1991)(++)
  クリスマスの物語についての3つの楽章
    [Three Movements about the Story of Christmas]
   (オーボエ、クラリネット、ファゴットとピアノのための;1993)(##)
イトカ・コジェルホヴァー(ピアノ(*/+/**)
レンカ・シュコルニチコヴァー(ソプラノ(*))
セバスティアン・トリオ(#)
 ヘレナ・フベナー(フルート)
 トマーシュ・ストラシル(チェロ)
 アリツェ・ヴォボルスカー(チェロ)
パヴラ・クシツォヴァー(アルト(**))
ペトル・マトゥシェク(バリトン(**))
イトカ・トムシーチコヴァー(イングリッシュホルン(**))
ミロスラフ・ケイマル・Jr(打楽器(**))
ソイカ・カルテット(++)
 マルチン・コス、マルチン・カプラン(ヴァイオリン)
 ペトル・ジェジュルカ(ヴィオラ)
 ヴラディスラヴァ・プターコヴァー(チェロ)
イン・モード・カメラーレ(##)
 ヤナ・ブロジコヴァー(オーボエ)
 ルドミラ・ペテルコヴァー(クラリネット)
 ヤロスラフ・クビタ(ファゴット)
 ダニエル・ヴィエスネル(ピアノ)
録音:1993年1月(*)、1987年2月(+)、2001年2月(#)、1998年10月(**)、1993年12月(++)、
     1994年7月(##)、チェコ放送スタジオ、プラハ、チェコ
  

CR 0897-2
(2CD)
\3600
オスカル・ネドバル(1874-1930):オペレッタ「ブドウ園の花嫁花婿」(1916)

 録音:1958年、チェコ放送 ADD、モノラル

ヨセフ・ベク(フラニヨ・スヴェチャク)
ズデニェク・シュヴェフラ(ミラン・ミコリチ伯爵)
エヴァ・シェンコヴァー(ユリヤ・レラ)
ヤロスラフ・ポスピーシル(ボグダン・ルコヴァチ男爵)
ヴィエラ・マツクー(リーザ・ミュレロヴァー) 他
プラハ放送劇団
プラハ放送合唱団&交響楽団
ヴラチスラフ・アントニーン・ヴィプレル(指揮)
[ボーナス・トラック]
 オスカル・ネドバル/フランチシェク・ディク(1902-1974)編曲:
  バレエ「おとぎ話からおとぎ話へ」(1908/ラジオ放送版:1948?)から 抜粋

 録音:1948年、チェコ放送 ADD、モノラル

オティーリエ・ベニーシコヴァー(祖母)
マリア・タウベロヴァー(ズラトフラースカ王女)
ボジェク・ルヤン(ラドスラフ王子)
シュテファ・ペトリヴァー(森の妖精)
カレル・カラシュ(盗賊の頭領) 他
プラハ放送合唱団&交響楽団
フランチシェク・ディク(指揮)
  

CR 0898-2
(2CD)
\3600
ボッケリーニ(1743-1805):
 オーボエと弦楽のための6つの五重奏曲 Op.45

  第1番ト長調(*)/第2番ヘ長調(*)/第3番ニ長調(*)
  第4番イ長調(+)/第5番変ホ長調(+)/第6番ニ短調(+)
ズデニェク・リス(オーボエ)
アポロン・カルテット
 パヴェル・クデラセク、ラデク・クジジャノフスキー(ヴァイオリン)
 パヴェル・ツィプリス(ヴィオラ)
 パヴェル・ヴェルネル(チェロ)

録音:2001年2月(*)、9月(+)、チェコ放送、プラハ、チェコ

 ズデニェク・リス(1966年生まれ)は1993年以来2017年現在プラハ放送交響楽団に在籍しているチェコのオーボエ奏者。

  

CR 0899-2
\2500
ヤクプ・ヤン・リバ(1763-1815):
  チェコのクリスマス・ミサ(独唱、合唱、オルガンと管弦楽のための)(*)

 [ボーナス・トラック](+)
 フランチシェク・クサヴェル・ブリクシ(1732-1771):
  何を見たのか、羊飼いたちよ [Quem vidistis pastores]
   (ソプラノ、弦楽と通奏低音のためのアリア ト長調、主の生誕のための)
 フランチシェク・ヴァーツラフ・ハベルマン(1706-1783):
  羊飼いたちと共にゆりかごへ [Ad cunas mecum pastores]
   (ソプラノ、弦楽と通奏低音のためのパストレッラ ト長調)
 アントニーン・ラウベ(17187-1784):
  眠れ、イエスよ [Dormi, o Jesule]
   (ソプラノ、弦楽と通奏低音のためのパストレッラ ト長調

ミハエラ・シュルーモヴァー(ソプラノ(*))
マルケータ・ツクロヴァー(メゾソプラノ(*))
ヴァーツラフ・チージェク(テノール(*))
ヤロミール・ノセク(バス(*))
カペッラ・マリアーナ(合唱(*))
パヴェル・チェルニー(オルガン(*))
ハナ・ヨナーショヴァー(ソプラノ(+))
プラハ放送交響楽団
ヴォイチェフ・スプルニー(オルガン(*)、指揮)

録音:2016年、チェコ放送スタジオ、プラハ、チェコ
  

CR 0910-2
(2CD)
\3600
フランチシェク・ベンダ(1709-1786):フルート・ソナタ集
  [CD 1](*)
  フルートとハープのためのソナタ ハ長調 Lee III-6
  フルートとハープのためのソナタ ホ短調 Lee III-56
  フルートとハープのためのソナタ ト長調 Op.3 No.1
  フルートとハープのためのソナタ ホ短調 Lee III-57
  フルートとハープのためのソナタ ヘ長調 Lee deest
  [CD 2](+)
  フルート、チェンバロとチェロのためのソナタ ト長調 Lee III-74
  フルート、チェンバロとチェロのためのソナタ イ短調 Lee III-121
  フルート、チェンバロとチェロのためのソナタ ニ長調 Lee III-24
  フルート、チェンバロとチェロのためのソナタ ホ短調 Lee III-60
ロマン・ノヴォトニー(フルート)
ヤナ・ボウシュコヴァー(ハープ(*))
アレシュ・バールタ(チェンバロ(+))
ヤン・ケレル(チェロ(+))

録音:2012年3、4月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ(*)  2014年11、12月、2015年1月、チェコ放送スタジオ1、プラハ、チェコ(+)

 ロマン・ノヴォトニー(1968年生まれ)は2017年現在チェコ・フィルハーモニー管弦楽団およびアフラートゥス・クインテットに在籍し、プラハ音楽院で教職に就いているチェコの人気フルート奏者。日本のムラマツ・フルートを愛奏しています。

 

CR 0912-2
\2500
フルートとギターのためのチェコ音楽
 ヤン・ノヴァーク(1921-1984):
  春の踊り [Choreae Vernales] (フルートとギターのための)
 ヤロスラフ・ペリカーン(1970-):
  変奏曲「水とワイン」 [Variations Agua e Vinho] (フルートとギターのための)
 ローベルト・パウル・デラノフ(1942-):
  民謡組曲 [Suite Populaire] (フルートとギターのための)
デュオ・ボヘミコ
 アンナ・ツハル(フルート)
 パヴェル・ツハル(ギター)

録音:2016年1月、チェコ放送スタジオ1、プラハ、チェコ

 ローベルト・パウル・デラノフはチェコで生まれたドイツの作曲家。

 


CR 0913-2
\2500
フランチシェク・スメタナのアーカイヴによる失われた室内楽作品集
 カレル・ボレスラフ・イラーク(1891-1972):
  チェロとピアノのためのソナタ Op.15(1918)
 フランチシェク・ヴラーナ(1914-1975):
  チェロとピアノのための組曲 Op.19(1942)
 ヴァーツラフ・ドビアーシュ(1909-1978):
  チェロとピアノのための組曲(1942)
 カレル・ボレスラフ・イラーク:
  チェロとピアノのための3つの楽曲 Op.71(1952)
イジー・ハノウセク(チェロ)
エリシュカ・ノヴォトナー(ピアノ)

録音:2016年2-4月、チェコ放送オストラヴァ支局スタジオ1、オストラヴァ、チェコ

 チェコの名チェロ奏者フランチシェク・スメタナ(1914-2004)が私蔵していた楽譜によるチェロとピアノのための知られざるチェコ音楽。




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MUSICA VIVA




MV 118
(2CD)
\5600
2度目の入荷はないかも
お早めに(2017.8.2)
ヨンメッリに平手打ちされた男、フェリーチェ・ジャルディーニ
 ヴァイオリンはジュリアーノ・カルミニョーラ
  ロンドンのイタリア人 フェリーチェ・ジャルディーニ生誕300年記念

  [CD 1]
 フェリーチェ・ジャルディーニ(1716-1796):
  6つのヴァイオリン協奏曲 Op.15(1771-1772)から 第1番変ロ長調(*)
 ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):
  管弦楽のためのシンフォニア Op.6 No.6
 フェリーチェ・ジャルディーニ:
  6つのヴァイオリン協奏曲 Op.15 から 第2番ニ長調(*)/第3番ハ長調(*)
  [CD 2]
 フェリーチェ・ジャルディーニ:
  6つのヴァイオリン協奏曲 Op.15 から 第4番ト長調(*)
 カール・フリードリヒ・アーベル(1723-1787):
  管弦楽のための序曲第4番ハ長調 Op.17
 フェリーチェ・ジャルディーニ:
  6つのヴァイオリン協奏曲 Op.15 から 第5番変ロ長調(*)/第6番変ホ長調(*)
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン(*))
アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータ
リッカルド・ドーニ(指揮)

ジュリアーノ・カルミニョーラ登場!

録音:2016年6月19-26日、サンタントニオ・アバーテ教会、ミラノ、イタリア
 
 フェリーチェ・ジャルディーニはイタリアのトリノに生まれた作曲家・ヴァイオリニスト。ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686-1763;コレッリの弟子でルクレール、プニャーニの師)に師事した後、ローマ、ナポリのオペラ楽団で活躍。
 その頃、ニコロ・ヨンメッリ(1714-1774)の作品を彼の目の前で弾いた際、自分のヴァイオリン演奏の技量をひけらかす目的で即興的に装飾を付けまくり、聴衆から大喝采を受けたものの怒ったヨンメッリ本人から平手打ちを食らったというエピソードが残っています。
 1750年にロンドン・デビューしたジャルディーニはやがてロンドンに定住し、オーケストラ団員およびソリストとして活躍して名声を得、ヨハン・クリスティアン・バッハ、カール・フリードリヒ・アーベルらと親交を深めました。しかし晩年には名声を失い、1784年ナポリに帰国した後再びロンドンに戻り、さらにモスクワに移りそこで亡くなりました。
 「6つのヴァイオリン協奏曲」(「ヴァイオリン独奏のための7声部の6つの協奏曲」)はロンドンで出版された作品。長年6曲が完全に揃った楽譜が入手できませんでしたが、マドリード国立図書館で1772年にロンドンで出版され1780年に再版された完全な楽譜が発見されました。それがジュリアーノ・カルミニョーラのソロで演奏・録音されたことは古楽ファン、ヴァイオリン・ファンにとってたいへん喜ばしいことです。
 
 とはいえ超マイナー・レーベルからの発売ですので追加生産は期待できません。お早目のオーダーをお勧めいたします。

 アッカデーミア・ムジカーレ・デラヌンチアータは2009年イタリアのアッビアーテグラッソ(ミラノ県)に創設されたピリオド楽器アンサンブル。古楽ファンにはおなじみのリッカルド・ドーニ(1965年ミラノ生まれ)が指揮。





ジャルディーニのアルバムはあまりないが、このガッティの名盤に晩年のソナタが1曲入ってる。
意外に楚々とした名品。


GLOSSA
GCD C80018
\2200
エンリコ・ガッティの名盤、ピエモンテ楽派の音楽が復活!
 ピエモンテの真珠 〜 18世紀イタリアのヴァイオリン音楽

 ジョヴァンニ・ロレンツォ・ソミス(1688−1775):ソナタ イ短調 Op.1-1
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス(1686−1763):ソナタ ハ長調 Op.6-4
 ガスパーレ・ジュゼッペ・キアブラーノ(1725−1802):ソナタ第3番 ヘ長調
 フェリーチェ・ジャルディーニ(1716−1796):ソナタ第2番 ト長調 Op.31
 ジョヴァンニ・バッティスタ・カナヴァッソ(1713−1784):
  ソナタ第2番 ニ短調
 ガエターノ・プニャーニ(1731−1798):ソナタ 変ロ長調 Op.6-1
エンリコ・ガッティ(ヴァイオリン)
アントニオ・モスカ(チェロ)
ジョルジオ・タバッコ(チェンバロ)

 バロック・ヴァイオリンの神様であり、ヴァイオリンの詩人、エンリコ・ガッティ。

 名盤中の名盤として親しまれ続けている「17世紀後半イタリアのヴァイオリン芸術」(GCD 921206)の続編となる、18世紀イタリア、ピエモンテ楽派のヴァイオリン音楽をエンリコ・ガッティが奏でた名盤。
 18世紀イタリア、トリノのサヴォア宮廷に集った音楽家たち。
 ピエモンテ楽派の創始者と伝わるジョヴァンニ・バッティスタ・ソミス、弟のロレンツォ・ソミス、そしてジャルディーニやプニャーニなど、18世紀のイタリアにおいてヴァイオリン芸術を発展へと導いた重要な音楽家たちの「ソナタ」を、エンリコ・ガッティの艶やかで豊潤なヴァイオリンで ——!

 ※録音:1992年1月、サン・キアーラ教会(ブラ、イタリア)






そしてジャルディーニを平手打ちしたヨンメッリのこともご紹介しておきましょう
PAN CLASSICS の ヨンメッリ:声楽作品集
これが素敵なんです


PC10352
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヨンメッリ この美しくきらめくような才能
 ニコロ・ヨンメッリ:
  ①歌劇『バイャゼッテ』(1753年トリノ初演)より
  ②歌劇『ティートの慈悲』
            (1753年シュトゥットガルト初演)より
  ③④『我らが主イェス・キリストの受難』
            (1749年ローマ初演)より
  ⑤カンタータ『聖処女の誕生』(1750年ローマ初演)より
  ⑥3声のシンフォニア(ミラノの音楽院図書館より)

  ⑦『聖水曜日の哀歌』(1751年頃ローマ初演)より
  ⑧歌劇『解放された女奴隷』
           (1768年ルートヴィコスゴ゛ルク初演)より
  ⑨歌劇『ペローペ』(1755年シュトゥットガルト初演)より
   ※曲順は①②③5⑥⑦④⑧⑨
フィリッポ・ミナッチア(C-T)
ハビエル・ウリセス・イリャン指揮
アンサンブル・ネレイダス(古楽器使用)

PC10352
\2900→\2690
輸入盤


 ナポリ楽派らしい声楽作品の圧倒的な迫力もさることながら、3声のシンフォニア(2つのヴァイオリンと通奏低音のためのシンフォニア)が秀逸。
 イタリア的な精緻なアンサンブル、そして劇的でメランコリックな楽想。
 バロックというには情動的で、古典派というには自由。しかし軽薄にならない気品と重みがある。
 この美しくきらめくような才能。
 何かがどうかなっていたら、この人が音楽の新しい時代を切り開いていた可能性だってあったと思う。
 



ニコロ・ヨンメッリ(1714年 - 1774年)

 ヨンメッリ、なんとなくバロック全盛期の頃の作曲家と思っていたが、その活躍期はグルックやモーツァルトとも重なることから、初期古典派と考えたほうがいいらしい。

 ヨンメッリは1714年、ナポリ近郊のアヴェルサに生まれた。

 彼はナポリで、フランチェスコ・フェーオ、フランチェスコ・マンチーニ、レオナルド・レーオらに音楽教育を受ける。
 彼の最初のオペラ、『あやまちの愛 L'errore amoroso』は1737年にナポリで偽名を用いて発表され、大成功を収め、彼の名はイタリア中に知れ渡ったという。

 ヴェネツィアで活動した後にローマに移り、そこでモーツァルトの重要な師となるジョヴァンニ・マルティーニと出会っている。

 ヨンメッリはその後、1753年にシュトゥットガルトでヴュルテンブルク伯カール=ユーゲン付きの宮廷楽長となった。
 この期間に彼の最大の成功と、彼の最高傑作と見なされる作品の作曲が見られる。
 作品の多くは、シュトゥットガルト郊外のルートヴィヒスブルクにある伯の個人劇場で上演された。

 またモーツァルトと彼の父親が1763年にルートヴィヒスブルクを通りがかり、この作曲家に出会っている(モーツァルト7歳)。

 ヨンメッリは1768年にナポリに戻ったが、この時期には彼の得意とするオペラ・セリアよりもオペラ・ブッファの方が有名になっており、そのため彼の最後の作品はあまり好評ではなかった。
 彼は1771年に脳梗塞を発症して体の一部が麻痺するが、その後も作曲活動を続け、3年後にナポリで没した。







 それでは続いてヴァイオリニストのカルミニョーラについて。


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【ジュリアーノ・カルミニョーラ】 

 1951年イタリア、ヴェニス近郊のトレヴィーゾ生まれ。ミルシテイン、シェリングに師事。パガニーニ国際コンクール他、国際コンクール入賞歴多数。
 1978-85年フェニーチェ歌劇場管弦楽団コンサート・マスターを務める。
 モダンとバロック両方のヴァイオリン演奏、幅広いレパートリーで高く評価されるが、1980年代からバロック・ヴァイオリンの演奏や解釈の研究に取り組み、ヴェネツィア・バロックの復興に尽力している。

 ピリオド演奏のスーパースター。



何度でも紹介します。「このディスク以外の四季は捨ててしまえ」
カルミニョーラの原点はやはりこれ
DIVOXから出ていた工芸品のようなアルバム
カルミニョーラ&ソナトリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ


DIVOX
CDX 79404
\2500
ヴィヴァルディ:<四季>(ヴァイオリンのための協奏曲集)
 ヴァイオリン協奏曲集「四季」<春、夏、秋、冬>op.8no.1〜4
 3つのヴァイオリンのための協奏曲へ長調RV551/協奏曲ニ短調RV128
ジュリアーノ・カルミニョーラ(Vn)
ソナトリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ

 カルミニョーラ&ソナトリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカを世に知らしめた名盤。SONYへの再録音もあるが、この録音は今聴いても衝撃的。
 かつてこのディスク以外の四季は捨ててしまえ、と言った評論家もいた、賛否両論を巻き起こした問題作。

 少し聴いてみます??

https://youtu.be/4U1Kh1fvhZg




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM


GS 2167
\2500
フルトヴェングラー& VPO/「田園」+「モルダウ」
 (1)ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」
 (2)スメタナ:交響詩「モルダウ」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 フルトヴェングラー& VPO/「田園」+「モルダウ」、オリジナル・モノラル、2トラック、38 センチ、オープンリール・テープ復刻

 セッション録音:(1)1952 年11月24、25日/ムジークフェラインザール(ウィーン)、(2)1951 年1月24、25日/ムジークフェラインザール(ウィーン)/モノラル
 使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 オリジナル・モノラルによる、2 トラック、38 センチのオープンリール・テープ復刻第です。同じくモノラルではLP 復刻(「田園」= HMV ALP-1041 使用、GS-2026〈品切れ〉、2008 年/「モルダウ」= HMV BLP-1009 使用、GS-2030〈品切れ〉、2008 年)以来、2 度目の登場となります。LP 復刻の音も独特の味わいがありますが、プチパチ・ノイズのない、より明瞭なテープ・サウンドは魅力的です。
 解説書用の新規のネタは、だんだんと発見するのが難しくなりましたが、ルツェルン音楽祭での逸話を見つけました。音と併せてお楽しみ下さい。(平林直哉)



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PROFIL



PH 17004
(8CD)
\4800→\4390

超お買い得!!
 テンシュテットの入魂ライヴが8枚組でこの価格!
  テンシュテット・ボックス
 CD1【77’ 29”】
  プロコフィエフ:
   (1)交響曲第5番変ロ長調Op.100/(2)交響曲第7番嬰ハ短調Op.131
     クラウス・テンシュテット(指揮)バイエルン放送交響楽団
     [録音:1977年12月1-2日(1)、7月12日(2)/ミュンヘン(ライヴ)]
 CD2【60’ 41”】
  マーラー:
   (1)交響曲第4番ト長調
   (2)子供の不思議な角笛〜浮き世の暮らし/ラインの伝説/この歌を作ったのはだれ?
     エヴァ・チャポ(ソプラノ)、クラウス・テンシュテット(指揮)
     南西ドイツ放送交響楽団(現バーデン・バーデン&フライブルクSWR交響楽団)
     [録音:1976年9月18日(1)、1980年8月23日(ライヴ)(2) ]
 CD3【73’ 06”】
  マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
     クラウス・テンシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団(現NDR交響楽団)
     [録音:1980年5月19日/ハンブルク、ムジークハレ(ライヴ)]
 CD4【26’ 38”】
  マーラー:亡き子をしのぶ歌(全5 曲)
     ブリギッテ・ファスベンダー(メゾソプラノ)、北ドイツ放送交響楽団(現NDR交響楽団)
     [録音:1980年11月11日/キール、キーラー・シュロス(ライヴ)]
 CD5【52’ 10”】
  ブルックナー:交響曲第3番ニ短調
     クラウス・テンシュテット(指揮)バイエルン放送交響楽団
     [録音:1976年11月4-5日/ミュンヘン(ライヴ)]
 CD6【48’ 16”】
  (1)モーツァルト:交響曲第32番ト長調K.318/
  (2)同:交響曲第1番変ホ長調K.16/(3)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
     ユーヴァル・ヤロン(ヴァイオリン)(3)
     クラウス・テンシュテット(指揮)バイエルン放送交響楽団
     [録音:1977年7月14日(1)、12月2日(2)(3)(ライヴ)]
 CD7【52’ 02”】
  (1)モーツァルト:協奏交響曲イ長調 K.Anh.104 (320e)
  (2)同:レチタティーヴォとアリア「うつくしい恋人よ、さようなら…とどまれ、いとしき人よ」K.528
  (3)同:アリア「心配しないで愛する人よ」K.505/(4)ハイドン:交響曲第64番イ長調
     プロ・アルテ弦楽三重奏団
      【豊田耕児(ヴァイオリン)、ステーファノ・パッサージョ(ヴィオラ)、
       ゲオルク・ドンデラー(チェロ)】(1)、
     ゲルティ・ツォイマー=ペール(ソプラノ)(2)(3)、
     ディーター・クレッカー(クラリネット)(3)、ベルリン放送交響楽団(1)-(3)、
     南西ドイツ放送交響楽団(現バーデン・バーデン&フライブルクSWR 交響楽団)(4)
     クラウス・テンシュテット(指揮)
     [録音:1974年9月11日(1)-(3)、1976年8月20日/ハンス・ロスバウト・スタジオ(4)(ライヴ)]
 CD8【59’ 39”】
  ベートーヴェン:
   (1)交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55/(2)序曲「コリオラン」Op.62
     クラウス・テンシュテット(指揮)北ドイツ放送交響楽団(現NDR交響楽団)
     [録音:1979 年7月3-6日/北ドイツ放送スタジオ10(ライヴ)]
 STEREO

 Profile レーベルからリリースされたテンシュテットのライヴ録音は、いずれも彼最良の壮絶な演奏ばかりでファンを狂喜させてきました。今回それを8枚組、驚きの特別価格にてご提供いたします!
 定評のあるマーラーが圧巻。天上の世界であるはずの第4番に地獄が見え隠れする恐ろしい演奏。この作品の真意を見る気がします。「亡き子をしのぶ歌」全曲を大歌手ファスベンダーが歌っているのも魅力。あらためてテンシュテットのマーラー演奏の凄さを堪能できます。
 生前リリースが実現しなかったプロコフィエフの交響曲は、テンシュテットとミスマッチかと思いきや、戦勝を祝ったはずの第5 番の暴力性と喜ばしさのなさに東ドイツで育った彼の経験が感じられ、目から鱗が落ちます。
 数少ないテンシュテットのブルックナー演奏を味わえる第3 番のすさまじさ、モーツァルト作品で見せる端正なたたずまいも興味津々。テンシュテットとしては珍しいシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、往年のクーレンカンプ盤のフルトヴェングラーの伴奏を彷彿させる怖さです。
 さらに嬉しいのは、今年4 月にリリースされたばかりの北ドイツ放響とのベートーヴェンの「英雄」がもう入っていること。この価格、買わない手はないと申せましょう。



<メジャー・レーベル>
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ミュンヘン・フィル(WARNER)



9305211300
\2900→\2690
ミュンヘン・フィル自主制作
 ゲルギエフ指揮&ミュンヘン・フィル
  マーラー:交響曲第4番ト長調
ゲニア・キューマイヤー(ソプラノ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
2017年3月21-23,28日、ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー ライヴ

 3月にミュンヘン・ガスタイクで行われたゲルギエフのマーラー。2015年の「復活」に続く第4番。




 ミュンヘン・フィル自主制作録音盤


 
 ミュンヘン・フィルならではの重厚なパワーときらめくような優雅さ、美感をも引き出す練達のゲルギエフの熱血指揮に応えるべく、弦も管も打楽器ももてる最高のものを出し尽くした集中力と緊迫感によって、深く熱く濃密となったこの新コンビの音楽。
 
 ゲルギエフは以下のように語っています。
  「ミュンヘン・フィルは信じられないほど才能に溢れた演奏家達がいます。彼らは、ブルックナーの作品において、その技術的な能力と経験を結びつけることに成功しました。
   私はこれらの音楽家たちと一緒に仕事をできる機会に恵まれたことを非常に幸運に感じています。世界中の方々に、この素晴らしい音楽をぜひ聴いていただきたいと思っております」(以上 代理店) 


9305211208
\2900
ミュンヘン・フィル自主制作
 ゲルギエフ(指揮)
  ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
ミュンヘン・フィル
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
 録音:2015年9月22,23日、ミュンヘン、ガスタイク

9305211204
\2900
ミュンヘン・フィル自主制作
 ゲルギエフ(指揮)
  マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)
オリガ・ボロディナ(メゾ・ソプラノ)
ミュンヘン・フィル&同合唱団
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
 録音:2015年9月16-20日、ミュンヘン、ガスタイク

9305211212
\2900
ミュンヘン・フィル自主制作
 ゲルギエフ指揮&ミュンヘン・フィル
  リヒャルト・シュトラウス:
   交響詩「ドン・ファン」 Op.20
   交響詩「英雄の生涯」 Op.40
ゲルギエフ指揮
ミュンヘン・フィル
 2016年9月14-17日ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニーでのライヴ

 R・シュトラウスはミュンヘンで生まれたというだけでなく、いくつかの作品がこの地で世界初演されています。
 ですのでミュンヘン・フィルは長きに渡ってR・シュトラウスを中心的なレパートリーとしてきました。
 そしてルドルフ・ケンペ、ロリン・マゼール、クリスティアン・ティーレマン、そしてワレリー・ゲルギエフなどの大指揮者が取り上げてきました。

 とくにゲルギエフは、近年R・シュトラウスを世界中のコンサートホールや歌劇場で演奏しています。
 この録音「ドン・ファン」と「英雄の生涯」の2曲は、19世紀の音楽の伝統の中で重要なもの、すなわちシンフォニックと物語の完璧な融合を体現しています。
 この録音は、ミュンヘン・フィルとゲルギエフが巧みに習得した挑戦というわけです。





<国内盤> 

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国内ユニバーサル


UCCD1452
\3000+税
2017年10月発売予定
小澤&水戸室内管/アルゲリッチ
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15
  交響曲第1番ハ長調 op.21
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
水戸室内管弦楽団
小澤征爾(指揮)

2017年1月(交響曲)、5月(協奏曲) 水戸芸術館でのライヴ

 2017年5月に水戸室内管弦楽団第99回定期演奏会(別府アルゲリッチ音楽祭と共同制作)で行われた小澤征爾とマルタ・アルゲリッチの共演の模様が、1983年の録音以来初となるCDで発売されることが決定しました。

 2017年5月に行われた水戸室内管弦楽団第99回定期演奏会(別府アルゲリッチ音楽祭と共同制作)はソリストにマルタ・アルゲリッチを迎え、小澤征爾指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番が演奏されました。チケット発売前から注目されていたこのコンサートのチケットは即日完売。座席数700に満たない水戸芸術館コンサートホールで2回行われた公演は、二人の巨匠と室内オーケストラによる親密で格調高い演奏で大絶賛されました。今回のアルバムにはこの歴史的な演奏をライヴ収録したもので、感動と興奮に包まれた会場の空気感までもが如実に伝わってきます。
 カップリングは小澤征爾指揮によるベートーヴェンの交響曲第1番。こちらは2017年1月に同じ水戸芸術館で収録されたもので、室内オーケストラの特徴を最大限に生かした躍動感あふれる演奏が印象的です。


 
















8/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BEAUX ARTS

限定盤


KLANSKY 1
(2CD)
\6400

高額限定商品
 クラーンスキー・プレイズ・ショパン

 ショパン(1810-1849):
  [CD 1]
  練習曲ホ長調 Op.10 No.3/ワルツ変イ長調 Op.34 No.1
  夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2/華麗な変奏曲変ロ長調 Op.12
  マズルカ ヘ短調 Op.63 No.2/ポロネーズ嬰ハ短調 Op.26 No.1
  夜想曲ヘ長調 Op.15 No.1/前奏曲変ニ長調「雨だれ」Op.28 No.15
  練習曲変イ長調 Op.25 No.1/前奏曲ホ短調 Op.28 No.4
  アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ Op.22
  [CD 2]
  バラード ト短調 Op.23/前奏曲変イ長調 Op.28 No.17
  夜想曲ハ短調 Op.48 No.1/マズルカ変イ長調 Op.50 No.2
  ワルツ イ短調 Op.34 No.2/練習曲ヘ長調 Op.10 No.8
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/マズルカ嬰ハ短調 Op.63 No.3
  マズルカ イ短調 Op.17 No.4/バラード ヘ短調 Op.52
  ワルツ変イ長調「告別」WN 47

イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)

録音:2014年2月1-2日、2015年6月26-27日、マルチヌー・ホール、リヒテンシュタイン宮、プラハ、チェコ

 2017年現在プラハ音楽院鍵盤楽器科長を務めているチェコのピアノ界の大物イヴァン・クラーンスキー(1948年生まれ、クランスキーとも表記)。
 日本のリスナーにはグアルネリ・トリオのメンバーとして知られているかもしれませんが、数々の要職を歴任し、また教育者としても高名であり彼の指導や講習を受けた日本のピアニストも少なくありません。

 ※小規模流通商品のため高価格となり、早々の完売も予想されます。
 ※本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。(以上代理店)





CLARTON


CQ 0090-2
(3CD)
\5000
「幻の全集」が復活。
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲全集

  [CD 1]
  ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
  ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
  [CD 2]
  ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
  ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
  [CD 3]
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」Op.73
ヤン・シモン(ピアノ)
プラハ・フィルハーモニア(管弦楽)
イルジー・ビェロフラーヴェク(指揮)

録音:2000年3-10月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ
前出:BMG, 743218208027

 チェコのピアニスト、ヤン・シモン(1966年生まれ)がイルジー・ビェロフラーヴェクと組んで録音、しかし発売が短期間で終わってしまった「幻の全集」が復活。





KUHNATA



KDS 03
\2600
イジー・テムル(1935-):児童合唱のためのカンタータ集
  詩篇136 [Psalm 136]
   (ヘブライ語のテキストによる児童独唱、児童合唱と弦楽のためのカンタータ)(*)
  水の音楽 [Water Music] (ヴラディミール・シェフルのテキストによる、バリトン、
   児童合唱。フルート、ヴィオラ、ハープと打楽器のためのカンタータ)(+)
  鳥のさえずり [Birds Twittering] (ヴァーツラフ・フィシェルのテキストによる、
   児童独唱、児童合唱と小管弦楽のためのカンタータ)(#)
  6つの春の歌(児童合唱、ヴァイオリン独奏と打楽器のための)(**)
キューン児童合唱団
イジー・フヴァーラ(合唱指揮)
インドジフ・インドラーク(バリトン(+))
ラドミール・ピヴォダ(フルート(+))
カレル・シュペリナ(ヴィオラ(+))
レナタ・コダドヴァー(ハープ(+))
ヴァーツラフ・マザーチェク(打楽器(+))
スコヴォ・カルテット(#)
 イヴァン・シュトラウス、ヴォイチェフ・ヨウザ(ヴァイオリン)
 カレル・ジェハーク(ヴィオラ) ヤン・シュトロス(チェロ)
ボジェナ・クロニホヴァー(ピアノ(#))
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団員(#)
 イジー・ヴァーレク(フルート) ミロシュ・コペツキー(クラリネット)
 ヴァーツラフ・マザーチェク(打楽器)
イヴァン・シュトラウス(ヴァイオリン(**))
カレリ・コラーシュ(打楽器(**))

録音:2003年、サウンド・スタジオ、プラハ音楽アカデミー、プラハ、チェコ(*)    1980年(+)、1989年(#)、2005年(**)、チェコ放送、プラハ、チェコ(+/#/**)





MPMP

 ポルトガルのクラシカル音楽のデータベース作成、楽譜出版、ソフト制作、演奏会企画、演奏団体(MPMPアンサンブル)の運営等を行うMPMP(Movimento Patrimonial pela Musica Portuguesa [ポルトガル音楽の継承活動])が擁するCDレーベル。久々のご案内です。

MPMP 12
\2600
ルイ・コエーリョ(1889-1986):オルフェウスのヴァイオリン
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番 Op.1(1912)(*)
  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第2番 Op.5(1916)(*)
  ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲 Op.3(1916)(+)
  2つのヴィオラ、2つのチェロとピアノのためのラルゴ(1912)(#)
アレグザンダー・スチュアート(ヴァイオリン(*))
フィリップ・マルケス(ピアノ(*))
アンサンブルMPMP
 ダニエル・ボリート(ヴァイオリン(+)、ヴィオラ(#))
 リタ・カルドーナ(ヴィオラ(#))
 ヌノ・M・カルドーゾ(チェロ(+/#))
 カタリーナ・タヴォラ(チェロ(#))
 フィリップ・マルケス(ピアノ(+/#))

録音:2015年8月10-14日、9月3-4日、コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

 ポルトガルの作曲家・音楽教育家ルイ・コエーリョの室内楽作品集。コエーリョはリスボン音楽院で学んだ後、1910年から1913年までベルリンでシェーンベルク他に師事。最先端の作曲技法を身に付けましたが、帰国後はポルトガル民族主義を前面に出した作風を貫きました。
 当盤には彼のベルリン時代の作品と、帰国してからポルトガルで最初の民族主義的バレエ音楽とされる「鉄の靴をはいたお姫様」(1918)を発表するまでの間に書かれた作品が収められています。

 

MPMP 13
\2600
ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842):ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
  3つの大ソナタ Op.9
   第1番変ホ長調(ピアノのための)
   第2番ハ長調(ピアノのための)
   第3番ホ短調(ピアノとヴァイオリンのための)(*)
フィリップ・マルケス(ピアノ)
タミーラ・ハランブラ(ヴァイオリン(*))

録音:2015年1月26-28日、小コンサートホール、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル
使用楽器:Steinway & Sons, model D(1992年、ハンブルク)

 ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポはイタリア人音楽家を父にポルトガルのリスボンに生まれ、父の後を継いで王室宮廷礼拝堂に仕えた後、1801年にパリに赴きピアニスト・作曲家として名を上げ、クレメンティと交友、その後ロンドン、リスボン、パリを行き来したのち1820年にリスボンに戻りました。
 リスボンではフィルハーモニー協会を創設して演奏会を開き、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンらの作品を採り上げ、1835年にはリスボン音楽院初代院長に就任するなど、ポルトガル音楽の改革者として大いに活躍しました。
 モダーン・ピアノによるボンテンポのピアノ・ソナタ全集。ポルトガルの若きピアニスト、フィリップ・マルケスがコンサートとの同時進行で録音していく予定です。(*)でオブリガートを付けるタミーラ・ハランブラはウクライナのヴァイオリニスト。

 

MPMP 14
\2600
ジョアン・ギリェルメ・ダッディ(1813-1887):ドゥーロ ピアノ作品集
  ドゥーロ(ピアノのための)/美しい夜の印象(ピアノのための)
  アデライーデ(ピアノのための)/メランコリー(ピアノのための)
  アンダンテ・カンタービレ(ピアノのための)/嘆き(ピアノのための)
  甘美な幻想(ピアノのための)
  ハンガリーの主題による国王陛下のための幻想曲(ピアノのための)
八田智大(ピアノ)

録音:2016年4月24-25日、サロン・ノブレ、リスボン国立音楽院、リスボン、ポルトガル


 ジョアン・ギリェルメ・ダッディはポルトガルの作曲家・ピアニスト。イタリア人と英国人を祖先に持つ家に生まれ、9歳でピアニストとして、10歳で歌手として、12歳で指揮者・作曲家としてデビューという神童ぶりを発揮。国内外で名声を高め、1845年にはリスボンを訪れたリストに2台ピアノ曲の共演者として抜擢されました。
 オペラをはじめあらゆるジャンルの作品を書き、また1874年にはクラシック・コンサート協会を創設する等、当時のポルトガルを代表する音楽家として活躍しました。当盤に収録された作品はすべて世界初録音です。
 ポルトガルの作曲家アルフレド・カイル(1850-1907)のピアノ作品集(MPMP 9)でデビューした八田智大(はった ともひろ、1986年生まれ)のセカンド・ディスク。

 

MPMP 15
\2600
アントニオ・ピニョ・ヴァルガス(1951-):
  ヴァイオリン協奏曲「ガレギン・アルチュニアンの記念に」(*)
  ヴァイオリンとピアノのためのクアジ・ウナ・ソナタ(+)
  ノー・アート(ヴァイオリンのための)

タミーラ・ハランブラ(ヴァイオリン)
リスボン・メトロポリターナ管弦楽団(*)
ギャリー・ウォーカー(指揮(*))
イネス・アンドラーデ(ピアノ(+))


 アントニオ・ピニョ・ヴァルガスはポルト大学文学部歴史学科を卒業し、ポルト音楽院、ロッテルダム音楽院で学んだポルトガルの作曲家・ミュージシャン。クラシックとジャズの両分野で活躍しています。(*)のガレギン・アルチュニアン(1951-2014)はアルメニアのエレヴァン生まれのヴァイオリニスト。1989年グルベンキアン財団に招かれポルトガルに移住し演奏家・演奏指導者・音楽教育者として活躍しました。
 タミーラ・ハランブラは1990年ウクライナのリヴィウに生まれたヴァイオリニスト。ポルトガルに移住し、アングラ・ド・エロイズモ地方音楽院で母エレーナ・ハランブラに、リスボン高等音楽学校でガレギン・アルチュニアンに、グラーツ音楽大学(オーストリア)でヴェスナ・スタンコヴィチに師事。ポルトガルで活躍する若手ヴァイオリニストの中で最も注目される一人です。
 

MPMPCD 0028
\2600
ニュー・ハルモニームジーク 管楽合奏のための音楽
 セルジオ・アゼヴェード(1968-):
  ブリテン・セレブレーション [A Britten Celebration] (管楽合奏のための)
 ファビオ・カシャン(1992-):
  光のあるところ [Where the Light Is] (管楽合奏のための)
 ディアマンティーノ・ファウスティーノ(1973-):
  詩篇組曲 [Suite de Salmos] (管楽合奏のための)
 ジャック・ヴェリエ(1928-):エオルデス [Eoludes] (管楽合奏のための)
 ダニエル・ダヴィス(1990-):
  涙のエッセンス [The Essence of a Tear] (管楽合奏のための)

カメラータ・デ・ソプロス・シルヴァ・ディオニジオ(管楽合奏)
アルベルト・ロケ(指揮)

録音:2014年9月16-19日、ヴィアンナ・ダ・モッタ・コンサートホール、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

ジャック・ヴェリエはフランス、他はポルトガルの作曲家。

 

MPMPCD 0029
\2600
ジョヴァンニ・ジョルジ(?-1762):クリスマスとイースターのためのモテット集
  Hodie Scietis(モテット第24番)/Quem vidistis pastores(モテット第25番)
  Hodie nobis de caelo(モテット第26番)/Notum fecit Dominus(モテット第27番)
  Quis tibi nunc sensus(モテット第48番)
  Vespere autem sabbati(モテット第49番)/Haec dies(モテット第50番)
  Et ecce terraemotus(モテット第51番)/Congratulamihi omnes(モテット第52番)

ダニエラ・マトス、フィリパ・ポルテーラ(ソプラノ)
ダニエラ・アラウージョ、イネス・ロシャ・コンスタンティーノ(アルト)
アンドレ・ラセルダ(テノール)
ミゲル・マドゥーロ=ディアス(バス)
アヴェイロ大学室内合唱団
クリスティアーナ・スパダーロ(オルガン、ミュージカル・ディレクター)
アントニオ・ヴァサロ・ロウレンソ
 (ディレクター、アーティスティック・コーディネーター)

録音:2014年5月23-26日、6月13-16日、ミゼリコルディア教会、アヴェイロ、ポルトガル

 ジョヴァンニ・ジョルジはポルトガルで活躍したイタリアの教会音楽作曲家。その生涯についてはほとんど知られていませんが、おそらくヴェネツィアに生まれ、ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会の楽長を務めた後、遅くとも1725年にはリスボンの宮廷礼拝堂楽長の地位にありました。
 彼の作品が演奏される機会はほとんど無く、この録音は希少価値は非常に高いと申せましょう。

 

MPMPCD 0030
\2600
フルート、オーボエとサクソフォンのための現代ポルトガル音楽
 セルジオ・アゼヴェード(1968-):
  フルート、オーボエとサクソフォンのためのディヴェルティメント
   [Divertimento em trio]
 エリ・カマルゴ・Jr(1956-):
  Lubramix II, musica quase um doc(フルート、オーボエとサクソフォンのための)
 ルイ・ラヴォス(1979-):
  冗談、冗談 [A brincar a brincar] (フルート、オーボエとサクソフォンのための)
 エドワード・ルイス・アイレス・アブレウ(1989-):
  旅(古い手帳に基づいて) [Voyage (d'apres des vieux cahiers)]
   (フルート、オーボエとサクソフォンのための)Op.0.26
 クリストファー・ボックマン(1950-):
  悲歌 II 拡張された [Elegy II Expanded]
   (フルート、オーボエとサクソフォンのための)
 クロティルデ・ロザ(1930-):
  管楽三重奏曲 [Wind Trio] (フルート、オーボエとサクソフォンのための)
アントレ・マデイラス・トリオ
 ミリアム・タレッテ・カルドーゾ(フルート)
 フィリペ・ペレイラ・ブランコ(オーボエ)
 ジョアン・アンドラーデ・ヌネス(サクソフォン)
録音:2015年3月30日、4月2日、10月28日、コンボニアーノ宣教会講堂、リスボン、ポルトガル
 

MPMPCD 0031
\2600
アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):海 打楽器のための作品集
  海 [Mares] (打楽器アンサンブルのための;2008-2009)
  イェマヤの歌 [Yemaya's Song] (打楽器アンサンブルのための;2013)
  ディープ・ウォーター・ミュージック [Deep Water Music]
   (打楽器アンサンブルのための;2002)
  4つのカートゥーン [Four Cartoons] (プリペアード・マリンバのための;1999)(*)

ドラミング(打楽器グループ)
ヌノ・アローゾ(プリペアード・マリンバ(*))
ミケル・ベルナト(指揮)

録音:2013年9月、パソス・デ・ブランダン音楽アカデミー、パソス・デ・ブランダン、ポルトガル

 アントニオ・シャガス・ロザはポルトガルのリスボンに生まれた作曲家。リスボン国立音楽院、リスボン新大学で学んだ後、1984年オランダに渡りアムステルダムのスウェーリンク音楽院およびロッテルダム音楽院を修了。
 オランダで作曲活動を開始し、1996年に帰国。以来ポルトガル作曲界をリードする存在として活躍しています。

 

MPMPCD 0032
\2600
古い楽器のための新しい音楽 Vol.1
 ルドヴィーコ・ジュスティーニ(1685-1743):
  フォルテピアノ・ソナタ ト短調 Op.1 から バレット(*)
 アントニオ・シャガス・ロザ(1960-):
  風景(リコーダーとフォルテピアノのための;2015)
 カール・ツェルニー(1791-1857):
  ピアノのための前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第100番
 サラ・カルヴァーリョ(1970-):フォルテピアノのための前奏曲とフーガ(2009)
 J・S・バッハ(1685-1750):
  無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013 から サラバンド
   (リコーダーによる演奏)
 ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):
  リコーダーと弦楽合奏のための組曲(リコーダーとピアノのための版;2014)
 ペドロ・ジュンケイラ・マイア(1971-):
  倍 マイ・スイート・オールド・エトセトラ [DUPLUM my sweet old etcetera]
   (リコーダーのための;2006)
 カール・ツェルニー:ピアノのための前奏の技法 Op.300 から 前奏曲第99番
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  無伴奏フルート・ソナタ イ短調 Wq.132 から ポーコ・アダージョ
   (リコーダーによる演奏)
 サラ・カルヴァーリョ:ポップ=アップ(リコーダーとフォルテピアノのための;2015)
ボレアリス・アンサンブル
 アントニオ・カヒーリョ(リコーダー)
 エレナ・マリーニョ(フォルテピアノ)

録音:2015年2月、アヴェイロ大学コミュニケーション・芸術学部講堂、アヴェイロ、ポルトガル

 リコーダーとフォルテピアノのためにポルトガルの現代作曲家が書いた作品と古典作品を組み合わせたユニークなプログラム。
 アントニオ・カヒーリョとエレナ・マリーニョは現代音楽に積極的に取り組み、新作の委嘱を行っています。(*)はダリオ・ラノッキャーリ(Dario Ranocchiari)によるイタリア語の朗読付き。

 

BENJAMIM 2
\2600
ヴァスコ・ネグレイロス(1965-):
  「長靴をはいた猫」(グリム兄弟の童話による、朗読、児童合唱と管弦楽のための)
ジョルジェ・カストロ・リベイロ(朗読)
コインブラ児童合唱団
パウロ・ベルナルディーノ(合唱指揮)
ベイラス・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァスコ・ネグレイロス(指揮)
 


MPMP扱い商品


MPMPCD 0036
\2600
アルトゥール・サントスへのオマージュ
 アルトゥール・サントス(1914-1969):
  ポルトガル伝承歌集 [Cancoes tradicionais portuguesas]
   (ソプラノとピアノのための;全13曲)(*)
  ピアノ・ソナタ(1935)
アナ・パウラ・ルッソ(ソプラノ(*))
ジョゼ・ボン・デ・ソーザ(ピアノ)

 録音:2015年7月11-13日、サロン・ノブレ、リスボン国立音楽院、リスボン、ポルトガル
 アルトゥール・サントスはルイス・デ・フレイタス・ブランコ(1890-1955)他に師事したポルトガルの作曲家・音楽学者。作曲家として華々しいスタートを切りましたが次第に音楽民族学に傾倒し、ポルトガル本土やアゾーレス諸島、さらにアフリカにまで足を伸ばして伝承音楽の記録と研究に務めました。そのため音楽作品数は少なく、演奏される機会も多くありませんでした。
 ※本体・外装ともにレーベル名・規格品番表示がありません。

 

MAAC 2012-1
\2600
フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1700頃-1755):
  テ・デウム(独唱、二重合唱と管弦楽のための)

オルランダ・ヴェレス(ソプラノ)
ノア・フレンケル(アルト)
マルセル・ベークマン(テノール)
ウゴ・オリヴェイラ(バリトン)
フローレス・デ・ムジカ&カペッラ・ジョアニーナ(合唱&管弦楽)
ジョアン・パウロ・ジェネイロ(チェンバロ、指揮)

録音:2012年2月6-11日、ミゼリコルディア教会、オエイラス、ポルトガル

フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダはポルトガルの作曲家・オルガン奏者。1722年から1726年までローマに留学し、帰国後リスボンの宮廷礼拝堂楽長に就任、王女マリア・バルバラの鍵盤楽器教師(以前ドメニコ・スカルラッティも同職にありました)も務め、1755年に(おそらくリスボン大地震被災により)亡くなりました。テ・デウムは当盤での演奏時間50分に及ぶ力作。
※本体・外装ともにレーベル名・規格品番表示がありません。





NIBIRU


NIBIRU 0162-2
\2500
ヤクプ・ヤン・リバ(1765-1815):スターバト・マーテル シモナ・シャトゥロヴァー(ソプラノ)
マルケータ・ツクロヴァー(アルト)
ジェイムズ・クリシャク(テノール)
アダム・プラヘトカ(バス)
マルチヌー・ヴォイシズ(合唱)
ルカーシュ・ヴァシレク(合唱指揮)
アルモニア・テッラーナ(管弦楽)
ズデニェク・クラウダ(指揮)
録音:2016年8月31日-9月2日、聖アンナ教会(Prague Crossroads)、プラハ、チェコ
 「チェコのクリスマス・ミサ」で知られるヤクプ・ヤン・リバの大作「スターバト・マーテル」の世界初録音。演奏時間は59分弱。
 ズデニェク・クラウダはオペラハウス叩き上げのチェコの指揮者・ピアニスト・作曲家。2014年にチェコ古典派音楽の演奏を目的とする室内管弦楽団アルモニア・テッラーナを創設しました。
 

NIBIRU 0163-2
\2500
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):晩課詩篇集(1725)II
   主は言われた [Dixit Dominus] ZWV 68
   主を畏れる者は幸いなり [Beatus vir] ZWV 76
   われは喜べり [Laetatus sum] ZWV 88(*)
   主の建てたもうにあらずば [Nisi Dominus] ZWV 92(*)
   エルサレムを称えよ [Lauda Jerusalem] ZWV 104(*)
   マニフィカト [Magnificat] ZWV 107
   われ信じぬ [Credidi] ZWV 85(*)
   深き淵より [De profundis] ZWV 96

(*)世界初録音。

レンカ・ツァフォウルコヴァー、ガブリエラ・エイベノヴァー(ソプラノ)
フィリッポ・ミネッチャ(男声アルト)
トビアス・フンガー(テノール)
マリアーン・クレイチーク(バリトン)
イジー・ミロスラフ・プロハースカ(バス)
アンサンブル・イネガル(合唱)
プラハ・バロック・ソロイスツ(管弦楽)
アダム・ヴィクトラ(指揮)




ROSA



RDCD 2401
\3600
ピーター・グラハム(1952-):wabi
  固定和音の歌 [Song of fixed accord]
   (声、ヴァイオリンとチェンバロのための;2001)(*)
   イヴァ・ビトヴァ(声、ヴァイオリン)
   バルバラ・マリア・ヴィッリ(チェンバロ)
  ルネ・マグリットに(ピアノのための;2006)
   エヴァ・フティロヴァー(ピアノ)
  COAX(テナーサクソフォンとコントラバスのための;2015)
   パヴェル・ズラーマル(テナーサクソフォン)
   ジョージ・クレマスキ(コントラバス)
  あらゆる歌 [Every Song] (チェロと声のための;1994、2005)
   シュチェパーン・フィリーペク(チェロ、声)
  何が過ぎ去り、何が留まる? [What Passes, What Stays?]
   (クラリネット、ヴィオラとピアノのための;2011/2012)
   アンサンブル・コンヴェルゲンツェ
    イジー・ムラース(クラリネット) オンドジェイ・シュトフル(ヴィオラ)
    エヴァ・フティロヴァー(ピアノ)
  俳句 [Haiku] (ヴィオラのための;2015)(+)
   オンドジェイ・シュトフル(ヴィオラ)

録音:時期の記載なし
     フロトヴィツェ、チェコ(*)/聖ヴァヴリネツ教会、プラハ、チェコ(無印)
     エリシュカ・ベイチコヴァー・スタジオ、プラハ=ブジェフノフ、チェコ(+)

 ピーター・グラハムはチェコのブルノに生まれた作曲家で、本名はヤロスラフ・シチャストニー=ポコルニー。ブランバンド作品で知られる英国スコットランドの作曲家ピーター・グレアム(1958年生まれ)とは別人です。





SOZA(スロヴァキア)



SOZA 24110112
\3600
純粋アカペラ
 スホニュ、ヤナーチェク、ケドロフ、チェスノコフ:無伴奏男声合唱作品集

 エウゲン・スホニュ(1908-1993):
  あなたは何と美しい ESD 51a(男声合唱のための)
  山のこと Op.8 ESD 67(男声合唱のための)
 ヤナーチェク(1854-1928):
  アヴェ・マリア(男声合唱のための)/4つの男声合唱曲)
 エウゲン・スホニュ:3つのスロヴァキア民謡 ESD 74(男声合唱のための)(*)
 ヤナーチェク:ハルファル先生(男声合唱のための)
 ニコライ・ケドロフ(1871-1940):われらの父
 パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):わが祈り、御身に届くべし/永遠の弁護
ダヌビウス・オクテット・シンガーズ(男声合唱)
ダニエル・シマンドル(指揮)

録音:2014年6月20日、ライヴ、キンシュペルク・ナト・オフジー、チェコ(*以外) 2014年10月11-14日、ライヴ、ブラチスラヴァ=デヴィーン、スロヴァキア(*)

 スロヴァキアの男声八重唱団ダヌビウス・オクテット・シンガーズが歌うスロヴァキア(スホニュ)、チェコ(ヤナーチェク)、ロシア(ケドロフ、チェスノコフ)の無伴奏男声合唱曲。スロヴァキアのレーベルからの発売ですがチェコ経由の供給となるためこちらでご案内いたします。
 ※小規模流通商品のため高価格となり、早々の完売も予想されます。
 ※本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。(代理店)





VIXEN



V 2-0001
\2600
ヨゼフ・フェルディナント・ノルベルト・ゼーガー(1716-1782):オルガン作品全集 Vol.2
  8つのトッカータとフーガ
   ニ短調 T 1/ト短調 T 2/イ短調 T 3/ホ短調 T 4/ハ長調 T 5
   ヘ長調 T 6/ニ長調 T 7/ニ長調・ト長調 T 8
  幻想曲ニ短調 L 8/フーガ・コン・ソッジェット・ドッピオ ニ短調 L 2
  前奏曲ハ長調 L 20/フーガ ハ長調 L 7/プレアンブル イ短調 L 35
  フーガ イ短調 L 25/前奏曲変ホ長調 L 17/プレアンブル ニ短調 L 132
  フーガ ニ短調 L 146/フーガ ヘ短調 L 121/プレアンブル ハ長調 L 65
  フーガ ハ長調 L 40/前奏曲イ短調 L 24
  イントナーツィオ・スープラ・イントナツィオ(ーネム)
   [Imitatio supra intonatio(nem)] から: イテ・ミサ・エスト イ短調 L 147

パヴェル・コホウト(オルガン)

録音:2015年9月7-11日、ティーン聖母教会、プラハ、チェコ

 ヨゼフ・フェルディナント・ノルベルト・ゼーガーは18世紀のチェコにおける傑出したオルガン奏者。25歳でプラハ旧市街のティーン聖母教会の首席オルガニストに就任し亡くなるまでその地位に在りました。
 ヴァイオリン奏者・作曲家・音楽教育家としても活躍し、門下からヤン・アントニーン・コジェルフ(1738-1814)、ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781)他を輩出しました。
 パヴェル・コホウト(1976年生まれ)はプラハ音楽院で学んだ後、プラハ音楽アカデミーでヤロスラフ・トゥーマに師事したオルガン奏者。



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AQUARIUS


AQVR 382-2
(2CD)
\3200
グリンカ(1804-1857):オペラ「ルスランとリュドミーラ」 ヴィクトル・ネチパイロ(バリトン:ルスラン)
ガリーナ・オレイニチェンコ(ソプラノ:リュドミーラ)
マルク・レシェーチン(バス:スヴェトザル)
エヴゲーニア・スモレンスカヤ(ソプラノ:ゴリスラーヴァ)
マリア・ミテューコヴァ(アルト:ラトミール)
アレクセイ・ゲレーヴァ(バス:ファルラーフ)
ヴィラディーミル・ペトロフ(テノール:フィン)
ヴェーラ・スミルノヴァ(メゾソプラノ:ナイーナ)
ニコライ・チムチェンコ(テノール:バヤン)
ボリショイ劇場合唱団&管弦楽団
ボリス・ハイキン(指揮)
録音:1961年12月20日、ライヴ、ボリショイ劇場、モスクワ、ロシア、ソヴィエト モノラル、ADD
  

AQVR 395-2
\2200
イヴァン・コズロフスキー
ベートーヴェン、シューベルト、リスト:歌曲集
 ベートーヴェン(1770-1827):
  接吻(*)/優しき愛/彩られたリボンで/悲しみの喜び/マーモット
  遥かなる恋人に(+)
 シューベルト(1797-1828):
  舟歌(+)/死と乙女(+)/彼女の肖像(+)/セレナード(#)/小川のほとりの若者/鱒
  連作歌曲「美しい水車屋の娘」から
   さすらい/どこへ?/知りたがる男/好きな色/水車職人と小川
 リスト(1811-1886):
  魚採りの少年/羊飼い/穏やかな睡蓮(+)/おお、愛せよ、愛し得る限り(+)
イヴァン・コズロフスキー(テノール)
マトヴェイ・サハーロフ(ピアノ(*))
ナウム・ヴァリテル(ピアノ(無印))
ピョートル・ニキーチン(ピアノ(+))
オーケストラ(#)
アレクサンドル・オルローフ(指揮(#))

録音:1945、1946、1947、1949、1953、1958、1959年 モノラル、ADD

ロシア語歌唱。

  

AQVR 399-2
\2200
ヴィターリー・キルチェフスキー 二重唱、オペラ・アリアと歌曲集
 グレチャニノフ(1864-1936):オペラ「ドブリーニャ・ニキチーチ」から
   アリョーシャ・ポポヴィチの第2の歌(第2幕)(*)
 チャイコフスキー(1840-1893):オペラ「イオランタ」から
   イオランテとヴォーデモンの二重唱(ES/+)
 グノー(1818-1893):オペラ「ファウスト」から
   ファウストとマルグリートの二重唱(第2幕)(ES/*)
 アントン・ルビンシテイン(1829-1894):オペラ「デーモン」から
   シノダルのレチタティーヴォとロマンス(第1幕)(#)
 ヴァルラーモフ(1801-1848):君を愛す(NV)
 ダルゴムイシスキー(1813-1869):ばらの乙女よ、私は鎖に(NV)/婚礼(SS)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  心の優しさが突然に(GO)/私は信じる、私は愛されていると(GO)
 チャイコフスキー:易しい言葉(NV)
 グラズノフ(1865-1936):欲望(GO)
 イッポリトフ=イヴァーノフ(1859-1935):遥か彼方の洋上で(AI/GO)
 グレチャニノフ:夢(AI/GO)/紅の夕焼け(NV)
 キュイ(1835-1918):
  別れ(GO)/ツァルスコイェ・セロの彫像(SS)/あなたとあなた(SS)/燃やされた手紙(SS)
 [レニングラードでの録音](※)
 ダルゴムイシスキー:シエラネバダは霧をまとい(SV)
 チャイコフスキー:
  あなたは私が好きではない(SV)
  オペラ「エフゲニー・オネーギン」から レンスキーのアリオーソ(第1幕)(SV)
 リムスキー=コルサコフ:オペラ「五月の夜」から レフコの歌(第3幕)(SV)
ヴィターリー・キルチェフスキー(テノール)
エリザヴェータ・シュムスカヤ(ソプラノ(ES))
アンドレイ・イヴァーノフ(バリトン(AI))
ボリショイ劇場管弦楽団(*/+/#)
ヴァシーリー・ネボリシン(指揮(*))
アレクサンドル・メリク=パシャーエフ(指揮(+))
サムイル・サモスード(指揮(#))
ナウム・ヴァリテル(ピアノ(NV))
セミョーン・ストゥチェフスキー(ピアノ(SS))
ゲオルギー・オレントリヘル(ピアノ(GO))
ソフィア・ヴァクマン(ピアノ(SV))
録音:1947、1948、1949、1950、1953年/1940年代終盤-1950年代初頭(※) モノラル、ADD
  

AQVR 401-2
(2CD)
\3200
ドリーブ(1836-1891):オペラ「ラクメ」(ロシア語版) セルゲイ・レメシェフ(テノール:ジェラルド)
ナジェジダ・カザンツェヴァ(ソプラノ:ラクメ)
アレクセイ・コロリョーフ(バス:ニカランタ)
アンナ・マリュータ(メゾソプラノ:マリカ)
フーゴ・ティツ(バリトン:フレデリック)
ヴァルヴァラ・グラードヴァ(ソプラノ:エレン)
キーラ・シェリャホフスカヤ(ソプラノ:ローズ)
ポリーナ・レフチェンコ(メゾソプラノ:ベンソン夫人)
セルゲイ・フォーミチェフ(テノール:ハッジ)
モスクワ放送合唱団&交響楽団
アレクサンドル・オルローフ(指揮)
録音:1946-1947年 モノラル、ADD
 

AQVR 402-2
\2200
エフスティグネイ・フォミーン(1761-1800):オペラ「替馬所の御者たち」(1787)

録音:1952年 モノラル、ADD


ロシア民謡集(ボーナス・トラック)

アナトーリー・オルフェーノフ(テノール)
トロフィーム・アントネンコ(バス)
様々な伴奏者

録音:1938、1947、1948、1949、1952、1956年 モノラル、ADD

トロフィーム・アントネンコ(バス:アブラム)
アナトーリー・オルフェーノフ(テノール:チモフェイ)
ヴラディーミル・ザハーロフ(バリトン:ヤンカ)
アンナ・マテューシナ(メゾソプラノ:アリーナ) 他
ラジオ・データ委員会オペラ合唱団&民族楽器楽団
ヴィクトル・スミルノーフ(指揮)




<国内盤> 


AEON


MAECD0534
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ラフマニノフの独奏世界
 〜ソナタ、悲歌、メロディ、変奏曲…〜

 1. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調op.36(改訂版)
 2. 悲歌 op.3-1
 3. メロディ ホ長調 op.3-3
 4. ショパンの主題による変奏曲 op.22
ラウラ・ミッコラ(ピアノ)

 北国情緒の清々しさの奥に艶やかに息づく、馥郁と豊かなロマン…フィンランドの才人が刻んだ名演!
 ペライア、プレスラー、バシキーロフ…このフィンランドの名手、師たちの名前をあげるだけでもう、彼女がどれほど詩情豊かな美音を紡ぎ、確かな演奏解釈を聴かせるピアニストなのかがおのずと彷彿とされるのではないでしょうか?
 コンクールで話題をさらっていたのが昭和末〜平成初期、それから欧州各地で協奏曲ソリストとして錚々たるオーケストラに続々客演。21世紀に入ってからの録音レーベルとして、現代音楽方面の大家たちの音盤に圧倒的な実績を誇るaeonを選び、このような名盤をじっくり録音していたあたりにも、彼女のキャリア形成に対する確かな姿勢が窺えるようではありませんか。
 そのラフマニノフ解釈は、ヴィルトゥオーゾ然とした気配よりもむしろ「圧巻の技量を誇る北の名手が、自分のためにはどんな音楽を追求するのか」といったことも思わせる、清らかな美音で綴られる整然とした境地…しかしその奥底に沸々とたぎるロマンの気配を感じるとき、音楽鑑賞することの奥深さに改めて気づかされるはず!
 見過ごしがたい1枚、初の日本語解説付・国内仕様リリースです!
 

MAECD1226
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
オケゲムのあとに
 〜1497年とフランス=フランドル楽派〜

  ◆ド・ラ・リュ:①嘆き、もだえ、叫び…
  ◆オブレヒト:②ミサ・シクト・ローザ
       (「かように薔薇は」によるミサ曲)
  ◆ジョスカン:③森のニンフたち/永遠の安らぎを
  ◆ビュノワ:④かつてピタゴラスは水のオルガンを
  ◆ルプス:⑤ついに絶えてしまったのか
アントワーヌ・ゲルベル指揮
ディアボルス・イン・ムジカ
         (古楽声楽集団)

 ルネサンス多声音楽の巨星たちと、大先達への追悼ディアボルス決定的銘盤、ついに解説&歌詞訳付で!
 ルネサンスや中世の音楽を、圧倒的な音楽性と徹底した作品研究に裏づけられた解釈の妙であでやか&精緻に「いま」に甦らせてきたフランス随一の精鋭集団、ディアボルス・イン・ムジカ——デュファイ以前の音楽をとりあげたAlphaレーベルでの数々の名盤のあと、彼らがaeonレーベルで静々と刻んできたポリフォニー名盤の数々は、日本語解説付でのリリースに至らぬままでいたところ、このたび在庫の存在が急浮上…嬉々としてお届けする次第でございます。
 テーマは「オケゲムの死」。15世紀のルネサンス先陣世代の大御所が亡くなった1497年前後の多声音楽の歴史を概観、意外にまとまった録音物に出会えないオブレヒトやラ・リュも含め、ブルゴーニュ宮廷からサヴォワ、イタリア…と広がっていったフランス=フランドル楽派の圧倒的至芸を5通りに味わえる、息をのむほど美しいア・カペラ極小編成の美!
 解説&歌詞訳付、古楽系でもとくに人気の高いポリフォニー多声もの出色の1枚、お見逃しなく!




CONCERTO


CNT2104
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
フレスコバルディ:
 鍵盤のためのトッカータ、パルティータ、讃歌、アリア

  ・トッカータ 第1番
  ・パルティータ(変奏曲)ラ・モニカ、ルッジェーロ、
   パッサカーリャ、チャコーナ、ロマネスカ
  ・讃歌:主に告白する者、めでたし海の星、
   主日の讃歌、使徒たちの讃歌
  ・アリア:バレット、フレスコバルダ
ダニエレ・プローニ (チェンバロ、オルガン)

 フレスコバルディ独奏曲の粋を、二種類の楽器で本場イタリアから堂々登場!理知と情感の交錯…!
 フレスコバルディの名盤がなぜか相次ぎます…先日もベルギー随一の大御所オルガン奏者フォクルールがRicercarに新録音を刻み、バランスのよい選曲でこのオルガンの巨匠の音楽世界を堪能させてくれたところ。
 今度はなんと本場イタリアから、ヴァティカン宮のオルガニストであり同時にフェラーラ宮廷の前衛音楽を学んできたチェンバリストでもある、そんなフレスコバルディの存在感をあらゆる角度から解き明かしてゆく、堂々たる1枚が届きました!
 なんとこのアルバム、ひとりのイタリア人奏者が1曲ごと、オルガンとチェンバロを使い分けてゆく曲順に……
 選ばれているのはロマネスカ、チャコーナ(シャコンヌ)、パッサカーリャといった変奏曲の数々から、彼自身の音楽的肖像とも言えるアリア「ラ・フレスコバルダ」、第1トッカータなどの小品、そしてオルガン奏者ならではの「讃歌」の独奏版…
 多角的な芸術家像を解き明かす名手は、イタリア古楽界の重要機関・ボローニャ楽友協会で主任もつとめるダニエレ・プローニ!これぞ本場ならではの風格、どっしり重めの赤ワインと堪能したい1枚。



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GRAMOLA



GRML99101
(2SACD Hybrid)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4400+税
イルンベルガー(ヴァイオリン)
  ゲリンガス(チェロ)、コルシュティック(ピアノ)
ベートーヴェン:三重協奏曲、
 ヴァイオリン協奏曲、二つのロマンツェ

  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
  ②ロマンツェ 第1番 ト長調 op.40
  ③ロマンツェ 第2番 ヘ長調 op.50
  ④ヴァイオリン、チェロ、ピアノと
    管弦楽のための三重協奏曲 変ホ長調 op.56
トーマス・アルベルトゥス・
 イルンベルガー(ヴァイオリン)
ジェイムズ・ジャッド指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
④ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)、
ミヒャエル・コルシュティック(ピアノ)

 まごうことなき巨匠たちが集結! 才人イルンベルガーのまわりに集う大物たちと名門楽団、堂々のベートーヴェンオーストリア、すなわち楽聖ベートーヴェンを育てた国の楽壇は日々、確かな競争のなか新たな才人を世に送り出しているところ、ここ10年ほどのあいだに「若手」イルンベルガーの才覚と風格はますます勢いを増し、近年ではイスラエルや英国での活躍もめだちはじめているもよう。
 しかも、そこに腕前確かなベートーヴェン解釈者のコルシュティク(p)や日本でも確かな信頼を得ているチェロ奏者ゲリンガスなど、大物たちとの共演での音盤制作も増えてきました。
 そのうえなんと、本盤ではメジャーマイナーレーベル問わず真に確かな名録音ばかり残してきた大御所J.ジャッドが!しかも楽団は英国随一のロイヤル・フィル…申し分ない布陣での録音で聴けるイルンベルガー堂々のベートーヴェンvn協奏曲は、この奏者が若い頃から古楽器演奏にも通じてきた点も聴きどころのひとつ——
 三重協奏曲ではピアノ・トリオでも共演している大物ふたりと、室内楽的親密さと堂々たる風格の交錯を満喫できるに違いありません!
 今回も解説執筆はイルンベルガー(訳付)…見逃せない2枚組なのです!




 

RAMEE


RAM1301
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
コストレ:16世紀フランスの雅びな歌
  〜『コストレの音楽』(1570)他より〜

 『フランス王シャルル9世つきの
  正規オルガニストにして王室近侍なる
   ギヨーム・コストレの音楽作品集』
    (1570パリ刊)他より 27のフランス語歌曲
ブリュノ・ボテルフ指揮
Ens.ルドゥス・モダリス(古楽声楽集団)
 +フレディ・エシェルベルジェ
            (ガット弦チェンバロ)

 昨年のル・ジュヌに続く、フランス16世紀多声もの!
 ERATO名盤の向こうを張る、古楽界最前線の快挙。
 フランス16世紀音楽…少し前までクレマン・ジャヌカン・アンサンブルの独壇場だったこの分野に、このところ新名盤が静々と増加中。
 本盤(日本語解説&訳詩付での紹介はこれが初)をはじめ、そこに大きく貢献しているのが、ベルギー近くに暮らすドイツ人バロック・ヴァイオリン奏者が主宰するRAMEEレーベル…昨年も(幸いにして在庫が確認された)プロテスタント多声音楽の才人ル・ジュヌの見過しがたい名盤(RAM1005)が静かな人気を呼びましたが、ここに1枚すべての作品の作曲者として登場するのは、早くからジャヌカンの多声シャンソンに近しい作風を誇りながら、17世紀まで生き確かな活躍を続けた「フランス王シャルル9世のオルガン奏者」コストレ!
 ERATOレーベルの名盤のみが有名なこの名匠の真骨頂を、楽器は唯一ガット弦チェンバロ(!)だけで、あまりに美しいア・カペラで刻んでゆくボテルフ&ルドゥス・モダリスの至芸は、古楽ファンか否かを問わず陶然とさせられてしまう美しさにあふれています。ご注目を!


<映像>

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ACCENTUS MUSIC 



ACC 10392BD
(Blu-ray)
\5000→\4590

ファビオ・ルイージ(指揮)&フィルハーモニア・チューリヒ、
 チューリッヒ歌劇場所属のオケ、歌手、バレエ団の総力を結集した圧巻のヴェルレク

 ヴェルディ:レクイエム
  ドキュメンタリー:
   クリスティアン・シュプック演出によるヴェルディのレクイエムの舞台裏
    (監督:ヨルグ・ゴーチ)

ファビオ・ルイージ(指揮)、
フィルハーモニア・チューリヒ、
チューリヒ歌劇場合唱団、
合唱指揮:マルコヴァレリオ・マルレッタ、
クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)、
ヴェロニカ・シメオーニ(メゾ・ソプラノ)、
フランチェスコ・メーリ(テノール)、
ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)、
チューリヒ・バレエ団、
マシュー・ナイト、
マニュエル・ルナール、
アンナ・ハムジナ、
アレグザンダー・ジョーンズ、
メリッサ・リギョグ、
カーチャ・ヴュンシュ、
ジュリア・トネッリ、
ウィリアム・ムーア、
イェン・ハン、
フィリペ・ポルトゥガル
KKC 9249
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\5000+税
ACC 20392DVD
(DVD)
\3600→\3290
KKC 9250
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税

 振付・演出:クリスティアン・シュプック/舞台美術:クリスティアン・シュミット/衣装:エマ・ライオット/照明:マルティン・ゲプハルト/
 収録:2016年12月、チューリッヒ歌劇場、ライヴ/映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
 (Blu-ray)画面:Full HD 16:9、音声:DTS HD MA,PCM ステレオ、本編:96’ 11、特典:57’ 12、字幕:英独仏韓日
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:DTS 5.1,DD5.1,PCM ステレオ、本編:96’ 11、特典:57’ 12、字幕:英独仏韓日

 イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニの追悼のために作曲されたヴェルディの「レクイエム」。宗教音楽の形態をとってはいるものの、ドラマティック・オペラを得意としたヴェルディならではの、華やかさを備えた音楽性で現代まで根強い人気を誇る楽曲です。
 しかし、初演時はそうした劇的表現が「教会に相応しくない」という反応もありましたが、この映像はそうした意見を逆手にとったような舞台の上演です。
 歌劇場所属のオーケストラ、合唱団、バレエ団が総出となり、上演された圧巻の舞台です。チューリッヒ・オペラだからこそできる総合芸術といえるでしょう。
 チューリッヒ・バレエの芸術監督クリスティアン・シュプックによる振付・演出は、モノトーンの衣装や効果的な照明によってヴェルディの卓越した音楽による描写力を見事に表現しています。
 バレエ・ダンサーの動きはもちろん、歌手陣の配置についても音楽に沿った自然な演出は必見。指揮はファビオ・ルイージ。高い音楽性と視覚的効果とのコラボレーションは、オペラ指揮者として確固たる地位を築いているルイージならではの演奏です。







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EURO ARTS



20 56264
(Blu-ray)
\5000→\4590
ヤンソンス&ベルリン・フィル
 アンドレアス・オッテンザマー
  2017ヨーロッパコンサート・イン・キプロス

  ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
  ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番ヘ短調Op.73
  シュテファン・コンツ:
   ウェーバーの主題によるハンガリー幻想曲(アンコール)
  ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
  ブラームス:ハンガリー舞曲第5番ト短調(アンコール)
アンドレアス・オッテンザマー
 (クラリネット)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
20 56268
(DVD)
\3500→\3190

 愛と美の女神アフロディーテ誕生の地パフォスで行われた2017年ヨーロッパコンサート。ヤンソンス指揮、アンドレアス・オッテンザマーが登場!

 収録:2017 年5 月1 日 パフォス城 野外特設会場(キプロス)/映像監督:ヘニング・カステン
 (Blu-ray)画面:Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ,DTS-HD MA5.0(Hi-res Audio:96kHz/24bit)、90分
 (DVD)画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ,DTS5.0, DD5.0、90分

 ベルリン・フィルの創立記念日である5 月1 日に毎年行われている、ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート。ヨーロッパ各地のホールや歴史的建造物で行われており、夏の野外コンサート、ヴァルトビューネよりも本格的なプログラムを演奏します。美しい建物や街で行われるコンサートは、多くの音楽ファンに支持されているベルリン・フィル恒例のイベントです。
 2017 年は、指揮者にマリス・ヤンソンス、ソリストにベルリン・フィルの首席クラリネット奏者アンドレアス・オッテンザマーを迎え地中海東に位置するキプロス共和国で行われました。野外特設会場が組まれたのはパフォス城。パフォスはキプロスにある世界遺産で、古代ギリシャ・古代ローマ時代から東ローマ(ビザンチン)帝国時代にかけての都市遺跡です。またギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテ誕生の地としても知られています。2017 年はパフォス市が欧州文化首都に制定され、世界的なアーティストらが様々なプログラムを展開。そして今回ベルリン・フィル恒例のコンサートも行われることになりました。キプロスは1970 年代に起きた南のギリシャ系、北のトルコ系住民の闘争以来南北が分断されています。ヨーロッパと中東の中継地として長い歴史を持つキプロスですが、色々な文化が混在しており、そうしたキプロスの風土を反映させたプログラミングになっています。
 まずウェーバーの「オベロン」序曲から開始され、コンサートが始まる期待感を膨らませます。そしてオッテンザマーのソロによるウェーバーのクラリネット協奏曲。ミュンヘンの宮廷楽団のクラリネット奏者ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンのために書かれた作品。クラリネットの特色を存分に生かした楽曲で、クラリネットの哀愁を帯びた音色に、愉悦感に満ち溢れた魅力的な作品。ベルリン・フィルの好サポートにオッテンザマーの精緻な演奏は必聴です。アンコールにはベルリン・フィルのチェロ奏者であるシュテファン・コンツが作曲した「ウェーバーの主題によるハンガリー幻想曲」を演奏し、会場を大いに盛り上げています。
 メイン・プログラムはドヴォルザークの交響曲第8 番。照りつける地中海の日差しの中で演奏することは必ずしも好条件とは言えませんが、そこはさすがベルリン・フィル。ドヴォルザークの憂いをたたえた旋律、各楽器の甘美な響きとヤンソンスの巧みな指揮ぶりにより、高密度な演奏を聴かせてくれます。特に終楽章の輝かしいトランペット、その後に続く多彩な響きは圧巻です、ヤンソンスの見事な手腕と超名人集団のベルリン・フィルの実力を改めて感じるコンサート映像となっています。
 またブルーレイの音声は96kHz/24bit のハイレゾ仕様となっており、より高密度な音と映像を楽しむことができます。




<LP>


SPECTRUM SOUND(LP) 


LPSMBA 007
(LP)
\9600
香るような甘美さも絶大な魅力。
 オークレールのメンコンがLP に!

 Side A
  (1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
 Side B
  (2)ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
  (3)バルトーク:ラプソディ第1番 BB.94
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
(1)マニュエル・ローザンタール(指揮)
 フランス国立管弦楽団
(2)ジャクリーヌ・ボノー(ピアノ)
(3)ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)

 国立視聴覚研究所(INA)提供
 
 ライヴ録音:(1)1959 年4月2日/パリ(ステレオ)(2)1958年11月25日/フランス(モノラル)(3)1967年11月24日/フランス(モノラル)
 500 枚完全限定プレス、シリアルナンバー入り、日本語解説付

 丁寧な復刻で好評を得ているスペクトラム・サウンドからオークレールのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ、そしてバルトークのラプソディ第1 番のLP が登場!平林直哉氏による日本語解説付。全世界500 セット、シリアルナンバー入りです。
 『メンデルスゾーンの協奏曲はオークレールのソロは流麗感にも満ちあふれ、香るような甘美さも絶大な魅力だ。オーケストラの明るい音色も特筆されよう。
 ラヴェルは音の芯の強さと輝かしさ、そして何とも言えないしゃれた味わいが、実に見事に調和している。〜ライナーノーツ 平林直哉』














8/1(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



HMF



HMM 907661
(2CD)
\3800
ヒース弦楽四重奏団
 バルトーク:弦楽四重奏曲集(全曲)

 [CD1]
  ・弦楽四重奏曲第1番 op.7 Sz.40, BB52
  ・弦楽四重奏曲第3番 Sz.85, BB93
  ・弦楽四重奏曲第5番 Sz.102, BB110
 [CD2]
  ・弦楽四重奏曲第2番 op.17 Sz.67, BB75
  ・弦楽四重奏曲第4番 Sz.91, BB95
  ・弦楽四重奏曲第6番 Sz.114, BB119
ヒース弦楽四重奏団
 〔オリヴァー・ヒース(ヴァイオリン)、
  セリーズ・ジョーンス(ヴァイオリン)、
  ゲイリー・ポメロイ(ヴィオラ)、
  クリストファー・マーレー(チェロ)〕

 イギリスNo.1カルテット、ヒース弦楽四重奏団、バルトーク全曲録音の登場!

 録音:2016年5月、ウィグモア・ホール

 2002 年に設立されたヒース弦楽四重奏団。2008 年トロンプ国際コンクールで優勝し、その実力を世界に示しました。ウィグモア・ホールに度々登場するなど、イギリスをはじめ、世界が注目する存在となっています。HMF 第2 弾となるリリースは、バルトークの弦楽四重奏曲全曲という直球勝負プログラム。全篇を通して、彼らの魅力であるカンタービレな特性にあふれています。シリアスな場面でも、アンサンブルのつややかさが失われることなく、バルトーク特有のリズムが優勢な場面でも、歌心に満ちています。








GHA RECORDS


GHA 126.072
\2500
バロック 〜
 テレマン、J.S.バッハ、ヘンデル、スカルラッティ:
  ギター編曲作品集

   テレマン:ファンタジア第5番 TWV.40:18/
   J.S.バッハ:フランス組曲第2番 BWV.813/
   ヘンデル:組曲第8番 HWV.433/
   スカルラッティ:
    ソナタ 《ラ・パストラル》 K.430、
    ソナタ K.2、ソナタ K.259
エドゥアルド・イサーク(ギター)

 テレマン、J.S.バッハ、ヘンデル、スカルラッティ、バロック作品のギター・アレンジ!

 ベルギーのギター専門レーベル、GHA Recordsの取り扱いを開始いたします。
 GHA Recordsのメイン・アーティストの一人でもあるアルゼンチンの名クラシック・ギタリスト、エドゥアルド・イサークが、バロックの巨匠たちの作品をギター・アレンジ!
 エントレ・リオス音楽院の教授を務め、南米、北米、ヨーロッパ、極東でコンサートとマスタークラスを行うイサークが、大バッハ、ヘンデル、スカルラッティの鍵盤作品、そしてテレマンの「無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジア」を見事にアレンジ。
 アレンジ作品としては、セルジオ・アサドが編曲した「ピアソラ:ブエノスアイレスの四季」のアルバムも大きな反響を呼んだだけに、エドゥアルド・イサークが新たに取り組むアレンジ・アルバム「バロック」にも期待がかかります。
 ギター関係者のみならず、古楽ファン、バロック・ファンも要注目!

 ※録音:ベルギー



 

GHA 126.074
\2500
マイ・ファニー・ヴァレンタイン
 ディアンス:即興
 ラミレス:アルフォンシーナと海
 パウエル:ビリンバウ
 ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
 ディアンス:サント・ティルソ、
 ディアンス:ジェンベ*、エニウェイ
ローラン・ディアンス(ギター)
エマニュエル・ディアンス(ジェンベ)*

 2016年に惜しまれつつもこの世を去ったフランス・ギター界の巨匠、ローラン・ディアンスの想い出へと捧げるメモリアル・アルバム。
 ジャズやポップスなどを取り入れたクロスオーバー・タッチの作編曲によって世界で親しまれたローラン・ディアンス。このアルバムでも、自作の4曲に、リチャード・ロジャースの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」や、バーデン・パウエルの「ビリンバウ」、アリエル・ラミレスの「アルフォンシーナと海」といったスタンダード・ナンバーの素敵なアレンジを収録。
 トラック5の「サント・ティルソ」を除き、DVD「エニウェイ(GHA 126.470)」からの初CD化。』

 録音:2006年(トラック1〜3)、2008年(トラック4、6、7)、1998年(トラック5)






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CAPRICCIO



C5316
\2600→\2390
コルネウス・マイスター指揮&ウィーン放送響
 マーラー(1860-1911):嘆きの歌(1878-1880/1899改訂)

 1.第1部:森の伝説(1880 第1稿)
 2.第2部:吟遊詩人の楽師(1899 改訂稿)
 3.第3部:婚礼の音楽(1899 改訂)
ジモーネ・シュナイダー(ソプラノ)
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ)
トルステン・ケルル(テノール)
アドリアン・エレード(バリトン)
オスカー・シュタッドラー(ボーイ・アルト…テルツ少年合唱団)
ラウレンツ・シュトレーブル(ボーイ・アルト…テルツ少年合唱団)
カミロ・ディアス・デレガード(テノール)
キム・ジュヨン(バス)
ウィーン・ジングアカデミー(合唱指揮…ハインツ・フェレシュ)
コルネウス・マイスター(指揮)
ウィーン放送交響楽団

 マーラーの最初期の作品の一つであるカンタータ「嘆きの歌」。ドイツの民話やお伽話といったマーラー好みの題材を用い、当時、最も影響を受けていたワーグナー風の斬新な音楽をつけた大作です。
 もともとウィーン楽友協会主催の作曲コンクール「ベートーヴェン賞」に応募するために作曲されましたが、審査員たちには相手にされなかったため、マーラーは作品に何度も改訂を施し、最終的には自筆譜を作り直さなかったともいわれています。
 もともとは3部構成でしたが、最初の改定時に第1部をばっさり削除。オーケストラの編成もずいぶん刷新されましたが、最近では削除された第1部を演奏することも多く、コルネウス・マイスターもその例に倣っています。
 第3部でのオーケストラの狂乱の響きが聴きもの。

  録音 2016年12月1-2日 ライヴ録音 Vienna Konzerthaus
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C5292
\2600→\2390
ボー・スコウフス(バリトン)&シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
 シューベルト(1797-1828):歌曲集「白鳥の歌」D957

 1.あこがれ D879
 2.窓辺にて D878
 3.鳩の使い
 4.子守歌 D867
 5.あなたとふたりでいると D866-2
 6.アトラス
 7.彼女の絵姿
 8.漁夫の娘
 9.都会
 10.海辺で
 11.影法師
 12.愛の便り
 13.戦士の予感
 14.春の憧れ
 15.セレナード
 16.わが宿
 17.遠い国で
 18.秋 D945
 19.別れ
ボー・スコウフス(バリトン)
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)

 バリトン歌手スコウフスにとって、約20年ぶりの再録音となる「白鳥の歌」。年齢を重ね、ますます音楽に理解が深まったと語るスコウフス。この「白鳥の歌」は、「水車小屋の娘」や「冬の旅」のような連作歌曲集とは違い、シューベルトの死後に出版社や友人たちがまとめた曲集であるため、曲の順序は自由度が高いのですが、スコウフスは3人の詩人、ザイドル、ハイネ、レルシュターブをグループ化し、いくつかの曲を付け加えて歌っています。
 この曲の並べ方も前作と全く同じであり、聴き手は20年間熟成されたスコウフスの歌唱をじっくり味わえます。

  録音 2016年7月4-13日 Raiding Liszthalle
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C5324
\2600
未発表の3つの録音
 白井光子:ジュビリー・エディション

 マリピエロ(1882-1973):歌曲集「イタリアの四季」(1923)
  1.Lauda per un Morto 死者のためのラウダ
  2.Canto della Neve 雪の歌
  3.Capriccio カプリッチョ
  4.Ditirambo terzo (dalle Laudi) 第3のディテュランボス
 5.フリアン・カリージョ(1875-1965):クリストフ・コロンブスへの前奏曲 Preludio a Colon(1922)
 6.マーラー(1860-1911):大地の歌-第6楽章「告別」(ピアノ伴奏版 1908)
白井光子(歌唱)
ハルトムート・ヘル(ピアノ)…1-4.6
ホアン・パブロ・イスキエルド(指揮)…5
ベルント・ブース(ヴァイオリン)…5
ロナルド・フーゲフェン(ヴァイオリン)…5
ライナー・ザハトレーベン(ヴィオラ)…5
フランク・ヴォルフ(チェロ)…5
ロスヴィタ・シュテーゲ(フルート)…5
モニク・ロリン(ハープ)…5

 ドイツの権威ある音楽誌“STERN”で「歌曲におけるファースト・レディ」と評されたメゾ・ソプラノ歌手、白井光子。彼女の70歳の誕生日(2017年5月28日)を記念しリリースされるこのアルバムには、未発表の3つの作品が収録されており、ドイツを中心に、あまり演奏されることのない珍しい作品を好んで取り上げてきた彼女らしく、ここでもそのレパートリーの多彩さが際立っています。
 イタリアの近代作曲家マリピエロ、微分音の作曲家として知られるメキシコのカリージョの前衛的な歌曲と、マーラーの「大地の歌」の最終楽章。性格の違う3作品を白井は完璧に歌い分けています。

こういうとなんですが可愛いです。

  録音:1984年12月27-28日…1-4 1972年2月14日 Grosser Sendesaal of Hessischer Rundfunk,Frankfurt am Main…5 ライヴ収録 1999年11月22日 Tonstudio Tejie van Geest…6
 


C5314
\2600
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):作品集
 1.歌劇《毒のキス》-序曲(1927)
 2.チェロと管弦楽のための「サセックスの民謡による幻想曲」(1924/25)
 3-6.牧歌的組曲(1900)
 7.交響的印象「沼沢地方にて」(1904)
 8-10.「エリザベスのイングランド」からの3つの絵画
マルティン・ルンメル(チェロ)…2
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 イギリスの近代音楽発展に多大なる功績を残したヴォーン・ウィリアムズの管弦楽作品集。ロンドンの王立音楽大学在学中に知り合ったホルストとともに「イギリス独自のスタイル」による作品を追及し、次第にイングランドの民謡を取り入れた独自の作風を確立したヴォーン・ウィリアムズの、あまり知られていない作品を集めた1枚です。
 歌劇《毒のキス》は、タイトルこそ恐ろし気ですが、内容はとてもロマンティック。序曲には劇中のメロディが次々に登場します。他の曲は、どれもイングランドの牧歌的風景が表現されています。

  2017年1月9-10日、3月3-4日 Ludwigshafen Philharmonie




ORFEO



C904171
\2600
ミヒャエル・フォッレ(バス・バリトン)
 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):アリア集

 1.楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》-
  マイスターを侮らないでください
 2.歌劇《さまよえるオランダ人》-
  オランダ人のモノローグ「期限は切れた」
 3.歌劇《タンホイザー》-
  あなたが大胆な歌で挑むとき
 4.歌劇《タンホイザー》-
  この高貴な集いを見渡せば
 5.楽劇《パルジファル》-
  そのとおり・・・ああ!ああ!我が身のあわれさよ!
 6.楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》-
  ニワトコのなんともいい香りがする
 7.楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》-
  あなたがたはふつつかな私に
 8.楽劇《ジークフリート》-
  無知なお前の耳に、わしは呼び掛けるから
 9.楽劇《ラインの黄金》-
  夕べの空は日に映えて城は美しき灼熱に
 10.楽劇《ヴァルキューレ》-
  ヴォータンの別れの音楽「さようなら、勇ましく立派なわが子」
ミヒャエル・フォッレ(バス・バリトン)
ゲオルク・フリッチュ(指揮)
ベルリン放送交響楽団

 現在、世界中で活躍するバス・バリトン歌手ミヒャエル・フォッレ。ワーグナー作品におけるバス・バリトンの役割は、作品全体を制御し、複雑な性格を与えるもの。英雄を演じるテノールとは違った魅力を求められる声域です。
 フォッレは若いころからヴォルフラム、アンフォルタス、ザックスなどを歌い、すでにバイロイトはもちろんのこと、メトロポリタン歌劇場でも「最高のザックス歌手」として評価されていますが、最近ではヴォータン(さすらい人)に取り組み、素晴らしい成果を上げています。
 2016年の来日時に「ワーグナーを歌うのが大好きなのだけど、実はアリアはあまり多くなくて全曲歌うとちょうどCD1枚分の分量になり、それを録音したんだ」と楽しそうに語っていましたが、そのアルバムがついに登場。
 キール歌劇場の音楽監督を務めるフリッチュの指揮の下、自信溢れるワーグナーをお聴きください。

  2016年5月9-13日 Berlin Grosser Sendsaal rbb
 


C919171
\2600

ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)/ケルン放送交響
 ストラヴィンスキー(1882-1971):歌劇《夜鳴きうぐいす》他


 1-14歌劇《夜鳴きうぐいす》(1914)

ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
ケルン放送交響楽団…1-14.19-20
ケルン放送交響楽団のメンバー…15-18




夜鳴き鶯…モイツァ・エルトマン(ソプラノ)
料理人…マリナ・プルデンスカヤ(ソプラノ)
猟師…エフゲニー・アキモフ(テノール)
中国の皇帝…ウラディミール・ヴァネーフ(バリトン)
従者…トゥォマス・プルシオ(バス)
僧侶…フョドル・クズネツォフ(バス)
死神…マイラム・ソコロワ(アルト)
日本の大使…ヨアヒム・シュトレックフス
      リー・ヒークヮン
 歌曲集「プリバウトキ」
  15.コルニロおじさん
  16.ナターシュカ
  17.連隊長
  18.おじいさんとうさぎ
   カトリーン・ヴントザム(メゾ・ソプラノ)
 2つのヴェルレーヌの詩による歌曲
  19.優しい歌
  20.叡智
   ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)

 ストラヴィンスキーの《夜鳴きうぐいす》は、アンデルセンのお伽話を題材にした45分ほどの短い歌劇。19世紀末に流行していたシノワズリ(中国趣味)の影響もみられる物語です。
 しかし、1908年に着手された第1部と1914年に完成された第2.3部の間には6年の時の流れがあり、ストラヴィンスキーの作風の違いがありありと見える興味深い作品でもあります。
 オーケストラの編成は大規模にかかわらず、奏でられる音は室内楽のように繊細で、歌手たちのパートも巧みに書かれています。
 夜鳴き鶯を歌うエルトマンの歌唱は、滑らかであり高音もやすやすとクリア、鳥のさえずりそのものです。
 歌曲集「プリバウトキ(言葉遊びの意)」と「ヴェルレーヌの詩による歌曲」はまるでドビュッーのような色彩的な響きを持つ小品。いずれもストラヴィンスキーの歌曲作曲家としての才能を証明しています。




CARPE DIEM



CARPE 16308
\2500
夜のとばりが降りる頃 16世紀初頭、イタリアの歌と器楽
 ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ(1498-1561):リチェルカーレ [Ricercare]
 マルケット・カーラ(1465頃-1525):
  ああ、心よ、ああ、頭よ [Oime il cor, oime la testa](*)
 不詳/フィリップ・ヴェルドロ(1480/1485頃-1530/1532?、1552以前):
  逃げよ、逃げよ、わが心 [Fuggi fuggi cor mio]
 エリアス・デュプレ(確認できる活躍期:1507頃):
  私の可愛いコキジバト(小雉鳩) [La mia vaga tortorella](*)
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-1534以後)/
  アンドレア・アンティーコ(1480頃-1538以後):
  大胆な私の欲望 [Animoso mio desire]
 不詳(カステッラルクアート写本所収):
  レチェルカーダ [Recerchada]
  パヴァーナ−パヴァーナのサルタレッロ−コーダ
   [Pavana - Il saltarello de la pavana - La coda]
 マルケット・カーラ:
  甘美な笑顔から私の希望が生まれる [Nasce la speme mia da una dolce riso](*)
 セバスティアーノ・フェスタ(1490-1495頃-1524)/不詳:
  ああ、乱れた足取り(おお、散り散りの歩み) [O passi sparsi]
 不詳(カステッラルクアート写本所収):
  リプレーサ [Ripresa]
  あなたは不当に私を苦しめる [Tu mi tormenti a torto](*)
 ジャコモ・フォリアーノ・ダ・モデナ(1468-1556):レチェルカーレ [Recerchare]
 ヨハネス・ルリヌス・ヴェネトゥス(確認できる活躍期:16世紀初頭):
  地平線に金髪のアポロが現れる [Surge da l'orizonte il biondo Appollo](*)
 フランチェスコ・サンタ・クローチェ(1487頃-1556?)/
  ニコラウス・クラコヴィエンシス(確認できる活躍期:16世紀前半):
  Alijec Nademna Venus [= De la da l'aqua]
 ミケーレ・ペゼンティ(1470頃-1528):
  ああ、誰が私に知らせてくれるのか [Deh chi me sa dir novella](*)
 不詳/マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ(1490頃-1560頃):
  奥様、私の心はあなたのもの [Madame vous aves mon cuor]
 不詳(カステッラルクアート写本所収):
  パヴァーナ−サルタレッロ−コーダ [Pavana - Saltarello - La coda]
 ジャコモ・フォリアーノ・ダ・モデルナ:レチェルカーダ [Recerchada]
 バルトロメオ・トロンボンチーノ/アンドレア・アンティーコ:
   陽の衣をまといし美しき乙女 [Virgine bella che del sol vestita]
 バルトロメオ・トロンボンチーノ:
  ここへ私はやって来た、あなたへの愛のために!
   [Ecco che, per amarte, a quel ch'io arivo!](*)
エネア・ソリーニ(テノール(*))
コリーナ・マルティ(チェンバロ)

録音:2015年1月、シュロス・ボイゲン、ラインフェルデン、ドイツ

 ルネサンス時代のイタリア、しかし明るく外向的なイタリアではなく、どこか陰のある内向的なイタリアを感じさせる音楽による何とも魅力的なプログラム。チェンバロも初期ルネサンス・タイプのものが使用されています。
 エネア・ソリーニはイタリアのウルビーノに生まれ、ペーザロのG・ロッシーニ音楽院で学んだテノールおよびピリオド打楽器・プサルテリウム奏者。アンサンブル・ミクロログス、アンサンブル・ベッラ・ジェリト等のメンバーとして活躍しています。
 コリーナ・マルティはスイスのリコーダーおよびチェンバロ奏者。ルツェルン音楽院でバロック音楽を学んだ後バーゼルのスコラ・カントールムで中世・初期ルネサンス音楽をピエール・アモン、カトリン・ボップに師事。
 2003年以来2017年現在スコラ・カントールム教員。ポーランド出身のリュート奏者ミハウ・ゴントコとのデュオ La Morra で高い評価を得ており、Glossaレーベル等に録音があります。

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CARPE 16312
\2500→\2290
現在演奏可能な世界最古のチェンバロを使用!
 パルテノペのチェンバロ ルネサンス・チェンバロ物語

 アントニオ・ヴァレンテ(活躍期:1565-1580頃):
  ファンタジア第1旋法 Fantasia del primo tono] (1)
 ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548以後):ヴィラネッラ [La villanella] (2)
 アントニオ・ヴァレンテ:ナポリ風ガリアルダ [Gagliarda napolitana] (1)
 アントニオ・デ・カベソン(1510頃-1566):
  カントゥス・フィルムスに基づく作品 [Obra sobre cantus firmus] (3)
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-1534以後):
  Amor quando fioriva mia speme (4)
 ラニエル(確認できる活躍期:16世紀初頭):Me lassera tu mo(4)
 ヨアン・アントニオ・ダルツァ(確認できる活躍期:1508頃):
  スペイン風カラータ [Calata ala spagnola] (5)
 バルトロメオ・トロンボンチーノ:Poi che volse la mia stella (5)
 ヨアン・アントニオ・ダルツァ:
  フェラーラ風パヴァーナ [Pavana alla ferrarese] (5)
 ヤコポ・フォリアーノ(1468-1548):
  ヤコボ・フォリアーノのリチェルカーレ [Ricerchare de Jacobo Fogliano] (6)
 マルケット・カーラ(1465頃-1525):Cantai mentre nel core (4)
 マルケット・カーラ?:Per dolor mi bagno el viso (4)
 バルトロメオ・トロンボンチーノ:Stavasi amor (4) / Che farala che dirala (4)
 マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ(1490頃-1560頃):
  レセルカーダ・マ・カ・イン・ボローニャ [Recercada di ma ca in bologna] (6)
 ジョスカン・デプレ(1452頃-1518)/マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ:
  あまたの悲しみ [Plus ne regres (Plusieurs regretz)] (7)
 クラウディオ・ヴェッジョ(1510頃-1543以後)?:
  ヴィ(ヴィラーノ?)・レチェルカーダ [Vi' (?Villano) recercada] (6)
 マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ:
  奥様、私の心はあなたのもの [Madame vous aves mon cuor] (7)
 クラウディオ・ヴェッジョ:
  レチェルカーダ・ペル・b・クアドロ 第1旋法
   [Recercada per b quadro del primo tono] (6)
 クローダン・ド・セルミジ(1490頃-1562)/クラウディオ・ヴェッジョ:
  花咲く日々に生きる限り [Tant que vivray] (6)
 ファブリツィオ・デンティーチェ(1539頃-1581):
  スペインのヴォルタ [Volta de spagna] (8)
 フィリップ・デ・モンテ(1521-1603)/アントニオ・ヴァレンテ:
  Sortemplus disminuita (Sortez me pleurs) (1)
 アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562)/アントニオ・ヴァレンテ:
  Chi la ditta (Qui la dira) (1)
 アントニオ・ヴァレンテ:レチェルカータ第1旋法 [Recercata del primo tono] (1)  【出典】
 (1)アントニオ・ヴァレンテ:チェンバロ曲集(1576)
 (2)ヴィンチェンツォ・カピローラ:リュート曲集(1517頃)
 (3)コインブラ写本 242号(1570頃)
 (4)アンドレア・アンティコ編纂「オルガンのタブラチュアによるフロットラ集」(1517)
 (5)ジョアン・アントニオ・ダルツァ:リュート曲集(1508)
 (6)カステッラルクアート写本(16世紀)
 (7)マルコ・アントニオ・カヴァッツォーニ:リチェルカーレ、・・・集第1巻(1523)
 (8)フィリッピ・ハインホーファー・リュート曲集(1603-1604)
カタリナ・ビセンス(チェンバロ)

録音:2015年5月、国立音楽博物館、ヴァーミリオン、サウスダコタ州、アメリカ合衆国
使用楽器:不詳作者製、1525年頃、ナポリ

 現在演奏可能な世界最古のチェンバロを使用、その楽器が作られた1525年頃のナポリで演奏されていたと考えられる作品で構成された興味深いプログラム。アルバム・タイトルの「パルテノペ」はナポリの古称です。
 カタリナ・ビセンスはチリ出身のチェンバロ・オルガン奏者。カーティス音楽院(アメリカ合衆国)で学んだ後、フライブルク音楽大学(ドイツ)でロバート・ヒルに、バーゼル(スイス)のスコラ・カントールムでアンドレア・マルコン、イェスパー・クリステンセン、コリーナ・マルティ(上記 CARPE 16308 の演奏者)に師事。さらに歴史的鍵盤楽器による現代音楽や歴史的・民族的打楽器の演奏も習得。
 若くしてルネサンス鍵盤音楽のスペシャリストと称され、ソロ・デビューCDとなった「パーセニア」(CARPE 16298)も高く評価されました。

 

CARPE 16309
\2500
ティミオス・アトザカス:ウードピア
 ティミオス・アトザカス:
  Nada(ギリシャのイピロスの哀歌の詩による;2010)
  Melos(ギターのための Topografia より編曲;1999)/Boy - Doo(2015)
 サティ(1866-1925)/ティミオス・アトザカス編曲:Gnossienne No.1
 ティミオス・アトザカス:
  Diaplous(2010)/Lost Dervish(2007)/Ballast(2014)
  Tertsina(ニコス・カザントザキスの詩による;2004)
ティミオス・アトザカス(ウード)
アヴゲリニ・ガツィ(歌)
ジェイムズ・ワイリー(サクソフォン、リラ)
ニコス・パラウラキス(ネイ、マントゥラ)
エレクトラ・ミリアドゥ(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
コスタス・アナスタシアディス(打楽器)
ディミトリス・ザハラキス(マリンバ、打楽器)

録音:2015年4月、アギオス・ラヴレンディオス、ギリシャ

 ギリシャのウード奏者・作曲家ティミオス・アトザカスのデビューCD。アルバム・タイトルはもちろんウードとユートピアを合わせた造語です。
 ユーロピアン・ジャズとクラシカル・コンテンポラリー・ミュージックをバックグラウンドにオリエント音楽の影響を強く受けた作風を、当レーベルならではの鮮烈な録音で味わえます。




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PLECTRA MUSIC



PL 21701
(4CD)
\7400→\6990
カレン・フリント(チェンバロ)
 ルイ・クープラン(1626頃-1661):クラヴサン作品全集

  [CD 1]
  イ短調の楽曲(*)
   フローベルガー氏を模した前奏曲 [6] (Bauyn II, f.9)
   アルマンド [100] (Bauyn II, f.63v)
   アルマンド「愛想の良い女」[101] (Bauyn II, f.64)
   ラ・ピエモントワーズ [102] (Bauyn II, f.64v)
   クーラント [103] (Bauyn II, f.65)
   クーラント「ラ・ミニョン」[105] (Bauyn II, f.66)
   サラバンド [108] (Bauyn II, f.67)
   サラバンド [110] (Bauyn II, f.68)
   アルデル氏のガヴォットとクープラン氏のドゥブル [125] (Bauyn III, f.38 & f.38v)
  ハ長調の楽曲(*)
   前奏曲 [10] (Bauyn II, f.15v)
   アルマンド [Br.33] (Brussels MS 27220, no.33)
   クーラント [19] (Bauyn II, f.22)
   サラバンド [22] (Bauyn II, f.23)
   メヌエット [29] (Bauyn II, f.25v)
   サラバンド [24] (Bauyn II, f.23v)
   シャコンヌ [26] (Bauyn II, f.24)
   サラバンド [28] (シャボニエール作曲?)(Bauyn II, f.25v)
  ニ短調の楽曲(+)
   クーラント [38] (Bauyn II, f.30)
   クーラント [41] (Bauyn II, f.31v)
   サラバンド [46] (Bauyn II, f.33v)
   カノンによるサラバンド [47] (Bauyn II, f.33v)
   牧歌 [54] (Bauyn II, f.36)
   ジーグ [122] (Bauyn II, f.74v)
   サラバンド [56] (Bauyn II, f.37)
   3種のムヴマンの楽曲 [37] (Bauyn II, f.29v)
  ヘ長調の楽曲(*)
   前奏曲 [12] (Bauyn II, f.17)
   アルマンド [66] (Bauyn II, f.42)
   クーラント [69] (Bauyn II, f.43v)
   クーラント [71] (Bauyn II, f.44v)
   サラバンド [72] (Bauyn II, f.45)
   バスクのブランル [73] (Bauyn II, f.45)
   サラバンド [74] (Bauyn II, f.45v)
   ジーグ [76] (Bauyn II, f.46v)
   シャコンヌ [78] (Bauyn II, f.47v)
  ト短調の楽曲(*)
   前奏曲 [4] (Bauyn II, f.7v)
   パサカイユ [98] (Bauyn II, f.61)
  [CD 2]
  ヘ長調の楽曲(*)
   前奏曲 [13] (Bauyn II, f.18)
   アルマンド・グラーヴ [67] (Bauyn II, f.42v)
   クーラント [68] (Bauyn II, f.43)
   クーラント [70] (Bauyn II, f.44)
   サラバンド [75] (Bauyn II, f.46)
   ジーグ [79] (Bauyn II, f.48)
   ガイヤルド [77] (Bauyn II, f.47)
   シャコンヌ [80] (Bauyn II, f.48v)
   ブランロシュ氏のトンボー [81] (Bauyn II, f.49)
  ニ短調の楽曲(+)
   アルマンド [35] (Bauyn II, f.28v)
   クーラント [42] (Bauyn II, f.32)
   クーラント [39] (Bauyn II, f.30v)
   サラバンド [45] (Bauyn II, f.33)
   サラバンド [48] (Bauyn II, f.34)
   ヴォルト [53] (Bauyn II, f.36)
   ガヴォット [124] Parville, p.25)
   サラバンド [50] (Bauyn II, f.34v)
   シャコンヌ「告訴人」[57] (Bauyn II, f.37v)
  変ロ長調の楽曲(*)
   アルマンド [118] (Bauyn II, f.72)
   クーラント [119] (Bauyn II, f.72v)
  ト短調の楽曲(*)
   前奏曲 [5] (Bauyn II, f.8v)
   サラバンド [95] (Bauyn II, f.57)
   シャコンヌまたはパサカイユ [96] (Bauyn II, f.57v)
  ホ短調の楽曲(*)
   前奏曲 [14] (Bauyn II, f.19v)
   平和のアルマンド [63] (Bauyn II, f.40v)
   クーラント [64] (Bauyn II, f.41)
   サラバンド [65] (Bauyn II, f.41v)
  ロ短調の楽曲(*)
   アルマンド [115] (Bauyn II, f.70v)
   クーラント [116] (Bauyn II, f.71)
   サラバンド [117] (Bauyn II, f.71v)
  嬰ヘ短調の楽曲(*)
   パヴァーヌ [120] (Bauyn II, f.73)
  [CD 3]
  ハ長調の楽曲(*)
   前奏曲 [9] (Bauyn II, f.14)
   アルマンド [15] (Bauyn II, f.20)
   クーラント [16] (Bauyn II, f.20v)
   クーラント [17] (Bauyn II, f.21)
   サラバンド [20] (Bauyn II, f.22v)
   サラバンド [25] (Bauyn II, f.23v)
   パサカイユ [27] (Bauyn II, f.24v)
  ハ短調の楽曲(+)
   前奏曲 [128] (Parville, p. 144)
   アルマンド「気取った女」[30] (Bauyn II, f.26)
   クーラント [31] (Bauyn II, f.26v)
   サラバンド [32] (Bauyn II, f.27)
   ジーグ [33] (Bauyn II, f.27v)
   シャコンヌ「せきれい」 [34] (Bauyn II, f.28)
  ト長調の楽曲(+)
   アルマンド [82] (Bauyn II, f.50)
   クーラント [85] (Bauyn II, f.51v)
   クーラント [86] (Bauyn II, f.52)
   クーラント [92] (Bauyn II, f.55v)
  ニ長調の楽曲(*)
   前奏曲 [2] (Bauyn II, f.4)
   アルマンド [58] (Bauyn II, f.38)
   クーラント [59] (Bauyn II, f.38v)
   サラバンド [60] (Bauyn II, f.39)
   ガイヤルド [61] (Bauyn II, f.39v)
   シャコンヌ [62] (Bauyn II, f.40)
  イ短調の楽曲(*)
   前奏曲 [7] (Bauyn II, f.12v)
   アルマンド [99] (Bauyn II, f.63)
   クーラント [104] (Bauyn II, f.65v)
   クーラント [106] (Bauyn II, f.66v)
   サラバンド [107] (Bauyn II, f.67)
   ポワトゥーのメヌエット(作曲者不詳?)とそのドゥブル [111] (Bauyn II, f.68v)
  イ長調の楽曲(*)
   前奏曲 [8] (Bauyn II, f.13)
   クーラント [112] (Bauyn II, f.69)
   サラバンド [113] (Bauyn II, f.69v)
   ジーグ [114] (Bauyn II, f.70)
  [CD 4]
  ニ短調の楽曲(*)
   前奏曲 [1] (Bauyn II, f.1)
   アルマンド [36] (Bauyn II, f.29)
   クーラント [40] (Bauyn II, f.31)
   クーラント [43] (Bauyn II, f.32v)
   サラバンド [49] (Bauyn II, f.34v)
   サラバンド [44] (Bauyn II, f.33)
   カナリー [52] (Bauyn II, f.35v)
   サラバンド [51] (Bauyn II, f.35)
   シャコンヌ [55] (Bauyn II, f.36v)
  イ短調の楽曲(+)
   アルマンド [132] (Oldham 106)
   クーラント [133] (Oldham 107)
   もうひとつのクーラント [134] (Oldham 108)
   サラバンド [109] (Bauyn II, f.67v / Oldham 109)
  ハ長調の楽曲(+)
   前奏曲 [11] (Bauyn II, f.16v)
   アルマンド「シャンボニエール氏のラ・ムーティエ」 [126] (Bauyn I, f.1 & f.1v)
   クーラント [18] (Bauyn II, f.21v)
   サラバンド [21] (Bauyn II, f.22v)
   リゴドン(作曲者不詳)とクープラン氏によるドゥブル [127] (Parville, p.138)
   サラバンド [23] (Bauyn II, f.23)
   ルベグ氏のガヴォットとクープラン氏によるドゥブル [131] (Bauyn III, f.40)
  ト長調の楽曲(*)
   前奏曲 [129] (Parville, p.176)
   アルマンド [83] (Bauyn II, f.50v)
   クーラント [84] (Bauyn II, f.51)
   クーラント [90] (Bauyn II, f.55)
   クーラント [91] (Bauyn II, f.55)
   サラバンド [87] (Bauyn II, f.52v)
   ガイヤルド [88] (Bauyn II, f.53)
   シャコンヌ [89] (Bauyn II, f.53v)
  ト短調の楽曲(*)
   前奏曲 [3] (Bauyn II, f.6)
   アルマンド [93] (Bauyn II, f.56)
   クーラント [94] (Bauyn II, f.56v)
   サラバンド [97] (Bauyn II, f.58v)
   シャコンヌ [121] (Bauyn II, f.74)
カレン・フリント(チェンバロ)

録音:データ記載なし
出典:ボーアン写本 (Bauyn)、パルヴィル写本 (Parville)、オールダム写本 (Oldham)
   ブリュッセル王立音楽院所蔵の写本 (Brussels)
使用楽器:1627年(*)、1635年(+)、ヨハネス・ルッカース製
調律:ジョン・フィリップス、A=392, temperaments ordinaires (5th comma)

 フランソワ・クープラン(1668-1733)の伯父でありクープラン一族の繁栄の礎を築いたルイ・クープランのクラヴラン(チェンバロ)作品全集。ルイ・クープランの才能を見抜きパリに招いたたジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/1602-1672)のクラヴサン作品全集(PL 20501, 21601)で高い評価を受けたカレン・フリントがルッカースのオリジナル楽器2台を弾き分けています。
 カレン・フリントはオバーリン音楽院およびミシガン大学で学んだアメリカ合衆国のチェンバロ奏者。ブランディワイン・バロック(古楽アンサンブル)のアーティスティック・ディレクターであり、当レーベルの中心的音楽家。
 録音にあたってはポール・ブルノルド(Paul Brunold;1875-1948)校訂/ダヴィット・モロニー改訂版(Edition de L'Oiseau-Lyre, Monaco, 1985)を使用。
 上記曲目直後の [数字] はその版およびブルース・グスタフソン(Bruce Gustafson)によるルイ・クープランの作品カタログ番号を示しています。

 


PL 21702
\2500
ベルナルド・パスクイーニ(1637-1710):鍵盤楽器のための作品集
  ヘ調の楽曲
   Toccata (Per Spagna) / Alemanda Scozzese / Corrente
   Sarabanda - Variazione / [Giga]
  ニ調の楽曲
   Partite diverse di Follia(I - XVI)/Passagagli (Per il medesimo)
   Ricercare in D. sol re
   Variazioni d'invenzione in D. sol re
    [Prima Partita] / Seconda Partita / Terza Partita / Quarta Partita
    In Corrente / Altro modo la Corrente / Altra Variazione in Corrente
    Ottava Partita / Nona Partita / Decima Partita / Gagliarda
  ト調の楽曲
   Tastata (Per l'Inglese) / Ricercare / Alemanda / [Corrente]
   Al medesimo [Giga] / Partite del Saltarello / Alemnda VIII / Aria
   Variazioni per il Paggio Todesco
  イ調の楽曲
   Altra [Alemanda] / Corrente / [Giga]
   Toccata con lo scherzo del cucco (Per lo Scozzese)
アーサー・ハース(チェンバロ)

録音:データ記載なし
使用楽器:1630年頃、不詳作者製、イタリア(フリント・コレクション)
調律:ジョン・フィリップス、A=415, 1/4 comma & modified meantone

 ベルナルド・パスクイーニはローマでボルゲーゼ公に仕えたイタリアの作曲家。世代的にジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)とドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)の中間に位置するイタリア鍵盤音楽史上の重要な作曲家として認識されています。
 アーサー・ハースはベス・カープ、アルバート・フラー、アラン・カーティス、ケネス・ギルバートに師事したアメリカ合衆国の鍵盤楽器奏者。フランス・バロック鍵盤音楽の権威として知られ、合衆国の数多くの音楽学校、大学、音楽祭において要職を歴任しています。




<国内盤> 


ARCO DIVA



UP0178
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ユーモレスク〜ヴィオラとチェロのハーモニー〜
 1. ベートーヴェン:アレグロ
  「2つのオブリガート眼鏡付の二重奏曲」WoO32 変ホ長調
 2. ドヴォルザーク:「ユーモレスク」第7番
 3〜7. ハース:「ヴィオラとチェロのための二重奏曲」第1番*
 8〜11.フィアラ:「ヴィオラとチェロのためのダイアログ」*
 12〜16. ハース:「民謡変奏曲」*
 17〜18. スコーマル「美女と野獣」
 ボーナストラック:
  ピアソラ:「92丁目通り」
  *世界初録音
クリスティーナ・フィアロヴァー(ヴィオラ)
ペトル・ノウゾフスキー(チェロ)

 前作(UP0174)ではチェコの現代音楽を無伴奏で録音し話題となったクリスティーナ・フィアロヴァーが、同じくチェコの若き俊才ノウゾフスキーと挑むヴィオラとチェロの対話。
 お馴染みのドヴォルザークのユーモレスクをはじめ、チェコの現代作曲家に委嘱した作品群はまさにチェコの音色たっぷり楽しめるアルバムとなりました。
 ヴィオラとチェロの重厚な響きが聴かせる音色の妙は新たなレパートリーとなるでしょう。
 ボーナストラックとしてピアソラも収録。
 そのルックスと独自な路線で日本でも密かに人気が高まっているフィアロヴァーです。
 

UP0188
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
チェコ現代教会音楽作品集
 1. マルティヌー:「三つの光の山」
  語り、バリトン独唱、男声合唱とオルガンのための
 2. マルティヌー:「聖ヤコブへの賛歌」
  語り、ソプラノ・アルト・バス独唱、チェロ、混声合唱とオルガンのための
 3. ジェズニーチェク:「ディエス・イレ」
  混声合唱とオルガンのための
 4. フィアラ:「レジーナ・チェリ・レターレ」
  ソプラノ独唱、チェロ、混声合唱とゴングのための
ブルノ・チェコフィルハーモニック合唱団
ペトル・フィアラ(指揮)

 チェコの20世紀〜現代作曲家の宗教(教会)音楽作品集。チェコを代表する作曲家の一人マルティヌーをはじめ、現在も創作活動を続けるジズニーチェク、フィアラのチェコの合唱音楽の魅力を思う存分堪能できるアルバムです。
 世界のトップ合唱団であるブルノ・チェコ・フィルハーモニック合唱団を指揮するのは作曲家ペトル・フィアラ自身!
 ジェズニーチェクとフィアラの作品は世界初録音であり、日本でも人気の高まっているチェコの合唱音楽ファンにはたまらないアルバムとなりました。



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PAN CLASSICS



PC10324
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ピアーニのソナタ、3人の巨匠のカンタータ
 〜神聖ローマ皇帝カール6世と
   バロック後期のイタリアの作曲家たち〜

 ◆ピアーニ:
  ①ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調op.1-1
  ②同 ヘ長調op.1-3
  ③同 イ短調op.1-9
 ◆カルダーラ:④カンタータ「もはや心は決まった」
 ◆A.スカルラッティ:
  ⑤カンタータ「わたしが目を閉じるや」
 ◆ヴィヴァルディ:
  ⑥カンタータ「遠くなりにしは麗しき顔」
ラファエッラ・ミラネージ(S)
エミリオ・ペルツァン(バロックvn)
G.A.P.アンサンブル(古楽器使用)

 音楽史上きっての音楽愛好の皇帝のまわりにこんな巨匠たちが集っていた…名歌手&異才弦奏者と!
 音楽を愛し、自ら作曲までこなした17〜18世紀の神聖ローマ皇帝たちのなかでも、マリア=テレジアの父カール6世はその在位期間(1711〜1740)がまさに後期バロック全盛の頃と重なり、折々にフックス、カルダーラ、ズィアーニ…といった当代随一の巨匠たちの作品をその宮廷で演奏させていた大の音楽愛好家。
 こういう王侯の存在が私たちの時代に大きな音楽遺産を残してくれたところ、そのまわりで綴られた音楽のなかに、ヴィヴァルディやスカルラッティのような、20世紀以来の古楽復興シーンでも根強い人気を誇る大物作曲家たちの名前を見つけて、がぜん心躍らずにおれましょうか!
 皇帝が愛した彼ら巨匠たちの音楽を、日本でも絶大な人気を誇る古楽歌手ミラネージのニュアンス豊かな声で堪能するかたわら、ピアーニという思いがけない隠れ名匠のヴァイオリン・ソナタを続々と弾き連ねるのは…
 先日も瞠目すべきブラームス交響曲録音を刻んだ、古楽とロマン派のあいだを軽々と行き来するモンテネグロの大物ペルツァン!
 聴けば聴くほど…の1枚、解説訳&訳詩付です



ペルツァンのONYXデビュー・アルバムにピアーニのソナタが入っていて
これが爽やかなアルバムだった

ONYX 4099
\2600
 ピアーニ:4つのソナタ(世界初録音)
 ジェミニアーニ:2つのソナタ
 ヘンデル:ソナタHWV.371
エミリオ・ペルツァン(バロック・ヴァイオリン)
オリオル・エイマット=フステ(バロック・チェロ)
ルカ・クィンタヴィレ(チェンバロ)
マケドニア出身のニュースター!エミリオ・ペルツァンONYXデビュー盤!

 ドイツのピリオド・オーケストラ、ラルテ・デル・モンドの中心メンバーとして活躍する1982年マケドニア生まれのバロック・ヴァイオリニスト、エミリオ・ペルツァン。
 ペルツァンが取り上げたジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ(1678−1760)は、バロック時代の最も重要なヴァイオリニストの1人。
 1712年に出版された「Op.1」からの4つのソナタは、ペルツァンの演奏が世界初録音となる。
 女王ヴィクトリア・ムローヴァも、ペルツァンの演奏とピアーニの音楽を大絶賛している!

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PC10268
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税


PC10268
\2800
輸入盤(発売済み)
プラメナ・ニキタソヴァ(バロックvn)
 ズッカーリ:ヴァイオリンのためのソナタ集
 〜1747年ミラノ、古典派前夜のイタリアで〜

  ①アダージョ 第10番 ニ短調(1760)
  ②ソナタ 第8番 変ロ長調(1747)
  ③アダージョ 第7番 ホ短調(1760)
  ④ソナタ 第3番 ホ長調(1747)
  ⑤ソナタ 第10番 イ短調(1747)
  ⑥アダージョ 第11番 ハ短調(1760)
  ⑦ソナタ 第6番 ト長調(1747)
プラメナ・ニキタソヴァ(バロックvn)
マヤ・アムライン(バロックvc)
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー(チェンバロ)

 タルティーニの同時代人に、思わぬ名匠が!
 ミラノの俊才ズッカーリ、古典派前夜の旋律美を堪能18世紀のイタリア・ヴァイオリン音楽で、とくに名品が多いのはやはりバロック後期…古典派を遠く先に見据えた1740〜60年代は、いうなればバロックというよりロココ、前古典派の頃。
 ラモー、タルティーニ、少し遅れてL.モーツァルト(天才少年の父でヴァイオリン音楽の大家)…などが現れるところ、ペルゴレージやガルッピなどと同世代の名匠ズッカーリは、ひとしきりロンドンで稼いだあと帰郷、イタリアにおける交響曲発展の拠点のひとつミラノで、G.B.サンマルティーニ指揮する楽団の首席奏者として活躍した、筋金入りの音楽史上の名匠!
 そのソナタがまた、コレッリ以来の古典的形式美を踏まえつつも、ロココ情緒ともいうべき叙情たっぷりの旋律美がそこかしこ、欧州古楽界の拠点バーゼルで学んだ名手ニキタソヴァの濃密なバロック・ヴァイオリン演奏がその魅力を幾倍にも引き立てたやみません。
 モーツァルト4歳の年、かつての活躍地ロンドンで満を持して出版されたヴァイオリン教本からのアダージョ3曲も絶品…お見逃しなく!




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 ズッカーリはクレモナ近郊のカサルマッジョーレに生まれ、ガスパロ・ヴィスコンティに師事した。
 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニの協力者としても知られる。
 そのまっすぐな抒情は聴く者の心をとても素直にしてくれる。

 で、ヴァイオリンを弾いているプラメナ・ニキタソヴァという人が実はなかなかの才人。
 CDがたくさん出ているというわけではないのだけど、PAN CLASSICSからもう1枚出ていて、これも瀟洒で優雅な素晴らしい逸品。

 ガスパール・フリッツ:1756年のソナタ集
 
 これがズッカーリと同じ感性の作品。

 プラメナ・ニキタソヴァは、時代から取り残されたちょっと素敵な作品を紹介するのが好きな人なのだろう。



プラメナ・ニキタソヴァ(バロック・ヴァイオリン)
ガスパール・フリッツ:1756年のソナタ集


PC10295
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税

PC10295
輸入盤
\2800
ガスパール・フリッツ (1716-1783):1756年のソナタ集
  〜ヴァイオリン音楽、古典派時代へ〜


ガスパール・フリッツ - Gaspard Fritz:
 ヴァイオリン独奏と低音伴奏のための
     ソナタ集 作品3(1756年パリ刊)
 ①ソナタ第1番 ニ長調
 ②ソナタ第2番 イ長調
 ③ソナタ第3番 ハ長調
 ④ソナタ第4番 変ホ長調
 ⑤ソナタ第5番 変ロ長調
プラメナ・ニキタソヴァ(バロック・ヴァイオリン)
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー(フォルテピアノ)
マヤ・アムライン(バロック・チェロ)

 ジュネーヴ生まれ、国際派。フランスとドイツの間でユニークな個性を培った、古典派前夜の異能の人!

 1756年。
 モーツァルトの生年、ヘンデルとD.スカルラッティが亡くなる少し前、タルティーニやラモーに風格が出てきて、若きハイドンが交響曲をもう少しで書きはじめる頃。
 オペラの世界はナポリ楽派全盛期…
 つまり、ドイツ中心で音楽史を眺めていると「なんとなくわかりにくい過渡期」。

 その頃どんな音楽が奏でられていたか?というと、実は思いがけない宝が続々見つかるのも、この1750年代の特徴。

 J.シュターミッツらがマンハイムで独自の交響曲芸術を育んだとすれば、その人気を大きく伸ばしたのは大都市パリ。そしてこの街の管弦楽団や楽譜出版社の功績、・・・そしてここに紹介されているフリッツも、パリのルクレール出版社から出たこの曲集にあらわれているとおり、知らしめるに足る才能を誇った異才だった!



 ガスパール・フリッツ (1716-1783)。


 ジュネーヴで生まれ、トリノの宮廷ではルクレールらを育てた名匠ソミスに師事、再びジュネーヴに戻り活躍をみせた彼のソナタは後期バロック〜ロココ式の全3楽章でありながら、ソナタ部分の充実度はモーツァルト後期かと思う曲も..

 重音その他の技巧も痛快、古楽教育の中心地バーゼルの駿才と名教師が紡ぎ出すその音像は清らかさと興奮のはざま、1750年代という意外な時代への関心をひときわき立てるに違いありません。






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PASSACAILLE



PSC901
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
パウル・ドンブレヒト
テレマンのオーボエ協奏曲さまざま

 1. オーボエ協奏曲 ハ短調 TWV51:c2
 2. オーボエ協奏曲 ニ短調 TWV51:d1
 3. オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 TWV51:A2
 4. オーボエ協奏曲 ニ長調 TWV51:D5
 5. オーボエ・ダモーレ協奏曲 ト長調 TWV51:G3
 6. オーボエ協奏曲 ホ短調 TWV51:e1
パウル・ドンブレヒト
(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
Ens.イル・フォンダメント(古楽器使用)

 なんとドンブレヒト、堂々ソロでテレマン協奏曲を続々!
 オーボエ・ダモーレ協奏曲も2曲、頼れる精鋭陣と。
 レオンハルトやブリュッヘン、ビルスマらの世代がさかんにバッハやテレマンなどを録音していた頃から、古楽大国ベルギーを代表するオーボエ奏者のひとりとして確かなキャリアを歩んできたパウル・ドンブレヒト。
 その周りに確かな信頼をもって集まってきた、のちに年を追うごと多忙になってゆく名手たちとの録音の数々は、いまの知名度よりもむしろ18世紀当時の名声に沿ったといってもよい確かな作曲家選定のもと、ほんとうに聴くべき名曲ばかりが厳選されている「頼れる古楽の指標」…
 そのドンブレヒトが堂々、自ら指揮のみならずソリストとしても主役然と立ちまわった名盤がひとつ、同じベルギーでやはり多忙な演奏活動を続けてきたトラヴェルソ奏者が主宰するPassacailleから出ていたものが、このたび国内仕様で初登場!
 ハイニヒェン(PSC921)やゼレンカ(PSC9524)らの名盤と並ぶ確かな1枚として、いうなれば四半世紀前のホリガー&ASMFの名盤のような安定感と深さを誇る1枚として推薦できます!
 うち2曲は、バッハも愛したオーボエ・ダモーレの協奏曲…聴きどころ満載です!
  


PSC937
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ユーテンダルとデ・モンテ さまざまなモテトゥス
 〜中世から、近世への多声音楽の発展〜

 ◆ユーテンダル:
   ①最も慎ましきことは ②兄弟たちよ、古いパン種をとりのぞきなさい
   ③どうか、わたしの悲しみのそばにいてください 
   ④彼らはその人の死を、長子の死のように嘆くだろう
   ⑤あなたの死も、死んだ救世主も ⑥はじめに、ことばがああった
 ◆デ・モンテ:
   ⑦彼らは連れ去った、わが主なるかたを
   ⑧福あるかた、おとめマリア ⑨ああ、いともやさしきイエスさま
   ⑩たとえ、わが道が危難の只中を通っていようと
   ⑪美しくも優しきかたよ
バルト・ドマイト指揮
Ens.オルトレモンターノ(古楽器使用)&
カピーリャ・フラメンカ(古楽声楽集団)

 多声音楽の爛熟期、それはバロック前夜の輝き…
 ネーデルラント楽派後期の2巨匠、古楽器入り編成で!

 ルネサンス・ポリフォニーの大家ラッススやパレストリーナのミサ曲などは、古楽好きの方々に意外と多い合唱系リスナーのあいだで絶大な人気を誇るレパートリー…
 しかし彼らが亡くなったのは1590年代。それは、すでにモンテヴェルディが何冊かのマドリガーレ集を出版し、まもなくオペラという新芸術が誕生しようとしていた時代ではありませんか!
 そんな折、ガブリエーリらヴェネツィア楽派の先例を知ってか知らずか、各地の宮廷礼拝堂にも豪奢な楽器編成が静かに導入されつつあったところ。やがて来るべきシュッツやスヴェーリンクらの時代を目前に、ドイツ語圏南部で活躍したネーデルラント楽派後期の巨匠たちの音楽は、意外と確かな古楽器録音では聴けないもの。
 21世紀初頭、今はなき猛者集団カピーリャ・フラメンカの名演で、ニュルンベルクのユーテンダルとウィーンのデ・モンテの至芸を豪奢な古楽金管合奏を交えた絶美のソリスト編成で聴ける、新時代を 迎えつつあった音楽界の推移を肌で感じられる1枚です!




















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