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アリアレーベル 新シリーズ
aria Mysterious
値下げ&新譜タイトル
1CD-R\2,200→\1800


 aria Mysterious アリア・ミステリアス。

 復刻するのは、これまでも、そしてこれからもおそらく誰にも振り返られることがないであろう超マイナー音源。
 演奏家の記述が怪しいものもあるだろうし、出所の怪しいものもあるかもしれない。

 いずれにしても放っておけば間違いなく埋もれてしまうであろう録音。

 しかし忘れ去られてしまうのは実に惜しい名演。

 こうして日の目を当てさせてあげることで、誰かの記憶にとどまるかもしれない。
 そして何かが生まれることだってあるかもしれない。

 無名だから忘れられていいというわけではない、というのは店主が始終口にしていること。
 これらの演奏を聴けば、またその思いを強くしてもらえると思う。

 50年前にこういう演奏が記録されたということをみなさんの心に刻んでほしい。



 さて、これまで12タイトルをお贈りしてきた同シリーズ。今回3タイトルの新譜を紹介するにあたり、思い切って大幅値下げに。
 これまでの通常ケース入りから、薄型ケース&二重折ジャケットという装丁に。

 少しでも多くの方にこれらの音源を聴いていただけますよう。


 通常CDケース入り。
 一部日本語表記のみ。解説等はありません。
 針音やオリジナルノイズがありますがご了承ください。



ページ内インデックス

第1弾 ★クルト・グラウンケ指揮
レオポルド・ルートヴィヒ指揮
マックス・ゴーバーマン指揮
フィルハーモニック弦楽五重奏団ウィーン
ラルフ・デクロース指揮
←スゴイ
第2弾 「ワルター」シュナイダーハン!?
この人たち、一体誰なんだ? エリカ・ハンブルグ、カール・リスト

一大詐欺容疑事件、いえ、正真正銘、ジョイス・ハット
モーツァルトの交響曲第54番!?
第3弾 フルートのセルジュ・フルニエ
アキレス・ペシネのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
フリッツ・ヒツカーのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
第4弾 ★アンジェロ・クエスタ指揮&ローマ響/「悲愴」
★知られざる東ドイツの重鎮、ゲルハルト・プフリューガー/「新世界より」
★フルトヴェングラー?カバスタ?/「新世界より」



.

新譜第4回発売3タイトル







AAMF-0013
\1800
終楽章がないことを呪うだろう
 アンジェロ・クエスタ指揮&ローマ響/「悲愴」


 チャイコフスキー:
  交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」(★終楽章なし)
 ベートーヴェン:
  「エグモント」Op.84序曲
  「レオノーレ」序曲第3番Op.72a
アンジェロ・クエスタ指揮?
ローマ交響楽団?

  12inch (USA)Royale 1230 & 1226
  1950年代初期録音MONO



 廃盤になってたHECTOR HRR-11055 がアリア・ミステリアスから復活。
 マニアの間では結構話題になった録音。

 さて、これがどんな録音かというと・・・

 この「悲愴」には終楽章がないのである。
 どういう理由か不明だが、とにかく原盤のLP自体に収録されてないのだからどうしようもない。

 しかし、この録音が話題になったのは、そしてアリアCD店主がわざわざ「アリア・ミステリアス」から復活させたのは

 その演奏が・・・すごかったのである。
 終楽章のないその「悲愴」が、なんともものすごい演奏だったのである。

 衝撃は第1楽章でいきなり現れる。
 例の展開部のドッカーン大爆発。ご存知のようにこの大爆発後、オケは激流のごとくのたうち、一気に曲は加速し、聴くものの心拍数は極限まで突き上げられる。前半最大の見せ場であり、指揮者はここで聴くものにどこまで精神的プレッシャーを与えられるかが勝負となる。

 なのにこの指揮者、・・・ここでまったくテンポを上げないのである。

 上げるどころか、通常のテンポで突き進みそうなオケの首根っこをむんずと捕まえるや、彼らを小脇に抱えてズシリズシリ悠然と歩いていく。
 ズシリズシリ、である。

 なんだ、この指揮者は。

 一度その異常性に気づいたらもう耳が離れない。
 そしてその後も、その期待半分不安半分の「聞き耳」を満足させる個性的な解釈が次々と現れる。
 第2楽章など完全に巨匠然とした前時代的演奏。いや、それはよく言いすぎ。せいぜいウィーンかヴェネツィアのカフェでやってる楽団。ポルタメントかけまくりのダンス・ミュージックじゃないか。
 ・・・と悪口を頭に思い浮かべるのだが、

 ・・・なにか貫禄がある・・・。

 だから、しばらくするとどこかからこんな声がしてきた。「・・・いや、この指揮者・・・ホンモノか?」

 そして第3楽章。
 巨匠。

 まったくコセコセしたところがない。
 あの第1楽章の悠然としたテンポや、第2楽章の貫禄たっぷりのワルツが決して偶然ではなかったと思わせる堂々たる行進曲。
 才気ばしった勢いだけの演奏でも、威嚇的に何かを纏う詐欺師的演奏でもない。安っぽいはずのオケの音色を積み上げて大伽藍を創り上げる。その威厳あるたたずまいは決して名ばかりの軽業師の手によるものではない。

 さあ、この後、一体どんな終楽章がわれわれの目の前に現れるのか!?まんじりともせずその瞬間を待った。
 始まったのはベートーヴェン。

 ・・・そうだった
 ・・・終楽章がないのである。

 神を呪った。
 間違いであってくれと祈った。
 しかしその音楽はついに現れなかった。

 チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴・未完成」。
 それゆえのこの美と荘厳は永遠に店主の胸に残るか。



 それにしてもフルトヴェングラーやカラヤンがしのぎを削っていた1950年代前半に、こんな演奏をしていた指揮者がいたとは。
 われわれが知らなかっただけなのか?時代に葬り去られただけなのか?

 演奏家は・・・アンジェロ・クエスタ。
 全然知らない。
 どうやら実在の指揮者らしいが、本当にこの人の演奏かどうかは怪しいらしい。HECTORの親父の話ではRoyale というのもそういう怪しげなレーベルだという。
 様々なことが謎。

 ただ、この演奏がすごいという事実だけが残った。





AAMF-0014
\1800
知られざる東ドイツの重鎮、ゲルハルト・プフリューガー
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 スメタナ:婚礼の情景
ゲルハルト・プフリューガー指揮
ライプツィヒRO 

 1950年代初期録音、MONO。
  原盤:URANIA URLP7132
 
 ゲルハルト・フリードリヒ・ヴィルヘルム・プフリューガーは 1907年ドレスデン生まれの指揮者。
 1991年に亡くなっている



 プフリューガーは、ドレスデンのザクセン国立管弦楽団オーケストラ学校でクルト・シュトリーグラーとフリッツ・ブッシュに師事。
 その後、1927年からティリジット、1930年からシュトラールズント、1932年からゴータ、1935年からノルトハウゼン、1940年からアルテンブルクの歌劇場を渡り歩いた。
 まさにたたき上げの劇場指揮者。
 その後1940年にマイニンゲンで首席指揮者に、戦後の1946年からはロストックの音楽監督になり、1949年からついにライプツィヒ放送交響楽団の音楽監督を務めた。
 そこで8年間過ごした後、1957年からはワイマール宮廷劇場で音楽総監督を務める傍ら、リスト音楽大学で教鞭を執り、指揮科主任教授となった。
 1972年にはドイツ民主共和国(東ドイツ)の芸術賞を受賞している。

 要は東ドイツの重鎮指揮者なわけである。
 しかしそれにもかかわらず、残された録音は今日ではあまり知られていない。
 このアリア・ミステリアスの AAMF009 では モーツァルトのバレエ音楽「レ・プティ・リアン」を復刻したが、これも貴重な録音だった。
 今となってはいくつかのオペラ録音のほかは、ワーグナーやエルガー、ブルックナーの交響曲、チャイコフスキーの小品などがかろうじて知られているくらいか。

  


 そのなかで最もプフリューガーのよさを伝えているのが今回ご紹介するドヴォルザークの「新世界」。
 まさにオペラを上演しているかのような劇的な構成。そして音楽の展開の仕方がきわめて丁寧。戦前から長い下積みを経て開花した劇場指揮者ならではの、決して妥協しない職人気質とでも言おうか。

 ちなみに最近ではあまり聴かれることのないスメタナの「婚礼の情景」という小品も収録。
 3部構成の10分ほどの曲である。



ドレスデン生まれの知られざるシンフォニスト、パウル・ビュートナー
その交響曲第4番の録音の指揮者がプフリューガーだった。
1965年の録音。

STERLING
CDS 1048-2
\3000
海外在庫のみ
パウル・ビュートナー(1870−1943):
 (1)英雄的序曲/
 (2)交響曲第4番 ロ短調(初CD化)
ハンス=ペーター・フランク指揮(1)
ゲルハルト・プフリューガー指揮(2)
ベルリン放送響

 ビュートナーはドレスデンの生まれ。8才の時にヴァイオリンをはじめ、オーボエとヴィオラ、作曲を学ぶためドレスデン音楽院に入学した。1899年に交響曲第1番を作曲し、話題を集めたが、妻がユダヤ人であったためナチ政権になってから教員などすべての地位を剥奪されるという不運にあった。
 ビュートナーの作品はオーケストラ作品がほとんどであり、同時期に活躍したリヒャルト・シュトラウスとともに後期ロマンチシズムの様式が色濃く溢れている。

 録音:(1)1974年 、(2)1965年6月26日





AAMF-0015
\1800
オズヴァルド・カバスタ指揮
 ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
オズヴァルド・カバスタ指揮
ミュンヘン・フィル

 12inch Royale 1257
 1944年7月14日放送録音、MONO

 最近では、HECTOR H4CDR9、M&A CD-1072(ともに廃盤)でも出ていたいわくつきの音源。

 当初この録音は、ROYAL 1257ではカール・リスト指揮(このひとはアリア・ミステリアス AAMF006 でもヴァイオリニストとして登場する)、ALLEGRO 3071 ではアンテロ・サイケ指揮による演奏として登場した。

 しかしその後RELIEFとPHILIPSから、なんとフルトヴェングラーの指揮として再登場した。

 フルトヴェングラーの「新世界」である!

 しかしリリース当初から真贋について激しい論争があり、それを無視してしれっと「フルトヴェングラー指揮」としてリリースするレーベルもあれば、「これはフルトヴェングラーである」と断定してリリースするところもあれば、正しい演奏者を発見してリリースした会社もあった。
 今でも論争は続いているようなのであえて結論はここでは書かないが、現在一般的にこの録音の指揮者とされているのは・・・

 オズヴァルド・カバスタ。



 1938年にミュンヘン・フィルの首席指揮者に就任、ブルックナーの交響曲第7番などの名演を残した人。
 ただ熱烈なナチス信者だったこともあり、現在カバスタの音源を積極的に出すレコード会社はあまりない。

 しかしそんな禁じられた指揮者カバスタの名を、この「新世界」が世界中の音楽ファンに知らしめることになったわけである。

 だが「あの『新世界』はカバスタらしい」ということになると同時に、このCDはあっというまに市場から消えた。
 残酷なものである。

 しかし真実はどうであれ、この演奏がフルトヴェングラーを髣髴とさせるものだったことは間違いがない。
 今でもこの演奏はフルトヴェングラーのものだと主張している人もいるのだから。

 店主の個人的な感想を言わせてもらえば、確かにフルトヴェングラーではないような気がする。でも、それでもすばらしい演奏であることは間違いない。終楽章後半なんて「ひょっとして」と思わせられるような場面もある。


 ちなみにオズヴァルド・カバスタは、終戦後の1946年、クーフシュタインの教会で妻と共に服毒自殺を遂げた。









旧譜


 今回から大幅値下げになります。
 装丁は通常ケース入りから、薄型ケース&二重折ジャケットに。
 ジャケット・デザインも変更になるかと思います。


.

第1回発売

★クルト・グラウンケ指揮
レオポルド・ルートヴィヒ指揮
マックス・ゴーバーマン指揮
フィルハーモニック弦楽五重奏団ウィーン
ラルフ・デクロース指揮
←スゴイ





AAMF-001
\1800
クルト・グラウンケ指揮
 (1)ベートーヴェン:ソナタ「ハンマークラヴィーア」Op.106
  (ワインガルトナー編曲のオーケストラ版)
 (2)ボーナス追加!
    リスト:交響詩「前奏曲」

クルト・グラウンケ指揮
バイエルン交響楽団
 (グラウンケ交響楽団)
(1)1950年代後期MONO Urania URLP7089
(2) 1950年代後期録音MONO 10inch Bertelsmann 13193

 クルト・グラウンケは1915年生まれのドイツの指揮者。
 ポーランドのシュテッティンで生まれ、ベルリンとウィーンの音楽アカデミーに学び、ウォルフガング・シュナイダーハンにヴァイオリンを師事した。
 戦前はドイツ各地のオケで活動していたが、戦後ミュンヘンにグラウンケ交響楽団を創設、ミュンヘンのクラシック音楽界の再建に尽くした。

 


 ちなみにこのオケは当初はバイエルン交響楽団と称していた。現在はミュンヘン交響楽団と改称。
 映画、放送などの分野でも活動していて、映画「羊たちの沈黙」のハワード・ショア作曲の音楽を録音していたのもこのオケである。


 さて今回のアルバムで彼らが取り上げたのは、ワインガルトナー編曲の「ハンマークラヴィーア」。
 一大交響曲詩篇といった風情のスケール大きな音楽。ただ確かに若干ハリウッド的な音がしないでもない(先入観か)。

 重心の低いなかなかの高音質。
 1950年代後期のモノラルとしては十分だと思う。




AAMF-002
\1800
レオポルド・ルートヴィヒ指揮
 ベートーヴェン:交響曲第8番
 チャイコフスキー:
  「白鳥の湖」Op.20(抜粋)
  序曲「1812年」
  幻想序曲「ロメオとジュリエット」
レオポルド・ルートヴィヒ指揮
ベルリン交響楽団
1950年代初期録音MONO Royale 1240&1216

 レオポルド・ルートヴィヒは1908年、ハプスブルク帝国のヴィトコヴィツに生まれた。

 もとはピアニスト志望だったが、ラジオで聴いたフルトヴェングラーの「トリスタンとイゾルデ」に感激して指揮者を目指したらしい。

 その後各地の歌劇場でキャリアを重ね、1936年にオルデンブルク歌劇場の指揮者に就任。1939年にはウィーン国立歌劇場の首席指揮者となり声望を高めた。

 1943年からベルリン市立歌劇場の首席指揮者となり、さらに1950年からはハンブルク国立歌劇場で黄金時代を築く。

 たたきあげのオペラ指揮者だが、オーケストラ録音も多く残しており、とくに「第9」や「悲愴」、さらにEverestのマーラー交響曲第9番は名演で知られる。


 今回の録音はルートヴィヒのものでもあまり知られていないもの。羽目を外さない襟を正したくなるような堅実な演奏。この人の真価を思い知らされる。

 ベートーヴェンとチャイコフスキーの2つのLPにかなり音質の差があり、ベートーヴェンのほうはちょっとキツいが、チャイコフスキーのほうはびっくりするような潤沢な音。

 




参考アルバム
シュライバー・レコード

レオポルド・ルートヴィヒ・シリーズ

装丁は、薄CD袋入り、盤面印刷、ジャケット印刷。

SSCD-070
\1190
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱」
 (1950年代後期MONO録音) LP (F) CBS XOC801
レオポルド・ルートヴィヒ指揮 (Vol.1)
ベルリン交響楽団 / 合唱団
(S)マーリス・シーメリング
(A)ジーセラ・リッツ
(T)ルードヴィヒ・スサウス
(B)エルンスト・ヴィーマン
隠れた名匠の隠れた名演。探していた人も多いはず。
SSCD-071
\1190
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
ハイドン:交響曲第94番ト長調「驚愕」
 (1950年代後期MONO録音) LP Opera1132
レオポルド・ルートヴィヒ指揮 (Vol.2)
ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団
SSCD-072
\1290
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」
 (1950年代後期STEREO録音) LP Opera1906
レオポルド・ルートヴィヒ指揮 (Vol.3)
ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団
名門ハンブルク国立歌劇場のオーケストラがパワー全開。重厚なサウンド、豊かな歌心、爆発する推進力、魂を揺さぶる深い慟哭。
息をもつかせぬ説得力が全編をおおう。スター街道とは無縁の道を歩んだ真の大指揮者ルートヴィヒの真価を示す演奏。
SSCD-073
\1190
ヘンデル:
 合奏協奏曲Op.6第1番ト長調
 同第3番ホ短調 第5番ニ長調
 (1950年代初期MONO録音) LP Royale 1373
レオポルド・ルートヴィヒ指揮 (Vol.4)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団?
(LP表記はBerlin String Orchestra)
珍品録音で有名なロイヤル(USA盤)、今回はオケがベルリン国立歌劇場管とあるが、ベルリンの弦楽よせあつめメンバーでしょうか。
SSCD-074
\1190
ムソルグスキー:
 交響詩「禿山の一夜」(R.コルサコフ編)
 歌劇「ボリス・ゴドノフ」よりポロネーズ
 歌劇「ホヴァンシチナ」よりペルシャの踊りと間奏曲
R.コルサコフ:歌劇「雪娘」よりバレエ音楽 +
 (1950年代初期MONO録音) LP URANIA URLP7035
レオポルド・ルートヴィヒ指揮 (Vol.5)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(?)
ベルリン放送交響楽団 +
ウラニア盤(USA)謎の録音。
本当にベルリンフィル?(ジャケにはベルリンフィルと明記)ベルリン放送響ではないかと・・?





AAMF-003
\1800
マックス・ゴーバーマン(指揮)
 シューベルト:
  交響曲第8「未完成」
   第3楽章(ピアノ・スケッチ)含む*
  「ロザムンデ」序曲
 マニフィカート ハ長調
クルト・ラープフ(P) *
マックス・ゴーバーマン(指揮)
ウィーン新交響楽団

(S)Elisabeth Thomann
(A)Rose Bahl
(T)Kurt Equiluz
(B)Gerhard Eder
アカデミー室内合唱団
1950年代後期録音MONO Concert Library LRM105


 その革新的で独創性溢れる音楽活動でその名を残すアメリカの指揮者、マックス・ゴーバーマン(Max Goberman 1911-1962)はフィラデルフィアで生まれ、神童として幼少時より音楽への才能を開花させ、カーティス音楽院でレオポルト・アウアーにヴァイオリンを、フリッツ・ライナーに指揮を学んだ。



 10代でストコフスキー時代のフィラデルフィア管弦楽団のヴァイオリニストとなり、ライナーの勧めで指揮者に転向、自らニューヨーク・シンフォニエッタを設立し、コープランドやモートン・グールドなどの新しい音楽を積極的に紹介した。

 ニューヨークシティ・オペラとバレエ劇場(アメリカン・バレエ・シアターの前身)での音楽監督として活動する傍ら、ブロードウェイ指揮者として人気を博し、「ビリオン・ダラーベイビー」「ホエアズ・チャーリー?」「ブルックリン横丁」などのヒット作を手がけた。

 中でも最も有名のが、バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」と「オン・ザ・タウン」(「ウェストサイド・ストーリー」のブロードウェイ・キャストの録音でも指揮している)。 

 さらにゴーバーマンは、ヴィヴァルディの全オーケストラ作品とハイドンの交響曲全曲をレコード録音し発売するために、会員性のメールオーダーで販売する自主レーベル「名作録音ライブラリー(Library of Recorded Masterpieces)」を設立。
 しかしウィーンとニューヨークで両プロジェクトに乗り出したが、ヴィヴァルディは「四季」を含む75曲を、ハイドンは44曲を録音したところで心臓発作に倒れ、51歳の若さで1962年の大晦日に急逝した。

 以下の「ウエスト・サイド・ストーリー」とハイドンの交響曲録音集は最近話題になっていたのでご存知の方も多いと思うが、今回のシューベルトはちょっと珍しいと思う。

 とくに「未完成」は第3楽章のピアノ・スケッチ付き。このあたりはゴーバーマンの企画か?


 ピアノのクルト・ラープフも1922年生まれの隠れた名匠。
 1945年にコレギウム・ムジクム・ウィーンを設立、チューリヒ市立劇場ではクナッパーツブッシュの副指揮者を務めている。ウィーン音楽アカデミーで教授、インスブルック・オペラでは音楽監督、さらに作曲家としても多くの作品を発表。

 なにげないアルバムのように見えて、実は非常に水準の高い内容なのである。



ゴーバーマンの貴重な録音
「ウエスト・サイド・ストーリー」とハイドン:交響曲録音集

NAXOS
8.120887
\1700
バーンスタイン:ウエスト・サイド・ストーリー
 1-17.ウエスト・サイド・ストーリー
  1957 年オリジナルキャストによる録音/
 18-20.オン・ザ・ウォーターフロント(波止場)
  1954年録音
トニー…ラリー・カート/
マリア…キャロル・ローレンス/
ベルナルド…ケン・リロイ/
アニタ…チタ・リヴェラ 他/
マックス・ゴーバーマン(指揮)…1-17/

モリス・ストロフ(指揮)/
コロンビア・ピクチャー・オーケストラ…18/
ロン・グッドウィン(指揮)ヒズ・オーケストラ/
イヴ・ボズウェル(19 のみ)…19-20
「ウエスト・サイド・ストーリー」のブロードウェイ・オリジナル・キャスト録音。
初演から50 年以上経った現在でも、世界中で公演が続けられている不朽の名作の、いわば原点となるこの演奏、かなり素朴な味わいに満ちていますが、何とも言えない高揚感も感じられます。
限定盤

SONY
8884307394-2
(14CD)
\7000
マックス・ゴーバーマン/ハイドン:交響曲録音集

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:
  [CD1]
   交響曲第1番 ニ長調, 交響曲第2番 ハ長調,
   交響曲第3番 ト長調, 交響曲第4番 ニ長調,
   歌劇『勘違いの不貞』序曲/
 [CD2]
   交響曲第5番 イ長調, 交響曲第6番 ニ長調『朝』,
   交響曲第7番 ハ長調『昼』/
 [CD3]
   交響曲第8番 ト長調『晩』, 交響曲第9番 ハ長調,
   交響曲第10番 ニ長調, 交響曲第11番 変ホ長調, 歌劇『薬剤師』序曲/
 [CD4]
   交響曲第12番 ホ長調, 交響曲第13番 ニ長調,
   交響曲第14番 イ長調, 交響曲第15番 ニ長調/
 [CD5]
   交響曲第16番 変ロ長調, 交響曲第17番 ヘ長調,
   交響曲第19番 ニ長調, 交響曲第20番 ハ長調,
   交響曲第21番 イ長調/
 [CD6]
   交響曲第22番 変ホ長調『哲学者』, 交響曲第23番 ト長調,
   交響曲第24番 ニ長調, 交響曲第26番 ニ短調『悲しみ』/
 [CD7]
   交響曲第27番 ト長調, 交響曲第32番ハ長調,
   交響曲第34番 ニ短調, 交響曲第35番 変ロ長調/
 [CD8]
   交響曲第37番 ハ長調, 交響曲第40番 ヘ長調,
   交響曲第41番 ハ長調/
 [CD9]
   交響曲第48番 ハ長調『マリア・テレジア』,
   交響曲第49番 ヘ短調『受難』, 交響曲第51番 変ロ長調/
 [CD10]
   交響曲第52番 ハ短調, 交響曲第55番 変ホ長調『校長先生』/
 [CD11]
   交響曲第56番 ハ長調, 交響曲第57番 ニ長調/
 [CD12]
   交響曲第60番 ハ長調『うかつ者』, 交響曲第65番 イ長調/
 [CD13]
   交響曲第92番 ト長調『オックスフォード』,
   交響曲第96番 ニ長調『奇蹟』, 歌劇『アチデとガラテア』序曲/
 [CD14]
   交響曲第98番 変ロ長調, 交響曲A 変ロ長調(第107番),
   交響曲B 変ロ長調(第108番)
マックス・ゴーバーマン(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団

 「ウェストサイド・ストーリー」の初演を手掛けた男が目指したハイドン〜ピリオド楽器演奏を先取りし、1960年初頭にウィーンで録音された幻のハイドン交響曲録音の全貌が半世紀を経て復活!

 今回13枚組のボックスセットとして世界で初めてCD化されるのは1960年から62年にかけて録音されたハイドンの交響曲の全てで、44の交響曲と序曲3曲が収録されています。

 音楽の本場ウィーンで、「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」を起用して録音されたこれらの交響曲は、当時最新鋭の録音技術だった3トラックによるマルチ録音で収録され、演奏・音質ともに高いクオリティに到達していました。

 ゴーバーマンは、ハイドンの交響曲を古典派の傑作として真摯にとらえ、当時としては最新の音楽研究の成果を取り入れることで、現在のピリオド楽器演奏の原型ともいうべき、スリムで新鮮な演奏を繰り広げています。

 ゴーバーマンの急逝によってこの全集は未完に終わり、一部が1960年代にCBSの廉価レーベル「オデッセイ」でLP発売されましたが、LP用のマスターを作成する際にセンター・チャンネルをミックスしなかったため、木管と金管のバランスがきちんと反映されず、演奏の真価が伝わりませんでした。

 今回の世界初CD化にあたって、3トラックによるオリジナリル・アナログ・マスターテープから再度ミックスダウンとリマスターが行われ、歴史的に非常に重要な意味を持つゴーバーマンの遺産が驚くほどの鮮度で蘇ります。

  [録音]1960〜1962年、ウィーン






AAMF-004
\1800
フィルハーモニック弦楽五重奏団ウィーン
 ブルックナー:弦楽五重奏曲へ長調
フィルハーモニック
 弦楽五重奏団ウィーン

1949年録音?MONO Polydor VOX PL6330


 ウィーン・フィルの奏者らによって結成されたウィーン・フィルハーモニー五重奏団とは別物らしい。
 しかし詳細不明。
 ただ、演奏が流麗で、ちょっと捨てがたい。
 
 そこで「 ABRUCKNER.COM (http://www.abruckner.com/)」で調べたところ、こんな記事が。



 この録音は、どのような経過を経て企画、製作されたのか、不明であり、疑問を投げかけるものと言えましょう。
 というのは、アルバム及びCDには、ドイツ語でアンサンブル名称「フィルハーモニック弦楽五重奏団ウィーン"Philharmonic String Quintet, Vienna" 」と記載されているだけで、この演奏がいつどこで録音されたのかの表示がありません。

 オーストリア放送協会ORFのスザンネ・フルツァ氏の徹底調査でも、この五重奏団は、既存の「プリスカ四重奏団」とも「シュトルプ四重奏団」とも一致せず、一体具体的にどの演奏家から成り立っているのか解明できないのです。
 そこで仮定的に想像されるのは、アメリカ市場での大手(例えばVOXなど)が即興的に作り上げたものではないか、ということです。
 この録音は、当初1950年、ポリドールが大元の「VOXポリドール」から発売開始されています。このことも上記の仮定に添うもので、この録音の音質からもそのように想定が可能ではあります。
 ただ、実際にどうなのか、真実は解明されていません。



 ・・・ということで結局覆面団体で、その正体は不明。

 でもその演奏は「ウィーン」と言われて「そうかもなあ」と思わせてくれるような情感豊かさを持つ。
 ウィーンの奏法に詳しい方、是非吟味してみては。





AAMF-005
\1800
ラルフ・デクロース指揮
 ワーグナー:
  「マイスタージンガー」前奏曲
  トリスタンとイゾルデ(前奏曲と愛の死)
  「タンホイザー」序曲
  ワルキューレの騎行
  ワルキューレより「魔の炎の音楽」
ラルフ・デクロース指揮
パリ国立交響楽団
1950年代後期録音MONO  Period SHO315

 今回の第82号大型更新最大の目玉と言ってもいいかもしれない。


 ラルフ・デクロース。

 詳細不明。

 何を調べても載っていない。

 CDは唯一アリアCDで扱っているシュライバー・ディスクの「幻想交響曲」のみ。


シュライバー・ディスクから出ている「幻想」

SSR-017
1CD-R\1190
ベルリオーズ:幻想交響曲 ラルフ・デクロース指揮
パリ・プロムナード管弦楽団?
12inch Period SHO325 - 1950年代後期録音MONO
薄CD袋入り、盤面印刷、ジャケット印刷。

 で、昔聴いたこの「幻想」がすごかった。

 オケはパリ・プロムナード管弦楽団という覆面っぽい楽団。

 しかしデクロースという人の的確且つ大胆な指揮ぶりによってきわめて奇想天外、荒唐無稽、波乱万丈な一大絵巻を堪能できる。

 聴いてもらえばわかると思うが、オケを仕切るカリスマ性も、深い音楽性も、豊かな個性も持ち合わせたまちがいなく一流指揮者。

 ・・・しかしラルフ・デクロース、完全無名。

 まったく知られてない。

 だからこの「幻想」の録音だけの一発屋か、指揮者も誰かの変名だろう、くらいにしか思っていなかった。


 そんなときに現れたのが今回のワーグナー。

 ・・・これが・・・すごかったのである。


 期待通りの、いやそれをはるかに上回る超・巨匠演奏。

 とくに「タンホイザー」。
 これを聴いた少なくとも2人が「フルトヴェングラーですか」と聞いてきた。
 いや、ある意味もっとムチャやってる。

 ここまでこの曲を解体して、しかも強力バージョン・アップして組み立てなおした指揮者を知らない。
 
 ものすごいのである。

 そしてそれは他の曲でもそう。
 うねるような怒涛の勢いが津波のように押し寄せてくる。決して言い過ぎではない。

 ラルフ・デクロース、間違いなくただものでない。
 現在完全に忘れられているのが絶対的におかしい、とんでもない男だと断言する。

 ひょっとするとここでアリアCDが紹介したことでもう一度陽の目を見るかもしれない。
 そして大巨匠のリストにその名を刻むようになるかもしれない。
 あるいはとんでもない巨匠の変名演奏だったりするのか・・・。

 でもどうかとりあえずここで覚えておいてほしい。

 ラルフ・デクロース

 世の中には我々の知らないとんでもない指揮者がいる。

 LPにはあとグリーグのペール・ギュントとピアノ協奏曲があるらしい。
 絶対に聴かないといけない。


 音は決してよくない。
 しかしその音の雑味が、この大胆不敵で正体不明の男の音楽をさらに神秘的にしてくれる。
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第2回発売
「ワルター」シュナイダーハン!?
この人たち、一体誰なんだ? エリカ・ハンブルグ、カール・リスト

一大詐欺容疑事件、いえ、正真正銘、ジョイス・ハット
モーツァルトの交響曲第54番!?






AAMF007
\1800
「ワルター」シュナイダーハン!?
 タルティーニ:ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 D67
                      イ短調 D115
ワルター・シュナイダーハン(Vn)
ウィーン管弦楽団
チャールズ・アドラー指揮
12inch. Record Society RS51. 1950年代後半録音MONO

 某コレクターから譲り受けた音源。
 その存在も由来も知らぬまま聴き始めた。「へえ、シュナイダーハンがタルティーニなんかやってたんだ・・・」。
 ところがその演奏がなんとも優美でしなやか。
 シュナイダーハンも若いときは優美でロマンティックな演奏をしていたらしいので、こういうこともあるかとは思ったのだが、やっぱり何か変だと思って資料をよく見てみたら

 ワルター・シュナイダーハン

だった。

 この人ヴォルフガング・シュナイダーハンのお兄さんで(Walter Schneiderhan、1901年 - 1978年)、弟同様ウィーン生まれ。
 弟の影にかくれてあまり知られていないが実はなかなかの名手。
 ウィーン音楽院の教授を務めながら、1948年から1966年までウィーン交響楽団のコンサートマスターを務めた人(コンマス勇退時には、ブルックナー・リングを授与されたらしい)。

 そんなわけでこの録音、実はミステリアスでも偽名でもインチキ録音でもなんでもないのだが、とても素敵な演奏だったのでここで登場してもらった。

 この当時の独墺系のヴァイオリニストがタルティーニのマイナーなコンチェルトを取り上げるというのは珍しいような気がするのだが、とくに ヘ長調 D67 の第2楽章アンダンテ・カンタービレは絶美。
 店主の愛する「ホ長調 D50」のアダージョには及ばないにしても、バロック時代に作られた作品としては桁外れの美しさを持つ。
 一度聴いたら忘れられなくなる、可憐で純粋で禁欲的な音楽。

 これをワルター・シュナイダーハンは決してドロドロにせず、かといってクールにそっけなく弾くのでもなく、優美にしなやかに知的に穏やかに、そっと届けてくれる。
 この憎らしいほどの機微。
 店主ごひいきのDYANAMICのジョヴァンニ・グリエルモの演奏もすばらしかったが、ワルター・シュナイダーハンはグリエルモとは違った感興を与えてくれた。
 これがウィーン流か・・??

 ワルター・シュナイダーハン、こういう曲をさりげなくさらりと弾いて、しっかり感動させてくれるのだからやはりそうとうな名手。


 ちなみに余談ながらヴォルフガングのほうはタルティーニの「ニ短調 D.45」1曲だけ、1957年に録音していた。
 




AAMF006
\1800
この人たち、一体誰なんだ?
 

 (1)エリカ・ハンブルグ(Vn)

    メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
 (2)カール・リスト(Vn)

    チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(1)エリカ・ハンブルグ(Vn) Erica Hamburg
  ダルムシュタット管弦楽団 Orchestre de Darmstadt
  ヘルムート・ヴェイニヒト指揮 Helmut Weinnicht

(2)カール・リスト(Vn) Karl List
  ザ・フィルハーモニック管弦楽団 The Philhaarmonic Orchestra
  ジョゼフ・ベレント指揮 Joseph Berendt
(1)10inch Lafayette. LR11 AA 1950年代録音?MONO
(2)12inch. Allegro ELITE. 3054. 1950年ライブ録音?

 

 二人ともほとんど調査不能のヴァイオリニスト。
 いろいろキーワードを組み合わせてネットで検索したのだが、エリカ・ハンブルグはハンブルグ在住のエリカさんやエリカ・モリーニが出てくるし、カール・リストにいたってはフランツ・リストはもちろん、カール・フレッシュ、カール・ズスケ、しまいには「ヴァイオリン激安販売リスト」とかが出てきてもう収拾がつかない。

 どちらのヴァイオリニストも実際に存在する可能性はあるが、偽名の可能性も十分ある。
 そんな状況の2つの録音を今回リリースするのは・・・

 そう・・・

 演奏がすばらしいのである。

 二人とも電光石火の超絶技巧とは言わない、ときおり音が外れることもあるし、技巧がついていかなくなるときもある。
 だが二人とも、「こう弾こう」という主張がはっきりしているのである。自分の音と音楽を持っている。
 だからオケにも流されない。最後の一音まできっちり弾き切ってくる。
 こういう弾き方ができる人はそれなりの大家のはずである。


 まず最初のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
 エリカ・ハンブルグはおそらく女性と思われるが、オークレールもびっくりするような可憐演奏。線が細すぎるといわれるかもしれないが、確信犯的なその繊細さがなんともいえない(途中妙なエコーがかかるがそれはエンジニアのせい)。
 何度もその感性にしびれさせてくれる。エリカ・ハンブルグ、一体どんな女性だったのか!?

 まあこれで実は男の演奏だったとかいうことになったら「おいおい!」となるところだが、これはさすがに女性の演奏だろう・・・


 ・・・と思ったが、何か引っかかる。

 途中の妙なエコーが、なんか引っかかる。
 この銭湯のようなエコー、昔聴いたことがあるような気がする。
 
 そして不思議なポルタメント。
 妙な味付け。

 ワルター・シュナイダーハン??
 これ・・・昔聴いたワルター・シュナイダーハンの録音と一緒じゃないのか?
 偶然だが、先ほどご紹介したワルター・シュナイダーハンの数少ない録音・・・。

 で、さっそくワルター・シュナイダーハンのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみた。

 ・・・間違いない・・・。
 一緒。

 これ・・・たおやかな女性の演奏じゃない。
 ワルター・シュナイダーハンの演奏。

 だからときに外すことはあっても徹頭徹尾、持って生まれたウィーンの美感で彩られている。
 甘美。
 それは聴いていてしびれるはずである。

 もし店主の推量が当たっているならば

   トーマス・シャーマン指揮、ウィーン・シンフォニック・ソサイエティ交響楽団 1951年録音

である。

 これはこれでもちろん貴重である。(その一方でワルター・シュナイダーハンの演奏という情報が誤っている可能性だってなくはない・・・)



 さて二つ目のカール・リストのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」。
 この人だって本当にいたかどうか分からない。

 でも魅力的であることは変わりない。
 ときおり盛大に音を外すが、それ以上に圧倒的な個性で迫ってくるのだ!
 だからすごいところはもうムチャクチャすごい。これぞ19世紀ロマン!(生まれは1902年らしいが)

 上記メンデルスゾーン以上に、聴き終わったらそりゃあもう大喜びで喝采を贈ることは間違いない。
 こうなったらこれが誰の演奏かなんてどうでもよくなってくる。



 いずれにしても演奏家がはっきりしないまま発売されたこれらの演奏、今後陽の目を浴びることはないような気がする。
 このアリア・レーベルで耳にできるのが最後の機会になってしまうのか。

 世の中にはこういう音源が山のように埋もれているのだ・・・

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AAMF008
\1800
一大詐欺容疑事件、
 いえ、正真正銘、ジョイス・ハット

  モーツァルト:
   (1)ピアノ協奏曲第17番 K.453.
     コンサート・ロンド K.382
   (2)交響曲第38番「プラハ」 k.504
(1)ジョイス・ハット(P)
  ロンドン・クラシック・プレーヤー
  デビッドLittaur指揮
(2)Mozart Symphony Society Orcestra
(1)12inch Delta TQD3040. 1960年?録音MONO
(2)12inch Allegro Royale 1231. 1950年?録音MOMO

 (1)のピアノはジョイス・ハット( 1928年 - 2006年)。
 ロンドン生まれの女流ピアニスト。ブゾーニの孫弟子にあたり、コルトーにもレッスンを受けたという。
 作曲をヒンデミットやナディア・ブーランジェに師事したらしい。

 ガン治療のためにステージ活動をリタイヤしたが、録音活動は続け、その後リリースされたCDは100枚以上。
 ショパン=ゴドフスキーの練習曲全集にいたっては、75歳、最高齢記録であると話題になった。
 録音活動は亡くなるまで続けられ、2006年6月30日、長年患ったガン治療による副作用のため77歳で死去した。

 ・・・・と言われる。

 だがこの人の名前は、店主のようなCDショップの人間には、あの日本の「佐村ナントカ」と同じような一大詐欺容疑事件で記憶されている。
 実際アリアCDでもこの人の膨大なCDを扱っていた時期もあった。

 ・・・何があったかというと・・・、ガンでステージをリタイアした70代の女性がぞくぞくCDを出してきて、どれもすばらしい水準で高く評価されていたのだが・・・ほとんどの録音が他人の録音を加工したものであることが判明したのである。
 エンジニアである夫の仕業という。
 彼はカルロ・グランテ、アムラン、ザラフィアンツ、シチェルバコフ、アシュケナージ、ブロンフマン、ロジェ・ミュラロらの録音を巧妙に細工を加えて奥さんの演奏と銘打って発売していたわけである。(詳細はコチラ
 ハット自身がどこまで絡んでいたかは分からない。絡んでいなかったと信じたい。そうこうするうちに、夫も亡くなった。

 今回紹介するのは、そんな疑惑録音の人ジョイス・ハットの正真正銘の演奏。
 デルタに残されたうちのひとつ。
 くせのない爽やかなモーツァルト。
 後年のスキャンダルなどまったく想像もさせない清純な演奏である。
 これぞミステリアス。

 (2)のAllegro Royaleの「プラハ」は指揮者不明、Mozart Symphony Society Orcestraによる演奏。
 このオケについてはまたこの下のアルバムにて。

 


 




AAMF009
\1800
モーツァルトの交響曲第54番!?
 モーツァルト
  (1)交響曲第54番 変ロ長調 K.Anh.216(74g/Anh.C11.03)
  (2)交響曲第36番「リンツ」ハ長調KV.425
(1)Mozart Symphony Society orchestra
 12inch. Royale 1231. 1950年?録音MOMO
(2)Versity SO
 12inch. Varsity. 2035. 1950年?録音MONO
[ボーナス]
 モーツァルト:バレエ音楽「レ・プティ・リアン」K.Anh10(Kv.299b)より
ゲルハルト・プフリューガー指揮
ライプツィヒ放送交響楽団

 12inch Urania URLP7111  1950年代初期録音MONO

 ともに指揮者不明の1950年代のモーツァルト録音。
 だがともに、ぜひ聴いておいてほしい録音。

 まず聴いてほしいのは(1)のモーツァルトの交響曲第54番!
 交響曲第54番!?

 Mozart con graziaのサイト(http://www.marimo.or.jp/~chezy/mozart/index.html)によると

 真偽は不明。 ブライトコップ社の自筆稿にテーマが書かれてあり、その存在が知られていたが、20世紀初頭ようやくベルリン国立図書館で写譜が見つかり、1910年に初めて出版された。 アインシュタインは真作と認め、イタリア的な響きから作曲時期を1771年とし、この番号を与えたが第6版では疑作として落した。

 またウィキペディアによると、

 1771年頃にザルツブルクで作曲されたとされる交響曲。かつては紛失していたが、20世紀になってから全曲の筆写譜が発見され、1910年に出版された。なお疑作とされているためケッヘル番号では補遺にされている。

 となっている。

 まあ店主もモーツァルトじゃないだろう、と思う。
 どっちかというとレオポルドか?
 でも終楽章など結構個性的で聴きごたえあり。
 貴重な録音と言っていい。

 ここで演奏を担当しているのは、上記アルバムで「プラハ」でも登場していたMozart Symphony Society orchestra
 実態は不明だが、(2)のVARSITYレーベルにも録音が残っている。そして何よりも今回の幻の交響曲第54番を録音したことで記憶されている。 



 そして未知の演奏だった(2)の Varsityレーベル.の「リンツ」は、おそらくアメリカでの録音と思われるが、ヨーロッパ的で重厚な響き。
 指揮者も不明だが、たとえ無名だったとしてもかなりの実力者のはず。
 第1楽章の立ち上がり部分でのズシリとした重量感・・・ここだけを聴いても、それなりの人が指揮していたんじゃないかという気がする。

 VARSITYレーベルはEli Obersteinによって1939年に創立されたアメリカのレコード会社。その後倒産している。
 Versity SOはこのレーベルが臨時で編成したオケか。


 ボーナス・トラックでモーツァルトを振るゲルハルト・プフリューガーは1907年ドレスデン生まれの指揮者。
 ブッシュやストリーガーなどに師事、マイニンゲンで首席指揮者、ロストックで音楽総監督、ライプツィヒ放送交響楽団、ワイマール宮廷歌劇場などの音楽監督も務めた。
 録音も少ないが知名度もきわめて低い典型的な東ドイツの名匠。


(1)12inch. Allegro Royale 1231. 1950年?録音MOMO
(2)12inch. Varsity. 2035. 1950年?録音MONO
(ボーナス)12inch Urania URLP7111  1950年代初期録音MONO







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第3回発売 3タイトル

フルートのセルジュ・フルニエ
アキレス・ペシネのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
フリッツ・ヒツカー/モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」





AAMF-010
\1800
フルートのセルジュ・フルニエ
 モーツァルト:フルート四重奏曲(全集)
(Fl)Serge Fournier
(Vn)Michel Cron
(Vla)Paul Adjaje
(Vc)Jean Deferrieux
12inch (F)GEM108 - 1950年代後期録音MONO

 フルートのセルジュ・フルニエ。

 検索してもセルジュ・チェリビダッケとピエール・フルニエが出てきて、本人はヒットしない。

 唯一でてきたのがこの映像。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=8Ojdrj2sIaQ

 バーンスタインの1963年1月青少年コンサートの出演シーンと思われる。

 そこでバーンスタインによって誇らしげに紹介されているのがセルジュ・フルニエ。

 今ではほとんどその名を聞くことはないが、実はこの人なかなかの人物だった。

 1931年生まれ。10歳からフルートを学び、パリ音楽院に入学、1949年にはフルートで一等賞を得ている。
 ラムルー管のフルート奏者を務めたあと指揮者に転向、フランス国立放送管、コンセール・コロンヌ管の客演指揮者も務めた。

 1961年にミュンシュの招きで渡米。バークシャー音楽センターで学び、クーゼヴィツキー記念指揮賞も受賞している。
 さらにバーンスタインに招かれてニューヨーク・フィルの副指揮者を務め、その後トレド管弦楽団の音楽監督に就任している。


 これはそのフルニエがフランスでフルート奏者として活躍していたときの録音。

 これがまあ、自由闊達で、まるで青空を飛び回る若鳥のごとき爽快な演奏。

 これまでもそしてこれからもCD化されることはないだろうが、こういう粋な音楽家がいて、こういう粋な演奏が残されていたということをお知らせしたかった。

原盤ジャケット
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AAMF-011
\1800
アキレス・ペシネのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
 メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
  交響曲第4番「イタリア」
Achilles Pechinet(アキレス・ペシネ) ヴァイオリン
Sebastian Delame(セバスティアン・ダーレム)指揮
Chaillot フィルハーモニー
12inch Lyrique HPG1023 - 1950年代後期録音MONO

 アキレス・ペシネ(Achilles Pechinet)は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 も録音している(Lyrique HPG 1014)。となると存在はする気がする。しかしこの人についてだけは一切正体不明。片鱗さえでてこなかった。

 それは指揮のセバスティアン・ダーレム(Sebastian Delame)についても同じ。
 グリーグのピアノ協奏曲の伴奏をやっているのは判明したがそこまで。
 ここまで何も出てこないのも珍しい。

 しかし、演奏が馬鹿にできない、なかなか味わい深いものなのだ。
 稀代の名演とかいうつもりはないし、ときには音が外れることもある。ただ50年代らしい素朴でひたむきなヴァイオリンが聴ける。

 ダーレムの「イタリア」のほうは快活でストレートな演奏。

原盤ジャケット
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AAMF-012
\1800
フリッツ・ヒツカー(?)による
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
Kv.219
 10inch Plymouth P10-30 - 1950年代初期録音MONO
フリッツ・ヒツカー(Fritz Hitzker)(Vn)
フリッツ・ヴァイドリヒ指揮
ウィーン・トーンキュンストラ響
ベートーヴェン:ロマンス第1番ト長調 第2番へ長調
 10inch プライヴェート盤 - 1950年代後期録音MONO
(Vn)Karl Eckl (カール・エックル 薬剤師?)
Marius Meng(マリウス・メング)指揮 
Kollegen Musizieren fur Kollegen (大学音楽管?)

 指揮者フリッツ・ヴァイドリヒは1898年ウィーンで生まれた。
 ウィーン大学で学び、ウィーン・フォルクスオパーで指揮、その後インスブルックの音楽監督となった。
 大家である。

 で、このヴァイドリヒという人はジークフリート・ボリスやヌヴー、オドノポゾフといった多くの有名ヴァイオリニストと共演しているが、そのなかでエヴァ・ヒツカー(Eva HITZKER)という人と1951年にモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番K.219の録音を残している。(REMINGTON RLP-149-37)。
 オケはザルツブルク祝祭管弦楽団。

 この演奏はときどき取り上げられていて、評論家Cecil Smithからも絶賛されている。またサイトなどで褒められているのを目にすることもある。

 ただその録音自体は、ヴァイオリン・ディスクペディアには記録されていないし、店主も聴いたことはない。

 そしてややこしい話だが、ヴァイドリヒはこの曲をフリッツ・ヒツカー(Fritz Hitzker) という人とも録音している(Plymouth P10-30)。
 それが今回紹介する演奏。
 この演奏についてはあまり話題にならないが、深い旨みのあるしっかりした演奏。魅力的である。
 こちらの演奏のほうはヴァイオリン・ディスクペディアには記録されている。
 しかも1950年代初期である。


 同じ指揮者が「ヒツカー」という名前の2人のヴァイオリニストと同じ時期に録音するとは考えられにくいから、どちらかの表記が間違っていて、同じ録音ではないかと思うのだが。


原盤ジャケット

 ちなみに後半の「ロマンス」の演奏家についてはまったく不明・・・。
 






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