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≪第94号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2017/10/10〜






10/13(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HMF



HMM 902291
(CD)
\2700→\2490
ヤーコプスのモツレク!
 キャリアのすべてが結実した美演LPも発売!

  モーツァルト:レクイエム
   [ジュスマイヤー版にもとづく、
    ピエール=アンリ・デュトロンによる補完版
     (2016年)]
ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ)
マリー=クロード・シャピュイ(アルト)
マキシミリアン・シュミット(テノール)
ヨハネス・ヴァイサー(バリトン)
フラブルク・バロック・オーケストラ
RIAS室内合唱団、ルネ・ヤーコプス(指揮)
HMM 332292
(LP)
\3800
 ヤーコプスのモツレク!ヤーコプスのキャリアのすべてが結実した稀有な美演LPも発売!!

 レコーディング・エンジニア:ルネ・メーラー/プロデューサー:マルティン・ザウアー
 録音:2017年7月、テルデックス・スタジオ・ベルリン(録音ピッチ:A=430Hz)/LP:180g

 ヤーコプスがついにモーツァルトのレクイエムを録音。

 自身カウンターテナー歌手としてキャリアをスタートさせ、歌手として、そして指揮者として経験値と鋭い耳、そして深い知識を持つヤーコプス。70歳を迎え(1946年10月30日生まれ)、満を持しての録音・リリースとなります。
 冒頭から実にやわらかな音色の管弦楽にまず心奪われます。その後の声楽もそれぞれの声部がくっきりと聴こえ、美しく調和しています。
 独唱者陣も全体の美しいやわらかな雰囲気をそこならずに、劇的な表情をみせています。ヤーコプスの近年の充実ぶりが結晶化した演奏の登場といえるでしょう。
 また、注目なのが、ハルモニアムンディから久々にLPもリリースされること。LPの魅力である自然な雰囲気を最上のかたちで得るために、細心の注意をもってレコーディングも行われています。

  モーツァルトのレクイエムといえば、問題になるのが版。モーツァルトの死後、ジュスマイヤーによって完成された版で演奏されることが一般的ですが、ここでヤーコプスはフランスの若手作曲家ピエール=アンリ・デュトロンの手による、ジュスマイヤー版を尊重しつつ注意深く行われた補完版を採用。
 この版を用いてヤーコプスは2016年11月にヨーロッパでツアーを行っており、大成功を収めました。この録音はツアーの後の2017年7月に、CDとLPヴァージョン両方のリリースを念頭においた万全のレコーディング態勢のもと、行われました。

  1791年夏、モーツァルトはレクイエム作曲の匿名の依頼を受けます。実際の依頼はフランツ・フォン・ヴァルセッグ伯爵からのもので、彼の若き妻が1791年2月に亡くなったことを受けての依頼でした。匿名であったのは、伯爵はお金を払って他の人に書かせた作品を自作として発表することが多かったから。伯爵の公証人により、依頼が伝えられました。その謝礼は50ドゥカート、フィガロの結婚で受け取った額の半分で、その一部は前払いでした。
 モーツァルトの家計は厳しい状況が続いており、この依頼は「棚ぼた」であったともいえます。モーツァルトは、10月初旬頃からレクイエムの作曲を始めたと考えられます。しかし10月30日に控えた『魔笛』初演のためにまだ6曲ほど書かねばならず、さらにクラリネット協奏曲(K622)を作曲するなど、モーツァルトは多忙を極めていましたが、それでも依頼を完成させようとしました。

 ちなみにモーツァルトは宗教音楽の作曲にあまり積極的ではなかったとする考えがあります。しかし、1788年頃からモーツァルトは例えばロイターの宗教曲「デ・プロフンディス」を演奏するわけでもなく筆写しており、当時のウィーンの宗教音楽のスタイルを学ぼうとしていました。また、1787から1790年の間にかけて、モーツァルトはミサ曲の作曲も試みており、その断片からは様式の新しい試みも見られます。
 またモーツァルトはヘンデルのメサイアの編曲も手掛けています。1791年にはアヴェ・ヴェルム・コルプスも作曲しており、宗教音楽への興味が低かったとは考えられません。1791年に、ウィーンのシュテファン教会の副楽長に任命され、これはいずれ楽長に就任することが約束されたということで、むしろレクイエムの依頼は経済的にも音楽的にも良いタイミングのものだったといえるでしょう。
 レクイエムで、モーツァルトにしては珍しくスケッチも残しており、主題の扱いや、対位法へのさらなる傾倒など、自身の新しいアイディアを試みていたということでしょう。
 
 レクイエムを構成する典礼文のうち、モーツァルトが完成させたのは冒頭の「Introit」のみ。他の部分は声楽ラインと、通奏低音を含むオーケストラの一部のみ、あるいは音楽は書いたものの、オーケストレーションはしていない部分が残されており、ラクリモサは8小節しか書いていません。サンクトゥス以降は何も書いていません。モーツァルトが実際にどのように仕上げようとしていたかを知ることはできません。
 モーツァルトが亡くなってしまったものの、借金まみれで妊娠もし困窮していた妻コンスタンツェは、とにかくレクイエムの依頼を完遂、お金を得なければなりませんでした。
 そこで、モーツァルトの筆跡に似せて書くことのできる人物、ということを基準に、レオポルト・アイブラー、続いてマキシミリアン・シュタートラーを選んで補完作業をさせますが、どちらも完成させることができず、最終的に当時25歳のフランツ=クサヴァー・ジュスマイヤーに白羽の矢が立ったのです。
 ジュスマイヤーはサリエリの弟子であり、モーツァルトの下では学んでいませんでした。『皇帝ティートの慈悲』のレチタティーヴォを書くのを手伝い、また、『魔笛』のオーケストラ・パートを筆写していたので、晩年モーツァルトの周囲で仕事をしていた人物ではありました。
 ジュスマイヤーはモーツァルトが書いた音楽を先の2人が補完しようとしたものに基づいてオーケストレーションをし、さらにサンクトゥス、ベネディクトゥスとアニュス・デイを新たに作曲。このスコアが、依頼人のもとに届けられ、また、我々も最もよく耳にする版となっています。

 ここでのデュトロンによる補完は、モーツァルトに来た依頼を完遂した人物、ジュスマイヤーが残した版に敬意を払って行われたもので、モーツァルトが最後までレクイエムを作曲したらどのようになっていたか、を探るためのプロジェクトではありません。あくまでもジュスマイヤーの版を尊重しながら、彼が犯したオーケストレーション上の作法の間違いなどを修正し改善する、というところにあります。
 「未完」であり、それがジュスマイヤーというまだ当時若かった作曲家により補完されている、ということがいまなお私たちの中の不満要因として燻っている現状を、現代の若き作曲家デュトロンが解消すべく挑んだ補完となっています。
 残された「歴史的」版に最大の敬意を払って補完された本版の結果の判断は聴き手一人ひとりにゆだねられていますが、ヤーコプスの演奏が素晴らしいということだけは、間違いない事実だといえるでしょう。


=録音について=
 録音技師、ルネ・メーラーが担当したこの録音では、CDとLPで異なるソースを採用しています。
 CDでは30のマイクを使用、テルデックス・スタジオ内で鳴り響いている美しい音楽の、演奏者のわずかな表情の違いに至るまで再現されています。
 そしてLPヴァージョンでは演奏家たちの中央に設置された2つの八の字型マイクからの信号のみを採用、いわば録音の現場で鳴り響いている音がそのまま刻まれており、きわめて自然な姿を感じられるもの。演奏会とは異なり、オーケストラと声楽(合唱・ソリスト)は向かい合うかたちで録音に臨んでおり、適切なポジションにマイクを設置することにより、CD、LPのどちらも最良の自然なバランスが得られています。と同時に、CDとLPではまた異なる音を体感することができます。
 両ヴァージョンでぜひともお楽しみ頂きたい演奏です。

=ピエール=アンリ・デュトロン〜BIOGRAPHY=
 ピエール=アンリ・デュトロンはバーゼル音楽院、パリ国立高等音楽院に学んだ作曲家、オーケストレーター、そしてパフォーマー。西洋音楽の伝統に根ざしている。これまでに10ほどの舞台作品を手掛けている。
 電子音楽と伝統的な素材を合わせた作品や、映画でもいわゆるドンパチ映画からミニ・シアター系映画のオーケストレーションも行う。





 


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NAIVE

V 5445
(3CD)
\6100→\4590
〜11/5
レーベルの事情もあるので早めに手に入れておいたほうがいいでしょう
 まさかのリリース
  モザイク弦楽四重奏団
   ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集

 [CD1]
  ・弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 op.127
  ・弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 op.131
 [CD2]
  ・弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op.130
  ・弦楽四重奏曲 変ロ長調 op.133「大フーガ」
 [CD3]
  ・弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132
  ・弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 op.135
モザイク弦楽四重奏団
 〔エーリヒ・エーバルト(Vn)、
  アンドレア・ビショフ(Vn)、
  アニタ・ミッテラー(Vla)、
  クリストフ・コワン(Vc)〕
 ピリオド弦楽四重奏団の雄、モザイク弦楽四重奏団、待望の新録音!ベートーヴェンの後期四重奏曲集を一挙3 枚組で!

 Vn:Joseph Guarnerius filius Andrea, Cremona, 1705/Vn:製作者不明、フランス、1800年頃/Vla:Carolus Le Pot, Lille, 1725/Vc:Alessandro Gagliano, Napoli, 1720 年頃 [フランス楽器財団より貸与]
 A=432Hz, ガット弦使用
 録音:[CD1]2015年8月29-31日[CD2]2016年8月28-30日[CD3]2014年8月29-31日

 ピリオド楽器の弦楽四重奏団として他の追随を許さないモザイク弦楽四重奏団。根強い人気を誇る彼らが久々の新録音として世に放つのは、ベートーヴェンの後期作品集。弦楽四重奏というジャンルにとって、あるいはあらゆる音楽の中でも最高の作品に数えられる作品を、一挙に3 枚組でリリースします!
 ブックレットには、ピアニスト、アンドラーシュ・シフが「The summit」と題して、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集について寄稿しており、こちらも興味深いものとなっております(日本語訳なし)。
 なお、大フーガを、ベートーヴェンが最初に意図したとおりに第13 番の終楽章としではなく、後に出版されたとおりに単独で演奏しています。「作品130 を通して演奏するのには極度の集中を要します。その集中の後で「大フーガ」を単独で演奏することは、ジムの運動の後の水浴のように、新たなエネルギーを得られるのです」とコワンは述べています。
 いずれにせよ、どの作品に対しても、モザイク弦楽四重奏団のメンバーの音楽に対する常に新鮮で真摯なアプローチが光る演奏となっています。





 すでに活動停止状態のNAIVEから、どういうわけかまだポツポツと新譜が出てくる。
 あるいは録音済みのものが契約上リリースされているのか。
 それはそれでありがたい話ではあるが、すでに「死に体」状態にあるので、これからずっと安定して流通されるとは思わないほうがいいと思う。
 気になる方はどうかお早めに。



 そんなモザイク四重奏団の貴重なNAIVEアイテム。日を追って入手は困難になり、オークションなどではとんでもない価格で販売されたりすることがあるようだが、下記は現在入手可能性があるもの。
 ただ明日にでも完売してしまう可能性はあるのでどうかご了承を。




海外の僅少在庫のみ
モザイク四重奏団
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集


 彗星のごとく現れたモザイクSQにはまったく度肝を抜かれた。
 フランスの古楽器チェリストのクリストファー・コワンがコンツェントゥス・ムジクス・ウィーンの名手3人に声をかけて結成した弦楽四重奏団。
 その頃少し沈滞していたこのジャンルにまさしく閃光のごとき衝撃を与え、我々にはオリジナル楽器だからと単純に言い切れない美しき衝撃を与えてくれた。
 正直言ってどの演奏を聴いても同じに聴こえ、少し退屈だったモーツァルトの「ハイドン・セット」やハイドンの「太陽四重奏曲集」が、こんなにも美しく素敵な作品だったとは。その細かなニュアンスと巧みなアンサンブル、そしてオリジナル楽器をあまり感じさせないどっしりした安定感。さらにハイドン、モーツァルトに続いてベートーヴェンも、彼らは5番、6番という渋い選曲ながら、すさまじいまでの色鮮やかな万華鏡演奏を繰り広げていた。
 ただ不運にもリリースしたのがフランスASTREEだったために、国内盤はすぐに廃盤、輸入盤もやがて入手不能となり、やがてその偉大さは忘れられていった。

 そのモザイクSQが帰って来た。
 本当は地道にハイドンの録音を続けてきていたのだが、ここで10年ぶりにベートーヴェンの録音に戻ってきたのである。曲はまたまた渋く1番、4番。我が道を行っている。

 完全にモダン系に押されっぱなしだったこの領域にまた強烈な風を送り込んでくれた。

 ただ、この団体どうもレーベルに恵まれない。NAIVEがすでに活動停止状態にあることは以前からお伝えしているとおり。このベートーヴェンもすでに一般では入手不能。あとは海外在庫に頼るのみである(2,3番は完全完売)。

Beethoven - String Quartets Op. 18 Nos. 1 & 4
E 8899
\2800
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 第1番ヘ長調Op.18-1
 第4番ハ短調Op.18-4
モザイク四重奏団
Beethoven - String Quartets Op. 18, Nos. 5 & 6
E 8901
\2800
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 第5番イ長調Op.18-5
 第6番変ロ長調Op.18-6
Beethoven - String Quartets Op. 18, Nos. 2 & 3
E 8902
完売
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 (1)第2番 ト長調 op.18-2
 (2)第3番 ニ長調 op.18-3




残念ながら世界中であと数セット
貴重なハイドンのボックス


同様に発売されたモーツァルト・ボックスは完全完売。
某サイトでは150万円という冗談のような価格で出品されていた。

V 5357
(10CD)
\10000
おそらく世界であと数セット
 モザイク四重奏団〜ピリオド楽器によるハイドン
  ハイドン:弦楽四重奏曲集

 [CD1&2]太陽四重奏曲Op.20(全曲)
 [CD3&4]ロシア四重奏曲Op.33(全曲)
 [CD5]弦楽四重奏曲『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』Op.51
 [CD6&7]6つの弦楽四重奏曲集Op.64(全曲)
 [CD8&9]エルデーディ四重奏曲Op.76(全曲)
 [CD10] ロプコヴィツ四重奏曲Op.77(全曲)
モザイク四重奏団
 
 残りわずかとなっているハイドンのボックス。おそらくあと数日で完売すると思う(2017/10/13)。

 録音:[CD1&2] 1990-92年(デジタル) [CD3&4]1995-96年(デジタル) [CD5]1992年(デジタル) [CD6&7]2001、2002年(デジタル) [CD8&9]1998-2000年(デジタル) [CD10]1989年(デジタル)

 モザイク四重奏団のハイドン10 枚組ボックス。
 1987 年にオーストリアで結成され、ピリオド楽器ならではの清廉かつ柔らかな音色と、持ち味ともいえる軽妙洒脱な音運びで高い人気を誇る「モザイク四重奏団」。
 彼らが、1980 年代末〜 2000 年代初頭にアストレ(現naive)レーベルからリリースしたハイドンの弦楽四重奏曲の録音。
 モザイク四重奏団の持ち味がもっとも活きているハイドン。
 勿論、これから当団の演奏を聴いてみようという方にもおすすめしたいタイトルです。
 ピリオド弦楽器の柔らかく伸びやかな音色、澄みきったハーモニー、澱みないアンサンブル・・・モザイク四重奏団の持ち味が遺憾なく発揮された至高のハイドンです。





入手困難状態になっているモザイクQの名盤を集めた限定ボックス
これも海外のわずかな在庫限り

E 8935
(5CD)
\6000

モザイク弦楽四重奏団ボックス

 [CD1]
  ハイドン:弦楽四重奏曲第66-68番「ロプコヴィツ四重奏曲」Op.77(全曲)
   〔録音:1989 年(E 8800)〕
 [CD2]
  モーツァルト:
   弦楽四重奏曲第18番イ長調K464,
   同第19番ハ長調「不協和音」K465
    〔録音:1991 年(E 8845)〕
 [CD3]
  ベートーヴェン:
   弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18− 1、
   第4番ハ短調Op.18− 4
    〔録音:2004 年(E 8899)〕
 [CD4]
  シューベルト:
   弦楽四重奏曲第10番変ホ長調D87,
   同第13番イ短調「ロザムンデ」D 804
    〔録音:1996年(E 8580)〕
 [CD5]
  メンデルスゾーン:
   弦楽四重奏曲第1番Op.12,同第2番Op.13
    〔録音:1998 年(E 8622)〕
モザイク弦楽四重奏団
入手困難状態になっているモザイクQの名盤がギッシリ!
感動の名演「ロザムンデ」のほか、心にしみるメンデルスゾーンも入った注目ボックスです。



 その後代理店の担当者に話を聞くことができて、NAIVEは別会社に吸収されてかなり厳しい状況だったが、新譜に関しては年間計画なども立てられているようで、少しずつだが回復傾向にあると。
 ・・・ただ旧譜に関しての再生産についてはまったくどうなるか分からない状況らしい。





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NAIVE



OP 30575
\2600→\2390
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
 J.S.バッハ〜変奏曲にもとづく変奏曲(Variations on variations)

 ・パッサカリア ニ短調〜
  パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(オルガン曲)に基づく
 ・ヴァイオリンと通奏低音のためのイタリア風のアリアと変奏〜
  イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV989(鍵盤独奏曲)に基づく
 ・カンツォーナ ニ短調〜
  オルガンのためのカンツォーナ ニ短調 BWV  588に基づく
 ・ゴルトベルク変奏曲〜ゴルトベルク変奏曲 BWV 988に基づく
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)
コンチェルト・イタリアーノ
 アレッサンドリーニ最新盤、極上の合奏アレンジで聴くゴルトベルク変奏曲

 編曲:リナルド・アレッサンドリーニ(すべて)
 録音:2017年5月8-11日、イタリア

 2017年6月に久々に来日し、やわらかな声と器楽のアンサンブルで聴衆を魅了したアレッサンドリーニ、最新盤の登場。『変奏曲にもとづく変奏曲』と題し、J.S.バッハが書いた変奏曲を、さらに変奏(編曲)した1枚です。すべてアレッサンドリーニが編曲しています。
 冒頭のパッサカリアから、原曲はオルガン曲ですが、まるで通奏低音と弦楽合奏のために作曲されたかのような壮麗な世界に一気に引き込まれます。
 ゴルトベルク変奏曲では、アレッサンドリーニがゆったりと歌い上げるチェンバロと、コンチェルト・イタリアーノのメンバーによる芳醇で豊かな色彩感の演奏に圧倒されます。アレッサンドリーニの才が冴えわたる1枚です。

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OP 30567
\2600→\2390
歌う天才ヴァイオリニスト、ドミトリー・シンコフスキー
 バッハ・イン・ブラック〜
 短調のヴァイオリン協奏曲と、アルトのための厳選作品集

  ・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV 1052
  ・アリア「わたしを憐れみたまえ」〜マタイ受難曲 BWV 244より
  ・ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV 1056
  ・アリア「成し遂げられた」〜ヨハネ受難曲 BWV 245より
  ・ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 BWV 1041
  ・アニュス・デイ〜ロ短調ミサ BWV 232より
ドミトリー・シンコフスキー
 (ヴァイオリン、カウンターテナー、指揮)
ラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレ

 古楽界の新世代カリスマ!シンコフスキーが魅せる短調のバッハ

 録音:2016年春、モスクワ

 ヴァイオリン奏者、指揮者、そしてカウンターテナー歌手という3つの顔を持つ、カリスマにして型破りの音楽家、ドミトリー・シンコフスキーによるバッハ。彼の芸術を最高のレヴェルで表現します。
 シンコフスキーが選んだのは、短調の協奏曲と、受難曲で歌われるアルトのためのアリア。ヴァイオリン奏者としてのキャリアを誇るシンコフスキーのヴァイオリン協奏曲が非常に鮮烈で歌心に満ちているのはもちろん、彼の澄んだ歌声にも心打たれます。
 アニュス・デイで聴かせる驚異的な息の長さと、決してドロドロにはならないのですが豊かな表情は圧巻。バッハの作品特有のメランコリーと、説得力が浮き彫りにされた秀演です。


こんな人がいるのである
歌う天才ヴァイオリニスト
ドミトリー・シンコフスキ
ヴィヴァルディ/「四季」&アリア集


 いいかげん刺激的な「四季」を追いかけるのはやめろよ、と言われそうな昨今ですが、それでも才能ある変人奇人がついつい挑戦してしまいたくなるのがこの曲。

 さて今回紹介するのは筋金入りの奇人、ドミトリー・シンコフスキの「四季」。

 まずメインとなる「四季」。
 これが、悔しいけどやっぱりイカしてて面白い。
 聴いたことのない楽器がチャカポコチャラチャラ出てきてときおり別の曲になりそうになったり、ハープらしき楽器がまるでダンス・ミュージックさながら活躍するし、大体において異国のダンス・バンドみたいなのである。しかもそれが安っぽくなくて、ちょっとゴージャスで生意気な感じ。
 もちろんそこで超絶技巧のシンコフスキが自由自在に暴れまくり戯れまくるのである。

 やっぱり天才っているのだなあ、と感服してしまう。

 しかしこの人の「奇人」たるゆえんは、やはりその「四季」の楽章間に登場するアリアにある。
 シンコフスキ、実はカウンターテナーでもあるのだ。
 パールマンがたわむれでオペラに登場したのは観たことがあるが、この人の場合は本格派。
 ご存知のようにヴィヴァルディのオペラ・アリアは超絶技巧満載なのだが、この人はヴァイオリン以上の超絶コロラトゥーラをバリバリに決めてくれる。

 くやしいがこれまたムチャクチャかっこいい。



 こんな人がいるのである。




NAIVE
OP 30559
\2800
ドミトリー・シンコフスキ
 この上なく刺戟的なヴィヴァルディの「四季」とアリア集

  ヴィヴァルディ:
   ・『四季』より「春」 RV 269
   ・『四季』より「夏」 RV 315
   ・ 去れ、むごい思い出よ〜コントラルト、弦と通奏低音のためのカンタータ RV 684
   ・『四季』より「秋」 RV 293
   ・ 身体中を凍った血液が流れ〜歌劇「ファルナーチェ」第2幕第5場より
   ・『四季』より「冬」 RV 297
ドミトリー・シンコフスキ
 (指揮、ヴァイオリン、
  カウンターテナー)
ラ・ヴォーチェ・ストゥルメンターレ
 マルチな鬼才シンコフスキによる、この上なく刺戟的なヴィヴァルディの「四季」とアリア集

 録音:2014 年1 月

 指揮、ヴァイオリン、カウンターテナーとマルチにこなす鬼才シンコフスキによる、なんとも刺戟的なヴィヴァルディの登場です。
 シンコフスキはモスクワ音楽院出身でヴァイオリンを学び、卒業後バロック音楽にめざめ、2008 年のブルージュコンクールで第1 位、聴衆賞、批評家賞に輝くなど、数々の大きなコンクールで輝かしい成績をおさめています。
 同時にカウンターテナーの才能も素晴らしく、豊かな倍音と力強い表現力を兼ね備えた歌声は世界が認めるところです。
 弾むような「春」の第1 楽章、鳥のさえずりがこんなにも鮮やかに美しく響いたことがあるでしょうか、まるで本当に春の緑も美しい木立に迷い込んだような気分になります。
 『四季』の合間に収録されているアリアでは、カウンターテナーの才を遺憾なく発揮。気持ちよく一本筋の通った、倍音ゆたかな歌声で表情豊かにあぶなげなく、音域も自在に行き来して聴かせます。鬼才シンコフスキの圧倒的な力を感じる1 枚です。




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V 5444
\2600→\2390
美しき天才、リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
 バッハ・アンリミテッド(無限のバッハ)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
トーマス・エンコ(ピアノ)*
 ・J.S.バッハ(1685-1750):イタリア協奏曲 BWV 971(1735)
 ・トーマス・エンコ(b.1988):イタリア協奏曲に基づく夜の歌(2017)
  [chant nocturne, based on italian concerto 2017]
 ・プーランク(1899-1963):バッハの名による即興ワルツ ホ短調(1932)
 ・トーマス・エンコ:
  「sur la route」(径で)(b-a-c-h のテーマに基づく、1台4手のための)(2017) *
 ・J.S.バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ ニ短調 BWV 1004(1717-23/1893)
 ・トーマス・エンコ:la question de l’ange(シャコンヌに基づく)(2017)
 ・ルーセル(1869-1937):前奏曲とフーガ op.46(1932)
 ・リスト(1811-86):B-A-C-H の主題に基づく幻想曲とフーガ(1855/1871)
 ・トーマス・エンコ:
  l’aube nous verra(夜明けが私たちを見るだろう)(ゴルトベルク変奏曲に基づく)(2017)
 リーズ、さらなる深みへバッハへの敬意に満ちたプログラム。仏ジャズピアニスト、トーマス・エンコとのデュオも!

 録音:2016年12月14-15日、2017年3月27-28日、ブレーメン

 リーズ・ドゥ・ラ・サール、ソロ最新盤の登場!
 ファビオ・ルイージとのラフマニノフのピアノ協奏曲共演(KKC5606/5718)でも高く評価されていたリーズ、近年ますますその音楽性に磨きがかかっています。
 ラフマニノフとラヴェルのアルバム(V 4936( 廃盤))でnaive から鮮烈デビューしてはや15年を記念してのリリースです。
 かねてよりバッハをメインにした1 枚を、と考えていたリーズ。ただ、1 枚をすべてバッハの作品でそろえるのではなく、バッハの死後、バッハの影響を受けた作品でプログラムを構成しようと考えました。バッハの死後100 年あまりした時にリストが書いたバッハの名を冠する作品、ブゾーニのシャコンヌ編曲が選ばれました。
 そしてルーセルとプーランクの作品は、当時の音楽雑誌『ラ・ルヴュ・ミュジカル』の1932 年12 月号、「バッハへのオマージュ」と題した特集号のために雑誌が5 人の作曲家〈プーランク、ルーセル、カゼッラ、マリピエロ、オネゲル〉に依頼した時のもの。
 注目なのが、フランスの人気ジャズピアニスト、トーマス・エンコの作品も収録していること。バッハ作品と他の作曲家の作品との間に、聴いている人が一息つけるようにしたかったというリーズは、自身ファンであるトーマス・エンコに新作を依頼。
 トーマス・エンコはジャズの世界で活躍していますが、クラシックの素養もある才能あふれる若手。トーマスは快くこの依頼を引き受け、すぐにリーズが思い描いていたような作品を4 つ届けてくれました。
 そのうち2 作はイタリア協奏曲の第2 楽章、そしてシャコンヌをベースにした作品ですが、凝った和声づけで楽しい仕上がり。4 手の作品ではリーズと連弾をしています。リーズのセンスと音楽を存分に堪能できる1 枚です。





リーズ・ドゥ・ラ・サール、NAIVEの旧譜


 ただのカワイ子ちゃんだと思っているとガブっと食いつかれる。
 1988年生まれの美貌と才能に恵まれたピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サール。13才から国外コンサートに招かれているとか、既に数々のコンクールで一等を獲得しているとか、そんなことは二の次。とにかくこれらのCDで聞ける演奏にただただ驚くばかり。その鮮烈な感性、圧倒的な技巧、豊かな表現力・・・まさに才能の塊。「フランスの至宝」と呼ばれるのは分かるような気がする。

 いずれにせよNAIVE旧譜、海外在庫限り。お早めに。完売の際はご容赦を。


ショスタコーヴィチ、リスト、プロコフィエフ
重量級ピアノ協奏曲集
Shostakovich: Piano Concerto No. 1 in C minor for piano, trumpet & strings, Op. 35, etc.
V 5053
\2800
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調op.10
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
ローレンス・フォスター指揮
グルベンキアン管
ガボル・ボルドツキ(Tp)(1)
 シンプルな響きの中にリーズの感性がきらりと光る名演。華々しいピアノのパッセージのものすごい迫力には圧倒されるのみ。
 正統派でありながらここまでガッチリ聴かせ切るこの天才少女の腕には本当に脱帽。
 
バッハ&リスト
Bach & Liszt - Piano Works
V 5006
\2800
J.S.バッハ:
 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
 コラール
  「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV.659(ブゾーニ編)
 トッカータ ニ長調 BWV.912
 コラール前奏曲
  「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」 BWV.639(ブゾーニ編)
 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543(リスト編)
リスト:
 伝説第2番
  「水の上を歩くパウラの聖フランチェスコ」 S175/2
 ペトラルカのソネット第104番
  (「巡礼の年 第2年イタリア」より) S.161
 悲しみのゴンドラ S200
 メフィスト・ワルツ第1番 S.514
リーズ・ドゥ・ラ・サール(P)
録音:2004年12月

 完成度の高い抜群のテクニックなんて当たり前!神経が隅々まで通ったきめの細かさ、天才少女だけがもつ繊細で嫌味なく香る音色、そして一撃で虜になりそうな若葉の優しさ柔らかさ。
 いずれ彼女は大ピアニストになるだろうが、その時から振りかえってもこれらのCDの演奏は「素晴らしかった!」といえるだろう、思春期の感性が宿った若き名演。

ショパン:バラード&ピアノ協奏曲第 2 番
Chopin: Ballades & Piano Concerto No. 2
V 5215
\2800
ショパン:
 バラード(全 4 曲)、ピアノ協奏曲第 2 番

  バラード
   第1番 ト短調 op.23
   第2番 ヘ長調 op.38
   第3番 変イ長調 op.47
   第4番 ヘ短調 op.52
  ピアノ協奏曲 第 2 番 ヘ短調 op.21
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
ファビオ・ルイージ(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団


 ファビオ・ルイージも激賞。
 表現に深みを増した美しきピアニスト リーズ・ドゥ・ラ・サールのショパン。
 熱くうねり轟くショパン。

録音:協奏曲 -2009 年 9 月( ライヴ )/バラード -2010 年 2 月( スタジオ録音 )










HALLE

CDHLL 7547
(CD-R)
\2100
エルダー&ハレ管弦楽団のRVW最新巻!
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  交響曲第6番ホ短調
  交響曲第4番ヘ短調
マーク・エルダー(指揮)
ハレ管弦楽団

 イギリスで最古の歴史を持つオーケストラの1つ、ハレ管弦楽団と音楽監督マーク・エルダーによるヴォーン・ウィリアムズのシンフォニー・サイクルの最新巻は、1948年の初演後の2年間で100回演奏されるなどセンセーションを巻き起こした「第6番」と、標題交響曲だった前3作から一転、大胆な不協和音を用いて聴衆を驚かせた「第4番」。
 初演者がボールトとBBC交響楽団という共通点を持つRVWの2つのシンフォニーの世界を、マーク・エルダーの下、バルビローリ時代以来となる黄金期を過ごすハレ管弦楽団が濃密に描いています。

 ※録音:2016年11月10日(第6番)、4月7日(第4番)、ブリッジウォーター・ホール(マンチェスター、イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




LAWO CLASSCIS


LWC 1129
\2500
LAWOのオスロ・フィル・シリーズ、
 現代ノルウェーのクラリネット協奏曲!

  ビョルン・クルーセ:クラリネット協奏曲 《クロノトープ》
フレードリク・フォシュ(クラリネット)
クリスチャン・エッゲン(指揮)
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団

 《クロノトープ(Chronotope)》は、ノルウェー・アーツカウンシル Norsk Kulturrad がフレードリク・フォシュのためクルーセに委嘱したクラリネット協奏曲。「曲名の《クロノトープ》は、ロシアの哲学者ミハイル・バフチンが、言語に現れ、会話の中で経験される『時間と空間(“chronos” and “topos”)』の概念を述べるために使った用語。この言葉は、音楽と音楽体験の表現にも適用できると思う」(クルーセ)。3つの部分から構成、演奏時間約46分の作品です。
 2016年1月20日、オスロ・フィルの共演で初演され、その半年後、オスロ・コンサートホールで録音のためのセッションが行われました。
 ノルウェーの作曲家ビョルン・クルーセ Bjorn Kruse は、1946年ロンドン生まれ。UCLA(カリフォルニア州立大学ロサンジェルス校)とノルウェー国立音楽アカデミーで学び、1976年から2013年まで、作曲、編曲、ジャズ編曲、ジャズ史、ポップミュージック史をアカデミーで教え、アカデミーのジャズ・アンサンブルのリーダーも務めました。オペラ、管弦楽曲、室内楽、代表作のひとつに挙げられる《冬の歌(Song for Winter)》(Aurora ACD5000)をはじめとする合唱曲など、150を超す作品を書いています。クラリネット奏者フレードリク・フォシュ Fredrik Fors(1973−)は、スウェーデンのボルレンゲ生まれ。ボルレンゲ音楽学校で学び、1988年、ヘルシングボリ交響楽団のコンサートでソリストとしてデビュー。ノルショーピング交響楽団を経て、1995年からオスロ・フィルハーモニックの副首席奏者を務めています。

 ※録音:2016年6月6日−9日、オスロ・コンサート・ホール(ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz
 
LWC 1130
\2500
シェティル・ヴォスレフ:室内楽作品集 Vol.4
 六重奏曲(1972)
 ベートーヴェン三重奏曲(1997)(クラリネット、チェロとピアノのための)
 ヴァイオリンと瓶のための北欧対位法(1973)
 ピアノ五重奏曲(2003/07)
スタイナル・ハンネヴォル(オーボエ)、
ジェームズ・ラッセン(ファゴット)、
ブリット・ペルニッレ・リンドヴィーク(トランペット)、
ホーヴァル・サンネス(トロンボーン)、
リカルド・オドリオソーラ(ヴァイオリン)、
ヨン・エーデ(チェロ)、
アイナル・ロッティンゲン(ピアノ)、
ホーコン・ニルセン(クラリネット)、
ヨースタイン・グーネシェン(ビール瓶)、
マラ・スミュクセ(ヴァイオリン)、
イルゼ・クリャーヴァ(ヴィオラ)   

 ベルゲンの作曲家、ヴォスレフの室内音楽をベルゲンの音楽家たちが演奏するシリーズの第4集。これまでのアルバムと同じように「古典的」アンサンブルの作品にユニークな楽器編成の作品を交えた4曲のプログラムが組まれました。
 ヴォスレフが「ポップピアニスト」だった若い時代を垣間見せる、ストラヴィンスキーの影響のはっきりした《六重奏曲》。6本のビール瓶(「もちろんブランドは “Hansa(ハンザ)”」)を2つのヴァイオリンと共演させた小品《北欧対位法》。「私の作品カタログ中、もっとも不安を煽る作品のひとつ」《ベートーヴェン三重奏曲》と、4つの弦楽器とピアノの可能性を極限まで追求、緊迫感の強い表現をめざした《ピアノ五重奏曲》。「ヴォスレフの室内楽作品38曲を9枚のアルバムに録音」の企画を考えたヴァイオリニストのリカルド・オドリオソーラと、ピアニストのアイナル・ロッティンゲンを中心とする、グリーグ・アカデミーで教える音楽家とベルゲン・フィルのメンバーによる演奏。

 ※録音:2015年6月13日−16日、グンナル・セーヴィグ・ホール、グリーグ・アカデミー(ベルゲン)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz



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NIMBUS ALLIANCE



NI 6351
(2CD-R/特別価格)
\3700→\3390
ミリアム・フリード、
 バッハの無伴奏ソナタ&パルティータ!

  J.S.バッハ:
   無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
    BWV.1001−1006(全曲)
ミリアム・フリード(ヴァイオリン)
 名女流ヴァイオリニスト、ミリアム・フリード。20年振りとなるバッハの無伴奏ソナタ&パルティータ!

 1968年のパガニーニ国際コンクール、1971年のエリザベート王妃国際コンクールを制した名ヴァイオリニスト、ミリアム・フリード。
 ニューイングランド音楽院で教授として後進の育成にあたり、その門下にはペッカ・クーシストやナンシー・ゾウも名を連ねるなど、アメリカのヴァイオリン界を代表する名教師の1人としてもその名を知られています。
 2016年に70歳を迎えたミリアム・フリードは、ヴァイオリン奏者にとってのバイブル、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の約20年振りとなるレコーディングを決断。
 18世紀にはルイ・シュポアが所有していたと伝わる銘器、1718年製作のストラディヴァリウスで奏でたバッハの無伴奏は、まさにミリアム・フリードのソリストとしての集大成と呼ぶに相応しい見事な演奏です。

 ※録音:2016年12月、エルサレム音楽センター(イスラエル)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。



若いときのフリード 


 録音数はきわめて少ないものの、シベリウスの名演でその名を残しているミリアム・フリード。
 若手ヴァイオリニストのプロフィールに「フリードに師事」というのがよく載ってるので教師としてがんばっているのは分かっていたが、ここでまさかの新録音が出るとは!
 しかもバッハの無伴奏と来た!



FINLANDIAに残されたシベリウス。

国内盤ワーナー
WPCS-21025
\1080
シベリウス:
 交響曲第1番&ヴァイオリン協奏曲*
フィンランド放送交響楽団
指揮:ユッカ=ペッカ・サラステ
ミリアム・フリード(ヴァイオリン)*
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団*
指揮:オッコ・カム*

 録音:1993年(ライヴ)&1987年[デジタル録音]




ミリアム・フリード
ライヴCD-Rシリーズで3つの大曲がリリースされている。
指揮者も立派。


CD-Rは通常のCDとは違いレーザー光線で情報を記録するメディアで、再生方法・保存方法はCDとまったく同じです。
ただ今回のライヴCD-Rシリーズは昔のライヴ録音のためノイズや音飛びが発生することがあるのでご了承ください。
ADB
0001
(2CD−R)
\2180
ブラームス:大学祝典序曲/ヴァイオリン協奏曲*
       交響曲第4番
ミリアム・フリード(Vn)*
テンシュテット指揮 ボストン響
1974年12月14日、ボストンシンフォニーホールでの録音。
ADB
0008
(2CD−R)
\2180
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
プロコフィエフ:交響曲第5番
ミリアム・フリード(Vn)
テンシュテット指揮
ニューヨーク・フィル
ベートーヴェンは全曲を通して崇高な趣が聴かれる名演。
1977年3月1日、エヴィリー・フィッシャーホールでのライヴ。
FKM
CDR113
CD-R\1490
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第9番
ミリアム・フリード(Vn)
ルドルフ・ケンペ指揮
ミュンヘンPO.
1975.5.15


 


NI 6353
(CD-R)
\2400
フィリップ・ソーヤーズ(1951−):
 「交響曲第3番」「ファンファーレ」

  ソーヤーズ:
   交響曲第3番
   遺失と後悔の歌*
   ファンファーレ
エイプリル・フレドリック(ソプラノ)*
ケネス・ウッズ(指揮)
イギリス交響楽団
 ヴォーン=ウィリアムズとバルトークの孫弟子にあたるイギリスの作曲家であり、1973年から97年まで王立歌劇場管のヴァイオリニストとしても活躍したフィリップ・ソーヤーズ(1951−)。
 2015年に完成した4楽章形式の「交響曲第3番」はケネス・ウッズに献呈された作品。2016年の新作である「ファンファーレ」はブリリアントなサウンドが印象的な4分弱のコンサートピースです。

 ※録音:2015年&2017年2月、イギリス
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 

NI 6349
(CD-R)
\2400
現代イギリスの合唱作品集
 ホワイトヘッド:
  キリスト, すべての者のあがない主よ、聖霊来たりたまえ/
 ヒューギル:シオンの人々よ/
 リーチ:
  フランダースの野に、我らは彼らを思いだす、
  私のお墓で佇み泣かないで/
 ベドナル:最高なる光の父よ/
 ホワイトヘッド:創造主なる主よ/
 リーチ:鹿のように、イエスよ眠れ、あなたを私の心に置いて/
 リー:聖週間のための瞑想
ハルモニア・サクラ
ピーター・リーチ(指揮)
 ハルモニア・サクラは、オーストラリアで作曲を学び、現在はウェールズのカーディフ大学室内合唱団などで指揮者を務めているピーター・リーチが、後期ルネサンス時代、バロック時代、そして近現代の合唱作品の演奏を目的として創設した室内合唱団。
 ロバート・ヒューギルやデイヴィッド・ベドナルなど英国内外で高い評価を受けている旬の作曲家たちの合唱作品を収録。

 ※録音:2015年4月25日−26日&7月18日−19日、オール・セインツ教会(ウェストン=スーパー=メア、イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。




PHAEDRA

PH 292035
\2600
R.シュトラウス:歌曲集
 ヘルマン・ギルムの「最後の花びら」から8つの詩 Op.10 より/
 アドルフ・フリードリヒ・フォン・シャックの6つの歌 Op.17 より/
 フェリックス・ダーンの5つの詩による素朴な歌 Op.21 より/
 4つの歌 Op.27/
 オットー・ユリウス・ビーアバウムの詩による3つの歌 Op.29 より/
 5つの歌 Op.32/6つの歌 Op.37
ペーター・ハイスベルトセン(テノール)
ヨゼフ・デ・ベーンハウアー(ピアノ)
 2012年のスヘルトーヘンボス国際声楽コンクールで見事3つの賞に輝いたオランダの若きテノール、ペーター・ハイスベルトセンが歌うリヒャルト・シュトラウスの歌曲集。
 フランドルでもっとも有名なピアニストの一人であり、エリザベート王妃国際音楽コンクールでも伴奏者を務める名手、ヨゼフ・デ・ベーンハウアーのピアノもポイント。

 録音:2015年12月22日−23日&28日、ベルギー



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RED PRIEST RECORDINGS



RP 014
(CD-R)
\2500→\2290
’バ’・ロックグループ 「レッド・プリースト」
 バロック・ボヘミアン

 ビーバー:ソナタ第1番イ長調/
 テレマン:ラルゴとプレスト/
 カンプラ:ラ・ボヘミエンヌ/
 バード:ジプシーのラウンド/
 ニコルソン:ユダヤの踊り/
 ミエルチェフスキ:カンツォーナ/
 作曲者不詳(サマーヘイズ編):スウィート・ウロフスカ/
 ヘンデル:ラシャ・キオ・チャールダーシュ/
 ヴィヴァルディ:司祭とジプシー/
 作曲者不詳(サマーヘイズ編):ウロフスカへの穏やかな道
レッド・プリースト
 スリル満点の超絶技巧を次々と繰り出すイギリスの古楽アンサンブル、レッド・プリーストの「ボヘミア」をテーマとした新たなプロジェクト。ピアーズ・アダムズの超絶リコーダーは毎度ながら圧巻です。

 ※録音:2016年11月&2017年4月、ラフバラー(イギリス)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


 どこかの会場でのかなり生々しいライヴ。バッハ。
https://youtu.be/KrTKnJADGO4



 そして彼らの代表作「四季」から。
 でも観たら下のアルバムほしくなってしまうのでお気をつけて。
https://youtu.be/V8wL1AR7iqo
https://youtu.be/bjTh2huJh1k
https://youtu.be/81KZka-UZ88


その「四季」
RP 003
\2500
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「四季」
コレッリ:クリスマス協奏曲 ト短調 Op6-8
レッド・プリースト
 ピアーズ・アダムス(Re),
 ジュリア・ビショップ(Vn),
 アンジェラ・イースト(Vc),
 ハワード・ビーチ(Cmeb)

 NHKで放映され大評判になった、ヴィヴァルディのあだ名「赤毛の司祭」をグループ名にした英国の’バ’・ロックグループ 「レッド・プリースト」。

 「ヴィヴァルディの心臓にアドレナリンの注射をぶち込んだ!」 [ワシントンポスト紙]
 「英国で最もダイナミックで演劇性に富み、突飛なまでに異質なバロック・グループ!」 [英グラモフォン誌]
 「まさに爆発的!」 [デイリー・テレグラフ]
 「クラシック音楽をよく聴くが密かに退屈だと思っている人にお勧めだ」 [ワシントンポスト]
 「ウィグモアホールのリサイタルとアイリッシュ・バーでのギネス・パーティーを掛け合わせたようなもの・・・」 [クラシックCD]
 「バロック音楽に新しい聴衆が生まれるに違いない。」 [アーリーミュージック・トゥデイ]
 「想像できるかぎりほとんどあらゆる意味で他の人々と違っている・・・・・・」 [ニュースジャーナル](フロリダ)

 等々とモノスゴイ評価を受けてきた。

 まあその過激なファッションは別として、リコーダーとヴァイオリンとチェロとチェンバロという独自のスタイルによるヴィヴァルディ、というだけでも正統派クラシック・ファンの心を動かしてくれる。

 しかしその演奏は実際にかなりエキセントリック。
 ちょっと聴いただけで「リコーダーだから」、とかいう言い訳は吹っ飛ぶ。
 単純にこいつらの(女性が半分ですが)感性がすごい。

 超過激「四季」は聞き飽きた、という方もこれは結構楽しめるはず。





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SIGNUM CLASSICS

SIGCD 500
(3CD/特別価格)
\7200→\6790
キングズ・シンガーズ結成50周年記念!新録音60曲、豪華3枚組BOX「GOLD」!
 ゴールド

 CD1:クローズ・ハーモニー 〜
  チルコット:ウィー・アー/レノン&マッカートニー(チルコット編):アンド・アイ・ラヴ・ハー/
  フランシス(ブリュートン編):ドント・ウォーリー・アバウト・ミー/
  キジョー(ヤング編):ケレレ/ジョエル(チルコット編):そして今は…/
  アーレン(ラングフォード編):ダウン・ウィズ・ラヴ/
  レジェンド(レストレンジェ編):オール・オヴ・ミー/伝承曲(チルコット編):シェナンドー/
  伝承曲(リチャーズ編):ラモーナ/サイモン(ジャックマン編):ある人の人生/
  カリファ&プース(ガビタス編):シー・ユー・アゲイン/
  ミリガン(ラングフォード編):不思議の国のアリス/タンストール(レストレンジェ編):黒い馬と桜の木/
  伝承曲(ナイト編):ダニー・ボーイ/レノン&マッカートニー(アイヴス編):アイル・フォロー・ザ・サン/
  伝承曲(ラングフォード編):ボビー・シャフトー/ガーシュウィン(ベネット編):わが愛はここに/
  伝承曲(ガビタス編):スカボロー・フェア/テイラー(キャリントン編):ザット・ロンサム・ロード/
  伝承曲(オーヴァートン編):ロッホ・ローモンド/
  伝承曲(ライス編):ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド/
  U2(チルコット編):MLK(マーティン・ルーサー・キング牧師に捧ぐ)/
 CD2:スピリチュアル 〜
  ヘンリー・レイ:イングランド王ヘンリー6世の祈り/バード:喜びもて歌え/
  チルコット:ゾウ, マイ・ラヴ, アート・フェア/パレストリーナ:鹿のように/タリス:御身が手に/
  ヘッション:マスター・オヴ・ミュージック/ラッスス:音楽は神の贈り物/ラインベルガー:夕べの歌/
  R.R.ベネット:ザ・ベル・ダス・トール/プーランク:アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈り/
  シュッツ:それは確かなまこと/レーガー:朝の歌/ウィテカー:結婚/
  ロッシ:都詣での歌(詩篇第124編)/ロボ:我がハープは悲しみの音に変わり/
  ヴォーン・ウィリアムズ:休息/プール:トゥティヴィルス(ワイモンダム聖歌より)/
  スタンフォード:青い鳥/CD3:セキュラー 〜 ラッター:怖がらなくていいよ/
  フォーレ(リチャーズ編):蝶と花/ラッスス:ダラスの市場で/バード:アマリリスが草原で踊れば/
  バスケス:私の慰めの涙/武満徹:手づくり諺/サン=サーンス:ケルモールの水夫/
  アンチエータ(チルコット編):愛をこめて, お母さま/ブラームス:私の胸の思いのすべて/
  シューベルト:夜/ル・ジュヌ:また春が戻ってきた/サン=サーンス:夕べのロマンス/
  ファン・ダイク:地平線/マルティーニ(リチャーズ編):愛の喜びは/ジョンソン:来たれ聖なる鳥よ/
  伝承曲(ロヴァット編):リトル・グリーン・レーン/ゼンフル:シュパイアーの鐘/
  ジョスカン・デ・プレ:われに口づけを/バスケス:私の優しい女性/
  オーリック(ラングフォード編):君が僕の傍で眠るとき
   キングズ・シンガーズ
    〔パトリック・ダナキー(カウンターテナー)、
     ティモシー・ウェイン=ライト(カウンターテナー)、ジュリアン・グレゴリー(テノール)、
     クリストファー・ブリュートン(バリトン)、
     クリストファー・ガビタス(バリトン)、ジョナサン・ハワード(バス)〕
 キングズ・シンガーズ結成50周年記念!新録音60曲、豪華3枚組BOX「GOLD」!

 ☆男声ア・カペラ・グループのレジェンド、ギンクズ・シンガーズの結成50周年記念、3枚組豪華BOX!
 ☆2018年の50周年ワールド・ツアー(日本含む)の演奏プログラム!
 ☆このアルバムのために新たに作編曲された曲も多数収録!
 ☆若きカウンターテナー、パトリック・ダナキーの加わった新体制最初のレコーディング!

 合唱王国イギリスが誇るア・カペラのレジェンド、6人の英国紳士たち、キングズ・シンガーズ。1968年に結成され、2018年になんと50周年を迎えるキングズ・シンガーズのアニヴァーサリー・リリースは、「クローズ・ハーモニー」、「スピリチュアル」、「セキュラー」とテーマ分けされた3枚組の豪華BOX。ポップ・ソングや民謡からのアレンジ、宗教曲、世俗曲の多彩な作品がテーマごとに選ばれた、すべて新録音による全60曲。来日公演を含む2018年の結成50周年記念ワールド・ツアーは、これら60曲の中から歌われる予定です。
 ボブ・チルコットやジョン・ラッターの新作を含め、このアルバム「ゴールド」のために新たに委嘱し作曲・編曲された作品も多数収録。特に、元キングズ・シンガーズのメンバーでもあるボブ・チルコットは2曲の作曲、5曲の編曲で参加しており、チルコット・ファンも見逃せません。
 また、26年に渡るキングズ・シンガーズでのキャリアに終止符を打ったカウンターテナーのデイヴィッド・ハーリーに代わり、パトリック・ダナキーが新たにメンバーに加わった新体制での最初のレコーディングとなります。

 ※録音:2016年10月11日−13日、2016年11月1日−3日、2017年2月1日−3日、聖マイケル教会(ハイゲート、ロンドン)&2017年2月27日−28日、聖マイケル&オール・エンジェルズ教会(サマータウン、オックスフォード)
 
SIGPP 500
(3CD/限定生産/
 プレミアム・エディション/
 特別価格)
\24000→\21990
【完全限定生産】豪華特典付きプレミアム・エディション!
 ゴールド 〜 プレミアム・エディション
  (CD収録曲目はSIGCD500と同一)
キングズ・シンガーズ
KSPP 500から変更

 キングズ・シンガーズの結成50周年記念盤「GOLD」の完全限定生産によるプレミアム・エディション。
 「GOLD」(SIGCD500)と同様のCD3枚に加え、同曲のハイレゾ音源と写真データ、記念ブック、サイン入りレター、貴重な筆者譜など超豪華特典が封入された特別限定仕様です。

 【プレミアム・エディション 仕様&特典内容】
 ● カードボード・スリップケース仕様(サイズ:270mm x 270mm)
 ● キングズ・シンガーズの50年間の歴史を綴った84ページのブックレット(英文)
 ● ゴードン・ラングフォード「ボビー・シャフトー」の筆者譜のファクシミリ
 ● 現メンバー6人のサイン入りレター
 ● 8GBのUSBメモリー・スティック(24/96ヴァージョンのGOLD、キングズ・シンガーズの50年間をたどる50枚の写真データ、レコーディング風景やインタビューを収めた映像数点)

 ※こちらのタイトルは限定生産となりますため、お早めにご注文ください。
 また限定生産の性質上、ご注文枚数を確保できない可能性がございます。予めご了承ください。




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SIGCD 510
\2400→\2190
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
ボヘミア 〜 ドヴォルザーク、ヤナーチェク、スーク

 ドヴォルザーク:
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 Op.57、
  4つのロマンティックな小品 Op.75
 スーク:4つのロマンティックな小品 Op.17
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)
 才媛タムシン・ウェーリー=コーエンの、ボヘミアン・アルバム!

 ☆ECHOライジング・スターズに選ばれたイギリスの美しき才女、タムシン・ウェーリー=コーエン!
 ☆ドヴォルザーク、ヤナーチェク、スークの民族色濃きボヘミアン・アルバム!

 1986年ロンドン生まれ、今を輝く英国ヴァイオリン界の才女、タムシン・ウェーリー=コーエン。ヒュー・ワトキンスとのニューアルバムは、チェコのドヴォルザーク、ヤナーチェク、そしてヨゼフ・スークの作品によるボヘミアン・アルバム!
 ロンドン・ブリッジ・トリオやアルビオン・クヮルテットの第1ヴァイオリンを務め、2016-2017シーズンのECHOライジング・スターズに選出されるなど、ますます活躍を拡げるウェーリー=コーエン。民族色溢れるヴァイオリンとピアノのためのレア・レパートリーでも、その才覚を存分に発揮してくれることでしょう。

 ※録音:2017年3月13日−15日、ブリテン・スタジオ(スネイプ・モルティングス、オールドバラ)




 


ポートレート的映像です。もう大スターですね。
https://youtu.be/AWhyHmtzbLs


SIGNUM旧譜のベストセラー
タムシン・ウェーリー=コーエン/コンチェルト・アルバム

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調/ヴァイオリンとピアノのための協奏曲(ウェイリー=コーエン/ワトキンス/オーケストラ・オブ・ザ・スワン/カーティス)
SIGCD 342
\2400

タムシン・ウェーリー=コーエン
 メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調
  ヴァイオリンとピアノのための二重協奏曲ニ短調
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)
デイヴィッド・カーティス(指揮)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン

 1986年ロンドン出身の女流ヴァイオリン奏者、タムシン・ウェーリー=コーエンがメンデルスゾーンでシグナム・クラシックス(Signum Classics)にデビュー!
 ロンドンの王立音楽大学ではイツァーク・ラシュコフスキに師事し、その才能を開花させたウェーリー=コーエン。
 2011−12シーズンからはロンドンのトリサイクル・シアターのチェンバー・ミュージック・シリーズの音楽監督を務め、2012−13シーズンにはオーケストラ・オヴ・ザ・スワンのアソシエイト・アーティストに選ばれるなど、英国内外で脚光を浴びている才女である。
 ウェーリー=コーエンが選んだメンデルスゾーンは「ホ短調」ではなく若書きの「ニ短調」。光るセンスを持った若き女流ヴァイオリニストの登場です!



SIGCD 399
\2400
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
 揚げひばり

  ヴォーン=ウィリアムズ:
   揚げひばり、
   ヴァイオリン協奏曲ニ短調
  エルガー:
   序奏とアレグロ ト短調Op.47、
   弦楽セレナード ホ短調Op.20
タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)
デイヴィッド・カーティス(指揮)
オーケストラ・オヴ・ザ・スワン

 メンデルスゾーンの秀作「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」と「二重協奏曲」(SIGCD 342)、ヴァイオリンとピアノのための作品集(SIGCD 376)で好評を博したイギリスの若き女流ヴァイオリニスト、タムシン・ウェーリー=コーエン。
 2007年より使用している1721年製のストラディヴァリウス「ex-Fenyves」で奏でるSignum第3弾にはヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」を収録!
 ルジェーロ・リッチが絶賛した才女が弾くヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」と「ヴァイオリン協奏曲」。オーケストラ・オブ・ザ・スワンの好サポートを得て、20世紀イギリスの名作が天を舞う。

 ※録音:2014年4月24日、聖オーガスティン教会(イギリス)、2014年4月28日、チェルトナム・タウン・ホール(イギリス)



 

SIGCD 509
\2400
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
 ボヤージュ 〜 ボードレール&ゲーテ歌曲集

  デュパルク:旅への誘い/
  フォーレ:秋の歌 Op.5-1、讃歌 Op.7-2/
  シャブリエ:旅への誘い*/
  デュパルク:ミニョンのロマンス/
  シューベルト:4つのミニョンの歌/
  セヴラック:ふくろう/
  ブレヴィル:夕べのハーモニー/
  ドビュッシー:ボードレールの5つの詩/
  デュパルク:前世/
  モーリス・ロリナ:夕べのハーモニー、噴水
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
ジョセフ・ミドルトン(ピアノ)
エイミー・ハーマン(ファゴット)*
 今をときめく美しきソプラノ、メアリー・ベヴァンが歌うボードレールの詩

 ☆ロイヤル・フィルハーモニック協会ヤング・アーティスト賞受賞!
 ☆今をときめくソプラノ、メアリー・ベヴァンが歌うシャルル・ボードレールの詩!

 英国ロイヤル・フィルハーモニック協会のヤング・アーティスト賞や英国批評家サークル賞を受賞し、オペラとコンサート・プラットフォームの両面で輝かしい活躍を見せるイギリスのソプラノ、メアリー・ベヴァン。
 名伴奏者ジョセフ・ミドルトンと贈る新たなリサイタル・アルバムは、フランスの天才詩人シャルル・ボードレール(1821−1867)の詩による作品を中心に、文豪ゲーテの作品を加えたプログラム。ドビュッシーやフォーレ、デュパルク、シャブリエ、ショーソンらを魅了したボードレールの詩情を、今をときめく美しきソプラノが歌います。
 シャブリエの「旅への誘い」では、フィルハーモニア管弦楽団の元首席ファゴット奏者、エイミー・ハーマンをフィーチャー。

 ※録音:2016年11月28日−12月1日、オール・セインツ教会(ダーラム・ロード、ロンドン)



 


SIGCD 518
\2400
グラハム・フィトキン:弦楽四重奏曲集
 サーヴァント/インサイド/
 ア・スモール・クヮルテット/
 アナザー・スモール・クヮルテット/
 ストリング/ポーン
サッコーニ弦楽四重奏団
 ポスト・ミニマル・ファン注目 フィトキンの弦楽四重奏曲!

 イギリスのミニマル&ポスト・ミニマルの作曲家、グラハム・フィトキン(グレアム・フィットキン)。印象的なユニクロのテレビCMでも話題を呼んだ注目の現代作曲家による弦楽四重奏のための作品全集を、英国で最もダイナミックで多才な弦楽四重奏団、サッコーニ弦楽四重奏団が奏でます。
 ポスト・ミニマル、コンテンポラリー・アンサンブル愛好家は要注目!

 ※録音:2016年7月26日−28日&12月5日、オール・セインツ教会(イースト・フィチリー)
 

SIGCD 495
(2CD/特別価格)
\3800
ジェームズ・マッカーシー「コードブレイカー」、
 ウィル・トッド「ナイチンゲールに寄す」をセットにしたアルバム

  ジェームズ・マッカーシー:コードブレイカー
  ウィル・トッド:合唱交響曲第4番 《ナイチンゲールに寄す》
ジュリア・ドイル(ソプラノ)
デイヴィッド・テンプル(指揮)
BBCコンサート・オーケストラ
ハートフォードシャー合唱団
 テレビや映画、合唱の分野で活躍する作曲家ジェームズ・マッカーシーの「コードブレイカー(コンピューター科学者アラン・チューリングの人生を描いた、ソプラノと合唱、管弦楽のための作品)」と、現代合唱界で注目を浴びるコンポーザー=ピアニスト、ウィル・トッドの「ナイチンゲールに寄す(ジョン・キーツの有名な詩による合唱交響曲)」をセットにしたアルバム。
 指揮は、ロンドン・フィルハーモニー合唱団のメンバーとしてボールト、ストコフスキ、ショルティ、ハイティンクらの元で歌い、現在はクラウチ・エンド祝祭合唱団とハートフォードシャー合唱団の音楽監督を務める合唱指揮者、デイヴィッド・テンプル。

 ※録音:2016年7月26日−28日&12月5日、オール・セインツ教会(イースト・フィチリー)



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MSR



MS 1594
\2300→\2090
バッハの無伴奏ヴァイオリンとチェロの名作を
 ジロティ、サン=サーンス、ゴドフスキーの編曲ピアノで聴く!
  「REMIX//」〜J.S.バッハ:ピアノ編曲集

 (1)「シャコンヌ」〜
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004より
   (アレクサンドル・ジロティ編曲)
 (2)-(4)無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番BWV1005
  (2)アダージョ(J.S.バッハ編曲)
  (3)フーガ(サン=サーンス編曲)
  (4)ラルゴ(サン=サーンス編曲)
 (5)アレグロ・アッサイ(アルトゥーロ・カルデルス編曲)
 (6)「アンダンテ」〜
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番BWV1003より
   (アレクサンドル・ジロティ編曲)
 (7)-(11)無伴奏チェロ組曲第2番BWV1008
  (レオポルド・ゴドフスキー編曲)
ターニャ・ガブリエリアン(ピアノ)
 

 録音: 2015 年12 月11-13日、60’54

 ブゾーニ編曲が有名な“シャコンヌ”のピアノ編曲ですが、ここではリストの高弟のひとりでロシアの作曲家アレクサンドル・ジロティによる編曲版を取り上げています。
 “無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3 番BWV1005”は、J.S.バッハ自身が編曲したものと、サン=サーンス、カルデルスが編曲したものを組み合わせて全曲収録しています。
 様々な編曲作品で有名なゴドフスキー編曲による“無伴奏チェロ組曲第2 番”もオススメ
 

MS 1602
\2300
「フランク・マルタン(1890-1974):管楽器のための作品集」
 (1)ピアノと管楽器のための協奏曲
  [ピッコロ、Fl、Es 管Cl、B♭管Cl、アルトSax、
   2本のFg、2本のTrp、2本のHr、2本のTrb、Prec、Pf]
 (2)「死せるバーゼルの踊り」から演奏会用組曲
  [4本のCl、5本のSax、2本のTrp、2本のTrb、CB、Perc、Pf]
 (3)ローヌ川とライン川の間に(スイス国家展覧会の公式行進曲)
  [ウィンド・アンサンブル]
マシュー・ウェストゲイト(指揮)
マサチューセッツ・チェンバー・プレイヤーズ
 スイスの大作曲家フランク・マルタンの珍しい管楽アンサンブルのための作品集!

 録音:2016年11月4日-5日、53’28

 スイスの作曲家フランク・マルタンによる管楽器のための作品集。初期はフランクやダンディの影響を受けるも、のちに十二音技法を独自に発展させた独特の作品を作り上げるようになります。
 “死せるバーゼルの踊りから演奏会用組曲”は、4 世紀半ばに多くの画家や彫刻家たちによって描かれた「死の舞踏」が基になっており、マルタンがパントマイムダンサーである姪の依頼を受け、1943 年に舞台用音楽として作曲したもの。
 “ローヌ川とライン川の間に”は1939 年に行われたスイス国家展覧会の公式行進曲として作曲されました。スイスの伝統的な作風を取り入れた勇壮な楽曲です。
 

MS 1608
\2300
「IN THE MISTS」〜
 カロル・シマノフスキ(182-1937):歌曲集

  6つの歌Op.2/白鳥Op.7/
  4つの歌Op.115つの歌Op.13/
  3つの歌Op.32/7つの歌Op.54
クシシュトフ・ビエルナツキ(バリトン)
マイケル・バロン(ピアノ)
 録音:2016年5月27日-29日、57’38

 現在はウクライナに属するティモシュフカで生まれたポーランドの作曲家カロル・シマノフスキ。2017 年生誕135 年を迎えたシマノフスキを記念しリリースされる歌曲集。同郷ポーランド出身のバリトン歌手クシシュトフ・ビエルナツキによる珍しいバリトンで歌われるアルバムです。若き日の1902 年に作曲した“6 つの歌Op.2”はほの暗くも豊かな情感が感じられる楽曲。シマノフスキ32 歳(1915 年)に作曲された“3 つの歌”はロシアのディミトリー・ダヴィドフの詩を用いた唯一のロシア語歌詞の作品。
 

MS 1633
\2000
「IN THE WEEDS」〜木管五重奏のための作品集
 マイク・タイトルバウム(1968-):ショート・セット
 パキート・デリヴェラ(1948-):アリア・トロピカル
 アストル・ピアソラ(1921-1992):言葉のないミロンガ
 マルティン・クトノフスキ(1968-):トナダスとマテアダス
 レナード・バーンスタイン(1918-1990):
  ウェスト・サイド・ストーリーより組曲
ヴェントゥス・マキナ(木管五重奏団):
 【カリン・アウエル(Fl&ピッコロ)
  クリスティ・グッドウィン
   (Ob&イングリッシュHr)
  ジェームス・カリン(Cl)
  ウリセス・アラゴン(Hr)
  パトリック・ボルドゥッチ(Fg)】
 録音:2016年12月18-22日、60’07

 木管五重奏団ヴェントゥス・マキナは2011 年カナダのニューブランズウィック州で結成されましたクラシックにとどまらず、ジャズやラテン、ポップスなど様々なジャンルを取り入れて演奏活動を行っています。初めてのフル・アルバムとなる今作は2 つの新曲(“ショート・セット”、“トナダスとマテアダス”)と、2 曲の編曲作品(“言葉のないミロンガ”、“ウェスト・サイド・ストーリーより組曲”)と、オリジナルの木管五重奏曲(“アリア・トロピカル”)を収録しています。
 “アリア・トロピカル”は9 度のグラミー受賞経験を持つ伝説のバンド、イラケレの創立メンバー。キューバが生んだクラリネット&サックスの巨匠、パキート・デリヴェラが作曲した木管五重奏曲。
 

MS 1647
\2300
「愛のメロディ」
 ラフマニノフ:
  私はあなたを待っている / 美しい人よ、私のために歌わないで /
  夢 / ひなぎく / リラの花
 アレクシ・マチャヴァリアニ:You Full of Beauty
 フェルナンド・オブラドルス:いちばん細い髪の毛で
 レニー・センデルスキー(1982-):愛のメロディ※
 プーランク(1899-1963):愛の小径
 グリーグ(1843-1907):白鳥
 ドヴォルザーク(1841-1904):我が母の教えたまいし歌
 チャイコフスキー(1840-1893):教えて、木陰で起こったことを
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):高みから吹く風が
 ウィルフレッド・サンダーソン(1878-1935):愛の歌
 モルデカイ・ゼイラ(1905-1968):レイラ、レイラ
 アーネスト・チャールズ(1895-1984):
  私の歌であなたの心を満たしてください
 ガーシュウィン(1898-1937):アイ・ガット・リズム
オルガ・センデルスカヤ(ソプラノ)
ベラ・スタインバック(ピアノ)
※レニー・センデルスキー
 (ソプラノ・サクソフォン)
 録音: 2016 年6 月29-30 日、53’24

 ロシア生まれのソプラノ、オルガ・センデルスカヤはサンクトペテルブルク音楽院でオルガ・コンディナに師事。2011 年ロッシーニ・オペラ・フェスティバルで歌劇「エジプトのモーセ」に、ユロフスキ&モスクワ市交響楽団によるヴォーン=ウィリアムズの“海の交響曲”に出演するなど、活躍の幅を広げているソプラノです。今作はロシアの作曲家から、世界各地の作曲家の愛の歌曲を取り上げています。珍しい楽曲を多数あり注目です。
 アレクシ・マチャヴァリアニ(1913-1995)はジョージア(グルジア)出身の作曲家。フェルナンド・オブラドルス(1897-1945)はカタルーニャの作曲家。レニー・センデルスキーはイスラエルのジャズ・サキソフォン奏者&作曲家。
 

MS 1649
\2300
「Amour sans Ailes」〜レイナルド・アーン(1874-1947):
 歌曲集

  夢想/歌曲集「灰の歌」(7曲)/
  ブドウの収穫期の3つの日/
  「ラテン礼賛」より
   “リデ”、“フォロエ”/神を信じない人/
   ノクチュルヌ/夜に/いとしい傷/翼のない愛(3曲)/
   いとしい人/クロリスへ/艶なる宴
ザカリー・ゴードン(バリトン)
ブライアン・ニース(ピアノ)
 録音:2016年10月8-9日、46’06

 レイナルド・アーン(1875-1947)は,ドイツ人とスペイン人の両親の間にベネズエラで生まれたフランスの作曲家。サロン音楽風の小粋で美しい歌曲を残しています。あまりなじみにない作曲家ですが、その楽曲の美しい抒情と心地よい聴きやすさで評判です。
 歌曲集「灰の歌」は12 歳〜15 歳のころに作曲されたもの。1885 年にパリ音楽院に入学し、マスネやサン=サーンスに師事し、その影響を受けた楽曲です。アーンの作品の中でも人気の歌曲“クロリスに”も収録。アーンの魅力が詰まったアルバムです。
 

MS 1665
\2300
「パルティータ第2番、イタリア協奏曲、シャコンヌ」
 〜J.S.バッハ作品集

  J.S.バッハ(1685-1750):
   パルティータ 第2 番 ハ短調 BWV826
   平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第2番 ハ短調 BWV.847
   平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第3番 嬰ハ長調BWV.872
   イタリア風協奏曲 ヘ長調 BWV.971
   平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第6番 ニ短調 BWV.875
   シャコンヌ〜
    無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004 より
     (フェルッチョ・ブゾーニ編曲)
シモーネ・レイタン(ピアノ)
 録音: 2016 年11 月& 2017 年2月、57’24

 ブラジル出身のピアニスト、シモーネ・レイタン。演奏活動の他にも、後進の指導、音楽祭の創設など現在ブラジルで最も注目されているピアニストのひとりです。
 このアルバムでは得意とするJ.S.バッハのピアノ作品を取り上げています。力強いタッチ、そこから生み出される表現の豊かさに満ちた演奏です。




STRADIVARIUS

STR 33808
\2300
「ジャチント・シェルシ:コレクションVol.8」
 ジャチント・シェルシ(1905-1988):
  (1)《心の道》〜ヴァイオリンとピアノのための*
  (2)《対話》〜チェロとピアノのための*
  (3)ヴァイオリン・ソナタ
  (4)ピアノ三重奏曲*
   *世界初録音
マルクス・ドイネルト(Vn)
ジョヴァンニ・ニョッキ(Vc)
アレッサンドロ・ステラ(Pf)
 好評のシェルシ・コレクション第8弾はヴァイオリン、チェロとピアノのための作品集!

 録音:2016年9月、62’38/Time:(1)[7:09] (2)[5:55] (3)[25:21] (4)[24:11]

 ひとつの音もしくはその倍音を深く聴き込み、その音響構造がそのまま作品の構造となることを目指した作曲家シェルシは現代音楽界がセリー全盛だった時代には異端と見なされていたが、音列主義が行き詰まりを見せる頃から高く評価され始め、やがてフランスのグリゼイ、ミュライユらがスペクトル楽派の様式を確立する際に大きなメンターとしての役割を担った。
 このディスクにはヴァイオリン、チェロとピアノのための作品が収められているが、いずれも作曲者20 代前半から30 代初めの頃の作品でまだひとつの音、ひとつの倍音系列を聴き込む独自の作風には至っていない。
 しかしドビュッシー、ラヴェル、後期ロマン派の様式、更には異郷を思わせるエキゾティックな語法とが相まってこれ自体、非常に魅力的な音楽となっている。
 シェルシの意外なメロディー・メーカーぶりも聴きどころ。シェルシはこの後、12 音主義を研究し、その音楽と自身の資質とのあまりの違いに精神を病み、長い療養の後、独自のスタイルを確立することになる。異能の作曲家シェルシの貴重な初期作品集、世界初録音多数。
 
STR 37075
\2300
「深淵」〜フランコ・ドナトーニ(1927-2000)作品集
 (1)《深淵》(1983)
  〜低声の女性ヴォーカルとバス・フルート、10楽器のための
 (2)《思い出》〜室内交響曲Op.18(1967)〜15楽器のための
 (3)《人形劇III》(1994)
  〜ピッコロ、フルートと14人のパフォーマーのための
 (4)《定常》(思い出第2番) (1969)〜14楽器と語り手のための
マルコ・アンギウス(指揮)
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
(1)カタジナ・オチュク(M.Sop)
(1)(3)マリオ・カローリ(Fl)
(4)フランチェスコ・アントニオーニ(語り)
 生誕90年!ドナトーニの室内アンサンブル作品集!

 録音:2017年2-3月 55‘30/Time:(1)[18:02] (2)[14:22] (3)[8:02] (4)[14:45]

 今年が生誕90 年となるドナトーニの60 年代から90 年代にかけての室内アンサンブルを収録。その生涯に作風を何回も変えているドナトーニだけに曲の様式、雰囲気も多岐に渡り、その変遷を楽しむことができる。
 《深淵》はポルトガルの国民的詩人・作家のフェルナンド・ペソアの代表作「不安の書」より「ここだけでなく、どこでも異邦人」をテキストとしており、低声女性ヴォーカルにバス・フルートが影のようにまとわりつきつつ進行する大作。
 《おみやげ》は激しい点描的な作品でポスト・ウェーベルン主義の様式で書かれている。《定常》では点描主義の荒々しい音楽を背景に語り手が音楽思想について淡々と語り続ける異色の作品。
 
STR 37077
\2300
アルディッティ・カルテット登場!
 メシアンの弟子ランディーニの弦楽四重奏大作!

  カルロ・アレッサンドロ・ランディーニ(b.1954):
   チェンジズ(1989/1990)
アルディッティ四重奏団
 録音:1994年8月ダルムシュタット[38:24]

 カルロ・アレッサンドロ・ランディーニはメシアンに学んだ後、ドナトーニのマスター・クラスの講習を受ける。その後、リゲティ、クセナキス、ルトスワフスキら、それぞれスタイルの異なる巨匠からの指導を受け、自身の方向性を定めていった。
 2008 年には国際ルトスワフスキ作曲コンクール第1 位受賞、2013 年にはISCM音楽祭に入選している。この《チェンジズ》は単一楽章でおよそ40 分近くを要する大作。終始激しい音の運動が延々と続く厳しい音楽であるにも関わらず、ドビュッシーを思わせる美しい和音、モードが素材の一部に使われているため前衛音楽であるにも関わらず、不思議なリリシズムが漂っている。
 アルディッティ四重奏団の超絶技巧ぶりも大いに聴きどころ。
 

STR 37082
\2300
J.S.バッハ(1685-1750):フランス組曲
 組曲第1番BWV812
 組曲第2番BWV813
 組曲第3番BWV814
 組曲第4番BWV815
ポール・バイアー(Baroque lute)
 バッハの鍵盤作品の名作フランス組曲をリュートで!

 録音:2016年6月、78:40

 バッハの鍵盤作品「フランス組曲」をバロック・リュートで演奏した一枚。チェンバロとも大きく異なる独特の雅な世界が拡がる。使用楽器は1720 年製トマス・エドリンガー制作によるオリジナル・ピリオド楽器。
 ポール・バイアーはアメリカ出身のリュート奏者でイタリア・リュート協会の創立時からのメンバー。最初からリュート作品として書かれたかのような自然な演奏で、バッハの対位法の妙も見事に際立たせて弾きこなしている。
 バロック音楽を得意とするSTRADIVARIUS の瑞々しい録音も素晴らしい。
 

STR 37087
\2300
フェデリコ・モンポウ(1893-1987):ギター作品全集
 (1)《コンポステラーナ組曲》(1962)
 (2)プレリュード第6 番(1930)[グロンドーナ編]
 (3)《歌と踊り》第10番
 (4)《歌と踊り》第13番
  <以下ボーナストラック>
 (5)ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)[グロンドーナ編]:
  4つのソナタ(K.466、K.27、K.54、K.1)
ステファノ・グロンドーナ(Gtr)
 セゴビアの高弟グロンドーナによるモンポウ:ギター作品全集!

 録音:2016/2017 年 [52:37]

 モンポウの数少ないギター曲を集成。ただし《歌と踊り》第10 番はピアノ曲からの作曲者自らによる編曲。このディスクではさらにグロンドーナ編曲によるプレリュード第6 番も収録。
 スペインの静謐の詩人、スペインのサティとも呼ばれるモンポウはピアノ小品を多数作曲し、その内省的な作風が心ある人から支持されているが、ギター曲はピアノ曲にも増して内向的で慎ましやか。そしてスペイン情緒に溢れている。余白にグロンドーナ編曲によるスカルラッティのソナタを収録。ステファノ・グロンドーナは1958 年生まれのイタリア・ジェノヴァ出身のギタリスト。師匠セゴビアが自分の4 大弟子の一人と語ったという。
 バロックから現代音楽までをレパートリーとするが、特にカタロニアの近代音楽に深い理解を示し、モンポウは彼の最も得意とする作曲家である。
 

STR 37081
\2300
「ノーヴス」〜アレッサンドロ・ソルビアーティ(b.1956)作品集
 (1)ノーヴス(2011/2016)
  〜ピアノ、フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための
 (2)ゲルニカ(2015)
  〜フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための
 (3)弦楽三重奏曲第2番(2013)
 (4)10個(1995/96)
  〜アコーディオンと2つのヴァイオリン、チェロのための
エクス・ノヴォ・アンサンブル
 録音:2016-17年、60:41/Time:(1)[14:41] (2)[12:48] (3)[13:15] (4)[19:52]

 アレッサンドロ・ソルビアーティはドナトーニに師事、その後ヨーロッパを始めとするコンクールで数々の受賞を収め、多くの音楽祭で作品が演奏されている。
 ドナトーニの影響の他、音色の扱い方にスペクトル楽派の影響も少なからずあると思われる。《ゲルニカ》はあのピカソの名画にインスピレーションを得た作品でフルートの叫びと弦楽の緊張した空間が名画を彷彿させる。
 《10 個》はその名の通り、10 個の小品からなる曲集。曲によりソロ、デュオ、トリオ、カルテットと編成と楽器の組み合わせが変化し、それに合わせて様式もくるくると変わる様が面白い。小さな万華鏡の世界。
 
STR 37085
\2300
ジョヴァンニ・ベルテッリ(b.1980):作品集
 (1)ローレム・イプサム(2012)
  〜声とアンサンブル、エレクトロニクスのための
 (2)愛の母(2009)〜メゾ・ソプラノとアンサンブルのための
 (3)夏の本(2009-2016)〜ヴィオラとエレクトロニクスのための
 (4)落下(2011)〜ヴァイオリンとエレクトロニクスのための
 (5)たぶん彼らはワームそのもの(2016)〜声とアンサンブルのための
サンドロ・ゴルリ(指揮)
ディヴェルティメント・アンサンブル
 録音:2016-2017年,56:01/Time:(1)[11:08] (2)[9:48] (3)[15:37] (4)[5:30] (5)[13:58]

 ベルテッリはヴェローナ出身で地元の学校で作曲と哲学を学んだ後、パリに出て高等音楽院とIRCAM で研鑽を積んだ。ベルテッリの作風はヨーロッパ前衛音楽派にありがちなポスト・セリーやスペクトル楽派、ニュー・コンプレキシティなどとは全く異なるオリジナリティのあるもので独自の道を歩む作曲家として今後の更なる活躍が期待される。
 《ローレム・イプサム》ではバロック音楽と思しき様式や民族音楽がデフォルメされつつミックスそのされ、その背後にはユーモラスな電子音が流れるリミックス的な作品。ストラヴィンスキーの新古典主義期の作品(プルチネルラなど)を21 世紀流に更に進化させたようなユニークな作品である。《夏の本》もどこかとぼけた雰囲気のある愛らしい作品。
 《たぶん彼らはワームそのもの》はラファエラ・ペトロシーノの詩による作品で女声のユーモラスな語り歌いとアンサンブルの掛け合いが笑わせる。色彩的な楽器の扱いもイタリア出身の作曲家らしい。
 
STR 37086
\2300
クラウディオ・アンブロジーニ(b.1948):作品集
 (1)「プリューリモ」〜エミリオ・ヴェドーヴァのために(2007)
  〜2台ピアノと大管弦楽のための協奏曲
 (2)ジョヴァンニ・ガブリエリ(クラウディオ・アンブロジーニ編):
  カンツォーネXIIIa12、カンツォーネIa5、ソナタXIXa15
   〜大管弦楽のためのトランスクリプション(1998)
 (3)接触(2006)〜ピアノと大管弦楽のための協奏曲
 (4)カラヴァッジョの死(2015)〜ファゴットと管弦楽のための
(1)エマヌエレ・アルチウリ&
 フランチェスコ・リベッタ(Pf)
 ピエール=アンドレ・ヴァラーデ(指揮)
 RAI 国立交響楽団
(2)マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
 ヴェネツィア・フェニーチェ劇場管弦楽団
(3)アルド・オルヴィエト(Pf)
 ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
 RAI 国立交響楽団
(4)パオロ・カルリーニ(Fg)
 マルコ・アンギウス(指揮)
 トスカーナORT 管弦楽団
 録音:(1)2007年、(2)2009年、(3)2007年、(4)2015年 [68:10]

 アンブロジーニはヴェニス音楽院で学んだ後、マデルナ、ノーノと出会い、大きな影響を受けた。
 2 台ピアノのための《プリューリモ》は2 台のピアノが繰り出すクラスターに煌びやかな管弦楽が反応し、荒々しくも光り輝く美しい音のカオスを生み出す。
 《カンツォーネ》ほかはバロック時代の作曲家ガブリエリの代表作をアンブロジーニが大管弦楽のために創造的な編曲を施したもの。
 《カラヴァッジョの死》はバロック期のイタリアの画家カラヴァッジョの作品からインスピレーションを受けたファゴット協奏曲。しかしその絵画からというより、画家の浮き沈みの激しい人生と性格(生涯に複数の犯罪歴を持ち結局、殺人を犯してしまった)を描きとった作品で曲も荒々しくディナーミク、静と動、光と影の激しいコントラストで構成されている。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


LYRITA(ITTER BROADCAST COLLECTION)



REAM.2136
(2CD-R)
\5000
フリッカー:交響曲集
 ロンド・スケルツォーゾ*
 交響曲第1番 Op.9**
 交響曲第2番 Op.14**
 喜劇序曲 Op.32**
 交響曲第3番 Op.36+
 交響曲第4番 Op.43++
BBCノーザン交響楽団
ブライデン・トムソン(指揮)*
アルベルト・ローゼン(指揮)**
エドワード・ダウンズ(指揮)+
モーリス・ハンドフォード(指揮)++
 王立音楽大学の作曲家教授、ティペットの後任としてモーリー・カレッジの音楽監督を務め、デニス・ブレインの親友としてもその名を知られるピーター・ラシーン・フリッカー(1920−1990)。
 イギリスの民謡を採り入れたホルストやヴォーン・ウィリアムズなどとは一線を画し、その作風は、シェーンベルク、バルトークやヒンデミットを彷彿とさせる半音階、対位法が特徴的。

 ※BBC初放送日:1980年9月12日−17日(BBCによるスタジオ録音)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。


<メジャー・レーベル>
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オーストラリアELOQUENCE



4828798
\1200
《ロペス=コボス、プレストン、ハント〜
 プーランク、サン=サーンス:合唱作品集》

  1)プーランク:グローリア
  2)プーランク:クリスマスのための4つのモテット*
  3)サン=サーンス:4声のミサ曲 Op.4
*DECCAより初CD化
シルヴィア・グリーンバーグ(S)、
スイス・ロマンド放送合唱団、
ローザンヌ・プロ・アルテ合唱団、 
ヘスス・ロペス=コボス(指揮)(1)
オックスフォード・クライスト・チャーチ合唱団
サイモン・プレストン(2)
3)Simon Colston,
treble ・ Anthony de Rivaz, countertenor
John Vickers, countertenor
Trevor Owen, tenor
Brian Harvye, bass
Roy Massey, grand orgue
Paul Trepte, petit orgue
ウースター大聖堂合唱団
ドナルド・ハント(指揮)

 クリスマスを華やかに彩るフランスの薫り高い宗教音楽集
 カミーユ・サン=サーンスがミサ曲作品4を作曲したのはまだ21歳の時でしたが、声楽においても器楽においてもこの若さでその腕前は経験豊かな作曲家のレベルでした。
 パリ音楽院では16歳でオルガンの1等賞を取るなど優秀な生徒で、その時から本気で作曲に取り組み始めました。このミサ曲の4つの声楽パートは、多くのフランスのゴシック様式の大聖堂からの譲渡により提供された2つのオルガン(大きいものと小さいもの)の印象深い組み合わせとぴったりと合っています。
 リストはこの作品が宗教的な性格においても技術的な習熟度においてもこのジャンルの同時代の作品の中で最も目立っていると断言しました。
 今回、1978年2月に長年オルガニストと合唱指揮を担当していたドナルド・ハントの指揮のもとウースター大聖堂聖歌隊によりデッカに録音されたものが再発売されます。

  録音:1982年1月 ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール(1)、1973年4月 オックスフォード、マートン・カレッジ(2)、1978年2月 ウースター、ウースター大聖堂(3)
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4827637
(3CD)
\3000
『マタイ』演奏中亡くなった
 《フリッツ・レーマン〜J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ》

  J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV248
   DG初CD化(全曲盤)
ヘルムート・クレプス(福音史家/テノール)、
グントヒルト・ウェーバー(天使/ソプラノ)、
ジークリンデ・ワーグナー(コントラルト)、
ハインツ・レーフス(ヘロデ王/バス)、
フリッツ・レーマン(第1‐4部)、
ギュンター・アルント(第5‐6部)(指揮)
ベルリン・モテット合唱団、
RIAS室内合唱団、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 レーマンによる未完の『クリスマス・オラトリオ』の全曲盤
 バッハのリバイバル録音の先駆者による最後の録音が、最新リマスタリングにより世界で初めてCD化されます。バッハの専門家ニコラス・アンダーソンが『クリスマス・オラトリオ』の背景と詳細、フリッツ・レーマンの経歴、録音プロジェクトについて新たに寄稿しています。
 1956年3月20日、ミュンヘンで伝統的な聖金曜日のバッハ『マタイ受難曲』演奏中、フリッツ・レーマンは心臓発作によって突然世を去ることとなり、その前年の8月第1週に第4部までのカンタータを録音していた『クリスマス・オラトリオ』は未完成のままになってしまいました。
 レーマンのバッハはその時代の〝規範〟でした。規模を小さくしたベルリン・フィルハーモニーはオーボエ・ダ・カッチャのような古楽器の最新型の複製を組み入れ、ギュンター・アルントによって1950年に設立されたばかりのベルリン・モテット合唱団の素晴らしく磨かれ、専門的に熟練した声の伴奏を務めました。
 DGは残り2部のカンタータの録音をギュンター・アルントの指揮で1956年6月と9月に行い、全曲を完成させました。

 【録音】1955年8月3‐10日、1956年6月22、24、25日、9月15日、ベルリン、イエス・キリスト教会
 


4828564
\1200
《サイモン・プレストン〜ウェストミンスター寺院のクリスマス》
 1) 伝承曲:Up! awake! from highest steeple (Wachet auf!)(ヤーコプ・プレトリウス編)、
 2) アーサー・オールドハム:Remember O thou man、
 3) 伝承曲:There stood in Heaven a Linden Tree (G.H.Palmer編)、
 4) ピーター・ウィッシャート:Alleluya, A New Work is come on Hand、
 5) シャルパンティエ:Salve puerile (ジョン・ラター編)、
 6) 伝承曲:ひいらぎとつたは (H.ウォルフォード・デイヴィス編)、
 7) ポストン:林檎の木なるイエス・キリスト、
 8) プレトリウス:Resonet in laudibus (Herbert Birtner編)、
 9) 伝承曲:Ding Dong! Merrily on high (チャールズ・ウッド編)、
 10) マックスウェル・デイヴィス:Nowell (Out of your Sleep Arise)、
 11) ハンマーシュミット:Alleluja! Freuet euch, ihr Christen alle、
 12) 伝承曲:Up! Good Christen folk, and listen (G.R.ウッドワード編)、
 13) 伝承曲:もろびと声あげ (R.L.ピアソール編)、
 14) メンデルスゾーン:天には栄え、
 15) シャイト:みどり児ベツレヘムにうまれたまえり、
 16) 伝承曲:Rocking (サー・デイヴィッド・ウィルコックス編)、
 17) ジョン・ガードナー:Tomorrow shall be my Dancing Day、
 18) 伝承曲:光を放て、エルサレムよ、
 19) ブリテン:羊飼いのキャロル、
 20) 伝承曲:Good King Wenceslas
クリストファー・ヘーリック(オルガン)、
サイモン・プレストン(指揮)
ウェストミンスター寺院聖歌隊

 新旧のクリスマスキャロルがそれぞれ存在感を増す
 サイモン・プレストンは1963年22歳の時にウェストミンスター寺院の副オルガニストに就任して1967年まで在職し、その後1981年に再び戻って正オルガニストと聖歌隊隊長になりました。
 この職務でプレストンは3つのクリスマス礼拝を担当し、それが1984年録音のこのDGのアルバムで演奏されています。 プレストンは作曲されてから10年ほどのイギリスの作曲家による現代版クリスマスキャロルを偶然見つけました。
 その中にはエリザベス・ポストンの「林檎の木なるイエス・キリスト」を始め、故ピーター・マックスウェル・デイヴィス、アーサー・オールドハム、ピーター・ウィッシャートにより伝統的な詞に曲を付けられたものがあります。
 また、現代の詩人の詩から採られているもの、例えばベンジャミン・ブリテンの「羊飼いのキャロル」はアメリカ西部のカウボーイの言葉を使用したW.H.オーデンのテキストによるものです。
 それらの曲は15世紀のイギリスのキャロル「光を放て、エルサレムよ」のようなオリジナルの形の中世の曲や古いキャロルの編曲(「ひいらぎとつたは」「もろびと声あげ」)と並んでその存在感を見せつけています。

  【録音】1984年2月28日‐3月2日、ロンドン、ウェストミンスター寺院
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4827363
(2CD)
\1800

《クレメンス・クラウス〜シュトラウス・コンサート 1951-1954》

《CD 1》
 ヨハン・シュトラウス2世:
  1) こうもり—序曲、2) ジプシー男爵—序曲、
  3) 芸術家の生活Op.316、4) 春の声Op.410、
 ヨーゼフ・シュトラウス:
  5) わが人生は夢と喜びOp.263、6) とんぼOp.204、
  7) 騎手Op.278、
 ヨハン・シュトラウス2世:
  8) クラップフェンの森でOp.336、9) ハンガリー万歳Op.332、
  10) ウィーンの森の物語Op.325、
 11) ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス:
  ピツィカート・ポルカ、
 ヨハン・シュトラウス2世:
  12) エジプト行進曲Op.335、13) 観光列車Op.281 /
《CD 2》
 ヨーゼフ・シュトラウス:
  1) オーストリアの村つばめOp.164、2) 小さな水車Op.57、
  3) 憂いもなくOp.271、
 ヨハン・シュトラウス2世:
  4) 町と田舎Op.322、5) 狩りOp.373、6) 朝の新聞Op.279、
 7) ヨーゼフ・シュトラウス:鍛冶屋Op.269、
 ヨハン・シュトラウス2世:
  8) 騎士パスマンOp.441—チャルダーシュ、
  9) 常動曲Op.257、10) 美しく青きドナウOp.314、
 11) ヨーゼフ・シュトラウス:休暇旅行でOp.133、
 12) ヨハン・シュトラウス2世:わが家でOp.361、
 13) ヨーゼフ・シュトラウス:天体の音楽Op.235、
 14) ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカOp.117、
 15) ヨーゼフ・シュトラウス:おしゃべりなかわいい口Op.245、
 16) ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲Op.228

世界初CD化
クレメンス・クラウス(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 初代指揮者クレメンスによるニューイヤー・コンサートの神髄
 3タイトルからなるデッカのスタジオ・アルバムによるシリーズが最新リマスタリングされ、同時発売されることになりました。
 シュトラウス・ファミリーの音楽とウィーン・フィルハーモニーを制したすべての指揮者の中で最も偉大な開拓者の一人といえばクレメンス・クラウスの名前が挙げられます。
 1939年に初めてニューイヤー・コンサートを指揮したのは彼であり、1954年5月に亡くなるまで新年を迎える風物詩となったこの公演をリードし続けました。
 オペラ監督で評論家のマイク・アッシュマンによる新しい解説にはシュトラウス・ファミリーの音楽の並外れた人気について、彼らの時代とその後について、クラウスの短すぎる生涯について、そしてウィーンのニューイヤー・コンサートの伝統について書かれています。
 リヒャルト、そしてワルツ王の両方のシュトラウスのスペシャリストという指揮者は他にあまり例がありません。
 クラウスは、ウィーン宮廷歌劇場のバレリーナと、ハプスブルク家とつながりのある銀行家と間に生まれた、生粋のオーストリア人でした。ウィンナ・ワルツのリズムに特有な高揚感を自由に操り、個人主義的で有名なウィーン・フィルハーモニーの音楽家からも絶対の信頼を得ていたことが、これらの貴重な録音で証明されています。


 【録音】1950年6月22日(CD 1: 3-4)、9月16日(CD 1: 1)、1951年4月(CD 1: 2)、9月(CD 1: 5-13)、1952年5月22日(CD 2: 1, 2, 6)、9月(CD 2: 3-5, 7-9)、1953年12月18‐19日(CD 2: 10-16) ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール
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4827371
(2CD)
\1800
《クレメンス・クラウス〜J.シュトラウス2世:喜歌劇『ジプシー男爵』》
 ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『ジプシー男爵』
  DECCA初CD化(全曲盤)

ホモナイ伯爵・・・アルフレッド・ポエル(バリトン)
カルネロ伯爵・・・カール・デンヒ(バリトン)
シャンドール・バリンカイ・・・・ユリウス・パツァーク(テノール)
カールマン・ジュパン・・・クルト・プレガー(バリトン)
アルゼーナ・・・エミー・ルース(ソプラノ)
ミラベッラ・・・ステッフィ・レヴェレンツ(メッゾ・ソプラノ)
オットカール・・・アウグスト・ヤレッシュ(テノール)
ツイプラ・・・ロゼッテ・アンダイ(メッゾ・ソプラノ)
ザッフィ・・・ヒルデ・ツァデク(ソプラノ)
パリ・・・フランツ・ビールバッハ(バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団
クレメンス・クラウス(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 華やかさと楽しさが渾然一体となったウィーンのオペレッタを満喫
 この『ジプシー男爵』で1950年代初期、デッカにクレメンス・クラウスによって録音されたシュトラウス・ファミリーの三部作が完成します。『こうもり』と『ニューイヤー・コンサート』と同じく新規リマスタリングされ、マイク・アッシュマンが作曲家、指揮者、オーケストラの間の特別な相互関係について語っている最新の解説付きで、Eroquenceより発売されます。
 『こうもり』の後、ヨハン・シュトラウスはオペレッタを成功させる方法を再発見するまで11年かかりましたが、一方、『こうもり』を1950年9月に録音し、1951年1月にレコードを発売したデッカは、同じ指揮者、楽団、歌手が1951年4月楽友協会に戻るのを待って『ジプシー男爵』を録音しています。それは、クラウスの激しいながらも洗練された指揮ぶりを考えても、ユリウス・パツァークの比類ないテノールについても、二度と再び作ることが不能な一期一会の組み合わせだったということがわかります。
 クレメンス・クラウス(1893-1954)は喜歌劇『オペラ舞踏会』の作者リヒャルト・ホイベルガーに対位法を学び、ブルノ(チェコ)で、後にシュチェチン(ポーランド)で、モーツァルトとワーグナーだけでなく、パリとウィーンのオペレッタなどオペラの指揮の経験を積みました。

 【録音】1951年4月、ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール
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4827379
(2CD)
\1800
《クレメンス・クラウス〜J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』》
 ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン…ユリウス・パツァーク(テノール)
ロザリンデ……ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
ファルケ博士…アルフレッド・ポエル(バリトン)
アデーレ…ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
オルロフスキー公爵…ジークリンデ・ワーグナー(コントラルト)
フランク…クルト・プレガー(バリトン)
アルフレード…アントン・デルモータ(テノール)
ブリント博士…アウグスト・ヤレッシュ(テノール)
ウィーン国立歌劇場合唱団
クレメンス・クラウス(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 「ウィーンの巨匠」クラウスの指揮で聴くウィンナ・オペレッタ最高傑作

 ウィンナ・オペレッタにおける、それまでになかった宝石のようなすばらしい録音と今でも多くの人に賞賛されているこの『こうもり』は、クレメンス・クラウスが1950年代初期にデッカに行ったシュトラウス・ファミリーの録音の三部作の一つです。『ジプシー男爵』と『ニューイヤー・コンサート』と同じく新規リマスタリングされ、マイク・アッシュマンが作曲家、指揮者、オーケストラの間の特別な相互関係について語っている最新の解説付きで、Eroquenceより発売されます。
 1885年の初演時、『こうもり』は多くのウィーンに住む人たちが飢えているか、パンの配給の列に並んでいるかという時にシャンパンを称える歌を歌ったことで批判を招き、わずか16回の上演機会しかありませんでした。
 しかしながら今日、この作品は世界中の聴衆を楽しませ、とりわけ地元ウィーンのクレメンス・クラウス指揮ウィーン・フィルハーモニーの演奏が絶賛されています。
 クラウスは生まれる前からこのオーケストラの音に感動させられていたといいます。というのは彼の母親がウィーン宮廷歌劇場のバレリーナだったからです。クラウスは母親がまだ17歳になる前の1893年にウィーンで生まれました。30歳になる前にウィーン国立歌劇場で『ばらの騎士』を指揮した時は、当時この歌劇場の共同監督をしていたR.シュトラウスが舞台に上がり、クラウスに称賛の言葉をかけたということです。
 1950年9月にデッカでこの録音が行われたのは、まさしくシュトラウスの作曲当時同様この町と住人が戦争から立ち上がっている時でした。
 クラウスは戦争中もウィーン・フィルハーモニーと活動を共にし、この『こうもり』の配役に、ヴィルマ・リップ、ユリウス・パツァーク、アルフレッド・ポエルなどウィーンの仲間を起用しています。

 【録音】1950年9月16‐22日、ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール



<国内盤> 

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東武レコーディングズ



TBRCD 0056/59
(4CD)
\4200+税
<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
 有田正広(指揮)&クラシカル・プレイヤーズ東京/「ベートーヴェン:交響曲選集」

  交響曲第1番、第2番(録音:2017年2月5日)
  交響曲第3番「英雄」(録音:2009年6月12日)
  交響曲第4番、第5番「運命」(録音:2015年2月14日)
  交響曲第7番(録音:2009年3月28日)
  交響曲第8番(録音:2013年6月28日)
有田正広(指揮)
クラシカル・プレイヤーズ東京
 「クラシカル・プレイヤーズ東京・活動終了を記念して」何と言う瑞々しさ!!有田正広(指揮)クラシカル・プレイヤーズ東京、ベートーヴェン:交響曲選集。特価2CD価格!!

 録音:何れも東京芸術劇場ライヴ・デジタル録音


 このCD に収録されているベートーヴェンの交響曲の録音は、有田正広とクラシカル・プレイヤーズ東京が2009 年3 月の第7番から2017 年3 月の第1 番・第2 番までの7 曲の交響曲の演奏の記録である。
 クラシカル・プレイヤーズ東京の前身となる東京バッハ・モーツァルト・オーケスト2 番までの7 曲の交響曲の演奏の記録である。
 クラシカル・プレイヤーズ東京の前身となる東京バッハ・モーツァルト・オーケストの音楽を中心にバロックから古典派までの音楽を、指揮者を含むメンバー全員が、作曲されたその時代の楽器とその奏法、音楽に対する考え方までを吸収し消化した上で演奏することを念頭に組織された、画期的な、おそらく日本では初めてのオーケストラだった。指揮者の念頭には創立当時から音楽のレパートリーをさらに古典派の後期からロマン派、近代の音楽にまで広げていきたいという夢があったことだろう。しかし、これを実現するには、それぞれの時代と音楽に合った楽器とその奏法や音楽語法の習熟が必要である。バロック時代(バロック時代でさえ、場所と時期などによって様々な楽器とそのピッチ、奏法、音楽語法があるのだが)から古典派、ロマン派、近代と時代が進むにつれて、楽器(特に管楽器など)そのものがさらに多様化してきている。
 その中で常に問題となることの一つが音楽に合った楽器の手配とその奏法、そして様々な音楽語法の違いに対する柔軟性であり、このことは個々の奏者に負担をかけることになり、想像以上に時間がかかることは容易に想像がつくことである。
 過去、レコードが無かった時代やSP 時代にはあまり考えられなかったことだが、演奏の記録がLP レコードからCD そしてその先まで進もうとしている現在、あまたの名指揮者がベートーヴェンの交響曲の全曲演奏と録音を行っている。その中でこの画期的ともいえる交響曲集が第6番「田園」と第9番「合唱付き」を含まないのははなはだ残念なことではあるし、指揮者の中では第6番の研究はすでに始められていたという。しかし、演奏上の様々な問題を解決するには未だ時間を要すること、また第9番については、オラトリオ形式となる第4 楽章の演奏上の問題が残されていることから、オーケストラが終止符をうつこの時点で一度記録としてまとめておくことは大きな意義を持っているといえよう。
 <小川恒行氏のライナーノートより>



<映像>
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RCO LIVE(映像)



RCO 17110
(Blu-ray)
\5600→\5190
※「春の祭典」はLP同時発売
ガッティ&コンセルトヘボウ管による「春の祭典」
 圧倒的音響が降り注ぐAuro-3D

  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、交響詩「海」
  ストラヴィンスキー:春の祭典
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ダニエレ・ガッティ(指揮)
RCO 17111
(DVD)
\3800→\3490
※「春の祭典」はLP同時発売
 来日直前!2017年1月ライヴ映像、ガッティ&コンセルトヘボウ管による「春の祭典」圧倒的音響が降り注ぐAuro-3Dを収録!

 収録:2017 年1 月11-12 日、コンセルトヘボウ、アムステルダム(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9,1080p24、音声:DD2.0(48kHz/16bit),DTS-HD MA 2.0(192kHz/24bit),DTS-HD MA 5.0(96kHz/24bit),Auro-3D 9.0(96kHz/24bit)、収録時間:78’ 35
 (DVD)画面:16:9,NTSC、音声:LPCM2.0,DD5.0、収録時間:78’ 35

 2016/17 シーズンからロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第7 代目首席指揮者として本格始動したダニエレ・ガッティ。「ベルリオーズ:幻想交響曲」、「マーラー:交響曲第2 番」のリリースに続いて、2017 年1 月に行われたコンサート映像が発売されます。
 演目は、20 世紀の音楽語法に大きな影響を与えた、ストラヴィンスキーの「春の祭典」とドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」「海」という刺激的な内容。ガッティは同プログラムをフランス国立管と録音しており、いずれも高い評価を得ています。
 刻一刻と変化する海の表情を見事に音化させたドビュッシーの「海」は、50 年代にはベイヌム、70 年代のハイティンク、2007 年にはヤンソンスとRCO 歴代の指揮者によって脈々と演奏されてきた重要な楽曲。ガッティの緻密な指揮、RCO の鮮やかに色彩を描き分ける表現力は圧巻です。
 そして鮮やかなコントラストで聴かせるストラヴィンスキーの「春の祭典」。RCO にとっても、録音のみならず、幾度となく実演で取り上げてきたゆかりの演目です。
 RCO のアーカイヴには1924 年以来118 回もの公演が行われたと記録されています。1926 年にはストラヴィンスキー自身がRCO を振り、ベイヌム以降すべて首席指揮者が「春の祭典」を演奏しています。そしてここに、ガッティの記念すべき演奏がRCO の歴史に刻まれることになりました。それぞれにとって得意のレパートリーということもあって、両コンビの輝かしい未来を予感させるアグレッシヴかつ密度の濃い演奏が繰り広げられています。

 さらにブルーレイには、いま話題の次世代オーディオ・フォーマットのAuro-3D が収録されています。
 Auro-3D は、2010 年にベルギーで設立されたAURO TECHNOLOGIES によって開発された技術。ノルウェーの高音質レーベル2L のディスクには数年前から収録されています。
 Auro-3D は、従来のサラウンドフォーマットと同じく各チャンネルで“立体音響” を実現します。フロントスピーカー2ch とリアスピーカー2ch それぞれの上部に、合計4ch 分のハイトスピーカーを足した9.0ch を可能としています。
 この最新技術によって、世界最高峰の響きを誇るアムステルダムのコンセルトヘボウの極上の音質をご自宅で再現することができます。(*Auro-3D 対応の再生機器をご利用ください)




 

<LP>
 

RCO LIVE(LP)


KKC 1102
(LP)
\4000+税
※DVD&Blu-ray同時発売
ストラヴィンスキー:春の祭典
 A面:第1部「大地の礼讃」  15’57
 B面:第2部「生贄の儀式」  18‘17
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ダニエレ・ガッティ(指揮)
 鮮明なサウンドで聴く!ガッティ&コンセルトヘボウ管による最新録音「春の祭典」がLPで発売!

 収録:2017 年1 月11-12、19 日、コンセルトヘボウ、アムステルダム(ライヴ)/180 g、34 ‘14、輸入盤・日本語帯・解説付

 2016/17 シーズンからロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第7 代目首席指揮者として本格始動したダニエレ・ガッティによる「春の祭典」のLP。1913 年の衝撃の初演から現在に至るまでオーケストラの重要レパートリーとして取り上げられてきた楽曲です。RCO にとっても、録音のみならず、幾度となく実演で取り上げてきたゆかりの演目。RCO のアーカイヴには1924 年以来118 回もの公演が行われたと記録されています。1926 年にはストラヴィンスキー自身がRCO を振り、ベイヌム以降すべて首席指揮者が「春の祭典」を演奏しています。
 そしてここに、ガッティの記念すべき演奏がRCO の歴史に刻まれることになりました。それぞれにとって得意のレパートリーということもあって、両コンビの輝かしい未来を予感させるアグレッシヴかつ密度の濃い演奏が繰り広げられています。














10/12(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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CUGATE CLASSICS



CGC 034
(2CD)
\4000→\3690
カルト指揮者の帝王
 ジャンスク・カヒーゼの遺産Vol.6

  チャイコフスキー
   (1)バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71(全曲)
   (2)ピアノ協奏曲第1 番変ロ短調Op.23
ジャンスク・カヒーゼ(指揮)
トビリシ交響楽団
(2)ノダール・ガブニア(ピアノ)
 お待たせしました!カヒーゼの「くるみ割り人形」

 24bit/2h 05’

 大好評のジャンスク・カヒーゼ(1936-2002)の遺産シリーズ、たいへんお待たせしました。強力盤の登場です。
 なんとチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、それも全曲盤です。最近の指揮者では聴くことのできない旧ソ連最高の力演を披露。キャラクター・ダンスのリズム感も素晴らしく、「くるみ割り人形」の隠れた名盤といえるでしょう。
 興味津々なのがピアノ協奏曲第1番。グルジアの伝説的名手ノダール・ガブニア(1933-2000)が独奏を務めているのも驚きの嬉しさ。作曲家としても知られますが、ゴリデンヴェイゼル門下の名手だったピアノの腕前を堪能できます。お買い逃しなく。
 


CGC 024
\2500
本場ペテルブルグのオーケストラによる
 リムスキー=コルサコフ極彩色の世界

   リムスキー=コルサコフ:
   (1)交響組曲「シェエラザード」Op.35
   (2)「金鶏」組曲(全4曲)
(1)スタニスラフ・ゴルコヴェンコ(指揮)
 ペテルブルグ放送交響楽団
(2)ヴィクトル・フェドートフ(指揮)
 ペテルブルグ交響楽団
 録音:1993年/24bit/72’ 45”

 かつてソニーからリリースされていたもの。リムスキー=コルサコフ作品の中でも「シェエラザード」と「金鶏」はオーケストレーションの極限を示しているとして名高いですが、本場ペテルブルグのオーケストラのゴージャスなサウンドが24bit高音質盤で登場します。スタニスラフ・ゴルコヴェンコ(1938-)はソ連時代に数多くの録音を残したベテラン。
 


CGC 023
\2500
ロシアのオーケストラによる熱いスメタナ
 スメタナ:わが祖国(全曲)
スタニスラフ・ゴルコヴェンコ(指揮)
ペテルブルグ放送交響楽団
 録音:1996年/24bit/78’ 00”

 アゼルバイジャン生まれのロシアの指揮者ゴルコヴェンコによるスメタナ。これが極めて正統的でエネルギーに満ちた熱演。スメタナはチェコの演奏家で、という概念を打ち砕いてくれます
 


CGC 029
\2500
ロシアのチェロ伝統健在、
 ドゥロビンスキー入魂のドヴォルザーク

  ドヴォルザーク:
   (1)チェロ協奏曲ロ短調Op.104
   (2)森の静けさOp.68の5
   (3)ロンド ト短調Op.94
   (4)ポロネーズ
マルク・ドゥロビンスキー(チェロ)
サウリュス・ソンデツキス(指揮)
リトアニア室内管弦楽団
 録音:1995年/24bit/66’ 24”

 マルク・ドゥロビンスキーは旧ソ連アゼルバイジャン出身のチェロ奏者。モスクワ音楽院でロストロポーヴィチに師事し、1974年にイスラエルへ移住して活動。グバイドゥーリナは、彼を「ロシアのチェロ伝統を最も受け継ぐ奏者」と評価しています。ドヴォルザークも師ゆずりの豪快な演奏を聴かせます。
 


CGC 028
\2500
リトアニアの名団体による透明ではかないグリーグ
 グリーグ:
  (1)ホルベアの時代よりOp.40
  (2)2つのノルウェーの旋律Op.63
  (3)2つの旋律Op.53
  (4)叙情小曲集Op.68〜山の夕べ/ゆりかごに
  (5)2つの悲しい旋律Op.34
サウリュス・ソンデツキス(指揮)
リトアニア室内管弦楽団
 録音:1993年/24bit/59’ 56”

 リトアニアは北欧文化圏に属しているため、ロシア音楽よりはグリーグやシベリウスの音楽の方がしっくりきます。ここでもグリーグの弦楽オーケストラ作品独特な透明でひそかな情感が絶美。極上の世界を創り上げています。
 

CGC 042
\2500
詩情と激しい技巧を兼ね備えた美貌のピアニスト、
 マズマニシヴィリの最新録音

  (1)シューマン:トッカータOp.7
  (2)同:子供の情景Op.15
  (3)同:謝肉祭Op.9
  (4)ラギーゼ:ロンド・トッカータ
ドゥダナ・マズマニシヴィリ(ピアノ)
 録音:2016年7月7日、2017年2月13、14日/bシャープ・スタジオ(ベルリン)/24bit/59’ 34”

 ドゥダナ・マズマニシヴィリは1980年ジョージアのトビリシ生まれの女流ピアニスト。3歳からピアノを始め、8歳でグルジア国立管弦楽団と協奏曲を共演。最新録音ではシューマンの名曲に挑戦。詩情あふれる世界を描いています。注目は同郷の作曲家レヴァーズ・ラギーゼ(1921-1981)の「ロンド・トッカータ」。とてつもなく難しい技巧を披露します。



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EVIDENCE



EVCD 037
(3CD)
\5100→\4590

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集にまたひとつ伝説が誕生!
 フレデリック・ギィ&パパヴラミ
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集

 [CD1]
  第1番ニ長調 Op.12-1、第2番イ長調 Op.12-2、
  第3番変ホ長調 Op.12-3、第4番イ短調 Op.23
 [CD2]
  第5番ヘ長調『春』 Op.24、第6番イ長調 Op.30-1、
  第7番ハ短調 Op.30-2
 [CD3]
  第8番ト長調 Op.30-3、
  第9番イ長調『クロイツェル』Op.47、第10番ト長調 Op.96
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
フランソワ=フレデリック・ギィ(ピアノ)
 ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集にまたひとつ伝説誕生!

 ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「La Reynier」1727 年 LVMHファンデーションより貸与
 ピアノ/スタインウェイ D-274 no.584407
 録音:2016年11月22-26日、2017年3月1-5日/73’22’’、69’06’’、78’23’’

 生粋のベートーヴェン弾き、フランソワ=フレデリック・ギィが鬼才ヴァイオリニスト、パパヴラミとヴァイオリン・ソナタ全曲を録音!ベートーヴェンのスペシャリストとして名を馳せるギィの、音楽に寄り添った精妙な語り口が実に聴きものです。
 パパヴラミとのアンサンブルも申し分なく、2 人のバランス感覚の見事さに唸らされます。
 初期作品では軽やかな走句が明快にきらめきながら歌われ、中期以降は段々とダイナミックな静と動との対立が現れてきます。単に美しいだけと思われがちな『春』第1 楽章でも展開部から再現部にかけてのいびつさ、激烈さがしっかりと表現されており、かといってやり過ぎにならず絶妙なセンスを感じます。
 力強い協奏が圧巻の『クロイツェル』もやはり必聴ですが、一番の名演は最後の第10 番。ヴァイオリンとピアノが完全に一体となっています。ふわりと幻想的なトリルが虚空に舞い、繊細な予感にあふれた転調は水彩画のごとし。それでいて確固たる音楽を感じる演奏で、ベートーヴェン後期のピアノ・ソナタや弦楽四重奏曲と同じ地平がはっきりと想起されます。これはぜひ聴いて頂きたい素晴らしい全集です。

 フランソワ=フレデリク・ギィは1969 年フランス生まれで、ドイツものの堅実な演奏で大変好評を得ているピアニストです。同EVIDENCE レーベルからブラームスのピアノ・ソナタ全集(EVCD-022)、グザヴィエ・フィリップスとのベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(EVCD-015)をリリースしているほか、ベートーヴェンに関しては別レーベルからもピアノ・ソナタ全集、ピアノ協奏曲全集、そしてアンヌ・ガスティネルとのチェロ・ソナタ全集などをリリースしています。

 ヴァイオリンのテディ・パパヴラミは1971 年アルバニア生まれで、幼少の頃フランスに移住。高い技巧と研ぎ澄まされた表現力が魅力で録音も非常に多く、出版された自伝も話題になりました。ベートーヴェンのディスクは今作が初。2017 年のラ・フォル・ジュルネで来日した際にギィと共演し見事な『春』を披露しましたので、CD を心待ちにしていた方も多いでしょう。





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 いろいろな意味で現在最高峰の二人が組んだベートーヴェン。


 ちょうどパパヴラミについて15年ほど前に書いたコメントが出てきてちょっと懐かしかったのでそのまま載せておきましょう。


 「2001年の4月に初来日したテディ・パパヴラミ。
 BMGなどに録音はあるがほとんど無名に近かったこの若きヴァイオリニスト。
 しかしいざふたを開けてみると、そのすばらしい演奏に全国の聴衆は驚愕した。
 曇りのない美音と、たぐいまれなる超絶技巧、そして真摯で誠実な音楽性、さらに「一種微妙な翳りを湛えた」といわれた個性的な解釈は、この無名のヴァイオリニストの名を一気に多くの人々に知らしめることとなった。
 あまりに熱心なファンのために再来日公演が急遽決まったほどである。

 ところが、多くのトップ・アーティストたちと接触しているマネージャーたちの間では、この青年の名はすでに広く知られていたという。
 つまり、シュタルケル、アモワイヤル、ムローヴァ、セルメット、パユ、メイエなどなど一流のアーティストが、感嘆を込めてこのパパヴラミの実力を語っていたというのである。

 パパヴラミはフランスの幻の若き天才ヴァイオリニストとして知るひとぞ知る存在だった。

 しかしそれにしてもその説明しがたい不思議な魅力を湛えた演奏!
 「パパヴラミのバッハやパガニーニは、人間の孤独や温かさ、時には説明しがたい悲しみも感じさせ、心がヴァイオリンに溶け込んで不思議な解放感をもたらす」、「艶のある美しい音を持ちながらパパヴラミの歌いまわしは微妙な陰影に富んでいる。」、「音の一つ一つがまるで生きているように聴く者の心を吸い寄せ、こまやかな感情のひだをあますところなく描き出す」・・・等々、それらを聴いた人々がさまざまなところで激賞していた、彼の演奏。

 きっとあなたの心にもなにか大切なものを残してくれるに違いない。 」



 そうしてパパヴラミ、15年の歳月を経て、すっかり世界最高の大家になっていたわけである。




奇才テディ・パパヴラミ
2つの「パガニーニ:24の奇想曲」録音
1997年伝説のPAN CLASSICS音源 と 一切編集加工なし2001年日経ホールでのライヴ


 超絶技巧の演奏が最ももてはやされた19 世紀初頭、「悪魔」と呼ばれたパガニーニが、無伴奏ヴァイオリンのために千変万化の技巧的書法を盛り込んで綴った「24 の奇想曲(カプリース)」も、この桁外れの名手にとってはむしろ自家薬籠中の得意曲目。
 2001 年に待望の来日を果たしたさいには、このヴァイオリン演奏技巧の極致にある超・難曲を全曲ライヴで演奏するという、とほうもない企画を完遂してしまいました。
 ところがこの稀有なる一夜、ヴァイオリン演奏史に加えられた1ページが、鮮明な録音として記録されていたのです!

 いつも自らライナーノートに言葉を寄せるだけでなく、祖国アルバニアの世界的作家イシマイル・カダレの小説の専属翻訳者もつとめるほど頭脳明敏なこの天才、近年は現代音楽にも強いフランスの知性派レーベルaeon で多くの名盤も残していますが、そんな知性派名手だけに、自分の超絶技巧と日々向きあいながら演奏活動をつづけるうち「ライヴ」と「セッション録音」の違いについて、ちょっと思うところあったのでしょう。

 パパヴラミは東京での稀有のライヴ録音をaeon でアルバム化するにあたって、かつてスイスのPan Classics でのセッション録音を引き取り若干の再編集も行い、両方をいっしょにリリースすることにしました。
 そのかわり、ライヴ収録した方の音源は「いっさい編集加工なし」——つまり“一発録りのパガニーニ”というきわめてスリリングな「音の場」が、天才奏者の求心力そのまま、かすかに空気を揺らす聴衆の静かな興奮まで、あざやかに蘇るのです。
 たいていの場合、「ライヴ録音」と言いながら、鑑賞に堪えうるよう、別録りしたテイクで問題箇所を修正するものですが、いわば、その「別テイク」をまるまる1枚、別にして同封したというわけです。
 そうして体現された「ほんとうのライヴ録音」の、まるで刃の上を渡るような緊張感...しかし余裕綽々、指も弓もあざやかに精確無比、細かな音符までみごとパガニーニの“挑戦”を乗り越えてゆく…そこまで完璧なライヴだったからこそ、音盤化にも踏み切ったのでしょう。
 超絶技巧というものの「リアリティ」「生々しさ」「迫力」…そうしたことについて深く考え直させる、驚愕の1枚です。





AECD0985
(2CD)
\3000
パガニーニ(1782〜1840):
 無伴奏ヴァイオリンのための24の奇想曲
  (1)2001年4月19日 日経ホールでのライヴ
  (2)1997 年、グラディニャン(スイス)・キャトルセゾン劇場における録音
    (音源:Pan Classics PC510513)
テディ・パパヴラミ
(ヴァイオリン)






 そしてもうひとりのギィについてはいまさら説明の必要はないかと・・・ 
 ギィは近年ピアノ・ソナタ、ピアノ協奏曲とベートーヴェンの作品に積極的に録音に取り組んでおり、その音楽性の深さは多くの方が実感していることでしょう。



これは名盤中の名盤・・・ギィの金字塔
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集


ZIGZAG
ZZT333
(輸入盤9CD)
\7200
すでに入手困難、海外在庫限り。
フランソワ=フレデリク・ギィ(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集BOX

フランソワ=フレデリク・ギィ(ピアノ)

 『レコード芸術』特選相次ぐ傑作録音の全集。すでに入手困難、海外在庫限り。


EVCD 015
(2CD)
\4000

グザヴィエ・フィリップス&フランソワ・フレデリック・ギィ
 ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集

 CD1 (73’38)
  ヘンデル『ユダ・マカベア』〜
   「見よ勇者は帰る」の主題による12 の変奏曲ト長調 WoO.45
  モーツァルト『魔笛』〜
   「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46
  モーツァルト『魔笛』〜
   「娘か女か」の主題による12 の変奏曲ヘ長調 Op.66
  チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
  チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
 CD2 (55’18)
  チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
  チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
  チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
グザヴィエ・フィリップス(チェロ)
フランソワ・フレデリック・ギィ(ピアノ)
 音楽性、技巧面ともに充実したギィ&フィリップスによるベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集

 チェロ:1710年製マッテオ・ゴフリラー
 録音:2015 年1 月、アルセナル、メス/128’05

 1971 年パリ出身のチェロ奏者グザヴィエ・フィリップスと卓越した技巧と力強いタッチをもつピアニスト、フランソワ・フレデリック・ギィによるベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集。

 ギィはnaive レーベルで、アンヌ・ガスティネルとチェロ・ソナタを録音。さらにピアノ・ソナタ、ピアノ協奏曲とこれまで積極的にベートーヴェンの作品の録音に取り組んでおり、年月を経るたび深まっていく音楽性、表現力、そして圧倒的な集中力をみせています。
 グザヴィエ・フィリップスは、中堅実力派チェロ奏者としてフランスを中心に活躍し、往年の名手のような端正で艶やかな美音が魅力です。
 CD 1 には作品5 の2 つのソナタと《魔笛》の主題による変奏曲を収録しています。この2 つのソナタは、当時ベルリンに滞在していたベートーヴェンが、チェロ奏者ジャン・ルイ デュポールとの演奏のために作曲したもの。チェロとピアノが対等に扱われているという点で重要な作品として位置づけられています。
 3 つの変奏曲は、《魔笛》のよく知られた主題をもとに、ベートーヴェンの即興性を駆使した曲。フィリップスの変化に富んだ音色が作品の魅力をさらに引き出しています。
 CD 2 に収録されているベートーヴェンの黄金期「傑作の森」時代に書かれた作品69 のソナタは、バッハの無伴奏組曲と並んで、チェロ奏者の「バイブル」ともいわれ、技巧、音楽性ともに最高峰の演奏が求められる傑作。フィリップスが使用する銘器1710 年製のマッテオ・ゴフリラーの美しい響きと豊かなニュアンスが、一段上の音楽を表現する一助となっています。
 作品102 の2 つのソナタは、内省的な深みのある表現が必要とされる作品。ギィの情感豊かな演奏と見事な構築力、フィリップスの瞑想的なチェロがベートーヴェンの孤高音楽を一層充実させています。








チェコ放送ラジオサービス



CR 0896-2
\3200
チャイコフスキー(1840-1893):
  交響詩(幻想曲)ハ短調「運命」Op.77(1868)(*)
  マンフレッド交響曲ロ短調 Op.58(1885)(+)
プラハ放送交響楽団
トマーシュ・ブラウネル(指揮)

録音:2012年4月(*)、2013年4月(+)、ライヴ、スタジオ・ホスティヴァシュ、プラハ、チェコ

 トマーシュ・ブラウネルは1978年チェコのプラハに生まれた指揮者。プラハ音楽院、プラハ音楽アカデミー、ウィーン音楽大学で学び、2010年ミトロプーロス国際指揮者コンクール入賞。2017年現在プルゼニュ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者およびプラハ放送交響楽団首席客演指揮者。
 チェコ放送ラジオサービスの新譜CDの一部(主にオーケストラ作品)の価格が大幅に上げられております。かなりの高価格となりますが、なにとぞご了承ください。(代理店)

 


CR 0939-2
\3200
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト
 アレンスキー(1861-1906):ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.54(1891)(*)
 タネーエフ(1856-1915):ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 Op.28(1909)(+)
フランチシェク・ノヴォトニー(ヴァイオリン)
プラハ放送交響楽団
スタニスラフ・ヴァヴジーネク(指揮)

録音:2014年10月(*)、2016年12月(+)、プラハ放送スタジオ1、プラハ、チェコ
 
 チャイコフスキー門下のタネーエフ、リムスキー=コルサコフ門下のアレンスキー。同世代の二大作曲家のロマンティックなヴァイオリン協奏作品。
 チェコ放送ラジオサービスの新譜CDの一部(主にオーケストラ作品)の価格が大幅に上げられております。かなりの高価格となりますが、なにとぞご了承ください。(代理店)




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HARMONIC RECORDS



H/CD 9456
(1CD-R)
\2600→\2390
録音後23年を経てようやく本家から!
 アンサンブル・ジル・バンショワ
ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
 ナヴァール王の裁き バラード、モテット、ヴィルレと詩集

  喜び、楽しみ、そして甘き糧(シャンソン・ロワイヤル)
  わたしが熱愛するとても優しい恋人(バラード)/秋が過ぎてときどき(詩)
  嘆け、王国よ;群れを率いる汝は(モテット)
  そして、考えるのをやめようとすると(詩)
  あらゆる高慢の源泉;おお、ねたみのむごさよ(モテット)
  造物主がご覧になったとき(詩)
  わたしの苦しみが許されたので(ヴィルレ)/そしてこの嵐はやみ(詩)
  ノートルダム・ミサから キリエ/それゆえわたしはわが罪を告白し(詩)
  わたしは侮辱を考えもせずに愛し(ヴィルレ)
  わたしの心を確かにする希望(バラード)
  テセウス、ヘルクレスとヤソンが;わたしは見たくない(二重バラード)
  恋人よ、テセウスかヤソンの裏切りが(詩)/恥、恐れ、疑い(バラード)
  そして自尊心が語り始めた(詩)/それさえできれば(バラード)
  彼の審議が終わると(詩)/愛がわたしを焦がれさせ(バラード)
アンサンブル・ジル・バンショワ
 アン=マリー・ラブロード(歌)
 ブリジット・レーヌ(歌、ハープ、打楽器)
 太刀川昭(歌) ドミニク・ヴェラール(歌、ギターン)
 エマニュエル・ボナルド(歌、中世フィドル、レべック)
 ピエール・アモン(歌、中世フルート、バグパイプ)
 ランダル・クック(ゴシック・フィドル、リコーダー)
 ジャン=ポール・ラコドン(詩の朗読)
ドミニク・ヴェラール(指揮)
 録音後23年を経てようやく本家ハーモニックから発売!
 録音:1994年10月5-8日、サン=ジェルマン教会、グランセ・ル・シャトー、コード・ドール、フランス

 発売直前にハーモニック・レコーズの経営破綻によりお蔵入りとなり、1998年になってようやくカントゥスから発売された名盤が、録音後23年を経てようやく本家ハーモニックから発売されました。
 CD-Rですが、もちろん社主ジュイス氏「手焼き」のハイクオリティ。
 朗読テキストはすべて物語詩『ナヴァール王の裁き』から採られています。





JFO/ヤナーチェク・フィル・自主レーベル


チェコのオストラヴァに本拠を置くヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団の自主レーベル。新譜はかなり高価です。
生産数が少ないため早々に入手不能となる懸念がございます。お早目のオーダーをお勧めいたします。


JFO 013
\3200
ヤナーチェク・フィルハーモニック・ライヴ
 ヤナーチェク(1854-1928)/ヴァーツラフ・タリヒ(1883-1961)編曲:
  オペラ「利口な女狐の物語」から 管弦楽組曲(*)
 スク(1874-1935):交響曲ホ長調 Op.14(+)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ハイコ・マティアス・フェルスター(指揮)
録音:2015年9月10-11日、ライヴ、市立文化館、オストラヴァ、チェコ(*)  2016年2月12日、ライヴ、ポーランド国立交響楽団コンサートホール、カトヴィツェ、ポーランド(+)

 ハイコ・マティアス・フェルスター(1966年生まれ)はドイツの指揮者。ブランデンブルク劇場首席指揮者(1990-1999)、ミュンヘン交響楽団首席指揮者(1999-2006)、ヴェストファーレン新フィルハーモニー総監督(2007-2014)を歴任し、2014年以来2017年現在ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者兼芸術監督。
本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。
 


JFO 016
\3200
チェコの交響詩集
 ヤナーチェク(1854-1928):交響詩「ブラニークのバラード」JW VI/16
 ドヴォルジャーク(1841-1904):交響詩「水の精」Op.107 B.195
 ヤナーチェク:管弦楽のためのバラード「ヴァイオリン弾きの子供」JW VI/14
 スク(1874-1935):劇付随音楽「おとぎ話」から 管弦楽組曲 Op.16
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ハイコ・マティアス・フェルスター(指揮)
録音:2015年10月、市立文化館、オストラヴァ、チェコ

本体・外装に規格番号表示がございません。ご了承ください。

 

JFO 0005-2
\2900
【未案内旧譜】
ハイドン(1732-1809):オーボエ協奏曲ハ長調 Hob.VIIg:C1(*)
アルビノーニ(1671-1751):オーボエ協奏曲ニ短調 Op.9 No.2(*)
モーツァルト(1756-1791):交響曲第41番ハ長調「ジュピター」K.551
フン=ス・ジョン(オーボエ(*))
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ピョン=ヨン・リム(指揮)
録音:1997年11月24-27日、チェコ放送支局スタジオ、オストラヴァ、チェコ
 

JFO 007-2
\2900
【未案内旧譜】
ルトスワフスキ(1913-1994):
  舞踏前奏曲(クラリネット、ハープ、ピアノ、打楽器と弦楽合奏のための)(*)
ヒンデミット(1895-1963):クラリネット協奏曲(1947)(+)
モーツァルト(1756-1791):クラリネット協奏曲イ長調 K.622(#)
ペトル・ボフシュ(クラリネット)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
トマーシュ・コウトニーク(指揮(*))
ペトル・ヴロンスキー(指揮(+/#))
録音:1990年10月(*)、1993年1月(+)、1999年3月(#)、チェコ放送支局スタジオ、 オストラヴァ、チェコ




TRITO


TD 0112
(2CD)
\4000
グラナドス(1867-1916):オペラ「フリェト」
 (1903;カタルーニャ語、全3幕)
アルベルト・カザルス(テノール:フリェト)
エリカ・アスクリバ(ソプラノ:ナダラ)
アラクス・サンマルティ(バリトン:アルナウ)
カルラス・ダザ(バリトン:ギリェム伯爵、マルティ伯爵)
アウディトリ・アンリク・グラナドス室内合唱団
シャビエ・プチ(合唱指揮)
カダケス管弦楽団
ハイメ・マルティン(指揮)

録音:2016年2月13日、ライヴ、アウディトリ・アンリク・グラナドス、リェイダ、カタルーニャ、スペイン

ブルターニュ(フランス)の民話を基にしてグラナドスが書いた、精霊(フリェト[フォリェト、フォレット])と王女のロマティックな叶わぬ恋を描いたオペラ。予定通りの劇場初演が行われず楽譜も未出版のままでしたが、2016年にトリト・エディションから出版され演奏会形式で上演されました。当盤はそのライヴ録音です。

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TD 0113
\2200→\1990
ジャナンドレア・ノセダ&カダケス管のシューマン!
 シューマン(1810-1856):
  交響曲第1番変ロ長調「春」Op.38
  交響曲第4番ニ短調 Op.120
カダケス管弦楽団
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

録音:2016年3月31日、ライヴ、アウディトリオ、サラゴサ、スペイン

ジャナンドレア・ノセダ&カダケス管弦楽団によるシューマン交響曲全集完結。
1988年、バルセロナ近郊の町カダケスで開かれる音楽祭のために創設されたカダケス管弦楽団は、スペイン国内の主要オーケストラのコンサートマスターや首席奏者、またヨーロッパ各国の著名なオーケストラで活躍する奏者たちによって構成されるオーケストラ。ジャナンドレア・ノセダ(1964年ミラノ生まれ)は同楽団が開催するカダケス国際指揮者コンクールの第1回(1994年)優勝者で、直後に首席指揮者に就任し現在に至っています。その後のノセダの快進撃は周知のとおり。


ジャナンドレア・ノセダのシューマン
第2番・第3番


TD 0111
\2200→\1990
ジャナンドレア・ノセダのシューマン!
 シューマン(1810-1856):
  交響曲第2番ハ長調 Op.61(*)
  交響曲第3番変ホ長調「ライン」Op.97(+)
カダケス管弦楽団
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

録音:2010年4月30日、ライヴ、アウディトリオ、サラゴサ、スペイン(*)
    2015年2月25日、ライヴ、アウディトリ、バルセロナ、スペイン(+)

 1988年、バルセロナ近郊の町カダケスで開かれる音楽祭のために創設されたカダケス管弦楽団は、スペイン国内の主要オーケストラのコンサートマスターや首席奏者、またヨーロッパ各国の著名なオーケストラで活躍する奏者たちによって構成されるオーケストラ。
 ジャナンドレア・ノセダ(1964年ミラノ生まれ)は同楽団が開催するカダケス国際指揮者コンクールの第1回(1994年)優勝者で、直後に首席指揮者に就任し現在に至っています。
 その後のノセダの快進撃は周知のとおり。




リリースされていることすらあまり知られていない
ノセダのブラームス交響曲全集


TD 0053/54
(2CD)
\4000
ジャナンドレア・ノセダのブラームス交響曲全集
 ブラームス:
  交響曲第1番ハ短調 Op.68/交響曲第2番ニ長調 Op.73
  交響曲第3番ヘ長調 Op.90/交響曲第4番ホ短調 Op.98
カダケス管弦楽団
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
録音:2008年1月、ライヴ、アウディトリオ、サラゴサ、スペイン

 ノセダが手兵を率いライヴ録音で臨んだブラームスの交響曲全集。当レーベルのベストセラーです。




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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APR



APR 7308
(3CD/特別価格)
\4400→\3990

この男、怪物につき
 ワルター・ギーゼキング
  〜 初期協奏曲録音集1932−1939


 【CD1】
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271《ジュノム》
   (録音:1936年9月29日、ベルリン)*
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調 K.570
   (録音:1936年9月30日、ベルリン)
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
   (録音:1937年4月28日、ベルリン)*
    ワルター・ギーゼキング(ピアノ)、ハンス・ロスバウト(指揮)*、ベルリン国立歌劇場管弦楽団*
 【CD2】
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
   (録音:1939年1月3日、ベルリン)+
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73《皇帝》(録音:1934年9月10日−11日、ウィーン)#
  J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825より メヌエットI、メヌエットII、ジーグ
   (録音:1934年9月10日、ウィーン)
    ワルター・ギーゼキング(ピアノ)、カール・ベーム(指揮)+、ザクセン国立管弦楽団+、
    ブルーノ・ワルター(指揮)#、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団#
 【CD3】
  リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124(録音:1932年10月31日、ロンドン)**
  フランク:交響的変奏曲 M.46(録音:1932年10月31日、ロンドン)**
  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16(録音:1937年4月28日&10月13日、ベルリン)*
  グリーグ:抒情小曲集より ゆりかごの歌 Op.68-5、フランス風セレナード Op.62-3
   (録音:1937年4月29日、ベルリン)
    ワルター・ギーゼキング(ピアノ)、ヘンリー・ウッド(指揮)**、
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団**、ハンス・ロスバウト(指揮)*、ベルリン国立歌劇場管弦楽団*
 新即物主義の代表格ギーゼキング。大戦前、30年代の協奏曲録音集が復活!

 APRの創業者ブライアン・クランプが1994年〜1995年にかけて復刻を行ったワルター・ギーゼキング(1895−1956)の第二次世界大戦前の協奏曲録音集がセットとなって新装登場!
 名演の誉れが高いロスバウト&ベルリン国立歌劇場管とのモーツァルトやベートーヴェンなどの協奏曲録音はいずれも入手が困難な状況が長く続いていただけに、今回の復刻は広く歓迎されることでしょう。

 ※録音:1932年−1939年






 30年代のギーゼキングを聴く前の諸注意・・・。
 どうか「新即物主義の代表」という先入観で聴かれませんよう。

 できれば以下のコメント、できれば録音を聴いてからのほうがよろしいかと。





久しぶりにかけたら、終わったとたんにスタッフが、「この間の台風みたい」と言った。
ギーゼキング、1939年の「熱情」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第20番, 第21番, 第23番, 第28番, 第30番(ギーゼキング)(1938-1940)
NAXOS
8.112063
\1800
 ギーゼキング、1939年の「熱情」
 グレート・ピアニスト・シリーズ/ギーゼキング ベートーヴェン:ピアノソナタ集

  1-2.ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
   (録音1940年ベルリン)/
  3-5.ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」Op.53
   (録音1938年8月11日ベルリン)/
  6-8.ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 「熱情」Op.57
   (録音1939年2月27日 ニューヨーク)/
  9-12.ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
   (録音1939年2月24日ニューヨーク)/
  13-15.ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
   (録音1940年春ベルリン) ウォード・マーストン復刻
 ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)
  
 ギーゼキング、戦前のベートーヴェン「熱情」。
 過剰な感情表現を避けた「新即物主義」的演奏がギーゼキングの真骨頂と信じ込んでいた店主が偶然めぐり合った演奏。

 ぶっとんだ。

 これがあのラヴェルやモーツァルトを弾いたあのギーゼキングか!?
 「過剰な感情表現を避け」主観を排するギーゼキングが、まるで過剰な表現と自己中心的な主観こそが芸術とばかりに血と汗を飛び散らせ、肉と骨を食み、肉体派ピアニストとして降臨する。

 ・・・こんな男だったのかギーゼキング。

 そこにフランス音楽で聴かせてくれたあの繊細で清澄な雰囲気などは微塵もなく、ズドンと腹の底に鍵盤が打ち込まれるようなドイツ的響きがあるのみ。
 ’ドイツ人’ギーゼキングの本当の姿をこのベートーヴェンを聴いて初めて感動し、納得した。

 知的で清楚なピアニスト?
 ふふ。
 そんなことを言うのはこの「熱情」を聴いてからにしてほしい。そのぶっ飛び具合・ぶち切れ度に関してはまちがいなく史上最高。




 
ヴァントを引きずり回す、これがギーゼキングの本性
シューマンのラストはあのコルトー以上かも
衝撃のコンチェルト2題
 
MEDICI ARTS
017
\2800
海外在庫限り
 (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
(2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
(3)ドビュッシー:レントよりおそく
(4)同:舞曲(スティリー風のタランテラ)
(5)ラヴェル:水の戯れ
(6)バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV.825
 ワルター・ギーゼキング(P)
(1)ヨゼフ・カイルベルト(指)
(2)ギュンター・ヴァント(指)
ケルン放送SO.
  実はお客様がこのヴァントとの共演のときの裏話を教えてくださった。

 この演奏のために、空港に降り立ったギーゼキング。手違いからか誰も彼を迎えに来ず、一人でホテルに向かったギーゼキングはかなりご立腹。
 そこに翌日のプローベの打ち合わせにヴァントがやってきた。しかしギーゼキングはかなり怒っていて、「どのようなテンポにしましょうか?」というヴァントの慇懃な質問に対しても、「明日になってみないとわからん!」とけんもほろろ。
 そして翌日のプローベ。
 ギーゼキングの速いテンポについていけないヴァントは、恐る恐るギーゼキングに「少々テンポが速くないでしょうか?」と問いかけると、「なに?! 速いだと!……」。何かぶつぶつ言いながらも、しぶしぶヴァントの伴奏に合わせた。
 しかし本番。
 プローベと違って、ギーゼキングのテンポは速くなるばかり(このCDでも特に第3楽章の最後の2分あたりはかなりアッチェレしており、ヴァントが必死になってついていっているのが分かります)。
 終演後。
 舞台の袖に立っていたヴァントの肩に、巨漢ギーゼキングのこれまた大きな手が乗っかり、「上手くいっただろ」。
 決して大柄ではない若きヴァントの恐怖や、いかばかりだったかと(苦笑)。

 いやはや、あのヴァントも30代ではそんな目に遭っていた。
 その後ケルンの帝王となり良くも悪くもケルンを牛耳ったヴァントも、まだケルンに赴いて数年。20歳近く年上のギーゼキングの前ではただの小僧だったのか。まあそういう経験を踏んで偉くなっていくわけか。

 そういうことでここでは当然ギーゼキングが主役。
 上記のとおりシューマンの終楽章ラスト1分は大暴れ。鎖5本ぐらいでは、とてもつないでおけそうにない。鍵盤上のプロメテウス。

 ・・・昔から言っているが、EMIでの一見「即物的」なおとなしい演奏ばかり聴いている人はギーゼキングを「繊細でデリケートな・・・」とかいうが、ギーゼキングの本性は全然違うと思う。戦前の荒れ狂ったようなベートーヴェンを聴けば、誰もがこの人は激情派の狂ったようなピアニストだと思うはず。

 ・・・で、この演奏もその期待に応えてくれる。

 「テンポが速い」と茶々を入れたヴァントに見せ付けるように、その剛速球スピードは止まらない。
 指揮もオケも必死の必死でくらいつき、会場は極度の激情と緊張状態だったはず。
 これほど激しいラストを迎えるシューマンは聴いたことがない。あのコルトーですら、ラストに関してはここまで無茶はしてなかった。おそるべきギーゼキング。まあ長生きはしないよな。(実際5年後にはもうこの世にはいない。)

 話はそれるが、彼のフランスものは確かにいい。しかしこういうハチャメチャな人が弾くラヴェルであり、ドビュッシーだから面白い。ただの優等生がかしこまって弾いていたんじゃなく、こういう暴れはっちゃくが「即物主義」的な鎧をまとって弾いていたから、一連のフランスものやモーツァルトが生命感をもったのである。
 
 ところがこの暴れはっちゃくがさらにその2年後にケルンでカイルベルトと共演したベートーヴェンの4番。
 ・・・これがまたこっちの意に反した演奏ですごい。
 まあこの曲でひどい暴れようはないとは思ったが、あのフー・ツォンやハンゼンをも凌ぐような天国的な演奏。
 この第2楽章を聴いてほしい。ベームはいうまでもなく、ガリエラ、カラヤンとの有名な演奏を含めても、ここまで思索的で沈潜した趣きは感じさせなかった。何かに埋没してそこから出てこられなくなったかのような迷宮と黙想の音楽。バックでオーケストラは鳴っているのだが、まるでソロを聴いているような、誰も寄せつけないおそろしほど孤立した音楽。

 ギーゼキングには、確かにこうしたおそろしくナイーヴで瞑想的な部分もある。


 ・・・この男、やはり怪物なのである。

 今もってドビュッシーとラヴェル、モーツァルトの演奏で別格ともいえる扱いを受けるドイツの名ピアニスト、ギーゼキング。レパートリーはたいへん幅広く、ここに聴く2つの協奏曲もベートーヴェンがこののちのガリエラ盤(55年)を含めて4種、シューマンではフルトヴェングラー指揮による42年ライヴなど2種の別演奏を数えます。晩年を迎えたライヴはともにかねてより知られていた内容とはいえ、気になる音質がこれまでとは比較を超えた次元のすばらしさで演奏の印象さえ変えてしまうほど。
 いっぽう、余白のリサイタル・パートはナチへの戦争協力を問われてからの演奏禁止が明けた1948年のもので初出と思われます。
 いっそうの傾倒を深めていたドビュッシーとラヴェルが聴けるのは幸い。
 ベートーヴェンとシューマンがWDR、スウェーデン放送のアーカイヴの正規音源よりの復刻。

録音:(1)1953年9月14日ケルン、WDRフンクハウス、第1ホール(ライヴ) (2)1951年1月8日エッセン(ライヴ) (3)(4)(5)(6)1948年10月23日スウェーデン、ストックホルム・コンサート・ホールモノラル





<国内盤> 

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BERLINER PHILHARMONIKER
ベルリン・フィル自主制作盤



KKC 9271/6
(4CD+2Blu-ray)
\13000+税

キリル・ペトレンコの名も
 ジョン・アダムズ・エディション
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 ジョン・アダムズ (1947-):
  CD1
   《ハルモニーレーレ(和声学)》(1984-85) (42’05)
     ジョン・アダムズ(指揮)/録音:2016 年9月17日
   《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》(1986) (4’12)
     アラン・ギルバート(指揮)/録音:2016 年12月3日
   管弦楽のための《シティ・ノワール》(2009) (34’13)
     グスターヴォ・ドゥダメル(指揮)、ティモシー・マクアリスター(サクソフォン)
     録音:2017 年6月9日
  CD2
   管弦楽のための《ロラパルーザ》(1995) (6’36)
     アラン・ギルバート(指揮)/録音:2016 年12月3日
   ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲《シェヘラザード2》(2014) (48’09)
     ジョン・アダムズ(指揮)、リーラ・ジョゼフォヴィッツ(ヴァイオリン)
     録音:2016 年9月17日
   バリトンと管弦楽のための《ウンド・ドレッサー》(1988-89) (18’32)
     キリル・ペトレンコ(指揮)、ゲオルク・ニーグル(バリトン)/録音:2017 年3月23日
  CD3,4
   受難オラトリオ《もう1 人のマリアの福音書》(2011-12) (2h24’00)
     サー・サイモン・ラトル(指揮)、
     ケリー・オコーナー(メゾソプラノ/マリー)、
     タマラ・マンフォード(メゾソプラノ/マルタ)、ダニエル・ブーベック(カウンターテナー)、
     ブライアン・カミングス(カウンターテナー)、ネイサン・メドリー(カウンターテナー)、
     ピーター・ホア(テノール/ラザロ)、
     ベルリン放送合唱団、ダニエル・ロイス(合唱指揮)
     録音:2017 年1月28日


  Blu-ray 1
   このブルーレイ・ディスクには、下記の曲のコンサート映像が収録されています。
    ・《ハルモニーレーレ(和声学)》
    ・《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》
    ・管弦楽のための《シティ・ノワール》
    ・管弦楽のための《ロラパルーザ》
    ・管弦楽のための《ロラパルーザ》
    ・ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲《シェヘラザード2》
    ・バリトンと管弦楽のための《ウンド・ドレッサー》
  ボーナス:ジョン・アダムズとサラ・ウィリス(ホルン奏者)との対話(19’00)
   Blu ray 2
    このブルーレイ・ディスクには、下記の曲のコンサート映像とドキュメンタリー映像が収録されています。
     ・受難オラトリオ《もう1人のマリアの福音書》
     ドキュメンタリー:『ショート・ライド・ウィズ・ジョン・アダムズ』(45’00)
     ボーナス:ジョン・アダムズとピーター・セラーズの対話(17’00)
 現代最高峰の指揮者たちが振る!世界一のオーケストラが選んだ作曲家ジョン・アダムズ。次期首席ペトレンコとベルリン・フィルの初録音も含む!

 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン[24bit/192kHz録音]
 [Blu-ray]画面:Full HD 1080/60i 16:9、音声:2.0PCM Stereo、5.1DTS-HD Master Audio、リージョン:All、日本語字幕付、日本語帯・解説付

 【ジョン・アダムズ・エディションの意義】
 現代アメリカを代表する作曲家、ジョン・アダムズ。戦後のアメリカでもっとも影響力が強く、また高い人気を誇ります。ベルリン・フィルは、2016/17 年シーズンのアーティスト・イン・レジデンスに作曲家として初めてジョン・アダムズを迎え、シーズンを通して彼の作品を様々な指揮者が演奏しました。この「ジョン・アダムズ・エディション」は、その特別なシーズンの記録とベルリン・フィルがこのように同時代の作曲家を取り上げ、新しい作品の紹介と普及に努めていることの証となるでしょう。アダムズの音楽は、決して難解ではありませんが、その音楽の圧倒的迫力、音響的快楽を世界最高峰のオケで存分に味わうことができます。

 【次期首席指揮者ペトレンコ】
 このエディションには、様々な指揮者が登場します。中でもこのエディションの注目ポイントのひとつ、キリル・ペトレンコによる≪ウンド・ドレッサー≫です。2017 年3 月23 日に行われたこのコンサートは、2015 年6 月21 日にペトレンコがベルリン・フィルの次期首席指揮者に選ばれ、その後初めての登場となった記念すべきコンサートです。≪ウンド・ドレッサー(包帯係)≫はアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンが自らの戦争における看護体験を綴った詩を題材とした楽曲。このコンサートではモーツァルトの≪ハフナー≫とチャイコフスキーの≪悲愴≫に挟まれるようなかたちで演奏されました。彼とベルリン・フィルの相性を知るうえで、貴重な録音となるでしょう。

 【アダムズ、指揮者としてベルリン・フィル、デビューを飾る】
 アダムズ自身による演奏の作品≪ハルモニーレーレ≫と≪シェヘラザード2 ≫。2016 年9 月に行われたベルリン・ムジークフェストの枠でベルリン・フィルに客演した時の演奏で、何と指揮者としてのデビューも飾っています。1985 年に初演された≪ハルモニーレーレ≫。「サンフランシスコ湾の大きなコンテナ船が、宇宙船のように空に向かって飛んで行く」というアダムズ自身が見た夢から啓発されて書かれた作品で、冒頭ではホ短調の和音が祝砲のように繰り返し鳴らされます。続いてヴァイオリン協奏曲≪シェヘラザード2 ≫。これはアダムズがパリのアラブ世界研究所に展示された《千夜一夜物語》の展覧会、特にシェヘラザードの像にインスピレーションを受けて書かれた作品。「この物語の多くに見られる、女性への当たり前のような暴力から、私は今の時代毎日のように接するニュース映像について熟慮するようになった。それで独奏ヴァイオリンを主人公にした劇的交響曲を作曲するというアイデアが生まれた」とアダムズは語ります。この作品では具体的な物語が描かれているわけではありませんが、暴力や抑圧を非難する彼のメッセージが込められています。宗教の狂信者に追われ、裁判にかけられるシェヘラザードは、フィナーレでついに自由を見出すことになります。2015 年の初演者であるリーラ・ジョゼフォヴィッツがソロを務めています。

 【ドゥダメルのロス・フィル就任記念委嘱作品】
 ドゥダメルによる≪シティ・ノワール≫。ドゥダメルがロサンゼルス・フィルの首席指揮者に就任した記念公演で初演され、大きな成功を収めた作品。3 楽章から成り、1940 年代から50 年代にかけてアメリカ社会の雰囲気を退廃的に描いたフィルム・ノワールの影響を受けて書かれました。アダムズは1980 年代から90 年代に多用したミニマル音楽の要素を抑え、冒頭ではストラヴィンスキーからガーシュイン、バーンスタイン、ミヨー、さらにジョン・コルトレーンまで様々な音楽的要素を散りばめています。さらに中間楽章ではジャズのリズムが加わり、50 年代初頭のアメリカに聴き手を誘うでしょう。その後に登場するトロンボーンのソロは、デューク・エリントン楽団の2 人の名トロンボーン奏者をイメージしたものだとアダムズは語っています。

 【アラン・ギルバートによる疾走感溢れる2 作品】
 日系アメリカ人指揮者のアラン・ギルバートは、活気あるリズムと明るいオーケストレーションの《ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン》とサイモン・ラトルの40 歳の誕生日に際して書かれた音楽《ロラパルーザ》の2 つの作品を取り上げています。

 【ラトル指揮による大作、セラーズとアダムズのコラボレーション】
 このエディションのメイン・プログラムである、オラトリオ《もう1 人のマリアの福音書》は現・首席指揮者ラトルが振ります。2015/16 シーズンに同じくアーティスト・イン・レジデンスを務めたピーター・セラーズが演出したもの。「もう1 人のマリア」とは、マグダラのマリアのこと。2012 年にロサンゼルスで初演されたこの音楽劇では、キリストの受難が、彼に最後まで付き添い、最初にその復活の証人となったと言われる彼女の視点から描かれています。アダムズとセラーズの共同作業の目的は聖書を書き直すことではなく、新約聖書と旧約聖書、中世の神秘主義者、20 世紀の女性解放や政治の活動家、さらにホロコーストの生存者からの引用をコラージュして台本を編纂しています。カウンターテナーによる3 人の福音史家を始めとする歌手陣にも注目です。

 【世界的な写真家ヴォルフガング・ティルマンスによるアートワーク】
 この「ジョン・アダムズ・エディション」のアートワークには世界的な写真家ヴォルフガング・ティルマンスの作品が使われています。ティルマンスのスナップ的ポートレートが各ページにあしらわれた幻想的な装丁となっています。
ヴォルフガング・ティルマンス
 1968 年、ドイツ生まれ。1980 年代末より写真を撮り始め、1992 年にロンドンへ移住後はカルチャー誌で活躍。1993 年にケルンで初めて本格的な個展を開催。風景や静物、ヌード、抽象的プリントワークなど多様な形態で作品を発表し続け、ファインアートとして高い評価を集め、2000 年はイギリスで最も権威ある現代アート賞、ターナー賞を受賞。2015 年にはハッセルブラッド国際写真賞受賞している。

 ジョン・アダムズ
 1947 年、アメリカ合衆国東部ニューイングランド地方、マサチューセッツ州ウォーセスター生まれ。1965 年ハーバード大学音楽学部に入学。卒業後、サンフランシスコ音楽院で教鞭を執り、現代アメリカで最も尊敬を集める作曲家のひとりとなった。代表作に管弦楽曲《シェイカー・ループス》《和声学》、オペラ『中国のニクソン』『クリングホファーの死』など。同時多発テロ犠牲者追悼曲《魂の転生》でピューリッツァー賞受賞。指揮者としても、世界各地の名門オケに客演している。

 ダウンロード・コード
  この商品には、上記全曲のハイレゾ音源(24bit/192kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。
 デジタル・コンサートホール
  ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。

  *2017年来日キャンペーン対象商品



 

KKC 5823/7
(5SACD HYBRID)
\7000+税
シベリウス:交響曲全集(5SACD HYBRID)
 DISC1 交響曲第1番 (37:39)
 DISC2 交響曲第2番 (43:12)
 DISC3 交響曲第3番 (28:17)、交響曲第4番 (36:50)
 DISC4 交響曲第5番 (30:32)
 DISC5 交響曲第6番 (29:13)、交響曲第7番 (21:48)
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルリンの聴衆をも魅了したラトルのシベリウス全集が待望のSACD 化!

 録音:2014年12月18-20日(5番) 2015年1月28日〜2月6日(1〜4番) 2015年2月7〜9日(5〜7番)
 録音場所:フィルハーモニー、ベルリン[24bit/192kHz録音]/DSDマスタリング:オプティマル・メディア/日本語帯・解説付

 「ベルリン・フィル・レコーディングス」からサー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるシベリウス交響曲全集のSACDHybrid 盤が発売されます。
 CD+ブルーレイで発売されていたセットから音源だけをSACDで発売。


 ラトルは1981 〜 1987 年にかけてバーミンガム市交響楽団とシベリウスの全集をレコーディングしており、今回が2 度目の全集録音となります。ラトルは子供の頃からイギリス人としてシベリウスに愛着があり、リバプール・フィルで指揮者としてデビューした際も、シベリウスの交響曲第5 番を振っており、ラトルにとってシベリウスは特に思い入れのある作曲家のひとりであることがわかります。このベルリン・フィルとのシベリウス・チクルスは、2002 年の首席指揮者就任からの希望であり、2015 年シベリウス・イヤーにあわせて録音されました。

 *2017 年来日キャンペーン対象商品

 [ラトル、シベリウスを語るから]
 マーラーの音楽では、人間と自然、とりわけ彼自身がテーマとなっています。しかしシベリウスでは、「人がそこにいる」とは感じられません。もし人間がいるとすれば、自分自身の「不安の藪」に入り込み、捕らわれた人がいる、という意味においてでしょう。つまり、そこに足を踏み入れる者は、もう二度いるとすれば、自分自身の「不安の藪」に入り込み、捕らわれた人がいる、という意味においてでしょう。つまり、そこに足を踏み入れる者は、もう二度と帰って来られないかもしれないのです。私はシベリウスの音楽の本質は、最終的にはそこにあるような気がします。


















10/11(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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OMM



OMM0120
(2CD)
\2600→\2390
アントン・バタゴフ(p)最新録音、今度はグラス!
 フイリップ・グラス:練習曲集

CD.1Book 1
 1. Etude 1(06:10)
 2. Etude 2(07:51)
 3. Etude 3(05:19)
 4. Etude 4(05:24)
 5. Etude 5(09:02)
 6. Etude 6(05:50)
 7. Etude 7(10:27)
 8. Etude 8(06:37)
 9. Etude 9(04:29)
 10. Etude 10(08:44)
CD.2 Book 2
 1. Etude 11(07:45)
 2. Etude 12(08:18)
 3. Etude 13(04:36)
 4. Etude 14(07:09)
 5. Etude 15(08:34)
 6. Etudfe 16(06:34)
 7. Etude 17(08:11)
 8. Etude 18(06:30)
 9. Etude 19(05:58)
 10. Etude 20(12:01)
アントン・バタゴフ(p)

 ロシアの最も影響力のあるポスト・ミニマリスト「アントン・バタゴフ」。
 チャイコフスキー国際コンクールに入賞しジョン・ケージ、モートン・フェルドマン、S.ライヒ、P.グラスの音楽を紹介している。
 1990年Melodiya(3CD)デビューアルバムではメシアンの幼子イエスに注ぐ20の眼差し、1993年にはJ.S.バッハのフーガの技法を録音。
 1997にはライブ録音を中止、その後12年間はスタジオ録音を中心に活動する。

 2017.1.28 Svetlanov Hall, Mscow International House of Music



先日案内が来たばかりのバタゴフのバッハ最新録音


Melodiya
MEL1002500
(2CD)
\3200→\2990
天才と狂人の境
 アントン・バタゴフ:J.S.バッハを弾く

【CD1】
 J.S.バッハ(1685-1750):
  パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
   1.序曲
   2.アルマンド
   3.クーラント
   4.アリア
   5.サラバンド
   6.メヌエット
   7.ジーグ
  8.コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147
【CD2】
 J.S.バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
  1.トッカータ
  2.アルマンド
  3.クーラント
  4.エア
  5.サラバンド
  6.テンポ・ディ・ガヴォット
  7.ジーグ
アントン・バタゴフ(ピアノ…ベーゼンドルファー 225)

 1965年モスクワ生まれのアントン・バタゴフ。作曲家としてはロシアのポスト・ミニマリストに位置付けられ、ロシア国内のニュース番組や教養番組などの音楽を手掛けており、時にはチベット仏教の詠唱に西洋音楽風の伴奏をつけてみたという“異端の人”。一時は「天使になりたい」と言ってチベットに住んでいたというバタゴフですが、ピアニストとしては、タチアナ・ニコラーエワの門下であり、確かな技巧を有していることで知られています。
 しかしその表現は大胆かつ異色なもの。以前リリースされたメシアンの「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」は史上最遅の演奏であり、まさに法悦の世界を体験できると話題になりました。
 そんなバタゴフの久しぶりの新譜は、バッハのパルティータ。CD2枚組に収録されているのは4番と6番の2曲のみで、その2曲間をつなぐのは「主よ、人の望みの喜びよ」というのも考え抜かれたプログラムです。
 バタゴフは時が止まるかと思えるほどのゆったりとしたテンポを採り、一つ一つの音符、イントネーション、和声の隅々までに意味を見出し、一切の妥協を許さないパルティータを演奏しています。
 独創的なパルティータというとグールドの名演が頭に浮かぶ人も多いでしょうが、このバタゴフ盤の方向性は全く違うもの。軽やかさや音の乱舞は全くありません。ゆっくりと紡がれていく音に耳を研ぎ澄ませてください。

  録音 2016年12月 Constructor Hall, ZiL cultural centre, Moscow



 1965年ロシア生まれ。度々異端と称される芸術家、アントン・バタゴフ(Anton Batagov)。
 現在は、クラシック以外の作曲に関して「知的でスタイリッシュ」と高く評価されている。
 これはそんなバタゴフのバッハ。これが普通じゃない。

 かつてリリースされていたメシアンの「幼な子イエス」は全体でCD3枚を費やすという異常長時間演奏。それでもメシアンには認められていたというから、異常なだけでは終わらない。
 またバッハの「フーガの技法」も140分を優に超えていたという超スロー演奏。
 しかもただ遅いだけでなく、異様な世界に引きずり込まれそうになるへんてこりんな演奏。
 ほんとに気が狂いそうになる。普通のピアノで弾いたのではないと思う。

 これを数々のコンクール入賞歴を持つ超絶技巧の持ち主がこれをやるんだからたまらない。


 バタゴフはモスクワ音楽院を卒業後、クラシックの録音をわずかに行った後、仏教を含む様々な文化映像、パフォーマンス、哲学、フリー・ジャズやポップ等がまぜこぜの、不思議な世界に旅立ってしまった。
 彼のビデオ・アーツなんて、見たらほんとに気が狂いそうになる。
 クラシック演奏家というだけの範疇にとどまっていられなかった天才と狂人の境を行く人なのである。
 こんなわけがわからない超人・変人がまだいた。


Johann Pachelbel Canon in D major
https://youtu.be/KyuvOmGuYgM


Anton Batagov plays Bach. Live at the Moscow House of Music, part 1  April 26, 2014
https://youtu.be/2p5OiaIsZL8






<国内盤> 


ALPHA



Alpha288
(国内仕様盤)
\2900+税
ドヴォルザーク:
 ピアノ四重奏曲第1番二長調 作品23(B 53)
 ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 作品87(B 162)
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)
ブッシュ・トリオ
 マテュー・ファン・ベリエン(ヴァイオリン)
 オリ・エプステイン(チェロ)
 オムリ・エプステイン(ピアノ)

 若きピアノトリオがドヴォルジャークのピアノ付き室内楽を全曲演奏するシリーズの第2弾!
 前作ではピアノ三重奏曲第3番と第4番「ドゥムキー」を取り上げたブッシュ・トリオですが、本アルバムではエリザベート王妃音楽院での恩師でありイザイ弦楽四重奏団の創立メンバーであるヴィオラの巨匠ミゲル・ダ・シルヴァを迎えた四重奏を取り上げました。
 若きドヴォルザークがシューベルトに影響を受けて1875年に作曲した第1番は作曲の生涯における作曲スタイルの基になりました。
 その14年後に出版者からのプレッシャーの内に書上げた第2番はブラームスの影響を受け、成熟した傑作として知られます。
 


Alpha297
(国内仕様盤)
\2900+税
涙とため息〜ストラデッラのオペラとオラトリオより
 アレッサンドロ・ストラデッラ(1644-1682):
  1-4 オペラ『愛に死す』より エウリンダのアリア他
  5-6 オラトリオ『洗礼者ヨハネ」より
   サロメ(ヘロディアの娘)のアリア他
  7-11 オペラ『父性愛の力』より アンティオコスのアリア 他
  12-14 オラトリオ『聖ペラギア」より ペラギアのアリア他
  15-16 オラトリオ『スザンナ』より スザンナのアリア他
シャンタル・サントン=ジェフリー(ソプラノ)
バンジャマン・シェニエ
            (ヴァイオリン&指揮)
ガリレイ・コンソート(古楽器)

 42歳の時に痴情のもつれの故にジェノヴァで暗殺されたストラデッラは、近年までその音楽よりも愛憎によるスキャンダルの方が知れ渡る作曲家でした。
 その生涯に渡って幅広いジャンルの音楽を作曲したストラデッラですが、このアルバムでは17世紀前半からローマ教皇のもと花開いた、魅惑的な女性を主役に据えるオラトリオとオペラより、アリアと器楽曲を取り上げストラデッラの女性観を描き出しました。
 シャンタル・サントン=ジェフリーの表現力に富んだ歌声は、様々な女性の心情を舞台にのせて描き出します。
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Alpha293
(国内仕様盤)
\2900+税
歌って指揮します!/バーバラ・ハニガン

クレイジー・ガール・クレイジー
 〜ベリオ×ベルク×ガーシュウィン×ハニガン〜

 ベリオ:①セクエンツァIII
 ベルク:②『ルル』組曲
 ガーシュウィン:③ガール・クレイジー組曲
     (ビル・エリオット&バーバラ・ハニガン編)
バーバラ・ハニガン(ソプラノ)指揮
ルートヴィヒ管弦楽団

 新世代Alphaの快挙!存在自体がもはや芸術、21世紀型の異才ハニガン、縦横無尽に登場!

 ウルバンスキ、ガーディナー、コパチンスカヤ…レーベル発足時の得意分野たる古楽のフィールドを大きく超えて、創設20周年が射程に入ってきたAlphaレーベルの演奏陣の進化はめざましいものがありますが…まさかこの新世紀クラシック・シーンのアイコンのような超・異才まで登場するとは!

 バーバラ・ハニガン、カナダでNAXOSヘンデル歌劇の古楽器録音におとなしくクレジットされていたのが遠い昔のよう、ラトル、ネルソンス、サロネン、ダニエルズ…と「おいしいことしかない」新世代巨匠たちと続々共演するだけでなく指揮者としても突き抜けた存在で、現代音楽だろうが古典だろうがお手のもの。

 欧州中が気もそぞろな彼女が、精鋭ルートヴィヒ管弦楽団を率いて、まさにタイトル通りの演目で、痛快な狂気の舞台を織り上げてゆく1枚——もう、ジャケットからして期待感しかない…としか言いようがありません!

 ベリオの幽玄、ガーシュウィンの縦横無尽、そしてベルクの詩情と闇と…訳詩もばっちりお付けします。2017年、この1枚を聴かずにクラシックを語るなど、ありえません!!



  


 ぶっとんだ。
 こんな人がいたのか。

 そして歌いながら演じながら指揮をするのである。

https://youtu.be/sFFpzip-SZk

 もう次代の何年も先をいってる。バーバラ・ハニガン。



 


Alpha295
(国内仕様盤)
\2900+税
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 op.10
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 M.35
ショーソン:はてしない歌 op.37
  〜独唱、弦楽四重奏とピアノのための
ヴァン・カイック四重奏団
ケイト・リンジー(Ms)
  アルフォンス・セマン(ピアノ)

 フランス最前線の玄妙と詩情…塗り替えられてゆくこの2曲への絶妙の補助的名品を、あの歌手が!
 フランス近代を代表する2巨頭ドビュッシーとラヴェルが、それぞれに若い頃世に送り出した弦楽四重奏曲…・その玄妙な味わい、「心の名盤」をお持ちの方もおられるでしょうが、フランスものはやはりフランスの演奏家たち——フランス楽壇最前線から新たな1枚が登場するたび、そわそわせずにおれないリスナーの方も多いのではないでしょうか?
 ヴァン・カイックSQはまさにその期待感に十二分に応えてくれる、新世代型のフランス団体。いうなれば「ポスト・エベーヌ時代」の先端をゆく何団体かのうちのひとつですが、彼らが同国随一のこれら名曲を、ただ極上の名演で聴かせて終わりにするはずがなく!両曲への補助線として、19世紀末に若くして事故で亡くなった玄妙なる名匠ショーソンの、弦楽四重奏とピアノを伴う象徴的声楽作品を盛り込んでみせるのが憎いところ。そこにゲスト参加する歌手は…先日もAlphaでヴァイル録音を出したばかりのケイト・リンジー!パリらしい洒脱な写真ジャケも魅力、これは見逃せません!



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ARCANA



Mer-A438
(国内仕様盤)
\2900+税
アンサンブル・ゼフィーロ
ドレスデン宮廷に愛された作曲家たち
 〜オーボエとファゴットによる
   トリオ・ソナタと四重奏ソナタさまざま〜

 ファッシュ:
  ①四重奏ソナタ 変ロ長調 FWV N:B2
  ②同 ト短調 FWV N:g1(1727以降)
 クヴァンツ:③トリオ・ソナタ ト短調 QV 2:41a/b
 ハイニヒェン:④四重奏ソナタ 変ロ長調 Seibel 257(1726)
 ヴィヴァルディ:⑤四重奏ソナタ ハ長調 RV 801
 テレマン:⑥トリオ・ソナタ ハ短調 TWV42:c4
 カリファーノ:⑦四重奏ソナタ ハ長調
 ロッティ:⑧こだま 〜四重奏ソナタ ヘ長調(1717-19)
  ※曲順は①③④⑤⑥⑦②⑧
アンサンブル・ゼフィーロ
           (古楽器使用)
アルフレート・ベルナルディーニ、
 パオロ・グラッツィ(ゲ゛ロック・オーザ゛エ)他

 「18世紀の大本命」は、バッハも憧れまくった宮廷!
 オーボエとファゴットの名品続々、この贅沢な面々で!

 欧州古楽界の両軸、オランダとイタリアをまたにかけ、筋の通った作品解釈を続けている老舗才人集団(もはや「老舗」と呼ぶに足るキャリア!)ゼフィーロ——
 その新譜はいつだって注目度たっぷりなのですが、このたびリリースされるのは久々の室内楽録音。それも絞りに絞ったコア・メンバーで、オーボエ2本とファゴット、通奏低音という編成。しかしなにしろひとりひとりが猛者しかいないこの集団、「バロックのトリオ・ソナタ」というものが単なる喫茶店のBGMだと思ったら大やけどしますよ…?!といわんばかりに、選曲から練りに練った企画で臨んできました。

 テーマは「ドレスデン宮廷」—−大バッハも憧れまくった18世紀ドイツ随一の精鋭集団、そこに作品を提供してきた宮廷内外の大物作曲家たちの名品が続々。
 ここに並ぶ名前を「群小」と思っていたら、それこそ大やけどです…ひとりひとり、当時巨匠扱いされていたのがなぜだったか、それぞれに痛感するバロック木管の響きの交錯、充実の解説(全訳付)とともに味わい尽くせる新譜です。
 バロックファンならずとも、どうぞご注目を…!


アンサンブル・ゼフィーロの決定的名盤


A394
(2CD)輸入盤
\3600
決定的名盤!
 ゼレンカ:
  2本のオーボエとファゴットを伴う6つのソナタ(1715-16 ウィーン編纂)

  ①ソナタ 第5番 ヘ長調 ZWV181-5
  ②ソナタ 第6番 ハ短調 ZWV181-6
  ③ソナタ 第2番 ト短調 ZWV181-2
  ④ソナタ 第1番 ヘ長調 ZWV181-1
  ⑤ソナタ 第3番 変ロ長調 ZWV181-3
  ⑥ソナタ 第4番 ト短調 ZWV181-4
アンサンブル・ゼフィーロ
(古楽器使用)
 パオロ・グラッツィ、
 アルフレード・ベルナルディーニ(ob)
 アルベルト・グラッツィ(fg)
 リナルド・アレッサンドリーニ(cmb)
 ①②③ロルフ・リスレヴァン、
  ④⑤⑥ジャン・カルロ・ラード(テオルボ)
 ①②③ロベルト・センシ(cb)
 ④⑤⑥ローレンツ・ドゥフトシュミット
       (ヴィオローネ)
 ⑤マンフレード・クレメル(vn)

 バッハやテレマンと同時代のドレスデンで活躍、教会音楽においてはバッハをさえしのぐのでは?との呼び声さえある異才ゼレンカが、拠点となったドレスデン宮廷に来る前、ウィーンで作曲していた幻のトリオ・ソナタ集の全曲...
 イタリア古楽界の精鋭が結集するEns.ゼフィーロがこれを古楽器で録音したアルバムは、もう10年以上入手困難が続いてきた超・人気盤!

 ホリガーらの現代楽器録音はあっても古楽器での名演が見つからなかったところ、2枚に分けて発売された(つまり1曲ごとバロック作品にしては妙に長い)ゼレンカ随一の魅力を示す古楽器録音の復活は必ずや、18世紀初頭のドイツ音楽に目がない日本のバロック・ファンを熱狂させることでしょう!




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ARCO DIVA



UP0192
(国内仕様盤)
\2900+税
アルフォンソ・ミュシャの義理の娘
 ジェラルディーン・ミュシャ(1917-2012)
 『マクベス序曲』とその他のオーケストラ作品

 1. 「テンペスト」序曲
 「マクベス組曲」
  2. Ⅰ)序曲
  3. Ⅱ)魔女達
  4. Ⅲ)宴会
  5. Ⅳ)マクベス夫人の夢遊病
  6. Ⅴ)マクベスの死と終曲
 ジョン・ウェブスターの詩による歌曲
  7. 聞け、今や全てが静止し
  8. コマドリとミソサザイを呼べ
  9. 春に咲く全ての花々
 「ピアノ協奏曲」
  10. アレグロ
  11. アンダンテ
  12. モルト・アレグロ
 13. スコットランド古謡による16の変奏曲
フラーデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレアス・ゼバスティアン・ヴァイザー(指揮)
イヴァナ・トロウポヴァー(ソプラノ)
パトリシア・グッドソン(ピアノ)

 アールヌーボーを代表するチェコのグラフィッデザイナー、アルフォンソ・ミュシャの義理の娘であるスコットランド出身の作曲家ジェラルディーン・ミュシャの作品集。
 ミュシャの息子であり夫であるジリ・ミュシャとともにプラハに住み、たくさんのチェコや世界の芸術家との交流を深めた彼女の音楽は、歌曲やピアノ協奏曲、シェイクスピアに発想を得た音楽などとてもユニークな想像力ひろがる選曲。
 知られざる作曲家の扉が開かれます。


ピアノ協奏曲が聴けます。
多彩で華やかな世界。なかなか素敵です。
https://youtu.be/_PXahO4Vjgo





ジェラルディーンの前の奥さんがカプラーロヴァーだったということになる。
よけいなお世話だがジリ・ミュシャは二人の才能ある女性作曲家を妻にしていたということか。

GP708
\2300→\2190
ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):ピアノ作品全集 ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
  録音2016年1月5日・・・1-7.9.10.12-26.28-312016年3月25日・・・8.11.27.32Conservatorio Lugano


 モーツァルト、ペルゴレージ、シューベルト、ルクー、アリアーガ、ロイプケ、そしてリリー・ブーランジェ・・・。若くして天に召された作曲家というのはまるで示し合わせたように神秘的な魅力を持つ。それは神から約束された使命を背負っていたからなのか。

 ヴィチャスラヴァ・カプラーロヴァ。




 彼女もまたそんな運命を背負った作曲家であったかもしれない。
 もって生まれた恵まれた才能と、激しい感性、そして熟練した技能を持つことで彼女は次々と進歩的な作品を発表し、一躍有名になる。
 が、ときはすでに戦争の時代。彼女もまた自作の作曲よりも公の仕事を優先せざるを得なくなる。翌年には「軍隊シンフォニエッタ」を作曲、BBC響を指揮したりしている。
 その後、国情不安のフランスからまるで逃げるようにモラヴィアへ帰郷、そこで有名な画家アルフォンヌ・ミュッシャ(最近よく百貨店の展覧会とかで見かける)の息子と結婚、新たな人生を歩むことになる。が、翌年には故郷モラヴィアもヒトラーによって占領され、すでにヨーロッパに平和の土地を見出すことはできなくなっていた。そんな彼女が新天地アメリカに夢を見出し、そこで自分の音楽的才能を解き放とうとしたのは当然のことである。

 しかし、・・・・。
 いよいよその計画を実行しようとした矢先、結核により、彼女の有望な未来は一気に閉ざされてしまった。

 まだわずか25歳だった。





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PAN CLASSICS



PC10380
\2900
出すアルバム、全てが「快挙」…リナ・トゥル=ボネ

ジャケ・ド・ラ・ゲル:
 ヴァイオリン独奏のためのソナタ集(1707)
  〜フランス・バロック宮廷音楽、18世紀へ

 『ヴァイオリンとクラヴサン(=通奏低音) のためのソナタ集』(1707年刊)
   ①第1ソナタ ニ短調
   ②第2ソナタ ニ長調
   ③第3ソナタ ヘ長調
   ④第4ソナタ ト長調 
   ⑤第5ソナタ イ短調
   ⑥第6ソナタ イ長調
リナ・トゥール・ボネ
      (バロック・ヴァイオリン)
パッツィ・モンテーロ(バス・ガンバ)
ケネス・ワイス(チェンバロ)

 
 フランス音楽の「要」ともいうべき女性作曲家の世界へ!古参の名手を横目に、バロック・ヴァイオリンの世界はモダン向きな人からがっつり古楽な面々まで多士済々の21世紀ですが、来年2月にビーバーの変則調弦まみれの難曲『ロザリオのソナタ』を演奏(!)すべく来日が決まっているスペイン屈指の俊才リナ・トゥール・ボネこそ、音盤シーンでとくにじっくり追うに値する新世代の名手!

 『ロザリオのソナタ』では自ら写真家として1曲ごとのイメージアートを制作するなど、「音楽と多領域の接点」を意識してやまない彼女の創るアルバムは1作ごとに名盤ばかり、先日リリースされたコレッリ「作品5」では通奏低音を1曲ごと別編成にするという多様さまで含め、ファンを興奮の坩堝に巻き込んでくれました。
 今度はその影響下でフランスにソナタ文化を持ち込んだ象徴的女性作曲家のソナタ集…艶やかな美質をたたえながら変幻自在のユニークな作風を誇るジャケ・ド・ラ・ゲル世界、通奏低音に「もはや大御所」K・ワイスが加わっているあたり、彼女の存在感の大きさは推して知れましょう!





ド・ラ・ゲールで思い出すのはこの1枚・・・
フランス・バロックを代表する女性作曲家、ジャケ・ド・ラ・ゲールのアンニュイで優雅な味わい
絶品です・・・

MIRARE
MIR 105
\2700
エリザベト・クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール (1665-1729):
 ヴァイオリン、ヴィオールと通奏低音のためのソナタ集

  ソナタ第1-4番、レ・シルヴァン(クープラン/テオルボ編曲)、
  プレリュード(モレル/ヴィオール)
ラ・レヴーズ
【ステファン・デュデルメル (Vn)
 フローレンス・ボルトン ( ヴィオール )
 アンジェリーク・モイヨン (Hrp)
 ベルトラン・キュイエ (Clavcin)
 バンジャマン・ペロー(テオルボ、バロック G &指)】
ラ・レヴーズの類い稀なる色彩センスで聴く、フランス・バロックを代表する女性作曲家、ジャケ・ド・ラ・ゲール

録音:2009 年 9 月。66’23

 ジャケ・ド・ラ・ゲールは 17 世紀に活躍した数少ない女性作曲家。楽器製作者の一族ジャケ家の出身で、神童として注目を浴び、クラヴサン奏者としても才能に溢れ、ルイ 14 世の寵臣を受け活動していました。
 このソナタは、当時フランスで流行していたイタリア趣味を取り入れ、ヴィオールのソロの間にヴァイオリンが華やかなパッセージを奏でるようなフランスの優雅さを折衷した独自の様式で書かれています。
 18 世紀前半のフランス器楽曲の中で最も素晴らしい作品の一つです。

 ちなみにジャケットに使用されている肖像画はジャケ・ド・ラ・ゲール自身。フランソワ・ド・トロワの作品です。
 精緻な描写と艶やかな光沢が美しく、女性らしさか引き立つ 1 枚。



 そして・・・リナ・トゥール・ボネ・・・。

 新旧世代の交代が…といえば、バロック・ヴァイオリンの世界もまさにそのとおり。
 とくにバーゼル。
 スコラ・カントルム周辺をはじめ、スイス、ドイツ、フランスなどの古楽系教育機関の主任教諭が変わるなか、若い世代が続々と存在感をあらわしはじめているので見逃せない。

 現代楽器でも確かな研鑽を積んだのち、ウィーンや故郷で華々しく活躍を見せているスペイン出身のバロック・ヴァイオリン奏者リナ・トゥール・ボネも、新世代の注目株のひとり。
   




リナ・トゥール・ボネ
そのすべてのアルバムが衝撃的


PC10329
(2CD)
\4400
ロザリオ新録音
 リナ・トゥール・ボネ
  ビーバー:ロザリオのソナタ集(全)

  『ロザリオのソナタ集』変則調弦によるヴァイオリンと
   通奏低音による15のソナタ、および無伴奏パッサカーリャ
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
アンネ・マーリエ・ドラゴシッツ(cmb)
パッチ・モンテーロ(vg, cb, リローネ、ヴィオローネ)
ラインヒルト・ヴァルデーク(バロックhrp)
トーマス・ボイゼン(テオルボ)

 『ロザリオのソナタ』新譜に駄盤なし?
 ヴィヴァルディの協奏曲で圧倒的センスをみせた名手、心震える妙技。

 腕に覚えがなくては弾けない17世紀芸術の至宝、バッハ以前最大のヴァイオリン音楽ともいうべき『ロザリオのソナタ集』の全曲録音を世に問うてくれました!

 暗闇に蝋燭の炎だけをともしたトレイラーのイメージをそのまま美麗ジャケットに投影、雰囲気抜群にくりひろげられる縦横無尽の名演はまさに圧巻!
 音楽愛好で知られた17世紀ザルツブルク大司教のため、15通りの異なる調弦で、イエスの生涯にまつわる15の場面を描き出した異色の超絶技巧曲集を、ボネートは実にあざやか、説得力あふれる演奏解釈で「いま」に甦らせてゆきます。
 この曲集をあえて録音しようという名手の常どおり、実にすばらしい成果——通奏低音にもリローネやハープなど多種多様な楽器を導入、作品美を否応なしに盛り上げます。





ここで第10番が聴けます。
うまいのは当たり前として、かなり情熱的・・・これがスペインの「ロザリオ」?
・・・いいじゃないですか。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=SPFOi5b2hgE


リナ・トゥール・ボネ
衝撃的ジャケットのヴィヴァルディ


PC10314
\2700
リナ・トゥール・ボネ
 ヴィヴァルディ 協奏曲、あるいはソナタ
  〜新発見・新校訂作品さまざま〜

 ◆アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741):
  ①ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 218(世界初録音)
  ②ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第4番)ハ短調 RV7
  ③ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV346(世界初録音)
  ④ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV771
   (オリヴィエ・フレ補筆完成版)
  ⑤ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
   (グラーツ・ソナタ第3番)ニ長調 RV11
  ⑥ラルゴ ヘ短調〜ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 RV202 より
   (ゲオルク・ピゼンデルによる装飾音が施された版、
    ドレスデンの手稿譜より)
リナ・トゥール・ボネ(バロック・ヴァイオリン)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)

 すでにたいていの曲は録音されていたかと思いきや、ヴィヴァルディの「作品番号なし」のヴァイオリン協奏曲の数々には実のところ、いまだに録音されたことのない異色の名曲が何曲もあり、本盤はそれらも「ワケあり」の事情をうまく読み解き対処したうえで収録した、いわば未知のヴィヴァルディ世界へのイニシエーションとなっているわけです。

 DigiPack による美麗なジャケットについつられて手を伸ばしてみた...といった気軽な気持ちで聴く人にとっても、じゅうぶん以上に満足いただけるであろう、いかにもヴィヴァルディらしい超絶技巧のヴァイオリン・ソロや艶やかな旋律美といった諸要素に事欠かないのはもちろん、本盤では基本的に協奏曲でも1パートひとりずつ、つまり(ヴィヴァルディが教鞭をとっていたヴェネツィアのピエタ養育院のオーケストラとは違う)18 世紀初頭当時のスタンダードな演奏環境にそくした編成で演奏しており、その合間に盛り込まれた通奏低音伴奏の身のソナタ群では逆にところどころ通奏低音楽器を増やして、18 世紀当時いかにソナタ(室内楽)と協奏曲(大合奏でも弾ける音楽)とが境目なく共存していたか、あらためて教えてくれる本格派のアルバム作りがまた頼もしいところ!
 コンチェルト・ケルンやレザール・フロリサンでコンサートマスターもつとめてきたスペインの名手リナ・トゥール・ボネの、しっとり濃密ながら華やぎに事欠かないガット弦さばきが痛快です。




 このジャケットがボネート自身かどうかは不明。でもありうる。

 ここでRV.218が少し聴けます。切ないです。
https://www.youtube.com/watch?v=JXxaChldY8E&feature=player_embedded



そして充実のコレッリ


PC10375
(2CD)
\4400
コレッリ:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5(全12曲)
 ヴァイオリン、低音弦楽器と鍵盤のための12のソナタ(1700年ローマにて刊行)
リナ・トゥール・ボネ(バロックvn)
Ens.ムジカ・アルケミカ(古楽器使用)
ダニ・エスパサ(cmb,org)
マルコ・テストーリ(vc)
ジュゼプ・マリア・マルティ
       (テオルボ、バロックギター)
マヌエル・ミンギリョン
        (アーチリュート、テオルボ)
サラ・アゲダ(バロックハープ)
ギリェルモ・トゥリーナ(vc)
アンドルー・アッカーマン(ヴィオローネ)

 なんと豪奢な通奏低音!欧州最前線の俊才ふたたび今度は、意外に出ないコレッリ傑作曲集の全曲録音!

 ヴィヴァルディ以前の、イタリア最大のヴァイオリンの大家コレッリーーしかしなぜか、作曲者の歿後数十年たってもなお絶大な人気を誇っていた代表作のひとつ、ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ集「作品5」の全曲録音は、これだけ古楽器奏者が世界各地にいる状況を考えてみると不思議なくらい、新録音が出てこない…一昨年前に5セットも6セットも新録音されたビーバー『ロザリオのソナタ集』と対照的な話ですが、このバロック随一の充実曲集を、古楽系録音ですぐれた企画ばかり連発してきたPan Classicsで堂々録音してみせたのは...まさに一昨年前の『ロザリオ』ブームでも痛快な新譜をリリースしてくれ、その前にはヴィヴァルディの新発見作品を極小編成で世に問いファンを騒然とさせたスペイン出身の異才、リナ・トゥール・ボネ!
 作品のストイックさゆえ通奏低音パートには低弦と鍵盤のみで臨む奏者も多いこの曲集を、彼女は18世紀初頭のイタリアの通例どおり、できるだけ多数の通奏低音奏者たちと演奏してみせています。

 多芸を極めるイタリアのバロック・チェロ奏者テストーリも存在感抜群、他にもリュート、バロックギター、ハープ…と撥弦系も充実!







CAMERATA


CMCD-28346
\2800+税
シューベルト:3つのピアノ曲 D.946、幻想曲 D.940
〜最晩年のピアノ作品集/高橋アキ

 シューベルト:
  3つのピアノ曲 D.946
  12のドイツ舞曲(レントラー) 作品171 D.790
  (1. ニ長調/2. イ長調/3. ニ長調/4. ニ長調/5. ロ短調/
   6. 嬰ト短調/7. 変イ長調/8. 変イ短調/9. ロ長調/
   10. ロ長調/11. 変イ長調/12. ホ長調)
  ディアベリのワルツによる変奏曲 ハ短調 D.718
  4手のための 幻想曲 ヘ短調 作品103 D.940*
  「美しい水車屋の娘」(ピアノ独奏版:アウグスト・ホルン編曲)より
  (「どこへ?/粉職人と小川/小川の子守歌」)
高橋アキ(ピアノ)
コスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)*
 シューベルト・シリーズ第6弾 最期の年の2作品を中心に聴く「歌」、シューベルトの真髄

 「(高橋アキは)抜群の『間』のとり方で、そこにシューベルトの音楽の真髄である『沈黙』の親密な対話がひそんでいるのを聴きとっていた。今回もその基本に立って、シューベルトのもうひとつの重要なファクターである『歌』に深く迫る」喜多尾道冬(ブックレットより) 2007年よりスタートした高橋アキのシューベルト・シリーズ第6弾。
 当盤では、シューベルト最期の年の2作品を中心に、舞曲、変奏曲、歌曲編曲を収録。各作品に通底するシューベルトの本質をとらえ、その「歌」の根幹にふれます。

  録音:2017年6月イタリア
 

CMCD-15143/4
(2CD)
\3000+税
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 作品1/ヘーデンボルク・トリオ
 ベートーヴェン:
 [DISC-1]
  ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 作品1-1
  ピアノ三重奏曲 第2番 ト長調 作品1-2
 [DISC-2]
  ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品1-3
ヘーデンボルク・トリオ
 ユリアン・洋・ヘーデンボルク(ピアノ)
 ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク(ヴァイオリン)
 ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク(チェロ)
 才能きらめく兄弟トリオが奏でる親密で豊かな響き 待望のデビュー・アルバム
 
 音楽家の両親のもと、ザルツブルクに生まれたヘーデンボルク一家の三兄弟によるピアノ三重奏団、その名もヘーデンボルク・トリオ。正団員としてウィーン・フィルの次代を担うヴァイオリニストの長男・和樹とチェリストの次男・直樹、ピアニストとして活躍する三男・洋が、2012年にトリオを結成しました。待望のデビュー盤は、ベートーヴェンの名作、ピアノ三重奏曲作品1の3曲を収録。音楽一家で育まれた才能きらめく3人が、清新かつ親密で豊かなハーモニーを聴かせています。

 録音:2017年5月/ウィーン



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フォンテック



FOCD9758
¥2300+税
アンドレス・セゴビア(ギター)/ジャパン・コンサート1959
 J.S.バッハ:ガボットⅠ、Ⅱ
 ジャン=フィリップ・ラモー:2 つのメヌエット
 フェルナンド・ソル:アレグロ─グランソロ Op.14 より
 エイトル・ヴィラ=ロボス:前奏曲3 番
 エンリケ・グラナドス:スペイン舞曲10 番
 ジャン=デルフィン・アラール:華麗なエチュード(F.ターレガ編)
 イサーク・アルベニス:朱色の塔
 ゴメス・クレスポ:ノルテーニャ『アギーレ讃歌』
 エイトル・ヴィラ=ロボス:エチュード1 番
アンドレス・セゴビア(ギター)

 “ギターの巨人”セゴビア、没後30 年となる本年に歴史的音源をリリース!
 音楽史に燦然と輝く“ギターの巨人”アンドレス・セゴビア(1893-1987)。没後30 年を経てなお、その存在は全てのギターを愛する者の指標として、大いなる光を放ち続けています。
 本作は1959 年、演奏家生活50 周年にして円熟の境地に達したセゴビアの2 度目の来日時に行われたコンサートの模様を収録。58 年前とは思えない明瞭な録音で、巨匠の妙技を心ゆくまで堪能できます。
 ライヴならではのセゴビア本人の肉声も収録。人類の貴重な記録です。

  1959 年5 月19 日 九段会館 ライヴ録音(モノラル)




fine NF



NF 25503
\2800+税
《宮田 大 〜 木 洩 れ 日 Komorebi》
 1. フォーレ:夢のあとに 
 2. グラズノフ:吟遊詩人の歌
 3. フォーレ:シシリエンヌ
 4. ピアソラ:カフェ1930
 5. ピアソラ:グランタンゴ
 6. サン=サーンス:白鳥
 7. ファリャ: 火祭りの踊り
 8. カッチーニ:アヴェ・マリア
 9. ブルッフ:コル・ニドライ
宮田 大(チェロ)
ジュリアン・ジェルネ
 音楽は、日に時に、うつろう木漏れ日のよう。
 今見た光、また違う光 ?

 宮田大の第3弾は、親しみやすい曲目からなる愛奏小品集です。
 お馴染みの「白鳥」「夢のあとに」「コル・ニドライ」など9曲で、タイトルの「木漏れ日」のように光の淡いグラデーションを、心の微妙なひだも含めて音色の微妙かつ多彩な変化で表しています。
 特に聴き物は2曲のピアソラの作品で、いずれもピアノが重要な役割を担っていますが、ヒ゜アソラの揺れるような音の特質を、《カフェ 1930》て゛は音をむしろ崩し、《ク゛ランタンコ゛》て゛は即興的なアンサンブルの妙を交えてみごとに表現しています。
 共演のピアニストは前作「一會集」と同じ、ベルギー出身でパリ音楽院で学んだジュリアン・ジェルネで、使用ピアノはベーゼンドルファー275です。

 前作の「一會集」では齋藤秀雄が愛用していた「パオロ・アントニオ・テストーレ(1762年)」を使用していましたが、「一會集」の録音直後から縁あって「アントニオ・ストラディヴァリ“シャモニー” (1698年)」を使用しはじめています。
 一般にストラディヴァリは演奏が難しく、楽器に負けてしまうケースも多く見受けられますが、宮田大は3年近くの間に、みごとにストラディヴァリを手中に収め、素晴らしい音色を引き出しています。
今回の収録曲は、宮田大とジュリアンが時間をかけて弾きこんできた曲ばかりですが、収録にあたっては、リハーサルも含めて連続4日間をかけて万全の体制で収録を行いました。
 その結果、ストラディヴァリ、ベーゼンドルファーそしてホールの空間が一体となった、至福の響きを高音質CDから聴き取っていただけると思います。


録音:2016年11月23日、24日、25日 神奈川県立相模湖交流センター














10/10(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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ALTUS



ALT 374/5
(2CD)
\4000→\3690
ありがとうエリシュカ!感涙のブラームス完結篇!
 [CD1]
  メンデルスゾーン:
   序曲『フィンガルの洞窟』(ヘブリディーズ)Op.26
  シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D.485
 [CD2]
  ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団
 録音:2017年3月10・11日/札幌コンサートホールKitara(ライヴ)/国内プレス、日本語帯・解説付

 数々の名演を聴かせてきた札幌交響楽団と名誉指揮者ラドミル・エリシュカ。2017 年3 月にはブラームスの交響曲全曲演奏プロジェクトを完結させました。最後に取り上げられたのは第1 番。その特別な演奏会を収録したアルバムが発売されます。残念ではありますが、エリシュカは健康上の理由により2017 年10 月の札響の定期演奏会を最後の来日公演とする、という発表がなされています。
 しかしここに収められているのは若々しいエネルギーに満ち溢れた圧倒的な名演。新鮮で透明、清冽なメンデルスゾーンとシューベルトを聴かせたのち、メインのブラームスではほとばしるような情熱と格調の高さを兼ね備えた、スケールの大きな巨匠然とした音楽を構築してくれます。偉大なマエストロに感謝の意を込めつつ、じっくりと味わいたい感動的なディスクです。
 エリシュカ/札響のブラームス・プロジェクト、他の番号はそれぞれALT-304(第3 番)、ALT-319(第2 番)、ALT-330(第4 番)で発売されており、いずれも大変高い評価を得ています。




 ラドミル・エリシュカ(1931-)

 チェコのブルノ音楽大学にて、ヤナーチェクの高弟ブジェチスラフ・バカラに師事。1969 〜 90 年までチェコの名門オーケストラ、カルロヴィ・ヴァリ交響楽団の首席指揮者兼音楽監督を務める。チェコ・フィルやプラハ交響楽団等にも頻繁に客演していたが、活動がチェコ国内中心であったために、日本では最近までその名を知られていなかった。2006 年に札幌交響楽団定期演奏会に初登壇し伝説となる名演を披露、2008 年に同楽団初の首席客演指揮者に就任した。札響とのライヴ収録CD は高い評価を得ている。そのほかN 響、東京都響、東京フィル、大阪フィル、九州響等とも共演し、「遅れてきた巨匠」として熱い注目を集めている。2001 〜 2013 年6 月までチェコ・ドヴォルザーク協会会長を務めた。2015 年より札幌交響楽団名誉指揮者。

 札幌交響楽団

 札幌交響楽団は、1961 年「札幌市民交響楽団」の名称で発足、62 年「財団法人札幌交響楽団」となり、2009 年にはオーケストラで初の公益財団法人となった。国土の22 パーセントの83,457 平方キロメートルに540 万人以上の人口をかかえる北海道、唯一のプロ・オーケストラとして、「札響」の愛称で親しまれている。優れた音響で知られる札幌コンサートホールKitaraを本拠に、透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は雄大な北海道にふさわしいオーケストラとして広く知られてきた。歴代指揮者は荒谷正雄、ペーター・シュヴァルツ、岩城宏之、秋山和慶、尾高忠明等。尾高は1981 年から1986 年まで正指揮者、1998 年からミュージック・アドヴァイザー/ 常任指揮者、2004 年から2015 年3 月まで音楽監督を務めた。2015 年4 月からは首席指揮者にマックス・ポンマーを迎え、バッハから現代音楽まで幅広く取り上げ、そのライヴ録音CD も絶賛を博した。ラドミル・エリシュカは2008 年から首席客演指揮者、2015 年からは名誉指揮者を務め、札響との組み合わせは高い評価を受けた。レコーディングでは得意のチェコ音楽だけでなく、ブラームスやチャイコフスキーの交響曲等も取り上げた。札響は海外公演をこれまでにアメリカ、英国、ドイツ、イタリア、東南アジア、韓国、台湾で行い、各地で好評を博した。現首席指揮者のポンマーは2018 年3 月で退任、後任にマティアス・バーメルトが就任することが決まっている。







ALTUS
エリシュカ&札幌交響楽団
ブラームス第2〜4番


ALT 330
\2800
エリシュカ&札幌交響楽団、ブラームス・チクルス第3弾!
 ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
 ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団

 エリシュカ&札幌交響楽団、ブラームス・チクルス第3弾!ブラームス4番、カップリングはベートーヴェン4番

 「聴き手はマエストロの烈しい気迫に圧倒されることだろう」岩野裕一

 繊細緻密で北欧のオーケストラのように美しい札響を奮い立たせる大エリシュカ。今や日本を代表する名コンビと呼び声高い二人組で聴くブラームス・ベートヴェン、ドイツ音楽醍醐の味わい。

 ライヴ録音:2015 年6 月19 日、20 日 札幌コンサートホール/ステレオ

 エリシュカ&札幌交響楽団によるブラームス・チクルス第3 弾は交響曲第4 番。先の東京公演も大変話題となりました近年充実著しい札幌交響楽団とエリシュカ。
 このブラームスはこれぞ、とうならせる素晴らしさ。弦楽器群の緻密な音響の立体感、明快で美しく湧き上がる木管群、堂々たる風格の金管群など真剣勝負の名コンビゆえの無類の味わいがございます。カップリングのベートーヴェンも見事で少し遅めのテンポをとりながらもこの活き活きした躍動感!ズデーテン地方出身の巨匠エリシュカだけあってドイツ音楽との相性も抜群のようです。



ALT 319
¥2800
雄渾のブラームス 圧巻のフィナーレ、
 立派すぎる「魔弾」、 端正にして気高きモーツァルト

  ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
  モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調「プラハ」K.504
  ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
ラドミル・エリシュカ(指揮)
札幌交響楽団
 
 ブラームス交響曲全集第2弾、NHK で初日が放送され話題となりました。本CD はエリシュカの強い希望により完全燃焼の2 日目の録音を採用。録音もAltus ならではの立体感があり、ホールの響きのよさも感じられる見事な音質です。

 ライヴ録音:2014年11月15日/札幌コンサートホール/DDD、ライヴ

 演奏会の全曲目がおさめられています。収録日についてですが、NHK でテレビ放映され大変評判となりました初日11 月14 日(NHK は初日のみの収録)でなく、より燃焼度と完成度の高かった2 日目の11 月15 日(アルトゥスは両日とも収録)をCD 化いたしました。その力強く雄渾な音楽で聴き手を集中させ満足度満点のブラームスはやはり聴きものです。2015 年6 月末には4 番も録音されるため全集完成が待ち遠しいかぎりです。また近年の札幌交響楽団の充実ぶりは掛け値なしにすばらしく、エリシュカと札響と云う相思相愛希有の名コンビが生み出す音楽の面白さを充分堪能できます。


ALT 304
\2800
エリシュカ、アルトゥス・レーベルに登場!
切々と心にせまるブラームス、讃歌あふれるドヴォルザーク!

 (1)ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
 (2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
ラドミル・エリシュカ(指揮)
石川祐支(チェロ/札幌交響楽団首席奏者)
札幌交響楽団
 
 ライヴ録音:2013 年10 月11 & 12 日/札幌コンサートホール/DDD、ステレオ・ライヴ

 2009 年のエリシュカのN 響登場は衝撃でした。その「わが祖国」全曲は同年のファン投票でも1 位に選ばれ語り草となったエリシュカですが、以前より相思相愛、現在大変な蜜月の札幌交響楽団とのブラームス、得意のドヴォルザークの熱演が登場。エリシュカの緻密で細かなテンポ変換に見事に応える札響とのコンビは往年のヴァント・ギュルツェニッヒの名コンビを彷彿とさせ心に響きます。日本のオケの中でも北欧のオーケストラのような特徴を備える希有なオーケストラの札幌交響楽団ですが近年、腕の磨き上げがことのほか素晴らしく、聴きものです。







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EASONUS



EAS 29330
\2700→\2490
レオンスカヤ〜サウダーデ
 (1)チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ ト長調Op.37
 (2)ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番ロ短調Op.61
 (3)ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3の2
 (4)同:前奏曲嬰ト短調Op.32の12
 (5)同:前奏曲変ホ長調Op.23の12
 (6)同:エレジーOp.3の1
エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ)
 絶品のラフマニノフ。宝物にしたくなるレオンスカヤの郷愁のアルバム

 録音:2017年2月20-21日/ブレーメン・ゼンデザール/76’ 21”、Digipack 仕様

 かのリヒテルが手ばなしで称賛し可愛がったピアニスト、エリーザベト・レオンスカヤ。彼女も今年72 歳で、現在数少ない巨匠芸を味あわせてくれる存在となりました。
 ポルトガル語で「郷愁」を意味する「サウダーデ」と題されたアルバム、ラテン作品集かと思いきや、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチらロシアの作品が集められた最新録音。
 最近のレオンスカヤは神業のようなシューベルトで絶賛されていますが、当然ロシア作品も同じくらい素晴らしく、それを聴きたいという声がたくさんありました。
 チャイコフスキーの「ピアノ・ソナタ ト長調」は何故か最近録音が増えていますが、リヒテルの古い録音がボルテージの高さとダイナミックな技巧で代表盤とされています。レオンスカヤは終始堂々としながら、盛り上がる箇所では華々しいテクニックを披露するなど、最良のロシア・ピアニズム健在ぶりを示しています。またショスタコーヴィチのピアノ・ソナタ第2 番は、1992 年のテルデック盤から四半世紀ぶりの再録音。それも素晴らしい演奏でしたが、さらなる円熟味を増しほとんど神業。誰にも真似できない説得力に脱帽させられます。
 さらに嬉しいのがラフマニノフ。レオンスカヤのラフマニノフの独奏曲は意外になく、ほとんど初めて接する世界と申せましょう。それも浅田真央が使って人気の「前奏曲嬰ハ短調」や、同じ組曲の第1 曲で若きラフマニノフのナイーヴさが心を打つ「エレジー」など宝物にしたくなる素晴らしさ。シューベルト以上にレオンスカヤの魅力と凄さを実感させてくれる一枚です。




EASONUS旧譜
レオンスカヤ生誕70 年記念超豪華美麗アルバム
リヒテルとのデュオの貴重な映像も・・・!


EAS 29300
(4CD+
Bonus DVD[PAL])
\15000→\13990
レオンスカヤ生誕70年記念、新録音
 超豪華美麗アルバム
   リヒテルとのデュオの貴重な映像付き!(PALですが・・・


 シューベルト:ピアノ・ソナタ
  CD1
   第14番イ短調D.784、第18番ト長調D.894
  CD2
   第16番イ短調D.845、第17番ニ長調D.850
  CD3
   第15番ハ長調D.840、第20番イ長調D.959
  CD4
   第19番ハ短調D.958、第21番変ロ長調D.960

 Bonus DVD(PAL方式:82分)
  モーツァルト(グリーグ編曲):
   ピアノ・ソナタ第5番ト長調K.283
   幻想曲ハ短調K.475
   ピアノ・ソナタ第15番ハ長調K.545
   ピアノ・ソナタ ヘ長調K.533 / 494
CD
 エリーザベト・レオンスカヤ
  (ピアノ)
DVD
 エリーザベト・レオンスカヤ &
  スヴャトスラフ・リヒテル
   (ピアノ・デュオ)
 これはすごい!
 レオンスカヤ生誕70 年記念超豪華美麗アルバム。リヒテルとのデュオの貴重な映像付き!

 CD:録音:2015 年/ベルリン・マイスターザール/CD1:67’ 07”、CD2:79’ 50”、CD3:67’ 19”、CD4:79’ 31”
 DVD:収録:1993 年7 月26 日/モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)/82’ 00”

 エリーザベト・レオンスカヤは1945 年11 月23 日生まれ。先日70 歳を迎えた記念に、最新録音のシューベルトをメインにした超豪華装丁アルバムがリリースとなりました。
 今回は昨年の最新録音によるシューベルトの後期ソナタ集。14 番から21 番までの魔術的な名曲を聴かせてくれます。シューベルトの後期作品は、単に技巧だけで解決できない別世界の音楽といえますが、レオンスカヤは全く奇を衒わず、明快かつ優しい音色で表現。その円熟に驚かされます。いずれも長大で、通して聴くと5 時間近くかかりますが、いつまででも聴いていたくなる陶酔の世界。まさに絶品と申せましょう。


 もうひとつの魅力が、彼女を絶賛していたリヒテルとの共演の映像がボーナスDVD 化されていること。ベストセラーとなったワーナーのCD と同じ1993 年にモスクワ音楽院大ホールで行われたコンサートのライヴですが、こちらはさらにピアノ・ソナタ第5 番も入った計82 分な点が注目。カラーで画質はあまりよくありませんが、演奏はまさに神業。リヒテルの悠然たる弾きぶりを見るだけでも価値があります。
 さらなる魅力は、LP サイズ48 ページの解説書。内容は英語で、彼女の伝記からインタビュー、天使のような少女時代からアイドル風な10-20 代の貴重な写真満載。この写真からも彼女の優しい人間性が伝わってきます。

 *このDVD はPAL 方式によりますため、通常のDVD プレイヤーでは再生できません。パソコンでならばご覧になれる可能性があります。





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AVIE/SFS−MEDIA



SFS 0071
(2SACD HYBRID)
\7200→\6690
ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響
 シューマン:交響曲全集

  交響曲第1番変ロ長調 Op.38《春》
  交響曲第2番ハ長調 Op.61
  交響曲第3番変ホ長調 Op.97《ライン》
  交響曲第4番ニ短調 Op.120
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
サンフランシスコ交響楽団
 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響!待望の新録音は"シューマンの交響曲全集"!

 1995年から20年以上の長きに渡り音楽監督を務めるマイケル・ティルソン・トーマス(MTT)と、アメリカ西海岸の名門オーケストラ、サンフランシスコ交響楽団(SFS)のゴールデンコンビ。
 幾度となくグラミー賞に輝くなど、演奏、録音の両面が世界各国で絶大な評価を受け続けている自主レーベル「SFS-Media」からのMTT&SFSの最新作は、本拠地デイヴィス・シンフォニー・ホールで2015年から16年にかけて演奏された『ロベルト・シューマンの交響曲全集』のライヴ・レコーディング!
 このMTT&SFSのシューマン・チクルスは、現地メディアのサンフランシスコ・クロニクル紙で「すばらしい以外のなにものでもない」と大絶賛されたコンサートであり、高音質で定評のある「SFS-Media」からリリースされる全集録音への期待は高まるばかり。
 大成功を収めた「マーラー・プロジェクト」に続くMTT&SFSの新たな代表作の誕生です!

 ※ハードカバー仕様/84ページブックレット
 ※録音(ライヴ):2015年11月19日−22日(第1番)、2016年3月30日−4月2日(第2番)、2015年11月13日−15日(第3番)、2016年5月19日−22日(第4番)、デイヴィス・シンフォニー・ホール(サンフランシスコ、アメリカ)







MD+G



942 20086
(SACD Hybrid)
\3100
《ウィーン・ピアノ・トリオ〜ブラームス:ピアノ三重奏曲集 Vol.2》
 ブラームス:ピアノ三重奏曲
  1) 第1番ロ長調Op.8(1854年版)、
  2) 第3番ハ短調Op.101
ウィーン・ピアノ・トリオ
 デイヴィッド・マッキャロル(ヴァイオリン)
 マティアス・グレドラー(チェロ)
 シュテファン・メンドル(ピアノ)

 ウィーンのアーティストによるブラームスの現存する貴重な初稿版の演奏
 ブラームスは自身の作品のスケッチ、草稿、初稿版の多くを破棄しましたが、このピアノ三重奏曲第1番の初稿版は破棄を免れ、35年後に全面的に改訂された版と2つの版が現存します。
 若い時のロマン派の初稿版と後のしっかりと構成された改訂版を比較研究できることは、ブラームスの芸術の進化をたどる上で大変興味深いことです。
 一方、第3番はブラームスが創作の後期、非常に芸術性が高まった時期にオーストリア=ハンガリー帝国の大衆音楽と出会って生まれた、誰にも真似できない作品です。
 ここではその第1番の1854年初稿版と第3番をウィーン・ピアノ・トリオが演奏しています。ウィーンの3人の音楽家たちが作品にただようウィーンとハンガリーの雰囲気をどのように伝えているのかを聴き取ることはこの上ない楽しみです。
 なお、既発売の《ウィーン・ピアノ・トリオ〜ブラームス:ピアノ三重奏曲集 Vol.1》には、ピアノ三重奏曲第1番の1889年改訂版と第2番が収められています。
 


904 20396
(SACD Hybrid)
\3100
《シナ・クローケ〜ジョルジュ・エネスコ:ピアノ作品集》
 ジョルジュ・エネスコ:
  1) 即興的小品Op.18、2) 組曲第2番Op.10、3) 悔悟
シナ・クローケ(ピアノ)

 ドイツのピアニスト、シナ・クローケがエネスコの作品に挑んだデビュー・アルバム
 ジョルジュ・エネスコといえば彼の生まれたルーマニアを思い出します。けれどもマスネとフォーレに師事し、学友にラヴェルとケクランがいたことでもわかる通り、フランスの影響も随所で感じられます。
 ドイツの女流ピアニスト、シナ・クローケはジョルジュ・エネスコの《即興的小品》と組曲第2番を選び、挑戦的なデビュー・アルバムを作り上げました。この若きアーティストは音楽のもつ特別な音色と驚くべきヴィルトゥオジティに対する優れた感性をもって鮮烈なデビューを果たしています。
 エネスコの楽器といえばヴァイオリンが有名ですが、ピアノ曲の作曲にも驚くべき才能を持ち、熟達したピアニストでもありました。
 

903 20436
(SACD Hybrid)
\3100
《ランデヴー〜バルトーク、フリューリング他:フルートとピアノのための作品集》
 1) カール・フリューリング:フルートのための幻想曲Op.55、
 2) バルトーク:ハンガリー農民組曲(ポール・アルマ編)、
 3) ジークフリート・カルク=エーレルト:シャコンヌOp.107 No.30、
 4) シューベルト:『萎れた花』の主題による序奏と変奏曲D802、
 5) 細川俊夫;フルートとピアノのためのリート、
 6) アンドレ・ジョリヴェ:リノスの歌
ヘレン・ダブリングハウス(フルート)、
セバスティアン・ベラクダル(ピアノ)

 華麗で変化に富んだ選曲で味わうフルートの魅惑的な音色
 フランスの作曲家アンドレ・ジョリヴェの『リノスの歌』はパリ音楽院の卒業試験の課題曲として作曲されました。この悲しみを表現した歌で、フルート・ソロのヘレン・ダブリングハウスは彼女のピアノ伴奏を担当しているセバスティアン・ベラクダルとともに、印象的にこのアルバムの有終の美を飾っています。
 フルート作品としては恐れられもし、愛されもするシューベルトの『「萎れた花」の主題による序奏と変奏曲』とバルトークの『ハンガリー農民組曲』は、このアルバムで細川敏夫の魅惑的な音色の穏やかな現代主義、そして初録音のカール・フリューリングのロマンティックな『幻想曲』に出会います。華麗で変化に富んだプログラムが精巧に組まれた一枚です。
 

613 20402
\2400
《ハンス・アイスラー:歌曲集Vol.2〜歌とバラード(1948年‐1962年)》
ハンス・アイスラー:
 1) Mutterns Hande(トゥホルスキー)、
 2) Der Graben(トゥホルスキー)、
 3) Die freie Wirtschaft(トゥホルスキー)、
 4) Ruckkehr zur Natur(トゥホルスキー)、
 5) Der Priem(トゥホルスキー)、
 6) Ideal und Wirklichkeit(トゥホルスキー)、
 7) Anmut sparet nicht noch Muhe(ブレヒト)、
 8) Nationalhymne der DDR〔東ドイツ国歌〕(ベッヒャー)、
 9) Chanson allemande(フィアテル)、
 10) Ardens sed virens(ブレヒト)、
 11) Und es sind finstere Zeiten(ブレヒト)、
 12) Printemps allemande(クラウス)、
 13) Goethe-Fragment(ゲーテ)、14) Was ich dort gelebt(ゲーテ)、
 15) Motto ? Auf einen chinesischen Theewurzellowen(ブレヒト)、
 16) Von der Freundlichkeit der Welt(ブレヒト)、
 17) Verfehlte Liebe(ハイネ)、18) Ostern ist Bal sur Seine(ブレヒト)、
 19) Die Pappel vom Karisplatz(ブレヒト)、
 20) Die Krucken(ブレヒト)、21) Im Blumengarten(ブレヒト)、
 22) Die haltbare Graugans(ブレヒト)、
 23) Es sind die alten Weisen(ベッヒャー)、24) Deutschland(ベッヒャー)、
 25) Das ferne Lied(ベッヒャー)、26) Heimatlied(ベッヒャー)、
 27) Im Fruhling(ベッヒャー)、
 28) Legende von der Entstehung des Buches Taoteking(ブレヒト)、
 29) Fausis Verzweiflung(レオパルディ)、
 30) Und ich werde nicht mehr sehen(ブレヒト)、
 31) L’automne prussien(アイスラー)、
 32) Linker Marsch(マヤコフスキー)、33) Wie der Wind weht(ブレヒト)、
 34) Die Gotter(クセノパネス)、35) Der Pflaumenbaum(ブレヒト)、
 36) Genesung(ベッヒャー)、37) Und endlich(アレンベルク)、
 38) Wienerlied、39) Bleib gesund mir, Krakau(ゲビルティグ)
( )内は作詞
ホルガー・ファルク(バリトン)、
シュテッフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)

 ドイツへの深い愛を歌うアイスラーの歌曲集第2弾!
 ドイツの作曲家ハンス・アイスラーは1948年、亡命先のアメリカから国外追放となりヨーロッパに戻りました。
 帰国した時、彼が国を離れた1937年当時のドイツの姿は全くなく、彼は悲しみと喪失の感情を多くの優れた歌に表現しました。それらの歌のいくつかをホルガー・ファルクとシュテッフェン・シュライエルマッハーが、魅力ある代表的なプログラムとしてこのアイスラーのアルバムの第2集に選びました。これらの歌にはアイスラーのドイツへの深い愛情が表現されています。




<国内盤>


299MUSIC


NIKU-9012
\2800+税
メシアン ピアノ作品全集2〜「鳥のカタログ第4, 6, 7巻」
 オリヴィエ・メシアン(1908-1992):鳥のカタログ
  Oilivier Messiaen: Catalogue d’oiseaux
   〈第4巻〉 4e Livre
    (1)第7番 ヨーロッパヨシキリ La Rousserolle Effarvatte ….31’14”
   〈第6巻〉 6e Livre
    (2)第10番 コシジロイソヒヨドリ Le Merle de roche ….17’11”
   〈第7巻〉 7e Livre
    (3)第11番 ノスリ La Buse variable ….09’56”
    (4)第12番 クロサバクヒタキ Le Traquet rieur ….07’53”
    (5)第13番 ダイシャクシギ Le Courlis cendre ….10’58”
宮崎明香(ピアノ)
 宮崎明香のメシアン ピアノ作品全集第2弾!鳥たちの歌声と自然の移ろいが導く闇と光の世界

 録音:2017 年5 月17-19 日、三重県総合文化センター 大ホール、DSD Recoriding 77’15”

 夜明け、日没、夜の荘厳。波、風、太陽のきらめき。陽の光と深い闇が過ぎ行く時のなかで、幾多の鳥たちと様々な自然が織りなす風景。色とりどりの響きはまばゆい輝きとなって、生命そのものの姿を現す。
 パリに学び、メシアンの音楽に魅了された実力派ピアニスト 宮崎明香 渾身の「鳥のカタログ」ここに完結。
 宮崎明香のメシアン ピアノ作品全集1〜「鳥のカタログ第1, 2, 3, 5 巻」(品番:NIKU-9003)はレコード芸術2016 年9月号で準特選になりました!



 宮崎明香(みやざき はるか;ピアノ)


 桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を卒業後渡仏し、パリ国立地方音楽院に入学。在学中よりピティナピアノコンペティション特級全国大会入選、メドック・アキテーヌ国際コンクール第2位、フェルディ・リリ国際コンクール現代曲特別賞、現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」入選など、国内外のコンクールに多数入賞。同音楽院を1等賞で卒業する。審査員満場一致の特別賞を得て、同音楽院研究科を首席で卒業後、さらにジュネーヴ音楽院をコンサートディプロマを得て卒業。パリ日仏文化センターにおける定期的なリサイタルなど、フランスを中心にスイス、スペイン等欧州各国で演奏活動を展開。
 NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン・フランス音楽の光彩 講師ミシェル・ベロフ」や湘南ケーブルテレビ等に出演。パリ国立地方音楽院オーケストラ、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団などのオーケストラと共演。
 ピアノを山田朋子、竹内啓子、ジャン=マリー・コテ、パスカル・ドゥヴァイヨンの各氏に師事。ジャック・ルヴィエ、ジャン=マルク・ルイサダ両氏にも定期的に指導を受け研鑽を積む。
 2011年、10年間に渡るパリでの生活から東京へ拠点を移し、王子ホール、浜離宮朝日ホールにてリサイタルを開催、各誌で好評を博す。ソロはもとより室内楽、新しいスタイルのピアニスト集団「パリ5人組」での活動、現代アンサンブルとしてAsean-Chinaフェスティバルに招かれるなど国内外で精力的に活動しながら、コンクール審査や、マスタークラス講師、東京成徳短期大学、桐朋学園大学付属子供のための音楽教室講師として後進の指導にも力を注いでいる。




EDITION HST


HST-995
(限定盤)
\2000(税込)
2018年から¥2800
ヴァンハル(1734 -1813):交響曲集第20巻 Bryan d2 f1 a1
 (1)交響曲ヘ短調Bryan f1 (プラハ版) (1773-74?)
 (2)交響曲イ短調Bryan a1 (1773-74?)
 (3)交響曲ニ短調Bryan d2 (1773-74?)
  ※(1)世界初録音
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー:松井利世子(ヴァイオリン)
 楽団結成20週年、特別価格税込2,000 円(年末受注分まで)
 ヴァンハル:交響曲集第20巻ヴァルトシュタイン・ドクシーコレクション写譜から〜 f1プラハ版、世界初録音!〜

 録音: 2016 年1 月15 日、東京・オペラシティ近江楽堂 にてライヴ収録

 18 世紀中のヴァンハル・コレクターの一つ、チェコ、ヴァルトシュタイン・ドクシー宮のコレクションから短調交響曲3曲を収録。
 ヴァルトシュタイン伯爵は、ちょうどハイドンのエステルハージ候のように当時の音楽芸術の重要なパトロンであった。
 独レーゲンスブルクにも同曲集の写筆譜が伝承されているが、地理的な優位性か、プラハ版の方が自筆譜に近い精度の高い写譜となっている。

 ※楽団結成20週年、特別価格税込2,000 円(2017 年12月受注分までの限定盤になります。
 ※2018 年1月出荷分から通常盤は品番:HST-105(バーコード;4571203841050、税込¥2,800)となります。




コウベレックス



KRS 5230
\2880(税込)
貴志康一「ヴァイオリン・ソナタ」他
 貴志康一(1909−1937):
  (1)月/(2)水夫の唄/(3)竹取物語
  (4)漁師の唄/(5)花見/(6)龍
  (7)-(9)ヴァイオリン・ソナタ
   第1楽章 Allegro moderato, rubato e con passione
   第2楽章 Scherzo, Vivace
   第3楽章 Quasi Vivace
北浦洋子(ヴァイオリン)
竹内素子(ピアノ)
 貴志康一没後80 年記念ヴァイオリン・ソナタ新録音!貴志のヴァイオリンへの情熱が浮かび上がる!

 録音:2017 年8 月29-30 日、神戸新聞松方ホール( 兵庫県) 50’21”

 没後80 年記念
天賦の才を持った音楽家 貴志康一(1909-1937)の生涯や音楽性に長らく親しんできた北浦洋子によるソナタの記念すべき録音。壮大なスケールの中に、貴志のヴァイオリンへの情熱が浮かび上がる。「竹取物語」や「漁師の唄」など独奏曲は北浦ならではの新たな息吹が感じとれる。
 貴志康一は日本人として近衛秀麿に次いで2 人目にベルリンフィルを指揮し、自作曲をレコーディングしている。また日本人として初めてストラディヴァリウスを入手するなど演奏活動や作曲、映画まで、多才な能力を発揮した。ヴァイオリン・ソナタが発見されたのは後年だが、貴志の作品の中でも重要な位置を占めている大曲である。
 6 つのヴァイオリン独奏曲は1932 年頃に作曲されており日本の情緒や風景を存分にちりばめられた美しい作品。「竹取物語」は湯川秀樹博士がストックホルムでノーベル賞受賞の晩餐会の時に演奏されたことでも有名。




 北浦 洋子 Yoko Kitaura ヴァイオリン

 小杉博英、辻吉之助、ラミー・シェヴェロフ、宗倫匡、室内楽をクラウス・シュトルクに師事。
全日本学生コンクール高校の部西日本第1 位。大阪音楽大学卒業。同年、ハノーファー国立音楽大学大学院に留学。ザルツブルグ、エジンバラ、アッシジ、テーゲルンゼーの講習会で、バルビエリ、ヴェーグ、ノーデルの各氏に指導を受け、それぞれの修了演奏会に出演。また、イスラエルでサマースクールを修了。その後、イスラエル各地を演奏旅行。帰国後は、多数のリサイタルを開くほか、大阪フィル、関西フィル、神戸市室内合奏団、大阪シンフォニカー、その他のオーケストラと共演。早くから貴志康一作品の紹介やコンサートを手掛け、地元はもとより内外において貴志の演奏表現には定評がある。
 神戸市の親善使節団としてオーストラリアへ、また神戸市室内合奏団と共に韓国、ヨーロッパ(ポーランド、ドイツ、ベルギー、スイス、オランダ)への演奏旅行を行う。1983 年から10 年間神戸市室内合奏団のコンサートマスターを務める。西宮市少年少女合奏団と中国、ドイツへの演奏旅行を行う。NPO 法人国際音楽協会の親善使節団として中国の演奏旅行を行う。近年では、ブルガリア国立フィルハーモニーのゲストコンサートマスターとして招かれ、貴志康一の作品を演奏、翌年はブルガリア国立フィルハーモニーの定期演奏会でブラームスの協奏曲を演奏。
 平成20 年度文化庁在外研修員特別派遣としてイギリスに留学。
 平成22 年度(財)ローム ミュージックファンデーションの音楽研修生として2 年間イギリス、ドイツに留学。
 2011 年以来、毎年、ドイツ・ゾンダスハウゼンにて講習会を開催。神戸市文化奨励賞、ブルーメール賞、兵庫県芸術奨励賞、大阪文化祭賞奨励賞を受賞。
 現在、大阪音楽大学特任教授、神戸山手女子高等学校音楽科講師、西宮市少年少女合奏団団長。

 竹内 素子 Motoko Takeuchi ピアノ

 桐朋学園女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業。
 横山よし子、国屋節子、馬島瑞枝、井口基成に師事。その後、ウィーン国立音楽大学に留学し、ブルーノ・ザイドルホーファー、イレーネ・バルバック、ヨーゼフ・ディッヒラーのもとで研鑽を積む。
 辻 久子の伴奏ピアニストを12 年間つとめた他、ジークフリート・フューリンガー(ウィーン弦楽六重奏団viola)との共演、クラウス・シュトルク(ハノーファー音大教授cello) マスタークラスのコレペティを、ドイツ・広島に於いてつとめるなど、内外のアーティストの信頼は厚い。
 NPO 法人国際音楽協会の親善使節団として中国の演奏旅行を行う。




<映像>


EURO ARTS(映像)



20 53778
(DVD)
\3500
ロマン・ザスラフスキー・ライヴ
 シューマン:アラベスクOp.18、交響的練習曲Op.13
 リスト:巡礼の年『第2年:イタリア』より
  第5曲ペトラルカのソネット104 番、
  第6番ペトラルカのソネット123番、
  ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲
 ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 Op.32-5
ロマン・ザスラフスキー(ピアノ)
 美しいバート・ホンブルク城で収録されたロマン・ザスラフスキー・ライヴ

 収録:2017年2月バート・ホンブルク城/画面:16:9 NTSC、音声:DD2.0、DD5.1、DTS5.1、76 分

 ロシアのサンクト・ペテルブルグ生まれのイスラエル人ピアニスト、ロマン・ザスラフスキー。1680 年に建てられた美しいバート・ホンブルク城で収録された映像がDVD で発売となります。得意のシューマン、リスト、ラフマニノフというプログラム。同じくEURO ARTS から発売された『ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意 Vol.1』(2003022)/『ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意 Vol.2』(2003032) の2 つのアルバムに続くリリースです。
 2000年スペインのバレンシアで行われたホセ・イトゥルビ国際ピアノ・コンクールで優勝し、ヨーロッパで注目されるようになりました。2017年からはウィーン国立音楽大学の教授に就任しています。

 “ダイナミックなタッチ、華やかな技巧、センセーショナルな演奏だ” (Herald)
 “驚くべき優秀な才能を持ったピアニストが現れた” (Strad magazine)
 “最高だ!” (Toronto Star)
 “目を閉じていてもピアノを感じる” (Pizzicato, Luxemburg)
 “鍵盤の獅子王の再来だ!” (Badische Neueste Nachrichten)





















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