クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


メルマガや別サイトから直接アクセスされた方は「検索」などの窓が表示されません。どこかのタイミングで改めてこちらのページへお入りください。(別ページで開きます)

注文フォームへ




BRILLIANT 新譜
その13



「その12」はこちら

.(2023年3月 新譜)

BRL 96895
(15CD)
¥6300
フレスコバルディ:鍵盤楽器のための作品全集 ロベルト・ロレッジャン(Org、Harpsichord)
 Disc. 1
  タブラチュア譜によるチェンバロとオルガンのためのトッカータ集第1巻
   トッカータ第1番~第12番

 Disc. 2
  タブラチュア譜によるチェンバロとオルガンのためのトッカータ集第1巻
   ロマネスクのアリアによる14のパルティータ/モニカのアリアによる11のパルティータ/
   ルッジェロのアリアによる12のパルティータ/フォリアのアリアによる6のパルティータ/
   4つのコレンテ/3つのバレット/パッサカリアによるパルティータ/
   ルッジェーロのアリアによるヤコピーノ神父のカプリッチョ/戦いのカプリッチョ/
   バレットとチャッコーナ/コレンテとチャッコーナ/パストラーレのためのカプリッチョ

 Disc. 3
  音楽の花束より「主日のミサ」「使徒のミサ」「聖母のミサ」

 Disc. 4
  タブラチュア譜によるチェンバロとオルガンのためのトッカータ集第2巻
   トッカータ第1番~第12番/アルカデルトのマドリガーレによるパッサジャート

 Disc. 5
  タブラチュア譜によるチェンバロとオルガンのためのトッカータ集第2巻
   6つのカンツォン/日曜日のための讃歌/使徒の讃歌/証聖者の讃歌/めでたし海の星よ/
   第1旋法によるマニフィカト/第2旋法によるマニフィカト/第6旋法によるマニフィカト/
   バレットという名のアリア/5つのガリアルダ/フレスコバルダによるアリア/
   6つのコレンテ/チャコーナによるパルティータ/パッサカリアによるパルティータ

 Disc. 6
  さまざまな主題とアリアによる12のカプリッチョ第1巻
   ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラによるカプリッチョ/ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドによるカプリッチョ/
   カッコウの主題によるカプリッチョ/ラ・ソ・ファ・レ・ミによるカプリッチョ/
   フィアメンガのバスによるカプリッチョ/スパニョレッタによるカプリッチョ/
   パルティータ「Or che noi rimena」によるカプリッチョ/
   リガトゥーラ・アル・コントラリオをもつ半音階的カプリッチョ/
   不協和音のカプリッチョ/1つの主題によるカプリッチョ/
   5声のオブリガートを伴うカプリッチョ/ルッジェーロのアリアによるカプリッチョ
     シルヴィア・フリガート(Sop)

 Disc. 7
  リチェルカーレとフランス風カンツォン集第1巻
   フレスコバルディ氏のトッカータ ニ長調/リチェルカーレ第1番/
   フレスコバルディ氏のトッカータ ト長調/リチェルカーレ第2番/
   フレスコバルディのトッカータ イ長調/リチェルカーレ第3番/
   フレスコバルディ氏のトッカータ ヘ長調/「ミ・レ・ファ・ミ」によるリチェルカーレ第4番/
   フレスコバルディのトッカータ ヘ長調/リチェルカーレ第5番/トッカータF.Baldi ヘ長調/
   「ファ・ファ・ソ・ラ・ファ」によるリチェルカーレ第6番/
   フレスコバルディ氏のトッカータ ト長調/「ソ・ミ・ファ・ラ・ソ」によるリチェルカーレ第7番/
   フレスコバルディ氏のトッカータ ト長調/obligo di non uscir mai di grado リチェルカーレ第8番/
   コントラバス またはペダル付きオルガンのためのトッカータ ニ長調/
   4つの主題によるリチェルカーレ第9番/「ラ・ファ・ソ・ラ・レ」によるリチェルカーレ第10番

 Disc. 8
  4声のファンタジア第1巻
   トッカータ/カンツォーナ第1番/1つの主題に基づくファンタジア第1番、第2番独奏/
   カンツォーナ第2番/1つの主題に基づくファンタジア第3番独奏/
   2つの主題に基づくファンタジア第4番/カンツォーナ第3番/
   2つの主題に基づくファンタジア第5番、第6番/カンツォーナ第4番/
   3つの主題に基づくファンタジア第7番、第8番/カンツォーナ第5番/
   3つの主題に基づくファンタジア第9番、第10番/カンツォーナ第6番/
   4つの主題に基づくファンタジア第11番、第12番/カンツォーナ第7番

 Disc. 9
  リチェルカーレとフランス風カンツォン集第1巻
   カンツォン第1番 第1旋法/カンツォン第2番 第1旋法/カンツォン第3番 第2旋法/
   カンツォン第4番 第6旋法/カンツォン第5番 第9旋法
  パルティトゥーラによるフランス風カンツォン集第4巻
   カンツォン第1番 ラ・ロヴェッタという名の/カンツォン第2番 ラ・ラ・サバッティーナという名の/
   カンツォン第3番 ラ・クリヴェリという名の/カンツォン第4番 ラ・スカッキという名の/
   カンツォン第5番 ラ・ベレロフォンテという名の/カンツォン第6番 ラ・ペセンティという名の/
   カンツォン第7番 ラ・タルディーティという名の/カンツォン第8番 ラ・ヴィンセンティという名の/
   カンツォン第9番 ラ・クェリーナという名の/カンツォン第10番 パウリーニという名の/
   カンツォン第11番 ガルダナという名の/フレスコバルディの花束/
   カンツォン第8番、第9番、第10番、第11番

 Disc. 10
  ハープシコードとオルガンのための未発表作品集
   オルガンのためのトッカータ F 14.02.01/トッカータに続くカンツォーナ F 14.02.02/
   オルガンのためのトッカータ F 14.03/かっこうによるカプリッチョ F 14.05/
   ペダル付きオルガンのためのトッカータ F 14.06.01/トッカータに続くカンツォーナ F 14.06.02/
   オルガンのためのトッカータ F 14.08/カンツォーナ F 14.09 /リチェルカーレ F 14.10/
   半音階的リチェルカーレ F 14.11 /ペダルのためのトッカータ - フーガ F 14.27/
   ルッジェーロ F 14.28 /リチェルカーレ F 14.29/カンツォーナ F 14.32/
   バレット第1番 F 2.21/コレンテ・バレット F 2.22 /パッサカーリ F 2.23 /
   バレット第1番 F 2.24/コレンテ・バレット F 2.25/パッサカーリ F 2.29/
   リチェルカーレ F 14.30/カンツォーナ F 14.31/リチェルカーレ F 14.33/
   カンツォーナ F 14.34/トッカータ F 14.36/フィレンツェのアリア F 14.38/
   リチェルカーレ F 14.39/コレンテ F 14.43/トッカータ F 14.45/
   バレットという名のアリア F 14.46/チャッコーナ F 14.47

 Disc. 11
  ハープシコードとオルガンのための未発表作品集
   フィレンツェのアリアによるパルティータ F 14.01/カプリッチョ F 14.04/
   トッカータ第1番 F 14.12、第2番 F 14.13、第3番 F 14.14/カンツォーナ F 15.51/
   トッカータ、カンツォーナ F 15.52/トッカータ F 15.53/カンツォーナ F 15.54/
   トッカータ F 15.55/パッサカーリ F 14.49/バレット F 14.61/コレンテ F 14.62/
   コレンテ F 14.72/フレスコバルディのガリアルダ/ガリアルダ/
   ジローラモ・フレスコバルディ氏のトッカータ F 14.73/Sig.r Ger FBのコレンテ F 14.74/
   コレンテ第1、コレンテ第2、コレンテ第3、コレンテ第4/トッカータ/
   第3旋法によるフランス風カンツォン/ルジェーリ F 13.12/ラ・モニカ F 13.13/
   トッカータ/ コレンテ/ バレットという名のアリア/ モニカ/ コレンテ/ アラマナ/ バレット/
   アリオ・モード/ サラバンダ/ フレスカタンナという名のアリア/ トッカータ/ コレンテ/
   トッカータ/ ロマネスカとしてのトッカータ F 13.15-29/
   オネスタ/ コレンテとフォリア/ コレンテ/ フレスコバルディのグランデューカのアリア/ コレンテ/ コレンテ

 Disc. 12
  ハープシコードとオルガンのための未発表作品集
   トッカータ F 14.26/カンツォン第1番 F 14.15、第2番 F 14.16、第3番 F 14.17、第4番 F 14.18/
   第5番 F 14.19、第6番 F 14.20、第7番 F 14.21、第8番 F 14.22/
   第9番 F 14.23、第10番 F 14.24、第11番 F 14.25/ファンタジア F 14.56/
   リチェルカーレ F 14.57/トッカータ F 14.58/
   二人の聖人の栄光の賛歌によるヴェルソ第1番/キリエ/
   トッカータ F 14.60、トッカータ F 13.01、トッカータ F 13.02/
   リチェルカーレ F 13.03/聖体奉挙のためのトッカータ F 13.04/
   リチェルカーレ F 13.05、カンツォーナ F 13.06、カンツォーナ F 13.07/
   トッカータ F 13.08/リチェルカーレ・カンツォーナ F 13.09/カンツォーナ F 13.10

 Disc. 13
  ハープシコードとオルガンのための未発表作品集
   コレンテ第1 di G.F. F 15.13/コレンテ第2 di G.F. F 15.14/
   コレンテ第3/コレンテ第4 di G.F. F 15.15/コレンテ第5/コレンテ第6/
   ソナタ第1番(ロマネスカ)F 15.60/ソナタ第2番(モニカ)F 15.61/カンツォーナ F 15.41/
   第1旋法のトッカータ フレスコバルディ/第1旋法によるフーガ F 15.43/
   第2旋法によるカンツォン F 15.44a/第2旋法のトッカータ カスパル・ケール/
   カンツォーナ/フレスコバルディのトッカータ F 14.70/ルッジェーロ/
   フィレンツェのアリア/カンツォン第1番 F 16.51/カンツォン第2番 F 16.52/
   カンツォン第10番 F 16.60/カンツォン第13番 F 16.62/カンツォン第15番 F 16.63/
   カンツォン第16番 F 16.64/カンツォン第17番 F 16.65/カンツォン第18番 F 16.66/
   トッカータ第1番/トッカータ第2番/トッカータまたはカンツォーナ第3番/トッカータ第4番

 Disc. 14
  ハープシコードとオルガンのための未発表作品集
   フレスコバルディ氏によるトッカータ第1 F 15.03/フレスコバルディのトッカータ第2 F 15.04a/
   フレスコバルディ氏によるトッカータ第3 F 15.05/トッカータ第4 F.Baldi F 15.06/
   フレスコバルディ嬢によるトッカータ第5 F 15.07/トッカータ第6 F.Baldi F 15.08/
   フレスコバルディのトッカータ第7 F 15.09/フレスコバルディ氏によるトッカータ第8 F 15.10/
   ローマのマニスタのアリアによるパルティータ F 15.30.01-06/
   Sr フレスコバルディによるルジェーリ F 14.64/コレンテ F 15.16b/コレンテ F 14.71/
   トッカータ F 14.59/カプリッチョ F 15.17/G.F.のカプリッチョ F 15.18/
   ジロラモ・フレスコバルディのカンツォーネ F 15.19/ヴェルソ F 15.20/カンツォン/
   コレンテ F 15.59/エルコーレ・パスクィーニのコレンテ F 15.16c/フォリアス/コレンテ/
   ジローラモ氏のコレンテ F 15.16a/ロマネスカ/ルッジェーロのアリア/トッカータ/
   フレスコバルディのロマネスカ F 15.02/ルッジェーロ/フレスコバルディのコレンテ F 15.01/
   ジローラモ・フレスコバルディ氏のカプリッチョ F 15.26.01/02/
   ヒエロスメ・フレスコバルディ氏のファンタジア F 15.28/
   ローマの第6旋法によるトッカータ F 15.50/コレンテ・フレスコバルディ

 Disc. 15
  ハープシコードとオルガンのための未発表作品集
   コントラバスまたはペダル付きオルガンのためのトッカータ F 15.11/
   第3旋法によるトッカータ F 15.04b/カンツォーナ F 15.33/
   フーガ・フレスコバルディ F 15.35a/カンツォーナ・フレスコバルディ F 15.36/
   カンツォーナ F 15.37/カンツォーナ F 15.40/フーガ・フレスコバルディ・グ・グ F 15.42a/
   年間の日曜日のための讃歌 F 14.65/五旬節のための讃歌 F 14.66/使徒の讃歌 F 14.67/
   クリスマスのための讃歌 F 14.68/使徒のキリエ/フレスコバルディの聖体奉挙/
   コレンテ/メデシモの聖体奉挙/リチェルカーレ F 18.10S

 17世紀初頭の鍵盤楽器の作曲家として、最も重要で影響力のあった作曲家フレスコバルディ。初期の作品には後期ルネサンス様式を取り入れ、晩年にはイタリア初期バロックの中において印象的な影響力のある作品を残しています。オルガン奏者の息子として、また彼の雇い主である音楽に熱心であったアルフォンソ2世デステ公爵の影響も受け、若きフレスコバルディは成長していきます。マントヴァ公爵にも仕え、その後フィレンツェのメディチ家のオルガニストとなります。さらにローマに移り、教皇ウルバン8世のバルベリーニ家で働くようになります。この頃には、当時の名士たちとも交友を持つようになりました。フレスコバルディは、アスカニオ・マイオーネやジョヴァンニ・マリア・トラバーチ、クラウディオ・メールロなど、多くの作曲家の影響を受けていますが、フレスコバルディの音楽は、それらの作品以上の完成度の高いものとなっています。伝統的な形式を巧みに取り入れただけでなく、テンポの面でも数々の革新的な試みを行いました。このボックスは、オルガン作品全集とチェンバロ作品全集で、リチェルカーレ、トッカータ、カンツォーニ、ファンタジー、カプリッチョなどの膨大なコレクションを、歴史的楽器や貴重な楽器で演奏しています。
 演奏は、古楽のスペシャリストとして多くの名録音を残しているイタリアのロベルト・ロレッジャン。これまでのブリリアントクラシックスに録音した作品をまとめた価値あるボックスセットです。

 

BRL 95959
¥1700
モーツァルト:ディヴェルティメント/シューベルト:弦楽三重奏曲
 モーツァルト:ディヴェルティメントKV.563
 シューベルト:弦楽三重奏曲変ロ長調D.471
新イタリア弦楽三重奏団

 モーツァルトが弦楽三重奏曲の「ディヴェルティメント」変ホ長調KV.563を作曲したのは、最後の3つの交響曲を完成した1788年です。モーツァルトは、お金を借りたフリーメーソン仲間のミヒャエル・フォン・プフベルクに献呈しました。初演は1789年4月13日にドレスデンで行われ、モーツァルトはヴィオラパートを演奏したという記録が残っています。
 著名な音楽学者アルフレート・アインシュタインは、稀に見るこの傑作について「この作品は、真の室内楽であり、芸術、発明、精神の面で何か特別なものを提供しようとしたからこそ、このような大きな規模の作品になったのである。...各楽器は高度なテクニックを要し、演奏者の技量を感じることができる。それらのすべての音は重要であり、無駄のない音は、精神的、感覚的を高みへと導くことに貢献している。」また、アインシュタインは、この作品を「彼の最も高貴な作品のひとつだ」と言っています。最高水準の演奏が期待される中で、この新イタリア弦楽三重奏団は、フレッシュな素晴らしい演奏を繰り広げます。

 

BRL 96465
(2CD)
¥1900
カルロ・マンネッリ(1640-1697):トリオソナタOp.3
 Disc. 1
  ソナタ第4番イ長調、第5番変ロ長調、第7番ニ長調、
   第9番ホ短調、第3番イ短調、第8番ホ短調
 Disc. 2
  ソナタ第12番イ短調、第11番ヘ長調、第1番ト短調、
   第10番ヘ長調、第6番ハ短調、第2番ト長調
アンサンブル・ジャルディーノ・
 ディ・デリツィエ

 カルロ・マンネッリは、生涯の大半をローマで過ごし、ヴァイオリニストとして、演奏活動を中心に、オペラ公演や宗教行事でも活躍しました。アルカンジェロ・コレッリは、マンネッリの前でしばしば演奏し、最も影響を受けた教師の一人であると述べています。収録曲のトリオソナタOp.3は12曲のソナタで、そのうち7曲は4楽章、2曲は6楽章、そして最後の1曲は3楽章で構成されています。旋律の鮮やかさと、時にみせる大胆な和声の驚き、豊かな音色、不意を突く半音階的な表現が特徴です。
 演奏は、アンサンブル・ジャルディーノ・ディ・デリツィエ。ヴァイオリニストのエヴァ・アンナ・アウグスティノヴィチが2014年に設立したローマの女性バロックグループで、イタリアとポーランドのバロック時代からの忘れられた作品を研究して演奏するなど、大変興味深い活動をおこなっています。エネルギッシュで想像力豊かなアプローチで知られざる名作品の魅力を紹介します。

 

BRL 96514
(3CD)
¥2300
バーバー:歌曲全集
 Disc. 1
  3つの歌Op.2
   [デイジー、悲しみに私の心は打ちひしがれている、
    ベッシー・ボブテイル]
  3つの歌Op.10
   [雨は降り続く、眠れよ今、私は聞く 軍隊が]、
  4つの歌Op.13
   [尼僧はヴェールを脱ぐ、老人の秘密、
    きっとこの輝く夜には、夜想曲]
  2つの歌Op.18[高額貨幣の女王の顔、僧侶と葡萄]、
  ヌヴォレッタOp.25
  過ぎ行く者たちの歌Op.27
   [すべては過ぎ去るのだから、一羽のスワン、
    公園の中の墓、鐘は歌う、お別れ]

 Disc. 2
  世捨て人の歌Op.29
   [聖パトリックの苦難、夜の教会の鐘、聖イータの幻想、
    天上の宴、十字架、海難、乱れた関係、
    僧侶とその飼い猫、神の賛美、世を捨てる願い]
  恨みと沈黙Op.41
   [最後の歌、わがトカゲ、荒野にて、辺鄙なホテル、恨みと沈黙]
  3つの歌Op.45
   [今私は貪りつくしてしまったあのバラを、
    ピアノの緑の低地、おお果てなき 果てなき夕暮れ]

 Disc. 3
  2つの風の歌[風の小さな子供たち、あこがれ]、
  2つの若者への歌
   [若さへの呼びかけ、若者が行くとは思ってもみなかった]
  紫の幻想、音楽よやさしい声が消えた後は、夜、聖母の子守歌
  3つの歌「The Words from Old England」
   [Lady, when I behold the roses、
    An Earnest Suit to His Unkind Mistress Not to Forsake Him、
    Hey Nonny No!]
  Ask me to rest、月の光に、男、あなたの愛、Watchers、
  そんなひばりはいない、Mother I cannot mind my wheel、
  戸口での愛、セレナーデ、愛の警告
  夜のさまよい人、かくも甘き虜囚に、平和、
  Stopping by Woods on a Snowy Evening、
  大地と空に張られた弦は、物乞いの歌、暗い松の林の中で
  Who carries corn and crown
レイラ・ディオーネ・エズラ(Sop)
エリザベッタ・ロンバルディ(MSop)
マウロ・ボルジョーニ(Br)
フィリッポ・ファリネッリ(pf)

 サミュエル・バーバーは、その卓越したバリトンボイスで抒情詩を表現し、ピアノ伴奏の作品をいくつも披露してきました。メトロポリタンオペラで有名なコントラルト歌手であった叔母に勧められ、作曲の練習に集中していきます。バーバーは、詩、小説、自伝、日記、当時の文芸評論など、高い教養と強い情熱を持って過去と現在の文字・言葉に対峙していました。そのため、彼の歌のテキストは、多岐にわたる詩人らによる、常に最高の品質と幅広いセンスを持ち合わせています。いたずら好きながら知的な表現や、落ち着きを失った憂鬱感なども特徴としてあげることができます。
 演奏は、マウロ・ボルジョーニ(バリトン)、レイラ・ディオーネ・エズラ(ソプラノ)、エリザベッタ・ロンバルディ(メゾ・ソプラノ)という国際舞台で活躍するイタリアの3人の優れた歌手が見事な歌唱でバーバーの世界を展開します。またこの企画は、ピアニストのフィリッポ・ファリネッリによるもので、ファリネッリは、これまでブリリアントクラシックスに特徴的な企画としてジョリヴェ、ベルク、ダラピッコラ、ラヴェルの歌曲全集なども手掛けています。

 

BRL 96614
¥1700
ヴィヴァルディ(アン・ドーソン編):
 ヴァイオリン協奏曲集Op.4「ラ・ストラヴァガンツァ」より
  (オルガン編曲版)

   変ロ長調Op.4-1, RV.383a、ト長調Op.4-3, RV.301、
   イ短調Op.4-4, RV.357、イ長調Op.4-5, RV.347、
   ニ短調Op.4-6, RV.316a、ハ短調Op.4-10, RV.196、
   ニ長調Op.4-11, RV.204
ルカ・スカンダーリ(Org)

 協奏曲は、17世紀末に器楽の様式と言語の進化に大きな役割を果たし、18世紀には高い人気と重要性を増していきました。ヴィヴァルディは、合奏協奏曲や協奏曲を確立した作曲家ではありませんが、18世紀前半に器楽曲の最高傑作と言われる作品を多数作り上げたことをみても、このジャンルに大きな刺激を与えたひとりと考えて間違いありません。多くの協奏曲は、チェンバロやオルガンを中心にしたもので、他に編曲作品でも、多くの聴衆に人気を博しました。このディスクでは、ヴィヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」作品4から、オルガン用に編曲されたヴァイオリン協奏曲を紹介します。これらの作品は、マンチェスターのヘンリー・ワトソン音楽図書館に所蔵されている「アン・ドーソンの本」と呼ばれるコレクションに収められているものです。1720年頃に編纂されたこのコレクションには、声楽と通奏低音のためのアリアに加え、鍵盤楽器のための楽曲が多数含まれています。ヴィヴァルディの10曲を含むさまざまな作曲家の協奏曲の編曲もいくつか収録されています。これらの曲は原曲に忠実で、鍵盤楽器の大きな可能性と編曲作品の持ち合わせた音楽という点で、高い完成度が見てとれます。
 オルガニストのルカ・スカンダーリは、イタリアを代表する研究者であり鍵盤奏者です。ブリリアントクラシックスでも多くの作曲家のオルガン曲全集を残しています。イタリアのアルバシーナにある聖ヴェナンツォ教会の1774年製ガエターノ・カリド・オルガンを使用しています。

 

BRL 96627
(2CD)
¥1900
アントニオ・ラウロ(1917-1986):ギター曲集 クリスティアーノ・ポーリ・カペッリ(Guitar)
 Disc. 1
  アナ・クリスティーナ、3つのヴェネズエラ風小品、アナ・フロレンシア、
  4つのヴェネズエラ風ワルツ、アングストゥーラ、カローラ、クエカ・チレーナ、
  組曲 「デュアルテへのオマージュ」、エル・ニーニョ、エル・マラビーノ、
  エル・ネグリート、マリア・カロリーナ、マリア・ルイサ、ロマンツァ、ソナタ
 Disc. 2
  グアレナスのひょうたん、ラ・カティラ、ヴェネズエラ組曲、トリプティコ、
  ベネズエラの童謡による変奏曲、4つの練習曲、カンシオン、山の花々、ラ・ガティーカ、
  たそがれ、メレンゲ、モモティ、ネリー、夜想曲、オリエント、パサーヘ・アラグエーニョ、
  パヴァーナ、ペトロニーラ、ヴィルジリオ、セイス・ポル・デレーチョ

 アントニオ・ラウロはベネズエラ生まれ。幼い頃より父親から音楽の手ほどきを受けています。カラカスに移り住んでから本格的にピアノと作曲を学びます。しかし、当時ベネズエラで人気があり多くのコンサートを行っていたアグスティン・バリオス=マンゴレの音楽に出会い、ギターに専念することを決意し、その後、優れたギタリスト・作曲家となりました。ラウロは、1938年にベネズエラ人として初めてクラシック・ギターの正式な勉強を終えると同時に、声楽とギターのトリオを組んで南米各地を演奏するなど、ポピュラー・ミュージシャンとしてのキャリアも積んでいきます。
 ラウロは政治に熱心な一面を持ち、熱烈な民族主義者でもありました。華麗でリズミカルなメロディと、いわゆるポリリズムの一種でもあるヘミオラや拍子、テンポの変化を多用するのが特徴のベネズエラ・ワルツに魅了され、ベネズエラの伝統的な音楽様式を研究するようになります。
 1951年、ラウロは民主主義の言動から投獄されましたが、作曲活動は止めず獄中でギターソナタとベネズエラ組曲、それにギターとオーケストラのための協奏曲という代表作を書いています。ギターのための作曲において、ベネズエラのポピュラー音楽とヨーロッパの伝統的な複雑な形式を融合させることを目指したわけですが、それらは非常に魅力的でメロディアスな作品であり、精神と魅力に満ち、楽器の特徴を捉えた見事な音楽ばかりです。
 イタリアを代表するギタリスト、クリスティアーノ・ポーリ・カペッリによる音の美しい演奏。ブリリアント・クラシックスでは、ガンギ、タンスマン、カルレバロ、カステルヌオーヴォ=テデスコなどのアルバムを録音し、多くのギターファンに高い評価を得ています。

 

BRL 96767
¥1700
ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(c.1700-1775):
 チェロと通奏低音のためのソナタ集

  ソナタ ト短調、
  ソナタ集Op.4[第1番~第6番]、
  ソナタ ト長調
アンサンブル・ドルチ・アチェンティ

 サンマルティーニはミラノに生まれ、同時代の作曲家とは異なり、生涯ミラノで活動しました。ミラノの音楽界の中心的存在となった彼は、器楽曲、室内楽曲、宗教曲に力を注ぎ、舞台作品は3曲のみで、オペラを敬遠した珍しいイタリア人作曲家の一人でした。サンマルティーニの作品は、ヨーロッパの主要都市で広く出版され、1737年から41年にかけて指導したグルックや、ミラノを訪れたモーツァルトとも親交を深めました。フランソワ=ジョゼフ・ゴセック、ヨハン・クリスティアン・バッハ、ヨハン・シュターミッツといった作曲家たちにも多大な影響を与えています。
 収録されたチェロソナタは、バロックから古典派への移行期にあたり、魅力的で優美、カンタービレが印象的で、楽器のもつ華やかさに満ちた音楽です。

 

BRL 96823
(2CD)
¥1900
ベルナルディーノ・ボッタッツィ(1560-1614):
 合唱とオルガンのための作品集

  Disc. 1
   使徒言行録と祝祭日のミサ、日曜日のミサ曲、
   聖母マリアの祝日のためのミサ、
   第3旋法による半音階的リチェルカーレ
  Disc. 2
   クレド・カルディナーレ、クレド・ドミニカーレ、
   讃美歌集、聖母マリアの交唱集
フェデリコ・デル・ゾルド(Org)
アルベルト・トゥルコ指揮
ノヴァ・スコラ・グレゴリアーナ

 ベルナルディーノ・ボッタッツィの『合唱とオルガン』(ヴェネツィア、1614年)は、17世紀前半の典礼のためのオルガン作品を集めたイタリア最大の作品集であり、最もよく知られた音楽集です。この作品は、典礼音楽の新しい規則と仕様を定めたトレント公会議の指示に基づくもので、オルガン曲選集である「コーロ・エ・オルガノ」は、序文と18の注意警告を置き、カノン的対位法の原理を説明し(オルガニストが静止聖歌から作曲・即興する方法を教育する意図)、特定の旋律を減少させ装飾を追加する方法について、いくつかの提案がされています。ルネサンスからバロックへの移行期における、イタリアの聖楽を象徴するボッタッツィの合唱曲とオルガン曲という価値の高い新録音です。
 演奏は、シエナのベルナルディーノ教会の貴重な歴史的オルガンを使用しています。既に多くのリリースを行っているオルガニストのフェデリコ・デル・ソルドとアルベルト・トゥルコ指揮のノヴァ・スコラ・グレゴリアーナが、作品への深い理解、献身的な演奏と歌唱を披露しています。また今回も演奏者による学術性の高いライナーノーツにも注目です。

 

BRL 96873
(3CD)
¥2300
ピエトロ・ナルディーニ(1722-1793):
 2台のヴァイオリンのための作品全集

  Disc. 1
   ソナタ第1番ト長調、第2番ハ長調、第3番ニ長調、
    第4番ヘ長調、第5番変ロ長調
  Disc. 2
   ソナタ第6番ホ短調、
   2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調
   メヌエット第1番ニ長調、第2番イ長調、第3番ニ長調、
    第4番ニ長調、第5番ト長調、第6番ニ長調、第7番ハ長調、
    第8番ヘ長調、第9番ニ長調、第10番、ニ長調、第11番ニ長調、
    第12番ト長調、第13番ト長調、第14番ト長調
   二重奏曲第1番ニ長調、第5番ト長調
  Disc. 3
   二重奏曲第2番変ホ長調、第3番ニ長調、
    第4番ヘ長調、第6番変ロ長調
イーゴリ・ルハーゼ
 (Baroque Vln)
アンサンブル・
 ヴァイオリン・カプリチョージ

 ナルディーニは、ヴァイオリンの才能に恵まれ、著名なジュゼッペ・タルティーニに師事し、優れたヴァイオリニストとなったと伝えられています。フィレンツェのレオポルド大公の宮廷で音楽監督を務め、生涯そこで仕事をしました。その表現力は高く評価され、ナポリのフェルディナンド4世とマリア・カロリーナ王妃、モーツァルト父子の前で演奏しています。ナルディーニは、ヴァイオリンが重要な役割を果たすジャンルを中心に、幅広い作品を残しています。作風は、聴きやすいメロディで、シンプルで聴く人に楽しんでもらえるような当時の流行に沿ったものと言えるでしょう。この新録音では、通奏低音を含んだイ長調のソナタや、二重奏曲も収録しているのが興味深く、いずれも非常に魅力的で美しく、楽器の温かみを感じさせる音楽となっています。
 ヴァイオリンの演奏は、イーゴリ・ルハーゼ。優雅でしなやか、弦の音色は暖かく、個々の楽章の構成をよく考え抜いた演奏。すべてが心地よいムードを作り出しており、楽しく聴かせてくれること間違いないでしょう。

 

BRL 96913
¥1700
ヤン・ティルセン(1970-):アイランド
 Eusa
  [Pern、Porz Goret、Lok Gweltaz、Penn Ar Roc'h、
   Kereon、Yuzin、Roc'h Ar Vugale、
   Penn Ar Lann、Enez Nein、Kadoran]
 Kerber
  [Kerlann、Ar Maner Kozh、Kerdrall、
   Ker Yegu、Ker al Loch、Kerber、Poull Bojer]
イェローン・ファン・フェーン(pf)

 フランスの作曲家ヤン・ティルセンは、近年大変人気があり注目される映画音楽作家のひとりです。感情豊かな哀愁漂う音楽は、民族音楽、フランスのシャンソン、ミュゼットワルツ、ストリートミュージック、そしてサティ、グラス、ナイマンのミニマリズムなどにその影響が見て取れます。フランスの大ヒット映画『アメリ』の音楽で世界的にブレイクし、その後、『グッバイ、レーニン!』などヒットが続いたティルセン。
 この新しいアルバム「Eusa」と「Kerber」は、ティルセンが住んでいる小さな島「ウェッサン島」からインスピレーションを受けて作られた作品です。
 「Eusa」はブルトン語でウェッサン島のことで、「Kerber」は島にある小さなチャペルのことです。ティルセンは、この小さな島の孤立感、やせた土地の荒涼とした風景、そして広大な宇宙や星々を眺めたときのこの小さな島の意味合いを巧みに表現しています。
 オランダのピアニストでミニマリズムのパイオニア、イェローン・ファン・フェーンは、独特の方法でピアノを弾き、集中し、静謐で深い眠りを誘うかのような効果をもたらします。

 



.(2023年2月 新譜)


BRL 96251
(7CD)
¥4500
ジョヴァンニ・ソッリマ&アンドレア・ノフェリーニ(Vc)
 オッフェンバック:2つのチェロのための二重奏曲全集


 Disc. 1
  初心者に捧げるとてもやさしい3つの二重奏曲Op.19、
  3つの協奏的二重奏曲Op.21
 Disc. 2
  3つの二重奏曲Op.20、3つの華麗な二重奏曲Op.52
 Disc. 3
  3つの協奏的大二重奏曲Op.34
 Disc. 4
  6つの二重奏曲Op.49、愛好家に捧げる3つの二重奏曲Op.51
 Disc. 5
  学生向けの6つの二重奏曲Op.50、
  12の練習曲(二重奏曲)Op.78より
   第1曲、第3曲、第5曲、第7曲、第9曲、第11曲
 Disc. 6
  3つの二重奏曲Op.53、12の練習曲(二重奏曲)Op.78より
   第2曲、第4曲、第6曲、第8曲、第10曲、第12曲
 Disc. 7
  芸術家に捧げる3つの二重奏曲Op.5
ジョヴァンニ・ソッリマ
アンドレア・ノフェリーニ(Vc)

 オッフェンバックは、パリでオペラやオペレッタで成功を収めた作曲家ですが、才能ある優秀なチェリストでもありました。オッフェンバックは、「革新的」といわれた二重奏曲集「2つのチェロのための二重奏の演奏法」を作曲しました。練習曲の要素も取り入れながら、賛美歌、合唱、葬送行進曲のような技術的に難しい形式を維持し、チューバやフレンチホルンのような他の楽器の音を模倣するような部分も見受けられる音楽になっています。魅力的なメロディもあり、柔軟性に富み、時に軽快さを感じさせるオッフェンバックの代表的な作品です。
 演奏は、近年日本でも高い知名度を誇るジョヴァンニ・ソッリマ。同じイタリアのチェリスト アンドレア・ノフェリーニとともに技術的にも高い演奏を披露しています。この名作品を大いに楽しませてくれること間違いないでしょう。

 

BRL 96066
¥1700
メトネル:歌曲集第4集
 9つのゲーテ歌曲Op.6
  [さすらい人の夜の歌、五月の歌、妖精の歌、
   通りすがりに、ベラ荘のクラウディーネより、
   エルヴィンとエルミーレより、エルヴィンとエルミーレより2、
   初めてなくしたもの、みつけたもの]
 ハイネの3つの詩Op.12
  [いとしい恋人よその手をぼくの胸に置いてよ、
   トウヒの木、山の声]
 12のゲーテ歌曲Op.15
  [さすらい人の夜の歌Ⅰ、ヴィルヘルム・マイスターより、
   思い違い、彼女は私を愛してる!、「リラ」より、
   裁判所で、海の静けさ、幸せな船路、恋する者のそばで、
   不実な若者、似たもの同士、霊のあいさつ]
 6つのゲーテ歌曲Op.18
  [お澄まし娘、気が変わった娘、孤独、
   ミニヨン、スミレ、狩人の夕べの歌]
エカテリーナ・レヴェンタール
 (MSop)
フランク・ピーターズ(pf)

 2020年9月に第1集が発売となったメトネルの歌曲全集。完結となる第4集の発売です。
 メトネルは、もともとピアニストとして輝かしいキャリアを重ねていましたが、作曲に専念することを選びました。作風は19世紀の音楽に根ざしており、個性的な和声と旋律で人気があります。複雑で緻密でありながら、心にしみる美しさを持ち合わせています。
 この全集を歌い上げたレヴェンタールは、ウズベキスタン生まれ。オランダに移住し、ハーグ音楽院で学んでいました。歌手としてだけでなく、劇作家、演劇プロデューサーとしても活躍しています。またピアニストのピーターズは、メトネルの演奏や研究において著名なひとり。これまでリリースされた第1集から3集はいずれも高い評価を得ており、待望の発売と言えるでしょう。

 

BRL 96246
¥1700
ケルビーニ:フォルテピアノのための6つのソナタ
 ソナタ
  第1番ヘ長調、第2番ハ長調、第3番変ロ長調、
  第4番ト長調、第5番ニ長調、第6番変ホ長調
シモーネ・ピエリーニ(Fp)

 18世紀後半、トスカーナの鍵盤音楽は隆盛を極め、多くの作曲家がウィーンで古典派の展開に近い新しいスタイルの音楽を発表しました。
 フォルテピアノとチェンバロのために作曲した作曲家は多く、中でもイタリア パドヴァのチェンバロ製作者であったバルトロメオ・クリストフォリ(1655-1731)によってフィレンツェで発明されたフォルテピアノは、大きな人気を博し、ピアノ音楽の歴史が始まります。
 1780年頃にフィレンツェで初めて出版することになったケルビーニは、この作品で若いながら作曲家としての地位を確立する機会を得ました。このジャンルの音楽における唯一の主要な作品で、その後パリに移り住むと、主にオペラや交響曲を作曲していきます。
 演奏者のシモーネ・ピエリーニは、1996年ローマに生まれ。歴史に基づいたピアノの練習に興味を持つようになり、歴史的鍵盤楽器全般への関心が高まったと言います。ブリリアント・クラシックスでのデビュー盤となります。

 

BRL 96547
(3CD)
¥2300
ヘンデル(クレマン・ローレ編)オルガン協奏曲集(オルガン独奏版)
 Disc. 1
  6つのオルガン協奏曲Op.4
   [第1番ト短調、第2番変ロ長調、第3番ヘ長調、
    第4番ト短調、第5番ヘ長調、第6番変ロ長調]
 Disc. 2
  6つのオルガン協奏曲Op.7より
   第1番変ロ長調、第4番ニ短調、第6番変ロ長調
 Disc. 3
  6つのオルガン協奏曲Op.7より
   第2番イ長調、第3番変ロ長調、第5番ト短調
イヴァン・ロンダ(Org)

 ヘンデルのオルガン協奏曲Op.4とOp.7は、もともとオラトリオの幕間に演奏される間奏曲として作曲されました。ヘンデルは、それまで典礼にしか使われなかったオルガンを、より輝かしく、広く大衆にアピールする新しい性格を持たせるために、オルガンを使うことを考えたようです。これらの協奏曲は、チェンバロでも演奏可能なものとなっています。
 この録音は、後期ロマン派のオルガニストのクレマン・ローレによって、オルガン独奏用に編曲されたものです。ローレは、ヘンデルの作品を臆することなく手を加え、オルガンとオーケストラの両方のパートを取り込んだ緻密で対位法的な旋律を組み上げ、原曲の特徴である輝きと快活さを常に保ち、現代のシンフォニック・オルガンの巨大な音を十分に活用できる編曲版を完成させました。
 演奏は、ウェストミンスター寺院やキングス・カレッジ・ケンブリッジなどに客演し、国際的に高い評価を得ているイタリアのオルガニスト、イヴァン・ロンダ。ブリリアント・クラシックスでは、モーツァルトのオルガン作品全曲を録音しています。

 

BRL 96562
¥1700
フルートとオルガンのための作品集
 フランク・マルタン(1890-1974):教会ソナタ
 デニス・ベダール(1950-):メロディア
 アウグスティヌス・フランツ・クロプフライター(1936-2003):
  4つの小品
 ジャン・ラングレー(1907-1991):5つの小品
 マイケル・コンウェイ・ベイカー(1937-):悲歌
 ダニエル・ロト(1942-):アイン・カリム幻想曲
デュオ『レ・ブリュム』
 [エネア・ルッツァーニ(Flu)
  トッマーソ・マッツォレッティ(Org)]

 フルートとオルガンの組み合わせは、充実感あふれる響きが素晴らしく、フルートの魅力的な旋律や音の質感は、オルガンの調和的で聴きとりやすい音や色彩感と完璧に調和します。
 このディスクは、フルートとオルガンのために書かれた、マルタン、ラングレー、ダニエル・ロト、デニス・ベダール、アウグスティヌス・フランツ・クロプフライター、マイケル・コンウェイ・ベイカーの作品を収録。
 録音はデュオ「レ・ブリュム」による演奏で、スイス グランのセント・ポール・プロテスタント教会のブロンディーノ・ヴェゲッツィ・ボッシ オルガンを使用。
 このオルガンは、特殊な音域を持つ大変興味深いオルガンでもあります。オルガンの詳しい仕様はブックレットに記載されています。

 

BRL 96588
¥1700
デュセック:ヴァイオリンソナタ第2集
 ソナタOp.1-3ハ長調CrawD 7、ソナタOp.28
  [第1番ハ長調CrawD 118、第2番ヘ長調CrawD 119、
   第3番ロ長調CrawD 120、第4番ニ長調CrawD 121、
   第5番ト短調CrawD 122、第6番変ホ長調CrawD 123]
 ソナタOp.1
  [第1番ロ長調CrawD 5、第2番ト長調CrawD 6]
ユリア・フーバー=ヴァジェハ(Vln)
ミリアム・アルトマン(Fp)

 デュセックのヴァイオリンソナタ全曲録音第2集の登場です。
 和声的表現力に富んでおり、自らがピアニストとしての技量を高めるべく作られた内容だと感じる作風は、鍵盤楽器の名手として当時の活躍が想像できます。
 演奏は、オルフェオ・バロックオーケストラ・リンツと、ラ・スタジオーネ・フランクフルトのコンサートマスター ユリア・フーバー=ヴァジェハ。そして初期古典派のレパートリーを得意とするミリアム・アルトマン。二人ともピリオド楽器による演奏です。

 

BRL 96664
¥1700
ベネツィアからライプツィヒへ ― オルガン曲集 マヌエル・トマディン(Org)
 J.S.バッハ:トッカータ アダージョとフーガ ハ長調BWV.564、トリオ ト長調BWV.1027a
 ヴィヴァルディ:協奏曲イ短調RV.522(J.S.バッハの協奏曲BWV.539)
 トレッリ:トレッリ氏による協奏曲 (ヨハン・ゴットフリート・ヴァルターによるオルガン編曲版)
 ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1703-1771):協奏曲(オルガンとペダル助奏のための)
 ヘンデル:オラトリオ「エステル」HWV.50より序曲
 ヴィヴァルディ:協奏曲第6番「ストラヴァガンツァ ニ短調」(「アン・ドーソンズ・ブック 1720」の写本より)
 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ短調BWV.543

 バッハの時代には、他の作曲家の作品を、別の楽器に編曲することが一般的によく行われていました。バッハも、ヴィヴァルディやマルチェッロの協奏曲をオルガン独奏用に編曲しています。J.S.バッハは、イタリアを訪れることはありませんでしたが、イタリア・バロックの巨匠たちの作品に触れ、深い感銘を受け、協奏曲の形式などの要素を取り入れたようです。しかし、バッハはバッハとして、これらの作品に独自の対位法と装飾を加え、彼らしい編曲作品として完成させています。
 演奏者のマヌエル・トマディンは、イタリアの影響が顕著なバッハのオリジナル作品を美しいプログラムにまとめました。現在、イタリアを代表するオルガニストの一人で、学者であり、情熱的な音楽家です。ブリリアントクラシックスでは、北ドイツの作曲家の作品を中心に、トマディンの演奏による素晴らしいディスコグラフィーを持っています。

 

BRL 96687
¥1700
J.S.バッハ:ギターのための編曲集 ステファノ・カルディ(Guitar)
 前奏曲
  BWV.936、BWV.934、BWV.937、BWV.938、BWV.940、BWV.939、BWV.942、BWV.999
   (ヨハン・ペーター・ケルナー コレクションより)
 アングレーズ、メヌエット、トリオ(フランス組曲第3番BWV.814より)、
 アルマンド(フランス組曲第4番BWV.815より)、フゲッタ ハ短調BWV.961
 メヌエットI、II(パルティータ第1番BWV.825より)
 前奏曲BWV.926、メヌエットBWV.841、BWV.842、前奏曲BWV.924、
 シンフォニア第6番BWV.792、前奏曲BWV.930、
 シンフォニア第5番BWV.791(ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集より)
 ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690-1749):
  メヌエット「シュテルツェル氏のパルティア」(J.S.バッハのメヌエット・トリオBWV.929)
 テレマン:クーラント(J.S.バッハの組曲BWV.824より)
 C.P.E.バッハ:2つの行進曲
  (J.S.バッハのアンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集より
   行進曲 BWV Anh.122、BWV Anh. 124)
 クリスティアン・ペツォールト(1677-1733):メヌエット(J.S.バッハのBWV Anh.114/115による)
 不詳
  ポロネーズBWV Anh.119、メヌエットBWV Anh.113、BWV Anh.120、BWV Anh.116、BWV Anh.132、
  ミュゼットBWV Anh.126

 J.S.バッハの作品は、近年、数多くの編曲や改作が行われています。1960年代以降、ギターのレパートリーには、現代の6弦ギターに最も近い楽器であるリュートのために書かれたバッハの作品が多数加えられています。
1717年から1723年のケーテン時代、ライプツィヒ初期に主に教育目的で作曲された作品のいくつかは、ギターの豊かなダイナミクスと、ポリフォニックな響きを生かすことができた名作品です。この時期に書かれた鍵盤楽曲では、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのクラヴィーア曲集とアンナ・マグダレーナ・バッハのクラヴィーア曲集が代表曲としてよく知られています。これらの曲集は、バッハの家庭生活や音楽に対する教育面などの生活感を垣間見ることができます。これらには、後に「インヴェンション」や「シンフォニア」、クラヴィーア曲集第1巻、フランス組曲に収録されることになる曲が数多く含まれています。
 ギタリストのステファノ・カルディは、これらのチェンバロ曲の多くを独自に編曲して録音しました。有名曲としてよく知られた作品が多数収録されています。多くのバッハ弾きのギタリストへ向けて、ドイツ・バロックの巨匠の偉大な才能に触れる機会となるでしょう。

 

BRL 96694
¥1700
フランソワ・ドヴィエンヌ(1759-1803):
 6つのフルート二重奏曲集

  6つのフルート二重奏曲Op.2 第1番~第6番
キアラ・パヴァン
ベネデッタ・バッラルディーニ(Flu)

 フランソワ・ドヴィエンヌは、フランスの音楽家、作曲家で、木管楽器の開発とそのための作曲に大きな影響を与えた人物として知られています。1779年からパリ・オペラ座のオーケストラでファゴット奏者、1790年にはフランス国民衛兵の音楽隊、1791年にはパリ・オペラ座のオーケストラの第一フルート奏者となりました。1790年代初頭に、初の舞台作品を発表し、オペラ・コミック『修道女』で一躍有名になりました。その後、新設されたパリ音楽院の第一フルート教授に就任し、人気の高い教師となっています。
 この新録音は、2つのフルートのために巧みに書かれた6つの二重奏曲で、愛らしいメロディと、演奏形式の魅力的な要素がふんだんに盛り込まれています。

 
BRL 96729
¥1700
19世紀の女性作曲家によるソプラノとギターのための音楽集
 ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821-1910):
  アイ・リュリ!、Aimez-moi ma mignonne、
  L'Absence-Cana Espanola、マドリード、
  漁師の歌 「哀歌」 VWV.1139、カディスの若い娘たち
 マリア・マリブラン(1808-1836):Le retour de la Tyrolienne
 叙情的なアルバムよりLa voix qui dit: je t'aime、La Bayadere
 イザベラ・コルブラン(1784-1845):
  イタリア語による6つの小アリアより第2曲
   Quel cor che mi prometti
 イタリア語の小アリアによる6つのカンツォネッタより
  第6曲 Mi lagnero tacendo、第3曲 Benche ti sia crudel
 ポーリーヌ・デュシャンジュ(1778-1858):
  Celle qui voudrait m'aimer、ギター、Le bouquet de bal
 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:修道女、白鳥の歌
 クララ・シューマン:
  どうして他の人たちに尋ねようとするの、
  あなたが美しさゆえに愛するのなら
クリスティーナ・バヨン・
 アルバレス(Sop)
ヘスス・ピネダ(Guitar)

 19世紀、サロン音楽は、芸術や文学の新しい潮流を示すために不可欠なメディアでした。それらは、18世紀のサロン音楽から受け継いだ明確な女性の優位的な動きもあり、貴族や女性貴族が文化社会を支配していたため、室内楽やサロニエール・オペラ、あるいはピアノ曲をギターやハープなどの他の楽器で編曲したものを聴くことができました。
 この録音は、19世紀のサロン音楽の雰囲気を再現するために、女性作曲家に焦点を当てまとめた好企画盤です。
 ソプラノのクリスティーナ・バヨン・アルバレスは、母国セビーリャの高等音楽院で学び、現在は演奏活動を中心に行っています。ギターのヘスス・ピネダは、アンドレス・セゴビア・コンクールなどの国際コンクールでの受賞歴もあり、今後の活動が期待されるアーティストのひとりです。

 

BRL 96737
¥1700
スラヴ狂詩曲集
 ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調Op.22, B.52
 ヤナーチェク:弦楽のための組曲JW6 No.2
 ヨゼフ・スーク(1874-1935):古いチェコのコラール
  「聖ヴェンツセスラウス」による瞑想曲Op.35a
 マルティヌー:弦楽合奏のための組曲第1番「パルティータ」H. 212
 スメタナ:漁夫
ディック・ヴァン・ガステレン指揮
チコニア・コンソート

 オランダの弦楽オーケストラ、チコニア・コンソートによる演奏集です。
 19世紀から20世紀にかけてのチェコで最も有名な5人の作曲家による、弦楽アンサンブルのための作品を集めました。自国の民族音楽への関心の高まりから、19世紀中頃からスラヴの作曲家にとって、狂詩曲は重要な音楽形式となりました。当初、狂詩曲は歌曲の形式として現れましたが、その後、19世紀半ばには、大きな編成による器楽の形式も登場します。狂詩曲は、伝統的な音楽形式の中に即興的な狂詩曲の要素を織り込み、対照的なスタイルや雰囲気、民謡に共通するテーマで構成されていることが多いようです。
 ブリリアントクラシックスで4枚目のリリースとなるチコニア・コンソートを指揮するのは、ディック・ヴァン・ガステレン。ベルナルド・ハイティンクのアシスタントを務め、国際的に活躍する指揮者として注目です。




.(2023年1月 新譜)


BRL 96434
(6CD)
¥6000
J.S.バッハ:作品集 カンタータ、モテット、オルガン曲集
 Disc. 1 イエス わが喜び
  前奏曲ホ短調BWV.548
  カンタータ第64番「見よ、父のわれらに賜いし愛のいかなるかを」BWV.64
  コラール「イエス、わが喜び」BWV.713
  モテット第3番「イエス、わが喜び」BWV.227
  カンタータ第81番「イエス眠り給いて、われ何をか望むべき」BWV.81
  フーガ ホ短調BWV.548
 Disc. 2 バッハとルター
  トッカータ ニ短調BWV.538「ドリア調」
  カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV.80
  コラール「これぞ聖なる十戒」BWV.678
  J.C.バッハ:モテット「心に留めて、そこを見て」
  J.S.バッハ:
   コラール「キリストは死の絆につきたまえり」BWV.718
   カンタータ第4番「キリストは死の絆につきたまえり」BWV.4、
   フーガ ニ短調BWV.538
 Disc. 3 恐れることなかれ
  前奏曲ト長調BWV.568
  カンタータ第93番「尊き御神の統べしらすままにまつろい」BWV.93
  モテット第4番「恐るるなかれ、われ汝と共にあり」BWV.228
  カンタータ第153番「愛する神よ、見たまえ、わが敵のいかにあるやを」BWV.153
  コラール「愛する御神の統べしらすままにまつろい」BWV.647
  カンタータ第88番「見よ、われは多くの漁る者を遣わし」BWV.88
  パッサカリア ハ短調BWV.582
 Disc. 4 主の祈り
  前奏曲 ハ長調BWV.545
  カンタータ第101番「汝まことの神よ、われらより取り去りたまえ」BWV.101
  コラール「天にましますわれらの父よ」BWV.682
  モテット第2番「御霊はわれらが弱きを助けたまう」BWV.226
  コラール「天にましますわれらの父よ」BWV.737
  フーガ ハ長調BWV.545
 Disc. 5 神の時こそいと良き時
  トリオソナタ第1番変ホ長調BWV.525より第1楽章
  カンタータ第106番「神の時こそいと良き時」BWV.106
  トリオソナタ第1番変ホ長調BWV.525より第2楽章
  モテット第5番「来たれ、イエス、来たれ」BWV.229
  コラール「装いせよ、おお愛する魂よ」BWV.654
  カンタータ第125番「平安と喜びもてわれは逝く」BWV.125
  トリオソナタ第1番変ホ長調BWV.525より第3楽章
 Disc. 6 目覚めよと呼ぶ声あり
  カンタータ第49番「われは行きて汝をこがれ求む」BWV.49
  カンタータ第1番「輝く暁の星のいと美わしきかな」BWV.1
  コラール「輝く暁の星のいと美わしきかな」BWV.739
  カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」BWV.140
ピーター=ヤン・ベルダー
 (Harpsichord、Organ、指揮)
ジェズアルド・コンソート・アムステルダム
ムジカ・アムフィオン

 このセットは、過去に「Bach in Context」というタイトルで制作された(現在入手不可品)6枚のCDをまとめたものです。J.S.バッハの宗教音楽を本来の典礼的文脈に再構築し、最新のバッハ研究に基づいて演奏した主要な作品集として、注目の完全復刻版です。
 2012年から14年にかけて、この6枚のアルバムはそれぞれ発売され、深い洞察と演奏の素晴らしさの両面で賞賛されました。
 このシリーズでは、ムジカ・アムフィオンとジェズアルド・コンソート・アムステルダムが、J.S.バッハの傑作に新しい光を当て、「文学」と「音楽」のテーマに添うように、カンタータとオルガン作品を準典礼的に配置し、演奏しています。
 この「Bach in Context」の大きな特徴は、教会オルガンと通奏低音を独奏の楽器として使用することです。また各曲はオルガン曲(トッカータや前奏曲)で始まり、そのフーガなどの任意の曲で終わります。
J.S.バッハがカンタータやモテットの中で、オルガンや声楽曲の元となったコラール賛美歌によって結び付けられ、バッハの音楽に通じるテーマを探求しています。
 また、このボックスには、144ページの豪華ブックレットが封入されています(日本語はありません)。ピーター・クアントリルによる新しいエッセイをブックレットに収録し、すべてのオリジナル・エッセイを再び入手できる豪華な内容となっています。
 尚、このデラックス・エディションは限定生産品となります。デラックス・エディションとして特別価格での販売となります。

 

BRL 96190
(2CD)
¥1900
ダニエル・ダル・バルバ(1715-1801):
 ヴァイオリン・ソナタ集

  Disc. 1
   ソナタ第1番ニ長調、第2番変ロ長調、第3番ト長調
  Disc. 2
   ソナタ第4番ホ長調、第5番ヘ長調、第6番イ長調
ヴァレリオ・ロジト(Baroque Vln)
フェデリコ・デル・ゾルド(Harpsichord)
ディエゴ・レヴェリチ(Archlute)
Disc. 2
 セシリア・メディ(Baroque bassoon)
 アンドレア・ラッタルロ(Baroque cello)
 カルロ・カレガーリ(Db)

 ダル・バルバは、18世紀末に宗教音楽を中心に作品を残した作曲家です。ヴェネツィアの劇場で上演されるオペラの作曲家、歌手、そしてヴァイオリニストとして活躍した後、1762年に47歳でヴェローナ大聖堂の楽長に就任しています。
 このアルバムに収録されたヴァイオリンソナタは、タルティーニやパガニーニらからもたらされた古典的かつヴィルトゥオーゾ的なスタイルによって、まだあまり知られていない北イタリアのヴァイオリン芸術を見渡すことができるものです。ダル・バルバの音楽は、対位法の要素を排除し、ナポリのガラン様式の典型的な特徴を取り入れた和声や旋律に特化しています。1730年代初頭にヴェネツィアで取り込まれた、メロディの発展と楽器の音色に輝きが満ちた斬新な音楽といえるでしょう。
 演奏は、ヴァレリオ・ロジトとフェデリコ・デル・ゾルド。古楽器による演奏で注目されており、既に、テッサリーニ、ヴェラチーニ、D.スカルラッティの作品をブリリアントクラシックスに録音し好評を得ています。

 

BRL 96220
(3CD)
¥2300
フランク:オルガン曲集
 Disc. 1
  コラール第1番ホ長調FWV.38、第2番ロ短調FWV.39、第3番イ短調FWV.40
 Disc. 2
  交響的大曲嬰ヘ短調FWV.29、幻想曲イ長調FWV.35、
  カンタービレ ロ長調FWV.36、英雄的小品ロ短調FWV.37
 Disc. 3
  幻想曲ハ長調FWV.28、パストラール ホ長調FWV.31、
  前奏曲 フーガと変奏曲ロ短調FWV.30、フィナーレ変ロ長調FWV.33
オリヴィエ・ペナン(Org)

 フランクは、19世紀を代表するフランスの作曲家として広く知られています。生誕の地、ベルギーとフランスの両国でピアノとオルガンを学んだ天才音楽家です。ピアノ・ヴィルトゥオーゾとしての活躍はできませんでしたが、オルガニストとしては、地位を確立し、教師兼オルガニストとしてフランスに定住することになりました。
 ブルックナーやメシアンのように敬虔なキリスト教徒であり、その音楽は独特の精神性を持ち合わせています。豊富に使われる半音階、長く曲線を描くメロディライン、極めて特徴的な対位法によって構成されます。
この新録音では、フランクのオルガン作品を、精神的なオルガン曲、交響的なオルガン曲、ロマンティックなオルガン曲の3枚のCDに分類して収録しています。
 フランスのオルガニスト、オリヴィエ・ペナンは、フランク自身がオルガニストを務め、この録音が行われたパリの有名な聖クロチルド教会の首席オルガニストです。

 

BRL 96566
¥1700
名手マリーナ・タラソヴァ
 フランスの作曲家によるチェロソナタ集第1集

 ラロ:チェロソナタ イ短調
 シャルル・ケクラン(1867-1950):チェロソナタOp.66
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):
  パルティータによるソナタ嬰ヘ短調Op.46
マリーナ・タラソヴァ(Vc)
イヴァン・ソコロフ(pf)

 マリーナ・タラソヴァの演奏による、フランスの作曲家によるチェロソナタ・シリーズがスタートします。現在、最も精力的に活動しているチェリストの一人です。タラソヴァの演奏は、「素晴らしい音色、豊かな表現は、情熱的で自信に満ちており、明らかに音楽への愛と献身に燃えている。」と評されています。多くの国際コンクールで優勝し、モスクワのチャイコフスキー・コンクールでも受賞経験があります。膨大なレパートリーは、17世紀から現代に至るまで多岐にわたっており。これまでにプレトニョフ、ヤンソンス、ロジェストヴェンスキー、マズアなど、多くの著名な音楽家と共演しています。
 このディスクは、ピエルネ(1863-1937)、ラロ(1823-1892)、ケクラン(1867-1959)の作品を収録。いずれもロマン派の流れをもつ作品ですが、それぞれの曲は、独自の調性言語と新しい表現方法を見出しています。またピアノのパートナーは、イヴァン・ソコロフ。こちらにも注目せずにはいられません。

マリーナ・タラソヴァ、これまではマニアックなロシアものを録音してくれていた。

 

BRL 96661
¥1700
弦楽四重奏曲集
 マルシアル・デル・アダリッド(1826-1881):
  弦楽四重奏曲ト長調Op.16
 ホセ・アレオラ(1895-1954):弦楽四重奏曲ハ長調
 フアン・デュラン(?-1960):
  弦楽四重奏曲「パソドブレ」、
  弦楽四重奏曲ハ長調「ブルース」、弦楽四重奏曲「サンバ」
ノヴェチェント四重奏曲

 音楽史の流れを見ても、スペインにおける弦楽四重奏曲はあまり多くありません。この室内楽の象徴的な形式を確立することは簡単な道のりではなく、スペイン北西部の地方、ガリシアも例外ではありませんでした。この録音では、19世紀から21世紀の3世紀にわたる3人のガリシア人作曲家による弦楽四重奏曲を集めました。それぞれの時代を代表する3人の作曲家は、その時代の音楽の伝統に育まれながら、個人的な言語と感情的な影響を踏まえて作品を仕上げました。大変興味深い作品集です。

 

BRL 96662
¥1700
カステルヌオーヴォ=テデスコ:イタリアの独奏ギターのための作品全集
 世紀をわたる変奏曲Op.71、
 ソナタ ニ長調「ボッケリーニへのオマージュ」Op.77、
 悪魔的奇想曲「パガニーニへのオマージュ」 Op.85
 タランテッラOp.87a、花咲くオレンジOp.87b、
 「すてきなタバコ」による変奏曲Op.95
アントニオ・ルゴロ(Guitar)

 カステルヌオーヴォ=テデスコは、20世紀前半のイタリアで最も成功した、注目すべき作曲家の一人です。新古典主義の影響を受けている作風は、鮮やかで、華麗で、時折奇妙な不協和音を含み、強くリズムを刻み、受けのしやすいメロディに溢れています。第二次世界大戦前にハリウッドに移住し、200本以上の映画音楽の作曲を行ったことでも有名です。また世界で活躍していたギタリスト、アンドレス・セゴビアと出会うことで、ギターのための曲も書くようになり、ギター音楽は、彼の全作品の中で最も充実した部分を占めるようになりました。
 この録音は、作曲家が1939年にアメリカに亡命する前にイタリアで書かれたギター独奏のための作品全集で、素晴らしい旋律と真のイタリアの雰囲気を持つ音楽が収録されています。

 

BRL 96683
¥1700
サルヴァトーレ・シャリーノ(b.1947):室内楽曲集 アンサンブル・オピフィーチョ・ソノロ
 白の探求II(フルート、バスクラリネット、ギター、ヴァイオリンのための)
 青い放浪者(アコーディオンのための)
 地平線の壁(アルトフルート、イングリッシュホルン、バスクラリネットのための)
 ポルヴェーリ・ラテラーリ(ピアノのための)
 アルバ・モエニア(フルート、ヴァイオリン、ギターのための)
 森と言葉(マリンバ、ベルプレートのための)
 ガラスの物体の動機(2つのフルートとピアノのための)
 ブッリへのオマージュ(ヴァイオリン、アルトフルート、バスクラリネットのための)
 5声のアリオーソ(フルート、クラリネット、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための)

 サルヴァトーレ・シャリーノは、シチリア島で生まれ、視覚芸術を学んだ後、音楽に転向した経歴を持っている音楽家です。何人かの音楽教育者と接しますが、ほぼ独学で古楽や近現代の音楽を習得しました。1962年に初公演を行い、シュトックハウゼンとともに「芸術の父」と呼ぶべきフランコ・エヴァンゲリスティに電子音楽に関する教えを受けています。「豊かな音色と息づかいからなる音の構造の微小な変化は、親密で集中的で洗練されている」と評される作風。絶対的に必要なものだけに還元された音世界を展開しています。
 この録音は、シャリーノの75歳の誕生日を記念して行われたもので、室内楽作品の代表曲を収録しています。尚、2つの作品が世界初録音となりました。
 演奏するアンサンブル・オピフィーチョ・ソノロはペルージャを本拠地として活動しており、このユニークな企画録音に関しては、シャリーノの信頼を得て有意義で充実した内容の録音として完成しました。

 

BRL 96693
¥1700
ジュゼッペ・コルシ(1631/32-1691):バス・カンタータ集
 シチリアの岩場から(エンケラドス)TriCo58、
 Cruda legge del mio fato TriCo57、教えてくれますか?TriCo63a
 見捨てられ 孤独(イル・ネローネ)TriCo49
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632-1692):
  ヴァイオリンのためのさまざまなソナタによる
   パルティータ第1組曲、第2組曲
 ジャコモ・アントニオ・ペルティ(1661-1756):
  Pompe voi che ascondete
マウロ・ボルジョーニ(Br)
ロレンツォ・トッツィ
 (Harpsichord、指揮)
ローマバロッカ・アンサンブル

 ジュゼッペ・コルシは、チェラーニとも呼ばれ、17世紀後半に活躍したローマ派の最も重要な作曲家の一人でした。ローマでジャコモ・カリッシミに師事した後、多くの教会で楽長として活動していますが、正統信仰に反する教えを持つ(異端審問)という疑いをかけられ投獄されるなど苦難の多い音楽家でもありました。
 イタリアの重要な教会で活躍したため、ミサ曲、モテット、オラトリオなど、主に聖歌隊のための作品が知られています。この録音では、主にギリシャ神話を題材にしたバス独奏と通奏低音のための世俗カンタータを収録しています。カンタータ「シチリアの岩場から」は、大胆な不協和音を駆使し、鮮明でリアルな音像を描き出した名作品です。
 演奏は、美しい歌声を聴かせる、今最も注目される若手バリトンのひとり、マウロ・ボルジョーニ。古楽のスペシャリストとして多くのアーティストの競演があります。

 

BRL 96706
(3CD)
¥2300
Piano Classicsレーベルから別々に発売されていた名録音
 エマヌエレ・デルッキ(pf)
  レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
   ショパンのエチュードによる練習曲全集
エマヌエレ・デルッキ(pf)
  Disc. 1
   第1番~第22番、第47番(27曲 Op.10)
  Disc. 2
   第44番~第46番、第48番(5曲 3つの新しい練習曲)、第23番~第43番(23曲 Op.25)
  Disc. 3
   パッサカリア ― シューベルトの未完成交響曲の冒頭による44の変奏とエピローグ、
   カデンツァ、フーガ
   12のシューベルトの歌曲より 美しき水車小屋の娘から「どこへ?」、
   冬の旅から「おやすみ」、野ばらD.257,Op.3-3、子守歌D.498,Op.98-2、
   美しき水車小屋の娘から「朝の挨拶」
   R.シュトラウスの6つの歌Op.17より第2曲「セレナード」、
   ビゼーのアルルの女組曲第1番より第3曲「アダージェット」
   ゴダールのロマンティック協奏曲Op.35より第3楽章「カンツォネッタ」、
   アルベニスのスペインOp.165より第2曲「タンゴ」
   4つの詩曲[Devotion、Avowal、Adoration、Yearning]、
   ヨハン・シュトラウスの主題による3つの交響的変容
   トリアコンタメロン、3拍子による30の雰囲気と光景より第11曲「懐かしいウィーン」

 この3枚組は、レオポルド・ゴドフスキーの「ショパンのエチュードによる練習曲全集」と、大作パッサカリアを含むさまざまなピアノ作品を収録しています。
 ショパンのエチュードに魅了されたゴドフスキーは、左手だけの厳格な編曲や音の配列を反転させたり、他の練習曲と組み合わせたり、模倣などの編曲で作品を作り上げました。左手で定旋律を演奏し、右手で対位法的な役割を持たせるなど、強い印象を与える独自の編曲を行いました。
 「この曲の目的は、ピアノ演奏の機械的、技術的、音楽的可能性を発展させ、この楽器の特異な適応性をポリフォニック、ポリリズム、ポリダイナミックの作品に拡大し、音色における可能性の幅を広げることにある。」とゴトフスキーは語っています。
 イタリアのピアニスト、エマヌエーレ・デルッキは、これらの作品の膨大な困難を克服し、なおかつ音楽を奏でることのできる稀有な才能の持ち主です。尚、この演奏は、以前にPiano Classicsレーベルから別々に発売されていましたが、Brilliant Classicsからお得な3枚組CDとして再発売されることとなりました。



 

BRL 96724
¥1700
女流指揮者ジャンナ・フラッタ コンダクツ
 ストラヴィンスキー、ブリテン、スクリャービン

  ストラヴィンスキー:春の祭典
  ブリテン:4つの海の間奏曲
  スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」Op.54
シチリア交響楽団
ジャンナ・フラッタ指揮

 イタリア人指揮者ジャンナ・フラッタが、20世紀を代表する作品の中から3作品を指揮し、Brilliant ClassicsからCDデビューしました。
 ピアノ、作曲、合唱、合唱指揮、指揮を学び、若くして、ベルリン交響楽団などの主要なオーケストラと共演し、イタリアではローマ歌劇場管弦楽団などの主要劇場での演奏、オペラの演出も行っています。Brilliant Classicsでの管弦楽曲の新録音とあって、今後注目していきたいアーティストと言えます。
 演奏は、1951年に設立されたシチリア交響楽団。近年は、特に20世紀のレパートリーの演奏に力を入れています。


 

BRL 96849
¥1700
イグナーツ・プレイエル(1757-1831):クラリネットによる室内楽曲集
 五重奏曲ハ長調(ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーンのための)
 2つの二重奏曲(クラリネットとヴィオラのための)
 三重奏曲Op.20-1(2つのクラリネットとバスーンのための)
 3つの二重奏曲(2つのクラリネットのための)
 スコットランドの旋律より2つの歌
 フランツ・クロンマー(アントニン・ミスリク編):
  プレイエルの主題による変奏曲
ルイジ・マジストレッリ(Cla)
イタリアン・クラシカル・コンソート

 作曲家、演奏家、出版社、ピアノ製作者など、様々な分野で活躍したプレイエル。ヨハン・バプティスト・ヴァンハルに師事し、1772年からアイゼンシュタットでヨーゼフ・ハイドンの弟子となりました。フランス革命により、プレイエルは作曲家、音楽界で活動するにあたりよりよい場所を求めてロンドンに渡ります。ロンドンでは、ヴィルヘルム・クラーマーが主催する「プロフェッショナル・コンサート」を主宰し、大成功を収めます。そしてパリに居を構え、出版社を設立しました。その中には、ボッケリーニ、ベートーヴェン、クレメンティ、フンメル、モーツァルト、オンスローなどそうそうたる楽曲が含まれています。また1807年には、非常に優れたピアノを製作する会社を持ち、その業績は今日に至るまで続いています。作曲家としては、少なくとも42曲の交響曲、70曲の弦楽四重奏曲、いくつかのオペラを残しています。
 この一枚には、クラリネットが主役の室内楽曲を収録していますが、それぞれの楽器のために書かれたこれらの見事な作品は、テクニックを披露する名人芸的な側面と演奏する喜びを感じさせるという面を持たせています。

 


.(2022年12月 新譜)

BRL 95329
(9CD)
¥5100

クリスティアン・エルバッハ(Ca. 1570-1635):オルガン曲全集
マヌエル・トマディン(Org)
 Disc. 1
  第5旋法による入祭唱/第2旋法によるフーガ/トッカータ/第2旋法によるカンツォーナ/
  第1旋法によるトッカータ/第5旋法によるカンツォーナ/第2旋法によるリチェルカーレ/
  第5旋法によるトッカータ/聖体奉挙の前の幻想曲/第3旋法のトッカータ/
  第1旋法のリチェルカーレ/第7旋法のトッカータ/第2旋法によるカンツォーナ/
  第8旋法による入祭唱/第4旋法によるトッカータ/第4旋法によるリチェルカーレ/
  第8旋法によるトッカータ
 Disc. 2
  第5旋法による入祭唱/第5旋法によるカンツォーナ/第2旋法による入祭唱/トッカータ/
  カンツォーナ/第1旋法によるリチェルカーレ/フーガ/第3旋法によるリチェルカーレ/
  第3旋法によるカンツォーナ/第6旋法による幻想曲/第8旋法によるマニフィカト/
  第1旋法によるトッカータ/リチェルカーレ/トッカータ/第6旋法によるリチェルカーレ
 Disc. 3
  第5旋法によるトッカータ/第8旋法によるカンツォーナ/第1旋法によるリチェルカーレ/
  第12旋法によるフーガ/第8旋法によるトッカータ/第5旋法にカンツォーナ/
  第7旋法と第8旋法によるリチェルカーレ/第1旋法によるトッカータ/第1旋法による幻想曲/
  第4旋法によるリチェルカーレ/第2旋法によるマニフィカト/
  第9旋法によるリチェルカーレ(Io son ferito, hai lassoとVestiva colli のフーガによる)/
  第1旋法によるトッカータ/第3旋法によるリチェルカーレ/第2旋法によるカンツォーナ/
  第1旋法によるトッカータ/第7旋法によるリチェルカーレ/第1旋法によるトッカータ
 Disc. 4
  カンツォーナ/第2旋法によるカンツォーナ/第3旋法によるフランス風カンツォーナ/
  第1旋法によるカンツォーナ/リチェルカーレ/トッカータ/第8旋法によるカンツォーナ/
  第2旋法によるカンツォーナ/第1旋法によるトッカータ/第7旋法によるカンツォーナ/
  第2旋法によるカンツォーナ/第2旋法によるトッカータ/リチェルカーレ/
  カンツォーナ/第2旋法によるカンツォーナ/カンツォーナ/第1旋法によるトッカータ/
  フーガ/第8旋法によるカンツォーナ
 Disc. 5
  第2旋法による入祭唱/第7旋法によるカンツォーナ/第1旋法によるトッカータ/
  第1旋法による幻想曲/第4旋法によるリチェルカーレ/第4旋法による入祭唱/
  第3旋法によるマニフィカト/第3旋法によるリチェルカーレ/第2旋法によるトッカータ/
  第4旋法によるカンツォーナ/第2旋法によるフーガ/第4旋法によるトッカータ
 Disc. 6
  第2旋法によるトッカータ/第7旋法によるリチェルカーレ/第9旋法によるカンツォーナ/
  第4旋法によるトッカータ/第7旋法によるリチェルカーレ/第12旋法によるフーガ/
  第4旋法によるトッカータ/第2旋法によるカンツォーナ/第7旋法によるトッカータ
  トッカータ第2旋法によるカンツォーナ/第7旋法によるリチェルカーレ/
  第6旋法による入祭唱/復活祭のキリエ/第1旋法による入祭唱/
  第6旋法によるリチェルカーレ/第2旋法による入祭唱/我らの救い主イエスよ
 Disc. 7
  第1旋法によるトッカータ/第6旋法によるカンツォーナ/第1旋法による幻想曲/
  第5旋法によるリチェルカーレ/第6旋法による入祭唱/第1旋法によるフーガ/
  第9旋法によるリチェルカーレ/単純なキリエ/第7旋法によるカンツォーナ/
  第5旋法によるリチェルカーレ/第5旋法によるマニフィカト/
  第1旋法によるリチェルカーレ/トッカータ
 Disc. 8
  第2旋法によるトッカータ/第7旋法によるリチェルカーレ/第1旋法による入祭唱/
  第2旋法によるトッカータ/二重キリエ/リチェルカーレ/第12旋法によるカンツォーナ/
  リチェルカーレ/第3、第4旋法による入祭唱/第5旋法によるリチェルカーレ
 Disc. 9
  第6旋法によるマニフィカトの後のトッカータ/第4旋法によるトッカータ/
  第2旋法によるリチェルカーレ/荘厳なキリエ/第6旋法によるカンツォーナ/
  第8旋法によるリチェルカーレ/第6旋法によるカンツォーナ/第1旋法によるマニフィカト/
  第1と第2旋法によるトッカータ/リチェルカーレ/トッカータ

 クリスティアン・エルバッハの詳細な情報は少なく、不明な点も多いのですが、生涯を通してドイツのアウグスブルクでオルガニストとして、またオルガン教師として活躍しました。とても優秀な教師であったため、多くの都市からカトリック、プロテスタント両方の生徒が集まってきたと言われています。当時、北ドイツ・オルガン楽派の育成に寄与したスウェーリンクに引けを取らない教育者でありました。鍵盤楽器のための作品は、フーガやリチェルカーレ、マニフィカトなどが多く、とりわけトッカータに見られるヴィルトゥオーゾ的な作風は、南ドイツのオルガンの作曲スタイルに強い影響を与えました。その作曲スタイルは、ヴェネチア派のガブリエリの作品を彷彿とさせるもので、荘厳で豪華なイタリアのオルガンで演奏することで、エルバッハの高い音楽性を知ることができます。
 演奏するマヌエル・トマディンは、エルバッハの音楽の素晴らしさを表現するために多くのオルガンを使用し録音しました。いくつかの作品は、作曲当時の歴史的な価値の高いオルガンも含まれています。詳細はブックレットに表記されています。これまで多くのオルガン作品を紹介・録音するトマディンの取り組みにより、また新たにひとりの作曲家の作品に出合えたことを喜ばずにはいられない素晴らしいボックスセットの登場です。

 

BRL 96476
¥1700

ミューズの芸術
 ― 現代女性作曲家によるハープシコード曲集
ルカ・クインタヴァッレ(Harpsichord)
 オーガスタ・リード・トーマス(1964-):ファイアー・ワルツ(バルトークを讃えて)
 ウルズラ・マムロク(192-2016):3つのバガテル
 タニア・レオン(1943-):トゥンバオ
 グラシアーヌ・フィンジ:エスプレッシーヴォ(ハープシコードど固定された音のための)
 カローラ・オベルミュラー(1977-):Suite des femmages
 エロリン・ウォーレン(1958-):ルイスのループ
 サンタ・ラトニエチェ(1977-):Mira
 アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):インプレッションズ
 ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-):Ritorno perpetuo
 望月京(1969-):メビウス・リング

 ルカ・クインタヴァッレによる、極めて独創的で画期的なコンセプトで登場した「現代音楽で活躍している女性作曲家」によるチェンバロ音楽。女性作曲家たちが私たちに「新たな発見」を示す音楽集となりました。彼女たちの豊かでありながら、時に矛盾するような多様な作曲スタイルは、共存するだけでなく、互いに刺激を与え、支え合う響きを与えてくれる感じを受けることができます。
 チェンバロという楽器の長い歴史で、現代音楽のレパートリーが拡がることは、意義の深いことに間違いありません。前代未聞の音楽、音色、効果に満ちた非凡で魅力的な音の変化を楽しめる一枚です。

 

BRL 96569
¥1700

ジャン=バティスト・ロバン(1976-):
 管弦楽曲、室内楽曲集

ヴァリアスアーティスツ
 ミステリーサークル(管弦楽のための) ジャン・ドロワイエ指揮、フランス国立管弦楽団
 ティック・タック(ピアノとヴァイオリンのための) サラ・ネムタヌ(Vln)ロマン・デシャルム(pf)
 ゼニス(2つのオーボエと弦楽合奏のための) ニコラス・シャルヴァン指揮、サヴォア地方管弦楽団
 Poemes de l'aube et de la nuit(メゾソプラノとピアノための)
  デルフィーネ・ハイダン(MSop)ロマン・デシャルム(pf)
 3つの夜(2つのチェロのための) ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール、フランソワ・サルク(Vc)
 La lame des heures(管弦楽のための) マリン・オルソップ指揮、フランス国立管弦楽団

 ジャン=バティスト・ロバンは、作曲家・オルガニストとして、幅広く活動しています。独奏楽器から管弦楽曲まで50以上の作品を作曲し、その作品は、フランス国立管弦楽団をはじめ著名なオーケストラ、アーティストによって演奏されており、フランス、イギリスなどで多くの賞を受賞しています。ロバンの近年発表された作品をまとめた作品集です。「タイム・サークル」というタイトルが付き、時間軸をテーマにしています。多くのアーティストによる演奏でロバンの音楽の魅力を紹介しています。

 

BRL 96615
¥1700
ヒンメロート修道院のバッハ
 シンフォニア(カンタータ第29番より マルセル・デュプレ編)
 シャコンヌ(パルティータBWV.1004より ウリッセ・マッテイ編)
 協奏曲ニ短調BWV.596(ヴィヴァルディ原曲)
 前奏曲とフーガ変ホ長調BWV.552、
 シチリアーノ(フルートソナタBWV.1031より ルイ・ヴィエルヌ編)
 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903(レーガー編)
 パッサカリアとフーガ ハ短調BWV.582
アドリアーノ・ファルチョーニ(Org)

 ヒンメロード修道院のJ.クライス社オルガンは1962年に製作されました。「典型的なネオバロック」と表現されたオルガン。音響的に時代を先取りしていると言われた理由に、カトリックの典礼に欠かせない穏やかな弦楽器との調和が見事であったことが挙げられます。
 そのようなオルガンを使用してのバッハアルバムを演奏するファルチョーニ。ロマン派の作曲家を中心にブリリアントクラシックスに録音を続けていますが、今回は、この特徴的なオルガンで、王道でもあるバッハの作品をどのように演奏しているのか注目です。
 

BRL 96678
¥1700
クリスマス・ハープ曲集 アンナ・パセッティ(Harp)
 ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):「神の御子は今宵しも」による幻想曲
 ジョゼフ・マッツィンギ(1765-1844):アンダンテ(ソナタOp.30-3より)
 チャールズ・オベルトゥール(1845-1924):聖母マリアOp.106-3
 エドモンド・シュエーカー(1860-1911):クリスマスキャロルOp.21-2
 ヨハネス・スノエル(1868-1936):2つのクリスマスキャロルのための幻想曲Op.59
 アルフォンス・アッセルマン(1845-1912):クリスマス物語Op.33
 マルセル・トゥルニエ(1879-1951):小さなクレーシュ・ド・ノエルOp.31-6、雪の中の鐘Op.39-11
 アンリエット・ルニエ(1875-1956):クリスマス物語
 マルセル・グランジャニー(1891-1975):プロヴァンスのクリスマスOp.24、きよしこの夜 聖なる夜
 マルセル・サミュエル=ルソー(1882-1955):古いノエルによる牧歌風変奏曲
 カルロス・サルセード(1885-1961):演奏会用変奏曲「おお もみの木よ」
 ジェームス・ロード・ピアポント(1822-1893)(長澤真澄編):ジングル・スウィングル・ベルズ

 クリスマスシーズンに向けてリリースされるとても魅力的な内容の1枚です。幻想的な雰囲気のクリスマス。ハープの優しく心地よい光り輝く音色は、クリスマスの精神を伝える理想的な楽器でもあります。7人の作曲家によるハープのためのクリスマスの音楽集。心豊かな時間にふさわしい音楽と言えるでしょう。
 演奏するパセッティはイタリアのハーピスト。ハープのための未知の音楽の研究にも積極的に取り組んでいます。今後のハープのための音楽の発表が楽しみなアーティストです。

 

BRL 96679
¥1700
J.S.バッハ(ルイジ・アッタデモ編):ギターによる演奏集
 前奏曲(チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007より)
 トッカータとフーガ ニ短調BWV.565
 シャコンヌ(ヴァイオリンパルティータ第2番ニ短調BWV.1004より)
 アリア(ゴールドベルク変奏曲BWV.988より)
 アリア(組曲第3番ニ長調BWV.1068より)
 ラルゴ(協奏曲ヘ短調BWV.1056より)
 ガヴォット(チェロ組曲第6番ニ長調BWV.1012より)
 ガヴォット(パルティータ第3番ホ長調BWV.1006より)
 シチリアーノ(ヴァイオリンソナタ第1番ト短調BWV.1001より)
 シチリアーノ(フルートソナタBWV.1031より)
 主よ人の望みの喜びよ(デイヴィッド・ラッセル編曲版)
ルイジ・アッタデモ(Guitar)

 現在、私たちが知っているようなギターは、バッハの時代には存在していません。バロックギターと呼ばれるものはありましたが、ドイツでは普及していなかったようです。それに近い楽器でバロックリュートをバッハは所持していたようですが、演奏はしていなかったと考えられています。バッハの音楽は、「不滅の音楽」と言われるように、どのように演奏されても編曲されても本質的な音楽は失われません。このアルバムは、現代のギターで演奏するために編曲された有名な作品ばかりを集めています。
 ブリリアントクラシックスで多くのギター曲をリリースしているアッタデモによる新録音です。

 

BRL 96686
¥1700
ヴィターリ、60曲からなる「音楽の技術」
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ:音楽の技術Op.13
アンドレア・コーエン(Harpsichord)

 音楽を愛するフランチェスコ2世デステ公爵の宮廷で活躍したヴィターリ。60曲からなる「音楽の技術」Op.13は、難易度順に並べられた対位法的技巧のための教則本で、バッハ以前に存在した貴重な作品。2声から12声のためのカノンで構成されており、その多くに様々な技法のための工夫が凝らされているのが特徴です。
すべての曲は、1台のチェンバロで演奏されています。複雑な構成を持つこの作品を正しく表現するために、最先端の録音技術を駆使して完成しました。作品の記録としての価値も高く貴重な一枚と言えるでしょう。
 日本でも演奏会を行ったことのあるコーエン。前作テレマンの100のメヌエットでは、その驚異の演奏で実力を示しました。この新録音も期待せずにはいられません。

 

BRL 96688
¥1700
ミヒャエル・ハイドン:宗教曲集
 聖レオポルトのミサ曲 MH.837
 罪なき幼な子の祝日のための晩課 MH.548
 聖アロイジのミサ MH.257
ロベルタ・パラニンフォ指揮、
アカデミア・ヴォカーレ・ディ・ジェノバ
ジェノヴァ声楽アンサンブル

 ミヒャエル・ハイドンは、オーストリアのローラウ生まれ。8歳の時、ウィーンのシュテファン寺院の聖歌隊に入り、歌、ヴァイオリン、オルガンを学んでいます。25歳の時には、ザルツブルクの宮廷作曲家として十数曲のミサ曲や15曲の交響曲などを完成させていました。またザルツブルク大聖堂のオルガニストとしても活躍するなど、実りある人生をザルツブルグで過ごしています。ミヒャエル・ハイドンは兄のヨーゼフ・ハイドンの名声に隠れてしまっていますが、当時、モーツァルト親子に高く評価されていました。またヨーゼフも弟・ミヒャエルの声楽作品を、自分の声楽作品よりも優れていると考えていたといわれています。ヨーゼフのオペラ的な声楽スタイルに対し、ミヒャエルの作品は、敬虔で献身的な雰囲気に満ちています。
 この新録音では、3つの比較的規模の大きな典礼作品が収録されています。ミヒャエルの作風の根幹ともいえる宗教音楽を充分に感じることのできる一枚です。

 

BRL 96705
(3CD)
¥2300
アール・ワイルド(1915-2010):ピアノ曲全集 ジョヴァンニ・ドリア・ミギエッタ(pf)
 Disc. 1
  マルチェッロ(アール・ワイルド編):アダージョ/J.S.バッハ(ワイルド編):プーランクをたたえて/
  ショパン(ワイルド編):ラルゲット(ピアノ協奏曲第2番より)/
  フォーレ(ワイルド編):夢のあとに/ガーシュウィン(ワイルド編):誰か私を見守って/
  ガーシュウィン(ワイルド編):7つの超絶技巧練習曲/アールワイルド:ピアノソナタ2000
 Disc. 2
  アール・ワイルドによるラフマニノフの歌曲編曲集、6つの歌Op.38より「夢」、12の歌Op.21より「ここはすばらしい場所」
  6つの歌Op.4より「美しい人よ私のために歌わないで」、12の歌Op.21より「何という苦しさ」、
  12の歌Op.14より「小島」、14の歌Op.34より「ミューズ」
  12の歌Op.14より「この夏の夜」、15の歌Op.26より「子どもたちに」、
  12の歌Op.14より「ああ悲しまないで」、6つの歌Op.4より「夜の静けさに」「ああ私の畑よ」
  12の歌Op.21より「まひわの死によせて」、14の歌Op. 34より「ヴォカリーズ」、12の歌Op.14より「春の洪水」
 Disc. 3
  フランク・チャーチル(アール・ワイルド編):白雪姫のための音楽/
  ガーシュウィン(ワイルド編):「ポーギーとベス」による幻想曲
  サン=サーンス(ワイルド編):交響詩「オンファールの糸車」Op.31/
  ヘンデル(ワイルド編):調子の良い鍛冶屋/
  チャイコフスキー(ワイルド編):白鳥の湖組曲より「白鳥の踊り」/
  6つの歌Op.38より「騒がしい舞踏会の中で」/ワイルド:ハラベ・タパティオ

 20世紀最大のピアニスト、アール・ワイルド。その膨大なレパートリー、驚異的なテクニックだけではなく、温かみのある演奏技術を持ち合わせた、伝説のピアニストと呼ぶにふさわしいひとりと言えるでしょう。ワイルドは即興演奏も得意で、演奏会では頻繁に自作の幻想曲を演奏していました。幸いにもこれらの素晴らしい作品を書き留めており、オリジナルのピアノ作品だけでなく、編曲集などの作品も残されています。
 この 3 枚組 CD は、有名な「ポーギーとベス」幻想曲、練習曲、ピアノソナタ、ラフマニノフの歌曲の編曲集とオリジナルのピアノ作品を全曲収録しており、ピアニストの輝きと名人芸的な作曲・編曲者としての一面も楽しむことができます。
 以前はピアノクラシック・レーベルからそれぞれ発売されていましたが、今回3枚組としてブリリアントクラシックスで再発売となりました。

 

BRL 96713
(2CD)
¥1900
モンテカッシーノ修道院のチェロ ― 19世紀の宗教的、世俗的曲集
 Disc. 1 世俗的音楽集
  ヴァレンティノ・ベルトーヤ(1757-after 1820):
   チェロ二重奏曲第6番変ホ長調/
  サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870):悲歌
  パドレ・プラシド・アベラ(1814-1876):コンチェルト・アルモニコ/
  メルカダンテ:チェロとハープのためのソロ(歌劇「誓い」より)
  アベラ:コンチェルト・アルモニコ/メルカダンテ:夢/
  エルネスト・アントニオ・ルイジ・クープ(1802-1879):情熱Op.40/
  ドメニコ・ラボチェッタ(1823-1896):舟歌
  クープ:悲しき想いOp.50/ベッリーニ:清らかな女神よ
 Disc. 2 宗教的音楽集
  ドメニコ・コリリアーノ(1770-1838):
   聖週間のためのレスポンソリウム「オリーブの山で」、
   聖土曜日のレスポンソリウム「処女の如く嘆き悲しめ」、
   聖母マリアの連祷
  ピエトロ・レイ(1773-1857):サルヴェ・レジナ/
  メルカダンテ:サルヴェ・マリア/
  ジギスモント・タールベルク(1812-1871):アンダンテ・レリジョーソ
  アベラ:
   アペルトゥーラ、
   「われわれはあなたに感謝する」への序奏(グローリアより)、
   オルガンのためのオッフェルトリオ(荘厳ミサより)、
   Armonia pel tempo dell'Elevazione(荘厳ミサより)
  ボニファシオ・マリア・クリュッグ神父(1838-1909):ゴルゴダ
マッテオ・マラゴーリ(Vc)
リサ・デ・ポロ(pf)
クリスティーナ・チェンタ(Harp)
アルヴィーゼ・メイソン(Harmonium、Org)
ハザル・ムルシットピナル(Br)
シミズ・ユキコ、ルドヴィカ・マルクッツィ(Sop)
フラヴィア・デル・ジューディチェ、
 ミッリ・フッリン(MSop)
ラファエーレ・ジョルダーニ(Ten)
アラン・ダリオ(Vc)
アンジェロ・リツィエーロ(Cb)
アルベルト・ペロシン指揮

 紀元529年にヌルシアのベネディクトによって創設されたモンテカッシーノ修道院は、現在でもベネディクト会の祖先の修道院と考えられています。744年に大修道院は独立を認められますが、1503年にはナポリ王国に、1860年からはサルデーニャ王国に領土を奪われます。1927年以降モンテカッシーノ修道院は、当時新しく設立されたフロジノーネ県(イタリアのラツィオ州)の一部となります。第二次世界大戦で完全に破壊されますが、1948年から1956年にかけて、修道院は計画に従って再建されました。
 演奏するにあたり、ピアノ、ハルモニウム、フルート、ヴァイオリン、チェロが中心に使用されていますが、中でもチェロは最も重要な楽器であるとされています。そのことは、地元の公文書館に保管されている重要なチェロ独奏の楽譜やメソッドからも確認でき、この楽器への強い愛着を示している感じもします。作品は、聖と俗の両方があります。聖楽は19世紀に入ってから、世俗は17世紀から19世紀末のナポリ時代にかけてのものとなっています。
 このアーカイブの保存は、演奏者としても活動し音楽に詳しいイタリア・ラクイラ出身のマウロ・リベラトーレ神父(1810-1879)と、シラクサ出身のプラシド・アベラ神父(1814-1876)によって行われました。

 

BRL 96840
¥1700
ペルト(ファン・フェーン編):ティンティナブリ
 フラトレス、アリーナのために、
 アリヌーシュカの癒しに基づく変奏曲、断続する平行、
 ウクアル・ワルツ、アリーナのために(拡張版)、
 アンナ・マリアのために、鏡の中の鏡
 ファン・フェーン:ペルトマニア
イェローン・ファン・フェーン(pf)
ヨアヒム・エイランダー(Vc)

 瞑想的で幻覚的な効果、精神的な瞑想の世界を生み出すペルトの音楽。最大限の効果を発揮するミニマリズムを目指す主義として、ティンティナブリ(ラテン語で「鐘」の意味)様式を基調とし、複雑さを増すのではなく、音素材を極端に減らし、必要不可欠なものに限定した音楽は、伝統的なクラシックの聴衆だけでなく、オープンマインドな新しい世代の聴衆からも絶大な人気を得ています。静謐でゆったりとした雰囲気の中で、スローダウンしていくような感覚が、ペルトの世界を更に興味深くさせてくれます。
 演奏は、イェローン・ファン・フェーン。今ミニマル音楽のジャンルで最も実力のあるアーティストです。

 




.(2022年11月 紹介新譜)


BRL 96244
(2CD)
¥1900
デュージャン・ボグダノヴィチ(1955-):季節の前奏曲全集
 Disc. 1
  12の春の前奏曲集、12の夏の前奏曲集
 Disc. 2
  12の秋の前奏曲集、12の冬の前奏曲集
アンジェロ・マルケーゼ(Guitar)

 デュージャン・ボグダノヴィチは、旧ユーゴスラビア出身で、現在最も優れたギター作曲家、ギタリストです。アルベルト・ヒナステラを師とし、権威あるジュネーブ・コンクールで優勝。世界各地で幅広く活動しています。ボグダノヴィッチの作品は、クラシック、ジャズ、エスニックが融合したもので、強い表現力と感情を持った個性的なスタイルが特徴です。この録音は、春、夏、秋、冬の4つの季節にちなんだ48の前奏曲全曲を収録。季節ごとにそれぞれ12の前奏曲でまとめられています。
演奏者のアンジェロ・マルケージは、「最高の技術的熟練を誇る深遠な演奏家」として広く賞賛され、ブリリアント・クラシックスからは、ジラルディーノのギター協奏曲や、ソナタや小品集などリリース。いずれもギターファンを中心に高い人気を誇っています。

 

BRL 96051
(2CD)
¥1900
カステルヌオーヴォ=テデスコ:グリーティングカード クリスティアーノ・ポルケッドゥ(Guitar)
 Disc. 1
  セゴヴィアの名によるトナディーリャ、ジークフリート・ベーレントの名によるロンデル、
  ブルーノ・トナッツィの名によるハバネラ形式の前奏曲
  高橋功の名による短歌、ユージン・ロビン・エスコヴェードからユージンへの子守歌、
  エノスの名によるアゾレス諸島の歌 、マリオ・ガンギの名によるシチリアの歌
  クリストファー・パークニングの名による小バラード、レイ・デ・ラ・トッレの名によるサラバンド、
  オスカー・ギリアの名によるロマンス、パーセルへのオマージュ
 Disc. 2
  クトル・ガルシアの名によるキューバの歌、アリリオ・ディアスの名によるベネズエラの歌、
  エルネストビテッティの名によるアルゼンチンの歌、マヌエル・ロペス・ラモスの名による練習曲、
  ルッジェーロ・キエザの名による教会からのアリア、ローリンド・アルメイダの名によるブラジル南部の名
  松田二朗の名による日本画、アンジェロ・ジラルディーノの名による天使の飛行、
  アーネスト・カラブリアの名によるカラブリアの歌
 ユージン・ディノヴィの名によるタランテラ
 アンジェロ・ジラルディーノ(1944-2022):カステルヌオーヴォ=テデスコへのオマージュ、地中海ソナタ

 カステルヌオーヴォ=テデスコは、1953年から1967年にかけて53曲の器楽アンサンブルのための作品を書き、「グリーティングカード」と名づけました。このうち21曲はギターのための作品です。作曲者が「アルファベット・ピース」と表現したように、それぞれの音とアルファベットを組み合わせた上下2つの半音階から派生する明確な主題を中心に構成されています。主題の配列は、献呈者の姓名に依存し、連弾の基本原理と同じような関連性を持たせました。この作品は、演奏家、友人や知人の肖像画のようなもので、それらは、それぞれ愛情に満ちた響きをもった音楽となっています。
 演奏は、クリスティアーノ・ポルケッドゥ。「新世代の音楽家にとって中心となる存在」と評論家に一目置かれるギタリストです。カーネギーホールでのリサイタルなど積極的な演奏活動を行い、またブリリアント・クラシックのディスコグラフィーも拡大中です。

 

BRL 96464
(2CD)
¥1900
J.S.バッハ:6つのパルティータBWV.825~BWV.830
 Disc. 1
  パルティータ第1番変ロ長調BWV.825、
  第2番ハ短調BWV.826、第3番イ短調BWV.827
 Disc. 2
  パルティータ第4番ニ長調BWV.828、
  第5番ト長調BWV.829、第6番ホ短調BWV.830
ヴォルフガング・リュプザム
 (Lute-harpsichord)

 クラヴィーア曲集第1部にはパルティータと呼ばれる6つの組曲があり、様式化された舞曲の前に、前奏曲、シンフォニア、幻想曲、序曲、トッカータなど、バロック後期の鍵盤音楽の形式とタイプが異なる様々な序奏が付されています。このクラヴィーア練習曲集第1部(BWV.825~BWV.830)は、バッハが1726年から1741年にかけて自ら譜刻して出版した最初の作品であり、パルティータには、ギャラント様式を意識したような部分が追加されており、特別な意味を持つ作品と言えるでしょう。
 演奏は、バッハの演奏家として国際的に知られているヴォルフガング・リュプザム。この新録音は、バッハが家庭での音楽活動や教育のために持っていたであろうリュート・ハープシコードで演奏されたもの。リュプサムの繊細で詩的な一面が表現された素敵な演奏です。

 

BRL 96551
(2CD)
¥1900
バトロメオ・カンパニョーリ(カール・アルベルト・トットマン編):
 41のカプリースOp.22
マルコ・ミシャーニャ(Vla)
マルコ・チャンネッラ(pf)

 バルトロメオ・カンパニョーリ(1751-1827)は、タルティーニの弟子のポール・グアスタロバと、ピエトロ・ナルディーニに師事。ヴァイオリンの名手としてヨーロッパを旅し、バイエルン、ドレスデン、ストックホルムで要職を務めた後、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターとして活躍しました。カンパニョーリは「ドイツの学識とイタリアの魂」を自称するだけあって、ウィーン楽派のしっかりとした音楽構造の中に、叙情的な旋律をふんだんに盛り込んだ作品を残しています。収録された作品は、カンパニョーリの代表的な作品のひとつで、ヴィオラ教則本の最も重要なコレクションのひとつでもあります。この練習曲は、左手と弓使いのための幅広いテクニックを取り上げ、当時の独奏、室内楽、オーケストラのレパートリーを網羅するなど、ヴィオラの「クロイツェルとフィオリロ」と言われるほどの支持を得ている作品です。この録音は、カール・アルベルト・トットマン(1837-1917)によるピアノ伴奏つき編曲版。演奏は、マルコ・ミシャーニャ。主要有名オーケストラとの共演など演奏活動を中心に活動しています。

 

BRL 96652
¥1700
フランコ・マルゴーラ(1908-1992):
 ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための音楽集

 夜明けの協奏曲 dC292(ヴァイオリンと弦楽合奏のための)
 子供のための協奏曲第2番 dC109(ヴァイオリンとオーケストラのための)
 ソナタ ニ長調 dC12(ヴァイオリンとピアノのための)
 二重協奏曲 dC132(ヴァイオリン、ピアノと弦楽合奏のための)
 おどけたテーマによる変奏曲 dC143(弦楽のための)
ダヴィデ・アローニャ(Vln)
コスタンティーノ・カテーナ(pf)
ピエトロ・ボルゴノーヴォ指揮
ミラノ交響楽団

 フランコ・マルゴーラ(1908-1992)の音楽的な根源は、19世紀のオペラとは対照的に器楽に大きな関心を寄せていた文化運動にあります。マルゴーラは、古典主義的、明確な形式的構造で、中心に据えたメロディが主役としています。
 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリによって演奏されたピアノ曲の「子供のための協奏曲」の成功を受けて、マルゴーラは、約30年後にヴァイオリンのための「子供のための協奏曲第2番を作曲。親しみやすく、流麗なメロディが素晴らしい作品です。また、夜明けの協奏曲、二重協奏曲も収録されています。
 演奏は、イタリアを代表するヴァイオリニスト ダヴィデ・アローニャ。著名な指揮者との共演でも知られています。

 

BRL 96659
¥1700
ハイドン(フランシスコ・アセンホ・バルビエリ編):
 十字架上のキリストの最後の7つの言葉
ラファエル・ルイベリス・デ・トレス(Flu)
ラ・スパーニャ

 ハイドンは、多くの宗教的な作品を残していますが、1785年、53歳の充実した活動期に、スペインのカディス大聖堂から、聖金曜日のための儀式音楽の作曲依頼を受けて誕生した作品です。この儀式にふさわしい、聴き手を飽きさせることのない、魅力的で個性的な作品をと、1曲10分程度のアダージョの器楽曲7曲に、集中・瞑想・精神性を込めた音楽を作り上げました。ハイドンは弦楽四重奏のためにこの作品を書きましたが、後に鍵盤楽器やオーケストラのため編曲版も登場しています。このディスクでは、フランシスコ・アセンホ・バルビエリ(1823-1894)によるフルートと弦楽四重奏のための編曲版を収録。最大の特徴は、フルートが既存の声部を二重にしたり置き換えたりするのではなく、ハイドンの原曲とは全く異なる新しい旋律を持つ第5声部を配置しており、非常に新鮮な印象を与えてくれます。
 演奏は、ラファエル・ルイベリス・デ・トレス(フルート)とアンサンブル・ラ・スパーニャ。ブリリアントクラシックスでは、世界初録音となるいくつかの作品をリリースするほか、ボッケリーニのフルート五重奏曲集で素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

 

BRL 96703
¥1700
メランコリー、ノスタルジア、官能、情熱、怒り、愛といった
 永遠の感情を糧とする叙情的な表現が見事な作品集

  マキシモ・ディエゴ・プホール(1957-):ギター曲集
ゲオルゲ・トッシキアン(Guitar)

 マキシモ・ディエゴ・プホールは、アルゼンチン、ブエノスアイレス出身。タンゴが盛んなブエノスアイレスのナイトクラブで演奏家としてのスキルを磨きました。デュオ、トリオ、カルテットで演奏し、タンゴ音楽のあらゆる作品に取り組みました。演奏家として作曲家として、初期段階から、プホールは伝統的なアルゼンチンタンゴと正式な学術的概念の融合をめざしていました。ヴィラ=ロボスとレオ・ブローウェルの作品を徹底的に研究するなど、ギターという特殊な楽器を音楽的に自身の作品に取りこみました。アルゼンチンの独特なギター音楽の世界。メランコリー、ノスタルジア、官能、情熱、怒り、愛といった永遠の感情を糧とする叙情的な表現が見事な作品集です。
 演奏者は、現代ギリシャのギタリストの中で、最も才能と創造性に恵まれたひとりであるゲオルゲ・トッシキアン。1981年にピレウスに生まれました。ブリリアント・クラシックスでリリースしたアルバム、ヤン・ティエルセンの編曲作品集が好評発売中です。

 

BRL 96716
¥1700
歌姫 アンナ・レンツィに寄せるアリア集
 モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」より 恥辱を受ける后
 アントニオ・チェスティ(1623-1669):
  歌劇「ラルジア」より シンフォニア(序奏)、S'un guardo mi vinse
 ルイージ・ロッシ(1597-1653):ルイージ氏のパッサカリア
 ジョヴァンニ・パオロ・チーマ(1598-1622):
  ヴァイオリンとヴィオローネの二重奏による5つのソナタ
 フィリベルト・ラウレンツィ(1618-after 1651):
  「協奏曲とアリア」より O cara liberta
 フレスコバルディ:
  独唱、二重唱、三重唱、四重奏と通奏低音のためのカンツォーネより
   独奏によるカンツォン第1番
 ジョヴァンニ・チェレジーニ(1584-1659):Simulacro d'amor
 チェスティ:歌劇「ラルジア」より Ecco l'alba che ridente
 ラウレンツィ:ラ・フィンタ・サヴィアより
  Spero, aspetto e non viene、
  Per far nascere un Chirone、Stolta Melanto ignuda
ロベルタ・インヴェンルニッツィ(Sop)
アンサンブル・セツィオーネ・アウレア

 アンナ・レンツィ(c. 1620~after 1661)は、歌声だけでなく演技力にも定評があり、オペラ史上初のディーヴァと称されるイタリアのソプラノ歌手です。1640年、パラヴィチーニ-ロスピリョージ宮殿、リシュリュー枢機卿の前で、若き作曲家 ラウレンツィの「王子のお気に入り」のルシンダ役でデビュー。その後、彼女は、この時代で最も注目される歌手となり、有名な作曲家たちは彼女のために特別な曲を書きました。レンツィの声域は、広く、劇的、感情的、様式的コントラストを特徴とし、彼女の声と表現手段を上手く引き出すことができるように作られました。このディスクは、そういった作曲家によるオリジナリティ溢れるプログラムです。
 古楽界の歌姫と呼ばれるロベルタ・インヴェンルニッツィによる歌唱。アーノンクール、ダントーネ、コープマン、ビオンディなど多くのアーティストと共演しています。

 

BRL 96727
(3CD)
¥2300
アルフレード・ダンブロージオ(1871-1914):ヴァイオリン曲全集
 Disc. 1
  セレナードOp.4、カンツォネッタOp.6、
  ロマンス ニ長調Op.9、マズルカOp.11、
  ストリンペラッタOp.12、カヴァティーナOp.13、
  シシリエンヌOp.14、子守歌Op.15、
  ノヴェレッタ第1番Op.16、朝の歌Op.17、夢Op.18、
  ノヴェレッタ第2番Op.20、アルバムの綴りOp.21、
  アリアOp.22、アリエッタOp.23、オリエンタルOp.24
 Disc. 2
  序奏とユーモレスクOp.25、マドリガルOp.26、
  ロマンスOp.27、カンツォネッタ第2番Op.28、
  子守歌Op.30、奇想曲-セレナードOp.31
  ソネット・アレーグルOp.35-1、夜想曲Op.35-2、
  ナポリの歌Op.37-1、憂鬱Op.37-2、ワルツOp.37-3、
  告白Op.38-1、糸車Op.38-2、バラードOp.39
 Disc. 3
  セレナータOp.40、ブルレスケOp.43、ラッコントOp.44、
  ナポリ風タランテラOp.45、悲歌Op.46、
  3つのカンツォネッタOp.47、牧歌Op.48、
  セレナテルラOp.50、朝の歌Op.53、
  ナポリ-セレナーデOp.54、ルイ15世の間奏曲Op.55、
  アリエッタOp.56、あなたのために、追憶
グラン・デュオ・イタリアーノ
 [マウロ・トルトレッリ(Vln)
  アンジェラ・メルーソ(pf)]

 イタリアの作曲家、ヴァイオリニストであったアルフレード・ダンブロージオ(1871-1914)。2つのヴァイオリン協奏曲、弦楽四重奏曲ハ短調、五重奏曲などが代表曲として知られています。ジャック・ティボーに献呈したヴァイオリン協奏曲第2番も有名です。この新録音では、セレナード、子守歌、カンツォネッタ、ロマンス、ワルツなど、洗練されたサロン風の小品を含むヴァイオリンとピアノのための作品全曲を収録した貴重な録音集として注目です。



.(2022年10月 紹介新譜)

BRL 96380
(7CD)
¥4500
ウラディーミル・マルティノフ(1946-):作品集
 Disc. 1 クリスマス(少年合唱と小オーケストラのための)
   タチアナ・グリンデンコ指揮、モスクワ・フィルハーモニー古楽アンサンブル・アカデミー、
   ヴィクトル・ポポフ大合唱団(ゲオルギ・ジュラヴリョフ指揮)
 Disc. 2 ガリシアの夜
   タチアナ・グリンデンコ(Vln、指揮)オーパス・ポスト・アンサンブル、
   ディミトリ・ポクロフスキ・フォーク・アンサンブル
 Disc. 3 レクイエム(混声合唱と弦楽のための)、スターバト・マーテル(混声合唱と弦楽のための)
   タチアナ・グリンデンコ(Vln、指揮)オーパス・ポスト・アンサンブル、
   シリン・ヴォーカル・アンサンブル(アンドレイ・コトフ指揮)
 Disc. 4
  死んだ友と踊る(ピアノと管弦楽のための)
    アレクセイ・リュビモフ(pf)ユージン・ブシュコフ指揮、新ロシア交響楽団
  カム・イン!(ヴァイオリンと管弦楽のための)
    タチアナ・グリンデンコ(Vln、指揮)オーパス・ポスト・アンサンブル
 Disc. 5 エレミアの哀歌(男声合唱のための)
   アンドレイ・コトフ指揮、シリン・ヴォーカル・アンサンブル
 Disc. 6 告別(弦楽アンサンブルのための)
   タチアナ・グリンデンコ指揮、オーパス・ポスト・アンサンブル
 Disc. 7 シンガポール
   アルテム・マルキン指揮、ウラディミール交響楽団、ウラディミール室内合唱団

 現代ロシアを代表する、独創的で感動的な音楽集。マルティノフの生誕75年を祝して発売となった貴重な演奏集です。ロシアの前衛音楽を代表する作曲家で、セリエル音楽やミニマリズム、電子音楽の実験主義者として知られています。ロシアの民族音楽に関する民族音楽学的研究、哲学的・宗教的思想、ルネサンス期のポリフォニーや正教会の聖歌に関する豊富な知識を持ち合わせ、独自の作曲活動を行っています。
 作品は、伝統的な規則へのこだわり、音楽言語の不変を様式にし、祈りやマントラ、儀式全般への没入の手段としての反復性など特徴があります。
 宗教的声楽曲を中心にした7枚組で、マルティノフと親交のあった著名な音楽家による演奏となっています。

 

BRL 94863
(5CD)
¥3200
ジョヴァンニ・ベルッチ(pf)
ベートーヴェン(リスト編):交響曲全集

 Disc. 1 交響曲第1番、第3番「英雄」
 Disc. 2 交響曲第2番、第5番
 Disc. 3 交響曲第4番、第7番
 Disc. 4 交響曲第6番「田園」、第8番
 Disc. 5 交響曲第9番「歓喜の歌」
ジョヴァンニ・ベルッチ(pf)

ハナ・スカルコワ(Sop)
ルチエ・ヒルシェコヴァ(MSop)
ミハル・レホトスキー(Ten)
マーティン・グーバル(Bs)
ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団

 リストは、ベートーヴェンの9つの交響曲をピアノ独奏用に編曲することで、これらの傑作を家庭で手軽に楽しめるようにしただけでなく、演奏するピアニストの創造性、洞察力、知識、資質を問うための作品を示したと言えるでしょう。偉大な作曲家が残した名曲を基にしたこれらの編曲集は、ベートーヴェンの本質的なメッセージを、最高のクオリティと難易度の高いピアニズムで書き上げ、多くの価値を持ち合わせた秀作であると言えるでしょう。
 これらの編曲作品を、より深く楽しむのには、超人的なパワーとテクニックを持つピアニストが必要です。演奏するジョバンニ・ベルッチは、まさにその条件に当てはまるピアニスト。ベルッチは、「すべての音を弾く」だけでなく、原曲の壮大さ、ドラマ的な叙情性、親密さを再現し、無数のディテールからなる全体像を提示することができる並外れたピアニストです。

 

BRL 96065
(3CD)
¥2300
ピーター=ヤン・ベルダーの新録音
 J.S.バッハ:ハープシコードのための作品集
  偽作、雑多な作品を集めた興味深い1枚
ピーター=ヤン・ベルダー(Harpsichord)
 Disc. 1
  幻想曲イ短調BWV.922、序曲(組曲)ヘ長調BWV.820、ソナタ ニ長調BWV.963、
  フーガ ニ短調BWV.948、組曲ヘ短調BWV.823
  前奏曲とフーガ ロ短調(アルビノーニの主題による)[前奏曲BWV.923、フーガBWV.951]、
  前奏曲とパルティータ ヘ長調(第3旋法による)BWV.833
  前奏曲とフーガ イ長調BWV.896、カプリッチョ「J.C.バッハを讃えて」ホ長調BWV.993
 Disc. 2
  カプリッチョ変ロ長調「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV.992、組曲イ長調BWV.832、
  フーガ ハ長調(アルビノーニの主題による)BWV.946
  幻想曲とフーガ ロ短調(アルビノーニの主題による)BWV.951a、
  フーガ イ長調(アルビノーニの主題による)BWV.950、前奏曲 ハ短調BWV.921
  幻想曲 ハ短調BWV.1121、ソナタ イ短調BWV.967、幻想曲ト短調BWV.917、
  フーガ イ短調BWV.947、カンツォーナ ニ短調(BWV.588、フーガ イ長調BWV.949
  前奏曲変ホ長調BWV.815、フーガ変ロ長調(エルゼリウスの主題による)BWV.955
 Disc. 3
  アリアと変奏イ短調BWV.989、ソナタ イ短調(ラインケンの主題による)BWV.965、
  フーガ変ロ長調(ラインケンの主題による)BWV.954
  ソナタ ハ長調(ラインケンの主題による)BWV.966、前奏曲 フーガとアレグロ変ホ長調BWV.998

 バッハの作品を中心にリリースを続けるピーター=ヤン・ベルダーの新録音は、初期の作品を中心に選曲。いわゆる偽作、雑多な作品を集めた興味深い1枚となりました。現在進行中のバッハの鍵盤楽曲全集に加わる貴重な演奏集です。今や世界有数の鍵盤奏者であり、多彩なプログラムに挑戦し続けているヘルダーに注目です。

 

BRL 96189
¥1700
ダニエル・ダル・バルバ(1715-1801):
 レクイエム、宗教曲集

  死者のための小ミサ曲 ト短調、
  グローリア ヘ長調、テ・デウム ト長調
アルベルト・トゥルコ指揮
アンサンブル・イル・ナバロ
コーロ・イスティトゥツィオーネ・アルモニカ

 1762年にヴェローナ大聖堂のマエストロ・ディ・カペラとして着任したダニエル・ダル・バルバ。早い時期からヴェローナの2つの劇場で、オペラの作曲家として成功を収めており、ヴェネト州やトレンティーノ州の他の劇場でも、作曲家として、また歌手としても活躍したことが知られています。1770年には、ヴェローナを訪れていたモーツァルトと出会っています。ダル・バルバの音楽は、当時類を見ない大衆的な音楽で高く評価されました。学問的な内容とは程遠い、何よりも庶民を対象とした、心地よく、わかりやすい旋律で調和のとれたシンプルなスタイルを教会に導入しました。この新録音は、レクイエムなど、充実した内容の宗教曲を収録しています。
 演奏は、ヴェローナ大聖堂のアーカイブから発見されたダル・バルバの作品を演奏するために、指揮者アルベルト・トゥルコが2018年に設立したコーロ・イスティトゥツィオーネ・アルモニカによるものです。

 

BRL 96300
(2CD)
¥1900
アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997):ギター曲全集
 ソナタ「タクシーで」、6つの歌と踊り、レキロリオ、
  前奏曲とトッカータ、カント・リブレ・エ・フローレオ、
  8つの前奏曲、前奏曲第2集、ティエントによるティエント、
  アントニオ・デ・カベソンへのオマージュ、
  3つのエスタンシア、ラウデス、哀歌、秋の小品
ミケーレ・ディ・フィリッポ(Guitar)

 グラナダに生まれのアントニオ・ルイス=ピポは、少年時代にギターを習い始めますが、同時にピアニストとしての練習も行いました。1948年、フランク・マーシャル・アカデミーに入学。ここは、グラナドスの弟子で、アリシア・デ・ラローチャをはじめとするスペインのピアニストを育てたフランク・マーシャルにちなんで名付けられた由緒あるところです。デ・ラローチャに師事し、ホセ・セルコスのもとで作曲を学びます。その後、パリに留学し、アルフレッド・コルトー、ブランシュ・バスクレ・ド・ゲラルディ、イヴ・ナットらに師事しています。スペイン民謡の要素を、ルイス=ピポ自身の独特な音楽言語と、スペイン文化を統合し、調性音楽とモード、自由な無調の半音階を使用し、それらをうまく組み合わせ音楽を作り上げています。
 ミケーレ・ディ・フィリッポは1994年生まれの若手ギタリスト。デイヴィッド・ラッセル、アドリアーノ・デル・サル、ステファノ・パラミデッシ、アルトゥーロ・タッリーニ、アンドレア・パーチェ、クリスティアーノ・ポーリ・カペッリら著名なギタリストに師事。また、作曲家としても知られており、主にギターのための音楽を作曲しています。

 

BRL 96312
(3CD)
¥2300
ペトル・エベン(1929-2007):オルガン曲集第1集
 Disc. 1 荒野に叫ぶ声、賞賛、コラール幻想曲第1番、第2番
 Disc. 2 悪魔は細部に宿る、2つの詩
 Disc. 3 神の報奨、小コラール・パルティータ「おおイエス、わが生命」
ジャネット・フィシェル(Org)

 継続して興味深いオルガン作品を紹介していますが、新たな全曲集として、ペトル・エベンの作品集が開始されます。戦争中は不遇な扱いを受けましたが、戦後、プラハ音楽アカデミーに進み本格的に音楽を学びます。フランスの文化・芸術の称号も授与されるなど名を残しています。エベンは、約半世紀にわたり声楽曲や合唱曲、ピアノ曲や室内楽曲を作りましたが、自身が最も愛し、多く作曲したのがオルガン音楽でした。政治的な意味合いの含まれた作品が作られる時代の中で、妥協せず自らのスタイルを貫いた作曲家でした。ブリテンとメシアンに影響を受けたとされていますが、両者ほどの音楽までは達しておらず、難解な作品でししとはありません。
 エベンはオルガンの即興演奏でも知られており、また録音集の登場などで1980年頃からは人気も出てきています。まさに今聴きたい作曲家としてふさわしい音楽集です。
 演奏は、エベンのオルガン音楽の第一人者として知られるジャネット・フィシェル。音楽学校でオルガンを教えるかたわら、国際的な演奏活動を行っています。

 

BRL 96394
¥1700
J.S.バッハ:リコーダー協奏曲集第2集
 アリア協奏曲ト長調
  [アレグロBWV.74-5、アダージョ・アッサイBWV.12-1、
   アレグロBWV.81-3]
 アリア ト長調「カンタービレ」BWV.120-4、
 アダージョ(シンフォニア)ロ短調BWV.249-2
 アリア協奏曲ニ長調
  [アレグロBWV.18-5、シチリアーノBWV.29-5、
   アレグロBWV.66-3]
 シンフォニア ハ短調BWV21-1、
 パルティータ ハ長調(ティーモ・ウィンド編)
  原曲:フランス組曲第5番BWV.816、協奏曲イ短調BWV.1041
 シンフォニア ホ短調BWV.4-1、ニ長調BWV.29-1、
 コラール前奏曲「おお人よ 汝の罪の大いなるを嘆け」BWV.622
エリック・ボスグラーフ(Recorder)
コレギウム・ムジクム・リガ

 J.S.バッハの膨大な数の器楽曲は、現代の音楽家により、カンタータやアリア、シンフォニアなど編曲し、常にいろいろな場面で演奏されています。まさにバッハの偉大な才能を証明するものですが、この録音集では、リコーダーの名手 エリック・ボスグラーフと音楽学者のティーモ・ウィンドによる、器楽曲と声楽曲による新しい器楽的協奏曲を自由な発想で編曲した、とても興味深い一枚となっています。
 古楽と現代音楽の両方に精通し、楽器の限界を超え、極めて幅広い表現と前代未聞の演奏効果を生み出し続けている鬼才ボスグラーフの新録音です。

 

BRL 96414
¥1700
ラファエレ・ベッラフロンテ(1961-):ピアノソナタ集
 12の前奏曲、ソナタ第1番「不一致」、
 第2番、第3番
アレッサンドロ・デリャヴァン(pf)

 イタリアを代表する現代作曲家のひとりラファエレ・ベッラフロンテ(1961年生まれ)は、ピアノ、作曲、音楽分析などを学んでいます。イタリアのいくつかの音楽院で教鞭をとり、イタリアのモリーゼ州の州都、カンポバッソ音楽院で後進の指導にあたっています。ベッラフロンテの作品は、世界中で演奏されています。ニューヨーク・カーネギーホール、ウィーン・コンツェルトハウス、楽友協会、ミラノ・スカラ座などの主要なコンサート会場で委嘱され、初演も行われました。
 ベッラフロンテの音楽は、自由で可動性があり、響きに富み、かつ今日の現実を形にし音楽に取り込んでいます。既存あるいは古くからの伝統に属することなく、コミュニケーション的な言語によって超越した世界を作り上げています。このアルバムでは、短く簡潔な形式の前奏曲と、広く複雑な構造を持ったソナタを収録。どちらの作品もベッラフロンテの特色を強く表しています。
 演奏者のアレッサンドロ・デリャヴァンは、ピアノクラシックスレーベルで多くの録音を残しており、同世代のピアニストの中で最も注目されている一人です。

 

BRL 96695
¥1700
水を司る精霊 ― フルートとピアノのための作品集
 カール・ライネッケ(1824-1910):
  フルートソナタ 「ウンディーネ」Op.167
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 アルベール・ドワイアン(1882-1935):ギリシャの詩
 ジュール・ムーケ(1867-1946):パンの笛Op.15
レベッカ・タイオ(flu)
ルカ・コロンバローリ(pf)

 このアルバムの収録曲には、おとぎ話や神話、詩からインスピレーションを受けた作品という共通点があります。
 ロマン派のフルートソナタといえば、1811年にフリードリヒ・フーケが書いた童話を読んで作曲したライネッケの「ウンディーネ」が最も有名です。超自然的なもの、ニンフや半神が住む世界の物語を好むドイツ・ロマン派の世界を音楽で表現した音楽集です。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、音楽史上でも革命的な作品。夏の昼下がり、好色な牧神が昼寝のまどろみの中で官能的な夢想に耽る姿を描いたマラルメの詩は、ドビュッシーの感性に響き、名曲を誕生させました。また、アルベール・ドワイアンの「ギリシャの詩」、ジュール・ムーケの「パンの笛」など、非常に雰囲気のある音楽も収録されています。
 イタリアのフルーティスト レベッカ・タイオは、ラファエレ・トレヴィサーニとパトリック・ガロワに師事。バルトルド・クイケンやジェームズ・ゴールウェイのマスタークラスにも参加しており、才能あふれる演奏は、今後更なる活躍が期待されています。

 

BRL 96720
¥1700
ジョルジュ・オンスロー(1784-1853):ピアノ五重奏曲集
 ピアノ五重奏曲ロ短調Op.70、ト長調Op.76
ネポムク・フォルテピアノ五重奏団

 祖父がオンスロー伯爵という家系に育ったジョルジュ・オンスロー。壮麗なお城で領主となり、22歳の時に音楽が天職であると考えました。音楽活動の中でロッシーニやドニゼッティなどと交流を持ちますが、音楽のスタイルは全く異なり、厳格な古典派の作風、室内楽を中心とした器楽曲など、異彩を放つ作曲家でもありました。
 このディスクにはOp.70とOp.76のピアノ五重奏曲を収録。古典的なスタイルながら劇的で充実した作品として知られています。
 ネポムク・フォルテピアノ五重奏団は、珍しい編成の音楽を演奏する目的で設立されました。オリジナル楽器による演奏は大変人気が高く、個々の演奏家による高度な演奏技術にも注目です。

 






ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2020 ARIA-CD.All rights reserved.08