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≪第98号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2018/7/3〜






7/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



LSO LIVE

COLIN CURRIE RECORDS



CCR 0002
¥2000
THE SCENE OF THE CRIME
 アンドレ・ジョリヴェ:エプタード(1971)
  [パーカッション&トランペット]
 ジョー・ダデル(b.1972):キャッチ[マリンバ&トランペット]
 トビアス・ブロストレム(b.1978):ドリーム・ヴァリエーションズ
  [パーカッション(ゴング、ヴィブラフォン他)&トランペット]
 ダニエル・ベルツ(b.1943):ディアロゴ4
  [パーカッション&トランペット]
 ブレット・ディーン:シーン・オブ・ザ・クライム(2017)
  [トランペット、フリューゲルホルン&パーカッション]
コリン・カリー(パーカッション)
ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット)
 大好評コリン・カリー第2弾!「地上で最高のトランペット奏者」と世界が認めるトランペッター、ハーデンベルガーとの共演盤!

 録音:2018 年6 月9-11 日、ポットン・ホール

 ライヒからも認められる打楽器奏者コリン・カリー。カリーが今回共演しているのは、世界ナンバーワンの呼び声高き名トランペッター、ホーカン・ハーデンベルガー。彼らは15 年以上にわたって共演し(「兵士の物語」が初共演)、常にあらたな境地を開拓してきた仲間です。二人とも稀有のカリスマ性とヴィルトゥオーゾ性を持ち合わせた抜群のコンビといえるでしょう。そんな彼らがコリン・カリー・レコーズで取り上げたのは、超絶技巧、かつエキセントリックの極北でありながら聴きごたえのあるプログラムです。
 エネルギーと叙情の核融合的作曲家ジョリヴェの『エプタード』は1971 年の作で、当盤では最も古い年代(1971 年)の作品となりますが、カリー曰く「もはや古典」の、「耳障りでありながら洗練されている」作品。威圧感たっぷりのトランペット・パートと、カリーが巧みに操る打楽器パートが圧巻です。
 ジョー・ダデルは英国の作曲家で、様々な編成のための作品を書いているほか、バーバリーのファッションショーのための音楽(編曲)も手がけているなど、幅広く活躍しています。
  スウェーデンの作曲家ブロストレムの作品は、この二人のために書かれたもの。ブロストレム自身打楽器奏者であったこともあり、様々な楽器の効果的な使用もみられる興味深い作品です。
 ダイエル・ベルツは、『バッコスの巫女』(1991)、『マリー・アントワネット』(1998)、『ゴヤ』(2009) などのオペラやオラトリオなどの声楽作品でも知られていますが、交響曲をはじめとする管弦楽作品、室内楽作品、器楽のための作品と、幅広いジャンルに作曲している、スウェーデンの重要作曲家であります。ベルイマンと音楽劇でコラボレーションもしています。
 オーストラリアの作曲家ブレット・ディーンの「シーン・オブ・ザ・クライム」は、2017 年のマルメ室内音楽祭の委嘱作品で、ハーデルベルガーとカリーのために書かれ、二人が初演した作品です。ディーンが「ハムレット」のオペラ(2013-16) を手がけた後の作品で、マルメの地とハムレットの舞台ヘルシンゲルがほど近いところにあることから、他のプロジェクトに取り掛かる前に、自身のハムレット時代に区切りを付ける意味でもちょうどよい作品だったと語っています。
 タイトルの「シーン・オブ・ザ・クライム」は、曲中のミステアリアスで「黒い」部分の展開のことを指しているといいますが、ハムレットの物語をどこか思わせるようでもあります。トランペットとフリューゲルホルン、そしてドラムという編成の、カリーいわく「鬼のような」作品で聴きごたえ満点です。
 プロデューサーはBIS レーベルでも数々の録音を手がけているマリオン・シュヴェーベルです。

 ≪コリン・カリー≫ 1976 年エディンバラ生まれ。2000 年ロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ・ヤングアーティスト賞受賞。圧倒的なパーカッショニズムで世界を魅了しています。ソリストとしてコンセルトヘボウ管、フィラデルフィア管、ロサンゼルス・フィル、ロンドン響、フィルハーモニア管などとの共演多数のほか、リサイタルや室内楽でも活躍しています。さらに、ライヒ、カーター、アンドリーセン、マクミラン、ラウタヴァーラ、アホ、ターネイジらの作品の初演を手がけています。オリヴァー・ナッセン作品をエマールと共演したCD や、バルトークの2 台のピアノと打楽器のためのソナタ(ギイ、ティベルギアンと共演)など、リリースも多数ですが、このたび自身のレーベルを発足させました。 

 ≪コリン・カリー・レコーズについて≫コリン・カリー・レコーズは、パーカッションのアンサンブル、そしてパーカッション・ソロの主要なレパートリーをリリースしていく予定のレーベル。第1 弾は、コリン・カリーが一躍世界に認められるところとなった「ドラミング」。第2 弾は当盤となります。LSO Live が世界的にディストリビューションを行います。




NOMADMUSIC



NMM 049
¥2700
ヒンデミット:無伴奏ヴィオラのためのソナタ全曲
 ・ソナタ(1937年)
 ・ソナタ op.31-4(1923年)
 ・ソナタop.25-1(1922年)
 ・ソナタop.11-5(1919年)
ルース・キリウス(ヴィオラ)
 ツェートマイヤー四重奏団でも活躍、世界が認めるヴィオラ奏者、ルース・キリウス、ヒンデミットを録音!

 録音:2016 年9 月、スイス/68’05

 ルース・キリウスは、ドイツに生まれ、ウルリヒ・コッホやキム・カシュカシャンに師事したヴィオラ奏者。ツェートマイヤー弦楽四重奏団のヴィオラ奏者としても知られています。
また、これまでにボストン響などでソロ・ヴィオラ奏者を務めたほか、ルツェルン音楽祭などにも定期的に招かれています。ファーニホー、カーターなどの現代作品から古典、バロックまでを演奏するほか、自身作曲家として、ザルツブルク音楽祭からの委嘱でヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲を作曲してもいます。
これまでにECM などでも録音をしておりましたが、このたびノマド・ミュージックからソロCD の登場となります。
ヒンデミットにとってもっとも重要な楽器がヴィオラでした。ヒンデミットの4つの無伴奏ヴィオラ・ソナタは、ヴァイオリン奏者にとってのバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ&ソナタと同様、非常に重要で特別な作品。
ルース・キリウスが、ヒンデミットの作品に込められた全てを、炎のように熱く、そして溢れる抒情と共に奏でています。




COBRA RECORDS



COBRA 0064
(2CD/特別価格)
¥2700→\2490
オランダの美しきヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブス、
 1692年製ヴァイオリンで弾くパガニーニ!

  パガニーニ:24のカプリース Op.1
リサ・ヤコブス(ヴァイオリン)
 ☆ハイフェッツ・コンクール最高位受賞、オランダのヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブス!
 ☆ジョヴァンニ・バッティスタ・ロジェリ1692年製のヴァイオリンで弾くパガニーニの聖典!

 17歳でリッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演でデビュー、2005年にリトアニアで行われた第2回ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクールで最高位を受賞したオランダの美しきヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、リサ・ヤコブス。
 オランダのCobra Recordsからリリースされるアルバム第3弾は、すべてのヴァイオリニストにとって逃れることのできない偉大な聖典、パガニーニの「24のカプリース」の全曲録音!(トータルタイム:約87分)
 普段は1683年製のルジェリ(ルッジェーリ)・ヴァイオリンを弾いているヤコブスですが、今回の録音では、ジョヴァンニ・バッティスタ・ロジェリ1692年製のヴァイオリンを選択。驚異的な技術面に加え、濃密な音楽性と重厚な物語を内包するパガニーニの悪魔的な作品を、リサ・ヤコブスが大いなる情熱を傾けて演奏します。

 ヴァイオリン/ジョヴァンニ・バッティスタ・ロジェリ1692年製
 ※録音:2017年&2018年、聖クネラ教会(レーネン、オランダ)




リサ・ヤコブス(ヴァイオリン)
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集

COBRA 0061
\2600
リサ・ヤコブス(ヴァイオリン)
 ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集

 ヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIa:1
 ヴァイオリン協奏曲第3番イ長調 Hob.VIIa:3
 ヴァイオリン協奏曲第4番ト長調 Hob.VIIa:4
  (全カデンツァ:リサ・ヤコブス)
リサ・ヤコブス(ヴァイオリン)
ザ・ストリング・ソロイスツ

 オランダの美しきヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブス第2弾はハイドン!

 ☆ハイフェッツ・コンクール最高位受賞、オランダのヴィルトゥオーゾ、リサ・ヤコブス!

 17歳でリッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演でデビュー、2005年にリトアニアで行われた第2回ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクールで最高位を受賞したオランダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、リサ・ヤコブスのCobra Records第2弾!
 イギリスのClassic FMやオランダのLuister magazineでBest Albumに選出されるなど高い評価を得た「ロカテッリのヴァイオリン協奏曲集(COBRA 0054)」に続くのは、ハイドンの偉大なヴァイオリン協奏曲。
 豊富な魅力を備えながらも、現代ではコンサート・レパートリーとしてより若いヴァイオリニストのための教材として扱われることが多くなってしまったハイドンの協奏曲。
 シンプルで優雅なこれらの傑作を、1683年製のルッジェーリ・ヴァイオリンを携えたオランダの美しきヴィルトゥオーゾが奏でます。




 ロカテッリのコンチェルト。典雅な音色を聴かせてくれてます。
https://youtu.be/C4Nm1FXuAN4









CORO


COR 16165
¥2500
「ミスター・ビーン」シリーズの音楽の作曲者。
 ハワード・グッドールの「受難曲」!

  グッドール:インヴィクタス 〜 キリストの受難
   (世界初録音)
オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
スティーヴン・ダーリントン(指揮)
ラニアー・アンサンブル
カースティ・ホプキンス(ソプラノ)
マーク・ドッベル(テノール)
 ☆英国のテレビスコア、ミュージカル、映画音楽の有名作曲家、グッドールの大作「受難曲」!

 日本語版も出版されている「音楽の進化論」や「音楽史を変えた五つの発明」の著者であり、2009年の「英Classical BRIT Awards」における「年間最優秀作曲者賞」の受賞や、担当した「チャーチル 第二次大戦の嵐(原題:Into the Storm)」の音楽がエミー賞に選出されるなど、輝かしい経歴を持つイギリスの作曲家、ハワード・グッドール(1958−)。
 「Mr.ビーン」などのイギリスのテレビ番組のテーマ音楽や挿入歌のヒット作を続々と世に送り出し、ミュージカルや映画音楽、テレビスコアなどの作曲家として絶大な人気を誇るグッドールがキリストの受難からインスピレーションを得て作曲した宗教曲「インヴィクタス 〜 キリストの受難」は、アメリカ、ヒューストンのセント・ルーク・ユナイテッド・メソジスト教会からの委嘱によって作曲されました。
 グッドールの持ち味であるテレビスコア、サウンドトラック、ミュージカル的な作風を持つ「インヴィクタス」は、2018年3月の世界初演、同5月のイギリス初演で大成功を収めており、今回の「世界初録音」の登場によって、21世紀の新たな受難曲にさらなる注目が集まることでしょう!
 演奏者陣も、オックスフォードの名門聖歌隊、そしてザ・シックスティーンからソリストとしてソプラノのカースティ・ホプキンス、マーク・ドッベルが参加するなど万全です!

 ※録音:2018年3月14日−16日、聖ヨハネ福音教会(オックスフォード、イギリス)







ET’CETERA



KTC 1618
¥2500
東欧のヴァイオリン・ソナタ集
 ババジャニアン:ヴァイオリン・ソナタ
 アクロン:ヘブライの旋律 Op.33
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
 シマノフスキ:神話 Op.30より アレトゥーザの泉
 バルトーク(セーケイ編曲):ルーマニア民俗舞曲集
 J.S.バッハ:アリオーソ
デュオ・スロイス
 〔水本桂(ピアノ)、
  エリック・スロイス
   (ヴァイオリン)〕
 水本桂とエリック・スロイスの夫婦デュオ!東欧の濃密なるヴァイオリン芸術!

 ☆水本桂とエリック・スロイスの夫婦デュオ!
 ☆アルメニア、ポーランド、チェコなど東ヨーロッパのヴァイオリン芸術!

 日本とヨーロッパで広く活動し、ベルギーのブリュッセル王立音楽院でアシスタント・プロフェッサーを務めるピアニスト、水本桂(Katsura Mizumoto)と、フランダース交響楽団で長年副コンサートマスターとミュージカル・アドヴァイザーを担い、ブリュッセル王立音楽院ではフィリップ・グラファンのアシスタントを務めるベルギーの名ヴァイオリニスト、エリック・スロイスとの夫婦デュオ。
 アルメニアのアルノ・ババジャニアン、ポーランドのカロル・シマノフスキとジョゼフ・アクロン、チェコのレオシュ・ヤナーチェク、ハンガリーのベーラ・バルトークといった、東ヨーロッパ方面の作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品集を濃密に描きます。

 ※録音:2017年3月2日&4日、ベルギー
 


KTC 1621
¥2500
18世紀フランスの作曲者不詳のオルガン組曲集 リュク・ポネ(オルガン)
 パリのサント・ジュヌヴィエーヴ図書館に所蔵されている手稿譜(Manuscript No.2372)からの18世紀フランスのオルガン作品集。作曲者不詳の様々な作曲家による貴重な42のオルガン作品を、ベルギーのレメンス研究所(現:ルーヴェン大学芸術カレッジ)でオルガン教授を務めたリュク・ポネが演奏します。世界初録音。

 ※録音:2013年&2014年、ベルギー
 

KTC 1623
¥2500
ミケランジェロのマドリガル
 バルトロメオ・トロンボンチーノ、
 ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ、
 ミケーレ・ペセンティ、
 マルコ・ダッラクイラ、マルケット・カーラ、
 フランチェスコ・ダ・ミラノ、作曲者不詳の作品
ケイト・マコボイ(ソプラノ)
ロベール・ムニエ(リュート)
 オーストラリアの古楽系ソプラノ、ケイト・マコボイがロベール・ムニエの伴奏で贈る、1500年前後、ミケランジェロの時代のイタリアのリュート歌曲集。ローマ教皇庁や宮廷から商人や庶民の間まで広く愛されながらも、宗教作品と違い詳細な楽譜での伝搬が少ないために、現代では歌われることが少なくなってしまっている世俗作品を蘇らせるという好企画。
 ルネサンスの偉人、ミケランジェロ(ミケランジェロ・ブオナローティ)の詩によるトロンボンチーノの作品「Come haro donque ardire」も収録。

 ※録音:2016年&2017年、イギリス
 

KTC 1629
¥2500
ヤナーチェク&シューベルト:弦楽四重奏曲集 Vol.2
 シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810《死と乙女》
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》
タウルス弦楽四重奏団
 2012年に結成されたベルギーのアンサンブル、タウルス弦楽四重奏団のセカンド・アルバム。
 「Horizon funebre(葬送の地平線)」と名付けられたCDプロジェクトは、1828年に没したシューベルトと1928年に没したヤナーチェク、ちょうど1世紀の間を隔てた両作曲家の弦楽四重奏曲を収めており、第1弾(KTC 1604)では「ヤナーチェクの第2番 《内緒の手紙》」と「シューベルトの第15番」を、そしてこの第2弾では「ヤナーチェクの第1番 《クロイツェル・ソナタ》」と「シューベルトの第14番 《死と乙女》」という傑作をカップリングしています。

 ※録音:2018年1月、ベルギー



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HYPERION



CDA 68247
¥2400→\2190

レスリー・ハワードのリスト新録音!!「新発見のリスト」第4弾!
 【プロジェクト通算100枚目のCD】
  新発見のリストVol.4 〜 夢と幻想
レスリー・ハワード(ピアノ)
 リスト:
  ハンガリー狂詩曲第23番嬰ハ短調 《夢と幻想》 S.242/23/葬送前奏曲 S.205b/
  悲しみのゴンドラ(第2ドラフト) S.199a/ii/ビューロー行進曲(第1ドラフト) S.229b/
  ペテーフィの追悼に(改訂版) S.195ii/
  守護天使(アンジェラス)(第1バージョン、第1スケッチ) S.162a/i/
  エステ荘の糸杉に1(第1バージョン) S.162b/1/
  アルバムの綴り《メフィスト・ワルツより》 S.167m/2/
  ベルリオーズの 《ファウストの劫罰》 より 妖精の踊り(第1バージョン) S.474a/
  ロッシーニの歌劇 《マオメット2世》 による幻想曲 S.421b/
  アルバムの綴り 《デュッセルドルフ前奏曲》 S.163f/2/アルバムの綴り 《アヴェ・マリア》/
  アルバムの綴り 《ダブリン》 S.164r/アルバムの綴り 《芸術家に寄す1》 S.166t/1/
  アルバムの綴り 《芸術家に寄す2》 S.166t/2/ラルゴ ロ短調 S.692p/1/
  無関心論 S.692p/2/ピアノ小品 変ホ短調 S.692n/騎兵の急行軍 S.460
 レスリー・ハワードのリスト新録音!!「新発見のリスト」第4弾!【プロジェクト通算100枚目のCD】

 ☆レスリー・ハワード生誕70周年記念!
 ☆クラシック音楽史上最大のソロ・アーティスト・レコーディング・プロジェクトに、なんと新たな録音が加わります。
 ☆新発見の初稿、異稿などを集めたリストの小品全19曲、(おそらく)世界初録音!

 フランツ・リストの世界的権威であり、全98枚(+ボーナスCD1枚)におよぶ「リスト:ピアノ作品全集(CDS 44501/98)」の完成という前人未到の偉業(ギネス・ブックにも登録)を達成したピアニスト、レスリー・ハワード。
 ハワードは、リストの主要な作品を網羅したあと、「新発見のリスト」と題して異稿や断片、新発見作品などを全3巻にわたって録音してきましたが、ハワードの生誕70周年となる2018年に、ついに続編となる「新発見のリスト第4巻」が登場します。
 「新発見のリスト第3巻」までは「リスト:ピアノ作品全集(CDS 44501/98)」に含まれているため、この第4巻を加えることで、このプロジェクトの記念すべき100枚目のCD(ボーナス・ディスク含む)となります。
 全集BOX完成後も、飽くなき探究心で更なる「新発見」を求め、各地の手稿譜や断片を研究したレスリー・ハワードが新たに録音したのは、近年発表された「ハンガリー狂詩曲第23番 S.242/23」を中心に、様々な作品の初稿、別稿、初期スケッチ、スケッチブックに残されていた習作など全19曲。すべて、おそらく世界初録音であると考えられている作品です。

 ※録音:2017年11月8日−9日、ポットン・ホール(サフォーク)







HYPERION
20世紀史上に残る金字塔
レスリー・ハワード/リスト:ピアノ作品全集
HYPERION CDS 44501/98
(98CDs+Bonus Disc) \40000


 リストのピアノ作品全集BOX!ハイペリオンのリスト生誕200周年記念!

 リストの世界的権威"レスリー・ハワード"と世界有数のピアノ大国"ハイペリオン"が打ち立てた音楽史に残る金字塔、フランツ・リストのピアノ作品全集。
 このレスリー・ハワードが弾くリストのピアノ作品全集が、2011年のリスト生誕200周年を祝う最大のアイテムとしてハイペリオンから『ボックス・セット』で衝撃のリリース!!!

 ルイス・ケントナーの後任としてイギリス・リスト協会の会長も務めるなど、リストの音楽に熱い情熱を注ぎ続けてきたレスリー・ハワードが完成させた全57巻の全集と、完成後に追加された3巻の"新発見のリスト"。
ピアノ・ソナタや超絶技巧練習曲、パガニーニの主題による練習曲といった名作はもちろんのこと、世界初録音となる異稿版や断片、また新発見の作品までを数多く収録したレスリー・ハワードの全集録音には、演奏としてだけではなくリストのピアノ作品の研究資料としても計り知れないほどの魅力と価値がある。

 総CD枚数99枚、総収録時間7320分26秒(約5日間!)いう規格外のスケールを誇るボックス・セット!!




CDS 44501/98
(98CDs+Bonus Disc/特別価格)
\40000

リスト:ピアノ作品全集

 練習曲&初期作品集/有名なオリジナル作品/
 舞曲、行進曲、リスト自作のトランスクリプション/
 国歌からの小品/
 オペラによる幻想曲、トランスクリプションとパラフレーズ/
 コンサート・トランスクリプション/
 ベートーヴェン・トランスクリプション/
 シューベルト・トランスクリプション/
 レア作品集&新発見のリスト/ピアノと管弦楽のための作品



DISC99(Bonus DISC)
 ハンガリア協奏曲 S.714(メンター&チャイコフスキー補筆完成版)
 ブダペスト交響楽団
 カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)
レスリー・ハワード(ピアノ)
※録音:1987年−2009年





 

CDA 68206
¥2400
オルランド・コンソート!
 世界が注目するマショー・プロジェクト第6弾!

  マショー:ザ・ジェントル・フィジシャン
オルランド・コンソート
 〔マシュー・ヴェンナー(カウンターテナー)、
  マーク・ドーベル(テノール)、
  アンガス・スミス(テノール)、
  ドナルド・グレイグ(バリトン)〕
 ☆ドナルド・グレイグが低声部を支える、中世ルネサンスの男声ヴォーカル・アンサンブル。
 ☆オルランド・コンソートの中心プロジェクトとなっている、ギョーム・ド・マショーの作品集第6弾!

 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動しています。
 現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているギョーム・ド・マショー(c.1300−1377)。第6弾では、「ザ・ジェントル・フィジシャン(優しい医者)」をテーマに、14世紀フランスの音楽様式 "アルス・ノーヴァ" を代表するマショーの詩的な音楽を、オルランド・コンソートの成熟したアンサンブルで歌います。

 ※録音:2017年1月30日−2月1日、セント・ジョン・ザ・バプティスト教会(ラフトン、エセックス)







<メジャー・レーベル>
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ERATO



9029563426
\2500→\2290
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
 クリヴィヌ&フランス国立管

サン=サーンス:
 1. ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
 2. ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103「エジプト風」

 3. 6つの練習曲 第2集 Op.111より
    第4曲「ラス・パルマスの鐘」
 4. 6つの練習曲 第1集 Op.52より
    第6曲「ワルツの形式で」
 5. マズルカ第3番ロ短調 Op.66-3
 6. 6つの練習曲 第2集 Op.111より
    第1曲「長三度と短三度」
 7. アレグロ・アパッショナート Op.70
 8. 6つの練習曲 第1集 Op.52より
    第2曲「各指の独立のために」
 9. のんきなワルツ 変ニ長調 Op.110
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
フランス国立管弦楽団(1,2)
エマヌエル・クリヴィヌ(指揮:1,2)

 フランス、ロマン派の作曲家サン=サーンスは素晴らしいピアニストとしても知られていました。そのためか、彼のピアノ曲には高い技巧が要求されています。
 5曲あるピアノ協奏曲も即興性と流麗なパッセージがあふれており、中でもリストが高く評価した華麗な第2番と、エキゾチックな第5番は広い人気を獲得し、現代でも広く演奏されています。
 「私はいつもサン=サーンスに魅了されます」と語るベルトラン・シャマユ。彼はサン=サーンスの作品には官能的な幻想があり、まるで航海に出ているように感じるといい、第2番ではバッハを思わせる冒頭のパッセージを大切にし、第5番では「エジプト風」の愛称そのままの明朗さを表出しています。
 もちろん第5番の第2楽章で響く「不思議な響き」も強調されており、サン=サーンスの前衛性もたっぷり味わうことができます。
 エマヌエル・クリヴィヌ&フランス国立管弦楽団という絶好の共演者を得て、その仕上がりはフランス音楽のファンならずとも目が離せない新録音です。
 さらに難曲中の難曲として知られる「ワルツの形式で」練習曲や、カナリー諸島で作曲者がインスパイアされたという「ラス・パルマスの鐘」練習曲を含む技巧的なソロ小品は、シャマユによって存分に寝られた順番に置かれており、時にはモーツァルト風、時にはショパン風の多彩な音楽を奏でつつ、シャマユは自身の素晴らしい技巧を披露することを忘れていません。

  2017年2月4-7日、2018年4月19,20日 パリ、オーディトリウム・ラジオ・フランス



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WARNER



9029563666
\2500→\2290
シプリアン・カツァリス&エレーヌ・メルシエ/
 ブラームス:21のハンガリー舞曲と16のワルツ

 ブラームス:
  1. ワルツ第3番嬰ト短調
  2. ワルツ第5番ホ長調
  3. ワルツ第6番嬰ハ長調
  4. ハンガリー舞曲第3番ヘ長調
  5. ハンガリー舞曲第4番ヘ短調
  6. ハンガリー舞曲第5番嬰ヘ短調
  7. ハンガリー舞曲第6番変ニ長調
  8. ハンガリー舞曲第7番イ長調
  9. ハンガリー舞曲第8番イ短調
 10. ワルツ第7番嬰ハ短調
 11. ワルツ第8番変ロ長調
 12. ワルツ第14番イ短調
 13. ワルツ第4番ホ短調
 14. ハンガリー舞曲第9番ホ短調
 15. ワルツ第9番ニ短調
 16. ワルツ第10番ト長調
 17. ハンガリー舞曲第10番ホ長調
 18. ワルツ第15番イ長調
 19. ワルツ第1番ロ長調
 20. ハンガリー舞曲第1番ト短調
 21. ハンガリー舞曲第2番ニ短調
 22. ワルツ第16番ニ短調
 23. ハンガリー舞曲第11番ニ短調
 24. ハンガリー舞曲第12番ニ短調
 25. ハンガリー舞曲第13番ニ長調
 26. ハンガリー舞曲第14番ニ短調
 27. ハンガリー舞曲第15番変ロ長調
 28. ハンガリー舞曲第16番ヘ短調
 29. ハンガリー舞曲第17番嬰ヘ短調
 30. ハンガリー舞曲第18番ニ長調
 31. ワルツ第11番ロ短調
 32. ワルツ第12番ホ長調
 33. ワルツ第13番ハ長調
 34. ハンガリー舞曲第19番ロ短調
 35. ワルツ第2番ホ長調
 36. ハンガリー舞曲第20番ホ短調
 37. ハンガリー舞曲第21番ホ短調
シプリアン・カツァリス(P/primo:ハンガリー舞曲)
エレーヌ・メルシエ(P/primo:ワルツ)

 超絶技巧とユニークな解釈で知られるシプリアン・カツァリスと、カナダのピアニスト、エレーヌ・メルシエのコラボレーションから生まれた斬新なアルバム。
 2人は以前もシューマンとブラームスの作品集で素晴らしい演奏を披露しましたが、今回はブラームスの「ハンガリー舞曲とワルツ」に挑戦。それも、民族音楽を基にした熱狂的な作品と、ウィーンの伝統を受け継ぐ典雅な作品を混ぜ込み、一つの曲集として聴かせるという試み。
 カツァリスは、メルシエがこれらの作品に施す解釈に感心したと語るなど、お互いを尊重しながら、作品の即興的な性格も生かすことで見事なブラームスが完成しています。
 ハンガリー舞曲ではカツァリスが第1ピアノ、ワルツ集はメルシエが第1ピアノを担当しています。

  2016年5月16-18,20日 パリ、Eglise evangelique Saint-Marcel
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9029562593
\2500→\2290
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲*
ビゼー:交響曲ハ長調
アンドリュー・フォン・オーエン(P)*
プラハ・フィルハーモニア
エマニュエル・ヴィヨーム指揮

 フランスを代表する3人の作曲家、ラヴェル、ドビュッシー、ビゼーの作品集。
 ラヴェルの「マ・メール・ロワ」はもともとピアノ連弾曲として作曲されたものを、後にラヴェル自身がオーケストレーションした色彩豊かな曲で、オペラ指揮者として知られるヴィヨームが、プラハ・フィルハーモニアから独特の夢幻的な響きを紡ぎだしています。つややかな弦を彩る自由な管セクションとハープの音色が聴きどころです。
 ドビュッシーが印象派の語法を獲得する以前、1890年の作品「ピアノと管弦楽のための幻想曲」は、その完成度にドビュッシー自身が満足していなかったとされていますが、ロマン派の協奏曲としては申し分なく、特にフォーレを思わせるピアノのパッセージは美しく、後期ロマン派の終焉に位置する稀有な作品です。
 演奏はカリスマ性あふれるピアノ界の貴公子、アンドリュー・フォン・オーエン。5歳よりピアノを始め10歳でオーケストラと協演、17歳でエサ=ペッカ・サロネン指揮のロサンジェルス・フィルと協演。他、フィラデルフィア響、アトランタ響、サンフランシスコ響、ニューメキシコ響、セントルイス響、シアトル響、シンガポール響等と協演。ジュリアード音楽院では、ハーバート・ステッシン、ジェローム・ローヴェンタールに師事し、アルフレート・ブレンデルやレオン・フライシャーの教えも受けています。
 彼の演奏はナショナル・パブリックラジオでも度々放送され、同放送の番組「パフォーマンス・トゥデイ」にもゲストとして招かれています。2016年よりニューヨークとパリに居を構え演奏活動を続けています。
 最後に置かれているのは、最近人気の高いビゼーの交響曲。当時のフランスでは交響曲の人気が低かったため、ビゼーの生前には演奏されることのなかった作品ですが、まとまりのよい快活な作品です。

 2017年8月31日〜9月1日 プラハ、チェコ放送第1スタジオ
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9029565143
(8CD)
\3000→\2790

廉価再発売
 セレブリエール(指揮)&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
  グラズノフ:交響曲&協奏曲全集


CD1
 グラズノフ:
 交響曲第1番ホ長調 Op.5「スラヴ」
  交響曲第2番嬰ヘ短調 Op.16
CD2
  交響曲第3番ニ長調 Op.33
  管弦楽のための幻想曲ホ長調 Op.28「海」
CD3
  交響曲第4番変ホ長調 Op.48
  交響曲第5番変ロ長調 Op.55
CD4
  交響曲第6番ハ短調 Op.58
  交響曲第7番ハ長調 Op.77「田園」
CD5
  交響曲第8番変ホ長調 Op.83
  交響曲第9番ニ短調(ヴイリル・ユーディン補筆版)
  「サロメ」 Op.90〜序奏とサロメの踊り(オスカー・ワイルドの劇のための付随音楽)
CD6
  「ライモンダ」組曲 Op.57a
  バレエ音楽「四季」 Op.67
  2004-2009年
CD7
  ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.82
  ヴァイオリンと管弦楽のための瞑想曲 ニ長調 Op.32
  チェロと管弦楽のためのコンチェルト・バラータ ハ長調 Op.108
  チェロと管弦楽のための「吟遊詩人の歌」 Op.71
CD8
  ピアノ協奏曲第1番ヘ短調 Op.92
  ピアノ協奏曲第2番ロ長調 Op.100
  サクソフォン協奏曲変ホ長調 Op.109
  ホルンと管弦楽のための「夢」 Op.24
  2010年4月
CD1-6
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ホセ・セレブリエール(指揮)

CD7-8
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
アレクサンダー・ロマノフスキー(ピアノ)
マルク・シーソン(サックス)
アレクセイ・セロフ(ホルン)
ロシア・ナショナル管弦楽団
ホセ・セレブリエール(指揮)
 ※ブックレットは付属しません。

 1938年生まれのウルグアイの指揮者で作曲家のホセ・セレブリエール。
 コープランドに作曲を学び、当時ミネアポリス交響楽団の常任だったアンタル・ドラティに、さらにピエール・モントゥーに師事。
 その後、レオポルド・ストコフスキーに認められ、作曲家、指揮者として大きな影響を受けました。
 また、ジョージ・セルによってクリーヴランド管のコンポーザー・イン・レジデンスに指名されるなど、若い時より、その才能が発揮されました。
 このセレブリエール&スコティッシュ・ナショナル管の演奏は、グラズノフの輝かしさも十分に備えた色彩豊かなもので、メリハリの効いたタッチで各作品の性格を克明に描き分けた名盤です。




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 安くなって登場したグラズノフ・ボックス。1枚1枚発売されていたとき、地味ながら絶賛されていた。

 としたらこのボックスも案内しないわけには行きません。

 発売当時のコメントを。





2564613201
(7CD)
\7000
海外在庫のみ
いいんです。
 セレブリエール&ボーンマス響
  ドヴォルザーク:交響曲全集、管弦楽曲集


 第1番ハ短調 Op.3「ズロニツェの鐘」
 第2番変ロ長調 Op.4
 第3番変ホ長調 Op.10
 第4番ニ短調 Op.13
 第5番ヘ長調 Op.76
 第6番ニ長調 Op.60
 第7番ニ短調 Op.70
 第8番ト長調 Op.88
 第9番ホ短調 Op.95「新世界より」
 伝説曲 Op.59
 チェコ組曲 Op.39
 序曲「自然の王国で」 Op.91
 スケルツォ・カプリチオーソ Op.66
 スラヴ舞曲集より Op.46-1, 3, 6, 8, Op.72-2, 4, 7, 8
ボーンマス交響楽団
ホセ・セレブリエール(指揮)
録音:2011-2014年 、イギリス




 セレブリエール&ボーンマス響のドヴォルザーク交響曲全集。

 ボーンマス響、懐かしいですね・・・

 ベルグルンドとのシベリウス交響曲全集でお世話になった方も多いことでしょう。

 時の副指揮者がサイモン・ラトルだったというんですから、このオケは我々が 思っている以上に潜在的パワーがあるのかも。

 最近はあまり目立った話がありませんが、オールソップやカラビッツが首席指揮 者を務めていて、そこそこがんばってます。


 そんなボーンマス響のドヴォルザーク交響曲全集。
 WARNERからです。

 初登場の交響曲第1、4、5番を収録しての一気のボックス化。




 これがいいんです。


 この中の「新世界」を聴いたある人が「これはウィーン・フィルですか?」と聞 いたといいますが、それも分からなくはない。

 とても丁寧で重厚で、しかもよく歌う。

 最近のドヴォルザークでは出色の出来。

 でも実は店主にとっての主役はボーンマス響じゃないんです。

 指揮のセレブリエール。

 1938年生まれだからもうすぐ80歳になろうという知る人ぞ知る重鎮指揮者。

 ドラティやモントゥー、セル、コープランドに師事して、ストコフスキーの助手 を務めたというんですから伝説の人と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 神童として知られていて、11歳でユース・オーケストラを組織して指揮者デビュー したといいます。

 店主がこの人を知ったのは今から25年ほど前。

 どこから入ってきたか分からない埃に埋もれたベートーヴェンの交響曲第3番の ビデオが、これはまあすごかったんです。

 スタイッリッシュで勢いがあって。 カッコいい。

 で、一体どんな人なんだろうと調べても、なんの事典を引いても出てこない。

 ようやくJOHN L. HOLMES の指揮者ガイドにその名が出てきて、見てみたらやっ ぱりすごい人だった。

 でも残念ながらその後も名声に恵まれることなくどちらかというと埋もれていき ます。

 ひっそりとリリースされたASVのシベリウスの交響曲第1番は、店主にとってしば らく同曲のベスト・アルバムでしたが、それもまったく注目されることなくすぐ 廃盤に。

 その後ようやくBISやNAXOSから新録音が出るようになって、「これでブーム到来 か!」と思ったのですが、あまり話題にはなりません。

 そんなときついにメジャー・レーベルのWARNERから登場することになります。

 グラズノフの交響曲集です。

 その正攻法で雄大な演奏はファンの話題となります。

 しかし・・・肝心のWARNERクラシック部門が青息吐息(注:その後復活します)。

 メジャー・レーベルと名乗るのがあわれなほど悲惨な状態に。

 多くのアーティストがズタズタにリストラされ、みるも無残なリリース状況に陥 り、毎月の新録音アルバムもせいぜい2,3点。 しかも全然やる気がないのが見え見え。

 そんなWARNERクラシックが斜陽の一途をたどっていたときに、いわば孤軍奮闘的 に同レーベルを支えていていたのがこのセレブリエールでした。

 でも宣伝力がなかったのでセレブリエールのアルバムはマニアからの評判はいい のに、あまり売れませんでした。

 だから出ていることすら知らない人も多いでしょう。

 でもそのグラズノフ、そして続くドヴォルザークは師匠ストコフスキーのよいと ころを受け継ぎ、大暴れはしない代わりに、語り口のよさと滑舌のよさを前面に 押し出す画期的な演奏になっていました。

 スマートなのにスケールが大きく、なにより落ち着いた気品が感じられるんです。

 だてにドラティやモントゥー、セル、コープランド、ストコフスキーに師事して ません。

 みんなが思っているより大人物なんです、この人。

 なにげないテンポの揺れも堂に入ったもの。

 今回のドヴォルザークもボーンマス響を完全に支配化において、久々に大家の演 奏を味わわせてくれます。

 今まではレギュラー・プライスだったのでちょっと手が出なかったという方、ど うぞこの機会に。

 楽しめて、最後は感動させてもらえます。










<国内盤> 

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299MUSIC



NIKU-9017
¥2800+税

丸山 韶 / アンサンブル LMC

 「コン・アフェット」〜ヴェネツィアン・バロックの栄華

 トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):
  《室内での和声の楽しみ》作品6(c.1711)より
   (1)-(4)ソナタ第5番 ヘ長調
    I. Grave Adagio ….2’31”/II. Allegro ….2’50”/
    III. Adagio ….2’17”/IV. Allegro ….2’24”
   (5)-(8)ソナタ第6番 イ短調
    I. Grave Adagio ….2’48”/II. Allegro ….3’54”/
    III. Adagio ….1’49”/IV. Allegro ….2’33”
  《教会ソナタ集》作品4より(1704)
   (9)-(12)ソナタ第4番 ト短調
    I. Adagio ….2’15”/II. Allegro ….1’21”/
    III. Adagio ….2’41”/IV. Allegro ….1’20”
   (13)-(16)ソナタ第6番 ロ短調
    I. Largo ….2’12”/II. Allegro ….1’50”/
    III. Adagio ….1’30”/IV. Allegro ….1’26”

 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  《12のヴァイオリン・ソナタ集》作品2(1709)より
   (17)-(20)ソナタ第1番 ト短調 RV 27
    I. Preludio. Andante ….3’18”/
    II. Giga. Allegro ….2’13”/
    III. Sarabanda. Largo ….2’43”/
    IV. Corrente. Allegro ….2’15”
   (21)-(23)トリオ・ソナタ ハ長調RV 82 (1730/31)
    I. Allegro non molto ….3’58”/
    II. Larghetto ….4’59”/III. Allegro ….2’20”
   (24)-(26)トリオ・ソナタ ト短調RV 85 (1730/31)
    I Andante molto ….4’40”/
    II. Larghetto ….4’47”/III. Allegro ….1’56”
アンサンブル LMC:
 【丸山 韶(ヴァイオリン、リーダー)
  島根朋史(チェロ)、
  金子 浩(リュート)、
  上尾直毅(チェンバロ&オルガン)】
 センシュアルな色香を放つ18 世紀の前衛たち〜「コン・アフェット」
 ヴェネツィアン・バロックの栄華。

 録音:2018年4月17-19日、三鷹市芸術文化センター 風のホール, 69’30” DSD Recoriding

 聖と俗が交差する街、ヴェネツィア。バロック時代、この地に大きな足跡を残した二人の作曲家、ヴィヴァルディとアルビノーニの生命力あふれる旋律に人々は心を震わせた。新世代のバロック・ヴァイオリニスト丸山韶が自身のアンサンブルとともに、創意に満ちた18世紀のソナタの諸相を濃密に描き出す。


 
 ヴィヴァルディが聴ける。なかなか鮮烈。
 A.Vivaldi/Concerto per violino in la minore RV 357-3 Op. 4 "La Stravaganza"
https://youtu.be/A9bMUd4Vcqw?list=PLFSfUeo3xzucFVHhEqU2S63VZVf89-MnS




オフィシャル・サイトもある。
http://lamusicacollana.web.fc2.com/about.html


 リーダーはこの男、丸山 韶(ヴァイオリン) Sho Maruyama, violino

  神奈川県立弥栄高等学校音楽コースを経て、京都市立芸術大学を首席で卒業し京都市長賞、京都音楽協会賞を受賞。その後、東京藝術大学古楽科修了。数多くのコンクールでの優勝や、日本センチュリー交響楽団とヴァイオリン協奏曲の共演、アムステルダム コンセルトヘボウ、ブダペスト マーチャーシュ聖堂、ヴァチカン サン・ピエトロ大聖堂 、ローマ サン・パオロ大聖堂での演奏のほか、リクレアツィオン・ダルカディアの公演にゲストメンバーとして出演するなど国内外で活躍している。
 これまでに、ヴァイオリンを清水厚師、安冨洋、清水高師、小林美恵、四方恭子、若松夏美の各氏に、ヴィオラを平田泰彦氏に、室内楽を上村昇、豊嶋泰嗣、鈴木秀美、大塚直哉の各氏に師事。バッハ・コレギウム・ジャパン、古楽アンサンブル「コントラポント」、「オーケストラ・リベラ・クラシカ」、「レ・ボレアード」などの主要古楽団体のメンバー。「コントラポント」の公演ではヴァイオリン協奏曲のソリストやコンサートマスターを務める。古楽オーケストラ「La Musica Collana」、「Ensemble LMC」リーダー。
この顔つきがいい。

 島根朋史(チェロ) Tomofumi Shimane, violoncello
  東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院修士課程チェロ専攻を修了。パリ7区エリック・サティ音楽院、バロック・チェロ/ヴィオラ・ダ・ガンバ専攻修了。現在、東京藝術大学博士課程にて、ベートーヴェンの生きた当時の読譜と奏法についての研究を進めている。東京藝術大学にて同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。パリ歴史美術館、東京文化会館にてソロ・リサイタルを催し、好評を博す。バロック・チェロをA.ビルスマ、E.バルサ、鈴木秀美の各氏、ヴィオラ・ダ・ガンバをC.プリュボウ、福沢宏の各氏に師事。古楽オーケストラ「La Musica Collana」首席チェロ奏者。「オーケストラ・リベラ・クラシカ」、「古楽アンサンブル コントラポント」、「レ・ボレアード」メンバー。日本弦楽指導者協会 正会員。

 金子 浩(リュート) Hiroshi Kaneko, liuto
  桐朋学園大学古楽器科卒業。同年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学。リュート科教師ディプロマ及びソリスト・ディプロマを得て卒業。1993年ブルージュ国際古楽コンクールに入選。オランダを中心にソロ・コンサート、また「コンバティメント・コンソート・アムステルダム」の通奏低音奏者としてオペラ公演、演奏会、レコーディングに参加する。「バッハ・コレギウム・ジャパン」の演奏会、レコーディングに参加。NHKテレビ、ラジオ等に出演。2014年11月、エイベックス・クラシックスよりソロ・アルバムCD「ハートランド〜リュートで聴く名曲集」が再版される。その他の古楽演奏家とのレコーディングも多い。古楽アンサンブル「コントラポント」メンバー。上野学園大学及び洗足学園音楽大学非常勤講師。

 上尾直毅(チェンバロ&オルガン) Naoki Ueo, clavicembalo & organo
  東京藝術大学ピアノ専攻卒業。在学時ピアノを辛島輝治氏、チェンバロを山田貢、鈴木雅明、渡邊順生の各氏に師事。卒業後オランダに渡り、チェンバロをG.レオンハルト、A.アウテンボッシュの両氏に、フォルテピアノをS.ホーホランド氏に師事し、それぞれソリスト・ディプロマを得て卒業。オランダではデン・ハーグ王立音楽院古楽器科の伴奏員、オランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者などを務めた。現在、日本国内を中心に活動中。「レ・ボレアード」(指揮:寺神戸亮)、「オーケストラ・リベラ・クラシカ」(指揮:鈴木秀美)、声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」などの古楽オーケストラやアンサンブルのメンバー。2012 年より雑司ヶ谷「拝鈍亭」にてハイドンの鍵盤作品全曲演奏会のシリーズを進行中。桐朋学園大学音楽学部講師。(※ 1 - 20 )







<映像>

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C MAJOR(映像)

 



74 7104
(3Blu-ray)
¥9300→\8790

 


ヌレエフの芸術

 ルドルフ・ヌレエフ版の名作3 作品をまとめたボックス・セット


 DISC1
  バレエ「白鳥の湖」

   音楽:チャイコフスキー/芸術監督:マニュエル・ルグリ/振付&演出:ルドルフ・ヌレエフ/
   出演:オデット/ オディール:オルガ・エシナ/ジークフリート王子:ウラジーミル・シショフ/
    ロットバルト:エノ・ペシ/女王:ダグマール・クロンベルガー/
    家庭教師:クリストフ・ヴェンツェル/執事:ガボール・オベレッガー/
    王子の友人たち:橋本清香、木本全優、アリス・フィレンツェ、グレイグ・マシューズ/
    大きな白鳥たちの踊り:ガラ・ジョヴァノヴィッチ、オクサナ・キヤネンコ、
     ラウラ・ニストル、プリスカ・ツァイゼル/
    小さな白鳥たちの踊り:マリア・アラティ、イオアナ・アヴラム、玉井ルイ、エステル・レダーン/
    スペインの踊り:オクサナ・キヤネンコ、フラヴィア・ソアレス、
     アレクサンドル・トカチェンコ、アンドレイ・テテリン/
    ナポリの踊り:橋本清香、リチャード・サボー/
    ポーランドの踊り:アリーナ・クロシュコヴァ、アレクシス・フォラボスコ/
    ハンガリーの踊り:アリス・フィレンツェ、ミハイル・ソスノフスキー/
    若い貴婦人たち:マリア・アラティ、イオアナ・アヴラム、エステル・レダーン、
     レイナ・サワイ、玉井ルイ、ニーナ・トノーリ/
    ウィーン国立歌劇場オペラ学校の子供たち/ウィーン国立歌劇場バレエ団/
    オリジナル振付:マリウス・プティパ& レフ・イワーノフ/
   再演出:マニュエル・ルグリ、アリス・ネシェア、ルーカス・ガウデルナク、ジャン・クリストフ・ルサージュ/
   装置& 衣裳:ルイザ・スピナテッリ/照明:マリオン・ヒューレット/
   指揮:アレクサンダー・イングラム、演奏:ウィーン国立歌劇場管弦楽団/
   収録:2014 年3 月ウィーン国立歌劇場(ライヴ)/映像監督:ミヒャイル・ベイヤー

 DISC2
  バレエ「くるみ割り人形」

   音楽:チャイコフスキー/ウィーン国立歌劇場バレエ団/芸術監督:マニュエル・ルグリ/
   ポール・コネリー(指揮) ウィーン国立歌劇場管弦楽団/
   振付&演出:ルドルフ・ヌレエフ、美術&衣装:ニコラス・ゲオルギアディス/
   舞台:アレス・フランシロン、マニュエル・ルグリ、児童指導:ナタリー・オーバン/
   照明:ジャック・ジョヴァンナジェッリ/収録:2012 年10 月7 日 ウィーン国立歌劇場、ライヴ/
   監督:ミヒャエル・ベイヤー/
   出演:クララ:リュドミラ・コノヴァロワ/ロッセルマイヤー/ 王子:ウラジーミル・シショフ/
    ルイザ&フリッツ/ スペインの踊り:エミリア・バラノヴィッチ、ダヴィデ・ダト/
    両親/ ロシアの踊り:フランツィスカ・ヴァルナー= ホリネク、ガボール・オベレッガー/
    祖父母/ アラビアの踊り:エヴァ・ポラチェク、クリストフ・ヴェンツェル/
    ねずみの王様:アッティラ・バコ、マルティン・ヴィンター/
    小さなくるみ割り人形:トレヴァー・ヘイデン/
    2 人の雪の精:アリョーナ・クロチコワ、プリスカ・ツァイゼル/
    アラビアの踊り:ケテヴァン・パパヴァ、エノ・ペシ、エヴァ・ポラチェク/
    中国踊り:マルチン・デンプチュ、アンドラーシュ・ルカーチ、リチャード・サボー/
    あし笛の踊り:イオアナ・アヴラム、橋本清香、木本全優/
   ウィーン国立歌劇場オペラ学校の子供たち/ウィーン国立歌劇場ステージ・オーケストラ

 DISC3
  ミンクス:バレエ「ドン・キホーテ」

   振付:ルドルフ・ヌレエフ/オーケストレーション:ジョン・ランチベリー/
   マリア・ヤコヴレワ(キトリ/ ドゥルシネア姫)/デニス・チェリェヴィチコ(バジル)/
   ケテヴァン・パパヴァ(街の踊り子)/橋本清香(アモール)/ロマン・ラツィック(エスパーダ)/
   オルガ・エシナ(森の女王)/ウィーン国立歌劇場バレエ団/芸術監督:マニュエル・ルグリ/
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団/指揮:ケヴィン・ローズ/振付&舞台監督:ルドルフ・ヌレエフ/
   舞台&衣裳:ニコラス・ジョージアディス/照明:マルク・アンロシュト/
   収録:2016 年5 月28 & 31 日 ウィーン国立歌劇場(ライヴ)/映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
74 7008
(3DVD)
¥7000→\6590
 ルグリ率いるウィーン国立バレエ団によるヌレエフ版の名作3作品「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」

 (3Blu-ray)画面:HD ,1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0、収録時間:356分
 (3DVD)画面:NTSC ,1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0、収録時間:356分

 マニュエル・ルグリ率いるウィーン国立バレエ団による20 世紀を代表するダンサーであり振付師であるルドルフ・ヌレエフ版の名作3 作品をまとめたボックス・セットが発売します。ヌレエフはパリ・オペラ座芸術監督に就任した際に、シルヴィ・ギエムやマニュエル・ルグリなどを見出した伝説的舞踏家。また2010 年にマニュエル・ルグリを芸術監督として迎えて以来、ウィーン国立バレエ団は彼のもとで劇的な進化を遂げており、ルグリとの芸術監督としての契約も2020 年まで延長し、一層の充実が期待されています。

 DISC1
 チャイコフスキーの三大バレエのひとつ「白鳥の湖」。ヌレエフは、1877 年の初演時の台本に基づき、独自に振付と演出を行っており、現代で一般的なプティバ&イワーノフ版とも構成が異なります。ヌレエフ版は、王子目線でストーリーを構築し、ジークフリート一人で溺れ死ぬ悲劇の最期が待ち受けています。ヌレエフ版は1964 年にウィーン国立歌劇場で初演され、本映像が上演された2014 年はちょうど50 周年の年にあたります。
オデットを踊るのは現在のウィーン国立バレエ団の顔とも言えるオルガ・エシナ。ジークフリートを演じるのは、「くるみ割り人形」と同じくウラジーミル・シショフ。二人は、数々の名ダンサーを輩出したロシアの名門ワガノワ・バレエ・アカデミーの出身。美しく見栄えの良い二人による踊りは、身体の隅々まで考えられた動き、溢れ出る表現力に心奪われます。

 DISC2
 チャイコフスキーの三大バレエの名作「くるみ割り人形」。振付は、ヌレエフによる1985年パリ版。クララ役には、2011年にプリンシパルに昇格した華麗なテクニックの持ち主リュドミラ・コノヴァロワ。そしてヌレエフ版の特徴はドロッセルマイヤーと王子が2 役となっていること。その不気味な魔術的人物ドロッセルマイヤーと凛々しい王子の2 役を見事に演じているのは、長身で長い手脚に恵まれたダンサー、ウラジーミル・シショフです。ヌレエフは、このバレエを、クララが少女から大人の女性への成長物語としており、王子とクララによって踊られる3 つのパ・ド・ドゥでそれを表現しています。さらに、あし笛の踊りを踊るのが、夫婦でソリストに昇格した橋本清香と木本全優(まさゆう)。橋本清香は、この「くるみ割り人形」のクララ役を演じて芸術監督のルグリに認められソリストの座を得ています。またウィーン国立歌劇場オペラ学校の子供たちも舞台に登場するなど、和やかなクリスマスの雰囲気も感じさせる映像となっています。

 DISC3
 2011 年に45 年ぶりにウィーン国立バレエでルドルフ・ヌレエフ版「ドン・キホーテ」が上演され、その再演が2016 年5 月に行われそのライヴ映像。世紀の大スター、ルドルフ・ヌレエフが手がけたこの作品は、ウィーンが初演の地でもありました。表現力豊かなマリア・ヤコヴレワのキトリ、柔軟な身体でしなやかに踊るデニス・チェリェヴィチコのバジル。二人のテクニックと洗練された踊りに目を奪われます。さらにちょうどこの上演の2 か月前にウィーン国立バレエ団の第1 ソリストに昇格した橋本清香もアモール役で出演。抜群のテクニックと優雅で華のある立ち姿を見せてくれています。
 バレエ『ドン・キホーテ』は、有名なセルバンテスの同名小説を題材に、プティパの振付により1869 年にモスクワ・ボリショイ劇場で初演されました。騎士ドン・キホーテが遍歴の旅を続ける先で出会った粋なキトリと陽気なバジルの繰り広げる恋物語です。















7/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


WIGMORE HALL LIVE



WHLIVE 0090
¥1400
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)
 虚栄の歌〜第一次世界大戦中のイギリス歌曲集
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)
セバスチャン・ウィブリュー(ピアノ)
 フィンジ:月食にて
 軍隊への招集
  ブリテン:ああ、なんとうっとりする光景か/
  サマヴェル:戦場に赴くルーカスタによせて/
  ブリッジ:Tis but a week/
  アイヴス:トムが船出する/
  アイヴァー・ガーニー:Most Holy Night/
  チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード:A soft day/
  ブリテン可愛いポリ・オリヴァ/
  ハイドン・ウッド:ピカルディーの薔薇
 ポピュラー・ソング
  ロバート・ウェストン&バート・リー:Goodbye-ee/
  ナット・D・エイヤー:世界で唯一の女の子なら/
  アイヴァー:ノヴェロ:ライラックの花を集めましょう
 海で
  ハイドン:水夫の歌/
  エルガー:潜水艦/
  ブリテン/ディブディン:トム・ボウリング/
  ガーニー:船
 死別
  ブリテン:静けき夜にはしばしば/
  ジョン・アイランド:春の悲しみ/
  リザ・レーマン:私が死んだときには/
  ブリッジ:ぼくのもとにおいで、ぼくの夢
 休戦後
  ピーター・ウォーロック:わが国/
  ホルスト:旅路の果て/
  スタンフォード:奇跡の旅/
 アンコール
  アイヴァー:ノヴェロ:ライラックの花を集めましょう
 イギリスで活躍するソプラノ歌手ソフィー・ベヴァンによる第一次世界大戦時のイギリス歌曲集

 録音:2014 年12 月14 日 ロンドン、ウィグモアホール・ライヴ/69’42

 イギリスで活躍するソプラノ歌手ソフィー・ベヴァンによる第一次世界大戦中のイギリスの歌。伴奏は王立音楽院時代からのパートナーであるセバスチャン・ウィブリュー。
このリサイタルは、戦地へ行く者、そして残されるものの心情を反映した、第一次世界大戦中、イギリスで生まれ歌われた歌を集めています。
 ハーディの詩によるフィンジの歌曲集「地球が朽ちるまで」の第6 曲「月食にて」ではじまります。またヒット・ミュージカルから生まれた「世界で唯一の女の子なら」は、第一次世界大戦中の英国貴族を描いたドラマ『ダウントン・アビー』でも印象的に歌われていました。
 ソフィー・ベヴァンは、美しくも悲しい、20 世紀初頭のイギリス歌曲をデリケートにかつ心を揺さぶるような自然な感情の起伏を見事に表現しています。






DELPHIAN

DCD 34202
¥2400
ジュリアン・アンダーソン:合唱作品集
 わが愛する者語りて(世界初録音)
 鐘のミサ(世界初録音)
 新しい歌を主に向かって歌え
 私は永遠を見た(世界初録音)
 4つのアメリカの合唱
 ヌンク・ディミティス(世界初録音)
 フレスコバルディ:トッカータ第4番
ケンブリッジ・ゴンヴィル&
 キーズ・カレッジ合唱団
ジェフリー・ウェッバー(指揮&オルガン)
マイケル・ハウ(オルガン)
ルーク・フィッツジェラルド(オルガン)
 英国のメジャー・オケから引く手あまたの作曲家。ジュリアン・アンダーソンの合唱作品集!

 ジュリアン・アンダーソン(1967−)は、ギルドホール音楽院の作曲家教授、コンポーザー・イン・レジデンスの任にあり、過去にはバーミンガム市交響楽団の同ポジション、フィルハーモニア管弦楽団のコンサート・シリーズ「Music of Today」のアーティスティック・ディレクターなどを務めた実績を持ち、現在のイギリスで最も注目を集めている作曲家の1人。
 「女王の音楽師範」ジュディス・ウィアーやシチェドリン、ブラジルの合唱音楽、さらには古代の楽器との共演など、幅広いレパートリーの録音を行ってきたケンブリッジ・ゴンヴィル&キーズ・カレッジ合唱団の演奏、解釈にも期待がかかります。また「ヌンク・ディミティス」は同合唱団の委嘱作品であり、今回が世界初録音となります。

 ※録音:2017年7月2日−4日、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード、イギリス)



 
DCD 34005
【旧譜】
¥2400
エジンバラの1マイル以内に ジョン・キッチン
 (フィルテピアノ/Rochead1805年頃製)
マルコム・グリーン(バリトン)
 伝承曲:エジンバラの1マイル以内に/
 ドゥシーク:《エジンバラの1マイル以内に》による変奏曲/
 伝承曲:Thou'rt gane awa/
 伝承曲:Loch Eroch Side/
 コッリ:《Loch Eroch Side》による変奏曲/
 伝承曲:美しきドゥーンの川岸/
 コッリ:《美しきドゥーンの川岸》による変奏曲/
 伝承曲:Busk Ye Busk Ye/
 ロス:《Busk Ye Busk Ye》による変奏曲/
 伝承曲:私の恋人はまだ小娘、ロスリン城/
 ドゥシーク:《ロスリン城》による変奏曲/
 伝承曲:The Lass of Peaty's Mill/
 伝承曲:ウィリーのかみさん/
 ウルバーニ:《ウィリーのかみさん》による変奏曲/
 伝承曲:ハミラ、黄色い髪の少年/
 J.C.バッハ:《黄色い髪の少年》による変奏曲/
 伝承曲:Here's a health to them that's awa'
 18世紀のスコットランドの美しく抒情的な旋律を、同時代のフォルテピアノの音色、そしてバリトンの歌声でたっぷりと堪能できる、スコットランドのレーベルならではの好企画。
 1787年に出版された「Scots Musical Museum」からの美しき旋律の数々、またスコットランド国立図書館のコレクションからの鍵盤作品が、世紀を越えて愛され続けるスコットランドの名旋律の魅力を改めて伝えてくれます。試聴機&ストアプレイでの展開をオススメします!

 ※録音:2001年7月、バーンズ・コレクション(スコットランド)
 

DCD 34009
【旧譜】
¥2400
マクミラン&マックレイ:ピアノ作品集
 マクミラン:
  困苦の時第1番、バースデー・プレゼント、
  バーンクルペディ、ルーメン・クリスティ、
  ピアノ・ソナタ、イアンのために、
  JFKのためのセシリア変奏曲、天使
 マックレイ:ピアノ・ソナタ(世界初録音)
サイモン・スミス(ピアノ)
 シルヴェストロフ、シュニトケのピアノ作品集での優れた演奏がここ日本でも話題となったスコットランドの気鋭のピアニスト、サイモン・スミスのデビュー・タイトルとなったマクミラン&マックレイの作品集。
 現在のスコットランドを代表するリーディング・コンポーザーたちが書いたピアノのための秀作の真髄を、同郷の実力派が巧みに描いています。

 ※録音:2002年3月9日−10日、リード・コンサート・ホール(エジンバラ)
 

DCD 34004
【旧譜】
¥2400
ケルヴィングローヴのオルガン 〜
 序曲のトランスクリプション集
ティモシー・ビラム=ウィグフィールド
 (オルガン)
  J.S.バッハ(デュプレ編):カンタータ第29番へのシンフォニア
  メンデルスゾーン(W.T.ベスト編):オラトリオ《聖パウロ》より 序曲
  ヘンデル(W.T.ベスト編):オラトリオ《メサイア》より 序曲
  フンパーディンク(ルメア編):歌劇《ヘンゼルとグレーテル》前奏曲
  モーツァルト(W.T.ベスト編):歌劇《魔笛》より 序曲
  ウェーバー(ピース編):歌劇《魔弾の射手》より 序曲
  チャイコフスキー(エヴァンス編):大序曲《1812年》Op.49
  ビゼー(ルメア編):カルメン幻想曲
 ティモシー・ビラム=ウィグフィールドは、エジンバラ・セント・メアリー大聖堂聖歌隊や、ウィンザー城セント・ジョージ・チャペルの音楽監督を歴任した英国の名合唱指揮者の1人。
 オペラなどの有名な序曲のオルガン・トランスクリプション集は、グラスゴーのケルヴィングローヴ・アート・ギャラリーのルイス・オルガンによる演奏。1901年に建造された歴史あるオルガンが壮大に響きます。

 ※録音:2001年11月、8日−11日、グラスゴー
 
DCD 34002
【旧譜】
¥2400
外国からの歌
 ファリャ:7つのスペイン民謡
 ウィアー:外国からの歌
 ロドリーゴ:4つの愛のマドリガル
 ベリオ:4つの民謡
ポリー・メイ(メゾ・ソプラノ)
ルーシー・ウォーカー(ピアノ)
 モダン、ピリオドの両方に精通するスコットランド、エジンバラゆかりのメゾ・ソプラノ、ポリー・メイのデビュー・アルバム。スペインのファリャやロドリーゴ、イタリアのベリオ、そしてイギリスのウィアーなど国際色豊かなプログラムが特徴。

 ※録音:2001年1月27日−29日、リード・コンサート・ホール(エジンバラ)
 

DCD 34001
【旧譜】
¥2400
ラッセル・コレクションの貴重な楽器による演奏集 ジョン・キッチン
 (ヴァージナル、ハープシコード、
  オルガン、ピアノフォルテ)
 ○イタリアン・ポリゴナル(ポータブル)・ヴァージナル(アレキサンダー・ベルトロッティ、ヴェローナ?、1586年製)
  スコットランド民謡(16世紀):スコットランド女王のガリアルダ、スコットランド女王のガリアルド/
  メールラ:半音階的奇想曲
 ○シングル・マニュアル・イタリアン・ハープシコード(ナポリ?、1620年頃製)
  バード:ソールズベリー伯爵のパヴァーンとガリアード/スヴェーリンク:大公の舞踏会
 ○ベントサイド・スピネット(トーマス・ヒッチコック、ロンドン、1728年頃製)
  スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K.481、ソナタ ト長調 K.471
 ○ダブル・マニュアル・ハープシコード(ジェイコブ・カークマン、ロンドン、1755年製)
  グリーン:組曲ヘ長調
 ○アンフレッテッド・クラヴィコード(ヨハン・アドルフ・ハス、ハンブルク、1763年製)
  J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より 前奏曲とフーガ変ホ長調
 ○エンハーモニック・チェンバー・オルガン(トーマス・パーカー?、ロンドン、1765年頃製)
  スタンリー:ヴォランタリー ト長調 Op.7-9/ヘンデル:フーガ イ短調
 ○ダブル・マニュアル・ハープシコード(パスカル・タスカン、パリ、1769年製)
  フォルクレ:組曲第3番ニ長調より 3つの楽章/A-L・クープラン:悲しみ
 ○シングル・マニュアル・ハープシコード(ジョン・ブロードウッド、ロンドン、1793年製)
  ヘンデル:《ロデリンダ》序曲
 ○グランド・ピアノフォルテ(トーマス・ラウド、ロンドン、1810年製)
  クレメンティ:ソナチナ ニ長調 Op.36-6
 記念すべきデルフィアン(Delphian)のリリース第1弾となったのが、この「ラッセル・コレクション」。
 その名の通りイギリスの鍵盤走者であるレイモンド・ラッセルが設立したエジンバラの楽器博物館、「ラッセル・コレクション」に所蔵されている貴重な楽器の数々の音色を一挙に聴くことができる贅沢なプログラムです。

 ※2000年12月、セント・チェチーリア・ホール(エジンバラ)



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HYPERION



PCDA 68227
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
ショパン:チェロ・ソナタ&シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ

  ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
  オーギュスト・フランショーム:夜想曲ハ短調 Op.15-1
  ショパン:
   チェロ・ソナタ ト短調 Op.65、
   あるべきものなく Op.74-13(イッサーリス編曲)
  シューベルト:
   アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821、
   夜と夢 D827(イッサーリス編曲)
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
デーネシュ・ヴァーリョン
 (ピアノ/エラール1851)
CDA 68227
¥2400→\2190
 イッサーリス来日記念盤!エラール1851伴奏のショパン&シューベルト!

 ☆イギリスの世界的チェリスト、スティーヴン・イッサーリス!
 ☆2018年来日記念盤。ショパン&シューベルト 国内仕様盤&輸入盤同時発売!

 イギリスが誇る世界的名チェリスト、スティーヴン・イッサーリス。ショパンの「チェロ・ソナタ」、そしてシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」という至高の名曲アルバムが、2018年11月の来日公演を記念して国内仕様盤で登場!
 伴奏は、「シューマンのチェロ作品集(CDA 67661)」の名盤で共演したハンガリーの名手、デーネシュ・ヴァーリョンが弾く、1851年製のエラール・ピアノ。
 ボーナス・トラックとして、イッサーリスが編曲したショパンとシューベルトの歌曲からのアレンジメントが収録されているところも嬉しいポイント。
 英国王立音楽アカデミーより貸与されたストラデヴァリウス1726 "Marquis de Corberon"を華麗に操るイッサーリスの馥郁たるショパン&シューベルトにご期待あれ!

 ※録音:2017年12月3日−5日、コンサート・ホール、ワイアストン・エステイト(モンマス)

 ☆2018年来日公演スケジュール
 11月2日(金) 神奈川区民文化センター かなっくホール
 11月3日(土)、4日(日) 長久手市文化の家
 11月6日(火) 王子ホール
 11月9日(金)、10日(土)、11日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール



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CDA 68229
¥2400→\2190
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.77 〜
 ブロンザルト&ウアシュプルフ:ピアノ協奏曲集

  ハンス・ブロンザルト・フォン・シェレンドルフ:
   ピアノ協奏曲嬰ヘ短調 Op.10(1873)
  アントン・ウアシュプルフ:ピアノ協奏曲変ホ長調 Op.9(1882)
エマニュエル・デスパ(ピアノ)
ユージン・ツィガーン(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト第77巻!リストに学んだブロンザルト&ウアシュプルフ!

 ☆人気RPCシリーズ最新巻は、リストに師事したドイツの音楽家、ブロンザルトとウアシュプルフのピアノ協奏曲!
 ☆クラウディオ・アラウの孫弟子にあたるフランスの新世代ピアニスト、エマニュエル・デスパがHyperion初登場!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの超人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。
 第77集は、リストに師事したドイツの音楽家、ハンス・ブロンザルトとアントン・ウアシュプルフのピアノ協奏曲!
 ハンス・ブロンザルト・フォン・シェレンドルフ(1830−1913)は新ワイマール協会の創立者の一人であり、全ドイツ音楽協会の会長、ハノーファーやワイマールの劇場監督などを務め、ビューロー、ワーグナー、ブラームスらとも親交を持った作曲家、ピアニスト、指揮者。アントン・ウアシュプルフ(ウルシュプルフ)(1850−1907)は、ヨアヒム・ラフに作曲を、リストにピアノを学び、フランクフルトのホーホ音楽院で教鞭を執った作曲家、ピアニスト、教師。どちらも、ピアニストの高い技巧が織り込まれながら充実の管弦楽を備えた、歴史に埋もれさせてしまうには惜しいピアノ協奏曲でしょう。
 ソリストを務めるのは、Hyperion初登場となるフランスの新世代ピアニスト、エマニュエル・デスパ。BBC Radio 3やMedici TVなどメディアに取り上げられイギリスで注目を浴びた俊英が、知られざるドイツ・ロマン派のピアノ協奏曲に挑みます。また、近年日本での演奏機会も多い日米ハーフの若手指揮者、ユージン・ツィガーンもHyperion初登場です。

 ※録音:2017年6月14日−15日、シティ・ホール(グラスゴー)



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CDA 68245
¥2400→\2190
マーティン・ブラビンズのRVW!
 交響曲プロジェクト第2弾「海の交響曲」!

  ヴォーン・ウィリアムズ:
   海の交響曲(交響曲第1番)
   合唱と弦楽のための《勇気はあるのか、おお魂よ》
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBC交響楽団&合唱団
エリザベス・ルウェリン(ソプラノ)
マーカス・ファーンズワース(バリトン)

 2003年から2016年まで名古屋フィルの常任指揮者を務め、2017年にも5月と9月に二度来日、2016年からはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督という大役を任されているマーティン・ブラビンズ。1920年版の「ロンドン交響曲(CDA 68190)」で話題を呼んだブラビンズのヴォーン・ウィリアムズ最新作は、RVW最初の交響曲である「海の交響曲(交響曲第1番)」が登場!
 アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩を用いて、ソプラノとバリトンの独唱、合唱と管弦楽のために書かれた大作「海の交響曲」をブラビンズの繊細な表現力、BBC響の濃密なオーケストラで描写します。
 カップリングには、「海の交響曲」と同じくウォルト・ホイットマンの『草の葉』からテキストが取られた知られざる合唱と弦楽のための作品「勇気はあるのか、おお魂よ(Darest thou now, O soul)(1925)」を収録。

 ※録音:2017年10月14日−15日、ブラックヒース・コンサート・ホール(ロンドン)






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LPO



LPO-108
\2000

ネゼ=セガン(指揮)&ロンドン・フィル
 プーランク(1899-1963):作品集

 ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 FP146
  1.第1楽章:Allegretto
  2.第2楽章:Andante con moto
  3.第3楽章:Rondo a la francaise (Presto Giocoso)
 オルガン協奏曲 ト短調 FP93
  オルガン、弦楽合奏とティンパニのための
  4.第1楽章:Andante ?
  5.第2楽章:Allegro giocoso ?
  6.第3楽章:Subito andante moderato ?
  7.第4楽章:Tempo allegro, molto agitato ?
  8.第5楽章:Tres calme: Lent ?
  9.第6楽章:Tempo de l'allegro initial ?
  10.第7楽章:Tempo introduction: Largo
 スターバト・マーテル FP148
  11.Stabat Mater dolorosa 悲しみの母は立っていた
  12.Cujus animam gementem 嘆き悲しみ
  13.O quam tristis ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
  14.Quae moerebat そして嘆き、悲しんでいた
  15.Quis et homo 涙をこぼさないものがあるだろうか
  16.Vidit suum 愛しい御子が
  17.Eja Mater さあ、御母よ
  18.Fac ut ardeat 私の心を燃やしてください
  19.Sancta Mater 聖なる母よ
  20.Fac ut portem どうかキリストの死を
  21.Inflammatus et accensus 怒りの日に燃やされることなきよう
  22.Quando corpus 肉体が滅びる時には
アレクサンドル・タロー(ピアノ)…1-3
ジェームズ・オドネル(オルガン)…4-10
ケイト・ロイヤル(ソプラノ)…11-22

ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
 ヤニック・ネゼ=セガン、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との6枚目の録音!

 2008年から2014年までロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を務めたセガン。これは彼の最後のシーズンの演奏を録音したアルバムです。

 オルガン協奏曲は、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールのオルガン修復記念演奏会の記録であり、以前にリリースされたアルバム(LPO-81)からの再録となりますが、他の2曲は今回が初登場。
 ピアノ協奏曲では名手アレクサンドル・タローがソリストを務めるなど、聞きどころ満載の1枚となっております。
 20世紀最高の宗教作品の一つとして知られる“スターバト・マーテル”は、ソリストにケイト・ロイヤルを迎え万全の体制で臨んだ演奏。情感豊かな作品を手堅くまとめています。


  録音 ロンドン、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 2013年10月23日…1-3.11-22 2014年3月26日…4-10
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LPO-107
(2CD)
\2400→\2190
アレクサンドル・ラザレフ(指揮)&ロンドン・フィル
 ヴァイオリンは名手レーピン
  プロコフィエフ(1891-1953):作品集

【CD1】
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.19
  1.第1楽章:Andantino: Andante assai
  2.第2楽章:Scherzo: Vivacissimo
  3.第3楽章:Moderato-Allegro moderato-Moderato-Piu tranquillo
 交響曲 第3番 ハ短調 Op.44
  4.第1楽章:Moderato
  5.第2楽章:Andante
  6.第3楽章:Allegro agitato-Allegretto
  7.第4楽章:Andante mosso-Allegro moderato
【CD2】
 1-11.Skazka pro shuta 道化師(シュー) Op.21
  (ナレーション版)
 12.交響的絵画「夢」Op.6
ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)…CD1:1-3
サイモン・キャロウ(ナレーター)…CD2:1-11

アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団

 日本でもお馴染み、アレクサンドル・ラザレフが指揮するプロコフィエフ作品集。過去には「ユロフスキ首席指揮者10周年記念BOX(LPO-1010)」の中に“道化師(7人の道化師をだました道化師の物語)”の抜粋版が収録されていましたが、プロコフィエフ作品のみのアルバムは今作が初めてです。
 ヴァイオリン協奏曲でソリストを務めるのは名手ヴァディム・レーピン。17歳の時に「エリザベート王妃国際音楽コンクール」に優勝、数々の指揮者と共演を重ね、活動を広げていた時期の瑞々しい記録です。
 1921年に初演された「道化師」は、本来はバレエ作品ですが、上演はほとんど行われたことがありません。この演奏ではイギリスの名優サイモン・キャロウがナレーターを務め、テンポ良く物語が進みます。
 他には歌劇《炎の天使》の素材を用いた交響曲第3番、若書きの「夢」など、ラザレフならではの起伏に富んだ演奏が楽しめます。

  録音 ロンドン、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 1997年11月28日…CD1:1-3,CD2 1997年11月30日…CD:4-7




RESONUS



RES10214
(3CD)
\4300
ラモー:鍵盤のための作品全集
【CD1】
クラヴサン曲集 第1集(1706)
 1-9.組曲 イ短調
  【前奏曲/アルマンド第1/アルマンド第2/クラント/ジグ/
   サラバンドI&II/ヴェネツィアの女/ガヴォット/メヌエット】
 10-18.クラヴサン曲集(1724)
  【アルマンド/クラント/ロンドー形式のジグ/ロンドー形式の第2ジグ/
   鳥のさえずり/第1リゴドン/第2リゴドン/
   ロンドー形式のミュゼット/タンブラン/村娘(ロンドー)】
 19-28.組曲 ニ短調/ニ長調
  【やさしい訴え(ロンドー)/ソローニュのひなどり/ため息/
   歓喜(ロンドー)/いたずら好き(ロンドー)/ミューズたちの対話/
   つむじ風(ロンドー)/一つ目の巨人(ロンドー)/
  あざけり(メヌエット)/足の不自由な女】
 29.メヌエットとロンドー
【CD2】
 新クラヴサン組曲
  1-7.組曲 イ短調/イ長調
  【アルマンド/クラント/サラバンド/3つの手/ファンファリネット/
   勝ち誇った女/ガヴォット(6つの変奏)】
 8-15.組曲 ト長調/ト短調
  【トリコテ(ロンドー)/無頓着な/メヌエット/第2メヌエット/
   めんどり/三連音/未開人/エンハーモニック/エジプトの女】
【CD3】
 1-27.オペラ・バレエ《優雅なインド》
 28-31.5つの小品(1741)
  【リヴリ/軽はずみ/内気(第1ロンドーと第2ロンドー)/おしゃべり】
 32.王太子妃(1747)
 33.ゼフィールからアリア(S.ディバイン編)
スティーヴン・デヴァイン(ハープシコード)
ロビン・ビッグウッド(ハープシコード)…CD3:20.26-27
 Double-manual harpsichord
 by Ian Tucker from an instrument
 by Andreas Ruckers of Antwerp (1636)
 with ravalement by Henri Hemsch of Paris (1763).
 Tuning a=415, Temperament Ordinaire.

 フランス・バロック時代に活躍したラモー。数多くの劇音楽の作曲家として知られていますが、彼が名声を獲得したのは40歳を過ぎてからのこと。若い頃にはもっぱら各地の教会オルガニストを務めており、鍵盤作品のほとんどは活動の初期に書かれました。
 作品はどれも、後の優れたバレやオペラを彷彿させる豊かな表情を持ち、ドビュッシーら後世の作曲家にも強い影響を与えたことでも知られています。
 イギリスのハープシコード奏者デヴァインは3巻からなるクラヴサン曲集と「王太子妃」、そして「優雅なインド」のバレエ音楽をラモー自身がクラヴサン用に編曲したヴァージョンを演奏しています。

 録音 :2013年12月2-3日 St John the Evangelist (SJE Arts)…CD1 2014年4月7-8日 St John the Evangelist (SJE Arts)…CD2 2017年8月29-30日 the Chapel of Sidney Sussex College, Cambridge…CD3
 

RES10216
\2500
モーツァルト(1756-1791):フルート四重奏曲集
 フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 K285
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Rondeau
 フルート四重奏曲 第2番 ト長調 K285a
  4.第1楽章:Andante
  5.第2楽章:Tempo di menueo
 フルート四重奏曲 第3番 ハ長調  KAnh.171(K285b)
  6.第1楽章:Allegro
  7.第2楽章:Theme&Variaons
 フルート四重奏曲 第4番 イ長調 K298
  8.第1楽章:Theme&Variaons
  9.第2楽章:Menueot&Trio
  10.第3楽章:Rondieaoux
チェンバー・ドメーヌ
【メンバー】
 サミ・ユンノネン(フルート)
 トーマス・ケンプ(ヴァイオリン)
 ロバート・スミセン(ヴィオラ)
 リチャード・ハーウッド(チェロ)

 トーマス・ケンプが率いる‘チェンバー・ドメーヌ’は1999年に創設されたイギリスの室内楽アンサンブル。バロックからコンテンポラリー作品まで幅広いレパートリーを持ち、Resonusレーベルからはシベリウス作品集「Rakastava」や、ビンガム、ブリテン、タネジなどの世界初演を含むイギリス音楽集をリリース、大好評を博しています。
 今作には、メンバーであるフィンランド、タンペレ生まれのフルーティスト、ユンノネンを中心にモーツァルトのフルート四重奏曲を収録。魅力的な演奏を聴かせています。

  録音 2017年2月21日、2017年4月28日 St Mary’s Church, West Malling, Kent
 

RES10217
\2500
ウジェーヌ・ロシュセル(1900-1988):キリストの生涯/フランスの花束
 キリストの生涯(1986/1987)
  ルカ福音書による
 1.L'Annonciaon
 2.La Navite
 3.Le Bapteme
 4.La Prophee accomplie
 5.Les Beatudes
 6.La Pecheresse pardonnee
 7.La Tempete apaisee
 8.La Mulplicaon des Pains
 9.La Transfiguraon
 10.La Parabole de la lumiere
 11.La Grace de Dieu
 12.Les Enfants jouent pres de Jesus
 13.L'Aveugle
 14.L'Entree a Jerusalem
 15.La Cene
 16.Le Crucifiement
 17.La Resurrecon
 18.La Promenade a Emmaus
 19.L'Ascension

 Bouquet de France フランスの花束(1986/1987)
  20.Le pauvre Labourer 貧しい労働者
  21.Rossignolet du Bois joli 美しいナイチンゲール
  22.La Fille aux Oranges オレンジを持つ少女
  23.Le Retour du Marin 水兵の帰還
  24.La-haut sur la Montagne 山の上に
  25.Douce Merveille 甘い奇跡
  26.Voice le joli Mois de Mai 五月の美しい声
  27.Ma Mere m’envoie-t-au Marche 母は市場へ私を連れていく
  28.Berceuse 子守歌
  29.V'la la Saint?Marn 聖マルヌで
サイモン・ニーミンスキ
 (エディンバラ、聖ジル大聖堂、リーガー・オルガン)

 祖父レオンはオルガニスト、父アメデも優れた作曲家という音楽一家に生まれたピアニスト、作曲家ウジェーヌ・ロシュセルの作品集。
 ピアノ、オルガン、作曲をパリ音楽院で学び、16歳で‘1等賞’を獲得、ピアニストとして世界的に活躍し、とりわけショパン、リストの演奏で高く評価されました。
 作曲家としては多数のオルガン曲を書き、なかでも晩年の作品である「キリストの生涯」と「フランスの花束」は魅力的な作品集として知られています。

  録音 2017年9月19-20日 St Giles'Cathedral, Edinburgh
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RES10215
\2500
すごい選曲・・・。
 Solitude-「孤独」のための弦楽四重奏

 メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op.80
  1.第1楽章:Allegro vivace assai
  2.第2楽章:Allegro assai
  3.第3楽章:Adagio
  4.第4楽章:Finale: Allegro molto
 5.ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):
   Mille regretz あなたと別れた千々の悲しみ(D.ファーバー編)
 ヴァインベルク(1919-1996):弦楽四重奏曲 第3番 Op.14
  6.第1楽章:Presto
  7.第2楽章:Andante sostenuto
  8.第3楽章:Allegreo
 9.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
   弦楽四重奏のための2つの小品から「エレジー」
 10.ジェズアルド(1566-1613):
    Moro Lasso私は死に行く、苦悩のために(D.ファーバー編)
アムステルダム・デュドック四重奏団
【メンバー】
 ユディス・ファン・ドゥリール(第1ヴァイオリン)
 マルレーン・ヴェスター(第2ヴァイオリン)
 マリー=ルイーズ・デ・ヨン(ヴィオラ)
 ダヴィッド・ファーバー(チェロ)

 「Solitude=孤独」というタイトルを持つ、Resonusレーベルにおけるアムステルダム・デュドック四重奏団3枚目のアルバム。
 敬愛する姉ファニーを失ったメンデルスゾーンが、その喪失感をそのまま表現したとされる弦楽四重奏曲第6番、恋人を失った悲しみを嘆くジョスカンの「Mille regretz」、戦争への怒りと悲しみ、虚無感を歌い上げるヴァインベルクの弦楽四重奏曲第3番、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》でカテリーナが強い閉塞感を歌うアリアをもとにしたショスタコーヴィチの「エレジー」、そして最後には犯した罪の大きさのため、改悛と孤独の後半生を過ごしたジェズアルドの作品が置かれています。
 言葉を使わずに音楽で描く“孤独”をじっくりかみしめることができる1枚です。

  録音 2017年11月14-16日 Oude Dorpskerk, Bunnik


 ・・・すごい選曲・・・。

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RES10218
\2500

音楽史における革新的な年
 Venice 1629-ヴェネツィア1629年


 1.ダリオ・カステッロ(17世紀初頭に活躍):三声のソナタ
 2.モンテヴェルディ(167-1643):Exulta, filia Sion 喜び踊れ、シオンの娘よ
 3.ビアジオ・マリーニ(1594-1663):カンツォン 第1番「per quaro violini, o corne」
 4.シュッツ(1585-1672):Paratum cor meum
 5.マリーニ:オルガン、ヴァイオリン、コルネットのためのソナタ
 6.アレッサンドロ・グランディ(1586-1630):Regina caeli 天の女王
 7.マルティノ・ペセンティ(1600頃-1648頃):Corrente deatta  La Granda 
 8.オラツィオ・タルディーティ(1602-1677):Plaudite, cantate
 9.マリーニ:2台のヴァイオリンと四重奏のためのカプリッチョ
 10.ジョヴァンニ・キャローネ(1629-):Congratulamini mih
 11.イグナツィオ・ドナーティ(1570頃-1638):Maria Virgo 聖母マリア
 12.アレッサンドロ・グランディ:Salva me, salutaris Hosatia
 13.ベネデット・レ(1607-1629頃に活躍):Lilia convallium
 14.ペサンティ:Corrente detta La Priula
 15.マリーニ:ソナタ・センツァ・カデンツァ
 16.シュッツ: Exultavit cor meum
 17.カステッロ:10声のソナタ・セッティマ 
ゴンザガ・バンド(アンサンブル)
【メンバー】
フェイエ・ニュートン(ソプラノ)…2.4.6.8.10-13.16
ジェイミー・セイヴァン(指揮、コルネット)…1.3.5.10-13.15-17
ヘレン・ロバート(コルネット)….3.11.16.17
オリヴァー・ウェッバー(ヴァイオリン)…3.4.6.9.12-13.15.17
テレサ・カードル(ヴァイオリン、コルネット)…3.5.6.9.11-13.17
スティーヴン・デヴァイン(オルガン、ハープシコード)…1-17

 1629年のヴェネツィアでは、いくつかの音楽史における革新的な出来事がありました。
 シュッツはその前年に2度目のヴェネツィア訪問を果たし、モンテヴェルディに師事。シンフォニア・サクラ第1集を出版しました。
 またマリーニはこの頃に初期のバロック様式を確立、ヴァイオリン演奏に技術革新をもたらしています。
 カステッロはこの年に「現代的なソナタ・コンチェルターテ」第1巻を出版、こちらもヴァイオリンの革新的な演奏方法が評価され、彼の没後も再版が重ねられるなど後年の作曲家たちに多大な影響を与えました。

 彼らの魅力的な作品をゴンザガ・バンドによる演奏でお楽しみください。ゴンザガ・バンドは1977年にジェイミー・セイヴァンによって創設されたピリオド楽器のアンサンブル。グループ名の「ゴンザガ」とは、モンテヴェルディが仕えたマントヴァの名家の名前。この時代の作品を得意にしています。

 録音 2018年2月12-14日 St Mary’s College Chapel, New Oscott, Sutton Coldfield



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MEMBRAN



600474
(10CD)
\2400

ロザリン・テューレック(pf)J.S.バッハ演奏集


Disc. 1〜Disc. 3
 平均律クラヴィーア曲集第1巻
  1952年〜1953年録音
 パルティータ第3番BWV.827、第5番BWV.829
  1957年、1958年録音
Disc. 4〜Disc. 6
 平均律クラヴィーア曲集第2巻
  1952年〜1953年録音
Disc. 7、Disc. 8
 ゴールドベルク変奏曲BWV.988
  1957年録音
Disc. 9
 パルティータ第1番BWV.825、第2番BWV.826
  1956年録音
Disc. 10
 フランス風序曲BWV.831
  1956年録音
 イタリア協奏曲BWV.971
 カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV.992
  1959年録音
ロザリン・テューレック(pf)

 ロザリン・テューレック(1914年 - 2003年)はアメリカ合衆国のピアニスト。




 バッハの専門家として知られるが、20世紀アメリカのピアノ曲の演奏にも取り組んでいる。イリノイ州シカゴ出身。父親はトルコ人。

 ストコフスキーの最初の夫人、オルガ・サマロフ(芸名、スラヴ系ではない)に入門した後、ジュリアード音楽院に学ぶ。
 在学中に、訪米中のレフ・セルゲイヴィチ・テレミンにも師事し、このことがきっかけで電子楽器に興味を抱くようになり、カーネギー・ホールにおけるデビューでは、電子楽器テルミンの演奏も行なった。
  しばらくワンダ・ランドフスカのバッハ演奏に倣ってモダン・チェンバロを用いたこともあったが、結局ピアノによる演奏に戻った。
テューレックは認めたがらなかったが、グレン・グールドがバッハ演奏家として独自の演奏様式を築く上で、テューレックの演奏を参考にしていたことは有名である。

 「没後に公表する」との条件つきでVAIレーベルに私的に録音した《ゴルトベルク変奏曲》がCD化されると、録音の美しさも相俟って、世界的に音楽愛好家の間で好評を呼び、ドイツ・グラモフォン・レーベルに《平均律クラヴィーア曲集》全曲録音を行うきっかけとなった。

 バッハ作品以外にも、ベートーヴェンやショパン、ブラームスのほか、ルイージ・ダッラピッコラ、ウィリアム・シューマン、デイヴィッド・ダイアモンドらの作品を演奏した。

 2003年がんによりニューヨークにて逝去。88歳。

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600475
(10CD)
\2400

ザラ・ネルソヴァ(Vc)名演奏集

Disc. 1
 J.S.バッハ:
  無伴奏チェロ組曲第2番BWV.1008、
  第3番BWV.1009、第6番BWV.1012
   1959年、1960年録音

Disc. 2
 ベートーヴェン:チェロソナタ第3番、第5番
  アルトゥール・バルサム(pf)
   1956年録音
Disc. 3
 ベートーヴェン:チェロソナタ第1番、第2番
  ローター・ブロダック(pf)
   1959年録音

Disc. 4
 ベートーヴェン:
  モーツァルトの歌劇「魔笛」の
   「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲Op.66
    アルトゥール・バルサム(pf)
   1956年録音
 ベートーヴェン:
  ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカウベス」の
  「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲WoO.45
 ボッケリーニ:チェロソナタ第4番
 シューマン:幻想小曲集Op.73
  ローター・ブロダック(pf)
  1959年録音
 レーガー:無伴奏チェロ組曲Op.131c

Disc. 5
 ブラームス:チェロソナタ第1番
  アルトゥール・バルサム(pf)
   1960年録音
 ブラームス:チェロソナタ第2番
  ローター・ブロダック(pf)
   1956年録音

Disc. 6
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲Op.104
  ヨーゼフ・クリップス指揮、ロンドン交響楽団
   1951年録音
 シューマン:チェロ協奏曲Op.129
  ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム指揮、ベルリン放送交響楽団
   1960年録音

Disc. 7
 ラロ:チェロ協奏曲ニ短調
 サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番
  エイドリアン・ボールト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
   1953年録音

Disc. 8
 ラフマニノフ:チェロソナタOp.19
  アルトゥール・バルサム(pf)
   1956年録音
 ミヨー:チェロ協奏曲第1番
  ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム指揮、ベルリン放送交響楽団
   1960年録音

Disc. 9
 コダーイ:無伴奏チェロソナタOp.8
  1955年録音
 バーバー:チェロ協奏曲
  サミュエル・バーバー指揮、ロンドン新交響楽団
   1950年録音

Disc. 10
 ブロッホ:3つのスケッチ「ユダヤ人の生活より」
  エルネスト・ブロッホ(pf)
  1950年録音
 ブロッホ:荒れ野の声、ヘブライ狂詩曲 「シェロモ」
  エルネスト・アンセルメ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  1955年録音
ザラ・ネルソヴァ(Vc)

 ザラ・ネルソヴァ(1918年 - 2002年)はカナダ出身のチェロ奏者。



 フルート奏者だった父から幼時より音楽の手ほどきを受け、1924年から1928年までデジェー・マハレクの下でチェロを習った。
 姉妹でピアノを弾くアンヌとヴァイオリンを弾くアイダとの三人で地元の音楽祭に参加して成功をおさめ、1928年に一家でイギリスに移住した。
 1929年から姉妹とカナディアン・トリオを結成し、1934年からオーストラリアやアフリカなどの演奏旅行を成功させ、1939年まで活動した。その傍らでハーバート・ワレンにチェロを師事し、1930年にはエドゥアール・ラロのチェロ協奏曲を弾いて独奏者としてデビューを飾った。
 1939年にはカナダに戻り、トロント交響楽団の首席チェロ奏者を務めたが、キャスリーン・パーロウやアーネスト・マクミランと二回目のカナディアン・トリオを結成して室内楽の方面でも活躍した。
 1942年にはニューヨークでの演奏会でアメリカ・デビューを果たし、パブロ・カザルス、エマヌエル・フォイアマンやグレゴール・ピアティゴルスキー等の薫陶を受けた。
 1953年にはアメリカ市民権を獲得し、1963年から没年までジュリアード音楽院で教鞭を執った。
 1966年にはアメリカ国籍のチェロ奏者として初めてソ連への演奏旅行を行っている。

 ニューヨークにて死去。














7/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS


BIS SA 2341
(SACD HYBRID)
¥2700
『風は思いのままに吹く(The Wind Blows)』
 アルフレード・ヤンソン(1937-) 合唱のための音楽
  (1)エバ・リンドクヴィストの3つの詩(1975-80)
   【I.海辺に生まれた私たちは/II.浄化/III.私は家にいて道を知っている】〜混声合唱のための
  (2)風は思いのままに吹く〜混声合唱、ヴァイオリン、チェロとファゴットのための(2016)
  (3)今は暮らしがとても楽しい時(1983)〜混声合唱とピアノのための
  (4)母なる小さな地球(1983)〜混声合唱、ピアノとメロディカのための
  (5)サラバンド(1995)〜
   二重合唱、2つのホルン、2人の打楽器奏者、オルガン、2つのヴァイオリン、2つのチェロのための
  (6)ソネット76番(2000)〜合唱、バリトン・ソロまたはシンギング・アクターのための
  (7)建造(1963)〜混声合唱と器楽のための【グンナル・エーリクソン(1936-)編】
  (8)キーと美しいマダム・キー(1967)〜混声合唱、ピアノとメロディカのための
  (9)風よささやけ(1973)〜混声合唱、ピアノメロディカのための
  (10)夜想曲(1967)〜二重合唱、2つのチェロ、ハープと2人の打楽器奏者のための
   グレーテ・ペーデシェン(指揮)、ノルウェー・ソリスト合唱団、
   アルフレード・ヤンソン(メロディカ即興、メロディカ)
   エミーリエ・ヘルダール・リースハイム(ヴァイオリン)、ヤン・クレメンス・カールセン(チェロ)、
   エムブリーク・スネルテ(コントラフォルテ)、ヘルゲ・リーエン(ピアノ)、
   ラーシュ・ノット・ビルケラン(オルガン)、マリア・アンゲリカ・カールセン(ヴァイオリン)、
   アンデシュ・クレグネス・ハンセン(打楽器)、オスロ・シンフォニエッタ団員
 ノルウェー・ソリスト合唱団が創設以来、重要なレパートリーにしているアルフレード・ヤンソン(1937-)の合唱のための作品集

 セッション録音:(1)2014 年6 月、(2)-(4)(6)-(9)2017 年6 月/リース教会(オスロ)、(5)(10)2015 年6 月ソフィエンベルグ教会(オスロ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、66’28”

 SACD ハイブリッド盤。
 ノルウェー・ソリスト合唱団のBIS アルバム第9 作『風は思いのままに吹く』。ノルウェーの作曲家アルフレード・ヤンソンの作品のアンソロジーです。
 ヤンソン(1937-)は、ジャズとポピュラー・ミュージックのピアニスト、アコーディオン・プレーヤー、作曲家として活動しながらクラシカルのピアノを学び、ビョルン・フォンゴールとフィン・モッテンセンから音楽理論を教わりました。
 ヨーロッパ・アヴァンギャルド、後期ロマンティシズム、ジャズ、民俗音楽など、さまざまなジャンルからインスピレーションを得て、多様なスタイルの音楽を作りつづけています。
 ヤンソンの作曲の中心のひとつ、ヴォーカルのための作品は、ノルウェー・ソリスト合唱団も1950 年の創設以来、重要なレパートリーにしています。初期のモダニスト・スタイルの作品から近作まで、創作の全段階から選ばれた合唱のための音楽。
 スウェーデンのニューストレムが《シンフォニア・デル・マーレ》や歌曲集《魂と風景》に使ったスウェーデンの女性詩人の詩をテクストにした《エバ・リンドクヴィストの3 つの詩》。『ヨハネによる福音書』(第3 章第8 節)の一節をヤンソンが「事実上盗み」自由にアレンジしたテクストに作曲した《風は思いのままに吹く》。ノルウェーの作家アーリル・ニュークヴィスト(1937-2004)の詩による2 つの曲、「……だってカラーテレビがあるもの」と戦争や飢餓でさえ美しく見せるメディアを皮肉たっぷりに謳った詩による《今は暮らしがとても楽しい時》と、思慮のない人類による破壊が止まない地球へ賛歌《母なる小さな地球》は、簡素なメロディで書かれています。《キーと美しいマダム・キー》は、ノルウェーの詩人ハーラル・スヴェードルプ(1923-1992)が、ベトナム戦争時代の政争を暗喩的に詠んだ詩がテクストです。エミリ・ディキンソンの『In this short Life(この短い人生の中で)』に作曲した《サラバンド》とシェイクスピアの《ソネット76 番》(「Why is my verse sobarren of new pride(なぜ私の詩は誇れる新しさに欠けるのか)」)は、《風は思いのままに吹く》と同じく、ペーデシェンとノルウェー・ソリスト合唱団の委嘱で作曲されました。
 《建造》は、管弦楽のための《建造と賛美歌(Konstruksjon och Hymne/Construction and Hymn)》(1963)(AuroraNCD-B4941)を、ヨーテボリ室内合唱団の指揮者グンナル・エーリクソン Gunnar Eriksson が混声合唱と器楽のために書き直した作品。
 エーリクソンとヤンソンの共同作業は長く、エリーサベト・ヘルムードソン(1927-2017)の詩による《風よささやけ》もヨーテボリ室内合唱団のために書かれた作品です。ニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』の「ツァラトゥストラのラウンドレイ」による実験的な語法も交えたネオロマンティックな《夜想曲》は、ノルウェー・ソリスト合唱団の創設者ニューステットの指揮で録音(NCD-B4941)したあと、ペーデシェンが指揮してアルバム『夢と同じ糸で(AsDreams)』(BIS SA 2139)に録音しております。





REFERENCE RECORDINGS


RR 141
(HDCD CD)
¥2200
※LP同時発売
Doug MacLeod/Break The Chain
 1.Goin’ Down To The Roadhouse
 2.Mr Bloozeman
 3.Lonesome Feeling
 4.Travel On
 5.LA - The Siren In The West
 6.One For Tampa Red
 7.What The Blues Means To Me
 8.This Road I’m Walking
 9.Who’s Driving This Bus?
 10.Church Street Serenade
 11.Going Home
 12.Break The Chain
ダグ・マクラウド(ギター)
デニー・クロイ(ベース)
ジェシー・マクラウド(ギター)
ジミ・ボット(ドラム)
オリヴァー・ブラウン(パーカッション)
 ブルース・アコースティック・ギターの名手、ダグ・マクラウド。REFERENCE RECORDINGSレーベル第3弾アルバムをCD とLP でリリース

 録音:2016 年10 月10-13 日、カリフォルニア、マリン・カウンティ、スカイウォーカー・サウンド/48’11
 エンジニア:キース・O・ジョンソン

 アコースティック・ブルースの巨匠ダグ・マクラウドREFERENCE RECORDINGS レーベル第3 弾アルバム。
 今作『Break The Chain』は、息子ジェシー・マクラウドとの共作。家庭内暴力、虐待などの負のサイクルを断ち切り、文字通り“鎖を砕き” 世界に癒しと平和を与えることに焦点を当てた社会性の強い内容。
 録音は、ブルース音楽賞アコースティック・アルバム・オブ・ジ・イヤー受賞の前2 作と同様、グラミー賞受賞のレコーディングエンジニア、キース・ジョンソンが担当。カリフォルニアのマリン・カウンティにある、有名スタジオ、スカイウォーカー・サウンドにてスタジオ・ライヴ録音されました。




CAPRICCIO



C7250
(14CD)
\5500
サー・ネヴィル・マリナー&
 アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

ザ・ロンドン・レコーディングス

【CD1】ヘンリー・パーセル(1659頃-1695):歌劇からの組曲集
 ・妖精の女王
 ・予言者 またはダイオクリージャンの物語
 ・アーサー王 またはイギリスの偉人
 ・インドの女王〜第2幕のシンフォニー

【CD2】ウイリアム・ボイス(1710-79):8つの交響曲(シンフォニー) Op.2
 ・交響曲第5番 ニ長調 『聖セシリアの祝日のためのオード』
 ・交響曲第1番 変ロ長調 『新年のオード』
 ・交響曲第6番 ヘ長調 『ソロモン』
 ・交響曲第3番 ハ長調 『花冠』
 ・交響曲第7番 変ロ長調 『ピューティアのためのオード』
 ・交響曲第2番 イ長調 『ジョージ二世の誕生日のためのオード』
 ・交響曲第4番 ヘ長調 『羊飼いの運命』
 ・交響曲第8番 ニ短調 『ウースター序曲』

【CD3】フェリックス・メンデルスゾーン(1809-47):序曲集
 ・序曲 ハ長調「トランペット」 Op.101
 ・オラトリオ「聖パウロ」 Op.36 序曲
 ・序曲 「ルイ・ブラス」 Op.95
 ・歌劇「異国からの帰郷」 Op.89 序曲
 ・歌劇「カマチョの結婚」 Op.10 序曲
 ・管楽のための序曲 ハ長調 Op.22
 ・序曲「美しいメルジーネの物語」 Op.32
 ・序曲「静かな海と楽しい航海」 Op.27

【CD4】アドルフ・シャルル・アダン(1803-56):「ジゼル」(抜粋)

【CD5】ジュール・マスネ(1842-1912):バレエ組曲集
 ・歌劇『ル・シッド』からバレエ組曲
 ・歌劇『サンドリヨン(シンデレラ)』からバレエ組曲
 ・歌劇『タイス』からバレエ組曲

【CD6】エドワード・エルガー(1857-1934):
 ・エニグマ変奏曲 Op.36
 ・子供の魔法の杖 組曲第1番 Op.1a
 ・子供の魔法の杖 組曲第2番 Op.1b

【CD7,8】アントニン ドヴォルザーク(1841-1904):
 ・交響曲第7番 ニ短調 Op.70
 ・交響曲第8番 ト長調 Op.88
 ・交響曲第9番 ホ短調「新世界より」 Op.95
 ・序曲「謝肉祭」 Op.92
 ・序曲「オセロ」 Op.93

【CD9-14】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-93):
 ・交響曲第1番 ト短調「冬の日の幻想」 Op.13
 ・交響曲第2番 ハ短調「小ロシア」 Op.17
 ・交響曲第3番 ニ長調「ポーランド」 Op.29
 ・交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
 ・交響曲第5番 ホ短調 Op.64
 ・交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 Op.74
 ・マンフレッド交響曲 Op.58
 ・イタリア奇想曲 Op.45
 ・序曲「1812年」 Op.49
 ・フランチェスカ・ダ・リミニ Op.32
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
(アカデミー室内管弦楽団)
 2016年に惜しまれつつ亡くなったサー・ネヴィル・マリナーが、Capriccioレーベルに残した一連の録音を集めたBOXセット第2弾が登場します。
 今回集められたのは、1958年に自ら創設した「アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ」との録音。活動の初期にはバロックから古典を主なレパートリーとしていた彼らですが、徐々に守備範囲を広げていき、ここに集められた1990年代にはロマン派までを手中に収めていました。
 パーセルやボイスはお得意の様式であるうえに、自国が誇る作曲家に敬意を持って大切に歌い上げられ、メンデルスゾーンもまた、なめらかなオーケストラ表現を得意とするマリナーにはうってつけのレパートリーです。
 バレエで聴かせる軽やか表現も素晴らしいもの。注目は、比較的少人数の弦をすっきりと鳴らした見通しの良いチャイコフスキーで、独自のテクスチャの面白さに夢中になる人が続出しました。
 今回「マンフレッド」を含む交響曲全集として復刻されるのはたいへん嬉しいところ。ドヴォルザークもまた聴きごたえのある演奏です。

  録音:1990-95年 Remastered by Roland Ruble, Classic Sound Studio, Stuttgart




DYNAMIC



CDS-7821
\4100
J.S.バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集
 ダヴィデ・フェレッラによるマンドリン編

  1-3.鍵盤楽器のための協奏曲 ニ短調 BWV1052
  4-6.鍵盤楽器のための協奏曲 イ長調 BWV1055
  7-9.鍵盤楽器のための協奏曲 ニ短調 BWV1059
  10-12.2台の鍵盤楽器のための協奏曲 ハ短調 BWV1060
プロフィーリ・バロッキ(アンサンブル)
【メンバー】
 ダヴィデ・フェレッラ(マンドリン)
 ドリーナ・フラティ(マンドリン…10-12)
 迫間 野百合(第1ヴァイオリン)
 ヨータム・ゲイトン(第2ヴァイオリン)
 ヒッラ・ヘラー(ヴィオラ)
 ジョージ・ロス(ヴィオラ)
 ガブリエーレ・エヴィ(オルガン)
 1992年、イタリアのラクイラで生まれたダヴィデ・フェレッラ。地元のカセッラ音楽院でファビオ・ジュディーチェからマンドリンを学び、コンクールで1位を獲得。
 現在、数多くのバロック・アンサンブルとコラボレーションを行い成果を上げる注目のマンドリン奏者です。このアルバムはバッハのチェンバロ協奏曲を自身で編曲したマンドリン・ヴァージョンを巧みに演奏。作品に新たな光を当てています。

  録音 2017年1月 Sala Musicale Giardino, Crema, Italy
 


CDS-7811
(2CD)
\4200
【CD1】
 1-8.ドニゼッティ (1797-1848):《ピグマリオーネ》
  一幕のオペラ
  台本:シモーネ・アントニオ・ソグラーフィ
 2-17.マイール(1763-1845):《ケ・オリジナーリ!》
  音楽による喜劇(Farsa per musica)
  台本:ガエターノ・ロッシ
【CD2】
 1-19.マイール(1763-1845):《ケ・オリジナーリ!》(続き)
《ピグマリオーネ》
 ビグマリオーネ:アントニーノ・シラグーザ(テノール)
 ガラテイア:脇園 彩(メゾ・ソプラノ)

《ケ・オリジナーリ!》
 ドン・フェベオ:ブルーノ・デ・シモーネ(バス)
 ドンナ・アリステア:キアラ・アマル(メゾ・ソプラノ)
 ドン・カロリーノ:レオナルド・コルテラッツィ(テノール)
 ドンナ・ロジーナ:アンジェラ・ニージ(ソプラノ)
 ビスクローマ:オマール・モンタナリ(バリトン)
 チェレスティーナ:ジョイア・クレパルディ(ソプラノ)
 カルルッチョ:ピエトロ・ディ・ビアンコ(バス)

指揮:ジャンルカ・カプアーノ
アッカデミア・スカラ座管弦楽団
 イタリアで人気を集める脇園 彩が出演する《ピグマリオーネ》と世界初録音となったマイールの傑作喜劇オペラ《ケ・オリジナーリ!》のダブル・ビル(2本立て)上演を収録。《ピグマリオーネ》はドニゼッティが19歳、シモーネ・アントニオ・ソグラーフィの台本にわずか二週間という短い期間で作曲した最初のオペラ作品。
 話題のメゾ・ソプラノ脇園 彩はガラテイア役として出演。その魅力に富む声は、短い歌唱パートにもよくマッチし、素晴らしい歌を聞かせています。
 《ケ・オリジナーリ!》はガエターノ・ロッシの台本に基づく一幕の喜劇。作曲された当時はジョヴァンニ・シモーネ・マイール(ドニゼッティの師匠)の最も成功したオペラの一つでした。
 音楽狂のドン・ファベオが自分の家族全員が、音楽を知り愛さねばならぬと無理強いをする話は、面白さの中に鋭い皮肉が隠されています。音楽教師、ファベオはブルーノ・デ・シモーネがその優れた演技とともに、細かく分節されたパッセージを見事に歌い上げました。

 2017年 テアトロ・ソチャーレ・ディ・ベルガモ  ドニゼッティ・フェスティヴァル
 


CDS-7808
(2CD)
\4200
パガニーニ(1782-1840):
【CD1】
 1.春 MS73(ヴァイオリンとピアノ版)
 2-3.ペルペトゥーラ(ソナタの無窮動楽章) MS66(ヴァイオリンとピアノ版)
 4.ナポレオン・ソナタ MS5(ヴァイオリンとギター版)
 5.カンタービレ ニ長調 Op.17 MS109
 6.『ロッシーニのタンクレディ』から序奏と変奏曲「イ・パルピティ」 イ長調
 7.24の奇想曲 Op.1-第24番 イ短調(ヴァイオリンとピアノ版)
【CD2】
 1.マエストーサ・ソナタ・センティメンターレ Op.27 MS 51(ヴァイオリンとピアノ編)
 2-4.ヴァイオリン協奏曲 第3番 ホ長調 MS50
マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)

ナージャ・ヘーバルト(ピアノ)…CD1:1-3
リュドミル・ペトコフ(ピアノ)…CD1:5-7
アレクサンダー・スヴェーテ(ギター)…CD1:4
ナイデン・トロドフ(指揮)…CD2:1
カメラータ・オルフィカ(アンサンブル)…CD2:1
ブルガリア国立放送管弦楽団…CD2:2-4
 パガニーニの作品を全て録音することを命題とするDYNAMICレーベルならではの希少作品を集めた1枚。
 パガニーニの初稿を忠実に再現したピアノ伴奏による「春」や、ナポレオン・ソナタ、奇想曲第24番のピアノ伴奏版など珍しい作品ばかりが収録されています。
 アルバムのハイライトは「ヴァイオリン協奏曲第3番」のエキサイティングな演奏。1826年頃に作曲されたものの楽譜が紛失、1971年にシェリングが復活蘇演した作品です。
 ヴァイオリンのマリオ・ホッセンは8歳でソリストとしてデビュー、パリではジェラール・プーレに指導を受け才能を育みました。極めて知的な演奏を繰り広げています。

  録音 2017年6月 Sofia, Bulgarian National Radio




OEHMS



OC974
(2CD)
\3200
ヴァイグレ(指揮)&フランクフルト歌劇場
 ベルク(1885-1935):歌劇《ヴォツェック》 全3幕
ヴォツェック…アウドゥン・イヴェルセン(バリトン)
鼓手長…ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)
アンドレス…マルティン・ミッタールツナー(リリック・テノール)
大尉…ペーター・ブロンダー(テノール)
徒弟職人1…トーマス・フォークナー(バス)
徒弟職人2…イウリー・サモイロフ(バリトン)
愚か者…マルティン・ヴェルフェル(テノール)
マリー…クラウディア・マーンケ(ソプラノ)
医者…アルフレート・ライター(バス)
マルグレート…カタリーナ・マギエラ(アルト)
マリーの息子…エドゥワルド・ユマターテ(歌) 他
セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
フランクフルト歌劇場管弦楽団
 2019年4月より読売日本交響楽団の第10代常任指揮者に就任する事が決まったセバスティアン・ヴァイグレによる《ヴォツェック》。1914年に戯曲「ヴォイツェック」を観たベルクが構想期間8年を経て完成させたこの歌劇は、生々しい人間性搾取をテーマに5場×3幕の全15場、各々に異なる形式を与えるという、精緻で計算され尽くした音楽がつけられた、20世紀歌劇の最高傑作の一つです。
 ヴァイグレは2006年にリセウ歌劇場で《ヴォツェック》を演奏、こちらが映像化されており(OPUS ARTE OA0985)、ハヴラタ、デノケと言った素晴らしい歌手と、レヴェルの高いオーケストラの演奏が話題となりました。
 今回の2016年の演奏は、ヴァイグレ自身の10年間の熟成を感じさせる鋭く刺激的な解釈と、理想的な歌手たちを起用したことで、一層の名演が紡ぎ出されています。

  録音 2016年6.7月 ライヴ フランクフルト歌劇場
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OC893
\2300→\2090
ヴァイグレ(指揮)&フランクフルト歌劇場管
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):管弦楽作品集 第6集

 1-9.交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
 10-23.交響詩「ドン・キホーテ」-
  大管弦楽のための騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲Op.35
イサン・エンダース(チェロ)…10-23

セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)
フランクフルト歌劇場管弦楽団
 ヴァイグレとフランクフルト歌劇場管弦楽団による「リヒャルト・シュトラウス管弦楽作品集」第6集。2013年からスタートしたこのシリーズの終わりを飾るのはニーチェに基づく「ツァラトゥストラ」と、チェロが大活躍する「ドン・キホーテ」の2曲が収録されています。
 常任指揮者就任が決定した読売日本交響楽団とも、2016年にシュトラウス作品を演奏したヴァイグレ。この時の演奏が就任の決め手の一つでもあるほどに、シュトラウスを得意とするヴァイグレの面目躍如といった陶酔感溢れる「ツァラ」と「ドン・キホーテ」です。
 「ドン・キホーテ」でチェロを演奏しているのは、1988年生まれの韓国系ドイツ人チェリスト、イサン・エンダース。シュターツカペレ・ドレスデンの首席チェロ奏者に弱冠20歳で就任した逸材で、退団後は世界中で活躍。2016年には来日し、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲を演奏し賞賛を浴びました。
 彼の表情豊かな演奏は、ドン・キホーテの夢想と現実を映し出しています。
  


OC1873
\2300
リスト(1811-1886):ファウスト交響曲-3人の人物描写による
 (1854年初稿版を用いたオルガン版)
  1.第1楽章:ファウスト
  2.第2楽章:グレートヒェン
  3.第3楽章:メフィストフェレス
ハンスイェルク・アルブレヒト
 (クライスオルガン…
  ミュンヘン,ガスタイク・フィルハーモニー)
 1830年末、友人ベルリオーズに薦められてリストが手にしたのは、ゲーテの戯曲「ファウスト」でした。
 この物語はリストを深く魅了し、やがてリストは物語を音楽にしようと考え“ファウスト伝説”を題材にした作品が何曲も生まれました。
 なかでも1840年代から構想が練られた「ファウスト交響曲」はリストの最高傑作とされています。物語を忠実に再現するのではなく、ファウスト、グレートヒェン、メフィストフェレスの性格、人物描写を8つの主題によって造形的に描くという交響曲と言っても自由な形式が用いられています。
 作品は1854年に一旦完成されましたが、リストはこの作品に何度も改訂を行い、その都度楽器の編成を増強し、第3楽章に男声合唱を付け加えるなどの手を加え、最終的に完成を見たのは1880年でした。
 このアルバムは1854年の初稿版をアルブレヒト自身がオルガン用に編曲、演奏しています。ホルン以外の金管楽器や打楽器、ハープ、男声合唱が付け加えられる以前のシンプルな響きは、オルガンで演奏しても何の遜色もありません。
 1985年に製作され2004年と2010年に改造された豊かな機能を持つガスタイクのクライスオルガンの音色をたっぷりとお楽しみください。
  

OC973
(2CD)
\3200
アリベルト・ライマン(1936-):歌劇《L'Invisible-目にみえぬもの》
 作曲家自身の台本
 モーリス・メーテルリンクの三部作「闖入者」「室内」「タンタジールの死」原作
【CD1】
 1. L'Intruse-闖入者
【CD2】
 1.インターリュード I
 2.Interieur 室内
 3.インターリュード II
 4.La mort de Tintagiles タンタジールの死 第1幕
 5.La mort de Tintagiles タンタジールの死 第2幕
 6.インターリュード III
 7.La mort de Tintagiles タンタジールの死 第3幕
 8.La mort de Tintagiles タンタジールの死 第4幕
 9.La mort de Tintagiles タンタジールの死 第5幕
ウルスラ/マリー/イグレイン
…レイチェル・ハルニッシュ(ソプラノ)
マルテ/ベランジェーレ
…アンニカ・シュリヒト(メゾ・ソプラノ)
デイーネリン…ロンニタ・ミラー(メゾ・ソプラノ)
父…セート・キャリコ(バリトン)
祖父/老人/アグロヴァル
…スティーヴン・ブロンク(バスバリトン)
おじ/異国の人…トーマス・ブロンデル(テノール)
子供/タンタジール
…サルヴァドール・マチェド(ボーイソプラノ)
女王の三人の召使
…ティム・セヴァーロー/マシュー・ショー/マルティン・ヴェルフェル

ドナルド・ラニクルズ(指揮)
イド・アラド(指揮…2017年10月25日のみ)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 ライマンの歌劇《目にみえぬもの》は、メーテルリンクの短い3つの戯曲を基に書かれています。第1部の「闖入者」は困難な出産を終えた母親の物語。夜になると彼女の家に‘目に見えないもの’が訪れ、それは彼女が亡くなるまで続きます。
 「室内」ではブルジョワ階級の居間で起きる夢と悪夢が描かれ、「タンタジールの死」では避けられない死の事実に直面した人々の無力感からあえて目をそらす人々が描かれます。もちろんこれらの題材はそのまま使われるのではなく、ライマン自身の台本によって有機的に結び付けられ、一つの世界として表出されました。
 タイトルに様々な意味を持たせた《目にみえぬもの》は2017年10月に初演され、大好評を博しましたが、実は5日のドレスリハーサルから10月8日の世界初演22.25日の本公演に至るまでに、いくつかの音響的なアクシデントが発生、修正セッションが行われました。
 さらにラニクルズが急病となってしまい、アシスタントを務めていたイド・アラドが急遽代役を務め、この録音がようやく完成しました。
 様々な困難を経て生まれたこの録音、現代の人々に鋭い問題を投げかけています。

 録音 2017年10月 ライヴ ベルリン・ドイツ・オペラ
 世界初録音



<メジャー・レーベル>
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SONY



19075822952
\2400→\2190
写真はジャケットではありません
クルレンツィス&ムジカエテルナ
 マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」
ムジカエテルナ
テオドール・クルレンツィス(指揮)

 2017年度の音楽之友社主催「レコード・アカデミー賞」堂々2部門(大賞:チャイコフスキー/悲愴、銀賞:モーツァルト/ドン・ジョヴァンニ)受賞という快挙をなしとげたギリシャの俊英テオドール・クルレンツィスの新作は、前作に続きまたも「交響曲第6番」。
 今回は爛熟したロマンの香りを放つマーラーの「悲劇的」というタイトルを持つ第6交響曲。
 クルレンツィスはマーラーの交響曲をいくつかコンサートで取り上げているが、ディスクとしてはこれが初。
 チャイコフスキー「悲愴」やストラヴィンスキー「春の祭典」といったディスクでロマン派以降の大オーケストラの機能性を駆使した多彩なオーケストラの魅力を掘り起こしてきたクルレンツィスとムジカエテルナが、ハンマーをも楽器にしてしまったマーラーの巨大な管弦楽作品にどのように向かい合うか、興味は尽きない。

 2016年7月3-9日モスクワ、Dom Zvukozapisi(house of recordings)




<LP>

 

REFERENCE RECORDINGS(LP)


RM 2519
(2LP)
¥5600
※CD同時発売
Doug MacLeod/Break The Chain
 SIDE1(14’18)
  1.Goin’ Down To The Roadhouse
  2.Mr Bloozeman
  3.Lonesome Feeling
 SIDE2(12’32)
  1.Travel On
  2.LA - The Siren In The West
  3.One For Tampa Red
 SIDE3(12’28)
  1. Who’s Driving This Bus?
  2. This Road I’m Walking
  3. Church Street Serenade
 SIDE4(8’46)
  1. Break The Chain
  2. Going Home
  3.What The Blues Means To Me
ダグ・マクラウド(ギター)
デニー・クロイ(ベース)
ジェシー・マクラウド(ギター)
ジミ・ボット(ドラム)
オリヴァー・ブラウン(パーカッション)
 録音:2016 年10 月10-13 日、カリフォルニア、マリン・カウンティ、スカイウォーカー・サウンド/180g、45rpm
 エンジニア:キース・O・ジョンソン/ハーフ・スピード・マスタリング(カッティング):ポール・スタブルバイン/プレス工場:Quality Record Pressing

 アコースティック・ブルースの巨匠ダグ・マクラウドREFERENCE RECORDINGS レーベル第3 弾アルバム。今作『Break The Chain』は、息子ジェシー・マクラウドとの共作。家庭内暴力、虐待などの負のサイクルを断ち切り、文字通り“鎖を砕き” 世界に癒しと平和を与えることに焦点を当てた社会性の強い内容。
録音は、ブルース音楽賞アコースティック・アルバム・オブ・ジ・イヤー受賞の前2 作と同様、グラミー賞受賞のレコーディングエンジニア、キース・ジョンソンが担当。カリフォルニアのマリン・カウンティにある、有名スタジオ、スカイウォーカー・サウンドにてスタジオ・ライヴ録音されました。

 LP 化にあたっては、リファレンス・レコーディングスがアナログ市場に復活してからとっている方法、「ハーフ・スピード・マスター方式」を採用。通常の半分のスピードでマスタリングとカッティテングをし、速度を落とすことによって、音質の劣化を防ぐことができ、結果として高い周波数やより良いステレオバランスを得ることができます。カッティング・システムは伝説的なオーディオデザイナーであるネルソン・パス氏とリファレンス・レコーディングスの名エンジニア、キース・O・ジョンソン博士と長年マスタリングを務めてきたポール・スタッブルバイン氏も加わって開発したカスタムメイドマシンを採用。これらのこだわりを正確に再生するために選んだプレス工場は、アメリカのカンザス州のサライナにある工場「クオリティ・レコード・プレッシング(Q.R.P)」。180 グラム重量盤45 回転のアナログレコードとして発売されます。















7/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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BIS



BIS SA 2246
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
エルビョルグ・ヘムシングが奏でる
 情熱的なドヴォルザークとスーク!

  (1)ドヴォルザーク(1841-1904):
    ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53(32’15”)
  (2)スーク(1874-1935):
    ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ト短調 Op.24
    (23’19”)
  (3)スーク:愛の歌 Op.7-1
    【シュテファン・コンツ編曲によるヴァイオリンと管弦楽版】
    (6’30”)
エルビョルグ・ヘムシング
 (ヴァイオリン;
  G.B. グァダニーニ1754年(ミラノ))
アラン・ブリバエフ(指揮)
アントワープ交響楽団
 ノルウェー期待の新星、エルビョルグ・ヘムシングが奏でる情熱的なドヴォルザークとスーク!

 セッション録音:2016 年9 月/アントワープ、ベルギー/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、63’02”

 SACD ハイブリッド盤。

 ノルウェーの期待の星、エルビョルグ・ヘムシング(エルドビョルク・ヘムシン)。BIS デビュー盤となったショスタコーヴィチ&ボルグストレムの協奏曲(BIS SA 2366)も記憶に新しいところですが、早くも第2 弾が登場、ドヴォルザークとスークです。

 ヘムシングは11 歳でベルゲン・フィルとの共演でデビュー。ジュリアン・ラクリンやニコライ・スナイダーを育てたことでも知られるボリス・クシュニールに師事しその才能を開花させました。優雅な音色にしてスケールの大きな演奏が魅力のヘムシングは、今最も期待のされるヴァイオリニストの一人として注目されております。

 ドヴォルザークでは第1 楽章の冒頭から堂々たる存在感を放ち、終始発音よくスケールの大きな演奏を展開します。美しい抒情性が名高い第2 楽章では情熱的に歌い上げます。終楽章ではいかにもドヴォルザークらしい雄大な音楽が広がり、ヘムシングは楽しみながら演奏しているのが伝わってきます。

 ドヴォルザークとともに20 世紀のチェコを代表する作曲家スークは師ドヴォルザークの娘と結婚。国民主義の作風から出発し、晩年は主観主義的・宗教的傾向を強めました。1902 年から1903 年にかけて作曲された幻想曲ではスークの豊かな音楽性を証明させる旋律が魅力で当演奏では23 分たっぷりと弾いております。オーケストラの掛け合いと堂々たる独奏ヴァイオリンが印象的です。一方、ピアノ作品として作曲された「愛の歌」はスークの初期の傑作。甘く優美な旋律をヘムシングは自由に歌い上げます。なお当演奏ではベルリン・フィルのチェロ奏者にして編曲も手掛けるシュテファン・コンツによる“ヴァイオリンと管弦楽版” で録音しております。俊英指揮者アラン・ブリバエフの好サポートも光る注目盤です。





ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲のライヴが観られます。

https://youtu.be/bk2OpUaXDo8

ミゲル・ハース=ベドーヤ指揮、アイルランド国立交響楽団によるバック。




エルドビョルク・ヘムシン、
ショスタコーヴィチとボルグストレムのヴァイオリン協奏曲


BIS SA 2366
(SACD HYBRID)
\2700
エルドビョルク・ヘムシン、
 ショスタコーヴィチとボルグストレムのヴァイオリン協奏曲

  (1)ヤルマル・ボルグストレム(1864-1925):
    ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Op.25
  (2)ショスタコーヴィチ(1906-75):
    ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77
エルドビョルク・ヘムシン(ヴァイオリン)
オラリー・エルツ(指揮)
ウィーン交響楽団
 ノルウェー期待の星、エルドビョルク・ヘムシンが、ショスタコーヴィチとボルグストレムのヴァイオリン協奏曲を録音!

 セッション録音:2015年9月/ムート・コンサートホール(ウィーン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、74’12”

 SACD ハイブリッド盤。 
ノルウェーの期待の星、エルドビョルク・ヘムシンがボルグストレムとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲の録音をしました。
 ヘムシンは11 歳でベルゲン・フィルとの共演でデビュー。ジュリアン・ラクリンやニコライ・スナイダーを育てたことでも知られるボリス・クシュニールに師事しその才能を開花させました。優雅な音色にしてスケールの大きな演奏が魅力のヘムシンは、今最も期待のされるヴァイオリニストの一人です。
 ヤルマル・ボルグストレムはクリスチャニ(現オスロ)生まれ。ヨハン・セルメルの音楽に強い印象を受けたボルグストレムは、スヴェンセン、L.M.リンデマン、オーレ・オルセンらに学んだ後、ライプツィヒやベルリンに留学しました。1
 903 年に帰国してからは、作曲家、教育者、批評家として活動、二十世紀初頭のクリスチャニアの文化をリードするひとりになりました。ボルグストレムの作品は第二次世界大戦後、50 年以上にわたって忘れられてしまっていました。そして新しい世紀を迎えるころからふたたび演奏されるようになります。ここに収録されたヴァイオリン協奏曲は明るい気分と活気にみちた美しい作品です。
 ダヴィド・オイストラフに献呈されたショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1 番は、1947 年から1948 年にかけて作曲されましたが、12 音技法を使うなどの前衛的な書法により、1948 年2 月に共産党による作曲家批判を受け、発表を控えました。
 その後、ジダーノフ批判が一段落したと考えられた1955 年に日の目を見ることとなりました。全4 楽章の当作品は沈鬱とした瞑想曲、切れ味抜群で軽妙なスケルツォ、かつてないほど壮大なパッサカリア、そして打楽器群大活躍のブルレスクで構成されております。ヘムシンは情感豊かにダイナミックに演奏しております。



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BIS SA 2319
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ダウスゴー&スウェーデン室内管による鮮烈なブラームス第3弾!
 ブラームス(1833-97):
  (1)-(4)交響曲第3番 ヘ長調 Op.90(33'15")
  (5)-(10)6 つの歌
   (I.『御者クローノスに D.369/II.メムノン D.541/
    III.秘めごと D.719/IV. 老年の歌 D.778/
    V.エレンの歌(初稿) D.838/
    VI.タルタロスから来た群れ D.583)
     【シューベルト編曲】(18’01”)
  (11)-(16)ハンガリー舞曲集WoO.1より第11-16番
    【トーマス・ダウスゴー編曲】(13’43”)
  (17)アルト独唱と男声合唱および管弦楽のための
     「アルト・ラプソディ」 Op.53(11’57”)
トーマス・ダウスゴー(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
(6)(7)(9)(17)
 アンナ・ラーション(アルト)
(5)(8)(10)
 ヨハン・ロイター(バリトン)
(17)スウェーデン放送合唱団
 透き通るようなオーケストレーションが魅力。ダウスゴー&スウェーデン室内管による鮮烈なブラームス第3弾!

 セッション録音:(1)-(10)(17)2016 年11 月、(11)-(16)2017 年3 月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、78’26”

 SACD ハイブリッド盤。
 透き通るようなオーケストレーションかつ刺激的なダウスゴーとスウェーデン室内管による演奏。注目のブラームス第3 弾には交響曲第3 番、6 つの歌、ハンガリー舞曲第11-16 番、そしてアルト・ラプソディが収録されました。
 当演奏でもダウスゴーらしい単なる見通しや運動性の良さに終わらず、大胆でダイナミックな音楽づくりを展開。音色はすっきりとした" 純度の高い" ブラームスを聴くことができます。
 ダウスゴーは1997 年にスウェーデン室内管弦楽団の音楽監督し就任して以来BIS やSIMAXレーベルに積極的に録音しています。シューマン、ベートーヴェン、シューベルトの交響曲録音における極めて大胆な解釈は絶賛されております。このブラームス・シリーズも好評を博しております。





ダウスゴー&スウェーデン室内管
ブラームス交響曲シリーズ第1弾&第2弾


BIS SA 1756
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
いきなり駆け足で始まる・・・
ダウスゴー指揮&スウェーデン室内管
 ブラームス:
 (1)交響曲第1番ハ短調Op.68

 (2)愛の歌Op52&65より9曲(作曲者編)
 (3)ハンガリー舞曲集〜第1、3、10 番
トーマス・ダウスゴー指揮
スウェーデン室内管弦楽団
 
 これが21世紀のブラームスか・・・。

 [ 録音:2011 年3 月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)]/64’34”

 SACD ハイブリッド盤。出すものすべてが衝撃的なダウスゴーとスウェーデン室内管が、ついにブラームスの交響曲に挑戦しました。
 小編成のオーケストラでブラームスの交響曲を演奏することはさほど珍しくありませんが、さすがダウスゴー、単なる見通しや運動性の良さに終っていません。もちろん音色はすっきりとしてブラームス特有のにごりはありませんが、意外なほど重厚なフィナーレなど音楽作りは大きくて感動的です。
 カップリングは声楽つきピアノ連弾曲として有名な「愛の歌」から9 曲をブラームス自身がオーケストレーション(声楽なし)にしたもの。意外に録音がないので大歓迎と申せましょう。
 さらにオーケストラ曲として人気作である「ハンガリー舞曲」の中から、やはりブラームス自身のオーケストレーションによる3曲が収められているのも注目。王道ながらこだわりに満ちたアルバムです。


BIS SA 2253
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
ダウスゴー&スウェーデン室内管による鮮烈なブラームス第2弾!
 ブラームス:
  (1)交響曲第2番 ニ長調 Op.73(40’10”)
  (2)ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a(17’07”)
  (3)ハンガリー舞曲集より第5-7番
   (編曲:トマス・ダウスゴー)(7’47”)
  (4)大学祝典序曲 Op.80(9’27”)
トマス・ダウスゴー(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
 透き通るようなオーケストレーションが魅力。ダウスゴー&スウェーデン室内管による鮮烈なブラームス第2弾!

 セッション録音:2016年5&6月/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、75’56”

 SACD ハイブリッド盤。
 透き通るようなオーケストレーションかつ刺激的なダウスゴーとスウェーデン室内管による演奏。注目のブラームス第2 弾には交響曲第2 番、ハイドンの主題による変奏曲、大学祝典序曲、そしてハンガリー舞曲集より第5-7 番が収録されました。当演奏でもダウスゴーらしい単なる見通しや運動性の良さに終わらず、大胆でダイナミックな音楽づくりを展開。音色はすっきりとした“純度の高い” ブラームスを聴くことができます。
 ダウスゴーは1997 年にスウェーデン室内管弦楽団の音楽監督し就任して以来BIS やSIMAXレーベルに積極的に録音しています。
 シューマン、ベートーヴェン、シューベルトの交響曲録音における極めて大胆な解釈は絶賛されております。ブラームスの交響曲全曲録音も期待の高まるところです。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


AUDITE/キング・インターナショナル


最高音質実現!フルトヴェングラー「RI AS 放送録音」、SACD シングルレイヤー化、待望の第2 期発売!
日本独自企画 限定製造品(auditeより直輸入)


 アウディーテがドイチュラントラジオ(旧RIAS 放送)所蔵の76 センチ/毎秒のオリジナル・マスターを使用してフルトヴェングラー「RIAS 放送録音全集」(12CD)(AU21403)を発売したのが2009 年。さらに2012 年、その中から「運命」「田園」(1947&1954)、シューベルト「未完成」「ザ・グレイト」、ブルックナー第8 番など4 点がSACD シングングルレイヤー化された(現在全て廃盤)が、今回のディスク4 点はその続編である。


KKC 10005
(SACDシングルレイヤー)
\5500
ブラームス、交響曲
 ブラームス:
  (1)交響曲第4番 ホ短調 Op.98
  (2)交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1948年10月24日(1)、1949年12月18日(2) ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)/ジュエルケース仕様、限定製造品、日本語帯・解説付
 ※SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
 



KKC 10006
(SACDシングルレイヤー)
\5500
ブラームス:交響曲、ワーグナー:楽劇
 ブラームス:
  (1)交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
 ワーグナー:
  (2)楽劇《トリスタンとイゾルデ》〜前奏曲と愛の死
  (3)楽劇《神々の黄昏》〜ジークフリートの葬送行進曲
  (4)楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》
   第1幕への前奏曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1954年4月27日(1)(2) 1949年12月19日(3)(4) ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)/ジュエルケース仕様、限定製造品、日本語帯・解説付
 ※SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
 


KKC 10007
(SACDシングルレイヤー)
\5500
ブラームス:変奏曲、ベートーヴェン:《英雄》
 ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調Op.55《英雄》
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1950年6月20日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)/ジュエルケース仕様、限定製造品、日本語帯・解説付
 ※SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。
 


KKC 10008
(SACDシングルレイヤー)
\5500
ウェーバー:《魔弾の射手》、ベートーヴェン:《英雄》
 ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》序曲
 ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55《英雄》
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1952年12月8日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)/ジュエルケース仕様、限定製造品、日本語帯・解説付
 ※SACD 対応プレーヤー専用ディスクです。通常のCDプレーヤーでは再生することができません。



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ELECT RECORD・東武ランドシステム



ERT 1037/38
(2CD)
¥4600→\4290
「ブカレスト・ステレオ・ライヴ録音集/イオネル・ペルレア」
 (1)ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
 (2)ブラームス:交響曲第1番
 (3)エネスコ:交響曲第1番
 (4)テオドール・グリゴリウ:エネスコ賛
 (5)ムソルグスキー=ラヴェル:組曲「展覧会の絵」
イオネル・ペルレア(指揮)
(1)(2)(5)ジョルジュ・エネスコ・フィル
(3)(4)ルーマニア放送交響楽団
 やっぱり昔の人は凄かった!巨匠イオネル・ペルレア最後の里帰り公演ステレオ・ライヴ!!

 録音:(1)1969年5月23日、(2)1969年5月10日、(3)(4)1969年5月4日、(5)1969年5月23日、(全てライヴ録音、ステレオ)

 驚愕のライヴが登場です!

 1900年にルーマニア人の父とドイツ人の母の間にルーマニアのオグラダで生まれたイオネル・ペルレア(1900〜1970)。イオネルが10歳の時に父は亡くなったために母の故郷ドイツ・ミュンヘンで育ちました。
 ペルレアは作曲をドイツで学びましたから、巨匠の音楽背景はドイツということになります。後に祖国に戻りますが、ナチ支配下のルーマニアで指揮活動を続けたせいで協力者と見做され(ジョルジュ・ジョルジェスクも同様)、大戦後は活動の場をイタリアに移しました。聖チェチリア管との共演を聴いたトスカニーニはペルレアの才能を認め、スカラ座への頻繁な客演へと繋がります。更に1950年にはNBC交響楽団とメトロポリタン歌劇場にも客演。終焉の地となるニューヨークとの縁が始まります。以後アメリカでの活躍が主となります。
 米ドルの強かった時代、アメリカのVOXレーベルはヨーロッパのオーケストラを用いて膨大な録音を遺しましたがペルレアもVOXの主力アーティストでした。さらにRCAにも多くのイタリア・オペラの録音を遺しております。1957年には心臓発作と脳卒中で倒れて、半身不随となりましたが、意欲は衰えず、着座して左手だけで指揮。マンハッタン音楽院でも教鞭をとり、その時の愛弟子が飯守泰次郎氏です。今回のリリースにあたり貴重なコメントを頂戴しました。
 複雑な心境を持っていた祖国ルーマニアには長らく帰国しませんでしたが1969年に里帰り公演を行い、最後の帰国。その際のライヴが今回登場の名演です。ドイツ音楽の王道ベートーヴェン、ブラームスは、気宇壮大で恰幅豊かな演奏で堂々たる演奏。どこまでもシリアス。響きが筋肉質で緊張感が絶え間なく続く所も満点です。エネスコの交響曲第1番は、この曲最高の演奏とも言えるエネルギッシュで前へ前へと進む推進力に富んだ熱演。テオドール・グリゴリウ(1926〜2014)はルーマニアの作曲家、音楽評論家でペルレアの伝記も著しております。エキゾチシズムに富んだ佳品。「展覧会」もドラマティックで物語に富んだ音楽作りが如何にもオペラの巨匠らしいペルレア畢生の名演です。この翌年にニューヨークで没しましたが晩年とは思えない超名演ばかり、全曲ステレオ録音ということにも感謝です。
 前述しましたVOX録音は残念ながら特に強い印象を与えるものではありませんでしたから、ペルレアの真価を知るならコレ!という決定盤の登場です。



 ※ブックレット掲載予定、飯守泰次郎先生の寄稿 

 忘れ得ぬ瞬間〜イオネル・ペルレア先生のレッスン   飯守泰次郎

 私は学生の頃、桐朋学園の齋藤秀雄門下で指揮を学んでいたが、藤原歌劇団でピアニストを務めていたときに藤原義江さんに認められ、プッチーニの「修道女アンジェリカ」で指揮者デビューすることになった。そして、当時盛んだった労音の「椿姫」公演を私ひとりで約1年間に51回も指揮したことが決定的な体験となって、「指揮者として大事なのはオペラだ」と確信し、オペラ発祥の地であるヨーロッパのオペラハウスで仕事をしよう、と心に決めた。
 とはいえ、すぐにはヨーロッパに渡らなかった。いきなりロンドン、パリ、ローマ、ウィーン…といった大都市に行くと、その国の圧倒的なアイデンティティーに呑み込まれてしまう。若いうちは、一国の文化に偏らず、できるだけいろいろな価値観に触れて全体的な視野をもちたい、と考えて、まずは人種のるつぼであるニューヨークに留学した。ジュリアード音楽院ではなく、オペラに力を入れているマンハッタン音楽院を選んだところ、幸運にもイオネル・ペルレア先生が教えていらっしゃる時期で、師事することとなった。1965年のことである。
 ペルレア先生は、晩年のトスカニーニを支えた方で、ミラノ・スカラ座を始め世界的な歌劇場やオーケストラで活躍し、数多くの録音を残した巨匠として知られていた。メトロポリタン・オペラでも 『トリスタンとイゾルデ』『リゴレット』『椿姫』『カルメン』等を指揮されたようだが、私が留学当時はすでにご高齢だったうえに半身不随で、椅子に座ったまま左手で指揮をされていた。顔半分は表情も動かず、目元もドラキュラのようで怖いくらいの容貌だが、その動くほうの顔半分でニタッと笑って、棒も持っていない左手をちょっと動かすだけで、オーケストラの音が途端に素晴らしい響きになるのだった。
 ペルレア先生の授業はすべて出席し、それ以外の授業は全部さぼって、メトロポリタン・オペラ、ミュンシュ指揮のニューヨーク・フィルハーモニック、ラインスドルフ指揮のボストン交響楽団、オーマンディー指揮のフィラデルフィア管弦楽団などを聴きまくった。ペルレア先生が、マンハッタン音楽院のオーケストラでマーラーの交響曲第5番を指揮された際は、私もアシスタントを務めた。その時のスコアは、まだ大切に持っている。
 『トリスタンとイゾルデ』“前奏曲と愛の死”のレッスンは、今も忘れることができない。前奏曲がほぼ終わって、チェロとコントラバスの響きだけがppで残り、もはや死に絶えるような、音楽も時間もすべてが止まるかのような瞬間、“愛の死”のバス・クラリネットが静かに入ってくる場面。その時、ペルレア先生は、ごくわずかな身振りのみで私に、「動くな。何もするな」ということを伝えたのだ。その頃、先生はすでに言葉も明確ではないような状態だったが、「動くな」という彼の指示は、言葉を超えた音楽的な表情として、電撃的に私を圧倒した。それは極言するなら「指揮するな」という“命令”だった。そのペルレア先生の表情、左手がほんのわずか、私を牽制するような動き……それだけで私は彼の言いたいことをはっきりと理解した。両手をちゃんばらのように振り回している自分が、あれほど恥ずかしく感じられたことはない。
 翌1966年、私はミトロプーロス国際指揮者コンクールに入賞し、その場に偶然来ていたリヒャルト・ワーグナーの孫のフリーデリンド・ワーグナーに誘われて、彼女の主宰するバイロイト音楽祭のマスタークラスに参加するためにドイツに行くことになった。以来50年、ワーグナーの作品は私の指揮者としての仕事の最大の柱のひとつである。そして今も、ペルレア先生の『トリスタンとイゾルデ』のレッスンのあの瞬間は、ありありと私の中に残っている。






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ORFEO D’OR



C936182DR
(2CD)
\4200→\3790
サヴァリッシュ初となる1959年バイロイト音楽祭
 ワーグナー(1813-1883):歌劇《さまよえるオランダ人》

1959年 8月5日 バイロイト音楽祭 ライヴ録音
ダーラント船長…ヨーゼフ・グラインドル(バス)
ゼンタ…レオニー・リザネク(ソプラノ)
エリック…フリッツ・ウール(テノール)
マリー…レス・フィッシャー(アルト)
舵手…ゲオルク・パスクーダ(テノール)
オランダ人…ジョージ・ロンドン(バリトン)

ヴォルフガンク・サヴァリッシュ(指揮)
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 サヴァリッシュ初となる1959年バイロイト音楽祭での《さまよえるオランダ人》、正規音源で登場!
 サヴァリッシュがバイロイト音楽祭に登場したのは1957年。57年と58年は《トリスタンとイゾルデ》のみを振りましたが、1959年にはこれに加え、初めて《さまよえるオランダ人》を手掛け大好評を博しました。
 現在では1961年のステレオ・ライヴ録音(主演はグラインドル、シリヤ他)が広く知られていますが、この1959年盤は何といっても、サヴァリッシュの意欲的な指揮が生み出すダイナミックな音楽が聴きもの。アグレッシブなテンポが全体に緊張感をもたらすだけでなく、歌手たちも熱気あふれる歌唱を披露、とりわけゼンタを歌うリザネクは「私のゼンタは世界で最もスリムである」という彼女自身の言葉通り、研ぎ澄まされた感覚で役に対峙しています。
 オランダ人役はエレガントで魅力的な歌唱で定評のあったロンドン、1943年からバイロイトで歌っているベテラン、グラインドル、他、万全の布陣で臨んだ素晴らしい上演の記録です。

  
録音 1959年8月5日
  バイロイト祝祭劇場 MONO



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PROFIL

PH 18018
(4CD)
¥4800→\4390

ジーナ・バッカウアー レア・レコーディング集
ジーナ・バッカウアー(ピアノ)
 Disc 1 66’ 05”
  (1)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16
  (2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
    ベイジル・キャメロン(指揮)BBC交響楽団(1)、
    スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)ロンドン交響楽団(2)
    録音:1961年9月16日(ライヴ)(1)、1962年7月(2)
 Disc 2 75’ 13”
  (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
  (2)同:ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」K.537
  (3)J.S.バッハ(ブゾーニ編):トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564
    アレック・シャーマン(指揮)ザ・ロンドン・オーケストラ(1)(2)
    録音:1955年(1)、1951年(モノ)(2)、1949 年(モノ)(3)
 Disc 3 71’ 01”
  (1)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
  (2)フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラードOp.19
  (3)ラヴェル:夜のガスパール
  (4)ドビュッシー:ピアノのために
    アレック・シャーマン(指揮)ザ・ロンドン・オーケストラ(1)(2)
    録音:1955年(1)(2)、1954年(3)(4)
 Disc 4 74’ 59”
  (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
  (2)リスト:葬送〜詩的で宗教的な調べ
  (3)同:ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調
  (4)同(ブゾーニ編):スペイン狂詩曲
    スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)ザ・ロンドン・オーケストラ(1)、
    アレック・シャーマン(指揮)ロンドン交響楽団(4)
    録音:1962年7月(1)、1949年(モノ)(2)(3)、1951年(モノ)(4)
 凄いピアニズム、20 世紀半ばに人気を誇ったバッカウアーお宝Box

 STEREO、MONO

 ジーナ・バッカウアー(1913-1976) はギリシャ出身の女性ピアニスト。現在その名はピアノの国際コンクールを思い出させますが、生前は非常な人気を誇るスターでした。
 女性ながら、極限の技巧と体力が要求されるブラームスのピアノ協奏曲第2 番を十八番とし、誰にも真似のできない見事な演奏で評判となりました。ここでは彼女が49 歳の時にスクロヴァチェフスキ指揮ロンドン交響楽団と共演した貴重な記録が収録されています。スクロヴァチェフスキとの演奏は、同じ時に録音されたベートーヴェンの「皇帝」も堪能できます。夫君アレック・シャーマンと共演したサン=サーンスやフォーレも絶品。
 また、1961 年のプロムス最終夜に演奏されたグリーグの協奏曲も聴衆の熱気が伝わる貴重なライヴで、バッカウアーの人気ぶりがうかがえます。
 貴重なのが1949 年にバッカウアーが最初に行った商業レコーディング。ブゾーニ編曲のバッハをはじめ、リスト作品も若々しく切れ味抜群のテクニックで披露しています。

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PH 18038
(4CD)
¥4800→\4390

ダニエル・バレンボイム 栄光への第一歩
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
 Disc 1 52’ 27” ベートーヴェン
  (1)ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
  (2)ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27の2「月光」
  (3)ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
    録音:1958年(ステレオ)
 Disc 2 49’ 05” ベートーヴェン
  (1)ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
  (2)ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
    録音:1958年(ステレオ)
 Disc 3 41’ 58” ベートーヴェン
  ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィア」
    録音:1958年(ステレオ)
 Disc 4 45’ 53”
  (1)ヨハン・クリスティアン・バッハ:ピアノ・ソナタ変ロ長調Op.17の6
  (2)ペルゴレージ:ピアノ・ソナタ変ロ長調
  (3)同:ピアノ・ソナタ ト長調
  (4)モーツァルト:きらきら星変奏曲K.265
  (5)メンデルスゾーン:カプリッチョOp.5
  (6)ブラームス:間奏曲ハ長調Op.119 の3
  (7)カバレフスキー:ソナチネ ハ長調Op.119の3
  (8)ショスタコーヴィチ:前奏曲Op.34
   〜第2番イ短調/第3番ト長調/第24番ニ短調/第10番嬰ハ短調/
    第12番嬰ト短調/第21番変ロ長調/第5番ニ長調
     録音:1955年(モノラル)
 10 代のバレンボイムの完成された音楽に驚嘆

 STEREO、MONO

 DG の39 枚Box と収録曲は同一。
 指揮・ピアノともに現在音楽界の頂点を極めるバレンボイム10 代の、1950 年後半の貴重な録音を集めたアルバム。
 初々しい表現が魅力ですが、ピアニズムや解釈は基本的に現在と変っておらず、「双葉より芳し」の好例と申せましょう。

 ことにペルゴレージのソナタや当時現役で活躍していたカバレフスキー、ショスタコーヴィチの作品を弾いているのもさすが。



<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00668
(2SACD Hybrid)
\3800+税
ジョナサン・ノット(指揮)&東京交響楽団
マーラー:
  交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (ラッツ校訂版)
ブルックナー:
  交響曲 第9番 ニ短調 (コールス校訂版)
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団
 ジョナサン・ノットと東京交響楽団が歌い上げる極美のアダージョ
 マーラー 、ブルックナー 2人の未完成交響曲
 数々の金字塔を打ち立ててきた音楽監督ジョナサン・ノットと東京交響楽団。待望の新録音は、ジョナサン・ノット自ら巧みなプログラミングによるマーラー「第10番」&ブルックナー「第9番」の未完の交響曲。
 まだファンの記憶に新しく興奮状態も頂点に達したサントリー・ホール&ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた演奏会を、ライヴレコーディングしました。
 ライヴならではの臨場感と息づかいはそのままに、今最も賞賛を得ている名コンビによる極上の美しいアダージョを是非お聴きください。

  2018年4月13-15日 ミューザ川崎シンフォニーホール、東京・サントリーホール にてライヴ収録
 


OVCL-00670
\3000+税
モーツァルト:
 交響曲 第40番 ト短調 K.550
 ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K.456
沼尻竜典(指揮、ピアノ)
トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア
 瑞々しいサウンドが光輝を放つモーツァルトの世界
 「トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア」は、2016年に創立20周年を迎えたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズが名称を変更し、三鷹市芸術文化センターを本拠地として活動しているオーケストラです。
 メンバーは国内外のオーケストラやソリストとして活躍する日本人若手演奏家が集まっています。高い技術を持った個性が融合し、瑞々しく多彩なアンサンブルを聴かせます。
 また、ミタカ・フィルの名物企画としても知られている「弾き振り」でのピアノ協奏曲は、ピアニストとしての沼尻竜典の生き生きとしたモーツァルト演奏もお楽しみいただけます。

  2017年7月29日(ピアノ協奏曲)、2018年3月11日(交響曲) 東京・三鷹市芸術文化センター にてライヴ収録
 

OVCL-00666
\3000+税
<久石譲×NCO ベートーヴェン・ツィクルス 第3弾>
 ベートーヴェン:
  交響曲 第7番 イ長調 作品92
  交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
久石譲(指揮)
ナガノ・チェンバー・オーケストラ
 久石譲の呼びかけのもと、トッププレーヤーたちが集結したスーパーオーケストラ!
 渾身のベートーヴェン・ツィクルス 第3弾!
 ベートーヴェンは、ロックだ!
 音楽監督久石譲の呼び掛けのもと、長野市芸術館を本拠地として結成したオーケストラ「ナガノ・チェンバー・オーケストラ」は、日本の若手トッププレーヤーが結集し、ダイナミックで溌剌としたサウンドが魅力です。
 2年で全集完成を目指すベートーヴェン・ツィクルスは、作曲家ならではの視点で分析した、“例えればロックのように”という、かつてない現代的なアプローチが話題となっています。
 さまざまな異なる個性が融合し、進化を続ける久石譲とNCOのベートーヴェンをどうぞお楽しみください。

  2018年2月12日 長野市芸術館 メインホール にてライヴ収録

 


OVCT-00149
(2SACD Hybrid)
\3800+税
J.S.バッハ:
 ゴールドベルク変奏曲 ト長調 BWV988
上杉春雄(ピアノ)

 根源への探求から生まれた、圧倒的安心感と、生きる喜び!
 「豊かな世界への意思」を表現した、「レコード芸術」誌特選盤「平均律第1巻」から7年。
 上杉春雄のバッハシリーズ第2弾のテーマは、「構造が聴こえるように」(ショパン)です。命と向き合う日々から生まれた根源への探究心は、音楽の深層構造に光をあて、名曲に新たな命を与えました。
 バッハの持つ健やかな精神と、音楽とともに生きる喜びが伝わります。2018年3月6−7日 東京・稲城iプラザ にて収録

 

OVCT-00152
\3000+税
インテルメッツォ〜ピアノ名曲アルバム
 バルバストル:ロマンス
 リスト:ため息 (「3つの演奏会用練習曲」より)
 ドビュッシー:月の光 (「ベルガマスク組曲」より)
         亜麻色の髪の乙女 (「前奏曲集 第 1集」 より)
 ブラームス:ワルツ 第15番 変イ長調 作品39-15
 ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64-2
       幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
       前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28-15 「雨だれ」
 ブラームス:間奏曲 イ長調 (「6つの小品」作品118より第 2曲)
 リスト:コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172-3
 ショパン:別れの曲 (「12の練習曲」作品10より第3曲)
 ドビュッシー:喜びの島
小林 有沙 (ピアノ)

 小林有沙が想いを込めたメッセージ
 珠玉のピアノ名曲アルバム
 何気ない、普段の暮らしの中に流れているクラシック音楽。そっと耳になじみ、ふとした幸せを感じることができるようなアルバムを、小林有沙が宝石箱にして皆様に贈ります。
セカンドアルバムから2年、前作の力強い「ラフマニノフ」とはアプローチをさらりと変え、珠玉の名曲のひとつひとつに誠実に向かい合った小林有沙。表現にも深みを増し、選びぬいた作曲家のメッセージに格別の想いを乗せて、聴き手に温かなひとときをお届けします。
  2018年5月14-15日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ) にて収録

 小林 有沙 (ピアノ)
  桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学に進学したのち、ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、ベルリン芸術大学へ留学。卒業後、ウィーン国立音楽大学ポストグラデュエートコースにてさらに研鑽を積み、2013年活動の拠点を日本に移す。
 12年モロッコ王妃国際ピアノコンクールにて、審査員満場一致で優勝、併せて最優秀ドビュッシー演奏家賞を受賞した。第1回クールシュベール音楽祭inともべ優秀音楽賞、ルーマニア国際音楽コンクール第3位、ウィーン?ディヒラー音楽コンクール第2位など数々の国際コンクールで入賞。
 銀座王子ホールやヤマハホールなどでのソロ・リサイタルをはじめ、ニューヨーク・フィル首席奏者らとの3度にわたる室内楽の共演や山田和樹、瀬山智博、飯森範親の各氏と協奏曲を共演し、絶賛を博す。
 これまでに上田和代、岡本美智子、有森博、伊藤恵、横山幸雄、Pascal DEVOYON、Jan Gottlieb JIRACEKの各氏に師事し、室内楽を野平一郎氏に学ぶ。昭和音楽大学非常勤講師。日本ショパン協会正会員、日本ピアノ教育連盟会員。





<映像>


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C MAJOR(映像)



74 6704
(Blu-ray)
¥5800→\5390
レナード・バーンスタイン/シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭
 〜教育、演奏、講義、マスタークラス

1. 『オーケストラの誕生』
    映像監督:ホーラント・H.ホールフェルト
2. 『春の祭典』
    映像監督:ホーラント・H.ホールフェルト、ハンフリー・バートン
3. 『指揮者コンクールとマスタークラス』
    映像監督:ホーラント・H.ホールフェルト
    収録:1988年、ドイツ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭
【ボーナス】
   シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54
     収録:1985年、ウィーン楽友協会大ホール
     映像監督:ハンフリー・バートン
ユストゥス・フランツ(ピアノ)、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
レナード・バーンスタイン(指揮)
KKC 9343
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
74 6608
(3DVD)
¥5800→\5390
KKC 9344/6
(3DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
 バーンスタインが心血を注いだシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭。その誕生と若き音楽家たちの激闘を撮ったドキュメント映像、日本語字幕付

 (Blu-ray)New Digital Remastered in HD、画面:4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、言語:英語、ドイツ語、字幕:韓日、リージョン:All、収録時間:215分(本編:180分/ ボーナス35分)
 (3DVD)New Digital Remastered in HD、画面:4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、言語:英語、ドイツ語、字幕:韓日、リージョン:All、収録時間:215分(本編:180分/ ボーナス35分)

 2018 年バーンスタイン生誕100 周年記念として続々と映像がリリースされます。
北ドイツにあるザルツァウで毎夏行われているシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭。1986 年にピアニストのユストゥス・フランツが創設した音楽祭で、期間中には世界各地から音楽家が集まり周辺地域も含めコンサートが数多く行われます。
 またバーンスタインが若い音楽家たちを対象としたオーケストラアカデミーを創設して以来、毎年多くの若者が指導を受けるために集まり、アメリカのタングルウッド音楽祭、札幌のPMF 音楽祭と並んで「世界三大教育音楽祭」とも言われています。
 本作は、ユストゥス・フランツの熱烈なラブコールにより実現した、バーンスタイン主導のオーケストラアカデミーの誕生を追ったドキュメンタリー『オーケストラの誕生』。バーンスタインの指導により若い音楽家たちがストラヴィンスキー「春の祭典」を必死に仕上げていく様を収録した『春の祭典』。そして指揮者を目指す若き指揮者たちがバーンスタインの猛特訓を受けコンクールに挑む姿をとらえた『指揮者コンクールとマスタークラス』の3 つの部分に分かれ、バーンスタインが心血を注いだ音楽祭の全貌を見ることのできるドキュメンタリー映像です。ボーナスには、ユストゥス・フランツとバーンスタイン& VPOによるシューマンの協奏曲のコンサート映像が収録されています。




















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