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在庫限り!
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MEMORIES
超・超特価セール
その2
〜9/29(火)午前9時

1CD\1,900→\990
→\890
2CD\3,800→\990
→\990
3CD〜6CD \2400→\1990→\1290


 風前の灯と思われた歴史的録音レーベルMEMORIES、しかし一時期からレアでありながら超特価のシリーズをリリース、その後空前の快進撃を続けている。
 他レーベルがなかなか出してくれない音源をうまくまとめ、ファンが喜びそうな形で独自編集するセンスは悪くない。
 ここでしか出ていない秘蔵音源も多数ある。どうせまた他のレーベルから出るだろうとたかをくくっていると痛い目に遭う。


 今回の案内は期間限定セール。
 しかし、ほとんどのものは在庫限定。
 ・・・というか、おそらく在庫を処分したいのだと思う。なので完売したらなかなか再プレスということはない。

 期間内でも早い段階で完売になるものも出てくるだろう。
 どうかどうかご希望のものはお早めに。




MR 2112
\1,900→\990→\890
ヨハン・シュトラウス2世:
 「こうもり」序曲、皇帝円舞曲、
 アンネン・ポルカ、ポルカ「雷鳴と電光」、
 ワルツ「春の声」、ピチカート・ポルカ、ポルカ「狩」、
 ワルツ「美しく青きドナウ」、
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
 (1958年5月7日ブリュッセル、グランド・オードトリアム、万博会場)
カラヤン指揮
ウィーンフィル、
ヒルデ・ギューデン(S、「春の声独唱),
ウィーン楽友協会男声合唱団(美しく青きドナウ)

巨匠カラヤンが名実共にヨーロッパ音楽界の帝王として君臨しはじめた頃のライヴです。第二次世界大戦後初の大規模万博として欧州復活を世界にアピールしたブリュッセル万博におけるライヴです。カラヤンとシュトラウス・ファミリーの相性の良さはニューイヤーコンサートでも実証済みですが、野心ギラギラのこの時期のエネルギッシュな名演には陶酔させられます。クライバーもびっくりの快速で突っ走る「こうもり」「雷鳴と電光」。魅惑の旋律美を生かすレガート奏法も炸裂して聴衆をとろけさせます。名花ギューデンを迎えた「春の声」のゴージャス振り。お気に入りのウィーン楽友協会男声合唱団をあえて参加させた「美しく青きドナウ」などはちょっと赤面してしまうほどの派手さです(カラヤンにとって合唱付はこれが唯一)。どこをとってもカラヤン節満載のライヴです。映画スターのように格好良いジャケット写真もグッドです。モノラル

MR2377
\1,900→\990→\890
クーセヴィツキ―&ボストン響/
 ブルックナー:交響曲第8番(クーセヴィツキ―改訂版)
   (1947年12月30日ライヴ)
クーセヴィツキ―指揮
ボストン交響楽団
 非常な問題作であり、カルト的な演奏です。
 巨匠クーセヴィツキ―は現在では奇矯な解釈をする変人指揮者と目されていますが、アメリカの名門を率い絶大な人気を誇ったことが証明するように明快な音色、効果的な強調、新作の紹介と常に観客のことを考えた大指揮者でもありました。
 しかしながら、このブルックナーはどうでしょうか?当時アメリカではブルックナーは人気がなかったと言われておりますが、大オーケストラを壮麗に鳴らす音楽に当時の巨匠が食指を動かされたことは想像に難くありません。
 結果としてクーセヴィツキ―は大胆なカットを敢行。全曲を通じて何と50分強です!この賛否は聴き手にお任せします。今こそ聞くべきブルックナーの一つです。
 モノラル

MR2600
\1,900→\990→\890
セル+クリーヴランド管
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
  [14:52][16:10][5:58][12:08]
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
 1967年5月11日セヴェランス・ホール、ライヴ・ステレオ

 セル+クリーヴランド管のベートーヴェン・プログラムより。MR2597モリーニの伴奏を務めた、ヴァイオリン協奏曲の後半プロ。かの有名なスタジオ録音から10年経過し、円熟味をさらに増したセルが成し得た至高の名演。
 1970年の来日公演でも「英雄」は絶賛されましたが、十八番だけに凄い演奏。スケールが大きく、テンポの絶妙な変化には唸るしかありません。第4楽章など音楽の歩みを少々止めて語りつくします。
 「セルはインテンポ」は単なる誤解。「セルは冷たい」は一面のみの指摘であることの証明です。 このような素晴らしい演奏がステレオで収録されていたことに感謝の念を禁じえません。

MR2601
\1,900→\990→\890
セル&クリーヴランド管
 ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜
  第1幕前奏曲
 シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
 1965年6月24日アムステルダム・コンセルトヘボウ、ライヴ・ステレオ

 セル&クリーヴランド管の1965年ヨーロッパツアーより、アムステルダムのコンセルトヘボウにおける凄絶なライヴ!
 この年の5月から6月に掛けてセルはクリーヴランド管を率いてソビエトも含む大規模なヨーロッパツアーを敢行しました。
 セルはコンセルトヘボウ管には、ほぼ毎年客演しておりますから、この屈指の名ホールのアコースティックは熟知しております。
 「自分が育てたアメリカのオーケストラを使ってヨーロッパ音楽の神髄を聞かせてやる!」とばかりに自信に満ち満ちた演奏。「ザ・グレート」に至ってはスケール極大。楽曲が進むにつれてアンサンブルが緊張感をもって益々締ってくる驚異の名演。金管の咆哮は鳥肌もので、テンポの落とし方の絶妙さに聞き手はひれ伏す他はありません。
 「名歌手」も恰幅の良い名演。熱い演奏をライヴで聴かせる巨匠ですが、その極限とも言える問答無用の名演。このような偉大な演奏がステレオで収録されていたことに感謝の念を禁じえません。

 名歌手前奏曲[9:27]ザ・グレート[13:49][14:18][9:30][10:34]

MR2608
\1,900→\990→\890
セル+クリーヴランド管のステレオ・ライヴ
 マーラー:交響曲「大地の歌」
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団、
モーリン・フォレスター(CA)、
リチャード・ルイス(T)
 ステレオ

 1967年4月21日クリーヴランド、ライヴ

 セル+クリーヴランド管のステレオ・ライヴがさらに登場!セルとしては珍しいレパートリーである、マーラーの「大地の歌」です。
 セルはマーラーを満遍なく取上げた指揮者ではありませんが、第6番の超名演が証明するように非常に相性の良い作曲家だったと言えます。
 「大地の歌」は記録では4回しか指揮していないそうですが、気負い立ったテンポで苛烈に表現される第一楽章から聞き手はのめり込んでしまうことでしょう。
 フォレスター、ルイスというマーラー歌手を従えて万全の出来。オペラに長じたセルだけに劇的表現に不足はなく、「告別」の激情と寂寥が両立した光景には息を呑むばかりです。
 当演奏はかつてHunt/ARKADIAで初出、これはモノラルなうえにベルリンにおけるライヴと誤記されておりました。その後の商品も誤記が継承されておりましたが、1967年にセルはクリーヴランド管とヨーロッパで演奏していないために現地クリーヴランドでの演奏であることが確認されました。
 ステレオの極上音質でお楽しみ頂けます。

MR2612
\1,900→\990→\890
セル+クリーヴランド、ライヴ集
ファリャ:スペインの庭の夜
 [9:31][4:42][8:36]、
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番
 [14:27][8:02][6:14]
  (1966年12月8日セヴェランスホール・ライヴ)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管、
ロベール・カサドシュ(P)
 
 リリース毎に衝撃が増すセル+クリーヴランド、ライヴ集。今回はフランスの名手、ロベール・カサドシュとの共演です。
 ファリャはセルにとって音盤初レパートリー!交響詩とも協奏曲ともとれる標題音楽。こういう曲を硬派の雄とも言えるセルがきっちり鳴らすと実に爽快で、かつ作曲家の巧みな技法が顕わになるというものです。
 「オール・ラヴェルのリサイタルを開いたのは私が最初」とフランス音楽の現代フランス音楽の権威としても自負が強かった名ピアニストですが、希代のモーツァルティアンでもありました。ピアニストとしても名高いセルが繰返し共演、録音もしたほど信頼も厚いのは当然。このモーツァルトは、余裕や潤いと厳格さが同居した完璧な名演。
 セルが作り出す引き締まってはいるものの冷たくならないモーツァルト像にも脱帽。スタジオ録音よりも5年後のライヴですから円熟味はさらに増し、聞き手は愉悦に身を任せれば良いだけです。聴きやすいステレオ録音で最高!

MR2616
\1,900→\990→\890
バーンスタイン指揮&ニューヨーク・フィル
 マーラー:交響曲「大地の歌」
バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィル、
ジェス・トーマス(テノール)、
ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ(バリトン)

 バーンスタインの「大地の歌」ライヴが登場!しかも多少揺れもある箇所がございますが全体は優秀なステレオ録音、感謝です。
 マーラーと言えばバーンスタインですが、「大地の歌」に限って言えば、いつでも手掛けられるレパートリーとは言えなかったのではないでしょうか?
 マーラーを歌い込んだ歌手が二人揃う機会が実演では中中なかったことも演奏回数の比較的少ない理由の一つに挙げられましょう。
 ウィーンフィル盤が1966年、イスラエルフィル盤が1972年の録音ですから丁度合間にあたるライヴ。
 当時バーンスタインはニューヨークフィル音楽監督退任目前で、その眼はヨーロッパに向いておりました。第1曲「大地の哀愁を歌う酒の歌」から苛烈としか言いようのない悲鳴のような音をオーケストラから引き出します。
 テノールのトーマスは早世した名歌手で、その一種の軽みを備えた歌唱がこの曲にはピッタリ。「青春について」の青さもマルです。フィッシャー・ディスカウの歌唱については最早言葉も必要ないくらいの見事さです。
 「美について」はバーンスタインともども編集的な唯美主義を音楽で表現。圧巻は30分を超えて、強烈なテンポ変化を駆使してネチネチと語りつくされる「告別」。ここまで異常な世界を作ってしまう両巨匠には感服の一言です。
  1967年3月18日フィルハーモニックホール・ライヴ(ステレオ録音)
 
 

MR2617
\1,900→\990→\890
セル指揮&クリーヴランド管
 ドヴォルザーク:交響曲第8番(1966年2月16日)、
 シベリウス:交響曲第4番(1966年1月11日) 
セル指揮
クリーヴランド管弦楽団

 リリース毎に衝撃が増す、セル+クリーヴランド黄金時代のライヴ集。今回は、十八番のドボ8が登場です。
 ご承知の通り、スタジオ録音を繰り返し、EMIへの生涯最後の録音もこの曲でした。当盤はそれよりも4年前のライヴで精気が満ちております。
 第1楽章から色気たっぷり、大胆なアゴーギグを駆使。第3楽章では燃え上がる郷愁に加えて、センチメンタルな嘆きすらも辞さないドラマティックな演奏です。
 クリーヴランド管の妙技は第4楽章で爆発します。トランペットの厳しい咆哮、フルートの爽快さ、弦楽合奏との会話もお見事の一言です。
 シベリウスはセルにとっては珍しいレパートリー。スタジオ録音を遺さなかった第4交響曲をライヴで聴けると言うのも嬉しいばかりです。
 第一楽章からして低弦が不気味な唸りを上げる名曲。陰々滅滅、真っ暗な交響曲ですが、セルの解釈は純音楽的でいつも通り厳しい造形で聴き手に迫ります。第4楽章の霧が晴れたような清々しさもセルならではの至芸と言えましょう。
 良好なステレオ録音
 セヴェランスホール、クリーヴランド・ライヴ(ステレオ録音)

MR2618
\1,900→\990→\890
クーベリック指揮&シカゴ響
 ブルックナー:交響曲第8番
クーベリック指揮
シカゴ交響楽団

 1966年12月22日オーケストラホール・シカゴ・ライヴ(ステレオ録音)
 クーベリックがかつて音楽監督を務めたシカゴ響に客演した際のライヴ。シカゴ響には晩年まで登壇し良好な関係を保っておりました。
 雄大な山河がそそり立つ様な気高くも苛烈な名演。1961年にバイエルン放送響の首席指揮者となり、ヨーロッパで確固たる地位を築き上げた時期であることも頷ける充実です。
 巨匠は1965年にはバイエルンと来日し、やはりブル8を取上げており巨匠の解釈が固まってきたころの演奏と言えましょう。クーベリックは何故かこの曲をスタジオ録音しておらず、1963年のORFEO盤と1977年のBR盤が聴かれるのみ。
 マルティノン時代の最終コーナーであった1966年。世界最高の称賛を恣にしたシカゴとのコラボレーションはファンならずとも必携と申せましょう。
 気になるオーケストラの配置は、ヴァイオリン両翼ではなく現行配置です。有難いことに優秀なステレオ録音。


MR2619
\1,900→\990→\890
ゼルキン(P)&セル
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ルドルフ・ゼルキン(P)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管
 
 1968年4月18日セヴェランスホール・ライヴ
 泣く子も黙るゼルキンV.S.セルのブラームス。高名なスタジオ録音は、このライヴの翌日から行われております。
 自らが優れたピアニストであったためにソリストの技術、解釈には殊の外うるさく口を挟んだと言われるセルですが、ゼルキンには全幅の信頼と敬意を表して誠実な伴奏に勤しみます。
 硬派、辛口のブラームスではありますが、第2楽章のホルンの柔らかなこと。実演のゼルキンならではのブツブツ言う唸り声も散見されます。
 そして熱しやすい御両所故にヒートアップして兎角テンポアップしてしまいがちになりますが、流石に大人の風格でその都度修正していく様子もスリリングそのもの。
 終結は曲が終わらぬうちに感極まった聴衆が絶叫を始めるのもむべなるかなと言ったところでしょう。
 優秀なステレオ録音。


MR2622
\1,900→\990→\890
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn)、
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ジョコンダ・デ・ヴィート(Vn)、
フランコ・カラチオーロ指揮
RAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団
 
 1961年7月2日ライヴ モノラル
 イタリアの女流ヴァイオリニストの中でも女王と呼ぶに相応しいジョコンダ・デ・ヴィートのブラームスが登場。
 18番中の十八番で複数の録音が遺されておりますが、これは活動最後期、引退の前年のライヴ。
 熱くうねる様な濃―い演奏。晦渋なブラームスとは一線を画す南欧的ロマンとメランコリズムを隠そうとも致しません。
 伴奏のカラチオーロは、ローマ聖チェチリア音楽院でモリナーリに学んだイタリア指揮界の王道を行く名指揮者。1949年から最晩年までRAIナポリ・アレッサンドロ・スカルラッティ管弦楽団を率いました。歌劇場を活動のメインとする指揮者が多いイタリアで、管弦楽団の指揮に重きを置いた珍しい存在。伴奏に長じ、ウルサ型のミケランジェリとも度々共演しております。
 かつてイタリア国営放送は各地に放送交響楽団を持っておりましたが、ナポリの当楽団は残念ながら今や消滅しました。


MR2624
\1,900→\990→\890
クナッパーツブッシュ
シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレート」

 (1959年1月6日ライヴ)
クナッパーツブッシュ指揮
ミュンヘンフィル

 クナの「ザ・グレート」と言えば、ウィーンフィルとの1957年盤が著名ですが、こちらは、それから2年後のミュンヘン・ライヴ。ウィーン盤は聴衆の拍手が終わらぬうちに無造作に開始してしまう怪物ぶりですが、こちらは聴衆の拍手が完全に終わってから、しかし素っ気ないくらいに始まります。
 ブルックナーの前史としてのシューベルトとも違う、ロマン的な表現。金管の強奏、突然のリタルダント、絶壁から突き落とされるようなテンポダウンには唖然とするばかり。
 田舎臭い魅力に満ちたミュンヘンフィルの素朴な音色、粗雑と紙一重のスレスレの表現。鬼才の面目躍如と申せましょう。音像が残念ながら遠目で、原テープに起因する音の揺れも散見されますが、ファンならば手元に置きたい別格の奇演です。
 
 

MR2625
\1,900→\990→\890
ギラ・ブスタボ(ヴァイオリン)&メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(1943年5月6日ライヴ)、
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(1940年10月27日ライヴ)
ギラ・ブスタボ(ヴァイオリン)、
メンゲルベルク指揮
コンセルトヘボウ管弦楽団

 伝説の名女流ヴァイオリニスト、ギラ・ブスタボ(1916〜2002)。アメリカ出身で幼少期から類まれな才能を発揮しながらも録音が極端に少なく、それ故に生前から伝説化した存在でした。
 名伴奏ピアニストとして知られるアイヴァー・ニュートンは、初めて彼女を聞いた際に、「彼女はまるで天使のようだ。そして天使の様に演奏する」とその容姿と演奏技術を称賛しました。
 9歳でシカゴ響と共演したという神童ですが、鬼才メンゲルベルクが目を付けてヨーロッパで共演したことも有名。
 当盤のベートーヴェンとブルッフはその貴重な記録で、入手が困難になっていたもの。音質も優れており、ベートーヴェンでは楽章間に溜息のようなブラヴォ(メンゲルベルクか?)も聞かれるほどです。
 マルツィを世に出したのもメンゲルベルクですし、巨匠はソリストを見出す能力に長けていたのかも知れません。
 
 

MR2628
\1,900→\990→\890
ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲、
ベートーヴェン:交響曲第4番、
エルガー:エニグマ変奏曲

   (1963年12月20日ライヴ・ステレオ)
モントゥ―指揮
ボストン響

 88歳のモントゥ―が、縁の深いボストン響と成し遂げた奇跡!
 「タリス」は、モントゥ―らしい遅めのテンポが採用され線が太く、寄せては返すロマンティシズム。聴衆が圧倒されて溜息すら漏れる名演。
 ドイツ音楽にも通暁したベートーヴェンもお手の物の見事さ。第4番もベートーヴェンらしい人間臭い情熱を前面に押し出した名演奏となっております。木管楽器の遊び心にも感動!
 この年、巨匠は手兵ロンドン響と来日。当盤に収録されている『エニグマ』変奏曲を披露しております。ツアーで取上げることは18番である証拠。エネルギッシュにオケを煽り、渋い音色を引き出した上で、ドラマを創出しております。良好なステレオ録音であることも喜ばしい限りです。
 
 

MR2629
\1,900→\990→\890
ブルックナー:交響曲第6番
 [16:27][12:54][8:12][14:30]
  (1967年1月13日ライヴ・ステレオ)
ヨゼフ・カイルベルト指揮
シュトゥットガルト放送響

 カイルベルトが急逝する前年のライヴ。
 カイルベルトはブル6を得意としており、度々愛奏しておりますがライヴは初めて。スタジオ録音は1963年でしたので、最円熟期の演奏が初めて聞くことが出来ます。
 一聴して気付かされますのは、しなやかで主情的なテンポの動きやうねりを意識的に多用している点です。これがブルックナーにしては珍しいイ長調という幸福な曲想にぴったり。
 南ドイツのブルックナー・オーケストラであるシュトゥットガルト放送響も最大の共感を持ってカイルベルトのバトンに従います。
 広がり豊かとは言えませんがステレオ録音であることも有難いです。

MR2630
\1,900→\990→\890
完全初出にして初レパートリー!
 マルティノン+シカゴのマラ4!

 マーラー:交響曲第4番
  [16:39][8:47][21:32][9:08]
   (1967年10月ステレオ・ライヴ)
マルティノン指揮
シカゴ響、
ペギー・スミス・スケーラー(ソプラノ)

 作曲家、指揮者としてマルチな活動を展開したマルティノンがシカゴ響の音楽監督を僅か5年で退任。理由は様々でしょうが、やはりマネージメントとの決裂が真相とされております。
 最終シーズンに行われた演奏会からマーラーの第4番が登場!オーケストラからは非常に尊敬されており、そうでなければこの名演は生まれません。
 マルティノンはマーラー演奏に熱心で来日公演でも日本フィルと第1番を披露しておりますが、レコード会社のイメージ戦略のせいかスタジオ録音は一切ありません。
 当盤は良好なステレオ録音というこもあり、長年の渇きを癒すものと申せましょう。カラリと晴れた青空のような爽快なマーラー。第3楽章など20分を超えながら飄逸味もある個性的なもの。
 シカゴ出身でピアニスト、歌手として活動したスミス・スケーラーの絶唱も見事です。
 
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MR2631
\1,900→\990→\890
クナの珍しいモーツァルト
クナッパーツブッシュのブラ2+モーツァルト!

 モーツァルト:クラリネット協奏曲(1962年1月6日ミュンヘンライヴ)
  [13:28][6:53][9:57]
 ブラームス:交響曲第2番(1956年10月13日ミュンヘンライヴ)
  [14:57][9:08][5:37][10:40]
クナッパーツブッシュ指揮
ミュンヘンフィル、
ウォルフガング・シュレーダー(Cl)

 モーツァルトとはプラトニックな関係しか結べなかったと評されるクナの珍しいモーツァルト。
 シュレーダーはミュンヘンフィル首席の名手で室内楽でも活躍。野太く、鄙びたドイツ式クラリネットの音色を堪能できます。演奏は”やはり”というか「大指揮者の伴奏モノ」の典型。クラリネットはあくまでもクナの音楽の一部。最晩年のクナによるものもしいテンポ。ワーグナーやブルックナーのような異形のモーツァルト。音質がやたらと良いのも嬉しい限りです。
 ブラームスは巨匠の愛奏曲。5日後の明るい表情のアスコーナ音楽祭のライヴが有名ですが、こちらは陰鬱なドイツの秋、冬を思わせる引き摺るような重たくシリアスな演奏。艦砲射撃のようなティンパニの打込みは凄絶を極めてそら恐ろしくなります。
 一切テンポアップをしないフィナーレには圧倒されます。
 

MR2640
\1,900→\990→\890
マルティノン+シカゴ響仰天ステレオ・ライヴ!
 苛烈なシューマンと阿鼻叫喚の「新世界」いずれも初出レパートリー

  シューマン:交響曲第1番「春」(1967年5月ライヴ)、
  ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界」(1965年11月ライヴ)
マルティノン指揮
シカゴ響

 アメリカでの活動は思い出したくない!と言うほど嘆いた巨匠マルティノン。シカゴ響とは僅か5年の音楽監督在任でしたが、演奏自体は見事なものばかりです。
 シカゴ響のヴィルトゥオジティはライナー時代のまんま、そこに劇的表現を注入するのですから堪りません!
 最終シーズンとなった1967年のシューマンはスタイリッシュな造形でフルトヴェングラー式の物々しさを排し、交響曲というより交響詩的な物語性を押し出した名演。トランペットの輝かしさ、音色から推察して恐らく名手ハーセスでしょう。
 「新世界」はシルヴェストリの名盤に匹敵する名演にして奇演。第3楽章からフィナーレの強烈な叩きこみには打たれること必定。基本猛スピードで、恐ろしいアゴーギグを駆使しまくりです。
 どの瞬間も劇性を隠そうともしない知性派マルティノンの本性を見る思いが致します。マニア必携のライヴ。ステレオ録音であることも万々歳です。
 

MR2641
\1,900→\990→\890
数奇な運命を辿ったソプラノ歌手デジ・ハルバン
 ワルター/ボストン響のマラ4

 マーラー:交響曲第4番
  (1947年3月25日プロヴィデンス、
    メトロポリタン劇場ライヴ)
ワルター指揮
ボストン響、
デジ・ハルバン(ソプラノ)

 レコ芸で数奇な運命が話題!

 レコード芸術最新号においても話題のソプラノ歌手デジ・ハルバン。ウィーンの生まれで幼少時よりワルターと親交のあった名ソプラノ。
 画商であったユダヤ系オランダ人と結婚したことにより、ナチスに追われ渡米を余儀なくされました。
 失意のハルバンを救ったのがやはりワルターで、マーラー:交響曲第4番のソリストとしてハルバンを度々起用。コロンビアにも高名なスタジオ録音を遺しました(1945年)。
 ハルバンの声質は当時のハリウッド女優的な可愛らしい高さが特徴でチャーミングの一言です。ワルターとボストン響という組み合わせも珍しい。

 会場はボストンから車で一時間程度のプロヴィデンス(ロードアイランド州の首都)。ボストン響もしばしば演奏会を開いた会場です。

 当盤は、1947年故にワルター後年、晩年の超越した達観の境地とは異なる若き日の攻撃的な側面も兼ね備えた生命感溢れる名演です。

 音質も改善されておりますが、現テープに起因する欠損が僅かながらにございますことをご了承ください。
 
 

MR2642
\1,900→\990→\890
フルトヴェングラー+ウィーンフィル、
 ストックホルムライヴ1943

  シューベルト:
   交響曲第8番「未完成」第1楽章
    (冒頭に欠損あり)、
   交響曲第9番「ザ・グレート」、
  シュトラウス二世:皇帝円舞曲」抜粋
フルトヴェングラー指揮
ウィーンフィル

 フルトヴェングラー+ウィーンフィルによるスウェーデン楽旅の記録。音質も既出盤よりずっと改善されております。
 巨匠を取り巻く状況は困難の一途を辿っていた戦中の録音ながら演奏の充実は驚異的です。
 「未完成」は冒頭に僅かな欠損がありますがさざ波のような弦の刻みは奇跡的な美しさ。これぞフルトヴェングラーと呼びたい色気と深刻さの同居が最高です。
 「ザ・グレート」は十八番のレパートリー。これを聴くフルトヴェングラーの若々しさが理解できます。晩年のデモーニッシュさとは異なる元気、明朗な解釈。豪快なリタルダントにも脱帽!
 ウィーンフィルとの「ザ・グレート」が少ないこともマニアはご存じの筈でしょう。
 そして「皇帝円舞曲」も自由自在なテンポ変化、魔法の棒さばきに心打たれる名演。そしてどこまでもシンフォニックな造形。
 フルトヴェングラーのシュトラウス作品のライヴは珍しく、返す返すも断片しか遺っていないことが惜しまれます。
  1943年5月12日ストックホルム、コンサートホール・ライヴ
 
 

MR2643
\1,900→\990→\890
ライヴがあった!!バーンスタイン+NYPの“千人”
 マーラー:交響曲第8番
  (1965年12月9日フィルハーモニックホール、ライヴ)
エラ・リー(ソプラノ機Ш畤爾女)、
サラマ・エンディック(ソプラノ供ъ涅瓩僚)、
エルンスティン・レーゼンビー(ソプラノ掘П標の聖母)、
ベヴァリー・ウォルフ(メゾ・ソプラノ機Д汽泪螢△僚)、
ジェニー・トウーレル(メゾ・ソプラノ供Д┘献廛箸離泪螢◆法
ジョージ・シアリー:マリア崇拝の博士)、
ジョン・ボイデン(バリトン:法悦の神父)
エツィオ・フラジェッロ(バス:瞑想の神父)、
ウェストミンスター合唱団、
聖キリアン少年合唱団
バーンスタイン指揮
ニューヨークフィル

 バーンスタインと言えばマーラー、マーラーと言えばバーンスタイン。
 とはいえ難曲『千人の交響曲』の演奏回数は流石に数少ない模様です。
 黄金時代を築き上げたニューヨークフィルとは、1962年のフィルハーモニックホール(現ディヴィッド・ゲフィン・ホール=元エイヴリー・フィッシャーホール)こけら落し公演での第一部のみが発売されておりました。
 1966年にはロンドン交響楽団と録音。如何にもスタジオ収録らしい見通しの良い演奏でした。
 当ライヴは1965年12月の定期演奏会ライヴ。実際のコンサート会場で聞くような、マーラー自身が想定していた音像。すなわち超絶的な大規模な編成の中、楽器も歌手それぞれが距離感をもって聴衆の耳に届いていくというごく自然なライヴ録音です。
 内容はCD一枚に収まる演奏時間が証明する通りに細部を粘々と拘泥しない軽快なテンポ設定。40代のバーンスタインらしいエネルギッシュで爽快な演奏です。 しかしフィナーレの深遠な響きはスピリチュアルな音楽家バーンスタインそのもので思わず瞑目してしまいます。
 モノラルな上に第一部終結部に音量の不安定と揺れがありますことをご承知おきください。良心的な詳細なトラック付。
  1965年12月9日ライヴ!!


 MR2644
\1,900→\990→\890
クレンペラー+ウィーンフィルの「復活」ライヴ!
 マーラー:交響曲第2番「復活」
  [19'11"][10'06"][111'16"][4'00"][32'13"]
   クレンペラー指揮ウィーンフィル、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S)、
   ヒルデガルド・レスル・マイダン(A)ウィーン楽友協会合唱団
   エラ・リー(ソプラノ機Ш畤爾女)、サラマ・エンディック(ソプラノ供ъ涅瓩僚)、
   エルンスティン・レーゼンビー(ソプラノ掘П標の聖母)、ベヴァリー・ウォルフ(メゾ・ソプラノ機Д汽泪螢△僚)、
   ジェニー・トウーレル(メゾ・ソプラノ供Д┘献廛箸離泪螢◆法▲献隋璽検Ε轡▲蝓次Д泪螢⊃鯒劼稜郢痢法
   ジョン・ボイデン(バリトン:法悦の神父)、 エツィオ・フラジェッロ(バス:瞑想の神父)、
   ウェストミンスター合唱団、聖キリアン少年合唱団

 過去最高音質で蘇る
クレンペラー+ウィーンフィルの「復活」ライヴ!!

 1963年6月21日テアター・アン・デア・ウィーン・ライヴ

 共演の数こそ少なかったものの、遺された録音が今なお衝撃を与え続けるクレンペラー+ウィーンフィルのコンビ。この「復活」の演奏に何故か注目度が薄かったのは既出盤に音質面の不満があったからではないでしょうか?今回のリリースは新たな音源からマスタリング。純正モノラルで、ドロップアウトも可能な限り修正され大変聴きやすくなっております。
 演奏内容は最晩年の超ヘビーと壮年期のウルトラドライ最速演奏の丁度真ん中に位置するもの。木管楽器の強調が特徴のクレンペラーらしく、ウィーンフィルの甘美な管楽器の音色が冴え渡ります。ウィーンで合唱付きの曲を取上げる際に好んで共演したウィーン楽友協会合唱団が壮麗に盛上げます。カラヤンからも重用されたウィーンの名ソプラノ、レスル・マイダンがアルト独唱。クレンペラーも大のお気に入りで「復活」の演奏で度々起用、切実誠実な歌唱に最敬礼です。
 彼女はウィーン交響楽団、フィルハーモニア管とのセッション録音にも参加しております。ロストロポーヴィチ夫人でもあるヴィシネフスカヤのド迫力声量には言葉もなしと言ったところです。

 MR2645
\1,900→\990→\890
ジョージ・セル指揮、クリーヴランドとのシューマン第4、
 コンセルトヘボウとの「ライン」

  シューマン:交響曲第4番
   [8:47][3:47][6:42][6:48]
   クリーヴランド管
    (1965年5月31日シャンゼリゼ劇場ライヴ・モノ)
  シューマン:交響曲第3番「ライン」
   [9:41][6:44][5:43][6:00][6:18]
   コンセルトヘボウ管(1966年11月21日ライヴ・モノ)
ジョージ・セル指揮

 ジョージ・セル初出ライヴ!クリーヴランドとのシューマン第4、パリ・ライヴ!とコンセルトヘボウとの「ライン」

 セルのシューマンと言えば定番中の定番ですが、魅力的なライヴが登場します。1965年のクリーヴランド管ヨーロッパ・ツアーからパリ・ライヴの第4交響曲!この年の欧州ライヴは名演連発!高速道路をすっ飛ばすような爽快感。シャンゼリゼ劇場らしい天井高く空気の多い環境でオーケストラをグイグイ引張ります。セルはシューマンの楽譜に自ら手を入れておりますがそのいずれもが絶対的な程に決まっております。
 そして密接な関係を築き客演を繰り返したコンセルトヘボウ管とのシューマンは著名なライヴですが発売は久々です。響きを重視したロマンティックで恰幅の良い演奏で、セルの表現の多様性を如実に示します。第4楽章におけるドイツの森林を見るような陰影の深さには心打たれます。モノラルであることは残念至極ですが、音質は年代並み。鑑賞に十分なものです。






MR2117/2118
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
チャイコフスキー:
 交響曲第4番(ウィーンフィル、1951年1月スタジオ録音)、
 交響曲第5番(トリノ・イタリア放送響、1952年6月6日ライヴ)、
 交響曲第6番「悲愴」(ベルリンフィル、1951年4月カイロ・ライヴ)
フルトヴェングラー指揮


フルトヴェングラーの深刻な芸風にぴったりなチャイコフスキーの作品群ですが、録音にはあまり恵まれておりません。当盤はありそうでなかった好カプリングで、50年代の最円熟期の名演を楽しめます。第5番は、フルトヴェングラーの最悪演奏とまで酷評されることのある唯一の録音ですが、今回の発売では、気になるノイズは極限まで除かれ、マスタリングも成功しているためにイタリアのオーボエらしい明朗な妙技なども楽しめ、決して駄演ではないことが証明されております。DISCOCORPレーベルのテストプレスからの復刻で、テストプレスは溝がきつ過ぎて音もキンキンすると言われておりますが、当盤からはそんな感じを受けません。
この演奏はフィナーレの前にフライング拍手が入っていることで有名ですが、余りにも妙なので編集でカットしたとのことです。第4番も多くの復刻がされていますが、純正モノラルの逸品です。「悲愴」も巨匠の疲れを感じさせる演奏ですが、それゆえに陰影の深さは無類であり、地響きのようなティンパニの迫力など激情型の超名演として広く知られています。

<モノラル>


MR2225/2226
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
クレンペラー指揮
 ブラームス:交響曲第3番、
 ベートーヴェン:「エグモント」序曲、
 シューマン:交響曲第4番、
  以上、1962年10月28日ライヴ、
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番「英雄」
  (1962年10月19日ライヴ)
クレンペラー指揮
フィラデルフィア管

クレンペラーがオーマンディ統治下にして全盛時のフィラデルフィア管に客演!その全ての演奏が、ここにCD化されました。
 これらの演奏は知る人ぞ知る存在でしたが、残念なことに音質に難があり、当CDでもブラームスは音揺れやテープの伸びが散見され極上とは言えません。ただし、既出のCDに比べればずっと改善されております。
 シューマンは豪快な演奏で徒なテンポアップを禁ずるクレンペラーらしく、オーケストラに重石をかけたような堂々たる威容。フィラデルフィアの木管の美しさも堪能できます。
 「英雄」は十八番だけに安定の出来であり、襟元を正したくなるような厳粛なリズム感がどの瞬間も支配します。

MR2227/2228
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
クレンペラー指揮
 ベートーヴェン:
  交響曲第6番「田園」
  (1962年10月19日ライヴ)、
 バッハ:
  ブランデンブルク協奏曲第1番、
 モーツァルト:
  交響曲第41番「ジュピター」、
 ベートーヴェン:交響曲第7番
  (以上、1962年11月3日ライヴ)
クレンペラー指揮
フィラデルフィア管

クレンペラー+フィラデルフィアの第2弾。もちろん、クレンペラーはここでも両翼配置にこだわっています。「田園」も実演では「英雄」と並び巨匠が偏愛した名作です。その二作を並べた何とも贅沢な一夜でした。
 バッハは遅いテンポですが特有のシニカルな味わいがあり、木管の扱いの上手いクレンペラーらしい名演です。 「ジュピター」も愛奏曲でヘビーな演奏。グリグリと聴衆の喉元に突き付けてくるような名演。
 ベートーヴェンの第7番もこれぞベートーヴェンと呼びたい重厚そのものの快演。強烈なインテンポがむしろ気持ちいいくらいです。


MR2249/2250
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
スタインバーグ指揮&ピッツバーグ交響楽団
 ブラームス:交響曲全集(1961年,1962年スタジオ録音)
ウィリアム・スタインバーグ指揮
ピッツバーグ交響楽団

ウィリアム・スタインバーグはケルン生まれのドイツ人指揮者ですが、ユダヤ系のためにアメリカに渡りピッツバーグ交響楽団の音楽監督を1952年から1976年の長きに渡って務め、同オケの発展に尽力、黄金時代を築きました。
 1973年にはこのコンビで来日し、やはりブラームスが激賞されました。元来がドイツの指揮者でアーベントロートにも学んだというだけに、ドイツ音楽がレパートリーの中核なのは言うまでもありません。
 この米COMMANDへのブラームス全集は、恐ろしい快速テンポで知られ、トスカニーニをさらに加速させたような個性の強い演奏です。
 かつてのMCA double deckerでは、CD初期らしい音量の小ささや高音のきつさがありましたが、まろやかな音色に蘇りました。また第2番の第3,4楽章の左右が逆チャンネルでしたが、改善されております。ステレオ


MR2272/2274
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」全曲(1955年11月ライヴ) ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ウィーンフィル、
ライニング、
ベーメ、
ユリナッチ、
ポエル、ギューデン他

 戦災で破壊されたウィーン国立歌劇場の再開場を祝い、歌劇場所縁の大御所が指揮を執る中、「ばらの騎士」を担当したのが巨匠クナッパーツブッシュでした。クライバーのような御洒落でスマートな演奏との対極にあります。まるで恰幅の良い御主人、奥様方のむせ返るような香水の匂いが立ち込めるかのような濃厚な演奏で、いつも通り拍手を無視して豪快に演奏を始めるクナ、極端な間を作って極限までの緊張をオーケストラに強いる超個性的な名演として知られております。
 音質も改善されてオペラ指揮者クナの代表盤とも呼べる必携のセットです。 モノラル


MR2285/2286
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
ジョージ・セル指揮
 ブラームス:交響曲全集

  第1番(ルツェルン祝祭管、1962年8月ライヴ)、
  第2番(ケルン放送響、1958年9月ライヴ)、
  第3番(コンセルトヘボウ管、1951年9月スタジオ)、
  第4番(北ドイツ放送響、1959年5月ライヴ)
ジョージ・セル指揮

 燃え盛るライヴを中心とした好企画。
 ジョージ・セルは類まれなる情熱家でありましたが故に厳正な規律を自らに、そしてオーケストラに課したのでしょう。
 無味乾燥なインテンポではなく、大胆なテンポ変化も散見され、それが見事に決まっています。
 芸風としてはやはり派手な指揮者であったと言えましょう。巨匠のルーツであるヨーロッパにおける演奏というところがポイント。
 高名なクリーヴランド管とのスタジオ録音とも時期が被りますので聴き比べもマニアには楽しみな全集の登場です。
 モノラル


MR2299/2300
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
ストコフスキー指揮/ブラームス:交響曲全集
 交響曲第1番*
  (フィラデルフィア管、1960年2月23日ライヴ)、
 交響曲第2番
  (コンセルトヘボウ管、1951年7月ライヴ)、
 交響曲第3番*
  (ヒューストン響、1958年スタジオ)、
 交響曲第4番
  (NBC響、1941年11月18日ライヴ)
   <ステレオ*・モノ>
ストコフスキー指揮

 鬼才ストコフスキーのブラームス全集。
 録音に強い関心と未来を感じていた巨匠は1930年代にフィラデルフィア管とブラームス:交響曲全集を早くもスタジオ録音しております。
 当全集は、1940年から1960年に至る巨匠がさらなる高みに達した時期のライヴとスタジオ録音で構成。
 フィラデルフィアと不幸な決別からの復帰を遂げた第1番は壮麗な絵巻物を見るかのような美演、嬉しいステレオ録音。
 第2番はオランダ音楽祭にコンセルトヘボウ管と参加した珍しいライヴ、これは意外や正統派の名演で第3楽章の木管の飛翔は聴いていて楽しくなります。
 第3番はアメリカに於けるもう一つの手兵ヒューストン響とのスタジオ・セッション録音でステレオ。細部に工夫が施されたアクの強い演奏、これが実に面白い!
 ブラ4は、結成に尽力したNBC響とのライヴで、さすがストコフスキーだけにトスカニーニとまるで違うアプローチで攻め込みます。
 楽章ごとに湧き起こる熱狂的拍手、音色までも違うオーケストラに聴こえてくるから不思議。ストコフスキーを変な演奏をする指揮者と片づけがちな方にもお勧めしたい名演集です。


MR2320/2321
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
ブラームス:交響曲全集ライヴ
 交響曲第1番(1945年2月17日)、
 交響曲第2番(1945年11月10日)、
 交響曲第3番(1946年10月8日)、
 交響曲第4番(1944年4月29日)
セルジュ・クーセヴィツキー指揮
ボストン響

 ロシア出身でアメリカに渡った奇才指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーは、バーンスタインの師匠としても知られる大指揮者。1924年から1951年の長期に渡りボストン響の音楽監督として、楽団のレベルアップに尽力しました。芸風は輝かしく、派手で、悪く言えば外面的との評も聞かれますが、まるでフランスの楽団のような洒落た美しい音色で透徹しており、その魅力は今なお失せません。
 当ブラームス:交響曲全集ライヴは、1940年代中盤という巨匠晩年の解釈の結論とも言える決定打です。長らく入手困難だった名演。
 ボストン響のブラームス全集と言えば、ミュンシュで全曲揃わず、ラインスドルフ、ハイティンクとこのクーセヴィツキーだけなのも意外です。モノラル


MR2332/2333
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
クーセヴィツキー/チャイコフスキー:後期交響曲集
 交響曲第4番(1949年3月11日)
  [17:19][8:39][5:03][8:32]
 交響曲第5番(1943年11月6日)
  [15:36][14:07][6:12][11:51]
 交響曲第6番「悲愴」(1946年2月9日)
  [18:51][7:54][8:19][10:28]
セルゲイ・クーセヴィツキー指揮
ボストン交響楽団

 その濃厚なロマン的解釈で、ブラームス全集が好評のクーセヴィツキー。幻の名盤、チャイコフスキー:後期交響曲集が復活します。
 クーセヴィツキーは楽譜が読めなかったとか、ボストン響団員から嫌われていたとか散々な噂話が伝えられておりますが、バーンスタインの師匠であることは無論のこと、決して少なくない録音からもそれらは単なるデマであることが判ろうと言うものです。
 何よりもその個性的解釈を隅々まで浸透させているのですから指揮者として不可欠のカリスマ性、リーダーシップに溢れていた大指揮者と言えましょう。
 ブラームスでもトロトロのセンチメンタリズムを聞かせた巨匠。ボストン響もフランスのオケみたいに響いたり、時にはロシアのオーケストラのような咽び泣きヴィヴラートを聞かせてくれます。
 チャイコフスキーは巨匠と同郷故に、思い入たっぷりで、拘泥する表現、絶妙の矯め、絶望的慟哭をこれでもかと盛込みます。
 同時代で言えばメンゲルベルクと双璧の大ロマン主義名演と申せましょう。音質も当時のライヴとしては上々!必携です。モノラル



MR2339/2340
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
フェリックス・ワインガルトナー指揮 ブラームス:交響曲全集
 交響曲第1番(ロンドン響、1939年2月)、
 交響曲第2番(ロンドンフィル、1940年2月)、
 交響曲第3番(ロンドンフィル、1938年10月)、
 交響曲第4番(ロンドン響、1938年2月)
  *全スタジオ録音
フェリックス・ワインガルトナー指揮
 近代指揮法の祖とも言える巨匠フェリックス・ワインガルトナー。1863年生れのワインガルトナーは、マーラーとほぼ同世代です。録音に理解があったためかなりのレコードを遺しましたが、1942年に亡くなったために録音は全てSP録音で、スタジオ録音しか後世のものは聴くことが出来ず、ワインガルトナーはドラマがなく上品過ぎるとの悪口も聞かれます。
 このブラームス全集はベートーヴェン全集と並ぶワインガルトナーの傑作として著名ですが長らく入手困難でした。改めて聞いてみるとその快速テンポは、ロマン主義的解釈を否定して穏健な音楽に身を戒めたものではなく、確信犯的でかなり過激な解釈と感じられます。
 トランペットの強奏などに強い意志が漲ります。清い水がほとばしり流れるような美しいブラームスです。
 絶大な人気を誇ったロンドンに於いて結成間もないロンドンフィル、そして長年の付合いであるロンドン響の妙技を生かした永遠の名盤です。モノラル


MR2341/2342
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
レオポルド・ストコフスキー/
 チャイコフスキー:後期三大交響曲集

  交響曲第4番
   (NBC交響楽団、1941年11月スタジオ)、
  交響曲第5番
   (NBC交響楽団、1942年11月29日ライヴ)、
  交響曲第6番「悲愴」
   (ハリウッド・ボウル管、1945年7月ライヴ)
ストコフスキー指揮

 ストコフスキーの絢爛豪華なチャイコフスキー後期三大交響曲集!
 活動期間が驚異的に長かった鬼才ストコフスキですが、チャイコフスキーの交響曲という如何にも芸風にぴったりな作品に意外や録音は多くありません。
 当盤は、アメリカに於ける戦中のライヴということで、巨匠もまだまだ元気そのもので強烈な演奏を披露しております。
 第4番は、NBC響とのセッション録音で、トスカニーニがレパートリーに加えなかった曲ということで録音が実現したのでしょう。スタジオ録音故に、端正ですが、その分細かな改変、とその指示が明瞭にわかります。
 第5番もまたトスカニーニが指揮しなかった曲です。この曲はストコフスキの勝負レパートリーであり、数多くの録音が有り、特に晩年の肥大したような怪演も通を唸らせますが、ここではより引締まったサウンドで聴かせてくれます。
 NBCの木管の歌など素晴らしいですし、そこを強調している感もあります。
 夏のハリウッドボウル音楽祭ライヴの「悲愴」はオーケストラの実体がロスアンジェルスフィルですが、珍しい組合せと言えましょう。キッチュな演奏ではなく、深刻な抉りも効いた名演です。
<モノラル>

MR2366/2367
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
バルビローリ/ハイドン、シベリウス、エルガー
 ハイドン:交響曲第92番「オクスフォード」(1964年11月7日)、
 シベリウス:交響曲第2番(1964年10月3日)、
 エルガー:交響曲第2番(1964年7月7日)全てライヴ
バルビローリ指揮
ボストン響

 バルビローリとボストン響の貴重なライヴ。しかもステレオで必携盤の登場です。
 バルビローリの国籍はイギリスですが、ラテンの血が流れる名匠で情熱ほとばしる演奏はライヴで真価発揮です。ニューヨークフィル音楽監督が国際的なキャリアのスタートであるだけにアメリカとは終生深い縁で結ばれておりましたが音盤には恵まれておりませんので、興味津々です。
 ハイドンは清潔そのもので生命力豊かなバルビ節が横溢。ボストン響はシベリウスの演奏にかけては折紙付きで、その権威である巨匠の棒に見事に反応します。
 トランペットの突き抜けるような輝かしい音色は鳥肌ものです。そしてエルガーの長大な交響曲第2番は、エルガーの「英雄」とも例えられる気宇壮大なもの。バルビローリ特有のヒューマンな温かみを存分に味わえます。
 ステレオ

MR2381/2382
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
C.クライバー唯一の「ファルスタッフ」全曲
 ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」全曲
  (1965年3月4日ライヴ)
カルロス・クライバー指揮
チューリヒ歌劇場管、合唱団、
ノーマン・ミッテルマン(ファルスタッフ)、
フォード(ウィリアム・ジャスティス)、
フェントン(エルンスト・アウグスト・シュタインホフ)、
カジュス博士(パウル・スパーニ)、
バルドルフォ(リヒャルト・フォン・ヴローマン)、
フォード夫人(ゲリー・デ・グロート)、
ナンネッタ(ルシーユ・カイラー)、
クイックリー夫人(エリカ・ウィーン)、
ペイジ夫人(エレン・クンツ)、
ピストラ(ヘイツ・ボルスト)

 クライバー唯一の「ファルスタッフ」全曲の登場です。
 若き日のクライバーは、オペラを始め、多くのレパートリーを持っていましたが、徐々に絞り込んでしまったのは良く知られるところです。如何にもクライバー向けのヴェルディ作品、喜劇「ファルスタッフ」であるところが大いに食指の動くところです。
 「オテロ」で聴かれる、逆上的、爆発的な感情表現の推移、目まぐるしく飛び跳ねるような類まれな運動能力、伴奏の巧みさ、繊細さが遺憾なく発揮されており、この後に封印してしまったことを惜しむばかりです。
 出演者ご提供による音源ということで、惜しいことに第2幕第1場の終結が消えるように欠落していること(CD1の最後)、第2幕第2場の開始(CD2の最初)が欠落しているなど確かに音質には問題がありますが、一聴の価値ある個性的な名演であることに違いありません。そして熱狂的な拍手がそれを証明します。
 モノラル

MR2439/2440
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
クナッパーツブッシュ/ハイドン:交響曲名演集
 第88番「V字」(ウィーンフィル、1958年11月9日)、
 第92番「オクスフォード」(1924年、シュターツカペレ・ベルリン)、
 第94番「驚愕」(ベルリンフィル、1950年2月1日)、
 交響曲第100番「軍隊」(シュターツカペレ・ベルリン、1933年4月)
クナッパーツブッシュ指揮

 巨匠クナッパーツブッシュの正に異形のハイドン。毒を持ったハイドン演奏。ハイドン演奏には無限の可能性がある事を今の世にも教えてくれる傑作です。
 ウィーンフィルとの「V字」大らかさが何とも言えない超名演です。「驚愕」の大胆なテンポ変化、急激なギアチェンジに乗客みながずっこけるかのようです。しかし、単なる奇演に終わらないのがその格調の高さです。クナの遺されている全てのハイドンが当盤で揃って聞けるお得盤です。
  <モノラル>

MR2443/2444
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
クナッパーツブッシュ/モーツァルト録音集
 モーツァルト:
  交響曲第39番(1929年10月スタジオ)、
  交響曲第40番(1941年11月)、
  交響曲第41番「ジュピター」、
  アイネ・クライネ・ナハトムジーク(1940年5月12日)、
  ドイツ舞曲K.509,K.600(1933年4月)
クナッパーツブッシュ指揮
シュターツカペレ・ベルリン
(交響曲第39番、ドイツ舞曲)、
ウィーンフィル

 モーツァルトとはプラトニックな関係しか保てなかったと評されたクナッパーツブッシュですが、やはり録音は多くありません。その管弦楽曲を集成した好企画盤。若き日の第39番はさすがに後年のようなおどろおどろしさはなく、颯爽とした風情すら醸し出しますが、終楽章の妙にたどたどしい歩みは、巨匠のハイドン、モーツァルトに特徴的なもので偶然ではなく意図的なものであることが理解できます。
 第40番も一見そっけない感じもありますが、ウィーンフィルの音色のローカルさは特筆もので、それは「ジュピター」にも当てはまります。「アイネ・クライネ」については正に異形のモーツァルトで抵抗を感じる方もありましょうが、魅力もまた兼ね備えた個性的名演です。
モノラル

MR2524/2525
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
マウリツィオ・ポリーニ/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集4曲
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第3番
   (1963年2月1日、アントニオ・ヤニグロ指揮ミラノRAI響)、
  ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
   (1959年3月17日、マッシモ・プラデッラ指揮ローマRAI響)、
  ピアノ協奏曲第4番、
  ヴァイオリン協奏曲(ピアノ版) 
   (1966年6月15日フランコ・カラチオーロ指揮ミラノRAI響)
マウリツィオ・ポリーニ

 これは好企画!
 1960年ショパンコンクール優勝を挟んだ、10代後半から20代前半!若き日のポリーニのベートーヴェン、協奏曲ライヴ集。ジャケットに象徴されるナイーヴさと超人的なテクニックが両立した時期の瑞々しい演奏群。
 チェリストとしても高名なヤニグロの伴奏を得た第3番の若鮎の如き煌き、第4番は既に現在の崇高さを獲得しています。
 「皇帝」も若き皇帝といった様子。そして最大の聞きものが、ベートーヴェン自らがヴァイオリン協奏曲のソロパートをピアノに編曲した版。若き俊才ピアニストの意欲をソソルらしく、ピーター・ゼルキン、エッシェンバッハ、内田光子らは録音までしております。しかし彼らも後年は再録音どころか演奏すらしなくなっていまうのも面白いところです。ポリーニもその例に漏れませんが、超絶技巧で何らの違和感もなく、第6番目のピアノ協奏曲を楽しめます。

MR2533/2534
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
ホロヴィッツ/復帰の翌年、ウールセイ・ホール・ライヴ
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第23番、
 シューマン:花の曲、
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番、
 ドビュッシー:前奏曲集第2巻より
  (ヒースの草むら、妖精は艶やかな舞姫、月光が照らすテラス)、
 リスト:オーベルマンの谷、
 スカルラッティ:ソナタホ長調K.380,L/23、
 ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調作品64−2、
 ラフマニノフ:音の絵ニ長調作品39−9
ウラディミール・ホロヴィッツ(P)

 歴史的な復帰を遂げたホロヴィッツがその翌年に米コネチカット州の名門イエール大学内にあるウールセイ・ホールで行ったリサイタル。
 曲目はお馴染みのホロヴィッツ・プログラム。「花の曲」も長閑さからは程遠い悪魔的な演奏。「葬送行進曲」の切れ味は恐ろしいばかり。ラフマニノフで細密、かつ豪快に締め括る狂気の天才ホロヴィッツ。
 プライヴェート録音とされ、音質はまあまあの部類に入りますが、人間業とは思えぬ超絶技巧に興奮したファナティックな聴衆の雰囲気が充分に伝わります。やっぱりホロヴィッツはライヴに限ります。
 <モノラル>

MR2547/2548
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
カラヤン&ベルリン・フィル/ヨーロッパ楽旅中ライヴ集
 ベートーヴェン:交響曲第4番、
 シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」(1967年5月15日ライヴ)、
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番、
 ブラームス:ハイドン変奏曲(1967年5月14日ライヴ)
カラヤン指揮
ベルリンフィル、
ミシェル・シュヴァルベ(Vn)、
カラヤン(チェンバロ)

 カラヤンが50代後半と最も油の乗り切った時代。手兵ベルリンフィルを率いてのヨーロッパ楽旅中のライヴ。嬉しいことにステレオ収録。
 しかしフィレンツェ市立歌劇場のピットに蓋をしてのコンサート故に残響は乏しく、鳴りもドカンボコン調の憾みはあります。
 雰囲気としては客席最前列で聴いている印象です。「英雄の生涯」はカラヤンとしても異例の遅いテンポを採用しているため、細部の描写は克明を極めます。何かしら強い意図があったと思われます。
 バッハは自らチェンバロを弾いていることも興味を引きます。華麗な名演。
 ベートーヴェン:交響曲第4番は、巨匠の得意曲です。流麗そのもの、スーパーカーですっ飛ばす感じ。残念ながら第1楽章にテープの揺れが見られます。
 ハイドン変奏曲もコーダをミュンシュ張りに延ばしたりと表現意欲に燃えております。

 

MR2549/2550
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
トスカニーニ指揮 ザルツブルク音楽祭編(共演:ウィーンフィル)
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」第4楽章(冒頭欠落)、第5楽章、
 シュトラウス:交響詩「死と変容」(1937年8月24日)、
 ワーグナー:ジークフリートの死と葬送音楽(1934年8月26日)
トスカニーニ指揮 ルツェルン音楽祭編(ルツェルン音楽祭管)
 ブラームス:交響曲第3番、
 ケルビーニ:歌劇「アナクレオン」序曲(1938年8月27日)
トスカニーニ指揮
ウィーン・フィル
ルツェルン音楽祭管

 トスカニーニ+ウィーンフィルの演奏会録音という夢のような貴重ライヴが登場。
 1934年のザルツブルク音楽祭に初登場のトスカニーニはウィーンフィル演奏会を指揮し絶賛を博し、翌年からオペラも指揮します。
 今回は初登場時の「ジークフリートの死と葬送音楽」が収録されております。予想より遅めのテンポで伸び伸びとしたフレージング、黄金色に輝くような華麗な音色。これは称賛も頷けます。
 1937年は伝説の「マイスタージンガー」を指揮した年ですが、演奏会の記録が現存し、「田園」は断片とも言える状態で音質も悪く無念ですが、「死と変容」はウィーンフィルの色気たっぷりの美演が味わえる音質です。
 そして1938年のザルツブルク音楽祭をトスカニーニはドイツのオーストリア併合を嫌ってキャンセル。対抗してルツェルン音楽祭創設に深くかかわり、ファシズムに追われた演奏家を招いて自らも登壇。ルツェルン音楽祭管を指揮して堂々たるブラームスを聞かせました。
 1930年代のトスカニーニは柔軟なテンポ変化が特徴で晩年のギスギス感がないところが最大の美点です。


MR2554/2555
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
アバド/マーラー「復活」&「悲劇的」
 マーラー:交響曲第2番「復活」
  1965年8月14日ザルツブルク祝祭大劇場ライヴ
 マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
  1967年5月24日
アバド指揮
2番
 ウィーンフィル、
 ウィーン国立歌劇場合唱団、
 ステファニア・ヴォイトヴィツ(ソプラノ)、
 ルクレツィア・ウェスト(アルト)
6番
 ウィーン交響楽団

 2014年に惜しくも逝った巨匠アバド。最晩年は見る影もなく痩せてやつれて、それでも命を削るがごとくに世界中で指揮棒を振り続けました。そのアバドの国際的キャリアの嚆矢となった超名演が、1965年ザルツブルク音楽祭における、この「復活」です。
 当時アバドは32歳で、ウィーンフィルを指揮するのも初めて、ザルツブルク音楽祭への出演も初めてという一人の青年指揮者でした。演奏は、音盤で聴ける最も燃えたアバドと断言して偽りなく、「復活」は巨匠の得意曲ですが、後年の調和最優先志向とは異なる戦うアバドの姿が刻印されております。演奏も決して滑らかな道のりではなく、冒頭はゴソゴソとした違和感を隠そうともせず、次第に体温が温まり熱狂に突き進んでいきます。
 1965年のウィーンフィルはまだまだローカル・カラーを色濃く持ち、一聴瞭然の木管の懐かしい響き、時折見せるポルタメントなど、「ワルター」と直結する音色が楽しめます。この成功でアバドは次第の覇者と目され翌年にはベルリンフィルに初登場、絶対的名声を獲得します。

 CRQレーベルのCRQCD133と同じ録音です。

第6番「悲劇的」
 そして、「マーラー指揮者」として認識されたアバドは、1967年5月、6月のウィーン芸術週間「マーラー特集、マーラー・ツィクルス(会場ウィーン・コンツェルトハウス)」にも招聘されます。そのツィクルスの指揮者陣は以下の通り。
  第1番:「巨人」プレートル指揮ウィーン響
  第2番:「復活」バーンスタイン指揮ウィーンフィル
  第3番:スワロフスキー指揮ウィーン響
  第4番:サヴァリッシュ指揮ウィーン響
  第5番:ショモギ指揮ウィーン響
  第6番「悲劇的」:アバド指揮ウィーン響
  第7番:マデルナ指揮ウィーン響
  第8番:クーベリック指揮バイエルン放送響
  第9番:マゼール指揮ベルリン放送響
  「大地の歌」:カルロス・クライバー指揮ウィーン響
  第10番アダージョ、「嘆きの歌」:トイリンク指揮オーストリア放送響

 一騎当千の大指揮者に伍して、アバドは第6番「悲劇的」を取上げます(前半プログラムは、ブレンデル独奏によるモーツァルト:ピアノ協奏曲第17番)。ここでは既に後年のアプローチである、作曲家の真の姿を忠実に再現するスタイルが確立しております。特に第2楽章(この演奏ではスケルツォ、後年はアンダンテを第2楽章に置くようになります)では、時として前のめりになるのは御愛嬌であると同時に若き情熱の迸りで決して不快なものではありません。
 音質もモノラルとはいえ、芯のある音色。ウィーン響も当時はさすがにウィーンのオケならではの魅力的な木管、金管を堅持しており、聴き手は陶然となることでしょう。


MR2587/2588
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
レオポルド・ストコフスキー/マーラー:「復活」&「千人の交響曲」
 マーラー:
  交響曲第2番「復活」
   (フィラデルフィア管、ヴェロニカ・タイラー;ソプラノ、
    マリア・ルチア・ゴドイ;メゾ・ソプラノ、
    シンギング・シティ・コーラス、
     1967年11月9日、アカデミー・オヴ・ミュージック・ステレオ・ライヴ)
  交響曲第8番「千人の交響曲」
   (ニューヨークフィル、フランシス・イーンド(ソプラノ)、
    ウタ・グラーフ(ソプラノ)、カミラ・ウイリアムズ(ソプラノ)
    マーサ・リプトン(メゾ・ソプラノ)、ユージン・コンリー(テノール)、
    カーロス・アレグザンダー(バス)、ジョージ・ロンドン(バス)、
    スコラ・カントルム・コーラス、
    ニューヨーク12番学校少年合唱団、ウェストミンスター合唱団
     1950年4月9日カーネギーホール・ライヴ)
レオポルド・ストコフスキー指揮

 ストコフスキーのマーラーを集大成した好企画。派手な芸風で知られる巨匠ですが、マーラーに対してはいやらしい改変もなく、かくも謙虚にそして敬虔崇高なまでの演奏を成し遂げております。
 巨匠が愛奏したのが「復活」。1921年にアメリカ初演を果たした後に複数の録音が遺っており、92歳のラストレーコーディングもこの曲という偏愛ぶりです。
 当盤はかつての手兵フィラデルフィア管に復帰した晩年のライヴで比較的早めのテンポが採用されスタンダードな名演として広くお薦めできる名演です。広がりに欠けますがステレオ録音(残響に乏しい演奏会場アカデミー・オヴ・ミュージックでは、当時の限界か?)故に楽器の音色の美しさもはっきりと楽しめます。
 ストコフスキーと「一千人の交響曲」の縁は深く、1910年に作曲者自身の指揮によるミュンヘン初演に、ワルター、クレンペラーと共に立会います。そして1916年には早くもアメリカ初演を果たしております。
 当演奏は、1949年から1シーズンのみ首席指揮者を務めたニューヨークフィルとのライヴ。「一千人」全曲録音で最古のものでもあります。
 モノラルとは言え音質は極めてクリアで、管弦楽のブレンドを熟知した巨匠らしい、音を濁らさずして塊としての迫力も兼ね備える奇跡の名演となっております。


MR2593/2594
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
エーリヒ・ラインスドルフ&ボストン響/ブラームス:交響曲全集
 ブラームス:
 CD1
  交響曲第3番(1966年1月1日)、
  交響曲第1番(1963年11月18日)
 CD2
  交響曲第2番(1965年1月28日)、
  交響曲第4番(1961年2月10日)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮
ボストン交響楽団

 これぞ大本命!ラインスドルフのブラームス全集ライヴ
 第4番以外は良好なステレオ録音!!
 凄絶な名演集!!

 指揮者の中の指揮者と称賛され、作曲家の弁護人とまで言われた大指揮者ラインスドルフ。日本での評価はさほど高いとは言えないことが惜しい限りです。
 多くのレパートリーがRCAに録音されましたが、コンサート、オペラで八面六臂の活躍をした巨匠のライヴ録音があまり出ていないことも再評価が遅れる所以でしょう。
 ここに大本命のブラームス全集が登場します。第4番以外はステレオという朗報。
 第1番は、トスカニーニのフィルハーモニア盤にも匹敵する率直でかつ拡がりに満ちた大演奏。ティンパニの追加やいくつかのラインスドルフ独自の改訂が見事に決まっております。
 第2番は、トランペットの意識的な強奏が如何にもドイツ系の指揮者だなと唸るばかり。ボストン響が輝かしい音色でさらに思い切りの良い豪快さも兼ね備えて盛り上がりが凄まじいことになっております。ミュンシュとまではいかないもののフィナーレのフェルマータを存分に伸ばして喝采を浴びております。
 第3番もラインスドルフならではのホルンの音型のアレンジもあり、徒なテンポ変化を禁じているもののかなりギアチェンジを頻繁に行う面白演奏。
 第4番が最も古く、ステレオ感に乏しいものの、音質は極上。冒頭の憂いを含んだ絶美の開始。熱のこもった筋肉質で引き締まり終楽章シャコンヌではボウイングにかなりの工夫を凝らした名演です。
 4番以外は良好なステレオ録音、とのこと。


MR2598/2599
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
エリカ・モリーニ(Vn)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
  (ミュンシュ指揮ボストン響1962年1月12日ライヴ)[24:26][9:49][9:49]
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
  (セル指揮フランス国立放送響、1959年8月3日ライヴ)
   [10:34][10:31][9:36]
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
  (ワルター指揮ニューヨークフィル、1953年12月20日ライヴ)
   [19:58][9:11][7:33]
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
  (ホーレンシュタイン指揮フランス国立放送響、1957年12月19日ライヴ)
   [17:47][6:08][8:24]
エリカ・モリーニ(Vn)

 名女流エリカ・モリーニ(1904〜1995)は、ウィーンの生れ、ユダヤ系だったために1938年からはアメリカに移住し、活動の拠点を移しました。
 何せ1916年には世界一の大指揮者ニキシュと共演している程ですから神童の名を恣にしました。巨匠たちの豪華な伴奏を得た協奏曲ライヴ集が登場!
 ベートーヴェンはミュンシュの剛直で男性的なベートーヴェン蔵に嫋やかなモリーニのヴァイオリンが花開きます。第一楽章が終わっての熱狂的な拍手も凄まじい。第3楽章のカデンツァ部分に目立つノイズがございますのでご了承の上お求めください。
 モーツァルトの「トルコ風」は相性の良かったセルとの共演。ザルツブルク・ライヴ。セルもつられてロマンティックなモーツァルトを聞かせてくれます。まるで泣き声のような切なさ!ブラームスはワルターの壮大な、そしてロマンの神髄のような伴奏を得ての飛翔。既出CDは音が籠り気味でしたが改善されております。ここでも第一楽章終了後、盛大な拍手が送られております。
 チャイコフスキーの伴奏がホーレンシュタインというのも感激です。華麗な芸風と瀟洒な芸風のミスマッチは必聴です。ベートーヴェン以外は良好な音質と申せましょう。
 

MR2614/2615
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
アンセルメ
 オール・ベートーヴェン・プログラム

 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲、
  ヴァイオリン協奏曲、交響曲第7番
アンセルメ指揮
スイス・ロマンド管、
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
 
 何ともそそられるアンセルメと手兵ロマンド管とのベートーヴェン・プロ!
 ドイツ音楽にも並々ならぬ自信を持ち、ドイツの有名オーケストラにも毎年客演した巨匠の中の巨匠。造形はキリリとしまったスタイリッシュなものですが、そこかしこにアレっと驚かされる工夫があります。
 ヴィクトリア・ホールの音響の良さは50年以上前のこのライヴでもよくわかります。澄み切った湖のような、そこに美しい音楽という魚たちが雄飛します。
 アンセルメは、単にフランス音楽、ロシア音楽のスペシャリストではなく12音音楽にも通暁した現代音楽の擁護者という重要な側面もありますので、このベートーヴェンも一筋縄ではいきません。頭脳はクールで、心はウォームなベートーヴェンを聴かせてくれます。
 有難い優秀なステレオ録音。
 1964年5月6日ジュネーヴ・ヴィクトリアホール、ライヴ(ステレオ録音)
 

MR2626/2627
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
クレメンス・クラウス指揮
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番
  (ワルター・バリリ:ヴァイオリン独奏、1944年4月23日放送録音)、
 ムソルグスキー=ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
  (1947年12月6日ライヴ)
   以上、ウィーンフィル
 ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲、
 ドビュッシー(カプレ編):子供の領分(1953年3月スタジオ)
  以上、バンベルク交響楽団
 ハイドン:交響曲第94番「驚愕」(1944年11月21日放送録音)、
 シューベルト:交響曲第5番(1944年11月24日放送録音)
  以上、ベルリンフィル
クレメンス・クラウス指揮

 録音が少ない巨匠クレメンス・クラウス(1893〜1954)ドイツの敗色濃厚となった時期の放送録音であるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番はコンマスのバリリが独奏。家族的な温かい雰囲気。典雅、優雅とはこの演奏のためにあるともいえましょう。
 初出レパートリーとなる「展覧会の絵」はクラウスが公職追放解除になってからの演奏。これは、問題作です。技術的には頼りないばかりのウィーンフィル。しかしながら、特に管楽器がソロで活躍する曲故に、当時のウィーンフィルのサウンド・サンプルの体をなしております。ご通家には、当時のメンバーの名前も思い浮かぶことでしょう。トランペットからトロンボーン、ホルン、フルート何もかもが他のどこの団体とも違う高貴で鄙びた音色。「キエフの大門」ではかなり楽譜をいじくっていて面白い仕上がりです。
 1953年にバンベルク響と行ったセッション録音では、「オベロン」の深深たるドイツ・ロマンは言うに及ばず、「子供の領分」はクラウスのセンス溢れる佳品。
 そして圧巻はベルリンフィルとの戦時下の放送用スタジオ録音。音質には限界がありますが、良くぞ遺してくれました。品格で聴かせる「驚愕」、流れの良さ、瑞々しさに脱帽のシューベルト。これを聞くとベルリンフィルは当時から現代に通じる機能性と音色を持っていたことが分かります。
 

MR2632/2633
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
完全初出!クナッパーツブッシュ+ウィーンフィル
オール・ベートーヴェン・プログラム バックハウスとの「皇帝」!

 ベートーヴェン:
  「コリオラン」序曲1
   [9:29]、
  ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
   [19:54][7:32][10:21]、
  交響曲第7番
   [13:02][10:54][8:50][7:53]
クナッパーツブッシュ指揮
ウィーンフィル、
バックハウス(P)

 完全初出のライヴです!
 ウィーンにおける1月17日のライヴは既出ですが、その後クナ+ウィーンフィルはソリストのバックハウス共々スイス・ツアーに出掛けます。
 「コリオラン」の物々しい開始は如何にもクナ。豪快なようでいて実は神経質な弦の刻みが戦慄を掻き立てます。ウィーンでは「第4番」を弾いていたバックハウスはここでは嬉しいことに「皇帝」を披露!第2楽章の崇高にして神秘的な佇まいは筆舌に尽くしがたく、ベートーヴェンが交響曲で書かなかったもう一つの世界が協奏曲にあることが理解できます。
 指揮台の皇帝と鍵盤の皇帝のガブリ四つの力相撲が見もの聞きもの。交響曲第7番は異形の名演。大地に鉄槌を下すような重厚な開始。まるで柝の音のような足音で始まる第3楽章。クナの唸り声が止まない第4楽章の圧倒的な進軍。どの瞬間も人工的な音がなく、どこまでも人間味溢れる境地がここにあります。
 出演者提供による良好な音質は驚くばかりの高水準です。

 1954年1月21日フリブール大学講堂ライヴ・モノラル

MR2638/2639
(2CD)
\3,800→\1,980→\990
コンサートを完全収録、過去最高音質で蘇る!
 ストックホルムコンサート1950年9月25日ライヴ

  スウェーデン国歌、
  オーストリア国歌、
  ハイドン:交響曲第94番「驚愕」、
  シベリウス:エン・サガ(伝説)、
  リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」、
  ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
フルトヴェングラー指揮
ウィーンフィル

 1950年9月25日ストックホルム・コンサートホール
 コンサート会場にいるかのような臨場感!フルトヴェングラー+ウィーンフィルのストックホルムライヴ。スウェーデン、オーストリア両国の国歌が献じられます。
 特筆すべきは音質で過去の商品だとあまりにも音像が遠い上にノイズも多く全貌が掴みづらい演奏でしたが、今回は入念にマスタリングされて迫力満点です。
 ハイドン「驚愕」は現代からは信じがたい程の荘重そのものの演奏。スタジオ録音では感じられない即興的な音楽づくりが如何にもフルトヴェングラーです。
 続いて、スウェーデンの大作曲家に敬意を表してのシベリウス。珍しいレパートリーである「エン・サガ」。この陰鬱、沈鬱ぶりには絶望的になってしまいます。強烈な引力を持つ名演。
 そして、恐らく「エン・サガ」との対比で選ばれたのが、シュトラウスの「ドン・ファン」。かなり遅めのテンポが設定され、こちらも暗さを前面に出した個性的名演。
 そして極めつけの「運命」は、フルトヴェングラーの数ある演奏の中でも最も重厚な演奏と言えます。神経のピリピリと張りつめて弛緩する瞬間がありません。フィナーレの天才的なテンポ変化が如実に分かります。
 








MR2347/2349
(3CD)
\2400→\1990→\1290
クナッパーツブッシュ/ベートーヴェン:ライヴ名演集
 交響曲第2番
  (ウィーンフィル、1953年4月25日)、
 交響曲第3番
  (ウィーンフィル、1962年2月17日)、
 レオノーレ序曲第3番
  (ウィーンフィル、1962年5月31日)、
 交響曲第5番
  (フランクフルト放送響、1962年3月2日)、
 交響曲第7番、コリオラン序曲
  (ウィーンフィル、1954年1月17日)、
 交響曲第8番
  (ミュンヘンフィル、1956年10月18日アスコーナ)
クナッパーツブッシュ指揮
クナッパーツブッシュ、異形のベートーヴェン!!他社のボックスと重複音源なし!!

 大好評のブルックナー・ライヴ集に続く、巨匠クナッパーツブッシュのベートーヴェン・ライヴ名演集です。
 ブルックナー同様に、若き日のクナとは、表現方法に別人のような違いがあります。
 一例を挙げれば、第7番の1929年のSP録音と当録音などまるっきり違うと断言できます。さらにお得意の「英雄」にしても1943年のスタジオ録音の大人しさと当盤におけるやりたい放題の差も歴然です。
 当セットはウィーンフィルとの共演が多いのも嬉しい限りで、第2番など戦前に戻ったようなポルタメントが随所に聴かれます。特濃こってりの「コリオラン」序曲、「レオノーレ序曲第3番」も含まれていることも有難いです。
 さてお楽しみの曲頭ですが、第2番、「英雄」、第7番が拍手の終わらぬ内に開始します。これも名物だったのでしょう。
 「運命」は非常に音が良く、結成間もないフランクフルト放送響のストレートな反応を得て、ますますの独立独歩振りが冴え渡ります。
 第8番は、第4楽章の恐ろしい休止など他の時期の演奏とも共通しておりますので、場当たりのようで、実はそうではない「ぶれない男」クナの面目躍如です。
 モノラル

MR2374/2376
(3CD)
\2400→\1990→\1290
クナッパーツブッシュ/
 ベートーヴェン:交響曲名演集(全ライヴ録音)

  第1番(ミュンヘンフィル、1948年9月11日)、
  第2番(ブレーメンフィル、1952年12月12日)、
  第3番「英雄」(ミュンヘンフィル、1953年12月17日)、
  第5番「運命」(ベルリンフィル、1956年4月9日)、
  第7番(ミュンヘンフィル、1948年12月25日)、
  第8番(ベルリンフィル、1952年1月27日)、
  第9番「合唱」(一部、1943年4月18日)
クナッパーツブッシュ指揮
 先に発売されたクナッパーツブッシュのベートーヴェン:交響曲名演集(MR2347/2349)と一切の演奏の重複なし!
 さらに世界初出となる、第1番の怪演も含む必携盤が登場!
 ミュンヘンフィルとの第1番の凄まじさは、第2番、第8番の衝撃と並ぶものです。「エロイカ」はミュンヘンフィルとの腹芸が楽しい演奏。「運命」はベルリンフィルとの上手くいかない立合いのような緊張感が抜群に面白いものです。
 第7番も珍しいミュンヘンフィルとの共演ですが相性は抜群。第2番の巨大さ、第8番も常に変わらぬ休止に呆れるやら感動するやら。さらに貴重な「第9」の第4楽章より抜粋も嬉しいファン垂涎のセットものです。
 モノラル

MR2378/2380
(3CD)
\2400→\1990→\1290
フルトヴェングラー/モーツァルト名演集
 交響曲第39番
  (ベルリンフィル、1944年2月7,8日ライヴ)、
 交響曲第40番
  (1949年6月10日ヴィスバーデン・ライヴ)、
 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
  (ウィーンフィル、1949年4月スタジオ)、
 「フィガロの結婚」序曲、
 「後宮からの逃走」序曲
  (ベルリンフィル、1933年SP録音)、
 グラン・パルティータ
  (ウィーンフィル、1947年11月スタジオ)、
 2台のピアノのための協奏曲第10番
  (ウィーンフィル、スコダ、ヴェラ、1949年2月8日ライヴ)、
 ピアノ協奏曲第20番
  (ベルリンフィル、ルフュビュール、1954年5月ライヴ)、
 ピアノ協奏曲第22番
  (ウィーンフィル、スコダ、1952年1月27日ライヴ)
フルトヴェングラー指揮
 フルトヴェングラーが遺したオペラ全曲を除く全てのモーツァルトの楽曲を集めた好企画盤。入手困難な演奏も多いのでこのリリースは歓迎されます。
 フルトヴェングラーのモーツァルトは「額縁に入っているようだ」などと評され、また強烈な感情注入が眉をひそめられることもしばしばありますが、大人の耳には首肯できる名演と言えましょう。
 まず交響曲、第39番は戦中で身の危険すらも感じながらの時期の演奏で、この幸福な交響曲が絶叫のような悲劇を伴って聴き手に迫ります。第40番は、名盤の誉れ高い戦後ヴィスバーデンに於けるライヴで、第1楽章の彫琢と焦燥感が凄まじく、フルトヴェングラーの最高傑作の一つでしょう。
 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、「グラン・パルティータ」という愉悦的な曲にもフルトヴェングラーは悲愴感を見出します。壮大なドラマ性には圧倒されるほかありますまい。伴奏音楽があまり現存しないフルトヴェングラーですが、モーツァルトのピアノ協奏曲では、第20番、第22番という陰影の強い名作が遺されているのも象徴的です。強烈な慟哭と嗚咽が目の前に繰り広げられます。
 モノラル

MR2431/2433
(3CD)
\2400→\1990→\1290
トスカニーニ&ウィーン国立歌劇場
 モーツァルト:歌劇「魔笛」(1937年7月30日)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
ヘルゲ・ロスウェンゲ(タミーノ)、
ドムグラフ・ファスベンダー(パパゲーノ)、
ジュリー・オスヴァート(夜の女王)、
ウィリアム・ウェルニク(モノスタトス)、
ジャルミラ・ノヴォトナ(パミーナ)、
アルフレッド・イェルガー(スピーカー)、
アレクサンダー・キプニス(ザラストロ)他、
 ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」第1幕(1936年7月25日)  ロッテ・レーマン(レオノーレ)、
ルイズ・ヘレツグリューバー(マルツェリーネ)、
ヘルマン・ガロス(ヤキーノ)、
アントン・バウマン(ロッコ)、
アルフレッド・イェルガー(ピツァロ)
ウィーンフィル、
ウィーン国立歌劇場合唱団

 トスカニーニ+ウィーンフィルの短い蜜月の記録がさらに登場。超豪華配役による1937年の「魔笛」は演奏の凄まじさも良く知られるところです。
 ただただ四角四面の厳格なトスカニーニを想像すると裏切られます。しなやかなフレージングとウィーンフィルの長閑さも存分に生かした奇跡的名演。音質も随分改善されました。
 チェレスタをショルティが弾いていることでも有名。この翌年にオーストリアはドイツに併合されたため、巨匠最後のザルツブルク音楽祭出演となりました。
 さらに1936年の「フィデリオ」第1幕も収録。こちらは劣悪な音質ですが、老け込む前の前のトスカニーニの素晴らしさを堪能できる名演です。
 ロッテ・レーマンのレオノーレに至っては文句の付けようがありません。マーラーが第4交響曲で引用した四重奏の部分など、夢見るような美しさです。
 如何にトスカニーニがベートーヴェンを愛していたかが痛いほど理解できる貴重な記録です。<モノラル>


MR2449/2451
(3CD)
\2400→\1990→\1290
ハイフェッツ/協奏曲ライヴ録音集
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
  (ロジンスキ指揮ニューヨークフィル、1945年1月14日ライヴ)、
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
  (カンテルリ指揮ニューヨークフィル、1954年3月14日ライヴ)、
 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
  (ミトロプーロス指揮ニューヨークフィル、1951年3月11日ライヴ)、
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
  (トスカニーニ指揮NBC響、1944年9月4日ライヴ)、
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
  (セル指揮ニューヨークフィル、1951年12月9日ライヴ)、
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
  (クーセヴィツキ―指揮ボストン響、1949年4月2日ライヴ)、
 コルンゴルド:ヴァイオリン協奏曲
  (クルツ指揮ニューヨークフィル、1947年3月30日ライヴ)
ハイフェッツ(ヴァイオリン)
 伝説の名手、ハイフェッツの協奏曲ライヴ録音を集めた好企画、音質良好。
 天空を翔るかのようなどこまでも伸びやかな音色と超絶技巧。聴衆を前にした興奮が見事に収録されております。
 ベートーヴェンは音質、演奏ともに他を圧する名演として知られております。とんがった名指揮者ロジンスキとの対決模様も見ものです。
 メンデルスゾーンはトスカニーニ、カンテルリの2種類を収録。トスカニーニとは超快速テンポでトスカニーニ調とも言えますが、カンテルリでは少し遅めのテンポで歌い上げるスタイルで、ハイフェッツの表現の幅の広さにも脱帽です。
 ミトロプーロスに懐の深い伴奏を得たシベリウスはシリアスそのもの。セルがバックのブラームスは風格豊かで温かみのある名演。クーセヴィツキ―とのプロコフィエフは魑魅魍魎が跋扈するかのような薄気味悪さが絶妙。
 ハイフェッツが世界初演を果たしたコルンゴルドの協奏曲は、ベタベタなロマンティシズムとハリウッド映画的華麗さに溜息すらもれそうです。
 モノラル


MR2471/2473
(3CD)
\2400→\1990→\1290
ミュンシュ指揮ボストン交響楽団/
 モーツァルト:交響曲集+レクイエム

  交響曲第31番「パリ」(1954年4月2日)、
  交響曲第35番「ハフナー」(1962年7月22日)、
  交響曲第36番「リンツ」(1962年7月21日)、
  交響曲第39番(1955年4月9日)、
  交響曲第40番(1959年7月11日)、
  交響曲第41番「ジュピター」(1962年7月21日)、
  レクイエム(1962年7月22日)
ミュンシュ指揮
ボストン交響楽団、
レクイエム:
 フィリス・カーティン(ソプラノ)、
 フローレンス・コプレフ(アルト)、
 ブレーク・スターン(テノール)、
 マック・モーガン(バス)、
 タングルウッド合唱団
 第31番、第39番のみモノ、他はステレオ!
 RCAには協奏曲録音しか残さなかったなかったミュンシュのモーツァルト。幻のレパートリーがまとめて聴けます!正に「疾走するモーツァルト」!猛スピードで駆け抜けます。
 いずれもミュンシュらしい溌剌とした、そしてドラマティックな名演ばかり。即興的なテンポアップ、テンポダウン、急ブレーキ、急発進。「リンツ」など第2楽章の終りに拍手が起こりますが構わず、次に進みます。
 ボストン響の黄金時代故にキラキラとした音色の輝かしさが豪華絢爛のハリウッド映画のようです。
 かの吉田秀和氏はミュンシュのバッハ「ブランデンブルク」を「現代的に割切った演奏で面白い」と高く評価していますが、「ミュンシュのモーツァルト」にも全く同じ感想を持たれることでしょう。


MR2486/2488
(3CD)
\2400→\1990→\1290
トスカニーニ/ハイドン:交響曲集
 交響曲第31番(1938年10月29日)、
 交響曲第88番「V字」(1938年2月19日)、
 交響曲第92番「オクスフォード」(1944年3月19日)、
 交響曲第94番「吃驚」(1953年1月26日)、
 交響曲第98番(1938年1月22日)、
 交響曲第99番(1941年2月1日)、
 交響曲第101番「時計」(1942年4月4日)、
 交響曲第104番「ロンドン」(1943年10月3日)、
 協奏交響曲(1939年10月14日)、
 弦楽四重奏曲第17番よりセレナード(1944年8月27日)
トスカニーニ指揮
NBC響

 巨匠指揮者はハイドンを愛し、必ず愛奏曲と言えるものを持ちますが、トスカニーニもその例に漏れません。しかし遺された録音が意外と少なく、レーベルもマチマチで、なかなか網羅して鑑賞できないのが現状です。
 今回の好企画はトスカニーニのハイドンで遺された楽曲を全て収録。この中では、交響曲第88番「V字」、交響曲第92番「オクスフォード」、交響曲第104番「ロンドン」は極めて珍しい録音で初めてお聞きになる方も多いと思います。
 ほとんどがライヴ録音故に自由自在のテンポ変化。トスカニーニのウィットとも言える愉悦とリラックスが聞きものです。愛奏した「セレナーデ」の絶美も涙が出る程です。

 全てモノラル

MR2489/91
(3CD)
\2400→\1990→\1290
ワルター/ハイドン:交響曲集
 交響曲第86番(1940年2月10日NBC響)、
 交響曲第86番(1948年12月12日NYP)
 交響曲第88番「V字」(1943年11月7日NYP)、
 交響曲第92番「オクスフォード」(1939年3月18日NBC響)、
 交響曲第96番「奇蹟」(1954年11月21日NYP)、
 交響曲第96番「奇蹟」(1955年5月12日フランス国立放送響)、
 交響曲第98番(1938年1月22日)、
 交響曲第100番「軍隊」(1938年1月10日、ウィーンフィル)、
 交響曲第102番(1953年2月18日NYP)
ブルーノ・ワルター指揮

 これまた見逃せない好企画!
 ワルターのハイドン集大成。先頃亡くなられた宇野功芳先生に捧げたい程です。ほとんどがライヴ録音というのが嬉しいところ。第86番、第88番、第96番のニューヨークフィル・ライヴは極めて珍しいものです。
 アメリカに渡った直後とアメリカに馴染んだ頃のワルターで聴く、2種類の「第86番」。
 NBC響だとやはり焦燥感が聞き取れますが、NYPだと大らかなゆとりも見せてくれます。
 第88番「V字」はフルトヴェングラー、クナ、アーベントロートにヒケを取らない超個性的名演。お得意の第96番「奇蹟」も2種類収録。
 ニューヨークフィルの馬力を駆使した54年盤とお洒落なフランス国立盤。両方持っていたい名演です。
 さらに高名なウィーンフィルとの「軍隊」、こちらは貴族趣味的な音色を惜しむことなく披露しております。

 全てモノラル

MR2513/2515
(3CD)
\2400→\1990→\1290
ロスバウト指揮/マーラー録音集 2
 交響曲第7番「夜の歌」
  (南西ドイツ放送響、1957年スタジオ)、
 交響曲第9番
  (南西ドイツ放送響、1954年1月7日)、
 交響曲「大地の歌」
  (ケルン放送響、グレース・ホフマン、エルンスト・ヘフリガー、1955年4月18日)
ロスバウト指揮
 今なおカルト的な人気を誇るオーストリア、グラーツ出身の鬼才指揮者ロスバウトのマーラーを集大成、その第2弾。
 ロスバウトは第7番「夜の歌」を偏愛し、二回もスタジオ録音を遺している程です。演奏スタイルは、停滞、拘泥の一切ない見通しすっきりのハイスピード演奏で、感情注入もなし。
 第9番は、予測通りの古典的な彫琢美の光るスタイリッシュな名演。
 「大地の歌」は、予想を裏切る抒情を感じさせる意外な名演。
 ロスバウトはモーツァルトも得意でしたが、瑞々しさ溢れるモーツァルト的マーラーと呼べるかもしれません。こんな凄いマーラー指揮者が50年代、60年代にもいたのです。
  <モノラル>

MR2521/2523
(3CD)
\2400→\1990→\1290

クレンペラー指揮/ マーラー録音集

 交響曲第2番「復活」
  (1965年1月29日、バイエルン放送響、
   ヒーザー・ハーパー、ジャネット・ベイカー)、
 交響曲第4番
  (1956年11月19日、
   バイエルン放送響、エリザベート・リンダーマイヤー)、
 亡き子を偲ぶ歌
  (1951年7月12日、コンセルトヘボウ管、キャスリーン・フェリアー)、
 大地の歌
  (1948年11月2日、ハンガリー放送響、
    ジュディット・シャーンドル、エンドレ・レスラー)、
 さすらう若人の歌
  (1947年12月4日、コンセルトヘボウ管、ヘルマン・シェイ)
クレンペラー指揮
 かつて初出時に驚天動地の演奏内容で、マニアを熱狂させたクレンペラー+バイエルンの「復活」が久々の登場。極上ステレオで甦ります。クレンペラーの「復活」は演奏時間が多岐に渡りますが、こちらは比較的早い方ですが、ヘビーな演奏です。
 第4番は録音状態に恵まれたバイエルンとのライヴ。そして「大地の歌」はクレンペラーのヨーロッパ復活の足掛かりとなったハンガリーに於ける珍しいライヴ。ハンガリーはドイツとは複雑な経緯がありましたが歌唱はドイツ語です。オケの音色も何となくウィーン的な蠱惑美を兼備えたものです。
 フェリアー、シェイの絶唱に合わせた歌曲集も沈鬱な表現が見事な出来栄えです。必携のマーラー・セットです。

<モノラル・ステレオ>

MR2530/2532
(3CD)
\2400→\1990→\1290

ミュンシュ指揮ボストン響/
 リヒャルト・シュトラウス名演ライヴ集


 交響詩「英雄の生涯」
  (1957年2月15日、リチャード・バージン:ヴァイオリン独奏)、
 交響詩「ドン・ファン」(1955年9月30日)、
 家庭交響曲(1959年2月28日ステレオ!)、
 交響詩「死と変容」(1951年6月10日)、
 交響詩「ドン・キホーテ」
  (1953年8月9日タングルウッド、
    ピアティゴルスキー:チェロ独奏、
    ド・パスカル:ヴィオラ独奏)、
 管弦楽伴奏による四つの歌曲
  (1954年11月12日、ゼーフリード:ソプラノ独唱)
ミュンシュ指揮
ボストン響
 リヒャルト・シュトラウスの指揮の下でもヴァイオリニストとして演奏経験のあるミュンシュ。ボストン響黄金時代の輝かしいサウンドとパワーを最大に生かした華麗なライヴがセット化。
 「英雄の生涯」は指揮者がオケを鼓舞し、大声を上げて緊張感を高めるミュンシュらしい豪快な演奏、正しく英雄的。
 「家庭」はミュンシュがスタジオ録音を遺さなかったレパートリーで、しかもステレオ録音という有難さ。何故にシュトラウスがオペラの情景のような交響曲を作ったかが判るドラマティックな内容です。
 ボストン響首席のド・パスカルがヴィオラ独奏、ピアティゴルスキーがチェロ独奏を務める「ドン・キホーテ」も素晴らしい出来栄え。この直後にスタジオ録音しておりますが、聴衆の熱い視線を浴びた演奏の迫力には凄いものがあります。
 ゼーフリードとのしみじみ感たっぷりの歌曲集も感銘深いものです。

 <モノラル・ステレオ>

MR2535/2537
(3CD)
\2400→\1990→\1290
セル+クリーヴランド/
 シンフォニックレパートリー・ライヴ第1弾(ステレオ高音質)

  ハイドン:
   交響曲第92番「オクスフォード」(1966年1月27日)、
   交響曲第99番(1966年2月16日)、
  シューベルト:交響曲第8番「未完成」(1966年1月27日)、
  ブラームス:交響曲第1番(1966年10月8日)、
  モーツァルト:交響曲第40番(1966年10月15日)、
  ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(1966年9月22日)
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管

 黄金コンビとして名高いセル+クリーヴランド。レパートリーの中核をなす独墺音楽をライヴで、しかもステレオ高音質でお楽しみいただける必携盤の登場です。
 冷徹な頭脳を持ちながらも熱しやすい性格をもったセルは、聴衆と対峙したライヴでは時として理性をかなぐり捨てた激しい演奏を繰り広げることも広くしられております。
 ハイドンは巨匠が愛したレパートリー。「オクスフォード」のひんやりとした開始から、引込まれてしまいます。「未完成」も研ぎ澄まされたセンスの光る快演。
 ブラ1の威容の立派さ。モーツァルトの疾走感、ベートーヴェンの厳粛……。どこを取っても非の打ちどころのない演奏群です。<ステレオ>

MR2538/2540
(3CD)
\2400→\1990→\1290
チェリビダッケ/プロコフィエフ録音集
 プロコフィエフ:
  交響曲第1番「古典」
   (1961年10月22日、スカルラッティ・ナポリRAIk響)、
  交響曲第5番
   (1960年1月29日、ミラノRAI響ステレオ!)、
  ピアノ協奏曲第3番
   (アレクシス・ワイセンベルク、1962年1月5日、トリノRAI響)、
  ピアノ協奏曲第5番
   (セルジオ・ペルティカローリ、1967年2月17日、ミラノRAI響)、
  ヴァイオリン協奏曲第1番
   (フランコ・グリ、1957年12月22日、スカルラッティ・ナポリRAI響)、
  「ロメオとジュリエット」よりカプレのモンターギュ、タイボルトの死
   (1960年4月4日、トリノRAI響ステレオ!)、
  スキタイ組曲
   (1966年1月14日、シュターツカペレ・ベルリン、ステレオ!)
チェリビダッケ指揮

 高度な作曲技術、色彩の豊かさ、迫力満点のオーケストレーション、そしてシニカルな視点。とプロコフィエフ作品こそ、チェリビダッケの解析的名解釈が奏功するレパートリーと思われますが、意外に音盤に恵まれておりません。
 交響曲第1番は生前に許可した数少ない録音が2種(ベルリンフィル、ミュンヘンフィルのLD)もリリースされるなど、偏愛が伺えます。ここでは、極めて珍しいスカルラッティ・ナポリRAIとのライヴ。交響曲第5番も晩年程ではないものの腰の据わった堂々とした構え。輝かしい音色。そして運動神経抜群のオーケストラ操縦がこの時期ならではです、良好なステレオ録音。
 非情緒系ピアニスト、ワイセンベルクのクールで完璧なピアノに併せた協奏曲第3番。カラリと明るい音色のペルティカローリとの第5番も聞きものです。何とも言えない退廃的音色が魅力的なヴァイオリン協奏曲。
 そして迫力満点の「ロメオとジュリエット」より。そして珍しく東ベルリンのシュターツカペレに客演した「スキタイ組曲」も豪華な演奏です。
 チェリビダッケのファンにこそ聴いて頂きたい名演集。

MR2551/2553
(3CD)
\2400→\1990→\1290
カイルベルト/ブラームス交響曲全集+ピアノ協奏曲第1番(カーゾン)
 ブラームス:
  交響曲第1番(フランス国立放送響、1962年9月25日ライヴ)、
  交響曲第2番(バイエルン放送響、1966年12月8日ステレオ・ライヴ)、
  交響曲第3番(ウィーン響、1955年5月4日ライヴ)、
  交響曲第4番(フランス国立放送響、1959年8月9日ライヴ)、
  ピアノ協奏曲第1番(カーゾン=ピアノ、ケルン放送響、1965年4月23日ライヴ)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮

 カイルベルトは、レコード会社単独で契約を結ばなかったようで、スタジオ録音は様々な会社にまたがっております。それが、カイルベルトで聞きたい!ベートーヴェン、ブルックナー、シューベルトのレパートリーが中々まとまりにくい理由となっております。

 今回のブラームス全集は全てライヴ録音。
 徹底した現場主義者カイルベルトならではの堂々たるオーケストラ・ドライヴを堪能できる好企画となっております。

 交響曲第1番と第4番のお相手はフランス国立放送響という最もフランスらしい音色を持ったオーケストラです。大伽藍のような立派な構築はいつものカイルベルトです。
 第1番は、巨匠必殺の十八番レパートリーです。複数の録音がありますが、聴きものはやはりフィナーレです。コーダもフルトヴェングラーやヨッフムのように軟体動物のような自由極まるテンポアップとは正反対。音圧がどんどん増してくるような迫力が如何にもカイルベルトです。
 第4番はセンチメンタリズムを排しながらも時として、腹の底からの慟哭を思わせる絶唱が胸に響く名演。
 第2番は定評あるバイエルン放送響とのステレオ・ライヴ。指揮者を映す鏡とも称される素直な反応を見せるバイエルン放送響。妙技の数々は当時からドイツ随一の放送オーケストラであったことの証拠です。カイルベルトといえば、ご当地ミュンヘンでは、バイエル国立歌劇場の総監督でありました、放送響とも関係は良好で、巌のようなゴツゴツとしたスタイルと放送響の柔軟な音色のマッチングが見事です。
 第3番はウィーン響客演時のライヴで、カイルベルトはドイツのオーケストラとは異なるアプローチを見せます。一言で言えばソフトなブラームスで、ウィーン楽器の蠱惑的な音色を尊重し、矯めることがなく普段とはまるで違う感覚的な快感をも重視した演奏となっております。


カーゾンのブラームス:ピアノ協奏曲第1番について
 カーゾンはイギリスのピアニストですが、本領はドイツ音楽にあったと言って過言ではありません。特にブラームスに対する適性と愛着は並々ならぬものがあります。
 ピアノ協奏曲第1番は、デッカに三種類もスタジオ録音を遺しております。理想主義者、完璧主義者として、録音しながらも発売許可を出さなかった多くのオクラ入り音源を発生させた名ピアニストですが、リリースされた、ピアノ協奏曲第1番(第一回録音:ホルダ指揮ナショナル響=1946年1月、第二回録音:ベイヌム指揮コンセルトヘボウ管=1953年5月、第三回録音=1962年5月セル指揮ロンドン響)の演奏は何れも素晴らしく、明晰な頭脳と並外れた情熱を炸裂させた名演です。
 今回、セルとの名盤の3年後のライヴであたるカイルベルト共演盤が初登場します。セルの引締ったスレンダーなブラームスに対して、カイルベルトのブラームス像は温かみのあるサウンドと恰幅の良さで魅力的。心落ち着く演奏となております、高音質であることもマルです。ライヴだと強烈に燃えるカーゾンとカイルベルトのがっぷり四つの凄演と申せましょう。
 この内容で3枚に収まったお得版。ドイツ音楽、ドイツ演奏様式を愛するファンは必携と申せましょう。


MR2574/2576
(3CD)
\2400→\1990→\1290
ジョージ・セル/ブルックナー:交響曲集
 ブルックナー:
  交響曲第3番「ワーグナー」
   (クリーヴランド管、1966年1月27日ステレオ・ライヴ)、
  交響曲第7番(ニューヨークフィル、1964年3月29日ライヴ)、
  交響曲第8番(コンセルトヘボウ管、1951年6月28日ライヴ)
ジョージ・セル指揮

 今なお高い人気を誇る大指揮者ジョージ・セルのブルックナー・ライヴを集成した好企画。
 第3番は、セルが愛奏した曲です。この当時も第3番を主要レパートリーにしている指揮者は世界的にもそう多くありませんでした。高名なソニーのスタジオ・セッションの前日のライヴで嬉しいステレオ録音!当然のことながらライヴ故に荒々しい雰囲気が横溢しております。クリーヴランドの妙技と共にはっとするような緊張感も素晴らしい演奏です。
 第7番は最晩年には、音楽顧問も務めたことのある馴染み深いニューヨークフィルがお相手です。若干のテープヒスや回転不備があります。1964年は当然のことながらバーンスタイン治世の時代ですが、セルは恰幅の良いあたかもヨーロッパのオーケストラのような渋みとコクのあるサウンドを引き出しております。クリーヴランドよりも温かみのある音色であることも注目です。
 第8番はオランダ音楽祭にコンセルトヘボウ管を率いて出演した際のライヴ。この1951年は奇しくもコンセルトヘボウ管、中興の祖メンゲルベルクが没した年です。セルは1951年9月には再びアムステルダムを訪れてデッカにブラームスの交響曲第3番とドヴォルザークの交響曲第8番をスタジオ録音しております。高名なソニーのスタジオ録音ではセルはノヴァーク版第2稿で演奏しておりますが、当ライヴでは改訂版です。かなりのカットが散見される点が惜しいものの、コンセルトヘボウ管の魅惑の音色は手に取るようにわかりますし、聴衆を前に燃える巨匠の姿が見事に記録されております。






MR2071/74
(4CD)
\2400→\1990→\1290
フルトヴェングラー&BPO/
 ブラームス:交響曲全集

  第1番(1953年5月18日)、第2番(1952年5月7日)、
  第3番(1949年12月18日)、第4番(1949年6月10日)、
  ドイツ・レクイエム
   (ストックホルムフィル、ケルステン・リンドベルイ・トルリンド(S)、
    ベルンハルト・ゼネルステット(Br)他)
フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィル
ストックホルム・フィル 他 
 フルトヴェングラー+ベルリンフィルという黄金コンビのいままでありそうでなかったブラームス全集。

 第1番も比較的珍しい演奏でフルトヴェングラーならではのテンポ・アップはのけぞる位の激しさです。
 第2番、第3番ともにドラマを音楽に叩き込んだ凄絶な名演。
 第4番は吉田秀和先生が至高の名演と絶賛したヴィスバーデン・ライヴで、美しさは絶後のもの。
 ストックホルムのドイツ・レクイエムも荘厳、深刻な味わいが素晴らしいです。

 いずれも出演者秘蔵のテープより、入念にリマスタリングされたものです。

MR2322/2325
(4CD)
\2400→\1990→\1290

カラヤン・イン・U.S.A.(ライヴ)


 ウェーベルン:弦楽合奏のための五楽章作品5、
 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」、
 シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
  (Vn: ジョン・コリリアーノ)
   1958年11月15日カーネギーホール、
 ベートーヴェン:
  交響曲第1番、
  交響曲第9番「合唱」
   レオンタイン・プライス(ソプラノ)、
   モーリン・フォレスター(アルト)、
   レオポルド・シモノー(テノール)、
   ノーマン・スコット(バス)
   ウェストミンスター合唱団
    (1958年11月22日カーネギーホール)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ニューヨークフィル
 ワーグナー:「名歌手」前奏曲、
 アイヴズ:答えのない質問」、
 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、
 シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
  (1959年7月2日)
ロサンゼルスフィル
<MONO>
 カラヤンがアメリカのオーケストラに客演した際の貴重なライヴ。バーンスタインの招きによってカラヤンは1958年に初めてニューヨークフィルに客演しこれら二つの演奏会、2プログラムを披露しました。
 1955年にベルリンフィルとアメリカを訪問した際には様々な嫌がらせがあったと言われますが、ニューヨークフィルへの客演では怯むことなく自らの流麗無比な音楽を展開しております。
 ウェーベルンの精緻、「ジュピター」の壮大、文句なしの「英雄の生涯」……。残念なことにこれが最後の共演となりました。ライヴのカラヤン特有の力瘤が入る迫力満点の名演。
 ロサンゼルスフィルへの客演もこれが唯一。夏のハリウッドボウル野外コンサートでのライヴで、唯一のアイヴズ演奏がこれです。センス満点。得意の「英雄の生涯」も華麗そのものです。


MR2343/2346
(4CD)
\2400→\1990→\1290
ワルター/ブルックナー:交響曲ライヴ名演集
 第4番「ロマンティック」(NBC、1940年2月10日、
 第7番(NYP、1954年11月23日)、
 第8番(NYP、1941年1月26日)、
 第9番(フィラデルフィア管、1948年2月28日)
ワルター指揮

 ワルターはヨーロッパをナチズムに追われて辿りついた新天地アメリカに於いてブルックナーの交響曲の紹介に邁進しようと誓ったと言われております。その証拠に取上げる頻度は非常に多く、ライバルのトスカニーニ他がブルックナーに熱心でないことも強みとなり、ワルターはアメリカに於いてブルックナーの権威と目されておりました。
 特に、第4番、第7番の上品なアプローチが評価が高いようですが、ライヴともなると、本心を曝け出す凄絶な演奏を聴かせております。
 トスカニーニのオケ、NBCとの「ロマンティック」はその代表的な名演で、かなり速いテンポを採用し、テンポ変化によってドラマを生み出します。
 第7番は、流麗そのものですが、やはりテンポは意識的に早くソリッドな名演。
 第8番は1941年と言う年代らしい、癇癪玉のような感情表出を隠そうともせず、その特徴は第1楽章、第4楽章の荒々しさに顕著です。
 第9番は、戦後ヨーロッパに復帰後も演奏を繰り返した愛奏曲で珍しいフィラデルフィア管との演奏と言うのもそそられます。
 モノラル

MR2423/2426
(4CD)
\2400→\1990→\1290
クナッパーツブッシュ/ブラームス録音集
 ブラームス:
  交響曲第2番(シュターツカペレ・ドレスデン、1959年11月27日ライヴ)、
  ハイドン変奏曲(ケルン放送響、1963年5月10日ライヴ)、
  交響曲第3番、悲劇的序曲(ウィーンフィル、1955年7月26日ライヴ)、
  大学祝典序曲(ウィーンフィル、1957年6月スタジオ)、
  交響曲第4番(ブレーメンフィル、1952年12月12日)、
  二重協奏曲(ミュンヘンフィル、ゾンライトナーVn,キスカルトVc1959年1月6日ライヴ)、
  ピアノ協奏曲第2番(カーゾン、ピアノ、ウィーンフィル、1955年7月26日ライヴ)、
  アルト・ラプソディ
   (ルクレツィア・ウェスト(コントラルト)ウィーンフィル、1957年6月スタジオ)
クナッパーツブッシュ指揮
 導入から物凄い遅いテンポをとったり、ワーグナー的な金管の咆哮を聴かせたりと異形のブラームス像で知られる「クナのブラームス」。しかし根本は懐かしい響きを呼び起こす素朴な味わいに満ちた心温まる名演です。
 第2番のパウゼの効果をこれでもかと駆使する名演。ブラームスのロマン的な性格を強調した第3番。吃驚するほど遅いテンポで、逞しいアゴーギグでオケを引張る第4番など聴きどころ満載。
 ハイドン変奏曲など最晩年故に、スケールの大きさが尋常ではなくまるで交響曲を聴くかのような充実です。
 ちなみに、クナによるブラームス:交響曲第1番は録音が遺されていないとされております。よって録音が遺された楽曲が当盤には網羅されております。モノラル

MR2541/2544
(4CD)
\2400→\1990→\1290
ストコフスキー/ショスタコーヴィチ交響曲集+前奏曲第14番
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第1番(NYP,1960年3月5日)、
  交響曲第5番「革命」(ロンドン響、1964年9月17日)、
  交響曲第6番(フィラデルフィア管、1942年12月)、
  交響曲第7番「レニングラード」(NBC響、1942年12月13日)、
  交響曲第11番「1905年」(全ソ放送響、1958年6月7日)、
  前奏曲第14番(NYP,1947年10月)
ストコフスキー指揮

 これまた好企画。ストコフスキーのショスタコーヴィチ演奏を集大成。
 早くから並々ならぬ意欲でショスタコーヴィチ作品の紹介に努めた巨匠の華麗な解釈が存分に楽しめます。
 第1番からして天才の萌芽と既に完成がみられる楽想。第5番の外面的パフォーマンスに割切った潔さ。第6番の豪快なオーケストラ・ドライヴ。
 トスカニーニと激しく全米初演を争った「レニングラード」、同じNBC響でもまるで音楽作りが違います。
 作曲家臨席のもとモスクワで現地の全ソ放送響と行った「1905年」のシリアスなライヴ。聞きどころ満載の決定盤です。

MR2556/2559
(4CD)
\2400→\1990→\1290
カイルベルト指揮/マーラー録音集
 マーラー:
  交響曲第1番「巨人」
   (シュターツカペレ・ドレスデン、1950年4月4日ライヴ)
  交響曲第4番
   (アグネス・ギーベル、ソプラノ独唱、
    ケルン放送響、1967年12月8日ライヴ)
  交響曲第8番「一千人の交響曲」
   (ウィーン響、1960年6月19日ウィーン芸術週間ライヴ)
  交響曲「大地の歌」
   (フリッツ・ヴンダーリヒ、テノール独唱、
    フィッシャー・ディスカウ、バリトン独唱)
    バンベルク響、1964年4月2日ライヴ)
カイルベルト指揮
「一千人の交響曲」のソリスト:
 メリッタ・ムゼリー(第1ソプラノ、罪深き女)、
 ゲルダ・シェイラー(第2ソプラノ、懺悔する女)、
 ヴィルマ・リップ(第3ソプラノ、栄光の聖母)、
 ヒルデ・ロッセル・マイダン(第1アルト、サマリアの女)、
 ウルズラ・ベーゼ(第2アルト、エジプトのマリア)、
 フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール、マリア崇敬の博士)、
 ヘルマン・プライ(バリトン、法悦の教父)、
 オットー・エーデルマン(バス、瞑想する教父)、
 フランツ・シュルツ(オルガン)、
 ウィーン楽友協会合唱団、
 ウィーン・ジングアカデミー、
 ウィーン少年合唱団
 意外に思われるかもしれませんが、カイルベルトはマーラー演奏にも熱心でした。今まで集成されることのなかった名演が楽しめます。

 第1番「巨人」
  当時の手兵、シュターツカペレ・ドレスデンを指揮した苛烈な演奏。相当なスピードで突っ走ります。若きマーラーの未熟さえも魅力に変えてしまうのがカイルベルトの手腕と言えましょう。

 第4番
  この演奏は、見事なステレオ収録。カイルベルトが重用したアグネス・ギーベルの艶やかな歌唱を得て聴きどころ満載です。徒に不気味さを強調することなく、素朴さを遺した好感を持てるマーラー像。推測するにカイルベルトはブルックナーとマーラーを同一の位置に考えていたのではないでしょうか?

 第8番「一千人の交響曲」
  1960年のウィーン芸術週間。その中核は、生誕100年を迎えるマーラーとベートーヴェン。マーラー直弟子のクレンペラーは一切マーラーを指揮せず、ロンドンからフィルハーモニア管を率いてベートーヴェン・ツィクルスを担当しました。
  その初日は5月29日で、同日昼のマチネーは、かの有名な「ブルーノ・ワルター+ウィーンフィル告別演奏会」でした。他のマーラー作品は、第2番「復活」をクリップス指揮ウィーン響、「大地の歌」をカラヤン指揮ウィーンフィル(この組合せのレコードなし!)が演奏。何ともファン垂涎の顔触れ。そして演奏が稀で、かつ至難な「一千人の交響曲」を担当したのが、カイルベルト指揮ウィーン響でした。ワーグナーをはじめとする大規模ロマン音楽の名解釈者として知られるカイルベルトは、ワーグナーではしばしば熱してくるとグイグイとオーケストラを煽るような面もありましたが、この「一千人」は正に壮大な叙事詩とも言える大河の流れのような悠然たる演奏で、心が刺々しくなるような緊張感は皆無。安心して身を任せられる、母なる大地のような包容力が魅力です。歌手陣も豪華そのもの。モノラルですが聞きやすくまとめられております。

 交響曲「大地の歌」
  この演奏はライヴ・マニアが古くから良く知る名演。「大地の歌」を男性二人で担当する名盤というと、バーンスタイン+ウィーンフィル盤が有名ですが、それより2年前の演奏。
 ディスカウはここでもバリトン独唱を担当しております。そしてヴンダーリヒのテノール独唱が絶唱そのもの!この二人は同じ年の6月にもクリップスとも演奏しておりますので、「男性2人による大地の歌」は当時この2人が独占していたのでしょう。 カイルベルトのマーラーは古典音楽とロマン音楽を行ったり来たりするシューベルト的リリシズムを重視したものと言えそうです。音質が若干籠る感じなのが残念ですが、内容の充実は明らかです。

MR2566/2569
(4CD)
\2400→\1990→\1290
カラヤン 1950〜1966年のブルックナー
 交響曲第5番
  (ウィーン交響楽団、1954年10月2日ライヴ)
 交響曲第7番
  (ウィーンフィル、1962年4月6日ロンドン・ライヴ)
 交響曲第8番
  (ベルリンフィル、1966年6月16日アムステルダム・ライヴ、オランダ音楽祭ステレオ)
カラヤン指揮
 これぞカラヤン!圧巻のブルックナー・ライヴ
 第8番のステレオ・ライヴが白眉の出来!
 
 カラヤンはオーストリア出身ですが、同郷の作曲家ブルックナーの作品を網羅的に取り上げていた訳ではありません。交響曲全集録音を遺してはおりますが、初期作品、第6番は実演では取上げていないと推測されております。それだけ作品ごとに愛着や理解の濃淡があったと見るのが当然です。当ライヴセットに収録の3曲はカラヤンがことあるごとに愛奏した十八番レパートリーです。

 交響曲第5番
  ウィーン響時代の充実を伝える白熱ライヴ。この演奏会の次のウィーン響演奏会が伝説の「カルメン」演奏会形式上演です(MR2437/2438)!フルトヴェングラーを意識し、挑発する格好で次々と意欲的なプログラムを世に問うていた時代。ブルックナーの第5番は、この時代ではやはり凝った選曲とカウントされます。
  後年の演奏を先取りしたような重厚でじっくりと遅めな歩み、壮麗な金管の咆哮。改訂版ではなく原典版で演奏していることも着目されます。この年の11月にフルトヴェングラー没。カラヤンはベルリンフィルの芸術監督として世界楽壇の帝王に登り詰めます。

 第7番
  ウィーンフィルを率いてのソビエト、ヨーロッパツアーの最終を飾るロンドン・ライヴ。モスクワを皮切りに僅か2週間ほどで10公演以上をこなしてしまうタフネスぶり。壮年期のカラヤンの面目躍如です。
   オーケストラ、指揮者ともに疲れは全く感じられず、第1楽章は流麗で快速、緩徐楽章は情緒纏綿にねっとりと歌い上げるカラヤン美学の象徴とも言える名演奏。後半2楽章は音楽的内容が前半に比べて落ちると指摘されることもありますが、カラヤン的スポーティな演奏だと爽やかな風が通り過ぎるかのような心地良さがあります。

 第8番
  オランダ音楽祭にベルリンフィルを率いて参加した公演。世界の名ホールとして知られるコンセルトヘボウの素晴しい音響、これをステレオ・ライヴで楽しめるのですからたまりません。
   この年の春カラヤンはベルリンフィルと大規模な日本公演を成功裏に終えてヨーロッパに帰還。極めてシリアスで、荘厳な演奏です。一部には顔を顰める人もいるカラヤン流レガート奏法も抑え気味でリズムを明確に強調した実直とも言える表現。
  フィナーレのカタルシスは正にこの世の終わりを感じさせるほどの圧倒的な存在感を誇ります。

MR2570/2573
(4CD)
\2400→\1990→\1290

ダヴィッド・オイストラフ/協奏曲ライヴ録音集

 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
  (エルネスト・ブール指揮ストラスブール市立管1959年6月13日ライヴ)

 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
  (ヴィットリオ・グイ指揮ミラノRAI響、1960年4月5日ステレオ・ライヴ)

 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」、
 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
  (ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨークフィル、1956年1月1日ライヴ)

 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
  (ルドルフ・ケンペ指揮トリノRAI響、1963年4月26日ステレオ・ライヴ)

 ハチャトウリアン:ヴァイオリン協奏曲
  (ラファエル・クーベリック指揮プラハ響、1947年5月15日プラハの春音楽祭ライヴ)

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
  (フリッツ・リーガー指揮ミュンヘンフィル、1955年4月24日ライヴ)

 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
  (ニルス=エーリク・フーグステッド指揮フィンランド放送響、1954年6月ライヴ)
ダヴィッド・オイストラフ
 (ヴァイオリン)

 ヴァイオリン一挺で、大編成のオーケストラと堂々渡り合える真の名手ダヴィッド・オイストラフ。
 太く温かみのある音色には心底酔わされますし、表現力の幅広さも特筆すべきことです。

 プロコフィエフの協奏曲は現代音楽の泰斗ブールが伴奏というマニアックな内容。ブール独特のギスギスした味わいはストラスブール市立管(現ストラスブールフィル)の持つ何ともアンニュイな(ルーズな)演奏で雰囲気満点の演奏となっており興味がつきません。

 ベートーヴェンはイタリア・オペラの巨匠グイがバッキングでしかもステレオ録音。グイのドイツ音楽は実は定評のあるもので、人間賛歌とも呼びたい大らかで包容力のあるベートーヴェンとオイストラフの温かみが見事にマッチしております。

 冷戦時代の1955年11月にカーネギーホールでアメリカ・デビューを飾ったオイストラフは、その後全米を巡演。演奏の素晴しさでアメリカ人の度肝を抜き、商業用録音も行いました。ここにはミトロプーロス指揮ニューヨークフィルと行った大晦日+元旦コンサートを収録。特にショスタコーヴィチはヴァイオリン付の一大交響曲の趣でシリアスであり情熱の迸りが感動的な超名演。

 典雅そのもののケンペの伴奏を得たチャイコフスキーもステレオで喜ばしい限り、こんなお洒落なチャイコも珍しい。

 クーベリック指揮プラハ響とのハチャトウリアンは演奏史上最速と思われる過激な演奏です。

 リーガーが指揮する古色蒼然たる音色のミュンヘンフィルとのブラームスは鄙びた風情が今や聴かれない大人の演奏。

 シベリウスはフィンランドの大物指揮者フーグステットの誠実な伴奏を得てオイストラフは自由に闊達に飛翔します

MR2579/2582
(4CD)
\2400→\1990→\1290

クリュイタンス・シンフォニックレパートリーライヴ!!


 ハイドン:交響曲第96番「奇蹟」
  (ベルリンフィル、1958年3月12,13日)、
 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付」
  (ベルリンフィル、1955年3月7日)
 ベートーヴェン:交響曲第7番
  (パリ音楽院管、1957年12月8日)、
 ブラームス:交響曲第4番
  (フランス国立放送響、1958年2月18日ジェノヴァ)
 シューマン:交響曲第4番
  (フランス国立放送響、1958年9月15日)、
 ハイドン:交響曲第96番「奇蹟」(トリノ・イタリア放送響)
 ベルリオーズ:幻想交響曲
  (チェコフィル、1955年5月30日プラハの春国際音楽祭)、
 バルトーク:ピアノ協奏曲第1番
  (ベルリンフィル、ヘルムート・ロロフ独奏、1952年9月5日)
アンドレ・クリュイタンス指揮

 そのエレガントな指揮ぶりで人気の高いクリュイタンスのライヴが登場。実演では焦燥感すら感じさせる大胆なギアチェンジを駆使した情熱的な演奏が今なおファンのハートを掴んで放しません。

 ハイドンの「奇蹟」は巨匠が偏愛したレパートリーで柔らかな開始は誠にノーブルでありながらも仕掛けだくさんの面白演奏。ベルリンフィルとトリノ・イタリア放送響との2種類のライヴをお楽しみください。

 パリ音楽院管とのベト7はこんなに悲しく憂いを含んだ第2楽章は他の誰にも真似できないでしょう。

 ベルリンフィルがドイツの野太い音色を隠そうともしないサン=サーンスの「オルガン付」も異形の名演。

 シューマン、ブラームスというドイツ・ロマン派の萌芽の名曲は、クリュイタンスの動的で活力に満ちたなアプローチが見事に決まります。

 18番レパートリーの「幻想」は、お相手がチェコフィルというのもそそられます。ミュンシュ顔負けの暴力的なアプローチでオケを煽りに煽って聞き手はのけ反ってしまいます。それにしてもこの当時は各国のオケのサウンドに違いと個性が明確ですね。

 ボーナスのバルトーク:ピアノ協奏曲第1番はクリュイタンスがベルリンフィルに初登場の際の記念すべきライヴです。ティーレマンの師でもあるドイツ往年の名手ヘルムート・ロロフ。反ナチスの闘士でもあり、バルトークを過激にバリバリ弾いています。


MR2589/2592
(4CD)
\2400→\1990→\1290
ワルター・ギーゼキング/協奏曲録音集
CD1
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
  (カイルベルト指揮ケルン放送響、1953年9月14日ライヴ)、
 シューマン:ピアノ協奏曲
  (ヴァント指揮ケルン・ギュルツェニヒ管、1953年9月モントルー・フェスティヴァルライヴ)
CD2
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
  (ローター指揮ベルリン放送響、1945年1月23日ステレオ録音)
CD3
 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
  (ロスバウト指揮南西ドイツ放送響、1950年1月)、
 フランク:交響的変奏曲
  (メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管、1940年10月31日ライヴ)
CD4
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第2番
   (メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管、1940年10月31日ライヴ)、
  ピアノ協奏曲第3番
   (メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管、1940年3月28日ライヴ)
ワルター・ギーゼキング(ピアノ)

 ギーゼキングと言えば新即物主義に則った芸術家と言われますが、ギーゼキングは、ソロ作品では自宅での録音にこだわって妙な音質のLPを遺したりと中中一筋縄ではいかないピアニストです。
 今回は大巨匠とがっぷり四つに組んだ協奏曲のライヴを集大成しております。実演ではその粒だった美音に迫力が加わり手に汗握るパフォーマンスを存分に楽しめます。
 ドイツ人指揮者の典型ともいえるカイルベルトのゴツゴツした伴奏と対照的な真珠の玉を転がすようなベートーヴェンの第4協奏曲。
 シューマンの協奏曲は公私ともども仲が良かったヴァントが伴奏。モントルー9月音楽祭ライヴ。既出のケルン放送響盤(1951年演奏)とは異なる演奏です。ヴァントはウィーンフィルを指揮しバックハウスともスタジオ録音し(大衝突してヴァントとウィーンフィルの関係は破滅したことは有名)ておりますが、手兵ギュルツェニヒ管を締め付けてスタイリッシュで怜悧な美しい音楽を紡ぎだしております。
 『皇帝』はドイツの敗色濃厚になった1945年の1月の試験的ステレオ収録で音質良好。そのマイクの優秀さは空爆の高射砲の音がまざまざと収録されていることでも高名です。
 ブラームスはウルトラドライな解釈で定評のあるロスバウト+南西ドイツ放送響という黄金コンビが伴奏。緊張感というよりも息が詰まるほどの殺伐とした光景がむしろ個性的で並外れた演奏となっております。
 そしてロマン派音楽の権威でロマン的解釈の権化、メンゲルベルクの伴奏を得た3曲。フランクの交響的変奏曲もスケール極大の大協奏曲といった趣で、完璧にロマン音楽にシフト。ピアノと指揮者の主情のぶつかり合いが鮮烈です。
 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番では、第2楽章の打楽器の効果的な追加にびっくり。ピアノ協奏曲第3番でも、第3楽章でも同様の仕掛けが功を奏し、背筋が凍るほどの衝撃です。メンゲルベルクが指揮棒で指揮台を気短に叩く音、ギーゼキングのピアノの見事さに思わず「Bravissimo」と呻く様な呟きも見事に収録されており臨場感満点の名ライヴです。





MR2165/2169
(5CD)
\2400→\1990→\1290
ミュンシュ指揮/ベートーヴェン:交響曲全集
<CD1>
 交響曲第1番(ボストン響、1950年12月27日ライヴ録音)、
 交響曲第4番(ボストン響、1961年4月18日ライヴ録音)
<CD2>
 交響曲第2番(ボストン響、1953年10月17日ライヴ録音)、
 交響曲第5番「運命」(ボストン響、1959年11月3日ライヴ録音)
<CD3>
 交響曲第8番(パリ音楽院管、1947年9月スタジオ録音)、
 交響曲第3番「英雄」(ボストン響、1957年11月30日ライヴ)
<CD4>
 交響曲第6番「田園」(ボストン響、1956年12月8日ライヴ)、
 交響曲第7番(ボストン響、1954年10月15日ライヴ)
<CD5>
 交響曲第9番
  (ボストン響、タングルウッド祝祭合唱団、
   アデレ・アディソン(S),フローレンス・コプレフ(CA),
   ブレイク・スターン(T),ドナルド・グラム(Bs)、
   1958年8月10日タングルウッド音楽祭ライヴ)
ミュンシュ指揮

 今までありそうでなかった、巨匠ミュンシュによる「ベートーヴェン:交響曲全集」の登場です。
 ボストン響着任からその黄金時代のライヴ録音を集成しました。正に火の玉のように燃える熱いベートーヴェン。ミュンシュも怒鳴り、足踏みしまくります。基本的には快速のテンポ設定で、オーケストラを鼓舞し続けます。
 第8番のみはパリ音楽院管とのスタジオ録音で、この当時はまだローカルなフランス。オーケストラの味わいが色濃く残っていることも注目されます。
 ミュンシュはフルトヴェングラーからの影響を強く受けているとは良く言われる所ですが、注意深く聴くとトスカニーニの影響、即ち一見イン・テンポに聴かせながら、実は自然で見事なウネリを大きくあげる自在さを感じることができると思います。  聴きやすく作為のないMEMORIES入魂のリマスタリングです。モノラル

MR2278/2282
(5CD)
\2400→\1990→\1290
ヨッフムのベートーヴェン:交響曲全集
 ベートーヴェン:
  第1番 ハンブルク国立フィル(1942年3月スタジオ)、
  第2番 ベルリンフィル(1958年1月スタジオ・ステレオ)、
  第3番「英雄」 ベルリンフィル (1937年6月スタジオ)、
  第4番 ベルリンフィル(1961年1月スタジオ・ステレオ)、
  第5番「運命」 ベルリンフィル (1945年1月ライヴ)、
  第6番「田園」 ハンブルク国立フィル (1943年6月ライヴ)、
  第7番 ベルリンフィル (1938年9月スタジオ)、
  第8番 ベルリンフィル (1958年4月スタジオ・ステレオ)、
  第9番 ハンブルク国立フィル (1938年6月スタジオ)
オイゲン・ヨッフム指揮
エレーヌ・ファルニ(S),
グスタ・ハマー(A),
ワルター・ルードヴィヒ(T)、
ルドルフ・ヴァツケ(Bs)、
ハンブルク国立歌劇場合唱団

 ドイツが国を挙げて売り出そうとしていた巨匠ヨッフムは、若き頃から録音の機会に恵まれて多数の録音があります。何しろ活動期間の長い指揮者故にその最晩年の演奏のみ注視されますが、これらの30代からの演奏を聴いても既に解釈の成熟、骨格の確かさは明確です。
 特にドイツが難しい時代に差し掛かったいた1930年代後半から40年代に掛けての演奏内容の充実は目を見張るばかりで、どれもが納得の名演と申せましょう。第9に至っては独唱者の立派さは当時の名盤、ワインガルトナー盤に勝るとも劣らぬもので、この機会にぜひお聞きになってください。モノラル ステレオ

MR2287/2291
(5CD)
\2400→\1990→\1290
カール・シューリヒト指揮
 ブルックナー:交響曲集

  交響曲第4番(スイス・ロマンド管、1961年12月6日)、
  交響曲第5番(シュトゥットガルト放送響(1962年10月)、
  交響曲第7番(デンマーク放送響、1954年9月)、
  交響曲第8番(シュトゥットガルト放送響、1954年3月)、
  交響曲第9番(フランクフルト放送響、1957年2月)
カール・シューリヒト指揮

 泣く子も黙るシューリヒトのブルックナー!
 シューリヒトのブルックナー解釈は、オーソドックスなものではなくむしろ革新的で誰にも真似できないものです。
 早めのテンポを基調としながら、過激なテンポアップ、テンポダウンを駆使し、奈落の底に突き落とされるかのような、壮大な瀑布のような演奏と申せましょう。
 特にスタジオに押し込められず、オーケストラ、聴衆と対峙した凄絶なライヴ録音ならではの魅力が横溢しております。
 身体的にも元気だった1950年代の演奏も多く取り入れられているとことも魅力的なセットものです。
 モノラル

MR2356/2360
(5CD)
\2400→\1990→\1290
オットー・クレンペラー指揮
 ブルックナー:交響曲ライヴ名演集

  第4番「ロマンティック」
   (ケルン放送教、1954年4月5日ライヴ)、
  第6番
   (コンセルトヘボウ管、1961年6月22日ライヴ)、
  第7番
   (ベルリンフィル、1958年9月3日ルツェルンライヴ)、
  第8番(ケルン放送響、1957年6月7日ライヴ)、
  第9番(ニューヨークフィル、1934年10月14日ライヴ)
オットー・クレンペラー指揮

 巨人クレンペラーのレパートリーの中核をなすブルックナーの交響曲作品、それもライヴで集大成です。
 ご存知の通り幾多の病、艱難に打ち勝った巨匠は、1950年代半ばから不死鳥のように甦り、ヨーロッパ中の名門オケに客演し、その実力を強烈に世界中にアピールしました。同時にフィルハーモニア管との共同作業が開始しますが、その壮麗な凱歌の始まりともいえるライヴ名演集です。
 第6番は巨匠が偏愛した名曲ですが、コンセルトヘボウ管の音色を楽しむような逍遥が聞き物。
 第7番はベルリンフィルとの唯一のブルックナー演奏として知られるルツェルン音楽祭での明朗なライヴを採用。クレンペラーとしては異色の幸福感溢れる名演。
 第4番、第8番はことのほか相性が良かったケルン放送響との共演。特に第8番は、恐ろしいまでの快速演奏で、1924年の機械式SP時代に早くも第3楽章のみを録音する情熱を以て取り組んだ作品ですが、このケルン盤は、それに直結する過激な表現。後年のフィルハーモニア管とのスタジオとは別人のような解釈で凄みすら感じさせます。
 第9番は珍しいニューヨークフィル客演で最も古い演奏ですが、これも同様の即物的演奏で迫力十分。モノラル


MR2477/2481
(5CD)
\2400→\1990→\1290
ミュンシュ/ブラームス・ライヴ
 ブラームス:
  交響曲第1番(1961年11月7日ステレオ)、
  交響曲第2番(1955年9月30日)、
  交響曲第4番(1966年2月3日ステレオ)、
  ヴァイオリン協奏曲(シゲティ、1954年12月31日)、
  二重協奏曲(フランチェスカッティ、メイエス1956年4月13日)、
  ピアノ協奏曲第1番(ゼルキン、1956年1月20日)、
  ピアノ協奏曲第2番(1960年11月1日)、
  ハイドン変奏曲(1953年11月21日)、
  大学祝典序曲(1957年12月6日)
ミュンシュ指揮
ボストン響、
ロスアンジェルスフィル(ブラームス第4番のみ)

 全てライヴ。ドイツ系の名指揮者ミュンシュにとって重要なレパートリーだったブラームス。特に第1番と第2番の交響曲は偏愛と言っても良いほど、演奏を繰返しました。
 第1番は、ステレオ録音でもあり、音の出が威圧的とも言える迫力満点のもので、聴き疲れするほどの充実。
 第2番はお得意のもので、濃厚なロマン的表現、トランペットの強奏はワーグナーのようです。ミュンシュと言えば必殺のフェルマータ延ばしですが、ここでも楽しめます。
 第4番は珍しくロスフィルに客演したもので、これもステレオ収録。フルトヴェングラー張りのテンポ変化、逆上的な感情の迸りが聴きものです。第1楽章終了時に盛大な拍手が起きています。
 シゲティとのヴァイオリン協奏曲は、有名な演奏です。ここではミュンシュは落ち着いた品格ある伴奏を聴かせてくれます。
 二重協奏曲のソリストは感傷的なヴァイオリンの音色がたまらないフランチェスカッティ、さらにチェロのメイエスはフィラデルフィア管、ボストン響の首席を務めた名手です。
 メイエスのチェロは今現在ヨーヨー・マが愛奏していることでも知られます。しかし当演奏の主役はやはりミュンシュで、ピアノ三重奏曲におけるピアニストの役割として豪快な演奏スタイルで聞き手を圧倒します。
 如何にも熱してカッとなった感のあるゼルキンとのピアノ協奏曲第1番も楽章ごとに拍手が起こる名演。
 リヒテル初のアメリカ演奏旅行でタッグを組んだ第2協奏曲では、お互いが肉を切らせて骨を断つかのようです。凄まじい対抗心を隠そうともせず、芸術家としてのプライドを競います。
 いやはやこの時代のアメリカは音楽家も聴衆も熱かったと申せましょう。聴きやすく作為のないMEMORIES入魂のリマスタリングです。モノラル

MR2516/2520
(5CD)
\2400→\1990→\1290
ロスバウト指揮 南西ドイツ放送響/ブルックナー:交響曲集
 交響曲第2番(1956年12月)、
 交響曲第3番(1960年12月)、
 交響曲第5番(1953年10月)、
 交響曲第7番(1957年12月)、
 交響曲第8番(1955年11月)
   *放送用スタジオ録音 <モノラル>
ロスバウト指揮
南西ドイツ放送響

 今なおカルト的な人気を誇るオーストリア、グラーツ出身の鬼才指揮者ロスバウトのブルックナーを集大成。
 予想通り快速テンポが採用され、第2番、第3番などぶっきらぼうな程です。
 しかし、いずれも「ソリッド」という表現が相応しい、硬質で知的なアプローチが成功しております。放送用のスタジオ録音なだけに南西ドイツ放送響も巨匠の手足とも言える恭順ぶりを示しております。
 ブルックナーに神秘やファンタジーを求める方にはむかないかもしれませんが、ブルックナーを聞き込んだ方にはご納得いただける名解釈と言えます。
 そうは言っても第8番の緩徐楽章は、26分を掛けてじっくりと演奏していますが、やはり歌い上げや詠嘆はございません。
 オーストリア・グラーツ出身のロスバウトには、ブルックナーとマーラーは等距離に位置したことの証明。ブルックナーとマーラーを同じ水準で演奏できる指揮者はいないなどという妙な迷信を覆す出来栄えと申せましょう。
 

MR2602/2606
(5CD)
\2400→\1990→\1290
鬼才クーセヴィツキ―の唯一のベートーヴェン全集が登場
 ベートーヴェン:
  交響曲第1番【フランス国立放送響、1950年6月25日ライヴ】、
  交響曲第2番【ボストン響、1938年12月、1939年4月スタジオ】、
  交響曲第3番「英雄」【ボストン響、1945年10月スタジオ録音】、
  交響曲第4番【ボストン響、1943年3月6日ライヴ】、
  交響曲第5番【ボストン響、1944年11月】、
  交響曲第6番「田園」【1943年10月23日ライヴ】、
  交響曲第7番【ボストン響、1944年1月8日ライヴ】、
  交響曲第8番【ボストン響、1936年12月スタジオ録音】、
  交響曲第9番「合唱」
   【フランス国立放送響、ジャニーヌ・ミショー(S)、ソランジュ・ミシェル(M)、
    ジョルジュ・ジュアテ(T) 、シャルル・カンボン(Bs) 1950年6月25日ライヴ】
セルゲイ・クーセヴィツキ―指揮
 モノラル

 ライヴ録音が多く含まれるのも嬉しい、鬼才クーセヴィツキ―の唯一のベートーヴェン全集が登場です。
 バーンスタインの師としても高名な大指揮者。コントラバス奏者出身で、楽譜が実は読めなかったとか、フランス被れとか、今では散々な評価ですが、華やかな演奏は通ならば知るところです。
 スタジオ録音では当時のボストン響の優秀さと音色のツヤが明らかで、ここまでオーケストラを仕上げる手腕には並々ならぬものがあります。第4、「田園」、第7がライヴというのが朗報。火の玉のように燃え盛る第7の見事なこと。ミュンシュやプレートルとも共通点が見いだせます。「第九」はかなり昔から知られた録音でフランス語歌唱が非難されることの多い演奏です。本人も歌いまくり!ところどころ原テープに傷があるのがたまに傷ですが、イキイキとしたフレージング、メンゲルベルクも真っ青の大見得のような豪快な変化が頻発する面白演奏。
 同日の前プロが第1番でこれも瑞々しい名演。音質は年代並とは言え、この「全集」はマニア座右の必携盤と申せましょう。





MR2326/2331
(6CD)
\2400→\1990→\1290
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
 ブルックナー:交響曲集

  交響曲第3番「ワーグナー」
   ミュンヘンフィル、1964年1月16日
  交響曲第4番「ロマンティック」
   ウィーンフィル、1964年4月12日
  交響曲第5番
   ミュンヘンフィル、1959年3月19日
  交響曲第7番
   ウィーンフィル、1949年8月30日
  交響曲第8番
   ミュンヘンフィル、1963年1月24日
  交響曲第9番
   ベルリンフィル、1950年1月30日
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮

 クナッパーツブッシュと言えばその芸術を代表するのがワーグナーと並んでブルックナー演奏です。
 とても人間業とは思えない巨大な音楽作りは他の追随を許しません。若き日は颯爽とした早いテンポの指揮者だったとも伝えられますが、ブルックナー演奏についても1950年代前半までの演奏には、荒々しいばかり推進力、スピード感、焦燥感があり、当盤で言えば、第7番、第9番にはその傾向が見られます。
 しかし芸術が凄みを増し、頂点を迎えたのは病後の1960年以降ではないでしょうか。
 当セットは最晩年の輝かしい結実が多く含まれているのが特徴で、第3番は相思相愛であったミュンヘンフィルとのしみじみ感溢れるラストコンサートです。
 艶のあるウィーンフィルとぶっきらぼうなクナの組合せの妙とも言える、第4番「ロマンティック」も止まりそうな位の遅いテンポに心打たれる演奏で、これがウィーンに於けるラストコンサートとなりました。
 第5番は名演怪演の誉れ高い改訂版使用のライヴで高音質に定評あるもの。第8番もこの世の終わりのような恐ろしい休止の後に堂々と鳴り響き、聳え立つ音楽の立派さに思わず襟元を正したくなります。<MONO>








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