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お洒落で重厚・・・
AEON超特価セール
1CD\2800→\1990
〜1/26(火)午前9時


 HARMONIA MUNDIを髣髴とさせるお洒落で粋なジャケット、優れた録音・・・でも最初はちょっとアンビエントなクラシック・レーベルという雰囲気だったAEON。リリースを重ねるごとに、現代音楽系のにおいをまといつつもコアで重厚なクラシック・レーベルへと変貌してきた。
 もともとイザイ四重奏団、ミヒャエル・ギーレン、アレクサンドル・タローといった大物が演奏していたが、アルミン・ジョルダンが登場したあたりから本格的なスター制が導入されて、その後もアンドレアス・シュタイアー、ジョナサン・ノット、テディ・パパヴラミと、一流アーティストが惜しげもなく登場するようになった。そうとう強力なコネと資金があるとみた。
 レパートリーはご覧のとおりバリバリの現代音楽から古典まで幅広いがいずれも「AEON」レーベルならではの凝った内容ばかりである。

 今回は入りにくかった直輸入盤の超特価セール。
 現地完売のアイテムも出てきているようですので、どうぞお早めに。完売の際はご容赦ください。


Brice Pauset: Preludes
AE 0207
\2800→\1990
ブリス・ポセ:プレリュード アンサンブル・ルシェルシェ

Chausson / Ravel / Duparc - Felicity Lott
AECD 0314
\2800→\1990
フェリシティ・ロット(S)
 アルマン・ジョルダン指揮&スイスロマンド管

ショーソン:愛と海の詩,
ラヴェル:シェーラザード,
デュパルク:旅へのいざない、悲しい歌、フィディレ
フェリシティ・ロット(S)
アルマン・ジョルダン指揮
スイスロマンド管
独特の憂いの染みた歌で末期ロマン派の音楽に抜群の適性を持つ名歌手、フェリシティ・ロット。かのカルロス・クライバーが「バラの騎士」の元帥夫人役として彼女に絶大な信頼を置いていたことは言うまでもないだろう。ここでもショーソンのワグネリアン的傑作、「愛と海の詩」が,海風に火照る体温のような極まり。デュパルクの甘美もこれ以上はあり得ない。加えてジョルダンの指揮が、最近じゃドイツ人でも出せないような旨汁たっぷりというもの。録音:2001-02年,ジュネーヴ
Mantovani, B: Troisieme Round, etc.
AECD 0315
\2800→\1990
ブルーノ・マントヴァーニ:作品集
 第3ラウンド,熟慮の末の死,荒れ狂い
アンサンブルTM
シルヴィア・マリーニ=ヴァディモヴァ(Ms) 他
ブルーノ・マントヴァーニは1974年生まれの若い作曲家。第3ラウンドはサキソフォーン、熟慮の末の死はメッゾソプラノが加わる。

Bach, J S: Cello Suites Nos. 1-6, BWV1007-1012
AE 0316
(2CD)
\2790*
マルク・コッペイ
 J. S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
マルク・コッペイ(Vc;ゴーフレード・カッパ1697年製)
名器カッパの柔らかな響きが実に絶妙で、とても美しい音色。さすが、シュタルケルの秘蔵弟子あって心を掴んでくる。これは大変な録音で、無伴奏の新たな名盤と言えるだろう。解説をとると、ライプニッツの言葉が飛び込み、ちょっと知的なデジパック仕様。

Schubert: Piano Sonata No. 16 in A minor, D845, etc.
AE 0421
\2800→\1990
アンドレアス・シュタイアー(P)
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845

 プセ:コントラ=ソナタ 第1楽章,第2楽章
アンドレアス・シュタイアー(P)
フォルテピアノの名手、アンドレアス・シュタイアーの引くシューベルトの16番のソナタというのが興味をかきたてられる。使用楽器はクリストファー・クラーク製作のものだそうで、おそらく当時のフォルテピアノのレプリカだと思われる。ブリス・プセは1965年ブサンソン生まれの作曲家、クラヴサン奏者。
Pecou: Outre-Memoire (Beyond Memory)
AE 0423
\2800→\1990
アンドレアス・シュタイアー(P)
 ティエリー・ペク:記憶の向う

  四隅への愛着,一斉射撃,
  ミュロンガ,記憶の筋,カリュンガ,ほか全12曲
アレクサンドル・タロー(P)
アンサンブル・ゼリグ
ティエリー・ペクは1965年生まれのフランスの作曲家、パリ音楽院で学び、現代感覚に優れた作品を多数作曲している。フランスの若いピアニストの中でもクリアな美音と申し分のないテクニックで抜きん出ているアレクサンドル・タロー、こうした作品には打ってつけ。録音:2004年7月
Berio: Naturale, etc.
AE 0425
\2800→\1990
“ヴィオラの声”
 ベリオ:ナトゥラーレ(自然),シュマン第2
 フェルドマン:ロスコ・チャペル,ザ・ヴィオラ・イン・マイ・ライフ第2
クリストフ・デジャルダン(Va)
ジョナサン・ノット指揮
コレギウム・ノヴム・チューリヒ
バーゼル・マドリガリステン
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)とモートン・フェルドマン(1926-1987)という、20世紀を代表する作曲家2人のヴィオラ作品を集めたもの。現代ヴィオラ曲といったらこの人、クリストフ・デジャルダンの出番。
Michael Jarrell: Music For A While
AE 0531
\2800→\1990
ミカエル・ジャレル:作品集
 (1)ひとときの音楽(器楽アンサンブルのための)
 (2)フォルムとフラグメントIIb(4つの声、楽器のための)
 (3)パルメニデスの詩の断片について(6人の独唱者のための)
 (4)群集〜ふるい(室内バレエ)
シュトゥットガルト・新ヴォーカルゾリステン、
エルネスト・モリナーリ(バス・クラリネット)
エミリオ・ポマリコ(指)
アンサンブル・クラングフォーラム・ウィーン
ジャレルは、1958年ジュネーヴに生まれた。東洋哲学などに影響を受け、「時」を音楽で表そうとしたり、哲学的な詩などにインスピレーションを得て作品を書いたりしている。2曲目は「間」を重用していて、ふにゃふにゃしたダダイズムのような独特の世界が広がっている。

Rachmaninov: Piano Sonata No. 2
AE 0534
\2800→\1990
ラウラ・ミッコラ(P)
 ラフマニノフ:ピアノ作品集

 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.36,
 幻想的小品集Op.3-1
 「悲歌」変ホ長調,Op.3-3
 「メロディ」ホ短調
 ショパンの主題による変奏曲Op.22
ラウラ・ミッコラ(P)
ラウラ・ミッコラはフィンランド出身の女性ピアニスト。1995年エリザベート王妃国際音楽コンクール、ピアノ部門第2位を受賞している。これまでBIS、CASCAVELL、ALBA、NAXOSレーベルから北欧の作曲家中心のアルバムを発売している。今回のラフマニノフでは、豪快で迫力があり、感情がストレートに表現されている。彼女のタッチは華麗なまでにコントロールされており、非常に美しい旋律に心惹かれる演奏。

Piazzolla: Quatuor Caliente - Debora Rus
AE 0749
\2800→\1990
ピアソラ:
 ロコへのバラード*、南に帰る*、カランブレ、タンゴの追憶、
 わが死へのバラード、ブエノスアイレス零時、
 チェ…タンゴ・チェ*、新しい波、バチンの少年* 他
デボラ・ラス(ヴァーカル)*
カリエンテ・クァルテット
〔ギヨーム・オド(バンドネオン)
セドリック・ロレル(P),
ミシェル・べリエ(Vn),
ニコラ・マルティ(Db)〕
前作のピアソラ作品集(AE0424)で熱い音楽を聴かせてくれたカリエンテ・クァルテットのピアソラ作品集第2弾!ヴァーカルにデボラ・ラスを迎え甘美で妖艶な音楽を作り上げている。
Couperin, L: Harpsichord works, etc.
AE0751
\2800→\1990
ヨヴァンカ・マルヴィル〜現存する最古のフランスのクラヴサン
ルイ・クープラン:
   ニ短調とニ長調の組曲
   組曲ヘ長調
   ハ長調の三つの小品
   ト長調とト短調の二つの小品
フローベルガー:
   カンツォン
  神聖ローマ皇帝フェルディナント4世の崩御を悼む哀歌
   サラバンドハ長調
シャンボニエール:
   シャコンヌ
ヨヴァンカ・マルヴィル
(クラヴサン/ルイ・ドゥニ1658 年製作オリジナル)
パリで1658 年に製作された、現存する最古のフランスのクラヴサン。
Ockeghem: Missa Cuiusvis Toni
ECD 0753
(2CD)
\2790
ヨハンネス・オケゲム(1420 頃〜97):
 「いかなる旋法にもなるミサ曲」
Ens.ムジカ・ノーヴァ(中世声楽集団)
Jerome Combier: Vies Silencieuses
AE 0754
\2800→\1990
ジェローム・コンビエ:「静かな生活-Vies silencieuses」 アンサンブル・ケーン/
ギョーム・ブルゴーニュ(音楽監督)
石というものは、ある特定の「音」、すなわち、音楽が満ちた空間の中で、風がそれ自身聞こえるようになる際のミネラル成分が結集してできているのではなかろうか。石、葉、雪は、もっとも重要な要素である自身を「聞く」という方法をどうしても知りたい、と話すだろう。光、影、煙というものは、自身がそうである無機物を、音楽へと構築しようとする努力について語るだろう--(コンビエの言葉)。「聞く」ということに関して非常にセンシティヴな感覚を持つコンビエによる作品集。四分音なども多様された、聴覚が研ぎ澄まされるような音世界。

Mahler & Wagner - Lieder
AE 0858
\2800→\1990
フェリシティ・ロット(S)&シューマン四重奏団
マーラー:リュッケルト歌曲集
ワーグナー:
 ヴェーゼンドンク歌曲集、
 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」、
 ピアノ四重奏伴奏版/クリスチャン・ファーヴ編
フェリシティ・ロット(S)
シューマン四重奏団
【テディ・パパヴラミ(Vn)
クリストフ・シラー(Va)
フランソワ・ギュイエ(Vc)
 クリスチャン・ファーヴ(P)】
ワーグナーの作品で最も甘美で濃厚な魅力にあふれている作品、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と「愛の死」の珍しいピアノ四重奏による編曲版。演奏はイギリスが誇る名ソプラノ、フェリシティ・ロットと名手テディ・パパヴラミが第一ヴァイオリンを務めるシューマン四重奏団。ピアニストのクリスチャン・ファーヴによる編曲で、ワーグナーの響きの秘密が浮き上がるよう。官能的で甘美な旋律の魅力に惚れ薬を飲まされたような酔いを感じます。またマーラーのリュッケルト歌曲、ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲のピアノ四重奏伴奏版も収録。フェリシティ・ロットの清廉な歌声、芸達者たちが揃ったシューマン四重奏団の濃厚なアンサンブルも聴き所。
Atahualpa Yupanqui: La Paloma Enamorada
AE 0864
\2800→\1990
アタウアルパ・ユパンキ(1908-1992):作品集
 エル・トゥルンバーノ、エル・アディオスほか(全15曲)
ロベルト・アウセル(Gt)
ユパンキは、アルゼンチンのギタリスト、歌手、そして作家。60年代から70年代にかけてギタリストとして来日もしている人物です。ここでギターを奏でるアウセルは同じくアルゼンチンが生んだ世界的ギタリスト。ピアソラから作品を献呈されているほどの腕前です。熱く、それでいて哀愁漂う独特の世界に引きずりこまれる一枚。録音:2006年
Stefano Gervasoni: Antiterra
AE 0866
\2800→\1990
ステファーノ・ジェルヴァゾーニ(b.1962):作品集
 (1)Least Bee〜
  小さき蜜蜂〜エミリー・ディキンソンの詩による
 (2)Anあるひとつの〜
   5つの楽器のための〜シューベルトのセレナードのように
 (3)アニマート〜8つの楽器のために
 (4)アンティテッラ〜12の楽器のために
 (5)エピカデンツァ〜打楽器、二つのトリオとツィンバロンのために
 (6)Godspell〜フィリップ・レヴィンのテクストに
バーバラ・ザニケッリ(S)
シルヴァーナ・トルト(Ms)
フランソワ・ヴォルペ(打)
ルイージ・ガッゲーロ(ツィンバロン)
杉山洋一(指)
アンサンブル・ミディ
ジェルヴァゾーニ(1962年生まれ)は、ノーノの勧めで作曲の勉強を始め、その後リゲティの下でも研鑽を積んだ人物。今年のサントリー音楽財団サマーフェスティバルでも来日が予定されており、委嘱作品も世界初演されるなど、今一番輝いている、熱い作曲家といえるだろう。指揮の杉山洋一氏はフェスティヴァルでも実際に演奏することになっており、色々な面で注目の一枚の登場。ジェルヴァゾーニの音作りはどちらかというとシャープなタイプだが、緊張と弛緩、人間の高揚と沈静、人が満たされたり空虚になったりすること・・・すべての対照的な事物間に存在している距離感を表現している。実に奥深い世界が展開されている。

Brahms: Cello Sonatas
AE 0867
\2800→\1990
ブラームス:チェロ・ソナタ
 1.チェロ・ソナタ 第1番
 2.チェロとピアノのためのソナタ ニ長調 『雨の歌』(作曲者自身の編曲)
 3.チェロ・ソナタ 第2番
マルク・コッペイ(チェロ)
ピョートル・ラウル(ピアノ)
マルク・コッペイはシュタルケル門下で腕を磨いたのちイザイSQで活躍、今やジャン=ギアン・ケラスやオフェリー・ガイヤール、アンヌ・ガスティネルらと並ぶ、フランス・チェロ界の新世代を盛り上げるスーパースターのひとり。

Schumann - Piano Quartet & Piano Quintet
AE 0978
\2800→\1990
シューマン四重奏団
シューマン:
 1. ピアノ五重奏曲変ホ長調作品 44
 2. ピアノ四重奏曲変ホ長調作品 47
シューマン四重奏団
クリスティアン・ファヴル(p)
テディ・パパヴラミ(vn)
クリストフ・シラー(va)
フランソワ・ギィ(vc)
+ ギューラ・ストゥレル(第2vn)
鬼才テディ・パパヴラミがヴァイオリンを弾いているのに代表されるとおり、ソリストだらけのアンサンブル。
La Longue Marche
AE 0980
\2800→\1990
無伴奏ヴァイオリン自作自演集〜
 バンジャマン・ド・ラ・フエンテ(1968〜):

  1. 長い道のり
  2. 灯台と波
  3. ギヴ・サムシング(何か、出せ)
  4. 地下6フィート
  5. クレム
  6. 白いもの
  7. ノウン・バイ・ア・ナンバー
  8. スロウ・トレイン
  9. ゴット・リド・オヴ・ザ・シャックルズ
バンジャマン・ド・ラ・フエンテ(ヴァイオリン)
フランスで活躍する新世代のスペイン系ヴァイオリニスト、バンジャマン・ド・ラ・フエンテの自作自演集。「電子加工」といっても、ノイズ系とはまったく違います。
Guillaume de Machaut: Ballades
AE 0982
\2800→\1990
ギヨーム・ド・マショー(1300 頃〜1377):
 運気のことで、わたしは嘆き、かつ喜ぶ
 貴き婦人、あなたがわたしから遠ざかるなら
 希望こそ、わたしを安心させるもの
 ピュトン、この恐ろしき大蛇
 もしも、恋神のあらゆる贈りものが 、ほか
リュシアン・カンデル指揮
アンサンブル・ムジカノーヴァ(中世音楽集団)
オケゲム『いかなる旋法にもなるミサ曲』でその技量をあざやかに印象づけた中世〜ルネサンス多声芸術のプロフェッショナル、L.カンデル&ムジカノーヴァ再び!マショーと同郷人、本場フランスの腕利きたちが織りなす、しっとり高次元のポリフォニー。

Paganini: Caprices for solo violin, Op. 1 Nos. 1-24 (complete)
AE 0985
(2CD)
\2790
奇才テディ・パパヴラミ〜2つの「パガニーニ:24の奇想曲」録音
 ・一切編集加工なし2001年日経ホールでのライヴ
 ・1997年伝説のPAN CLASSICS音源
パガニーニ:
 無伴奏ヴァイオリンのための24の奇想曲
  〜2001年4月19日 日経ホールでのライヴ
《ボーナスCD》
 無伴奏ヴァイオリンのための24の奇想曲
  〜1997 年、グラディニャン(スイス)・キャトルセゾン劇場における録音
    (音源:Pan Classics PC510513)
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
かつてスイスのPan Classics で録音した「24 の奇想曲」と、東京でのライヴ録音をaeon でアルバム化。ライヴ収録した方の音源は「いっさい編集加工なし」。






AECD1093
\1990
ギヨーム・ド・マショー(1300頃〜1377):
 。垣爾離皀謄肇ゥ后屬とめたち、なぜ驚くのです/
 なんとたおやかな聖母の美/歓喜めされよ、祝福されたる方」
 ▲ルガン独奏によるディミニュシオン*(ロバーツブリッジ写本より)
 3声のモテトゥス「わたしは恥知らずにも/
 あなたは誉れ高く/救世主をお育てになった母」
 (フィリップ・ド・ヴィトリ作曲)
 げ山擇里海箸錣蝓⊇ぜのことわり
 (ブリュッヘのペトルス作曲 イヴレア写本より)
 ゥ皀謄肇ゥ后崋造衙かな天上の統治/定められたる南極に」
 (ジル・ドルレアン作曲 シャンティイ写本より)
 Γ垣爾離皀謄肇ゥ后崟礼を、偽りの神々の神殿にも/
 アポロンの輝きは/神のしるしが黄道を通るとき」
 (ベルナール・ド・クリュニー作曲)
 Дルガン独奏によるディミニュシオン*(ロバーツブリッジ写本より)
 ┘痢璽肇襯瀬燹Ε潺機福屮リエ」にファエンツァ写本のディミニュシオン* を含む)
 オルガン独奏によるディミニュシオン*(ファエンツァ写本より)
 バラード「武器、恋愛、貴婦人、騎士道/あらゆる旋律の真なる精華」
 (F.アンドリュー作曲 シャンティイ写本より)ジョゼフ・ラサン(オルガン独奏)
リュシアン・カンデル指揮
Ens.ムジカ・ノーヴァ
 『レコ芸』特選、その前にもGrammophoneやDiapason など各誌大絶賛!ウワサの古楽集団、満を持して臨んだ超・有名レパートリーの決定的解釈!
 理屈ぬきに美しい、もちろん理屈ありでも絶妙。
 2007 年にフランスの『ディアパゾン』誌や『ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク』誌で最高の評価を受けたうえ、フランスとは全く評価体系の異なる英国『グラモフォン』誌でもエディターズ・チョイスに輝き、『レコード・アカデミー賞』を頂いた『オケゲム:いかなる旋法にもなるミサ』の決定的解釈で人気急上昇中の中世声楽集団、リュシアン・カンデル&アンサンブル・ムジカ・ノーヴァのマショー!
 しかも、曲目はこの種のレパートリーの最重要作品のひとつ、マショーのノートルダム・ミサ!
 作曲者が楽譜に名前を記載することさえ珍しかった中世末期、ミサ曲の全章を全て一人の作曲家が書いた最古の作例として、このミサ曲は20世紀の古楽復興ブーム初期から注目の的となってきました。が!何しろ原典楽譜は14世紀のもの、つまり五線譜式の現代楽譜の感覚では正しく再現しきれない部分が大いにあるため、音楽史研究が進んだ最近まで、「本来どおり」の形での演奏はなかなか望むべくもありませんでした。加えて、マショーは作曲家としてのみならず、詩人としてもきわめて高く評価されていた芸術家――その意味でも、フランス・リヨン音楽院で古楽科創設初期から中世音楽の研究を続けてきた音楽学者ジェラール・ジェーを研究顧問に、中世の文学や発音についても専門家の意見を仰ぎながら演奏実践を続けてきたムジカ・ノーヴァの演奏は、ひときわ説得力の高い最新解釈ということができます。
 また、古雅な響きを奏でるゴシック式オルガンを折々に加えて、奏楽を交えながら行われていたであろう14世紀の音楽礼拝のあり方の再現をめざしているところも注目のポイント。
 現存する中世絵画からも、教会でも楽器が使われていたらしいことは確かなのですから、彼らのように専門的な見識をふまえてこういった解釈を聴かせてくれるとなれば、がぜん玄人古楽ファンも見過ごせなくなるはず。半ば無批判にア・カペラでばかり歌われることの多い「ノートルダム・ミサ」の響きを問い直す、傑作企画!!


AECD1094
\1990
クレメンティ 四つの短調ソナタ
 〜ベートーヴェンのかたわらで〜

ムーツィオ・クレメンティ(1752〜1832):
 1. ソナタ 嬰ヘ短調 op.25-5(1790)
 2. ソナタ ロ短調 op.40-2(1802)
 3. ソナタ ヘ短調 op.13-6(1785)
 4.ソナタト短調op.50-3「捨てられたディドーネ」(1821)
オリヴィエ・カヴェー(ピアノ)
 練習用ソナチネの作曲家? いえいえ! ベートーヴェンを打ち負かすライヴァルです。クレメンティに対する認識が180度変わること間違いなし。現代ピアノで弾くからこそごまかし一切なしに、この巨匠の真価を深々と印象づける。
 これほど古楽器演奏がさかんになった21世紀のこのご時勢に、あえて現代ピアノで釈明いっさいなしに、「同じナポリの血を引く者として」という理由でスカルラッティのソナタを録音、その飛びぬけた解釈ゆえに『レコード芸術』で特選に輝いたスイスのナポリ系ピアニスト、オリヴィエ・カヴェー...!やれショパンだ、ラフマニノフだ、リストだ、ドビュッシーだ、いやバッハ新解釈だ...などと世のピアニストたちが王道レパートリーで腕を競っているかたわらで、老匠アルド・チッコリーニと超実力派マリア・ティーポという、20 世紀イタリアきっての個性派たちに師事してきたこの異才が次に世に問うのは、またもや「このご時勢に現代ピアノで?」と耳を疑うレパートリー...
 あのベートーヴェンの同時代人、フォルテピアノ奏者たちの演奏によってその真髄がようやく明らかになってきた「ソナチネ・アルバムに出てくる作曲家」クレメンティのソナタ集!
 イタリアからウィーンに来た若い頃は、皇帝の御前でモーツァルトと即興演奏対決を行い「本場イタリアから来たくせに」みごと敗れてしまったとか、後年はロンドンに渡り、ピアノ製造会社と楽譜出版社も開いて大儲け、音楽都市ウィーンで話題の“前衛作曲家”ベートーヴェンの作品のロンドンにおける楽譜出版権を大枚はたいて買い取ったのはいいが、そこで入手した楽譜のうちには、あの悪名高き「ヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲編曲版」まであったとか...と、あまり芳しくない史実ばかり伝えられているクレメンティですが、たいてい悪評が後世に残る人というのは、生前に「やっかまれるに足る」成功をものにしていた場合が多いもの。クレメンティも自身ひとかどの演奏家として名を馳せたばかりか、教育者としても抜群のセンスを発揮、プロを目指す若者たちのために上梓した『グラドゥス・アド・パルナッスム』という教程は、後年ドビュッシーが『子供の領分』の1曲のタイトルにいたずらっぽく登場させていることでも有名ですし、作曲家としても立派な交響曲や数々のピアノ・ソナタで大いに人気を博した、まさしく時代の寵児のひとりだったわけです。
ただ問題なのは、彼のピアノ・ソナタというのは(...これ、考えてみればモーツァルトやハイドンの作品と全く同じなんですが)センスのないピアニストが弾くと、ものすごーく退屈な、ベートーヴェンから創意だけ抜き取ったような演奏になってしまうところ。それゆえクレメンティを作曲家として評価しない方も多いでしょうし、曲の機微まで拾いやすいフォルテピアノの演奏でさえない、となれば、聴く価値もないと思う方さえいるかもしれません。ところが――そこであえて現代ピアノでクレメンティを弾いてみせた本盤は、そんな凡百のクレメンティ解釈とは全く無縁だったのです!選ばれたのは初期から後期まで、10年ごとの作風変遷を静かに示すソナタ...で、すべてが短調作品!陰鬱さ、玄妙さ、暗澹たる迫力、艶やかな憂愁、カヴェーの迫真のピアニズムが抉り出す短調世界は、どのソナタから聴き始めても、この大家がベートーヴェンの及びもつかぬほど尊敬された理由を、ごまかし一切なしに正面から教えてくれるのです。現代ピアノでここまでやってみせたからこそ、他の歴史的大作曲家たちと同列でその芸術性を判断できようというもの。


AECD1097
\1990
77は、ナポリの数
 〜女・リズム・悪魔〜

 ー困錣譴罎時間(N.アレーニ)
 ∈Gももうすぐ謝肉祭(E.ベンナート)
 0魔は大騒ぎ(ズンパ・ズンパ)(C.ダンジオー)
 ぅΕ船錺泪瓩亮の言い伝え(作者不詳/R.デ・シモーネ編)
 デ逝屡狃(伝承歌)Ε淵鵐縫優奪蕁淵▲鵐覆舛磴鵝法P.ダニエレ)
 Д螢奪船Ε蝓璽福粉き毛の女の子)(伝承歌)
 ┘ンチェのお嬢様(P.ダニエレ)
 歌われ踊り(舞踏歌)(E.ベンナート)
 ユツェッラに捧げる歌(E.ベンナート&C.ダンジオー)
 チチェレネッラ(ヒヨコマメの女の子)(伝承歌)
 洗濯女たちが、口をそろえて言うには(R.デ・シモーネ)
 11ヵ月と29日(伝承歌)
ネアポリス・アンサンブル
マリア・マローネ(歌)
エドアルド・プッチーニ(ギター)
サルヴァトーレ・デッラ・ヴェッキア(マンドリン、マンドーラ)
マルコ・メッシーナ(各種リコーダー、バンスリ、バス・フルート他)
ワリー・ピトゥエッロ(チェロ)
ラファエレ・フィラーチ(打楽器)


 Alphaの『ラ・タランテッラ』あたりがお好きなら、迷わずお勧め。
 南イタリア、そこは魔術的リズムに統べられた土地。ナポリの伝承歌を現代屈指のグループが絶妙アレンジ、クラシック×民俗音楽(×現代音楽?)のクロスオーヴァ―、虜になること間違いなし!

 民俗音楽。そのテイストがクラシックの領域にもずいぶん生々しく浸透して...などと書くと「そんなのは大昔からだ!」と言われそうですが。実際、バロックの宮廷舞曲の多くは農村などの大衆舞踏だったものが非常に多く含まれていますし、ベートーヴェンやブラームスが民謡のメロディなどを自作に取り入れてみせたり、オペラに民謡が盛り込まれたり、なんていうことは昔からあったわけですし、いうまでもなくバルトークやヤナーチェクあたりはそういうことで作風を確立してきた人です。
 しかし、そんなことはどうでもいいのです――現代音楽から古楽まで、幅広く「良い音楽」「聴かれるべき音」を集めてくるとびきりのセンスを誇るフランスのレーベルaeon、あの「レコード・アカデミー賞に3点同時入賞」の技ありレーベルが新たに提案してくれたのは、現代音楽・クラシック・民俗音楽の3領域を軽々と越境してしまうクロスオーヴァ―的グループ、ネアポリス・アンサンブルの超ユニーク・アルバム!
 「ネアポリス」とは世界史でも教わるとおり、ギリシャ語でナポリのこと。地中海に突き出たブーツことイタリア半島のスネあたりに位置する港町ナポリは、古代ギリシャ人の植民地として紀元前9世紀頃に建設されて以来、人間がずっと住み続けている町としては世界最古の部類に属するところ――。
 17 世紀以降「オペラの故郷」としても知られてきたとおり、この町の音楽文化は実に豊かで、長い歴史のあいだに地中海各地と交易を続けながら、精彩鮮やかな音楽伝統が培われてきました。イタリア半島の「かかと」プーリア地方から伝わったタランテッラなど、もはやナポリ独自の文化のごとく根づいて世界中を魅了しつづけていますし、低音弦楽器コラシオーネは今や本物志向の古楽器演奏バンドが南イタリア音楽を弾く時には欠かせない民俗楽器になっていたり...で、ネアポリス・アンサンブルはもともと民俗音楽系のグループとしてスタート、ジャンル越境系の活動を続けるうち、現代音楽方面ですぐれた録音を続けているaeon のプロデューサーとの出会いをへてこのアルバムの録音に乗り出したもよう。
 使われている楽器はリコーダーやバンスリ、マンドーラ、打楽器関連などの古楽&民俗楽器系のものもあり、正統派クラシックのチェロもありですが、そこから流れ出るサウンドは強烈にナポリ的!南イタリアのパワー全開で(レブエルタスやヴィラ=ロボスなどの南米クラシックとも相通じる、あのパワーです)、涼しげなマンドリン、憂愁あふれるギターの響き、そして低い地声を生かしたマリア・マローネの民俗歌唱、理屈抜きに熱っぽい響きでありながら、カラッと晴れた夏空というよりむしろ残暑涸れかかる秋の夜、といった郷愁がほんのり漂う、えもいわれぬ魅力は必ずやクセになる人続出のはず。
 マルコ・ビズリー&アッコルドーネやラルペッジャータ、ガリード&アンサンブル・エリマあたりの民俗系古楽サウンドの“エモーショナルなうねり”が好きな方には無条件でおすすめいたします!

 
Ligeti: Sonata for viola
AECD1100
\1990
無伴奏ヴィオラで辿る、20世紀の5人
 〜リゲティ、ホリガー、ドナトーニ、ラッヘンマン、シェルシ〜

ハインツ・ホリガー(1939〜):.肇譟璽沺1981)
ジェルジ・リゲティ(1923〜2006):
 ¬吉質侫凜オラのためのソナタ(1991〜1994)
フランコ・ドナトーニ(1927〜2000):アリ(1977)
ヘルムート・ラッヘンマン(1935〜):
 ぅ肇奪ティーナ(1986)
ジァチント・シェルシ(1905〜1988):ゥ泪鵐函1957)
ジュヌヴィエーヴ・シュトロッセ(ヴィオラ)
 2011年初頭の「レコード・アカデミー賞に3タイトル同時入賞」という快挙のおかげで今までこのレーベルを知らなかった層からも急速に注目を集めつつあるaeon ですが、そんな折も折、そうした現代音楽シーンへの適性と「(現代ものなりに)マーケッタブルなものを作れるセンス」が最大限に発揮された秀逸なアルバム!
 バシュメット、今井信子、ジュランナ...と現代ヴィオラ界最高の巨匠たちに学んだストラスブール生まれの気鋭ヴィオラ奏者シュトロッセがおくる、20世紀後半のビッグネームたちがこの楽器のために書いた傑作無伴奏作品集!オーボエ奏者として知られるホリガーが冒頭でバルトークばりの痛烈さを聴かせたあと、現代シーンを離れても広い人気を誇る名匠リゲティの巧妙でたおやかな旋律美へ、ドナトーニの迫真の表現力へ、楽器の通念を覆すラッヘンマンの異色作へ、そして音響美というものを見据え続けたジャチント・シェルシの深い初期作品へ...時系列を越え、20世紀後半という「演奏家の時代」のかたわらで作曲家たちが見据え続けた「ヴィオラならではの魅力」を、圧倒的な求心力あふれる演奏でじっくり味合わせてくれる、あまりにもインテンスな音楽内容。これ1枚で、20世紀後半の現代音楽の動向をも見わたせる好企画なのです。
 

Tedi Papavrami plays Bartok & Bach
AECD1101
\1990
テディ・パパヴラミ、無伴奏ヴァイオリン
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750)
 1. オルガンのための幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
ベーラ・バルトーク(1881〜1945)
 2. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタsz.117
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
 3. チェンバロ独奏のための組曲ト短調 BWV822
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)

 ぴたりと決まるバルトークはもちろん、驚くべきはバッハ作品。なんと「あの6曲」ではない?それは鍵盤楽器と同じくらい、バッハが終生弾き親しんだ楽器。有無を言わさぬ説得力!
 ご存知の方はご存知、というか日本にも熱狂的なファンが少しずつ増えてきているフランス楽壇最前線のスーパープレイヤー、テディ・パパヴラミ。アドリア海をはさんでイタリアの“かかと”の対岸、ギリシャの北に隣接する小国アルバニアの出身で、この国にまだ共産主義政権があった頃に少年時代を過ごした彼は、フランス随一のフルート奏者アラン・マリオンに見出されてフランスに移住、僅か10 年ほどのあいだにスターダムにのし上がって来たのが20 世紀末のこと。今やヨーロッパではローラン・コルシアやイリヤ・グリンゴルツら同時期にのし上がってきた個性派たちとともに、押しも押されぬ大物になりつつあるわけですが、ありあまる実力一本でも充分勝負できるでしょうに、その腕前ばかりを鼻にかけた活躍に甘んじず、室内楽にも取り組めばユニークな企画も提案してくる、それこそ駆け出しの若者のような好奇心をいつまでたっても忘れないのが痛快なところ。そう――今回のアルバムも、完全な無伴奏でありながら通り一偏のつまらない企画とはおよそ程遠い、思わぬ興奮を約束してくれるプログラムなのです!
 バッハとバルトーク。無伴奏。しかし軸になるのはバッハ作品ではなく、むしろバルトークの無伴奏ソナタ...パパヴラミはフランスでは文筆活動でも知られるマルチタレントで、とくに同じアルバニア出身の作家イシマイル・カダレの専属仏訳翻訳者もつとめているのですが、今回も自らアルバム内容にいてのエッセイを寄稿しており、それによると「聴き手も弾き手もなぜか虜になってしまうバルトークの無伴奏ソナタを録音しようと思ったのが先」で、バッハ作品の併録はあくまでその後にあれこれ考えた結果だったとか...しかし「バッハ無伴奏」といっても、あの超・有名な「ソナタとパルティータ」などではないのです。2曲選ばれたバッハ作品は、BWV542 の『幻想曲とフーガ』とBWV822 の組曲――そう!かたやオルガン曲、かたやチェンバロ曲、いずれも鍵盤楽器のための作品からの編曲なのです!本来なら足鍵盤まで動員される(つまり、譜段が3段も使われる!)オルガン曲までヴァイオリン1 挺で弾いてしまうのですから、もう唖然とするほかありません...なにがすごいって、その演奏結果がびっくりするくらい自然で、痛烈な求心力で私たちを惹きつけてやまない仕上がりになっている点。チェンバロのための組曲も同様で、リズミカルな舞曲などは(作品そのものの珍しさも手伝って)当初からヴァイオリンのための音楽だったかと思うほど(確かにバッハは鍵盤楽器同様、晩年までヴァイオリンを好んで弾いたわけですから、なるほど、と)。
 これら驚くべき編曲の合間に挟まったバルトークの有無を言わさぬ金字塔的名品は、ただでさえ飛びぬけたクオリティの演奏解釈なうえ、前後の曲との兼ね合いか、まるで初めて聴く作品のようなみずみずしさで響くのです!パパヴラミ、おそるべし――思わず何度も聴き確かめてしまう、痛切な新・名盤!

 


AECD1102
\1990
これが、いまのクラシック音楽の最前線か
 ブルーノ・マントヴァーニ(1974〜)
  。可鬚離凜オラと管弦楽のための協奏曲(2008)
  ▲織ぅ燹Ε好肇譽奪繊淵献Д坤▲襯匹砲茲襦
   〜管弦楽のための(2005)
  フィナーレ〜管弦楽のための(2007)
タベア・ツィンマーマン、
アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)
パスカル・ロフェ指揮
ベルギー王立リエージュpo.

 なんて豪華な、この顔ぶれ――
 今、もっとも聴くべきフランス最重要の作曲家マントヴァーニが最新協奏曲のために選んだ楽器は「ヴィオラ2挺」...その弾き手は、超・大御所ツィンマーマンと新世代の異才タメスティ、そしてベルギー随一の「古びぬ老舗楽団」。

 「現代音楽」といっても、作曲家のあり方はさまざま。一昔前までは憑かれたように「誰もやっていないこと」を追求しないと芸術家扱いされない、とばかり、斬新すぎて耳になじみにくい音楽もずいぶん世に出回りはしましたが、今では(こんな言い方が成り立つのかどうか、ですが)「ポスト前衛」の時代に入ってきています。20世紀末のネオ・ミニマルミュージック全盛の時代以降、作曲家たちは「親しみやすさ」の方へと戻ってきているように思います。エストニアのアルヴォ・ペルト、ポーランドのグレツキ、日本の吉松隆...といった名匠たちはまさにその代表格ですが、実はこうした動きが最も顕著なのが、少し前までスペクトル楽派の牙城だったフランスなのではないでしょうか。ニコラ・バクリ、ティアリー・エスケシュ、エリック・タンギーら、音盤シーンでもしばしば名前のあがる1960 年代生まれの名匠たちもそうした風潮を象徴するような名品を多々残していますが、今やその後続世代も続々、めきめき頭角をあらわしています。
 その筆頭で最も注目されているのは、どう考えてもこの人。昨年8月、35 歳の若さでパリ音楽院の主幹に就任した天才中の天才、ブルーノ・マントヴァーニ。
 21 世紀に入ってから、フランス政府の委嘱作品や現代オペラなど大規模な作品上演でも話題を呼び、栄誉あるシャルル・クロ音楽賞でも作曲賞を受賞するなど、着々と新たな王道を踏みつつあるこの人。そんな彼の近作群が、現代芸術に深く通暁したaeon レーベルから登場。その弾き手は驚くなかれ、ギドン・クレーメルの共演者、現代ヴィオラ界を背負って立つツィンマーマンと、すでにソロや室内楽でもおなじみ、明らかにフランス最前線をゆく異才中の異才、アントワーヌ・タメスティ(!!)。バルトークやベルクを思わせる優美さと迫力の相半ばする二重協奏曲は、協奏曲という形式で「新しく、かつ本当に美しい」響きを綴れる人間が現代シーンにも続々登場するのだ、ということをひしひし感じさせてくれます。
 冒頭の無伴奏部分のなんと切なく美しいこと、そして技巧的局面の艶やかさ、ざわめく管弦楽、明快な曲構造...かつてバシュメットがカンチェリの協奏曲を、アンネ・ゾフィー・ムターがペンデレツキの協奏曲を初演したように、俊才指揮者ロフェ率いる名門楽団の響きとともに、この面々による堂々の名録音は今後、ヴィオラを語るうえでも欠かせない存在になるのでは。
 ドビュッシーの管弦楽作法を21 世紀的に再解釈したような「フィナーレ」(随所でまさに「牧神」さながら)、楽器群の扱いが巧みな「タイム・ストレッチ」など他の収録作品も(少なくとも、ショスタコーヴィチの交響曲が聴ける耳なら)何度も聴き確かめたくなりそうな、管弦楽的仕掛けに満ちた充実作。じっくり向き合いたい1 枚!

 


AECD1110
\1990
今や最も注目されている気鋭カルテットが放った、後期の傑作2作
ベートーヴェン:
 1) 弦楽四重奏曲第12 番 変ホ長調 op.127
 2) 弦楽四重奏曲第14 番 嬰ハ短調op.131
ブレンターノ四重奏団:
 マーク・スタインバーグ、
 セレーナ・キャニン(vn)
 ミッシャ・エイモリー(va)
 ニナ・マリア・リー(vc)

 ベートーヴェン演奏が、どんどん塗り替わっている――アメリカ出身、英国からも熱烈な讃美を受け、今や最も注目されている気鋭カルテットが放った、後期の傑作2作の新録音。作品の充実をこともなげに受け止め、さらりと呈示するのに深みたっぷり...たまりません。

 ベートーヴェン新録音!と鳴り物入り風に言うのは、たいてい交響曲の新録音――けれど考えてみれば、ベートーヴェンが生涯をかけて追求した重要ジャンルがあと二つあるわけで、弦楽四重奏曲とピアノ・ソナタの世界でも重要な新録音はもっと出てもいいはずなんですが、全曲録音となるとなかなか出てきませんし(ピアノ・ソナタはZig-Zag Territoires レーベルからF-F.ギィ氏のツィクルスが始まりましたが)、単発での注目度はどうしたものか極度に下がってしまうようです。だからといって、これらのジャンルでの演奏史が千年一日のごとく塗り替わっていないかというと、まったくそんなことはないのです。
 少し前に完成したアルテミス四重奏団の全曲録音や、ライプツィヒ四重奏団の素晴らしい新解釈もありますし、すでに「作品18」の6曲が全て出揃っているミケランジェロ弦楽四重奏団の演奏ももちろん・・・と散発的には注目すべき新録音が「往年の巨匠たち」を追い落とさんばかりの勢いで世に膾炙しつつあります。
 そんな中にもうひとつ、ズシンと響く新録音がまたしても登場いたしました。
 欧米での活躍ぶりは20 世紀末以来めざましいの一言に尽きるアメリカ東海岸の天才集団ブレンターノSQ 。
 彼らが、古楽から現代音楽まで「よい音楽」は何でも丁寧にとりあげてくれるaeon レーベルから世に問う初ベートーヴェン盤は、なんといきなり後期の2作。それも、あの長大な第14 番と本格的な「後期の始まり」を飾る第12 番というのですから、ずいぶん思い切ったことを...と驚かされるわけですが、その演奏を実際に聴いて、なるほど!と腑に落ちかつ深く驚愕。なにしろブレンターノSQ といえば、1992 年のデビュー早々から破竹の勢いで東海岸のシーンを席巻、クリーヴランド弦楽四重奏賞をはじめいくつかの賞をさらった後にプリンストン大学の常任団体になり(弦楽四重奏団としては初の快挙)、世界に冠たるイギリス室内楽シーンの牙城ウィグモア・ホールの聴衆を熱狂させつづけている超人気団体。彼らはとにかく王道レパートリーばかり演奏していればよい、という発想が嫌いらしく、『フーガの技法』に現代作品を織り交ぜたプログラムを披露したり、ジョスカン・デプレのシャンソン、モンテヴェルディやジェズアルドのマドリガーレといったルネサンス〜バロックの声楽作品を弦楽四重奏で弾いてしまったりと、「楽曲構造」というものの面白さを昔から独自に追求してきた知性派グループ。
 完璧な技量、みごとに揃った呼吸で変幻自在にくりひろげられるベートーヴェン後期の複雑精緻な音楽世界。
 余裕綽々の音楽構想からくりだされる演奏の整然とした迫力だけでも魅力十分。
 聴き深めれば深めるほど細部までくっきり、彼らがこれっぽっちの妥協もなしに作品と対峙し続けてきた結果がこの解釈なのだ、ということを否応なしに印象づけられます。
 室内楽をじっくり聴き込む楽しさ、ベートーヴェンの深みを改めて実感できる、忘れがたい名演の登場です。

 

AECD1113
\1990
ベルギーの歌姫ジレ、満を持してのソロ・デビュー盤
バーバー(1910〜1981):
 1) ノックスヴィル、1915年夏 op.24(1948)
ベルリオーズ(1803〜1869):
 2) 夏の夜 〜管弦楽伴奏付歌曲集(1838-43)
ブリテン(1913〜1976):
 3) イルミナシオン 〜ランボーの詩による(1940)
アンヌ=カトリーヌ・ジレ(ソプラノ)
ポール・ダニエル指揮
ベルギー国立リエージュ・フィル

 ガーディナー、ミンコフスキ、プラッソン...この10年、彼女の声を認めた巨匠たちは熱心なリピーターとして共演を重ねてきた。侮りがたきベルギーの歌姫ジレ、入念すぎるほど満を持してのソロ・デビュー盤は、その持ち味を十全に生かす異色選曲。

 さすがはaeon レーベル。
 このレーベルに集まってくるアーティストはほぼ例外なく「その道の超一流」。
 今回のアンヌ・カトリーヌ・ジレ。・・・欧州歌劇界を(たとえばDVD リリースを通じて)熱心に追っておられる方なら、この10 年間に彼女の名前を目にする機会がどんどん増え、とくにガーディナーやミンコフスキら、古楽にも通じた偉大なオペラ指揮者たちのプロジェクトで実に精妙な歌いこなしを聴かせてきたことに、気づかずにはおれなかったのではないでしょうか?
 ベルギー出身、巨匠プラッソンのもとトゥルーズでフランスの聴衆を席巻、その後もパリ、リヨン、チューリヒ...と「くせのある」ヨーロッパ随一の劇場をどんどん征していった彼女は、本来なら5、6年前にソロ盤を出していてもおかしくなかったような超・実力派。しかし彼女はずっと「自分の声とキャラクターを活かせる作品とは?」と考え続けていました。
 そうして満を持してようやく彼女の名を冠したアルバムが現れたとき、そこに踊っていたのは時代も国も違う、三人の「B がつく巨匠」。しかも冒頭には、誰もが最もなじみの薄いと思われる「アダージョ以外のバーバー」を配してみせたのです。しかし上にも書いた通り、この選択が与える印象は圧倒的!夏の静かな夜を思わせるみずみずしい管弦楽、商業的下品さとはおよそ対極にあるような、フランス語話者が艶やかにうたいあげる英語の詩。20 世紀になおロマンティックなものが息づいていたとすれば、それはバーバーにおいてこそ理想的な結実をみせていたのだ...と強く思わずにはおれない傑作です。そのような歌を紡げる声がベルリオーズ『夏の夜』に合わないはずがありません。そして最後に控えている、ブリテン作品での圧倒的な鑑賞体験。
 美しく充実した音楽を聴こうというのであれば、この1枚を素通りする理由はありません。ご注目を!

 

AECD1217
\1990
アルディッティ四重奏団
 ハリスン・バートウィッスル(1934〜)

  1)弦楽四重奏曲「弦の木」(2007)
  2)弦楽四重奏のための九つの楽章(1991〜96)
アルディッティ四重奏団
アーヴィン・アルディッティ、
アショット・サルキシヤン (ヴァイオリン)
ラルフ・エーラーズ (ヴィオラ)
ルーカス・フェルズ (チェロ)

 アルディッティ四重奏団、2年ぶり待望の新譜はなんと「お国もの」、しかも音盤少なき重要作曲家バートウィッスル。満を持して弦楽器に向きあいはじめた大家後年の2傑作、存命中の作曲家としてはもはや重鎮クラスの充実した抒情性を、じっくりと。

 アルディッティ四重奏団――言わずと知れた現代最高の現代音楽グループのひとつ。その最新新譜が、よい音楽なら古楽から現代ものまで分け隔てなくとりあげるaeon レーベルから登場いたします。しかも嬉しいことに、ごらんのとおり演目はハリスン・バートウィッスル。英国楽壇で1960 年代くらいから活躍していながら、おもいのほか音盤のかたちで録音されている楽曲が少なく(初期のクセナキス、あるいは近年でもジェラール・グリゼーやトリスタン・ミュライユなど、存命中の重要作曲家にはそういう人が意外と多いですよね)、もはや英国楽壇の重鎮といってもよいくらいなのに、世界的には同年生まれのマクスウェル・デイヴィスや10 歳年下のマイクル・ナイマン、あるいはロイド=ウェッバー、オリヴァー・ナッセンといった1950 年前後の世代の大家たちのほうが有名なくらい。
 すでに齢80 を目前にしながらなお現役で、1995 年にドイツでジーメンス音楽賞を授けられたあたりからようやく国際的にも存在感を強めていったバートウィッスルは、それまでの20 世紀前衛音楽シーンで試みられてきたさまざまな新作法を横目に、時にはそれらを程よく取り入れながら、エリザベス朝時代の音楽、パーセル、ヴォーン・ウィリアムズやエルガーら近代の大家たち...といった古い時代の英国音楽との連続性を感じさせる独特の抒情性、そこに響いている楽音の確かさといったものを決してなおざりにしない、ユニークな作風構築を続けてきました。
 意図的にか、そうでないのか、彼はつい近年まで弓奏弦楽器をあえて使わない作品を非常に多く書いてきたのですが(顕著な例は1965 年の出世作『トラゲディア』。管楽器と打楽器のほか、弦楽器は唯一ハープだけ)、1990 年代以降ようやくこの種の楽器による音響表現と真正面から向き合いはじめ、今日にいたるまで2作の弦楽四重奏作品を完成させています。
 英国随一の、いや世界随一の現代音楽集団アルディッティSQ は、そうしたバートウィッスルの作風をきわめてわかりやすい解釈で、あざやかに再現してみせてくれます。
 現代音楽的な難渋さよりも、複雑精緻に織り上げられたポスト・バルトーク世代の音楽、といったほうが適切なような、クラシックを聴ける耳があれば誰も拒まない、そんな懐の深い響きを作れるのはやはり、バートウィッスルだからなのでしょうね。
 現代音楽ユーザーもさることながら、日本市場には意外と「時代を問わず(つまり現代でも)英国の音楽は必ずチェックする」という独特のファンがいらっしゃいますから、バートウィッスル待望の新譜もまた注目されることでしょう。触感確かな音楽は、スムースな現代音楽への入門にも適切。

 

AECD1227
\1990
ケージ:ソナタとインターリュード(全曲)
ジョン・ケージ(1912〜1992):
 プリペアード・ピアノのための『ソナタとインターリュード』(1946〜48)
セドリック・ペシア(プリペアード・ピアノ)

 あまりにも美しい、煌びやかな音色――現代音楽への恐怖感をとりのぞくには、飛び抜けた巨匠の重要作でありながら耳にもやさしい、こういう傑作にふれるのが一番では?

 欧州の現代音楽最前線を支えるaeon、素晴しいピアニストと名盤を作りました。
 「現代音楽」は、いったいいつ私たちの耳を驚かせる、異質なものになっていったのか? 古くはベルリオーズやシューマン、あるいはブルックナーのように、明らかに時代から“浮いた”音楽で物議を醸した人も19 世紀からいたことは事実ですが、「現代音楽=前衛音楽(つまり、わかりにくい可能性大)」の図式が本当の意味で確立されていったのは、20 世紀も半ばくらいのことだったと思います。裏を返せば、それ以前は「新しい音楽=新しい喜び(つまり、聴く価値がある可能性大)」というような期待が多かれ少なかれあったはず。フランス随一、いやヨーロッパと全世界の「前衛」の最もとがった先までカヴァーする懐の深いaeon レーベルが、彼らにとって基本中の基本であろう「ジョン・ケージの古典的名作」に立ち返って発表してくれたこのアルバムがあまりに美しく、「前衛=こわい」の図式をかろやかに覆す音楽性あふれる内容になっていたため、ついそんなことを考えていまいました。
 驚いたことに、20 世紀現代音楽のまごうことなき旗手のひとりジョン・ケージは、なんと本年生誕100 周年!この記念すべき年に、あらためてケージが現代文化シーンに(音楽に限らず、ということでもあるでしょう)なした貢献について考えようとするとき、私たちはやはり彼の初期の傑作『ソナタとインターリュード』を聴かずには過ごせないのだと思います。
 独自の音楽哲学・音響理念のもと、数々の物議を醸したケージですが、ここで演奏されるのは全20 曲からなるピアノ独奏曲。ただ、ピアノは決して普通に弾かれない――現代音楽用語ではもはや「ピアノをプリペアする」という表現はすっかり一般的になりましたが、1948 年に完成したこの『ソナタとインターリュード』こそは、弦にさまざまな詰め物をしたり、障害物を挟んだりして全く新しい音響をこの楽器から引き出す、いわゆるプリペアード・ピアノの手法が最初に用いられた歴史的傑作です。
 ピアノを通常ではないやり方で弾く...などと聞いただけで恐ろしい音響効果につきあわされるのでは?という恐怖感が先に立った方、さにあらず――ケージがまだ30 代の頃(バッハでいえばケーテン時代、ベートーヴェンで言えば最初の弦楽四重奏曲集から「傑作の森」にさしかかる頃)に発表したこの作品集、プリペアード・ピアノのノウハウをよくわきまえた演奏家が弾けば、ピアノとは思えない実にハーモニアスかつ煌びやかな音色に、確かな「美」を宿らせることができるです!
 そんな離れ業をここで展開してみせたのは、現代芸術を大切にしてきた国スイスで、長年Claves に数々の録音を残してきた俊才ペシア...。

 

AECD0865
\1990
『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』
 〜100年前の鍵盤曲集、英国のルネサンスからバロックへ〜

 ウィリアム・バード(1543〜1623):
   ,錣仇敵に好機あれ ▲侫リップ・トレジアンのパヴァーナ
   ガリアルダ ぐ燭襯瓮疋譟 ゥ蹈Ε薀鵐 Ε献腑鵝⇒茲謄スして今すぐ!
   涙のパヴァーナ ┘リアード
 ジャイルズ・ファーナビー(1566〜1640):
   或るトイ 教えてくれ、ダフネ そびえる丘
   モール・シムズ 去りがたく
   ファーナビーの夢 年老いたスパニョレッタ
 ヤン・ピーテルスゾーン・スヴェーリンク(1562〜1621):
  哀廛譽襦璽妊ウム=トッカータ
 ジョン・ブル(1563〜1628):
  吋屮薀Ε鵐轡絅凜.ぅ公爵夫人のトイ
  横弔離廛譽螢紂璽妊アム
  灰屮詛郢里諒石
 敢郤塢埔椶硫痢屬匹Δ靴匿屬の」
  (21)イン・ノミネXII (22)ブラウンシュヴァイク公爵夫人のアルメイン
  (23)イン・ノミネIX
ジョヴァンカ・マルヴィル(チェンバロ、ヴァージナル)

 古楽界の隠れ先進国スイス生まれ。「当時の楽器」に情熱を燃やす俊才マルヴィルが、艶やかなルイ・クープラン盤に続いて世に問うたのは・・・。
 端整な美音は、精巧をきわめる復元楽器。英国ルネサンス最大の鍵盤曲集、その魅力をじっくり解き明かす忘れがたい名盤

 現代音楽の最先端から生粋の中世古楽まで、もちろんロマン派路線も含めて「ほんとうによい音楽」を分け隔てなく、独自のセンスで世に知らしめつづけてきたフランスの秀逸レーベルaeon――その本拠が、実はヨーロッパでもとくに古くから古楽教育機関があるスイスに近い場所にあり、またパリよりも(中世音楽研究のプロがいる)リヨンが近いという場所柄もあって、昨今はしだいに古楽レーベルとしても存在感をあらわしてきました。
 2010 年にはレコード・アカデミー賞音楽史部門も受賞…リヨン系の古楽集団ムジカ・ノーヴァの快挙ですが、この団体と並んでaeon レーベルの古楽部門に独特の花を添えているのが、スイスのチェンバロ奏者ジョヴァンカ・マルヴィル!
 バーゼルの向こうを張る古楽揺籃の地ジュネーヴで学んだ彼女の演奏は、すでにルイ・クープランとフローベルガーに光を当て、フランス1658 年製オリジナルの楽器で17 世紀フランスの「生の音」を伝えた前作(AECD0751)でいかんなく示されたとおりですが、次なる本盤では一転、舞台は英国に。もうひとつの鍵盤音楽の宝庫、ルネサンス期のイギリス鍵盤音楽の世界で最も重要な資料のひとつ「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」に記載されている作品群をあざやかに。
 使用楽器は復元楽器ながら、モデルはかたやライプツィヒ楽器博物館にある現存最古(!)のチェンバロ、かたやベルギー屈指の名工リュッケルスによる、フェルメールその他のオランダ風俗画でおなじみのミュゼラール型ヴァージナル、後者のうるおいあふれる音色も、前者の立ち上がりのよいイタリア型特有の響きも、演奏作品の魅力をくっきり鮮やかに伝えてやみません。
 どうしてそれらの楽器を使うことになったのか、もうひとつセンスを感じるのはその選曲。年代的に70 年近くもの開きがある300 曲もの作品から、16 世紀以降17 世紀初旬までのイギリス鍵盤音楽の多彩さをよく示すヴァリエーション豊かな楽曲を、3 人の英国人作曲家の作品に絞ってうまく選曲。そこへ、のちにブクステフーデやバッハにも影響を与えたオランダの大家スヴェーリンクの大曲(この曲集に記載されている、数少ない外国人作曲家の作品)をひとつ混ぜることで、英国音楽がヨーロッパ北方ともつながりのあることをうまく浮彫りにしてみせているのです(同曲集にはイタリア人ピッキの曲もありますが、そちらを混ぜると混乱が増すような)。

イタリア型単弦チェンバロ:
  バーゼルのトーマス・シュタイナー1989 年製作、
  ドミニクス・ピサレンシス(ピサのドメーニコ)1533 年製作モデルのチェンバロ
  (ライプツィヒ楽器博物館所蔵)に基づく)
フランデレン型ヴァージナル:
 ヴォードリヴィレールのアラン・デュー2003 年製作、
  アントヴェルペンのアンドレアス・リュッケルス1620 年製作モデルの
  ミュゼラール(ブリュッセル楽器博物館所蔵)に基づく

 


AECD1230
\1990
「指揮者ポール・メイエ」
 〜20世紀アメリカのクラリネット協奏曲

 ジョン・コリリアーノ(1938〜):
  1. 協奏曲 〜クラリネットと管弦楽のための(1977)
 エリオット・カーター(1908〜2012):
  2. クラリネット協奏曲(1996)
エディ・ファンオーストハイス(cl)
ポール・メイエ指揮
ブラッセルズ・フィルハーモニック
 「指揮者ポール・メイエ」、自らの楽器クラリネットのための協奏曲で素晴しい充実名演を!
 クラシカルな作曲ジャンルで名匠たちが綴ったニュアンス豊かな表現世界を鮮やかに伝えるのは飛び抜けた技量のスーパープレイヤーとベルギーの実力派楽団。インタビューも充実の内容!

 時代というのは移り変わるのが早いもので、音楽史の教科書が「現代」として扱ったりしていたようなシェーンベルクらのセリー技法派はもう100 年前、つまりどう頑張っても「近代」というくらいの音楽ということになると思いますし、事実そうした音楽技法はもはやいろいろなところで日常的になってきていて(たとえばサスペンスドラマや特撮映画などのBGM、合唱コンクールや吹奏楽での現代曲...)。
 そうした20 世紀中盤の新技法を使いこなした音楽を、ベートーヴェンやワーグナーの「新機軸」を味わうのと同じ鑑賞姿勢になっていてもおかしくはないのだと思っています。
 つまり、もっとじっくり聴かれてもよいのではないか?という意味で...さて、ここにご紹介するのは、そうした時代から間違いなく「現代・同時代」としか言いようのない「いま」の音楽までを重点的に録音、パリのIrcam やリヨンのグラームなど重要な現代音楽機関ともコラボレーションを続けてきたaeon レーベルからの新作――20 世紀アメリカを代表する大家ふたりのクラリネット協奏曲!
 20 世紀のアメリカといえば「西側の超大国」として世界を牽引する先進性をみせていたようでいて、音楽界には根強くクラシカルなものを守る文化もあり、ジャンル破壊型の音楽ではなく「交響曲や協奏曲など伝統的なジャンルのなかで、どれだけ新しいことができるか」といったことを模索し、すばらしい実績をあげている作曲家が少なくないのです(アメリカの重要なオーケストラの定期公演プログラムなどを見ていると、そうした作曲家たちがいかに大切にされているかもよくわかるところ...なぜ録音が少ない!と思っていたのも今は昔、Naxosやアメリカの良心的小規模レーベルの台頭で、今ではずいぶんたくさんの作曲家の世界に接することができるようになってきていますね。
 本盤に登場する二人も、斬新な音楽をたくさん書いてきた一方で、そうした伝統的ジャンルにも強い適性を示した名匠。かたやコリリアーノは2001 年(つい最近!)に『交響曲第2 番』でグラミー賞を受賞していますし、かたやエリオット・カーターは、期せずして一昨日(11 月5 日)に亡くなったとはいえ実はショスタコーヴィチと僅か2歳違い、そしてショスタコーヴィチ同じく、弦楽四重奏曲や協奏曲などで目覚ましい新技法を提案しつづけてきました。そうした「クラシック音楽の伝統」のかたわら、本盤で主役となるクラリネットという楽器はまた、アメリカ人音楽家たちにしてみれば「自分たちの音楽の楽器」という意識も強いところ――ジャズで多用されるこの楽器は、古くはベニー・グッドマン、近年ではリチャード・ストルツマンなどジャンル越境タイプの巨匠たちの活躍に代表される通り、アメリカ人にはとりわけなじみの深い管楽器!深い呼吸で伸縮するコリリアーノの協奏曲の面白さも、カーターが齢79(!)にして仕上げた、単一楽章に驚くほど多彩なソリスト&合奏の対話が凝縮されている傑作の魅力も、もはや「定まらぬ同時代」ではなく「現代の名曲」として味わい、聴き深めるのにうってつけな旨味を感じさせてやみません。
 しかし何より目をひくのは、この録音にクレジットされているフランス随一のクラリネット奏者ポール・メイエが、なんと指揮者としての参加になっていること――いま『レコード芸術』で特選となっているAlphaのシュポーア協奏曲全集でみごとな「吹き振り」を披露、先日も佼成ウィンドオーケストラに単独来日、シュミットのファンファーレや「ボレロ」、委嘱新作などの指揮で痛快な名演を聴かせるなど、そのタクトの確かさは他所でも立証済!

 


AECD 1223
\1990
映画『25 年目の弦楽四重奏』出演!
 ブレンターノ四重奏団ベートーヴェン第2弾

ベートーヴェン:
 1) 弦楽四重奏曲第16 番 ヘ長調 op.135
 2) 弦楽四重奏曲第15 番 イ短調op.132
ブレンターノ四重奏団:
マーク・スタインバーグ、
セレーナ・キャニン(vn)
ミッシャ・エイモリー(va)
ニナ・マリア・リー(vc)
 カルテット最前線!痛快な躍進をつづけるブレンターノSQ、映画参入で話題必至!
 ベートーヴェンが生涯最後のひとときを賭けて練り上げた傑作中の傑作2編、塗り替えられてゆく名演史――精巧にして深遠、21 世紀型ベートーヴェンの桁外れな周到さ!
 演奏者たちにも相当の神経集中を要求されるためか、そうおいそれと新譜が出てこない充実ジャンルが「ベートーヴェンの後期四重奏曲」...
 しかし時代は移り変わるもので、すでに第12 番・第14 番という難曲2作で痛快な名演を聴かせてくれたアメリカ最前線の超実力派、日本のカルテット・ファンからも熱烈な支持を受けているブレンターノ弦楽四重奏団が、せんだってのアルバムに次ぐ「後期ばかり」の濃密アルバムをまたしても録音してくれました!
 そしてこのブレンターノ弦楽四重奏団、実はかねてからもうひとつの話題の種にもなっていたのです――映画『25 年目の弦楽四重奏』に彼らも出演しサウンドトラックも手がけており(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14 番が全編にわたってテーマになっている映画――aeon ですでに発売中の音源、2013 年春以降には音楽関係者をはじめ、多くの音楽ファンがこのカルテットに否応なく注目することになるはず。
 そしてその演奏内容がまた、カルテットの世界が確実に新しい時代に突入しつつあることを強く感じさせてやまない、既存の傑作盤にもじゅうぶん伍してゆける、21 世紀のこれから聴き深めてゆきたい周到さと瑞々しさにあふれているのです...なにしろブレンターノSQ といえば、1992 年のデビュー早々から破竹の勢いで東海岸のシーンを席巻、クリーヴランド弦楽四重奏賞をはじめいくつかの賞をさらった後にプリンストン大学の常任団体になり(弦楽四重奏団としては初の快挙)、世界に冠たるイギリス室内楽シーンの牙城ウィグモア・ホールの聴衆を熱狂させつづけている超人気団体。
 王道レパートリーに甘んじず、時にはジェズアルドやジョスカン・デプレらルネサンスの多声声楽作品まで弾きこなしてしまう――そういう幅広い視野で現代音楽にも積極的に取り組む彼らが相当さまざまなことをやってきた末、21 世紀型のカルテットとしてこのような桁外れのベートーヴェン像を提案してくれたというのは、ほんとうに快挙というほかありません。後期四重奏曲のなかでもとりわけ長大な部類に入る第15 番は、病気からの快癒を記念して書かれた物語性でも知られる大作。対する第16 番は、死の床にあった頃、ギリシャ劇の常套句を引用して「友よ喝采せよ、喜劇は終わった」と口走ったというベートーヴェンらしい幕引きについて考えさせられる、第15 番とは打って変わって短く切り上げられる最後の作。











AECD1111
\2800→\1990
バッハ×イタリア×ピアノ
 〜イタリア様式の鍵盤作品さまざま、

 協奏曲、変奏曲、カプリッチョ...〜
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
 1.協奏曲ヘ長調BWV978〜ヴィヴァルディによる
 2.協奏曲ニ短調BWV974〜A.マルチェッロによる
 3.協奏曲ト長調BWV973〜ヴィヴァルディによる
 4.協奏曲ハ短調BWV981〜B.マルチェッロによる
 5.協奏曲ヘ長調BWV971「イタリア協奏曲」
 6.イタリア様式によるアリアと変奏 BWV989
 7.カプリッチョBWV992「最愛の兄の門出に」
オリヴィエ・カヴェー(p)
 バッハの音楽を、現代ピアノで――しかもチェンバロの二段鍵盤で対比を演出するような曲を、現代ピアノでわざわざ...聴く価値がいかにあるかということは、一聴すれば、わかるはず!
 ナポリ系の光あふれる音楽表現あればこそ、名手カヴェーの艶やかなピアニズムに陶酔。

 バッハが生きていた頃、ピアノという楽器はまだ本当に実験的に作られはじめたにすぎなかったことは、誰もがよく知るところ――新発明の珍しい楽器としてフリードリヒ大王のもとに置いてあったところ、バッハは少し弾いてみただけで色々問題点を発見し、難癖をつけたとも言われています。しかし彼とて、音量の変化を鍵盤で細やかに弾き分けられる機構そのものにはさぞや、食指が動かされていただろうことは、容易に想像がつくところ。
 彼らが鍵盤の曲をおもに弾いていたのは、タッチのニュアンスが音量には反映されない、どう弾いても同じ音量の音しか出ないチェンバロという楽器――しかしだからこそ、当時の人々の音量変化へのあくなき欲求から、チェンバロでも鍵盤を2台そなえつけ、片方で弱音、片方で強音を弾けるようにしたタイプのものが広く出回るようにもなりました。
 バッハの鍵盤楽曲のなかには、この二段鍵盤の音量対比をうまく生かして、さながらオーケストラと独奏者が対峙しているかのような箇所がいたるところに出てくる鍵盤楽曲も多々含まれているのですが、そのきわめつけはやはり、若い頃ヴィヴァルディやマルチェッロ兄弟など最先端のイタリア人作曲家たちによる協奏曲の編曲!イタリアの音楽様式というのは当時たいへんファッショナブルで魅力的なものでしたから、それを自分のものとして身につけるためには、自分で弾いてみるのが一番...とばかり、バッハは入手した協奏曲の楽譜を次から次へと鍵盤独奏用に編曲し、その過程でのちの「ブランデンブルク協奏曲集」などにつながるイタリア合奏曲様式に習熟したそうです。そんな、明らかに二段鍵盤チェンバロという楽器の特性に密着して書かれた音楽を、どうして現代ピアノであえて弾かなくてはならないのか?古楽ファンの方々のなかにも、そう考える人は決して少なくはないでしょう――
 しかし!現代ピアノでも素晴しいバッハが弾けることは、シフ、ペライア、コロリョフ、エマール...といった超一流の個性派ピアニストたちがさんざん証明してきたとおり。
 本盤に登場するオリヴィエ・カヴェーは、ピアノ音楽の玄人ファンをときめかせるに足る“知る人ぞ知る”な流派、ナポリ系の演奏伝統に連なる名手なのですが(その師匠はアルド・チッコリーニやマリア・ティーポだった...と言えば充分でしょうか)、ここでは前作のスカルラッティ盤でみせた明朗かつ緩急機微ゆたかなピアニズムをいかんなく発揮して、これらイタリア様式によるバッハ作品の数々の魅力が、音量の対比以外にもいたるところに潜んでいることを、圧倒的な説得力で知らしめてくれます。ピアノ・ファンなら、これは「聴くべきバッハ」かと――知らずにいるのがもったいないこの稀有の境地!


AECD1221
\2800→\1990
〜シャンパーニュの貴紳、
  ナファロワの王にして吟遊詩人
    13世紀の宮廷恋愛歌〜

 シャンパーニュ伯=ナファロワ王ティボー(1201〜1253):
  _里鮑遒蠅燭さなだ
  △海譴泙任蓮∩蠎蠅曚豹爾愛したりはしなかった(器楽)
  正しき愛は美と礼節からなる
  のの相手に、忠実に使える者は(器楽)
  イ修譴六曲眞罎里海 ξする男の慰めは
  РΔ梁茖轡┘好織鵐圈粉鏗據豊┐劼箸弔世唄蠅い鯤垢い堂爾気
  ちょっと言わせてくれ、俺の思うところを
  苦しみを和らげるため
  ある日、ある朝、森と牧場の間で
  聖母マリアの優しき名、MARIA の5文字について語ろう
  このご時世ときたら王の踊り(器楽)
  諸君のうち、聖地へ行かない者は
  芦Δ梁茖汽┘好織鵐圈粉鏗據
ブリジット・レーヌ (歌、中世ハープ、プサルテリウム、打楽器)指揮
Ens.アッラ・フランチェスカ(古楽器使用)
ティボー・ド・シャンパーニュの歌

 時代は遡って、なんと13世紀――中世騎士物語さながらの、十字軍士にして吟遊詩人たる王ティボー・ド・シャンパーニュは、ナファロワ(ナバラ)王国の主君でありながら、時代を代表する大の文学通ぱ破天荒な人生と恋をうたった、せつなくも神秘的な古楽歌唱と古楽器の響き...ひさしぶりに、中世ものを――
 今やシャンパンの生産地として知られるフランス東部シャンパーニュ地方の領主の家に生まれ、のちにフランスの南からスペイン北東部にかけて広がるナファロワ王国(バスク語がつかわれていた場所。スペイン語流に言うなら「ナバラ」、フランス史では「ナヴァル」として出てくる国)の王様になったティボー・ド・シャンパーニュは、一国の王として戦乱の中世ヨーロッパに君臨し、十字軍にも従軍して戦った正真正銘の騎士道的人物だったかたわら、恋多き人生も歩んでいたようで、そのかたわら母親がアキテーヌのアリエノール(居城のあったボルドーを、フランス随一の芸術音楽と詩文学の中心地にした芸術擁護者)だったこともあり、若い頃から一流の詩人たちに囲まれ、卓越した吟遊詩の技法を身につけ、フランス文学史に確たる名を刻んだのでした。
 その歌の数々は、北イタリアで編纂されたとも、十字軍貴族のためにまとめられたとも言われる謎めいた写本「王の歌集」(美しい細密装飾画に彩られた美術品として、太陽王ルイ14 世が所有していたところからついた綽名)に数多く書き留められており、生前のティボーがいかに吟遊詩人として高い名声を誇っていたかを窺わせてくれます。
 ただ、中世音楽というのはどれほど素晴しい可能性がそこに詰まっていようとも、その息吹を「いま」に蘇らせられるだけの見識をそなえた、経験ゆたかで飛び抜けた演奏技量にも事欠かない一流古楽奏者がいなくては、私たちにその素晴しさが伝わってこないもの――今回、私たちがいくら感謝してもし足りないほどの名演を紡いでくれているのは、濃密でありながら透明感のある不思議な歌声で、OPUS111 やZig-Zag Territoiresなどに幾多の名演を刻んできたアンサンブル・アッラ・フランチェスカの主宰者、ブリジット・レーヌ。
 アンサンブルの5人は中世ハープや弓奏ヴィエル、リュートなどの中世古楽器で典雅な音を綴り(中世音楽の常として、低音専門の楽器がないことからくる独特の浮遊感がなんともたまりません――
 幾百年の時を軽やかに飛び越えるかのよう)、艶やかな歌声で綴られる韻文の抑揚はなんとまたせつなく、美しいことか...


AECD1225
\2800→\1990
アルディッティ四重奏団
 ロベルト・ジェラルト(1896〜1970):

  1.弦楽四重奏曲 第2番(1961)
  2.弦楽四重奏曲 第2番(1950-55)
  3. 無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ(1959)
アルディッティ四重奏団
アーヴィン・アルディッティ(vn)
 現代音楽集団アルディッティSQ、今度はぐっと時代を遡り、スペイン・カタルーニャの20世紀へ。

 カザルスの活躍をよそに、あらゆる技法が交錯する1950年代、シェーンベルク直系の技法を独自に消化していった才人ジェラルトの音楽世界を、聴きごたえ充分の無伴奏曲とともにぱ演奏家4人がヘリコプターに乗って弾くシュトックハウゼンの『ヘリコプター弦楽四重奏曲』やライヴ・エレクトロニクス(演奏中の電子操作)を駆使しまくる前衛作品など、現代音楽界トップスターのアルディッティ四重奏団は何かと常人の通念をくつがえす「何が来ても驚かない」系の実績もずいぶん積んではきましたが、そんな彼らが最近aeon に録音するようになってから、とみに接しやすいプログラムが増えているように思います。
 スペクトル楽派全盛のフランス楽壇にあって「わかりやすい響きの美」を決して忘れないデュサパンや、コンセプチュアルな音の仕掛けをストレートなメッセージ性とともに伝えてくる英国人バートウィッスルや...その路線から今回、なんとマルティヌーやプーランクの同世代人が書いた、ショスタコーヴィチやストラヴィンスキーがまだ存命中で現役だった頃の音楽にまで時代を遡ってみせた彼ら。なんと1950〜60 年代、ようやく新ウィーン楽派の語法が少しずつ世に膾炙しはじめようかという時代に、およそ前衛音楽とは程遠そうなスペインから世に出てきた大家、ジェラルトの音楽世界でございます(ちなみに彼の名はGerhard と綴りますが、カタルーニャ人なので「ゲルハルト」(ドイツ語読み)でも「ヘラルド」(標準スペイン語=カスティーリャ語読み)でもないことに注意)。
 アルベニスやグラナドスを育んだカタルーニャ地方で生まれ、1924 年にはウィーンに赴き、音楽史上唯一の「スペイン人でシェーンベルクに師事した作曲家」となったジェラルトは、その後社会主義政権下のスペインで中央側の大物になってしまったことが災いして、フランコ独裁政権樹立後はロンドンに逃れ、以後故郷ではその偉業がいっさい黙殺されたまま――怨恨が長く続いたのか、その余波はほぼ20 世紀中続いていたのですが、英国をはじめ諸外国では生前その名声はきわめて高く(こういったあたり、なんとなくフランスのジャン・フランセを思わせます)、英国人集団アルディッティSQ としても特別の思い入れがあるのかもしれません。シェーンベルクの語法から独自の音作りを模索していったジェラルトが晩年に綴った2曲の弦楽四重奏曲と無伴奏曲は、ショスタコーヴィチの交響曲や弦楽四重奏曲と同時代の作品。明らかに「前衛現代」ではなく「近代」、いまじっくり聴き返してその美を味わうに足る響きと出会えるのです。
 無伴奏曲ではアーヴィン・アルディッティの面目躍如、彼が真っ向勝負でも人心を蕩かすほどの、とてつもない音楽性の持ち主だったことをあらためて印象づける銘解釈を聴かせてくれます。




AECD1226
\2800→\1990
オケゲムのあとに
 〜1497年とフランス=フランドル楽派〜

  ◆ド・ラ・リュ:|欧、もだえ、叫び…
  ◆オブレヒト:▲潺機Ε轡ト・ローザ
       (「かように薔薇は」によるミサ曲)
  ◆ジョスカン:森のニンフたち/永遠の安らぎを
  ◆ビュノワ:いつてピタゴラスは水のオルガンを
  ◆ルプス:イ弔い棒笋┐討靴泙辰燭里
アントワーヌ・ゲルベル指揮
ディアボルス・イン・ムジカ
         (古楽声楽集団)

 ルネサンス多声音楽の巨星たちと、大先達への追悼ディアボルス決定的銘盤!
 ルネサンスや中世の音楽を、圧倒的な音楽性と徹底した作品研究に裏づけられた解釈の妙であでやか&精緻に「いま」に甦らせてきたフランス随一の精鋭集団、ディアボルス・イン・ムジカ――デュファイ以前の音楽をとりあげたAlphaレーベルでの数々の名盤のあと、彼らがaeonレーベルで静々と刻んできたポリフォニー名盤の数々は、日本語解説付でのリリースに至らぬままでいたところ、このたび在庫の存在が急浮上…嬉々としてお届けする次第でございます。
 テーマは「オケゲムの死」。15世紀のルネサンス先陣世代の大御所が亡くなった1497年前後の多声音楽の歴史を概観、意外にまとまった録音物に出会えないオブレヒトやラ・リュも含め、ブルゴーニュ宮廷からサヴォワ、イタリア…と広がっていったフランス=フランドル楽派の圧倒的至芸を5通りに味わえる、息をのむほど美しいア・カペラ極小編成の美!


AECD1333
(2CD)
\5600→\2790
バッハ:フーガの技法(全曲)
 〜1901年製スタインウェイ・不均等調律で〜

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685〜1750):
  フーガの技法BWV1080(全曲)
セドリック・ペシア(ピアノ)
使用楽器:スタインウェイ1901年製オリジナル 不均等調律

 ケージ記念年には、プリペアード・ピアノのための名曲で心を奪った現代音楽系の異才ペシア
 今度はなんと1901年のヴィンテージ・スタインウェイ!こだわりの調律で、バッハの問題作を!
 しなやかで冷徹、深い響きは楽器の力か、あるいは解釈の妙か。21世紀のフーガは一味違う!

 ピアノ――この楽器がいかに多面的な様相をもっているか、あらためて教えてくれる惚れ惚れするようなフランス盤が、現代音楽に強いaeonレーベルから届きました!弾き手はセドリック・ペシア。2012年、生誕100周年を迎えたジョン・ケージのフェティッシュな傑作『プリペアード・ピアノのためのソナタとインターリュード』のえもいわれぬ美しい銘解釈(AECD1227)であらためて注目を浴びたこの異才、P-L.エマール(!)やCh.ツァハリアス(!)らの異才たちの門下で学び、フランス語圏スイス付近に広がる現代音楽ハードコアエリアで着実にキャリアを築きながら、実は現代音楽ばかりではなく、ベートーヴェンやシューマンなど前衛性をひそませたロマン派ピアノ音楽でも適性を発揮、さらにひとかどのバッハ解釈者としても名をあげてきたところ、じっくり構想をあたためながらリリースしてくれたのが 『フーガの技法』全曲録音とは――しかも、その使用楽器にも調律にもこだわりあり、というのがまた、彼がプリペアード・ピアノ使いであるだけにいっそう心そそられるではありませんか!
 ご存知の通り、バッハ晩年の絶筆であるとともに、その多声音楽技法の極致が示されているこの曲集は、未完であるという点、使用楽器がいっさい指定されていない点など、謎めいた魅力で私たちを惹きつけてやまない宿命的名品。ペシアはピアニストたちの『フーガの技法』録音がそうであるように、ゆったりしたテンポ設定で冒頭のコントラプンクトゥス1を弾きはじめますが、それはじっくり、ひとつひとつ確かめるように...というよりもむしろ、これからどんな謎が解き明かされるのか、知りたくありませんか...?と問いかけるかのような、実にあざとくも魅力的な響きにみちていて。100年以上前のニューヨーク・スタインウェイが醸し出す独特の響きの彫琢もありながら、そこで生きているのが「不均等調律」。ペシアはこの楽器のサウンドを最大限に生かしながら、同時にバッハの音の綾をいかに明確に浮き彫りにするか、バッハが計算していた不協和音の音程差をいかに繊細に読み解くかに傾注し、この調律にたどりついたのだそうです。
 それはいわば、19 世紀末の晩期ロマン派におけるニューヨーク・スタインウェイというよりもむしろ、20世紀最初の年に作られた、ベルクやバルトークやストラヴィンスキーやヒンデミットや...といった近代の巨匠たちの同時代を生きた、前衛を肌で知るピアノの響きなのかもしれません!

AECD1440
\2800→\1990
ベルナール・フォクルール歴史的オルガンのための新作楽曲さまざま
 1) トッカータ(2001)
 2) 色とりどり、笛さまざま(2007)
 3) わたしの肌は黒い 〜
  ソプラノ、ツィンクとオルガンのための(2012)
 4) ああ、あなたはなんと美しい(2009)
 5) 「レ・ファ・ミ・ソ」によるカプリッチョ(1986)
 6)-10) 鏡 〜
  アルノルト・シュリック(1460頃〜1521以降)の
  「ごきげんよう、聖母さま(サルヴェ・レジーナ)」と対話する六つの詩節
ベルナール・フォクルール(各種歴史的オルガン)
使用楽器:
 ハンブルク聖カタリナ教会、アルクマール(オランダ)
 聖ラウレント教会 ボーファイ(ベルギー)
 福音書記者聖ヨハネ教会 ボッシュ(ベルギー)
 聖母被昇天教会 キュキュロン(フランス)
 ボーリュー聖母教会
4) アリス・フォクルール(ソプラノ)
4) ランベール・コルソン(ツィンク)

 オルガニストは即興演奏が仕事、つまり作曲センスも恵まれている…アンビエントな音響空間、しなやかに!
 上述のとおり、歴史的オルガンの演奏にかけては現代屈指の大御所となりつつあるベルナール・フォクルールですが、なにしろ本職のオルガン奏者は基本的に即興演奏するのが仕事ですから、それはつまり、毎日のように新しい音楽を即興で組み立てているということでもあり、作曲家に転じて大きな成功をおさめた人も少なくないところ(バッハ、ブルックナー、メシアン、フランク…)、その伝統を確かに受け継ぐ「作曲家としての顔」も持っています。
 過去いくたびか作品をまとめてCD化してきた実績もありつつ、ここでは彼自身が演奏者となって、歴史的オルガンを使ったネオ古楽としての新作の数々をあざやかに披露!
 一部のトラックでは、欧州の古楽シーンで多忙な活躍を続けるツィンク(金管ふうの吹き口をつけたルネサンス期の木管楽器)の名手コルソン、古楽歌手として徐々にいろいろなところで名を見るようになってきた娘アリス・フォクルールらとも共演、さらにルネサンス期の声楽曲を丁寧にオルガンで弾きながら自作品を交えた「鏡」のような意欲的な作品も。
 聴くほどにクセになるアンビエントな音響世界は「考えるより浸りたい」境地かも。思わぬ1枚です。



AECD1545
\2800→\1990
ハイドンとスカルラッティ 光と影の鍵盤
 1.ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI-37
 2.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K.425
 3.ハイドン:パルティア(ソナタ)ト長調 Hob.XVI-6
 4.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K495
 5.ハイドン:ディヴェルティメント(ソナタ)ハ長調 Hob.XVI-10
 6.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K432
 7.ハイドン:ソナタ ヘ長調 Hob.XVI-23
 8.スカルラッティ:ソナタ イ長調 K342
 9.ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI-24
 10.スカルラッティ:ソナタ 変ロ短調 K128
オリヴィエ・カヴェー(ピアノ)
 「あえて現代ピアノ」だから見えてくる、音楽の隠れた糸南イタリアの感性で、俊才カヴェーが縦横無尽に…!

 今年2月に惜しくも亡くなった欧州ピアノ界の長老格のひとりアルド・チッコリーニは、フランスを拠点に活躍を続けてきた人ではありながら、マリア・ティーポと並ぶ「イタリア南部ナポリのピアノ楽派」の大立者として知られた人物…そのチッコリーニとティーポの双方に師事したオリヴィエ・カヴェーは、スイス生まれながらナポリの血をひく人でもあり、南国人としての独特のスタンスから、この古楽器演奏全盛の時代にあってあえて18世紀のピアノ曲を現代ピアノで弾きつづけ、ユニークな成果をあげてきた人物!

 スカルラッティ作品集は『レコード芸術』特選、その後のクレメンティ短調作品集も準特選に輝いていますが、久々に繰り出してきた新譜がまた素晴しい――なんと、ここではスカルラッティとハイドンを並べ、その初期においては前者の同時代人だった後者の鍵盤作法に、目から鱗の感覚で新たなメスを入れてゆくのです!

 軽快に飛びまわる鍵盤、しっとり歌われるカンタービレ...交互に綴られてゆく両作曲家の音楽語法は、これが古楽器使用だと逆に「違い」が目について目的があやふやになったであろうところ、カヴェーのナポリ的ピアニズムはなんと軽妙・的確に、両者の音使いの近親性を解き明かしてゆくのでしょう!
 古楽器ファンにもお勧めの異色盤です!

AECD1546
\2800→\1990
ティエリー・ペクー 世界を越えて
 〜磁力関係、その他の最新作〜

  ー力関係(2013)
   〜六つの管楽器、打楽器と12の弦楽器のための
  ∀蚕伝婉福2011)〜
    フルート、クラリネット、
    サクソフォン、ホルン、バスーンとピアノのための
  B斥曄甕蝓2013)〜ヴァイオリンとピアノのための
  ね瀚召鯤えた機械(2008)〜
    ピアノ独奏、フルート、サクソフォン、クラリネット、
    ヴァイオリンとチェロのための
  ゥ┘螢気離汽襯機2013) 〜
   サクソフォン、コンガとピアノのための
  Ε疋潺縫・レゲエ(2009)
ジョナサン・ストックハンマー指揮
アンサンブル・ヴァリアンス
アンサンブル・レゾナンツ
 ティエリー・ペクー(p)
 カラン・トゥレー(打楽器)
 ニコラ・プロスト(sax)他
 ドミニカ、上海、ブラジル、そしてフランス――
 国境を越えて活躍する、ポスト・デュティユー世代。
 フランスの現代音楽シーンが、いつのまにか造形のはっきりした、わかりやすくもセンス豊かな音楽のほうに揺り戻しているらしい…というのは、最近少しでもおっかなびっくりこの国の現代作品に触れてみた人なら良くご存知ではないでしょうか。
 デュサパン、エスケシュ、ベッファ…調性的な音楽や明快な響きを大切にする作曲家たちのなかにまじって、本盤の主人公ペクーはしかし、ややユニークな立ち位置を保っていると言えるかもしれません。
 早くから非ヨーロッパ圏のサウンドスケープに憧れ、意外な打楽器、思わぬ音響表現を探りながら、世界各国の口承音楽にも興味を示してきたペクーの綴る音楽が、このところ、そうしたポスト前衛世代の新・新古典主義に呼応するかのごとく、よりわかりやすい音作りになりつつあるような。
 猛者集団アンサンブル・レゾナンツやヴァリアンスの面々には、さりげなくソロ・アルバムまで出しているサックス奏者プロストや、フランスの古楽系アーティスト達との共演でも知られる異才打楽器奏者カラン・トゥレーの姿も――レゲエ、中国音階、クラシカルな室内楽、多面的なその音世界を、AEONならではの上質演奏で…デュティユー風?な六重奏曲から聴くのがおすすめです。


AECD1647
\2800→\1990
「孤独」 〜無伴奏チェロの新たな地平〜
 1. サウンダーズ:ソリチュード(孤独)
 2. ランツァ:四旬節と肉食の戦い
 3. ディロン:雨の神(パルジャニヤ)と風の神(ヴァータ)
 4. リム:インヴィジビリティ(不可視なるもの)
 5. ブロンドー:ブラックバード(クロウタドリ)
セヴリーヌ・バロン(vc)

 やはりチェロの世界は、とてつもない名手の宝庫!生楽器一本。
 絶美の環境音と聴くか、深く傾聴するか?フランスの現代音楽シーンは全く多彩で、映画やCMなどでも活躍するわかりやすい曲を書く才人もいれば、Ircam系の前衛人たちも元気、クラブシーンや舞台などで活躍するジャンルレスの音楽家もいて、その多彩をきわめる活況がまるで衰える気配を見せません――
 そんななか、ベルリンでみっちり修業したのち現在リヨン音楽院の最上級過程にいるというセヴリーヌ・バロンなる異才チェロ奏者の痛快なアルバムが、最前線の現代音楽シーンと密接なつながりをみせるフランスaeonから登場、あらためてレーベルの存在感を強く印象づけてくれました。
 すでにアンサンブル・モデルンの一員として欧州第一線で活躍、名門トゥルーズ室内管のソリストにも就任しながら現代音楽への情熱さめやらずソロ路線に転向、数多くの新作初演もはたしている彼女の「生楽器一本勝負」は、チェロという楽器から引き出せる多元的な音響をしなやかな流れに文脈づけた新作名品を集め、チェロとは思えない妙音なども出て来つつ、センスのよいブランドショップのBGMとしても通用しそうな感触の良さ(とくに、弓をきわめてゆっくり動かす地鳴りのような音が、香りのよい土をなでているような心地良さを耳に届けてくれたり...)。
 これだから無伴奏系はたまりません。響きのサンプルとしてかけておくもよし、各作品の仕組みを読み解きながら傾聴するもよし...さすがはaeonの1枚、お見逃しなく!

AECD1648
\2800→\1990
リチャード・バーレット、新たなる複雑性
 〜チェロとエレクトロニクスのための作品集〜

 Life-form(いのち・かたち) - 2011/12
    〜チェロと8チャンネルのエレクトロニクスのための
 nacht und traume(夜と夢) - 2009
    〜チェロ、ピアノとエレクトロニクスのための
 Blattwerk(木葉細工) - 2001/02
    〜チェロとエレクトロニクスのための
アルヌ・ドフォルス(チェロ)
大宅 裕(ピアノ)

 「新しい複雑さ」+長大な音楽展開――ウェールズの異才が放つ新境地、鬼才ドフォルスいればこその新作ウェールズ出身の現代音楽作曲家リチャード・バーレットは、この国の伝統に何かしらのかたちでかかわった英国の作曲家たちとは一線を画す、純粋にヨーロッパの現代シーンの最先端をひた走ってきた1959年生まれの前衛派。
 ダルムシュタット現代音楽祭で、同じく英語圏にとどまらない広範な活躍を早くからみせてきたブライアン・ファーニホウに影響を受け…といえば、その方向性もわかりやすいかもしれません。
 そう、彼は具象的な音素材を出発点にしていながら、エレクトロニクスも駆使しつつ、ファーニホウが切り開いた「新しい複雑さ」(ほとんど感知不可能なまでの複雑さへと臆せず切り込んでゆく音楽芸術)の一翼を担う作曲家なのです。
 畢竟、ファーニホウの場合と同じく相当に腕がたつ演奏家がいなくては、そもそも演奏再現すら不可能...しかも彼は往年のフェルドマンやミニマリスト、ディープリスニング系の作曲家たちのように、とてつもなく長大な作品もつくりあげるタイプ。
 本盤も2枚組のうち1枚目は「life-form」1作だけで埋まっているほど!
 ベルギーの逸材ドフォルスがいなくては、このような企画は成り立ちえなかったはず――注目すべき現代音楽の最先端、どうぞ、お見逃しなく...!



AECD1754
\2800→\1990
ジャレル「しかし残像がまだ…」
   およびチェロとクラリネットを伴う近作集

  振動から (1995)  〜クラリネットとチェロのための
  アソナンス(母音韻) (1989)
        〜バス・クラリネット、チェロとピアノのための
  「しかし残像がまだ…」 (2003)
               〜ピアノ独奏のための
  「しかし、かすかな振動がまだ…」 (2007)
 (落穂拾いIII) 〜クラリネット、チェロと管弦楽のための
トーマス・デメンガ(チェロ)
エルネスト・モリナーリ(クラリネット)
マリーノ・フォルメンティ(ピアノ)
ペーター・ルンデル指揮
WDRケルン放送交響楽団

 クラウス・フーバー門下で研鑽を重ね、ダルムシュタットやケルンなどドイツ語圏の現代音楽シーン最前線で活躍。フランス人演奏家たちからの信頼も厚く、パリやストラスブールでも注目されてきたミカエル・ジャレル。
 彼の作品は、常に楽器それぞれの響きの美しさを大切にした音楽が並んでいます。創設以来、ジャレルの新作を腕の立つプレイヤーによる演奏で世に送り届けてきたaeonからのリリース。
 今回も日本にもファンの多いチェロの大御所トーマス・デメンガをはじめ、演奏陣には大物が居並びます。現代音楽の指揮で知られるルンデルとの協奏的作品など、聴きどころ満載です!


AECD1755
\2800→\1990
アーヴィン・アルディッティの奇想さまざま
 〜無伴奏ヴァイオリンと、現代の大家たち〜

  シャルリーノ:]擦弔隆饒朸福1975-76)
  カーター:∋佑弔離薀Ε澄1984-2000)
  ヌネシュ:アインシュピールング(録音) I (1979)
  ブーレーズ:ぅ▲鵐札 I (1991-92)
アーヴィン・アルディッティ
           (ヴァイオリン)

 意外なことに?ソロアルバムはなんと27年ぶり…!
 この猛者がいま無伴奏で綴る「これははずせない」世界!

 20世紀後半の現代音楽シーンにあって、英国の世界的集団アルディッティSQが果たした役割の大きさは疑うべくもないわけですが、そのリーダーたるアーヴィン・アルディッティが、21世紀のいま無伴奏一本勝負の新録音を世に送り出すとあっては、俄然注目せずにおれない人が多いのではないでしょうか――
 それも、21世紀にいたるさまざまなムーヴメントを長年培ってきた、アルディッティSQともゆかりの深い作曲家たちばかり。
 書かれてから数十年の時をへて、アルディッティ自身の考察もより深まったであろう作品ばかりが選ばれているところも、このアルバムの存在感を否応なしに高めていると言ってよいでしょう。
 意外なことに、アーヴィン・アルディッティが完全ソロのアルバムを制作するのは、Disque Montaigneで1990年にリリースした1枚以来のこと・・・さすがは現代音楽に強いaeon、良い企画をかたちにしてくれます!
 縦横無尽の音使い、未知の音響への探求はどこまで深まるか?



AECD1757
\2800→\1990
ナイマン『永遠の世界に、時の流れはない』
 〜古楽歌手とガンバ合奏、現代とルネサンス〜

 ナイマン:
   銑ゥ▲螢┘襪硫痢1992)
   〔,海海ら5ファゾム △まえがここで、高鼾をかいて
    Kが蜜を吸いにくるところ ぁ嵳茲董廚函屬気◆△泙拭
    ネ茲燭譟△海硫色い砂地に〕
  Ρ扮鵑寮こΔ法∋の流れはない(2016/新作・初演)
  Дぅ淵鵐覆料看柔を讃える自己賛美の歌(1992)
 パトリック:┿爐鉾えよう あなたのため息を送って
 ベネット:エリーザ、彼女の名は名誉をもたらす
 タイ:しっかり座って イン・ノミネ(呼び声)
 バード:麗しきムーサたちよ(タリス追悼)
 ピックフォース:イン・ノミネ
 ファラント:おお大神よ、その確かなる玉座から
 作曲者不詳(16世紀?):暗傾颪
ポラン・ビュンドゲン
  (カウンターテナー&総指揮)
Ens.セラドン(ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏/
古楽器使用)

 ミニマルミュージックの枠にとどまらない、ナイマンx英国と古楽奏者の相性の良さ!
 聴き逃せないCD初演新作そもそも20世紀初頭以降、英国はドルメッチ・コンソートやサーストン・ダートら、古い時代の音楽を追い求める演奏家や研究者に事欠かなかった国――その国の現代音楽シーンで、たとえばホルストやヴォーン・ウィリアムズが、あるいはブリテンが、それぞれにルネサンス音楽から刺激を受けてきたとすれば、その時代ごとの古楽系演奏家たちが彼らに大きな刺激を与えていたのも確か。

 そう!今であれば、英国に出入りする古楽奏者たちがマイケル・ナイマンに刺激を与え、新作を書かしめたとしても何ら不思議はなかったわけです!

 『永遠の世界に、時の流れはない』という示唆的なタイトルで書かれた壮大な新作ひとつ、そして中世音楽のプロでもあるフランスの俊才ビュンドゲン&セラドンら名手たちがこの新作とともに奏でるのは、16世紀エリザベス朝時代のさまざまな小品、そしてシェイクスピアの詩によるナイマンの名品群...1990年代の古楽&ミニマルの交錯からさらに一歩踏み込んで、ルネサンス作品となだらかに続くナイマン作品と古楽の相性の良さ…オーガニックなガンバ合奏の響きも、まっすぐに伸びる官能的な古楽男声も絶品です。


AECD1215
3CD
\8400→\3990
ドビュッシー・アルバム〜作曲家と演奏家たち〜
   ブリジストン美術館『ドビュッシー、歴史的音源 1904〜1955 年収録

CD I 《ピアノ伴奏による歌曲》
メアリー・ガーデン(1874-1967)(S)、クロード・ドビュッシー(1862-1918)(p)
 .哀蝓璽鵝福慄困譴蕕譴織▲螢┘奪函戮茲蝓1904 年録音(パリ)Grammophone G.33451 3077F)
ニノン・ヴァラン(1886-1961)(S)、ギュスターヴ・クロエ(1890-1970)(p)
 ▲泪鵐疋螢 あやつり人形(『艶なる宴』より)
 ぅ哀蝓璽鵝福慄困譴蕕譴織▲螢┘奪函戮茲蝓
  1928 年7 月4 日録音(パリ)Odeon 188 595(KI 1752-1/1753-1).
クレール・クロワザ(1886-1961)(Ms)、イヴァナ・メエディンティアーノ (p)
 ナ譴隆蠅い砲茲辰得司譴傍Г襦福悒凜ヨンのバラード』より)
  1936年11月録音(パリ)Lumen 32045(YL 91-1)
クレール・クロワザ(1886-1961)(Ms)、ジョージ・リーヴス(p)
 κ水(『ボードレールの五つの詩』より)
  1930年6月録音(ロンドン)Columbia LFX 109(WMX 5).
ジャーヌ・バトリ(1877-1970)(Ms・プレイエルp弾き語り)
 А悒咼螢謄スの三つの唄』
  1929年1月31日録音(パリ)Columbia D 1386/LF 50(WL.1415-2/1416/L.1417)
イレーヌ・ジョアシャン(1913-2010)(S)ジャーヌ・バトリ (p)
 ┘哀蝓璽鵝福慄困譴蕕譴織▲螢┘奪函戮茲蝓
 『ビリティスの三つの唄』1948 年5 月18 日録音(パリ)
 Boite a Musique 54/55(PART 5673-1/5674-1/5675-1/5676-1)
ジェラール・スゼー(1918-2004)(Br)、ジャクリーヌ・ボノー(1917-2007)(p)
 『艶なる宴 第2 集』
  1947 年10 月23 日録音(パリ)Decca K. 2171(AR 11697-2/11698-1)

CD I 《ピアノ曲》

ベンノ・モイセイヴィチ(1890-1963)(p)
 雨の庭(『版画』より)1916 年録音(ヘイズ、イギリス)Grammophone D. 59(Ho 1844 ac)
リカルド・ビニェス(1875-1943)(p)
 グラナダの夕べ(『版画』第2集より)
  1929 年11月7日録音(パリ)Grammophone D 15 245(WLX 1150)
 金色の魚(『映像』第2集より)
  1930 年6 月6 日録音(パリ)Columbia LF 41(WL 2203-3)
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)(p)
 グラドゥス・アド・パルナッスム博士(『子供の領分』より)
  1921 年1 月21 日録音(キャム
デン、アメリカ)Victorola 813(813-A)
 ゴリウォーグのケークウォーク(『子供の領分』より)
  1921 年4 月2 日録音(キャムデン、アメリカ)Victorola 813(813-B)
アルトゥール・ルービンスタイン(1887-1982)(p)
 或紊糧娠如福惘覗』第1集より)
  1945年1月11日録音(ハリウッド)RCA Victor Album M. 998(11-8774-A)
ベンノ・モイセイヴィチ(1890-1963)(p)
 吋肇奪ータ 1946 年3 月21 日録音(ロンドン)Grammophone C 3487(2EA 10931-2)
マルセル・メイエール(1897-1958)(p)
 殴薀癲爾鮖召┐董福惘覗』第2集より)
  1947 年5 月20 日録音(パリ)Discophile Francais DF 92
  Album A 21(PARTX 4154-1/4155-1)
 海修靴瞳遒蝋咾譴浸にかかり(『映像』第2集より)
  1947 年5 月20 日録音(パリ)
  Discophile Francais DF 93 Album A 21(PARTX 4151-1/4152-1).
CD II 《管弦楽曲》
 カミーユ・シュヴィヤール(1859-1923)指揮 コンセール・ラムルー管弦楽団
   嵋區世慮畍紂廚悗料袷婉 1922 年録音(パリ)Pathe 6594(6612/6617).
 アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)指揮 NBC交響楽団
  海 1950 年6 月1 日録音(ニューヨーク、スタジオ8H)RCA Victor LM 1833(E1-LRC 0241)
 ウォルター・ストラーラム(1876-1933)指揮 コンセール・ストラーラム管弦楽団 マルセル・モイーズ(fl)
  「牧神の午後」への前奏曲
   1930年2月24日録音(パリ、シャンゼリゼ劇場)Columbia LFX 30(LX 1289-1/1290-2)
 ロジェ・デゾルミエール(1898-1963)指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
   海 1950年10月録音(プラハ)
  Supraphon H 23531/533(I 047040/1 ; II 047042/3 ; III 047044/5)
 ピエール・モントゥー(1875-1964)指揮ボストン交響楽団
  ァ愡阿弔量訌朸福戮茲 雲、祭り
   1955年8月15日録音(ボストン・シンフォニー・ホール)RCA LM 1939
CD III 《歌劇作品》
メアリー ・ガーデン(1874-1967)(S)、クロード・ドビュッシー(1862-1918)(p)
 〇笋猟垢と韻(歌劇『ペレアスとメリザンド』より)
 1904年録音(パリ)Grammophone G. 33447(3078 F)
  ジョルジュ・トリュック指揮 交響楽団 エクトール・デュフラヌ(1870-1951)(ゴロー)、
 マルト・ネスプロ(1894-1962),(メリザンド)、
 クレール・クロワザ(1882-1946)(ジュヌヴィエーヴ)、
 アルマン・ナルソン(アルケル)
 歌劇『ペレアスとメリザンド』より
  △發Δ海凌垢ら出られないだろう(エクトール・デュフラヌ、マルト・ネスプーロ)
   1928年2月15日録音(パリ)Columbia D. 15021(WLX 187-1/188-2)
  これが弟のペレアスからの手紙です(クレール・クロワザ、アルマン・ナルソン)
   1928 年3 月6 日録音(パリ)Columbia D. 15026(WLX265-1/266-1)
  い△◆∩瓦涜臂翩廚澄淵┘トール・デュフラヌ、マルト・ネスプーロ)
   1928年2月15日録音(パリ)ColumbiaD. 15023(WLX 193-2/194-1)
   ピエロ・コッポラ指揮
   コンセール・パドルー管弦楽団
   イヴォンヌ・ブロティエ(1889-1967)(メリザンド)、
   シャルル・パンゼラ(1896-1976),(ペレアス)、
   ヴァンニ・マルクー(1877-1962)(ゴロー)
 歌劇『ペレアスとメリザンド』より
  イ匹海慙△譴討海蕕譴燭里、わからないでしょう
   (イヴォンヌ・ブロティエ、シャルル・パンゼラ)1927年3月29日録音(パリ)
   Grammophone W. 839(CFR 446-1/447-1)
  Δ△◆△笋辰搬ができる!(シャルル・パンゼラ)
   1927年3月30日録音(パリ)Grammophone W. 838(CFR 450-1).
  Р未討靴覆ぬ宜い澄淵凜.鵐法Ε泪襯ー)1927年10月6日録音(パリ)
   Grammophone DA. 902(BTR 3141-1)
  ┐困い屬鸛阿法∋笋燭舛海海慷茲燭錣諭淵ぅ凜ンヌ・ブロティエ、シャルル・パンゼラ)
   1927年3月30日録音(パリ)Grammophone W. 841(CFR 451-1)
  あの物音は何?(イヴォンヌ・ブロティエ、シャルル・パンゼラ)
   1927 年3 月30 日録音(パリ)Grammophone D. 2086(CFR 452-1)

CD III 《管弦楽付き声楽曲》

 ニノン・ヴァラン(1886-1961)(S)ギュスターヴ・クロエ指揮 大管弦楽団
  リアのレシとエール(カンタータ『放蕩息子』より)
  1930年6月27日(パリ)Odeon 123 708(XXP 7097-2)
   ニノン・ヴァラン(1886-1961)(S)ルイ・ベッツ指揮 交響楽団
  二人の恋人の散歩道(ルイ・ベッツ編)
   1943年7月28日録音(パリ)Pathe PDT 82(CPTX 554-1/555-1)
  ジェラール・スゼー(1918-2004)(Br)
  エドゥアール・ランダンベール指揮 パリ音楽院管弦楽団
 母の願いによって聖母に祈る(『ヴィヨンの三つの歌』より)
 洞窟(『フランスの三つの歌』および『二人の恋人の散歩道』より)
 マンドリン 1950年2月14日録音(パリ)Decca K. 2333(FAR 102-1/103-1)

CD III 《ボーナス・トラック》
 ピエロ・コッポラ指揮 管弦楽団 シャルル・パンゼラ(Br)
  アンドレ・カプレ(1878-1925)作曲 「森」
  (『レミ・ド・グールモン初期詩集による四つの歌曲』より)
  1928 年11 月2 日録音(パリ)Grammophone W. 996(CV 226-1)

 ドビュッシー生誕150周年。ブリヂストン美術館で開かれた、パリ・オルセー美術館とのタイアップ企画。これは会場で公式CD として発売されたアルバム。作曲家自身がピアノを弾いた瞠目もののトラックほか、驚きの歴史的名手の「生の音」が続々...!
 ドビュッシー生誕150 周年にブリヂストン美術館(東京・京橋)で開催された『ドビュッシー 音楽と美術 〜印象派と象徴派のあいだで』展。この展覧会は印象派の殿堂とも言われ、19世紀美術のコレクションでは世界随一のパリ・オルセー美術館、およびオランジュリー美術館との共催で行われ、当時の絵画作品のほか「作曲家の愛蔵品や直筆の手紙」など国内外の重要なコレクションが閲覧できる、記念年ならではの注目すべき展覧会。
 そしてこのプロジェクトに際してフランスではaeon レーベルが展覧会の公式CD を制作しました。
 現代音楽から古楽までシーン最前線のキィパーソンたちと密接な連携を保ち、深い音楽愛を貫きながら幅広いジャンルの重要企画を手がけてきたaeon ですが、今回は音楽学者ジャン=ミシェル・ネクトゥー(展覧会そのものの監修者でもあります)の選曲で、20 世紀初頭のフランス内外で収録された非常に貴重な録音の数々を、体系的に3枚のCD にまとめあげた充実内容。展覧会の内容を「音」の側面からも味わえるようにした、100 年前のフランスを肌で感じられる1枚になっているのです。

 ドビュッシーやラヴェルとの深い協力関係で知られるリカルド・ビニエス本人が弾く絶美のピアノ、作曲家自身(!)の弾くプレイエル・ピアノ、弾き歌いの名歌手ジャーヌ・バトリやクロワザ、ヴァラン、スゼーらの名唱、モントゥーやデゾルミエールらの深い解釈、パリ音楽院管弦楽団の名手たちやラフマニノフ、ルービンスタインら伝説的ピアニストの至芸...と、聴きどころは盛りだくさん。収録年こそ古いものの、丹念にCD 復刻された歴史的音源のノイズが聴き始めてすぐに耳を邪魔しなくなることは、クラシック音盤ファンの方々ならよくご存知のとおり。









AECD0527
\2800→\1990
フレンク・ヴィジ(ピアノ)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番
 シューマン:幻想曲 ハ長調
フレンク・ヴィジ(ピアノ)
録音:2004年

 ルーマニア出身のピアニスト、フレンク(フェレンツ)・ヴィジ。パリ国立高等音楽院でG.フレミー、C.ヒューブ、J.ルヴィエらに師事。その後数々のコンクールで入賞し、フランスを中心に演奏活動を行っています。
 ヴィジは、2000年に行われた浜松国際ピアノコンクールで第4位。
 その回の受賞者には、ガブリリュクや上原彩子といった現在活躍しているピアニストたちも多く出場していました。
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AECD0642
(2CD)
\5600→\2790
グリーグ:劇付随音楽『ペール・ギュント』全曲
 (歌唱:ノルウェー語、語り:英語)
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン/ペール)
インガー・ダム=イェンセン(ソプラノ/ソルヴェイグ)
ソフィー・コッホ(メゾ・ソプラノ:アニトラ)

 サー・デレク・ジャコビ(語り)
 アレックス・ジェニングス(語り)
 ヘイデン・グウィン(語り)

ヴェガー・ヴァルダル(ハルダンゲル・フィドル)
ジュネーヴ・モテット声楽アンサンブル
スイス・ロマンド管弦楽団
ギヨーム・トゥルニエール(指揮)
2000年6月、7月

 グリーグ:『ペール・ギュント』全曲。「組曲」ではなくて「全曲版」を1枚のCDに完全収録。二つの組曲抜粋ではなく、堂々の全曲録音。
 ノルウェーを代表する作家イプセンの代表作ともいえる、北欧民話に基づいた壮大な戯曲のためにグリーグが準備した音楽は全部で26 曲。かつてDGGにネーメ・ヤルヴィが録音した「全曲版」のように、演技のせりふ部分もきっちり収録するとCD1枚では収まらないのだが、せりふをカットしても微妙な長さ――それがCD1枚にすべて収録されていることからもわかるとおり、本盤の演奏ではダイナミックなテンポ変化もみせながら、急速部分は驚くほど速く、一糸乱れぬアンサンブルの精悍さとあいまって、曲を実にエキサイティングかつ先鋭的な響きで聴かせてくれる!対照的に、魔王の山の場面のおどろおどろしさ、有名な朝の音楽のえもいわれぬ清らかさなど、ゆったりしたフレーズのしなやかな歌わせ方も比類なく、北欧的な透明感にみちたえもいわれぬ美にうっとりさせられてしまう...
 ここで登場するのは、名門スイス・ロマンド管。しかし特筆すべきは、かくも痛快な解釈でこの名門楽団をまとめてみせたフランス・プロヴァンス生まれの若き俊英トゥルニエールの才覚。若い頃からジュネーヴ大劇場の合唱団モテ・ド・ジュネーヴの指揮者として「現場」を肌で感じながらキャリアを積み、フェニーチェ座、ドイツ・カンマーフィル、ローザンヌ室内管、リヨン国立管...とシーン最先端の大舞台で管弦楽・歌劇指揮者両面の腕を磨き、先日まではプラハ国立歌劇場の音楽監督の座にあった――“叩き上げ”の腕利きとしての才覚が、今回の録音において完全無比のかたちで示されたといっていい。


  別の原語などで発売になったときはこんなジャケットだったのでご注意を。
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AECD0981
(2CD)
\5600→\2790
ヒンデミット/ツィンマーマン/ベリオ/グリゼー/カーター:ヴィオラ作品集

1. ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ Op.25-1
2. B.A.ツィンマーマン:ヴィオラ・ソナタ
3. ベリオ:セクエンツァ VI
4. グリゼー:音響空間〜プロローグ
5. ヌネス:Einspielung III
6. カーター:フィグメント IV
7. バンショワ:愛するほどに嫌われて(G.クロール編)
8. ブーレーズ:メサジェスキス(C.ドゥジャルダン編)
9. オケゲム:不運が私に打ちかかる(B.マデルナ編)
10. リーム:カンツォーナ
11. D.ガブリエリ:リチェルカーレ第1番(ヴィオラ編、編曲者作曲者不詳)
12. ハーヴェイ:リチェルカーレ・ウナ・メロディア(ヴィオラ編、編曲者作曲者不詳)
13. ジェズアルド:5声のためのマドリガーレ集 第5巻〜第10番(C.ドゥジャルダン編)
14. フェデーレ:エレットラ
クリストフ・デジャルダン(ヴィオラ)
イヴァン・フェデーレ(電子楽器:14)
録音:2008年、2009年
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AECD1087
\2800→\1990
その男ベネデット・マルチェッロ
 1. B.マルチェッロ (1686-1739):カンタータ『カッサンドラ』
 2. J.S.バッハ:協奏曲ハ短調 BWV.981(原曲:B.マルチェッロの協奏曲 Op.1-2)
カイ・ヴェッセル(カウンター・テナー:1)
デイヴィッド・ブランデン(チェンバロ)
録音:2009年

 ベネデット・マルチェッロ(Benedetto Marcello, 1686年 - 1739年)はイタリア・バロック音楽の作曲家・音楽評論家。
 イタリア人貴族。兄アレッサンドロも作曲家である。

 アントニオ・ロッティやフランチェスコ・ガスパリーニに音楽を師事。だが、父親に法学に没頭するよう言い付かっており政界入りする。
 1711年には四十人議会の議員になり、1730年にはポーラの施政官に任命されるが、イストリア地方の気候によって健康を害し、8年後にカメルレンゴの称号を得てブレーシャに隠退、同地にて他界した。

 未出版作品を含めて50点ほどしか遺さなかった兄とは対照的に、作曲家として精力的で、700点近い作品が確認されている。



 ヴィヴァルディとほぼ同じ時期にヴェネツィアで活躍したが、マルチェッロは名門貴族の出、しかもヴェネツィア政界に入り議員までつとめた偉人。
 司祭の身でありながら歌劇の興行を催すいかがわしいヴィヴァルディとは仲がいいはずもなく、マルチェッロは「当世流行劇場」という書物で当時の歌劇場のいかがわしさを批判(匿名でしたが)。
 もちろんその矛先はヴィヴァルディだった。

.


AECD1096
\2800→\1990
ジル・ド・バン・ディ・バンショワ
 1. バンショワ:めでたし、救世主の御体
 2. バンショワ:キリエ
 3. 作曲者不詳:皆で集い、喜びあおう
 4. バンショワ:グローリア
 5. 作曲者不詳:昇階唱:恵みは注がれた
 6. バンショワ:サンクトゥス
 7. バンショワ:アニュス・デイ
 8. 作曲者不詳:見よ、このありよう(ハンドベル)
 9. バンショワ:入祭唱:ごきげんよう、聖なる母たるかた
 10. 作曲者不詳:アレルヤ:ごきげんよう、この世の喜び
 11. 作曲者不詳:ごきげんよう、聖なる母なるかた
 12. バンショワ:アンティフォナ:平安を、神よ、私たちにお与えください
 13. バンショワ:美の薔薇のごときおとめ
 14. 作曲者不詳:昇階唱:おまえを創る前から
 15. 作曲者不詳:レスポンソリウム:およそ女から生まれた者たちのなかで
 16. バンショワ:讃歌:どうか、あなたのしもべたちが声高に
 17. 作曲者不詳:乱され得ぬ君子よ
 18. 作曲者不詳:アレルヤ:お喜びください、神の母なるかた
 19. バンショワ:讃歌:太陽の昇るところから
 20. バンショワ:祝い迎えよう、主を
 
ディスカントゥス
ブリジット・レーヌ(指揮)
録音:2010年

 ジル・バンショワ(Gilles de BinchoisまたはBins, 1400年頃〜1460年9月20日)。
 ネーデルラントの作曲家でブルゴーニュ楽派初期の一員。
 15世紀初頭で最も有名だった作曲家の一人。


この絵は有名かと。右の赤い服がジル・バンショワ。左がギョーム・デュファイといわれている。
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AECD1099
\2800→\1990
シャンティー写本 
 ソラージュ/ガリオ/ヴァイヤン/サンレーシュ/
 アウレリア/グリマス/ボルレ
アンサンブル・デ・カエリス
ローランス・ブリッセ (指揮)

 シャンティー写本(Chantilly Codex)(シャンティー城図書館 MS 564)は中世西洋音楽の写本。

 シャンティー写本の中のほとんどの曲には1350年から1400年までの日付がつけられている。
 全部で120曲あり、ほとんどはフランスの作曲家の曲で、そのすべてがポリフォニー(多声)である。
 収められている曲は当時最も人気のあった舞曲形式が多く、たとえば、バラード、ロンドー、ヴィルレー、イソリズムの手法によるモテといったものである。
 モテの幾つかはリズムが非常に複雑で、難解かつ厳格な記譜法で書かれている。
 ボード・コルディエ、ヨハネス・シモン・アスプロワ、ピエール・デ・モラン、 ソラージュ、グリマス、 ギヨーム・ド・マショー 、ジャン・ヴァイヨン、フランソワ・アンドリュー、トレボール、ジャコブ・ド・サンレーシュといった作曲家の作品が含まれている。

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AECD1106
\2800→\1990
マニフェスト〜ベドロシアン作品集
 フランク・ベドロシアン - Franck Bedrossian (1971-)
1. イット
2. 長距離ランナーの孤独
3. 影の跡
4. マニフェスト
5. ボサ・ノヴァ
6. プロパガンダ(サックス四重奏&エレクトロニクス) 
アンサンブル2E2M(1,3,4)
ピエール・ルーリエ(指揮:1,4)
ピエール=ステファーヌ・ムージュ(アルト・サクソフォン:2)
パスカル・コンテ(アコーディオン:5)
ハバネラ四重奏団(6)
録音:2009年、2010年
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AECD1108
(2CD)
\5600→\2790

マショー:モテット集




アンサンブル・ムジカ・ノーヴァ

 ギヨーム・ド・マショー(Guillaume de Machaut, 1300年頃 - 1377年4月13日)。
 14世紀フランスのランス生まれの作曲家、詩人。 アルス・ノーヴァを代表する作曲家である。

 シャンパーニュ地方ランス近郊のマショーの貴族出身。
 1349年のペスト(黒死病)大流行の後、自作品を集大成し、これらは数冊の『マショー写本』として残されている。
 1359年 - 1360年には、ペスト禍が納まって再び始まった百年戦争のランス包囲戦を経験している。

 マショーは聖職者であったにも関わらず、80年近い生涯に残した音楽作品は典礼のための宗教曲よりも、宮廷風の愛や、世相を歌った世俗曲に比重が占められている。
 彼の作品の中ではモテット(モテトゥス)が重要である。23曲のうち6曲はラテン語典礼文で、残りは世俗的な歌詞をもつ。

 老マショーを慕って彼の元を訪れた19歳の若い女性とのプラトニックな老年の恋が有名。

自然の女神と3人の娘から祝福を受けるマショー
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AECD1436
\2800→\1990
王のための音楽
 - ウィンチェスター・トロープス


ディスカントゥス
ブリジット・レーヌ(指揮)
2013年3月
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