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GRAND PIANO
期間限定特価セール その2
1CD\2300→\1990
〜2/23(日)


 
 知られざるピアノ作品にスポットを当てることを目的に、2012 年に発足した新興レーベルGRAND PIANO。
 世界初録音を含むレアなピアノ作品を中心に、年に15 タイトル程のペースで新譜をリリース。ピアノ・ファン、辺境ファン、秘曲ファンを騒がせてきた。

 今回はレーベル初となる期間限定特価セール。延長はないと思うのでお見逃しなく。

 ジャケットデザインは、ノルウェー出身の新鋭画家グロー・トルセン氏。ちょっとおしゃれです。その1はこちら



GP660
\1990
テレーサ・カレーニョ:夢想 〜ピアノ作品集
 1.故郷の思い出 Op.10/2.カプリース・エチュード 第1番 Op.4/
 3.祈り Op.12/4.夢想-即興 Op.3/5.葬送行進曲 Op.11/
 6.カプリース・エチュード 第2番 Op.6/7.悲歌 第2番「別れ」Op.18/
 8.悲歌 第6番「墓前での嘆き」Op.22/9.一粒の涙 Op.5/
 10.ゴットシャルクのワルツ Op.1
  ※世界初録音(トラック7を除く)
アレクサンドラ・エーラー(ピアノ)
録音 2013年4月13-15日 ドイツ ライプツィヒ,ゲヴァントハウス,メンデルスゾーン・ザール

 ベネズエラのピアニスト、テレサ・カレーニョ(1853-1917)は幼い頃から神童として名声を博し、その才能は、かのアントン・ルービンシテインやゴットシャルクからも称賛されました。彼女はアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア全域でコンサートを開催しましたが、そのどれもチケットは完売。エイブラハム・リンカーンの御前演奏をしたことでも知られています。
 また1876年には何とオペラ歌手としてもデビューするという離れ業をやってのけます。プライヴェートでも4回の結婚歴を持つ彼女、忙しい生活の合間にいくつかの作品を書きあげていて、このアルバムではその中の一部を楽しむことができます。
 作風自体は過去の作曲家の模倣に近いものもありますが、「悲歌」や「夢想」での儚げな感性に満ちた旋律はやはり独特で、どれもが彼女の心情を反映しているかのようです。
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GP661
\1990
ゾッとするような技巧を身につけたといわれている
 アドルフ・フォン・ヘンゼルト:ピアノ作品集

 1.子守歌 Op.45/2.小さなロマンス/
 3.10の小品 Op.13-2 練習曲「ラ・ゴンドラ」/
 4.2つの夜想曲 Op.6-1「幸福の痛み」/
 5.12の性格的練習曲 Op.2-6 嬰へ短調「もしも私が鳥だったら」/
 6.12の性格的練習曲 Op.2-3 ロ短調「私の願いを聞いてください」/
 7.12の性格的練習曲 Op.2-4 変ロ長調「愛の残り」/
 8.メランコリックなワルツ Op.36/
 9-10.2つの小さなワルツ Op.28/
 11.ヨハン・シュトラウス1世:ワルツ(A.ヘンゼルトによるピアノ編)/
 12.ダルゴムイシスキー:6つのロシアのロマンス-第6番 ニ短調(A.ヘンゼルト編)/
 13.12のサロン風練習曲 Op.5-3 イ短調「魔女の踊り」/
 14.12のサロン風練習曲 Op.5-9 イ長調/
 15.12の性格的練習曲 Op.2-2 変ニ長調
  「私のことを少しでも想ってください、私はいつも貴方のことを想っています!」/
 16.12のサロン風練習曲 Op.5-6 変イ長調「嵐の後の感謝の歌」/
 17.回想と友情 Op.4-1「狂詩曲」/
 18.ウェーバー:舞踏への勧誘 Op.65(A.ヘンゼルトによるピアノ編)
セルジオ・ガッロ(ピアノ)
 録音 2014年8月5-8日 スウェーデン イエテボリ,ニレント・スタジオ

 バイエルンのシュヴァバッハ町の中央広場に置かれたヘンゼルト(1814-1889)の銅像は、現在でも変わることなく威厳を放っています。1814年に生まれた彼はフンメルに師事し、演奏会ピアニストとして大成功を収めます。
 しかし、彼の同世代にはショパン、シューマン、タールベルク、そしてリストなど優れたピアニスト&作曲家がいたためか、ヘンゼルトは一時期「舞台恐怖症」に陥り、しばらく静養しなくてはなりませんでした。
 しかしその演奏技術は確固たるもので、リストには「ピロードの掌」と賞賛され、またラフマニノフも彼を高く評価していたと言われています。ピアノ協奏曲も1曲だけ残してはいるものの、基本的に彼の作品はピアノのための小品に集中しており「もしも私が鳥だったら」を筆頭に、どれも甘美な雰囲気を持っています。
 しかし彼は、なぜか30代で作曲活動をやめてしまったというのですから、なんとも残念です。



GP662
\1990
ワルター・ニーマン:ピアノ作品集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第1番 イ短調「ロマンティック」Op.60(1919)/
 4-6.ピアノのための3つのコンポジション Op.7(1909)
  <第1番:イントラーダ/第2番:思い出/第3番:アラベスク>/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調「ノルディック」Op.75(1921)/
 10.幻想的マズルカ Op.53(1918)
  ※世界初録音
李冰冰-リー・ビンビン(ピアノ)
録音 2013年11月21-22日 UK モンマス ウィアストン・コンサート・ホール

 ドイツの高名な音楽ジャーナリストであり、作曲家としても活躍したワルター・ニーマン(1876-1953)。同じく作曲家であった父から最初に音楽の手ほどきを受け、その後はピアニストとしても活動し、また、ブラームスやシベリウスの評伝を書き「ライプツィヒ新報」には音楽評論を寄稿するなど、堅実な活躍をしていた人です。
 しかし、第2次世界大戦後はすっかり忘れられてしまい、作品番号にして190ほどある作品も、ほとんど省みられなくなってしまいました(チャイコフスキーの「悲愴」のピアノ版編曲がかろうじて知られているでしょうか)。
 彼の作品からは、ブラームスを思わせる晦渋さと底に秘めた情熱が感じられますが、「3つのコンポジション」に漂う異国趣味など、驚くほどに特徴的な部分もあります。
 


GP664
\1990
アルメニアの芸術功労者
 エドゥアルド・バグダサリアン:ピアノとヴァイオリンのための音楽集

  1-24.24の前奏曲(1958)/
  25.狂詩曲(ヴァイオリンとピアノ版)/
  26.夜想曲 イ長調
   ※1-24・・・世界初録音
ミカエル・ハイラペティアン(ピアノ)/
ウラディーミル・セルゲーエフ(ヴァイオリン・・・25.26)
録音 212年10月6-7日 ロシア,モスクワ国立文化芸術大学 コンサート・ホール

 アルメニアのエレバンで生まれ、エレバン音楽院でゲオルク・サライェフにピアノ、グレゴリー・エキアザリアンに作曲を学んだバグダサリアン(1922-1987)は、作曲家として、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)として認定されるなど、国家の重要人物でもありました。
 様々なジャンルの作品を書きましたが、この「24の前奏曲」は彼の作風を端的に表す、多様な表現を持った興味深い作品です。民俗音楽に由来すると思われる快活な舞曲、トッカータ風の技巧が炸裂した曲、叙情的な曲・・・。バッハやショパンの世界を継承し、新たな色を付け加えながら、時にはドビュッシーやスクリャビンの作品のように柔軟な音楽が流れていきます。
 熱のこもった「狂詩曲」ではヴァイオリンとピアノの対話が美しく、ハンガリーの音楽ともまた違う郷愁溢れるメロディに満ちています。「夜想曲」では幾分ロシア風の甘い旋律が心に残るでしょう。
 


GP665
\1990
エドゥアルド・アブラミャン:24の前奏曲(1958)
 1.変ホ長調/2.ハ長調/3.ホ短調/4.変ホ短調/
 5.ニ短調/6.嬰ハ短調/7.変ニ長調/8.変ホ長調/
 9.嬰ヘ長調/10.ホ長調/11.嬰へ短調/12.へ短調/
 13.イ長調/14.変ロ短調/15.ニ短調/16.ヘ長調/
 17.ロ長調/18.ト短調/19.嬰ト短調/20.変イ長調/
 21.ハ短調/22.ト長調/23.変ホ短調/24.ロ短調
  ※世界初録音
ミカエル・ハイラペティアン(ピアノ)
録音 2012年1月27-28日 モスクワ,教育芸術大学,大コンサート・ホール

 グルジア共和国のティフリスに生まれ、戦争の影響で、若い頃は飛行機工場で働き、その後トビリシ音楽院でピアノをセルゲイ・バルフダリャンに学び、作曲をアンナ・トゥラシュヴィリに学んだアブラミャン(1923-1986)。音楽院を卒業後はモスクワのアルメニア文化施設で更に作曲を学び、アルメニアの伝承音楽の研究と、伝承に力を注ぎました。
 多くの作曲家が試みた「24の前奏曲」はアブラミャンにとっても魅力的であったようで、豊かな色彩と独特の構造の中に、アルメニアの旋律を織り込んだ素晴らしい作品として表現されています。
 ロマン派風の和声や、時にはジャズ風の雰囲気など、形式にとらわれない自由な音楽をお聞きください。
 


GP666
\1990
フランツ・アントン・ホフマイスター:ピアノ・ソナタ集 第1集
 1-3.ピアノ・ソナタ イ長調(1790)/
 4-6.ピアノ・ソナタ ト長調(1792)/
 7-9.ピアノ・ソナタ 変ロ長調(1792)/
 10.ピアノのための変奏曲 ハ長調
  ※世界初録音
ビリアナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)
録音 2013年10月3-5日 オーストリア ケフェルマルクト,ヴァインベルク教会
 南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、最初は法律を学び始めるも、音楽の魅力に抗しがたく、結局は音楽の道に入り、数多くの作品を書き、また音楽出版者としても大成し、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなどの作品を次々と世に送り出しました。
 また彼らとも直接親交を結び、お互いに多くの影響を与えたことでも知られています。彼自身の作品は、18世紀の職人の技と、ウイット、表現力を組み合わせたもので、当時の聴衆の心をつかんだことは容易に想像できるものです。上品なソナタも良いですが、ベートーヴェンの先を行くような「変奏曲」はなかなか劇的な味わいを持つ、見事なものです。

GP667
\1990
フランツ・アントン・ホフマイスター:ピアノ・ソナタ集 第2集
 3つのピアノ・ソナタ(ポーリッツ・コレクション1795)
  <1-3.第1番 ハ長調/4-6.第2番 ニ長調/7-8.第3番 イ長調>/
 2つのピアノ・ソナタ(ポーリッツ・コレクション1793)
  <9-11.第1番 ヘ長調/12-14.第2番 変ロ長調>
   ※世界初録音
ビリアナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)
 録音 2014年1月7-9日 オーストリア ケフェルマルクト,ヴァインベルク教会

 現在のように、多くの録音が世に出る以前は、古典派の鍵盤作品の録音はモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンの曲が大部分を占めていて、他の古典派の作曲家の作品を耳にする機会はほとんどありませんでした。
 しかし、最近はこのホフマイスター(1754-1812)を筆頭に、数多くの作曲家たちがウィーンを中心に活動していたことを目の当たりにできるのは、本当に幸せなことです。
 アントン・ホフマイスターは南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、最初は法律を学び始めるも、音楽の魅力に抗しがたく、結局は音楽の道に入り、数多くの作品を書き、また音楽出版者としても大成し、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなどの作品を次々と世に送り出しました。
 彼のエピソードのほとんどは「モーツァルトの引き立て役」に終始していますが、実はとても高く評価された人物であり、中でも彼のフルート作品は当時のアマチュア音楽家たちの技術向上に貢献していました。
 鍵盤作品も多く遺されているのですが、まだまだ研究段階であり、今後、スケッチや下書きから、更に多くのものが読み取れると期待されています。

GP668
\1990
フランツ・アントン・ホフマイスター:ピアノ・ソナタ集 第3集
 1-3.ピアノ・ソナタ ニ長調(ポーリッツ・コレクション 1797)/
 4-6.ピアノ・ソナタ ハ長調(1780-1890)/
 7-9.ピアノ・ソナタ 変ロ長調(ポーリッツ・コレクション 1797)
ビリアーナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)
 録音 2014年2月12-14日 オーストリア ケフェルマルクト,ヴァインベルク城

 南西ドイツのロッテンブルク・アム・ネッカーで生まれ、作曲家、音楽出版者として大成したフランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)のピアノ・ソナタ集第3集です。
 モーツァルト、ベートーヴェンの友人であり、同時代の作品を次々と出版した功績には多大なものがあります。なお、彼の立ち上げた出版社は、1814年にカール・フリードリヒ・ペータースに買収され、現在でも「ペータース社」として存続しています。彼の作品のほとんどは、友人であったフルート奏者フランツ・トゥルナーのために書かれたフルート作品ですが、勤勉だった彼はピアノ曲も多く残しており、古典派の様式を踏襲した上で、自由な発想を付け加えたこれらのピアノ曲も最近ようやく注目され始めたようです。
 ピアニストのツィンリコヴァはソフィアで生まれ、地元の音楽大学で学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウムに移り、数多くの名手の薫陶を受けています。室内楽プレイヤーとしても名高く、また古典から現代まで幅広いレパートリーを有していることでも知られています。
 


GP669
\1990
CDが少ない!
 ギュスターヴ・サマズイユ:ピアノ作品全集

 1.夜想曲(1938)/
 2-7.ピアノのための組曲 ト短調(1902/1911改編)
  <前奏曲/フランセーズ/サラバンド/
   ディヴェルティスマン/ミュゼット/フォルラーヌ>/
 8.私の人形へ贈る歌(1904頃)/9.夜のナーイアス(1910)/
 10-12.3つの小インヴェンション(1904頃)/
 13-16.エスキス(1944)
  <献呈(アルバムに)/ほたる/セレナード(左手のために)/
   おみやげ(右手のために)>/17.祈り(1947)/
 18-20.海の歌(1918-1919)
  <前奏曲/沖合いの月の光/波の上の嵐と夜明け>
    ※1…世界初録音
オリヴィエ・ショーズ(ピアノ)
録音 2014年2月21-23日 ベルギー ティアンジュ,リサイタル・スタジオB

 ショーソン、デュカスの弟子であり、また生涯に渡ってラヴェルと親交を持ったというサマズイユ(1877-1967)。彼は作曲家としてよりも評論家、文筆家として名高く、当時のフランス内外で新聞や雑誌に数多く批評を寄稿していました。またワーグナー、シューマン、シューベルト、リストなどの作品をフランスに紹介し、若きメシアンを擁護したことでも知られています。
 そんなサマズイユですが、作曲家として残されている作品はあまり多くなく、ピアノ曲の全てはアルバム1枚に収まってしまいます。
 しかしここで聴ける作品は、なんとも色彩豊かであり、時代を追うに従ってドビュッシーとメシアンを足して2で割ったような豊穣な味わいを有していきます。
 メロディを楽しむよりも響きの美しさに身を委ねるのが良いかも知れません。

ギュスターヴ・サマズイユ

 当初はエルネスト・ショーソンの弟子だったが、1900年ごろスコラ・カントルムに入学して、ヴァンサン・ダンディとシャルル・ボルドに師事する。ポール・デュカからも同じく薫陶を受けた。
 長寿に恵まれたにもかかわらず、サマズイユの活動は期間が短く、ほぼ完全に1930年どまりである。サマズイユは音楽評論だけでなく、翻訳や政治評論、定期刊行物への寄稿によっても知られていた。中でもワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》の仏語訳があり、1913年にはポール・デュカ論も出版されている。後にはデュカの追悼音楽も作曲した。
 サマズイユは、同時代の他者の作品を100曲以上ピアノ用に編曲した。
 


GP670
\1990
ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 第1集
 1-6. 6つの即興曲 Op.7
  <第1番:ハ長調/第2番:ト長調/
   第3番:ニ長調/第4番:イ長調/
   第5番:ホ長調/第6番:ロ長調>/
 7.幻想曲 ハ長調 Op.12/
 8-10.ピアノ・ソナタ 変ロ短調「幻想曲風」Op.20
ビリヤナ・ウーバン(ピアノ)
録音 2013年7月15-16日 ウトレヒト リューヴェンベルク,フレデンブルク

 ボヘミア出身の作曲家、ヴォジーシェク(1791-1824)は、プラハでトマーシェクの元で修業した後、フンメルに師事し、ベートーヴェンと親交を結び、シューベルトに影響を与えたという人です。現在、彼の作品の中では「交響曲 ニ長調」が比較的知られていますが、プラハ時代から数多くのピアノのための小品を書いていて、これらは現在ほとんど知られていません。ピアニストとしても素晴らしい才能を持っていたヴォジーシェクの作品は、どれも技巧的で、当時としては先進的な作風を持っています。ピアニスト、ウーバンはザグレブ出身。彼女の祖父ヤンはアルメニアで知られる作曲家で、彼女は祖父の作品でも素晴らしい演奏をしています。

GP671
\1990
ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 第2集
 1.主題と変奏 変ロ長調 Op.19(1822)/
 2-3. 2つのロンド Op.18(1824)<第1番 ハ長調/第2番 ト長調>/
 4.欲求 変ホ長調 Op.3(1819)/5.喜び ト長調 Op.4(1819)/
 6.牧歌 ハ長調(1824)/7.即興曲 ヘ長調(1824)/
 8.即興曲 変ロ長調(1817)/9.アルバムの綴り イ長調(1817)
ビリヤナ・ウーバン(ピアノ)
録音 2014年3月13日 ウトレヒト リューヴェンベルク,フレデンブルク

 ボヘミア出身の作曲家、ヴォジーシェク(1791-1824)は、プラハでトマーシェクの元で修業した後、フンメルに師事し、ベートーヴェンと親交を結び、シューベルトに影響を与えたという人です。
 しかし、彼もまたシューベルトと同じように30歳半ばまで生きながらえることが出来ず、その上、作曲家として活動していたのは生涯の最後の6年間のみだったというのは、本当に残念なことです。
 彼の作品は当時としては先進的な作風であり、長生きしていれば、ロマン派を代表する作曲家になっていたに違いありません。このアルバムには、そんなヴォジーシェクの特徴的な作品が収録されています。
 なかでも「即興曲」は、この分野での初の作品であるとされ、ショパンすらも凌駕しているのです。ピアニスト、ウーバンはザグレブ出身。彼女の祖父ヤンはアルメニアで知られる作曲家で、彼女は祖父の作品でも素晴らしい演奏をしています。
 

GP672
\1990
ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェク:ピアノ作品全集 第3集 12の狂詩曲 Op.1
 1.第1番:嬰ハ短調 Allegro/2.第2番:ホ長調 Allegro/3
 .第3番:イ短調 Allegro con brio/4.第4番:ヘ長調 Vivace/
 5.第5番:ヘ短調 Allegro/
 6.第6番:変イ長調 Allegretto ma agitato/
 7.第7番:ニ短調 Allegro furioso/
 8.弟8番:ニ長調 Veloce, ardito/
 9.第9番:ト短調 Allegro appassionato/
 10.第10番:ハ長調 Allegro risvegliato/
 11.第11番:ロ短調 Allegro brioso/
 12.第12番:変ホ長調 Allegro tempestoso
ビリヤナ・ウーバン
録音 2014年3月14日 オランダ ユトレヒト,Vredenburg Leeuwenbergh

 第1集(GP670)では即興曲と幻想曲、第2集(GP671)では様々な小品とそのユニークな作風が楽しい、ボヘミア出身の作曲家ヴォジーシェク(1791-1825)のピアノ曲集第3集は、彼の作品の中でも比較的知名度の高い「12の狂詩曲」です。
 ベートーヴェンに賞賛されたというこの狂詩曲集は、当時としてはかなり先進的な作風を持ち、すでにロマン派の域に達しているといってもよいかもしれません。
 この曲が出版されたのは1818年で、当時は優れた評価を受けています。曲によってはショパンを先取りするかのような面持ちもあり、どれも自由な発想と豊かな楽想に満ちています。「技巧的に難しい」と評された作品ですが、全体的には素朴な美しさが漂っています。このアルバムも、アルメニアの女性ピアニスト、ウーバンが見事な演奏を繰り広げています。


GP673
\1990
ハチャトゥリアン:オリジナル・ピアノ作品とトランスクリプション集
 1.トッカータ(1932)/2-3.ワルツ・カプリースと舞曲(1926)/
 4.バレエ音楽「スパルタクス」第2組曲-アダージョ
  (M.キャメロンによるピアノ編)/
 5.詩曲(1927)/6-8.ピアノ・ソナタ(1961)/
 9-11.仮面舞踏会より(A.ドルハニャンによるピアノ編)(1944/1952)
  <夜想曲/ロマンス/ワルツ>
  ※4.9-11…世界初録音
カリーネ・ポゴシアン(ピアノ)
録音 2013年8月14.19.21日 USA ニューヨーク Gordon K. and Harriet Greenfield Hall / Charles Myers Recording Studio, Manhattan School of Music

 数々の迫力あるオーケストラ作品で知られるハチャトゥリアン(1903-1978)ですが、彼のピアノ曲はどちらかというと無視され続けてきました。もちろん、他の人によるバレエ音楽のピアノ版を耳にする機会は比較的あるのですが、このアルバムに含まれた「トッカータ」や「ワルツ・カプリース」「ソナタ」などはなかなか実演でも取り上げられることのない作品です。
 ここで目の覚めるように素晴らしい演奏を披露しているのは、アルメニア生まれの女性ピアニスト、カリーネ・ポゴシアンです。彼女は14歳でオーケストラと共演し、23歳の時には名門カーネギー・ホールでソロ・リサイタルを開くほどの俊英です。
 彼女にとって「お国物」であるハチャトゥリアンからは、まさに心の叫びが聞こえてくるかのようです。「仮面舞踏会」のワルツでのやるせない表情がたまりません。
 


GP674
\1990
アルノ・ババジャニアン:ピアノ独奏のための作品全集
 1-3.ポリフォニック・ソナタ(1942-1947)/
 4-9. 6つの絵(1965)
  <第1番:印象/第2番:民謡/第3番:トッカティーナ/
   第4番:間奏曲/第5番:コラール/第6番:サスーンの踊り>/
 10-11.メロディとユモレスク(1973)/12.エレジー(1978)/
 13.リフレクション(1973)/14.前奏曲(1947)/
 15.ヴァカルシャパトの舞曲(1947)/
 16.即興曲「エクスプロンプト」(1936)/
 17.奇想曲(1951)/18.詩曲(1966)
ハイク・メリキャン(ピアノ)
録音 2010年11月10-11日…4-9, 2011年1月22-23日…13.18, 2012年5月2-7日…1-3.14-17, 2012年9月28日-10月5日…10-12 アルメニア イェレヴァン,VEMスタジオ

 アルメニア、エレバン出身の作曲家&ピアニスト、ババジャニアン(1921-1983)。両親は音楽家ではありませんでしたが、父はアルメニアの民族楽器を演奏するなど、とても音楽的な雰囲気を持った家庭で育ちました。1938年にモスクワに移住、グネーシン音楽大学でエレナ・グネーシナからピアノを学び、ヴィサリオン・シェバーリの作曲のクラスで学びます。彼はソ連の作曲家ユニオンのメンバーとなり、ハチャトゥリアンとショスタコーヴィチのサポートを受け、1948年にはモスクワ・チャイコフスキー音楽院を卒業。
 その後はアルメニアに戻り、祖国の音楽の発展のために力を尽くします。音楽家の友人も多く、なかでもチェリスト、ロストロポーヴィチは彼の音楽を心から賛美していたことでも知られています。
 そんなババジャニアンの音楽は、強い民族性が感じられるもので、どれも劇的であり、鋭さと歌心に満ちています。「6つの絵」から匂い立つアルメニアの風に頬をくすぐられる感触は一度味わったら忘れられません。


GP675
\1990
ヨゼフ・ホフマン:ピアノ作品集
 1-4.性格的描写集 Op.40(1908)
  <第1番:情景/第2番:以前は/第3番:どこにも/第4番:万華鏡>/
 5.2つのマズルカ Op.16 第1番 イ短調/
 7-10.ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.21/
 11.マズルカ ロ短調(1886)/12.マズルカ ニ短調(1886)/
 13.主題と変奏、フーガ Op.14(1892) ※6.11.12.13…世界初録音
アルテム・ヤスシンスキイー(ピアノ)
録音 2014年3月1-3日 ポーランド ワルシャワ,ヴィトルト・ルトスワフスキー・コンサート・スタジオ

 20世紀の伝説的ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ヨゼフ・ホフマン(1876-1957)。5歳でデビュー、10歳でヨーロッパからスカンジナヴィア諸国に演奏旅行に出かけ「神童」と賞賛され、その翌年には高額の出演料を提示され、アメリカへ演奏旅行に出かけます。批評家たちが「これは子どもの演奏でなはく、真の芸術家の演奏だ」と賞賛しますが、あまりに過酷なスケジュールであったため、ツアーは突然終了してしまったほどに少年は疲弊してしまったといいます。
 その後はアントン・ルビンシテインから指導を受け、またアメリカに戻り、教職につきますが、演奏会はほとんど行いませんでした。彼は発明家としても才能があり、スタインウェイの改良や自動車、飛行機の空気式ショックアブソーバーを開発。他にも数多くの特許を取得するなど、この方面でも知られています。
 そんな彼の作品には、シューマンやショパンの影響が感じられ、同世代のドビュッシーやスクリャビンのような先進的な響きは用いられていません。
 ピアニスト、ヤスシンスキイーは、1998年、ウクライナのドネツクで生まれたピアニスト。2014年6月にジーナ・バッハウアー国際ピアノコンクールで銅メダルを受賞しています。日本にも来日経験のある彼は、ホフマンのスペシャリストとしても認知されています。


GP676
\1990
ルイ・テオドール・グヴィ:4手のためのピアノ・ソナタ集
 1-4.ソナタ ニ短調 Op.36(1861)/
 5-8.ソナタ ハ短調 Op.49(1869)/
 9-11.ソナタ ヘ長調 Op.51(1870)
エミール・ナウモフ(ピアノ)
 primo…1.5.7-9.11,secondo…2-4.6.10/
チェン・ヤウ(ピアノ)
 primo…2-4.6.10,secondo…1.5.7-9.11
録音 2013年12月16-20日 USA インディアナ,ブルーミングトン,ジェイコブ音楽大学,アウアー・ホール
 19世紀フランスの作曲家テオドール・グヴィ(1819-1898)。しかし彼が生まれた頃、生地はドイツとフランスの係争地帯に属していたため、フランス国籍を取得できず、希望していたパリ音楽院に進学することができませんでした。結局ドイツで個人的に勉強を続け、そのまま作曲家として活動を始めたのですが、その作風も、ドイツ風とフランス風の中庸であり、没後はそのまま忘れられてしまったという人です。
 そんな彼の作品は交響曲をはじめ、声楽曲、そして器楽曲など多岐にわたりますが、そのピアノ曲の多くは4手のために書かれています。1860年台に書かれたこの3つのソナタは、エレガントな風情を持つもので、フランスに憧れたグヴィといえども、作品にはシューベルトやシューマンの影響が現れているようです。すっかり忘れられてしまった作曲家ですが、これらの作品には紛れない独創性が感じられます。

GP677
\1990
フィリップ・グラス:グラスワールド 第1集
 1.グラスワークス:1.オープニング(1981)/
 2-9.オルフェ組曲(P.バーンズによるピアノ編)(2000)
  <第1番:カフェ/第2番:オルフェの寝室/第3番:深層世界への旅/
   第4番:オルフェと王女/第5番:オルフェの帰宅/
   第6番:オルフェの帰還/第7番:オルフェの寝室-再び>/
 9.夢見る目覚め(2003)/10.どのように今(1968)
   ※9…世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2013年10月28-29日 フランス パリ、Temple Saint Marcel

 20世紀の音楽における新しいジャンルの中に「ミニマル・ミュージック」というものがあります。小さな音形を繰り返しながら、少しずつ変化をしていくというこの音楽。この形式を確立させた作曲家の一人がこのフィリップ・グラス(1937-)であり、これは後世の作曲家たち…クラシックのみならず…にも大きな影響を与えたのでした(グラス自身は次第に作風を進化させ、初期の禁欲的なものから増大、複雑化していき、最終的にはミニマルと決別してしまうのですが)。
 冒頭に置かれた「グラスワークス:オープニング」は1981年、CBSレコードへのデビュー作品であり、当時のフィリップ・グラスを端的に表すものといえるでしょう。1968年「How Now-どのように今」の印象と比べてみれば、その変化が良くわかるのではないでしょうか。
 ジャン・コクトーの映画「オルフェ」に触発されて書かれた「オルフェ組曲」はもっと叙情的になっているため、不可思議あ思いに囚われるかもしれません。ニコラス・ホルヴァートによるこのシリーズには多くのピアノ版の初演が含まれます。


GP678
\1990
指揮はT・ザンデルリンク
 ウストヴォリスカヤ/シルヴェストロフ/カンチェリ
  〜ピアノと管弦楽のための作品集


 1.ガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2006):ピアノ、弦楽オーケストラとティンパニのための協奏曲(1946)/
 2-5.ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-):4つのポストリュード(2004)
 6.ギヤ・カンチェリ(1935-):弦楽オーケストラ、ピアノとパーカッションのための《SIO》(1998)/
 7.シルヴェストロフ:賛歌 2001

エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)…1-6/
ユルゲン・シュピチュカ(ティンパニ&パーカッション)…1.6/
シュトゥットガルト室内管弦楽団/
トーマス・ザンデルリンク(指揮)
録音 2015年2月15-19日 シュトゥットガルト SWR放送 スタジオ

 ロシア周辺の3人の現代作曲家が書いたピアノと管弦楽のための作品集。どの曲も親しみやすく耳に優しいものばかりです。

 ショスタコーヴィチに師事し、強い影響を受けたペトログラード生まれの女性作曲家、ウストヴォリスカヤ。その作品は常にショスタコーヴィチと比較されるも、独自の神秘的な作風は一部の愛好家に強く愛されています。
 この《協奏曲》は幾分調性感に支えられながらも、その音列は不可思議な肌触りを持っており、決して溶け合うことのないティンパニの響きが独特な味わいを加えています。

 シルヴェストロフの《ポストリュード》は想像通りの穏やかな作品。ロマン派の残滓が色濃く感じられる静謐な響きに彩られています。

 カンチェリの《SIO=そよ風》は、彼の故郷であるグルジア民謡が効果的に用いられた印象的な音楽です。こちらはドレスデン・シュターツカペレ創立450周年の委嘱作品で、懐かしいメロディを伴いながら吹いて来る風がダイレクトにイメージできる曲です。
 最後のシルヴェストロフの「賛歌」は冒頭の3秒を聴いただけでなぜか涙が溢れてくるほどの懐かしさを伴う“心にしみる曲”です。


  ※2-6…世界初録音
  ※1…オリジナル版にて録音(2015年に出版されたスコアは、彼女の夫によって第220小節と222小節が改編されています)
 

GP679
\1990
アンドレ・リオッテ:隕石とその変容
 1-33.隕石とその変容 ※世界初録音
テレーズ・マレングロー(ピアノ)
録音 2010年5月5-8日 ベルギー,シント=トロイデン アカデミーザール

 フランスの作曲家アンドレ・リオッテ(1928-2011)は前衛的な音楽で知られ、メシアンやクセナキスとグループを組んだり、コンピューター音楽を作ったりと、多彩な活動をしています。この曲は、リオッテの晩年の作品の一つで、一種の変奏曲の形を取っています。ベートーヴェンのディアヴェリ変奏曲、バッハ、ドビュッシーの先人の作品へのオマージュでもあります。


GP680
\1990
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル:鍵盤のためのカプリース集
 1-3.3つの新しいカプリース・ソナタ Op.31-
  第1番 ヘ長調「クレメンティス・アンド・シレンティス」/
 4-6.3つの新しいカプリース・ソナタ Op.31-
  第2番 ト短調「アモローソ」/
 7-9.3つの新しいカプリース・ソナタ Op.31-
  第3番 ヘ短調「ドレンテ」/
 10-12.3つのカプリース Op.36-第1番 ト長調/
 13-14.3つのカプリース Op.36-第2番 変ホ長調/
 15-16.3つのカプリース Op.36-第3番 ト短調
  ※世界初録音
ミハエル・ツァルカ(ピアノ)
録音 2013年8月3-6日 ドイツ ベルリン ロキシー・スタジオ

 ボヘミアに生まれ、古典から初期ロマン派への橋渡しを担った重要な作曲家の一人、ヴァンハル(1739-1813)の作品集です。モーツァルトより少し早く生まれ、ウィーンで音楽教師として活躍。同時に作曲家としても名声を得て、膨大な作品を書き上げました。
 70曲以上の交響曲、100曲の弦楽四重奏曲、多数の宗教曲など本当に数え切れないほどの作品を残しています。その中において、残念なことに彼の器楽曲はあまり重要視されていません。
 しかしここで聴くことのできるカプリース(奇想曲)は、どれも即興性に満ちた実に楽しいものばかりです。
 これらのカプリース、形式はある程度固定されており、まずは重厚なイントロダクションで始まり、その後快活な部分が来る第1楽章、ゆったりとした第2楽章、そして活発な終楽章。もしくは第1楽章と第2楽章ロンドのみ。という短縮形を取りますが、ここに見られる楽想はきらりと光るものばかり。名手ミハエル・ツァルカの冴え渡る技巧でお聞きください。


GP681
\1990
イーヴォ・マチェク:ピアノ作品全集&ヴァイオリン・ソナタ
 1-3.ピアノ・ソナチネ(1977)/4.主題と変奏(1939)/
 5.インプロヴィゼーション(1937)/6.即興曲(1935)/
 7-8.前奏曲とトッカータ(1987)/9-10.ピアノ・ソナタ(1985)/
 11-12.ヴァイオリン・ソナタ(1980) ※4.6.7-12…世界初録音
ゴラン・フィリペツ(ピアノ FAZIOLI)/
シルヴィア・マッゾーン(ヴァイオリン)
録音 2013年10月28日…1-10, 2014年3月28日…11.12
 イーヴォ・マチェク(1914-2002)はユーゴスラビア出身の作曲家。現在ではほとんど名前を聞くこともありませんが、20世紀のユーゴスラビアにおいて、重要な位置を占める音楽家でした。彼はザグレブの音楽アカデミーで学び、ピアニストとして名声を得ました。数々の演奏家とデュオを組み、多くの生徒を教えています。
 彼の作品、例えば「ピアノのためのソナチネ」を聴いてみると、一瞬「フランスの印象派」に似た響きが感じられますが、曲が進むにつれ、和声感は希薄になり、しなやかさを増していきます。
 彼の作品の中でも初期の時代に属する「主題と変奏」と、後期に属するピアノ・ソナタを比べてみると、逆にソナタの方が洗練された美しさを放っていることに気がつくかもしれません。
 ピアノのための作品は数えるほどしかなく、このアルバムに収録されらものが全てです。そのために余白にヴァイオリン・ソナタが収録されていますが、こちらがまたフォーレを発展させたかのような、流麗な美しさを持つ音楽です。


GP682
\1990
20世紀初頭、ブラジルの大家
 エンリケ・オズワルド:ピアノ作品集
 1-6.アルバムのページ Op.3
  <第1番:前奏曲/第2番:夢を見て/第3番:即興曲/
   第4番:ハンモックで/第5番:ロマンス/第6番:スケルツォ>/
 7.即興曲 Op.19/8-11.アルバム Op.32
  <第1番:ロマンス/第2番:ワルツ/第3番:セレナード/第4番:メヌエット>/
 12-14.アルバム Op.33
  <第1番:海辺で/第2番:田園風景/第3番:道化師>/
 15-17.アルバム Op.36
  <第1番:眠りそうな赤ちゃん/第2番:死にそうなピエロ/第3番:こうもり>/
 18.ワルツ・レント Op.posth/19.小舟で/
 20.3つの練習曲 第1番 変ニ長調/
 21.3つの練習曲 第2番 ハ短調/
 22.3つの練習曲 第3番 ホ長調/
 23.左手のための練習曲/24.練習曲(遺作)
セルジオ・モンテイロ(ピアノ)
 録音 2014年6月2-4日 USA オクラホマ州立大学,ワンダ・バス音楽大学 リサイタル小ホール

 リオデジャネイロで生まれ、その翌年にサンパウロに移住したエンリケ・オズワルド(1852-1931)。彼はまず母親からピアノの手ほどきを受け、その後1860年からフランス人ピアニスト、ガブリエル・ジロードンからピアノのレッスンを受けます。
 6歳、もしくは7歳でデビュー・リサイタルを開催し、その才能を存分に開花させるために16歳の時に母親の元を離れ、一人でヨーロッパに留学します。ミュンヘンに行く予定でしたが、最初に訪れたフィレンツェが気に入ったため、ここで音楽を学ぶことに決めた彼は、ハンス・フォン・ビューローの弟子であったジュゼッペ・ブオナミーチからピアノを学び、彼を通じてリストやブラームスと出会うのです。
 そして作曲家としての地位も確立した彼は1903年にブラジルに戻り、生涯この地で活躍したのです。彼の作品は、フランスのエスプリとブラジルの民俗音楽が混在するという興味深いもので、セルジオ・モンテイロが説得力溢れる演奏で、この精緻な世界を表現しています。
  


GP683
\1990
残っているのは「ジョスラン」の「子守歌」のみ
 バンジャマン・ゴダール:ピアノ作品集 第1集

 1-3.ピアノ・ソナタ 第2番 Op.94/4-7.幻想的ソナタ Op.63/
 8.海辺の散歩 Op.86/9.海の上で Op.44/
 10.朝 Op.83/11.おとぎ話 Op.62
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
 録音 2014年1月31日,4月26日 ベルギー ティアンジュ,リサイタル・スタジオ B

 19世紀フランスで活躍したバンジャマン・ゴダール(1849-1895)。数多くの作品を残した彼は、実はオペラ作曲家として大成することを夢見ていたのですが、結局残っているのはオペラ「ジョスラン」の中の「子守歌」のみ。その他の作品は彼の死後、すぐに忘れられてしまいました。
 最近になって、ようやくヴァイオリン協奏曲の美しさが知られるようになったという、まだまだ開拓の余地のある作曲家なのです。そんな彼のピアノ曲こそ、実は本領が発揮されているものと言えるでしょう。
 「ゴダール=サロン風の易しい音楽を書いた作曲家」として認識していた人は、ここに収録された2曲のピアノ・ソナタを聴くと驚いてしまうはず。ここには技術的にも音楽的にも一切の妥協のない厳しい精神が漲っています。
 様々な表情を持つゴダールのピアノ曲、このシリーズの進行が楽しみです。

GP684
\1990
バンジャマン・ゴダール:ピアノ作品集 第2集
 1.夢のすまい Op.140/2.夜想曲 第1番 Op.68/
 3.夜想曲 第2番 Op.90/4.夜想曲 第3番 Op.139/
 5.夜想曲 第4番 Op.150/
 6-8.3つの小品 Op.16
  <第1番:メヌエット/第2番:アンダンテ/第3番:ガヴォット>/
 9-11.幻想曲 Op.143
  <第1番:バラード/第2番:間奏曲/第3番:スケルツォ>/
 12.再生 Op.82/
 13-15.詩的な断章 Op.13
  <第1番:ラマルティーヌ/第2番:アルフレッド・ド・ミュッセ/第3番:ヴィクトル・ユゴー>
   ※世界初録音
エリアンヌ・レイエ(ピアノ)
録音 2014年4月27日.5月22日 ベルギー ティアンジュ リサイタル・スタジオB

 19世紀フランスで活躍したバンジャマン・ゴダール(1849-1895)のピアノ作品集第2集です。第1集(GP683)に収録されていた2曲のソナタの厳しい曲想に比べると、「夜想曲」を中心に集められたこちらの第2集の方が、普段知っているゴダールの雰囲気に近いのではないでしょうか。
 夢、夜、詩・・・この言葉に集約される美しい作品集は、ちょっとだけ肩の力を抜いたゴダールの姿を垣間見ることができそうです。しかし曲に渦巻くハーモニーはシューマンやショパン由来のものではなく、彼が敬愛していたワーグナーのもの。最初に置かれた穏やかなワルツ「夢のすまい」の息の長いメロディは、まさに愛の語らいです。
 ベルギーのピアニスト、エリアンヌ・レイエの柔らかいタッチは聴き手を夢の世界へ誘ってくれるようです。


GP685
\1990
ショパンよりも前にポーランドで「夜想曲」を書いた人がいました
 マリア・シマノフスカ:ピアノのための舞曲全集

 1-18. 18の舞曲
  <第1番:ポロネーズ ハ長調/第2番:ポロネーズ ホ短調/
   第3番:ポロネーズ イ長調/第4番:ポロネーズ ヘ短調/
   第5番:ワルツ 変ホ長調/第6番:ワルツ イ長調/
   第7番:ワルツ 変ロ長調/第8番:ワルツ ヘ長調/
   第9番:アングレーズ 変ホ長調/
   第10番:アングレーズ 変ロ長調/
   第11番:アングレーズ 変イ長調/
   第12番:アングレーズ 変ホ長調/
   第13番:コントルダンス 変ロ長調/
   第14番:コントルダンス 変イ長調/
   第15番:カドリーユ 変ホ長調/
   第16番:カドリーユ ヘ長調/第17番:マズルカ ヘ長調/
   第18番:コティヨン 変イ長調>/
 19-42.24のマズルカ/
 43-48. 6つのメヌエット
  <第1番:イ短調/第2番:ト短調/第3番:変ホ長調/
   第4番:ト短調/第5番:ホ長調/第6番:ニ短調>/
 49.ジョゼフ・ポニャトフスキ大公お気に入りの民謡によるポロネーズ/
 50.ポーランド舞曲/
 51.コティヨン、または比喩的なワルツ
アレクサンダー・コストリツァ(ピアノ)/
ナツミ・シバガキ(第2ピアノ)…7
 録音 2014年6月7-8日 USA オハイオ,クリーヴランド・ファースト・ユニテリアン・チャーチ

 「夜想曲」は、ジョン・フィールドが確立した形式をショパンが発展させたと言われていますが、実はショパンよりも前にポーランドで「夜想曲」を書いた人がいました。
 それは1789年に生まれた女性作曲家マリア・シマノフスカ(1789-1831)で、彼女は19世紀初頭のヨーロッパにおいて、最も有名なピアニストの一人でもあったのです。
 彼女の作品も当時としては革新的なものであり、「ブリヤン様式= style brillant」と呼ばれる技巧的な作風は、ロマン派の自由な発想を予告するものにもなっています。
 ここに収録された作品は、どれも短く簡潔ですが、1曲ごとに広がる夢幻的な発想には感嘆するばかりです。
.


GP688
\1990
アゼルバイジャンの作曲家カズラエフ
 ムラド・カズラエフ:ピアノ作品集

 1-3.ロマンティック・ソナチネ(1952)/
 4-8.ダゲスタン・アルバム‐民謡の主題による10の小品(1973)
  〈アヴァルとラクの歌の主題による第1番-第2番/
   ラクの歌の主題による第3番‐第4番/
   ダルジンの歌の主題による第5番‐第6番/
   レツジンの歌の主題による第7番‐第8番/
   クミクの歌の主題による第9番‐第10番〉/
 9-14.6つの前奏曲(1956&1961)
  〈第1番:Adagio cantabile(1956)/第2番:Andante cantabile(1961)/
   第3番:Presto(1953)/第4番:創造:Andante cantabile/
   第5番:叫び:Andante espressivo, con moto/第6番:抗議:Presto〉/
 15-23.絵画的小品(1953-1971/改編2010)
  〈第1番:日の出(1966)/第2番:歓迎の序曲(1961)/
   第3番:お気に入りのメロディ(1953)/第4番:学生のワルツ(1966)/
   第5番:若い娘(1971)/第6番:無声映画(1971)/
   第7番:悲しき別れ(1967)/弟8番:昔の日のように(1971)/
   第9番:太陽の道(1967)〉 ※15-23…世界初録音
楠千里(ピアノ)
録音 2014年10月28-30日 UK モンマス,ワイアストン・コンサート・ホール

 アゼルバイジャンの作曲家、カズラエフ(1931-)の珍しいピアノ曲を集めた1枚。
 彼は地元バクーの音楽院で学び、その後レニングラードでボリス・ザイドマンから作曲の指導を受けます。レニングラードではマキシミリアン・シテインベルグからも教えを受け、学生時代からダゲスタンのオーケストラで芸術監督を務めるなど目覚しい活躍をします。そして、マハチカラでチャイコフスキーの名を冠した音楽院の教師を務めながら作曲活動に勤しみました。
 とは言え、彼の作品はこれまで「山からの乙女」など勇壮な管弦楽曲とジャズばかりが知られており、何曲かのピアノ曲は、まず耳にする機会がありませんでした。
 彼は同世代のカプースチンと同じように、ジャズに強い愛着を示しており、ここで聞ける作品のいくつかもノリのよいジャズ・テイストとなっています。
 演奏しているのは日本のピアニスト楠千里。
 メトネルとカズラエフ作品の研究家であり、カズラエフから直接マハチカラでの演奏会に招待されるなど、作曲家から全幅の信頼を寄せられている人です。

ダゲスタン・アルバムから。楠千里のピアノです。
https://youtu.be/RZDJz9jj2Xs

 


GP689
\1990
グリーグ&エヴユ:ピアノ協奏曲
 1-3.エドゥヴァルド・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
  (P.グレインジャーによる校訂版)
  <第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:Adagio/
   第3楽章:Allegro marcato>/
 4.グリーグ:ピアノ協奏曲 ロ短調(断章)/
 5-9.ヘルゲ・エブユ:ピアノ協奏曲 ロ短調
  (E.グリーグの断章による)
   <第1楽章:Moderato tranquillo/第2楽章:Scherzo/
    第3楽章:Adagio/第4楽章:Cadenza/第5楽章:Finale>/
 10-11.グリーグ:歌曲集(H.エブユによるピアノ編)
   <睡蓮とともに Op.25-4/ある夢 Op.48-6>
カール・ペテルソン(ピアノ)/
プラハ放送交響楽団…1-3.5-9/
ケリー・ストラットン(指揮)…1-3.5-9
 録音 2014年3月2日 チェコ共和国 プラハ チェコ・ラジオ・プラハ…1-3. 2014年3月3日 チェコ共和国 プラハ チェコ・ラジオ・プラハ…4-9, 2014年6月28日 コペンハーゲン,デンマーク王立音楽院 Studiescenen

 数多くのピアノ協奏曲の中でも、強い民謡風味が人気のグリーグ(1843-1907)のピアノ協奏曲。初期の作品でありながら、グリーグ自身が何度も改訂を試み、少しずつ改編を加えていたことで知られています。
 またこの曲をことのほか愛していたのが、イギリスの作曲家グレインジャーで、彼はグリーグを訪ね、民謡について語らいつつ、グリーグの指揮でグレインジャーがピアノを演奏し、この協奏曲の演奏旅行も企てたのですが、残念なことにこれが実現する前にグリーグがこの世を去ってしまったというエピソードもあります。
 ここでは、そんなグレインジャーによる「彼の理想とするグリーグの協奏曲」を聴くことができます。オーケストレーションや、リズム処理など、至るところに斬新さを感じ取れることでしょう。さてグリーグですが、本当はピアノ協奏曲をもう1曲書こうと構想を練っていたのですが、結局完成せず、断片のみが遺されました。それを元にして、ノルウェーの作曲家、アレンジャー、ヘルゲ・エヴユ(1942-)が新たな協奏曲を作り出しました。これがまた素晴らしいもの。グリーグ風味も感じさせつつ、全く新しい音楽が息づく(ラフマニノフ、チャイコフスキー、グリーグの良いところを全て混ぜ合わせたような)ぞくぞくするほどの名作の誕生です。

GP690
\1990
フィリップ・グラス:グラス・ワールド 第2集 エチュード全曲
 1-10.エチュード 第1巻 第1番-第10番/
 11-20.エチュード 第2巻 第11番-第20番
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2015年3月27日, 4月3, 8日

 1991年から2012年にかけて作曲された、このフィリップ・グラス(1937-)の「エチュード」は、もともとデニス・ラッセル・デイヴィスのためにかかれた6曲の小品が出発点でした。
 その後、いろいろな折に書かれた全部で20曲のエチュードをまとめ、10曲ずつの2巻に再編し、現在の形になっています。第1巻がテンポ、ピアノ技法の開拓であり、テクニックの開発を目的に書かれたものが集められています。
 第2巻はそれを更に発展させるとともに、和声の新たな探求、冒険が意図された曲が集結しています。
 どの作品も複雑な旋律線を持っていますが、それは見事に音楽の流れに組み込まれ、ごく自然に息づいています。グラス自身もお気に入りだというこの曲集、じっくりと楽しんでみてください。

  第1集…GP677

GP691
\1990
フィリップ・グラス:グラス・ワールド 第3集 メタモルフォーシス I-IV 他
 1.メタモルフォーシス I(1988)/
 2.メタモルフォーシス II(1988)/
 3.メタモルフォーシス III(1988)/
 4.メタモルフォーシス IV(1988)/5.メタモルフォーシス V(1988)/
 6.オリンピアン(ピアノ版)(1984)/
 7.トリロジー・ソナタ-第3楽章:アクナーテン(1983)よりダンス(P.バーンズによるピアノ編)(2000)/
 8.レイト・グレイト・ジョニー・エースからコーダ(1980頃)/
 9.トリロジー・ソナタ-第2楽章:サティアグラハ(1980)より終曲(P.バーンズによるピアノ編)(2000)/
 10.シークレット・ソロ(1977)/
 11.トリロジー・ソナタ-第1楽章:浜辺のアインシュタイン(1976)より「ニー・プレイ第4番」
  (P.バーンズによるピアノ編)(2000)/
 12.2つのページ(1968)/
 13.ピアノ・ソナタ 第2番(1959) ※8,10,13…世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2014年3月24日…1-7.9.11.12, 2015年6月29日…8.10.13, フランス パリ、Temple Saint Marcel

 このグラス・ワールド第3集は、アルバムの曲順が時間を遡っていくようにプログラムされています。「メタモルフォーシス」は、カフカの小説「変身」のために書かれた第3番と第4番、エロール・モリスの映画のサントラのための第1番、第2番、第5番が入り混じっています。曲はお馴染みのミニマルで、美しい断片的なメロディーが形を変えながら耳を通り過ぎていきます。ロサンゼルス・オリンピックのための「オリンピアン」、三部作オペラからの編曲であるトリロジー・ソナタ、1968年に書かれたにもかかわらず、すでにミニマリズムの萌芽が見える2つのページ、そしてミヨーの影響があると言われるソナタ第2番。あなたの知らないフィリップ・グラス(1937-)の姿が見えてくるかもしれません。

【既発】第1集…GP677 第2集…GP690
  

GP692
\1990
フィリップ・グラス:グラス・ワールド 第4集 ON LOVE
 1-14.THE HOURS‐めぐりあう時間たち(2002)
  <ポエット・アクツ/モーニング・パッセージ/
   彼女がしなければならない何か/
   フォー・ユア・オウン・ベネフィット/
   ヴァネッサと子供たち/ケーキを作りましょう/
   歓迎されざる友/デッド・シングス/キス/
   なぜ誰かが死ななければならない/
   ティアリング・ハーセルフ・アウェイ/逃避/
   人生の選択/めぐりあう時間たち>
    ※ピアノ独奏への編曲
     マイケル・リースマン…4.5.9,
     マイケル・リースマン&ニコ・マーリー…1.2.3.6.7.8.10.11.12.13.14/
 15.モダン・ラヴ・ワルツ(1977)/
 16.あるスキャンダルについての覚え書き(2006)/
 17.MUSIC IN FIFTHS(1969)
   ※6…世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2014年3月25日 フランス パリ、Temple Saint Marcel

 「めぐりあう時間たち」は、2002年に製作されたアメリカ映画(スティーブン・ダルドリー監督、マイケル・カニンガム原作)。人生と愛に疲れ、入水自殺を遂げる女性作家ヴァージニア・ウルフと彼女に関わる3人の女性の時代を超えた1日を描いた問題作です。
 ヴァージニアを演じたニコール・キッドマンの美しさと演技が高く評価され、彼女はこの役でアカデミー主演女優賞も受賞しています。
 この映画のサウンドトラックを書いたのがフィリップ・グラス(1937-)で、彼は錯綜するストーリーに沿うように、強迫観念と不気味さに彩られた不気味かつ美しい音楽を書きました。
 キッドマンが栄誉ある賞を獲得したように、このサウンドトラックも数々の賞にノミネートされ、BAFTAのアンソニー・アスキス賞を受賞するという栄誉に浴しています。
 原曲はオーケストラで奏されますが、ピアノ独奏への編曲は、更なる孤独な心情を描き出すことに成功しています。

 第1集…GP677 第2集…GP690 第3集…GP691
 

GP693
\1990
タニャ・エカナヤカ:リインヴェンションズ 〜ピアノのための狂詩曲集
 1.〜を通って:根本より、翼より(2010)/
 2.滴の出会い:スコットランドを歩いて、ヴァンナムとスリランカのバッグスバニー(2013)/
 3.運命:変化(している)の傾向(2011)/
 4.ヴァンナム(ガジャガ,マユラ,ハヌマ)とあなた(2013)/
 5.蓮の中で:蓮の花が花開くとき(2013)/
 6.迷宮:ヴァンナム・レント(2012)/
 7.2013/14 6月のこだま(2014) ※世界初録音
タニャ・エカナヤカ(ピアノ)
録音 2014年9月28日…1-3, 2014年9月29日…4-7 UK エディンバラ大学,レイド・コンサート・ホール

 スリランカの作曲家エカナヤカ(1977-)。彼女は曲を作るとき、キーボードに向かって、ほんの数分でメロディが自然発生するのだそうです。
 このアルバムに収録された作品は、どれもスリランカで知られる民謡のメロディと、古典的な作品をう融合させたもので、彼女が好んで使う「ヴァンナム」とはサンスクリット語の「ヴァーナム=記述的な賛美」を語源としたもので、ほとんどが特定の動きを表しているものです。
 ショパン、ベートーヴェンなどの何となく聞いたことのある旋律が織り込まれつつも、どれもが微妙な揺らぎを持ち、時に全く違うものとして現れてきます。既視感と違和感がバランス良く体にしみこんでくる不思議な音楽です。
 アルバムタイトル通りの「Reinventions=新たに作成されたもの」を感じてみてください。
 

GP694
\1990
アフシン・ジャベリ:「バーブ」ピアノ・ソナタ集とバラード集
 1-3.ピアノ・ソナタ 第1番「シーカー」/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第2番「平和への道」/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第3番「ベドウィン」/
 10.バラード 第1番「エロルド」/11.バラード 第2番「エロイカ」/
 12.バラード 第3番「殉教」 ※世界初録音
アフシン・ジャベリ(ピアノ)
録音 2013年5月26-29日 シンガポール 国立大学 Yong Siew Toh Conservatory of Music コンサート・ホール

 バーレーン王国で生まれ、カタールで育ったイランのピアニスト、作曲家アフシン・ジャベリ(1973-)の作品集です。最初の音楽教育をハンガリーで受けましたが、その作品には、彼が大切にしているバハーイー教の影響が織り込まれています。
 ピアノ・ソナタ第1番は、イギリスで最初にバハーイー教の信者となったトーマス・ブレイクウェルの生涯に触発されたもの。第2番はタイトル通り、宗教の違いに拠って起こる偏見と分裂、そして戦争の恐怖を描いたものです。
 バハイ殉教者の思い出に捧げられています。アラブの遊牧民「ベドウィン」の生活と希望を描いたソナタ第3番、そしてそれぞれに思いが込められた3つのバラード、中でも第3番はバハーイー教の啓示者セイイェド・アリー・モハンマドの殉教の物語を表現したもので、深い感情に裏打ちされた深遠な音楽です。
 タイトルの「バーブ」とはアラビア語で「門」の意味ですが、バハーイー教の前駆であり、モハンマドの称号でもあります。


GP695
\1990

103歳まで生きた長老作曲家
 ポール・ル・フレム(1881-1984):ピアノ作品全集


 1.4月(1910)/2.古びたカルヴェール(1910)/
 3.荒野を通って(1907)/
 4.岸辺の砂地を通って(1907)/
 5-9.エニシダの花の歌(1910)
  〈第1番:ブレトンのバグパイプ/第2番:夕べに向かって/
   第3番:物語の周り/第4番:子守歌/第5番:ロンド〉/
 10-16. 7つの子供のための小品(1910)
  〈祈り/砂の要塞/厳しい叱責のあとに/
   愛撫/年老いた物乞い/礼拝堂/ビグダン〉/
 17.コリガン‐ブレトンのワルツ(1896)/
 18.右手のために(1961)/
 19.メランコリー!/
 20.エポニーヌとサビニウス(G.コウクル編)(1897)/
 21.パヴァーヌ・ド・マドモワゼル(ルイ14世風に)/
 22.エモーション(1939)

   ※17-22…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
録音 2015年3月23日 スイス ルガーノ,スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院

 1881年、フランス、オルヌ県ラドンに生まれ、パリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディとアルベール・ルーセルに師事、教育者としても活躍し、エリック・サティやアンドレ・ジョリヴェを指導したというポール・ル・フレム(1881-1984)。
 マルティヌー、チェレプニン、タンスマンと親しく交流し、彼らから大きな影響を受けています。



 またブルターニュの音楽にも強い愛着を持ち、自作に民族的な要素を積極的に取り入れました。

 彼は103歳という長寿を全うしましたが、作曲活動は第一次世界大戦の際に一時中断、1938年に活動を再開したときには、作風もかなり変化しています。

 ピアノ曲はその翌年の1939年に書かれた《エモーション》が最後の作品であり、以降は歌劇やバレエ曲、映画音楽といった大規模なものへと嗜好が移ってしまったようです。

 そんなル・フレムのピアノ曲からは、ショーソンやドビュッシー作品にも似た、良きフランスの香りが漂います。

 スペイン近代作品とマルティヌー作品を得意とするジョルジオ・コウクルの演奏です。






GP696
\1990
ストラヴィンスキー.ラヴェル.ガーシュウイン
 〜トランスクリプション集とオリジナル・ピアノ作品集

  1-12.ストラヴィンスキー(1882-1971):春の祭典
   (S.ラフリングによるピアノ独奏版)/
  13.ラヴェル(1875-1937):ラ・ヴァルス(ピアノ版)/
  14-16.ガーシュウイン(1898-1937):3つのプレリュード/
  17-19.ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ独奏版)
エリック・フェラン=エンカワ(ピアノ)
録音 2013年12月8日…14-19, 2013年12月22日…1-13 フランス Auditorium Marcel Landowski,Conservatoire a Rayonnement Regional de Paris,

 ストラヴィンスキーの名作「春の祭典」には、色々なピアノへの編曲ヴァージョンが存在します。原型であるオーケストラの暴力的な響きを余すことなく移し替えるためには、2台ピアノ版が良いのかもしれませんが、このラフリングの編曲による「一人春の祭典」は、もう想像を超えた素晴らしさです。
 ピアノ演奏の限界に挑むかのようなこのピアノを弾いているのはフランス生まれのエリック・フェラン=エンカワ。ジャズ・ピアニストとしても活躍する人だからこそ、この愉悦感が生まれるのかもしれません。
 ラヴェルの「ラ・ヴァルス」での軽やかさと華やかさの絶妙なコンビネーション、ガーシュウィンの洒脱なプレリュードと、文句なしの「ラプソディ・イン・ブルー」、どれもが一聴の価値あるものです。
 

GP697
\1990
マーシャル・ソラール:ピアノ・ソロと2台ピアノのための作品集
 1.アナトライへの旅(2011)/2-8.ジャズ・プレリュード(1990頃)/
 9.コンサート・エクササイズ
  (1994年のインプロヴィゼーションと
   2011年のパスカル・ウェッツェルの共同作品:エリック・フェラン=エンカワに捧げる)/
 10-20. 11のエチュード(1999)
  <第1番:のんきに/第2番:シンコペーション/
   第3番:ジャズ・アップ/第4番:喜んで/第5番:魅力的に/
   第6番:平安に。そして激しく/第7番:歌うように/
   第8番:力強く/第9番:爽やかに/第10番:活気に満ちて/
   第11番:口やかましく>/
 21.2台ピアノのためのバラード(1985) ※1.10-20…世界初録音
エリック・フェラン=エンカワ(ピアノ)/
マーシャル・ソラール(ピアノ…21)
録音 2011年8月27-29日…9-21, 2011年11月2日…1-8 フランス Auditorium Marcel Landowski,Conservatoire a Rayonnement Regional de Paris,

 マーシャル・ソラール(1927-)はフランス・ジャズの大物。華麗な指さばきとアレンジが愛されているピアニストです。1950年代から活動をはじめ、ジャンゴ・ラインハルト、ドン・バイアスらと共演し、70年代にはリー・コニッツとデュオを結成、すばらしい足跡を残しています。
 かたや、フランスの名ピアニスト、エリック・フェラン=エンカワは幼い頃からピアノの才能を発揮し、国立音楽院を卒業後には、いくつかの日本のオーケストラとの共演経験もあるという人です。
 東欧、ロシアのミュージシャンと積極的にコラボレーションを行い、またヴァイオリニスト、ジル・アパップとのデュオはその型破りな演奏で注目を集めました。
 彼自身のレパートリーはとても幅広く、バッハから現代音楽までと何でもありですが、ジャズも得意であり、このアルバムはまさに彼にぴったりのレパートリーといえるのではないでしょうか?
 トラック21の2人の共演も聴き物です。
 

GP702
\1990
フィリップ・ハモンド:ミニチュアとモデュレーション集
エドワード・バンティングが収集したアイルランドの古い音楽からのインスパイア

 1.チャールズ・マクハフ-野生児/2.キス・ミー・レディ/
 3.小さくて偉大な山/4.キャロラン:ローズ・ディロン(ジグ)/
 5.古い悲しみ/6.モリー、わが宝物/
 7.ジョン・オライリー,アクティヴな/
 8.私のバレンタインを見たことがあるの?/9.商人の娘/
 10.キティ・タイレル/11.黒い鳥/
 12.キャロラン:若きテレンス・マクドナフ/
 13.キャロラン:プランクシティ・マクガイア/14.友たちとの別れ/
 15.アイルランドの子守歌/16.ドアを優しく開けて/
 17.キャロラン:オーエン・オニールの嘆き/18.醜い仕立て屋/
 19.グラヌ・ウィール/20.公平な女/21.ひげのない少年
  ※世界初録音(7.21を除く)
マイケル・マクヘイル(ピアノ)
録音2013年12月4,5日アイルランド,リメリック大学アイルランド室内管弦楽スタジオ

 1792年、ベルファストで4日間に渡って開催されたハープ・フェスティバルは、アイルランドの音楽の歴史を辿るためにも極めて有益なイヴェントでした。この催しに参加した当時19歳の青年エドワード・バンティング(1773-1843)は「アイルランド民謡を収集することの重大性」を感じ、早速活動を初めたのです。
 彼が収集した民謡は全部で3巻に渡る大資料集となり、これはその後の作曲家たちにとっても大切なものとなったのです。
 このアルバムでは、1951年にベルファストで生まれた作曲家ハモンド(1951-)が「アイルランド民謡」に新たなアレンジを加え、全く新しい作品として創り上げたものを聴くことができます。
 どこか懐かしさを残しながらも、斬新な形に生まれ変った民謡たち。愛おしさ満点です。
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GP703
(2CD)
\2990
アレクサンドル・モソロフ:ピアノ作品全集
<CD1>
 1.ピアノ・ソナタ 第1番 ハ短調 Op.3(1924)/
 2-3.2つの夜想曲 Op.15(1925-1926)/
 4-6.3つの小品 Op.23a(1927)/
 7-8.2つの舞曲 Op.23b(1927)/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第2番 ロ短調 Op.4「古い手帳から」(1923-1924)/
<CD2>
 1.ピアノ・ソナタ 第4番 Op.11(1925)/
 2-4.トルクメニスタンの夜-ピアノのための幻想曲(1929)/
 5-8.ピアノ・ソナタ 第5番 ニ短調 Op.12
オルガ・アンドリュシチェンコ(ピアノ)
 録音 2015年2月19-22日 ロシア モスクワ,CMSスタジオ
 破壊的な音楽の象徴とも言える「鉄工場」で知られる20世紀ソビエトの作曲家、アレクサンドル・モソロフ(1900-1973)のピアノ作品集です。
 活動の初期はソビエト音楽界の中心的人物であったモソロフですが、やがてロシア・プロレタリア音楽家同盟から攻撃を受け、いつのまにか中央から追放され、結局は反逆者として逮捕され、8年間もの間「白海運河建設現場」で強制労働を強いられるなど、様々な悲運に見舞われてしまいます。
 生還後も彼の作品の上演許可は下りることなく、彼の名誉が復権するのは死後になってからだったのです。
 このアルバムにはそんな彼が遺した全てのピアノ作品が収録されています。これらの作品は全て抑圧前の1920年代に作曲されており、どれも、幾分スクリャービンの影響も感じられる、自由な楽想と攻撃的なフレーズが漲る独創的な音楽となっています。モスクワ生まれのピアニスト、アンドリュシチェンコの力強い演奏で。


 

GP705
\1990
ジョルジュ・エネスコ:独奏ピアノ作品全集 第1集
 1.夜想曲 変ニ長調「マリー・カンタキュゼンヌ大公女への思い出に」(1907)/
 2-8.ピアノのための組曲 第3番「即興的な小品集」Op.18 (1916)
  <第1番:メロディー/第2番:草原の声/第3番:憂鬱なマズルカ/
   第4番:ブルレスケ/第5番:情熱的に/
   第6番:コラール/第7番:カリヨンの夜想曲>/
 9-11.ピアノ・ソナタ 第1番 嬰へ短調 Op.24-1 (1924)
  <第1楽章:アレグロ・モルト・モデラート,グラーヴェ/
   第2楽章:プレスト・ヴィヴァーチェ/
   第3楽章:アンダンテ・モルト・エスプレッシーヴォ>
ホス・デ・ソラウン(ピアノ)
録音 2016年1月2-4日 スペイン バレンシア,パラウ・デ・ラ・ムジカ

 20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)。彼は、数多くの作品を残した作曲家、そして卓越したヴァイオリニストとして後世に強い影響を与えています。
 彼の作品の多くは、ルーマニア民謡に影響されたものであり、例えば有名な「ルーマニア狂詩曲」はその民俗色豊かなメロディが広く愛されています。また自身が優れた奏者であったせいか、ヴァイオリンを用いた作品にも素晴らしいものが多いのですが、実はピアノ独奏曲にも重要な作品があることはあまり知られていません。
 この第1集には、スクリャービン風の流麗で妖艶な雰囲気を持つ初期の夜想曲、ルーマニア民族音楽に傾倒していた頃の組曲、そして戦後に作風を転換させたと言われる1920年代のソナタ第1番を収録、しられざるエネスクの側面を知る格好の1枚となっています。
 演奏しているのは、ブカレストで開催された第13回ジョルジェ・エネスク国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したスペイン出身のホス・デ・ソラウンです。

GP706
\1990
ジョルジュ・エネスコ:独奏ピアノ作品全集 第2集
 1-4.ピアノのための組曲「鐘の音」Op.10(1901-1903)
  <トッカータ/サラバンド/パヴァーヌ/ブーレ>/
 5-6.前奏曲とフーガ(1903)/
 7-9.ピアノ・ソナタ 第3番 ニ長調 Op.24-3(1935)/
 10.フォーレの名による小品(1922)
ホス・デ・ソラウン(ピアノ)
 録音 2016年1月2-4日 スペイン バレンシア,パラウ・デ・ラ・ムジカ

 20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の独奏ピアノのための作品第2集。ヴァイオリン奏者としてのイメージが強いエネスコの、また違った面を知ることができる貴重なシリーズです。
 第2集に収録されている4つの作品は、それぞれの作曲年代におよそ30年の開きがありエネスコの作風の変遷を辿ることができるでしょう。
 最も初期の「組曲」は陰鬱な民謡をうまく取り入れた表現的な音楽です。同じ頃に書かれた「前奏曲とフーガ」からは、バッハの前奏曲を模倣することで、対位法の技術を学ぼうとしたエネスコの努力の跡が伺われます。
 「フォーレの名による小品」はF(ファ).A(ラ).E(ミ)の音を用いたメロディが鮮やかな2分半ほどの短い曲。そしてアルバムの中心をなす「ソナタ第3番」はすっかり独自の語法を身に付けたエネスコの堂々たる作品です。
 演奏しているのは、ブカレストで開催された第13回ジョルジュ・エネスコ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したスペイン出身のホス・デ・ソラウンです。

 【既発盤】第1集…GP705

GP707
\1990
ジョルジュ・エネスコ:独奏ピアノ作品全集 第3集
 1.スケルツォ/2.ピアノのためのバラード/
 2-4.前奏曲とスケルツォ/5.舟歌/6.紡ぎ女/7.後悔/
 8-11.ピアノのための組曲「古いスタイルで」Op.3
  〈前奏曲/フーガ/アダージョ/終曲〉/
 12.即興曲 変イ長調/13.即興曲 ハ長調/14.中くらいの
   ※1.2.14…世界初録音
ホス・デ・ソラウン(ピアノ)
録音 2016年4月11日.22日,5月3日 USA テキサス ジェームズ&ナンシー・ガートナー・パフォーミング・アーツ・センター

 20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコ(1881-1955)の独奏ピアノのためのシリーズは、この第3集で完結となります。
 今作でも演奏しているのは第13回ジョルジュ・エネスコ国際ピアノ・コンクール(2014年 ブカレスト開催)で優勝したホス・デ・ソラウン。
 この第3集では10代の作品を中心に収録。ウィーン、パリ双方の伝統を継承した作風による小品の数々は、スケルツォはブラームス風であり、即興曲はフォーレ風でもありと、様々なスタイルがブレンドされています。
 《組曲》は彼の初期作品の中でも最高の出来栄えで、バロックと世紀末前後の音楽が融合した愉快な曲。トッカータ風の「終曲」の爽快さは格別です。少しずつ独自の語法を獲得していく若者の姿が見えてくる興味深いアルバムです。

  第1集…GP705, 第2集…GP706
 

GP709
\1990
ホセ・アントニオ・レセンデ・デ・アルメイダ・プラド:カルタス・セレステス 第1集
 1.カルタス・セレステス 第1番(1974)/
 2.カルタス・セレステス 第2番(1981)/
 3.カルタス・セレステス 第3番(1981)/
 4.カルタス・セレステス 第15番(2009)
   ※世界初録音…4
アレイソン・スコペル(ピアノ)
 録音 2015年2月2-3日 ブラジル リオデジャネイロ,サラ・セシリア・メイレレス
 「カルタス・セレステス」とは日本語で「天体の図表」と言った意味を持ちます。その言葉通り、ここに収録された4つの作品は、各々1分程度の短い曲の集まりで、神話や天空、闇、色、宇宙へのアプローチなど多彩な要素が詰まった「音による星座」なのです。
 デ・アルメイダ・プラド(1943-2010)はブラジルの作曲家で、カマルゴ・グァルニエリとともに、ナディア・ブーランジェとオリヴィエ・メシアンに師事、やがてブラジルの「国民楽派」を形成しました。
 メシアンに影響された彼は新しい和声の仕組み「トランストーナリティ」を作り、これを用いて18の「カルタス・セレステス」を書き上げました。
 そのうち15はピアノのために書かれており、恐らく彼の概念…光や星の煌き、天の川やアンドロメダ星雲を音で描くこと…はピアノの響きがもっともふさわしいものであったに違いありません。
 まばゆいばかりの音の戯れを描き出すのは、ブラジルの若手ピアニスト、アレイソン・スコペル。現代作品に強い関心があるという彼ならではの斬新な演奏です。
 


GP711
\1990
イグナーツ・フリードマン:オリジナル・ピアノ作品集
 1-5.エドゥアルド・ゲルトナーのモティーフによる6つのウィーン風舞曲(1916)
  <第1番:テンポ・ディ・ワルツレンテ/
   第2番:生き生きとゆるやかに/第3番:アレグレット/
   第4番:ゆったりとしたワルツ/第5番:エピローグ…モデラート>/
 7-10. 4つの小品 Op.27(1908)
  <第1番:プロローグ…アンダンテ,きわめて静かに/
   第2番:告白…アンダンティーノ,きわめて表情豊かに/
   第3番:マズルカ…生き生きと、優雅に/
   第4番:民謡風に…モデラート,ポコ・マルシアーレ>/
 11-15.詩 Op.71(1917)
  <第1番:はなはだしくなく動いて/第2番:情熱的に、激しく/
   第3番:アンダンティーノ/第4番:アンダンテ,悲しげに/
   第5番:クァジ・アレグロ,優雅に>/
 16-24.シュティムンゲン Op.79(1918)
  <第1番:ポコ・モッソ/第2番:ヴィヴァーチェ・エ・ヴォランテ/
   第3番:モデラート,常に豊かに/第4番:アンダンテ/
   第5番:コモド,レントラーのテンポで/
   第6番:アンダンテ,物思いにふけって/
   第7番:優雅に,そしてあまり速くなく/第8番:情熱的に/
   第9番:アンダンテ・コン・トリステッツァ>/
 25-28. 4つの前奏曲 Op.61(1915)
  <第1番:物思いにふけって/第2番:ヴィーヴォ,そして軽やかに/
   第3番:感情のおもむくままに/第4番:非常に情熱的に、活発に>
    ※世界初録音…7-15,16-23,25-28
ヨーゼフ・バノヴェツ(ピアノ)
録音 2012年1月16-20日 USA ニューヨーク,バッファロー ホーリー・トリニティ・ルター教会

 20世紀を代表する名ピアニストの一人、イグナーツ・フリードマン(1882-1948)。当時「至高のヴィルトゥオーゾ」と評された彼は、また素晴らしい作曲家でもありました。
 当時の優れたピアニストのほとんどは、自身で作曲したアンコールピースをレパートリーに持っている場合が多く、彼もその例に漏れず、90曲以上のサロン風作品を作曲しています。
 もちろんピアノ曲だけでなく、何曲かの室内楽作品も遺されましたが、残念ながら現在では、それらのほとんどが忘れられてしまっています。
 彼の作品はどれも後期ロマン派の作風に属し、優美なメロディを持っています。時には彼の故郷であるポーランドの民俗舞踊のエッセンスが取り入れられていたり、ウィーン風の雰囲気をまとっていたりと、その作品の表情は様々です。
 またOp.79の「シュティムンゲン」が彼の友人ラフマニノフに献呈された情熱的な作品で、短いなかにも多彩な感情が盛られた興味深い小品集となっています。

 


GP712
\1990
イグナツ・フリードマン:ピアノ・トランスクリプション集
 1.J.S.バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV1031-第2楽章 シチリアーノ(1948)/
 2.ラモー:組曲 ホ短調より第5番「鳥のさえずり」(1914)/
 3.ラモー:歌劇「優雅なインドの国々」-ミュゼット(1913)/
 4.グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」‐精霊の踊り(1913)/
 5.フィールド:夜想曲 第5番 変ロ長調 H37(1928)/
 6.フランク:オルガンのための6つの小品‐前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18 M30(1949)/
 7.ダレーラク:ニーナ、狂気の愛-ロマンス(1914)/
 8.ダンドリュー:おしゃべり(1913)/
 9.ダンドリュー:クラヴサンのための組曲 第1集‐第4番「横笛」(1913)/
 10.D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K.523/L.490/P.527(1914)/
 11.D.スカルラッティ:ソナタ ヘ長調 K.446/L.433/P.177(1914)/
 12.グルック:ドン・ジュアン‐ガヴォット(1914)/
 13.F.クープラン:クラヴサン組曲 第1集 第5組曲‐かわいい頭巾(1914)/
 14.グラツィオーリ:ソナタ ト長調 Op.1-11‐アダージョ(1913)/
 15.グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」‐バレエ「幸せな影」(1913)
   ※3.5.12…世界初録音
ヨーゼフ・バノヴェッツ(ピアノ)
 録音 2012年1月16-20日 USA ニューヨーク ホリー・トリニティ・ルター派教会

 20世紀を代表するポーランドのピアニスト、イグナツ・フリードマン(1882-1948)は、卓越した技巧と解釈で「類い稀なるショパン演奏家」として評価されています。
 また彼は、同時代の音楽家の例に漏れず、素晴らしい作曲家、編曲家でもありました。彼は自身のコンサートで演奏するために、過去の大作曲家たちの作品を魅力的に改編し、時には超絶技巧を加えて華麗な演奏会用ピースに仕立て上げたのです。
 このアルバムでは、そんなフリードマンの編曲によるバロック期の作品から、同時期の作品までを収録(うち3曲は世界初録音)、フリードマンの曲に寄せる愛着も理解できる興味深い1枚となっています。グラミー賞受賞、超絶技巧ピアノ曲を得意とするアメリカのピアニスト、ヨーゼフ・バノヴェッツ(NAXOSレーベルでもお馴染み)の演奏で。
 

GP713
\1990
ミリー・アレクセイヴィチ・バラキレフ:ピアノ作品全集 第2集
 1.ワルツ 第1番 ト長調(ワルツ・ディ・ブラヴーラ)(1900)/
 2.夜想曲 第1番 変ロ短調(1898年改訂版)/
 3.ワルツ 第2番 ヘ短調(ワルツ・メランコリック)(1900)/
 4.ワルツ 第3番 ニ長調(ワルツ・インプロンプチュ)(1901)/
 5.夜想曲 第2番 ロ短調(1901)/
 6.ワルツ 第4番 変ロ長調(演奏会用ワルツ)(1902)/
 7.夜想曲 第3番 ニ短調(1902)/
 8.ワルツ 第5番 変ニ長調(1903)/
 9.夜想曲 嬰ト短調(夜想曲 第1番の初稿/1856)/
 10.幻想的小品 変ニ長調(1903)/
 11.ワルツ 第6番 嬰へ短調(1903)/
 12.漁師の歌 ロ短調(1903)/
 13.ワルツ 第7番 嬰ト短調(1906)
   ※世界初録音…9
ニコラス・ウォーカー(ピアノ)
録音 2012年8月20-23日…1.3.4.6.8.11.13, 2014年1月7-10日…2.5.7.9.10.12 イングランド ウィアストン・レイズ

 ロシア五人組のメンバーの一人、バラキレフ(1837-1910)のピアノ作品集の第2集です。今回のアルバムで取り上げられているのは、彼の「ショパンへの憧れ」が強く感じられる夜想曲とワルツです。彼は実は優れたピアニストであり、とりわけ即興演奏の腕は素晴らしいものだったとされています(イスラメイを聴けばそれも納得です)。しかし、自作については懐疑的であり、鬱病になってワルシャワ鉄道の事務員として働くなど、一時期音楽からすっかり遠ざかってしまったこともあると言います。そんな彼、残された作品もあまり多くないのですが、ここに収録されている晩年の作品はどれも確信に満ちたもの。中には若いころの作品を改作した「夜想曲第1番」も含まれていますが、今回、その初稿版が初めて録音されました。比べてみるのも面白いのではないでしょうか。
 

GP714
\1990
バラキレフ:ピアノ作品全集 第3集
 1.マズルカ 第1番 変イ長調(1859-1860)/
 2.マズルカ 第2番 嬰ハ短調(1859-1860)/
 3-5.ピアノのためのソナチネ ト長調《エスキース》(1909)
  〈第1楽章:Allegro moderato/第2楽章:L'Istesso tempo/
   第3楽章:コーダ: Poco a poco piu agitato〉/
 6.子守歌 変イ長調(1901)/
 7.マズルカ 第3番 ロ短調(1884-1885)/
 8.マズルカ 第4番 変ト長調(1884-1885)/
 9.ドゥムカ 変ホ短調「哀歌」(1900)/
 10.マズルカ 第5番 嬰ハ長調(1884年版…N.ウォーカーによる補筆版)/
 11.夢 ヘ長調(1903)/12.ユモレスク ニ長調(1902)/
 13.マズルカ 第6番 変イ長調(1902)/
 14.小品 嬰へ短調(1851年第2稿…N.ウォーカーによる補筆版)/
 15.マズルカ 第7番 変ホ短調(1906)/
 16.奇想曲 ニ長調(1902)
ニコラス・ウォーカー(ピアノ)
録音 2012年8月22-23日(1-5.7.8.10.13.15), 2014年1月9-10日(6.9.11.12.14.16) イングランド ワイアストン・レイズ

 ロシア五人組のまとめ役、ミリイ・バラキレフ(1837-1910)のピアノ作品シリーズ、第3集。
 今回はマズルカを中心に様々な小品を取り合わせた魅力的なアルバムになっています。マズルカといえば独特なリズムを持つポーランド舞曲で、ショパンの素朴な曲がお馴染みですが、バラキレフの曲は更にスラブ的な雰囲気が強調された重厚かつ華麗な仕上がりとなっています。
 他には、あの《イスラメイ》を凌駕するほどに技巧的な《ユモレスク》や力強い《ドゥムカ》など聴き応えのある曲が並びます。
 各々2分にも満たない3つの楽章で構成された《ソナチネ》は、その短い曲の中にロシアの美しい田園風景が凝縮されたような色彩豊かな響きで満たされています。
 2010年に“バラキレフ生誕100周年”の記念コンサートをロンドンで行い喝采を浴びたピアニスト、ニコラス・ウォーカーの演奏で。

  第1集…GP636, 第2集…GP713 


GP715
\1990
レバノンのピアノ作品集

 1-4.アニス・フレイハーン(1900-1970):ピアノ・ソナタ 第9番(1970)
  〈第1楽章:Calmo, con serenita/第2楽章:Lento/
   第3楽章:Allegro, non troppo -/第4楽章:Presto〉/
 5-7.ホウタフ・フーリー(1967-):ピアノ・ソナタ 第3番「失われた時間のための...」(2013)
  〈第1楽章:Hasard -時機/
   第2楽章:Le temps suspendu -中断された時間/
   第3楽章:Quete 問い〉/
 8-10.ボグホス・ゲラリアン(1927-):サイクル(1969)
  〈第1楽章:Allegro con spirito/第2楽章:Adagio malinconico/
   第3楽章:Allegro con furia〉/
 11-12.ゲラリアン:カンツォーナとトッカータ(1981)/
 13-19.ゲオルゲス・バズ(1926-2012):エスキース(1959)
  〈朝の市場/饗宴/私の友人マコト・シノハラ/3人の気取り屋/
   短い宣言/ガイエの噴水/レバノンの夜〉/
 20.トゥフィク・スッカール(1922-):創作主題による変奏曲(1947)
   ※1-12…世界初録音
タチアナ・プリマク=フーリー(ピアノ)
録音 2013年3月22-23日 ドイツ ノイマルクト

 日本では「戦争や危機に揺れる中東の小さな国」として報道されるレバノン。しかし2008年、シリアとの国交正常化に伴い、経済的回復を進め、今では旅行会社が「午前中に山でスキーをし、午後には海で泳ぐことができる楽園」というキャッチコピーを制作するほど観光客の誘致を図っています。
 レバノンはもともと海からは西洋文化、山岳地帯からは東洋文化が入って来た「西洋と東洋の出会いの地」であり、ここで育まれた音楽も中東文化の伝統を守りつつ、20世紀初頭に占領されていたフランスとの繋がりから受けた西洋音楽の影響も受けたまさに独自のもの。
 1947年に作曲されたスッカールの「変奏曲」はまるでベートーヴェンの作品のような佇まいを持つ古典的な作風で、レバノンにおける西洋音楽の出発点のような作品といえるでしょう。
 少し後に書かれたバズの「エスキース」はもっと民謡風で、くせのあるメロディが面白い曲集です。年代を追うごとにユニークさが増す一連の作品をウクライナ出身で現在レバノン在住の女性ピアニスト、プリマク=フーリーが演奏しています。

GP716
\1990
ボリス・チャイコフスキー:ピアノ曲と室内楽作品集
 1-3.2台のピアノのためのソナタ(1973)/
 4-8. 5つの小品(1935)
  <メロディ/行進曲/田園曲/ワルツ/マズルカ>/
 9-13. 5つの前奏曲(1936)
  <第1番:嬰ト短調/第2番:変ロ短調/第3番:変イ長調/
   第4番:ロ短調/第5番:イ長調>/
 14-18. 5つの小品(1938)
  <前奏曲/おとぎ話/回想/マズルカ/物語(終曲)>/
 19.練習曲 嬰へ短調(1935)/20.練習曲 変ロ長調(1972)/
 21.練習曲 ホ長調(1980)/22.行進曲(1945)/
 23.前奏曲 ト長調(1945)/
 24-26. 3つの小品(1945)
  <ワルツ(D.コロステリョフによる復刻版)/ロマンス/終曲>/
 27-28.ヴァイオリン・ソナタ(1959)
  ※1-8.21.22.24-26…世界初録音
ドミートリー・コロステリョフ(ピアノ)…1-26/
オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)…1-3.27-28/
マリーナ・ディチェンコ(ヴァイオリン)…・27-28
録音 2014年12月28日…1-3(第5スタジオ), 2013年11月1日…4-26, 2008年6月11.27日…27-28 ロシア モスクワ,ロシア国立TV&ラジオカンパニー「Kultura」第1スタジオ

 チャイコフスキーと言っても、あの有名な「白鳥の湖」などの作曲家とは血縁関係がない、このボリス・チャイコフスキー(1925-1996)。ロシアの20世紀後半を代表する作曲家の一人です。
 モスクワ音楽院でオボーリンにピアノを学び、シェヴァーリンとミャスコフスキー、ショスタコーヴィチに作曲を学んだ人で、もちろん師らの影響も感じられますが、映画音楽なども多く作曲したせいか、その作風は幾分わかりやすいもので、とりわけここに収録されている10代の頃に書かれたピアノ曲は、習作のようなものとはいえ、どれも愛らしさを備えていて、ショパンやスクリャービンの影響も強く感じられます。
 それに比べると、円熟期の「2台のピアノのためのソナタ」は激しいリズムに支配された強烈な音楽。構造は古典的ですが、ここに盛られた作風は間違いなく現代的アプローチによるものです。第1楽章で展開される、リズミカルに叩きつけられる鍵盤から引き出される音楽、静謐な第2楽章、人を食った第3楽章と、なんとも面白い作品です。
  

GP717
\1990
現代デンマークのピアノ作品集
 1-3.ペア・ノアゴー(1932-):ピアノ・ソナタ(1949)
  <無題/牧歌…アンダンテ-/終曲…アレグロ>/
 4-6.ペア・ノアゴー:トッカータ(1949)
  <トッカータ(第1部)/フーガ/トッカータ(第2部)>/
 7.ペア・ノアゴー:ソナタ Op.6(1953/1956-57改編)/
 8-12.フィン・リッケボ(1937-1984):ピアノのための絵画(1969/1978改編)
  <Couleurs et valses: Alla cadenza. Allegretto. Lento a la valse/
   Les enfants: Andante/Sons d’hiver - Poco allegro attacca/
   et les oiseaux chauds: Lento/Parfums attrapes: Allegro>/
 13-16.ラルス・アクセル・ビスゴー(1947-):スタジアム Op.1(1973-74)
  <イントロダクション/
   スタジアム I:Doppio movimento -/
   スタジアム II:Quasi tempo primo -/
   スタジアム III:Un poco meno vivo - Quasi tempo primo>/
 17.ビスゴー:舟歌(1986-87)/
 18.ビスゴー:ウォーキング(ソローへのオマージュ)-センプリーチェ
   ※世界初録音…7を除く
カール・ペテルソン(ピアノ)
録音 2014年6月28日,12月6日,2015年2月21日 コペンハーゲン,王立音楽大学
 デンマークの現代作品と言えば、Dacapoレーベルによって積極的に録音、リリースされていますが、この1枚にもなかなか面白い作品が収録されています。
 ペア・ノアゴーは現代の北欧を代表する作曲家ですが、このピアノ・ソナタとトッカータは極初期、17歳の時の作品で、未成熟でありながらも独特の雰囲気を持っています。
 この頃のノアゴーは高名な作曲家ホルンボーからプライヴェートに指導を受けていましたが、師であるホルンボーはノアゴーの類い稀なる才能を大切に育て、大きく開花させたことでも知られています。1953年のソナタでは完成された様式を見ることができます。
 リッケボはノアゴーと同時期の人ですが、作曲のスタイルは全く違い、無調を中心にした無機質な音を用いた性格的な作品を書いています。
 ビスゴーは、少しあとの時代の人ですが、彼はノアゴー作品に魅了され、その後続とも言える作品を書いています。
 ただし、ここに収録された「スタジアム」はフランツ・リストのロ短調ソナタから強い影響を受けたもので、音の使い方や場面転換など、数多くの物語性を秘めた面白い作品です。
 演奏は1981年、スウェーデン生まれのペテルソンで、彼は以前グリーグとエブユのピアノ協奏曲でソリストを務め(GP689)、その華麗な演奏が高く評価されてます。
 

GP723
\1990
エルヴィン・シュールホフ:ピアノ作品集 第3集
 1-6.ジャズ風舞踏組曲(1931)
  <ストンプ/シュトライト/ワルツ/タンゴ/スロー/フォックス=トロット>/
 7-15. 9つの小さな輪舞 Op.13(1913)
  <Leicht bewegt‐容易に動いて/Massig bewegt‐適度に動いて/
   Schnell‐すばやく/
   Feurig, aber sehr rhythmisch‐
    燃えるように、しかし非常にリズミカルに/
   Walzertempo, ausserst kokett vorzutragen‐
    ワルツのテンポで,軽やかに前方に/
   Ruhig fliessend/Ruhiges Walzertempo/
   Leicht bewegt/Ruhiges Walzertempo>/
 16-21.オスティナート(1925)
  <パパ/ママ/ダ…ダ…/ホップ…ホップ/ア…ア/トララ>/
 22-26. 5つのジャズ練習曲(1926)
  <チャールストン/ブルース/シャンソン/タンゴ/
   シミー上のトッカータ 第5番「ゼズ・コンフリーの鍵盤の上の子猫」>/
 27.ゼズ・コンフリー:鍵盤上の子猫
キャロリン・ヴァイヒェルト(ピアノ)
 録音 2012年9月2日,2014年5月3-4日 ハンブルク音楽・演劇高等学校
 チェコの作曲家、ピアニスト、指揮者エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)のピアノ作品集もこのアルバムで第3集となります。
 ダダイズムの先鋒として活躍し、また自作にジャズや実験音楽の要素も取り入れるなど、様々な作風を見せたシュルホフの作品がナチス・ドイツによって「退廃音楽」のカテゴリーに入れられてしまったのはなんとも残念なことでした。
 この第3集に収録されているのは1910年代から1930年代までの、およそ20年間にわたる時代の作品で、ほとんど耳にする機会のないOp.13の「小さな輪舞」をはじめ、ジャズや軽音楽にも通じる楽しい雰囲気を持ったものばかりです。
 興味深いのはアメリカのジャズ・ピアニスト、ゼズ・コンフリーの「鍵盤上の子猫」にインスパイアされたトッカータで、こちらは原曲も収録されていて、聴き比べ(シュルホフがどのように変貌させたか)も楽しい趣向になっています。
 


GP725
\1990
ポルトガルの珍しいピアノ作品集
 1.ジョアン・ギリェルメ・ダディ(1813-1887):アンダンテ・カンタービレ/
 2.ダディ:舟歌/
 3.ダディ:甘い幻想/
 4.ダディ:悲歌/
 5-7.ジョセ・ヴィアナ・ダ・モッタ(1868-1948):ポルトガルの情景 Op.9
  <第1番:愛の歌/第2番:チュラ/気まぐれなワルツ>/
 8-10.モッタ:ポルトガルの情景 Op.18
  <フィゲイラルの歌-旅/O Malhao - アヴェイロの歌/
   ダ・ベイラの歌-ドゥルロの歌>/
 11.モッタ:セレナータ Op.8/
 12.モッタ:バラダ Op.12
   ※世界初録音…1.2.3.4.11.12
ソフィア・ルーレンコ(ピアノ)
 録音 2014年10月15-16日 ポルトガル リスボン Estudios Namouche
 ポルトガルの2人の作曲家によるピアノ曲集です。
 ダディは神童として幼い頃からコンサートで活躍するほどのピアニストで、1845年にポルトガルを訪れたリストも彼の才能に惚れ込み、タルベルクの2台ピアノのための「ノルマ幻想曲」を一緒に演奏したという記録も残っています。
 そんな彼の作品はどれも名技を要するもので、演奏効果のあがる華麗な曲です。また、最近、アルバムのリリースが増えてきたヴィアナ・ダ・モッタはもともとポルトガルの海外領土であったサントメ島生まれ。幼い頃に本土に帰国してから音楽の才能を見せ、作曲を始めた人です。
 リスボンでピアノと作曲を学び、ベルリンからヴァイマールに渡り、リストの最後の高弟となりました。ピアニストとして活動した後はリスボン国立音楽院の院長も務めています。
 彼の作品はロマン派の様式の中に、ポルトガル民謡の要素を組み込み、新鮮な効果が得られるよう工夫が凝らされています。
 

GP737
\1990
アルテュール・ヴァンサン・ルリエ:ピアノ作品全集 第1集
 1-5.5つの壊れやすい前奏曲 Op.1(1908-1910)/
 6-7. 2つの版画 Op.2(1910)
  <牧神の夕暮れ/香り、色と音の答え>/
 8-9.マズルカ Op.7(1911-1912)/
 10-13. 4つの詩 Op.10(1912-1913)
  <憂鬱/カプリース/自画像/皮肉>/
 14-16.大気のかたち(パブロ・ピカソ)(1915)/
 17-23.仮面(誘惑)
  <雲/隠匿/脆弱/深い謎、穏やかに/奇妙/
   とても遅く、静かに(葬送行進曲)/失神>/
 24.アップマン,たばこを吸う描写/
 25-28.ヘ長調の小組曲/29.対話
   ※25-29…世界初録音
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)
 録音 2016年1月5日…1-5.8-9.29, 2016年3月25日…6-7.10-28 スイス,ルガーノ・コンセルヴァトワール

 ロシア出身の作曲家ルリエ(1892-1966)は、経歴の初期にはソ連楽壇の指導的作曲家として活動していたものの、ドイツ、フランス、アメリカに亡命した後は、ストラヴィンスキーの影響を強く受け、新古典主義音楽の信奉者に鞍替えした人です。
 また同時代の美術に強い関心を持っており、いくつかの作品は美術作品にも関連を持っています。多くの作曲家たちのように、死後間もなく忘れ去られた存在になっていましたが、ギドン・クレーメルが作品を紹介したことが皮切りとなり、代表作「大気の形」(ピカソに献呈された)が広い地域で演奏され始めるなど、少しずつ復興が進んでいます。
 ここで聞ける作品も、時には若き彼が強く魅了されたスクリャービン風であったり、香り高いフランスの雰囲気を有していたりと、曲によって様々な表情を楽しむことができます。
 スペイン、フランスの作品を得意とする1953年生まれのジョルジオ・コウクルによる演奏です。

GP739
\1990
ヨハン・クヴァンダール:ピアノ独奏作品全集
 1-3.3つのカントリー・ダンスによる幻想曲 Op.31(1969)
  〈第1番:Skjeggeloppa, Munnharpeslatt/
  第2番:Langeleikimprovisasjon/第3番:Vigstadmoen〉/
 4-8.5つのピアノのための小品 Op.1(1940)
  〈第1番:Moderato con moto/第2番:Moderato/
  第3番:Allegretto/第4番:Risoluto/第5番:Andantino〉/
 9.スキッパー・ワース:グロッケンシュピールのメヌエット(1968)/
 10.情緒、古いスケッチブックから(1952)/
 11-18.8つの民謡 Op.70(1986-1987)
  〈第1番:Skjemtevise, "Kjetta sett' opp veven sin/
   第2番:Um morgon tidleg, "Um morgon tidleg pa hogste nut"/
   第3番:Bonden og reven, "Eg gjekk meg i dalen og skaut meg ein rev"/
   第4番:Kjarlighetssang, "Kvi ror du so du fagre ungersvein"/
   第5番:Dans, "Tak hardt uti hand, tro lett utpa fot"/
   第6番:Velkomstsang, "I vare velkommen kong Albret"/
   第7番:Vesle Ola Finndal/
   第8番:A hanen han satt upp pa bjelken〉/
 19.ロンド・グラツィオーソ Op.5-1(1942)/
 20.歌劇「神秘」 Op.75 - 第2幕 ワルツ(ピアノ版)/
 21.幻想曲 Op.8(1947)/22.ワルツ「ユダヤのハープ」(1980)/
 23-26.抒情小曲集 Op.5より(1942-1947)
  〈第4番:インテルメッツォ 第1番 Andante sostenuto/
   第5番:インテルメッツォ 第2番 Andante/
   第6番:カプリッチョ Alleguro molto/
   第7番:スケルツィーノ Allegro scherzando〉/
 27-29. 3つのノルウェー民謡 Op.5-2(1948)
  〈Lokk fra Lom/Sjung amen!/Da e’ va liti〉/
 30.モザイク 第1巻ー踊り(1998)/
 31-33.ソナチネ Op.2(1940)
  〈第1楽章:Allegro energico/第2楽章:Andante/第3楽章:Presto non troppo〉
  ※4-10.20.22.23-26.27-29.31-33…世界初録音
ヨアヒム・クノップ(ピアノ)
 録音 2014年3月31日-4月3日 ノルウェー オスロ Sofienberg Church

 20世紀初頭のノルウェーに生まれた作曲家ヨハン・クヴァンダール。実は彼の父は、当時ドイツとノルウェーで活躍、その作品が高い評価を受けていたダーヴィド・モンラード・ヨハンセンですが、息子であるクヴァンダールは「親の七光り」で評価されることを嫌い、父方の姓を名乗らなかったという人です。
 彼は1937年から1942年まではゲイル・トヴェイトに師事、1942年から44年までウィーンでヨーゼフ・マルクスから作曲を学びましたが、戦後はノルウェーに戻り、この地の音楽大学でオルガンを学びました。作曲家として活動を始めた初期の時代は、他の同時代の作曲家たちのように、古典的なフォームでノルウェーの民俗音楽を取り入れた明快な作品を書いていましたが、1952年から1954年に住んだパリで、ナディア・ブーランジェに師事、またバルトーク、ストラヴィンスキー、メシアンたちの音楽に触れることで、彼の作風も大きな転機を迎えます(とは言え、この時代の作品は無調の傾向が見られるものの、電子などの前衛的な手法は用いていません)。
 晩年は独自の手法による調性感に基づく作品に、民俗的な要素を取り入れた神秘的な作品をいくつか作曲、最後の作品である「ピアノ協奏曲」は壮大な楽想が愛されています。
 このアルバムには、彼のピアノ独奏曲を全て網羅。初期の「ソナチネ」から晩年の作品「モザイク」まで、面白い曲が並びます。
 

GP745
\1990
フィリップ・グラス:グラスワールド 第5集《ENLIGHTENMENT》
 1.マッド・ラッシュ/2.メタモルフォーシス TWO(ピアノ・ソロ・ヴァージョン)/
 3.600ラインズ/
 4.ポール・サイモン:サウンド・オブ・サイレンス
   (P.グラスによるピアノへのトランスクリプション)
    ※2.4…世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音 2014年3月26日…1-3, 2014年3月31日…4 フランス セイント・マルセル・テンプル

 GRAND PIANOの「フィリップ・グラス」シリーズの第5集は、4曲の異なる雰囲気を持った作品で構成されています。
 もともとオルガンのために作曲された《マッド・ラッシュ》は1981年に行われたダライ・ラマの演説の際に、グラス自身がオルガンを演奏し初演された作品で、特有の短いフレーズが延々と反復されながら少しずつ形を変えていく魅惑的な音楽です。まるで海の波が永遠に繰り返し岸に打ち寄せるように、時には荒々しさを魅せながらも、その永久に持続するかのような音の動きに吸い込まれそうになるでしょう。
 それに比べ《600ラインズ》は同じ反復運動でも、偏執的なトッカータ。数々の変形ヴァージョンが存在する《メタモルフォーシス》の中の一つの形態である「TWO」、そして2007年5月23日の米国議会図書館主宰の第1回「ガーシュウイン賞」がポール・サイモンに授与された際、演奏されたグラス編の「サウンド・オブ・サイレンス」で、こちらは原曲を尊重しながらも、グラスらしいアレンジが施されています。





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