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GRAND PIANO
期間限定特価セール その1
1CD\2300→\1990
〜2/23(日)


 
 知られざるピアノ作品にスポットを当てることを目的に、2012 年に発足した新興レーベルGRAND PIANO。
 世界初録音を含むレアなピアノ作品を中心に、年に15 タイトル程のペースで新譜をリリース。ピアノ・ファン、辺境ファン、秘曲ファンを騒がせてきた。

 今回は期間限定特価セール。

 ジャケットデザインは、ノルウェー出身の新鋭画家グロー・トルセン氏。ちょっとおしゃれです。




GP601
\1990
サン=サーンス:ピアノ作品全集第 1 集練習曲全集
 1-8. 6 つの練習曲 Op.52
  <第1 番前奏曲/第2 番指の独立のための/
  第3 番前奏曲とフーガ ヘ短調/第4 番リズムの練習曲/
  第5 番前奏曲とフーガイ長調/第6 番ワルツ形式の練習曲>/
 9-15. 6 つの練習曲 Op.111
  <第1 番長 3 度と短3 度/半音階奏法/前奏曲とフーガ/
  ラ・パルマの鐘/半音階的長3 度/第5 協奏曲のフィナーレによるトッカータ>/
 16-21.左手のための6 つの練習曲 Op.135
  <第1 番前奏曲/第2 番フーガのように/第3 番無窮動/
  第4 番ブレー/第5 番悲歌/第6 番ジグ>
ジェフリー・バールソン(ピアノ)
 フランスのロマン派音楽の発展に素晴らしい貢献を果たしたはずなのに、なぜか現代ではあまり評価されていないサン=サーンス(1835-1921)。でも、彼のピアノ曲には、まさに「フランスのエスプリ」がたっぷり詰まっていることをご存知でしょうか?とりわけ、この3 つの練習曲集には、きらめく繊細さと素晴らしい技巧性が溢れていて、演奏家にとっても、聴き手にとっても、いろいろな意味で興味を引くものとなっています。とりわけ、Op.52 の第6 番「ワルツ形式の練習曲」に見られる、華々しい技巧と美しいメロディは、とても「サロン風の音楽」などとは言えないほどの迫力と演奏効果を持っています。ピアニストはジェフリー・バールソン。北米を中心に活躍する彼は、ジャズも得意であり、このサン=サーンスでも、独特の間合いを感じさせるユニークな演奏を披露しています。

録音 2011 年1-2 月


GP602
\1990
ラフ:ピアノ作品集第 1 集
 1-12.春の便り Op.55
  <冬の休息/春間近/誓い/気ぜわしく/アプローチ/混乱/非難/
  よそよそしい/良いしらせ/再び2 人に/休みなし/夕べ>/
 13-15. 3 つのピアノ独奏のための小品 Op.74
  <第1番バラード/第2 番スケルツォ/第3 番変容>/
 16.幻想曲ロ短調 WoO.15A ※世界初録音
チャ・グエン(ピアノ)
 今では、ヴァイオリンの小品「ラフのカヴァティーナ」のみが知られるドイツの作曲家、ヨアヒム・ラフ(1822-1882)。若い頃はリストの助手として、晩年はマクダウェルの師として音楽界に貢献し、数多くの作品を残していますが、そのほとんどは現在忘れられてしまい、前述のカヴァティーナがかろうじて残っていると言っても過言ではありません。このアルバムでは、彼の知られざるピアノ曲に光をあてています。全てが世界初録音であり、聴きすすむごとに「こんなに良い曲があったのか」と驚かれる人も多いことでしょう。ベトナムのピアニスト、チャ・グェンの共感溢れる演奏です。

録音 2011 年1 月28-29 日 UK ウィアストン・コンサート・ホール


GP603
\1990
ワインベルク:ピアノ作品全集第 1 集
 1-4.ソナタ第 1 番 Op.5/5.子守歌 Op.1/
 6-9.ソナタ第 2 番 Op.8/10-11.2 つのマズルカOp.10/
 12-14.ソナタ Op.49bis ※5.10-14…世界初録音
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ (ピアノ)
 ポーランドで生まれソ連に亡命したワインベルク(1919-1996)は、ショスタコーヴィチの友人として、また晦渋な作風の無伴奏弦楽曲、及び弦楽四重奏曲の作曲家として知られています。このシリーズではそんなワインベルクのピアノ作品の全集化に取り組みました。第1 集に収録されているのは、比較的初期の作品で、子守歌、マズルカ、ソナタOp.49bis(原曲1950 年に作曲されたソナチネ…ショスタコーヴィチに献呈…1978 年に改定)は世界初録音となります。2008年のグラミー賞にノミネートされたピアニスト、フランツェッティは、ラヴェルを始めとした近代物と、ロシア物を得意とする人です。

録音 2009 年11 月23-25 日,2010 年6 月25-26 日アメリカケーン・ユニバーシティ,ジーン&シェリー・エンロウ・リサイタル・ホール


GP604
\1990
シュルホフ:ピアノ作品集第 1 集
 1-8.ピアノのためのパルティータ Wv63
  <タンゴ・ディ・フォックス/ジャズのように/タンゴ-ラグ/
   テンポ・ディ・フォックス・ア・ラ・ハワイ/ボストン/
   テンポ・ディ・ラグ/タンゴ/シミー・ジャズ>/
 9.スージー-フォックス・ソング WV124/
 10-14.左手のための組曲第 3 番 WV80
  <プレリュード/エア/ジンガーラ/インプロヴィザツィーネ/フィナーレ>/
 15-31.ドリア調の自作主題による変奏曲とフーガ Op.10 WV27
キャロリン・ヴァイヒェルト(ピアノ)
 48 年という、決して長くはない生涯の間に、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)は幅広い音楽スタイルを吸収しました。ジャズやタンゴ、フォックストロット(ダンス音楽の一種)、はたまた実験音楽など、どれもにたっぷり趣向が凝らされ、興味深い筆致で描かれています。そんなシュルホフの作風を端的に知りたい人にオススメが、ここに収録されている「ピアノのためのパルティータ」です。さまざまな表情を持つ8 つの曲は一度聴いたら病みつきになるほど、魅力たっぷりです。ドビュッシーの影響を受けたと言われる「変奏曲とフーガ」、斬新な「左手のための組曲」。カプースチンとは違うジャズ・テイストの音楽をお楽しみください。(ダダイズム=既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする)

録音 2011 年3 月36-30 日ドイツ ハンブルク音楽演劇大学


GP605
\1990
サン=サーンス:ピアノ作品全集第2集
 1.ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.29(ピアノ独奏版)-第1楽章/
 2-5.組曲ヘ長調 Op.90
  <前奏曲とフーガ/メヌエット/ガヴォット/ジーグ>/
 6.アレグロ・アパッショナート嬰ハ短調 Op.70(ピアノ独奏版)/
 7.主題と変奏Op.97/8-13.6つのフーガOp.161
ジェフリー・バールソン(ピアノ)
 第1集(GP601)では、「練習曲」と題されながらも、実際には華麗かつ演奏困難な作品を寸分の隙もなく演奏していたバールソン。この第2集でも、サン=サーンス(1835-1921)の知られざる魅力の発掘に邁進しています。このアルバムには、サン=サーンスによる「バロック、古典的な形態」と「ロマンティック」の融合作品を中心とした5つの作品が収録されています。協奏曲第3番のピアノ・ソロヴァージョンは、管弦楽パートを全て巧みにソロ・パートに入れ込んでしまうというもの。「アレグロ・アパッショナート」も同系統の作品で、まさにヴィルトゥオーゾの言葉を感じさせる音の多さに目を見張ります。「組曲」と「6つのフーガ」もかなり手の込んだもので、とりわけフーガについては、演奏家のバールソンも心酔しているようで、彼によるブックレット(英語、フランス語)にも、この作品の意義と素晴らしさが熱を持って記載されており、サン=サーンスの手法の見事さ以上に、その熱き解説に息を飲む思いがします。もちろん演奏も文句なし。説得力に満ちた音楽です。

 録音 2011年10月アメリカ パトリッチ・サウンド・スタジオ


GP606
\1990
ゲルハルト・フロンメル:ピアノ・ソナタ第1番-第3番
 1.ピアノ・ソナタ第3番ホ長調「シシーナ」Op.15(1940/41:1962/80改編)/
 2-4.ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.10(1935)/
 5-7.ピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調 Op.6(1931)
タチアーナ・ブローメ(ピアノ)
 ゲルハルト・フロンメルは1906年カールスルーエで生まれました。彼は1926年から1928年にヘルマン・グラプナーに音楽を学び、同時にハンス・プフィッツナーのマスター・クラスにも出席しています。シュトゥットガルトの大学で作曲科の教授を務めました。彼は生涯に渡って調性音楽を愛していましたが、時代は十二技法から無調へと流れ、彼は完全に忘れられた存在となってしまいます。その後、ドイツでファシストとみなされ、1984年に寂しく生涯を閉じることとなりました。彼の音楽は、前述の通り、いつも危ういところで調性の枠内に留まっており、それが不思議な官能性を醸し出しています。このアルバムでは第3番から遡って第1番へと曲順が組まれていますが、一通り聞いてみるとわかる通り、一番先鋭的な響きを持っているのは第2番でしょう。とは言え、それはあくまでもプロコフィエフなどの新古典的な音であり、なんとなく耳馴れたものであることは間違いありません。第3番のソナタは、作曲年こそ1940年代ですが、2度の改訂を施され、1992年の作曲家の死後の公開されたもの。彼の「見果てぬ夢」が描かれた幻想的な作品です。

 録音 2009年2月ドイツ ベルリン,ラジオ・ベルリン=ブランデンブルク

Weinberg: Complete Piano Works Volume 2
GP607
\1990
ワインベルク:ピアノ作品全集第2集
 1-10.パルティータOp.54
  <前奏曲/コラール/セレナーデ/サラバンド/インテルメッツォ/
  行進曲/アリア/オスティナート/エチュード/カノン>/
 11-13.ピアノのためのソナチネOp.49/
 14-17.ピアノ・ソナタ第4番ロ短調 Op.56 ※1-13…世界初録音
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(ピアノ)
録音 2010年6月25-26日アメリカ ニュージャージー、ジーン&シェリー・エンロウ・リサイタル・ホール

 ポーランドで生まれ、ロシアで活躍した作曲家ワインベルク(1919-1996)のピアノ作品集第2集です。ここでは1950年から1955年までの作品を収録しています。10の小品からなる「パルディータ」の簡潔な書法の中に込められた歌心(とりわけ第7曲のアリアは息を飲むほどの美しさ)。そしてやはり抒情的な表情を持つ「ソナチネ」、作曲当時、民謡に魅せられていたワインベルクの心意気を表現したかのように親しみ易い曲想の「ソナタ」。この3つの作品に漂う独特の作風に触れてみると、彼がどれほどまでに独自の作風を模索していたかがわかるのではないでしょうか?


GP608
\1990
チェレプニン:ピアノ作品全集第1集
 1-10.10のバガテルOp.5(1918)/
 11-14.ソナタ第1番Op.22(1918)/
 15-23.9つのインヴェンションOp.13(1921)…世界初録音/
 24-26.ソナタ第2番Op.94(1961)/
 27-36.10の練習曲Op.18(1920)…世界初録音
ジョルジョ・コウクル(ピアノ)
 ディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者を務め、バレエ音楽作曲家としても知られるニコライを父としてロシアに生まれた作曲家アレクサンダー・チェレプニン(1899-1977)。ロシア革命後、グルジアを経由しパリに亡命、この地でフランス6人組の薫陶を受けますが、結局はそのような「定まった技法」からの脱却を図り、様々な国の民謡を採り入れた音楽を書くようになります。民謡採取旅行の傍ら、中国や日本で若手作曲家の育成に当たり、早坂文雄や伊福部昭らを指導、多くの感銘を与えたことでも知られています。そんな彼の作品の中には、様々な要素が混在しています。この第1集には比較的初期の作品である「バガテル」などの小品と、青年の巧みな書法が目立つ「ソナタ第1番」そして、それに対比するかのような「練られた音楽」が際立つ「ソナタ第2番」など5つの曲集が収録されています。彼の音楽を知るための絶好の入門作としてもオススメです。

 録音 2011年3月13日スイス ルガーノ,スイスイタリアーナ・コンセルヴァトーリオ

GP609
\1990
サン=サーンス:ピアノ作品全集第3集
 1-6.6つのバガテルOp.3(1855)/
 7-12.アルバムOp.72(1884)
  <前奏曲/鐘/トッカータ/ワルツ/ナポリの歌/終曲>/
 13.オーヴェルニュの狂詩曲Op.73/
 14.グルックの「アルチェステ」のエール・ド・バレエによるカプリス/
 15.夕べの鐘変ホ長調Op.85/
 16.無言歌 ロ短調/
 17.アルバムのページ変イ長調Op.169
ジェフリー・バールソン(ピアノ)
録音 2011年11月1.5.7日アメリカニューヨーク,パトリッチ・サウンド・スタジオ

 サン=サーンス(1835-1921)の最初に出版されたピアノ作品は、生き生きとした動きが特徴的な「6つのバガテル」でした。
 彼が20歳の時に作曲したこの6つの作品は、バガテル(ちょっとしたもの、思いつき)という、ベートーヴェン以降余りは、使われたことのない形式であり、初めての作品としてはいささか「軽すぎる」感もあるように思えますが、そこは名手サン=サーンス。タイトルとはうらはらに、中身の濃い充実した作品となっています。
 有名な第3交響曲の2年前に書かれた「アルバム」は詩情豊かであり、第1曲目の「前奏曲」から、まるで空気のように軽やかで熱っぽいパッセージが現れ、繊細で見事な音楽を創り上げていきます。
 Op.73はもともとピアノとオーケストラのための作品ですが、作曲家自身の手でピアノ独奏曲へと改編されたもの。時折現れる民謡風の旋律がたまりません。他の小品の中でもとりわけ耳に残る「アルバムのページ」は彼の最後の出版されたピアノ曲。まるでフォーレの即興曲を思わせる短く印象的な作品です。
 
Weinberg: Complete Piano Works Volume 3
GP610
\1990
ワインベルク:ピアノ作品全集第3集
 1-8.子どもの雑記帳第1集Op.16/
 9-16.子どもの雑記帳第2集Op.19/
 17-23.子どもの雑記帳第3集Op.23/
 24-44.21の易しい小品集Op.34/
 45.カン-カン※24-45…世界初録音を含む
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(ピアノ)
録音 2010年6月25-26日アメリカ ニュージャージー,キーン大学エンロウ・ホール

 ポーランドに生まれ、ワルシャワ音楽院で学ぶも、1939年のナチス・ドイツによるポーランド侵攻を逃れソヴィエト連邦に亡命したワインベルク(1919-1996)。以前は彼の作品をあまり耳にする機会もなかったのですが、最近は様々な作品の復興により、かなり全貌が明らかになったと言えるでしょう。
 この第3集には1943年以降に書かれた「子どもの雑記帳」と「21の易しい小品集」を中心に収録。室内楽作品ではショスタコーヴィチにも比肩されるほどの晦渋な作品を書いていた彼ですが、ここでは比較的穏やかな側面を見ることができます。
 Op.34の「21の易しい小品集」は確かに簡素な音符が使われていますが、実は初心者向きとは言えない内容を持っています。「カン-カン」は彼の2人目の妻となったオルガのために書かれた軽やかな作品です。

Weinberg: Complete Piano Works Volume 4
GP611
\1990
ミェチスワフ・ワインベルク:ピアノ作品全集 第4集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第3番 Op.31/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第5番 Op.58/
 7-8.リュドミラ・ベルリンスカヤのための2つのフーガ…世界初録音/
 9-10.ピアノ・ソナタ 第6番 Op.73
アリソン・ブリュースター・フランツェッティ(ピアノ)
録音 アメリカ ニュージャージー,キーン大学 ジーン&シェリー・エンロウ・リサイタル・ホール 2009年11月23-25日…1-6.9-10, 2010年6月25-26日…7-8

 1939年ワルシャワ音楽院を卒業したワインベルク(1919-1996)は、第二次世界大戦の勃発に伴いソビエトに亡命します。ミンスクで過ごしている間に作曲を学び、その後ミンスクからタシュケントに再び移り結婚。私生活は激動の波にもまれるも創作活動は活発で、1944年から1946年にかけては彼の最高傑作のいくつか-ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏曲、五重奏曲、交響曲などが次々と書き上げられます。
 1946年のピアノ・ソナタ第3番もその時期の作品で、表現と技法に確実なる進歩がみられるものです。友人の作曲家アベリオヴィチに捧げられ、ショスタコーヴィチの作品へのオマージュも見てとれます。
 第5番は1956年、第6番は1960年の作品で、更に彼らしい語法を有した名作です。
 世界初録音のフーガは、ボロディン弦楽四重奏団のチェリスト、ベルリンスキーの娘に捧げられており、思いの他穏やかな風情をもっています。

Joachim Raff: Piano Works Volume 2
GP612
\1990
ラフ:ピアノ作品集第2集
 1-3.幻想的ソナタOp.168/
 4-26.創作主題による変奏曲Op.179/
 27-30.4つの小品Op.196…世界初録音
  <アシの茂みに/子守歌/ノヴェレッテ/即興曲>
チャ・グエン(ピアノ)
 録音 2011年6月25-26日UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 知られざるスイスの作曲家ヨーゼフ・ラフ(1822-1882)。最近彼の作品への注目度が高まっていますが、このシリーズもその一連の流れに大きく寄与するものとなるでしょう。この第2集に収録されているのは、1871年前後の作品で、彼のキャリアの頂点に位置する充実の音に満ちています。リストよりもシューマン的な味わいを持つ「幻想的ソナタ」、微妙なゆらぎ感のある主題を、とことんまでに変容させた「変奏曲」、詩的で抒情的な煌めきが美しい「4つの小品」と、ラフの音楽の持つ深い味わいを感じることができるはず。

Johann Baptist Cramer: Piano Works
GP613-14
(2CD)
\2990
これは貴重かも・・・
 クラーマー:ピアノのための練習曲

〈CD1〉
 1-42.クラーマー:ピアノのための練習曲第1集Op.30/
 43-50.ブゾーニ:10のピアノ練習帳より…
  第7集クラーマーによる8つの練習曲
   <第1番 ハ短調/第2番変ロ長調/第3番ニ長調/第4番ニ長調/
    第5番ハ長調/第6番イ長調/第7番ト長調/第8番変イ長調>/
〈CD2〉
 1-42.クラーマー:ピアノのための練習曲第2集Op.40
ジャンルカ・ルイージ(ピアノ)
 …CD1:1.4.9-10.13-14.16.18.21.29.35.39.43.47、
  CD2:2.5-7.13.18.22.24.26.29-30.36-37.42/
アレッサンドロ・デリャヴァン(ピアノ)
 …CD1:2-3.6.11.19-20.22.24.26-27.30.32.36-37.
   40-42.45-46.49-50.31-33、
   CD2:3.8.10.12.14-15.17.25.27.39.41./
ジャンパオロ・ストゥアーニ(ピアノ)
 …CD1:5.7-8.12.15.17.23.25.28.31.
    33-34.38.44.48、
   CD2:1.4.9.11.16.19-21.23.28.34-35.38.40.
2011年5月18-20,30日,6月1日イタリア ヴィチェンツァ,バッサーノ・デル・グラッパ,ピエーヴェ・ストリカ・ディ・サント・エウセビオ

 ピアノを学んでいる人は、大半の人が「クラーマー=ビューロー」という作曲家が書いたと思っている(に違いない)60の練習曲。実はヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858)が作曲した第5巻からなる84曲の練習曲をハンス・フォン・ビューロー(リストの娘コジマの元夫)が、改訂したものであり、日本でもおなじみの練習曲として定着したものなのです。ここでは、本来の姿である84の練習曲を全てお聴きいただけます。この練習曲はベートーヴェンの甥カールが練習用として用いたほか、クララ・シューマンもピアノを学ぶ際、父から与えられたことで知られています。
 また他の後世の作曲家に与えた影響も大きく、ここに収録されたブゾーニ(1866-1924)の作品は、自らが作曲した「10の練習帳」の中に含まれているもので、クラーマーの曲を元にしながらも、もっと難しくなっています。演奏する楽しみと聴く楽しみをお届けいたします。
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GP615-16
(2CD)
\2990
ベートーヴェン最大の師であり恩人
 ネーフェ:12のピアノ・ソナタ集、他
  現在単売では出ていなかったベートーヴェンの「WoO63」も収録
〈CD1〉
 クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェ:12のピアノ・ソナタ集(1773)
  1-3.ソナタ第1番ニ短調/4-5.ソナタ第2番ニ長調/
  6-8.ソナタ第3番ト長調/9-10.ソナタ第4番ハ短調/
  12-14.ソナタ第5番ハ長調/15-16.ソナタ第6番ヘ長調/
  17-19.ソナタ第7番変ロ長調/
〈CD2〉
 1-3.ソナタ第8番変ホ長調/4-6.ソナタ第9番ハ短調/
 7-9.ソナタ第10番ハ長調/10-12.ソナタ第11番ニ長調/
 13-15.ソナタ第12番イ長調
16.ベートーヴェン(1770-1827):
  ドレスラーの行進曲の主題による9つの変奏曲WoO63
スーザン・カガン(ピアノ)
 現在ではベートーヴェンの最初の教師として、その名が知られているネーフェ(1748-1798)。彼は1748年、ケムニッツの歴史ある職人の家に生まれました。学生時代から才能豊かで、1771年にはライプツィヒの音楽学校で学びます。1776年には、指揮者として楽団を率い、各地を演奏旅行するのですが、楽団の経済的失敗により職を失い、ボンの劇場に作曲家、音楽監督として採用されるのです。以降、作曲の教師を始め、多くの弟子をとるようになり、その中の「優秀な一人」がかのベートーヴェンだったというわけです。バッハ・ファミリーの熱烈なファンであったネーフェは、弟子たちの教材にバッハの平均律や、C.P.E.バッハの作品を積極的に取り込んだようで、ベートーヴェンも間違いなくその影響を受けています。
 アルバムの最後に収録された「変奏曲」はベートーヴェン、栄えある最初の作品。力強さと華やかな技巧を持つ価値ある変奏曲。ブッフビンダーの録音があるのですが、残念ながらベートーヴェン大全集ボックスでしか聴けませんでした。12歳のベートーヴェンがネーフェの勧めにより作曲、出版したもので、この端正な響きはまちがいなく師譲りのものと言えるでしょう。非常に貴重なリリースです。

 録音 2011年1月17日,2月14.18.22日アメリカ ニューヨーク,ペトリッチ・サウンド・スタジオ
 

GP617
\1990
メトネル:ピアノ・ソナタ全集第1集
 1-2.ピアノ・ソナチネト短調(1898)/
 3-6.ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.5/
 7.忘れられた調べOp.38-1「回想のソナタ」
ポール・スチュワート(ピアノ)
録音 2011年12月20-23日カナダケベック,モントリオールチャペル・ヒストリク・ドゥ・ボン=パストゥール

 その詩的で憂いを含んだ音楽はラフマニノフと比較され、「近代ロシアの最も偉大な作曲家の一人」とされるニコライ・メトネル(1880-1951)。しかしもし血筋を考えるならば、彼の祖先は、父方、母方ともドイツ人でした。
 若き頃から才能を発揮し、ピアニスト、作曲家として華々しく活動を始めた矢先に勃発したロシア革命の余波を受け亡命。晩年は祖国の地を踏むことなかったのです。そんな彼のピアノ曲は、最近になって多くの演奏家たちが取り上げるようになり、素晴しい人気を博しています。このスチュワートによるシリーズも価値ある名演です。この第1集では3曲を収録。18歳の作品である「ソナチネ」は、まだチャイコフスキーなどの先人の影響が見られるものの、特徴的なリズムや独創的な楽想が用いられた興味深い作品です。
 1902年から03年に書かれた劇的で美しい第1番のソナタと、第10番にあたる「回想のソナタ」は、まさにメトネルらしさが横溢する名曲です。

GP618
\1990
メトネル:ピアノ・ソナタ全集 第2集
 1-3.ソナタ 三部作 Op.11(1904-1908)
 〈第1番:変イ長調/第2番:ニ短調「ソナタ・エレジー」/第3番:ハ長調〉
 4-6.ピアノ・ソナタ ハ短調「おとぎ話」Op.25-1(1910-1911)
 〈第1楽章:Allegro abbandonamente/
  第2楽章:Andantino con moto/第3楽章:Allegro con spirito〉
 7-8.ピアノ・ソナタ ト長調「牧歌」Op.56(1935-1937)
 〈第1楽章:パストラーレ Allegretto cantabile/
  第2楽章:Allegro moderato e cantabile (sempre al rigore di tempo)〉
ポール・スチュワート(ピアノ)
録音 2015年3月4-6日…1-5, 2015年10月23日…7-8 カナダ ケベック、モントリオール サル・クロード・シャンパーニュ

 ロシアの作曲家、ピアニストのニコライ・メトネル(1880-1951)。14曲のピアノ・ソナタをはじめ、3曲のピアノ協奏曲、室内楽曲、声楽曲とその作品ジャンルは多岐に渡り、そのどれもが「思考が感情で飽和する時にインスピレーションがやってきます。そして感情には感覚が吹き込まれています」と彼自身が語ったように、それはどれもが情感溢れる豊かなストーリー性を有しています。
 ロシアで学び、将来を嘱望されたものの、1917年のロシア革命の折に演奏旅行のため出国、結局、そのまま祖国に戻ることはありませんでした。1925年、一旦パリに住むものの、当時のフランス音楽には馴染めず、1936年にイギリスに移動、定住しこの地で生涯を終えます。激動の人生でありながらも、イギリスでは多くの支援者を得て、彼の作品が次々に録音されるなど、かなり幸福な晩年を送ったようです。
 このアルバムでは3つの時代の作品を収録。妻の弟アンドレイの死を悼み作曲された「三部作」ソナタ、短いながらも極めて雄弁なソナタ「おとぎ話」、そして最後のソナタである「牧歌」に見られるのどかで美しい曲想には、彼の祖国であるロシアの風景が封じ込められています。


GP619-20
(2CD)
\2990
ベートーヴェン:ピアノ連弾曲全集
 1-2.ピアノ連弾ソナタニ長調 Op.6/
 3.ワルトシュタイン伯爵の主題による8つの変奏曲ハ長調 WoO67/
 4.歌曲「君を抱いて」による6つの変奏曲ニ長調 Wo074/
 5-7.3つの行進曲Op.45
  <第1番ハ長調/第2番変ホ長調/第3番ニ長調>/8.大フーガ変ロ長調 Op.134
演奏:
 CD1.現代のピアノにて演奏/
 CD2.ピリオド楽器にて演奏使用楽器
 CD1:ヤマハDisklavier D CFIIIS Pro (grand piano with disklavier drive),
 CD2:1-3…フォルテピアノ(after J.A. Stein, 1784),
 CD2:4-7…フォルテピアノ(after Johann Schantz, ca.1800),
 CD2:8…フォルテピアノ(after Nanette Streicher, nee Stein, ca.1815)
  (All fortepianos provided by The Schubert Club)
  Tuning (fortepianos): a’=440Hz, equal temperament
エイミー・ハーマン(第1ピアノ)/
サラ・ハーマン(第2ピアノ)
録音 2010年6月2-4日アメリカ ミネソタ,ハメリン大学サンディン・ホール…CD1, 2010年10月18.22日アメリカ ミネソタ,ランドマーク・センター…CD2:1-7, 2011年2月9-10日アメリカ ミネソタ,ランドマーク・センター…CD2:8

 ベートーヴェン(1770-1827)の連弾作品は全部で5曲あり、そのほとんどは教育用として書かれたものです。
 低音部が先生(ベートーヴェン自身)、高音部が生徒によって演奏され、アンサンブルの練習として役立つものでした。Op.6は唯一の「ソナタ」であり、2楽章形式のシンプルなものです。
 2曲目は、彼の友人であったワルトシュタイン伯爵の希望で書かれたもの。3曲目は、彼の「不滅の恋人」テレーゼとヨゼフィーヌに献呈されています。その次の「行進曲」は彼のパトロンのために書かれたようです。
 最後の「大フーガ」だけは別格であり「弦楽器のための大フーガ」からの編曲です。
 このアルバムは、1枚目を現代楽器(YAMAHA)で演奏、2枚目を当時のフォルテピアノで演奏するという趣向が凝らされたもの。音色の違いや、ベートーヴェンの真意が伝わる好企画です。
 

Florent Schmitt: Complete Original Works for Piano Duet and Duo 1
GP621
\1990
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾のためのピアノ曲全集第1集
 1-3.3つの狂詩曲Op.53
  <フランス狂詩曲/ポーランド狂詩曲/ウィーン狂詩曲>/
 4-10. 7つの小品Op.15
  <眠気/リボヴィレの思い出/きらめき/少女の願い/
  池辺の散歩/北部の祭り/通り過ぎる幸せ>/
 11.パリジェンヌ・ラプソディ ※2台ピアノ…1-3, 連弾…4-11
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン)
録音 アメリカヴァージニア,ノーフォークオールド・ドミニオン大学,ウィルソンG.チャンドラー・リサイタル・ホール2010年1月3日…1-3, 2010年1月5日…4-10, 2011年6月3日…11

パリ音楽院に学び、シャブリエやドビュッシーの印象主義音楽の影響から出発。しかしその後ロシア音楽にも傾倒するなど、特異の音楽性で知られる作曲家フローラン・シュミット(1870-1958)。とりわけ精緻なバレエ音楽が合唱作品で知られていますが、彼のピアノ曲もなかなか興味深いものが揃っています。
 「3つの狂詩曲」は思いの他「親しげな風情」を見せる作品であり、あの有名な「影」のような粘っこい作風を期待した人は、ちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。
 初期の「7つの小品」は、もっとわかりやすいもので、まるでサン=サーンスの粋な曲を聴いているかのようです。
 しかし、ところどころに現れる音の揺らぎは、確かにフローラン・シュミットならではのもの。また使われている音の多さも群を抜くものです。エキサイティングかつ深淵な音楽を聴きたい人にぴったりと言えそうです。
 

Florent Schmitt: Complete Original Works for Piano Duet and Duo 2
GP622
\1990
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾のためのピアノ曲全集 第2集
 1-8.5つの音で Op.34…世界初録音
  <ロンド/舟歌/マズルカ/ベースメント/ピレネー風舞曲/
   メロディ/田園曲/ファランドール>/
 9-16.ドイツの思い出 Op.28
  <ハイデルベルク/コブレンツ/リューベック/ヴェルダー/
   ウィーン/ドレスデン/ニュルンベルク/ミュンヘン>/
 17-24. 8つのやさしい小品 Op.41…世界初録音
  <序曲/メヌエット/シャンソン/セレナーデ/
   ヴィルレー/ボレロ/哀歌/行列>
    ※連弾…1-24
インヴェンシア・ピアノ・デュオ(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&オクサーナ・ルチシン)
録音 アメリカ ヴァージニア,ノーフォーク オールド・ドミニオン大学,ウィルソン G.チャンドラー・リサイタル・ホール 2011年5月18日…1-8, 2010年6月4日…9-16, 2010年7月9日…17-24

 普段は難解な作風の曲ばかり書いているイメージのあるフローラン・シュミット(1870-1958)。その作品は近現代の作曲家、メシアンやデュティユーに影響を与え、また管弦楽作品の魅力に捉えられて抜け出せなくなったファンも数多し。とにかく孤高であり晦渋な作曲家なのです…が、ここで聴ける連弾の小品たちの何とも愛らしく親しみやすいこと。「5つの音で」は彼が追求した「五音階(全音階)」を極めた曲集で、シンプルな旋律線の中にユーモアや抒情性を詰め込んだ見事な音楽です。「ドイツの思い出」はノスタルジックな美しさを持つ8つのワルツ集で、自由闊達さに溢れています。「8つのやさしい小品」は当時の現代音楽を学ぶ学生のために準備された作品で、こちらも「5つの音」の概念を根底においており、様々な時代の形式と技巧を取り入れながら、魅力的な世界を描き出すことに成功した精巧な作品群です。
 
Florent Schmitt: Complete Original Works for Piano Duet and Duo 3
GP623
\1990
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾のためのピアノ曲全集 第3集
 1.第163歩兵連隊の行進 Op.48-2/
 2-6.旅のページ 第1集 Op.26
  <第1番:セレナーデ/第2番:訪問/第3番:あいさつ/
   第4番:さわやかな夜/第5番:英国の舞曲>/
 7-11.旅のページ 第2集 Op.26
  <第1番:子守歌/第2番:マズルカ/第3番:愉快な行進曲/
   第4番:慣れ親しむ家に戻る/第5番:ワルツ>/
 12-17.謝肉祭の音楽 Op.22
  <第1番:パレード/第2番:ピエロのお話/
  第3番:美しきファティマ/第4番:象の訓練/
  第5番:占いの魔女/第6番:回転木馬>
  ※連弾…2-17(1は本来連弾ですが、ここでは2台ピアノで演奏しています)
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&
オクサーナ・ルチシン)
録音 2012年1月3日…1, 2011年1月4日…2-11, 2011年5月13日…12-17 アメリカ ヴァージニア,ノーフォーク オールド・ドミニオン大学,ウィルソン G.チャンドラー・リサイタル・ホール

 後期ロマン派から20世紀初頭における「フランス音楽」の作曲家の一人、フローラン・シュミット(1870-1958)。彼は、普段は難解な作風の曲ばかり書いているイメージがあり、また、その作品は近現代の作曲家、メシアンやデュティユーに影響を与えています。しかし、ここで聴けるピアノの連弾作品集は、どれも親しげな面持ちで聴き手の想像の世界を広げ、また音楽の楽しさを味わわせてくれるものばかりです。
 本来、軍楽隊のために書かれた「第163歩兵連隊の行進」ですが、このスコアは現在失われており、シュミットによる連弾版のみが知られている作品です。
 勇壮さの中にも戦いへの不安が刻み込まれた印象的な音楽です。「旅のページ」は音によるスケッチであり、精巧な音を用いながら、見事な絵画が描かれています。「謝肉祭の音楽」はフランスの謝肉祭の光景を描いた組曲。この時期のフランスには、公園に移動遊園地が設置され、パレードやサーカス、見世物小屋などがやってきます。魅惑的で幻想的な光景は、やはり一抹の郷愁をともないつつも、ひと時の喧騒を齎します。シュミットはそんな印象を見事な音にしています。

GP624
\1990
フローラン・シュミット:2台ピアノと連弾のためのピアノ曲全集 第4集
 1-6.ユモレスク Op.43
 <軍隊行進曲/ロンド/ブコリーク/スケルツェット/
  感傷的なワルツ/グロテスクな踊り>/
 7.歌とスケルツォ Op.54/
 8-10. 3つの楽しい小品 Op.37
  <第1番:カドリーユ/第2番:ガボット/第3番:行進曲>/
 11-17.小さな眠りの精の1週間 Op.58
 <第1番:二十日ネズミの婚礼/第2番:疲れたコウノトリ/
  第3番:眠りの精の馬/第4番:お人形ベルタの結婚/
  第5番:石板に書かれた文字のロンド/
  第6番:絵の中へ散歩/第7番:中国の傘>
  ※7.8-10…世界初録音 連弾…1-6.8-17
  (7は本来連弾ですが、ここでは2台ピアノで演奏しています)
インヴェンシア・ピアノ・デュオ
(ピアノ…アンドレイ・カスパロフ&
オクサーナ・ルチシン)
録音 2010年7月8日…1-6, 2012年1月4日…7, 2011年1月17日…8-10, 2011年1月7日…11-17 アメリカ ヴァージニア,ノーフォーク オールド・ドミニオン大学,ウィルソン G.チャンドラー・リサイタル・ホール

 フローラン・シュミット(1870-1958)の「2台ピアノと連弾のためのシリーズ」の完結編です。4つの作品集にはどれもユーモアと知性が溢れる見事なもの。とはいえ、難しい曲は一つもありません(なぜこのような曲を書く人が難解な管弦楽作品を残したのか探ってみたくなるほどです)。
 「ユモレスク」はタイトル通り諧謔的な音楽。時として粘着系になるとはいえ、この心地良い音楽は聴いていて胸が躍ります。「歌とスケルツォ」はモダンな雰囲気。冒頭の旋律は不安を煽りますが、それを取り巻く音が気分を晴らしてくれます。
 「3つの楽しい小品」はその名の通り。後にバレエ音楽に改編された「小さな眠りの精の1週間」はこのアルバムの白眉であり、フォーレの「ドリー」とドビュッシーの「おもちゃ箱」を繋ぐような物語を帯びた曲集です。今回もインヴェンシア・ピアノ・デュオの共感に満ちた洒落た演奏で。

GP625
\1990
サン=サーンス:ピアノ作品全集 第4集
 1.ガヴォット ハ短調 Op.23/2.マズルカ 第1番 ト短調 Op.21/
 3.マズルカ 第2番 ト短調 Op.24/
 4.マズルカ 第3番 ロ短調 Op.66/5.メヌエットとワルツ Op.56/
 6.カナリアのワルツ イ短調 Op.88/
 7.かわいいワルツ 変ホ長調 Op.104/
 8.のんきなワルツ 変ニ長調 Op.110/
 9.弱々しいワルツ ホ長調 Op.120/10.愉快なワルツ Op.139/
 11.リスボンの夜 変ホ長調 Op.63/
 12.イタリアの思い出 ト長調 Op.80/13.イスマイリアの思い出 Op.100
ジェフリー・バールソン(ピアノ)
録音 2015年1月10.12.17日 USA ニューヨーク,ブロンクス パトリッチ・サウンド・スタジオ

 サン=サーンス(1835-1921)といえば、誰もが交響曲第3番の壮麗さやピアノ協奏曲第5番のエキゾチックな雰囲気を思い浮かべるに違いありません。
 しかしそんな彼が、実はフランスのバロック音楽の復興に力を尽くしていたことはあまり知られていないのではないでしょうか。彼はリュリやラモーの舞曲を研究し、その様式を自作に取り入れたのです。
 確かにトラック1の「ガヴォット」はまさにバロック風。他のワルツもうっとりとした雰囲気と名人芸に彩られた楽しいものです。
 今回も名手ジェフリー・バールソンの卓越した演奏で、この洒落た作品集をじっくり味わってみてください。

Turk: Keyboard Sonatas Collections I & II
GP627-28
(2CD)
\2990
ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:
 鍵盤のための12のソナタ集第1巻&第2巻(1776-1777)

《CD1.第1巻(1776)》
 1-3.ソナタ第1番ハ長調/4-6.ソナタ第2番変ロ長調/
 7-9.ソナタ第3番ニ長調/10-12.ソナタ第4番ト短調/
 13-15.ソナタ第5番イ短調/16-18.ソナタ第6番ヘ長調/
《CD2.第2巻(1777)》
 1-3.ソナタ第1番ニ短調/4-6.ソナタ第2番変ホ長調/
 7-9.ソナタ第3番イ長調/10-12.ソナタ第4番ト短調/
 13-15.ソナタ第5番ハ短調/16-18.ソナタ第6番ト長調
※世界初録音
ミカエル・ツァルカ
 (クラヴィコード、スピネット、ハープシコード、
 フォルテピアノ、タンジェント・ピアノ)
録音 2010年8月2-5日アメリカ サウスダコタ ヴァーミリオン,国立音楽博物館

 モーツァルトと同時代に活躍したドイツの音楽家、理論家、教育者のダニエル・ゴットリープ・トゥルク(テュルク1750-1813)。彼はライプツィヒに生まれ、1774年からマルクト教会のオルガニスト、音楽監督として活躍しました。彼は1789年には鍵盤楽器を演奏する際の注意書きや心構えが丁寧に記された「クラヴィーア教本」を出版。これは当時の演奏家だけでなく、現代の演奏家たちにも強い影響を与える絶大なる教則本であることが知られています。
 いつも上品で丁寧な演奏を心がけるように説いたトゥルクの作品は、やはり典雅で美しく、技術、感性、知識の全てを必要とするものです。
 
Turk: Easy Keyboard Sonatas Collections I and II
GP629
(2CD)
\2990
ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:
 やさしい鍵盤のためのソナタ集 コレクション 第1集&第2集

<CD1.第1集(1783)>
 1-3.ソナタ 第1番 ヘ長調 HedT99.3.1/
 4-6.ソナタ 第2番 イ短調 HedT99.3.2/
 7-9.ソナタ 第3番 ト長調 HedT99.3.3/
 10-12.ソナタ 第4番 ハ長調 HedT99.3.4/
 13-15.ソナタ 第5番 ホ短調 HedT99.3.5/
 16-18.ソナタ 第6番 ニ長調 HedT99.3.6/
<CD2.第2集(1783)>
 1-3.ソナタ 第1番 ハ長調 HedT100.4.1/
 4-6.シンフォニア 第2番 ニ長調 HedT100.4.2/
 7-9.ソナタ 第3番 変ホ長調 HedT100.4.3/
 10-12.ソナタ 第4番 ト長調 HedT100.4.4/
 13-15.ソナタ 第5番 ニ短調 HedT100.4.5/
 16-18.シンフォニア 第6番 変ロ長調 HedT100.4.6
   ※CD1:10-12.16-18以外は全て世界初録音
ミカエル・ツァルカ(ピアノ&ハープシコード) CD1:4-6.CD2:4-9.16-18…J.S.シュタイン製グランド・ピアノ(1784年), CD1:10-12.CD2:13-15…シュタイン製アップライト・グランド・ピアノ(1820年), CD1:7-9.13-15.CD2:10-12…ソデイ製グランド・ピアノ(1785年), CD1:1-3.16-18.CD2:1-3…シュディ&ブロードウッド製ハープシコード(1781年)
録音 2011年8月2-5日 アメリカ マサチューセッツ,ボストン ニュートン・センター

 前作(GP627-28)でも、その繊細かつ上品な音色で聴き手を魅了したモーツァルトと同時代の作曲家トゥルク(1750-1813)。彼の作品は当時の鍵盤奏者たちにも絶大なる影響を与えたことで知られています。学生たちの技術的なスキルを高め、なおかつ音楽性の向上を図るために彼が書いたたくさんのソナタは、現在でも十分に、学び手たちへの助言となることは間違いありません。
 まだまだ知られていない作品が数多くありますが、これらが知られていくうちに、存分に活用されるようになるかもしれません。このアルバムは、歴史的楽器の研究家でもあるミカエル・ツァルカが4台の楽器を弾き分け、その音色の違いを聞き分けるという楽しみもあるのです。未開拓の財宝を発見する喜びを。
Schulhoff: Piano Works Volume 2
GP631
\1990
エルヴィン・シュルホフ:ピアノ作品集 第2集
 1-5. 5つのピトレスク集 Op.31
  <フォックストロット/ラグタイム/イン・フォトゥルム/第1歩/マシーシェ>/
 6-9.ピアノ・ソナタ 第2番/10-11.2つの練習曲/
 12-15. ピアノのための音楽 Op.35
  <前奏曲/主題と変奏/活発に、そしておどけるように/退場の音楽>/
 16-21.ジャズのスケッチ
  <ラグ/ボストン/タンゴ/ブルース/チャールストン/ブラック・ボトム>
キャロリン・ヴァイヒェルト(ピアノ)
録音 2012年3月,8月 ドイツ,ハンブルク音楽・演劇学校

 幼い頃から素晴らしい音楽的才能を示したシュルホフ(1894-1942)。彼の母ルイーズは幼いエルヴィンに対して最高の教育を施すため、ヨーロッパ中の有名な教師に指導をしてもらえるよう依頼、一度はドヴォルザークに白羽の矢が立ったのですが、結局それはかなわず、他の教師からピアノを学びプラハ音楽院に進学しました。やがて、彼はライプツィヒでマックス・レーガーから作曲を学び、そこでブラームスやバッハ、ベートーヴェンなどの音楽を研究したことでも知られています。彼のピアノ曲は、そんな堅固な下地の上に積み重ねられた数多の技法から成り立っており、当時流行の音楽(ジャズやラグなど)と、やはり流行の「ダダイズム」が絶妙に組み合わせられた独自のものばかりです。一番のオススメはトラック3の「イン・フォトゥルム」でしょう。方法論は違うといえ、結果的にはジョン・ケージの名曲「4分33秒」を完全に先取りしたものなのですから。
 

Tcherepnin: Complete Piano Music Volume 2
GP632
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品全集第2集
 1-4.ロマンティックなソナチネOp.4/
 5-10.小組曲Op.6/11.トッカータ第1番Op.1/
 12-19.題名のない小品Op.7/20.夜想曲第1番Op.2-1/
 21.舞曲第1番Op.2-2/22.夜想曲第2番Op.8-1/
 23.舞曲第2番Op.8-2/24.スケルツォOp.3/25.伝言Op.39
ジョルジョ・コウクル(ピアノ)
録音 2011年3月18日…1-24, 2012年2月8日…25 スイスルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院

 ロシアの芸術一家(父はリムスキー・コルサコフの弟子であったニコライ・チェレプニン(1899-1977)に生まれた、作曲家&ピアニスト、アレクサンドル・チェレプニンのピアノ作品集第2集です。
 とても若い頃から曲を書いていた彼ですが、1918年にロシア革命に伴い、一家でパリに亡命したことがきっかけで、フランス6人組やストラヴィンスキー、ラヴェルらと親交を結び、フランス風の語法を身に付けます。このアルバムに収録されているのは比較的初期の作品であり、プロコフィエフやラフマニノフ風の機知に溢れた楽しい曲が並びます。1926年に作曲されたOp.39の「伝言」はチェレプニンの傑作とされていて、劇的なアプローチと爆発的なパワーに満ちた音楽は確かに「時代」を先取りしています。

Grainger: Folk-Inspired Works for Piano Duet and Duo
GP633
\1990
グレインジャー:「民謡に触発された作品集」2台と4手のためのピアノ作品集
 1.ストランド通りのヘンデル(木靴のダンス)(2台ピアノ版)/
 2.岸部のモリー「アイルランドのリール」(2台ピアノ版)/
 3.羊飼いのカントリーダンス(2台ピアノ版)/
 4.収穫の賛歌「スウェーデンの収穫の時」(連弾版)/
 5.カントリー・ガーデン(連弾版)/
 6.フェロー諸島の歌より「緑の草原で楽しく踊ろう」/
 7.スプーン・リヴァー(2台ピアノ版)/
 8.サリーが涙して座るとき(2台ピアノ版)/
 9-14.組曲「リンカンシャーの花束」(2台ピアノ版)
  <リスボン(ダブリン湾)/ホークストー農場/
   ラフォード猟園の密猟者/元気な若い船乗り/メルボルン卿/
   行方不明のお嬢さんが見つかった>/
 15.ガーシュウィンの「ポーギーとベス」による幻想曲(2台ピアノ版)
ビルダー・デュオ
<メンバー:
キャロリン・ヴァイヒェルト/
クレメンス・ラーヴェ>
録音 2011年1月6.7日…1-14, 2011年1月11日…15 ドイツ ミュンスター,ピアノハウス・ミッケ

 オーストラリアのピアニスト、作曲家パーシー・グレインジャー(1882-1961)のピアノ作品集です。彼は1907年にノルウェーのグリーグの元を訪れ「民謡を大切にする心」に目覚めたといいます。そしてエジソンが発明した蓄音機を持参してイギリスを回り、民謡を収集。これらを編曲した時の経験が、このアルバムに収録されたピアノ曲に凝縮されています。この中で最も有名なのは「リンカンシャーの花束」でしょう。本来は吹奏楽のための作品として書かれましたが、ここに収録されているのは1937年に2台ピアノのために編曲されたもので、曲の持つ雰囲気が一層増幅された見事な仕上がりとなっています。またガーシュウインの名作「ポーギーとベス」による幻想曲も物悲しいエッセンスを生かした聴きごたえのあるものです。デュオの一人、ヴァイヒェルトはシュルホフ作品集(GP604)での知性的な演奏が高く評価されている人。またもう一人のラーヴェはラッヘンマンの作品の初演などで知られる現代音楽を得意とするピアニスト。2人の火花が散るような掛け合いをお聞きください。
 

Joachim Raff: Piano Works Volume 3
GP634
\1990
ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集第3集
 1-9.抒情的なアルバムOp.17(1849年版)
  <夢想/夢想/夢想/ロマンツェ/バラード/夜想曲/
  夜想曲/スケルツォ/序奏とフーガ>/
 10-14.5つの牧歌Op.105/15.即興的ワルツOp.94/
 16.幻想ポロネーズOp.106 ※世界初録音
チャ・グエン(ピアノ)
録音 2011年11月29.30日UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 ヨアヒム・ラフは「ドイツの作曲家」とされていますが、実はスイスのチューリヒ生まれです。1845年、バーゼルでコンサートを開いたリストの演奏に心酔し、そのままドイツに行ってしまったほどの行動力を持ち、一時はスイスに戻るも、1849年に再びドイツへ行き、リストの助手となりました。
 そんな彼の作品にはやはりリストの影響が強く感じられるものが多く、例えばOp.94の「即興的ワルツ」やOp.106の「幻想ポロネーズ」は、まさしくリスト風の華麗なピアニズムが炸裂しています。一転「抒情的なアルバム」は、あの美しい「カヴァティーナ」を思い起こさせるゆったりとした曲が大半を占めた落ち着いた曲集となっています。今作もベトナムの女性ピアニスト、チャ・グエンが共感に満ちた美しい響きで、曲の姿を描き出しています。
Tcherepnin: Piano Music, Vol. 3
GP635
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品全集 第3集
 1-8. 8つの小品 Op.88(1954-1955)
  <瞑想/間奏曲/夢想/即興曲/祈り/追いかけっこ/練習曲/ブルレスケ>/
 9-12.自由な綴り Op.10(1920)…世界初録音
  <重々しく、荘重に/痛み/興奮/ゆっくりと悲しく>/
 13-16. 4つのノスタルジックな前奏曲(1922) Op.23
  <ゆっくりと/少し快速に/嵐のように/悲しげに>/
 17-20. 4つの前奏曲 Op.24(1922-1923)…世界初録音
  <ジョコーソ/アダージョ/アレグレット/アレグロ>/
 21.間奏曲 Op.33a(1924)…世界初録音/
 22.舞曲 Op.posth(1927)…世界初録音/
 23-29. 7つの練習曲集 Op.56(1938)/
 30-39.印象 Op.81
  <入口/詩の時間/奇想曲/白い牛の愚かな物語/夜の盗人/
   公正に/舟歌/目の見えない男のなめし革/夜明けに/出口>
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2011年3月13日 スイス ルガーノ,スイス・イタリア語放送,コンセルヴァトリオ

 父ニコライが、あのリムスキー・コルサコフに師事したという作曲家であったため、自宅には常に最高の音楽家たちやクリエイティブな人々が集っていたという、恵まれた環境で育ったアレクサンドル・チェレプニン(1899-1977)。もちろん幼い頃からピアノを演奏し、作曲もこなしていたという早熟の天才でした。そんな彼、当時のロシアの過酷な状況(飢饉、コレラの流行、革命による政治的動乱など)を避けるために10代後半でグルジアに亡命した際には、すでにピアノ・ソナタを含む数百曲の作品を書いていたのです。しかし結局はグルジアも避け、パリへ亡命。ここで本格的に作曲家、ピアニストとしての活動を始め、ラヴェルやストラヴィンスキー、六人組などとも交流を深めました。その後の彼は、アメリカ、日本、中国などを訪れ、数多くのものを吸収し、彼自身の音楽へと反映させていくのです。このアルバムには若き頃の作品から、酸いも甘いも噛み分けた円熟期の作品までがバランス良く収録されています。ピアニストのコウクルはマルティヌーの解釈者として知られル名手です。

《アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品集》 第1集…GP608 第2集…GP632
 
Balakirev: Complete Piano Works, Vol. 1
GP636
\1990
ミリー・アレクセイヴィチ・バラキレフ:ピアノ作品全集 第1集
 1-4.ピアノ・ソナタ 変ロ短調(1905)/
 5-7.ピアノ・ソナタ 第1番 変ロ短調 Op.5(1856)/
 8-12.ピアノ・ソナタ 変ロ短調「大ソナタ」Op.3(1855)
  ※8-12…世界初録音
ニコラス・ウォーカー(ピアノ)
録音 2012年6月10-13日 UK ウィアストン・レイズ

 ロシア五人組の一人、バラキレフ(1837-1910)。彼のピアノ曲というと、真っ先に頭に浮かぶのが、例の「イスラメイ-東洋風幻想曲」でしょうか?
 ロシア音楽普及の先鋒として、またまとめ役として多彩な活動をしたにも拘わらず、彼自身は自作について猜疑心を抱いていたようで、一時期は音楽界から退くなど(ワルシャワ鉄道の事務員として働いていた)紆余曲折、挫折の日々を送っていたというバラキレフ。そんな彼が残した作品は思いの他多くありません。ここに収録された3つのソナタをつぶさに見ても、彼の逡巡が理解できるような気がします。
 実はこれらのソナタは1855年にまずOp.3が書かれ、その翌年それを改作、Op.5とします。しかしその約50年後に、もう一度手を入れて完成形としたのです。一番顕著なのは2楽章に置かれたマズルカであり、素材は同じではありますが、どのくらい進化していくのかは実際にお聞きいただければ納得していただけるでしょう。
 1905年のソナタは、第1楽章からフーガで始まるなどかなり独創的。その上、シューマンやブラームス、ショパンの影響もほのかに感じさせる完成度の高いものとなっています。

GP637
\1990
ヨーク・ボウエン:24の前奏曲・ミニョン組曲・子守歌
 1-24.24の前奏曲 Op.102(1938)/
 25.子守歌 ニ長調 Op.83/
 26.ピアノのための組曲 第1番 ト長調 Op.30より第3番「舟歌」/
 27-29.ピアノのための組曲 第4番 Op.39「ミニョン組曲」
  <:前奏曲/:ワルツ/:終曲>
クリスティーナ・オルティス(ピアノ)
録音 2012年12月4-5日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 「最も注目すべきイギリスの若き作曲家!」とサン=サーンスに絶賛されたこともある作曲家ボウエン(1884-1961)。彼はロンドンの王立音楽アカデミーで学び、ピアニストとしても名声を得ていました。
 彼の作品はモダンな和声を取り入れながらも、基本的に後期ロマン派の語法から外れることがなく、その慎重さが「古臭さ」として捉えられてしまい、その作品も少しずつ忘れられてしまったのです。
 このアルバムに収録された「24の前奏曲」は彼の代表作であり、あの“奇人”ソラブジに献呈され大絶賛されたことで知られています。
 この中にはボウエンの全てが詰まっていると言っても過言ではないほどに、多彩な表現が凝縮されています。奇妙で美しい作品群です。

GP638
\1990
マヌエル・ポンセ:ピアノ作品全集 第1集
 1.エストレリータ(小さな星)-コンサート・メタモリフォシス/
 2.メキシコの前奏曲「シェリト・リンド」/
 3.椰子の林のそばで/
 4.メキシコのセレナード「アレバンターテ」/
 5.バレンティナ/6.月が来て/
 7.メキシコの前奏曲「お大事に」/
 8.メキシコの子守歌「ラ・ランチェリータ」/
 9.メキシコの舟歌「ソチミルコ」/10.マナニタス/
 11.メキシコのスケルツィーノ/
 12.マヤのスケルツィーノ/13.間奏曲 第1番/
 14.サロン風マズルカ 変イ長調/
 15.マズルカ ニ短調/16.スペイン風マズルカ/
 17.ロマンティックな前奏曲/
 18-19.2つの練習曲/
 20-22.ソナティネ/23-26.4つのメキシコ風舞曲
アルバロ・センドージャ(ピアノ)
録音 2012年6月28-30日 Musikart Amezketa Guipuzkoa,Spain
 マヌエル・ポンセ(1882-1948)はメキシコの作曲家、音楽教師であり、その作風は後期ロマン派風の作曲様式と新古典主義の中庸に位置しています。日本では、ハイフェッツが編曲した歌曲「エストレリータ(小さな星)」や、いくつかのギター曲が良く知られていて、どちらかというと「ギターの作曲家」として位置づけられていますが、実は彼自身が優れたピアニストであり、その作品にもピアノ曲がかなりの数を占めていることが知られていないのは、本当に残念です。
 彼の音楽の持つ魅力的なハーモニーとロマンティックな雰囲気、そしてメキシコ民謡。これらが上手く絡み合ったピアノ曲は、熱帯の空気が持つ独特の官能性と、幾許かの気怠さが感じられるステキなものばかりです。ロマンティックな彼を楽しみたければ、「エストレリータ」(これは作曲家自身によるピアノ版)や「間奏曲」、モダンな曲を楽しみたければ、「メキシコ風舞曲」ガオススメです。
 
Silvestrov: Piano Works
GP639
\1990
シルヴェストロフ:ピアノ作品集
 1-7.素朴な音楽(1954-55/1993改編)
  <第1番:ワルツ/第2番:夜想曲/第3番:おとぎ話/
   第4番:牧歌/第5番:夜想曲/第6番:前奏曲/第7番:ワルツ>/
 8.使者(ピアノ・ヴァージョン)(1996/97)/
 9-10.2つのワルツ Op.153(2009)/
 11-14. 4つの小品 Op.2(2006)
  <第1番:子守歌/第2番:田園曲/
   第3番:バガテル/第4番:後奏曲>
    ※世界初録音・・・1-7.9-10
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)
録音 2011年10月11-13日 ドイツ ベルリン=レンクヴィッツ,ジーメンスヴィラ

 最近になって、クレーメルやリュビーモフを始めとした、熱烈な「シルヴェストロフ・マニア」の尽力もあって、このウクライナの作曲家の極めて繊細な作品が知られるようになってきました。とは言え、彼の作品は本当に繊細であり、また静かな様相を湛えているので、ちょっとでも気持ちを逸らしてしまうと、この音楽の魅力…永続性を切り取った瞬間など…を捉えることは難しいでしょう。
 このアルバムには世界初録音となる初期の作品(1993年に改編された)である「素朴な音楽…Naive Music」は古典的な和声とシューベルトにも似た清明な旋律で書かれていますが、このメロディに聞き惚れていると、ふと隣に横たわる“深い闇”と“沈黙の世界”に気が付く瞬間が訪れるはず。彼の名を高めた「使者」はロシアの哲学者ドゥルスキンのテキストにインスパイアされたものですが、ここではモーツァルト風のメロディを媒体とし、音色の変化、テンポ、これらはが一体となり、聴き手は現世界と空蝉の世界を体感するのです。
  

GP640
\1990
ゲルハルト・フロンメル(1906-1984):ピアノ・ソナタ 第4番-第7番
 1-3.ピアノ・ソナタ第4番 ホ長調 Op.21(1943)/
 4.ピアノ・ソナタ第5番 変ホ長調 Op.35(1951)/
 5-7.ピアノ・ソナタ第6番 変ロ長調(1956)/
 8-10.ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調(1966)
  ※世界初録音
タチアーナ・ブローメ(ピアノ)
録音 2013年12月6-8日 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送第1スタジオ

 1906年、カールスルーエで生まれたゲルハルト・フロンメル(1906-1984)のピアノ・ソナタ集の第2集です。
 彼は1926年から1928年にヘルマン・グラプナーに音楽を学び、同時にハンス・プフィッツナーのマスター・クラスにも出席し、シュトゥットガルトの大学では作曲科の教授を務めました。
 生涯に渡って調性音楽を愛していましたが、時代は十二音技法から無調へと流れたため、ついに完全に忘れられた存在となってしまいます。
 その後、ドイツでファシストとみなされ1984年に寂しく生涯を閉じることとなりました。7曲ある彼のソナタは、どれもが彼の折々の心情を反映させた「自伝的な作品」であるとされています。
 この4つのソナタの作曲年代は1943年から1966年で、微妙な作風の変化も感じられる面白いものです。ホ長調の調性が付された第4番は一見ロマン派風の佇まいを持っていて、フォーレ的な流麗さも備えています。第5番は1951年に書かれ、1982年に改編されています。単一楽章のシンプルな構成は第3番とも似ています。穏やかな性格を備えた第6番、古典的な3楽章形式の第7番と、どれも特徴的で面白い作品です。
 12歳でスタインウェイ・コンクールで第1位を獲得した才能あるピアニスト、タチアーナ・ブローメによる演奏です。

  【第1集…GP606】
 

Alfred Cortot: Piano Arrangements
GP641
\1990
アルフレッド・コルトー:ピアノのための編曲集
 1-6.フォーレ(1845-1924):組曲「ドリー」Op.56(コルトー編)
  <子守歌/ミ・ア・ウー/ドリーの庭/キティ・ワルツ/
   かわいらしさ/スペイン風の踊り>/
 7.J.S.バッハ(1685-1750):トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/
 8.ブラームス(1833-1897):5つのリート Op49-4「子守歌」/
 9.J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 ヘ短調 BWV1056 第2楽章 ラルゴ/
 10.ショパン(1810-1849):チェロ・ソナタ ト短調 Op.65 第3楽章 ラルゴ/
 11.シューベルト(1797-1828):野ばら D257/
 12-14.フランク(1822-1890):ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  ※全てアルフレッド・コルトーによるピアノ独奏編曲版
ユエ・ヘ (ピアノ)
録音 2012年10月27-28日 中国 廈門市 中央音楽学院 鼓浪嶼ピアノ・スクール,ミュージック・ホール

 20世紀前半を代表するピアニストの一人、アルフレッド・コルトー(1877-1962)。彼はフランス人の父と、スイス人の母のもと、スイスに生まれ、幼い頃から音楽教育を受けました。パリ音楽院予備科では、高名なルイ・ディエメに師事、しっかりとした基礎を築いたのち(とはいえ落第経験もあり)、ピアニストとしてデビューします。若き頃はワーグナーの作品に傾倒し、1896年から1897年まではバイロイト音楽祭の「合唱、歌手のトレーナー」など助手を務め、やがては指揮者として「神々の黄昏」のフランス初演を行うほどのめり込んだというエピソードはよく知られています。
 その後は、ジャック・ティボー、パプロ・カザルスとともにカザルス三重奏団を結成、1920年代後半まで素晴らしい活躍をします。教育者としても実績を誇り、1919年には自身の理想を実現するために「エコールノルマル音楽院」を設立、精力的に後進の指導に当たったことでも知られています。この一連の編曲集は、彼自身が提唱した「健全な技術的基礎」を構築するために書かれたものであり、ホロヴィッツの編曲のような自らの技巧を誇示するためのものとは若干意味合いが違うと言ってもよいでしょう。ただし、フランクのヴァイオリン・ソナタは超難曲です…。
 

GP642
\1990
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第1集
 1-3.ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.1-1 P.XII:8/
 4-6.ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Op.1-2 P.XII:9/
 7-9.ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.1-3 P.XII:10/
 10-12.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 Op.2-1 P.XII:11
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ
…1795年頃アントン・ヴァルター製によるトーマス&バルバラ・ヴォルフ復元モデル)
録音 2011年4月25-29日 ニュージーランド ゴールデン・ベイ,モッブス・アーリー・キーボード・コレクション

 ボヘミア出身、ウィーンで活躍した作曲家、音楽教師コジェルフ(1747-1818)のソナタ集です。彼はボヘミアで最初の音楽教育を受けた後、プラハに行き法学を学び、また音楽に戻ってきます。1771年に作曲家としてデビューし、プラハ国立劇場のために多くの舞台音楽を作曲し高く評価されました。
 当時はピアニストとしての名声は持っていなかったにも拘わらず、短期間に技術をマスターし、ヴァーゲンザイルの公認としてオーストリア帝室音楽教師に就任するという出世を遂げました。楽譜出版業も手掛け、一時はモーツァルトもコジェルフの出版社から作品を出版したほどでした。
 彼のソナタにはハイドンやモーツァルトほどの革新性はないものの、明らかに当時最高の人気を誇っていただけの優雅さがあり、また曲によっては驚くほど劇的な表現も含んでいるという興味深いものです。そんな作品、当時の音色でお楽しみください。

GP643
\1990
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第2集
 1-3.ピアノ・ソナタ イ長調 Op.2-2 P.XII:12/
 4-5.ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.2-3 P.XII:13/
 6-8.ピアノ・ソナタ ニ長調 P.XII:14/
 9-11.ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.5
  ※1-3.6-8.9-11…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ…
1795年製アントン・ヴァルター:トーマス&
バーバラ・ヴォルフ複製 a'=430 hZ)
録音 2011年4月25-29日 ニュージーランド,ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション

 ボヘミア出身の作曲家コジェルフ(1747-1818)。第1集でも、その軽やかで整然とした音楽を存分に楽しめましたが、今作は更に彼の世界の奥深さを堪能していただけます。初期のフォルテピアノのために書かれたソナタの中で、50曲ほどある彼の作品は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての機能も備えています。
 彼が1747年に誕生した時、最初の洗礼名はヤン・アントニンでしたが、同じ名前のいとこがいたため「レオポルド」に変更、その後そのいとこは彼の初期の先生の一人となったというエピソードが残っています。そんなコジェルフの作品を当時の楽器の複製でお聞きください。演奏は第1集と同じ、ニュージーランドのピアニスト、ケンプ・イングリッシュです。


GP644
\1990
レオポルド・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第3集
 1-4.ピアノ・ソナタ 第9番 ハ長調 Op.8-1 XII:5(1784)/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第10番 ヘ長調 Op.8-2 XII:4(1784)/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第11番 変ホ長調 Op.10-1 XII:15(1784)
ケンプ・イングリッシュ(ピアノ)
録音 2011年4月25-29日 ニュージーランド ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション

 ボヘミア出身、ウィーンで活躍したモーツァルトと同時代の作曲家、レオポルド・コジェルフ(1747-1818)。当時のウィーンで高い名声を得ており、彼がウィーンの宮廷作曲家として雇われた際には、前任であったモーツァルトの2倍以上の報酬が支払われたとされるほどでした。
 そんな彼の作品ですが、現代ではすっかり忘れられてしまい、ようやくこのシリーズなどで片鱗に触れることができるようになってきました。
 彼の鍵盤のためのソナタは、生涯の40年ほどの長い期間に渡って書かれていて、その作風の変遷を辿るだけでも、この時代の音楽流行を感じることができるはずです。
 なぜならコジェルフの50曲ほどのソナタには、ハイドン、モーツァルトからシューベルトに至るスタイルの変化が刻まれているからで、当時は「勢いに乗って書き飛ばしている」と批判されたという作品とは言え、改めて聞いてみれば、実は多くの伏線が張られていることに気がつくのではないでしょうか。

GP645
\1990
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第4集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第12番 ハ長調 Op.10-2 P.XII:16(1784)/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 Op.13-1 P.XII:3(1784)/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第14番 ト長調 Op.13-2 P.XII:7(1784)/
 10-12.ピアノ・ソナタ 第15番 ホ短調 Op.13-3 P.XII:6(1784)/
 13-14.ピアノ・ソナタ 第16番 ト短調 Op.15-1 P.XII:17(1784)
   ※1-12…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ(フォルテピアノ…
1795年製アントン・ヴァルター:トーマス&
バーバラ・ヴォルフ複製 a'=430 hZ)
録音 2011年4月25-29日 ニュージーランド,ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション

 ボヘミア出身の作曲家コジェルフ(1747-1818)のピアノ・ソナタ集の第4集です。聞けば聞くほどに彼の世界の奥深さを堪能していただけます。
 初期のフォルテピアノのために書かれたソナタの中で、50曲ほどある彼の作品は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての機能も備えています。
 彼が1747年に誕生した時、最初の洗礼名はヤン・アントニンでしたが、同じ名前のいとこがいたため「レオポルド」に変更、その後そのいとこは彼の初期の先生の一人となったというエピソードが残っています。そんなコジェルフの作品を当時の楽器の複製でお聞きください。
 演奏はこのシリーズでお馴染み、ニュージーランドのピアニスト、ケンプ・イングリッシュです。彼は既にコジェルフのソナタ50曲の録音を終えていて、全曲の発売が待たれるばかりです。

  【コジェルフ:ピアノ・ソナタ集】 第1集…GP642 第2集…GP643 第3集…GP644

GP646
\1990
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第5集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第17番 ハ長調 Op.15-2 P.XII:18(1785)/
 4-5.ピアノ・ソナタ 第18番 変イ長調 Op.15-3 P.XII:19(1785)/
 6-8.ピアノ・ソナタ 第19番 ト長調 Op.17-1 P.XII:20(1785)/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第20番 ホ短調 Op.17-2 P.XII:21(1785)
   ※6-11…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ
(フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:トーマス&
バーバラ・ヴォルフ複製…1-9,
フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:パウル・ドヴニー複製…10-12)
 録音 2011年4月-2013年4月 ニュージーランド,ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション

 ボヘミア出身の作曲家コジェルフ(1747-1818)のピアノ・ソナタ集の第5集です。初期のフォルテピアノのために書かれたソナタの中で、50曲ほどある彼の作品は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての機能も備えています。
 このアルバムに収録されたソナタは1785年に書かれたもので、その前年から楽譜出版業を手掛け始めたコジェルフの最も充実した時期にあたります。自身の作品だけではなく、モーツァルトを始めとした同時代の作品も積極的に出版することで、自身の立ち位置を決定付け、名声も高めていくのです。
 とは言え、この時代の彼の作品は、まだロココ風の優雅さを備えたもので、古典派の確固たる作風を確立するのは、もう少し後のことになります。そんなコジェルフの作品を当時の楽器の複製でお聞きください。演奏はこのシリーズでお馴染み、ニュージーランドのピアニスト、ケンプ・イングリッシュです。彼は既にコジェルフのソナタ50曲の録音を終えていて、全曲の発売が待たれるばかりです。

 【コジェルフ:ピアノ・ソナタ集】
  第1集…GP642 第2集…GP643 第3集…GP644 第4集…GP645

GP647
\1990
レオポルト・コジェルフ:ピアノ・ソナタ全集 第6集
 1-2.ピアノ・ソナタ 第21番 変ホ長調 Op.17-3 P.XII:22(1785)/
 3-5.ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 Op.20-1 P.XII:23(1786)/
 6-8.ピアノ・ソナタ 第23番 ハ長調 Op.20-2 P.XII:24(1786)/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第24番 ニ短調 Op.20-3 P.XII:25(1786)
   ※1-8…世界初録音
ケンプ・イングリッシュ
(フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:パウル・ドヴニー複製…1-2,
フォルテピアノ…1795年製アントン・ヴァルター:トーマス&バーバラ・ヴォルフ複製…3-11>
録音 2012年4月20-26日 ニュージーランド,ゴールデン・ベイ,モップス・アーリー・キーボード・コレクション

 ボヘミア出身の作曲家コジェルフ(1747-1818)のピアノ・ソナタ集の第6集。
 ここでは1785年から1786年に作曲された4曲のソナタが収録されています。初期のフォルテピアノのために書かれたソナタの中でも、50曲ほどある彼の作品は突出しており、ハイドンとベートーヴェン、シューベルトを繋ぐ橋渡しとしての役割も備えています。
 今回収録の4作品が書かれた頃のウィーンの音楽界ではモーツァルトのピアノ協奏曲が人気を博しており、もちろん、コジェルフもこれらの作品を耳にしたことはまちがいありません。
 そのせいか、至るところにモーツァルトの影響も感じられます。とは言え、逆に第22番のソナタは、後に書かれたモーツァルトの変ロ長調ソナタ K570を予感させるパッセージもあるなど、コジェルフの独創性も提示されています。
 演奏はこのシリーズでお馴染み、ニュージーランドのピアニスト、ケンプ・イングリッシュです。彼は既にコジェルフのソナタ全50曲の録音を終えていますから、残りの発売が待たれます。

 【コジェルフ:ピアノ・ソナタ集】
  第1集…GP642 第2集…GP643 第3集…GP644 第4集…GP645 第5集…GP646
  


GP648
\1990
ルイ・オーベール:ピアノ作品集
 1-3.航跡 Op.27(1908-1912)<海岸に/救済/夜に>/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ(1926)/
 7.ハバネラ(ピアノ連弾版)(1919出版)/
 8-12.心象の一葉(1930出版)
  <第1番:自信:ゆったりと深刻に/第2番:道の歌:陽気に/
   第3番:セレナーデ:少し早く/第4番:遠い国…:ゆっくりと/
   第5番:テディ・ベアの踊り:嘲笑的に、重々しく>
    ※4-12…世界初録音
アレッサンドロ・ファジュオーリ(ヴァイオリン)…4-6/
オリヴィエ・ショーズ(ピアノ)…7-12/
ジャン・ピエール・アルマンゴー(ピアノ)
録音 2013年12月6-7日、2014年3月14-15日…1-3, 2013年5月30日.6月1日.12月6日…4-6, 2014年6月25日…7, 2014年9月15日…10-12日 フランス パリ,イヴリー=シュル=セーヌ スタジオ4'33"

 ブルターニュで生まれた作曲家、ルイ・オーベール(1877-1968)は幼い頃から音楽の才能を発揮、とりわけ美しいボーイソプラノであったため、フォーレの「レクイエム」が初演された際、あの「ピエ・イエズス」のソリストを務め賞賛されたというエピソードを持っています。
 成長した彼は、パリ音楽院に進み、そのフォーレから作曲を学んだというのも、彼にとっては自明の理だったのです。
 ピアニストとしても素晴らしい腕を持っていて、ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」の初演も彼が担っています。そんな彼はラヴェルやドビュッシー、ケクランらと同じサークルに所属し、印象派の作風を有したたくさんの作品を書きます。その多くは声楽曲であり、オペラからシャンソンまでと幅広い曲を手掛けました。
 彼のピアノ曲のなかでは、「航跡」が良く知られていて、これは20世紀初頭のフランス音楽のなかでも、最も重要な作品の一つと断言しても間違いではありません。フォーレ譲りの繊細な音色の中に、ラヴェルから影響を受けたであろうスペイン風のリズムを隠し持つ、軽妙で印象的な音楽です。
 

GP649
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品全集 第4集
 1-10.対話 Op.46(1930)/
 11-22.12の前奏曲 Op.85(1952-1953)/
 23-26.4つのロマンス Op.31(1924)/
 27-31. 5つの演奏会用練習曲「中国」Op.52(1936)
  <第1番:シャドウ・プレイ/第2番:リュート/
   第3番:中国へのオマージュ/第4番:パンチとジュディ/第5番:歌>
  ※23-26…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2012年8月28日 スイス ルガーノ,スイス・イタリア語放送・コンセルヴァトーリオ

 なんと鮮やかで多彩な音楽でしょうか?まずは最初に置かれた「対話」を聴いてみてください。どれもが1分前後の小さな曲ですが、人生の様々な部分を象徴するかのような音の連なりは、聴き手によって全く違う世界を喚起させることでしょう。その傾向は「12の前奏曲」でより強く表明されます。1曲ごとの分量が少し大きくなった分、問いかけてくるものは大きくなり、この混迷の世界に絡め取られていくことは間違いありません。甘さよりは苦味が強い「4つのロマンス」で少しだけ息抜きをして、最後の「組曲」をどうぞ。チェレプニン(1899-1977)が実際に中国を訪れて耳にしたメロディや楽器の音色が反映されています。もちろん作品は後に妻となったミン・リーシェンに捧げられています。

A.チェレプニン 既発アルバム
GP608…第1集:10のバガテル Op.5 他 GP632…第2集:ロマンティックなソナチネ Op.4 他 GP635…自由な綴り Op.10 他

GP650
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品全集 第5集
 1-8.8つの前奏曲 Op.9/9-12.アラベスク Op.11/
 13-23.12の小品集(1969)/24-62.取るに足らない小品集 Op.109
  ※13-23.24-62…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2010年2月15日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院

 ロシア生まれの作曲家チェレプニン(1899-1977)。5歳から同じく作曲家であった父から音楽を教わり、同時に作曲も始めます。10代後半の時には既に数百の小品と13曲のピアノ・ソナタを書いていたというのですから、その進歩は尋常ではありません。ロシア革命後の1918年、家族ともども、飢饉やコレラの猛威から逃れるためにグルジアを経由してパリに亡命。そこで新たな芸術的刺激を受けることになります。そして国際的なキャリアをスタートさせたチェレプニンは、米国から日本、中国と広く旅することで、よりその音楽に深みを加えたのでした。このアルバムには、4つの曲集…それも本当に小さな曲を集めたもの…が収録されています。一番長い曲でも2分に満たない62の曲たち。これはまさに「大切なもの」をしまってある秘密の箱のようなアルバムです。

GP651
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品全集 第6集
 1-5.無言歌集 Op.82
  <悲歌/ロンデル/謎/手品師/聖母への賛歌>/
 6-7.歌とリフレイン Op.66/
 8-12.ショーウィンドウの中の世界 Op.75
  <グレイハウンドと牝牛/カニ/カエル/イタチ/鹿>/
 13.第4(1948-1949)/14-15.2つのノヴェレッテ Op.19/
 16.祈り/17.ロシア風ロンド(1946)/
 18-22.スラブのトランスクリプション
  <ヴォルガの舟歌/シェリーへの歌/
   偉大なるロシアへの歌/ヴォルガに沿って/チェコの歌>
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2012年7月17日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院

 ロシアの現代作曲家、チェレプニン(1899-1977)のピアノ作品集も今作で第6集となります。彼の波瀾万丈の生涯を探るだけでも面白いのですが、ここでは曲についてのみ。このアルバムに収録された作品は、彼の最も創作意欲が旺盛な時期に書かれたもので、1949年から1951年に書かれた「無言歌」と、1940年周辺に書かれた「歌とリフレイン」。
 そしてとても興味深い1946年の「ショーウィンドウの中の世界」。少し若い時期である1921年から22年の「2つのノヴェレッテ」。
 その2年後の「スラブのトランスクリプション」など、面白いものばかりです。なかでも「ショーウィンドウ〜」はストラヴィンスキーを思い起こさせる騒々しく表現的な作品。例えば「鹿」は森の中を歩いていたチェレプニンが突然鹿と出会い、お互い数秒間見つめ合った時のことを音楽で表現したのだとか。なかなか示唆に富んでいるではありませんか。
 

GP652
\1990
ディタミール・ネノフ:ピアノ作品集
 1.主題と変奏 嬰ヘ長調(1932)/2.おとぎ話と踊り(1947)/
 3-7.小品集(1945)
  <第1番:前奏曲/第2番:歌/第3番:スタッカート/
   第4番:牧歌/第5番:バグパイプ>/
 8.舞曲(1941)/9.練習曲 第1番(1931)/10.練習曲 第2番(1932)/
 11.トッカータ(1939)/
 12-17.シネマ組曲(1924-1925)
  <急速に/無題/とても速く/ゆっくりと/全体にとてもゆっくりと/急速に>
ヴィクトル・ヴァルコフ(ピアノ)
録音 2012年12月4日…2.3-7.8, 2012年12月14日…1, 2012年12月15日…10-11, 2012年12月17日…9.12-17 USA テキサス ヒューストン,ライス大学,ダンカン・リサイタル・ホール

 20世紀のブルガリア音楽界を牽引した作曲家ネノフ(1902-1953)。とは言え、彼の作品を耳にすることはまずありません。そんな「忘れられた作曲家」の音楽をここで聴くことができます。繊細なピアノの音色を極限まで使いきったこれらの音楽は、後期ロマン派の噎せ返るような濃厚な味わいとも違う、絶妙な風合いを持っています。
 その持ち味はトラック1の「主題と変奏」に凝縮されていると言っても過言ではありません。ショパンやラフマニノフを思わせる美しいパッセージが、黒鍵を多用した柔らかい響きで歌われます。その輪郭は不鮮明であり、いつも優しく蕩けていますが、時に不安な表情が顔を出すのです。
 少しだけ時代に逆行した音楽は、物悲しさを伴って心に響きます。他の作品も強い印象を残すものです。

GP653
\1990
ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集 第4集
 1-13.チチェレネッラ Op.165/
 14-19.練習曲形式による12のロマンス Op.8 第1巻
  <第1番:アバンドナータ/第2番:牧歌/第3番:逃亡/
   第4番:友情/第5番:恋人の叫び/第6番:譫妄>/
 20-25.練習曲形式による12のロマンス Op.8 第2巻
  <第7番:舟歌/第8番:祈り/第9番:剣闘士/
   第10番:マズルカ/第11番:満足/第12番:ポロネーズ>/
 26-27. 2つの小品 Op.166
  <第1番:牧歌/第2番:農村のワルツ>/
 28.アレグロ・アジタート
チャ・グエン(ピアノ)
録音 2013年5月12-13日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 ドイツ人の父とスイス人の母の間に生まれたラフ(1822-1882)。彼がいかに師であり友人であったリストから影響を受けたかは、これまでの作品を少しでもお聞きいただければお分かりだと思います。ここに収録された作品も、リストやシューベルト、そしてワーグナーの雰囲気も感じさせる優雅で華麗なものばかりです。
 変奏曲形式で書かれた「チチェレネッラ」と「2つの小品」は1872年に出版された作品で、優雅で魅惑的な楽想を持つものですが、世に出た当時はそれほど人気を獲得したわけではなかったようです。
 このアルバムの中心をなす「12のロマンス」は1843年、21歳の野心的な作品で、ラフはこの作品をメンデルスゾーンに送り、もちろんメンデルスゾーンもこれを絶賛したのでした。
 曲はどれもイタリア語のタイトルと、洗練された雰囲気を持ちますが、例えば第12番のポロネーズなどは、かなり濃厚な作風であり、独特のメロディが強く耳に残ります。
 演奏は、ラフ作品を得意とするチャ・グエン。華麗なタッチと抒情性が持ち味のピアニストです。


GP654
\1990
ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集 第5集
 1-4.グランド・ソナタ Op.14(1881)
 5-16.葉と花 Op.135(1866)
  <第1番:つた Andantino/第2番:糸杉 Larghetto/
   第3番:カーネーション  Presto - Molto meno mosso, quasi andantino - Tempo I/
   第4番:月桂樹 Allegro vivace/
   第5番:ばら Andantino, non troppo lento/
   第6番:わすれなぐさ Allegro grazioso/
   第7番:モクセイソウ Allegretto/
   第8番:ルピナス Andante/
   第9番:アネモネ Allegro/
   第10番:蔓日々草 Allegretto - Un poco meno mosso - Tempo I/
   第11番:すずらん Allegretto pastorale (quasi andantino)/
   第12番:矢車草
    Presto - Un pochettino meno mosso - Come prima>
     ※5-16…世界初録音
チャ・グエン(ピアノ)
録音 2013年9月2-3日 UK ウィアストン・コンサート・ホール

 ラフ(1822-1882)のピアノ曲集第1集の最初の音を聞いた時の第一印象は、「リストの作品に似ているけれど何だか肌触りの違う音楽」でした。その思いは今回の第5集でも変わりません。もちろんラフ自身もリストにはかなり影響を受けていて、雰囲気は継承しているのかもしれませんが、その音楽には仄暗い寂しさと限りない憧憬があるように感じられます。
 この第5集ではラフのピアノ曲の中でも最も重要な「グランド・ソナタ」と、もっと早くに書かれたユニークな曲集「葉と花」を聞くことができます。
 ソナタは作品番号こそ初期のものが付いていますが、実際には後期の作品で、まるで交響曲を思わせるスケールの大きな構成を持っています。「葉と花」はシューマンを思わせる小品集です。当時流行していた「花言葉」からインスパイアされた曲からは、香り豊かな花の姿を見ることができるでしょう。

ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集(チャ・グエン)
第1集…GP602 第2集…GP612 第3集…GP634 第4集…GP653

GP655
\1990
ヨアヒム・ラフ:ピアノ作品集 第6 集
 1-6.ヴェネツィアの思い出 Op.187
  <第1 番:ゴンドリエッラ/第2 番:リアルトにて/
   第3番:カンツォーネ/第4 番:鳩の餌場にて/
   第5 番:セレナード/第6 番:ヴェネツィエンヌ>/
 7.舟歌 Op.143/8-13. 6 つの詩曲 Op.15
  <第1 番:情熱的に、穏やかに/第2 番:遠くから/
   第3 番:恋人/第4 番:涙/第5 番:スイスの歌/第6 番:ジーグ>/
 14.幻想曲 Op.142/
 15-16. 2 つの小品 Op.169
  <第1 番:ロマンス/第2 番:華麗なるワルツ>
    ※世界初録音
チャ・グエン(ピアノ)
録音 2013 年11 月8-9 日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 このシリーズですっかりお馴染みとなったスイスの作曲家ヨアヒム・ラフ(1822-1882)のピアノ曲シリーズ第6 集です。これが最終巻となります。彼の師であるフランツ・リストの作風を踏襲しながらも、そこに独特の味わいを加えた彼の作品は聴けば聴くほどに心にしみるものです。
 今回は2 つの曲集を中心に収録。「6 つの詩曲」は1845 年の初期の作品で、当時生活に困窮していた彼を救ってくれたリストに捧げられた曲集です。
 メンデルスゾーンやシューマンの影響も見える幾分微笑ましい作風の中に、独自性も仄かに感じられます。幻想曲はその22 年後の1867 年の作品。野心的で大規模な音楽です。それに比べ、同じ時期の舟歌はかなり保守的な仕上がりとなっています。対照的な性格をもつ「2つの小品」も充実した音楽です。
 1870 年代に構想された「ヴェネツィアの思い出」は家族とともに休日を過ごしたヴェネツィアでの経験が元になっているもの。ラフの最も充実した時期にを示す色彩豊かな曲集となっています。

GP656
\1990
ヨハン・バプティスト・クラーマー:ピアノ作品集
 1-8.アングロ=カレドニアンの旋律と変奏曲/
 9-11.ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.25-2/
 12-14.ピアノ・ソナタ ト長調「ラ・ジーグ」Op.39-3/
 15-18.ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.27-1
マッテオ・ナポリ(ピアノ)
 録音 2013年2月13-14日 ニュージーランド オークランド大学,音楽学校

 ヴァイオリニストの父親の下、マンハイムで生まれ、3歳の時にロンドンに移住。その頃ちょうどロンドンにやってきたクレメンティにピアノの指導を受けたというヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858)のピアノ作品集です。
 師と同じくピアノ製造者と音楽出版者としても成功し、彼の制作したピアノは現在でも一部の愛好家の間で人気を誇っています。
 彼の書いた「実際的ピアノ技法大集」は、後にハンス・フォン・ビューローが改訂し、これも現在「クラーマー=ビューロー練習曲」として実際に用いられています。ベートーヴェンの友人でもあり、当時の最高のピアニストとして名を馳せていた彼の作品は、適度な遊び心と活発さ、ベートーヴェンにも似た堅固さなど、当時の良いものを全て含んでおり、聞きごたえもたっぷりです。
 指の鍛錬としても、観賞用としても、もっと演奏される機会が増えてもよいのではないでしょうか。
 

GP657
\1990
ダニエル・ゴットリープ・トゥルク:愛好家のための6つのピアノ・ソナタ(1789)
 1-3.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第1番 イ短調…1/
 4-6.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第2番 変ホ長調…2/
 7-9.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調…3/
 10-12.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第4番 ト長調…3/
 13-15.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第5番 変ロ長調/
 16-18.愛好家のための6つのピアノ・ソナタ 第6番 ハ長調 ※世界初録音
ミカエル・ツァルカ(ピアノ)
録音 2012年8月1-3日 USA ニューヨーク,メトロポリタン博物館,楽器コレクション

 北ドイツの作曲家、演奏家、そして教育者トゥルク(1750-1813)の作品集は、このGRAND PIANOレーベルのアルバムの中でも高い人気を誇っています。それは演奏に用いられる様々な楽器の音色を聴くことができるのも一つの理由でしょう。
 ここで演奏されているのは「愛好家のための6つのソナタ」です。トゥルクはこのソナタ集の次にもう一つの作品を出版した後は教育者としてのみ活動し、自作を出版することはありませんでした。恐らく作曲のために十分な時間が取れなかったことと、当時のウィーンでは彼の作品が若干古めかしく映ったことによるものと思われます。
 しかしC.P.E.バッハの伝統を受け継ぎ、ハイドンやモーツァルトに大きな影響を与えた彼の作品の価値が薄れることはありません。

使用楽器
 1.コンラッド・グラーフ製フォルテピアノ(ウィーン 1838年頃) a'= 406 Hz / Vallotti temperament/
 2.クリスティアン・キンツィング製クラヴィコード(ノイヴィード 1763年) a'= 415 Hz / Vallotti temperament/
 3.フェルディナンド・ホフマン製グランド・ピアノ(ウィーン 1790年頃) a'= 415 Hz / Vallotti temperament
 4.ヨハン・シュミット製?グランド・ピアノ(ザルツブルク 1790-95年) a'= 415 Hz / Vallotti temperament

トゥルク:既発アルバム
 GP627-28 ピアノ・ソナタ集 GP629-30 やさしいピアノ・ソナタ集
 


GP658
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品集 第7集
 1-7.祈願 Op.39b(1926)
  <わが聖なるもののために/わが家族のために/感情に/
   ブルジョワの幸せのために/仕事のために/
   生活のために/中東の平和のために>/
 8.ポルカ(ピアノ版)(1944)/9.演奏会用練習曲(1920)/
 10.カンツォーナ Op.28(1924)/
 11.ジェットコースターに乗って(1937)/
 12.トッカータ 第2番 Op.20(1922)/
 13.牧歌(失われた笛 Op.89より作曲家自身によるピアノ版)(1955)/
 14.カノン Op.posth(ピアノ版)(1923-24)/
 15.対話(グルジア組曲 Op.57:2より作曲家自身によるピアノ版)(1952)/
 16.昔のサンクトペテルブルク(1917頃)/
 17.バラード(1917)/18.航海の思い出/
 19.冗談(1941)
   ※9.13-19…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2010年7月15日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院

 チェレプニン(1899-1977)のピアノ作品集もこれで第7巻となり、かなり多くの世界初録音作品が含まれています。なかでも1926年に書かれた「祈願」は謎めいた作品であり、また強いメッセージが込められているようです。短いながらも鮮烈な印象を残す第1曲は、不思議なコード進行とシンコペーションが独特なメロディに彩られています。
 第2曲目も「わが家族のために」と題されていますが、彼が表現したかったのはもっと広汎なものだったに違いありません。
 他の曲も意味深なタイトルが付けられていますが、真の意味に到達することは難しいように思います。
 またチェレプニンがパリに住んでいた頃、ドイツが都市を占領したのですが、この時期の彼は旺盛な創作意欲を示し(家族の生活を守るため)、ここに収録されているような「ポルカ」などの軽くて親しみやすい作品を多く生み出しました。これらは皆、鮮やかな色彩を持ち、ほんの一瞬耳にしただけでも忘れられないほどの印象を残すものです。


GP659
\1990
アレクサンドル・チェレプニン:ピアノ作品集 第8集
 1-12.若い人と年老いた人のために Op.65(1940)
  <勤勉/道化師/メロディアス/コントラスト/悲しき鐘/
  おしゃべり/苦しみ/イベリア/粘り強い/そのために/
  わんこの喜び/眠れる森の美女>/
 13-25.幼きイエスの小さなテレーズの物語 Op.36b(1925)
  <誕生/洗礼/聖母の笑顔/初の聖体拝領/確認/
  変換/レオ12世の覚醒/カルメル会への入会/
  われらの偉大な富/習慣/告白/
  ヴェールの取得/名を広め>/
 26-37.エピソード集(1912-1920)
  <歌/楽興の時/ユモレスク/アルバムのつづり/
  スケルツァンド/グルジアの子守歌/
  アルメニアのゆっくりした舞曲/蝶々/遊戯/
  小さいガヴォット/人形/奇想曲>/
 38-44.5度音階による練習曲 組曲 第1番 Op.51-1(1934)/
 45-51.5度音階による練習曲 組曲 第2番 Op.51-2(1934)/
 52-63.5度音階による練習曲 中国のバガテル Op.51-3(1935)/
 64-80.初心者のための17のピアノ小品(1957)/
 81.2つの子どもたちのための小品「セレブレーション」(1976)/
 82..2つの子どもたちのための小品「インディアンの小道」(1976)/
 83.サニー・デイ「忘れられたバガテル」(1915)
  ※1-37.81.82…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2010年2月12日 スイス,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院

 GRAND PIANOレーベルで大人気の作曲家、アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977)のピアノ曲全集のシリーズ完結編の登場です。こちらは全て「子どもたち(もしくはピアノを弾きたい大人たち)」のための作品です。極めて魅力的なメロディを持つ小品は、現在でもフランスで高い人気を誇っています。
 「幼きイエスの小さなテレーズの物語」は19世紀フランスに実在した聖女のエピソードに基づく作品で、彼女が列聖された1925年に作曲されています。チェレプニンの子ども時代の思い出を元に書かれた「12のエピソード、中国風のイメージに則った練習曲、若き頃に書かれた「サニー・デイ」など味わい深い逸品が並びます。





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