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HECTORグループ総帥からのメッセージ
超高額お宝音源の復刻盤
10タイトル


HECTORより

 「今後正規CD では発売にならないであろう高額オリジナル・アナログ盤の復刻音源です。
 全てオリジナル盤による復刻です。

 どれもマニア達はこのLPを血眼になって探し求めている、そんなお宝音源です。
 内容もさることながらその存在自体が価値をもつアイテム・・・。いい悪いは別としてすでに超高額の骨董品であり、それがひとつのブランドとなっているもの。

 そんな50年以上前のお宝音源の復刻盤を改めてご紹介します。
 今回は10イテム厳選しました。
 何れもなかなかオリジナル盤には巡り合えない代物です。

 私の調査のいたらないところで海外盤などで復刻されていたらご了承いただきたいですが、たとえそうであってもこれらの復刻盤がすばらしいものであることは間違いありません。」

 HECTOR, ARDMORE, HINDENBURGなどいくつもの歴史的音盤復刻を行ってきているHECTORグループの総帥が、上記メールとともに10タイトルのリストを送ってきた。
 要は自分のコレクションの中でも突出して高額だったLPの復刻盤を紹介したいということらしい。

 SPECTRUMとかMYTHOSがいつこれらの音源を復刻してもおかしくないような気もするが、たとえそうであってもHECTORグループの復刻水準で、これらの音源をお手ごろ価格で聞けるというのはやはりありがたいことと思う。

 オリジナル・アナログ盤の価格が高いから価値がある、というつもりはないが、そうした手に入りにくい秘蔵音源が聞けるというのはたしかにワクワクする。


 価格の下に表記したのは、HECTORが伝えてきた復刻に使用したオリジナル・アナログ盤の市場価格。
 ちょっといやらしい気もするが、まあ、そういうことらしい。





原盤のジャケット

ARDMORE
A100-014
\1800
LP時価8万円
伝説の名演
 ヒルダ・ヴァルデラント
  グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16

   10inch Decca LW 5330 -
    1957年 コペンハーゲン録音MONO
(ピアノ) ヒルダ・ヴァルデラント
  (ほとんどLP録音がない北欧の女流ピア二スト 1917-1961)
スティグ・ヴェルテルべリ指揮
デンマーク国立放送交響楽団
デンマーク盤のみのレア音源

 久しぶりにARDMOREの親父が興奮しながら電話をかけてきた。
 「ヒルダ・ヴァルデラントのグリーグを見つけた」と。

 ヒルダ・ヴァルデラント?
 聞いたことあるようなないような。
 ただその昔、「誰のグリーグのピアノ協奏曲がいいか」、という話になったとき、どなたかが「北欧の女流ピアニストが弾いた録音がベスト」と語っていた。
 店主には思い当たる音源がなく、その方の勘違いだろうと思っていたが・・・これがその演奏に違いない。

 さてARDMOREの親父の興奮は止まらない。
 「こんなすごい演奏は聴いたことがない、これを聴いたらあんたもきっとのけぞる、アリア・レーベルで出したいといいよるに違いない、でもわたさんで」
 ARDMOREの親父は10分くらい一人で興奮しながら喋りつくして電話を切った。
 そして翌々日その音源が届いた。
 その「すごい演奏」とやらを聴いてみるか。

 なるほど・・・最初のピアノ1分で普通じゃないことがわかる。
 50年代中盤ということでDECCAといえども音質的に優れているとはいいがたいが、ホール空間にまるで星空のように広がるピアノ。
 それが女流とは思わせない重量級で、そして巨大なスケールを感じさせる。
 そして他の演奏では聴いたことのないような「タメ」もバッチリ決まってて無条件でかっこいい。
 そのピアノには剛毅な抒情がある。凛とした個性がある。

 調べた限りほかに手に入りそうな録音がないのがなんとも歯がゆいが、この人が北欧出身の類いまれなるピアニストであることは間違いない。
 

 ヒルダ・ヴァルデラントは、1917年生まれ、そして1961年、わずか44歳でこの世を去った北欧の伝説的ピアニスト。
 1934年にオスロでデビューし、北欧地域はもとより、英国、ドイツなどでも同世代有数のピアニストと呼ばれていた。
 

 





アリア・レーベル/アンドラ−ド2枚組セット

ARIA LABEL
ARD 0082
(2CD-R)
\3600→\3300

シベリウス
LP時価10万

CD1

ジャニーヌ・アンドラード (ヴァイオリン)第1巻

 (1)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
   デンマーク盤 Deeca LP DLP9001
   1959年録音

 (2)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
   12inch Tip Classic 633508 -
   1960年代初期録音 MONO
ジャニーヌ・アンドラード(ヴァイオリン)

(1)二ルス=エーリク・フォウグステッド指揮
  フィンランド放送響

(2)ハンス・ユルゲン=ヴァルター指揮
  ハンブルグ・プロ・ムジカ交響楽団


シベリウス


 ジャニーヌ・アンドラードは、ソリアーノ、ヌヴーと並ぶ「女性ヴァイオリニストの三羽烏」と呼ばれたフランスの名女流奏者。
 1918年にブザンソンで生まれ、名教師ブーシュリ、そしてティボー、カール・フレッシュに師事した。
 残した録音が少なく、このシベリウスも「極めてレア物でデンマークのデッカ盤しか発売されていない珍しいLP。
 ちなみに市場にでれば10万位はするだろうか?というか、なかなかおめにかかれない盤。
 ARDMOREの社長が「とにかくレア!!」とコメントしていたとおり非常に貴重なもの。

 演奏自体は並み居る競合盤に食い込む完全無欠で壮麗無比な名演とまではいかないが、随所に彼女の煌き輝きを見ることができるので、彼女の演奏を愛する人には幸せを与えてくれるはず。
 第2楽章に音揺れがあったり、やや突っ込みを入れたくなる箇所もあるのだが、愛すべき演奏であることに変わりはない。


CD2

ジャニーヌ・アンドラード (ヴァイオリン)第2巻


ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
   LP (F)VEGA 30MT10121 - 1950年代後期録音MONO
(ヴァイオリン)ジャニーヌ・アンドラード
ハンス・ユルゲン=ヴァルター指揮
ハンブルク・プロ・ムジカ管弦楽団
小品集
 モンドンヴィユ:ヴァイオリン・ソナタ第4番ハ長調 *
 マテゾン:アダージョ・エスプレッシーヴォ (組曲ハ短調より) *
 リース:常動曲Op.34 *
 ペルゴレージ:ヴァイオリン・ソナタ第1番ハ長調
 ラモー:ガヴォット(栄光の神殿より)
 パガニーニ:ラ・カンパネラ
  10inch Supraphon LPM 390 - 1956年1957年録音MONO
ジャニーヌ・アンドラード (ヴァイオリン)
アルフレード・ホレチェク (ピアノ)*
ヤン・パネンカ (ピアノ)







ARDMORE
A700-05
\2200

LP時価5万
ジャン・シャンパイユ、幻の名盤
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ & パルティータ より

  (16の楽章を選曲編成した組曲として演奏)
ジャン・シャンパイユ(ヴァイオリン)
 12inch Vega C30S 208 - 1950年代後期録音MONO

 当時の録音としては、あまりにも奇抜なシャコンヌは約10分と驚異的な速さ!
 これだけ聴いても損はない。今でも高額ヴェガ盤。(Ardmore) 

 シャンパイユ(シャンペイユ)は1910年生まれ。パリ音楽院でEd.ナドーとF.トゥーシュ に師事、後にジョルジュ・エネスコにも教えを得た。ラムルー管弦楽団のコンマス、パリ・オペラ座管弦楽団のソロ・ヴァイオリンをつとめた。
 イザイ国際ヴァイオリン・コンクール(ベルギー、エリザベート女王音楽コンクール)でダヴィド・オイストラフと同時期の入賞者でもあった。
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937)、ポール・パレー(1886-1979)、ヤッシャ・ホーレンスシュタイン(1898-1973)、ウラディミル・ゴルシュマン(1893-1972)、アルベール・ヴォルフ(1884-1970)等の指揮者と共演し、また1944年から1950年にはカルヴェ弦楽四重奏団でも活躍し、カルヴェが退いたあとは自らが楽団を率いた。
 ジャック・ティボー、ジョルジュ・エネスコたちのフランス・ヴァイオリン楽派の後継者である。

 今回の録音は全曲から16の楽章を選曲編成した組曲。マニアの間では非常に有名な盤で、強烈な個性から高い人気を誇ってきた。上記のとおり驚異的な速さの「シャコンヌ」がとくに知られる。





ARDMORE
A700-15
\2200

LP時価6万

バレンツェン(P)/リサイタル集
 ルイ=クロード・ダカン:かっこう
 ラモー:めんどり
 モーツァルト:トルコ行進曲
 ベートーヴェン:エリーゼのために
 ウェーバー:ロンド・フィナーレOp.24「常動曲」
 シューベルト:楽興の時Op.94より第3番へ短調
 メンデルスゾーン:無言歌より「春の歌」「紡ぎ歌」
 シューマン:子供の情景より第7番「トロイメライ」
 ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2
 リスト:愛の夢
 ブラームス:ワルツOp.39
 プーランク:3つの常動曲  (他全15曲)
アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)
 12inch (F)Trianon 6107 パテ・フラット盤  - 1950年代後期録音MONO
 (一部のSP盤とは別録音です)  一部音ワレ等があります。

 以前ベストセラーとなっていたM-042を全面的にリマスタリング。かなり状態がよくなり、そうとうピアノが生々しくなった。(ARDMORE)





ARDMORE
A700-20
\2200

LP時価4枚分8万
アンリ・オネゲル(チェロ)
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007
                 第2番二短調BWV.1008
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
ショパン:「ノクターン」 Op.9−2 (第2番)
シューマン:「トロイメライ」Op.15−7
フォーレ:「ロマンス」Op.69  「ちょうちょ」Op.77
アンリ・オネゲル(チェロ)
エイフィント・メラー (ピアノ)
7inch 45rpm metronome / MCEP 3016 3074 3077 3087 3088 - 1950年代後期録音MONO
(一部音トビがあります。)



 アンリ・オネゲル。バッハの無伴奏。MYTHOSからステレオの全曲盤が出ていたが、これはモノラルで残された1、2番。
 オネゲルはスイス・ロマンドの首席奏者で、60歳でソロに転向したらしい。MYTHOSがオネゲルのバッハ無伴奏全曲を出したときに「アンリース・シュミットとアンリ・オネゲルが出せたのでもう死んでもいい。」というようなことを言っていた。しかもあのすさまじきアンドレ・レヴィの演奏をさしおいてもこれを聴けという。「モノラルでのこの曲の最上最高の演奏がアンリース・シュミットなら、ステレオでの最高は間違いなくこのアンリ・オネゲルである」、と豪語していた。そのオネゲルの幻のモノラル録音。演奏は自由奔放な個性丸出しの演奏で、好き嫌いが分かれると思う。だが好きな人にはたまらないだろう。

 そして後半は「アルペジョーネ」を含む室内楽録音集。
 7inchの超レア盤で、ARDMOREの親父は「そうとう高いよ〜」と舌なめずりしながら言っていた。まあARDMOREの親父はいいとして、密かなオネゲル・ファンは多いのでこれはうれしいだろう。
 で、演奏は、気品あふれる自由な個性を発揮したオネゲルらしい演奏。さすがによかった。
  崩しすぎず、しかし決して型にはまらず、しかもその外し具合がなんともセンスあふれる。ショパンのノクターンにシューマンのトロイメライ、フォーレのロマンス・・・うーん・・・おそらく女性にもてただろうなあ、と思わせる優しさと洒脱さ。
 オネゲル、かっこよすぎでしょう。







ARDMORE
A700-22
\2200

全てで時価20万
ミシェル・ブシノー(ヴァイオリン)
タルティー二(クライスラー編):コレッリの主題による変奏曲
クライスラー:マルティーニの様式によるアンダンティーノ
パガニーニ:奇想曲第13番 第9番
シューベルト:アヴェ・マリア
イザイ:マズルカ「遠い過去」
ヴィエ二アフスキ:華麗なるポロネーズ
ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形
フォーレ:子守歌
ラヴェル:ツィガーヌ   (全10曲)
 (ピアノ)ジュヌヴィエーヴ・デュフレーヌ
  12inch Festival FLD84 - 1957年録音MONO
オーベール:ヴァイオリン協奏曲二長調 イ長調
 ベルナール・ワール指揮 ヴェルサイユ室内管弦楽団
  12inch Contrepoint MC20135 - 1957年録音MONO
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番二長調Op.1-13
 (ピアノ)モーリス・フォール
  78rpm Pathe PDT246/7 - 1951年録音MONO
(ヴァイオリン)ミシェル・ブシノー



(昔のコメントから)
 オーベールの珍しいヴァイオリン協奏曲。
 曲自体はあまりポピュラーではないが、このヴァイオリニストの非凡さを思いっきり知らしめる「高雅」な演奏。

 ブシノー、残された録音は極めて少ないのだが、いろいろ調べているとこのオーベール以外に小品集の録音があるという記述に出会った。
 ただ、ちょっとやそっとじゃ手に入らないらしい。
 ・・・しかももし手に入ったとしても極めて・・・高いらしい。(オークションで見る限り8万円から30万円だった)

 そこでARDMOREの親父に、「ブシノー、小品集録音があるらしいじゃない?ちょっと手に入れてみてよ」と普段のお返しに意地悪な要求をしてみた。

 そうしたらARDMOREの親父がこう言い放った。
 「もう手に入れてまっせ。」
 うそ・・・。

 しかし、嘘ではなかった。・・・それがこのアルバム。

 聴いた。
 店主には心から愛するゲステムのヴァイオリン小品集がある。そうおいそれとそのアルバムと比べるようなことはしたくない。
 ・・・なのだが・・・これは・・・すごい。
 すごかった。
 まだ3回しか聴いていないが、心から愛おしいと思える、そんなアルバム。
 ゲステムのアルバムと比べることはあえてしたくない。まったく別の次元で手元にずっと置いておきたくなる、そんなアルバム。

 一体過去のLPにはどれだけものすごいお宝が眠っているのだ?そしてどうして誰もそれを掘り起こそうとしないのだ?
 ARDMOREの親父には、毎回本当にしてやられる。

 悔しいが・・・感謝している。





ARDMORE
A100-017
\1800

LP時価2枚分40万
新復刻盤!!
 イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)


 J.S.バッハ:
  前奏曲とフーガ イ短調BWV.543 (リスト編)
  幻想曲とフーガ ト短調BWV.639 (ブゾーニ編)
  コラール前奏曲「来た、異教徒の救い主よ」 (リスト編)
  カンタータ第147番より「主よ人の望みの喜びよ」 (ヘス編)
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109 第31番変イ長調 Op.110

   10inch VSM FBLP 1079/80 - 1955年1956年 パリ録音MONO
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)
 

 ARDMOREの親父から
 「今回はリマスタリングをやり直して、今までのよりも全然すごくなったで聞いてみて」
 といわれ、送られたサンプルを聞いてみたら低音がずしんと来た。前の復刻でも相当「ずん」と来たのに今回はさらにすごい。


************************************************

(かつてのコメントから)

 この数ヶ月に聴いた中で文句なく最高のアルバム。すごい。

 イヴォンヌ・ルフェビュール。
 1898年生まれのフランスのピアニスト。
 20世紀を代表するフランスのピアニストのひとりと呼ばれるが、教育活動に熱心だったので録音はあまり多くない。
 そんな中ずば抜けて有名なのはフルトヴェングラーとのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番。1954年5月15日、ルガノのアポロ劇場で行われたライヴ録音。ただそこでのルフェビュール、もちろんすごいのだが、やはり彼女を聴くというよりフルトヴェングラーを聴く、という録音かもしれない。
 その後、フランスのSOLSTICEから、いきなり80歳近いルフェビュールの録音が登場、年齢を感じさせないみずみずしい演奏でファンを驚嘆させた。一連のシリーズはSOLSTICEの大黒柱としていまだにベストセラーを続けている。とはいうものの「これはルフェビュールの全盛期の演奏ではないよ」と言われてしまうと、決して悪い演奏ではないのに、どこか壊れ物を扱うような感じでハラハラしながら聴いてしまい、あげくに「全盛期はどんなだったのだろう」と思ってしまう自分がいた。
 
 しかし・・・今回ARDMOREから登場した復刻版は・・・ルフェビュール、50代。まさに「全盛期」の録音。

 すごいというのはいろいろな人の話でわかっていたのだが、それほど大きな期待をしないで聴いてしまったものだから・・・かなり大きな衝撃を被ってしまった。
 ・・・これがルフェビュールの本性か・・・。
 こんな人だったのか。
 最初の一音から、びっくりするほどの圧力。太くて強い。
 女性とは思えないといっては失礼なのかもしれないが、ピアノの音が黒光りしているのである。聴いているこちらの胸に「ズン!」と響いてくる。こんな迫力は後年の録音にはなかった。
 しかももちろん力任せとかいうのとは違う。まったく力んでないのに音圧だけがこちらにブンブン響いてくる。この類まれな荘厳さ。だからバッハが生々しくも神々しく聴こえる。こんなバッハを演奏する人がいたか。

 そして・・・ベートーヴェン・・。
 しかも曲はピアノ・ソナタ第31番。
 おそらくベートーヴェン好きの人が最も愛するこの曲・・・。
 こんな人の演奏でこの曲の終楽章を聴かされたら・・・一体どんなことになってしまうのか・・・。
 後年のSOLSTICEの演奏はもちろん聴いた。とても自然体で、悟ったような清らかな演奏だった。でもこの50年代の演奏は第1楽章の冒頭からしてそんな「清純」な演奏じゃない。もっともっと深くて強い。荘厳な響きの中にきわめて人間くさい何かを感じさせる。

 まるで魔物が夜の闇から降りてくると聞かされているかのように、まんじりともせず終楽章が始まるのを待った。
 やがてにわかに始まった「悲痛な歌」。

 これが・・・ルフェビュールか・・・。
 こんな・・・人だったのか。

 間違いなくここ最近で、最も衝撃的な瞬間を味わった。
 スタッフがいる事務所で、顔が上げられなくてしばらくうつむいたままだったのは、本当に久しぶりだった。





ARDMORE
ASS 038
(2CD-R)
\2200

LP時価2枚分10万
Paul Makanowitzky / パウル・マカノヴィツキー (ヴァイオリン)
ブラームス:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」
 同第2番イ長調 第3番ニ短調
 ホルン三重奏曲変ホ長調*
  12inch Lumen LD3428/9 - 1950年代後期MONO録音
パウル・マカノヴィツキー (ヴァイオリン)
ノエル・リー (ピアノ)
ピエール・デル・ヴェスコーヴォ (ホルン)*

 オリジナル希少盤超名演のブラームス・・・凄い高額LP。なかなかそろわない。

(ホルン三重奏曲は一部ヒズミ等があります)





HINDENBURG
BURG-1001
CD-R\1800

1002とあわせて
LP時価4枚分20万
アレクサンドル・セリエ(P)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第9,14,27番

 (12inch Club National du Disque CND12&13)
アレクサンドル・セリエ(P)
カール・リステンパルト指揮
ザール室内管弦楽団
 

HINDENBURG
BURG-1002
CD-R\1800
アレクサンドル・セリエ(P)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第13,15,18番

 (12inch Club National du Disque CND12
  Lumen LD2-350s & 351s)
アレクサンドル・セリエ(P)
カール・リステンパルト指揮
ザール室内管弦楽団
 セリエのモーツァルト協奏曲正規録音はこれだけ。
 録音が極めて少ないので、アナログ盤は入手困難なお宝。フランスではとんでもない高値で中古盤が取引されている。(メーカーより)

 薄CDケース入り折り返しジャケ日本語表記付

 1950年代後期録音)MONO



 この人のモーツァルトを聴くと、他の人の演奏では聴けなくなる、と言われる。

 アレクサンドル・セリエ。

 端正で優美。なにより自然。
 「何回聴いても飽きない」と言った人がいたが、飽きるなんてものじゃない、何回聴いても天国に連れて行ってくれる。

 音楽の神がモーツァルトを介して「真の美」を表現したのだとしたら、それをそのままこの世に顕現したのがこの人。
 モーツァルトの音楽に恣意を求めない、ただただあるがままの姿で聴きたければセリエの演奏を聴けばいい。

 ・・・ただ、その協奏曲録音は限られており、2つのレーベルから6曲が出ているだけ。
 しかもそうとうに入りにくい。
 今回HINDENBURGはそのすべてを復刻してきた。
 このアイテムからHINDENBURGの新しいシリーズが始まるらしい。


 アレクサンドル・セリエ。
 1924年生まれのフランス系ドイツ人。
 ギーゼキングやフィッシャー、ケンプに師事し、ザールブリュッケンの音楽学校で教えていたらしい。
 ただその演奏は「フランス的」とか「ドイツ的」というよりも、人間離れしていて、あえていうならやはり「天国的」、か。

 過度の期待を抱かず、さらりと風のように聴いてほしい。
 ふとした瞬間に、人生最上のモーツァルトが流れていることに気づくと思う。








ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


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