2016年
フランソワ・サルクとのアルペジオーネ・ソナタ |
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フランソワ・サルク(チェロ)&クレール=マリ・ル・ゲ(ピアノ)
フランスの名手二人によるアルペジオーネ・ソナタ、端正にして高貴な世界
シューベルト(1797-1828):
・アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821
・セレナーデ D957
・水車職人と小川(歌曲集「美しき水車小屋の娘」
D795/ 第19曲)
・連祷 D343
・嘆きの歌 D23
・君は憩い D776
・涙の賛美 D711
・朝の挨拶(歌曲集「美しき水車小屋の娘」
D795/ 第8曲)
・さすらい人の夜の歌 D224
・さすらい人 D489
・夜と夢 D827
・エレンの歌 第3番 D839 |
フランソワ・サルク(チェロ)
クレール=マリ・ル・ゲ(ピアノ) |
録音:2016 年6 月26-28 日、TAP、ポワティエ(フランス)
フランスのチェロ界の巨匠、フランソワ・サルクと、名手クレール=マリ・ル・ゲによるシューベルト。
フランソワ・サルクは、ローザンヌ国際コンクールで全会一致の優勝、ジュネーヴ国際コンクール第2
位、ミュンヘン国際コンクールやチャイコフスキーコンクールでも様々な賞に輝いています。イェール大学を卒業後、パリ国立高等音楽院でも学んでおり、ブーレーズに「たぐいまれなるカリスマとヴィルトゥオジティ」を兼ね備えていると賞賛されました。これまでに70
カ国で演奏会を行っており、録音も多数。新曲も初演しているほか、ジャズ・アーティストともコラボレーションするなど、その活動の幅はとどまるところを知らない、フランスの大家です。
アルペジオーネ・ソナタは、ウィーンの名ギター奏者にしてアルペジオーネの奏者でもあった、シュスターのために書かれました。
名手のヴィルトゥオーゾ性と楽器の魅力を存分に引き出すためにシューベルトが書いた音楽は、流麗な冒頭と続くダンスのようなモティーフが印象的な第1
楽章、美しくホ長調で歌う第2 楽章、そして様々に表情を変えながらめぐるロンド形式で、スタッカート、ピツィカート、跳躍なども要求される第3
楽章という後世の人々を魅了してやまないもので、チェロでも頻繁に演奏されています。
ここでは、世界で活躍し、日本にもファンも多い美しきフランスの名ピアニスト、クレール=マリ・ル・ゲの素晴らしい共演を得て、端正にして高貴なシューベルトの世界を展開しています。
他に収録された歌曲のチェロとピアノのための編曲でも、CD
のタイトルともなっている「さすらい人」の深遠な詩の世界の表現は圧倒的。それぞれの歌曲の詩人の朗読を聞いているような、豊かな情感と色彩に満ちた演奏となっています。
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