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有名なのに入りにくい
新生復活
古楽系の代表的レーベルARCANA
ビオンディ、ガッティ 、アレッサンドリーニ、
クイケン兄弟、レツボール、バドゥラ=スコダ

〜12/24(日)




 Naiveの前身であるAstreeレーベルを立ち上げた敏腕古楽プロデューサー、ミシェル・ベルンステン。彼が最後に興したArcanaレーベルは、国を問わずヨーロッパ最前線の古楽アーティストを次々と起用している点でも注目度が高い。イタリアのビオンディやガッティ 、アレッサンドリーニ、ドイツのドロテー・オーバーリンガー( リコーダー)、はてはベルギーのクイケン兄弟の最新録音まで残したこのレーベル、実はアルノンクールのコンツェントゥス・ムジクスのお膝元でもある「隠れ古楽大国」オーストリアにも顔が利き、バロック・ヴァイオリンの鬼才グナール・レツボールを世に送り出したり、バドゥラ=スコダのフォルテピアノ録音を出していたりする。CD業界における古楽ムーヴメント最大の功労者の一人なのは間違いない。
 そのベルンステンが2006年に亡くなり、ARCANAも自然消滅した。多くの名盤とともに。

 しかしそんなARCANAがじわじわと復活し始めたのは数年前。イタリアの会社がこの貴重な音源を少しずつ復活させ始めたのである。

 今回はそんな新生復活ARCANAの特集。なかなか日本では紹介されない貴重なアルバムである。




Giovanni Bonaventura Viviani: Capricci Armonici ヴィヴィアーニ『音楽の奇想さまざま』作品4
ジョヴァンニ・ボナヴェントゥラ・ヴィヴィアーニ(1638〜1704):
 『音楽の奇想さまざま 〜教会様式・宮廷様式
 双方による、ヴァイオリン独奏[と通奏低音]のための。
 [2曲の]トランペット独奏[と通奏低音]の
 ためのソナタを含む』作品番号4(1678年刊行)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アンドレアス・レックナー(ナチュラルtp)
ロベルト・センシ(vg)
ルチアーノ・コンティニ(アーチリュート)
カタリン・セベッラ(バロックfg)
ヴォルフガング・ツェラー(チェンバロ&オルガン)
A302
\2600

 Arcanaが掘り起こしたバロック・ヴァイオリンの天才は、音楽大国オーストリアのさまざまな音楽遺産を掘り起こす天才、グナール・レツボール!
 Arcana というレーベルのおかげで大躍進をとげ、日本でも広く知られるようになった古楽器奏者といえば、かつてキアラ・バンキーニの“名脇役”をしていたエンリーコ・ガッティと並んで、このオーストリア古楽界きっての鬼才グナール・レツボールを忘れるわけにはいきません!
 昨今、バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』の直接的なルーツと目すべき超難曲、ヴァイマール宮廷のコンサートマスターをしていたヴェストホフの『無伴奏パルティータ』を全曲録音してみせ、ドイツ語圏の古楽界にレツボールあり!とあらためて印象づけてくれたこの異才は、モーツァルト以前にも膨大な音楽遺産の眠っている祖国オーストリアの「知られざる巨匠たち」の発掘に熱心で、おそらく技巧面でも唖然とするくらい飛びぬけている彼でなくては演奏さえできなかったであろう難曲群も含め、思わぬバロック秀作を掘り出してきては、気心の知れた気鋭古楽プレイヤーたちと磨き抜かれた録音で残してくれています。
 このたび待望のカタログ復活を遂げ、登場するレツボールの傑作盤は、Arcanaレーベルの流通状態の悪かった時期には日本でもほとんど出回らなかった注目盤――バロック初期とコレッリのあいだをつなぐ非常に重要な巨匠、ヴィヴィアーニの代表的ヴァイオリン曲集『音楽の奇想さまざま』でございます。
 ヴィヴィアーニという人はフィレンツェ生まれのイタリア人ですが、はじめインスブルックの宮廷で、後年はウィーンの皇室で、とハプスブルク家の強力な為政者たちに相次いで仕え、名匠シュメルツァーが登場する直前までオーストリア皇室の音楽レヴェル向上に大いに貢献。しかしそれだけでなく、後年はヴェネツィア、ローマ、ナポリ...とイタリア半島の最重要音楽都市をひとつずつ制覇してゆき、オペラ作曲家・宗教音楽作曲家としても甚大な名声を誇ったのでした(ローマの至聖磔刑同信会は、大な巨匠コレッリの10 倍もの報酬をヴィヴィアーニに支払っていたそうです)。
 『音楽の奇想さまざま』は、稀代のヴァイオリニストでもあった彼の多元的な作風を端的にしめす充実曲集。オペラ作曲に秀でた人ならではの歌心あふれる名品あり、技巧的な楽曲あり、とさまざまな性質の小品群には、ルネサンス以来の舞曲もあればコレッリ風の本格ソナタを予感させるものもあり、過渡期ならではの定まりきらぬ魅力がたっぷり!羊腸弦その他の自然派な響きも美しく、オーストリアの技巧的ヴァイオリン芸術と、イタリア的な直感的センスとがないまぜになった作品群は、感性に一本筋の通った古楽奏者レツボールでなくては、これほど抗いがたい魅力ある音楽とは聴こえなかったに違いありません。
 当該曲集にはナチュラル・トランペット作品もなぜか2曲収録(トランペットは王侯の楽器、「皇帝直属」感を出したのでしょう)、これも圧巻の古楽器演奏で。発見に満ちた1枚です!
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Telemann: Viola di Gamba テレマンと、ヴィオラ・ダ・ガンバ
 〜ソナタ、室内楽曲、協奏曲〜

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767):
 1) 協奏曲イ短調 〜リコーダー、ヴィオラ・
   ダ・ガンバ、弦楽合奏と通奏低音のための
 2) ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ホ短調TWV41:e5
 (『練習曲さまざまEssecizi Musici』より)
 3) 四重奏ソナタ 第1番 イ長調 〜
   フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ
    と通奏低音のための
    ( 『ハンブルク四重奏曲集』より)
 4) ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音の
       ためのソナタ イ短調 TWV41:a6
 (『練習曲さまざまEssecizi Musici』より)
 5) 無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ニ短調 TWV40:1
        (『忠実なる音楽の師』より)
 6) 室内協奏曲 ト短調 〜
  オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための TWV43:g2
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アルモニコ・トリブート・アウストリア(古楽器使用)
 マルク・アンタイ(フラウト・トラヴェルソ)
 アルフレード・ベルナルディーニ(バロック・オーボエ)
エドゥアルド・エグエス、グイード・モリーニ(通奏低音)
A312
\2600
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 どんな楽器も自由自在――現代人を魅了してやまない バロック最大の巨匠テレマンの闊達な筆でガンバが生きる!しかも弾き手は超・一流揃い!
 そんなオーストリア古楽界の押しも押されぬ大立者といえば、ジョルディ・サヴァールのすぐそばで長年活躍してきた異才ガンバ奏者、ローレンツ・ドゥフトシュミット。
 彼はアルノンクール以降最初の同国発の世界的古楽バンド、アルモニコ・トリブートの主宰者でもあり、Pan Classicsにも幾多の名盤を残していますが(たとえばフォルクレの全集)、ここではなんと!意外にも見過ごされてきた「テレマンのヴィオラ・ダ・ガンバ音楽」を集めてくれています。
 楽器ごとの特性を的確に踏まえた曲作りに秀で、弾きやすく演奏効果抜群の傑作を無数に残したテレマンは、自身あらゆる楽器を巧みに弾きこなしたそうですが、ガンバもその例に漏れず。室内楽でも合奏曲でもガンバ・パートが活躍する彼の作品は少なくないのですが、ソロ・ソナタの録音は意外に貴重―ーそれをドゥフトシュミットのような名手の秀演で(しかも無伴奏ソナタまで!)聴けるだけでも贅沢なのに、共演陣にも(上にみるとおり)古楽界きってのスーパープレイヤーが続々…!古楽の本場フランスでの超・高評価も頷けようというものです。ガンバは興味あるけど、あまりに本格古楽はちょっと…普通にバロックぽいサウンドで是非ガンバを、というクラシック・ファンにもおすすめの逸品なのです。
 仏『ディアパゾン』誌5ポイント満点仏『ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク』誌4つ星賞仏『レペルトワール』誌10点満点 仏『テレラマ』ffff(フォルティシモ4 !)賞
Schoenberg: Piano Works ピーター・ゼルキン
 シェーンベルク:ピアノ独奏作品集
  1. 三つのピアノ作品op.11(1909)
  2. 六つの小さなピアノ作品op.19(1911)
  3. 五つのピアノ作品op.23(1920〜23)
  4. ピアノ作品op.33 a&b(1931)
  5. 組曲op.25(1921〜23)
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
A315
\2600

巨匠ルドルフの子ピーター・ゼルキン、いまだ健在…どころか、ますます深まるその演奏!20 世紀最大の作曲家のひとりシェーンベルクの活動歴における「隠れた糸」ともいうべきピアノ作品の数々を、研ぎ澄まされたピアニズム、周到そのものの解釈で。金字塔的録音!
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Aufschnaiter: Dulcis Fidium Harmonia, Op. 4 B.A.アウフシュナイター:合奏曲集『甘美なる和声の調べ』作品4(1703)
ベネディクト・アントン・アウフシュナイター(1665〜1741):
 『甘美なる和声の調べ』
 (Dulcis Fidium Harmoniae・1703)
  〜12 のシンフォニア(教会ソナタ)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
A313
\2600

 オーストリアは、モーツァルトやブルックナーが現れる前から、ずっと音楽大国だった。
 テレマンの器用さとコレッリの叙情をあわせもつ、多芸な作曲家アウフシュナイターこそその具現者のひとり。美しくも技巧的な弦楽ソナタの数々を、異才レツボールの快演で!
 「音楽の都」とあだ名されるほどの大都市ウィーン、モーツァルトの生地ザルツブルク、ブルックナーとゆかりの深い街リンツ…偉大な作曲家や演奏家を次々と輩出してきた音楽拠点の多い国、オーストリア。この国がすぐれた音楽に恵まれてきたのは、センス抜群の音楽家たちが暮らすイタリアやチェコなどからもすぐ近く、全ドイツ語圏を束ねる神聖ローマ皇帝の拠点がウィーンにあり、ニュルンベルクやチロル地方など、腕前確かな楽器職人たちの拠点も内外近隣にあった…と、諸々の好条件が重なってのことだったのでしょう。事実、16世紀のイザークをはじめ、すでにルネサンス=バロック期にはヨーロッパ随一の名匠が数多く活躍していました――そんな豊穣な音楽文化に熱いまなざしを注ぎつづける、オーストリア出身のたぐいまれな古楽奏者が精力的な活躍を続けていることに、私たちは大いに感謝したいものです。
 そう、その名はグナール・レツボール!
 アルノンクールやゲーベル...と、日本にも過激派古楽アーティストとして知られる鬼才たちの刺激を受けながら育ち、1995 年に自ら結成したアルス・アンティクヮ・アウストリアとともに彼が発掘してきたオーストリアの音楽遺産は数知れず。Erato、Astree などのレーベルで古楽復興を音盤面から支えてきた録音技師=プロデューサーM.ベルンステン氏もレツボールの才能に惚れ込んで、この稀代のバロック・ヴァイオリン奏者が掘り起こしてきた、知られざるオーストリア・バロックの作曲家たちのアルバムを、Arcanaレーベルで数多く音盤化してきたのでした。
 ベルンステン氏亡き後、流通が途絶えていたそれらの貴重な名盤群が、いま静かにカタログ復活を遂げつつあります。本盤の主役は、B.A.アウフシュナイター。チロル生まれのウィーン育ち、この時代のヨーロッパ楽壇を二分していた「フランス様式」と「イタリア様式」の2潮流をどちらも完璧に使いこなす器用さをみせたばかりか、後年の自伝では「わたしの心の師匠はカリッシミにラッススに...」などと、数世代前の名匠たちやルネサンス期の大家たちの名をあげたほど、当時すでに時代遅れになっていたような厳格教会様式にさえ通暁していた博学の人でした。
 レツボールの盟友、ガンバ奏者のL.ドゥフトシュミットも、アウフシュナイターのフランス様式による組曲集をCPOレーベルに録音していますが、本盤の「作品4」はその逆に、この作曲家のイタリア様式への通暁ぶりを如実に傑作例。キリスト教の歴史に名を残した12 人の聖人を各1曲ずつのソナタで表現したというセッティングの音楽なのですが、そんな前置きはともかく、最上級のコレッリ作品にも匹敵しうるほどの歌心を、きわめてナチュラルな響きのなかで易々と体現してしまう腕前は、誰でも一度聴いたら忘れられなくなるはず!
 それというのも、超絶技巧からカンタービレな歌いまわしまで、曲の困難さをものともしないレツボールの桁外れな腕前あってこそ――羊腸弦の玄妙な振動が18 世紀オリジナルの銘器でニュアンス豊かに増幅され、決然と輝かしい腕前で縦横無尽にメロディを響かせる…まさに絶品というほかない名演なのです。
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Schumann: String Quartets, Op. 41 Nos. 1-3 シューマン(1810〜56):弦楽四重奏曲全集
 1. 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 作品 41-1
 2. 弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 作品 41-2
 3. 弦楽四重奏曲第3番 イ長調 作品 41-3
クイケン四重奏団
シギスヴァルト・クイケン、
ヴェロニカ・クイケン(vn)
サラ・クイケン(va)
ヴィーラント・クイケン(vc)
A326
\2600

 ヴィブラートを抑えた弦音の高雅さ、圧倒的な深み。シューマンも思い描いていたであろう19 世紀奏法による音響の魅力は、点の辛いフランス批評誌での受賞歴が示すとおり!
 対向配置のヴァイオリン、4人の個性と4人の協和。かつてないシューマン四重奏曲の世界この記念碑的なアルバムに先立つドビュッシーの室内楽作品集で、シギスヴァルト・クイケンは「歴史的楽器による、とか、歴史的に正統的な、とかいったことにこだわったわけではなく、私たちがやれば、それがあくまで“クイケン流儀”になってしまうだけ。[中略]古楽器だろうと何だろうと、音楽家の感性なしに楽器は鳴らない――演奏しているのは、楽器[=古楽器]ではなく、演奏家なのだ」といったコメントを寄せています。その4年後に録音されたこのシューマンの弦楽四重奏曲集は、アーノンクールやレオンハルトの世代に続くピリオド奏法のパイオニアとしての血脈をありありと示しながらも、娘・息子世代が立派な音楽家に成長した21世紀の今だからこその、クイケン一族の並々ならぬ「音楽性」を強く印象づける仕上がりを誇っています。
 クララと結婚して間もなく、室内楽に目ざめた若きシューマンが、親友メンデルスゾーンの作例に触発されながら書いたというこれら3曲の弦楽四重奏曲は、現代楽器であろうと古楽器であろうと、なぜか意外にも演奏機会の少ない隠れ名作――それを、弦楽器の歴史的奏法に通じたクイケンたちの周到・濃密な解釈で聴けるとは、なんと嬉しいことでしょう!
 ヴァイオリンを左右にばらす対向配置をとり、極力ヴィブラートを抑えた「古風な」奏法で描き出されるのは、現代楽器の重厚な響きでは埋もれがちな「シューマンの対位法の綾」であり、またシューマンでなくては描き出しえない、あのドイツ・ロマン派独特の神秘的な透明感でもあり。しかし、その響きは決してクリスタルカラーではありえません。憂鬱と勇気とが絶えず入り混じりながら、刻一刻と表情を変えてゆく和声の美を、あるいは各パートそれぞれが静かに描き出すメロディラインを、彼らクイケン四重奏団は決して押し付けがましくなく、さらりと静かに、深く、そしてあざやかに浮き彫りにしてゆくのです。結果として私たちの心に残る鑑賞体験の、なんと充実することか――!
 これら3曲を偏愛されておられるファンも、曲に潜んでいた意外な機微に気づかされること必至。折々のソロも埋もれがちな内声部の動きも、各人これほどこだわりを持って弾ける人たちの演奏であるからこそ、がぜん含蓄を増そうというものです。ピリオド楽器演奏に抵抗ある人にさえ安心しておすすめできる、飛びぬけて味わい深いシューマン世界がここに!
 仏Diapason(ディアパゾン)誌5点満点受賞仏Le Monde de la Musique (ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク)誌 4ポイント受賞
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Vilsmayr: Artificiosus Concentus pro Camera a Violin Solo ヨハン・ヨーゼフ・フィルスマイア(1660?〜1722):
 『技巧的なる調べ 宮廷風』

  〜無伴奏ヴァイオリンのための
 六つのパルティータ(1715 年ザルツブルク刊)
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
A328
\2600

 演奏も飛びぬけている、見つけてくる楽譜も飛びぬけている――だから古楽奏者は面白い!
 音楽大国オーストリアの天才・レツボールが世に問う、バッハ直前の「無伴奏」は技巧的な注目度もさることながら、聴き手を魅了してやまない「うた」が満載の絶品曲集!
 秀逸古楽レーベルArcanaで、巨匠バドゥラ=スコダやフェシュテティーチ四重奏団などの大御所と並び、中欧古楽界をしょって立つ名匠として大活躍している異才バロック・ヴァイオリン奏者グナール・レツボールの名盤群が、ぞくぞく再プレスされてまいります…!
 古くはハプスブルク皇帝に仕えたフランドル楽派の巨匠たちをはじめ、17 世紀にはシュメルツァーやビーバー、18 世紀にはウィーン古典派…と折々にヨーロッパを代表する音楽家を育ててきたオーストリアには、さまざまな角度でアプローチ可能な古楽遺産がたっぷり眠っているわけですが、その掘り起こしを自ら意欲的に行い、知られざる名曲の数々を痛烈なインパクトある演奏でじかに世に広めてきた天才が、このグナール・レツボールという人。
 とにかく見つけてくる楽譜がいちいち面白いのですが、ここにお目見えするのは、なんと1715 年、あのバッハの名品に先駆けること僅か数年前、という微妙な時期に、ザルツブルクで出版されていた「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ集」!! 17 世紀にザルツブルクの宮廷楽師としてドイツ語圏にあまねく名をはせたビーバーに学んだらしい、というくらいしか知られていない謎の作曲家、フィルスマイアという人の作でございます。
 その内容たるや、通常の調弦からいくつかの弦の音を変えてゆく「スコルダトゥーラ」という技法(ビーバーをはじめ、オーストリアのヴァイオリン芸術家にはおなじみの手法ですね)をみごとに使いながら、ヴァイオリンという楽器の性能をフル活用し、いっさい伴奏がないにもかかわらず、単体でみごと一人二役(メロディ&伴奏)をつとめたり、高音域から低音域まで幅広い音色の妙を使い分けてみせたり、絶妙の音程間隔による重音奏法で聴き手をはっとさせたり…と、まさにバッハの「無伴奏パルティータ」の先駆ともいうべき注目の瞬間がたっぷり!
 どんな困難なパッセージもみごと征服してしまうレツボールの超絶技巧なくしては、その存在意義もまず伝わらなかったことでしょう。微妙にニュアンスを変えながら、あるいは決然と、あるいはしなやかに、ガット弦のたおやかな響きの妙を十全に味あわせてくれる…注目度120%の古楽盤です!
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Stradella - The Two Christmas Cantatas エンリーコ・ガッティ
アレッサンドロ・ストラデッラ(1639〜82):カンタータ集

 1. カンタータ「全ての唇に笑みがこぼれ」
  〜独唱3声、2挺のヴァイオリンと通奏低音のための
 2. カンタータ「ああ!なんたる真実」
  〜独唱5声と合奏協奏曲編成のための
エンリーコ・ガッティ(バロッククvn&指揮)
ラヴィニア・ベルトッティ(S)
エマヌエラ・ガッリ(S)
カルロ・レポーレ(B)他
マラ・ガラッシ(ハープ)
グイード・モリーニ(cmb)
ミラノ市立音楽院バロック・オーケストラ(古楽器使用)
A331
\2600

 秀逸古楽レーベルArcana といえば、エンリーコ・ガッティ!
 まずはストラデッラの大作2曲。コレッリやA.スカルラッティと並ぶ、17 世紀後半のイタリア・バロック代表格...その真価をいかんなく示す、えもいわれぬ美しき解釈に酔う!
 Erato の古楽セクション、Valois、Astree...数々のレーベルで古楽シーンを盛り上げ、ひとつの時代を作ってきた伝説的プロデューサー、故ミシェル・ベルンステンが最後に立ちあげたArcana レーベル巨匠バロック・ヴァイオリン奏者エンリーコ・ガッティはその「Arcana で大化けしたスター」のひとり。
 アンサンブル415 で主宰者キアラ・バンキーニの影にひそんでいた「隠れ名手」にすぎなかったこの人が、ひとりのとんでもなく個性的なアーティストだったことを世界が知るにいたった背景には、このレーベルでの飛びぬけた名盤群の存在がきわめて大きな役割を果たしたのでした。
 ベルンステン亡き後、しばらく入手不可だった廃盤アイテムも、どうやらようやく復活してくる様子――そんな「Arcana にガッティあり」を印象づけてくれる幸先のよいリリース第一弾が、この痛烈に美しいストラデッラ盤というわけです!
 イタリア中西部の名門に生まれたストラデッラは、コレッリが来る前のローマで、貴族たちを相手に、最新流行をふまえた秀逸なカンタータを次々と作曲して名声を馳せたのですが、とある貴族に恋敵と睨まれてしまい、一転、暗殺者に追われる日々へ…ヴェネツィアをへてジェノヴァまで逃げのびたものの、最後には齢42にして謎の死を遂げることに。しかしその音楽は誰もが陶然となるほど美しく、後世人たちも延々その楽譜を求め続けたほどでした(彼を追っていた暗殺者が、彼の音楽のあまりの素晴しさに、仕事を忘れて彼を逃がしてやった…という伝説がまことしやかに語られているくらいです。ちなみにこの話、あのベルリオーズの回想録にも出てきます)。
 クリスマス向けの華やかで喜ばしいカンタータ2編を集めた本盤は、バロック・ファンのみならず全音楽ファンを魅了してやまない清らか&コントラスト豊かな音楽美がたっぷり――前半の小規模編成曲もいいのですが、「ああ!なんたる真実」ではコレッリに先駆け、大編成の合奏とソロ楽器群が交錯する合奏協奏曲スタイルを伴奏にとる豪華さ!
 ガッティ率いる本場イタリアの気鋭陣も冴えまくり、バロック・ハープの清らかな美音が活躍する局面など、聴きどころも満載!古楽器の喜び、癒しと興奮がたっぷり詰まった、Arcana ならではの絶品バロック盤です!
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Vivaldi: Concerti per Flauto e Flautino ヴィヴァルディ:さまざまなリコーダー協奏曲
 1. 室内協奏曲 ニ長調 RV97「羊飼いの娘」
 2. リコーダー協奏曲 ト長調 RV101(op.10-6)
 3. ナポリ風協奏曲 イ短調 RV108
 4. リコーダー協奏曲 ハ長調 RV444
 5. リコーダー協奏曲 ト長調 RV443
 6. リコーダー協奏曲 ヘ長調 RV442(op.10-5)
 7. 弦楽のための協奏曲 ト長調 RV163「コンカ」
ドロテー・オーベルリンガー(リコーダー)
ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカ(古楽器使用)
A334
\2600

 気がつけばスーパースター...というか、もともと天才奏者だから当然ですが。メジャーレーベルでも大活躍、けれども本分は着実そのものの古楽派プレイヤー!腕が冴えわたるのは、やっぱりヴィヴァルディ――周到な「現場的解釈」もイチイチ絶妙!
 ちょっと前まで、日本では多くの音楽ファンがノーマークだったに違いない、ドイツ古楽界を代表する圧巻のリコーダー奏者、ドロテー・オーベルリンガー。数年前にDeutscheHarmoniaMundi と契約を交わし、堂々ポートレートをジャケットに続々キャッチーな名演をリリースしはじめた時には、メジャーレーベルにも古楽部門に対する良心が死んではいなかったのか?と瞠目させられたものでした。というのもこの名手、実は音盤シーンではそれ以前から決して未知の存在ではなかったのです――ただ、そのリリースがMarc Aurel Edition というドイツの小規模レーベルを中心に行われていたため、また録音していたのが中世〜ルネサンスの作品など、日本では人目を引きにくいジャンル(さらに言うなら、リコーダー奏者に必ずしも強い光の当たらない録音)も含まれていたため、ソロ奏者として世界的に名前が出てくるようなタイプには見えなかった...
 しかし、その腕前は筋金入り。リコーダーという楽器はつくりが簡素なままバロック期まで使われ続けてきた楽器で、オーケストラ用に改良されていった近代管楽器よりもむしろ、シンプルなつくりの中世楽器に近いもの。ドイツ最大の「古楽の坩堝」ともいえるケルンで活躍を続けたオーベルリンガーは、中世〜ルネサンス期の楽器にも深く親しんで、この楽器のつくりを肌と魂にたたき込んで来た本格派ですから、その吹奏はまさに自分の身体で歌っているような自然さもあり、「最も親しい他者」として楽器の持ち味を尊重し、それを十二分に引き出す才覚にも長けているのです!
 そんな地道なキャリア形成の末、DHM でメジャーデビューを果たす直前、彼女は音盤シーンから古楽復興を支えた名プロデューサー、ミシェル・ベルンステンの主宰するArcana レーベルにすばらしく周到に古楽的、かつ多くの人の心を捉えずにはおかないようなヴィヴァルディ録音を残していました――ベルンステン急逝によって早々と入手不可→廃盤となったこの名録音(おそらく、日本でも存在すら知らない人のほうが多いでしょう)、2009 年のArcana 新体制下できちんとリリースが予定されており、このたび待望のリリースにいたりました。「これぞバロック!」と日本の多くの方が思うような、そして最近の古楽ファンの肥えた耳をも満足させずにはおかない、スリリング&エモーショナル、かつ充実した作品解釈が光る名演の連続!
 曲ごとに的確な歴史的楽器を使い分けているのはもう当然、パリでのヴィヴァルディ人気をかんがみて、当時フランスで人気のあったヴィエル(ハーディガーディ)を加えたり(演奏者は中世音楽の天才集団「ラ・レヴェルディ」のミルコヴィチ!)、「コンカ」という副題のある弦楽合奏のための協奏曲に、中間楽章の音型から復元されたリコーダー・ソロを添えてみたり(これがしっくり合うんです)。
 しかもバックに控えているのは、1パート1人編成によるイタリア古楽界きっての俊英集団、ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーザ・マルカ!ヴィヴァルディ作品を織り上げる室内楽的緊密さが精彩鮮やかにきわだつのも、彼らならではでしょう!

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Schmelzer: La Margarita Music シュメルツァー:バレット(舞踏音楽)とソナタさまざま
 〜ウィーンとプラハの宮廷音楽〜

ハインリヒ・シュメルツァー(1632〜1680):
 ゝ廓呂離丱譽奪函1667)
 ◆慇擦搬との音楽的協和』(1662)より ソナタ第6番
 F 第1番 ぁ愨茖殴愁淵申検戞1659)よりソナタ 第8番
 ゲ龍福屬匹海量遒砲癲
 Α愨茖殴愁淵申検戞1659)より ソナタ 第9番
 А慇擦搬との音楽的協和』(1662)より ソナタ 第12 番
 ┘愁淵拭屮侫Д鵐轡鵐飴愼遏
 皇帝フェルディナント3世の逝去に寄せるラメント
 マルハレータのバレットさまざま〜13 の小品
ローレンツ・ドゥフトシュミット(バス・ガンバ)指揮
Ens.アルモニコ・トリブート・アウストリア(古楽器使用)
グナール・レツボール(vn)

アンドレアス・ラックナー(ナチュラルtp)
ミヒャエル・オーマン(リコーダー)
ジャン=ピエール・カニアック、ジャン・チュベリー(コルネット)
イェルク=アンドレアス・ベッティヒャー(cmb/org)
ミーケ・ファン・デル・スライス(S)
A339
\2600

 ごらんのとおり、1995年のEns.アルモニコ・トリブートには21世紀の巨匠が続々参加!ほんの僅か流通したとたんに廃盤になった「幻の豪華録音」が、新生Arcanaから再登場 !!
 「在りし日の音楽大国」の宮廷に思いを馳せるなら、この名演は絶好の1枚となることでしょう。
 「チェコ生まれのオーストリアの作曲家」マーラーよりも230 年ほど年上のシュメルツァーは、生粋のオーストリア人でありながらチェコでの活躍もめだつ作曲家。
 17 世紀前半まではイタリア人が大いに幅を利かせていたウィーンのハプスブルク皇室で、オーストリア人として初めて宮廷楽長を任されたものの、バッハが生まれる5年前、ウィーンで猛威を振るっていた疫病を避けて皇室とともにプラハに移りながら、結局はその疫病がもとで亡くなったシュメルツァー。まさに17 世紀ドイツ語圏を代表するヴァイオリン芸術家のひとりでした。そして同時代の後輩ビーバー(1644〜1704)などと同じく、神聖ローマ帝国きっての音楽愛好家だったオロモウツの司教君主リヒテンシュタイン=カステルコルンからも熱烈な支持を受け、数々の作品の楽譜が今も司教の離宮クロムニェジーシュ城に収蔵されています。
 彼はヴァイオリンにさまざまな変則調弦(スコルダトゥーラ)を施し、音による描写を盛り込んだソナタを書いたり、ユニークな運弓法によって独自の歌いまわしで聴き手を魅了したりと、多芸にセンスを発揮し、皇室のみならず全ドイツ語圏から高い評価を得ていたのでした。
 そんなヴァイオリン芸術家シュメルツァーの作品を、ここではオーストリアを代表するヴィオラ・ダ・ガンバの名手ローレンツ・ドゥフトシュミットの指揮で、幾本もの金管やさまざまな弦楽器の加わる編成を動員し、鮮やかなコントラストと躍動感あふれる演奏で堪能できます。
 何がポイントかって、アンサンブル主宰者がヴァイオリン奏者ではなくガンバ奏者である、ということ。日頃シュメルツァーといえばバロック・ヴァイオリン奏者たちにとって「腕の見せどころ」ともいえるヴァイオリン曲を提供してくれる作曲家、という認識でしょうが、ここでは彼の「ハプスブルク家の宮廷音楽家」という立場にむしろ注目、金管合奏だけの作品なども含め、多彩な編成を通じてのバレット(宮廷舞踏劇の音楽)メインで楽しませてくれます(もちろん、鬼才レツボールのソロが冴えわたるヴァイオリン曲も多々含まれています)。
 アルバムの主役は後半にまとめられた、ハプスブルク家の子女であるスペイン王女マルハレータに捧げられたバレット。折々に打楽器なども入るエキサイティングな展開は、バロック・ファンの心を捉えて離さないはず――なにしろ上に少し名前をあげているとおり、演奏陣の豪華さもこのアルバムの魅力のひとつで、レ・サックブーティエのカニアックやラ・フェニーチェのチュベリーまで参加していたりで、なるほどウマいわけだ、と唸らされてしまいます。
 明敏なバロック・ファンも「17 世紀のオーケストラ作曲家」として、シュメルツァー認識を新たにすること請け合いの充実盤!
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Dufay: Missa Sancti Jacobi ギヨーム・デュファイ(1400 頃〜1474):
 『聖ヤコブのミサ』(ボローニャQ15写本』より)
アンサンブル・ラ・レヴェルディ(古楽器使用)
クラウディア・カッファーニ(vo・リュート)
リヴィア・カッファーニ(vo・フィドル・リコーダー)
エリザベッタ・デ・ミルコヴィチ(vo・フィドル)
ドロン・D・シャーウィン(vo・コルネット・オルガネット)
ヴィム・ベキュ(サックバット=トロンボーン)
マッテオ・ザネッティ(ハープ)他
A342
\2600

 イタリアからやってきたスーパー中世音楽集団、ラ・レヴェルディの傑作アルバムが続々と復活します!
 まずは何より、その魅力を端的に示す「器楽合奏つきデュファイ」のユニーク解釈から。

 鬼才古楽集団マルコ・ビズリー&アッコルドーネ。あの二重唱カンタータ『タンクレーディとクロリンダの戦い』さえ独唱1声だけで録音してしまうような強烈なマルコ・ビズリーの独唱。しかしグイード・モリーニの「新作古楽」アルバム(Cypres)でそんな強烈なビズリーと共演して一歩も引かぬ女声歌手たちがいた・・・。
 それがカッファーニ姉妹とデ・ミルコヴィチ。そう、彼女たちこそ、自ら中世楽器もあざやかに弾きこなす天才古楽集団、ラ・レヴェルディの中心メンバーにほかならなかったのです!

 彼女たちはArcanaレーベルで、数々の傑作アルバムをリリースしていましたが、レーベル休止期間中しばらく供給が途絶えていましたが、ようやくその傑作アルバムの数々が、このたび続々と再プレスされてまいります。

 その記念すべき第一弾リリースが、これ――日本の古楽ファン垂涎の的、王道クラシック・シーンでいう「交響曲」にあたる注目ジャンルである「ルネサンスの多声ミサ」、それも特に研究ポイントの尽きないデュファイの作品。
 本盤の「聖ヤコブのミサ」は、デュファイの9曲あるミサ曲のうち第2作にあたる初期作品。当時まだ「音楽大国」だった英国からのユニークな影響、錯綜する委嘱・献呈についての謎、全体がひとつのミサとして構想されていたのか、などさまざまな疑問が浮かぶ。それらの疑問に対して宰者ミルコヴィチは詳細に検証、専門家マーガレット・ベントの呈示した決定的研究(1995)をふまえながらさらに演奏家=研究家としての自説も披露、この曲にまつわる謎をあざやかに解きほぐしてゆきます。
 ともあれ、肝心なのは演奏!ア・カペラが基本と思われたルネサンス初期のミサ曲に、彼女たちは綿密な研究の末、リコーダーやフィドルなど「合奏」も盛り込んでいるのです!この時代のミサ曲であれば、声楽オンリーでさらりと流されて終わりというところだが、研究成果として正当に楽器伴奏が付くとなれば興味も湧くし、当然聴いて心地よい。しかも名手たちの演奏は、実に精妙――まっすぐな古楽歌唱の重なり、ラテン系ならではの温もり、典雅で素朴な古楽器の音色...
 古楽ファンならずとも、ヨーロッパの教会にある祭壇画の天使奏楽を彷彿させずにはおかない清らかなサウンドには、つい心奪われてしまうに違いありません。
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Mozart: Piano Quartets パウル・バドゥラ=スコダ(fp/
モーツァルト:ピアノ四重奏曲(全2曲)

 1. ピアノ四重奏曲第1番ト短調 KV478
 2. ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調 KV493
パウル・バドゥラ=スコダ(fp/
ウィーンのシャンツ工房1790 年頃製作のオリジナル)
フェシュテティーチ四重奏団員(古楽器使用)
A350
\2600

 鮮烈をきわめる老巨匠バドゥラ=スコダの勢いと、あざやかなフォルテピアノさばきが老舗集団フェシュテティーチSQの名演とからみあう。これぞ、作曲家の望んだ響き!!フランス随一の経験豊かなプロデューサーが仕掛けてきた秀逸古楽レーベルArcana といえば、あの古楽器カルテットのパイオニアたるフェシュテティーチ四重奏団が大活躍しているレーベル。
 ここにはご存知の通り、クイケン兄弟やグナール・レツボールら、世界の古楽シーンを牽引する巨匠たちが続々録音を続けており、夢のような顔合わせでのセッションもしばしば実現するわけですが、この録音もそうした企画のひとつ――意外に録音の少ない傑作、モーツァルトのピアノ四重奏曲2編をピリオド楽器で、というだけでも実はかなり貴重なアイテムなうえ、なんと演奏はフェシュテティーチ四重奏団と、つい先日も来日公演で闊達ぶりを印象づけたばかりの老巨匠、パウル・バドゥラ=スコダという顔ぶれ!
 ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、つまり弦楽四重奏からヴァイオリンをひとつ抜いた編成にピアノが加わる「ピアノ四重奏」という編成は、協奏曲のように拡大することもできれば、室内楽としての親密な対話を追及してゆくこともできる、あやういバランスを秘めた編成であり、作曲は一筋縄ではいかないようですが、モーツァルトは歴史に先鞭を切って2曲の作例を残しており、これらがあまりにも傑作なため、その後半世紀近く、この編成を使って作曲する人がめったに現れなかったほどでした。
 バドゥラ=スコダはさきのハイドン録音でも使った、1790 年頃にウィーンのシャンツ工房で造られた素晴しいフォルテピアノを縦横無尽に弾きこなし、現代ピアノのゴージャスな響きでは到達しえない、ウィーン古典派の繊細な和声推移をあざやかに浮き彫りにしてゆきます。神がかり的ともいえるハイテンションな演奏ぶりは、どんな時にも風格を漂わせた弾き方をするフェシュテティーチSQ の面々さえも触発し、ヴェテラン勢ならではの緊密至極なアンサンブルをまったく乱すことなく、丁々発止とクオリティの高い音楽を紡ぎ出してゆくさまは、まさに圧巻!
 18世紀当時の奏法と楽器が、えもいわれぬ音響バランスを醸し出し、モーツァルトが思い描いていたであろう響きがそのまま現代に蘇ります。これぞ本格派の室内楽、本場の古楽器演奏の粋!
 仏Telerama(テレラマ)誌 4フォルティシモ賞 仏Le Monde de la Musique (ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク)誌 CHOC(ショック!)特賞 仏Repertoire(レペルトワール)誌 推薦盤
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Mozart - Piano Concertos Nos. 9 & 12 パウル・バドゥラ=スコダ(fp/
モーツァルト:古楽器によるピアノ協奏曲

 1.ピアノ協奏曲 変ホ長調 Kv.271
 2.ピアノ協奏曲 イ長調 Kv.414
  ※独奏者使用楽器:
 ポール・マクナルティ2005年製作
 (アントン・ヴァルター&ゾーン1802年頃
          製作のモデルに基づく)
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ&指揮)
アンサンブル・ムジカ・フロレア(古楽器使用)
A351
\2600

 Arcanaのプロデューサーであるミシェル・ベルンステンは、Astree時代にバドゥラ=スコダをフォルテピアノ奏者として迎え、世界ではじめてハイドンのソナタ全曲録音をピリオド楽器で敢行、さらにモーツァルトの全曲録音も行い、この「古楽器奏者」の名声を不動のものとしました。1950年代に「ウィーンの三羽烏」と呼ばれてデビューした頃からモーツァルトには一家言あり、現場で活躍する音楽学者といった立場で上梓した『モーツァルトの演奏と解釈』は今なお名著の呼び声が高いバドゥラ=スコダ御大、近年ではあえて現代楽器オケのプラハ室内管を弾き振り、「ウィーンのピアノ」ベーゼンドルファーによってピアノ協奏曲の連続録音を続けていますが、古楽器への情熱が収まったわけでないのは、度重なる来日公演でフォルテピアノを弾いている事実からも推して知れようというもの。
 かくてTransartでの録音と並行するかたちで、古楽器で録音されたこの1枚、ベーゼンドルファーでの一連の録音と全く同じ感性で、扱いの難しいフォルテピアノをみごと弾きこなす手腕には脱帽!
 絶好のパートナーシップをみせているのは、こちらも奇しくもプラハを拠点とする、ここ数年で世界的に活躍しはじめているムジカ・フロレア――この団体は古楽のメッカ・フランスでも非常に高く評価されており、声楽作品の伴奏オケとして多忙な活躍をみせているばかりか、実は今まさに売れ行き絶好調のル・ポエム・アルモニークからもお声がかかり、大好評DVDでも弦楽セクションを任されていたりします。少数精鋭、管も弦も実力・自発性ともに抜群...モーツァルトゆかりの地プラハの、このうえなく頼もしい演奏陣とともに、しかもモーツァルトの知っていたであろう響きそのまま、これら2傑作が楽しめるとは、何と贅沢なことでしょう…!
 ちなみにフォルテピアノはヴァルター・タイプ――ご存知のとおり、晩年のモーツァルトが好んだ楽器です(弾きこなし具合が、また絶妙)。
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Haydn - Sonatas and Variations ハイドン:二つのソナタ、二つの変奏曲
ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)
 1. ピアノ・ソナタ変イ長調 Hob.XVI-46
 2. アンダンテと変奏ヘ短調 Hob.XVII-6
 3. ピアノ・ソナタハ短調 Hob.XVI-20
 4. オーストリア国歌による変奏曲
 5. アダージョヘ長調 Hob.XVII-9
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ)
使用楽器:ウィーンのヨハン・シャンツ
1790 年頃製作のオリジナル楽器
A 352
\2600

 ウィーンきっての巨匠バドゥラ=スコダによる、ハイドンが最も愛したシャンツ製のフォルテピアノでの天衣無縫、繊細にして堂々たる、おどろくべきハイドン最新録音が届きました――!
 ハイドン歿後200 周年、当の本場ウィーンから痛快な録音がお目見えします。それは、復活あいなった切れ味抜群古楽レーベルArcana が、新生スタート以降、リニューアル後のパッケージで最初からリリースされる待望の最新新譜!
 演奏者は20 世紀半ば以降、音楽都市ウィーンの楽壇でつねに最前線を走ってきた巨匠、バドゥラ=スコダ!
 フルトヴェングラーやカラヤンら往年の巨匠たちとも緊密な共演を続け、ウィーン古典派への愛から18〜19 世紀当時のピアノ(フォルテピアノ)の演奏をふかく研究、自らそのパイオニアにもなってしまったこの名匠、Arcana の創設者だった故ミシェル・ベルンステンとともにハイドンのソナタ全曲録音も敢行していますが、それも今は昔――ここでは80 歳を越えてなお衰えぬばかりか、さらに経験豊かに、さらに深まりゆく「いまのバドゥラ=スコダ」の音楽性がじっくり堪能できるのです。使用楽器は、壮年期以降ハイドンが絶賛してやまなかったシャンツ製フォルテピアノ、作曲者生前の完全なオリジナル! 充実したソナタを2曲、名ピアニストたちのなかにも愛奏者の多いへ短調の変奏曲、滋味豊かなアダージョ、そして有名な「皇帝賛歌」(オーストリア国歌、弦楽四重奏曲第77 番「皇帝」の第2楽章)...「歿後200 周年」にからめて重要なのは、やはり最後にあげた皇帝賛歌でしょう。なにしろこの曲、ハイドンが亡くなる前、最後にピアノで弾いていた曲なのですから(ナポレオン軍がウィーンのすぐそこに迫った朝、珍しくこの曲を3度も弾けるほど体調が回復したハイドン、砲撃が始まり怯える使用人たちを「恐れるな!このハイドンがいれば何者も不安はない!」と励ました後、ついに倒れて昏睡してしまったといいます)。
 扱いの難しいフォルテピアノをみごと手なずけるバドゥラ=スコダ随一のタッチはますます深みを増し、どこかリュートやハープにも似た人間味ある響きで鳴るシャンツは、急速楽章でも音を欠くことがありません――さらに白眉は一連の緩徐楽章で、じんわり、しみじみ、老境に達すればこそなのか、と思わせてやまない深遠さで鳴りひびく音楽、やはりバドゥラ=スコダの「いま」ならではの境地というほかありません! モーツァルトばかりでなく、ハイドンにも一家言と愛あり!ということを、演奏・企画両面からひしひしと感じさせてくれる、巨匠の新名盤でございます!
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Carmina Burana / Sacri Sarcasmi ブラヌス写本――中世ドイツの「聖なる風刺歌」〜
「ブラヌス写本(=カルミナ・ブラーナ)」より

 /心は善なり △海亮緬椶鯑匹犲圈⊃瓦擦
 6気┐討ださい、救世主の真実
  (ブラヌス写本の単旋律版/多声版)
 い△◆我らの時代には
 ッ欧がいい、それが嘆かわしいなら
 自分の心を、よく覗いてみろ
 誰もが走り寄る先には
 ┣討瞭々は流れ去るもの
 ナイトハルト・フォン・ノイエンタールの歌によるコルネット独奏
 公平と不平は、紙一重
 憎しみの道は、いつもひねくれている
 ごきげんよう、高貴にして清らかなマリア様
 お固いことは忘れちまおう
 凍てつく季節は過ぎ去った
 そのむかし、ヘラクレスは誉れ高く
 阿とめ二人、どちらも気高き美しさ
 餌悗┣痢屮織ぅ爐肇丱献螢海口喧嘩を始めた」
アンサンブル・ラ・レヴェルディ(古楽器使用)
クラウディア・カッファーニ(vo・リュート・プサルテリウム)
リヴィア・カッファーニ(vo・フィドル・リコーダー)
エリザベッタ・デ・ミルコヴィチ(vo・フィドル・シフォニ・鐘)
エレーナ・デ・ミルコヴィチ(vo・ハープ・ドイツギター)
ドロン・D・シャーウィン(vo・コルネット・オルガネット)
アンドレーア・ファヴァーリ(vo・語り)他
A353
\2600

 『カルミナ・ブラーナ』のルーツ――その「ほんとうの姿」を、中世音楽のプロがあざやかに!素朴で神秘的、なんともいえない叙情と癒し、その裏にかくれた詩のユーモア...イタリアの天才集団が、ドイツもイタリアもひとつづきだった「中世の空気」を鮮烈に再現!
 つとに知られた近代合唱曲の傑作、オルフの『カルミナ・ブラーナ』――遠からず来日するリッカルド・ムーティも公演曲目に選んでいて、にわかに注目も高まる昨今、意外なところから新たな注目名盤が登場いたします!
 ご存知のとおり、オルフはドイツ南部のベネディクトボイレン修道院に伝わる中世の貴重な歌集から、歌詞だけを使い、独特の古風なスタイルによって『カルミナ・ブラーナ』という管弦楽付合唱曲を作ったわけですが、 「原作」というより「元ネタ」であるこの中世写本、ちゃんと音楽もついているわけです。
 写本の成立時期は13 世紀頃、写本の曲の作者は、当時ヨーロッパでラテン語を読み書きできた数少ない知識人、つまり聖職者たちと学生たちでした(「カルミナ」は「歌集」の意、「ブラーナ」は写本の出元である「(ベネディクト)ボイレン」のラテン語読み)。ドイツ語圏に伝わる中世の世俗歌集としてはきわめて貴重かつ物量的にも豊かなため、中世音楽の専門家たちは折にふれてレパートリーに組み込むものですが、ここで何より注目すべきは、間違いなくヨーロッパ最高の古楽レーベルであるArcana での、いま最も注目すべき中世音楽集団のひとつであるラ・レヴェルディによる演奏だということ...!
 秀逸なエンジニアリングで生々しくオーガニックな古楽器の響きそのままに再現される「中世」の叙情が、徹底した作品研究にもとづく多彩なアプローチで活き活きと蘇ります。替え歌、複数の解釈、器楽ヴァージョン…。ヨーロッパ批評勢も大絶賛する名盤あまたのラ・レヴェルディ、その快進撃はとどまるところを知りません!!
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Westhoff - Sei partite a violino パウル・フォン・ヴェストホフ(1656〜1705):
 『無伴奏ヴァイオリンのための六つのパルティータ』(1696)

  第1番 イ短調 第2番 イ長調
  第3番 変ロ長調 第4番 ハ長調
  第5番 ニ短調 第6番 ニ長調
グナール・レツボール
バロック・ヴァイオリン... ゼバスティアン・クロッツ製作(18世紀)
A354
\2600

 大バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』には、こんなにすばらしい先駆的作品があったのです!
 最初から最後まで、全く伴奏なしのヴァイオリンのための曲からなる世界初の曲集。魅力たっぷり、理想的な演奏ができるのは、この人だけです!

 バロック・ヴァイオリン。今の楽器よりも薄く指板は短く、顎充ても使わず、弓も演奏法も今のそれとはかなり違う...いわゆる古楽器演奏がさかんになった今や、バロック作品は当時の演奏法で解釈してこそ、その本来の魅力がありありと伝わってくるもの、という発想もすっかり一般化してはいるのでしょうが、そのなかでも特に「当時の楽器と演奏法」が作品そのものと分かちがたく関わっているうえ、卓越した音楽性なしには面白みも半減してしまうような「難曲」というものもしばしばあります。存在こそ知られてはいるものの、なかなか名演に出会えない「知られざる傑作」というのは、録音を見つけたら「聴けるだけでもありがたい」とレヴェルの低いところで満足してしまったりもするものです。しかし、そうした作品がもし、現代最高の古楽奏者によって、当時の楽器と演奏法を周到に再現していながら、かつ信じられないくらい豊かな音楽性あふれる解釈で聴けるとしたら...?それが、この鬼才グナール・レツボールによる、ヴェストホフの無伴奏作品集なのです!
 バッハの伝記をひもといた方なら、鍵盤だけでなくヴァイオリン演奏の腕前もひとかどのものだった彼の先駆者として、パウル・フォン・ヴェストホフという音楽家の名前をきっと目にしておられることでしょう。バッハ初の就職先だったヴァイマール宮廷楽団でコンサートマスターをしていたヴェストホフは、オーストリアのビーバー(1644〜1704)と並んで当時のドイツ語圏を代表するヴァイオリニストとして甚大な名声をものにしていたことが知られているうえ、1696 年頃、『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ集』という、あのバッハの金字塔的作品の先駆であることがありありと窺える曲集も残している重要人物。しかしなにぶん彼自身が名演奏家だったため、この作品の演奏は極度に難しく、そうそう録音も出てこないのが実情なのでした。
 アルマンド、クラント、サラバンド、ジグ...とフランス舞踏組曲の常道をふまえた4楽章構成のパルティータ6曲は、ヴァイオリンの4本の弦を最大限に活用し、たった1挺の楽器から二重奏のような効果を引き出しつづけたり、おもいがけぬ和音進行で聴き手の心を蕩かせたり、鮮烈な超絶技巧で演奏者に容赦ない挑戦を突きつけたりする、聴き所満載の名品ばかり――その本来の魅力を失わず、ヴェストホフ本人の演奏さえ髣髴させるほどの解釈で弾けるのは、音楽の国オーストリアの古楽界を牽引するバロック・ヴァイオリンの鬼才、グナール・レツボールくらいのものでしょう!
 事実、現代ヴァイオリンでの録音が若干ある以外、バロック・ヴァイオリンでの「全曲録音」は他に例がありません。多声奏法もあざやかに再現、若きバッハを強烈に感化したであろう「ルーツ」をありありと偲ばせる、おそらく当面、これをしのぐ録音は出ないであろう名演――バッハ・ファンを「おお!」と引きつけること間違いなしの注目盤!
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A.スカルラッティ:チェンバロのための作品集
 .肇奪ータ ニ短調 ▲肇奪ータ ヘ長調
 トッカータ ニ短調 ぅ肇奪ータ ト短調/ト長調
 ゥ肇奪ータ ニ短調 Ε肇奪ータ イ短調
 第1旋法によるフーガ ニ短調
 第2旋法によるフーガ ト短調 第3旋法によるフーガ イ短調
 トッカータ イ長調
 トッカータ ト長調 二重フーガ ニ短調
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)
使用楽器:ローマのフランチェスコ・デッボーニ1678年製作のオリジナル楽器
A323
\2600

 稀代の古楽指揮者アレッサンドリーニの、チェンバリストとしての本分を余すところなく示したこの「幻の名盤」が、ついに復活してくれました...!
 ジャケットには新たに発見された作曲家の肖像を使用。演奏者自身による解説も充実、古楽ファン垂涎のリリースです!
 現在イタリアにオーナー会社のあるArcana レーベルを発足させたのは、ジョルディ・サヴァールやホプキンスン・スミス、ブランディーヌ・ヴェルレといったスーパースターたちによる伝説的名盤を世に送り出してきた古楽レーベルAstree の創始者たる敏腕プロデューサー、故ミシェル・ベルンステン氏…というわけで、このレーベルには先日リリースされたばかりのファビオ・ビオンディによるヴィヴァルディの『マンチェスター・ソナタ集』(Mer-A422)、近日ようやくカタログ復活したエンリーコ・ガッティのコレッリ『作品5』(Mer-A423・7月下旬発売)など、ベルンステン氏の人脈による巨星たちの傑作音源がたっぷり眠っているのです!
 2007 年にベルンステン氏が急逝しレーベル運営が一時休止して以来、流通休止ないし廃盤になっていたそれらの名盤群は、昨年からの新オーナー会社にイタリアきっての古楽プロデューサーや音楽史研究家が揃っていたこともあり、幸い去年から徐々に新パッケージなどでカタログ復活してきているのですが、今回は2010 年=アレッサンドロ・スカルラッティ生誕350 周年を記念して、リリース時には日本の古楽ファンたちのあいだでも話題となった後「幻の名盤」として入手困難になっていた、この傑作チェンバロ盤が復活してくれました!「スカルラッティ」で「チェンバロ」といえば、誰もがまっさきに思い浮かべるのはおそらく、ポルトガルとスペインの王室に仕え、555曲ものソナタを作曲したというドメーニコ・スカルラッティ。今なおピアノでも弾き親しまれている名匠ですが、ここに登場するのはその父親――といっても「スカルラッティの父」は、同じく音楽家でありながらほとんど地元でしか活躍しなかった「モーツァルトの父」や「ブラームスの父」などとは違います…というのは、いまさら申すまでもない話。稀代のオペラ作曲家・宗教音楽作曲家として、ナポリをバロック・オペラの牙城たらしめ、後年は「永遠の都」ローマの楽壇でも確たる地位を築き上げた、イタリア・バロックきっての声楽曲の大家として、末永く名声を誇った巨匠中の巨匠なのです(声楽を学ぶ人には「イタリア古典歌曲集」に収録されている名曲群でおなじみでしょう)。
 重要作が声楽曲に偏りがちなため、日本ではその素晴しさも今ひとつ伝わっていない「父」スカルラッティですが、ここに収録されているのはすべて「歌なし」のチェンバロ作品――フレスコバルディやM.ロッシといった往年の名匠たちから続く、17 世紀ローマ楽派のチェンバロ芸術の伝統をみごとに受け継ぎ、チェンバロの音色が当意即妙、感性の迸りを感じさせるトッカータの数々を、あざやかに織り上げてみせる演奏者は...なんと、リナルド・アレッサンドリーニ御大!
 1991年に収録された本盤は、モンテヴェルディのスペシャリストでもあるこの偉大な古楽指揮者が、演奏家としてどれほど卓越した存在だったかを改めて感じさせてくれる、堂に入ったタッチが聴きものです。スカルラッティがローマにいた頃のオリジナル楽器が響かせる端正な音色が、近接めのマイクで余すところなく収められているのも絶妙。
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Fra’ Diavolo 「悪魔の修道士」と呼ばれた男
〜アッコルドーネのナポリ民衆歌〜

 ,い里舛覆して ▲好肇襯優奪 GdV
 この胸は恋の楽器になりI GdV
 ぬ弔譴茵▲ターよ GdV タ鐓В GdV
 Σ乎の聖母 GdV Гみに差し出そう、この魂を
 ┘汽鵐縫ンドロのタランテッラ SC かわいい天使
 ぼくの心は MB タランテッラ風ピッツィーカGdV
 サンフェディスタ党の行進 カラータランタMD
 薔薇で出来た道 CdV
 モンテヴィルジーネの聖母像に捧ぐ
 芦拉麓屬劼の歌 運鐓II GdV
 欧△覆燭糧韻魯リーヴの枝 GdV
 灰汽鵝Ε凜ートのピッツィーカ MD 幹鼎いい舛犬の君 GM
 (21)グヮランチーノの歌
 (22)この胸は恋の楽器になりII GM無印は伝承歌/
  作曲...GdV:ジュゼッペ・ディ・ヴィットーリオ(1954〜)
  SC:セヴェリーノ・コルネーティ(1530〜1582)
  MB :マルコ・ビズリー(1957〜)
  MD: マウロ・ドゥランテ(1984〜)
  CdV :クラウディオ・デ・ヴィットーリオ(1959〜)
  GM:グイード・モリーニ(1959〜)
マルコ・ビズリー(歌)
Ens.アッコルドーネ(古楽器使用)

グイード・モリーニ(チェンバロ)
マルコ・ビズリー(歌・カスタネット・ディプロフォニア)
ピーノ・デ・ヴィットリオ(歌・カスタネット・バッテンテ・ギター)
ファビオ・アックルソ(リュート)
ステーファノ・ロッコ(バロックギター)
フランコ・パヴァン(テオルボ)
マウロ・ドゥランテ(各種タンブーロ・歌・ヴァイオリン)
ルチアーナ・エリズィンド、
グイゼッラ・マッサ、
デニーゼ・ミルラ、
ノエリア・レヴェルテ・レーケ(ガンバ四重奏)
A359
\2600

 鬼才古楽歌手ビズリーとその一党、「祖国イタリアのレーベル」となったArcanaに登場!ロマン派? バロック? そんな分け方は、あくまでお上のもの。歴史を紐解いてみれば、19世紀まではずっと近世――
“南国の昔日”に宿る艶やかな光と影、待望のリリースです。
 ナポリと英国の血を引くイタリアの鬼才歌手、マルコ・ビズリーと、ミラノの若き超・知性派チェンバロ奏者グイード・モリーニ――この二人の天才が、周囲のさまざまな音楽家たちを巻き込みながら育ててきた稀有の古楽ユニット「アッコルドーネ」は、すでに数多のアルバムと2度にわたる来日で日本にもカルト的ファンが少なからず付いている異色グループ。 結成以来長らく音盤制作を避けてきた彼らが、最初に独自のアルバムをAlpha 制作したのが2003 年。その直後、今度は古楽を大切にする国・ベルギーのCypres レーベルで4作の桁外れに美しい注目盤を制作、その最後を飾るモリーニ作曲の「新作古楽」アルバムを2009 年にリリースして以来、彼らはしばらく音盤制作から遠ざかっていました。この間に2度の来日を行い着実にファンを増やしてきた彼らが、今年やおら新譜をリリースしてきたのは...なんと、創業者ミシェル・ベルンステンの歿後をイタリアの気鋭古楽プロデューサーが救った「新生Arcana」レーベル!それも、このユニットの持ち味が最も生きる「南イタリアの民謡×古楽のクロスオーヴァー」というのですから、もう興奮しないわけにはいきません!
 よく考えてみると、そのステージ・パフォーマンスにおけるルーツ・ミュージック的要素の色濃さに反し、彼らはCD 録音ではことさら古楽寄り・クラシック寄りの音盤ばかりを制作していましたから(※名盤「ラ・タランテッラ」はラルペッジャータのアルバムにビズリーが参加しただけ)、Arcanaならではの周到な解説書とともにアッコルドーネの持ち味が100%味わえるのは、本当に嬉しいことでございます。ナポレオン戦争時代、フランス軍のナポリ占領に大衆を率いて抵抗した「悪魔の修道士」ミケーレ・ペッツァなる人物を核に、選び取られた演目は16世紀から20世紀まで、さまざまな時代に作られた民衆歌――そう、「古楽」の領域は18 世紀までと思いきや、そんな区分はあくまで芸術音楽での話。民衆たちの音楽には、中世からつい最近まで「近代」という不変の空気が息づいていたのです!
 ゲストにはビズリーにも負けない民謡肌の弾き語り古楽歌手=ギター奏者ピーノ・デ・ヴィットリオなど、異能の人が続々…土くさくも技巧は完璧・の撥弦、イタリア南部の光と影を艶やかに抉り出す、入魂の歌声。これ以上洗練された南国情緒など、望むべくもないでしょう!
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Pandolfi: Six Violin Sonatas, Op. 4 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1629〜1679)
 『ヴァイオリン独奏[と通奏低音]のためのソナタ集』作品4(1660)
 1. 第1ソナタ「ラ・ベルナベイ」
 2. 第2ソナタ「ラ・ヴィヴィアーナ」
 3. 第3ソナタ「ラ・モネッラ・ロマネスカ」
 4. 第4ソナタ「ラ・ビアンクッチア」
 5. 第5ソナタ「ラ・ステッラ」
 6. 第6ソナタ「ラ・ヴィンチョリーナ」
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)
A360
\2600

 「バロック」とは本来、17世紀音楽のこと。その意味で、本盤はバロック・ヴァイオリン芸術の極致!
 息をのむほど美しいピアニシモから、あざやかに激情迸らす響きまで、「歌声」と「感情」とを羊腸弦に託し、ハプスブルク家の貴族たちを瞠目させた至芸を、超実力派が縦横無尽に!

 かつてフランス発のメジャーレーベルErato の古楽セクションを盛り上げたあと、小規模レーベルAstree を立ち上げた敏腕技師ミシェル・ベルンステンが、生涯最後に興した古楽専門レーベルArcana――そのベルンステン急逝後、イタリアの古楽プロデューサーに買われて奇跡の復活を遂げたこの名門が、今ますます勢いづいています。
 2009 年再取り扱いとともに大人気を記録したフェシュテティーチ四重奏団のハイドン全集、廃盤状態から復活あいなったガンバ奏者ドゥフトシュミットやエンリーコ・ガッティ、ファビオ・ビオンディらのイタリア鬼才勢の傑作盤...に続き、新録音で素晴らしい充実企画と名演を続々放ってくれているのが、ベルンステンがこのレーベルに引っ張ってきた、「音楽大国」オーストリアの古楽界で最も注目すべきバロック・ヴァイオリンの異才、グナール・レツボール!
 昨年は大バッハが若い頃にヴァイマール宮廷のトップを張っていた巨匠ヴェストホフの「無伴奏ソナタ集」を圧巻の技量で録音、古楽探究の楽しみをあらためて実感させてくれましたが、このたび彼が新たに放った企画は、さらに時代をさかのぼり、17 世紀中盤のオーストリアで活躍したイタリア・トスカーナ出身の「知る人ぞ知る」異色作曲家パンドルフィ・メアッリ!そう、かつてharmonia mundi france で(否、それ以前にChannelClassics で)英国の俊才アンドルー・マンゼが発掘、バロック・ヴァイオリン芸術の未知なる面白さを印象づけた作曲家です。
 しかしこの歴史に埋もれていた異才については当時詳細が分からなかったのですが、その活躍地であるオーストリアの古楽界を担うレツボールらの解釈でその音楽世界に踏み入ることができるだけでも行幸というのに、そこには2005 年に上梓された新校訂譜の編纂に携わった音楽学者F.ロンゴによる画期的なパンドルフィ研究の成果も反映されており、「知られざる謎の人物」としてパンドルフィを扱っていたマンゼ盤とは全く違う新境地を、詳細解説と本場奏者の充実解釈でじっくり味わえる注目アルバムになっているのです!
 現存する2 冊の曲集ひとつひとつにアルバム1作を割く2 連続企画の「上巻」にあたる本盤では、刻一刻と移り変わる感情をヴァイオリンで代弁するかのような真に迫った音運びが、えもいわれぬ羊腸弦の響きで味わえるのがたまりません。ひっそりとした最弱音から強い情感吐露まで、なんと広い表現の幅!いわくありげな各曲表題も気になりつつ、通奏低音にはチェンバロ、オルガン、アーチリュート、バロックギター、コントラバス、さらにヴェネツィアでも使われた南イタリアの民俗楽器コラシオーネまで登場、多彩な音色の組み合わせが作品の面白さをさらに引き立ててくれます(もちろん、弾き手も超実力派揃い!)。バロック好きには見逃せない新録音、要注目!
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Jean-Marie Leclair: First Book of Sonatas for Solo Violin with Basso Continuo ファビオ・ビオンディ(バロック・ヴァイオリン)
ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音のための第1ソナタ集
ジャン=マリー・ルクレール(1697〜1764):
 『第1ソナタ集 〜通奏低音つきの
ヴァイオリン独奏のための』作品1(1723)より
 1. ソナタ 第8番 ト長調 2. ソナタ 第11番 変ロ長調
 3. ソナタ 第7番 ヘ長調 4. ソナタ 第3番 変ロ長調
ファビオ・ビオンディ(バロック・ヴァイオリン)
マウリツィオ・ナッデオ(バロック・チェロ)
パスカル・モンテイエ(テオルボ)
リナルド・アレッサンドリーニ (チェンバロ/18世紀パリ・エムシュ・モデル)
A361
\2600

 少しずつカタログに取り戻されてゆく、敏腕古楽プロデューサー最後の足跡――
 謎めいた経歴と死をたどったフランス18世紀きっての異才ルクレールの「第一歩」の真価を正しく世に知らしめた、古楽界の破天荒な貴公子・ビオンディ初期の「幻の名盤」!ああ――この新装パッケージ再発売を喜ばずして、どうしましょう? 次から次へと「知られざる名曲」の新たな傑作録音が出てくるようになったのが、小規模レーベルにも公平に世界的な活躍の場が与えられるCD 時代の素晴しい点だとすれば、いったん廃盤になって市場から姿を消してしまうと、いかなる名盤でも事情しだいで全然復活の気配がない、などということも珍しくないのが悩みどころ...Erato やAstree の黄金時代を俊才ヨランダ・スクラとともに築き上げてきた敏腕古楽プロデューサー、ミシェル・ベルンステンが生涯最後に立ち上げたArcana レーベルは、2007 年にベルンステン本人が亡くなって以来休眠状態で、プレスが切れたものから続々廃盤になってしまったのですが、幸い2009 年にイタリアの古楽プロモーターによってレーベルが救われ、以来少しずつ、永遠に入手不可と思われていた録音がカタログに復活してきています。長年古楽シーンを眺めてこられた方ほど「あの名盤も!」と心はやるアイテムも多いことでしょうが(たとえばクイケン兄弟のバッハ、エンリーコ・ガッティのタルティーニ...)、今回も思わぬ名盤復活情報が飛び込んでまいりました。

 ファビオ・ビオンディ!
 あのOPUS 111 での革命的『四季』録音で、いつのまにかイタリアに他国の追従を許さない古楽界が育っていたことを知らしめ、以来オペラに協奏曲にソナタに近現代音楽に...と広範にわたる活躍をつづけてきた異才中の異才! レーベル主宰者・故ベルンステンは祖国フランスがまだ古楽先進国になる以前からシーン最前線を見据えてきた人で、Opus111 がこの異能のバロック・ヴァイオリン奏者を発掘する前、すでにいくつかの重要な録音を任せ「幻の名盤」を残していたのですが、その後すっかり市場から姿を消してしまったのが非常に惜しまれていた一つが、このルクレール録音なのです!

 フランス・バロック末期のヴァイオリン芸術家ルクレールは、ヴァイオリンで「フランスならではの」独奏芸術を確立した最初の巨匠のひとりですが、影響を受けたのはソミスやコレッリ、ロカテッリらイタリア人ばかり。それもそのはず、この名手が最初に修業を積んだのはトリノ…のちにイタリア統一の拠点となった北イタリアの強国・サルデーニャ王国=サヴォイア公国の首都だったのですから。そんな彼が、イタリア起源の楽器であるヴァイオリンの面白さを最初に曲集のかたちでフランス人たちに教えたのが、この第1 ソナタ集...
 後続の充実作に圧されて録音の少ないこの曲集を音盤界に送り出すにあたり、同じフランス人の演奏家にあえてこだわらず、イタリア人の「気鋭の若手」だったビオンディに話を振ったレーベル主宰者ベルンステンは、本当に音楽をよくわかっていたのですね――ヴィヴァルディの初期ソナタを思わせる躍動感をこの曲集から引き出す闊達な弓遣い、ビオンディにしか出せない艶やかな美音と独特のヴィブラート(ご存知のとおり、この技法はL.モーツァルトが推奨しているように、バロック時代にも「装飾音」として存在していました)...ただでさえおのずと誰もが魅了されずにおかないこの名演、イタリア的な美質を完璧に掌握していた若きルクレールの「それでもフランス的な舞踏センス」がおのずと浮かび上がるとき、玄人ファンも改めて唸らされるに違いありません!共演陣の豪華さも、もちろんその一助です。

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Haydn - String Quartets Volume 4 ハイドン:弦楽四重奏曲集 作品33&42
 〜ピリオド楽器による弦楽四重奏曲全集 4 *〜

弦楽四重奏曲集 作品 33「ロシア」
 1) 弦楽四重奏曲ト長調 op.33-5 Hob.III-41
 2) 〃変ホ長調op.33-2 Hob.III-38「冗談」
 3) 〃ト短調 op.33-1 Hob.III-37
 4) 〃ハ長調 op.33-3 Hob.III-39「鳥」
 5) 弦楽四重奏曲ニ長調 op.33-6 Hob.III-42
 6)弦楽四重奏曲変ロ長調 op.33-4 Hob.III-40
 7) 弦楽四重奏曲ニ短調「スペイン」op.42 Hob.III-43
* 2009 年最新リリースシリーズ最終巻!
フェシュテティーチ四重奏団(古楽器使用)
イシュトヴァーン・ケルテース、
エリカ・ペテーフィ(vn)
ペーテル・リゲティ(va)
レジェー・ペルトリニ(vc)
A414
(2CD)
¥3200

 Erato のミシェル・ガルサン、Naive のヨランタ・スキュラに次ぐフランス古楽ディスク界の大御所、故ミシェル・ベルンステンが立ちあげたARCANA レーベルは、古くはビオンディやアレッサンドリーニの躍進期を支え、その後もエンリーコ・ガッティ(vn)、グナール・レツボール(vn)、クイケン兄弟&一族、バドゥラ=スコダのフォルテピアノ録音…と、世界最大の古楽奏者たちとの強力なタッグにより途方もない名盤群をつくりつづけてきましたが、2 年前に創設者ベルンステン氏が亡くなり、以来休眠状態で商品流通もストップ。しかし昨年末に復活をとげました。
 ウィーン、ドイツ、フランスの古楽界で鍛えれられまくったハンガリー(ハイドンとゆかりの深い国ですね)の精鋭4人によるフェシュテティーチSQ は、いまだ数少ない「ピリオド楽器弦楽四重奏団」のパイオニア的存在――鮮烈なまでの演奏力と歴史的省察の双方に長けており、このハイドン全集も初期作品の軽妙さから中期作品の対位法的パースペクティヴ、晩期作品のとほうもない深み…と、古楽演奏の通念をくつがえす名演ぶりで様々なディスク賞を続々獲得してきました。
ベルンステン氏の急逝でリリースされずじまい、今回が世界初リリースとなる「第4巻」は、ハイドンが10 年の沈黙を破って1783 年に発表し、ウィーンに弦楽四重奏ブームを巻き起こすことになった「最初の本格的にハイドンらしい」四重奏曲集であるユーモアたっぷりの作品33と、異形の単独曲「スペイン四重奏曲」を収録。前者はモーツァルトをいたく刺激して「ハイドン・セット」を書かしめたことでも有名なシリーズです。
 研究現場の最先端から届いた最新校訂の楽譜を用い、曲の持ち味である「4パートの対等性」を見通しよく聴かせ、絶妙のドラマづくりで聴き手をふりまわす解釈は、何度聴いても発見のある、ほんとうにすごい深さ! この全集を知らずして、もはやハイドンと弦楽四重奏は語れません!
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Haydn: String Quartets, Op. 64 Nos. 1-6 (complete) ハイドン:弦楽四重奏曲集 作品64
 〜ピリオド楽器による弦楽四重奏曲全集 7 〜

ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809):
 弦楽四重奏曲集作品64「トスト四重奏曲集2」
 1) 弦楽四重奏曲ニ長調op.64-5 Hob.III-63「ひばり」
 2) 〃変ホ長調op.64-6 Hob.III-64
 3) 〃ハ長調 op.64-1 Hob.III-65
 4) 〃ト長調 op.64-4 Hob.III-66
 5) 〃変ロ長調 op.64-3 Hob.III-67
 6) 〃ロ短調 op.64-2 Hob.III-68
フェシュテティーチ四重奏団(古楽器使用)
イシュトヴァーン・ケルテース、
エリカ・ペテーフィ(vn)
ペーテル・リゲティ(va)
レジェー・ペルトリニ(vc)
A417
(2CD)
\3200

ベートーヴェンもさることながら、「歿後200 周年」のハイドンの全曲録音にもこんな傑作が!
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Vivaldi: Manchester Sonatas Nos. 1-12 ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
 「マンチェスター・ソナタ集」(全12 曲)

 .愁淵紳茖曳屮歪皇 RV3 ▲愁淵紳茖家屮肪残RV12
 ソナタ第3番ト短調RV757 ぅ愁淵紳茖竿屮膨皇V755
 ゥ愁淵紳茖吉嵎僖軣皇RV759 Ε愁淵紳茖業屮つ皇 RV758
 Д愁淵紳茖携屮話残 RV6┘愁淵紳茖姑屮板皇 RV22
 ソナタ第9番ホ短調RV17a ソナタ第10番ト短調RV760
 ソナタ第11番変ホ長調RV756 ソナタ第12番ハ長調RV754
ファビオ・ビオンディ(バロック・ヴァイオリン)
リナルド・アレッサンドリーニ(cmb・org)
パオロ・パンドルフォ(cb)

マウリツィオ・ナッデオ(vc)
ロルフ・リスレヴァン(テオルボ、ギター)

A422
(2CD)
\3200

 まさかの音源、復活――古楽史上最大の問題児ビオンディ、完全無欠の初期音源!
 ごらんのとおり、共演陣の豪華さもポイントながら、なにしろ曲目はヴィヴァルディ...!突き抜けたカリスマ性と研究姿勢のバランス絶妙。協奏曲とは違った親密さを、じっくりと!
 この頃ビオンディはジョルディ・サヴァールの楽団でも活躍しており、アレッサンドリーニ(!)、パンドルフォ(!!)、リスレヴァン(!!!)といった、今ではもう共演することもないような本格化の巨匠たちがテンション抜群、低音を固めているのも大注目!
 
「本場」イタリア古楽の最前線で多忙な活躍を続けるマスカルディ、待望すぎるソロ制作盤!
 カスタルディ 荒ぶるテオルボの至芸
  〜ルネサンスとバロックのはざま、北イタリアの撥弦楽器芸術〜
ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580〜1649):
 .蕁Ε侫リア〔狂おしき踊り〕
 ▲プリッチョ「ビスキッツォーゾ」〔酔狂な気まぐれ〕*
 パッセッジョ「ルージンゲヴォレ」〔媚びへつらうように装飾演奏を〕
 ぅ灰襯譽鵐董屮侫螢ーザ」〔激怒するかのごときコルレンテ〕
 ゥ侫.鵐織好謄カリア、通称「ジョヴィアーレ」〔愉しく酔狂な調べ〕コルレンテ「チェッキーナ」〔目の悪い女のコルレンテ〕
 Д灰襯譽鵐董屮侫蹈蝓璽澄廖眠擇笋哀灰襯譽鵐董
 ┘リアルダ「アルペスカ」〔ープ風ガリアルダ〕
 カプリッチョ、通称「チェリモニオーゾ」〔気まぐれに儀式ぶってみせ〕*
 歌曲「じゃあクロリンダ、きみは」*v
 ガリアルダ「フェリータ・ダモーレ」〔恋して傷ついたガリアルダ〕
 カプリッチョ「スヴェリアートイーオ」〔気まぐれでも目は覚めています〕*
 タステッジョ・ソアーヴェ〔心地良い指ならし〕
 ソナタI*
 歌曲「あの頃わたしの人生は」v
 哀ンツォーネ「マスケリーナ」〔仮面をつけた女の歌〕
  *はティオルビーノとの二重奏、  vはビズリー参加の歌曲、  無印はテオルボ独奏
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(テオルボ)
モニカ・プスティルニク(ティオルビーノ)
マルコ・ビズリー(歌)
A368
\2600

 Alphaでもセンセーションを巻き起こした知られざる巨匠、カスタルディの“静謐な大胆さ”を精緻なテオルボ演奏で解き明かす。異才ビズリーを“チョイ役”で呼び出す超・実力派の至芸...!

 古楽演奏も今やさかんになって、ビオンディ、オノフリ、インヴェルニッツィ、アンサンブル・ゼフィーロ、ヴェニス・バロック・オーケストラ...と、今やイタリアからもすっかり世界規模で通用する超一流古楽プレイヤーが続々!嬉しい限りです、なにしろ古楽の“要”である16〜18 世紀には、このイタリアこそがヨーロッパ最大の音楽揺籃の地であり、パレストリーナ、モンテヴェルディ、フレスコバルディ、ヴィヴァルディ、ペルゴレージ...と、ヨーロッパ最前線の大作曲家たちが続々と輩出した地域だったのですから。
 そんなイタリア音楽を聴くのに、古楽解釈をふまえたうえでイタリア人魂まで兼ね備えた演奏家が弾く...となれば、いったい誰がその至芸を凌駕しえましょうか?
 フランスの鬼才古楽プロデューサーが立ち上げ、創設者の急逝による活動休止期間の後、2009 年からイタリアの意欲的な古楽プロデューサーによって復活を遂げたArcana も、今やこのイタリア古楽界の活況を支える一翼を担うレーベルとなり、音楽学・美術・諸芸術にまたがる広範な見識をありったけ解説書に詰め込みながら、心ある本格派の組織として強い存在感を放っています。
 そのArcanaの新譜に登場したリュート奏者は、なんとエヴァンジェリーナ・マスカルディ...!
 ガーディナー率いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツを支えてきた彼女のイタリアでの活躍ぶりは今や実にめざましく、アンサンブル・ゼフィーロやイル・ジャルディーノ・アルモニコなど超メジャー系のアンサンブルに参加しつづけているだけでなく、アルゼンチン出身の異才プスティルニクや「あの」声の魔術師マルコ・ビズリーらとも緊密な共演関係を続け、ここでついに本格ソロ盤デビューとなった次第です!
 で、演目がまた驚き。
 小規模古楽レーベルの鑑Alpha の記念すべきリリース第1 弾でル・ポエム・アルモニークがとりあげていた、モンテヴェルディの知られざる同時代人にして卓越したテオルボ奏者でもあった才人、カスタルディが本盤の主役。Alpha 盤では声楽作曲家としての側面を強く打ち出していましたが、本盤ではあくまで「テオルボ奏者であり、小型テオルボ“ティオルビーノ”の発明者」としてのカスタルディの存在感を強調。カプスベルガーやピッチニーニやガリレーイら、17 世紀に入ってからイタリアのリュート芸術を盛り上げた天才たちと並ぶ名匠だったことを、凄腕共演者プスティルニクとの二重奏を交えつつ静かに解き明かしてゆきます。
 ほどよい低域のふくらみ、控え目さと力強さの交錯。弱音の至芸に、寒い夜の室内でじっくり聴き深めるのに最適な深みを感じさせてくれます。

A365
\2600
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲さまざま
 〜室内楽編成による〜

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)
 1.ファゴット協奏曲 変ホ長調 RV483
 2.ファゴット協奏曲 ハ短調 RV480
 3.ファゴット協奏曲 ト長調 RV494
 4.ファゴット協奏曲 イ短調 RV500
 5.ファゴット協奏曲 ハ長調 RV474
 6.ファゴット協奏曲 ニ短調 RV481
 7.ファゴット協奏曲 ハ長調 RV472
アルベルト・グラッツィ(バロック・ファゴット)
アンサンブル・ゼフィーロ(古楽器使用)

 ゼフィーロが帰ってきた!! 新しい季節に、Arcanaに――創設メンバーにして経験豊富なイタリア人の超実力派、アルベルト・グラッツィが変幻自在、悠々奏でるヴィヴァルディ。
 ドイツの文化か、イタリア気質か...その魅力を余すところなく伝える極少編成が、実に憎い!

 伝説的古楽プロデューサー、ミシェル・ベルンステンに見出されAstree レーベルで録音デビューした後、フランス古楽界最前線を走っていた2000 年代のAmbroisie レーベルで無数の名盤を刻み、あれよあれよといううちにBMG/Deutsche Harmonia Mundi にかっさらわれたかと思いきや、やりたいようにやりたいイタリア人気質が幸いしてか、凄腕集団ゼフィーロはやっぱり小規模レーベルでの小回りが利く痛快なアルバム作りに戻ってきてくれました!
 モンテヴェルディのマドリガーレじゃありませんが、まさにZefiro torna(西風は戻り)...そう、彼らが戻ってきたのはほかでもない、彼らを見出したベルンステンが後に創設したArcana レーベルだったのです!2007 年にベルンステンが急逝、その後の迷走をへてあえなく新体制もいったん休眠状態になったかと思いきや、このたび劇的な復活をとげてくれたカリスマ的古楽レーベル、Arcana。そこからまず登場したのが、日本でもすでに度重なる来日公演などですっかり古楽ファンにおなじみとなった、イタリアのバロック・オーボエ奏者アルフレード・ベルナルディーニとパオロ・グラッツィ、およびバロック・ファゴット奏者アルベルト・グラッツィらを中軸メンバーとする「アンサンブル・ゼフィーロ」とは、なんと嬉しい限りではありませんか!
 しかも、演目はここ近年とみにイタリア・バロック器楽界で話題を呼んでいるジャンルのひとつ、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲!ドイツで現代楽器の教鞭もとっているセルジオ・アッツォリーニがNaive に録音したアルバムなども話題でしたが、あれもはや10 年前の盤――このたびソリストとして堂々その個性をあらわにしているゼフィーロ創設メンバーのA.グラッツィは、実はイングリッシュ・コンサート(来日メンバーだったことも!)やイル・ジャルディーノ・アルモニコなど超一流団体でも重宝がられてきた多芸な実力派。ソロで名前が出てくるバロック・ファゴット奏者には、そもそも芸達者じゃない人を見つけるのが難しいくらいなのですが、ともあれグラッツィ御大がここで繰り広げる変幻自在のファゴット奏法は、ヴィヴァルディという作曲家がいかに早くからこの音域の広い管楽器の特質を知り尽くしていたか十全に知らしめてくれる、どこまでも聴き究めたくなる・磨き抜かれた・味わいたっぷりの・とびきりな名演を紡ぎ出してくれています。
 トゥルキーニ合奏団やカフェ・ツィマーマンなどでよくその名を見かけるクレモナの俊才ニック・ロビンスンがリーダーをつとめているのも嬉しいところですが、リッチな通奏低音以外は各パート1人ずつの室内楽編成がまた作品美をきわだたせるのに何役も買っていて(つまり、ひとりたりとも凄腕じゃない人は加わっていない...ということです)。


A366
\2600
ヴィヴァルディと、8種類のリコーダー
 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)
  .愁淵 イ長調 RV31〔E管アルト・リコーダー〕
  ▲愁淵 ト短調 RV Anh.95-6〔F管アルト・リコーダーi〕
  ソナタ ニ短調 RV16〔4度リコーダー〕
  ぅ愁淵 ト短調 RV36〔ヴォイス・フルート〕
  ゥ愁淵 ト短調 RV28(ドレスデンの手稿譜より)
   〔テナー・リコーダー〕
  Ε愁淵 ヘ長調 RV52(ヴェネツィアの手稿譜より)
   〔バス・リコーダー〕
  Д愁淵 ニ短調 RV14〔ソプラノ・リコーダー〕
  ┘愁淵 ト長調 RV806(ベルリンの手稿譜より)
   〔F管アルト・リコーダーii〕
ロレンツォ・カヴァサンティ(各種リコーダー)
セルジオ・チオメイ(cmb・org)
カロリーヌ・ブルスマ(バロック・チェロ)

 しなやかなアルト・リコーダーの美音さまざま、あるいは優美なるテナー・リコーダー、あるいは素朴なバロック・オルガンのように安らかな音色を奏でるバス・リコーダー...名盤あまたのイタリア古楽界最高峰の3名手が解き明かす、ヴィヴァルディ初期のスリリングな音楽世界!
 Erato の古楽セクションで数々の名匠たちと仕事を続けたあと、Astree(現Naive)レーベルを立ち上げて軌道に乗せ、古楽シーンの最先端を世界に発信しつづけてきた伝説的プロデューサー、故ミシェル・ベルンステン――彼が1993 年に立ち上げたArcana レーベルは、バドゥラ=スコダによるフォルテピアノ録音をいちはやく世に知らしめ、レツボールやフェシュテティーチ四重奏団など中欧最高峰の古楽プレイヤーたち、あるいはビオンディ、アレッサンドリーニ、アルヴィーニ、ガッティ...といったイタリア古楽界の鬼才たちの世界的成功を呼び込んだことで、その存在感を強くアピールしてきました。

 「Arcana 古楽盤は、絶品ばかり」――これはベルンステンの歿後しばらく過去商品が全く流通しなかった昨今の状況とあいまって、日本の古楽ファンたちのあいだでも強烈に擦り込まれ、しかと周知徹底している事実。そのArcana が新たなるヴィヴァルディ盤をリリースし、その演奏陣が1990 年代以来とてつもない数のリコーダー名盤をつくってきた3人と知るや、どうして興奮せずにおれましょうか!
 しかも今回の企画が何より面白いのは、協奏曲の作曲家としてヴィヴァルディが国際的な名声を博すようになる前からの、ごく初期に作曲された室内ソナタの数々(ヴァイオリンのための作品も含まれますが、当時はリコーダーでそれらを弾くことも珍しくなく、実際にリコーダー用の当時の編曲譜も多数残っているほど)を集めているうえ、なんと8曲の収録作品すべてに異なる歴史的モデルの楽器を使い分けている点――
 ブレッサンやステインズビーといった18 世紀の名工たちによるモデルを参考に、現代随一の古楽器製作家たちが作った銘器を名手カヴァサンティがさまざまに吹きこなす、それを聴き比べるだけでもきわめてエキサイティングな体験ができるうえ、演目がヴィヴァルディ初期というのが実に嬉しいところ。軽快な技巧的作品もさることながら、アッレマンダやサラバンダといった遅めのテンポの舞曲楽章で垣間見えるヴィヴァルディの歌心に、こうした銘器の美音でじっくり耳を傾けられる喜びといい、それを的確に、直接音を大切にした自然派録音で収めきったArcana ならではのエンジニアリングも心そそられる――
 とくに注目すべきは、バス・リコーダー(実際の演奏でも聴こえにくいぱ)を独奏楽器に使ったトラックで、この楽器の素朴なオルガンにも似た響きの妙を、カヴァサンティの演奏が信じがたい的確さで表現しえているところ、そしてそれを稀有の録音技術があざやかに収めきっているところ。

A371
\2600
イタリアの超凄腕集団アンサンブル・ゼフィーロ
 テレマン:3本のオーボエを伴う三つの序曲(管弦楽組曲)

  ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)
   1.8声の序曲(管弦楽組曲)ニ長調 TWV55:D15
   2.8声の序曲(管弦楽組曲)ニ短調 TWV55:d3
   3.8声の序曲(管弦楽組曲)変ロ長調 TWV55:B10
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
アルフレード・ベルナルディーニ、
エミリアーノ・ロドルフィ、
パオロ・グラッツィ(バロックob)
アルベルト・グラッツィ(バロックfg)

 パッハと同時代に、この人をしのぐ名声を誇り得た作曲家はドイツにいなかった――天才テレマン、その名声はダテじゃない!を痛感させてくれる、オーケストラというものの本質を問う異色作。
 イタリア古楽勢のとてつもない職人芸ぶりは例によって圧巻そのもの、じっくりお愉しみを!一度メジャーレーベルで活躍したあと、小規模レーベルに戻ってくる一流プレイヤーが増えているように思います――とくに、古楽界。そもそもメジャーレーベルというものの存在感が、このジャンルでは機能しにくいわけですから(広告費と演奏内容が全然つりあわないことも多い...というか、広告費をたくさんかけてもらっている演奏家と、そうでないけれどすごい!という演奏家の間にクオリティ的な違いがほとんどない)、ひととき大手広告宣伝の路線に巻かれてみるも一興、でもやっぱりやりたいことは貫きたい...と、自分たちの意向を汲んでくれたり、じっくり対話ができたりするプロデューサーがいて、小回りのきく丁寧な音盤作りができる小規模レーベルに戻ってくる、というのは必然の流れなのかもしれません。
 Deutsche Harmonia Mundi やAmbroisie/Naive といった、メジャーレーベルやメジャー感を強く打ち出したレーベルで活躍をみせてきたイタリアの超凄腕集団アンサンブル・ゼフィーロも、近年は晴れて母国イタリアのレーベルになった名門Arcana で音盤制作をするようになり、今回のように堅調かつ非常にクオリティの高い古楽路線の録音をじっくり練り上げてくる、好感度の高い録音シーン攻勢を仕掛けてくるように。
 古楽器+小規模器楽合奏の粋・テレマンのめくるめく音楽世界はゼフィーロの面々にとっても親しみ深いであろうところ、今回はとくにダブルリード系(オーボエとファゴット)の存在感がきわだつ三つの組曲をフィーチャリング!バロック期には「オーケストラ」というものが明確にあったわけではなく、基本は各パートひとりずつの室内楽編成、それをどうふくらませるか...という発想だったところ(コレッリのトリオ・ソナタを200 人で弾く...ということさえあったそうです)。
 ここに収録されている組曲では、弦楽合奏4パートとまったく対等に、オーボエ3本とファゴットからなる4パートの管楽隊が歌い交わす、いわば四重奏+四重奏の八重奏編成で演奏される音楽。
 ゼフィーロはもともと凄腕バロック・オーボエ奏者アルフレード・ベルナルディーニが、異才古楽集団イル・ジャルディーノ・アルモニコで活躍していたグラッツィ兄弟(オーボエ&ファゴット)を誘って創設した「弦楽器はあとから加えた」異色の古楽アンサンブルで、こうした曲目でがぜん活き活きとした持ち味を発揮するのはいわば必定!
 演奏編成は通奏低音以外、弦も各パートひとりずつの室内編成なのはもはやデフォルト。
 テレマンの音作りの面白さ、仕掛けのテクニックを縦横無尽に味わえる、本格派の充実録音になっているのです。
 

A369
\2600
パンドルフィ・メアッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品4
 ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1629〜1679):
  『ヴァイオリン独奏[と通奏低音]のためのソナタ集』作品3(1660)
   1. 第1ソナタ「ラ・ステッラ」
   2. 第2ソナタ「ラ・チェスタ」
   3. 第3ソナタ「ラ・メラーナ」
   4. 第4ソナタ「ラ・カステッラ」
   5. 第5ソナタ「ラ・クレメンテ」
   6. 第6ソナタ「ラ・サッバティーナ」
グナール・レツボール(バロック・ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)

 「ようやく」の感あり、前作原文解説で予告されていたのが早、2年前――異才レツボールの面目躍如、17世紀オーストリアで活躍した異才中の異才パンドルフィの至芸をまたしてもじっくり味わえる「下巻」、ついに登場

 熾烈さ・苛烈さ・比類ない歌、何でもありぱかつてフランス発のメジャーレーベルErato の古楽セクションを盛り上げたあと、小規模レーベルAstreeを立ち上げた敏腕技師ミシェル・ベルンステンが、生涯最後に興した古楽専門レーベルArcana――

 ベルンステン急逝後、イタリアの古楽プロデューサーに買われて奇跡の復活を遂げたこの名門は、2009 年の取扱開始とともに大人気を記録したフェシュテティーチ四重奏団のハイドン全集、廃盤状態から復活あいなったガンバ奏者ドゥフトシュミットやエンリーコ・ガッティ、ファビオ・ビオンディらのイタリア鬼才勢の傑作盤...とますます名盤を連発。さらに近年ではイタリア随一の古楽集団アンサンブル・ゼフィーロまで名録音を続々提案するようになってきましたが、そうしたなか今もさらなる新録音で素晴らしい充実企画と名演を続々放ってくれているのが、ベルンステンがこのレーベルに引っ張ってきた、「音楽大国」オーストリアの古楽界で最も注目すべきバロック・ヴァイオリンの異才、グナール・レツボールぱ Pan Classics レーベルから2012年に再発売されたSymphonia 録音のビーバーのソナタ集は、昨年度レコード・アカデミー賞を受賞、今年初めに大きなセールスを記録したのも記憶に新しいところ。さらについ最近は、自ら主宰するアルス・アンティクヮ・アウストリアとともに(「皇帝レクイエム」で知られる)フックスの新発見オラトリオを全曲録音、朝日新聞の「試聴室」でも絶賛を戴くなど、自国の音楽遺産の発掘にかける情熱と確かな成果はとどまるところを知らぬかのようです。
 そんな彼が、ベルンステンの忘れ形見であるArcana レーベルで久々の新録音をリリース――すでに2年前にも好評を博した、モンテヴェルディの世代とコレッリなど後期バロックをつなぐ17世紀の謎の異才、パンドルフィ=メアッリの作品集が、さらにもうひとつ

 この作曲家、実は輸入盤セールスが最も熱かった20世紀最後の10年ほどのあいだ、Channel Classics とHarmonia MundiFrance でアンドルー・マンゼが連発したいくつかの名盤によって急激に知名度をあげ、バロック通のあいだにフェティッシュな存在感を印象づけた鬼才。
 かそけきピアニッシモから突如、叩きつけるような最強音の和音の連続が飛び出したり、めまぐるしい超絶技巧から一転、誰もが心とろかすカンタービレへと移ったり...といった先の読めないスリリングな展開に、聴き手側の心が驚くほど惹きつけられてしまう、謎のカリスマ的音運びを知ったなら、1曲でも多くその世界に出会いたい...と思わずにはおれないところ。
 今年が没後300年にあたるコレッリの作品との聴き比べも示唆的なところ、バロック・ヴァイオリンのディープな世界へのイニシエーションとしても絶好の充実度、ぜひお試しを!

 

ARCANA
A374
\2600
モーツァルト:管楽合奏によるダ・ポンテ三部作 〜
 モーツァルト(1756〜1791):
   悒侫ガロの結婚』によるハルモニームジーク
  ◆悒疋鵝Ε献腑凜.鵐法戮砲茲襯魯襯皀法璽爛検璽
  『コジ・ファン・トゥッテ』によるハルモニームジーク
アルフレード・ベルナルディーニ(ob)指揮
アンサンブル・ゼフィーロ(古楽器使用)

 Erato古楽部門、Astreeの立ち上げ...欧州古楽界を支えた鬼才録音技師ミシェル・ベルンステンが生涯最後に創設したArcanaレーベル。
 2009年以降はイタリアのレーベルになり、着実にイタリア古楽界の才人たちとよい仕事をしてきた末、DHMなどメジャーレーベルでも活躍をみせた天才古楽器管楽バンド・ゼフィーロもその傘下に。2004年にAmbroisieでリリースされていた流麗・痛快な「管楽合奏によるモーツァルト三大歌劇」、ここに復活べ古楽器のツボを押さえた驚くべき名演、原作を知らなくとも、この古楽器の響きの艶やかさは必聴です
 


A375
\2600
プラッティ:鍵盤楽器のための三つの協奏曲
+オーボエ・ソナタ、鍵盤ソナタ

ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697〜1763):
 1.鍵盤楽器の独奏を伴う協奏曲 ハ短調
 2.オーボエと通奏低音のためのソナタ ハ短調*
 3. 鍵盤楽器の独奏を伴う協奏曲 ト長調
 4.鍵盤楽器のためのソナタ ハ短調op.4-2
 5. 鍵盤楽器の独奏を伴う協奏曲 イ長調
ルーカ・グリエルミ(フォルテピアノ)
使用楽器:バルトローメオ・クリストフォリ1726年モデル
コンチェルト・マドリガレスコ(古楽器使用)
リアーナ・モスカ(第1ヴァイオリン)
ウルリーケ・フィシャー(第2ヴァイオリン)
テレーザ・チェッカート(ヴィオラ)
サラ・ベンニーチ(チェロ)
パオロ・グラッツィ(オーボエ)*

 音楽史上最も古い時期の「ピアノのための協奏曲」―-その素顔は、ほとんど室内楽曲のようだった!
 ドイツの片隅で、バッハが独自の模索を続けていた頃、音楽先進国で着々とセンスを磨いていたプラッティの名曲群。当時の楽器と奏法で解き明かされる真相は、なんとあざやかで心地よい...!

 「ピアノ協奏曲」の最も古い例...と言われたら、誰の曲が思い浮かぶでしょう?モーツァルト?いえいえ、彼も若い頃はチェンバロばかり弾いていました。その大先輩ハイドン?否、ハイドンもまた若い頃はチェンバロで音楽を学んでいたうえ、初期の鍵盤協奏曲はみなオルガン向けだったとのこと。
 バッハの協奏曲はみな(ピアニストたちも弾くにせよ)もとはチェンバロのために書かれていたのだし、そうすると、1740 年代中盤以降にC.P.E.バッハやW.F.バッハなど、ピアノを知っていたバッハ門下の息子や弟子たちが書きはじめたのが最古の例ということになるのでしょうか...?
 あるいはそうかもしれません。しかしそれよりもさらに昔に、しかも最初からピアノという楽器を念頭に置いて鍵盤協奏曲を作曲していた人がいたとしたら...?

 そう、音楽史の本をひもとけば、ピアノという楽器は1700 年前後にフィレンツェの楽器職人バルトローメオ・クリストフォリが開発した...ということになっているとおり、もとの発案はイタリアでなされていたのです(その設計を応用して、実用的なピアノを最初につくりはじめたのは結局、ドイツ人たちだったわけですが...)。
 そしてその最初期の演奏家のひとりが、数多くの鍵盤ソナタを残したドイツ語圏暮らしのイタリア人、プラッティだったという次第.

数多くのソナタが楽譜出版されているところから、生前も人気作曲家だったようすがしのばれるこの手際よいロココの作曲家は、自らオーボエ奏者として活躍するかたわら、当時の音楽家の例にもれず数多くの楽器を弾きこなし、そのなかには発明されたばかりの「フォルテとピアノが弾き分けられるチェンバロ」、つまりクリストフォリのフォルテピアノも含まれていたとのこと。のちにヴュルツブルクの宮廷作曲家として大成功をおさめた彼が1740 年代初頭に楽譜出版した「鍵盤楽器の独奏(オブリガート)を伴う協奏曲」の数々はつまり、フォルテピアノを弾きこなすプラッティが作曲した音楽史上もっとも早い時期の「ピアノ協奏曲」だったということになるのです。
 実際これらの協奏曲の存在は古くから注目されていて、現代ピアノでもフェリシア・ブリュメンタールその他の演奏家が室内弦楽合奏団とともに録音もしていたりするのですが、その魅力はやはり、当時の楽器と奏法、演奏スタイルを徹底的に再現してこそ、はじめて見えてこようというもの――祖国イタリアをはじめとする欧州の古楽界で、きわめて多忙な活躍をみせる凄腕通奏低音奏者グリエルミが、気の置けない俊才たちと室内楽スタイルで録音したこれらの協奏曲の響きは、音量の小さなクリストフォリ・モデルの楽器(ピアノというより、チェンバロに近い煌びやかな美音が特徴的です)から繰り出される音をきわめて雄弁に歌わせる、ロココ=疾風怒濤期ならではのセンスあふれる音作りがたまりません!

 ひとつのジャンルの始まりを記念する注目作を、絶妙の名演で!
 オーボエ奏者でもあった作曲家の姿を偲ばせるソナタでも、Ens.ゼフィーロの名手グラッツィが美音を聴かせます。




 

A373
\2600
エンリーコ・ガッティ/アンサンブル・アウローラ!!
 パレストリーナから、モーツァルトへ
  〜弦楽四重奏でたどる対位法の源流、
     音楽史上の「巨人たちの肩に乗る」〜

 パレストリーナ(1525〜1594):
  .リエ・エレイソン
   (ミサ「見よ、この偉大なる祭司を」/1554 刊)
  ⊇譴法△笋気靴そ佞里修萇が
   (ペトラルカの詩による/1555 刊)
 フレスコバルディ(1583〜1643):
  『音楽の花束』より2編
   〔日曜のミサの聖体奉挙にさいして弾く半音階的トッカータ、
   「使徒たちのミサ曲」のクリステ・エレイソンII/1635 刊〕
 ラッスス(1532〜1594):
  と寒くも暗い夜(デュ・ベレの詩による/1576刊)
 ダーリオ・カステッロ(生歿年不詳、17 世紀前半に活躍):
  セ佑弔慮抗擺錣砲茲訛15 ソナタ(1629 刊)
 ヨハン・ローゼンミュラー(1617〜1684):
  Γ乾僉璽箸砲茲訛茖轡愁淵拭1682 刊)
 アルカンジェロ・コレッリ(1653〜1713):
  В汗爾離奸璽 Anh.15
  (コレッリの単一主題による真のフーガ/
   F.M.ヴェラチーニ(1690〜1768)『音楽実践の勝利』に掲載 )
 J.S.バッハ(1685〜1750):
  ┘灰鵐肇薀廛鵐トゥス4
   (『フーガの技法』/1745〜49 頃作曲)
 モーツァルト(1756〜1791)
  アダージョとフーガ ハ短調KV.546(1788 作曲)
  弦楽四重奏曲第14 番 ト長調「春」KV387(1782 作曲)
アンサンブル・アウローラ(古楽器使用)
エンリーコ・ガッティ(vn1)
ロセッラ・クローチェ(vn2)
セバスティアーノ・アイロルディ(va)
ユディト・マリア・ブロムスターベルク(vc)

 イタリア屈指のバロック弦奏者ガッティ、絶美の端正さのなかに、さりげなく挑発を潜ませて...

 モーツァルトの『春の四重奏曲』に流れ込む作曲法の源流を、ルネサンスにまで遡ってゆくのは欧州屈指のガット弦奏者たちによる弦楽四重奏団...
 通奏低音ぬきに、なんという豊かな世界!

 昨年のコレッリ記念年には、これまで知られていなかったコレッリの「アッシジのソナタ集」という驚くべきプログラムで古楽ファンを騒然とさせ、Glossa からの新譜や旧譜、Arcana 盤などにもいまだ熱いまなざしが注がれつづけるイタリアのバロック・ヴァイオリン奏者エンリーコ・ガッティ。
 その挑戦の背景にはいつも、精密な古楽演奏探求の精神が息づいています。今回の新たな企画はなんと、モーツァルトがハイドンに捧げた傑作弦楽四重奏曲のひとつ「春」をハイライトにしつつ、この古典派屈指の名曲がいかにルネサンス以来の「対位法」という芸術に根ざしていたか、あらためて辿ってゆこうとするもの――いや、企画の趣旨はことほどさように知的ながら、弾き手がエンリーコ・ガッティとその信頼する古楽仲間たちであるというだけで、音楽はなんとさりげなく美しく、心に沁み入ってくるのでしょう...!
 もはや「古楽器奏者の妙な気負い」などという色眼鏡で見る人もいようはずもないでしょうが、この自然な音作りがあればこそ、彼らの企図は明らかに「音」を通じてすんなり伝わってくるのかもしれません。そう、「対位法」とはすなわち、すべて独立したメロディの流れを、いかに響きに矛盾をきたさないようにしながら同時進行させてゆくか...の技芸。
 ルネサンスのミサ曲の根幹がそこにあったところ、17 世紀のバロック期にもその考え方はさまざまな音楽に息づいていて、トリオ・ソナタの大成者コレッリも、もちろんフーガの達人バッハも、この技法をそれぞれに極めていたのです。大のバッハ対位法マニアだったファン・スヴィーテン男爵からの影響で、この種の音楽の魅力に開眼したモーツァルトによって書かれたのが、まさしく「春」の四重奏曲。精緻な音の綾を織り上げてゆくガット弦の響きのしなやかさ――パレストリーナやラッススの声楽曲も、チェンバロなど通奏低音楽器ぬきのガット四重奏で聴くと、なんと弦楽器とは人の声に近いのだろう...と不思議な感慨をおぼえるオーガニック&静謐な絶美の響きに。
 前半でそうしたルネサンス曲を聴いてきた耳がモーツァルト「春」の終楽章にたどりつくとき、ある種の懐かしさとともに奏者たちの企図がよく伝わることでしょう。
 

A381
(2CD)
\3200
廃盤から復活、レツボールの「ロザリオ」
 ビーバー:ロザリオのソナタ集

  聖母マリアにまつわる15の玄義による
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ、
  および無伴奏ヴァイオリンのためのパッサカーリャ
グナール・レツボール(バロックvn)
アルス・アンティクヮ・アウストリア(古楽器使用)

 誰もが知る『ロザリオのソナタ』最高の名盤のひとつが突如、待望すぎる「廃盤からの復活」!
 初回告知時に大規模オーダーに対応不可だった幻の逸品、ついに!
 ビーバーの『ロザリオのソナタ集』といえば、モーツァルトの100年前にザルツブルク大司教に仕えていた凄腕ヴァイオリン奏者=作曲家のビーバーが残した、バッハ以前のドイツ語圏における最も重要なヴァイオリン曲集のひとつ!古楽器演奏が流行する前から注目されていた17世紀作品のひとつで、15通りの変則調弦を駆使して超絶技巧的なフレーズから絶美のメロディまで縦横無尽に味あわせてくれる壮大な名曲集。弾きこなせるのは凄腕かつ理知ゆたかなバロック・ヴァイオリン奏者だけ、なかでも同じオーストリアの「いま」を代表する鬼才グナール・レツボ―ルが2003年にリリースした金字塔的録音を、その最高の名演とする人も少なくありません。
 しかしこの名盤、供給状況の不安定だった旧Arcana運営体制のなか廃盤となって以来、5年も入手不可の状態が続いていました。
 
 末尾にある、バッハのシャコンヌを彷彿させる無伴奏パッサカーリャにいたるまで、興奮と瞑想の交錯するバロック・ヴァイオリンの至芸による天国的境地...
 

A380
\2600
なんと使用楽器まで作曲家たちと同時代のイタリア製!
 イタリアのバロック・オーボエ、ヴェネツィアのオーボエ協奏曲

 ヴィヴァルディ:
  1. オーボエ協奏曲ハ長調Op.8-12RV449/178
 プラッティ:2. オーボエ協奏曲ト短調
 アルビノーニ:3. オーボエ協奏曲変ロ長調Op.7-3
 マルチェッロ:4. オーボエ協奏曲ニ短調
 G.サンマルティーニ:5. オーボエ協奏曲ニ長調
 ヴィヴァルディ:6. オーボエ協奏曲ト短調Op.11-6RV460
 ビガーリア:7. オーボエ協奏曲変ロ長調
アルフレード・ベルナルディーニ
(バロック・オーボエ/G.M.アンチューティ
1730年製作のオリジナル楽器)
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ
           (古楽器使用)
 
 同郷人気質で、イタリアの名手たちが「当時の響き」!
 「バロックのオーボエ協奏曲」というと、現代オーボエを吹く演奏家の妙なる魅力をいかんなく示す曲種という印象のもと、「古い音楽は、作曲者が知っていた当時の楽器と奏法で」という古楽器演奏の考え方がこれほど普及した今でさえ、なぜか現代楽器による演奏ばかりが無数に録音・発売される...という特異な現象に甘んじてきた不遇の古楽レパートリー(時にはベッリーニの協奏的作品やチマローザの編曲作品まで「バロック」で括られかねない世界...)。
 そこへこの痛快新録音!
 無数の超一流古楽バンドと活躍してきたバロック・オーボエの世界的名手ベルナルディーニが、同じイタリアの信頼できる凄腕古楽奏者たちとともに、通奏低音以外は1パートひとりずつの18世紀式古楽器演奏で伝える、バロックのオーボエ協奏曲の名品群!
 しかも、なんと作曲家たちと同時代に作られたイタリアの銘器の美音をぞんぶんに響かせてくれるという、とてつもなく豪奢な企画...スリリングな躍動感、オーガニックな美音、とびきりの歌心。傑作が生まれた当時どおりのサウンド、十全にお楽しみ下さい!

A383
(3CD)
\4000
待望すぎる復刻!
 厳格さより自由さ、緊密さより親近感・・・
  ヴィーラント・クイケンが辿り着いたモダン楽器によるバッハ無伴奏!

 バッハ:
  無伴奏チェロ組曲(全6編)、
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ(全3編)

   1. 無伴奏チェロ組曲(全6編) BWV1007-1012
   2. チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのための3つのソナタ BWV1027-1029

ヴィーラント・クイケン
 (チェロ、チェロ・ピッコロ(小型5弦)、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ピート・クイケン(チェンバロ)

 チェロ:アンドレア・アマティ型 18世紀末〜19世紀初頭の模造モデル

 チェロ・ピッコロ:フィリップ・クイケン 2001年製作

 ヴィオラ・ダ・ガンバ:パリのニコラ・ベルトラン1705年頃製作オリジナル楽器
 チェンバロ:パリのアントニー・サイディ&フレデリク・バル1995年製作再現楽器、
   ジルバーマン1740年頃製作モデルによる

 幻の名盤、ついに待望すぎる復刻を遂げました!
 巨匠中の巨匠ヴィーラント、堂々の金字塔的3枚組。

 伝説的プロデューサー、ミシェル・ベルンステンが最後に発足させた古楽レーベルArcanaは、飛び抜けた名盤が多いのに何かとプレス状況が不安定で、すぐに入手不可になる愛好家泣かせな会社...だったのも、昨年まで。
 ベルンステン逝去後イタリアの会社になり復活を果たすも数年で頓挫、しかしようやくAlphaなどと同母体のグループに買われて心機一転、長らく廃盤状態だった「幻の名盤」を続々と復刻してくれるように。

 そして今回はなんと・・・!

 DHMやACCENTなどで無数の伝説的名盤を刻んだバロック・チェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ界の「導師」ヴィーラント・クイケンが、21世紀初頭に録音したもののすぐ市場から姿を消し、全世界的に惜しまれていた「バッハ無伴奏」の充実録音がついに電撃復活!
 ゆったりしたテンポ設定で堂々つづく、自然体でありながらおのずと偉容ただよう絶好の名演を、Arcanaならではの、直接音を大切にした録音が克明に伝えます。

 さらに嬉しいことに、このセットには「今や最前線の実力派」たる息子ピート・クイケンとのデュオで、3曲のガンバ・ソナタの金字塔的録音も収録!これがまたしなやかで奥深い名演なのです。



A386
\2600
バロック管楽器集団ゼフィーロ
ヘンデル:
 王宮の花火の音楽、
 二つの合奏隊のための協奏曲(全3曲)

  1. 王宮の花火の音楽(演奏会版)HWV351
  2. 二つの合奏隊のための協奏曲 第1番 変ロ長調 HWV332
  3. 二つの合奏隊のための協奏曲 第2番 ヘ長調 HWV333
  4. 二つの合奏隊のための協奏曲 第3番 ヘ長調 HWV334
アルフレート・ベルナルディーニ(バロック・オーボエ)指揮
ゼフィーロ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)

 筋金入りのバロック管楽器集団ゼフィーロが満を持して望んだ壮麗プロジェクト…仏英を制した名盤、再登場!
 20世紀末、オランダ語圏や英国で盛り上がりを見せつつあった古楽器演奏界隈で大いに活躍をみせ、イタリア古楽界の盛り上がりとともに故郷での活動もがぜん勢いづいてきた――稀代のバロック・オーボエ奏者アルフレード・ベルナルディーニをはじめ、そうした歩みでキャリア形成してきたイタリアの精鋭バロック管楽器集団ゼフィーロは、やがて手練の弦楽器奏者たちも巻き込み、拡大編成の古楽器楽団へと成長、BMG傘下のドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)でも続々新録音を発表して世界進出に拍車がかかったのは、記憶に新しいところ!その過程で2008年にDHMで制作された充実プロジェクトが、なんとArcanaから待望の再登場です!
 晩年のヘンデルが英国王室から発注を受け、初演時はリハーサルから大騒動になったという『王宮の花火の音楽』と、2部に分かれた管楽合奏が弦楽合奏と対話をしてゆく、交響曲並みの充実度を誇る大協奏曲3編――意外や、過度にエッジを効かせるというより、じっくり検証の上ものすごく説得力ある音を紡ぐ...という、ゼフィーロならではの充実解釈は英国とフランスでも高く評価され(この両国を制するというのは、意外に難しいのです!)
それぞれの大手批評誌が最高のレビュー賞で迎えた傑作盤...
 


A384
\2600
ガッティ躍進期の名盤復活!
J.S.バッハ:音楽の捧げ物(全)・二つのソナタ BWV1021・1038

 1. 音楽の捧げ物 BWV1079(全)
 2. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
 3. フルート、変則調弦のヴァイオリンと
    通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1038
エンリーコ・ガッティ(バロック・ヴァイオリン)
アンサンブル・アウローラ
 (古楽器使用)
マルチェッロ・ガッティ(フラウト・トラヴェルソ)
ガエータノ・ナジッロ(バロック・チェロ)
グイード・モリーニ(チェンバロ)

 Arcanaでのエンリーコ・ガッティ躍進期の名盤復活!
 静かな興奮をたたえたトラックの連続、充実解説付。
 上のギエルミにしてもそうですが、イタリア古楽界は派手なパフォーマー系の演奏家たちが世界的活況を呼び込むかたわら、1980年代頃にオランダやスイスの古楽先進都市で着実な研鑽を積んだ実績をもち、その後も地に足の着いた古楽演奏を続けてきた真の実力派ともいうべき大物たちも数多く、彼らは概して1990年代に少しずつ世界中で見いだされ、21世紀の今や押しも押されぬ大御所になっている人も多々。
 日本でとりわけ人気が高いのは、そうした内実豊かな古楽知と音楽家としての実力を兼ね備えた面々の方のようです。名教師キアラ・バンキーニの門下で育った理知あふれるバロック・ヴァイオリンの名匠E.ガッティと、ミラノ市立音楽院周辺の猛者たちも、まさにそう!
 彼らがArcanaレーベルに刻んだ「音楽の捧げ物」は、ラテン的興奮を明敏な知性がみごと統制した、確かな深みと言い知れぬ高揚感を兼ね備えた傑作的名盤にもかかわらず、かつての同レーベルの不安な供給体制のあおりで長らく入手不可になっていましたが、このたびついに再登場が決定!2つのソナタも息をのむ名演...じっくり聴き深めたい逸品、お見逃しなく!

A385
(2CD)
\3200
〜ナポリ楽派の協奏曲とソナタさまざま〜
 グレコ:
  ‘鵑弔離凜オラ・ダ・ガンバのためのシンフォニア ト長調
 ルーヴォ:
  ▲船Д軻帆佞里燭瓩離愁淵 ト短調
  タランテッラ/ロマネッラ
 フランチスキエッロ:
  ぅ船Д蹐板祺刺瑤里燭瓩離愁淵 ト長調
  テ吋膨皇
 スプリアーニ:Ε船Д軻帆佞里燭瓩離肇奪ータ2編 〜
  装飾変奏を添えて
 ペルゴレージ:Д船Д軻帆佞里燭瓩離轡鵐侫ニア ヘ長調
 ランゼッティ:
  ┘船Д軻帆佞里燭瓩了阿弔両品
  チェロと低音部のためのソナタ ニ長調 op.5-3
 ポルポラ:
  チェロ独奏のためのソナタ
 ペリーコリ:第4ソナタ ヘ短調
 フィオレンツァ:
  チェロ協奏曲 ヘ長調 同 イ短調
 ポルポラ:チェロ協奏曲 ト長調
 レーオ:チェロ協奏曲 イ長調
 サバティーノ:
   哀船Д蹇■寡瑤離凜.ぅリンと低音部のためのソナタ ト長調
ガエータノ・ナジッロ(バロック・チェロ)
ミケーレ・バルキ(チェンバロ)
サラ・ベンニーチ(第2チェロ)
キアラ・バンキーニ(vn)指揮
アンサンブル415(古楽器使用)

 近年やおら盛り上がってきたイタリア初期チェロ作品、南国ナポリに焦点を当てた2枚組を、大本命名手が!
 バロック・チェロ界隈は、21世紀に入ってから大いに進展をみせています。それも、チェロの歴史の黎明期を飾った17世紀末〜18世紀の巨匠たちにまで遡り、演目を充実させている名手が続々…(日本でも、懸田貴嗣さんがこの領域できわめてエキサイティングな探求を続けていますね!)。チェロ黎明期に重要な役割を演じたのはバロック期のイタリアの名手たちで、おおむね三つの都市がその活躍の中心にありました。コレッリも活躍した北のモデナ、水の都ヴェネツィア、そして南国ナポリ――ナポリはオペラの巨匠たちに限らず、弦楽器奏者も多数輩出してきた場所だったのです!
 ヴィヴァルディのいたヴェネツィア以外でチェロ協奏曲の名品がとくに多く残っているのも、この南国随一の音楽拠点...本盤ではアンサンブル415やアウローラ(E.ガッティ主宰)の低音部を支えてきたイタリアの大物ナジッロが、ナポリのチェロ音楽の発展を1700年前後にまで遡り、じっくり辿ってみせた好企画!
 Zig-Zag Territoiresでの協奏曲録音をCD2に追加、小品の選曲も綿密なら、1曲ごとの弾き込みも圧倒的な細やかさ――
 ガット弦の魅力も、バッハからボッケリーニにいたる時代の低弦メロディの変化も、つぶさに追える内容が頼もしく。




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