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イタリア・ミラノのこだわりレーベル
CONCERTO その2
輸入盤1CD\2290
〜11/26(日)

 イタリア、ミラノのレーベルらしい、世界でも有数の優雅なレーベルCONCERTO。
 主に古楽を中心にリリースしているが、そのコンセプトが一筋縄でいかないところもイタリア人らしいこだわり。イタリアの「知られざる音楽美」をさらりと掘り出してくるそのおしゃれなさりげなさがたまらない。
 古楽界の名テノール、ビーズリーや看板チェンバリスト、ラヴィッツァなど演奏陣も充実。また母体が録音会社であるため音質は最高級。
 国内盤で流通していてその充実した内容はすでにご存知の方も多いと思いますが、今回は入手しづらい輸入盤もあわせてご紹介します。
 
 その1はこちら。その3はこちら



M. Giuliani-Giuliani: Rossiniana,  Opp. 119-124
CNT2034
(2CD)
(国内盤)
\4515
ジュリアーニ:ギターのための作品集
マウロ・ジュリアーニ(1781〜1829):
 1. ロッシニアーナ 第1番op.119
  (オテロ、アルジェのイタリア女、アルミーダ)
 2. ロッシニアーナ 第2番op.120
  (オテロ、ローマの山賊たち、チェネレントラ、泥棒かささぎ)
 3.ロッシニアーナ 第3番op.121
 (湖上の美人、イタリアのトルコ人、
  ゼルミーラ、リッカルドとゾライデ)
 4. ロッシニアーナ 第4番op.122
 (泥棒かささぎ、エジプトのモーゼ、シャブラムのマティルデ)
 5. ロッシニアーナ 第5番op.123
  (セビリアの理髪師、タンクレーディ、チェネレントラ、泥棒かささぎ)
 6. ロッシニアーナ 第6番op.124
  (セミラーミデ、湖上の美人、コリントの包囲)
 7. 大序曲 op.61 8.「スペインのフォリア」による変奏曲
 9. ヘンデルの主題による変奏曲 op.107
ジューリオ・タンパリーニ(ギター)
CNT2034
(2CD)
\3290

日本語解説なし
「望遠鏡を逆さにしてギターを見ると、そこにオーケストラが見える」(ベルリオーズ談)いや、まさにそのとおり! というほかはない多彩な表現は、この稀代の名手ならでは!ギター1挺でオペラの名場面を甦らせる、鮮烈技量。ファン待望の「全曲収録」で登場!

ベートーヴェンやロッシーニが活躍した19世紀初頭、ギターという楽器がヨーロッパ中で大流行したのはご存知のとおり。かのパガニーニも一時期ギターにのめりこんで練習しまくったそうですし、シューベルトの歌曲にもいたるところでギターめいた響きが聴かれたりしますが、そんな時代にあって、“オペラの本場”ローマを制したのち、“古典派の都”ウィーンを席巻した天才ギタリストがいました――それがマウロ・ジュリアーニ。
ギター・ファンにはもはや紹介の必要もないでしょうが、「ギターのベートーヴェン」と賞されたF.ソルと並んで、晩期古典派のギター音楽を代表する巨匠でございます。この作曲家、フルートとギターのデュオやギター協奏曲の数々などでも知られていますが、その本領が何より凝縮された形で示されているのが、「ロッシニアーナ」と呼ばれる、ロッシーニの人気オペラからのメロディをあざやかな幻想曲仕立てにまとめた充実独奏曲の数々! なにしろ元ネタはロッシーニ、メロディセンスは絶妙そのもの――そしてこれを料理するのが、ギターという楽器を知り尽くしたジュリアーニ! 華麗さと緻密さのあいまった濃密なギターの響きが次から次へとコントラスト鮮やかに、各15 分も続く充実ぶりで、全6 曲どれをとってもギター・リサイタルの大トリにもってきて映える内容(「元ネタを知っているか」なんて、この傑作の鑑賞にはあまり関係ありません)。かなりの人気曲だけに競合盤も多い…?と思いきや、これが意外に「全曲録音」は2,3あるかないか(あっても廃盤?)で、ひとつは19 世紀ギター。19 世紀ギターのマンドリンにも似たオリジナルな響きもよいのですが、これほどまでにギターの可能性が追求された傑作だからこそ、「とんでもない名手による現代ギターの圧巻名演」で堪能したい…と思うのは、ギター好きならずとも必然の流れでは。
本盤のタンパリーニは、ご存知Concerto レーベルでタレガの傑作全集(CNT2001・レコ芸特選)を残したイタリアの天才(つまり、ジュリアーニの同郷人)。かっちり精緻&完璧な技巧もあらたかに、スペイン人とは違う「オペラ向き」の歌心がきれいに決まり、ギターから引き出しうる響きの可能性をすべからく堪能させてくれます。ギター1本で「序曲」を弾ききった大作含め、併録の3曲も豪華そのもの。ファンならずとも損はさせない、高評価必至のアルバム!
Agostino Steffani-Sonate Da Camera
CNT2038
(2CD)
(国内盤)
\4515
ステッファーニ:六つの室内ソナタ
アゴスティーノ・ステッファーニ(1650〜1728):
 『ヴァイオリン2部、ヴィオラとバスのためのソナタ・ダ・カメラ集』
 (1700 年頃アムステルダム刊)
 1. ソナタ第1番(歌劇『オルランド』序曲 他)
 2. ソナタ第2番(歌劇『エンリコ獅子公』序曲 他)
 3. ソナタ第3番(歌劇『アレッサンドロ』序曲 他)
 4. ソナタ第4番(歌劇『息の合った仇敵』序曲 他)
 5. ソナタ第5番(歌劇『アルチビアーデ』序曲 他)
 6. ソナタ第6番(歌劇『運命の勝利』序曲 他)
エラスムス四重奏団&
イジドロ・タッカーニ(cmb)
CNT2038
(2CD)
\3290

日本語解説なし
北はハノーファーから南はヴェネツィアまで、アルプス南北をまたにかけた「歌劇王」の器楽曲が出版されていたとは――! 人気のほどを裏付ける、混合様式のオペラ抜粋が組曲仕立の室内ソナタに。本場の古楽解釈は濃淡あざやか、エッジが利いて興奮必至!

アゴスティーノ・ステッファーニといえば、ヴェネツィア出身ながらハノーファーの宮廷で「本場イタリアから来た作曲家」として大事にされ、この北方の地にオペラの快楽を教えた巨匠――英国に渡る直前のヘンデルは、このステッファーニの後任ということでハノーファーの宮廷に迎えられたのでした。若い頃にはミュンヘンにいて、フレスコバルディ直系の弟子ケルルから教えを受け、そのことが縁で「声楽曲のメッカ」ローマでたっぷり修業を積み、練り上げられた対位法のうまさと手際よい旋律センス、音楽展開を面白くする抜群のリズム...と、素人にも玄人にも受けのよい作曲技巧を完璧にそなえたステッファーニは、1680 年代から90 年代にかけ、ハノーファーを西欧随一の音楽都市に育て上げています。しかし悲しいかな、声楽曲メインのキャリア形成ゆえ、日本ではその魅力がどうも未開拓な気が――
そこへ、声楽が苦手の方々にもストレートにステッファーニ芸術の核が伝わる、全編すべて器楽ばかり&ばっちり古楽器演奏のすばらしい録音が登場してくれました! 驚いたことに、1700 年頃にはステッファーニの国際的な名声から売れ行きを確信した楽譜出版社ロジェが、「バロック期の楽譜出版のメッカ」アムステルダムで、ステッファーニのオペラから器楽合奏部分を集め、6編のソナタ・ダ・カメラ(序曲+舞曲の連続というスタイルの合奏形式、つまり組曲ですね)として出版していたのです(ちなみに、ロジェはヴィヴァルディの「調和の霊感」やコレッリの「作品5」を世に送り出した出版社)――コレッリの端正なソナタとは違って、これらの組曲的ソナタは劇場的でドラマティック、細かな舞曲が次々と連なる変化に富んだ構成が実にエキサイティング!
現代楽器による近代作品演奏でも高い評価を得ているイタリアのエラスムス四重奏団が、あのイタリア特有の古楽奏法のうまみを活かし、ラテン的エモーションを随所でグイグイ利かせて、その面白さをぞんぶんに味あわせてくれます。1曲ごと各15 楽章以上(!)、テレマンやファッシュ、ルベルら仏独18 世紀の舞踏組曲が好きな方なら、その原型をここに見ることができるでしょう――合奏による舞踏組曲は「フランス→ドイツ」という流れで成立したのかと思いきや、その過程で「ドイツ在住イタリア人」が意外な貢献をなしていたとは…バロック・ファン必聴の、充実アイテム
F.J. Haydn-Haydn: Sonatas for Violin & Fortepiano
CNT2048
(国内盤)
\2940
ハイドン:知られざる「ヴァイオリン・ソナタ」
ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)
 1. ソナタ変ロ長調 Hob.XVa-1
 2. ソナタニ長調 Hob.XVa-2
 3. ソナタハ長調 Hob.XVa-3
 4. ソナタ変ホ長調 Hob.XV-31「ヤコブの夢」
 5. ソナタソ長調 Hob.XV-32
アルベルト・ボローニ(ヴァイオリン/サント・セラフィーノ1734 年)
ジュゼッペ・F.モドゥーニョ(フォルテピアノ/シャンツ1815 年)
CNT2048
\2290

日本語解説なし
ハイドンの作品目録に「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」なんてないはず…?!しかし、この編成で演奏できる名品は、ちゃんとあったのです!イタリアの気鋭ふたりが鮮やかに解き明かす、絶品ソナタの数々ここに...!77 年の生涯のあいだに、交響曲100 曲以上、弦楽四重奏曲67 曲、ミサ曲多数、ピアノ・ソナタ多数、実はオペラも20 作以上...といったあたりをはじめ、当時の音楽ジャンルはほぼ全てにわたって手がけたかに見えるハイドン。しかし実は彼にも盲点はあって、たとえば(モーツァルトやベートーヴェンが数多く作例を残している)「ヴァイオリンの助奏つきピアノ・ソナタ」、つまりヴァイオリン・ソナタは全く残さなかったらしく、ジャンル別に作品分類されているホーボーケン(Hob.)カタログには、この曲種のカテゴリーは設けられていなかったり...というのが通説だったのですが、ここには意外な「抜け道」が。そもそも、今私たちが古典派のヴァイオリン・ソナタとして認識している音楽というのは、もともと音楽教師がヴァイオリンを弾きながらピアノのレッスンをしたりする、という前提で、ヴァイオリン部分は「あってもなくてもよい」、あくまでピアノを主役に据えた楽曲でした。こうした「任意参加パート」のある鍵盤楽曲というのが18 世紀にはたいへん多く、ヴァイオリン・ソナタのみならず、ピアノ三重奏曲もそうした出来方で仕上げられている曲がかなりありまして。実際、音楽内容的にはチェロが「おまけ」で、ピアノの左手をなぞっているだけのパターンが多々あるのは、ご存知のとおり(体裁を整えるため、ヴァイオリン・ソナタとして書かれた音楽に後からチェロ・パートを加えて出版することも、チェロ・パートを最初から「任意参加」と明記して出版することもありました)。そう――このアルバムに収録されている5曲の「ハイドンのヴァイオリン・ソナタ」は、上述のホーボーケン・カタログで「ピアノ三重奏のための作品」に分類されている曲のなかでも、チェロの参加意義が薄い作品ばかりを集め、音楽のエッセンスを作っているヴァイオリンと鍵盤のパートだけで演奏してみた結果なのです!18 世紀当時も、このような演奏形態がひんぱんに行われていたであろうことは、聴いてみればすぐにわかるはず――何しろ、まったく不足感がないのですから!(逆に、ピアノ三重奏曲としての演奏で「チェロが無駄...」と思われるケースの方が多いのが、この種のハイドン作品の常かもしれません)。演奏者は二人とも日本でも教鞭をとるイタリアの気鋭奏者で、ピアニストのモドゥーニョは巨匠マガロフの門下生であるとともに、フォルテピアノの名手デームスにも師事しており、師匠譲りのみごとなタッチで、晩年のハイドンが好んだシャンツ工房のフォルテピアノを軽やかに弾きこなしてみせる技はまさに秀逸!弦のボローニがイタリア18 世紀の銘器から引き出す美音のやわらかさも、曲の雰囲気をよく捉え、企画の意図を気持ちよく伝えてくれます。偽作扱いされたりするHob.XVa の3曲さえ、説得力確かな演奏でじっくり旨味が引き出され、絶品!
N. Rota-Nino Rota: Concerto Per Cello No. 2; Concerto Per Archi; Trio
CNT2043
(国内盤)
\2940
ニーノ・ロータ(1911〜79):
 1.チェロ協奏曲(1973)
 2.弦楽のための協奏曲(1964〜65/1977)
 3. クラリネット三重奏曲 (1973)*
エンリーコ・ブロンツィ(チェロ)
パルマ合奏団(イ・ムジチ・ディ・パルマ)
* アレッサンドロ・カルボナーレ(cl)、
アルベルト・ミオディーニ(p)
CNT2043
\2290

日本語解説なし
画期的な名演が、作曲家ニーノ・ロータを、きちんと近代クラシックの潮流に位置づけます。
希望あふれる古典派ふうチェロ協奏曲、皮肉っぽいユーモアが痛快な弦楽協奏曲、そして室内楽曲は、さながらフェリーニ映画そのものの軽妙さ…本場の解釈も超一流!ニーノ・ロータといえば、多くの人にとってはフェリーニの『道』や『8 1/2』などをはじめとする、20 世紀中盤の映画産業を支えた映画音楽作曲家というイメージが強いかもしれません。しかし実のところ、彼は自身、レスピーギやカゼッラと並んで20 世紀初頭のイタリア楽壇を代表する巨匠、ピッツェッティに師事した純然たる「近代作曲家」のひとりでもありました――そしてごらんのとおり、協奏曲や室内楽曲といった伝統的な作曲形式でも、しばしば時代を代表する、そして妙な「難解さ」に走らない、えもいわれぬ鑑賞体験をもたらしてくれる名品を幾つか残しているのでした。
ロータに生まれ育ったミラノにオフィスを構えるConcerto レーベルが、この音楽大国の「本当に世界に通用する名手」ばかりを集めて録音してくれたこのロータ・アルバムは、がっちり本格的なソロ協奏曲、スマートかつ充実した弦楽合奏作品、そして軽妙にして堅固なクラリネット三重奏曲…と、それぞれ異なる様式美と音楽美を印象づけてくれる名品を集め、イタリア近代特有の「新古典主義」の系譜に連なる巨匠としてのロータをあざやかに印象づけてくれます。
まあ驚いたことに? 作曲年代は1970年前後だというのに、およそバルトークやショスタコーヴィチといった手合いよりもはるかに親しみやすく古典的、いってみれば、晩年のR.シュトラウスのあのモーツァルトに近づいた作風や、あるいはフランス六人組の軽妙洒脱な作風、そういったウィットあふれる親しみやすさが、しっかり堅固な形式感覚と、なんとスマートに折り合っていることでしょう!
こうした作品美のあり方も、本場イタリアの気鋭奏者たちによる極上演奏あればこそ――とくに、チェロ協奏曲でソロを弾いているエンリーコ・ブロンツィは、昨今Brilliant でスマートなボッケリーニ全曲録音をリリース、高く評価されている腕利き! 縦横無尽の弓さばきで渋い美音を響かせ、「イタリアの極上合奏団」らしい滋味と絶妙の揃い具合を楽しませるパルマ合奏団とともに、じんわり効いてくる音楽美を堪能させてくれます!
A.S. Fiore-Andrea Stefano Fior : Sinfonie Da Chiesa Ed Arie Profane
CNT2010
(国内盤)
\2940
A.S.フィオレの音楽世界
 〜18世紀初頭、イタリア北部の宮廷音楽…トリオ・ソナタとアリアさまざま〜

アンドレア・ステーファノ・フィオレ(1686〜1732)
 1.トリオ・ソナタ集
  『12 のシンフォニア・ダ・キエーザ』作品1(1699モデナ刊)より
   〜ソナタ第2・3・5・6・8・11 番
 2. 歌劇『エンジェルベルタ』より 七つのアリア
アンサンブル・イザベラ・レオナルダ(古楽器使用)
アンジェロ・マンゾッティ(男声ソプラノ)
CNT2010
\2290

日本語解説なし
ヴィヴァルディ前夜。器楽はローマのコレッリ、声楽はナポリのスカルラッティが英雄だった頃イタリア最北部、ピエモンテ地方にも新芸術が芽吹いていた...均整のとれたソナタ、ヘンデル並の表現力を誇るアリア...弦も管も美麗なら、男声ソプラノ(!)も必聴!なにしろ3世紀以上も昔のことなので、バロック時代の作曲家には、どんなにすばらしい音楽を書いていようと、歴史に埋没してしまう天才がいたとしても不思議はありません――だからこそ、古楽を知っている方ほど「知らない名前の作曲家」というだけで躊躇したりしないもの。その先にどんな素晴しい世界が眠っているかもしれないのですから!
本盤の主人公であるA.S.フィオレという作曲家は、その意味で多くの方々に大きな発見となるに違いありません。一部の「ピエモンテ/サヴォワ(サヴォイア)の音楽芸術再発掘」といったテーマで編纂されたオムニバス盤などで、ルクレールやヴィヴァルディよりも早くこの地で活躍した作曲家として、ちょこっと登場する程度だったフィオレ。単体でアルバムにとりあげられる機会は、これが初めてではないでしょうか?
しかし一聴すれば、その名を記憶するに値する人物だということがよくわかることでしょう!作曲家フィオレが生まれたのは1686 年、大バッハの1年後。生地ミラノで幼少のころから才能をあらわにし、トリノの宮廷に雇われて「12のシンフォニア・ダ・キエーザ」(=トリオ・ソナタ集)を君主であるサヴォイア公に捧げたのが1699 年――何と13 歳の頃というから、驚きではありませんか。ちなみにこの君主は、トリノ(自動車メーカーFIATの御膝元ですね)に宮廷をおく北イタリアの大国、サヴォイア公国の長でした――サヴォイアの領土は現在のイタリア領ピエモンテ地方からフランス領サヴォワ地方までまたがり、地中海一帯まで勢力をもち、北イタリアが戦乱にあった18 世紀初頭にはミラノやシチリアまで領土にしていた強国。19 世紀にはイタリア独立の中心となるところですが、古くから文化大国として知られ、かつてはデュファイも長く逗留していました(そしてこのフィオレのつけた先鞭のあと、ヴィヴァルディが訪れたり、ルクレールが活躍したり…と多くの大家がトリノの宮廷にからんでいます)。1700 年頃といえばヴィヴァルディもまだ活躍せず、コレッリが器楽の巨匠として君臨し、A.スカルラッティがオペラの大家だった頃。コレッリに師事したフィオレは、師匠のトリオ・ソナタ様式を完璧に咀嚼した上、彼特有のたおやかな歌心をみずみずしく発露させ、聴き手を魅了してやみません(本盤でも、本場イタリアの古楽奏者たちのみごとな適性が光ります――歌心あふれるガットの美音!)。
一方、本盤で7曲収録されている小編成アリアからは、すでにギャラント様式さえ予感させる上品なメロディセンスに、ヘンデルの先駆?と思うほどの表現力が「ああ、美しい!」とため息をつかせます――トラヴェルソの参入も絶妙なら、男声なのにソプラノ音域まで出てしまう知る人ぞ知るイタリアの異才、アンジェロ・マンゾティの歌のまろやかな声もまた忘れがたく...古楽復興の面白みを感じさせてやまない、技ありの1枚!
G.B. Platti-Giovanni Benedetto Platti: Sonatas for Harpsichord
CNT2032
(国内盤)
\2940
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ (1697〜1763)
 1. ソナタ イ短調(ソナタ第15 番)
 2. ソナタ ハ短調(ソナタ第16 番)
 3. ソナタ ハ長調(ソナタ第17 番)
 4. ソナタ ヘ長調(ソナタ 第18 番)
フィリッポ・エマヌエーレ・ラヴィッツァ(チェンバロ)
CNT2032
\2290

日本語解説なし
バッハもヘンデルも生きていた頃、すでに古典派ソナタを予告する鍵盤作品を書いていた興趣のつきない天才作曲家、プラッティの至芸を解き明かす全集、完結編!
手書き楽譜のみで伝わる未出版曲ばかり、短調の深み、色彩豊かなロココ情緒、聴き飽きない4傑作バッハやヴィヴァルディら、バロック末期の芸術家たちの堅固な音作りから、モーツァルトやハイドンらウィーン古典派の作曲家たちの、あの特徴的な作風までのあいだには、いったいどんな音楽が存在していたのでしょう?
流行というのは静かに移り変わるもの、そのあいだの過渡期には、大バッハの次男エマヌエル・バッハや改革派歌劇の巨匠グルック、あるいはマンハイム宮廷の作曲家たち、ヴァイオリンの達人タルティーニやフルートの名手クヴァンツ(このふたりは、年代的にも作風的にも、もうバロックではないですよね)――と、「ウィーン古典派っぽい」あの響きが確立される前の、それぞれに魅力的な「定まりきらなさ」をはらんだ音作りをする天才たちが、少なくありません。その後の「音楽史」というガクモンが、なにかとドイツ語圏中心・巨匠中心でつくられていったというだけの理由で、イタリア音楽こそがヨーロッパ最良の音楽だった、この18 世紀半ばの音楽を見過ごしてしまうなんて、やはりもったいないことだと思うのですね。
店頭で本盤がかかっていたら、チェンバロだけれども節回しがやや古典派っぽく、スカルラッティとは違って3楽章や4楽章など古典派っぽい楽章構成、そして(チェンバロは音の強弱がつけられない楽器なのに)妙にドラマティック&コントラスト豊かな響きが展開してゆく...いったい誰?この興趣のつきない曲の作者?と、クラシックをご存知の方ほど引き込まれずにはおれないはず。その正体は、バランスのとれた18 世紀イタリア流儀の歌心を先天的にそなえ、かつ旺盛な作曲活動を通じて楽曲構成・作曲形式の面白さも深く追求していったイタリア人の天才作曲家、プラッティ。嬉しいことに、この魅力あふれる多彩なソナタ群は、本盤の4作のみならず、あとCD3枚分すでにリリースされていたりします。最終巻となる第4巻に収録されているのは、作曲者の生前には出版されずに手稿だけで出回っていた作品ばかり!その節回しに確たる説得力を与え、時には絶妙のルバート(テンポの揺らし)もかけながら、1音1音の美しさを大切に曲を紡いでゆくのは、18 世紀中盤の、ピアノ登場直前のチェンバロ芸術にきわめて深い造詣を誇るイタリアの名手、フィリッポ・エマヌエーレ・ラヴィッツア――本年の彼は別の注目リリースも控えていますが、本盤が演奏家の頼もしさ、作曲家の奥深さを知るのに絶好の1枚、というのは間違いないところです!
G. Bottesini-Giovanni Bottesini: Works for Double-Bass & Piano
CNT 2051
(国内盤)
\2940
ボッテジーニ:コントラバス作品集2
 〜ヴェルディの盟友・超絶技巧のコントラバス〜

ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821〜89):
 .疋縫璽奪謄の歌劇『ランメルモールのルチア』による幻想曲
 ▲戰奪蝓璽砲硫侶燹悒謄鵐世離戰▲肇蝓璽船А戮砲茲觚諺朸
 パイジェッロの歌劇『水車小屋の娘』の
  アリア「もう、わたしの心には響かない」による変奏曲作品 23
 ぅ┘譽献◆僻甓痢法△泙燭老狹なるロマンツァ作品 20
 ソ奏とガヴォット
 Εプリッチョ・ディ・ブラヴーラ(めざましき奇想曲)
 夢
 ┘▲譽哀譽奪函瓮プリッチョ
 メロディア
フランチェスコ・シラグーサ(コントラバス)
ロベルト・パルッツォ(ピアノ)
CNT 2051
\2290

日本語解説なし
第1弾は、本当に大好評でございました――あれから3年、スカラ座の首席奏者があでやかな歌心と完璧なコントロールそのまま、同郷人ならではのボッテジーニ解釈をさらに縦横無尽、さらにカリスマ的に、極上の響きで綴ります。圧巻の超絶技巧は必聴!「コントラバスのパガニーニ」――そんな言い方が成立するものか?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、この楽器にも超絶技巧の名手はいます。ただ音楽性においてすぐれているだけでなく、聴き手が固唾をのんでついてゆくしかないくらい、圧倒的な超絶技巧を、この巨大な楽器の上で体現してしまう天才奏者が…コントラバス奏者のあいだで伝説的存在となっているイタリア19 世紀の名匠ボッテジーニは、まさにそうした超絶技巧のコントラバス奏者だったのです。指揮者としても活躍、かのヴェルディとも親交があり『アイーダ』の世界初演をカイロで指揮したのは、ほかならぬこのボッテジーニでした。そして作曲家としては数々のオペラのほか、幾つかの協奏曲的作品をはじめ、自らの楽器のためにも数々の名品を残しています――しかし何しろ技巧派名手、世のコントラバス奏者たちにとっては憧れの的、「いつか弾ける日が...」と夢見るほど、それらは高度な演奏技巧を弾き手に要求し、それだけに演奏効果も実にあざやか。指揮現場でも叩き上げられたオペラ作曲家だけに、「見せ場」の作り方がうまいのももちろんですが、単に技巧一辺倒に走らず、音楽的にすぐれた、説得力あふれる、充実した鑑賞体験をもたらしてくれる逸品が多いのです。つまり、演奏者のテクニックが昔とは比べ物にならないほど全体的に高水準になりつつある昨今、ボッテジーニ作品をたんに「弾ける」プロなら数多くいるにせよ、外面的な演奏効果に終わらず、その作品の魅力をきちんと伝えられる名手は、なかなかいないのが現状、ということでもあり。しかしその点、本盤は明らかに数段飛びぬけた録音なのです!リッカルド・ムーティの抜擢でミラノ・スカラ座管弦楽団に入団して以来、今もなお首席奏者をつとめるアントニオ・シラグーサは、同じイタリア人としての血がそうさせるのでしょうか、ボッテジーニ作品の「魂」まであざやかに伝える、深みあふれる解釈を聴かせてくれるのです。かつて2007 年に同じConcerto からリリースされた彼のボッテジーニ作品集第1弾は、『レコード芸術』誌上で特選を頂いた前後から国内で大いに注目が集まり、驚くほどの売れ行きをみせました。艶やかな歌心が高く評価されたこの先行盤に続く本盤では、超絶技巧がより効果的に盛り込まれた作品も増えているよう。それらを隅々まで完璧に弾きこなし、しかも説得力あふれる音楽的流れに見事文脈付ける技量は、じっくり聴くに足る「深み」にあふれています。
Giulio Tampalini-Strong Emotions on Classic Contemporary Guitar
CNT2055
(国内盤)
\2940
とめどない思い 〜クラシック・ギター、芸術音楽を越えて
 .薀襯奸Ε織Ε福次1940〜):出発は楽し
 ▲献腑襯献隋Ε轡縫腑蝓璽譟1962〜):大地と天空
 カルロ・ドメニコーニ(1947〜):コユンババ(羊男)
 ぅ轡縫腑蝓璽譟Г修靴董追憶はのしかからなくなった
 ゥ泪Ε螢張オ・コロンナ(1959〜):前奏曲 ニ短調
 Ε▲好肇襦Ε團▲愁蕁1921〜1992):リベルタンゴ
 Д好織鵐蝓次Ε泪ぅ筺璽此1930〜1993):カヴァティーナ
 ┘縫灰蕁Ε好織襯張Д凜チ(1980〜):アジアーナIII
 シニョリーレ:ダナゴールの子守唄
 ホルヘ・モレル(1931〜):ブラジル舞曲
 ロベルト・ファッブリ(1964〜):バラード
 コロンナ:地中海の調べ 第1番
 タウナー:緑色と金色と
 パオロ・ベッリナーティ(1950〜):ジョンゴの踊り
 コロンナ:シンプル 第1番
 哀▲鵐疋襦次Ε茵璽(1958〜):サンダスト
 吋侫.奪屮蝓Д妊ぅ襪吠ぐ舞曲
 殴僖ロ・ウゴレッティ(1956〜):チオル(音楽)
 灰薀侫.┘譟Εッチオーラ(1965〜)ドリームズ(夢)
ジューリオ・タンパリーニ(ギター)
CNT2055
\2290

日本語解説なし
小難しいこと一切なし、ひたすらオトナな変幻自在のギター世界。フラメンコにもポップスにもタンゴにも使える楽器ではありますが、その演奏者が熟達したクラシックのプレイヤーである限り、いちばん大切な「うつくしい音」という要素は、他のジャンルのプレイヤーたちの追従を許さぬほど磨き抜かれているもの。そのうえで、その演奏者が無闇なクラシック信奉に必要以上に縛られていなかったら、ほんとうに桁外れに多彩な音楽を描き出しうる楽器になりうる...と、そんなことを痛感せずにはおれない絶妙ギター・アルバムがイタリアから届きました。
Concerto レーベルでタレガ、ロドリーゴ、ジュリアーニ(近日発売)...とクラシック・ギターの古典的巨匠たちの作品集をリリース、とくにタレガ作品集は日本でもきわめて高い評価を受けているイタリアきってのスーパープレイヤー、ジューリオ・タンパリーニが放つ、世界各地のギタリスト=作曲家たちによる新曲作品集!
ええと、少なくとも「ゲンダイオンガク」というのとは明らかに違うラインです――
途中さりげなく挿入されているピアソラの「リベルタンゴ」に象徴されるとおり(これがまた絶妙にさりげない瞬間に静々とあらわれるんですが、そのあざといカッコよさときたら...!)、いってみれば「イタリア風ウィンダム・ヒル的サウンド」とでも形容すべきスムージーなトラックが連続する、絶妙のギターソロ・アルバムに仕上がっているのです。なにしろタンパリーニという人のテクニックはべらぼうに完成度が高いので、急速なパッセージはもう真珠の粒を転がすように一つも外れた音がなし、ゆったりとした流れで和音をきれいに揃えてくる技量も実にたおやか、イタリア人ならではの歌心は軽めに仕上げた魚料理のようにキレがよくて後を引かず。総じて言えるのは、夏の夜を大人らしい気分でシックに涼しくやり過ごすなら、このアルバムをかけるのが一番!ってことです。
作曲家はイタリア人4・アメリカ人2・その他1、といった感じ、多彩なんですがイタリアものが多い、という選曲姿勢もなかなか高感度大(短館上演系の新作イタリア映画みたいな、ルーツのあるコジャレ感が憎いですね)。
D. Alberti-Domenico Alberti: VIII Sonate Per Clavicembalo Op. 1
CNT2067
(国内盤)
\2940
アルベルティ:チェンバロのためのソナタ集 作品1
 ドメニコ・アルベルティ(1717頃〜1740頃):
  チェンバロのための八つのソナタ 作品1
  1. ソナタ 第1番 ト長調
  2. ソナタ 第2番 ヘ長調
  3. ソナタ 第3番 ハ長調
  4. ソナタ 第4番 ト短調
  5. ソナタ 第5番 イ長調
  6. ソナタ 第6番 ト長調
  7. ソナタ 第7番 ヘ長調
  8. ソナタ 第8番 ト長調
フィリッポ・エマヌエーレ・ラヴィッツァ(チェンバロ)
CNT2067
\2290

日本語解説なし
「アルベルティ・バス」とよく言うけれど...そのルーツは、こんなに艶やかなソナタだった!バロックの終わり頃、古典派への下準備は着々と進んでいたようなもの――ロココ鍵盤音楽に通じた名匠ラヴィッツァが、その魅力の真相を細やかに伝えてくれます全音楽譜のソナチネ・アルバムにも出てくる、モーツァルトの「やさしいソナタ」ことKV545 のソナタの冒頭部――ちょっと思い起こしてみてください、簡素で伸びやかなメロディラインの下、ドソミソ、ドソミソ…とくりかえされる低音。この、古典派以降の作品で非常にしばしば登場するバス・ラインが「アルベルティ・バス」と呼ばれるのは、クラシック楽曲の解説書をちょこちょこ読まれる方ならご存知のとおりでしょう。でもこのアルベルティ・バス、実は古典派の時代よりもずっと前に確立されていたのです! 発案者、というのは色々な意味で語弊があるでしょうが、これを最初に意識的に使ったのが、ロココ時代のフランスや英国でアマチュア演奏家たちに人気をはせたヴェネツィア生まれの鍵盤作曲家、ドメニコ・アルベルティだったのでした(ゆえに、この音型の象徴として彼の名前がついたというわけです)。教会音楽のさかんなヴェネツィアで、ルネサンス風様式をかたくなに守った擬古的作風の巨匠アントニオ・ロッティに師事したアルベルティが、後世人たちから「先進的な古典派様式の先駆者」と認識されているとは、何だか不思議な感じもします。ともあれアルベルティの名は、バロックからロココへ移る過程で、フランスではさまざまな反発の種にもなった「イタリア様式の器楽曲」の代名詞としてやっかみ半分に言及されるほど(岩波文庫に入っているディドローの『ラモーの甥』にも、そんな一節が出てきます)、たいへんな人気を博したのでした。にもかかわらず、そして実際にその作品はバロック後期らしい煽情性あふれる名曲揃いであるというのに、現在アルベルティのソナタはめったに演奏されません(録音も壊滅的に希少――スイス往年の名匠スグリッツィが数曲録音したくらい?)。イタリアのConcerto レーベルで18 世紀半ばの貴重な「晩期チェンバロ芸術」を録音しつづけている知性派俊英ラヴィッツァが、1748 年にロンドンで歿後出版されたソナタ集を全曲録音してくれたのは、まったく快挙というほかありません。聴き始めてすぐに姿をあらわすアルベルティ・バスは、全曲いたるところに使われているけれど、このシンプルさは決して飽きがこない「永遠の定番的作法」なのだな、としみじみ思うはず。スカルラッティのソナタほど複雑さはなく、確かにむしろ古典派を先取りしたようなシンプルな美質に、ヴィヴァルディやアルビノーニにも通じる憂愁・郷愁がにじむ…チェンバロっていいなあ、と感じさせる逸品です!
I. Cervantes-Ignacio Cervantes: Danzas Cubanas
CNT2054
(国内盤)
\2940
セルバンテス:キューバ舞曲集
 〜中南米のロマン派時代 キューバ音楽の誕生!〜

イグナシオ・セルバンテス(1847〜1905):
 (1)孤独 (2)私に触れるなかれ (3)或る思い出 (4)嫉妬
 (5)アルメンダレス川 (6)通夜 (7)窪地(サーカス)
 (8)女妖術師 (9)ことづて (10)冷たい雨 (11)紆余曲折
 (12)友情 (13)もう踊るな! (14)クリ=クリ
 (15)いま思いつきで (16)くちばし (17)決断 (18)シー!
 (19)きっとそうなる (20)キューバとの決別 (21)帰郷
 (22)失われた幻想の数々 (23)刺客三人
 (24)いつでも大丈夫 (25)去ってしまった、もう戻らない
 (26)オマージュ (27)大奥様 (28)アーメン (29)もう泣くな
 (30)なんのためなのさ? (31)阻まれて (32)お誘い
 (33)きみは遠く(34)きみがほしい、すごく (35)大爆笑
 (36)高級娼婦(37)心許せる女 (38)カマグエイの調べ*
 (39)ロジータの洪水* (40)お人形たち
 (41)魂は融けあう*4手ピアノ(タチアナ・ラリオノヴァ参加)
ダヴィデ・カバッシ(ピアノ)
CNT2054
\2290

日本語解説なし
19世紀の新大陸――アメリカにフォスターやゴットシャルクがいたとすれば、のちの音楽大国キューバには、このセルバンテスがいたのでした!ロマン派ピアノ芸術のセンスと独特のリズム感がたまらない掌編の数々。変幻自在の41曲が、夏を涼しくしてくれます。19 世紀にはヨーロッパのクラシックが大きな躍進をとげただけでなく、同じように文化が伸張していった新大陸側でも、着実に芸術音楽の芽が伸び始めていたのでした。21 世紀初頭にちょっとしたブームを巻き起こした映画『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』で一躍有名になった南国キューバの音楽シーンも、実は19 世紀のうちにかなり充実度を増していたようです。それも、ヨーロッパと同様の芸術音楽方面で…!折しもロシアやチェコで国民楽派が話題となり、スペインのバルセロナでタレガやアルカスらが活躍、ギターが芸術音楽の楽器として再発見されていた頃――カリブ海に浮かぶ南の楽園キューバでも、すでにヨーロッパ移民たちが数代目に突入、現地生まれの白人住民(クレオール)たちは「キューバこそ祖国!」と自我意識をはぐくみ、この島国特有の音楽芸術とは何かを探り始めます。そんな時代に活躍したのが、アメリカで名ピアニスト=作曲家のゴットシャルクに、またパリ音楽院で名教師マルモンテルと異才C.V.アルカン(!)に師事したという凄腕ピアニスト、イグナシオ・セルバンテス。ポーランド随一の天才ピアニストたるパデレフスキや、ほかでもない巨匠フランツ・リストなどとも知遇のあった、いわばヨーロッパの芸術界との接点が不可欠だった頃の新大陸芸術家ではあるのですが、 作曲家としてのセルバンテスは室内楽・管弦楽作品のかたわら自らの楽器であるピアノのために無数の「キューバらしい」楽曲を残しているのです。ショパンが数々のマズルカでポーランド精神をピアノに翻案し、アルベニスがギター的なスペインの調べをピアノへと移し変えたとすれば、セルバンテスもまたキューバならではの開放的なサウンドを、あざやかなセンスで上流階級のサロン的優美さのなかに織り込んでみせたのでした(後年、アメリカの大作曲家コープランドがセルバンテスのことを「キューバのショパン」と呼び絶賛したほどです)。そんな彼のエッセンスが詰まった「キューバ舞曲集」は、どこまでも聴き飽きずについ全曲聴いてしまう、暑い日を優雅に過ごすにはうってつけのピアノ芸術!ヴァン・クライバーン国際コンクール覇者たるカバッシの絶妙なタッチが浮き彫りにする独特の憂愁のありようも美しく、中南米文化に親しみがなくても、ピアノが好きなら愛さずにはいられない、好感度あふれる絶妙のピアノ盤なのです!
W.a. Mozart-Mozart: Duets for Violin & Viola; Divertimento
CNT2053
(国内盤)
\2940
モーツァルト(1756〜1791):
 1. ヴァイオリンと
  ヴィオラのための二重奏曲 ト長調 KV423
 2. ヴァイオリンと
  ヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 KV424
 3. 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 KV563
ミラノ・スカラ座四重奏団のメンバー
フランチェスコ・マナラ(vn)
シモニーデ・ブラコーニ(va)
マッシモ・ポリドーリ(vc)
CNT2053
\2290

日本語解説なし
やはり音楽の本場、歌の本場――世界に冠たるオペラの殿堂、スカラ座の名手たちは明らかに「うたごころ」が違います。少し聞いただけで、あっという間に芳醇な響きの世界に引き込まれること必至――イタリア流モーツァルト、極上の最前線ここに!なんといっても、楽器は人の声を模倣するもの...この発想がヨーロッパのクラシック音楽の根底にあるのだとすれば、そして演奏=パフォーマンスの「舞台」という考え方が成り立つとすれば、やはりクラシック音楽のエッセンスは歌劇場にあり、と言って差し支えないのでしょう。ましてや、19世紀いらい全世界の歌劇界にこの劇場あり、と強烈な存在感を放ってきた老舗劇場、ミラノ・スカラ座といえば、そんな「うたの芸術」の最もハイレヴェルな舞台が日夜繰り広げられている場所。昨年秋の来日公演でも存在感を新たに印象づけたとおり、そのオーケストラ・ピットにいるスカラ座管弦楽団の面々は、ただでさえ「歌の国イタリア」でハイレヴェルな音楽生活を送っているうえ、そのイタリアでも最上級のソリストが集う舞台に日々参加しているわけですから、「うたごころ」の精神が心身の隅々まで染み渡っていたとして、何の不思議がありましょう――素材重視で理屈ぬきにウマい、そんな極上のイタリア料理のように、彼らスカラ座団員が奏でるモーツァルトには、他の追従を許さない、誰もが思わず引き込まれずにおれない魅力が溢れています。ここにご紹介する新録音は、同じミラノを拠点とする技ありレーベルConcerto で制作された、作曲家最盛期の弦楽二重奏曲&三重奏曲! ザルツブルクの大先輩ミヒャエル・ハイドン(あの「交響曲の父」の弟で、宗教音楽と宮廷音楽の作曲家として活躍した大家)がトラブルで書きあげられなかった曲集を補うべく作曲された二つの二重奏曲は、低音がないぶん、モーツァルトならではの天上的な異世界的美質がひときわ際立つうえ、スカラ座の名手でもある両奏者の感性とあうんの呼吸が最大限に愉しめる極上トラック! そして作曲者晩年の玄妙な傑作・三重奏ディヴェルティメントを、これほど歌心あふれる解釈でじっくり聴ける喜びといったら...!イタリア人だけに3人とも自発性十分、さらに劇場経験がそうさせるのか、アンサンブル的に揃うべきところで絶妙の協和をみせる響きの妙はまさに理屈抜きの美しさ…滋味・深みたっぷり、正真正銘本物のカンタービレを堪能できる名演です!
Ruggero Lagana-Folias Italianas
CNT2058
(国内盤)
\2940
フォリア三昧、変奏曲三昧
 〜バロックのチェンバロ変奏曲さまざま〜

 .侫リア(1708 年・スペイン)
 ▲好撻ぅ鵑離侫ーリー(1685 年・英国)
 5榲造猟瓦戞▲侫リアス(1707 年・スペイン)
 ぁ崔藜造平諭廚砲茲詈兪婉
  (アスカーニョ・マイヨーネ 1570〜1627)
 ゥ薀后Ε侫リアス(1709 年、スペイン)
 酔狂な協和音
  (ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ 1575頃〜1647)
 А崔藜造平諭廚砲茲詈兪婉福淵肇薀弌璽繊
 ─屮好撻ぅ鵑離侫リア」の調べによる変奏曲
  (ベルナルド・パスクィーニ 1637〜1710)
 フォリアの変奏さまざま(パスクィーニ)
 荘重なフォリア(1721 年・スペイン)
  フォリアによる変奏曲
  (ジローラモ・フレスコバルディ1583〜1643)
 パッサカーリャによる100変奏(フレスコバルディ)
 これもまたフォリア(1709 年・スペイン)
 フォリア(ベルナルド・ストラーチェ 1637 以前〜1707 以前)
 チャコーナ(ストラーチェ)
 哀クターヴ同度のチェンバロのためのトッカータ〜
  スペインのフォリアによる変奏曲
  (アレッサンドロ・スカルラッティ 1660〜1725)
ルッジェーロ・ラガナ(チェンバロ/
イタリアのG.バッフォ1574年モデル)
CNT2058
日本語解説なし
イベリア情緒、ラテン気質――けれども、勢いだけではここまで“味”は出ないもの。18世紀以前の知られざる「フォリア」の数々を、16世紀式のチェンバロひとつで多彩に弾き分けてしまう。筋の通った古楽企画、演奏者はなんと...現代作曲家!
そぞろ涼しくなりはじめる季節、しかし年末年始へ向けて盛り上がる機会は何かと多い秋冬シーズン――そんな折にミラノのConcerto レーベルから届いた新作は、ルネサンス・イタリア式のチェンバロひとつで、驚くほど精彩あざやかな変奏曲を聴かせてくれる充実盤。テーマは「フォリア」――ヴァイオリンを学んだことがある人なら必ずやご存知であろうコレッリの傑作で有名な、変幻自在の変奏曲の面白さ炸裂!です。
「フォリア」とは、バロック期に人気を誇ったイベリア半島起源の楽曲スタイル――もとはポルトガルで、お祭りの「乱痴気騒ぎ(フォリア)」のさなか、理性を吹っ飛ばして踊られた音楽だったそう。これがスペインをへてフランスやイタリアにもたらされ、宮廷音楽にも取り入れられていきます。低音部がずっと同じ音型をくりかえし、高音域でさまざまな変奏を自由に繰り返してゆく「オスティナート変奏曲」として書かれることが多く、本盤はそのあたりを軸に、同じくオスティナート変奏曲形式をとるパッサカーリャやチャコーナ(シャコンヌ)といった楽曲も集めているのですが、聴きはじめるや最後まで止まらない!一定の間隔でくりかえされる低音域の反復が麻薬的に気持ちよい周期性を打ち出し、長大な曲では10 分以上も続く変奏のめくるめく多彩さに、ついつい先へ先へ、と聴き進んでしまうこと必至!作曲者不詳の手書き楽譜だけで残っているフォリアも多数収録していますが、当時の演奏スタイルをふまえた解釈で聴いてみれば、なるほど、バロック期にこれほどたくさんのフォリアが書かれたのも納得の面白さです。使っているのは楽譜よりもさらに1世紀以上古いタイプのチェンバロなのですが、それがさながら「名家に代々伝わる銘器」のような高雅さを演出しているようにも感じられたり。大事な和音の純粋な響きを尊重して一部の和音にシワ寄せをもってゆくバロック式の調律ゆえ、その鋭角的なサウンドは作曲家たちが意図したであろう瞬間に絶妙の“味”を迸らせ、流し聴きでも耳を引っ張られるような興奮を誘います。こういったあたりを熟知しているらしいのが、本盤の演奏者R.ラガナ――古楽器奏者として研鑽を積んだだけでなく、その見識を反映させるようにして、チェンバロのための現代作曲家としても数々の実績を残してきた人とのこと。その細かなこだわりが、最上の結果に結びついているのです。






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