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≪第93号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2017/8/29〜






9/1(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CLARINET CLASSICS

 クラリネット・クラシックスはイギリスの女性クラリネット奏者ヴィクトリア・ソームズ・サメクが主宰するレーベル。
クラリネット、サクソフォンをはじめとした管楽器のための素晴らしい録音が揃っています。
 21世紀に活躍する演奏家だけでなく、マルセル・ミュールやルディ・ヴィードフなどのヒストリカル録音も充実しています。
歴史的録音もこちらに掲載しております。


CC0001
\2100
コープランド/六人組:クラリネット音楽集
 1-3.コープランド:クラリネット・ソナタ
 4.タイユフェール:クラリネットとピアノのための「アラベスク」
 5-7.オネゲル:クラリネットとピアノのためのソナティネ(1922)
 8-10.プーランク:クラリネット・ソナタ(1962)
 11-13.タイユフェール:独奏クラリネットのためのソナタ(1957)
 14-16.ミヨー:クラリネットとピアノのためのソナティネ Op.100(1927)
 17.ミヨー:
   クラリネットとピアノのためのデュオ・コンチェルタント Op.351(1956)
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(クラリネット)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

 20世紀前半、フランスで活躍した作曲家集団「六人組」。印象主義よりも新古典派主義の作風を好んだ彼らの機能的な音楽は、当時フランスに留学していたコープランドにも強い影響を与えました。
 この「クラリネット・ソナタ」はもともとアメリカに帰国後の1942年、太平洋戦争で命を落としたコープランドの友人のために書かれたヴァイオリン・ソナタですが、1986年にコープランド自身の手によってクラリネット・ソナタに編曲されています。
 後年に書かれたクラリネット協奏曲とは違うフランス風の味わいです。
 


CC0009
\2100
「1995年度クラシック・アルバムTOP50」
 New Music for Clarinets

 1-3.ライヒ:
  11本のクラリネットのための「New York Counterpoint」(1985)
 4.ペーリン:
  4本のクラリネットとサンプルのための「Like He Never Was」(1993)
 5.ウォルター・ツィマーマン:
  2本のクラリネットのための「25 Karwa Melodien」(1979)
 6.トム・ジョンソン:
   独奏バス・クラリネットのための「Rational Melody No.1」(1982)
 7.モートン・フェルドマン:
  バス・クラリネットと2台のパーカッションのための
   「Bass Clarinet&Percussion」(1981)
 8.ジョンソン:
  独奏クラリネットのための「Rational Melody No.21」(1982)
 9.クリストファー・フォックス:
  2本のクラリネットのための「Stone:Wind:Rain:Sun」(1989)
 10-12.ギャビン・ブライアーズ:
   9本のクラリネットのための「Three Elegies For Nine Clarinets」(1993)
 13.モリコーネ:
  クラリネット、ピアノとシンセサイザーのための
   「Cinema Paradiso」(Music From The Film)
ロジャー・ヒートン
(クラリネット、バス・クラリネット、コントラバス・クラリネット)…多重録音
サイモン・リンブリック(パーカッション)
デイヴ・スミス(ピアノ)

 クラリネット奏者&指揮者ロジャー・ヒートンは、ギャビン・ブライアーズ・アンサンブルのメンバーとして数多くの現代音楽の演奏に携わってきました。
 ヒートンの初のアルバムであるこの「New Music for Clarinets」は、多重録音を駆使し、ライヒの11本のクラリネットのための「ニューヨーク・カウンターポイント」などの複数の楽器のための作品を一人で演奏するという離れ業によるものです。
 あまりの出来栄えの良さに、BBCマガジンはこのアルバムを「1995年度クラシック・アルバムTOP50」に加えたほどです。
 

CC0011
\2100
Solos de Concours
 1.メサジェ:Solo de concours
 2.マルティ:第1幻想曲
 3.レイナルド・アーン:サラバンド、主題と変奏
 4.ラボー:演奏会用独奏曲 Op.10
 5.ドビュッシー:第1狂詩曲
 6.ゴーベール:幻想曲
 7.グロヴレーズ:ラメントとタランテッラ
 8.ボザ:牧歌
 9.ジュール・マズリエ:ファンタジー・バレエ
 10.ピエルネ:Mon ami Perier-アンダンテ・スケルツォ
 11.フランセ:クラリネットのための主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(クラリネット)
ジョナサン・ヒギンズ(ピアノ)

 1995年にリリースされた「コンクールのための独奏曲集」は当レーベルの主宰者であり、このアルバムの奏者でもあるヴィクトリア・ソームズ・サメクの名前を広く知らしめたアルバムです。
 収録されている作品は、どれもパリ音楽院の試験曲として委嘱されたもので、音楽性はもちろんのこと、技巧的にも取り組み甲斐のある曲ばかり。管楽器奏者たちにはお馴染みの名曲を、ザメクはうっとりするような美しい音色で演奏しています。
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CC0013
\2100
歴史的録音
 マルセル・ミュール:
  Le Patron' of the saxophone

 1.ラモー:ガボット
 2.ローレンス:パヴァーヌとメヌエット
 3.フォンセ:La Tyrolienne
 4.フォレ:Patres
 5.アグリコラ・ゲニン:「マールボロ」による変奏曲
 6.ドゥメルスマン:「ヴェニスの謝肉祭」による序奏と変奏曲 Op.165b
 7.ヴェローヌ:サクソフォーン協奏曲-アンダンテ
 8.ヴェローヌ:半音階的ワルツ
 9.グラズノフ:主題とスケルツォ
 10.ボズローニ:メヌエット
 11.フランセ:セレナード・コミーク 変ホ長調
 12-14.イベール:コンチェルティーノ・ダ・カメラ
 15.ピエルネ:カンツォネッタ Op.19
 16.ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 17.ドリゴ:セレナード
 18.コンベール:エスキース
 19-20.ボザ:サクソフォンのためのコンチェルティーノ
 21.アルベニス:スペイン組曲 Op.47-3「セビリア」
 22.クレリス:Cache-cache
 23.ボザ:アンダンテとスケルツォ
マルセル・ミュール(サクソフォン)
マルセル・ガヴォー(ピアノ) 他

 サクソフォン演奏における伝説的人物の一人、マルセル・ミュール(1901-2001)。ノルマンディーに生まれたミュールは、サクソフォンの魅力を伝えるために生涯奔走しました。
 演奏家として活躍する彼のために、彼と同時代の作曲家たちが多くの曲を作曲、または編曲し、これらは現代でもサクソフォンの大切なレパートリーとして重用されています。またパリ音楽院のサクソフォン科を復活させ「Le Patron」(父)と呼ばれるほどに多くの弟子を育てたことでも知られています。

 このアルバムには1930年-1940年に録音されたソロ、および四重奏が収録されています。また、彼の師であるコンベールが1905年に録音した貴重な音源も含まれています。
 

CC0026
\2100
バス・クラリネットとピアノのための音楽集
 1-2.ヒンデミット(1895-1963):ソナタ
 3-5.オトマール・シェック(1886-1957):ソナタ Op.41
 6-7.ルーボシュ・スルカ:ソナタ
 8.ヴァーツラフ・レハク(1933-):ソネット 第3番
 9-11.シュテファン・ホイケ(1959-):ソナタ Op.23
 12.ブルクハルト・セル(1944-):ルーメン
アンリ・ボック(バス・クラリネット)
ライナー・クラース(ピアノ)

 ロッテルダム音楽院で音楽教育を受けたアンリ・ボック(1950-)。1981年からは出身校のバス・クラリネット科の教授に任命され、世界中から集まった学生の指導にあたりました。
 様々な奏者たちとアンサンブルを行い、時にはジャズ・ピアニストやサクソフォンともデュオを組むなど多彩な活動で知られ、優れた即興演奏でも評価されています。
 1989年には教則本「バス・クラリネットの新しいテクニック」(2011年改訂)を出版、これは若手奏者たちの指針にもなり、さらに楽器の魅力を広めることとなりました。このアルバムではヒンデミットやシェックらの作品をはじめとした優れたバス・クラリネット作品が演奏されています。

 録音 1998年12月10.11日 LEO DE KLERK/BLOOMLINE STUDIO, ES-GRAVENDEEL,HOLLAND 
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CC0018
\2100
歴史的録音
 サクソフォンのクライスラー
  ルディ・ヴィードフ(1893-1940):名演集

 1.Sax Serene
 2.Saxarella
 3.That Moaning Saxophone Rag
 4.Valse Vanite
 5.Souvenir 
 6.Dans l'Orient 
 7.La Paloma
 8.Valse Mazanetta
 9.メヌエット ト長調
 10.メロディ
 11.セレナード「Les Millions D'Arlequin」
 12.Sax-O-Phun
 13.Saxophone Fantasie
 14.Saxema
 15.Valse Erica
 16.Danse-Hongroise
 17.La Cinquantaine
 18.Serenade Badine
 19.メロディ
 20.ヴォルガの舟歌
 21.Llewellyn-waltz
 22.Narcissus
 23.グロリア
 24.Valse Marilyn
 25.Rubenola
ルディ・ヴィードフ(サクソフォン)
スタジオ・オーケストラ 他

 1840年代にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案された「新しい楽器」サクソフォン。現代ではクラシック音楽からポップス、ジャズ、ロックなど幅広い分野で人気を獲得している楽器ですが、マルセル・ミュールが登場するまでは正当な評価を得ることはできませんでした。
 しかし、ミュールの少し前の時代にも素晴らしい奏者が存在していました。ジャズ黎明期のアメリカで活躍したルディ・ヴィードフです。「サクソフォンのクライスラー」と呼ばれ、自作自演が爆発的人気を呼んだことで知られていますが、なぜか彼の死後はすっかり忘れられてしまいましたが、須川展也が何曲かの作品を自身のレパートリーに組み込んだことで、少しずつ人気が復興しています。
 彼の妙技を心行くまで堪能できる1枚です。

  録音 1920-1927年
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CC0049
\2100
歴史的録音
 Swing Low Sweet Clarinet
  レジナルド・ケル&HIS QUIET MUSIC

 1.モーラン(1910?95)/arr. Ludlow: Swing Low Sweet Clarinet
 2.レイボルト(1886?1972): The Wistful Shepherd
 3.クライスラー(1875-1963):愛の悲しみ
 4.ドビュッシー(1862-1918):小さな羊飼い
 5.クライスラー:わが瞳に星々が
 6.クライスラー:美しきロスマリン
 7.ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 8.モーラン:Blue Haze
 9.モーラン:The Pied Piper
 10.The Gentle Maiden(ケル編)
 11.フォスター(1825-1864):Some Folks Do
 12.ロビンソン(1815-1898):The Snowy Breasted Pearl
 13.伝承曲::Has Sorrow Thy Young Days Faded?
 14.フォスター:優しきアニー
 15.イラディエル(1809-1865):ラ・パロマ(ケル編)
 16.ハリソン(1851-1944):In the Gloaming(カーデュー編)
 17.バルフェ(1808-1870):Killarney(カーデュー編)
 18.モーラン:エクスタシー
 19.ポーター・ブラウン(1910-1982):Dance of the Three Old Maids
 20.ドビュッシー:夢想
 21.ドビュッシー:レントより遅く
 22.クライスラー:愛の喜び
 23.クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2
 24.クラットサン(1866-1951):Ma Curly Headed Babby(ハートリー編)
レジナルド・ケル(クラリネット)

 イギリス生まれのレジナルド・ケル(1906-1981)。ロンドン王立音楽院で学ぶ傍ら、ロイヤル・フィルハーモニック協会のオーケストラで首席奏者を務めるなど、在学中からその存在は注目されていました。
 1932年に卒業、その後はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に移籍し、1936年まで演奏しました。トスカニーニにも認められ、ルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者を務めたことでも知られています。
 以降様々なオーケストラの首席奏者を務め、アメリカに渡ってからはベニー・グッドマンの知遇を得て、彼にクラシックの奏法を教えるなど多方面で活躍しました。
 この録音は1942年から1955年の演奏で、ドビュッシーから民謡まで多岐に渡るレパートリーを収録。モーツァルト演奏で名高いケルの別の一面を伝える楽しいアルバムとなっています。
 

CC0048
\2100
John Harle plays
 1-3.フィル・ウッズ(1933-):
    サクソフォンとピアノのためのソナタ(1980)
 5-8.リチャード・ロドニー・ベネット(1936-):
    サクソフォンとピアノのためのソナタ(1986)
 9.デイヴ・ハース(1956-):
    ソプラノ・サクソフォンとピアノのための「ルーマニア」(1979)
 10-12.エディソン・デニソフ(1929-1996):
    サクソフォンとピアノのためのソナタ(1973)
 13.マイケル・バークリー(1948-):
    アルト・サクソフォンとピアノのための「Keening」(1986)
ジョン・ハール(ソプラノ&アルト・サクソフォン)
ジョン・レネハン(ピアノ)

 名手ジョン・ハールとジョン・レネハンの共演による様々な作品集。録音時にはマイクの位置などにも気を使ったということで、素晴らしく輝かしい音色が捉えられています。
 ベネットやバークリーの曲は、すでに高い人気を誇っていますが、他の作品も楽しさ満点です。

  録音1987年2月3-4日 St George the Martyr, Bloomsbury, London
 


CC0065
\2100
ルイ・カユザック(1880-1960):作品全集
 1-3.クラリネットとピアノのための
   「コンチェルティーノ」((rom Baermann’s Quintet)…世界初録音
 4.クラリネットと弦楽合奏のための
   「セヴェンヌ地方のパストラール」…世界初録音
 5.独奏クラリネットのための「アルルカン」
 6.クラリネットとピアノのための「カンティレーヌ」
 7.クラリネットとピアノのための
   「ヴァン・ド・ペイの民謡による変奏曲」
 8.独奏クラリネットのための練習曲
 9.クラリネットとピアノのための
   「田舎老人の旋律による幻想的変奏曲」
 10-12.古典的なソナタ 第1番…世界初録音
 13-15.古典的なソナタ 第2番…世界初録音
 16.クラリネットとピアノのための「セヴェンヌ地方のパストラール」
フィリップ・クーパー(クラリネット)
クリスティーネ・ラグニール(ピアノ)
フィリップ・オリヴァー・デュヴォー(第2クラリネット)
レ・ヴィルトゥオーゾ・デ・ロペラ(アンサンブル)

 フランスで生まれ、父から最初の音楽教育を受けたカユザック。クラリネット演奏家としても作曲家としても名高く、また教育者としてもエドゥアルト・ブルンナーら多くの名手を育て上げた人です。
 彼は、弟子への手紙に「技術、芸術性、魅力的な響き。これが音楽を演奏するための唯一の手段である」と書き送りましたが、作品にもそのモットーが色濃く表れています。
 どの曲も魅力的で表現豊かであり、また技術的にも凝ったものが多く、彼が夢中になっていたというモーツァルト、ブラームス、ヒンデミットからの影響もみられます。
 このアルバムは1984年からパリ国立歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者を務めた他、各地のオーケストラで演奏した名手フィリップ・クーパー(カユザックの孫弟子にあたる)が演奏しており、伝統をきっちり伝えています。

  録音 2002年2月24日 studio Magne,Paris
 


CC0068
\2100
モーツァルト:クラリネット五重奏曲 他
 1-4.クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
 5.ロンド イ長調 K581a(ロバート・レヴィン補筆完全版)…世界初録音
 6.アレグロ 変ロ長調 K516c(ロバート・レヴィン補筆完全版)
 7.アンダンテ・ロンド(断章)
 8.アレグロ ヘ長調 K580b(フランツ・バイヤー補筆完全版)
コリン・ローソン(クラリネット)
マイケル・ハリス(バセット・ホルン)
レヴォルーショナリー・ドロウイング・ルーム(アンサンブル)

 英国のクラリネット奏者コリン・ローソンが演奏した、モーツァルトのクラリネット作品集。コリン・ローソンはピリオド楽器奏者としてハノーヴァー・バンド、イングリッシュ・コンサート、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズで首席奏者として活躍、数多くの録音でも知られています。
 このアルバムは、彼が創設メンバーとなった古楽器アンサンブル「レヴォルーショナリー・ドロウイング・ルーム」とともに演奏したモーツァルトのクラリネット五重奏を中心に、断片や補筆版も含めたモーツァルトの希少クラリネット作品を収録。彼の親しい友人であるマイケル・ハリスとともにモーツァルト時代の復元楽器を用いての演奏です。

 録音 2012年3月3-5日 All Saints, Durham Road, East Finchley, London



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NAXOS



8.573629
\1200
ラフマニノフ(1873-1943):ピアノ協奏曲 第2番 他
 ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18(1901)
  1.第1楽章:Moderato- Allegro
  2.第2楽章:Adagio sostenuto
  3.第3楽章:Allegro scherzando
 練習曲集「音の絵」Op.33(1911)
  4.第1番:ヘ短調
  5.第2番:ハ長調
  6.第3番:ハ短調
  7.第5番:ニ短調
  8.第6番:変ホ短調
  9.第7番:変ホ長調
  10.第8番:ト短調
  11.第9番:嬰ハ短調
 12.クライスラー(1875-1962):愛の悲しみ(ラフマニノフ編)(1910/21)
 13.フランツ・ベーア(1837-1898):笑う小娘“W.Rのポルカ”
  (ラフマニノフ編)(1911)
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
カルロス・ミゲル・プリエト(指揮)…1-3
ロイヤル・スコティッシュ国立管弦楽団…1-3

 数あるピアノ協奏曲の中でも、最も人気が高く、またピアニストにとっても困難な壁である「ラフマニノフの第2番」。交響曲第1番の初演時における手痛い失敗を跳ね返した、ラフマニノフにとっての特別な作品です。
 名手ギルトブルグにとってもこの作品は特別な存在であり、演奏する際には特別な心構えが必要だとブックレット(英文)で語っています。
 ブックレットによると、オープニングの鐘の音を思わせるピアノの重厚な和音、続く激流のようなアルペジョ。これらについてギルトブルグは熟考をめぐらし、一つ一つの音を大切に奏でている様子が理解できます。
 ギルトブルグは練習曲「音の絵」についても多くの考察をめぐらせており、その演奏で作品の持つ魅力を完璧に伝えることに成功しています。
 ジャケットに使われている写真は、ギルトブルグ自身が撮影したサンクトペテルブルクの「血の上の救世主教会」。ラフマニノフの音楽を象徴する鐘の音を象徴する風景です。

  録音 2016年2月28日-3月1日 Royal Concert Hall, Glasgow, Scotland…1-3 2016年6月14-15日 The Concert Hall, Wyastone Estate, Monmouth, Wale…4-13
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8.573414
\1200
準・メルクル(指揮)&ライプツィヒMDR放送響
 ワーグナー(1813-1883):演奏会用序曲集

 1.歌劇《妖精》‐序曲
 2.歌劇《恋愛禁制》-序曲
 3.序曲「クリストファー・コロンブス」
 4.序曲「エンツィオ王」
 5.演奏会用序曲 第2番 ハ長調
 6.演奏会用序曲 第1番 ニ短調
 7.ジークフリート牧歌
準・メルクル(指揮)
ライプツィヒMDR放送交響楽団

 19世紀のドイツ文化に多大な影響を与え、現在でも人気が全く衰えることのない音楽を書いたワーグナー。彼は少年の頃から文学と音楽の才能に溢れていました。しかし、最初から壮大な歌劇を書いていたわけではなく、10代の頃はピアノ曲を書き、やがて、ここで聴けるようなベートーヴェンやウェーバー風の序曲を何曲か作曲することで、自身の腕を磨きました。この頃は交響曲作曲家を目指していたとも言われていますが、やはり彼の本分は劇音楽にあり、1834年に恋仲になったミンナが所属する劇団のために《恋愛禁制》を作曲、その後は《リエンツィ》《さまよえるオランダ人》と本格的な歌劇に手を染めることになります。このアルバムには10代の頃の習作であるいくつかの序曲(ヴェルディ風でありながらも、ところどころワーグナーらしさもある)と、1870年、円熟期にあったワーグナーが妻コジマの誕生日プレゼントとして用意した「ジークフリート牧歌」を収録。大作曲家の青春の息吹をたっぷりと味わえます。

 録音 2011年12月8-9日…3-6 2012年1月16-17日…1-2 2012年1月19日…7 MDR Studio Augustusplatz, Leipzig, Germany
 


8.573598
\1200
シルヴェストロフ(1937-):
 Moments of Memory II-記憶の瞬間(とき)II

  2つのディアローグとあとがき(ピアノと弦楽オーケストラ版)(2002)
   1.ウェディング・ワルツ(原曲:シューベルト/1882:シルヴェストロフ/2002編曲)
   2.後奏曲(原曲:ワーグナー/1882:シルヴェストロフ/2001編曲)
   3.朝のセレナード(シルヴェストロフ/2002)
  4.弦楽オーケストラのためのセレナード(V.カラパチョフへ)(1978)
  5.別れのセレナード(I.カラビツへ)(2003)
  沈黙の音楽(マンフレート・アイヒャーへ)(2002)
   6.第1曲:瞬間へのワルツ
   7.第2曲:夕べのセレナード
   8.第3曲:セレナードの瞬間(とき)
  9.使者-1996(ラリッサ・ボンダレンコへ)
   (ピアノと管弦楽、シンセサイザー編)(1997)
  記憶の瞬間(とき) II(2003)
   10.第1番:幼い頃へのセレナード(1954/2113)(ホロシロフの誕生日)
   11.第2番:エレジー(O.キーヴァへ)
   12.第3番:告別のワルツ(V.カラパチョフへ)
   13.第4曲:後奏曲(Y.スタンコヴィチへ)
   14.第5曲:秋のセレナード(ラリッサ・ボンダレンコへ)
   15.第6曲:牧歌(インガN.へ)
イリーナ・スタロドウブ(ピアノ)…1-3.9-15
ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)
キエフ・ヴィルトゥージ

 2017年に生誕80年を迎えるウクライナの作曲家シルヴェストロフ。アルヴォ・ペルトのようなロシア・アバンギャルドの作曲家の例に漏れず、1960年〜70年代までは前衛的な作品を書いていましたが、ある時から現代的な作風を放棄し、瞑想的な作品を書き始めます。
 そして1996年、愛する妻ラリッサ・ボンダレンコを失ったことをきっかけに書かれた「使者」と「ラリッサのためのレクイエム」が一部のファンの人気を獲得(ECMレコードの主宰者マンフレート・アイヒャーが彼の音楽を愛していたことも一つの要因)し、現在では静かなブームが起き始めています。
 このアルバムには、シルヴェストロフの代表作「使者」をはじめ、郷愁を誘う数々の曲が収録されており、シルヴェストロフを初めて聴く人にとっても良い道標となることでしょう。

  録音  Recording House,Ukraine National Radio, Kiev, Ukraine 2016年2月15-16日…1-5 2016年5月3-4日…6-9 2016年7月26-27日…10-15
 


8.573383
\1200
All Good Things-全ての良きもの
チルコット:合唱作品集

 1-3.オフェーリア、カリバン、ミランダ(2016)…世界初録音
 4.わが貧困の令嬢との結婚(2012)
 5.スカボローフェア(2008)…世界初録音
 6.心の真実(2016)…世界初録音
 7-11.無垢のジャズ・ソング(2011)…世界初録音
 12.Thou, my love, art fair(2015)
 13.朝日の当たる家(2008)…世界初録音
 14.天気予報(2005)
 15-19.ニダロスのジャズ・ミサ(2012/2014)…世界初録音
スー・グリーンウェイ(サクソフォン)…1-3
ラファエル・ミズラキ(コントラバス)…1-3.5.7-11.13.15-19
アレクサンダー・ホーキンス(ピアノ)…1-3.5.7-11.13.15-19
ジョン・スコット(ドラムス)…1-3.5.7-11.13.15-19

ボブ・チルコット(ピアノ)…6

コンモティオ(アンサンブル)
マシュー・ベリー(指揮)…4.6-11.14
ボブ・チルコット(指揮)…1-3.5.12-13.15-19

 合唱王国イギリスで、現在最も人気があり、また尊敬される作曲家の一人であるボブ・チルコット。彼の合唱音楽はプロ、アマチュアを問わず世界中で演奏されています。ジャズから聖歌まで幅広い作風を持つチルコットですが、このアルバムでは最新作の「オフェーリア、カリバン、ミランダ」を始め、世界初録音の「無垢のジャズ・ソング」「ジャズ・ミサ」などノリの良いリズムがはじける作品を中心に収録。
 誰もが知っている「スカボローフェア」や「朝日が当たる家」も、全く違う雰囲気にアレンジされています。合唱に携わる人ならすぐにでもレパートリーに取り入れたくなるようなオシャレな曲集です。

  Total Playing Time:71'40” 録音 2016年9月2-4日 SJE, the Church of St John the Evangelist, Oxford, UK
 


8.573723
\1200

イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)
 ドヴォルザーク(1841-1904):ピアノ三重奏曲集 第2集

 ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.21 B.51
 ピアノ三重奏曲 第2番 ト短調 Op.26 B.56
テンペスト三重奏団
【メンバー】
 イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)
 アミット・ペレド(チェロ)
 アロン・ゴルドステイン(ピアノ)

 名手イリヤ・カーラーがメンバーを務めるテンペスト三重奏団が演奏によるドヴォルザーク。
 このアルバムは、第1集(8.573279)の第3番と第4番“ドゥムキー”の素晴らしい演奏を凌駕するほどの熱演であり、若きドヴォルザークの溌剌とした姿を克明に伝えています。
 1875年に作曲された第1番は、シューベルトのように長調と短調がめまぐるしく交代する、少し憂鬱な旋律で始まります。あまり演奏される機会の多くない作品ですが、全体にみなぎるボヘミアの雰囲気はいかにもドヴォルザーク。
 情熱的な第2番は、考え抜かれた構成を持つ非常に完成度の高い作品。曲の最後はト長調で輝かしく終わります。

  録音 2016年10月5-7日 Spencerville Seventh-day Adventist Church, Silver Spring,Maryland, USA Total Playing Time:67'15"




 80年代、わずか6年の間にパガニーニ・コンクール、シベリウス・ヴァイオリン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールという3大コンクールすべてに優勝した男。
 イリヤ・カーラー。



8.557690
\1800
イリヤ・カーラー(vn)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
           ゆううつなセレナード Op.26
           なつかしい土地の思い出 Op.42(管弦楽編曲: グラズノフ)
           ワルツ・スケルツォ イ長調 Op.34
イリヤ・カーラー(vn)
ドミトリ・ヤブロンスキー指揮
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団

 「ひそかに名ヴァイオリニストをたくさん擁するNAXOS、その代表イリヤ・カーラー。
 1963年生まれのロシアのヴァイオリニスト。
 80年代、わずか6年の間にパガニーニ・コンクール、シベリウス・ヴァイオリン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールという3大コンクールすべてに優勝。
 これらヴァイオリン3大コンクールすべてに優勝したのは、あとにも先にもカーラーただ一人である。しかし90年代にちょっとブームになりかけたが、メジャー路線からはすーっと消えた。

 ただ、NAXOSからはその後もいくつかアルバムを出し、5年前のブラームスのソナタ集はあたたかな好演だった。とはいうもののそれ以降あまり音沙汰がなかった。
 そのカーラーがひさしぶりに登場したのがこのチャイコフスキーだった。
 曲は、なんでいまさら?のヴァイオリン協奏曲。いまなぜカーラーでこの曲をリリースするのか、意図がよくわからない。
 ということであまり期待せずに聴いた。
 そうしたら素晴らしい演奏だった。
 「すごい」演奏ではない。素晴らしい演奏なのである。もともと優等生タイプで、きっちり練りこんだ音色を完璧に聴かせるタイプの人。同じNAXOSのグルベルトやクラゲルードのようなバリバリの天才・鬼才ではない。おとなしめで、自己主張は少ないが水準以上の演奏をきっちり聴かせるタイプ。・・・が、ときにそれが物足りなくもあった。

 しかし、今回のチャイコフスキーはそんな彼のキャラクターが一気に花開いた。正攻法、正統派。なんのてらいもない。しかしまったく退屈でない。どっしりした安定感、ふくよかで優しい音色、完璧な技巧。・・・とにかく音楽に対する余裕が感じられる。過度に装飾をつけたりしないが、非常に濃密で上質な歌を聴かせてくれるのである。
 80年代に頂点を迎えてしまった、と見る向きも多かったカーラー。とんでもない。これからまだまだ途方もないアーティストになる可能性がある。
 この人、間違いなくほんものである。」(2007年「このNAXOSを聴け!」より)

 


8.573790
\1200
ヴァイオリンとピアノのためのイギリス音楽集
 1-3.エルガー(1857-1934):ヴァイオリン・ソナタ(1918)
 4.ブリッジ(1879-1941):ロマンス(1904)
 5.ブリッジ:セレナード(1903)
 6.ディーリアス(1862-1934):現代の赤ちゃんのための子守歌(1923)
 7.シリル・スコット(1879-1970):ヴェスペラール(1914)…世界初録音
 8.ブリッジ:モート・ペルペトゥオ(1900)
 9.ブリッジ:ゴンドラの歌(1907)
 10.スコット:ソネット 第1番(1914)
 11.スコット:ソネット 第2番(1914)
 12.スコット:くまんばち(1928)
 13.ブリッジ:田舎の踊り(1912)…世界初録音
 14.ディーリアス:ハッサン-セレナード(ライオネル・ターティス編)(1920/1924)
 15.ブリッジ:コン・モート(1903)…世界初録音
 16.ディーリアス:ロマンス(1889)
 17.アイアランド(1879-1962):バガテル(1911)
 18.ブリッジ:愛の嘆き(1900)…世界初録音
 19.アイアランド:カヴァティーナ(1904)
 20.ブリッジ:瞑想曲(1912)…世界初録音
 21.スコット:穏やかな娘(1912)
 22.エルガー:マズルカ(1899)
クレア・ホウィック(ヴァイオリン)
ジョン・ポール・エーキンス(ピアノ)

 この魅力的なアルバムの冒頭と最後はエルガーの作品で飾られています。「愛の挨拶」の親密さとは全く違う悲痛な面持ちを見せるヴァイオリン・ソナタ。弾むリズムにも拘わらず、なんとなく切なさを感じさせる「マズルカ」。この2曲を含め、アルバムに収録されている全ての曲に哀愁が漂っているのは、イギリス近代音楽の特徴なのでしょうか。ブリッジとディーリアスの穏やかな「ロマンス」にも、ほんのりとした暗さがあり、シリル・スコットの作品もまるで霧の中をさまようかのように、どれも瞑想的です。
 クレア・ホウィックのヴァイオリンはまるですすり泣くかのような情感あふれる音色を聴かせています。

  録音 2017年1月7.8日 Wathen Hall,St Paul’s Boys School, Barnes, England
 


8.573717
\1200
リース(1784-1838):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 第2集
 ソナタ 変ロ長調 Op.16-2(1806)
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Larghetto
  3.第3楽章:Polonaise
 ソナタ ホ短調 Op.38-1(1811)
  4.第1楽章:Allegro
  5.第2楽章:Larghetto quasi andante
  6.第3楽章:Allegretto non troppo
 ソナタ イ短調 Op.38-2(1811)
  7.第1楽章:Allegro molto
  8.第2楽章:Andante con variazioni
  9.第3楽章:Presto
エリック・グロスマン(ヴァイオリン)
スーザン・カガン(ピアノ)

 最近、熱心なファンのおかげで知名度が高まってきたフェルディナント・リース。ベートーヴェンの弟子、友人としてのみ知られていましたが、その作品の独自性にも注目が集まり、少しずつ演奏される機会も増えてきています。
 とは言え、このアルバムに収録されているヴァイオリン・ソナタはどれも世界初録音。まだまだ知られざる作品が数多く眠っている作曲家と言えるでしょう。
 この3曲のソナタは、まだベートーヴェンよりもモーツァルトの影響が強く感じられますが、決して規則に縛られるのではなく、自由な息吹が感じられるユニークな作品。ベートーヴェン風のフレーズも登場したりと興味深い箇所が見受けられます。
 作曲年代は彼自身が作成したカタログに準拠しています。

  録音 2016年6月22-23日 Oktaven Audio, Mt Vernon, NY, USA
 


8.573689
\1200
オンスロウ(1784-1853):弦楽五重奏曲集 第2集
 弦楽五重奏曲 第10番 ヘ短調 Op.32(1827)
  1.第1楽章:Largo-Allegro
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Menuetto:Allegro impetuoso
  4.第4楽章:Allegro agitato
 弦楽五重奏曲 第22番 変ホ長調 Op.57(1836)
  5.第1楽章:Allegro non tanto vivace
  6.第2楽章:Adagio
  7.第3楽章:Scherzo
  8.第4楽章:Allegretto grazioso
エラン弦楽五重奏団
【メンバー】
 ベンジャミン・シェラー・クェサーダ(第1ヴァイオリン)
 レリア・イアンコヴィチ(第2ヴァイオリン)
 フー・ジュリア・チュイン(ヴィオラ)
 ドミトリー・ツィリン(チェロ)
 マシュー・ベーカー(コントラバス)

 ロンドンでクラーマーにピアノを学び、パリではレイハに作曲を学んだオンスロウ。彼が活躍した時代は古典派からロマン派への過渡期であり、古典的な形式を保ちながらも、曲の中に新奇的なアイデアを盛り込み、とりわけ室内楽曲はシューマンやメンデルスゾーンに高く評価されました。
 35曲ある彼の弦楽五重奏曲のほとんどはアマチュアの愛好家のために書かれたもので、演奏も比較的平易ですが、第10番はベートーヴェン風の味わいを持ち、第22番の遊び心たっぷりの曲想は明らかにシューベルトに影響を与えています。

  録音 2016年8月20-23日 Auditorio de Rafelbunyol, Rafelbunyol, Valencia, Spain
 .


8.573764
\1200
ヴィドール(1844-1937):木管楽器のための作品全集
 フィレンツェ風組曲(1919)(R.ド・リードによるフルートとピアノ編)…世界初録音
  1.第1番:カンティレーナ
  2.第2番:カッシーネで
  3.第3番:モルビデッツァ
  4.第4番:悲劇的に
 5.序奏とロンド Op.72(1898)
 フルート組曲 Op.34(1877頃/1884)
  6.第1曲:Moderato
  7.第2曲:Scherzo:Allegro vivace
  8.第3曲:Romance:Andantino
  9.第4曲:Final:Vivace
 3つの小品(1909)(A.レイによるオーボエとピアノ編)…世界初録音
  10.第1番:パヴァーヌ(古いスタイルによるエア/ルイ15世「牧歌」)
  11.第2番:エレジー(オルガン交響曲 第1番 ハ短調 Op13-1:第4楽章「瞑想」)
  12.第3番:牧歌(オルガン交響曲 第2番 ニ長調 Op.13-2:第2楽章「牧歌」)
 13.フルートとピアノのための組曲 Op.34-第4楽章(第1稿)(1877頃)
 14.フルート、ヴァイオリン、チェロ、ハルモニウムと
   ピアノのための「セレナード」Op.10(1870)…世界初録音
ティエス・ロールダ(フルート)…1-4.6-9.13-14
アレッサンドロ・ソッコルシ(ピアノ)…1-14
オリヴァー・パテイ(クラリネット)…5
アレクセイ・オグリンチュク(オーボエ)…10-12
ベルト・モーイマン(ハルモニウム)…14
ジュンコ・ナイトウ(ヴァイオリン)…14
ベネディクト・エンツラー(チェロ)…14

 若い頃からオルガン演奏に非凡な才能を見せていたヴィドール。彼に様々なオルガンの知識を与えた製作者カヴァイエ=コルの尽力で、わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任、その後もカヴァイエ=コルとは親しい交際を続け、多くの音楽家とも親交を結び、ほぼ75年に渡る音楽生活で、当時フランスではほとんど顧みられることのなかったオルガンの地位を引き上げることに成功しました。
 そのため、現在ではオルガン作品ばかりが知られるヴィドールですが、カヴァイエ=コルのサロンで演奏された室内楽は熱狂的な歓迎を受けました。どの曲もブラームスを思わせるシンプルで明晰な旋律が特徴的ですが、突然の転調に耳を奪われたりと、数多くの工夫が凝らされています。

 録音 2014年9月12日…1-4 2015年3月4日…5 2015年12月10日…6-9.13 2016年6月17日…10-12 Studio Van Schuppen, Veenendaal, The Netherlands 2015年6月20日…14 Concertzaal Ede, Ede,The Netherlands



 ヴィドールといえば・・・



この曲に引き合わせてくれたことを神に感謝します。
ヴィドール(1844-1937):
 ピアノ三重奏曲変ロ長調Op.19


 シャルル=マリー・ヴィドールは、1844年、フランス、リヨンで生まれた。
 わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任。46歳の時にフランクの急死を受けてパリ音楽院オルガン科教授となった。
 代々続くオルガン職人の家系で、父親は教会オルガニスト。まさにオルガンの申し子として生まれたわけである。

 そんなオルガンの大家ヴィドールのピアノ三重奏曲とピアノ五重奏曲。

 まずピアノ三重奏曲。
 第1楽章はとても感情を抑えた控えめな音楽。
 聖職者の趣をたたえる禁欲的な作風。フランクやラインベルガーなどに似ているかも。・・・おっと、自分でそう言っておいてあとから気づいたが、みんなオルガニスト。それは偶然じゃないと思う。ただ、かなり渋い。
 ・・・と思いながら聴いているうちに、曲は第2楽章へ。

 すると、まるで天国から流れてきた小川のように美しい音楽が始まった・・・
 信じられない。
 こんな美しい音楽がまだこの世の中にあったなんて。

 どこかの教会で緊張に顔をこわばらせながら真剣にお祈りしていた少女が、何かの弾みにふともらした優しい笑顔のような。

 軽やかで優雅な第3楽章、華やかで美しい終楽章、続くピアノ五重奏曲のたおやかな第2楽章、陽気な第3楽章、激しい終楽章、と、どれも素敵なのだが、ああ、あまりにもこの第2楽章が美しすぎる。
 素晴らしすぎる。

 この曲に引き合わせてくれたことを神に感謝します。


Widor: Piano Trio in B flat major, Op. 19, etc.
NAXOS
8.555416
\1800
ヴィドール(1844-1937):
 ピアノ三重奏曲変ロ長調Op.19/
 ピアノ五重奏曲ニ短調 Op.7
イロナ・プルニ(p)/
新ブダペスト弦楽四重奏団
(録音: 1988年4月 ブダペスト、イタリア文化協会)



 


8.573751
\1200
ブゾーニ(1866-1924):ピアノ作品集 第9集
 村の祭日 Op.9(Kind.185)(1881)
  1.Preparazione alla festa 祭りの準備
  2.Marcia trionfale トリオンファレの行進曲
  3.In chiesa 教会にて
  4.La fiera フィエーラ
  5.Danza 踊り
  6.Notte 夜
 幻想的な物語 Op.12(Kind.100)(1878)
  7.Duello
  8.Klein Zaches
  9.La caverna di Steenfoll
 古風な舞曲 Op.11(Kind.126)(1878-1879)
  10.メヌエット
  11.ガヴォット
  12.ジーグ
  13.ブーレ
 14.ガヴォット Op.70(Kind.152)(1880)
 田園組曲 Op.18(Kind.81)(1878)
  15.Canzone villereccia del mattino
  16.La caccia
  17.L'orgia
  18.Il ritorno
  19.Preghiera della sera 
 5つの小品 Op.3(Kind.71)(1877)
  20.前奏曲
  21.練習曲
  22.メヌエット
  23.ガヴォット
  24.ジーグ
ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)

 多くの天才の例に漏れることなく、イタリアの作曲家フェルッチョ・ブゾーニも7歳の若さで演奏会デビューを果たし、少年時代から「神童」と呼ばれていました。
 同時に作曲もはじめ、17歳の時にはブラームスの助言を得てライプツィヒに移りライネッケの下で学びました。しかし30歳を過ぎるまでは作曲よりも演奏を好んでいたようです。
 このアルバムには神童時代の11歳から15歳までに書かれた全ての作品が収録されています。バッハ、モーツァルト、ウェーバー、シューマンなどの先人たちの影響があるにせよ、どれも魅力的な旋律を持つ曲集で、とりわけ「田園組曲」は将来の成熟を予感させます。

 録音 2016年8月5-7日 Wyastone Concert Hall, Monmouth Total Playing Time:72'00"
 

8.573850
\1200
ミケーレ・ピッタルーガ国際ギター・コンクール 第50回を記念して
2006年-2015年の優勝者たち

 ・アルトム・デルヴォード(2006)…8.570457
  コシュキン(1956-):組曲「王子のおもちゃ」(抜粋)
   1.第4曲:おもちゃの兵隊
   2.第5曲:王子の訓練
 ・ペトリト・チェク(2007)…8.572033
  3.ロドリーゴ(1901-1999):ギターのための牧歌-アレグロ
  4.J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番-第3楽章 アンダンテ(デシュパリ編)
 ・イリーナ・クリコヴァ(2008)…8.572390
  5.ポンセ(182-1948):南のソナチネ-第1楽章 カンポ
  6.アントニオ・ホセ(1902-1936):ソナタ-第4楽章 フィナーレ
 ・オンドラシュ・チャーキ(2009)…8.572630
  7.J.S.バッハ:リュート組曲 ホ長調 BWV1006-第1楽章 プレリュード
 ・アナベル・モンテシノス(2010)…8.572843
  8.グラナドス(1867-1916):詩的なワルツ(モンテシノス編)
 ・セシリオ・ペレーラ(2011)…8.573025
  ポンセ:メキシコの良く知られた3つの歌
   9.La Pajarera 鳥小屋
  10.Por ti mi corazon 私の心のために
  11.La Valentina バレンティナ
 ・ラザール・シェルアーナ(2012)…8.573226
  12.ラモー(1683-1764):鳥のさえずり(シェルアーナ編)
  13.王太子妃(シェルアーナ編)
 ・エマヌエレ・ブオーノ(2013)…8.573362
  14.ロドリーゴ:祈りと踊り
 ・エレン・シュアルプ(2014)…8.573487
  エルデナー(1957-):5つのグロテスク(抜粋)
   15.第1番:Quasi una marcia 行進曲のように
   16.第2番:Quasi una marcia
  17.ブローウェル(1939-):ソナタ-第1楽章 ファンダンゴとボレロ
 ・ロブシャン・マメドクリエフ(2015)…8.573689
  ウォルトン(1902-1983):5つのバガテル(抜粋)
   18.第1番:Quasi una marcia
   19.第3番:Alla cubana
   20.第5番:Con slancio

 若手ギタリストの登竜門として知られる「ミケーレ・ピッタルーガ国際ギター・コンクール」。1968年からジェノヴァ近郊のアレッサンドリアで、この町出身のギター研究家の名を冠して開催されている権威あるコンクールです。
 1977年、第10回コンクールの優勝者は日本を代表するギタリストの一人、山下和仁でした。2007年からは優勝者のリサイタル・アルバムがNAXOSから発売されることもコンクールの魅力の一つとなっています。
 このアルバムは2006年から2015年までの優勝者のアルバムからコンパイルしたもの。多彩な曲と優れた演奏は、このコンクールのレヴェルの高さを雄弁に物語っています。

  録音 2007-2016年 Total Playing Time:79'24"
 


8.573648
\1200
ライタ(1892-1963):交響曲 第8番&第9番
 交響曲 第8番 Op.66
  1.第1楽章:Allegre et leger
  2.第2楽章:Lent et triste
  3.第3楽章:Tres agite et toujours angoisse
  4.第4楽章:Tres agite et toujours angoisse
 交響曲 第9番 Op.67
  5.第1楽章:(Vite)
  6.第2楽章:Lento
  7.第3楽章:Vite
ニコラ・パスケ(指揮)
ペーチ交響楽団

 1956年、ソビエトの抑圧に耐えかねたハンガリー国民たちが全国規模の反乱を起こしました。蜂起はすぐさまソ連軍によって鎮圧され、その際、多くの人民の命が失われ、生き残った市民たちは難民となり国外へ逃亡、苦しい時代へと突入します。
 蜂起の3年後に作曲されたライタの交響曲第8番は、彼としては珍しい4楽章形式で書かれており、終楽章の悲痛さは彼の妻をして「救いようのない悲劇」と評されるほどに辛い音楽になっています。
 それに引き換え、第9番は美しい旋律と、力強さを備えており、ライタの創作力が全く衰えていなかったことを証明する素晴らしい作品です。

  録音 1996年10月 Ferenc Liszt Concert Hall,Pecs Hungary
 


8.579012
\1200
ブランカフォート(1897-1987):歌曲全集 第1集
 1.Passant sota les branques 小枝の下の道…世界初録音
 3つのクリスマスの歌
  2.Canconeta humil de mitjanit 真夜中のつつましい歌
  3.Els nuvols de Nadal 雲のクリスマス
  4.Els reis 王
 4つの歌
  5.第1番:Muntanya avall 下り坂
  6.第2番:Capvespre 日没
  7.第3番:La mort de Bebros ボブロスの死
  8.第4番:Aigues de la primavera 春の水
 9.Rondalla del bou 良いロンダーラ…世界初録音
 10.La llum de Nadal クリスマスの光
 11.Canco de l'amor primera 最初の愛の歌
 12.Dessobre la terra dura
 13.Ceino da mina aldea
 14.Joc ゲーム
 15.Plany 喪失
 16.Ja no seras mai mes record… 多くを書き留めることはなく…世界初録音
 17.Canco de l'unic cami ただ一つの方法の歌
 カタルーニャの詩による歌曲
  18.Advent 降臨
  19.Comiat 告別
  20.L'infi nit 無限に
  21.Les campanes de Palau パラオの鐘
  22.L'hora de l’alba 日の出の時間
アンナ・アラス・イ・ホーベ(メゾ・ソプラノ)
ミケル・ビリャルバ(ピアノ)

 カタロニア出身の作曲家ブランカフォート。バルセロナ近郊の温泉街にあった生家は有名なホテルを営んでおり、数多くの知識人や政治家が訪れ、いつも賑わっていました。
 更に、技術革新に興味のあった父親はピアノ・ロールを生産する工場を設立、ブランカフォートはここで父から音楽を学び、作曲家としての足掛かりを掴みました。
 1914年、ブランカフォートはモンポウに出会い、強い影響を受けパリへと出発。ロマン派の重い響きを拒否した簡潔で親密な音楽は、フランスの聴衆にも暖かく受け入れられましたが、家庭の事情で結局はバルセロナに戻り、カタロニアの伝統音楽を取り入れた瑞々しい作品を多く書き残しました。この歌曲集も、フランスとスペインの雰囲気が融合したユニークな作品です。

 録音 2015年7月 L’Auditorium Studio in Jafre de Ter, Girona, Spain. Total Playing Time:61'08
 


8.573781
\1200
マイール(1763-1845):スターバト・マーテル ヘ短調 他
 スターバト・マーテル ヘ短調
  1.第1曲:Stabat mater 悲しみの母は立っていた
  2.第2曲:O quam tristis ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
  3.第3曲:Quis est homo 涙をこぼさないものがあるだろうか
  4.第4曲:Pro peccatis その民の罪のために
  5.第5曲:Eja mater さあ、御母 よ
  6.第6曲:Sancta mater 聖なる母よ
  7.第7曲:Inflammatus 怒りの火によって
  8.第8曲: Quando corpus 肉体が滅びるときには
アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)…10
ユン・ジェウォン(ソプラノ)…1-9
テレサ・ホルツハウザー(アルト)…1-10
マルクス・シェーファー(テノール)…10
ロベルト・ゼリアー(テノール)…1-9
イェンス・ハーマン(バス)…1-9
ヴァージル・ミショク(バス)…10
フランツ・ハウク(指揮)
ジモン・マイール合唱団…1-8.10
バイエルン国立歌劇場合唱団ノメンバー…1-8.10
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ…10
コンチェルト・バッスス…1-9

 13世紀に生まれたスターバト・マーテル(悲しみの聖母)は、17世紀から18世紀にかけてイタリアと南ドイツを中心に数多くの作曲家がこの悲痛な詩に曲を付けています。とりわけ有名なのはペルゴレージやロッシーニの作品であり、19世紀にはドヴォルザークやシマノフスキ、20世紀にはペルト、ペンデレツキら、数多くの名作が生まれています。このマイールの「スターバト・マーテル」は一部が失われていますが、マイール研究家ハウクの手によって、不足している部分が埋められています。マイール自身はこの作品を気に入っており、後のレクイエムでも一部が転用されているなど、折りに触れこの作品に手を加えていたようです。悲痛な内容でありながらも、全体的に明るさに満ちており、最後に置かれた賛美歌はとりわけ清冽な美しさを湛えています

 録音 Asamkirche Maria de Victoria, Ingolstadt, Germany 2014年4月7-11日…1-9 2014年4月26日…10 Total Playing Time:59'55"
 

8.573731
\1200
トーニ(1922-1993):フルート作品集
 独奏フルートのための3つの前奏曲(1975)
  1.Rondine garrula
  2.Intreccio
  3.Compianto
   録音 2016年1月
   Folsom Studio, Prato (Italy)
 フルートとピアノのためのソナタ Op.35(1953)
  4.Comodo
  5.Recitativo
  6.Rondo
   録音 2016年2月
    Studio Damerini Genoa (Italy)
 7.独奏ピッコロのための前奏曲(1978)
  録音 2015年11月
   Studio Neri, Montevarchi; Arezzo (Italy)
 ソプラノとフルートのための3つの二重奏(1978)
  8.Canone
  9.Dialogo (Canone composito)
  10.Motto
   録音 1980年5月
    Teatro Grande, Brescia (Italy)
 11.フルートとピアノのための「マイラへ」(1982)
 12.独奏フルートのための「Inno a Iside」(1979)
  録音 2016年1月
   Studio Neri, Montevarchi; Arezzo (Italy)
 フルートとギターのための5つの小品(1975-1976)
  13.Rondine garrula
  14.Fermamente
  15.Intreccio
  16.Fiore di cinnamomo
  17.Compianto
   録音 2016年1月
    Folsom Studio, Prato (Italy)
 独奏ピッコロのための3つの前奏曲
  18.前奏曲 第1番(1971)
  19.前奏曲 第2番(1978)
  20.前奏曲 第3番(1980)
   録音 2015年11月
    Studio Neri, Montevarchi; Arezzo (Italy)
 21.フルートと弦楽オーケストラのための「ファンタジア・コンチェルタンテ」(1957)
  録音 1983年1月
   Teatro Grande, Brescia (Italy)
ロベルト・ファブリチアーニ(フルート…1-6.8-9.11-17.21)(ピッコロ…7.10.18-20)

マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)…4-6
ドロシー・ドロウ(ソプラノ)…8-10
カルロ・アルベルト・ネリ(ピアノ)…11
ヴィンセンツォ・サルダレッリ(ギター)…13-17

マリオ・コンテル(指揮)…21
イ・カメリスティ・ロンバルディ(アンサンブル)…21

 20世紀のイタリアを代表する作曲家の一人、カミッロ・トーニ。15歳の時に、同郷で当時18歳のピアニスト、ミケランジェリが演奏するシェーンベルクの作品を聴き強い感銘を受けました。
 新古典派の音楽が流行していた当時のイタリアでシェーンベルクが演奏されることは非常に珍しく、トーニは生涯その体験を忘れることなく、折りに触れ思い出していたと言います。
 すっかり十二音の世界に魅せられたトーニは、1951年にダルムシュタットのサマースクールに参加した際にフルート奏者ガッゼローニと出会ったことをきっかけにフルート・ソナタ Op.35を作曲。翌年ガッゼローニによって初演されましたが、残念ながら聴衆からの反応は良くありませんでした。
 しかしトーニはそれに憶することなく、このアルバムで演奏しているファブリチアーニを友人とし、助言を受けながらフルート曲の作曲を続け、自らの主張を曲げずに神秘的な作品を生み出すことに成功しました。

  Total Playing Time:53'02"
 


8.660407
(3CD)
\3600
ロッシーニ(1792-1868):歌劇《ビアンカとファッリエーロ》
 2幕のメロドラマ
 フェリーチェ・ロマーニ 台本
【CD1】
 1.シンフォニア
 2-13.第1幕
【CD2】
 1-5.第1幕(続き)
 6-11.第2幕
【CD3】
 1-12.第2幕(続き)
ビアンカ:コンタレーノの娘…チンチア・フォルテ(ソプラノ)
ファッリエーロ:将軍…ヴィクトリア・ヤローヴァヤ(メゾ・ソプラノ)
プリウリ:ヴェニスの元首…ローラン・クブラ(バス)
コンタレーノ:老院議員…ケネス・ターヴァー(テノール)
カペッリオ:老院議員…バウルザン・アンデルザノフ(バス)
ロレンダーノ:老院議員…マルシン・バナーシュ(テノール)
コンスタンツァ:ビアンカの乳母…マリナ・ヴィオッティ(メゾ・ソプラノ)他

アントニーノ・フォリアーニ(指揮)

ポズナン・カメラータ・バッハ
ヴィルトゥージ・ブルネンシス

 17世紀のヴェネチア。戦いに勝利した将軍ファッリエーロは、かねてから思いを寄せていた元老院議員コンタレーノの娘ビアンカにプロポーズします。しかしビアンカは裕福なカペッリオとの政略結婚が決まっていました。気が進まない結婚式に臨むビアンカ、式に乱入するファッリエーロ、大混乱となりますが…

1819年-20年の謝肉祭の季節に、ミラノ・スカラ座で少なくとも39回の上演が行われたというロッシーニの歌劇《ビアンカとファッリエーロ》。ロッシーニがこの劇場のために書いた最後の歌劇で、超絶技巧を駆使したアリアの数々は、当時の聴衆を魅了しました。初演時にはファッリエーロをカストラートの歌手が演じましたが、現在ではメゾ・ソプラノが歌うのが一般的です。しかしこの華麗なアリアを歌える歌手を見つけることが困難だったため、演奏の機会に恵まれず、1980年代まで忘れられていたことでも知られています。ヤローヴァヤとフォルテの2人の名歌手を揃えたバランスの良い演奏です。

 録音 2015年7月18.24.26日 ライヴ録音 Trinkhalle, Bad Wildbad, Germany
 

8.669039
(2CD)
\2400
オルドリッジ(1954-):歌劇《シスター・キャリー》2幕(2012)
 ハーシェル・ガーフェイン:台本
 セオドア・ドライサー:原作
キャリー…アドリアーナ・ザバラ(メゾ・ソプラノ)
ハーストウッド…キース・ファレス(バリトン)
ドルーエ…マット・モーガン(テノール)
ローラ…アリサ・スザンヌ・ジョーデイム(ソプラノ)
アブダル/キャプテン…スティーブン・カニングハム(バス・バリトン)
ウィリアム・ボッグズ(指揮)

フロレンティン歌劇場合唱団(合唱指揮…スコット.S.スチュワート)
フロレンティン・オペラ・カンパニー
ミルウォーキー交響楽団

 グラミー賞を受賞した作曲家オルドリッジの歌劇《シスター・キャリー》。原作を同じくする1952年の映画《On Golden Pond(邦題「黄昏」)》は名優ローレンス・オリヴィエがハーストウッドを演じ、転落していく人生を見事に表現しました。
 このオルドリッジの歌劇も、ドライサーの原作を丁寧になぞり、人生をのし上がっていく女性キャリーと、絶望の淵に沈む男ハーストウッドの姿を、当時のアメリカ社会の冷酷な現実を絡ませつつ見事に描き出しています。
 まるでプッチーニを思わせるような美しい音楽、そして主人公の凛とした姿を彷彿させるキャリー役のザバラの深みのある歌声も、この歌劇を魅力的なものにしています。

  録音 2016年10月7-9日 Uihlein Hall, Marcus Center for the Performing Arts, Milwaukee, Wisconsin, USA Total Playing Time:153'33"




RAVELLO RECORDS


NAVONAレーベルを擁するPARMAレコードのレーベル、RAVELLO RECORDS。
ユニークな音源を多数リリースしています。

RR7801
\2100
Light On
ステファン・ペッチュ(1963-):作品集

 1-7.Light On
 8-18.Laboratory Of Rhythm
ステファン・ペッチュ・アンサンブル
 音楽一家に生まれたペッチュは、7歳からマグデブルクの音楽学校でヴァイオリンを学びましたが、10代の時にラジオで聴いたポーランドのジャズ・ヴァイオリニスト、Zbignew Seifertの音楽に強い影響を受けました。
 1984年には政治犯として投獄されましたが、翌年釈放され、その後は様々な音楽スタイルを身に付けました。
 このアルバムに収録された「Light On」は彼の代表作。弦、ピアノに多彩な音が絡みつきます。
 

RR7802
\2100
アラン・ビーラー(1939-):Quintessence
 1.The Bald Soprano Fantasy
 2.ファゴットとホルンのためのコンチェルティーノ
 3-6.交響曲 第2番
 7-9.弦楽のためのシンフォニア
 10-12.オーボエ・コンチェルティーノ
 13.クィンテセンス II
ウラディミール・ヴァーレク(指揮)…1
チェコ放送交響楽団…1
ジェラード・シュウォーツ(指揮)…2
ニューヨーク室内交響楽団…2
カーク・トレヴァー(指揮)…3-6
スロヴァキア・ナショナル交響楽団…3-6
ジョージ・マナハン(指揮)…7-9
ニューヨーク室内交響楽団…7-9
マイケル・サリヴァン(オーボエ)…10-12
マリン・オルソップ(指揮)…10-12
コンコルディア・アンサンブル…10-12
ロジャー・ブリッグス(指揮)…13
ロンドン交響楽団…13
 ウィスコンシン州立大学で音楽理論の教授を務めたアラン・ビーラー。彼の作品はオーケストラを用いた壮大な響きを駆使したものが多く、このアルバムでも重厚な音が楽しめます。
 交響曲第1番はNAVONAレーベルからリリースされています(NV5976)。
 

RR7803
\2900
With a Distant Eye
クリストファー・キーズ(1963):作品集

 1.Oculus Dei (Eye of God) NGC7293
 2-8.ラディアント・テレメトリー
 9.Stella Nova (New Star) NGC2068
ジェームズ・ボスノス(パーカッション)…1.9
クリストファー・キーズ(テープ/ピアノ/電子楽器)…1-8
メアリー・ウー(ピアノ)…9
 ファンファーレ誌で「現代のラフマニノフ」と絶賛されたピアニスト、クリストファー・キーズ。作曲家としては、アドラー、シュワントナーに学び、イーストマン音楽学校で博士号を獲得、アコースティック楽器の可能性を拡大するために、電子やマルチチャンネル・オーディオ、最近ではコンピューター・グラフィックを用いた視覚的要素も組み込んだ巧妙な作品を多く書いています。
 

RR7804
\2100
キーボード・パーカッションのための音楽集
 1.李志純 リー・ヂーチュン(1970-):マレットのための四重奏曲
 2.サンドストレム(1942-):木の小品
 3-4.ジェイ・ミラー(1930-):バショウ・ソングズ
 5.ダニエル・アダムズ(1956-):Diffusion One
 6.サンダース・スミス(1948-):Apart
 7-14.シドニー・ティンプソン(1970-):Marimbatures
マコーミック・パーカッション・グループ
 南フロリダ大学の音楽科の教授ロバート・マコーミックが音楽監督を務めるアンサンブル「マコーミック・パーカッション・グループ」。
 彼は“ハリー・パーチ・アンサンブル”の元メンバーであり、シカゴやフロリダのオーケストラで20年以上もティンパニ奏者として活躍してきました。
 彼が率いる「マコーミック・パーカッション・グループ」は独創的な解釈とサウンドで世界中の現代作曲家に認められており、このアルバムでも極めて多彩な響きを聞かせています。
 

RR7805
\2100
Quartet at the Crossroads
 1-4.ルーカス・フォス(1922-2009):サクソフォン四重奏曲
 5.リチャード・ブルックス(1942-):フォー・プレイ
 6-9.グリゴリー・ホール(1959-):四重奏曲
 10.ジャズウィンスキ(1950-):イメージズ・イン・ブルー
 11.マイケル・ヴェローソ(1977-):Parquet Deformation
ニュー・ハドソン・サクソフォン四重奏団 
 1987年に結成された「ニュー・ハドソン・サクソフォン四重奏団」は、主としてアメリカの作曲家によるサクソフォン・カルテットのための作品を演奏し、これまでに30曲以上の新作を世界初演。サクソフォン作品を広めるために貢献しています。
 演奏の完成度は非常に高く、数多くの現代作曲家から信頼を寄せられているアンサンブルです。このアルバムで彼らは、ルーカス・フォスを始めとした5人の作品を披露しています。
 

RR7806
\2100
冬の終わりの音楽-独奏ピアノのためのアメリカ現代音楽集
 1.ジョン・ハール:エチュード 2000
 2-6.フレイジン(1962-):冬の終わりの音楽
 7-9.フェリーチェ:「バンフ」からの3つの小品
 10.マイケル・シェレ(1950-):ハマーシュタイン
 11-22.ダニエル・クーンツ(1969-):ピアノのための12のインプロヴィゼーション
ケイト・ボイド(ピアノ)
 アメリカ現代作曲家によるピアノ・ソロ作品集。即興的なフレーズが全面に用いられたクーンツの曲、トッカータ風のジョン・ハールの「エチュード」、抒情的なフレイジンの「冬の終わりの音楽」など、挑戦的な作品が並びます。
 どんな曲にも柔軟に対応するボイドのテクニックが聴きものです。
 

RR7807
\2100
Keep Going
エリアス・タネンバウム(1924-2008):作品集

 1.Keep Going, by George
 2.トッカータ
 3.Najaf
 4.A Bubble in my Eye
 5.Changing Times
 6.ギタースケープ NY
ローレンス・ゴルドマン(コントラバス)…1
イディス・メシュラン(ピアノ)…2.3
モニク・バッザールト(トロンボーン)…4
ディヴィッド・タネンバウム(ギター)…6
アンサンブルΠ…1.4.5
 ブルックリンに生まれ、若い頃にはトランペットを学び、多くのジャズバンドと共演したという作曲家タネンバウム。1949年にはジュリアード音楽院で学士号を取得、その後コロンビア大学で修士号を取得しています。
 作曲はマルティヌー、フィオリッロらから学び、その作品は管弦楽、劇場音楽からジャズ、電子音楽までと多彩です。
 アルバムタイトルの「Keep Going」はガーシュウィンのメロディが執拗に繰り返される中で様々なドラマが展開されていくという曲。人生の変化と、数々のイベントが引き起こす心の変化が描かれています。
 

RR7808
\2100
Tangos for Piano
 1.ストラヴィンスキー(1882-1971):タンゴ
 2.デイヴィッド・スモーク:リクエスツ
 3.ラルフ・シェイピー(1921-):「カントゥス」によるタンゴ変奏曲
 4.デヴィッド・ラコウスキ(1958-):ジッパー・タンゴ
 5.コンロン・ナンカロー(1912-1997):タンゴ?
 6.ニルス・ヴィーゲラン(1950-):2つのタンゴ
 7.ステイシー・ギャロップ(1970-):ティーニー・タンゴ
 8.ベス・ヴィーマン:タンゴ・ビープ・ビープ
 9.ジェフスキー(1938-):ステップタングル
 10.ジェイソン・エカート(1971-):タンゴ・グランディスティーノ
 11.ルー・シルバー・ハリソン(1917-2003):タンディのタンゴ
 12.ヘイズ・ビッグス(1957-):タグランゴ
 13.エイミー・ウィリアムズ:アストリア
 14.チャン・ユーフイ:タングルド・イン・スモーク
 15.ノアゴー(1932-):エスペランサ
 16.バウアー(1951-):マンゴ
 17.パブロ・オルティス(1956-):ピーリア
 18.ティエンスー(1948-):ファンダンゴ
 19.マンフォード(1955-):タンゴ変奏曲
 20.ジョラス(1926-):タンゴ・シ
 21.マーティン:タンゴジラ
 22.ピアソラ(1921-1992):エスクアロ(A.ブリッグス編)
エイミー・ブリッグス(ピアノ)
 20世紀から21世紀の音楽を得意とする女性ピアニスト、エイミー・ブリッグスの「タンゴ・アルバム」。
 どの曲も力強いタッチと重苦しいリズムで演奏されており、実際に踊るのは、まず不可能なほどに個性的な演奏です。
 

RR7809
(2CD)
\3000
Excursions
マリー・ネルソン・ベネット:作品集

【CD1】
 1-7.イングリッシュホルン協奏曲「Excursions」
 8-11.クラリネット・ソナタ
 12-14.管弦楽のための協奏曲「海岸線」
 15.イン・メモリアム
ジル・ローズ(指揮)…1-7
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト…1-7
リチャード・ストルツマン(クラリネット)…8-11
デヴィッド・ピール(ピアノ)…8-11
ロジャー・ブリッグス(指揮)…12-14
プラハ交響楽団…12-14
ジェームズ・コズウェル(トランペット)
【CD2】
 1-4.花のフィリグリー
 5-9.Once in Israel
 10-12.ピアノ組曲
 13.メアリーの子守歌
 14.グローリア
ローレル・アン・マウラー(フルート)…1-4
ラッセル・ハーロウ(クラリネット)…1-4
パメラ・ジョーンズ(ピアノ)…1-4
ライラ・スチュワート(ソプラノ)…5-9
ロバート・ペテルソン(バリトン)…5-9
ジョン・マルロー・ニールソン(指揮)…5-9.13
プロ・ムジカ管弦楽団・室内合唱団…5-9
ソルヴェイグ・ルンデ・マドセン(ピアノ)…10-12
プロ・ムジカ女声合唱団…13
マリー・ネルソン・ベネット(ピアノ)…13
スタジオ・コーラス&オルガニスト…14
 ユタ州で活躍する女性作曲家マリー・ネルソン・ベネットの作品集。
 8曲の交響曲、5曲の協奏曲をはじめ、2014年に初演された歌劇《ORPHEUS LEX》が大評判となり、その名は世界中に広がりました。この2枚組には協奏曲などの管弦楽作品と、歌曲やピアノ曲などの小規模な作品を収録。その多彩な表現を楽しむことができます。
 

RR7810
\2100
リー・ガイソク:作品集
 1.Stillness(2010)
 2.Ostinato in Springtime(2008)
 3.The Movement(2009)
 4.Moving On(2007)
 5.Refrain(2002)
キム・イヒュン(ピアノ)…1
キム・マコーミック(フルート)…4
ロバート・マコーミック(指揮)
マコーミック・パーカッション・グループ
 韓国の作曲家リー・ガイソクの作品集。ピアノとパーカッションをダイナミックに組み合わせた表情豊かな音楽です。
 「Stillness」や「Moving On」での独特な郷愁を持つメロディが胸に迫ります。
 

RR7813
\2100
Dreams
クレイグ・モリス:作品集

 1-3.ヴァイオリン協奏曲
 4.ピアノ三重奏曲
 5-7.夢の歌
 8.チェロ・ラプソディ
 9-11.トロピカル・ダンス
クリスティーン・ワク(ヴァイオリン)…1-4
エドゥアルド・ローレル(ピアノ)…1-4
チェン・ナンチェン(チェロ)…4.8
マルタ・ロッカー(ピアノ)…5-7.8.9-11
 11歳から作曲を始めたクレイグ・モリス。40年間、ブロンクス交響楽団のヴァイオリニストとして演奏していた彼らしく、ヴァイオリン曲の美しさで定評があります。
 作風はバーバーやコリリアーノからの影響を受けたとされ、このアルバムに収録されている「ヴァイオリン協奏曲(ピアノとヴァイオリンで演奏)」を含め、どの作品も耳に優しい旋律と複雑な和声を持っているのが特徴です。
 

RR7814
\2100
McDuo
フルートとパーカッションのための音楽集

 1.ジェームズ・ルイス(1938-):タンパネラ
 2.ダニエル・アダムズ(1956-):Between
 3.ポール・レーラー:McDuo
 4-8.スティーブン・モンダギュー(1943-):2つの哀悼歌と3つの舞曲
 9.ハワード・バス(1951-):ステラー・ヴィジョンズ
 10.李志純 リー・ヂーチュン(1970-):Thin-O-O
 11-14.ヒューゴー・ワイズガル(1912-1997):タンジェント
キム・マコーミック(フルート)
ロバート・マコーミック(パーカッション)
 「マコーミック・パーカッション・アンサンブル」の音楽監督ロバート・マコーミックとその妻キムのデュオ・アルバム。
 マリンバをはじめとした多彩なパーカッションを駆使するロバートと、その響きを彩るキムのフルートが作り上げるユニークな音が広がります。
 

RR7816
\2100
Nalada
リサ・マイルス:作品集

 1.No.1 Driving
 2.ボウル・ダンス
 3.リンのダンス
 4.パラレル
 5.Acceptance
 6.中世の愛の歌-Garden Haunt
 7.Recessional
 8.Potent
 9.Now I See Myself
 10.Folie a'duex
 11.Punk No.2
 12.Nalada
リサ・マイルス(ヴァイオリン&エレクトリック・ヴァイオリン)

エリン・スナイダー(チェロ)…1.4.7
マイク・マーシンコ(コントラバス)…5.10
アン・ルバロン(ハープ)…8
マイク・ミカルスキ(ギター)…12
 ヴァイオリニスト、作曲家として活躍するリサ・マイルスの作品集。
 アコースティックとエレクトリックの2種のヴァイオリンを自在に弾きこなす彼女、このアルバムではチェロやハープ、声、ギターとのコラボレーションも含めたパンク・ロック風な曲や瞑想的な曲など、多面的な音を披露しています。
 

RR7818
\2100
Sprezzatura
ヴィオラとピアノのための現代作品集

 1-3.ポール・チハラ(1938-):ヴィオラ・ソナタ
 4.ポール・シスキンド:Etwas fur Bratsche
 5.ブリテン:ラクリメ-ダウランド歌曲の投影 Op.48a
 6-9.ヒンデミット(1895-1963):ヴィオラ・ソナタ(1939)
シェリー・トラムポッシュ(ヴィオラ)
カラン・ブライアント(ピアノ)
 ヴィオラ奏者シェリー・トラムポッシュのリサイタル・アルバム。
 美しいメロディに満たされ、古典的な味わいを持つチハラのソナタ、バルトーク風の荒々しさを持つシスキンド、神秘的なブリテン、新古典派主義の作風の中に熱い情熱が迸るヒンデミット。
 ヴィオラの持つ深い音色と表現力を、最大に駆使した力強い演奏です。
 

RR7819
\2100
マイケル・マシューズ(1950-):作品集
 1-6.バガテル集(抜粋)
 7-20.14の前奏曲
 21.後奏曲
ダーン・ファンデヴァーレ(ピアノ)
 カナダの作曲家マイケル・マシューズのピアノ曲集。
 2002年から2004年までサスカトゥーン交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務める傍ら、カナディアン・エレクトロ・アコースティック・コミュニティのメンバーに名を連ねるなど多方面で活躍しています。
 このピアノ曲集は、ベルギーのピアニスト、ファンデヴァーレが巧みなタッチで、曲ごとの多彩な気分や感情を表現しています。




HCR


HCR 12
\2300
「セルリアン」〜クラリネットとピアノのための現代音楽
 (1)レベッカ・ソーンダース(b.1967):セルリアン
 (2)ジョルジュ・アペルギス(b.1945):ダーメシュピール(チェッカー)
 (3)アーロン・キャシディ(b.1976):以前の境界線の謎
 (4)リチャード・バレット(b.1959):網目模様
 (5)森下周子:「肌・ゼラチン・煤」
 (6)マウリツィオ・カーゲル:エレジー(1956)
 (7)マウリツィオ・カーゲル:小品(1957)
カール・ロスマン(Cl)
マーク・クヌープ(Pf)
 カーゲルから森下周子まで!現代のクラリネット作品集!

 録音:2016年7、8月/Time:(1)18:44、(2)27:21、(3)7:41、(4)17:28、(5)12:23、(6)0:38、(7)1:51

 様々な世代、出身の作曲家によるクラリネット作品を収録。最後に収録されたカーゲル以外はヨーロッパ前衛音楽の流れを汲む、いわゆる「新しい複雑性」と呼ばれる音楽の影響を少なからず受けている。
 クラリネットの特殊奏法、楽器の可能性の限界にまで挑戦するかのような超絶技巧など聴き手を圧倒するアグレッシヴな作品が満載。
 日本の森下周子は藝大卒業後、現在イギリスのハダーズフィールド大学大学院在籍中で作曲をアーロン・キャシディに師事。日本現代音楽協会作曲コンクール、武満徹作曲賞入賞など、今後が期待されているホープ。
 
HCR14
\2300
「ペーター・アブリンガー:Verkundigung(宣言)」
 ペーター・アブリンガー(b.1959):
  (1)《宣言》スタジオ録音版(2001)
  (2)《宣言》ライヴ録音版(1998)
  (3)《宣言》〜
   7つのフルート、7つのサキソフォン、
    7台のピアノのためのスタジオ録音版(2001)
ギゼラ・マシャエヒ=ベア(Fl)
マルクス・ヴァイス(TenorSax)
ヒルデガルト・クレープ(Pf)
 ペーター・アブリンガーの「宣言」3つのヴァージョン

 録音:1998/2001年/Time:(1)20:39、(2)20:37、(3)20:36

 ペーター・アブリンガーはオーストリアの作曲家で当初ジャズを学んだ後、ローマン・ハウベンシュトック=ラマティに作曲を師事。さらに電子音響工学とサウンド・インスタレーションの研究と創作に励んだ。現在は室内楽からサウンド・インスタレーション、電子音楽、演劇のための作品など幅広い音楽を発表している。
 ここに収められた《宣言》の3 つのヴァージョンは基本的に全く同じ作品で、せわしなく動く細かい音の粒子がまるで新聞写真の点の集積のようにある種のイメージを聴き手に喚起する。さらに演奏される環境により残響の具合に変化が現れ、その微細な音響の変化、音の色彩の綾、モアレ効果を楽しむことが狙いと思われる。
 2001 年のスタジオ録音ではデッドな音響のため音の粒ははっきりと、ライヴ版ではホールの残響のため、水彩画のような音のにじみが現れ、多数の楽器による2001 版では複雑なポリフォニーを構成する。電子音響とサウンド・インスタレーションの研鑽が実を結んだ作品といえよう。




NEOS

NEOS 21704
\2400
「ピッコロ・コンチェルト・グロッソ」
 (1)W.A.モーツァルト(1756-1791):
  クラリネット協奏曲イ長調K.622(1791)
 (2)マティアス・ミュラー(b.1966):八重奏曲(2014)
 (3)マティアス・ミュラー:
  ピッコロ・コンチェルト・グロッソ(2016/17)
マティアス・ミュラー(バセット・クラリネット)
(3)マイケル・コリンズ(バセット・クラリネット)
(1)(3)チューリヒ室内管弦楽団
(2)アンサンブル・リミックスド
 モーツァルトのクラリネット協奏曲とモーツァルトにインスパイアされたマティアス・ミュラーの作品集、名手マイケル・コリンズがゲスト出演!

 録音:2017年/Time:(1)29:32/(2)17:38/(3)18:39

 作曲家にして一流のクラリネット奏者であるマティアス・ミュラーのクラリネット自作自演集。モーツァルトの音楽に敬意を表して全てバセット・クラリネットで演奏している。
 最初にモーツァルトのクラリネット協奏曲を自らの吹き振りで見事に演奏しており、その音色の美しさには驚嘆させられる。ミュラーの八重奏曲は6 つの小品からなる新古典主義と現代的な要素が組み合わされた愛らしい組曲。
 ピッコロ・コンチェルト・グロッソはモーツァルトの交響曲第40 番、ドン・ジョヴァンニにインスパイアされて作曲され、モーツァルトの前述作品の引用も盛んに行われるユニークな作品。
 
NEOS 11708
\2400
「ベアト・ツェリンスキー&
 デヴィッド・スマイヤーズ・クラリネット・デュオ」

  (1)アントゥリ・インゴルフソン(b.1962):
   オルゴラス・スピークス(2009)
     〜2つのクラリネットとアンサンブルのための
  (2)アドリアーナ・ヘルスキー(b.1953):飛行機操縦(2006)
    〜2つのクラリネットと管弦楽のための
  (3)ニコラウス・ブラス(b.1949):大地の時(2008)
    〜2つのクラリネットと弦楽のための
ベアト・ツェリンスキー(Cl)
デヴィッド・スマイヤーズ(Cl)
(1)グオニ・フランツォン(指揮)
 カプート・アンサンブル
(2)アルトゥーロ・タマヨ(指揮)
 バーデン・バーデン=フライブルク
  SWR交響楽団
(3)アレクサンダー・リープライヒ(指揮)
 ミュンヘン室内管弦楽団
 2つのクラリネットのための現代協奏的作品集

 録音:(1)2009年、(2)2006年ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ、(3)2010年/Time:(1)11:51/(2)15:40/(3)37:41

 デュオ・グループ「クラリネット・デュオ/ベアト・ツェリンスキー&ダヴィッド・スマイヤー」の為に書かれた中堅からベテラン世代の作曲家による作品。
 インゴルフソンはアイスランド出身でジェラール・グリゼイに私的に師事した。《オルゴラス・スピーカース》は2 つのクラリネットを舞台の役者に見立てたユーモラスな作品でクラシカルな語法、素材が現代音楽の要素と折衷されたユニークな作品。ヘルツキはルーマニア出身で現在ドイツを代表する作曲家。日本とも関りが深い。《飛行機操縦》は2 人のクラリネット奏者がパイロットを象徴し飛行機に見立てられた管弦楽を操縦、リードするというアイデアで書かれている。
 ブラスの《大地の時》は2 つのクラリネットが静かな対話を繰り返す中、その周りを弦楽の響きが霧のようにまとわりつくメランコリックな佳曲。弦楽は琵琶を思わせる奏法を行い、日本的、東洋的な雰囲気を持つ。




NMC



NMC D236
\2300
イモジェン・ホルスト(1907-1984):
 弦楽のための室内楽作品集

  (1)ファンタジー・クァルテット
  (2)ヴィオラとピアノのためのデュオ
  (3)弦楽三重奏曲第1番
  (4)無伴奏チェロのための“落ち葉”
  (5)ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
  (6)弦楽五重奏曲
コート・レーン・ミュージック:
 【サイモン・ヒューイット・ジョーンズ(Vn)
  デヴィッド・ワースウィック(Vn)
  トム・ハンキー(Va)
  オリヴァー・コーツ(Vc)
  トーマス・ヒューイット・ジョーンズ(Vc)
  ダニエル・スワイン(Pf)】
 「惑星」のグスターヴ・ホルストの娘も作曲家だった!イモジェン・ホルストの貴重な室内楽作品集!

 録音:2007年8月、74’51

 イギリスの音楽学者、指揮者、作曲家、鍵盤楽器奏者で、作曲家グスターヴ・ホルストの娘。父の作品の編曲・指揮などで知られています。
 このアルバムは録音がほとんど無い貴重なイモージェンが作曲した室内楽作品集で、すべて世界初録音。“ファンタジー・クァルテット”は1928 年に作曲のコベット賞を受賞。20 世紀イギリスの田園風景を想像させてくれる、たおやかな音楽です。
 無伴奏チェロのための“落ち葉”は、しっとりと哀愁溢れる作品。




ARS HARMONICA


AH 241
\2500
グロリア・ビリャヌエバ(1953-):ギターの星座
  ギターの星座 [Guitar Constellation] (ギターのための)
  ディヴェルティメント [Divertimento] (ギターのための)
  星の涙 [Lacrimae stellarum (ギターのための)
  オニキス [Onyx] (ギターのための)
  燃えるような [Flamboyant] (ギターのための)
  エクスリブリス [Ex-libris] (ギターのための)
  B-612(ギターのための)
  ギョレメの思い出 [Souvenir de Goreme] (ギターのための)
ジュアン・アントニ・マルティネス(ギター)

録音:データ記載なし

 グロリア・ビリャヌエバはバルセロナ生まれの作曲家。ギター、ピアノ、室内アンサンブル、管弦楽のための作品を数多く作曲しています。

 

AH 244
(2CD)
\4000
ジョゼ・アントニオ・シク(1968-):草が枯れない所 器楽アンサンブルのための作品集
  [CD 1]
  ガイド付きの瞑想 [Meditacion guiada]
   (朗読と器楽アンサンブルのための)(*)
  [CD 2]
  魔法をかけられた森 [El bosque encantado]
   (器楽アンサンブルのための;2004)
  紙の秘密 [Secretos de papel]
   (器楽アンサンブルのための;2008)
  草が枯れない所 [Donde no muere la hierba]
   (器楽アンサンブルのための;2016)
  シヴァナ [Sivana] (器楽アンサンブルのための;2015)
  川の上の靄(もや)(「霧」から) [Bruma sobre el rio (de "Niebra")]
   (器楽アンサンブルのための;2002)
  星に記されて [Escrito en las estrellas]
   (器楽アンサンブルのための;2015)
マリ・カルメン・シク(朗読(*))
アンサンブルXXI
ジョゼ・アントニオ・シク(指揮)

録音:2016年6月25-26日、7月11日、サラ・パペル・デ・ムジカ、カペリャデス、カタルーニャ、スペイン
 ジョゼ・アントニオ・シクはスペイン、パタルーニャのリェイダに生まれた作曲家・ギター奏者。リェイダ音楽院、バルセロナのルティエ音楽アカデミーで学んだ後、バーゼル高等音楽院でオスカル・ギリアにギターを師事。
 作曲、ギター演奏の他、アンサンブルXXIの創設指揮者およびメンバーとして現代音楽の普及にも貢献しています。(*)はカスティリャ語(標準スペイン語)とカタルーニャ語の2つのヴァージョンを収録。

 

AH 247
\2500
トリニ・ムジャル:
  カザシアナス(エンリク・カザサスの詩による、歌とピアノのための連作)

   Consell / La societat de l'espectacle / Embarcat en aixo d'escriure versos
   Hem arribat al moment / Ordre / Resum / Pertanyo a la llibertat
   L'unica cosa que existeix es l'excitacio universal / Quan ja quasi sense ale
   Damunt d'un roc / Sol-liloquis de nyigui-nyogui / L'apat / Km 21
   A un de modern / Fernando Pessoa & Billy the kid / Quart creixent
   Despres de tanta / La veu de deu / Refrany / Sermo / Curacio natural
   Jo en tenia una canco / Foc

アルスドゥオ [Arcduo]
 クリスティーナ・コッホ(ソプラノ)
 トリニ・ムジャル(ピアノ)

録音:2016年12月-2017年3月、スタジオ44.1、アイグアビバ、ジロナ県、カタルーニャ、スペイン

 トリニ・ムジャルはスペイン、カタルーニャの作曲家・ピアニスト。

 

AH 248
\2500
カルラ・ブロトゥ:宇宙(エレクトロアコースティック作品)
   Instants / Esferes / Relaxacio / Connexions / El despertar
   La espera / Respiracio / Foscor / Estatic
カルラ・ブロトゥ(エレクトロアコースティック)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFEO D’OR



C943171DR
\2400→\2190
「最初で最後」のザルツブルク音楽祭/
 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ:リサイタル

  1.バッハ=ブゾーニ(1866-1924):
    無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004-
     シャコンヌ
  ベートーヴェン(1770-1827):
   ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 Op.2-3
    2.第1楽章:Allegro con brio
    3.第2楽章:Adagio
    4.第3楽章:Scherzo. Allegro
    5.第4楽章:Allegro assai
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)

 1965年、45歳のミケランジェリによる「最初で最後」のザルツブルク音楽祭出演時の演奏が登場。
 当時「録音嫌いで、人前に姿を現さない」ことで知られていたこのピアニストのリサイタルには話題が集中しました。もちろん、この時も録音は固く禁じられましたが、リサイタルの前半のみが放送、録音され、これがかろうじて現在に残っています。
 ブゾーニ編曲のバッハ「シャコンヌ」は、ミケランジェリの洗練されたピアノ・テクニックを余すことなく披露するものであり、また、彼が得意としていたベートーヴェンの第3番ソナタは、普段の綿密に練り上げられた解釈とは異なり、軽やかな音の中に遊び心が感じられる演奏です。

 録音 1965年8月7日(ライヴ録音) MONO
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C938172DR
(2CD)
\4200→\3790
ザルツブルク音楽祭/レヴァイン&ウィーン・フィル
 モーツァルト(1756-1791):歌劇《皇帝ティートの慈悲》K621
ティート…ヴェルナー・ホルヴェーク(テノール)
ヴィッテリア…キャロル・ネブレット(アルト)
セリヴィリア…キャサリン・マルフィターノ(ソプラノ)
セスト…タティアナ・トロヤノス(メゾ・ソプラノ)
アンニオ…アン・ハウウェルズ(メゾ・ソプラノ)
プブリオ…クルト・リドル(バス)
ジェームズ・レヴァイン(指揮)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 モーツァルトの死の年に、およそ20日間という短い期間で書き上げられた歌劇《皇帝ティートの慈悲》。傑作であるにもかかわらず「曲の密度が薄い」という理由などで、19世紀から20世紀にかけて、あまり上演される機会に恵まれませんでした。
 1960年代以降、アーノンクールが積極的に取り上げたり、ポネルの素晴らしい演出が功を奏したりで、ようやく上演の機会が持たれるようになりましたが、この1977年、レヴァイン34歳の頃は、まだ《ティート》を演奏することは極めて挑戦的であると見做されていたようです。
 しかしここでは、おなじみポネルの演出を用いた安心感と、レヴァインの躍動感溢れる演奏、そして70年代から80年代に活躍した歌手たちによる息のあったアンサンブルとウィーン・フィルのまろやかな音色。これらがすべて溶け合った見事なパフォーマンスになっています。

 録音 1977年8月23日 ザルツブルク祝祭劇場
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C939171DR
\2400→\2190
ザルツブルク音楽祭/
 バレンボイム:ベートーヴェン・リサイタル

  ベートーヴェン(1770-1827):
   ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
   ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53
   ピアノ・ソナタ 第32番 ハ長調 Op.111
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

 27歳のバレンボイムによるオール・ベートーヴェン・プログラム。10歳から優れたピアニストとして活動を続けていたバレンボイムですが、1966年からはイギリス室内管弦楽団とモーツァルトの交響曲全曲録音を開始し、指揮者としても名声を高めていました。
 しかしこの1970年のザルツブルク音楽祭では、ピアニストとして全神経をベートーヴェンの音楽に集中させ、初期、中期、後期の3つの時代のソナタを表現力豊かに演奏しています。
 第7番での闊達な音の動き、「ワルトシュタイン」での幅広いダイナミックレンジと第2楽章の瞑想的な表現、そして最後のソナタの“アリエッタ”での天上的な美しさなど、バレンボイムの傑出した才能を存分にお楽しみいただけます。

  録音 1970年7月28日(ライヴ収録)
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C941171DR
\2400→\2190
ザルツブルク音楽祭/
 グレース・バンブリー:ブラームス・リサイタル

  ブラームス(1833-1897):
  1.Wie Melodien zieht es mir 旋律のように Op.105-1
  2.An die Nachtigal ナイチンゲールに寄せて Op.46-4
  3.Auf dem Kirchhofe 墓地にて Op.105-4
  4.Alte Liebe 昔の恋 Op.72-1
  5.O liebliche Wangen おお、愛しい頬 Op.47-4
  6.Der Tod das ist die kuhle Nacht 死は冷たい夜 Op.96-1
  7.Dein blaues Auge おまえの青い瞳 Op.59-8
  8.Standchen セレナーデ Op.106-1
  9.Feldeinsamkeit 野辺にひとり Op.86-2
 10.Von ewiger Liebe 永遠の愛 Op.43-1
 11.An eine Aolsharfe アイロスの竪琴に寄せて Op.19-5
 12.Nicht mehr zu dir zu gehen もうおまえのもとには行かないと Op.32-2
 13.Sommerabend  夏の宵 Op.85-1
 14.Mondenschein 月の光 OP.85-2
 15.Meine Liebe ist grun 私の恋は緑にもえ Op.63-5
 16.Sapphische Ode サッフォー風頌歌 Op.94-4
 17.Wir wandelten われらはさまよい歩いた Op.96-2
 18.O kuhler Wald おお涼しい森よ Op.72-3
 19.Ach, wende diesen Blick ああ、その目をそらして Op.57-4
 20.Der Schmied 鍛冶屋 Op.19-4
グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
ボーモント・グラス(ピアノ)

 1937年生まれのメゾ・ソプラノ歌手グレース・バンブリーは、素晴らしい声を持ちながらも現代でも根強く残る「人種差別」による様々な障害を乗り越え、その才能を開花させた人です。
 彼女はカルメン、アイーダなどドラマティックな役を得意とし、1961年のバイロイト音楽祭ではワーグナーの《タンホイザー》でヴェーヌスを歌っていますが、この1965年のザルツブルク音楽祭ではワーグナーとは対極を成すブラームスの歌曲集をじっくり歌い上げ、強い印象を残しました。
 声の威力に頼ることなく繊細な表現を用い、時には民謡調の素朴な歌曲を軽やかに歌うバンブリーの新たな魅力を感じさせる素晴らしいリサイタルです。

  録音 1965年7月28日(ライヴ録音) MONO
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C942171DR
\2400→\2190
ザルツブルク音楽祭/
 ハインリヒ・シフ:リサイタル

  ショスタコーヴィチ(1906-1975):チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
  ベートーヴェン(1770-1827):チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 Op.69
  ブラームス(1833-1897):チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.99
ハインリヒ・シフ(チェロ)
クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ)

 2016年、突然の訃報で全世界のファンを落胆させたハインリヒ・シフ(1951-2016)。
 6歳からピアノを、9歳からチェロを始めたシフは、いくつかのコンクールで入賞した後、1972年の国際現代音楽協会(ISCM)でロストロポーヴィチの代役を務めたことで、世界的な名声を獲得しました。
 1990年からは指揮活動を始め、こちらも高い評価を受けていました。1982年、彼がまだ指揮活動を始める前のザルツブルク音楽祭のリサイタルは、チェリストとしてのシフの本領が発揮されたもの。名手ツァハリアスのサポートを得て、クールなショスタコーヴィチ、情熱迸るベートーヴェン、清々しいブラームスと、曲によって変幻自在の表情を見せるシフの素晴らしい演奏をお楽しみください。

 録音 1982年8月23日(ライヴ録音)


<国内盤> 


FONTEC



FOCD9756
\2800+税
天才らしい
 橋本杏奈(クラリネット)/A Touch of Britain

  ハールストーン:4 つの個性的作品
  ホロヴィッツ:
   ソナチネ
   2つのマジョルカの作品
  ハウェルズ:ソナタ
  スタンフォード:3 つの間奏曲
  オルウィン:ソナタ
橋本杏奈(クラリネット)
寺嶋陸也(ピアノ)

 数年前このひとのコンサートを開いたホールのスタッフが言っていた、「間違いなく天才」。



 コルトレイク国際コンクール1 位、カルリーノ国際コンクール最高位、アテア五重奏団のメンバーとしてニールセン国際室内楽コンクールでの最優秀現代音楽賞などの賞歴を重ね、イギリス楽壇の重鎮ジョーゼフ・ホロヴィッツをして「クラリネット界の若く輝かしいスターの一人」と言わしめた橋本杏奈。
 若干15 歳でのロンドンデビュー後、ソリストとして世界各地へ活躍の場を拡げつつ、オーケストラ奏者としてバースフィルとOSJ 響の首席奏者、BBC 響、フィルハーモニア管、ロンドン響、ロイヤルリヴァプール管、ロイヤルオペラなどで客員首席として活動しています。
 既に2 枚のソロアルバムをリリースするなど、着実に高みへと歩み続ける不世出のクラリネット奏者のフォンテック第1 弾となる今作は、日本人の血を受け継ぎながらも“生粋のロンドンっ子”として育った自らのルーツを見つめた英国の作品集です。
 前述のホロヴィッツの作品をはじめ、彼女にしか成し得ない伸びやかでダイナミックな演奏はまさに圧巻。橋本が共演を熱望したもうひとつのルーツ「日本」を代表する名手のひとり、寺嶋陸也の妙技も聴きどころのひとつです。橋本のアプローチによるところも大きいですが、近現代作品集にありがちな難解さはなく、多くの音楽ファンに楽しんでいただけるアルバムになりました。
 本人による曲目解説付き。

  録音:2016 年7 月11〜13 日 五反田文化センター

<LP>


SPECTRUM SOUND(LP)


LPSMBA 018
(LP)
\9600
ボベスコの優美なスペイン交響曲、パッサカリアも収録!
 (A 面)
  ラロ:スペイン交響曲 ニ短調(第3楽章カット版)
 (B 面)
  ヘンデル(ハルヴォルセン編曲):パッサカリア
  モーツァルト:
   ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 KV.424
(A 面)
 ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
 セルジュ・ボド(指揮)
 フランス国立管弦楽団
(B 面)
 ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
 フレディ・ルグラン(ヴィオラ)
 世界初LP化!国立視聴覚研究所(INA)提供。
 ボベスコの優美なスペイン交響曲、さらに驚異的な集中力をみせるパッサカリアも収録!
 
 モノラル、500 枚完全限定プレス、シリアルナンバー入り、日本語解説付
 セッション録音:(A 面)1960 年2月28日/パリ、(B 面)1961年3月31日/パリ

 驚きのリリースを続けている、スペクトラム・サウンド・レーベルのLPシリーズ。当ディスクにはラロのスペイン交響曲、ヘンデルのパッサカリア、そしてモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲が収録されました。
 ボベスコの優美なスペイン交響曲、驚異的な集中力で情熱的に歌い上げるパッサカリアなど、ボベスコの音色を思う存分お楽しみいただけます。
 「演奏は無類の逸品だ。ティボーなどと同じく、独特の歌い回し、微妙なテンポの揺れを駆使して、何とも豊かな雰囲気を築きあげる。個性的な音程の取り方もまた、えも言われぬ情趣を加えている。」平林直哉〜ライナーノーツより
 

LPSMBA 019
(LP)
\9600
求心的でストレートな雰囲気が魅力。レフコヴィチの超貴重録音がLPで登場!
 (A 面)
  バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
    アンリ・レフコヴィチ(ヴァイオリン)、エレーヌ・ボスキ(ピアノ)
    セッション録音:1961年12月6日/パリ
 (B 面)
  サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
    アンリ・レフコヴィチ(ヴァイオリン)、指揮者不詳、フランス国立管弦楽団
    ライヴ録音:1959年2月23日/パリ
  ホアキン・ニン:スペイン組曲
  パガニーニ:ラ・カンパネッラ
  パガニーニ:無窮動
    アンリ・レフコヴィチ(ヴァイオリン)、アンドレ・コラール(ピアノ)
    セッション録音:1956年12月22日、パリ
 世界初LP化!国立視聴覚研究所(INA)提供。
 
 モノラル、500 枚完全限定プレス、シリアルナンバー入り、日本語解説付

 驚きのリリースを続けている、スペクトラム・サウンド・レーベルのLPシリーズ。当ディスクにはポーランド生まれのヴァイオリニスト、アンリ・レフコヴィチ(1919-1981)の貴重な録音からバルトークのヴァイオリン・ソナタ第2番、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソと小品を収録しております。
 レフコヴィチは第二次大戦前の頃にスペインに移り、特にバルセロナでは幅広く活躍したとされているが生涯は謎めいていて、録音も非常に貴重です。
 「香るような音の出し方にブーシュリの弟子らしさがあるが、より求心的でストレートな雰囲気がレフコヴィチの持ち味ではないだろうか。
 たとえば、バルトークの切れの良さと自在な身のこなし、そしてびくともしない安定感は並みではない。」平林直哉〜ライナーノーツより















8/31(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CHANDOS



CHAN 10959
\2400→\2190
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)&エストニア国立響
 ヴェイネル:5つのディヴェルティメント/セレナード

  小オーケストラのための《セレナード》 ヘ短調 Op.3
  弦楽のための《ディヴェルティメント第1番》 ニ長調 Op.20
   (古いハンガリー舞曲より)
  弦楽オーケストラのための《ディヴェルティメント第2番》イ短調 Op.24 
   (ハンガリー民謡の旋律)
  管弦楽のための《ディヴェルティメント第3番》 イ長調 Op.25
   (ハンガリーの印象)
  管弦楽のための《ディヴェルティメント第4番》 ト長調 Op.38
  管弦楽のための《ディヴェルティメント第5番》 Op.39
   (ハンガリーの印象)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
エストニア国立交響楽団
 大ヤルヴィ80歳&ENSO90周年記念第2弾!ハンガリーのレオー・ヴァイネル!

 ☆巨匠ネーメ・ヤルヴィの80歳&エストニア国立響90周年のダブル・アニヴァーサリー第2弾!
 ☆ショルティやドラティ、クルターグなど、ハンガリーの偉大な音楽家たちを育てたレオー・ヴェイネルのハンガリー色溢れる管弦楽作品集!

 エストニアの音楽一家の長老ネーメ・ヤルヴィの80歳と、ヤルヴィが音楽監督&首席指揮者を務めるエストニア国立交響楽団の創設90周年を記念したダブル・アニヴァーサリー。第2弾は、20世紀ハンガリーの作曲家、レオー・ヴェイネル(1885−1960)の管弦楽作品集が登場!
 近年、「シャルヴェンカ(CHAN 10814)」や「スホニュ(CHAN 10849)」など東ヨーロッパの知られざる作品の録音で高い評価を得てきたネーメ・ヤルヴィとエストニア国立交響楽団のコンビ。ブダペスト音楽アカデミー(リスト音楽院)で音楽理論、作曲、室内楽などを教え、ショルティやドラティ、クルターグといったハンガリーの偉大な音楽家たちを指導してきたヴェイネルのハンガリー色の濃厚な作品を軽快に濃密に描きます。
 ちなみに、ネーメ・ヤルヴィは1990年にもヴェイネルの「ハンガリー民族舞曲組曲(CHAN 9029/廃盤)」を録音しており、約25年ぶりの録音、当時はバルトークとのカップリングだったため、ヴェイネル単独でのアルバムは初となります。

 ※録音:2015年11月9日−10日、2016年3月24日、2016年6月27日−29日、エストニア・コンサート・ホール(タリン)





 ヴェイネル・レオー(1885年4月16日 - 1960年9月13日)はハンガリー出身の作曲家。ユダヤ系。
 1901年から1906年までブダペスト音楽アカデミーにてハンス・ケスラーに師事。その後は歌劇場のコレペティトールを務めた後、1908年よりブダペスト音楽高等学校で作曲ならびに室内楽の教授に就任。
 著名な門人にアンタル・ドラティ、アンダ・ゲーザ、クルターグ・ジェルジュらがいる。
 管弦楽のための5つのディヴェルティメントや交響詩、2つのヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲やピアノ小品などがある。
 音楽教育に関する著作も残した。トランシルヴァニアの民俗音楽やフランス印象主義音楽の影響を受けながらも、簡潔な構成と旋律的・和声的な魅力を失わず、独自の新鮮な作風をとる。


 もっと普通に聴かれるようになっていいと思われる、とても分かりやすいハンガリー音楽作曲家。
 あまりに分かりやすすぎて時代に置いてけぼりになったという感じか。

 これは《セレナード》 ヘ短調 Op.3。
https://youtu.be/EzOYVV6LwXI



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CHSA 5186
(SACD HYBRID)
\2800→\2590


アンドルー・デイヴィス(指揮)&ベルゲン・フィル

 ヴォーン・ウィリアムズ:南極交響曲(交響曲第7番)
 ソプラノ独唱、女声合唱と管弦楽のための 《南極交響曲》
  (交響曲第7番)*
 4つの最後の歌
  (オーケストレーション:アンソニー・ペイン/
   男声版世界初録音)†
 ピアノ協奏曲
  (2台のピアノと管弦楽のための編曲:
   ヴォーン・ウィリアムズ&ジョセフ・クーパー)‡

アンドルー・デイヴィス(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
マリ・エリクスモーン(ソプラノ)*
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)†
エレーヌ・メルシエ(ピアノ)‡
ルイ・ロルティ(ピアノ)‡
ベルゲン・フィルハーモニー合唱団*
エドヴァルド・グリーグ合唱団*

 ヒコックスの跡を継いだA・デイヴィス、ヴォーン・ウィリアムズがついに完結!

 ☆アンドルー・デイヴィスがヒコックスから引き継いだRVWの交響曲。「南極交響曲」で全9曲が完成!
 ☆2台ピアノ版「ピアノ協奏曲」はルイ・ロルティ&エレーヌ・メルシエの黄金デュオ!

 故リチャード・ヒコックスより"英国音楽の伝道師"としてのタクトを受け継ぎ、エルガー、ディーリアス、ホルスト、バックスなど英国音楽の新たな名録音を生み出してきた名匠、サー・アンドルー・デイヴィス。リチャード・ヒコックスが活動後期にスタートし、志半ばで未完となっていた交響曲チクルスを引き継いだアンドルー・デイヴィスは、2017年初頭に「交響曲第9番」をリリース。
 そして、この南極交響曲(交響曲第7番)の発売によって、ヒコックスから続くヴォーン・ウィリアムズの交響曲全9曲が完成となります!
 映画「南極のスコット」のために作曲された音楽(プラハ映画祭で音楽賞受賞)から、演奏会用組曲ではなく「交響曲」へと生まれ変わった南極交響曲は、ソプラノ独唱と女声合唱を伴い、様々な打楽器やウィンドマシーンなども使われる雄大な交響曲。
 また、声楽とピアノのための作品から、エルガーの「交響曲第3番」の補完版などで知られるアンソニー・ペイン(b.1936)によってオーケストレーションが施された「4つの最後の歌」、作曲者自身とジョセフ・クーパーによって「2台ピアノ」のための協奏曲へとアレンジされたピアノ協奏曲(ソリストは、ロルティ&メルシエという豪華デュオ!)などの併録される作品にも注目!

 録音:2017年1月30日−2月2日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)



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CHSA 5203
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
キリル・カラビッツがシャンドスに登場
 カラーエフ:管弦楽作品集
   7人の美女が次々と踊るというバレエ

  バレエ組曲 《7人の美女》
  交響的彫刻 《ドン・キホーテ》
  交響詩 《ライラとマジュヌーン》
  バレエ組曲 《雷の道》 より 第6番「子守歌」
キリル・カラビッツ(指揮)
ボーンマス交響楽団
 キリル・カラビッツがシャンドスに登場!新シリーズ第1弾はカラ・カラーエフの作品集!!

 ☆ウクライナの若き注目指揮者 キリル・カラビッツがシャンドスに登場!
 ☆旧ソ連圏の知られざる作曲家に迫る新シリーズ。第1弾はアゼルバイジャンのカラ・カラーエフ!

 2008年からボーンマス交響楽団の首席指揮者を務め、2016年にはヴァイマル・ドイツ国民劇場(Deutsches Nationaltheater and Staatskapelle Weimar)の音楽監督&首席指揮者にも就任し注目を浴びているウクライナの若きマエストロ、キリル・カラビッツ。
 カラビッツがChandosに初登場し、旧ソ連諸国の知られざる作曲家に捧げる新シリーズがスタート。第1弾は、モスクワ音楽院でショスタコーヴィチに学び、戦後ソ連の重要な作曲家として活躍したアゼルバイジャンのカラ・カラーエフ(1918−1982)の管弦楽作品集。
 カラビッツは、2018年のカラーエフ生誕100周年に向けて主要な作品を研究。ショスタコーヴィチやプロコフィエフ、チャイコフスキーらのバレエ、リムスキー=コルサコフのオペラなどから派生した、叙情的で色彩的なカラーエフの作品を、カラビッツの明晰なタクトで表現します。

 ※録音:2017年1月21日ー22日、ザ・ライトハウス(プール、ドーセット、イギリス)








 カラ・カラーエフ(1918年2月5日 - 1982年2月11日)は、アゼルバイジャン、バクー出身の作曲家。
 1935年〜1938年の間、バクー音楽院とモスクワ音楽院で学ぶ。
 モスクワ音楽院ではドミートリイ・ショスタコーヴィチに師事。
 1941年からバクーのフィルハーモニーホールの音楽監督、1949年〜1953年の間、バクー音楽院の音楽監督、1959年からは教授となった。
 作品には2つのオペラ、2つのバレエ、3曲の交響曲および2つの交響詩、ヴァイオリン協奏曲、弦楽四重奏曲などの室内楽、2つのカンタータ、歌曲、映画音楽がある。

/////

 アルメニアのハチャトゥリアンと一緒にしてはいけないのだろうけど、しかしこの血湧き肉踊る熱くて激しい音楽は同じ・・・。
 「7人の美女」からワルツ。 
https://youtu.be/soIdlL-942U

 あ、熱い・・・

 ちなみにこの『7人の美女』は7人の妻を持っていたという伝説の王の物語。
 で、7人の美女が出てきて次々と踊ってる、その音楽。
 インド美人とか中国美人とかスラブ美人とか出てきて、最後に「最強美人」が登場。
 そんな題材のバレエでいいのか、と突っ込みたくなるが、文化も時代も違うのでいいんでしょう、きっと。





カラーエフ/交響曲 第3 番もどうぞ
カラーエフ:交響曲第3番/交響詩「レイリとメジヌン」/交響的エッチング「ドン・キホーテ」(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)
NAXOS
8.570720
\1800
カラ−エフ(1918-1982):交響曲 第3 番 他
 1-4.交響曲 第3 番(1964)/
 5.交響詩「レイリとメジヌン」(1947)/
 6-13.交響的エッチング「ドン・キホーテ」
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/
ドミトリ・ヤブロンスキ(指揮)

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CHAN 10943
\2400→\2190
ルイ・ロルティ・プレイズ・ショパン Vol.5
 ショパン:
  5つのマズルカ Op.7/ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1/
  4つのマズルカ Op.33/ポロネーズ第2番変ホ短調 Op.26-2/
  3つのマズルカ Op.59/ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44/
  演奏会用アレグロ イ長調 Op.46
ルイ・ロルティ
 (ピアノ/ファツィオリ)
 ルイ・ロルティ・プレイズ・ショパン!第5弾は、マズルカ&ポロネーズ集!

 ☆世界最高峰のショパン弾きの一人、カナダのルイ・ロルティ!
 ☆ショパン第5弾はマズルカ&ポロネーズ集!

 カナダが世界に誇るカリスマ・ピアニスト、ルイ・ロルティ。2010年にスタートした第1巻(CHAN 10588)からじっくりと進行している「ロルティ・プレイズ・ショパン」の第5弾は、ショパンの音楽におけるポーランド文化の影響が強いマズルカとポロネーズをテーマに、「ポロネーズ第5番」を含むポロネーズ3曲と、Op.7-1の名曲を含む12曲のマズルカを収録。今回もイタリアの銘器ファツィオリ・ピアノを使用!
 フランス系カナダ人ピアニストのルイ・ロルティは、1984年の第36回ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで1位に輝き、同年のリーズ国際ピアノ・コンクールで4位入賞。1986年に録音されたデビュー盤「ショパン:練習曲全集」(CHAN 8482)は、ロルティの原点でありながら最高傑作として現在でも高い評価を得ており、英BBCミュージック・マガジン誌では「比類なき名ピアニストたちによる50の名演の1つ」と激賞されています。

 ※録音:2017年3月1日−3日、ポットン・ホール(サフォーク)



 
CHAN 0817
\2400
〔CHACONNE〕
テレマン:リコーダーとヴィオールのトリオ・ソナタ全集
 トリオ・ソナタ ハ長調 TWV.42:C2
 トリオ・ソナタ第5番イ短調 TWV.42:a4
 ファンタジア第2番ニ短調 TWV.33:2
 トリオ・ソナタ ヘ長調 TWV.42:F6
 トリオ・ソナタ第8番変ロ長調 TWV.42:B4
 トリオ・ソナタ第7番ヘ長調 TWV.42:F3
 トリオ・ソナタ ニ短調 TWV.42:d7
 ファンタジア第8番ト短調 TWV.33:8
 トリオ・ソナタ第10番ニ長調 TWV.42:D9
 トリオ・ソナタ ト短調 TWV.42:g9
ダ・カメラ
 〔エマ・マーフィ
   (アルト・リコーダー、
    ヴォイス・フルート)、
  スザンナ・ペル
   (トレブル・ヴィオール、
    バス・ヴィオール)、
  スティーヴン・ディヴァイン
   (チェンバロ)〕
 Chandosのテレマン没後250周年記念!リコーダーとヴィオールのトリオ・ソナタ全集!

 ☆Chandosのテレマン没後250周年記念!
 ☆イギリスの実力派鍵盤奏者スティーヴン・ディヴァインが参加するアンサンブル「ダ・カメラ」!

 Chandosの古楽シリーズ「シャコンヌ(Chaconne)」が贈るテレマンの没後250周年記念リリースは、リコーダーとヴィオールのトリオ・ソナタ全集!
 リコーダー、ヴィオール、チェンバロの編成による"ダ・カメラ"は、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団の副首席チェンバロ奏者を務め、ボヤン・チチッチの主宰するイリュリア・コンソートなどピリオド奏法の最前線で活躍するスティーヴン・ディヴァインが参加するバロック・トリオ。ピリオド楽器の実力派奏者たちが、テレマンのアニヴァーサリー・イヤーを華麗に彩ります。

 ※録音:2016年2月1日ー4日、セント・ピーター教会(ボートン・モンチェルシー、ケント、イギリス)






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GLOSSA PLATINUM

GCD P32114
\2500→\2290
あのマショーを放ったグランドラヴォア
 チプリアーノ・デ・ローレ:マドリガーレ集 〜
  飢えた犬のような芸術家の肖像
グランドラヴォア
ビョルン・シュメルツァー(指揮)
 ビョルン・シュメルツァー&グランドラヴォア!デ・ローレのマドリガーレ集を歌う!

 ☆音楽学者としても高名なビョルン・シュメルツァー率いる古楽アンサンブル!
 ☆16世紀マドリガーレの発展に大きな影響を与えたチプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ集!

 古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァーと、シュメルツァーが率いるアントワープの多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォア。
 ギョーム・ド・マショーの傑作「ノートルダム・ミサ(GCDP 32110)」の録音で大きな話題を呼んだシュメルツァー&グランドラヴォアの新録音は、16世紀の優れたマドリガリストであったフランドル楽派の作曲家、チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレ集。
 ネーデルラントのロンセ(現ベルギー)で生まれたチプリアーノ・デ・ローレ(c.1515−1565)は、主にイタリアで活躍し、進歩的で傑出したイタリア語のマドリガーレの数々で名を残しています。
 シュメルツァーは、まだ多くの謎を残すデ・ローレの生涯を「飢えた犬(starved dog)」に例え、キャリアの中で大きく発展していったデ・ローレのマドリガーレに新たな光をあててゆきます。

 録音:2016年6月22日−25日、ベルギー




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 あのマショーを出した連中が今度はデ・ローレか・・・
 今度は一体どんな生々しい演奏を聴かせてくれるのか。


 代理店担当者が突然メールしてきた。

「グランドラヴォアのマショー「ノートルダム・ミサ」、衝撃的でした。男声合唱全体がとにかく見事ですが、地鳴りのように響くバス・パートが圧巻です。最初に聴いた瞬間に、これまで聴いた演奏とは何か違うものを感じました。」


 そう告げて突然サンプルを送ってきた。
 それが前作のマショー。

 送られてきたサンプルを聴いてそのあまりの生々しさに絶句。
 マショーの作品はもっと退屈で空の上を流れていくような音楽だと思っていたが、このグランドラヴォアのマショーは違う。

 この時代において宗教曲よりも世俗曲で知られた男。
 ペスト大流行も百年戦争のランス包囲戦も経験した男。
 老いてもなお19歳の少女と愛し合った男。

 そんなマショーという、現実に地上で生きた男の歌。

 これがマショーか。
 これがグランドラヴォアか。


GCD P32110
\2500→\2290

マショー:ノートルダム・ミサ
 傷の無い/幸いな処女は/わたしたちはあなたを慕い/
 めでたし聖なる産みの母/キリエ/グローリア/
 祝福され、尊ばれし聖母マリア/御身が生まれてより/
 善き甘き御言葉/クレド/嘆け、王国の/あなたは支配者の群れを/
 大盾と盾を取って立ち上がってください/サンクトゥス/
 アニュス・デイ/幸いな御胎/イテ・ミサ・エスト

グランドラヴォア
ビョルン・シュメルツァー(指揮)
 多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォアの快挙!マショーの傑作"ノートルダム・ミサ"!
 日本語曲目表記オビ付き!

 古楽大国ベルギーの音楽学者であり、民族音楽の権威としても高名なビョルン・シュメルツァーが率いる、アントワープの多国籍古楽精鋭集団グランドラヴォア。
 フランドル楽派の音楽や「オヌクール三部作」など、新たなアプローチによる中世、ルネサンスのレパートリーで、古楽界に一石を投じてきた精鋭たちがギョーム・ド・マショー(c.1300−1370)の傑作「ノートルダム・ミサ」を歌う!

 1人の作曲家による通作ミサ曲としては史上最初の作品として知られ、長き音楽史の中で輝き続けるマショーの「ノートルダム・ミサ」。
 シャープなテノールの高声部、驚異的な存在感を放つバスの低声部、そして分厚く神秘的なハーモニーと表現力、シュメルツァーの時代考証と楽曲研究が、14世紀当時、極めて例外的で革新的だった「ノートルダム・ミサ」の未知なる魅力を紐解いてゆく。まさに圧巻。「ノートルダム・ミサ」の新定盤、此処にあり!

 ※録音:2015年3月25日−31日、聖アウグスティヌス教会(アントワープ、ベルギー)







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ONYX



ONYX 4182
\2500→\2290
ワシリー・ペトレンコ&RLPOのストラヴィンスキー!
 3大バレエの第1弾は"春の祭典"!

  ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》
  ドビュッシー(オーケストレーション:アンリ・ビュッセル):
   交響組曲《春》
  ラフマニノフ:カンタータ《春》 Op.20*
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィル
同合唱団
ロディオン・ポゴソフ(バリトン)*
 ☆ ペトレンコ&RLPOの"ハルサイ"!遂にストラヴィンスキーがスタートします!
 ☆ 第1弾のテーマは「春」。カップリングのドビュッシー、ラフマニノフにも要注目!

 チャイコフスキーの交響曲全集Vol.1(ONYX 4150)が、2017年の英BBCミュージック・マガジン・アウォードでレコード・オヴ・ザ・イヤー(年間最優秀賞)に選出されるなど、破竹の勢いを見せる目下絶好調のワシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。
 絶賛を博したチャイコフスキーの交響曲全集、プロコフィエフのピアノ協奏曲集に続き、いよいよスタートする"ストラヴィンスキー・プロジェクト"の第1弾は「春の祭典」!
 ペトレンコはストラヴィンスキーの3大バレエをレコーディング、リリースするにあたり、それぞれにテーマを設定。
 第1弾となる「春の祭典」では、「春(Spring)」という共通項を持つドビュッシー、ラフマニノフの作品をカップリングするなど、ペトレンコがこだわり抜いたプログラムの充実振りも見逃せないポイントです。
 ペトレンコ&RLPOが世界的高評価を得ているロシア音楽、しかも「ハルサイ」という注目度最上級の特大リリースは、これまでの同コンビの名演名盤を上回る大ブレイク必至!






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ICA CLASSICS



ICAC-5144
(2CD)
\3000→\2790
スヴェトラーノフ、フェドセーエフに並ぶ名演となるのか
 ユロフスキ&ロシア国立響
  チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」全曲
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
ロシア国立交響楽団

【ソリスト】
セルゲイ・ギルシェンコ(ヴァイオリン)
パウル・ジュス(チェロ)
ガリーナ・ディキネンコ(ハープ)
エフゲニー・ヤコフレフ(フルート)
アレクセイ・コノプリャニコフ(オーボエ)
ミハイル・ベズノソフ(クラリネット)
セルゲイ・ゴルブノフ(ホルン)

 注目の指揮者ウラディーミル・ユロフスキ。現在ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で辣腕を振るっていますが、2011年にはロシア国立交響楽団の芸術監督に就任、頻繁に共演を行っています。2013年に開催された“スヴェトラーノフ記念コンサート”の模様がDVDとして発売されていますが(Bel air BAC107)、この「眠りの森の美女」全曲盤は同じ年の年末に開催された演奏会のライヴを収録したアルバムです。
 レパートリーの広いユロフスキですが、チャイコフスキー作品には格別の思い入れがあり、ブックレット(英語)内でも、作品に寄せる熱い思いと演奏解釈について、インタビュアーの質問に丁寧に答えています。
 ユロフスキによると、プロローグと第1幕はロマンティックな音に溢れていますが、第2幕と第3幕はシャープでドライな音に変化するとのこと。これはストラヴィンスキーの“プルチネルラ”にも受け継がれるスタイルであると語っています。
 ユロフスキの深いスコアの読み込みと独自の解釈による「眠りの森の美女」全曲をお聴きください。
  録音 2013年12月30日 the Tchaikovsky Concert Hall, Moscow ライヴ収録

 




DORON



DRC3075
(2CD)
\4800
シルヴィアーヌ・ドゥフェルヌ(ピアノ)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第11番〜第14番(室内楽版)

 モーツァルト:
  CD1
   ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 KV413
   ピアノ協奏曲第12番 イ長調 KV414
  CD2
   ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 KV415
   ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 KV449
シルヴィアーヌ・ドゥフェルヌ(ピアノ)
エルネスト弦楽四重奏団
 弦楽四重奏伴奏によるモーツァルト:ピアノ協奏曲第11〜14番

 録音:2015年1月1日-5日/CD1:46’46、CD2:49’10

 ドゥフェルヌはイタリア・ジェノバ出身でフランク・マルタン・コンクール、ウィリアム・カペル国際ピアノ・コンクールなど多くのコンクールに入賞しており、Decca でデュトワ指揮によりパスカル・ロジェとプーランクの2 台ピアノのための協奏曲で共演しています。
 当DORON レーベルからも2枚のソロ・アルバムの他、室内楽奏者として、あるいは協奏曲のソリストとしてレコーディングに参加しています。
 今回は、作曲家モーツァルト本人が編曲した弦楽四重奏伴奏による室内楽版で4 曲のピアノ協奏曲を収録。室内楽らしいシンプルながら、自然で美しいアンサンブルがお聴きいただけます。






ELECTRECORD


EDC1142/45
(4枚組)
\8600
「降下のための音楽2」
 オクタヴィアン・ネメスク(b.1940)の音楽
  CD1)
   《ITRIssonumBE oder ssonumBEITTRI》
    〜Fl,B.Fl,Vn,Va,Accordion
   《グラディアーティア》〜電子音楽のための
  CD2)
   《ITintervallumBE oder VallumBEITiner》〜Pf,Vn,Cl
   《トリッソン》〜2プレーヤーのための
  CD3)
   《ITsonorumBE〜午後5時と6時のための》
    〜Vn,Vc,Perc,Cl,Ob,Fg,Pf
   《ウリッセ》〜Cl,Vn,Va,Vc,Pf
  CD4)
   《BEseptimaIT〜午後7時と4時のための》
    〜Vn,Vc,Perc,Cl,Ob,Fg,Pf
   《円の組み合わせ》〜Vc,Vn,Fl,Cl,Trb,Perc
   《ア セン シオ》〜サックスと打楽器アンサンブルのための
アペルト・アンサンブル(Ens)
ゲーム打楽器アンサンブル(Perc)
オクタヴィアン・ネメスク(Pf,Perc)ほか
 ルーマニアの作曲家オクタヴィアン・ネメスクの妖しげな世界!

 Time:CD1 [73:10]、CD2 [67:38]、CD3 [65:47]、CD4 [70:13}

 オクタヴィアン・ネメスク(b.1940)はルーマニア現代音楽界の中心的な作曲家。地元のブカレスト音楽院で学んだ後、ドイツのダルムシュタット夏季現代音楽講習会で研鑽を積んだ。
 彼はありとあらゆる編成、メディアのために作曲しており、このアルバムでは電子音楽と室内楽の主要作品が収録されている。
 ここに収められた作品はすべて演奏される時間帯、建物のフロアが指定されており、個々の作品はそれぞれ独立しているものの、全体として一種のシアター・ピース的な様相を帯びている。
 従って聴き手は時間の推移によって建物のフロアを移動し、環境そのもの体感することとなる。そうした背景もあって全体はある種のアンビエント、ミニマル、メディテーション・ミュージックのような長時間に渡る環境音楽的な要素で構成されている。
 東欧的な要素と現代音楽そしてやや似非アジア的ともいえるイデュオムが組み合わさり、妖しい雰囲気を醸し出していてなかなか魅力的。アンビエント・ミュージックとして楽しめる。



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POLYMNIE



POL 117127
\2100→\1990
案外楽しめそう・・・
 「ジョン・ウィリアムズ&デヴィッド・アーノルド:
  2台ピアノによるSF映画」

  ジョン・ウィリアムズ(1932-):
   (1)映画「未知との遭遇」組曲
   (2)-(6)映画「E.T」より
    (2)ザ・フォレスト/(3)ハロウィンのマジック/
    (4)フライング/(5)地上の冒険/
    (6)オーヴァー・ザ・ムーン[ピアノ・ソロ]
  デヴィッド・アーノルド(1962-):
   (7)映画「スターゲイト」組曲
   (8)映画「インデペンデンス・デイ」〜エンド・クレジット
アンゲラン=フリードリヒ・リュール
 (ピアノ多重録音)
 2台ピアノによるジョン・ウィリアムズ最新盤は「未知との遭遇」「E.T.」!

 47’00

 映画音楽を2 台ピアノで、しかもアンゲラン=フリードリヒ・リュール(ドルゴルキー)が多重録音で演奏してしまうという驚きのシリーズ最新アルバム!
 今回はジョン・ウィリアムズの映画「E.T.」と、「未知との遭遇」、デヴィッド・アーノルドが手掛けた映画「スターゲイト」と「インデペンデンス・デイ」という宇宙、SF をテーマにした映画作品を取り上げています。
SF ならではのスケールが大きい楽曲で、聴きごたえは抜群。「E.T.」ではもちろんあの有名なメロディが登場。多重録音による2 台ピアノ演奏で、オーケストラとはまた違う魅力があります。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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APR



APR 7403
(4CD/特別価格)
\5000→\4690
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 戦時中に録音された16曲のベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 CD1:
  ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2〔録音:1940年2月29日〕
  ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1〔録音:1940年3月13日&15日〕
  ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2〔録音:1940年3月15日〕
  ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22〔録音:1940年3月15日〕
 CD2:
  ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7〔録音:1940年3月13日〕
  ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1〔録音:1940年3月13日〕
  ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2〔録音:1940年3月13日〕
  ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3〔録音:1940年3月13日〕
 CD3:
  ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》〔録音:1940年3月13日〕
  ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26《葬送》〔録音:1940年3月21日〕
  ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》〔録音:1941年5月8日〕
  ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》〔録音:1943年6月11日&16日〕
 CD4:
  ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1〔録音:1943年5月8日〕
  ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28《田園》〔録音:1941年5月8日〕
  ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3〔録音:1943年6月21日〕
  ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57《熱情》〔録音:1943年6月7日&21日〕

 ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェン!戦時中に録音された16曲のピアノ・ソナタが復刻!

 ☆ ケンプが第二次世界大戦中、1940年〜43年にかけて録音を行ったベートーヴェンの16曲のピアノ・ソナタがAPRから復刻!
 ☆ 現在では入手困難なケンプ40年代のベートーヴェンが、名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングで蘇えります!

 20世紀のドイツを代表する大ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプが、第二次世界大戦中の1940年から43年にかけて録音を行った16曲のベートーヴェンのピアノ・ソナタをAPRが復刻リリース!
 「後期ソナタ集」(APR 6018)に収録されている1925年〜36年録音の8曲と同じく、今回復刻される40年代前半収録の16曲も、ケンプのベートーヴェン録音の中でも初期に位置する貴重な音源。
 「後期ソナタ集」、「ピアノ協奏曲」(APR 6019)に続き、名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングによって復刻となるケンプ40年代の至芸は、ケンプ・ファン、ヒストリカル・コレクターの大きな注目を集めることでしょう!





既発の2タイトル


APR 6018
(2CD/特別価格)
\2500→\2290
ヴィルヘルム・ケンプ 〜
 ベートーヴェン:後期ソナタ集〜78回転盤録音集1925−1936
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78《テレーゼ》
  (1932年録音/原盤:Polydor 90193)
 ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a《告別》
  (1928年録音/原盤:Polydor 66687/8)
 ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
  (1928年録音/原盤:Polydor 62639&66712)
 ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106《ハンマークラヴィーア》
  (1936年1月7日&25日録音/Polydor 67077/81)
 ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
  (1925年アコースティック録音/原盤:Polydor 66178/9)
 ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
  (1936年7月29日録音/原盤:Polydor 67091/2)
 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
  (1936年7月29日録音/原盤:Polydor 67088/90)
 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
  (1936年7月31日録音/原盤:Polydor 67093/5)
 ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェン!78回転時代の後期ピアノ・ソナタ集!

 20世紀ドイツの大ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1895−1991)が、第2次世界大戦前の78回転時代に録音を行った、24曲のベートーヴェンのピアノ・ソナタの中から、後期8作品が名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングで復活!
 1950年代と60年代に全集録音を完成させ、20世紀を代表するベートーヴェン弾きの1人として、今もなおその遺産が輝き続けるケンプ。アコースティック録音の「Op.101」を含むこのAPRからの復刻リリースは、ケンプ・ファン、ヒストリカル・コレクター要注目!

 ※録音:1925年−1936年
 ※リマスタリング:マーク・オーバート=ソーン


APR 6019
(2CD/特別価格)
\2500→\2290
ヴィルヘルム・ケンプ 〜
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集 〜 78回転盤録音集
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
  〔ベルリン国立歌劇場管弦楽団(1925年9月録音/原盤:Polydor 69815/8)〕
 バガテル ハ長調Op.33-5(1920年頃録音/原盤:Polydor 62400)
 6つのエコセーズ変ホ長調 WoO.83(1920年頃録音/原盤:Polydor 62400)
 ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
  〔パウル・ファン・ケンペン(指揮)、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
   (1942年6月11日/原盤:Polydor 6246/50)〕
 ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
  〔パウル・ファン・ケンペン(指揮)、ドイツ・オペラ管弦楽団
   (1940年3月19日/原盤:Polydor 62674/8)〕
 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73《皇帝》
  〔ペーター・ラーベ(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   (1936年1月6日/原盤:Polydor 67082/6)〕
 ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129《失くした小銭への怒り》
   (1937年9月24日/原盤:Polydor 62802)
 ヴィルヘルム・ケンプのベートーヴェン!第二次大戦前&戦時中のピアノ協奏曲集!

 20世紀ドイツの大ピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプ(1925−1942)。ベートーヴェンの「後期ピアノ・ソナタ集」(APR 6019)に続く、APRからの復刻第2弾は、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲集」!
 1925年代から1942年にかけて収録された4つの協奏曲、そしてケンプの初録音(1920年頃)である「バガテル Op.33-5」と「6つのエコセーズ WoO.83」など、第二次世界大戦前、戦時中の録音が、名エンジニア、マーク・オーバート=ソーンのリマスタリングで蘇える。
 戦前、戦時中のケンプのピアニズムをAPRの定評ある復刻で。前作「後期ピアノ・ソナタ集」に続き、ケンプ・ファン、ヒストリカル・コレクター要注目のタイトルが登場です!

 ※録音:1920年頃−1942年
 ※リマスタリング:マーク・オーバート=ソーン




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ICA CLASSICS



ICAC-5142
(2CD)
\2800→\2490
カラヤン:1955-1956年秘蔵音源
 これまで市場に出ることのなかった幻の録音
   フルトヴェングラーが亡くなった翌年の音源

【CD1】
 チャイコフスキー(1840-1893):交響曲 第4番 ヘ短調 Op.36
 ラヴェル(1875-1937):スペイン狂詩曲
【CD2】
 モーツァルト(1756-1791):交響曲 第35番 ニ長調「ハフナー」K385
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488*
 モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」K551
クララ・ハスキル(ピアノ)*
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団

 英国の録音史において貴重な役割を果たしたRichard Itter-リチャード・イッター(1928-2014)。
 彼はもともと録音に対して興味を抱いており、1951年に開設された英国の放送局“BBC Wrotham transmitter”の放送(1955年からはVHF/FM放送が開始された)を私的使用するためだけに、当時最高級の機材を用いて録音していました。1952年から1996年まで、およそ1500点にのぼる放送録音は、貴重なコレクションとして現在も大切に保存されています。

 また、イッターは1959年にプライヴェート・レーベル「Lyrita Recorded Edition」を設立し、こちらは大手レーベル(HMV、Deccaなど)がリリースしなかったアイアランドやフィンジなど「英国の知られざる作曲家」を積極的に紹介し、1960年代における彼らの作品普及に大きく貢献しています。1970年代になると、さらにバックス、モーラン、オルウィン、ブリッジ、ローストーン、ラブラなどの交響的作品や協奏曲の初演録音を追加、こちらの音源の多くは現在“Nimbus Records”にライセンスされ、流通しています。

 ICA CLASSICSは、BBCと12年間の交渉との末、ようやく契約がまとまり、イッターの膨大な録音の中から40タイトルをリリースします。
 これらは前述のとおり、これまでに市場に出たことのない貴重なものです。




 第1弾はカラヤン/フィルハーモニア管との1955年から1956年までの録音アーカイヴ。
 1948年にフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者に就任したカラヤンは、オーケストラの創設者であるウォルター・レッグの下で多くの録音を残しています。しかし1955年にベルリン・フィル終身首席指揮者兼芸術総監督に就任したことで、イギリスでの演奏が激減してしまいました。
 この2枚組にはチャイコフスキー、ラヴェル、モーツァルトの3人の作品が収録されており、そのどれもが貴重な録音です。

 チャイコフスキーは当時のカラヤンの溌剌とした演奏であり、現在聴くことのできる1953年盤にも匹敵する美しさを有しています。
 半年前にフルトヴェングラーが亡くなり、カラヤンのベルリン・フィル首席指揮者就任が正式に発表されたのが1955年4月。これはその1ヵ月後の演奏ということになる。

 レパートリーとしては録音の少ない「スペイン狂詩曲」も素晴らしい出来映えです。 

 また、クララ・ハスキルとのモーツァルトでは協奏曲第20番の高潔な演奏が知られていますが、珍しい第23番の演奏が残されていたのは驚きです。天真爛漫な第1楽章、第3楽章はもちろんのこと、憂いに満ちた第2楽章が聴きどころであり、録音当時、違うレーベルに所属していながらも良好な関係を築いていた2人による素晴らしい演奏です。

 いずれも、これまで市場に出ることのなかった幻の録音です。

  録音 MONO 1955年5月1日…CD1:1-4 1955年10月18日…CD1:5-8 1956年2月6日…CD2 Royal Festival Hall, London




MARSTON



52058
(2CD)
\5000→\4590

「ヨーゼフ・ホフマン全集 第9集」

ヨーゼフ・ホフマン(ピアノ)
 アントン・ルビンシテイン:舞踏会 Op.10—コントルダンス第1番,第2番
   【録音:ユリウス暦1895 年12 月24 日 グレゴリオ暦1896 年1 月5 日 モスクワ】
 ワーグナー(ブラサン編):「ワルキューレ」の魔の炎の音楽
   【録音:ユリウス暦1896 年2 月10 日 グレゴリオ暦1896 年2 月22 日】
 メンデルスゾーン:無言歌 イ短調 「情熱」 Op.38-5
  【録音年月日不詳 ロシア】
 シューベルト(タウジッヒ編):軍隊行進曲/ラフマニノフ:前奏曲 Op.3-2
   【録音:1911 年4 月4 日 ニューヨーク】
 スカルラッティ(タウジッヒ編):ソナタ ニ短調 K.9/カプリッチョ 変ホ長調 K.20
   【録音:1923 年4 月10 日 ニューヨーク】
 ワーグナー(ブラサン編):「ワルキューレ」の魔の炎の音楽
  【録音:1923 年4 月25 日 ニューヨーク】
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」
 ショパン:
  夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15-2/ワルツ 変イ長調 Op.42/
  ワルツ 変ニ長調 Op.64-1 「小犬のワルツ」
   【録音:1936 年3 月15 日 ニューヨーク】
 ラフマニノフ:前奏曲 Op.3-2
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」〜第3楽章(短縮演奏)
   共演:ドナルド・ヴーリーズ(指揮)ベル・テレフォン・アワー管弦楽団
   【録音:1945 年7 月30 日 ニューヨーク】

 「インタビュー ヨーゼフ・ホフマンについて語る」
  チャールズ・ローゼン(1999 年 、2002 年9 月)/
  コンスタンス・キーン(2002 年9 月)/
  ホルヘ・ボレット(1987 年4 月9 日)/
  グレン・グールド(1959 年)/
  ヴィトルト・ルトスワフスキ(1980 年)/ルドルフ・ガンツ(1967 年)/
  ルース・スタンウェイ(1975 年11 月20 日)/
  タデウシュ・サドウォウスキ(1989 年3 月13 日)/
  ジャン・カルロ・メノッティ(1987 年4 月1 日,11 月2 日)/
  アニエラ・ルービンシュタイン(1991 年4 月1 日)/
  ナディア・ライゼンバーグ(1975 年11 月16 日)/
  アイリーン・ウォルフ(1975 年11 月11 日)/
  ダグマー・ゴドフスキとベッティ・ホフマン(1937年頃)/
  アントン・ホフマン(1967 年2 月)
 20 世紀前半の最も偉大なピアニストの一人、ヨーゼフ・ホフマン全録音集、待望の最終巻!

 録音:1896〜1945 年(インタビューは1937〜2002 年)
 復刻エンジニア:ウォード・マーストン、リチャード・ハリス、ADD、152'51

 20 世紀前半の最も偉大なピアニストの一人、ヨーゼフ・ホフマン(1876—1957)の全録音集のおそらく最終巻となるであろう第9 集。既に第8 集までに含まれているものもあるが、再度収録されているのは新たにより良い音源が見つかり使用しているからである。たとえば1936 年3 月15 日のベートーヴェンの月光ソナタほかは第6 集にも収録されているが、今回は新たに発見された放送用ディスクを用いた復刻である。また第9 集には多くの人たちのホフマンの思い出話が収録されており、その中にはチャールズ・ローゼン、ホルヘ・ボレット、グレン・グールドといったピアニスト、ヴィトルト・ルトスワフスキ、ジャン・カルロ・メノッティら作曲家も含まれているのが貴重だ。

 ※訂正
  ブックレットのトラックリストではCD1 のトラック数は20 ですが、実際にはCD のトラック数は21 です。トラック18 にベートーヴェンのピアノ協奏曲第5 番の演奏を案内する放送アナウンスが収録されているためで、したがってトラックリストでのトラック18、19、20 がCD では一つ下がりトラック19、20、21 に収録されています。なおトラック21 の収録時間は8 分強です。
 ※お知らせ
  ヨーゼフ・ホフマン全録音集のうち、Marston から発売されたのは第5 集以降です。



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PROFIL



PH 17018
(13CD)
\6200→\5690

ザンデルリンクBox 1948-1963
 超大物ばかりが登場する協奏曲録音集
  ギレリスとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集に
       ユージナ、コーガン、オイストラフ、リヒテル…
クルト・ザンデルリンク(指揮)
 CD1 (60:36)
  (1)J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
  (2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58(カデンツァ:ブラームス)
    マリヤ・ユージナ(ピアノ)、モスクワ放送交響楽団(1)、レニングラード・フィル(2)
    録音:1956 年10月8日/モスクワ(ライヴ)(1)、1948年/レニングラード(2)

 CD2 (72:37)
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
  (2)同:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
    マリヤ・グリンベルク(ピアノ)、モスクワ放送交響楽団
    録音:1952 年(1)、1949年(2)(ライヴ)/モスクワ

 CD3 (61:25)
  (1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216/
  (2)フレンニコフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調/
  (3)ロクシーン:ハンガリー幻想曲 (1952)/
  (4)チャイコフスキー:メロディOp.42の3
    レオニード・コーガン(1)(2)、ユリアン・シトコヴェツキー(3)、
    ボリス・グトニコフ(4)(ヴァイオリン)、レニングラード・フィル(1)(2)(4)、モスクワ放送交響楽団(3)
    録音:1959 年(1)(2)、1950年(4)/レニングラード、1952年(3)/モスクワ(すべてライヴ)

 CD4 (62:54)
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15/
  (2)同:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19
    エミール・ギレリス(ピアノ)、レニングラード・フィル/録音:1958 年/レニングラード

 CD5 (65:11)
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37/
  (2)同:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
    エミール・ギレリス(ピアノ)、チェコ・フィル(1)、レニングラード・フィル(2)
    録音:1958 年11月19日/プラハ(ライヴ)(1)、1957年/レニングラード(2)

 CD6 (53:40)
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」/
  (2)ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
    エミール・ギレリス(ピアノ)、レニングラード・フィル
    録音:1957 年(1)、1952年10月29日(ライヴ)(2)/レニングラード

 CD7 (65:56)
  (1)シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番Op.35/
  (2)タネーエフ:協奏組曲Op.28
    ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)、ソヴィエト国立交響楽団
    録音:1960 年9月20日/モスクワ(ライヴ)

 CD8 (68:56)
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15/
  (2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、ゲヴァントハウス管弦楽団(1)、モスクワ放送交響楽団(2)
    録音:1963 年11月11日/ライプツィヒ(1)、1951年3月20日/モスクワ(2)(すべてライヴ)

 CD9 (62:30)
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37/
  (2)同:合唱幻想曲Op.80/
  (3)同:ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調WoO6
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、モスクワ放送交響楽団(1)(2)、
    ウィーン交響楽団(3)、ロシア国立アカデミー合唱団(2)
    録音:1952年4月22日/モスクワ(ライヴ)(1)(2)、1962 年9月29-30日/ウィーン(3)

 CD10 (59:28)
  (1)シューマン:序奏とアレグロ・アパッショナートOp.92
  (2)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、モスクワ放送交響楽団
    録音:1951年3月20日/モスクワ(ライヴ)

 CD11 (76:24)
  (1)ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21/
  (2)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
    ヤコフ・ザーク(ピアノ)、レニングラード・フィル
    録音:1948年(1)、1949年(2)/レニングラード

 CD12 (69:12)
  (1)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.16/
  (2)同:チェロと管弦楽のための交響的協奏曲Op.125
    ヤコフ・ザーク(ピアノ)(1)、モスクワ放送交響楽団(1)、
    ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)(2)、レニングラード・フィル(2)
    録音:1959年/モスクワ(1)、1957年/レニングラード(2)

 CD13 (43:56)
  (1)マーラー:さすらう若人の歌(全4曲)/
  (2)ブリテン:セレナードOp.31(ロシア語歌唱)/
  (3)ストラヴィンスキー:ダンバートン・オークス協奏曲
    ヘルマン・プライ(バリトン)、ベルリン放送交響楽団(1)、
    ミハイル・ドヴェンマン(テノール)、ヴィタリー・ブヤノフスキー(ホルン)、レニングラード・フィル(2)、
    ヴィタリー・ブヤノフスキー(ホルン)、ドミートリー・ベーダ(フルート)、
    レフ・ペチェルスキー(ファゴット)、ヴィクトル・リベルマン(ヴァイオリン)、レニングラード・フィル(3)
    録音:1961年/ベルリン(1)、1957年/レニングラード(ライヴ)(2)(3)
 これは凄すぎる!
 ギレリスとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集にユージナ、コーガン、オイストラフ、リヒテル…絶対に欲しいザンデルリンク・アルバム!!

 MONO

 Profil レーベルが、ドイツの放送局に眠る当時ソ連の放送局から提供されたザンデルリンクの音源を中心に発掘。目を疑いたくなるようなラインナップが実現しました。
 今回はすべてソリスト、それも超大物が主役で、ザンデルリンクが伴奏を担っているものだけを集めていますが、さすがザンデルリンク、主役に一歩のひけもとらず交響曲のような充実した音楽に仕上げています。
 驚くべきは、ソリストたちのディスコグラフィに未掲載のものがあること。グリンベルクとのベートーヴェンの「皇帝」は流布されているガウクとのものではなく1949 年のライヴ、ギレリスによるラヴェルの左手の協奏曲もコンドラシンとの盤ではありません。またギレリスと共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集も現在入手困難なので大歓迎。第3 回ショパン国際コンクール優勝者ザークのショパンの2 番も超貴重です。
 ありがたいのはリヒテル。先日リリースされたProfil レーベルのリヒテルBox に収められた協奏曲とは別音源。それも1963 年のゲヴァントハウスの1番は驚きです。
 さらにブラームスのピアノ協奏曲第2 番は、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルと称されて売られていたもの。今回正しくザンデルリンクと表示されました。往年のロシアのオーケストラながら、コンドラシンの本場ドイツの解釈を教育され、格段に彫の深い演奏となっているのが注目です。
 大半は入手困難なうえ、新音源を用いているため大歓迎。さらに驚きの価格で、誰もが持っていたいBox の登場となります。













8/30(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BIS



BIS SA 2279
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
サンプソンとデイヴィス夢の共演
 私の安らぎは消え失せた〜デュエットと独唱曲集

 ・パーセル:
  「ラッパを吹き鳴らせ」、「私の安らぎは消え失せた」、
  「音楽が恋の糧なら」*、「しばしの間の音楽」**、
  「だめよ抵抗してもだめ」、「セリメーヌ」
 ・メンデルスゾーン:
  「我が愛を伝えたい Op.63-1」、「挨拶 Op.63-3」、「民謡 Op.63-5」、
  「すずらんと小さな花 Op.63-6」、「旅立ち Op.9-6」**、
  「新しい恋 Op.19-4」*、「3の二重唱曲 Op.77」
 ・シューマン:
  「3つの二重唱曲 Op.43」、「夜の歌 Op.96-1」**、
  「ひそかな愛 Op.35-8」*、「世捨て人 Op.83-3」**、
  「ことづて Op.77-5」*、「まさに太陽が輝くように」
 ・ロジャー・クィルター(1877-1953):
  「好いた同士の彼氏と彼女 Op.23-3」、「もう泣かないで 悲しみの泉よ」、
  「音楽は、優しい声が消えても Op.25-5」**、「君が眼にて酒を汲めよ」*、
  「愛の哲学 Op.3-1」*、「愛は夏の夜を通じて呼びかける」
無印=デュエット
*=キャロリン・サンプソン独唱
**=イェスティン・デイヴィス独唱
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
イェスティン・デイヴィス
 (カウンターテナー)
ジョゼフ・ミドルトン(ピアノ)
 注目盤。実に軽やかなで澄み切った歌声!驚異の2 重唱。サンプソンとデイヴィス夢の共演が実現!

 セッション録音:2016年9月/ポットン・ホール、サフォーク州(イギリス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、79’04”

 SACDハイブリッド盤。
 バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとしてもおなじみのキャロリン・サンプソンとイギリス系カウンターテナーの伝統を受け継ぐイェスティン・デイヴィスが夢の共演を果たしました!
 収録曲はパーセル、メンデルスゾーン、シューマン、そしてクィルターで構成されました。当録音は2016年9月にポットン・ホールにてセッション録音されましたが、同時期にBBCプロムスのランチコンサートの一環でカドガン・ホールでもライヴ収録しラジオ放送され絶賛されております。イギリスが生んだ二人の名唱の歌声が見事に溶け合います。
 キャロリン・サンプソンは「完璧なコロラトゥーラ技術と豊かにのびる輝かしい声」と評され、世界の聴衆を魅了し続けています。バロック・古典派の歌曲からオペラまで幅広いレパートリーを持っており、澄み切ったその歌唱は官能的で聴くものを魅了してやまないと評価されています。一方、清らかな歌声が聴き手の心に響き渡るイェスティン・デイヴィスは「グラモフォン賞(ライヴCD部門)」(2012年、2014年)を受賞するなど、現代随一のカウンターテナーです。声楽ファン必聴のアルバムがここに完成しました。驚異の2重唱をご堪能ください!



キャロリン・サンプソンのパーセルといえば。
BIS SA 1536 (SACD Hybrid)\2700→\2490


 パーセルの歌曲集なんて珍しいな、と思って聴き始めたこのアルバム・・・。そうしたらソプラノのキャロリン・サンプソンにハートを射抜かれた。
 もともと店主はバトルやコトルバシュといった「小鳥系(勝手に名づけてる)」ソプラノが好き。いつもは爽やかな青空を健やかに朗らかに飛びまわっているんだけど、雨雲や大きい鳥が出てきたらすぐに木の葉の間に隠れてしまうような。
 このキャロリン・サンプソン。その二人とはちょっと違うかもしれないが、その声の美しさは二人に勝る。
 鈴木雅明&BCJのシリーズでおなじみの人だったのだが、これまで情けない話だがあまり注目していなかった。それがここでこんなパーセルを聴かせてくれるとは・・・。
 歌になんというか、優しさとか真心とか、そういったものを感じるのである。しかも朗らかで素直で優雅な透明感!・・・安心してずっとその世界に浸りたくなる。
 またまわりをかためる古楽器演奏陣もうまい。でしゃばりすぎてサンプソンの歌を殺すようなことをせず、しかしところどころで自由に歌って場を盛り上げる。
 心温まる素敵なアルバムだった。


BIS SA 1536
(SACD Hybrid)
\2700→\2490
パーセル歌曲集
 薔薇より甘く/運命の時が/アミンタスが初めて唇を求めてきた時
 悲嘆/彼らはあなたの偉大な力を語ってくれた
 男は女のために作られ/静寂な闇より/束の間の音楽
 今や闇は払われ/音楽が愛の糧であるならば
 この上なく幸せな恋人たち/内気なテムズ河
 恋の病から自由になろうと/おお、美しいチェダリアよ
 こよなく美しい島/おお孤独よ
 もし恋が甘い情熱なら/聖処女の戒め/夕べの賛歌
キャロリン・サンプソン(Sop)、
ローレンス・カミングス (Cem, Spinet)、
エリザベス・ケニー (アーチリュート、テオルボ)、
アンヌ=マリー・ラスラ(バスヴィオール)、
サラ・セクストン、アンドレア・モリス (Vn)、
ジェーン・ロジャース (Va)

SACDハイブリッド盤。BCJのカンタータ・シリーズでもおなじみのイギリスのソプラノ、キャロリン・サンプソン。彼女の最新盤はお国物のパーセル。それも「薔薇より甘く」など名作をはじめとする歌曲を19曲も収録した嬉しいアルバム。サンプソンの極めて軽やかで天使のような声質はパーセルのピュアな世界にピッタリ。世にも美しい音空間が実現した。


 


BIS SA 2147
(SACD HYBRID)
\2700
ジョナサン・プロウライト
 ブラームス:ピアノ独奏曲全集 Vol.5

 (1)ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1
 (2)幻想曲集 Op.116
 (3)シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 Op.9
ジョナサン・プロウライト
 (ピアノ/Steinway D274)
 優しさと力強さを兼ね備えたピアニスト、プロウライトによる硬派なブラームス第5 弾!

 セッション録音:2016年1月/ポットン・ホール(サクスンダム)/DSD、5.0 Surround soundマルチチャンネル68’59”

 SACDハイブリッド盤。
 「優しさと力強さを兼ね備えたピアニスト」と称されるイギリスの名手、ジョナサン・プロウライト。BISレーベルで遂行中のブラームスのピアノ独奏曲全集、期待の第5弾にはピアノ・ソナタ第1番、幻想曲集、そしてシューマンの主題による変奏曲が収録されました。ブラームスらしい情緒の深みに加えて威厳に満ちた作品が並びます。プロウライトは卓越した技術と研ぎ澄まされた感性で表現しております。
 当シリーズはこれまでに第1集(ピアノ・ソナタ第3番、ヘンデルの主題による変奏曲(BIS SA 2047))、第2集(ピアノ・ソナタ第2番、創作主題による変奏曲、3つの間奏曲、スケルツォ 変ホ短調(BIS SA 2117))、第3集(ハンガリーの歌の主題による変奏曲、8つの小品、ワルツ集、6つの小品(BIS SA 2127))、第4集(パガニーニの主題による変奏曲、バラード集、2つの狂詩曲、4つの小品(BIS SA 2137))がリリースされております。
 


BIS SA 2265
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
 フランス&ドイツ・バロック音楽

 ・ロイスナー:パドアーナ
 ・フランソワ・デュフォー:
  「前奏曲」「アルマンド」「クラント“傲慢な女”」
  「クラント」「サラバンド」「ジーグ」
 ・ムートン:
  「前奏曲“プロムナード”」「アルマンド」「カナリー“ムートン”」
  「クラント」「ガリアード」「サラバンド」「メヌエット」
 ・ケルナー:
  「カンパネッラ(プレスト・アッサイ)」「クラント」
  「サラバンド」「エア(ラルゴ)」「ジーグ」「ガヴォット」
 ・Mr.パッヘルベル(ヨハン・パッヘルベル):
  「アルマンド」「クラント」「サラバンド」「ジーグ」
 ・ヴァイス:
  「前奏曲」「アルマンド」「クラント」「ブーレ」
  「サラバンド」「メヌエット」「ジーグ」「チャコーナ」
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
 名手ヤコブ・リンドベルイがフランス&ドイツ・バロック音楽を紡ぐ。

 録音:2016年5月/レンナ教会(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、81’50”

 SACDハイブリッド盤。
 リュートの名手、ヤコブ・リンドベルイの最新盤はフランス&ドイツ・バロック音楽を集めました。17世紀のバロック音楽に彩りを添えたこれらのリュート作品。色彩感の異なるフランス、ドイツの作品をご堪能いただけます。
 名手リンドベルイならではの素晴らしい演奏とBISが誇る録音により幅広い音楽愛好家に親しまれる1枚に仕上がりました!
 


BIS SA 2283
(SACD HYBRID)
\2700
エマ・カークビーも参加!
 チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ
『心地よき憂鬱』

 ・ジョン・ダウランド(1563-1626):
  「昔の涙」「流れよ、わが涙」「新たにした昔の涙」
 ・ロバート・ジョーンズ(c.1577-c.1615):
  「横たわれ、悲しい心よ」
 ・ダウランド:
  「もし涙の洪水が」「ため息の涙」「悲しみの涙」
  「悲しめ、昼は闇の中に去った」
  「ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド」
 ・トバイアス・ヒューム(c.1579-1645):「どれほどの悲しみが」
 ・ダウランド:「パドゥアン」「ヴォルタ」
 ・ダウランド(ウィリアム・ウィグソープ(c.1570-c.1610)編曲):
  「悲しみよ、来れ」
 ・ジョン・ダニエル(1564-c.1625):「うつろな瞳」
 ・ダウランド:「強いられた涙」「愛するひとの涙」
 ・アントニー・ホルボーン(c.1545-1602)(イブラヒム・アジズ 編曲):
  「わが重き魂は」
 ・ジョン・ダニエル(1564-c.1625):
  「望まぬまま扉を閉ざすことができたなら」
 ・ダウランド:「真実の涙」
チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ
 【エミリー・アシュトン、
  イブラヒム・アジズ、
  ジェニファー・ブロック、
  アリソン・キンダー、
  サム・ストールデン】
エマ・カークビー(ソプラノ)
ジェイムズ・エイカーズ(リュート)
 エマ・カークビーも参加!チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズによる極上のダウランド!

[楽器 Treble viol: Kazuya Sato, Japan, 2006/Robert Eyland, Totnes, England, 1988/Tenor viol: Joe Lotito, West Dean, England, 2012/Robert Foster, England, 2004/Bass viol: Renate Fink, Osterwieck, Germany, 2007/Wang Zhi MIng, Beijing, 2010/Great bass viol: Robert Eyland, Totnes, England, 2006 10-course lute: Stephen Gottlieb, London, 2002]
 録音:2016年3月/ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、72’13”

 SACDハイブリッド盤。
 古代ギリシャの弦楽器をグループ名とする「チェリス」は、イギリスのヴィオール・コンソート。クリストファー・シンプソンのエアとディヴィジョンを演奏した『Ayres & Graces』(BIS SA 2153)を2015年にリリース、「素晴らしくしなやか、推進力と活気のある」と「ガーディアン」紙から評されるなど、高い評価を得ました。
 『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』と題した第2作アルバムは、ジョン・ダウランドの「7つの情熱的なパヴァーヌの姿をした」コンソート曲集《ラクリメ、または7つの涙》(涙のパヴァーヌ)の《流れよ、わが涙》の旋律による7曲とその他の器楽曲、そしてエマ・カークビーの歌う《流れよ、わが涙》をはじめとするダウランドと彼の同時代の作曲家の歌曲によるプログラム。
 アルバムを覆う悲しみの気分を変えるため、《ラクリメ》から〈ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド〉とトマス・シンプソンの『ターフェル・コンソート』(ハンブルク、1621年出版)に収められた《パドゥアン》と《ヴォルタ》の「今の調性感覚では『長調』」の作品が3曲挟まれます。ケンブリッジ、ガートン・カレッジのチャペルでのセッション録音です。
 


BIS SA 2187
(SACD HYBRID)
\2700
メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集
 (1)協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17 MWVQ19(1829)
 (2)チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45 MWVQ27(1838)
 (3)無言歌 ニ長調 Op.109 MWVQ34(1847)
 (4)アッサイ・トランクィロ ロ短調 MWVQ25(1835)
 (5)チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58 MWVQ32(1843)
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
ロナルド・ブラウティハム(ピアノ)
 ポルテラ、ブラウティハムが共演!美しく奏でられるメンデルスゾーン。

 チェロ;ストラディヴァリウスMara'(1711年製作)/ピアノ;プレイエル(1830年製作)のレプリカ。ポール・マクナルティ(2010年製作)
 セッション録音:2016年8月/ノイマルクト(ドイツ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、60’26”

 SACDハイブリッド盤。
 トリオ・ツィンマーマンのチェリストとして目覚ましい活躍のクリスチャン・ポルテラ。BISレーベルからのリリースも積極的でショスタコーヴィチ第2番&マルティヌー第2番(BIS SA 2257)、ドヴォルザーク&マルティヌー第1番(BIS SA 2157)、ウォルトン&ヒンデミット(BIS SA2077)、バーバー(BIS SA 1827)の協奏曲録音をリリースしており、圧倒的な技術と豊かな表現力で作品の魅力を再発見させてくれました。
 当ディスクでは鬼才ピアニスト、ロナルド・ブラウティハムとメンデルスゾーンを録音。2篇のチェロ・ソナタを主軸に協奏的変奏曲、無言歌、アッサイ・トランクィロを収録しました。
 雄弁に歌い上げるポルテラの音色と天才的な感覚で音楽的対話を楽しむブラウティハム。ドイツ・ロマン派を代表するメンデルスゾーンを朗々と奏でます。
 

BIS 1887
\2600
『時を超える光』
 ・ガリーナ・グリゴリエヴァ(1962-):
  祈り(2005/2013)〜チェロと男声合唱のための版*
 ・クルダル・シンク(1942-1995)(アッラル・カーシク 補筆完成):
  主よ、われらを憐れみたまえ(1994/2012)〜チェロ独奏のための
 ・トヌ・コルヴィツ(1969-):
  《七羽の鳥の七つの夢》(抜粋)(2009)〜チェロと合唱のための**
 ・アルヴォ・ペルト(1935-):
  チェロ協奏曲《プロ・エ・コントラ》(1966)***
 ・ガリーナ・グリゴリエヴァ(1962-):
  無伴奏チェロ・ソナタ《レチタティーヴォ・アコンパニャート》(2003)
 ・エルッキ=スヴェン・トゥール(1959-):
  スペクトラム IV(2004)〜チェロとオルガンのための†
アッラル・カーシク(チェロ)
エストニア国立男声合唱団*
ミック・ウレオヤ(指揮)*
ラトビア国立合唱団**
マリス・シルマイス(指揮)**
エストニア国立交響楽団***
ペーテル・リリエ(指揮)***
クリスティーネ・アダマイテ(オルガン)†
 「時を超える価値」を求めつづけた旅の跡をエストニアの作曲家の作品でたどるアルバム!

 [楽器 Benoit Fleury(1763)(グリゴリエヴァ、シンク)、Justin Derazey(1869)(コルヴィツ、ペルト、トゥール)]
 録音:2014年2月20日/エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)(祈り)、2016年5月9日/聖ヤコブ教会(ヴィームシ、エストニア)(主よ、われらを)、2014年4月4日/パルヌ・コンサートホール(パルヌ、エストニア)(七羽の鳥)、1988 年/エストニア・コンサートホール(プロ・エ・コントラ)、2014年3月3日/エストニア・コンサートホール(レチタティーヴォ)、聖ヨハネ教会(ヘルシンキ、フィンランド)(スペクトラム)/80’54”

 「音楽は、つねに比類なく、光と同じように私たちに触れ、そのスペクトルいっぱいに私たちを豊かにする」。エストニアのチェロ奏者、アッラル・カーシクが、「時を超える価値」を求めつづけた旅の跡をエストニアの作曲家の作品でたどるアルバム『時を超える光』。
 ウクライナ出身のガリーナ・グリゴリエヴァGalina Grigorjeva の作品が2曲。祭壇の前に跪き、祈りを捧げる人の姿を音楽イメージとしたサクソフォーンとオルガンのための曲を改作した《祈り》。チェロという楽器の色彩と表現をいっぱいに活用し、「無伴奏チェロの個人的な告白」の音楽とした《レチタティーヴォ・アコンパニャート》(管弦楽をともなうレチタティーヴォ)。
 クルダル・シンクの《主よ、われらを憐れみたまえ》は、田舎の静かな暮らしと丘の散歩をこよなく愛したという作曲家の「真理を求めた人間の音楽による遺言」。トヌ・コルヴィツの「はるか遠い国を舞台にした音楽による童話」《七羽の鳥の七つの夢》から選んだ4曲を「切れ目なく演奏される4楽章」としたチェロと合唱のための作品。
 アルヴォ・ペルトがロストロポーヴィチに献呈した《プロ・エ・コントラ》は、作曲者から手稿譜の写しを渡されていたカーシクが、「歌う革命」(1987年-1991年)の際、ペーテル・リリエ(1950-1993)指揮エストニア国立交響楽団の共演でエストニア初演した作品です。
 エルッキ=スヴェン・トゥールの《スペクトラム IV》は、チェロがオルガンを設置したロフトではなく祭壇の前で演奏、チェロとオルガンを隔てる「教会の空間」を「アンサンブルの第3の演奏者」とした作品です。「私にとって、教会に響く音楽はミサの一部」(カーシク)。シンク、コルヴィツ、トゥールは新録音、その他は、ERR(エストニア公共放送)と Forte Records の新旧録音をリマスタリングして収録。2018年のエストニア独立100周年に捧げるアルバムとして制作されました。

 アッラル・カーシク(チェロ):
  アッラル・カーシクは1949年生まれ。モスクワ、ラトビアのリガ、エストニアのタリンでチェロを学び、エストニア国立交響楽団とエストニア国立歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を務めています。
 タリン室内管弦楽団とバロッコ・レヴァリエンシスで演奏、ホルトゥス・ムジクスの創設メンバーでもあります。教育者として、東ヘルシンキ音楽学校とシベリウス・アカデミーで教え、ヨーロッパとアメリカでマスタークラスを主宰してきました。
 作曲者との関わりも深く、このディスクの作曲者の他、ペンデレツキ、ラウタヴァーラ、シュトックハウゼン、ヘルムート・ロゼンヴァルト、エステル・マギ、ウルマス・シサスク、ペーテリス・ヴァスクスに代表される作曲家と共同作業を行っています。




BONGIOVANNI


GB 2488
(2CD)
\5000
したたかに生き抜いた女王ゼノビアを描いた
 オペラの貴重な録音

  パイジェッロ:歌劇『パルミアのゼノビア』
レオナルド・コルテッラッツィ(アウレリアーノ)
ロザンナ・サヴォイア(ゼノビア)
トニア・ランジェラ(アルサーチェ)、他
フランチェスコ・オマッジーニ(指揮)
サン・カルロ歌劇場管弦楽団
 録音:2016年5月22・24日(ライヴ録音)/53’47’’、47’54’’

 歴史上にミステリアスな魅力を残したパルミア王国の女王・ゼノビアを描いたオペラ作品です。
 3世紀にローマ帝国から独立しアラビアやエジプトなどを支配したパルミア王国において、有力者であった夫を暗殺されたゼノビアは自ら権力者となり女王を名乗り、王国の隆盛に大きく関わりました(その暗殺はゼノビアが仕込んだという説も)。 音楽は長調の曲が多く、古典派のスッキリした響きが小気味よいです。これがおそらく世界初CD化と思われる貴重な録音。オペラマニア注目です。
 

GB 2307
(4CD)
【旧譜再プレス】
\7800
貴重なオペラ作品がジャケットを変えて
 再プレスされました!

  ヴィヴァルディ:歌劇『ジュスティーノ』
ジャンルーカ・ベルフィオーリ・ドーロ
リンダ・カンパネッラ
シルヴィア・ボッサ
マヌエラ・クステル
レオナルド・デ・リージ、他
エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート
 65’43”、68’36”、65’17”、78’07”

 『ジュスティーノ』はヴィヴァルディがローマを拠点としていた時期の1724 年の作品。実にCD4 枚(!)を要する超巨大作、脂の乗った音楽はどこをとっても最高です。
 このヴェラルディ盤は作品を知るに十分の演奏内容を誇る唯一の全曲盤と言えましょう。ブックレットは全120ページ(伊・英)。




PREISER RECORDS


PRCD 91348
\2400
ウィーンの名歌手が歌う「冬の旅」
 シューベルト:冬の旅 D911
ヴォルフガング・バンクル(バス)
フロリアン・クルムペック(ピアノ)
 録音:2016年8月2-4日/78’27’’

 2016年のウィーン国立歌劇場日本公演の《ナクソス島のアリアドネ》にトルファルディン役で出演したバス、ヴォルフガング・バンクルによる「冬の旅」。
 バンクルは1960年ウィーン生まれで、初めはヴァイオリンを学び、エレキベースも弾けるという面白いキャリアの持ち主。今や第一線で活躍するバス歌手で、ティーレマン、ラトル、ウェルザー=メストらの指揮するオペラに参加しています。




CEDILLE


CDR90000172
\2400
PORTRAITS/
 クラリネット、フルート、ピアノ三重奏

  1.クリス・ロジャーソン(1988-):A Fish Will Rise…世界初録音
   ヴァレリー・コールマン(1970-):ラングストンのポートレート集…世界初録音
  2.ヘレン・ケラー(朗読)
  3.第1曲:前奏曲「ヘレン・ケラー」
  4.アフリカ風舞曲(朗読)
  5.第2曲:アフリカ風前奏曲
  6.Le Grand Duc Mambo(朗読)
  7.第3曲:Le Grand Duc Mambo
  8.銀の雨の時間(朗読)
  9.第4曲:銀の雨
 10.パリのキャバレーのジャズ・バンド(朗読)
 11.第5曲:パリのキャバレーのジャズ・バンド
 12.夏の夜(朗読)
 13.第6曲:夏の夜のハーレム
 14.ギヨーム・コネソン(1970-):テクノ・パレード
 15.ラフマニノフ(1873-1943):
   ヴォカリーズ(M.マクヘイル編)…クラリネット三重奏版による世界初録音
 16-18.シェーンフィールド(1947-):ソナチネ…世界初録音
 19.フィリップ・ハモンド(1951-):オーウェン・オニールの哀歌
    …クラリネット三重奏版による世界初録音
 20.伝承曲:The Lark in the Clear Air-ヒバリ空高くさえずる時
    …クラリネット三重奏版による世界初録音
マッギル/マクヘイル・トリオ
【メンバー】
デマラー・マッギル(フルート)
アンソニー・マッギル(クラリネット)
マイケル・マクヘイル(ピアノ)

マハーシャラ・アリ(朗読)

 フルート、クラリネット、ピアノという珍しい組み合わせが斬新な「マッギル/マクヘイル・トリオ」のデビュー・アルバム。世界初録音を多数含む「20-21世紀の作品群」はジャズやミニマル風の心地よい味わいをもつ曲ばかり。
 途中に挿入されているラフマニノフのヴォカリーズ編曲版が却って異色に聞こえるほどです。「ラングストンのポートレート」で朗読を担当しているマハーシャラ・アリは映画「ムーンライト」で2017年アカデミー賞助演男優賞を受賞した名優。味わい深い語りをご堪能ください。
 録音 2016年12月19-21日 Reva and David Logan Center for the Arts, University of Chicago (アリの朗読のみ) 2017年3月21日 Beacon Studios, Venice, CA 




DYNAMIC


CDS-7788
(3CD)
\6000
※DVD同時発売
レオナルド・ヴィンチ(1690-1739):
 歌劇《捨てられたディドーネ》3幕

  ピエトロ・メタスタージオ:台本
【CD1】
 1.シンフォニア
 2-19.第1幕
 20.第2幕
【CD2】
 1-17.第2幕(続き)
 18.第3幕
【CD3】
 1-16.第3幕(続き)
ディドーネ…ロベルタ・マメリ(ソプラノ)
エネーア…カルロ・アレマーノ(テノール)
イアルバ…ラファエレ・ペ(アルト)
セレーネ…ガブリエッラ・コスタ(ソプラノ)
アラスペ…マルタ・プルーダ(メゾ・ソプラノ)
オスミダ…ジアダ・フラスコーニ(メゾ・ソプラノ)
カルロ・イパタ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団

 古代ローマの詩人ウェルギリウスによる「アエネーイス」。この中に登場するトロイアの王子とカルタゴの女王の悲恋は飛びぬけて人気が高く、この物語によるメタスタージオによる台本《捨てられたディドーネ》には、ガルッピやハッセ、パイジェッロをはじめとした100人もの作曲家が曲を付けています。
 このヴィンチの《捨てられたディドーネ》は、ローマの「Teatro delle Dame」のために作曲、1726年謝肉祭シーズンに初演されて大好評を得るとともに、ヴィンチとメタスタージオとの実りある協力の始まりの作品にもなり、以降の4年間で、メタスタージオはヴィンチのための5つ以上の台本を制作したほどです。
 このアルバムはヴィンチ《捨てられたディドーネ》の世界初となるライヴ・レコーディング。来日経験もあるマメリをはじめとした歌手たちの技巧を凝らした歌が聴きものです。
  2017年1月 フィレンツェ五月音楽祭劇場 ライヴ収録
 


CDS-7791
(2CD)
\2300
マルタン=ピエール・ダルヴィマール(1771-1839):3つのハープ・ソナタ集
 1-3.ソナタ ト短調 Op.2-2
 4-6.ソナタ 変ホ長調 Op.9-3
 7-9.ソナタ ヘ短調 Op.18-3
パオラ・ペルッチ(ハープ)

 相次ぐ戦争と革命、そしてナポレオンの統治という激動の時代に活躍したフランスの作曲家ダルヴィマール。彼が生きた18世紀後半から19世紀前半のフランスでは、ハープが大層もてはやされており、ルイ16世の妃であったマリー・アントワネットも優れたハープ奏者であり、彼女のために製作されたハープが現在でも残存するほど人気を誇っていました。
 当然、数多くのハープのための作品が書かれており、中でもダルヴィマールの3つのソナタは高い人気を誇っています。
 ハープに求められた高い技術と音楽性が遺憾なく発揮されたこのソナタは、心地よさを感じさせるとともに、ハープの持つ表現力が存分に発揮された美しい作品です。

  録音 2017年2月 R.T.S.I Auditorio Stelio Molo, Lugano Switzerland
 


CDS-7799
\2300
ロッシーニ(1792-1868):スターバト・マーテル
 1.導入唱「悲しみに沈める聖母は涙にむせびて」
 2.アリア「嘆き憂い悲しめるその御魂は」
 3.二重唱「だれか涙を注がざる者あらん?」
 4.アリア「人々の罪のため」
 5.合唱「慈しみの泉なる御母よ」
 6.四重唱「ああ、聖母よ」
 7.カヴァティーナ「その御傷を深くしのばしめ給え」
 8.アリア「審判の日にわれを守り給え」
 9.四重唱「肉身は死して朽つるとも」
 10.終曲「アーメン、とこしえにわたり」
セレナ・ファルノッキア(ソプラノ)
アンナ・ボニタティブス(メゾ・ソプラノ)
イスマエル・ヨルディ(テノール)
アレックス・エスポージト(バス)
アルベルト・ゼッダ(指揮)
ヘント・フランドル歌劇場交響楽団&合唱団

 2017年3月に惜しまれつつこの世を去った指揮者アルベルト・ゼッダ。彼はイタリア・オペラの研究者であり、とりわけロッシーニ作品には深い愛情を注いでいました。
 1960年代からロッシーニ作品を広めるために、数々の工夫を凝らし「ロッシーニ・ルネッサンス」の立役者の一人と呼ばれるほどに、幅広く活動したことで知られています。
 数々のロッシーニ作品の録音も残しましたが、この2011年の「スターバト・マーテル」も素晴らしい演奏です。
 ゼッダの熱意ある指揮によるオーケストラのまろやかな響きはもとより、4人の独唱者、なかでもエスポージトの深みのある歌唱がすばらしく、劇的な部分と静的な部分のコントラストが際立つ迫真の名演となっています。

  録音 2011年1月 ベルギー ヘント・フランドル歌劇場



 

ORLAND


OR-29
\2500
This is ME
 スザンナ・アンダーソン:ソプラノ・リサイタル

 1.ヴィヴァルディ(1678-1741):Certo timor ch'ho in petto
 2.モーツァルト(1756-1791):
  Vorrei spiegarvi, oh Dio ああ、できるならあなたに説明したい K418
 3.アルヴェーン(1872-1960):Skogen sover
 4.ヴィヴァルディ:Alma oppressa
 5.グリーグ(1843-1907):Solveigs sang ソルヴェイグの歌
 6.ヘンデル(1685-1759):Lascia ch’io pianga 涙の流れるままに
 7.ストラヴィンスキー(1882-1971):No word from Tom
 8.モーツァルト:Der Holle Rache 復讐の炎は地獄のように我が心に燃え
 9.シューベルト=リスト:Erlkonig 魔王
 10.シュネルツァー(1972-):Rat Song ネズミの歌
 11.シュネルツァー:Song of the Hen's head 鶏頭の歌
 12.ドリーブ(1836-1891):Bell song 鐘の歌
 13.プッチーニ(1858-1924):O mio babbino caro 私のお父さん
 14.リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):Morgen 明日の朝
 15.ミシェル・ルグラン:
  Papa, can you hear me?  パパ、聞こえる?(クレイマン編)
スザンナ・アンダーソン(ソプラノ)
テクウィン・エヴァンズ(指揮)
ヘルシンボリ交響楽団

 スウェーデンのソプラノ、スザンナ・アンダーソン。彼女は2003年、ギルドホール音楽演劇学校で金メダルとキャスリーン・フェリア歌曲賞を受賞、全ヨーロッパ・コンサート・ホールの「ライジング・スター賞」にもノミネートされ、モーツァルト歌手として活躍をはじめました。
 ホグウッド、メッツマッハー、ガーティナーら数多くの指揮者と共演し、現代作品も数多く手がけています。
 すでに充分なキャリアを積んだ彼女、このデビュー・アルバムでは、ヘルシンボリ交響楽団をバックにヴィヴァルディから現代曲、そしてミシェル・ルグランまで幅広い歌を、軽やかな声を生かして堂々と歌いこなしています。
 《魔笛》の「夜の女王のアリア」での煌めく歌唱も美しいのですが、情感溢れるシュトラウスの「明日の朝」が見事です。

  録音 2015年6月9-12日 Konserthuset, Helsingborg, Sweden



 

PALADINO



PMR-85
(2CD)
\2400
ポッパー(1843-1913):チェロ演奏の高等課程への練習曲
 【CD1】
 1.第1番:ハ長調  2.第2番:ト長調
 3.第3番:変ロ長調  4.第4番:嬰ヘ長調
 5.第5番:イ長調  6.第6番:ヘ長調
 7.第7番:イ長調  8.第8番:ハ長調
 9.第9番:変ホ長調  10.第10番:ハ短調
 11.第11番:ヘ長調  12.第12番:ハ長調
 13 第13番:変ホ長調  14.第14番:ニ長調
 15.第15番:ト長調  16.第16番:ハ長調
 17.第17番:ハ短調  18.第18番:ニ長調
 19.第19番:変ホ長調「ローエングリン練習曲」
 20.第20番:ト短調
【CD2】
 1.第21番:イ短調  2.第22番:ト長調
 3.第23番:ロ短調  4.第24番:ト長調
 5.第25番:変ロ長調  6.第26番:イ長調
 7.第27番:ハ長調  8.第28番:イ長調
 9.第29番:嬰ヘ短調  10.第30番:変ト長調
 11.第31番:ハ長調  12.第32番:ニ長調
 13.第33番:ニ長調  14.第34番:ヘ長調
 15.第35番:変ニ長調  16.第36番:ハ長調
 17.第37番:ホ長調  18.第38番:ニ長調
 19.第39番:変ニ長調
 20.第40番:ニ長調「ハーモニクス=フラジオレット練習曲」
マルティン・ルンメル(チェロ)

 19世紀に活躍したチェロの名手ポッパー。作曲家としては超絶技巧を駆使した夥しい数の小品を残しています。
 チェロ学習者のために書いた「チェロ演奏の高等課程への練習曲」は、チェロ学習者にとっては“ショパンの練習曲”にも匹敵する大切な作品であり、聴いても、弾いても楽しめる曲集として知られています。
 この2枚組は、2004年にリリースされたアルバムをリマスタリングしたもの。ルンメルはポッパーの全チェロ作品のリリースを目指しています。

  録音 Telos Studios, Solingen / Germany 2003年6月16-17日、7月15日、10月6.27日 2004年1月28日、2004年5月8日


<映像>


DYNAMIC(映像)


DYNDVD37788
(2DVD)
\4200
※CD同時発売
レオナルド・ヴィンチ(1690-1730):
 歌劇《捨てられたディドーネ》3幕

  ピエトロ・メタスタージオ:台本
ディドーネ…ロベルタ・マメリ(ソプラノ)
エネーア…カルロ・アレマーノ(テノール)
イアルバ…ラファエレ・ペ(アルト)
セレーネ…ガブリエッラ・コスタ(ソプラノ)
アラスペ…マルタ・プルーダ(メゾ・ソプラノ)
オスミダ…ジアダ・フラスコーニ(メゾ・ソプラノ)
カルロ・イパタ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
デーダ・クリスティーナ・コロンナ(演出)
ガブリエーレ・ヴァンツィーニ(装置)
モニカ・イアクッツォ(衣装)
ヴィンセンツォ・ラポーニ(照明)

 トロイア王と女神アフロディーテの間に生まれた王子エネーア。トロイア戦争での敗北をきっかけに、北アフリカ沿岸のカルタゴに漂着します。ここで女王ディドーネと出会い相思相愛になりますが、結局はトロイア再建のため、ディドーネを捨て、7年間の放浪の末イタリアにたどり着き、ここの王女と結婚。ローマ帝国の礎を創り上げました。一方のディドーネは悲しみの果てに、燃え盛る炎に身を投げます。この物語によるメタスタージオの台本には、ガルッピやハッセ、パイジェッロをはじめとした100人もの作曲家が曲を付けており、当時の人気の高さが目に見えるようです。
 ヴィンチの《捨てられたディドーネ》は、ローマの「Teatro delle Dame」のために作曲、1726年謝肉祭シーズンに初演されて大好評を得るとともに、ヴィンチとメタスタージオとの実りある協力の始まりの作品にもなり、以降の4年間で、メタスタージオはヴィンチのための5つ以上の台本を制作したほどです。
 この映像は、バロック歌手のスペシャリストを招いたヴィンチ《捨てられたディドーネ》の世界初となるライヴ・レコーディング。来日経験もあるマメリをはじめとした歌手たちの技巧を凝らした歌もさることながら、近代的でスタイリッシュな装置、衣装にも注目です。

 2017年1月 フィレンツェ五月音楽祭劇場 ライヴ収録
 収録時間:本編160分 音声:ステレオ2.0/DD5.1     字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク 




OPUS ARTE(映像)

OA1243D
(DVD)
\4100
マクミラン:バレエ《アナスタシア》
 ロイヤル・バレエ

ボーナス映像…アナスタシアへのイントロダクション/
舞台装置について…ボブ・クロウリー
ダーシー・バッセルへのインタビュー(ヴィヴィアナ・デュランテ)
アナスタシア/アンナ・アンダーソン…ナタリア・オシポワ
マチルダ・クシェシンスカヤ…マリアネラ・ヌニェス
クシェシンスカヤのパートナー…フェデリコ・ボネッリ
夫…エドワード・ワトソン
ラスプーチン…ティアゴ・ソアレス
皇后アレクサンドラ・フョードロヴナ…クリスティーナ・アレスティス
ニコライ2世…クリストファー・サンダース

ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
ケネス・マクミラン(振付)
音楽…チャイコフスキー、マルティヌー
電子音…フリッツ・ウィンケル&リュディガー・リュファー
サイモン・ヒューイット(指揮)

OABD7222D
(Blu-ray)
\5100

 最後のロシア皇帝ニコライ2世の第四皇女、アナスタシア・ニコラエヴナ。1917年に勃発した二月革命で家族もろとも軟禁され、最終的には銃殺された…はずなのですが、その後「彼女は生存している」という説が出て、何人もの「アナスタシア」が現れました。
 その中でも最も「真のアナスタシアではないか」と疑われた人物がアンナ・アンダーソンです。彼女は全ての面でアナスタシアになりきり、周囲も彼女を讃えました。この一連の騒動を幻想的なバレエに仕上げたのがイギリスの振付師マクミランです。
 彼が紆余曲折の末、このバレエを発表した1967年には残念ながらDNA鑑定などの方法がなく、アンダーソンが何者であったのかを証明することは不可能でした(現代では、彼女はアナスタシアではないと一応の結論が出ています)。
 マクミランのバレエは、アナスタシアとアンナは同一人物によって踊られ、最後はアンナの発狂という悲劇で幕を閉じます。主役を踊るオシポワは、前半のアナスタシアとしての清楚さと、後半の凄惨なアンナの対比がすばらしく、ニコライ2世の愛人であったクシェシンスカヤを踊るヌニェスの軽やかな踊りにも目を奪われます。
 
収録時間:113分+14分(ボーナス) 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)    ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)  字幕:英語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition
 
OA1234BD
(DVD)
\5100

OABD7227BD
(Blu-ray)
\5800
クリストファー・ウィールドン:バレエBOX
 1.《不思議の国のアリス》全2幕
  ジョビー・タルボット(音楽)
   収録…2011年3月
   ボーナス映像…ドキュメンタリー「Being Alice」
アリス…ローレン・カスバートソン
ジャック/ハートのジャック…セルゲイ・ポルーニン
ルイス・キャロル/白うさぎ…エドワード・ワトソン
アリスの母親/ハートの女王…ゼナイダ・ヤノウスキー
クリストファー・ウィールドン(振付)
ニコラス・ライト(台本)

バリー・ワーズワース(指揮)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 誰もが愛するお話 「不思議の国のアリス」。アリスを取り巻く人々と、不思議の国の住人はダブルキャスト。現実と不思議の国が交錯しながら物語が進んでいきます。
 個性あふれるダンサーたちの表現力豊かな踊りが見どころ。公爵夫人役として出演している名優サイモン・ラッセル・ビールも存在感たっぷりです。
 2.《シンデレラ》全2幕
  プロコフィエフ(音楽)
   収録…2012年12月
   ボーナス映像…
    ドキュメンタリー「60個のかつら」/ウィールドンへのインタビュー 他
シンデレラ…アンナ・ツィガンコーワ
ギョーム王子…マシュー・ゴールディング
継母…ラリッサ・レジュニナ
義姉…ミーガンツィムニー・グレイ
義姉…ナディア・ヤノウスキー
クリストファー・ウィールドン(振付)

エルマノ・フローリオ(指揮)
オランダ・シンフォニア
 「不思議の国のアリス」で世界中を熱狂の渦に巻き込んだ気鋭の振付家、ウィールドンによる世界初演の新作バレエ。
 原作のグリム童話に創意を得た本作は、個性あふれる登場人物に新たな深みを与え、プロコフィエフによる音楽の魅力を引き立てることに成功しています。
 おとぎ話を21世紀に蘇らせた、奇跡のようなプロダクションです.
 気鋭のイギリス人振付師、クリストファー・ウィールドンによる2作のバレエ。ウィールドンは英国ロイヤル・バレエ・スクールで研鑽を積み、同団で踊った後、ニューヨーク・シティ・バレエに入団、7年間に渡って活躍しました。その後2000年にダンサーを引退し、振付師としての活動を始めました。
 以降、《不思議の国のアリス》や《冬物語》《マダムXの肖像》など次々と話題作を発表し、どれもが称賛を浴びています。
 新国立劇場の2018/19シーズンにおいてウィールドンの《不思議の国のアリス》の上演が決定。ますます目が離せません。
 
 収録時間:240分+49分(ボーナス) 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)  字幕:英語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition
 
OA1242D
(DVD)
\3200
※演劇の映像です
シェークスピア:《シンベリン》
 ロイヤル・シェークスピア・カンパニー

 ボーナス映像…
  メリー・スティルへのインタビュー/演出家のコメント
  キャスト・ギャラリー
シンベリン…ジリアン・ビーヴァン
イノージェン…ベサン・カリナン
ポステュマス…ハイラン・エベイセケラ
コーネリア…ドリーン・ブラックストック
クローテン…マーカス・グリフィス
イアーキモー…オリヴァー・ジョンストン
ピザーニオ…ケリー・ウィリアムズ
ベレーリアス…グラハム・ターナー
グィディーリアス…ナタリー・シンプソン 他
メリー・スティル(演出)

OABD7221D
(Blu-ray)
\4100
※演劇の映像です

 古代ブリテンの王シンベリンの一人娘イノージェン。彼女は父の許可なく幼馴染のポステュマスと結婚したため、王の怒りを買い、夫ポステュマスはイタリアへ追放されてしまいます。
 イタリアで妻の自慢をするポステュマス。彼の友人イアーキモはイノージェンを口説いて見せると言い放ち、ブリテンまで出かけていきました。もちろん彼女は拒否しますが、イアーキモは一計を案じ、鞄に隠れて寝室へと潜り込み・・・

 妻の不貞を疑った夫、それを解消するために奔走する妻。彼女を助ける謎の猟師たち。様々な人物が入り組み、いくつもの物語が平行して進むシェークスピアらしい戯曲です。王の娘については「イモージェン」の表記が多く存在しますが、ここではイノージェンが採用されています
 収録時間:188分+11分(ボーナス) 音声:ステレオ2.0/DD5.1(DVD)      ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)  字幕:英語 画面:16:9 REGION All(Code:0) DVD…片面2層ディスク Blu-ray・・・ニ層 50GB 1080i  High Definition













8/29(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



AUDITE



AU 20035
\2600
元タクシー運転手
 トルコ人ピアニスト、イルマズによるゴルトベルク変奏曲!

 J.S.バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ケマル・チェム・イルマズ(ピアノ)
 ドイツで研鑽を積んだトルコ人ピアニスト、イルマズによるゴルトベルク変奏曲!!

 セッション録音:2016年4月4-7日/イエス・キリスト教会(ベルリン・ダーレム)/54’38”、ディジパック仕様

 トルコ生まれドイツ育ちのケマル・チェム・イルマズがゴルトベルク変奏曲を録音しました。
 トルコ人の両親に生まれたイルマズはドイツ、ランゲンハーゲンにて8 歳よりピアノを始め、その後ハノーファー、デトモルトなどで研鑽を積みました。2002 年にはエスキシェヒルで開かれたトルコ・ピアノ・コンクールで優勝。現在はソロ活動を中心にトルコ、ドイツを拠点に活躍しております。
 ドイツで学びつつも自身のルーツを感じる独自のピアニズムが特徴です。なお、ハノーファーにて12 年もの間、イルマズはタクシー運転手もしていたとのこと!異色の経歴をもつイルマズ、期待のゴルトベルク変奏曲です。

 下記、当演奏のトラック・タイムです。
  アリア(2’46”)+第1変奏(1’01”)+第2変奏(1’46”)+第3変奏(0’55”)+第4変奏(0’58”)+第5変奏(0’46”)+第6変奏(1’17”)+第7変奏(1’32”)+第8変奏(0’56”)+第9変奏(1’35”)+第10変奏(1’18”)+第11変奏(2’27”)+第12変奏(1’17”)+第変13奏(3’48”)+第14変奏(1’11”)+第15変奏(3’32”)+第16変奏(2’14”)+第17変奏(1’00”)+第18変奏(1’46”)+第19変奏(1’11”)+第20変奏(1’01”)+第21変奏(1’54”)+第22変奏(0’42”)+第23変奏(1’11”)+第24変奏(1’20”)+第25変奏(6’28”)+第26変奏(1’00”)+第27変奏(0’54”)+第28変奏(1’14”)+第29変奏(0’57”)+第30変奏(1’13”)+アリア(ダ・カーポ)(3’13”)=54’38”




CHALLENGE CLASSICS



CC 72760
\2500→\2290
新進気鋭のバロック・アンサンブル登場!
 「レストロ・ドルフェーオ」の劇的デビュー作品
「Altri canti d’amor」〜17世紀の器楽曲集

 モンテヴェルディ:Sinfonia - Altri Canti d’Amor
 マリーニ:Sonata prima sopra “Fuggi dolente core”
 ストロッツィ:L’Eraclito Amoroso
 ウッチェリーニ:Aria Decima Terza sopra “Questa bella sirena”
 レオノール・デ・レーラ:Diminuzioni sopra il “Lamento d’Apollo”
 メルーラ:Chiacona a 3 col Basso
 ロニョーニ:“Ancor che col partire” per la viola bastarda
 カヴァッリ:Canzon a 3
 ウッチェリーニ:Sonata nona Op.5
 カヴァッリ:Lucidissima Face
 ウッチェリーニ:Aria Quarta sopra la Ciaccona a 3
レオノール・デ・レーラ
 (指揮、
  バロックヴァイオリン)
レストロ・ドルフェーオ
 これは上手い!新進気鋭のバロック・アンサンブル登場!

 録音:2016年9月13-16日/スペイン、セカドゥラ、聖ヨハネ教会/50’02’’

 古楽演奏のスペシャリストたちにより結成された若きバロック・アンサンブル「レストロ・ドルフェーオ」の劇的デビュー作品。個々の高い演奏能力と音楽的な合奏能力を併せ持つ気鋭のアンサンブルです。
 17世紀の器楽作品でまとめたこのアルバムは静と動、光と闇といったバロック的な対比の美学を思わせる、絶え間ない雰囲気の変化を伴う考え抜かれた構成。最後にウッチェリーニのチャッコーナが天国的に鳴り響いたときの開放感はたまりません。
 当時北イタリアで用いられていたピッチ(A=466)を採用。現代の一般的なピッチよりさらに高いピッチであることも興味深いポイントです。楽器編成もヴァイオリンやチェンバロに加えガンバ、コルネット、テオルボなど多彩で楽しめます。ブックレットには使用楽器リストもきちんと載っています。



  

 突如こういうカリスマが現れるわけか。
 レオノール・デ・レーラ。
 しばらく要注目。

 フレスコバルディ「そよ風吹けば」
https://youtu.be/LyFBGLIiNfc

 


CC 72751
\2500
バッハとメンデルスゾーンが演奏し合うイメージ
 J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
 メンデルスゾーン:無言歌集より
  変ロ短調『安らぎもなく』 Op.30-2、
  変ロ長調『巡礼の歌』Op.67-3、ニ長調『小川』 Op.30-5
 J.S.バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳より
  第5番メヌエット、第7番メヌエット、第22番ミュゼット、
  第18番マーチ、第19番ポロネーズ
 メンデルスゾーン:6つの歌曲より
  『新しい恋』 Op.19a-4、『夜の歌』 Op.71-6
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より
  第4番 嬰ハ短調 BWV849
 メンデルスゾーン:無言歌集より イ長調『子供の小品』 Op.102-5
ミヒャエル・ゲース(ピアノ)
 録音:11月16-18日/シュトゥットガルト、SWR室内楽スタジオ/69’11’’

 バッハとメンデルスゾーンが一緒にピアノを弾き合ったら何が起こるだろうか?そんなイメージが込められた、ミヒャエル・ゲース技ありのピアノ・アルバム。
 バッハの作品ではピリオド奏法も意識しつつ、ピアノの豊かな響きを大いに生かした演奏を行っています。即興的なスケールや装飾音も取り入れつつ、緩やかなテンポでやわらかく奏でたり、エッジの効いたアクセントを混ぜ込んだり、とグランドピアノの魅力たっぷり。またパルティータ第1番の冒頭にはプレリューディウムの変奏のような「イントロダクション」と名付けた即興風トラックがあります。
 メンデルスゾーンの曲も鮮やかに奏でられていて、気持ちの良い1枚です。




これはある意味ほんとのバッハ&メンデルスゾーンの共作
メンデルスゾーンによる1841年版
 J.S.バッハ:マタイ受難曲

CHALLENGE CLASSICS
CC 72661
(2SACD HYBRID)
\4400→\3990
フリエンドによるマタイ受難曲、
 メンデルスゾーンによる1841年版

 J.S.バッハ:マタイ受難曲
  (メンデルスゾーン(1841年)編版)
ヤン・ヴィレム・フリエンド(指揮)
ネザーランド交響楽団
コンセンサス・ヴォーカリスツ
イェルク・デュルミュラー(テノール)
マルコス・フィンク(バス)
ユディト・ファン・ヴァンロイ(ソプラノ)
ヘレナ・ラスカー(アルト)
マールテン・コニングスベルガー(バリトン)
エルスケ・テ・リンデルト(ソプラノ)
シャンタル・ニーシン、ミヌ・トゥイプ(アルト)他
アリーン・ファン・ギーッセル

 鬼才フリエンドによるマタイ受難曲、メンデルスゾーンによる1841年版での演奏!

 録音:2014 年4 月4 日、Muziekcentrum Enschede(ライヴ)

 オランダの鬼才、フリエンドによるマタイ受難曲の登場。フリエンドは、楽譜や版などにもこだわりを見せるヴァイオリニストでもあり、古楽団体「コンバッティメント・コンソート」芸術監督としての活動でも知られています。ネザーランド交響楽団とも、やはり楽譜からこだわりぬいたベートーヴェン交響曲全曲を録音するなど、積極的な活躍が光る指揮者です。
 メンデルスゾーンは、15 歳の誕生日に、マタイ受難曲のスコアをプレゼントされました。すでにマタイ受難曲を合唱メンバーとして演奏したこともあったメンデルスゾーンは、当時入手しやすい楽器にいくつかのパートを変更し、1829 年の上演にこぎつけました。1829 年3 月11 日、当時二十歳のメンデルスゾーンは、ベルリンのジングアカデミーで、歴史的にも名高いマタイ受難曲の蘇演を指揮しました。この演奏会には900 名ほどが列席し、1829年には3 月に早くも再演されています。この後マタイ受難曲は何度もドイツで演奏されるようになり、1841 年には、楽長として、マタイ受難曲が初演されたライプツィヒのトーマス教会で、この作品を指揮しました。この際にも、バッハのオリジナルのスコアに、1829 年の上演時ほどではありませんでしたが、当時すでに入手しづらくなっていた楽器(オーボエ・ダ・カッチャ、オーボエ・ダモーレ、ガンバ、リュートなど)のパートなどに、いくつかの改変を施しています。
 このたびの録音は、この、メンデルスゾーンの1841 年の稿に基づくもの。全体を通して非常に流れるような、ロマン色濃厚の注目演奏となっています。





HAENSSLER

HC 17059
\2600
ルクセンブルク期待の星、
 ジャン・ミュラーがゴルトベルク変奏曲に挑む!

  J.S.バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ジャン・ミュラー(ピアノ)
 セッション録音:2015年12月21-23日/ルクセンブルク国立音楽学校/49’20”

 ルクセンブルク生まれのジャン・ミュラーがゴルトベルク変奏曲に挑みました。透き通るように美しいタッチで絶賛されるミュラーはベートーヴェン、ショパン、リスト弾きとして有名ですが今回遂にバッハを録音しました。
 高度な技術に裏付けされた圧倒的なテクニックを武器に変幻自在に各変奏、音色の変化をつけております。なお、ミュラーは2016 年7 月よりルクセンブルク室内管弦楽団の芸術監督もつとめております。

 下記、当演奏のトラック・タイムです。
アリア(2’53”)+第1変奏(0’56”)+第2変奏(0’39”)+第3変奏(1’25”)+第4変奏(0’44”)+第5変奏(0’39”)+第6変奏(0’46”)+第7変奏(1’04”)+第8変奏(0’57”)+第9変奏(1’02”)+第10変奏(1’09”)+第11変奏(1’02”)+第12変奏(1’37”)+第変13奏(2’38”)+第14変奏(1’02”)+第15変奏(3’58”)+第16変奏(1’35”)+第17変奏(0’59”)+第18変奏(1’08”)+第19変奏(0’57”)+第20変奏(0’53”)+第21変奏(1’49”)+第22変奏(1’11”)+第23変奏(1’09”)+第24変奏(1’46”)+第25変奏(5’48”)+第26変奏(0’55”)+第27変奏(1’20”)+第28変奏(1’06”)+第29変奏(1’03”)+第30変奏(1’29”)+アリア(ダ・カーポ)(3’22”)=49’20”




HMF



HMM 902286
(2CD)
\5600→\5190
恋のストラヴァガンツァ(蕩尽)!〜
 メディチ家の宮廷でのオペラの誕生1589-1608

  幕間劇 第1番「愛の帝国」、第2番「アポロの物語」、
   第3番「オルフェウスの涙」、第4番「高貴な恋人たちのバレエ」
 音楽:
  ロレンツォ・アッレーグリ(1567-1648)、アントニオ・ブルネッリ(1577-1630)、
  ジョヴァンニ・バッティスタ・ブオナメンテ(C.1595-1642)、ジュリオ・カッチーニ(1551-1618)、
  エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550前-1602)、ジローラモ・ファンティーニ(1600-1675)、
  マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643)、クリストファーノ・マルヴェッツィ(1547-1599)、
  ルカ・マレンツィオ(1533-1599)、アレッサンドロ・オローリョ(C.1550-1633)、
  ヤーコポ・ペーリ(1561-1633)、アレッサンドロ・ストリッジョ(c.1536-1592)
ラファエル・ピション(指揮)、
アンサンブル・ピグマリオン(管弦楽・声楽)、
レナート・ドルチーニ(バリトン)、
ルチアーナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ)、
ソフィー・ユンカー(ソプラノ)、
ザハリ・ワイルダー(テノール)ほか
 ラファエル・ピションとピグマリオンが送る壮大なプロジェクト!想像を絶する豪華さの極み「幕間劇」声楽、合唱と器楽の祭典

 豪華フルカラーブックレット159 ページ/102’38”

 若手気鋭古楽指揮者、ラファエル・ピションと彼が率いるアンサンブル「ピグマリオン」が送る、壮麗なプロジェクトの登場。16 世紀、さかんに作られた、オペラ誕生の素地ともなった壮麗な幕間劇を、現代によみがえらせます!
 幕間劇は、芝居(喜劇)の幕間に挿入される、古代の演劇を模倣した、壮麗な視覚効果を生む娯楽。15 世紀後半からさかんにつくられるようになったといいます。君主を讃える寓意的な説話が、音楽を伴って演じられました。
 大きなスケールの複合唱や、器楽伴奏を伴う独唱(器楽伴奏とメロディ)というスタイルがとりわけ多くとられています。豪華な舞台装置を伴うこの幕間劇は、政治的・芸術的可能性に着目した君主によって大いに奨励され、発展をとげます。そしてこの幕間劇をとりわけ重視したのが、フィレンツェのメディチ家でした。一族の華やかな婚礼で上演される様々な喜劇の幕間劇のために、当時の最高の作曲家をそろえ、作曲させました。機会によっては3000 人の貴族と800 人の貴婦人の前で上演されるという、想像を絶する豪華さだったことが伝わっています。これは、一族の力を見せつけるだけでなく、16 世紀のフィレンツェという場所事態が、列強の国々からの注目を集めていた都市だったので、力量を他の国々に示さなければならなかった、という事情もあります。音楽のスタイルそのものだけでなく、劇場での音響効果についても考え抜かれた作品が多数生まれました。
 ピションは、本企画で、「ラ・ペレグリーナ」のための幕間劇が初演された1589 年から、ガリアーノの「ダフネ」がフィレンツェで上演された1611年までの期間(幕間劇はこの時期にとりわけ人気を博していました)に焦点を絞り、あらたな4 つの幕間劇を構成しました。7 つもの合唱グループを要する編成の楽曲など、豪華の極みの充実作品に、オペラ誕生期の音楽家たちの気概や聴衆の熱狂までもが伝わってくるようです。
 また、レコーディングが行われたヴェルサイユ宮殿の王立礼拝堂の豊かな残響を伴う美しい音にも注目です。






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PENTATONE



PTC 5186681
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
トーマス・ハンプソン(バリトン)
 フランス歌曲集〜セレナード
トーマス・ハンプソン(バリトン)
マチェイ・ピクルスキ(ピアノ)
 グノー(1818-1893):
  (1)セレナード(3’35”)/(2)おお、私の美しい反逆者(2’46”)/(3)猟師の歌(5’43”)
 ビゼー(1838-1875):
  (4)パストラール(2’49”)/(5)てんとう虫(4’43”)/(6)夢見る男の歌(2’22”)
 (7)マイアベーア(1791-1864):シシリエンヌ(4’30”)
 (8)シャブリエ(1841-1894):小さなあひるたちのヴィラネル(2’09”)/
 ショーソン(1855-1899):
  (9)不運な騎士(3’53”)/(10)妻への賛歌(3’01”)/(11)リラの花咲く頃(3’41”)
 マスネ(1842-1912):(12)閉じた眼(2’17”)/(13)生きられた時間(1’49”)
 サン=サーンス(1835-1921):
  (14)ジャン王の軍隊の行進(5’05”)/(15)死の舞踏(2’28”)/
  (16)僕に何も言うことがなければ(3’08”)
 (17)マニャール(1865-1914):愛のバラ(3’32”)
 サン=サーンス、ショーソン、マスネの作品も!名唱ハンプソンがフランス歌曲を歌う!!

 セッション録音:2015年9月、10月/ジーメンス・ヴィラ、テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DSD、マルチチャンネル、57’36”、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。名唱トーマス・ハンプソン待望の新録音がPENTATONE レーベルよりリリースされます!フランス歌曲に焦点を当てた当ディスクではグノー、ビゼー、ショーソン、マスネ、サン=サーンスといった作曲家の作品を収録。それぞれの作曲家の個性があらわれた美しい作品が並びます。オペラ歌手としてだけでなくリート歌手としても活躍しているハンプソン。温かく豊かな声量と実に味わい深い抒情的な声でフランス歌曲を歌い上げます。ハンプソンから絶大なる信頼を得ているピアノのマチェイ・ピクルスキのきめ細やかな演奏にも注目です。







ODRADEK RECORDS


ODRCD 337
(2CD)
\4800
「フレンチ・コネクション」
 〜サクソフォンとピアノのための作品集

  CD1
   アンドレ・カプレ:伝説
   クロード・ドビュッシー:ラプソディ
   アルフレッド・デザンクロ:
    プレリュード、カデンツァとフィナーレ
   アンドレ・ジョリヴェ:幻想即興曲
   ピエール・サンカン:ラメントとロンド
   フローラン・シュミット:伝説Op.66
  CD2
   フランソワ・ボルヌ:カルメン・ファンタジー
   ウジェーヌ・ボザ:アリア
   ジュール・ドゥメルスマン:創作主題による幻想曲
   ジャン・フランセ:5 つの異国風舞曲
   ダリウス・ミヨー:スカラムーシュ
   ポール・モーリス:プロヴァンスの風景
   アストル・ピアソラ:タンゴ・エチュード
デュオ・ウルティマ:
 【グイド・ボイマー(サクソフォン)
  アラダール・ラーチ(ピアノ)】
 デュオ・ウルティマのフランス・サクソフォン作品集!

 録音:2012〜2013年、アイスラン録音:2012〜2013年、アイスランド/CD1:59’33/CD2:68’08 ※日本語解説つき

 ドイツ出身のサックス奏者グイド・ボイマーと、ピアノのアラダール・ラーチによるデュオ「デュオ・ウルティマ」によるフランスの作曲家の作品と、フランスに関係する作品を収録した2 枚組。
 超絶技巧と郷愁とユーモアに満ちた演奏。ドビュッシーの“ラプソディ”から、ドビュッシーと親交が深かったカプレの“伝説”、デザンクロの名曲“プレリュード、カデンツァとフィナーレ”などの作品がセレクトされています。
 ポール・モーリスのアルト・サクソフォンとピアノのための「プロヴァンスの風景」は、20 世紀を代表するサクソフォンの巨匠マルセル・ミュールに捧げられた作品。
 
ODRCD 344
(2CD)
\4800
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻(全曲) ダニエル・マーティン・ルイス(ピアノ)
 CD1
  第1番 ハ長調BWV870/第2番 ハ短調BWV871/第3番 嬰ハ長調 BWV872
  第4 番 嬰ハ短調 BWV873/第5 番 ニ長調 BWV874/第6 番 ニ短調 BWV875
  第7 番 変ホ長調 BWV876/第8 番 嬰ニ短調 BWV877/第9 番 ホ長調 BWV878
  第10番 ホ短調 BWV879/第11番 ヘ長調 BWV880/第12 番 ヘ短調 BWV881
 CD2
  第13番 嬰ヘ長調 BWV882/第14番 嬰ヘ短調 BWV883/第15番 ト長調 BWV884
  第16番 ト短調 BWV885/第17番 変イ長調 BWV886/第18番 嬰ト短調 BWV887
  第19番 イ長調 BWV888/第20番 イ短調 BWV889/第21番 変ロ長調 BWV890
  第22番 変ロ短調 BWV891/第23番 ロ長調 BWV892/第24番 ロ短調 BWV893
 バッハを得意とする新鋭ダニエル・マーティン・ルイスによる平均律第2巻

 録音:2012年8月-9月、CD1:67’23/CD2:74’11 ※日本語解説つき

 バッハを得意とするオーストリア出身のピアニスト、ダニエル・マーティン・ルイスによるJ.S.バッハの“平均律”第2 巻。
ロナルド・ファレン・プライス、ジョン・リル、アーノルド・コーエンなどに師事し、イギリスを中心に演奏活動を行っています。粒立ちの良い音色で、キレの良い演奏を繰り広げています。
 

ORDCD 353
\2400
「ナイト、スリープ、デス&ザ・スターズ」
 〜シルヴァン・ローアー:歌曲集

  シルヴァン・ローアー(1986-):
   (1)マーシャ・カレコ(1907-1975)の詩による歌曲集Op.7
   (2)ウォルト・ホイットマン(1819-1892)の10の詩Op.6
シルケ・ゲング(メゾ・ソプラノ)
マルコ・シリローニ(ピアノ)
 録音:2015年11月-12月、60’52 ※日本語解説はありません

 シルヴァン・ローアーは1986 年スイス生まれの作曲家。バーゼル大学でゲオルク・ハースに師事。ポーランドのアウシュヴィッツに生まれた女流叙情詩人マーシャ・カレコ、「自由詩の父」と称されるアメリカの詩人、随筆家、ジャーナリスト、ヒューマニスト、ウォルト・ホイットマン。2 人の偉大な詩人の詩にインスパイアされ作られた歌曲集。1930 年代にベルリンのスモーキーなキャバレー時代を思い起こさせるカレコの詩にローアーが焦点を当てており、彼の音楽はこの雰囲気を完全に反映しています。 詩人の内省と不安のテーマは、暗い色合いと豊かな刺激的な音楽に仕立てられています。
対照的にホイットマンの有名で華麗な詩は、憧れから揺れ、孤独へ、自然の祝典への豊かな感情を反映して、テキストと同様に幅広い情感を持つ音楽となっています。



<国内盤> 


AEON


MAECD1757
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ナイマン『永遠の世界に、時の流れはない』
 〜古楽歌手とガンバ合奏、現代とルネサンス〜

 ナイマン:
  ①〜⑤アリエルの歌(1992)
   〔①ここから5ファゾム ②おまえがここで、高鼾をかいて
    ③蜂が蜜を吸いにくるところ ④「来て」と「さあ、また」
    ⑤来たれ、この黄色い砂地に〕
  ⑥永遠の世界に、時の流れはない(2016/新作・初演)
  ⑦イナンナの全能性を讃える自己賛美の歌(1992)
 パトリック:⑧死に備えよう ⑨あなたのため息を送って
 ベネット:⑩エリーザ、彼女の名は名誉をもたらす
 タイ:⑪しっかり座って ⑫イン・ノミネ(呼び声)
 バード:⑬麗しきムーサたちよ(タリス追悼)
 ピックフォース:⑭イン・ノミネ
 ファラント:⑮おお大神よ、その確かなる玉座から
 作曲者不詳(16世紀?):⑯天国で
ポラン・ビュンドゲン
  (カウンターテナー&総指揮)
Ens.セラドン(ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏/
古楽器使用)

 ミニマルミュージックの枠にとどまらない、ナイマンx英国と古楽奏者の相性の良さ!
 聴き逃せないCD初演新作そもそも20世紀初頭以降、英国はドルメッチ・コンソートやサーストン・ダートら、古い時代の音楽を追い求める演奏家や研究者に事欠かなかった国——その国の現代音楽シーンで、たとえばホルストやヴォーン・ウィリアムズが、あるいはブリテンが、それぞれにルネサンス音楽から刺激を受けてきたとすれば、その時代ごとの古楽系演奏家たちが彼らに大きな刺激を与えていたのも確か。
 そう!今であれば、英国に出入りする古楽奏者たちがマイケル・ナイマンに刺激を与え、新作を書かしめたとしても何ら不思議はなかったわけです!
 『永遠の世界に、時の流れはない』という示唆的なタイトルで書かれた壮大な新作ひとつ、そして中世音楽のプロでもあるフランスの俊才ビュンドゲン&セラドンら名手たちがこの新作とともに奏でるのは、16世紀エリザベス朝時代のさまざまな小品、そしてシェイクスピアの詩によるナイマンの名品群...1990年代の古楽&ミニマルの交錯からさらに一歩踏み込んで、ルネサンス作品となだらかに続くナイマン作品と古楽の相性の良さ…オーガニックなガンバ合奏の響きも、まっすぐに伸びる官能的な古楽男声も絶品です。



 

ALPHA



Alpha371
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
アジタータ 法悦と官能のイタリア・バロック
 〜オペラ作曲家たちのアリアとカンタータ〜

 ストラデッラ:①聖水曜日のための哀歌
 ブレーヴィ:②カンタータ「おお、天使たちの霊よ」
 トレッリ:③独唱カンタータ「光、傷ついた光が」
 グレーゴリ:④合奏協奏曲 作品3-2
 カルダーラ:⑤『我らが主イエス・キリストの受難』〜序曲
 ヴィヴァルディ:⑥『ユディトの勝利』〜気まぐれな風に翻弄されながら
 ポルポラ:⑦独唱モテット「嵐のなか、頼れる星も見えず」
 ヨンメッリ:⑧『救われたベトゥーリア』〜囚われの身から戻った者が
  ※曲順は⑥⑧④⑦⑤①③②
デルフィーヌ・ガルー(コントラルト)
オッタヴィオ・ダントーネ指揮
アカデミア・ビザンティーナ
          (古楽器使用)

 欧州歌劇界の気鋭ガルーが聴かせるイタリア音楽世界
 なんとダントーネまでAlphaに新登場!注目バロック盤イタリア・バロックの演奏シーンは20世紀末以降、確実にカストラート(バロック期の男声高音歌手)系のレパートリーがその中心を占めるようになりました。
 その流れでユニークなソロ・アルバムを世に送り出すバロック・オペラ歌手たちのなかでも、女声アルト歌手たちはその声域ゆえ、カストラートが歌いこなした傑作オペラの名シーンを(カウンターテナー歌手たち同様)巧みに歌いこなし、ユニークなアルバムを提案してみせる猛者が少なくありません。音盤シーンでは棚の位置ゆえか見過ごされやすいこの種の録音物にこそ、折々次世代の俊才が隠れているもの——チェチーリア・バルトリやヴィヴィカ・ジュノー、サンドリーヌ・ピオーらのアルバム作りにも似て、ここでもコンセプチュアルに攻めるD.ガルーの本盤でのテーマは「宗教音楽」!
 イタリア18世紀初頭、オペラ歌手たちが教会で歌いこなした逸品の数々を、なんとアカデミア・ビザンティーナという豪華共演陣と!指揮者ダントーネの解説(訳付)も興味深い逸品、さすがはAlphaです。



 

PHI



LPH027
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2900+税
ヘレヴェッヘ指揮&コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
 J.S.バッハ、聖歌隊監督の仕事
 〜1724年から1725年へ、コラール・カンタータの確立

 1. 教会カンタータ BWV 101
  「わたしたちからお取りください、頼れる神よ」
   (1724年8月13日、聖三位一体後第9主日のための)
 2. 教会カンタータ BWV 115
  「備えてあれ、わが魂よ」
   (1724年11月5日、聖三位一体後第22主日のための)
 3. 教会カンタータ BWV 103
  「涙にくれ、泣き叫ぶこともあるだろう」
   (1725年4月22日、歓喜の主日のための)
ドロテー・ミールズ (ソプラノ)
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
トーマス・ホッブズ(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
           (古楽器使用)

 最新インタビュー本でも語られたバッハへの思いここに自主制作レーベルのカンタータ集は「バッハの3年目」70歳記念に膨大なインタビューを解説書に収録した5枚組セット(LPH026・インタビュー全訳付)!もリリース、ますます勢いづく古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘと自主制作レーベルPhiの快進撃…
 昨今だけでもジェズアルドのマドリガーレ集、ブラームス交響曲…と多様をきわめる新録音がリリースされていますが、やはりバッハが出てくると嬉しいものですね!
 古楽器使用による世界初のバッハ教会カンタータ全集が数十年前に録音されたさい、名匠レオンハルトの片腕たる合唱指揮者として世に出てきて以来、頼れる共演者たちとのバッハ録音はヘレヴェッヘにとって、やはり格別な存在であるようです。
 Phiではバッハのライプツィヒ聖歌隊監督就任から1年ずつ年を追いながら新録音が出てきているところ、今度は初の大作オラトリオ『ヨハネ受難曲』の改作と前後しての、1724年から1725年へ至る3曲が!
 いずれ劣らぬ充実作、引き締まった編成でのコラール・カンタータ確立期の魅力が十全に味わえるはず...今回ももちろん歌詞・解説日本語訳付、じっくりお楽しみください!



<映像>

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PARNASSUS(映像)



PDVD 1205
(1DVD)
\2600→\2390
スヴャトスラフ・リヒテル・ウィズ・オーケストラ
 J・S・バッハ(1685-1750):
  ピアノ、弦楽と通奏低音のための協奏曲第1番ニ短調 BWV 1052(*)
  ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調
   (フルート、ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための)BWV 1050(+)
 ハイドン(1732-1809):ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII/11(#)
 スクリャービン(1872-1915):
  プロメテウス、火の詩(交響曲第5番;ピアノ、合唱と管弦楽のための)Op.60(**)

スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
マリーナ・ヴォロシュツォーヴァ(フルート(+))
オレグ・カガン(ヴァイオリン(+))
モスクワ室内管弦楽団(*/+)
ユーリ・ニコラエフスキー(指揮(*/+))
ミンスク室内管弦楽団(#)
ユーリ・ツィールク(指揮(#))
モスクワ放送合唱団(**)
ソヴィエト国立交響楽団(**)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮(**))

収録:
 1978年3月25日(*/+)、1983年12月18日(#)、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト、モノラル(*/+/#)
 1972年4月3日、モスクワ音楽院大ホール?、ステレオ(**)

 没後20年を迎えたスヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)の貴重な映像をコレクション。
 (*)(+)(#)は1991年に Suncrown から発売されたレーザーディスク4枚組『巨匠リヒテルの芸術』(CRLB-55004)に収録されたものとおそらく同一((+)は2007年に Dreamtime からDVD (JPBC-13804) でも発売)。
 (**)はステレオであるならば実際は1988年収録の可能性があると思われる、とのことです。





















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