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HECTOR系レーベル年間ベスト20!
 ★HINDENBURG
 ★ARDMORE
 ★Schreiber Disc
 ★RICHTHOFEN


 毎週のように新譜が登場するHECTOR系レーベル。年間でのリリース数はかなりの数になる。
 そのHECTOR系レーベル

 ★HINDENBURG
 ★ARDMORE
 ★Schreiber Disc
 ★RICHTHOFEN

 の年間売り上げベスト20をリスト・アップしてもらった。

 確かにいずれおとらぬ名盤ばかり。今年最後にぜひチェックしていただければ。


 装丁は薄型ケース、仕様はCD-Rです。



Burg 1001&1002 セリエのモーツァルト

HINDENBURG
BURG-1001
CD-R\1800
アレクサンドル・セリエ(P)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第9,14,27番

 (12inch Club National du Disque CND12&13)
アレクサンドル・セリエ(P)
カール・リステンパルト指揮
ザール室内管弦楽団
 

HINDENBURG
BURG-1002
CD-R\1800
アレクサンドル・セリエ(P)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第13,15,18番

 (12inch Club National du Disque CND12
  Lumen LD2-350s & 351s)
アレクサンドル・セリエ(P)
カール・リステンパルト指揮
ザール室内管弦楽団
 セリエのモーツァルト協奏曲正規録音はこれだけ。
 録音が極めて少ないので、アナログ盤は入手困難なお宝。フランスではとんでもない高値で中古盤が取引されている。(メーカーより)

 薄CDケース入り折り返しジャケ日本語表記付

 1950年代後期録音)MONO



 この人のモーツァルトを聴くと、他の人の演奏では聴けなくなる、と言われる。

 アレクサンドル・セリエ。

 端正で優美。なにより自然。
 「何回聴いても飽きない」と言った人がいたが、飽きるなんてものじゃない、何回聴いても天国に連れて行ってくれる。

 音楽の神がモーツァルトを介して「真の美」を表現したのだとしたら、それをそのままこの世に顕現したのがこの人。
 モーツァルトの音楽に恣意を求めない、ただただあるがままの姿で聴きたければセリエの演奏を聴けばいい。

 ・・・ただ、その協奏曲録音は限られており、2つのレーベルから6曲が出ているだけ。
 しかもそうとうに入りにくい。
 今回HINDENBURGはそのすべてを復刻してきた。
 このアイテムからHINDENBURGの新しいシリーズが始まるらしい。


 アレクサンドル・セリエ。
 1924年生まれのフランス系ドイツ人。
 ギーゼキングやフィッシャー、ケンプに師事し、ザールブリュッケンの音楽学校で教えていたらしい。
 ただその演奏は「フランス的」とか「ドイツ的」というよりも、人間離れしていて、あえていうならやはり「天国的」、か。

 過度の期待を抱かず、さらりと風のように聴いてほしい。
 ふとした瞬間に、人生最上のモーツァルトが流れていることに気づくと思う。





Burg 1115 シロルニクのベートーヴェン


HINDENBURG
Burg 1115
\1800
これほどまでに美しい演奏が
 シャルル・シルルニク
  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op. 61
(ヴァイオリン) シャルル・シルルニク
ピエール・デルヴォー指揮 
コンセール・コロンヌ管弦楽団
12inch Ducrete Thomson SCC506 1962年録音ステレオ
シルルニクのヴァイオリンはビロードのような繊細さと美的感覚で全楽章を完璧に演奏している。(HINDENBURG)


 こんなにも美しいベートーヴェンのコンチェルトがあったか。
 この人が弾くと、この曲がこんなにも優しく、温かく、繊細で優美に響く。
 パワーが足りなくて仕方なく優美になっているのではない。デルヴォーの懐深いフォローのもと、一音一音を丹念に端正に、命を込めて弾いている、そんな演奏なのだ。

 全曲聴き終わったあと、あまりにいとおしくてもう1回聴いてしまった。




 シャルル・シルルニク(1923-2003)はパリ生まれのフランスのヴァイオリニスト。
 パリ音楽院でジュール・ブーシュリ(1877-1962)とマルセル・シャイエ(1881-1936)のクラスで学び1939年に一等賞を得た。
 兄弟がアウシュヴィッツで殺害される中なんとか戦後まで生き延び、パリで活動。スペイン、ベルギー、スイス、チュニジア、モロッコ、メキシコなどでもコンサートを開くが、40歳になる前に病気のため引退。

 シルルニクはわずかな録音しか残していないがいずれも超一級の演奏といわれる。


 その滴るように美しい第2楽章を少しお聴きください。
https://www.dropbox.com/s/fo7tm6c9zmgn9vt/Burg1115.mp3?dl=0



Burg 1033 フェラレージのリサイタル

HINDENBURG
Burg 1033
\1800 
アルド・フェラレージのレア7inch イタリア盤復刻!
グァルネリ・デル・ジェスを使用しての貴重な録音
うち2曲は名器「カノン砲」を使用

アルド・フェラレージ
 パガニーニ:
  魔女たちの踊り
  「うつろな心」による序奏と変奏曲
 サラサーテ:アンダルシアのロマンス
 ボンポルティ:アリア
 タルティーニ:コレルリの主題による変奏曲より
 マリーニ:ソナタ
 メルーラ:カンツォーネ
   (全7曲)
  7inch  Storia de lla Musica SdM 015  -  mono  
    1960年代中期録音
(ヴァイオリン) アルド・フェラレージ
(Vn )G.Franzetti
(piano &hpsi) G.Spinelli
(gamba) A.Riccardi
  アルド・フェラレージのレア7inch イタリア盤復刻!

 グァルネリ・デル・ジェスを使用しての貴重な録音。
 とくにパガニーニの「魔女たちの踊り」とサラサーテの「アンダルシアのロマンス」は、パガニーニが実際に使っていた名器「カノン砲」を使っての録音。
 「カノン砲」とは、その音量の大きさ、そのあまりの迫力にパガニーニがつけた愛称。
 パガニーニがこの名器を使ったことでグァルネリはストラディヴァリウスと並ぶ名器とされるようになった。
 パガニーニは自分以外のものがこの楽器を使うことを禁じ、死後この楽器はジェノヴァの博物館で眠っていたが、21世紀に入ってようやく年に数回のみ演奏が許されるようになった。

 グァルネリ・デル・ジェスやストラディヴァリウスによる最新録音は多いが、この1960年代のフェラレージによるモノラル録音は、太く存在感にあふれ、デル・ジェスの魅力をたっぷり感じさせてくれる。
 名手あっての名器という思いを強くした。


1742年製「カノン砲」

ほんもののキャノン砲。パガニーニにとってこれくらいすごい音だったわけである。




Burg 1047 クレツキのチャイコフスキー



HINDENBURG
Burg 1047
\1800
パウル・クレツキ指揮
 チャイコフスキー:
  交響曲第4番ヘ短調 op.36

  12inch Concert hall M2241
  1962年録音ステレオ
パウル・クレツキ指揮
フランス国立管弦楽団

 まるで野太い筆で書き下ろしたような剛毅な演奏。
 優美さとはかけ離れたチャイコフスキーだが、聞き進むにつれてこの楷書的演奏が心に深く入り込んでいく。
 愚直なまでのひたむきさがこの曲の新たな側面を浮かび上がらせた。 こんなチャイコフスキーの4番、ちょっと聴いたことがないと思う。
 さすがクレツキ。



Burg 1008 ブロシュのオッフェンバック


HINDENBURG
BURG 1008
\1800
サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」(全14曲)
  (10inch ODEON OD1003 1950年代中期パリ録音)
レイモン・トルアール
ジェルメーヌ・ドヴェーズ(ピアノ)
アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
フェルナン・カラジュ(フルート)、ほか

エドゥアルト・リンデンベルク指揮 
オッフェンバック:夕暮れの歌 (全6曲)
  (7inch ODEON AOE1044 1950年代中期パリ録音 )
(チェロ)ミシェリーヌ=アルベール・ブロシュ
(ピアノ)マリウス=フランソワ・ガイヤール

 エドゥアルト・リンデンベルク(1908年1月8日 - 1973年8月5日)(仏語読みのエドゥアール・ランダンベールとも表記される)は、ルーマニア出身の指揮者。
 ウィーンでヘルマン・シェルヘンとフランツ・シャルクの各氏に指揮法を師事。
 ルーマニアに帰国後は1947年までブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者陣に加わり、ブカレスト音楽院でコンスタンティン・シルヴェストリと共に指揮法を教え、セルジュ・コミッショーナらを育てた。
 1947年からパリに活動の本拠を移し、パリ・オペラ座、コンセール・ラムルー、コンセール・パドルーやフランス国立放送管弦楽団などに客演してフランスでのキャリアを築き、スペイン、イスラエル、スイス、ドイツやアイルランドなど世界各地のオーケストラにも客演した。 
 北西ドイツ・フィルを指揮してブラームス、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ドヴォルザークの大曲を録音している。
 そのリンデンベルクの隠れ名演として名高いのがこの豪華演奏陣による「組曲動物の謝肉祭」。レイモン・トルアール、ジェルメーヌ・ドヴェーズのピアノ、アンリ・メルケルのヴァイオリン、アンドレ・ナヴァラのチェロ、フェルナン・カラジュのフルート・・・ともう贅沢の限りを尽くした布陣。
 
**************************

 ミシェリーヌ=アルベール・ブロシュのオッフェンバックの「夕暮れの歌」はかつて ARDMORE MS-23 からリリースされていたもの。カップリングは違う。
 昔のコメントを引っ張り出してみよう。

「 オッフェンバックの「夕暮れの歌」。
 何となくそのタイトルは聞いたことがあるような気がする。当時チェリストだった若きオッフェンバックがパリで残した、彼としては極めて珍しい器楽作品。全6曲からなるが、おそらく全曲はCDでも出たことはないのではないか。少なくとも現時点で競合盤は皆無。
 しかしこれがお花畑で戯れる少女のような愛らしく、純朴な曲だった。なんとも素敵な。よくこんな曲の録音が今から半世紀も前に残されていた。
 ところが何度か聴いているうちにその演奏家であるチェリストがどうも気になってきた。
 MICHELINE-ALBERT BLOCH。 ミシェリーヌ=アルベール・ブロシュ。
 ジャケに少し容貌が写っているが、輝かしいブロンドの美人。しかしこの人の経歴は一切わからない。ネットでいろいろ調べたが、「この演奏の入ったLPを求む!」というリクエストが海外のブログで出ていたくらいで(しかも返信はゼロ)、まったく詳しいことがわからない。ピアノはマリウス=フランソワ・ガイヤール。ドビュッシーのピアノ曲の演奏でも知られるピアニスト・指揮者・作曲家、大音楽家である。おそらくこのガイヤールが見目麗しいブロシュをどこかから引き抜いて録音したのがこれだったのではないか。しかし本当のところは分からない。
 ただこれが、この曲の純真素朴さをそのまま地でいくような、なんとも穢れのない無垢な演奏。しかもこのブロシュという人、恐れ多くも大音楽家ガイヤールのテンポに無理にあわせようとしない。ときに子供のように無邪気に羽目を外すこともある。無理にさわろうとするとこわれそうな繊細さと、誰の言うことも聞かなさそうな気の強さ。それをガイヤールが温かく優しく見守る。他愛ない曲なのに、どういうわけか強烈に心に染みる。
 そしてはかないチェロの花束は、まるでためいきのように流れて消えた。」




Burg 1012 ミトロの第9



HINDENBURG
BURG 1012
\1800
大爆発第4楽章
 なにがここまで彼をかきたてたか
  ミトロプロス指揮&ニューヨーク・フィル

  ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱」
ディミトリ・ミトロプロス指揮
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
(ソプラノ)フランシス・イーンド
(メゾ ソプラノ)マーサ・リプトン
(テノール)デヴィッド・ロイド
(バリトン)マック・ハレル
ウェストミンスター合唱団
 1955年 モノラル ライブ録音 プライベートテープ

 ミトロプロス・ファン絶句の第9。記録上はこれしか残されていない。
 未発売放送音源ということでプライベート盤で発売されていたが今は手に入らない。
 この怪物演奏の噂を聞いて探していた人は多かったはず。


 ということで演奏は超爆演。とくに終楽章は冒頭から爆裂。
 これほど凶暴なミトロプロスを見たことがない。なにがここまで彼をかきたてたか。
 血にえたぎり、肉踊り、興奮は絶頂に達する。随所で聴いたことのない解釈が見られ、「この曲でそれをやっちゃいかんだろう」、と突っ込みたくなるような場面が頻発。
 敬虔な修道士がやってはいけないことをしてしまって、そんならとことんやってしまえ、と開き直ったかのよう。

 当時のミトロプロスとニューヨーク・フィルはマンネリ化して未来の展望が築けない状況だった・・・と聞いていた。そうしたなかどうしてこんな演奏が可能だったのか。
 それとも、だからこそこの破綻一歩前の驚天動地・狂乱怒涛の演奏が生まれたのか。


 以前のプライベート盤はかなり大きな瑕疵があったが、今回はかなり修復されていて試聴にまったく支障がない。


 ニューヨーク・フィル、このあとバーンスタインが来るわけである。よろしければこちらを。




Burg 1019 ロックハートのロマンス


HINDENBURG
Burg 1019
\1800

音楽に陵辱されるとしたらこんな感じか
 エリザベス・ロックハート

  (1)ベートーヴェン:ロマンス第2番ヘ長調op.50 *
  (2)ショーソン:詩曲
   ラヴェル:ツィガーヌ
エリザベス・ロックハート(Vn)

(1)アナトゥール・フィストラーリ指揮
 ベルリン・リアス交響楽団
(2)アナトゥール・フィストラーリ指揮
  ロンドン交響楽団
 12inch Bertelsmann 7000 * &MGM E3041 ) 1950年代録音mono

 ヨーゼフ・ハシッドをご存知だろうか。
 カール・フレッシュ門下のイギリスのヴァイオリニスト。
 恋に破れ発狂し、最後は精神病院で凶暴患者を従順にするロボトミー手術を受け廃人となり、結局そのまま正常に戻ることなく26歳でこの世を去った天才。

 その演奏を聴いたものはみな絶賛し、ハシッドが夭折しなければハイフェッツですら敵でなかったとまで言われる。
 フレッシュは「すべての弟子のうちで最も才能豊かなヴァイオリニスト」と語り、クライスラーは「天才ヴァイオリニストは100年に1人出るが、ハシッドは200年に1人の逸材だ」と絶賛した。

 で・・・。
 
 そのハシッドを廃人たらしめた美しきヴァイオリニストが・・・

 エリザベス・ロックハート。

 1921年生まれのスコットランド出身の女性ヴァイオリニスト。

 「詩曲」と「ツィガーヌ」は存在が知られていたが、今回HINDENBURGはベートーヴェンの「ロマンス第2番」を発掘したらしい。



 ベートーヴェンの「ロマンス」は、会員制配布LPで、しかもヨッフムのベートーヴェンの交響曲第2番の余白に入っていて見過ごされていたらしい。
 カタログ類や資料などにも載っていなかった音源なのでこれはありがたい。


 ちなみに「詩曲」、「ツィガーヌ」、「ロマンス第2番」、すべて指揮はフィストラーリ。
 フィストラーリはグスタフ・マーラーの次女、アンナ・マーラーと結婚したが、1956年に離婚し、翌年には2番目の女性と結婚している。
 その2番目の女性というのが・・・ロックハート。



 魔性の女かどうかそれは分からない。
 だがその演奏を聴けば何か分かるかもしれないと思って聴いたのだが・・・、先入観からか・・・、「詩曲」の妖艶さはちょっと普通じゃない。

 音楽に陵辱されるとしたらこんな感じか。
 フィストラーリはこの共演でやられたのだろうか。





店主のYOUTUBE動画で紹介したアイテムです。

https://youtu.be/yHZADczInd8



ASS 102 エルリのチャイコフスキー


ARDMORE
ASS-102
\1700
店主絶賛の
ドゥヴィ・エルリ
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲二長調Op.35

  12inch Ducrete Thomson SCC 508 -
  1962年1月21日、パリでの録音 STEREO
ドゥヴィ・エルリ(ヴァイオリン)
ピエール・デルヴォー指揮
コンセール・コロンヌ管弦楽団



 まだこの曲にこんな名演が残っていたのか。
 ドゥヴィ・エルリのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」。

 それにしてもヴァイオリニストの人に聴いてみたい。
 どうしてこんな音が出るのか?何が違うのか?
 楽器なのか?
 奏法なのか?
 性格なのか?

 どうしてこの人のヴァイオリンからはこんなに深みとコクのある音色が出てくるのか。
 悪魔の祭典で行われているかのような、まるで秘儀。タルティーニやパガニーニと同じような伝説がこの人にもあるのではないか。

 ここまで重量級・・・いや、違う・・・ここまでズシリと魂に響くチャイコフスキーというのは印象がない。
 まるで違う素材の・・・いや、違う・・・別の楽器で演奏されたかのようなチャイコフスキー。

 これを聴くとあの20世紀最大のヴァイオリニストの演奏が可愛いネコに思える。

 バックのデルヴォーとコンセール・コロンヌがまたいい。
 ・・・と思ったら、これは元々は「デルヴォー・シリーズ」の一環で録音されたものらしい。
 でも、やっぱり間違いなく主役はエルリ。
 しかもどうやら「半分」ライヴのような収録で一発撮りだったらしい。だからミスもあるが、切れそうな緊張感を味わえる。

 間違いなくこの曲の代表的名演の一つ。今までCD化されなかったのがまったく不思議。ARDMORE、またものすごいものを見つけてきた。

 ドゥヴィ・エルリ。
 パリ音楽院を1等で卒業し、パスキエ、カザルス、エネスコに師事、1955年のロン・ティボー・コンクールで優勝した伝説のヴァイオリニスト。
 伝説とはいえ1990年代になお現役として活躍していて、その名はときおりマニアの間でささやかれた。
 ・・・が、とにかくCDがほとんど出ていなかった。





 ドヴィ・エルリー(1928年11月5日 - 2012年2月7日)は、フランスのヴァイオリニスト。
 世代的にスターン、グリュミオー、コーガンよりちょっと後の世代。ソリストでいえばロストロポーヴィチ、指揮者でいえばテンシュテット、ブロムシュテット、マズア、ハイティンクと同年代。
 パリ音楽院でジュール・ブーシュリに学び、プルミエ・プリを得て卒業。
 1955年のロン=ティボー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝し、ソリストとしての活動を始めた。
 1968年にマルセイユ音楽院の教授となり、1973年にはマルセイユ・ゾリスデンを設立した。
 1977年のマルセイユのプロヴァンス室内楽センターの監督職を経て1982年に母校であるパリ音楽院の教授に就任。
 1995年以後は、パリのエコール・ノルマル音楽院で後進の指導に当たった。
 2012年2月7日火曜日の朝、勤め先のエコール・ノルマル音楽院へ向かう途中、パリの10区でトラックに跳ねられて事故死した。





 店主のYOUTUBE動画で紹介して一気に爆発したアイテムです。

https://youtu.be/xbV5cAIRdPk



ASS 043 レフの子供のための


ARDMORE
ASS-043
1CD-R\1700
リヴィア・レフ
 「子供のための音楽集」

 モーツァルト:キラキラ星変奏曲
 ベートーヴェン:エリーゼのために
 シューマン:「子供の情景」〜鬼ごっこ 眠りに入る子供
 シューマン:「子供のためのアルバム」〜
  勇敢な旗手 民謡 楽しき農夫
 ドビュッシー:「子供の領分」〜2曲
 C.P.E.バッハ:ソルフェージェット
 J.S.バッハ:前奏曲
 ビゼー:「子供の遊び」〜こま
 フォーレ:組曲「ドリー」〜こもり歌
 ショスタコーヴィッチ:3つの幻想舞曲Op.5
 プロコフィエフ:「赤ちゃんの一族」第1組曲(ワルツ)
 ヴィラ=ロボス:「赤ちゃんの一族」第1組曲〜3曲
 ジョリヴェ:歌ナイーブ〜2曲
 コダーイ:7つのピアノ曲Op.11〜No.3
 バルトーク:「12の小品」〜1曲 「子供のために」〜2曲
  全15作品

  12inch Pathe DTX269 - 1950年代後期MONO録音
  薄CDケース入りジャケ印刷とCD-R印刷のみの商品です。
(ピアノ) リヴィア・レフ

 「クラシック名盤この1枚(光文社)」というかなりマニアックな本の中で三木茂という方が紹介していてずっと気になっていたアルバム。
 「ジャケット写真の子供たちの様子をご覧になっていただければ、このディスクを聴いていただいたも同然。レフのピアノは、良い意味で「子供の目線」の高さである。聴いていて思わず楽しくなる演奏、というのは、とびっきりの技量とセンスとテンションの持続を兼ね備えることで成立する。この恐るべき「真実」は、このディスクを聴いて初めて実感できた。なんと理屈抜きにステキな時間!次から次へと登場する至福のひとときに、私は終わりの時間が来ないことを願いたくなってしまう。(クラシック名盤この1枚(光文社)三木茂氏)」

 今回のアルバムはその彼女がLP初期に録音したもの。


SH 113 非フルトヴェングラー/演奏者不明
  チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」op. 74


Schreiber Disc
SH 113
\1800
演奏者不明
  チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」op. 74
指揮者不明 
演奏団体不明
 (1950年代 スタジオ放送用録音モノラル)
プライヴェートテープ音源


 先日「指揮者不明」のブラームスの交響曲第2番壮絶演奏をリリースしていろいろ反響を呼んだSchreiber Disc。
 潔いのは、トスカニーニであることが判明した時点であっさり廃盤にして、商品納品済みだったにもかかわらずキャンセルに応じたこと。
 Schreiber Disc、扱う音源はデンジャラスだが、心根は高潔。CDメーカーとしてあっぱれである。

 ・・・しかし・・・

 普通そういう痛い目に遭ったらそういうやんちゃなことはやめとこうと思うもの。
 
 ところがこのレーベル、懲りない。
 それどころかもっとすごいのを出してきた。

 こういうのが好きなのだ。こういうことが好きなのだ。こういう音源をいっぱいもっているのだ。
 ただただこういうのをたくさんの人に聴いてほしいのだ。
 そんなメーカーは世界中探してもここ以外にない。


 さて・・・・

 ということで今回Schreiber Discがリリース予告してきたのは、演奏家不明の「悲愴」。

 音源提供者は海外の音源コレクターらしいが、唯一分かっているのが「1950年代 スタジオ放送用録音モノラル」ということだけ。
 Schreiber Discがネットで調べた限りでは「指揮はミトロプーロスという可能性がある、ロジンスキーかもしれない。」、「指揮者は別として、オケはウィーン・フィルの可能性もある」と。
 しかしまったく分からない。

 そしてそのうえで

 「なんにしても演奏は桁外れ、規格度外品。これを聴けば誰でもリリースしたくなる。演奏家が誰かなんてどうでもよくなる」

 と言ってきた。
 ほんまかいな。


 で、サンプルを送ってきたので「そんなもんかねえ」と言いながら軽く聞き流していたら・・・

 すごかった。
 ぶっとんだ。
 ほんとにすごかった。
 第1楽章中盤でまちがいなくぶっとぶ。ふるえおののく。ちぢみあがる。

 ちなみにオケもめちゃくちゃうまい。
 当然、指揮者もそんじょそこらのでくの坊じゃない。相当強烈。ただもんじゃない。終楽章ではかなり変なことやってる。
 まちがいなく20世紀前半の超カリスマ。みんなで死のうといえば楽団員がみんなお供してしまいそうなカリスマ。

 しかし誰かは分からない。


 ・・・ということでまたまた参考までに第1楽章を聴けるようにしてみました。
 ぶっとんでみてください。

https://www.dropbox.com/s/wn3woshaqxzhsui/202005HISOUTrack01.mp3?dl=0


 誰でしょうね。


 ちなみに今回は、指揮者が誰か判明しても、よほどのことがない限り(2020年のクルレンツィスだったとか)、リリースは中止にしません、とのこと。

 そのあたりの事情をご理解いただき、Schreiber Discの蛮行にリスペクトの思いを抱き、この凄まじい謎の「悲愴」を全曲堪能したい方はどうぞご注文お待ちしてます。



 ちなみに終楽章はもっとすごいです。吐きそうになります。




追記:

 ただ、いろいろ聞き比べてみると、個人的には指揮はロジンスキーかもしれない、という気がしてきた。
 終楽章の演出はロイヤル・フィルのときと同じ?というかロイヤル・フィルとのウエストミンスターの録音?
 ピッチの違いと音質の悪さで違う演奏のようにも聞こえるけれど・・・。
 でもいずれにしてもバーンスタインを殺そうとしたあの男ならこの演奏はアリえる。
 最近のリリースCDのきれいな音だとあまりそのすごさが分からなかったのだが、今回音の悪いSchreiber Discの録音で聴くとそのすごさが分かるという皮肉な話。音が混沌状態になって迫ってくるのだ・・・。実際このSchreiber Discの音が一番メリハリがあって生き生きしている。
 というか何度も聞き比べていると違う録音のような気もしてきた・・・

 ・・・と言って、ロジンスキーじゃなかったらすみません。



RICHT 55006 バックハウス&シューリヒト


RICHTHOFEN
RICHT 55006
\2200
メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟 序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
モーツァルト:交響曲第40番
   (1961年ルガーノ・ライブ録音)
(ピアノ)W.バックハウス
カール・シューリヒト指揮
スイス・イタリア語放送管弦楽団

 まったくのコメントなしでの掲載だったにもかかわらずふたをあけたら大ベストセラーとなったバックハウス&シューリヒトの「皇帝」。
 以前 ERMITAGE ERM144-2(後にAURAで再発)で発売になった名演である。


RICHT 55022 デルヴォーの幻想

RICHTHOFEN
RICHT 55022
CD-R\2200
ベルリオーズ:幻想交響曲*
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
ピエール・デルヴォー指揮 
*コロンヌ管弦楽団
 (1962年 パリ録音ステレオ) プライヴェートテープ
フランス国立放送管弦楽団 
 (1950年代モノラル録音)プライヴェートテープ*

 「幻想」はいまから15年くらい前にひっそり国内盤で発売された1962年1月の録音と同じと思われる。
 市場でも音楽ファンの間でもほとんど無視されたが、知っている人は知っている隠れた名盤。
 もしその国内盤と同じなら、評論家の宇野功芳氏が「当時のコロンヌ管はいい加減さで知られ、デルヴォーもオペラ座でブーを出されていたらしいが、なかなかどうしてこの「幻想」は聴かせる。・・・第4楽章は重いテンポながら、やるべきことはやり尽くしており、コーダの小太鼓最強打などものすごい。そして終曲に入ると指揮者もオーケストラもいよいよ荒れ狂い・・・」と語っていた演奏である。
 
 なにせデルヴォーの表現が粋で洒落てて、生き生きしているのだ。

 Ducrete Thomsonへの録音で、15年前にその国内盤が出るまで輸入盤でもCD化はされてなかった。残念ながら国内盤も今は廃盤。
 完全に同一の録音という結論はまだ得てないが、いずれにしても非常に貴重な復刻である。

 ちなみに一応ライヴという扱いになっていたが、下記チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲同様一発録音っぽい収録だったのではないか。
 そういう勢い、生命力がある。

RICHT 55027 デルヴォーの悲愴



RICHTHOFEN
RICHT 55027
\2200
デルヴォ―の悲愴
 チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調「悲愴」
ピエール・デルヴォ―指揮 
コンセール・コロンヌ管弦楽団
12inch Ducrete Thomson CC504 1961年 12月17日録音モノラル
第1楽章プチプチノイズあり。しかし全体的に良好。




 ピエール・デルヴォー。
 フランスの粋を伝える名匠。
 1917年、ジュリーニ、バーンスタイン世代だが、その名声は彼らのように全世界的人気に高まることはなかった。
 そして今から30年前にひっそりとこの世を去った。

 多くの音楽がファンにこの人のことを聴けば、おそらくこう言うに違いない。
 「デルヴォー?ああ、よく知らないけどいい指揮者だよね」と。

 でもそれは仕方がない。
 録音がないのだ。
 いや、フランスもののオペラや管弦楽曲はいくつか残している。
 しかし一般の音楽ファンを「ぎゅう」と言わせるには、どんなにいい演奏でもルーセルの「小管弦楽のためのコンセール」ではだめなのだ。ビゼーの「真珠とり」ではだめなのだ。サティの「ソクラテス」ではだめなのだ。
 やはりみなが大好きな人気曲でないと。


 では紹介しましょう。
 「え、デルヴォー、こんなすごい人だったの」と思っていただける演奏を。
 そして以後、この人に対するコメントが変わるような演奏を。


 1961年の「悲愴」。

 この図太さ、面白さ、壮絶さ。

 これを聴けば、以前ドゥヴィ・エルリとのヴァイオリン協奏曲を聴いたときに店主が思わずうめいた「まだこの曲にこんな名演が残っていたのか」という言葉を、みなさんも同じように発することになると思います。

 そして今からでも遅くない、デルヴォーの有名大作録音を聴きたくなると思います。




RICHT 55058 ビーチャムのブラームス



RICHTHOFEN
RICHT 55058
\2200
抱腹絶倒、しかし笑ってはいけない
 ビーチャム&シンフォニー・オブ・ジ・エアー
  1957年1月23日のブラームス

ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op. 90
メンデルスゾーン:序曲「美しいメルジーネの物語」op. 32
トーマス・ビーチャム指揮

シンフォニー・オブ・ジ・エアー
1957年1月23日ライヴ録音

ロイヤルフィルハーモニー
1959年 ライヴ録音

 ビーチャム、のっけからもうノリノリ。
 完全躁状態。
 「ふんは!」「はんが!」「えいや!」「ふんが−」「ほわわわー」と、マイクなんかものともせずに奇声あげまくり気合入れまくり。
 オケもそれに引きずられてコレまで聴いたことのないようなお祭ブラームス3番になってる。ゲラゲラ笑ってしまうこと請け合い。

 さらにびっくりなのはあのロマンティック第3楽章。
 どんなハチャメチャになるかと思ったら、あにはからんや、今度は一転して超ロマンティックなドロドロ映画音楽風展開。こんなにもドロドロの泣ける第3楽章も珍しい、というか聴いたことがない。さっきはあんなに笑ったのに今度はちょっとうるうるしてしまいそうになる。

 それにしても一体ビーチャムどうしてしまったのか。
 何かあったのか。なんか普通じゃないぞ。


 ちょっと待て。

 オケは

 え・・・

 ・・・シンフォニー・オブ・ジ・エア

 演奏日は

 え・・・

 1957年1月23日


 これ・・・

 トスカニーニ追悼公演じゃないか。



 「そんなばかな」というかたのために、抱腹絶倒の第1楽章、お聞きいただきましょう。
 笑っちゃいけませんが笑っちゃいます。

https://www.dropbox.com/s/9mfzlwu8kodcgl8/R55058Track01.mp3?dl=0


A100 045 トスカニーニの第9



ARDMORE
A100-045
\1800
悶絶必至のトスカニーニの爆裂演奏
 最後のブエノスアイレス公演の「第9」

 ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調 Op.125 「合唱」
  1941年7月24日 ブエノスアイレス ライヴ録音
   MONO − Private Tape
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
コロン劇場管弦楽団&合唱団
(S) ユディト・へドヴィヒ
(A) リディヤ・キンダーマン
(T) ルネ・メゾン
(B) アレクサンダー・キプ二ス

 今から13年前、拙著「クラシックは死なない!」で紹介していた、1941年7月24日、トスカニーニ最後のブエノスアイレス公演の「第9」。

 これまでARIOSO、M&A、GUILD HISTORICAL といろいろなレーベルで登場し、そのたびに大きな話題になっていた悶絶必至のトスカニーニの爆裂演奏である。

 さっそくサンプルを聞かせてもらったが、店主が最初に聴いたARIOSOなどに比べると随分音質はよくなっていた。


 ということで以前のコメントをどうぞ。

 「とんでもないものを聴いてしまった。

 1941年7月24日。トスカニーニ最後のブエノスアイレス公演。

 トスカニーニの異常性を知るには格好の1枚と言っていい。

 当時のブエノスアイレスが音楽先進地であることはわかるが、ここまで燃えるかトスカニーニ。
 この激烈ぶっ飛びの第9を聴かされたら、いくらトスカニーニが過激な指揮者だったとわかっていたとはいえ、これまでのこの指揮者への認識を改めなければならなくなる。

 しょっぱなからとても第9とは思えないテンションの高さ。
 ティンパニの強打は録音のせいかもしれないが、それにしてもその異常な推進力は正気の沙汰じゃない。
 そしてオーケストラも狂ったような興奮状態。
 アンサンブルは崩壊寸前で、勢いに任せて次のパッセージにいくといった綱渡り。
 こんなテンションで行ったらこれからどうなんるんだという心配をよそに、第2楽章ではさらに壮絶な地獄絵巻を展開し激しいノイズを完全に打ち消す。山師が純朴な村人をだまして血祭りに上げているかのよう。

 ・・・これはただのオーケストラいじめではないのか。
 トスカニーニ、何かいやなことがあったのか、それともとんでもなく嬉しかったのか、何かがなければこんなとんでもない演奏は生まれない。

 ・・・ただ終盤にかけて理性を取り戻したのか少しノーブルな演奏に変質していく。が、第1,2楽章の異常性は、是非是非一聴の価値あり。こんな体験なかなかできません!」

 (「クラシックは死なない!」より)



A100 014 ヴァルデラントのグリーグ


原盤のジャケット

ARDMORE
A100-014
\1800
伝説の名演
 ヒルダ・ヴァルデラント
  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16

   10inch Decca LW 5330 -
    1957年 コペンハーゲン録音MONO
(ピアノ) ヒルダ・ヴァルデラント
  (ほとんどLP録音がない北欧の女流ピア二スト 1917-1961)
スティグ・ヴェルテルべリ指揮
デンマーク国立放送交響楽団
デンマーク盤のみのレア音源

 久しぶりにARDMOREの親父が興奮しながら電話をかけてきた。
 「ヒルダ・ヴァルデラントのグリーグを見つけた」と。

 ヒルダ・ヴァルデラント?
 聞いたことあるようなないような。
 ただその昔、「誰のグリーグのピアノ協奏曲がいいか」、という話になったとき、どなたかが「北欧の女流ピアニストが弾いた録音がベスト」と語っていた。
 店主には思い当たる音源がなく、その方の勘違いだろうと思っていたが・・・これがその演奏に違いない。

 さてARDMOREの親父の興奮は止まらない。
 「こんなすごい演奏は聴いたことがない、これを聴いたらあんたもきっとのけぞる、アリア・レーベルで出したいといいよるに違いない、でもわたさんで」
 ARDMOREの親父は10分くらい一人で興奮しながら喋りつくして電話を切った。
 そして翌々日その音源が届いた。
 その「すごい演奏」とやらを聴いてみるか。

 なるほど・・・最初のピアノ1分で普通じゃないことがわかる。
 50年代中盤ということでDECCAといえども音質的に優れているとはいいがたいが、ホール空間にまるで星空のように広がるピアノ。
 それが女流とは思わせない重量級で、そして巨大なスケールを感じさせる。
 そして他の演奏では聴いたことのないような「タメ」もバッチリ決まってて無条件でかっこいい。
 そのピアノには剛毅な抒情がある。凛とした個性がある。

 調べた限りほかに手に入りそうな録音がないのがなんとも歯がゆいが、この人が北欧出身の類いまれなるピアニストであることは間違いない。
 

 ヒルダ・ヴァルデラントは、1917年生まれ、そして1961年、わずか44歳でこの世を去った北欧の伝説的ピアニスト。
 1934年にオスロでデビューし、北欧地域はもとより、英国、ドイツなどでも同世代有数のピアニストと呼ばれていた。
 

 


A100 017 ルフェビュールのバッハとベートーヴェン

ARDMORE
A100-017
\1800
新復刻盤!!
 イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)


 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ イ短調BWV.543 (リスト編)
  幻想曲とフーガ ト短調BWV.639 (ブゾーニ編)
  コラール前奏曲「来た、異教徒の救い主よ」 (リスト編)
  カンタータ第147番より「主よ人の望みの喜びよ」 (ヘス編)
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109 第31番変イ長調 Op.110

   10inch VSM FBLP 1079/80 - 1955年1956年 パリ録音MONO
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)
 

 この数ヶ月に聴いた中で文句なく最高のアルバム。すごい。

 イヴォンヌ・ルフェビュール。
 1898年生まれのフランスのピアニスト。
 20世紀を代表するフランスのピアニストのひとりと呼ばれるが、教育活動に熱心だったので録音はあまり多くない。
 そんな中ずば抜けて有名なのはフルトヴェングラーとのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番。1954年5月15日、ルガノのアポロ劇場で行われたライヴ録音。ただそこでのルフェビュール、もちろんすごいのだが、やはり彼女を聴くというよりフルトヴェングラーを聴く、という録音かもしれない。
 その後、フランスのSOLSTICEから、いきなり80歳近いルフェビュールの録音が登場、年齢を感じさせないみずみずしい演奏でファンを驚嘆させた。一連のシリーズはSOLSTICEの大黒柱としていまだにベストセラーを続けている。とはいうものの「これはルフェビュールの全盛期の演奏ではないよ」と言われてしまうと、決して悪い演奏ではないのに、どこか壊れ物を扱うような感じでハラハラしながら聴いてしまい、あげくに「全盛期はどんなだったのだろう」と思ってしまう自分がいた。
 
 しかし・・・今回ARDMOREから登場した復刻版は・・・ルフェビュール、50代。まさに「全盛期」の録音。

 すごいというのはいろいろな人の話でわかっていたのだが、それほど大きな期待をしないで聴いてしまったものだから・・・かなり大きな衝撃を被ってしまった。
 ・・・これがルフェビュールの本性か・・・。
 こんな人だったのか。
 最初の一音から、びっくりするほどの圧力。太くて強い。
 女性とは思えないといっては失礼なのかもしれないが、ピアノの音が黒光りしているのである。聴いているこちらの胸に「ズン!」と響いてくる。こんな迫力は後年の録音にはなかった。
 しかももちろん力任せとかいうのとは違う。まったく力んでないのに音圧だけがこちらにブンブン響いてくる。この類まれな荘厳さ。だからバッハが生々しくも神々しく聴こえる。こんなバッハを演奏する人がいたか。

 そして・・・ベートーヴェン・・。
 しかも曲はピアノ・ソナタ第31番。
 おそらくベートーヴェン好きの人が最も愛するこの曲・・・。
 こんな人の演奏でこの曲の終楽章を聴かされたら・・・一体どんなことになってしまうのか・・・。
 後年のSOLSTICEの演奏はもちろん聴いた。とても自然体で、悟ったような清らかな演奏だった。でもこの50年代の演奏は第1楽章の冒頭からしてそんな「清純」な演奏じゃない。もっともっと深くて強い。荘厳な響きの中にきわめて人間くさい何かを感じさせる。

 まるで魔物が夜の闇から降りてくると聞かされているかのように、まんじりともせず終楽章が始まるのを待った。
 やがてにわかに始まった「悲痛な歌」。

 これが・・・ルフェビュールか・・・。
 こんな・・・人だったのか。

 間違いなくここ最近で、最も衝撃的な瞬間を味わった。
 スタッフがいる事務所で、顔が上げられなくてしばらくうつむいたままだったのは、本当に久しぶりだった。




A100 006&007 ダルレのサン・サーンス



ARDMORE
A100-006
\1800
ジャンヌ=マリー・ダルレ
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 Vol.1

  ピアノ協奏曲 第1番二長調Op.17
  同 第2番ト短調Op.22 
  同 第3番変ホ長調Op.29
   12inch Pathe DTX176 222 252 -
    1950年代中期録音MONO
ジャンヌ=マリー・ダルレ(ピアノ)
ルイ・フレスティエ(指揮)
フランス国立放送局管弦楽団
 

ARDMORE
A100-007
\1800
ジャンヌ=マリー・ダルレ
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 Vol.2

  ピアノ協奏曲 第4番ハ短調Op.44
  同 第5番へ長調Op.103「エジプト風」
  七重奏曲Op.65 +
   12inch Pathe DTX176 222 252 -
    1950年代中期録音MONO
ジャンヌ=マリー・ダルレ(ピアノ)
ルイ・フレスティエ(指揮)
フランス国立放送局管弦楽団
ロジャー・デルモット(トランぺット) +
ガストン・ロジェロ(コントラバス) +
パスカル四重奏団 +
 



 仮にももう半世紀以上前の録音である。
 いい加減、「サン=サーンスのピアノ協奏曲全集はやっぱりマリー・ダルレ」、とかいうのはやめてくれ・・・
 と言いながら、久しぶりにこのARDMORE盤で全曲聴いてみた。

 「サン=サーンスのピアノ協奏曲全集は、やっぱり、マリー・ダルレ。」

 ああ。結局そう言ってしまった。

 なんなんだ、やっぱりすごい。
 昔ピアノ音楽について狂ったように詳しい評論家の谷戸基岩氏が「これを凌駕できるのはタリアフェロの5番だけ。こんなにも輝かしく洒脱にそして深く読み込んで演奏したものは空前絶後。これほどまでにパッセージがきらめき、自然に呼吸した演奏を果たして聴いたことがあるだろうか」と絶賛していたが、いやはや、タリアフェロと比較されている第5番も含めて、こんなにも聴いていて心が大空に舞い上がるような高揚感を与えてくれる演奏にはお目にかかったことがない。
 たとえば第2番の第1楽章。まるでこの世の美しいもの切ないものをすべて吸い込んでしまったかのように、聴くものの呼吸は1分間止まる。
 一体何なんだ。何が他の演奏家と違うのだ。
 まるでミューズがちょっと地上に降りてきてピアノと戯れているかのよう。
 そう、どことなく浮世離れしているのである。神がかっていて人間じゃないみたいな感じなのである。輝かしくて神々しくて、でもちょっと洒落っ気もあって。

 半世紀経って君臨しても仕方がない、これは。







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