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≪第99号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その2 2018/9/18〜




9/21(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


 

ARTHAUS(CD)


10 9349CD
¥2500
ストラスノイによるマルティン・ルターに捧げる
 宗教改革500周年作品

  オスカー・ストラスノイ(1970-):
   オラトリオ≪ルター≫
    (マルティン・ルターに捧げる)
ミヒャエル・ヴェンデベルク(指揮)
シュターツカペレ・ハレ
エルンスト・ゼンフ合唱団
ヨゼフィーネ・レネルト(ソプラノ/天使)
ミヒャエル・プフルム(テノール/ルター)
ナディア・シュタインハルト(アルト/カイェタン)
ヨハネス・オイラー(カウンターテナー/ 教皇)
ヘンリエッテ・ゲッデ(メゾソプラノ/カタリーナ・フォン・ボラ)
ラルフ・ルーカス(バス/カール5 世)
ゲルト・フォーゲル(バリトン/トマス・ミュンツァー)
 世界初演。ストラスノイによるマルティン・ルターに捧げる宗教改革500周年作品

 録音:2017年10月22&23日、ハレ(ザーレ)、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル・ホール/79'00"

 2017 年の宗教改革500 周年を記念して関連作品が多く演奏、録音されましたが、この度ブエノスアイレス出身の作曲家オスカー・ストラスノイ(1970-)が音楽を担当し、ドイツの作家クリストフ・ハイン(1944-)が台本を書いたマルティン・ルターに捧げる<オラトリオ>がヘンデルの街ハレ(ザーレ)で初演され録音されました。
 管弦楽と合唱、そしてソリストによる大規模な編成の作品。現代音楽の演奏で定評のあるミヒャエル・ヴェンデベルク指揮でシュターツカペレ・ハレ、エルンスト・ゼンフ合唱団により現代音楽のためのIMPULS 音楽祭のプロジェクトの一環で演奏されました。





BIS



BIS SA 2334
(SACD HYBRID)
¥2700
『フォーク・クリスマス Ⅱ(I Folkjul II)』
 (1)天使ガブリエルが訪れ(Fran himmelen kom angeln Gabriel)(ガブリエルのみ告げ)
   【バスク伝承曲(スウェーデン語歌詞:エーヴァ・ノルベリ=ハーグベリ)】
 (2)フィリップ・ニコライ(1556-1608)(スウェーデン語歌詞:J・O・ヴァリーン):
  ようこそ、美しい朝の時間よ(Var halstad skona morgonstund)
 (3)甘き喜びのうちに(もろびと声あげ)(In dulci jubilo)【14世紀のキャロル】
 (4)マールングの物乞い歌(Tiggarvisa fran Malung)【伝承曲】
 (5)ヴィクトル・ガブリエルソン:
   ヴィクトル・ガブリエルソンのポルスカ(Polska av Viktor Gabrielsson)
 (6)アリス・テグネール(1864-1943):神の天使たちが歌っている(Nu sjunga Guds anglar)
 (7)サンドラ・マットルール:コーヒーのガンガル(En gangar till kaffet)
   (ヴァイオリンとオルガンのための)
 (8)星がひとつ明るく輝き(Det lyser en stjarna)【伝承曲】
 (9)エミ・シェーレル(1858-1925):たくさんのキャンドルに灯がともった(Nu tandas tusen juleljus)
 (10)グンナル・イーデンスタム(1961-):クリスティーネのポルスカ(ヴァイオリンとオルガンのための)
 (11)スタファンの歌(Staffansvisa)【伝承曲】/ミュゼット(Musette)【『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』】
 (12)スタファンのハリング(その2)(Staffans Halling II)【伝承曲】
 (13)星がひとつ空を横切っていった(En stjarna gick pa himlen fram)【中世クリスマスの賛美歌】
 (14)祝福された日(Den signade dag)【伝承曲】
 (15)ソフィア・サンデーン(1973-):すべてあの明るい星に(Allt vid den ljusa stjarna)
 (16)マッツ・ヴァルマンポルスカ:《クリスマスの朝(Julottan)》(ヴァイオリンとオルガンのための)
 (17)マルティン・ルター(1483-1546)(スウェーデン語歌詞:J・O・ヴァリーン):高き天より(Fran humlens hojd)
   ウルリカ・ブーデーン(ヴォーカル、リコーダー)、
   サンドラ・マットルール(ヴァイオリン)、
   グンナル・イーデンスタム(オルガン)
   聖ヤコブ室内合唱団、ギャリー・グレイデン(指揮)
 美しい合唱と演奏。イーデンスタムによるフォーク・クリスマス第2弾!

 セッション録音:2017年6月/エーリク・エーリクソン・ホール(ストックホルム)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、73'21"

 SACD ハイブリッド盤。
 フォークミュージシャンのイーデンスタム(1961–)がストックホルムの聖ヤコブ室内合唱団とコラボレートした『スウェーデンのフォーク・クリスマス(Folkjul)』(BIS NL 5031)の第2 作。
 2007 年にリリースされた最初のアルバムは、イーデンスタムがシールナの教会の聖歌隊やイギリスの大聖堂のオルガンと出会った思い出をインスピレーションに創り上げた「ユニークなクリスマス」が、フォークミュージックが身近なスウェーデンの人たちから広く愛されたといわれます。
 第2 作も前作と同じスタイルのアルバムとして作られました。バスクの伝承曲をスウェーデン語で歌う《天使ガブリエルが訪れ(ガブリエルのみ告げ)》。「スタファン(聖ステファノ)」を歌った《マールングの物乞い歌》《スタファンの歌》《スタファンのハリング(その2)》。ダーラナ地方エルヴダーレンのヴィクトル・ガブリエルソンの「ポルスカ」は、合唱、ヴォーカル・ソロ、リコーダー、ヴァイオリン、オルガンが共演。
 サンドラ・マットルールが友人の結婚式のコーヒータイムに演奏するために作り、プレゼントした《コーヒーのガンガル》(歩き歌)、イーデンスタムの《クリスティーネのポルスカ》、ダーラナ地方サクスダーレンのフォークミュージシャン、マッツ・ヴァルマンの《クリスマスの朝》の3 曲は、ヴァイオリンとオルガンのデュオで演奏されます。
 美しいメロディの《すべてあの明るい星に》は、イーデンスタムの友人でレークサンドの歌手、フォークミュージシャンのソフィア・サンデーンが伝承の詩に作曲しました。
 ウルリカ・ブーデーンは、スウェーデン北東部、ヘルグム生まれのフォークミュージシャン。フィラデルフィア出身のギャリー(ゲーリー)・グレイデン(1955-)は、王立ストックホルム音楽大学でエーリク・エーリクソンに学び、1984 年から聖ヤコブ室内合唱団の芸術監督を務めています。





NAIVE



OP 30570
(2CD)
¥3600
アッカデミア・ヴィザンティナ
 弦楽のための協奏曲集Ⅲ

 [CD1]
  協奏曲 変ロ長調 RV 167、ハ短調 RV 118、
  イ短調 RV 161、ヘ長調 RV 138、ト長調 RV 145、
  ハ長調 RV 109、ト短調 RV 152、ニ長調 RV 126、
  ト短調 RV 155、変ロ長調 RV 165、ハ長調 RV 117、
  ヘ長調 RV 142、変ロ長調 RV 163「コンカ(ほら貝)」
 [CD2]
  ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ短調 RV 394、
  同イ短調 RV 397、同ニ短調 RV 393、
  同イ長調 RV 396、同ニ短調 RV 395
アッカデミア・ヴィザンティナ
オッターヴィオ・ダントーネ(指揮)
アレッサンドロ・タンピエーリ
 (ヴィオラ・ダモーレ、ヴィオリーノ)
 活動休止状態のはずだがどういうわけか出てくるnaiveの新譜。だがまともに流通してない。どうかどうかお早めに。


 ヴィヴァルディ・エディション、きらびやかなヴィルトゥオジティを満喫!弦楽のための協奏曲集&ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲集!

 録音:2017年11月9-15日、ゴルドーニ劇場、バニャカヴァッロ(イタリア)

 ヴィヴァルディの、ソリストをもたない弦楽アンサンブルのための協奏曲と、ヴィオラ・ダモーレのための協奏曲を集めた興味深い2 枚組の登場。
 弦楽のための協奏曲集は、第1 弾(OP 30377(廃盤))および第2 弾OP 30554 はアレッサンドリーニ指揮によるもので、ヴィヴァルディ・エディションの中でも人気のシリーズです。第3 弾は、ダントーネによる演奏での登場となりました。
 ダントーネは1985 年パリの国際コンクールで通奏低音の賞を受賞、そして1986 年には難関ブルージュ古楽コンクールでイタリア人として初めて3 位に入賞、これによりダントーネは一気に世界的存在となりました。1996 年からアッカデミア・ヴィザンティナの音楽監督を務め、ショル、ムローヴァ、カルミニョーラらとも共演しています。
 ヴィヴァルディの才が詰まった弦楽のための協奏曲では、様々な感情、様々な風景がめまぐるしく交差し、そしてきらびやかなヴィルトゥオジティを楽しむことができます。
 CD2 に収録されているヴィオラ・ダモーレ協奏曲は、この楽器のために書かれた最初の協奏曲と考えられます。甘く魅惑的な音色は、どこかエキゾチックさも漂わせたヴィオラ・ダモーレのこれらの作品は、この12 の弦をもつ楽器の魅力をあますところなく伝えてくれます。
 ここでソロを勤めるタンピエーリは、長年アッカデミア・ヴィザンティナでヴァイオリンおよびヴィオラ奏者を務め、2011 年からは同団のコンサートマスターも務める名手。超絶技巧のヴィオラ・ダモーレの魅惑の音色、そしてダントーネの見事な采配にも注目です!





POOH’S HOOP



PCD 1801
¥2500
水永牧子がついにゴルトベルク変奏曲を録音!
 J.S.バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988
水永牧子
 (チェンバロ;Keith Hill Op.356,
  2002 after Taskin)
 実力派チェンバリスト水永牧子がついにゴルトベルク変奏曲を録音!!

 セッション録音:2018年1月23-25日/チャボヒバホール(立川/東京)/52'45"

 バロックから現音作品まで、そしてソロからアンサンブルと多彩にわたる活動を続けてきたチェンバリスト水永牧子がついにバッハのゴルトベルク変奏曲を手掛けました!
 これまで積み重ねてきた音楽力を以てバッハ作品を奏でるにとどまらず、ゴルトベルク変奏曲の楽曲の魅力を引き出す本演奏は、この曲本来の「楽しさ」や「歌心」を見せてくれます。

 下記、当演奏のゴルトベルク変奏曲のトラック・タイムです。
  アリア(2'16")+第1変奏(1'03")+第2変奏(0'54")+第3変奏(1'06")+第4変奏(0'56")+第5変奏(0'54")+第6 変奏(0'56")+第7変奏(2'01")+第8変奏(1'34")+第9変奏(1'07")+第10変奏(1'23")+第11変奏(2'28")+第12変奏(1'36")+第13変奏(2'54")+第14変奏(1'12")+第15変奏(2'12")+第16変奏(2'41")+第17変奏(1'08")+第18変奏(1'17")+第19変奏(1'37")+第20変奏(2'37")+第21変奏(1'50")+第22変奏(1'11")+第23変奏(1'22")+第24変奏(1'47")+第25変奏(3'20")+第26変奏(1'15")+第27変奏(1'47")+第28変奏(1'24")+第29変奏(1'17")+第30変奏(1'13")+アリア(ダ・カーポ)(2'32")

 水永牧子(チェンバロ):
  桐朋学園大学古楽器科卒業。フライブルク音楽大学大学院に留学、同校で初めてドイツ国家チェンバロ・ソリストディプロマを取得。1999 年モントリオール国際チェンバロ・コンクール第2 位、M.ゴネヴィルの現代作品にて最優秀賞も受賞。留学中は欧州各地で演奏。2001 年東京にてソロ・リサイタルデビュー。2005 年東京オペラシティ・リサイタルシリーズ「B → C」、2015 年「ラ・フォルジュルネ金沢」、教育芸術社「平成28 年度用の中学校音楽デジタル教科書」、「チェンバロDVD ブック〜歴史と様式の系譜〜」(久保田彰著)に出演するなど、現在幅広く活躍中。
 ピアノを坂井由紀子、チェンバロを故鍋島元子、ロバート・ヒル、和声を橋本礼子の各氏に師事。







DELPHIAN


PDCD 34205
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
父よ、我は天に対し 〜 ルネサンス時代のポルトガルの哀歌
 カルドーソ:聖木曜日のための哀歌
 ロペス・モラーゴ:深き淵より
 ロボ:ミサ曲《主よ来たりませ》より キリエ
 ロペス:私は震え
 ロボ:ミサ曲《主よ来たりませ》より グローリア
 フェルナンデス:死の苦しみがわたしを取り巻く
 ロボ:父よ、我は天に対し
 ロボ:ミサ曲《主よ来たりませ》より クレド
 デ・ブリト:罪におびえ
 ロペス・モラーゴ:わがハープは哀しみの調べに
 ロボ:ミサ曲《主よ来たりませ》より サンクトゥス
 ロペス・モラーゴ:より良き生活のうちに
 ロボ:ミサ曲《主よ来たりませ》より アニュス・デイ
 ロペス・モラーゴ:私の目は常に主に向かい
 マガリャンイス:我が罪をおそれ
 ロボ:我は天からの声を聞き
マリアン・コンソート
 〔シャーロット・アシュリー(ソプラノ)、
  グウェンドリン・マーティン(ソプラノ)、
  ロリー・マクリーリー
   (カウンターテナー&ディレクター)、
  ガイ・カッティング(テノール)、
  エドモンド・サディントン(バス)〕
DCD 34205
¥2400
 マリアン・コンソート最新作!ルネサンス時代のポルトガルの哀歌集!

 アレグリの「ミゼレーレ」やパレストリーナの「スターバト・マーテル」、さらにはマクミランの「ミゼレーレ」などを収録した前作「悲しみの足跡の中に」(PDCD 34215/DCD 34215)が、
ここ日本でもレコード芸術9月号特選盤(新譜月評/音楽史)や、朝日新聞for your collection(8/20夕刊)推薦盤に選出されるなど、タリス・スコラーズやザ・シックスティーンの次の世代を担う古楽系声楽グループとして名声を高めたマリアン・コンソート。
 英国古楽界の巨匠たちの系譜を継ぐ若き逸材、ロリー・マクリーリー率いるマリアン・コンソートの古楽巡礼の旅は、「ルネサンス時代のポルトガル」へ!
 国王セバスティアン1世の戦死、王朝断絶、そしてスペイン併合により、国王不在の王国(同君連合としてスペイン王フェリペ2世が王位を兼任)となったポルトガル。
 国家機構は残されたものの、実質的にはスペインの統治下にあり同国からの大きな影響を受けていたルネサンス時代のポルトガルにおいて、聖書の「哀歌」のテキストを題材として生まれた知られざる美しきポリフォニーの数々の真髄を、マリアン・コンソートのハーモニーが解き明かします。

 ※ロボ:ミサ曲《主よ来たりませ》、ロペス・モラーゴ:「より良き生活のうちに」は世界初録音
 ※録音:2017年7月29日−31日、クライトン・カレッジ教会(ミッドロージアン、イギリス)







NIFC



NIFCCD 057
¥2500→\2290
ケヴィン・ケナー(ピアノ)
 パデレフスキ:ピアノ・ソナタ

 サラバンド ロ短調 Op.14-2
 ポーランド風間奏曲 ハ短調 Op.14-5
 幻想的クラコヴィアク ロ長調 Op.14-6
 ブルレスカ ヘ長調 Op.14-4
 砂漠にて, トッカータ 変ホ長調 Op.15
 メロディ 変ト長調 Op.16-2
 カプリス ト長調 Op.14-3
 夜想曲 変ロ長調 Op.16-4
 メヌエット ト長調 Op.14-1
 ピアノ・ソナタ 変ホ短調 Op.21
ケヴィン・ケナー(ピアノ)
 ケヴィン・ケナー新録音!パデレフスキのピアノで弾くパデレフスキ!  ☆1990年ショパン・コンクール最高位、ケヴィン・ケナー!

 ☆NIFC新シリーズ「Resonance」スタート。
 ☆パデレフスキが所有していたスタインウェイで弾くパデレフスキのピアノ作品集!

 1980年の第10回ショパン国際ピアノ・コンクールでは最年少受賞を果たし、再び挑んだ1990年の第12回では最高位(1位無しの2位)にまで上り詰めたアメリカ人ピアニスト、ケヴィン・ケナー。
 ショパンの4つの即興曲を収録したNIFCCD010以来となるNIFC(ショパン・インスティテュート)からのリリースは、パデレフスキのピアノ作品集!
 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860−1941)は、ショパン以降のポーランドにおける優れたコンポーザー=ピアニストであり、ショパンの楽譜の編纂者、また首相や外務大臣を務めた政治家としても功績を残したポーランドの偉人。
 今アルバムの最大のポイントは、パデレフスキが所有していたという1925年製スタインウェイ・ピアノを使用しているところ。
 そして、NIFCの新シリーズ「Resonance(レゾナンス)」は、反応、反響、共鳴などの意味を持ち、ショパンの音楽に対する反応を見出していくもの。ここでは、パデレフスキの音楽におけるショパンの遺産の痕跡を、"パデレフスキのピアノ"を弾いたケヴィン・ケナーの妙技で表現してゆきます。

 ※使用楽器:スタインウェイD233Y,1925
 ※録音:2017年12月11日−14日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)



 


NIFCCD 058
¥2500
トマシュ・コニエチュニーが歌う、
 ポーランドの詩による「冬の旅」!

  シューベルト:冬の旅(スタニスワフ・バランチャクの詩による)
トマシュ・コニエチュニー(バス・バリトン)
レフ・ナピェラワ(ピアノ)
 ☆ポーランドのドラマティック・バス・バリトン、トマシュ・コニエチュニー!
 ☆NIFCのResonanceシリーズ第2弾。
 ☆現代ポーランドの詩人、スタニスワフ・バランチャクの詩による「冬の旅」!

 トマシュ・コニエチュニーは1972年ポーランド生まれ、1998年ドヴォルザーク国際声楽コンクール(カルロヴィ・ヴァリ、チェコ)で優勝し、現在は世界中のオペラ・ハウスで活躍するドラマティック・バス・バリトン。ディスコグラフィーにはサイモン・ラトル、フランツ・ウェルザー=メスト、クリスティアン・ティーレマン、マレク・ヤノフスキらとの共演盤が並ぶコニエチュニーの新録音が、NIFC(ショパン・インスティテュート)から登場。
 20世紀ポーランドの著名な詩人であり翻訳家であったスタニスワフ・バランチャクの詩を用いたという、まさにNIFCならではのシューベルト「冬の旅」を歌います。もちろん、世界初録音。
 コニエチュニーは2014年、2016年、2017年、2018年の東京・春・音楽祭に出演し日本での評価も着実に積み重ねています。コニエチュニーと定期的に演奏しているピアニストのレフ・ナピェラワは、2016年の東京・春・音楽祭でも共演しています。

 ※録音:2017年12月14日、18日、20日ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)



 


NIFCCD 059
¥2500
アンジェイ・パヌフニク:ショパンへのオマージュ
 フルートと弦楽五重奏のための《ショパンへのオマージュ》*
 弦楽四重奏曲第1番
 弦楽四重奏曲第2番《メッセージ》
 弦楽四重奏曲第3番《切り絵》
アポロン・ミューザゲート・クァルテット
ドーラ・オムボーディ(フルート)*
スワヴォミル・ロズラフ(コントラバス)*
 A・パヌフニクのショパン・オマージュ作品!

 ☆ミュンヘン国際音楽コンクールの優勝でその名を轟かせたポーランドの若き四重奏団、アポロン・ミューザゲート・クァルテット!
 ☆NIFCのResonanceシリーズ第3弾。
 ☆20世紀ポーランドの作曲家、アンジェイ・パヌフニクの室内楽作品集!

 2008年ミュンヘン国際音楽コンクールの優勝でその名を轟かせ、ECHOライジング・スター・ノミネート(2010)、BBCニュー・ジェネレーション・アーティスト(2012)、ボレッティ=ブイトーニ財団賞(2014)といった若手アーティスト向けの主要な賞を獲得してきたポーランドの弦楽四重奏団、アポロン・ミューザゲート・クァルテット(AMQ/ミューズを率いるアポロ弦楽四重奏団)。
 アンジェイ・パヌフニク(1914−1991)は、20世紀ポーランドの作曲家、指揮者、ピアニスト。近年では娘のロクサンナ・パヌフニク(b.1968)も作曲家として広く活躍しています。
 パヌフニクが作曲した主要な室内楽作品、3つの弦楽四重奏曲全曲と「ショパンへのオマージュ」を収録。「ショパンへのオマージュ(Hommage á Chopin)」は、1949年、ショパンの没後100周年を記念してユネスコの委嘱により作曲された作品で、オリジナル・バージョンは「ソプラノとピアノ」のための編成。その後パヌフニク自身によって「フルートと弦楽オーケストラ」のためのバージョンにも編曲されていましたが、このアルバムでは「フルートと弦楽五重奏」のためのバージョンで演奏されています。

 ※録音:2017年9月2日−5日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)






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のすたるぢあ

Nostalgia 1702
¥2500→\2290
佐藤豊彦(リュート)
 ウィーンのリュート音楽

 アダム・フランツ・ギンター:組曲Eマイナー
 ジャック=アレクサンドル・サンリュク:組曲F♯マイナー
 ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー:組曲Gメジャー
 作者不詳:シチリアーナ(アダージョ)
佐藤豊彦(リュート)
 佐藤豊彦新録音!「グライフ」で弾くウィーンのリュート音楽!

 ☆日本が誇るリュートの世界的巨匠、佐藤豊彦の新録音!
 ☆オリジナルのリュート(グライフ1611)で弾く、1700年頃ウィーンのバロック・リュート音楽。
 ☆佐藤豊彦による日本語解説付き!

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦の新録音は、18世紀前半頃のウィーンのリュート音楽。
 モーツァルトやベートーヴェンが活躍し「音楽の都」と呼ばれる少し前の時代、数多くのリュート奏者が集まっていた1700年頃のウィーン。ヨーロッパ全土で高名だったヴァイスと並び称されるほどウィーンでもっとも評判が高かったベルギー出身のジャック=アレクサンドル・サンリュク(1663ー1710)。ウィーン宮廷合唱団でソプラノ歌手を務めるカストラートでもあったウィーン出身のアダム・フランツ・ギンター(1671−1706/フランス語名フランソワ・ギンター)。そしてオーストリアのグラーツ出身でウィーンの宮廷簿記係も務めたリュート奏者ヨハン・ゲオルク・ヴァイヒェンベルガー(1676−1740)。
 ウィーンに集まった3人の優れたリュート奏者による組曲とウィーンに残る手稿譜からなる作者不詳の作品を、1611年に製作、1673年にフランス式リュートに改造されたオリジナルのリュート「ラウレンティウス・グライフ」で演奏しています。

 ※録音:2017年11月14日−16日、みやまコンセール/※日本語解説:佐藤豊彦






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¥2500→\2290
ペトレンコ&RLPOのストラヴィンスキー!
 3大バレエの第2弾は"火の鳥"!

  ストラヴィンスキー:バレエ音楽《火の鳥》(全曲)
  リムスキー=コルサコフ:組曲《金鶏》
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィル
 ☆ ペトレンコ&RLPOのストラヴィンスキー第2弾が登場!
 ☆ 第2弾の「火の鳥」は、 「鳥」をテーマとしたプログラム!

 前作「春の祭典」(PNYX4182/ONYX4182)が世界各地で大反響を呼ぶなど、快進撃を続けるワシリー・ペトレンコとロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。
 大きな期待を集めるストラヴィンスキー・プロジェクト、3大バレエ集の第2弾として登場するは「火の鳥」です!
 「春」という共通項を持つストラヴィンスキーとドビュッシー、ラフマニノフの作品を収録した前作「春の祭典」に続くシリーズ第2弾では「鳥」をテーマとして、ストラヴィンスキーの「火の鳥」とリムスキー=コルサコフの「金鶏」のカップリング。
 「鳥」、「ロシア音楽」、さらにはリムスキー=コルサコフとストラヴィンスキーの「師弟関係」という様々なキーワードをプログラムに盛り込んだペトレンコ。
 「火の鳥」は2015年に行われたペトレンコとRLPOのコンビの初来日ツアーでも演奏され絶賛を博しており、満を持しての登場に期待が高まります!大反響必至!







SOMM


SOMMCD021
\2400
ソル(1778-1839):ギターのための練習曲集(A.セゴビア編)
 1.12の練習曲 Op.6-第8番 ハ長調/
 2.24の練習曲 Op.35-第13番 ハ長調/
 3.12の練習曲 Op.6-第2番 イ長調/
 4.12の練習曲 Op.6-第1番 ニ長調/
 5.24の練習曲 Op.35-第22番 ロ短調/
 6.24の練習曲 Op.35-第17番 ニ長調/
 7.24の練習曲 Op.31-第21番 ヘ長調/
 8.24の練習曲 Op.31-第16番 ニ短調/
 9.24の練習曲 Op.31-第20番 イ短調/
 10.24の練習曲 Op.31-第19番 イ長調/
 11.12の練習曲 Op.6-第3番 ホ長調/
 12.12の練習曲 Op.6-第6番 イ長調/
 13.12の練習曲 Op.6-第9番 ニ長調/
 14.12の練習曲 Op.6-第12番 イ長調/
 15.24の練習曲 Op.35-第16番 ニ短調/
 16.12の練習曲 Op.29-第23番 ト長調/
 17.12の練習曲 Op.6-第11番 ホ長調/
 18.12の練習曲 Op.29-第22番 変ホ長調/
 19.12の練習曲 Op.29-第13番 ロ長調/
 20.12の練習曲 Op.29-第17番 ハ長調/
 21.12の練習曲 Op.29-第14番 ヘ長調/
 22.24の練習曲 Op.35-第9番 イ長調/
 23.24の練習曲 Op.31「進歩的な練習曲」-第4番 ロ短調/
 24.24の練習曲 Op.35-第24番 ホ長調/
 25.24の練習曲 Op.35-第5番 ト長調
エロス・ロセッリ(ギター)
 2000年8月4-5.7日/Pieve in S. Giorgio di Valpolicella, Italy

 エロス・ロセッリは数々のコンクールで優勝経験を持つイタリアのギタリスト。このアルバムではセゴビアが編曲したフェルナンド・ソルの作品を見事に演奏しています。
 ソルの音楽を通して、編曲者セゴビアの偉大さも感じさせる演奏です。
 

SOMMCD028
\2400
ヤナーチェク(1854-1928):ピアノ作品集
 1-2.ピアノ・ソナタ 「1905年10月1日、街頭にて」 JW VIII/19/
 3-12.草陰の小径にて 第1集/
 13-17.草陰の小径にて 第2集/18-21.霧の中で/22.思い出
チャールズ・オーウェン(ピアノ)
 2002年9月14-15日/Wathen Hall, St. Paul's School, London, United Kingdom

 英国のピアニスト、チャールズ・オーウェンが演奏するヤナーチェクのピアノ作品集。各国の音楽祭に出演し、ソロだけでなく室内楽作品の演奏が多いオーウェン。繊細なピアニズムが高く評価されています。
 このアルバムでは、独自の感性を持つヤナーチェクの作品を情感豊かに弾きこなしています。
 

SOMMCD029
\2400
プロコフィエフ/カバレフスキー/ミャスコフスキー:チェロ・ソナタ集
 1-3.プロコフィエフ(1891-1953):チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119/
 4-6.カバレフスキー(1904-1987):チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op.71/
 7-9.ミャスコフスキー(1881-1950):チェロ・ソナタ 第2番 イ短調 Op.81
ジェイミー・ウォルトン(チェロ)/
ダニエル・グリムウッド (ピアノ)
 2002年12月17-18日/Netherhall House, London, England, United Kingdom

 近代ロシアの3つのチェロ・ソナタ集。作品はどれも名チェリスト、ロストロポーヴィチにインスパイアされて書かれており、チェロ・パートとピアノ・パートは密接な関係性を有しています。
 晩年のプロコフィエフが残した唯一のチェロ・ソナタの抒情性、躍動的な終楽章が魅力的なカバレフスキー、後期ロマン派風の美しさを持つミャスコフスキー。それぞれをウォルトンとグリムウッドが見事に演奏しています。
 

SOMMCD051
\2400
メンデルスゾーン(1809-1847):オルガン作品全集 第2集
 1-4.オルガン・ソナタ 第2番 ハ短調 Op.65-2/
 5-11.オルガン・ソナタ 二短調 Op.65-6/
 12.5つの小品-フーガ ト短調/
 13.3つの前奏曲とフーガ Op.37 - 第3番 フーガ ニ短調/
 14.3つの前奏曲とフーガ Op.37 - 第1番 フーガ ハ短調/
 15.コラール前奏曲 二短調「おお、血と涙にまみれた御頭よ」/
 16.コラール前奏曲 ニ短調「おお、血と涙にまみれた御頭よ」(J.ベイト補筆完成版)/
 17.オルガン・ソナタ ニ長調 Op.65-5-第3楽章 アレグロ/
 18.オルガン・ソナタ ヘ短調 Op.65-1-第2楽章 アダージョ/
 19.アンダンテ・モデラート・マエストーソ ハ長調/
 20.オルガン・ソナタ 変ロ長調 Op.65-4- 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ/
 21.6つの前奏曲とフーガ Op.35-フーガ第6番 変ロ長調/
 22.オルガン・ソナタ ヘ短調 Op.65-1 - 第3楽章 アンダンテ
ジェニファー・ベイト(オルガン)
 2003年11月9日 The Temple Church, Fleet Street, London, United Kingdom/2004年7月31日 St. Matthew's Church, Bayswater, London, United Kingdom/2004年8月6日 All Saint's Church, Margaret Street, London, United Kingdom/2004年9月28日 St. Stephen's Church, Bourmemouth, Dorset, United Kingdom/2004年9月29日 Wimborne Minster, Wimborne, Dorset, United Kingdom/2004年9月29日 All Saint's Church, Margaret Street, London, United Kingdom/2004年10月8日 St. John's Church, Upper Norwood, London, United Kingdom

 ジェニファー・ベイトが演奏するメンデルスゾーンのオルガン作品全集第2集。
 イギリスの代表的な6台のオルガンを駆使し、メンデルスゾーンの魅力を伝えています。ベイト自身が補筆完成した「おお、血と涙にまみれた御頭よ」が聴きどころです。
 

SOMMCD052
\2400
メンデルスゾーン(1809-1847):オルガン作品全集 第3集
 1-2.3つの前奏曲とフーガ Op.37-第2番 ト長調/
 3-4.オルガン・ソナタ イ長調 Op.65-3/5.フーガ 二短調/
 6.アンダンテ ニ長調/7-10.全能の神のみわざは大いなるかな/
 11.後奏曲 ニ長調/12.アンダンテ・コン・モート ト短調/
 13-14.フーガ ハ長調/15.前奏曲 二短調(断章)/
 16.アレグロ・ヴィヴァーチェ ヘ長調/17.アンダンテ ロ短調/
 18.コラール 変イ長調/19.アレグロ・モデラートとグラーヴェ ヘ短調/
 20.行進曲風アンダンテ 変ロ長調
ジェニファー・ベイト(オルガン)
 2003年11月10日 The Temple Church, Fleet Street, London, United Kingdom/2004年7月31日 St. Matthew's Church, Bayswater, London, United Kingdom/2004年8月7日 All Saints Church, Margaret Street, London, United Kingdom/2004年9月29日 Wimborne Minster, Wimborne, Dorset, United Kingdom 2004年9月29日 St. Stephen's Church, Bournemouth, London, United Kingdom/2004年10月9日 St. John's Church, Upper Norwood, London, United Kingdom

 ジェニファー・ベイトが演奏するメンデルスゾーンのオルガン作品全集第3集。
 イギリスの代表的な6台のオルガンを駆使し、メンデルスゾーンの魅力を伝えています。2006年4月「Gramophone」誌のエディタース・チョイス受賞。
 

SOMMCD053
\2400
メンデルスゾーン(1809-1847):オルガン作品全集 第4集
 1-4.オルガン・ソナタ 変ロ長調 Op.65-4/
 5.アンダンテ・ソステヌート ヘ短調(フーガ ヘ短調の第2稿)/
 6.アンダンテ ニ長調/7.5つの小品-第1番 フーガ 二短調/
 8.パッサカリア ハ短調/9.フゲッタ ニ長調/
 10.前奏曲 ハ短調/
 11.弦楽のための交響曲第12番の主題による幻想曲とフーガ ト短調/
 12.弦楽のための交響曲第12番の主題による幻想曲とフーガ ト短調(断章)/
 13.弦楽のための交響曲第12番の主題による幻想曲とフーガ ト短調
  (J.ペイトによる補筆完成版)/
 14.3つの小品-第2番 アレグレット ニ短調/
 15.オルガン・ソナタ イ長調 Op.65-3- 第1楽章 コン・モート・マエストーソ/
 16.アンダンテ・コン・モート イ長調/
 17.3つの前奏曲とフーガ Op. 37-第1番 フーガ ハ短調/
 18.コラール ニ長調/
 19-20.オルガン・ソナタ 第2番 ハ短調 Op.65-2-
   第1楽章 Grave-Andante con moto/
 21.モデラート ハ長調/
 22.2つの小品-第1番 アンダンテ ニ長調(断章)
ジェニファー・ベイト(オルガン)
 2003年11月11日 The Temple Church, Fleet Street, London, England, United Kingdom/2004年7月31日 St. Matthew's Church, Bayswater, London, England, United Kingdom/2004年8月7日 All Saints Church, Margaret Street, London, England, United Kingdom/2004年9月27日 St. Stephen's Church, Bournemouth, Dorset, England, United Kingdom/2004年9月29日 Wimborne Minster, Wimborne, Dorset, England, United Kingdom/2004年10月8日 All Saints Church, Margaret Street, London, England, United Kingdom

 ジェニファー・ベイトが演奏するメンデルスゾーンのオルガン作品全集第4集。イギリスの代表的な6台のオルガンを駆使し、メンデルスゾーンの魅力を伝えています。
 

SOMMCD054
\2400
メンデルスゾーン(1809-1847):オルガン作品全集 第5集
 1-2.3つの前奏曲とフーガ Op.37-第3番 ニ短調/
 3-5.オルガン・ソナタ ニ長調 Op.65-5/
 6.フーガ ヘ短調/
 7.2台のオルガンのための2つのフーガ - 第2番 ハ短調/
 8.トッカータ 二短調(断章)/
 9.トッカータ 二短調(J.ベイトによる補筆完成版)/
 10-13.3つの小品より/
  トリオ ヘ長調/アレグロ、コラールとフーガ 二短調/
 14.アンダンテ ヘ長調(オルガン・ソナタの第3楽章 Op. 65-4)/
 15.2つの小品 第2番 変ホ長調/
 16-20.コラール ニ短調/
 21.アンダンテ・ソステヌート ニ長調/22.フーガ ニ短調/
 23.アレグロ・マエストーソ 変ロ長調(1845年版)
ジェニファー・ベイト(オルガン)/
マーティン・ステイシー(オルガン)…7
 2003年11月12日 The Temple Church, Fleet Street, London, United Kingdom/2004年8月9日 All Saints Church, Margaret Street, London, United Kingdom/2004年9月28日 St. Stephen's Church, Bournemouth, Dorset, United Kingdom /2004年9月29日 場所不明/2004年10月8日 St. John's Church, Upper Norwood, London, United Kingdom

 ジェニファー・ベイトが演奏するメンデルスゾーンのオルガン作品全集第5集。このアルバムがシリーズの完結編となります。
 イギリスの代表的な6台のオルガンを駆使し、メンデルスゾーンの魅力を伝えています。2台のオルガンのための2つのフーガなど珍しい作品も含まれた30年に渡るベイトの研究が昇華された1枚です。

 

SOMMCD237
\2400
サルサ・ヌエバ(新しいサルサ)
 1.ロレンス(1961-):サルサ集 - ウースターシャー/
 2.エステベス(1916-1988):子どもの小品集 - 第2番 アンセストロ 1/
 3.パチェコ(1962-):エレーナのために/
 4.ペリン:片手をポケットに/
 5.トロ:コンガバイト/
 6.レオン:トゥンバオ/
 7.フィンチ:トッカータ・モントゥーナ/
 8.レオン(1918-1991):ベンバの歌/
 9.ルヘレス:サル=シタ/
 10.グリビン(1967-):セルティック・オ・サルサ/
 11.プリチャード(1968-):裏庭の歌/
 12.エステベス:子どもの小品集 - 第2番 アンセストロ 2/
 13.リウ:リゲティ氏のサルサ/
 14.オルティス(1964-):スイ=ムイ=キー/
 15.シフォンテス:クラーベ/
 16.イサーラ:コンクラーベ/
 17.モンポウ(193-1987):歌と踊り 第6番(ピアノ版)/
 18.チック・コリア(1941-):ラ・フィエスタ(E. リュウ、W. シフォンテスによるピアノと打楽器編)/
 19.パレデス(1959-):レコルタンド・ア・セリア/
 20.ウォーレン(1958-):私はふつう言わない/
 21.アルバレス(1956-):トリプル・コンクラーベ/
 22.グイド・ロペス=ガビラン:パン・コン・ティンバ
エレナ・リウ(ピアノ)…1-14.16-22/
ウィルメル・シフォンテス(パーカッション)…1.5.9.15.18.22
 2004年8月17-21日/St. Philips, Norbury, London, United Kingdom

 ピアニスト、エレナ・リウが弾く南米のサルサにインスパイアされた曲集。作品はどれも彼女がベネズエラ、イギリス、キューバ、メキシコ、カナダなどで活躍する作曲家に作品を依頼したもので、極めて陽気な曲から、ドビュッシーを思わせる表現的な曲、リウの自作「リゲティ氏のサルサ」まで興味深い作品が並べられています。

 

SOMMCD2389
(2CD)
\3800
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「エステル」HWV50b
【CD1】
 1.序曲/2-26.第1部/
【CD2】
 1-17.第2部/18-28.第3部
ローズマリー・ジョシュア (ソプラノ)/
ジェイムズ・ボウマン (カウンター・テナー)/
スーザン・ビックリー(メゾ・ソプラノ)/
クリストファー・パーヴス(バス)/
レベッカ・アウトラム(ソプラノ)/
アンドリュー・ケネディ(テノール)/
セシリア・オスモンド(ソプラノ)/
アンガス・スミス(テノール)/
クリストファー・ワトソン(テノール)/
ローレンス・カミングス(指揮)/
ロンドン・ヘンデル合唱団/
ロンドン・ヘンデル管弦楽団
 2002年4月23.25日 ライヴSt. George's Church, Hanover Square, London, United Kingdom

 イギリスに滞在していたヘンデルの成功作の一つ、オラトリオの「エステル」。旧約聖書に登場する美女の名前で、有名なセルセ(クセルクセス1世)の王妃となった人です。
 ヘンデルらしい明快な音楽が魅力的です。
 ロンドン・ヘンデル・ソサエティとの共同制作。


SOMMCD240
(2CD)
\3800
ヘンデル(1685-1759):オラトリオ「ヨシュア」HWV64
【CD1】
 1.序奏/2-26.第1部/
【CD2】
 1-23.第2部/24-41.第3部
キャスリーン・マンリー(ソプラノ)/
アレクサンドラ・ギブソン(メゾ・ソプラノ)/
アラン・クレイトン(テノール)/
ジョージ・ハンフリーズ(バス)/
リチャード・ロウントゥリー(テノール)/
ローレンス・カミングス(指揮)/
ロンドン・ヘンデル合唱団/
ロンドン・ヘンデル管弦楽団
 2008年3月13日 ライヴSt. George Church, Hanover Square, London W1, United Kingdom

 ヘンデル没後250年を記念して開催された「第32回ロンドン・ヘンデル・フェスティヴァル」は、偉大な作曲家に敬意を表して、優れたプログラムを発表しました。
 このオラトリオ「ジョシュア」は音楽祭から生まれた4作目のアルバムであり、イギリスを代表する歌手たちが一堂に会した壮麗な演奏です。

 

SOMMCD241
\2400
ファーガソン/フィンジ 他:イギリスのピアノと管弦楽のための作品集
 1-3.ファーガソン(1908-1999):ピアノ協奏曲 Op.12/
 4.フィンジ(1901-1956):エクローグ Op.10/
 5-7.オースティン(1872-1952):コンチェルティーノ ト短調
  (D.エリスによるピアノと管弦楽編)/
 8-10.ロースソーン(1905-1971):ピアノ協奏曲 第1番
マーク・ベッビントン(ピアノ)/
ハワード・ウィリアムズ(指揮)/
バーミンガム市立交響楽団
 2008年9月28-29日/CBSO Centre, Birmingham, United Kingdom

 イギリスの近代作曲家4人の作品を集めた1枚。人気の高いフィンジの「エクローグ」の他は、残念ながらほとんど耳にする機会がありませんが、どれも美しいメロディと豊かな情感を湛えた佳曲です。
 エゴン・ペトリの弟子ロースソーン、歌手としても活躍したオースティン、フィンジの学生仲間で親友であったファーガソン、3人の個性溢れる協奏曲をベッビントンのピアノで。

 

SOMMCD243
\2400
エルガー:艦隊の周辺で
 1.アンセル(1874-1948):序曲「プリスマ・ホー」/
 2-6.エルガー(1857-1934):フリート川の周辺/
 7.ジャーマン(1862-1936):大きな汽船
  (T. ヒギンズによるバリトンと管弦楽編)/
 8-9.アイアランド(1879-1962):ルパート・ブルックの詩による2つの歌
  (T. ヒギンズによるバリトンと管弦楽編)/
 10.エルガー:弦楽のためのエレジー Op.58/
 11.ウッド(1882-1959):マン島序曲 /
 12.ジャーマン:(T. ヒギンズによる管弦楽編)/
 13.アンセル(1874-1948):序曲「帆船」/
 14.ウッド:イングランドのエリザベス
ロドリック・ウィリアムズ(バリトン)…2-6.7.12./
ダンカン・ロック(バリトン)…2-6/
ローレンス・メイクル(バリトン)…2-6/
ニコラス・レスター(バリトン)…2-6/
トム・ヒギンズ(指揮)/
ギルドフォード・フィルハーモニー室内管弦楽団
 2009年5月9-10日/All Hallows Church, Gospel Oak, London, United Kingdom

 エルガーの知られざる作品を含む、イギリス近代の劇場のための音楽集。中でも聴きものはエルガーの「The Fringes of the Fleet-艦隊の周辺で」。
 小説家キップリングが海軍での経験をエッセイにまとめた冊子から詩を用い、全て男声によって歌われる「威風堂々」を思わせる勇壮な曲です。
 他にもイングランドを賛美する作品が並べられています。





BERLIN CLASSICS


BC 0301075
\2300
クレア・フアンチ(pf)
ラフマニノフ:前奏曲集

 前奏曲集Op.23、Op.32、Op.3-2
クレア・フアンチ(pf)
 

 クレア・ファンチは1990年生まれのアメリカ人ピアニスト。

 幼い頃から神童との評判で10歳のときには当時のビル・クリントン大統領のために演奏をしたという。
 フィラデルフィアのカーティス音楽院でエレノア・ソコロフとゲリー・グラフマンに師事し、2007年からは、ハノーバー音楽大学にてアリー・ヴァルディに学んでいる。

 2011年、21歳の時に、世界最難関コンクールであるミュンヘン国際音楽コンクールで第2位となった。

 クレアにとってショパンは特別で、2009年、ドイツ・ダルムシュタットのショパン国際コンクール優勝、2010年、アメリカ・マイアミのショパン国際コンクール優勝と特別賞している。

 これまでエッセン・フィル、シュトゥットガルト放送響、ベルリン響、ミュンヘン室内管、ザールブリュッケン放送響、モスクワ放送響などと共演、2013年に、チャイコフスキーとプロコフィエフを収めたソロ・デビュー・アルバムが発売された。


ショパン協会提供、バラードの1番。
https://youtu.be/xziZgGfZk7g


「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、これもいっちゃいましょう。
https://youtu.be/4BFVAID5NcM



 


クレア・ファンチ、BCでの2枚のアルバム


BC 0300548
\2400
クレア・ファンチ(pf)
 チャイコフスキー(プレトニョフ編):組曲「眠れる森の美女」
 プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 Op.75
クレア・ファンチ(pf)


BC 0300905
(2CD)
\4800
クレア・ファンチ(pf)
 Chopin Diary

  ショパン:ノクターン全集
クレア・ファンチ(pf)

.


BC 0301052
(2CD)
\2300→\2090
ミドリ・ザイラーとコンチェルト・ケルン
 La Venezia Di Anna Maria
 イタリア・バロックの管弦楽曲集
  ヴィヴァルディ:
   弦楽のための協奏曲 ハ短調RV.120
   ヴァイオリン協奏曲
    変ホ長調RV.260、ト長調Op.11-4, RV.308、
    ニ短調RV.248
  弦楽のための協奏曲
   イ長調「コンチェルト・リピエーノ」RV.158、
   ホ長調「安らぎ」RV.270
  シンフォニア ヘ長調RV.140
 ガルッピ:4声の協奏曲第1番ト短調/
 アルビノーニ:5声の協奏曲Op.10-1
ミドリ・ザイラー(Vln)
コンチェルト・ケルン
 録音: 21-23 January and 23-27 October 2017, Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Koln, Germany

 ミドリ・ザイラーとコンチェルト・ケルンによる新録音はヴィヴァルディを中心としたイタリア・バロック。イタリア・バロックに焦点を当てたアルバムは初めて。

 ここではミドリらしい視点で、ヴィヴァルディゆかりのピエタ慈善院で天才ヴァイオリニストとして活躍し、ヴィヴァルディに寵愛されたアンナ・マリーアにスポットを当てる。
 RV.308 ト長調 が絶美。

 全編聴くとひとつの長編映画を見終わったような充実感を味わえる。まるでドラマ。

プロモーション動画どうぞ。
https://youtu.be/OQp6wED0jhQ




 この本ももしよければ。


734円
ポプラ文庫
「ピエタ」(ポプラ文庫)\734 著者 大島 真寿美

 ヴィヴァルディは孤児たちを養育するピエタ慈善院で、孤児の女の子たちに合奏・合唱の指導をしていた。
 これはヴィヴァルディとそこで暮らす女の子たちの話。
 

 聖と俗、生と死、男と女、真実と虚構、絶望と希望、名声と孤独……あらゆる対比がたくみに溶け合った、これぞまさに“調和の霊感”!
 今最も注目すべき書き手が、史実を基に豊かに紡ぎだした傑作長編。





ミドリ・ザイラー&ベルリン古楽アカデミー
衝撃的な「四大元素&四季」!

https://www.youtube.com/watch?v=nKYH61rQ66w&feature=related


仏HM
HMC 902061
1CD¥2700
  (1)ルベル:四大元素
  (2)ヴィヴァルディ:四季
ミドリ・ザイラー(Vnソロ)、
ベルリン古楽アカデミー

録音:2009年9月(ベルリン、テルデックス・スタジオ)

 生々しい「感触」「手触り」に満ちたルベルとヴィヴァルディ。
 好評だったダンスとのコラボレーション・ステージのDVDの音楽のみを2009年9月に新たに録音したもの。
 冒頭の「カオス」の不況和音は、耳と心にざらざらとした感触を与えますが、決して不快ではないところが、さすがベルリン古楽アカデミー。一気に世界に引き込まれます。
 ヴィヴァルディの「四季」も、「夏」の嵐も、弦楽器の弓が弦にひっかかる感触、ミドリ・ザイラーのソロは、まるでロックかと思うような印象。
 アンサンブルが刻むリズムも、単に激しいだけでなく、打ち付ける雨粒、足元からずぶぬれになるような錯覚をおぼえるようです。
 美しい風景画ではなく、どこまでもリアルな感触の「四季」をご堪能ください。



 


BC 0301058
\2300
シューマン:弦楽四重奏曲第1番
アリベルト・ライマン:アダージョ —
 ロベルト・シューマンをしのんで/
シューマン(ライマン編):6つの歌Op.107
 (ソプラノと弦楽四重奏編曲版)
  アンナ・ルチア・リヒター(Sop)
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番Op.12"
シューマン弦楽四重奏団
 .


BC 0300909
\2300→\2090
再紹介
アーシャ・ファチェーエヴァ(Sax)〜Bachlina
サクソフォーンによるバッハ作品集

 J.S.バッハ:
  ヴァイオリン協奏曲BWV.1056r、BWV.1041、
  オーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV.1060、
  カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて讃えよBWV.11より
  アリア「留まりたまえ、わが最愛のイエスよ」
 ヴィラ=ロボス:
  ブラジル風バッハ第5番より「アリア」、ファンタジアW490
   (全曲サクソフォーンと管弦楽による編曲版)
アーシャ・ファチェーエヴァ(Sax)
シュトゥットガルト室内管弦楽団

 バッハを中心とした親しみやすいアルバム。指揮がガザリアンということでレーベルとしても強力にプッシュしていることを伺わせる。
 ヴィラ=ロボスをうまく配置することで品よく、洒落たアルバムに仕上げている。

 このアルバムは昔一度特集でご紹介したことがあるが代理店から正式案内が来て安くなったので再案内。

美貌のサクソフォン奏者
アーシャ・ファテーエワ

写真「提供:宗次ホール」


 名古屋栄の宗次ホールのフェイスブックを見ていると、一人の美しいサクソフォン奏者が目に飛び込んできた。
 アーシャ・ファテーエワ。ウクライナ出身、ドイツで活躍しているらしい。

 こんなきれいな人がいたか、とすぐにアルバムを探したところ、なるほど、美人アーティストに強いGENUIN がしっかりリリースしていた。

 2014 年アドルフ・サクソフォン国際コンクールに女性として初めて入賞したということでリリースされたのであろう、近現代フランス作品アルバム。
 イベールの室内小協奏曲は一般的な知名度は低いが、このジャンルでは王様的存在の名曲。

 コンサートはもう終わってしまったけど、きっと素敵だったことだろう。

 
 

 GENUIN
GEN 16401
\2300
〜2012年ドイツ音楽コンクール優勝者〜
 アーシャ・ファチェーエヴァ(サクソフォン)

  (1)フェルナンド・デクリュック(1896-1954):ソナタ嬰ハ長調
  (2)ウィリアム・オルブライト(1944-1998):
   アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ
  (3)ジャン=ドニ・ミシャ(1971〜):シャムス
  (4)ジャック・イベール(1890-1962):室内小協奏曲
アーシャ・ファチェーエヴァ(サクソフォン)
(1)(2)ヴァレリヤ・ミロシュ(ピアノ)
(3)(4)ミヒャエル・ヘルムラート(指揮)
 ブランデンブルク交響楽団
 ウクライナ出身、ドイツで活躍する美貌のサクソフォン奏者アーシャ・ファチェーエヴァ、デビュー!

 録音:2014 年、2015 年イエス・キリスト教会、ベルリン・ダーレム、62’12

 美貌のサクソフォン奏者、デビュー!2012 年ドイツ音楽コンクールで優勝後、2014 年アドルフ・サクソフォン国際コンクール第3 位、女性として初の入賞者という歴史的快挙を成し遂げた若手注目の演奏家です。
 1990 年クリミア半島のケルチに生まれ、2005 年からドイツ在住。ケルン音楽大学でダニエル・ゴーティエに師事、パリ国立高等音楽院にてクロード・ドラングルに師事しました。現在ソロ活動のほかに、アリアーガ・クインテットのテナー・サクソフォン奏者として活躍中。
 このアルバムではフランスに関係の深い4 人の作曲家による作品を収録。美しく澄み切った音色で、女性らしい柔らかさも併せ持った魅力的な演奏です。






PIANO CLASSICS


PCL 10158
\2000
リスト:超絶技巧練習曲 アンドレイ・ググニン(pf)
 


PCL 10164
\2000
セシル・シャミナード(1857-1944):ピアノ曲集
 ピエレット「エール・ド・バレ」Op.41、
 6つの演奏会用練習曲Op.35、森の精Op.60、
 アラベスク第1番Op.61、プロヴァンスの詩Op.127、
 へつらう女Op.50、6つの無言歌Op.76 、主題と変奏Op.89
マーク・ヴァイナー(pf)


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 .

BERLIN CLASSICS



BC 0301063
\2300→\2090
フリードリヒ・グルダ〜The Mono Tapes
 J.S.バッハ:クラヴィコードによる演奏集(モノラル録音)

  平均律クラヴィーア曲集第2巻より
   第5番、第23番、第17番、第10番、第20番、第24番
  半音階的幻想曲とフーガ、イギリス組曲第2番"
フリードリヒ・グルダ(Clavichord)

recorded around April 1978、1978/79

 一時期クラヴィコードにはまっていたグルダ。
 チェンバロと違っていろいろ音響に工夫できるのが気に入ったのだろう。





こんな映像も残っている。「FOR RICO」。息子リコのための曲。
https://www.youtube.com/watch?v=JBxDrFDgSa0

楽しそうに弾いてます。ほぼロック。





<国内盤> 


HMF(国内仕様盤)

KKC 5938
¥3000+税
ドビュッシー(1862-1918):最後の3つのソナタ集
 1-3. ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917)
   イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス"スリーピング・ビューティ")
   アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
 4. 英雄の子守歌−ベルギー国王アルベール1世陛下とその兵士たちをたたえて(1914)
 5.アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915)
   タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 6-8. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ヘ長調(1915)
   マガリ・モニエ(フルート/1880年、ルイ・ロット、製造番号2862/調整:ベルナール・デュプラ)
   アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ/ストラディヴァリウス「マーラー」、1672 年製)
   グザヴィエ・ド・メストレ
    (ハープ/エラール社製、19世紀末のルイ16世のスタイル/調整:レ・シエクル)
 9. エレジー(1915)
   タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 10-12. チェロ・ソナタ ニ短調(1915)
   ジャン=ギアン・ケラス(チェロ) ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
 13. 「燃える炭火に照らされた夕べ」 (1917)
   タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 録音:1-5, 9-13:2016 年12月、2017 年12月、2018 年1-2月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/6-8:2017 年6月、シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ
 [harmoniamundi]HMM.902303、輸入盤・日本語帯・解説付

 ハルモニアムンディがお送りするドビュッシー没後100 周年記念シリーズ、「最後のソナタ集」と題し、ファウスト、ケラス、メルニコフ、メストレ、タメスティらが参加しているという注目盤が発売されます。
 ドビュッシーは晩年様々な楽器のための6 つのソナタを作曲しようと考えていましたが、実際にはここに収録された3 作を書き上げた翌年に亡くなってしまいます。
 この計画の最後となったのは、ヴァイオリン・ソナタでしたが、これはドビュッシーの文字通り最後の作品となりました。冒頭でメルニコフが奏でる繊細きわまりない和音から一気に世界に引き込まれます。ファウストの演奏は、独特のミステリアスでかわいたような空気を漂わせつつも、非常にきめこまやかな表情づけで、一音一音、休符までも聴きの逃してはならぬ、と思わせられる演奏です。

 フルート、ヴィオラとハープのためのソナタについてドビュッシーは友人にあてた手紙の中で「これは私が作曲の仕方を今よりは多少知っていた頃の作品だ。何年の前のドビュッシー、そう、'夜想曲' の頃のドビュッシーのようだ」と語っています。
 「ビリティスの歌」や「六つの古代墓碑銘」と、古のフランスのクラヴサン音楽の典雅さが融合したようで、独特の魅力にあふれた本作を、最高のメンバーで聴けます。
 マガリ・モニエは2003 年よりフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務め、2004 年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手。ハルモニアムンディでは初登場となります。彼女が演奏しているルイ・ロット(ルイ・ロット/ 1855 年に工房を立ち上げ1951 年まで存在していたオールド・フルートの代表格)のフルートは、ジョゼフ・ランパル(1895-1983)そしてその息子ジャン=ピエール・ランパル(1922-2002)らが演奏していたもの、また、ハープはレ・シエクルも用いている楽器で、まさにドビュッシーの頃の音色で楽しむことができるという意味でも貴重な演奏となっております。
 最後の3 つのソナタの中では最初に完成したチェロ・ソナタ。ここではケラスと、スペインのペリアネスという顔合わせによる演奏でお聴き頂きます。作品の世界に一歩踏み込んだ、繊細な色彩の描き分けが見事。より細やかな表情づけがなされており、絶妙な間合いの中にも「あそび」が感じられる演奏となっております。
 なお、ケラスは2008 年にアレクサンドル・タローとドビュッシーのチェロ・ソナタを録音しておりますが、そちらはシャープさが際だった演奏で、10 年の時を経ての変化にも感じ入る演奏となっております。
 ピアノ独奏作品もすべて晩年のもの。奏でるのはタンギ・ド・ヴィリアンクール。フランスでは若くして名手としてソロに室内楽にバリバリと活躍、リストのような超絶技巧はもとより、古典から現代ものまで完璧に弾きこなすテクニックは圧巻です。
 ドビュッシーの晩年の作品世界の多様性に、名手たちのきめこまかな演奏によってあらためて感じ入る1 枚となっております。

 
KKC 5915
¥3000+税
J.S.バッハ(1685-1750):
 ソプラノのためのカンタータ集

  いまぞ去れ、悲しみの影よ BWV202
  出で立て、信仰の道へ BWV152*
  わが心は血にまみれ BWV199
キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 (指揮/ペトラ・ミュレヤンス)
アンドレアス・ヴォルフ(バス=バリトン)
イザベル・レーマン(リコーダー BWV 152ソロ)
カタリーナ・アルフケン(オーボエ BWV 152ソロ)
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ
 (ヴィオラ・ダモーレ BWV 152ソロ)
ファウケ・ヘス
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ BWV 152ソロ)
 録音:2016 年5月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
 [harmoniamundi]HMM.902252、輸入盤・日本語帯・解説付

 バッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみのソプラノ、キャロリン・サンプソン。これまでに、BIS レーベルから、多数の教会カンタータ集をリリース、さらに世俗カンタータ(BIS 1411 [BWV 210,211 収録])、そして最近では歌曲集のディスクもリリースされておりましたが、このたびハルモニアムンディ・レーベルから、フライブルク・バロック・オーケストラとの共演で、バッハのソプラノのためのカンタータ集がリリースされるはこびとなりました。
 BWV 152 はソプラノとバスのためのカンタータで、教会カンタータの中で唯一ヴィオラ・ダモーレが登場する作品です。4 曲目のソプラノのアリアでの、リコーダーとヴィオラ・ダモーレの作り出す天上的な響きもまた聴きどころです(ヴィオラ・ダモーレはゴットフリート・フォン・デア・ゴルツが担当)。
 サンプソンの歌唱の喜びのメリスマでの超絶技巧の軽やかさ、全体を通しての明るい歌声に、フライブルクの面々の醸し出すほっこりとした器楽アンサンブルがまた愉しく、すがすがしい演奏。

 
KKC 5944
¥3000+税
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のための6つのソナタ
 ・ソナタ第5番 ホ短調 RV 40
 ・ソナタ第1番 変ロ長調 RV 47
 ・ソナタ第3番 イ短調 RV 43
 ・ソナタ第4番 変ロ長調 RV 45
 ・ソナタ第2番 ヘ長調 RV 41
 ・ソナタ第6番 変ロ長調 RV 46
ジャン=ギアン・ケラス
 (チェロ/1690 年、ミラノ
  (製作者不明))
ミヒャエル・ベーリンガー
 (チェンバロ、オルガン)
リー・サンタナ(テオルボ)
クリストフ・ダンゲル(チェロ)
 録音:2017年10月/[harmoniamundi]HMM.902278、輸入盤・日本語帯・解説付

 音楽への真摯な姿勢に貫かれた活動を展開しているチェリスト、ジャン=ギアン・ケラス。今回は、ガット弦と、バロック・スタイル・ボウ(シャルル・リシェ)で、非常に艶っぽく、時に親密でソフトにヴィヴァルディのソナタを聴かせます。
 ヴィヴァルディ、というと、まるでプルーストのマドレーヌのように、自身の幼い頃を思い出すというケラス。熱心なアマチュアピアニストだった母は、ケラスが言葉を話し出す前から、ヴィヴァルディらの室内楽も演奏しており、ケラスがチェロをはじめた頃からこれらのヴィヴァルディ作品は自分と共にあったといいます。
 「ヴィヴァルディは聴き手の手をとって、実際に味わったり、見たり、踊ったりすることのできるような世界にいざなってくれる」と語るケラス。通奏低音も、曲や楽章によって編成を変えるなど、曲のキャラクターが際だつように演奏しています。
 すべての曲が完全に手の内に入っている余裕も感じられる、らくらくとした演奏。明晰であいまいなところのない譜面の読み込みと、すべてを弾きこなす完璧なテクニックで、ヴィヴァルディ作品の光と影を描きます。
 チェンバロのミヒャエル・ベーリンガーは、フライブルク・バロック・オーケストラでもチェンバロ奏者としてツアーに参加している名手。ヒレ・パールとバッハのソナタを録音しています。リー・サンタナはアメリカのリュート・テオルボ奏者で、フライブルク・バロック・オーケストラでも活躍したほか、ヒレ・パールの夫君でもあります。
 クリストフ・ダンゲルはコワンらに師事しており、ムローヴァ、ジョシュア・ベルらと共演もしている中堅です。




 

SUPRAPHON(国内仕様盤)

KKC 5943
(2CD)
¥3704+税
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
 CD1(47'14)
  1. ホルン協奏曲 変ホ長調 K 370b〜フレンチホルンと弦楽アンサンブルのための
    【ヘルマン・ユーリッセン(補完)、ラデク・バボラーク(カデンツァ)】
  2.アダージョ変ロ長調 K 580a〜フレンチホルンと弦楽アンサンブルのための
    【ロバート・カワート(補完)、トマシュ・イレ(編曲)】
  3.ロンド 変ホ長調 K 371〜フレンチホルンと弦楽アンサンブルのための
    【フランツ・バイヤー(補完)、ラデク・バボラーク(カデンツァ)】
  4-9.12のホルン二重奏曲 ハ長調 K 487/496aより 第1〜6番
  10. 協奏的断片 ホ長調 K 494a〜フレンチホルンと弦楽アンサンブルのための
    【 ドミニク・ナンス(補完)、ラデク・バボラーク(カデンツァ)】
  11.アンダンテ・グラツィオーソ ロ長調 K Zu 132/02〜フレンチホルンと弦楽アンサンブルのための
    【 ラデク・バボラーク(編曲)】
  12.プレスト・アッサイ ホ長調K 162/03〜フレンチホルンと弦楽アンサンブルのための
    【ラデク・バボラーク(編曲)】
 CD2(41'44)
  1-6.12 のホルン二重奏曲 ハ長調 K 487/496aより第7番〜第12番
  7-9. 協奏交響曲 変ホ長調 K 297b〜フルート、オーボエ、フレンチホルン、ファゴットと管弦楽のための
    【ラデク・バボラーク(編曲)、ロバート・D・レヴィン(カデンツァ)】
   ラデク・バボラーク(ホルン;デュルク:ラデク・バボラーク・シグネチャーD3 指揮)
   ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)
   ワルター・アウアー(フルート)、クララ・デント(オーボエ)、ベンチェ・ボガーニ(ファゴット)
   バボラーク・アンサンブル
   ダリボル・カルヴァイ*、マルティナ・バチョヴァー*、マトーシュ・ピエルシュカ、カテジナ・ヤナーロヴァー、
   リボール・ヴィリーメク、ペトラ・ブラブツォヴァー、トマーシュ・フプカ、ミハエラ・ヴドーヴコヴァー(ヴァイオリン)
   カレル・ウンテンミュラー*、オンドジェイ・マルチノフスキー(ヴィオラ)
   ハナ・バボラコヴァ=シャブノヴァー*、ダヴィト・ハヴェリーク(チェロ)
   シュテパン・クラトホヴィル* (コントラバス)
   ヴラディミール・ボロフカ、モニカ・ボウシュコヴァー(オーボエ)
   カテジナ・ヤヴールコヴァー、ペトル・ヘルニチ(ホルン)
   *=弦楽アンサンブルメンバー
 録音:CD1(4)-(9)、CD2(1)-(6)2018年5月13日、CD1(1)-(3)(10)-(12)2018年6月30日/ブレザレン福音教会(プラハ)、CD2(7)-(9)2018 年7月2日/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)
 [SUPRAPHON]SU.4251、輸入盤・日本語帯・解説付

 美しく柔らかな音色で世界を魅了するホルン奏者、ラデク・バボラーク。大ベストセラーのモーツァルトのホルン協奏曲室内楽版(SU4207/KKC5654) の続編登場です。
 当アルバムには断片のみ現存するホルン協奏曲の補完版やバボラーク自身によるモーツァルトの交響曲からの編曲版、さらには名手ラドヴァン・ヴラトコヴィチとの『12 のホルン二重奏曲』など充実のプログラムを堪能することができます。
 1976 年チェコ生まれのバボラークは、1994 年に世界最難関のミュンヘン国際コンクールで優勝し世界の注目を集めました。以来、ヨーロッパ、アメリカなど各地で活発な演奏活動はじめ、日本でも絶大なる人気を誇り来日公演も頻繁に行っております。
 ホルン協奏曲変ホ長調 K.370b は4 分の4 拍子による単一楽章の断片のみ現存していますが、ここではヘルマン・ユーリッセン補完、そしてバボラークのカデンツァで録音されました。
 12 の二重奏曲ハ長調 K.487 は『ゲーゲル・デュオ』とも呼ばれる全12 曲からなる小品集です。どのような経緯で作曲されたかについては不明な点があるものの、近年ではホルン協奏曲を献呈されたロイトゲープをからかうために高音域を書いたとしてホルンによる演奏が有力とされています。この作品集をバボラークとヴラトコヴィチという世界最高峰の二人による演奏で聴けるのは非常に喜ばしいことと言えましょう。
 さらにバボラーク編曲による交響曲作品も収録。アンダンテ・グラツィオーソ ロ長調 K.Zu.132/02 は交響曲第19 番変ホ長調の第2 楽章の、プレスト・アッサイ ホ長調 K.162/03 は交響曲第22番ハ長調の第3 楽章をそれぞれフレンチホルンと弦楽のために編曲した作品です。バボラークならではの美音を聴かせる絶品の作品に仕上がりました。
 共演はバボラークが絶大なる信頼を置く精鋭が揃ったバボラーク・アンサンブルです。バボラークと長きに渡り演奏してきた当アンサンブルのメンバーは実力派により構成されております。
  2018 年10 月来日予定。


<映像>

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ARTHAUS(映像)



10 9365BD
(Blu ray)
¥4800→\4390
バーバラ・ハンニガン、サロネン&パリ・オペラ座管
 ≪青ひげ公の城≫&≪人間の声≫

  バルトーク:歌劇≪青ひげ公の城≫
  プーランク:歌劇≪人間の声≫
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
パリ・オペラ座管弦楽団
エカテリーナ・グバノヴァ(ソプラノ)
バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)
ジョン・レライヤ(バリトン)
クロード・バルドゥイユ(黙役)
10 9364DVD
(DVD)
¥4800→\4390
 バーバラ・ハンニガンが演じる狂気、サロネン&パリ・オペラ座管による≪青ひげ公の城≫&≪人間の声≫二本立て

 演出:クシシュトフ・ワルリコフスキ/装置:マルゴルザータ・シチェスニアク/照明: フェリス・ロス/
 映像監督:デニス・ギゲン/振付:クロード・バルドゥイユ/ドラマトゥルギー:クリスティアン・ロンシャン
 収録:2015 年12 月、パリ・オペラ座、ライヴ
 (Blu ray)画面:16:9、1080i、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、言語:ハンガリー語(バルトーク)、フランス語(プーランク)、字幕:独英仏韓、リージョン:All
121分
 (DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、言語:ハンガリー語(バルトーク)、フランス語(プーランク)、字幕:独英仏韓、リージョン:All、121分

 ポーランド人演出家クシシュトフ・ワルリコフスキによるバルトーク≪青ひげ公の城≫とプーランクの≪人間の声≫が2 本立てで上演された2015 年12月パリ・オペラ座でのライヴ。
 ユディット役にはエカテリーナ・グバノヴァ、青ひげ公にはジョン・レライヤ。

 そして≪人間の声≫ではバーバラ・ハンニガンが狂気に満ちた女性を演じます。
 美しくもグロテスクな映像を巧みに使い、作品は連続して上演され、サロネンのクールな指揮とハンニガンの迫真の演技と圧巻の歌唱が強烈な印象を残します。






バーバラ・ハニガン(ハンニガン)・・・
この人です・・・


Alpha293
¥2600
歌って指揮します!/バーバラ・ハニガン

クレイジー・ガール・クレイジー
 〜ベリオ×ベルク×ガーシュウィン×ハニガン〜

 ベリオ:①セクエンツァIII
 ベルク:②『ルル』組曲
 ガーシュウィン:③ガール・クレイジー組曲
     (ビル・エリオット&バーバラ・ハニガン編)
バーバラ・ハニガン(ソプラノ)指揮
ルートヴィヒ管弦楽団

 新世代Alphaの快挙!存在自体がもはや芸術、21世紀型の異才ハニガン、縦横無尽に登場!

 ウルバンスキ、ガーディナー、コパチンスカヤ…レーベル発足時の得意分野たる古楽のフィールドを大きく超えて、創設20周年が射程に入ってきたAlphaレーベルの演奏陣の進化はめざましいものがありますが…まさかこの新世紀クラシック・シーンのアイコンのような超・異才まで登場するとは!

 バーバラ・ハニガン、カナダでNAXOSヘンデル歌劇の古楽器録音におとなしくクレジットされていたのが遠い昔のよう、ラトル、ネルソンス、サロネン、ダニエルズ…と「おいしいことしかない」新世代巨匠たちと続々共演するだけでなく指揮者としても突き抜けた存在で、現代音楽だろうが古典だろうがお手のもの。

 欧州中が気もそぞろな彼女が、精鋭ルートヴィヒ管弦楽団を率いて、まさにタイトル通りの演目で、痛快な狂気の舞台を織り上げてゆく1枚——もう、ジャケットからして期待感しかない…としか言いようがありません!

 ベリオの幽玄、ガーシュウィンの縦横無尽、そしてベルクの詩情と闇と…訳詩もばっちりお付けします。2017年、この1枚を聴かずにクラシックを語るなど、ありえません!!



  


 ぶっとんだ。
 こんな人がいたのか。

 歌いながら演じながら指揮をするのである。

https://youtu.be/sFFpzip-SZk

 もう次代の何年も先をいってる。バーバラ・ハニガン。







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C MAJOR(映像)



74 8204
(Blu-ray)
¥5800→\5390
ノセダ&トリノ王立歌劇場による≪トゥーランドット≫
 プッチーニ:歌劇≪トゥーランドット≫
レベッカ・ロカール(トゥーランドット)
ホルヘ・デ・レオン(カラフ)
エリカ・グリマルディ(リュー)
シム・インスン(ティム)
アントネット・チェロン(皇帝アルトゥム)
マルコ・フィリッポ・ロマーノ(ピン)
ルカ・カサリン(パン)
マッシミリアーノ・キアロッラ(ポン)
ロベルト・アッボンダンツァ(中国の役人)
ジョシュア・サンダース(ペルシャの王子)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
トリノ王立歌劇場管弦楽団及び同合唱団
 (合唱指揮:クラウディオ・フェノグリオ)
KKC 9355
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
74 8108
(DVD)
¥4000→\3690
KKC 9356
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4200+税
 ノセダ&トリノ王立歌劇場による≪トゥーランドット≫。トスカニーニの初演と同じ第3幕「リューの自殺」までの上演、演出は鬼才ステファノ・ポーダ演出、装置、衣裳、照明:ステファノ・ポーダ

 演出助手:パオロ・ジアニ・セイ/映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 収録:2018年1月14,18,20日、トリノ王立歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9 Full HD、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:イタリア語、字幕:伊独英仏韓日、リージョンAll、115分
 (DVD)画面:16:9 NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、原語:イタリア語、字幕:伊独英仏韓日、リージョンAll、115分

 2018 年4 月末までジャナンドレア・ノセダが音楽監督を務めていたトリノ王立歌劇場による2018 年1 月に上演されたプッチーニの≪トゥーランドット≫。トリノ王立歌劇場はノセダが2007 年に音楽監督就任以来大きな成果をあげ、巨匠トスカニーニに次ぐ第2 期黄金時代を迎えたと世界中から注目を集めていましたが、残念ながら2018 年4 月末に退任、ノセダはファビオ・ルイージの後任として2021/2022 シーズンからチューリッヒ歌劇場の音楽総監督を務めることが決まっています。
 ≪トゥーランドット≫は、プッチーニ最後の未完の作品。伝説時代の北京を舞台に、美しくも冷酷な姫トゥーランドットが王子カラフによって真実の愛に目覚める物語です。トゥーランドットは1926 年4 月25 日にミラノ・スカラ座でトスカニーニの指揮で初演されました。初日にトスカニーニはプッチーニ自身が書いた第3 幕の「リューの自殺」の場面まで演奏し、「プッチーニはここまで作曲して亡くなられました。」と言って指揮を止めたという話は有名。残りの部分については、プッチーニの息子がフランコ・アルファーノに作曲を依頼、台本は出来上がっていたので、2 日目以降はアルファーノが追加した音楽で全曲演奏されたということ。以降アルファーノの補筆で全曲演奏されることが一般的でしたが、2001 年にリッカルド・シャイー委嘱によりルチアーノ・ベリオが補筆版を完成させています。今回の上演は、ノセダの考えにより、初演でトスカニーニが振ったように第3 幕の「リューの自殺」の場面までで上演は終了しています。
 そしてこの上演では演出から照明まで全てを手がけ、時代の先を行く鬼才ステファノ・ポーダによる新プロダクション。古代中国の喪服の色であった白を基調とし、オリエンタルでエレガントな装飾を施した舞台が印象的。
















9/20(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PROFIL



PH 14002
(6CD)
¥5700→\5390

超お得セット
 ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン・セット

 Disc 1 59' 53
  ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)第1〜3楽章
 Disc 2 54' 11"
  (1)ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)第4楽章
  (2)モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504
 Disc 3 33' 16"
  マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜第1、2楽章
 Disc 4 53' 11"
  マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜第3〜5楽章
 Disc 5 50' 25"
  (1)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
  (2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 Disc 6 46' 09"
  ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
フランク・ペーター・ツィンマーマン
 (ヴァイオリン)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
 ハイティンクとドレスデンのシリーズがこの価格で!

 録音:2002年12月3日/ゼンパーオーパー(ブルックナー)、9月2日/ドレスデン文化宮殿(モーツァルト)、1995年2月13日/ゼンパーオーパー(マーラー)、2002年9月29日(Disc5, 6)/ドレスデン文化宮殿(すべてライヴ)

 ハイティンクとシュターツカペレ・ドレスデンの共演の音源を6 枚にまとめた超お得セットの登場となります。
 ハイティンクは2002 年から2004 年までシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者を務めました。就任直後の8 月にドレスデンは洪水の被害にみまわれ、本拠地ゼンパーオーパーが浸水して使用不可能となりました。
 当アルバムには同年9 月2 日と29 日のハイティンク・シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者就任記念コンサート・ライヴが収録されていますが、ドレスデン文化宮殿にて開催され、犠牲者に捧げられました。その2 ヶ月後には復旧したゼンパーオーパーでブルックナーの交響曲第8 番が演奏されました。しずれも当時73 歳のハイティンクの円熟と高揚感が理想的な均衡した神業を堪能できます。
 嬉しいのがフランク・ペーター・ツィンマーマンを独奏者としたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。オケも含めヨアヒム伝統のドイツ的なベートーヴェンの協奏曲を味わせてくれます。




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NIFC



NIFCCD 052
¥2500→\2290
女王アルゲリッチとマイスキー再び!
 ハイドン:ピアノ協奏曲&チェロ協奏曲

 ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII:11*
 スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.141*(アンコール)
 ハイドン:チェロ協奏曲ハ長調 Hob.VIIb:1
 J.S.バッハ:
  無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008より サラバンド、
  無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009より ブーレ、
  無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011より サラバンド(アンコール)

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)*
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
アグニェシュカ・ドゥチマル(指揮)
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団

 アルゲリッチとマイスキー!1992、93年録音のハイドン協奏曲!

 ☆ショパン・インスティテュートの自主レーベル「NIFC」から、女王アルゲリッチとマイスキー再び!
 ☆ハイドンのピアノ&チェロ協奏曲、そしてアンコールのスカルラッティ&バッハまで収録した1990年代録音!

 ポーランドのショパン・インスティテュート(NIFC)から、マルタ・アルゲリッチ、ミッシャ・マイスキーの貴重音源が登場!
 1992年(アルゲリッチ)と1993年(マイスキー)にポーランド放送で行われたハイドンの協奏曲録音。
 ポーランドでもっとも著名な女流指揮者、アグニェシュカ・ドゥチマルとポーランド放送の室内オケ「アマデウス室内管弦楽団」との共演で行われた2つの名演。
 ポーランドの聴衆に深く刻み込まれた忘れがたい体験が、CDとなって世界へと届けられます。

 アンコールとして演奏されたスカルラッティのソナタ(アルゲリッチ)、バッハの無伴奏チェロ組曲(マイスキー)の収録も嬉しいポイント。

 ※録音:1992年4月13日*、1993年11月26日、ポーランド放送'S1'コンサート・スタジオ(ワルシャワ)





NIFC旧譜
マイスキーとの
ョパン:チェロ・ソナタ
NIFCCD 038
\2500→\2290
アルゲリッチ/2010年 ワルシャワ・ショパン・ライヴ
 ショパン:ピアノ協奏曲第1番
  チェロ・ソナタはマイスキーと共演!

 ショパン:
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
  チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
  序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
ヤツェク・カスプシク(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
 女王アルゲリッチが弾くショパンのピアノ協奏曲第1番。チェロ・ソナタでは盟友ミッシャ・マイスキーと共演。

 女王マルタ・アルゲリッチが、2010年にポーランド、ワルシャワの「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭で繰り広げた「ピアノ協奏曲第1番」のライヴ・レコーディングがNIFCから登場!
 ショパン・イヤーに、アルゲリッチがワルシャワで弾いた「ピアノ協奏曲第1番」では、ポーランドが誇るヤツェク・カスプシクとシンフォニア・ヴァルソヴィアの存在も心強い。
 「チェロ・ソナタ」と「序奏と華麗なるポロネーズ」を弾くのはミッシャ・マイスキー!アルゲリッチとマイスキー、稀代の名コンビのデュオによるショパン。

 ※録音(ライヴ):2010年8月27日&28日、ワルシャワ、ポーランド






こちらはNIFCの映像旧譜
ブリュッヘンとのベートーヴェン"第1番"!
NIFCDVD 004
(DVD-Video/NTSC)
\4000
アルゲリッチが1849年製のエラールを弾く!
 ブリュッヘンとのベートーヴェン"第1番"!

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
  ブレス・オヴ・ザ・オーケストラ 〜
   18世紀オーケストラとフランス・ブリュッヘンのポートレート
マルタ・アルゲリッチ
 (ピリオド・ピアノ/
  エラール1849年製)
フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ

 2012年8月28日、ワルシャワ。「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭(festival'Chopin and his Europe')での奇跡の共演、アルゲリッチ、1849年製のエラール、そしてフランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラの「ベートーヴェン」が、NIFC(ショパン・インスティテュート)からDVDで登場。

 2012年の「ショパンと彼のヨーロッパ音楽祭」に招かれたマルタ・アルゲリッチ。
 フランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラとの共演によるベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」での使用楽器はモダンピアノではなく、なんと1849年にパリで製作されたエラール(ピリオド・ピアノ)!
 アルゲリッチにとって初となるピリオド・ピアノによるレコーディング。2012年8月のワルシャワで実現した歴史的快挙がここに鮮明に蘇ります!大反響必至!
 「ブレス・オヴ・ザ・オーケストラ」(約45分)は、2013年の「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭で撮影されたドキュメンタリー。リハーサル風景、ブリュッヘン、18世紀オーケストラのメンバーのインタビューなど、貴重な映像が収録されたこのDVDのもう1つの"主役"である。

 録音:2012年8月28日、ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ(ライヴ)
 DVD仕様 〜 収録時間92分(画面:16:9/音声:DTS 5.1、PCM2.0ステレオ/字幕:英語、ポーランド語/NTSC、Region All


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NIFCCD 034
¥2500→\2290
ディーナ・ヨッフェ(ピリオド・ピアノ)
 ピアノ独奏版 協奏的作品集その2

ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番(ピアノ独奏版)

 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11*
ディーナ・ヨッフェ(ピリオド・ピアノ)
 プレイエルとエラールで弾く、"独奏版"ショパンのピアノ協奏曲!

 ☆ラトビア生まれの大ピアニスト、ディーナ・ヨッフェ!
 ☆「協奏的作品集」に続き、2つのピアノ協奏曲の「ピアノ独奏版」も登場!
 ☆プレイエルとエラールの弾き分けもポイント!

 ネイガウス・スクールの名教師ヴェラ・ゴルノスタエヴァのピアニズムを継承し、1975年のショパン国際ピアノ・コンクールでは第2位に入賞したラトビア生まれの大ピアニスト、ディーナ・ヨッフェ。NIFC(ショパン・インスティテュート)からリリースされた 「ピアノ独奏版 協奏的作品集(NIFCCD 033)」に続き、2つの「ピアノ協奏曲」の"ピアノ独奏版"も登場!

 ディーナ・ヨッフェがNIFCの2つ銘器、1848年製のプレイエルと1838年製のエラールを弾いた、ピアノ・ソロ版のショパン協奏曲。
 ショパン・ファンからピリオド楽器ファン、アレンジ・ファンまで、要注目のショパン新譜です!

 ※使用楽器:プレイエル1848、エラール1838*
 ※録音:2010年5月24日−25日、2013年3月12日−13日*、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)


  

 ディーナ・ヨッフェ、ツィマーマンが第1位だったときのショパン・コンクールの第2位。しかし日本での人気は根強いものがあった。



ディーナ・ヨッフェ:

 旧ソ連ラトヴィア共和国のリガに生まれモスクワのチャイコフスキー音楽院でベラ・ゴルノスタエヴァに師事。
 1974年シューマン国際音楽コンクール、1975年ショパン国際ピアノコンクールで共に第2位受賞。
 多くの演奏会や録音、後進への指導で世界的に知られるピアニストです。
   http://www.dinayoffe.com/




NIFCでの前作アルバム
ピアノ独奏版 協奏的作品集その1


NIFCCD 033
\2500→\2290
ディーナ・ヨッフェ
 ショパン:ピアノ独奏版 協奏的作品集

  モーツァルトの歌劇 《ドン・ジョヴァンニ》 の
   「お手をどうぞ」の主題による変奏曲変ロ長調 Op.2
  ポーランド民謡による大幻想曲イ長調 Op.13
  ロンド 《クラコヴィアク》 ヘ長調 Op.14
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 Op.22
ディーナ・ヨッフェ
 (フォルテピアノ/エラール1849)
 1849年製エラールで聴く"独奏版" ピアノと管弦楽のための作品集

 ネイガウス・スクールの名教師ヴェラ・ゴルノスタエヴァのピアニズムを継承し、1975年のショパン国際ピアノ・コンクールでは第2位に入賞したラトビア生まれの大ピアニスト、ディーナ・ヨッフェが、NIFC(ショパン・インスティテュート)から再び登場!
 これまでNIFCでは、ピアノ独奏作品から息子ダニエル・ワイマンとのデュオまで録音し、お馴染みとなっているディーナ・ヨッフェ。2013年に録音された最新盤では、「ピアノと管弦楽のための作品」から、「ピアノ独奏版」へと生まれ変わった4つの作品を収録。
 ピアノ独奏でもしばしば演奏される名曲「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」に加え、独奏版では聴く機会の少ない、ショパンの管弦楽を伴った最初の3曲(Op.2、Op.13、Op.14)が1849年制のエラールで披露されます。
 今年(2015年)に開催される第17回ショパン国際ピアノ・コンクールの審査員にも選ばれているディーナ・ヨッフェのショパン。ショパン・ファン、アレンジ・ファンからピアノ学習者、コンクール挑戦者まで注目の1枚です!

 ※録音:2013年3月12日−16日&9月30日−10月2日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)





ECM〜New Series



4817041
\2500
《ダニエーレ・ロッカート〜ステファノ・スコダニッビオ:ALISEI》
 ステファノ・スコダニッビオ(1956-2012):
  1) Aisei、2) Ottetto*、
  3) Due pezzi brillanti、4) Da una certa nebbia*

*世界初録音
ダニエーレ・ロッカート(コントラバス)、
Giacomo Piermatti(コントラバス)(4)、
トニーノ・バッティスタ(指揮)
Ludus Gravis Ensemble(2)

 天才奏者によるコントラバス作品の傑作集
 2012年に亡くなった天才コントラバス奏者ステファノ・スコダニッビオは、コントラバスのために類稀な作曲もしました。
 アルバム『Alisei』(「貿易風」という意味)に収録されている独奏バス、2つのバス、バス・アンサンブルのための作品にはその特徴がよく表れています。
 中でも世界初録音となる『Ottetto』は彼が生涯をかけて創出し発展させた広範囲にわたるテクニックのすべてが並外れた手法でまとめられています。ダニエーレ・ロッカートはこの作品を「彼の非常に気高い遺産」だと表明しています。
 ロッカートはスコダニッビオとともにコントラバスのアンサンブル「Ludus Gravis Ensemble」を設立しました。ロッカートはソロ奏者として、ヴィルトゥオジティを限界まで求めて「バスに本当の声で歌わせる」作品、『Due pezzi brillanti』に挑戦しています。
 2つのバスのための『Da una certa nebbia』も世界初録音で、この曲はアメリカの作曲家モートン・フェルドマンの作品への賛辞を表しています。

  録音:2014年2月−3月、ペルージャ、Pitch Audio Reseach(1, 3, 4)、ローマ、Studio Controfase(2)
 


4817007
(2CD)
\4800
《ケント・ナガノ&イェルク・ヴィトマン〜オラトリオ『ARCHE』》
 イェルク・ヴィトマン(b.1973):オラトリオ『ARCHE』
 《CD 1》
  1) Fiat Lux/Es Werde Light、2) Sintflut、3) Die Liebe
 《CD 2》
  1) Dies Irae、2) Dona Nobis Pacem
マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)、
トーマス・E.バウアー(バリトン)、
Iveta Apkalna(オルガン)
ハンブルク州立歌劇場合唱団、
アウディ青年合唱アカデミー、
ケント・ナガノ(指揮)
ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団

 ヴィトマンの新作オラトリオ世界初演を収録
 作曲家イェルク・ヴィトマンの新作、オラトリオ『ARCHE』は、ハンブルクのコンサートホール「エルプフィルハーモニー」の落成式のために委嘱された作品です。独唱者、合唱、オルガン、オーケストラのためのこのオラトリオは、作者不詳の古いものからニーチェ、スローターダイク、アッシジのフランチェスコ、ミケランジェロ、シラーなどさまざまな時代のテクストが引用・編集され、西洋の歴史の流れを汲む簡潔な作品となっています。
 オラトリオの伝統を見据えつつ、それを新たなものへと転換している作品です。この大いなるパワーに満ちた音楽をケント・ナガノが自信溢れる指揮で奏でた2017年1月の世界初演がこのライヴ録音盤となりました。CD2枚組。

  録音:2017年1月13日、ハンブルク、エルプフィルハーモニー大ホール(ライヴ)



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ORFEO



C933181
\2600→\2390

ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
 「ロシアへの旅」〜チェロと管弦楽のためのロシア作品集


 1.チャイコフスキー:カプリッチョ風小品 ロ短調 Op.62
 チャイコフスキー(グラズノフ編):懐かしい土地の思い出 Op.42
  2.瞑想曲 Andante
  3.スケルツォ Presto giocoso
  4.メロディ Moderato con moto
 グラズノフ:2つの小品 Op.20
  5.メロディ
  6.スペイン風セレナーデ
 チャイコフスキー:ロココ変奏曲 Op.33
  7.Moderato assai quasi andante
  8.主題 Moderato semplice
  9.第1変奏 Tempo del tema
  10.第2変奏 Tempo del tema
  11.第3変奏 Andante sostenuto
  12.第4変奏 Andante grazioso
  13.第5変奏 Allegro moderato
  14.第6変奏 Andante
  15.第7変奏 コーダ Allegro vivo
 16.チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ Op.11
 17.リムスキー=コルサコフ:セレナーデ Op.37
 18.チャイコフスキー:ノクターン Op.19
 19.グラズノフ:吟遊詩人の歌 Op.71
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
アジス・ショハキモフ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団

 いま世界で最も注目されているチェリストの一人、ミュラー=ショットによるロシア作品集。
 チャイコフスキー、グラズノフ、リムスキー=コルサコフというロシアを代表する3人の作曲家が、チェロと管弦楽のために書いた作品を集めています。切り込むようなトリルで開始される「カプリッチョ風小品」で力強く刺激的に始まり、チャイコフスキーがヴァイオリンとピアノのために書いてグラズノフが編曲した「懐かしい土地の思い出」の有名な「メロディ」も、奥行きのある美しさで聴かせてくれます。
 持ち前の高い技術と豊かな表現で、1727年マッテオ・ゴフリラーによって製作された名器「Exシャピーロ」を力強く鳴らし切り、巨匠たちが深い愛情を持ってチェロに寄せた美しいメロディの数々を、心からの敬意と共感で歌い上げています。
 指揮は、今年30歳の若きショハキモフ。来日公演でも聴衆を魅了した統率力とシャープな音作りで、絶妙なサポートを聴かせます。

  録音:2017年4月3-6日、ベルリン、イエス・キリスト教会


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ミュラー=ショット、代表的アルバムは数あれど、やはりこれ。
男前過ぎる、ロマンあふれる傑作アルバム。
これを彼女にプレゼントしたら、ミュラー=ショットに彼女を取られてしまうかもしれない。
ORFEO 855141
\2600→\2390
ミュラー=ショット/
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲&チェロ作品集

 ドヴォルザーク:
  4つのロマンティックな小品op.75 *
  チェロ協奏曲ロ短調op.104

  森の静けさop.68-5
  ロンド ト短調op.94
  スラヴ舞曲第8番ト短調op.46-8 *
  わが母の教え給いし歌op.55-4 *
ダニエル・ミュラー=ショット
 (チェロ;1727年製
  マッテオ・ゴッフリラー)
ミヒャエル・ザンデルリング(指揮)
北ドイツ放送交響楽団
ロベルト・クーレック(ピアノ)*
 ついに登場!ミュラー=ショットの「ドヴォコン」!

 収録:2011 年6 月27 日-7 月1 日/ハンブルク、NDR、ロルフ・リーバーマン・スタジオ(セッション・デジタル)/DDD、ステレオ、78’55”

 度重なる来日で着実にファンを獲得し、ドイツ屈指の実力派チェリストとしての呼び声も高いミュラー=ショットが、ついに不滅の傑作ドヴォルザークの協奏曲をリリース。
 2011 年6 月末から7 月頭にかけて、ミヒャエル・ザンデルリング指揮北ドイツ放送交響楽団との顔合わせにより、ハンブルクのNDR スタジオで、じっくりセッションを組んでレコーディングされたものです。

 さきごろ2014 年1 月のベルリン・フィルの定期公演でも、急遽トルルス・モルクの代役を務めたミュラー=ショットは、アラン・ギルバート指揮でみごとに同曲を弾き切り、大成功を収めたことが伝えられています。本演奏でも、美しく伸びやかな音色にいっそうの磨きがかかり、研ぎ澄まされた技術としなやかな音楽運びで、ほかに例を見ないこの傑作にたっぷりと浸らせてくれます。さらに、ここではザンデルリングの指揮ぶりが的確で、指揮者転向以前にはすぐれたチェリストとして活動していた実績と、この作品に対する造詣の深さを感じさせる内容となっています。

 「わたしにとって、独奏チェロとオーケストラのための作品と同時に、室内楽曲をレコ−ディングすることはとくに重要で、どうやって声部間の絶妙なバランスによる室内楽の語法を、ドヴォルザークがオーケストラの形式に移すことが出来たのかをたどるのは魅力的です。」

 ブックレットのなかで、ミュラー=ショット自身もこのように述べているように、このアルバムには「チェロ協奏曲」「森の静けさ」「ロンド」とオーケストラ伴奏の楽曲のほかに、ピアノに名手クーレックを迎えて、ドヴォルザークによる室内楽曲が併せて収められています。

 しかも、親しみやすいメロディにピアノとの親密な対話で、ドヴォルザークの室内楽のエッセンスの詰まった「ロマンティックな小品」から開始され、あたたかくも切ない「わが母の教え給いし歌」でしんみりと閉じられるあたりに、アルバム構成にもミュラー=ショット独自のこだわりがうかがえます。





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFEO D’OR



C953181DR
\2400→\2190
マティス、ファスベンダー、シュライアー、ベリー登場!
 ザルツブルク音楽祭 1974年

  1-9.シューマン:スペインの歌芝居
  10-27.ブラームス:愛の歌(ワルツ) *
エディト・マティス(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)
ペーター・シュライアー(テノール)
ワルター・ベリー (バス)

エリック・ヴェルバ(ピアノ)
パウル・フォン・シルハウスキー(ピアノ)*
 1974年のザルツブルク音楽祭を沸かせた、マティス、ファスベンダー、シュライアー、ベリーという当代きっての豪華歌手の共演がCDで登場。
 この後1981年には、ほぼ引退となったベリーに代わってフィッシャー=ディースカウが加わり、DGへセッション録音していますが(ピアノはエンゲルとサヴァリッシュ)、その丁度7年前のライヴということになります。
 まだ若々しい4人の歌声がなんといっても魅力で、ライヴならではの生き生きとしたやりとり、そして高揚感も素晴らしいもの。
 オーストリア放送に残されていたオリジナル・テープから丁寧にリマスタリングされており、彼らの力強いアンサンブルを堪能することが出来ます。

  録音:ライヴ・ステレオ 1974年8月25日 ザルツブルク祝祭大劇場





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PAVANE



Pavane Anthologia
これだけのアイテムを埋もれたままにしてはいけない


 PAVANE創立40周年記念シリーズ"アンソロジア"!
エゴロフ!カツァリス!モギレフスキー!メルニコフ!
1978年に創設され、今年2018年で40周年を迎えたベルギーの歴史あるレーベル「Pavane(パヴァーヌ)」。
創立40周年記念としてスタートする「Anthologia(アンソロジア)」は、同レーベルが保有する往年の名盤を復刻する注目のシリーズです。
第1弾では、エゴロフ、カツァリス、モギレフスキー、そしてメルニコフという錚々たるピアニストたちの演奏が復刻となります!


ADW 4001
¥2100→\1990
天才ピニアスト、ユーリ・エゴロフのバッハ
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846−869より
   前奏曲とフーガ第5番ニ長調 BWV.850、
   前奏曲とフーガ第12番ヘ短調 BWV.857、
   前奏曲とフーガ第24番ロ短調 BWV.869
  イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
ユーリ・エゴロフ(ピアノ)
 1974年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で第3位、翌1975年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第3位に輝き、1977年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでも聴衆から圧倒的な支持を得るなど、一躍世界的ピアニストとしてその名を轟かせたものの、1988年、エイズにより33歳という若さで他界した夭折の天才ピニアスト、ユーリ・エゴロフ(1954−1988)。
 エリザベート王妃国際音楽コンクールでの優勝直後に収録されたこのバッハは、その決して長いとは言えないキャリアの中で遺されたエゴロフの録音の1つ。ヤコフ・ザークの流れを汲み、西側へと活躍の場を求めた天才のバッハが蘇えります。

 ※録音:1975年、スタジオ・グラヴィソン(ベルギー)
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ADW 4002
¥2100→\1990
PAVANE最大のベストセラーだった
 シプリアン・カツァリスの若き日の名盤!
 モーツァルト:6つのウィーンのソナチネ

  ソナタ第1番ハ長調/ソナタ第2番イ長調/
  ソナタ第3番ニ長調/ソナタ第4番変ホ長調/
  ソナタ第5番ヘ長調/ソナタ第6番ハ長調
シプリアン・カツァリス
 (ピアノ/スタインウェイ)
 驚異的な超絶技巧と極上の美音で聴き手を魅了し続けている世紀のミラクル・ヴィルトゥオーソ・ピアニスト、シプリアン・カツァリス。
 木管楽器のためのディヴェルティメントを原曲とするモーツァルトの「6つのソナチネ」はこのカツァリス盤が世界初録音!
 40年以上前に録音され、現在のカツァリスとは一味違う若き日のカツァリスの新鮮な演奏を聴くことの出来る貴重な記録です。
 数十年前、PAVANEで一番売れていたのがこのアルバムでした。

こんなジャケットでした。覚えてる方も多いのではないかと。

 ※録音:1974年、ヘント(ベルギー)
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ADW 4003
¥2100→\1990
ゲンリフ・ネイガウスの愛弟子、幻のピアニスト
 エフゲニー・モギレフスキー
ショパン:ピアノ作品集

 幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61
 子守歌変ニ長調 Op.57
 マズルカ第13番イ短調 Op.17-4
 マズルカ第49番イ短調 Op.68-2
 スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
 24の前奏曲 Op.28
エフゲニー・モギレフスキー(ピアノ)
 ロシアン・ピアノ・スクールの最大流派の1つ、ゲンリフ・ネイガウスの愛弟子であり、1964年のエリザベート王妃国際ピアノ・コンクールを当時史上最年少の若さで制覇し、その名を世界に知らしめたエフゲニー・モギレフスキー(1945−)。
 代表的名盤であるコンドラシンとのラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」以外の録音はほとんど知られてこなかっただけに、西側での初めての録音であり、90年代以降のモギレフスキーの知られざるピアニズムを刻印した1991年収録のショパン・アルバムの復活は大きな注目を集めることでしょう。

 ※録音:1991年10月、スタジオ4(フラジェ、ベルギー)
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ADW 4004
¥2100→\1990
若き日のメルニコフが奏でる、
 モーツァルト、シューベルト、ショパンの3つのピアノ・ソナタ

  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664,Op.120
  ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
 今を輝くロシアの名ピアニスト、アレクサンドル・メルニコフが、1991年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでの上位入賞直後に行ったファースト・レコーディング!
 当時18歳の若き日のメルニコフが奏でているのは、モーツァルト、シューベルト、そしてショパンの3つのピアノ・ソナタ。メルニコフのその後の輝かしい国際的なキャリアの出発点となった演奏の復刻にご期待下さい!

 ※録音:1991年、サル・デルヴォー(ブリュッセル、ベルギー)














9/19(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


SUPRAPHON



SU 4257
¥2400
チェコ出身のメンバーで結成された実力派による
 ドヴォルザークのピアノ四重奏曲集

  ドヴォルザーク(1841-1904):
   (1)ピアノ四重奏曲第1番 ニ長調 Op.23(1875)
   (2)ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 Op.87(1889)
ドヴォルザーク・ピアノ四重奏団
 【スラーヴカ・ヴェルネルロヴァー=
   ペホチョヴァー(ピアノ)、
  シュチェパーン・プラジャーク(ヴァイオリン)、
  ペトル・ヴェルネル(ヴィオラ)、
  ヤン・ジェダーンスキー(チェロ)】
 旋律美と地方色と楽器法の巧みさとをあわせもつ名作。チェコ出身のメンバーで結成された実力派によるドヴォルザークのピアノ四重奏曲集

 セッション録音:(1)2018年6月29&30日、(2)2018年5月23&24日/マルティヌー・ホール(プラハ)/72'48"

 ドヴォルザークは友人とともに室内楽を楽しみました。彼が残した室内楽作品にはそれぞれ故郷への思いを感じさせる旋律美と地方色と楽器法の巧みさとをあわせもち、とりわけ有名なピアノ三重奏曲第4 番「ドゥムキー」やピアノ五重奏曲は有名です。その陰にひそめる2 つのピアノ四重奏曲もそうした魅力あふれ、2 篇ともに緻密に構成された力作です。
 ヨゼフ・ヴラフ、イヴァン・モラヴェッツ、ラン・シュカンパなどから薫陶をえたチェコ出身のメンバーで結成されたドヴォルザーク・ピアノ四重奏団は脈々と受け継ぐドヴォルザークの作品を美しく奏でます。



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ALPHA



ALPHA396
\2600→\2390
カフェ・ツィマーマン
 対位法重視の時代から典雅なギャラント様式に移行しつつある時代に花開いた
  熱血漢ジェミニアーニの華麗な傑作
  ジェミニアーニ(1687-1762):合奏協奏曲集 Op.7

 1-4.協奏曲 ニ長調 H.115
 5-8.協奏曲 ニ短調 H.116
 9-11.協奏曲 ハ長調 H.117
 12-14.協奏曲 ニ短調 H.118
 15-17.協奏曲 ハ短調 H.119
 19-22.協奏曲 変ロ長調 H.120
カフェ・ツィマーマン(アンサンブル)
【メンバー】
 パブロ・バレッティ(コンサートマスター)
 ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
 グアダルーペ・デル・モラル(ヴァイオリン)
 マウロ・ロペス・フェレイラ(ヴァイオリン)
 マティアス・ミュラー(ヴァイオリン)
 マリア・ゴミス(ヴァイオリン)
 パトリシア・ガニョン(ヴィオラ)
 リュシー・ユゼニ(ヴィオラ)
 ペトル・スカルカ(チェロ)
 フリスト・クズマノフ(チェロ)
 カレル・ヴァルテル(トラヴェルソ)
 レギーナ・グライム(トラヴェルソ)
 カルレス・クリストバル(ファゴット)
 ルジェク・ブラニー(コントラバス)
 セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ

 イタリア後期バロック期の作曲家フランチェスコ・ジェミニアーニは「コレッリからヘンデルをつなぐ存在」と言われています。アレッサンドロ・スカルラッティに学び、ナポリの宮廷楽団のコンサート・マスターとして活躍していたところ、腕を買われてロンドンに招かれ第3代エセックス伯ウィリアム・カペルの庇護を受けました。かなり気性の激しい性格であったようで「熱血漢 Il Furibondo」と呼ばれたことでも知られます。
 このアルバムに収録された作品番号7の合奏協奏曲は、ジェミニアーニ59歳頃の作品。それぞれ弦楽四重奏をソリストに据えるという、当時としては画期的な編成で書かれているだけでなく、規則性を重視した時代にあって、彼の作品はあまりにも気まぐれであり、この曲を録音することに決めたカフェ・ツィマーマンのメンバーたちもその斬新さに驚いてしまったといいます。
 そろそろ対位法を重視した時代から典雅なギャラント様式に移行しつつある時代に花開いたジェミニアーニの華麗な協奏曲は、やはり熱血漢ならではの名曲です。

  録音 2017年9月 エクス=アン=プロヴァンス,ダリウス・ミヨー音楽院  カンプラ・オーディトリアム
 

ALPHA401
\2600
CONFIDENCE-信頼
ジュリアン・ベール(テノール):アリア集
 1.グノー(1818-1893):歌劇《サンク=マルス》(1877)-前奏曲とカヴァティーナ
     A VOUS, MA MERE… O CHERE ET VIVANTE IMAGE
     ああ、お母さん…生き生きとしたその面影
 2.ドリーブ(1836-1891):歌劇《ニヴェルのジャン》(1880)-
   ≪ J’AI VU LA BANNIERE DE FRANCE ! フランスの旗を見た
 3.メサジェ(1853-1929):歌劇《フォルテュニオ》(1907)-
   ≪ J’AIMAIS LA VIEILLE MAISON GRISE ≫
    私はあの古い灰色の家が好きだった
 4.ジョンシエール(1839-1903):歌劇《騎士ジャン》(1885)-
   ≪ PARLONS DE MOI, LE VOULEZ-VOUS ・・OUI J’AIME, HELAS ! ≫
    わたしはどうなのです、大切に思えますか?ええ愛しております、ああ!
 5.オルメス(1847-1907):歌劇《祖国愛の喜び》-LA NUIT ET L’AMOUR 夜と愛と
 6.ビゼー(1838-1875):劇音楽《美しきパースの娘》(1867)
   -スミスのセレナーデ 「 PARTOUT DES CRIS DE JOIE…
   A LA VOIX D’UN AMANT FIDELE歓声がそこかしこから…頼れる恋人の声に」
 7.ゴダール(1849-1895):歌劇《ジョスラン》(1888)-
   子守歌 ≪ CACHES DANS CET ASILE ≫
    神がお導きになった この安らぎの場所に隠れて
 8.ドリーブ:歌劇《ラクメ》(1883)-
   ≪ PRENDRE LE DESSIN D’UN BIJOU宝石の形を描き取るなど…
    FANTAISIE AUX DIVINS MENSONGES ≫神をかたった絵空事の嘘ばかり
 9.レハール(1870-1948):喜歌劇《微笑みの国》(1929)-
   ≪ JE T’AI DONNE MON CRUR ≫ 君こそ我が心のすべて
 10.シャブリエ(1841-1894):ハバネラ(1885)
 11.トマ(1811-1896):歌劇《ミニョン》-
   ELLE NE CROYAIT PAS, DANS SA CANDEUR NAIVE うぶな彼女は信じなかった
 12.レハール:喜歌劇《メリー・ウィドウ》(1905)-
   VIENS DANS CE JOLI PAVILLON この素晴らしきあずまやに
 13.デュパルク(1848-1933):AUX ETOILES 星たちへ(1874/1911改訂)
 14.トレネ(1913-2001):VOUS, QUI PASSEZ SANS ME VOIR 去りゆく君
ジュリアン・ベール(テノール)
ピエール・ブルーズ(指揮)
リヨン国立歌劇場管弦楽団

 現代フランスで最も人気のあるテノール歌手の一人、ジュリアン・ベールのアリア集。モーツァルトを歌い、2009年に権威あるADAMI最優秀オペラ歌手賞を獲得するなど評価を高めてきたベール、このファースト・アルバムでは19世紀のフランス・オペラ・アリアを熱唱しています。
 耳にする機会の少ないアリアも含まれた、熟考の上に厳選された収録曲ですが、彼のカリスマ・ヴォイスはどんな曲でも見事に歌い上げ、苦悩から喜び、優しさ、ヒロイズム…多彩な感情を見せてくれます。
 フランス語で歌われたレハールの2作の名喜歌劇《メリー・ウィドウ》と《微笑みの国》からのアリア、シャンソンのレジェンドとして知られるトレネの「去りゆく君」も聴きどころ。
 ベールのレパートリーの幅広さが伺えます。若手指揮者ブルーズが振るリヨン国立歌劇場管弦楽団のサポートも完璧です。
 

ALPHA408
\2600
F.クープラン(1668-1733):『クラヴサン奏法』およびその他のクラヴサン曲
 1.クラヴサン奏法-第1前奏曲 ハ長調
 2.『クラヴサン曲集 第1巻』第3オルドル-「陰鬱」サラバンド
 3.『クラヴサン曲集 第4巻』第25オルドル-「さまよえる亡霊」
 4.『クラヴサン曲集 第1巻』第3オルドル-「リュタン」
 5.クラヴサン奏法-第2前奏曲 ニ短調
 6.『クラヴサン曲集 第4巻』第22オルドル-「手品」
 7.『クラヴサン曲集 第1巻』第2オルドル-「ガルニエ」
 8.『クラヴサン曲集 第4巻』第22オルドル-「交差するメヌエット」
 9.クラヴサン奏法-第8前奏曲 ホ短調
 10.『クラヴサン曲集 第3巻』第17オルドル-「小さな鐘」
 11.『クラヴサン曲集 第4巻』第21オルドル-「クープラン」
 12.クラヴサン奏法-第4前奏曲 ヘ長調
 13.『クラヴサン曲集 第3巻』第18オルドル-
    「ティク・トク・ショク、あるいはマイヨタン」
 14.『クラヴサン曲集 第4巻』第23オルドル-「アルルカン」
 15.クラヴサン奏法-第3前奏曲 ト短調
 16.『クラヴサン曲集 第1巻』第1オルドル-「魅惑」
 17.『クラヴサン曲集 第4巻』第20オルドル-
    「ケルビム、あるいは可愛いラズール」
 18.クラヴサン奏法-第5前奏曲 イ長調
 19.『クラヴサン曲集 第2巻』第9オルドル-「魅惑的な女」
 20.『クラヴサン曲集 第4巻』第26オルドル-「パントマイム」
 21.クラヴサン奏法-第7前奏曲 変ロ長調
 22.『クラヴサン曲集 第2巻』第6オルドル-「バルサン」
 23.クラヴサン奏法-第6前奏曲 ロ短調
 24.『クラヴサン曲集 第2巻』第8オルドル-「アルマンド“オーゾニエーヌ”」
 25.『クラヴサン曲集 第2巻』第8オルドル-「パッサカーユ」
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン=チェンバロ)

 譜面を一見すると、とても単純で易々と演奏できそうなフランソワ・クープランのクラヴサン(チェンバロ)音楽。しかし、クープランの想起した世界を完璧に表現することは本当に難しく、もし良い演奏に出会えたら、それは得難い体験になることでしょう。
 クープランの全作品の中で重要な位置を占める4巻のクラヴサン曲集は、単なる舞曲の集まりに見えますが、曲のそれぞれに趣向を凝らしたタイトルが付けられており、聴き手の想像力を自由に膨らませるのに役立ちます。
 オリヴィエ・フォルタンは第1集から第4集までの曲を取り混ぜて、流麗な流れを持たせて演奏し、クープラン作品に新たな光を当てています。
 また曲間には、演奏に際しての注意や、クープラン自身の雑感などが書き込まれた著作「クラヴサン奏法」から採られた8曲の古風な作風による前奏曲が適宜挟み込まれています。

  録音 2018年5月11-13日 ショーモン・ラギシュ城
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ALPHA409
\2600→\2390

職人ブリュノ・コクセ
 ボッケリーニ:チェロ作品集第2弾〜チェロ・ソナタ集


 チェロ・ソナタ ト長調 G.5
  独奏チェロと通奏低音チェロによる演奏
   1.第1楽章:LARGO
   2.第2楽章:ALLEGRO ALLA MILITARE
   3.第3楽章:TEMPO DI MINUETTO
 チェロ・ソナタ ハ短調 G.2(第1稿)
  チェロとフォルテピアノによる演奏
  4.第1楽章:ADAGIO
  5.第2楽章:ALLEGRO
  6.第3楽章:ALLEGRETTO
 チェロ・ソナタ ヘ長調 G.1
  チェロとチェンバロ、通奏低音チェロによる演奏
   7.第1楽章:ALLEGRO
   8.第2楽章:ADAGIO
   9.第3楽章:ALLEGRETTO
 チェロ・ソナタ イ長調 G.13
  独奏チェロと通奏低音チェロによる演奏
   10.第1楽章:ALLEGRO
   11.第2楽章:LARGO
   12.第3楽章:ALLEGRO
 チェロ・ソナタ 変ロ長調 G.12
 チェロとチェンバロ、通奏低音チェロによる演奏
  13.第1楽章:ALLEGRO MODERATO
  14.第2楽章:GRAVE
  15.第3楽章:MINUETTO
レ・バッス・レユニ
【メンバー】
ブリュノ・コクセ
 (チェロ…「ボッケリーニ-ベル・カント:2004年シャルル・リシェ製」
エマニュエル・ジャック
 (通奏低音チェロ…
  1999年シャルル・リシェ製-
   オリジナル:ガスパーロ・ダ・サロ)
モード・グラットン
 (フォルテピアノ…2012年ヘラルト・タインマン製2種
  (木製ハンマー/皮革材巻ハンマー)-オリジナル:シュタイン
 SONATA G.2, MECHANISM
  WITH WOODEN HAMMERS,&
 SONATA G.12, MECHANISM
  WITH LEATHER-COVERED HAMMERS
ベルトラン・キュイエ
 (チェンバロ…
   2007年フィリップ・ウモー製:オリジナル:ヴェーター)

 現代では、あの愛らしい「メヌエット」1曲のみが知られるボッケリーニ。しかし1805年5月28日に彼がこの世を去った直後にはライプツィヒとパリのジャーナリストがそれぞれ「彼の楽器が奏でる比類なき音と表現力豊かなメロディで聴衆を魅了することができる優れたチェリスト」「素晴らしいチェロ奏者であった彼は、並ぶ者のないほどの表現力豊かな歌心で我々を魅了した」と賛辞を贈ったほどでした。
 ボッケリーニはもともとイタリアで生まれ、13歳でチェリストとしてデビュー。その後はウィーンの宮廷に勤めましたが、1769年、26歳の時にスペインに招かれドン・ルイス皇子付きの音楽家となり、生涯を終えるまでマドリッドで過ごしています。
 寂しい晩年を送ったとされますが、前述の賛辞の通り、チェリストとしては高い名声を保っていたことは間違いありません。
 数多く残された弦楽五重奏曲は、とりわけチェロが活躍することで知られますが、チェロ・ソナタも同様で、ヴァイオリンを思わせるほどの広い音域を駆使したチェロのメロディはボッケリーニでなければ書き得ないほどに美しく完成度の高いものです。
 コクセは、他の名手たちとともにミラノ音楽院が所蔵するノセダ・コレクションの写本に基づいて5つのソナタを演奏しています。

  録音 2017年10月28日-11月2日 ヴァンヌ(フランス・ブルターニュ地方) カルメル修道会礼拝堂




バッハの無伴奏を弾くコクセ。弦楽器工房の職人のような風貌。
https://youtu.be/soIf9ofQ12s




ジャケットに見覚えのある方も多いかと
10年以上前にベストセラーとなったコクセのボッケリーニ・アルバム
これがなんと・・・第1弾!
あれからはや13年。とりあえずメーカーのカタログには番号が残っている。

Alpha 084
\2600
ボッケリーニ:チェロのためのソナタと協奏曲
 チェロ協奏曲 イ長調 G.475
 チェロと通奏低音のための
  ソナタ 第7番 変ロ長調 G.565
 チェロと通奏低音のための
  ソナタ ハ長調 G.17
 チェロ協奏曲 ト長調 G.480
 チェロと通奏低音のための
  ソナタ 第6番 イ長調 G.4
ブリュノ・コクセ(バロックチェロ)
アンサンブル・レ・バッス・レユニ(古楽器使用)

 これまでのアルバムとは異なり、コクセ自身は全曲を通じてバロック・チェロだけを用い、バス・ド・ヴィオロンやチェロ・ピッコロなどへの持ち替えはなし。
 馴染みの楽器製作者シャルル・リシェが、ボッケリーニ作品の演奏に要求される桁外れの対応力をみたすべく作り上げた“ボッケリーニ・モデル”の素晴らしいバロック・チェロは、常人離れしたコクセの演奏技巧をみごと受け止め、作品にひそむ細やかなニュアンスの変化をきれいに伝えてくれる(ビルスマだけがボッケリーニのスペシャリストではないのだ)。


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ALPHA417
\2600→\2390

いまや最大注目の4人。ヴァン・カイック四重奏団
 シューベルト(1797-1828):弦楽四重奏曲 第10番&第14番「死と乙女」

 弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 D87
  1.第1楽章:ALLEGRO MODERATO
  2.第2楽章:SCHERZO. PRESTISSIMO
  3.第3楽章:ADAGIO
  4.第4楽章:ALLEGRO
 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調「死と乙女」 D810
  5.第1楽章:ALLEGRO
  6.第2楽章:ANDANTE CON MOTO
  7.第3楽章:SCHERZO: ALLEGRO - TRIO
  8.第4楽章:PRESTO - PRESTISSIMO
ヴァン・カイック四重奏団
【メンバー】
 ニコラ・ヴァン・カイック(第1ヴァイオリン)
 シルヴァン・ファーヴル=ビュル(第2ヴァイオリン)
 エマニュエル・フランソワ(ヴィオラ)
 フランソワ・ロバン(チェロ)
 「作曲家にアプローチする時には、その作風の進化を理解するために、彼、または彼女の初期の作品に没頭するのが好きです」と語るヴァン・カイック四重奏団のメンバーたち。そのアイデアは前作のモーツァルト・アルバムでも生かされていましたが、今回はシューベルトをテーマに、一人の作曲家の成熟過程を探っています。
 収録されているのは、シューベルトが16歳の時に書いた弦楽四重奏団第10番と、早すぎる晩年である27歳の作品「死と乙女」。
 親密な家のリビングで演奏されたであろう幸せな第10番、苦難に満ちた暗さと悲痛さを持つ第14番。彼らの演奏は、全く違う雰囲気を持つ2つの作品からシューベルトが辿った時間の経過を鮮やかに浮かび上がらせています。
  録音 2018年2月 スイス、チューリヒ スイス放送協会


 こちらの動画も必見!熱いです。
 プロモーション動画 https://www.youtube.com/watch?v=xvp8Q_oOv7c



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この自由な感性!
とくにKv.136ザルブルク・シンフォニー第1番の鮮烈なまでの自在さ!
ときにバリバリのロック、ときにゴリゴリの民族音楽のように奏でるこの感性。
ここまで若きモーツァルトの溌剌さを示した演奏はなかったような気がする。
ヴァン・カイック四重奏団、注目。


Alpha246
\2600
モーツァルト:弦楽四重奏曲第16・19番、ディヴェルティメント第1番
 1. 弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 KV428
 2. ディヴェルティメント ニ長調 KV136
 3. 弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 KV465「不協和音」
ヴァン・カイック四重奏団
 ニコラ・ヴァン・カイック(vn1)
 シルヴァン・フォーヴル=ビュル(vn2)
 グレゴワール・ヴェッキオーニ(va)
 フランソワ・ロバン(vc)

 続々と新世代が登場するカルテット界、Alphaの目のつけどころに感服!

 現代楽器で、このモーツァルト.!
 21世紀型の気鋭集団も次から次へと現れ、とくにフランス語圏は魅力的なグループが多く活況なように思います。

 アルデオSQやヴォーチェSQなどもそうですが、古楽シーンを中心にフランスで「小規模レーベルの革命」と呼ばれたカリスマ的レーベルAlphaが新たに鳴り物入りで紹介するヴァン・カイック四重奏団は、古楽器使用でなく現代楽器でモーツァルトに正面から向き合い、ドキドキするほどのパフォーマンスをあげてみせる、先が楽しみすぎる才人集団!

 「弦16本で奏でるオペラ」と題された解説からして面白いのですが、スタイリッシュに様式感をふまえながらも鼻息荒く、スリリングな丁々発止のやり取りをリスクぎりぎりまで攻めてみせる演奏スタイルはあらためて刺激的!
 選曲も彼らの持ち味を3通りに示してくれる充実度で、不思議な浮遊感と熾烈な勢いのバランスが魅力の第16番、センスのよい上品さがきわだつ初期のディヴェルティメント、そしてシンフォニックな充実度満点の「不協和音」...と、どれから聴きはじめても興奮必至!

 さすがAlphaレーベル、目の付けどころに唸らされる新発見の1枚!お見逃しなく。

 

ALPHA424
\2600
ITINERAIRE 旅程
 宇宙にインスパイアされた作品集

  1-3.ヴァンサン・セガール:ベト・クラング
  4.キナン・アズメ:地に根ざした元素で
  5-6.ケヴィン・セディッキ:瞑想/舞踏
  7-10.ガブリエル・シヴァク:カポエイラ組曲
  11.ヴァンサン・ペラニ:水田/美しき姫様
  12.ハムザ・エル・ディン:水車
ヴォーチェ四重奏団
【メンバー】
 セシル・ローバン(ヴァイオリン)
 サラ・ダヤン(ヴァイオリン)
 ギヨーム・ベッカー(ヴィオラ)
 リディア・シェリー(チェロ)

ヴァンサン・セガール(芸術監督)
ヴァンサン・ペラニ(アコーディオン)
ケヴィン・セディキ(ザルブ=トンバク・・・足つきの太鼓)
キナン・アズメ(クラリネット)
 クァトゥール・ヴォーチェは来日経験もある弦楽四重奏団で、古典派から近代作品を得意とするアンサンブル。この「ITINERAIRE 旅程」と題されたアルバムでは、2006年にこの世を去ったハムザ・エル・ディンの「ESCALAY」を中心にジャズ、ワールド・ミュージック、クラシック…ボーダーレスな音楽で描かれた《宇宙にインスパイアされた》作品を収録しています。時折聴こえるエスニックな楽器の響きにも心奪われます。
 20世紀初頭、バルトークがハンガリーとルーマニアの村を巡って民謡を採取したように、あまり知られていない地域を探検し、その地の作曲家たちに出会うことで新しい作品が生まれるという、クロノス・カルテットの活動にも似たアプローチは、若き弦楽四重奏団の可能性を限りなく広げることでしょう。
 
 録音日 不明
 
 プロモーション動画 https://www.youtube.com/watch?v=W9DH8AhpwaE
 
 

ALPHA425
\2600
ハンス・ツェンダー(1936-):
 シューベルトの「冬の旅」再創造-テノールと小オーケストラのための

  1.おやすみ
  2.風見の旗
  3.凍った涙
  4.氷結
  5.菩提樹
  6.溢れる涙
  7.川の上で
  8.回想
  9.鬼火
  10.休息
  11.春の夢
  12.孤独
  13.郵便馬車
  14.霜おく頭
  15.烏
  16.最後の希望
  17.村にて
  18.嵐の朝
  19.まぼろし
  20.道しるべ
  21.宿屋
  22.勇気
  23.三つの太陽
  24.辻音楽師
ユリアン・プレガルディエン(テノール)

ロベルト・ライマー(指揮)
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
 若きテノール歌手の中で強い存在感を放つユリアン・プレガルディエン。父クリストフ・プレガルディエンも優れたリート歌手であり、ユリアンも宗教曲やリートの分野で大活躍しています。
 彼がALPHAレーベルでの最初の録音に選んだのは歌曲集「冬の旅」。しかし、これはシューベルトが書いた曲集ではなく、後世の作曲家ハンス・ツェンダーが“まるでオペラか音楽物語のように”仕上げたオーケストラを伴う長大な歌絵巻です。
 この作品は彼の父クリストフも歌い、作品の特異さを広く知らしめたもの。ツェンダー自身が「創造的な変容」と語るように、シューベルト作品の極限まで切り詰めた美しさ、深さとは一線を画した“表現豊かな性格”を与えられた曲集です。
 第1曲目の「おやすみ」から、歌手は歌い始めるまでに積もった雪の中を延々と歩かなくてはいけません。歌は時として叫び、嘆き、オーケストラは風景をとことん描写し、聴き手は目の前に迫る恐怖と諦念と戦うことになります。プレガルディエンの清冽な歌唱は苦悩に満ちた世界を浄めるかのようです。
 
 録音 2016年1月22日 ライヴ ザールブリュッケン ハルベルク放送局大ホール

 プロモーション動画 https://www.youtube.com/watch?v=scuM4xG2N-g&feature=youtu.be
 
 


ALPHA426
(2CD)
\4600
カルダーラ(1670-1736):「キリストの足元のマグダラのマリア」
 6声のオラトリオとシンフォニア
【CD1】
 1.シンフォニア
 2-34.第1部
【CD2】
 1.シンフォニア
 2-34.第2部
マグダラのマリア…エマヌエル・ド・ネグリ(ソプラノ)
マルタ…マイリス・ド・ヴィルトレ(ソプラノ)
地上の愛…ベネデッタ・マッツカート(アルト)
キリスト…レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
ファリサイ人…リッカルド・ノヴァーロ(バリトン)
天の愛…ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
ダミアン・ギヨン(指揮)
ル・バンケ・セレスト(アンサンブル)
【メンバー】
カロリーヌ・バイエ(ヴァイオリン・ソロ)
ビルギット・ゴリス/シモン・ピエール(第1ヴァイオリン)
フィオナ=エミール・プパール/アドリアン・カレ/マリオン・コルクマズ(第2ヴァイオリン)
デアドル・ダウリング/ジェラルディーヌ・ルー(ヴィオラ)
ジュリアン・バル(チェロ・ソロ)
シリル・プーレ(チェロ)
ゴーティエ・ブロンデル(コントラバス)

通奏低音
 ディエゴ・サラマンカ(リュート)
 フランソワ・ゲリエ(チェンバロ)
 ケヴィン・マナン(チェンバロ&オルガン)

 イタリア・バロック期に歌劇、宗教曲の両面で重要な作品を多く残した作曲家カルダーラの代表作の一つ「キリストの足元のマグダラのマリア」をダミアン・ギヨン指揮するバンケ・セレストの演奏で。
 カルダーラは1670年頃にイタリア、ヴェネツィアに生まれ、幼い頃には聖マルコ大寺院の聖歌隊員として活躍する傍ら楽器の習得に励み、1699年に当時の盛家、マントヴァ公ゴンザーガ家の宮廷楽長に就任します。しかしスペイン継承戦争の影響を受けゴンザーガ家は没落、彼は職を求めローマからウィーンに移り、最終的にはウィーンの宮廷副楽長として生涯を終えています。
 彼は1708年に最初の歌劇「Il piu bel nome 最も美しい名前」を作曲、以降、メタスタージオの台本を用いた歌劇や、バッハに影響を与えたとされるミサ曲など数多くの作品を残しましたが、この「キリストの足元のマグダラのマリア」はイタリア語で歌われるカンタータで、1700年にヴェネツィアで初演されています。イエスとマリアをめぐる6人の登場人物が次々と技巧的なレチタティーヴォとアリアを歌い繋ぐ形式で、多くのアリアにはヴァイオリンやチェロのオブリガートが付き、美しい旋律が与えられています。
 名手たちが集うアンサンブル「ル・バンケ・セレスト」の表現力豊かな伴奏にも注目です。

  録音 2017年10月2-3日 レンヌ歌劇場&第4スタジオ




SOMM


SOMMCD0163
\2400
アメリカの偉大なソナタ集
 1-3.コープランド(1900-1990):ピアノ・ソナタ/
 4-5.バーンスタイン(1918-1990):ピアノ・ソナタ/
 6-8.ルー・ハリソン(1917-2003):ピアノ・ソナタ 第3番/
 9.ルー・ハリソン:ラルゴ・オスティナート/
 10.アイヴズ(1874-1954):3ページのソナタ/
 11.アイヴズ:天国の鉄道
ネイサン・ウィリアムソン(ピアノ)
 2016年1月10-11日/The Menuhin Hall, United Kingdom

 20世紀アメリカ作曲家によるソナタ集。この中には大いなる野心を抱いていた学生時代のバーンスタインのソナタも含まれます。
 実験的なアイヴズ、独特の音律を追求したハリソン、第2楽章がジャズ風に書かれたコープランド、違った個性を持つ4人の作品を、ウィリアムソンが緻密に弾きわけています。
 

SOMMCD0173
\2400
チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ作品集
 1-4.ピアノ・ソナタ ト長調 Op.37/
 5.6つの小品 Op.19-第4番 夜想曲/
 6.2つの小品 OP.10-第2番 ユモレスク ホ短調/
 7.6つの小品 Op.19-第3番 アルバムの綴り/
 8.ドゥムカ-ロシアの農村風景 Op.59/
 9-12.ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.80
ニコラ・ミーチャム(ピアノ)
 2012年1月30-31日,2月1日/St. George's Chruch, Bristol, UK

 チャイコフスキーのピアノ・ソナタはとても美しく旋律的であるのに、実際の演奏会であまり演奏されることがありません。
 とりわけ学生時代に書かれたものの、作曲家の生前には出版されなかった嬰ハ短調のソナタは、ほとんど注目されることがありません。
 しかしチャイコフスキー自身はこの曲の第3楽章に手を加え、交響曲第1番の第3楽章に転用したりと、かなり気に入っていたようです。ミーチャムは2曲のソナタを中心に、チャイコフスキーの小品を丁寧に演奏しています。
 

SOMMCD017
\2400
スウェイツ:ミュージカル《ライド!ライド》
 1.序曲/2-13.第1幕/14-25.第2幕
キース・ミッチェル(歌)/
キャスリーン・ハーヴェイ(歌)/
デッラ・ジョーンズ (歌) 他/
ペネロペ・スウェイツ(指揮)/
ドヴ・ゴールドパーク(クラリネット、サクソフォン)
 1999年11月3-4日/All Saints Church, East Finchley London, United Kingdom

 オーストラリア生まれの女性作曲家ペネロペ・スウェイト。ピアニストとしても知られるスウェイトはグレインジャー作品を始めとした多くの録音がありますが、ミュージカル作曲家としても知られ、この‘馬に乗って説教を行った’神学者ジョン・ウェスレーの生涯を描いた「ライド!ライド!」は彼女の代表作の一つです。
 

SOMMCD018
\2400
20世紀の小品集 第2集
 1.ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリン・ソナタ(遺作)/
 2.イザイ(1858-1931):冬の歌 Op.15/
 3-7.ストラヴィンスキー(1882-1971):協奏的二重奏曲/
 8.シマノフスキ(1882-1938):歌劇《ロジェ王》-ロクサーナのアリア/
 9.シマノフスキ:ポーランドの歌/
 10-12.プーランク(1899-1963):ヴァイオリン・ソナタ FP119
デトレフ・ハーン(ヴァイオリン)/
サイモン・パーキン(ピアノ)
 1999年5月1-2日/Conway Hall, London, England, United Kingdom

 ラヴェル、イザイ、シマノフスキなどの作品を含む「20世紀ヴァイオリンのための小品集 第2集」。
 第1集(SOMMCD013)は管楽のための作品でしたが、今作はピアノとヴァイオリンの対話から生まれる清冽で親密な旋律を楽しめます。ロマン主義から印象派を経て、近現代へと変化する芸術を味わってください。
 

SOMMCD019
\2400
ジェフリーズ(1927-):オルガン作品集
 1.オッテン・ファンファーレとプロセッショナル/
 2.Canon Howard's Church Mice/
 3.幼子キリストのための歌/4.バーガーの歌/
 5.五月の朝の前奏曲/
 6.The Return of Canon Howard's Mice/7.バグパイプ吹き/
 8.マジェスティのキリスト/9.エントラーダ/10.ファンタジア/
 11.おお、わが心/
 12.フローリッシュ、アファメーション、メディテーションと6つの変奏曲/
 13.羊飼いの歌/14.カデル・イドリス
ミシェル・ブルシエ(オルガン)
 2000年1月3-5日

 イギリス現代作曲家、ジェフリーズのオルガン作品集。1927年に牧師の息子として生まれ、少年合唱団で歌い、作曲家になりますが、1980年代にほとんどの自作を廃棄、以降は沈黙を守りました。
 抒情的な面と確固たる信念を兼ね備えた曲を一度聴けば、誰もが瞬時に魅了されることでしょう。フランスのオルガニスト、ミシェル・ブルシエの演奏です。
 

SOMMCD020
\2400
ターンブル(1902-1976):声楽作品集
 1.雪のなかのクロリス/2.In Fountain Court/3.少年の歌/
 4.私のベッドは小舟/5.ジュリアへ/
 6.水仙の花が顔をのぞかせだすと/7.Ejaculation to God/
 8.神へ/9.Piping Down the Valleys Wide/10.Cavalier/
 11.If Doughty Deeds/12.雨の日/13-14.月/
 15-16.リマインダー/17.Guess, Guess/
 18.私のモプサは小さい/19.花へ/20.シャワー/
 21.Cargoes/22.Where go the Boats/
 23.Take me to the North Countrie/
 24.You Spotted Snakes/25.There was a Simple Maiden/26.花へ
ロドリック・ウィリアムズ(バリトン)…1-3.6.8.10-11.15-18/
ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)…4-5.7.9.12-14.19/
ロビン・ボウマン(ピアノ)…1-19.21.23-26/
ジョイフル・カンパニー・オブ・シンガーズ…20-26/
アリステア・ヤング(ピアノ)…22/
ピーター・ブロードベント(指揮)…20-26
 2000年6月22日.9月30日 St. Philip's Church, London, England, United Kingdom…1-19/2000年3月26日 Southlands College, London, England, United Kingdom…20-26

 英国の作曲家ターンブルの作品集。ニューカッスルで生まれ、ジグムント・オッペンハイムからピアノを学びましたが、最初は音楽の道に進むことはなく、宝飾品のデザインを志しました。
 しかし、結局は作曲家となり、民謡風の合唱作品や繊細な管弦楽作品を数多く書き上げました。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


SOMM



SOMMBCHM10
\2400
ビーチャム・コレクション-ディーリアス:作品集
 ディーリアス:作品集

  1.ブリッグの定期市-イギリス狂詩曲/
  2.小管弦楽のための2つの小品-第1曲 春を告げるかっこうを聞いて/
  3.歌劇「村のロメオとジュリエット」-楽園への道/
  4.海流/北国のスケッチ 
  5.第1番:秋-風がこずえを渡る/6.第2番:冬の風景/
  7.夜明け前の歌/8.ダンス・ラプソディ 第2番
デニス・ノーブル(バリトン)…4/
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 1928年12月11日.1929年7月10日…1/1927年12月19日…2.3/1928年11月11日…4/1945年10月16日…5.6/1945年10月16日…7.8

 ビーチャムが得意とするディーリアスの作品集。「海流」で感動的なバリトン・ソロを担当するのは名手、デニス・ノーブル。この「海流」を含め、これまでに発表されなかった録音が5曲収録されています。他にも「春を告げるかっこうを聞いて」を始めとした名曲の数々をお楽しみください。

 


SOMMBCHM12
(2CD)
\3800
ビーチャム・コレクション‐ディーリアス:作品集
 ディーリアス:歌劇《村のロメオとジュリエット》 他
 【CD1】
  1-5.村のロメオとジュリエット 第1場-第4場/
 【CD2】
  1-3.村のロメオとジュリエット 第5場-第8場/
  4-11.日没の歌
ファビアン・スミス(バリトン)…オペラ/
フレデリック・シャープ(バリトン)…オペラ/
ルネ・ソームズ(テノール)…オペラ/
ヴェラ・テリー (ソプラノ)…オペラ/
ゴードン・クリントン(バリトン)…オペラ/
BBC合唱団…オペラ/
ハーバート・ドーソン(オルガン)…オペラ/
オルガ・ヘイリー(ソプラノ)…日没の歌/
ロイ・ヘンダーソン(バリトン)…日没の歌/
ロンドン・セレクト合唱団…日没の歌 他/
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 他
 1948年4月23日 Maida Vale Studios, London, England, United Kingdom…オペラ/1934年10月4日 Leeds Town Hall, Leeds, England, United Kingdom…日没の歌

 「村のロミオとジュリエット」はスイスの田園情緒あふれる小さな町で起きた物語。美しく抒情的なメロディに満ちており、なかでも間奏曲「楽園への道」は単独でも演奏される人気曲です。
 1948年の録音。同時収録の「日没の歌」は1934年、リーズ音楽祭での録音で未発表音源です。

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SOMMBCHM15
\2400→\2190
ビーチャム・コレクション
 ノエル・ミュートン=ウッド(ピアノ)

 世紀の怪物協奏曲
   1-5.ブゾーニ(1866-1924):ピアノ協奏曲 Op.39
ノエル・ミュートン=ウッド(ピアノ)/
BBC男声合唱団/
BBC交響楽団/
トーマス・ビーチャム(指揮)
 1948年1月/BBC in Studio No.1, London

 演奏時間に1時間20分ほどかかる上、最終楽章には男声合唱が加わるという「型破り」なピアノ協奏曲。ピアノはオーケストラと完全に同化し、華やかさよりも晦渋さが目立ち、楽想も多岐に渡るため、演奏される機会があまり多くありません。
 こういう曲を好んで取り上げるところがビーチャムの特性でもあり、この演奏でも彼のユニークな解釈が光ります。



 ブゾーニのピアノ協奏曲
 変態的に肥大した誇大妄想狂の作り上げた幻想。
 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、リスト、ショパン、ワグナー、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアン、そしてもう一人の狂人スクリャ−ビン、それらがグジャグジャになって、なおかつそこにラテン的な異常に陽気さが振りまかれる。思いっきりロマンティックになったかと思うと、しんねりむっつりの哲学的な暗さが忍び寄り、そうかと思うとまたまた一転、壮大極まりない大お祭り騒ぎになって、普通の曲なら絶対にこれで終わりだろうというようなすさまじいクライマックスをなんと10回くらい繰り返し、最後にはついに合唱まで入ってきてこの稀代の怪作は終わりを告げる。



 この世紀の怪物協奏曲に1948年の段階で挑んだのはノエル・ミュートン=ウッド。
 1922年オーストラリアのメルボルンに生まれ、14歳でイギリスに渡り、18歳にしてビーチャムと共演デビューを果たし、批評家と聴衆から絶賛を受けたミュートン・ウッド。
 軽やかなタッチとエレガントな音と知的で抑制されたロマン的資質でもって難解きわまりない技巧的な作品を好んで演奏した。

 しかし恋人の突然の死のショックから抜け出せず自らの命を絶ったのは、彼がわずか31歳のときだった。

 このブゾーニの録音はその彼が26歳のときのもの。

 ビーチャム・コレクション・シリーズからの発売ではあるが、残された録音の少ないミュートン=ウッドに注目が集まると思う。


  


SOMMBCHM24
\2400
ビーチャム・コレクション-モーラン、ダンディ、バーナーズ作品集
 1-3.モーラン(1894-1950):シンフォニエッタ/
 4-6.ダンディ(1851-1931):山の夏の日 Op.61/
 7-14.バーナーズ(1883-1950):組曲「ネプチューンの勝利」(抜粋)
トレヴァー・アンソニー(バス)/
トーマス・ビーチャム(指揮)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1947年4月26日 Royal Albert Hall…1-3/1951年10月6日 Maida Vale Studio, BBC Studios, United Kingdom…4-6/1946年11月10日 Davis Theatre, Croydon, United Kingdom…7-14

 今でこそ、イギリス近代作曲家の作品が広く聴かれるようになりましたが、この演奏が行われた時代には、まだモーランやバーナーズの作品はほとんど知られていませんでした。
 ビーチャムはモーランのシンフォニエッタを好み、たびたび演奏会で取り上げています。またビーチャムはダンディの作品も気に入っており「山の夏の日」は得意なレパートリーの一つです。




<映像>

 

ALPHA(映像)


ALPHA716
(Blu−ray)
\5600
ジョヴァンニ・マリア・パリアルディ(1637-1702):
 「カリグラ」
  
三幕のオペラ(1672年 ヴェネツィア)
ヤン・ファン・エルサッケル(テノール) カリグラ
カロリーヌ・マング(ソプラノ) チェゾニア
フローリアン・ゲッツ(バリトン) アルタバーノ&ドミティオ
ジャン=フランソワ・ロンバール(オートコントル) ティグラーネ&クラウディオ
ソフィー・ジュンケール(ソプラノ) テオゼナ
セルジュ・グビウ(テノール) ネスボ&ジェルサ

ヴァンサン・デュメストル(テオルボ、指揮、芸術監督)
ル・ポエム・アルモニーク(古楽器使用)

ミンモ・クティッキオ(マリオネット監督、演出)
アレクサンドラ・リュプナー(演出、マリオネット)
フィリッポ・ヴェルナ=クティッキオ、
クレール・ラバン、
シルヴァン・ジュレ(マリオネット)
イゾール・ド・ボーヴァル(舞台美術)
パトリック・ナイエ(照明)
 日本語字幕なし
 ローマ帝国第3代皇帝カリグラ(小さい軍靴の意味を持つ名)は、たった5年間の在位中に放蕩を繰り返し、28歳の若さで暗殺された後は「狂気の皇帝」として様々な逸話が捏造され、現在でも真の姿を知ることはできません。しかし、その強烈な存在感は、彼の同時代のローマ帝国の歴史家スエトニウスからアルベール・カミュ、もちろん現代に至るまで、詩人、劇作家たちに大いなる霊感を与え続けています。
 確かにカリグラは正気を失っていたかもしれませんが、その視線の先には将来があり、先見の明もありました。
 パリアルディの歌劇《カリグラ》は、皇帝の生涯に寓話を織り込み、幻想的な歌劇に仕立てたもの。
 この上演では、登場人物は全て木製の人形=マリオネットたちが演じることで、理不尽な物語を現実味溢れるものにしています。マリオネットたちを監督するクティッキオは1948年生まれのヴェテラン人形使い。彼の父ジャコモから人形使いの方法を学び、パレルモの村から村へと巡り実践を積んできた人です。
 音楽を担当するのは、デュメストル率いるル・ポエム・アルモニークと優れた歌手たち。17世紀後半の知られざる作品を生き生きとよみがえらせています。

  収録:2017年4月 アラス劇場 映像:16/9 ratio 2.40 HD 1080/59.4 i NTSC 音声:PCM stereo 字幕:仏、英 収録時間:83分

 プロモーション動画 https://www.youtube.com/watch?v=VTQiYQBt7_c&feature=youtu.be
 




HAENSSLER(映像)


HC 16013
(DVD)
【再発売】
¥2700
輝く夜〜作曲家モートン・ローリゼンの肖像
 【マイケル・スティウォーター監督作品】

  (1)ウォルドロン島/(2)ルクス・エテルナ〜天地創造/
  (3)ルクス・エテルナ〜世の中へ/(4)学生時代/
  (5)マドリガーリ/(6)音楽的影響/(7)この夏の夜/(8)薔薇の歌/
  (9)夜のソネット/(10)この輝く夜に/(11)おお大いなる神秘
 
  ボーナス:
   上記の56分版/付加注釈/歌の普遍性/
   合唱指揮者へのメッセージ/「輝く夜」コレクション/
   シリーズ予告編/劇場用予告編
サンフランシスコ合唱協会
ヴォルティ
アバディーン合唱協会&管弦楽団
コン・アニマ室内合唱団(ライヴ)
 現代のグレゴリオ聖歌。人気作曲家ローリゼンのドキュメンタリーが再発売!

 リージョン:All、NTSC 16:9ワイドスクリーン,字幕:英独、73' 30"(本編)、56' 00"(ボーナス)

 モートン・ローリゼンは現代アメリカの作曲家。日本でも合唱作品がコンクールの課題曲としてもしばしば用いられるほか、初音ミクなどボカロの歌唱動画も作られるなど、意外な人気の高さを示しています。
 とても1943 年生まれとは思えぬ、まるでグレゴリオ聖歌のような静謐でピュアな響きで、聴けば誰でも魅了されること間違いなしの世界。
 このDVD は、ローリゼンの絶美の合唱曲をバックに、彼の自然とのふれあい、人生、思想などが本人の口から静かに語られます。その物静かで超俗的な人柄も伝わってくるリアルさで、2012 年に2 つのドキュメンタリー賞を受賞。合唱関係者、彼の作品を歌う方々すべてに観ていただきたい感動作です。

 (再発売にともない旧盤98-046 は廃盤となります。)

<LP>

 

ALPHA(LP)


ALPHA432
(2LP)
\5300
ウィーン世紀末、六人の作曲家 〜アルマ・マーラーのまわりで〜
 アルノルト・シェーンベルク(1874〜1951):四つの歌曲 作品2(1899)
  1.期待
  2.その金色の櫛をくれないか
  3.高揚
  4.森にさす陽光
 アントン・ヴェーベルン(1883〜1945):
 リヒャルト・デーメルの詩による五つの歌曲(1906-08)
   5.理想の風景
   6.岸辺にて
   7.天へと向かう
   8.夜におびえて
   9.あかるい夜
 アルバン・ベルク(1885〜1935):七つの初期歌曲(1907)
  10.夜
  11.葦の歌
  12.夜啼鶯
  13.夢を戴いて
  14.部屋にいて
  15.愛の讃歌
  16.夏の日々
 アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871〜1942):
  歌曲集 作品2(1895〜1896)より
   17.思いつくこと
   18.春の日中
  歌曲集 作品5(1896〜1897)より
   19.下衆なる期待
   20.ただ眠りなさい
  歌曲集 作品5(1898〜1899)より
   21.そこに二人の子供がいて
   22.お誘い
   23.44薔薇のイルメリン
 アルマ・マーラー=ヴェルフル(1879〜1964):五つの歌曲(1910)より
  24.静まりかえった都
  25.甘やかな夏の夜
  26.わたしは花のあいだを歩きまわる
 四つの歌曲(1915)より
  27.夜のさなかの光
 フーゴ・ヴォルフ(1860〜1903):ゲーテ歌曲集(1888)より
  28.ミニョンの歌I
  29.ミニョンの歌II
  30.ミニョンの歌III
  31.君よ知るや、かの国を
バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)
ラインベルト・デ・レーウ(ピアノ)
 ベルクの『ルル』とガーシュウィンの『ガール・クレイジー』をひとつのアルバムで出会わせるという痛快な成功例でAlphaレーベルに颯爽と登場、グラミー賞クラシック声楽部門のみならずカナダJuno賞でもクラシカル年間最優秀賞を獲得するなど、絶好調なすべりだしをみせたバーバラ・ハンニガン。
 ブリテン、ストラヴィンスキー、バルトーク、ベルク……と20世紀レパートリーの演奏史をあざやかに塗り替え続けてきたこの異才歌手はいま、オランダを中心に現代音楽シーンを賑わせてきた指揮者であり「ユニークなサティ弾き」でもあるレインベルト・デ・レーウと「ウィーン世紀末(世紀転換期)」をテーマに、妖艶・蠱惑的にして多彩な歌の数々をまたしてもユニークな音世界に結晶させてみせました。
 音楽家だけでなく建築家や哲学者などさまざまな知の巨人たちとも交流をもち、時代に独特の存在感を残した(グスタフ・マーラー夫人として知られる)アルマ・マーラー=ヴェルフルを軸に、ツェムリンスキーやヴォルフ、新ウィーン楽派の異才たちがどんな空気感のなかに生きていたか、21世紀の気配と100年前とを軽やかに行き来するハンニガンの歌い口はどんな聴覚体験の刷新をもたらすのでしょう?毎回かなりこだわりのあるアルバム制作理念をアピールしてくる彼女の注目の1枚です。

 録音:2017年10月 オムループ音楽センター(オランダ)















9/18(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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 NAIVE



OP 30565
¥2600→\2390
「ローマへの旅路」 リナルド・アレッサンドリーニ(指揮、チェンバロ)
コンチェルト・イタリアーノ
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
サラ・ミンガルド(コントラルト)
 ヘンデル(1685-1759):
  ・序曲 変ロ長調(ラルゴ-アレグロ)HWV 336
  ・「夜が明け(sorge il dì - spunta l'aurora)」〜
    『アチ、ガラテアとポリフェーモ』HWV 72より
  ・「開け、地獄への門よ(disserratevi, o porte d'averno)」〜オラトリオ「復活」HWV 47より
  ・「おお天の永遠の知よ」(オラトリオ「時と悟りの勝利」HWV 46aより)
  ・「汝、選ばれし天の主よ」(オラトリオ「時と悟りの勝利」HWV 46aより)
 アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-82):
  ・8つのヴィオールと1つのトランペットのためのソナタ ニ長調
  ・シンフォニア
  ・「ああ、なぜあなたは」〜「この涙とため息は」
    (『聖ジョヴァンニ・バッティスタ』より)
 ・ゲオルク・ムッファト(1653-1704):シャコンヌ(プロピタ・シデラより)
 ・A.スカルラッティ(1660-1725):「テベレ川のほとりで」〜ソプラノ、トランペットと弦のためのカンタータ
 ・コレッリ(1653-1713):合奏協奏曲 op.6-4
 アレッサンドリーニが描くローマの世界

 録音:2015年7月、2017年9月

 1650 年から18 世紀の初めにかけて、ローマは、ヨーロッパ中の作曲家たちの誰もがあこがれる場所でした。様々な文化が混ざり合い影響されあった、多くのものが生み出された時期でした。
 ローマの指揮者、リナルド・アレッサンドリーニがここでお届けするプログラムは、情熱的で、庶民的で、抒情的(ここではピオーによってこの抒情性がより際だっています)な当時のローマの世界。
 コレッリの合奏協奏曲での、典雅な響きとやわらかなリズムも印象的です。ピオーとミンガルドという人気歌手をゲストに迎え、聴きどころ満載のプログラムとなっています。
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OP 30572
¥2600→\2390
ビオンディのカデンツァにも注目!
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集Ⅵ「ラ・ボヘミア」

 ヴァイオリン協奏曲
  ヘ長調 RV 282、ホ短調 RV 278、変ロ長調 RV 380、
  ハ長調 RV 186、ヘ長調 RV 288、ト短調 RV 330
ファビオ・ビオンディ(ヴァイオリン&指揮)
エウローパ・ガランテ
 ヴィヴァルディがボヘミアに滞在したころの協奏曲集、ビオンディのカデンツァにも注目!

 録音:2017 年11 月28-30 日

 1730-31 年の間、ヴィヴァルディがボヘミアに滞在した間に書かれた作品を集めたもの。この期間に書かれたのはここに収められた器楽作品だけでなく、声楽作品も含まれていました。
 プラハでは、ヴィヴァルディはオペラを書くようリクエストされましたし、また、ヴィヴァルディの手稿譜を収集することに燃えたパトロンたちの存在もありました。
 ビオンディのソロは雄弁にしてつややか。そして注目はカデンツァです。ヴィヴァルディはカデンツァの発明者であるという説もある、として、ビオンディは、これらの作品でも楽章と楽章を橋渡しするようなカデンツァを自作して演奏しています。
 このカデンツァがまた音楽的に素晴らしく、こちらもまた注目です!
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V 5418
¥2600
顔ぶれがすごいんじゃない、演奏がすごい!
 これから数十年この曲の代表的録音となるであろう
  パーヴォ、ガスティネル、アンゲリッシュ、ギル・シャハム、
三重協奏曲
 ベートーヴェン:
  ・ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲(三重協奏曲) ハ長調 op.56
    ギル・シャハム(ヴァイオリン)、アンヌ・ガスティネル(チェロ)、
    ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)、フランクフルト放送交響楽団
  ・ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」(クラリネット、チェロとピアノ)
    アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)、
    アンヌ・ガスティネル(チェロ)、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
 注目盤。ガスティネル、アンゲリッシュ、ギル・シャハム、A. オッテンザマー、パーヴォ!超豪華顔ぶれによるベートーヴェン!

 録音:[協奏曲]2015年3月4-日(フランクフルト)、[三重奏曲]2017年10月20日(ベルリン)

 まちがいなくこれから数十年この曲の代表的録音となるであろう、壮絶な演奏。
 最初聴いた瞬間からその気配がただものでないと感じるはず。
 なんとなく名曲とは思いつつ、どこかで敬遠しがちだったこの大曲に、ようやく心から感服しうる名演に出合えた。


 超豪華顔ぶれによるベートーヴェンの登場!
 フランスの女性チェロ奏者アンヌ・ガスティネルの新譜は、なんとも豪華顔ぶれによるベートーヴェンとなりました。
 三重協奏曲は、一目ぼれならぬ一聴ぼれをしたギル・シャハムと、長年の共演者であるアンゲリッシュ、管弦楽はパーヴォ率いるフランクフルト放送響という顔ぶれ。
 三重奏曲はこれまた一聴ぼれをしたA. オッテンザマーを迎えて、という布陣です。
 
 三重協奏曲の緩徐楽章でのガスティネルが奏でるチェロの崇高なまでの美しさ、そしてそのチェロとともに奏でるギル・シャハムの繊細なヴァイオリン、そしてアンゲリッシュのすべてを包みこむようなピアノ、そしてそんな三者をさらにあたたかく取り囲むオーケストラ。すべてが完璧で、息をのむような美しい瞬間に満ちています。
 クラリネットを迎えての三重奏曲は三者とも実に活き活きと、すべての音符を三人が楽しんでいることが伝わってくる演奏。最高のベートーヴェンの登場です!







ALPHA



ALPHA412
\2600
スペイン古楽、ラテン音楽の「いま」と出会う
 マテオ・フレヒャ1世(1481〜1553)
 ルカス・ルイス・デ・リバヤス(1626〜1677)
 フアン・バウティスタ・ホセ・カバニリェス(1644〜1712)
 フランシスコ・ヴァイス(1671〜1747)
 フレデリック〔フェデリコ〕・モンポウ(1893〜1987)
 ジュアン〔ホアン〕・マヌエル・セラ(1943〜)

  1. セラ:クロの物語(キート・ガート編)
  2. ヴァイス:地中海(キート・ガート編)
  3. リバヤス:なにかといえば、人生は(キート・ガート編)
  4. ヴァイス:さあ小恋神よ(キート・ガート編)
  5. 作曲者不詳:Eのハカラ
  6. 作曲者不詳:盗人の歌(カタルーニャ伝承歌/キート・ガート編)
  7. カバニリェス:死すべき人間、神を愛する者たちよ
  8. セラ:父(キート・ガート編)
  9. フレヒャ:ラ・ボンバ(偉容の歌)
 10. 作曲者不詳:リェイダの牢獄(カタルーニャ伝承歌/キート・ガート編)
 11. モンポウ:静かな音楽(キート・ガート編)
 12. セラ:たいしたことじゃない(キート・ガート編)
カペラ・メディテラネア(古楽器使用)
 マリアナ・フロレス、マリア・イノホサ(ソプラノ)
 ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾソプラノ)
 レアンドロ・マルシオッテ(カウンターテナー)
 ヴァレリオ・コンタルド(テノール)
 ウーゴ・オリヴェイラ(バス)

キート・ガート(ビウエラ、ギター、打楽器)
モニカ・プスティルニク(バロックギター)
マリー・ブルニジアン(スペイン式ハープ)
マルゴー・ブランシャール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ディアーナ・ヴィナグレ(チェロ)
ホドリーゴ・カルヴェイラ(リコーダー&木管コルネット)
アマンディーヌ・ソラノ、カン・セイン(ヴァイオリン)
エリック・マトート(コントラバス)

レオナルド・ガルシア・アラルコン(チェンバロ・総指揮)
NYCX-10019
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税
ALPHA428
(2LP)
\5300
 地中海——イタリアのみならずスペインや南仏、さらにはモロッコやトルコなどさまざまな音楽伝統が入り乱れる、この大きな海の名を冠した古楽グループ「カペラ・メディテラネア」は、今や古楽の新たなる揺籃の地となりつつあるアルゼンチンから来た、欧州随一の古楽鍵盤奏者・合唱指揮者アラルコンが率いるラテン感満点のアンサンブル。
 それぞれソリストとしても活躍を続けるラテン系の古楽器奏者・古楽歌手が多数加わるこのグループに、今回は『ブエノス・アイレス・マドリガル』(MA Reccordings)をはじめ数々の地方音楽フュージョン古楽を成功させてきた、リュートとギターの才人キート・ガートが参加。
 カタルーニャ出身の世界的名歌手ホアン(ジュアン)・マヌエル・セラのヒットナンバーを、そこにひそむスペイン古楽との親和性を活かしながら縦横無尽、古楽器集団との精妙なパフォーマンスに昇華してみせました。
 ノンヴィブラートめのしなやかな古楽歌唱(ソロ録音も多いマリアナ・フロレスやウーゴ・オリヴェイラら、古楽界の超実力派が続々!)も痛快、16世紀の黄金時代の音楽から18世紀を生きたヴァイスやカバニリェス、さらにモンポウの「静かな音楽」まで、カタルーニャに軸足を置きながらラテンの音楽史をあざやかに見渡す自在なプログラムもきわめて魅力的。
 オーガニックなスペイン古楽ハープやバロックギターのサウンドにキート・ガートならではの迸る感性が彩りを添える、どこか切ない南国の夜をじわりと思い起こさせてくれる逸品です。(国内盤には歌詞日本語訳付。)

  録音:2017年2月、パリ、フィルハーモニー音楽堂/2018年1月、ジュネーヴ、アンセルメ・スタジオ
  【国内仕様盤】
   解説訳・補筆、歌詞訳:白沢達生
 


ALPHA419
\2600
パーセル 舞踏と歌のはざまで 〜18世紀
 ヘンリー・パーセル(1659〜1695)
  1.ミヌエ(メヌエット)/ホーンパイプ/ボレ(ブーレー)
               〜劇付随音楽『アンフィトリオン』Z.572より
  2. ヴァイオルをかきならし、リュートをつま弾いて
              〜『1694年、メアリ王妃の誕生日に捧ぐオード』Z.323より
  3.おお孤独よ、おまえを選んだことが何より甘美だ Z.406
  4.パヴァーン ト短調 Z.752
  5.ここで神々はお認めになる 〜『1683年、聖セシリアの祝日に捧ぐオード』Z.339より
  6.ホーンパイプ 〜『年をとった独り者』Z.607より
  7.どうか、彼女のめでたき模範が 〜『メアリ王妃の誕生日に捧ぐオード』より
  8.なんとうるわしき島 〜歌劇『アーサー王』Z.628より
  9.なんたる力を汝は 〜歌劇『アーサー王』Z.628より
 10.エア 〜劇付随音楽『立派なる妻、または残り物に福』Z.6111より
 11.あれは、エディンバラから2町ほど離れた先で 〜スコットランド民謡 Z.605-2
 12.スコットランドの調べ 〜劇付随音楽『アンフィトリオン』Z.572より
 13.わが人生が、できるかぎり静かに沈んでゆくよう
         〜カンタータ『はたして、さらなる金満を望んだことが』Z.544より
 14.或るグラウンドに基づくファンタジア Z.731
 15.これが自然の声だ 〜『1691年、聖セシリアの祝日に捧ぐオード』Z.338より
 16.行進曲 〜劇付随音楽『結婚した美丈夫』Z.603より
 17.幕間音楽 〜劇付随音楽『アテネのタイモン』Z.632より
 18.歌の調べ 〜歌劇『インドの女王』Z.630より
 19.とある素敵な夜 〜歌劇『妖精の女王』Z.629より
 20.シャコンヌ 〜歌劇『妖精の女王』Z.629より
ティム・ミード ...カウンターテナー

レ・ミュジシャン・デュ・サン・ジュリアン(古楽器使用)
 デイヴィッド・グリーンバーグ、
 オーギュスタン・リュソン、
 ソフィー・イワムラ ...バロック・ヴィオラ
 エルザ・フランク、ジョアンヌ・メートル ...リコーダー、オーボエ
 ニールス・コパル ...バロック・ファゴット、リコーダー
 リュシル・ブーランジェ ...ヴィオラ・ダ・ガンバ
 ジュスタン・テイラー ...チェンバロ、オルガン
 ロマン・ファリク ...テオルボ、ギター、シターン
 マリー・ブルジニアン ...バロックハープ
フランソワ・ラザレヴィチ ...
 各種リコーダー、フラウト・トラヴェルソ、バグパイプ
NYCX-10020
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税
 フラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)の名手でありながら、同時に300年前のフランスでも流行していたバグパイプのエキスパートとしても知られ、古楽と民俗音楽の世界を分け隔てなく行き来してきたフランスの異才奏者フランソワ・ラザレヴィチ。
 Alphaレーベルで続けられてきた彼のチームは、あるときはフランスのロココ期へ、またあるときはルネサンス宮廷舞踏へ……と本拠フランスの正統派古楽も手がける一方で、アイルランドやスコットランドなど英国諸島の民謡にも確かな適性を示してきた、クロスオーヴァー的立ち位置もとれる柔軟な本格派団体。
 その知見と圧倒的な経験値をもって彼らが「英国のオルフェウス」こと17世紀イングランド最大の作曲家パーセルと正面から向き合うと、どんな魅力的な世界が紡ぎ出されるのか?と期待値充分なアルバムが登場!
 たんなる17世紀音楽として、あるいは宮廷寄りの正統派レパートリーとしてではなく、バグパイプも交えた民俗情緒をほんのり感じさせる、パーセル作品にひそむ舞踏の要素をあざやかに浮き彫りにしながら、17世紀の劇音楽・機会音楽の生々しい躍動感を伝えずにおかないプログラムが心そそります。
 リコーダー合奏、ヴァイオリン合奏、あるいは低音伴奏...アルバムの中で錯綜する音楽様式をへて、従来型のパーセル芸術家像をあざやかに覆す1枚の登場といえます!それでいて歌唱はカウンターテナー、つまり英国古楽的なパーセルの味わいを棄てるつもりは毛頭ないブレのなさも感じられます。
 これまでにもAlphaでリリースしてきたアルバムの全てが、高い注目度のもと古楽ファンに満足と驚きを与えてきた彼らだけに、これは目が離せないリリースといえそうです。演奏陣の意図を伝える解説の日本語訳がつく国内仕様もおすすめです。

 録音:2018年4月、パリ、統一プロテスタント聖霊教会
  【国内仕様盤】
   解説訳・補筆、歌詞訳:白沢達生
 


ALPHA406
\2600→\2390
ジョヴァンニ・ロレンツォ・ルリエル(1660頃-1700):カンタータ&ソナタ集
 〜コレッリの傍らで、ローマ随一のチェロ奏者が綴った音楽〜

  1-6.カンタータ「AMOR, DI CHE TU VUOI 愛よ、あなたが望むものは」
   ソプラノ、チェロと通奏低音のための
  7-10.ソナタ ニ長調
   ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための
  11-18.カンタータ「FERMA ALATO PENSIER 止まれ、翼を持つ思考よ」
   ソプラノ、(チェロ)と通奏低音のための
  19-21.ソナタ ヘ長調
   チェロと通奏低音のための
  22-25.カンタータ「パフォスの都で」
   ソプラノ、ヴァイオリンと通奏低音のための
  26-32.カンタータ「ディドーネ」
   ソプラノと通奏低音のための
アカデミア・オットボーニ(アンサンブル)
マルコ・チェッカート(チェロ&指揮)
テレサ・チェッカート(ヴァイオリン)
アンナ・フォンターナ(チェンバロ)
フランチェスコ・ロマーノ(テオルボ&ギター)
 17世紀後半から18世紀初頭のローマでは、貴族と枢機卿によって組織された「アカデミア」と呼ばれる芸術同人会が多数あり、有力な文学者や哲学者、さらにはコレッリやアレッサンドロ・スカルラッティなどの音楽家を多く抱えていました。
 コレッリやヴィヴァルディに資金援助を惜しまなかったことで知られるピエトロ・オットボーニ枢機卿(ローマ教皇アレクサンデル8世の親族)に仕え、とくにチェロ音楽発展史において重要な役割をはたしたルリエルが、このアルバムの主人公。作曲家として数多くの作品を書いた一方、弦楽器とくに低音弦楽器の演奏で歴史に名を残し、トロンボーン奏者としても活躍していたことが知られていますが、現在作品が残っているのはカンタータやオラトリオなど声楽作品が大半です。しかし彼は同世代の俊才アレッサンドロ・スカルラッティとともに、アリアの華麗さがきわだつレチタティーヴォ付の小編成ジャンル「室内カンタータ」の発展に寄与、ひとつのスタイルの確立に貢献しました。チェロの名手であったルリエルの作品らしく、ここで演奏されている曲も多くにおいてチェロの存在が重視されており、カンタータと結びつけられているソナタでもチェロの活躍が目覚ましいものとなっています。

 美しい歌唱を披露しているのは1984年生まれのフランチェスカ・ボンコンパーニ。サラ・ミンガルドに声楽を学び、バロック・ソプラノとして活躍しています。
 イタリア内外の古楽界でもとくに多忙なバロック・チェロ奏者のひとりマルコ・チェッカートが率いる、ルリエルと所縁の深い枢機卿の名を冠した「アカデミア・オットボーニ」が全曲を見事に演奏しています。

 録音 2017年10月4-8日 イタリア、コーリ 聖フランチェスコ教会
 


ALPHA411
\2600
PLUCKED’N DANCE 弾(はじ)く音・舞踏のリズム
 エドゥアール・フェルレ(1971-):作品集

  1.BARTOK’N ROLL バルトークン・ロール
   (原曲:バルトーク 2挺のヴァイオリンのための44のデュオより)
  2.LES CINQ SAUVAGES 5人の未開人
   (原曲:ラモー 優雅なインドの国々より)
  3.ENTRE CIEL 天のはざまに
   (原曲:ブラスコ・デ・ネブラ セギディーリャより)
  4.ENVOUTES 幻術
   (原曲:作者不詳 18世紀のイタリア舞曲)
  5.DANSE DE PROFIL 横顔の踊り
   (原曲:サティ 冷たい小品より「ゆがんだ踊り 第2番」
  6.LE BAL ETHYLIC 大気中の舞踏場(原曲:パーセル ホーンパイプ)
  7.ブレリア・フラメンコ OMBRE D’OR 金の影
  8.VALSE BLANCHE 白いワルツ
  9.QUI-VIVE 誰かいるか?(かけ声)
  10.REVERENCE めざましきこと(原曲:作者不詳 13世紀のトルコ舞曲)  
  11.OPPIDUM オッピドゥム(いにしえの要塞)
   (原曲:ムソルグスキー 展覧会の絵より「古い城」
ヴィオレーヌ・コシャール(チェンバロ)
エドゥアール・フェルレ(ピアノ)
 スペイン、トルコ、ロシア、イタリア、フランス、ハンガリー、イギリス…
 様々な国の民族音楽や舞曲にインスパイアされたアルバム。ジャズ・トリオ「ジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオ」でピアノを弾くエドゥアール・フェルレはこれまでにもチェンバロ奏者コシャールとのコラボでバッハ作品からインスパイアされたアルバム(ALPHA229)をリリース、バッハとミニマル的な音の動きを組み合わせた現代的な感性と「チェンバロとモダンピアノ」から生まれる独特の響きで聴き手を魅了していますが、今作ではその方法と可能性を更に発展させた即興的な演奏が繰り広げられています。
 響き、質感、音が描く世界、全てが個性的です。タイトルの「PLUCKED」には“弦をはじく=チェンバロ”の他“引き上げる”“かきならす”などの意味があります。

  録音 2018年1月 フランス ラ・ガレンヌ・コロンブ スタジオ・オーディオラン
 


ALPHA433
(2CD)
\2600
シューベルト1828年
シューベルト(1797-1828):最期の年のピアノ作品集
【CD1】
 1-4.ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D958
 5-8.ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D959
【CD2】
 1-4.ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
 3つのピアノのための小品 D946
 5.変ホ短調
 6.変ホ長調
 7.ハ長調
アレクサンダー・ロンクヴィヒ(ピアノ) 
 ドイツのピアニスト、ロンクヴィヒが弾く「シューベルト、最後の年のピアノ曲集」。
 シューベルトの命が燃え尽きた1828年に書かれた作品の中でも、3曲のピアノ・ソナタはとりわけ重要な位置にあります。3曲全てが亡くなる2か月前に一気に書かれており、どの曲も30分から40分と長く、シューベルトが自らの死を予感したかのような深遠な内容を持っています。
 第19番はベートーヴェンを思わせる力強い主題を持つ第1楽章、天国的な美しさに彩られた第2楽章、メヌエットと題されていても全く明るさのない第3楽章、軽快な終楽章で構成されています。
 第20番は全体的に清澄な明るさに満ちていますが、第2楽章は不穏な雰囲気を感じさせます。
 最後のソナタとなった第21番は目まぐるしい転調が特徴。第1楽章の冒頭から美しい旋律は、不気味なトリルに断ち切られ思いがけない曲調に変化します。
 3曲全編に渡って異様なまでの緊張感に満ちていますが、ロンクヴィヒはシューベルトの思いを丁寧に汲み取り、全ての作品に共感を持って演奏しています。
 即興曲と呼ばれることもあるD946の3つの小品も1828年5月の作品。小品と言えども深い内容を持ち、ピアニスト泣かせの難曲としても知られています。

  録音 2017年2月&3月 イタリア、ロニーゴ ヴィラ・サン・フェルノ


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFEO D’OR



C866183DR
(3CD)
\6000→\5590
「ジプシーの踊り」と「ファランドール」収録
 カラヤン、1967年ザルツブルク音楽祭ライヴ/
  ビゼー:歌劇「カルメン」(全4幕)

   原作:プロスペル・メリメ、
   台本:アンリ・メイヤック、リュドヴィク・アレヴィ
カルメン:グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ:ジョン・ヴィッカース(テノール)
エスカミーリョ:フスティーノ・ディアス(バリトン)
ミカエラ:ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
フラスキータ:オリヴェラ・ミリャコヴィッチ(ソプラノ)
メルセデス:ユリア・ハマリ(メゾ・ソプラノ)
スニガ:アントン・ディアコフ(バス)
モラレス:ロバート・カーンズ(バリトン)
レメンダード:ミレン・パウノフ(テノール)
ダンカイロ:ヨーン・ファン・ケステレン(テノール)

ウィーン国立歌劇場合唱団
ザルツブルク音楽祭少年合唱団、室内合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮、芸術監督)
 カラヤンの指揮と演出で上演された1967年ザルツブルク音楽祭での「カルメン」は、豪勢な舞台装置のほか、主役級のバンブリー、ヴィッカースはもちろん、フレーニ演じるミカエラなど、細かな配役にまで当時理想的な歌手を惜しげもなく揃えた贅沢極まりない公演で、大成功を収めました。
 さらにこの舞台を元にオペラ映画が製作され、こちらも大ヒットを記録(ただし音声はウィーンでの録音)。またその映画で第2幕の酒場のシーンで挿入されていた、「美しいパースの娘」からの「ジプシーの踊り」と「アルルの女」からの「ファランドール」は、このライヴでも演奏されています。
 オーストリア放送に残されていたアーカイヴを、音楽祭の協力を得て慎重に修復とリマスターを行い、モノラルながらも当時の熱気を十分に感じ取ることのできる音に復刻されています。
 ブックレットには、当時のオフ・ステージ、オン・ステージの様子を記録した貴重な写真も豊富に掲載。

  録音:モノラル・ライヴ 1967年7月29日、ザルツブルク音楽祭祝祭大劇場


<メジャー・レーベル>
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イタリアDECCA



PO 481 7207
\2700→\2490
ロベルト・プロッセダのピアノ、バックはデ・フリエンドとハーグ・レジデンティ管
メンデルスゾーン:
 ピアノ協奏曲第1番、第2番
 華麗なロンドOp.29、序曲「フィンガルの洞窟」Op.26
ロベルト・プロッセダ(pf)
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド指揮、
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
 イタリア・ローカルの発売。

 ロベルト・プロッセダ(Roberto Prosseda, 1975年5月7日 - )は、イタリア出身のピアノ奏者。
 イモラのピアノ・アカデミーでアレクサンダー・ロンクヴィッヒ、ボリス・ペトルシャンスキー、フランコ・スカーラの各氏にピアノを学び、カデナッビアの国際ピアノ財団でドミトリ・バシュキロフ、レオン・グラント・ナボレ、チャールズ・ローゼン、カール・ウルリヒ・シュナーベル、フー・ツォンの各氏の薫陶を受けた。
 2001年にミラノのウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝した他、ドルトムントのフランツ・シューベルト国際ピアノ・コンクール、テルニのアレッサンドロ・カサグランデ国際ピアノ・コンクール、ザルツブルクのモーツァルト国際ピアノ・コンクールなどで入賞している。



 そして注目はバック。なんとデ・フリエンドとハーグ・レジデンティ管がバックを務めている。



プロッセダといえばこのマニアックなアルバムがベストセラーとなった


4816956
\2300
グノー生誕200周年記念
 《ロベルト・プロッセダ〜グノー:ピアノ作品集》

 グノー:
  1)舟歌 ト短調 CG593
  2)楽興の時 ト長調 CG580*
  3)ノクターン 変ホ長調 CG590*
  4)操り人形の葬送行進曲 ニ短調 CG583
  5)6つのロマンス
   第1番 La Pervence CG 585
   第2番 Le Ruisseau CG 589
   第3番 Le Soir CG 441a
   第4番 Le Calme (La Nonne sanglante) CG2e*
   第5番 Chanson de Printemps CG 359a
   第6番 La Lierre (Ivy) CG 581
  6)アヴェ・マリア(J.S.バッハの前奏曲第1番に基づく瞑想曲)
  7)6つの前奏曲とフーガ CG587
  8)4手ピアノのためのソナタ 変ホ長調 CG617*
*世界初録音
ロベルト・プロッセダ(ピアノ)
エンリコ・ポンピーリ(ピアノ)(8)
 使用ピアノ Fazioli F 278

 グノー生誕200周年記念・・・とはいえ、メジャー・レーベルがこういうアルバムを出してくれるようになったのが嬉しい・・・

 歌劇「ファウスト」や「ロメオとジュリエット」で知られるグノーはピアノ作品も40曲ほど残しましたが、ほとんどの曲が今日に至るまで出版も録音もされずにきました。
 このアルバムには世界初録音となる曲が多数収められています。フランスのメンデルスゾーンと呼ばれるグノーらしい豊かな表現力とロマンティックな抒情あふれるメロディをお楽しみ下さい。
 グノーがバッハの前奏曲にメロディーをつけた《アヴェ・マリア》もアルバムに美しい花を添えています。


 録音はファツィオリの本社があるサチーレのコンサートホールにて行われました。(使用ピアノは Fazioli F 278)

 録音:2017年5月11-12日 イタリア、サチーレ、ファツィオリ・コンサートホール



 




<国内盤> 


Chateau de Versailles Spectacles (国内仕様盤)


NYCX-10017
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\4000+税
アンドレ・カンプラ(1660〜1744):「優雅なヨーロッパ」
【DISC 1】
 1-12.  序幕
 13-26. 第1幕:フランス
 27-37. 第2幕:スペイン
【DISC 2】
 1-9.   第3幕:イタリア
 10-25. 第4幕:トルコ
セバスティアン・デラン指揮
レ・ヌーヴォー・キャラクテール(古楽器使用)

独唱:
カロリーヌ・ミューテル
 (ソプラノ/美の女神、スペインの女1、オリンピア、ロクサーヌ)
イザベル・ドリュエ
 (ソプラノ/不和の女神、酒屋の女1、後宮の女)
ヒザー・ニューハウス
 (ソプラノ/恩寵の化身、セフィーズ、スペインの女2、酒屋の女2)
アンデシュ・J.ダーリン
 (テノール/フィレーヌ、ドン・ペドロ、オクタヴィオ)
ニコラ・クルジャル
 (バス/シルヴァンドル、ドン・カルロス、ズリマン)
ジェレミー・デルヴェール(バリトン/トルコ近衛兵)
 フランス王ルイ14世の肝煎りで17世紀に建造が始まり、王が住むようになってからも増築を重ね完成までに1世紀を費やした大宮殿、ヴェルサイユ——かつてルイ王朝の人々に豪奢な心のうるおいを与えた劇場や王室礼拝堂は、近年この宮殿を活性化させる運営団体シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクルによって、古楽パフォーマンスの絶好の演奏会場となっています。
 その最先端の賑わいを伝える独自レーベル第2弾リリースは、名匠アンドレ・カンプラの「優雅なヨーロッパ」——1697年、フランス独自の劇音楽形式である「オペラ=バレ(舞踏歌劇)」をはじめて世に現出せしめた象徴的作品でありながら、全曲盤の新録音は長らく登場せず、フランス古楽ファンをやきもきさせてきたこの傑作を、Alphaレーベルでのルクレール「シラとグロキュス」新録音はじめ、同国人ならではの繊細にしてダイナミックなフランス・バロック解釈を旨とするセバスティアン・デランの楽隊がいま、みずみずしい演奏で現代によみがえらせてくれます。
 重要作だけに、解説(国内仕様には訳出添付)にも需要のある好企画です。



 

RICERCAR(国内仕様盤)


NYCX-10018
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税
ジュゼッペ・タルティーニ(1692〜1770):
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品1と
  パドヴァの手稿譜による二つの「タッソのソナタ」

   1-3.ソナタ 第15番 ト長調「タッソのソナタ」*
   4-6.ソナタ 第10番 ト短調「見捨てられたディドーネ」
   7-9.ソナタ 第12番 ヘ長調
   10-12.ソナタ 第5番 ホ短調
   13-16.ソナタ 第17番 ニ長調「タッソのソナタ」*
   17-19.パストラーレ

出典:
 無印「ヴァイオリンのためのソナタ、チェロないしチェンバロとともに」作品1
   (1734年アムステルダムにて刊行)
 * パドヴァ音楽古文書館の手稿譜『26の小さなソナタ』
   (ヴァイオリンと任意参加のチェロのための)
エフゲニー・スヴィリドフ (バロック・ヴァイオリン)
ダヴィト・メルコニヤン (バロック・チェロ)
スタニスラフ・グレス (チェンバロ)
 偉大な作曲家でありながら、活躍期が音楽史の「はざま」にかかっていることもあり全貌がなかなか明らかになりにくいイタリアの天才ヴァイオリン奏者=音楽理論家=作曲家タルティーニ。若い頃には超絶技巧を駆使した名作も数多く残していながら、後年その比類ない旋律センスを活かし、独自の和声感覚のもと平明・絶美の音楽へと傾倒していったところは、何か後年の「ピアノの貴公子」リストにも通じるところがあるかもしれません。
 この大作曲家に古楽の老舗Ricercarレーベルが正面から向き合ってくれたことは、古楽シーンの嬉しい新事件と言えるのではないでしょうか? 1734年、かつてヴィヴァルディの『四季』を初出版したアムステルダムの版元から刊行された12曲のソナタ集は、タルティーニの技巧と至芸をあざやかに伝える充実曲集! かたや後年の活躍地であるパドヴァでひそやかに綴られた「タッソのソナタ」2作は、イタリア文学史に名高い16世紀の大詩人タッソ『解放されたイェルサレム』に紐づけられた暗示的プログラムにも心そそられる名品。
 謎と風説を静かに解きほぐしてゆくのは、昨年ブルージュ国際古楽コンクールで圧倒的優位をみせた才人スヴィリドフ(パガニーニまで弾きこなす名手!)のチーム。塗り替えられてゆく名盤史の最先端を飾る逸品、演奏者自身による解説(国内仕様は訳付)も目が離せません。

  録音:2018年6月 ボーファイ(ベルギー南東部リエージュ州)、洗礼者聖ヨハネ教会
  解説訳・補筆:白沢達生
  輸入盤:RIC391



















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