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≪第98号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2018/8/1〜





8/3(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BIS



BIS SA 2428
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
魅惑のヴァイオリニスト、エレナ・ウリオステ
 「エストレリータ」

 (1)ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
 (2)リスト(ミルシテイン編):コンソレーション第3番
 (3)ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ
 (4)クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2
 (5)アクロン(アウアー編):ヘブライの旋律 Op.33
 (6)パラディス(ドゥシュキン編):シシリエンヌ
 (7)グルック(クライスラー編):メロディ
 (8)ドビュッシー(ハイフェッツ編):美しき夕暮れ
 (9)エンゲル(ジンバリスト編):貝がら
 (10)エルガー:夜の歌
 (11)ホイベルガー(クライスラー編):真夜中の鐘
 (12)スティル:母と子供
 (13)エルガー:愛の挨拶
 (14)ファリャ(コハンスキ編):アストゥーリアス地方の歌
 (15)ガーシュウィン(ハイフェッツ編):うちの人は逝ってしまった
 (16)マンシーニ(ポスター編):ムーン・リバー
 (17)ヤング(ポスター編):恋に落ちた時
 (18)アーレン(ポスター編):虹の彼方に
エレナ・ウリオステ(ヴァイオリン)
トム・ポスター(ピアノ)
(17)マグナス・ジョンストン(ヴァイオリン)
 魅惑のヴァイオリニスト、ウリオステ。BIS第2弾はヴァイオリン愛奏曲集!

 ヴァイオリン;アレッサンドロ・ガリアーノ1706 年製作/ピアノ;スタインウェイD
 セッション録音:2017 年1 月/ SJE アーツ(オックスフォード)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、69’40”

 SACD ハイブリッド盤。
 魅惑のヴァイオリニスト、エレナ・ウリオステ。R. シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを主軸にしたアルバム『反響』(BIS2284)に続くBIS 第2 弾はウリオステ選曲のヴァイオリン愛奏曲集です。
 作品は19 〜20 世紀を代表するヴァイオリニスト、アウアー、ジンバリスト、ハイフェッツ、ミルシテイン、クライスラー編曲の珠玉の小品と、ウリオステが録音を強く希望した「ムーン・リバー」、「恋に落ちた時」、「虹の彼方に」といった作品を収録。懐かしいヴァイオリン名曲とともにアメリカ出身のウリオステならではの新鮮な感覚の選曲です。
 クライスラーの「祈る女」はあまり知られない作品ながらとても温かく美しい小品。クライスラー死去した数日後にミッシャ・エルマンがカーネギーホールのリサイタルでクライスラーのオマージュとして演奏したことでも知られる隠れた名曲です。ウリオステはうっとりするような美音で奏でます。
 アクロン作曲、アウアー編曲の「ヘブライの旋律」はハイフェッツやハシッドが愛奏したことでも知られる代表作。民族色を色濃く呈したこの作品をウリオステは思いを込めて演奏します。
 カーティス音楽院にて学んだウリオステは名教師ジョゼフ・シルヴァースタインに師事。またパメラ・フランク、イダ・カヴァフィアンなどから薫陶を得て、現在はアメリカを中心に活躍しております。

 


メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲冒頭です。
https://youtu.be/rZDNCLInBtE


エレナ・ウリオステ前作「反響」


BIS 2284
\2600→\2390
エレナ・ウリオステ(ヴァイオリン)
 「反響」

 (1)R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
 (2)マイケル・ブラウン(1987-):ビザンチウムの反響
 (3)ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ 遺作(1897)
 (4)エイミー・ビーチ(1867-1944):ロマンス Op.23
エレナ・ウリオステ(ヴァイオリン)
マイケル・ブラウン(ピアノ;Steinway D)
 魅惑のヴァイオリニスト、ウリオステ、R. シュトラウスに挑む!

 ヴァイオリン;アレッサンドロ・ガリアーノ1706年制作
 セッション録音:2013年11月/ヨンカーズ(ニューヨーク)/59’45”/(1)29’00”(2)10’55”(3)13’11”(4)5’42”

 魅惑のヴァイオリニスト、エレナ・ウリオステがR. シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを主軸にラヴェル、ビーチ、そして共演のブラウンの作品を収録しました。
 カーティス音楽院にて学んだウリオステは名教師ジョゼフ・シルヴァースタインに師事。またパメラ・フランク、イダ・カヴァフィアンなどから薫陶を得て、現在はアメリカを中心に活躍しております。ピアノのマイケル・ブラウンとは2009 年のラヴィニア音楽祭での共演をきっかけに意気投合。その後、ブラウンの作品を含む幅広いレパートリーを演奏しております。







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HMF



HMM 902298
¥2700→\2490
「メランコリア」〜1600年前後のマドリガーレとモテット集
 ・ジョン・ウィルビー(1574-1638):
  Draw on, Sweet Night/O wretched man
 ・ウィリアム・バード(1543-1623):
  Tristia et anxietas/Come to me grief forever/
  Lullaby, my sweet little baby(器楽曲)/Come to me grief forever
 ・チェーザレ・トゥディノ(c.1530-after1591):
  Altro che lagrimar(器楽曲)
 ・カルロ・ジェズアルド(1566-1613):
  O vos omnes/Merce grido piangendo/Tristis est anima mea
 ・ポンポニオ・ネンナ(1556-1608):La mia doglia s’avanza
 ・オルランド・ギボンズ(1583-1625):What is our Life?
 ・ルカ・マレンツィオ(1553/54-1599):
  Crudele acerba inesorabil’ morte/Solo e pensoso
 ・ルッザスコ・ルッザスキ(1545-1607):Quivi sospiri
 ・トーマス・ウィールクス(c.1576-1623):
  O Care, thou wilt despatch me
 ・トマス・トムキンズ(1572-1656):Too much I once lamented
レ・クリ・ド・パリ
 【声、ヴィオール、
  コルネット、セルパン】
指揮:ジョフロワ・ジュルダン
 ルネッサンスに大流行した「メランコリア」の世界

 録音:2017 年6 月25-30 日

 「痛みの原因になっているものでも、それを瞑想することに喜びを感じる」、とは18 世紀後半に出版された辞典に掲載されていた「メランコリー」の定義。このCD に収録された音楽のテーマといえます。
 後期ルネッサンスの音楽創造を果てしなく豊かなものにした「メランコリー」のエッセンスに満ちた詩に付曲された楽曲の数々に、心揺さぶられます。

 「レ・クリ・ド・パリ」は、ジョフロワ・ジュルダンによって結成された声楽と器楽から成るアンサンブルで、16世紀初頭から現代音楽までをレパートリーにしています。
 演奏曲目によって、編成を3名から80名まで自在に変え、メンバーも作曲家、編曲家、俳優、舞台監督、楽器奏者、ダンサーからサウンド・デザイナーなど実に様々というユニークなグループです。





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LSO LIVE



LSO 0827
(6SACD HYBRID
+10CD)
¥7200→\6590
コリン・デイヴィスがLSO liveに遺したベルリオーズ全録音
 「ベルリオーズ・オデュッセイ」

 [SACD Hybrid]
  ・序曲「宗教裁判官」op. 3, H23d
    【収録:2006 年9月27 & 28日】
  ・テ・デウム/
    コリン・リー(テノール) ロンドン交響合唱団,エルサム・カレッジ合唱団
    【収録:2009年2月22 & 23日】
  ・死者のための大ミサ曲(レクィエム) Op.5/
    バリー・バンクス(テノール) 
    ロンドン交響楽団合唱団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団
    【録音:2012年6月25 & 26日/ロンドン、セント・ポール大聖堂(ライヴ)】
  ・オペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」H.76a, Op.23/
    グレゴリー・クンデ(チェッリーニ) ローラ・クレイコム(テレーザ)
    ジョン・レリア(教皇クレメンス7世) アンドルー・ケネディ(フランチェスコ)
    イザベル・カルス(アスカーニオ) ジャック・インブライロ(ポンペーオ)
    ダーレン・ジェフリー(バルドゥッチ) ピーター・コールマン=ライト(フィエラモスカ)
    アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(ベルナルディーノ)
    アラスデア・エリオット(カバラティア)ロンドン交響合唱団
     【収録:2007年6月26& 29日】
  ・聖三部作「キリストの幼時」H.130(Op.25)/
    ヤン・ブロン(語り手、百人隊長:T) 
    カレン・カーギル(マリア:Ms)
    ウィリアム・デイズリー(ヨゼフ:Br)
    マチュー・ローズ(ヘロデ:Bs-Br) ピーター・ローズ(家長、ポリュドールス:Bs)
    テネブレ合唱団
     【収録:2006年12月3 & 4日】
 [CD]
  ・歌劇「トロイの人々」全曲/
    ヘップナー(T)、ラング(Ms)、デヤング(Ms)、ミンガルド(A)、
    マッテイ(Br)、ターヴァー(T)、ミリング(B) 他
     【収録:2000年12月】
  ・劇的物語「ファウストの劫罰」/
    サッバティーニ(T)、シュコサ(Ms)、ペルトゥージ(B)、
    ウィルソン=ジョンソン(B)、ロンドン交響楽団合唱団
     【収録:2000年10月】
  ・幻想交響曲op. 14a
   【収録:2000年9月29− 30日】
  ・歌劇「ベアトリスとベネディクト」全曲(歌唱:フランス語)/
    シュコサ(Ms) ターヴァー(T) グリットン(S) ミンガルド(A) ナウリ(B) 他、ロンドン交響楽団合唱団
     【収録:2000 年6月】
  ・ロメオとジュリエット(歌唱:フランス語)/
    バルチェッローナ(Ms)、ターヴァー(T)、アナスタソフ(B)、ロンドン交響楽団合唱団
     【収録:2000 年1月】
  ・ヴィオラ独奏と管弦楽のための交響曲「イタリアのハロルド」/
    タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)
     【収録:2002年3月】
    
 ※収録場所は、死者のための大ミサ曲(レクィエム)以外はすべてバービカン・ホールです。
 トータル約16時間!サー・コリン・デイヴィスがLSO liveに遺したベルリオーズ全録音集

 5.0&5.1 surround、世界限定3000 セット

 サー・コリン・デイヴィスがLSO とのこしたベルリオーズ録音がボックス化。世界で3000 セットの限定品です。
 サー・コリン・デイヴィスはベルリオーズ演奏の第一人者として、ロンドン交響楽団とも積極的にベルリオーズ作品を取り上げていました。
 初めてLSO がグラミー賞を受賞した「トロイの人々」をはじめ、充実した内容となっております。
 2019 年はベルリオーズ没後100 年記念。ベルリオーズのアニヴァーサリー・イヤーに先駆けて、これ以上ない充実のボックスの登場です!







MIRARE



MIR 408
¥2700
シューマン(1810-1856):ピアノ作品集
 ・幻想曲 op.17(1836-38)
 ・3つのロマンスop.28(1839)
 ・森の情景op.82(1848)
クレール・デゼール(ピアノ)
 デゼールが描くシューマン

 録音:2018 年1 月

 フランスのベテラン、クレール・デゼールによるシューマンの登場。シューマンの怒涛の思いが溢れ出ているような幻想曲や3 つのロマンス、そして歌曲や室内楽を多く書いた時期を経てピアノ曲としては10 年ぶりとなる「森の情景」の世界まで、デゼールの包み込むようで思慮深く、控えめな解釈と、たしかなテクニックで味わうことができます。

 

MIR 400
¥2700
「LUX」
 ・グレゴリオ聖歌「Introitus Lux fulgebit」
 ・シューマン:暁の歌op.133より第1曲’落ち着いたテンポで’
 ・ドビュッシー:沈める寺(前奏曲集第1巻より)
 ・ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 op.53「ワルトシュタイン」より第3楽章
 ・マティアス・ピンチャー:Whirling tissue of light (2013) ※世界初録音
 ・スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番 op.30
 ・ドビュッシー(ポラト編):牧神の午後への前奏曲※世界初録音
 ・リスト:夕べの調べ(超絶技巧練習曲より)
 ・トマス・アデス:Darknesse Visible
 ・バルトーク:夜の音楽(戸外にてより)
 ・グレゴリオ聖歌「Exortum est in tebebris」
 ・ベートーヴェン:
   ピアノ・ソナタ第14番 op.27-2「月光ソナタ」より第1楽章
マタン・ポラト(ピアノ)
 マタン・ポラト最新盤「光」をテーマにした、目のさめるような1 枚

 録音:2018 年1 月

 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日し、その素晴らしい演奏やマスタークラスで評価されているイスラエル出身のピアニスト、マタン・ポラト。「LUX」というタイトルで、「光」をテーマにした作品が収録されています。
 ピアニストはもちろんのこと、作・編曲家としてもすぐれた才をもつポラト。ピンチャーの作品は、まばゆいような硬質の音色と超絶技巧が際だちます。ドビュッシーの「牧神」を自身でピアノ独奏編曲しており、こちらも注目。
 目のさめるような1 枚です。




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BR KLASSIK



900164
\2500→\2290
現役最年長の指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット
 モーツァルト(1756-1791):交響曲 第40番&第41番


 交響曲 第40番 ト短調 K550
  1.第1楽章:Molto allegro
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Menuetto. Allegretto ? Trio
  4.第4楽章:Allegro assai
 交響曲 第41番 ハ短調 K551「ジュピター」
  5.第1楽章:Allegro vivace
  6.第2楽章:Andante cantabile
  7.第3楽章:Menuetto. Allegretto ? Trio
  8.第4楽章:Molto allegro
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
バイエルン放送交響楽団

 2018年7月11日に91歳の誕生日を迎えた、世界でも最年長の現役指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。
 高齢にもかかわらず数多くのオーケストラで名誉指揮者を務め、世界中で精力的に演奏活動を行っています。
 日本にもしばしば来日し、2018年4月には桂冠名誉指揮者を務めるNHK交響楽団を指揮、ベートーヴェン、ベルワルド、ベルリオーズを演奏し聴衆を沸かせたました。2018年10月にはブルックナー、ハイドン、マーラーなどの演奏が予定されており、こちらも楽しみにしている人も多いことでしょう。

 このアルバムには、2013年と2017年に行われたブロムシュテットとバイエルン放送交響楽団の演奏会より、モーツァルトの最後の2曲の交響曲が収録されています。

 ブロムシュテットは、いつものようにきりっと引き締まったテンポで2曲を演奏。とりわけ彼は「第40番の交響曲には人間の内面に存在する全ての暗い側面が表現されている」と語るほど、第40番に魅せられているといい、この演奏でも端正な表現の中に、情熱的なモーツァルト像を構築しています。
 第41番では、最終楽章の壮大なフーガが圧巻。幾重にも積み重なった響きは聴き手を興奮の渦に巻き込みます。

  録音 ヘルクレスザール ライヴ収録 2013年1月31日-2月1日…1-4 2017年12月21-22日…5-7



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CPO



777673
(SACD Hybrid)
\2800→\2590
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986):管弦楽作品集 第3集
 1-4.交響曲 第3番 ハ短調 Op.34
 5-7.3つの管弦楽のための小品 Op.49
 8.弦楽オーケストラのためのアダージョ Op.48
 9.Musica permutation 音楽の順列 Op.66
アンドリュー・マンゼ(指揮)
ヘルシンボリ交響楽団

 アンドリュー・マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団による「ラーシュ=エーリク・ラーション:管弦楽作品集」の完結編。
 このアルバムでは「交響曲第3番」を中心とした4曲が収録されています。第二次世界大戦が終わった1945年に作曲された交響曲第3番は、第2番で一旦外された調性記号が復活するなど、わかりやすい表現が保たれていますが(ラーションは初演後すぐに作品を撤回し、終楽章のみに改訂を施し演奏会用序曲第3番としています)戦争の不安が反映されているのか、第1楽章から荒々しい楽想に満たされています。
 他に、半音階的なハーモニーが独自の美しさを放つ「弦楽オーケストラのためのアダージョ」や「3つの管弦楽のための小品」、ユニークな「音楽の順列」を収録。弦楽器を美しく鳴らすことで定評のあるマンゼの持ち味が最大限に生かされた見事な演奏を楽しめます。

 録音 スウェーデン ヘルシンボリ、コンサート・ホール 2011年8月16-18…1-4 2011年9月20-22日…5-9




美しく天国的な音楽
ラーシュ=エリク・ラーション
特集


 ラーシュ=エリク・ラーション(1908年5月15日 - 1986年12月27日)は、スウェーデンの作曲家。

 1929年までストックホルム音楽院で学び、ウィーンおよびライプツィヒに留学、アルバン・ベルクほかに師事。帰国後、スウェーデン放送局の指揮者を務め、1947年から1959年までストックホルム音楽院で、1961年から1966年までウプサラ大学で教職についた。

 作曲家としては折衷的で、後期ロマン派から、アルノルト・シェーンベルクの12音技法に由来する作曲技法まで幅広く手を染めたが、手法においては独特である。
 1932年にスウェーデンで最初に音列技法を用いたが、それ以外の時期の作品は、ポスト・シベリウスないしは新古典主義の音楽であり、後期ロマン派と言っても差し支えない。

 より伝統的な表現形式である交響曲や協奏曲、室内楽、声楽曲に加えて、劇付随音楽や映画音楽、放送用の伴奏音楽も手懸けた。
 とくにおすすめしたいのは「これぞ北欧音楽!」とでもいうべき管弦楽曲集。

 実はラーションの人生についていろいろ調べたが、びっくりするようなエピソードはない。激しい戦争を乗り越えてきた世代としては珍しいほどに順風満帆な人生だったかのように見受けられる。同世代の悲劇的なペッテションとは正反対。
 ただそうした恵まれた環境での幸せな音楽生活が、彼の美しく天国的な音楽を生み出してくれたのかもしれない。

 今回はそんなラーションの作品を含むアルバムからCPOとNAXOSの4枚を。






CPO
777671
(SACD-Hybrid)
\3200→\2800
マンゼ指揮!
 店主の愛するラーシュ=エリク・ラーション
  管弦楽作品集 第1集

  1.交響曲 第1番 ニ長調 Op.2/
  2.シェークスピアのための4つのヴィネット/
  3.組曲「冬物語」Op.18/
  4.管弦楽のための音楽 Op.40/
  5.小管弦楽のための牧歌/
  6.小管弦楽のための抒情幻想曲 Op.54
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)

 現代スウェーデンの代表的作曲家として知られるエリク=ラーション(1908-1986)。とは言え、彼の作品は決して前衛そのものではなく、時として十二音の様式を用いたものの、どちらかというと後期ロマン派色が強いものでした。特にここで聴ける初期の「交響曲第1番」はシベリウスを思わせる牧歌的で美しい音楽です。
 ニ長調という調性にもよるのか、大いなる自然を賛美しているかのような重厚かつ若々しい第1楽章から、その熱き心がひしひしと伝わってくるかのようです。
 彼は作品によって作風を使い分けていたようで、1966年に作曲された「抒情組曲」でも、描かれている風景は変わることなくひたすら悠然とした美しさを保っています。

 マンゼとヘルシンボリ交響楽団のチームワークの良さは、ブラームスで証明済。ここでも美しい弦の調べに重点を置いた見事なアンサンブルを聴くことができます。



CPO
777672
(SACD-Hybrid)
\3200→\2800
マンゼ指揮!
 ラーシュ=エーリク・ラーション:管弦楽作品集 第2集

 1.交響曲 第2番 Op.17/
 2.管弦楽のための変奏曲 Op.50/
 3.管弦楽のための組曲「ラロココ」Op.64
ヘルシンボリ交響楽団/
アンドリュー・マンゼ(指揮)

 スウェーデンを代表する作曲家、エリク=ラーション(1908-1986)の作品集第2集です。
 今回もアンドリュー・マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団は、迫真の演奏でこの知られざる作曲家の本質に迫っていきます。

 第1番の交響曲は、ロマン派の雰囲気が漂う美しく牧歌的なものでしたが、この交響曲第2番は調性感はあるものの、タイトルからは明確な調性記号が外されるなど、彼が新しい様式を模索した様子が感じられます。とは言え、まだ12音などの前衛的な作風が使われているわけでもなく、極めて聴きやすく、またある種の民謡風な雰囲気も漂わせているのが微笑ましいところです。

 それに比べ、1962年に書かれた「管弦楽のための変奏曲」はまさに新古典主義の作風によるもので、なかなか厳しい音に彩られています。1973年作曲の組曲「ラロココ」はバロック風の様式によるちょっとユーモラスな作品で、若い頃の作品である「田園組曲」にも通じる趣きを有しています。




ラーシュ=エリク・ラーションなら・・やはりこれ
北欧の抒情
スウェーデン管弦楽曲集 第1&2集


 これ以上「北欧の抒情」の名にふさわしいアルバムに出会ったことはありません。
 スウェーデン管弦楽曲集第2集。
 ロマンの洪水ともいうべき爽やかさに満ちあふれた、20世紀スウェーデン音楽の世界。弦楽オーケストラが生み出す、歌心と透明感溢れる響きの美しさは想像を絶するでしょう。
 フルメリーの田園組曲を初めとした華のある作品から、悲嘆に満ちたラーションのアダージョまで、まさに極限の抒情。

 まったくの個人的なことながら、仕事面でどん底に叩き落されてもう2度と立ち上がれないと挫折しかかっていたときに、この中のラーション「弦楽のための小セレナード」に出会って救われたことを思い出します。当時毎日のようにこの曲をかけて、潰えそうな自信と勇気と優しさを取り戻しました。
 あれから数年。今回久しぶりに聴いたのですが、やはり・・・泣けました・・・。


 ちなみに第1集は劇的なステンハンメルのカンタータ、透明で美しいラーションの作品の数々、陽気なP・ベルガーの作品、憂愁に閉ざされるアルヴェーンの小品など、実に多彩な音楽になっています。第2集ほど「抒情」を前面に出してはいませんが、バラエティは豊かです。


NAXOS
8.553115
¥1800
スウェーデン管弦楽曲集 第1集
 セダルマン:スウェーデン祝祭音楽
 ステンハンメル:カンタータ「歌」-間奏曲
 ラーシュ=エリク・ラーション:田園組曲、「冬物語」-エピローグ
 ペッタション=ベリエル:「フレセンの花々」-4つの小品
 アルヴェーン:「ロスラーゲン」-ポルカ、夏の徹夜祭
         劇音楽「グスタフ=アドルフ2世」組曲-悲歌
 ヴィレーン:「弦楽のためのセレナード」-行進曲
オッコ・カム指揮
ヘルシンボリ交響楽団

NAXOS
8.553715
¥1800
スウェーデン管弦楽曲集 第2集
 ラーシュ=エリク・ラーション
  抒情的幻想曲 Op.54/
  弦楽のための小セレナード Op.12
  弦楽のためのアダージョ Op.48
 フルメリー:
  フルート、弦楽とハープのための田園組曲 Op.13B
 ブロムダール:「眠れぬ夜」より アダージョ
 アッテルベリ:
  ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽のための組曲 第3番 Op.19-1
 ラングストレム:弦楽のための悲歌的ディヴェルティメント
サラ・リンドロフ(fl)
サラ・トロベーク(vn)
ヨハンナ・ペーション(va)
ペッター・スンドクヴィスト指揮
スウェーデン室内管弦楽団





 


555032
\2700
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):ジングシュピール《自然の真実》MH118
 フローリアン・ライヒスジーゲル:台本
師匠…マキシミリアン・キーナー(テノール)
自然…アルミン・グラマー(アルト)
アグライア:詩人…リナ・フェレンツ(アルト)
オイフロジーナ:作曲家…ネーレ・グラムス(メゾ・ソプラノ)
ターリア:画家…ディアナ・プラッセ(ソプラノ)
フォルストライヒ氏…ヴァージル・ハルティンガー(テノール)
フォン・ヴルムスティヒ氏…マルクス・ミーゼンバーガー(テノール)
ヴォルフガンク・ブルンナー(指揮)
ザルツブルガー・ホーフムジーク
 ヨーゼフ・ハイドンの弟、ミヒャエルのジングシュピール《自然の真実》。初演以来ほぼ2世紀に渡って演奏されることのなかった作品です。
 この録音は2015年、ザルツブルクで開催された「ハイドン週間」で、ザルツブルク・モーツァルテウム大学とミヒャエル・ハイドン協会の共同制作によって蘇演された舞台を収録したものです。
 ザルツブルク大学は、もともと戒律の厳しいベネディクト派系列の学校でしたが、学年の終りに学生たちと宮廷楽団によって上演される喜劇は、市民たちにも開放され、普段厳しい生活を送る学生たちも、この時ばかりは羽目を外し、聴衆を沸かせたといいます。
 ベネディクト会の修道士ライヒスジーゲルはこの上演のために、真の芸術を求める師匠と彼を助ける「自然」、4人の知識たちとの楽しい掛け合いを台本に仕上げ、ミヒャエル・ハイドンは楽しい曲を付けました。言葉遊びもふんだんに使われた凝った作りを持つ秘曲です。

 録音 2015年9月2-4日 ザルツブルク・モーツァルテウム大学: Solitar
 


555038
(2CD)
\4000
カメラータ・ケルン
 ジャック=マルタン・オトテール(1674-1763):室内楽全集 第3集


【CD1】
 1.トラヴェルソと通奏低音のための組曲 Op.5-1 ト短調
 2.2本のトレブル・リコーダーのための第1組曲 Op.4
 3.ブーセ氏/オトテール:《Airs Ornez d‘Agremens》より
   トラヴェルソのための独奏曲
 4.リコーダー独奏のための「前奏曲の技巧」 Op.7より前奏曲
 5.ロベール・ヴァレンタイン(オトテール編曲):
   2台のヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ホ短調
 6.リコーダーと通奏低音のための組曲/ソナタ Op.5-3 ヘ長調
【CD2】
 1.トラヴェルソと通奏低音のための組曲 Op.5-2 ハ短調
 2.リコーダー独奏のための「前奏曲の技巧」 Op.7より前奏曲
 3.2本のトレブル・リコーダーのための第2組曲 Op.6
 4.ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための組曲/ソナタ Op.5-4 ロ短調
 5.2本のトレブル・リコーダーのための第3組曲 Op.8
カメラータ・ケルン
 フランス・バロック期の作曲家オトテール。管楽器職人の家に生まれた彼は、優れたフルート奏者であるとともに、楽器の設計にも長けており、とりわけフラウト・トラヴェルソの発展に力を尽くした功績は大きく、当時の管楽器のレパートリーを飛躍的に広げたとされています。このアルバムは、cpoレーベルのオトテール:室内楽全集の最終巻となります。
 若い頃にイタリアに留学したオトテールは、イタリア様式とフランス様式を融合させた数多くの組曲を作曲、その中の何曲かは調性を置き換えながら、他の楽器でも演奏できるように書かれており、演奏の可能性が広がることで知られています。
 また「前奏曲の技巧」はそれぞれ、同じ調性を持つ組曲を演奏する際の導入として使えるように工夫されていたり、トラヴェルソのための独奏曲ではフランスの良く知られたメロディを使っていたりといろいろな試みがなされています。
 どの作品も「オトテール装飾」と呼ばれる華麗な装飾音符で彩られており、聴き手だけでなく演奏者も楽しめる曲集です。

録音 ドイツ放送 室内楽ホール 2013年1月/2012年4月/2015年3月
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555198
\2100→\1990
ニルス・ゲーゼ(1817-1890):室内楽作品集 第4集
 1.ピアノ三重奏のためのノヴェレッテ集 Op.29
 2.弦楽四重奏曲 ヘ短調(1851)
 3.弦楽五重奏曲 ヘ短調(1837)
アンサンブル・ミッドヴェスト
 メンデルスゾーンに私淑し、彼の死後ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者となったゲーゼ。しばらくはライプツィヒで活躍するも、戦争のため母国デンマークに戻りコペンハーゲン音楽学校を設立。以降は作曲家、教育者としてデンマーク音楽の発展に尽くしました。
 彼の作品はドイツ・ロマン派の流れを汲み、とりわけ室内楽はシューマンの影響が強く感じられます。また、ゲーゼは「ノヴェレッテ集」のように自作を何度も改訂しましたが、1851年の弦楽四重奏曲だけは一度も手を加えた形跡がなく、なぜ彼がこの作品だけは原型のまま残したのかは今でもわかりません。
 このアルバムでは、改訂される前のノヴェレッテ集のフィナーレも収録されており、ゲーゼの作品に対する強い思いも感じ取ることができます。演奏は第1集から変わらずアンサンブル・ミッドウェストが担当しています。

  録音:“Knudsens”, Holstebro 2015年5月28-19日,24日…1  HEART Herning Museum of Contemporary Art 2016年1月11-13日…22015年12月15-16日…3




美しいメロディの宝庫
ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ
CPO室内楽作品集第1-3集
交響曲全集&ヴァイオリン協奏曲

指揮はネーメ&パーヴォ・ヤルヴィ



 ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(またはガーデ Niels Wilhelm Gade)は、 1817年にコペンハーゲンで生まれた19世紀デンマークの代表的作曲家。
 コペンハーゲンの王室オーケストラでヴァイオリン奏者として活動を開始し、自作の「交響曲第1番」を作曲して提出するがコペンハーゲンでは演奏が拒否される。諦めきれないゲーゼはライプツィヒの大作曲家メンデルスゾーンに送付・・・なんと積極的に受け入れられ、とんとん拍子に初演の運びとなった。なんでもやってみるものである。ゲーゼは保守的なデンマークを離れライプツィヒへ赴くことを決意、ライプツィヒではその才能を高く評価され、当地の音楽院で教鞭をとるかたわら、ゲヴァントハウス管弦楽団の副指揮者を務めた。恩人メンデルスゾーンと親交を結びさまざまな影響を受けたほか、シューマンとも親しくなった。
 1847年に恩人メンデルスゾーンが没すると、ゲーゼはライプツィヒ・ゲヴァントハウスの首席指揮者の地位を引き継ぐ。そのままいけばデンマーク出身のドイツの大作曲家となるところだったのだが・・・好事魔多し。なんと翌1848年によりにもよってデンマークとプロイセンの戦争(第一次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争)が勃発。やむなくデンマークに戻った。ガーゼ、二つの国の戦争には心を痛めただろう。
 さて、しかしゲーゼ、デンマークでも大音楽家として迎え入れられ、その後はコペンハーゲン音楽協会の終身総裁に就任、新たにオーケストラや合唱団も設立。北欧の音楽界に権威ある教育者として名をなし、後にグリーグやニールセンらにも影響を与えた。まさにニルス・ゲーゼ、北欧近代音楽の大貢献者といっていい。

 彼の作品はさすがにメンデルスゾーンやシューマンの影響が濃厚だが、いい意味でドイツと北欧の折衷。ニールセンほど個性的でもなく、非常に趣味のよい、洗練された音楽を残した。
 8つの交響曲、ヴァイオリン協奏曲、室内楽などは、もっともっと聴かれてもよい。


 ということで今回は彼の代表作のアルバムをご紹介。




CPO室内楽作品集 第1集〜第3集

777164
\2700
ニルス.W.ゲーゼ:室内楽作品集 第1集
 1.弦楽六重奏曲 変ホ長調 Op.44/
 2.弦楽六重奏曲 Op.44-第1楽章の初稿版/
 3.ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Op.42
アンサンブル・ミッドヴェスト

 デンマークのみならず、北欧音楽全体の近代化に貢献したことで知られるニルス・ゲーゼ(1817-1890)。
 作曲家として活動を始めた頃は作品番号第1番の「オシアンの余韻」こそ、コペンハーゲン音楽協会のコンクールで第1位を獲得するも、他の曲はデンマーク国内では全く認められず、思い余って交響曲第1番のスコアをメンデルスゾーンに送ったところ、非常に気に入られ、1843年にライプツィヒで初演してもらえたというユニークな経歴を持っています。
 そのままライプツィヒに逗留したゲーゼはメンデルスゾーンだけでなく、シューマンとも交流を結び、ドイツ系の作風を身につけた上で改めてデンマークに戻り、その後はこの国の音楽の発展に寄与したのです。
 彼の多数ある作品の中では室内楽が占める割合が大きく、そのどれもが個性的で、後進の作曲家たちにも大きな影響を与えました。ここではcpoの名アンサンブル、ミッドヴェストが流麗な演奏を繰り広げています。
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777165
\2700
ニルス.W.ゲーゼ:室内楽作品全集 第2集
 1-6.弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.8(1877/1889)/
 7.ピアノ三重奏の楽章 変ロ長調(1839)/
 8.スケルツォ 嬰ハ短調(1836)
アンサンブル・ミットヴェスト

 コペンハーゲンで生まれ、17歳の時に王室オーケストラでヴァイオリン奏者として活動を始めたというゲーゼ(1817-1890)。作曲家としても認められようと、「交響曲第1番」をオーケストラに提出したのですが演奏を拒否されてしまいます。
 納得が行かなかったゲーゼは、その作品をメンデルスゾーンに送ったところ絶賛され、なんとメンデルスゾーン自身の指揮でライプツィヒにて初演、そこでゲーゼもライプツィヒに移り、この地で演奏活動を開始し、シューマンとも親交を結ぶという面白い経歴を持った人です。
 しかし、メンデルスゾーンの死後はデンマークに戻り、この地の音楽普及に力を尽くし、最終的には権威ある教育者としてグリーグやニールセンに影響を与えることとなります。
 このアルバムには、ライプツィヒ時代の2曲と、後年に書かれた劇的な弦楽四重奏が収録されています。初期の作品には確かに恩師メンデルスゾーンの面影がありますが、弦楽四重奏では完全に独自の作風が確立されています。
  
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555077
\2100
ニルス W.ゲーゼ(1817-1890):室内楽作品集 第3集
 1-4.弦楽八重奏曲 Op.17 ヘ長調(1848)
 5-6.弦楽四重奏曲 ヘ長調(未完成)(1840)
 7.弦楽四重奏の楽章 イ短調(1836)
アンサンブル・ミッドヴェスト
デンマーク弦楽四重奏団

 コペンハーゲンの楽器職人の家庭に生まれ育ったゲーゼは、最初ヴァイオリン奏者として活躍しますが、やがて作曲家を志します。
 しかし自作は国内で認められることなく、ゲーゼは自信作「交響曲第1番」をメンデルスゾーンに送り、ようやくライプツィヒで初演してもらうことができました。ゲーゼは生涯メンデルスゾーンに感謝していたといいます。
 1848年に完成されたゲーゼの八重奏曲は、その前年に亡くなった恩人メンデルスゾーンの八重奏へのオマージュであろうと推測される曲。楽器編成やスタイルなどいくつかの要素が共有されています。
 2つの弦楽四重奏曲はどちらも習作で、完成には至っていませんが、ロマンティックな旋律に満たされた美しい曲です。






BIS 1835/6
(5CD)
\5000
ゲーゼ:交響曲全集
 (1)第1番ハ短調 Op.5
 (2)第2番ホ長調 Op.10
 (3)第3番イ短調 Op.15
 (4)第4番変ロ長調 Op.20
 (5)第5番ニ短調 Op.25
 (6)第6番ト短調 Op.32
 (7)第7番ヘ長調 Op.45
 (8)第8番ロ短調 Op.47

 (9)ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.56

 (10)カンタータ「十字軍」Op.50
(1)-(8)ネーメ・ヤルヴィ(指)
 ストックホルム・シンフォニエッタ、
(5)ローランド・ペンティネン(Pf)、

(9)アントン・コントラ(Vn)、
 パーヴォ・ヤルヴィ(指)
 マルメSO、

(10)フランス・ラスムセン(指)
 アールスSO
 クルト・ヴェスティ(Ten)、
 マリアンネ・ロルホルム(Ms)、
 ウルリク・コルド(Bs)、
 コンツォーネ・コレト、
 コール72


 美しいメロディの宝庫。 ゲーゼ交響曲全集。
 北欧音楽の父ニルス・ゲーゼ(ガーデ)(1817-1890)は交響曲を8篇も手がけたシンフォニストでもあった。
 全篇に甘口のメロディがあふれ、メンデルスゾーン風の爽やかなロマンからグリーグを予感させる郷土色や透明な叙情まで予想以上に多彩な内容を持つ逸品ばかり。
 父ヤルヴィの滋味あふれる演奏も聴きもの。

 ヴァイオリン協奏曲も冒頭から透明で美しいヴァイオリンの音色が登場して胸を打つが、バックをパーヴォ・ヤルヴィが務めているのも注目。
 現在手に入るゲーゼの全集セットの中でも最高のボックス。



<スマッシュ・ヒットとなったCENTAURのヴァイオリン・ソナタ集>


ゲーゼ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集


 19世紀のデンマークとドイツに大きな足跡を遺したデンマークの作曲家ニルス・ゲーゼ(ガーデ)。メンデルスゾーンとの親交で知られ、そのメンデルスゾーンの死後、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスの首席指揮者の地位を引き継いだ。作品もメンデルスゾーンに似て高雅で気品がある。が、もっと素朴で田舎っぽくてそれがいい。
 今回のアルバムはそんなゲーゼの最も親しみやすく魅力的なヴァイオリン・ソナタ集を女流デュオの演奏で。自身ヴァイオリン奏者として活躍した経験がダイレクトに作品へと反映されている。


CENTAUR
CRC 2973
¥2600
ゲーゼ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 ——
 ソナタ第1番イ長調Op.6/
 同第2番ニ短調Op.21/
 同第3番変ロ長調Op.59
ケイティ・ウルフ(ヴァイオリン)、
エイドリアンヌ・キム(ピアノ)



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777950
(2CD)
\4800→\4490
マーラーがヨハン・シュトラウス2世に作曲依頼した未完のバレエ音楽!
 ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):
  バレエ音楽「灰かぶり姫(シンデレラ)」全曲
エルンスト・タイス(指揮)
ウィーン放送交響楽団

 1899年、当時ウィーン宮廷歌劇場の音楽監督を務めていたマーラーは、劇場で上演するために、人気絶頂を誇っていた“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世にバレエ音楽の作曲を委嘱します。
 ワルツ王は時すでに73歳に達しており、すでに自身の生涯の終りを予感していたようでしたが(その前年に書かれた「ライムントの調べ」にも、懐古的な部分が認められます)、シュトラウスは力を振り絞り、依頼されたバレエ「灰かぶり姫」に着手しました。そして予感の通り彼は6月3日にこの世を去り、作品は未完のまま残されたのです。
 シュトラウスの手による部分は第1幕と第3幕の半分ほどであり、これを完成させたのはシュトラウスより少し後の世代に活躍した指揮者ヨーゼフ・バイヤー(1852-1913)でした。
 しかしマーラーは完成された作品を「これはシュトラウスのものではない」と断言し、ウィーンでの上演を拒否。そのため初演は1901年にベルリン王立歌劇場で行われています。
 バイヤーとシュトラウスは仲が良かったためか、自然な流れで音楽が作られており、全曲通して聴いても全く違和感はありません。

  録音 2014年8月20-29日 Grosser Sendesaal, ORF Funkhaus


 J・シュトラウス2世、最晩年はこのバレエ音楽もそうだが交響詩などにも手をつけていたらしい。
 彼があと10年長生きしてくれていたら、とてつもない管弦楽曲の傑作が生まれていた可能性がある。
 


777730
\2100
ジークムント・フォン・ハウゼッガー(1872-1948):歌曲集
 1.Siehst du den Stern あなたは星をみますか?(G.ケーラー:詩)
 2.Ewig jung ist nur die Sonne 永遠に若いのは太陽だけ(C.F.マイヤー:詩)
 3.Abendwolke 夕方の雲(C.F.マイヤー:詩)
 4.Letzte Bitte 最後のお願い(O.J.ビーアバウム:詩)
 5.Schwule 灼熱の想い(C.F.マイヤー:詩)
 6.Winter 冬(O.J.ビーアバウム:詩)
 7.Mit trockenen Blumen しおれた花(O.J.ビーアバウム:詩)
 8.Vor der Ernte 収穫の前に(C.F.マイヤー:詩)
 9.Mein Schweinchen 私のこぶたちゃん(R.バーンズ:詩) 
 10.Tief von fern 遠くから(R.デーメル:詩)
 11.Auf der Heide アウフ・デア・ハイデ(L.C.H.ヘルティ:詩)
 12.Das Lied von Ferne 遠くからの歌(O.J.ビーアバウム:詩)
 13.Mondnacht 月の夜(フリードリヒ・フォン・ハウゼッガー:詩)
 14.Das Liebchen 恋人(民謡)
 15.Uber die Haide ハイデについて(T.シュトルム:詩)
 16.Herbst 収穫(D.v.リリーエンクロン:詩)
 17.Genug 満足(O.J.ビーアバウム:詩)
 18.Weihenacht クリスマス(O.J.ビーアバウム:詩)
 19.Stille der Nacht 静かな夜(ケーラー:詩)
 20.Unter Sternen 星空の下(ケーラー:詩)
 21.Eingelegte Ruder 納められた櫂(C.F.マイヤー:詩)
 22.Lenz Wanderer, Lenz Morder & Lenz Triumphator
  春のさすらい人、春の殺人者、春の勝利者 (C.F.マイヤー:詩)
 22.Ekstase エクスタシー(O.J.ビーアバウム:詩)
 23.Glaube nur! ただ信じて(O.J.ビーアバウム:詩)
 24.Der Teufel ist fort 悪魔は去った(R.バーンズ:詩)
ローマン・トレーケル(バリトン)
コルト・ガーベン(ピアノ)
 「自然交響曲」など、後期ロマン派の様式を色濃く受け継いだいくつかの作品で、近年再評価されつつあるオーストリアの作曲家ハウゼッガー。このアルバムでは同時代の詩人たちの詩を用いた歌曲が収録されています。
 デーメルやビーアバウムなどの退廃的な詩を正統派ドイツ・リートの流れに組み入れたユニークな歌曲は、リヒャルト・シュトラウスやツェムリンスキー、時にはマーラーの妻アルマが残した作品にも似た感触を持ち、この時代の作品を好きな人にはたまらない魅力を放っています。
 ドイツ・リートの巧みな歌い手、トレーケルによる丁寧な歌唱です。

  録音 2010年5月16-19日 バイエルン放送 第2スタジオ
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999404
\1800
〔再発売〕
待望の再発売
 マックス・フォン・シリングス(1868-1933):作品集

 2つの交響的幻想曲 Op.6(1895)
  1.Meergruss 海のあいさつ
  2.Seemorgen 海の朝
 3.歌劇《イングヴェルデ》-第2幕 前奏曲(1894)
 4.歌劇《モロク》-第3幕 前奏曲(1906)
 鐘の歌 Op.22(1908)
  5.第1番:Die Fruhglocke 早朝の鐘
  6.第2番:Die Nachzugler 後からついてくるもの
  7.第3番:Ein Bildchen 写真
  8.第4番:Mittagskonig und Glockenherzog 昼間の王と鐘の公爵
ロベルト・ヴェルレ(テノール)…5-8

シュテファン・ゾルテシュ(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 ドイツの作曲家、指揮者シリングスの作品集。反ユダヤの姿勢を貫いたため、第二次世界大戦後は彼の作品を取り上げるのはタブーとされ演奏の機会を逸してしまい、近年になってようやく再評価が進んだ作曲家の一人です。
 このアルバムには4つの描写的作品を収録。海を題材にした「2つの交響的幻想曲」、ワーグナー風の作風によるシリングスの最初の歌劇《イングヴェルデ》からの前奏曲と、同じく《モロク》からの前奏曲。マーラーを思わせる歌曲集「鐘の歌」。20世紀初頭のドイツ音楽の潮流に乗った重厚な作品です。

 録音 1996年2月12-16日/1997年2月10-11日 Christuskirche, Berlin-Dahlen, Germany





なかなかすごいんです
指揮者としても完全に忘れられている
マックス・フォン・シリングスの貴重な録音

 フルトヴェングラーの師としても知られているマックス・フォン・シリングス(1868年 - 1933年)は、ドイツの指揮者。

 1919年から1925年までベルリン国立歌劇場の首席指揮者を務めた。
 シリングスは反ユダヤ主義者として知られており、1933年のナチス政権誕生を歓迎した。だが第三帝国の帝国音楽院総裁に就任直後の6月24日に急死した。
 作曲家としても活躍していたが、ナチスとの関係のため、第二次世界大戦後に彼の作品の演奏はタブーと化した。ようやく近年になってオペラや管弦楽曲の演奏・録音が行われるようになった。
 同様にその録音もあまり陽の目を見ることはない。

 ここで紹介する3つのアルバムはナチスのことを思うと複雑な心境ではあるが、貴重なものである。
 そして実際なかなかの名演なのである。


ヒンデンブルグ
マックス・フォン・シリングス3部作



 さっそく「英雄」を聞かせてもらったが、80年以上前の化石のような演奏・・・かと思いきや、毅然とした統制の中に「19世紀生まれ」の指揮者らしい強烈な個性。
 このうねるような音楽運びはすごい。力技だがすごい。
 フルトヴェングラーの師匠というのも分かる。

 ナチスがらみで権威が失墜したシリングスの名声が今後高まることはおそらくないだろう。
 一部には「ナチスに加担しようがすまいがでその芸術的価値に代わりはない」という意見もある。
 ただそう言われても心情的にはそうそう軽々しく納得できないところもあるので個人的な見解は控えるが、この音楽家がすごい才能の持ち主だったことは認めざるを得ない。

 そう考えるとやはり残酷な政党や戦争は多くのものを葬り去るのだという思いを強くする。



BURG-X06
\2200
マックス・フォン・シリングス指揮 (Vol.1)
 R.シュトラウス:
  交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30 (短縮版)
  78rpm Polydor 69742/4 - 1924年ラッパ録音
  (最後に弦楽器の演奏ミスがある)
 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第3幕(魔の炎の音楽)
  78rpm Brunswick 80001 - 1927年録音
 ワーグナー:神々の黄昏(葬送行進曲)
  78rpm (F)Parlophone 9826 - 1928年録音
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
  78rpm Brunswick 80020 matrix 366&367 - 1927年録音
  別録音もある(SP盤1枚ものは以前にCD発売されていない?)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
マックス・フォン・シリングス指揮
 

BURG-X07
 \2200
マックス・フォン・シリングス指揮 (Vol.2) 
 シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」D.759
  78rpm (F)Parlophone 10672/4  -  1927年録音
  ベルリン国立歌劇場管弦楽団
 シューマン:マンフレート序曲 & 間奏曲
  78rpm Parlophone E11131/2  -  1929年録音
  ベルリン国立歌劇場管弦楽団
 ウェーバー:「オイリアンテ」序曲 「アブ・ハッサン」序曲
  78rpm USA Decca 25098/9 - 1928年録音
  ベルリン国立歌劇場管弦楽団
 ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
  78rpm Nordisk Polyhon 69576  -  1922年ラッパ録音
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マックス・フォン・シリングス指揮
 

BURG-X08
\2200
マックス・フォン・シリングス指揮 (Vol.3)
 ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
  78rpm Parlophon E10965/70 - 1929年録音
 ベートーヴェン:「エグモント」Op.84序曲
  78rpm (G)Parlophon P9456 - 1928年録音
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
マックス・フォン・シリングス指揮

CD-R製作。
通常ケース入り、裏ジャケあり。







STEINWAY&SONS


STNS-30055
\2600
プロコフィエフ/ザボロフ:ピアノ作品集
 1-6.プロコフィエフ(1891-1953):
  「シンデレラ」からの6つの小品 Op.102
 7-16.ザボロフ(1970-):
  ショスタコーヴィチの「呼応計画」の主題による9つの変奏曲
 17-26.ザボロフ:ピアノのための変奏曲「Quattrocento-クァトロチェント」
 27-36.ザボロフ:10の幻影
 37-39.ザボロフ:アントルラ組曲
 40-43.プロコフィエフ:4つの小品 Op.4
ジェニー・リン(ピアノ)
 20世紀初頭、プロコフィエフの登場は、ロマン派一色だったロシアの音楽界の情景を大きく変化させました。古典的な要素と近代的な要素を融合した斬新な彼の音楽は、後世の音楽家たちにも影響を与えており、このアルバムの作曲家ザボロフも「プロコフィエフの音楽は私の想像力を養う」と語っています。
 ザボロフは1970年ロシアに生まれ、現在フランスで活躍中の音楽家。ジャズプレイヤーとしても名高く、映画音楽の分野でもよく知られています。
 ここで聴ける作品はどれも1分程度の短い曲の集合体。即興的でノスタルジックな味わいを持っています。ピアニスト、ジェニー・リンはザボロフの作品を頻繁に演奏。ザボロフの良き理解者です。
  録音 2015年11月10-12日 Sono Luminus Studios in Boyce
 


STNS-30082
\2600
ロシアのトランスクリプション
 1.ボロディン(1833-1887):
   弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調-第3楽章「夜想曲」
 2.チャイコフスキー(1840-1893):
   バレエ音楽「くるみわり人形」組曲 Op.71a-花のワルツ
 3.ラフマニノフ(1873-1943):夜は悲しい Op.26-12
 4.ラフマニノフ:ここはすばらしい場所 Op.12-21
 5.ラフマニノフ:ヴォカリーズ ホ短調 Op.34-14
 6.ラフマニノフ:イタリア・ポルカ
 7-12.プロコフィエフ(1891-1953):
  バレエ音楽「ドニエプルの岸辺で」Op.51(抜粋)
 13.グリンカ(1804-1857):ワルツ幻想曲 ロ短調

全てV.グリャズノフによるピアノ編
ヴァチェスラフ・グリャズノフ(ピアノ)
 1982年、ロシア生まれのピアニスト、作曲家グリャズノフ。モスクワ音楽院でユーリ・スレサレフに学び、2009年に大学院の学位を取得、モスクワ音楽院のピアノ科でスレサレフの指導助手を勤めています。2012年からは“くらしき作陽大学”の音楽短期大学に講師として招かれ、指導にあたりながら後進を育てており、作曲家としてはショット社と契約を結び、自作や編曲の出版も行っています。レパートリーは幅広く、バッハからラフマニノフ、現代作品までと何でも弾きこなしますが、このアルバムでは、自身が編曲したロシア作品の数々を演奏、演奏技術だけでなく、高く評価されている編曲の才能もまざまざと見せています。モダンな味付けが施された「花のワルツ」や、良く知られるボロディンの「夜想曲」もピアノで演奏すると違った雰囲気が漂います。

 録音 2017年4月25-27日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
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STNS-30076
(2CD)
\4000→\3690

未発表作品を含む全て
 バーンスタイン(1918-1990):独奏ピアノ作品全集


【CD1】
 1.ワルツ・レント
 2.ダンスのための音楽 第1番
 3-5.ダンスのための音楽 第2番
 6-7.ピアノ・ソナタ
 7つの記念日
  8.第5番:思い出に:ナタリー・クーセヴィツキー
  9.第1番:アーロン・コープランドのために
  10.第6番:セルゲイ・クーセヴィツキーのために
  11.第2番:わが姉妹、シャーリーのために
  12.第3番:思い出に:アルフレッド・アイスナー
  13.第7番:ウィリアム・シューマンのために
  14.第4番:ポール・ボウルズのために
 5つの記念日
  15.第4番:サンディ・ゲルホームのために
  16.第1番:エリザベス・ルドルフのために
  17.第2番:ルーカス・フォスのために
  18.第3番:エリザベス B.エールマンのために
  19.第5番:スザンナ・カイルのために
 20.アレグロ
 21.13の記念日-第12番:アーロン・スターンのために
 22.タッチズ-第1番「For Shirley Gabis Rhoads Perle」

【CD2】
 13の記念日
  1.第7番:思い出に:ヘレン・コーツ
  2.第6番:わが娘、ニーナ
 3.チャーリーのための1分
 4.4のサブラ-第1番:イリアナ、夢見る人
 5.13の記念日-第3番:スティーヴン・ソンドハイム
 6.4のサブラ-第3番:ヨシ、ジョーカー
 13の記念日
  7.第8番:思い出に:ゴッダール・リーバーソン
  8.第5番:レオ・スミットのために
  9.第10番:思い出に:コンスタンス・ホープ
  10.第11番:フェリシア、28回目の誕生日に
   (そして、彼女の52歳の誕生日に)
  11.第9番:ジェシカ・フライシュマンのために
 12.4のサブラ-第2番:Idele, the Chassidele
 13の記念日
  13.第2番:思い出に:ウィリアム・カペル
  14.第4番:クレイグ・アークハルトのために
 15.4のサブラ-第4番:
  ディナ、一人で泣いているおてんば娘
 16.35
 17.ワルツ・レント G-A-E-A
 4つの記念日
  18.第1番:フェリシア・モンテアレグレのために
  19.第2番:ジョニー・メヘガンのために
  20.第3番:デイヴィッド・ダイアモンドのために
  21.第4番:ヘレン・コーツのために
 22.ニッキー・スロニムスキーのために
 23.結婚式前の瞑想
 24.13の記念日-第13番:
   思い出に:エレン・ゴーツ
 25-34.婚礼組曲
リアン・オスターカンプ(ピアノ)
マイケル・バレット(ピアノ)…CD2:25-34
 2018年はレナード・バーンスタインの生誕100年にあたります。これを記念して、STEINWAYレーベルから未発表作品を含む全てのピアノ作品を集めた2枚組がリリースされます。
 舞曲やピアノ・ソナタだけでなく、バーンスタインが友人や家族に贈った「個人的な小品」を全て含む作品集は、バーンスタインのユニークな性格を示すだけでなく、多彩な音楽スタイルが反映された興味深いもの。
 演奏しているリアン・オスターカンプは2010年「ヤング・スタインウェイ・アーティスト」に認定された実力派。アメリカ現代作品の演奏に定評あるピアニストです。

  録音 2016年10月17日,12月5.6.16日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 

STNS-30066
\2600
デヴィッド・ベノワ/スタインウェイ・セッションズ
 1.ベノワ:Kei's Song
 2.ベノワ:Every Step of the Way
 3.ベノワ:Letter to Evan
 4.ベノワ:I Remember Bill Evans
 5.ベノワ:Strange Meadowlark
 6.ベノワ:Dad's Room
 7.ベノワ:Once Running Free
 8.ベノワ:Rainbows
 9.エルトン・ジョン:Your Song
 10.バーンスタイン:Candide/Send in the Clowns
 11-18.ベノワ:現代ピアニストのためのエチュード集
 19.グァラルディ:Linus and Lucy
デイヴィッド・ベノワ(ピアノ)
 アメリカ、カリフォルニア出身のジャズ・ピアニスト、デイヴィッド・ベノワ。1985年に発表したアルバム「This Side Up」はビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ・チャートで首位を獲得、収録曲が日本のラジオ放送でも使用され、話題になりました。
 このSTEINWAYレーベルへの“デビュー・アルバム”は、「Linus and Lucy」など40年近くに渡って演奏してきた自身のヒット曲からエルトン・ジョンの楽曲まで、ベノワの今を伝える1枚となっています。

  録音 2016年1月29日,1月31日,5月9日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 

STNS-30067
\2600
グラナドス(1867-1916):ピアノのための組曲「ゴイェスカス」
 1.Los requiebros 愛の言葉
 2.Coloquio en la reja 窓辺の語らい
 3.El fandango de candil 燈し火のファンダンゴ
 4.Quejas, o la maja y el ruisenor 嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす
 5.El amor y la muerte 愛と死
 6.Epilogo 終曲
ハン・ユーニー(ピアノ)
 1985年韓国生まれのピアニスト、ハン・ユーニーが演奏するグラナドスの「ゴイェスカス」。ゴヤの絵にインスパイアされたこの曲集は、「恋する若者たち」という副題を持つ表現豊かな音楽によって構成されていますが、特定の絵を表すわけではなく、あくまでも気分のままに書かれたとされています。
 ゴヤの心理状態、彼が憧れたアルバ公夫人、他、彼をとりまく人々と、ゴヤの美しい絵画、これらに魅了されたグラナドスの目を通して描かれた曲集は、後に同名のオペラに編曲されました。
 ユーニーは、スペイン情緒を存分に生かした流麗で詩的な演奏を聴かせます。

  録音:ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 

STNS-30068
\2600
シン・ツァンヨン/リサイタル
 1.J.S.バッハ(1685-1750):トッカータ ニ長調 BWV912
 2-4.モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K576
 5-7.ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ 第60番 ハ長調 Hob.XVI:50
 8-11.ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101
シン・ツァンヨン(ピアノ)
 2016年、「ヒルトンヘッド国際コンクール」で優秀賞を獲得、驚異的なテクニックと音楽性で多くの人々を魅了した韓国人ピアニスト、シン・ツァンヨンのデビュー・アルバム。
 2016年の仙台国際音楽コンクールを始め、数々の国際コンクールで入賞し、ソリストとしてだけでなく室内楽奏者としても活動、その将来が期待されています。
 このアルバムではバッハからベートーヴェンまで古典派の作品を演奏、切れ味の良いタッチで堂々たる音楽を聴かせます。

  録音 2017年7月11.12日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 

STNS-30070
(2CD)
\4000
フィリップ・グラス(1937-):エチュード集 第1巻&第2巻
【CD1】
 1-10.第1巻:第1番-第10番
【CD2】
 1-10.第2巻:第11番-第20番
ジェニー・リン(ピアノ)
 独自な作風で知られるフィリップ・グラス。彼の数多いピアノ作品もユニークなスタイルを持っています。
 このエチュード集は、もともとはデニス・ラッセル・デイヴィスのために書かれた6つの小品が発展した作品集。様々な機会に書かれた「練習曲」を20曲集め、ショパンの例に倣い10曲ずつの2巻に再編。この形として定着しました。
 第1巻はピアノのテクニック開発が目的であり、第2巻は和声の探求と更なる技巧の開拓が求められています。
 ピアノを弾くのはジェニー・リン。現代曲も得意とする彼女だけに、この練習曲集でも鋭敏な感性を生かし、美しいタッチによる見事な演奏を聴かせています。

  録音 2014年10月.12月,2015年1月.3月.4月.5月,2017年8月 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 

STNS-30075
\2600
ニキタ・ムンドヤンツ/リサイタル
 ベートーヴェン(1770-1827):6つのバガテル Op.126
  1.第1番:ト長調
  2.第2番:ト短調
  3.第3番:変ホ長調
  4.第4番:ロ短調
  5.第5番:ト長調
  6.第6番:変ホ長調
 7-24.シューマン(1810-1856):ダヴィッド同盟舞曲集
 プロコフィエフ(1891-1953):風刺 Op.17
  25.第1番:嵐のように
  26.第2番:間のびしたアレグロ
  27.第3番:せき立てるアレグロ
  28.第4番:狂気のように
  29.第5番:激しくせき立てるように
ニキタ・ムンドヤンツ(ピアノ)
 1989年生まれのニキタ・ムンドヤンツは、父に名手アレクサンドル・ムンドヤンツを持つ期待の若手ピアニスト。モスクワ音楽院ではニコライ・ペトロフに師事し、2016年「クリーブランド国際ピアノ・コンクール」で優勝を飾るなど、既に才能が認知されています。
 作曲家としても才能を発揮し、2013年からはチャイコフスキー音楽院で管弦楽法の教授を務めるだけでなく、2016年のプロコフィエフ国際作曲コンクールで優秀賞を獲得するなど、こちらも注目されています。
 このアルバムでは、ベートーヴェン、シューマン、プロコフィエフの3人による小品集を演奏。作風の違う各作品の性格を丁寧に弾きわけながら、一気に聴かせる構成力も見事です。

  録音 2017年2月17-19日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 

STNS-30077
\2600
ラフマニノフ(1873-1943):作品集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調 Op.28
 4.練習曲「音の絵」Op.33-第3番:ハ短調 Grave
 5.練習曲「音の絵」Op.33-第6番:変ホ短調 Non allegro
 6.練習曲「音の絵」Op.39-第5番:変ホ長調 Appassionato
 7.夢 Op.38-5(E.ワイルドによるピアノ編)
 8.春の奔流 Op.14-11(E.ワイルドによるピアノ編)
 9.小さな島 Op.14-22(E.ワイルドによるピアノ編)
 10.ここはすばらしい場所 Op.21-7(E.ワイルドによるピアノ編)
 11.コレッリの主題による変奏曲 Op.42
サンドロ・ルッソ(ピアノ)
 ギャリック・オールソンが「素晴らしい音色とテクニック、独自のスタイルを持つピアニスト」と絶賛するイタリア生まれのピアニスト、サンドロ・ルッソが弾くラフマノフの作品集。
 ベッリーニ音楽院で学び、ロンドンの王立音楽院に留学、国際的なコンクールで入賞後、2000年からはニューヨークに拠点を移し、世界中で活躍しています。
 現代作曲家のリーバーマンやモラベックや名手マルク・アンドレ=アムランと交流があり、しばしば彼らの作品の演奏を行うことでも知られています。このアルバムではラフマニノフのピアノ・ソナタや「音の絵」の抜粋と、アール・ワイルドの編曲による4曲の歌のピアノ独奏用編曲、「コレッリの主題による変奏曲」を華麗に演奏しています。

 録音 不明
 


STNS-30079
\2600
ステッチャー&ホロヴィッツ・コミッションズ
 1-2.リーバーマン(1961-):2つの即興曲 Op.131
 3.トーク(1961-):ブルー・パシフィック
 4.レーナ・フランク(1972-):ノクトゥルノ・ナスケーニョ
 5-7.ドーマン(1975-):3つの練習曲
 8-9.マスト(1954-):インプロヴィゼーションとフーガ
 10-13.ブラウン:ピアノ組曲
 14-16.ピストン(1894-1976):2台のピアノのための協奏曲
アリストン・シャム(ピアノ)…1-2
チャーリー・オルブライト(ピアノ)…3
ダニエル・キム(ピアノ)…4
マッケンジー・メレメド(ピアノ)…5-7
リアン・オスターカンプ(ピアノ)…8-9
アンナ・ハン(ピアノ)…10-13
マシュー・グレイビル(ピアノ)…14-16
ラリー・ウェン(ピアノ)…14-16
 タイトルの「ステッチャー&ホロヴィッツ」とは、メルヴィン・ステッチャーとノーマン・ホロヴィッツによって1951年に結成されたアメリカの著名なピアノ・デュオの名前。彼らは音楽教育の世界でも高い業績をあげており、彼らが主宰する「ニューヨーク国際ピアノ・コンクール」は有望な若手奏者を輩出することで知られています。
 このアルバムに収録されているのは、彼らが現代作曲家たちに作曲を委嘱したオリジナル作品であり、その中にはウォルター・ピストンの「2台のピアノのための協奏曲」の初録音も含まれています。
 演奏しているのは、STEINWAYレーベルを代表する若手奏者たち。ジャズ風、インプロヴィゼーション風と雰囲気の違う作品を各々楽しそうに弾ききっています。

  録音 2017年1月16.17日,3月5日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
 


STNS-30080
(2CD)
\4000
有名曲と知られざる曲をバランス良く配した
 ベートーヴェン(1770-1827):ソナタとピアノ作品集

【CD1】
 1.ポロネーズ ハ長調 Op.89
 2-3.ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 Op.54
 4.エリーゼのために WoO59
 5.リギーニのアリエッタ「恋人よ来たれ」による24の変奏曲 ニ長調 WoO65
 6.6つのエコセーズ WoO83
 7-10.ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3
 11.プレスト ハ短調 WoO52
【CD2】
 1.「ルール・ブリタニア」による5つの変奏曲 WoO79
 2.弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調「セリオーソ」Op.95-第2楽章 Allegretto ma non troppo
 (ピアノ編)
 3-5.ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2
 6.アレグレット ロ短調 WoO61
 7-10.ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調「田園」Op.28
 11.アレグレット ハ短調 WoO53
 12.創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34
 13.バガテル 変ロ長調 WoO64
アンドリュー・ランジェル(ピアノ)
 ベートーヴェンのピアノ曲には、本当に有名ないくつかの作品と、ほとんど演奏されることのない小品があり、これらは演奏会でも、録音でも一緒にされることはまずありません。
 このアンドリュー・ランジェルが演奏する2枚組は、有名曲と知られざる曲をバランス良く配し、次から次へと聴かせる「ベートーヴェン作品のプレゼンテーション」的な仕上がりになっています。
 作品の中でも、変奏曲が聴きもの。一つの動機を徹底的に発展させるベートーヴェンの持ち味が良く生かされています。

  録音 2013年9月,2016年11月 Shalin Liu Performance Center, Rockport, Massachusetts
 


STNS-30081
\2600
クリーブランド管弦楽団のチェリスト
 ブライアン・ソーントン(チェロ)
ブラームス(1833-1897):チェロ・ソナタ集

 チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
  1.第1楽章:Allegro non troppo
  2.第2楽章:Allegretto quasi menuetto
  3.第3楽章:Allegro
 チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
  4.第1楽章:Allegro vivace
  5.第2楽章:Adagio affettuoso
  6.第3楽章:Allegro passionato
  7.第4楽章:Allegro molto
ブライアン・ソーントン(チェロ)
スペンサー・マイヤー(ピアノ)
 現在、クリーブランド管弦楽団のチェリストとして活躍する傍ら、指揮者としても活動を続けるブライアン・ソーントン。現代音楽に強い関心を持ち、ジョン・アダムスなどの作品を好んで演奏していますが、このアルバムではブラームスの2曲のチェロ・ソナタを取り上げ、深い感情を込めて聴かせています。
 伴奏は、ボルコムのラグ・アルバム(STNS30041)で高く評価されたスペンサー・マイヤーが担当。諧謔的なボルコムとは全く違う抒情的な演奏を繰り広げています。

  録音 2016年9月10-11日 オハイオ オバーリン、クロニック・ホール
 

STNS-30084
\2600
パブロ・シーグレル/ソロ
 1.ツィーグラー:Alguien sin Nombre 名前のない誰か
 2.ツィーグラー:La Fundicion ファウンドリー
 3.ピアソラ:オブリビオン
 4.ツィーグラー:Murga del Amanecer 夜明けのムルガ
 5.ピアソラ:天使のミロンガ
 6.ツィーグラー:Nana para un Nino Dormido 眠っている子供のための子守歌
 7.ツィーグラー:Blues Porteno ブルース・ポルテーニョ
 8.ツィーグラー:Milonga en el Viento 風のミロンガ
 9.ツィーグラー:Pajaro Angel 天使の鳥
 10.ツィーグラー:La Rayuela レイエラ
 11.ツィーグラー:Muchacha de Boedo ボエドの少女
 12.ドリーナ:El Vals del Duende
 13.コビアン:ノスタルジア(ピアノ編)
パブロ・シーグレル(ピアノ)
 アルゼンチン出身の作曲家・編曲家・ピアニスト、パブロ・シーグレルが演奏する様々なタンゴ集。
 ピアソラ率いる「ピアソラ五重奏団」のメンバーとして演奏していたほど、タンゴに情熱を傾けるシーグレル、ジャズ・ピアニストとしても評価が高く、第60回グラミー賞では自身のアルバム「ジャズ・タンゴ」が“グラミー最優秀ラテン・ジャズ・アルバム賞”を受賞、ますます評価が高まっています。
 このアルバムでは自作を中心に、ピアソラやドリーナのタンゴを即興的、かつ味わい深く聴かせます。

  録音 2016年5月2.10.19.26日,6月1日 ニューヨーク,スタインウェイ・ホール
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STNS-30090
\2600→\2390

すごそう・・・
 アール・ワイルドの「ガーシュウィンによる超絶技巧練習曲」


 アール・ワイルド(1915-2010):
  ガーシュウィンによる超絶技巧練習曲
   1.第1番:Liza リザ
   2.第2番:Somebody Loves Me 誰かが私を愛してる
   3.第3番:The Man I Love 私の愛する人
   4.第4番:Embraceable You 君を抱いて
   5.第5番:Lady Be Good レディ・ビー・グッド!
   6.第6番:I Got Rhythm アイ・ガット・リズム
   7.第7番:Fascinatin' Rhythm 魅惑のリズム
   8.第8番:ガーシュウィンの「Someone to Watch Over Me」の
     主題と変奏によるインプロヴィゼーション
 ソナタ 2000
  9.第1楽章:行進曲 Allegro
  10.第2楽章:Adagio
  11.第3楽章:トッカータ(リッキー・マーティン風に)
ジョアン・ポーク(ピアノ)
 ガーシュウィンの数々の名曲は、シンプルでありながらも魅力的なメロディを持ち、クラシックのジャンルを超えた人気を誇っています。
 20世紀に活躍した大ピアニスト、アール・ワイルドもこれらを愛したことで知られ、いくつかのガーシュウィンの作品に超絶技巧を施し、華麗なピアノ・ソロ作品へと生まれ変わらせています。
 このアルバムでは、アール・ワイルドの自作「ソナタ 2000」と「ガーシュウィンによる超絶技巧練習曲」を収録。まるでリストのパラフレーズを思い起こさせる8曲の練習曲は、ジャズとクラシックの見事な融合であり、「ソナタ2000」もジャズやブルースのテイストを持つ自由な作品です。
 演奏するジョアン・ポークはエイミー・ビーチのピアノ曲録音で高く評価されたピアニスト。ロンドンではビーチのピアノ協奏曲の初演を行うなど、アメリカの近現代作曲家作品を好んで演奏しています。

  録音 2016年11月21-23日 Concert Hall of the Performing Arts Center,Purchase College,State University of New Yor
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STNS-30094
\2600→\2390
チェロの才人ズイル・ベイリー
 ハイドン(1732-1809):チェロ協奏曲集

 チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.VIIb:1
 チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2
ズィル・ベイリー(チェロ)

ロビン・オニール(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
 バッハの「無伴奏チェロ組曲」や、名ピアニスト、ダイナーシュタインとの「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ」での名演が広く知られる、1970年アメリカ生まれのチェリスト、ズィル・ベイリー。
 レパートリーは幅広く、2016年にはドアティの「ヘミングウェイの物語」(NAXOS 8.559798)でソロを務め、グラミー賞の「最優秀クラシック・インストゥルメンタル・ソロ賞」を獲得するなど目覚ましい活躍をしています。
 STEINWAYレーベルには、これまでピアノ伴奏による「アメリカ近代作品集」と準・メルクルが指揮するインディアナポリス響との共演による「マーリー/ブロッホ作品集」の2枚の録音があり、どちらも好評を博していますが、このアルバムではフィルハーモニア管弦楽団をバックに、ハイドンの2曲のチェロ協奏曲を演奏、滋味溢れる旋律をじっくり聴かせます。

 録音 2015年11月28-30日 Trinity United Reformed Church, Mansel Road, London





ズイル・ベイリー/TELARCの旧譜

TELARC
TEL 31978
(2CD)
\2400
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) ズイル・ベイリー(チェロ)

 チェロの才人ズイル・ベイリー、チェロの金字塔、バッハの無伴奏組曲全曲に挑む。

 彼の演奏を評してトロント・グローブ紙は「心臓が止まりそうな演奏!」、シカゴ・トリビューン紙は「名匠の素晴らしいひらめきに満ちている」と絶賛しています。

TELARC
CD 80740
(2CD)
\2400
知られざる名録音、
 ディナースタインがブレイク前のベートーヴェン全集
ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集

 チェロ・ソナタ 全5曲
 マカベウスのユダの主題による変奏曲 ト長調
 魔笛の主題による変奏曲 変ホ長調
 魔笛の主題による変奏曲 ヘ長調    
ズイル・ベイリー(チェロ)、
シモーネ・ディナースタイン(ピアノ)

 今は大スターとなったシモーネ・ディナースタインがチェロの才人ズイル・ベイリーとデュオで録音していたベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全曲。
 この二人はすでに米、DELOSレーベルへ同作品を録音し、長年にわたり共演を重ねてきた。感性あふれるふたりによる火花散る演奏をテラークの優秀録音で。

ご存知ディナースタイン


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SILKROAD MUSIC



SRM 043SACD
(SACD HYBRID)
¥2900→\2690
Dorianの優秀録音名盤がSACD ハイブリッド盤で復活
 コンラート・ブローメンダール(チェロ)
「チェロのカントラル・ボイス」

 (1)メンデルスゾーン(1809-1847):
  チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58
 (2)オッフェンバック(1819-1880):
  アンダンテ〜協奏的大二重奏曲 Op.34-1
 (3)ポッパー:(1843-1913):
  レクイエム Op.66(3 つのチェロとピアノ編)
 (4)ポッパー:いつかの美しいあの日のように Op. 64-1
 (5)ブルッフ(1838-1920):コル・ニドライ Op.47
 (6)グランツ(1898-1964):
  無伴奏チェロのためのタル(ブローメンダール編曲)
 (7)ブロッホ(1880-1959):祈り〜ユダヤ人の生活より
 (8)ラヴェル(1875-1937):
  カディッシュ〜2つのヘブライの歌より第1番(チェロとピアノ編)
 (9)ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌集
  【I.アリオーソ/II. バラード/III.ユダヤのメロディ】
 (10)グリック(1934-2002):祈りと踊り
コンラート・ブローメンダール(チェロ)
(1)(3)(4)(5)(7)(8)(9)(10)
 ヴァレリー・トライオン(ピアノ)
(2)(3)アンドレス・ディアス(チェロ)
(3)アンドリュー・マルク(チェロ)
 艶やかな音色に驚愕。ブローメンダール演奏の「チェロのカントラル・ボイス」がSACDハイブリッド盤で登場!

 セッション録音:1994 年5 月/トロイ貯蓄銀行ホール(ニューヨーク)/DSD、76’47”

 SACD ハイブリッド盤。
 かつて古楽、室内楽を中心に数々の名盤をリリースしたニューヨークのDorian Recordings は2005 年にバージニア州に拠点を構えるSONO LUMINUS レーベルに買収されました。
 当ディスクはSONO LUMINUS レーベルからのライセンス盤で、香港のSILKROADMUSIC レーベルから発売したSACD Hybrid 盤です。

 1946 年オランダ生まれのチェロ奏者コンラート・ブローメンダールはアムステルダム音楽院にてアンナー・ビルスマに師事。その後渡米し、ヤーノシュ・シュタルケル、ウィリアム・プリムローズに室内楽を学びました。70 年代よりカナダに拠点をうつしソリストとして活躍。80 年代からは室内楽に傾倒し、トロント・チェンバー・プレーヤーズ、トロント七重奏団、アマティ弦楽四重奏団らと共演。また、1986 年にはヴァイオリンのジェラルド・カンタージアン、ピアノのヴァレリー・トライオンとともにレンブラント・トリオを結成。カナダ、アメリカほかでツアーを大成功させ、Dorian Recordings から5 タイトルのアルバムをリリースしました。

 「チェロのカントラル・ボイス」はメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第2 番を主軸にブロッホ、グリック、グランツ、ポッパーなども収録しており、ブローメンダールが奏でるチェロの音色の美しさと雄弁な語り口が聴きものです。

 演奏の素晴らしさはもちろんのこと、優秀録音として評価の高いDorianRecordings の名盤がSACD ハイブリッド盤で聴けるのは非常に喜ばしいことです。



<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00671
(SACD Hybrid)
\3200+税
上岡敏之(指揮)&新日本フィル
 ラフマニノフ:交響詩「死の島」 作品29
 チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
上岡敏之(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
 心を揺さぶる上岡マジック!
 衝撃と感動のチャイコフスキーの世界

 上岡敏之と新日本フィルのタッグは、衝撃と感動を与える演奏が話題となっています。今回も聴衆の期待に応えるように、いまだかつて聴いたことのない「悲愴」を誕生させました。
 上岡の的確なスコア分析のもと練られた設計図と、それを見事に再現するオーケストラ。緻密な音のバランス、豊かな色彩と音色で、チャイコフスキーの世界があざやかに奏でられていき、ラストは心揺さぶられるような静寂で幕を閉じます。

  2017年11月10-11日、2018年3月23-24日 東京・すみだトリフォニーホール にて収録
 

OVCL-00672
\3000+税
パッサカリア
 ヘンデル/ハルヴォルセン:パッサカリア
 J.S.バッハ:2声のインヴェンション
 ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より 序曲
 モーツァルト:トルコ行進曲
 セルヴェ、ギス:「神よ、王を守りたまえ」による華麗なる変奏曲
 ピアソラ:「タンゴの歴史」より II. カフェ1930
 ピアソラ(深川甫編):リベルタンゴ
 J.S.バッハ:G線上のアリア
三上亮(ヴァイオリン)
金子鈴太郎(チェロ)
 ファン待望のデュオCDがついに完成!
 オーケストラ、室内楽、ソロなど、多方面で充実した活動を展開している三上亮と金子鈴太郎は、これまで幾度となく共演を重ね、ついに待望のデュオアルバムを完成させました。
 芳醇に歌いあげられた美しいメロディー、あざやかな超絶技巧、パッションあふれるアンサンブルなど、弦のデュオとしての魅力が随所に散りばめられたバラエティ豊かなアルバム。
 ヴァイオリンとチェロというデュオの可能性が、イメージ豊かに広がります。ぜひお聴きください。

  2018年2月6-8日 東京・五反田文化センターにて収録
 


OVCC-00144
\3000+税
涙と祈り
 英国民謡:グリーン・スリーヴス
  (2台のマリンバとヴァイブラフォーンのための)
 モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス(マリンバ独奏)
 シューベルト:アヴェ・マリア(マリンバ、ヴァイオリン、ピアノのための)
 ブルックナー:アヴェ・マリア(2台のヴァイブラフォーンとマリンバのための)
 名倉誠人:エレジー(マリンバ独奏)
 初期アメリカ聖歌:アメイジング・グレイス(マリンバ独奏)
 黒人霊歌:深い河(マリンバ独奏)
 フィリップ・ラサー:ヴォカリーズ(マリンバとピアノのための)
 スクリャービン:前奏曲と夜想曲 作品9(ヴァイブラフォーン独奏)
 真島俊夫:紅(マリンバ、ヴァイオリン、ピアノのための)
 アイルランド民謡:サリー・ガーデンズ(マリンバ独奏)
 アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌(マリンバ独奏)
 ベンジャミン・ボイル:天国の森 作品27(マリンバとピアノのための)
 J.S.バッハ:コラール「汝の道をゆだねよ」BWV244
   (マリンバ独奏とバス・マリンバ助奏のための)
名倉誠人(マリンバ、ヴァイブラフォーン)
ベンジャミン・ボイル(ピアノ)
田尻順(ヴァイオリン)
 湧きあがるマリンバの抒情美、名倉誠人の新たなる世界。
 国際的に活躍するマリンバ奏者・名倉誠人は、四半世紀にわたって、名曲の編曲作品を書き溜めて来た。このCDでは、「アヴェ・マリア」や「ロンドンデリーの歌」など、彼が世界各地の演奏会で繰り返し演奏し、聴衆の涙をさそった作品を中心に収録。
 また、吹奏楽の大家・真島俊夫が彼に捧げた「紅」など、 我々の時代の美しい作品も世界初録音。打楽器とは無縁と思われてきた抒情性が、マリンバで豊かに表現され、この楽器の新たな領域を開拓している。
 多重録音も加えた優れた録音も相まって、名倉の独壇場とも言えるアルバムである。
  2015年9月25-26日 神戸松蔭女学院大学 チャペル、2015年12月1-3日 八ヶ岳やまびこホール(高根町ふれあい交流ホール)にて収録

 ※本CDはMQAフォーマットでマスタリングしており、お使いの再生機がMQAに対応している場合は自動的にデコードされてPCM176.4kHz/24bitのハイレゾ音声で作品を楽しむことができます。
 また、MQAに対応していない再生機でも、通常の44.1kHz /16bitとして問題なく再生されますが、さらにMQAマスタリングの時間方向のにじみを軽減する仕組みによって、よりクリアな音質でお楽しみいただくことができます。

OVCT-00153
\3000+税
カプースチン:ピアノ作品全曲録音Ⅱ
 ソナティナ 作品100
 ピアニスト・イン・ジョパディ 作品152
 子守歌 作品 65
 ピアノ・ソナタ 第11番 作品101 「トゥイッケナム」
 ドゥヴォイリンの主題によるパラフレーズ 作品108
 グッド・インテンション 作品137 (川上昌裕へ献呈)
 スライト・オヴ・ハンド 作品138 (川上昌裕へ献呈)
 ピアノ・ソナタ 第19番 作品143
川上昌裕(ピアノ)
 カプースチンピアノ作品全曲録音プロジェクト 第2弾!
 日本でも高い人気を誇る、ニコライ・カプースチンの楽曲。ジャズとクラシックの融合ともいわれ、躍動的かつ色彩あふれる音楽は、人々を惹きつけて止みません。
 この待望のプロジェクトは、作曲家本人とも交流があり、カプースチン研究を牽引するピアニスト川上昌裕による演奏で、楽曲の魅力を十分に伝えています。
 ポピュラーな楽曲はもちろん、本CDが世界初録音となる「ピアニスト・イン・ジェパディ作品152」「ピアノ・ソナタ第19番作品143」や、川上自身へ献呈された「グッド・インテンション作品137」「スライト・オヴ・ハンド作品138」を収録し、資料的な価値としても必聴のアルバムとなっています。

  2018年4月9-11日 埼玉・富士見市民文化会館(キラリふじみ)にて収録



<LP>


DG

4835622
(8LP)
\36000
《カラヤン&ベルリン・フィル/ベートーヴェン:交響曲全集デラックスLPセット》
ベートーヴェン:
 【LP1】交響曲第1番ハ長調Op.21、交響曲第2番ニ長調Op.36/
 【LP2】交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」/
 【LP3】交響曲第4番変ロ長調Op.60/
 【LP4】交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」/
 【LP5】交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」/
 【LP6】交響曲第7番イ長調Op.92/
 【LP7・8】交響曲第8番ヘ長調Op.93, 交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ),
ヒルデ・レッセル=マイダン(メゾ・ソプラノ),
ヴァルデマール・クメント(テノール),
ヴァルター・ベリー(バス)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン楽友協会合唱団
 カラヤン伝説の60年代ベートーヴェン・チクルスが豪華装丁のLPボックスとして再登場
 ベートーヴェンの交響曲全集を4回も録音したカラヤンですが、ヤノヴィッツ等名歌手を従え、ベルリン・フィルとは初となった「第九」をはじめ、1960年代のこのチクルスはカラヤン自身にとってもエポック・メイキングなものでした。フランス・ディスク大賞受賞をはじめ、世界中で絶賛されたこの名盤を、ドイツ・グラモフォン120周年を記念して、1200セット限定で重量級180gLPで復刻し、シリアル番号入り豪華装丁のBOXに収めて限定発売致します。
 デザインはグレゴール・ヒルデブラントによるもの。

 《録音》1961〜1962年、ベルリン、イエス=キリスト教会(ステレオ:セッション)

 ◆全集録音を24bit-96kHzでダウンロードできるコードを封入。
 













8/2(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2359
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
ステーンハンマルをネーメ・ヤルヴィが振る!
 『歌(SAngen)』

 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):
  (1)《ロメオとジュリエット》組曲Op.45
    (ヒルディング・ルーセンベリによる管弦楽編)
  (2)レヴェレンツァ〜管弦楽のための(1911-13)
  (3)2つの感傷的なロマンス〜
    ヴァイオリンと管弦楽のための Op.28(1910)
  (4)交響的カンタータ《歌》〜
    独唱、合唱と管弦楽のための Op.44(1921)
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
ヨーテボリ交響楽団
(3)サラ・トルーベック(ヴァイオリン)
(4)カルロッタ・ラーション(ソプラノ)
 マッティーナ・ディーケ(アルト)
 ラーシュ・クレーヴェマン(テノール)
 フレードリク・セッテシュトレム(バリトン)
 ノルショーピング音楽クラス
 ヨーテボリ交響楽団ヴォーカルアンサンブル
 19 世紀末から20 世紀初頭、スウェーデン音楽の中心的人物となったステーンハンマルの作品集を巨匠ネーメ・ヤルヴィが振る!

 セッション録音:2018 年2 月、3 月/ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、67’08”

 SACD ハイブリッド盤。

 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927)は、19 世紀から20 世紀の変わり目の時代、スウェーデンでもっとも重要な作曲家のひとりでした。ピアニスト、指揮者としても尊敬を集め、彼が作曲した2 曲のピアノ協奏曲と交響曲、6 曲の弦楽四重奏曲、歌曲、管弦楽をともなう大規模の合唱曲といった作品は、人々から広く愛されてきました。

 彼の作曲する音楽は、和声の独創性以上に旋律の個性が際立っていることから、ステーンハンマルは、しばしば「歌の作家」と呼ばれます。彼の「メロディ」は、細やかなニュアンスに満ち、このうえなく繊細な詩の朗読にも例えられてきました。
 「4 人の独唱者、混声合唱、児童合唱と管弦楽」による交響的カンタータ(En symfonisk kantat)《歌》は、1921 年、スウェーデン王立音楽アカデミーの設立150 年記念のために作曲された作品です。
 作曲家テューレ・ラングストレム(1884-1947)が詩を作り、第1 部「わが歌、祖国 − わが歌を生みし国よ!(Min sang, mitt land - du mina sangers land!)」と第2 部「神殿が輝く。天空が鳴っている(Templet stralar. Rymder ljuda.)』から構成され、「歌の国スウェーデン」の最初の偉大な歌曲作家へのオマージュとしてリンドブラード Adolf Fredrik Lindblad(1801-1878)の歌曲《夏の日(Ensommardag)》が「モチーフ」として引用されます。

 第2 部の冒頭に置かれた〈間奏曲(Mellanspel)〉は、ステーンハンマルの温かい人間性の生んだ「モルト・アダージョ、ソレンネ」の音楽が美しく、単独の作品としても演奏されています。「ステーンハンマルのオーケストラ」と王立音楽アカデミーの会員でもあるネーメ・ヤルヴィによる新録音です。

 このアルバムの曲はすべて、設立から間もない交響楽団の首席指揮者に就任するためステーンハンマルが、1907 年、ヨーテボリに移ってからの作品です。

 演出家ペール・リンドベリがヨーテボリの劇場で上演した『ロメオとジュリエット』のための音楽は、ストリンドベリ、ヤルマル・ベリマン、タゴール、シェイクスピア、ゴッツィの劇のために書いた付随音楽の一作。作曲家ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985)がアレンジした、〈田園詩(Pastorale)〉〈クラント(Corrente)〉〈ガヴォット(Gavotte)〉〈ピーターの笛(Petters pipa)〉〈サラバンド(Sarabanda)〉の5 曲の組曲版が演奏されます。
 《レヴェレンツァ》(イタリア語「尊敬、敬意」)は、《セレナード》第1 稿の第2 楽章として作曲され、1919 年の改訂の際に省略されました。ウィーン古典音楽の「スケルツォ」の伝統へのオマージュといわれる音楽です。
 《2 つの感傷的なロマンス》は、抒情的な「イ長調」と情熱的な「へ短調」の2 曲。1911 年ヨーテボリ、ステーンハンマルと長年の友情で結ばれたヴァイオリニストのトゥール・アウリンが聴衆を前に演奏した最後のコンサートで初演されました。
 この録音のソリスト、サラ・トルーベック(1978-)は、ヨーテボリ交響楽団第一コンサートマスター。楽器は、G.B. ガダニーニ(パルマ 1753 年)。2008 年に王立音楽アカデミーの会員に選ばれました。




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HMF



HMM 902303
¥2700→\2490
ドビュッシー没後100 周年記念リリース
 ファウスト、ケラス、メルニコフ、メストレも参加の超豪華メンバーによるドビュシー!

ドビュッシー(1862-1918):最後の3つのソナタ集

 1-3. ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917)
   イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス“スリーピング・ビューティ”)
   アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
 4. 英雄の子守歌−ベルギー国王アルベール1 世陛下とその兵士たちをたたえて(1914)
 5.アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915)
   タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 6-8. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ヘ長調(1915)
   マガリ・モニエ(フルート/1880年、ルイ・ロット、製造番号2862/調整:ベルナール・デュプラ)
   アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ/ストラディヴァリウス「マーラー」、1672 年製)
   グザヴィエ・ド・メストレ(ハープ/エラール社製、19世紀末のルイ16 世のスタイル/調整:レ・シエクル)
 9. エレジー(1915)
   タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 10-12. チェロ・ソナタ ニ短調(1915)
   ジャン=ギアン・ケラス(チェロ) ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
 13.「燃える炭火に照らされた夕べ」 (1917)
   タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 

 録音:1-5, 9-13:2016 年12 月、2017 年12 月、2018 年1-2 月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/6-8:2017 年6 月、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ

 ハルモニアムンディがお送りするドビュッシー没後100 周年記念シリーズ、「最後のソナタ集」と題し、ファウスト、ケラス、メルニコフ、メストレ、タメスティらが参加しているという注目盤の登場です!
 ドビュッシーは晩年様々な楽器のための6 つのソナタを作曲しようと考えていましたが、実際にはここに収録された3 作を書き上げた翌年に亡くなってしまいます。
 この計画の最後となったのは、ヴァイオリン・ソナタでしたが、これはドビュッシーの文字通り最後の作品となりました。冒頭でメルニコフが奏でる繊細きわまりない和音から一気に世界に引き込まれます。ファウストの演奏は、独特のミステリアスでかわいたような空気を漂わせつつも、非常にきめこまやかな表情づけで、一音一音、休符までも聴きの逃してはならぬ、と思わせられる演奏です。
 フルート、ヴィオラとハープのためのソナタについてドビュッシーは友人にあてた手紙の中で
   「これは私が作曲の仕方を今よりは多少知っていた頃の作品だ。何年の前のドビュッシー、そう、‘夜想曲’ の頃のドビュッシーのようだ」と語っています。
 
 「ビリティスの歌」や「六つの古代墓碑銘」と、古のフランスのクラヴサン音楽の典雅さが融合したようで、独特の魅力にあふれた本作を、最高のメンバーで聴けます。
 マガリ・モニエは2003 年よりフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務め、2004 年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手。ハルモニア・ムンディでは初登場となります。彼女が演奏しているルイ・ロット(ルイ・ロット/ 1855 年に工房を立ち上げ1951 年まで存在していたオールド・フルートの代表格)のフルートは、ジョゼフ・ランパル(1895-1983)そしてその息子ジャン=ピエール・ランパル(1922-2002)らが演奏していたもの、また、ハープはレ・シエクルも用いている楽器で、まさにドビュッシーの頃の音色で楽しむことができるという意味でも貴重な演奏となっております。

 最後の3 つのソナタの中では最初に完成したチェロ・ソナタ。ここではケラスと、スペインのペリアネスという顔合わせによる演奏でお聴き頂きます。作品の世界に一歩踏み込んだ、繊細な色彩の描き分けが見事。より細やかな表情づけがなされており、絶妙な間合いの中にも「あそび」が感じられる演奏となっております。

 なお、ケラスは2008 年にアレクサンドル・タローとドビュッシーのチェロ・ソナタを録音しておりますが、そちらはシャープさが際だった演奏で、10 年の時を経ての変化にも感じ入る演奏となっております。
 ピアノ独奏作品もすべて晩年のもの。奏でるのはタンギ・ド・ヴィリアンクール。フランスでは若くして名手としてソロに室内楽にバリバリと活躍、リストのような超絶技巧はもとより、古典から現代ものまで完璧に弾きこなすテクニックは圧巻です。
 ドビュッシーの晩年の作品世界の多様性に、名手たちのきめこまかな演奏によってあらためて感じ入る1 枚となっております。






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PENTATONE



PTC 5186721
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
ジョナサン・ノット、PENTATONEレーベル初登場!
 スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督就任記念
  色彩感豊かなR.シュトラウス、ドビュッシー、リゲティ!
ジョナサン・ノット(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
 (1)-(8)リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
  バレエ組曲『泡立ちクリーム(生クリーム)』 Op.70a(1924)
   【I.「お菓子屋にて」(3’31”)/II.「紅茶の葉の踊り」(3’53”)/
    III.「コーヒーの踊り−夜想曲」(7’22”)/
    IV.「ホイップクリームのワルツ」(5’44”)/V.「お姫様の踊り」(6’45”)/
    VI.「小さなプラリネたちの踊り−クラッカーボンボンの踊り」(4’09”)/
    VII.「メヌエッ”とパ・ド・ドゥ」(4’41”)/VIII.「全体の舞曲」(6’07”)】
  (9)クロード・ドビュッシー(1862-1918):舞踊詩『遊戯』(1912)(17’12”)
  (10)ジェルジュ・リゲティ(1923-2006):『メロディーエン』〜管弦楽のための(1971)(12’58”)
 スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督就任記念のリリース。色彩感豊かなR. シュトラウス、ドビュッシー、リゲティ!

 録音:2018 年6 月/ヴィクトリア・ホール/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル72’35”、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 東京交響楽団の音楽監督を務め日本でも人気の指揮者ジョナサン・ノットがPENTATONE レーベル初登場。
 2017 年1 月よりスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督の就任を記念してR. シュトラウスのバレエ組曲『泡立ちクリーム』、ドビュッシーの舞踊詩『遊戯』、そしてリゲティの『メロディーエン』を収録したアルバムをリリースします!
 20 世紀の音楽をさかんに指揮してきたノットが当アルバムでも本領発揮。最も得意とする作品でスイス・ロマンド管とのさらなる躍進へと突き進みます。
 リヒャルト・シュトラウス作曲によるバレエ組曲『泡立ちクリーム』。原作のバレエは台本H. クレーラーの全2 幕(全27 曲)の構成で1921-22 年に作曲、初演は1924 年ウィーンで行われました。管弦楽のための組曲版は8 曲で構成されています。R. シュトラウスらしく華麗で艶やかな響きが特徴の当組曲には各曲タイトルがついており、有名なホイップクリームのワルツなど、ユーモアに富んだ煌びやかな作品です。
 前衛音楽を推進したリゲティ。管弦楽のための『メロディーエン』は1971 年に作曲されました。メロディーエンとは、クラスター的な響きの中から旋律の断片が浮かび上がる構図となっており、まるで様々な重ね塗りのパレットを用いたような作品です。ノットは精緻なスコアを慎重に読み込み立体的に演奏しております。
 2018 年に没後100 周年を迎えたドビュッシーの『遊戯』もノットの繊細なタクトが光る圧巻の演奏です。今後のリリースにも期待が高まります。
 演奏の素晴らしさに加え、長年同管を録音してきたPENTATONE の技術チームによる録音であることも注目です!






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AYROS

AYCD 03
¥2500→\2290
疫病時代オーケストラ第2弾
 ポロネーズの形式で

 ダーンホフ:
  ポロネーズ第79番、ポロネーズ第43番、ポロネーズ第45番
 デンカーの写本Ms.4023より
 ダーンホフ:
  ポロネーズ第66番、ポロネーズ第102番、ポロネーズ第126番
疫病時代オーケストラ
 〔パヴェル・イワシュキエヴィチ(バグパイプ、笛、リコーダー)、
  オレーナ・イェレミエンコ(ヴァイオリン、ニッケルハルパ)、
  ウィテク・ブローダ(フィドル)、
  ピオトル・ワウレニャク(トロンボーン)、
  マチェイ・カジンスキ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)、
  ミロスラフ・フェルドウェベル(ハープシコード)〕  
 疫病時代オーケストラの衝撃再び!国と時を超越したポロネーズ形式の音楽!

 衝撃的なアンサンブル名と「ポーランド時代のテレマン」というユニークなテーマで大きな話題を呼んだ東欧ポーランドのピリオド・アンサンブル、疫病時代オーケストラが取り上げる次なるテーマは「ポロネーズ」!
 ドイツのウェストファリア地方で地元の民族楽器奏者、福音教会の教区委員を務めていたとされるヨハン・ハインリヒ・ダーンホフ(1704−1764)が収集し、後にその息子であるヨハン・ディートリヒ・ダーンホフによって書き起こされた数千に及ぶ18世紀のドイツ語圏の国々における民族舞踏の旋律のコレクションである「ダーンホフ・コレクション」。
 その後、この「ダーンホフ・コレクション」に収められていた「ポロネーズ」を、20世紀初期のスウェーデンの民族学者ニルス・デンカー(1887−1963)が写譜を行い「写本Ms.4023」としてまとめました。この「写本Ms.4023」は、18世紀前半のポーランドの舞曲を収めた最大級のコレクションとして知られており、この疫病時代オーケストラの演奏ではデンカーの写譜による楽譜が使用されています。
 ドイツ、ポーランド、スウェーデンの国境と歴史を越えてきた「ポロネーズの形式の音楽」。越境古楽のスペシャリストたちが繰り広げる、ポーランドの民族舞踊の音楽を存分にお楽しみください!

 ※録音:2017年12月、プルシュクフ(ポーランド)





疫病時代オーケストラ第1弾!!
AYCD 01
\2500
ロストックで発見されたテレマンの"ポーランド風舞曲"
 テレマンのポーランド —— ポーランド風舞曲集 TWV.45より
疫病時代オーケストラ
 (オルキェストラ・チャソフ・ザラズィ)
 これぞ越境古楽。ロストックで発見されたテレマンの"ポーランド風舞曲"!

 現在のポーランド南西部に位置するシレジアのゾーラウで一時期を宮廷楽長として過ごしたテレマンの音楽とポーランドの民族音楽の強い結び付きを、ポーランドの古楽アンサンブル(直訳すると"疫病の時代のオーケストラ"??)が「バグパイプ」や「フィドル」を加えた合奏で存分に楽しませてくれるユニークなプロジェクト。
 ドイツ、ロストックの写本に収められていたテレマンの「TWV.45」。バグパイプ、ヴァイオリン、フィドル、トロンボーン、ヴィオローネ、レガールが繰り広げる"テレマン"と"ポーランド"の越境古楽的な世界が愉しい!





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CHANDOS



CHAN 20031
¥2400→\2190
ルイ・ロルティ(ピアノ)
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 Vol.1

  ピアノ協奏曲第1番ニ長調 Op.17
  ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
  ピアノ協奏曲第4番ハ短調 Op.44
ルイ・ロルティ(ピアノ)
エドワード・ガードナー(指揮)
BBCフィルハーモニック
 ルイ・ロルティ&エドワード・ガードナー!サン=サーンスのピアノ協奏曲全集始動!

 ☆カナダのカリスマ・ピアニスト、ルイ・ロルティ新録音!
 ☆エドワード・ガードナーとのサン=サーンス始動!

 カナダが世界に誇るカリスマ・ピアニスト、ルイ・ロルティ。イギリスの若き盟主、エドワード・ガードナーとはプーランク(CHAN 10875)やシマノフスキ(CHSA 5115)のアルバムで共演し抜群のコンビネーションを魅せてきました。
 ロルティとガードナーの新たなレコーディング・プロジェクトは、サン=サーンスのピアノ協奏曲全集が始動!
 フランス系カナダ人ピアニストのルイ・ロルティは、1984年の第36回ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで1位に輝き、同年のリーズ国際ピアノ・コンクールで4位入賞。1986年に録音されたデビュー盤「ショパン:練習曲全集」(CHAN 8482)は、ロルティの原点でありながら最高傑作として現在でも高い評価を得ており、英BBCミュージック・マガジン誌では「比類なき名ピアニストたちによる50の名演の1つ」と激賞されています。ショパン弾きやベートーヴェン弾きとして高い地位を確保するほか、ラヴェルやフォーレ、プーランクといった”フランスもの”の定評も高いロルティが弾くサン=サーンスにご注目ください!

 ※録音:2018年1月4日(第1番)、1月5日(第2番)、1月13日(第4番)、メディアシティUK(サルフォード、イギリス)



 


CHSA 5214
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
フィンジ:チェロ協奏曲、エクローグ
 チェロ協奏曲イ短調 Op.40*
 ピアノと弦楽オーケストラのための《エクローグ》ヘ長調 Op.10†
 夜想曲嬰(新年の音楽)ハ短調 Op.7
 ピアノと管弦楽のための《大幻想曲とトッカータ》 ニ短調 Op.38†
ポール・ワトキンス(チェロ)*
ルイ・ロルティ(ピアノ)†
アンドルー・デイヴィス(指揮)
BBC交響楽団
 エマーソンSQのチェリスト、ポール・ワトキンス。ジェラルド・フィンジの大作「チェロ協奏曲」!

 ☆英国音楽の伝道師、アンドルー・デイヴィスによるジェラルド・フィンジ!
 ☆ナッシュ・アンサンブル、エマーソンSQのチェリスト、ポール・ワトキンスが弾く「チェロ協奏曲」!

 ナッシュ・アンサンブルのチェリストとして活躍し、現在はエマーソン弦楽四重奏団のメンバー、そして指揮者として活動するChandos専属アーティスト、ポール・ワトキンス。
 全4巻にわたる「イギリスのチェロ作品集」や、ウォルトン、ディーリアスのチェロ協奏曲集など、英国音楽の素晴らしき録音をリリースしてきたワトキンスが、同じく英国音楽のスペシャリスト、アンドルー・デイヴィスの指揮で、ジェラルド・フィンジの大作「チェロ協奏曲」をレコーディング!
 Chandosの「フィンジ:チェロ協奏曲」といえば、1986年に録音されたラファエル・ウォルフィッシュの名盤(CHAN 10425X)があるだけに、現在のChadnosアーティストたちによって30余年ぶりに送り出される渾身のフィンジにも期待が掛かります。Chandos SACDの高音質録音や、ルイ・ロルティが弾く「エクローグ」や「大幻想曲とトッカータ」もポイント。英国音楽愛好家要チェックです!

 ※録音:2018年2月3日ー4日、ワトフォード・コロシアム(イギリス)



 


CHAN 20078
¥2400
20世紀イギリスの女流作曲家
 ルース・ギップス:管弦楽作品集

  交響曲第4番 Op.61(世界初録音)
  交響詩《甲冑騎士(ナイト・イン・アーマー)》Op.8
   (世界初録音)
  交響曲第2番ロ長調 Op.30
  管弦楽のための歌 Op.33(世界初録音)
ラモン・ガンバ(指揮)
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
 レア・オーケストラ・ファン注目!20世紀イギリスの女流作曲家、ルース・ギップス!

 ☆ラモン・ガンバ&BBC NOWによる知られざるオーケストラ作品!
 ☆20世紀イギリスの女流作曲家、ルース・ギップス!

 代名詞となっている「シャンドス映画音楽集(Chandos Moveis)」のほか、ヴァンサン・ダンディやミクロス・ローザ、マルコム・ウィリアムソン、ダーグ・ヴィレーンなど知られざる管弦楽作品の録音で名を馳せたシャンドスの中核指揮者の一人、ラモン・ガンバ。
 「イギリスの音詩集」や「ブリテン諸島からの序曲集」などのユニークな企画のアルバムでも人気を博してきたガンバとウェールズの名門オーケストラによる新たな録音は、20世紀イギリスの女流作曲家、ルール・ギップスの管弦楽作品集!
 ルース・ギップス(1921−1999)は、王立音楽カレッジ、ダラム大学で学び、ゴードン・ジェイコブ、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズらに師事。ピアノとオーボエの名手として活躍し、33歳以降は手の怪我により作曲と指揮に専念。当時、まだ男性中心であった音楽界の中で強い個性を発揮し、イギリス音楽史に確かな足跡を刻んできました。
 ギップスの代表作である「交響曲第2番」(第2次世界大戦に触発されて書いた、1楽章形式の作品)を除く3曲は世界初録音です。

 ※録音:2018年2月12日ー14日、BBCホディノット・ホール(カーディフ、イギリス)



 


CHAN 20122
(2CD/特別価格)
¥2400
ドーリック弦楽四重奏団
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集 Vol.1

  弦楽四重奏曲第1番変ホ長調 Op.12
  弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80
  弦楽四重奏曲第5番変ホ長調 Op.44-3
ドーリック弦楽四重奏団
 〔アレックス・レディントン(第1ヴァイオリン)、
  ジョナサン・ストーン(第2ヴァイオリン)、
  エレヌ・クレモン(ヴィオラ)、
  ジョン・マイヤーズコフ(チェロ)〕
 世界最高峰の若手アンサンブル。ドーリック弦楽四重奏団のメンデルスゾーン!

 ☆世界最高峰の若手アンサンブル、ドーリック弦楽四重奏団!
 ☆メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集がスタート!

 第6回大阪国際室内楽コンクール第1部門を制覇し、英グラモフォン誌では『最も優れた若手弦楽四重奏団の1つ』と絶賛され、シャンドスが次世代のメイン・アーティストとして期待を寄せるイギリスのアンサンブル、ドーリック弦楽四重奏団。
 現在進行中で世界から高い賞賛を得ているハイドンとシューベルトのシリーズに並ぶドーリック弦楽四重奏団の新たなレパートリー。フェリックス・メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集がスタート。
 1829年に若きメンデルスゾーンによってロンドンで作曲され、その数年前に亡くなったベートーヴェンの暗示が多分に含まれている第1番(Op.12)。新婚旅行中に書き始められ1838年に出版された作品番号44の3曲のうちの1つ、第5番(Op.44-3)。そして、1947年最愛の姉ファニーの死の直後に書かれ「レクイエム」と称された第6番(Op.80)。メンデルスゾーンの人生の様々な時期に書かれた3つの弦楽四重奏曲を、ドーリック弦楽四重奏団の麗しき演奏で描きます。

 ※録音:2017年12月12日ー14日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)



 


CHAN 20033
¥2400
再発見のライシャ Vol.2 〜
 アントワーヌ・ライシャ:ピアノ作品集

  フーガ様式による練習曲 Op.97より 第1番〜第13番
   (世界初録音)
  フーガ Op.36-12(ピアノのための36のフーガより)
イヴァン・イリッチ(ピアノ)
 デュシャーブルの高弟イヴァン・イリッチ!ベートーヴェンの友人"ライシャ"のピアノ作品発掘第2弾!

 ☆フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟、イヴァン・イリッチ!
 ☆ベートーヴェンと同世代の友人であったチェコの作曲家、アントワーヌ・ライシャのピアノ作品を再興!

 セルビア系アメリカ人でパリ音楽院を優秀な成績で卒業、現在パリを拠点に活躍するエリート・ピアニスト、イヴァン・イリッチのシャンドス第2弾。
 フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟であり、ゴドフスキーやフェルドマンの録音によって国際的に評価されるイリッチが再発見するアントワーヌ・ライシャのピアノ作品第2集が登場!
 チェコ出身、ドイツとフランスで活躍したアントワーヌ・ライシャ(1770ー1836)(チェコ語ではアントニーン・レイハ、ドイツ語ではアントン・ライヒャ)は、ベートーヴェンと同年の生まれであり生涯にわたっての友人でもあった作曲家。パリ音楽院では作曲科の教授としてリストやベルリオーズ、フランク、グノーらを教えています。
 現代では木管五重奏のためのレパートリーの貢献で知られていますが、その作品の大部分は録音されていない多数のピアノ独奏作品であり、フランス国立図書館に所蔵されていたライシャの写本は近年になってようやく出版されはじめています。
 第2巻では、若い作曲家や鍵盤楽器演奏家のために書かれた34の練習曲集のうち第1番〜第13番を収録。およそ100年前に完成したバッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」と同じように、多種多様なスタイルが取られたライシャの重要作の1つです。

 ※録音:2018年3月28日ー30日、ポットン・ホール(サフォーク、イギリス)




ピアノ作品集第1弾

CHAN 10950
\2400
再発見のライシャ(レイハ) Vol.1 〜
 アントワーヌ・ライシャ(アントン・ライヒャ):ピアノ作品集

  ハーモニー("Practische Beispiele"より第20番)
  グランド・ソナタ ハ長調
  カプリッチョ("Practische Beispiele"より第7番)
  モーツァルトの主題によるソナタ ヘ長調
  単独の和音によるファンタジー("Practische Beispiele"より第4番)
  練習曲 ホ短調 Op.79-1
イヴァン・イリッチ(ピアノ)
 デュシャーブルの高弟イヴァン・イリッチ!
 ベートーヴェンの友人、"ライシャ(レイハ)"のピアノ作品再発見!

 ☆フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟、イヴァン・イリッチ!
 ☆ベートーヴェンと同世代の友人であったチェコの作曲家、アントワーヌ・ライシャ(アントニーン・レイハ)のピアノ作品を再興!

 セルビア系アメリカ人でパリ音楽院を優秀な成績で卒業、現在パリを拠点に活躍するエリート・ピアニスト、イヴァン・イリッチがシャンドス・アーティストに参加! フランスの伝説的名手フランソワ=ルネ・デュシャーブルの門弟であり、ゴドフスキーやフェルドマンの録音によって国際的に評価されるイリッチがChandosとの録音に選んだのは、ベートーヴェンと同年の生まれであり生涯にわたっての友人でもあったアントワーヌ・ライシャ(1770ー1836)のピアノ作品集。
 チェコ出身、ドイツとフランスで活躍したライシャ(チェコ語ではアントニーン・レイハ)は、現代では木管五重奏のためのレパートリーの貢献で知られていますが、その作品の大部分は録音されていない多数のピアノ独奏作品でした。
 フランス国立図書館に所蔵されていたライシャの写本は最近になってようやく出版されはじめており、このアルバムに収録される作品はすべて世界初録音となります。

 ※録音:2017年3月7日ー10日、スタジオ・アンセルメ(ジェノヴァ、スイス)



アントワーヌ・ライシャ(アントニーン・レイハ)って誰?

 アントニーン・レイハ(Antonin Rejcha , 1770年2月26日 - 1836年5月28日)は、チェコ出身の作曲家、音楽理論家。
 フランス及びドイツでの活動が長かったことから、フランス名アントワーヌ・ライシャ(またはレイシャ、レシャ、Antoine Reicha)、ドイツ名アントン・ライヒャ(Anton Reicha)でも知られる。

 24曲の木管五重奏曲をはじめとする管楽器のための作品を多数残し、この分野での開拓者となった。
音楽教育面ではパリ音楽院の作曲科教授として、フランツ・リスト、エクトル・ベルリオーズ、シャルル・グノー、セザール・フランクらを育てた。
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとは同年生まれで、友人でもある。






1770年プラハ生まれ。
10歳のときに孤児となり、ドイツでチェロ奏者で作曲家でもあった叔父ヨーゼフ・ライヒャに引き取られ、ニュルンベルク近郊に移る。
1785年、レイハはケルン選帝侯マクシミリアンの宮廷楽団のフルート奏者としてボンに移る。同じ楽団でヴィオラ奏者だったベートーヴェンと知り合ったのは、このときである。
      叔父ヨーゼフが指揮するケルン歌劇場管弦楽団に加わる。このころにはドイツ語だけでなくフランス語も習得していたという。
1789年、ベートーヴェンとともにボン大学に入学。しかし、フランス革命軍によってボンが占領され、宮廷楽団は解体されたためにハンブルクに移り、ピアノ及び作曲の教師となる。
1801年、ウイーンに移り、ベートーヴェンと再会。フランツ・ヨーゼフ・ハイドンに師事、マンハイム楽派やグルック、モーツァルトなどの影響を受ける。
1808年、パリに移る。このとき38歳。
1817年、パリ音楽院の作曲科の教授になる。
1829年、フランスに帰化。
1835年、学士院の会員に選ばれる。
1836年、亡くなる





アントワーヌ・ライシャ(アントニーン・レイハ)
室内楽作品集


Alpha369
(3CD)
\5200
集めたり、CD3枚分
 アントワーヌ・ライシャ(アントニーン・レイハ):室内楽作品集

 ①弦楽四重奏曲 ホ長調 作品95-1
 ②弦楽五重奏曲 ヘ長調 作品92-1
 ③ピアノ・ソナタ ホ長調
 ④練習曲「異名同音」
 ⑤アンダンテ・マエストーゾ
 ⑥『魔笛』の主題によるピアノ・ソナタ(変奏曲)ヘ長調
 ⑦フーガ第9番「和声の環」
 ⑧グルックの主題による変奏曲 作品87
 ⑨ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品101-2
 ⑩チェロ三重奏曲 〜三つのチェロのための
①②ジラール四重奏団
②タンギー・パリゾ(va2)
③④⑤ジョスカン・オタル、
⑥ヴィクトリア・ヴァシリェンコ、
 ⑦⑧ジョルジェ・ラデフスキ(p)
⑨トリオ・メディチ
⑩ヨーン・ハンビン、カツペル・ノヴァク、
     ジュスティーヌ・メトラル(vc)

 あの木管五重奏曲の大家、実はベルリオーズの師匠。 弦やピアノの名品の仕上がりに驚くこと必至の3枚組!

 ベルリオーズの師匠にして、ボン宮廷でのベートーヴェンの同僚…プラハ生まれのチェコ人ながらドイツ語圏での活躍も長く、ナポレオン戦争の頃パリに渡り、以後は稀代の対位法の大家として、またセンスあふれる室内楽の作曲家として、着実な人生を歩んだ名匠レイハ。
 彼の名は、おもに木管五重奏曲という分野をはじめて本格的に発展させた大御所として、アマチュア管楽器奏者たちのあいだでは広く知られているのではないでしょうか。
 しかし彼自身はヴァイオリン奏者——本盤では、近年少しずつ録音物も出つつある弦楽四重奏曲、当時まさにパリこそが発展の拠点だったピアノのための音楽、そしてピアノ三重奏曲やチェロ三重奏曲(!)…と、思いがけない室内楽曲が続々!
 ラロやヴュータンの協奏曲全集で実績をあげてきたベルギーのエリザベート音楽院プロジェクト、最新作はまず間違いなく「自信ありき」でこの企画なのだと思います。
 Alphaのクオリティにも期待の持てる3枚組…美麗ジャケットとあわせ、お見逃しなく!






RUBICON



RCD 1022
¥2500
内田光子が重用したイタリアの新星、
 ガブリエーレ・カルカノ!

  シューマン:
   ダヴィット同盟舞曲集 Op.6
   フモレスケ Op.20
   主題と変奏変ホ長調 WoO.24
ガブリエーレ・カルカノ(ピアノ)
 ☆内田光子が重用したイタリアの若きピアニスト、ガブリエーレ・カルカノ!
 ☆2018年10月にも、東京、名古屋、福島で来日公演予定!

 1985年トリノ生まれのピアニスト、ガブリエーレ・カルカノが、才能あふれる若きアーティストたちのための"クリエイティヴ・ホーム" Rubicon Classicsより登場!
 2010年にボルレッティ=ブイトーニ財団フェローシップに選ばれ、ヘラクレスザールで行われたミュンヘン・デビュー・リサイタルでは南ドイツ新聞より「音の彫刻家」と称されたカルカノ。内田光子、アルフレート・ブレンデル、リチャード・グードら偉大なピアニストたちに学び、特に内田光子からはマルボロ音楽祭に4度にわたって招待されるなど高く評価されています。また、今回のオール・シューマン・プログラムはブレンデルと共に綿密に準備されたといいます。
 日本では2016年にイタリア文化会館、武蔵野スイングホールにて公演。2018年には若きチェリスト、アレクサンドル・ラムとの共演で、東京、名古屋、福島での来日公演を予定しております。

 ☆ガブリエーレ・カルカノ
 2018年来日公演スケジュール!
 ・10月3日(水) 宗次ホール
 ・10月4日(木) 武蔵野市民文化会館小ホール
 ・10月7日(日)、8日(月・祝) ふくしま国際音楽祭






<メジャー・レーベル>
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DG



4835710
\2300→\2090
《エレーヌ・グリモー新録音!〜「メモリー」》
 ①シルヴェストロフ:バガテル第1番
 ②ドビュッシー:アラベスク第1番
 ③シルヴェストロフ:バガテル第2番
 ④サティ:グノシエンヌ第4番
 ⑤ショパン:ノクターン第19番
 ⑥サティ:グノシエンヌ第1番
 ⑦サティ:ジムノペディ第1番
 ⑧サティ:冷たい小品:2.ゆがんだ踊り第1曲
 ⑨ドビュッシー:レントより遅く
 ⑩ショパン:マズルカ第13番(作品17の4)
 ⑪ショパン:ワルツ第3番
 ⑫ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲)
 ⑬ドビュッシー:夢想  
 ⑭サティ:冷たい小品:2.ゆがんだ踊り第2曲
 ⑮ニティン・ソーニー:ブリージング・ライト
エレーヌ・グリモー(ピアノ) 
4835358
(LP)
\3700
 感性の女王グリモーが紡ぐ、過去と未来を繋ぐ音の結晶。
 ■『メモリー』はマインドフルネス、音楽による瞑想への誘い。過去と未来を繋ぐ、儚く透き通る音の結晶。
  常に知的且つ直観的な独自のコンセプトでアルバム制作をしてきた現代屈指のピアニスト、グリモーの最新盤。
 ■サティ、ドビュッシー、ショパン、シルヴェストロフという感性溢れる4人の繊細な作品を編み上げ、前作『ウォーター』でも取り上げたニティン・ソーニーの作品で終止する美しきアルバム。
  コア・ファンのみならず、より幅広い聴衆にアピールできる純粋に美しい音響を持つ楽曲をバランス良く選択しています。

   録音:2017年12月 ミュンヘン

 プロモーション映像↓
  https://www.youtube.com/watch?v=aSI8Urfq0FM&feature=youtu.be
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4835335
\2300→\2090
《ダニール・トリフォノフ〜ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2&4番
  〜終着点-出発点》

 ラフマニノフ:
  ①ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
  ②無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006
   (バッハ作曲/ラフマニノフ編曲)
    1.プレリュード、3.ガヴォット、6.ジグ
  ③ピアノ協奏曲第4番ト短調作品40
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
フィラデルフィア管弦楽団(①③)
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン(①③)
4835362
(2LP)
\5200
 若手ナンバー・ワンのヴィルトゥオーソ、トリフォノフの新作はラフマニノフ:ピアノ協奏曲2曲!
 ■リスト作品集ではグラミー賞を受賞し、若手ナンバー・ワンのヴィルトゥオーソ・ピアニストとして大活躍のトリフォノフ。
 ■録音ではピアニスト=コンポーザーの系譜をショパン、リストと辿ってきましたが、ラフマニノフのピアノ協奏曲全曲録音シリーズの第1弾が登場。
 ■今回は古今のピアノ協奏曲の中でも抜群の人気を誇る第2番と、ラフマニノフ自身のピアノでストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団によって初演された第4番の協奏曲に加えて、ラフマニノフがピアノ独奏用に編曲したバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータからの3曲を収録。

 録音:2015年10月(③〈ライヴ〉)、2018年4月(①②) フィラデルフィア
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4835050
(2CD)
\4000→\3690
《ジュリアーノ・カルミニョーラ〜
J.Sバッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ》

 J.S.バッハ:
 CD1
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005 
 CD2
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002 
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004 
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)
 真打登場!バロック・ヴァイオリンの帝王カルミニョーラ、待望のバッハ無伴奏。
 カルミニョーラのバッハといえば、2000年にSONYへマルコンと録音した『ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集』、2013年Archiv録音の『ヴァイオリン協奏曲集』(コンチェルト・ケルン)、2007年DGへのアバド指揮『ブランデンブルク協奏曲全曲』がありますが、遂に『無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲』をDGへ録音しました。

 録音:2018年2月 トブラッハ














8/1(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALBA

ABCD 400
(SACD HYBRID)
\2300→\2090
ヤンネ・メルタネン(ピアノ)
 セリム・パルムグレン(1878-1951):
  ピアノ協奏曲第4番 Op.85《四月》(1926-27)
  ピアノ協奏曲第5番 イ長調 Op.99(1939-41)
  3つの情景の田園詩Op.50(1918)
    【朝・エレジー・夕べ】
  異国風の行進曲Op.46(1915 rev.1945)
ヤンネ・メルタネン(ピアノ)
ポリ・シンフォニエッタ
ヤン・セーデルブロム(指揮)
 パルムグレン作品集第2弾!ソリストにフィンランドを代表するピアニスト、メルタネン!

 録音:2016 年2 月15 日-19 日 プロムナードホール(ポリ、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo、63’21
 制作・録音:サイモン・フォックス=ガール

 ポリ・シンフォニエッタとヤン・セーデルブロムのパルムグレン作品集。ピアノ協奏曲第1 番・第2 番・第3 番と《ヴァイオリンとピアノのための小品》を演奏した最初のアルバム(ABCD385)につづく第2 集がリリースされます。
 ピアノ協奏曲第4 番は、パルムグレンがアメリカのロチェスターに滞在していた時期に作曲され、帰国後、ナーンタリで完成しました。《四月》の副題をもち、5 曲のピアノ協奏曲のうち印象主義の要素がもっとも鮮やかに示された、単一楽章の作品です。
 第5 番は、ピアニスト、ヘルシンキ音楽院(現、シベリウス・アカデミー)のピアノと作曲の教授、批評家として多忙なパルムグレンが、第二次世界大戦中、作曲家として最後に積極的に作品を発表した時代を代表する作品です。古典的な語法と伝統的な3 楽章の構成。1942 年2 月、初演の翌日、ラジオ放送で演奏を聴いたシベリウスから電話があり、賛辞が贈られたといわれます。
 《田園詩》は、1918 年、フィンランド内戦の時代の作品です。アレグロ・ヴィヴァーチェの〈朝〉、抒情的な〈エレジー〉、弦楽セクションだけで演奏されるノスタルジックな気分の〈夕べ〉。
 《異国風の行進曲》は、ピアノのための《行進曲風に》を作曲者自身が管弦楽用に編曲した作品です。

 ピアノ協奏曲2 曲は、コッコネンの作品集(ABCD127)、ショパンの《夜想曲》(ABCD160, ABCD190)とピアノ協奏曲(ABCD247)などの録音で知られるヤンネ・メルタネン(1967-)がソロを弾いています。



旧譜ヤンネ・メルタネン(P)
ショパン:ノクターン集


 ヤンネ・メルタネン。フィンランドの若手ピアニストで、ALBAからショパンを出していて、結構人気なんです。
 長髪に無精ひげ、吸い込まれそうな美しい瞳に、きりりとした眉、の超イケメン。
 ベルマンとバシキロフの門下で、ショパン弾きとして母国では有名だとか。

 で、実際にABCD 160を聴いてみた。
 うわ。
 その鋭利で清冽な演奏。まるで氷の鍵盤を弾いているかのような!
 ハチャメチャな個性的演奏ではないが、ポゴレリッチとかに通じる狂気的な冷たさを感じる。
 とにかく触ると切れそうなクールな演奏。ときおりおそろしく繊細で神経質で、目の前で壊れそうな瞬間がある。
 ものすごい才能。


ABCD 160
\2300
ショパン:ノクターン集
 3つのノクターンOp.9&Op.15/
 2つのノクターンOp.27&Op.32 
メルタネン(P)
フィンランドの若手メルタネンのショパン。

ABCD 190
\2300
ショパン:ノクターン集
 ト短調 Op.37の1/ト長調 Op.37の2/
 ハ短調 Op48の1/嬰ヘ短調 Op48の2/
 ヘ短調 Op55の1/変ホ長調 Op55の2/
 ロ長調 Op62の1/ホ長調 Op62の2/
 ホ短調(遺作)/嬰ハ短調(遺作)/ハ短調(遺作)
ヤンネ・メルタネン(Pf)
1967年生まれのフィンランドのピアニスト、メルタネンによるショパンの第2弾。甘口のショパンにお嘆きの方々にオススメの超辛口演奏。ショパンのノクターンの怖さがよくわかる。録音:2003年8月4-7日 ミッケリ、ミカエリ・コンサート&コングレス・ホール/マルッティ・タルヴェラ・ホール






前作、ピアノ協奏曲第1,2,3番は
鬼才ヘンリ・シーグフリードソンのピアノ
ABCD 385
(SACD HYBRID)
¥2300→\2090
ヘンリ・シーグフリードソン(ピアノ)
 魅力的なパルムグレンのピアノ協奏曲1-3番

  セリム・パルムグレン(1878-1951):
   ピアノ協奏曲第2番 Op.33《 川》(1912-13)
   ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.13(1904)
   ピアノ協奏曲第3番 Op.41《 メタモルフォーゼ)》(1916)
   ヴァイオリンとピアノのための小品 Op.78(1921-22)
    【前奏曲/ユモレスク/カンツォネッタ/フィドル弾き/
     フィンランド・ロマンス/東洋風セレナード/プレギエラ】
ヘンリ・シーグフリードソン(ピアノ)
ポリ・シンフォニエッタ
ヤン・セーデルブロム(ヴァイオリン、指揮)
 録音:2014 年9 月11 日-12 日 プロムナードホール(ポリ、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo、71’52

 セリム・パルムグレンは1878 年生まれ。ヘルシンキ音楽学校でシベリウスの師でもあるマルティン・ヴェゲリウスに作曲を学びました。

 「『カレヴァラ』に基づく音詩をシベリウス自身の指揮で聞き、見る……忘れがたい体験……『カレヴァラ』はシベリウスの手に委ね、私は何か他のことを考えよう……」。

 パルムグレンは、ピアニストとしても知られ、5 つのピアノ協奏曲と約350 のピアノ曲、男声合唱を中心とする200 曲以上の合唱曲、歌劇《ダニエル・ユート》などを作曲、その多くがフィンランド・ロマンティシズムの大切なレパートリーとして記憶されています。

 今回のアルバムは、フィンランドのピアニスト、シベリウスのピアノ曲やラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番と第3 番の録音で知られ、作曲家でもあるヘンリ・シーグフリードソン(1974-)による演奏。

 ピアノ協奏曲第1 番は1904 年の作曲。南オストロボスニアの旋律による序奏とマーチ風の音楽、ゆっくり流れる中間部、スケルツォ風のフィナーレから構成される一楽章の短い作品です。

 第2 番の協奏曲は、パルムグレンが生まれ育ったポリ市を流れるコケマキ川をインスピレーションに作曲され、「人生の流れ」を重ねる《川》の副題がつけられました。序奏、2 つのカデンツァ、賛歌のフィナーレをもつ「急緩急」の単一楽章の音楽。主題のひとつにスウェーデンの民謡が使われています。

 第3 番《メタモルフォーゼ》は、合唱指揮者クレメッティによるオストロボスニア敬虔主義者の旋律と9 つの変奏曲による作品です。

 シューマン、リスト、グリーグ、ブゾーニ、ロシア・ロマンティシズムとりわけラフマニノフの伝統に沿いながら印象主義の色彩をいち早く取り入れたパルムグレンのピアノ音楽の魅力が3 つの協奏曲に美しく示されます。
 シーグフリードソンとポリのオーケストラは、それぞれの曲の特徴を明確に示しながら、瑞々しくのびやかな音楽を展開していきます。
 指揮者のセーデルブロムがヴァイオリンを担当した《ヴァイオリンとピアノのための小品》は、フィンランドの民謡に基づく〈カンツォネッタ〉や「祈り」の〈プレギエラ〉など、1921 年から翌年にかけて作曲された小曲集です。


 

ABCD 404
(SACD HYBRID)
\2300
『渓谷に映るものー作曲家エーリク・フォルデルのポートレート』
 エーリク・フォルデル(1917-1981)
  ・民謡の調子で(1952)(弦楽オーケストラのための)
  ・歌(1955)(声と弦楽オーケストラのための)
   (ユーセフ・ヴェクセル 詩)
  ・北のロマンス(1950s)(ピアノのための)
  ・春の歌Op.1 no.1(1941)(声とピアノのための)
   (ユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリ 詩)
  ・フィンランド民謡風に(1950s)(ピアノのための)
  ・眠れぬ月夜(1946)(声とピアノのための)(エーリク・リンドルム 詩)
  ・四月最後の宵(1953)(声と弦楽オーケストラのための)
   (カトリ・ヴァラ 詩)
  ・オストロボスニアの民謡(1955)(弦楽オーケストラのための)
  ・三枚の渓谷の絵(1974)(弦楽オーケストラのための)
  ・オストロボスニアの民謡 II(1970)(弦楽オーケストラのための)
  ・まだ花が咲いている(1963)(混声合唱のための)
   (グンナル・ビョーリング 詩)
  ・渓谷のロマンス(1951)(ピアノのための)
  ・夜(声と弦楽オーケストラのための)(ヨエル・ルント 詩)
  ・夜想曲(1940s)(ヴァイオリンとピアノのための)
  ・七月の夜は、もう明けようとしている(1946)(声とピアノのための)
   (カール・スプルンド 詩)
  ・夏の牧場(1981)(混声合唱のための)(ヴィクトル・スンド 詩)
  ・オストロボスニアの民謡 III(1978)(弦楽オーケストラのための) 
  ・ディヴェルティメント・プラッカ II Op.6(1975)
   (フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための)
  ・即興曲(1950s)(ピアノのための)
  ・ベネディクトゥス(1960)(ヴァイオリンとピアノのための)
  ・ピアノの楽譜Op.1(1962)(ピアノのための)
  ・大男の農夫(1976)(男声合唱のための)
  ・ヴィットサルの古い民謡(編曲)(1980)(弦楽オーケストラのための)
オストロボスニア室内管弦楽団
ユハ・カンガス(指揮)
アヌ・コムシ(ソプラノ)
メーリ・プラッカ(ソプラノ)
モニカ・グループ(メゾソプラノ)
レイヨ・トゥンカリ(ヴァイオリン)
キリル・コズロフスキ(ピアノ)
テロ・タヴァラ(ピアノ)
アグレプタ合唱団
マーリン・ストゥールビョーク(指揮)
プラッカ四重奏団
ティモ・プラッカ(フルート)
ペッコ・プラッカ(ヴァイオリン)
ハイナルカ・スタンディ(ヴィオラ)
ラウリ・プラッカ(チェロ)
 エーリク・フォルデル作品集

 録音:2014 年6 月5 日、2015 年5 月23 日、2016 年5 月28 日-6 月1 日、11 月24 日 スネルマン・ホール(コッコラ、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo、76’25

 エーリク・フォルデルは、フィンランド、コッコラのスウェーデン系フィンランドの家に生まれました。ベンクト・カールソン、ユッシ・ヤラス、アーレ・メリカント、レオ・フンテクたちに学んだ後、オストロボスニアで作曲家、指揮者、ピアノ教師として活動しました。44 曲の交響曲、協奏曲、室内楽曲、歌曲、合唱曲を作曲。
 1952 年の《民謡の調子で》の弦楽オーケストラ版は、オストロボスニア室内管弦楽団をはじめとする北欧のアンサンブルがレパートリーにし、フィンランド放送など北欧を中心とする放送局も彼の作品を録音、ラジオ放送しています。
 『渓谷に映るもの』は、フォルデルが作曲したさまざまなジャンルとスタイルの音楽による「ポートレート・アルバム」です。

 


ABCD 405
(SACD HYBRID)
\2300
『ウィリアム・バード、ヴァージナルのための後期の音楽』
 ウィリアム・バード(1543-1623):
  ・前奏曲 MB1
  ・サー・ウィリアム・ピーターのパヴァーヌとガイヤルドMB3
  ・パヴァーヌとガイヤルドMB52
  ・さあジョン、私に口づけをMB81
  ・ファンタジアMB25
  ・カリーノ・カストゥラメMB35
  ・ガイヤルドMB77
  ・ラクリメのパヴァーヌMB54
  ・ハーディングのガイヤルドMB55
  ・ムッシュのアルマンMB44
  ・鐘MB38
  ・ソールズベリ伯爵のパヴァーヌとガイヤルドMB15
  ・私のうけた苦しみの訴えが情熱を動かすならMB113
  ・わが窓辺より去れMB79
 オーランド・ギボンズ(1583-1625):
  ソールズベリ卿のパヴァーヌとガイヤルドMB18/19
アーポ・ハッキネン
 (チェンバロ、ヴァージナル)
 レオンハルトの弟子アーポ・ハッキネンによるヴァージナル作品集

 使用楽器:チェンバロ:Benedetto Floriani(c.1570) ヴァージナル:Joannes Ruckers(1604)
 録音:2016 年6 月11 日-13 日、聖イグナチオ聖具室、サルッツォ、イタリア/5.0 multichannel/stereo、70’50
 制作・録音:ミッコ・ムルトニエミ
 
 フィンランドの古楽ミュージシャン、アーポ・ハッキネン(1976-)は、ルネサンス期イギリスのウィリアム・バードを彼のレパートリーに欠かせない重要な作曲家のひとりに位置づけてきました。
 彼がバードのヴァージナル曲を弾いた最初のアルバム(ABCD148)は、「輝かしいヴィルトゥオーゾ性からは本当の意味での興奮が生まれ、それでいながら、ざっくばらんな演奏スタイル、知的な充足感、気さくな性格は変わらない」(” Early Music Review”Robin Bigwood)と評されています。
 いつの時代にあっても五指に入る偉大な作曲家」と、ハッキネンの師事したグスタフ・レオンハルトが語るバードのヴァージナル音楽の第2 集。
 「後期の音楽」を録音するにあたりハッキネンが選んだ楽器は、ベネデット・フロリアーニが1570 年ごろ製作、1988 年にリストアされたチェンバロと、アントワープのルッケルス兄弟の工房で製作されたヴァージナル(スピネット)。
 これらの楽器を所蔵するジュゼッペ・アッカルディの鍵盤楽器コレクションのある、イタリア、サルッツォに赴き、録音セッションが行われました。

 

ABCD 406
\2300
『オルフェオ・アモローゾ』
 グレアム・リンチ(1957-):ロンドンのブルー(2016)
 ペッカ・ヤルカネン(1945-):
  アナバシスか〜
   ギターまたは10弦ギターのための5つのノクターン(2015)より  
    不眠症のためのノクターン、湿原のジプシー
 ユッカ・ティエンスー(1948-):Kymmari(2016)
 ニキータ・コシュキン(1956-):オルフェオ
 アナスタシア・サロ(1980-):手のひらに乗った雲
 シド・ヒッレ(1961-):10弦ギターのための即興曲
 トヌ・コルヴィツ(1969-):セレナード
マリ・マンテュラ(10 弦ギター)
 マリ・マンテュラによる10 弦ギター・シリーズ第2 弾

 使用楽器:10 弦ギター(最低域4 弦フレットレス):Kauko Liikanen(2015)、10 弦ギター:Kauko Liikanen(2001)
 録音:2016 年5 月27 日-29 日、6 月12 日-14 日、2017 年1 月20 日-22 日、ハウホ教会(ハメーンリンナ、フィンランド)/65’02
 制作:マリ・マンテュラ、ペッカ・ヴェサネン/録音:ペッカ・ヴェサネン

 フィンランドのギタリスト、マリ・マンテュラの『10 弦ギター』(ABCD261)に続く10 弦ギターによるアルバムの第2 作。
 イギリスのグレアム・リンチがボードレールの詩集『パリの憂鬱』からインスピレーションを得て書いた「ブルー」な気分の4 つの組曲《ロンドンのブルー》。「エスニック」と「アルカイック」に関心を寄せるペッカ・ヤルカネンの《アナバシス》組曲から第3 曲〈不眠症のためのノクターン〉と第1 曲〈湿原のジプシー〉。フィンランドきっての「アヴァンギャルド」音楽家、ユッカ・ティエンスーが「最低域4 弦フレットレス」の新モデル10 弦ギターのために書いた「不思議なオーラ」を放つ《Kymmari》。ニキータ・コシュキンの《オルフェオ》は、アダージョ、アレグレット、アダージョの3 つの部分から成る哀悼の音楽。
 《手のひらに乗った雲》は、カレリア共和国のペトロザヴォーツク生まれ、フィンランドをルーツにもつアナスタシア・サロの書いた楽しい小品。
 《10 弦ギターのための即興曲》のシド・ヒッレは、ドイツのフライブルク生まれ、フィンランド在住の音楽家。ジャズを背景にピアニスト、作曲家、指揮者として活動しています。
 エストニアのトヌ・コルヴィツ の《セレナード》は、穏やかな気分の小品。「愛のオルフェウス」をイメージしたプログラム構成のアルバムです。

 

ABCD 407
(2CD)
\4400
『カロル・シマノフスキ ピアノ作品集 第4集・第5集』
 カロル・シマノフスキ(1882-1937):
  [CD1]ピアノ作品集 第4集
   前奏曲とフーガ 嬰ハ短調(1905-09)
   ポーランド民謡による変奏曲 ロ短調 Op.10(1900-04)
   ピアノのための12の習作 Op.33(1916)
   4つのポーランド舞曲(1926)
    【マズルカ クラコヴィアク オベレク ポロネーズ】
   ロマンティックなワルツ(1925)
  [CD2]ピアノ作品集 第5集
   変奏曲 変ロ短調 Op.3(1903)
   ピアノソナタ第1番 ハ短調 Op.8(1903-04)
   20のマズルカ Op.50(1924-25)
    【第5曲 モデラート、第6曲 ヴィヴァーチェ、
     第7曲 ポコ・ヴィヴァーチェ、第8曲 モデラート】
   20のマズルカ Op.50(1924-25)
    【第17曲 モデラート、第18曲 ヴィヴァーチェ-アジタート、
     第19曲 ポコ・ヴィヴァーチェ-アニマート・エ・グラツィオーゾ、
     第20曲 アレグラメンテ、コン・ブリオ】
アヌ・ヴェヘヴィライネン(ピアノ)
 シマノフスキの音楽を綾なすアヌ・ヴェヘヴィライネン

 120’01

 フィンランドのピアニスト、アヌ・ヴェヘヴィライネン がシベリウス・アカデミーの博士課程でシマノフスキを研究した成果を5 枚のアルバムに録音するプロジェクトの最後のリリース。
 
ABCD 408
\2300
『ルオカンガス−エストラ−ローラン』
 Boat Voyage(Heikki Ruokangas),
 Grip de Sip(Heikki Ruokangas),
 Change of Thought(Heikki Ru-okangas),
 Alone Together(Arthur Schwartz/Howard Dietz),
 Sailfish(Heikki Ruokangas),
 How Deep Is the Ocean(Irving Berlin),
 Autumn Is Almost Here(Heikki Ruokangas)
ヘイッキ・ルオカンガス(エレクトリック・ギター)
オッリ・エストラ(ドラム)
ヤコブ・ローラン(ベース)
 強い意欲で結ばれた二つの友情からアルバム

 録音:2016 年10 月23 日 Villa Viena(オウル、フィンランド)/録音:ユッシ・ヘイッキネン/44’11

 フィンランド中部、ボスニア湾に面した都市オウルを拠点にジャズ/アヴァンギャルドのギタリスト、作曲家として活動するヘイッキ・ルオカンガス(1987-)。
 コペンハーゲンのリズム音楽院で学び、デンマークのジャズシーンから国際的なステージに躍り出たベーシスト、ヤコブ・ローラン(1985-)。
 ルオカンガスと同じオウル音楽院とポリテク、コペンハーゲンのリズム音楽院で学んだドラマーのオッリ・エストラ。
 ルオカンガスにとって第3 作のアルバムは「強い意欲で結ばれた二つの友情」に基づく「トリオ」により、自作と2 曲のスタンダード・ナンバーによるプログラムを即興とノイズを交え、演奏しています。
 オウルに近いヒエタサーリ島のキャビン「ヴィッラ・ヴィエナ」で2016 年10 月23 日の午後に三人が行った2 回のギグの録音です。

 
ABCD 409
(SACD HYBRID)
\2300
『ホムンクルス(Homunculus)』
 エサ=ペッカ・サロネン(1958-):
  ホムンクルス(2007)(弦楽四重奏のための)
 ジェルジュ・リゲティ(1923-2006):
  弦楽四重奏曲第1番《夜の変容》(1953-54 rev.1958)
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
  弦楽四重奏曲第3番 Op.94(1975)
カムス弦楽四重奏団
 【テルヒ・パルダニウス(第1ヴァイオリン)、
  ユッカ・ウンタマラ(第2ヴァイオリン)、
  ユッシ・トゥフカネン(ヴィオラ)、
  ペトヤ・カイヌライネン(チェロ)】
 フィンランドの注目カルテット、カムスがサロネン、リゲティ、ブリテンを録音

 録音:2016 年9 月1 日-4 日、聖カタリナ教会(カルヤー、フィンランド)/5.0 multichannel/stereo、62’03
 制作・録音:サイモン・フォックス=ガール

 シベリウス・アカデミーの学生たちが2002 年に結成した弦楽四重奏団「カムス」のアルバム第3 作。
 前作の『異なった声』(ABCD383)ではシベリウスの《内なる声》とカイパイネンとティエンスーの四重奏曲を演奏、新作では、彼らが学んだブリテン=ピアーズ・プログラムで知った「海を強く志向した」ブリテンの作品を中心に「海と人生」を考察したプログラムが組まれました。
 「遠い昔から、人生は海になぞらえられてきた。波浪、大嵐、潮の流れが弱まって停止する憩流には、私たちに語りかけ説明する力がある。とりわけ、海に面した国々は常に畏怖の念を抱き、その身勝手な原理を愛し、魂の伴侶とみなしてきた」。
 フィンランドのエサ=ペッカ・サロネン(1958-)は、近年作曲家としてより指揮者として名を挙げておりますが、作曲をラウタヴァーラ、イタリアのドナテッリとカスティリョーニに学び、代表作のひとつに挙げられるアルト・サクソフォーン協奏曲(1980)や《L. A. Variations》(1996)など、40 数曲の作品を発表してきました。
 この《ホムンクルス》は、ニューヨークのアイスリップ・アーツカウンシルなどの委嘱で作曲されました。錬金術師が作り出す人造人間(ラテン語「小人」)の曲名が示唆するとおり「室内楽」という小さな型につめられた大きな音楽とみなされています。
 リゲティの 弦楽四重奏曲第1 番《夜の変容》は、彼がハンガリーから亡命する前、バルトークの第3 番と第4 番の四重奏曲からインスピレーションを得て作曲されたという単一楽章の作品です。
 ブリテンの弦楽四重奏曲第3 番は、海を眺めながら死んだ芸術家を主人公とするオペラ《ヴェニスに死す》の2 年後に書かれた、最後の作品群の一作。ブリテンの私的遺言とも考えられ、オペラからの引用のある最後の第5 楽章〈レチタティーヴォとパッサカリア〉には、ヴェネツィアのニックネーム「La Serenissima(こよなく晴朗なところ)」のタイトルがつけられています。

 

ABCD 417
(SACD HYBRID)
\2300
ペッカ・コスティアイネン(1944-):
 レクイエム(Requiem)(2016)
スヴィ・ヴァユリネン(ソプラノ)
エナ・ポングラク(メゾソプラノ)
シモ・マキネン(テノール)
タパニ・プラトハン(バス)
ムシカ合唱団
ユヴァスキュラ・シンフォニア
聖ミカエル弦楽オーケストラ
ヴィッレ・マトヴェイェフ(指揮)
 フィンランドの心を描くコスティアイネンのレクイエム

 録音:2016 年10 月30 日、11 月1 日 ミカエル・ホール(ミッケリ、フィンランド)/5.1 multichannel/stereo、58’23
 制作・録音:サイモン・フォックス=ガール

 フィンランドのペッカ・コスティアイネ(1944-)は、主に合唱音楽の作曲家として知られています。100 曲を超す合唱作品は、児童合唱のための作品、宗教作品、フィンランド民族叙事詩集『カレヴァラ』にテーマを求めた作品と、大きく3 つに分類され、『不滅の詩人』(Alba NCD49)をはじめとする Alba Records の「コスティアイネン自作を指揮する」シリーズで紹介されてきました。
 《レクイエム》は、ユヴァスキュラ教区とユヴァスキュラ・シンフォニア(シンフォニア・フィンランディア)の共同委嘱により作曲された作品です。〈主よ、永遠の安息を彼らに与え〉〈あなたに賛歌が捧げられ〉〈キリエ〉〈涙の日〉〈主イエス・キリスト〉〈賛美の生贄と祈り〉〈聖なるかな〉〈慈悲深き主、イエスよ〉〈神の子羊〉〈永遠の光〉〈楽園へ〉。「平安、慈悲、光、愛」を清冽、抒情、輝かしい音楽に表すため、〈涙の日〉をのぞき、〈怒りの日〉のように来世を暗く描いた章が省略されています。
 ユヴァスキュラ・シンフォニアの首席指揮者ヴィッレ・マトヴェイェフ(1986-)は、《チェロ協奏曲》や《アド・アストラ》(ABCD364)などの作曲家としても知られます。トゥルク音楽祭の芸術監督。2020 年からサヴォンリンナ・オペラ・フェスティヴァルの芸術監督に就任する予定です。




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BIS



BIS 9050
(8CD)
\8400→\7990
優雅で高尚、そしてなにより心地いい
 ロンドン・バロックのトリオ・ソナタ・シリーズ、ついにボックスに!
  イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの2世紀に及ぶトリオ・ソナタ集


 Disc 1 17世紀イギリスのトリオ・ソナタ集
  (1)ギボンズ:3声のファンタジー第6、8、9番/
  (2)コプラリオ:ファンタジア組曲/
  (3)ウィリアム・ローズ:セット第1番/
  (4)ジェンキンス:ファンシーとエア、3声のファンタジア/
  (5)マシュー・ロック:組曲 ニ短調/
  (6)クリストファー・シンプソン:組曲ニ長調/
  (7)ジョン・ブロウ:ソナタ イ長調、グラウンド ト短調/
  (8)パーセル:ソナタ第20番 ニ長調

 Disc 2 18世紀イギリスのトリオ・ソナタ集
  (1)レーヴェンスクロフト:ソナタ ト長調 Op.1-8/
  (2)ヘンデル:ソナタ ト短調 Op.2-5/
  (3)ヘンデル:ソナタ ニ長調 Op.5-2/
  (4)エイヴィソン:ソナタ ニ短調 Op.1-1/
  (5)ボイス:ソナタ ニ長調 Op.1-5/
  (6)トマス・アーン:ソナタ ト短調 Op.3-2/
  (7)アベル:ソナタ ト短調 Op.3-1/
  (8)アースキン:ソナタ 6番 ト長調

 Disc 3 17世紀フランスのトリオ・ソナタ集
  (1)リュリ:王を眠らせるためのトリオ/
  (2)ジョフロワ:クラヴサンとヴィオールのためのディアローグ/
  (3)ルイ・クープラン:サンフォニー、ディアローグ/
  (4)フランソワ・クープラン:トリオ・ソナタ「壮大なもの」/
  (5)ガスパール・ル・ルー:組曲第2番 ニ長調/
  (6)クレランボー:ソナタ ト長調/
  (7)マレ:組曲 ト短調/(8)ルベル:リュリ氏のトンボー

 Disc 4 18世紀フランスのトリオ・ソナタ集
  (1)クープラン:神聖ローマ帝国の人々/
  (2)ドレ:ソナタ ト短調Op.1-6/
  (3)ルクレール:ソナタ第3番 ト短調 Op.13-6/
  (4)ボワモルティエ:トリオ ホ短調 Op.32-2/
  (5)ギニヨン:ソナタ ニ長調Op.4-2

 Disc 5 17世紀ドイツのトリオ・ソナタ集
  (1)フィアダンク:組曲 イ長調/
  (2)ニコラウス・ア・ケンピス:シンフォニア第2番「ドロローサ」/
  (3)シュメルツァー:ランターリー/
  (4)ベッカー:ソナタ第26番 イ長調/
  (5)ローゼンミュラー:ソナタ ホ短調/
  (6)ヴェックマン:ソナタ ト長調/
  (7)ハッカルト:ソナタ第6番 ニ短調/
  (8)ブクステフーデ:トリオ・ソナタ ト長調/
  (9)ケルル:トリオ・ソナタ ヘ長調/
  (10)ビーバー:パルティータ第6番 ニ長調

 Disc 6 18世紀ドイツのトリオ・ソナタ集
  (11)ゴルトベルク:トリオ・ソナタ ハ長調/
  (12)ファッシュ:トリオ・ソナタ ハ短調 FWV N:c2/
  (13)J.C.バッハ:トリオ・ソナタ ヘ長調 W.VII/3/
  (14)グラウン:トリオ・ソナタ 変ロ長調/
  (15)テレマン:トリオ・ソナタ ト長調 TWV42:G10/
  (16)C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ 変ロ長調 Wq.158

 Disc 7 17世紀イタリアのトリオ・ソナタ集
  (1)チーマ:3声のソナタ/(2)トゥリーニ:第2旋法による3 声のソナタ/
  (3)ブオナメンテ:「ラ・ロマネスカ」によるソナタ第8番/
  (4)カステッロ:3声のソナタ第10番/
  (5)メルーラ:チャコンナ/
  (6)ウッチェリーニ:「ラ・プロスペリーナ」によるソナタ第26番/
  (7)ファルコニェロ:フォリア/(8)カッザティ:チャコンナ/
  (9)マリーニ:「逃れよ、悲しい心よ」によるソナタ/
  (10)カヴァッリ:3声のカンツォン/
  (11)レグレンツィ:3声のソナタ/(12)パンドルフィ:マルケッタ第2番/
  (13)ボノンチーニ:ソナタ第5番/(14)ヴィターリ:チャコンナ/
  (15)ペストロッツァ:ソナタ第12番/(16)コレッリ:ソナタOp.1-12

 Disc 8 18 世紀イタリアのトリオ・ソナタ集
  (1)アルビノーニ:バレット ト長調 Op.3-3/
  (2)ボンポルティ:ソナタ ト短調 Op.6-7/
  (3)ヴィヴァルディ:ラ・フォリア Op.1-12/
  (4)ボノンチーニ:室内ソナタ第2番/
  (5)ポルポラ:ソナタ Op.2-3/
  (6)サンマルティーニ:ソナタ第5番 ヘ長調/
  (7)ロカテッリ:ソナタ ニ長調 Op.8-8/
  (8)ガッロ:ソナタ第1番 ト長調/
  (9)タルティーニ:3声のソナタ ニ短調
ロンドン・バロック
 【イングリッド・ザイフェルト、リチャード・グィルト(ヴァイオリン)、
  チャールズ・メドラム(チェロ、5弦チェロ、バスヴィオール)、
  [Disc1 & 3] テレンス・チャールストン(チェンバロ、オルガン)、
  [Disc2、4、7&8] スティーヴン・ディヴァイン(チェンバロ、オルガン)】   
 

 録音:[Disc 1]2002 年10 月、[Disc 3]2004 年2 月、[Disc 4]2010 年10 月、[Disc 5]2005 年1 月、[Disc 6]2011 年9 月、[Disc 7]2010 年9 月、[Disc 8]2012 年4 月& 5 月/聖マーティン教会、イングランド、[Disc 2]2009 年3 月/レンナ教会(スウェーデン)/DDD、9h28’25”

 確かなテクニックと表現力で定評のあるロンドン・バロックがBIS レーベルよりリリースを続けてきたトリオ・ソナタ・シリーズ全8 集がセットになって登場です。
 17 世紀から18 世紀にかけて作曲されたイギリス、フランス、ドイツ、イタリアの作品を録音してきたこのシリーズでは国、地域の音楽の違い、そして時代の移ろいにより様々な音楽を楽しむことができます。トリオ・ソナタの歴史を知れる画期的な企画です!







HMF



HMM 902501
(2CD)
\4400→\4090

クリストフ・ルセ(チェンバロ)
 ルイ・クープラン:新しい組曲集
クリストフ・ルセ(チェンバロ)
 [CD1]
  ・組曲 ニ長調〔プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ガイヤルド/シャコンヌ〕
  ・組曲 ハ長調
   〔プレリュード/ル・ムーティエ、シャンボニエール氏のアルマンド, クープラン氏によるムーティエのドゥーブル/
    クーラント/クーラント/クーラント/サラバンド/サラバンド/シャコンヌ/
    メヌエット/サラバンド/プレリュード〕
  ・組曲 イ長調〔プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ〕
  ・組曲 変ロ長調
   〔プレリュード/アルマンド/クーラント/シャコンヌ/プレリュード/
    サラバンド/シャコンヌあるいはパッサカイユ〕
  ・組曲 ホ短調〔プレリュード/アルマンド・ド・ラ・ペ/クーラント/サラバンド〕
  ・組曲 ロ短調〔アルマンド/クーラント/サラバンド〕
 [CD2]
  ・組曲 ヘ長調〔プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ/シャコンヌ〕
  ・組曲 ト長調
   〔プレリュード/アルマンド/アルマンド/クーラント/クーラント/サラバンド/ガイヤルド/シャコンヌ〕
  ・組曲 ニ短調
   〔アルマンド/クーラント/クーラント/カノンによるサラバンド/ジーグ/シャコンヌ・ラ・コンプレニャント〕
  ・組曲 イ短調
   〔プレリュード/アルマンド/クーラント/クーラント/サラバンド/サラバンド/
    ポワトゥーのメヌエットとそのドゥーブル〕
  ・組曲 ニ短調〔3つの楽章の小品/クーラント/クーラント/サラバンド/ガヴォット〕
 クリストフ・ルセ最新ソロ録音、1652年製ヨアンネス・クシェのオリジナル楽器を用いてのルイ・クープラン!明瞭な発語、豊かで鮮烈な響き

 録音:2018 年1 月(パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク(フィルハーモニー・ド・パリ内))
 【使用楽譜:1985年に出版されたルイ・クープランのチェンバロ作品集/ポール・ブリュノール出版、デヴィット・モロニー新改訂、オアゾ=リール社、モナコ】
 チェンバロ/ 1652年アントワープ製ヨアンネス・クシェ(オリジナル)[国立音楽博物館コレクション]、1701年にフランスに移動

 フランス古楽界でオペラ(指揮)、そして鍵盤奏者として絶大な存在感を持つクリストフ・ルセ。最新録音は、鍵盤奏者としてのソロ。ルイ・クープランの組曲集です。
 フランソワのおじにあたるルイ・クープラン(c.1626-1661) は、17 世紀鍵盤音楽史上重要な作曲家です。35 歳で早すぎる死をむかえたルイは、「harmonist」としてその名をとどろかせており、その厚い和声と、効果的な場面で効果的に響くよう書かれた不協和音、すぐれた構築性などは生きていた当時から学者たちをはじめ玄人筋に喜ばれていました。
 ここに収録された作品も、どれも組曲ではありますが、紋切り型に終わらず、それぞれキャラクターが際だっており、ルイの偉大さを感じさせられます。
 フィルハーモニー・ド・パリの音楽博物館とハルモニア・ムンディのパートナーシップによって、博物館が保存している貴重な名器、1652 年製のヨアンネス・クシェのオリジナル楽器を演奏してのレコーディング。名手ルセの真骨頂発揮で、楽器の明瞭な発語と、豊かで鮮烈な響きに驚かされます。
 (AP 006(現在廃盤)でもルイ・クープラン作品を取り上げていますが、曲目は重複しておりません)

  


HMM 902306
(2CD)
\4400
ドビュッシー:歌曲集
 星月夜(バンヴィル詩)/マンドリン(ヴェルレーヌ詩)/
 艶なる宴第1集
  〔秘めやかに、操り人形、月の光(いずれも第2版)〕(ヴェルレーヌ詩)/
 ビリティスの3つの歌(P. ルイス詩)/2 つのロマンス「そぞろな悩める心」、「鐘」(ブールジェ詩)/
 夕べの鐘(ル・ロワ詩)/庭で(グラヴォレ詩)/美しき夕べ(ブールジェ詩)/
 ロマンス、春が来た(ブールジェ詩)/センティメンタルな風景(言うに言われぬ静けさ)(ブールジェ詩)/
 麦の花(ジロー詩)/眠れる森の美女(イスパ詩)/
 ボードレールの5つの詩
  〔「バルコニー」、「夕べの調べ」、「噴水」、「黙想」、「恋人たちの詩」〕(ボードレール詩)
   以上ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ)&ユージン・アスティ(ピアノ)
 
 3つの歌曲
  〔海はさらに美しく、角笛の音は悲しく、垣根のつらなり〕(ヴェルレーヌ詩)/
 艶なる宴第2集
  〔無邪気な人たち、牧神、感傷的な対話〕(ヴェルレーヌ詩)/
 フランスの3つの歌
  〔「ロンデルス—季節の衣を残して」、「洞窟」、「ロンデルス—死の安らぎに」〕
   (ドルレアン、レルミット詩)/
 フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード
  〔「恋人に捧げたヴィヨンのバラード」、「母の願いにより聖母に祈るためにヴィヨンが作ったバラード」、
   「パリの女のバラード」〕(ヴィヨン詩)/
 ステファヌ・マラルメの3つの詩
  〔「ため息」、「ささやかな願い」、「扇」〕(マラルメ詩)/
 愛し合う二人の散歩道
  〔「この暗い洞窟のほとりに」、「私の忠告を聞いておくれ、いとしのクリメーヌよ」、
   「あなたの顔を見て私はおののく」〕
   以上ステヴァヌ・ドゥグー(バリトン)&アラン・プラネス(ピアノ)
 
 「忘れられた映像」(全3曲)
  アラン・プラネス(ピアノ独奏)
 「燃える炭火に照らされた夕べ」 
  ユージン・アスティ(ピアノ独奏)
 HMF によるドビュッシー没後100 周年記念シリーズ、この上なく色彩豊かな歌曲集!

 録音:2017 年11 月、2018 年1 月/テルデックス・スタジオ・ベルリン

 ドビュッシー没後100 周年記念シリーズ。美しいフランス語による旋律と、それをさらに美しく包みこむピアノがたまらない、歌曲集です。象徴派と印象派の詩人たちによる歌曲を集めています。
 ドビュッシーは生涯に100 ほどの歌曲を書いていますが、そのうち生前に出版されたのは半分ほどでした。未出版のままとなっていたのは1880-85 年、音楽院の学生だったときに書かれたものなので、歌曲という形式が、ドビュッシーのスタイルを形作っていく過程で非常に重要な役割を果たした、ということがうかがわれます。
 当盤では、若い頃から傾倒していたバンヴィル、そしてヴェルレーヌのほか、一時凝っていたブールジェ、そしてボードレール、また、歌手、俳優、コメディアンといったマルチの才能を見せたイスパらのテキストによる歌曲が選曲されています。
 カルトホイザー(ソプラノ)とドゥグー(バリトン)の美しいフランス語でつむがれるメロディは、語りなのか歌曲なのかわからなくなってしまうほど。その美しい声を美しく包みこむピアノも、非常に雄弁。極上のドビュッシー歌曲集となっております。

 ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ):
  ベルギー出身。モネ劇場でヤーコプス指揮のもとパミーナを歌い「生まれながらのモーツァルト歌手」と絶賛される。その後も、劇場での実績を着実に積み、録音ではモーツァルトの『偽の女庭師』やペルゴレージのオラトリオ『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』、ヴォルフ歌曲集などでも高い評価を得ている。

 ステファヌ・ドゥヴー(バリトン):
  乗りに乗っている、フランスのバリトン。まるでテノールのようなハリのあるみずみずしい声が魅力。オペラでは、「ウェルテル」(マスネ)のアルベール役、「レ・ボレアド」(ラモー)のボリレー役、「コジ・ファン・トゥッテ」のグリエルモ役、「トロイ人」(ベルリオーズ)などで幅広い役柄で高い評価を得ているほか、宗教作品、歌曲まで、そのレパートリーはとどまるところを知らない。

 ユージン・アスティ(ピアノ):
  英国とニューヨークで学んだピアニスト。歌曲ピアニストのエキスパートとして、録音数も多い。スタインウェイ・アーティスト。

 アラン・プラネス(ピアノ):
  1948 年生まれ。フランスのピアニスト。1970 年アメリカに渡り、プレスラーの指導を受ける。1977-81 年、ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランのピアニスト。ソリストとしての活動のほか、シュロモ・ミンツやサルヴァトーレ・アッカルド、またホセ・ヴァン・ダムらのアンサンブル・ピアニストとしても活躍。モダン・ピアノはもちろんのこと、ショパンの時代のプレイエルを用いてのショパン作品の録音などでも高い評価を得ている。



 


HMM 902309
\2700→\2490
予想をはるかに超えた出来のルガンスキーのドビュッシー
 ドビュッシー:
  (1)喜びの島
  (2)2つのアラベスク
  (3)ベルガマスク組曲
  (4)レントよりゆっくりと
  (5)雨の庭〜「版画」より
  (6)映像第2集
  (7)ハイドンを讃えて
ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)
 予想通り、いや、予想をはるかに超えた出来のルガンスキーのドビュッシー

 録音:2018 年7 月/ドッビアーコ(イタリア)/63’ 32”

 ドビュッシー・イヤーの今年、ハルモニア・ムンディは特別なリリースを用意しています。その注目盤のひとつがルガンスキーによるピアノ・アルバム。朋友メルニコフとは異なり、スタインウェイを用いて輝かしい音世界を創り上げています。
 ルガンスキーといえば、ラフマニノフやリスト、ショパンを正確無比な技巧と緻密に計算された設計で説得力満点の演奏を繰り広げてきました。そのルガンスキーがドビュッシーをどう再現しているか興味津々です。
 ルガンスキーの魅力のひとつが、輝かしく鳴り響く音。音の魔術師だったドビュッシーの最重要ポイントのひとつですが、「喜びの島」などちょっとロシア音楽を思わせるところにびっくり。
 ドビュッシーはムソルグスキーを崇拝して、強い影響を受けていますが、「喜びの島」がムソルグスキー起源であることを気付かせてくれます。
 一方「アラベスク第1 番」や「ベルガマスク組曲」の「月の光」の清潔できらめくような美しさも絶品。近年ドビュッシーの音楽とジャポニスムの結びつきに関心が集まっていますが、ドビュッシー芸術にロシア音楽が大きく関与していることを演奏は示唆してくれる貴重な一枚です。






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LSO



LSO 0804
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
ニコライ・ズナイダー(指揮&ヴァイオリン/
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集

 協奏曲第1番 変ロ長調 K207〔カデンツァ/ズナイダー〕
 協奏曲第2番 ニ長調 K211〔カデンツァ/ズナイダー〕
 協奏曲第3番 ト長調 K216〔カデンツァ/ズナイダー〕
ニコライ・ズナイダー
 (指揮&ヴァイオリン/
  ' クライスラー'
   (グァルネリ・デル・ジェス))
ロンドン交響楽団
 ズナイダーの弾き振りによるモーツァルト第2弾!気品あふれる極上のモーツァルト、愉悦のアンサンブル

 録音:2016&2017、ライヴ(バービカン・ホール)/5.1 マルチチャンネル

 ニコライ・ズナイダーがロンドン交響楽団を弾き振りして、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲をリリースするプロジェクトの第2 弾。オペラのアリアのような旋律から緩徐楽章の滋味溢れる旋律まで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の魅力を、この上なく気品ある音色で響かせます。
 オーケストラとのアンサンブルも愉悦の極みのできばえ。楽器(名器「クライスラー」)の魅力も最大限に味わうことができます。第1 弾同様、カデンツァは、このプロジェクトのためにズナイダー自身が書いたものです。
 ズナイダーは、1997 年エリザベート・コンクールに優勝してから、世界が認めるその美音と高貴な音楽性、そして精確なテクニックで世界的な奏者として活躍しています。近年は指揮者としても世界的に活躍しており、2010 年には、ゲルギエフに招かれ、マリインスキー劇場管弦楽団の首席客演指揮者に就任したほか、様々なオーケストラで首席客演指揮者を歴任、客演も重ねています。






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DANACORD



DACOCD 799
\2600→\2390

アムランの「ロム・アルメによるトッカータ」を収録
 2017年フーズム城音楽祭ライヴ 〜 稀少ピアノ作品集


 ・チェルニー:ロードの歌曲《思い出》による変奏曲 Op.33
 ・プーランク(ポンパ=バルディ編):愛の小径
   アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
 ・デュポン:《病めるとき》より 第5番「日曜日の午後」
   エミール・ナウモフ(ピアノ)
 ・ベッリーニ(タールベルク編):
   ベッリーニの歌劇《ノルマ》のアリア「清らかな女神よ」による幻想曲
    サトゥ・パーヴォラ(ピアノ)
 ・ショパン(ゴドフスキー&アムラン編):新しいエチュード第1番 ヘ短調
 ・アムラン:ロム・アルメによるトッカータ
   マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
 ・ヒンデミット:《ルードゥス・トナリス》より Interludium、Fuga quinta in E、Interludium
 ・ワーグナー:エレジー変イ長調 WV.93
 ・デシャトニコフ:《劇場の追憶》より 第5番:ロンド=チェイス
   ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
 ・チェイシンズ:前奏曲変ホ短調 Op.12-2/
 ・グレインジャー:デリー地方のアイルランド民謡
 ・グリーン(ワイルド&バーマン編):ボディ・アンド・ソウル
   ダニエル・バーマン(ピアノ)
 ・ブラゴイ:ソナタ《おとぎ話》/
 ・レヴィツキ:ワルツ風アラベスク Op.6
   ヴィンチェンツォ・マルテンポ(ピアノ)
 ・ドロズドフ:スケルツォ=ワルツ/
 ・ババジャニアン:エレジー
   ナデジダ・ヴラエワ(ピアノ)
 ・アミロフ:《10の夜想曲的小品》より 子守歌/
 ・ドリーナ&シーグレル:ドゥエンデのワルツ
   ミーシャ・ダチッチ(ピアノ)
 2017年フーズム城音楽祭のライヴ!アムランの「ロム・アルメによるトッカータ」を収録!!

 かつてデンマーク領だった北海に面した北ドイツの小さな港町フーズムを舞台として1987年から毎年開催され、ピアノのためのレア・レパートリーのEXPOとして毎年大きな注目を集めている「フーズム城音楽祭」。
 通算第31回目となった2017年のフーズム城音楽祭には、"ピアノの超人"マルク=アンドレ・アムランを筆頭にルーカス・ゲニューシャスやヴィンチェンツォ・マルテンポ、エミール・ナウモフなど世界屈指のヴィルトゥオーゾたちが集結!
 ピアノ・ファン必聴のレア・レパートリーが満載の中でも一際存在感を発揮しているのは、マルク=アンドレ・アムランの自作自演による「ロム・アルメによるトッカータ」でしょう!
 2017年の第15回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールの委嘱による新作課題曲として作曲された「ロム・アルメによるトッカータ」。去る6月に行われた日本ツアーのヤマハホール公演ではアンコールとして演奏され、聴衆の度肝を抜いた話題作、しかもアムラン自身の演奏の登場は大きな話題となることでしょう!
 話題沸騰必至!ピアノ・ファン必聴の「フーズム城音楽祭」ライヴの登場です!





CAPRICCIO


C5337
\2600
リーム/バンテュス:作品集
 リーム(1952-):DAS GEHEGE
  ソプラノと管弦楽のための《猟区》-夜の情景-(2004/05)
   1.Sostenuto-piu mosso
   2.Lento
   3.Lento misterioso
   4.A tempo(con moto)
   5.Subito animato
 ジャン=パスカル・バンテュス(1966-):
  ヴァイオリン、ハープと
   室内オーケストラのための協奏組曲「星の王子様」(2006)
    (サン=テグジュペリ:星の王子さまより)
   6.Un elephant dans un boa
   7.Une nuit dans le desert
   8.Apparition du Petit Prince
   9.Le Petit Prince
   10.Le Petit Prince quitte
   11.Lafleur du Petit Prince
   12.Le business man compteur d'etoiles
   13.Un renard apprivoise
   14.Le serpent
   15.Le Petit Prince retourne sur son asteroide
レイン・デュピュイ(ソプラノ)…1-5
エヴァ=クリスティーナ・シェーンヴァイス(ヴァイオリン)…6-15
キルステン・エッケ(ハープ)…6-15

ケント・ナガノ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 2006年の秋、バイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任したケント・ナガノ。それに伴い、それまで務めていたベルリン・ドイツ交響楽団は退任したものの、オーケストラより名誉指揮者の称号を贈られ、引き続き良好な関係を保っています。
 2011年に録音されたリームとバンテュス、2作の現代作品はどちらもナガノにとって挑戦的な演目であり、大きな野心の表れです。
 リームの《猟区》はソプラノとオーケストラとの5つの部分で構成された緊迫感溢れる物語。もう一つの作品は、以前からナガノと親しいフランスの作曲家バンテュスによる「星の王子様」をもとにした色彩的で楽しい物語。
 ベルリン・ドイツ交響楽団のファミリー・コンサートのために書かれた親しみやすい音楽です。

  録音 2011年3月14.18日Berlin RBB,Haus des Rundfunks,Groser Sandesaal
 


C5345
\2600
ブラウンフェルス(1882-1954):
 ピアノとオーケストラのための作品集

  ピアノとオーケストラのための「魔女たちのサバト」 Op.8(1906)
   1.Bewegt
   2.Andante
   3.Masig bewegt
   4.Briter.Rascher
 ピアノとオーケストラのための「演奏会用小品」Op.64(1946)
  5.Moderato
  6.Doppelt so rasch
  7.Langsam
  8.Allegro molto
 ピアノとオーケストラのための「ヘブリディーズ舞曲集」Op.70(1950/1951)
  9.Lebhaft
  10.Masig Achtel
  11.Lebhaft
  12.Sehr ruhig
  13.Finale
タチアーナ・ブローメ(ピアノ)

グレゴール・ビュール(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
 Capriccioレーベルが意欲的にリリースを続けている“退廃作曲家”の一人、ヴァルター・ブラウンフェルス。
 このアルバムでは3曲の作曲年代の違うピアノとオーケストラのための作品を聴くことができます。
 初期のリヒャルト・シュトラウス風の華麗なオーケストレーションに彩られた「魔女たちのサバト」、1940年代の印象主義を思わせる流麗な和声が魅力的な「演奏会用小品」、最後の作品の一つ「ヘブリディーズ舞曲集」、この3曲はブラウンフェルスの作風の変遷を示しています。
 演奏は、すでにブラウンフェルス作品のリリースでおなじみのビュール指揮によるラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団。近現代作品を得意とするブローメがピアノを担当しています。

  録音 2017年11月14-15日.20-22日,2018年5月2日 Ludwigshafen,Philharmonie
 

C5346
\2600
エネスコ(1881-1955):オラトリオ「Strigoii 亡霊」(1916)
 オラトリオ「Strigoii 亡霊」(C.タラヌとS.パウツァによる再構築版)
 ミハイ・エミネスク(1850-1889):台本
   1-3.第1部
   4-9.第2部
  10-13.第3部
 14.幻想牧歌(1899)
王妃…ロディカ・ヴィーカ(ソプラノ)
アラルド…ティベリウス・ジーム(テノール)
魔法使い…ボグダン・バチウ(バリトン)
語り手…エイリン・アンカ(バス)
ガブリエル・ベベシェレア(指揮)
ベルリン放送交響楽団
 2017年12月に世界初演されたエネスコのオラトリオ「亡霊」。第一次世界大戦の混乱の際に失われてしまい、ずっと忘れられていた作品です。
 近年エネスコ博物館のディレクターが総譜を買い戻しましたが、そのままでは演奏不能であり、まずは楽譜を判読することから始め、作品を再構築したというもの。
 作品にはエネスコが生涯尊敬の念を抱いていた詩人ミハイ・エミネスクの台本が用いられており、後期ロマン派から新ウィーン楽派までの作風を取り入れた新時代の模索が感じられる音楽が付けられいます。

  録音 2017年12月11-14日 Berlin RBB Sendesaal
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C7265
(8CD)
\4200→\3790

リリースのたびに大絶賛されていた大ベストセラー
 リノス・アンサンブル/
  室内楽へのアレンジメント8枚組ボックス!



【CD1】
 ブルックナー(1824-1896):交響曲 第7番 ホ長調 WAB107
  (E.シュタイン/H.アイスラー/k.ランクルによる室内アンサンブル編)
  1.第1楽章:Allegro moderato
  2.第2楽章:Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam
  3.第3楽章:Scherzo: Sehr schnell
  4.第4楽章:Finale: Bewegt, doch nicht (zu) schnell
録音 1999年7月1-4日
Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne, Germany
リノス・アンサンブル
【CD2】
 マーラー(1860-1911):
  交響曲 第4番 ト長調(E.シュタインによる室内アンサンブル編)
   1.第1楽章:Bedachtig, nicht eilen
   2.第2楽章:Im gemachlicher Bewegung-Ohne Hast
   3.第3楽章:Ruhevoll
   4.第4楽章:Sehr behaglich
  歌曲集「さすらう若人の歌」(A.シェーンベルクによる歌と室内アンサンブル編)
   5.第1曲:恋人の婚礼の時
   6.第2曲:朝の野を歩けば
   7.第3曲:僕の胸の中には燃える剣が
   8.第4曲:恋人の青い目
録音 Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne, Germany
1999年10月6-9日…1-4
1999年10月22-23日、2000年3月16-18日…5-8
アリソン・ブラウナー(ソプラノ)…4
オラフ・ベーア(バリトン)…5-8
リノス・アンサンブル
【CD3】
 マーラー:大地の歌(A.シェーンベルクとR.リーンによる歌と室内アンサンブル編)
  1.第1楽章:大地の哀愁に寄せる酒の歌
  2.第2楽章:秋に寂しき者
  3.第3楽章:青春について
  4.第4楽章:美について
  5.第5楽章:春に酔える者
  6.第6楽章:告別
録音 2008年12月1-4日
Kammermusiksaal, Deutschlandfunk Koln, Germany
イヴォンヌ・フックス(メゾ・ソプラノ)
マルクス・シェーファー(テノール)
リノス・アンサンブル
【CD4】
 マーラー:歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
  (A.シェーンベルクとR.リーンによる歌と室内アンサンブル編)
  1.第1曲:いま晴れやかに陽が昇る
  2.第2曲:なぜそんなに暗い眼差しだったのか、今にしてよくわかる
  3.第3曲:おまえのお母さんが戸口から入ってくるとき
  4.第4曲:いつも思う、子供たちはちょっと出かけただけなのだと
  5.第5曲:こんな嵐のときに
 ベルク(1885-1935):ヴィオリン協奏曲
  (A.シェーンベルクとA.タルクマンによるヴァイオリンと室内アンサンブル編)
  6.第1楽章:Andante
  7.第2楽章:Allegro
 ベルク:5つのアルテンベルク歌曲集 Op.4
  (A.シェーンベルクとD.ワーヘナールによる歌と室内アンサンブル編)
   8.第1曲:心よ、おまえは吹雪のあとではさらに美しく、深い
   9.第2曲:きみは夕立のあとの森を見たか
   10.第3曲:きみは宇宙の果てを瞑想し
   11.第4曲:わたしの心に訪れるものはなく、これからもないだろう
   12.第5曲:ここには安らぎがある。ここでわたしは心ゆくまで泣き明かす

録音 2009年4月18-21日
 Sendesaal, Deutschlandfunk, Cologne, Germany
マリオン・エックシュタイン(メゾ・ソプラノ)…1-5.8-12
ヴィンフリート・ラーデマッハー(ヴァイオリン)…6-7
リノス・アンサンブル
【CD5】
 レーガー(1873-1916):ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.101
  (R.コーリッシュによるヴァイオリンと室内アンサンブル編)
  1.第1楽章:Allegro moderato
  2.第2楽章:Largo con gran espressione
  3.第3楽章: Allegro moderato (ma con spirito)
録音 2010年12月16-19日
Kammermusksaal, Deutschlandfunk Koln, Germany
ヴィンフリート・ラーデマッハー(ヴァイオリン)
リノス・アンサンブル
【CD6】
 シェーンベルク(1874-1951)
 1.室内交響曲 第1番 Op.9
  (A.ウェーベルンによるフルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノ編)
 6つの管弦楽伴奏歌曲集 Op.8より
  2.第1番:Natur 自然
    (H.アイスラーによる歌と室内アンサンブル編)
  3.第2番:Das Wappenschild 紋楯
    (E.シュタインによる歌と室内アンサンブル編)
  4.第4番:Nie ward ich, Herrin, mud' 奥方よ、私はうまずたゆまずに
   (K.ジーモンによる歌と室内アンサンブル編)
  5.第5番:Voll jener Susse あの甘美な魅力にあふれて
   (E.シュタインによる歌と室内アンサンブル編)
  6.第6番: Wenn Voglein klagen 小鳥が嘆くとき
   (K.ジーモンによる歌と室内アンサンブル編)
 7-12.ウェーベルン(1883-1945):6つの管弦楽小品 Op.6
  (作曲者自身による室内アンサンブル編)

録音
 2011年10月 Kammermusiksaal, Deutschlandfunk Koln, Germany…1
 1999年7月1-4日 Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne, Germany…7-12
 2000年3月15-18日 Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne, Germany…2-6
ジモーネ・ノルト(ソプラノ)…2-6
リノス・アンサンブル
【CD7】
 1.ドビュッシー(1862-1918):牧神の午後への前奏曲(B.ザックスによる室内アンサンブル編)
 レーガー:ロマンティック組曲 Op.125
  (A.シェーンベルクとR.コーリッシュによる室内アンサンブル編)
  2.第1曲:Notturno
  3.第2曲:Scherzo
  4.第3曲:Finale
 ツェムリンスキー(1871-1942):メーテルリンクの詩による6つの歌 Op.13
  5.第1番:Die drei Schwestern 三人の姉妹
    (A.タルクマンによる歌と室内アンサンブル編)
  6.第2番:Die Madchen mit den verbundenen Augen 目隠しをされた娘たち
    (E.シュタインによる歌と室内アンサンブル編)
  7.第3番:Lied der Jungfrau 乙女の歌
    (A.タルクマンによる歌と室内アンサンブル編)
  8.第4番:Als ihr Geliebter schied 彼女の恋人が去った時に
    (A.タルクマンによる歌と室内アンサンブル編)
  9.第5番:Und kehrt er einst heim そしていつの日か彼が戻ってきたら
    (E.シュタインによる歌と室内アンサンブル編)
  10.第6番:Sie kam zum Schloss gegangen 彼女は城にやってきた
    (A.タルクマンによる歌と室内アンサンブル編)
 11.ブゾーニ(1866-1924):悲歌的子守歌 Op.42(E.シュタインによる室内アンサンブル編)

録音
 2000年3月15-18日 Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne, Germany…1
 2011年10月 Kammermusiksaal, Deutschlandfunk Koln, Germany…5-11
 1999年10月8-9日 Klaus-von-Bismarck-Saal, WDR-Funkhaus, Cologne, Germany…2-4
ゾルヤーナ・クシュプラー(メゾ・ソプラノ)…5-10
リノス・アンサンブル
【CD8】
 J.シュトラウスII世(1825-1899):
  1.酒、女、歌!Op.333(A.ベルクによる室内アンサンブル編)
  2.南国のばら Op.388(A.シェーンベルクによる室内アンサンブル編)
  3.入り江のワルツ Op.411(A.シェーンベルクによる室内アンサンブル編)
  4.皇帝円舞曲 Op.437(A.シェーンベルクによる室内アンサンブル編)
  5.宝のワルツ Op.418(A.ウェーンベルンによる室内アンサンブル編)

録音 不明
リノス・アンサンブル

 1918年にシェーンベルクによって旗揚げされた音楽団体「私的演奏協会」では、同時代の音楽に興味を持つ人々のために「良質な演奏」を提供することを目的とし、数多くの興味深い作品の初演が行われました。
 しかし、世相の悪化、激しいインフレのために、作曲家が本来意図した編成で演奏することはほとんどの場合困難でした。
 そのためシェーンベルクと彼の友人、弟子たちはこれらの作品を、より演奏のしやすい編成(大オーケストラのために書かれたものを、ピアノ、ハルモニウムを含む室内楽に)に置き換え、ようやく演奏することができたのです。
 「リノス・アンサンブル」は1977年にオーボエ奏者クラウス・ベッカーによって創設されたアンサンブル。前述の「私的演奏協会」の演奏で名をあげましたが、レパートリーはバッハからシュトックハウゼンまでと幅広く、常に130以上の作品をストックしています。




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NAXOS



8.573911
\1200
日本のギター作品集 第4集/福田進一(ギター)
 武満徹(1930-1996):
  海へ〜アルト・フルートとギターのための(1981)
   1.夜2.白鯨3.鱈岬
  4.波の盆(1983)(鈴木大介によるギター編)
  5.エア〜フルート・ソロのための(1995)
  野平一郎(1953-):
   6.波の記憶(2011/2017改訂版:福田進一に献呈)
   3つの日本の歌(2017)…世界初録音
    (野平一郎によるフルートとギター編)
     7.成田為三:浜辺の歌
     8.梁田貞:城ヶ島の雨
     9.岡野貞一:ふるさと
  野平多美(1960-):
  10.Water drops(2017:福田進一に献呈)…世界初録音
  3つの日本の歌(2017)(野平多美によるフルートとギター編)…世界初録音
   11.山田耕筰:砂山
   12.岡野貞一:朧月夜
   13.瀧廉太郎:荒城の月
福田進一(ギター)
工藤重典(フルート…5.7-9.11-13)(アルト・フルート…1-3)
 日本を代表するギタリスト・福田進一が、ナクソスの名プロデューサー、ノーバート・クラフトの協力を得て「日本のギター作品」を世界に紹介するシリーズの第4弾。
 今作では、国際的に活躍するフルート奏者・工藤重典をゲストに迎え、水と自然の風景にまつわる作品群を収録。
 武満作品のほか、作曲家・ピアニスト・教育者として、現在もっとも多忙な音楽人として知られる野平一郎と、その妻・野平多美の作品が紹介されています。
 福田進一、工藤重典、野平夫妻、共にパリ留学時代から40年近くに亘る音楽家たちの友情が結実したアルバムとなりました。
 最初の3曲は武満作品。冒頭の「海へ」は、英語の「S(Es)-E-A」から導き出された3つの音を基に展開する、武満の独創的な音楽。広大で、神秘的な海の情景を描いた作品は聴き手の様々なイマジネーションをかきたてます。
 続く「波の盆」は美しいメロディに彩られたTVドラマの音楽。原曲のオーケストラを、福田の愛弟子である鈴木大介がギター用に編曲したもの。
 そして「海へ」と親和性の高い「エア」を収録。巨匠オーレル・ニコレの70歳記念コンサートのめに作曲されたフルート独奏曲であり、これが武満の遺作となりました。
 続いてシリーズ初登場となる野平一郎の作品。「波の記憶」は福田進一によって2011年2月に初演され、今回の録音の為に2017年に改訂されたな作品。チョーキング、打楽器音、弦を擦るなど、様々な特殊奏法が盛り込まれ、楽音としての波が徐々に異世界の音へと変貌していくユニークな作品。
 さらに野平多美の「Water drops」は一滴の水が落ちるときの不規則性をギターの豊かな音色で表現した作品。万華鏡を思わせる美しい響きに満ちた曲です。野平夫妻による6曲の日本の歌の編曲は、よく知られたメロディに新たな光をあてたアレンジが聴きもの。夫妻各々の作風の違いも楽しめます。
 アルバム最後、アンコール風に収められた「荒城の月」は、ピアソラの名曲「タンゴの歴史」へのオマージュとなっています。

 2017年10月25-28日カナダ、オンタリオ、聖ジョン・クリソストム教会
 


8.573921
\1200
リュプサム
 J.S.バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲

 1.アリア
 2-31.第1変奏-第30変奏
 32.アリア・ダ・カーポ
ヴォルフガンク・リュプサム(リュート・チェンバロ)
 ヘルムート・ヴァルヒャとマリー=クレール・アランに師事し、二度のバッハ全集を含む膨大な録音を成し遂げたオルガニスト、ヴォルフガング・リュプサム。2016年には来日し得意のバッハで聴衆を魅了しました。ゴルトベルク変奏曲は彼の得意曲ですが、このアルバムではリュート・チェンバロ(=ラウテンヴェルク)を用いての演奏を披露しています。
 リュート・チェンバロは通常のチェンバロとは違い、金属弦ではなくガット弦が張られており(リュートの本体に鍵盤を付けたのが始まりとも)、美しい低音と深い響きが得られるバッハがとりわけ好んだことでも知られます。ただし、当時使われていた楽器は現存せず、この録音では製作者キース・ヒルが復元した楽器が用いられました。
 斬新な音色により、バッハの名作に新しい光を当てる演奏の登場です。

   録音 2017年9月18-21日 Immanuel Lutheran Church, Valparaiso, Indiana, USA
 


8.573589
\1200
アーポ・ハッキネン
 シューマン:室内楽曲集〜ピリオド楽器使用

 幻想小曲集 Op.88
  1.第1番:ロマンス
  2.第2番:フモレスケ
  3.第3番:二重奏
  4.第4番:終曲
 5-6.アダージョとアレグロ Op.70
 幻想小曲集 Op.73
  7.第1曲:Zart und mit Ausdruck 静かに、感情を込めて
  8.第2曲:Lebhaft, leicht 活発に、軽やかに
  9.第3曲:Rasch und mit Feuer 急速に、燃えるように
 おとぎの絵本 Op.113
  10.第1曲:Nicht schnell
  11.第2曲:Lebhaft
  12.第3曲:Rasch
  13.第4曲:Langsam, mit melancholischem Ausdruck
 3つの幻想小曲集 Op.111
  14.第1曲:Sehr rasch, mit leidenschaftlichem Vortrag
     きわめて速く、情熱的に演奏すること
  15.第2曲:Ziemlich langsam かなりゆっくりと
  16.第3曲:Kraftig und sehr markiert
  力強く、くっきりと
 おとぎ話 Op.132
  17.第1曲:Lebhaft, nicht zu schnell
    生き生きと、しかし速すぎずに
  18.第2曲:Lebhaft und sehr markiert
    生き生きとかつ非常にきびきびと
  19.第3曲:Ruhiges Tempo, mit zartem
   Ausdruck 穏やかなテンポで、やさしい表情でもって
  20.第4曲:Lebhaft, sehr markiert
   生き生きと、非常にきびきびと
アスコ・ヘイスカネン(クラリネット)…7-9.17-20
レカ・シルヴェイ(ヴァイオリン)…1-4
ドミトリー・シンコフスキ(ヴィオラ)…10-3.17-20
アレクサンドル・ルディン(チェロ)…1-6

アーポ・ハッキネン
(ピアノ…1846年製プレイエル)
 音楽だけでなく文学も深く愛していたシューマンは、自身の作品の中にも強い文学性を取り入れました。
 とりわけ彼が好んだのは想像力を刺激する“ファンタジーとおとぎ話”であり、彼の作品はどれも幻想的な物語性を抱いています。
このアルバムに収録されているのは、北欧の名ピアニスト、ハッキネンと彼の仲間たちによる演奏で、作品によってはハッキネン自身が最適な形に編曲を施しています。
 使用楽器は1846年のプレイエルを始め、ガット弦を用いたヴァイオリンや、19世紀レプリカのクラリネット。作曲当時の音色が蘇る親密な雰囲気を心行くまで楽しめます。

  録音 2017年4月3-6日 Vihti Church, Finland
 


8.559824
\1200
ケネス・フックス(1956-):ピアノ協奏曲「Spiritualist」他
 ピアノ協奏曲「Spiritualist」(2016)
  ヘレン・フランケンサーラーの3つの絵から
   1.第1楽章:Spiritualist 心霊主義
   2.第2楽章:Silent Wish 沈黙の希望
   3.第3楽章:Natural Answer 自然の答え
 Poems of Life 生命の詩(2017)
  4.Prologue: Etherial; Times Slips Away
  5.Gary Died; Just Like That; Watching for Death; Face
  6.Sisters; Forever Gone; The Retreat
  7.The Dream
  8.Epilogue: Conversation; Epiphany
 Glacier 氷河(2015)
  9.Glacier 氷河
  10.Rivulets 細流
  11.Vapor 蒸気
  12.stone 石
  13.Going to the Sun 太陽に向かって
 Rush 大急ぎ(2012)
  14.Evening 夕方
  15.Morning 朝
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)…1-3
アリエー・ヌスバウム・コーエン(カウンターテナー)…4-8
ティム・ヒュー(チェロ)…4-8
クリスティーネ・ペンドリル(コールアングレ)…4-8
D.J.スパー(エレクトリック・ギター)…9-13
ティモシー・マカリスター(アルト・サクソフォン)…14-15

ジョアン・ファレッタ(指揮)
ロンドン交響楽団
 アメリカの現代作曲家ケネス・フックスの最新作を収録した1枚。ファレッタが指揮するロンドン交響楽団が演奏するフックスのアルバムはこちらで5枚目となり、2005年の「アメリカン・プレイス」はグラミー賞にノミネートされるなど、作品も演奏も高く評価されています。
 このアルバムでは、現在フックスが魅了されているというアメリカの抽象画家、ヘレン・フランケンサーラーの絵からインスパイアされたというピアノ協奏曲がメインに置かれています。
 フックスは1983年に初めて彼女の絵を見て以来、その自由でクリエイティヴな美学に強い影響を受けたといい、これまでにも3つの作品が生まれていますが、このピアノ協奏曲は、彼の作品スタイルにも変化を与えるほどにインパクトの強い作風となっています。
 3つの楽章にはそれぞれフランケンサーラーの絵画のタイトルがつけられていますが、決して難解な作風ではなく、自然で美しい曲調を持った楽しい作品です。
 他にはカウンターテナーが歌う「生命の詩」、エレキギターが活躍する「氷河」、ジャズ風の「Rush」の3曲が収録されています。ジャケットに使用されているのはフランケンサーラーの「Silent Wish」です。

  録音 2017年8月21-22日 ロンドン、アビーロード・スタジオ1
 


8.573651
\1200
モイゼス(1906-1984):交響曲 第3番&第4番
 交響曲 第3番 変ロ長調「小交響曲」Op.17a(1942)
  1.第1楽章:Introduzione:Grave-Allegro moderato ma molto ritmico
  2.第2楽章:Variazioni:Larghetto
  3.第3楽章:Scherzo:Presto
  4.第4楽章:Intermezzo:Largamente
  5.第5楽章:Finale:Allegro con moto
 交響曲 第4番 変ホ長調 Op.38(1957年改訂版)
  6.第1楽章:Andante con moto, ma non troppo
  7.第2楽章:Adagio-Allegro vivace-Adagio
  8.第3楽章:Allegro moderato
ラディスラフ・スロヴァーク(指揮)
スロヴァキア放送交響楽団
 チェコスロヴァキアで高名な音楽指導者の息子として生まれたモイゼス。出世作となった「交響曲 第1番」をはじめ、12曲ある交響曲の他、協奏曲や室内楽曲、映画、ラジオ、劇音楽と多岐に渡るジャンルの作品を残しました。彼の作品は即興的なインスピレーションに溢れていながらも、根底にはヨーロッパ音楽の伝統と、現代的な傾向が取り入れられていることで知られています。1942年に完成した「交響曲 第3番」は1933年の「クラリネット五重奏曲」を発展させた作品。第1楽章から第2楽章にかけて、冒頭の劇的なモティーフが次々と展開していく様子は、シベリウスの交響曲を思わせる壮大さを持っています。第3楽章は民族的な要素が含まれたスケルツォ、第4楽章を経て、終楽章で全体を回想します。
 1947年に書かれた「交響曲 第4番は」10年後に改訂、こちらは最後を勝利が飾るマーラー風の交響曲です。

 録音 Concert Hall of Slovak Radio, Bratislava, Slovakia 1994年5月4-6日…1-5  1993年10月20-23日…6-8 MARCO POLO 8.225089より移行盤
 


8.573712
\1200
クレメンティ(1752-1832):ピアノ・ソナタ集
 1-3.ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.33-3(1794)
 4-5.ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.33-2(1794)
 6-8.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.46(1820)
 9-11.ピアノ・ソナタ ハ長調 Op.25-1(1790)
 12-13.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.25-3(1790)
ステファン・チャプリコフ(ピアノ)
 モーツァルトと同じ時代に活躍したイタリア生まれのクレメンティ。1780年には実際にモーツァルトにも会い、ピアノの腕を競っています(モーツァルトはクレメンティの技術は認めたもものの、音楽性に関しては酷評したとされます)。
 その後、クレメンティはイングランドを拠点とし、演奏家、教師、ピアノ製作、楽譜商として八面六臂の活躍をし、多くの弟子も育て上げました。
 現在クレメンティは、練習曲や簡単なソナチネの作曲者として知られていますが、彼のピアノ・ソナタはまるでオーケストラを伴う協奏曲のような幅広い表現力と、技巧が要求されたものが多く、時にはベートーヴェンのソナタにも匹敵するほどの完成度を誇ります。

 録音 2016年6月12-14日 Morse Recital Hall, Yale School of Music, New Haven, Connecticut, USA
 


8.573776
\1200
リピンスキ(1790-1861):弦楽三重奏曲集
 2台のヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲 ト短調 Op.8(1814-1815)
  1.第1楽章:Moderato
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Finale: Bolero
 2台のヴァイオリンとチェロのための弦楽三重奏曲 イ長調 Op.12(1818-1826)
  4.第1楽章:Espressivo
  5.第2楽章:Andante
  6.第3楽章:Rondo
ヴォイテク・プロニエヴィツ(ソロ・ヴァイオリン)
アダム・ロスコヴスキ(ヴァイオリン)
ヤン・ロスコヴスキ(チェロ)
 ショパンよりも少し前の時代に「ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ」として活躍したカルロ・リピンスキ。ポーランド、ルブリン近郊の貴族の家に生まれ、幼い頃から音楽の英才教育を受け、8歳の時には協奏曲を演奏するほどに才能に恵まれていました。
 彼の父はモーツァルトのような演奏旅行を考えましたが、もとより控え目な性格であったリピンスキはそれを拒否、宮廷音楽家として作曲と演奏に勤しみました。一時期はチェロ奏者になるための練習をしましたが、結局はヴァイオリンに戻り、パガニーニに匹敵する偉大なヴァイオリニストとして名声を獲得し、1810年以降はルイ・シュポアとも交流を持つようになります。
 またパガニーニとも親しく、彼の死後に愛器AMATIを譲り受けたことでも知られています。彼の作品は19世紀ヴァイオリン音楽の伝統を汲むもので、ただ技巧に走るのではなく、音楽的な深みを追求するというポリシーの元に書かれています。
 この2曲の三重奏曲も独奏ヴァイオリンを中心に、もう一台のヴァイオリンとチェロがメロディを歌い交わす美しい作品です。

  録音 Witold LutosBawski Concert Studio of Polish Radio, Warsaw, Poland 2017年7月10-12日…1-3 2017年5月4-5日…4-6
 


8.573808
\1200
グロスロ(1951-):ヴァイオリン協奏曲/管弦楽のための協奏曲
 1.ヴァイオリン協奏曲(2010)-ヨアンナ・クルコヴィツに献呈
 管弦楽のための協奏曲(2016)
  2.第1楽章:Exordium
  3.第2楽章:Hoketus
  4.第3楽章:Nachtmusi
  5.第4楽章:Conclusio
世界初録音
ヨアンナ・クルコヴィツ(ヴァイオリン)…1

ロバート・グロスロ(指揮)
ブルッセル・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルギーを拠点とする作曲家グロスロによる2曲の協奏曲。彼はもともとエリザベート王妃国際コンクールでの入賞経験を持つコンサート・ピアニストであり、ピアノを含めた「楽器とオーケストラ」の関係について強い関心を抱いていました。
 そのため、ヴァイオリンの他、ピアノ、オルガン、サクソフォン、ギター用の協奏曲を書き上げるだけでなく、より強い音色のコントラストを求め「管弦楽のための協奏曲」にも取り組み、見事な成果を上げています。
 ヴァイオリン協奏曲は神秘的なヴァイオリンの旋律を、ピアノ、ハープ、ビブラフォンの音が装飾しながら繋いでいくという曲。4楽章構成の「管弦楽のための協奏曲」は部分ごとに異なる技法が用いられた作品。
 さりげなく始まる序奏、リズミカルでエネルギッシュな第2楽章、第3楽章は瞑想的な夜の音楽、終楽章では出現したモティーフを全て統合、オーケストラの力量を見せつけながら圧倒的な音響で曲を締めくくります。

  録音 4, Flagey, Brussels, Belgium 2017年6月26-27日…1 2017年3月27-31日…2-5
 


8.573848
\1200
世界初録音となる「ピアノ三重奏曲」を収録

ツェルニー(1791-1857):ピアノ三重奏曲集

 2つの華麗な三重奏曲 Op.211
  1-3.第1番 ハ長調
  4-6.第2番 イ長調
 平易で華麗なトリオ・ソナチネ集 Op.104
  7-8.第1番 ト短調
  9-10.第2番 ハ長調
  11-12.第3番 イ短調
世界初録音
シン・サンヨン(ヴァイオリン)
ベンジャミン・ハイエク(チェロ)
サムエル・ギングハー(ピアノ)
 ベートーヴェンの弟子として、そして現代でも変わらず愛奏されている「練習曲」の作曲家として知られるカール・ツェルニー。彼は生涯に渡って、オペラを除く全てのジャンルに渡って800曲以上を作曲したにもかかわらず、それらのほとんどは忘れられてしまい、21世紀になるまで演奏されることもありませんでした。
 このアルバムには世界初録音となる「ピアノ三重奏曲」を収録。Op.211の2曲は1830年に楽譜商ディアベリによって出版された作品で、古典的なフォルムの中に、スペイン風のボレロなどを取り入れた楽しい曲です。
 Op.104の3つのソナチネは、ピアノが主役。ヴァイオリンとチェロは装飾風の旋律を奏で、ピアノのパッセージを盛り上げます。
 第3番の第1楽章ではピアニストにカデンツァを演奏することが求められるなど、自由な形式も彼が活躍した当時の流行を想起させます。

  録音 :2016年8月18.21日…1-6 2017年5月7日…7-12  Foellinger Great Hall,Krannert Center for the Performing Arts, University of Illinois at Urbana-Champaign, USA
 


8.573889
\1200
カスタルスキー(1856-1926):Vechnaya Pamiat 永遠の記憶
 英雄への永遠の記憶(1917)
  1.Velikaya yektenia 偉大なる連祷
  2.Alliluiya i Glubinoyu mudrosti アレルヤと深遠な知恵
  3.Pokoy, Spase 救い主よ、安心してください
  4.Pokoy, Ghospodi, dushi usopshih rab Tvoih
    主よ、眠りに落ちたあなたのしもべの魂に、休息をください
  5.Molitvu proliyu 私は祈りを注ぐ
  6.So sviatimi upokoy 聖人たちは休息を与えて
  7.Sam yedin yesi Bezsmertniy あなただけが永遠の芸術
  8.Ti yesi Bog, soshediy vo ad あなたはハデスに降臨した神
  9.Upokoy, Bozhe 主よ、安心してください
  10.Troynaya yekteniya 3つの連祷
  11.Vechnaya pamiat 永遠の記憶
  12.Miloserdiya dveri あなたの慈悲の扉
  13.Ot yunosti moyeya わが青春から
  14.Blazheni, yazhe izbral 彼らは祝福される
世界初録音
スティーヴン・フォックス(指揮)
クラリオン合唱団
 2018年11月11日は第一次世界大戦が停戦して100年目の日となります。かつて「全ての戦争を終わらせるための戦争」と呼ばれたにもかかわらず、世界中で7,000万人が従軍し、民間人も含めた1,600万人が死傷するという悲惨な結果となりました。
 20世紀初頭にロシアで活動したカスタルスキーは、この戦争の犠牲者のために“レクイエム”を書くことを思い立ちました。
 当初はラテン語を用いたオルガンと合唱という編成で考えられていましたが、編成をオーケストラと合唱に変え、一旦は壮麗な作品が出来上がりました。
 その上で、ロシア正教会でも演奏できるようにというカスタルスキーの強い願いから、ここに収められた、オーケストラを用いることのない「アカペラ・ヴァージョン」が作られ、こちらは1917年に出版されました。
 2018年1月に世界初録音されたこのアルバムは、戦争終了後100年を経て、カスタルスキーが抱いた“平和への祈り”を実現しています。

  録音 2018年1月4-7日 St. Jean Baptiste Church, New York, USA
 

8.573904
\1200
ハンス・クリスチャン・アンデルセンへの道のり
現代デンマークのアコーディオン作品集

 1.マーティン・ローゼ(1971-):メヌエット(2014)
 ローゼ:Passing 通過(2011-12)
  2.Passing I  Allegro con passione sostenuto
  3.Passing II  Andante con dolore sostenuto
  4.Passing III Moderato maestoso
 5.ローゼ:小さなマッチ売りの少女(2015)
 6.イェスパー・コッホ(1967-):Jabberwocky ジャバウォッキー(1995)
 7.ベント・ローレンツェン(1935-):Tears 涙(1992)
 8.スヴェン・アークィスト(1948-):Saga Night サーガの夜(1992)
ワン・ハンジ(アコーディオン)
 中国系オランダ人アコーディオン奏者、ワン・ハンジ。彼女は2015年にイタリア、カステルフィダルドで開催された“第40回国際アコーディオン・コンクール”の優勝者であり、現在は世界中のコンサートホールで活躍しています。
 このアルバムで演奏されている曲は、アンデルセンやルイス・キャロルの童話から題材が採られており、その中には彼女に捧げられたローゼの抒情的な「メヌエット」と悲しみに溢れた「小さなマッチ売りの少女」も含まれています。
 他にはキャロルの奇妙な詩「ジャバウォック」をモティーフにしたコッホの曲、ミニマル風の小さなパッセージの連続が光の点滅を思わせる「Passing」など魅惑的な作品が並んでいます。
 アコーディオン発祥の街、カステルフィダルドが認めたハンジとともに「おとぎ話の世界」を探索しませんか。

  録音  Studio Hall of the Royal Danish Academy of Music, Copenhagen, Denmark 2015年1月27日…7 2015年2月28日…8 2015年3月16日…1.6 2015年5月21日…2-4 2015年6月19日…5
 

8.660424
(2CD)
\2400
アブディ(1973-):歌劇《ルーミー》(2009)2幕
ベールーズ・ガリブプール:台本

ジャラールッディーン・モハンマド・バルヒー・ルーミー(1207-1273)の生涯と著書より
【CD1】
 1.第1幕-第1場:戦い
 2.第1幕-第2場:死は国家を克服する
 3.第1幕-第3場:シェイク・アタールは屈辱的な死を好む
 4.第1幕-第4場:ルーミーの父のアドバイス:愛と唯一の愛
 5.第1幕-第5場:イランの遠隔町のバザール
 6.第1幕:第6場:シャムセとルーミー
 7.第1幕:第7場:ルーミーの脱出
【CD2】
 1.第2幕-第1場:ルーミーの追従者のサークルにて
 2.第2幕-第2場:シャムセとルーミーの会合
 3.第2幕-第3場:ルーミーとその妻
 4.第2幕-第4場:ルーミーの第1の夢-羊飼い
 5.第2幕-第5場:シャムセとルーミーの2回目の会合
 6.第2幕-第6場:攻撃
 7.第2幕-第7場:ルーミーの悪夢、シャムセの迫害
 8.第2幕-第8場:スーフィー神殿:悔い改めよ
世界初録音
シャムセ…ホマヨウン・シャジャリアン(テノール)
ルーミー…モハンマド・モタメディ(テノール)
アミール・トウマン…モンマドレザ・サデギー(バリトン)
ソルタン・アルオラマ…ホセイン・アリシャプア(テノール)
シェイクー・アッタール…アリ・コーダエイ(テノール)
ルーミーの妻…マリエー・モラディ(メゾ・ソプラノ)

ウラディーミル・シレンコ(指揮)
ウクライナ国立交響楽団
 ベーザド・アブディの《ルーミー》はイランの伝統的旋法「ダストガ」と、ペルシャ舞曲を西洋音楽に融合させた、イラン初の本格的な歌劇と呼べる作品です。
 13世紀に実在したペルシャの学者、詩人、神学者ルーミーの生涯と著書をもとに、著名なイランの演出家ガリブプールが台本を製作。
 ペルシャ語の文学における「最大の神秘主義詩人」とされるルーミーの生涯にまつわるエピソードがエキゾチックな音楽を用いて強烈に描かれています。使われている言葉はもちろんペルシャ語です。

  録音 :2009年12月21日  Dom Zvukozapisi (The House of Recording), Kiev, Ukraine 2010年2月12日(編集)Pop Studio, Tehran, Iran


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


APR



APR 7310
(3CD/特別価格)
\4400→\3990
フレデリック・ラモンド 〜
 リスト録音全集1919−1941&HMV/エレクトローラ電気録音集1926-1936
フレデリック・ラモンド(ピアノ)
  【CD1】
   シューベルト(リスト編):魔王 S.558-4(録音:1919年9月5日)
   リスト:小人の踊り S.145-2(録音:1921年11月7日)
   リスト:ため息 S.144-3(録音:1921年11月7日)
   リスト:ため息 S.144-3(録音:1925年11月23日)
   リスト:ため息 S.144-3(録音:1927年3月29日)
   リスト:小人の踊り S.145-2(録音:1927年3月29日)
   シューベルト(リスト編):魔王 S.558-4(録音:1927年3月8日)
   ロッシーニ(リスト編):嘆き悲しみ S.553-1(録音:1929年2月4日)
   リスト:ペトラルカのソネット第104番 S.161-5(録音:1929年2月4日)
   リスト:《ヴェネツィアとナポリ》より 第3番「タランテラ」S.162-3(録音:1929年2月4日)
   リスト:即興的ワルツ S.213(録音:1929年2月4日)
   オベール(リスト編):《ポルティチのおし娘》のタランテラによる華麗なるタランテラ
    (録音:1929年2月5日&6月12日)
   リスト:超絶技巧練習曲第5番変ロ長調《鬼火》(録音:1929年2月5日)
   リスト:小人の踊り S.145-2(録音:1935年12月6日)
   リスト:森のささやき S.145-1(録音:1936年5月6日)
   リスト:愛の夢第3番変イ長調 S.541-3(録音:1936年5月6日)
   リスト:ため息 S.144-3(録音:1936年5月6日)
  【CD2】
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》
    (録音:1926年10月20日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26《葬送》
    (録音:1928年3月8日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
    (録音:1926年10月20日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2《テンペスト》
    (録音:1927年12月14日&1928年3月8日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57《熱情》
     (録音:1927年3月29日)
  【CD3】
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
    (録音:1930年3月5日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
    (録音:1927年12月14日&1928年3月8日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2より 第2楽章:Allegretto
    (録音:1927年3月29日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3より 第2楽章:Scherzo
    (録音:1930年3月5日)
   ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3より 第3楽章:Menuetto
    (録音:1927年3月29日)
   ベートーヴェン:ロンド ト長調 Op.51-2(録音:1936年5月6日)
   ブラームス:カプリッチョ ロ短調 Op.76-2(録音:1925年3月8日)
   ショパン:夜想曲第10番変イ長調 Op.32-2(録音:1929年6月12日)
   ルビンシテイン:舟歌第3番ト短調 Op.50-3bis(録音:1929年2月4日)
   グリンカ(バラキレフ編):ひばり(録音:1927年3月29日)
   リスト:ため息 S.144-3(録音:1941年5月16日/デッカ音源)
   リスト:小人の踊り S.145-2(録音:1941年5月16日/デッカ音源)
 リストの直弟子フレデリック・ラモンド。スコットランドの名匠の生誕150周年記念リリース!

 フランツ・リストの直弟子であり、当時有数のベートーヴェン弾きとしてその名を轟かせたスコットランドのピアニスト、フレデリック・ラモンド(1868−1948)の生誕150周年を記念した録音集が「APR」から登場!
 イギリスから渡ったドイツでハンス・フォン・ビューロー、フランツ・リストにピアノを師事し、シュナーベルの前の世代を代表するベートーヴェン弾き、そして師直伝によるリスト弾きとしてヨーロッパ各地で活躍したラモンド。
 1925年以降に収録されたスタジオでの電気録音の全てと現存するリストのアコースティック録音の復刻は、スコットランドが生んだ名ピアニストの至芸と功績を現代に伝える貴重な遺産として重宝されることでしょう!
 リマスタリングは「APR」の創業者ブライン・クランプと、イギリスのレコーディング・エンジニア、アンドルー・ハリファックスが担当しています。

 ※録音:1919年−1941年
 ※【CD1】はAPR(APR 5504)、【CD2】と【CD3】のベートーヴェンの「Op.53」、「Op.110」はBiddulph(LHW 042/3)からの復刻です。


<映像>

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ARTHAUS(映像)



10 9350DVD
(2DVD)
\4800→\4390
ピエール・ブーレーズの多彩な人物像に迫ったドキュメンタリー
 [ドキュメンタリー]
  ピエール・ブーレーズ〜音楽に捧げた人生
 [コンサート]
  ストラヴィンスキー:
   春の祭典
   管楽器のための交響曲
[コンサート]
 ピエール・ブーレーズ(指揮)
 ロンドン交響楽団
 ピエール・ブーレーズの多彩な人物像に迫ったドキュメンタリー、盟友バレンボイム、実弟ロジェが語る。ボーナスには、1993年ロンドン響とのハルサイ

 [コンサート]収録:1993 年、アルテ・オーパー(旧オペラ座)、フランクフルト
 映像監督:ライナー・モリッツ
 画面:16:9(ドキュメンタリー)、4:3(コンサート)、NTSC、音声:PCM ステレオ、ドキュメンタリー:98分、コンサート:58分、字幕:英独仏、リージョン:All

 2016 年に惜しくもこの世を去ったピエール・ブーレーズ。20 世紀最高の作曲家のひとりであり、指揮者、教育者として現代音楽界に大きな功績を遺したブーレーズ。
 このドキュメンタリーは、彼と40 年以上親交のあった映像監督ライナー・モリッツが制作した、ブーレーズのこれまでの足跡をたどる映像。ブーレーズの実弟ロジェ・ブーレーズが語る幼少期、そして貴重な写真を紹介しながら兄ピーエルの人生を振り返ります。そしてブーレーズを音楽家として尊敬し、親しい友人でもあったダニエル・バレンボイムが、作曲家・指揮者としてのブーレーズの音楽人生を語ります。
 さらにブーレーズの後を引き継ぎアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を務めるペーテル・エトヴェシュも彼の功績をたたえます。映像監督ライナー・モリッツのブーレーズに対する深い愛情と尊敬の念にあふれた見ごたえのあるドキュメンタリー映像です。
 さらにボーナスとして、1993 年にフランクフルトのアルテ・オーパーで行った、ロンドン交響楽団との演奏会の模様が収録されています。
 演目はストラヴィンスキー「春の祭典」と「管楽器のための交響曲」。ブーレーズの明快な解釈、そして刺激的でスピード感あふれる怒涛の演奏は色あせることのない名演といえるでしょう。

 

10 9355DVD
(6DVD)
\7200

ドヴォルザーク・チクルス
プラハ交響楽団&合唱団
 DVD1
  交響曲第7番ニ短調OP.70/スラヴ舞曲OP.72/
  ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスOP.11
    イルジー・ビエロフローヴェク(指揮)、イヴァン・ジェナティー(ヴァイオリン)
 DVD2
  歌曲集「聖書の歌」OP.99/
  ヴァイオリン協奏曲イ短調OP.53/テ・デウムOP.103
    イルジー・ビエロフローヴェク(指揮)、エヴァ・ランドヴァ(メゾソプラノ)、
    イヴァン・ジェナティー(ヴァイオリン)、イヴァン・クスニエル(バリトン)、
    リヴィア・アルダシェフ(ソプラノ)
 DVD3
  交響曲第8番ト長調OP.88/ピアノ協奏曲ト短調OP.33
    ペトル・アルトリフテル(指揮)、イゴール・アルダシェフ(ピアノ)
 DVD4
  交響曲第9番ホ短調OP95「新世界より」/
  チェロ協奏曲ロ短調OP.104
    リボル・ペシェク(指揮)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)
 DVD5
  スターバト・マーテルOP.58
    リボル・ペシェク(指揮)、エヴァ・ウルバノヴァー(ソプラノ)、
    カテリーナ・カフリーコヴァー(メゾソプラノ)、
    シュテファン・マルギータ(テノール)、ペーテル・ミクラーシュ(バス)
 DVD6
  レクイエムOP.89
    ペトル・アルトリフテル(指揮)、ルチア・ポップ(ソプラノ)、
    エヴァ・ランドヴァ(メゾソプラノ)、ヨーゼフ・プロチュカ(テノール)、
    ペーテル・ミクラーシュ(バス)
 プラハ交響楽団とチェコを代表する3人の指揮者によるドヴォルザーク。ソリストには、ルチア・ポップ、ミッシャ・マイスキー

 収録:1993年、アルテ・オーパー(旧オペラ座)、フランクフルト
 画面:4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、収録時間:558分、字幕:英独仏西、リージョン:All

 1993 年フランクフルトのアルテ・オーパーで行われたドヴォルザーク・チクルスの映像をまとめてボックス・セットが発売となりました。
 演奏は、チェコを代表するオーケストラ、プラハ交響楽団と指揮者3 人による贅沢なチクルスです。
 まず2017 年5 月に急逝したチェコの名匠イルジー・ビエロフラーヴェク。ビエロフラーヴェクは、1977 年から89 年までプラハ交響楽団の首席指揮者を務め、同楽団の発展に大きく貢献。この演奏は退任後ではありますが、チェコの名手イヴァン・ジェナティーをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲、そしてドイツ古典派の様式の上に、スラヴ的要素を取り入れた魅力的な交響曲第7 番を見事な手腕で聴かせてくれます。
 そしてビエロフラーヴェクの後を引き継いだペトル・アルトリヒテル。チェコの名ピアニスト、イゴール・アルダシェフとのピアノ協奏曲、そしてルチア・ポップが登場したレクイエムを披露しています。
 ルチア・ポップは、この演奏が行われた1993年11 月に闘病の末、亡くなっています。素朴で美しい旋律に彩られたレクイエムとともに、ルチア・ポップ渾身の歌唱に胸を打たれるでしょう。
 チェコの実力派指揮者として確固たる地位を築いてきたリボル・ペシェク。交響曲第9 番「新世界より」そしてチェロ協奏曲、スターバト・マーテルといったドヴォルザークの超名曲を聴かせてくれます。とくにミッシャ・マイスキーがソロを務めたチェロ協奏曲は、堅実なペシェクの指揮、表情豊かなマイスキーのチェロが、この楽曲の多様な要素を見事に表した聴きごたえのある演奏です。
 歴史的にも音楽的にも貴重な映像集となっています。




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C MAJOR(映像)



74 5504
(Blu-ray)
\5800→\5390
スター・ピアニストとしての苦悩と葛藤を描いたユジャ・ワン密着ドキュメンタリー映
 ドキュメンタリー:ユジャ・ワン〜Through the eyes of Yuja
   監督:アナイス&オリヴィエ・スピロ
   プロデューサー:ベルンハルト・フライシャー
   (出演)ユジャ・ワン、グスターヴォ・ドゥダメル、
    ゴーティエ・カプソン、レオニダス・カヴァコス

 コンサート:
  ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
  ラヴェル:ピアノ協奏曲 ハ長調
    ユジャ・ワン(ピアノ)、カメラータ・ザルツブルク、リオネル・ブランギエ(指揮)
    収録:2016年ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
KKC 9347
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\6018+税
74 5408
(DVD)
\4000→\3690
KKC 9348
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4200+税
 (Blu-ray)画面:Full HD 1080i, 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1( コンサートのみ)、字幕:独仏韓日、原語:英語、リージョン:All、総収録時間:89分(ドキュメンタリー:47分、コンサート:42分)
 (DVD)画面:16:9,NTSC、音声:PCM ステレオ、字幕:独仏韓日、原語:英語、リージョン:All、総収録時間:89分(ドキュメンタリー:47 分、コンサート:42 分)

 今や押しも押されもせぬスター・ピアニストとして世界で活躍するユジャ・ワン。彼女は年間120 回以上の公演を行い、世界中を飛びまわり、様々なアーティストと共演する刺激的な生活を送る一方、常に孤独で、過度なプレッシャーに耐え、移動にともなう疲労や時差ボケ、など多くの苦悩と困難を日々乗り越えています。
 このドキュメンタリーは彼女のそんな生活に密着し、アーティストとしてひとりの人間として彼女の素顔に迫っています。
 ドゥダメル& ロス・フィルとラフマニノフのピアノ協奏曲第3 番を演奏、ニューヨークからカンザスシティへ移動し、さらにチューリヒに飛んでリオネル・ブランギエ& トーンハレ管弦楽団とのプロコフィエフのピアノ協奏曲第2 番を弾く。
 パリではチェロのゴーティエ・カプソンとのリサイタル、と目の回るようスケジュールをこなします。14 歳から一人で暮らしているという彼女のスケジュールはすべてiPad で管理しているという。
 また彼女の強靭なテクニックやきらびやかな衣装は時に論争を巻き起こすこともあり、それについてユジャ・ワンは、それはただのうわべの姿で、自身はいつも作曲家、作品に寄り添い、音楽に向き合っているひとりの音楽家であるといいます。
 衣装については、ダンサーだった母親の影響もあり、露出に抵抗はなく、ただおしゃれが好きなだけと。
 「私は音楽家としてみられたいし、ハイヒールをはき、短い服を着た、ただの速弾きピアニストには見られたくない」(ユジャ・ワン)10 代で世界のトップ・アーティストの仲間入りをしたユジャ・ワンならではの、苦悩と葛藤、そしてそれに打ち勝ってきた彼女の強さがよくわかるドキュメンタリー映像となっています。
 ボーナス映像には、2016 年ザルツブルク音楽祭でのライヴ映像が収められています。









EURO ARTS(映像)


20 11508
(DVD)
\3500
小澤征爾がはじめてヴァルトビューネに登場した
 ヴァルトビューネ・コンサート1993 〜ロシアン・ナイト

 リムスキー=コルサコフ:《ロシアの復活祭》序曲
 チャイコフスキー:バレエ組曲《くるみ割り人形》
 ボロディン:歌劇《イーゴリ公》より〈ダッタン人の踊り〉
 ストラヴィンスキー :バレエ音楽《火の鳥》より抜粋
 チャイコフスキー:祝典序曲《1812年》
 ハチャトゥリアン:バレエ音楽《ガイーヌ》より〈剣の舞〉
 チャイコフスキー :弦楽セレナーデよりエレジー
 (アンコール)
 シュトラウス:ラデツキー行進曲
 パウル・リンケ:《ベルリンの風》
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
 小澤征爾がはじめてヴァルトビューネに登場した1993年の映像

 収録:1993 年6 月21 日ヴァルトビューネ野外劇場、ベルリン/画面:4:3 NTSC、音声:PCM ステレオ、リージョン:ALL、98 分
 映像監督:ブライン・ラージ

 小澤征爾がヴァルトビューネ・コンサートにはじめて登場した1993 年の映像。リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキー、ストラヴィンスキー、ハチャトリアン、ボロディンのオール・ロシアのプログラムで2 万人の聴衆を大いに沸かせました。
 これまで小澤征爾がヴァルトビューネを指揮したのは、この「ロシアン・ナイト」と、2003 年の「ガーシュウィン・ナイト」の2 度。首席指揮者以外で複数回登場するのはそう多くなく、小澤征爾とベルリン・フィルの長年の良き親交のあらわれと言えるでしょう。
 ヴァルトビューネ・コンサートは、ベルリン・フィルが毎年シーズンの最後に野外で行うピクニック・コンサート。毎年6 月の最終日曜日に行われ、野外コンサートならではのリラックスした会場の雰囲気の中、至福の音楽を楽しめます。
 ヴァルトビューネは、古代ギリシャの円形劇場をモデルに、1936 年のベルリン・オリンピックに合わせて造られた建造物の一つ。当初はディートリヒ・エッカートビューネという名称で、オリンピックでは器械体操などの競技が行われました。
 オープンエアのコンサートながら、聴衆により良い音を届けていることにも定評があり、ベルリン郊外の森に広がる開放的な場所で行われるコンサートは、ベルリンっ子だけではなく世界中から集まってきます。


<LP>


SUPRAPHON(LP)


SU 4218LP
(LP)
\4800
ノイマン&チェコ・フィルの誉れ高き名録音
 ドヴォルザーク(1841-1904):
 交響曲第9番 ホ短調 Op.95, B 178『新世界より』

  [A 面]
   第1楽章 アダージョ—アレグロ・モルト(9’21”)
   第2楽章 ラルゴ(12’18”)
  [B 面]
   第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェ(8’16”)
   第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ(11’16”)
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ノイマン&チェコ・フィルの誉れ高き名録音。1972 年録音の『新世界より』がリマスタリングを経てLP で登場!

 セッション録音:1972 年2 月27 日-3 月1 日/ルドルフィヌム・スタジオ(プラハ) *24 bit 192 kHz のHi-Res ダウンロードができるバウチャー封入
 レコーディング・ディレクター:ズデニェク・ザフラドニーク/レコーディング・エンジニア:ミロスラフ・クルハン
 リマスタリング:ヤン・ラジチャジ(オリジナル・マスター・テープからのリマスタリング)/プレス:パラス社
 41’20”、2000 枚完全限定プレス、シリアルナンバー入り、180g 重量盤、DMM cutting、ステレオ

 チェコの生んだ名匠ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)が1972 年にチェコ・フィルと録音した『新世界より』がスプラフォンの丁寧なリマスタリングを経てLP でリリースされます。
 当録音は1973 年度の第11 回レコード・アカデミー賞交響曲部門にも輝いたドヴォルザークの交響曲全曲と同一録音で、響きのすぐれたルドルフィヌムでセッション収録されたものです。
 オーケストラのコントロールが巧みで格調の高い演奏を聴かせるノイマン。とりわけ70年代の演奏では活気に満ち溢れております。チェコの香りが立ち昇ったこの名録音をLPで堪能することができます。
 24 bit 192 kHzのHi-Resダウンロードができるバウチャーが封入されております。
 2000枚完全限定プレス。シリアルナンバー入り。パラス社によるプレスです。




















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